【総合】新ジャンルでエロパロpart3【混沌】

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1名無しさん@ピンキー
「渡辺さんにスタンドが発動しました」「鬱アイドル」「誤解優等生」「ハイテンションカオス」
などの世間一般的ではない新ジャンルの総合・混沌的なエロSSスレです
大元の新ジャンルスレでは投下したいけど出来ない、そんなエロSSカモン
勿論、今までにないさっき自分で思いついたキャラやシチュでも構いません

大元の新ジャンルスレが現在進行形であるなら、向こうで宣伝するなどの迷惑をかけないように
基本的にどんな新ジャンルでもおk
嫌いな新ジャンル・シチュはスルーなどしての大人な態度で
職人さんは随時募集中。迷うより投下
保管庫への収録の協力者も募集中です

保管庫
「新ジャンルまとめ@wiki」
ttp://www12.atwiki.jp/new-genre/pages/1.html

前スレ
【総合】新ジャンルでエロパロpart2【混沌】
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1185291735/
【総合】新ジャンルでエロパロ【混沌】
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1157732209/
2名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 09:29:01 ID:fz46XlaU
>>1
乙!
さて何ヶ月もつかな(w

余談だがwikiのほう、ちゃんと2「スレ」になってたな(w
3名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 09:58:06 ID:afaizNtD
>>1
乙!
そんな貴方に捧げます、乙女二人の恋模様。
生まれと育ちは特殊だけれど、ちいさな想いはありふれて。
彼の隣を譲れはしない、殺してでも奪い取る。
姫と魔王の、ア魔王と姫の恋・愛・二・乗ゥゥウ………ッ!!

………チャンチャンチャンチャンチャン……チャチャン!
4魔王と姫の恋愛二乗(1/10):2007/09/23(日) 09:59:19 ID:afaizNtD

「―――何を、いきなり」
「いきなり?いきなりではありませんわ。ずっとずっと前、ヒロト様と共に剣を振るっていたあの時から、
 私は自分の素直な気持ちを口にしていましたが?」
「――――――あ、ぅ……」
「思えばそう、貴方をどうやって王族に見合うだけの地位まで
 引き上げるのかが最大の問題でしたが………流石は私の見込んだ方。
 自らその領域まで来てくださったのですね」
「………………………………………」
「さあヒロト様。もう障害はありませんわ。
 大臣たちも流石に凱旋した勇者相手につける文句もないでしょう。
―――いいえ、今度こそ、私が何も言わせない」
「………………………………………………」
「でもきっと、貴方は地位や名誉など目もくれないでしょうね―――ですから、今一度申しますわ。
 ヒロト様、ローラは貴方をお慕いしております。
どうか共にヴェラシーラに帰り、私の良人になってくださいませんか」
「………………ロ、ら………俺は……」
「返事はすぐでなくても構いませんわ。
 ですが、私は貴方が色よい返事をくれるまで―――もう、二度と貴方の傍を離れない所存です」



「………………………………」

リューは、無言だった。

その瞳にはすでに怒りや嫉妬すら浮いていない。
ただカッと大きく朱の眼を開いたまま、まったくの無表情で一行の最後尾を歩いている。

「………なんか、スッゴイ気まずいんだけど」

リオルが隣のジョンにぼそぼそと話しかけた。

「なにこの展開。予想だにしなかったよ、あたし」
「どんな腕のいい占術師でも、これは予測できなかったでしょう」

ジョンも小さく、本当に小さくため息をつく。
そうでないと、すぐにみんなに悟られてしまうから。

リューだけではなかった。
旅のマントを翻し、先頭を行くヒロト。
その少し後ろを優雅な、しかし旅慣れた足取りで進むローラ。
一歩下がって付き人の老人、ユキノフ。
少し離れてジョンとリオル。
さらに離れてリュー。
谷を進む新生パーティはしかし、結成以来一言も誰も喋らない。

ローラや老人なんかは喋る必要がないから、といった感じだが
ヒロトはなんだか困惑して何を喋ればいいのかわからないようだし、
リューはもう自失呆然というか目の前で手を振っても気付かれないような、
でも振った手が消滅して手首から煙が立ち上る羽目になるような、なんだかとっても危険な沈黙である。
流石のリオルもこれには気押されて会話も小声になるというもの。
5魔王と姫の恋愛二乗(2/10):2007/09/23(日) 10:00:01 ID:afaizNtD
「ねぇ、まずいんじゃない?これ」
「ええ、余りに自然に彼らが一緒にいたのでボクもうっかりしていましたが、そうですね。
 考えてみればヒロトさんはもう国から与えられた使命を果たしているんでした。
 となれば結婚云々はともかくとしても、
確かに勇者として彼は凱旋しなくてはならない義務がある」
「なんで?」

「勇者とはヒトが為にあるべきものだからですよ。
 ボクら勇者は『はじまりの勇者』と違って神にも選ばれていない勇者と名のつく唯の旅人です。
 ですが、使命を果たした勇者は本物の英雄となる。
 英雄とは人々にとっての平和の守護者であり、また心の支え。憧れの存在。
『彼のようになりたい』と思わせるもの………活力の源です。
 そんな存在がその辺をいつまでもウロウロしていていいわけがないでしょう。
 勇者選定とは、本来『始まりの勇者』を亡くし嘆き悲しむ世界に
 今一度英雄を出現させようとしたことに端を発しているのですから」

「よくわかんないけど、使命を果たした勇者は帰んなきゃダメってこと?」
「それだけ理解してくれればリオルにしては上等です」
「………なんかナチュラルに馬鹿にされた気がする」

「帰還は義務。今までのヒロトさんは魔王を倒したことを誰にも知られていなかったからいい。
ですが、今は違う。
 ローラさんに、よりにもよって王族に知られてしまった。
 ローラさんがその気になれば、ヒロトさんを迎えに騎士団を動かせることさえ可能でしょう。
………歯向かったら、ヒロトさんといえどただではすまない」
「なんでさ?アイツ、ムカつくけど強さだけはズバ抜けてるよ?
 人間の軍隊なんか何人いようが関係ないと思うけど」
「………リオル、キミに権力の話はちょっと難しいようですね」
「ムカ!さっきから馬鹿にしてるでしょ!!」

「………静かにしてくれ。まだ谷は抜けていないんだ。些細な物音で岩が崩れるかも知れないから」

こめかみにバッテンをつけて大声をあげたリオルを、
肩越しに振り返ったヒロトが静かな、何かを押し殺したような声で諌める。
この人も相当参ってるみたいだなぁ……まあ無理もないか、と心の中で頭を下げるジョンだったが、
彼の相棒はなんというかこめかみにバッテンをつけたままだったらしく。

「あはァん?何よ、女に言い寄られてうろたえてるヘタレのくせにリーダー気取り?」
「リオル!」
「………………………………」

慌てて彼女の口を塞ぐ。
彼が何かを言う前にヒロトはプイと前を向いてしまった。
押さえ込んでいたリオルがなんだか勝ち誇っているのに気付いて一応ぺしんと叩いておいた。
………本当に、参ってるみたいだなぁ。


「………………………………」

―――――――――リューは、無言だった。

6魔王と姫の恋愛二乗(3/10):2007/09/23(日) 10:01:08 ID:afaizNtD

湖畔の町に着いたのは結局、夜になってからだった。
いつもよりペースが遅かったのと、谷に棲む大蜘蛛の魔獣キラーネットの群に襲われたためである。
………チームの連携もなにもない、個人個人はオニのように強いがただそれだけの戦闘が始まった。
しかも、その最中ヒロトが放った剣撃がキラーネット数体を巻き込んで
谷の側面を抉り、結果道が岩で塞がれてしまったのだ。
ヒロトには大変に珍しいミスをここぞとばかりにリオルは囃したて、
ジョンにハリセンでどつかれたりした一場面もあった。
………普段から物静かであまり喋らないヒロトだったが、
沈黙の種類が違うとここまで空気が変わるものなのか。
はっきり拒絶できればそれでよかったのかも知れない。
勇者になる以前の、ある意味何も知らない彼ならこんなことがあってもすぐに答えが出せていただろう。
あの頃のヒロトには剣しかなかったためだ。
しかし世界を回って成長した彼は『王族』がどれほどの力を持っているのか知っている。
その王族がなんの姦計もなく素直に気持ちを伝えてくれていることが
どれほど重いことなのか、それを察することができてしまう。
そうでなくてもローラはヒロトの幼馴染みで、数少ないヒロトを受け入れるだけの器を持った女性である。
不器用なヒロトのことだ、悩みに足取りが鈍っても無理からぬことだろう。

………恋愛のもつれはパーティを解散させる不治の病だというが、この一団もその例に漏れないのだろうか。

「………………………」

ジョンは宿屋のベッドに横になってぼんやりと天井を見つめていた。
彼の目的は、なにより優先すべきは魔王城の書庫に到達することだ。
ここでパーティが解散しても彼のやることは変わらない。
ヒロトが凱旋しようが何をしようが、彼はこのまま―――リオルを連れて―――魔王城を目指すだろう。

「………………………」

でも、でも。
ここでバラバラになるのは納得できない。
ラルティーグの勇者的に言っても、研究の集中を妨げそうな心のしこりは極力残すべきではないのだ。

「………………………」

ジョンはギシ、と音を立てて身を起こした。
ヒロトは見るからに裡に溜め込みそうな性格をしているし、他人にモノを相談するのも苦手だろうが、
それでも勇者同士、話せば晴れる悩みもあるに違いない。

「ジョ〜ン〜〜」

……なのに、なんでこの娘は圧し掛かってくるんですかね。
7魔王と姫の恋愛二乗(4/10):2007/09/23(日) 10:02:17 ID:afaizNtD
「………なんですかリオル」
「今日飛んだり戦ったり岩除けたり忙しかったじゃない?だからさー、もう身体ギシギシ言ってるんだよね。
 ちょっと早いけど、身体が動く内にちょいちょいっとチャージしてくれませんかねェ?」
「………………リオル。 
空 気 を 読 ん で く だ さ い 」



谷にほど近い町外れの廃墟街。
盗賊にでも襲われたのか、街の中心に引っ越していったのか。
誰もいない石造りの家が建ち並ぶ中で、ローラは屋根の上に立つ少女を見上げていた。
灰色の雲に覆われた空。星も月も見えない空の下、明かりひとつない廃墟の中だが、雲が薄いのだろう。
空はそれでも、仄かな光を放っている。
その中で少女の朱い髪は風になびき、その光を吸い込んでいくような妖しい美しさを見せていた。

「………話はわかっているのだろうな」

魔王リュリルライア。

ヒロトと共に旅をしていた少女。
ヒロトに必要とされた、たった一人の存在――――――。

「………あら、こんな場所に呼び出されてまで貴方と話すことなどありませんが?」

ローラはこみ上げるものを押し隠し、見上げたリューを逆に見下ろしてやるように不敵に微笑む。

「とぼけるな。ヒロトから手を引け」
「ふん?しかし使命を果たした勇者が凱旋するのは、」
「関係ない。ヒロトの困惑を見ただろう。ヒロトは貴様が邪魔なんだ。ヒロトを置いて国へ帰るがいい」
「………それは仲間としての言葉かしら?それとも―――」

金糸の髪がくつくつと揺れる。
優雅に、余裕たっぷりに、神経を逆撫でするように目を細めて。

「女、として?」
「―――――――――!!!!」

これ以上ない図星だった。
きゅっと唇を噛み、拳を握り締める―――――だが、それだけだ。動けずにいる。
8魔王と姫の恋愛二乗(5/10):2007/09/23(日) 10:02:55 ID:afaizNtD
ローラはそんなリューの様子を見て、さらに挑発を続けた。

「やはりそうですか。ふふ、貴方、嫉妬丸出しでしたものね?
 大方ヒロト様に気を使って想いを告げないと自分に言い聞かせていたのでしょうけど、それは虚構。
 本当は関係が崩れるのが怖くて、好きだと言えなかった。
 そこへ、あっさりと求婚した女が現れた―――それが気に入らない。そんなところ?」

かし、と足元で音がした。
なにかと思い視線を降ろすと、煉瓦を踏みしめていた足が一歩、下がっている。
後ずさりしたのだった。
リューの柔らかい場所が、露呈していく。

「―――本当にかつての私と一緒でですのね。同情してしまうくらい。
 ええ、ええ。私もそうでしたわ。
 本気で気持ちを伝えたいけれど、師弟という関係が崩れるのが怖くてつい、茶化してしまう。
 気が付いたら彼はそんな挨拶のような告白に慣れてしまっていて、
 そして、私の元から去っていってしまった。
 でもね、魔王さん?だからこそ、私は貴方より強いと断言できる。
 ヒロト様に近しいところに、ヒロト様に追いつきたくて、ここまできた。
 ――――――何もしないでヒロト様のお傍にいられる貴方とは違いますわ」

「―――――――――――――――ッッ!!」

リューは知らずにがくがくと震えていきそうな身体を、必死に押さえ込んでいた。

怖い。
怖い。
この女が怖い。
なんだ、この見透かしたような碧眼は。
嫌だ。
取られてしまう。
ヒロトを、取られてしまう。
我にはあやつしか居らぬというのに。
我の心を満たしてくれた、無限の勇気を与えてくれたあのぬくもりを知りながら、
また凍てついた孤独の魔王に戻るのか?
そんなことは、耐えられない。
寂寥感は正気を保てなくなるほどに辛い痛みとなるだろう。
ソうだ、もしそうなったら、我は世界を滅ぼす悪の魔王になろう。
我を斃せる者はヒロトだけ。
きっと、我に逢いに来てクれるに違いない。
いイヤ、駄目だ。
そんなこと、悪いことだ。
悪いコトヲしたら、ヒロトに嫌わレてしまう。
嫌だ。嫌ダ。やだ、ヤダ、ヤダ―――どうスレバいい?
9魔王と姫の恋愛二乗(6/10):2007/09/23(日) 10:04:07 ID:afaizNtD

「………………………………………………」

アノ女。
アノ女サエいなクなれば、また旅ヲ続ケらレルンジャないノカ?
ソウダ、ひろとダッテ、ソレヲ望ンデイるニ違イナイ。
証拠ナド残スモノカ。骨ノ欠片サエ残サズニ――――――。

――――――紗蘭、と。

ローラの剣が、抜き放たれる。
思わずビクンと身体が震えた。
ああ、押さえ込んでいたものが決壊してしまった。がくがくがく、とそのまま身体が震え続ける。

「その光の輪が、貴方の魔法というわけですか?」

はっと気が付いて見ると、いつの間にかリューの周りの空間が波紋を広げるように歪み、光を孕み、固定され、
虚空に描かれた魔法陣を形成しようとしていた。
絶対方陣“天輪”。
その圧倒的魔力の前に逃れる術なし、地獄への門黄泉比良坂(ヨモツヒラサカ)。
ローラが剣を抜いたのはこのためだったのか。
無意識のうちに魔力を練り上げていたらしい。
ああ、でも。
この光の、なんと儚いことだろう。
三つの山脈を一撃で串刺しにする魔力波を放つ『砲門』が、今は藁束よりも頼りない。
反面、大した名剣でもなさそうなローラのレイピアは、すでに喉元に突きつけられているようではないか。

「く、ううぅ……」

冷や汗が流れ落ち、ぽた、と煉瓦に染み込んでいく。
ここで引くわけにはいかないのだ。
もう―――始まってしまっている。
これが、これが。

コレガひろとトイッショニイラレルタッタヒトツノサエタホウホウ。

「―――――うぁぁぁああああああああああああああああああああああッッッ!!!!」

叫び、そして放つ。
収束した魔力は炎にも氷にも風にも変換せず、純粋なるエネルギーとなって大地を粉砕した。
廃墟街の端から端まで一瞬光の線がなぞっていったかと思うと、
次の瞬間家々を吹き飛ばす大爆発が巻き起こる。
廃墟でよかった。比較的小さな街とは言え、
今の一撃でほとんどの家屋が消し飛ばされ―――余波を受けた谷山ががらがらと崩れていく。
10魔王と姫の恋愛二乗(7/10):2007/09/23(日) 10:05:06 ID:afaizNtD
恐るべき破壊力だが、狙いをつける余裕が無かった所為だろう、
土煙に紛れて風を斬り裂く音が耳に届いた

「勢ァァアアアッッ!!」

ヒロトと同じ、踏み込みを重視した剣。同じ呼気。
ヒロトを相手に修行をしてきた、捌き穿つ神速の稲妻。
“雷刃”――――王家の秘法と勇者の剣技、双方を組み合わせたローラの必殺剣である。
その突剣の切っ先は怯えに竦んだリューの首に吸い込まれるように届―――

「―――――――え?」

だがその稲妻が、止まっていた。
空中でピタリと静止し、そこから先に進めない。
まるで、見えない壁に遮られているように。………見えない、壁?

「………………魔法障壁!?」

そう。それでも、魔王リュリルライアは決して誰にも傷付けられない。
たとえ火山の噴火の中心にいたとしても、汗ひとつかかずに山をおりることが可能なのだ。
彼女をあらゆる危険から護る、この天地最強の『盾』がある限り。
それに比べれば、ローラの魔法剣などやぶ蚊の嘴にも劣るもの。
手折ることなど造作もない。

瞬間、ローラの剣がバラバラになって砕け散った。

「な……!」

慌てて身を引こうとした―――その意識が、宙を舞う。
攻撃ですらない、ただ魔力波で少し突き飛ばされただけだ。
いや、実際リューにしてみれば小突いた程度だろうが、
ローラは嵐の中の木の葉のように翻弄され瓦礫の山に突き刺さった。

「が、は………ッ!!?」

「………………なんだ、貴様」

ぼんやりとした口調で呟きながら、リューは背を強打し、くの字に折れるローラに近づいていく。

「そんな実力で、我に喧嘩を売ったというのか」

ローラは、確かに強い。
そこいらのごろつきが相手なら、束になったって敵いはすまい。
ただ、それはあくまで人間の常識範囲内でのこと。
魔王という存在は遥かに高く、高く。
その脅威たるや、まさしく天災に等しい存在なのである。
荒れ狂う大波を人の手で鎮めようなどと、どんな愚者でも不可能だと悟れよう。

「そんな矮小な力で、吹けば飛ぶような力で――――――我から、ヒロトを奪おうというのか」
11魔王と姫の恋愛二乗(8/10):2007/09/23(日) 10:06:04 ID:afaizNtD
それでも。
剣は折れ、身体は傷ついても、ローラの闘志は揺るがない。
相手がヒトには届かぬ高みにいようとも、ここだけは譲れない。
忘れるな。これは決して魔王を相手にする人類の平和を賭けた戦いなどではなく。
唯の、恋する少女たちの鞘当てなのだということを。

ならば、たとえ死んでもここだけは―――退くわけには、いかない……!!

「ごほっ……あら、剣を折った程度でもう勝った気でいるんですの?
 生憎こちらはまだピンシャンしていますわ。
 ヴェラシーラ王家の“稲妻”、魅せてごらんにいれましょう……!!」

がら、と瓦礫を押しのけて立ち上がる。
衝撃の瞬間、磁気で結界を張ったためか。幸い、見た目よりは軽傷のようだ。
………身体で無事なところなど、おおよそないほどボロボロだけれど。

「……………“稲妻”?」

リューは首を傾け、は、と呼気を吐いた。
それはやがて、はは、という嘲笑となり、

「ふはははははははははははははははははははは!!!!!“稲妻”!!?あの静電気がか!!
 ははははは、ははははは!!!は!!
 あははははははははははははははははははははははははははははは!!!!!」

天をも揺るがさんという哄笑に変わっていく。

「――――――舐めるな!あのようなもので、我らをどうにかしようというのか!!」
「そちらこそ。か弱い姫君さえ仕留められない、魔王とは随分甘ったるいのですわね?
 あら、それとも甘いのは貴方の恋心の方ですか?『近くにいるのにこんなにも遠い』なんて、
 ふふ、まるで蜂蜜のかかった砂糖菓子のよう」
「―――――――――ッッッ!!!!」

ばちん、と頭の奥で火花が瞬いた。
怒りも過ぎれば冷たく感じるのか、リューは一瞬だけ目を閉じ、あの暗い書庫を幻視する。

「―――貴様に何がわかる」

退屈を退屈とも知らず孤独を孤独とも識らないまま、
くる日もくる日も魔道書のページを捲っていた、あの機械仕掛けのような日々。
誰も触れることのできない一線、この身を包む障壁を打ち砕き、手を差し伸べてくれた奇跡のようなひと。
そして、いつか彼を支えられる強さを持ちたいと震える背中を抱きしめた、あの夜明け。
何も知らぬくせに。この女は、何故奪っていこうとする………?
12魔王と姫の恋愛二乗(9/10):2007/09/23(日) 10:06:53 ID:afaizNtD
「どうせヴェラシーラでは華やかな生活を送っていたのだろう!?何故それで満足しない!
 何故それ以上を求める!我には、我にはヒロトしかいないというのに……!!」

震える喉から搾り出すようにしてやっと出せた言葉は、嘆願だった。

「頼む……ヒロトを、連れて行かないでくれ……!!」

不恰好に頭を下げるように、俯いた少女をローラはじっと見つめていた。
その瞳に浮かぶものはあまりに多く、とても一言では言い切れない。
しかしあえてそれらをひとまとめにするのなら、多くの者はそこに『哀しみ』を見出すだろう。

「―――その言葉、そっくりそのままお返しいたしますわ」
「え?」
「貴方こそ、ヒロト様を連れて行かないでくださいまし」

―――多くの物に囲まれ、しかしそれは自らが望んだものではなかった。
身体に流れる血の名は『王家』、それは幼い少女にとって決して幸福を呼ぶものではなかったに違いない。
もう少し出会うのが遅かったら、少女がもう少し『身分』を理解できる歳になっていたなら、
あるいはこの暖かな想いは芽生えなかったかもしれない。
だが、起こらなかったIfを語るなど愚かしいことだ。少女の想いは今や彼女の心を覆い尽くすように根を張り、
青々とした葉と今にも開かんとする蕾を膨らませているのだから。

「貴方が、邪魔ですわ」

それ以上、ローラは何も語らない。しかし、澄み切った碧眼ははっきりと事実を伝えていた。
この姫君もまた、リューと同じなのだと。
生まれついたときから孤独の淵に座り込み、ヒロトというまっすぐな光に魅入られて立ち上がることができたのだと。

「――――――我は、お前が邪魔だ」
13魔王と姫の恋愛二乗(10/10):2007/09/23(日) 10:10:28 ID:afaizNtD
それを理解したうえで、泣き出しそうな少女は“天輪”を恋敵に向ける。
今度は外さない。自分と同じなら、きっとこの金糸の姫君は四肢を失おうとも諦めはすまい。
ならば手は一つしかなかった。

「帰れ、とはもう言わぬ」

マナが収束する。
超・超高密度のそれは最早生物を相手にするレベルのものではなかった。
例えばそれを天に向かって放ったとしたら、その波動は星の縛りを振り切って月に疵跡を残すだろう。
過ぎた攻撃は同じ男を愛した少女へのせめてものはなむけか。
魔王の閃光はこの廃墟街ごとローラを完全に蒸発させる。
―――せめて、魂すら残さぬように。

「散れ!!!!」

“天輪”が眩い光を放ち、そして。





「――――――応ォォォォォォオオオオオッッッッッ!!!!」




一陣の旋風が巻き起こる。




空を覆う雲に風穴が開き、そして弾け飛ぶように一瞬にして晴れた。
………放たれた魔力波が突然軌道を変え、地上から天空に昇る逆さまの雷槌となって雲を貫いたのだった。

しかし、誰が軌道を変えた?
……決まっている。
魔王リュリルライアの攻撃を弾くことができる存在などこの世にたった一人しかいないのだから。


「ヒ………ロ、」
「ヒロト様…………」


一文字に結ばれた口元、見るもの全てを穿つような漆黒の瞳、風になびく闇色の髪。
爆煙が晴れたそこには。



勇者が、魔王から姫君を護るように立っていた。


             魔王と姫の恋愛二乗〜新ジャンル「好敵手」英雄伝〜[前編] 完
 
14魔王と姫の恋愛二乗(11/18):2007/09/23(日) 10:30:33 ID:afaizNtD

「………く」

少女たちに割ってはいる様な形で乱入してきたヒロトが、がくりと膝をつく。
その左腕は焼け爛れ、じゅぐじゅぐと煙をあげていた。
指は溶解して原型を無くし、手の甲からひじにかけては半分炭化し肉がそぎ落とされて骨が覗いている。
見るからに痛ましい姿にもかかわらず、ヒロトは特に気にかける様子もなくギロリとリューを睨み付けた。

「――――――何の真似だ。リュー」

「………あ、う……?」

「答えろ。何の真似だ、―――リュリルライア」

破壊された腕がメギメギと音をたて、信じられない速度で治っていく。
彼の“豪剣”は何も攻撃力の底上げだけをもたらすものではない。
マナを放出せずに血肉に通わせ、身体能力―――『肉体』そのものを強化する魔法ならぬ絶技なのだ。
だからこうして怪我を負ってもあっという間に回復―――いや再生するし、
“天輪”の魔力波による大爆発が起きた直後に場所を正確に感知し、
夜間、見慣れない街々にもかかわらず一直線に駆け抜けて少女たちの元へ駆けつけることもできる。

この男が“豪剣”を振るいリューを本名で呼ぶということは、つまり。
本気、なのか。
ローラに手を掛けたら、ヒロトは勇者として使命を果たさなければならない。
それは皮肉にもリューが最も嫌がったことだった。

「今のは本気だったな。本気でローラを殺そうとした攻撃だった。
 リュリルライア、いかなる理由があろうとも―――、
―――お前がその力を殺戮に使おうというのなら、俺は黙ってみているわけにはいかない」

頭が真っ白になる。
そうだ。
何故、それを忘れていた?
あの一撃目。ローラを撃ち、外したあの一撃目―――。
あんな攻撃をしたら、ヒロトがここに向かってきて当然ではないか。
何故。
何故?

「――――――――――――」

それは、完全に冷静さを失っていたから。
全身に細い針の生えた拘束服を着せられたような焦燥感に駆られ、完全に周りを見失っていたから。
あの挑発がなければ――――――。
15魔王と姫の恋愛二乗(12/18):2007/09/23(日) 10:31:16 ID:afaizNtD
「ローラ、無事か」
「ええ、命拾いしましたわ。ヒロト様」
「遅れてすまん。―――しかし、どうしてこんなところに?どうしてリューに襲われていた?」
「ここへは、あの方に呼び出されてきたのですわ。それで―――」

待て。
まさか、この女。

「ヒロト様―――使命を果たした勇者にはそも、凱旋の義務があると告げたら、
 突然様子がおかしくなりまして……」

何を言っている。
そんな言い回しでは、ヒロトが誤解してしまうだろう。
それに事実は事実だが―――話の中心がズレている。
リューが動揺したのは、そんなことではない。
誰より、ローラ自信がわかっているだろうに。

「私も仕方が無く、“雷刃”を以って応戦しようとしたのですけれど、力及ばず……」

どの口でそれを言うのか。
ヒロトを巻き込むな。ヒロトには関係の無い話だろう。
これはリューとローラ、二人の問題ではないのか?

「リュリルライア。今の話に違いはないか」

……二人の問題?
違う。
そう、忘れるな。これはあくまでも一人の男を巡る争いなのだということを。
初めから舞台に上げられるべきは少女二人ではなく、男を含めた三人なのだということを―――。

「あ、そ、それは………」

謀られた………!!
そう気が付いた時にはもう遅い。
ヒロトは剣を固く握り締め、リューを睨みつけている。


………嫌だ。ヒロト。
そんな目で、見ないで………。
16魔王と姫の恋愛二乗(13/18):2007/09/23(日) 10:31:53 ID:afaizNtD

彼だけには、こんな目で見られたくはなかった。見られたことがなかった。
魔王城での決闘の時だって、彼は憎しみを一切持たない澄み切った剣で挑んできたというのに。
考えてみればヒロトは世界の旅の果てに与えられた使命ではなく自らすべきことを悟っていたのであって、
その目的のためには魔王の協力は必要不可欠、つまり殺意は最初からなくて当然だったのだろうが。

だから、リューは知らない。

こんな、怒りに燃えるヒロトの殺気を今まで一度たりとも感じたことがない。
竜殺しの異名を持ち、世界各地の魔獣をその剣の下に殲滅してきた勇者の殺気は凄まじい。
大気が鳴動しているような、気迫だけで転がっている瓦礫がかたかたと音を立てるような、
全身に焼き鏝を当てられたような明確なる『殺意』であった。
しかしそんなことよりも、それを自分に向けられているという事実が、リューには心の底から痛かった。


ヒロト………。


視界が歪む。
あ、と思ったときには涙が一滴、つうっと頬をなぞっていった。
涙―――別に何も特別なことはない、涙腺が緩んだことによって流れ落ちる水滴。
結晶化して宝石になったりもしない、触れるもの全てを石化させる呪いもこめられていない、ただ一人の少女の涙。

「………………リュー」

しかしそれは、怒りに駆られた青年の心を醒ます。
殺気が消え、おかしな行動をしようものならリューの身体を障壁ごと両断せんと構えていた剣を下ろした。
そしてがつっ、と地面に突き刺し、ヒロトは改めてぽろぽろと涙を流す少女を見つめる。

「答えてくれ、リュー。俺は、お前がなんの理由もなくこんなことをするヤツじゃないことを知っている。
 ローラとの間になにかあったんだろ?
 大丈夫だから、話してくれないか」

………そんなこと言われても、今は、胸が、一杯で。
17魔王と姫の恋愛二乗(14/18):2007/09/23(日) 10:32:47 ID:afaizNtD
しゃくりあげるリューと、泣いてしまった少女の返事を真摯に待つヒロトとを交互に見やり、ローラは溜息をついた。

「………潮時ですわね。思ったより結束は強かった、というところですか」
「何?」

ローラはよっこいせ、と王女に似合わない掛け声かけて瓦礫の上に腰掛けると、ひらひらと手を振った。

「私が魔王さんに殺されかけたのはね、ヒロト様。ひとえに私があの子の嫉妬心を煽ったからですわ」
「嫉妬心?」
「ええ。まあ先ほどの説明も嘘は吐いておりませんけど、
 私たちが街一帯を平らにする程の大喧嘩をした理由の中心がそこにあります。
 ほら、私ヒロト様にプロポーズをしたでしょう?」
「う……」

うふっ、と微笑みかけられ、ヒロトの顔が赤く染まる。
決してロマンティックな愛の告白ではなかったが、
お堅いヒロトには今日一日調子を崩すほどの衝撃だったのである。

「この方はそれが気に入らなかったのですわ。
私がヒロト様をヴェラシーラに連れて帰ってしまうことが、我慢ならなかった。
そうでしょう?リュリルライアさん」
「………………」

リューはぐしぐしと目を擦ると、うー、と唸った。
それが肯定だということはきっと誰もが認めるところだろう。

「………どういう意味だよ?」

怪訝な顔をするヒロト。
まあここでピンシャンと察することができる男なら別に苦労はしてないし、
傍で支えてやりたいとも思っていないか、なんてことを考えながら、
ローラはぐずぐずと鼻を鳴らしているリューに肩をすくめてみせた。

「知ってのとおり、ヒロト様は超弩級の鈍さを誇っていますわ。
 通用する球はど真ん中のストレートのみ。
 なんなら、私がハッキリさせてもよろしくて?」
「………バカいうな」

恨めしそうな涙声ですん、とすすりあげ、ヒロトを睨みつける。

「………………ええと」

こりこりと頬を掻くヒロト。
………その顔を見ていると、どうにも赤くなってしまう。
だが、ここで言わなければヒロトの誤解は解けないだろう。
ローラを蒸発させかけたのは事実なのだから、せめて理由を言わなければならない………。

「リュー……ええと」
18魔王と姫の恋愛二乗(15/18):2007/09/23(日) 10:33:30 ID:afaizNtD
「我は!!」

そういえばなんでここでこんなことになっているのだろう?
まあ、大体わかってはいるのだが。
ようは謀られたのだろう。
……クソ王女め、やってくれる。
リューを挑発して自分を攻撃させ、ヒロトの怒りを誘って仲違いさせる腹だと思っていたが、
まさかここまでお膳立てさせてくれるとは。
勿論仲違いの線も計画の内だったのだろう。
しかしそれだけではない。
ヒロトとリューがそんなことでは断ち切れない絆で結ばれていたら、
こうしてリューに恩を売ることで後々優位に立とうともする。
偶然か、計算のうちか。
そういえばヒロトはこんなことを言っていた。
ローラは手のつけられない破天荒の代名詞だけれど、本当に手のつけられないのは、
その破天荒のあとでは必ず物事が良い方に転がっているのだ、と。
なんにしてもリューにとっては明確な敗北であった。

「我は……」

そう、この戦いは恋の鞘当て。
その神聖な愛の告白をお膳立てされたというこの事実が、この上ない大敗北なのだということは間違いない。

畜生。

ギリ、と奥歯をかみ締めて、

「我は、」
「リュリルライア様ぁ〜〜〜〜〜〜!!!!」

ヒロトのことが……と続けようとして、しかしそれは完璧なまでにブチ壊された。

飛び込んできたのは我らが元・灼炎龍リオレイア。
ジョンとの営みを終えてまったりしていたところにリューの放った“天輪”の轟音が聞こえてきたので、
これは一大事と慌てて駆けつけてきたのである。
……一応彼女のために弁護しておくが、決して今まで物陰に隠れていて、
ここぞというタイミングで飛び出してきたのではない。
天性の域にまで達したエアリード能力の欠如がもたらした奇跡のような偶然である。
いや弁護になっていないか。


「………………………」

「………………………」

「………………………………………………………………」
19魔王と姫の恋愛二乗(16/18):2007/09/23(日) 10:34:10 ID:afaizNtD

海底に沈んだシャコガイよりも無口になるローラ、ヒロト、リューの前で、
本人はいたって大真面目なリオルは獣のように低く構えるとカッと両の爪を広げてみせた。

「加勢します、リュリルライア様。ええい、ヴェラシーラの王女め!
バカ勇者をケンリョクで操りリュリルライア様を亡き者にしようとは卑怯千万!
魔王が忠臣、リオレイアが相手に」


「リオル。

空  気  を  読  ん  で  く  だ  さ  い  」


特大のハリセンでリオルを黙らせ、首根っこを掴んで引き摺っていくジョンの小さな背中を見送りながら、
一同はただただ呆然としていた。
どうしてくれよう、あのエアブレイカー。
先程までの緊張には今や大きな穴が開いていた。取り繕うにも修復不可能なほどに。

「あ、あー……その、なんだ」
「………む」
「とにかく、なにか理由があるのは確かで。一方的にリューが悪いってことでもないから、
 ローラも別にリューを許せないとか、そういうんじゃない……んだな?」

振り返った先で、ローラが少し肩を落としながらため息をひとつ。

「ええ……私も少し程度が過ぎましたわ」
「リュー、今度やったら……………わかってるよな?」
「う、うむ」
「なら………俺から言うことは、もう、何も」

………いや、一人だけリオルに感謝していた者がいた。
そう、リューである。
ローラの姦計から偶然にも逃れることができた彼女は内心胸を撫で下ろし――――――。

………ちょっとだけ、残念にも思っていた。

20名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 10:34:10 ID:yBvxkgGc
>>1
支援

……まとめサイトにテンプレあったのに使われなかったな
流用かぁ
21魔王と姫の恋愛二乗(17/18):2007/09/23(日) 10:35:16 ID:afaizNtD

「………ローラ。俺は、まだヴェラシーラに帰るわけにはいかない」
「え?」
「俺は、まだ勇者としてやらなければならないことがあるから」
「―――でも、使命は」
「そうじゃないんだ。……そうじゃない。
与えられた使命(もの)じゃなくて、自分の目で見て、耳で聞いて、心で感じて。
 剣に誓った使命が、まだ残っている」
「――――――そう、ですか」
「お前の気持ちは嬉しい。ありがとう。でも、」
「待って。その先は、言わないで」
「………………………」
「………解っていますわ。そう、約束しましたものね」
「……………ああ」
「「『世界を救ったら、また』」」
「貴方なりのやり方で世界を救う方法を見出した。そうなのでしょう?」
「………………ああ」
「なら、私に貴方を咎めることなんて、できませんわ」
「………………すまない。それともう一度―――ありがとう」


せめて、湖に映える朝日の美しさ所為だと思いたい。
嬉しいとき以外の涙なんて、
だって、

――――――もったいないじゃありませんか。



「―――で?何故貴様はまだここにいるのだ?腹黒王女」

湖で船を待つ一行だったが、リューの機嫌はまだ直っていない。
まあ昨日の不機嫌が陰のものなら今日の不機嫌は陽のもの。
ストレートに感情を出してくれている分だけまだとっつきやすいというものだが。

「あら、私言いましたわよ?ヒロト様が色よい返事をくれるまで、もう二度とお傍を離れない所存です、と。
 もうお忘れかしら泣き虫魔王」

バチバチバチと比喩でも誇張でもなく火花が散る。


そう。朝食を取っている最中、ローラはヒロトの凱旋をあきらめず、
このまま一行と共に旅をすると宣言したのだった。
某魔王は露骨に嫌な顔をし、某竜っ娘は厚切りベーコンに夢中で聞いておらず、
某錬金術師はぱちぱちと目を瞬かせ。
そして某剣士が溜め息をひとつ。

「よろしくな」

と言ったのだった。
22魔王と姫の恋愛二乗(18/18):2007/09/23(日) 10:37:02 ID:afaizNtD

「知るか!だいたい貴様はフラレたのだろうが!大人しく城に泣き帰れフラレ王女!!」
「フラレてませんわー!ヒロト様は今はダメとおっしゃっただけで、
 別に求婚を断られたのではありませんわヘタレ魔王!!」
「ならば永遠に来るまいな凱旋の時は!いつまでたっても『今はダメ』だ!!
 ざまぁみろ筒状ツインテ!髪の毛の中に卒業証書でも入れるつもりか!?」
「ほざいてやがりませアホ毛ダブルス!アホさ加減も二倍のようですわね!!
 ヒロト様の勇者特権に私の王者の権力が加わり倍率ドン!目的達成まで数えんばかりですわー!!」

「……………なんというか、喧嘩するほど仲がいい、というヤツでしょうかね」
「似たもの同士だからな。そうだ、似たもの同士でひとつ気付いたんだ。
 なんで、昨日リューがあんなに焦っていたのか」
「え………………それって………まさか、ヒロトさん」
「ああ」

ぎゃあぎゃあと喚く魔王と姫君を流し見て、ヒロトは目を細めた。

「あいつ、ずっと城から出たことがなかっただろ。
 だから、俺が帰ってしまったら――――――


 旅がもうできなくなる。


 広い世界を見れなくなるのが嫌だったんだな」

……どこからか舞ってきた木の葉が一枚、くるりと回って去っていった。

「……………………なんていうか、その」
「ん?大丈夫、リューはもうあんなことはしないさ」
「いえ、そうではなく」
「ダメっダメだねダメ勇者」

ジョンはこめかみを押さえた。
ジョンにひっついていたリオルも呆れかえったようにため息をつく。

「む、なんだよ」
「「別に」」

リューの魔力波が雲を吹き飛ばしたせいか、それともこの爽やかな風のおかげか。
見上げた先は快晴。
雲ひとつ無い、吸い込まれていくような青空だった。


             魔王と姫の恋愛二乗〜新ジャンル「好敵手」英雄伝〜 完
23名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 10:40:46 ID:afaizNtD
善後半に分ける予定でしたが、
別に引っ張る内容でも展開でもないなと思い一気に投下。
3スレ目も、どうか活気と混沌に溢れた良スレになりますよう。
センキュッ!!
24名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 10:42:04 ID:fz46XlaU
GGOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOD
JOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOB
だこコノヤロー!朝から乙、もっと乙、さらに乙!

いやぁ…
よかった
よかったよー

25名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 10:54:58 ID:VPRIP7mw
>>1

>>23
GJ!GJ!GJ!
流石魔王様だぜ…そこに痺れる、憧れるぅ!
26名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 11:00:42 ID:yBvxkgGc
GJ!!!
支援遅すぎたっつーか、いらなかったな
27名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 16:08:20 ID:XB6kX8k1
>>1

>>23
両手に花フラグキター!!
…3Pのシチュにてリューをいじめて泣かせるローラの図が浮かんだのは内緒w
28名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 16:10:09 ID:JTcioPhU
>>1
乙!!

つーか、こんな展開されては、どっちか一方選んで
どっちか一方泣かせたら、俺はヒロトを殴らなきゃいけない件
29名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 16:45:03 ID:5jvd1FlM
GJ過ぎて、何を言えば言いか分からない
30名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 17:15:19 ID:XbpLkOEe
「神魔二槍っーー!!」
異形の物と化したジャルシアの勇者ブレイズがその圧倒的な力で
魔物を粉砕する様を遠方の崖から二つの人影が見ていた。
「アレ、どう思うレイジュ兄さん。」
金髪蒼眼の少女が隣にいる人物、レイジュ・ランディスに問いかける。
「いや、アレはどう見ても異教徒じゃ無いと思うけどナ、                                                    
そうじゃ無いと解放すんのにパスワードみたいなの言わないと駄目ダシ。」
そう言い終るとレイジュは後ろを向き、少女に言う。
「ほんでコッチはどースンダ、シュナ。」
シュナと呼ばれた少女が後ろを向くと、先程ブレイズが倒した、
ケルベロスの子分と思われる狼が五十頭程が今にも襲い掛かろうと
する目で此方を見ている。
「如何するって、倒すしかないでしょ兄さん。」
そう言うと腰に着けている二丁の銃を取り出した
「頼んだよ、殉教者[マーター]」
そう呟きながら、銃に口付けをする。
「ワカッタ。それじゃあ逝くぜ、裁定者[アービトレイター]」
腰に着けた二本の銃剣を取り出した。そして戦いが始まった。
31名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 17:21:56 ID:XbpLkOEe
新スレ誕生記念に一発ネタを前スレ680から拝借そして投下。
ブレイズの作者様、勝手にスイマセン。そして駄文でスイマセン。
32名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 17:58:45 ID:5jvd1FlM
なんか、長編書いちゃおうかなー…
でもエロは入りそうにないし…
どうしようかな
33名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 19:10:31 ID:JTcioPhU
迷うなら書くな
迷いが晴れたら書け
34名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 20:01:56 ID:K91iL2wM
このスレのルール(まとめ)

書こうかな、書くつもり、お詫びに書く
はイラネ
書く奴は他にも居るんだ、誰もオマエの前置きなんてイラン
まず書いてみろ、話しはそれからだ!

、素人です、初めてです、
それがどうした、そんなのお前のSSに関係有るのか
能書きもイラン

駄作です、駄文です、サーセン
だったら落とすな!お前のそのダブンにWKTKした俺の時間を返せコノヤロー!

以上、素人だろーとなんだろーと、このスレに投下してGJ!を貰った瞬間にお前はここの職人だ。
そして俺達はGJ!を惜しまない。

ようこそ混沌へ!

35名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 21:49:13 ID:tvuqlNsQ
門戸の広さがここの売りなんだ
頑張れ、職人さん


男「ようやく退院か」
ヤ「ご主人様がいじめなければ、もっと早く出来たと思うんですけどね」
男「いや、逆だろう。適度な運動は心身を丈夫にするからな」
ヤ「あれのどこが適度! 死にかけてたっつーの!」
男「ああ、天国見えたろ。イキまくってたもんな、お前」
ヤ「っ! そっちじゃねーよ!」
男「たまには病気になってくれ」
ヤ「誰がなるか、ちきしょーっ! 大体、ご主人様は」
男「あ、鳥が飛んだ」
ヤ「それがどーしたっつーんだっ! こんな堂々と無視すんな!」
男「あ、こんにちは。すみません、国境までの道はどう行けば」
ヤ「っ! っ! っ!」

男「……うん。お前はやっぱり元気が一番だな」
ヤ「は?」
男「やっぱ病気にならんでくれ。お前の茶も飲めないしな」
ヤ「……ちっ、そーかよ」
男「お前の熱っぽい汗や愛液も悪くなかったが」
ヤ「公道で堂々と変態くせーこと言ってんじゃねーよ、ご主人様ぁッ!!」
ちゅ
男「やかましい」
ヤ「……」へたっ
男「ん?」
ヤ「ふ、不意打ちはねーだろ……」
男「?」
ヤ「……腰砕けた」
男「プッ」
ヤ「笑うな、ちきしょー!」
男「お前、本当に可愛いな」
ヤ「馬鹿にすんなぁ!!!」

新ジャンル「意外と純情」
あんまりいいジャンル名じゃないな。2人がのろけすぎて思いつかんかった
36名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 23:00:30 ID:ke1Me6UT
女「もーすぐこのスレも終わりだねー」
男「早かったなー」
女「あっという間だったねー」
男「全くだー」
女「これも住人や職人さんのおかげー」
男「毎回のまとめウィキ更新ありがとうございますー」
女「頼りっぱなしだもんねー」
男「なー」
女「短かったけど、色々あったー」
男「そーだねー」
女「前スレに比べると長編やシリーズものが多くなったー」
男「小ネタや短編だって負けずに活気付いてますよー」
女「この勢いのまま、そろそろ次スレ行こうかー」
男「さんせー」

新ジャンル「締めてるはずなのに締まらない2人」

女「これ、本当は前スレの・最後の最後に投下する予定だったんだよー」
男「そうだよねー」
女「でも書き込めなかったんだってー」
男「あららー」
女「本当に締まらないねー」
男「だなー」

新ジャンル「へこむ書き手orz」
37名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 23:55:07 ID:U7NIzeBV
>>36
かわいいな、お前www

>>1乙!
そして最初から飛ばしてる作家様方にはGJ!
38リューマ:2007/09/24(月) 01:13:04 ID:bPi/EqIl
長編書くよ。その前に、二人の服装について補足
リューマは頭にバンダナを付けてます。服装は金魂の金さんの服を黒くしたような感じです
クルミはマフラーを巻いてます。口元が隠れてます。服装はナルトの香燐みたいな感じ

ちなみに、これを書いたのは何となくだ
でもなぁ…クルミみたいなつるぺたがセクシーな服来ても、性的な魅力って物が…
あ、いや、何でもない。冗談だ。冗談です。冗談なんです。許してください
い、いたたたたたたたた!!耳はやめろ耳はやめっいだだだだだだだだ!!
39リューマ:2007/09/24(月) 04:01:16 ID:bPi/EqIl
詰まった…何故だ………書きながら話を作るのがいけないのかな
とりあえず寝て、明日頑張るよ…
40名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 08:28:02 ID:oUqfQp5z
>>35
ヤン可愛いよヤン
しかし俺はヤンメイドと聞くと緑の人を思い出すぜW
>>36
そんなお前に燃えたWW
なんか「2レス」といい、このネタて…WW
41名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 09:38:14 ID:KoESdyDh
>36
>37
>40

新ジャンル「三角関係」
42名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 09:47:15 ID:jC7C33IC
>>40
ちょWWお前が入るのかWW
>>36
>>37
>>39

>>40


さぁ、盛 り 上 が っ て ま い り ま し た W
43名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 10:36:42 ID:jC7C33IC
36「うー…」
36「なに机と抱擁してんだよ」
36「…うっせー」
37「どーせまたつまらん失敗でもしたんだろ?今度は何だ」
36「…」
37「おはよー!て肩叩いたら全然しらない人だったとか、先生に思わず『お父さん!』って
言ちゃったとか」
36「そんなんじゃねー…」
37「寝ぼけて歯磨きとビオレ間違えたとか、それでも慌てて着替えて飛び出して、あれぇ電車来ないよ
なんでぇ、と駅員に聞く迄日曜日だと気が付かなかったり…」
36「…」(///)
37「そんでたまたま通りかかった俺に『お前何してんだ』って言われて、思わず『あ、朝練だよ朝練』
とか部活にも入ってないのに訳わからん言い訳して、ちょうど来た電車に逃げるように飛び乗ったのは
いいが、それが急行で気が付いたら隣の県の山ん中だったとか。」
36「……」(///)
37「ところが定期しかなくて、財布は小銭だわ、携帯忘れたわで、なけなしの小銭で公衆電話から
家に電話したら誰も出なくて、どうしよーどうしよーこんなの誰に言えば…ええいしょうがない、
ってわんわん泣きながら最期の100円で俺の携帯に電話してきたとか」
36「…えええええイ!ナニ人の失敗談暴露してんだよおおおおお!」(///)
39「ちょっと待てぇ!」
36/37「え」「あ?」
39「さっきから聞いてたが、お前らその話しは事実なのか?」
37「ああ信じられないだろうが、事実だ」
36(ハバネロの様に赤面しながら)「だ..だったら何よ!」
39「何という…」
37「まったくしょうが無ぇだろW?まぁそこがコイツの可愛いとこなんだけどな」
(と言いながら>>36の髪をクシャクシャ)
36「もぉ!やめろよ!」
39「イイ…」
36/37「へ?」「あん?」
39「…すごく…イイです…」
36「え…ねぇ>>37、こいつ…」
37「39お前…」
39「うおおおおおおおおおおお!36ぅ!惚れたぁあああああああ!」
ガバァア
36「え?え?あ?ああ?いやーーーーーーっ!」
37「え?あ?てめぇっ39!何しやがる!このやろう!36から離れろ!」
39「36ぅううううう!好きだぁああああああ!」
36「いやぁ!ヤダ!いやぁああ!やめてぇ!」
37「この野郎!クソ!離せ!離れろ、手前ぇ!俺の36にグラァア!触るんじゃねぇ!」
36「イヤぁあ(え?いま>>37何って?俺の…(///)ポ)あ、でもいやぁああ!」
39「生まれる前から好きでしたぁあああああ!」

一方その頃、教室の一隅

40「…36……イイ」キラーン

こうですか!わかりません!

新ジャンル
「ドジっ子>>36と愉快な仲間達」
44名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 11:21:27 ID:cHCeI/Fu
>43
めっちゃワロタwww、テラGJですよ!
>>39横島化してるしw

そんなオレも「>>36・・・・・・イイッ(ビクビクッ)」
ドジッ子かわいいよドジッ子
45名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 11:29:44 ID:bvck9s6v
狼女「じゃあこのスレって基本的に来る物拒まずなんだ?」
523「まあある意味一番叩かれそうな俺を容認している時点でスレ住人が寛容である事が解るだろう」
狼女「それもそうだね〜」
523「ま、あんまり調子に乗り過ぎないようにな。下手したら二次小説になっちまう」
狼女「もう殆ど手遅れだと思うけど・・」
523「参ったぜ…まあ、まだ本名出してないし大丈夫だろ?」
狼女「う〜んじゃ趣味は?」
523「ミニ四駆」
狼女「好きなミニ四駆は?」
523「マグナムセイバー」
狼女「よ〜し!これできっと誤魔化せたよ!」
523「なんてこった…お前やっぱり、すこぶる賢いな!!」

新ジャンル「多分バレてない」
46GOGO!ドジっ子作戦【1/2】:2007/09/24(月) 12:45:42 ID:jC7C33IC
36「う、う、う、グスン…」
37「ああ、もう大丈夫、泣くな…」(胸の36の頭を優しく撫でながら)
36「だってだって、恐かった…恐かったよぉ…」
37「…ああ、よしよし、…さて、39」
39「はい…すまん」(ガバッと土下座、顔のみならず全身ボコボコ)
36「うー(`"´)」
37「まったく、お前がそんな奴だとは思わなかったぜ」
39「すまん…そんなつもりはなかったんだ、俺…なんで…急に…」
43「すまぁあああん!39ぅううう!」
36「ええ?」
37「わぁなんだ今度は!」
43「スマン、すまない、39、それに36、37、」
37「ちょ、お前何言ってんだ」
36「まって37、何、言いたい事有るんなら言いなよ」
43「実は俺がドジっ子なんだぁああ!」
36/37/39「ええ?」「はぁ?」「何だとぉ」
43「実は、実はそいつ、そいつの役は39じゃなくて40なんだぁ!
アンカー間違えてたぁあああ!レス番見間違えてたぁああぁあああ」

36/37/39「「(´・∀・`)…」」

43「そしてお前わぁあ!」ビシッ
?「え?え?わたし?」
43「40じゃなくって41だぁああ!」
40改め41「えええ!そうだったのぉおおおおお!つか、よく読んだら無関係じゃーん!」
43「分かってるとおもうが42も俺だぁああ!」
47GOGO!ドジっ子作戦【2/2】:2007/09/24(月) 12:46:32 ID:jC7C33IC
36「え、じゃちょとまって…」
39「じゃぁ本当の40は…」

37「ふははははははっあたしが本当の40だぁ!(変装をむしり取りながら)諸君!とゆ訳で
萌えの至宝、ドジっ子36君はあたしが頂いて行くぞぉ!」
36「え?な?えええ!いやぁ離してぇええ!いやぁあ!37ぁああ!」
40「無駄さ!今頃37は掃除用具入れの中でお休さ!」
41「ああ、ホントだ37が居た!しっかり、37!」
42「だいぶ薬を飲まされたな」

40「さぁ行こう36君、我が城へ!じっくりと愛でてあげる…ふふふふふふはははは!」
36「いやぁ!百合は叩かれるからいやぁ!」
40「ふふ、板を移ればみんな歓迎してくれるさ、さ、百合板に行こうね…」
36「いやだあ!離して!はなしてぇえ」
41「誰か!そいつを取り押さえろ!みすみすの貴重な人材を取られてたまるか!」
40「無駄無駄無駄ぁ!」
43「おお!いつのまにか気球がぁ!」
40「ふははは!諸君さらばだぁ!」
36「いやぁあああぁぁぁぁ」

44「くそ!遅かったか!」
43「おお君は?」
44「申し送れました僕は44と申すものです」
43「おお、あなたが有名な少年探偵44さん!」
44「はい、最近帝都を荒らす女盗40を追っていたのですが…奴めまさか少女にまで手を出すとは…」
37「3くく…うう、…36、…さんじゅうろくぅうう!ううう…」
43「すまん、俺はもう少し早く気が付いていたら…44さんこの通りだ!かならず36を取り戻してくれ!」
44「はい、今回は遅れを取りました、次ぎは必ず!」

果たして美処女36の運命は如何に、少年探偵44の活躍は!
待て次回!

(続かない)

新ジャンル
「連続活劇的渾沌で誤魔化せ大作戦!」

すまん、またやっちまった…しかも2レス消費…
_| ̄|○…吊ってもいいよね?
いや答えは聞いて無い!
48名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 14:17:59 ID:KoESdyDh
>47
お前も結構、かわいいな
49名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 14:25:14 ID:yr2EobP9
>>47
何だろう…… 39−44までに名前つけたくなるな……
50名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 14:28:53 ID:zLzFRUGs
ひらめいてみたんですが…

「あ、あの…先生…」
「なにどうしたの、みんなで」
「ぼ、僕たち先生の事が…好きなんです!(男子生徒一同)」
「な、なにちょっと!アッ、やめなさ…ンッ…ングッ」
 桃板第一小にその人有りと謳われる美人爆乳女教師、神谷麗子も、小学生とは言え同時に
15人もの男子に襲い掛かられてはなすすべも無く、アッというまにそのグレーのスーツと
黒いレースの下着を剥ぎ取られ、口、秘部、アナルを大小さまざまなペニスで貫かれてしまう。
「ムグッ…ダメ…あなたたち…こんな…ンッ…アアッ!」
 その完璧さゆえに却って近寄りがたいのか、ここ数年男と縁が無かった彼女の成熟した肉体
は、未熟ながら溢れんばかりの情熱をぶつけてくる彼らに飲み込まれるかのように、たちまち
高みに追い上げられてしまう。彼女のポニーテールも、眼鏡も、周りの生徒が自らの手で放っ
た白濁ですでに隙間無く穢され、汗まみれの豊かなバストも、複数の手で揉みしだかれている。
「ダ、ダメ、このままじゃ…ようし…トカレフ、マカロフ、ケレンコフ、メルヘンタッチでぇ、
メイルシュトローム!!」
 たちまち教室内には黒雲が立ち込め、風が激しく渦を巻き始める。どこから紛れ込んだのか、
牛やトラクターが強風に巻かれて教室内を転げまわる。
「うわヤベ、先生に魔法使わせちまった!安藤ホラお前の出番だって!」
「でも、僕…」
 モジモジしているのは、きゃしゃな体つきと、女の子のような優しい顔立ちで、実は内心
麗子も『うーん、カワイイ…』と時々見とれてしまう安藤修司その人だった。だが…
「アッ!ス、スゴイ、何それ!」
 麗子の視線を釘付けにしたのは、彼の股間にそそり立つ、大人並み、いや、普通の大人を
遥かに凌ぐ強大な逸物であった。
「ダ、ダメ!そんなの君に入れられたら…あたし…」
「で、でも、先生…ボク先生が本当に好きなんです!ごめんなさい!」
 麗子のしなやかな体にしがみついた彼は、濡れきった彼女の秘裂に一気にその剛直をねじ
込んだ。
「アヒィーッ!!」
 悲鳴のような声を上げ、麗子は一瞬で達してしまった。堪え切れず、あっという間に大量に
放たれた安藤の熱い精を胎内に感じながら、彼女はグッタリとくず折れた。

 彼女の心中を反映してか、いつの間にか教室内は晴れ渡り、小さな太陽までが輝いていた。
だが、この距離での恒星は、極小とはいえかなり危険なものであり、全員があっという間に
シャレにならないほど日焼けを始める。クラス一の物知り、通称「ハカセ」のアドバイスで、
彼らはアポロ宇宙船のごとくその場でグルグル回っていたが、やがて、
「ちょ、ちょっと先生、近すぎうら太陽」
と発言したクラス一のお茶目さんが炭化するまで焼き尽くされ、やっとこの騒動は収まった。

「ごめん先生。でも、先生のおかげで、僕たちみんな大人になれたんだ。ようし、胴上げだぁ!」
「ちょっと止めなさい!」
との彼女の制止も空しく、その白い体が何度も宙を舞う。彼女は、ドサクサ紛れに乳首をつまん
だり、アソコに指を入れようとする手をペシペシたたくのに必死だったとさ。

めでたしめでたし

これは、新ジャンルというより、既存ジャンルの融合を図ったものです。一応、ジャンル的には
「眼鏡ポニーテール巨乳女教師集団レイプ魔女っ娘ショタ巨根グロ胴上げ」となります。
51名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 15:30:03 ID:yr2EobP9
>>50
……どうなんだろ?
その手のは人によりけりだろうけどね……
52名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 16:30:05 ID:6+A9fGkh
>>50
「「「「…………?」」」」

※蓮華達には理解できなかったようです
5340:2007/09/24(月) 19:33:04 ID:oUqfQp5z
…(・ω・`)
ええっと …
ええい!36、言うことを聞け!(棒読み)

こ、これでいいかな?
54名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 21:24:16 ID:bPi/EqIl
普通に小説書こうとしたら挫折した


ひゅううぅぅぅぅ……
忍者「…こりゃ一雨来るな………」
…ザッ
忍者「あんたもそう思うだろ?」
??「…………」
忍者「人を呼び出しておいて遅刻とぁ、良い度胸じゃねぇか」
??「…………」
忍者「…素顔を隠すたぁ……どういう魂胆だ?」
??「…………」
忍者「だんまりか…もっとも、てめぇの返事なんか期待しちゃいねぇがな」
??「…………」
忍者「せいぜい楽しませてくれよ…!!」
??「……昔から……変わっていないな……」
忍者「あ?何だお前?」
??「分からないか……だが…素顔を見せれば…分かる筈だ」
スッ…
忍者「!?」
??「ふふ…゙驚いて声も出ない゙という顔だな?」
忍者「馬鹿な……!何故……何故、あんたがここに!?」
??「そんな事より……お前は私と殺り合う為にここまで来たんだろ?剣を抜かなくて良いのか?」
忍者「くっ……!…あんたとだけは…会いたくなかったぜ…!」


5543:2007/09/24(月) 22:41:41 ID:jC7C33IC
>>48
47「え…何よ、今さらそんな事言ったって…(///)…ど、どうせわたしなんかわたしなんか、
36ちゃんの代わりなんでしょう…」

こうですか!わかりません!ww

>>49
ええと、一応名前決めてあります、大した名前じゃないですが(笑
続きらしき物も有りますが、段々訳が分らなくなって…orz

あ、激しく今更ですが、本物の36さんすいません...w
56名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 01:23:13 ID:zufvynu1
「飴飴ブレブレ義母さんガッ!」
「ぬるぽしてへんっ!」

新ジャンル『ジャンルとして軸がブレている』
57名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 02:19:19 ID:6luA3YMk
>>1乙! と新スレへの限りない喜び故に、携帯から小ネタを投下してみんとす

しかし読みにくい
しかも、最早新ジャンルじゃないかもしれない……
58名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 02:21:05 ID:6luA3YMk
   ――スバルの家(Yeah!)――


男「お邪魔しま〜す。スバルー、いるかー?」
男「あれ? スバルー? いないのかー?」
女「……え!? うわゎぁ!? トキヤ!? もう来たの!?」
男「あ、なんだ。二階か」男「勝手にあがるぞー」

トットットッ――

女「……えぇ!? ち、ちょっと待って!!」
女「……ボクまだ着替えてるんだっ――」

――ガチャ

女「――って……ば……」
男「……………………」
女「……………………」
男「…………うわぁぁぁぁあ!?!? ゴ、ゴメンすぐ外に――」

ガシッィ!!

男「――出るか……ぇ……」
女「…………」

ゴゴゴゴゴ…………

男「あの……スバル……さん……?」
女「…………あはっ♪」

ぺちん。ばしん。ごっすん。ごっすん。ずばばばばばばばっ。

男「な、痛、ぐほぉっ、ちょ、待った、待っ、痛っ、ごめ、あやま、ごふぁぐふはぎゃぁぁあー!?!」



男「……………………」(へんじがない。ただのしかばねのようだ)
女「…………ぐすん」


ジャンルというよりベタ「いつものやりとり 〜着替え編〜」

59名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 02:39:34 ID:r9RKhQx1
ちょwwwwwwベタもなにもねぇよwwwwwwテラGJwwwwwww
60名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 09:10:34 ID:/wp7+pm/
狼女「好き、嫌い、好き、嫌い・・・」
523「何やってんだ?」
狼女「ん〜花占い」
523「なんてこった…狼が花占いとはな、随分可愛いこった」
狼女「乙女心に種族は関係無い!」
523「へいへい、勝手にやってろ」
狼女「あ、ちょっと!もう・・勝手にやるもん。好き、嫌い・・」
523「そろそろ終わったか?」
狼女「好き、嫌い・・あ、あと二枚しかないよお・・・このままじゃ嫌われちゃう・・」
523「(参ったぜ…たかが花占いで何マジになってんだ?)・・・・たく・・輪輪拳!」
狼女「キャッ!いきなり風が・・ってアレ?残り一枚になってる!これって・・」
523「ようどうだった?」
狼女「・・・大好き!」
523「?いや結果は?」
狼女「えへへ・・・もう言ったもん!!」

新ジャンル「花占い」
61名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 12:36:18 ID:lmLgteSU
>>56
シュールでおK、WW
>>57-58
このスレ的にはベタ、つか、デジャビュでおKWW
>>59-60
そろそろsageようぜ?
62名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 22:13:06 ID:KI3Seej1
ところで、今気がついたんだが「新ジャンルエロパロ」
のwikiが張ってないんだぜ
63名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 22:21:03 ID:qhC9mPm5
>>62
流用だったらしいから、ね
テンプレはまとめサイトにあるから、次からそっちを使ってほしい
注意がてら紹介↓


「A」「B」「C」「D」などの世間一般的ではない新ジャンルの総合・混沌的なエロSSスレです
大元の新ジャンルスレでは投下したいけど出来ない、そんなエロSSカモン
勿論、今までにないさっき自分で思いついたキャラやシチュでも構いません

大元の新ジャンルスレが現在進行形であるなら、向こうで宣伝するなどの迷惑をかけないように
基本的にどんな新ジャンルでもおk
嫌いな新ジャンル・シチュはスルーなどしての大人な態度で
職人さんは随時募集中。迷うより投下
保管庫への収録の協力者も募集中です

新ジャンルでエロパロ@ウィキ(まとめサイト)
http://www37.atwiki.jp/wixi/pages/1.html

「新ジャンルまとめ@wiki」(参考サイト)
ttp://www12.atwiki.jp/new-genre/pages/1.html

過去ログ
【総合】新ジャンルでエロパロpart3【混沌】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1190506464/
【総合】新ジャンルでエロパロpart2【混沌】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1185291735/
【総合】新ジャンルでエロパロ【混沌】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1157732209/


女「こんにゃページ、わじゃわじゃ要るのかしら」
男「こんなページ、わざわざ要るのかしら」
女「あ、AきゃらDにはちゅきな新ジャンル、最ちんの新ジャンル名を入れにゃちゃいよ」
男「あ、AからDには好きな新ジャンル、最新の新ジャンル名を入れなさいよ」
女「過去ロギュは多きゅなっちゃら2レスに分けなちゃい。ちょんなに続きゅものとは思えにゃいけどねっ」
男「過去ログは多くなったら2レスに分けなさい。そんなに続くものとは思えないけどねっ」
女「……」
男「……」
女「翻にゃくするにゃぁ!」
男「翻訳するなぁ!」
女「にゅ〜ぅッ、おぉ〜ちょ〜こ〜!」
男「ぬ〜ぅッ、お〜と〜こ〜!」
女「……」
男「……」
女「……」
男「ん?」
女「…………ッグシュ、グシュ……」
男「すまん。俺が悪かった」

新ジャンル「チュンデレ」ていうか「噛みすぎ」
64名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 22:28:06 ID:r9RKhQx1
>>63
( ´・ω・)猫ちゃんじゃないのか…
65名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 22:29:21 ID:JPf+bp5/
>>63
過去ログ以下はいらないんじゃないか?
テンプレページに対するネタだから
66名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 22:34:45 ID:qhC9mPm5
>>65
そうだな
ABCDの説明も兼ねてだったけど、本ページ見りゃわかるもんな
67名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 23:08:15 ID:LB6CIBLf
新ジャンル「城」

城「あ……ダメっ、ダメよ……そんなところ触らないで」
城「ひゃっ! その柱は触っちゃダメなのおお!!」


誠「だって……城は中に入れさせてくれるから……」



勢いでやった。後悔した
68名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 02:49:24 ID:ntlXJF28
男「なぁなぁ、ゆうざんー」
Y「なにかね男くん」
男「セクロスしたいんだけど俺彼女いないし童貞なんだ。
  なんかいいアイデアない?」
Y「おみせの人をよべー」

こども海原雄山「おみせの人をよべー」
69名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 02:49:56 ID:ntlXJF28
やたー!ついにアク禁とけたよー!!
70名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 03:01:58 ID:03z/aGtp
>>69
GJ!
そしておめでとうなんだよー
71名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 03:06:32 ID:ntlXJF28
女「うへ……うへへ………」
男「お、女だ。おーい、何やってんだ?」
女「ぎょっ!男さん!!べ、別に何もしていないのですピュ〜♪」
男「怪しさ爆発だな。なんだ、またラジオでも聴いてるのか?」
女「そ、そうです!レイディオです!!怪しくありません!!」
男「便利だよなー。その頭のアホ毛のおかげで電波をキャッチできるんだっけ?」
女「そう!魂の通わないハリガネにできてこの女のキューティクルにできないはずがありませんのです!!」
男「一発芸!鬼○郎」
女「父さん!すごい妖気です!!」
男「ツンデレな鬼○郎」
女「か、勘違いしないでよねパパ!別にすごい妖気だからって怖いわけじゃないんだもん!」
男「みさくら風」
女「み゛ゃああぁぁぁああああ!!!父しゃん!しゅごいぃのぉおおょぉぉぅ妖気れしゅぅぅぅ!!!!!」
男「裸の大将」
女「お、おとうさん、す、すごいようきなんだな!」
男「最終回」
女「父さん!すごいNice boat.です!」
男「で、本当は何してた?」
女「盗聴してました!!」
男「コラー!!」
女「アッー!しまったー!!なんて卑劣なー!!!」
男「で、今日はどこ盗み聞きしてたんだ?」
女「やはー、チューニングしてたらさー。なんか波長が合っちゃいまして。
どっかのエッチなホテルの一室のやましい声をちょちょいと」
男「な………!け、けしからん!!うらやまし……けしからん!!女の子がそんなところ聴いてちゃいけません!!」
女「はぁーい」
男「まったく………返事だけはいいんだから……ブツブツ」
女「………………………」
女「………………………………」
女「………………………………………」
女「………あやうくバレるところだったです。さて、続き続き。……………ガガッ」

男『しっかし女のヤツ、よくもまあこんな往来の真ん中でそんなモン聞けるよなぁ………。
  ………いいなぁ………コンビニでエロ本でも買っていくか………』

女(………だって、この角度じゃないと盗聴器の電波が入らないのです………)
 「うへへ………うへうへ………へへへ………」


新ジャンル「電波デレ」
72名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 03:19:23 ID:ntlXJF28
男「………お前、まぁたついてきたのかよ」
男「……いいよ別にそんなことしなくて。いた、痛い痛い、お前それ、洒落にならないってぇの」
男「わぁったよ好きにしろ。その代わり大人しくしてろよな」
男「駄目だ。今日はさっさと帰るんだ」
男「……………はぁ、本当に世話の焼けるヤツだな。いちご牛乳な。ハイハイ」
男「……………………ったく、なんで俺がこんなヤツの………」
男「痛い痛い、おま、痛いっていうか気持ち悪い!三半規管はやめろってば」


男友イ「………おい、また男が脳内彼女と喋ってるぞ」
男友ロ「あれさえなきゃ、いいヤツなんだけどなぁ……」
男友ハ「お前ら、そっとしておいてやれよ。
    女ちゃんがいなくなってアレになっちまったんだって、アイツは」
男友イ「そうだったな………かわいそうに」



男「なんとか女が元の大きさに戻れる方法を探さないとな………。
  にしても、南く○の恋人じゃあるまいし………恋人………///」


女「史上最弱が………最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も
  最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も恐ろしィィ!
  マギィーーーーーッ!!」


新ジャンル「脳内彼女」
73名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 03:45:32 ID:ntlXJF28
女「もう、男くんなんて知らないんだから!
  男くんなんて、わたしの服をそっと脱がして恥ずかしがるわたしに優しくキスして緊張を和らげて、
  下着も全部取っちゃって裸のわたしに『綺麗だよ』なんて言っちゃって、『なんで自分は脱がないのさ』
  とかわたしに睨まれて初めて自分が全然脱いでないことに気付くくらい自分も緊張してて、
  『………実は俺も初めてなんだ』『……じゃ、初めて同士なんだね』とか和やかな空気になって、
  初めてだけど思ってたほど痛くなくて、二人でちゃんとできて、
  でもゴムをうっかり忘れちゃってて赤ちゃんできちゃって、学校もやめなきゃならなくて、
  でも主に愛の力で二人とも世間の荒波を乗り切って、若い二人だけどやっとご両親も認めてくれて、
  最後はクラスのみんなと先生を呼んでささやかな結婚式を開いてやろうか!?」

男「…………そこでエンドロールが流れないのが現実なんだぜ?」
女「マジすんませんっした!!!!」


新ジャンル「意味のない脅迫」
74名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 04:40:11 ID:ntlXJF28
女「全ての道も一歩から!」
男「千里の道はローマに通ず!」
女「エロ道を極めるためには日々努力を怠ってはならないのです!!」
男「正直極めたくありません!!」
女「今日のチャレンジは中の性感帯です」
男「中?」
女「はい。外側の開発はひとまず置いておいて、まずは内部から変えていこうというたくらみです」
男「………………………………はぁ」
女「グレフェンベルク・スポット。俗に言うGスポットですね」
男「ああ、なるほど(今日は結構普通だな)」
女「さあ、レッツ開発!!!!」
男(しかしなんで女は毎度毎度こんなにイキイキしてるんだ……?)


男「はい、じゃあ始めま〜す」
女「わ〜ぃいい……い!?ちょ、おま、これ、ひあぅ!!?」
男「………あれ?なんで女、そんなに感じてるの?」
女「ふにゃ、こ、ひぅ!?しゃれ、ならなっ、ぁあああッ!!?」
男「説明書には結構難しい場所だって書いてあったんだけどなぁ……?」

女「説明しようッ!!男くんはわたしの変態チャレンジに渋々付き合っているうちにメキメキと腕を上げ、
  今やゴールドフィンガー並のテクを身につけているのであるッ!!
  だが無論!!わたしたちは処女と童貞からここまでこぎつけたカップルなのでお互いにお互いしか
  男性経験・女性経験はない!!!!」

男「………………今、何か聞こえたような」
女「こぱぁぁぁぁッッ!!そんな、何気ないこと言いながら指がエラいことにゃあああッ!!
  ちょ、男ぅんほんとにこれ指!?第五関節くらいありませんかコレェェェェェ!!!」
男「はっはっは。触手じゃねーぞー」
女「しゃばぁぁぁああああ!!裏が!裏がァァァアアア!!!!」
男(おおげさだなぁ)


女「………………………………………」ヒクヒク
男「おーい女さーん?」
女「わたしは………とんでもないものを……目覚めさせてしまったのかも知れないわ」
男「ゴジラか俺は」
女「………………そういえば」
男「?」
女「男の人にもGスポットってあるんだって」
男「………いや」
女「お尻なんだけど、前立腺っていって」
男「……………やだ」
女「大丈夫、そっちも目覚めさせてアゲルヨォォォォオオオオ!!!!!」
男「やめてぇぇぇぇぇぇぇええ!!!!封印しといてぇぇぇぇえええ!!!!!」


新ジャンル「G」
75名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 07:47:54 ID:gXwCNmnv
523「ほら、いい子だから一緒にイくんだ!」
狼女「ふええっや、やだよう・・」
523「我がままを言うな・・本当は解ってるんだろ?自分の気持ちが・・」
狼女「で、でも恥ずかしい・・」
523「だから俺も一緒にイってやるって言ってるんだ」
狼女「ほ、本当?ホントに一緒にイってくれるの?」
523「ああ、俺は元狼だが嘘をついた事は無い」
狼女「じゃ、じゃあ一つだけお願い・・手繋ぎながらイって?」
523「お安い御用だ。じゃあイくぞ・・」
狼女「・・・・・」
523「・・・・・」
523&狼女「「sage忘れてスイマセン」」

新ジャンル「謝罪」
76名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 07:50:35 ID:STQBbFDN
アク禁だとおおおおおおおぉぉぉぉ!
とか言ってこのヤロー!
どどうせあなたのコトだからタイミング計ってたんじゃ無いの、もー……………………………

べべ、別に心配したとか、ああやっばりいつもの投下が無いと調子出ぬぇとか
ナンだよレスも無いのか、飽きたちまったねかよブラザーとか
結局あいつがいぬぇと俺ダメだなぁとか
どうしたんだなんとか言ってくれよ、
いえ言って下さい
ぬえどうして?どうして何も言ってくれないの?
もうワガママ言わないから、ちゃんとニンジンも残さず食べるから、
ねぇ、
ねぇってば…


帰って来たー!いやむしろキターーーーーーーーーーーーーーーー、
ありがとー、待ってたよありがとー

とか思って無いんだからね!

新ジャンル「ツンデレスリターン」

77名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 13:59:32 ID:jYxXFx0f
「さて」
「はい」

「中の人もバカですねホント」
「申し訳ねぇ…」
「集中力ゼロじゃないですかね」
「痛みもあるんでね…」

「やれやれですよ」

「という訳で双子きょにうの人です。事故って腰やって休養中。」
「まったく筆が進んでませんが更に進まなくなるっす。すんません。」

新ジャンル?「報告」

「お待ちの人ごめんねー」
78名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 19:58:47 ID:X9xYirJP
>>77
まぁあれだ
お大事に、御自愛くだされ
79名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 20:09:26 ID:5Olr1+hG
養生せぇやぁぁ!!(極道風に)
80名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 21:16:50 ID:5Olr1+hG
リューはぺったんなのかぺったんじゃないのか、それが問題だ
スラリとしているというが身長はどのくらいあるんだろう?
81リューマはどうなっちゃうんだろうね:2007/09/26(水) 22:43:25 ID:t9axcJhd
??「ふふふ……ははははははははは!」
忍者「ぐっ………畜…生…………」ガクッ
??「これで、お前は私の物だ……!」


くの「……リューマ………遅い…………」
82名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 22:56:45 ID:G3H4xMnQ
>>69
復帰おめ
そしてGJだ、このやろー!

>>77
お大事に
早く元気になれよ〜

>>80
もう一度まとめを読んできなさい、以上

>>81
戦闘シーン飛ばした!?
83名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 23:51:29 ID:ntlXJF28
>>77
蓮華きゅーーーーん!!待ってるから!!アタイ待ってるからーーーー!!!

>>81
きっと阿部さんなんだよ!いつぞやの阿部さんが帰ってきたんだよ!!
84名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 00:32:14 ID:SyzVqEUl
極「おうっ、>>77さんよぅ、てめーなにやってくれてんだ?」
極「こっちはよ、とっくに痺れ切らしてんだ」
極「それが何か? 事故ったぁ? ざけんじゃねーよ」
極「職人は書いてナンボのもんだろ? それを事故のせいにしちゃいけねーなぁ」
極「おうおう、最初っからやる気のあるやつはそれこそ死ぬ気で仕上げるもんよ」
極「それが一度は請け負った男のケジメってもんだ」
極「言い訳がましい。てめぇは男じゃねぇよ」
弟「兄貴ーっ、例のブツ用意できやしたッ」
極「おうっ、こっち持ってこい」
弟「へーい。……おっ、>>77、てめー調子に乗ってんじゃねーぞ?」
弟「お見舞いの言葉貰ってへらへらしやがって。ちっと甘い顔しすぎたみてーだな」
極「やめろ。仕事ひとつ満足にこなせねーようなやつに話しかけるな」
弟「いや、ここはビシッと決めとこうと」
極「いらねぇよ。第一、そんなことしたらただでさえ出来の悪いお前が、>>77がうつってよけいに使えなくなっちまう」
弟「へ、へへ、兄貴ぃ、そりゃ冗談キツいっすよ〜」
極「ふん」
極「いいか? >>77、今日のところは見逃してやる」
極「出来の悪いあいつが言うように、甘い顔すんのもこれまでだ」
極「次俺らの前に顔見せる時は作品を仕上げた時だけだ」
極「でなきゃ」
バキィッ
極「この木箱の蓋みたいに、小説書く腕も出来ねぇこと言ったその口も首も叩き割って・往生させてやるからな」
弟「兄貴は一度口にしたことは絶っ対ぇやっからな。おぼえとけよ?」
極「くだらんことに時間を使った。もう行くぞ」
弟「へーい」

弟「ところで兄貴、あの箱のなかは何が入ってんスか」
極「……」
弟「俺はただ事務所にあったの言われた通り持ってきただけで」
極「余計な詮索してんじゃねぇ。だから、お前はいつまでも駄目なんだ」
弟「あ、兄貴〜!」

>>77に残された木箱のなかには塩と乳製品
それから「養生せぇや」と書かれたメモが入っていた


新ジャンル「ツンデレ極道>>79
85あれ?リューマは?:2007/09/27(木) 00:42:31 ID:JYtv6J40
リューマが姿を消して一週間が経った。リューマは未だに戻ってこない。
宿で待ち続けるクルミの胸を嫌な予感がよぎる。
それだけは…その可能性だけは信じたくなかった。
―リューマが死ぬ訳が無い
仮に、何者かの不意打ちを受けたとしても、あのリューマがやられる訳が無い。
クルミはそう信じていた。だから待ち続けた。
くの「………リューマ………………」
そして、クルミは今日も待ち続ける
86( ゜д ゜):2007/09/27(木) 01:01:20 ID:JYtv6J40
正直飽きた。それがクルミの本音だった。
一週間も待たされては、流石のクルミも不満だった。
くの「……捜すか…………」
思い立ったら吉日。クルミはその日のうちに旅立った
87名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 16:16:25 ID:d2BEHCsl
女「おっとこ〜!おはよぉぉぉぉ!!!!ちゅ〜〜」
男「はいはい叫ぶな抱きつくなキスしようとするな暑苦しい」
女「あはァん♪冷たいところも好きだぁぁぁぁぁぁ!!!!!ちゅ〜〜」
男「だ・か・ら!!キスしようとするなッ!!鬱陶しい!!」
女「何を言うか!欧米では挨拶代わりに接吻をするそうじゃないか!こんなもの挨拶だ!!」
男「そうか。じゃあ、そこにいるピザのピザ郎にもあいさつしてやれ」
女「死ねピザ郎!!!!」
ピ「ブフォ!!?」
女「さあ男、存分に挨拶しようじゃないか!!ちゅ〜〜」
男「待て!今のは挨拶じゃないぞ!ピザ郎、ピザろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉう!!!!」
女「安心しろ、急所は外しておいた!男、欧米式挨拶はキスらしいが南米ではべろキスだと聞いたぞ!」
男「嘘を吐け!!誰情報だ!!っていうか若い男女だといいがオッサンとかだったら嫌すぎるぞそれ!!」
女「安心しろ、南米には若い男女しかいないんだ!!」
男「いい加減にしなさいッ!!あ、ちょ、舌が、やうぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇい!!!」

ピ「………そうだ………南米行こう」


新ジャンル「キス魔」
88名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 21:52:27 ID:cTe5V2gs
>>87
キス魔というより…素直ヒート?
89名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 22:41:35 ID:dMYgoFJx
>>87
ちょ、ピザ郎WWWワロタ
90名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 22:50:54 ID:d2BEHCsl
こんなスレを見つけた。

【仮面】素顔・正体を隠している美少女【変身】
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1190898450/

九音「………………ゴクリ」
健人「待って九音さん!早まらないで!!」
91名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 02:02:10 ID:A3SuLUYb
>>89
だめだ!九音さん!いっちゃだめぇぇぇえええええ!
92名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 03:23:11 ID:Hpt0CZvA
くの「……………」
ガサガサ
くの「……………」
ヒョイ
くの(居ないなぁ………)
「………!!」
くの(…何事…?…もしかしてリューマ?)

忍者「ぐわー!…くそっ!俺はこんな事には屈しないぞ!」
??「しぶとい奴め…だが、これならどうだ?」
忍者「!!や、やめてくれー!俺がさり気なく隠していたエロ本を焼かないでくれー!」
??「くくく…エロ本を焼かれたくなかったら、私の言う事を聞くんだな…」
忍者「くそ…!お前には血も涙も無いのかー!」

くの「なんだ…リューマか………
…………………?
……………リューマ?
……リューマ!?」

忍者「く、クルミか!?丁度良い、助けてくれ!」
??「クルミ……?……そうか……久しぶりだな……」
くの「!!あ…あなた…は……!」
93名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 07:03:18 ID:c8z5yBkp
師範キャラ登場か?
しかし一応リューマは抜け忍だからな………
やっぱり帰ってきた阿部さんなのか?
94名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 10:35:46 ID:c8z5yBkp
久しぶりに魔王シリーズでもネタでもないSSを書いた。
そしたらいつの間にかダーク属性になってた。
一応男×女でタイマンえっちだけど内容注意。
投下します。
95ここにある咎(1/8):2007/09/28(金) 10:38:32 ID:c8z5yBkp
悪気はなかったんです。反省しています。
間違いを犯してしまったとき、そんなことを口にする人がいるけれど、
そんなことは罪の重さにはまったく関係のないことだとわたしは思う。
何故って、彼女(もしくは、彼)がしたことで被害を被った人は、確実に存在するのだから。
その人にとって、どんな言葉も意味を持たない。届かない。
いくら御託を並べようとも、その人の受けた傷が消えるわけじゃないのだから。

――――――だから、わたしは償わなければならないのだ。

あの時のことは、今でもはっきりと覚えている。
忘れようがない記憶。わたしの原始にして、最も罪深い記憶。
そう、わたしはひどいヤツなのだ。
彼に償わなくてはならない。
一生をかけて。
この罪が赦されるまで―――――


――――――その時まで、わたしは彼と一緒にいられる。



ちゅる。
唇を吸い続けて、歯の裏側をなぞりあげる。
絡まる二人の舌先は、まるで蛞蝓のようにおぞましく、
ぞくぞくするような興奮が、わたしの脳髄を蕩けさせていく。
迸る稲妻は背を伝って腰からあらゆる強張りを消し去り、同時に身体のどこかで―――脳みそ?心臓?
まあ、どこでもいいか―――がちり、とスイッチが入る音がした。
本当に、キスって不思議だ。
学校では生徒会長なんかをやっている、真面目な優等生で通っているわたしが。
こんな淫らに変身してしまうスイッチを持っているなんて、いったい誰が想像しているだろう?
ううん、きっと男の子の何人かはそうやって妄想して、
自分に奉仕しているわたしを思い浮かべて悦に入っているのかもしれないけど―――。
残念ながら、この時のわたしはたった一人の男の子の所有物になってしまっている。
ああ、この言い方は適切ではないか。
正確にはこちらがあるべき姿。
このキスでわたしは、本来の自分、
みんなの憧れの生徒会長からたったひとりに尽くすために生きているわたしに戻ることができる。

「……ぷぁ」

唇を離し、舌先を離し。唾液が銀の橋を作り……それすらも途切れてしまう。
少し、名残を惜しむ。
でも、だからこそ。
火照ったわたしの身体は、さらに繋がりを求めるのかも知れない。
96ここにある咎(2/8):2007/09/28(金) 10:39:15 ID:c8z5yBkp
「………葛葉(くずは)」

償うべき彼がわたしの名を囁く。
わたしの身体はじぃんと痺れてしまう………でも、それに溺れてしまうわけにはいかないのだ。
彼の指先がわたしの乳房をなぞろうとも、
その腕が背中を引き寄せようとも、その鼓動が心臓と響き合おうとも。
わたしは抗わなければならない。
この行為を償い以上にしてはならない。
それが、わたしに架せられた罰なのだから。


起こったことのそれ自体はきっと、珍しくもなんともない。
日本全国、探せば似たようなことは毎日のように起きているのだろう。
多くは語るまい。語る必要もなければ、語りたくもないことだからだ。
………………以前その話をして、変に慰められたことがある。
葛葉ちゃんは悪くない、仕方のないことだったんだ、と。
そんなに自分を責めるのはよくない、と。


虫唾が走る。


一体何様のつもりで、わたしと文武(ふみたけ)の間に踏み入ろうというのか。
わたしはもう文武の傍にいなくてもいい、だって?
ふざけるにも程がある。
わたしのせいで文武は轢かれてしまったんだから、
わたしの不注意がなければ文武は腕を無くさずに済んだのだから。
わたしが彼の片腕の代わりになるのは当たり前の話だろうに。
無論そんな無責任なことを言った女はあとでこっそりと階段から突き落としてやったが。
確か右だか左だかの足を折ったとか折ってないとか……よく覚えていないけど、
なにかの怪我はしていたと思う。

いい気味だ。
だって、そうだろう。
わたしは文武の腕なのだから、そのわたしを文武から離そうということは、
すなわち文武の腕をもいでしまおうというのと同じこと。
そんなことが許せるわけがないじゃない。ね、文武。


「大丈夫。文武はいつも通り、わたしに任せていればいいから」

――――――だから、これも当然のこと。
文武が困るようなことは、代わりにわたしがやってあげる。
それがわたしの償いだから。

「葛葉………」
97ここにある咎(3/8):2007/09/28(金) 10:39:56 ID:c8z5yBkp
いつもの声をそれ以上聞かないように指先を唇にあてがい、柔らかくなぞる。
ああ、舌先で味わうのもいいけれど、こうやって触れるのもいいものだ。
でも、勘違いしてはいけない。これはわたしにとって過ぎた行為だということを忘れるな。
わたしはあくまで、文武に奉仕するだけ。
溺れるな。求めるな。甘えるな。
足蹴にされて罵られることを喜びとしよう。
そんなわたしがよりにもよって文武を舐ろうだなんて―――おこがましい。
文武の首筋にキスをする。
触れるだけの口付け。決して吸い付いて跡なんか残さないよう、充分に気をつけて。
舌で温めるようになぞって、キスを下へ下へと下げていく。
何回も繰り返したこの行為、首筋から下腹部にかけて唾液で線路ができてしまいそう。
だから、文武が悦んでくれるコツもわかってきたのだ。
彼のためだけに存在する乳房を押し付けて、
その存在を目一杯アピールしながら行うのがポイントらしい。
文武ははっきり言ってはくれないけど、反応をよく見ていればわかる。
文武に悦んでもらうためには日々研究に余念があってはならないのだ。

胸を擦りつけるようにして身体を下半身にまで下げていくと、文武のその部分に到達した。
無論、ここは奉仕の代名詞。
そそり立つ仕置き棒の先からはすでに甘い蜜が湧き出でて、
その相反しながらも矛盾はしない在り方がわたしの精神を麻痺させる。
なるほどこれが飴と鞭という奴かな?
それは飴で鞭をつくるという意味だったかしらん。
そんなことはどうでもいいか。
憐れな雌蜂を誘う先走り液を啜りこむと、比喩でも誇張でもなく意識が揺らぐ。
一滴、たった一滴の雄の体液がわたしをすっかり酔わせてしまうのだ。
あっという間に文武の剛直はわたしの口内に納まってしまった。
いやいや、これはわたしがもっと文武を味わいたいからじゃない。
文武に、もっと、気持ちよく――――――

あ、ああ。
頬張ったモノから文武の濃厚な匂いが溢れ出て、
鼻腔を、脳内を、犯していく。

なんていやらしい、淫らで、キモチイイ味………世界で一番好きな……な………。

――――――なって、ほしい、から。

否応無しに興奮を高めてしまう文武の嬌声をできる限り意識して聞こえないようにして、
わたしは唯文武を悦ばせることに専念する。
あるいは口の中で舌を回転させるように、
あるいはちろちろと蛇のように細かく震わせて、
あるいはゆっくり、ねっとりと、溶かすような艶かしさで、
わたしは文武を愛撫する。
それも全ては文武のためであって、わたしが味わいたいがためじゃない。
……そう、自重しなくてはならない。
98ここにある咎(4/8):2007/09/28(金) 10:40:41 ID:c8z5yBkp
いけないな。
最近、上手くなったと自身が出てきたからか、どうにも自分勝手になってきたようだ。
わたしは文武の手にならなきゃいけないんだから、いわばこれは文武の自慰の延長。
間違ってもわたしの意志の関与しない、秘密の自家発電なんだから。
そんな恥ずかしいところを幼馴染みの女の子に知られたら、
年頃の男の子にとって致命的な記憶になってしまうに決まっている。
だからこれは、わたしの知らない行為にしないといけないのに。
そのわたしが文武と触れ合いたいと思ってしまうなんて、なんておぞましいんだろう。
いけない子だ――――――文武に罵ってもらいたい。
でも、文武にそんな汚い言葉を使わせることはできないので、帰ったら自分を存分に戒めるとしよう。

わたしは今にも破裂してしまいそうな文武の肉欲から口を離すと、ぺろりと唇をなぞりあげた。
文武はあんまり精力旺盛なほうじゃないから、
一度放ってしまうとしばらく待たなきゃならない―――何を?
文武を満足させることだけが、この行為の目的じゃないのか?
待たなきゃいけないって、それじゃまるでわたしが文武と繋がりたいみたいじゃないか。

「………うるさい」
「え?」

雑念に反応して思わず舌打ちしてしまった。
文武が怪訝そうな顔をするけど、そこは何事もなかったように流して欲しい。
文武が思い悩むことじゃない。文武は、何にも困らなくていいんだから。

「大丈夫、わたしが、なんでもしてあげる………なにもかも、わたしにさせて欲しいんだよ………」

文武は何故か悲しそうな顔をして、でも抵抗はせずに優しくわたしの頭を撫でてくれた。

「うん………お願いするよ、葛葉………」

おかしいね。
なんで、文武の手はこんなに優しいのに、
こんなに、悲しそうなんだろう?

わたしは文武を押し倒すような形で圧し掛かる。
文武の胸はじんわりと染み入るような暖かさで、
同時に心臓を一突きにされたみたいに罪悪感を刺激される。
この暖かなひとの人生を、わたしは壊してしまったのだ。
ごめん。
ごめんね。
ごめんなさい。
謝っても、謝っても足りないけれど―――わたしは言葉には出さないと決めている。
だって、謝ってしまったらきっと。
優しい文武は、わたしを許してしまうから。
わたしはひどいヤツだから、許されてしまってはもう―――文武の傍にはいられない。
だから、わたしは――――――。
あれ?
これって、わたしが文武の傍にいたいからってこと?
わたしは文武に何一つ望んではいけないのに?
あれ、あれれ?
99ここにある咎(5/8):2007/09/28(金) 10:41:42 ID:c8z5yBkp

………よく、わかんないや。

まあいい。わからないことは後で考えよう。
明日か、明後日か、何年もあとのことになるのか。それは、わからないけど。
とにかく、今は文武と気持ちよくなるのが一番大切なのだから。

わたしは文武のペニスを自らの秘裂にあてがい、一気に刺し入れた。

「〜〜〜〜ッ!!」

ぞくりと腰から下が快感に溶かされる。

「〜〜〜〜あ、ふぁ、」

その快楽に流されないよう必死でしがみついて耐える。
これはわたしの身に余る行為だ。
わたしは文武のモノ。もの。物体。
なんだっけ、オナ……オナホール。そう、文武はわたしで自慰をしているのだから。
わたしが文武を求めるなんて、そんなことは許されない………!!

「………もういい葛葉、俺は」
「ひ―――大丈夫!大丈夫だから!!」

がん、と頭にハンマーで殴られたような衝撃が走る。
文武は今何かを言おうとした?
何か聞こえた……ううん、何も聞いてない!!
わたしは、わたしは―――そうだ、動かないと。
文武が、気持ちよくなれるように、しないと。

抜けそうな腰を奮い立たせて、まずはお尻を回して円を描くように動かしていく。
それからゆっくりと、段々と大きく激しく、上下に身体を揺さぶる。

「ひ、ぁあ、うンっ!くぅ、あ、あぅう……っ!」

気持ちいい。
なんて浅ましく、貪欲な身体なんだろう。
これだけ言うのに………まだ快楽を求めるのか。
汚らわしくて涙が出る。自己嫌悪のままに自らの腕に爪を立て、
そのまま皮膚を突き破って血を滲ませる―――その下にあるのは、もちろん無数の爪痕だ。
勝手に声が出そうになるのをかみ殺して、殺して、殺して―――

「きゃふっ、あ、はひ、ふみたけ……ふ、ぁ………っ!!やだ、やだ、わたし……違うのに…!
 こんなの、だめ、駄目なのにぃ………っ!!」

殺せ!殺せ……いいから、こんな娼婦のような声は、自分のものではない………!
これは男女の営みなんかじゃない、そんな資格は、わたしにはない………!!

100ここにある咎(6/8):2007/09/28(金) 10:42:24 ID:c8z5yBkp

ただ、ボールが道路に転がっていったから。
何も考えずに、取りに走った。

「ごめんなさい」

やっと追いついて、にっこり笑ったわたしを、
フミちゃんは、ぐい、と引っ張ったのだ。

「ごめんなさい、」

スリップ音と、何かが潰れるような音。
悲鳴は聞こえなかった。

「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」

顔を上げたわたしの目の前に広がっていたのは、
ぐったりしたフミちゃんと、広がる血の池。

「ごめんなさいごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」

わたしは、わたしは、わたしは怖くなって、

―――――――――その場から、逃げ出した。

フミちゃんを、置いて。

「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、
 ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさいごめんなさい、
 ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい
 ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさいごめんなさい、
 ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、
 ごめんなさいごめんなさい、ごめんなさいごめんなさい………………!!」


わたしは償わなければならない。
わたしは、ひどいヤツなのだから。
一生をかけて、無くなってしまった文武の腕の代わりをしなければならない。

文武の腕がまた生えてきでもしない限り、わたしが赦されることはない。

そんな日は、こない。
――――――絶対に、こない。


「あ、あ、あああああああああぁぁぁぁあああああッッッ!!!!!」
「……ぅ、くぁあっ!!」

――――どくん、どくん…どくん―――

膣内に広がっていく快楽を伴う烙印を感じながら、わたしの意識は薄れていった………………。


101ここにある咎(7/8):2007/09/28(金) 10:43:30 ID:c8z5yBkp


「………葛葉」

文武はそう囁いて、くったりと身体を預けてきた愛しい少女の背をやさしく抱きしめた。

「………フミ……ちゃん…………」

葛葉の頬が濡れている。
彼女は彼と交わるたびにこんな涙を流すのだ。
もう、そんな必要はないというのに。
この少女は、とっくに許されているというのに。

文武は葛葉を抱いたまま、こぼれる涙をぬぐってやった。
―――ぬぐった?
文武の腕はずっと前にトラックに潰され、医師の判断によって切断されているのに?
そう、確かに生来母親から貰った生身の腕は、この折れてしまいそうな少女を救うために犠牲になった。
しかし無くなったからといって、今の医療技術をもってすれば取り繕えないことはない。
文武はもうずっと前からこの義手を第二の身体の一部として扱っている。

「なあ、クズちゃん………」

それを、葛葉は認めようとしなかった。

いや、認識するのを拒んだ、というべきか。

まるでそうなった瞬間、自分の存在価値がなくなるとでも言うように。
半狂乱になり暴れ出し、一時期手のつけられない状態にまで陥ったため、
彼女の周りの大人たちはとうとうそれを理解させることを諦めてしまった。
そもそも文武が絡まないことには極めて理性的で健康そのものなのである。
葛葉の両親も無理にそれを抉って取り返しのつかないことに陥るのなら、
このままそっとしておいたほうがいいと考えたのだろう。

以来葛葉は普通の少女として成長し、一方で文武にべったりになっている。
年頃の女の子だ。色恋に身を委ねるのもいいだろう。
しかし。
こうやって身体を重ねると、よくわかる。
文武の存在は、未だに葛葉を苦しめている、と。
葛葉の世界では文武はまだ隻腕であり、生活に不自由しているのだ。
だから葛葉は罪悪感に苛まれ、こうして身体すら文武に捧げているのだろう。

………それは、いいことでは、ない。
102ここにある咎(8/8):2007/09/28(金) 10:44:58 ID:c8z5yBkp
「俺さ、クズちゃんのこと……」

とっさのことだったから、よく覚えていないけど。
こうやって好きな女の子の体温を感じていると、あれは自分の成すべきことだったんだと心から思う。
勿論、初めからここまで穏やかな心境だったわけじゃない。
無くなってしまった腕のことで、葛葉を恨んだこともある。
随分酷いことも、沢山言った。
弱音も吐いた。
それ以前の、めちゃくちゃな暴言も振りかざした。
でも。

「もう、とっくに赦してるんだよ………?」

だから、そんなに苦しまなくいいんだ。




優しく頬を撫でる義手のかざされた先で。






虚ろな眼が、かっと、











                           開く。







             ここにある咎〜新ジャンル「ヤンデレ」妖艶伝〜 完
103名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 10:50:34 ID:kaT4nkVb
「…………蓮華?」

がくがくがくがくがくがくがくがくがくがく
ぶるぶるぶるぶるぶるぶるぶるぶるぶる

「チキンめ」
「ほっといてっ!!」

>>102という映画を見たらコレだ」
「怖いの嫌いだもんね、蓮華」
104名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 10:58:34 ID:c8z5yBkp
ヤンデレスレ向きかなとも思ったけど、
恋心が煮詰まってヤンデレるんじゃなくて
ヤンとデレが乖離しているのでここに置いてやってください。

………しかしリューをヤンデレにできなかった俺がこんなもん書くとはなぁ。
105名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 12:21:41 ID:BJRm434v
>>104

お見事。

落とし所をどうするかと思ったけど、手慣れたモンだ。
元々あんたあっちの人だもんな。

クォリティ高いけど、正直俺もスレ的に微妙な感じなんでGJ!とは言えないんだ…(´・ω・`)
106名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 18:17:31 ID:mOUtho5F
>>104
多芸だねぇ、ほんと
いろんな文章が書けるあんたがほんとにうらやましいぜ

ところで>>4の二乗はわざと?それとも事情のまちがい?
107名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 19:37:58 ID:WXqGNuhp
>>106
本気で聞いてるのか?それともナニかのアイロニー?
108名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 22:22:11 ID:c8z5yBkp
わざとだよ!ついだよ!
109名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 22:30:57 ID:mOUtho5F
>>108
把握した
では二乗でページ作る
110名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 23:25:23 ID:BJRm434v
>>109
ちょっWiKiのヒトキターーーーーーーーーーーーーーーーWWWW
111名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 23:30:01 ID:c8z5yBkp
編集王キテターーーーーーーーーー!!!!!!!
つか恋愛二乗長えww
やっぱ前後半にしたほうがよかったかな
112名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 00:30:02 ID:lqOjWkoO
>>111
長い?違うね、あれの場合はこう言うんだ
「一気に投下は御園勿体無かったかな」

だけどな、アレを前後に分けられてたら俺達、WKTK死んでたぜ(笑)
113名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 05:01:53 ID:JBpOMDMd
女 「や、ちょ、やめてよ!!」
DQN1「うっせえwwww黙れオラオラwwwwwwwwwwww」
DQN2「いいから黙って股開けやwwwwwwwwwww」
DQN3「お前らやりすぎっしょーwwwwww俺口なwwwwwwwwww」
女 「やだ、やだぁぁぁぁ!!!誰か、だれかぁぁ!!!!」
DQN2「泣けば許されるとか思ってんなよwwwwwwwwwwwww」
DQN3「やべ、俺コーフンしてきたわwwwwwwwこのままやっちゃっていいwwいwいwよwねwww」

DQN1     ____
       /      \
      /  ─    ─\     おいお前ら大変だ、コンドームがない
    /    (●)  (●) \     
    |       (__人__)    |
     \      ` ⌒´   /
    ノ           \
  /´               ヽ
 |    l              \
 ヽ    -一''''''"~~``'ー--、   -一'''''''ー-、.
  ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))


DQN2「じゃダメだな」
DQN3「ああ、避妊はちゃんとしないとな」


新ジャンル「ときどき常識のあるDQN」
114俺と明日香と仲間達【1/3】:2007/09/29(土) 10:36:42 ID:tkiEwNey
大「おい、東大寺、明日香ちゃん来てるか?」
東「なんだまだ来てないのか?」
竹「うむ、まだ見て無いのだ、大和と話てたんだが、マズく無いか?」
伸「この前学年主任に怒られてだろ?大丈夫なのか?」
東「今朝目覚ましコールしたんだが…」
大「それ起きてたか?」
東「うん…『もう!子供じゃないんだから!』って言ってたからなぁ、起きたのは起きてるはずだ」
大「うーん電車に乗り遅れたか」
伸「またなにか見つけて、フラフラ付いて行って道に迷ったとか」
竹「…子猫見つけてじーと見てるとか…」
東「…二度寝したか…あー勘弁してくれよー」

天「ちょっとー何あつまってのよ男子諸君」
大「おう、天理、明日香ちゃん見たか?」
天「え?ううん、そういや見てないけど…また遅刻?」
大「じゃないか、って話をしてるんだが」
天「ええ?なんかまた遅刻だとマズいんじゃ無いの?」
東「ああ、(嘆息)もう一度コールすべきだったか」

す「東大寺君居る?!…あ、…生駒…君、あの、おはよう…(///)」
竹「お、おう、おはよう、葛城」
      ………………………
大「ちょっWWこれが伝説のキックオフWWW」
天「おーおー、朝っぱらからお熱い事でー(棒読み)」
す「ちょ、な、なに言ってこ、これはあいさつしてるだけじゃ」
竹「そ、そうだ桜井、何勘違いしてんだ」
東「あー葛城、何か俺に用じゃないのか?」
す「あ!そう!そうなの!あのね…」
菫「ちょっとー!大変よ!明日香ちん教頭に連れてかれているわよー!」
東「な…おい香芝!ホントか!」
菫「あ、東大寺!大変!明日香ちんが、ほら、あそこ」
東「どこに..あちゃー」
115俺と明日香と仲間達【2/3】:2007/09/29(土) 10:38:28 ID:tkiEwNey
大「おいおいこりゃぁいよいよヤバくないか」
天「あ、すすきの用事もあれ?」
す「そうなの、明日香ちゃん、塀乗り越えてるところを教頭に見つかって…」
竹「それは…よりにもよって…なんと言う不運」
伸「…らしい、ちゃ、らしいな…」
大「おい東大寺、これは明日香ちゃん迎えに行ったほうがいいぞ、でないとまた授業に出てこないぞ」
東「そうだな…大和、すまんが」
大「まかせとけ、HRくらいなんとかするしな、なぁ」
竹「お、おう」
伸「っていうか、俺達のクラスの問題だからな」
天「むしろあんたの方が毎回大変じゃない」
東「皆…スマンな…」
す「それより東大寺くん、はやく行ってあげたら?」
東「いや、どうせ今は教頭の説教だろ?『いつもところ』はもう少し後から」
菫「読みきってるわねー」

-保健室- 
東「あの…月ヶ瀬センセ」
美「ん?…おう東大寺か(小声)<さっき来たトコだ>…ゲフン!あー高松塚、私はちょっと
煙草吸って来るからな!」
明(ベッドでフテ寝中)「むー…」
美「勝手に出ていっていいぞ!<10分くらいか?>」
東「<そうですね、いつもすいません>」
116名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 10:39:06 ID:DOnrKJdG
「………。」

「たまにはいいだろう?」
「気持ちいいか?蓮華っ」

「…………ぇぅ///」

「「おっぱいサンドイッチー」」


新ジャンル「板ばさみ」
117俺と明日香と仲間達【3/3】:2007/09/29(土) 10:40:32 ID:tkiEwNey
東「おい、明日香」
明「…」
東「何やってんだよ、起こしただろ」
明「うるせー起きたよ」
東「じゃどうして、電車乗り間違えたのか」
明「ちがわい」
東「定期忘れたか」
明「ちがう…」
東「…二度寝か」
明「…」
東「…図星か」
明「むー」
東「お前なぁ、むーじゃ無ぇだろ」
明「寝ちゃったもんしょうがねーじゃん」
東「そんで塀乗り越えて」
明「門閉められたし、しょうがないじゃん」
東「お前なー、しょうがないって、もうちょと自覚しろよ」
明「…教頭みたいな事言うなよー」
東「言うぞ、今朝もクラスの皆心配して俺んとこ来たんだぞ?」
明「…え?…ウソ」
東「嘘なもんか、大和とか橿原とか生駒とか、香芝と葛城なんか血相かえて…」
明「…」
東「『明日香ちゃん大丈夫?』って…ちっとはすまないとかって思わないのか?毎回毎回」
明「…思うよ…」
東「だったら」
明「う…ヒロ…」
東「あ?」
明「胸…貸せ」
東「あーはいはい…1分な」
明「5分」
東「3分」
明「のった!」
ガバァアッ
明「ふわぁああああああん!ヒロくーん!ごめんねぇええええええ!みんなごめんねぇええ!」
東「ああ、よしよし…」
明「うっ…うっ…ボク…うっ、…ほんとダメでごめんねぇえええ!うっ…うっ…ふえぇえええぇ」

東「落ち着いたか」
明「うん、ゴメン…あとひとつ」
東「なんだよ」
明「ちゅー」
東「お…お前なぁ…朝っぱらから」
明「でこちゅー」
東「…しょうがねぇなぁ」
チュッ
明「よぁおおおおし、ふっかつー!」
東「ヤレヤレ」
ガラッ
明「みんな、おはよー」
高「おお来た!」
天「わぁい明日香ちゃんおはよー!」
(クラス一度異口同音)
明「みんなごめんね、ボク、今朝もやっちゃて…」
高「まぁいつもの事じゃん、HRは適当にしたからな」
明「ん、ありがとう…みんないるね?じゃぁ…」

 「授業をはじめます」

新ジャンル
 「ダメ教師」
-あれ?おかしいなぁ>>36みたいなドジッ子のはずが…ヒトとしてダメレベルに...編

追記:
教頭「減給三ヶ月!」
明「えー!」
119名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 10:42:55 ID:tkiEwNey
もういいやなんだって…_| ̄|○
120名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 10:59:28 ID:eJsomEwb
>116 空気嫁

>118

見事にダマされたぜw GJ!
121名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 11:11:44 ID:DOnrKJdG
>>118

大変失礼した
吊ってくるわ
122名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 12:13:54 ID:JBpOMDMd
>>118
>東「あーはいはい…1分な」
>明「5分」
>東「3分」
>明「のった!」

ここのやりとりに大変萌えさせてもらった。GJ!!

>>121
マスター、おっぱいサンド……まだ残ってるかい?
123名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 13:05:34 ID:JBpOMDMd
魔王「………なんだ、今日もまだこの町にいるのか?」
姫君「まだ湖が安定しないんですの?」
錬金「まだ、というより……『また』ですね」
魔・姫「?」
勇者「昨夜どっかの誰かが谷山を爆破したろ。
   幸い渓谷の道は塞がらなかったけど、瓦礫が河を塞いでダム化してるんだ。
   それを放っておくわけにはいかない」
魔王「………………………む」
竜子「そんなの、ぱっぱとやっちゃえばいいじゃん。
  “豪剣”なり“天輪”なり、ぶっ飛ばしちゃえば済む話でしょ?」
錬金「場所が場所ですからね。それは二次災害に繋がりかねない。
   面倒でも、瓦礫をひとつひとつ取り除いていかないと」
竜子「めんどーい」
錬金「仕方がないですよ」
勇者「と、いうわけで俺は直接岩なりなんなりを取り除く役割、
   ジョンには工事の指揮を取ってもらうために今日は動けない。
   町の人間も集まってくるから、リューの“天輪”やリオレイアの“龍咆”は控えたほうがいいと思う。
   三人はここで待機していて欲しい。自由行動でも構わないが、夜には戻ってくるように」
姫君「了解しましたわ」
魔王「……………………むむ」
竜子「えー、つまんないよぉ」
錬金「一緒についてきてもいいですけど。リオル、邪魔はしないでくださいよ」
竜子「え?いいの?やたー!!」
錬金「リオル。邪魔は、しないで、くださいよ」


カーン…コーン…
ハコビダスゾー!セェーノッ!!
ジャアハイキョガイマデタノムナー

魔王「………だ・か・ら!なーァんで貴様がここにいる!?」
姫君「貴方こそ。“天輪”の使用を禁じられて役立たずの貴方がいては邪魔になるでしょうに」
魔王「フン、一応我が谷山を破壊した所為だからな。直接は手を出せなくても、フォローくらいはできるさ」
町人「おう、魔法使いさん!アンタが魔力付加(エンチャント)してくれた荷台、
   スゲー軽いよ!!ありがとな!!」
魔王「何、造作もないことだ。運び出せぬ大岩があったら言うがいい。重量軽減で綿より軽くしてみせよう」
町人「頼むぜ!流石は勇者様のお供だ、すごい魔導師がいたもんだなぁ」
魔王「……ホレ、この通り。貴様はどうだ?
   何も出来ぬ箱入りは大人しく路地裏の木箱にでも引っ込んでいるがいい」
姫君「………なかなかやりますわね。ですが、それでは決定打に欠ける。
   重要なのは『女性としての』存在感だと知りなさい」
魔王「何?」
124名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 13:06:31 ID:JBpOMDMd
町人「お嬢ちゃん、煮えたよ!これでいいかい?」
姫君「ええ。あとは大鍋に入れて、10分ほど煮込めば完成ですわ。あとは薬味ですが―――」
町人「わかったよ。しかし、異国の料理は大抵頭っから美味しいとは思わないもんだけど、
    これはちょっと驚いたねぇ」
姫君「でも少し薄いでしょうから、薬味は個人個人の好みに合わせて選べるようにしておいてくださいまし」
町人「わかったよ!お嬢ちゃん、きっといい嫁さんになるよ!!」
姫君「ありがとうございます、ですわ♪」
魔王「……………き、き、き、貴様、料理できるのか」
姫君「ええ。王城で一通りのことは仕込まれましたから。あとは独学ですわ。
   手料理こそ殿方を射止める女の武器ですものね」
魔王「〜〜〜〜〜〜ッッッ!!………!!!………………!!!!」
姫君「労働のあとの温かい食事、それを用意するのは女の務め。勇者といえどお腹はすきますもの、
   懐かしい故郷の味と私の愛情でココロもカラダも満たされるというものですわ」
魔王「ふ、ふ、ふん!そんなもの、我なんかヤツの本当の故郷の料理を教わったことだってある!」
姫君「本当の故郷?」
魔王「ああ。肩を並べて共に作り、共に食べる!まるで本当のか、か、家族のようではないか!ふふん」
姫君「本当の、故郷…………ヒイヅル……」
魔王「む?どうかしたか」
姫君「え?い、いえ、何でもありませんわ。
   それより貴方、そこまで言うのでしたら当然、ヒロト様を満足させる料理は作れるのでしょうね?」
魔王「ギクッッッ!!!!!い、いやその、材料がない……魚が……その」
姫君「お忘れかしら、ここは湖畔の町ですわ。新鮮な魚も米も揃っていてよ。
   さあ!遠慮なくどうぞ」
魔王「………………うぅ」

………………………………
……………………
………ドカーン
ウワー

勇者「うわぁ、土砂が!?」
錬金「えぇ!?いやだってちゃんと補強して………リオル!!」
竜子「あたし何もしてないよ!!?」

姫君「料理下手ってレベルじゃねーですわ!」


新ジャンル「ククデレ」
125名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 13:18:44 ID:DOnrKJdG
>>122
「やってもいいけど金取るぞ」
「蓮華はタダでやってやるけどなっ」
126名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 21:35:05 ID:hfntigUb
>118
親友キャラで47みたいなドジっ子も出るという予告かい?
GJ!!

>124
女の戦い第二ラウンド良いwww
妙に家庭的なローラもいいが、魔王さまのへっぽこぶりも良いww
127名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 22:18:50 ID:srS15C8U
ところでまとめの魔王シリーズ読んでて思ったんだが、
『中華』って誰?
128名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 22:51:24 ID:qH0Gzy4A
チョイキャラじゃね?



「「おっぱいさんどいっち〜」」
「………」
「蓮華?」


「も、我慢できませ〜んっ!!」
「「きゃ〜♪」」

(ry

「………は、ふ」
「えへ、えへ……♪」
「あははぁ………♪」

「や、やりすぎ、ちゃった?」


新ジャンル「しょおおおおおおおおおおおおおおおおおどう!!!」

「だれがB'zの歌ですか」
129名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 23:50:55 ID:JBpOMDMd
ちがうよ、全然ちがうよ!
素直ホットと素直コールドの双子を連れて旅してる勇者(中華風)というキャラを
立ち上げた職人さんがいたんだけど、忙しいのかss投下がないからキャラがよく掴めないんだよ!
名前もないし。
もしレスだけでも返してくれるなら俺、勝手にやっちゃっていいもんかなぁ?
とか聞いてみたいんだよ!

>>126
へっぽこ魔王!なんて素敵なフレーズ!イイね、へっぽこ魔王!かなりイイね!

>>128
ええい、ここのショタは巨根と絶倫しかおらんのかwwww
130名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 00:00:47 ID:rCOVODpr
GJくれたひとありあとー、
>>43で書いた36が勿体無くて、ドS奈良組に再構成しましたw
最強キャラとか言うといてダメ人間になるとは自分でもびっくりです(w
女:高松塚 明日香(たかまつづかあすか)
男:東大寺 浩斗(とうだいじひろと)
キャラまたWikiに...
ってあのーWikiのリンクの方法が分らんのです_| ̄|○
できたら自分のは自分で収納しようかと思うですがー
ちうこってm
>>121-123
アンタを大変萌えさせれて光栄だぜ(////)<トマトの様に赤面
んでGJ!いやいや、やっぱりゅータソは最高ですな(WWW
んでもククデレ?
クク
デレ?
一瞬「ビオランテがどこに!」と思ったじゃたねーか(w
>126
え?やーもう出ないっすよー?
あと40と44は別で風呂敷広げようかと思ってます…ただ畳む目処が立って..無いorz
>>127-128
ちょいキャラじゃねー!ヒートとクールの二人を連れた7人目の『勇者』だよ!
前スレ581を嫁
131名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 00:01:59 ID:KjSuCoCh
>>129-130
ああ!思い出したぜ中華殿。


HOTとCOLDは俺も出すつもりだったがこれは……。
132名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 00:04:27 ID:rCOVODpr
うわー128とケコーンしたー!
ちうこっって中華のヒトどうしたんでしょうねぇ?
自分で書きたいみたいな感じだったげど?

んでーショタ巨根て誰だっけ?
133名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 00:14:57 ID:KjSuCoCh
>>132
「呼んだー?」

「蓮華…………!!よし、いただきます!」
「ずるいぞ冷!私も頂く!!」
「先輩、私を忘れないでー!」


「ちょ、ま、や、あああああっ」

新ジャンル「ごちそーさまです」
134謎の人物の正体や如何に!?:2007/09/30(日) 01:59:34 ID:fC0UxmpF
〜前回のあらすじ〜
リューマが大ピンチ!

くの「…あなた……は………!?」
??「ふふふ……久しぶりだな…クルミ…」
くの「あなたが……何故ここに……?」
??「そんな事は決まっている…」



??「リューマともっとイチャイチャする為よーーーvvvvVVV」
ガバッ
忍者「ぐふぉ!!」
??「リューマが里を抜け出して早9年…捜すのに苦労したんだからぁ〜vvv」
ギリギリ
忍者「ぎぃやああぁぁあぁぁぁぁ……!」
くの「もしかして……里を抜けたの?」
??「違うよ〜。ちゃんとした任務だよ〜vvv」
ギリギリ
忍者「ぐっ…あ……かっ……」
くの「…任務?」
??「そう…あんた達を里に連れ戻すっていう任務をね」
くの「……!?」

ギリギリ
忍者「$*#@&%\……」
135名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 02:02:01 ID:YO6a1fNE
>>134
ドキドキ
136名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 19:17:02 ID:pmN4EQI+
リューマって22歳だよな?(wiki参照)
てことは抜け忍になったのが13歳……もしかして写輪眼の使い手か!?
137名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 19:58:43 ID:fC0UxmpF
>>136
ちげーよwwwwwwwww
その辺の裏設定もあるけど、今は言わない

ちなみに、クルミが里を抜けたのは、リューマが里を抜けてから3年後なんですね
色々在るんですね
という訳でつづきが落ちて来る予感。楽しみに待つが良い
138名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 20:08:50 ID:cuObc+xz
6年も経ってから追いかけてそれで追いつけるとはすごいな、クルミ

それはそうと最後まで書き上げてから投下したほうがいいよ
そのほうが文章を推敲できる
投下してしまったら文を直すことはできないんだぜ?
139名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 20:10:47 ID:pmN4EQI+
できれば単発よりある程度書き溜めてから投下してくれたほうが
読み手としちゃありがたいんだが、その辺どうよ?

そして「イチャイチャしに来ました」っていうひとがくだんのリューマと二人っきりで
一週間もいったいナニしてたのかもうちょいkwsk(性的な意味で)
140リューマ死亡フラグ:2007/09/30(日) 20:51:36 ID:fC0UxmpF
―前回のあらすじ―
忍者「なんかかわがみえてきた」

くの「…私達を……里に……連れ戻す…?」
??「そっvvv」
くの「どういう事……?…里の掟だと……抜け忍は…殺される……筈……」
??「…あんた達の実力は里も高く評価してる。力を必要としてるのよ。だから…」
くの「フミナが……やってきた……」
忍姉「そう!あんた達と幼馴染みで…一番厄介なリューマをクルミ以外で説得できる私が選ばれた訳っ」
くの「確かに……フミナなら……リューマを説得出来る……だって」
忍姉「姉弟だもんねっ」

ギリギリ
忍者「( ゜д ゜)…」
141名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 20:58:05 ID:fC0UxmpF
ごめんね。一気に投下出来なくてごめんね
一気に書こうとすると何故か全然書けないのね
だからバラバラなのね
ごめんね。ごめんね
142名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 21:02:56 ID:cuObc+xz
いや、それはないだろ……

書き始めて筆が止まってもそこで投下せずに置いておく
次のネタが浮かんだら前回の続きに書く
また筆が止まったら一旦置いて、ネタが浮かんだら続きに書く
143名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 21:17:25 ID:BRYjmKz6
141の言う通りだと思うよ。
真逆これがお前の言う長篇じゃないよな?
んーなんかなーこうコネタ未満のばっか投下されてもなぁ。
それとこれだとリューマとクルミは別に勇者の世界でやんなくてもいいやん、て気になってくるわ。
144名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 21:38:25 ID:fC0UxmpF
「前回の!」「あらすじ!」(野太い声で)
忍者「ageちまってごめん」

忍姉「流石のリューマも……実の姉である私には斬り掛かって来なかったよ」
くの「それで……あっさり捕まった……」
忍姉「双子だしね。姉弟の情って奴かな…里の奴等も嫌な事を考えたよね…」
くの「………」
忍姉「とゆー訳で」
くの「?」
忍姉「私、里を抜けちゃいまーす!」
くの「!?」
忍姉「頭の固いジジイ共の言いなりなんてもう沢山。
それに、リューマ達と一緒に居る方が楽しいしねvvv」
くの「フミナ……」
忍姉「じゃあ、早速リューマとイチャイチャ…(性的な意味で)……って、あれ?リューマ?」
忍者「( ゜д ゜)←半死」
忍姉「……」
くの「……」
忍姉「とりあえず応急処置よ!私は人工呼吸!(性的な意味で)クルミは心臓マッサージね!」
くの「え!?で、でも…人工呼吸…は…ちょっと……」
忍姉「早く!何か目がやばいよ!?」
くの「あ…う、うん!」忍姉「じゃあ行くわよ〜…(ジュルリ)……んっ…
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
145名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 21:46:16 ID:pmN4EQI+
姉さん軽ッッッ!!!!
余りに、余りに軽ッッッ!!!!!
146名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 22:02:04 ID:QVKqBKtZ
なんだ、この…「ヤローケツ割りやがって…」感は
147名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 23:12:54 ID:fC0UxmpF
「…っ…前回…のっ…あっ!…あ、らす…じ……」
忍者「>>146元から割れてるぜよ」

忍者「(゚д゚)…」
忍者「ハッ!?Σ(・д・)」
忍者「(・д・;≡;・д・)」
忍者「………」

くの「…ぁ……はっ……あ……」
忍姉「ん…は……あっ………」
忍者「…何してんだ?」
くの「フミナが……はっ……性的な…アレにっ…及ぼうと……したからぁっ…」
忍姉「それで……戯れあってたら……訳が分らなくなって………」
忍者「半裸で転がってるという意味不明な事態に陥った訳か」
忍姉「…(ポッ)」
忍者「頬を赤らめるな」
くの「……ぁ…んっ…」
忍者「感じるなwwwとりあえず服装をちゃんとしろwww」


忍者「で…フミナが旅に同行?マジで?」
くの「…マジ……」
忍者「良いけど……寝 込 み 襲 う な よ ? 」
忍姉「ソンナコトスルワケナイジャン」
忍者「なんで片言なんだよ!」
忍姉「安心して!リューマが無理ならクルミを襲うから!」
くの「…………」
忍者「…後な。やたら抱き付いて来るな。お前の力は半端ねーんだよ!」忍姉「はーい」
忍者「つか、言った側から抱き付いてくんな。お前は何をしたいんだ?」
忍姉「リューマを襲いたいv」
くの「だ…駄目…!」
忍姉「どうして?」
くの「…それは……そのっ……!」
忍姉「ははーん……さてはクルミ……あれでしょ?分ってるってv」
くの「ち、違っ……ぁんっ!」
忍者「俺の目の前でおっぱじ
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
148名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 00:32:31 ID:uLAaae2I
知らない人の身内トークのような、近寄りがたいというか入り込みにくいというか
どうにも遠い感じがするんだよなぁ・・・うぅむ。
149名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 01:05:44 ID:eHJMqCO/
>>148
わかる。よくわかる

うまくいえないが、これは書いてくれる職人さんに求めることなのかな
150名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 01:22:06 ID:uLAaae2I
>149

> わかる。よくわかる
>
> うまくいえないが、これは書いてくれる職人さんに求めることなのかな

↑は「気持ちはわかるが、あくまで個人的な受け取り方の問題であって職人に
    そこまで求めるのは筋違いではないかな?」

という意味合いで合ってますでしょうか?どう解釈していいか迷ったもので。


こんな事してる時点で読解力不足で確定っすよね、すみませんでした。
151名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 01:59:53 ID:eHJMqCO/
>>150
まず前提は>>148に同感してる

本当にうまく言葉に出来ないんだが、いいかな?
不快に思うなら、思い切り指摘してくれ


新ジャンルなんだから、ある程度新ジャンルらしくしてもらいたい
シリーズもの・続きものが駄目ってわけじゃなく、その1篇だけでも充分楽しめる感じっていうか
もっとね、そういう辺りで読み手を意識してもらいたいんだ
ここは間口っつーか受け入れが相当広いスレだし、どんなものでも殆どスレ違いになることはないよ
でも、それはあくまで新ジャンルと付いたものの場合と思うんだ。題字だけでも、こじつけだけでも
いや、どんなスレでもそれは同じだよね? スレタイに沿ったSSを投下するものだから、こうやって無数のスレが立ってるわけだし

例えに挙げてすまんが、忍者リューマの人は細切れ過ぎて楽しめん
まぁ、書き方にも色々あるから難しいかもしれんよ
新ジャンルものとして、ひとつのテーマやネタに沿ったもの?をまとめて読みたい
でなければ思い切って、下手に続かせず小ネタ・単発ものとしてほしい
でもな、ぶっちゃけ勇者や魔王が絡まなければ、忍者そのものやシチュが独立した世界観を生み出してるわけでも新ジャンルっぽくもないから厳しいと思うんよ
新ジャンルってのはひとつの解釈として「世間一般的ではない・創作された新しいジャンル、シチュ」を指し示すからね
そんなに深く読み込んでるわけでもないから、実はしっかりしてると突っ込まれたらこっちの落ち度だけど

混沌なのもいい。でも、職人さんの書き手ありき・住人の読み手ありきなことも忘れないでくれ
色々言ってすまんかったが、これから皆で一緒にいいところを伸ばしていこうよ
152名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 02:25:25 ID:uLAaae2I
>151
おもいっきり勘違いしてたようで、丁寧に説明してくださってありがとうございます。
153名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 04:24:24 ID:JBzx0jLv
ようするに

「いい加減にしろ」

ってこったろ、いろんな意味で。
このスレじゃなかったらフルボッコの流れだぜ?
154名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 09:08:45 ID:c9UMbS1i
>>151
ほぼファイナルアンサー
>>153
ナイスまとめ
155名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 11:03:57 ID:h0P336i+
「蓮華」
「…………」

「れーんげ」
「……………」

「れんげー?」
「……………るさいですよ」

「……蓮華ぇぇぇぇぇええええ!!!」
「ここは図書室だ静かにしろッ!!」

新ジャンル「焔姐さんは暇なんです」
156名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 12:20:29 ID:+wHi1TKM
>>155
れんげって読むのか…
ごめん、間違って読んでたわ…orz。
157名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 12:25:41 ID:h0P336i+
>>156
何て読んでたんだ…?
れんか、とか?
158名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 15:14:24 ID:c9UMbS1i
はすっぱ
159名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 16:32:06 ID:fVJCCjgV
>>158
アウト
160名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 18:02:10 ID:fVJCCjgV
女 「ン〜〜〜〜ぅ」
女友「どったの?」
女 「ん、口内炎が気になっちゃってさ」
女友「あ〜、あるある」
女 「口内炎って口臭くなるっていうじゃん?早く治したいんだけど、なかなかねー」
女友「胃が荒れてるとなるっていうよね。変なもの食べたんじゃないの?」
女 「変なもの………」
女友「あと、えーと、睡眠不足とか。口の中バッチイとなるとか。アンタちゃんと歯ァ磨いてる?」
女 「睡眠不足………口内の不衛生…………」
女友「………………え?心当たりあるの?マジ?」
女 「……いや、歯は磨いてますよ勿論」


しゃこしゃこしゃこ……

女「あ、今日からフェラは無しね」
男「えー」


新ジャンル「」口内炎
161名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 18:17:25 ID:fVJCCjgV
浅川「今の流行は人妻か……ナイな」
山村(あ!浅川だ!なにしてんだろ………///)ドキドキ

浅川「だからヌルヌルすりゃいいってもんじゃねんだよォ!!ひんやりするヤツねーのかよ!!」
山村(………………………///)ドキドキ

浅川「うっわーなんだこの凹凸。
   勝てる気がしねェ……勝てる気がしねェよ……あ、スイマセンこれください」
山村(………………………///)ドキドキ


山村『ねー、サっちゃん』
サマ『なに?お姉ちゃん』
山村『最近さー、浅川見てるとなんかドキドキしてくるんだけど、
   なんだろうねーコレ……』
サマ『わたしにフレば何でもツッコんでくれると思ったら大きな間違いだよお姉ちゃん』
山村『………最近サっちゃん冷たくない?』
サマ『故人的な意見を言ったまでです』


新ジャンル「脈無し」
162名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 18:36:06 ID:fVJCCjgV
女「男くん……男、くぅんっ!!」サワサワ
女「ああ、やだ、男くん!こんな……男くン、らめぇ……」フニフニ
女「だめ、だめ、だめ、だめ………男くぅぅぅんッッッ!!!!」クチュクチュ

バタム!!

男「大丈夫かっ!女ァ!!」

女「………………………………………」
男「……………………………………………」
女「…………………………………………………」
男「………………………………………………………」

女「…………………………………ナズェミデルンディス」
男「な、なずぇ?は?………い、いや、なんか呼んでたみたいだから……」
女「ウソダ…ウソダドンドコドーン!!!!」
男「!!?」
女「オデノカダダトロトロダァ」
男「ここではリントの言葉で話せ」


新ジャンル「オンドゥル」
163名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 18:39:52 ID:h0P336i+
「蓮華」
「…………」

「蓮華っ」
「……………」

「れ・ん・げっ」
「……………るさいですよ」

「蓮華ッ!!!!!!」
「うっさい!!!図書室ッ!!!」

新ジャンル「冷姉さんも暇なんです」
164名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 18:47:31 ID:+wHi1TKM
>>161
ああ久しぶりの貞…山村さんネタなのに!
なのに!
浅川が何してるんだかわからねぇえええぇええ....らめえええ...ダオレ...orz
165名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 18:59:49 ID:fVJCCjgV
「ハァッ、ハァッ、ハァッ……ッ!く、ハァ」

………その女は、逃げても逃げても追いかけてきた。

「ゼハッ、………ッ!はぁ、は、ハァッ、は、はぁ……」

俺だって学生時代は陸上部だったんだ。
……まぁ、結局はパッとしない選手止まりだったけど、体力には多少自信があった。

なのに。

「追いかけっこはあまり好きじゃないの」

この女は。

「だって、誰もアタシに勝てないんだもの」

どこまで逃げても、息ひとつ切らせずにやってきた。

「ひ!」
「そんなに怖がらないで頂戴。ただ、ひとつ聞きたいだけなんだもの」

口元を幾重にも巻いた包帯で隠した、陰気な女。
そいつは道端で俺に出くわすなり―――無論、こんな不気味な女に知り合いはいない―――
こう、訊いてきた。


                  「  ア  タ  シ  、  綺  麗  ?  」


俺は直感した。

“ホンモノだ”
166名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 19:00:25 ID:fVJCCjgV
ウソだろう?なんでこんな平成のご時勢に―――少なくとも噂が流れてからこんな時間差で、
こんなヤツがまだウロウロしているんだ!?
俺は逃げ出して、見ての通り、こうしてまた捕まったという訳だ。
こんなとき、どうすりゃいいんだっけ?
ああ、確か何か呪文みたいな、決まり文句があったはず―――ええい、思い出せない!
確か、確か――――――!!

「ねぇ、アタシ、綺麗?」
「あ、ああ!綺麗だとも!!」

ついそう叫んでしまって、俺は泣きたくなった。
何言ってるんだ、俺!?そうじゃない、決まり文句は決まり文句でもここはそうじゃないだろう……!!
だって、これを言ってしまったら、ホラ。
女は口元の包帯をしゅるしゅると解きはじめて。

その異形を、
見せ付ける………………!!!!


   「     こ  れ     で     も   ?     」


………………………………………………………。
………………………………………。
………………………………。
………………………。
………………。

「……キメェ」
「うわーん!!!!」


新ジャンル「まんこに口があって口にまんこがある」
167名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 19:01:47 ID:fVJCCjgV
>>164
ヒント:アダルトショップ
168名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 19:20:32 ID:fVJCCjgV
………ズズーン…

槍子「危ないところだったな、少年」
少年「あ……ありがとう、お兄ちゃん!」
槍子「おに…まぁ、いいけどさ」
犬 「わんわん!」
少年「あー、ペロ!お前、どこ行ってたんだよぅ!」
槍子「……少年、その畜生はキミのペットかい?」
少年「うん、一緒に森に遊びに来たんだけど……コイツ、怖がりだから先に逃げちゃったんだ。
   薄情なヤツだよな、ペロってば」
犬 「わんわん!」
槍子「……………護るべき主人を置いて敵前逃亡か。腰抜けだな、畜生」
少年「まったくだよペロ……お、お兄ちゃん?何呪文唱えてるの?」
槍子「度胸をつけさせる。何があっても『アレよりマシ』というだけの記憶を植えつければ、
   この畜生もすこしは勇敢になるさ。少年」
少年「お兄ちゃん?なんか眼が尋常じゃないよ?さっきの魔獣と同じ眼をしているよ?」
槍子「アイテム召喚―――『雷鳴神槍』グングニル!!!!」
少年「ちょwwwwおまwwwwwwwwwww」
槍子「安心しろ死にはしない!!!死ねェぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」


新ジャンル「容赦無し」
169名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 19:24:15 ID:h0P336i+
>>168

>安心しろ死にはしない!!!死ねェぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!


どっちだよwwwwwwwwwwwwwwwwww
170名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 20:23:45 ID:saTT6apu
猫「なぉ〜ん…なぉ〜ん」
女「先生!ジャックが…ジャックが変なんだ!助けてくれ!」
医者「勇者様!?」
女「ジャックに…ジャックに何かあったら俺…俺…!!」
医者「あー…ジャック君…盛りかな?」
女「さ、盛り?!」
医者「オスだもんねぇ、ジャック君」
女「…………オ、オス…」
医者「勇者様メス猫も飼ってらしたでしょう?つがいにしてみては?」
女「…………つ、つがい…//////」
医者「ありがとうございましたー」
女「ジャ、ジャック…お前…/////」
猫「なぉん?」


新ジャンル「純情勇者様」
171名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 20:32:44 ID:saTT6apu
ここだけの話、ブレイズの猫好きと犬嫌いはちょい設定の予定だったんだぜ!
蓋を開けてみれば、もはや勇者設定の方がちょい設定なんだぜwwww
作った設定とかじゃない、単なる作者の猫好きの産物なんだぜ!

………すんません、自重します


ちなみにブレイズの長編「Blaze is an avenger」現在執筆中です
コチラは猫控え目で行く予定なのです
ご期待下さい
172名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 21:24:00 ID:JBzx0jLv
>>171
盛を「もり」と読んだ俺ガイルorz
おお、長編!wktkで待つ!
173名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 21:45:55 ID:fVJCCjgV
>>171
やたー!長いのクル━━━━━━━━━━━━!!!!
とりあえず羽生やせ羽!!
174名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 21:56:28 ID:2terGWw0
>>130
鯨過ぎてあれだがリンクの仕方は
[[リンク名>リンク先ページ名]]


[[『無口オカルト』>新ジャンル「無口オカルト」]]

>>168
これはいいツンデレ

>>171
wktkして待ってるぜ
175名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 22:03:50 ID:fVJCCjgV
>>130
じゃあ俺もアレだが「ククデレ」はアルラウネのことじゃなくて
「クッキングデレ」のことだぜ。
新妻がお弁当に桜デンブでハートつくったり、チョコレートにでっかく「本命」って書いたり
おにぎりの中に結婚指輪が入っていたりするだろ?
それを新ジャンルとして確立させたのがククデレなのだヨ。
176名無しさん@ピンキー:2007/10/02(火) 00:40:05 ID:7su6H+2A
>>171
Ktkr!
>>174
おおトンです。では早速試してみますー。
>>175
あー
あー、ゴメン、クク→クックは分るんだけどデレって?と思って..
ほらなんかいつもはアレだけど作る料理とか弁当がデレデレっていう感じがして。
ピンとこなかったんだ。
んだからビオランテでボケたんだけど...orzスマン

ついでに聞きたいんだけどレイジュの人に質問。
レイジュが持ってる銃刀ってどんなのかいまいちわからないんだ。
拳銃(ハンドガン)のバレルが刀身みたいなもんかな?ほらFFに出て来るのみたいな?
あれって撃てるの?撃つとしたら何を?
ワンハンドだからスキルはナイフアーツみたいな感じだよね?
多分サイズ的にはマチェット振り回すみたいにになると思うんだけど。
177名無しさん@ピンキー:2007/10/02(火) 07:17:18 ID:rBF3AO7C
>>176まあそんな感じです。あと私も長編「神と悪魔と化物[にんげん]と」執筆中です。取りあえず人生初めてのエロを入れようと思いますが・・・
178名無しさん@ピンキー:2007/10/02(火) 07:31:42 ID:pHU6g/JX
少々唐突かもしれないけど
後発の勇者物って設定はあるけど説明が不足してないかな?
人となりも満足に理解できるまえにネタや難しい話に走ってしまってるような、作品との間に距離を感じるよ
呼び方も多すぎると思う、設定を見て確認してけど最低でも2つ
多いと5つも呼び方のあるキャラまで居るし、さらに勇者は七人+お付が沢山なんて
とてもじゃないが覚えていられない、正直毎度軽い自己紹介が欲しいくらい。

それなのに突然、ディープなネタとか身内トーク的な話になっても着いていけないから
職人さんには設定を語るのではなくて、状況説明(目的)とかキャラクターがどんな人物なのか解るような、
ストーリーをどんどんやっていって欲しい。
定着してくれば短い話やディープなネタでも楽しめるだろうし、ともかく現時点では時期尚早ではないかと。
少なくとも、ヒロトやリューはそういった積み重ねが親しみや理解につながってると思うよ
179名無しさん@ピンキー:2007/10/02(火) 10:04:35 ID:/CiX/cAY
>>178
それってピンポイントに賢者のアレの事だよな?
呼び名が複数って、あれはキャラの立ち位置表現だと思うんだが
たしかに長編になっての展開はちょっと先が見えん感があるが。
180名無しさん@ピンキー:2007/10/02(火) 17:02:57 ID:i1emnGUB
そうかなぁ?
ヒロトとリューの話だって単発ネタじゃなくシリーズものとして機能しはじめたのは
長編が書かれるようになってからじゃない?
会話形式じゃなくって地の文章がつけば色んな解説・説明も出しやすくなるだろうし、
まあ投下されるまでネタでも書いて待っていようや
181けんじゃ窮す:2007/10/02(火) 19:38:09 ID:j/uAjhKU
>>178-180
まったく申し訳なく..orz
一応始めちゃたんで次の日の出発まで書くつもりですが...
正直どんどん長くなってまして...
反応鈍いし需要なかったら消えます。
182名無しさん@ピンキー:2007/10/02(火) 20:21:59 ID:rBF3AO7C
>>176補足。同じffでも7ダージュオブケルベロスの方でイメージしといて下さい。アレの方が構造とかちゃんとしていますし。
183名無しさん@ピンキー:2007/10/02(火) 22:45:27 ID:BVcc9gpF
「よし、これでいけるよ兄ちゃん!」
「これで、どうだあ!」
テレビ画面には、真っ黒の背景に、オッサンの顔と「えらいっ」の文字。
2人は、学校の誰もが解けなかったソフトを、自力でクリアしたのだった!
(1)ぱぱぱーぱー、ぱーぱぱーぱぱぱぱー、ぱぱぱぱーぱぱーぱぱぱぱー…
「兄ちゃん!」
「弟!」
固く2人は抱き合う。
「…あれ、弟。お前結構まつげ長いんだな」
「兄ちゃんの胸板って、厚くて頼れるって感じがするなあ」
(2)ちゃちゃちゃんちゃんちゃらんちゃちゃんちゃん、ちゃんちゃんちゃらんちゃちゃんちゃん…
「ちょっとあんた達、何やってんのよー!」
「げ、姉ちゃん!」
(3)ばーんばーんばーんばーんばばーんばーんばばーん、ばーんばーんばーんばーんばばーん
ばーんばばーん…
「こ、これはほら、別にその…」
「そ、そうだよ。.あ、そうそう、これはただのアナルセックスだよ」
「まんまじゃん!だめだこりゃ!」
壁がぐるりと回転しだす。
(4)ずーん、ぱっぱっぱぱっぱらぱっぱぱっぱらぱっぱぱっぱらぱ、ぱっぱっぱぱっぱらぱっぱ
ぱっぱらぱっぱぱっぱらぱ…

(1)「ロッキー勝利のテーマ」
(2)「やらないか」
(3)「ダースベーダーのテーマ」
(4)「8時だよ全員集合、最初のコント終了後どんでんがえしの時のテーマ」

新ジャンル「サウンドノベルSS」
あと、アッー!注意
184名無しさん@ピンキー:2007/10/02(火) 23:06:28 ID:i1emnGUB
だめだこりゃwwww
185名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 01:17:42 ID:LHCeQoTk
かみかみ……
かみかみ………
かみかみかみ…………

錬金「リオル。やめてくれません?」
竜子「かみかみ……」
錬金「リーオールってば」
竜子「はー……だってさー。ジョンってばやーらかくて歯ごたえ抜群なんだもん」
錬金「何気に怖いこと言わないでくださいよ。元竜の君が言うと洒落になりません」
竜子「んー……この身体じゃヒト一人食べるのは無理ぽいからなぁ。別に好き好んで食べたいもんでもないし」
錬金「……………………………」
竜子「あ、ドン引きしてる。あのね、あたし一応伝説クラスの魔獣だったんですけど」
錬金「………それでもドン引きはしますって。勘弁してくださいよ、心臓に悪い」
竜子「あはは、ごめんねー。でもあたしとしては、バッタとか捕まえて食べちゃうどっかのお姫様の方が信じられないけど」
錬金「………まぁ、そっちもドン引きですねどね………」


竜子「と、いいながら。夜にはジョンに食べられちゃうあたしでした」
錬金「いやいやいや」


新ジャンル「噛み女」
186名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 01:42:16 ID:LHCeQoTk
キィンキィン!ガッ!ガガッ!ズザー……

忍姉「……くっ、なかなか腕をあげたじゃない……クルミちゃん」
くの「……………毎日リューマと試合してる………当然、かと……」
忍姉「ふっ、里を出るときとは別だってこと?面白いわね……でもね、シノビとしては
   貴方が上でも、くのいちとしてはわたしが上!!」
くの「……………どういう……こと?」
忍姉「あなたは優秀だった……いいえ、優秀すぎた。シノビとして完成されていたからこそ、
   逆に!くのいちの秘術を教わる前に里を出ることを許されてしまったのよ!!」
くの「……………………がーん……………」
忍姉「でも安心して。わたしが、その最後の秘術を授けてあげる……」ハァハァ
くの「………なんで手をわきわきさせているの……なんで息が荒いの……」
忍姉「大丈夫!安心して!悪いようにはしないから!!」ハァハァ
くの「………………………こないで……」
忍姉「その術の名は『房中術』!!魅せてあげるわ東洋の神秘っていうかいただきまーす!!!」バッ!!
くの「………………あっー………」


忍者「ただいまー………ッ!!フミナ!?なんか絵に描いたようなタンコブできてるぞ!!!
   おい、しっかりしろ!!誰にやられたんだ!?」
忍姉「星が……星がみえりゅ〜…………ガク」
忍者「フミナァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」

くの「……あぶないところ………あ、ながれぼし………………」


新ジャンル?「素直忍者」
187名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 03:04:14 ID:LHCeQoTk
山村『……………………………』ボー
山村『……………………………………』ボー
山村『…………………………………………みっくみーくにしーてやんよー…』
山村『………………………………………………ひまだなぁ………』

浅川(働け)
サマ(つっこんだらまけかなとおもっている)
佐伯(あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛)
高山(ついに声優のいらない時代がくるのかなぁ………)

ゆんゆんゆん………

山村『………!!!!』

ゆんゆんゆん…………

山村『ちょ、おま、浅川!!!!』
浅川「だめ」
山村『要求じゃないよ!!空!!UFO!UFOいる!!』
浅川「ああン?何にもいないじゃんか」
山村『いたんだって!スゴイくない?UFO!UFO見ちゃったあたし!!』
浅川「風で飛んできたパンツと見間違えたんだろ。そんな、非科学的な」
サマ『そーそー。未確認飛行物体なんだから、確認された時点でただの飛行物体だよね』
佐伯『UFOなんて存在するわけないじゃない。常識的に考えて……』
高山「まさに死人にクチナシだな」
サマ『それじゃ梔子だよ』

あははははは………

山村『……………………………』


新ジャンル「信じてもらえない」
188名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 03:28:14 ID:LHCeQoTk
男 「ナイフは切れ味がある分あつかいやすいし
   素人から玄人まで幅広く使われている暗殺者の基本武器
   対してキラーコンドームは見た目なんかは避妊具とほとんど変わらねぇが
   あえて破けないよう超高級天然ゴムを使ってる分
   薄さと伸縮性をかなり増加させて
   殺人より実用性を目的とした
   玄人好みのあつかいにくすぎる暗器
   使いこなせねぇと普通のコンドームより脆い
   ただのHホテルの備品みてぇなもんだってのに
   何であの小娘は?ぐぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」

九音「兄さん、あの人誰?」
兄 「それより九音、なんでそんなにコンドームの扱いがうまいんだ?」ニヤニヤ
九音「………も、もう!兄さんってば///」


新ジャンル「武器デレ」
189名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 03:43:56 ID:LHCeQoTk
竜子「80パーセント?冗談じゃありません。
   現状でリュリルライア様の魅力は100パーセント出せます」
姫君「胸が平べったい」
竜子「あんなの飾りです。偉い人にはそれがわからんのですよ」


姫君「ならわたくしにはわかりませんわー!!え・ら・い・ヒ・ト・ですからー!!!!!
   オーッホッホッホッホッホッホ!!!!!」


魔王「よーしそこの二人ィィィィィ!!!!辞世の句は聞いてやるとっとと読み上げろォォォォ!!!!」

竜子「え?あたしもですかぁ!?」
魔王「なァんか知らんがグルな気がするンだよ!!!!お前も!!!!!」


勇者「………楽しそうだな」
錬金「女三人寄るとなんとやら、ですねぇ……」
勇者「………文殊の知恵?」
錬金「惜しい」


新ジャンル「エラい人には分からないこと」
190名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 03:44:48 ID:5h0l/cvm
ダメだこりゃあ…
191名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 04:45:35 ID:LHCeQoTk
歌姫「うわぁ、すごいお花畑!」
楽師「ちょっと休憩するか。イエラ、ちょっと用足してくるから」
繰手「……ハイハイ。行ってらっしゃい」

歌姫「ん〜♪るるる〜〜♪んるるんる〜〜〜らりら〜〜♪」

チチチ……チュンチュン……

繰手(へぇ……森の動物たちが集まってきてるよ。さすが、勇者に選ばれた謳い手なだけはあるね)
歌姫(あ、いい詩思いついたかも♪)


 えりんぎだけは 勘弁してくださいホント
 いえ味じゃないんです なんか なんか
 あの傘の裏っかわのひだひだがなんかイヤ
 細かく刻めば大丈夫だろうって? いやそれでもちょっとムリ

※I loving just you eternally.
 Is this the pen?No,this is Tom.
 The hair has grown in his finger.Yo!
 『アイシテル』っていえたらもう少し 楽になれるのかな?

 げじげじって益虫なんですよ だからちゃんと『ありがとう』って
 言わなきゃダメなんですよ わたしムリですけど生理的に
 こないだ卵割ったら黄身がつぶれちゃったんです
 ボロフさんってばそれだけでわたしのこと叱るんですよ もー
 キライです! 嘘です ダイスキです……

※くりかえし


歌姫「んっんん〜〜♪ふんんふふ〜〜〜♪」
楽師「………あれ?お花畑がいつの間にか赤茶けた大地に変わってる………」


新ジャンル「鼻歌」
192名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 05:15:31 ID:LHCeQoTk
女「あ!男くん、いらっしゃーい♪」
男「…………よお」
女「ささ、入って入って。そして脱いで脱いでっ♪」
男「いやいや待て待て。お前、今日誰もいないって言ったろうがよ。
  さっき普通におばさんに挨拶されたぞ」
女「ウン。わたしも想定外でした。なんか、急にキャンセルになったんだって」
男「………仕方が無い。今日は普通に勉強を」
女「えー、エッチしようよー」
男「お前バカ?」
女「バカじゃないですー。限りなきチャレンジ魂を燃やす変態の片割れですー」
男「やめてくんない。その、俺がメインみたいな言い方やめてくんない」
女「と、いうわけで!今日のチャレンジはいかに声を出さずにえっちできるか、です!!」
男「やめようぜーオイ」
女「やってできないことはありません!!さあ、レッツ☆チャレンジ!!!!」


………………
…………
………


男「………ッ!………………ッ!」
女「……ッッ!!ふ、ぁ………………ッ!!………ン、……ぅ!!!!」
男(女、俺……もう………!!)
女(わたし、いっしょにぃ……おとこくん、おとこくぅん………ッ!!)

二人「「〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ!!!!」」ビクビクッ!!

男(はぁ、はぁ……大丈夫、みたい……だな………)
女(ふぅ、ふぅ………ね?やれば……できるもん……でしょ?)
母「ジュースとお菓子よー」


新ジャンル「ミュート」
193名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 17:45:31 ID:LHCeQoTk
男 「なぁ、男友。聞いてくれ」
男友「おう、なんだ男」
男 「女のことなんだが……」
男友「………惚気か?」
男 「いや、アイツ……思い病気かも知れないんだ」
男友「何?ホントか?」
男 「ああ。この間えっちしてたときなんだが」
男友「死ね!やっぱ惚気じゃねーか!!」
男 「違うって言ってんだろ!!いいか、してる最中、あいついきなり寝るんだよ!!」
男友「………何?どういうことだ」
男 「ありえないだろ!?セックスしてるんだぜ?今の今まで、俺の名前呼んだり好きだって言ってたりしてたんだぜ?
   それがいきなり、くたっ、て眠っちまうんだ!!おかしいだろ常識的に考えて………なぁ、もしかしたら……
   ほら、なんて言ったっけ。ブレーカーが落ちるみたいに日常生活の途中でがくっ、て眠っちまう病気!!
   睡眠時無呼吸症候群?アレなんじゃないのか、女って………だとしたら、俺は………いや!一生俺が女の面倒を見てやる!
   むしろ俺が女の病気を治す!!決めた!男友、俺医者になるよ!!そうと決まったら早速帰って勉強だ!!!
   うぉぉぉぉぉおおおおおお!!!!!女ァァァァァアアア!!!!好きだァァァァァァァァァ!!!!!!」

ドドドドドドドドドドドド………

男友「………………………………………で、お前はアレのどこにホレたんだ?」
女 「何事にも一生懸命な所かな。男、私も愛しているぞ」
男友「そうかよかったな」


新ジャンル「寝落ち」
194イケナイ女教師ロリータ仕置き:2007/10/03(水) 20:37:04 ID:cQj+sD9e
女生徒1「明日香ちゃんさぁ、なんでジャージなん?」
女教師「教頭がさー『教師らしい格好して来い』て言うからさぁ」
女生徒2「教師らしい…て」
女教師「ほらー『ごくせん』じゃん」
女生徒1「つーか生徒用じゃん!それ!」
女生徒2「ちうか微妙に古っ!」
女教師「えー変かぁ?」
女生徒1/2(あんたが着ると生徒にしか見えん…)

新ジャンル「見た目女子高生」

女生徒1「つかさぁ、もっとちゃんとしようよ」
女生徒2「そうそう、ちゃんとしたら明日香ちゃ可愛いんだし」
女教師「え"?今なんつった!今!」
女生徒2「え、えーあのちゃんとしたらって…」
女教師「その後、後だよ!」
女生徒2「え…ちゃんとしたら可愛んだし…」
女教師「そうそう、その最期のとこ!」
女生徒2「…可愛いんだし…」
女教師「うふーそう?そうかなぁ、んふふふふ♪いやぁん♪ふふっ」
女生徒2「え?あのー…」
女教師「うふふふ♪、そうかぁー、んふふふふ♪」
女生徒2「ねえ天理、明日香ちゃんなんかくねくねし始めたよ」
女生徒1「おー踊っとる踊っとる」

新ジャンル「単純」

女教師「そっか!よし明日からちゃんとした格好で来る!」
女生徒1/2「あーはいはい」
翌日
男子生徒1「おーい見てみろよ、凄いのが居るぞ」
男子生徒2「どれどれ?おお!すげー!」
女生徒1「え?ナニナニ?」
女生徒2「何が居るの?」
男子生徒1「ほらあそこ校門の向こうの道」
女生徒1「え?あーうわー凄い!人形みたい」
女生徒2「うわーMAMかAngelic Prettyか?すごー!」
男子生徒2「何んだそれ」
女生徒2「んーブランドよアレ系の」
男子生徒1「おいあいつここの生徒か?入って…」
男子生徒2「あんな子いたか?つか遅刻だろ…あー閉められた」
女生徒1「ん?菫、あれひょとして…」
女生徒2「天理もそう思う?ねぇあれって」
男子生徒1「なんか揉め…あ、教頭が来た」
女生徒1「ちょっとー!だれか東大寺に正門に行くように言ってー!」
男子生徒1/2「ええ!あれ明日香ちゃんか!」
女生徒2「あー叱られてる叱られてる」

新ジャンル「ロリータ教師」
195名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 20:56:36 ID:9B+wy2Mb
>>185>>193
ネタ弾幕だー!!ネタ弾幕が帰ってきたぞーーー!!!
おお、これぞ新ジャンル「職人」。レスがあろうがなかろうが畳み掛けられるネタ乱舞・・・

>>193
それが正装か元最強キャラwwwwww
つーかスーツ姿でも体育祭の仮装行列に参加してる生徒にしか見えない予感wwww
196名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 21:13:55 ID:d9WTe5dd
「zzz...」

「あら…蓮華、また寝てるよ」

「…えへ。一緒に寝ちゃお〜」

「「zzz...」」


「……ぅ?え?あれ?」
「な、なんで皆ここで寝てるの…?」

「「「zzz...」」」

「あと、この二人誰…?」

「「zzz...」」

NewJanre「おひるね・新キャラ予告?」
197名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 22:01:37 ID:dRlDCHDB
>勇者の人
ちょwww 全開過ぎwww
無理せん程度に自重www

>奈良の人
タイトルが妙にエロいくせにエロくないが、それでもちゃんと仕置きされてる件www
…1/2の表記に「こいつら水かぶったらどうなるの?」とか思ったの内緒

>ショタの人
まだ増えるのかwww
それそうとGenreをJanreとミスタイプしたドジっ子なお前にも惚れたwww
198名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 23:55:11 ID:LHCeQoTk
>自重
投下しすぎたか……俺自重する
199名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 00:00:49 ID:dRlDCHDB
>>198
連投が問題じゃなっくてアンタの体調面が心配なんよ
日を跨いでだから、無理してねぇかなってね
200名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 00:20:45 ID:RGUqu6lc
自愛しなせェってことだったんだな有難う
201名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 08:59:21 ID:9u0ae892
>GenreをJanreとミスタイプした


俺「!!」


「……素で間違えたね?」


俺「ごめんなさい。マジで。」

新ジャンル「ごめんなさい。マジで。」
202名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 17:46:55 ID:RGUqu6lc
女「おっとこ〜〜〜〜♪好きだァァァァァァァ!!!!」
男「そうか。俺は嫌いだ」
女「酷ェェェェェェ!!でもそれが快感ンンンンン!!!!」
男「というのはウソだ。オンナ・オレ・ダイスキ」
女「やぁったぁぁぁぁぁぁ!!!」
男「………なんでカタコトなんだ?って言って」
女「なんでカタコトなんだ?」
男「ソレハ・ワタシガ・ロボオトコダカラサ」
女「何ィィィ!!?本物の男はどこだァァァァァァ!!!!」
男「女、オレだ!!俺はこのロボ男に捕らえられている!!すぐに助けに来てくれ!!」
女「よしわかったぁぁぁぁ!!!待っていろ男ォォォォォ!!!!」
男「………………………」

男「………今日もカワイイなぁ、あいつ」


新ジャンル「バカヒート」
203名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 20:16:45 ID:GDunjiYw
>男「………なんでカタコトなんだ?って言って」

小学生かwwwwwwwwww
204名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 23:43:03 ID:dnhGSmTK
幼馴染カーチャンのエロまだー?
('A`)
205名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 23:48:41 ID:RGUqu6lc
男「性欲を持て余す」
女「なら、私を抱けばいいじゃないかぁぁぁぁぁああ!!!!」
男「 だ が 断 る 」
女「何故!!!?」
男「たとえばだ。俺とお前がにゃんにゃんしたとしよう。そしたらお前、どうする?」
女「当然!!喜びを両親に伝える!それだけではないぞ、放送室をジャックして全生徒にその感動を熱く叫び、
  さらにオールナ○トニッポンの電話コーナーにハガキを100枚出す!!あとは2ちゃんねるにスレッドを実名で」
男「そうだろう。だから俺はお前とセックスできないんだ」
女「HEYYYYYYYYYY!!あぁんまりだぁぁぁぁぁぁ!!!!」
男「だが安心しろ。俺はお前を愛している」
女「やぁったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!わたしもぉぉぉ!!愛しt」
男「うるさい黙れ。気道潰すぞ」
女「怖ェェェェェェェ!!!!でも好きぃぃ!!!!」
男「よし、じゃあジャ○コ行ってティッシュ買ってこい」
女「らじゃった!!!!!」

ドドドドドドドドド……

男「……さて、今日のオカズは何にしようか。
  女の使用済み消しゴム(イチゴの匂いつき)でいいか……くんくん」ハァハァ

………………………………………
………………………………
………………………

ドドドドド……

女「たっだいまぁ〜〜!!!!!」
男「………ウッ……ふぅ………おかえり。女、ティッシュ」
女「はい!!」
男「サンキュ」フキフキ
女「………」
男「……」フキフキ

女「ちくしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」


新ジャンル「バカヒート☆痛(ツゥ)」
206名無しさん@ピンキー:2007/10/05(金) 03:27:17 ID:jKIHvnh+
男「おい、女。女」
女「なぁぁぁぁんだぁぁぁぁぁぁあああ!!!?」
男「とりあえず叫んでればヒートになると思ったら大間違いだ。萌えを舐めるな」
女「すまん!!しかァァァァァしッ!!じゃあどうしようッッッ!!!?」
男「熱い魂を持てばいいんじゃないか?しかし熱い魂を最も端的に現しているのが」
女「熱い叫びなんだァァぁァぁぁあああああぁぁぁぁぁぁぁぁッッッッッ!!!!!!」
男「よし、熱いといえばアニメ最終回だ。アニメ最終回っぽくしてみよう」
女「丁度時期だしな!!!!!!(9月・10月改変期)」


男「ナイスボート」
女「ナイスボートォォォォォォォォオオオオオオオ!!!!!!!」


女「良しッッッ!!!これでヒート道究めたり!!!!」
男「おっぱい」


新ジャンル「バカヒート☆惨(すりぃ)」
207名無しさん@ピンキー:2007/10/05(金) 20:49:05 ID:jKIHvnh+
女「男と女が今ひとつ屋根の下ッッ!!!ならばやることはひとつだァーーーーッッッ!!!!」
男「ジェンガか」
女「違うッッッ!!!!!まぐわいだッッッ!!!!」
男「……ジェンガじゃないのか」
女「さあ脱げ男!着たままするのもいいがその場合服の重さが変わるまでデロデロにしてやんよ!!!!」バババババババ
男「やめろ。洗濯するのが億劫だ」
女「わかった!!じゃあやっぱり脱げ!!それ脱げやれ脱げ!!!」
男「お前はわかってないようだな。世の中には脱ぐのとも着たままなのとも違う『半脱ぎ』というジャンルがあるんだ」
女「らじゃった!!!!じゃあ一回全部脱いで上着だけ羽織ればいいんだな!!!!?さぁ、男も!!!!」
男「理解が早いな。だが違う。全体的にものを見る目を養うんだ。俺、脱がない。お前、脱ぐ。これで半々。半脱ぎ、OK?」
女「なるほどぉぉぉぉおお!!!!!合点がいったぞ流石男ぉぉぉおおおおおおお!!!!!」
男「そういえばお風呂沸いてる?」
女「応ッッッ!!!!!!」
男「じゃあ今日は早く入ってもう眠ちゃいな」
女「いえすさー!!!!!!」

だだだだだだ………

男「裸で走るんじゃありませんっ」


新ジャンル「バカヒート☆崩(ふぉー)」
208名無しさん@ピンキー:2007/10/05(金) 21:13:16 ID:jKIHvnh+
男「女、女」
女「なんだ、おっとこぉぉおぉぉぉぉぉぉ!!!」
男「『ひょっとこ』の発音で俺を呼ぶな」ギュー
女「くゎばらっ!!?にゃ、にゃぜいきなり抱きしめるッッッ!!!?」
男「気にするな。なんとなくお前を愛でたくなっただけだ」ナデナデ
女「ふぁ……にゃ………ぁあう………はぅぅ………」
男「そーれ喉の下すりすりー」ゴロゴロ
女「はにゃぁぁぁぁぁぁぁあああああああ……………」
男「終わり。もう離れていいぞ」
女「ごむたいなぁぁぁぁぁあああ!!!!続き!続きをぉぉぉおおおお!!!!」
男「それはできない。というか、不可能だ」
女「な・ん・で・だーーーーーーーーー!!!!」
男「何故なら俺は女だからだ」
女「ナ ナンダッテー!!
  Ω ΩΩ     」
男「俺は同性愛者ではない。つまりお前とにゃんにゃんすることはできないんだ」
女「わかった………ならわたしが男になる!!モナコに行って性転換手術を受け、男に相応しい男になって帰ってくる!!!
  待っていろ男!!!!うぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」

ドドドドドドドドドドド……

男「晩ごはんまでには帰ってこいよー」


新ジャンル「バカヒート☆廃(ふぁいっ)」
209名無しさん@ピンキー:2007/10/05(金) 21:35:47 ID:jKIHvnh+
女「最近ッッ!!!わたしは不安なことがあるんだぁぁぁぁぁああッッッ!!!」
男「アリの行列を眺めていたほうがまだ有意義な時間が過ごせるだろうが一応聞いてやろう。なにが不安なんだ?」
女「男は、本当にわたしのことが好きなのか気になって夜も九時間しか眠れなぁいッッッ!!!!」
男「当然だ。俺はお前を愛している」
女「やぁったぁぁぁぁぁぁああ!!い、いやいや騙されるものか!!!その割には男は余りに冷たすぎる!!!!」
男「何を言う。これが俺の愛情表現だ」
女「何ィィィーーーーーーーーッッッ!!!!?」
男「よくあるだろう。好きな女に意地悪したくなるというヤツが。俺はアレなんだ。
  見つめあうと素直にお喋り出来ない。津波のような侘しさに I know……怯えてるフゥー」
女「なるほどぉぉぉぉぉぉぉおおおおお!!!!そうだったのかぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!」
男「よし、わかったら早速ブラジル水着に着替えてあつあつおでんリアクションの特訓だ」
女「らじゃった!!!!!」


新ジャンル「バカヒート☆病(しっく)」
210名無しさん@ピンキー:2007/10/06(土) 01:19:07 ID:e4CbZhi3
すげぇwwwwwwwwwwwwwwwwww
女のバかわいさに乾杯。そしてGJ
211名無しさん@ピンキー:2007/10/06(土) 01:54:56 ID:JHK7scS4
よかった。もうみんな飽きてどっか行っちゃったのかと思ったぜ………
書き続けて……ホント……よか………た……………
212名無しさん@ピンキー:2007/10/06(土) 02:05:26 ID:hVuFyd7i
昨日、一昨日と規制喰らって書き込めなかっただけでちゃんとwktkしてたから死なないで!
213名無しさん@ピンキー:2007/10/06(土) 02:10:57 ID:ZOhvkcR8
ばかやろー俺もいるぜー
いつもながらのGJ!
そして受け取れ!おれからのエール!

以下投下
214イケナイ女教師、恥辱の公園「犯される」:2007/10/06(土) 02:12:51 ID:ZOhvkcR8
女「ヒロー、」なぁヒロー」
男「ああ、なんだよ」
女「六ヶ月ってヒドイよなぁ、服没収てな-、なぁ、そう思うだろー」
男「…自業自得だろ」
女「むー」
ボカボカボカボカ
男「痛っいたた蹴るなよ、こら!」
女「ナンであのババァの肩持つんだよー!」
男「お前なぁ…人におぶってもらってその態度は無いだろう?なんで弱いくせに1カップ6杯も
一気のみスンだよ」
女「…」
男「なんだよスネてんじゃねぇぞ?」
女「…」
男「なんだ?寝たのか?」
女「…ヒロ…」
男「なんだよ」
女「…きぼちわるい…吐ぎぞう…」
男「ええ?ちょ、ちょと待て!ええと、あ、あそこの公園の便所まで待て!」
女「…ううう」
男「我慢、ガマンしろよ、頼むぞ」
女「…う…ん…ん…んっ…んんっ…う、もうらっぶっ」
男「ちょ!お前せめて降り」
女「う…うびゅ(自粛)

***********しばらくお待ち下さい******************

男「ったく!冗談じゃねぇぞこのやろう!」
女「う…ヒロ、臭ーい」
男「おまえ!誰のせいで!」
ザブザザザブザブ
男「ええい、とりあえず落ちたか、ああくそ服は着れねぇー、うぇっくしょい!」
女「ったく、汚ねえなぁパンイチゲロ男」
男「お前なあ!明日香!今日と言う今日は我慢できねぇ!このバカ!」
女「いやーん♪」
男「こら逃げるな!コラ!てめぇ!急に元気になりやがって!」
女「イヤー!やめてぇええ!助けてぇ!おーかーさーれーるー」
男「こいつ、何を言い出すかコノヤロー!」
警官A「む、どうかしましたか!」
女「あ、おまわりさん!助けてぇえ!襲われりゅうぅう」
警官B「む、貴様ぁ!なんちゅう格好で」
男「え?いや違っうあっ」
警官B「くらっぁあ!……抵抗するかぁ!…うらぁあああ!確保ぉ!」
警官A「22時43分不振人物を確保!婦女暴行未遂現行犯で逮捕する!」
男「なぁあああ!」

新ジャンル「酒癖が悪い
女「一真、これをみてくれないか」
男「なんでしょう…ってまた僕がどうとかだったら却下ですよ」
女「違う、私が君の事を想う、考えるのは当然なのだが今回は違うのだ、まぁこれを見ろ」
男「えー何ですか…うっこ、これは」

2007/10/03(水) 01:17:42 ID:LHCeQoTk
2007/10/03(水) 01:42:16 ID:LHCeQoTk
2007/10/03(水) 03:04:14 ID:LHCeQoTk
2007/10/03(水) 03:28:14 ID:LHCeQoTk
2007/10/03(水) 03:28:14 ID:LHCeQoTk
2007/10/03(水) 04:45:35 ID:LHCeQoTk
2007/10/03(水) 04:45:35 ID:LHCeQoTk
2007/10/03(水) 17:45:31 ID:LHCeQoTk

女「これが先日のネタ弾幕の投下時間だ」
男「す、凄い、まさに弾幕、たしかにこれは身体壊しそうな勢いですね…」
女「そう、ほぼ30分に一回と言う恐るべきペースだ、流石は伝説の男。
そして次ぎにこれを見てくれ」

2007/10/04(木) 17:46:55 ID:RGUqu6lc
2007/10/04(木) 23:48:41 ID:RGUqu6lc
2007/10/05(金) 03:27:17 ID:jKIHvnh+
2007/10/05(金) 20:49:05 ID:jKIHvnh+
2007/10/05(金) 21:13:16 ID:jKIHvnh+
2007/10/05(金) 21:35:47 ID:jKIHvnh+

男子生徒「うん?すこし間隔があきましたね…、あそうか↓

199 名前:名無しさん@ピンキー メェル:sage 投稿日:2007/10/04(木) 00:00:49 ID:dRlDCHDB
>>198
連投が問題じゃなっくてアンタの体調面が心配なんよ
日を跨いでだから、無理してねぇかなってね

200 名前:名無しさん@ピンキー メェル:sage 投稿日:2007/10/04(木) 00:20:45 ID:RGUqu6lc
自愛しなせェってことだったんだな有難う

ていう、199さんの忠告にしたがって自重されたんですね」

女生徒「違う!それは違う!あの男がただそれだけで素直に従うとは思うか!
君は分らないのか、これには彼からのメッセージが込められているのだ!」
男子生徒「はぁ?メッセージ…ですか?」
女生徒「そうだ、これ自体がネタ!この切れ切れになった間隔、そしてテーマに含まれる「バカ」!

これこそが新ジャンル!

 『バカを休み休みに言う』

なのだぁあ!」

男子生徒「ΩΩΩナンダ..ってやりませんよ!」
女子生徒「ダメか?」
男子生徒「怒られますよ!」

新ジャンル「トンデレ2、『キバヤシる』」
216名無しさん@ピンキー:2007/10/06(土) 02:44:21 ID:JHK7scS4
女「男は気持ちさえ通じていればそれでいいと言う」
男「俺はそんなこと言った覚えはないがなー」
女「しかァァァしッッ!!!わたしとて青春真っ盛る女子高生!!!!好きな男とはいちゃいちゃしたいッッッ!!!!」
男「っくしょん」
女「触りたい!!さわさわされたい!!!ぶっちゃけエロいことしたぁぁぁぁぁぁいッッッ!!!!」
男「ちーん」
女「というわけでッッッ!!!どうすれば男にいやらしい感じのことをされるのか意見を聞かせて欲しいッッッ!!!!」
男「はい」
女「はい男くんッッッ!!!!!」
男「北風と太陽作戦でいけばいいと思います」
女「作戦ッッ!!?なんて頭良さそうな響鬼!!言ってみたまえ!!!!」
男「やたら脱ぐからいけないんです。逆に厚着していけば俺も脱がしたくなるかもしれません」
女「おおーーー!!!!!スゲェーーーーーー!!!!!男、頭いーーーーー!!!!さすがわたしが惚れた男だ!!!!!」
男「ふふん」
女「早速実戦だァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」

ドドドドドドドド………

男「10月から冬服なのに言わないとあいつずっと夏服だからなぁ」


新ジャンル「バカヒート☆死地(せぶん)」
217名無しさん@ピンキー:2007/10/06(土) 02:49:07 ID:JHK7scS4
>>215
そ、そうだったのかー!!
俺の行動にはそんな意図が隠されていたのかってばか!
だがOKだ!!!
218名無しさん@ピンキー:2007/10/06(土) 10:39:27 ID:lz8Ap4QS
なんというハイテンション…
219名無しさん@ピンキー:2007/10/06(土) 20:22:42 ID:e+iDKf+2
魔王外伝の長編組はもうすぐ投下かな?かな?
220名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 08:47:17 ID:pJ4EK9Ld
だめだー横文字のキャラを出そうとするとどうしても名前がラ行になってしまう
221名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 15:41:40 ID:zCMdMfSb
リュー
ローラ
リオル

ホントだ!(w
いやいっそ奈良みたいにあ「ラ」行でろそえるとか、レイとかリリィとかルビィとかラルゲリュースでもイイジャマイカ
222名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 15:50:43 ID:9s/7FAOi
逆に炎とか氷とか水から名前を取る俺はバラけまくるが
同じところからとった名前はほぼ被る
223名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 17:30:53 ID:pJ4EK9Ld
ばっかお前、奈良さんと一緒にしたら怒られっから!むしろ俺が怒るから!
つーわけで、なんかいい名前ないすかね?
一応聖堂教会のボスなわけなんですけども。
224名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 17:50:17 ID:pJ4EK9Ld
かいけつしますた
225名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 17:55:30 ID:zCMdMfSb
>223-224
ちょっwwwおまww
ところであんたは勇者のヒト?レイジュのヒト?
226名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 18:03:38 ID:pJ4EK9Ld
ここの住人からは勇者のひととか魔王のひととか呼ばれたり呼ばれなかったりしてます
227名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 18:13:22 ID:GXX8IxG1
>>223
ラルゲリュウスでイイジャマイカ>ボス
228名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 18:17:18 ID:pJ4EK9Ld
ラルゲリュウスでぐぐってみた。
………え?怪獣の名前ですか?
229名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 18:29:32 ID:zCMdMfSb
>>226
おお、それは失礼を。
>>228
そです、ゴメスをやっつけます、なんか妙に印象に残る名前で頭から離れんのです(w
230名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 18:49:09 ID:pJ4EK9Ld
じゃあ、採用!
231名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 18:52:03 ID:zCMdMfSb
>>230
えええええ!
でもうれしひぃ!ひゃっほおおおおおおお!(くるくる)
232名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 18:57:57 ID:GXX8IxG1
ちょっWWWお前らWWW
俺のパスがエラい事になっとるW
じゃあ俺はお前らの友情に嫉妬しとくなWWWW
233名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 21:48:05 ID:2qPyNsxW
ナルヴィタート聖教国第16代法皇ラルゲリュウス・ルイス・クリフォニア・ナルヴィタートとかでイインじゃね。
234名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 08:53:07 ID:s6QF7JD4
折角〆まで書いたのに法皇が急に出てきたから最初からまた書き直しですよ。そーゆー事であと1・2週間位時間下さいお願いシマス
235名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 11:39:14 ID:nmJgbeeJ
>>234
「がんばれぇ〜」


「蓮華。猫耳はずせ。鼻血が止まらない」
「えー」
236名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 15:43:04 ID:+es96a2g
>>234
な、なんだってー!!?
ち、違う!違うぞ!法皇はアレだぞ、後だしでまだ投下できないから!
先出ししてくれればそれに合わせて設定変えられるから!
だから……違うんだぁぁぁぁぁ!!!
237名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 17:32:32 ID:8KzvKHcH
「急に○○が来たので………」は言い訳にならない!
投下!投下!
それでも……魔王のひとならきっとなんとかしてくれる……!
238名無しさん@ピンキー:2007/10/09(火) 02:03:53 ID:TLzt46dD
先生!空気を読まずに質問しても良いですか!?
239名無しさん@ピンキー:2007/10/09(火) 02:18:30 ID:Kdz5wbg5
質問すればいいじゃない!空気読んだ上で質問すればいいじゃない!
240名無しさん@ピンキー:2007/10/09(火) 03:07:10 ID:Kdz5wbg5
男「秋だな」
女「秋といえばァぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああッッッ!!!!」
男「読書の秋」
女「ハァハァ、なぁ男。ハァハァ、これなんて読むの?なんて読むの?」
男「膣内射精(なかだし)」
女「うぉぉぉおおおおッッ!!秋といえばぁぁぁぁぁぁぁぁッッッ!!!!」
男「食欲の秋」
女「ハァハァ、お、男……!ハァハァ、わたしを……た・べ・て♪」
男「クリ。まつたけ」
女「う、うぉぉぉぉおおおおおおああああああッッッ!!!!秋といえばぁぁぁぁぁああッッッ!!!!」
男「運動の秋」
女「ぅ男ぉぉぉぉぉおおおおおおおおッッッ!!!!ハァハァハァハァハァ!!!!!!!」
男「………走るか……」
女「ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ!!!!……男速ッッ!!!」


新ジャンル「バカヒート☆恥(えいと)」
241名無しさん@ピンキー:2007/10/09(火) 03:21:36 ID:Kdz5wbg5
女「ペロ……これは男くんの精子!」
男「え?わかんの?」
女「言ってみただけー」


新ジャンル「ペロ」
242名無しさん@ピンキー:2007/10/09(火) 04:15:04 ID:Kdz5wbg5
ちゃっちゃと書いたんだけどもー……なんだこれ。内容注意。
というかまたヤンデレ気味に女の子が不幸になってるので注意。
243堕天(1/4):2007/10/09(火) 04:21:21 ID:Kdz5wbg5

―――テイリーが脱走したそうだな。
―――抑止力は無色の力。意思を与えたのは誰の責任だ?
―――今はそれを論じている場合ではないでしょう。かの者を止めなくては。
―――しかしそうは言っても事は簡単には行くまい。なにせ……。
―――かの者は数々の闘神が造り上げた傑作中の傑作。
―――なまじ力を持ったが故、捨て置くわけには行かぬ。
―――なんとしてでもかの者を拘束せよ。場合によっては殺してしまってもやむを得ぬ。

「そんな、彼はただヒトのために戦おうとしているだけです!どうか、どうかお許しを―――!」

―――ルヴィシス。テイリーの教育係であった貴殿がそれを言うのか。
―――よもや貴殿がかの者に余計な思想を吹き込んだのではあるまいな?
―――ヒトの世のことはヒトに任せておけばよい。しかし秩序と混沌の均衡は我々が保たねばならぬ。
―――感情に流されるな、ルヴィシス。己の使命を考えよ。
―――我らは神族。世界の秩序を司りし者……。


「ゆめゆめ、忘れるでないぞ……か」

ルヴィシスは白磁の柱に身を寄せ、ぽつりと呟いた。
世界各地に点在する神々の神殿のうち、ここは彼女にあてがわられたものである。
人間で言うところの家のようなものだが、つい最近までここにはもうひとり同居人がいたのだった。


テイリー・ベルゼェル・セノ・パトロクロス・ピースアロー。


彼女にとって息子であり、弟であり、また弟子でもあった存在。
神に選ばれ、鍛え上げられた正義の剣。
勇者。
聞くところによると地上には七人の勇者が闊歩しているようだが、そんなものは張子の存在に過ぎない。
魔王侵攻の際彼女の祖先らが使わした騎士こそが勇者なのだから、
神にも選ばれていない彼らなど所詮は単なる旅人なのである。
テイリーこそ、本来勇者と謳われるに相応しい存在なのだ。
もし再び魔王が世界の均衡を崩そうものなら、共に剣を取り戦うこともできたろうに。

しかし、その彼はもうここにはいない。

―――人間の為に戦いたい―――

そう言って、彼はここを去っていった。
ルヴィシスも止めなかった訳ではない。
むしろ剣を抜き払い、多少の怪我をさせてもやむなしの覚悟で彼の前に立ちはだかったのだが。
テイリーの剣の前に、膝をつくことになった。
修練中には一度も彼に遅れをとったことなどなかったというのに、
その時のテイリーの剣さばきはまさに神さえ凌駕するものだったのだ。
テイリーはそのまま逃走し、そして。

神々を敵に回すことになってしまった。
244堕天(2/4):2007/10/09(火) 04:22:31 ID:Kdz5wbg5
もともと勇者に選定された彼は魔王侵攻時の切り札として育成されていた。
いわば天災に対する備えであり、彼をどう扱うかは神の意思に拠るものだったのだ。
しかし、鍛え上げられた剣は持ち主の意に反して勝手に鞘から抜け出し、その刃を振るい始める。
そうなればもう神さえうかつには手を出せない狂刃と変わらない。
事実、勇者の暴走を知った神々は一刻も早くテイリーを捕らえるよう全ての闘神、全ての神兵隊に伝えた。
ルヴィシスは必死にテイリーを弁護したが、それが通るはずもない。
そもそも話すら通じないといってもいい相手なのだから、抗議のしようもないというのが事実なのだ。
一口に神族といっても彼女のようにより生物に近いというか、はっきりとした自我を持つものだけではない。
より古く、より高度な神族は最早半分『現象』になってしまっている。
そこには意思があるのみで、思考も思想も何もあったものではないのだ。

よって、決断されるのは早かった。

「私は―――」

朝霧のような儚さと美しさを持つルヴィシスの外見からは信じられないことだが、彼女も戦の神の一員である。
つまり、テイリーを狩る立場にあるのだ。
………しかし、あまりにも気が進まなかった。
立場はわかる。
使命もわかる。
考えなくても、自分が何をすべきなのかわかってしまう。
そう、自分がかの勇者を取り逃がしたのだから―――本来なら自分こそ神兵隊の先頭に立って地上に赴かなくてはならないのに。

気が、進まない。

「テイリー……」

ほう、とため息をつくと同時に少しだけ身をよじる。
おかしなことはもう一つあった。
こうやって彼の名を呼んだだけで、身体の奥が不自然に熱くなるのだ。
彼女が生きてきた中で、こんな感覚は経験したことがない種類のものだった。
こんな、絡みつくような、ぬらりとした―――淫らな疼きは。
あの時、生まれた……。


―――ルヴィシス様……ぅ、うぁ、ぁぁああああああ!!!!
―――な、なにをするのです!?やめ、や、きゃぁぁああああああああっ!!!


戦いに敗れ、もはや立ち上がることもままならなかった自分はそのあと―――テイリーに蹂躙された。
神といえど、女には違いない。
普段毅然としているルヴィシスが屈服している様。そのはだけた肢体がいかに扇情的で、少年の情欲を乱したか。それは想像に難くない。
高揚収まらぬ少年がルヴィシスを襲ったのも、まあ、状況としては理解できる。
だが………それなら。

(私はどうなのでしょう……?)

それが憂鬱の原因なのだった。
確かに自分は破れ、剣を折られてどうしようもなかったのかも知れない。
しかし、それでも抵抗しようとすればできたのではないか?
仮にも闘神だ。剣を持たずとも相手を捻じ伏せる術は心得ている。
テイリーには決定的なものにはならないかも知れないが、
それでも一握の抵抗を……この乳房にむしゃぶりつく雄の首を掻っ切ることなど造作もなかったはず。
245堕天(3/4):2007/10/09(火) 04:23:41 ID:Kdz5wbg5
それすらできずにいたのは、何故か。
怖かった?それもあるだろう。
混乱していた?確かにそうかも知れない。
いや、もしかしたら……………抵抗できなかったのではなく。
しなかったのか。

ぞくり、と身体が震える。
女神として。
生まれながらにして他の種族よりも光に近い存在として、そんな浅ましいことを思ってはならない。
自らの存在意義すら揺らぐ……この熱は少し腹に堪えるようだ。

(はぁ―――はぁ、ぁ、はぁ―――は、)

どこからか、荒い息が聞こえた。

「あ、ンぁっ、やだぁ、あ、あひぃぃっ!!」

響く嬌声、肉と肉がぶつかり合う。弾け飛ぶ水音。
ぎくりとして振り返ると―――そこに、自分がいた。

「な……?」

テイリーに組み敷かれ、犯されて喘いでいる自分の姿があった。
馬鹿な―――ありえない、これは夢?幻……?

「ひぁ、ゆるひて、もぉ……や、ぁあああっ!!」

ああ、あんなに苦しそうに、目を潤ませて、だらしなく口の端から涎を垂らして……あんなに太く逞しいものを咥え込んで。

「あっ、あっ、あっ、あっ、あぁ……こんな……ぁ」

快楽に徐々に侵されていって。

「ひゃうッ!だめぇ、らめなのにぃ……ン、ちゅぱ…くぷ」

自ら舌を出して、はしたなく求めて。

「すご…い、イィ…ッッ!!あふ、ひゃあああぁ…ぅ……あンっ!そこぉ、そこなのぉ……すごいのぉ……」

ああ、なんということだろう。ついには自ら、こ、腰、腰を―――。
―――――――――。

「ご、ぶ………っ!!?」

喉元にこみ上げるものを感じて、ルヴィシスは反射的に口元を押さえた。
しかし堪えきれない。胃の中の物が逆流し、たまらずぶちまけた。
咳き込み、嘔吐し、吐瀉物に塗れた口元をぬぐって顔をあげると、もうそこには浅ましい自分の姿はない。
がくがくがく、と身体が震える。
あれは幻でもなんでもない。ただの事実だ。
あの時、確かに自分は―――あろうことか、肉欲に溺れていた……!!
246堕天(4/4):2007/10/09(火) 04:24:32 ID:Kdz5wbg5
雄を受け入れ、よがり声をあげ、娼婦のように腰をくねらせて白い汚濁を舌で拭って……。
あんな、ことが、許されるのか……?
女神である自分が、快楽に屈するなど……ありえない。ありえない。ありえない……!!

「何故、私は、あんな―――」

性交自体はいい。
神族といえど生き物だ。性交渉をしなければ種として存在することは不可能である。
子を宿す目的以外での交わりも、まあいいだろう。
男性と女性がお互いの愛を確かめ合う手段として身体を重ねあうというのもわかる。
しかし……あれはそうではなかった。
ただ溺れ、貪りあう。あんな行為を、よりにもよってこの自分が行ったということなんてありえない……!!

「違う、私は………」

愛に、身を捧げたのだ。
そうとも、自分は彼を………愛しているのだ。
それなら話は通る。
私はいつしかテイリーを弟子としてではなく、ひとりの男性としてみてしまっていた。
だから彼に組み敷かれたとき、抵抗できなかった。
抱かれたことに喜びを覚え、行為に答えようとした。
違うか、ルヴィシス?

「そうです―――私は……」

テイリー・ベルゼェル・セノ・パトロクロス・ピースアローを……愛している。

なら、これからどうするかは決まっている。
愛するひとが神族に狙われているのだ。
確かに自分も女神ではあるが、そんなことは愛の前には些細な問題である。

助けなければ……。

「助けなきゃ………彼を。彼の行く道を………」

ルヴィシスはふらりと立ち上がった。
逆流した胃液で口の中が気持ち悪い。
まずは口をすすがないと、などとルヴィシスはぼんやり考えていた。



                 堕天〜新ジャンル「道連れ」英雄伝〜 完
247名無しさん@ピンキー:2007/10/09(火) 15:16:24 ID:QxQ3OvhO
>>243-246
GJ!
一気に読めた、女神様エロス(//▽//)
書き手によってこうも違うのかと
248名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 01:31:58 ID:THfHicfV
女「やあ、男」
男「………誰だ貴様」
女「ふっ、斬新な返事だな。子宮がキュンキュンするよ。わたしだ。バカヒートだ」
男「……気のせいかいつもとふいんき(なぜry)が違うな」
女「なに、先日男が」
男「頭のいい女が好きだ」
女「と言っていたのを聞いてね。わたしも男のためならこの程度、容易いことさ」
男「………………………」
女「どうした?知的美人は君の好みだろう?」
男「………馬鹿なヤツだ」
女「何?」
男「そんな見せ掛けでクールを騙るな。知ってるか、ドライアイスは」
女「ひゃぅ!?」

――――――『熱い』んだぜ?

女「………」
男「以上だ。頭を冷やせ」
女「………」
女「………」
女「………じゅん、て……きちゃった。……う、うおぉぉぉぉおぉぉぉおぉぉぉぉぉぉおぉぉ!!!!!!
  男ォォォォォオオオオオオオオオオオオ!!!!!!」


新ジャンル「バカヒート☆無(ないん)」
249名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 01:47:28 ID:THfHicfV
男「―――いや、ここは外にいてくれよ」
女「なんで?」
男「そりゃ、俺だって男の子だし、色々溜まるんだよ」
女「?」
男「だーかーら!今、今からその、するから」
女「何を?」
男「……自家発電を」
女「…」
男「だ・か・ら!見ないでくれよそんな純粋無垢な目で!」
女「なんで?」
男「オナニーを!しますから今から!」
女「…」
男「は!……だ、だから、ちょっとだけ部屋から出てってくれると助かる///」
女「なんで?」
男「なんでって……お前、恥ずかしいだろーが!」
女「…?」
男「まったコイツはこんなイノセントな顔を…」
女「…」
男「あのね、俺は見られると興奮より羞恥を覚えるタイプなの。だから出てってってば」
女「ちゅ」
男「…」
女「…なんで?」


新ジャンル「ヒヨコすとぉかぁ」
250名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 01:49:20 ID:THfHicfV
女「コンドームだって洗えば何回も」
男「使えねーーーーーーーーーーーーーよッッッ!!!!!!」


新ジャンル:貧乏性
251無謀な彼女(1/8):2007/10/10(水) 04:26:13 ID:THfHicfV
俺の彼女、浅井 茶々(あさい ちゃちゃ)は変態である。
いや、別になんかのナサギってわけじゃない。単純に変態性欲者なのだ。
尻を叩けだの縄で縛れだの罵れだの踏めだのはまだいいほうで、突然おしっこ飲みたいとかおしりでヨロシクとか言ってきたりする。
流石に尿道がどうとかぶつぶつ言って時は全力でご勘弁頂いた。だいたい、俺は異常性癖に理解があるわけじゃないのだ。
理解できるのはコスプレくらいのごくライトなもので、基本はお互い生まれたままってのが一番だろう。
保守的となんと言われようが、性交はお互いの愛こそ全てだと信じている。
ただ、その、そういう意味では俺は彼女のことが好きだし。
何事にも一生懸命で、ちょっとずれてるけど、何にでも興味津々なところは最高に可愛いと思う。

………………………。

………そうなのだ。
茶々は別にその手の行為自体に興奮を覚えている訳ではないのだ。
ただ覗き込んだ性の世界があまりに深遠かつ広大で、ちょっと持ち前の好奇心が刺激されているだけなのだ。
………と、信じたい。

色んな行為に手を出してはことごとく失敗しているのは証拠のひとつ。
尻を叩けば痛いと泣くし、縄で縛れば転んで泣くし、おしっこは霧状にして噴き出すしおしりは………ヴォナギノールにお世話になるし。
まあやり方が悪いのだと彼女は言うが、パートナーにやる気が一切無い時点でやり方も何も無いと思う。
………かと言って好奇心の赴くままに変態親父に浮気でもされてみろ。
俺も生きていけないほどのダメージを食らうだろうが、茶々だってお天道様の下を気兼ねなく歩けるような人生は望めまい。

曰く、好奇心は猫を殺す。

彼女が万が一にでも木から落ちて頭をカチ割らないよう、ほどほどの所で引き摺り降ろさなければ。
小さい頃から、茶々の無茶に付き合いブレーキをかけるのは俺の役目なのだ。
しかし…………ほら、なんかまた呼んでる。
スッゲェいい顔して俺を呼んでる。
ありゃあまたよからぬことを考えついた顔だ。
あんな顔されて、後々酷い目に合わなかったことなんて一度も無い。
でも。
やっかいなことに、茶々が一番可愛いと思えるのは―――。


――――ああいう、どんな曇天も一瞬で快晴に変えるような満点の笑顔のときなのだった。
252無謀な彼女(2/8):2007/10/10(水) 04:26:48 ID:THfHicfV

「れんくーん」
「なんだよ、茶々」

二学期も中盤に差し掛かり、大まかな行事が終わってなんとなく学校全体がぼや〜っとした空気に包まれた今日この頃。
コイツも例に漏れずダレちゃちゃと化していたと記憶にあるのだが、どうやら復活したらしい。
しかし、教室のド真ん中で「れんくん」とか呼ぶな。
恋人同士なんだからちゃんと「蓮二(れんじ)」と呼び捨てで呼べばいいじゃないか。

「何言ってんの。れんくんはれんくんでしょ?それよりさ、ハイこれ」
「ん?」

茶々は何気なく、本当に何気なくポンとそれを俺に手渡した。

手のひらにすっぽりと収まるサイズの箱状のナニカ。
小型のラジオのようにスイッチと目盛りが付いていて、ナニカの強弱を遠隔操作で調整できる、よ、うに―――――………。

「………………………………」
「ア・ゲ・ル♪」
「ィヤ〜バダバドゥゥゥゥゥゥゥゥウウウウウ!!!!!!!」

それがナニカ悟った俺はくねくねさんの正体を知ってしまった憐れな被害者のように絶叫し、
一目散に窓へと駆け寄るとそのままの勢いで遠投を試みた!

「何すんのさ!」

しかし茶々は空中であっさりキャッチ、くるくると回転しすたっと着地。さすがだ。

「お前が何すんのさ!」
「プレゼント渡しただけでしょー。彼氏としてそれはどうかと思いますよわたし」
「いや、俺の反応は至って普通だと思う。むしろ彼女としてそれはどうかと思います」
「彼女………えへへ」

照れんな。

デッサンの蕩けた笑顔に思わずぎゅってしたくなるがなんとか堪え、俺は茶々の首根っこをひっ掴んでずるずるずる……。
とりあえず人気の無い階段の踊り場まで移動する。

「何、また怪しいもん買ったのお前」
「怪しくないヨー。カテゴリー的にはジョークグッズ。鼻眼鏡とかと一緒だヨー」
「お前はローターをつけてビンゴ大会に挑むのか」

そう。
茶々が手渡したのは小さくてぶるぶる震えて主に性器を刺激するニクイ奴、ピンクローターの遠隔操作リモコンだったのだ………ッッッ!!!!!
家にいるときなら、まあまだしもここは学校だぞ。まったく、何考えてるんだお前は。
253無謀な彼女(3/8):2007/10/10(水) 04:27:28 ID:THfHicfV

「何考えてるんだお前は」

聞いてみた。

「そんなの決まってるよ。日進月歩で性癖開発!開け新たな快楽の扉!!
今日のチャレンジは『らめぇっ!れんくんここ学校なのにぃっ!!〜女子高生恥辱授業編〜』です!!!!」

聞かなきゃよかった。
っていうか何で俺が強制してるみたいになっているのか。
人気の無いところに移動してよかった。こんなこと聞かれたらまたよからぬ噂がたってしまふ。
縄を使った翌日早速手首の跡を見つけられて女子に喋ってしまうし(しかも何故か自慢げに)、
痔になったときなんか、教室内で「そんなのれんくんが優しくしてくれないからじゃん!」ときたもんだ。
直接単語を言わなかっただけマシだが、あれ以来俺は影で鬼畜呼ばわりされている。
誤解だ。
鬼畜なのは俺じゃなくて茶々のほうだっつの。
色々と素直なコイツのことだから、スイッチを入れた途端「ひゃんっ」とかちょっと可愛く叫んでバレてしまうに違いない。
これ以上生々しい伝説が増えるのは勘弁して欲しかった。

「大丈夫です。わたし我慢します。むしろ我慢することこそ真骨頂?」

そうは言ってもなぁ。

「な、せめて家に帰ってからにしようぜ?」
「ばっ、何言っちゃってんの?学校でするからいいんでしょうがぁ!それにもう中に入れちゃってるもん」
「ばっ!!」

はい、そうでした。茶々はこーいう娘でした。
いっつも無謀なチャレンジ繰り返して、それで周りをハラハラさせて、痛い目見てもけらけら笑って………
付き合ってやってる俺の身にもなれってんだ!
この際だからはっきり言ってやるぞ!!ああ、言ってやるとも!!!
俺はなぁ!!


……………地獄の果てまで付き合ってやんよ。
254無謀な彼女(4/8):2007/10/10(水) 04:28:28 ID:THfHicfV

「えーえー、ヘタレですとも」

でもなぁ、アイツだけに危ない橋を渡らせるわけにはいかないのだ。
ここでかっこよく回想シーンとかに入れればいいのだろうが、
残念ながら俺と茶々の間にそんなドラマチックな歴史があるわけではない。
ただガキの頃から無駄に好奇心旺盛だった茶々の面倒を見るのが、俺の役目だっただけ。
思い返すだけでも涙が出る。
花見。ウイスキーをガブ飲みしてそのままリバースした春。
海水浴。漂流した夏。
キノコ狩り。遭難した秋。
スキー。遭難した冬。
………それに比べればまだマシなのかも知れなかった。茶々は悦んでるし、命の心配はしなくていいし。
いやホント。アイツのチャレンジは失敗がデフォだから、
海とか山とか自然相手のチャレンジには前もって遺書を書いていかねばならないのだ。
カエルを心底うまいと思った小学生はきっと全国的に見てもごく小数だろう。
腹が減ればなんでもおいしい。

授業なんてものは教科書読めばだいたいわかるからいいが、さて、どうしたものか。

俺は机の下で手渡されたリモコンをいじくりながら、小さくため息をついた。
電源はオンにしてあるから、この目盛りを捻るだけで電波がピピピと飛び、
茶々の体内(具体的には膣内)にセットしてあるローターのバイブレーションがサバイブすることになる。
でも俺としてはあんまり無茶はさせたくないわけであり、しかし動かさないと茶々は剥れるだろう。
すねた茶々はそれはそれで可愛いが食欲が普段より増すのが困りもの。
あとグルメになるのも困りもの。クレープと大判焼きの違いは大きいのだ。

やれやれ。

とりあえず目盛りを「弱」まで合わせて、

「ひぁあうぅぅ」

という間の抜けた声が聞こえた。
俺のすぐ隣から。

そう、茶々は俺のすぐ隣の席だったりする。
………近くね?
どうした、という教師の問いになんでもないです、と答えた茶々にアイコンタクトを送る。
255無謀な彼女(5/8):2007/10/10(水) 04:29:20 ID:THfHicfV

(おい、何声出してるんだよ!)

済まなそうに見つめ返してくる茶々。

(ゴメン、いきなりだったからちょっと驚いた)
(やめるか?つーかやっぱやめようぜ)
(何を仰いますか!ここからが本番でしょうね!!)
(はぁ……わかったよ。仕方が無いなぁ……でも、一回止めるからな)
(いちいち了解とらなくてもいいの!)

ちなみにこの間所要時間0.6秒ジャスト。
付き合いが長く、様々な死線を超えてきた俺たちは最早翼クンと岬クンばりのアイコンタクトが可能なのだ。
おかげでいつだったかやった目隠しプレイは茶々の不安が倍増し、
途中からマジ泣きしだして必死になだめることになった。
まあどんな茶々も可愛いが、泣き顔の茶々も結構可愛かったりする………は!違うぞ、俺は違うぞ!
茶々を泣かせるやつは俺がブン殴ってやる!
よし、気を取り直そう。

この、ピンクロータープレイの醍醐味はなんと言っても羞恥心にあるだろう。
周りの連中に気付かれちゃう、くやしいっ!でも感じちゃうところだ。
いつ動き出すかわからない!嫌が応にも敏感になっちゃう身体がそれを増幅させる。
まぁ茶々の場合それがビクビクじゃなくてワクワクになってるところがアレなところだが。
んー、なぁんかキッカケみたいなものはないだろうかにゃー……などと、
適当にツマミをぐりぐりさせながら考えていたそのときだ。
机の下の目盛りが、知らずに『強』になっていた!

……ヴヴヴヴヴヴヴヴヴ

すぐ傍から聞こえる、低い虫の羽音のような音。
音!
そう、振動による刺激だけではない!
静けさが尊ばれるこのご時勢、コイツだけはあえてギリギリの音こそ武器にしているのだッッッ!!!!
『中』はまあ、耳をすませば聞こえないこともない、くらいの振動音だったが『強』は違う。
たとえ茶々の体内にあろうとも、はっきり聞こえるバイブ音!
これは……コトだぜ!

「………………ぁ、う……?」
「………………………………!!」

度重なる振動攻撃に顔を赤く染めた茶々が俺を見る。
その目が何を言わんとしているのか、俺には耳で聞くよりずっとはっきりと理解することができた!!
256無謀な彼女(6/8):2007/10/10(水) 04:29:56 ID:THfHicfV
「………………………………………………」

力強く、頷く。

逝ってこい。骨は拾ってやる。

そしてとうとう、茶々はその行動に出る。
左手を。
すっと、高く、高く。
挙げた。
それは茶々にとって自らを千尋の谷へ追いやる行為だ。
何故なら茶々の成績は常に中の下。
テストのたび俺に泣きつくのが常習となっている。
そういう生徒は、授業中教師に指名されまいと俯き、じっと終業の鐘が鳴るのを待つしかない。
もし当てられて黒板に書くことにでもなってみろ。
そのまま窓を突き破って逃走したい気分に駆られること請け合いだ。
そしてご存知の通り今の茶々はそれだけではない。
彼女の体内にある特殊振動波発生装置を衆目の前で起動させるのだ。
その衝撃たるや、腰骨を砕いて歩行不能にするに余りあろう。
だが――――――それは。

覚悟の上ッッッ!!!!!!

「おう、浅井か。珍しいな」

教師は普段滅多に自己主張しない(授業中ニ限ル)生徒の意外なアピールに興味を持ったようだ。
確かにあの手の挙げ方。
姿勢と言い腕のハリといい完璧である。
百人を超える講義中でも、あんな手の挙げ方をされては指名せずにはいられまい。
ましてや、数人しか手を挙げない授業中だ。

茶々は、優雅な足取りで黒板に向かう。

――――――俺の戦いはここから始まる。

感じなのはタイミング。
早くてもいけない、焦らすのは基本中の基本だ。
遅すぎてもいけない。
生徒たちが注目するのは問題を解く生徒とその答え。
黒板に書き終わって席に戻ってくる生徒などもはや視界から消えている……それでは意味がない。
俺は注意深く、茶々を観察する。
ひとつだけハッキリしているのは、あえて期待を裏切ること。
ここ!という以心伝心のタイミングから、心臓の音を数えて三回。
緊張が頂点に達し、ピークを過ぎたときこそ狙い目なのだ。
それを見定めろ、俺。
木陰の川蝉より鋭く。
草原の獅子よりなお鋭く。
灼熱の肉体と極寒の脳味噌が極限の集中力を呼び覚ます。
茶々が最も快楽を覚える瞬間を――――――。
257無謀な彼女(7/8):2007/10/10(水) 04:30:44 ID:THfHicfV

って。

何やってんだ、あいつ。
なんか、チョークを持ってオロオロしているように見える。
っていうか、チョークを持ってオロオロしている。

………待て。
あいつ、まさか。
問題が―――わからないのか。
ウソだろ。
なんということだ。
茶々のヤツ、完全にノリだけで手を挙げたというのか―――!!!!


始めは、人前に立つことしか考えていなかった。
手を挙げ、師にこの名を呼ばれよう、と。
ああ、いつこの身を焦がす振動がくるのか。
心を躍らせて白亜を摘み、ふと気付く。
………まったく、わからない。
なんだろう、このアルファベットの羅列は。
………あれ?
わたしは。
なにを。
しにきたんだっけ?
問題を解く?
わからないのに?
あれ?

―――ナニカが、とてもズレていた。

赤面していた顔が一瞬にして蒼く染まる。
襲ってきた感覚は、焦燥。
あれ?あれ?どうしよう、わからない、どうすればいいかわからない……!!
ああ、そうだ。思い出した。
この身体には、今。
卑猥な振動の元が、入っている――――――!!!!
嫌だ、こんな。
たすけて、れんくん。
みんな、みんなが見てるのに。
みんながわたしを見ているのに――――――なんで。


笑いを、堪えきれないのか。
最高の混乱と緊張、それこそ我が絶好の機会に他ならない。
喰らえ、茶々。

――――――天国、見せてやんよ。

258無謀な彼女(8/8):2007/10/10(水) 04:31:55 ID:THfHicfV
「ホントに大丈夫ー?」
「もう無理しちゃダメだよー?」

などと言っていた女子共も帰ってしまって、今保健室では俺と茶々のふたりきりだ。

「すまん……ッッ!!!!」

俺はとりあえず頭を下げていた。
あんなタイミングでスイッチを一気に『強』にするなんて、ホントどうかしていたとしか思えない。
俺はそんな鬼畜じゃないんだってば。
だがしかし、茶々を授業中失神させてしまったのは確かなわけで。
周りの連中にはバレていないのが不幸中の幸いというかナントイウカ。
すぐに目を回してしまった茶々を負ぶって保健室にダッシュしたから、誰も気付くヒマなんてなかったろうし。

「いいよ別に。わたしが言い出したことだしさ」

なんて、茶々は何故か済まなそう。

「それよりゴメンね。制服」

ああ、と俺は納得した。
ヒトは失神すると尿道のあたりがゆるくなるのだ。
茶々はそれが特に顕著らしく、俺は茶々のプレイに付き合わされる時何度かそれを実感している。
まぁ、ありていに言えばひっかけられた、ということで。
ジャージ持ってきてよかった。

「それこそいいって。俺が無茶させたんだから」
「ううー」
「ま、失敗するのはお約束だからさ。それに付き合うのが俺の役目、だろ?」
「…」

シーツに包まってしまった。
どうも照れているらしい。
………ずるい。俺も包まりたい。照れるから。

「じゃ、じゃあ俺、鞄持ってくるから」
「……待って」

このまま授業を受ける気にもなれないので今日はとっとと帰ってしまおう、と席を立った。
その背後から、声を掛けられる。

「……あのさ、今、センセいないじゃん」
「………………」

まさか。

「こんなチャンス、滅多にないしさ」

しかし。

「カラダ、なんか中半端だし」

今一度言おう。

「チャレンジ!保健室えっち〜〜!!!!」

………茶々はこの笑顔が、一番かわいいのだ。


                 無謀な彼女〜新ジャンル「ピンクローター遠隔操作」妖艶伝〜 完
259名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 08:28:18 ID:tYUltZDA
GJ!
あれか?いつものチャレンジャーの二人か?
なんだかんだで彼氏ノリノリやん(笑)
260名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 14:42:10 ID:THfHicfV
そう、いつもの二人です。
ああっ女神様が重かったんでなんかライトでラブい話を書きたくなったのです。
この無駄に高いテンションがお気に入り。
茶々は言うまでもなく、れんくんも立派な変態ですね。
でもラブいからいいのです。
センキュッ!
261名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 17:26:50 ID:dvW1Dktl
携帯から小ネタ


「ト〜キ〜ヤ〜〜〜!!!!」
「ち、ちょっとスバル、辞書を投げるのは流石にヤバいってかそんだけの量何処にあったんだってはがぐはふぐうぎゃぁぁぁぁあ!!!!」


ドンガラガッシャァァァン――


男「――〜〜っつ。今日はいつにもまして壮絶だなぁ…… 教室が廃虚に見える……」
女「ねえ」
男「やれやれ。どうしたものやら……」
女「ねえってば」
男「え、僕? どうしたの?」
女「責任とって」
男「……はい?」
女「見たでしょ?」
男「何を?」
女「私の下着」
男「ぶっ!?!?」
女「見たでしょ?」
男「見てない見てない!!」
女「見た」
男「だから見てないって!!」
女「白いものが見えたはず」
男「さっきのは黒のレースだった――……はっ!?」
女「ほら。見てた」
男「すみませんでしたぁぁぁ!!」
女「なんで誤魔化したのかは別に聞かないけど」
男「うう。ごめんな――」
女「責任、とって」
男「――さ……え?」
女「もうお嫁にいけないから、責任とって、私をお嫁にしなさい」
男「うえぇぇぇぇ!?!?」



新ジャンル「お嫁にしなさいっ!」


ついカッとなってやった
今は反省している
262名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 17:40:34 ID:THfHicfV
病めるときも健やかなる時も
道がないときも胸がないときも
弾幕を愛し敬い躱し
残機ある限りこれを避け続けることを誓いますか?
263名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 19:01:49 ID:USwaCg9a
俺には無理だった…誰か…誰か…
俺の遺志を継いでくれ…





っ「ショタ巨乳」
264名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 19:29:45 ID:tYUltZDA
なんだこの流れ(´・ω・`)
265名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 19:44:18 ID:THfHicfV
>>263
ふたなりか?
266名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 20:38:44 ID:m9GayVGr

投下します。
「新ジャンル 女体化しないペットに性的な意味でいたずらをして萌える」
です。
エロなし萌え主体です。
267名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 20:40:11 ID:m9GayVGr

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新 我輩は猫である


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 私は猫である。

 名前はクリスティーナ。
 由緒正しき血統書付きのアメリカンショートヘアである。父は全米品評会で
金賞を受賞した大物。母は英国のさる皇族が寵愛したロイヤルキャット。

 すなわち、私こそ世界に冠たる超お嬢様なのだ。
 世が世ならば日本の庶民の家庭になどくるはずがない。うさぎ小屋に住む貧
乏学生など、「クリスティーナ様」と私に毎日最上の礼を以て仕えるべきなの
だ。
 ほら、私の飼い主が奉仕に参上した……。

 「おーい、クリ吉!」

 頭の悪そうな飼い主がやってきて私を抱き上げた。
 こら、クリ吉とはなんだ、無礼者。
 しかも、私に断りもなく抱き上げるんじゃない。失礼じゃないの。

 にゃにゃにゃにゃにゃにゃっ

 「ははは、喜びのあまりはしゃぎすぎだぞ、こいつぅ」

 嫌がってるんだ、バカ!!

 「ほーら、こちょこちょこちょ」

 あ、こら。喉をくすぐるんじゃない。
 くすぐるなったらくすぐるなヴォケ!

 ……………………。

 ……やぁん。か、感じてしまうでしょ……。

 んにゃん、んにゃん

 「ははは、クリ吉はこうされるのが好きだなぁ」
 私の主人であるアホ男はひとしきり私をもてあそび、このカラダを熱くさせ
るだけ熱くさせると、唐突にその行為に飽きて私を解放した。

 はぁ、はぁ、はぁ……。

 ……………………。

 ──べ、別に、気持ち良かったわけじゃないんですからねっ!

268名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 20:40:42 ID:m9GayVGr

 私の飼い主は、暇さえあると寄ってきてはちょっかいを出してくる。

 私が丸くなってまどろんでいると、「クリ吉、肉球ぷにぷにっ」と言って私
の手をマッサージしてきたり、私の耳が敏感なのを知っていてわざと息を吹き
かけてきたりする。
 私は暢気に丸まって眠っているのが好きなので、あまり居眠りの邪魔をされ
たくはない。
 だが、私に構って欲しくて仕方がないというのであれば、貴重な時間を割い
て付き合ってやらないでもない。
 何しろ、私には英国皇族に寵愛されたロイヤルキャットの血が流れているの
だ。

 「そぉらそら、クリ吉、猫じゃらしだぞお」

 にゃうにゃうにゃうにゃうっっっ

 「こらこら、そんなに興奮したら危ないよ。落ち着けってクリ吉」

 にゃうにゃうにゃうにゃうにゃうにゃぅっっっっ

 誘うように揺れる猫じゃらしの先端に向かって前肢を伸ばす私。猫じゃらし
はいたずらっぽく私の手をすり抜け、逃げ回る。

 ええい、じれったい。後肢で立ってしまえ。

 おらおらにゃああああっっ。

 むきいいいいいいいいっっっ


 …………………………違うのっ。

 そうじゃなくて、これはカラダが勝手に……っ!!

 猫じゃらしはカラダが反応してしまう悪魔の罠なのっ!!

 だから私のせいじゃないのっ!!

269名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 20:41:16 ID:m9GayVGr

 猫じゃらしで私のカラダを弄ぶ主人は、時にもっと直接的な辱めをしてくる
ことがある。

 私がいつものようにお腹を上にして居眠りをしていると、
 「よく眠ってるな〜、クリ吉。よっしゃ、ノミでも取ってやるか」
 主人の繊細に動く指が私のお腹の上を這い回る。
 十本の指が独立して蛇のように滑り、くすぐったいようなもどかしいような
切ない感触を伝えてくる。
 ああ。私が居眠りしている所に夜這いをかけてくるなんて、なんて破廉恥な
のかしら。
 もし私が人間だったら、すぐにも手が後ろに回るわよ。
 この性犯罪者! 変態!! 助けて日本警察っ!

 ゴロゴロゴロゴロ

 「喉を鳴らしちゃって、可愛いなぁ」

 これは生理的反応なの。決して感じてしまっているわけではないの。

 「クリ吉の乳首はいつ見ても面白いなぁ。人間よりいっぱいあるんだよな。
うりうり」

 いやあああああああっ!! 八個もある乳首を刺激するのはやめてえっ!!

 「ふうっ」

 ひゃんっ!! 耳の穴に息を吹き込まれたら、力が……抜けちゃうでしょ…
…ばか。

 「クリ吉、今日はマタタビを取ってきてあげたよ」
 主人の言葉に、私は細めていた目を大きく開いた。
 そこには、私たち猫族にとって悪魔の薬、マタタビの白い実がぶら下がって
いた。

 「ふふふ。クリ吉はこれが大好きだからな。ほら、食べな」

 私は催眠術にかけられたようにマタタビの実に顔を近づけ、軽く歯を立てた。
 ふわっ、と不思議な香りが私の鼻をつく。

 次の瞬間、目に見える景色のすべてがまわっていた。

270名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 20:41:50 ID:m9GayVGr

 にゃはははははははっっっ

 楽しい、楽しいわ。

 「ははは、マタタビを食べるとクリ吉はすっかりご機嫌になるなぁ」

 そりゃそうよ。にゃはは。矢でも鉄砲でも持って来いってなもんよ。

 「クリ吉、喉をこちょこちょこちょ」

 んにゃんふ。

 私はお腹をさらして喉をくすぐられ、喉をゴロゴロと鳴らしながら主人に甘
える。
 お腹をくすぐられると、骨が抜けたかのようにぐにゃぐにゃになる。私はい
つしか主の膝の上に抱かれ、彼の顔に頬擦りしていた。

 ごろにゃん、ごろにゃん

 「おいおい、よせよ、くすぐったいよ」

 ぺろぺろ、ぺろぺろ

 主人の顔をざらついた舌で舐め続ける。頬と言わず、口と言わず、鼻と言わ
ず顔の造作のすべてを舐め尽くす。

 ごろにゃん。にゃははっ

 ご主人様、だ〜いすきっ!!

 ………………………。

271名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 20:42:21 ID:m9GayVGr

 ………………………。

 あああああああああああああああああっっっっっっっっ!!!!!!!

 違うのっ!!

 昨日のあれは私であって私じゃないのっ!!

 別人格よっ。

 別人ったら、別人!! 私が言うんだから間違いないわっ!!

 みんな、忘れなさいっ!!

 一切合財、忘れなさいっ!!

 未来永劫、忘れなさいっ!!


 に゛ゃあああああああああああああああああっっっ。


272名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 20:44:04 ID:m9GayVGr

 「──この猫を譲って頂きたい」
 ある日、背広姿の男が家を訪問してきた。

 「十分なお礼をいたします」
 静まり返った居間で、男は主人に言った。
 「この猫の母親を亡くされた英国のやんごとなきお方が、非常に悲しんでお
られるのです。そのお方がこの猫の写真をご覧になり、ぜひ引き取ってお育て
したいと望んでおられます。
 この猫は、母親に生き写しなんだそうです」

 どうやら、悪い話ではないようだった。
 うまくすれば、私はこの貧乏な部屋から英国皇族の広い家へ移り、贅沢三昧
の暮らしができるようだった。

 「お返事は急ぎません」
 と言って背広の男は帰っていった。

     ◇

 夜。
 夜行性の私は意識が冴え渡るのだが、主は眠る時間帯なので、私も彼の布団
の中に潜り込んでいつも寝ることにしている。

 一体、この間抜けな主人は、私がいなくなったらどうなるのだろう。
 いつも何かと構っている私がいなくなったら、彼はどうするのだろう。
 私の脳裏に、ひっそりと手持ち無沙汰で背中を丸めている主人の映像が浮か
び、なんだか胸が切なくなった。

273名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 20:44:35 ID:m9GayVGr

 「こらーっ、クリ吉。おまえテーブルに出しといた俺の晩飯つまみ食いした
ろ!」

 ふん、知らないわ、そんなもの。

 「口元に魚の身がべったりくっついてるぞっ!!」

 んむぅ。どうやら、些細なミスが命取りになったようね。

 「お仕置きだっ!」

 に゛ゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ

 主人は私の首根っこをつかむと、ひょいと持ち上げた。
 じたばたする私だが、こうされてしまうと成すすべがない。

 「うらっ」

 彼は私を布団の上に転がし、お腹を上に露出させた。
 そして、後肢を左右に割り開く。

 な、なな、なんてことするのっ!! 私はレディーですのよっ!!

 「まんこくすぐりの刑だぞっ」
 主人は私を押さえつけたまま、大切な女性器に指を伸ばし、こちょこちょと
くすぐりはじめた。

 いやあああああああああああああああああああああっっっっっ

 「はははっ、なんだクリ吉、感じてるんじゃないのかっ?」

 殺すっ!! ぶっコロス!!!!!

274名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 20:45:08 ID:m9GayVGr

 私は想像を絶する恥辱を味あわされ、主人からそっぽを向いて不機嫌をア
ピールしていた。

     ぱたぱたぱたぱた

 「なんだ、クリ吉。尻尾を振って、そんなに嬉しかったのか?」

 猫が尻尾を振ってる時は怒ってるんだよ、アホっ!!

 私は激怒し、当分の間は主人とは口を聞かないつもりだった。

 「おーい、クリ吉。おまえのご飯できたぞ〜」

 な、なにっ。しょうがない。そういうことなら口を聞かないのはご飯が終わ
ってからにするかな。

 私は皿に出された今夜の夕食に口をつける。

 美味美味。母をロイヤルキャットに持つ私をここまで感嘆させるとはなかな
かレベルの高いディナーだ。やるな、貧乏人。

 「いつものことながら、クリ吉は美味そうに猫まんま食うよなあ」
 と、主が感心したように言った。

 よくわからないが褒められたようだ。
 うん、美味美味。

 ………………………。

 ……そう言えば、ご飯を食べ終わったら何かする予定だったような気がする
が、なんだっけ……?

 まぁ、いいか。

275名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 20:45:44 ID:m9GayVGr

 「……え? お断りされるんですか?」
 あれから数日後。
 再び家を訪れた背広の男は驚いたように言った。
 「これだけの良い話は普通ありませんよ。本当にお断りされるんですか?」
 主人はきっぱりと断った。

 彼は、ちらっと私を見た。
 人間と猫の間では、残念ながら言語によるコミュニケーションが成立しない。
 しかしこの時、瞳を通して私と主は以心伝心した。

 私は、素早く背広姿の男に飛び掛ると、その顔に爪を立てた。

     ばりばりばりばりばりばりっ

 「おわあああああっ」

 そして軽やかに跳ねると、主人の肩に飛び乗った。
 「こういうことさ!」
 と主人は言った。

276名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 20:46:17 ID:m9GayVGr

 その夜。
 飼い主は大いびきをかきながら暢気そうに布団の中で眠っている。
 私も同じ布団の中に潜り込んでいる。

 どうやら、英国王室入りする話は流れてしまったようだ。

 だが、それほど残念な気持ちはない。
 むしろ、ほっとしている。

 血統書がなんだ。
 私は今の暮らしが気に入っている。
 ならば、それでいいと思う。

 「ぐおおおおっ」
 主人が布団の中で大きく寝返りを打った。

 に゛ゃあ゛あ゛っ

 私は布団の中から外へと蹴り出されてしまった。
 驚異的な寝相の悪さだ。

 まったく。

 使えない上に馬鹿でスケベな飼い主を持つと、猫は苦労するのだ。

 再び布団の中へ戻ると、むにゃむにゃ、と布団の中で彼が甘えてきた。

 「クリ吉〜」
 と、彼は寝言を洩らした。

 …………………………………。

 しょうがない。
 ま、我慢してやるとするか。

 「むにゃむにゃ。クリ吉、オケツカンチョー!!」

 ……どんな夢を見てるんだ、このアホ。

 私はゴロゴロと喉を鳴らし、飼い主の布団に潜り込んで目を閉じた。


                 おしまい


新ジャンル 「女体化しないペットに性的なイタズラをして萌える」



277名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 20:46:49 ID:m9GayVGr
以上です。
よろしくお願いします。
278名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 21:11:07 ID:THfHicfV
ぬこかわえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!
つんでれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!
この胸いっぱいのGJ!!を!!!!
279名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 21:26:02 ID:uuEdNQ+C
>>274
×味あわされ
○味わわされ

あったかな気持ちになれた
GJ
280名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 21:33:53 ID:vuxZfWXH
これはまさしく新ジャンル……
悶絶しちゃたお
GJ!
281名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 21:38:06 ID:gV/b8b0F
うあああーなんだこれは
クッそう仕事で動けない間に皆GJしまくりじゃねぇかorz..
243-346
GJ、黒くないと思うけどなぁ。ちうか神様サイドの話しがわかってちと助かった(W
251-258
おおついにキャラ化か!シリーズ化か!やべぇ!俺(W
ちうか茶々カワイス
267-276
新しい波キターーーーーーーーーーーーーーー!
俺だったら「猫でした」で落とすとこですが、こういう手もありますかのGJ!
ツンデレネコエロス

ちうこって仕事に戻りますわ(W
あ、なんか学校のいい名前ないすかねぇ?出来たら奈良にちなんだ名前で
282名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 21:47:50 ID:THfHicfV
平城京とかどうよ
283名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 22:47:18 ID:USwaCg9a
>>281
奈良県立奈良高等学校
284名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 23:34:06 ID:SOSlwoKy
無謀彼女もヌコもGJ!どちらも読んでいて嬉しくなったw

>>281
東大j…既にあったなw
285名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 04:59:28 ID:HP10gitY
獣人バステト。
一見人間そっくりなその一族はしかし、よく見ると耳や尾などのパーツが人間と異なっている。
ふさふさとしたそれらは特殊な恰好をした人間の少女たちに見えなくもなく、
しなやかで気まぐれで猫耳な彼女たちは古来から数多の男たちを色香で惑わせてきた。
特に耳――――俗に言う猫耳は人気であり、
バステトの猫耳に嫉妬したある国の王女が猫耳カチューシャをつけたところ、
世界中の猫耳愛好家たちがデモを起こし、その王女は断頭台の露と消えたという。
ある者は言う。
バステトが猫耳なのか、猫耳がバステトなのか。
ぴんぴんの猫耳はそれ自体が魅了の魔法を振りまくかのようだ、と。

――――――だが、俺は真っ向からその意見を否定したい。

猫耳がバステトなのではない。
猫耳それ自体に魅力があるのではない、と。
文句があるヤツは前に出ろ。一瞬で黙らせてやんよ。

さて。
バステトにはもうひとつ面白い特徴がある。
雌しかいないのだ。
精を他種に頼っている種族は別段珍しいものではない。
彼女らは異種であるハンデを埋めるため人間にとって愛らしく、チャーミングになったと思われる。
だからこそ、ああ、だからこそ俺は恨む。
何故。
何故。
何故俺はバステトなのかと。
何故俺は――――――――雄なのかと。


「…………野郎に猫耳付いて何が楽しいんだよ!!村ショックで壊滅したよ!!
 俺だって性別選びたかったよ!もう魔獣の領域だろ筋骨隆々猫耳男!!」
「落ち着いてシュレディンガー!ほーら猫じゃらしー」
「やめろよマオ!やめっ……や………にゃ!にゃにゃーっ!!」


猫知識:三毛猫は染色体の関係で雌しか存在しません。
    雄の場合、毛の色が三色ではなく二色か一色になってしまうのです。
    しかし極稀に雄が生まれてくることもあるといわれています。
    その出生確立は三万分の一。昔は新聞に載るほどのニュースだったとか。


裏新ジャンル「猫耳」
286名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 08:58:47 ID:SvvXypsM
>>285
ひっさびさに見たわ…

で、なんか「ショタ巨乳」って



「なにするんですかー!!」
「いや、ショタと巨乳だから私達の出番だろう」
「ちがいますー!」
「違わない!私らの出番だっ!ほら蓮華来い!」
「いーやー!!!」

「おっぱいさんどいっち…」ぼそっ
「ひぃっ!?」

――おっぱいさんどいっちがトラウマになったっぽいです――
287名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 12:42:44 ID:0HkdE6vH
>>282
そうか!そのは発想は無かった!
>>283
その発想も無かった....つか無ぇよ!(笑
>>284
そうなの、だからヤマトも使えないっす
というこって御意見アリアトー
>>285
ヌコなのか、流れはヌコなのか!
シュレディンガー君のシリーズ化キボン!ショタ猫耳だよな!(w

「くらえ!確率変動攻撃!」
『なんのぉ!確率変動防御!』
「くぉぉ当たらん!」
『がぁああ受られん!』

新ジャンル
「ノーコンドッヂボール」

とか思っちゃたじゃないか!(多分誤解)
288名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 15:56:20 ID:HP10gitY
>シュレディンガー君のシリーズ化キボン!ショタ猫耳だよな!(w

男「しょた?」
女「地方言語で『ちっちゃくてかわいい男の子』っていう意味の言葉」
男「しょたか……しょたなら……よかったんだけどな………」

 「お兄さん、いい武器入ってるよ!お兄さんなら……ほら、どうだい!
  このモーニングスターも扱えるだろ!」

男「………………」
女「………………」

男「にゃっ!にゃっ!にゃっ!」コロコロ
女「シュレ、めっ!その鉄球は毛糸玉じゃないのよ!」
男「フーッ!!」
女「すみません、わたしたち爪装備なんで……失礼します!」
男「にゃぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん!!!!」


うん、筋肉質なんだ。すまない。
289名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 22:06:02 ID:CQ2oDK5P
猫耳っていうか、猫そのものじゃね?
290名無しさん@ピンキー:2007/10/12(金) 00:10:09 ID:8XvGVtym
>>289
285を読んだか?それからsageようぜ
291禁断の羞恥プレイ「剥ぎ取られる」:2007/10/13(土) 01:52:05 ID:8ld3Uq1B
あなたに抱かれていると、どうしてもそうなっちゃう
なんでだろう?
でもしかたないの生理現象だもの
はやく気付いて欲しいのに
あなたったら、いつもみたいに優しく微笑むだけだもの

どうしてそんなに鈍感なのかしら?
もっとはっきり言わなきゃダメなのかしら?
ああ早く、早く気付いて
もうわたし限界なの

もうあそこは恥ずかしいくらいびしゃびしゃなのに

あなたの手で感じてほしいの
ねぇ下着の上から触ってみて
しっとりしてるの分るはずよ
中に手を入れもいいよ?
あなたの顔をあそこに近付けて
前みたいに匂いを嗅いでもいいよ?

そしてあなたの手で乱暴に下着を剥ぎ取って
わたしの足を開いてみて
「ああこれはひどいな」
って言ってみて

ねぇはやく気が付いて
もう我慢できないの
でないとわたし
泣いちゃう
泣叫んでやるから


「ウァアアアアアアンアアアアアアアん」

男「よしよし、なんだよさっきまで機嫌よくしてたのに」
女「ちょっと、貸して。あ、おしめだわ」
男「ええ?さっき換えたと思ったに」
女「おおよしよし、鈍感なパパでちゅね」


新ジャンル
「育児」
292名無しさん@ピンキー:2007/10/13(土) 18:46:35 ID:HcVcor2g
(おそらく)乳児でこの威力……この子が将来どんな子に育つのか、
ああ恐ろしや恐ろしやぁぁぁぁ!!!!!
GJ!!
293名無しさん@ピンキー:2007/10/13(土) 22:04:57 ID:1yruHlsL
後の孔明である
294いつかのさんにん(1/4):2007/10/14(日) 04:29:44 ID:WqgPdobU
「疾ッ!」

ローラはすぐさま身体を返し、足払いを放った。
しかしそれを受け止め、ヒロトは逆に足を絡ませて逃げ場を奪う。
ここまで超接近されては剣も意味を持たない。そもそも捕まれでもしたらそれで終わりだ。
退けないローラは素早く背を丸め、大胆にもそのままヒロトの脇をすり抜けた。
ごろごろと地面を転がり、これで再び間合いをとる。

「勢ッッ!!」

起き上がったそこに突きが迫っていた。
身体を回転させコロのように衝撃を受け流す。そしてそのまま回転の勢いを殺さず、
剣の柄でこめかみを殴りにかかるが―――

「沸ッ!」

紙一重でそれも届かない。
また、傍目には紙一重でもそれは山脈のような分厚い隔たりがあることをローラは悟っていた。
ならばせめて、全身全霊をかけてこの師に向き合うのみ―――!!

「遮ァァッッ!!!」
「応ォォッッ!!!」

―――まだ、届かない?
いや届く!届く!もう一歩、この足を踏み出して――――――届け!!!!

「耶ァァーーーーーーーッッッ!!!!」
「覇ァァーーーーーーーッッッ!!!!」

閃、と音が響くようだった。二つの影はひとつになり、そして動きを止める。
ローラの突剣は高々と宙を舞い、くるくると回って地面に突き刺さった。
対するヒロトはローラ腕を捕らえ逆関節に極めている。

「……参りましたわ。武器なし“豪剣”なしのハンデですら届かない実力差。
 私、腕を落としましたかしら」
「いや、それを言うならお前だって“雷刃”は使っていなかったじゃないか。
 それに動きはむしろ良くなっている。俺がいない間にも鍛錬を欠かさなかったんだな。偉いぞ」
「ふふ、ありがとうございます。ですわ」
「…………む」

先刻までの鬼気迫る勢いはどこへやら、微笑む弟子と思わず視線を逸らす師。
ああ、辺りに幸せの花でも咲きそうなひと時だが―――。

「 何 を や っ て い る 、 貴 様 ら 」

邪魔は入るものである。
いつの間に接近したのやら、ジトーッとした半目で我らが魔王は二人を睨みつけていた。
295いつかのさんにん(2/4):2007/10/14(日) 04:30:35 ID:WqgPdobU
「………何って、組み手ですわ。何か妙なところがあって?」
「ああ、あるね。我の目から見るとヒロトはローラを押し倒しているように見えるのだが?」

確かに……まあ色気には多分に欠けるが、形としては確かにローラはヒロトに押し倒されている。
ヒロトにしてみれば、空いた片手で色々することも可能だろう。当身とか。

「………いや、これは相手を制するためであって」
「そんなことはわかっている!大体なんだ、こんな人気のないところに二人きりになって!不健全だ!」
「ローラが新しく突剣買っただろ。一回慣らしておきたいっていうから」
「貴様ァァァァァ!!」
「あら、私の剣を折ったのはリューさんじゃありませんか?」

そう、ローラの剣は湖を渡る前、廃墟の町での大喧嘩(というより、なぶり殺し)
のときにリューによって砕かれてしまった。
幸いローラのフルーレはそう高い剣ではなかったが、完膚なきまでにバラバラにした手前リューにも負い目があり、
今日ローラの剣を新調するのにヒロトがついていくのを黙認することになったのである。
なにせ相手がヒロトであるためにに色気も何もないデート(リューは断じてそこは認めていない)になったが、
それでもローラは楽しそうだったし、ヒロトは優しい眼差しを浮かべていたし、
リューは跡をこっそり尾行しながら知らずに“天輪”を展開するのを堪えていたのだ。

「そういえば今日ジョンさんたちはどうしたんですの?」
「ジョン・ディとリオレイアは工房を借りてアイテムの練成に行ってる。
 そろそろ資金が足りなくなってきたそうだ」
「………私、ばっちり剣買いましたけど。しかも前のフルーレより格段に上等のボルテックを」
「いや、俺たちの仕事はもう見つけてある。荒事だから一応剣がないとな」

和気藹々と話をし始める師弟。
それでもぼくらの魔王は泣かない。めげない。くじけない。
ローラとの約束は新しく剣を買うまでである。もう剣は買ったあとなのだから、独占タイムは終了なのである。

「は、話を逸らすなァァァーーーーーーーッッッ!!!!」
「なんですか。五月蝿いですわね」
「五月蝿いとか言うな!その組み手とやらがそんなに重要だというのなら、我も混ぜてもらおうではないか!」
「………えー?リューさんがぁ?」

胡散臭そうな顔でリューを見るローラ。
その腹立たしい顔に、リューのこめかみがさらにひくつく。
296いつかのさんにん(3/4):2007/10/14(日) 04:31:32 ID:WqgPdobU
「おい無理するなよ。ローラはこう見えて結構な使い手なんだぞ」

ヒロトまでそう言い出す始末である。
しかも何気にローラを褒めているから、ちょっと照れてるこの姫君がまた気に食わない。
……だが、舐めてもらっては困るのだ。
リューは自分の髪を一本プチンと切ると、それに魔力を通した。
紅のオーラを纏った髪はびいんと張り詰め、一瞬にして形を変えて槍となる。
鮮血を研ぎ澄ましたかのような紅。
禍々しい気配を放つそれは、一目見ただけでそんじょそこらの槍とはレベルの違う業物とわかるほど。

デ・ミ・ジャルグ。

高位の悪魔のみが扱えるそれは魔王の骨を削って創られたと伝えられ、
使い手が持てば星をも貫くとされる魔槍である。

おおー、と声をあげる二人にリューは自慢げにふふんと無い胸を反らした。

「魔王は生まれながらにして歴代魔王の経験地を刷り込まれているのでな!
これはかつて暇つぶしに地上に降りて山を谷にして帰っていった父上の愛用した槍よ。
そこいらの阿婆擦れ姫など相手にもならぬわ!」
「………カッチーンときましたわ。
 確かに槍は凄そうですが使い手がへっぽこ魔王ではただの棒と変わらないでしょうね!」
「なんだとこの野郎!」
「ヤロウではありませんわー!」
「やるか!?」
「ヤロウではありませんか!」

また額をぶつけていがみ合う二人の首根っこを掴んで引き離す。
抱えられながら、それでもキイキイと威嚇しあうのをやめない二人はまるで獅子の子がじゃれあっているようだ。
二人とも友達という等しい関係になれる存在がいなかったから、この喧嘩も見ていて微笑ましい。
もう少し仲良くしてくれたら―――と、他ならないヒロトは思う。
どこからかツッコミが入るような気がしないでもないが。

そういえば。
ふと、ヒロトは気が付いた。

(父上……そうか、こいつにも親がいるのか………)

しかし。
ヒロトの頭に、同時にあの城のことが思い返される。

(でも、家族とか、そんな存在がいたとも思えない……)
297いつかのさんにん(4/4):2007/10/14(日) 04:32:32 ID:WqgPdobU
誰もいない城。
出払っている、という感じではなかった。
そもそも、もとより誰もいない―――人々が街へ出て行ってしまったがために棄てられた村をいくつか見たが、
そこと同じ空気が流れていた―――魔王の棲む城。
あまりに広大な城にたった独り暮らしていた孤独な王。
その、父親……?

聞いてみるべきか。
デリケートな話だが、今の関係なら話してくれそうではある。
聞かなくてはならないことでは、決してないけれど……。

「ヒロト離せ!やはりこの女一発殴らないと気が済まぬ!」
「魔法なしの体術のみならこちらに分がありますわ!勝ったらヒロト様一日使用権でどうです!?」
「望むところだ!」

「っておい!勝手に望むな!」

抱えた少女たちが当人に無断で賞品に仕立てていたため、それ以上の思考を中断しなくてはならなかった。
………まあ、いい。
そろそろ風景も覚えがあるものに変わってきた頃だ。
魔王城は決して遠くない。
あの城に着けば、また何かわかることもあるだろう。
ヒロトはそう思い、ふうと息をついた。

「ボッコボコにしてやんよ」
「泣きを見るのはそちらですわ」

睨み合う二人。
街の外とはいえ、ここはまだ人々の生活圏内だ。
せめて、地形を変えるようなことはないように。

「それじゃー、はじめ!」


結果だけ言うと、やはりインドア派のリューの体術はたいしたものではなく、
ローラに軍配があがることになった。
ただし魔槍デ・ミ・ジャルグの破壊力は凄まじく、余波が辺りを襲うたびヒロトがそれを相殺するはめになった。
ヒロトはリューと、煽ったローラを正座させて説教した後、当面の魔槍の使用を禁じたという。


「………まあ、勝ちは勝ちですわね?一日使用権……」
「ダ、ダメ!!」
「俺の意思は無いのかよ」


                 いつかのさんにん〜新ジャンル「日常ノベライズ」英雄伝〜 完
298名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 04:50:57 ID:WqgPdobU
竜子「ねー、あたしも何か作りたいなー」
錬金「ダメです。職人以外を工房に入れることすら、ホントはご法度なんですから」
竜子「ちえー。ね、簡単なさあ、指輪とかさー」
錬金「いきなり装飾品が作れるとか思わないでくださいよ。弟子はまず石磨きから三年かけて……」
竜子「この石綺麗ー」
錬金「 リ オ ル ! ! ! ! 」
竜子「しゅーん」
錬金「とにかく、大人しくしてることが工房についてくる条件だったはずですよ」
竜子「………そうだよね。ごめんね、ジョン」
錬金「まあ、わかればいいですが……」

竜子「あたし、ちょっと自惚れてたよ。
   そうだよね、身体が変わったからってあたしは所詮ドラゴン。
   こんな綺麗なものに憧れちゃいけなかったんだよ。
   ごつごつした岩みたいな鱗がお似合いなんだよ……ぐす」

錬金「リオル……」
竜子「ぐすっ、あはは。気にしないで!あたしは……ぐす、あれ?おかしいな……」


錬金「 そ の パ タ ー ン は 何 回 目 で し た っ け ? 」


竜子「うーんと、八回目だっけ?」
錬金「……宿に戻っていてください。今夜、ちょっと話をしましょう」
竜子「え?やだぁ……///」
錬金「………#」イラッ


新ジャンル「ウザデレ」
299名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 05:03:16 ID:WqgPdobU
猫 「にゃー」
男 「………」
猫 「にゃー」
男 「………」
猫 「にゃー」

男 「……………」


槍子「おーい、マリアー?どこだー?」
男 「………」
猫 「………」
槍子「………!!おい貴様!マリアに何をした!!」
男 「………」
槍子「返答によっては……唯では済まさん………!!!!」
猫 「……にゃー」
槍子「マリア!?無事……なのか?」

男 「……その娘、右前足に棘が刺さっていた。最近しきりに足を舐めていたのではないか?
   お前には隠していたようだが、俺の眼は誤魔化せん。
   お前もなかなかのねこ力の持ち主のようだが……
   せめて、家族の様子くらいはきちんと見てやることだな」

槍子「ぐぐ……貴様………!!」バッ
男 「………」
槍子「……ありがとう。忠告、痛み入る」
男 「………ふん」


男 「怖かったよぉぉぉぉ!!あれ勇者だよな?勇者だよな?」
女 「シュレも災難だよね。困ってる猫は放っておけないんだもん」
男 「猫耳や猫それ自体に罪はないもんな……」
女 「ウフフ……」
男 「なんだよ気持ち悪い」
女 「ご褒美!またたび酒!」
男 「ふにゃぁ……」


新ジャンル「ぬこ」
300名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 05:28:21 ID:WqgPdobU
忍者「忍法ルパンダイブ!クールミっちゃーん♪」
くの「やだ」
忍者「な、何ゆえぇぇぇぇぇぇぇえええ!!!!?」
くの「だってフミナいる」

忍姉「………」ニヨニヨ

くの「やだ」
忍者「……わかった。ここで待ってな、クルミ」
くの(リューマが久しぶりにマジメな顔を……!)


忍者「……というわけだ、姉貴。悪いがちょっと寝ててもらうぜ!」
忍姉「なんの、アンタの彼女はアタシのものー!ついでにアンタもアタシのものー!」
忍者「くそ、なんて完璧なロジック……だが!ここは譲れねぇんだよぉぉぉぉぉぉおお!!!!」

くの(ナレーター)
  「それは……かつてヒイヅルを真っ二つに分けたセイホウの乱を彷彿とさせる戦いでした……。
   辛くも勝利を収めたアズマ軍の役どころに収まるのは……果たして………」


忍者「無論俺です!さあクルミ、邪魔者はいない!レッツ……」
くの「………でも、もう……朝だよ……?」
忍者「関係あるかぁぁぁぁぁ!!性欲を!持て余すッ!!」
くの「……うー///」

忍姉「ふふ、完敗ね。今頃二人は睦みあっているのかな………?
   ふふふ………くそ、本気で闘えばよかった………うう、空しい……」


空ジャンル「姉」
301名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 05:57:33 ID:WqgPdobU
男「ずんだーとっと♪ずんだーとっと♪」
女「ついに名前がつきました、チャレンジャー女こと浅井 茶々です!
  今回のチャレンジは一味違うよ!なんてったって今回何にチャレンジするのか、
  それを決めるのがわたしの恋人、チャレンジャー男こと美鳥(みどり)レンジくんなのですキャー!」
男「ずんだーとっと♪ずんだーとっと♪」
女「さあ、発表してもらいましょう!今日のチャレンジは、これだーーーーッッッ!!!!」

男「ナース」

女「………………は?レンくん、何それ?」
男「すまん……コスプレ以上はやっぱ思いつかなかった……」
女「なーんーでーさー!ちゃんと考えてくるって言ったじゃーん!」
男「だって茶々が、今回は俺が決めろってイイ笑顔で言うから!」
女「もー、縛られて身動きが取れないわたしを体力が続く限りイカせ続けるとかスンゴイの期待しちゃったよ」
男「面目ない……」
女「ま、いいや。我らがモットーは挑戦!このナース服で新しい明日を築きましょう!」
男「………え?ちょ、ま、アッー!!」


男「浅井さん、お注射の時間ですよー」
女「ああ、ジェンダーフリーでフライトアテンダントなこのご時勢にあえてナース!
  しかも実はナースじゃなくて何故か看護婦の恰好した男の子!こ、これは新しいー!!」
男「ごめん、泣いていい?」


裏新ジャンル「ナース」
302名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 11:06:48 ID:H+mnEIx8
>>294-300
大量投下キターーーーーーーー!
GJ!
ちうか魔王は一族で継承していくのか?それそもリューがそうだっただけなのか?
神に上位存在があるなら、魔のほうもいるのか、まぁそこまでいったら「魔」と「神」の
区別なさそうだけどな。

チャレンジャーズ、名前付いたけどやる事変わってねぇえええww
名前の由来がわからねぇ...有るよね?

303名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 13:00:39 ID:G021vUVd
猫力ってwww
304名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 14:55:40 ID:WqgPdobU
>>302
チャレンジャーズ:

浅井 茶々は羽柴秀吉(豊臣秀吉)の奥さんの名前。
まず「チャレンジ」にちなんだ名前、男が先に「レンジ」と決まってたので
「チャ」が付く名前ということで決定しました。

美鳥レンジはミドルレンジからなんとなく語感で。
茶々とレンジが結婚したら茶々の名前が緑茶になります。そんな感じ。

>>302
ねこ力とはねこを愛する者に宿る力……そのパワーは森羅万象を支配し、宇宙の理すら思う様に変えることが
可能だという……ッ!しかし、その力を恐れる裏銀河の支配者・ダークシディニャスの陰謀により
ねこ力を持つ戦士・ニャータイプたちは次々と倒されていった!そして今!ぼくらの地球にも危機が迫る!

次回!CLANYAD「肉球(テラ)へ…」へ、テイクオフッ!!
305名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 18:34:38 ID:HDHopDdR
止まったと思ったら突然伸びてるからビックリする
306名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 20:32:30 ID:OqESgFk3
既出ジャンル「そしてスレは動き出す」
307名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 20:47:16 ID:HDHopDdR
既出なの!?
308名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 22:29:48 ID:Gi1W25rs
「ザ・ワールドッ!!時よ止まれ」


「そして時は動き出す…」




「………蓮華。もう動いていいんだよ?」
「ふぇ?」

新ジャンル「DIO様ごっこ」
309名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 02:19:40 ID:22Au9gGQ
ほぎゃあーーーー!!!
いつの間にかwikiが大量更新されとるぅぅぅぅぅ!!!!
いつもご苦労様ですGJ!!
310名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 12:38:09 ID:+ckv7jUF
>>304
そうか!そういう事か、言われてみれば…だなw
>>307
たしか1スレにあった様な…
>>309
俺もびっくりです、前に自分で上げるとかいいながら...orz
しかも細かいところが改良されて見やすくなってりゅうううううううう!
職人さんいつもGJ!もう今後とも宜しくお願いしますの所存です、ハイ。

ところで
「公開プロキシから投稿できません」って言われたんだけど、どうしたらいい?...
あ、専ブラはマカエレです。
311名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 12:40:33 ID:39gRH8HN
>>310

規制されてるから待つか串使うしか無いッス
312名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 14:56:49 ID:+ckv7jUF
>>311
トン
そうですかーっ、じゃ当分コネタはお休みですなぁ
313名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 15:56:35 ID:39gRH8HN
>>312
「仕方ないッス、我慢するッスよ」

「蓮華…ペンギン?」
「ペンギンじゃないッス!プリニーッス!」

「ちょっと、早くしなさーい」
「はいッス!」
「ちょ、エレミー、エトナ様はヤバいヤバいヤバい!!」

新ジャンル「コスプレ」
314名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 17:46:20 ID:22Au9gGQ
と、言われても蓮華やエレミーの容姿がわかんねーからイマイチ想像できんわ
315名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 18:54:23 ID:NBAO2Fg9
>>314
ご想像におまかせ。
とりあえず
蓮華→黒髪ショート・童顔・ちび
エレミー→金髪セミロング・普通に可愛い・平均的身長

ついでに
焔・冷→黒髪ロング・美人・焔は赤、冷は青のカラーコンタクト・平均的身長
316名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 23:11:56 ID:9OVudQEx
>315はIDにNBAが出てしまったが、別段バスケに興味は無いと見た。

新ジャンル【それがどうした。】
317名無しさん@ピンキー:2007/10/16(火) 09:21:15 ID:FcCXSWYq
やっぱりよくわからねえ
318名無しさん@ピンキー:2007/10/16(火) 09:40:16 ID:Xxho+7jg
絵心が無いからなぁ…。
ROドット絵で済まそうかと思ったがそれもなんだか…。
319名無しさん@ピンキー:2007/10/16(火) 16:18:33 ID:FcCXSWYq
絵描いてどうすんだよ!ここはオエビじゃ無ぇぞ(笑)
320名無しさん@ピンキー:2007/10/16(火) 16:19:53 ID:Q0OL+L/1
よくわからないって言ったからじゃねぇかッ!!

必要ないならいいや。
321名無しさん@ピンキー:2007/10/16(火) 19:06:00 ID:FcCXSWYq
>>320
ちょっWWWWW
逆キレかよ!WWWWWWWW
322名無しさん@ピンキー:2007/10/16(火) 19:09:12 ID:srUoD3+b
>>320-321
なんか、「からかわれてムキになった」みたいな320の態度に萌えたww
323名無しさん@ピンキー:2007/10/17(水) 19:47:00 ID:rzF2ID0F
しかし雑談のネタがないスレだな
まぁ仕方がないっちゃ仕方ないけど
324名無しさん@ピンキー:2007/10/17(水) 23:24:23 ID:w5qnxwwZ
ならば投下すればよかろうなのだー
325名無しさん@ピンキー:2007/10/17(水) 23:51:14 ID:w5qnxwwZ
  「あなた……とんでもない悪霊に取り憑かれているわ!
   名前をモンキッキーに改名しないと地獄に堕ちるわよ!!」


浅川「……ってなんか占い師のバァさんに言われたんだけど、どうなのその辺」
山村『失敬な!あたしは悪霊じゃありません!』
サマ『そうだよ!それは怒っていいよお兄ちゃん!』
佐伯『そうよねぇ。最近はストーキングもしてないし』

浅・山・サマ「『『………………………』』」

佐伯『え?何?』

山・サマ『『なんでもない……』』

浅川(待てよ……悪霊の定義といえば人間に危害を加える幽霊……。とすると、
   佐伯→ストーカー・悪霊
   サマ→部屋を掃除したあとわざわざエロ本を机の上に置いていく・悪霊
   山村→NEET☆)

サマ『どうしたのお兄ちゃん。……なにその塩』
佐伯『ちょっと!なんで投げるの?しみる!目にしみる!!』
山村『やめなさいよアンタ!……なんであたしには投げないのよ!!』

浅川「うるせぇ!NEET☆だって生きてるんだよぉ!!!!」

山村『……なんか知らないけどムカつく!!』


新ジャンル「ニート」
326名無しさん@ピンキー:2007/10/17(水) 23:57:37 ID:w5qnxwwZ
女「健全な若い男女が寄り添って寝っ転がってロマンチックに囁きあう部活です」
男「エロぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉい!!!!」

女「今年の入部希望者全部活中一番だって」
男「でも無期限休部処分だから意味無いな」
女「アピールしすぎたか……」


新ジャンル「天文部」
327名無しさん@ピンキー:2007/10/18(木) 00:06:05 ID:w5qnxwwZ
父「なあ、シンジ」
子「なんだい父さん」
父「レイいるだろ。レイ」
子「綾波がどうかしたの父さん」
父「レイといえば包帯だな」
子「大丈夫かな…綾波」
父「包帯のはしっこ持って…こう」
子(母さん…)
父「くるくるーあーれー、とか…できないかな」
子「そんなこと…できっこないよ!」
父「なら帰れ!」


新ジャンル「エヴァンゲリオン」
328名無しさん@ピンキー:2007/10/18(木) 00:24:14 ID:vbgYdPG5
男「なんでそんな事言うんだ、お前が分らないって、言うから俺は…」
友「だからってww、お前wwそりゃ無いだろ?(笑」
男「もういい!」
友「おい、なに切れてんだよ。ちょと待てよ、おい」
男「うるせぇ!」
ガバッ
友「てめぇ、やるてぇのか!この野郎ふざけんじゃねぇぞ!」

男「あ、くっ離せ、離せよ!」
友「うっせぇ、なまっちろいくせにいちいち刃向かいやがって、ええ!?」
男「ううっ、離せっ…ううっ」
友「なんだよもう涙目になちまいやんの、女か、お前、おらっ!」
男「うっ…覚えて…覚えてろよ…」
友「ああ覚えてるぜ、大体お前は昔からそうだもんなぁw、そのへんの女より色白いし、
目は大きいし、まつげは長いしなぁ、唇も…こぉぷりんと…その…なんだ…」
男「な、なんだよ…」
友「髪もさらさらだし…身体も(ゴクリ)華奢だし…脚なんか細いクセに足早いしな、
運動会の時の走ってるお前の姿ときたら…(///)」
男「ちょ、ちょお前何言いだす…」
友「なぁ…」
男「な、なんだよ」
友「生まれる前から好きでしたぁぁああああああああーーーーーーーー!」

ガバァアアアアアアアッ

男「ちょ、おま、離、あ、ちょ…ああ、あ、だめだ、あ、あッー!」

新ジャンル
「BLに挑戦(多分誤解)」

>>322
こうですか!わかりません!
329名無しさん@ピンキー:2007/10/18(木) 00:42:42 ID:oibIazSu
の、の、ノーコメントだぜ(ゴクリ)
330名無しさん@ピンキー:2007/10/18(木) 01:32:08 ID:oibIazSu
女「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!男ォォォォォォ!!お弁当作ってきたぞぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
男「奇遇だな。俺も作ってきた」
女「やったぁぁぁぁぁぁぁ!!じゃあ交換しよぉぉぉ!!」
男「だが断る。俺は俺の好きなものしか食わん」
女「男の好きなもの……だとッッ!!?きょ、興味シンシンだぁぁぁぁぁ!!!」
男「いい機会だから教えてやろう。俺の好きなもの……それはわかめスープ」
女「わかめスープ!!?」
男「魔法ビンに入れてスープは持ってきたがわかめがない。どうしたものか……」ジー
女「お、男がこっちを見ながら困っている!!わたしの出番だぁぁ!!しかし!!どうすればいいのかわからない!!!!」
男「女の子の股にお酒を注いだものをワカメ酒というよなぁ〜〜〜ァ別に関係ないけどさぁ〜〜〜」
女「わかった!わたしが!何をすべきか!!」
男「安心しろ。そんなこともあろうかと、今日のスープはビシソワーズだ」
女「さすが男!!!!」


新ジャンル「バカヒート☆゛(てん)」
331デモンズヒーロー(1/10):2007/10/18(木) 02:15:42 ID:oibIazSu
雷鳴が二人を照らし出していた。
雲の中に入ったのか、どうにも先程から天気が悪い。
しかし、考えようによってはまさに絶好のシチュエーションである。
有史以来初めてとなる因縁の対決に、これ以上の演出は望めまい。
ずっとこのときを待ち望んでいたはずだった。
今目の前にいるこの男と相対する、その時を。
様々な想いが頭の中を駆け巡る。
この時を想像し、予想し、さてどんな出会いにしてやろうか―――それを考えて独りほくそ笑み、
結局どれも実行しないままこうやって対峙してしまっていた。
ああ、わかっている。
自分は、できるだけ先延ばしにしたかったのだ。
何故って、出会ってしまったらもう、別れしかそこにはないから。
いかなる結果も過程をなくしては存在しえないものなら、
いかなる過程にも結果という終極が待っているのか。
そんな当然のことを、―――実感したのはこれが初めてだ。
この男を見ていると初めてが山ほどできるな、などと、ぼんやり考えてみる。

いつも水晶で見ていたのと変わらない、蒼い鎧。闇色の髪。鋭い瞳。
ただこの研ぎ澄まされた剣のような気配だけは、水晶は教えてくれなかった。
手を伸ばせば触れられる、本物がそこに立っている―――――。

だが、触れあうことは叶うまい。
この男は、自分を殺しにやってきたのだから。

「よくぞここまで来たな。勇者よ」

実に数十種類も考えた口上は、結局陳腐に過ぎるものとなった。
どんな風に振舞おうと今から殺しあうという結果は変わらないだろうし、
かと言って妙なキャラを作って変に浮くのも気恥ずかしい。
なら飾らず地でいいやと思い……口から出たのがこれである。
まったく、慣れていないのが丸出しだ。
思わず苦笑しそうになる。
しかしもう一度、はなし。生涯でおそらく最後の口上だ、王道こそ相応しかろう。

「我は魔と闇より生まれし者総ての王、魔王。
 我が城に無断で踏み込むその狼藉、それを知ってのことだろうな?」

「―――当然だ。俺は勇者として己の使命を果たすため、ここにいる」

彼女の問いに、青年は静かな口調で答えた。
波一つ立たないこの視線を彼女は知っている。
それを直接向けられたことはないが、この静けさが大嵐(タイラン)の予兆だということも。
さて相手が勇者として使命を全うすることを望むのなら、こちらは受けて立つのが礼儀というものだが……。
この身に流れる血は勝利を確信している。
最強の血統に負けは無い、と。
しかし彼女の方はというと―――どうにも。
相手は歴戦の勇士である。対して彼女は実戦経験などまるでないのだ。
332デモンズヒーロー(2/10):2007/10/18(木) 02:16:24 ID:oibIazSu

……まあ、いい。
どちらにせよ、これが最後なのだから。
どちらに転ぶにせよ、これが見納めである。


何故こんなにもこの男が気になるのか―――それを知る機会もこれが最後。


どちらかの最期の瞬間にこそ、それを知ることができるのかも知れない……。

「さあ、教えてくれ。勇者よ」

彼女の背後で空間に波紋が広がっていく。
世界に於いてただ一人『海』の魔力を持つ彼女のみが可能とする、
あまりに強大なマナの放出のために起こる現象である。
空間を歪めるほどに高密度の魔力の方陣、その名をまだ誰も呼ぶことはないが、
其れはのちに“天輪”という、魔王が誇る最強の矛………!!

その方陣は時空を歪ませ、今この場に最悪の魔獣を召喚しようとしていた。

「我が何者なのか、そして―――」

まずは爪。
続いて顎。角。頭。首―――それはそれは巨大な灰色の龍―――ではない。
ドラゴンの姿をしてはいるが、これは『物』。なんということか、
実に城ひとつほどの大きさを持つ、ドラゴン型のゴーレムである……!
上体だけのゴーレム―――クレイ・ドラゴンが彷徨をあげる。
あまりの巨大さに、全身がまだ現れていないのだ。
しかしその黒曜の瞳に勇者を捕らえるや否や、腕を振り上げて即座に仕留めに掛かっていた。

『GROOOOOOOOOOOOOWWWWWW!!!!!』
「―――――――――!!!!」

轟音と共に勇者は立っていた床ごと抉られ、粉微塵となって吹き飛ばされた。

実にあっけない終幕であった。

だが無理もあるまい、このクレイ・ドラゴンは魔王の魔力を粘土に通わせたゴーレムなのだ。
その体表は伝説の金属と名高い『ミスリル』にも匹敵する強度を持つ。
その腕で砕かれたのだから、もはやその屍はすり潰されて腕一本原型を留めてはいまい。

「―――そして、貴様が何者なのか」
『GG………?』

クレイドラゴンの身体に一筋、また一筋と亀裂が走っていく。
ずるりと爪が落ち、腕が落ち、もがくことさえ許されずその巨体が斬り裂かればらばらになって崩れ落ちた。
もうもうと舞い上がる粉塵が微かに揺れる。

「不思議なことを訊く。―――俺は勇者でお前は魔王」
333デモンズヒーロー(3/10):2007/10/18(木) 02:17:04 ID:oibIazSu
勇者である。
どんな城壁さえ粉砕するクレイドラゴンの一撃を躱すばかりか逆に斬り払い、
粉塵に紛れていつの間にか接近していた。
静かに。
そっと、眠る猫を気にするかのような抜き足は次の瞬間敷石を砕く踏み込みとなり、
高速を凌駕する神速を以って大剣が振り下ろされる。

「それは自分でも言ったことだろう!」

だが無論、その刃が彼女に届くことはない。
彼女を守護する魔法障壁が大剣を受け止めていたからだ。
いかなる攻撃をも無効化し、彼女を害するありとあらゆるものを遮断する最強の盾の前には、
龍の首を落とす勇者の剣といえど完全に無効化される。
衝撃波が巻き起こり辺りに亀裂を走らせるも
彼女には毛ほどのダメージはなく、逆に勇者は弾かれて床に転がった。

「ぐ………ッッ!!!」

その床に―――いや空間に波紋が広がる。

「そういうことではないわ、たわけ」

火柱が、今度こそ勇者の身体を貫いた。
天をも焼きつくさんとする地獄の業火、それを。

「応ォォォオオオオオオオオオオ!!!!!」

踏み砕くッッッ!!!!

なんということか。触れるだけで灰さえ残らぬだろうという灼熱の中にありながら、
信じがたいことに踏みつけてそれを消し去ってのけた。
黒焦げに炭化した皮膚はばらばらと崩れ、その下にはすでに新しい肌が再生を終えている。

これが、魔王か。
これが、勇者か。

見届けるものはいない。
しかし、邪魔をするものもいない。
今この時ふたりきり、同じ時間を、同じ空間を共有する。

「―――はははっ、楽しいな。勇者よ」
「―――そうか。それは何よりだ、魔王」

勇者と魔王は視線を交わしあい、再び激戦を再開した。

334デモンズヒーロー(4/10):2007/10/18(木) 02:18:13 ID:oibIazSu


―――魔王城は、大きい。
というより、巨(おお)きい。
島ひとつが丸ごと城でできているとイメージすればいいだろうか。
あまりの広さに、彼女自身もその全貌を把握できているわけではなかった。
まあ実のところ、把握する気もその必要もない。
案内する客もいないし、管理などしなくても別段困らないからだ。
なにせ、王はたった独りでここに住んでいるのだから。


孤独。


それでも、それを感じたことはなかった。
正確に言えば、そんな言葉は、そんな概念は知らなかったというのが正解か。
生来この城の中以外の記憶などない。
知識としてはあるが、経験を伴わなければそれは血肉にはなり得まい。
配下の数というのなら、おおよそ彼女以上に
部下を従える者などいないだろうが―――それも、知識として持っているだけだ。
実際に会ったことがある者は一人もいない。
たまに見かけるのは物を言わない石人形のみ。
話しかければ返事くらいはするのかも知れないが、実際声をかけたことはなく、
また声を掛けられたこともない。そもそも自我があるのかないのかも不明である。
魔法水晶に写される風景に手を伸ばそうとも思わず、終わらない毎日をただ分厚い本を捲って過ごしていた。
変わらないことが平和の条件なら、確かにここにはそれがある。
喩えるなら、彼女は与えられた魔王という役名を抱えたまま、
誰もいない劇場で踊ることさえなく佇んでいる――――――。

それでも、彼女は退屈を退屈と思ったことはなかったし、
周りに誰もいない生活を寂しいとも思わなかった。

――――――ただし、それを楽しいと思ったことも一度もなかったが。

さて、そんな虚ろな日々に少しばかりの変化が訪れたのは―――いつだったか、
いつものように適当に水晶で遠くの景色を眺めていたときのことである。
海。山。草原―――どこを見ても、いつも通り。
時折人間や魔獣がちらと掠めたりもしたが、興味はない。
ぼんやりと雲を眺めるように、彼女は外界を眺めていた。
335デモンズヒーロー(5/10):2007/10/18(木) 02:19:26 ID:oibIazSu
その途中、目が合ったのだ。
スライム相手に苦戦する若い剣士と。

馬鹿な、そう思っているのはこちらだけだ。相手にしてみれば、何も無い虚空を見つめているだけのこと。
しかし、少しだけ、驚いた。
それから―――馬鹿か、と思った。
粘獣スライムに剣は通用しない。
倒すなら炎で炙るか凍らせるか電撃を叩き込むか……とにかく、水を砕くような攻撃をしなければ。
剣を突き刺したところで、その剣を伝って腕に絡みつき、
強い酸性の捕食液で生きたまま喰われるのみである。
それなのに、そいつは剣のみで戦い―――あろうことか、それで勝ってしまっていた。
それしか知らぬとばかりに剣を振るい。

斬って、斬って、斬って斬って、斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って
斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って
斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って。

やがてスライムが粉微塵になったところで、剣士は『それ』に背を向けた。
もはやスライムは魔獣としての形を保てない。このまま日の光で干からびておしまいだ。
魔法を使えないのか?しかしなんとまあ、不器用な―――。
力技もいいところだ、と少し呆れた。
そこで。

再び、目が合った。

なんだよ、文句あるのか、とでも言いたげな眼。
黒い鏡のような、覗き込めばこちらの顔が映りこむような――――――。

たまらず、水晶の映像を切った。
自分でも何故映像を―――彼の顔を見ていられなかったのかわからなかった。
ただの偶然だ。どんな高名な魔導師もこの水晶の瞳には気付けない。
ましてやスライムを倒すのに剣を振り回すようなヤツがこちらの視線に気付くなどと、ありえない話だ。
そうやって彼女はすっかり納得し、久しぶりに庭園を散歩することにした。
晴れてないのが少し残念だな、とぼんやり思いながら。
336デモンズヒーロー(6/10):2007/10/18(木) 02:20:09 ID:oibIazSu
それは、出会いですらなかった。
ただ一方的に彼女が見かけた、それだけのこと。
どうせ彼女は永い倦怠の中でそれをすぐに風化させていっただろうし、
偶然などそうそう起こらないから偶然なのである。
しかしそれなら、いったいどこまでが偶然の範疇にはいるのだろうか。
無理に理屈をつけるのなら、無意識的に占星術にも似た彼女の予知能力が働いて、
近い将来ここ魔王城に至るほどの実力を身につける剣士を探り当てていた―――というところだが、
そんな言葉にはそれこそ意味など無いだろう。

しばらくして彼女はある地域の主の気配が消えたことに気付く。
少しばかり探りを入れてみて、流石に彼女は目を丸くした。
それを成し遂げたのがたった一人の剣士―――あの少年だったのだ。
正直信じられなかった。
斃された主は妖樹ドリリアルド。
彼女の森に踏み込むということは彼女の胃袋に自ら入っていくのと同じ意味を持つ怪物だ。
それを、スライムにも苦戦していた剣士が、たった一人で………?
ありえないことである。
……それからというもの、彼女は彼を観察するのが日課になってしまった。

光ひとつ入らない洞窟に入り、たいまつ一本を助けに財宝を見つけた。
雲に届くような山の上で朝日を見た。
宿に泊まるお金もなく、星降る空の下で野宿をした。
魔獣に襲われ、あやうく腕一本を食いちぎられかけた。
沼に足を取られ、溺れた。
遺跡の中で、古代兵器相手に大立ち回りをした。

冒険を、した。

彼にとってはたった独りきりの旅だったろう。
しかし彼女にとっては、それはいつしか、ふたりの旅になっていた。
景色のように眺めるものではない。
魔道書のように知識をなぞるものでもない。
なにもしないで佇んでいる時だって、一瞬たりと空虚になったりはしない。
例えるならそれは、お気に入りの物語を読み進めるような。
彼女は確かにそのときはじめて、『楽しい』という心の高揚を覚えていたのである。
虚ろな日々に色が差した。
手を伸ばせば届きそうで――――――、


――――――決して、届かない。

こつ、と。
指先が触れた水晶が硬い音をたてた。
337デモンズヒーロー(7/10):2007/10/18(木) 02:21:05 ID:oibIazSu

だが魔王である彼女は、ほどなくして彼の正体を知ることになる。

勇者。
魔王を斃す使命を帯びた戦士なのだ、と。


………皮肉なものである。



気が沈んだ。
彼女にしてみれば、多くの魔獣を撃破していく彼は仇以外の何者でもない。
憎みこそすれ、落ち込む必要などどこにもないし、実際彼女自身もそう思おうと努力はした。
しかし、できなかった。
彼女には―――このときの彼女にはその理由がわからない。
ただ、勇者を恨もうとすればするほど憂鬱になっていく。
思えばこんな気分になるのも、初めてのことだ。
勇者を見つける前の彼女は空虚だったが、変わらない日々はこうやって気落ちすることもなかったから。
……もう何もする気が起きなくなっていた。

そうこうしているうちに勇者の方はというと、次々と名のある主をその剣の下に討ち取っていった。
砂塵の巨蟲ギガントワーム。
礫岩獣グロマイト。
妖霧レイスノーム。
火炎龍イグニスドラン。
吸血鬼ヴァンパイア。
いずれも巨体を誇る、または高い魔力を持つものたちばかりである。
普通に考えれば人間に倒されるなどありえない、
一体倒しただけでも伝説に名を刻めるような猛者たちを、たった一人の人間が、それも剣一本で――――――。

魔王にはわかる。
彼が本物の勇者ではないことが。
神に選ばれし者は彼女が混沌の均衡を崩そうとしない限り現れないはずだし、
彼からは神族に選定されたという神の加護を感じない。
始まりの勇者を模倣した人間たちの慣わしによる偽りの勇者であるのは明白だった。
偽り?
馬鹿な。
偽者であろうと、現に彼は本物と同等の、あるいはそれ以上の力を持っているではないか。
それならば真贋などどうでもいいことだろう。
彼は、ここへ来る。
魔王を討ちに。
なら、自分はどうするべきだろうか?
彼女は長い時間をかけてそれを考え、そして――――――。


魔王として勇者と決闘することを選んだ。
338デモンズヒーロー(8/10):2007/10/18(木) 02:21:52 ID:oibIazSu

旅をした果てが魔王と殺しあうことなら、せめて―――覗き見した身として、
またひと時でも快い時間を与えてもらった身として、彼と対決することから逃げることはできない。
そう、永い間ひとりだった劇場に今明かりが灯ったのだ。
パートナーの役名は『勇者』。
さあ、踊ろう。

願わくば、少しでも、楽しい瞬間を――――――。




――――――玉座の間はひどい有様だった。
至る所が焦げ付き、砕かれ、罅が走っていた。あるところは凍りつき、スパークが瞬き、
またあるところはずたずたに切り刻まれ、炎が燃えている。大きな斬撃跡が溝を作り、柱は倒れ、所々溶けていた。
壁は崩れ、床は抜け、大きな月が二人を照らしていた。

その月が、歪む。

いや違う。歪んでいるのは空間の方だ。
波紋が広がり、景色が霞む。
いち、さん、じゅう、ひゃく。
百の光の輪が一斉に収束し、閃光となって放たれた。
魔法にさえなっていない、純粋な魔力の波動。
触れればそれだけで蒸発するような弾幕を弾き、合間を縫い、全力を以って斬りつける………ッ!!

「覇ァァァァアアアアアッッ!!!」

あのときと同じだ。
何十回、何百回と繰り返された斬撃は彼女が始めて心惹かれた行為の再来である。
それしか知らぬとばかりの愚直な、まっすぐな魂を剣に託し、ただ一心に打つ。
だが、やはりこの場に置いてそれは通じない。
魔王の障壁は彼女の魔力が尽きない限り永続する盾なのだ。
ほぼ無尽蔵と言ってもいいほどの魔力量を持つ彼女に傷をつけることなど不可能だといえよう。
彼の剣は届かない。
手を伸ばせば届きそうな距離で、しかし彼は彼女に届かない。
それでも。
それでも彼は繰り返す。
覆らない結果に目もくれず、無駄な行為と諦めずに。
その眼には、ただ彼女だけ映っていた。

――――――ああ、そうか。

手心を加えたわけではない。そんなことをしたら、それこそ彼を裏切ることになってしまう。
だけど、これはきっと彼女が望んだことだった。
魔王は勇者に斃される。
きっと、望んだ物語の結末だから。
339デモンズヒーロー(9/10):2007/10/18(木) 02:22:50 ID:oibIazSu

障壁が砕ける。

勇者の剣はついに絶対無敵の盾を破り、魔王の首めがけて振り下ろされた。

“天輪”が開かれる。
だが間に合うまい。
この距離では、どう考えたって勇者の神速の方が速い。
だからこれで最期だ。
最後だから、この男にこんなにも揺さぶられる理由がわかった気がする。

我は、この男を――――――。


「―――――――――ッッッ!!!!」

「………………?」


……最期の瞬間が訪れない。
覚悟を解いて薄目を開けてみると、傷だらけの勇者が目に入った。
もう治癒能力も尽きたのか、全身ずたぼろで流れる血もそのままだ。
対して彼女の方はといえば―――変わらず、傷ひとつない。
だが、勝負あった。

「………命乞いはせぬ。殺せ」

喉元に剣が突きつけられている。
切っ先を僅かでも推し進めれば、彼女の命を繋ぐ機関は破壊され死を招くだろう。
怖い?そんな筈があるものか。
この男の剣に葬られるのなら。
怖いわけが―――ない。

ただ、少し残念に思う。
ああ、終わってしまったのだ、と。

しかし、その時はいつまでたっても訪れなかった。

「………お前の首を取るために世界中を旅して、俺にもわかったことがある」
「………?」

剣を突きつけながら、勇者が不思議なことを言い出したのだ。
今人間たちが住む町のほとんどはもともと魔獣たちの棲家だった土地を奪ったものである。
魔獣たちがそれを取り戻そうとしている姿が、人間たちには脅威と感じられ、自分が斃してきた、と。
彼女にはよくわからなかった。
そんな彼女に勇者は続ける。
340デモンズヒーロー(10/10):2007/10/18(木) 02:23:52 ID:oibIazSu
もしかしたら、やり方が在るのかも知れない。
そうではない、斃し斃される間柄ではなく―――もっと別な、隣人として認め合える関係になれるようなやり方が。
少なくとも自分は旅の中でそれを考えていた。

「そして、魔王。お前とだって……」

彼女には。
―――よく、わからなかった。
だって、そんなこと。
考えたことも、なかったから。

けれど。
もし、勇者の言うことが可能なのだとしたら?
それはきっと、夢にさえ見なかった明日のカタチなのではないか。

この男に触れるのも、もしかしたら許されるのではないか……。

「俺もお前もやれることがまだあるだろう。決闘に打ち勝った者として命じる。
俺の旅に同伴し、魔族と人間の争いを解決する手伝いをせよ」

勇者は『これから』の旅に、彼女に付き添えと言う。
舐められたものだ。
この魔王を手なずける腹づもりらしい。
しかし、それを言うならこの男を一目見たとき、とっくにそうなっていたのだから。
彼女に選択権など、残されているわけがなかった。
剣を収め背を向けた勇者に手を伸ばす。
無防備なものだ。
彼女は無傷で、彼は満身創痍。それはちっとも変わっていないのだというのに。
この手に少しばかりの魔力を通すだけで、この男は今度こそばらばらに砕け散るだろう。
もし抜刀し斬り付けられたとしても、また障壁を張りなおせば済む話だ。


――――――――――――。


「ん、どうした」

きゅ、と袖を摘まれた勇者が振り返った。
ネズミの子すら殺せないような柔い力だ。でも、それに当然の如く気付いてくれる。
何物にも阻まれない、この距離。

「………なんでもない」

こんなにも、近く。


――――――愛おしい男が、そこにいた。


                 デモンズヒーロー〜新ジャンル「魔王」英雄伝〜 完
341名無しさん@ピンキー:2007/10/18(木) 03:33:22 ID:WZsQKc5L
ただ一言
GJ!!!!!!!!!!!
342名無しさん@ピンキー:2007/10/18(木) 08:54:34 ID:m3l/qr7b
GJ!です!やっぱりこの二人のエピが一番です。
343名無しさん@ピンキー:2007/10/18(木) 17:43:18 ID:oibIazSu
しかしエロどころか艶すらないから困る
344名無しさん@ピンキー:2007/10/18(木) 20:05:02 ID:QZpRZuDA
「よし、およびだ蓮…あれ?蓮華?」






「脱走成功」
「大変だね〜」
「逃げ切り万歳っ」
「万歳っ」

「じゃ、蓮華をイタダキマス」
「ちょ、エレミーストップストップ!!アッー」
345名無しさん@ピンキー:2007/10/18(木) 20:28:01 ID:m3l/qr7b
>>343
萌えは有る。

訂正
×一番です
○一番好きです
ほかはイラネって事じゃ無いからネ(・ω・)/
346名無しさん@ピンキー:2007/10/18(木) 20:56:04 ID:Du2Efrw5
>>343
スライム強ぇwwwwww
それにしても、IDになにか潜んでいそうだ

>>344
艶を補充…なのか?
347名無しさん@ピンキー:2007/10/18(木) 20:59:50 ID:QZpRZuDA
>>346
残念ながらむしろロリ分を補充しています

「なんだとー!」
「焔と私に任せればいいものを」
348名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 00:01:46 ID:iStiAeCH
>>325-339
GJ!
ちうか途中ぶった切ってスマン_| ̄|○
いやー試しに「ポチッとな」してみたら今回はちゃんとアップされたっす。
ちうことは規制解除?よね?そうよね?(w
>魔王
やっぱりこういうキャラ掘り下げる話しって重要よね。
こんな雰囲気があってのバトルシーンだったりする訳で。
349名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 00:16:29 ID:8KorL9ki
>>348
ぶった切ってってことは>>328か。
基本ネタは単発なんだしいいでしょ別に。
長いのの途中に投下されたらそりゃ「ううぇいっ!」ってなるけどさ
350名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 02:29:57 ID:VnU4Q8wM
無線LANクライアント側のノートからテストっと。
これで深夜でも投下可能だぜ…
351名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 10:11:20 ID:SHSelyF2
>>350
ほう……
で、今日は何を投稿してくれるんだい、兄弟(ブラザー)?
352名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 13:57:53 ID:QgzWB4Q0
>>351
「しっぴつちゅー」
353名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 23:21:26 ID:qDG5pcfr
いっしゅん「しゅぴっちゅー」と読んで、「それってどんな新ジャンルだ」と思った俺はどうしたら.._| ̄|○
354名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 23:27:28 ID:8KorL9ki
男「マオ。ちょっとこれを読んでくれ」

女「んー?ああ、これは東洋の絵本だよ。悪いファントムから身を守るために、
  全身に呪文も刻んだ神官さんがいたんだけど、耳だけ呪文の加護を忘れちゃって、
  怒ったファントムは苦し紛れに耳を千切って倒されたっていう」

男「………耳…呪文……千切って………」
女「目とかならカッコイイけど耳って微妙じゃ……どうしたのシュレディンガー」
男「ちっと墓場行ってくるわ」
女「待ってシュレ!ほらカル缶!ヌコまっしぐら!」
男「だーから俺は…ね、猫じゃ……にゃ、にゃにゃーっ!!」


新ジャンル「耳なし芳一」
355名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 23:30:09 ID:8KorL9ki
>>353
新ジャンル「しゅぴっちゅー」でなんか書けばいいと思うよ
356名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 23:32:51 ID:/5be6M4F
女「歌っていいね。」
男「ああ、そうだな。」
女「いろいろな想いが、歌詞に込められてる。」
男「恋の歌が多いのもそのせいだな。」
女「そこで私も歌で想いを伝えようと思う。」

♪こ〜い〜しちゃったんだ〜

男「うぇっ!?」
女「さあ、私の想いに答えてくれ!!!」

♪君とであ〜たきせ〜きが〜

新ジャンル「しゅぴっちゅー」
こうですか、わかりません!






女「じゃあ、もう一曲聞いてくれ!」

♪ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜

男「『愛』なら仕方な…くな、アッーー!!!」
357名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 23:34:25 ID:/5be6M4F
なんか、タイミングバットだったな。
まあ、いいか。
358名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 23:34:49 ID:pwC0mHbV
「蓮華」
「はい?」


「この下着を見てくれ、どう思う?」
「何で紐なんですか」
「もちろん、君をおいしく頂く為だ」
「え、な、ちょ、アッー」
359愚か者:2007/10/20(土) 21:28:44 ID:msiVOtrt
あれ何でだろう、法皇絡ましたらバイオレンスアクション小説になったよ?あれ何でだろう、なんかレイジュと法皇の口調が某独眼龍と某軍神になったよ?けど投下して良い?
360名無しさん@ピンキー:2007/10/20(土) 21:48:00 ID:qrm/BRoR
待ってましたぁぁ!!
ト・ウ・カ!ト・ウ・カ!
361名無しさん@ピンキー:2007/10/20(土) 21:52:45 ID:zWL6JDEn
>>359
おk
ぜひとも投下してくださいm(__)m
362名無しさん@ピンキー:2007/10/20(土) 22:06:57 ID:msiVOtrt
>>360>>361今文章チェックしたのは良いけど、所々誤字脱字があるのスイマセンまだ無理っぽいです。けど近日中には出来そう、後誰か英語でテンションて書ける人居ますか?
363名無しさん@ピンキー:2007/10/20(土) 22:21:19 ID:qrm/BRoR
つTension
364名無しさん@ピンキー:2007/10/21(日) 10:00:09 ID:3aPdK594
>>359
ああ待ってました!
これでレイジュ君のキャラがはっきりしますね。
俺も頑張ろう...
365名無しさん@ピンキー:2007/10/21(日) 15:50:36 ID:CIepe+wp
テンションを英文って事は奥義ゲージが溜まると「OK,AreYouReady!」って言う人なんだな
366名無しさん@ピンキー:2007/10/21(日) 18:31:13 ID:7gSG9vB0
>>365その通りです。法皇も奥義ケージ溜まると仮名文字で「てんじょうてんげ!」て言い出すレズ疑惑が掛かっている軍神様ですww
367妹たるもの!(1/9):2007/10/21(日) 23:39:53 ID:tihDKI34
鼓動の音がうるさいです。
顔が熱くって、頬が緩んで切なくって、泣きたいんだか笑いたいんだか解りません。
憧れの、ああ、恋焦がれた祥吾先輩がそこにいます。
ずっと、ずっと好きでした。好きでしたっていうか過去形じゃなくて現在進行形です。スキイングです。
だから彼女にして欲しいのです。彼女っていうと手を繋いで二人で地球温暖化対策について大いに語らったり、
急にしりとりしたくなってもちゃんと相手してくれたり休みの日には一緒に映画を見て、
マクドナルドで食い逃げが可能かどうか検証したりお買い物したり……あれ?これって友達ともでいますよね。
イエイエ、ここからが違うのです。彼女というとガールフレンドです。恋人です。マイ・プレシアスです。
手を繋ぐだけじゃなくて腕を組むのはデフォルトです。そしてプラネタリウムに行きます。映画よりゴージャスです。
そしてお互いの瞳にお互いの姿しか映らないくらいの距離で名前を呼び合って、キ、キ、キスです!キャッハー!!
そして……せ、せ、せせ性交渉もします。先輩は優しいからきっと優しくしてくれます!
………乱暴にされてもそれはそれでグーです!
天井の染みを数えます!でも人の顔に見えてきたら怖いので先輩の顔を思い浮かべて頑張ります!ラヴ!
ていうかもう、そうですね。恋人っていうか家族になりたいですね。
なんていうか、ボクの死に水を取ってくれないか的な。いやそーゆーのは男の人から言うのがロマンです。
というと、残されたポジションは…………。


…………………………妹?

「あたしを先輩の妹(スール)にしてください!」
「いいだろう」
「やったぁぁぁ!!」

こうして、あたしこと福沢 祐衣は先輩………いえお兄ちゃんこと小笠原 祥吾さんの妹になったのでした。



「ミスった……」

祐衣は頭を抱えていた。

「いやどんなミスよそれ」

すかさず親友からのツッコミが入る。
恋の告白に行って妹になって帰ってきたなんて聞いたこともない。
例えていうなら光の巨人に変身するためにスプーンを掲げるようなものだろうか。行動が明後日すぎる。

「てんぱっておったもので」
「悪いけどちょっとコレはフォローの範囲外っちゅーか」
「そんなぁ、慰めてよアイちゃん」
368妹たるもの!(2/9):2007/10/21(日) 23:40:49 ID:tihDKI34
よよよと机に突っ伏したまま親友に手を伸ばす。親友アイコはその手をピシャリと払いのけた。
冷たい。
さめざめと制服の袖を涙で濡らす祐衣に追い討ちをかけるように続ける。

「まあOKした先輩も先輩だけどさ、そりゃアンタの所為でしょーが。なんですぐ訂正しなかったの」
「だってー」

突っ伏した上半身をごろりと親友の方へ向ける。腰骨がコキッといい音を出した。

「そのときはさぁ、OKしてもらえただけで天にも昇るっていうか。そもそもお兄ちゃんを前にしただけで
 冷静じゃいられなかったっていうか。あたしの脳内理性メーターが振り切れ立てたんだもん」
「アンタに理性メーターなんてついてたってことが今世紀始まって以来の驚きだよ」
「それでさー、妹になったってことで一応それっぽく構ってもらえてさ。
 ああ、これイイかもとか思ってたんですのよ」
「よかったじゃん」
「よかない!あたしはお兄ちゃんに女の子としてみて欲しいのですよ!」

じたばたと暴れる祐衣を珍しい生き物を見る目でしばらく眺める。
祐衣のアホな相談に乗るのは初めてじゃないし、
祐衣のアホな相談は話四分の一くらいに聞いているのが一番だとアイコは経験から知っていた。
爪のささくれを気にしながら聞くのが丁度いいレベルだ。親身になったら疲れるだけなのだ。

「……で、小笠原先輩はどうなん?」

祐衣が暴れ疲れた頃を見計らって訊いて見た。

「どうって?」
「だから、流石に戸惑ってるんじゃないかってこと。いくらあのヒトでもこのパターンは想定外っしょ」
「ううん、喜んでたよ。一人っ子だから兄妹欲しかったんだって」
「ヤツは小学生か」

祐衣の恋人……ではなく、兄貴分となった小笠原 祥吾は校内でも有名な変人である。
立ち入り禁止の屋上で一人タイタニックをしたり、絵画コンクールで優勝したり、親指がありえない方に曲がったり、
校内の不良生徒からさん付けで呼ばれていたり、教頭の盗撮行為を暴いたり、時々NASAから電話が掛かってきたり、
円周率をずっと暗唱していたり、邪気眼が発動したり、自転車に乗れなかったりしていることで有名だ。
典型的な美系さんであるがその奇人変人っぷりから女の子たちからは遠巻きにキャーキャー言われているだけの状態が続いていた。
たまに告白されても、「君とは鼓動(リズム)があわない」とかよくわからない返事をされるだけ。
妹とはいえ、色よい返事を受けたのは実は祐衣が初めてだったりする。
まあこの娘も結構人として軸がズレているから同族の臭いを嗅ぎつけたのかも知れないが。
369妹たるもの!(3/9):2007/10/21(日) 23:41:37 ID:tihDKI34

「小学生じゃないよ。あたしらのイッコ上じゃん」

こんな具合に。

「お似合いなのかもねぇ………」

溜め息混じりにそう呟く。
お似合いと言われたのが嬉しいのか、ニヤニヤしてる祐衣がムカつくのでひっぱたいてやった。

「ってそうじゃないよぉ。妹になれたのはそれはそれで嬉しいけど、あたしはお兄ちゃんとそれ以上の関係になりたいの」
「自ら選択したんでしょうに妹になることを。自分で何とかしなさいよ」
「そう言わずにさぁ〜、知恵を貸しておくれよぅ」

アイコはしばらく半目で親友を見つめていたが、やがて諦めたように手を振った。
なんやかんやで面倒見のいいのが彼女のいいところであり、また不幸なところでもある。

「先輩としてる妹ごっこはどんな内容なわけ?それによって対応もまた変わってくるでしょうよ」
「………う〜〜んとね〜〜」

祐衣はもやもやと頭の上にピンクの雲を立ち上らせた。
回想シーンの始まりである。



「妹たるもの、お兄ちゃんと血の繋がりがあってはならない!」

祐衣が祥吾に告白(?)をしたその夜、祥吾に近くの家の公園まで呼び出された。
いきなり密会かとドキドキキャーキャーしながら可愛いぱんつに履き替え、出かけた先で開口一番、彼はそう言ったのである。

………さすがに訳がわからなかった。

「えーと、先輩?」
「先輩ではない!俺のことは今後お兄ちゃんと呼べ!貴様それでも俺の妹か!!」
「ひう。ご、ごめんなさい」
「………む、すまん。少々舞い上がっていたようだ。俺には兄妹がいなくてな。貴様のような妹を前々から欲していたのだ」

なんだかよくわからなかったが、祥吾はこれで喜んでいるらしい。
祐衣の当初の目的(ステディー)とは少し違うが、
好きな相手が喜ぶなら地獄の釜でも笑って飛び込むのが恋する乙女という生き物である。
祐衣は身も心も妹になることを誓った。その場のテンションで。
370妹たるもの!(4/9):2007/10/21(日) 23:44:22 ID:tihDKI34
「すみません、お兄ちゃん」
「ハオ(良し)!だが言い方が固い!ごめんね、でいいのだ!」
「ごめんね、お兄ちゃん」
「もう一度!」
「ごめんね、お兄ちゃん」
「腹から声出せ!」
「ごめんね、お兄ちゃん!」

公園とは言え住宅街だ。迷惑に違いなかった。
しかしテンションの上がっている二人は気にしない。

「ベネ(良し)!じゃあ最初の話に戻るが、妹たるもの血の繋がりがあってはいかんらしいのだ」
「………え?でも妹ですよね?普通血縁で当然なんじゃ」
「うむ、俺もそう言ったのだがな。しかしこれは実際妹がいる友人の言葉だ。
血の繋がった妹なんて糞にも劣るという。信じられないが、信じるしかない」
「で、でも、あたしとお兄ちゃんはホントの兄妹じゃないよ!?」
「ああ。俺も両親に訊いたが俺は正真正銘一人っ子だそうだ。
が、念のためDNAを調べてみようと思う。すまないが、髪の毛を一本拝借する」
「え、はぁ……ん、どうぞ」
「うむ」

プチンと切った髪の毛を受け取り、丁寧に透明なビニール袋に入れ、そのまま用意していたらしいケースに仕舞う。
やたら手馴れているのが謎だが、まあこの男のストレンジャーっぷりについて今さら考えてもしょうがないな、
と思いそれ以上深く考えるのをやめた。

「これで結果が出たら、あたしは正式にお兄ちゃんの妹になれるの?」

ん、と祥吾が顔をあげる。
そして、静かにかぶりを振った。

「いや、友人に聞いたところまだ妹であるための条件があるらしい。
 妹たるもの、常にお兄ちゃんを愛するべし!」

それなら大丈夫だ、と祐衣は思った。
祥吾への愛ならエロスでもアガペでも世界一だと自負している祐衣である。
たとえニセ祐衣と祥吾の両腕を引っ張ることになったとしても、祐衣は痛がる祥吾の腕をすぐに離すだろう。

「妹たるもの、事ある事にお兄ちゃんを頼るべし!」

これは困ったことがあったらいつでも相談に来いということだろう。
いいのか、そんなこと言っちゃって。祐衣は毎日じゃれつきに行くぞ。
尻尾ブンブン振ってお腹見せる馬鹿な犬みたいになって
祥吾のクラスまで襲い掛かりに行くのが日課になることは受けあいだ。
むしろ祐衣の存在が祥吾にとっての困ったことになりかねない。
ああ、そういう遠慮をするなということかな、これは?
371妹たるもの!(5/9):2007/10/21(日) 23:45:15 ID:tihDKI34

「妹たるもの―――」

その後も色々と訳のわからない妹としての務めが並べられていく。
なんだか妹モノの漫画やらアニメやらゲームやらの可愛い妹要素を集めて固めて整えて磨いたみたいな内容だったが、
一応祐衣は容姿や性格的な条件を全てクリアしていた。
それは運が良かったという他ないが……。



「貧乳が役に立ったというわけね」
「むきー!」

両手のゲンコを振り上げる祐衣だが、確かに歳相応と言うには少しばかり物足りない胸元であることは確かである。
背も平均身長を下回る点、童顔である点、祐衣はそう言われてみれば見れば見るほど「妹」だった。
祥吾の妹になってから下ろしていた髪もツインテールし、ますますその容姿に拍車がかかっている。
性格も微妙に幼くなったようで、なるほど、恋をすると女は変わるというが祐衣にもそれは当てはまるようだ。
愛嬌が出たといえば聞こえはいいが少し頭のネジが緩んだというのも確かではあるのだが。
そして、甘えてもいい、むしろ積極的に甘えるべしという
お墨付きを貰っている祐衣はまさにスーパーあまータイムに突入している。
というか、授業授業の合間にいつもどこかへそそくさと出かけていると思ったらそういうことだったのか。
これは傍目から見るとどう見てもうまくいっているようにしか見えない、というか。

「何?実はのろけ?彼氏イナイ暦と年齢がガッチリ一致する私に対しての精神攻撃?殺すよマジで」
「そうじゃないよーぉ。話はこれからなんだってば」



問題は妹としての行動パターンにあるのである。
あの日、深夜まで続けられた妹講習会(?)で、いくつも妹たるもの、○○するべしと叫ばれたのだが、
それも例に漏れずどこかの二次元的でデフォルメされたものばかり。
祥吾曰く、それが上手くできないと祐衣を妹として認めることはできないという。

「おじゃましま〜す……じゃないや。ただいま〜」

小声で挨拶をしながら鍵を開け、入る。
372妹たるもの!(6/9):2007/10/21(日) 23:46:10 ID:tihDKI34
妹たるもの、お兄ちゃんを起こすべし。
それは妹というより幼馴染みの役割なのではと小首を傾げる二人(祥吾と祐衣)だったが、
妹のいない二人に明確な答えは出せない。
結局、祥吾の友人の言葉を信じてこれを実行することになったのだった。
祥吾は一人暮らしなので合鍵を貰い、こうやっ



「待った!合鍵!?なにそれ?未成年だよねアンタら」
「話の途中だよアイちゃん」

話の腰骨を折られ、剥れる祐衣。しかしこれは聞き逃せない不可思議ワードだ。
彼氏イナイ暦が年齢とバッチリ一致するアイコにとって、
これは団塊の世代が≠〃ャ儿文字を前にしたときを遥かに上回るカルチャーショックである。
思わず睫毛を伸ばして白目を剥き、背後に稲妻を走らせるアイコにかまわず、祐衣は続ける。



……こうやって毎朝起こしに行くのである。

「お兄ちゃん、朝だよぅ」

ゆさゆさ。
毛布に包まって丸くなっている祥吾を揺さぶるも、唸るだけでまるで起きる気配が無い。
祥吾は朝に弱いお兄ちゃんなのだ。
考えてみれば祥吾に認識されない間は馬鹿正直にお兄ちゃん扱いしなくていいのだが、
祐衣は残念ながらちょっと頭のあったかい子だった。まあ、馬鹿な子ほど可愛いって言うし。
しばらく揺さぶっていたが、お兄ちゃんは起きる気配がない。

「もー、お兄ちゃんってば!」

祐衣は両手を腰に当ててぷんすかと怒った。ちなみにこれは地である。
しかしむにゃむにゃとレム睡眠からなかなか先に進まない祥吾の寝顔を見つめているとそんな怒りも長くは続かない。
今、お兄ちゃんを独り占めしているのは自分なのだ。
お兄ちゃんの寝顔をこんなに間近で見ることのできる女の子なんて、世界中で祐衣一人しかいないのだから。

「……妹たるもの………」

兄に甘えるべし。
そう、これは妹の務め。妹である証。妹特権。略していもう特権。一字しか略せてない。
373妹たるもの!(7/9):2007/10/21(日) 23:47:00 ID:tihDKI34

「お兄ちゃんと添い寝〜」

祐衣は祥吾のベッドにもぞもぞと侵入した。
祥吾の体温か篭っている毛布は温かい。それにもう一人分―――祐衣の体温も加味されて、ますます熱を高めていく。
プラスではない。祐衣にとって、それは掛け算。

だって、こんなにもドキドキするのだから。

祥吾の背中は広い。ぴったりと密着すると、とくん、とくんと心臓の音が聞こえた。
そっと目を閉じると、思い出す。
小さいころの思い出が、次々と……。

お兄ちゃん……。
あたし、あたしね?
お兄ちゃんのこと、だいすきだよ……?

でも、それを告げることはできない。
自分は―――血の繋がりがないといえど―――妹なのだから。
妹からそんなことを言われたら、祥吾は困ってしまうだろう。
だから―――でも、こうして。

朝、このときだけ、あたしをお兄ちゃんの恋人にしてください。

このときだけでいいから……。

「………祐衣」

どきりとして顔を上げると、目の前に祥吾の顔があった。
思わず小さく悲鳴をあげそうになる口を、慌てて押さえる。
……どうやら寝返りをうっただけのようだ。名前を呼ばれたのは寝言らしい。
祐衣の夢を見ているのか。
嬉しさと同時に切なさが溢れ、涙となって零れ落ちる。
たまらず、祥吾の胸元に顔を埋めた。

(お兄ちゃんの、匂い……)

心臓の音色が変わる。
身体が芯から熱くなり、それが下腹部に集まっていくような錯覚を覚えた。
いや、錯覚ではない。
だって、触らないうちから、しっとりと汗ばんでいるのがわかる。
無論、それは汗だけではないのだけれど………。
374妹たるもの!(8/9):2007/10/21(日) 23:47:49 ID:tihDKI34
「お兄ちゃん………」

呟いたその声に、自分でも少なからず驚いた。
こんなに妖艶な声を自分が出すとは……。
どくどくと鼓動が早くなり、さらにじゅん、と下腹部が―――いや、もう誤魔化せまい。
はっきりと、性器が、濡れていく。

その疼きは理性を焦がし、身体を支配して勝手に動かしてしまう。
そろそろと指が導かれるようにして股に近づいていく。
だめだ、こんな。
祥吾に、気付かれてしまう。
でも、もう止まらなかった。
ちゅく、と触れただけでたっぷりと水気を含んだ下着が音を立て、痺れるような快感が背筋を走り抜ける。

「は、は―――ふ、ぅ―――」

声を。
出してはならない。
寝起きの悪い祥吾だが、万が一にでもこんなところを見られたら―――恥ずかしくて死んでしまう。
だから、こうやって―――服の端を咥えて、耐える。
興奮を高めるのは指の動きよりも、間近にいる祥吾自身とその匂い。
そして、こんなところでこんなにはしたない痴態をさらしているという事実。
見られたくない、いや見て欲しい。
そのふたつがないまぜになって、祐衣の小さな身体を突き動かしている。
足に絡まるこの布きれが邪魔だ。
集中できないので、蹴り飛ばしてベッドの外へ落としてしまおう。
それが何を意味するのか、それを祐衣は考えない。
今この思考を占めているのは、快楽を求める衝動と吐息がかかる距離にいる愛しい兄のみ。
指は思考から切り離されたように祐衣の意思に反して大胆に動き、否応無しに絶頂へと高めていく。

―――つ、と。

ふとももを滑っていく雫を感じて、さっと頭の奥が冷えた。
愛液があふれ出て、今、シーツに落ちようとしている。
駄目だ。
そんなところに染みが出来てみろ。あきらかに不自然だ。
祥吾は寝起きが悪い割りに寝相がいいため、そんな場所にヨダレを垂らすことなどありえない。
いけない、すぐになんとかしなくては―――!!

しかし身体はもう絶頂へ向けてスパートを始めてしまっている。
ああ、こんな。こんな。
ここでイッたら、確実に痕跡を残してしまうというのに―――。
もう、達することしか考えられなくなってしまっていた。
この熱の前に一握りの理性など焼け石に水である。
性器をさすり続ける手は速度を速めていき、そして――――――。

ぎゅ、と。
抱きしめられた。
375妹たるもの!(9/9):2007/10/21(日) 23:48:48 ID:tihDKI34

空白になる。
祥吾は起きてはいないようだ。
蹴飛ばした布団を自分で引き寄せるような感覚で、近くにいた祐衣を抱き寄せたのである。
しかし、それは。
今まさに絶頂に達しようとする少女にとって、止めどころか魂すら抜くような行為であった。

「〜〜〜〜きゅぅ〜〜〜〜ぅ〜〜〜〜〜〜!!!!」

声にもならない声をあげ、極まる身体は硬直したあと、くたりと脱力する。
心地よい倦怠に眠ってしまいそうになるが、落ちるわけにはいかない。
ここで寝てみろ。目が覚めた祥吾がどんな顔をするか、
それ、を想像するだ…けで――――――。

―――――――――。

………。



「―――でね、いっつもそこで寝ちゃうわけ。
 妹たるもの、こっそりお兄ちゃんでオナニーするべし!って。結構難しいんだよぉ。
 今日も遅刻ギリギリになっちゃうしさー。はぁ〜あ。
 妹じゃなくて恋人なら、ひとりえっちのあと寝ちゃってもいいんだろうけどなぁ〜。
 ねー、あたしどうすればいいかなぁ?お兄ちゃんに告白しなおしたほうがいいと思う?」

顔を上げた祐衣の前にはもう誰もいなかった。
アイコが座っていた椅子は倒れ、そこには『ちょっとホームセンター行ってくる』と書かれたメモが残されていた。

「アイちゃん……?」

祐衣の携帯が鳴る。
祥吾からだ。
もうそろそろ帰るらしい。
無論、祐衣がそれを無視するわけが無い。
いなくなった親友のことなど0.1秒で忘れ、祐衣はスキップで教室を飛び出した。


数分後、アイコが斧と鉈と鋸とベルトサンダーを買って帰ってきた頃には、もう祐衣の姿はどこにもなかった。

アイコは暗くなりつつある放課後の教室の中、ひとり佇んでいた。

ずっと、ずっと。


                 妹たるもの!〜新ジャンル「妹」妖艶伝〜 完
376名無しさん@ピンキー:2007/10/22(月) 04:00:42 ID:7NZewftJ
ああ、ああ、あああ、あああああああっ!!
なんと、なんという! なんという!
おお、おぉ、おおっ、おおっ!
……ッ、〜〜〜〜〜!!
くっ、なんて低脳なんだ私は。
恐ろしいまでに! 罪深いまでに!
まさかここまで愚かしいとは思いもよらなかった!
私はなんて、なんて、なんてボキャブラリィが貧困なんだろうか!
許してくれ、ああ、謝罪の言葉すら無様な選択……っ!
他に取捨し得なかったのか、反芻してくれる。
……泣くしかない。泣くしかないぞ。
ありきたりすぎるのだ、ありきたりすぎるのだよ!
どう頭のなかをさらおうが、出てくる賛辞は! いや、そう!
私がつむぎ・知る言葉がみなどうしようもないくらい、低劣っ!
こんな陳腐な言葉しか思い浮かばないなんて、貴方のその素晴らしい作品への侮辱でしかない!
だってそうじゃないかっ!
ピカソに構図を、アインシュタインに3桁の足し算が出来たことを褒め称えるようなものだよ!
どこまで愚かなんだ、私は! 私は私がいやになる!
……ああ、今、私は後悔している。
何故、母の言う事を聞かず勉強してこなかったのか・と。
せめて、この感動を言葉にきちんと表せるくらいの学力は得ておきたかった。
いや、机上の勉強だけでは駄目なのだ。
そう小鳥のさえずりの美しさ、木々の豊かさ、小川のせせらぎ、風の爽やかさ。
そのような教科書ではわからない、大自然から学ぶことを総動員しなければとてもじゃないが足りないだろう。
もう間に合わない。時は遅い。
この板に入れる歳になった時点で、あの頃の柔軟性は失われたのだ。
今から学んだところで、あの頃の純真な・無垢な魂だけが受け止められるものをどうしてくれようか。
私は後悔している。心が、頭が割れるようだ。
胸が張り裂ける。このまま消えてしまいたい。
羞恥! もはや私でさえ何を言っているのかわからなくなってくる!
愚者の支離滅裂ほど見苦しいものは無いというのに! 私は赤子から何も変われてやしないに違いない!
駄目だ。それでは赤子に失礼だ! 見苦しい! もうやめろ! 口を閉ざすんだ、私よ!!
ぁ………………ああ、そうか。
そうだったのですね。
今、興奮からさめてようやく理解しました。
こんなことに今更気づくなんて、やはり今の私はどうかしている。
つまり、そうだ。そうなのだよ!
今のレベルの私には、それしか言いようがないということなのかもしれない……。
それ以上の言葉を贈る資格はない、と自覚しているのだ。そうに違いない。
他の、私以上に素晴らしい誰かに任せろ・と。
ひどくない。自虐でもない。これは当然なのだ。
私ごときがそんな、恐れ多い……。
今は甘んじて、その分相応、立場をわきまえよう。
だが、だが、もし許されるなら!
低脳で愚劣で痴態しか晒せない私だから、だから、せめて力強く!
もうこれ以上、落ちることはない!
しかし、貴方はこの言葉を聞いて不快に思うかもしれない。
お前ごときに言われても、何も感じやしない・と。
いいんだ。これはもう自己満足。あなたが嫌なら、その耳をお手数だがふさいでくれ。
い、いや決して貴方がそう言うものとはこれっぽちも思っていない。
愚かな私が無い知恵、無いボキャブラリィをもって構築したイメージだ。
ああ、たとえイメージだとしても貴方になんて悪い心象を与えたのだろう!
空よりも高いところから、海より深いところまで頭を下げてお詫びを申し上げる。
そして、遅れてしまった。
そうだ。貴方を待たせた私の罪はきっと人類が背負ってきた業よりも重い罪人だ。
罪状は無知。出頭する前にひとつだけ、聞いてくれるかな。ありがとう。
貴方の書いた素晴らしい小説に!
ぜひ、卑しい私からこの言葉を贈らせてくれ!!!

そ う 、 G J と ! ! ! ! !
377名無しさん@ピンキー:2007/10/22(月) 11:15:35 ID:QWNN6llD
>>376
「落ち着いてくださいよ」
「落ち着こうね」
「とりあえず黙ってくれ」
「暴走し過ぎだぞっ!」

「落ち着いてください」
「あんまり暴走し過ぎは良くないですわよ?」

新ジャンル「どれが誰の台詞かな?」
選択肢: 蓮華 エレミー 焔 冷 執事 お嬢様
378名無しさん@ピンキー:2007/10/22(月) 12:38:15 ID:HYcEgq0+
>>376
よう俺
分かる、気持ちは分かるよ。
だが俺達はこう言うしかないんだ。



GOOOOOOOOOOOOOOOOD!
JOOOOOOOOOOOOOOOOB!
だ、このやろーーーーーーーーーーーーーーーー!
チソコタッタじやねぇかこのやろーーーーーーーーーーーーーーーー!
379名無しさん@ピンキー:2007/10/22(月) 13:29:17 ID:ELbm8gDg
>>376
気持ちは嬉しいけど落ち着けww
最初見たときどこか縦読みかと思ったじゃねーかww


こーゆーアホな話は書いてて楽しいから好きだ。
妹たるもの○○すべし!というデフォルメこそが新ジャンルの真髄なのかな、と思ってみたり。
380名無しさん@ピンキー:2007/10/22(月) 21:57:06 ID:tNbrWobs
>>377-379
いや待て。
>>376は、実は新ジャンルなのでは?
限度60行まで書ききるって普通やろうともしねーしなw
381名無しさん@ピンキー:2007/10/22(月) 22:08:56 ID:tNbrWobs
そもそもあれだけの長い文章だ
縦読みが見つからない時点で別の意図があると見るべき
いや、しかしその結論も早いな
あれだけ長い文章を書き込むというのには相当の労力が要るだろうし
書き込んだ時刻を見ても何やってんだwって言えるだろ
何らかの形で連日徹夜になって、息抜きにこのスレをのぞきに来たってところか
それなら文面の変なテンションも説明つくでしょ
もしくはそういう設定をつくりあげた上で、あの文章をしたためたのか
まぁ、GJする気持ちはわかるけどな




途中送信orz
目欄も合わせて受け狙おうと思ったのにorz
こんなの10行でギブだよ、ちきしょー
>>376はマジで何なんだw
382名無しさん@ピンキー:2007/10/22(月) 22:54:10 ID:rgV89Ceg
話しはすっかりり>>376の話しになっているが、>>366-375がGJなのは変わりない。
GJ!
テンポいいよなぁ、あなたがノってる時は相変わらず無敵ですなぁ。
読んでてキーボードタタキ割りたくなりましたわorz
ううむ、どうする俺!どうする奈良!て感じで(笑..エネエ...
383名無しさん@ピンキー:2007/10/23(火) 00:10:44 ID:kecJL8g1
新ジャンル「ヲタメイド」
男「ただいm」
ヲ「いゃ〜ん、ご主人様萌え〜」抱きっ
男「っぷ、くるし……出迎えの挨拶はどうした」
ヲ「駄々っ子なとこも萌え〜☆」
男「…………手に負えない」

新ジャンル「イタメイド」
男「お腹すいたな」
イ「チャーハンつくるよ!」

新ジャンル「メイドヲタ」
男「制服の洗濯終わってる?」
メ「あ、ちょっと待って下さい。聞いてきます」
男「?」
メ「洗濯は終わったのかしら」
メ2「もう少しお待ちください。お嬢様。ただ今、聞いてまいります」
男「!?」
メ2「洗濯の方は」
メ3「申し訳ありませんっ。ただ今お持ちします」
男「!!?」
メ3「で、洗濯物は?」
メ4「ふぇぇぇ〜ん、やってる間に落としちゃって、もう1回やり直してますぅ〜! グスングスン」
メ3「仕方ないわね。次から気をつけなさい。さ、報告に行かなくては」
メ2「何をやってるの」
メ3「申し訳ありません。洗濯はまだ終わっていません」
メ2「そんなんじゃ困るわね。困るのは私なのよ?」
メ3「はい。お嬢様」
メ2「いいわ。下がりなさい」
メ3「申し訳ありませんでした」
メ2「すみません。洗濯の方なんですが、まだ出来ておりません」
メ「仕方ないなぁ。そのエプロンドレスが似合ってるとこに免じて、今日だけは許してあげる」
メ2「まことに恐縮、光栄です。ありがとうございます」

男「…………なんでメイドがこんなにいるんだよ」
メ「メイドがメイドを雇っちゃ駄目ですか?」
男「そのメイドがメイドを雇ってるだろ」
メ「人数が多い方があれです。嬉しいんです」
男「誰が」
メ「私がです。ご主人様。やっぱりエプロンドレスは萌えの極みですよ」
男「なんかヲタとも違くねーか?」



おれすっげー新ジャンル考えたwwwってスレに投下してやろうと思ったんだが、落ちたorz
そういうパターン多いよなー
384名無しさん@ピンキー:2007/10/23(火) 02:28:06 ID:Y+Ls8OQP
最終的に生き残るのは一番したっぱのメイドだな。間違いない。
ていうか本来のメイドどんだけ給料いいんだってい(ry
GJ!!
385名無しさん@ピンキー:2007/10/23(火) 08:35:17 ID:hN/jvSv9
ヲタくもイタくも無いんだが、メイドという一件で許せているオレガイル…
386名無しさん@ピンキー:2007/10/23(火) 17:22:20 ID:Y+Ls8OQP
だがちょっと待って欲しい
イタメイドのイタは炒めイドではあるまいか
しかし「ヲタくも」でちょっとワロタ
387名無しさん@ピンキー:2007/10/23(火) 21:25:40 ID:hN/jvSv9
>>386
待てん。
なぜならどこにも炒めモノが無いからだ。
貴様のそれは言いがかりにすぎん。





新ジャンル「ドキドキしながら強気に出てみる」
(・ω・)/
388名無しさん@ピンキー:2007/10/23(火) 21:41:15 ID:SHKK/qiP
>>387
ほう、貴様の故郷<くに>ではチャーハンを炒めずに作るんだな?
ふん、片腹痛い!!炒<チャー>していない飯<ハン>は炒飯とは呼べんぞ!!
ではそんな哀れなお前に私が手作りの炒飯、お前の片仮名で書くような『チャーハン』でなく、『炒飯』を食わせてやる!!
覇覇覇<ははは>…「お前の料理は旨いのか」、だと…?莫迦<バカ>が!
当然至極、私の炒飯には中国四千年の歴史が全て組み込まれているかと疑うほどの旨さだ!!
夫夫夫<ふふふ>……私の腕を見誤るとは、貴様、鼎の軽重を問うた事がもしや無いか?


まぁなんだ……そういう訳だから、その……



家に…来ないか……?

新ジャンル「中<チュン>デレ」
389名無しさん@ピンキー:2007/10/23(火) 22:18:23 ID:hN/jvSv9
>>388
ぬはっ!語るに落ちるとは貴様の事だ!
誰か何時料理の話しをしたと言うのだ!それに鼎の軽重はそういう時に使うものではないわ!
仕方ない奴だな全く、今夜はわたしが泊まり込みで国語のイロハをまっちり教えてあげますからね!

な、なによ、なにニヤニヤしてるのよ…ち、違うわ、そんなんじゃ無いわよバカ!
べ、別にあなたのチャーハンが食べたいとかそいうんじゃないんだからね!

グギュルル

(///)カー
ち、違うの!今のは…ほ、ほらあれ、アレよ…空気はいっただけよ…え?何?…お前意味分かって言ってるのかって?
え?なんで…どこから空気が入るんだっ…
アッ
ち、違っ(///)もーっバカァ!そんなに大笑いすること無いでしょバカバカァ!


新ジャンル「語るに落ちデレ」

ゴメン
390名無しさん@ピンキー:2007/10/23(火) 22:21:12 ID:BmhsGyLf
「混沌(カオス)…それは人を闇へと引き込む」


「蓮華…」


「とりあえずヤらせろ」
「嫌ぁぁぁぁぁああああああ」
391名無しさん@ピンキー:2007/10/23(火) 22:39:06 ID:DMraTNAX
>>389
×まっちり
○みっちり

ぬう、ドジっ子属性まで装備とは!…


萌えた
392名無しさん@ピンキー:2007/10/23(火) 23:13:48 ID:Y+Ls8OQP
>>390
そろそろ普通のネタも読みたい俺
393名無しさん@ピンキー:2007/10/24(水) 01:28:30 ID:9S0CX4LI
>>392
蓮華のひとはこれが普通なんだよ、無理言うな。
394名無しさん@ピンキー:2007/10/24(水) 01:31:48 ID:wOV0KFyy
筆が進まないんだよな…
すまんね
395名無しさん@ピンキー:2007/10/24(水) 22:16:27 ID:R35Wsdr1
新ジャンル「メタボ」
新ジャンル「誤解アグレッシブ」
旧ジャンル「三つ指」
新ジャンル「弱気ガンナー」
新ジャンル「井戸端会議長」
396名無しさん@ピンキー:2007/10/24(水) 23:20:12 ID:VBtD9ZNS
新ジャンル「マレーネ」
新ジャンル「炭焼きさん」
新ジャンル「赤い羽根募金で大空へ」
新ジャンル「いい発音」
新ジャンル「あかてんなかま」
新ジャンル「2/1スケールフィギュア」
裏新ジャンル「巫女」
397名無しさん@ピンキー:2007/10/25(木) 06:57:03 ID:hgPvThjf
>>395-396
これは…新ジャンル「お題」なのか!?
398名無しさん@ピンキー:2007/10/25(木) 08:42:04 ID:OQnVkko4

「ねぇ、姉さん」
「何かな弟くん」

朝早くにコンニチハ。
僕たちは今、学びの園たる学校への道のりを歩いている最中です。
隣を歩くのは僕の双子の姉で――

「偉大なるお姉様、とお呼びさいっ☆」
「地の文にセリフをかぶせるなあぁぁ!」

こんな姉をもつ全国の弟さん。是非とも僕に御一報を。
苦労を分かち合いましょう。

まあ、それはともかく。

「前々から聞きたかったのだけれども」
「何々っ? なんでも聞いてっ(はぁと) 何だったらスリーサイズも言っちゃうよ?」
「そんな事まで言わんでよろしいっ!!」
「え〜〜」

誰かこの姉を止めてください。

「いつでも教えてあげるのにぃ〜……」
「――ともかくっ! なんでいつもその格好なのさ」
「良いじゃない別に。私服で登校してもオッケーなんだから☆」
「それをかんがみてもオカシイよ!?」
「かわいいは、正義!! なのさっ」
「いやいやオカシイでしょありえないでしょその格好は……」
「似合えばなんでも良いのよ★」


「……何で毎日巫女服なのさ」



裏新ジャンル「巫女」

こんな感じで良いのだろうか
違ったらごめんなさいm(__)m
399名無しさん@ピンキー:2007/10/25(木) 12:30:03 ID:yr02h164
「しかしなんだマレーネって何だ?」
「ほら、魚を酢とかで漬けて野菜と…」
「そりゃマリネだ」
「えーとM型だっけ?MS-14 …」
「そりゃマリーネ」
「デートリッヒ」
「一般的にはマリーネ、でも綴りはMarleneだからマルレーネだよな…
ってリリーマルレーン繋がりかよ!」
「山下奉文」
「マレーの虎なんかわからNEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!」
「うーん…あ、わかった!男くんのココね!」
「そりゃマラね!ってまておい、ちょっああ、摩ん…コラ!…ああ、あっー」

新ジャンル「マレーネ」

こうかな?かなり高確率で違うよね?


400名無しさん@ピンキー:2007/10/25(木) 22:56:54 ID:i+gd3LGI
男「ベム!」
女「ベラ!」
少年「ベロ!」

旧ジャンル「三つ指」
401名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 03:11:02 ID:Ry3mUjsI
>>400
なんかもう吹いたwwwwwww
402名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 03:41:15 ID:F+cWDgzd
「男」
「ん?」
「今度イベントでコスプレをするんだが何が似合うと思う?」
「え〜、お前ならナース服かなぁ」
「すまない、ジャンプキャラ限定なんだ」
「う〜ん、ワンピのロビンとか」
「わかった、ありがとう愛しているぞ」

━━



「男」
「ん?」
「評判良かったぞ」
「よかったな」
「男はしないのか?」
「俺は見る専門」
「じゃあ私をじっくり見てくれ」
「へいへい・・・っておい被さるなぁぁ」
「2ちゃんばかりしてないで私の相手をだな」
「お前だって人のこと言えんだろうが」
「男より大切なモノはない」
「わかったわかった」

━━



「男」
「ん?」
「今度メイド喫茶で働こうと思うんだが」
「クールメイドか」
「あぁ、友達からも人気出るだろうと言われる」
「だろうな、お前は可愛いし良い体もしてるわけだし」
「・・・男!」
「だから抱きつくな」
「来てくるのか?」
「いや」
「・・なぜだ?」
「メイド喫茶のメイドなど仮初めに過ぎん、萌えない」
「そうか・・・」
「それに」
「それに?」
「他の男に「ご主人様」なんて言ってほしくない」
「男!!」
「だから抱きつくな〜」
403名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 22:09:06 ID:Iq+RK+5G
素直クールだ!やっぱり素直クールはいいなぁ!
一回素直スールって打っちゃったのは秘密だ!
404名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 23:12:46 ID:5LU2+fFH
「船長!」
「そりやスールーだ」
「…」
「おい、」
「…」
「おいって」
「…」
「なんだよ…急に変な奴だな…( ̄口 ̄)ハッ

ー…スルーかよ!」
「あったりぃ!でもわたしやっぱりあなたの事はスルー出来ないぃぃぃィィィィィィィ♪」
ガバアッアア
「あっコラッ止め!あっどこに手を…コラ…アッ駄目だって…アッー」


こうかな?
405名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 00:29:14 ID:AgpnajG1
男「モザイクがパズル式」
女「美少女フィギュア、おっぱい別売り」
男「抱き枕・生」
女「あのコこ唾液〜お早めにお飲みください〜」
男「………ありません」
女「これで三十五勝二敗だね。れんくん弱すぎ!」
男「茶々、頼む。ルールを教えてくれ」
女「ダメです。さて、今日のチャレンジはブラインドタッチです!」
男「……………なんで?性的なナントカじゃなくて?」
女「え?性的なナントカだけど?」
男「?」
女「?」
男「え?……どこが」
女「れんくんがわたしに目を向けることなく、早く正確に愛撫するチャレンジです」
男「それ目隠しプレイじゃね?」
女「違うよぉ。目隠しプレイは触られる方が目隠しするんじゃん」
男「そっか。いやでも何か新しくないような………」

女「シャチョサン、コッチヨー!」
男「げへへへ、茶々たんどこかなー?って三次会か!エロ社長かッッ!!」


新ジャンル「ブラインドタッチ」
406名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 00:45:09 ID:AgpnajG1
女「男、見てくれ!この私の料理人魂を炸裂させたなめこあんかけ特大マカロニの姿焼きだ!!」

男「こ……ッこれは……ッッ!!トロトロヌルヌルしたあんと、よくしみこむようにイボイボとウネウネを
  形状に取り込んだマカロニにはまるで何かを挿入するためにあるかのように真ん中が空洞になっていて
  その入り口にはぷりっぷりのアワビがセットしてあるーーーッッ!!
  ってこれ見た目まんまアレじゃん!自慰用の穴(ジョークグッズ)じゃん!!」

女「フフフ、この女。男へのセクハラのためなら料理の鉄人にだってなってやるさ。
  ちなみに透明のマカロニは無理だったので小エビをミキサーしてピンク色にしました」
男「しかもうまい!」
女「フフフ、ちなみに女体盛りは一人では難しかったので断念しました。
  このあとキッチンに散らばったおさしみを片付けなくては。フフフフフフ………」


新ジャンル「マカロニ」
407名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 01:00:26 ID:AgpnajG1
男「う〜ん、最近太ったか」
女「メタボですか、マスター」
男「う……。秋は飯がおいしいから………」
女「いい訳ですか、マスター」
男「うるさいな!どーせアンドロイドのお前にはわかんない苦労さ!」
女「………」
男「あ………」
女「………」
男「す、すまん…。その、そうだよな。飯がおいしいってことはその、幸せなこと……
  じゃなくて、そうだよな。飯食えないお前の気持ちも考えないで……すまん」
女「謝られることはありますん、マスター。どーせ自分は感情の無い鉄の塊ですから。ツン」
男(す、すねてる……!)
女「鉄の塊………」
男「ご、ごめんな、本当に……今日は充電まで甘えていいから……」
女「鉄の塊、メタリックボディ。略してメタボ」
男「………」
女「自分もメタボです、マスター」
男(よ、喜んでる……のか?)
女「それはそれとして、失礼ながら充電まで甘えさせていただきます。デレデレ」
男「それでも始終無表情だもんなぁ、お前」
女「個性です。デレデレ」


新ジャンル「メタボ」
408名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 01:44:15 ID:NZhk11VC
>>402
オタクールか
409名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 10:51:48 ID:3dLN2Hqa
チャレンジャーズが何のゲームしてるのか分らない.._| ̄|○
つか前の貞子ネタでもそうだけど、妙にアダルトグッズにこだわってる件(w
410名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 17:44:37 ID:AgpnajG1
チャレンジャーズはあれだよ、よく(よくかは知らないけど)
酔っ払ったオッサンが目隠ししてお触りしちゃうぞーみたいなことやってるアレ。

アダルトグッズは…アダルトグッズはいいね。リリンの生み出した文化の極みだよ。
そう感じないか?碇シンジ君。
411名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 19:25:34 ID:68ccnzQB
シンジ「嘘だッ!!!」
412名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 19:33:51 ID:6bbglyxQ
アスカ「あんたバカ!?」
413名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 21:04:23 ID:68ccnzQB
シンジ「馬鹿だッ!!!」
414名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 21:06:09 ID:9IaYgqxh
マリオ「私が死んでもかわりがいるもの」
415名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 21:29:20 ID:68ccnzQB
ルイージ「計画通り……!」
416名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 23:23:50 ID:6bbglyxQ
ピーチ「サービスサービス!」
417名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 01:46:04 ID:lRz2o3Ir
こんなとき、どんなssを投下すればいいかわからないの
418名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 02:15:56 ID:7E1vGHcz
笑わせればいいと思うよ
419名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 03:16:48 ID:lRz2o3Ir
わたしは世間では優等生で通っている。
だが誰も知らない。先生でさえ、親友でさえ、両親でさえ本当のわたしを知らない。
わたしはこう見えても“ギャップ萌え”なのだ!!!!
………いやわたしの嗜好ではない。
わたしが密かに想いを寄せている男の子の好みのタイプ、らしい。

なんでも普段髪を括っている娘がその髪を解いたり、メガネっ娘がコンタクトにしたり、
番長が雨の日に猫にミルクをやっていたりする姿にときめくらしいのだ。
だがわたしはそんな、わかりやすいギャップなどできそうもない。
髪は短いしコンタクトは苦手でどうしてもセルフ目潰しになってしまうし、猫より犬派だからだ。
でも、ここで退いては恋する雄闘女(おとめ)の名が廃る。
優等生には優等生にしかできないギャップ萌えがあるはずなのだ。

「で、あるからして―――」

そう、例えば今!

「ABCDの内部を動く相異なる2点P,Qが―――」

数学の授業中!!

「うちの娘に―――」

突然立ち上がり!!!

「……どした、いきなり」

叫  ぶ  !  !  !  !



「 お っ ぱ い ! ! ! ! ! 」



………………………………………。
………………………………。
………………………。
………………。


その日、担任の先生がウチに来た。

ギャップ萌えは難しい。


新ジャンル「誤解優等生」
420名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 14:53:57 ID:UvAps+1z
>>410
ちゃうねん、冒頭のゲーム、言葉遊びが分からへんねん…(´・ω・`)
でもれんくんも分かって無いみたいやけど
>>411-418
お前らのパスプレーに吹いたW
>>419
そういう落とし方好きW
GJ!
421名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 19:58:51 ID:lRz2o3Ir
男「のど飴・艶めか吐息」
女「唇の感触のするゼリー」
男「おっぱいまくら」
女「肌色のスライム」
男「グラビア袋とじ・ストッキング(破く用)」
女「触手型ゴム製縄ローション付」
男「みみず千匹飼育セット」
女「I字水着」
男「ディアゴスティーニ週間四十八手、創刊号190円」
女「……ねぎ……いえ、ありません」
男(ねぎ?)
女「強くなったわねれんくん!でも戦いはまだ終わらない!
  明日のわたしは今日のわたしよりなお強い!サラバ!!」

だだだー

男「あ………」
男「………………」
男「………」
男「…結局どういうルールなんだ……?」
422名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 22:27:56 ID:xsWIX1PI
女「ねぎ…ねぎ…ね・ぎ、か…一真、キミはどう思う」
男「…そうですねぇ…ねぎはねぎでしょう、ええと、ユリ科でたしか学名はAllium fistulosum、
一般に言う芳香植物ですよね、古くから薬味として用いられてます、蕎麦、うどん、鍋料理とか…」
女「ふむ、さて、ねぎが葱をと言うことなら君の説明は間違っていない、だが問題はねぎの後に
続く言葉だ。この文脈だとどうも性的な意味を持つもの言葉の連鎖ようなのだが…」
男「…うーーん思うにこれは「実在する、もしくは実在してにいいアダルトグッズ」と言う事では
無いのでしょうか」
女「うむ、君もそう思うか、流石わたしの愛する男だ」
男「あい…はぁ、有難うございます」
女「さて、ではねぎから連想される性的な物とは何かね」
男「葱でですか…うーん…ううん、そっち方面はちょっと…あ、風邪の時は直腸に挿入すると良いと
言う民間療法がありましたが…」
女「それだよ!わたしもそれに思い当たった、たがそれ以上の事が分らないのだ」
男「それ以上と言いましても…」
女「聞くところによると血流が良くなるって高ぶるという事なのが…そうなのか?」
男「ぼ、僕に聞かないでくださいよ!やった事なんか有りませんから!」
女「そうだろう、そこでだ試してみる事にしたのだ、さて、ここに葱がひとつある、サイズが太
そうなので外側は剥いてみたのだがこれくらいで良いだろうか」
男「ちょ。ちょと、待って下さい!試すってぇ!」
女「何後ろを押さえているのだ、わたしが君に試すとでも思ったのか?そんな事をする訳無いだろう?
勿論わたし自身が試してみるのだ。」
ササッゴソゴソ
男「な、何をやってるんですかぁ!!」
女「下着を脱いでいるに決まっているではないか。君の前で裸身をさらすのは吝かで無いが、流石に
校内ではどこに人目があるかわからんからな。さてとすまんが一馬、白衣の後ろを捲ってくれないか」
(机に手をつき、お尻をつきだすポーズで振り向きながら)
男「そ、そそそそそ」
女「どうした?自分ではよく見えないからな、それとこういう時は手をついていた方が良いと思うのだが…」
男「そんなことができるかぁあ!いい加減にしてください!出来るわけないじゃないですか!早く下着を
着けて下さい!」
女「どうしたのだ一真、怒ってるのか?」
男「当たり前です!部長、ちょとは自分が女性であることを自覚してください!僕だって男なんですよ!
女性が男の前にお尻を出したりして良い訳ないじゃないですか!それにそんな事してもし何かあったら
どうするんですか!」
女「一馬…心配してくれているのか?」
男「当たり前です!何言ってるんですか、本当にもうっ」
女「一馬…」
男「あ、ちょ、部長、ちょっ…」
ギュ
男「は、離してくださいよっ」
女「もうちょとだけこのままでいさせてくれないか…そうしたら」
男「そうしたら何です」
女「この実験は諦めよう…」
男「…もう、しょうがないですね…」

新ジャンル
「ネギデレ」
-数日後-
女「あー川上、ちょといいか?」
男友「なんだ高原、何か用か?」
女「うむ、実はこういう用なのだ」
プス
男友「あ、何を…(クラッ)」バタリ
女「ふふふふふ」

男「で…」
女「うむ、検体を用意したのだがどうだろう。この男に葱をだな…」
男「何やってるんですかぁ!」
女「…ダメか?」
男「ダメです!
423名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 23:03:13 ID:lRz2o3Ir
女「男〜、見てみて〜〜!じゃん!絶対領域(A.Tフィールド)!!」
男「おお〜!!」
女「説明しよう!絶対領域とはミニスカートとオーバーニーソックスを同時に
  着用することによって生じる露出する僅かなふとももの部分のことである!……よね?」
男「その通りだ!だが俺はストッキングの方がいいです」
女「えー」
男「脱がしてよし!破いてよし!かけてよし!絶対領域なんざどーせ下脱いだらなくなっちまうじゃねぇか!」
女「し、失敬な!はだワイ+オーバーニーで狂気乱舞した男が絶対領域を認めないというのか!?」
男「アレははだワイとオーバーニーの力であって絶対領域とは何の因果関係もありません」
女「む〜!そんなこと言ったらストッキングだって毎回買い換えなきゃならないし不経済だよ!」
男「儚いからこそいいんだろうが!障子破りにも似た征服感!黒スト最高!」
女「あー、そうですか!でも残念、今日から私は絶対領域でしえっちはしません!」
男「な…!?い、いいとも。なら俺は黒スト装備で向かえ討つ!!」


女「……キモッ!!」
男「すげーちくちくする(はみ出した毛が)」


新ジャンル「絶対領域」
424名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 23:11:04 ID:lRz2o3Ir
>>422
ネギ肛門より白衣の後ろを捲るというシチュにドキドキしました
425名無しさん@ピンキー:2007/10/29(月) 19:58:07 ID:JJlSU5xE
>>396
みこと読まずにふことよむ。

ふこかわいいよふこ。
426名無しさん@ピンキー:2007/10/29(月) 21:16:46 ID:9S/BTJYr
>>422
ゴボウ状のアシ吹いた!
>>423
光栄の極み
いや自分でもケツだされて「ハイ」よか「めくって」のほうがドキドキしたので(w
また名前間違えてるオレ..._| ̄|○
427名無しさん@ピンキー:2007/10/29(月) 21:18:35 ID:9S/BTJYr
またアンカー間違えた...
423と424ね
吊ってきゅる
428名無しさん@ピンキー:2007/10/30(火) 00:58:36 ID:JnqkcjT+
姉「お、いたいた。おーい、ヨミー」
男「ん、なんだ。姉貴か。何?今から俺メシ食おうと思ってんだけど」
姉「そりゃ丁度よかった。このコがアンタに渡したいものがあるんだってサ」
女「せ、先輩!これ、よかったら食べてください!!」
男「べ、弁当……?お、お、俺に?」
姉「よかったねー。地味なアンタにもようやく春が来たねー♪」
男「う、うるせーよヒキニート!」
姉「ハイハイ、声裏返ってますよ〜セ・ン・パ・イ?」
男「ぐ……!」
女「先輩……」
男「あ、いや、その………あ、ありがとう………///」
女「………はい///」
姉(ニヤニヤ)


女「ありがとうございました!アマテラ先輩!」
姉「なんのなんの、可愛い後輩のために一肌脱ぐのは当然のことですよ♪」
女「わたし、あのお弁当、今日一生懸命早起きして作ったんですよ!
  わたしのオリジナルの味付けを考えて……。どうやったら気持ちが伝わるかなって頑張って……。
  ツキ先輩が今あれを食べてると思うと、わたし感激です!」
姉(この娘はもぉ……チクショー我が弟にゃもったいないくらいいい子だねェ〜)
女「お口に合うかわかりませんけど……これでわたしとツキ先輩はずっと一緒です!
  一心同体です!恋人同士です!同じ墓です!ハァハァ……ハァハァ!」
姉「………あれ?ウケモっちゃん?なんか息荒くない?」
女「ハァハァ……考えただけで……身体が熱く…ハァハァ…!
  ………すいません、ちょっと保健室で慰めてきます……」
姉「慰める!?何を!?」
女「自らを」
姉「自らを慰めると書いてGィィーーーーッッ!!」


男「はー……地味地味と言われ続けて幾星霜……女のコの手作り弁当なんて初めてだよ……
  なんかアンモニア臭がすごいけど隠し味ってやつかなって隠しきれてNEEEEEEEEEE!!!!
  むしろゴリ押しじゃねぇッスカーーーー!!スカーーーーー!!!!」

ルナティック流奥義☆ムーンサルトちゃぶ台返し!!!!


新ジャンル『日本神話』
429名無しさん@ピンキー:2007/10/30(火) 02:29:12 ID:007r4wM5
男「はぁー」
友「なんだ一真、ため息なんかついて」
男「ああ、渉か…いやウチの部長にもーまいっちゃって」
友「あの噂の部長さんか?何言いやがる、あんな美人に何が参るってんだよ。ああそうか、
メロメロに参ってますってぇのかこのヤロー!(w」
男「そんなんじゃ無いよ…まぁ確かに美人…では有るけど…」
友「だろ?あの人ハーフだろ?色も白いしなぁ、背も高いし、」
男「うーん」
友「お前とこのクラブって、ほとんど幽霊部員なんだろ?あの部長さんと二人きりなんだろ?
いいよなぁ、うらやましいぜ」
男「君には天川さんが居るじゃないか付き合ってるんだろ?」
友「ありゃーお前、腐れ縁ってやつさ、お前あんな無愛想なチビがいいのか?」
カタ...
男「チビって…小さくて可愛いじゃないか天川さんて、大人しそうだし…なんて言うか大和撫子って言うか」
友「大人しいていうか無口なだけだぜ?ああみえても凶暴でな、怒ると手ぇつけられないんだよ、それに
胸無ぇしなー」
カタカタカタ...
友「その点あの部長さんなんか胸もこぉバイーンて有るしなぁ、お前二人っきりでなんとも思わなのか?
あの胸の谷間に顔を埋めたいとか思わんか?たまんねぇよなぁ、あの胸」
カタカタカタ...カタカタ..カタカタ
男「胸て..何だ?地震?」
友「地震?」
カタカタカタカタカタガタガタガタ
友(ゾワ)「まさか…」
男「おかしいよ、これ、窓は揺れてるのに外の電線は揺れて無い…あ、天川さん、何時の間に」
ガタガタガタガタガタガタ
友「た、たから?(裏声)ゲフンゲフンあ、あー、そうそう!天川と待ち合わせしてたんだよ!な、たから。」
女「…ン」
タカタカタカタカタ...
友「じゃぁな、一真。さ、行こうぜたから」
カタカタカタ...
男「あ、止まった」


新ジャンル:無口オカルト#2「ポルター
430ご免切れた:2007/10/30(火) 02:29:51 ID:007r4wM5
ガイストツン」
431名無しさん@ピンキー:2007/10/30(火) 02:31:19 ID:007r4wM5
廊下

男「怒ってるのか?」
女「…ン」(プイッ)
男「ってなぁ、なんでそんなに怒って…聞いてた?」
女「ン」(コクリ)
男「あ、あれはだなぁ、ほら田原本が元気なかったから発破かけてたんじゃねぇか」
女「…ンッ」(ジロリ)
カタカタカタ...
男「えー…ありゃお前そう言わなきゃあれだよ、こぉレトリックて奴でだなぁ…その
わかった、悪かった、ご免!」
女「ンンッ!」
カタカタカタ...カタカタガタッ
男「そう言うなよ…悪かったて言ってるじゃんかよ、あーしょうがねぇなぁ。
ハイハイ、何すりゃ機嫌直してくれるんだよ」
女「…ン」
カタン
男「え?…お前、ここでか?」
女「ンンッ」
カタガタッ
男「あーもう、言いだした聞かないからなぁ、ったくしょうがねぇなぁ…」
チュ
女「ん」
男「ん」
チュパ
女「んん」
カタカタカタ...
男「ん…」
チュプ
女「んー♪ん、んんあふ」
カタカタカタ...
男「んんん…んあ」
ジュプン
女「ん…んふぅ♪」
カタカタカタ...カタカタガタッ

ドガッシャーン!

『キャーッ!』
『ナニ!何が!』
『地震が?』
『急に窓がぁ!』
『おい!廊下の窓全部かよ!』
『この階だけだぜ?
『怪我はないかー!』
『皆、窓から離れなさい!!」


男「お前なぁ…」
女「…ゴメンナサイ…」

新ジャンル:無口オカルト#3「ポルターガイストデレ」
432名無しさん@ピンキー:2007/10/30(火) 18:19:33 ID:JnqkcjT+
すねてる女の子ってなんでこんなに可愛いんだろうねぇ〜
不機嫌とかじゃないんだよな。すねてるってのは
433名無しさん@ピンキー:2007/10/31(水) 03:52:25 ID:meI2Ht6a
歌姫「トリック・オア・トリート♪」
楽師「……キアス。なんだその猫耳は。その呪文は」
歌姫「だって今日ハロウィンですよ?お菓子くれなきゃイタズラしちゃいますよ!」
楽師「あー…でも何も持ってないぞ。あ、飴持ってた。ハイ」
歌姫「……これのど飴じゃないですか!他に何か持ってないんですか?ハロウィンですよハロウィン!」
楽師(コイツ甘いものに関してはうるさいからなぁ)
歌姫「だいたい、なんでポッケに飴入ってるんですか!おばちゃん臭いです、ボロフさん!」
楽師「あーあーウルサイウルサイ。早くあっち行けってば」
歌姫「ダメです!わたしはコレをお菓子とは認めません!トリックですよトリック!」
楽師「好きにしろよもう」

繰手(キアスは歌手だからね、いつでものど飴を舐められるようにボロフはポッケに入れてるんだよね……
   なんて言ったら怒るか、あいつは)

楽師「俺に猫耳は似合わないだろバカ!男に猫耳って、どこの妖怪だよ一体!
   おいイエラ、笑ってないで助けろ!」
歌姫「トリックですもん、トリックですもん!!」

繰手「可愛いねぇ……まったく」


新ジャンル「ハロウィン」
434名無しさん@ピンキー:2007/10/31(水) 04:13:37 ID:meI2Ht6a
猫男「誰か俺を笑ったか?」
猫娘「笑ってない笑ってない。地獄兄妹かアンタは」
猫男「ククク、ハロウィン。見ろ、人がゴミのようだ!!」
猫娘「なんでよ。いいじゃない、カモフラージュされるし」
猫男「まぁな。今日はいいよ、今日は。
   だが明日、『ハロウィン終わったのにね』的顔される俺の顔はそんなに変か!!」
猫娘「まぁまぁ落ち着きなって。折角のハロウィンだよ。楽しく行こうよ」
猫男「フー、フー」
猫娘「そういえばさっき売店のおばちゃんにお菓子もらったんだ。一緒に食べようよ」
猫男「マオ……お前は笑わないのか。こんな、万年ハロウィンの
   仮装ジャック・オー・ランたんな俺を笑わないのか」
猫娘「あのね、性別が違うだけであたしもバステトなんですけど。全バステトを敵に回す気かね、チミは?」
猫耳「マオ……お前………………可愛いな」
猫娘「七回くらい惚れ直しな。さ、食べよ?」
猫男「ああ」

ぱく。ぱたっ。

猫娘「ああーーッッ!!シュレディンガーが一口食べただけで死んだーーーッッッ!!!!
   ってこれチョコレートじゃん!危ねーあたし!!」
猫男「これだから……猫耳なんて………」
猫娘「だから耳関係ねェーーーよッッッ!!!」

猫知識:猫は……というか人間以外のほとんどの動物はチョコレートを食べられません。
    中毒症状を引き起こし、死に至ることもあります。
    バレンタインなんてこの世から消えてなくなればいい。


新ジャンル「ハロウィン」
435名無しさん@ピンキー:2007/10/31(水) 04:26:46 ID:meI2Ht6a
忍者「クッルミ〜〜ん♪トリック・オア・トリートォァ!!」
くの「………………なに、それ………」
忍者「あれ?知らないの?『犯してくれなきゃ性的なイタズラするぞ!』っていう意味の呪文だよ。
   一年に一回、春桜印って日はそういうことを堂々と言い合うんだってさ。
   ま、愛の告白みたいなもんだな」
くの「………………………」
忍者「な、なんだよその懐疑的な目は」
くの「……うそ………ついてない?」
忍者「ギクゥッ!!!ついてないよ。お前、俺を疑うのか?」
くの「………………………」
忍者「………………………」
くの「………わかった。お風呂、入ってくる」
忍者「………ィヤッッッフゥゥゥ〜〜〜〜!!」

………………
………


忍者「クルミ〜♪ごろごろ」
くの「よしよし」
忍姉「クルミちゅわぁ〜〜ん!!トリック・オア・トリィィィィィッット!!
   説明しようッ!これは『犯してくれなきゃ性的な』」
くの「嘘。………はい、お菓子」
忍姉「ありゃ」
くの「水饅頭」
忍姉「ちぇ〜、知ってたのかぁ〜。にしてもさ〜、最後まで言わせてくれてもさ〜〜」
忍者「……………」
くの「……リューマも…水饅頭、いる?」
忍者「……クルミ、お前……」
くの「………………///」
忍者「お、お茶入れてくる……///」


新ジャンル「ハロウィン」
436名無しさん@ピンキー:2007/10/31(水) 04:51:03 ID:meI2Ht6a
錬金「ハロウィン……実際は先祖の霊を祀るお盆にあたる行事ですが、最早半分お祭になっているようですね」
竜子「いーんじゃない?クリスマスだってキリストさんの誕生日マジメに祝ってるヤツなんかいやしないんだし。
   お盆あるから別に霊呼び込む必要もないだろーしさ」
錬金「それはそうですが」
竜子「ジョンはどーにも固くてダメだねぇ。楽しもうよ!トリック・オア・トリート!!
   説明しよう!これは『犯して』」
錬金「はい、バナナ」
竜子「うわぁーいバナナだぁーって待ちなよジョン・ディ・フルカネリ」
錬金「バナナはお菓子です」
竜子「なんと!」
錬金「それから、どうせ今夜もチャージしますからまだ床に入る必要はありません」
竜子「それはそれ。これはこれ。必要の有る無しじゃない、もっと大切なもの、見失っていませんか?」
錬金「大切なもの……」
竜子「そう、大切なものはあたしのナカにあるんだよ!主に下腹部の」
錬金「そういえばリオル、表にあったランタン用のカボチャ知りません?」
竜子「………」
錬金「リューさんがはしゃいで買ってきたものだったんですけど……リオル?」
竜子「こ、小腹がすいたので……」
錬金「あれ食用じゃないですよ!?」
竜子「大切なものは……あたしのナカに。主に胃袋的な」


新ジャンル「ハロウィン」
437名無しさん@ピンキー:2007/10/31(水) 05:20:53 ID:meI2Ht6a
姫君「ドラキュラ、ホビット、オオカミ娘……」
魔王「我のカボチャ……パンプキン・パイが……」
勇者「あれ食用じゃないぞ」
姫君「あら伯爵様、お帰りなさいませ♪」
勇者「?」
姫君「今日はハロウィンでしょう?仮装するそしたら誰がどんなものか考えていたのですわ。
   ジョンさんは背が低くて可愛らしいですからホビット。
   リオルさんは活発ですからオオカミ少女なんてどうでしょう?
   ヒロト様は背が高くてスラリとしていますからドラキュラ伯爵なんて恰好良さそうですわ」
勇者「……吸血鬼か。あんまり思い出したくない敵だな」
魔王「真面目に考えるな」
姫君「リューさんは、そうですわね。平らですから塗り壁ですわ♪」
魔王「……カッチ〜〜ィンときたぞ貴様。デカければいいと思いよって。
   ならば貴様は何だというのだ?金色ドリルだからタケノコか何かか?」
姫君「……オバケ関係ないではないですか。私は仮装しませんわ。
   ドラキュラに見初められ連れ去られる姫君役。あら、ぴったり!」
魔王「ドラキュラ?……な!だ、駄目に決まってるだろうそんなの!
   なら我も吸血鬼だ!無論伯爵婦人という設定のな!」
姫君「む!あ、あらでも残念、婦人は数年前に離婚を前提とした別居中で伯爵は姫を愛してしまっているのですわ!」
魔王「勝手なことを言うな!婦人と伯爵は永遠の愛で繋がっておるのだ!
   姫こそ一時の気の迷いにすぎぬ!!」
姫君「その一瞬を紡いで永劫を編むのが愛というものでしょう!」
魔王「は!ならば永劫の前に一瞬などそれこそ塵芥にすぎぬわ!!」
姫君「く……ヒロト様!なんとか言ってやってくださいまし!」
魔王「ヒロト!何を黙っている!貴様もなんとか言ってやれ!」

勇者「実体のない相手に剣は効きにくいんだよなぁ……」

魔・姫「「うおぉぉぉぉい!!!!」」


新ジャンル「ハロウィン」
438名無しさん@ピンキー:2007/10/31(水) 05:38:19 ID:meI2Ht6a
山村『トリック・オア・トリート!』
浅川「お前……祀られる側のくせに小生意気な………」
山村『ふふん、馬鹿お言いでないよ。今日の主役はわたしらだもんね』
佐伯『女はいくつになっても甘いものに弱いのよ』
サマ『と、いう訳でお兄ちゃん♪』

三人『『『トリック・オア・トリート!!』』』

浅川「はいはい、じゃあコンビにケーキだけど食いますか」

三人『『『わーい!!』』』

……………
………


佐伯『おいしかったけど……ケーキにお箸突き立てるのはどうよ?』
サマ『無駄にお供えっぽいね』
山村『あたしのケーキ、ろうそくじゃなくてお線香だったんだけど。なにこの嫌がらせ』

浅川「スイーツ(笑)」
高山「っていうか、普通に食えるんだな」


新ジャンル「ハロウィン」
439名無しさん@ピンキー:2007/10/31(水) 05:43:52 ID:meI2Ht6a
九音「トリック・オア・トリート!」

健人(仮面がカボチャになってる……)


新ジャンル「ハロウィン」
440名無しさん@ピンキー:2007/10/31(水) 06:03:16 ID:meI2Ht6a
女「レンくん、今日はハロウィン特別編です!」
男「……はぁ。で、何なのこの恰好は」
女「ばかレンくん!ハロウィンといえば仮装!わたしはミイラ、レンくんはオオカミ男でしょう!」
男「今日はコスプレでするの?」
女「ノン!そんな安直なことをしてはチャレンジャーの名が廃る!
  ハロウィンえっちにも新たな可能性を見出してこそ我ら!チャレンジャー!!なのです!!!」
男(テンション高いなぁ)
女「でさ、考えてきたんだけど『お菓子くれなきゃイタズラするぞ!』じゃなくて
 『犯してくれなきゃ性的なイタズラするぞ!』ってのはどうかな?かな?」
男「……なんとなく二番煎じどころか出涸らしのような気がする」
女「えー、わたしこれで行こうと思ってたのに」
男「アイデア少なっ!!」
女「レンくんは何かないの?」
男「えーと、コスプレえっち」
女「うー……仕方ない、か……?否!今日のレンくんは一味違うはず!モア!ワンスモア一声!」
男「………んー……」
女「がんばれレンくん!」
男「………茶々、その恰好なんだっけ?」
女「え?さっき言ったじゃん。これは……」


女「あ〜〜れ〜〜♪」
男「よいではないか、よいではないか」
女「ごむたいな〜〜♪」
男「よいではないか、よいではないか」
女「ハァハァ、さ、流石レンくん!包帯を帯に見立てて和洋折衷なんて……恐ろしい子!」
男「ハァハァ、でも………」
女「………?」
男「……長いな」
女「うぅ、気持ち悪い……」


新ジャンル「ハロウィン」
441名無しさん@ピンキー:2007/10/31(水) 11:36:45 ID:PQ7ChyB4
「蓮華〜」
「ハロウィンネタはこれから中の人が仕事なので帰宅してからになります」


「何だつまらん」
442名無しさん@ピンキー:2007/10/31(水) 12:43:32 ID:oqSaB8BZ
女「ハロウィンだが」
男「万聖節という奴ですか」
女「それは違う、万聖節(ALL SAIN'T'S DAY)は明日だ、その前日がハロウィンなのだよ」
男「そうなんですか」
女「うむ。でだ、ハロウィンといえば焚火にりんご喰い競争、それに仮装だな」
男「仮装以外はよくしりませんけど…」
女「そこでわたしもすこし仮装をしてみた、いやコスチュームプレイだな、どうだ、一真」
男「え?…コスプレなんですか?」
女「うむ…所謂アニメーションの登場人物なんだが」
男「うーん…いつもの白衣だし…あ、下駄ですね。それですか?」
女「うむ流石は一真、わたしの愛する男。いいところに気が付いたな、フィクションだが尊敬に値する人物だ」
男「ええ…ええと、下駄ですか、下駄、下駄..…鬼太郎?違いますよねぇ?」
女「分からないか…失敗の様だな」



新ジャンル「早乙女博士」
443名無しさん@ピンキー:2007/10/31(水) 17:42:39 ID:meI2Ht6a
>>441
わくてか

>>442
ゲッター合体するよゲッター
444名無しさん@ピンキー:2007/10/31(水) 18:48:09 ID:PTu8U+4e
>>435>>436>>440
お前ら考えること一緒かよw

>>442
どの作品の早乙女博士だ!

兜十蔵・剣造博士や南原博士や剛博士とかはどうっすか?
445名無しさん@ピンキー:2007/10/31(水) 19:08:24 ID:HgTq5RMa
尊敬する博士といえばオキシジェンデストロイヤーの人とエメット・ブラウンだな
446蓮華の日記@10月31日 1/1:2007/10/31(水) 20:25:44 ID:7uK6JwL9
新ジャンル「ハロウィン」

…ええっと。
僕は帰宅して、着替えて、家でのんびりしてたんだよね。
で、ベルが鳴ったから玄関開けたら…

「「「トリックオアトリート!お菓子くれなきゃ悪戯するぞっ!!」」」
焔先輩、冷先輩、エレミーが居たんだっけ。
あと後ろに先輩が二人。

で。
「紹介するよ、蓮華。友人の―――」
「赤華(せっか)だよ」
「蒼華(そうか)です」
「……双子なのですね…すごい名前」
「蓮華に負けてないな!名前は。」
「焔先輩達と同じ双子なんだってさ」

このとき僕は思っていたんだ。
『この焔先輩・冷先輩の友人なら、絶対どこかズレてる!』って。
だって色々ズレてるんだもの。先輩達。

「蓮華。失礼な事考えてるな?」
図星。でも僕は賢い方だと思うので
「そんなこと無いですよ?」
とやりすごす。

「まぁいいじゃないですか。それより蓮華っ」
あ、そうだったそうだった。お菓子お菓子。
何も無いからさっき焼いてたクッキーを持って来よう。

台所。僕が自分で焼いたクッキー。
ハロウィンだし、近所の子供達に配ろうと思ってたんだけど…
作りすぎたし、3分の1ぐらいは皆で分けてもいいよね。
…という訳でお皿に盛って部屋に戻る。

「はーい、お菓子ですよー」
クッキーのお皿をテーブルに置くと、皆目を輝かせた。
「わ、すっごい!」
「蓮華…クッキー焼けるのか」
「お菓子作るのはちょっと得意なんです」
「やるじゃないか蓮華!」
「じゃあ早速一枚貰っていいかな?」
「どうぞ〜…って蒼華先輩はもう食べてますね」
「……んまいよ♪蓮華君」

そんな感じで皆でさくさくさくさく食べてます。
確かに美味しく焼けてた。

クッキーを食べたけど、半分しか減らなかった。
残りは小さい紙袋に分け入れて皆にあげました。
「ありがとねー」と言って皆帰っちゃった。
さ、僕は配る側として準備しなきゃ。

準備して仮装して近所の公園へ。
この公園は今夜はハロウィンパーティーの場所。
さっきのメンバーも来てるし、近所の子達も来てた。
早速ねだられたから配りまくり。
みんな美味しそうに食べてくれて、僕も満足でした。
こんな今日の日記。おしまいっ。   ―蓮華の日記 10月31日
447名無しさん@ピンキー:2007/10/31(水) 23:49:29 ID:meI2Ht6a
蓮華キュンが由緒正しいショタっこである事実に泪した
きっと焔&冷先輩の教育の成果だな

それにしても日記形式とはなんか新たな扉が開いた希ガス
448名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 07:50:25 ID:0K4/Xkm7
何も言わず封印しようかとも思いましたが、やはり書き上げた時点で
これはひとつの作品であると思いますので一応報告を入れます。

魔王シリーズSSの予告編。
ジャンルはざっと見た感じ触手、出産、スカトロ、壊れ系。
細かく分類するなら多分もっと嫌悪感が沸く単語もでてくるでしょう。
投下するか否か迷っています。
449名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 11:03:12 ID:sLB33Z9m
触手出産はいいが後の二つで俺はアウト
450名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 12:09:41 ID:1BAl58Tl
難しいね
見てみたい気はあるがあの世界でやって欲しくないな(´・ω・`)
451名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 13:26:56 ID:gpIaHyZZ
俺は雑食
452名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 17:40:35 ID:99cyhVoK
出産・壊れ系は良いですけど残りの2つはアウト。てか壊れ系のを書こっかなと考えていました。
453名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 21:16:34 ID:0K4/Xkm7
オォッケェーイみんなの気持ちは受け取ったぜ!
自重するぜ
454名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 21:25:35 ID:VXtAt2Pg
ああっ!又出遅れたかorz
ええと俺はハッピ−エンドだったらなんでもいいお
って書こうと思ってました(書いてるけど)
455名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 21:55:55 ID:0K4/Xkm7
扱いとしてはプロローグみたいなもんだからそれ単体で見ても
ゲログチョしてるだけだし、別になくてもいいもんだからなぁ

こっちに投下すると見たくないもん見たみたいなことになるだろうから、
wikiに直接放り込んでおくってのはどうだろ
456名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 22:28:53 ID:VXtAt2Pg
>>454
おk
断り入れとけばそれでいいんじゃないかと。
457名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 07:04:11 ID:Qkw9fvDO
新ジャンル「罰ゲーム」
(2ch過去ログ)http://wwwww.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1193759952/


誰か、これで作ってみてくれ!
458名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 07:33:53 ID:m0k+EqiR
見れないよ…
459名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 11:11:56 ID:n+jiIb7L
460名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 15:25:13 ID:m0k+EqiR
>>459
トン
良スレすぎて読みふけってしまった俺の1日は返さなくってもいいからな(・ω・)/

461名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 18:44:57 ID:MHrkHEhf
触手SS、読んだが俺はそうハードには思わなかったよ
導入編ということは本編があるのか
そしてジョン&リオルのとこにあるということは・・・わくてか?
462名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 21:58:10 ID:9Ms9g5/u
>>448
俺も読んだけど内容はそうキツくもないかなぁと。
只あれだけポンと投下されるとスレ的にはきついかな?って感じもします。
でも本編と一緒だったら大丈夫だとは思いますよ。

…賢者の続きもあっちに上げたほうがいいかなぁ。
463名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 22:04:27 ID:XLTxCvVH
>>462
俺は読みたいからこっちでもあっちでも投下してくれると嬉しいんだぜ
464名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 01:04:43 ID:8YcU0uZW
>>463
嘘でもそう言っていただけると有り難いです、正直モチが下がってましたので。
キャラが分らないという話しだったので、回想入れたらどこで切ればいいか分らなくなってきて…
ううんでもエロも無いしなぁ…
465名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 18:51:49 ID:U6Vn5SeV
何言ってやがりますか。お前、こっちは常に全裸で待機だっつの。
あんただけじゃない、ブレイズの人のも長編書いてるんだよな?
忙しい中じゃなかなか難しいかも知れんが、エールを(念波で)送らせてもらうぜ。
レイジュの人はどうだったかな?忍者も、そりゃ一回叩かれたけどできたらまた復活して欲しいんだぜ。
設定、考えてあったんだよな?
素直ホット&コールドの人はSS難しそうなら設定だけでもいいからさ!

みんなの作品に会いたいんだぜ
466名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 19:26:33 ID:yFD2HRsk
>>465
あれ?なんか磯の薫りが…モニターがゆがんで見えるよ…

| ;ω;)ブワッ.
467名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 01:13:19 ID:MToBwtLh
規制中仕上げたけど書き込めなかったから保管庫に直送しといたよ
今回の主役はジョン。すっごいバトるよ
エロ分は導入編で無理矢理補う方向でお願いします
468名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 03:31:18 ID:MToBwtLh
男「あ〜あ、今日もカップ麺か……彼女欲しいなぁ」

ガチャガチャ ガチャン!

女「おじゃましま〜す」
男「!?」
女「おでん作ってきたよ。愛情たっぷりだからちゃんと味わって」
男「待て!誰だお前!!」
女「ほえ?誰って……彼女欲しいって言ったから、じゃああたしがなっちゃおうと」
男「なっちゃおうじゃねぇ!!どうやって入ってきた今!」
女「ハリガネ二本」
男「ピッキングかよ!何モンだお前!」
女「いつも貴方を慕い、見てきた者です」
男「つまりストーカーかよ!堂々と入ってくるな!ていうかお前だろ!
  俺んちのポストに西洋人形入れたの!!」
女「だってブッサイクなビニール人形持ってたから、お人形好きなのかなって」
男「そりゃ俺の空気嫁だよ!ていうか何で知ってんの!?」
女「嫁!?殺す!!」
男「包丁しまえよ!怖ェよ!そして出てけよ!」
女「まぁまぁ、ここで追い出してもどーせ付きまとわれるんだしさ。いっそ同棲しちゃおうぜ」
男「なんでお前そんな『テレビ買っちゃおうぜ』みたいな態度なの?」
女「わーい男くんのにおいがするー」
男「布団に潜り込むな!」
女「……………」
男「………?」
女「………ハァハァ」
男「興奮すんな!」
女「ゴソゴソ」
男「部屋を漁るな!!」
女「うにゅー」
男「可愛い顔してもダメ!帰れ!!!」
女「うぅ、わかったよぅ。今日は帰るよぅ」
男「そうしろ」
女「じゃ、まったねー」

バタム

男「………なんだったんだ……」
男「………」
男「……は!俺の空気嫁の顔がさっきの女になってる!いつの間に!!」


新ジャンル「陽気なストーカー」
469名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 04:22:24 ID:MToBwtLh
男「段々寒くなってきたなぁ」
女「………」コク
男「そういう女は軽装だけど、寒くないの?」
女「………さむい」
男「はは、やっぱり。ほら、上着貸してあげるよ。俺、寒いの平気だから」
女「!!」
男「うう、でも冷えるなあ……って、なにやっとんの女!?」
女「………毛糸ぱんつ……交換」ヌギヌギ
男「いやいやいや!何かもう色々違うよ!?」
女「……じゃあ」スッタカター

男「ショ、ショックだ!彼女は僕の上着と毛糸ぱんつを交換してしまっている!
  それにあの上着は二度と戻ってこない気がする!なにかの汁でトロトロになるまで!」

女「♪」


新ジャンル「無口デレ」
470名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 04:46:37 ID:MToBwtLh
男「……あの、黙ってようかとも思ったけど、正直に言うよ」
女「な、なによぅ……」ドキドキ☆
男「お前……」
女「………///」
男「……スカートから何かはみ出してる。シャツ的なモノが」
女「へ?あー!な、な、な!このバカーッ!!」
男「痛い!何すんだよ親切に教えてやったのに!」
女「うっさいな!告白かと思ってドキドキしたのに!」
男「!?」
女「だ、だいたいね。スカートから何かはみ出すのは普通なの!スカートは大変なの!」
男「え?あ、あ?そ、そうなの?」
女「そうだよ!ほら、さっき通ったコだってかぼちゃぱんつがはみ出してたし、
  そこのOLさんだってピンクのコードがはみ出してるじゃん!」
男「本当だ……っていやいや、かぼちゃぱんつ始めてみたぞ俺。
  っていうかあのコードってもしかしてピンクローt(ry」
女「だから、別に恥ずかしいことじゃないの!恥ずかしいけど!!」
男「やっぱ恥ずかしいんじゃん!……なぁ、あのOLさんもしかしてわざと(ry」
女「ほら、あのコだってスカートからイワシはみ出してる!」
男「………マジだ」
女「………」
男「………」
女「………急いでたんだね、きっと」
男「なぁ、それよりさっき告白がどうとかいってなかった?」
女「い、言ってないもん☆」
男「あ、コイツゥ〜♪」


新ジャンル「スカートからイワシがはみ出ている」
471名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 11:15:37 ID:UogOUNzH
>>457
かなりの良スレだな
誰か、これの投下キボン
472名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 19:39:49 ID:+BhST3rf
女「うはwww良スレとか言ってるしwww 」
女友1「きめえwwwwwキボンヌwwwwww」
女友2「ありえねぇwwww投下とかwwww」
女友1「wwwクレクレかよwww」
女「wwwこいつぜったい厨だぜwww 」


>>471「あ、女さんからのメールだ…毎日よく続くなぁ、さて今日のSSはどんな…
プッ…旨いなぁ女さん…」

女「毎日ネタ探しが大変なんだぜ!」

こうだな!わかってるよ!

473名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 20:37:45 ID:znPIF2uO
>>472
まさか、俺が主人公になるとは思わんかったわ
d
474名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 22:07:33 ID:gcKTZc4L
イイヨーイイヨー
475名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 23:29:19 ID:YnP4V+k4
女「www打ってやった嫌メールwww」
女友1「でたwwwバリゾーゴンwwwww」
女「絶対あいつ死ぬしwww確実www」
女友2「やたっwww明日は全校集会なwww」


♪笑点のテーマ(着信音)
音「あ、女さんからメールだ…どれどれ…ップ…ヤバ…ッッッ…(声にならない笑い)腹イタイ…
し、ククククック…死ぬかも…ククククック」

女「マジかよwww痙攣してるwww」
女友1「wwwキモwww肩震わせてるし」
女友2「www泣いてるなwww」

女(ふふ、受けてる受けてる。これで>>471君のツボは掴んだ、もうひと押しで彼はわたしのモノ…)


こうでしょう??わかってるわよ…
476名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 23:53:29 ID:YnP4V+k4
女友「あいつ死ないどころか明るくなってね?」
女「そうか?」
女友「お前手抜いてね?」
女「大丈夫、今日のは強烈即死物件」

♪笑点のテーマ(着信音)
男「あ、女さんからのメールだ…最近シリーズ物になってるんだよね。
もう最近はすっかりこれを読みながら弁当食べるのが愉しみに…どれどれ…
…ふんふん…おお…ん?……え?…え?ここで終わりって…嘘だろ?…」

女友1「wwwきめぇあの顔www」
女友2「wwworzwwwktkrwww」
女「…(違うの>>471君、この鬱展開は後半の布石なの、ラストはハッピ−エンドだから!まだ続くの!)」

こうかな?
477名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 01:10:07 ID:1Xa32BKF
いいねwwwwwwww
478名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 02:44:00 ID:wwwGGxMK
男「…」
男「…え?」
男「…」
男「…」
男「…そうか…」
男「…」
男「…ふう…」
男「…女さん、こんな話しも書けるのか...引き出し広いなぁ…あれ?磯の香りが…画面が歪んで…」


女友1「ちょっwwwきめぇマジかよwww」
女友2「wwwうはぁzwww泣いてるwww」
女「www死ぬねwww」
♪笑点のテーマ(着信音)
女友1「っちょwwwそれwww」
女友2「wwwおそろってwwwありえねぇ」
女「あいつマネしやがって…と、ちょっとトイレ」


女「>>471君からだ…なんだろう…」

本文『GOOOOOOOOOOOOD JOOOOOOOOOOOOB!』

女「>>471君…ありがとう…嬉しいよぉ…あれ?磯の香りが…画面が歪んで…」
479名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 03:06:28 ID:wwwGGxMK
♪笑点のテーマ(着信音)
男「あ、女さんからメールだ…どれどれ…え?」


女「>>471君...」
男「あ、女さん、どうしたの今日のは、『ここから先は書けませんって』…」
女「うん…」
男「あ、いや今迄GJばっかだし、書くの大変だからいつ止めてもらてもいいんだけど…」
女「…」
男「ごめん…ちょと気になって…いい感じに進んできたのに急切れるのは勿体無いなぁって」
女「…違うの…書きたいんだけど書けないの…その…あの…」
男「女さん?」
女「…(さぁ、頑張れ自分!統べてはこの一瞬の為に!ここで一発ビシッと!…ビシッと!)あの」
男「何?女さん」
女「こ、ここここ、っこからささあきいいあにゃたとつつむぎゅぅうううあああ!ダメぇ!ばかぁああ!」
(脱兎)
男「お、女さん?…」

女「ばか!わたしのばかぁ!なんで肝心の時に噛むのよぉおおおおおお!バカバカバカバカバカバカバカバカバカ!でも
『ここから先はあなたと紡ぐストーリーだから』って言えない!そんなのハズくって言えない!書くのは平気だけど!」


新ジャンル「職人デレ」

終わりだ!(えー
480名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 03:08:59 ID:wwwGGxMK
天「あれ?わたしの出番は?」
高「 Σ(´ロ`;)出るつもりだったのか!?」

新ジャンル
「いっちょ噛み」
481名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 03:33:55 ID:3ht+lRpl
いやいやGJ!!
>>471もまさかここまでくるとは思わなかったろう
482471:2007/11/08(木) 04:09:28 ID:1Xa32BKF
GOOOOOOOOOOOOD JOOOOOOOOOOOOB!

いやいや本当に最高だったよ!
まさかここまでくるとは思わなかったよ
でも、エロ部分が欲しかったなってのはあったかな?
まあそれでも満足したよ!
483名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 11:13:02 ID:dfVzwcu9
>>481-482
光栄の至り
エロ分ですか...うーん...
484名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 12:43:14 ID:dfVzwcu9
♪笑点のテーマ(着信音)
男「あ、女さんからのメールだ…うっ…こ、これは…」

女友1「wwwきめぇあの顔www」
女友2「ちょっwwwうずくまってwww前かがみ」
女「www今度こそ死ぬねwww」


その晩

男「はぁ…はぁ…女さん…ヤバいよこれ…いくらでも抜け…うっ…だめだ、もうすぐ約束の時間…」
女「>>471君!はぁ…はぁ…>.471く…あ、あ、あああ、だめぇ!…」
男「お、おんなさん!」
女「>471くん!」


♪笑点のテーマ(着信音)
女「あ、>>471くんからのメールだ…」
本文「よかたったよ…時間通りにイケた…GJ…」
女「(///)>>471君!」

♪笑点のテーマ(着信音)
男「あ、女さんからのメールだ…」
本文「わたしも…嬉しい」
男「お、女さん!」

女友1&2「…ふつうに付き合えよ…」


新ジャンル
「メールセックル」

以上で御勘弁いただきたく
485名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 17:13:35 ID:3ht+lRpl
女友ら気付いてた!?
486名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 19:20:22 ID:gKUO49kc
「蓮華」
「蓮華君っ」

「zzz...」

「先生…起きません、蓮華君」
「…よし。皆、授業取りやめて自習ね。私は蓮華君を保健室に連れて行くから」
「「「「そぉい!!自分の欲望丸出しっ!?」」」」


新ジャンル?「ショタコン先生」
487名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 22:50:09 ID:19Ke8MDL
>>485
エピローグと思われ
癖になっちゃったんだねW。

>>486
前に誰かがやってたよな。
488名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 22:52:00 ID:qP71muWG
>>487
あれはクラス全員がショタだったはず
ちなみに「寝かせてやれ」って言ったネタやったのは俺
489名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 23:26:57 ID:3ht+lRpl
>>488
あれは最終的には世界中全員がショタで
大気圏突破して謎の円盤に乗った銀色の人もショタにだったはず
ちなみにあのネタやったの俺
490名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 23:30:03 ID:qP71muWG
>>489
お前かwwwwwwwwwwwwwww

蓮華君にあの短文の感想聞こうとしたら逃げられたぞ
491471:2007/11/10(土) 04:49:44 ID:9ytKQjhz
>>484
乙!
満足だ、ありがとう
492営め!リオルさん(1/8):2007/11/10(土) 06:34:09 ID:AKFn2Pxw
白い岩と緑の草。荒野と森の境にある小さな草原に、三つのテントが並んでいた。
ひとつには荷物と腕っ節だけが取り柄の……まぁ、一応強いことだけは確かな青年が一人。
ひとつには犬猿の仲であり、
毎晩どちらがより青年の近くで寝るのか争っている物好きな少女が二人、寝息を立てていた。
そして、もうひとつ。
そこには稀代の天才と謳われ、つい先日世界の危機を救った少年と、
その恋人、いや伴侶、むしろ配偶者的存在の美少女が臥所を共にしているのであった。

「ジョ〜ン〜〜♪」

少年の彼女、いやステディ、むしろスイート☆ハニィな美少女が隣の少年を揺さぶる。
少年はどうやら眠っていたらしく、ううん、と唸ってもぞもぞと丸くなった。

「ジョンってば」

少女はさらに少年、ジョンを揺さぶり続ける。
その目的は明らかだ。別に彼女はトイレについてきて欲しくて彼を起こしているのではない。
男女の営み、世に言うセックス。
少女はそのためにジョンに起きてもらうのだ。
誤解のないよう説明するが、彼女は別に淫乱だとか欲求不満だとか
痴女だとかいう団地妻じみた属性を持ち合わせているのではない。
少年と身体を重ねること。これは彼女が生きていくのに必要な行為なのだ。
詳しい話は割愛するが、彼女はある事情から自分でマナの吸収が出来ない身体であり、
一定時間マナの補給がなければ体内の『生命』を使い切って死んでしまう。
そこで、少年の精を受けマナを直接体内に注ぎ込んでもらっているのである。
よってこれは普通の人間にとって食事をするのと同じ行為、
欠かしてはならないライフワークということなのだ。
だから別に彼女がムラムラしているとかではない。
そりゃ、恥骨が砕けるくらいヤリ倒したいとは思うが。

「ジョン起きてってばぁ〜」
「にゅう」

ジョンは目を擦り、薄目を開けた。

「なんですかぁ、リオル」
「えっちしよ」

少女、リオルがぐっと親指を立てる。いや立ってない。
手を握った状態で、人差し指と中指の間に親指を差し込んでいる。
しかしジョンは渋い顔をしてリオルに背を向けた。
無言の拒否。
嗚呼なんということだろう。
この血も涙もないコールドブラッドはリオルとの営みより惰眠を貪ることを選んだのか。
ジョン酷い。酷いジョン。
493営め!リオルさん(2/8):2007/11/10(土) 06:34:54 ID:AKFn2Pxw
「そりゃ貪りますよ。荒野を抜けるのキツかったんですから」

ジョンがリオルに背を向けたまま眠そうな声でモノローグに口を尖らせる。

「そう?あたしへいちゃらですヨ?」
「そりゃリオルはそうでしょう。熱で体力を奪われることもありませんしね。
 でもボクは普通の人間なんです。休みたいんです」
「ジョンはあたしが死んじゃってもいいの?あたしマナが枯れちゃうよ?」
「ナフレザークを出る前に散々したじゃないですか。
 それにリオルは龍の魂が義体に定着してきたみたいですから、
 以前のように頻繁に補給しなくても大丈夫です」

なんという男だろう。
愛する男女の交わりは必要ではないと蹴ってしまうのか。
いや、それともこれはリオルの口から明確なアプローチをしろと暗に急かしているのか。
いわゆる、『ん?どうした、はっきり言わないと何をして欲しいのかわからないなぁ?』プレイである。
くそぅ、ジョンめ。なかなか味なことを考えるじゃないか。
いくら天真爛漫なリオルでも羞恥心がないわけではない。
具体的にナニをして欲しいのかおねだりするのは流石に恥ずかしいのだ。

―――しかし!これでジョンがより興奮するのならば!!

「………あたしのいやらしいお○んこに……ジョンの……
 ぶっとくて逞しいお○んちん………挿れてください……」

ジョンは寝息を立てていた。
リオルのオデコにプラスマークが浮かび上がる。

「火龍烈火吼!!」

静かな草原の夜に炎の柱が立ち昇り、旅の仲間たちが目を覚ました。

「敵襲か?」
「魔獣ですか?それとも盗賊?」
「我の眠りを妨げる者は誰だ……」

なんか目を擦りながら魔王っぽいこと言ってる魔王が若干一名いる気がした。
流石に人前でいたす性癖は持ち合わせていないのでリオルはあははと笑って誤魔化す。

「いやゴメン。寝ぼけてたみたいで」
「………けほ」

後ろで黒焦げになったジョンが何か言いたそうな目をしていたがあえて無視。
仲間たちは何か釈然としない者を感じながらも、眠気が勝ったのだろう。
小首を傾げながらそれぞれのテントに戻っていった。
と、赤髪の少女が青年のテントに入ろうとして金髪の少女に蹴られている。
二人はギャーギャー喧嘩して、青年に怒られて、睨み合いながらもテントに入っていった。
……と思ったらしばらくしてこそこそと移動し、二人して青年のテントに忍び込んでいく。
やがて寝息が聞こえ始める。寝つき良すぎ。
494営め!リオルさん(3/8):2007/11/10(土) 06:35:45 ID:AKFn2Pxw
三人のコントを見届けてからリオルは振り返った。
煤をぱんぱんと払っているジョンが半目でこっちを見ている。
リオルはニコッと微笑むと、

「さ、しよ?」
「あのねえ」

ジョンはぷるぷると震え、何かを諦めたようにため息をついた。

「すぐ隣ではヒロトさんたちが眠っているんですよ?気付かれますって。
 朝どんな顔してみんなに挨拶すればいいんですか」
「大丈夫だって。いつも宿で使ってる防音結界使えば」
「あれは室内専用です。テントじゃ使えませんよ」

いちいち理屈が多いのはジョンの悪い癖である。
それなら声を殺してすればいいじゃん、ってそれはリオルの最も不得意とするところか。
リオルは快楽に忠実な性格だから。色々と。

「いいからするのー。ムラムラするのー」
「ムードもへったくれもありませんね」
「ムードなんて欲求の前には二の次です。したい。する。Ok」
「海賊ですか君は」

むぅ〜っと睨み合うこと数秒、ツンとジョンはそっぽを向いた。

「いいです。勝手にしてください。でも、そんな我侭なリオルは知りません。
 ボクは寝ますから、どうぞご自由に」

どうやら意固地になってしまったらしい。
いつものジョンなら仕方がないとか言いながら
ちゃんと相手をしてくれたものだが、今日はどうやら本当に疲れていたらしい。
リオルは少し怯んだ。

「あ、あーそうですか。なら勝手にしますとも。
 後でやっぱリオルに一発キめないと眠れないですぅ〜とか言うのはそっちなんだからねっ!」

こうなったらこっちも自棄である。
なんとかしてジョンを手篭めにしてやらないと元・魔獣の上位種、ドラゴンとしての何かが許さない。
だいたい最初はリオルのほうがリードしてたのに最近のジョンはその外見に似合わない下半身のアレが
己の武器であると気付いたようで、逆にこうやって余裕のある態度でリオルを挑発してくるのだ。
見てくれが見てくれだけに可愛さあまって憎さ百倍、思わず頬をふにふにしたくなる程である。
495営め!リオルさん(4/8):2007/11/10(土) 06:36:31 ID:AKFn2Pxw

ここはどちらが性的な面で優れているか、この子猫ちゃんに思い知らせてやるべきでしょう。

「と、いうわけであたしは今からジョンを襲います」

夜這い。
夜、恋人のもとに忍んでいくこと。
相手の寝所へ忍び入ること。

とりあえず服は邪魔ですね。
リング状になっている留め具をかちゃかちゃ外し、
横になっているジョンの上に女豹のように擦り寄っていく。
ジョンの頭のすぐ上でリオルの双丘がたゆんと揺れた。

リオルの肉体はジョンが作り出した義体だ。
ということはこの姿がジョンのどストライクな容姿なのかしらん?
いやいや、この身体はリオレイアの魂を転送したら勝手に成長したそうだ。
始めはそれこそ人形のようだったという。
肉体のカタチは魂のカタチ。
もしリオレイアが人間の身体を持っていたらというIFを現実のものとしたのが今のリオルなのである。

「ま、そんなことどーでもいいけどね」

とは言うものの、リューのようにあおむけにねてもたいらな胸じゃなくてよかったとは思う。
ジョンだって掴みどころの無い胸元だったら寂しいに違いない。

………。

いや、無いのもそれはそれで魅力的ですよ?
貧乳はステータスだ!希少価値だ!ってどこかの誰かも言ってたような言ってなかったような。

「ま、まあいくらリュリルライア様だって心の中までは読めないよね……寝てる(はずだ)し」

なんか怖くなってきたのでさっさと行為に移ってしまおう。
ジョンの頬に軽いキスをし、そのままはみはみと耳元を甘噛みする。
それまで規則正しい呼吸をしていたジョンが、ぎしっ、
と身体を固くしたのを感じてリオルは唇を離し、ぺろりと妖艶に舐めあげた。
ジョンにぴったりとくっついてさわさわと胸やお腹の辺りに手を這わせる。
いきなり目的地に直行、なんて無粋な真似はしない。それがレディの嗜みなのだ。
496営め!リオルさん(5/8):2007/11/10(土) 06:37:19 ID:AKFn2Pxw

「ふっふ〜ん、ジョン。いつまで耐え切れるかな〜?」

ふとももを撫でていると、ジョンがぴくっ、ぴくっと反応しているのが伝わってくる。
そうそう、これこれ。
なんか一方的にジョンをやっつけられるこれこそリオルの一番燃えるシチュエーションではあるまいか。
今度こっそりダメ勇者の荷物の中からロープでも持ち出してジョンを縛ってみよか。
涙目になって許しを請うジョンの顎を指一本でゆっくり撫であげ、
どこをどうして欲しいのかその豊富な語句を駆使して説明させるのだ。

………あ、やべ。ヨダレ垂れてきた。

まあその素敵プレイについてはあとで前向きに考えるとして、と。

「んふー♪ジョンくん、何かおっきいのが固くなってますヨー?」

ムニムニとおっぱいを背中に押し付けて、耳元でとびきり甘く囁く。
きゅ、と握るジョンのそこはどんどん充血し、大きくなっていった。
男の子の生理現象のことは良く知らないが、まあこれは仕方ないことだろう。
ここからが勝負なのだ。

「ほら、あたしもこんなになちゃってるんだ〜。ジョンとおそろいだね」

ジョンの手を取り、リオルは自らの秘所に指先を導く。
そこはすでにしっとりと濡れており、ジョンの手が達したことでちゅく、と水音を立てた。
リオルのもう片方の手の中では肉棒が鉄のようになり、びくびくと脈打っている。
が、ジョンはそれでもケダモノにならない。
一度こうと決めたジョンの理性を打ち砕くのは難しく、
そうホイホイとリオルの誘惑に引っかかってもらっても困るのだが、これはこれでどこか寂しいものだ。

「……いいもーん。こうなったら、ジョンでひとりえっちしてやるんだから」

ジョンの手をとって動かし、はだけた胸を完全に露出させて小さな背中に擦りあげる。
敏感な突起を三点、同時に刺激してリオルは小さく声をあげた。

……いやいや待て待て。そういえばすぐ隣のテントにはバカ勇者を含む三人が眠っている(?)んだっけ。
いつもの調子で大きな声をあげたら、翌朝ジョンがいらない恥をかいてしまうことになる。
自分は別にどーでもいいが、ジョンが困ることは極力したくない。
………今、こうやってるのはいいのかって?
チッチッチ。それはそれ、これはこれですヨ。
497営め!リオルさん(6/8):2007/11/10(土) 06:38:21 ID:AKFn2Pxw

同じようにして、ジョンの下穿きも下着ごとおろして狭い空間から外に解放してやる。
びん、と張るその一物を握ると、しっとりと熱く、鼓動が手のひらに伝わってきた。
こんなに硬く興奮してるんだから、意固地なんて捨てちゃってさっさと気持ちいいことしたらいいのにね。
二人のほうが、絶対に楽しいに決まっているのに。

ジョンの小さな身体を抱きしめ、抱えるようにして下腹部のそれを愛撫する。
ジョンのそこは相変わらず立派だ。不釣合いですらあるくらいに。
ラルティーグが生んだ稀代の天才は、夜の方も天才だから困ってしまう。
事実、リオルはすっかりジョンに開発されてしまっていた。
息が荒い。
これはどちらの呼吸なのか。自分か、ジョンか。興奮で火照った頭では判別できない。
でも、二人の吐息が混ざっていたらいいな、と思った。
いつの間にかジョンのそれを両手でしごいていることに気が付いた。
あれ?じゃあ、リオルの性器が変わらず愛撫されているのは何故?
………よくわからない。
キモチイイ。
スキ。

ジョンのペニスがびくん、びくんと脈打っている。
そろそろ臨界が近いらしい。
こちらももう突破するだろう。
できたら二人一緒にイけたらいいなぁ、と思って。
リオルに流れる血潮が、とうとう沸点に達した。
同時に手の中に熱いマグマが噴出す。

――――――ああ、一緒にできたのだ。

リオルは波が引くような倦怠の中、満足そうに微笑んだ。



「……リオル。わかりました、ボクの負けです」

と、目を閉じようとしたらジョンがむくりと身を起こしてきた。

「………へ?」
「すみませんでした。君が寂しい思いをしていたらなんとかするのはボクの役目なのに。
 君をないがしろにしてしまいました」

ジョンの目は、どこか据わっているようにも見える。
リオルは本能的なところで危機感を感じた。
もしや自分は、眠れる獅子を起こしてしまったのではないか?
その比喩はあながち誇張でもなく、ジョンの下半身は一度射精したことで
完全に火がついたのか文字通り覚醒し、身をもたげていた。
対するリオルは程よい倦怠の中ふたりで同じ毛布に包まってキスとかしながら
まったりモフモフしたい気分で一杯だ。
498営め!リオルさん(7/8):2007/11/10(土) 06:39:24 ID:AKFn2Pxw

………あれ?やばくね?

「ちょ、ジョン?あたし、少し休みたいかな〜って……」
「大丈夫、してる最中に体力も回復できます」

できません。
なんだその長距離走みたいなワザ。

「この間の戦いで久しぶりに“霊拳”を使ったでしょ?それで、少し思いつきまして。
 イヤ本当はこんなことに応用するのはどうかとも思うんですけどね、
 それでリオルが満足するならいいかなって」
「何?何?なんか知らないけど無茶はよくないと思うなあたし!ウン、ほら隣にみんないるよ?
 声、聞かれたら色々気まずいじゃん?」
「大丈夫、いざとなったら口を塞いでしまえばいいんです」

強姦だーーーーーー!!!!

ジョンの下半身にオーラが立ち上っている気がした。
いや気のせいではない。リオルには馴染みの深い“霊拳”の発動である。
ちょ、ちょっと待って欲しい。
屈強な戦士でも一撃でスタンさせるあれを膣内にぶち込まれたら一体どうなってしまうのか!?

「安心してください、痛くないはずです。“霊拳”の麻酔を調節してうまく快楽だけを引き出せれば、
 一突きごとに天国にイけるはず………まあ、無論実験はこれからですが」

なんですとーーーーーー!!!?

「大丈夫、何度気絶してもヒーリングで即回復ですよ、リオル」
「助け」

助けて、と叫ぼうとした。
しかし、それは叶わなかった。

次の瞬間、目を光らせた獣の影がリオルに襲い掛かり、そして。


リオルは、そこから先のことをよく覚えていない。
499営め!リオルさん(8/8):2007/11/10(土) 06:41:00 ID:AKFn2Pxw


朝である。

朝霧の中、ヒロトは誰より早起きして朝食の準備をしていた。
今日の朝ごはんはウサギのスープである。
適当に狩ってきた兎を捌き、食べられる野草と共に鍋に放り込んだ雑な料理だ。
まあそれでも、一人で旅をしていた頃よりは大分ましになった。
あの頃はさらに調味料の類も一切なかったから。
ジョンの手持ちである薬にはスパイスとして使えるものもあり、野宿での食事に風味を与えてくれた。
煮込んでいる間も剣の手入れや簡単な稽古など、やることは多い。
特に剣の稽古は父親に教わった数少ない基礎の反復。
雨の日も風の日も火山が噴火して空から真っ赤に焼けた岩が降った日も欠かしたことのな日課である。
といっても、あまり張り切って身体を動かすと地形が変わってしまうのでその大半は瞑想に近い。
しかし空間を支配するような集中は足元に這う小さな虫、空を飛ぶ鳥、
遠く流れる川のせせらぎとそこを泳ぐ魚が何匹いるかまでも認識してしまうほどだ。

と、ヒロトは目を開けてテントのほうを振り返った。
はたしてそこには、目を覚ました仲間たちがもぞもぞとテントから這い出してきている。

昨日はどういうことかリューやローラが
ヒロトのテントに潜り込んできたが、そんなに寒かったのだろうか?
二人ともヒロトにピッタリくっついて眠っていたため、
起こさないようにテントを出るのに苦労したものだ。

「おはよ。よく眠れたか?」

軽く挨拶して仲間たちの顔色をみる。
そこで、ヒロトは目を瞬かせた。

「………何かあったのか?お前ら」

仲間たちの目の下には一様に、色濃い隈ができていた。
全員、ヒロトからなんとなく気まずそうに目を逸らして、しかし同時に声を揃えて答える。

「「「「………別に」」」」


……沸騰しているウサギのスープの鍋が、たかん、と音を立てた。


             営め!リオルさん〜新ジャンル「人間じゃないが、エロい」妖艶伝〜 完
500名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 09:29:02 ID:hsaTBluc
一言、いい?


朝っぱらにこんなもん投下してんじゃねぇぇえぇえぇ!!!!!!!!








GJ!だ!!!!
501名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 10:15:36 ID:0tGnpZBD
>>491
お粗末でしたっ
>>492-499
ちょwwwジョンwww勇者じゃなくて猛者www
GJ!

アサダチニカイナッタ...
502名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 18:06:13 ID:oCc89kOd
リオルとジョンが寝不足なのはわかる・・・・スゲーよくわかる
多分一晩中してたわけだからな・・・

だがリューとローラまで寝不足ってのはどういう事だあああ〜〜〜〜〜っ!?
ヒロトと添い寝しただけじゃないのかっつーのよーーーーーーッ!
ナメやがって空白の添い寝タイム 超イラつくぜぇ〜〜〜ッ!!
ぐっすり寝ればいいじゃねーか!チクショーーッ
どういう事だ!どういう事だよッ!クソッ!色濃い隈ってどういう事だッ!
ナメやがってクソッ!クソッ!
503名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 18:10:52 ID:oCc89kOd
ギアッチョがageてしまった・・・

いやすまん俺だ・・・
504真夜中のリューさんロラさん(1/11):2007/11/11(日) 10:01:25 ID:MBo0Pv2H
白い岩と緑の草。荒野と森の境にある小さな草原に、三つのテントが並んでいた。
ひとつには手のひらサイズの錬金術師(言いすぎ)と、その相棒で元気印の龍娘の二人。
ひとつには剣一閃のもと斬れぬものなし、最強の勇者である青年が一人。
そして、もうひとつ。
そこには一国の王女であり、つい先日世界の危機を感知した金髪の少女と、
魔道に於いて並ぶものなし、最強の魔王である赤髪の少女の二人組みがそれぞれ、寝息を立てていた。

空には星の天幕。地には虫の声が響き、涼やかな夜を静かに奏でていた。
彼らの周囲には結界が張ってあり、敵意を持つものが近づいたら大きなアラームがなる仕掛けになっている。
よって、この静かな睡眠は決して誰にも邪魔されないはずだった。
が。
それが、突如破られる。

なんと結界内に大きな炎の柱が立ち昇り、テントのひとつが吹っ飛ばされたのだ。

轟音に目を覚ました青年と少女ふたりが神速で、または慌てて、または目を擦りながら駆けつけた。

「敵襲か?」
「魔獣ですか?それとも盗賊?」
「我の眠りを妨げる者は誰だ……」

普段身につけている蒼い鎧は今回は無し。
剣のみを携えた青年と、自慢の縦まきロールを下ろしたままの少女は目を丸くした。
目を擦りながら魔王っぽいこと言ってる若干一名は、少し遅れて。
そこにいたのは頭を掻いてテントを建て直している龍娘と黒焦げになった錬金術師の少年だった。
龍娘の話によると、どうやら寝ぼけて火を吹いてしまったらしい。

寝ぼけて火ィ吹くかよ。

おそらく一人を除く全員がそうツッ込んだことだろう。
彼女は龍としての能力を使うためにはそれ相応のマナを消費しなければならないためだ。
しかし誰もそうは口にせず、少女たちは揃って大きくあくびをした。

「そうか……気をつけてな」
「ヒロト、騙されてる騙されてる」

しょぼしょぼと目を擦りながらテントに帰る。
やれやれ、なんでこんな夜中に起こされなくちゃならんのだ。
ぼんやりと回らない頭でテントに潜り込もうとし、いきなり後ろから蹴られた。
ごす、と毛布に頭から突っ込み、鼻をしこたま打ちつける。
505真夜中のリューさんロラさん(2/11):2007/11/11(日) 10:02:05 ID:MBo0Pv2H

「リューさん、ナチュナルにどこ入ろうとしているんですの?そこはヒロト様のテントでしてよ?」
「………………………」

蹴られた赤髪の少女、リューはしばらくお尻を高く上げて倒れこんだ姿勢のままでいたが、
やがてギギギギと錆びた金属のような音をたてて振り返った。

「ローラ貴様ァ……!!」

その形相は般若もかくやというものである。
しかしリューのお尻を蹴った金髪の少女、ローラはすましたものだ。

「真夜中に殿方の寝床に忍び込むなんてはしたない真似、よくできますわね?
 貴方それでも魔族で最も貴き血の持ち主ですか?」
「人間の常識なぞ知るか!それより貴様、よくも我の尻を蹴ってくれたな!」
「あら、ヒロト様の貞操の前に貴方のお尻に何の価値があって?」
「く……!それは己に言ってやるがよい!一向に使い道の無いその無駄乳になぁ!!」
「な、なんですってぇ!?」
「なんだ!?」

一方で闇が渦巻き、一方で稲妻が迸る。
あわや人と魔族の大戦か、という両者の睨み合い。
しかしそれは、唐突に終わりを迎えた。

「いい加減にしろ」
「きゃ!?」
「あたっ!?」

ゴゴン、と二人の頭の上に星が瞬く。
ヒロトが二人に拳骨をお見舞いしたのだ。
うずくまる二人の首根っこを猫の子を摘むようにして持ち上げ、さらにお説教をする。
その姿はまさに保護者そのもの。
まあ、リューもローラもヒロト目当てで旅に同行しているのだから
ヒロトが言うことを聞かせるのは行き着く先としてはむしろ当然か。

「朝までそうやって喧嘩してるつもりか?それもいいけどそうやって騒いでいられると眠れない。
 喧嘩するならどうぞ、森の奥に行って存分にやってくれ。
 ちなみに明日の朝はウサギのスープにする予定だが、喧嘩する元気があるなら別に食わなくても平気だよな?」
「う」
「ぐ」
506真夜中のリューさんロラさん(3/11):2007/11/11(日) 10:02:40 ID:MBo0Pv2H

ぷらん、と吊られる二人が口をつぐむ。
ちなみに子犬の躾として、こうやって吊るして飼い主の方が優れていると解らせる方法があるとかないとか。
それを知ってか知らずかはわからないが、
普段身長差の所為で同じ目線に立てないのがこうやって吊られているとどうにも目を逸らさずにはいられない。

それに彼女たちにはヒロトにとある大きな大きな、途方も無く大きな弱みがあるのである。

―――それすなわち、惚れた弱み、というヤツが。

「わかったら寝ること。返事」
「………う、うむ」
「………はい」

ヒロトはリューとローラを降ろすと、自分のテントに戻っていってしまった。

「貴様の所為で怒られたではないか」
「何を言っていますの?もとはといえば」
「………………………」

テントの隙間からヒロトが覗いている。

「「寝ます」」

ヒロトは今度こそ、引っ込んでいった。

「………」
「………」

釈然としないながらも、こうなってはテントに戻るしかない。
リューとローラは互いに睨み合いながらも、すごすごと寝床に戻った。

「………」
「………」

しかし、眠れない。
さっきの一件で目が冴えてしまったし、何よりケチがついたままだ。
二人とも、そういうことを放っておいたまますやすや眠れるようなおおらかな性格をしていないのだ。
いや、これが他の者なら別にこうも気にならなかったろう。
いつか酷い目にあわせてやると毛布に包まって、それで朝を迎えるだけだ。
だがこの女。
リューにとってはローラ、ローラにとってはリュー。
お互いがお互いには、どうにも過敏になってしまう。
なにせ、ヒロトの隣というポジションを争っている日々火花を散らすライバル同士なのだから。
507真夜中のリューさんロラさん(4/11):2007/11/11(日) 10:03:19 ID:MBo0Pv2H

「……抜け駆けしようとしましたの?」

テントに吊るしてあるカンテラ―――火は灯っていない―――を見つめながら、ローラはぽつりと呟いた。
リューが咳き込む。

「ち、ち、違う。寝ぼけていただけだ」
「本当に?」
「本当だ」
「………」
「………」

少しの間、沈黙する。
かさこそと衣擦れの音がやけに大きく響いた。
寝返りを打ち、リューが背を向けたのがわかる。
それを横目で見て、ローラはトーンを落とした声で、言った。

「わかってはいるでしょうけど。ヒロト様は器用なタイプじゃありませんわ。
 むしろ誰より不器用と言っていい。たったひとつのことしかできないお方ですもの。
 もし貴方が、ヒロト様におかしな真似をするようなら、その時は」

その時は―――どうするというのだろう?
ローラではリューにどう足掻いても敵わない。それはあの廃屋の町で解っているはずである。
もしあの時のように一計を巡らせてヒロトとリューが相対するように差し向けようにも、
それはヒロトに無用の混乱を招くだけにしかならないだろう。
ローラにとっても望むことではないに違いない。

――――――だが、この女は大真面目だ。

リューは、そう悟っていた。
本気でリューを殺しに来る気だ。
ヒロトの道を阻むなら、それがヒロト自身にはどうしようもないことなら、
ローラはあらゆる手を使ってそれを破壊する。
この女は本気でそう思っているし、そしてそれを実行するだろう。

――――――もっとも、それはリューも同じなのだが。

「……………」

とはいえ。

「………も少し、何だ。褒美があってもいいとは思わんか」
「え?」

リューはぼそりと呟いた。
それはローラに向けた言葉というよりは、独り言―――ぼやきに近いものであった。
508真夜中のリューさんロラさん(5/11):2007/11/11(日) 10:03:52 ID:MBo0Pv2H

「貴様とてそうは言うが、まったく悟りきっている聖人ではあるまい。
 なにせここまで追いかけてくるくらいだからな。
 そりゃ、確かに『偶然』ドキッとすることはあるさ。行水をするときに上着を脱ぐだろ。
 ……その、む、胸板とか」
「濡れた髪でいつもと髪型が変わっていて、張り付いた前髪の隙間から目が覗いていたり?」

すぐに食らいついてくるローラ。
しかも何気にいいトコロを見ている。同じ男にココロを奪われた女はときめくところも同じなのかっ。

「朝、稽古で演舞のように剣を振るときがあるだろ」
「ええ、ええ。ありますわね」
「剣を見る奴には不覚ながら見とれてしまうことがある」
「恰好いい、とはあのことですわね。戦闘中は怖いくらいですが」
「そのくせ、飯を食べていると何気に米が頬にくっついていたりな」
「くしゃみとか『っくし!』ですのよ。可愛い!」
「恰好いいくせに可愛いなどと!けしからん!けしからんぞまったくもぉ!!」
「隙がないように見えてたま〜に見せるちょっとした仕草がたまりませんわ!」

きゃいきゃいと盛り上がる女の子二人。

―――ローラもリューも、こうやって対等に語り合える者など今までどこにもいなかった。

ローラは生まれながらにして王女であり、誰も彼女を敬わない者などいなかったし、
リューに至ってはそもそも周りに誰もいなかった。
二人とも当然と思って知らずに諦めていたその状況をヒロトによって変えられたのだが、
そのヒロトでさえ、二人をただの女の子として扱ってくれたことはない。

あくまで幼馴染みとして、剣の弟子として、魔王として、旅の仲間として。

こうやって『女の子』を共有できる存在は、今まで二人の人生にいなかったのだ。
それは不思議な、決して不快ではない感覚だった。
同じ気持ちを、想いがこうやって通じるだけでこんなにも気分が高揚するのか。
好いた相手について話しているだけだからではない。リューもローラも、今、確かに『楽しい』と感じていた。


………しかし、心せよ。

夜中。若者。テンション最高潮。
それはおよそこの世に於いてロクなことしない三連コンボだということを。
509真夜中のリューさんロラさん(6/11):2007/11/11(日) 10:04:40 ID:MBo0Pv2H


「サービスが足りんのだ!我らはヤツの目的が叶うまで待ち、
 サポートしてやるというのだからもっと優しくしてくれてもいいだろう!!」
「まったくですわ!私なんて結婚まで申し込んだのにあれから完全スルーですわ!!」
「ぎゅってされたーい!すりすりしたーい!」
「なでなでされたーい!ちゅってしたーい!」

二人ともお酒も飲んでないのに完全に出来上がっていた。

「ローラよ!ヒロトはまったくけしからん男だな!」
「ええ、ええ、その通りですわ!」
「ならば成敗せねばなるまいな!?」
「なるまいですわー!」

こうして恋する暴走列車二台は己らのテントを飛び出し、月影の下に躍り出る。
涼やかな虫の声は彼女らの出撃を謳うガンパレード・マーチと化していた。しかもオーケストラ。
背の低い草を踏みしめ、奏でる小さな虫たちを蹴散らし、夜風を振り払うようにそこに向かう。
口からゴファッと蒸気を吹き出して目をらんらんと光らせ、目指すはけしからんヒロトのテント。
乙女たちの行進であった。

ガブァッ!!とテントを開きたいところだが、そこはヒロトは起きてしまうのでこそこそせねばなるまい。

「………」
「………」

乙女二人は月を背負ってヒロトを見下ろしながら、同時にゴクリと喉を鳴らした。
もう、二人ともなにも喋らない。

――――――ヒロトが、眠っていた。

実は二人とも、ヒロトの寝顔を見るのは初めてなのである。

ローラは幼い頃から一緒にいた仲であるが、専ら会うのは剣の稽古のときであったし、
いくら彼女の手腕でも男と同衾することは一国の姫をして許されることではない。
彼女が家庭教師役だったときもヒロトは居眠りするような生徒ではなかったし。

リューは長いことヒロトの生活を盗み見ていたという前科があるが、
リューが寝起きする頃には既に、またはまだヒロトは活動していた。
それは二人で旅をしていた頃も同じである。一時期リューはヒロトは眠らないのかとすら思っていた程だった。
………ヒロトの使う術から考えて、それは結構ありえる話ではあったし。
510真夜中のリューさんロラさん(7/11):2007/11/11(日) 10:05:19 ID:MBo0Pv2H

それが、今。
こんなに、こんなに、む、む、無防備ににに、目の前で。
寝顔を、ねが、寝顔を晒している。

いいのか。

静かに寝息を立てていて、いいのか。
こんな幼い寝顔で、いいのか。
く、く、口元からよ、よだ、ヨダレなんか垂らしちゃってて、いいのか。
いいのか?
いい……んだ、よ、な?

先程までの無敵時間なテンションはどこへやら、リューは泣きそうな顔でローラを見た。
ローラはゆっくりと、頷いた。その顔は暗がりに見てもわかるほどに真っ赤で、目には涙が浮いていたけど。

―――行きますわよ。
―――行くぞ。

リューとローラはそろそろと移動し、
……二人とも何故かテントの奥に進んだ。

―――なんでローラもこっちにいるのだ!
―――ご、ごめんなさい……ってなんで貴方が仕切っているんですの?
―――いいだろ別に!早くしろ、ヒロトが起きるだろう!
―――く、確かに。

そろそろとローラが入り口側に寄り、そして身を低くしていく。
リューも、ゆっくりゆっくりと、それに倣った。
ヒロトのテントにやってきたのは夜這いのため―――ではない。
いや、確かにそりゃあ、最初はイロイロしちゃおうという下心はあったものの、
いざヒロトの寝顔を見たらまったくそんな考えは吹き飛んでしまった。
これは……試練である。
好いている男の寝顔が近づいていく。それが、こんなにもとんでもないことだとは思わなかった。
猛り狂ったドラゴンの鼻先を蹴っ飛ばすことさえなんとも思わない彼女だが、
こればかりはもう勝てる気がしなかった。
完敗。ノックアウト。
中腰の姿勢のままなかなか先に進めない。
いつもは思い浮かべるだけで勇気をくれるヒロトの顔は、今回ばかりは身体の硬直を促すだけであった。

が、顔をあげるともうローラはぷるぷるしながらも座り込んでいた。
手をついて、身体を捻って、足を伸ばして横になればもう添い寝状態だ。
ここで遅れをとるわけにはいかない。
リューはぎゅっと目を閉じると、思い切って一息に膝をつき、すぐさま横になってしまった。
ライバルの存在が彼女をさらなる高みに押し上げたのだ。
これが進化の力。すなわち螺旋力。もし次に同じシチュエーションになったとしても、
リューは木の葉が小川を流れるように自然にヒロトと添い寝………は、無理か。無理だろうなぁ。
511真夜中のリューさんロラさん(8/11):2007/11/11(日) 10:05:57 ID:MBo0Pv2H
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!!!」

目を開けて、リューは思わず声無き声をあげた。
だって、目の前に。
すぐ目の前に、ヒロトの顔があったから。
どうやら目を閉じている間にこっちに寝返りをうったらしい。
ヒロトの向こう側でローラが複雑な顔をしているが、リューはもうそんなことに気を回している余裕はなかった。

顔が!顔が近い!!
吐息が!吐息がぁぁぁあ!!
くちっ、くちび、唇が!!!
あわわわわわわわわわわわわわわ!!!!

魔王様、大混乱である。


……対するローラはリューの方を向いてしまったヒロトの背中に決して触れないように、横になる。
今のこの体勢、まるでヒロトと、リューと、ローラの意識し合う関係のそのままではないか。
ヒロトはリューのほうを向いて、リューはヒロトにただ見つめ、
ローラは……こうやって、ヒロトの背中に触れることさえ出来ずにいる。
もし、もしヒロトの目指すような世界に至ったとして、次にヒロトがどこに目を向けるのか。

――――――それは、ローラにとって正気を保てなくなるほどに恐ろしい問いかけである。

どんなに強がったところで、ローラは所詮か弱い少女にすぎない。
それが証拠に、先程のリューの言葉に内心ひどく動揺したものだ。
それでいいのか。本当は何もかも、どんな手を使ってでも、この男を―――手に入れたいのではないか。
そう言われた気がして。

褒美、ですって?それはこうやって傍にいられること。
それ以上は、望んではいけない……。

空気を伝わる体温だけで充分。
そう自分に言い聞かせて、それで―――それで、胸元に当たる感触に、ぱちくりと目を瞬かせた。

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!!?」

ヒロトがまた寝返りをうって、今度はなんと背中を丸め、ローラの胸元に顔を埋めていたのである。
思考が完全に真っ白になり、そして声無き声をあげて真っ赤に染まる。

―――ちょ、ちょ、ちょ、ま、ヒ、ヒ、ヒロト様ぁぁああ!!!!
512真夜中のリューさんロラさん(9/11):2007/11/11(日) 10:07:10 ID:MBo0Pv2H

柔らかな胸の感触を快いと感じたのか、ヒロトはさらに顔を押し付けてむにゃむにゃと唸った。
その吐息がくすぐったいやら気持ちいいやら、ローラはもう何が何だかわからない。
ただ涙目になって硬直し、ヒロトにされるがままになるしかなくなってしまふ。

強がっててもウブな姫君様であった.


その様子を見て面白くないのはリューである。
ヒロトが枕にしているのがよりにもよって目の敵にしているローラの胸なのだから、
余計にこめかみがひくつくというものだ。
ローラはもうリューに勝ち誇る余裕など皆無のようだが、それでも腹立たしいのには変わりない。
無論、この怒りには妬みが多分に含まれていることは言うまでもないだろう。


――――――あおむけにねても、たいら。


………なんとなく、リオルをどつき回したくなった。
何故かは知らないが。

「……リュー……」

………などと油断していると、今度はそんなことを言い出すから呼吸を忘れてしまう。
なんだ、なんだ!?ま、まさか我の夢を見ているのではあるまいなっ!?
なんて失礼なひとなんでしょう?人の胸をさんざ嬲っておいて(誇張)、他の女の名を口にするとは。

「……ローラ、お前らいい加減に……」

どうやらリューとローラに説教している夢を見ているらしい。
二人は同時にかくんと頭を落とした。
………これじゃ、ちっとも眠れない。

――――――だけど。
――――――そう、だけど。

いつしか、とても優しい気持ちになっているのを感じていた。
そりゃあお互い、相手が羨ましくて悔しくて、嫉妬してしまう。
このニブチンで不器用な青年にやきもきして、泣きたくなってしまう。


けれど。
513真夜中のリューさんロラさん(10/11):2007/11/11(日) 10:07:54 ID:MBo0Pv2H

こうやって、無防備に寝顔を見せてくれるなんて、今までなかったから。
長い間独り旅をしてきたからだろうか。
ヒロトは野生動物のように、眠っているときでも周囲を警戒しているような癖があった。
たとえそれが誰であれ、足音がするや剣を手にとって目を覚ますのである。
それは、冒険者としては正しい姿なのかもしれなかった。
でも、
それなら、
この青年はいったいいつ、心を休めるのだろうか―――?

それを考えると、切なくなる。

彼女たちは、ずっと願ってきたのだ。
この青年が安らげる居場所になりたい、と。
それは、この青年が自分に与えてくれたものだから。

こうやって気を緩めた姿を見せてくれるようになったのも、最近になってからのこと。
みんな少しずつ、変わっていく。
それがこの青年にとって、望むことかそうでないかは、彼女たちにはわからないけれど。
でも、たとえどうなろうとも、いつだって自分は青年の傍にいる。
そして、できれば隣にいたい。

そう、思っていた。


「むにゃ」

思っていたらまた寝返りをうつこの男。
よく考えたらこのテントには人が三人横になっていて、さらに荷物があるのである。
端的に言えば、狭いのだ。
寝返りを何度もするほどに、あまり寝心地がいいとはいえなかった。
そしてお約束なことに、眠っている朴念仁は酔っ払った禿げ親父より油断ならない存在である。
ヒロトはもぞもぞと動くと、

ぎゅむ。

手近にあった温かいもの、つまりリューの身体を抱きしめた。

「ひぅ」

リューの思考回路が再び弾け飛び、狭いテントに静電気の火花が散った。
しかしそれも、きっと長くは続かないに違いない。

リューとローラ。
恋する乙女二人の夜は、まだ始まったばかりだった。

514真夜中のリューさんロラさん(11/11):2007/11/11(日) 10:08:41 ID:MBo0Pv2H

朝である。

朝霧の中、ヒロトは誰より早起きして朝食の準備をしていた。
今日の朝ごはんはウサギのスープである。
適当に狩ってきた兎を捌き、食べられる野草と共に鍋に放り込んだ雑な料理だ。
まあそれでも、一人で旅をしていた頃よりは大分ましになった。
あの頃はさらに調味料の類も一切なかったから。
ジョンの手持ちである薬にはスパイスとして使えるものもあり、野宿での食事に風味を与えてくれた。
煮込んでいる間も剣の手入れや簡単な稽古など、やることは多い。
特に剣の稽古は父親に教わった数少ない基礎の反復。
雨の日も風の日も火山が噴火して空から真っ赤に焼けた岩が降った日も欠かしたことのな日課である。
といっても、あまり張り切って身体を動かすと地形が変わってしまうのでその大半は瞑想に近い。
しかし空間を支配するような集中は足元に這う小さな虫、空を飛ぶ鳥、
遠く流れる川のせせらぎとそこを泳ぐ魚が何匹いるかまでも認識してしまうほどだ。

と、ヒロトは目を開けてテントのほうを振り返った。
はたしてそこには、目を覚ました仲間たちがもぞもぞとテントから這い出してきている。

昨日はどういうことかリューやローラが
ヒロトのテントに潜り込んできたが、そんなに寒かったのだろうか?
二人ともヒロトにピッタリくっついて眠っていたため、
起こさないようにテントを出るのに苦労したものだ。

「おはよ。よく眠れたか?」

軽く挨拶して仲間たちの顔色をみる。
そこで、ヒロトは目を瞬かせた。

「………何かあったのか?お前ら」

仲間たちの目の下には一様に、色濃い隈ができていた。
全員、ヒロトからなんとなく気まずそうに目を逸らして、しかし同時に声を揃えて答える。

「「「「………別に」」」」


……沸騰しているウサギのスープの鍋が、たかん、と音を立てた。


             真夜中のリューさんロラさん〜新ジャンル「寝相悪すぎ」純愛伝〜 完
515名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 10:16:34 ID:MBo0Pv2H
一度やってみたかった、時系列を同じくする複数の話。
リューとローラも寝不足なのはこういうわけだったのです。
みんなキャラが立ってきたから書き手としては楽でいいや。センキュッ!
516名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 10:19:55 ID:45d6Md7a
GJ!仕事前だっつーのにいいモン読んだ
517名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 23:15:37 ID:MBo0Pv2H
娘「お母さーん」
母「ん?なに?」
娘「お父さんのどこが好きになったのー?」
母「ち○こね」

父「ぶはーッ!!」

娘「ち○こ?」
母「ええ。人間、なんだかんだ言っても繁殖の本能には逆らえないものなのよ。
  母さんがまだ学生の頃父さんが荒々しく母さんを手篭めにしてからというもの、
  母さんはすっかり父さんのメスどれ」
父「母さん、ちょっとこっち来なさい」
母「あら、二人目?作っちゃう?作っちゃう?やだー♪」
父「フン!」

ゴキ


新ジャンル「親子関係」
518名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 23:31:37 ID:MBo0Pv2H
裏「やあ」
男「……またお前か」
裏「まあ、そう言うなよ」
男「今日は表とデートの予定だったんだが」
裏「いいじゃないか。ぼくとデートしても同じことさ」
男「……同じじゃないだろ。お前はお前、あいつはあいつだ」
裏「おやおや、それはぼくの確たる存在を認めてくれたような物言いだね?
  彼女を精神病院に連れて行こうとしていた時と比べれば大した進歩だよ」
男「……別に今のところ、お前は俺にしか迷惑をかけてないからな」
裏「迷惑?はて、身に覚えが無いね」
男「今だ今。デートの邪魔してるだろ。表と喋ってたら絶対切り替わってくるし。
  それにせめて……その、してるときはやめろよな」
裏「でも、彼女では満足できないだろう?彼女はあまり性行為が好きではないからね。
  その点、ほら。ぼくは君に抱かれるのがとても気に入っているし。君のモノも、ちゃんと受け入れられる」
男「………そういう問題じゃない」
裏「そうかい」
男「俺はお前のことを友達だと思ってるけど、好きなのは表の方だからな。悪いけど」
裏「ふむ。嫌われてはいないということだね。うんうん、結構。今はそれでいいさ」
男「今はって……」
裏「あ、そうそう。ぼくを抱いたからといって浮気にはならないと思うよ?身体は同じなんだし、さ」
男「………そういう問題じゃないっての」
裏「そうかい」

表「あれ?先輩、いつの間に!?」
男「よ。ボーッとしすぎだぞ」
表「え〜、えへへ……」
男「………」


新ジャンル「二重人格」
519名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 23:51:25 ID:MBo0Pv2H
宇宙人により1夜にしてそいつを除く全ての男性は死に絶え。
世界全ての女性は美少女女子中学生にされてしまったのです。
そんなハーレム的状況に一般男子なら大喜びしそうな所………

でも……


女「私、思ったんだけどさ。
  種族の存亡のためならハーレムにはならないと思うのよね。
  だってセックスしても100%妊娠できるわけじゃないじゃない?
  だったらむしろ精子だけを摘出して、
  直接人工的に卵子に受精させたほうが何倍も効果的だわ。

  世界で最後の男の子は未曾有のハーレムキングではなく、
  生きた精子製造装置として生き続けることを余儀なくされることに………」


男「やめろぉぉぉぉ!!俺たちの夢を壊すなぁぁぁぁああ!!!!」


新ジャンル「世界で最後の男の子」
520名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 00:07:59 ID:+Ki4d3H+
女「人間は鍛えれば鍛えるほどに強くなる……そう、日本刀の白刃のように。
  人間が無意識のうちにセーブしているという脳みその80%の力を解放できるようになった
  私に、今やどんな屈強な男も敵わない。
  
  だが!それでも人間には鍛えることのできない場所がある!
  それは処女膜。
  破られることが前提に有る悲しき器官―――。

  それでも、私は諦めなかった。
  私の身体にあって、鍛えていない場所などあってはならない!!
  私は研究の末、様々なトレーニングを経て、最強の処女膜を得ることに成功した!!

  ……そんな私も、一人の女の子だった。
  恋をしたのは、ごく普通の青年。
  クラスでも浮いていた私を、あいつは、可愛いと言ってくれた。

  私は、こいつになら処女を奪われてもかまわない―――。

  そう、思った」

男「………なに言ってるかわかんないけど、行くよ……女さん」
女「う、うむ。がんばる」
男「――〜〜ッ!」
女「〜〜〜〜ッッ!!」
男「………」
女「………」
男「……あれ?」
女「………血、血が出ない?処女膜は?」
男「人によりけりだって話だけど……そもそもなかったんじゃない?女さん、鍛えてるし」
女「???」

膜知識:激しい運動で股関節を柔軟にするスポーツでは、稀に処女膜が裂け、
    初体験以前に裂けている可能性もあるそうな。

    へー。


新ジャンル「全力処女」
521名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 00:23:11 ID:kuWU65MC
>>518
「どっちだ……どっちなんだ……」
(突っ込んでいいのか悪いのかどっちやねん)
(……まあいいじゃん)
522名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 00:33:27 ID:+Ki4d3H+
>>521
好きな方に考えるといいさ
523名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 00:56:48 ID:+Ki4d3H+
ある夫婦が郊外にある中古の家を買った。
郊外だが駅までは近いし近所にはスーパーなども多いし日当たりも良好。
それに値段が格安といっていいほどの絶好の物件だった。

友人たちに引っ越しを手伝ってもらい、
飲み会をしたあと遅いのでその日は友人を含めて一緒に新居で寝ることにした。
しかし、夜中バタバタバタ……子供が廊下を走るような音を聞いて何人かが起きた。
気のせいだと思ってまた寝ると、今度は子供の話し声が聞こえて目が覚めてしまう。
そのために朝まで熟睡できたものは誰もいなかった。

誰もが夜に体験したことを不思議がった。そして思った。この家には何かある―と。
全員で廊下を調べていると、青いクレヨンが落ちていた。もちろん夫婦のものでも友人たちのものでもない。
そして、とてもおかしなことに気がついた。
この家の間取りが奇妙なのだ。
クレヨンを拾ったあたりの廊下は突き当たりになっているが、
家のつくりを考えるとそこにはもう一部屋分のスペースがあるはずなのだ。

壁を叩くと中に空洞がある音がする。壁紙をはがすと扉が現れた。
おそるおそるその扉を開ける。
もしかしたらとんでもないものがあるのではないか……
しかし、部屋の中には何もなかった。
ただ部屋の壁すべてに青いクレヨンでびっしりとこう書かれていた。



おとうさんおかあさんがごめんなさいここからだしてください
おとうさんおかあさんがごめんなさいここからだしてください
ここからだしてここからだしてここからだしてここからだして
ここからだしてここからだしてここからだしてここからだして
ここからだしてここからだしてここからだしてここからだして
ここからだしてここからだして……



女「いや書いても外には伝わらんだろう」
男「野暮なこと言うなよ」
女「密閉されて真っ暗な中でよくそんなに書けたもんだ」
男「野暮なこと言うなって」


新ジャンル「都市伝説」
524名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 01:00:19 ID:+Ki4d3H+
深夜、タクシーが赤いコートを着た女を乗せた。
女が頼んだ場所はここからとても離れている山奥だった。
バックシートに座る女はうつむいて表情がまったく読み取れない。
運転手は怪しんだが、言われたところへ女を運んだ。

あたりは人の気配などはまったくなく、あたりはうっそうとした森のようなところであった。
女は料金を払うと木々の間に消えていった。
「なぜこんなところへ…?もしや自殺では?」
運転手は不安になり、好奇心にかられ女の後をつけた。

しばらく行くと目の前に一軒家が現れた。
そこへ女が入って行った。
自殺の線はなくなったが、運転手はこんな一軒家で女が何をしているのだろうと別の興味を持った。
悪いことと知りながらも、鍵穴から中を覗き込んだ。

家の中は真っ赤だった。女も見当たらない。
何もかもが真っ赤で他の部屋への扉も見えない。

なんだか奇妙なその光景に恐ろしくなった運転手は急いでその場を立ち去った。

おなかも空いていたので、山を降りてすぐのさびれた定食屋に入った。
運転手はさきほどの奇妙な女のことを店主に話すと、店主も女のことを知っていた。

「彼女はね、あそこで隠れるように住んでいるんですよね。
かわいそうに、病気か何かわかりませんが彼女眼が真っ赤なんですよ。」

ということは運転手が鍵穴からのぞいた時、女も同じように鍵穴を覗き込んでいたのだ。



女「意義あり。二人の人間がお互い鍵穴に張り付いてみろ。
  暗くってなんにも見えないはずだぞ」
男「却下」


新ジャンル「都市伝説」
525名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 01:28:34 ID:yfI4Ywf7
( ゚д゚ ) <なんだか投下がいっぱいだよ
( ゚∀゚ ) <そうね
(  ゚д゚ )<SSに出てくる男がみんな男前だよ。テクもすごい
(  ゚∀゚ ) <アンタとは大違いね
(  ゚д゚ )<……きっとナニの大きさも大違いなんだろうなぁ
(  ゚∀゚ )<当たり前じゃない。このスレのSSに出てくる男のナニの平均サイズは17cm強よ
Σ(  ゚д゚ ) <えぇ!? それホントなの!!?
(  ゚∀゚ ) <あ、あったりまえじゃない。もろち、勿論、男女のナニから器量まで書き手のものが投影されてるのよ! 常識よ!!
( ||| ゚д゚ )<ナニのサイズまで一緒!? 知らなかったァ。同じ生き物として尊敬しちゃうよ
(  ゚∀゚ ) <書き手は百戦錬磨のズル剥けなのにアンタは童貞短小包茎だったっけ。その上む、む無知って恥よね。東大卒レベルの書き手を見習いなさい
(  ゚д゚ ) <うわー、すごいなぁ。もう別次元、高みの存在だね……。自信失くしちゃった
(  ゚∀゚ ) <……。
( *゚д゚* )
( ゚∀゚ )

新ジャンル「純真」
526名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 13:08:08 ID:mWn3PbHa
無駄撃ちばかりでレスつけれない位糞つまんねー話が多すぎ
527名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 14:58:53 ID:Erwged/8
>>526
そうかい
じゃあお前はココ見て無いでもっと良スレに行けばいいじゃ無いか
528名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 16:23:12 ID:kuWU65MC
やめてっ! 私の為に争わないで!
529名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 18:35:39 ID:UBY4+oYj
>>528
そうは行くか!
いいか、こいつはお前の事を糞スレだのシモブクレだのポッチャリといえば聞こえがいいが
要はデブ寸前じゃねぇかとか、大体そのぽっちゃりは良いとしても、その胸はなんだ。
その蚊に刺されたみたいな膨らみは!
いっそのこと無いなら諦めも付くだろう、貧乳ならステイタスだろう!なのにそのそれは
なんだと小一時間。
全体はぽっちゃりなのになぜ胸が、そこがそんなだと!。
その上太ももは太いからいくらニーソ履いてもズルっといいところで停まらずにいつもひざ下にステイ。
それじゃ単なるハイソックスじゃないか、お前には一生絶対領域は発生しないのか。
詐欺じゃないか色々!
とか言ってるんだ!
そんな奴を許せる訳なじゃない…あっ!コラっ…やめ…何怒っ…アウッ…
あ…苦し…やめ…マジ死…死にま…許し…
530名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 22:00:33 ID:Ywr8c3VE
>>529
どうした? 何が合った!?!? 応答しろ!!!
531名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 22:22:25 ID:ooGJs1+Z
>>530
………
……





「こちらスネーク。大佐、異常はない。」
ゴン
?「いったーい!もう!なにすんのよ!」
男「家の廊下のど真ん中に段ボール箱が落ちてりゃ誰でも不自然だと思うわ!!」

新ジャンル「段ボール女」
532名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 22:55:45 ID:+Ki4d3H+
なんとなく乗り遅れた感もあるが……
>>526のボーヤ、口には気をつけな。俺は叩きには滅法弱い男だぜ?
もっとオブラートに包んでくれねぇとマジ泣くぜ?
533名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 23:59:02 ID:P8pA6ioQ
全然関係ない話しで話しをぶった切るが、いやむしろぶった切るために書かせてもらうが。
>>478-480のIDがWWWなのに今気が付いた(w

でもそんなのか(rya
534名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 07:03:16 ID:J2v5QBxs
新ジャンル「素直シュール」
535名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 17:51:52 ID:c80qX3F8
女「き、今日調理実習だったんだけどクッキー、焼きすぎちゃったの。
  だから仕方なくあんたにあげるわ!感謝しなさいよねっ!」
男「う、うるせー。そんなモン食ったら腹壊すこと必至じゃねーか。
  でも、捨てたらゴミ箱が腐りそうだから仕方なく俺が食ってやるよ!」
女「なによ!」
男「なんだよ!」

ザッザッザッザッザ!なぞの しゅうだん が あらわれた !

男「なんだお前ら……?」
謎『す…お……なお…すなお…』
女「え?」
謎『素直!素直!素直!』
男「な、なに?」
謎『すっなっお!すっなっお!すっなっお!』

女「………」
男「………」

女「男のために一生懸命焼いたの……受け取ってくれる?」
男「馬鹿言え。お前の作ったもんだったら、どんなものだって三ツ星レストランさ!」
女「うふふふ……」
男「あははは……」


新ジャンル「素直コール」
536名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 19:34:53 ID:sP+iZHMA
こええよw
537名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 20:19:17 ID:oq2+/7vs
新ジャンル「二人ともツンデレ」かと思ったらそうくるのかwww
538名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 21:26:18 ID:c80qX3F8
女「男?ああ、幼馴染みだけど?」
女「ホント、昔っからバカでしょうがないヤツよ。あ、あたしがついてないとダメなんだから」
女「どう思ってるかって?……そ、それは………」
女「き、き、きき、嫌いじゃないわよ……。いや好きでもないんだけどさっ!」

ザッザッザッザッザ!なぞの しゅうだん が あらわれた !

謎『ダウトー!!』

女「…………………」
女「…………」
女「3秒に一回は男のこと考えるくらい、だいすき」


新ジャンル「素直ダウト」
539名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 22:13:59 ID:LWVrhRDk
男「あれぇ?僕の弁当が」
女「バッカじゃ無い?弁当忘れるなんて信じられない!ホントバッカじゃね?、
しょうがないなぁホラっ!」
男「え?」
女「お前みたいなバカにこの弁当をくれてやるっつーの、感謝しなよ!」
男「えーでもそれじゃ女さんの…」
女「いいの!ダイエットしてたの忘れて持って来たヤツだから…
ほらっ、ありがとうございますくらい言え!」
男「あ、ありがとう」

次ぎの日

男「あれぇ?僕の傘が…」
女「つくづくバカかお前!天気予報くらい聞いて来い、つーの」
男「え、でも確かここに…」
女「ばーか無いもんしょうがないだろ、ほら」
男「え?」
女「傘にいれてやるちゅーの、早く入れ」
男「え?あ、ありがとう」
女「ほら、もっとこっちに寄らないとあたしが濡れるつーの」
男「う、うん」

ザッザッザッザッザ!なぞの しゅうだん が あらわれた !

女「なんだお前ら……?」
謎『す…お……なお…すなお…』
女「え?」
謎『素直!素直!素直!』
女「な、なに?」
謎『すっなっお!すっなっお!すっなっお!』

女「ごめんなさぁああい!男くんに手作りのお弁当食べてほしくってお弁当盗みましたぁ!
お弁当はおいしくいただきましたぁ!
相々傘したくって男くんの傘っ隠したもわたしですぅううう!」


新ジャンル「素直ヒール」

こうかな?



540名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 22:30:24 ID:c80qX3F8
>>539
そっちに素直なのかよ!
いや一応いいの……か?
541名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 23:53:44 ID:sP+iZHMA
女「私はお前の事が……好きだぁー!」
実況「おおっと、ここで絶叫しながらショルダータックル……と見せかけてのサミングだ!」
男「うぉぉぉぉ! 目がぁぁあ!」
実況「女友が男友をひきつけている間に、女は弁当箱を地面に導入!」
解説「女友はねぇ、こういうの慣れてますから」
女「今日、朝四時からおきて用意した弁当……喰らえーっ!」
男「うごぁぁっ!?」
実況「女がDDTだぁー! 男は違う意味で弁当を食らったー!」
解説「脳天から叩きつけられてますからねー。受身取れませんよ」
女「私の愛を……」
実況「女、愛と大書された机を男に設置!」
女「受け取れぇえええええ!」
実況「飛んだぁぁあ!」
男「ぐふぅぅぅぅう!?」
実況「続けざまに二階からのダイビングボディープレスが決まったぁ!」
解説「これは効きましたよ」
実況「机を使っていますから反則です! 反則ですが、これをチェックする
男友は女友がしっかりひきつけている!」
解説「女友の悪さが全開ですね。こういう悪いチームワークは、流石女友ですね」
実況「さあ、男返せるか! 男返せるか! この愛の重さを跳ね除ける事が……できなーい!」
解説「受身どうこうじゃないですからね。まさに必殺技ですよ」
女「よっしゃー!」


新ジャンル「素直ヒール」
542名無しさん@ピンキー:2007/11/14(水) 01:40:04 ID:mUv3b8tE
女「さぁどこでどうして欲しいのかおっしゃい!」
男「か、踵で、その鋭い踵で俺のいやらしいチ●ポをふみつけてくださぁいいいい!」
女「うふふfよくできましたぁ!」
男「はぅう、うふううう、ふ、ふ、ふ、んぎんぎぎぎぎぎぎぃいいいいい!イイイ!」

新ジャンル「素直にヒールで」
543名無しさん@ピンキー:2007/11/14(水) 01:52:29 ID:mUv3b8tE
>>541
そうそう、ソレソレ!
そういうのにしたかったですが、当方そっち方面の知識が無くてですね…orz
544名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 21:56:17 ID:TxTwKsr0
男「ロイス、僕はスーパーマンなんだ」
女「何ですってクラーク!」


新ジャンル 「素直ケント」

545名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 22:00:06 ID:cVdergwN
男「アンヌ、僕はウルトラセブンなんだ」
女「何ですってダン!」


新ジャンル「素直セブン最終回」
546名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 22:06:40 ID:5X61PNfp
男「蘭、帰ってきたぜ」
女「新一!」
ミギー「シンイチ!」


新ジャンル「素直バーロー」
547名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 05:08:06 ID:/6o8UqEA
女「ん?どうしたの?何見てるの?」
男「べ別に…(うわぁ女さん、今日はとっても色っぽい…なんか目のやり場に困っちゃう…)
女「ねぇ、どうかしたの?お腹痛いの?」
男「いや、そういう訳でも…(ヤバイ、ヤバイよその胸、絶対領域…あ、ヤバッ)」
女「もーだったらもっと姿勢とくしなさい!こう!」
グイ
男「あ、あ、ダメ、ダメ」
女「ほら手もこう……こ、これ、キャー!」
男「だからダメって言たのにぃ!」

新ジャンル「素直テント」
548名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 13:54:52 ID:RFn65vKE
腹 筋 つ っ た!

GJ!!
549名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 18:41:50 ID:QLEC8zdD
従僕「実は僕…ずっと前から王子の事が…ほら王子の事を考えるだけでココがこんなに…」
肉「だーーーーーーーーっ!」



新ジャンル「素直ミート」
550名無しさん@ピンキー:2007/11/19(月) 18:40:55 ID:XcjnP0O4
福澤朗


新ジャンル「ジャrya
551名無しさん@ピンキー:2007/11/19(月) 20:05:03 ID:OotbT5yH
最早一発ネタじゃねえかw
552名無しさん@ピンキー:2007/11/19(月) 22:40:22 ID:nmTP1x4C
元来一発寝たじゃねぇか新ジャンルなんて。
553名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 19:52:09 ID:lgHvHDbC
うへぇ、もふもふりべんじ落ちたっていうかVIP落ちた
554名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 20:31:39 ID:s5YJiVNp
女「恋ってこわいねー」
男「なんだよ急に」
女「わたしはさ、男くんのこと好きなんだけど」
男「う…うん。お、俺も……///」
女「まぁそれはいいとして」
男(ええんかい)
女「この間男くんとずっと会えなかった時があったじゃない」
男「ああ、法事でバァちゃんとこ行ってたときな」
女「男くんと会いたいなー会いたいなーって、ずっと思ってたらさー」
男「……///」
女「なんか身体ががたがた震えてきてヨダレが止まらなくなって、ピンク色の象が」
男「女、病院行こう」


新ジャンル「素直ジャンキー」
555名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 20:41:32 ID:+6JVSR0B
テンポいいなw
556名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 21:13:38 ID:s5YJiVNp
女「男くん、君を誤解していたようだ…。
  君が私のことを真剣に愛してくれているとは思わなかったんだ」
男「……は?」
女「思い出したまえ、私の心をときめかせる言葉を。入籍さえ果たせば君も幸福になれる」
男「え、いやごめん。どこかで会ってたっけ?」
女「私も古い秘密の名前を持っているんだよ、リュ男。
  私の名前は、ロ女・パロ・ウル・ラピュタ。
  君の魂と私の魂は、もともと一つの心だったのだ。
  現世に降りた時、二つに分かれたがね」
男(やべ……この人電波だ)
女「この気持ちが恋愛感情なのか自己愛なのか、それすら我々の科学力ではわからないのだ」
男「あ、はは……じゃあ、俺はこれで」
女「あっはっはっは、どこへ行こうというのかね?」
男「え、ちょ、離してください。ちょ、困ります」
女「君も男なら聞き分けたまえ!」
男「意味わかんねぇ!誰かぁ!誰かタスケテー!!」
女「私をあまり怒らせない方がいいぞ!当分二人きりで住むのだからな!!」
男「おい、いい加減にしろよ!叩くぞ!!」
女「あっはっは、私と戦うつもりか!」
男「バルス!!」
女「目がぁ〜目がぁ〜!!」


新ジャンル ムスカデレ
557名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 21:24:39 ID:s5YJiVNp
勇者「……城から追い出されてしまった。明日からどうしよう……死ぬしかない……」

魔王「……誰もいない……死ぬしかない……」

姫君「……ヒロト様がいなくなってしまった……死ぬしかない……」

錬金「賢者の石なんて絶対無理だ……死ぬしかない……」

竜子「首斬られた……死ぬしかない……」

猫男「猫耳……死ぬしかない……」

九音「健人くんのこと好きになっちゃった……殺すしかない……」

茶々「今回のチャレンジは死姦……死ぬしかない……」

浅川「呪われた……死ぬしかない……」

山本「テレビに引っかかった……死ぬしかない……」

サマ「姉がツッこみ待ちネタしか振ってこない……死ぬしかない……」

バカ「うぉぉぉおおおおおお!!!!……死ぬしかない……」


新ジャンル「もしも鬱だったら」
558名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 21:47:57 ID:s5YJiVNp
女「ねー、二回目したくない?」
男「……さっきしたばっかりだろ。まだ勃たないよ」
女「えー」
男「ごめん……回復遅くて」
女「謝らないの。そだ。ねぇ、精力増強のツボ、女友に教わったんだけどやってみる?」
男「そんなんあんの?」
女「うん!たしかここを………」
男(ドキドキ)
女「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
  無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
  無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
  無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!!!!」
男「ヤッダーバァァァァァァ!!」
女「フフ……秘孔・男君大好を突いた……お前はもう、勃っている」
男「ぎゃぼー」
女「んん〜?間違えたかな?」


新ジャンル「ケンシロウ」
559名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 22:03:14 ID:s5YJiVNp
男「身体はオトナ!頭脳はコドモ!その名も、名探偵女!
  説明しよう!女は以前俺に隠してあったプリンを食べられてしまったショックで幼児退行を起こし、
  精神が小学生になってしまったのだ!女ちゃん、君はいくつかな?」
女「私ブラック派なの。最近太っちゃって」
男「砂糖の数じゃねぇ!歳だよ!年齢!はうおーるだーゆー?」
女「あいむせぶんいやーずあごー」
男「七年前!?」
女「ななさいー」
男「しかし実際はもう女は成人している!どうやったら戻るのか……さっぱりわからない!!」
女「おとこ、おとこー」
男「なんだい女ちゃん」
女「おふろーいっしょにはいるのー」
男「………」
女「いっしょにねるのー」
男「………」
女「しょうらいはおとこのおよめさんになるのー」
男「………」

男「………実は再ショック用のプリンはもう買ってある。しかも最近復活したあのでかいプッチンプリンだ。
  だが、ここは少し様子を見ようと思う。どうやったら治るのかさっぱりわからないしな!うん!!」
女「おとこー」
男「なんだい女ちゃん?」
女「せっくすってなーにー?」
男「……!!……そ、それはねぇ……!!」ハァハァ


新ジャンル「22才の小学生」
560名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 22:19:32 ID:yccuShpY
うん
俺はこのスレが好きだ、やっぱり。
561名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 22:47:23 ID:s5YJiVNp
男「……そうか、そうだったのか……!
  オッサン、みんなをロビーに集めてくれ!」
オ「わ、わかった!」
女「じゃ、じゃあまさか……」
男「ああ。謎は全て解けた!
  都市伝説、くねくねの正体はあばばばばばばばばばば」
女「はじめちゃーーーーーん!!」


新ジャンル「探偵」
562名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 23:05:54 ID:s5YJiVNp
忍者「クルミー、乱交しよう!」
くの「嫌」
忍者「はっはっは。どうせ俺以外とはしたくないって言うんだろ?可愛いヤツめ」
くの(こくん)
忍者「(ああくそ、ホントに可愛いなぁ、オイ)しかし安心しろ。相手は全員俺だ!」
くの「?」
忍者「忍法・分け身の術!」ドロロン
くの「………増えた」

忍×100『どうだ!これなら相手は全員俺だぜ!
     クルミ、今日のはこってこての精液風呂に入ってもらうからな!』
くの(………やだなぁ)
忍×100『それじゃ、イッタダキマース!』
くの「………」
忍×100『………』
くの「………」
忍7「……どけよ」
忍81「お前がどけ」
忍53「最初の相手は俺だろ。オリジナルなんだし」
忍72「ふざけんな。オリジナルは俺だ」
忍16「クルミは俺の女だって生まれたときから決まってるんだ」
忍17「アホだろお前。お前は俺だっつーの」
忍70「アホって言った方がアホなんだぜ」
忍25「じゃあお前もアホだろ」
忍67「やめろよ自分同士で」
忍10「イイコぶってんじゃねーぞ」
忍100「おいなんで俺だけキラキラしてるんだよ!!」
忍36「知らね。きっとレアなんだろ」
忍44「あ!あそこの俺がいつの間にかクルミの肩に手を!」
忍×99『させるかぁぁぁ!!クルミは俺んだぁぁぁぁああ!!!!』
忍33「上等だコラァァァ!戦争じゃぁぁあああ!!!!」
忍54「忍法・飯綱落とし!!」
忍99「なんの、忍法・落葉返し!!」
忍21「まとめてくたばれ!忍法・火遁一尺玉!!」

ワーワーワーキャー

くの(………ばか)


新ジャンル「大杉」
563名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 01:40:32 ID:I8BSmc6T
マルチプルマン吹いた(w
564名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 00:27:03 ID:ZWOA5AUq
兎「ちょっと亀!勝負するわよっ!」
亀「いきなりなんなんだお前は。唐突過ぎるぞ」
兎「あたしの偉大さをアンタに証明するチャンスじゃない!アンタ最近ナマイキだからねっ!」
亀「……俺の予定は無視か」
兎「なによ!どーせアンタなんかヒマに決まってるじゃない!勝負は明日ね!遅刻したら罰金!」
亀「やれやれ」

兎「よーいドン!」
亀「ホントにやるのかよ……うわ早っ!ていうか、俺がアイツに足で勝てるわけないだろうが……」
兎「ちょっとー!のろのろしてんじゃないわよー!ヤル気あんのー!?」
亀「ない。それと足遅いのは元からだ。ほっといてくれ」
兎「なによなによだらしないわね!
  ああそう、何か賞品がないとヤル気になれないっての?がめついアンタらしいわ!
  わかった!あたしに勝てたら、キ、キキ、キスしてもいいわよ!」
亀「……はぁ?」
兎「が、頑張りなさいよねっ!」ビューン
亀「行っちまった……なんなんだアイツは」

………………
…………
……

兎(まだかしら、まだかしら)ソワソワ

亀「zzz……」


新ジャンル「デレ童話」
565名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 05:47:28 ID:ZWOA5AUq
サン  「何故わたしの邪魔をした!死ぬ前に答えろ!」
アシタカ「生きろ……そなたは美しい………」
サン  「ぇっ……///
     そ、そんな、ばか!ばかばかばかー!!」ダッ
モロの子『あれ、サンどこに』
サン  (顔が熱いのは走ってるからだ!そうに決まっている!!……///)




























「………………………」

アシタカ放置。


新ジャンル「もののけデレ」
566名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 06:10:24 ID:ZWOA5AUq
女「シュシュッ!シュッ!シッ!シシッ!シュッシュシュシュ!ここでボディー!!」
男「………なにやってんの?茶々」
女「あ、遅いよれんくん。ヒマだったからシャドーボクシングしてたよ」
男「中学生男子かおのれは」
女「甘いわ。わたしはチャレンジャー。日々新たな性癖の可能性を模索するのが趣味。
  そのフロンティアスピリットは西部のガンマンに勝るとも劣らないという設定なの」
男「よし、カウガールになる前にまず大和撫子いってみよう。もっとおしとやかになんなさい」
女「まあそれは置いておいて、今回のチャレンジは実際触れ合うようなものではありません!」
男「あ、そうなの?」
女「そう。さっきのシャドーボクシングと同じ。イマジネーションを使うのです。
  人間の脳味噌の封印されし八割をフルに使って、お互い離れたところにいてもセクロスできるようになる!
  これが目指す究極です!これさえマスターすれば、会えないときでも常時ハァハァできます!」
男「………で、具体的な方法は?」
女「シャドーボクシングとおんなじだよ。相手をイメージしてひとりでえっちするのです」
男「………」
女「これぞ名づけてシャドーセックル!むしろセクロスシャドウ!!」
男「………」
女「じゃあ早速しよっか。わたしは別の部屋に行ってするから、
  れんくんはわたしをイメージしてセクロスシャドってね。
  離れていても心と快楽は二人でひとつ!ううーん、興奮するなぁ!!」
男「………」

………………………
………………
………

女「……なんで言ってくれなかったの!これオナニーと一緒じゃんって!」
男「……いや、楽しそうだったから………」


新ジャンル「オナニー」
567名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 10:51:13 ID:xID6UXWu
新しくねえw
568名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 15:21:49 ID:oRg2j1hE
兎に萌えた(W
569名無しさん@ピンキー:2007/11/23(金) 09:57:55 ID:mqWcj0NE
GOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOD
JOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!
亀だけど『渇きの国のソラは赤く』読んだよ。
つか気が付かなかったゴメンナサイorz
あれここにも投下しないの?携帯からとかじゃ読めないのじゃないのかと>wiki。


570名無しさん@ピンキー:2007/11/23(金) 11:18:30 ID:ULtyxJA8
ああ、あれは規制されてて書き込めないときに仕上がったものだったから。
えらい長いし、投下していいものか迷っちゃったんですよ。
でも確かに携帯からじゃ読めないなぁ……。
前編だけならここの残り容量でも投下できるかな?
571名無しさん@ピンキー:2007/11/23(金) 12:58:35 ID:mqWcj0NE
あ、そうか容量もうそんなに。
Wikiだとピンとこなかったけどそんなに長いんですか。
切れるんならもったいないかな。
こっちもそろそろ続き落とせそうそうです、全然話し進まないけどorz。
他の人はどうかな?あ、レイジュ君御借りしてますよ、見切り発車ですが。
572名無しさん@ピンキー:2007/11/23(金) 22:28:03 ID:5SiufyKX
いいですよー投下しちゃって下さい。
573名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 00:28:46 ID:uVGPImm+
>>571
わくてか正座
574渇きの国のソラは赤く・前編(1/9):2007/11/24(土) 00:33:17 ID:uVGPImm+

渇きと白岩の国ナフレザーグは名の通り乾燥した荒野の国である。
白い荒野に穴を穿ったようなオアシスはたったひとつ。
都市らしい都市はそのほとりにある王都のみ。
あとはまるで白亜のような白い岩が転がるばかりの荒れ果てた大地が続いていた。
厳しい日差しは生き物が棲むにはおよそ不適切とさえ思われ、
この土地で生きていくには植物であれ獣であれ、また魔獣であれ特殊な能力が必要だった。
植物は葉を固くして棘を生やし、獣はそんな葉でも食べられるように強力な顎と何でも栄養にする強い臓腑を持った。
魔獣は薄いマナをなんとか扱って火や風と共に生きる道を選ぶ。
そう、生き物の少ない土地ではマナはどうしても希薄になる。マナとは言い換えれば星の生命力だからだ。
よって、この土地に住む人間が魔法を得手としないのは詮無いことだろう。
それでも、人間は生きていく。
魔法に頼らずともこの荒れた土に立ち、いかなる手段を使っても。

「―――で、少ない水を求めた結果が王都直下の大井戸。地下水脈の確保というわけですね」

ジョンはかりかりとメモを取っていた。
その口調は皆に説明するというよりも、自分で言葉にして確認しているといったほうが適切だろう。

「ただし、王都で水の流れを独占してしまった影響でますます周囲の環境は干上がってしまったようですが」
「ダメじゃん」

そのため、国としては決して大きな規模のものではない。
王都のみの国といってもいいほどで、あとは枯れかけた町や村がいくつかあるだけだという。
昼間に出歩くのは命にすらかかわるため、街道も発達していないのだ。
道がない、というのは国としては最早致命的に近い。
だがその反面未開の土地も多く、冒険者がミイラ一歩手前で帰ってきては珍しい魔石を手にしていることもあるという。
錬金術師でもあるジョンにしてみれば心躍る話だ。
575渇きの国のソラは赤く・前編(2/9):2007/11/24(土) 00:33:58 ID:uVGPImm+

しかし、その冒険も今回は控えるべきだろう。
この国に立ち寄ったのはジョンではなくヒロトの都合であり、それが済んだらさっさと出発しなければならないからだ。
この国の広い荒野のどこかに、このエリアのヌシがいるという。
リュー曰く、普段は地中に潜って眠っているサソリの魔獣だそうだ。
見つけるには荒野を歩き回らないといけないため体力的には常人並のジョンや相棒リオル、そして

「………………………………………」

ローラは留守番となったのだった。
がじがじと爪を噛むローラの眉間にはヒロトにはとても見せられない亀裂が二、三本走っている。
別に戦闘中でもないのにその豪奢な縦巻きツインテールはさながら嵐の夜の避雷針のごとく帯電し、
バチバチと空気中の細かな塵を焼いていた。荒野が近いため埃っぽいのである。
ローラ、ジョン、リオルがここにいる。
ということはすなわち、リューとヒロトは今二人っきりだということに他ならない。
それがローラの乙女チックハートを般若の形相にしているのだ。

「……いや、大丈夫だと思いますよ?確かにリューさん、久しぶりに二人っきりで異様なテンションでしたけど」
「そ、そーだよローちゃん。
 あのヘタレ勇者と純情リュリルライア様が二人っきりになったからって急に手を繋いで歩くわけないし。
 それにずっと二人っきりで旅してきたけどなんの進展もなかったんだよ?一日二日でそんな」

二人っきりというワードに反応してさらに稲妻が迸った。
そんなことはわかっている。わかっているのだ。
でも平静じゃいられないのが乙女チックハートというものである。

「そ、そうそう、ボク鉱石店見たいんですけどいいですか?
 採掘には行けないけど一応珍しい石があるかどうか見てみたいんですよ」
「わぁい、それは楽しみだねジョン!」
「………………………」

ばちばちばち。

返ってきたのは空気が弾ける音でした。
576渇きの国のソラは赤く・前編(3/9):2007/11/24(土) 00:34:41 ID:uVGPImm+

ヒロトと二人きりになるのは久しぶりだった。
ジョンたちが旅に加わった頃からヒロトとこうして歩くことは少なくなっていき、
ローラがやってきてからはまったくなくなってしまったのだ。
………まあ別に連中が邪魔とかじゃなく、ローラは恋敵であるのだからして邪魔といえば邪魔なのだが、
あの姫君も純粋にヒロトのことが好きなのだろうし、その想いを否定はできないというかなんというか、
しかしそれは別の話としてリューもヒロトのことが、その、す、好きなのであるのは確かなわけで、
たまにはこーして誰にも邪魔されずに一緒にいたいと思うのもまた恋するアレの摂理というものだろうし。
だからローラがこの過酷な荒野を抜けることができず、
留守番組になると決まったときは顔がにやけるのを抑えきれなかったものである。
二人旅だったときは意識していなかったこの二人きりというシチュエーション、
思えば自分はなんて愚かだったんだろうか。

たとえば二人して地図を覗き込んだときの顔の近さとか、
喉が渇いただろうからと氷を作ってそれをはんぶんこしたときとか、
ちょっとした罅に足を取られてよろけた拍子に前を進むヒロトに寄りかかってしまったり。

そもそも二人の歩幅には大分開きがあるのだから、
リューは余程の早足で歩かないとヒロトに置いていかれてしまう。
なのにそうならないのは、ヒロトがちゃんと自分に気を配っていて、
わざとゆっくり歩いていてくれているためであるからなんかして。
ぼろぼろに擦り切れたマントは風になびき、鍛えられた背中は何も言わずただ進んでいく。
何もない大地、ただ二人。

あはぁ。

……こんな蕩けるような状況を当然のものとして受け入れ、堪能もせずに過ごしてきたのだ。
いや、確かに二人旅のときはこの状況が当然のものだったのだ。
それが特別なものに変わったのは、ジョンやリオルやローラが旅に加わったため。
そう考えれば、連中は邪魔に思うどころか感謝しなくてはならないのかも知れない。

氷冷系の結界で自分とヒロトを包み、合々傘のような形になるこの距離感にまたキャハーと興奮して、
すたすた行ってしまうヒロトの背中を追いかけた。
ヒロトは相変わらず無口だ。
二人旅だったときも、パーティを組んでからもそれは変わらない。
自分から喋ることは滅多に無く、しかし話かけられればそれに対して返事ないし自分の考えは述べる。
沈黙に包まれることも多いがそれは圧迫されるものや不快なものではなく、どこか安心できるのだった。
577渇きの国のソラは赤く・前編(4/9):2007/11/24(土) 00:35:23 ID:uVGPImm+
「……なんだ、ニヤニヤにて。気味悪いな」
「気味悪いとは失礼なヤツだな〜♪ふふ、ふふふ、このこのぉ」
「……………暑さにやられたのか?街に戻るか?」
「あっはっは、馬鹿を言うな。我は普通だとも。ふふ、くふふふふふふふ……」
「………………………………」

リューは上機嫌だった。

………だからこそ、まだ気が付いていないのだ。
この荒野の異常に。


――――――この大地の、異常に。



鉱石店を探すのには大変に苦労した。
王宮を中心に丁度円を描くようにして街が造られていて道そのものは単純で解りやすいのだが、
どこもかしこも白い石造りの建物であるためほとんど風景に変化がないように見えてしまう。
だいたいどこに何があるのかも全く知らない街で道に迷うというのもおかしな話ではあるが。
無論、それもひとつの旅の醍醐味という者もいるだろう。
しかしそれはある程度状況に余裕のある者の言葉であって、旅先で本当に何者にも頼れないとき、
さらに道にすら見失うというのは旅人をますます不安に陥れるのだ。

「………あの、すみません」

道行く人をなんとか捕まえて話を聞こうとしても、

「………………………………」

すい、と避けられてしまう。
別に頭から齧ろうとした訳じゃない、ただ鉱石店はどこにあるのかと訊ねようとしただけだ。
それが、もう二十人目。
どうもここの住人は警戒心が強いようだった。
これもおかしな話だ。
確かに、余所者に厳しい居住区は存在する。
ジョンも立ち寄ろうとして拒まれたりいきなり攻撃を仕掛けられたりした経験なら過去にあった。
普段人の近づかない、閉じた円環が完成しているコミュニティでは来訪者は基本的に害悪と見なされるためだ。
なまじ見た目が女の子然としているため、『種』としてのマレビトとも認識されない、
そういう意味ではジョンは明らかに外見で損をしていた。
しかし、それにしたって辺境にある小さな村の話だ。
ここは仮にも王都。国で旅人が最もよく集まる街のはずである。
なのに、こうまで旅人に慣れていないものだろうか?
578渇きの国のソラは赤く・前編(5/9):2007/11/24(土) 00:36:01 ID:uVGPImm+

「なんなのさー」

リオルがぶーたれる。
しかもただ避けているだけではない。適当な距離を取ってこちらをちらちらと見ているのだ。
完全に警戒されてるなぁ……。
ジョンは深々と溜め息をついた。
リオルが獣のように歯を剥いてガルルルルと威嚇し返しているのを抑えながら、ローラに目をやる。
ローラは、

――――――見たことのない顔をしていた。

「ローラさん……?」

乾いた風が吹く。

高い空は変わらず青く、そのくせきゅるきゅると回り巻いた螺子が
背を縮めるように狭く狭くなっていくようだった。

金の髪が、なびく。

青い瞳は開き、ここではないどこかを―――いや、何かを視ている。

「――――――………」

ざあっ、とまた埃が舞って、

「ローラさん」
「え、は、はい……?ど、どうかしまして?」
「いや、ローちゃんがどーしたのさ」

ジョンの脇の下からリオルが訊く。ヘッドロックである。
ローラは風で乱れた髪を整えながら、ぽつりと呟いた。

「……この国はどこかおかしいですわ」
「…………?」

きょとんとするジョンとリオル。
そんなことはわざわざ口にしなくてもわかる。今まさにそれで困っているからだ。
だが、ローラはかぶりを振った。

「そうではなくて……いえ、そうなのですが………」

どうにも要領を得ない。良かれ悪しかれなんでもハキハキ喋る彼女にしては珍しく歯切れが悪かった。
579渇きの国のソラは赤く・前編(6/9):2007/11/24(土) 00:36:53 ID:uVGPImm+

「国そのものが、歪んで―――としか、その。申し訳ありませんが」
「………はぁ。感覚的なものですか?」
「ローちゃん王族だもんね。そんなものなのかも」
「まさか。人間の王はリューさんのような魔王と違って種族としては人間となんら変わりないはずですよ。
『王』として一個の能力に目覚めるなんて―――」

―――続けようとしてジョンは口を閉じた。
ありえない。
それはラルティーグに住む『知の民』を殺す最強の呪いの言葉である。
それは理解できないものを理解しないまま放置するということ。
全てのものにはすべからく理由があり、それを探求することこそ彼らの目標なのだ。
現に世には『ありえない』とされる無限の魔力、
賢者の石の精錬を目指しているジョン・ディ・フルカネリである。
もし本当にありえないとしても、とことんやってみなければわからない。
ラルティーグの勇者は何代もそのために世界を旅し、
未だ『賢者の石なんてありえない』という確証を出せずにいる。
『ありえない』とは、そこまでして挑むべき敵なのだ。
賢者の石に比べればローラに特殊能力が宿ることに仮説を立てることなんて造作もない。

そう、たとえば王族や魔術師の一族は血筋を重んじる。
より優れた者を迎えることによって嫡子を血から鍛え上げる、その術を何世代にも渡って行ってきた。
そして古い名を、膨大な魔力を、廃れさせることなく受け継いできたのだ。

たとえが悪いが、家畜や愛玩動物でもそうである。
もともと野生の動物だった狼を飼いならし、人間は犬という新しい種を生み出した。
さらにその犬を長年鍛え交配させ、猟犬や愛玩種など数多くの種族を『造って』いる。

それと同じなのだとしたら。
ヴェラシーラは大きく、魔王進攻時にはすでに存在したといわれる世界でも最も古い国のひとつだ。
ヴェラシーラ王家は幾度か大きな戦争や内戦を経て、
それでも滅びることなく現在に至るまで世界に君臨しており、血筋も絶える事無く受け継がれてきた。

彼女はそのヴェラシーラ王女、王家の血の先端に居る者。
さらに各国を巡り経験を積み、その肌で、耳で目で、世界を識る者。

ローラ・レクス・ヴェラシーラは誰より『世界』に鋭敏であってもおかしくはない。

「………そうですね。その方がよほど『らしい』」

ジョンは顎に手をやって、コクンと頷いた。

「ジョン?」
「この国になにがあったのかについて興味が湧いてきました。
 確かに、何かがなければ住民が過敏にはならないでしょうしね」
「あ………」
580渇きの国のソラは赤く・前編(7/9):2007/11/24(土) 00:37:48 ID:uVGPImm+

ぱちぱちと目を瞬かせるリオルとローラに、ジョンはぱちりとウィンクをしてみせた。

「ヒロトさんたちが帰ってくるまで実質暇でしたし、ちょっと足を突っ込んでいきましょうか」


調査といってもそう簡単な話にはならない。
基本は足、というのが鉄則なのだがこの街の住民はその足を使う聞き込みに対してかなり非協力的だからだ。
おまけに手当たり次第に声をかけまくっているのが奇矯な行動ととられたのか、
さらに距離を取られることになってしまった。精神的にも、物理的にも。
物陰に隠れて(しかも微妙に隠れられていない)こちらを伺い、
何事か囁きあっている姿はそちらの方がよほど怪しいぞとジョンは声高に言いたかった。

「そっちの方がよっぽど怪しいよ!!」

と思ったらリオルが言った。
さささと住民たちが隠れる。

「あたしさー、何でかなー?逃げたり隠れたりするモノ見ると無性に追いたくなるんだよねー。
 龍の本能ってやつかなぁ?」
「そんな動物っぽい本能知りたくありませんでしたよ」

GARRRRRと歯を剥くリオルの腕を捻り上げて抑えるジョン。
一方ローラは何やら蒼い顔をして、空を眺めている。
いや―――空ではない。
視線の先にあるのは王宮。
白い街で唯一煌びやかな、金色に光るその建物を見つめていた。
その顔には表情というものがない。
まるで能面のような、無表情というにはあまりに空虚で、
まるでそこだけぽっかりと穴の開いているような貌だった。

「……ローラさん、やはり宿に戻りましょう。あなたは早く休むべきです」
「そうだよ。ゾンビみたいな顔色してるよ?ローちゃん」

リオルも心配そうだが、ローラはゆっくりと首を横に振った。

「………いえ、今の感覚は休んでしまえば消えてしまう。
 聞き込みはきっと無意味です。この国の民は心を開いてはくれないでしょう。
 …………おそらく、全ての原因は、あそこに」

王宮。

国の中枢を司るモノに、国を脅かすモノが巣食っているというのか。
ローラの顔はますます蒼く、紙のように真っ白になっていた。
しかし眼だけは変わらず、炎が灯ったように鋭い。

「放っておいたら、この国が滅んでしまう……そんな気が………す、る……です………」

「……!!ローラさん!」
581渇きの国のソラは赤く・前編(8/9):2007/11/24(土) 00:38:37 ID:uVGPImm+
くたり、と倒れこんだローラをとっさに支える。
蒼い顔には玉のような汗が浮き、息は荒く身体も熱い。
日射病……?この国の気候が少女の体力を奪っていったのか。
軽度のものだ。医者でもあるジョンには手当てができる。
できる、の、だが―――。

「ローちゃん、ローちゃん!しっかり!」
「誰か!手を貸して頂けませんか!?どこか横になれる所はありませんか!?」

周りで見ているであろう住人たちに聞こえるよう、大声を張り上げる。
今必要なのは知識よりベッドと水だ。どうすればいいかわかっても、手段がなければどうしようもない。
身体を少し冷ます程度の氷魔法を唱えるが、長くは持たないしこれは所詮応急処置だ。
それに得手としない魔法を使っていてはすぐに魔力が枯渇して、ジョンも目を回してしまう。
宿は遠い。
何にせよ、ここはいち早くちゃんとした環境においてやるのが最優先だろう。

「誰か、すみません!仲間が倒れたんです!手を貸してください!」
「ちょっと、聞いてるんでしょ!?ローちゃんが死んじゃうよ!」
「お願いします!ボクらはあなた方の敵じゃない、助けて頂きたいんです!」

………住人たちは―――出てこない。
何がここの民をそうさせるのか。
ローラは言った。住民は心を開かないと。
それだけのことが、ここで起きたのか。
日射病……熱中症ともいうそれはともすれば命にも関わる。
自分がいて、みすみす死なせるわけにはいかなかった。

「――――――リオル。仕方がありません。龍化を」

その声は、自分でも驚くほど昏く響いていた。

「ジョン……」
「ローラさんの安静のためです。ローラさんが落ち着いたら謝って、すぐにこの国を出ましょう。
 ヒロトさんたちなら、きっとはぐれてもなんとかしてくれます」
「………………………」

リオルはしばらく黙っていたが、やがてこくんと頷いた。

「わかったよ」
582渇きの国のソラは赤く・前編(9/9):2007/11/24(土) 00:39:32 ID:uVGPImm+

危害を加えるつもりはない。
ただ、少し脅かして安静にさせてもらうだけだ。
最悪王宮兵士が駆けつけてくるかもしれないが―――その時はその時でまた考えよう。

リオル―――リオレイアが手を地面につき四つん這いになり、
その瞳がきゅうっ、と獣のように細まる。
獣?違う。魔獣だ。
それも最高位の魔獣、ドラゴン。
彼女の正体、龍の魂が仮初の肉体を食い破り、より相応しい姿に変貌させる。
少女の姿は異形と化し、怪物と恐れられるだろう。しかし、それは今この時ばかりは好都合である。
リオルは後で多少落ち込むかもしれないが、自分は変わらずに側にいて、語らずに慰めよう。

「――――――これを」

不意に背後からすっ、と何かが差し出された。
ちゃぽん、と揺れる。それは水筒だった。

「あんたらも気付いているだろうがこの国は今少しピリピリしていてな。
 だが大丈夫だ、そんなことをしなくても」

驚いて振り返った。そこには、この国特有の飾り気のない白い装束を纏った青年が立っている。
リオルも気が付いて変身しかけていた身体の高揚を解いた。
まだ龍化はしていなかったのだが、彼にはリオルが何をしようとしていたのかわかったのだろうか?

「俺も魔法を齧ってるんで、近くで強いマナが乱れれば感知することができんだよ。
 何かよからぬことをしようとしていたことくらいはな」
「う……」

青年は装束を翻し背を向けると、肩越しに振り返った。

「ここでは休めるものも休めないだろ。ついてきてくれ、近くの宿に案内する」

                 渇きの国のソラは赤く〜新ジャンル「  」英雄伝〜[前編] 完
583名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 00:39:57 ID:dyiuQd2D
女「ねえ、チューして……?」
男「いや、キスはことの最中じゃないと……」
女「じゃあ早く抱いてよ」
男「だいたいで抱いていい?」
女「だいたい? しっかり抱いて……貴方を感じさせてよ」
男「実は僕、会社で忘年会の幹事をさせてもらうんだ」
女「……ねえ、からかってる?」
男「からかってないよ……からまわってる」
女「……緊張してる?」
男「君も緊張してるんじゃないかな……均等に」
女「私は別に……リラックスしてるわ」
男「俺は駄目だ……胃から吐くっす」
女「やっぱりからかってるでしょ!? 貴方なんか嫌いっ!」
男「あ………………また振られた……カキフライでも食べよう」



新ジャンル「( ´w`)」
584名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 00:41:00 ID:dyiuQd2D
ぬぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉorz

リロードし忘れ激しくスマンカッタです・・・
585名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 00:50:36 ID:uVGPImm+
>>583
セフセフ!

>男「からかってないよ……からまわってる」
ここに全てが要約されているとみた。

ていうかまだ余裕っぽいな容量。
586名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 01:16:40 ID:69WXDXN/
>>572はレイジュの人?
じゃぁお言葉に甘えてーと、オモタら投下始まりましたね。
容量あるみたいだし、先にそちらを優先で。
終わったらこちらも落します(´・ω・`)ノシ
587渇きの国のソラは赤く・中編A(1/10):2007/11/24(土) 01:26:56 ID:uVGPImm+

青年は名をタブイルといった。
この国で起きている異変を察して調査にやってきたフリーの吟遊詩人(ミンストレス)だという。
この国の人間にしては色素が薄いとは思っていたが、なるほど。ジョンらと同じ旅の人間だったのか。

「あれ?魔導師ではなかったんですか?」
「……ああ、元だが。ちょっとあって破門くらったんだ。ロートルは頭固いんだよ、どこの世界もな」

タブイルは顔をしかめてそう吐き捨てた。

「―――すみません」
「いいさ。それよりあんたら、どこまで知ってる」

どこまで知っている、というとナフレザーグで起こっている異変についてだろう。
ジョンたちは……実は、何も知らないに等しい。
そもそも住人が、ではなく『国』がおかしいと言い出したのはローラであって、それも根拠のない勘のようなものだ。
直後に倒れてしまったことから考えても、意識がはっきりしていたのかも怪しいところ。
しかし、信じるのならその原因は王宮にあるとも言っていた。これが本当なら手がかりどころか事の中枢に近い。
ヴェラシーラの一族は雷槌を操る魔法に長けているという。ということは、多少でも魔法を齧っているということだ。
といっても占術の心得はあるのかないのか、ジョンは知らないが……無さそうだなぁ、ローラさんは。

「なるほどね……王宮、か………」

タブイルは黙り込んだ。
本当に国の一大事だとすれば、他の国の者が―――たとえ勇者といえど―――介入することは難しい。
それよりも王宮に報告して対応させるほうが何倍も効率がいいし、国としての体面もわざわざ崩さずに済むからだ。
だがその報告するべき国そのものに病巣があるのだとしたら。
たとえば信じがたい悪政が働いているのだとしたら、それを制するのは勇者の役割である。
民衆が革命を起こして内戦に発展するのは国にとってもうまくない。
滞在してまだ浅い自分が出しゃばっていいものか迷うところだが、名誉だけでなく汚名を被る覚悟で挑むのが勇者の務めか。
これも『もし』の域を出ない話だ。

「でも疑ってはいるんだろう?」
「……はい、まぁ」
「わかった。それがあんたの立ち位置なわけだ。不確定要素も可能性のひとつさ、
 それでいい―――勇者ならなおさらな」

ジョンは一瞬目を見開き、そしてすっと細めた。

「ジョン・ディ・フルカネリ。匠と魔石の国ラルティーグが選定した勇者……だよな?」
「………気付いていたのですか?」
「初めは気付いてなかったさ。勇者の名は世界中に知れ渡ってるけど、勇者の顔を知ってるやつは吟遊詩人でもそういない。
 俺があんたを知っていたのはあんたが研究職としても有名だからさ。俺も錬金術師だったんでね。
 錬金術師(アルケミスト)だけでなく、魔工技師(エンチャンター)であり、
 薬師(メディシン)であり医者(ドクター)であり療術師(ヒーラー)ですらある、
 稀代の大天才ジョン・ディ・フルカネリは俺みたいな外道錬金術師だって知ってるってことさ」
588渇きの国のソラは赤く・中編A(2/10):2007/11/24(土) 01:28:15 ID:uVGPImm+

ジョンはため息をついた。
勇者の存在は世界中に公開されている。かつての『はじまりの勇者』と同じように人々の希望であり、
あらゆる悪の抑止力とするためだが、勇者個人としての情報はほとんど規制されているはずだ。
英雄に必要なものは功績だけ、ということである。
しかしヒロトのような全く無名だった剣士ならまだしも、
ジョンのようにある業界でもともと有名な人間が勇者になるとこういうことも珍しいことではない。
それがメリットになることもあればデメリットになることもある。
そういえば勇者に選定されて間もない頃
いきなり吟遊詩人にあることないこと超人のように書かれてげんなりしたこともあったっけ。

「まぁ今はそこは置いておこう。あんた、まだこの件について首を突っ込むつもりなんだな?」
「………そりゃ、まあ。民衆の為にあるのが一応、勇者ですから」
「はは、真面目なんだな。じゃあ俺に付き合うかい。
 ジョン・ディ・フルカネリがいればこっちとしても百人力だからな」

タブイルはにやっと笑った。
どうもジョンたちについて調査をするつもりらしい。
そりゃあフリーの吟遊詩人というのだから勇者に密着していることができれば
それだけで引く手数多の記事が書けるだろうし、
勇者の特権のおこぼれを狙えば調査も有利に進むだろう。
ジョンは勇者といえど、ゼロから何かを調査することに慣れていない。
民衆の救いを求める声を聞き届けるのが勇者なら、今回この国の民衆は助けを求めることすらしてくれないのだ。

―――勇者という役割を明かせばいいのだろうが、どうにもタイミングを逃してしまったように思う。
ローラが倒れたとき力ずくで安静できる場所を確保しようとしたことで後ろめたい気持ちもあるし、
それにますます警戒されているだろうし―――。

それなら、この青年と共に行動したほうが幾分やりやすい、か……?

「ジョン〜、ローラさん起きたよ」

ベッドで寝ているローラについていたリオルが、ひょこっと顔を出した。
汗を拭いたり着替えさせたりしなければならないので多少心配だが世話はリオルに任せたのだ。
幾らなんでもそれくらいならリオルだって失敗しないだろうし、
それに仲間内に想い人がはっきりと存在する女性の肌には極力見たり触れりしたくはない。
ヒロトが帰ってきたときどんな顔をすればいいかわからないからだ。
無論、それが命を左右するならジョンとて躊躇わないが。

「すみません、心配をかけてしまって」

ローラは少々顔を蒼くしていたが、意識ははっきりしているようだった。
もうしばらく安静にしていなくてはならないだろう。
でも、もう心配する必要はない。あとは眠っていれば回復できる。

ローラは倒れる前に自分でも言っていたように、『国』に対する異変についてはもう何も感じないようだった。
あれだけはっきりと感じていた感覚も、今では熱によって観た幻覚の類だったのではないかとすら言った。
しかしジョンは、それを信じると決めたのだ。
それにローラに王族として『世界の異変』を感知できる能力に目覚めつつあるのなら、
むしろ余分な自我のない意識が朦朧としていたあの時の方が、より研ぎ澄まされているに違いない。
それにタブイルが言うように、何かが起きているのは確実のようだし。

「―――そう、ですか。でも、申し訳ありません。本当に王宮に探りを入れるのなら、私はついていけませんわ」

ローラは申し訳無さそうに目を伏せた。
589渇きの国のソラは赤く・中編A(3/10):2007/11/24(土) 01:29:56 ID:uVGPImm+
考えてみれば当然だ。

ローラはお忍びでの旅の途中とはいえ、一国の王女である。
それが他国の王宮にちょっかいを出したとなれば、これが問題にならないはずがない。
もしナフレザーグによからぬ秘密があったとして、余計な咎を負うことは無い。
身分を隠しての冒険には限度があるのだ。
それは決してローラの責ではない、仕方のないことだった。
それに体調面から考えても、ローラは今回はゆっくりしていた方がいいだろう。

「………あのおかしな魔力のコといい、お嬢様といい、勇者サマのお供には一筋縄で行く人がいないみたいだな」

流石にローラが姫であることを悟られるわけにはいかないので、席を外してもらっていたタブイルが戻ってくる。

「そう、あなたが助けてくれたのですね。礼を言います。……ありがとう、ですわ」
「――――いえ、当然のことをしたまでです。麗下」

タブイルが一礼してから、目を瞬かせて顔をあげる。

「……驚いた。魅了(チャーム)の魔眼使いなのか、この娘は」

ジョンは思わず苦笑する。
これも王の能力の片鱗………か?


この国で最近起きている事件のひとつに集団失踪がある。
ある朝忽然と、隣の棟に住んでいた者全員が消え去っていたり、
ある郊外ではある村の住人が丸ごと消えていたりしたそうだ。
魔獣に襲われたのかと思えばそういった形跡はほとんどないし、前日に何か変わった様子も無い。
王宮に調査を依頼してもまるで原因がわからないらしいし、
国民たちは次第にお互いを疑うように、疑心暗鬼に陥っていったのだという。
タブイル曰く、余所者に至っては何もしていなくとも襲われることもあるそうだ。
ジョンたちが見逃されたのはひ弱な女の子ばかりで、事件とは関係なさそうだからだという。

「女の子……ね」

ジョンは複雑そうに呟いた。
『見た目が女の子』で役に立ったのは初めてだろう。

しかし、もしローラの『勘』通りに王宮が黒幕だとすると、王宮が進める調査があてにならないのは当然かもしれない。
王宮の調査団が黒だとすると、その結果に信憑性があるはずがない。

………いや待て。ということは少なくとも黒幕は王宮兵士を動かせるほどの人物だということになる。
最悪、一国の兵を敵に回すことになるのか……?
590渇きの国のソラは赤く・中編A(4/10):2007/11/24(土) 01:31:42 ID:uVGPImm+
それはうまくない話だ。ローラは病み上がりだし、
リオルは一撃は大きいが長く戦うとエネルギー切れでへばってしまう。
自分も一対多の戦いに向いたタイプじゃないし―――ここはヒロトの帰りを待つのが得策だろうか。

「まだ仲間がいたのか、あんた?」
「ええ、その―――剣士と魔法使いが」

なんとなく、ヒロトのことを話すのは躊躇われた。
ミンストレスに絡まれるのは彼の性格からいって苦手に決まっている。
魔王の話なんて完全に論外だ。
魔王と勇者が一緒に旅をしているなんて知れたら国どころか全世界を敵に回しかねない。
………まぁ、それでもやっていけそうなのがあの二人の怖いところではあるが。

「その剣士と魔法使い、強いのか?」
「そりゃあ、ね。知る限り、あの二人は神でも敵うかどうかの実力の持ち主ですし」
「はは、そりゃすげえ。―――――神でも、ね……」

タブイルは唇をひと舐めすると、黙り込んだ。

「ですから、ボクとしてはその二人が帰ってきてからのほうが。
それに、国を相手にするかも知れないんですからタブイルさんはもう手を引いたほうがいいですよ。
ここから先は洒落じゃすまない」
「おい馬鹿言うな。こんなチャンスを放っておけって言うのか?俺は降りない。
どうしてもっていうなら、俺をのして―――」

それなら話は簡単である。
ジョンはタブイルの腹に拳を食い込ませた。
彼の小さく可愛らしい外見からは想像もできないほどの鋭い突きである。

「……てめ、最後まで言わせ…………」

タブイルはずるり、と崩れ落ちた。
それからジョンはさらにタブイルの腹に手を当てる。
マナの扱いは得意だが、実際に攻撃と一緒に行うことに関しては加減が難しいのだ。

「さて、元とはいえ魔導師って言ってたから一般人とは勝手が違うかな……?」

ジョンはそう呟いて、『調整』に入った。
591渇きの国のソラは赤く・中編A(5/10):2007/11/24(土) 01:34:08 ID:uVGPImm+

―――ヒロトは、確かに強い。
魔王リュリルライアですら敗れたというのだから、
おそらくは真っ向勝負で彼に敵うものは天地を見渡してもいないだろう。

しかし、それはあくまで勇者として、戦士として強いということでしかない。
わかりやすく言えば、剣でどうにかなる戦いに特化している強さなのだ。
ヒロト本人が聞けば顔をしかめるだろう(しかし認めるだろう)が、
彼はそれ以外の『戦い』に関してはほとんど使い物にならないといっていい。
人と人との諍いを剣によって鎮め、話し合う場を作ることはできても
その話し合い自体を取り仕切ることはできないのだ。
危機を収めたらどこかへと去るしかない、彼は典型的な『勇者』なのである。

そして、この事件はまだ彼の出る幕ではない。

助けを求める民衆もいなければ、確たる敵もいないのだ。
ヒロトは最悪の場合に全てを斬り裂く最強のブリキ兵、デウス・エクス・マキナになってくれればそれでいい。
剣で斬るものはまだなにもない―――そんなところに勇者がいてもすることなど無いだろう。

「………って、ボクも勇者ですけどね」

ジョンはこそこそと隠れながら、王宮に近づいていった。

こういうコソ泥じみた行為には慣れている。
彼の戦闘方法は大見得をきって軍勢を相手にするようなものではない。
あくまで一対一、遭遇した見回りを仕留めるのが関の山であった。
そもそもジョンは戦士でも暗殺者でもなく、錬金術師である。
材料を取りに山に入って魔獣に襲われたときの対処法くらいにしか魔法やこの『技』は使わない。
リオルと一緒に旅をするようになってからは使う機会は若干増えたが(ヒロトを探していたリオルが
行く先行く先で騒ぎを起こしていたため)、ヒロトたちと合流してからは全く使っていない。
ヒロトはともかく、リューやローラはジョンのことをただの貧弱メガネだと思っているかもしれないと思うと、
一応男として少し悔しい気もする。

……まあ、いいですけど。

「まぁ、いいですけど」

ぶつぶつ呟きながら裏手に回る。

「別に気にしませんけど」
592渇きの国のソラは赤く・中編A(6/10):2007/11/24(土) 01:36:25 ID:uVGPImm+
貴重な水を豊富に持っているというアピール兼賊の侵入を防ぐための堀を
地味に泳いで渡り、そのまま裏口に辿りついた。
慎重にトラップがないか確認し、少し拍子抜けた。
罠―――少なくとも魔力に起因するトラップが何一つないのである。
そういえば朝自分でも言っていた。
この国はマナが薄い。
マナが希薄だということは、すなわち大きな魔法を扱えないということだ。
山で投網を投げるようなものである。それでは、採れる魚も採れなくなってしまうだろう。
長くそういう状態が続けばその土地で魔法を扱えるものはいなくなる。
この国に、王宮全体に結界を張れるような魔導師はいないということか。

ジョンは濡れた身体をぷるぷると振った。
やりやすくなったはなったが、このご時勢によくもまあ。
ラルティーグなんて家庭用の防犯結界だって市販しているのに。
流石に鍵もかかっていないほど無防備ではないが、こんなもの、ジョンにかかればあってないようなものである。
ごそごそとポーチを探ってジョンが取り出したのは―――二本の針金。
それを鍵穴に突っ込んで、ちゃかちゃかと動かし……あっという間に、鍵は開いてしまう。
ジョンの器用な手先が可能とするコソ泥……いや、レンジャーも驚きのピッキングテクニックであった。
ラルティーグにいた頃休日の暇つぶしに覗いてみたレンジャー講習で習った程度だが、
ジョンはそれだけでこの通り、大抵の鍵は開けてしまう。

「さて、侵入したはいいけど……どうしようかなぁ………」

そこは食料庫のようだった。
イモや小麦粉、肉などのものらしい木箱が積みあがっている。
暗がりの中に動く影を見つける。
隅の木箱を齧って中の食料を漁っているらしい、それは鼠だった。
ネズミたちはジョンの姿を認めるとチチチと鳴いてどこかへと逃げてしまう。

「………そういえば今日はご飯も食べていなかったっけ」

ジョンは先程までネズミたちのいた物陰に座り込むと、木箱の穴から食べられそうなハムを失敬して齧った。
もぐもぐと咀嚼しながらポーチを探り、用意しておいたものをことん、と床に置く。
それは石を彫って作られた精巧な鼠の人形だった。
無論、ただの人形ではない。
複雑なダンジョンを走り回り、念波によって入り組んだ回廊の構造を伝える偵察用のマジックアイテムだ。

「鼠のいない国はないからなぁ」

魔力を込めると、まるで生きているかのように動き出し、やがて暗闇の中に消えていった。
それを、追加で二匹。
593渇きの国のソラは赤く・中編A(7/10):2007/11/24(土) 01:37:38 ID:uVGPImm+

とにかく、構造を知らなければ話にならない。
そういえばヒイヅルには嘘か真か『シノビ』という暗殺集団がいて、
彼らは自在に姿を変えたり透明になったりできる術を使うという。
………本当だろうか。
ヒロトさんに聞いてみたら何かわかるかも知れない。
いやヒイヅルにいた頃の記憶はまったくといっていいほどないと言っていたから、聞いても多分無駄か。
それにヒイヅルとヒロトさんをあまり結び付けたくないらしいローラさんが
怒っているのか寂しがっているのか微妙な顔をするだけだろうし、やっぱりやめておこう。
『七人の勇者』の中にはヒイヅルに選定された者もいるそうだから、もし縁があるなら会えるかもしれないし。

いやいや勇者はこの広い広い世界で旅をしているのだ。そう何人も出会う機会があるものかは疑問である。
勿論居場所を突き止めることは不可能ではないだろうけど、こっちにだってあっちにだって都合がある。
今は魔王城に行くことが先決で――――そう考えれば、魔王を連れた勇者と出くわしたのはこの上ない幸運だ。
運命の筋書きというものはげに恐ろしいもの。
そういえば呪術の発達した翡翠と杖の国ユグドレシアでは、
その究極に全ての運命を識ることができる“アカシックレコード”なるものを目指していると聞いたっけ。
“賢者の石”を目指すこちらが言えたことではないが、ご苦労なことである。

ネズミの索敵が終わるまで、つらつらと考える。

集団失踪。王宮がその糸を引いているということならば目的はなんだろう。
考えられることは人身売買か。この乾いた国がよその国と渡り合っていくことは大変に難しい。
どの国でも扱える商品として人間を見たとしたら―――ありえない話ではあるまい。
だが、それでも簡単な話ではなかった。奴隷市場は教会によって禁止されて久しいためだ。
そんなことが明るみに出れば、それはもう国政とは見られない。
すぐさま勇者、特に教会直下ナルヴィタートの粛清者たる勇者が現れて関わった人間を一人残らず殲滅することだろう。
そんなリスクを抱えてまで人を売らなければならないほど、この国は干からびているのだろうか。

「………街を見る限り、そんなことはないと思うんだけどな………」

そういえばヒロトたちはどうしているだろう。
かつてのリオル、灼炎龍リオレイアとは違う。そこにいるという確たる場所がないヌシを探しているのだ。
奥の手の帰還はまだ先になるだろう。

「最悪、ここの構造を把握しただけで帰ったほうがいいかもなぁ……」

ジョンは今度はリンゴを手にとって、齧った。
594渇きの国のソラは赤く・中編A(8/10):2007/11/24(土) 01:39:13 ID:uVGPImm+

月の下、岩山が動いていた。
それには節目のある足があり、鋏があり、長い尻尾の先には鈎針がついている。

ナフレザーク荒野のヌシ、白き死の針アシュタレス。

彼は見るも巨大なサソリの怪物であった。
普段は手足を縮め、地面に身体を埋めて眠っているため、周囲の白い岩と区別がまったくつかない。
夜になって動き出すまで、この荒野のどこにいるのかわからないのだ。
そして日が沈むと食事をし、月光を浴びてマナを補給するために目を覚ます。
そんなアシュタレスが、

「ギギ、ガギャ、GGGKKYィィィィィィィィィッッ!!」

尾の毒針を振り上げていた。
その先には一組の男女が立っている。
勇者と魔王の二人組、ヒロトとリューである。
地面を抉り岩を跳ね上げ、土煙を巻き上げるその一突きを飛んで躱すと、ヒロトはリューに抗議した。

「ちょっと待て!リュー、お前がいてなんでこいつは攻撃してくるんだ!?」

こんなことは一度も今までなかった。
下級の魔獣はともかく、種族としてより高い位置にいるヌシは頂点たる魔王に逆らえない。
それはたとえ肉体が滅びて義体に乗り移ろうが変わらない本能である。
そうだと知ったからこそヒロトはリューに協力を要請したのだし、
事実これまではリューに逆らおうとするヌシなどいなかった。
ましてや攻撃してくるなど、飼い犬に手を噛まれた所の話ではないリューも状況がさっぱりなのだ。

「わ、わからぬ!我にも何が何だか―――おい!アシュタレス貴様、何の真似―――く!?」

リューの視界が紫に染まった。
アシュタレスが針の先から液体をぶちまけたのだ。飛び散った飛沫は岩を次々と溶解させ、穴を開けていく。
猛毒……もし浴びたら人間など一瞬で骨も残らないだろう。

「リュー!」
「問題ない!我を誰だと思っている!!」

魔法障壁に護られながらリューが叫ぶ。
595渇きの国のソラは赤く・中編A(9/10):2007/11/24(土) 01:40:36 ID:uVGPImm+

「―――アシュタレス、気が触れたか!!」
「GGGGYKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKK!!」

毒液を弾き返したと見るや鋏を振りかざし、叩きつけるッ!
その下には朱い眼を眼を細め、口を真一文字に結んだリューが、身動きもせず―――。

――――――。

「………で、どうなんだ。コイツは」
「さあな。何があったかは知らんが、完全に正気を失っている。最早言葉も通じぬ。
 今のこやつはでかくて強いただの魔獣だ」
「………交渉の余地はないか」
「ない」

ヒロトが、剣を抜いてその槌を受け止めていた。
後ろでは仏頂面でリューが腕を組んでいる。

「というか、別に護ってくれと言った覚えはないが?魔法障壁を突破できるものなぞ貴様くらいしかおらん」
「―――考えてみればそれもそうだ。別に意識してやったことじゃないから気にするな」
「………ふん」

そっぽを向くリュー。状況が状況だけにでれでれできないが、その頬は少し赤く染まっていた。

「魔獣なら、相手をするのは勇者の使命だ。リューは下がっていてくれ」
「ん」

干からびた地面を蹴り、低く、弾丸のように駆ける。
アシュタレスは慌てたように毒液を発射するが掠るそぶりすらない。
星明りの下、蒼い影は彗星となって大蠍の化物の足元に潜り込み、ひと薙ぎで節足を全て斬り払った。

「KKKYYYッッ!!?」

背後に回る剣の煌きを頼りに尻尾を振り上げる、その時にはすでに
神速を地面に縫い付けるはずのそれは断たれて身体から滑り落ちている。
シュタレスはひとまず丸くなり、防御の姿勢をとった。彼の甲羅は強靭無比であり、
その強度たるや攻城兵器カタパルトの鉄鎚を百度受けても傷ひとつつかないほどなのだ。
596渇きの国のソラは赤く・中編A(10/10):2007/11/24(土) 01:41:23 ID:uVGPImm+

「悪く、思うな」

―――勇者の剣が振り下ろされる。

幾多の名のある魔獣を葬ってきた刃は違うことなく鋼の甲羅を割り、猛毒の体液を裂き、蠍の命そのものを斬り裂いた。
白き死の針と謳われた魔獣はこうして、その生涯を終えたのだった。

真っ二つになった魔獣を、魔王がもの言わず見つめている。
かさ、と二度と動くことのない身体に触れ、そして空を見上げた。
虚空には、月。
煌々と輝くそれを手をかざして、リューは溜め息をついた。

「どうした?」
「……この荒野は乾いている」

その握りを確かめるように、何も掴めない手のひらに目を伏せる。

当たり前の話だった。この白くくすんだ大地を見れば、乾いているのは一目でわかる。
それを、何故わざわざ口にしなければならないのか。

「見た目ではわからないからさ。我としたことが、夜にならねば気付かぬとは不覚……。
 この地には水だけではない、圧倒的にマナが枯渇している」
「………………」
「我を含め、貴様を含め、生き物は皆マナを糧に『生命』として活動する。
 もしそれがまったく断たれてしまったらどうなるのだろうな?我にもそんなことは解からんし、
 そういった文献を読んだこともないが―――おそらく正気を失い、闇雲にマナを求めるのではないか?
 生きているモノを喰らい、直接そのマナを啜る化け物になってもおかしくはあるまい」
「この土地に、わずかにでも暮らしているはずの獣や魔獣たち……。
まったく見なかったのは気の触れたこいつが全部喰らいつくしたからってわけか……」

冷たい炎の燃える瞳をスライドさせ、彼方を睨みつける。
ここから王都は見えないが、おそらく彼の視る方向には街の光があるに違いない。

「ジョンが話していたな。この国は王都のド真ん中に深く井戸を掘り、辺りの土地を干上がらせた、と。
 おそらくは……それと同じことが起きているのだろうさ」
「………………………」

ヒロトはひゅんと剣を一振りし、鞘に収めた。

                 渇きの国のソラは赤く〜新ジャンル「  」英雄伝〜[中編A] 完
597渇きの国のソラは赤く・中編B(1/11):2007/11/24(土) 02:01:10 ID:uVGPImm+
「………そんな」

冷や汗が、落ちた。

「ローラさん。あなたの『勘』が的中しましたよ……!!」

ネズミの一匹が辿りついた場所は地下室だった。
半端な大きさではない、おそらく王宮の地下には丸ごとそれがぶち抜いてあると見ていいだろう。
そしてそこにいた人々。
あれが、王宮が自らの国の人間を拉致した理由なのだとしたら。
おそらく背後になにかいる。
魔法の発達しなかったこの国に、あんな発想があるはずがないからだ。

「外国の魔導師が国をひとつ使って実験か……!なんという外道を……!!」

とにかく一旦引かなくては。
リオルに、できればヒロトに事を伝えて応援を頼んだほうがいい。
できるだけ早く。早くしないと、おそらく取り返しのつかないことになる……!

ジョンは裏口のドアに手をかけると、それを開け放った。
そこには。

「―――――酷いじゃないか。いきなり人を殴るなんて」

すでに王宮兵士が堀を取り囲み、

「………あなたが、あれの術師ですか」
「いかにも。錬金術師タブイル・ロ・カリウォストだ。お目にかかれて光栄だよ、ジョン・ディ・フルカネリ」

ニヤリと笑うタブイルが、そこにいた。
598渇きの国のソラは赤く・中編B(2/11):2007/11/24(土) 02:02:29 ID:uVGPImm+

「俺もラルティーグの錬金術師でね。一応、地元じゃ天才って言われてたほどだった。
 知ってるか、勇者選定の候補には俺の名前もあったんだぜ?
 ま、実際に選定を始めた頃には俺はもう国にはいなかったがね。
 頭の固いジジイ共に難癖付けられてなきゃ、俺があんたの代わりに勇者として活躍してたに決まってるのさ。

 なあ、あんたにはわかるだろう?ジョン・ディ・フルカネリ。
 俺の見つけたあの儀式。これこそ無尽蔵の魔力を手に入れる方法なんだってことが。
 ラルティーグ永遠の夢、賢者の石。
 俺の家だって代々それの研究に携わってきんだ。

 俺はガキの頃、ユグドレシアの交換留学生として呪法を学んでいてね。
 で、世の中には相手の魔力を奪って自分のモノにしてしまうっていう魔法があるって知ったのさ。
 そのときの俺はいけすかない根暗魔法なんかに興味はなかったが、やっぱ行っておいて良かったな。
 そのおかげで、俺はこの儀式の展開を思いついたんだから。
 そう、それはラルティーグの魔術革命である『マナの保存』を応用したものだ。
 先人の威光ってのも馬鹿にはできねぇ、俺を高みにまで押し上げてくれるんだから。

 ようはマナを他所から集めて保存すりゃいいのさ。
 ちょっとやそっとじゃねえ、魔力を奪って吸い上げて、回復させてまた奪って。
 完全に枯渇するまで繰り返す。
 その土地の人間はその土地のマナに適応してるからな、『汲み上げ』させるのに他に適したヤツはいなかった。
 んで、男はダメだ。長く保たねぇ。三日三晩使い続けたらあっさり死んじまう。
 俺にしても男をいたぶるシュミはねえし。

 ――――性魔術って知ってるか。
 性行為によって魔力を高めるマイナー魔法なんだが、これが一番てっとり早いんだ。
 エクスタシーの瞬間にそいつの持つ魔力値は著しく変動する。
 放出、回復、コツさえ掴めば思いのままだ。東洋じゃ房中術とか呼ばれてるらしいがね。

 そう、ようは歯車さ。
 放出させて蓄え、回復させまた放出させる。これを延々と繰り返し、無限の魔力に届かせる……!
 どうだ!これこそ俺たちラルティーグの民の夢、無尽蔵の魔力“賢者の石”だろう!!」
599渇きの国のソラは赤く・中編B(3/11):2007/11/24(土) 02:03:45 ID:uVGPImm+

ジョンは黙って、タブイルの口上を聞いていた。

その両手は縛られ、各種マジックアイテムが入っていたポーチは奪われてしまっている。
ジョンは捕らえられ、この地下の施設に連行されたのである。
ジョンの背中には剣が突きつけられていた。もし何か妙な真似をすれば、剣はジョンの身体を貫くだろう。
ジョンは決して超人ではない。剣で斬られれば死ぬだけだ。
今、彼にできることはただその光景を見つめることだけだった。

床には巨大な魔法陣が描かれ、それは稼動していることを示すように淡く緑色に光っている。
中央にあるのは巨大な魔石。この国で採掘されたものだろう。
タブイルはあれに魔力を蓄え、強大なマナのタンクとして使うつもりなのだ。
そしてそれを発展させれば、無尽蔵の魔力“賢者の石”に届くと信じている。

―――――――――。

これが?

「………………………」

今は部屋の装いなどどうでもいい。

なんだ、これは。

地獄か?

「は、なんだ。コーフンしたか?ぱっと見女みたいでも中身は立派なモンだな、おい!」
600渇きの国のソラは赤く・中編B(4/11):2007/11/24(土) 02:04:57 ID:uVGPImm+
女たちが、部屋にひしめいていた。
描かれた魔法陣の要所要所に配置され、固く冷たい床の上に『接続』されてよがり声をあげている。
その目は虚空を見つめ、手足の自由もなく、動かない身体をくねらせて快楽を訴えていた。

「………幻覚ですか」
「そう。より効率のいい搾取のためにな。実際相手してたんじゃ一年たっても集まらんマナが、この方法だと十日で採れる。
 俺も疲れるが、なーに。賢者の石に触れば簡単に回復できるしな」
「………………」

ジョンは、無言だった。

冷静さを欠いてはいけない。冷静さを欠いてはいけない。冷静さを欠いてはいけない。冷静さを欠いてはいけない。
冷静さを欠いてはいけない。冷静さを欠いてはいけない。冷静さを欠いてはいけない。冷静さを欠いてはいけない。
冷静さを欠いてはいけない。冷静さを欠いてはいけない。冷静さを欠いてはいけない。冷静さを欠いてはいけない。

なんとか脱出して、この事態を外に知らせなければ―――!

「諦めろ。逃げることなんざできはしない」

タブイルは目を見開いてはは、と笑った。

「なあ、ラルティーグの勇者さんよ。認めろよ。俺が賢者の石に至ったって。
 今集まっているこのマナだけで、この世のどんな魔術師でも敵わないほどの魔力が集まっているんだぜ?
 この国のマナを吸い尽くしたら、次の国だ。
 世界中のマナを一点に集めたら、そりゃあ無限の魔力って言えないか?」

その言葉に驚いたのはジョンを拘束していた兵士だった。

「魔導師殿!賢者の石はこの国を強くするためでは―――がッ!?」

タブイルは兵士の首を掴んだ。そのまま締め上げ、囁く。
601渇きの国のソラは赤く・中編B(5/11):2007/11/24(土) 02:06:15 ID:uVGPImm+
「阿呆かお前。このご時勢に魔法のマの字もねえ干からびた国に、
 なぁんで俺様が手を貸さなきゃなんねぇんだよ」
「貴様―――」

兵はジョンに向けていた剣を振りかぶる。そのときにはすでに、

「くたばれ」

タブイルは高速で呪文の詠唱を終えていた。
兵の頭が発火する。
灼熱と酸素を奪われたことにより兵はもがき、剣を床に突きたて、そして倒れて動かなくなった。

「け、阿呆はこれだから困る。なぁ、ジョン」
「………そうでしょうか」

ジョンは、名も知らない兵のなきがらに一瞬だけ頭を下げた。
彼は彼なりに、望みを繋いで死んだのだ。
床に突き立てられた、剣。

これが地面に転がっていたなら、きっとジョンは縄を切ることができなかったに違いない。

「―――ふッ!」
「あ!?」

刃に縄をあて一気に引くと、すぐさま体勢を低くしてタブイルの足首を蹴る。
このまま叩きのめすのは難しい、なにせここはこの男の工房だ。
敵の腹の中から脱出するのがなによりも先決……!
わき目も振らずに走り出す。
幸い城の廊下は頭に入っている。索敵ネズミがリアルタイムで動いていてくれるため、
兵がどこにいるのかもだいたいわかっていた。

―――部屋を出る一瞬、肩越しに振り返る。

「……すぐ、戻ります」

―――それを聞くことができた女は、一人もいなかったけれど。
602渇きの国のソラは赤く・中編B(6/11):2007/11/24(土) 02:07:42 ID:uVGPImm+

「賊だ!捕らえろ!殺してしまっても構わん!」

見つからないルートはない。
なら、できるだけ囲まれない道を選ぶのが得策だ。
ジョンは出くわした兵を昏倒させながら走っていた。
ジョンの小さな身体で相手を叩きのめすには相当な鍛錬と技術がいる。彼にそんな格闘技術があるのだろうか。
だが実際、兵たちはなす術もなく倒されていった。
常人の域に留まる身体能力しかないこの小さな青年に。

「ふっ!!」
「―――ぐ……!?」

ジョンは兵の槍を躱しその胸に手のひらを当てると、それだけで相手をすっ飛ばした。
目にも留まらぬ達人の業―――では、ない。これは格闘ではなく、どちらかといえば呪いに近い技術なのだ。

他人の体内に魔力を流し込み、変化させる。これがもっとも簡単な呪(ジュ)の説明である。
それを悪性のものとするのが呪い、治癒力を高めさせるのが回復魔法と呼ばれる。
他にも多々あるが、ジョンが行っているのは言わば麻酔だ。
一撃で相手の自由と意識を奪う、医者であるジョンが編み出したマーシャルアーツ“霊拳”。
それが、ジョンの最も得意とする戦法だった。

「―――【凍れ】!」

氷弾を飛ばし、前方の兵を壁に縫い付ける。
加えてジョンは基礎的な魔法も扱うことができる。
錬金術師(アルケミスト)だけでなく、魔工技師(エンチャンター)であり、
薬師(メディシン)であり医者(ドクター)であり療術師(ヒーラー)ですらあり、
さらに魔法と格闘技に通じる彼を天才と呼ばずしてなんと呼ぶのか。


――――――ジョン・ディ・フルカネリ。


それはラルティーグ始まって以来の才を持つとさえ謳われた、
知の民の期待を小さな背に負う勇者の名である。
603渇きの国のソラは赤く・中編B(7/11):2007/11/24(土) 02:09:42 ID:uVGPImm+

「ち、あのガキ……!」

タブイルは早足でジョンを追いながらギリギリと奥歯を鳴らした。
そもそもミンストレスを偽ってジョンたちに近づいたのも、
ひとえにあのいけ好かないガキにどちらがより天才に、勇者の名に相応しいのか思い知らせるためだ。
タブイルの編み出したあの儀式を続ければ、必ず究極の魔石“賢者の石”に至るはず。
そうすればタブイルを否定した老害どもも、ジョンだけじゃない七人の勇者も、
各国の王も神も魔王もみんなタブイルを認めるに違いない。
タブイルこそが世界で最も優れた存在なのだ、と。

「そうだ……!俺が、俺が、俺が俺が俺が俺が一番なんだ………!!」

手は打ってある。
そう、そうあの宿を紹介したのは誰だと思っている。
宿にいる女も相当な使い手と見ていいだろう。しかし一人は病み上がりだ。
ザコ兵たちでも数で押し切れる。
妙な術を使うようだから、あの女たちも賢者の石の糧だ。
捕らえたらとびっきりの淫夢を見せてよがり狂わせてやろう。
そして、その様を奴に見せ付けるのだ。
あと他に仲間がいるようだから、そいつらも捕らえて八つ裂きにしてやる。
神にすら匹敵するとか大げさな法螺をふいていたようだが、なに、恐れることはない。
相手がどれほどの化物であろうとも、こっちには本物の怪物がある。
今まで集めたナフレザークのマナがあればあんなガキ共など小虫にすぎないのだ。

「魔導師殿、申し訳ありません……!賊は、妖しげな体術を使い……その、王宮の外へ……」

どこまでも使えない連中だ。
……いや、気にすることはない。居場所は解っているのだから。

「兵を集めろ。王宮に侵入するなどと不届きは、
 このナフレザーク王宮魔導師タブイル・ロ・カリウォストが成敗してくれる!」
「は!頼もしきお言葉に御座います!!」


――――――馬鹿が。
604渇きの国のソラは赤く・中編B(8/11):2007/11/24(土) 02:11:41 ID:uVGPImm+

「でぇぇぇぇぇぇいッ!!でいでいッ!!」

宿に辿りついた頃にはもう、リオルが兵たちを相手に戦っていた。
龍人となったリオルに剣は通じない。灼炎龍の鱗は鋼よりも硬いのだ。
怪力で薙ぎ払い、焔で焼き払い、数で囲もうとすれば飛んで空中からまた火で炙る。
リオルは何か鬱憤を晴らすかのように魔獣の如く暴れ回っていた。

“龍化”したリオルに一般兵が敵うはずもない。
彼女は仮にも元・伝説のドラゴンなのだから。

――――――だが、それも制限時間つきのドラゴンである。

「リオル!」
「あ!ジョン、おっ帰り〜」

手についた兵を“霊拳”で吹っ飛ばしながら、リオルの元へと駆け寄る。

「飛ばしすぎです!ペースを考えてください!」
「でも、あと半分くらいだしさ!」
「あとからもっと来ますってば!黒幕はあのミンストレスのタブイルだったんです!」
「なんと。道理で場所が割れてると思った!」

ただでさえリオル一人にてこずっていたのに、
また妖しい技を使う敵が増えたことで兵たちはたじろいでいるようだ。
タブイルから受けた命令は女二人を捕らえること。
だが、この強さは聞いていない。
とにかく逃がさないように、この一団の隊長は兵たちに指示し、囲むように陣形を取った。
すぐに襲い掛かっても返り討ちにされるだけだと、まずは様子を見るつもりらしい。
時間稼ぎをされてはたまらない。
ジョンは小さく舌打ちした。

「ところで、ローラさんは?」
「具合がまた悪くなって休ませてる。
 でも多分、起きて宿の中の人たちに隠れているよう言ってるんじゃないかな」
「……ですね」
605渇きの国のソラは赤く・中編B(9/11):2007/11/24(土) 02:13:33 ID:uVGPImm+
体調が悪くなったというのはうまくない情報である。
ジョンだって無傷ではないし、リオルの龍化は長くは持たない術なのだから。
ローラが戦力にならないとなると、ここを切り抜けて逃げ出すことも難しい。
そうこうしている間に、タブイルが引き連れる援軍が来てしまうというのに……!

「……リオル。部屋に戻って、ローラさんを連れて逃げてください」
「え?」

ジョンの囁きに、リオルが驚いて振り返る。

「一人なら抱えて飛べるでしょう?このままでは三人とも捕まってしまいます」
「でも、ジョンは?」
「ボクは勇者です。捕まっても、そう酷い扱いはされませんよ。………多分」
「多分て!」

だが他にどうしようもないのだ。
あの外道錬金術師はジョンにコンプレックスを抱いているようだったから、きっと殺されはしない。
それよりも拙いのはリオルやローラが捕まることだ。

リオルの体内にはジョンの精製した未完成の賢者の石が入っている。
あれは恒久的に魔力の保存・補充が可能なまだジョンにしか精製できないものであるが、
タブイルは性根はどうあれ天才には間違いないだろう。
あれに似つかわしいものを造られたら、それこそあの男の言う戯けた―――そう、
“賢『邪』の石”を完成に近づけることになる。

ローラの場合はもっと拙い。ローラは大国ヴェラシーラの王女だからだ。
もしローラを人質にとられたら、
おそらくもっと大掛かりな儀式を開くことさえ可能になるだろう。
無論そんなことをすればタブイルは遅かれ早かれ全勇者に抹殺対象されるだろうが、
それまでに犠牲になる人々が確実に現れる。
606渇きの国のソラは赤く・中編B(10/10):2007/11/24(土) 02:15:12 ID:uVGPImm+

「それだけは、あってはならないことなんですよ………!!」
「ジョン……」


あの施設にいた彼女たちは、死体だった。

死とはなにも、心臓が止まることだけを指す言葉ではないのだ。肉体の死、そして精神の死。
自由を奪われ、魂を束縛されて、あれがどうして生きているといえる?
自分が死んでいることにさえ気付かずに、出口の無い坩堝の中でゆっくりと溶かされるように消耗していく……。
あんな外道は、今、この国から逃がす前に、斃しておかなければならない悪性因子なのである。


そのためには、待たなくては。
今こそ勇者の出番。どんな不条理も叩き斬る、あの“豪剣”の青年を。
彼なら、きっと、何があってもなんとかしてくれるから。


「―――そうですか。この国は、民にそんな非道を」

不意に宿から声がした。
扉。地面より一段高いところにあるそこに、彼女が立っていた。

「ローちゃん!」

ローラである。
金糸の髪を夜風になびかせ、病に臥しているはずの身体であるローラが、そこにいた。

                 渇きの国のソラは赤く〜新ジャンル「  」英雄伝〜[中編B] 完
607渇きの国のソラは赤く・中編B(10/10):2007/11/24(土) 02:31:48 ID:uVGPImm+

透き通る青い瞳を静かに光らせたその姿は月の女神の如く美しい。
ジョンを含めリオルを含め、その麗華を見たものは一瞬息をするのを忘れた程に。
だが、体調が悪化したというのは本当のようだ。
身体はふらついており、口調もどこかぼんやりしている。眼つきもどこか虚ろだ。
あれではあっという間に捕まってしまう……!

「リオル、ローラさんを連れて早く逃げて!」
「う、うん。―――わかったよ、ジョン!」

リオルが駆け出した、その時にはもう遅かった。
ローラは兵に囲まれ、捕らえられ―――。

「―――ぐががががががががッッッ!!!?」

―――その鎧を貫通し、肉体に、脊髄に、稲妻が迸る。

「な……?」

誰かが声をあげた。誰もが驚いた。

電撃の結界がローラを護り、兵たちを指一本触れさせずにその意識を奪っていた。
白目をむいて倒れる兵たち。痙攣しているから死んではいないだろうが、
少なくともこの戦いが終わるまでに目を覚ますことはないだろう。
ローラの“雷刃”は、実のところ攻撃能力として生まれた術ではない。
剣とは常に一対一、一人しか相手ができないのが実状だ。
それはヒロトにしても例外ではなく、彼は絶対的な力を持つことで相手が多人数でも渡り合えるように鍛錬した。
だがその剣の弟子たるローラは彼のようなパワータイプにはとてもなれない。
なら一撃を高めるのではなく、せめて囲まれないように。
自分の周りに張った稲妻の結界、それが“雷刃”の本来の姿なのだ。

それは光を纏い、悪しき者を寄せ付けない天使に他ならない。
圧倒的な存在感を持ちながら、瞬きの間に消え行きそうな儚さが見るものから言葉を、戦意を奪い去っていく。

「この隊の長は誰ですか?」

『それ』が、口を利いた。

「は―――自分で、あります」

思わず、だろう。兵たちはざっと道を開け、隊長はローラの問いかけに敬語で答えてしまっている。

「……ジョンさんの言うような非道が行われていたことはご存知ですね?」
「それは……」

隊長は一瞬だけ俯くと、すぐに顔をあげた。
608渇きの国のソラは赤く・後編(2/8):2007/11/24(土) 02:32:51 ID:uVGPImm+

「あれを非道と申されるか、他の国の者よ。この国が他国のまじないに対抗するには、あれしか方法がないのです……!」
「そ、そうだ。おれたちは間違っちゃいない!」
「よ、余所者が口を出すことじゃあない!」

兵たちは隊長に続き、口々に『あれ』を肯定し始める。
ジョンはギシリと奥歯を噛み締めた。
あれを見たものなら、あれは決して容認してはならないものだということくらいわかるだろうに。
怒りで視界が赤く染まり、思わず大声をあげようとした、その前に。

「なら、何故貴方がたは剣を折るのです」

ローラは、静かに彼らを制していた。

兵たちの剣の中には確かにリオルの鱗に弾かれ、またはジョンの白刃取りに捻られ、
砕けて折れたものもある。
それを何故、ローラは彼ら自身が自ら折ったいうのだろう。
ジョンには正直わからなかったが―――しかし。
兵たちは、その言葉に、息を飲んでいた。

「剣は戦士の命。魂。己が信念を鋼に乗せて刃を研ぎ澄ますモノ。

 ――――――貴方がたの剣は誰(た)が為にありますか。
民の為、王の為。国の為。それを剣に託せますか。

 偽りなき心で振り抜いてこそ剣(ツルギ)!迷いなき業を以って武士(もののふ)!
 このクニを護りたいというのなら!何故!!
 何故貴方がたは剣を折るのです!
 兵(つわもの)の剣は折れない!!貴方がたに恥じるところがあるのなら!剣を向けるべきは先ずそこにある!!

ナフレザークの兵たちよ!!
 今一度問う!!
 その剣、誰が為に!!!!」

―――ガン、と。

兵たちみな揃って足を踏み鳴らし、剣を胸に掲げた。
式典敬礼である。
本来忠誠を誓った王にしか許されないはずのそれを、兵隊長を含めた意識ある全員が一同に行っていた。
609渇きの国のソラは赤く・後編(3/8):2007/11/24(土) 02:33:25 ID:uVGPImm+
圧倒的だった。
ジョンも、リオルも、唖然としてローラを見つめていた。
ローラにお辞儀をしたタブイルがローラはチャームの使い手かと訊いてきたが、最早これは魅了と呼ぶにも躊躇われる。

言うなれば“王気”―――カリスマ。
『導く者』が持つという絶対的支配力……!!

「ここまで……」

それは普段仲間として彼女を見ているジョンさえも呑み込むような、ぞくぞくするような感覚であった。

「ここまで使えないとはなァ……!馬鹿は鋏より使えない……!!」

怒りの余りにがくがくと震えながら現れたのはタブイルであった。
新たな兵を引き連れているが、彼らは隊長さえもがローラに敬礼しているので戸惑っているようだ。

「ゼフ兵隊長!これはどういうことだ!!その女は敵だぞ!!」

こめかみに青筋を浮かべ怒鳴り散らすタブイルだが、隊長は哀しそうな顔で首を振った。

「いいえ、魔導師殿。我々が間違っていたのです。
我々こそまじないの力に目が眩み、自らの剣を、その誓いを忘れていた……この方はそれに気付かせてくれた。
この国の敵であるはずがない」

タブイルの背後にいる兵たちがさらに大きくざわめく。

「血迷ったかゼフ……この俺を誰だと思っていやがる!おい貴様ら、こいつらを殺せ!何を喋っている!!」

タブイルは命令を飛ばすが、それに従うものはいない。
ローラに諭された者たちなど、敵意すらもってタブイルを見るものまでいた。

「ぐぐ……クソ、クソ……!俺を、そんな目で、見てるんじゃない………!!」

兵だけではなかった。
ここは宿屋の前、街の中だ。
夜中とはいえ、ここまで暴れれば住人が集まってくるのは当然のことだった。
この国がいつからおかしくなっていったのか、彼らは口にしないが、知っている。
どれほど圧力をかけられようとも、深夜に兵を連れてタブイルが虚ろな目をした者たちをどこかへと連れて行ったことは、とっくに噂になっている。
ある者は道に出て、ある者は店の中から、ある者は窓から身を乗り出して―――。


皆、タブイルを見ていた。

まるで虫を見るような、冷たい瞳で。
610渇きの国のソラは赤く・後編(4/8):2007/11/24(土) 02:34:03 ID:uVGPImm+

「俺は、俺は、俺はタブイル・ロ・カリウォストだぞ……!
“賢者の石”があれば何だってできる!それなのに、そんな目で見るな!!糞ったれ共が!!」

タブイルは腕を振り回してよろよろと後ずさる。
誰も彼を捕まえようとはせず、ただ、見ていた。
やがて通りを離れ、広場に出たところでタブイルはギロリとジョンを振り返った。

「勝ったつもりか、ジョン・ディ・フルカネリ。
 ふざけるなよ、俺の方が才能があるんだ。そんなナリしやがって、何が勇者だ、稀代の大天才だ!
 世界で最も優れているのは、この俺なんだ!!それを、思い知らせてやる!!」

タブイルの双眸が妖しく光ったかと思うと、彼は胸元から首飾りを取り出し、その緑色に光る石を飲み込んだ。

「無駄です。独りになったあなたに、勝ち目はありません」
「さて、どうかなァ?」

ジョンの言葉に、タブイルはニヤリと壮絶な笑みを浮かべた。
その顔に、いや身体に模様が走っていく。
どこかで見た―――あの地下室で見た、魔法陣のラインに酷似していた。

「タブイル……何を」
「ははははははははははははは!!さっきの石はな、あの施設の“賢者の石”から削ったものだ!
 あれのマナを転送できる無敵の魔石だよ!つまり、今の俺の魔力はここナフレザークのマナの総量と同じ!!
 “海”にも匹敵する最強の力だ!!!!」

今まで奪ってきたマナを使うというのか。
どこまで外道にできている……!!
だが、はったりではないことはわかる。
この男は“海”の魔力を持つと言った。それはつまり、かの魔王リュリルライアにも届く魔力量ということになる。
文字通り、『国』ひとつを敵に回したことになる―――!!

「そして見ろ、さらなる絶望を!!これが!!本物の力ってヤツだ!!!!」

タブイルは哄笑しながら両手を広げ、空を、虚空に浮かぶ月を仰いだ。
タブイルの身体に走るラインが地面に染み込み、彼の足元に魔法陣を描く。
そして―――時空を隔てる壁を越え、それが姿を現した。

「どうだ、これが俺様の力。ジョン・ディ・フルカネリ……!どっちが優れてるか、これでわかるってもんだろう!」
611渇きの国のソラは赤く・後編(5/8):2007/11/24(土) 02:35:01 ID:uVGPImm+
集まっていた住人が悲鳴をあげる。兵たちも声こそ出さないものの、愕然としているのは明らかであった。
それは、真紅の鱗と翼を持った火龍であった。
だが普通の火龍ではない。巨大すぎる。その鉤爪は牛でも一掴みにしてしまいそうだし、背は火山のようにごつごつと大きい。
翼はぼろぼろで、切断されたような大きな傷跡と、それを繋ぐ鉄の首輪がついている。
目は真っ白に濁っていて、それがもう生きていないことは明らかであった。

「って、これ……まさか」
「そうだとも!ドラゴンゾンビ、俺様のもうひとつの最高傑作だ!
 ただのゾンビじゃない、こいつは灼炎龍リオレイアといって―――」

やはり。
スレイヤー火山のヌシ。ヒロトによって首を切断されたかの伝説のドラゴン。
そして、

「……うわぁお」

大口を開けているこのリオルの『肉体』である。

「ジョン、あたしってあんなゴツかったの?」
「そうですよ。知らなかったんですか?」
「………うん」

リオルは頷き、そして身構えた。
ジョンも拳にマナを乗せる。
ローラは―――駄目だ。兵たちに支えられて、とても戦える状態じゃない。
その兵たちも、完全に目の前の巨龍に竦んでしまっていた。

“海”の魔力に灼炎龍。
ケタ違いの相手に思うのは、せめて街を破壊されないように立ち振る舞うこと。

咆哮するリオレイア・ゾンビの口に炎が収束する。
わかってはいたが、偽りの肉体であるリオルのそれを遥かに上回る破壊力であることは確実だった。
だが諦めるわけにはいかない。
ジョンは、勇者なのだから。

「リオル、一撃だけでいい。あの火球を弾いてくれますか。
 ボクはその隙にタブイルの懐に飛び込んで、なんとか“霊拳”を叩き込みます。
 術者を倒せば、あの身体も制御を失って死体に戻るはず」
「がってん」

リオルは口元をむにゅむにゅさせながら頷いた。
兵たちとの連戦で魔力は消費している。そんな状態で、魔獣イグニスドランたる『自分』の焔を防げるのか。
防げたところで、はたしてタブイルが黙って見ていてくれるのか。
ジョンが拳を叩き込むのに、抵抗もしないのか。

そんな不安を飲み込んで、意識を集中させる。
612渇きの国のソラは赤く・後編(6/8):2007/11/24(土) 02:36:36 ID:uVGPImm+
「終わりだ、ジョン・ディ・フルカネリィィィィィィィッッッ!!!!」

リオレイア・ゾンビが炎を吹く。
火山を思わせる勢いでジョンたちを襲う火炎の津波は、


しかし、ジョンたちに届かなかった。


「――――――あ?」

結界が。

いかなる物も焼き尽くす息吹を、完全に遮断している。
ジョンとリオルだけでない。
弾かれた火の粉がどこにも燃え移らないように。なんということだろう。街全体が結界で覆われていた。


ありえない。

だが、知っている。

こんな魔法障壁を使う人物は、この天地幽世に於いても唯一人。


「なんだ、何が、どうなっている!!?」

ふ、と。
月に影が差す。

生前の記憶が甦ったのか。
何かを感知したリオレイア・ゾンビは迫り来るその剣を瞳に映し、絶叫した。
だが、もう遅い。

「勢ァァァァァァァァァァッッッ!!!!」

一閃。

ヒロトの“豪剣”は以前斃した灼炎龍の頭を貫き、切断した首を今度は縦に裂き、
胴体を経て、尻尾まで真っ二つに斬り裂いた。
613渇きの国のソラは赤く・後編(7/8):2007/11/24(土) 02:38:16 ID:uVGPImm+

「GGG……GGGGWRRR………」

地面に崩れ落ち、もう死体は動かない。
信じられない。本当に、鋼より硬いドラゴンの鱗を剣一本で斬ってしまった。
ジョンは溜め息をついた。

「な、な、な、」

タブイルがわなわなと震える。

「貴様、どこから……!!」

現れ、そして一瞬で奥の手を葬ってしまったその剣士に呻き、はっと空を見上げた。
そこには、


「それが“海”の魔力だと?浅い。浅いんだよ。“海”とは扱う者あってこそ広さと深さを得るもの。
 名も知らぬ手品師よ。お前は他人の掘った井戸で威張り腐っている蛙に過ぎぬ」


そこには、
そこには、
そこには余りにもケタ外れの大きさを持つ、ああ、実に城ひとつ分はあろうかという巨大な龍がいた。

いや、龍ではない。あれは『物』。
クレイ・ドラゴン―――魔王リュリルライアが使役するゴーレムが翼を広げ、
文字通り月を覆い隠して飛行していたのだった。

「まさか―――神にも匹敵する……!?」
「――――――そう、浅いんですよ。タブイル」
614渇きの国のソラは赤く・後編(8/8):2007/11/24(土) 02:39:28 ID:uVGPImm+

愕然とする男に、少女のような青年は近づき、言った。

「貴方のやり方では決してラルティーグのユメには届かない。
 確かに貴方のやり方なら、世界中の魔力を集めることも可能かもしれない。無限の魔力といえるかもしれない。

 ――――――でもね、そんな当たり前のことをやっていても、しょうがないんです。

 誰かを不幸にして、歯車として使って、それで利を得る……そんなの、当たり前にできることじゃないですか。
 ボクらが目指すのは、そうじゃない。
 誰も悲しませずに利益を得る。―――そんな不可能だからこそ、ボクらがユメを掛ける意味があるんです。

 それを理解できない貴方は、はじめから知の民ではなかったんですよ」

「何を……!ガキが、この俺を認めないつもりかぁぁぁぁぁぁああああ!!!!」

タブイルが吼え、魔力を手のひらに集中させる。
そのときには、もう。
ジョンの拳は、彼の胸の前に添えられていた。

「これは今までのように気絶させるだけの麻酔じゃない。
魔力を相手に流し込み、手加減無しで爆発させ、魂を破壊する……さようなら、タブイル・ロ・カリウォスト」

“霊拳”が外道錬金術師の心臓を貫く。
タブイルの身体は衝撃で吹き飛ばされ、少しの間宙を飛んだかと思うと、地面に叩きつけられて動かなくなった。


――――――こうして勇者ジョンによって、渇きの国の危機は、いや世界の危機は去ったのであった。


                 渇きの国のソラは赤く〜新ジャンル「  」英雄伝〜[後編]
615渇きの国のソラは赤く・後日談(1/3):2007/11/24(土) 02:45:48 ID:uVGPImm+

「ジョン」

数日たった。
一行はまだこの国に留まっていた。
再興の手伝いではない。そもそも彼らはあくまでも勇者であり、ジョン自身が言うように、
危機を防いだらもの言わず去る者だからだ。
なのに、まだこんな、広場にぼんやり腰掛けているのはどういうことか。

「………リオルですか」
「リオルですよ」

ジョンの目の下には色濃い隈ができていた。
ジョンは医者として、あの地下室の後始末をしていたのだった。
リオルも何も出来ないなりにその様子をずっと見守っていたのだが。

「……結局。大勢、助けられませんでした」
「………………」

そうなのだ。
あの地下施設で歯車としてマナの搾取に使われていた女性たち。
幻惑によって無限の快楽を押し付けられ、魂をすり潰されていった彼女たちの大半は―――もう、帰らない。
命が助かった者のさらに大半も、普通に生活するのは難しい者ばかりだ。

「リオル。ボクは、」

何かを言おうとして、言葉にできなかった。

そもそも、何を言えるというのだろう。
この、隣にいてくれる少女に。助けられなかった女性たちに。この国に。
何も、言えやしないじゃないか。

「………」
「………すん」

黙り込むジョンの隣で、鼻をすする音がした。
リオルである。

「う、ふぇ、……ぐす、すん、うゎああああ………」

泣いていた。
あの、いつも陽気な少女が。
616渇きの国のソラは赤く・後日談(2/3):2007/11/24(土) 02:46:27 ID:uVGPImm+
「リ、リオル?」
「うぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええええええええええええん!!
 うわぁぁぁぁぁああああああああああああああああああ!!!」

大声で泣き出す、涙がぼろぼろとこぼれて頬を伝っていく。
ジョンはどうしていいかわからず、とりあえずおろおろした。
リオルは感情豊かな娘だが、泣くなんて滅多にないことなのだ。
というか、初めてではあるまいか。

「リオル、落ち着いてください。リオル」
「うぅ……ぐす、だって、ジョンが、ジョンが……」
「ボクが?」
「ジョンが、泣いてたから」

………。
ジョンが、泣いていた?
泣いてなんかない。ふがいない自分に腹を立ててはいたが、泣いてなんか、ない。

「泣いてませんよ。ボクは大丈夫です」
「大丈夫じゃないよ!」

間髪入れずに否定するリオルに、……二の句を告げることができない。

「ジョン、辛いじゃん!本当は泣きたいんだよ!わかるもん!!だから、あたしが泣いたんだよ!!
 ジョンの代わりに、ジョンの分も!!でも、ジョンは頑張ったじゃん!
 誰がどう見ても、この国を救ったのはジョンだから!だから……!」

リオルの言うことは、支離滅裂で―――とても、どこかに響いた。

「………だから、泣いちゃったんだよ………」

「――――――ありがとうございます、リオル」

リオルの手を取って、その温かさに感謝した。
そして指を絡めて、触れるだけの優しいキスをした。

この少女が傍にいてくれたら、自分は、大丈夫だと。
617渇きの国のソラは赤く・後日談(3/3):2007/11/24(土) 02:47:23 ID:uVGPImm+

「………もう夕暮れですね。みんなが待っています。宿に戻りましょうか」
「ん………」

手を繋いで歩き出す。
と、広場の出口に、車椅子に乗った少女がいた。

少女には意識があるのかないのか、虚ろな目でどこを見ているかもわからない。
だが、その顔には見覚えがあった。
あの施設にいた少女の一人。
心を壊され、自分を失った……ジョンが『助けた』一人である。

少女の後ろには、車椅子を引く男女がいた。
歳から考えて、少女の両親らしい。

「………昨晩、娘が口をききまして」

男が、ジョンに―――目を合わせないまでも、確かにジョンに話しかける。
女はずっと目元を押さえて肩を震わせていた。

「蚊の鳴くような声でしたが、父さん、母さん、と。俺たちを呼んでくれました。
 それまでは正直、こんな娘は見たくなかった。
 どうして一思いに、あの不思議な術で楽にしてくれんかったのかと、貴方を恨んだりもしました。
 ですが―――。
 呼んでくれたんですよ、俺たちを。父さん、母さん、と」

男の目から雫が落ちる。

「娘を、助けてくれてありがとうございました。勇者様」


――――――ジョンは、少しだけ、会釈を返した。

――――――リオルは、強くなった手の力を、ただ包んでいた。



渇きの国のソラは赤く、

灼熱の太陽はやっと、沈んでいく。

静かな夜の帳が落ちれば、

月が、焼けた大地を癒してくれるだろう。



                 渇きの国のソラは赤く〜新ジャンル「  」英雄伝〜[後日談] 完
618名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 03:02:21 ID:uVGPImm+
長らくのお付き合いありがとうございました。
なんだ、余裕で投下できましたね。
ちなみにジョンの攻撃手段が格闘技というのは、
コンビニでネギま読んで思いついたものであります。
リオルの原作者様、勝手にキャラ作りすぎてごめんなさい。
あと、リオルあんまり活躍できなくてごめんなさい。
エロ分は一応タブイルの幻術にいたぶられる少女の触手陵辱編がありますが
別になくてもいいものであります。
投下して欲しい方は新ジャンル「わっふるわっふる」で何か書いてください。

では何事もなかったかのようにVSレイジュ編、どーぞー
619名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 03:27:01 ID:QsMVsAIR
規制キターーーーーーーーーーーーーーーー!
マジかよ!orz

すいません規制明けに必ず…
620名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 11:15:21 ID:uVGPImm+
女「そんな!規制だなんて……」
男「ひどいタイミングだな」
女「仕方ない、服脱ぐか……」
男「 待 て 」
女「何?あ、脱がしたい?」
男「え…/// じ ゃ な く 。 おまえバカ?」
女「馬鹿はそっちよ。職人さんが投下するって言ったのよ?
  それまで全裸で待機はいわば礼儀。ご飯の前のいただきますと同じ」
男「いやいやいやいや。百歩譲ってそうだとしても、
  男の前でいきなり脱ぎだすのはどうだろう。お前は初期の涼宮ハルヒか」
女「すずみや………?」
男(それとも、俺を男として全然見てないってことか……?なんかへこむな)
女「ま、いいじゃない。他の男の前でこんなことしないわよ」
男「えっ?」
女「信頼してるから!」
男「………」
女「信頼してるから!」
男「………;;」


新ジャンル「全裸で待機」
621名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 21:56:43 ID:pCoNaxXK
勇者シリーズを読んでてふと思った。
性処理はどうやっているんだろ
622名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 22:48:10 ID:owkEkp9z
そう言えば新スレってもう立ってるのか?
623名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 23:02:23 ID:18BCJlda
まだ余裕あるから大丈夫だろ
立てる人はテンプレはまとめサイトにあるやつで頼むよw
勿体無いし
624名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 23:03:38 ID:bQLIDJHd
あー、規制っていつ明けるのかなー
625名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 07:28:15 ID:kqhId1fH
未だに何がどんだけ容量食うのかよくわかんね
14レスってまだいけるのかなぁ
626名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 12:21:12 ID:t8LFXFqM
>>624
まったくで
昨日深夜に試したんですがダメでした。
一日位かと思ってたのに
>>625
テキストファイルにして容量見たらいいのでは?
どっちにしろその量だとオーバーだと思います。
わたしの見たら40Kなんです、すでにオーバー…
627名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 18:47:07 ID:OSYFRyxI
いま485Kだよな?
628名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 19:18:46 ID:D4GmuoC8
だな
629名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 19:29:44 ID:vVjy9/nf
いっそお題とかネタとか出し合って埋めてしまうのも手だな
ある意味新ジャンルらしいだろ
630名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 20:51:07 ID:D4GmuoC8
女「そういえばさぁ」
男「なんだよ。っていうかサボってんじゃねーぞ、早く埋めないといけないんだから」
女「お尻ですることをよく『掘る』っていうよね」
男「………興味があるのか?」
女「ちょ、ハァハァすんな。こっちくんな」
男「それがどうしたよ」
女「うん。『掘る』があるなら『埋める』もあっていいと思うんだ」
男「ほうほう」
女「たとえば『掘る』が後ろの穴なら『埋める』は前の穴、とか」
男「………そうかわかった。やっぱりお前興味があるんだな?あるんだな?」
女「………少し///」
男「チェンジ!ビーストモード!!」
女「超生命体トランスフォーマー!!」


「アッー」


女「……うーん、イマイチ」
男「汚された…前の穴、汚されたよう…」


新ジャンル「埋め」
631名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 22:41:14 ID:t8LFXFqM
ええーとwikiの方の保管は大丈夫ですか?
埋めちゃっていいのかな?
632名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 02:05:13 ID:1K1BG4Nf
前スレで大丈夫とか言ってなかったっけ?
このスレももうそろそろチキンレースの準備しなきゃな
633名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 22:01:00 ID:1K1BG4Nf
書き込んでいいのか悪いのか
634名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 22:15:16 ID:avrf0cWW
いいと思うぜ
635名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 00:49:35 ID:P/45/9iW
だれか次ぎ立ててくれませんか
636名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 01:21:53 ID:P/45/9iW
「もう?もうなの?
なんか…早いかったような遅かったような、って感じ?
やっぱ早かったのかな?
え?ううん全然?お姉ぇ達はどうだったか知らないけど、あたしは…そんな事なかったよ。

いつもだれかが居てくれて…
寂しいなんて事は…
でもね…
ホントはちょと恐かったの

この、
このまま過疎ったらどうしようって。

あたしで終わったら…どうしようって…

う…

ふええぇぇええええええ!
恐かった!こわかったんだから!
ほんとに!
このままだれも居なくなったらどうしようってぇええ!
過疎ったらどうしようってぇえ!
だって、だって、
お姉たちは頑張ってきたのに!
あたしで終わるのなんてイヤだもん!
そんな
そんなの…


絶対イヤ…



ごめん…
グスッ
もう大丈夫、だって最期にいっぱいにしてもらったもん。

えへ
えへへ。

でもね、
次ぎの子にはこんな思いさせないでね?
約束だよ?

絶対。

絶対絶対だよ?約束だからね!

いい?
うん、本当に約束だからね。
本当に…

じゃぁ、そそろそろ行くね



バイバイ


新ジャンル「3スレ」
637名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 03:17:41 ID:C21H4Ya3
女「ガクガクブルブル」
男「よう女……女ァーッ!どうしたーッ!!」
女「あ、おとこくんだ。おとこくんがむかえにきてくれた……」
男「どこへだ!死ぬな!!」
女「は!危なー、街中で凍死するところだったよ」
男「っていうか身体冷た!お前何?アンデッド系?」
女「やー、あたし冷え性でさ」
男「日常生活で瀕死になる冷え性なんて聞いたことねーよ。そんなに着てるのに」
女「発散する熱がなければ服着てもあったまりにくいのよねー。あー……男くんあったかい」
男「すりすりすんな。冷たい冷たい」
女「手が冷たい人は心が温かいっていうよ?」
男「じゃあ手があったかい俺はどうなんだよ」
女「………優しい」
男「照れること言うな。恥ずかしい」
女「へへー…あったかー……」
男「………」
女「………」
男「ところでお前、なんでこんなところに?」
女「うん?あんまりにも寒いから、ちょっと男くんに会いに行こうかなって」
男「俺に?なんでまた」
女「そこなんだよ。男くんに会うとね、ちょっと身体がぽかぽかしてくるんだよね」
男「なんで?……あ、ホントだ。ちょっと冷たくなくなってきた」
女「でしょ?走った後みたいにドキドキするし、不思議ー///」
男「顔も赤くなってきたな」
女「うん、あったまってきた。最近寒くなってきたでしょ?
そのままだと凍死しちゃうから常日頃男くんのこと考えてないとー」
男「冷え性ってのも大変なんだな」
女「まったくですよ。じゃ、あたし用済んだし、コンビニであんまん買って帰るねー♪」スッタカター

男「………」
男「……………」
男「………………冷え性って大変なんだなぁ」


新ジャンル「常に低体温症」
638名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 10:09:55 ID:C21H4Ya3
女友「……でもあいつの鈍感さにも呆れたものね……ほとんど告白してるじゃない」
女 「うう……何がいけないんだろう………」
女友「そりゃあ、はっきり好きだって言わないのがいけないんじゃない?」
女 「そ、それは恥ずかしい………」
女友「はあ。あの子を見習ったら?」

ヒート 「男ォォォォォォォォォォ!!好きだァァァァァァァ!!!!」
男 「はっはっは、可愛い奴め。必殺・男式ハグ!!」
ヒート 「ガハァッ!?お、男……これはハグじゃなくてサバ折り……いやでも
   抱きしめられていることに変わりはない………ッッ!!ハァハァ」
男 「はっはっは、ヒート。口から泡出てるぞ〜」
ヒート 「うう、なんのこれしき……!男、もっと強く!背骨が砕けるほどに強く抱きしめてぇぇ」
男 「よく言った!それでこそ俺の恋人に相応しい……!喰らえ、男式ハグ改・鬼潰し!!」
ヒート 「あばばばばばばば……し、幸せぇぇぇぇぇぇぇ」

女 「………………」
女友「ごめん、前言撤回。あれは見習っちゃ駄目ね」
女 「………羨ましい」
女友「!?」


新ジャンル「バカヒート」
639名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 16:59:33 ID:MNy+Y4MW
このまま終わるのかな…
640名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 22:04:14 ID:C21H4Ya3
そりゃどういう意味だよぅ
新スレが立てば長編二つは確実に投下されるんだぞー
641名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 22:54:13 ID:vpN4HHQM
あ、規制終わりました、ちょとプロローグ付けてから落します。
次ぎスレに(^^;
>>625
その14レスって勇者シリーズですか?
流れ的ちうかスレ的にはそっち先に落してもらったほうがいいのかな
やっぱりトップ切ってもらったhじょうがいいかと。


642名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 23:02:00 ID:C21H4Ya3
>>641
規制解除ーーーーー!
俺のは勇者シリーズと違います。普通の読みきりです
でもお言葉に甘えて先攻もらいますね
護符VS銃剣に今からwktk
643名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 00:00:25 ID:C21H4Ya3
っていうか今気付いた
wiki更新されてんじゃねーか!!
ヤターーーーーーー!!!!お疲れ様ッス!!
GGGGGGGGGGGGGGGGGJ!!!でッス!!!
644名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 00:47:33 ID:d5yQUI7n
>>641
すいませんまだ対決まで行ってないんです(;´Д⊂)
それは次回に…
645名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 03:08:02 ID:lgtDLFtC
男「……毎回思うけどエロ本の処理って微妙に困るよな……やっぱこれからの時代パソコンか……
  いやいや紙媒体のエロさを舐めるなっていうかなんていうか……」

ゴソゴソ ジャッパーン

男「これで良し、と……」

ゴボゴボゴボゴボ……

女「お待ちなさい」
男「……?うぉあ!池の真ん中から変な女が!?」
女「……変な女ではありません。私はこの湖の精霊。み ず う み の!精霊です」
男(湖の割には狭くないか?)
女「狭くありません」
男「心読んだ!!」
女「精霊ですから。ところであなた。あなたが落としたのはこの金のエロ本ですか?
  それともこの銀のエロ本ですか?」
男「……いや、落としたんじゃなくて捨てたんですけど」
女「……………」
男「あ、すんません。いや、そーゆーのじゃなくてもっとカピカピのやつですけど」
女「かぴかぴ……?」

カピカピ→湖にIN!→アッー

女「きゃぁぁぁぁあああああああ!!やー!やだー!不潔ー!わぁぁぁぁぁん!!」
男「うぉゎ危ねぇぇぇええええ!!斧!斧がぁぁぁぁあ!!」
女「うぇーん!!」


新ジャンル『湖の精霊』
646名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 03:23:51 ID:lgtDLFtC
男 「お、おーい写真部。写真撮るの仕事だろ?ちょっと頼むわ」
男友「どーせだから寺、手のひらに乗ってるアングルで頼むわ」
女 「まったく……折角の修学旅行だってのになんでアタシだけ働かなきゃいけないのよ」
男 「愚痴んな愚痴んな。はいポーズ」
女 「アンタが仕切らないでよね。……まったく………」
男友「おーい、一枚だけかよ。もっとパシャパシャ行けって」
女 「ハァ?アンタたちばっか撮ってらんないのよ。あっち行きなさいよ」
男 「……きっついなぁ、女は」


女友「………と、言いつつアンタのカメラは男の写真で一杯なのよね」
女 「男………ハァハァ///」

先生「男子ーもうそろそろ風呂入れよー」

女友「ホラ女、合法的に男の裸撮れるチャンス……あれ、女?女ー?」
女 「フフ、今日この為に用意した暗視望遠レンズの出番ってわけね!!」
女友「女。それ、アルバムに使うんだよ?」

新ジャンル「ネガデレ」
647名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 07:33:24 ID:lgtDLFtC
べっ別にアンタたちのために立てたわけじゃないんだからねっ!ξ*゚听)ξ
一回自分でスレ立てしたかっただけなんだからっ!ξ*゚听)ξ
ま、まあ別に招待してあげても……いいけどさっ!ξ////)ξ

ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1196288942/
648名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 00:08:26 ID:LqFuFJge
女「あのね、男。話が……」
男「んー?ちょっと待ってー。テレビ消すからー」

『なんやと!?なんでお前、ガキなんか作っとんねん!堕ろせや!堕ろせへんねやったら
 ワシが堕ろしたるぁ!オラァ!オラァ!』
『ああ、やめて!堪忍してぇ!なんでやの?愛してるゆうてくれたやないのぉ!』
『ああ!?アホがお前、そんなもん股開かす為に決まっとるやろがぁぁぁ!!』
『酷い!酷すぎるわぁぁぁ!!』
『オラァ!オラァ!』

チャラ〜ラ〜ララ〜〜

女「………………」
男「…………」
女「……(((;д;)))」
男「産め」
女「うわぁぁぁぁぁぁぁん!!」


新ジャンル「産め」
649名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 02:09:08 ID:LqFuFJge
「……僕は、必ず貴方の元へ生きて帰ってきます。そして、もし僕が帰ってきた暁には、
 僕の……僕の、その」
「………」
「僕の、つ、つ、妻になっていただきたいのです!」
「……はい」
「え?」
「嬉しい。嬉しいです、とても。私、待っています。いつまでも、貴方のことを―――」
「ほ、本当に!?は、はは……!はははは!!やったーっ!!やったぁぁああ!!
 父ちゃん、俺、やったぞーっ!!」
「……行ってらっしゃいませ、あなた―――」


そう、それがあの人を見た最後の姿でした。
あの人はそのまま戦争へ行き、そしてその地で亡くなったと聞きました。
私はその後、夫と出会い子を授かりましたが……あの人を忘れたことは一度もありませんでした。
今までずっと、口にしたことはありませんでしたが……。
私にはわかるのです。
もうすぐ、あの人が私を迎えにやってくる。
生涯たった一度、恋をしたあの人が………。


「……おばあちゃん、素敵……」
「そうかぁ?前聞いた話では米軍の若きエースパイロットを匿って逃避行したって言ってたぜ?
 それから闇市の首領に見初められたとか、竹槍でB29を撃墜したとか。ボケてんだよ、結局さ」
「アンタはなんで自分のおばあちゃんを信じてやれないの、このバカーッ!!」
「痛、痛ぇ痛ぇやめろやめ、ごめんなさいすみません」


この子たちは、貴方が守った国の子供たちですよ。

――――――お久しぶりです。おウメさん――――――

………ねぇ、あなた?


新ジャンル「ウメ」
650名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 11:32:31 ID:LqFuFJge

三ヶ月後、そこには元気に走り回るウメの姿が!


ウメ「もう死亡フラグ立てたりしないよ!」


新ジャンル「ウメ2」
651名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 03:12:12 ID:Xb4GdrTk
女「私は古風な女です」シャッコシャッコ
男「着物だしな」
女「立てばしゃくなげ、座ればぼたん。歩く姿はゆりのはな」シャッコシャッコ
男「確かに美人だとは思う。そこは認めよう」
女「……勃てばしゃくはち、啜ればぼたぼた。残す香りはくりのはな」シャッコシャッコ
男「だけどその台詞で台無しなんだよこの変態がぁぁぁ!」ゴスゴスゴス
女「いた、痛い。痛いです」シャッコシャッコ
男「……ところでさ、さっきから何擦ってんだ?大根?」
女「いいえ、これはとろろです」
男「とろろ……なんで?」
女「ご存知ありませんか。これは身体に塗るととても痒いのです」
男「いや知ってるけど?」
女「とろろを性器や肛門に擦りこむことによって猛烈な痒さを引き起こし、
  悶える姿を見て楽しむというプレイが存在します。これは江戸時代には拷問にも」

おとこ は にげだした !!
しかし まわりこまれてしまった !!

女「お願いします」
男「お前かよ!」


新ジャンル「変態古風」
652名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 03:47:09 ID:Xb4GdrTk
女「男、ひとつになろうよ。それはとっても気持ちいいこと」
男「全裸で何やってんの女!?気でも触れた!?」
女「サービスサービスゥ!」
男「いやそんなサービス頼んでないから!そんなあっぴろけだとむしろ笑えてくるから!」
女「笑えばいいと思うよ」
男「い、いいから服着ろよ。目のやり場に困る」
女「ロジックじゃないものね、男と女は」
男「だいたいなんなんだよ、いきなり襲い掛かってきて」
女「あんたバカァ?」
男「なっ……」
女「時計の針は元には戻らない。だが、自らの手で進めることはできる」
男「それって……どういうことだ?」
女「好きってことさ」
男「女……」
女「男の股間に高エネルギー反応!この反応は……ち○こです!」
男「ウォォォォォォォォォォォン!!」
女「これが……男の、本当の姿……」

……
…………
………………数ヵ月後

女「気持ち悪い」
男「逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ」


新ジャンル「エヴァ気取り」
653名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 04:16:07 ID:Xb4GdrTk
女「私は敬語な女です」
男「っていうかお前変態古風だよね?」
女「いいえ、それはケフィアです。もとい、敬語です。ほら、着物じゃありません」
男「確かにセーラー服+カーディガンだけど……それって制服に着替えただけっていうか、
  字面じゃわからないネタやめようぜ」
女「そうですか。そうですね。ではお詫びに尻字を」
男「だーかーら!字面じゃわかんねーネタやめろってんだよ!」
女「………わがままです」
男「どっちが」
女「とろろプレイも結局してくれなかったし」
男「洒落にならないこともやめようぜ。……やっぱり変態古風じゃねーか!」
女「いいえ、それはケフィアです。もとい、セーラー服ですから。ちなみにスカートは既に脱いでいます」
男「穿けよ!!」
女「それはできません。モットーに反します。
  セーラー服及び体操服のときははいてないが基本。是、即ち私的主義」
男「主義より先に常識に従え」
女「………わがままですね」
男「どっちが!!」


新ジャンル「敬語わがままクール」
654名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 04:43:14 ID:dM1yW3/S
>>645
俺は燃えないゴミの日にジャンプの間に挟んで捨てたなぁ。
655名無しさん@ピンキー
女「とゆーわけで」
男「1000取り合戦ならぬ500KB取り合戦もこれにて終結」
女「3スレ目もこれで本当におしまい。なんだか寂しいね」
男「んー…長いようで短いようでやっぱり長かったような」
女「一気に伸びたり縮んだり、忙しかったものね」
男「いや縮みはせんだろ」
女「あ、ほらBGMが聞こえてくるよ脳内から。ほたるのひかり」
男「なんで蛍すぐ死んでしまうのん?」
女「節子それドロップやないおはじきや!」
男「3個か!? 甘いの3個ほしいのか!?3個…イヤしんぼめ!!」
女「それ節子やないセッコや!」
男「イヤッッホォォォオオォオウ!」
女「500KBならみんな幸せ!」
男「次回も…新ジャンルクオリティ!!」


新ジャンル「新ジャンルクオリティ」