保守の代わりに駄文を一つ
この夏、俺は8年勤めた会社を辞めた。
別に問題を起こしたり給料が悪かったり訳でもない。
「悪いわね、アンタも大変そうな時に」
「別に良いよ、3ヶ月くらいはボ〜と過ごすつもりだったから」
割と技術の必要な専門職だったので辞めると決めたら同業者から結構声を掛けて貰ったが2〜3ヶ月休むつもりだと断った。
「ゴメンね、1ヶ月くらいで迎えに行けると思うから」
義兄の会社は不況の煽りを受けてかなりヤバイらしい、この1ヶ月を乗り切らないと倒産も有り得るそうだ。
「あやね!おじさんが迎えに来たわよ」
「ハ〜イ!」
俺が会社を辞めた本当の理由は姉に5年生の娘を1ヶ月預かってくれないかと言われたからだ。
「おぅ!久しぶりだな、あやね」
「こんにちは、わたる兄ちゃん」
俺は前から少女に興味が有った、でもそんな事を誰かに話せる筈も無く5年前には一度結婚もした、まあ2年で離婚したけどな。
だから今はまた独身生活を満喫してる。
その1人暮らしの環境で1ヶ月も少女と一緒に暮らせるとなればこんなチャンスは一生に一度だと会社を辞めた、仕事もルーティンワークの毎日で飽きてたしな。
「じゃあ、お母さん行ってきま〜す」
「ちゃんと、おじさんの言うこと聞くのよ」
「ハ〜イ」
「じゃあ、お願いね」
「あぁ、心配すんな。姉ちゃんこそ無理すんなよ」
姉の家から車で2時間掛かる俺の家は凄い田舎だ、家の周りにマンションなんて小洒落た物は無く俺も一戸建ての借家に住んでいる。
俺の理想とする少女との暮らしには広すぎるから市街地のワンルームでも借りようかと思ったが、それは流石にやりすぎかと思い止めといた。
「お兄ちゃん、お世話になります」
「ホゥ、あやねも立派なこと言えるようになったじゃないか」
運転しながら俺はこれから始まる生活への期待で既に勃起していた。
あやねは以前から俺に懐いてるし変に気を使わなくていいから姉も他の親戚では無く俺に白羽の矢を立てたのだろう。