らき☆すたの女の子でエロパロ17

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575名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 20:07:09 ID:akeKsNpS
つ「※荒らしや煽り、気に入らない人・作品等はスルーで」


引き続き、らき☆すたエロパロスレをお楽しみ下さい。
576名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 20:08:26 ID:r7BIqjun
このスレでは黙認されてるとはいえ、LRでは画像の貼り付けは板違いだからな……
以前にも話題になったが、快く思っていない人もいるのかも
だからといって騙りでグロ貼るなんて行為をしてもいいなんてことにはならないが
577名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 20:09:32 ID:r7BIqjun
うお、リロ忘れスマソor2
578名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 20:14:22 ID:/DRXXYNj
考え方を逆にするんだ
やっぱり手乗りかがみは萌えると考えるんだ
579名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 20:18:15 ID:lGjSUKZY
ですよねー
580名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 20:21:19 ID:G2lAMzEA
俺は手乗りつかさが(ry
581名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 20:24:03 ID:cAJ2/oMh
「こなた、前!」

「横から着てるわよっ!」

「下!当たっちゃう!」

「あーもうっ、耳元で怒鳴るなー!」

「あはは、お姉ちゃんシューティング得意だから……」


かがみの精神コマンドはなんだろね
582名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 20:29:15 ID:fCjSrmAR
ちっちゃいってことは(ry

>>571
たまたま、だと思ったほうがいいでしょう。
とりあえずトリ無し、単発IDの画像は開かないほうがいいかもしれませんね。


短いのを1レス投下させていただきます。非エロで現実リンクのお話。
5834-243 ◆X9xLTlcDnY :2007/09/25(火) 20:29:23 ID:Z4miil2T
>>545
グロのあとなら少しくらい萌え度アップ(して見える)かもしんない!

ちまこん。な手乗りかがみ(´・ω・)ノシ
http://bbs.freedeai.com/src/up6202.jpg
584名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 20:29:35 ID:I34gMomj
>>576
SSの挿絵も?
結構あれ好きなんだけど……新参でゴメン
585雉も鳴かずば:2007/09/25(火) 20:32:19 ID:fCjSrmAR
「ゆきちゃんって、親戚にお医者さんっているの?」
「いえ? いませんけど」
 家庭科実習の後片付け中のこと。つかささんから、心当たりのない質問が投げかけられました。
「あれっ? そうなんだ。私はてっきりそう思ってたんだけど」
「ええ。でも、それが何か――」
「高良さん、各班の片付けチェックを手伝ってくれる?」
「あ、はい、わかりました。またあとで聞かせてくださいね」
「うん、がんばってねー」
 どうしてかを聞いてみたかったのですが、先生からのお願いでは仕方ありませんね。
 私は思考を切り替えて、各班の後片付けの見回りをすることにしました。

「みゆきって、親戚にお医者さんがいるのね」
「えっ? い、いませんよ?」
 お昼休み、かがみさんといっしょに飲み物を買いに行く途中。
 そのかがみさんから、つかささんと同じような言葉が発せられました。
「えっ? でも、みゆきの将来の希望ってお医者さんでしょ?」
 つかささんと違って、何故か断定形だったのがちょっと気になりますね。
「ええ、それはそうですけど……でも、どうしてなんですか?」
「こなたと出かけてたときに、なんかそういう感じの広告を見たーってね。私は見逃しちゃったんだけどさ」
「そうなんですか」
 広告……と言われても、私にはなんだかピンと来ません。とりあえず、あとで泉さんに聞いておきましょう。

「みゆきさんっ! みゆきさんってばいつ結婚しちゃったのさー!」
「えっ、ええっ?!」
 い、泉さん、まだ放課後になったばかりなのに、なんてことを言うんですか?!
「し、してませんっ! 結婚なんてしてませんっ!」
 泉さんの発言のせいで、教室内がざわざわしてます……ううっ、やっぱりなーとか
言ってるのは誰ですか? 後でひとことは言っておきたい気分です……
「あれっ、そうなの? でも、あの看板を見たらてっきり」
「さっきもつかささんとかがみさんに言われましたけど、一体なんなんです? 私、
全然心当たりないんですよ?」
「いやほら、アキバから帰るときにたまたま見つけてね。結婚して籠絡して病院を乗っ取っ――」
「……泉さん、その話を詳しくお聞かせ願えませんか?」
「っ?!!??!?!」
 あら? 突然泉さんの表情が固まりましたよー?
「さあさあご遠慮なさらずに、泉さんの思ったままを言ってください」
「ごっ、ごめん、謝るっ! 謝るからっ、許してってばー!!」
 私が泉さんの肩に手を置くと、泉さんはガクガクと震えながら涙を流し始めました。
 何故泣いてるかはわかりませんけど、こうなったら徹底的に聞いておきましょう。

「ほら、ここだよ、ここ」
「……確かに、ありますね」
 泉さんに各駅停車で連れられてやってきた、糖武線のある駅のホーム。
 そこには確かに『高良病院』という看板が掲げられてました。
「いやー、高良って名字は珍しいでしょ? だから親戚か何かかと思って、そのうちに
ついついみゆきさんが結婚したんじゃーというヨコシマな思考が」
「そんなこと考えるなんて、ひどいです……」
「だ、だからさっきからずっとごめんって言ってるヨ?」
 目に少し涙を溜めながら、私のことを見上げる泉さん。
 放課後に話を聞こうとしてからずっとこんな感じなのですが、小動物みたいでなんだかかわいいです。
「はあ……まあ、確かにこんな感じに自分の病院を持てたら、とは思いますが」
「で、できるよ。みゆきさんならきっと大丈夫だってば」
「その時には、かわいい受付さんが必要かもしれませんね」
「……み、みゆきさん、どうして私のことを見てるのカナ?」
「ふふふっ。泉さん、やっていただけますよねー?」
「え、ええっ?! ちょっ、わ、私は無理っ!」
 逃げようとした泉さんですが、私はその小さな体をぎゅっと抱きしめて捕まえました。
「はっ、離してっ! 胸にっ! その胸に捕えられるーっ!!」
「ふふふふふっ」
 ……今日の償いは、まだまだこれだけじゃ足らないんですからね?
586 ◆cj23Vc.0u. :2007/09/25(火) 20:34:36 ID:fCjSrmAR
用事でリアル糖武線に乗って移動してたらたまたまこんなのを発見してしまい、
ttp://ranobe.com/up/src/up224097.jpg
そこからあれよあれよとちょい黒みゆきさんが誕生してしまいました。
こなたをもびびらせるあのプレッシャーは大きな武器だと思います。
587名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 20:49:39 ID:lgZOMRMp
空気を読まずに投下。
古典的&壊れ気味注意。
かがこな(こなかが?)いれたら長くなってもうた。
2レス程失礼します。
588名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 20:49:55 ID:ukYg9fkc
ローカル小ネタぐっじょ


さてスレのサイズを今一度確認してみよう
589名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 20:51:05 ID:lgZOMRMp
「飲み物持ってきたよー」
今日は私の部屋で勉強会。つかさが持ってきたレモンティーを飲んで30分程たった頃だろうか、こなたが突然苦しみだした。
「ぅぁ・・・あれ・・・?」
ぽふん!と気の抜けた音とともに、白い煙がもうもうと立ち上って来る。
「ケホ・・・ケホ・・・な・・何!?」
暫くして、漸く視界が晴れるとそこには・・・猫・・・いや、ネコ耳のこなたがいた。
「ぐぉ・・・・・・!」
なんだこれ、可愛いっていうレベルじゃねーぞ!!
ふと、横を見るとみゆきの足元に、風邪薬が入ってるような空き瓶が転がってるのをみつけた。
中に入ってるカプセルはまだ半分以上残ってる。
・・・(株)高良コーポレーション・・・?
盛ったのか、みゆき。
「・・・ゆきちゃん!!」
「・・・つかささん!!」
つかさとみゆきがハイタッチ、そしてガシッと抱きしめあってる。
お前も共犯か、つかさ。
「にゃ・・・にゃにっ?どしたの?」
「いや・・・あんた・・・ネコ耳が生えてるわよ」
「ええ!?それは見てるのが萌えるのにー」
うん、今それを実感してる。というかそこじゃないだろう。
「みゆきにゃん、これどうしたらいいかにゃ?」
猫語&上目遣い&涙目の攻撃に、きゅうしょにあたった!こうかはばつぐんだ!の
ナレーションが聞こえた・・・気がした。
「我が生涯に一片の悔い無し!」
みゆきがいつものようにありとあらゆる所から血を吹き出し、バタリと倒れた。「みゆき!?」
「ゆきちゃん!?」
「みゆきにゃん!?」
へんじがない。ただのしかばねのようだ。
590名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 20:51:40 ID:bqEQUzjW
>>586
GJ!
そういえば、人生ゲームをしていたら駅の名前が「高良駅」になっていたような
高良って2124世帯しかないそうですし、やっぱり珍しいかな
591名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 20:52:25 ID:lgZOMRMp
「ぅん・・・?なんかおしりがむずむずする・・・?」
言うが早いかこなたがショートパンツを少しずり下げる。
「ふおおぉ!!?」
「こなちゃ・・・!?」
出てきたのは耳と同じ色のしっぽだった。
わかってるじゃないか。(株)高良コーポレーション。
「・・・お姉ちゃん・・・」
「な・・・なに?」
「こなちゃん、逃がしちゃダメだよ!」
またたび・・・ねこじゃらし・・・と呟きつつ、通帳を握りしめ駆け出す双子の妹は
今、誰よりも輝いていた。
「かがみぃ〜」
まともに動けるのは私しかいない部屋の中、相変わらず涙目のこなたが擦り寄って来る。
・・・理性と言う名の決壊にまた一つヒビが入った音がした。
「・・・あ、でもこれみると効果は一日だけみたいだし、今日だけおとなしくしてれば大丈夫だって」
瓶はそのまま自分のポケットにいれながら安心させるように言う。
「よかった〜明日からどうしようかと思ったヨ」
本当に。こんなこなたをみたら町中の人間が発狂する。(萌的な意味で。)
ああ、でも本当可愛い・・・。
・・・少しぐらいなら触っても平気だよね・・・?
手を伸ばしてネコ耳に触れてみる。うわ・・・ふわふわ・・・。
「んみゅ!?」
最初は驚いたみたいだけど、こしょこしょと耳の裏を擦ってるうちに
目がとろん、となって来て体重を私に預けて来る。
「にゃ・・・それ、きもちーかも・・・」
ふにふにの感触といつもより少し早いこなたの鼓動。
あー・・・やばい。でも一応みゆきもいるんだ。
耐え切れ!私の理性!
そのうち、されているだけじゃ申し訳なくなったのか、こなたがぺろぺろ首筋を舐めてきた。
「ひゃ、くすぐっ、たいって・・・」
舌まで猫になってるんだろうか、少しざりざりしたそれが
首からほっぺ、そして唇を舐めて・・・くちびる・・・?
「こ・・・こなたっ・・・!?」
ばっとこなたを引きはがすと頬を桜色に染めたこなたが恥ずかしそうに言う。
「・・・かがみになら、こーいう事するのもされるのも
嫌じゃにゃいにゃあ・・・と思って・・・」
「ぷぉっ!!!」
「かがみーーー!?」
こなたの叫び声を最後に、私の意識はブラックアウトした――
592名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 20:54:54 ID:lgZOMRMp
以上です。
読んで下さった方々ありがとうございます。
それではスレ汚し失礼しましたっ
593名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 20:58:21 ID:ukYg9fkc
>>592
GOOD萌え!こなたにはなぜこんなにも猫耳が似合うのか……

微妙に割り込んですまん
594名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 21:01:28 ID:aQtr1WC1
>>592
GJ!もはや3日に一度は壊れネタを読まないと禁断症状が・・・orz
こなたにはやっぱ猫耳が似合うよなぁ・・


さて、容量が危険になってきたザマスよ。
595名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 21:04:13 ID:G2lAMzEA
次スレの季節だな
596名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 21:06:45 ID:bqEQUzjW
>>592
おもいっきり割り込んじゃったorz
正直スマンカッタ
597名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 21:15:59 ID:r7BIqjun
>>586
GJです
ウチの近所にも「居酒屋みゆき」とか「和風すなっく ひなた」とか「すなっく いづみ」とか、
ちょっと入ったところには「美水」という名前のお店があったり……
病院はあんまり好きではないですが、みゆきさんがいるなら擦過傷でも行っちゃいそうで怖いw


あと、次スレ立て、私が挑戦してきましょうか?
テンプレは(前スレ以外)そのままでも大丈夫ですよね
598名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 21:21:44 ID:eJrsAvZd
>>585
そのシチュで超適当にらく☆がき
ttp://www.tye.ca/upload/pictures/297.jpg
599名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 21:23:40 ID:r7BIqjun
次スレ
らき☆すたの女の子でエロパロ18
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1190722922/
600名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 21:26:44 ID:cAJ2/oMh
>>599
スレ建て乙&サンクス

>>598>>567につきグロ画像閲覧注意
NG推奨ID ID:eJrsAvZd
601名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 21:27:03 ID:OZXJgjTt
ちんまいかがみがねこなたに乗ってるところを想像した




みんな涅槃で待って…る…ガクッ
602名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 21:28:38 ID:aQtr1WC1
>>598
ID同じwww学習能力なしかいww

>>599
ちょっと早い気するけど乙
603名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 21:28:57 ID:CkUdXDjN
埋めにもなるため投下いきます。
※エロ。こなかが。フタナリ。

「こころあめ」の続きです。
5レス使います。
604名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 21:29:29 ID:CfD7+SNy
>>586
そのあとこなたを篭絡して(ry

>>592
その薬もっと量産してくれ、高良コーポレーション。

>理性と言う名の決壊に
決壊っていうのは「壊れる」って意味ですぜ。(ダムが決壊する、とか)
まあ、かがみの理性はすでに壊れているので文脈としては間違ってないけどw
605名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 21:32:08 ID:CkUdXDjN
世界は不思議で満ちている。
「事実は小説よりも奇なり」−−
これはそれを身をもって実感した少女の物語。


泉こなたは目覚めた。
超能力とか本当の自分とか、比喩的な意味では無く。
文字通り、ベッドの上で眠りから目が覚めたのだ。
こなたはその横でスゥスゥと眠っている少女、柊かがみを眺める。
可愛いなぁ、などと思いながら、ふと、こなたは気付いた。
「……動けない?」
金縛りとかそういうものではなく、物理的に羽交い締めにされているために。
「−−かがみ?……返事がない。ただの−−」
「…人を勝手に殺すな。」
「あれ、かがみの言えた台詞?それ。」
「うぐぅ……。」
会話通り、かがみはこなたを殺そうとしたことがあった。…勘違いで。
肝の冷えるような話だが、今はただのネタと化していた。
「まあ、それは良いとして。かがみ、そろそろ離して?」
「え?あぁ、うわっ。ご、ごめん。」
状況に気付き、真っ赤になって離れるかがみ。
何故家族でも無い二人が同じベッドで寝ているのか、というと。

−−付き合ってるから。

もう少し詳しく述べると、かがみが休みを利用してこなたの家に泊まりに来ていた。
そして、どうせなら一緒に寝ようということになったのだ。因みに入浴も二人一緒だった。
同性愛は受け入れられにくいというが、こなたの同居人たち、
父のそうじろうと従姉妹の小早川ゆたかには何故かすんなりと受け入れた。
「いやぁ、かがみの寝顔、可愛かったよ?」
「ゆ、言うな。」
そんな会話をしながら、着替えようとする二人。そこでふと、こなたが気付く。
「かがみ〜、『ソレ』何?」
「ん?……え?」
かがみがこなたの視線の先を見ると。
そこには、テントがあった。
−−かがみのパジャマのズボンの前が不自然に盛り上がってたのだ。

「こなた?あんた、何したの?」
「な、何もしてないよ!?」
かがみの詰問にこなたはブンブンと首を横に振った。
「じゃ、じゃあ…」
かがみは恐る恐るズボンのゴムに手を掛けた。
二人が生唾を飲む音が重なる。

−−ゴクリ

かがみが自分のズボンの中を覗き込む。
「な、なんじゃこりゃあああぁぁぁぁ〜!!」
すぐに家中にかがみの声が響いた。

「なんだ、どうした?」
「どうしたんですか?」
声を聞き付けて、そうじろうとゆたかがやってくる。
「ナンデモナイヨ?」
「ごめんなさい。こなたが変なモノ見せてきたもので…。」
かがみはベッドに潜り込み、こなたはベッドにもたれて、近くの同人誌を開いていた。勿論、同人誌は逆さまだ。
「こなた〜。あんまり、かがみちゃんを困らせるなよ。」
「そうだよ、こなたお姉ちゃん。」
606名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 21:34:48 ID:CkUdXDjN
「分かったって。」
こなたがそう言うと、二人は自室に戻っていった。
「「ふぅ〜…」」
「そういえば、こなた。」
「うわぁっ!」
二人の体から力が抜けたところで、そうじろうが戻って来た。
「うわって…。今日は朝、お前の当番だけどどうする?代わるか?」
娘の悲鳴に軽く凹みつつ、そうじろうは尋ねた。
「ん〜。」
ふと、こなたが時計に目を遣ると、まだ六時半。しかも、休日。いつもならまだ「起きている」時間だ。
少し考えてこなたは答えた。
「いや、作るよ。かがみと。」
「わかった。なら部屋にいるから出来たら来てくれ。」
そうじろうはそう言うと去っていった。こなたはまた、そうじろうが戻って来ないか確認してから、息を吐いた。
「それで、かがみ。何があったの?」
「何って……。」
こなたの問いにかがみは頬を染め、言い淀んだ。流石にテントはもうない。
「……恥じらってるかがみ萌え。」
「う、うるさい。」
少し落ち着いたのか、いじってくるこなたに、反射的にいつもどおり返すかがみ。
「まぁ、大体分かるけどね。」
「わ、分かるの!?」
「伊達に色んなゲームをしている訳では無いのだよ。」
薄い胸を張りながらこなたが言う。
「それはそれで、どうなんだ?」
こなたのいつもどおりの様子にかがみもペースを取り戻した。
「焦ってもどうにもならないしね。まず、朝ご飯かな。かがみも手伝ってね〜。」
かがみはこの時ほどこなたの薄い胸を頼もしく思ったことはなかった。


「さて、どうしたもんかね……。」
二人は朝食を終え、こなたの部屋に戻っていた。
「こなた。えと、その……」
「何、かがみ?」
「そんなにマジマジと見ないで欲しいんだけど……。」
かがみは今、こなたの前で下半身裸になっていた。そこには、女の子には無い器官がついていた。
「う〜ん。紛うことなき、オチンチンだね。」
「あう……。」
こなたのあっぴろげな言葉に頬を染めるかがみ。流石に、年頃の乙女相応の反応。
「でも、女の子のも付いてるし、胸も私よりも大きい。」
「それは元からだっ!」
「ふむ。私、フタナリさんの本物って、初めて見るよ……。あ、今、ちょっと大きくなった。」
「そ、そんなこと……」
しかし、こなたの言葉と視線に、確実にかがみの男の子の部分は体積を増している。
「かがみって、やっぱMっ気があるんだね。。」
「そ、そんなこと言ってないで、早く何とかしなさいよっ!」
「いや、何とかって言っても。医者にでも行く?」
「何て言うのよ!?」
「朝起きたらオチンチンが生えてました〜、とか?」
「言えるか!!」
「でも、事実だよね?」
「そ、そうだけど……。」
それから二人はうんうんと唸って、案を出し合ったが、妙案は出なかった。
「こなた、ゲームとかだったらどうなのよ?」
かがみが投げやり気味に、聞く。
「んと、主人公が女になったりで、そのままハッピーエンドとか。あとは一晩で治るとか、夢オチとか。」
「ふむ。一晩で治るのに賭けて、今日は帰ろうかしら。」
腕を組んで考えるかがみ。しかし、反論が挙がる。
607名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 21:37:00 ID:CkUdXDjN
「え〜。」
「え〜、じゃないわよ。他に良い方法あるの?」
「良い方法はないけど……。」
そこでこなたの目がキラリと光るが、かがみは気付かない。
「なら良いじゃ……ひゃうっ!」
「こんなになったまま帰るの?」
こなたはすっかり大きくなった、かがみのソレを掴んだ。そして、その手をゆるゆると動かす。
「ちょっ……こなっ…やめっ……!」
「多分、これは私を襲ったバチだね。」
「あっ、あれ…ん…はっ。」
「ん?あれは、何?」
そう問いながら、こなたは手の動きを止めた。
「あっ……。あ、あれはあんたが許してくれたでしょ?あんな格好までさせて!」
こなたは夜襲の代償として、かがみにコスプレをさせていた。
「確かにウサ耳かがみには萌えたけど。私が許しても御天道様が許さないんだよ!」
「普通逆じゃないか?」
「細かいことは気にしないの!時に、かがみんや。」
「な、何?」
「手を止めた時に物欲しそうな声出したよね?」
「だ、出して無いわよ!」
そう言う声が裏返り、全く説得力が無い。
「そんな、お尻を振りながら言われてもね。」
「振ってないっ!!」
「まぁまぁ……」
そう言うとこなたは手のストロークを再開する。
「んっ、んっ……こなたぁっ!」
「こっちはどうかなぁ?」
こなたは空いた手でかがみの女の子の部分に触れる。
「んあぁっ!ちょっ……強っ…」
「かがみ、濡れちゃってるよ?ん〜、クリちゃんが大きくなった感じかな?」
「あっ、んっ……やっ、あんっ……」
「女の子みたいな声出して〜!」
「おっ…んっ……なあっ、だぁっ…て……」
「流石かがみ。こんな状態でもツッコむか……。」
感心しつつ手は止めるこなた。こなたの手が止まりかがみは甘い声を出す。
「こなたぁ……。」
その目は完全にトロンとしている。
「大丈夫だって。やめたりしないから。…チュッ。」
こなたはかがみのソレの先端に口づけをする。
「はぁんっ……。」
こなたは全体に口づけの雨を降らせる。偶に強く吸うと、かがみが大きく喘ぐ。
そして、全体をアイスキャンディの様に舐める。チロチロ舐めたり、大きく舐め上げたり。
偶に女の子の部分もに掠めたり、舌を差し込んだりしている。
かがみは堪え切れずに後ろのベッドにもたれる。
「はあぁっ……何でっ、慣れ…んっ……てんっ、のよぉっ……」
「ん?初めてだけど?強いて言えば、ゲームの御蔭かな?」
言い終わると同時にこなたは、かがみのを口に含んだ。半分も含めて無いが。
そして、右手は含み切れない竿に。左手は女の子の穴に。
「はあぁぁんっ……んっ、あっあっ……」
「んっんっ……ちゅぷちゅぷ……ふぁふぁひ?ひほひひ〜?(かがみ?気持ちい〜?)」
こなたはかがみに聞くが、喋ろうとすることで舌が色々なところに当たり快感を生み出すので、
かがみは答えるどころでは無い。
しかし、こなたも気にしないようで、フェラチオを続ける。
−−ちゅぷちゅぷ…ちゅぱっ、ちゅぴ……
「あっ…んっ……こなっ、…もっ」
かがみが堪らないような声を上げる。
608名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 21:39:46 ID:CkUdXDjN
それを聞いたこなたは、かがみのモノを自分の唾液を一緒に吸い込んだ。
それと同時に、膣内に差し込まれた指を曲げ、襞を強く擦る。
「あぅぅっ……んああああああぁぁぁぁぁ……」
かがみは襲い来る快感に堪えようと右手の人差し指を噛み、
左手では後ろのシーツを掴むが、抵抗虚しく大きく叫んでしまった。
−−どびゅぅ、びゅくぅ、びゅるっ…ビクッビクッ……
「うぐぅっ……」
かがみの体が大きく跳ね、何処でいつ作られたのか、白濁液がこなたの口内に吐き出される。
「コク…コク……。うぅ…苦〜い…変な匂〜い……。」
こなたはかがみの白濁液を嚥下し、ぼやいた。口に入り切らなかった白濁液が口角から垂れている。
「ハァハァ…ん……ハァ〜…。自業……自得、よ……」
イった余韻が残ったまま、かがみがぼやき返す。
「むぅ……」
むくれながら、こなたは唇を舐め、かがみのを舐め取る。
普通ならえちぃ動作も、こなたがやると幼く感じられる。
「あっ、かがみ。まだ、出てる。」
そう言うとこなたは言い返せない腹いせとばかりに、ちゅ〜っとかがみのを吸った。
「あっ…こなっ……ああぁ…」
イったばかりでまだ、敏感なモノを吸われてかがみが腰を浮かせる。
こなたは口を離すと、そのままかがみにキスをする。
「あぁ…んっ、ちゅっ……ちゅぱ…んっ」
「ちゅぱ……ちゅっ…んあ……ちゅぱっ…」
こなたはかがみの開いていた口に吸い付き、すぐに舌を差し込む。
こなたの方が位置が上なので、こなたの唾液とかがみの白濁が混ざった物がかがみの喉に流れ込む。
「んんっ……コクッ……んはぁっ…変な味ぃ〜。」
こなたはかがみが嚥下したのを確認してから口を離す。
自分の白濁を嚥下してしまったかがみは、案の定ぼやいた。
「でしょ?でも、ほら。女の子で自分の精液飲めるなんて中々ないよ?」
「一生無くてよかったわ…。」
かがみは「ハーッ」と溜息を吐いて、再びぼやく。
「ねぇ、かがみ?」
「あによ?」
「女の子同士でHしたら子供って出来るのかな?」
かがみはこなたの呼び掛けに刺を含ませて返したが、こなたは気にしないように続ける。
そのこなたの顔は明らかに上気している。
「ふ、普通は出来ないでしょうね。でも、出来たとしても女の子しか生まれない筈よ?確か。」
Hという単語に先刻ので上気していた頬を更に染めながら、かがみは答える。
「ふ〜ん。でさ、かがみ−−」
「言うな……。自分でも分かってるから。」
かがみのモノは先刻のキスで元気を取り戻していた。それがこなたのお腹を押し上げている。
そのこなたはモジモジと内股を擦り合わせている。
「かがみばっかり、気持ち良くなってズルいんじゃない?」
「だって、それはあんたが勝手に……」
「こんなにしといてそれはないよ、かがみ……」
こなたは硬くなったかがみのモノを撫で上げる。
「あっ……。仕方ないわね…。良いわよ。こなたも気持ち良くしてあげるから、覚悟しなさいよ?」

それから、こなたとかがみはゆたかとそうじろうの存在も忘れ、
昼まで愛し合っていたというのは、また別のお話。


忘れられた二人はと言うと……
「お姉ちゃ−−」
「ねぇ!ゆーちゃん!買い物行こうか!?」
「で、ですが……」
「こなたたちは大丈夫だから!!」
「?は、はい。」
喘ぎ声を聞いたゆたかがこなたの部屋に入ろうとしたところで、
そうじろうが買い物に連れ出したことで、事無きを得た。
609名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 21:45:02 ID:lgZOMRMp
>>604
ありゃ、すいません・・・
やっぱり勢いだけで書いちゃダメですね・・・
精進します!

>>608
こなかがGGGJJJJ!!
610名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 21:49:42 ID:CkUdXDjN
前後しましたが、スレ建て乙です。


そして、まとめたら3レスですみました。
本番が無いのは色んなもの(主に文章力)不足です。すみません。またいずれ。
スレ汚し失礼しました。


あと、逆転でこなかが凌辱にしようとしたんですが、想像出来ずに断念…という言い訳。
611名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 21:55:02 ID:CfD7+SNy
あやうくSSに割り込むとこでした

>>610
さあまた別の話を!
612名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 22:24:54 ID:SDP0KZFm
>>599乙しながら埋め投下。
真萌えドリルの双子シナリオの上ルート、パートナーあやののネタバレを含みます。
みさお&かがみの非エロです。
卒業間近の設定で、ちょっと暗め。おちなし。
苦手な方はスルー願います。
全7レス予定。
613虹を見たかい:2007/09/25(火) 22:26:24 ID:SDP0KZFm
 放課後、かがみはみさおに呼び出され、屋上に来ていた。
 今は晴れているが、先ほどまで小雨が降っていたせいか、少し冷える。
 かがみは小走りでみさおの元へ向かった。
「おまたせ、日下部。今日は突然どうしたの?」
 みさおはフェンス越しに校庭を見ていた。かがみに気づいた様子は、無い。
 そっと近寄り、みさおの隣に立つ。三学期ももう後半で、校庭には生徒は余りいない。
 二人を照らす夕日が感傷的にさせるのだろうか、かがみも無言で校庭を見ていた。
「……よっ、柊。来てくれたのか」
 力無くみさおがあいさつをする。いつもの元気さは欠片も見られなかった。
「日下部……」
 かがみは驚きの余り、二の句が継げなかった。
 この時期になると、授業も短縮になり、互いに会う機会が少ない。それでもみさおは普段と変わらずにいたと、
かがみはそう思っていた。
「いや、そんな驚かれると相談しにくいじゃん」
「そりゃ驚くわよ。あんた悩まなさそうだしさ」
「あー、ひどいなあ」
「冗談よ。悪かったわね」
 かがみはふくれるみさおの頭をくしゃっと撫でた。
 みさおは髪型が崩れるのを嫌がる様子もなく、されるがままにしている。
「へへっ」
「……うれしそうだな」
「まあね。柊に会いたかったんだ」
「いや、毎日会ってるじゃん」
「うー。今会いたかったんだよ」
 反射的に突っ込んでしまうかがみに、みさおは口を尖らせる。そして躊躇いがちにつぶやいた。
「ちょっと相談したい事があってさ」
 二人の間をやさしく風が撫でる。ツインテールが緩やかに揺れていた。
 かがみは続きを急かすような事はせず、みさおが話すのを待っていた。
「……あ、あのさ。今日なんだけど、私、告白ってのをされたんだけどさ」
 みさおが顔を真っ赤にして言う。モジモジと恥じらうみさおはなかなか新鮮である。
「どうしたらいいかな?」
 みさおは首を傾げてかがみを見ていた。
「……あのな」
 そんなみさおとは対照的にかがみは眉間を押さえている。
「あんた人選を激しく間違えていないか?」
 かがみはバレンタインの前に、こなたに対して『彼氏の一人ぐらいいる』と嘘をついてしまった。
つかさともその件で喧嘩になってしまい、大変だったのだ。
 それぐらい男っ気がないのだ。相談されても、あてにならないだろう。
「この間あんたにも迷惑かけたけど、忘れたのか? 峰岸の方がいいんじゃないかな」
 かがみは素直にそう思う。あやのには彼氏がおり、みさおもあやのの方が相談しやすいのではと考えたのだ。
「うん、私もそう思ったけどさ」
 みさおはかがみから視線を外し、空を見上げた。夕闇が近づこうとしている空に、うっすらと月が見えている。
「兄貴に伝わりそうで言いづらくて」
「あ……そっか」
 あやのはみさおの兄と付き合っていると聞いている。確かに家族に知られるのは、少し恥ずかしいだろう。
「まあ峰岸なら心配ないと思うけど、そういう理由ならいいわよ。でも私でよかったのかな」
「私は柊に聞いて欲しいんだよ」
 みさおは真っ直ぐにかがみを見ていた。言葉も態度も素直すぎて、かがみには眩しかった。
「そ、それで、あんたはそいつをどう思ってるの?」
 かがみは思わずみさおから目を逸らし、話を続けた。
「んー。正直どうもこうも無いんだよなー」
「……は?」
「見た事無い奴でさ、『卒業するまでの間でいいから付き合って欲しい』だか何だかでさ」
 みさおはそう一息で言い、次いでため息をついた。
614名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 22:27:24 ID:qWv11OQp
>>612
全7レス…容量大丈夫かいな?
615名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 22:30:24 ID:SDP0KZFm
>>614
……うん、今気づいた。無理っぽいので、次スレに投下します。荒らしてすまんかった。
616名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 22:40:32 ID:CkUdXDjN
>>615
次スレで投下を待ってます!


さっきの「こころあめ」の続きの題名「あめはれて」
音が「アレ生えて」と同じです。

べ、別にそこから妄想したってわけじゃないんだからね!?
617名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 22:54:42 ID:G2lAMzEA
さて、あと5kか
どんなネタで責めてやろうか…
618名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 22:58:07 ID:LDRGF64B
ふた☆なりネタは大抵こなたに生えるパターンだから
かがみに生えるのは新鮮だ
619名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 23:03:50 ID:Ezka6zHg
ここで唐突に埋めネタ投下。
7-896氏が鮮やかに描き出すみゆきさんの奇行(褒め言葉)についてまとめてみた。


『寝言』
・「みゆきママァ……」「ジーザス!!」
・服を脱ぐ。

『こな☆フェチ〜6才こなたん〜』
・鼻血を噴き出す
・「愛い!!」
・眼鏡にヒビが入る

『こな☆フェチ〜こなたんず〜』
・眼鏡が垂直に飛ぶ。
・「泉さん、お体のほうは大丈夫ですか?」ただしカメラを構えながら。
・眼鏡に無数のヒビが入る
・泉家2階からダイブ。
・額から血が噴き出す。
・(=ω=.)の顔文字がこなたにそっくりなことを発見してかがみにメール。

『眼鏡』
・「みゆきさん大好きだよ」思わずうずまくる。
・眼鏡っ娘激ラブのこなたのため、眼鏡をゴージャスなハート型に。

『たいむ・まっすぃ〜ん』
・タイムマシーンがあったら「母乳とかあげたいですね」
・「オムツも取り替えたいです」誰に。

『技』
・「急所を蹴ったり踏んだりするんですね?両者とも楽しそうです」ちなみに格闘技の話。
・「泉さん関係のことに限ってのみ、視力が50.0になります」距離だけじゃなくて障害物すらも貫通してるんじゃないか?
620名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 23:17:00 ID:G2lAMzEA
キャラクターソング収録後・4人の会話 その2
「キャラソンのシュウロク、終わりマシタネ」
「終わったね」
「…」
「パティ、どうだった?」
「ンー、ワタシのは自信持ってオススメ出来る歌デスネ
 ユタカはドウデシタカ?」
「私は中々満足行くように歌えたかな?
 みなみちゃんはどうだった?」
「私は…あまり自信ない…」
「でもみなみちゃんは歌上手いから大丈夫だよ!」
「ゆたか…ありがと…」
(あぁ…うぅ…自重しろ…自重しろ…)
「タムラさん」
「うわぁぁ…びっくりしたぁ…」
「田村さんはどうでした?」
「ん〜…私はまぁまぁかな…」
「タムラさんのはとても濃いCDの様な気がシマスネ」
「う〜ん…そうなるかな…?」


今日フラゲ4枚全部フラゲしたのは内緒
621名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 23:18:11 ID:G2lAMzEA
フラゲが二回入ってしまった…
一つ消し忘れた…
622名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 23:35:04 ID:LxQpZAPN
埋め立てを兼ねてこなた×かがみの非エロ投下します。
623目覚まし(1/2):2007/09/25(火) 23:35:50 ID:LxQpZAPN
 天気は快晴。青く澄み切った空からは、心地良い風が吹いている。絵に描いたような清々しい朝だ。
 というのに。
「つかさ。つかさってば」
 かがみが何度呼びかけても、つかさは起きない。ベッドの上で布団にくるまり、気持ちよさそうな寝息を立てている。
「早く起きなさいよ。学校遅れるわよ」
「ん〜……」
 体を揺さぶると、ようやく反応があった。しかし、またすぐ寝入ってしまう。
「起きろってば、もう……」
「う〜ん……あとちょっと……あと何分って聞かれても正確に答えらんないけど……zzz」
「〆切過ぎた漫画家みたいなこと言ってんじゃないわよ」
「……あれ? お姉ちゃん?」
 不意にパチリと目を開いたつかさは、呆けたようにかがみの顔を見ている。
「やっと起きたか」
「ん〜……」
 しばらくもぞもぞとしていたつかさは、俯せになるとまた寝息を立て始めた。
「二度寝するなっ! 早く起きないとホントに遅刻するわよ!」
「ふぁ〜い…………zzz」
「だから寝るなーっ!!」

「――ってなことが今朝あってねー」
「ふうん。道理で、待ち合わせに遅れそうだったわけだ」
「ご、ごめんね……昨日の夜、ちょっと寝付けなかったから……」
 お昼休み。朝の顛末を話すかがみと、相づちを打つこなた、恥ずかしそうに言い訳するつかさ。
「まあ、つかさの気持ちも分かるね。朝の布団ってのは離れがたいものだよ」
「そうだよね。なかなか起きられないよねー」
「特に冬の冷え込む時期と、春先の暖かくなってきた時期なんて、ベッドの上だけ十倍の重力があるみたいだよね。もうそこだけ惑星ベジータだよ」
「ねー」
 ひたすら駄目な方向にシンパシーしている二人に、かがみはため息をついた。
「二人とも、起きられないなら起きる工夫をしなさいよ」
「工夫って?」
「早めに寝るのはもとより、目覚ましの音量を上げてみるとか、複数使ってみるとか……」
 例を挙げていこうとしたかがみだが、それ以上思いつかず言葉を詰まらせた。
「……工夫っていってもそれぐらいしか思いつかないね、やっぱり」
「わ、悪かったわね」 
「でも実際、目覚ましをどうにかするぐらいしか思いつかないよね」
「ふむ、目覚ましといえば……」
 こなたは自分の鞄をガサゴソと漁り、ある物を取り出した。
「何それ?」
「録音機能付き目覚まし時計だよ」
「何でそんな物を?」
「うちで埃被ってるの見つけてね。せっかくだから使ってみようかと」
 鞄から取り出したそれを、こなたは無造作にかがみへ手渡した。
「さあかがみ! 思うさまツンデレボイスをそれに吹き込むんだ! 今こそ翠の子を超える時!!」
「何で私がそんなことしなくちゃいけないんだよ!?」
「私が使うからに決まってるじゃん」
「んなっ……!?」
624目覚まし(2/2)
「かがみの声で目覚ましが鳴れば、きっとぱっちり目が覚めると思うんだよねー」
「ば、馬鹿なこと言ってんじゃないわよ」
 かがみは渡された目覚ましを突き返した。
「やってくんないの?」
「当たり前でしょ!」
「そっか……」
 しょんぼり肩を落とすこなた。かがみは少しきつく言い過ぎたかと思ったが、
「それじゃあ私のボイスを入れるから、かがみがこれ使ってよ」
「何でそうなるんだよ!?」
 けろりとしたこなたの言葉に、再び突っ込む。
「いいじゃん使ってよー」
「私は普通に起きられるからいらないって!」
「ノリが悪いなぁ……それじゃあつかさ、これ使ってみる?」
「え? 私?」
「ちょ、ちょっと! つかさに変な物渡さないでよ!」
「じゃあかがみが使う?」
「う……」
「それともかがみが声を入れてくれる?」
「な、何でそんな二択に……」
「さあ、どうするかがみ」
「……わ……分かったわよ。声を入れればいいんでしょ」
 引ったくるように目覚まし時計を受け取ったかがみは、裏の録音スイッチを押した。軽く深呼吸して、
「……起きろーっ!!」
 大声を吹き込んだ。周りの生徒達が何事かと驚いて見ている。
「は、はい。これでいいんでしょ」
 かがみは顔を赤くしながら録音完了した目覚ましを渡したが、
「NG」
 冷めた声でこなたが言いはなった。
「なっ……!」
「何のためにかがみに頼んだと思ってるのさ。録音時間は結構あるんだから、もっとツンツンして! そして最後にデレて! 持ち味を活かせッッ!!」
「い……いい加減にしろーっ!」
 怒られはしたが、首尾良くかがみボイスの目覚まし時計をゲットしたこなた。その後、本当に目覚めが良くなったそうな。


おわり



読んで下さった方、ありがとうございました。