1 :
名無しさん@ピンキー:
みんな仲良くしろよw
これはww
4 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 16:24:09 ID:6XA+dUWP
ちょw
結局非エロもOKになった?
8 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 21:23:29 ID:WD/wL8Lj
もう終わりでいいだろ、このスレ
>>8 またお前か。
貴様が来なければいい話だろうが。
これ以上空気を悪くされては困るんだよ。
色々あるかもしれないけれど、仲良くしましょうよ。
12 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 00:24:07 ID:tw8DTAwo
早く書けよ
>>これ以上空気を悪くされては困るんだよ。
こういう奴ムカつくから空気悪くしてやろうw
「五代さん、これ今月の家賃のおつり…」
「ぶふっ!あっ…管理人さん…」
夜も更け一刻館の各部屋もようやく静かになった時分、小さく開いたドアの
隙間ごしに、口に手を当てた響子が小声で話しかけた。
本人は意識しないのに色香が充満する未亡人の体は甘く誘惑な匂いを発した。
夜食を食べてる最中の浪人生は股間が熱くなって痛くなりだしたのを堪える。
「か、管理人さん、もしかしての、飲んでたんですか…?」
「はい…?」
「だっ、だって…ほら…」
「…え?」
控え目に差す五代の指先を響子が追う。
すると愛用のヒヨコのアプリがついたエプロンの胸部がいつも以上に盛り上がり、
横にまで膨らみが流れていた。
「あっ…や、やだ。ブ…。し、下着が… 」「ブ…?えっま、まさか管理人さ…ノ、ノーブ!」
そこまで言いかけた所で口を物凄い力で塞がれ言葉を失う。
「モゴ…モゴ…モ…」
「しぃーっおとなしくして。皆に聞かれちゃいます」
顔を赤らめながら響子は五代を押し込むようにして部屋の中に逃げ込む。
そっと扉を閉めて廊下の気配を窺った。
「ふぐ…ふむ…うぅう」
何も抵抗出来ない五代は抱きしめられたまま、目を丸くする。
顔を埋めている柔らかくて大きな乳房の感触に理性が壊れそう。
ツンと頬に当たる突起物がなんなのか理解すると脳の沸騰した熱で顔が溶けそうに
なってきた。その異変に響子も気付く。
「ご、…ちょっと何考えてるんですかっ」 酔って手加減をしらない為、五代は部屋の真ん中に広げた敷布団まで吹き飛ばされる。
後頭部から叩き突いた。
「いてて…、管理人さん完全に酔ってますよ…」
「か、管理人さん…?」
暗いドアの入口をみると腰の後ろに手を回した響子がはにかみながらじっとこちらを
見ている。
エプロンの結び目をほどいていた。
「そう…なんだか酔っ払っているみたいなの…、とっても暑い…」
「あわわ、ちょっと…管理人さん!ここは俺の部屋です。し、下があなたの…」
五代の視線が固まる。
「五代さん……」
エプロンを脱ぎ、全裸になった管理人が手を拡げて呼び寄せる。
男を拒めば拒むほど熟れてしまった体が浪人生では相手できない迫力を放つ。
豪奢で肉感的な曲線。
五代はその裸身だけでズボンがみるみる湯気を立てて濡れだした。情けなさからか
悶えてしまう。
「うぅ…い…いいんですか…?管理人さん…」
何も言わず黙って頷く響子は優しく近づき再び胸元へ包みこもうとゆっくりと
抱きしめてきた。
15 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 06:26:27 ID:tfduJmrV
四谷による八神レイプ希望
前スレ最後の作品があれだったから痛い奴がよってきたのかもな
スルー汁。
見習いさんが来るまで待とうや。
郁子ちゃんよろ
↑しつこい。本業の本スレ荒らしに戻れ。
スルーしろといっておいてスルーできてない俺…。
逝ってくるw
20 :
見習職人:2007/09/07(金) 19:23:03 ID:OKsZYjlc
>・職人さんが小説を投稿した後、各自読んだら必ず職人さんに
>お礼を言うようにして決して文句は言わないように!
これはいいすぎ。批判はあって当然かと。
まぁ
>>14に職人さん来てるけど寸止めはイクナイとだけいっておこう。
>>20 書き換えときまつ。。。
↓改訂版テンプレ↓
高橋留美子の不朽の名作「めぞん一刻」のエロ小説を投稿していくスレです。
スレ容量500KBを超えると書き込みが出来なくなるので、先に気がついた方が責任持って
次スレを立ててください。勿論、荒らしはスルー厳守でお願いします。
〔〜ご注意〜〕
・職人さんが小説を投稿した後、各自読んだら職人さんにお礼を言いましょう。
・作品に対する意見提起はOKだが、荒れる程度までの批判は控えめに・・・。
・作品を書いたら最後まで投下すること。寸止めはダメ!ただし前後編ものは除く。
・大人気(おとなげ)ないケンカはしないように。
・荒らしには相手をしない!スルー厳守!!
〔〜前スレ〜〕
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1175465477/
なれあいうぜぇってやつが着てから一気に過疎ったな・・・
馴れ合いなんて別に神SSが投下される前では些細な問題ではないし、
逆に作家さんにとっての居心地の良さを演出する為にも、馴れ合いというよりも
仲良しなスレの雰囲気って大事だと思うのに、あいつのせいで・・・
あとできれば非エロもおkにして欲しいと思うがどうだろうか?
別にエロだけが読みたいわけじゃない。スレの懐の広さを見せるためにも非エロも可にしたらどうだろうか?
23 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 05:30:02 ID:+AOQzd19
八神たち女子高生グループによる五代逆レイプきぼん
>寸止めはダメ!
ワロス
テンプレに入れるようなことじゃないだろw
まぁ途中で止めるのもいけないけどねww
だめだ、こりゃ
27 :
拾い物:2007/09/09(日) 18:10:43 ID:4PrDUUkB
夕焼けの詩
心地よい風が庭木を揺らす。黄色のリボンで一つに結わえた黒髪をなびかせながら、響子は一刻館の庭の一角にある花壇の
手入れをしていた。度々改修はしているものの、建物の老朽化は外見からもわかる。せめて庭だけでもと響子は本格的に
ガーデニングを始め、それは今や一刻館を彩る新しい風物になっている。
「管理人さん、相変わらず精が出るねえ。」
「一の瀬さん・・・ええ、やってみると楽しいですよ。」
響子は玄関先の恰幅の良い姿に微笑みかける。
「そういや春香ちゃんは?今日は早いんだろう。」
「保育園に行くって言うので任せちゃおうかと。」
「五代くんのお手伝いかい。いい子だねえ・・・うちのも見習ってほしいくらいだよ。」
響子の姓が『五代』になったのはもう8年ほど前の話。
それでも一刻館の住人たちは相変わらず二人を『管理人さん』『五代くん』と呼ぶ。二人の間の一粒種の春香は小学校に通う元気な少女。
一刻館のアイドル的存在である。
「じゃあさ、管理人さん・・・いる人だけでぱーっとやらないかい?」
「私はお酒は遠慮しますからね。」
「相変わらず堅いねえ。ま、そこがあんたらしいところだけどさ。じゃ、会場は管理人室でいいね。」
これまた相変わらず勝手に段取ると、一の瀬夫人は中に引き上げようとした。五代一家は数年前から近くの借家に住むようになり、
一刻館の方には響子が日中、管理人室の方に詰めるようになっていた。
「あら?」
「おやあ・・・あれは五代くんじゃないかい?それに春香ちゃんも。」
二人が見つめる中、一刻館へ五代に手を引かれた春香、そして見慣れぬ少年と少女が入ってきた。
「本当にありがとうございました。」
響子は深々と頭を下げた。その先にいる少年と少女はいえいえとばかりに手と頭を振る。
「そんな、当たり前のことをしただけですから。」
制服姿の少女が面映そうに微笑む。しなやかなショートカットの髪が肩で揺れる。大きな瞳が印象的なきりっとした感じの美少女。
「そうそう、結局何でも無かったんだし。」
少女の隣で少年が気さくに応える。こちらはかなり印象的な格好。背中まで伸ばした髪をおさげにし、着ているのは真っ赤な
チャイナテイストのシャツ。それでも不良っぽいともちゃらついているとも感じられない。逆に健康的で爽やかな印象すら受ける。
「とんでもない、お二人がいなかったら春香は車に撥ね飛ばされていたところだったんですよ。」
愛娘の肩にしっかり両手をかけ、五代はこれで何度目になるかわからないお辞儀をした。
「お兄ちゃん、お姉ちゃん、ありがとう。」
ちょこんと春香も頭を下げる。
「悪いのは車なんですから、気にしないでください。」
少年と少女は半ば苦笑をしつつ、軽く礼を返す。
28 :
拾い物:2007/09/09(日) 18:11:16 ID:4PrDUUkB
「さあさあさあ、いつまでそうしてるんだい。」
その様子を見ていた一の瀬夫人が一同の中に入ってきた。
「こうして春香ちゃんは無事だったし、命の恩人だっているんだ。これがぱーっとやらずしてどうするってねえ。」
「そうですとも。」
いつの間にかその場にいる四谷が合いの手を打つ。
「もう、みなさんたら・・・あの、よろしければ上がっていってくださいませんか?大したことは出来ませんが、せめてお茶くらい・・・」
響子の勧めに少年と少女は顔を見合わす。
「ぜひそうしてください。あなた方は春香の恩人です。」
五代の熱心な言葉に、二人は少しだけならとうなづいた。
「狭いところですけど、楽にしてくださいね・・・早乙女くんと天道さん、でよろしかったかしら。」
「はい。あ、お気遣いなく。」
管理人室にお茶とお菓子がさっと並べられる。早乙女乱馬と天道あかね・・・あらためて名乗りあった少年と少女は響子と
向かい合ってちゃぶ台に座っていた。
「はい、お兄ちゃんどうぞ・・・お姉ちゃんも。」
春香も甲斐甲斐しく母親を手伝う。五代は一度保育園に戻るからとこの場を辞していた。
「ありがとう・・・んじゃいっただきますっ」
春香から勧められてたお菓子を遠慮なくぱくつく乱馬をあかねは肩をすくめて見ると、出されたお茶をすすった。
「お二人は風林館高校に通ってるんですね。お住まいもそちらの方かしら。」
「え、ええ・・・あの近くです。」
あかねはにこやかに響子に応える。
「春香ちゃんっていうんですね。おいくつなんですか?」
「7歳、小学校の二年に上がったばかりです。」
「ずいぶんしっかりしてるんですね。」
お茶やお菓子のお代わりを持ってくる様子に、あかねは目を細める。
「お兄ちゃん、まだお代わりあるからね。」
「さんきゅ、春香ちゃんも食べなって。」
「うん、あのね、乱馬お兄ちゃんって呼んでもいい。」
「構わねえよ。春香ちゃんは一人っ子か?」
「うん」
「そっかあ、実は俺もなんだ。」
なごやかな雰囲気の中のお茶。しかしこの一刻館ではそれは長続きしないもの。
「はい、乱馬お兄ちゃん。」
「お、わりぃな」
「ちょっと乱馬、少しは遠慮しなさいって。」
「いいだろ、せっかく春香ちゃんが勧めてくれんだから。」
「そうですとも、あかねさんも遠慮なさらないで・・・」
「でも本当にキリがないんです、食い意地は人の百倍は張ってますから。」
「んな言い方しなくても・・・春香ちゃんの方がよっぽど可愛いぜ。」
「えーえ、どうせ・・そうでそうでしょうとも。」
これは喧嘩の前兆なのか、それとも軽口の叩き合いか。さすがの響子も判じかねた。それを言ったらこの二人の間柄もよくわからない。
クラスメートか友人か・・・妙に馴れ合っているところと距離を置いているところがあってどちらもしっくりこない。といって恋人と
いうのもどこか違う。
29 :
拾い物:2007/09/09(日) 18:11:52 ID:4PrDUUkB
響子の性格ではさすがに二人の関係など突っ込んだことは聞けない。が・・・
「おやあ、いけませんねえ〜、喧嘩ですかあ?」
ぬわ〜と部屋の片隅から四谷登場。
「なっ、どっから出たんだ!?」
いきなり背後を取られて焦る乱馬。それを尻目に四谷はお菓子をせしめると、さも当然のような顔をして食べだす。
「こ、この人はここの住人で四谷さんっていうんです。」
少々引きつった響子の笑顔に、乱馬とあかねも引きつり笑いを返す。
「あ〜、遅くなった。ちょっとこれが切れてたもんだから。」
一升瓶と共にずかずかと乱入してきた一の瀬夫人はどっかとちゃぶ台の一角に陣取った。
「こ、この人もここに住んでる一の瀬さんです。」
「それじゃ挨拶がわりに駆けつけ三杯いきま〜す!」
「一の瀬さん、言っておきますけど未成年には絶対に飲ませないでくださいね!」
「ご心配なく、私がその分いただきます。」
ハラハラする響子の釘差しもどこ吹く風とばかりに、一刻館名物昼でも突発宴会は幕を切って落とされた。
「あの、俺たちはもうこの辺で・・・」
勝手に盛り上がりまくる乱入メンバーに引きまくった乱馬たちは、その場からさり気なく退散しようとした。響子も絶対そうした方が
いい、とばかりにうなづきかける。
「な〜に言ってんだい、今日の主役がいなくなっちゃ話にならないじゃない。」
圧倒的な迫力の元、一言で却下。響子は、はあ・・とため息をついた。恩を仇で返すことになりはしないかと悪い予感が募る。
「四谷のおじちゃん、昨日おやつあげたでしょ。今日はこれでおしまい。」
「春香ちゃん、お母さんに似てきましたねえ。」
ここの住人の扱いは母親以上の春香のおかげで、お菓子だけは何とかなりそうである。
「さーさー、二人とも何かしこまってんだい?飲んだ飲んだ、食った食ったあ!」
「「はあ・・・」」
思わずシンクロするため息半分の返事。それを聞き逃すようなここの面々ではない。
「おや、ずいぶんと気が合われますねえ。」
「ねえねえ、あんたたちどんな仲なんだい?やっぱこれかい?」
今日の肴はこれに決まりとばかりにアプローチをかける一の瀬四谷コンビ。初対面の人間にいきなりここまで突っ込まれるとは
思わなかった乱馬とあかねは、何でもないと逃げの一手。
「こ、こいつとはそんなんじゃ・・・」
「そうです、誤解しないでください。」
「おや、お顔が赤いですよ〜」
「照れちゃって、若いっていいねえ。」
「一の瀬さん、四谷さん!」
こういう時、響子の制止が利いたためしはない。
「お兄ちゃん、この人たちの言うことは気にしないでいいからね。はい、お茶。」
「あ、ありがとう・・・」
お茶ではなく、あっさりその場を収めたことに乱馬たちは感謝した。
「春香ちゃんのいけずう〜」
30 :
拾い物:2007/09/09(日) 18:12:27 ID:4PrDUUkB
しかしそれで引き下がる一刻館の住人ではない。ほどなく廊下をバタバタという足音が響き、ひょいと乱馬たちとそう変わらない年の
少年が顔を出す。
「またここで油売ってるのかよ。」
「賢太郎じゃないか・・・いいからちょっと春香ちゃんと散歩してきな。ほら、お菓子やるから。」
「そりゃいいけどさ。」
よくわからんという顔で、それでもお菓子だけはしっかりせしめると賢太郎は春香の手を引いて出ていった。その間、他のメンバーは
四谷の摩訶不思議な芸の披露に仕方なく付き合っていた。
「いやあ、ちっちゃい子はやっぱ外で遊ばせないとねえ。」
取ってつけたように言うと、一升瓶を抱えて一の瀬夫人はどんと乱馬の隣に座り込む。その顔には五代ならとっくに逃げ出しそうな
極上の笑み。
「そういえば二人が住んでるのは川向こうだろ。どの辺だい?」
「あ、あたしは南よりにある道場の娘なんです。」
あかねがさっと機先を制す。ここで乱馬に迂闊なことを言われたらたまらない。
「道場ねえ、聞いたことがあるよ・・・天道さんでしょ、道場・・・」
「ああ、あの辺では有名ですよねえ。」
四谷が意味深そうにうなづく。
「そうそうそう、あたしも聞いたことがあるよ。いやあ、今時ねえ・・・」
うんうんとうなづきながら、ちらっと乱馬たちの方を見る一の瀬夫人。何を知っているのかと戦々恐々な二人。
「あの、何かご存知なんですか?」
さすがの響子も引き込まれる。
「何かって・・・ねえ。」
「さすがに本人たちの前では・・・ねえ。」
何やら仔細ありげにうなづきあう二人。ちら、と横を見るとさっと目をそらす。たまらず乱馬は口を開いた。
「な、何をどう聞いたか知らんけど、あれは親が勝手に決めた話で、お、俺たちの意思じゃねえからな!」
「お〜〜や〜〜」
「それは聞き捨てならないねえ、親が勝手に決めた話だって?」
ハッと響子は気づく。一瞬遅れてあかねもこれが誘導尋問以外の何者でもないことを悟る。
「乱馬、引っ掛けよ!ほいほい乗っちゃって、何してんのよっ」
「へ?・・・だ、だ、だってこの人たち許婚のことを知ってるんじゃあ・・・」
「ば、バカッ!!」
あかねの制止は既に遅かった。二人の両脇でやったとばかりの会心の笑み。
「ほうほうほうほう・・・」
「そ〜ゆ〜間柄だったんだあ!」
響子は頭を抱えつつ、どうやってこの場を切り抜けようかと必死で考えた。
「そ、そろそろお開きにしましょうか。」
「やだねえ、管理人さん。」
「若い二人の前途を祝してぷわーっとやりましょうよ。」
こんな面白い肴を逃してたまるかとばかりの住人コンビ。そして当の肴たちもまた雲行きが怪しくなっていた。
31 :
拾い物:2007/09/09(日) 18:13:04 ID:4PrDUUkB
「全く単純なんだから。」
「しょうがねえだろう、まさか引っ掛けとは思わなかったんだよ。」
「だから単純バカだって言うのよ!」
「おめーみたいな鈍い女に言われたかねえや!」
「あんたよりはマシよ!」
「だ〜っ、可愛くねえな!」
今度は明らかな喧嘩とわかり、一刻館側のメンバーは間に入った。
「二人とも、落ち着いてください。」
「そうですよ、喧嘩はいけません。ねえ、一の瀬さん、人生の先輩として一言どうぞ。」
「夫婦喧嘩は素面でやるもんじゃないよ〜」
「一の瀬さん、そうじゃなくて・・・」
「ということです。・・・そうそう、管理人さんもぜひ一言。」
「ですから、夫婦喧嘩はよくありません!・・・あ」
釣りこまれた響子は真っ赤になった。
「ご、ごめんなさい・・・」
あまりの響子の恐縮ぶりに、乱馬とあかねはひとまず喧嘩の矛先を収めた。
「いいんですよ、俺たち慣れっこですから。」
「でも・・・」
「だそうだよ。」
「慣れっこですか・・・やはりお気持ちが固まっていると強くなるものですね。」
うんうんと四谷。
「ちょっと待て、だからこれは親が勝手に・・・」
「そうです、あたしたちそんな気は・・・」
「や〜、照れなくてもいいよ。すっごいお似合いじゃないか、いいねえ〜」
ぱっと日の丸扇子が開く。ぺしぺしと乱馬の肩を叩いて一の瀬夫人はにんまりと笑った。
「そうですよ、こんなに可愛らしいお嬢さん、逃したら男子一生の不覚です。」
もう片方の肩をぴしぴしと叩く四谷。間に挟まれた乱馬はケッという顔をした。
「こんな気ばっかり強くて可愛げのねえ女、押し付けられた方の身にもなってみろ。」
「それはこっちのセリフよ!あたしがどれだけ迷惑してるか・・・」
「我慢してやってるのはこっちだ!」
「なあんですってえ〜」
あかねの体から闘気が立ち昇る。武道の心得などなくても、やばい雰囲気を感じ取った一の瀬四谷コンビはさっと引く。
「あの、だから喧嘩は・・・」
止めようとする響子を引っ張り、三人は部屋の隅に下がった。
「あんたなんかあ、だいっっ嫌い!!!」
「・・・」
「ベランダのサッシ、開けといて良かったねえ。」
まだ拳を振り上げたままのあかねを残し、心行くまで余興を楽しんだ二人は一升瓶を持って悠々と退場した。
32 :
拾い物:2007/09/09(日) 18:13:38 ID:4PrDUUkB
「ごめんなさいね、あかねさん。」
「いえ、いつもああなんです。気にしないでください。」
夕風が庭先に立つあかねの髪を揺らす。毅然とした表情にどこかに差す哀しさとも淋しさともつかぬ翳り。
「あの人たち、悪い人ではないのだけど物見高くて・・・」
「あたし、怒ったりしてませんから・・・それも慣れてるんです、うちの家族も似たようなもので。」
さばさば言うあかねに、却って響子は気の咎めを感じて仕方がなかった。
「あの・・・」
「はい?」
あかねから話しかけられ、響子は気遣わしげな目を向ける。
「春香ちゃん、可愛くてしっかりしてますね。それからご主人も・・・優しくて。」
「ええ、みなさんそう言ってくださるわ。優しくて・・・頼りなくて。」
「そ、そんなこと・・・」
「今はさすがにそうでもないけど、知り合った当時はもう・・・余りに頼りないから目が離せなかった。」
「そう・・・だったんですか。」
あかねの目には五代は優しくて温かい人柄の父親としか映らなかった。春香を助けた時、蒼白な顔で愛娘を抱きしめ、
そして人目も憚らずぼろぼろと涙を流していたのだ。
「実はね、私は・・・再婚なの。」
「えっ」
あかねは思わず響子を見る。いいのよ、というように響子は微笑んで続けた。
「前の主人と死に別れて未亡人になって、ここに管理人として来て・・・今の主人と知り合った。」
夕空を背景に浮かぶ一刻館の時計台。その当時とかわらないたたずまい。
「あの人たちから散々茶々を入れられて・・・ふふ、さっきのような冷やかしはそれこそ毎度のことだったわ。」
「それは大変でしたね。」
「よく結婚出来たと思う。・・・かき回されたから、かもしれない。」
「?」
「あら、ごめんなさい。あかねさんには何のことかわからなくて当然ね。」
響子は苦笑を浮かべた。
「いいえ、今はみなさん幸せそうですね。」
「おかげさまで。再婚して・・・良かったと思う。きっとこれからもそう思って生きていける。ただね・・・」
風の中のかすかなため息。
「好きな人が側にいてくれるのは、それだけで本当はすごく幸せなことなんだって。そう思えてならないの。」
「響子さん・・・」
あかねは手を握り締めてうつむく。一度愛する者を失った悲しみは新たに愛する者を得ても、消えることはないだろう。
少なくとも目の前の愛情豊かな人からは。
「あら、電話みたい・・・あかねさん、ちょっと失礼するわ。」
33 :
拾い物:2007/09/09(日) 18:14:14 ID:4PrDUUkB
「おーいて・・・ったくあかねのやつ、場所もわきまえないで。」
乱馬はむすっとした顔で歩いていた。このまま帰ってしまいたいが、一刻館に荷物が置きっぱなし。あかねに持って帰ってきて
もらうのも癪で、乱馬は仕方なく引き返していた。
あまり土地勘のない町。大体の方向で歩いていると、元気な声が響いてきた。その中にどっかで聞いた声。
「あれ、君はさっきの・・・」
乱馬はさっと声のした方向を向く。子供たちに囲まれた五代がやあ、と手を振ってよこした。
「ははは、それは災難だったね。」
乱馬から一刻館での出来事を聞いた五代は、しょうがなさそうに笑った。
「あの二人がいたのは運が悪かった。人の気も知らないで好き勝手をやってくれるから。乱馬くん、悪かったね。とんだお礼に
なっちゃって。」
降園時間になって保育園の仕事が終わった五代は、乱馬と連れ立って一刻館に向かった。
「電話しておいたから、心配しないで。彼女・・・天道さんも落ち着いてるみたいだから。」
「こちらこそご迷惑をかけます。・・・はあ」
「若いのに、そんなため息つくのはまだ早いよ。」
「ため息もつきたくなるってもんですよ。五代さんはあんなに綺麗で優しい奥さんがいるからわからないだろうけど。」
「参ったな、みんなそう言うんだ。勿体無いとか不釣合いだとか。」
「あ、あの、俺そんなつもりじゃあ・・・だ、だからあかねも少しは見習ってほしいと。」
「あれ以上どこを??」
「五代さんはわからないだろうけど、あいつは気が強くて、鈍いくせにヤキモチ妬きですぐに手が出るし・・・」
「響子だって気は強いし、鈍感なのに早とちりで、ヤキモチも妬くし、何度引っ叩かれたかわからないよ。
それに何かというと『あなたは頼りない』って怒るし。」
「は、はあ・・・」
あっけらかんと夫婦のことを持ち出され、さすがに乱馬はそれ以上何も言えなくなった。
「けどね、本当に結婚出来てよかった。あそこの住人にはいいように引きずりまわされたけど。」
「へえ・・・」
幸せそうに言う五代を乱馬は少しジト目で見る。
「おのろけじゃないよ、本当に大変だったんだから。」
「だろうなあ・・・」
それは乱馬も嫌というほど思い知ったばかり。
「でも一番大変だったのは・・・響子に再び結婚に踏み切ってもらうことだった。」
「え」
聞き違いかと乱馬は思わず首をひねる。
「響子は最初の結婚で・・・旦那さんに亡くなられてね。未亡人だったんだ、僕と出会った時は。」
「お、俺そんなこととは知らず・・・」
「ああ、そんな顔しないで。僕たちはちゃんと納得した上で結婚したし、今は親子三人楽しく暮らしているんだから。」
五代はふと足を止めた。時計坂の入り口。
「乱馬くん、君は僕よりずっといろんなものを持っている。運動神経もすごいし、自分に自信も持っている。ここに来るまで
何人もの女の子が振り返って見てたよ。」
「そ、そうでした?」
「僕はこの通り平凡もいいところだ。響子の言うように頼りないことこの上ない。でも一つだけ、僕にも響子にしてやれる、
いや、しなくてはならないことがある。」
34 :
拾い物:2007/09/09(日) 18:15:24 ID:4PrDUUkB
ほんわりした穏やかな五代の顔は、その時だけは確かな決意に満ちていた。
「それは・・・響子の心を守ることだよ。どれほど今が幸せでも、響子の心からは一人の男を愛し、失ったことは消えない。
再婚したことは後悔しなくても、思い出っていうのはどうしても、ね。」
そこまで言って五代はふっと表情を和らげた。
「こんな話を聞かせてすまなかったね。さ、行こうか。」
時計坂を登る二人の足はどこか軽かった。
「あ、お父さんだ!乱馬お兄ちゃんも!」
一刻館の前で、二人を見つけた春香が手を振って響子たちを呼んだ。
「お帰りなさい。」
「ただいま、春香・・・響子。」
嬉しそうに五代を出迎える響子を、あかねは柔らかな表情で見ていた。乱馬はすうっと息を吸うと、あかねの側に歩いていった。
「俺の鞄・・・ある?」
「うん」
あかねは持っていた乱馬の鞄を渡す。
「さっきは・・・」
「あんなの、いつものことだろ。気にしてられっかよ。・・・だからもういいんだ。」
「また遊びに来てくださいね、あかねさん、乱馬くん。」
「え、ええまあ・・・」
「大丈夫、今度は春香がちゃあんとおじさんたちに言っておくから。」
小さな勇士の言葉に、一同は思わず笑顔になる。
「気をつけてお帰りくださいね。」
「坂の下まで一緒に行く!」
「そうだな、春香にお願いしようか。」
「うん、一緒に行こうね、お兄ちゃん、お姉ちゃん!」
「よろしくお願いね。」
振り返ってもう一度手を振ると、春香を間に乱馬とあかねは坂を折り始めた。両側から手を繋がれた春香はにこにこして元気に歩く。
時折飛び跳ねてみせるのもご愛嬌。
あかねはそんな春香に優しく接する乱馬を見ながら、響子の言葉を思い出していた。今まで側にいるのが当たり前だと思っていた。
トラブルばかり起こしてちっとも懲りない様子に、うんざりしたこともあった。
『好きな人が側にいてくれるのは、それだけで本当はすごく幸せなこと』
幸せとは見えづらいもの。けれども失ってからでは遅い。それに気づかせてくれた響子に、あかねは感謝していた。
35 :
拾い物:2007/09/09(日) 18:16:20 ID:4PrDUUkB
「本当に本当にまた遊びにきてね!」
「ああ、約束する。」
「今度はうちに遊びにいらっしゃい。・・・おうちまで気をつけて帰ってね。」
「うん、ばいばーい!」
手を振って元気に坂を駆け上る春香。二人はその姿をしばし見送った。
「行こうか。」
「うん」
二人は肩を並べて歩き出す。
「春香ちゃん、いい子だね。」
「ああ」
「また・・・遊びに来ようか。」
「そだな。でもあのとんでもねえ二人がいない時にな。」
「そうだね。」
あかねはくすくすと笑った。
すっと差し出される手。あかねは思わず乱馬を見る。
「その、さっきまで手繋いでたから、手持ち無沙汰で・・・い、嫌だったらいいんだからな。」
相変わらずのセリフにあかねは内心、素直じゃないんだからと思いつつ、鞄を持ち替えて手を差し出した。
「あたしもそんな気がするから。」
その言葉にちょっと肩の力を抜くと、乱馬はあかねの手を取った。意外に華奢な手。思わず守りたくなるような手。今までそうして
何度もあかねを守ってきた。でもそれは目に見える危険から。あかねの気持ちは・・・守るよりも傷つけた方がはるかに多い。
五代さん、俺はあんたにはかなわないぜ。不釣合いだなんてとんでもねえ、あんたたちは最高にお似合いだ。
愛する者の心に秘めた哀しみまでも理解し、守ること・・・いつか自分もそう出来るだけの男になれるだろうか。
いや、ならなければ・・・隣を行くあかねを、その優しい微笑みの浮かぶ顔を見ながら、乱馬はそう心に誓った。
「なあ、春香ちゃんと五代さん夫婦って、あんなふうに三人で歩いたりするのかな。」
「きっとそうよ。・・・いつもそうしてるんだろうな。」
通い合う手の温もり。いつか自分たちもそうやって歩くのかもしれない。
口には出さない思いを共有しながら、二人はゆっくり家路をたどっていった。
終了
夕焼けの詩は自分はとても好きな作品です。
しかし他の作家さんの作品を無許可でここに掲載するというのは
少しいただけないと思います。載せた人は良かれと思ってやった
んでしょうがこういうことは以後慎んでもらいたいものです。
GJ!!
というかエロないし
無断転載だし
馬鹿か?
>>36 いい作品なんだけど転載コピペは控えとけ。
40 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 18:17:36 ID:ydylt6OZ
↑なんで?
なんかゴチャ混ぜ?
>>36はおれだが
>>39はアンカーミスで、
>>40はそのことを
いってるんだよな?
まさか転載がいけない事がわからないんじゃないよな・・・?
ageてる時点で釣りかもしれんが・・・
>>42 釣られてレスしたこの時点で負け組。
治療不可能なヤシはスルーが一番。
44 :
見習職人:2007/09/11(火) 02:16:46 ID:ykuIPUcz
久しぶりに投下します。
今回はかなり苦しみました。出来に関してはあまり
自信がありませんがどうぞ。
タイトルは「A8 手紙」
完全オリジナルで一気に行きます。
45 :
1/21:2007/09/11(火) 02:17:32 ID:ykuIPUcz
1987年2月13日金曜日。いよいよ明日は年に一度のバレンタインデー。
五代は朝食を響子さんと一緒に食べながらも響子さんからチョコがもらえるかどうか気になっ
て仕方がない。ふと考えてみると五代は響子さんが一刻館にやってきてから義理も含めて一
度もチョコを誰かに贈る姿を見た事がない。おそらく響子さんはバレンタインデーという年齢で
はないと考えているのだろうと五代は推測する。
しかし…今回は響子さんと付き合いだして初のバレンタインデー、そして五代にとって響子さ
んからチョコを貰うことは長年の悲願でもある。しかし、響子さんのこと、気にもとめていない可
能性が高い。だからといって、チョコくをださいというのもなんだか男らしくない。むしろ何もいわ
なくても…という思いもある。でもチョコを貰えなかったらやっぱり寂しい。五代はここ数日ジレン
マに陥り落ち着かない。
「五代さん、最近食欲ないんですか?」響子さんがそんな五代を不審に思い尋ねる。
「いえ、そんなことないですよ…ははははは」五代が作り笑いをする。
「そうですか、ほほほほほ」響子さんも愛想笑いで返す。
(この人どうしたのかしら?またすけべなことでも考えてるのかしら…)響子さんは見当違いなこと
を考えながら五代の様子を探る。
「いやぁ、この味噌汁うまいですねぇ」五代が差しさわりのない話題を振りごまかし始める。
と、そこに…
”〜ただいまバレンタインフェア実施中!”テレビのCMが流れる。
「そういえば明日はバレンタインですか、若い子達は大変ですねぇ」響子さんがつぶやく。
「でも、五代さんは園児達からいっぱいにもらえるでしょうから心配ありませんね」そういって響子さん
が微笑む。もちろんそこに自分がチョコを贈るという発想はない。
「そうですね、ははは…」五代はすっかり元気をなくして相槌を打つ。響子さんの鈍さはいつまでたっ
ても変わらないようだ。五代は早々に食事を終え一刻館を出発する。
「いってらっしゃ〜い」響子さんがいつもの通り明るく五代を見送る。
「いってきます…」五代は力なくこたえると時計坂を下り始める。
46 :
2/21:2007/09/11(火) 02:18:04 ID:ykuIPUcz
「はぁ…」さきほどの響子さんの言葉からチョコは貰えそうにない事がわかり五代はため息を
つく。響子さんを抱きしめ口づけを交わすことも、布団の中で響子さんを満足させることも最近
では自然に出来るのにチョコをもらえるかどうか尋ねることも出来ない自分が五代自身なさけ
ない。
結局響子さんに自分のささやかな願いを否定されてしまうことがいままで積み重ねた関係を
否定されるようでなんとなく怖いのだ。そんなとき…久しぶりに自然に昔の癖が顔を出してく
る…。
「五代さん、あなたにお渡ししたいものがありますの…」そういって響子さんが頬を赤らめて瞳
を伏せる。
「うわぁ〜、なんですか〜?」五代がだらしなく顔を弛緩させて尋ねる。
「それは…バレンタインのチョコレートですっ!!」そういって響子さんが五代にチョコを差し出
す。
そのチョコは…ハート型で”I LOVE YOU”と表面に書かれている。
「ぼ、僕のために…」五代は感動し言葉が続かない。
「気に入らないかしら…?」響子さんが頬を赤く染め上目遣いに五代を見る。
「そんな…一生家宝にします!」そういって五代が響子さんに走りよる。
「五代さん!」
「響子さん!」そういって二人は強く抱きしめあう。
「…五代くん、五代くん」五代は四谷さんに肩をたたかれふと我に返る。
「…五代くん、朝から妄想は体に悪いですよ」そういって四谷さんが五代の顔を覗き込む。
「…えっ?」五代は久しぶりの妄想に夢中で一瞬わけがわからない。
「今の五代くんの姿、ぜひ管理人さんにみてもらいたいものですな」そういって四谷がにやりと
笑う。
「くっ…」五代は思わぬだらしない姿を四谷さんに見られ焦りまくる。
「しかし…かつての五代君を久しぶりに見れてなんだか懐かしいですな。管理人さんと付き合
いだしてから付け込む隙が減ってしまい残念に思っていたんです」
「あんたは人をからかうことしか出来んのか!!」五代が四谷さんをなじる。
「五代君とわたしは喜びも悲しみも分かち合った仲じゃないですか」
「いつ分かち合ったんですか?」
「それは口に出していうことではありません。お互いの胸のうちに秘めておくことです」四谷さ
んはのらりくらりと五代の追求をかわす。
「もう好きにしてください!」そういって五代は憮然とした表情で歩き出す。四谷さんはそんな
五代の隣に笑顔で並びかけ機嫌よさそうに駅に向かうのであった。
47 :
3/21:2007/09/11(火) 02:18:35 ID:ykuIPUcz
場所はかわってこちらは一刻館。五代を見送った後響子さんは朝食の後片付けを終わらせ
日課の玄関前の掃除を始める。
「おはよう、管理人さん」一の瀬さんが顔を出し響子さんに声をかける。
「おはようございます」響子さんも笑顔でこたえる。
「いよいよ明日はバレンタインデーだねぇ…」一の瀬さんがさりげなく話題を振る。
「そうですねぇ。賢太郎君は貰えそうですか?」
「いやいや、あいつは駄目だよ、ちびだから」そういって一の瀬さんが笑う。
「ところであんた…五代君にあげるの…?」
「いえ、うちはもうそんな歳じゃありませんし…」そういって響子さんは首を振る。
「ふ〜ん、そんなもんかねぇ。あんたがチョコあげればあいつ喜ぶと思うよ?」
「でも…今朝少し話題になりましたけどチョコ欲しいなんていいませんでしたよ」
「あんたはほんとにぶいねぇ…」一の瀬さんは呆れ顔だ。
「そんなことありませんわ、あたし達通じ合ってますから」一の瀬さんに馬鹿にされたように
感じ響子さんが少しむきになる。
「むふふ、そうかい…」そういって一の瀬さんが響子さんの顔をにやにやしながら見ると響
子さんは思わず顔が赤くなる。
「通じ合ってます、か。あんたもいうようになったねぇ」そういって一の瀬さんが響子さんをか
らかう。
「な、なんでもありません!」そういって響子さんはそっぽを向く。
「こんにちは〜」そんな二人の耳に何者かの声が届く。
「あら…」響子さんの視界に若い女性の姿が入る。
「お久しぶりです、管理人さんに一の瀬さん」そういってその女性が微笑む。
「おお、こずえちゃん久しぶりだね、五代君を略奪に来たのかい?」一の瀬さんがしゃれに
ならない冗談をいう。
「一の瀬さん!」響子さんが嗜めるが一の瀬さんは知らん顔だ。
「今日は管理人さんにお願いがあって来ました」とこずえ。
「え…あたしに…?」響子さんが驚く。
「ついに女同士の対決か、こりゃあ見物だねぇ」と一の瀬さん。
「一の瀬さん、こう見えてもわたし達既に一回やりあってるんですよ」こずえがそういって微
笑む。
「えっ、ほんとに!?あたしも興味あるわぁ〜」突如朱美さんが二階から顔を出す。
「で、どっちが勝ったの?」一の瀬さんも朱美さんも興味津々だ。
「いやだぁ、そんなこといえませんよぉ」そういってこずえがごまかす。
「こずえさん、とりあえず管理人室までどうぞ」と響子さん。
「お二人は駄目ですよ」といって今にもついて来そうな二人に釘をさす。
「つまんないの」
「けちくさいねぇ」二人が異口同音に文句をいうが響子さんは無視してこずえを案内して管
理人室に向かう。
48 :
4/21:2007/09/11(火) 02:19:18 ID:ykuIPUcz
「おじゃまします」こずえはそういって久しぶりに管理人室に足を踏み入れる。
「そういえば…昔ここに来たことありましたね」そういって響子さんが懐かしむ。
「そうですね…。あのころは…五代さんが管理人さんのこと好きだなんて想像もつきませんで
した…」
とこずえ。
「……」響子さんは思わず黙り込んでしまう。
(なにしに来たのかしら…?また…責められるのかしら…?)響子さんはこずえの真意が読
めず少し不安になる。かつてこずえにひきょうだとなじられたことはいまだ響子さんの記憶に
鮮明に残っている。
「あ、ごめんなさい、別に管理人さんを責めてるわけじゃないんです。はっきりしないままわ
たしと付き合ってた五代さんが悪いんですから」そういってこずえが笑う。
「……」響子さんはこずえの心情を思うと簡単には笑えずとりあえずお茶をだす。
「ありがとうございます」そういってこずえは一口お茶を飲む。二人の間に微妙な空気が流
れる。
「こずえさん、今日はどういったご用件で…?」響子さんが意を決して尋ねる。
「何の用だと思いますか?」こずえが逆に尋ねる。
「…いや、その…」響子さんが言いよどむ。響子さんはどうしてもこずえに対して五代を奪っ
たような引け目を感じてしまうのだ。
「大したことじゃありません。五代さんに…これを渡して欲しくて伺ったんです」そういってこ
ずえがもってきた袋から手紙と紙袋を取り出す。
「実は…わたし、明日結婚式なんです」とこずえ。
「そんな…じゃあこんなところに来る時間なんて…」響子さんが驚く。
「ええ、ですからあんまり時間ないんですけど…。実はわたし、五代さんにどうしても伝えて
おきたい事があるんです。五代さんと別れた日、わたし興奮してて大事なことを伝えてなかっ
たんです。それがずっと心残りで…。でも…今の彼と結婚することになって今さら五代さんと
二人で会うのもよくないと思うんです。五代さんにも管理人さんがいますしね。だから…この
手紙を管理人さんから五代さんに渡して欲しいんです」こずえが一気に話す。
「手紙…」そういって響子さんが差し出された手紙を見つめるがおかしなことに気づく。
「こずえさん…これ封をしてないんじゃありませんか?」そういって響子さんがこずえを見る。
「ええ…。管理人さんが不安に思うといけないんで、中を読んでもらって結構です」とこずえ。
「でも…」響子さんが躊躇する。
「わたしと五代さんはもう終わってるんです。でもわたしのわがままで管理人さんと五代さん
がぎくしゃくするのはさすがに申し訳ないんです。だから少し恥ずかしいけど…」そういってこ
ずえが瞳を伏せる。
49 :
5/21:2007/09/11(火) 02:20:00 ID:ykuIPUcz
そんなこずえの姿を見て響子さんは迷う。こずえはなんといっても五代と5年間も付き合って
いる。そんな女性がわざわざ結婚式の前日にここまで訪ねてきて手紙を渡してくれといって
いるのだ。気にならないわけがない。だからこそこずえは自分に中を読んでも構わないといっ
ているのだろう。そこまでして五代に伝えたい内容とは…?響子さんは少しの間悩んた末に
口を開く。
「こずえさん…あたし、正直この手紙の内容が気になって仕方ないわ」そういって響子さんが
手紙を手に取る。
「でもね…これは見ちゃいけないものだと思うの。だって…これはあなたと五代さんの問題な
んですもの」と響子さん。
「管理人さん…」
「確かにこの手紙預かりましたわ。間違いなく五代さんにお渡しします」そういうと響子さんは
手紙に自ら封をする。
「管理人さん、でも…気にならないんですか…?」こずえが尋ねる。
「いいんです。それに…手紙の内容を人に見られるのって…恥ずかしいですよね」そういって
響子さんがこずえに微笑む。
「管理人さんって…優しいんですね…」こずえが微笑む。
「そんなことありませんよ…。ところでそっちの紙袋は…?」響子さんが何気に気になっていた
ことを尋ねる。
「あっ、これは明日バレンタインなんでクッキー焼いたのをもってきたんです。ここの皆さんでお
食べください」
「まぁ、それはありがとうございます」そういって響子さんが紙袋を受け取り中を覗いてみると
おいしそうなチョコクッキーが目に入る。
「ご自分で焼かれたの?」
「ええ、わたし結婚したら名古屋に引っ越すんです。ですからもう皆さんとはもう会えないと思
うんで是非皆さんにって思って」とこずえ。
「みんなも喜ぶわ。でも…名古屋なんて…急ですね」
「彼の仕事の関係で仕方ありませんから。でもバレンタインデーに結婚式って素敵じゃありま
せん?」こずえが嬉しそうに尋ねる。
「そうですね、ロマンチックで…」嬉しそうな表情のこずえにつられて響子さんも笑顔になる。
「管理人さんは…明日はなにを五代さんにあげるんですか?」こずえが尋ねる。
「あたしは…特に何も考えてないんですけど…」
「えっ、駄目ですよ。五代さん、絶対にチョコ欲しがってますよ!」こずえが断言する。
「でも、もうそんな年でもないし…」響子さんがつぶやく。
「だって…五代さんの喜ぶ顔、見たくないんですか?」こずえが響子さんに尋ねる。
「そんなに喜ぶものかしら…?」響子さんは首をかしげる。
「五代さん、喜ぶと思うんだけどなぁ…」こずえがつぶやく。
50 :
6/21:2007/09/11(火) 02:20:43 ID:ykuIPUcz
「あっ、いけない、もうこんな時間!管理人さん、そろそろ失礼しますね」そういってこずえが
立ち上がる。
「忙しいんですもんね」と響子さん。
「じゃあすいませんが、管理人さん、手紙の件、よろしくお願いします」そういってこずえが頭
を下げる。
「ええ…」響子さんが無理に微笑む。
「では皆さん、もしかしたらもう会えないかもしれませんけど…お元気で」こずえがみなに別
れを告げる。
「元気でね」一の瀬さんが手を振る。
「またね〜」と朱美さん。
「…」響子さんは黙ったままだ。
「じゃあ、失礼します!」そう告げるとこずえは一刻館をあとにする。みなで時計坂を下るこず
えを見送る。
「…あたし…」響子さんがつぶやく。
「なに?管理人さん」と一の瀬さん。
「あたしやっぱり…」そうつぶやくと響子さんがこずえの後を追いかける。
「こずえさん!」響子さんがこずえに追いつき声をかける。
「えっ?」こずえが驚いて振り向く。
「こずえさん、あたしね…」響子さんが息を弾ませながら心情を打ち明ける。
「あたし…五代さんの気持ち知っていながらずっと自分の気持ちがわからなくて曖昧な態度
とり続けてて…。でもこずえさんはずっと一途に五代さんのこと・・・。あたし、こずえさんにな
ら五代さんを…」響子さんは興奮のあまり言葉が続かなくなる。
そんな響子さんを見てこずえがにっこりと微笑む。
「いいんですよ管理人さん。もう…そんなに気を遣わなくても…」
「こずえさん…」
「わたし、五代さんに未練がないわけじゃありません。だって五代さんとの思い出はわたしの
青春そのもので…いまでも昔のことを思うとせつなくなります。でも…思い出はあくまで思い
出なんです。わたしは今のわたしのことを愛してくれるあの人に…ずっとついていきたい、そ
れが今のわたしの素直な気持ちなんです」
「……」響子さんは…こずえの言葉に思わず黙り込む。
「それに今日確認できましたから…」こずえが響子さんを見つめる。
「な、何をですか?」
「管理人さんになら、安心して五代さんを任せられるってわかったんです」そういって…こずえ
はなぜか悲しげな表情になる。
「ど、どういうことですか?」響子さんはさっぱり意味が分からない。
こずえは響子さんの質問になにも答えず、ただ、響子さんに微笑むだけだ。
響子さんはこずえにさらになにか話しかけようとするが、顔見知りの近所のおばさんが子供
を連れて通りかかり響子さんは気をとられる。
「すいません、管理人さん。わたし本当に時間ないんです…。これで失礼しますね」そういっ
てこずえは二人に一礼して先を急ぐ。
響子さんはおばさんの相手をしながら、横目でこずえの後姿を黙って見送るのだった。
51 :
7/21:2007/09/11(火) 02:21:23 ID:ykuIPUcz
「あれ、響子さんいないな」五代が仕事から帰ってきていつものように管理人室に向かうが響
子さんは留守のようだ。仕方なく5号室に向かうと5号室には明かりがついておりいつもの宴
会が始まっている。
「おかえり、五代くん!」既に絶好調の一の瀬さん達が五代を迎える。
「人の部屋に勝手に上がりこんで宴会するのはもうやめてください!」五代が怒って不平をい
うが3人ともまったく聞いていない。
「いいじゃない、五代く〜ん。とりあえず飲もうよ〜」そういって朱美さんが五代にビールを渡す
と五代はなんとなく受け取ってしまう。
「ではとりあえず、かんぱ〜い」四谷さんの音頭で皆が乾杯する。
「で、五代君。管理人さんからチョコはもらえそうなの?」一の瀬さんがわかっていてからかう。
「さぁどうでしょうね。響子さんはあんま関心なさそうですから…」そういって五代がため息をつく。
「でも管理人さんって変わってるよね。普通チョコぐらい渡すと思うんだけどねぇ」と朱美さん。
「しかし今朝の五代君は傑作でした…」四谷さんがつぶやく。
「え、なんだい?何があったんだい?」一の瀬さんが食いつく。
「それがですね…」
「四谷さん!」五代が四谷さんをたしなめる。
「別にいいじゃないですか、単に五代君が管理人さんにチョコ貰う場面を妄想して道端でだら
しない顔を晒してただけなんですから」
「全部いっとるじゃないですか!!」五代が四谷さんに掴みかかろうとする。
「五代君って、そういうとこほんっと変わらないねぇ…」朱美さんが冷たい目で五代を見つめる。
「ほっといてください!」五代はもうやけくそだ。
「でも、やっぱ今年ももらえないんだねぇ」一の瀬さんが大笑いする。
「ふん…僕には子供達からもらったチョコがありますから」そういって五代が保育園でもらった
チョコをとりだしみんなに見せる。
「相変わらず”子供達には”大人気ですな」四谷さんが五代に囁く。
「そうねぇ〜、子供達に手を出しちゃ〜だめよ」朱美さんが続く。
「え、五代君、子供に手を出そうとしてんの!?」一の瀬さんが悪乗りする。
「いい加減にしてください!!!」
「なにマジになってんの冗談よ、冗談」そういって朱美さんが小ばかにする。
「あんたらがいうと冗談が冗談にならんのですよ!」五代も最近は負けていない。
「まぁまぁそんなに興奮しないで。そういえば今日こずえちゃんが来たよ」と一の瀬さん。
52 :
8/21:2007/09/11(火) 02:22:09 ID:ykuIPUcz
「えっ、こずえちゃんが…?何しに来たんです?」
「それが管理人さんと二人だけで話して帰っていったよ。最後にみんなで見送ったんだけど
管理人さん、帰っていくこずえちゃんを追いかけていってなんか話してたよ」と一の瀬さん。
<こずえちゃんが今さらなにを…?>五代は想像するがさっぱりわからない。
「こずえちゃん、明日結婚式らしいよ。で、名古屋に住むことになるからもう会うことはないか
もっていってたよ」朱美さんがこずえの言葉を思い出しながら話す。
「そう…ですか…」五代がつぶやく。突然のことに実感がわかない。
「ところで響子さんがいないのはどうしたんですか?」
「なんか実家に用があるって。帰りは少し遅くなるかもっていってたけど」と一の瀬さん。
「実家に?」五代は何の用だろうと首をかしげる。
「これは…結婚をやめたいと親御さんに相談にいったに違いありません!やっぱり妄想男が
嫌になったんでしょうな」四谷さんがしたり顔で適当なことをいう。
「じゃあ、あのお母さんを今必死に説得してるところか…」朱美さんがうなずく。
「ふふふ…昔はともかく、今さら何を言っても無駄ですよ」そういって五代が不適に笑う。
「へぇ〜自信たっぷりね〜」朱美さんがからかう。
「でも五代君、チョコすらもらえないというのはどうでしょうな」と四谷さん。
「くっ…」五代は少し旗色が悪くなる。
「みんなでどうすれば五代君が管理人さんからチョコをもらえるか考えようじゃありませんか?」
四谷さんが迷惑な提案をする。
「いいねぇ、早速考えてみよう!朱美さん、なんかいい案ないかい?」一の瀬さんが朱美さ
んに話を振る。
「そうねぇ…あれの時にチョコくれるというまで管理人さんをじらし続けるとかどう?」朱美さん
が過激なことを言い出す。
「朱美さん!なんてことをいうんですか!!」五代は話が思わぬ方向に向かい始め焦る。
「でも五代君、あれの時も尻にしかれてそうだねぇ」といって五代を見つめる一の瀬さん。
「それは男として問題ですな」と四谷さん。
「ほっといてください、ちゃんと普通にしてますから!」五代が少しむきになり始める。
「ほんとに?管理人さんをちゃんと満足させてあげてるのかい?」一の瀬さんがにやにやし
ながら尋ねる。
「管理人さんは未亡人で優しい人ですから少しくらい五代君が未熟でも演技してあげそうで
すね」と四谷さん。
「でも管理人さんもいまが女ざかりだから…五代君は満足してても管理人さんは不満に思っ
ているかもね〜」朱美さんがつぶやく。
「管理人さんは欲求不満か…。それじゃあチョコなんてもらえるわけないねぇ」と一の瀬さん。
「いい加減にしてください!いつも響子さんをきちんと満足させていますからもうやめてください!!」
男としてのプライドを傷つけられ五代はついいらぬことを口走る。
53 :
9/21:2007/09/11(火) 02:22:44 ID:ykuIPUcz
コンコン
そんな中、響子さんがおにぎりとクッキーをのせた皿を持って5号室に入ってくる。
「きょ、響子さん、なにか聞こえましたか?」五代が慌てて響子さんの様子を伺う。
「いえ別に…。どうかしたんですか?」響子さんが逆に五代に尋ねる。
「いえ、なんでもありません…ははは」五代が愛想笑いをする。響子さんは少しおかしいと思っ
たものの気にせず五代におにぎりを渡して話しかける。
「五代さん、今日はもう遅いしお酒も入ってるみたいなんで…このおにぎりでいいですか?」
「もちろんです、ありがたくいただきます!」五代が笑顔で受け取る。
「皆さんの分もありますんでどうぞ」と響子さん。
「こ、これは管理人さん手作りのおにぎり!」四谷さんはただ飯にありつき大げさに喜びを表
現する。
「管理人さん、ありがと〜」と朱美さん。
「あんたぁ、相変わらず気が利くねぇ」と一の瀬さん。
「ところでさっきからなんだか盛り上がってますけど、なんのお話ですか?」おいしそうにおに
ぎりを食べる五代の姿を確認して響子さんがみなに尋ねる。
「それは五代君が管理人さんをま…」
「一の瀬さん!言っていいことと悪い事があるでしょう!?」五代が一の瀬さんの言葉をさえ
ぎる。
「でも管理人さん本人に聞かないと実際のところどうだかわからないしね〜」朱美さんがにや
にやしていう。
「朱美さん!そんなことよりそのクッキーはどうしたんですか?」五代が無理やり話題を変える。
「これは、今日こずえさんが持ってこられたんです、みなさんにどうぞって」と響子さん。
「へぇ〜チョコクッキーかい、こずえちゃんと管理人さんは気の利かせ方が違って面白いねぇ」
と一の瀬さん。
「でも最初のころは料理とかあまり出来なかったのにすっかりなんでも作れるようになったん
ですなぁ」四谷さんがおにぎりの次はクッキーを次々と平らげながら感心する。
「こずえちゃんって好きな人のためならすごく努力しそうなタイプよね。五代君、逃した魚は意
外と大きかったかもよ〜」朱美さんが五代に囁く。
「どういうことですか?」響子さんが笑顔で朱美さんに尋ねる。
「別に〜」朱美さんはどこ吹く風だ。
「朱美さん、おにぎり返してくださいね」そういって響子さんが朱美さんからおにぎりを取り上
げる。
「管理人さん、そんなにマジにならないでよ、冗談なんだからさ〜」朱美さんが慌ててごまか
す。
「あら冗談でしたの、失礼しましたわ」そういって響子さんはおにぎりを返すが目は笑ってい
ない。
「朱美さん、管理人さんの機嫌を損ねるような冗談をいってはいけませんよ、マジなんですか
ら」
「そうだよ、機嫌悪くなったらあたしらも困るんだから」
「そうね、気をつけるわ…」3人が額を寄せて密談する。
「その…本人の目の前で密談するの…いい加減にやめてくれませんこと?」響子さんがため
息をつく。
五代がそんな住人達と響子さんのやり取りをほほえましく見守っていると響子さんが絡んで
くる。
「五代さん、なにがそんなに楽しいんですか?にやにやしちゃって」
「いえ…なんだかいつもと変わらない宴会だけど…なんかいいなぁと思って…」と五代。
「あたしはとても不愉快です!」響子さんは住人達にからかわれて機嫌が悪い。
54 :
10/21:2007/09/11(火) 02:23:32 ID:ykuIPUcz
「そろそろ…お開きにしませんか?もう遅いですし…」響子さんがみなに話しかける。時刻は
既に深夜0時だ。
「まだまだこれからじゃないかい?」と一の瀬さん。
「そうよ管理人さん。もっと飲も飲も!」朱美さんもすっかり出来上がっている。
「まぁ五代君と二人っきりになりたいということでしたらしょうがないですなぁ」と四谷さん。
「違います!こずえさんから五代さんへの預かりものがあるんです!!」響子さんが四谷さん
のよこしまな想像を否定する。
「なにを預かってるんですか?」五代が尋ねる。
「ええ、手紙を預かってるんです」
「多分、結婚式からわたしを奪って逃げて!って書いてあるんだよ」と一の瀬さん。
「なるほど、そういうことですか。そういうことなら私も協力しますよ」四谷さんが妙に協力的に
なる。
「じゃあ今からここは花嫁強奪作戦本部ね〜」朱美さんものりのりだ。
「いい加減にしてください!じゃあ五代さんちょっと下まで…」響子さんが持ってきた皿を片付
けながら五代を手招きして部屋を出ようとする。
「五代く〜ん、あたしたちも今日のところは解散するから管理人室でゆっくりしてきていいのよぉ〜」
と朱美さん。
「そうだよ、二人とも若いんだからねぇ」一の瀬さんがにやにやとする。
「な、な、な、何を言ってるんですか!!」響子さんが真っ赤になって反論する。
「そ、そうですよ。ただ手紙を受け取りにいくだけです!」五代も一緒になって否定する。
「わかった、わかった。とりあえず邪魔はしないからね」と一の瀬さん。
そんな住人達の声を背に二人は管理人室に向かう。
「あたし達…ずっとこんな感じでからかわれるんでしょうか…?」響子さんがため息をつく。
「まぁ…しょうがないかもしれませんねぇ」五代も同じようにため息をつく。
「三鷹さんと結婚したらこんなことにならなかったのにね」響子さんがふざけていう。
「…どの口がそんなことをいうんですか…?」五代は響子さんをいきなり抱き寄せ顔を覗き込
む。
「じょ、冗談ですって…」響子さんが顔をそらし体を離そうとする。
「悪い冗談ですね…」そういって五代は響子さんに口づけする。
「もう、こんなところで!みんなに見られたらどうするんですか!」響子さんが顔を赤くして抗議
する。
「誰も見てませんよ、ほら」そういって二人で階段の途中から2階を見上げるが確かに誰もいない。
「ね、いないでしょ」五代が微笑む。
「そ、そうですわね…」響子さんも少し安心する。
「響子さん…」
「五代さん…」二人の唇が再び合わさる。
55 :
11/21:2007/09/11(火) 02:24:13 ID:ykuIPUcz
しばしの時間が経過し二人の唇が離れる。
「じゃあ、響子さん、手紙を…」そういって五代が先に進もうと視線を響子さんから玄関の方へ
移すと小さな影が目に入る。
「に、二階堂!?」五代が二階堂の存在に気づき狼狽する。響子さんも気づき真っ赤になって
俯く。
「五代さん、僕が悪いんじゃないですよ。トイレに行こうとしたら二人が階段から降りてきていき
なりキスしちゃうんだから…。こっちはたまったもんじゃありませんよ、見せつけられちゃって」
二階堂が苦笑する。
そんな二階堂に五代と響子さんは呆然として言葉が続かない。
「でも五代さんがあんなに自然に管理人さんの唇をうばっちゃうなんてなんだか感慨深いです
ね」そういって二階堂が笑顔になる。
「二階堂、ここはひとつみんなには秘密にな…?」五代が言葉をひねり出し二階堂に頼む。
「わかってますって。それじゃあごゆっくり」そういって二階堂がトイレに消える。
五代と響子さんは羞恥のあまり口をつぐんだまま管理人室に入る。
「五代さん、その…時と場所を選んでいただかないと…」自分を取り戻した響子さんが五代を
責める。
「いや、まさか二階堂がいるとは…ははは」五代が笑ってごまかそうとする。
「そんなんだからプロポーズの時もみんなに全部聞かれちゃうんですよ!」響子さんはご機嫌
斜めだ。
「まぁ、響子さんいいじゃないですか、いまさらいっても取り返しがつかないことですし…」そう
いって五代は皿洗いをする響子さんを後ろから抱きしめる。響子さんは皿洗いをする手を止め
五代にこたえる。
「五代さん…あたしはここの管理人なんです。明日、二階堂さんに会ったときあたしどんな顔
すればいいんですか?…ただでさえ二階堂さんは察するとかできない人なのに…」響子さん
は憂鬱な表情になる。
「わかりました。響子さんがそこまで気になるんでしたら、明日、おれの方から二階堂に言っと
きますから」そういって五代は響子さんの髪を優しく撫でる。
「……」響子さんは黙ったまま皿洗いを再開する。五代は響子さんがとりあえず納得したと判
断して響子さんから離れこたつに入る。
56 :
12/21:2007/09/11(火) 02:25:21 ID:ykuIPUcz
「五代さん、どうぞ」皿洗いを手早く終わらせた響子さんが五代にお茶をだす。
「ありがとうございます」五代が微笑みかけると響子さんも微笑む。五代は響子さんの機嫌が
直ったことがわかり一安心する。
「それで、これがこずえさんから預かった手紙です…」響子さんが五代に封筒を渡す。
「これが…こずえちゃんからの手紙ですか…」五代が神妙な顔をして手紙を受け取る。
「五代さん、お部屋に戻られて読まれてはいかがですか?」
「いえ…いまここで…読みますね」五代が響子さんの返事も聞かず封筒から手紙を取り出し
読み始める。
響子さんは五代が手紙を読んでいる間、どうしていいかわからずとりあえずお茶を飲む。
響子さんがお茶を飲み終えると同時に五代も同時に手紙を読み終える。五代はしばらくなに
か考えているようであったが突然響子さんに尋ねる。
「響子さんはこの手紙の内容を知っているんですか?」
「いえ…なにか五代さんに伝えたい事があるとだけ聞いています…」響子さんが素直にこた
える。
「気に…なりませんか…?」
「それは…気にならないといえば嘘になりますわ。でも…これは五代さんとこずえさんの話で
すから…」響子さんがうつむいたままこたえる。そんな響子さんに五代は黙ってこずえの手紙
を差し出す。
「えっ…?」響子さんが五代の行動に驚く。
「響子さんも読んでみてください」そういって五代が響子さんを安心させるように微笑む。
「でも…五代さん宛ての手紙をあたしが見るのは…」響子さんは人の手紙をみることにどうし
ても抵抗がある。
「大丈夫です。だってこの手紙…おれと…響子さん宛てなんですから」
「えっ?」
「だってここの手紙の書き出し見てくださいよ、五代裕作様、音無響子様になってますよ」
響子さんが手紙の書き出しをみると確かにそうなっている。
「だから、安心して読んでみてください。響子さんが傷つくようなこともありませんから…」
五代の言葉に響子さんは思い切って手紙を受け取り、一回深呼吸して読み始める…。
57 :
13/21:2007/09/11(火) 02:26:21 ID:ykuIPUcz
五代 裕作様
音無 響子様
五代さん、管理人さん、お元気ですか?わたしはとても元気です。
五代さんと管理人さんの結婚式の日取りは決まりましたか?もう聞いてると思いますが、明
日2月14日、わたしは結婚します。でも、結婚する前に、七尾こずえとして最後に五代さんに
伝えたいことがあって筆を執りました。
昔のことになりますが、初めて酒屋のバイトで五代さんに会ったとき、わたしは五代さんに一
目ぼれしました。バイトを始めた理由は今となってはもう覚えていませんが、給料を貰ってすぐ、
コンタクトを買いに行ったのを昨日のことのように覚えています。当時は友達に眼鏡がださいっ
ていつもいわれてたから、コンタクトにすれば五代さんに振り向いてもらえるかもって思ったん
です。
その甲斐あってか、たまたま五代さんと再会して映画を見に行って私たちの交際は始まりま
した。
それから数年間、わたしは五代さんだけを見続けてきたつもりです。でも大学を卒業しわたし
が働きだしてからは忙しさも重なって二人の時間はたまにしかなくなっていきました。
そんなときでした、今の彼と出会ったのは。最初は全然そんな気はなかったんです。でも彼の
誠実な態度に触れるうちに少しずつ魅かれていってしまって。五代さんも全然はっきりしてくれ
ませんでしたもんね。今となってはわかりますが、五代さんはずっと管理人さんが好きだったん
だからそれもしょうがないことだったんですけど。
そして運命のあの日、五代さんが朱美さんとホテルから出てくるのを見てしまったとき、わたし
の心は決まりました。あの時点ではまだわたしは今の彼とはたまに食事をする程度の仲でし
た。でも、この人ならわたしをこんなにも苦しめないって思えたんです。
だから五代さんから釈明の電話がかかってきても話も聞かずに、彼に結婚するって伝えました。
彼は子供のように喜んでくれました。
その笑顔を見て、わたしは心のやすらぎみたいなものを得る事が出来ました。わたしの居場
所はここだって思えたんです。
本当はこれで一件落着なはずでした。でもたまたま二階堂君に会って朱美さんとのことが誤解
だったって知ってわたしの心は乱れました。じっくり悩み考えた末、五代さんに会って信じられな
かったことを謝りそのうえで今の彼と結婚することにしたって伝えようって決めたんです。
そしてあの日、一刻館に向かう途中、二人を見ました。笑顔でホテルから出てくる二人を。それ
からあとのことはつい最近のことですからもう書きません。でも、五代さんと別れたあの日、わた
しには伝えなくてはいけないことがありました。
58 :
14/21:2007/09/11(火) 02:26:53 ID:ykuIPUcz
あの日からもう半年近くがたちました。五代さんと長年付き合い、五代さんからたくさんの喜び
とそして悲しみをもらいました。でも今わたしが五代さんとのことで思い出すのは悲しい思い出で
はなく、楽しかった思い出ばかりです。
初めて見に行った映画館、クリスマスに貰ったプレゼント、三鷹さんに相談したときにやきもちを
焼いてくれたこと、手編みのセーターをその場で着てくれたこと、わたしからキスしちゃったこと。
今となっては全て楽しく懐かしい思い出ばかりです。わたしは五代さんと結ばれるって信じてい
ましたがお互い別の人と結婚することになりました。
でもこれだけははっきりしています。そしてこれが五代さんに伝えたかったことです。
わたしは五代さんに会えて本当に幸せでした。たくさんの思い出をありがとう。
なんだか映画のセリフみたいですね。でも、これがわたしの偽らざる本心です。明日わたしは結婚
し新婚旅行から帰ってきたら名古屋に引っ越します。もう五代さんとも管理人さんとも会えなくなる
とは思いますが、いつの日か、お互いの子供を見せっこできればいいなって思っています。
長くなりましたが、わたしの手紙はここまでです。返事なんていりません、ただのわたしのわがまま
で管理人さんにお願いしたんですから。
それではお元気で。
追伸
管理人さん、あの時はほんとに酷いこといってすいませんでした。
わたしは幸せになります。だからわたしが大好きだった五代さんと幸せになってください。
心から…そう願ってます…。
七尾 こずえ
59 :
15/21:2007/09/11(火) 02:28:07 ID:ykuIPUcz
響子さんは手紙を読み終えると五代に手紙を黙って返す。五代も黙って受け取る。
「こずえさんって…ほんとにいい人なんですね…」響子さんがつぶやく。
「ええ…そのとおりです…」五代がうなずく。
「こずえさん、幸せになれますよね」
「ええ、こんないい子が幸せになれないわけないですよ」そういって五代が微笑む。
しばしの間、管理人室を静寂が包む。
「管理人さん…今日はもう寝ます…」そういって立ち上がる五代。
「ええ…おやすみなさい…」響子さんは部屋を出て行く五代を黙って見送る。
--七尾家--
朝6時、会社勤めをしてたときよりも早い時間にこずえは目を覚ます。
(この家で目を覚ますのも…今日で最後かぁ)こずえはなんとなく感傷に浸る。そのまま起き
ると身支度を始める。OL時代に身についた癖ですぐにメイクまでしてしまう。そんな自分に気
づき、もう焦ってここまでしなくていいんだと思い直し自分で自分を笑う。
1階に下りると母はもう起きて朝食の準備を始めていた。
「あら、こずえ、早いのね」こずえの母が微笑む。
「うん、なんだか目がさえちゃって…。わたしも手伝うわ」そういってこずえが母を手伝おうとす
る。
「何言ってんの!あんたは今日が人生の晴れ舞台なんだから手伝いなんてさせられないよ」
といって母がこずえの手伝いを断る。
「はいはい、わかりました」こずえがおどけていう。
「こずえ、暇なら新聞とってきてもらえる?もうすぐお父さんが起きてくるから」
「は〜い」そう返事して表に出る。
「あったあった」新聞受けから新聞を取り出し家に戻ろうとするこずえ。しかし、気配を感じ振り
返ると…
「ご、五代さん…」こずえが五代の姿に驚く。
「最初出てきたときに声をかけようと思ったんだけど…おれなんかが声をかけていいのかどう
かわからなくて…」五代がなぜか謝る。
「ううん…。でも…どうしたの?」こずえが五代に尋ねる。
「手紙…読んだよ…」五代がつぶやく。
「うん…」こずえがなんとなく赤くなる。
「おれ、結果的にこずえちゃんにひどいことして…もしかして出会わなかった方がよかったんじゃ
ないかって思ってたんだ。でも…手紙を読んで…その…」五代が思いをうまく表現できなくて言
葉に詰まる。
「やっぱり五代さんはいつまでたっても五代さんね。今日、ここに来てくれたことに意味があるん
ですよ」そういってこずえが微笑む。
60 :
16/21:2007/09/11(火) 02:29:00 ID:ykuIPUcz
「こずえちゃん、手紙を読んで…逆におれが救われたような気がして…。だから手紙には返事
はいらないってあったけど…直接会って、俺の口から返事しないといけないと思ってここまでき
たんだ」
「そんなに気にしなくてよかったのに…」こずえが遠慮していう。
「そうはいかないよ、こずえちゃん」そういって五代がこずえに歩み寄る。
五代は深呼吸して息を整えるとこずえに伝えたい言葉を口にする。
「こずえちゃん、おれも…こずえちゃんに会えて本当に良かったって思ってる。おれがいうのもな
んだけど…幸せになってほしい。心からそう思うよ」
「…・・・」こずえは無言でうなずく。
「握手…してもらえないかな…」五代がこずえに右手を差し出す。こずえもだまって右手を差し出
す。
五代は差し出された細い手を握り…優しく力をこめる。
「最後に…今までありがとう」五代がこずえを優しくみつめる。
「五代さん…花嫁を朝からそんな目で見つめないでください、反則ですよ」とこずえ。
「ご、ごめん…」五代が照れる。
「でも…その優しい瞳を最後に見れて…良かったわ…」こずえがにっこり微笑む。
「こずえちゃん…」
「じゃあ、五代さん、わたし戻らないと。こんなところ家の人に見られたら大変だわ」
「うん、わかった…」と五代。
「じゃあ五代さん…さようなら…」こずえが手を振る。
「さよなら…」五代が手を振る姿を確認してこずえの姿が家の中に消える。
ガチャリ…
こずえが家の中に入り鍵を閉める。振り向くと…母がこずえを見つめている。
「戻ってくるのが遅いから外を見てたら気づいたんだけど…。こずえ、今の…五代さん?」母が娘
に尋ねる。
「うん…最後に来てくれたんだ…」
「まさか、あんたまだ…?」
「そんなの決まってるじゃない!」こずえは母親ににっこり微笑むと新聞をもってリビングに消える。
こずえの母親はこずえの言葉の意味がわからないままこずえを追ってリビングに戻る。
「こずえ、さっきのはどういう…」こずえの母が尋ねる。
「もう母さんたら…。わたしはね、たった今、五代さんから欲しかったもの…いやそれ以上のものを
貰ったの。だからもう…満足よ」そういってこずえが再度微笑む。
「そう、ならいいんだけど…」よくわからないまま娘の笑顔にとりあえず一安心する母であった。
61 :
17/21:2007/09/11(火) 02:29:42 ID:ykuIPUcz
「おかえりなさい、五代さん」響子さんが五代に微笑む。
「えっ…響子さんこんな早い時間から掃除ですか?」五代が響子さんに尋ねる。
「そんなことはどうでもいいんですよ、それより…ちゃんと話せたんですか…?」と響子さん。
「えっ…?」五代が驚く。
「こずえさんに…会いにいってきたんでしょ?」
「よくわかりますね…」
「まぁ…なんとなく…。で、こずえさんとは会えたんですか?」
「ええ、ちゃんと幸せになって欲しいって伝えました…」
「そうですか…良かったですね…」
「ええ…。ところで響子さん、なんでこんなに早くから…?」
「た、たまたまです!」響子さんが赤くなる。
「もしかして僕とこずえちゃんの事が心配でいてもたってもいられなかったんじゃないですか?」
五代が響子さんをからかう。
「そ、そんなことありません、たまたまです」そういって響子さんは管理人室に戻ろうとする。
「響子さん、竹箒も持って入るんですか?」五代の言葉に響子さんが真っ赤になる。
「勘違いしただけです!それから朝食の準備しますからもう少ししたら来てください!」そういっ
て竹箒をいつもと違う場所に立てかけて管理人室に逃げるようにして入る響子さん。五代はそ
んな響子さんをたまらなく愛しく思う。そのまま五代は管理人室に向かいノックする。
「響子さん、おれです。入っていいですか?」
「どうぞ…」響子さんが五代を管理人室に迎え入れると朝食の準備の続きを始める。
五代は鍋の火を止め、響子さんを後ろから抱きしめ囁く。
「ご心配をおかけしました…」
「……」響子さんは黙ったままだ。
「前の彼女のところに朝から会いに行ってるんですから気になるのは当然なんです。だからそ
んなに恥ずかしがらないでください」そういって五代は響子さんの右手から包丁を取り上げま
な板の上におくと響子さんを正面から抱き寄せる。
「その…あんな言い方しないでください…。素直になれないじゃないですか…」響子さんが囁く。
「すいませんでした…」そういって五代は響子さんと口づけをかわす。
「なんだか響子さんがすごく欲しいんです…。今から…いいですか?」五代が響子さんの瞳を
見つめる。
「まさか…あたしをこずえさんの代わりにするつもりじゃないでしょうね…?」響子さんが五代の
瞳を見つめ返す。
62 :
18/21:2007/09/11(火) 02:30:31 ID:ykuIPUcz
「ち、違いますよ!」五代は否定はしたものの響子さんに心の底を見透かされたような感覚に
陥る。そしてそれを否定するためだろうか、響子さんを有無を言わせず自分のものにしたくなり
乱暴に扱ってしまう。
「んんん…」五代の舌が響子さんの口の中を蹂躙する。響子さんを感じさせるというよりも…自
分がやりたいようにやるという動きだ。そのまま五代は響子さんと舌を激しく絡ませる。
「五代さん…もっと優しく…」やっと舌を開放された響子さんがつぶやく。
五代が黙って両手を響子さんの後ろに手を回しpiyopiyoエプロンの結び目を解くとそのままエ
プロンを脱がせる。響子さんはエプロンを脱がされ五代が本気なことを知る。そのまま五代は
再度唇を合わせると同時に響子さんのシャツの中に右手をいれて乳房を揉む。
「あ…」響子さんがおもわず甘い声をあげる。すでに響子さんのつぼを知り尽くしている五代の
舌と指が…響子さんの体から無理やり快感を引きずり出し始める。
「ああん…!!」五代が両手で響子さんの乳首を刺激しはじめると響子さんは思わず悦びの
声をあげてしまう。五代はそのまま右手の指を響子さんの大事なところに入れる。
「はぁん…」響子さんはその気になりつつあるようだ。五代は一瞬少し早いと思ったが一刻も
早く響子さんをものにすることしか頭にないため気にせず響子さんの下着を脱がせ始める。
「ご、五代さん!?」響子さんは一瞬驚くが黙って五代のされるままに下着を剥ぎ取られる。
「いきますよ、響子さん」そういって五代は立ったままスカートを巻くりあげ響子さんの秘所に
自分のものをあてがう。
「そんな…立ったままなんて…」響子さんは逃げようとする。しかし…五代は響子さんを押さ
えつけ逃げることを許さない。
そして…右手で響子さんの左足を抱えなんの躊躇いもなく響子さんに挿入する。
「んん…」五代に足を抱えられ着衣のまま責めを受ける響子さん。
「五代さん…避妊してください…。今日は…ほんとにまずいんです…」響子さんが五代に頼む。
「知りません!」五代は響子さんの頼みを無視し響子さんを責め続ける。
五代の腰の動きが早くなり、五代の限界が近いことを響子さんは察する。
「結婚するまで避妊するって約束したじゃないですか…」響子さんが五代に語りかける。それ
はふたりでじっくり話し合った末の結論…のはずであった…。
「……」五代は黙ったまま響子さんを無視し、腰を動かし続ける。自分の言葉が五代の耳に届
いていないことに、響子さんはショックを受ける。
「五代さん、こんなの…いやです…」響子さんは呆然としたままつぶやく。
しかし、五代は響子さんを無視し自分ひとりだけで快感を追い求める。
そして…
「ふぅ…」五代は精を放出し深いため息をつく。
63 :
19/21:2007/09/11(火) 02:31:20 ID:ykuIPUcz
五代は射精した満足感からかふと我に返る。そして…今自分が響子さんにしたことを思い返
す…。
「響子さん、おれ…」五代が響子さんの体を離し床にひざをつく。
「おれ、響子さんにこずえちゃんのこといわれて何も考えられなくなっちゃって…」響子さんは
そんな五代をたったまま見下ろす。
「すいません、響子さん…」五代はこれ以上言葉を続ける事が出来ない。
「五代さん…とりあえず、下着とズボンをはいてください」響子さんに言われて五代はのろの
ろと下着とズボンをはく。
響子さんはその間にふとももにだされた五代の精をティッシュでふき取り下着を身に着ける。
「五代さん…あたし達、4月には結婚するんですよね…。結婚するってことは…相手の全てを
受け入れるってことじゃないでしょうか…?」響子さんが力なく座り込む五代を後ろから抱きし
めていう。
「昨日こずえさんからの手紙を読んで…五代さんのことだから絶対にこずえさんに会いに行く
だろうって思ったんです。まさか今さらこずえさんとよりを戻すとは思っていませんでしたけど
やっぱりどこか不安で…。今朝五代さんが一刻館を出て行ったのに気づいてからあたしずっと
門で五代さんが戻って来るの待ってたんですよ、五代さんはいつ帰ってくるんだろうって」そう
いって響子さんが頬を赤く染める。
「響子さん…」五代は響子さんの思わぬ告白に驚く。2月の早朝にいつ帰るとも知れぬ五代を
一人ずっと待っていたというのだ…。
「五代さんが戻ってきたらあたしのこと抱くだろうってのはわかっていました。仕方ありません
よ、あんな手紙貰っちゃったら…。だからあたしのことが欲しいって言われたとき素直に抱か
れれば良かったんですけど…玄関でからかわれた仕返ししようって思っちゃって…。あたし、
こういうところが駄目なんです。そんなこといったら五代さんがむきになるのわかりきってるの
に…」そういって響子さ
んは自嘲する。「だから…さっきのことは気にしないでください。それに最後はその…ちゃんと
外に出してくれたじゃないですか、約束を守って…」響子さんは五代を抱きしめる手に力を込
める。
「響子さん…おれ…」五代は響子さんに思わず子供のように抱きつく。
「五代さん、無理に背伸びばっかりしないで、たまには…あたしに甘えてもいいんですよ」そう
いって響子さんは五代を優しく受け止める。
64 :
20/21:2007/09/11(火) 02:32:22 ID:ykuIPUcz
そのままどれくらいの時間がたっただろうか。響子さんは五代の髪を優しく撫でる。
「すいません響子さん。もう…大丈夫です」そういって五代が響子さんから体を離そうとする。
「わかりました…」響子さんが名残惜しそうに五代から体を離す。
「じゃあ今度こそ朝食の準備するんで…待っててくださいね」
「わかりました…」そういって五代がこたつに入りテレビをつける。
ニュースをぼんやりと見ていると味噌汁のいいにおいが漂ってくる。五代は料理をしている響
子さんを見つめる。毎朝毎晩五代の食事をつくりお弁当まで持たせてくれる響子さん。自分は
なんと幸せなのであろうか。1月に響子さんを実家につれて帰ったとき、父も母も響子さんを歓
迎してくれた。口々によく気が利くと褒め、いい人を見つけたなと喜んでくれた。響子さんだか
らこそばあちゃんも結婚式代を立て替えてくれたのかもしれない。
<大事にしないと…>五代はあらためて思う。
今朝みたいなことは二度とあってはならない。実際、響子さんは口ではああいっていたが今
にも泣きだしそうな表情であった。
危うく結婚する前から義父との約束を破るところであった。
そんなことを考えているうちに響子さんが朝食を運んでくる。
「五代さん、どうぞ」響子さんが五代に皿を渡す。
「いつもありがとうございます」五代が響子さんに感謝する。
「え、いきなりどうしたんですか?」いきなりお礼を言われて響子さんは戸惑う。
「いや、当たり前のように食べてますけど…響子さんに感謝の気持ちは忘れちゃいけないなと
思って」そういって五代が微笑みかける。
「いいんですよ、好きでやってるんですから…」響子さんも五代にニコリと微笑む。
朝食を終え、後片付けをする響子さんとその様子をぼんやりながめる五代。
「響子さん、なにか手伝いましょうか?」五代が尋ねる。
「大丈夫です、そこで座っててください」と響子さん。
「はぁ…」仕方なくテレビを見る五代。なんとなく手持ち無沙汰になる。
「ところで五代さん、今日は何の日だったかしら?」片づけを終えた響子さんが五代の隣に来
て座る。
「えっ…」五代は思わず取り乱す。
「何の日です?」響子さんが再度尋ねる。
「その…バレンタインデーじゃないかと思うんですが…」五代が恐る恐るこたえる。
「五代さんはあたしからチョコとか欲しいんですか?」響子さんがストレートに質問をする。
「いや…もらえれば…嬉しいですけど…」五代が照れ笑いをする。
「わかりました」そういうと響子さんは立ち上がり冷蔵庫を開けて皿を取り出す。
「響子さん、まさか…?」五代の声が期待に震える。
「ええ、昨日実家に帰って作ってきたチョコケーキです。その…受け取ってください」響子さんが
五代にケーキを渡す。
「ぼ、僕のために…」五代は感動し言葉が続かない。
「気に入らないかしら…?」響子さんが頬を赤く染め上目遣いに五代を見る。
「そんな…ものすごく…嬉しいです…」そういって五代が響子さんを見つめる。
「その…切ってきますね」五代にあまりにも熱いまなざしで見つめられ響子さんは逃げるように
台所に向かう。五代はあまりの感動に今度は放心状態に陥る。
65 :
21/21:2007/09/11(火) 02:32:58 ID:ykuIPUcz
「五代さん、その…食べないんですか…?」響子さんに体をゆすられて五代はやっと我に返る。
「すいません、感動のあまり我を失っていました」五代が頭をかきながら照れる。
「あの…そんなに嬉しいものなんですか…?」響子さんが五代に尋ねる。
「はいっ!ものすごく嬉しいです!!」五代が勢い良くこたえる。
「ふふふ…」響子さんはそんな五代の様子に嬉しくなり微笑む。
「響子さん、すごくおいしいです」五代がケーキをほおばりながら出来を褒める。
「喜んでもらえてあたしも嬉しいわ」
(こずえさんの言ったとおりね、こんなに喜ぶなんて…。ちょっと癪だけどまぁいいか)響子さん
はひとりほくそえむ。
「響子さん、もう一個ください」五代は一人で全部食べてしまいそうな勢いだ。
「はいはい、わかりました」そういって響子さんはもう一切れ冷蔵庫から持ってきて五代に差し
出す。
「五代さん、あんまり食べ過ぎると体によくないですよ」響子さんが五代に忠告する。
「大丈夫です、この2個目でもう満足しましたから」そういって五代が微笑む。
「五代さん…今回のバレンタインのチョコとか…欲しいものがあったらいってくださいね。あたし
だって五代さんの喜ぶ顔、見たいですから…」
「ええ…わかりました…」五代が響子さんに微笑むと二人の間に優しい空気が流れはじめる。
「ところで響子さん…。今日、久しぶりに式の準備とか抜きで二人でどこか出かけませんか?」
五代が響子さんを誘う。
「えっ…デートに誘ってくれるなんて久しぶりですね」響子さんが声を弾ませる。
「なんか一緒に住んでていつでも会えるからつい忘れてしまうんですけど僕達恋人同士なんだ
からたまにはデートくらいしないとおかしいですよね。特に最近は結婚式の準備とかで忙しくて」
「じゃあ、早速準備しましょ!」響子さんが着替えようと服を物色し始める。
「僕も着替えてきますんで、準備できたら呼んでください」そういって五代が部屋に戻っていく。
響子さんが時計をみようと振り向くとこたつの上に五代の食べ終わった皿が残っている。
(あんなに喜んでくれるなんてね…)響子さんは先ほどの五代の様子を思い出すとついにやつ
いてしまう。
ふと響子さんは今頃式場で大忙しであろうこずえのことを思い出す。
「こずえさん、お幸せに…」響子さんが窓から空を見上げつぶやく。
(三鷹さんにこずえさん。次は…あたし達の番ね…)
響子さんが見上げた空は…まるでこずえの前途を祝福するかのように澄み切った青空。
自分達の結婚式の日も同じように晴れてくれるだろうか?
響子さんは自身2回目の結婚に思いを馳せるのだった・・・。
A8 手紙 完
66 :
見習職人:2007/09/11(火) 02:34:40 ID:ykuIPUcz
以上です。
エロくなくてごめんなさいということで。
次回作はおそらく番外編です。ではまた。
またエロなしかよ・・・
あることはあるじゃん。純粋に読み物として面白かったです。
住人とのやりとりなんか本物みたいで、見習いさんのめぞんへの愛を感じたよ
>>66 執筆の方、お疲れ様です。
チョコレートが欲しいと思う五代君の気持ちが分からず、彼はいやらしいことを考えているのではと思ってしまう鈍い響子さん。
響子さんとできた後も妄想癖の治らない五代君と、本当に小説に登場してくる人物の性格が原作に忠実で良いですね。
次回作も期待しています。
エロメインじゃないならほかでやってくれよ
うーん…。
住人変わったな
ここ数ヶ月作品(もちろんエロあり作品)を投下しつづけてくれた職人さんに
ほかでやってくれとかありえねぇ
にわかこそほかに出て行って欲しいところだな
荒らしはスルーしろ
すごいよ職人さん
エロ度は低くても職人さんの文章は
ものすごく元の作品を大切にしてくれてるの感じるよ
いろんな意見はあるかもだけど
ありがとう
がんばって
>>44-65神GJ!
>>71は見習氏の文才に嫉妬した荒らしなんでしょうねw
これからもこういう荒らしに負けないで神作品を沢山執筆して下さいね。
GJ!!!
見習職人さん、今後も楽しみしています!
馴れ合いしたいなら他所でやってくれないか?
正直気持ち悪い
見習い職人はSS職人の控え室に目を通してくれないか?
誘いうけとかうざいだけだし
>>79みんなと仲良く出来ない君が出て行けばいいと思うよ。
荒らしに反応することで板の雰囲気が悪くなることもある。
エロパロ板にエロメインじゃない作品を投下する意味がわからない。
今まで実績があるなんて理由が免罪符になるなら板のLRすらこのスレには関係ないと?
エロパロでエロしたくないなんて駄々こねてんなら、まじで個人でHPでもつくって少人数で馴れ合ってたらいいんじゃないの
>>81ごめんよ
以後気をつけるよ
と言うわけで以下、馴れ合いうざい廚はスルーで↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
聞きたくない意見や耳が痛い意見はレッテル貼って知らない振りですか
レベル低いですね
SS書きの控え室住人のある職人だが言わせて貰う
ID:sY4pZPtR は職人から見て最も嫌いなタイプ
気に入らなかったらスルーしとけ
まぁ気にしんさんなよ、見習いさん。
もう来るな見習い
荒れる
見習さんが嫌な思いをしていないか心配だ・・・
見習さん、他の人も言うように気にしてはだめですよ。
89 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 04:47:36 ID:02bg2ORu
見習いしね
91 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 16:50:01 ID:02bg2ORu
それはどうかな?
馴れ合いとかはどうでもいいけど見習いさんの誘いうけ口調だけは受け付けない
SS投下するんだったらもっと堂々と投下すればいいのに、変なエクスキューズ作ってるのが見苦しい
93 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 22:39:00 ID:A7naD00/
響子さんその気になれば五代君を逆レ×プ出来そう。
無論力ずくで
あのガタイだからな
95 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 23:34:23 ID:A7naD00/
そうですね。「五代さん逃がさないわよ」
「止めてください 疲れました」ギャー(うれしい悲鳴)って感じ
荒らしが湧いてるな・・・見習いさんの才能に嫉妬して醜いとは思わないのか?
そんなに見習いさんが嫌なら、自分らでかってに「めぞん一刻陵辱スレ」でもたてて
かってにやってればいいのに・・・
>>96 お前みたいな奴が沸くから見習いは消えるべきだ
どうでもいいけど馴れ合いも誘いうけもローカルルールで禁止されてない
のになんでなにも書きもしない人がそんなにえらそうにいい放題なのかが
わからない。
嫌なら来なければいいだけのこと。NG登録なんて便利な機能もある。
ID:sY4pZPtRがすごくかっこいいのでぜひとも鳥つけてがんばって欲しい
そうそう、誘い受けが悪なん決め付ける連中のほうが悪だと思うんですよね・・・
何をいおうとこのスレをひっぱってるのは見習いさんなんだし、いやな嫌な連中は隔離スレでも立ててそっちでやっててくださいって話ですよ
NG推奨
ID:sY4pZPtR
ID:sY4pZPtR様に誰かスレたててあげれば?w
こんな阿呆の文章スルーするだけでも一苦労だ
馬鹿はだまって半年ROMってればいいのにな・・・つーか書き込むなよ・・・
一人で誰もこないスレで寂しくレスをしてればいい、陵辱とかもう見飽きたし
素朴な疑問なんですけど
4日も前のIDをNG登録することに何の意味があるのでしょうか?
よし、荒らしはいないな
 ̄ ̄ ̄l/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/´" ̄⌒`⌒ヽ,,〜
/ ∧ \〜
/ ノー;;;;;;;;' ll ゙;;;;;;; )〜
/ ,/ ,,`ー・- -・-.ミ _________
/ リ )( ・・) ゙) | |. |
~|/ i| ∵ __⊥_ :.ノ .| | |
| |i、 ´ 二,`ノ .| | |
ノ人ヾ\゙ ー‐ -イ\. | | |
/⌒\)_\ | ゝ ヽ|_|_________|
| \``\ ゙ l |/ ヾ ヽ _,| | |_ カタカタカタカタ…
.|ヽ、 〜ー‐┴ィ'⌒| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| カタカタ…
───────┴'こ|___|_:◎__[ロ:≡〕ロ.|────
見習いさんはもうこのスレには来てくれないのかな・・・
105 :
見習職人:2007/09/19(水) 00:47:17 ID:3YiLQVYc
>>104 只今執筆中につき今暫くお待ち下さい。
土曜日頃には出来ますんで。
御前ら響子さんといえばひよこエプロンだよな?
ちょっと都市の離れた従兄弟に響子さんといえばって聞いたら虎縞だっていわれたよ・・・
荒らすだけじゃなく今度はなりすましか
ID:3YiLQVYc はもうそんな恥ずかしいことはやめてくれよ
>>104 とりあえず自分であることの証明に次回作の1.だけ投下しときます。
本当はスルーすべきでしょうが自分のコテで勝手に書き込まれてはちと無視できません。
ちなみに最近はなかなかまとまった時間がとりにくい状況が続いておりますので完成は
もうしばらく先です。
1.
コンコン
「響子さん、入りますよ」着替えを終えた五代がドアをノックして声をかける。
「えっ…?」空を見上げ物思いにふけっていた響子さんが慌てる。
「えと・・・どうぞ」響子さんがドアに近づき五代を招き入れる。
「あれ、響子さん、準備まだでしたか?」五代が響子さんが全く準備できていないことに気づく。
「すいません・・・ぼーっとしちゃって・・・」響子さんが謝る。
「えと・・・部屋に戻りましょうか・・・?」五代がなんとなく照れて響子さんに尋ねる。
「いえ、すぐ着替えますんで、入って待っててください」と響子さん。
五代は響子さんの言葉に従いこたつに入る。
「五代さん、どこに連れて行ってくれますか?」響子さんが尋ねる。
「ん〜、特に決めてないんですが…響子さん、どこかいきたいところありますか?」逆に五代が
響子さんに尋ねる。
「う〜ん…」響子さんがふと考え込む。…が、あることを思いつく。
「五代さん…あたし、子供の頃から行ってみたかった場所があるんです…」
「えっ、どこですか?」五代が気軽に尋ねる。
「その…絶対笑わないって…約束してくれますか…?」響子さんが顔を赤くして五代に尋ねる。
「そんな、笑ったりしないですよ」そういって五代が微笑む。
「本当に…?」響子さんが再度確認する。
「本当です」五代がこたえる。
「本当に本当に?」と響子さん。
「本当に本当です!」五代が少しむきになる。
「そうですか…」響子さんが気持ちを落ち着かせるために息をゆっくりと吐き出す。
「で…どこに行きたいんですか…?」五代が再度尋ねる。
「実は…」響子さんは言いかけるがやはり躊躇してしまう。
「実は…?」先を促す五代。既に五代は響子さんがどこに行きたいのか気になって仕方がない。
スルーしときゃいいのに、そうやって反応するからよけい相手が図にのるんだよ
109 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 06:23:40 ID:kF8ZZU6W
見習さん、トリつけたほうがいいですよ
>>107 見習いさん、荒らしに相手をすることは
荒らしに無駄なエサを与えることじゃけぇ。
スルーが一番。
>>107 見習さんトリつけたんですね。
107の小説の文体で107が見習さんだと分かりました。
それと他の人が言うように荒らしはスルーした方がいいですよ。
見習さん以外の人も荒らしはスルーしてくれるとありがたい。
>>106 従兄弟にめぞんの漫画かアニメを見せれば誤解はとけます。
で、響子はどこに行きたいんじゃぁぁぁ?
それが、お楽しみってモノだ。
響子の生着替え見れる五代はエロ大臣任命する
五代くんがエロ大臣か、原作でも響子さんは「五代さんはスケベな人なんです」とはっきりと言っていたな。
小説・めぞん一刻 著・宮武宏尚
最初に、「めぞん一刻」という素晴らしい作品を作ってくれた高橋留美子さ
んに、最大の感謝の意を表します。
この作品は、登場人物の名前、舞台等は「めぞん一刻」と同様ですが、これ
以外は全くのオリジナルです。よって、原作の小説化とは違います。
そして、原作では春香(五代夫婦の長女)が初めて一刻館にやってきたとこ
ろで終わっていますが、作品はその後の物語です。原作者が読者の想像に任せ
ている範囲を、自分なりに構成し文章にしました。
ttp://www.rumic.org/datas/novels/mzn001.htm
ほほぅ。なかなかのものですね。
五代にすけべなんていったことあったっけ?
八神になら言ってた
一応、保守しておくか
新作wktk
見習いだけが投下してりゃいいさ
アホくさ
THE☆閉鎖空間
見習いさんの新作が待ち遠しい。
125 :
人事課長:2007/09/25(火) 19:29:26 ID:GVP3yUfO
あと二日何も投下こなかったら次の人投下してもいいよ
人事課長って誰だよ
そもそもSS投下直後とかじゃないかぎりいつでも投下していいだろ
128 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 20:06:10 ID:gpwqzlNr
保守
ほす
いい具合に過疎ってきたな。
このまま見習いや取り巻きが消えてスレが正常化すれば
新しい職人さんも来てくれるようになるよ。
↑お前が原因だろ。いい加減死ねよ。
↑そういう反応するのがいなくならないと
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−終了−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
管理人さんの行きたいところはどこなのだろうか?
135 :
ハゲ部長:2007/09/30(日) 17:11:02 ID:jptQ3Dyu
もういいわしが書く
ペン持ってこい
>>136 たしかに27歳の管理人さんが遊園地に行きたいと五代君にお願いするのは管理人さんにとっては恥ずかしいことなのかも
昔昔な、一刻館ちゅう集合住宅があってな、そこの時計は壊れて動かないんだがな、
そこに住む管理人さんがこれまたたいそうなべっぴんさんなんだよ、うん。
まだ若いんじゃがすでに未亡人らしくてのう、亡くなった旦那に操をたてとるけん、
言い寄る男をみんな袖に振るんじゃとよ
しかも驚いたことにまた体も凄いスタイルよいらしく、女子高生などに
その胸見られた時は一様に羨まれる美乳なんよ。
一度コスプレで高校の制服着た時は胸だけきつくなっていての、ボタンが弾け飛んで
中見えた時は五代たちが鼻血出してたぐらい凄い乳やったわ
一階のばあさんにも、よく裸を覗かれて、あんた夜泣きしないのかい?そんな凄い体して・・
てからかわれてた事もあったわな
ま、そんな感じや
え?おわり?
いや、きっと続きがあるに違いない。
(もう嫌だわ。一ノ瀬さんったら。「カラダが夜泣きしないのかい」ですって)
布団の中に入った響子は昼間言われた冗談をふと思い出した。
(聞いてた五代さんったら真っ赤になっていたじゃないの)
響子とて結婚していたこともある大人の女である。
若い未亡人が夜毎自分で慰めるという話はなんとなく知っている。
(でも・・・よく判らないわ。惣一郎さんが亡くなってから
「そういうこと」したいと思ったことないもの・・・)
なのに、何故その夜に限って。
響子は後に思い返して赤面することになる。
(自分でするって・・・気持ちいいのかしら?)
(こうする・・・のかな?)
布団に入ったまま、自分の胸に片手を当ててみる響子。
ネグリジェの布越しに我ながら大きく実った膨らみに指を食い込ませてみる。
柔らかい肉に埋もれた指先を、まだ若い肌の張りが押し返してくる。
(惣一郎さんもわたしの胸、褒めてくれてた・・・)
目を瞑り、乳房に触れている手が、愛する夫の手だと思ってみる。
指先に強弱をつけて少し揉んでみる。
(あ!)
響子は寝るときにはブラをつけない。
響子の乳首が、ネグリジェの布地に擦れて刺激が走った。
(・・・ああ、惣一郎さん)
夢中になって自分の胸を揉みしだく響子はまだ気づかない。
もう片方の手が自分の下腹部へ伸びて行っていることを。
こんな感じで頼む
響子さんと結ばれた後の五代は響子さんに裸エプロンをねだっていそうだ。
みなさん、こんばんわ。
ずいぶん時間がかかりましたがなんとか書き上げましたので投下します。
タイトルは「A9 言葉」
完全オリジナルで一気に行きます。
143 :
1/16:2007/10/01(月) 00:36:24 ID:I2ZiLs/E
コンコン
「響子さん、入りますよ」着替えを終えた五代がドアをノックして声をかける。
「えっ…?」空を見上げ物思いにふけっていた響子さんが慌てる。
「えと…どうぞ」響子さんがドアに近づき五代を招き入れる。
「あれ、響子さん、準備まだでしたか?」五代が響子さんが全く準備できていないことに気づ
く。
「すいません…ぼーっとしちゃって…」響子さんが謝る。
「えと…部屋に戻りましょうか…?」五代がなんとなく照れて響子さんに尋ねる。
「いえ、すぐ着替えますんで、入って待っててください」と響子さん。
五代は響子さんの言葉に従いこたつに入る。
「五代さん、どこに連れて行ってくれますか?」服をどれにしようか迷いながら響子さんが尋
ねる。
「ん〜、特に決めてないんですが…響子さん、どこかいきたいところありますか?」逆に五代
が響子さんに尋ねる。
「う〜ん…」響子さんがふと考え込む。…が、あることを思いつく。
「五代さん…あたし、子供の頃から行ってみたかった場所があるんです…」
「えっ、どこですか?」五代が気軽に尋ねる。
「その…絶対笑わないって約束してくれますか…?」響子さんが顔を赤くして五代に尋ねる。
「そんな、笑ったりしないですよ」そういって五代が微笑む。
「本当に…?」響子さんが再度確認する。
「本当です」五代がこたえる。
「本当に本当に?」と響子さん。どうやらかなり恥ずかしいようだ。
「本当に本当です!」五代が少しむきになる。
「そうですか…」響子さんが息をゆっくりと吐き出す。
「結局…どこに行きたいんですか…?」五代が再度尋ねる。
「実は…」響子さんは言いかけるがやはり躊躇してしまう。
「実は…?」先を促す五代。既に五代は響子さんがどこに行きたいのか気になって仕方がない。
144 :
2/16:2007/10/01(月) 00:37:01 ID:I2ZiLs/E
「実はその…ど、動物園に行ってみたいんです!」響子さんが顔を真っ赤にして告白する。
「ど、ど、動物園…?」五代が思わずオウム返しに尋ねる。
「英語でいうとZOOの動物園ですか?」五代は驚きのあまりわけのわからない確認をする。
「英語でいうとZOOの動物園です…」とそのままこたえる響子さん。
五代は驚きのあまり声が出ない。
「あの、実はあたし動物園に行った事がなくて…。だから一度行ってみたいと思ってたんで
す…」響子さんは羞恥のあまり顔を上げる事が出来ず俯いたまま五代に伝える。
五代はあまりの衝撃に言葉が出なくなる。27歳にもなって動物園…。
「ぷっ…、くっくっくっ…」自然と笑いがこみ上げてくる。思い切って告白した響子さんの手
前、五代は必死に笑いをこらえようとする。
「ご、五代さん!笑わないって約束したじゃないですか!!」五代の笑いをこらえる様子に響
子さんは憮然としてかみつく。
「ぷぷっ…いやすいません…動物園…くくく…いいじゃ…はははははっ」ついに五代は我慢で
きず笑い出してしまう。
五代に笑われてしまった響子さんは穴があったら隠れたいくらい恥ずかしくなり背を向けてし
まう。
しかし、五代は響子さんの様子に気づくことができずなかなか笑いをこらえる事が出来ない。
「五代さん、ちょっと笑いすぎじゃありませんか!」響子さんはそんな五代の様子に馬鹿にさ
れたように感じ、怒り出す。
さすがに五代もやばいと感じなんとか笑いを押さえ込むことに成功する。
「すいません、響子さん」五代が響子さんの肩に手をかける。
「もういいんです。今日は掃除でもしますわ」響子さんはそっけない態度で五代の手を払う。
「響子さん、すみませんでした、約束したのに・・・」五代は響子さんに優しく声をかける。
「もう結構です!あたしがどんな気持ちで思いきって話したのか全然分かってくれないんだか
ら!!」響子さんは怒ったままだ。
五代は少し困った表情になるが、意を決して話しかける。
「さっき、おれの喜ぶ顔が見たいって言ってくれましたよね。おれだって響子さんの喜ぶ顔、
見たいです…」そういって五代が響子さんの正面に回る。響子さんは反射的に五代を見上げる
がその表情はきついままだ。
「そんな怒った顔しないでください、謝ってるじゃありませんか」
「生まれつきこんな顔なんです!」響子さんは取り付く島もない。
五代は思わずため息をつく。そう簡単に機嫌が直らないケースなのだ。
<ちょっと時間をあけないと無理かな?>五代はうつむいたままの響子さんを見つめながら考
える。
<もう少し粘って駄目なら最悪中止か…>思い切って告白した響子さんを笑ってしまったの
だから自業自得なのかもしれないと五代がため息をつく。
立ち尽くす二人の間に気まずい雰囲気が漂い始めたとき、五代は思い切って響子さんを抱きし
める。
「えっ…」響子さんは体を離そうとするが、五代は響子さんを引き寄せ逃がさない。
「は、離して…」響子さんが囁くようにいう。
思ったよりも抵抗は弱い。
「すみませんでした…」五代が響子さんの耳元で囁く。
「……」響子さんは俯き黙ったままだ。
しかし五代は、響子さんがほとんど抵抗するのをやめていることに気づく。
145 :
3/16:2007/10/01(月) 00:37:35 ID:I2ZiLs/E
「響子さん、行きましょうよ、動物園」そういって五代が両肩に手を乗せ響子さんに微笑む。
響子さんは黙ったまま五代から瞳を逸らし俯く。一度怒った態度を見せた以上、意地っ張りな
響子さんは素直にはいとはいえない。
「おれ…響子さんと一緒なら場所はどこだっていいんです。響子さんが喜んでくれるなら…
どこにでも行きます…」五代の言葉に響子さんは思わず心が揺さぶられてしまう。
「またそうやってあたしの気持ちを利用してごまかそうとするのね…」響子さんがつぶやく。
「あたしの気持ち…?」
「な、なんでもありませんっ!」響子さんが慌ててごまかそうとする。五代はそんな響子さ
んの様子を見て一気にたたみかける。
「ごまかされて…くれませんか…?」五代は響子さんを再度抱きしめ、腕に力を込める。
「えっ…」響子さんは五代にしては似合わない言葉に驚き五代の顔を見つめる。
「怒っている響子さんより…笑顔の響子さんの方が遥かに魅力的なんです…」そういって五代
が響子さんを優しく見つめる。
「もう…」そういって響子さんが頬を赤く染め顔を伏せる。こずえもそうだったが響子さん
も五代に優しく見つめられると胸がときめいてしまう。
<いけるかも…>五代が心の中でガッツポーズをとる。
五代は自分の胸の中で俯いている響子さんの顎を指で軽く持ち上げる。
五代が口づけしようとすると響子さんは寸前のところで顔をそらす。
<だ、だめか…>口づけを拒否され、五代は予定が崩れ少し焦る。
「響子さん、おれ…」なんとか立て直そうと五代が発した言葉を響子さんが遮る。
「これじゃ…あたしがすごく嫌な女みたいじゃないですか…」響子さんはうつむいたままつぶ
やく。
「そんなことありません、おれが…」五代の言葉をまたも響子さんが遮る。
「いいんです、五代さん。もういいんです…」そういって響子さんがうつむいたまま五代か
ら離れる。
「あたしだって…五代さんと喧嘩したいわけじゃ…」
「響子さん…」五代は響子さんの怒りが比較的あっさり収まったことに内心驚く。
「その、準備しますから…ちょっと待っててください」
洋服箪笥に向かう響子さんの姿に五代は思わず安堵する。完全にではないが五代のことを許し
てくれたようだ。ふと五代はあることに気づき慌ててカーテンを引く。
「えっ…?」響子さんが一瞬どきっとする。
「五代さん、まさか…?」響子さんが驚いて尋ねる。
「着替えるんですからカーテン引きますね?」五代が響子さんに確認する。
「ええ、そうですわね」響子さんが誤解に気づき、自身の動揺を悟られないように話をあわせ
る。実は響子さんはかつてあまり深く考えずカーテンを引かずに着替えていたが、五代に注意
されてカーテンを引くようになった。しかし長年の癖はなかなか抜けずカーテンを引くのをつ
い忘れてしまう事が多い。
響子さんは動揺していることを悟られないように手早く服を選びシャツを脱ごうとする。す
ると…
「響子さん…」いつのまにか響子さんに近づいていた五代が後ろから響子さんの両肩に手を乗
せる。
「えっ…?」
「さっき…何考えてたんですか…?」五代が尋ねる。
「な、何のことですか?」響子さんが動揺を隠してとぼける。
「カーテン閉めたとき…驚きましたよね。あの時、何に驚いたんですか?」五代が響子さん
の耳元で囁く。
「驚いてなんかいませんわ、気のせいです」あくまで響子さんはしらばっくれるつもりだ。
「両肩が…動揺で震えていますよ…」そういうと五代は響子さんを反転させて顔を覗き込む。
「気のせい…です…」響子さんは顔を赤くして否定するがもはや五代の想像が正しいことはそ
の態度から明らかだ。
「響子さん、おれが…」五代がいいかけると響子さんが口をふさぐ。
「早く着替えないと遅くなっちゃいますよ?」そういって響子さんが五代の体を押し返す。
「少しくらい遅れたって…動物園はどこにも逃げませんよ?」そういって五代は再度響子さ
んの体を引き寄せる。
146 :
4/16:2007/10/01(月) 00:38:08 ID:I2ZiLs/E
「五代さん…その、もう9時半ですよ?みんなもう起きてる時間です」響子さんが五代の良識
に訴える。
「鍵をかけておけば大丈夫ですよ」そういって五代が微笑む。
「その・・・ご、五代さん、本気ですか…?」響子さんは五代が信じられない。
「嫌ですか…?」五代が響子さんに尋ねる。
「嫌というかなんというか…誰か来たら困るじゃないですか」響子さんが五代を説得しよう
とする。
五代はそんな響子さんの唇を何の前置きもなしに奪う。
「んんーっ!!」響子さんは抵抗しようとするが五代は強引に響子さんの体を引き寄せ体を密
着させる。
結局男の力には敵わず響子さんは五代の口づけを受け入れる。
五代は響子さんの体の力が抜けたのを確認し,舌を侵入させようとするが響子さんは歯を食
いしばり拒む。
(こんな朝から抱かれちゃったらみんなに絶対気づかれちゃうじゃないの…)響子さんも舌の
侵入を許すと結局体も許してしまうことになるのを知っているため必死になって拒む。
そんな響子さんの反応に五代はあわてずゆっくりと響子さんの歯茎を刺激し歯を一本ずつ舐
め上げる。
五代の焦らすような舌の動きに響子さんは一瞬の隙をつかれ五代の舌の侵入を許してしまう。
五代はいつもと同じように響子さんと舌を絡ませ、響子さんの口内を刺激しはじめる。五代に
口内を刺激されると響子さんはすっかり気持ちよくなってしまい無意識のうちに五代の舌の動
きに積極的にこたえはじめる。お互いに舌を絡めあいお互いの舌を刺激しあう。五代に舌を吸
われるころにはいつのまにか早く抱かれたいとすら思い始めてしまう。。
「響子さん、おれもう響子さんが欲しくて仕方ありません」五代がストレートに響子さんの
体を求める。
「だ、だめです…。みんなに気づかれちゃいます…」響子さんがなんとか理性で五代の求め
を拒否する。しかし、本心では五代に抱かれたいという気持ちはもうごまかしようがない。
「それじゃあ…口でしてもらえますか?それなら…気づかれません」
「……」響子さんは思わず黙り込む。確かにそれなら他の住人達にばれないかもしれない。
しかし、もはや口で五代だけ満足して終わりなんてことでは響子さんは納得できない。
五代は黙り込む響子さんをみて了解したと誤解し管理人室の鍵をかける。
「そ、そんな…」響子さんが思わず口走る。響子さんは五代に先走られて少し焦る。
「えっ、どうかしましたか?」了解を得たつもりの五代が尋ねる。
「いえ、その…」響子さんは自分の思いをうまく表現できず言葉に詰まってしまう。
「響子さんが嫌なんでしたら仕方ありませんね…」そういって五代が響子さんから離れる。
五代は今朝、響子さんを傷つけてしまったばかりのため、さすがに響子さんの意向を無視する
事が出来ない。
自分に気を遣ってくれる五代に響子さんはなんだか申し訳なくなる。
「わかりました、五代さん…」そうつぶやくと響子さんは五代の前に跪く。ズボンの上からで
も五代のものが元気になりつつあるのがわかる。
「響子さん、そんな無理しなくても…」五代が響子さんを気遣う。
「いいんです…」そういうと響子さんは五代のベルトを外し、ズボンと下着を下ろす。すると
響子さんをこれまで何度も悦ばせ、今朝も響子さんの中に侵入したばかりの五代のものがあら
わになる。
(なに?もうすっかり元気になってるじゃない…)響子さんは驚き五代の顔を見上げる。五代
は既に元気満々な自身を響子さんに見られてなんとなく照れる。
(しょうがないわね…)響子さんはやれやれといった表情になる。
「ほんとすけべなんだから…」そういって響子さんが五代のものに手を添える。
「響子さんと付き合ったらどんな男でもすけべになっちゃいますよ」五代が言い訳する。
「ふふふ…」響子さんは五代の他愛のない冗談を軽く聞き流し、手でしごきながら五代のもの
の先端に舌を這わせる。
147 :
5/16:2007/10/01(月) 00:38:55 ID:I2ZiLs/E
「うっ…」響子さんの舌の暖かい感触に思わず喘ぎ声を上げる五代。
響子さんの舌と手に刺激され五代のものが硬さと大きさを増していく。その気になればすぐに
終わらせることは可能だ。しかしそれでは五代が納得しないだろう。
「響子さん、いきなり終わらせないでゆっくりお願いしますね」案の定、五代が響子さんに釘
をさす
「はいはい、わかりました」響子さんは五代のものから舌を離し返事する。
響子さんは五代のものを裏側から舐めあげるてみる。自然に下から五代を見上げる形になり五
代と目が合う。
「響子さん、そのまま口に…」
響子さんは黙って五代の言うとおり口に含む。口に含んだまま五代のものを舌で弄び始める。
まずは亀頭をなめまわす。
「くっ…」それだけで五代は喘ぎ声をあげる。
(相変わらずここを刺激されるとすぐ声をあげちゃうのよね…)
しばらく続けると先端から透明な液が溢れてくる。それを舌でふき取るように先端を舐めあげ
ると五代が悲鳴をあげる。
「きょ、響子さん…手加減して…」
五代の言葉に響子さんは五代の顔を見つめる。五代は目をつぶったまま響子さんからの快感に
ただ耐えているようだ。
(だらしないんだから…)仕方なく響子さんは動きをとめる。
「響子さん、ゆっくりといつものように…」五代がうめく。
響子さんは五代のものに右手を添え限界まで飲み込む。それから口先をすぼめ目をつぶったま
ま頭を前後に振る。
「響子さん…相変わらず…最高です…」五代が恍惚とした表情でうめく。
ずっと毎回のように五代のものをしゃぶらされてきた響子さんからすれば五代を喜ばせるのは
簡単なことだ。悪戯心を働かせて突如亀頭を弄ぶと五代が驚いて響子さんを止める。
「ちょっと、響子さん待ってください。少しじっとしててください」五代の言葉に響子さんが
動きを止める。少し待ってみたがなんの指示もないため軽く舌で刺激してみる。それでも反応
がないためどうしたことかと響子さんは閉じていた目を開き五代を見上げてみる。すると五代
が自分の顔をずっと見ていることに気づく。こんな明るい部屋で五代のものに奉仕する自分を
じっくり見られていたとは…。さすがの響子さんも恥ずかしくなり五代のものを口にするのを
やめる。
148 :
6/17:2007/10/01(月) 00:39:57 ID:I2ZiLs/E
「駄目ですよ響子さん、続けてください」五代が響子さんに指示を出す。
「はい…」響子さんは蚊の鳴くような声で返事をして再度五代のものを口に含む。
(あたし、こんな明るい部屋で…)一旦意識してしまうと響子さんの中で羞恥心が限りなく広
がっていく。
<相変わらず…そそるな…>五代が心の中でつぶやく。自分の言うとおり五代のものを口にし
て頬を赤く染めた表情を眼前に晒す響子さん。その切なげな表情と五代のつぼを知り尽くした
舌遣いに思わず押し倒してしまいたくなる自分を必死に抑える。
ズチュズチュ…
響子さんは間が持てなくなり、再度頭を前後に動かし五代のものを唇と舌で刺激し始める。
(五代さんのこれ、もう十分…)響子さんは十分に固く大きくなった五代のものを口にしてい
るとあらためて五代に抱いてもらいたいという感情がこみ上げてくる。そもそも今朝、五代に
中途半端なまま終わらされている。
(これに思いっきり…)既に響子さんにとって問題なのはどのタイミングで五代にお願いする
かだけ。もはや下半身のうずきは自分ひとりの力では止めようがないのだ。
「駄目ですよ響子さん、ちゃんと顔を見せてください」そういうと五代が響子さんの顔を上向きにさせる。ついいつものように俯き加減になってしまっていたのだ。
「響子さん、目を開いておれの顔を見て…」五代が響子さんに頼む。
響子さんは恥ずかしいが言われるがまま目を開き五代の顔を見ながら動きを再開する。こうい
う時、響子さんは自分がすっかり五代に参っていることを実感する。
響子さんは普段は照れて五代にあからさまな好意を見せる事は少ない。しかし、五代に抱かれ
ているとき、響子さんの心は文字通り裸になってしまう。抱かれているわけではないが、今ま
さに響子さんの心は裸になってしまっている。五代に嫌われたくない、五代に愛されたい…。
響子さんにとってはそれが最も素直な思いなのだ。
結局五代の望むことをし、望むことを受け入れてしまう。響子さんはすっかり五代好みの女に
変えられてしまっているのであった。
一方の五代はというとさっきまであんなに怒っていた響子さんが従順に自分のものを口にして
いる光景に大満足だ。清楚で美しい響子さんが自分のものを口にし奉仕する姿は五代のサディ
スティックな感情を激しく煽る。
五代は響子さんの頭を掴むと今度は自分の腰を動かし始める。ゆっくりと自身のものを奥にあ
たらない程度まで飲み込ませ、続いてぎりぎり口からでないところまで引き抜く。そして再度
奥まで飲み込ませる…。
五代は腰を動かしながら響子さんの表情をじっくりと見つめる。響子さんの口に自分のものが
何度も出入りする。響子さんが嫌がっていることは誰の目にも一目瞭然だ。しかし…五代は自
分の欲望をとめる事が出来ない。
なぜ自分はこんなにも愛しい響子さんが嫌がるようなことをしてしまうのか。
五代は自分の中に相反する、しかし実は表裏一体な二つの感情があることに気づく。
一つは響子さんという一人の女性を愛し幸せにしたいという至極当然の感情。
もう一つは…響子さんを屈服させ自分の思うままにしたいという歪んだ感情…。
今日のところはさっきまで怒っていた響子さんを自分の思うままにしたいという五代の欲望が
勝っている。
響子さんはそんな五代の感情を知らずいつものとおり我慢して五代の行為を受け入れる。
そんな響子さんの姿に五代は響子さんが自分のものであることを確認したいという衝動に駆ら
れスパートをかけようとする。すると…
149 :
7/17:2007/10/01(月) 00:40:34 ID:I2ZiLs/E
「五代さん、ちょっと待ってください…」響子さんが思い切って五代のものを口にするのを止
め五代に話しかける。五代から終わらせようという雰囲気を明らかに感じたからだ。それでは
響子さんは納得できない。
「どうしたんですか?」五代はお楽しみを邪魔されたような気がして少し不機嫌になる。
響子さんは口調から五代が気分を害したことを知り少し焦る。しかし、もはや自分の欲望を抑
える事が出来ない…。
「その…五代さんだけずるいです…」響子さんがつぶやく。
「えっ…?」
「自分だけ気持ちよくなって…。あたしだって…」響子さんが顔を赤くして口をつぐむ。響子
さんは口に出来る精一杯の言葉で自分の思いを伝える。
<そうか…>五代は響子さんの望みを瞬時に理解する。
「わかりました響子さん。でも…誰か来たらどうするんですか?」五代が意地悪く響子さんに
尋ねる。
「その、多分…誰も来ないと思います…」先ほどの自分の言葉を棚に上げて響子さんがこたえ
る。既に響子さんは五代が欲しくて仕方ないのだ。そのためには他のことはどうでもいい…。
「…わかりました」五代がニヤニヤしながらこたえる。
五代は響子さんを立たせると、スカートをめくり下着のなかに指を滑らせ、大事なところの
状態を確認する。
「えっ…?」五代が思わず声をあげる。既に…響子さんは準備万端なのだ。
響子さんがすっかり興奮していることを知り、五代は響子さんの顔を覗き込んで囁く。
「響子さん、おれのをしゃぶってるうちにすっかりその気になっちゃったんですね…」五代の
一言に響子さんの顔が真っ赤になる。
「そんなこと…言わないでください…」そういって響子さんが瞳を逸らす。しかし自分の体が
すっかり五代を求めていることは否定できない。それどころか大事なところのうずきをとめる
事が出来ず下着を濡らしてしまう自分に羞恥を隠せない。
「響子さん、壁に手をついて…」五代が響子さんに指示を出す。
響子さんは黙って従い、五代にお尻を突き出す。
五代がスカートをめくり響子さんの下着を剥ぎ取ろうとすると響子さんも黙って五代に協力す
る。上半身は服を着たままでスカートをめくられ大事なところをさらけ出す響子さんの姿に五
代もいつも以上に興奮する。響子さんもその扇情的な姿勢にますます恥ずかしくなると同時に
そんな自分の姿を五代に見られていることに激しく欲情にかられ始める。
「それじゃあいきますね」素早く避妊具を身に着けた五代が響子さんの腰をしっかりと掴む。
「…はい」響子さんが期待に声を震わせてこたえる。
ズズズ…
五代が腰を進めると五代のものが響子さんの中にゆっくりと、しかし確実に奥まで入り込む。
「ああっ…!!」響子さんが思わず声をあげる。
五代はそんな響子さんの反応に満足しゆっくりと腰を動かし響子さんを責め始める。
(やっぱり…すごくいい…)響子さんが心の中で声なき声をあげる。五代に後ろから貫かれ、
いつものように我を忘れ快楽に身を委ねる。
「ああん…いや…」しばらくすると五代の腰の動きに合わせて響子さんの口から甘い喘ぎ声が
もれ始める。
響子さんは他の住人達に気づかれないよう声を抑えようとする。しかし、五代の責めの前に、
響子さんは意に反し管理人室に若い女性の喘ぎ声を響き渡らせてしまう。
「響子さん、気持ちいいですか…?」五代がいつものように尋ねる。
「ええ…」響子さんが声を震わせながらこたえる。
「もっと…はっきりいってください」そういって五代が腰の動きを止める。五代にとってはい
つもの儀式だ。
「す、すごく気持ちいいです…」響子さんは五代が望む言葉を自分が思っているとおりに口に
する。響子さんはいつものように五代に思うように流されていくのを感じる。もともと恥ずか
しがりやな響子さんはどちらかというと察して欲しいタイプだ。だからこそ…五代はいつも響
子さんにはっきりと言葉にして言わせるのだ。
150 :
8/17:2007/10/01(月) 00:41:26 ID:I2ZiLs/E
五代はしばらく響子さんの感触と反応を楽しんでいるうちに、五代はもっと赤裸々な言葉を言
わせおうとあることを思いつき響子さんから自身を引き抜く。
「えっ・・・?」響子さんが驚く。五代の望むとおりにしているのに途中でやめられてしまい響
子さんは何か五代の機嫌を損ねることをしてしまったのだろうかと不安になる。
五代はそんな響子さんの上半身を起こし、両手を前に回しシャツを捲り上げブラのホックを外
す。見事な巨乳があらわになる。なんのことはない、響子さんの胸を愉しみたくなっただけな
のだ。
「ああ…」五代に乳首を刺激され響子さんは思わず声をあげる。既に五代に挿入されすっかり
性感を高められてしまっている響子さんの乳首はいうまでもなく硬くなってしまっている。
響子さんは乳房を揉みしだかれながら五代に体重を預ける。五代が自分の胸を堪能したい事が
わかったからだ。
「おれ、ずっと響子さんの胸を思い描いては妄想してたんですよ」五代が響子さんの耳元で囁
く。
「五代さんがもっと早く好きっていってくれてればあたしは…」響子さんが苦しそうな声でつ
ぶやく。
「だって…手も握らせてくれなかったじゃないですか…」五代は両の乳首を親指と中指ではさみ刺激しながら響子さんに快感を送り込み、同時に響子さんの耳に息を吹きかける。
「…!!」響子さんは思わずビクっと体を震わせる。
「でも…妄想の中でしか触れなかった響子さんの胸を今は好きにできるんですからわかりませ
んね」五代が響子さんの耳元で囁く。
響子さんは五代の指遣いの前に言葉もない。
「なんだか響子さんばっかり感じちゃってずるいですね」五代は先ほどの響子さんの言葉を借
りて意地悪く囁く。
「そ、そんな…」響子さんは五代の言葉に思わず絶句する。
「また…口でやってもらいましょうかね?」五代が意地悪く言う。
「いやよ…。そんなことより…」響子さんがなにかを口にしようとする。
「どうしたんですか、響子さん?」五代が響子さんの乳首を弄びながら尋ねる。乳首を刺激さ
れるだけで響子さんはもう息も絶え絶えだ。
「あのですね…」響子さんが息を乱し喘ぎながらつぶやく。しかし…なかなか踏ん切りがつか
ない。響子さんは…再度五代に挿入してもらいたい。しかし自分から欲しいというのはさすが
に抵抗がある。
「五代さん、あたし、その…胸もすごく気持ちいいんですけど…」響子さんは顔を真っ赤にし
たまま躊躇する。
「気持ちいいんですか。じゃあもう少し続けましょう」五代はわざと曲解する。五代だって響
子さんが言いたいことはもうわかっている。響子さんに恥ずかしいセリフを言わせるために胸
を堪能し始めたのだから当然だ。
「そうじゃなくて…」響子さんが焦れる。
「そうじゃなくて…?」五代が響子さんの言葉を繰り返す。ここで響子さんがついに五代の
意図に気づく。最初から自分は五代の手のひらの上だったのだ。
「響子さん、どうしたんですか?はっきりいってくれないとわかりませんよ」五代が響子さん
の耳元で囁く。
響子さんの中で…羞恥心が音を立てて崩れ始める。もっと気持ちよくなりたい…。響子さんは
もう我慢できない。
「あたし、五代さんのが欲しいんです。胸はもういいから…五代さんのを…ください」
「おれのなにをどこに?」五代は響子さんが必死になって言った言葉にも満足せずしつように
尋ねる。
「…」響子さんは絶望的な表情になる。
「響子さん…?」五代がさらに響子さんの言葉を求める。
「もう…これ以上は…許してください…」響子さんが声を絞り出す。
「もう…我慢できないんです…」
五代はさすがにやりすぎたかなと思い、そろそろ響子さんをかわいがってあげようと思いなお
す。
「わかりました。響子さん、床に四つんばいになってください」
「…」響子さんは黙って床に四つんばいになり…お尻を五代に見せつけるように高く掲げる。
五代は響子さんの挑発的な…卑猥な姿勢にゴクリと唾を飲む。
「では…いきます」そういって五代は響子さんのくびれた腰を掴むと一気に響子さんを貫く。
「ああっ!!」響子さんが思わず声をあげる。散々焦らされた分、響子さんはいつも以上に感
じてしまう。響子さんは待ち焦がれた快感に悦びの声をあげはじめる。
151 :
9/17:2007/10/01(月) 00:42:02 ID:I2ZiLs/E
<我慢できないんです、か…>五代は心の中で響子さんの言葉を繰り返す。五代が期待した言
葉とは違ったが、響子さんにはこれが限界かもしれないと思いなおす。
五代は清楚で美しい未亡人である響子さんが自身の欲望に負け恥も外聞もなく快楽を求める光
景を目の当たりにした。自らお尻を高く掲げた響子さんの姿はどんな言葉より卑猥で五代を興
奮させた。それだけでも十分満足といえる。
自分以外には誰も、おそらく前の夫である惣一郎ですら知らない響子さんの淫らな一面を引き
ずり出し、五代はなんともいえない優越感を得る。
「もっと…響子さんのエッチな声を聞かせてください…」五代は響子さんの耳元で囁くと響子
さんの腰をしっかり掴み自信たっぷりに自分の腰を前後に動かし始める。
「ああ…いいわ…」それは五代のものに対する響子さんの悦びの声。
(こ、これのためにあたし、あんなはしたないことを…)響子さんは一瞬自己嫌悪に陥る。し
かし、それも一瞬のこと、五代の責めの前に響子さんの理性は跡形もなく崩れ去る。
「おれのこれ、どうですか…?」先ほどの響子さんの言葉に絶対の自信を得た五代が尋ねる。
「五代さんの、すごく大きくて硬くて…いいです…」羞恥心のなくなってしまった響子さんが
思うまま素直にこたえる。
グチュグチュ…
五代のものが響子さんの中で卑猥な音を立て始めると、響子さんは自分が女であることを骨の
髄まで思い知らされる。
(あたしってこんな女だったのね…)朝から五代さんに恥ずかしいことをたくさん言わされた
挙句、好きなように抱かれ喜んでしまう自分に響子さんは驚く。
五代は全裸ではなく半裸の響子さんに今がまだ午前であることを思い出す。
「響子さん…誰か来るかもしれないと思うと、ぞくぞくしませんか?」
「そんな…」響子さんが否定する。しかし…五代がいうとおりなのだ。いつばれてもおかしく
ない状況で五代に抱かれていることに響子さんは激しく興奮する。
「響子さん、鍵…開けてみましょうか…?」五代がとんでもないことを言い始める。
「だ、駄目です…。ほんとにまずいじゃないですか…」響子さんが嫌がる。
「ほんとは…開けて欲しいんじゃないですか?」五代が響子さんの深層心理を読んで尋ねる。
「そんなことありません…」響子さんが否定する。しかしその声はあまりにも小さく心細い。
「どうやら開けて欲しいみたいですから…開けますね」
カチャリ…
五代が腕を伸ばし管理人室の鍵を開けるふりをする。実際には鍵を開けた後すぐに鍵をかけて
いるがそんな細かいことに響子さんは気づかず鍵を開けられてしまったと思い込む。
「ご、五代さん…」響子さんは五代が信じられない。
「今誰か来たらどうやってごまかしましょうか」
「…」響子さんはもう返事も出来ない。
「賢太郎が見たらどんな顔しますかね?」五代がつぶやく。
「賢太郎君…」響子さんが口にする。
「美人で優しい管理人さんが実はこんな淫乱な女だって知ったら…純真な賢太郎はショックで
しょうね」五代は賢太郎をダシに響子さんを責める。
「賢太郎君には…言わないで…」響子さんが五代にお願いする。
「冗談に決まってるじゃないですか。本当に言うと思ったんですか?」
「五代さん…」響子さんは五代のあまりに酷い言葉に恨み言をいおうとする。しかしそれは無
理であった。
五代はなにか言おうとしている響子さんの両手を掴み響子さんの体を反らせる。五代はまさに
五代のもので響子さんを串刺しにしているように錯覚する。五代の腰の動きに響子さんの乳房
が上下に揺れる。
響子さんは五代の責めの前にもはや何も考える事が出来なくなってしまう。ただ黙って五代の
責めを受け、肌をピンク色に染め、その絶え間なく口から漏れ続ける喘ぎ声で自分が五代に満
足していることを伝えることしかできない。
「五代さん、あたしもう…」響子さんがなんとか五代に自分の状況を伝える。
「わかりました…」五代は響子さんの両腕を解放し再度響子さんの腰をしっかりと掴み腰の動
きを早める。
152 :
10/17:2007/10/01(月) 00:42:48 ID:I2ZiLs/E
「あっあっあっ…」五代が腰を打ち込むたびに響子さんの口から矢継ぎ早に声が漏れる。
快感にうち震える姿を見せる響子さんに五代も愛しさがこみ上げてくると同時に限界が近くな
る。
そして…ついに響子さんの口から今までより半音高い声が漏れる。
「くっ…ああ…!!」その瞬間、響子さんは体を痙攣させ、絶頂の快感を得る。
五代は響子さんが絶頂を迎えたのを確認した後、一気に腰の回転を早め精を放出させる。
「ふぅ…」五代は一息つくと響子さんから体を離し、下半身を処理すると下着とズボンを身に
着ける。そして床に倒れこんだまま前後不覚な響子さんに近づき腰を下ろすと響子さんの体
起こし捲り上げたシャツを戻す。
「すいません…」響子さんがなんとか声を発する。
五代はなにも言わず響子さんの体を引き寄せ抱きしめる。
響子さんは息を弾ませながら五代にもたれ掛かかる。
響子さんは五代に体を預けたまま乱れた息を整える。
「五代さん…その…あたしすごく…」響子さんがつぶやく。
五代は黙ったまま響子さんの髪を優しく撫でる。
響子さんは顔をあげ五代の顔を見る。優しく微笑む五代に響子さんはなんだかほっとする。
「五代さん、あたしのこと…好き…?」響子さん囁くように尋ねる。
「当たり前じゃないですか」五代にとっては答える必要すらない質問だ。
「じゃあ…あたしのどこが好き?」
「どこって…急に聞かれると…」五代が一瞬答えに詰まる。
「あたし、五代さんに一度聞いてみたかったんです、あたしのどこが好きなのかなって…」
響子さんが俯いたままつぶやく。
「そうですね…」五代がなんとこたえようか考え始める。
「言えないん…ですか…?」響子さんの口調が少し変化する。
「どこって聞かれると…なんだかうまくいえないんですよね」五代が響子さんの口調の変化に
気づかず照れながらつぶやく。
「もしかして…あたしの体が目当てなの…?」響子さんがとんでもないことをいいはじめる。
「はっ?」五代は響子さんがなぜ急にそんなことを言い出すのかさっぱりわからない。
「だって、すぐにあたしのこと抱こうとするじゃないですか!」
「男なら好きな女の人を抱きたいのは当然ですよ。体だけが目当てなんて…そんなことありま
せんよ…」五代は響子さんを諭すように話す。
「だったらどこが好きかくらい言えるはずじゃない!」響子さんは五代の言葉に納得せず感情
的に五代を責める。
「ちょ、ちょっと待ってくださいよ、響子さん」
「知りません!」響子さんが背を向ける。さっきまでの甘い雰囲気は文字通り吹き飛んでしま
う。
「じゃ、じゃあ響子さんはどうなんですか、僕のどこが好きなんですか?」焦った五代が響子さんに逆襲する。
「えっ…それは…」響子さんがこたえに詰まる。
「もしかして自分より若い男がいいとかそんな理由なんですか?」
「ち、違います、そんな理由じゃありません!」今度は響子さんが五代に向き直り必死に否定
する。
「じゃあ、いえるはずですよね、僕のどこが好きなんですか?」
「…」響子さんが黙り込む。そんなに簡単に一言で言えるようなことではないのだ。
五代はそんな響子さんに優しく語り掛ける。
「おれは…響子さんの事が好きです。これだけは絶対に譲れない一番大事なことです。でも…
だからこそ響子さんのどこが好きかなんて…一言で言えないんです」
響子さんは五代にどういうことかと目で尋ねる。
「おれが思ってること…恥ずかしいけどありのままに話します」五代の真剣な口調に響子さん
も思わず引き込まれる。
「響子さんは…優しくてまじめで思いやりのある人です。誰から見ても魅力的な人だと思いま
す。でも…実は短気で意地っ張りなところもあって…。他にも普段はとても落ち着いた大人の
女性なのに動物園に行きたいとか、からかわれたらむきになるとか少し子供っぽい面もありま
す。おれは…そんないろいろな面を持った響子さんが好きなんです。響子さんは年上なんです
けど…響子さんのそんなところ、おれはなんだかすごくかわいくて…好きです」
言ってしまってから五代は自分で言ったことに真っ赤になってしまう。真顔で話すには少し恥
ずかしすぎる。
>わかりました。響子さん、床に四つんばいになってください
五代さんはそんなこといわないとおもう
154 :
11/17:2007/10/01(月) 00:45:11 ID:I2ZiLs/E
しかし、響子さんはそんな五代の言葉にも俯き黙ったままだ。
「響子さん…?」五代が響子さんにおそるおそる尋ねる。
「…あたしって短気で意地っ張りで子供っぽいんですね」響子さんがつぶやく。
「ちょ、ちょっと響子さんそんな…」五代が絶句する。
「五代さんはそんな風にあたしのこと見ていたんですね…」響子さんの言葉が五代の胸に突き
刺さる。
「響子さん…」五代が思わず天を仰ぐ。
「五代さん、あたし思うんです」響子さんが静寂を破って五代に話しかける。
「はい…」すっかり元気を失った五代がこたえる。
「五代さんって、本当にあたしのこと好きなんですね」響子さんがにこりとする。
「えっ…?」五代がきょとんとする。
「五代さんが話してくれている間、痛いくらい伝わってきました、五代さんの気持ち…」響子
さんが五代を安心させるように微笑む。
「響子さん…」五代はまだよくわからない。
「だって、五代さん必死なんですもん、あたしの機嫌とろうとして…。五代さんに口説かれた
のって、ほとんど初めてじゃないかしら」響子さんがほくそえむ。
「それにね、五代さん、一番大事なこと忘れていますよ。まぁあたしもすぐ忘れるんですけど
ね」響子さんが五代を見つめる。
「一番大事なこと?」五代が相変わらずきょとんとした表情のまま聞きかえす。
「もう、ほんとだめね!」響子さんが苦笑いする。
五代はそんな響子さんにどう声をかければいいのかわからない。
「五代さん、あたしだって五代さんがあたしを想ってくれているのと同じように…五代さんの
こと…好きなんです。忘れちゃったんですか?」響子さんが顔を赤らめてにっこり笑う。
「きょ、響子さん…」五代は響子さんの言葉に、そしてなによりその笑顔に、安堵のため息を
つく。
「でも…短気で意地っ張りで子供っぽいなんてよくいえましたね…」響子さんがわざと怒った
顔をする。
「その、すいません」五代が申し訳ない顔をする。
「でもそういうとこが五代さんらしくて…」響子さんは五代に抱きつきながら言葉を続ける。
「なんだかほっとします…」
五代は自分に抱きついてくる響子さんが愛しくてたまらなくなる。
「響子さん…」五代が名前を呼ぶと五代と響子さんの目が合う。五代はそのまま響子さんに優
しく口づけする。響子さんも黙って五代を受け入れる。
「それじゃあ、今度こそ動物園に行きましょうか」五代が響子さんと唇を離し話しかける。
「はいっ!」響子さんが元気良くこたえる。
「もう、そのままでいいんじゃないんですか、カジュアルな格好でいいですよ」五代が何気な
く言うと響子さんが顔を赤くする。
「五代さん…下着くらい身に着けさせてください」そういって響子さんが俯く。
「あっ…」五代は響子さんの下着を自分が脱がせてしまったままなことを思い出す。さりげな
く響子さんを覗き見すると確かに響子さんのシャツに二つの突起物が浮かんでいるのが確認で
きる。
「もう!そんなやらしい目で見ないでください!!」響子さんが胸を手で隠す。
「すいません、そんなつもりじゃなかったんですけど…」五代が頭をかく。
「だったらちょっとこっち見ないでください、着替えますから」響子さんが怒っている振りを
する。
「すいません…」五代が後ろ向く。
「五代さんって、ほんとあたしに恥ずかしい思いをさせるのが好きですよね」響子さんは愚痴
りながらも素早く下着を身に着け、服も着替える。
「その…すいません」五代は謝るしかない。
「五代さん、もういいですよ」しばらくたって響子さんが五代に声をかける。
五代が振り向くとすっかり着替えを終えた響子さんが鏡の前で身支度を始めている。
「五代さんはもう準備いいんですか?」響子さんが尋ねる。
「ええ、大丈夫です」
「だったら、あたしもう少しかかりますんで、一の瀬さんに留守にするからよろしくって伝え
ておいてくれません?」
「わかりました」五代がうなずいて管理人室を出て一号室に向かう。
155 :
12/17:2007/10/01(月) 00:46:00 ID:I2ZiLs/E
「おばさん、いる?」五代が一号室をノックしてドアを開ける。
「ああ、五代君どうしたの、どっかおでかけ?」一の瀬さんが尋ねる。
「ええ、ちょっと響子さんと出かけるんですけど、その間よろしくって伝えてくれって頼まれ
て」
「泊まりじゃないんだろ?」
「はい、夜には帰ってきます」
「わかったよ、楽しんでおいで」一の瀬さんがあっさり了承する。
「じゃあお願いしますね」そういって五代が部屋を出ようとすると一の瀬さんが五代を引き止
める。
「五代君さぁ…」一の瀬さんが意味ありげににやつく。
「なんですか?」
「その…朝からお熱いのも結構だけど少しは遠慮しておくれよ」
「!!」五代が一の瀬さんの言葉に衝撃を受ける。
「たまに聞こえちゃうんだよね、管理人さんの声が…」
「…」さすがの五代も恥ずかしくて目をあわせられない。
「でも全然聞こえないときもあるから、管理人室のどのへんでやってるかもあると思うよ」一
の瀬さんが涼しい顔で話を続ける。
「そういえばさっきはドアの近くだったから…」言った瞬間五代が赤くなる。
そんな五代の様子に一の瀬さんがにやにやする。
「五代君、あと管理人さんに声を抑えるよう言った方がいいよ、たぶんその辺を注意すれば大
丈夫だから」一の瀬さんがニカッと笑う。
「すいません…ご指摘ありがとうございます…」五代が小さくなる。
「でも管理人さんの声聞いてると五代君、顔に似合わず強いんだねぇ。管理人さんも大満足っ
てところかい?」一の瀬さんが下品な笑いを浮かべる。
「おばさん、かんべんしてくださいよ…」五代が白旗をあげる。
「ま、しゃあないか。でもいくら若いからってほどほどにね。うちにもそろそろその辺に興味
津々の若造が一人いるからさ」そういう一の瀬さんはとても楽しそうだ。
「おばさん、このことは響子さんには内緒に…」五代が一の瀬さんに頼む。
「わかってるって!こんなこと管理人さんに知れたら、あんたここじゃ管理人さんを抱けなく
なっちゃうからねぇ」一の瀬さんが五代をからかう。
「おばさん!上の二人にも秘密ですよ!」五代が念を押す。
「えっ、駄目かい?せっかく酒の肴になると思ったんだけどねぇ」一の瀬さんが残念そうに言
う。
「当たり前じゃないですか!」さすがの五代も必死だ。
「あら、そんな大きな声出してどうしたんですか?」準備を終えた響子さんがいきなり廊下か
ら一号室に顔を出す。
「いえ、なんでもありません、なんでも…」五代が必死にごまかす。
「管理人さん、聞こえなかった?」一の瀬さんが面白そうに尋ねる。
「ええ、一体どうしたんですか?」と響子さん。
「実はね、管理人さん」一の瀬さんが調子に乗りはじめる。
「おばさん!」五代が一の瀬さんをたしなめる。
「冗談だよ、冗談」そういって一の瀬さんが大声で笑う。
「じゃあ僕達でかけますんで、おばさんよろしく」五代が響子さんの手を引いて玄関に連れて
行く。
「ああ、いっといで」一の瀬さんが二人を見送る。
「じゃあ、一の瀬さん、よろしくお願いします」響子さんが一の瀬さんに一言かける。
「わかったよ」と一の瀬さん。
焦って手を引く五代にせかされて響子さんも慌しく一刻館を出る。そんな二人の姿に若いって
すばらしいと思いながらもにやついてしまう一の瀬さんであった。
156 :
13/17:2007/10/01(月) 00:46:51 ID:I2ZiLs/E
「五代さん…」響子さんがつぶやく。
「な、なんですか…?」
「あたし、今…すごく感動しています…」響子さんが声を震わせる。
「えっ…?」五代が響子さんの言葉に驚く。
「この世のものとは思えないほどいいんです…」
「そ、そうですか…」五代が気のない返事をする。しかし響子さんにはそれが気に入らない。
「だって!ものすごくいいじゃないですか!!」と響子さん。
「そ、そりゃそうですけど…」五代は当惑を隠せない。
五代にとってはあまりにも新鮮すぎる光景なのだ。響子さんが…パンダをみて大喜びしている姿は。
「あのタイヤにじゃれつく愛らしい姿を見ても五代さんはなんとも思わないんですか!?」
「そ、そりゃあ、かわいいですけど…」
「もう、ほんとに無感動な人ね!」響子さんが軽蔑するような目で見る。
「だっておれ二度目ですもん」五代が言い訳する。
「わかったわ…」響子さんが冷たい声でいう。
「こずえさんと来たんでしょ?」
「えっ…いや、その…」五代が言葉に詰まる。こんなときだけやけに鋭くなるのは女の本能な
のか…。
「こずえさんも感動しましたよね?」響子さんが五代に尋ねる。
「とりあえずすごく喜んでましたね」
「ほら、やっぱり」響子さんにとってはこずえのことよりパンダの存在の方が大きいらしい。
「五代さんも初めて見たときは感動しましたよね?」響子さんが有無を言わせぬ口調で五代に
尋ねる。
「ええ、まぁ…」五代は響子さんの口調に押され曖昧に頷く。
「やっぱり…。パンダを見て感動しない人なんてあたし大嫌いです」響子さんがわけのわから
ないことを言い出す。
「あっ、あれ見てください!」響子さんが五代の手を引く。
「な、なんですか?」五代が驚いて響子さんの視線を追う。
「レッサーパンダですよ!」響子さんが五代を引っ張りながら夢中で駆け寄っていく。
五代はその姿にあっけにとられながらも響子さんに引きずられてあとを追う。
「五代さん、こっちの方がちっちゃくてかわいいかもしれませんね」響子さんがにっこりと微
笑む。五代もつられて微笑む。
<本当に楽しそうだな…>五代が無邪気に喜ぶ響子さんの横顔を見ながら心の中でつぶやく。
五代はふとかつてゆかりばあちゃんの計らいで響子さんとデートしたときのことを思い出す。
<あの時もおもちゃ売り場のおもちゃに夢中になってたっけ…>五代がそのときのことを思い
出してクスリと笑う。響子さんはあのときから何一つ変わっていないのだ
「五代さん、どうしたんですか?一人でにやにやしちゃって」響子さんが尋ねる。
「いえ、ちょっと…」五代が慌ててごまかす。
「次はあっちに行ってみましょうか」と五代。
「なにがいるんですか?」
「それはいってのお楽しみです」
「じゃあ楽しみにしますね」そういって響子さんが五代の腕にもたれかかる。
157 :
14/17:2007/10/01(月) 00:47:44 ID:I2ZiLs/E
「大体見終わりましたね」と五代。
「そうですね。でもなんだか少し疲れちゃいました」
二人はベンチに座り一休みしているところだ。あれからライオンにトラ、象にペンギンなど一
通り動物達を見て回った。中でも四谷さんそっくりに挙動不審なペンギンが最高で二人で大笑
いしたりした。
「五代さん、今日は本当にありがとうございました」響子さんが五代に礼を言う。
「いえいえ、僕も楽しかったですよ」五代は心から楽しそうな響子さんを見て、なんだかまた
自分しか知らない響子さんを発見したようで気分がいい。
「この年になるとなかなか動物園に行きたいっていえなくて。五代さんにも笑われちゃいまし
たけどほんとに来てよかったです」そういって響子さんが微笑む。
「三鷹さんに動物園に連れて行ってとは頼まなかったんですか?」
「言えませんよ、そんなこと」響子さんがとんでもないという顔をする。
「でも僕には言えるんですよね」五代は少し引っかかる。
「だって、五代さんと三鷹さんは違いますもの」と響子さん。
「どう違うんですか?」五代が気になって尋ねる。
「それはですね…」響子さんが話し始めたところで急に子供の泣き声が響き渡る。
「うえぇぇぇぇん…」男の子が一人、道端で転んでそのままないている光景が目に入る。
五代が反射的に立ち上がりその子に歩み寄り抱き上げ話しかける。
「ぼく、どうしたのかな?」
「ママとはぐれて…そしたら…転んじゃって…」男の子が泣きながらこたえる。
「よ〜し、じゃあおにいちゃんがママと会わせてあげるね」そういって五代が安心させるよう
に男の子に微笑みかける。
「ほんとに…?」
「本当だよ」
「でも、ママが知らない人について行っちゃいけないって」
「大丈夫、おにいちゃんを信じて…ね」五代が優しく微笑む。
「うん、わかった!」男の子が元気良く返事する。
五代は響子さんに軽くウインクして男の子を連れて案内所に向かい歩き始める。
響子さんも慌てて五代の後について歩く。男の子と楽しそうに話す五代の背中を見ながら響子
さんは思う。この人はいつの間にか根っからの保父さんになっていると。
五代は普通のサラリーマンになろうとし失敗し就職浪人までした。そこでたまたま保父という
職業に出会い、試験に合格し保父となった。6年もの長きに渡り五代を見てきたがやはり普通
のサラリーマンは似合わない。きっかけは偶然だが、間違いなく天職だと響子さんは思う。響
子さんは五代が自分に合った職に就けたことを心から嬉しく思う。
「あっ、ママだ!」男の子が声をあげると五代の手を振り解き一人の女性に向かって走り出す。
「た、たかし!」その女性も男の子に気づき走りより抱きしめる。
「たかし、どこに行ってたの?ママ心配したのよ」
「ママとはぐれて泣いてたらあのおにいちゃんがママに会わせてくれるって」男の子が五代を
指差す。五代は母親と目が合いおじぎする。
「すいません、ご迷惑をおかけしました」母親が五代に近寄り頭を下げる。
「いいんですよ、そんなこと。それより会えてよかったですね」
「ほんとに…。ありがとうございました」また母親が頭を下げる。
「当然のことをしただけですから…」五代はあまりに感謝されて逆に戸惑ってしまう。
「なにかお礼を…」
「いえ、そんな。連れが待ってるんでもう行きますから」そう言って五代が響子さんを見る。
「そうですか…」母親が残念そうに言う。
「奥様が羨ましいわ、子供好きなご主人で…。それに比べてうちの人ときたら…」
「いや、その…」五代が照れて赤くなる。まだ奥さんじゃないのだがいちいち否定するのもめ
んどくさい。
「あ、奥様がお待ちですもんね。引き止めてすいませんでした。ほらたかし、お礼をいいなさ
い」
「おにいちゃん、ありがとう」たかしと呼ばれている男の子が五代に手を振る。
「たかしくん、ママを心配させないようにね」五代も手を振る。
「うん、わかった!」たかしが元気よく返事をする。
「本当にありがとうございました」最後に母親が再度頭を深々と下げる。
「もういいですから…」五代はなにかくすぐったい。
「では失礼しますね」そういって母親がたかしをつれて去っていく。
158 :
15/17:2007/10/01(月) 00:48:30 ID:I2ZiLs/E
「良かったですね、母親が見つかって」二人を見送る五代の横にいつの間にか響子さんが寄り
添うようにたたずんでいる。
「ええ…」と五代。
「五代さん、子供…欲しいですか?」響子さんが唐突につぶやく。
「もちろんです」五代が即答する。そんな五代に響子さんが思わず吹き出す。
「響子さんは…どうなんですか…?」五代が尋ね返す。
響子さんはちょっと考えてからこたえる。
「あたしね…ずっと子供欲しいと思ってたんです。だけど・・・なんだかちょっと複雑な気持ち
です」
「どういうことです?」
「だって五代さん、さっきの様子見てると子供ばっかり構ってあたしのこと全然相手してくれ
なくなりそうなんですもの」響子さんがちょっと拗ねたような顔をする。
「そ、そんなことありませんよ。響子さんは僕にとって一番大事な人なんですから」五代が響
子さんを安心させるようにこたえる。
「ほんとに?」響子さんが疑うような目つきで尋ねる。
「ほんとですよ」五代が微笑む。
「じゃあ信じます」そう言って響子さんが五代の腕に自分の腕を絡ませもたれかかる。
そんな響子さんを五代はかわいらしいと思い、ずっとこの瞬間が続けばいいのになどと子供じ
みたことを考えてしまう。
「そろそろ帰りますか?」五代が響子さんに尋ねる。
「そうですね。あたし、疲れちゃいました」
一刻館へ帰る時計坂の途中、五代は今日一日のことを思い返す。
こずえと会ったこと、響子さんを傷つけたこと、チョコケーキを貰って感動したこと、動物園
で響子さんの無邪気な笑顔を見たこと…。色々なことがあった気がする。響子さんは動物園で
疲れはてたのか電車の中では五代にもたれかかり眠ってしまっていた。そのせいかさっきまで
少し寝ぼけていたが今は逆に元気いっぱいだ。
「五代さん、一刻館まで競争しましょうか?」響子さんが五代の返事も聞かず走り出す。
「夕陽に向かって走るような歳じゃありませんしもうかんべんしてくださいよ」五代が弱音を
吐く。
「だらしないわねぇ」少し先まで坂を上った響子さんは、さっきまで疲れて眠っていた自分を
棚に上げて時間をかけて坂を上って来る五代に呆れて見せる。
「そういえば響子さん」急に五代が響子さんに尋ねる。
「なんですか?」
「動物園で僕と三鷹さんは違うって行ってましたけどあれってどういう意味ですか?」五代が
気になっていたことを尋ねる。
「ああ…そのことですか」響子さんがつぶやく。
「三鷹さんはね、あたしを現実から別の世界…例えば綺麗なレストランとかクラシックのコン
サートとかに連れて行ってくれる人なんです。だからあたしも三鷹さんの前では普段の自分か
らちょっと背伸びをして余所行きの女になるんです。あたしも女ですからそういうのに憧れも
ありましたしね」響子さんが時計坂から見える町並みを見下ろしながら五代にこたえる。
「そうですか」五代がなんとなく返事する。
「だから三鷹さんと動物園はどう考えても似合わなくて。あたしを動物園に連れて行ってくれ
る人はやっぱり五代さんなんです」
五代はなんだか面白くない気分になってくる。
「あたし今でも三鷹さんのこと好きですよ、やっぱり素敵ですもん。でもちょっと強引過ぎる
ところがよくないんですよね」そういって響子さんが笑う。しかし、五代はますます面白くな
い。
「じゃあ、僕はどんな人なんですか?」五代がつまらなそうに尋ねる。
「五代さんですか?」響子さんがフフフッと笑う。まるで五代の拗ねるような反応を楽しんで
いるかのようだ。
「どうせ安くいけるところに連れて行ってくれる人とかその辺でしょ?」五代はすっかり不貞
腐れている。
「そんな投げやりにならないでください、五代さんは五代さんなんですから」響子さんが微笑
む。
159 :
16/17:2007/10/01(月) 00:49:08 ID:I2ZiLs/E
「三鷹さんがいつもと別の世界に連れて行ってくれる人だとしたら、五代さんは…」響子さん
が一旦言葉をきる。
「五代さんは、何気ない日常生活の中であたしといつも一緒にいる人…いや、いつも一緒にい
たい人…です」響子さんが少し恥ずかしそう言う。
「いつも一緒にいたい人…」五代が響子さんの言葉をなぞる。
「ええ…。五代さんはあたしにとってずっと前からいつもそばにいるのが当たり前の人ですか
ら」沈みかける夕日を背に響子さんが五代に微笑みかける。
「響子さん…」五代が思わず響子さんの名を口にする。いつも一緒にいたいといわれて嬉しく
ないわけがない。
「五代さん、今朝…あたしのどこが好きか言ってくれましたよね…」響子さんから微笑が消え
まじめな表情になる。
「ええ…」五代が今朝のことを思い出して思わず恥ずかしくなる。
「あたし、五代さんの言葉…なんだかすごく嬉しかったんです。だからあたしは五代さんのど
こが好きなんだろう、って今日ずっと考えてたんです」
五代は黙って響子さんの話に耳を傾ける。
しばしの沈黙の後、響子さんが今にも沈みそうな夕陽を見ながら五代に想いを伝えはじめる。
「あたし、五代さんと付き合うずっと前からいつもちょっとしたことで怒ったり拗ねたりやき
もちやいたりして困らせてばかりでしたよね…」
<今もあんまり変わりませんよ>五代が心の中でつぶやく。
「でもね、五代さん・・・」響子さんは振り返り五代を見る。
「でも五代さんは、そんな風に困らせるあたしを怒ったりしないで、いつも最後には優しく受
け入れてくれます。だからこそあたしは…三鷹さんの一緒にいるときみたいに背伸びすること
もなく…いつもありのままの普段着の自分でいられると思うんです」そこまでいうと響子さん
が照れて一瞬言葉に詰まる。…がすぐに続ける。
「だから…五代さんのそういうところが…好き…です…」響子さんは、恥ずかしさから頬を赤
く染めたまま五代に向けて微笑んでみせる。
五代は…一瞬その笑顔に時間を忘れる。今まで一番欲しかったものをついに手に入れたような
感覚に五代は響子さんを見つめたまま言葉を失う。
「五代さん、なにか言って下さい。あたしだって恥ずかしいんだから…」そういうと響子さん
は五代に背を向けてしまう。
やっと自分を取り戻した五代はそんな響子さんに黙って近づき…後ろから強く抱きしめる。
「やだ、五代さん、こんな道端で…」響子さんが五代から離れようとする。
しかし五代は響子さんを強く抱きしめ離そうとしない。
「五代さん、人に見られちゃいます…」響子さんが五代を説得しようとする。
「響子さんが悪いんです」五代がつぶやく。
「響子さんがそんなこと言うから…そんな笑顔を見せるから…おれは…自分を抑えることがで
きません…」五代は響子さんを抱きしめる腕にさらに力を込める。
「ご、五代さん…苦しいです」五代の腕の力に響子さんが悲鳴をあげる。
「すみません。でももう少し…我慢してください…」五代がつぶやく。
そんな五代の言葉に響子さんはなにも言えなくなりそうになる。しかしやはり響子さんは苦し
い。
「でも五代さん、あたしほんとに苦しいんです」響子さんが五代に再度告げる。
「わかりました」五代が響子さんを開放する。
「すいませんでした、響子さん。でも、おれ…すごく嬉しいです。普段そんなこと全然言って
くれない響子さんからそこまで言ってもらえて…」五代は、これはいつもの妄想じゃないのか
と何度も自分のほっぺたをつねってみる。
「あたし、今朝五代さんに好きっていわれてすごく嬉しくて…。だから五代さんにも…その…
同じこと感じて欲しいって思って」響子さんが小さな声で五代に囁くようにして伝える。
「響子さん、帰りましょう」
「えっ?」
「おれ、今響子さんにキスしたくて仕方ありませんから」
「キスだけで終わればいいんですけどね」響子さんが五代をからかう。
「響子さんもまんざらでもないんですよね」五代がやりかえす。
「知りません!」響子さんが怒った振りをして再び坂を上り始める。
「待ってくださいよ、響子さん」五代が響子さんを追いかける。
160 :
17/17:2007/10/01(月) 00:49:45 ID:I2ZiLs/E
五代にとって毎日のように通る時計坂。しかし、五代は今日のことを忘れないと思う。自分の
ことを好きといってくれた時の響子さんの笑顔に、五代は改めて響子さんに惚れてしまったよ
うだ。
「五代さん、先に行っちゃいますよ」響子さんが五代に声をかける。考え事をしている間に響
子さんにずいぶん先に進まれてしまったようだ。
「今行きます!」五代が大きな声でこたえて走り出す。
夕陽に照らされ長く伸びた一つの影がスピードを上げて坂を上り始める。
やがてその影はもう一つの影に追いつく。そしてその二つの影は…ゆっくりと歩調をあわせ、
やがて一つの影となり坂を上り始める。
その影は…二度とはぐれることなく坂を上りきり、ある古びた建物に吸い込まれるのであった。
「A9 言葉」 完
以上です。
10月中旬ぐらいから以前くらいのペースで書けるようになる予定です。
ではまた。
自分のサイト作ってやったほうがいいと思うよ
たしかに
>>161 待ちに待った新作、実に素晴らしかったです。
五代と響子さんの二人は互いのどんなところを好きになったのか、というテーマはなかなか考えさせられるものがありました。
個人的には響子さんの「付き合う前から焼きモチを焼いて困らせてばかり・・・」という台詞に対して五代が 「今もたいして変わらないよ」と心の中でつぶやくところが好きです。
次の作品も期待していますので頑張ってください。
こずえと行ったのは確かに上野動物園だったよな…
アニメではモノレールが出てくるから明らかだが、原作ではどうだったっけ。
細かいところはきにするな
正直、良作の前ではそんなこまかいことどうでもいいよ
良作なら、な。
なんだ嵐か
>>168 原作には五代とこずえが動物園でデートするシーンはなかったような気がする。
五代とこずえが動物園でデートするのはアニメのオリジナルだと思う。
なんかすでにエロとかどうでもいい
激しく同意。
変にエロを絡ませないで純愛路線で十分
つーか金とれるレベルでしょ。
むしろエロより純愛一本でいってほしいよ
>>138 GJ!!
なんか続きがありそうな終わり方ですね。
いい加減まともなエロが読みたい。
という訳で職人様募集age
アンチは池沼
まともなエロとやらがどんなものか興味あるな
エロパロ板でエロを所望して池沼呼ばわりとは心外W
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>>176>>179 一度自分で書いてみれば?
そうすればあんたの書き込みが職人を遠ざける書き込みにしかなってないこと
がわかると思うよ
でも多分一生わからないだろうね
少なくともおれはあんたが望むものは絶対書きたくないと思うね
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/ ̄`""''レ'l 、-- 、 ,';l <<見習いさんアンチの基地外厨房は死ね!
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単発ブツ切り投下なんてまさに無責任かつ最低な誘い受け。つづきが投下されることなんてほとんどないがこのスレではどうかな
186 :
175:2007/10/03(水) 16:17:17 ID:TDum5Pz1
>>186 はいはい自演乙
いいわけしても無駄ですよ
>>187 そろそろしつこいからやめとけ
よけい荒れる
もう荒れてるじゃんw
もっとまったりと雑談しながら職人待ってるスレだってあるのに
何故このスレがこんなに荒れるのだと思う?
@儲とアンチの対立構造
A普段は神作品投下するけど、誘い受けと言われたり、酔っ払ってレイプ物投下して後から後悔したりするするややメンヘラ気味の作者
B純愛物しか認めない空気
エロなしが読みたいとか言ってる人って何ででこの板にいるんだろう?
とか言っただけで荒らし認定されるんでしょうねえ、このスレではW
エロは普通に盛り込まれてると思うが・・
猟奇凌辱みたいなハードなの欲しいなら別スレ立てたほうがいいよ
ここでは嗜好が違う
192は朝鮮の人か?まず日本語をきちんと理解して欲しい。エロを求めてるから荒らし扱いなんて誰もしてない。
>>194 そちらこそ日本語をちゃんと理解して欲しいですねえ。
私はエロを望まない方が何故エロパロ板に居られるのかが疑問だ。と言ってるんですよ?
ただログを見る限りここの方々は、自分と全く同意見でない者の意見を
何でもかんでも荒らし認定する傾向があるらしいので
こういう疑問も荒らしだと言って切り捨てるだけなんだろうなあ、と思っただけなんですW
お気に召さなければどうぞスルーなさって結構なんでWWW
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>>195は基治外荒しよぉー!みんな逃げて!!
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..
>>176=
>>179=
>>192=
>>195 >>194が言っている内容を君にもわかるようにいうとだな
>いい加減まともなエロが読みたい。
という一文はこのスレに投下した全ての職人をまともでないと一方的に宣言してるんだ
君が荒しといわれているのはこの一点に尽きる。だから池沼なんていわれてる
しかも
>>192の文章とか完全に文法がおかしい。だから朝鮮の人といわれる
ID変わっても内容からすぐわかるしもう来ない方がいい
まぁ客観的にみたらこういう排他的なところも問題だろ
>>199 決めつけイコール厨キタコレW
で?
エロを否定する方がエロパロ板にいらっしゃる理由についての返答は?
単発ID君WWWWW
↑うわあこいつ一日中張り付いてんのかよ
気持ち悪いな死ねばいいのに
しかし荒れてるスレには、決まって文法がどうとか半島がどうとか言い出す奴が出てきますよねえ。
まるでテンプレでもあるかのように。
不思議ですねえ。
ID:JNCeGFyoとID:MxuIcoTyを同一と決め付ける根拠
現在の2chにおいてあまりにも見慣れない文末につく大文字の「W」
こんな馬鹿丸出しなことする池沼が二人もいると考えるより同一人物と考える方が自然
>エロを否定する方がエロパロ板にいらっしゃる理由
見習職人が前スレから純愛SSを数ヶ月にわたり一人で投下し続けた結果と予想
前スレでは完全非エロもあった。前スレでは君みたいな痛い人はいなかったから君がにわかなのは
間違いない。だからわからないのは無理もない
エロを完全否定しているのは一人にしか見えないから詳しくはその人に聞いてくれ
ちなみに自分はエロはあるべきだと思うし、違う職人のSSも読みたいと思う部分では君と一緒
午前4時からこのスレに張り付き続ける池沼の相手は疲れたのでもう消える
最後に勝利宣言でもしてがんばれ
是非NGワードにいれたいのでできれば鳥つけてくれ
釣られまくりですまんかった
相手にする馬鹿がいる
今までずっと静観してきたけどあんまりムカついたから書かせて貰うわ
荒しもたいがい痛いけど、それをいちいち構ってるやつ、ばっかじゃないの?!
釣られてすまんとか謝ればそれですむと思ってんの?!
なんだか保身みたいなことばっかくどくど書いてさ、しかも荒しの文法がどうとか書いてる割に自分の方が文法めちゃくちゃになってんじゃん!
かっこ悪い!あんたみたいのが荒しの相手してっからいつまでたっても荒しがいなくならないんだよ!
荒しと一緒にあんたも消えろ!二度と書くな!
>>204 勝利宣言などせんよ(´・ω・`)
人の「エロを見たくない奴が何故エロパロ板に居るのか?」という質問に対し
散々引っ張って焦らした挙げ句
「俺はエロはあった方がいい派だから知らん」
と来た!
な〜んじゃそら!!
真の釣り師は俺じゃなくお前だ。もう脱毛だよ……。
>>206 そのまま生涯静観し続けてたらよかったのに……。(´・ω・`)
>前スレでは完全非エロもあった
だから責められててるんだろ。エロいらないならそれこそエロパロでやらずに自分でサイトでもたちあげなさいって話だ
だれか羊カンマンのAA貼ってくれよ
殺伐としたスレに救世主が!!
.__
ヽ|・∀・|ノ ようかんマン
|__|
| |
自分で持ってきたw
羊羹マンといえばようじょだよな
何でもいいからエロいの頼む
213 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/05(金) 11:26:45 ID:0wIUOcUk
既存職人をそこまで叩いておいて職人募集っていってもなかなか来てくれないだろうね
信者もアンチも見習も書き手読み手両方のスレ見たほうがいい
このスレッドは終了致しました。短い間でしたが、ご覧頂きありがとうございました。
これ以上の書き込みを禁止と致します。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−終了−−−−−−−−−−−−−−−−−−
俺達の戦いはこれからだ!
このスレッドは終了致しました。短い間でしたが、ご覧頂きありがとうございました。
これ以上の書き込みを禁止と致します。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−終了−−−−−−−−−−−−−−−−−−
管理人さんの胸はエロい。
あの唇も
テニスしているときの体のラインも
なんというか、良い。
でもあれ只の絵じゃん。
なんだかんだ言って五代くんは幸運の持ち主なのだ
音無の爺さん亡くなったら一刻館潰して売られるな。
子供抱えて住むところ無くして、保父の給料も良く無さそうだし
響子も三鷹を選んでおけばって思ってしまいそう
またそれかよ。
保父は公務員だから給料高いよ
公務員のおれがマジレスすると給料は安い。
しかし
>>220みたいなあほなことにならない程度の給料はもらえる。
なんといっても住居費0なのは大きいな。
ただ保父って教員の棒給になると思うが私立の保育園なら公務員じゃないかも。
まぁささやかな幸せを得るくらいなら十分だろうね、いずれ引っ越すことになるだろうけど。
保父の給料でググってみたよ(劇中と時代が違うけど)
年収340万
一刻館に住めなくなったら微妙だね
こんばんわ。
遊びでいつもと違う感じでなんとなく書いてたらキリがいいとこまで
書けたので投下します。
タイトル「Y1 強がり 前編」
ではどうぞ
226 :
1/4:2007/10/07(日) 00:34:04 ID:fKB8JBMG
「新郎新婦、ご入場ーっ!」一の瀬さんの声が高らかに響き渡る。
「おめでとーっ」今夜の主役の二人が茶々丸に足を踏み入れると二次会の参加者達から口々に
祝福の言葉が発せられるのが聞こえる。
「五代先生、管理人さん、おめでとう!」私は心の葛藤を抑え祝福の言葉を二人にかける。
「八神…ありがとう」
「八神さん…ありがとう…」二人が私に気を遣いながらやさしく返事をしてくれる。私は二人
の言葉に黙ってにっこりと微笑む。…心の奥底に潜む醜い感情を押し殺しながら…。
周囲のみんなに祝福されて最高の笑顔を振りまく二人の姿を見るのはやっぱりつらい。
でもこれは私自ら二次会に参加したいといったから。幸せな二人の姿を見れば今度こそ五代先
生のこと、忘れられる。そう思ってた…。
周りではすっかりいつものように宴会が始まり空前の盛り上がりを見せている。そんな中、私
はカウンターで一人ビールを飲む。
…やっぱり忘れられない…。
昔は大嫌いだった管理人さんも…今ではすっかり打ち解けて他愛もない話もできる仲になった。
それなのに…私は…二人がうまくいかなくなることを望んでいる。
そんな自分がますます嫌になる。
一人場違いな雰囲気をかもし出す私に気を遣ってか誰も私に話し掛けて来ない。
「八神さん…」突如誰かが私に話しかけてくる。確認するまでもない、私の初恋を完全に終わ
らせてくれた今夜の主役の一人。
「主役がこんなところに来てもいいんですか?」私は絡むようにして隣に座った管理人さんに
問いかける。
「いいのよ、あっちはあの人にまかせとけば」管理人さんがあっさりとこたえる。
わかってる。心優しいこの人が自分のことを気にして様子を見に来てくれたことくらい。
もっと違った形で出会えたなら、この人ともっともっと仲良くなれた。
もっと違った形で出会えたなら、この人に憧れたはず。
それなのに…今の私は、この人の不幸を…願っている…。
「八神さん…あたし…」管理人さんはいつもと違う私の雰囲気に話しかけにくそう。
「いいんです、大丈夫ですから」私は精一杯の虚勢をはる。そうでもしなければ崩れ落ちてし
まいそう。
「八神さん…」管理人さんが全てを拒否するような私の言葉に怯む。わかってる、この人に悪
気はない。そもそも私がこの二人の間に無理やり入り込もうとしただけ。それが無理な話。そ
れなのに私は勝手にこの場に来て場の雰囲気を悪くするような態度を取ってしまう。結局私は
ますます自分の未熟さを思い知らされる。
「管理人さん、あたしがこの子の相手するからもう戻りなよ」気がつくと朱美さんが私達二人
の後ろに立っている。
「でも…」管理人さん、迷ってる。この人は自分は何も悪くないのに自分が悪いと思ってる。
そんな優しさがこの人のいいところであり悪いところ。そんなところが五代先生を惹きつけ…
私をも惹きつける。
「管理人さん、五代先生のところへ戻ってください。今夜は特別な日じゃないですか」私は言
葉を無理やりひねり出す。しかしその言葉は自分でもわかるほど震えてしまっている。
「管理人さん、この子もこういってるんだから」朱美さんがフォローしてくれる。私もこれ以
上管理人さんと一緒にいたくない。これ以上一緒にいると…感情が爆発してしまいなにを言っ
てしまうか自分でもわからない。
「じゃあ朱美さん、お願いしますね」そういって管理人さんが戻っていく。本当にどこまでい
い人なんだか…。
227 :
2/4:2007/10/07(日) 00:34:48 ID:fKB8JBMG
「あんた、今日何しに来たの?」隣に座った朱美さんがぶっきらぼうに尋ねてくる。
「私は二人を祝福に来たんです」私は自分の言葉に今さらそれを思い出す。
「あたしにはそういう態度に見えないけど」と朱美さん。私はなにも反論する事が出来ない。
朱美さんの言うとおり今の私は二人を祝福する事が出来ない。
「自分なりのケジメって奴、つけに来たんじゃないの?」黙り込んでしまった私に朱美さんが
言葉を続ける。
「幸せな二人の姿を見たら五代先生のこと忘れられるって、そう思ってたんです…」私は素直
に心情を吐露する。管理人さんと話すよりよっぽど自然に言葉がでてくる。
「で、実際どうだったのよ?…まぁ見りゃわかるけど」そういって朱美さんがたばこに火をつ
ける。
「なんだか…全然素直に祝福できなくて…」
「そりゃそうよ、あんたは少女漫画の見すぎじゃないの」朱美さんがあっけらかんという。
「私、二人に幸せになって欲しいと思います。でも同時に…別れて欲しいとも…。私、自分で
自分がわからなくて…」私は自分の苦しみを朱美さんに告白する。
「ふーん」と朱美さん。
「あんたが一人で悲劇の主人公を気取るのは勝手だけどさ、五代君も管理人さんもあんたのこ
とが気になって楽しめないのよ」
朱美さんの言葉が私の胸に突き刺さる。ふと五代先生の方をみると私のことを心配そうに見つ
める五代先生と目が合う。その横で同じように私を見つめる管理人さんとも…。私は愛想笑い
をして目を逸らすと、目の前にあるビールを一気に飲み干す。
「わかった?あの二人はあんたのことが気になって仕方ないの」
「…」私はなにもこたえられず沈黙することしか出来ない。
私はここに何しに来たのだろうか。私がここにいるだけで二人を苦しめてしまう…。
「あんた、もう帰んなよ。ここにいてもあんたのためにも二人のためにもならないよ」
朱美さんの言葉に私は考え込む。そして朱美さんのいうとおりかもしれないと思う。
「まぁここにいたいんなら仕方ないけどね…」そういって朱美さんが席を立とうとする。
「私、帰ります」私は朱美さんにそう伝える。
「そう…」
「二人に…よろしくお伝えください…」そういって私は席を立ち茶々丸のドアを開ける。
外に出ると一の瀬さんたちの笑い声が聞こえてくる。夜の坂道を一人たたずむ自分と全く別世
界のようだ。駅に向かい歩き出そうとした瞬間、私を呼び止める声が耳に届く。
「八神…」聞き間違えるはずもないこの声。3年間求め続けた人の声。
「五代先生、主役が抜け出てきて女の子と話してちゃまずいですよ」私はわざと明るく振舞う。そんな私に一瞬躊躇した後、五代先生が話しかけてくる。
「八神、今日は来てくれてありがとう。本当に嬉しかったよ」
五代先生の言葉に思わず涙が出て来そうになる。五代先生は…いつも優しい。
「すいません、心配させちゃって…」私は涙を我慢して五代先生に礼をいう。
「八神…」五代先生は言葉が続かないみたい。相変わらず口下手だけどそういう優しいところ
が…ずっとたまらなく好き。
「五代先生、管理人さんを幸せにしてあげないとね」
「ああ」
「管理人さん、五代先生のこと本当に好きなんだから…」だんだん胸が苦しくなってくる。
私は涙を堪えきれず五代先生に背を向ける。
「ごめんなさい、こんな日にまで心配させちゃって…」そうつぶやく私の声は明らかに涙声。
「八神…」五代先生が近づく気配がする。でもだめ、ここで甘えちゃあ…。
「来ないでください!」私は五代先生の優しさを激しく拒絶する。
「もう、帰ります」五代先生に背を向けたまま歩き始める。これ以上迷惑はかけられない。
「八神、また今度遊びに来てくれ」五代先生が私の背中に声をかけてくれる。私は…五代先生
の優しさに熱いものがこみ上げてきて返事をすることも出来ない。
しばらく歩いてから私はふりむきたくなる衝動に駆られる。五代先生は見送ってくれているは
ずだ。でも…だからこそ振り向けない。私は逃げるようにして走り始める。
228 :
3/4:2007/10/07(日) 00:35:30 ID:fKB8JBMG
その後どうしたのかあまり覚えていない。
気がつくと大学の友達と良く行く繁華街を彷徨っていた。変な男達が何人も話しかけてくるが
全て無視しているといつのまにかみな諦めて別の女を捜しに行ったようだ。
私はあてもなく一人歩き続ける…。
ふと気づくと自分が座り込んでいることに気づく。なんだかんだいっても茶々丸で結構飲んで
しまった。もともとお酒は強い方ではない。疲労も重なり起き上がる事ができずただ道行く人
波を眺める。そうしているとまた五代先生のことを思い出す。時間を見ると21時。今頃あの
二人はホテルかどこかで甘いひと時を過ごしているのだろうか。それに比べて自分は酒に酔い
町をふらつき、疲れ果てはしたなく道に座り込んでしまっている。
横を向くとビールの自販機が目に入る。力を振り絞ってお金を投入しビールを一本購入し一気
に飲み干す。なんだかいい気分だ。飲み干したビール缶を道端に投げ捨てた瞬間、自分の体が
宙に浮いたような感覚に陥りそのまま何も考えられなくなる。
「気分はどうだい?」誰かがわたしに話しかけてくる。私は今どこにいるのだろうか?
「君、うちのアパートの前で倒れてたんだよ」男が言葉を続ける。
だんだん意識がはっきりしてくる。どうやら自分はベッドに寝かされているらしい。一瞬の後、
そのことの意味を悟り自分の体を確認する。服を脱がされたりしていないようだ。
「私を…どうする気ですか?」恐る恐る尋ねる。部屋の様子をさりげなく確認するとどうやら
普通のアパートの一室のようだ。
「どうもこうもないよ。あんなところで倒れてたらやくざとか怖い人たちに連れて行かれちゃ
うと思ったからここに運んだんだ。こんな繁華街で怖いものしらずだねぇ」男が呆れた調子で
話す。どうやら危害を加える気はなさそうだ。
「帰って…いいですか…?」私は思い切って尋ねる。助けてくれたのはありがたいがやはり見
知らぬ男は恐ろしい。
「いいけど…もう午前2時だけど足はあるの?」男の言葉に驚いて腕時計を見ると確かに午前
2時。うちに帰るにも電車も動いていない。と思った瞬間、親の顔が目に浮かぶ。
「電話…貸してもらえますか?」
「いいよ」男がぶっきらぼうにこたえる。私は急いで家に電話をかける。
「もしもし八神です!」母さんがすぐに電話にでる。自分のことを心配して起きていたのは明
らかだ。
「お母さん、私だけど…」
「いぶき!あなたどこにいるの!?」
「大丈夫よ、友達の家で飲みすぎて眠っちゃったの」私はとっさに嘘をつく。
「そう…」母さんはほっとしたようだ。と思った瞬間、電話口が変わる気配がする。
「いぶき、お前という奴は…」父だ。長話になるとめんどくさい。
「お父さん、私は大丈夫だから。明日には帰るからじゃあね」私は電話口でなにやら絶叫して
いる父親を無視して電話を切る。
「心配している両親にその態度はないんじゃない?」男が話しかけてくる。
「いいのよ、あれで」いった瞬間、自分がまだ見知らぬ男の部屋にいることを思い出す。
「帰れるの?」男が突如尋ねてくる。
「そ、それは…」私は言葉に詰まる。タクシーで帰ろうにもそこまでの持ち合わせはない。
「無理ならここに泊まりなよ」私は男の言葉をじっくり吟味する。これはどういうことなのだ
ろうか?やはり自分をどうにかしようとしているのか。
「別に他意はないよ。おれは深夜喫茶にでも行ってるから朝までここにいればいい」そういっ
て男が笑う。私はまだ男の真意が読めない。言葉をそのまま受け取るほど子供じゃないつもり
だ。
229 :
4/4:2007/10/07(日) 00:36:22 ID:fKB8JBMG
「疑ってるね」男が私を見ていう。どうやら知らず知らず男のことをにらみつけてしまってい
たようだ。
「もしおれが君をどうにかしたいなら君が寝ている間にやっちゃうよ。君には感謝されても疑
われる筋合いはない」男がボソッと口にする。確かに…男のいうとおりだ。
「じゃあどうして私をここまで運んだの」私は一番聞きたかったことを尋ねる。
「女の子が部屋の前で倒れてたらとりあえずなんとかしようとするもんじゃないかい?」
「…」私は返事が出来ず黙り込む。さっきからこの男のいうことは至極最もだ。
「出て行くかい?」男が再度尋ねてくる。しかし自分にはあてもないのは確かだ。今さら父に
迎えに来いとも言えない。しかもこの深夜に繁華街で一人で過ごすのも恐ろしい。
「朝まで時間をつぶさせてもらえますか」私は思い切って尋ねる。力ずくで襲われてもなんと
か逃げれるとの判断が根底にある。
「いいよ」男があっさり口にする。
「すいません」私は男に礼をいう。なんだか変な感じだ。名前も知らない男の部屋で朝まで過
ごすことになってしまった。普通なら考えられないことだが本能的にこの男は危険な男ではな
いと思う。
「一つ聞いていいかな」男が話しかけてくる。
「なんですか?」
「なんであんなところに倒れてたの?」
「それは…」こたえに詰まり少しずつ記憶を辿る。繁華街を彷徨いビールを一気飲みした後の
記憶がない。おそらく飲みすぎで記憶を失ってしまったのだろう。
「飲みすぎて記憶にないんです」私は素直にこたえる。
「そうかい」男はそれ以上深く詮索しようとしない。
「気に…ならないんですか…」なぜか自分から男に問いかける。
「そりゃあ君みたいなかわいい子のことは気になるけど…話したくないことだってあるだろう」
「若いのにしっかりしてるんですね」
「そんなことはない。さっきも君が眠っている間、自分を押さえるのに必死だったんだから」
そういって男が笑う。つられて私も笑ってしまう。
「やっぱりエッチなこと考えてたんですね」
「軽蔑したかい?」
「いえ、その方が自然です」私は大人ぶってこたえる。いつの間にか男に対する警戒心が消え
去っていくのを感じる。
ひとしきり雑談した後男が尋ねてくる。
「記憶をなくすほど酔っ払うなんて…嫌な事があったのかい?」私はどうこたえようか悩む。
しかしどうせもう会うこともない人だと思うと自然と口が軽くなってしまう。
「私のずっと憧れてた人が…今日結婚したんです…」私は五代先生のことを…その出会いから
全てを洗いざらい話し始める。多分…誰かに聞いて欲しいのだ。誰かに…慰めて欲しい…。
「…結局、私はその人のこと、まだ忘れられないの」私は最後にそうつぶやく。
「本当に好きだったんだね」最後まで聞き遂げた後、男がつぶやく。
「だったんじゃないわ!今でも…好き…」そうつぶやくと涙があふれ出てとめられなくなる。
「そんなに泣かないで…」男が必死に慰めようとしてくれる。しかし、涙が後から後から溢れ
出し止めれそうにない。そんな私を…男が急に引き寄せ抱きしめる。私は一瞬何が起こったか
わからない。でも…その大きく温かい胸に…私は抱きついてしまう。
どれくらい時間がたったのだろうか。やっと泣き止んだ私は男の顔を見上げる。
「もう、大丈夫かい?」男が心配そうに私の顔を覗き込む。
「ご、ごめんなさい。私…」私は顔を真っ赤にして男から目を逸らす。
「かわいい顔が台無しだ」男はそういってまだ残る私の涙を手で拭う。
「私、かわいい…?」私、何言ってるんだろう。
「かわいいよ、とっても」男がそういってこたえてくれる。そんな言葉を言われたのは初めて
で、その言葉になんだか胸がときめいてしまう。そんな状態で男と至近距離で目が合う。
「キスしていいかな」男が尋ねてくる。
「駄目…」私は言葉で拒否する。しかし…自然と目を閉じて…男の唇を受け入れる。
キスって不思議。それだけで…相手の事が好きになってしまったかのよう。
「私は…あなたのことが好きなわけじゃない。あの人のことを一瞬忘れさせてくれるなら…誰
でもいいの」私は男だけでなく自分自身までもごまかそうと言い訳する。
「わかった」そういうと男は…私をベッドに押し倒した。
今日はここまで
まさかの八神メインということで月曜か火曜の夜に続きを投下します。
ではまた。
意固地になってるのかな?
>>230 見習さんも今は色々と辛いこともあると思いますが、私は今でもあなたの作品を読みたいと思っています。
これからも頑張ってください。
キタコレ
なんだかんだいってもやっぱうまい
八神が中心の話だからYがつくのか。
といまさら解析w
見習いさんは淡々と投下してくれればそれでいい
変に主張すれば叩かれるだけだ
こんばんわ。
「Y1 強がり 後半」
一気に投下します。
239 :
1/7:2007/10/09(火) 22:59:34 ID:DolmK5qg
「んん…」彼が私の唇に吸い付いてくる。私も黙って受け入ると突如彼が私の口の中にまで舌
をいれてくる。
「いやっ!」私は慣れない感覚につい顔を背けてしまう。
「もしかして…初めて…?」彼がびっくりしたような顔をして言う。
「わ、悪い?」私は子供に思われるのが癪でついそっけない態度をとってしまう。
「信じられないな、君みたいな娘が…」彼が呆然とした顔でつぶやく。内心ではめんどくさい
と思っているのであろうか。彼にどう思われているのかわからず私は顔を背けたままだ。
「緊張しないで…誰だって最初は初めてなんだから」彼はやさしく声をかけてくれる。
私は顔を背けたまま彼の言葉にうなずく。
彼はそんな私の様子を確認してから一旦私から離れ部屋の電気を消す。すると部屋は暗闇に包
まれ、カーテンからかすかに流れ込むネオンの光でお互いの顔がやっと確認できるくらいの明
るさになる。
「服…自分で脱ぐ?」彼が私に尋ねる。電気のことといい多分私に気を遣ってくれてる。
「自分で…脱ぐわ」私ははっきりした口調でこたえる。
服を脱ぎ始める彼を横目に私はベッドに腰掛けセーターを脱ぐ。続いてブラウスを脱ごうと
するが…緊張から指が震えてボタンをはずせない。
(やだ、こんな緊張してるって知られたら恥ずかしい…)私は焦ってボタンをはずそうとする
が焦れば焦るほど指が震えてうまくいかない。
「緊張してる?」気がつくと彼がトランクス1枚になって私の前に立っている。
彼の言葉に私は緊張して顔が真っ赤になり俯いてしまう。
「初めてなんだから緊張するのが当然だよ」彼は私の隣に腰掛け、優しく抱きしめながら私を
諭すように言う。
「うん…」私は自分でも信じられないくらい素直にうなずく。
しばらくそのまま抱きしめてくれていた彼が体を離し…私のブラウスのボタンに手をかける。
私は黙って彼の手でブラウスのボタンが一つずつはずされていくのを見守る。全てのボタンを
はずし終えると彼が丁寧に服を脱がしてくれる。私は思わずブラだけになった上半身を両手で
覆い彼に背を向ける。やっぱり肌を見せるのは恥ずかしい。
「君の肌…すごく綺麗だよ」彼は安心させるようにそういいながら私を後ろから抱きしめる。
「私の体…子供っぽくない…?」私は小さな声で尋ねる。最近少しずつ大きくなったものの昔
から胸が小さくてよく同級生からからかわれてきた。特に管理人さんの横に行くとあまりの違
いに一瞬ショックを受ける。
「そんなことない、すごく綺麗だよ」彼が改めて私の体を褒めてくれる。
「ありがとう…」現金なものでなんだか嬉しくなってしまう。そして恥ずかしがってばかりい
られないと立ち上がりスカートを脱ぐ。
「後悔しないね?」スカートを脱ぎ終えた私に彼が尋ねる。
私は無言のまま彼の隣に座り彼の胸にもたれかかる。
「ほんとにいいんだね?」彼がまた問いかける。私が返事しなかったから不安なのかしら。
「何度も尋ねるのはレディーに対して失礼よ」私は少し気取ってこたえる。
「わかった」彼はそういうとまたもや私をベッドに押し倒す。
240 :
2/7:2007/10/09(火) 23:00:25 ID:DolmK5qg
彼は私の頭に手を回し逃げれないようにして唇をまたもや重ねてくる。私も彼の背に手を回し
彼を受け入れる。少しすると彼が躊躇しているのに気づく。さっき私に拒否されたから悩んで
るみたい。
私は思い切って私から彼の舌に自分の舌を絡ませる。彼は驚きながらも私を受け入れると、私
の舌を嘗め回す。私はどうしていいかわからずなすがままに彼の舌を受け入れる。気持ちいい
とかそんな感覚はないけどなんだかすごくエッチなことをしている気分になり体が熱くなって
くる。
彼が顔を離し私の顔を見つめてくるとなんだか凄く恥ずかしい。男の人にこんなに至近距離で
見つめられるのは初めてなわけで…。
「ごめんなさい…」私はなぜか謝り、絶対に顔が赤くなってるな、と思いながら彼から目を逸
らす。
「目を逸らさないで…」彼がそういって私の瞳を覗き込む。なんだか全てを見透かされている
みたいな気分になる。
「すごく…かわいいよ…」彼はそうつぶやくと今度は私の首筋にキスしてくる。私はなんだか
くすぐったくて体をよじる。
彼は私のそんな反応に手ごたえを感じたのかブラの上から私の胸に手を這わせる。
「あっ…」私は思わず声をあげてしまう。
「ブラ…はずすね」彼が器用にホックをはずしブラを抜き取ると、私の乳房があらわになる。
私は反射的に自分の両腕で自分の胸を隠す。
「隠さないで…」そういうと彼は私の両手首を掴みベッドに押さえつける。
「いや…」胸をじっくり見られてしまい私は思わず顔を背ける。管理人さんや朱美さんの胸と
見比べてしまっているため自分の胸に変なコンプレックスが生まれてしまっている。
「とっても綺麗だよ」彼が再び私を抱きしめ耳元で囁く。私の両の乳房が彼の厚い胸板と直接
ぶつかる。
「ほんとに…?」私はつい聞き返す。
「ほんとだよ、おれもう我慢できない」彼はそういうと私の乳首にしゃぶりつく。
「っ・・・!」私は声にならない声をあげる。彼の舌に刺激されてとても心地いい。
「ああん…」私の口から自分でも信じられないくらい、えっちな声が漏れる。気がついたら反
対の乳房も手で揉まれている。なんだかとても気持ちよくてずっと胸を触ってて欲しいと思い
はじめる自分に気づく。
彼が逆の乳首を口に含み、舌先で私の感じるところを転がし始めると、私はもう快感を受け入
れ喘ぎ声を発するだけの女になってしまう。さっきまで口に含まれていた逆の乳首もいまは指でつままれたり転がされたりして、すっかり硬くなってしまっている。
彼が愛撫をやめるころには私は息を弾ませながらぐったりしてしまう。
「初めてなのにすごく感じちゃってるね」
「そ、そんなこと…」私は言葉に詰まる。反論したいが今の自分は誰がどう見たって快楽に溺
れてしまっている。
そんな私の様子に彼は私の下着に手をかける。
「だめ…」またもや私は無意識のうちに拒否するがあっという間に下着を脱がされてしまう。
幼い頃に肉親に見られて以来、誰の目にも触れることのなかった自分の秘所が彼の眼前に晒さ
れると、私はあまりに恥ずかしく感じ顔を両手で覆ってしまう。
そのままじっとしていると彼が私の下半身に移動する気配を感じる。いよいよ…。私は緊張し
体を硬くする。
「えっ…?」予想と違う感触に思わず驚きの声をあげる。
「そんな…」と私は思わず口にする。しかし彼は…何もこたえず私の大事なところに指を侵入
させ刺激を与えてくる。
「ああ…」私は生まれて初めての感覚に身をよじる。彼の指が私の大事なところを掻き回すと
私の口から甘い喘ぎ声が漏れ始め止らなくなる
「気持ちいいかい?」彼がやらしい口調で尋ねてくるが、私は恥ずかしくて何もこたえられな
い。彼が指を抜きやっと解放されたと思ったその瞬間、今度は指が2本私の大事なところに同
時に侵入する。
「やだ…駄目…」しかしそんな私の声を無視して彼の指は私の中で縦横無尽に動き回る。
(気持ちいい…)私は心の中でつぶやく。彼の指の動きで私はなんだか変な気分になってしま
う。さっき胸を刺激されたときより強い官能が私の体を走り抜ける。
241 :
3/7:2007/10/09(火) 23:01:21 ID:DolmK5qg
「そろそろいいかな」彼が指を抜いてつぶやく。なにがそろそろいいんだろうか?既にまとも
に働かなくなった頭を使い考えるが見当もつかない。そんなことより正直なところ指での愛撫
を続けて欲しい。などと考えていると彼が私の体にのしかかってくる。
「そろそろいくよ?」彼が私に確認する。私はなんのことかわからないままうなずく。黙って
身を任せれば気持ちよくしてくれるはずとの思いがある。しかしその次の瞬間、今までとは全
く違った感触が私の体を貫く。
「痛い!」私は激痛に声をあげる。あまりの激痛に私の体が震えだす。彼も私の反応に…挿入
を途中で止める。
「や、やめて…」私は痛みを堪えながら彼に懇願する。
「大丈夫?」彼が私に尋ねる。
「大丈夫じゃ…ない…」私は目に涙を浮かべながらこたえる。彼のものはまだ私の中に途中ま
でしか入っていない。それなのにこの痛さ…。全て入れられたら痛みで気を失うかもしれない。
「ごめん、おれ興奮しちゃってて一気にいきすぎた」彼が私に謝り自身を私の中から抜く。
「ううん…」私は彼を慰める。そのままじっとしていると徐々に痛みが引いてきたみたい。
「ゆっくりと…少しずつ…して」私は彼に囁く。彼が私のことを大事に扱おうとしてくれてい
ることはもう十分わかっているつもり。
「続けていいの?」彼はまだ遠慮してる。
「いいから…。でもゆっくり…ね?」私は無理に彼に微笑んでみせる。
「わかった」そういうと彼は私の両足を開き…彼自身を私の大事なところにあてがう。
少し時間をかけて彼は彼のものをゆっくりと私の中に沈める。
痛みはさっきよりかなり楽になっているがやはり痛い。我慢しているうちに気がつくと挿入が
完了している。私は痛みを我慢するのに彼の両腕を無意識のうちに強く掴む。
「痛いんなら今日はもう…」彼がここまでにしようと私に言う。
「もう少し…このままで…」私はつぶやく。気のせいか痛みが段々引いてきているような気が
する。
「でも…」
「いいからちょっと待って」私は彼の言葉を封じる。
「わかった」彼はおとなしく私のいうことを聞いてくれる。
「名前…教えてくれよ」私がしばらく痛みを我慢していると彼が話しかけてくる。
「秘密よ」
「なんでだよ?」
「あなたとは今日一日だけの付き合いだからよ」私が思っているとおり素直に話す。
「どうして?」彼がまた尋ねてくる。
「それも秘密」
「全部秘密なんだな」彼が呆れたようにいう。
「そう、全部秘密よ」私は少し微笑む。
「そんなことより…ゆっくりと動かしてみてよ」
「大丈夫なのか?」
「多分…大丈夫よ」
242 :
4/7:2007/10/09(火) 23:01:56 ID:DolmK5qg
彼は私の言葉を受けて…ゆっくりと腰を動かし始める。痛みと共に私の中に別の感情がわきあ
がってくる。
「あっ…」私は思わず声をあげる。先ほどまでの愛撫により私の体はすっかり感じやすくなっ
てしまっていて、彼も私の変化に気づいたみたい。
「もう…大丈夫かな?」彼が不粋な質問をする。
私は黙って彼の目を見つめる。
「じゃあ…」そうつぶやくと彼は少し腰の動きを早める。グチュグチュと私の大事なところが
卑猥な音を立て始める。
「ああんっ!」私の口から甘い喘ぎ声が次から次へと漏れる。女子校時代にクラスで回されて
いたエッチな漫画とか絶対嘘だと思っていたけど、今の自分は漫画のヒロイン達と同じように
信じられないほどエッチな声を出してしまう。
「はっ…はっ…」彼の声に彼も興奮している事がわかる。私の体に夢中になってるのかと思う
となんだか自信が湧いてくる。
「あんた、初めてなのに感じすぎじゃないか」彼が私をからかうようにいう。
「そ、そんなことないわ…」私は精いっぱいの負け惜しみをいう。でも彼のいうとおり自分で
も信じられないほど気持ちいい。
「おれのこれが気にいったかい?」
「何言ってんのよ、私の体はあの人だけのもののはずだったんだから…」
「じゃあ今おれに抱かれて甘い喘ぎ声を出しているのはなぜだい?」
「…」私は思わず黙り込む。彼のいうとおり私は彼に抱かれて…すごく感じてしまっている。
五代先生のことが今でもこんなに好きなのに…。
「ごめん、いいすぎた」彼が謝ってくる。
「いいのよ、気にしないで…続けて」
私の言葉に彼は再び私を責め始める。
彼が腰を動かすたびに私の乳房が揺れる。そしてその乳房も…すっかり感じてしまっている私
の顔も…そして二人がつながっている部分も全て彼の眼前にある。私は、自分の一番恥ずかし
い姿を彼に全て見られてしまっていると思うと急に恥ずかしくなってくる。しかし、恥ずかし
いと思えば思うほど感じてしまう。
「おれ…もう…」突然彼がつぶやく。彼はどうやら限界みたい。
「なに?女の扱いには慣れてるんじゃないの?」
「あんたみたいにかわいい娘とは初めてだからしかたないだろ」
「こんなときまで持ち上げるなんて立派ね」私は嬉しさを隠してそっけないことをいう。
「とにかくもうやばい」彼はほんとに限界みたい。
「な、中は駄目よ!」私は慌てて叫ぶ。
「わかってるよ」彼は一気に腰の回転を上げる。
「あっあっあっ…」彼の腰の動きに合わせて私の口から矢継ぎ早に声が漏れる。やっぱり気持
ちいい。もっともっと…突いて欲しい…。
でもそんな私の期待は裏切られ一瞬の後、私の太ももに熱い液体がかかる。
「ふぅ…」彼は私の体の上に倒れこみ動きを止める。
実は私も結構疲れてて肩で息をしていたけど、気がつくと汗びっしょりになってる。
243 :
5/7:2007/10/09(火) 23:03:24 ID:DolmK5qg
「シャワー貸してよ」私は彼に頼む。
「そこだよ」彼が扉を指差す。
「じゃあ借りるね」そういって私は扉を開ける。
蛇口をひねると冷水がでて一瞬寒気がするがしばらくすると暖かいお湯に変わる。
「ふふ〜ん」私は鼻歌を歌いながら肌をお湯で洗い流す。続いて自分の股間を見る。さっきま
で彼のものが出入りしていたとは一瞬信じられない。
ギィ…
突然、扉が開き彼が入ってくる。
「ちょっと!」私は彼を非難する。
「そんなにきつくいうなよ」彼はそういいながら私に近づく。
「出てってよ!」私は彼をにらみつける。
「それは無理な相談だ」そういうと彼は私を抱き寄せ唇を奪う。
彼は唇を離すと私を抱きしめる。
「おれはまだあんたを抱きたい」
「えっ…」驚く私の唇が再度彼に奪われる。今度は舌を絡めてくる。困ったことに私は彼に舌
を吸われて感じてしまう。まだ体は興奮したままなのだ…。
「とりあえず外に…」私は彼に一旦外に出るように頼む。
「今すぐここで…」そういうと彼は後ろから私の乳房を揉み始める。
「やだ…」私は彼に抵抗する声をあげる。しかしその声は弱弱しい。彼に唇を奪われ…私自身
も知らぬ間にその気になってしまっているみたい。
「おれの…しゃぶってくれないか?」彼が遠慮がちに言う。
「いやよ!」私は断固拒否する。
「おれとは今日一晩だけの関係なんだろ?だったらいいじゃないか」彼は私の乳首に快感を送
りこみながら頼んでくる。
「いや…」私は彼からの快感に悶えながら拒否する。
「どうしても駄目かい?」
「…」私は言葉に詰まる。なぜだかわからないが彼の言葉を拒否するのが悪い気がしてくる。
私が迷ってる様子に気づいた彼は、私の肩を掴みしゃがませる。すると彼のものが私の眼前に
あることに気づく。初めて間近に見る男の人のものは…予想以上に大きい。こんなものが中に
入るんだから痛いはずよね、と一人納得する。
「じゃあ頼むよ」彼の言葉に私は渋々彼のものに手を添える。するとそれだけで彼のものが少
し大きさと硬さを増す。試しに手で擦ってみるとますます大きさと硬さが増す。私は不思議に
思い彼の顔を見上げる。
「君の手と口で…気持ちよくしてくれないかな」
「口で…」私はつぶやく。やはり男の人のものを口にするのは抵抗がある。しばらく躊躇して
いるとそんな私の態度に業を煮やしたのか、彼は私の顔を彼のもので叩く。
「わ、わかったわ…」私は仕方なく彼にそう伝える。
恐る恐る彼のものを口に含む。彼のものは既に口に全てを含むには無理な長さであったが口に
含むと更に一回り大きくなったような気がする。そしてそんな彼のものの反応に…私の中の女
が騒ぎ始める。
私はよくわからないまま彼のものを口に含み舌で舐めまわす。
「ううぅ…」彼が喘ぎ声を出す。
(なんだこんなことで感じちゃってるのね)私は逆に勢いに乗る。
(口だけで終わらせちゃうんだから)そう思って口にくわえたまま頭を動かしだした瞬間…彼
のものが軽く震え、精が放出される。
244 :
6/7:2007/10/09(火) 23:04:09 ID:DolmK5qg
「んんー!!」私が思わず口を離すと私の口の周りと頬の辺りに彼の精がかかってしまう。
私はあわてて吐き出しシャワーのお湯で顔を洗う。
「何すんのよ!」私は彼を激しく非難する。
「ごめん、その我慢できなくて…」彼が頭をかきながら謝る。
「信じられない、顔にかけるなんて…」私は冗談抜きで怒りが湧いてくる。
「すまない、わざとじゃないんだ」そういって彼が私の機嫌を取ろうとする。
「そりゃわざとじゃないでしょうけど…」私は一瞬言葉に詰まる。確かに状況からしてアクシ
デントかもしれないと思い直す。
「でもちょっと早すぎでしょ!?」私はとんでもないことを知らぬ間に口走る。
「そんなこと言われてもおれのを口にしている君の顔をみていたらすごく興奮して…」
「とりあえず出て行ってよ、もう満足でしょ?」私は彼に背を向ける。
「それがまだなんだ」
「えっ?」私が振り向くと…彼のものが早くも自己主張をはじめていることに気づく。
「ちょっと…」私はその光景に呆然とする。
「だって君…ずっと全裸なんだよ?」彼の言葉に自分を見ると確かにそうだと気づき胸と股間
を隠す。そんな私に彼が近づき肩に手をかける。
「なによ、また口でやらせる気?」私は呆れた口調で尋ねる。
「違う」彼は首を振る。
「じゃあなによ?」
彼は不満げな私を引き寄せ抱きしめて耳元で囁く。
「君をもう一度抱きたいんだ」
「そんな…」私は彼の言葉に顔が真っ赤になる。まだやりたいというのか…。
彼は顔を赤くした私の隙をつき私の体を反転させる。
「ちょ、ちょっと待ってよ」私は悲鳴をあげる。
しかし、彼は私の言葉を無視して彼のものを私のお尻に擦り付ける。
「あんたのせいですっかり硬くなっちまったよ」彼が私の耳元で囁く。
「一人でおっ立ててなさいよ」私は精一杯の皮肉をいう。しかし彼が私の胸を揉みしだき始め
るとまたもや為す術もなく甘い喘ぎ声をだしてしまう。自分の中の女が彼を激しく求め始めも
はや制御できない。いつの間にか無意識のうちにお尻を彼のものに擦り付けてしまう。
「おれのが…欲しいんだろ?」彼に囁かれると私は…思わずうなずいてしまう…。
「じゃあ股を開いて…」彼の言葉に私は股を開く。
「体を倒して両手を壁について…」私は気持ちよくなりたいという欲望に負け、もはやなんの
躊躇もせず彼の言葉に従う。情けないことに先ほどからの一連の愛撫により体の方はすっかり
男を求めてしまっている。
「こんな犬のような格好はいや…」私は思わずつぶやく。
「犬みたいな格好が一番感じるんだよ」私は彼に好きなように弄ばれているような気がしてあ
まりに恥ずかしく黙り込む。しかし彼の言葉に反発するどころかますます期待に胸を震わせる
自分に気づき思わず呆然とする。
そんな中…彼が私の腰を掴み一気に貫く。
「ああっ…」私はその快感に…思わず声をあげてしまう。
「じゃあ、いくよ」そういって彼が腰を動かし始める。
パンパン…
狭い浴室に肉と肉がぶつかり合う音が響く。
「くっ…」私はなんとか声を抑えようとする。でももう無理。
「ああ…気持ちいい…」私はつい思ったことをそのまま口にする。だって気持ちいいんだから
仕方ない。初めてなのに自分がすっかり快楽のとりこになってしまったことに気づく。
「名前…教えてくれよ」再度彼が名前を聞いてくる。
「いぶき…」言った瞬間しまったと思ったが言ってしまったものは仕方ない。
「いぶきの中…相変わらず最高だよ」彼がつぶやく。
「ああ…すごくいい…」先ほどより遥かに強い快感に私は我を忘れ無意識のうちによがり声を
あげ彼にこたえる。
「いぶき、中に出してもいいかい?」彼がとんでもないことを言う。
「だ、駄目よ…」しかし私の声が驚くほどに小さい。
「君を初めて抱いた日だから…君の中に出したいんだ」彼がわけのわからない理屈をいう。
「だ、駄目…。中に…出さないで…」私は彼に懇願する。
245 :
7/7:2007/10/09(火) 23:06:51 ID:DolmK5qg
「いぶきの体はあの人とやらだけのものじゃないんだ!」彼はそういうと腰の回転を早める。
「そ、そんな…」私は思わず呆然とする。逃げようにも彼にしっかりと腰を掴まれているため
逃げることは不可能だ。
「それじゃあ一気に…」彼は終わらせる気になったようだ。
「…」私はもうなにも言えない。彼が見も知らないはずの五代先生にやきもちを焼いているの
に気づいてしまったから。それに変なことを言ってここでやめられたら困る。実際彼に貫かれ
る快感で足が震えだし立っていることも辛い。
「いぶき…」彼が私の名をつぶやく。彼が今日一番激しく私を突き始めた瞬間、私は一瞬意識
を失ったような感覚に包まれる。
「あああっ…!!」私はその瞬間、今までで一番高い喘ぎ声をあげる。
「うう…」彼もうめき声を上げ…私の中に精を放出する。
ドクドクッ
私はおぼろげな意識の中、彼の精が私の中に注がれるのを感じる。
中に出されたショックより性的な満足感で胸がいっぱいになる。
「ほんとにもう会えないのか?」彼が私に尋ねる。
「そうよ。私はあなたのことが好きなわけじゃない。あの人のことを一瞬忘れさせてくれるな
ら誰でも良かったの」私は迷いなくこたえる。
「おれは本気で君のこと…」
「それ以上言わないで。もしも運命ならばまた会えるはずよ」そういって私は彼に微笑む。
「そうか…」彼ががっくりとうなだれる。
そんな彼に私は近づき…黙って口づけを交わす。
「色々あったけど…あなたに会えてよかったわ」私は彼の耳元で囁く。
「おれは忘れないよ」彼が私を抱きしめ囁く。
「ありがと。それじゃあね…」そういって私は彼から離れ手を振る。
「絶対会えるって信じてる」彼はそういって手を振る。
彼の言葉に私はにっこり笑って部屋を出る。
週明けの月曜日、私は大学に向かう。先週の結婚式のとき、今年から自分と同じ大学に通うこ
とになった郁子ちゃんの世話を五代先生と管理人さんにお願いされてしまった。彼女とも以前
少し対立したことがあるが、先週打ち解けることが出来た。私は待ち合わせの約束をした学部
の事務室に向かう。すると彼女はもう来てることに気づく。
「八神さーん」郁子ちゃんが私に元気に声をかけてくる。私は彼女に手を上げ合図する。
「郁子ちゃん、元気?」
「元気ですよ、今日から憧れの大学生活かと思うと」郁子ちゃんはご機嫌だ。
「じゃあお昼食べに行こうか、案内するわ」そういって私が先に行こうとすると郁子ちゃんが
私を呼び止める。
「八神さん、もう一人連れて行っていいですか?午前中の入学式で隣に座ってた奴なんですけ
ど、こいつも学校のことあんま知らないようだから」郁子ちゃんがそういって男の名を呼ぶ。
「なんだよ、音無。いいって言ってんのに」男が一人めんどくさそうに現れる。
「まだそんなこと言ってんの?諦めて付き合いなさい」郁子ちゃんが男を嗜める。
「まったくおせっかいな奴だな」男がはき捨てるように言う。しかし…私はもうその男、いや
彼から目が離せない。
「えと、こちらがあたしのちょっとした知り合いで1年先輩の八神さん、そんでこっちは…」
郁子ちゃんの言葉が続いているがもう私の耳には入らない。
「運命ならまた会えるはず…でしたっけ?」彼が私に尋ねる。
「な、なんのことかしら…?」私はとぼける。…胸の動揺を押し隠して。
「よろしくお願いします、八神”いぶき”先輩!」彼がそういって頭を下げる。
「なんだ礼儀正しいんだ」郁子ちゃんはご機嫌だ。
「じゃあ、食事に行きましょう」私はとりあえずそう言い歩き始める。
「は〜い」郁子ちゃんが元気に返事をする。
ひょんなことからあっさりと再会を果たした二人。動き始めた運命の歯車は一体どこに行くの
であろうか…。
「Y1 強がり 完」
以上です。
処女でも感じまくるのがエロパロのいいところということで。
ではまた。
ちょっとまてよw
ここは「エロ」パロ板
そちらこそ創作文芸板へでも行けば
陵辱が見たいなら別のスレたててやってくれ
>>246 八神さんが初々しくて良かった。GJ!!
初々しい作風だねぇー
スレを合併するより分けた方がいいでしょ。
好みそれぞれ別れるのは当たり前の事。
じゃあ、見習いさんとそのファンは別のスレでということで
ここは「めぞん一刻のエロ小説」スレだから
...
三鷹・明日菜の時と一緒でやっぱ響子じゃないといまいちだな
256 :
名無し:2007/10/11(木) 15:59:15 ID:si1p0nk9
見習いさんの過去の作品を見たいのですが、どうすればいいでしょうか?宜しければ再UPしてくれませんか?
壺か專ブラ買って過去スレ見たら?
壷がないヤシは落ちる前に「ソースの表示⇒名前を付けて保存⇒html保存」
が一番無難かな?もう落ちたからこの手順は無意味だかw
で、どうするんだ?
「めぞん一刻の純愛小説」スレ立てるんだろw
壷とかみんな持ってる?
出て行くのは陵辱とかレイプなんて基地外字見たやつらの方
そして管理人さんに暴行は似合わない。さらにいうなら見習いさんはたぶんエロパロナンバーワンの書き手さん
>>261 落ち着け
いい加減にスルーすることを学ぶんだ。せっかく一名浮きまくってくれてるんだから。
まあ、壷は持っていた方が便利だわな。
エロSSを投下します。
*原作ベース
*五代×響子ノーマルセックス
*部分的にオリジナル要素あり
読みたくない方はタイトルかIDをNG登録して下さい。
全21レスです。
閑静な住宅街。
晴れ渡った空の下、青いセダンが静かに走り抜けて行く。
「久しぶりだなあ。こうやって、あなたを助手席に乗せてドライブするのは」
三鷹瞬は、隣に座る響子に向かって微笑みかける。
三鷹の口元から零れる白い歯の輝きを眩しく感じながら、五代響子は頷き、微笑み返した。
響子が三鷹と逢うのは、五代裕作との結婚式以来、1ヶ月ぶりのことであった。
とは言うものの、響子と三鷹は別にデートをしている訳ではない。
響子は今日、管理人を務めているアパート・一刻館の大家である音無翁が
腰を痛めた旨を聞き、見舞いに出かける所であった。
三鷹とは、駅前で偶然に出逢ったのだ。
「これから僕が行く方向と一緒ですし、よかったら乗って行きませんか?」
という三鷹の言葉に甘え、響子は彼の車で音無家まで送ってもらう途中なのである。
「助かりますわ。でも、本当にご迷惑じゃなかったかしら?」
「ははは。いやだなあ。僕とあなたの仲じゃないですか。遠慮は無用ですよ」
気兼ねする響子の言葉を明るく笑い飛ばす三鷹。その爽やかな横顔に、響子はほのぼのと癒された気持ちになる。
「時にどうですか? 五代君との新婚生活は」
「お陰様で。それなりに上手くやってますわ」
「それなりに、ですか?」
三鷹は、少し意地悪な口調で響子に問いかける。
響子が笑い混じりに、
「嘘です。本当は、すごーく上手くやってます」
と返すと
「よろしい!」
とおどけた澄まし顔を見せた。
三鷹はかつて五代と同様、響子に求婚していた。
結局響子は五代を選んだので、三鷹は響子に振られたことになる。
そんな間柄にも関わらず、こうして自分に陽気に接してくれる三鷹に対し、
響子は、つくづくいい人だなあと好感を持った。
(あの人だったらきっと……こうはいかないわよね)
あの人とは勿論、夫の五代のことである。
三鷹とは正反対に根の暗い五代には、自分を振った相手と
何事もなかったかのように談笑するなんて芸当は、逆立ちしてもできないだろう。
(三鷹さんみたいになって欲しいとまでは言わないけど……
あの人も、も少し、こう……)
「どうかしました?」
急にどんよりと黙り込んだ響子を横目で見て、三鷹が声をかけてくる。
響子はハッとして、
「いえ別に。ほほほ」
と、笑ってごまかした。
結局、五代と響子は、似た者夫婦なのかもしれない。
例え響子が、それを全否定したとしても。
「何か心配事でもあるんじゃないですか?」
女慣れしている三鷹は、響子の感情の起伏を瞬時に読み取る。
確かに。近ごろ響子は五代との生活においてちょっとした悩みというか、
不満を抱えていた。
(でも……こんなこと、三鷹さんに話す筋合いでもないし)
「やだな〜そんな水くさいこと言わないで下さいよ」
「えっ?!」
響子は驚いて三鷹を見た。
この人は……もしやエスパー?!
「何言ってるんです? あなた、たった今言ったじゃないですか
“でも……こんなこと、三鷹さんに話す筋合いでもないし”って」
どうやら響子は、モノローグのつもりの台詞を口に出して言ってしまっていたらしい。
夫婦は似てくるものだ。
母やアパートの一の瀬夫人辺りの言葉を実証するようなこの事態に、
響子は微かに青ざめた。
「で? いったい何があったんです? まさか五代君の奴、もう浮気でも」
「まさか! そんなことじゃないんですよ、本当に」
響子は暫し黙り込む。
「……ま、話し辛いことなら無理には聞きませんよ。でも」
三鷹はハンドルを切る。もうそろそろ、音無家が見えてくる頃だ。
「もしも何か思い煩うようなことがあるのなら……
このぼくに、真っ先に相談して下さいね。些細な愚痴でも何でも構いませんから。
お互いにもう結婚した身だけれど……あなたとは、ずっと変わらず友達でいたいから」
「三鷹さん……」
三鷹の優しい言葉が響子の胸に沁み渡る。
「そろそろ着きますね」
「……ええ」
ぽつんと見えていた音無家の屋根が、次第に大きくなってくる。
その景色に目をやりながら――響子は、小さなため息を漏らした。
「あたし……今の結婚生活には何の不満もないんです。
あの人は優しいし、私の為に一生懸命がんばってくれているし。ただ」
「ただ?」
問いかける三鷹に物憂げな横顔を向けたまま――響子はぽつりと呟いた。
「あの人ちょっと……早いんです」
「どういうことだコラ」
一時間後。
一刻館の管理人室において、五代は三鷹に襟首掴まれ恫喝されていた。
「なっ……三鷹さん?! 何なんですかやぶから棒に。いったいどうして?」
「どうして? じゃないっ! 君は、僕の話を聞いとらんかったのか?!」
「聞いとらんかったのか、って……あ、あんたまだ何も言ってないじゃないか!
来るなり人の襟首掴んで怒鳴りつけておいて、何言ってんだっ?!」
「む。そうだったかな」
三鷹は少し落ち着きを取り戻し、居住まいを直した。
「つまりだな……」
三鷹は、響子と出逢ってからのやり取りをありていに話した。
「お、おれが、早いって……響子さんがそう言ったんですか?」
「そうだ」
「その早いって言うのは、やっぱその……アレのことなんでしょうか?」
「アレ以外にナニがある?!」
無論、響子はそこまではっきりと言った訳ではない。
ただ「早い」と一言漏らしたのみに過ぎない。
しかし夫婦間の悩みで、早いとか小さいとか被ってるとか言えば、アレのことしかない。というのは大人の常識だ。
――早い。早い。早い……。
その単語は五代の頭上をぐるぐる回り、彼を絶望のどん底に叩き込む。
「そんな……お、おれだって今までそれなりにがんばってやってきたのに」
「どれくらいがんばったんだ?」
「は?」
「君が、響子さんを悦ばせる為にどれほどがんばってきたのか? と聞いている」
「そりゃあもう……かなりがんばりましたよ」
「じゃあ持続時間は?」
三鷹の単刀直入な質問に、五代は耳まで赤くなった。
「んなこと……あ、あんたにゃ関係ないだろーがっ」
「関係ないだと?」
三鷹の目が、ぎらりと光る。
「ふざけたことを言うな! ぼくは今でも響子さんが好きなんだ!」
「な……あんた、明日菜さんというものがありながら何を」
「それはそれ、これはこれだ。まあ心配するな。ぼくは妻のこともちゃんと愛している。
彼女を不幸にするような真似はしないさ」
腕組みをして言い放つ三鷹を、五代は不審そうに睨みつける。
「響子さんに対してだってそうだ。すでに君と家庭を築いている彼女の心を惑わせ、
苦しめたりすることは、ぼくの本意ではない……ただし!」
いきなり三鷹は大声をあげる。
五代は一瞬びびり、親指と人差し指と小指をたてた、例のポーズをとる。
「ただしそれは、君が響子さんに充分な幸福を与えていることが前提だ!
あの人が君との生活で充たされていないのであれば……
ぼくは遠慮なく彼女をさらっていくぞ!」
「な……なんだとぉっ」
五代と三鷹の視線がぶつかり合い、ばちばちと火花を散らす。
一触即発の張り詰めた空気――が、不意に三鷹は肩をすくめ、軽く息を吐いた。
「……ま、そういうことになるのが嫌だったら。
彼女に不満を与えることなんてないように、もっとがんばりたまえよ。
男だろ? 君だって」
「はあ……」
毒気を抜かれた五代は、しょんぼりと肩を落としてうなだれた。
「それじゃ話を戻そう……君は夜の生活において、何分ぐらい持ち堪えているんだ」
「そ、そうですねえ……えっと」
こうなった以上は、五代も洗いざらい喋らない訳にはいかないだろう。
こういった駆け引きの上手さは、やはり口八丁手八丁の三鷹ならではだ。
「こ、これくらい……ですかねえ」
五代は、指を3本立てて見せた。
「ふむ3分か。なるほど」
「いえあの、30秒くらいなんです」
「さ、さんじゅうびょお〜?!」
三鷹は愕然とした。
「君ねえ……そりゃちょっと短すぎだろう。いくら若いったって限度というもんが」
「だ、だってしょうがないんですよお……
ぼくだってね、も少しがんばろうとは思うんですけど……響子さんがその……
あんまり、良すぎて」
「……」
一瞬の合間、三鷹の脳裏に様々な想像が浮かぶ。
だが、三鷹は五代のような妄想癖は持ち合わせていないので、すぐにそれらを払拭した。
「おほん。ま、まあそうでもあろうが……
しかしそれじゃあ、早すぎると言われても仕方がないぞ」
「や、やっぱおれって……早漏なんでしょうか…………」
「いや。そう落ち込むほどでもないよ」
今にも泣き出しそうな五代の姿に、これ以上追い込んでは逆効果だと判断し、
三鷹はフォローに入る。
「君の年なら、持続時間の短さは回数でカバーできるしな。
それに、実際の時間はそれほど問題ではない。
本当の問題は……響子さんに、早いと思われてしまっていること。
つまり、彼女に充分な満足感を与えられていないことなんだ」
三鷹の言葉に、五代は深刻な表情で頷く。
「たとえ挿入時間が短くてもだ。
充分な前戯をしさえすれば、たいていの女性は満足してくれるもんさ。
君は多分、そっちの方もおろそかにしているんじゃないか?」
「う……」
三鷹の鋭い突っ込みに、五代は返す言葉もない。
思い返せば確かに、五代の響子への愛撫は、常に淡白そのものであった。
狭い安普請のアパートでのこと。
他の住人達に気兼ねしながらの行為は、いつでも追い立てられているようで――
あまり落ち着いては出来なかった。というのもその一因ではあるのだが――。
本当の話、三鷹とてそのことは重々承知していた。
新婚夫婦のスイートホームとして、この一刻館はあまり良い環境とは言えない。
それでも。三鷹は何とかして、五代夫婦に充実した新婚生活を送って貰いたかった。
響子の女としての幸せは、五代にしか与えられないものだから。
――ぼくでは駄目なんだ。
響子さんを幸福に出来るのは五代君、君以外にいないのだから――。
「おれって……やっぱり駄目なんでしょうか……」
三鷹の思いなど露知らず、五代はうじうじといじけてしまっている。
三鷹は情けなさそうにため息をつき――五代の肩を叩いた。
「そうしょげかえるな! 今までは駄目だったかも知れないがそんなもん
これからいくらだって挽回できるだろうが」
「はあ……」
「だから元気を出せ! 安心しろ。
今からぼくが、女性の扱い方を君に少しレクチャーしてやるから」
尚もうじうじし続ける五代に、三鷹は意を決したように言い放った。
「実はぼくも高校生くらいの頃は、女性よりも先に終わってしまうことが多くて
悩んでいたことがあったんだ。それで、自分なりに色々と研究して……
早くても相手を満足させられるテクニックを編み出したのだ。
それを、君に伝授してやろう」
「え、ほ、本当ですか?!」
「ああ。どうせぼくにはもう必要のないテクニックだし。
君が受け継いでくれるなら、それに越したことはない」
「し、師匠ーっ」
五代は、三鷹の前で深々と平伏した。
「ただいまー! あー腹減ったっと……ん?」
一刻館の玄関。
詰襟姿で布カバンを斜めに掛けた賢太郎は、帰宅するなり見慣れぬ紳士靴を見つけた。
よく磨かれた瀟洒な革靴は、中学生の彼の目から見ても高級品であることが分かる。
「これ……三鷹さんが来てんのか?」
そういえば、アパートの前にえらく立派な車が停まっていた。
しかし管理人さんも結婚してしまった今、
三鷹がいったいなんの用事でこんなオンボロアパートに?
と首をひねる賢太郎の耳に、何か男のわめき声のようなものが聞こえてきた。
「なんだなんだ?」
物音は、管理人室から響いているようだった。
好奇心に駆られ、賢太郎はそろそろと管理人室へと近寄って行く。
よく見ると、ドアが少し開いているようだ。賢太郎はそっと覗いてみた。
「だ〜か〜ら! そこはそうじゃないの! こう! 指をくの字に曲げるんだよ!
ほんっと物覚えが悪いなあ君は!!」
「だっ、ち、ちゃんとやってますって!
なんだよ〜、あんたの教え方が悪いんじゃ……」
「なんだとぉ〜?!」
(…………な、何やっとんじゃ?)
賢太郎は、あまりの光景に目が点になった。
管理人室では、三鷹と五代が並んでうずくまり、何事か言い争いをしていた。
二人の間には何か人形のようなものが見えている。
それは――筒状に丸めた毛布に管理人さんのブラジャーをつけた、急ごしらえの人形だ。
彼らはそれを、大事に抱きかかえているようだった。
さらに。人形の下の方には小さい、これも管理人さんの物と思しき
部屋履きの靴下がくくり付けてある。
彼らは二人してその靴下の中に指を突っ込み、ああでもないこうでもないと
言い合っているのである。
「もっともっと指の動き早くして! 胸の方もちゃんと構う……もっとリズミカルに!」
「あ痛っ?! ……ゆ、指が攣っ……」
(……………………)
賢太郎は無言で管理人室を後にすると、二階へ上がり、物干し台の柵の上に腰掛けた。
(大人って……訳分かんね……)
澄み切った午後の空を眺めながら、賢太郎は、心の中でぼんやりと呟いた――。
「ただいまー」
「ああ、おかえり」
夜の9時を過ぎた頃。響子はようやく一刻館に戻ってきた。
「音無さんの具合、どうだった?」
「ええ。思ったほど酷くはなかったみたい。意外とすることもなくて……
お夕飯ご馳走になっちゃったし、かえってお義姉さんに申し訳なかったわ」
「そう」
響子は喋りながら結い上げていた髪をほどき、手早く梳かして後ろに束ねてしまう。
「あなたはお夕飯まだでしょ? ごめんなさいね。すぐに支度しますから」
「それは……後でいいよ」
五代は、外出着を脱ごうとしていた響子の肩に、後ろから手を置いた。
「あなた……?」
「響子さん」
五代の手が、柔らかく響子の身体を抱き締める。
そのまま彼女のおとがいに手を掛け――そっと唇にキスをした。
響子のワンピースが、はらりと落ちる。
「私……今日は疲れているんですけど」
いつになく積極的な五代に、響子は困惑気味な笑みを漏らす。
「じゃあ駄目……ですか?」
五代はすがるような瞳で響子を見つめた。
響子は五代のこの目に弱い。半ば諦めた様子で彼女は、五代の胸に身を預けた。
響子は今日一日、音無家で細々とした家事をこなしてきた。
することがなかったとは言いながらも、
音無氏を病院へ連れて行かねばならない前夫の姉に代わり、
溜まっていた洗濯物などを片付けるだけでも、結構な重労働であったのだ。
だがそれでも。
いくら身体が疲弊していようとも。
愛する男に抱きすくめられ、耳元に熱い吐息を感じれば。
成熟しきった肉体は熱を帯び、甘く、柔らかくほどけてしまう。
女の、性である。
「待って。今、お布団敷きますから……」
下着越しに乳房をやんわりと撫で上げられ、首筋に唇を受けながら、
響子はかすれた声で五代に告げる。
しかし五代は響子の言葉を無視し、その嫋やかな肢体を、座布団の上に押し倒した。
「きゃ……ちょっとそんな、乱暴な」
「響子さん……響子さん!」
五代は軽い抵抗を示す響子の全身に、キスのシャワーを浴びせかけた。
耳たぶに。鎖骨に。胸の谷間に。
響子は音無家で風呂も貰ってきたようで、
その身体や髪の毛からは、むせ返るほどの香料の香りが漂ってくる。
それは、響子自身の持っている温かいおんなの匂いと相まって、
五代の官能を痺れるほどに刺激した。
五代の興奮は、当然、下に組み敷かれている響子にも伝わっている。
彼の逞しい身体の発する熱気や、肌に感じる鼓動は、
響子の身体の奥底に届き、彼女の呼吸を激しく乱れさせてゆく。
それに。普段のように暗い布団の上ではなく、煌々と明かりを灯したままの部屋、
畳の上での変則的な行為であるということも、響子の欲情を掻き立てる一因となっている。
――日常と少し違った状況を作り出すことにより、
慣れきった行為にもイベント感が生まれて、
より女性を感じさせることができるんだ……覚えておきたまえ。
(三鷹さん……いや、師匠!)
三鷹の教えの正しさが、今、実証されつつあった。
「んっ……んんっ! ご、五代、さん……」
五代は響子の唇に吸い付きながら、
背中に手を回して、ブラジャーのホックをぎこちなく外しにかかっていた。
こんなことは、三鷹ならばものの3秒と掛からず成し遂げてしまう作業であろうが、
童貞暦の長かった五代に取っては、ひと仕事だった。
こういうことには、どうしても慣れることができない。
結婚当初、響子に“裕作さん”と、呼ばれた時のような居心地の悪さが、
こうして女の身体を扱う行為において、常に付きまとっていた。
ちなみに、響子が五代を呼ぶ時の呼び名は、結婚前同様“五代さん”で落ち着いていた。
妻が夫を苗字で呼ぶのはどうなのか? と生真面目な二人は少し悩んだものの、
一の瀬夫人からの
「そのまんまでいいんじゃない?
どうせ子供が産まれりゃ“父ちゃん”“母ちゃん”に変わっちまうんだしさあ」
という簡潔な助言により、これでいいのだ。と得心した。
だがしかし、夫婦の夜の生活に関しては、これでいいのだでは済まされまい。
五代がブラホック外しに苦戦しているのを見かね、響子は自分の背中に手を回し、
彼を手伝おうとした。
が、五代は響子の手を払い、自らの手でもって小さな金具を取り外そうとする。
(五代さん……どうしちゃったのかしら? なんだかいつもと違うわ)
優しい五代らしからぬ強引な振る舞いに、響子は少し戸惑いを覚える。
なんだかさっきからまるで、老獪なプレイボーイを相手にしているような感じなのだ。
――かなり、付け焼刃なプレイボーイではあったけれど。
五代は、苦労の末にようやくブラジャーのホックを外すことに成功した。
肩紐を片方ずつずり下げて、ぱらりと取り去って脇に放り投げる。
仰向いても隆起したままの瑞々しい乳房が、蛍光灯の光の下で露わになった。
まだ処女のような初々しさを残す桜色の乳頭が、切なげに震える。
五代は、響子の舌を吸っていた唇を、その乳頭に這わせた。
「あんっ!」
吸い付いた唇の中、舌が小刻みに上下動する。
鋭い快感。
それは瞬く間に突起した桜色の部分から乳房の奥、
そして、下腹部にある更に敏感な突起にまで伝わった。
響子の色づいた唇から、深いため息が零れた。
更に五代は、響子の乳首を執拗に責め立て続ける。
片方の乳首を舌で弾く一方で、もう一方の乳首に指先を這わせた。
摘まんで、転がして、硬く起き上がったところを上から押し潰す。
「あ……あぁ……はぁ、う……」
五代の頭の上で、響子の押し殺したような控えめな喘ぎ声が漏れ始めていた。
ちらと目を上げてその表情を垣間見てみる。
響子は固く目を閉ざしていたが、時おり瞼を開き、陶酔に潤んだ瞳を天井に向けていた。
その、血の気の差した目元の、悩ましい薄紅色――。
視線を合わせようとしないのは、恥じらいの為であろうか?
(響子さん……!)
美しく淫靡な響子の表情にあてられて、
五代はすぐさま、猛り勃った陰茎を女陰に挿し込みたい欲望に駆られる。
でも、それを自制心でもってぐっと堪えた。
(まだだ……もっともっと、響子さんを悦ばせてからでないと)
「響子さん……あ、愛してます、響子さん……」
荒い呼吸と共に耳元に囁きかけながら、
片手をそろそろとパンティーの辺りまで下ろしていく。
布地越しに陰阜の、恥毛の感触を指先で探る。
響子の肩が、ぴくりと跳ねた。
(まだまだ。すぐに触っちゃ、駄目なんだ)
五代は大きく息を吐いて起き上がった。
そして響子の足の方に移動すると、彼女の内腿に手を宛がい、そこを大きく割った。
「あぁ! い……や」
ぱっと開かれたしなやかな両脚の間。
ふっくらと盛り上がった恥丘と、その下にある柔らかそうな女の部分は、
地味なパンティーに包まれて、慎ましやかな佇まいを見せていた。
五代は、息を飲んでそこを凝視する。
薄いパンティーは、汗ばんでいるせいか微かな湿り気を帯びていた。
顔を近づけると汗の匂いに混じり、かぐわしい女の蜜の匂いが、
何か特別な香水のように鼻孔をくすぐってくる。
「五代さん……いや。恥ずかしいわ」
パンティー越しとはいえ、決して人に見せてはならない女の秘密の部分を覗き込まれ、
響子は見も世もなく羞恥の念に身悶える。
しかし五代は、尚もその部分を見つめ続けていた。
(まだ……アレは染み出てきていないみたいだな)
――愛撫をするからには、パンティーに愛液がにじんで
染みを作るくらいにまでしなけりゃ駄目だ。
そうなってから初めて、パンティーを脱がせて直に触るんだ。いいな?
五代は三鷹の言葉を心の中で復唱しつつ、大急ぎで自分の衣服を脱ぎ始めた。
実はさっきから勃起した陰茎が、きついジーパンに押さえつけられていて、
痛くて仕方なかったのだ。
しかし脱衣の最中も、五代の目線は響子の陰部に向けられたままだ。
響子は五代の熱い視線を身体の中心部に感じ、
羞恥心とはまた別の、奇妙な感覚に身体が支配されてゆくのを感じていた。
こんな場所をしげしげと見られるのは恥ずかしい。でも――。
そんな響子の心と身体の変化についぞ気付かぬ五代は、
昼間、三鷹に教わったやり方を、響子に試そうと意気込んでいた。
(えっと……ま、まずは外側から。だったよな)
三鷹の教えを思い出す――両手を腿の付け根に添え、親指を鼠蹊部のくぼみに宛がい、
指圧するように強めに揉み込む。
それを5回ほど繰り返した後、今度は肛門と膣口の中間にある会陰部の辺りを、
指で押した。
「あ……」
微かな声と共に、響子の全身が大きく痙攣する。
五代の指の動きに合わせ、腿の筋からふくらはぎ、白い爪先までもが、
ひくりひくりと妖しい蠢動を繰り返した。
そして――。
「あーっ! 濡れてきたーっ!!」
五代が歓声を上げた。
彼の押さえている場所のすぐ上――
ちょうど膣口のある辺りに、じわっと濃い染みが浮かび上がっていた。
最初一円玉ほどの大きさだったその染みは、
五代が指を動かす毎に大きく広がってゆき、
最終的には五百円玉よりも一回り大きいくらいにまでなってしまった。
「あぁ……も、もう、そんな声出さないで……他の部屋に、聞こえちゃう」
響子は性悦に息を弾ませながらも、声を潜めて五代をたしなめる。
しかし五代は思った。
こんなに真っ赤ないやらしい顔になって、喘ぎ混じりにおっぱいをふるふる震わせ、
パンティーに大きな染みをつくっている状態でそんなことを言われても、
全く説得力がない――と。
「でも響子さん。ここ……本当に、すっごく濡れてますよ」
五代は、響子のすっかり濡れそぼってしまったパンティーのクロッチ部分を、
指でつんつんと突付いた。
「はぁんっ……だ、だって……あなたが、変なこと……するからっ」
堪えきれなくなったのだろう。
響子は五代に突付かれながら、腰をもじもじとくねらせ始めていた。
いつもとは違う、焦らすような五代の愛撫。
もともと性に対しては消極的であったはずの響子が、
その不可解な快楽に押し流されつつあった。
――ああどうして……このままだとあたし、おかしくなりそう……。
身体の深淵から込み上げてくる、激しい情欲に翻弄される響子。
そんな彼女自身を覆い隠しているパンティーが、今まさに取り払われようとしている。
五代は待ちかねた思いで響子の最後の防壁に手を掛け、
引きちぎるほどの勢いで、それをずり下ろした。
「あ!」
「あぁん!」
二人は共に声を上げた。
ぬるりと糸を引いてパンティーを脱がされたあとには、響子の、
蜜を振りこぼす可憐な果実が残されていた。
ささやかな黒い若草に包まれたそこは、身体の他のどの部分よりも赤く熟している。
鶏頭にも似た陰唇はすでにひらりと割れており、その内側から、
桃色に濡れ光る生肉が見え隠れしていた。
五代は走った後の犬のように呼吸を荒げながら、
ぬるぬると蜜にぬかるんだ紅の陰唇を、目一杯に拡げる。
そして、五代は見た。
響子のクリトリス。響子の尿道。響子の――膣。
そこには響子の全てがあった。
(す、すげえ……)
それは、神々しいまでに美しい光景であった。
透明な果蜜に包まれた粘膜は、蛍光灯の明かりをきらきらと照り返し、
響子の呼吸につれてひくひくと蠢きながら、更なる液汁をあふれ出させた。
こんなに明るい場所で響子の性器を見るのは、これが初めてだった。
いつもいつも、明かりを落とした暗闇でばかり行われてきた夫婦の営み。
こんな綺麗なもの――何でもっと早く見て置かなかったのか。と、悔やまれてならない。
五代は、美しい響子のより美しい女の器官に、うっとりと幻惑されていた。
幻惑されながら――五代の頭の中は、煮え立つように思考を失っていく。
耳の奥、血液がぐつぐつと沸騰するような音を聞きながら、五代は考えていた。
(……この後、ど〜すんだったっけ?)
一刻館の夜は更けてゆく。
五代と響子は、息を弾ませたままじっと静止し続けていた。
五代としては、いち早くこの先の段階へと進みたい気持ちでいっぱいである。
いっぱいではあるのだが――肝心の、この先に行うべき行為の内容が、
すっかり消し飛んでしまっていた。
それは、響子の女陰をまともに見たせいだった。
響子と初めて結ばれてから、もう随分経っているというのに。
数え切れないほどの交接を繰り返し――
彼女の身体に、すっかり慣れきったつもりでいたというのに。
あまりに美しく淫猥な響子のそれを見た衝撃は、
三鷹に伝授された小細工の数々を、全て消滅させてしまうほどの強烈さであったのだ。
五代の額から、脂汗がしたたり落ちる。
かちんかちんに強張った陰茎の尖端からも、先走りの汁が滲み出ているというのに――。
五代の身体は、凍り付いてしまったかのように身動きが取れなくなっていた。
(どうしよう。これから、どうしよう)
遠い昔。大学の受験会場で緊張のあまり、
詰め込んだ勉強内容が全て飛んでしまった時の悪夢が、今、ここに甦っていた。
一方の響子は、五代とはまた別の理由により、身動きができなくなっていた。
(あああああ……見られてるわ……まだ見られてる)
五代は陰唇をぱっくりと拡げたきり、響子の肉体に一切触れようとしない。
何も言わずにただ、響子の陰門を見つめているだけだ。
クリトリスに。尿道口に。膣口に。
突き刺さるような視線を感じて、響子は、今だかつて感じたことのない、
身体の芯がぐずぐずと溶け崩れるような、耐え難い恍惚感に身を震わせていた。
男性からこんなにもしっかりと性器を見つめられるのは、初めての経験だ。
今は亡き前夫・惣一郎にだって、こんな事はされなかった。
こんなみっともない不浄の場所を、愛する人に注視されるだなんて。
嫌だ。恥ずかしい。居たたまれない。変態的だ。
響子の心の表層は、やめて欲しいと切に願う。
だがしかし。
そう思う気持ちの奥底で、全く逆の不可思議な願望が、突き上げるように湧いてくる。
すなわち――。
(ああぁ、こんな所を見られているのに……あたし……あたし……)
響子の足は、別に五代に押さえ付けられている訳ではない。
にも関わらず。響子は自ら脚を閉じて、その恥ずかしい陰門を隠そうとはしなかった。
それどころか彼女は――寧ろ最初の時よりも大きく脚を開き、
粘液にまみれた部分を露わにして、見せ付けるように突き出していた。
尻をもじもじくねらせているのも、無意識の内の行動だ。
「…………」
「…………」
夜更けの管理人室には、時計の秒針の音と、男女のせわしない息遣いの音だけが、
密やかに響き渡る。
この妖しい静寂に耐え切れなくなった響子は、閉ざしていた瞼をゆっくりと開いた。
「……」
陶酔にぼやける視界には、自分の股座に真摯な視線を向けている五代の姿があった。
未だに少年の面影を残したその容貌は、どこか頼りなくて――
しかしその必死の眼差しからは、響子への深い愛情が切ないほどに伝わってくる。
伝わってくるのは、そればかりではない。
彼の興奮しきった息遣い。意外にがっしりとした身体から発せられる、男の匂いと体温。
そして、その下腹部で真っ赤に染まって勃ちあがっている、逞しい彼の分身――。
「五代さ、ん……」
響子は、微かに震えるかすれ声で夫を呼んだ。
しっとりと濡れた瞳で彼を見つめながら――ゆっくりと、手指を己の股間に這わせた。
「きょ、響子、さん……」
五代の目の前、妻の白魚の指先は、
なだらかな腹部の下で赤く潤んだ陰唇に添えられ、そこを、大きく広げていった。
限界まで開ききった陰唇の中からは、桃色の真珠のようなクリトリスが剥き出され、
膣口の蠢動につれてぴくぴくと物怖じするように震えていた。
そして、クリトリスがうごめく度に膣口からは新たな蜜が湧き出し、
会陰を伝わって、小さな釦のような肛門の皺に溜まっていった。
そんないやらしい秘所の様相を自身の手で誇示するなど、
普段の響子では考えられないことである。
響子はいつだって貞淑で、控え目で――それなのに。
――ああ……あたし、すごく恥ずかしい格好してる。
自ら痴態を晒しているのだという自覚が、響子の欲情をさらに追い立てる。
指先の、にちゃにちゃと濡れた粘膜の感触に戸惑いながら、
響子は空いた手を乳房に乗せて、少し顔を隠し、五代に言った。
「あたし、もう……。お願い。早く……来て」
「来て」という言葉が何を意味しているのか、一瞬五代は理解しかねた。
それが陰茎の挿入を懇願する言葉なのだということは、一応分かってはいる。だが。
――響子さんが、自分から挿れてくれって、おれにお願いするなんて……。
濡れそぼつ膣に、男の猛り狂った陰茎を嵌めて貰いたがる響子。
そんな情欲に取り憑かれた響子の姿が、五代には信じ難かった。
長年思い描いていた清らかな響子のイメージが破壊される衝撃も、多少はあった。
しかしそれ以上に。
その、恥も外聞もなく何もかもを曝け出した姿は、
女の弱さを全て男に委ねて頼りきってしまうような、
切ないほどのいたいけさに満ちており、
五代は何か、言葉に出来ない感動で胸を衝かれる思いであった。
「あなた、お願い」
五代が感動に打ち震えているなどとは知らず、響子は尚も彼を乞う言葉を続ける。
「お願い、来て……もう好きにして。あなたのしたいように、あたしを……」
――あなたの、したいように。
五代の沸騰した脳髄に、響子の言葉は天啓の如く響き渡った。
(そ、そうだよ! おれはいったい、何を悩んでおったのだ!)
響子を抱くのは、自分だ。
三鷹のいいなりになって行動する必要が、どこにあろうか。
(三鷹なんざ……糞くらえだ!)
五代は、響子がこれほどまでになったのが、三鷹の助言によるものであったことなどは、
きれいさっぱり都合よく忘れ去り、響子に覆い被さった。
「ああ、五代さん……」
乳房の上に夫の熱い息吹きを感じ、響子は恍惚と目を閉じる。
にじり寄る五代の下肢から起き上がり、どくどく脈打つ硬い幹が、
響子の蕩けた中心部に宛がわれた。
五代は、汗ばむ掌で掲げ持ったものを二、三度その入口にこすり付ける。
――すごい。吸い付いてくる……。
響子の入口は、五代の亀頭の弾力に触れるやいなや激しく収縮し、
彼の全てを飲み込まんとする。
性交時いつも感じていた固い拒絶感は、跡形もない。
――ちょっとやり方を変えるだけで、
女の身体とゆーものはこんなにも違ってしまうもんなんか。
これならいつもと違い、大して力を入れずとも響子の中に入ってしまえそうだった。
「響子さん……いきますよ」
「ああっ、早く……早くぅ……」
響子は五代の首っ玉にかじりつき、下の口同様、上の口でも性交の催促をする。
気が急いているのは、五代だって同じだ。
お互いに待ち焦がれた性器の結合が、今果たされようとしている。
そして――。
「ああぁあっ! ご……だい……さ…………」
五代は、響子の膣穴にゆっくりと分け入った。
1cm、5cm、10cm……。
熱くて狭い肉襞の蠢く穴に、五代の陰茎は溶け込むように埋没してゆく。
――あああ……きょ、響子さんに食べられてるみたいだ……。
常にない響子の膣の強い吸引力に、五代は脳天まで突き抜けるような快感を覚える。
これでは、30秒どころか5秒も持たないのでは?
眼も眩むほどに甘美な挿入感。五代は、瞬く間に弾けてしまいそうになる。
――あ……あかんあかん!
こ、この段階で終わってしまっては、今までの苦労が水の泡だ……。
五代は歯を食いしばり、尻をわななかせて襲い来る射精の渦に耐えた。
が――五代のその苦しみは、すぐに終わりを告げることになる。
「あはぁ……う……ああ、来てる。這入ってきてる……
ああん、だめ。来ちゃう。こんなのもう……あたし……あたし!」
快楽の限界に追い詰められていたのは、五代だけではなかったのだ。
響子は灼熱の剛直に膣穴を穿たれて、腰を中心とした身体全体が、
荒波に飲まれるようにエクスタシーに飲み込まれてしまう。
己の胎内でずきんずきんと脈打ちながら膨らんでゆく五代の男の部分が、
肉襞の天井にある硬い突起を堪らなく刺激し、
響子はもう、かつてないほどの快感の高みに否応なしに押し上げられてしまった。
――挿れられただけなのに……こんなに、いいなんて……。
僅かに残っていた響子の理性は、自分をこんなにしてしまった五代を憎らしく思う。
憎くて、悔しくて……愛しくて。
それは、心がひりひりするような。甘く痺れる、敗北感にも似た。
膣が、全身が、張り裂けそうになって。なにもかもが、光の中に消え去って。
そして五代が響子の最深部へと到達した途端。
「あ、あ、あ…………あああああああぁーーーーーーーーー……」
響子の感覚は、遥か彼方へ飛んでいった。
「とーちゃんとーちゃんとーちゃん!」
賢太郎は襖を開けると、隣の間に居る父親の元へ駆け込んだ。
「どうした賢太郎?」
「どうしたじゃねーよっ。今、管理人室からすんごい絶叫聞こえたじゃんかよ!」
「ああ……」
「ああ、って……あの絶叫、管理人さんの声だろ? な、何かあったんじゃねーのか?
見に行った方が……」
「賢太郎」
一の瀬氏は新聞を置き、吸っていた煙草をもみ消した。
「なんだよ?」
「かーちゃんが四谷さんと茶々丸へ飲みに行っちまってるから、今夜は二人きりだ。
どうだ? 久しぶりに、とーちゃんと公園でキャッチボールしないか?」
「はあっ?!」
父の唐突な台詞に、賢太郎は鳩が豆鉄砲食らったような顔になる。
「な、何言ってんだよこんな時に。だいたいもう夜中だぞ?!」
「嫌か?」
「嫌っていうか……今そんな場合じゃねーだろ? 管理人さんが」
「やっぱり嫌か」
一の瀬氏は、寂しげに微笑んだ。
「そうだよなあ。お前も、もう中学生なんだもんなあ。
今さらとーちゃんと遊んだりなんか、できねえか……」
「とーちゃん……」
「うん。そりゃそうだ。賢太郎、お前は本当に大きくなったもんな。
背だって、とーちゃんよりもずうっと高くなった……」
「わ……分かったよっ」
賢太郎は父の穏やかな威圧感に根負けした。
「やるよキャッチボール! しょーがねーなーまったく。
……でも、ほんと久しぶりだよな。とーちゃんとキャッチボールなんてさ。へへっ」
なんだかんだ言いながらも嬉しそうな賢太郎は、
いそいそとグローブを引っ張り出し、父と共に玄関へ向かって行った――。
「はあ、はあ、あ、はぁ……」
「響子……さん……」
五代と響子は、きつく抱き締め合ったまま激しい呼吸を繰り返していた。
五代に挿入されると同時に絶頂を迎えてしまった響子は、
ぐったりと気を失ったように瞼を閉ざしていたが、
汗の雫で光る両腕はしっかりと五代の背中に廻していて、けっして離そうとはしなかった。
(は……初めて響子さんを先にいかせることがでけた)
響子の胸に顔を埋めた五代は、密かに感涙にむせんでいた。
これまで、交合においては全く大人しく受身であった響子は、
きちんと達していたかどうかすらも、怪しいものであったのだ。
しかし今、響子は甲高い叫びを上げて、性の頂点を極めて見せてくれた。
その声音、その表情や発汗の様子――堪えようのない快感に打ち震えるそのさまは、
不慣れな五代の目にも分かりやすい、確実な絶頂の証拠であった。
しかも。
(おれはまだ、持ち堪えている)
そう。本来ならば、とうの昔に果てていてもおかしくない五代が、
なぜか今夜は耐え抜いていた。
普段と違う段取りに戸惑って集中できないせいで、遅漏気味になっているのだろうか?
あるいは――。
「…………ぶはっ!」
「あ……ごめんなさい」
五代は張り詰めた乳房に顔を押し付けられて、危うく窒息しそうになっていた。
「大丈夫?」
響子の指先が、五代の頬にそっと触れる。
未だ夢の続きを追っているような、ぼんやりとした瞳が五代を見上げている。
五代は、響子の唇に強く口づけた。
響子の舌に舌を絡め、吸い込んで味わったり、逆に響子の口の中に舌を割りいれて
口腔を甘くたどったりもする。
「ん……んむ……うん……」
ぴちゃぴちゃと唾液の絡み合う音に、響子のくぐもった喘ぎ声が混じり出した。
蕩けきって弛緩していた膣も再び緊張を取り戻し、
五代の強張りを抱き締めるかの如く刺激し始める。
――ぐちゅっ、ぐちゅっ、ぐちゅっ……。
粘膜どうしが擦れ合う。二人の腰は、どちらからともなく動き出していた。
「響子さん……おれも、いきたい」
唇の上、響子と熱い吐息を交換し合いながら五代は囁く。
「いいのよ……いって。あたしの中で……」
尻を揺すり、しとどに濡れた膣襞で五代のカリ首をくすぐりながら、響子は言った。
「で、でもどうせなら、もう一度響子さんにも、い、いって欲しいよ……」
五代は言ってから気付いた。
自分が射精の欲求に耐えていられる理由は、どうもここにあるようだと。
響子を愛したい。
愛する響子に、より愛して貰うために――性の快楽も、共に分かち合いたい。
今夜の五代はそのことを真摯に、あきれ返るほど真摯に願っていたのである。
「あはぁっ、だ、大丈夫、よ……」
響子は、五代の胸板に揺れ弾む乳房を押し付ける。
「だってあたし……また、いっちゃいそうだから」
「ええっ?! ま、またですか?!」
つい今しがた、あれほど激しく達したばかりだというのに。
驚き呆れる風な五代の言い草に、響子は少しむっとする。
「な、によ……あなたが、あたしを、こ、こんなにしたんじゃない……っ!」
「でも……こうさせたのは響子さんなんですよ」
五代が深く膣を突く。響子の尻が、衝撃で跳ね上がった。
「あ……たし、が……? はあ、あぁ、そ……そんな、こと……うぅっ」
「三鷹に……三鷹さんに、あんなこと、言うから」
五代は少し恨みがましい気持ちにならながら、響子の奥に打撃を与え続ける。
激しく擦りあわされる互いの恥毛の下で、
打ち付けられる五代の根元が、響子のクリトリスを責め立てた。
それは膣の快感と相まって、響子の性感を二倍にも三倍にも高めてしまう。
もう限界だった。
響子の肢体が反り返る。
突っ張った足先から微かな震えが広がり、悪寒にも似た異様な感覚が、
ぞわぞわと肌の上に這い登ってきた。
咽喉から振り絞るような呻きが漏れ始め――。
と、そこで。五代が急激に、めちゃくちゃに腰を使い始めた。
陰部から卵を攪拌するような音が鳴るほどに、素早く陰茎を抜き挿しする。
「はっはっはっはっはっ……きょ、響子さん、響子さん、響子さん!」
五代の陰茎もまた、限界に達していたのであった。
背骨の奥から、稲妻のような鋭い快感が陰茎に集まってきて、
それが、尿道管を通って物すごい勢いで押し出されてそして――。
「く……うっ」
五代は響子の膣の奥で、勢いよく射精した。
閃光と共に奈落へ落ちて行くような感覚。
どっくどっくと際限なく漏れ出る熱い迸りが、響子の内部をいっぱいに充たしてゆく。
膣の中に熱い液体を注ぎ込まれた響子は、一気に恍惚への階段を上りつめた。
「ああ」
身体が、天国の花畑にでもいるような、多幸感に満ちた不思議な感覚に包まれる。
そのままどこまでも、どこまでも上って行き――
突然ふっと全てが消えて、響子は、五代と同じ奈落の底へ落ちてしまった。
「あぁ、あぁあ、うあぁあぁぁあああああ…………!!」
快感の底へ堕ちて行く響子の膣は、五代の陰茎から残りの精液を搾り出すように
激しい収縮を繰り返した。
ポンプのように。乳を吸う乳飲み子の小さな口のように。
快感の発作は止め処なく続いた。
時も、場所も、相手と自分の境目も分からない無我の世界で二人は、
一つの塊となって蠢き、うねり続けた――。
少し、微睡んでいたようだ。
我を取り戻した五代は畳に投げ出していた身体を起こし、隣の響子を見やった。
響子は、五代に背を向けて横たわっていた。
てっきり眠っているのものと思い、五代は押入れから布団を出して響子の身体に掛ける。
「……どうしてあそこで、三鷹さんの名前が出てきたの?」
布団を肩まで被せた途端、響子の呟く声が聞こえた。
「あ、起きてたの?」
響子は、五代の方に振り向いた。
少し険のある表情。でも目は潤み、頬は湯上りのように赤らんでいる。
「三鷹さんと、何か話したの?
ねえもしかして……今夜のこと、三鷹さんと何か関係があるのかしら?」
何の根拠もない割に、異様に核心を突く女の直感。
五代は背筋が寒くなったものの、この件に関して自分は全く悪くないのだと思い直し、
胸を張って響子に言い放った。
「響子さんが、おれ達のプライベートのことなんかを三鷹に喋るからだよ。
……直接おれに相談してくれればいーものを、よりにもよって、あの人なんかに」
響子は驚いて目を丸くした。
「え? あたし、結婚してから三鷹さんに会ったのは今日だけだわ……
じゃあ三鷹さん、あの後すぐにあなたに電話してきたわけ?」
「……うん、まあ」
まさかわざわざ一刻館にまで押し掛けてきたとは、響子も考え及ばない。
「そうだったの……三鷹さん、そこまであたし達の家庭のことを
気にかけて下さるなんて」
「まあ……そうだよね」
些細な愚痴をこぼしただけなのに。
三鷹の意外なおせっかい振りに、響子は面食らう一方、申し訳なさでいっぱいになる。
良くないことだと思った。気掛かりを胸に溜め込んだあげく、
全く無関係な赤の他人に心配をかけてしまうだなんて。
「五代さん」
響子は布団で胸元を隠しつつ起き上がった。
「あたし……前々からあなたに言いたかったことがあるんです」
「はい?」
要するに、自分の中で悩みを抱え込もうとしたのがいけなかったのだ。
自分と五代の問題なのだから。最初から、自分と五代とではっきり話し合うべきだった。
そんな反省の気持ちから、響子は五代と向き合う決意をしたのであった。
「五代さん。どうしていつも早いんですか?」
あまりにも単刀直入な一言。
ひっくり返る五代を前に、響子は更に言い募る。
「結婚してからずっとそう。あんまり早すぎるから、あたし心配で……」
「ちょっ、ちょっと待って」
五代は手をばたばたと振って響子に反論しようとする。
「そ、それはおれにも自覚ありますよ! 響子さんはいつも不満であったろうなーと。
だからこそ、今日はあんなにがんばったわけで」
「でも今日は保育園お休みだったじゃありませんか」
「はい。休みだったから全力でやりました」
「……何の話をしてるんですか?」
「……ナニの話でしょう?」
どうも、話が噛み合っていない気がする。五代と響子は、暫し無言で見つめあった。
「……響子さん、おれがいつも早くいっちゃうから
欲求不満になってたんじゃあないんですか?」
「いえ。早く行く分には構わないんですけど、帰りがあまりに早いから、あたし、その」
「帰り?!」
「ええ。お仕事からの帰りがね。五代さん、結婚してからいつも仕事終わりと同時に
うちに帰って来るじゃないですか。
残業も、仕事場の人達との付き合いなんかもなく真っ直ぐに帰宅して来て。
バイトの頃の方が遅かったくらいだわ。それで……心配だったんです。
五代さん、職場の人間関係とか上手くいってないんじゃないかって。
それかあるいは……」
あるいは――以前のように人員削減の憂き目にあって職を失い、
それを響子に内緒にしながら、こっそり別のバイトでもしているのではないのか?
実は、響子の一番の気掛かりはそこであったのだが、
さすがにそれは聞き辛い話で、なんとなく語尾を濁してしまう。
一方、響子の悩みの真相を聞かされた五代は、言葉もなくただ口をぽかんと開けていた。
――早いって……そのことかい!
考えてみれば、響子が他人に自分の夫婦生活のことなんかをべらべら喋る訳はないのだ。
「あなた、どうしたの?」
畳に顔が着く勢いでがっくりとうなだれてしまった五代を見て、
響子は不思議そうに問いかける。
「響子さん……何も心配することなんてないですよ。
おれ、保育園でちゃんと上手くやってますから」
「じゃあ、どうして?」
「それは……」
五代はうなだれたまま、上目使いに響子を見上げる。
心なしか、頬が少し赤いようだ。
「それはその……早く、響子さんの元へ帰りたいから、です」
「……」
「おれ、いまだに信じられないんですよね……響子さんと、一緒になれたっていうのが。
これはもしかしたら、夢なんじゃないのかって。
目が覚めたら全部なかったことになってたりするのではないか……なんて。だから」
五代は顔を上げ、真正面から響子を見つめる。そして、言葉を継いだ。
「だからおれ……一分一秒でも多く、響子さんのそばに居たくって。
おれの……奥さんでいてくれる響子さんを、少しでも余計に見ていたくって。
それで」
「五代さん……」
仕事終わりと同時に一目散に帰宅してしまうことは、
社会人として誉められた行為ではない。
保育園の方にも、何かと迷惑をかけてしまっていることは承知していた。
それでも。今の五代に取って、響子と離れている時間が辛いものであることは
如何ともし難かったのだ。
耳まで朱に染めた五代の裸の膝に、響子の柔らかな掌が置かれた。
「夢なんかじゃないわ。あたしはいつでも……いつまでも、あなたのそばに居る」
「響子さん」
「そうよ。ずっと、ずっと……だって、約束したでしょ?
あなたはあたしよりも長生きするの。
あたしは、あなたに看取って貰わなきゃならないんだもの。
その日がくるまで……絶対あなたから離れて、どこかへ行ったりなんかしないわ」
響子は布団から抜け出し、五代の真横にぴったりと身体を寄せて、もたれ掛かった。
五代は響子の白い肩を抱く。二人の唇は、自然に重なった。
「……それに、本当は分かってるはずよ。この生活が夢なんかじゃないってこと。
現に……たった今、あなた確認したじゃない。あ、あたしのことを、あんな風にして」
「あんな風って? こーゆー風?」
五代の手が、響子の乳房の盛り上がりをすっとたどり、
合わせられた膝の奥に潜り込もうとする。
「もう!」
響子はその手をぴしゃりと叩いた。
じろりと五代を睨み上げ――でも、その目は少し笑っていた。
「……五代さんがどーゆーつもりだったのか知らないけれど、
今夜みたいなのって、あたしその、ちょっと困るわ。恥ずかしいし……
なんだか、五代さんが五代さんじゃないみたいなんだもの」
今宵、いつになく強引で情熱的な五代に翻弄されて、
響子の身体は途轍もない快楽を得ることができた。
しかし響子には、普段どおりの優しい五代の方が好ましく思えた。
ぎこちなく不器用で――
でも、響子を労わり慈しむ気持ちがひしひしと伝わってくるような、
いつもの五代の愛撫の方が――。
(……欲を言えば、も少し長持ちしてくれると申し分ないのだけれど)
「ご、ごめん響子さん! おれ……もう二度と、今夜みたいにはしないよ」
響子の心の独白に気付かぬ五代は、自分の行為が響子に嫌悪感を与えてしまったものと
勘違いしていた。
慌てふためき、響子に向かって必死に頭を下げている。
響子は、そんな五代をしばらく見下ろしていたが、不意に小さく咳払いをした。
そして。
「謝らなくてもいーわよ。
それにその……毎晩は困るけど、た、たまにだったらいーかなー、なんて。
……だからあの、こ、これからも、時々は、今夜みたいに……」
言いながら、響子の顔面は見る見る赤くなっていく。
正座して、もじもじと畳の目を指でなぞる響子の姿に、
五代はきゅっと胸を締め付けられる気持ちになった。
耐え難い衝動に身震いした五代は、響子を強く抱き締めた。
「響子さんっ」
「五代さんっ」
がばっと床に倒れこむ二人。
21
――そういえば昔、道を歩きながらこんな風に響子さんと抱き合う妄想をして、
よく電柱に頭をぶつけたっけなあ。
響子の柔らかな肌の感触を味わいつつ、五代はかつての片思いの時代を
しみじみと追想する。
でも、今のこれは、現実なんだ。
現実の響子の腰のくびれに腕を回し、五代は今後、もっともっと仕事にも精出そうと
心に誓った。
この、あまりにも幸福な現実を、夢と終わらせないためにも――。
「ま、待って五代さん。またするんなら、ちゃんとお布団敷いてから、しましょうよ。
あたしもう背中が痛くて」
「は、はいっ! じゃテーブル片しちゃいますから」
五代夫妻は裸のまま、そそくさと閨の準備を始めた。
――そういえば……。
と五代は考える。
――さっきはテンパッて忘れてしまった、三鷹さん直伝の指のテクニック。
今度こそあれを、試してみよう。
なにしろ手先の器用さは、五代に取って唯一の取り得だ。
ニヤけて崩壊寸前の顔面をなんとか取り繕いながら、
五代は響子の待つ布団の中へ、勇んで飛び込んで行った。
表では、犬小屋から這い出してきた惣一郎が、
群青色の夜空に向かって短く一声、遠吠えをしていた。
おわり。
>>285 GJ!!
文章の構成がとても上手ですね。
私も最初、読んでいて響子さんが言う「早い」というのはてっきりアレが早いのかと思ってしまいました。
GJ
面白かったです。
毛布で実演する五代と三鷹www
やっぱりこういう純愛というか原作を尊重したSSは素晴らしい!!陵辱とかくそくらえ!!
>>290 超絶GJ!!
ある夫婦のある朝の風景と白昼の情事の実用度は異常
やっぱりレイプものとかよりこういうほのぼのもののほうがめぞんにはあってるね
そんなもの見たい奴は汚れてるな。まさに腹黒い。
まったくだよ、正直精神が歪んでる
こずえちゃん…
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. l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ ,,、、,`ー \::::::::l::://::::/ノ::::::::::;:::::l
l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ ー;r'''|o::::i゙' `)/,、、''‐-'i-'::::::::::::/l::/
l;;;;;;;;;;;;;;;;;r-、;',、 '! {:::;;ノ ,lo::i゙'-./::::::;::::::;//ノ
'、;;;;;;;;;;i r''; l;;;;l -`" !;;;ノ ./、、,ノ-‐' ´
\;;;;;'、(`.l;;;;} 、- .i
\;ヽ,_,l;;/ /. l、
/ ̄`""''レ'l 、-- 、 ,';l <<その・・・自演のかほりがするのは気のせいかしら・・・
/ ""゛゛ l 、 '、_,/ ,.;,'/
\ ~´ ,,-"! ` 、 '' / V
/`ー;;;'''7 , !、 ` ‐ 、、,__/
,, - '''、'''''ー' 、;;;;;;;;;/ / _,,,'` 、_ l、
,r'" ` 、 l l ,,/ /`i,,,_lヽ,,____,,,,ノ、 l ,r'',Y'''''-,,
.,r' '、 l i" / ,.' /''i l `i l l,,__,、、、r',,i"_``‐- ''、
i `, l ' / l l l !ヽヽ r"、、,,,`'' l
', .l l l l l },ヽ. l 、,, l
つまらんAA貼るな馬鹿
>>297 AAでスレよごすなよ…お前荒らしだろ…常考
郁子ちゃんまだー?
新しい職人さん来ても反応してるのは結局いつものメンツだけみたいだな
302 :
名無し:2007/10/17(水) 17:15:47 ID:yOR2w0Tj
過去スレをupしてくれた方ありがとうございます!感激です!!
sageくらい覚えろ
保守
過疎っていますな。
新しい職人募集といっときながら投下されてもなんのレスもしないのはどうかと思う。
まぁまったり雑談でもしながら投下を待とう。
響子陵辱モノならあるよ
釣り乙
ほんとなら投下してみれば?できるわけないけど
>>309 ツンデレw
そんな煽らなくても投下してあげるよ
午後の日差しが一刻館に差し込んでいる。
住人達が、ある者は仕事に、ある者は学校に、ある者は買い物に出かけている昼下がり。
赤ん坊の泣声だけが一室から微かに洩れていた。
昭和初期に建てられた故に今の都内としては珍しく充分な広さの敷地をとった建物に
もし入り込んで建物に近づいていく者がいたならば異変に気づいたかもしれない。
しかしここは住宅地の昼下がり。
誰もいない、誰も通りかからない。
1階の隅部屋がこのアパートの管理人室となっていて、若い管理人夫婦がここに住んでいる。
部屋の窓はカーテンで閉めきられ、そこから彼らの間に最近産まれた女の子の泣声が聞こえていた。
だが、聞こえるのは赤ん坊の泣声だけなのか?
まるで布か何かに口を塞がれたようなくぐもった女性の悲鳴が聞こえてこないだろうか?
その声はあまりに微かで他人の耳に届くにはあまりに無力であったとしても。
一刻館の管理人は響子、五代響子というまだ 歳の女性であった。
彼女が毎朝、一刻館の前の道を掃除しているところを、多くの人々が通勤に赴く。
「おはようございます」微笑みながら彼女は彼らに挨拶を欠かさない。
黒髪ロングの美人である上に、女性としての魅力に満ちた彼女の笑みに一日の活力を得ていた男達も多かった。
そんな彼女が突然、アパートの住人の一人と結婚した時には、失恋にも似た気持ちを抱いた男達も多かった。
しかし結婚しても、子供が産まれても彼女は変わらなかった。やはり彼女の笑みが朝を幸せにしてくれる。
むしろ母となったことによる女性としての成熟が彼女の魅力を増した感さえあった。
まさに幸せに輝いている彼女を見ては、その眩しさに周囲の男達は目を細めた。
しかし光あるところに影もまた存在する。
輝いているというその事自体に、悪意と劣情を抱く者は必ず存在する。
蛾が光に誘われるように、彼女の存在自体がそのような者を引き寄せたとて、彼女に何の咎があろう。
管理人室を閉ざしたカーテンの内側、カーテンの隙間から差し込んだ細い光が
絨毯の上に落ちている白いパンティを照らしていた。
下着だけでない。その周囲には彼女が今朝、身に着けていた服装が散乱している。
そして彼女自身は……。
「ほーら、奥さん。入っちまったぜー」
響子は全裸にされていた。
自らの身に降りかかった予想だにしない出来事に大きく見開かれた目は天井を見つめ、
猿轡された口からは押さえきれない嗚咽が洩れ出た。
しかし仰向けに寝かされて、両手は枕元にいる男に万歳の姿勢で押さえつけられ、
両脚は太腿の間に己の腰を割り込ませた男に抱えられている彼女にそれ以上のことを行う自由はなかった。
「早く、代わってくれよー」
「バカヤロー、まだ始めたばかりだろ!」
そういうと足元の男は腰を前後に振り始めた。
たっぷりとお互いの性器に塗りつけたローションがクチュクチュと音を立てる。
持ち込んできたローションといい、彼らの顔を隠している覆面といい、充分用意してきたことが窺えた。
赤子の泣声をBGMに、その若い母親を陵辱する二人の男。
「いつもあんたを見るたびに、こうやってぶちこみたいと思っていたんだぜ」
男が突き上げるたび、前後に揺れる彼女の乳房に両手を伸ばすと、掬い上げるようにしてその重量感を確かめる。
「畜生!この大きなおっぱい揺らしまくって、コート上を走りまわっていたよなぁ」
彼女がテニスクラブに通っていることも知っている男は、彼女の乳房にむしゃぶりつく。
「おい、俺も〜」
哀れなのは彼女の手を押さえている男である。
何も出来ないまま、目の前で相方が女を抱いている様を見せ付けられているのだから。
「うるせぇなぁ」響子を犯している男は少し考えた。
「おい、変なことしたら、お前の子供どうなるか、わかってるな」
彼女が頷くのを確認すると、男は彼女の口から猿轡を取り去った。
繋がったまま、彼女の体をうつ伏せにし、四つんばいにさせる。
「俺が終わるまで、口でしてやれ」
項垂れていた彼女が顔を上げると、目の前の男が膝立ちで嬉々としてそのズボンを下ろした。
夫以外の男の性器を目の当たりにして、思わず目を逸らす響子に
「汚くなんかねえよ、ここに来る前に風呂入って洗ってきたからな」
目の前の男は彼女の頭を掴むと、背けた頬に隆々と育った己のペニスを押し付ける。
「おい!口を開けろよ!!」
後ろから聞こえてきた怒声に、今更抵抗しても詮無い事を悟った彼女は目を瞑っておずおずと唇を開く。
男のペニスが押し込まれ来た。
「ひゃあぁ!気持ちいいぃ」
バックからカラダを前後に揺すられていることで、唇が男のペニスの皮膚を前後する。
そのつもりはないのに、響子の口が男に快感を与えている。
その様子を満足げに確認すると、背後の男は彼女の背筋に覆いかぶさり、舌先で舐めあげた。
彼女の白い肌がぬらぬらとした唾液によって汚されていく。
脇の下から手を前に回し、下向きの乳房を手のひらで包んで軽く上下させると、柔らかく弾んで手に格別の揉み心地を伝えてくる。
量感といい、弾力といい、彼女の乳房は男を狂わせる。
響子は自分が今、男の快楽を引き出す道具として使われていることを思い知る。
抵抗する気力も失い、男達のなすがままになっていた響子であったが
背後の男が再び身を起こし、掴んだ腰を前後させる動きを再開したことで、彼女の胸にはある恐れが広がった。
「お願いですから、外に出してください」
彼女はせめてもの慈悲を乞うたが、男は聞く耳を持たない。
「悪いな。覚悟しなよ」
「いやっ、それは駄目です、駄目です」
彼女は四つん這いになった身体を前に進めて逃れようとしたが、男達に挟み込まれた彼女に逃げ場は無い。
「いやあああーーー!」
ひときわ深く抉ると、男は大量の精を彼女の身体の最も奥に注ぎこんだ。
注ぎ込まれたモノが子宮に当たって弾ける。
見知らぬ男の種子が自らの胎内に芽吹くさまがありありと彼女の脳裏に浮かんだ。
「あっ、ああっ・・・」
絶望的な結末に、彼女は悲痛なあきらめの声をあげて、目を閉じた。
彼女の赤ん坊はいつの間にか泣き止み、眠ってしまっている。
313 :
蛇足:2007/10/21(日) 14:47:23 ID:Hg5QDAvI
フウ
響子を犯した男がタバコで一服ついている。
もはや覆面も外していた。
響子はシャワーを浴びに行っている。
「おい、俺にも一本くれよ」
相方の男がタバコをねだる。その男の顔は五代裕作の友人、坂本である。
「まさか、フェラしてくれるなんて思ってなかったぜ。シナリオには無かったろ」
「まぁ、それくらいならな。お前には無理聞いてもらったし」
と、五代裕作−響子の夫−は言った。
(しかし、お前らまだ結婚して一年だろ。今からこんなプレイしていて大丈夫か?)
と坂本は内心思うが、口には出さない。
これからも美味しい思いが出来るかもしれないから。
背後の扉が開き、バスタオルでカラダを覆った響子が出てきた。
散々恥ずかしいところを見せた男の前ではもはや恥らう様子も無い。
「坂本さん、また来てくださいね」
彼女の笑みは、いつでも男達を幸せにしてくれる笑みである。
やべ。後で調べて埋めようと思ってたところ埋まってない
>>310ー314 GJ!
坂本っちやんうらやましすwwwwww
ほんとに投下しやがったw
とりあえず死ね
>>316 投下してみれば?といっときながら投下されて死ねとはどうかと思う。
前スレの話ににてるからつまらんし、きちんと完結させずに投下し言い訳するのは見苦しい。
だから死ね。
>>314 作品を投稿してくれてどうもありがとう。
陵辱とかキモイだけだし・・・
まじでやめてくれよ、原作を汚すのはやめてくれ。
というかもう陵辱は別スレたててよ…ほんと神作品をけがされる気がして吐き気がする
>>310はもうこのスレにくんな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!1
エロパロの時点で陵辱だろうが純愛だろうが同じだ
お前がスルーすればすむ話
作品が汚される?
バカいってんじゃないよ
アンチ乙としかううようがないな・・・
それとも作者の自演擁護でしょうか?
このスレの総意は陵辱イラネなんだからととっとでていってくださいな。
投下以外書き込まないように自戒しておりましたが、なんかすげぇ流れでワロタので
久しぶりに書き込んでみます。
>>285 今さらのレスになりますが響子さんが原作そのままな感じでとてもよく、構成、オチと
もにすばらしいと思います。
次回作に期待しています。
>>314 乙
>>320 ここでその主張は無理があるかもしれませんのでNG登録を推奨します。
ということで最近は別スレに浮気していましたがそろそろ次回作を書こうと思っています。
ではまた。
>>314つーか別に陵辱でもないじゃんw
結構面白かった乙!
ただしこれだけは言わせてもらう。
一刻館に 風 呂 は ね え
326 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/22(月) 15:03:20 ID:FBI6IgwL
作品内容が純愛でも陵辱でも汚してる事には変わりない。
ここを覗いてる時点でみんな仲間。
あげてまで自己擁護お疲れ様です
荒らすために粘着してるのも一苦労ですね、おつかれさま
いいかげん陵辱すれでもたててそっちでやってよね
でも原作をリスペクトしてるか単なる踏み台にしてるかは中身をみれば
一目瞭然。
タバコとかシャワーとかあまりに似つかわしくないセリフとかの適当な記
述見ると萎えまくる。
反響あって嬉しいよ
皆も自分の好きな話書くといいと思うよ
そういえば初期の話には五代くんがタバコを吸うシーンがあったね。
連載初期の五代くんはタバコを吸っていたが、いつの間にかタバコを吸わなくなったな。
意思が弱い五代くんがよくタバコをやめられたもんだ。
>>330 貧乏すぎてタバコを買う金もなかったんだろ。
響子もこずえも喫煙は全くしないが、どちらの父親も喫煙してたはずだな…
ついでに、八神の父には喫茶店で煙を吹きかけられている。あれは暴行罪だぞw
>>322 日本語不自由なのに乙
総意の意味を辞書で調べてから書き込んでね
あれだ、大豆のことだよ。
soy bean かよw
「月夜のリボン」に投票を
そろそろ見習職人さんの新作が読みたいな
他の新人さんのも読みたいけどな
まぁそうだけどエロだけじゃなく話がしっかり作られたのを見たい。
お金出してるわけじゃなし、SSが投下されるだけでしあわせだよ
極論作者はだれでもいい
たまには響子さん以外も書いてみたら?
ためしにあんたが書いてみたら?
>>380 響子さん以外いらんのじゃあああああああ!!!!
自分の主観が正しいと思っちゃだめだ
新作が楽しみだ
>>345 よくわからんが響子さん以外だと反応薄いのがこのスレの現実
348 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/31(水) 04:36:48 ID:M8BiCZ0l
めぞんパロがこんなところに・・・!
dat落ちも含めて一気読みしました。職人さんありがとう!感謝!!
原作が終わり、アニメ放映が終わり、これから何を楽しみにしたらいいんだと
茫然自失となり、同人に走った遥か昔を思い出した。
めぞんの新作同人なんてなかなか読めないし、ありがたい。
これからも楽しみにしてます。
お目汚し失礼しました。
349 :
sage:2007/10/31(水) 04:38:03 ID:M8BiCZ0l
あげてすいません。氏んできます。
ごめん本当にごめん もう来ません。
また来いよw
初心者さんか?気にするな。
初心者じゃなくて浪人さんだろ
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::ヽ;:::::::\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::',
. l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l\:::\:::\\:::::::::::::::::l::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::l
l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l `ー-\;::'、\:::::::::::::l:::::::::/l:::::::::::::::::::::::::::::l
. l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ ,,、、,`ー \::::::::l::://::::/ノ::::::::::;:::::l
l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ ー;r'''|o::::i゙' `)/,、、''‐-'i-'::::::::::::/l::/
l;;;;;;;;;;;;;;;;;r-、;',、 '! {:::;;ノ ,lo::i゙'-./::::::;::::::;//ノ
'、;;;;;;;;;;i r''; l;;;;l -`" !;;;ノ ./、、,ノ-‐' ´
\;;;;;'、(`.l;;;;} 、- .i
\;ヽ,_,l;;/ /. l、
/ ̄`""''レ'l 、-- 、 ,';l << 浪人さん、がんばってくださいね!
/ ""゛゛ l 、 '、_,/ ,.;,'/
\ ~´ ,,-"! ` 、 '' / V
/`ー;;;'''7 , !、 ` ‐ 、、,__/
,, - '''、'''''ー' 、;;;;;;;;;/ / _,,,'` 、_ l、
,r'" ` 、 l l ,,/ /`i,,,_lヽ,,____,,,,ノ、 l ,r'',Y'''''-,,
.,r' '、 l i" / ,.' /''i l `i l l,,__,、、、r',,i"_``‐- ''、
i `, l ' / l l l !ヽヽ r"、、,,,`'' l
', .l l l l l },ヽ. l 、,, l
新作に期待すると同時に保守しておく
そうだな
みなさんこんにちは。
このままでは1ヶ月以上間隔が開いてしまいますので投下します。
ちなみに長いです。前編なのに60KBありますw
自分の作風が嫌いな方はIDをNG登録して下さい。
タイトルは「A10 桜の下で (前編)」
久しぶりに原作アレンジですがどうぞ。
358 :
1/15:2007/11/04(日) 16:13:02 ID:xUi2g+ER
桜の花びらが舞うある墓地の一角、二人の男女がでたたずんでいる。
季節外れの墓参りかと思いきや男はスーツ姿、女は淡いワンピース姿。しかし、二人は他人が
入り込めないほど神妙な表情のままだ。
「惣一郎さん……。あたし、いよいよ今週末に……この人と結婚します……」
その女性……音無響子が線香を添えてつぶやく。そしてこの人といわれた彼女の結婚相手、五
代裕作は最愛の人が亡き夫に語りかける姿を後ろから黙って見守る。
「あたし……幸せになるから……心配しないで……」
五代はその背中からまだ響子さんの中にわずかながらも惣一郎が健在であることを知る。響子
さんの惣一郎を想う気持ち、自分のことを想う気持ち、そして自分の響子さんへの想い。この
3つの想いが五代の中で複雑に絡み合い駆け巡る。
「五代さん、惣一郎さんにきちんと挨拶してくださいね」響子さん立ち上がり五代に振り返っ
て微笑む。その笑顔はいつもどおりの響子さんで、五代が想像していたような迷いとか悲壮感
とは全く縁がない。
「惣一郎さんを安心させてあげてください!」響子さんが五代の後ろに回り背中をドンと押す。
「響子さん……」五代は響子さんのその笑顔に一瞬戸惑う。しかしすぐに思いなおす。
(響子さんはもう……惣一郎さんとのことを吹っ切れているのか……)
五代は驚きと共に少し安堵する。ここに来る前は響子さんが惣一郎の墓を前にしてどのような
態度を示すのか予想すらできなかった。しかし、それは杞憂に過ぎなかったのかもしれない。
響子さんと付き合い始めてからも幾多の試練を乗り越え何度も彼女と思いを確かめ合った。7
年も前に亡くなった前の夫をいまさら意識することこそおかしいのだ。
五代は胸を張って口を開く。
「響子さんと結婚することになりました五代裕作です……。彼女を幸せにするために……全力
を尽くします」そういって五代は惣一郎の墓に一礼する。
そんな五代を黙って見つめていると響子さんは惣一郎の最初の命日のことを思い出す。あの時
たまたま五代も一緒に来てくれた。その人とこのようなことになるのはやはり運命なのかもし
れないと響子さんは思う。
「僕の顔になにかついていますか?」五代は響子さんが自分の顔を眺めていることに気づき尋
ねる。
「惣一郎さんの最初の命日に……五代さんも線香をあげてくれましたね……」
五代も響子さんと同じくその時のことを思い出す。響子さんが未亡人だと知った時の衝撃は今
でもはっきりと覚えている。
「あの時は……その、びっくりしました……」
「隠すつもりはなかったんですけどわざわざ言って回ることではなかったので……」響子さん
がうつむく。すると、風に流された桜の花びらがうつむく響子さんの髪にまとわりつく
「響子さん、おれ……響子さんにとっていい男になれましたか?」五代が響子さんの髪から花
びらを取りながら尋ねる。
「えっ?」
「今思い出したんですけどあの時、おれはおこがましくもいい男になって響子さんを守るって
一人で心の中で誓っていたんです。だからあの時の誓い、果たせてるかなって」そういって五
代が響子さんを見る。
「そんなこと……思ってたんですか……」響子さんが瞳を閉じる。
「若かったんでその分純粋というか一途というか」五代が少し照れる。
「その割にはずいぶん長い間頼りなかったですね」響子さんがくすくすと笑う。
「笑うことないじゃないですか、当時はあれでも真剣だったんですから」五代が憮然とした表
情になる。何気ないやりとりにも響子さんの胸の中に幸せの灯がともる。
「五代さん……」響子さんは瞳を閉じたまま五代に想いを伝える。
「大丈夫です。だってあなたは……あたしの大切な人なんですから……」
「響子さん……」五代は響子さんの言葉を胸でかみしめる。
「そろそろ行きましょうか」響子さんが五代につぶやく。
「そうですね」五代が同意する。
「惣一郎さん、それじゃあ……」響子さんが一礼する。五代もそれに習う。
二人は惣一郎への結婚の挨拶を終え、続いて音無家に向かう。
359 :
2/15:2007/11/04(日) 16:13:35 ID:xUi2g+ER
−−音無家−−
「早いねぇ、もう来週挙式か……」音無老人がつぶやく。
「今日は惣一郎さんのお墓参りをすませて来たところで……」と五代。
「うんうん、そうかそうか。五代君、響子さんをよろしく頼むよ」
「はい」五代が迷いなくこたえる。
音無老人はそんな五代と隣に並んで座る響子さんの姿に目を細める。嫁いで来てもらってすぐ
に未亡人にしてしまった響子さんをずっと心配してきた音無老人は心底嬉しそうだ。
「おじーちゃん、おば様が結婚するとわたしとはどういう関係になるの?」郁子が尋ねる。
「ははは……残念だけど戸籍上は無関係ということになる」
「えっ、そんな……」郁子は一瞬言葉を失う。
そんな郁子の反応に思わず響子さんが言葉をかける。
「郁子ちゃん、あたしが結婚してもまた時々遊びに来てくれると嬉しいわ」
「うん……」郁子が力なくうなずく。
「郁子ちゃん、おれからも頼むよ。賢太郎も喜ぶと思うし」と五代。
「そうね、二人とも幸せになるんだからね」郁子は心の奥底の感情を押し殺し笑顔を装う。
「そうだよ、郁子。響子さんが音無家を離れるのは寂しいことだけどお祝いしないと」音無老
人が言って聞かせる。
「おじーちゃんたら、もうわかったって!」郁子が拗ねて見せるとその場が笑顔に包まれる。
しかし……郁子の目が笑っていないことに気づくものは誰もいない。
−−一刻館−−
「なにっ、管理人室に住んじゃうわけ!?」一の瀬さんが驚いて尋ねる。
「一時的にですよ、あくまで」余計なごみを焼いて処分しながらこたえる響子さん。
「ちゃっかりしてるね〜」一の瀬さんがつぶやく。
「ぜいたくは敵です」響子さんがきっぱりとこたえる。一の瀬さんは、結婚後も響子さんがこ
こに住むことを心の中では歓迎しているが、夫婦生活を思うと人生の先輩として心配してしま
う。
「もう燃やすものはないかな……?」一の瀬さんの心配をよそに響子さんは管理人室のごみ整
理に夢中だ。先ほど、結婚後も管理人を続けること、管理人室に住むことを許してもらうこと
が出来た。まだ就職して半年程度の五代と結婚する以上、出費を最小限に抑えなければならな
い。響子さんはこれからの生活の準備に大忙しだ。
そんな中、ある飾り立てられた袋が響子さんの視界に入る。
(こ、これは……)響子さんは思わずはっとする。こんなところにしまってあったのかと今さ
らながらに思い出す
「どしたの?」
「え、いえちょっと……」一の瀬さんに不意に尋ねられて思わず動揺する響子さん。
「響子さん、これついでに……」五代が朱美さんと一緒に5号室からごみをもって管理人室
に入ってくる。
「あ、はいっ」五代からごみを受け取る響子さん。
五代のごみを燃やしていると突然朱美さんが声をかけてくる。
「管理人さん、これ前のときの結婚写真でしょ、見せて」
「!!」響子さんの動きが驚きと動揺で一瞬止まる。しかしもうすでに手遅れで住人達は写真
を見てしまっている。
「五代君、きれいだよ管理人さん」朱美さんが五代に写真を見せる。
「そんな、無理に見せなくても……ねえっ?」響子さんは……五代に写真を見られたくない。
「そんなこと……」と五代。
初めて見る惣一郎の写真は、見るからに緊張した表情だが……音無老人と同様優しさに溢れた
人物に見える。
「でも惣一郎さんの写真……初めて見たけど、優しそうな人ですね」
「え……ええ。ごめんなさい」響子さんは気を落としてこたえる。
<謝ることないのに……>そんな響子さんの反応に違和感を感じてしまう五代。
360 :
3/15:2007/11/04(日) 16:14:14 ID:xUi2g+ER
夜になりみなが部屋に引き上げた後、響子さんは再び惣一郎の遺品を取り出す。手に触れると
幸せだった当時の数々の思い出が溢れ出す。
「ごめんなさい惣一郎さん。これ……やっぱここに置いてはおけないわ」響子さんはひとりつ
ぶやく。五代と結婚しここに住む以上、このようなものはこの部屋にあってはいけないと響子
さんは思う。しかし……
一方、5号室の整理を続ける五代。しかし、先ほどの響子さんの表情が頭にこびりついて離れ
ない。確かに自分自身、あらためて惣一郎の写真を見て心が騒いだ部分がある。だがそれ以上
に……響子さんの動揺した姿が気になる。五代は荷物を持って管理人室に向かう。そして五代
が管理人室の扉を開けると……俯く響子さんの姿が視界に飛び込んでくる。
「響子さん……?どうしたんですか……」
「な、なんでもな……」しかし今さら流れ出た涙の跡は隠せない。
「これ……惣一郎さんの……?」
五代の問いかけにこたえはない。しかし、返事はなくともそうであることは明らかだ。
五代はなんと言っていいかわからず思わず黙り込む。
「明日にでも音無のお義父さまにお返ししてきます」響子さんが惣一郎さんの懐中時計を見つ
めながら言う。
「なんか……つらそうですね」
「違うの、未練なんかじゃなくて……。ごめんなさい……もっと早く返しておくべきだった」
響子さんがうつむいたままつぶやく。
「いやなら無理に返さなくて……」
「それはだめ。けじめつけなくちゃ、ねっ」響子さんが無理に微笑む。しかし……その笑顔は
あまりに痛々しい。
五代は黙って見守ることしか出来ない自分の無力さを呪う。最愛の女性の苦しみを和らげるこ
とも出来ず五代は負け犬のように5号室に戻る。
「どうしました五代君、元気がありませんね」四谷さんが寝ようとする五代に話しかける。
「管理人さんとケンカでもしたんですか?今からこれでは先が思いやられますな」四谷さんが
無責任さを装いながら鋭い部分をつく。
<これから先……か……>五代は思わず考え込む。響子さんの苦しみをどうすれば和らげるこ
とができるのか、必死に考えるが答えはでない。五代はいてもたってもいられず管理人室の扉
の前に立つ。
「響子さん、まだ起きてますか?」明かりの消えた管理人室に五代が声をかける。
<もう寝ちゃったか>返事がないため立ち去ろうと扉に背を向けた途端、扉が開く。
「どうしたんですか、こんな時間に」響子さんが尋ねる。
「とりあえず……入れてください」五代が響子さんに頼む。
「はい……」響子さんが五代を管理人室に招きいれる。
「響子さん、今……苦しんでいますよね」五代がつぶやく。
響子さんは五代の問いかけに返す言葉もない。
「響子さん、おれどうすれば響子さんの苦しみを取り除けるのかずっと考えてたんです。でも
わからなくて……。だからといってほっとくこともできずつい……」五代が心情を吐露する。
「五代さん……」響子さんは思わずはっとする。また自分はいらぬ心配をかけているのだ。
「ごめんなさい、心配かけて」と響子さん。
「五代さん……。惣一郎さんはもういない、いないんです。もう……過去の人なんです。だか
ら……あたし、忘れなくちゃいけない、そう思うんです」響子さんが五代に語りかける。
「響子さん……」
「でもあたしやっぱりそんなに強くないんです。だからあなたに心配をかけてしまって……」
響子さんは五代から目を逸らすとつい俯いてしまう。
「響子さん、おれにできることがあるなら……なんでも言ってください。おれはあなたの力に
なりたいんです」五代は響子さんを見つめ想いを伝える。
しばしの沈黙の後、五代の言葉にも俯いたままだった響子さんが口を開く。
「五代さん、子供みたいなことを言って申しわけないんですけど……今日はあたしが眠るまで
……抱きしめていてもらえませんか……?」そういって響子さんが瞳を伏せる。
「響子さん……」五代は響子さんの言葉に少し驚く。しかし同時に自分に頼ってくる響子さん
をたまらなく愛しいと思う。
「わかりました、響子さん」五代がうなずく。
「すみません……」そういうと響子さんは立ち上がり管理人室の電気を消す。
361 :
4/15:2007/11/04(日) 16:14:46 ID:xUi2g+ER
「響子さん……」五代は布団の中で響子さんを抱きしめる。
「すいません、本当に……」響子さんが五代の背に手を回し五代にしがみつく。
「でも五代さん……とっても暖かい……」響子さんは五代の肌の温もりに心まで暖かくなりつ
つあるのを感じる。
五代は響子さんにされるまま響子さんの様子を伺う。自分が一緒にいることで響子さんの苦し
みを減らすことが出来るのならなんとすばらしいことであろうか。
「初めて五代さんにこんな風に抱きしめられたのいつでしたっけ……」響子さんがつぶやく。
「病院ですね」五代が即答する。あんな幸せな瞬間を忘れるわけがない。
「ふふふ、すぐこたえられるんですね」響子さんもわかってて聞いているのだ。
「大切な思い出ですから」五代がつぶやく。
「じゃああたしと初めてキスしたのは?」
「朱美さんが酔って帰ってきた次の日に玄関で……」またもや五代が即答する。
そんな五代に響子さんが思わず吹き出す。
「あんなのキスっていうんですか?」
「唇と唇が触れたんですからキスですよ」そういって五代が笑う。
「まぁそうですけど……。そういえばあたし、あの時そんなに悪い気しなかったんですよ。も
うあのころからあたし、心のどこかであなたのこと……」
「心のどこかでも何も当時からやきもち凄かったじゃないですか」五代が笑う。
「そ、そんなことありませんわ、だってあの頃はまだあたし惣一郎さんのこと……」声に出し
た瞬間、響子さんは自分がとんでもないことを言っていることに気づき黙り込む。
「そんなに必死になって否定しなくてもいいじゃないですか。まぁ響子さんがなぜそんなこと
いうか分かってますからいいですけど」そういって五代は響子さんを自分の胸に押し付ける。
「ご、ごめんなさい……」響子さんが素直に謝る。響子さんはわざわざ五代の気分を害するこ
とを言ってしまう自分が心底嫌になる。
「本当に悪いと思ってるなら……僕の質問にこたえてもらえますか?」五代が響子さんの髪を
撫でながら尋ねる。
「な、なんですか……?」響子さんが小さな声でつぶやく。
「じゃあ今日こそ教えてもらいます。おれのことが好きってはっきり自覚したのは……いつで
すか?」
「またそれですか」響子さんが苦笑する。
「だっておれすごく気になりますもん」
「そんなに気になるものですか?」
「ええ、特にあの頃はまだ惣一郎さんのこと……、なんて言われてしまいますと特に」五代が
意地悪く笑う。
「もう……」響子さんが五代を軽く睨む。
「でも……そんな風に言われちゃ仕方ありませんね……」そういって響子さんが五代の胸から
顔を上げる。
五代は半年間気になっていたことをついに聞けると思うと胸が高鳴る。
「五代さん、あなたがあたしを一番傷つけた言葉ってなんだと思いますか?」響子さんが五代
に逆に尋ねる。
「えっ……」逆に質問され五代が戸惑う。
「あなたのことなんとも思っていません」
そういって響子さんは五代を見つめる。
「そしていいましたわよね、あたしがいなくても大丈夫ですって」響子さんは声を震わせて言
葉を吐き出す。
そして…それだけいうと瞳を伏せる。
「これは……あたしの中で二度と思い出したくない記憶です……」
「響子さん……」五代は当時の自分の言葉を思い出す。
「五代さんの言葉で悲しい気持ちにさせられたのは……あれが最初で最後だと思います。あの
後……あたし部屋で泣き寝入りしちゃったんですよ」響子さんがため息をつく。
「そんな……」五代にとって初めて聞く話だ。
「あの時はどうして自分が泣くのかよくわかりませんでした。でも……金沢の旅館で五代さん
に会ってわかったんです。あたしは、この人に振られたのが心底悲しかったんだって」響子さ
んがうつむいたまま微笑む。そして顔を上げ五代を見つめる。
「あたしが一緒にいたいのは……この人なんだって……」響子さんが頬を赤く染めて五代に微
笑む。
362 :
5/15:2007/11/04(日) 16:18:24 ID:xUi2g+ER
「響子さん……」五代は響子さんの今まで隠されていた心の動きを知り思わず胸が熱くなる。
「あの時、響子さんを追っていったことは……無駄じゃなかったんですね」
「ええ……。でもどうしてあの時追ってきたって言ってくれなかったんですか?そうすればも
うあたしはあなたのものだったのに……」響子さんが不思議そうな顔で五代に尋ねる。
「それは……道中なかなか響子さんを見つけられなかったんで実際に響子さんに旅館で会うと
なんだかそれだけで満足してしまって。ほんとは伝えたかったんです、あなたを追ってきたっ
て。そして聞きたかったんです、あの時の響子さんの涙のわけを。でも当時のおれは意気地な
しで自分の想いを口にすることが出来なかったんです、今思うとほんと情けないんですけど」
「あたしはあなたの言葉を待ってたのに……」響子さんが恨み言を言う。
「でもそれをいうなら響子さんだって一の瀬さんからの電話であっさり引き上げちゃったじゃ
ないですか、翌日一緒に行こうって約束したのに」五代が逆襲する。
「そ、それは……」響子さんが言葉に詰まる。
「あの時、結構ショックだったんですよおれ」
「そうですね……。もう、全部言うます、この機会ですから……」そういって響子さんは五代
から瞳を逸らす。
「あの時のあたしは五代さんの言葉を望みながら同時にその言葉を聞いてしまうことが怖かっ
たんです。もし五代さんに追ってきたって言われたら……あなたに抱かれてしまう。そうした
らもう後戻りできないって思ったんです。あの時のあたしにはまだあなたの胸に飛び込むほど
の度胸はなくて……もう少し時間が必要だったんだと思います。五代さんと一番居心地のいい
関係に戻れたことに安心して一の瀬さんの電話に飛びついて……結局逃げ出したんです……」
響子さんはそこまでいうともう五代に顔を見せない。まるで五代に許しを求めているようだ。
「結局……あの時はまだ少し時期尚早だったのかもしれません。だからあれはあれでいいんだ
と思います」そういって五代が響子さんを優しく抱きしめる。
「それに響子さんは今おれの腕の中にいるんですから」五代は安心させるように囁く。
「五代さん……」響子さんは五代の胸に顔を埋める。
「もう遅いんでそろそろ寝ましょうか」
「ご、五代さん、あたしが眠るまで……ずっとそばにいてくれるんですよね?」
「もちろんです」五代が微笑む。響子さんは思わずその笑顔にほっとする。
しばらくすると響子さんの寝息が聞こえてくる。五代は自分がいるおかげで涙で瞳を濡らして
いた響子さんがこんなに安らかな寝顔になることを嬉しく思う。
<もう明日からここで一緒に寝よう>五代は一人で勝手に決める。自分が響子さんにとって必
要なのはあまりにも明白なのだ。
「おやすみなさい、響子さん」五代は響子さんに小さな声で囁くと布団を出ようとする。膝立
ちになったところで五代のパジャマが何者かに掴まれる。
「待って!」出て行こうとする五代の気配に目を覚ました響子さんが引き止める。
「一人にしないで……」響子さんが縋る様な目つきで五代を見つめる。
「あたしを……おいて行かないで……」響子さんが五代に懇願する。
「わかりました、響子さん」そういうと五代は再び布団に戻り響子さんを抱きしめる。このま
まこの場を立ち去ることが許されないほど響子さんの言葉は重い。
「五代さん…迷惑かけてごめんなさい」
「迷惑なんて…」
五代は響子さんが弱さをさらけ出し自分を頼ってくれることがとても嬉しい。
「五代さん、その……」響子さんが突然顔を赤くする。
「どうかしましたか?」五代が尋ねる。
「その……やっぱり……我慢できないんですか?」
「えっ?」
「だって……こんなになってるじゃないですか!!」響子さんは五代のものを軽く撫でる。
五代のものが響子さんの体に反応して元気になってしまっているのがばれて五代は焦る。
「さっきからあたしにこれが押し付けられてるんです!」響子さんが五代をジトーと見る。
「いや、これはその……」言い訳のしようもなく照れる五代。
「いいんです。だってあたしとずっと同じ布団にいて少しもそんな気分にならない方が女とし
て傷つきます」そういって響子さんが五代をフォローする。
「すみません」今度は五代が響子さんに謝る。
「いいんです。それより……したいんですか……?」響子さんが五代の胸に耳を当てる。
「でもこんなときにそんな……」五代は思わず躊躇する。しかし、自分の胸が高鳴ってしまっていることは響子さんにもはやばればれだ。
「いいんです。惣一郎さんのこと……忘れさせてください」響子さんは五代にしがみつく。
363 :
6/15:2007/11/04(日) 16:18:57 ID:xUi2g+ER
五代は遠慮がちに響子さんと口づけを交わす。響子さんからの誘いとはいえ今の響子さんを抱
いていいのか迷ってしまう。響子さんは今、惣一郎のことで苦しんでいるはずなのに。
「響子さん、ほんとにいいんですか?」五代は思わずいらぬことを尋ねてしまう。
「どうしてそんなこと聞くの?」
「だって……」五代は言葉に詰まる。
そんな五代を響子さんは突き放して問いかける。
「初めてのときみたいに……あたしを抱けなくなるんですか?」
「なっ……」
「あのときみたいにあたしからしないとダメなんですか?」
「そ、そんなことありません!」
「じゃあ……あの時の五代さんとは違うってこと、あたしに示して!あたしが惣一郎さんのこ
と思いだせないくらいあなたに夢中にさせて!!」
五代は響子さんの言葉に驚く。そして今こそが自分と響子さんにとって最後の正念場だという
ことを頭ではなく本能で理解する。
「わかりました、響子さんがそこまでいうのなら」五代は響子さんにのしかかる。
「んん……」五代はいつも通り響子さんと熱い口づけを交わす。すると五代以上に響子さんが
五代の舌を積極的に求めてくることに気づく。
「そんなに簡単にあたしの惣一郎さんへの想いを消せると思ったら大間違いです。あなたの思
うとおりになんてなりませんから」唇を離した響子さんが五代に告げる。
「いうじゃないですか、響子さんはおれの妻になるってこと、きちんと心と体、両方で納得し
てもらいます」そう告げると五代は響子さんと再度舌を絡ませる。二人の舌が絡み合いお互い
を刺激する。
「はぁ……はぁ……」二人の男女の荒い息遣いが夜更けの管理人室に響く。最初のうちは五代
に抵抗した響子さんも舌だけでなく胸までまさぐられ少しずつ五代に感じさせられてしまい、結局いつものように五代の舌の前に降参してしまう。
五代は響子さんの顔を両手で支え逃げられないように固定して響子さんの口腔を蹂躙する。
「うう……」響子さんのうめき声が漏れる。五代に舌を散々に弄ばれ口の中を舐め回される。
逃げることも許されずただ五代に甘い喘ぎ声を提供し、不快に思うどころか快感を感じてしま
う響子さん。
「おれの思うとおりにならないんじゃなかったんですか」五代は響子さんの舌を解放しその瞳
を覗き込む。
「ちょっとあたしよりキスがうまいからって……」響子さんが息を弾ませながら瞳を逸らす。
「まだ……自分の立場がわかってないみたいですね」そういうと五代は響子さんの体を引っ張
り起こし響子さんのネグリジェを脱がせる。五代も自分のパジャマとシャツを脱ぎ下着一枚に
なる。
「響子さん、こっちへ」そういうと五代は響子さんの手を引く。
「あっ」響子さんはそのまま後ろ向きに五代に抱きとめられる。
「んっ……」五代が後ろから響子さんの首筋に舌を這わせると響子さんは思わず声をあげる。
「響子さんの声とその反応、ものすごくいいです」五代は左手で響子さんの顔をねじり顔を後
ろ向きにさせ強引に唇を奪う。右手は響子さんの豊満な乳房をブラの上から撫で回す。
五代に舌と口内を刺激されその快感を気分よく受け入れていた響子さんは急に五代に開放され
どうしたことかと五代を見ようとする。
「あ……」そんな中響子さんは急に耳たぶを噛まれて驚きの声をあげる。
「やだ……そんなところ……」そのまま五代は響子さんの耳の裏側まで舐めまわして来る。言
葉とは裏腹に響子さんはもう目を閉じたまま五代の体にもたれかかり五代の愛撫を心待ちにし
ている。
続いて五代は響子さんの髪をずらしうなじの部分に舌を這わせる。すると響子さんは思わず息
を呑み体を震わせる。
「響子さん、体が震えてますよ」五代が響子さんのうなじを舐めながらつぶやく。
「そ、そんなこと……」響子さんは否定しようとするが体が勝手に反応してしまう。
「ここを舐められるの初めてなんですね、だからこんなに……」五代は一人納得する。
初めての刺激に成す術もなく悶えてしまう響子さん。そしてその反応を抱きとめている体全体
で堪能する五代。響子さんがどの瞬間に感じてしまっているのか手に取るようにわかる。
「くはぁ……」響子さんは甘い喘ぎ声を上げ五代の愛撫にただ黙って身を委ねる。
364 :
7/15:2007/11/04(日) 16:20:00 ID:xUi2g+ER
「響子さん、そろそろいつものように素直になってください」五代が耳元で囁く。
「……」響子さんは返事をせず黙ったままだ。
「まだ素直になれないんですね」五代はそうつぶやくと響子さんのブラを静かにはずす。そし
て遮るもののなくなった響子さんの両の乳房に五代の両手がたどり着きその豊満な果実の感触
を愉しみ始める。ゆっくりとお気に入りの乳房を丹念に揉みしだく……。
「はぁ……」響子さんが切なそうな喘ぎ声を漏らす。
(こんな状態でそこを触られたらあたしもう……)響子さんが心の中でつぶやく。うなじへの
刺激によりもはや響子さんの体はすっかり感じやすくなってしまっている。
その瞬間、響子さんの心を見透かしたかのように五代の指が……響子さんの乳房の突起を刺激
し始める。
「はぁん……ダメ……」響子さんはもう自分の言葉を押さえられない。五代は響子さんの肩に
口づけしながら響子さんの乳首を指でつまみ刺激する。五代は自分の指で響子さんの乳首が少
しずつ硬さを増していく感触をゆっくりと愉しむ。ほどなく響子さんの乳首がいつも五代に抱
かれているときの状態になる。いいかえればそれは響子さんがすっかり感じてしまっているこ
との証。
「すっかり硬くなってしまいましたね」五代が響子さんの耳元で囁く。
「くっ……」響子さんは五代の指遣いの前に成す術もなく感じさせられてしまう。自分の胸を
弄ぶ五代の腕を押しやろうと両手で五代の手首を掴むがまるで力が入らない。むしろこのまま
五代の愛撫を受け入れ続けたいという自身の欲望を抑えることが出来ない。
そんな響子さんの思惑など関係無しに五代の指が響子さんの敏感な乳首を弄ぶ。両の乳首を指
で撫で回し…つまみ上げ…豊満な乳房に沈めこみ…こねくり回す。
「今日はここがいいんですよね」五代は再度響子さんのうなじに舌を這わせる。
「だ、だめ……」響子さんの体が快感に震える。うなじと乳首を同時に責められ響子さんはも
う五代に全く抵抗できずただ息を弾ませ甘いあえぎ声を五代に聞かせ続ける。
気がつくと響子さんはお尻に硬い何かを感じる。五代に後ろから抱きとめられているためすっ
かり硬くなった五代のものがお尻に当たっているのだ。響子さんは……それに貫かれたいとい
う自分の気持ちを抑えることなどもはや不可能なことを悟り……ついに抵抗をやめる。
「響子さん、そろそろ素直になれそうですね」五代は響子さんの体から力が抜けたことを確認
し耳元で囁く。
「あ、あたしもう……」響子さんは陥落寸前だ。いやむしろ響子さんはそれを望んでいる。
「響子さんはもう惣一郎さんの妻ではなく、おれだけのものになる、それでいいですね」五代
が響子さんの首筋に口づけしながらに確認する。
「……はい」響子さんが体を震わせながら小さな声でうなずく。
「後悔しませんか?」
「後悔なんて……後悔なんてするわけないじゃない!」五代の問いかけに響子さんが声を荒げ
る。そのまま体を反転させ五代と向かい合う形になる。
「あたしは強引にでも惣一郎さんのこと忘れさせて欲しかったの。でも五代さんはそんなこと
しないってわかってた。だって五代さんはあたしが傷つくことなんて絶対しないでしょ?」
「響子さん……」五代は言葉がでない。
「力になりたいっていってくれたけどあたしが五代さんじゃ力になれないって言ったら部屋に
帰っちゃうつもりだったんですか!?」
「……」
「あし、そんな言葉はいらない。強引にでも惣一郎さんから奪って欲しい。だから……あたし
から誘った。あたしを抱いている時なら五代さん、強気になってくれるから。さっきあんな風
に五代さんを挑発したのはそういう理由よ」響子さんは迷いのない瞳で五代を見つめる。
「響子さんは……それでいいんですか?」
「あなたは優しすぎるんです。もっと……自分が欲しいものを欲しいって言わなきゃ……」そ
ういって響子さんが俯く。
そしてしばしの沈黙の後、響子さんが口を開く。
「あたし……五代さんのことが好き、好きなんです……」響子さんが両手を胸の前で握り締め
囁く。
「あたしのこと……離さないで……ずっと捕まえていて……」
五代はここまで自分のことを想ってくれる響子さんがたまらなく愛しくなる。
「おれも……響子さんのことが好きです……」五代が響子さんを引き寄せ抱きしめる。
「おれは響子さんを誰にも渡したくない、例え惣一郎さんであっても」そういうと五代は響子
さんの顔を掴み響子さんの顔を上に向け語りかける。
「だからもう二度と何があっても離しません、いつまでも……」五代は今の想いを告げる。
そして……二人の唇が自然と合わさる。
365 :
8/15:2007/11/04(日) 16:20:47 ID:xUi2g+ER
「おれ、響子さんが欲しい……。響子さんと……一つになりたい……」
「あたしだって……」
「じゃあまず立って……」五代の言うままに立ち上がり下着を脱ぐ響子さん。
「そのままおれの肩を掴んで覆いかぶさるように」五代が響子さんを誘導する。
「そのままゆっくり腰を下ろして……」五代も響子さんの腰を掴み位置を修正する。
ズズズ……
五代のものが響子さんの中に吸い込まれ、熱い感触に包まれる。
「はぁ……」響子さんも五代を迎え入れた感触にしばし動きを止める。五代も間違いなく響子
さんと一つになっているという感覚に酔う。
「両手をおれの背中に回して……」
言われるがままに響子さんが五代の背中に手を回すとそのまま抱きしめられる。
「そういえば……久しぶり」響子さんが不意に口を開く。
「久しぶりって……一週間ちょいしかたってないですよ」五代が響子さんの言葉に驚く。
「だってずっと2、3日に一度は求めてきてたじゃないですか。あたし、もしかしたら飽きら
れちゃったのかなって不安に思ってたんですよ」そういって響子さんが控えめに睨む。
「そんな……」
「あたし……ずっと……待ってたんだから……」そういって響子さんは顔を伏せる。
五代は一瞬当惑する。どうやら響子さんは2,3日に一度は抱かれないと不満らしい。しかし
それは五代にとってはむしろ望むところ。五代は例え毎日だって構わない。伊達に6年間も片
思いをしていないのだ。
「飽きるなんて……ありえませんよ」そういって五代は響子さんと口づけを交わす。この唇、この体……その全てが自分だけのもの。あまりの幸せに五代は思わずおかしくなりそうになる。
「どうしたんですか、五代さん?」響子さんがそんな五代を不審に思って尋ねる。
「いえ、なんでもありません」五代は我に返る。
「とりあえず……自分で腰を動かしてみてください」
「ええ……わかりました」そうこたえると響子さんは腰を前後に振り始める。
「そうじゃなくて、上下に」と五代。
「あら、ごめんなさい」そういうと響子さんは五代に体を支えられたまま体全体を上下に動か
し始める。激しくはないがじわじわと快感が広がっていく。
「今日は響子さんに自分で愉しんでもらいましょう」そういって五代が体を後ろに倒す。
「そのまま腰を動かして」
「でもあたし、なんだか恥ずかしくて……」響子さんが顔を赤らめる。
「響子さんが気持ちいいように腰を動かしてください」五代はそういって響子さんを促す。
仕方なく自分で腰を動かし始めるが響子さんは恥ずかしくて仕方ない。自分が上なんて思い出
せないほど久しぶりだ。
「どうすれば一番いいかいろいろ試して」五代が再度促す。
響子さんは恥ずかしさを堪えて腰を前後に揺らしたり角度を変えてみたりする。しかしそのう
ち響子さんがある動きを繰り返すことに五代は気づく。なんてことはない、普通に腰を上下す
るのが一番いいらしい。
「響子さん、気持ちいいですか?」五代がいやらしくも尋ねる。
「そ、そんなこと……」響子さんが言葉に詰まる。
「気持ちいいから腰の動きが止まらないんですよね」五代が響子さんの腰を掴んでいう。
「……はい……」響子さんが小さな声でこたえる。もちろんその間、響子さんの腰の動きが止
まることはない。響子さんの乳房が響子さんの腰の動きにあわせて揺れる卑猥な光景に五代は
息を呑む。五代は我慢できず響子さんの乳房を下から揉み上げる。
「ああん……」響子さんが五代の愛撫に敏感に反応する。しかし相変わらず腰の動きは止まら
ない。どうやら響子さんはすっかり夢中になってしまっているようだ。あの響子さんが自分で
腰を動かし、夢中になって快感を求める姿は五代を激しく欲情させる。
「今の響子さん……たまりません」五代が思わずつぶやく。
「五代さん……」五代の言葉に我に返った響子さんが体を倒し五代にのしかかるようにして五
代の耳元で囁く。
「あたしがあなたのものであるのと同じように……あなたもあたしのもの……」
五代は響子さんの言葉に唖然とする。
「あたし以外の女に手を出したら許さないんだから!」響子さんはそうつぶやくと五代の唇を
奪う。響子さんは自分が主導権を握ると普段の生活と同様、五代を尻に敷こうとするようだ。
「そんなの当たり前ですよ、おれの瞳にはあなたしか映りませんから」五代が響子さんの言葉
にこたえる。
「良く出来ました」響子さんが悪戯っぽく笑う。
366 :
9/15:2007/11/04(日) 16:24:42 ID:xUi2g+ER
「もう少し……愉しまさせて……」そうつぶやくと響子さんは五代と胸を合わせたまま腰を振
り始める。響子さんの胸が押し付けられる感触がとても心地いい。
「おれも……響子さんに協力します」五代はそういうと響子さんの腰の辺りを掴み、響子さん
の動きにあわせて腰を突き上げ始める。
「あ、そんな……」響子さんが驚いて声を発する。しかし、すぐに慣れたのか五代と腰の動き
をあわせ始める。響子さんが腰を下ろすと同時に五代も下から突き上げる。
五代には響子さんが確実に絶頂への階段を上っていく様子が手に取るようにわかる。五代はこ
のまま流れに身を任せてみる。
五代の目の前で響子さんの顔が快感にゆがむ。
「はぁっ……はぁっ……」響子さんの口から切なげなため息が漏れる。今までの経験から五代
は響子さんに限界が近づいていることを悟る。
「響子さん、遠慮しないでこのまま……」
五代の言葉に返事はない。響子さんはもう自分で満足ことしか頭にないようだ。
しばしの後、響子さんが突然腰の動きを早める。五代もなんとかそれに合わせる。間近で聞こ
える響子さんの荒い息遣いと女の匂い、そして響子さんの中の感触に思わず気が遠くなりそう
になるが五代も必死に耐える。ほどなくして響子さんが体を少し震わせながら動きを止める。
五代はなんとか響子さんの締め付けに耐えることに成功する。
「響子さん……」五代がじっと動かない響子さんに声をかける。
「すみません、あたしだけ夢中になってしまって……」響子さんが謝る。
「いいんですよ、たまには。それにおれだって気持ちいいんですから」そういって五代が響子
さんと体を反転させ、五代が上になる。
「響子さんは十分愉しんだみたいですけど、おれはまだなんです。前からと後ろから、どっち
がいいですか?」
「そ、そんなこと聞かれても……」響子さんが赤くなる。
「響子さんは後ろからの方が好きですよね」五代が笑いながらいう。
「だからそんなこと……」
「前からの方が好きなんですか?」
「いえ、そんなことは……」響子さんは言ってからしまったと思うがもう既に遅い。
「やっぱり後ろからのが好きなんですよね、響子さんは」五代が一人うなずく。
「もう、知りません!」響子さんが横を向く。
五代は構わず響子さんを慣れた手つきでうつぶせにし、腰を抱える。
「じゃあ行きますよ」五代にあっさりと挿入の体勢までもっていかれ焦る響子さん。まさに驚
くべき早業だ。
そしてそのまま五代は動揺している響子さんをゆっくりと貫く。
ズブブ……
「くはっ」あっというまに五代の挿入を許してしまった響子さんが声をあげる。何度も味わっ
てきた五代のものの感触に今日もまた身悶える響子さん。自分が上だったときとは違い後ろか
ら抱かれてしまうと自分ができることがなにもなくただ五代にされるがままになってしまう。
それが……いいのだ。文字通り五代に好きに突かれるこの体位は普段の生活と違い五代に完全
に主導権を奪われてしまう。だからこそ響子さんは激しく感じてしまう。五代に全てを委ねる
以外に選択肢がないこのシチュエーションこそ響子さんを最も乱れさせる。
「やっぱり後ろからだと響子さんの中の吸いつきが違いますよ」五代がつぶやく。
「そんなの……知りません!」響子さんは気丈に言うが五代が腰を動かし始めると何も考えら
れなくなってしまう。
パンパンパン……
ここ半年間、管理人室で幾度となく繰り返されてきた肉のぶつかり合う音と男女の荒い息遣い
が今宵も響き渡る。
「あっ…あっ…」五代が腰を前後するたびに響子さんの口から喘ぎ声が漏れる。
五代はなにも言わず響子さんに快感を送り続ける。響子さんの気持ちが自分にすべて向かって
いることがわかった今、無理に響子さんに恥ずかしいことを言わせる必要もない。なぜなら今
まで響子さんに恥ずかしいことを言わせていたのは響子さんの想いが自分以外、つまり惣一郎
に向いているのではないか不安があったからなのだから。ここまでのことをしても響子さんは
許してくれるのかどうか、五代はいつも響子さんを試していた。それは五代が響子さんの惣一
郎への想いの深さを知っているが故のことでもあった。しかし、響子さんは惣一郎の妻ではな
く五代のものだとはっきり認めてくれた。もはや何を恐れることがあろうか。これからはただ
純粋に響子さんを抱けばいいのだ。
367 :
10/15:2007/11/04(日) 16:25:38 ID:xUi2g+ER
グチュグチュ……
愛液に溢れる響子さんの中に五代のものが侵入するたびに聞こえるこの音もこれから何回聞く
ことになるのであろうかと五代は思う。響子さんを後ろから抱くことが多い五代にとっては既
に聞きなれた音になりつつある。
「ああ……凄くいいです」響子さんの口から悦びの声が漏れる。
五代はそんな響子さんの言葉に苦笑する。五代のせいでたった半年のうちに響子さんは気持ち
いいときは気持ちいいとはっきり口にするようになってしまった。初めて抱いた時とは雲泥の
差で響子さんが完全に自分の色に染まってしまったと思うと五代は感慨深い。
「響子さん、今日は自分で腰を動かしてみてもらえませんか?」
「わかり……ました……」響子さんが素直にうなずく。こんな場面でもあっさり自分の言葉に
従う響子さんに五代は本当に驚く。
「いやなら……いいんですよ」
「いやじゃ……ありませんから」響子さんがつぶやく。
「五代さんに喜んでもらえるんでしたら、あたし……」五代は響子さんがあまりにいじらしく
愛しくてたまらなくなる。そんな中、響子さんは自分で体全体を動かし始める。五代の眼前に
響子さんが自分で腰を動かす卑猥な光景が広がる。五代は響子さんのお尻の肉を両側に引っ張
り自分のものが響子さんの中に出入りする様子をじっくりと眺める。
「そんなに……見ないでください……」響子さんが五代に言う。ここまでのことを自分からし
ていながら相変わらず響子さんは恥ずかしがる。そこがまた五代の劣情を誘う。
「響子さんの中におれのが出たり入ったりするのがはっきり見えますよ」
「い、いや……」
「お尻の穴もはっきり見えます」
「ご、五代さん……」響子さんは体を少し震わせながら恥ずかしがる。耳まで真っ赤になって
しまっている。
五代は響子さんが羞恥のあまり悶える姿を見ながらゆっくりと腰を動かし始める。そして同時
に気づく。自分は響子さんが言いたくないようなことを言わせたり聞きたくないことを聞かせ
たりして恥ずかしがらせると一気に興奮してしまうことに。惣一郎への屈折した感情がきっか
けなのは確かだが今となってはそれとは関係なく、ただ響子さんを辱め自分のものであること
を確認したい。そして響子さんもそれが嫌いじゃない、むしろ好きなんじゃないかと思い始め
る。
とりあえず今現在、五代の頭には響子さんを満足させ、思いっきり響子さんの中に自分の想い
を注ぎ込み自分のものにしたいという欲望しかない。まずはゆっくりと腰を動かし響子さんの
中を愛撫するようにして反応を愉しむ。
「ああ……」響子さんが五代の緩慢な責めに声をあげる。普段と違いじっくりと責められ響子
さんは少しずつ確実に性感を高められていく……。
「だめ……早く終わらせて……。じゃないとあたし……」
「じゃないとどうなるんですか?」
「……」響子さんの返事はない。
「じゃあどうなるのか確かめてみましょう」五代は腰を回転させてゆっくりと響子さんを責め
続ける。
「そ、そんなに焦らさないで……」
「焦らしてなんていません、響子さんにもっと気持ちよくなって欲しいんです」
「そ、そんな……」響子さんはもう我慢の限界だ。五代の単調なリズムは響子さんの性感を確
実に高め更なる刺激を体が求め始める。このままではどんなはしたない言葉を言ってしまうか
自分でも想像できない。
「響子さんの声、染み一つない綺麗な背中、くびれた腰、そして響子さんの中の感触……全て
がおれを狂わせます」五代がうめく。気のせいか先ほどより響子さんが自分を締め付けてくる
ような気がする。
「あたしだって、五代さんの興奮した息遣いとか実は思った以上に逞しい胸とか……そしてな
により五代さんの若い硬くて立派な…に突かれていると……」響子さんが言葉につまる。しか
し、五代をなすがままに受け入れるその姿、その口から漏れる喘ぎ声が言葉にしなくても五代
への想いをはっきりと伝えてくれる。
「響子さん、おれ……」五代はある言葉が口からでかかる。
「な、なんですか?」
「いえ、なんでもありません」五代は言いかけた言葉をやめる。このことは後からのほうがい
い……。
368 :
11/15:2007/11/04(日) 16:27:37 ID:xUi2g+ER
「じゃあそろそろ……」そういって五代が体勢を整える。
「はい……」響子さんの胸が期待に震える。
五代が響子さんの腰をしっかりと掴み動きを早める。五代のものが響子さんの中で出入りし五
代自身と響子さんに今まで以上の甘い官能的な刺激を与え始める。
「ああ、五代さんっ!」響子さんが髪を振り乱し悶える。先ほどまでとは違う強い刺激は響子
さんに我を忘れさせ快感にのめりこませる。
「響子さん、最高です!」五代は自分の責めに乱れる響子さんの姿に思わず叫ぶ。
「いい!……すごくいい……」響子さんの口から喘ぎ声が漏れる。響子さんはもう五代のこと
しか考えられない。普段はひたかくしにしている自分の女の本性を焙り出されるような感覚。
いや、何を隠すことがあろうか。自分は五代のものなのだ、いまさら隠すことなど何もない。
自分の想いをそのまま口にすればいいのだ。
「もっと激しく突いて!」響子さんが自分の望みを声高に叫ぶ。
「きょ、響子さん……」
「あなたに夢中にさせて……」
五代は響子さんのたがが外れたような乱れっぷりに背筋がぞくぞくするような感覚を覚える。
そして間違いなく自分が今響子さんの肉体を支配していることを確信した五代は、望みどおり
響子さんに己のものを激しく突き立てる。
「響子さんの体は……おれだけのものです」五代がつぶやく。
「そ、そうよ……」響子さんはすっかり欲情した表情でこたえる。
「他の男に抱かれるなんて絶対許さない」
「あ、当たり前じゃない!あたしは五代さんだけのもの……五代さんだけがあたしを自由にできるの……」響子さんが五代への想いを率直に口にする。
響子さんの言葉に満足した五代は自分がそろそろ限界な事に気づく。
「響子さん、中に出します」五代が有無を言わせぬ口調でいう。
「あたしの中に……。あなたのものにして……」響子さんは最後の力を振り絞って五代にこた
える。響子さんの言葉に五代は響子さんの最も大事なところの最も敏感な部分に右手を回し刺
激し始める。
「これからはずっと……響子さんはおれだけのものです!」
響子さんは五代に後ろから快感を送り込まれ続ける。その快感の前に自分が五代の女であるこ
とを思い知る。普段尻に敷いているからこそそんな五代に思うがままに征服されてしまうこと
に果てしない快感を得てしまう。
「あああ……」獣のように五代に後ろから突き立てられ悦びの声をあげる自分。今五代は自分
の絶対の支配者なのだ。逆らうことなどありえない。ただ自分の体を差し出し五代に愉しんで
もらいつつ自分を満足させてもらう。惣一郎とでは決して味わうことのできなかったこの感覚
に響子さんは狂い……意識が遠くなる。
(もう……何も考えられない……)
上半身を支えるべき両腕は布団の上に投げ出され、ただ顔を布団に押し付け喘ぎ声をあげるだ
けの一匹の雌になってしまっている自分。しかしそれが……最高に心地よいのだ。
「響子さん!」五代が今日一番の激しさでピストン運動を始める。
「……んんっ…ああああっ!!!!」響子さんがついに絶頂の喘ぎ声をあげる。誰の目にも明
らかな絶頂の姿とその激しい締め付けに五代も限界を迎え、響子さんの最奥部まで貫いた状態
で思いのたけを放出する。
ビュビュッ……
五代の精が勢い良く響子さんの中に注ぎ込まれる。
「あああ……」響子さんはおぼろげな意識の中、自分の中で五代のものが震える様子を感じ取
り、今まさに五代に精を中に出されていることを実感する。
「ふぅ……」約三ヶ月ぶりに響子さんの中に出した五代は満足して自身を引き抜く。やはり最
愛の女性に子作りを前提に精を注ぎ込むのは格別だ。式はまだだが五代は今まさに響子さんが
自分の妻になったような気がする。五代はお尻を掲げたまま息を弾ませる響子さんを仰向けに
し、一緒に布団に入ると優しく抱きしめる。
「響子さん、大丈夫ですか?」五代が響子さんに話しかける。
「まだちょっとぼーっとしてて」響子さんが恥ずかしそうに笑う。
「じゃあ少し待ちます」そういって五代は響子さんの髪を撫でる。響子さんは最近髪を撫でら
れながら五代に抱きしめられるととても幸せな気分になる。想いを分かち合いしっかり五代に
満足させてもらった後だけに響子さんは今幸せの絶頂と言ってもいい気分だ。
369 :
12/15:2007/11/04(日) 16:28:17 ID:xUi2g+ER
「ねぇ五代さん、少しあたしの話を聞いて」平静を取り戻した響子さんが微笑む。
「なんですか?」
「あたし達、恋人同士だったら普通に使うはずの言葉を使ったことありませんよね」
「なんのことですか?」
「ふふ、わからないんですか?あたしはその言葉を五代さんに使うのを今まで躊躇していたん
です。もしかしたらあたし自身がその言葉を使うと困惑してしまうかもしれないと思ってわざ
と使ってこなかったんです」
五代は響子さんが言おうとしている内容を瞬時に理解する。五代がさっきいいかけた言葉だか
ら当然だ。
「でも……今なら素直にいえる気がするんです。だから……はっきり言おうと思います」
「待ってください。それはおれから言います。それは男が言うべきだと思いますから……」
「えっ……?」
「おれも躊躇していたんです。響子さんにとってその言葉はもしかしたら惣一郎さんだけに使
われる言葉かもしれないと思っていたんで。でも……今ならおれも言える気がします」
「……二人とも同じこと気にしてたのね。ほんとにすれ違ってばかりのあたし達らしいわ……」
響子さんがくすりと笑う。
「じゃあお願い、五代さんから言って……」五代の頬を両手で挟み五代を見つめる響子さん。
「なんだか恥ずかしいですね」五代が少し照れる。
「じゃああたしから言っちゃいますよ?」
「それはダメです、おれから言います」五代がはっきりと言う。
「じゃあ……早く言ってください」響子さんが五代の首に手をまわす。
「わかりました……」
五代は響子さんを見つめながら思い切って口を開く。
「響子さん……。おれはあなたのことを……心から……愛しています……」
五代の言葉がゆっくりと響子さんの胸に沁み込んでいく。
「五代さん、あなたの気持ち……すごく嬉しいです……」響子さんが言葉を搾り出す。
「あたしのせいであなたは伝えたい言葉すら言えなかったんですね」響子さんがつぶやく。
そして響子さんは五代を抱きしめ……耳元で五代にしか聞き取れないような小さな声で囁く。
「あたしも五代さんのことを……愛しています……」
「響子さん……」五代は響子さんの言葉を胸に焼き付ける。愛する響子さんと肌を重ね愛を語
り合う。かつての妄想を現実の方が超えている。
「五代さん、あたし達はたったこれだけのことをずっと言えなかったんですね」響子さんが瞳
を閉じる。
「愛してる……言ってしまえば簡単なことです。でも……この一言が言えるようになるまで本
当に長かったと思います」五代が響子さんを抱きしめる手に力を込める。
「本当に……」響子さんも同じ気持ちでつぶやく。
「その……今日は……一緒に寝てもらえますか?」響子さんが五代に頼む。
「もちろんです」そういって五代が微笑む。
「じゃあ布団をもう一組……」布団から出て行こうとする五代。
「いいの!」そんな五代を響子さんが引き止める。
「今日はこのまま朝まで同じ布団の中にいたいんです」そういって響子さんが頬を赤らめる。
「わかりました」そういって五代が布団に戻る。
「響子さん、おれ信じられないくらい幸せです」
「あら、あたしの方が幸せよ」
「いえ、おれの方が幸せです」
「違います、あたしの方です!」
どうでもいいことでむきになる二人。
「わかりました。負けましたよ、響子さん」五代がふぅーと息を吐く。
「わかればいいんです」そういって響子さんが微笑む。
370 :
13/15:2007/11/04(日) 16:28:50 ID:xUi2g+ER
「ところで五代さん。その……あたし達もう……一緒に暮らしませんか……?」響子さんが顔
を真っ赤にして五代に聞く。
「実は今おれもそう言おうと思ってたんです」五代がびっくりした表情でこたえる。
「じゃあ……?」
「ええ、一緒に暮らしましょう」そういって五代が微笑む。
「明日から……あたしが寂しいときはすぐに抱きしめてもらえるし……朝起きたら五代さんが
すぐ隣にいるんですね?」
「ええ……もちろんです。決して響子さんに寂しい思いはさせません」五代がはっきりとこた
える。
「あたし……嬉しいです……」響子さんが静かにつぶやく。
五代はそんな響子さんに軽く口づけする。
「大丈夫です、どこにも行きませんから……」五代は響子さんを安心させるように囁く。
響子さんは黙ってうなずく。
「じゃあそろそろ寝ましょうか」と五代。
「ええ……」
同じ布団で仰向けになる二人。すると響子さんが五代に腕を絡ませ手を握ってくる。
「五代さん、今日のこと……忘れませんから」響子さんが口を開く。
「おれも忘れませんよ」五代も自分の想いを口にする。
「……ありがとうございます。……あたし、本当に幸せです……」響子さんがつぶやく。
それっきり響子さんが寝息を立て始める。五代もそれを確認したあと眠りに落ちるのであった。
「五代さん、明日からお休みでしたよね?」
「ええ、明日から休みです。無理言ってなんとかとれました」五代が微笑む。
「じゃあ、明日……あれ(遺品)を返しに音無家に一緒に行ってもらえますか?」
「……わかりました」
「お願いします……」響子さんが微笑む。五代はその笑顔にほっとする。
「じゃあそろそろ行きます。ご馳走様でした」そういって立ち上がる五代。
「お仕事、がんばってくださいね」
「ええ、がんばってきます」そうこたえた後に五代はあることを思いつく。
「久しぶりに……あれやってもらえませんか?」
「あれって?」
「おれが浪人の時にやってもらってた、がんばってくださいねを」
「今言ったじゃないですか」
「当時はなんか手ぶりあったはずです」
「あの……あんまり覚えてないんですけど……?」
「えとですね、手をこんな風にして、”五代さん、がんばってくださいね”っていうんです」
「それ……今から……あたしがやるんですか……?」響子さんは頭が痛くなる。
「当時は普通にやってくれたじゃないですか」
「わ、わかりましたわ」響子さんは渋々了承する。
「五代さん、がんばってくださいね」響子さんは五代が言うように言ってみる。
「んーなんか違います。もう少しおれにがんばって欲しいっていう気持ちを込めてもらえます
か?」五代が響子さんに注文する。
「いちいち細かいのねぇ」響子さんは呆れてしまう。
「もう1回だけ、気持ちを込めてお願いします」五代が響子さんにお願いする。
「あと1回だけですよ」響子さんは面白くない。今の自分より昔の自分の方がいいと言われて
いるみたいでなんだか気に入らないのだ。
「じゃあ響子さん、お願いします」と五代。
響子さんは仕方なくもう一度やることにする。
「五代さん、がんばってくださいね」響子さんは気持ちを込めて五代を見つめてみる。
「おおおおおお……」五代の体を懐かしい感触が電流のように走り抜ける。
「それです、それですよ、響子さん!」そういって五代は一人悦に浸る。
(何がそんなにいいのかしら?)響子さんにはさっぱり分からない。しかし喜んでくれている
のでまぁいいかなとも思う。
371 :
14/15:2007/11/04(日) 16:29:28 ID:xUi2g+ER
「響子さん……」五代が突如まじめな顔になる。
「なんですか?」普段とぼけた五代が朝からこんなまじめな顔をする時はろくなことがないた
め響子さんは密かに警戒する。しかし五代は黙って響子さんに近づき抱き寄せる。
「だ、だめです、そんな朝から……」響子さんが予想通りの展開に抵抗する。しかし……その
言葉は甘い口づけで中断される。響子さんは朝から五代に両腕ごと思いっきり抱きしめられ抵
抗することもできず唇を奪われてしまう。
「おれ……朝から変な気分になりそうです……」唇を離した五代が響子さんを抱きしめたまま
耳元で囁く。
「いい加減にしてください、仕事に遅れちゃいますよ……」響子さんが唯一自由なる顔を逸ら
し五代を拒否する。
「じゃあまた今晩……楽しみにしてます」五代が響子さんの肩に手を乗せ顔を接近させて囁く。
「もうっ!」響子さんが五代を軽く突き放す。
「いいじゃないですか、少しくらい。それに響子さんの顔、真っ赤ですよ」そういいながら五
代は扉を開け玄関に向かう。確かに五代の言うとおり真っ赤になってしまった顔は隠しようが
ない。響子さんは頬を赤らめたまま玄関まで見送りに来る。
「今日は何時ぐらいになりますか?」
「今日は昼までなんですけど式の前の最後の出勤なんで昼丁度には帰れないと思います。夕
方には帰れるかなと……」靴を履きながら五代がこたえる。
「わかりました、じゃあ夕飯は一緒に食べれますね」響子さんが微笑む。
「ええ。それじゃあいってきます」五代が玄関を開け飛び出す。
「いってらっしゃ〜い」響子さんが手を振る。
「あっ」五代が突如立ち止まり引き返してくる。
「どうしたんですか?」響子さんが尋ねる。
「忘れ物です」
「何ですか?すぐ取ってきますわ」
「いや、物じゃなくて……」
「何ですの?」
「響子さん、今日も朝からとっても綺麗です」そういって五代がニコリと笑う。
「な、な、なにを……」響子さんが真っ赤になる。
「それが言いたかっただけです、じゃっ!」それだけ言うと今度こそ五代は一刻館の門を飛び
出していく。響子さんは呆然として五代を見送る。
<いっぺんやってみたかったんだよな、ああいうの>五代はにやにやしながら坂を下る。
そして……昨夜のことを思い出す。
「あたしも五代さんのこと……愛しています……」
五代はまるで純真な中学生か高校生かのように顔が真っ赤になってしまう。
<おれがこんなに幸せになれるなんて>五代は思わずこれが現実のことかと疑う。
響子さんは相変わらず美人で優しく……昔からは信じられないことに自分のことを愛してくれ
ている。仕事も楽しく決して給料が高いわけではないがそこまで悪いわけでもない。確かにや
りくりは大変だが今のところ響子さんがうまくやってくれている。五代は自身の人生を振り返
るとなんだか順調すぎて逆に怖くなってしまうくらいだ。
<おれにもつきが回ってきたのかな>五代は足取りも軽く仕事に向かう。
「もう、なにやってんのかしら……」五代を見送った響子さんは顔を真っ赤にしてつぶやく。
すると自然に昨夜のことを思い出される。
「響子さん……おれはあなたのことを……心から……愛しています……」
「五代さん……」響子さんは無意識のうちに愛する人の名を口にする。昨夜ついに亡き夫の影
を振り切り五代と想いを分かち合い愛を語り合ったことを響子さんは心から嬉しく思う。意識
しないと自然に笑みが溢れ出してしまう。
「やだ、あたしったら朝から……」響子さんは誰かに見られたら大変と背後を振り返る。
すると……
372 :
15/15:2007/11/04(日) 16:30:17 ID:xUi2g+ER
「で、あたしったら朝からどしたの?」一の瀬さんが尋ねる。
「えっ、えっ……?」響子さんは思わず後退りする。いつものみんながにやにやしながら自分
のことを見ているのだ。
「響子さん、今日も朝からとっても綺麗です」そういって四谷さんがにやりと笑う。
「な、な、なにを……」朱美さんも響子さんの真似をする。
「や、やめてください!」響子さんが二人を睨みつける。
「管理人さん、ほんとに五代のにーちゃんに惚れちゃったんだなぁ。改めて見せ付けられると
なんだかショックだなぁ」賢太郎がなんともいえない表情でつぶやく。
「み、みなさん、これはですねぇ……」響子さんがなんとか言い訳しようとするがそんなこと
は不可能だ。恋人同士の甘いやり取りを他人に見られることほど恥ずかしいことはない。
「いやぁ、いいもの見せてもらったよ」
「管理人さんのあんな照れた顔、めったに見られませんからなぁ」
「あたしも男作ろうかなぁ」
「おれもいつか結婚したら奥さんに試してみよーっと」
住人達は口々に好き勝手言いながら部屋に帰っていく。響子さんはただ呆然とその光景を見送
ることしかできない。
(五代さんがあんなこと言うから!)響子さんは日課の玄関掃除をしながら今朝のことを思い
出す。しかし……住人達にからかわれたことが大して気にならないほど五代の言葉にすっかり
機嫌が良くなっていることに気づき思わずはっとする。
(やだ、あたし……)そのまま昨夜のことを思い出しまたもや顔が真っ赤になってしまう。
「管理人さん、また真っ赤になってるよ、かーちゃん」賢太郎が母にいう。
「いいんだよ、多分昨夜いいことあったんだよ」
「昨夜って……」賢太郎が赤くなる。
「ませたこと想像してないで早く学校にお行き!」一の瀬さんが息子を叱る。
「わかったよ」賢太郎が渋々高校に向かう。
「賢太郎君、いってらっしゃい」響子さんが賢太郎を見送る。
「う、うん……いってきます」賢太郎が瞳を伏せて門を出て行く。
(どうしたのかしら、なんか元気ないな)賢太郎が自分と五代の痴態を想像していることなど
考えもつかない響子さんは賢太郎のことを心配して一の瀬さんに尋ねる。
「賢太郎君、元気ありませんでしたけど?」
「あんたぁ相変わらず罪な女だねぇ」
「はっ?」
「五代君、三鷹さんに続いてうちの馬鹿息子まで意識させちまうとはねぇ」
「な、なんのことですか?」
「あんたらのお熱い姿に変な妄想してんだよ」
「えっ、そんな……」響子さんは絶句する。しかし身長が低いため一瞬忘れてしまうが賢太郎
ももう高校生、男女のことが気になる年齢なのだ。
「すみません、気をつけます」
「いいんだよ。でもあんた、ほんとにいいことあったみたいだね」一の瀬さんがにやつく。
「ええ、まぁ……」と響子さん。
「子供でも出来たのかい?」
「違います」響子さんがそっぽを向く。
「いやというほど満足させてもらった?」
「ち、違います!!」響子さんは必死になって否定する。
「じゃあなんだよ?」
「秘密です」響子さんがにんまりと笑う。
と、そこへ……
「郵便で〜す」
「は〜い」響子さんがサインをし少し大きめの封筒を受け取る。
「あら、あたし宛だわ」
「誰からだい?」
「送り主はありませんね」
「他の男だったりして」一の瀬さんがむふふと笑う。
「あたしに他の男なんていませんわ」そういって管理人室に戻っていく響子さん。
管理人室に戻った響子さんは、はさみで封筒を開け一冊の薄い本を取り出す。
「これ、なにかしら」不思議に思いながら先頭ページをめくる。すると……
「えっ、これまさか……」
以上です。
いいんです、べたでw
ということで当初の予想よりかなり長くなりそうです。後編はまだ20%くらいの完成度ですが
来週末に投下できればと考えています。もちろん、予定はあくまで予定です。
ではまた。
は?
エロというよりしんみりと読んでしまったな。
376 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 00:53:16 ID:wWrAOtLZ
響子さん原作より気が強そうだけどそれが良い。
377 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 11:18:07 ID:aJBllxEM
GJ!
しかし携帯組の俺には長すぎるw
携帯小説だとおもって読めばいいさ。
これだけ長い作品だと良い意味で読み応えがあるよ。
>>373 五代君と管理人さんが本当に幸せそうで何よりです。
GJ!!です。
愛してるの一言を言うのに半年かかったのか・・・
383 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 14:40:57 ID:Ky90wsLF
確かに何度もやりまくってる設定なのにそれはないよな・・・
でも嫌いじゃないぜ
フォローするのに必死ですか
後編に期待
しかし、ウイスキーがうますぎて困る
お 酒 は 2 0 歳 に な っ て か ら ! !
〜未成年の飲酒は法律で禁止されています〜
後編、期待保守
みなさんこんばんは。
続きを投下します。
ちなみに前編同様長く、今回はエロがありません。
自分が嫌いな方と読みたくない方はIDをNG登録して下さい。
タイトルは「A10 桜の下で (中編)」
中編ww
ではどうぞ
390 :
1/17:2007/11/13(火) 02:31:34 ID:b8qeWo2e
「五代君、今日で退職するんだっけ?」同僚の保母の一人がにやにやしながら五代に尋ねる。
「んなわけないでしょうが!」五代が軽く睨む。
「冗談よ、冗談。でも結婚相手って前に一度ここに喪服で来たあの綺麗な人よね?」
「ええ」五代が照れて頭をかく。
「前来たときから2年くらい経つけど、何年くらい付き合ってるの?」
「正式に付き合ってからはまだ半年ですが、出会ってから……もう6年以上です」
「そんなに待たせるなんてねぇ」
「ほんと、ひどい男ね」もう一人の保母も口をそろえて五代を責める。二人ともまだ独身のた
め五代が羨ましいのだ。
「待たせてなんか……」そういいかけて五代は口をつぐむ。自分がだらしないため響子さんを
待たせてしまったのかもしれないと思いなおす。
「五代君、今日は昼までになってるけどしっかりと働いてもらうからね!」
「はいはい、わかりました」五代が微笑む。
「全く幸せそうな顔しちゃって」
「ほんと、今日は仕事全部やらしちゃいましょ」二人の独身保母の冷たい視線に思わず背筋が
凍る五代であった。
「五代君、今日はお疲れだったね」園長先生が五代をねぎらう。
「いえ……まぁ……そうですね」五代が愛想笑いをする。今日はあの二人にすっかりいじめら
れてしまったのだ。
「まぁ仕方ないよ、あの二人もいい年頃なのに年下の五代君があっさり結婚しちゃうんだから
思うところもあるだろうし」そういって園長先生が笑う。
「ははは……」五代も愛想笑いを合わせる。
「ところで五代くん、これを受け取ってくれないか?」そういって園長先生が五代に白い封筒
を渡す。
「こ、これは……」五代は中身をみて驚く。想像以上の額が入っているのだ。
「式には行けないからお祝いを渡しておこうと思ってね」そういって園長先生が微笑む。
「でもこんなに……」
「五代君、以前君を一度解雇したときのことは黒木さんに聞いているんだ。だいぶ苦労したそ
うじゃないか」
「……」
「だからその分、ちょっと割り増ししただけなんだ。快く受け取ってくれ」
「……」五代は声が出ない。この保育園に来たのも保父になったのも所詮は偶然であった。当
時バイトだった自分を解雇したことに園長先生には全く非がない。それなのにここまで気を遣
われて五代は心底嬉しく思う。
「園長先生、ありがとうございます」五代が頭を下げる。
「いいんだよ。それより戻ったらびしびし働いてもらうから十分楽しんでおいで」
「はいっ!ありがとうございます」
「うんうん」
「ではしばらく失礼します」園長室を出る五代。
「じゃあ五代君、また2次会で」保母の一人が話しかけてくる。
「ええ」
「お・し・あ・わ・せ・に・ね」もう一人の保母が意味深な笑顔で言う。
「ハネムーン・ベイビーに期待してるわ」
「あ、ありがとうございます」五代が顔を引きつらせて笑う。
「では失礼します!」そういって保育園を後にし家路につく五代。
391 :
2/17:2007/11/13(火) 02:32:06 ID:b8qeWo2e
「ただいま〜」
一刻館に到着した五代が玄関に腰を下ろし靴を脱ぎ始める。しかし、いつものように響子さん
が迎えに出てこない。五代は不審に思いながら管理人室のドアを叩く。
「はい……」響子さんの小さな返事が聞こえたのを確認して五代は扉を開く。
「あれ、みなさん、どうしたんですか?」五代はその光景に驚く。一の瀬さん、四谷さん、朱
美さんが管理人室に勢ぞろいしているのだ。
「どうしたもこうしたもないよ」一の瀬さんが投げやりな様子ではき捨てる。
「管理人さんが結婚をやめたいそうです」と四谷さん。
「冗談はやめてください」五代は四谷さんのいつもの冗談だと思い相手にしない。
「冗談じゃないみたいよ〜」朱美さんがタバコに火をつけながらつぶやく。
五代は朱美さんの言葉に一抹の不安を覚え響子さんに確認する。
「響子さん、冗談ですよね」そういって響子さんの顔を見た瞬間、五代はその表情に思わず驚
く。今この瞬間も響子さんの瞳から涙が零れ落ちているのだ。その目のはれ方から一日中泣い
ていたことが容易に想像できる。
「こんな直前になって結婚やめたいって。そんでもって理由は言えないんだって」一の瀬さん
が呆れた口調で言う。
「我々もさっきから理由を聞いているんですが一向に話してくれません」四谷さんがお手上げのジェスチャーをする。
「すみません、みなさん……。五代さんと二人にしてください」響子さんが他の住人に頭を下
げる。
他の住人達は仕方ないといった表情で管理人室を後にする。
「響子さん、結婚をやめたいというのは本当ですか?」五代が尋ねる。
響子さんは五代が差し出したハンカチで涙を拭きながら首を縦に振る。
「響子さん、一体どうしたんですか?」五代が響子さんの横にしゃがみこみ尋ねる。
「ごめんなさい、理由は言えないんです」そういって響子さんが顔を逸らす。
「響子さん、それじゃあいくら僕でも納得できません。理由を言ってください」
「……」響子さんは五代の問いかけにも黙ったままだ。そんな響子さんの様子に五代が確信を
持って尋ねる。
「惣一郎さん……ですね?」五代の言葉に響子さんがビクッと反応する。
「響子さんをここまで悲しませることが出来るのは惣一郎さんしかいませんからそれくらいは
わかります。ただ……何があったんですか?」
「……聞かないでください」響子さんがつぶやく。
「いくらなんでもそれはないんじゃないですか?僕にも付き合いってものがあるんです。理由
も聞かずに、はいやめます、とはいえません。それくらいは響子さんにもわかってもらえるは
ずです」五代が少し苛つきながら尋ねる。
「……」響子さんは黙ったままだ。
「わかりました、響子さんが理由を言ってくれるまで僕はここを動きません」そういって五代
が腰を下ろす。いつもの響子さんのやり方を思い出しながら自分と響子さん分のお茶をいれる
五代。五代がお茶を飲み一息つく頃になっても響子さんは俯き黙ったままだ。
「ずっとそうやって黙っているつもりですか?」五代がたまらず話しかける。
「あたし……どう言っていいか……」響子さんが小さな声でつぶやく。
「じゃあ聞き方を変えます。なにか僕が悪いことをしましたか?」
「五代さんは何も……何も悪くありません」
「じゃあ僕のことが嫌いになったんですか?」
「ち、違います!」響子さんが即座に否定する。
「じゃあなんで何も言ってくれないんですか。昨夜愛してるといってくれたのは嘘だったんで
すか?」
「嘘じゃ、嘘じゃありません。あたしはあなたのことを今でも……」響子さんが五代に必死に
訴えかける。
「じゃあどうして……?」五代が同じ質問を繰り返す。
「こんな気持ちのままじゃあたし……結婚式を迎えられないんです……」
「どんな……気持ちなんですか?」
「……」響子さんは五代の問いかけにこたえない。ただ黙って俯いたままだ。
「わかりました。響子さんがこたえてくれるまで僕はここで待ちます。僕には聞く権利がある
と思いますから」
392 :
3/17:2007/11/13(火) 02:32:40 ID:b8qeWo2e
管理人室にしばし静寂が訪れる。五代は響子さんがその口を開くのを待ち続ける。
どれくらい経ったであろうか。突然響子さんが口を開く。
「あたし、惣一郎さんの想いを……裏切りたくないんです……」
「惣一郎さんの想い……」五代が響子さんの言葉をなぞる。
「これです……」そういって響子さんが一冊の本を取り出す。
「それは……なんですか?」
「惣一郎さんの日記です……」
「日記って……昔おれが音無さんから預かって響子さんに渡した奴ですか?」
「違います。あれは途中で終わってたんです。これは……あたしが高校を卒業した辺りから惣
一郎さん亡くなる直前までの日記です……」
「その日記に……どういうことが書かれてるんですか……?」
「惣一郎さんの想いが……書き残されています……」響子さんが俯いたままこたえる。
「それを見て響子さんは昔を思い出してしまったというわけですか……?」
「というより……初めて惣一郎さんが考えていたことを知ることが出来ました」
「おれには見せてはくれませんよね」
「いくら五代さんとはいえそれはちょっと……」響子さんがやんわりと断る。
「そうですか……」五代が力をなくした声でつぶやく。
管理人室にまたもやしばしの静寂が訪れる。
今響子さんの目の前に置かれている日記には響子さんの知ることのなかった惣一郎の想い……
つまり惣一郎の響子さんへの愛情が記されているのだと五代は想像する。いつもの五代なら響
子さんの心情を思いやることが出来たかもしれない。しかし……今の五代はたった一冊の日記
により幸せの絶頂から叩き落とされたような気持ちになってしまっている。五代は思わず冷静
さを失い思うがままの言葉を響子さんにあびせる。
「響子さんはおれより惣一郎さんとの思い出をとる……そういうことですね?」
「そ、そういうわけじゃ……」響子さんが否定する。しかしその声はあまりに弱弱しい。そし
てその弱弱しい否定が五代を更に熱くさせる。
「おれには……そうとしか思えません」そう言って五代が立ち上がる。
「響子さん、少しはおれの気持ちも考えてもらえませんか?」
「……」
「響子さんの想いはそんな本一冊で簡単に覆ってしまうほど軽いものだったんですね」五代は
頭に血が上ってしまい言葉が止まらなくなってしまう。
「ち、違……」響子さんは否定しようとするが興奮した五代の言葉がその言葉をかき消す。
「違いませんよ。おれはいつだって響子さんのことを考えてきた。なのに響子さんはいつも自
分のことばっかりでおれのことを全然考えてくれないじゃないですか!」五代が顔を真っ赤に
して興奮した表情で響子さんをなじる。
「そ、そんなつもりじゃ……」
「結果的にそうなんですよ」五代が冷たく言い放つ。
「……」響子さんは反論できない。全て自分が悪いのだから言い返しようがない。
「何も……言ってくれないんですか……?」五代がため息をつく。
「……すみません、あたしが全て悪いんです……」響子さんが俯いたまま謝る。
「本当にこんなんでいいんですか?おれ達もうこれで終わりなんですか?」
「それは……嫌です……」
「ならどうして?」
「五代さん、もう少し……もう少しだけあたしに時間をください……」響子さんが目を腫らし
たまま五代に頼み込む。
「あなたは昨日のことを全て否定しおれの男としてのメンツをまるつぶれにしようとしている
んですよ?」
「わかってます、そんなことぐらいあたしだって。でも……あたしこのままじゃ……」
響子さんの言葉に五代は何を言っても無駄だと悟る。
「わかりました、確かに響子さんの言うとおりこんなんじゃ結婚なんてできません」
「……やめましょう、結婚」そういって五代が背を向ける。
「こずえちゃんはおれと5年も付き合ったのに自分の納得できる結婚をしました。それなのに
響子さんは……」それだけ言い残すと五代は管理人室を後にする。
管理人室の扉がバタンと閉じるのを響子さんは呆然とした表情のまま見つめる。かつて見たこ
とがないほど激怒した五代の表情を思い出し響子さんはただ途方にくれるのであった。
393 :
4/17:2007/11/13(火) 02:33:16 ID:b8qeWo2e
一方、管理人室を後にした五代の視界に五代を待ち構えていた住人達の姿が映る。
「どーすんのよ?」朱美さんが五代に尋ねる。
「どうしようもありません」五代が強張った表情のままこたえる。
「あんたがなんとかするしかないんだよ?」一の瀬さんが当惑した声で言う。
「響子さんはおれより……前のだんなさんとの思い出の方が大切なんですよ」五代が自嘲して
笑う。
「五代くん、それでいいんですか?」四谷さんが五代をじっと見つめ尋ねる。
「いいも悪いも……」そういって五代は玄関に腰を下ろし靴を履き始める。
「どこ行くのよ?」と朱美さん。
「ここにはいたくないんです!」そういって五代が玄関を飛び出す。
「どーすんのかねぇ?」一の瀬さんが五代が飛び出した後、音を立ててしまる玄関を見つめて
つぶやく。
「さぁ……?」と朱美さん。呆れ果てて付き合いきれない表情だ。
「もしかしてあの二人は結ばれない運命なのかもしれませんね」そういって四谷さんがため息
をつく。
「管理人さん、入るよ?」一の瀬さんが扉を叩いて管理人室に入り込む。
「一の瀬さん……」途方にくれ俯いていた響子さんが一の瀬さんの来室に気づき顔を上げる。
「一体どうするんだよ、あたしにもいえないのかい?」
「……」響子さんは黙ったままだ。
「あんたのそういうとこ良くないよ」一の瀬さんがタバコに火をつける。
「五代さんのあんなに怒った顔……初めて見ました。あたしのせいで五代さんは……」響子さ
んがつぶやく。
「そうだよ、あんたが悪いんだよ。いきなりこんな直前になって結婚したくないなんて。五代
君でなくたってそりゃ怒るよ」一の瀬さんが呆れた表情でつぶやく。
「あたし……五代さんが嫌いになったわけじゃないんです」響子さんがつぶやく。長い付き合
いの一の瀬さんには響子さんもつい心を許し本音で語り始める。
「んなこたぁわかってるよ。朝あんなに熱々だったし。だからなんでかって理由を聞いてるん
じゃない」
「……」響子さんはこたえない。そんな響子さんの態度に一の瀬さんが業を煮やして自ら口を
開く。
「前のだんなのことだろ?五代君が言ってたよ」
「……ええ……」響子さんが小さな声でこたえる。
「いまさらそんな昔のこと思い出して結婚しないなんて……」話している途中でこたつの上に
おかれている一冊の本が一の瀬さんの視界に入る。
「それ……今朝届いた……?」
「ええ……惣一郎さんの日記です……」
「そういうことかい……」一の瀬さんがなんとなく納得する。
「でも今さらそんな昔の日記で結婚やめるなんて」
「確かに今さらなんです。でもね、一の瀬さん。惣一郎さんは……五代さんと違って好きとか
愛してるとか全然言ってくれない人でした。でも……その日記を読んで初めて惣一郎さんはこ
んなにもあたしのことを愛してくれていたって知ってしまって……。あたし、どうしたらいい
のかわからなくなってしまったんです……」響子さんが素直に今の心情を吐露する。
響子さんの言葉に一の瀬さんがタバコの煙を吐き出しながらつぶやく。
「それで……あんたは五代君と別れたいのかい?」
「そ、そんなわけじゃ……」響子さんが否定する。
「でも五代君のさっきの様子じゃもうあんたのこと見限っちゃうかもしれないよ。ただでさえ
あんたには何年も待たされて、やっと結婚までこぎつけたのにこんな有様じゃね」一の瀬さん
がわざと悲観的なことを言う。
「そんな……」
「そんなじゃないよ。五代君はなぜか結構もてるし、もしかしたら八神さんあたりと……」
「そ、そんなの許さないわ!」あんな小娘に五代を取られることなど想像もしたくないといっ
た口調で響子さんが声を荒げる。
「許すも許さないもないよ。そもそも五代君、戻ってくるかどうか……。昔、あんたが三鷹さ
んと結婚するって誤解して本気で出て行ったことあったけど、あんたに未練なくなったら出て
行ってもおかしくないね」
「そんな……」五代を失ってしまうということが突然現実的な問題となり響子さんを襲う。
「あんたももう少し五代君の気持ちも考えてやりなよ。あいつはあんなに一途なのにさ」偶然
一の瀬さんが五代と同じ言葉を口にする。たまたまであったがその言葉は響子さんを深く傷つ
ける。
394 :
5/17:2007/11/13(火) 02:33:47 ID:b8qeWo2e
(あたしは……五代さんの気持ちを考えていない……)響子さんが心の中でつぶやく。五代と
一の瀬さんの二人に指摘され、自分の言葉の罪深さに思わず身震いをしてしまう響子さん。
「あたし……どうすればいいんでしょうか……」いきなり弱気になり響子さんは一の瀬さんに
尋ねる。
「知らないよ、そんなこと。子供じゃないんだから自分の言ったことには自分で責任取らない
と」一の瀬さんが至極もっともなことを言う。しかしそれは今の響子さんにはあまりに酷な言
葉だ。
「あ、あたしどうすれば……」響子さんは絶望的な表情のまま俯く。そんな響子さんの様子に
一の瀬さんがやれやれといった表情で声をかける。
「管理人さんは五代君と別れたくないんだろ?」
響子さんは黙って頷く。
「だったら五代君に謝ってやっぱり結婚してくださいって頼むしかないじゃないか」
「で、でもあたし……」
「それができないのなら五代君に結婚を延期してもらうしかないけど……それは少し虫が良す
ぎるね」
「……」響子さんは何も言えず黙り込む。響子さんも一の瀬さんの言うとおりだと思うから何
も言いようがない。
「結局……あんたが前のだんなさんのことをうまく整理するしかないんだよ。それができない
んならまたおんなじことの繰り返しだよ」一の瀬さんがため息をつく。
「……」響子さんは俯き黙ったままだ。
「ほんと面倒臭い女だねぇ。いつまでもそうやってうじうじしてな」一の瀬さんも呆れて席を
立つ。
「一の瀬さん……」響子さんが縋るような目で一の瀬さんを見る。
「そんな目をしてもだめ。管理人さんの問題なんだから」そういって一の瀬さんが管理人室の
扉を開き出て行く。その光景に響子さんは力無くうなだれるのであった。
-------------------------------------------------------------------------------------
五代は時計坂無心に駆け下りる。走ることによって嫌なことを全て忘れ去りたいのだ。
「五代くん」突如自分の名前が呼ばれ慌てて立ち止まる五代。
「どうしたんですか、そんなに怖い顔して?」その小柄で地味な男が五代に話し掛ける。
「い、一の瀬さん……」五代がその男の名をつぶやく。めったに会うことのない一の瀬氏に遭
遇し久しぶりだなと思う五代。
「五代君、どうですそこで一杯?」一の瀬氏が屋台を指差しながら五代を誘う。
「ええ……」五代は一の瀬氏ののんびりした雰囲気になんとなく了承し二人並んで屋台のいす
に腰を下ろす。
「日本酒でいいですか?」一の瀬氏が五代に確認する。
「ええ……」五代が頷く。
「じゃあ……五代君と管理人さんの結婚に乾杯」一の瀬氏が日本酒をおいしそうに飲み干す。
「あれ、どうしたんですか五代君?」顔を強張らせたままお酒に口をつけない五代を見て一の
瀬氏が不審に思って尋ねる。
「いえ、なんでもありません」五代がなんとかこたえ、日本酒を一気に飲み干す。
「ははは、いい飲みっぷりだ。親父、もう一合もらえるかい?」一の瀬氏が追加を注文する。
一の瀬氏は五代と自分のお猪口にお酒を注ぎながらぼそっとつぶやく。
「……管理人さんと……ケンカでもしましたか?」一の瀬さんが何気ない口調で核心をつく。
「えっ……?」五代が驚いた表情で一の瀬氏の顔を見る。
「そんなに怖い顔してたら何かあったって誰だってわかりますよ」一の瀬氏が日本酒をうまそ
うに飲みながらつぶやく。
「そうですか、わかりますか……」五代は自分が知らず知らずのうちにそんな表情をしていた
ことを指摘され確かにそうなのかもしれないと思う。
「一の瀬さん、響子さんがおれと……結婚したくないって言うんですよ」五代は思い切って一
の瀬氏に口を開く。五代もやはり人の子、誰かに悩みを聞いて欲しいのだ。変人ぞろいの一刻
館で一の瀬氏は数少ない常識人の一人なのだ。
「マリッジブルー……って奴ですか……」一の瀬氏がつぶやく。
「ちょっと違いますけど……広い意味ではそうかもしれません」五代は響子さんが惣一郎の日
記を見て動揺してしまっていることを包み隠さず告白する。その間、二人は日本酒を次々と飲
み干していく。
395 :
6/17:2007/11/13(火) 02:34:20 ID:b8qeWo2e
「前のだんなさんの日記ですか」一の瀬氏がまたもや日本酒のお代わりを注文し五代のお猪口
に酒を注ぎながら口を開く。
「五代君は……前のだんなさんに嫉妬してしまったわけですね」そういって一の瀬氏が笑う。
「だってそりゃあ……」熱くなりかける五代を一の瀬氏が制して言葉を続ける。
「私は管理人さんのことをそこまで知っているわけではありません。五代君の方がよっぽど知
っているでしょう。だけどね、五代君の話を聞くといかにも管理人さんらしいと思いますよ」
「えっ……」思わず五代が一の瀬氏の顔を見る。
「前のだんなさんの日記を見て動揺してしまうなんていかにも優しくて一途な管理人さんらし
いじゃないですか。五代君もそんな管理人さんだからこそこんなに長い間彼女のことを想い続
けてきたんじゃないんですか?」
五代は思わず一の瀬氏の言葉にはっとする。確かに響子さんの反応はある意味予想通りのもの
ではないか。彼女は昔から何一つ変わっていない、いや変わるはずが無いのだ。
「五代君、昔こうやって私の話をしましたよね、掃き溜めに鶴」
「ええ……」
「私は彼女を見ているだけで幸せでした。五代君も……そんな時期があったんじゃないです
か?」
「ええ……」五代は響子さんと出会った頃のことを思い出す。あの頃は響子さんを見るだけで
幸せだった。優しい言葉をかけてもらったときなど天にも昇る気持ちだった。
「人間って不思議ですよね。以前より遥かに幸せなのに……どんどんどんどんそれ以上のもの
を欲しがってしまう。でもね、この年になって思うんですよ。今の自分は昔と比べたらどんな
に幸せかって。それを忘れてしまったら……一番大事なことを見失ってしまうんじゃないかっ
て……」そういって一の瀬氏は日本酒を飲む。
「一番大事なこと……」五代がうつむいたままつぶやく。
「五代君もほら……」一の瀬氏に勧められて五代もまた日本酒を口にする。
「一の瀬さんにとって一番大事なことってなんですか?」
「ははは、そんなの決まってるじゃないですか」そういって一の瀬氏が笑う。
「一体何なんですか?」
「じゃあ五代君にとって一番大事なことはなんですか?」
「それはやっぱり……響子さんです。いつも彼女と一緒にいたい、そう思います」
「私だって一緒ですよ。いつも家族と一緒にいたいと思ってます。だからこそ毎日がんばって
働けるんですよ」そういって一の瀬さんが笑う。五代はその笑顔に一の瀬氏の真意を悟る。
「一の瀬さん……。もう少し一緒に……飲みませんか?」
「こんな年寄りと飲んで楽しいですか?」
「ええ……」五代が俯いたまま微笑む。
「今日は一の瀬さんとゆっくりお酒が飲みたいんですよ」
「五代君、うちの奴がこの間言ってましたよ」一の瀬氏が突如つぶやく。
「何のことですか?」五代が何のことかわからず一の瀬氏に尋ねる。
「五代君にとって確かに管理人さんが必要なんでしょうけど……どちらかというと管理人さん
にとって五代君が必要らしいですよ」
「えっ……?」
「羨ましいじゃないですか、あんな美人の管理人さんに必要とされているなんて」
「……」五代は思わず黙り込む。
「そろそろ帰りましょうか」一の瀬氏がつぶやく。
「ええ……」
すっかり酔っ払ってしまった二人が時計坂を登り家路につく。
「一の瀬さん、今日はありがとうございました」五代が一の瀬氏に礼を言う。
「ははは、年寄りのおせっかいって奴ですよ」そういってまたもや一の瀬氏が笑う。
「でも本当に助かりました。おれは……一番大事なことを見失ってしまうところでした」
「ははは……。でも五代君、前に一緒に飲んだときと比べるとすっかり大人になりましたね」
そういって一の瀬氏が遠い目をする。
「いえ、まだまだです」
「そんなことありませんよ。五代君が大人になったから管理人さんも安心して五代君に心を開
いたんですよ」
「そう……ですかね」五代が少し照れる。
「そうですよ」と一の瀬氏。
396 :
7/17:2007/11/13(火) 02:35:09 ID:b8qeWo2e
「五代さん!」一刻館に到着した二人に若い女性の声が耳に入る。
「きょ、響子さん……」五代が響子さんの姿を確認し思わずつぶやく。
「よかった、戻ってきてくれたんですね……」響子さんがうっすらと涙を浮かべてつぶやく。
「おれは……あなたを置いてどこかにいったりしませんよ」五代が優しくこたえる。そんな二
人の様子を確認した一の瀬氏が一刻館の玄関をくぐる。
「五代君と飲んでたのかい?」玄関まで迎えに出てきた一の瀬さんが尋ねる。
「そうだよ」と一の瀬氏。
「あんた……ちゃんとうまく話せたのかい?」
「さぁな。でも多分もう大丈夫だよ」そういって一の瀬氏が腰を下ろしながら微笑む。
「あんたもいいとこあるじゃない」一の瀬さんがかばんを持つ。
「ははは、たまたまだよ」そういって一の瀬氏が靴を脱ぐ。
「今日はご褒美にご馳走しようかね」一の瀬さんが珍しいことを言う。
「それは楽しみだね」
「まかせときなって」そういって二人は心なしか仲良さげに一号室にはいる。
「五代さん、あたし……」響子さんが話しかけようとするが言葉がうまく続かない。そんな響
子さんに五代が語りかける。
「響子さんは……ほんとわがままですよね」
「えっ……」
「いつも自分のことばっかりでおれのことなんてちっとも考えてくれない」
「ご、五代さん……」響子さんは五代の言葉に思わず俯いてしまう。
「でもね響子さん……」五代が一旦言葉を切りすっかり暗くなってしまった夜空を見上げる。
「響子さんは昔からそうなんです。なに一つ変わってやしない」
「……」
「おれが好きになった響子さんは……いつもおれのことなんて気にしないで自由に自分の言い
たいことを言い、自分のしたいことをして……たまに優しい言葉をおれにかけておれを喜ばせ
る。響子さんは……昔からそんな人なんです」そこまで言うと五代は視線を響子さんに戻す。
「だから……響子さんは今回のことを気に病む必要なんてまるで無いんです」五代が響子さん
を見つめながらつぶやく。
「で、でも……」なにかいいかける響子さんを五代が手で制する。
「昨日、おれに言ってくれましたよね、ずっと捕まえていてくれって」
「はい……」響子さんが戸惑いながら返事をする。
「そしておれも言いました、何があっても離さないって。だから……今回響子さんがおれと結
婚してくれなくても……おれはあなたを追い続けます。あなたがまたおれに振り向いてくれる
その日まで。だっておれにとって一番大事なのは響子さんと結婚することじゃありませんか
ら……」五代が響子さんに近づく。
「おれにとって一番大事なのは……響子さん、あなたといつも一緒にいて……あなたに微笑ん
でもらう、ただそれだけなんです」そういって五代が響子さんを抱きしめる。
「絶対に逃がしません。何度おれの腕から逃げても……その度に捕まえて見せます」五代は響
子さんを抱きしめる腕に力を込める。
「ご、五代さん……」響子さんはもう言葉も無い。
「さっきはすみませんでした。響子さんを傷つけるようなことを言ってしまって。おれが思い
あがっていたんです」
「違う、五代さんはなんにも悪くない。あたしが……あたしが悪いんです!」響子さんが激し
く嗚咽する。
「響子さん……おれ……」五代がなにか言いかけた途中で突然響子さんにもたれかかる。
「えっ、なに……?」響子さんは突然五代にもたれかかられてその重みに耐え切れず地面に押
し倒される。
「ご、五代さん……?」響子さんが五代に話し掛けるが返事はない。その酒臭い匂いに響子さ
んは五代が酔いつぶれて倒れてしまったことに気づく。
「い、一の瀬さ〜ん!」響子さんが一の瀬さんに助けを求める。
「なんだい、騒々しい……」一の瀬夫妻が一号室から出てきて事態に気づく。
「管理人さん、いくら結婚間近だからってそんなところでラブシーンはまずいでしょ?」一の
瀬さんがむふふと笑う。
「ち、違います!」響子さんが必死に否定する。
「冗談だよ。ところで管理人室に運んだんでいいかい?」
「はい……」響子さんがうなずく。一の瀬夫妻はそんな響子さんの反応ににやりと笑って五代を管理人室まで運ぶのであった。
397 :
8/17:2007/11/13(火) 02:35:41 ID:b8qeWo2e
「あたしはどうしたらいい……?」響子さんは布団で眠る五代の横顔を見ながら一人つぶやく。さきほどの五代の言葉に響子さんは心をわし掴みにされたような気分になる。もう五代から離
れられないとすら思う。だからこそ……こんな半端な気持ちのままでいることは許されない。
もうこれ以上、五代を裏切ることはできない。しかし……自分の心の中にあるわだかまりが完
全に無くなった訳ではない。このままでは一の瀬さんの言うとおり何かのきっかけでまた同じ
ことの繰り返しになるのではないかと響子さんは恐れる。
ふと響子さんが何かを思いつき電話をかける。
「もしもし……」相手が電話に出る。
「あ、あたしだけど……」響子さんは少しやり取りをした後、電話を切る。
「惣一郎さん……」響子さんが日記を見つめながらつぶやく。
「あたしを……許してください……」そういって響子さんは就寝の準備をし電気を消す。
翌朝、響子さんはいつもより早く起き外出の準備を始める。まだ眠ったままの五代の朝食を作
りこたつの上に並べる。顔を近づけるとまだ少しお酒のにおいがする。ゆっくり眠っている五代を起こすのも悪いと思い響子さんは管理人室を出て鍵を閉める。
「管理人さん、おはよう」
「あら、一の瀬さん。おはようございます」響子さんがそういって微笑む。。
「五代君は?」
「まだ眠ってますわ」
「あんた、どっか行くの?」
「ええ、少し」
「ふ〜ん、まぁいってらしゃい」
「ええ、なにかあったらお願いしますね」そういって響子さんが一刻館を出発する。
ピンポーン……
「はぁ〜い」
「ただいま、おかあさん」
「あら、響子。早かったわね」律子がドアをあけながら言う。
「おとうさん、いる?」
「あんたが会いたいって言うんだからいるにきまってるでしょ。とりあえず中に入りなさい」
「おとうさん、響子が来たわよ」
「おお、そうか」響子の父の顔がほころぶ。
「ただいま、おとうさん」
「おかえり。響子、いつでも帰ってきなさい。おまえは結婚したってうちの子であることに変
わりないんだから」響子の父はご機嫌だ。
「うん。ありがとう、おとうさん」
「で、わざわざ何しに来たの?」律子が響子さんに尋ねる。
「うん……。あのね……」響子さんは一瞬躊躇する。しかし思い切って口を開く。
「実はあたし……結婚やめようと思うの」響子さんが俯いたまま言う。
「はっ?」律子が唖然とした表情になる。
「あんた、ほんとにそんなことできると思って言ってんの?」律子が怒りを抑えて言う。
「でもね、あたしこのままじゃ……」
「でもねもなにももう結婚式までもうすぐなのよ?それをこんな時期に……」
「かあさん、落ち着いて。それより響子、理由はなんなんだ?五代君とはとても仲良くやって
いたみたいじゃないか」
「……」響子さんはこたえず黙ったままだ。
「響子、わしはおまえの結婚にずっと反対してきた。でもな、五代君の熱意みたいなものとお
まえの気持ちを考えて賛成することに決めたんだ。それなのにこんな時期になって結婚したく
ないなどというのは一人の男として許さん。そもそもわしはお前をそんな子供に育てた記憶は
無い」響子の父が興奮してまくし立てる。
「おとうさんが結婚をやめようとするあたしを叱るなんてね」響子さんが笑う。
「なにおぉ……」響子の父がなおも何か言おうとするのを律子が遮る。
「響子、あんた結婚止める気なんてないんでしょ?止める気ならその指輪をしたままここに来
るわけがないわ」
「うん……」響子さんがうなずく。
398 :
9/17:2007/11/13(火) 02:36:21 ID:b8qeWo2e
「響子!おまえはわしらをからかいに来たのか!?」
「違うわよ」
「じゃあ何しに来たの?」
「……おとうさんとおかあさんに昔みたいに叱って欲しかったの、結婚をやめようと思ってる
あたしを」そう言って響子さんが瞳を伏せる。
「あたしね、昨日五代さんに結婚やめてくれって頼んでものすごく怒らせちゃったの」
二人は黙って娘の言葉に聞き入る。
「でもね……五代さんは……そんなあたしと……一緒にいたいって……。一緒にいてくれれば
それでいいんだって言うの……」
「そうか……」響子の父がしんみりと頷く。
「あたし……やっぱり五代さんと結婚したい。でも……一つだけ気になることがあって。それ
をおとうさんに聞きたいと思って今日ここに来たの。こんなこと聞けるのおとうさんしかいな
いから……」
「ふむ。で、その気になることってのは?」響子の父が聞きかえす。
「うん……」響子さんは少し迷った仕草を見せた後に口を開く。
「あのね、もしおとうさんがおかあさんと結婚してすぐに亡くなってしまったとしたら……お
とうさんはおかあさんにずっと一人でいて欲しいと思う?それとも別の人と幸せになって欲し
いと思う?」
「あんた、まだそんなことで悩んでんの?」律子が呆れた表情でつぶやく。
「そんなことでもあたしには重要なの!」
「ほんとに頭悪いわね」と律子。
「何よ、そんな言い方……」響子さんが膨れる。
「ははは、でもかあさんのいうとおり響子はそんなこともわからないのか……」
「どういうことよ?」
「まぁあれだ、男ってのはほんとにその人のことが好きなら……幸せになって欲しいと思うも
のだよ、例え幸せにするのが自分でなくてもな」響子の父が照れ隠しのためかめがねを拭きな
がら娘に言って聞かせる。
「本当に?」
「ああ、少なくとも……惣一郎もそう思うはずだ」
「そう……」響子さんはその言葉の意味をしっかりとかみ締める。
「わかったらさっさと一刻館に戻って五代君に謝りなさい」響子の父がけしかける。
「うん……」
「今日は仕事に行ってるんじゃない?」と律子。
「いや、今日から休み取ってるみたい」
「じゃあ早く帰った帰った」と響子の父。
「そんな追い出すように言わなくても……」響子さんがなんとなく不機嫌になる。
「いいから早く帰りなさい!」響子の父が叱るように言う。
「わかったわよもう……」そういって響子さんが立ち上がる。
「じゃあ土曜日にまたね」律子が響子さんに言う。
「うん……」
「あんた、まだ迷ってんの?」
「少し……」
「あんたの気持ちもわかるけど……時がたてばまた気持ちも変わるわ」
「でももう6年以上たってるのにあたし……」
「だからあんたのその気持ちを五代さんにちゃんと話せばいいじゃない。五代さんはちゃんと
わかってくれるわ」
「でもあたし五代さんに申し訳なくて……」
「とにかく!二人できちんと話なさい、あんた達二人の問題なんだからね」
「うん、わかった……」響子さんは律子の言葉に頷きながら実家を後にする。
「あんた、たまにはいいこと言うじゃない」
「おれだって響子に幸せになって欲しいからな」
「ふ〜ん……」律子が意味ありげに笑う。
「なんだ、その笑いは?」
「いえ、なんでもないですよ」律子が笑いをかみ殺しながら奥に引っ込む。
「なんだ全く……」不機嫌なまま新聞を開く響子の父。ふと新聞の日付に気づく。
「あっ、仕事に行かないと!」あわてて着替え始める響子の父であった。
399 :
10/17:2007/11/13(火) 02:36:56 ID:b8qeWo2e
「ふぁ〜……」五代はまどろみの中あくびをする。
「今日から仕事休みだっけ……」一人つぶやく五代。ふと周りを見渡すと5号室ではなく管理
人室であることに気づく。
<なんでここにいるんだっけ……?>五代は自問する。一の瀬氏とお酒を飲んで帰ってきたと
ころまでは覚えている。
<玄関に響子さんがいてそれから……>五代は自分の言葉を思い出す。自分の想いが響子さん
にきちんと伝わっただろうかと考えるがどうにも記憶があやふやで思い出せない。仕方なく体
を起こすと朝食が作っておいてあることに気づく。どうやら響子さんはこの部屋にはいないら
しい。
<食べろってことだよな……>玉子焼きにハム、それから味噌汁といかにも朝食なおかずがこ
たつの上に並んでいる。五代は自分でご飯をよそいテレビをつけ食べ始める。ご飯を食べ終え
食器を台所に片付け一息つくと一冊の本が目に入る。
<こ、これはまさか……>五代は手に取りページをめくってみる。それは予想通り惣一郎の日
記だ。中身を読んでしまっていいのか、五代は迷う。響子さんをあそこまで悩ませるこの日記
を読んでみたいという衝動は抑えがたい。しかしその一方で日記を盗み見するのはやはり心苦
しい。五代の中で激しい葛藤が湧きあげる。五代は目を閉じて考える。
<もしかしてこれは……響子さんがおれに見て欲しいと思ってこんなわかりやすいところに置
いていったのかもしれない>五代は自分に都合がいいことを想像する。一度傾いた流れは容易
に覆ることは無い。
<例えそうじゃなくても……おれには見る権利があるはずだ>五代は自分に言い聞かせ……1
ページ目を開き目を走らせ始める。
○月×日
ぶりの照り焼き
みそしる
○月×日
鳥の唐揚げ
○月×日
ハヤシライス
<な、なんだこれは……?>五代は一瞬自分の目を疑う。日記ではなく毎日の献立表としか思
えない文字の羅列が延々と続く。五代は呆れてページを一気にめくってみるが似たような記述
が続く。しかし、ある日を境に日記が少しずつ変化していくことに気づく。
○月×日
ついに今日、千草君が実家を飛び出し我が家に転がり込んできた。とりあえず彼女の実家には
連絡したが両親共に凄い剣幕だ。しかしそもそも私と彼女は元教師と元生徒でしかないのだ。
これから私はどうすれば良いのであろうか。
○月×日
千草君は両親が私との交際を認めてくれるまでここにいるといって私の話すら聞かない。
若い女性にここまで好かれて悪い気はしないがさすがの私も困ってしまう。父と姉も困惑気味
だが父は少し楽しんでいるように見えるのは気のせいだろうか。
○月×日
千草君と地層を調べに行く。勝手についてくるのだから仕方が無い。
こんなに若い子が地層を見て何が楽しいのであろうか。
五代は息を吐き出し天井を見る。響子さんはどうやら実家を飛び出し音無家に強引に転がり込
んでしまったらしい。しかもこの時点ではまだ付き合ってもいないようだ。これではまるで八
神と一緒ではないか。五代は響子さんが八神を見て何を思っていたのか知りたくなる。
そして同時に五代は気づく。惣一郎の日記から献立の内容が消え、響子さんが来たことによる
惣一郎のとまどいばかりが記されていることに。
しばらく似たような内容が続くため五代は読み飛ばしていくうちに気になる記述を見つけそこ
からまた読み始める。
400 :
11/17:2007/11/13(火) 02:37:46 ID:b8qeWo2e
○月×日
千草君が実家に帰っていった。とりあえず両親と仲直りしたらしい。
私は解放感と同時に一抹の寂しさを感じる。また4月から親父のつてでついに正式に教員とし
て採用されることが決まった。今の無職のぶらぶらした生活を改めしっかり勉学に励まねばと
心に誓う。
○月×日
千草君から連絡が無い。今日で一週間になるが一体どうしたのであろうか。
○月×日
今日で2週間になる。なぜ彼女は連絡をくれないのであろうか。
○月×日
思い切ってこちらから連絡してみるが彼女の父親に電話を切られる。私は一体どうしてしまっ
たであろうか。
○月×日
ついに3週間、彼女の声を聞いていない。もはや自分の気持ちをごまかしようが無い。一目で
いいから彼女に会いたい、声が聞きたいと思う。
○月×日
指が震えてうまく書けない。今日、一月ぶりに彼女が家にやってきた。自慢げに運転免許証を
見せる彼女の笑顔に心が震える。
彼女と二人、近くの公園まで散歩。こんなに楽しい時間を過ごしたのは私の人生で初めてでは
ないだろうか。
五代は日記を読みながら惣一郎の気持ちに明確な変化があることを確信する。五代ははやる気
持ちを抑えてページをめくる。
○月×日
千草君を誘い地層を調べに行く。彼女はいつも元気でその笑顔は私も元気にしてくれる。
彼女は実家でいろいろと勉強しているといっているがなにを勉強しているかは教えてもらえな
い。一体何を勉強しているのか気になる。
○月×日
彼女に誘われて昼食をともにする。
別れ際に彼女に私が彼女のことをどう思っているのか聞かれるが私はうまく返事できず黙り込
んでしまった。彼女はそんな私の態度に腹を立てて帰ってしまった。我ながら情けない。
○月×日
一日中、彼女にどのようにして自分の思いを伝えようか悩む。元教え子だけに若干気になるが
いまさらどうしようもない。
夜連絡を取ってきた彼女と明日会う約束をする。私が子供の頃からよく遊んだ桜が美しいあの
場所で、彼女に思いを伝えようと思う。
○月×日
今日は私の人生の中で最も驚くべき日になった。
私は今日彼女に勢い余ってプロポーズをしてしまった。しかも驚くことに彼女は涙を流して喜
んで了解してくれた。
生まれてから28年間、女性に全く縁が無かった私だが彼女と巡り会えて本当に良かったと思
う。
五代は日記から目を離す。
惣一郎の響子さんを好きになっていく戸惑いとそして喜びが痛いほど伝わってくる。しかし、
結婚するのであればこれくらいは普通もしくは少し控えめにも思えてくる。響子さんをあそこ
まで苦しめるものの正体を求め五代はページをめくるが特に目立った記述は無い。新しい学校
でのことやたまに響子さんとどこかに行ったような記述ばかりだ。結婚式周辺に多少甘い記述
も見られるが五代がこれはと思う記述は見当たらない。そして最後のページに目を通した瞬間
に五代は思わずあっと声をあげる。
401 :
12/17:2007/11/13(火) 02:38:50 ID:b8qeWo2e
4月×日
明日は去年響子にプロポーズした日だ。思えば私は響子に好きだと言ったことがない。今日た
またま同僚に話したところそれはおかしいと散々に説教されてしまった。私の気持ちは響子に
伝わっているとは思うが同僚の言うとおり言葉にすることも大事かもしれない。私には似合わ
ないが赤い花束でも買って響子に一言伝えてみようと思う。
私は響子のことを世界で一番愛しく思う。私以外の誰にも渡したくない。この気持ちは例え響
子が死んでしまっても一生変わることはないだろう。もし響子も同じ気持ちでいてくれるなら
なんと素晴らしいことであろうか。
「これだ……」五代はつぶやく。
<これを見て響子さんはあんなにも動揺してしまったのか……>そしてあることに気づく。
<このページが最後ってことは……まさか亡くなる前日の日記なのか……?>日付を見ても確
かに4月。ほぼ亡くなる前日と見て間違いないだろう。
<惣一郎さんはプロポーズした丁度一年後に亡くなってしまったのか>五代は天を仰ぐ。おそ
らく惣一郎は響子さんに伝えたい言葉を伝えることなく亡くなってしまったのであろう。
五代は黙ったまま日記を閉じる。響子さんが昨日言った「惣一郎さんの想い」。それはまた五
代の心をも動揺させる。
<響子さん、おれは……>五代は日記を見つめたまま立ち上がる。そしてそのまま管理人室を
後にし一刻館を出る。
コンコン……
響子さんが管理人室のドアをノックする。しかし返事はない。
「五代さん、まさかまだ寝てるのかしら」響子さんはそうつぶやくと鍵を開け管理人室に入
る。
「出かけちゃったのかしら……?」響子さんはきれいに片付いたこたつの上を見てつぶやく。
そして同時に日記が目に入る。
(やだあたしったらここにおいたままだったのね……)そのまま日記を手にしてきょろきょろ
と周りを見る。
(五代さん……)響子さんは心の中でつぶやく。中を見られてしまったことはほぼ間違いなく
響子さんはなぜ隠しておかなかったのかと自分を責める。しかし五代に見てもらった方が話し
やすいかも知れないと響子さんは思いなおす。
「さてとっ!」響子さんは声を出し再度出かける準備を始める。
(まずすぐにできることから……)響子さんは惣一郎の遺品を風呂敷に包む。少し躊躇した後
に日記もその中に含める。
(遺品返すこと……惣一郎さんにちゃんと断らなくちゃ……)そのまま響子さんはしばしもの
思いに沈む。本音を言うと返してしまうのは惜しい。しかしこれは自分にとって必要なのだ。
「あそこにも今日行こう……」響子さんはひとりつぶやきある封筒をかばんに入れる。どちら
かというとこちらの方が胸が痛む。しかし……五代と一緒になるためには必要なのだと響子さ
んは自分を言い聞かせ鼓舞する。
402 :
13/17:2007/11/13(火) 02:39:28 ID:b8qeWo2e
響子さんはバスを乗り継ぎ先日五代と結婚の挨拶に行ったばかりの墓地へと向かう。いつもの
花屋でお供え用の花を購入する。そして惣一郎の墓まで来た瞬間、何者かの影に気づく。
(五代さん……!?)今さら見間違うはずのない人物の登場に響子さんは驚きを隠せない。
(なにしに来たんだろ)響子さんは興味を覚え身を隠したまま墓に近づき耳を澄ます……。
五代は線香にライターで火をつけ両手を合わせる。しばし俯いた後、惣一郎に自分の心情をつ
ぶやき始める。
「正直言って、あなたがねたましいです……。遺品を返しておれと結婚したとしても……響子
さん、絶対にあなたのことを忘れないと思います」
(……)響子さんは五代に自分の心を見透かされ俯いてしまう。
「忘れるとか……そんなんじゃないな……。あなたはもう響子さんの心の一部なんだ……」
(五代さん……)響子さんは五代にあまりに申し訳ない。
「おれは初めて響子さんに会った時、響子さんに一目ぼれしました。あの時はあなたのことな
んてこれっぽっちも知らなかった。だからこそあなたの存在を知ったときおれは衝撃を受けま
した……」
「でもね、最近ある人に言われてわかったんですよ、おれは響子さんがいつまでもあなたのこ
とを忘れられないような女性(ひと)だからこそ、こんなにも響子さんのことを想い続けてい
るんだって。……多分おれは……あなたのように響子さんに愛されたい……ずっとそう思って
きたんだと思います……」
いつの間にか風が吹きはじめ五代と響子さんの周りに桜の花びらが漂い、五代は一瞬その光景
に心を奪われる。
「桜の花びらが散る様子って……なんだか感傷的な気分になりますよね。それはどんな美しい
ものでもいずれは散ってしまうことを連想してしまうからかもしれません……」五代はそうい
うと再度惣一郎の墓に視線を戻す。
「今回、響子さんは気持ちの整理ができなくて結婚できないかもしれない。それはそれで仕方
のないことです。だって響子さんは自分に嘘をつけない人ですから……」五代はそのまましば
し沈黙する。響子さんはどうしようもなく五代の言葉を待つ。
「だけどおれ、なんとかやっていきます」一旦言葉を切りそのまま言葉を続ける五代。
「桜の花びらと違っておれの彼女を想う気持ちはあなたが彼女を想う気持ちと一緒でいつまで
も変わりません。だからもしまた彼女がおれとの結婚を決意してくれたその時には……」
五代は惣一郎の墓標しっかりと見つめ口を開く。
「あなたをひっくるめて、響子さんをもらいます」
「…………」響子さんは思わず嗚咽しそうになり口を押さえる。五代は自分が惣一郎のことを
想っていても構わないというのか……。
「だからもし惣一郎さんがそれでも彼女を恨むというなら彼女ではなく……おれを恨んでくだ
さい」
(惣一郎さん……)響子さんは頬を伝う一粒の涙と共に空を見上げ惣一郎に語りかける。
(あたしがこの人に会えたこと、喜んでくれるわね)もちろん響子さんに返事はない。しかし
響子さんはどこかで惣一郎がうなずいてくれているような気がしてならない。
コツコツ……
響子さんのハイヒールの音が響き五代は振り返る。
「響子さん……」
「五代さん、あなたがどうしてここにいるの……?」
「いえ、ちょっと……。……いつからいたんですか?」
響子さんは五代の問いかけにはこたえず惣一郎の遺品を供え両手を合わせる。
「惣一郎さん、あなたの遺品……これからお返しして来ます」
「あの……響子さん、遺品(それ)ね……無理に返さなくても……」
「いいの」響子さんが五代の言葉をさえぎる。
「これでいいの」響子さんの言葉は五代が驚くほどに力強い。
「五代さん、惣一郎さんはあなたのことを恨むような人じゃないわ」
「えっ?」
動揺する五代の右手を響子さんが握り締め五代を見つめる。
「あたし……あなたに会えて、本当に良かった」
「響子さん……」
「心から……そう思います……」
見つめあう二人を空に舞う桜の花びらが包む。
403 :
14/17:2007/11/13(火) 02:40:12 ID:b8qeWo2e
しばらく見つめあっていた二人だが響子さんが五代の右手も握りつぶやく。
「五代さん、実はあたし気持ちの整理がまだ完全についたわけじゃありません……」
「……」五代は黙ったまま響子さんを見つめる。
「だから……14時に音無家に来てもらえますか?」
「14時……」
「それまでに……きちんと全てを整理しておきますから」
「響子さん、そんなに無理しなくても……」
「いいんです、あたしがそうしたいんですから」そういって響子さんが微笑む。
「……そうですか、わかりました」そういって五代も微笑む。
「じゃあおれ適当に時間つぶしてから行きますね」
「ええ、あたしはもう少しここにいます」
「じゃあまた後で……」五代が手を振る。
「また……」響子さんも五代にこたえて手を振る。
五代の姿が見えなくなると響子さんは惣一郎の墓の前にしゃがみ語りかける。
「惣一郎さん、聞いてくれた?あれが……あたしの好きになった人なの……」
「あなたと同じように……もしかしたらあなた以上にあたしのことを愛してくれているの」
「今までずっと迷っていたけど……今日けじめをつけようと思います……」そういって立ち上
がる響子さん。すると惣一郎との数々の思い出が響子さんの中に溢れ出す。
「ずっとあなたの妻でいたかった、ずっとあなたのことだけを愛していたかった……」そうつ
ぶやき涙ぐむ響子さん。
「でも……もうだめなの。あたしはもう……あの人のことを……」
俯いたまま涙を流す響子さん。
「あたしはあの人と結婚します。でもあなたのこと忘れるわけじゃない。だって忘れられるは
ずないもの」そういって響子さんが顔を上げる。
「ただ……あたしにとって最も大事な人が……あなたからあの人になる……ただそれだけなん
です。許してください……」
そして……しばらく惣一郎の墓を見つめていた響子さんが最後につぶやく。
「さようなら……惣一郎さん……」
「すみません、お義父さま……」響子さんが遺品を差し出し音無老人の前で頭を下げる。
「何を言ってるんだい、響子さんは自分の好きなようにすればいいんだよ」そういって音無老
人が笑う。
「ありがとうございます」響子さんが俯いたまま礼を述べる。
「おば様!」そこに郁子が突如顔を出す。
「郁子、どうしたんだい?」音無老人が郁子に尋ねる。
「あたし、とんでもないことしちゃって……」郁子がそう言って涙ぐむ。
「これこれ、それじゃあわからないよ」音無老人が郁子を宥める。
「あたし、おじ様の日記をおば様に……。あれを見れば結婚やめてくれると思って……」
「おまえ、あの日記を響子さんに見せたのか!?」音無老人が珍しく気色ばむ。
「わたし……おば様がわたしのおば様じゃなくなるのが嫌で……」
「なんてことを……」音無老人は声を失う。
「いいんです、お義父さま」響子さんがとりなす。
「でも、響子さん。あんなものを見てしまったら……」音無老人が言葉に詰まる。
「ええ……確かに昨日、あたしは動揺してしまって五代さんに結婚はやめましょうって言って
しまいました……。でも……もう大丈夫です。あたしは五代さんと結婚します」そういって響
子さんが微笑む。
「しかし……」音無老人が申し訳なさそうな顔をする。
「それに……もしあの日記を結婚後に見せられたらあたし、日記を見たら結婚しなかったかも
しれないって自分を疑うと思うんです。だからこそ今この時期にあの日記を見てその上で五代
さんと結婚することは意味があることじゃないかって思うんです」
響子さんの言葉に音無老人は黙り込む。
「おば様……ごめんなさい……」郁子が響子さんに抱きつく。
「郁子ちゃん、前言ったようにたまには一刻館に遊びに来てね」そういって響子さんが郁子を
優しく抱きとめる。
「うん……」郁子が泣きながら頷く。
そんな光景を音無老人は黙って見守るのであった。
連投規制により再接続
405 :
15/17:2007/11/13(火) 02:43:54 ID:gHHb+sQI
「もしもし」
「おかあさん、あたしだけど」
「あら響子、どうしたの?」
「色々心配かけたけどあたし、五代さんと結婚することに決めたから」
「そう、まぁわかってたけどね」律子が思ったとおりだとにやつく。
「もう……。それでね……」響子さんが何事か相談する。
「わかったわ、あんたのすきにしなさい」そういって律子が受話器を置く
13時45分、五代が音無家に行こうと駅を降りると響子さんが五代を待ち構えていた。
「響子さん、待っててくれたんですか?」
「ええ、多分この電車だと思ってたんで」そういって響子さんが微笑む。
「あの……それで……?」五代が響子さんに尋ねる。
「すみません、黙ってあたしについてきてもらえますか?」と響子さん。
「わかりました」と五代。
響子さんは黙ったまま音無家の前を通り過ぎ桜が美しい通りに出る。そこで、響子さんは思わ
ず立ち止まる。
(全然変わってないわ……)響子さんは周りの風景を見渡す。
「きれいな桜ですね……」五代がつぶやく。
「ええ……。惣一郎さんと昔よくここを散歩したんです」響子さんがつぶやく。
「そう……ですか」と五代。
「すみません、行きましょう」響子さんが歩き始める。
間もなく小さな公園が五代の目に入る。響子さんはそのままその公園に入っていく。五代もそ
のまま響子さんに続き公園に入る。
古いベンチの前まで来て響子さんは立ち止まる。
「五代さん、あたしさっき通りの入り口で立ち止まりましたよね……」
「ええ……」
「もう……この通りにくることは二度とないと思ってましたからつい感傷的になってしまった
んです」そういって響子さんが無理に微笑んでみせる。
「響子さん、ここは……?」五代がずっと気になっていたことを尋ねる。
「ここは……惣一郎さんがあたしにプロポーズしてくれた場所なんです……」響子さんはその
ままベンチに腰をかける。
「そして……今五代さんがいる辺りから惣一郎さんは今みたいにここに腰掛けてるあたしにプ
ロポーズしてくれたんです」響子さんはそのときのことを思い出しながら空を懐かしそうに見
上げる。
「不器用だけど惣一郎さんの想いがはっきりと伝わってきました。あたしがずっと望んできた
ことがやっと叶った瞬間でもあり、あたしは惣一郎さんにうなずき彼の胸に飛び込みました。
そしてこの幸せがずっと続くように心の中で祈っていました……」そこまでいうと響子さんは
立ち上がる。
「その後、五代さんも知っている通りあたしは惣一郎さんと結婚し幸せな毎日を送っていまし
た。……惣一郎さんが亡くなるあの日まで……」そういって響子さんが五代を見る。
「惣一郎さんが亡くなってからあたしは惣一郎さんの影を追い求めるようにして度々ここに来
ました。でも……あたしの心が晴れることはありませんでした。」
響子さんの言葉を五代は固唾を呑んで聞き続ける。
「そんな時でした、お義父さまが一刻館に行くことを勧めてくれたのは……。あたしは音無の
家にも実家にもいづらかったのでその話に飛びつきました。そして一刻館に初めて挨拶に行く
あの日、あたしは当然のようにここに来ました」そういって響子さんは公園を見渡す。
「あの時あたしは誓ったんです、一生惣一郎さんのことを想い続けるって」
<響子さん……>五代はただ黙って響子さんを見つめることしかできない。
406 :
16/17:2007/11/13(火) 02:46:22 ID:gHHb+sQI
「五代さん、あたし変わらずにいることが一番大事だとずっと思っていました。でも……今と
なってはそれだけじゃなくて変わっていくことも必要なのかもしれないって思えるようになっ
たんです」響子さんはゆっくりと自分の言葉を確認しながら語り続ける。
「あなたに初めて好きだって言われたとき……あたしの心は激しく乱れました。ずっと惣一郎
さんのことを想い続けるって誓ったはずのあたしがたった一言であそこまで悩んでしまったこ
とは当時のあたしにとってとても衝撃でした……」響子さんは当時を懐かしむように遠い目を
する。
「あの時、あたしはなんとか自分の気持ちを押さえ込むことができました。でも……あなたの
言葉であたしの中で止まっていた時計は……確実に動き出してしまったんです、あなたのせい
で……」
響子さんは俯きそのまま言葉を続ける。
「さっき五代さんが惣一郎さんのお墓の前で言ってたように……この先あたしが惣一郎さんの
ことを忘れることはありません。惣一郎さんがあたしを愛してくれたこと、あたしが惣一郎さ
んを愛したこと、これは決して嘘じゃありません。あの時のあたしの気持ちは何も間違ってい
ないと思います。だってあたし達二人の気持ちはあの時あの場所に残っているんですから」
五代は響子さんの言葉に思わず視線を逸らす。
「待って!あたしの話が終わるまで……目を離さないで」
「わかりました……」五代は腹を決め響子さんを見る。
「五代さん、あたしは惣一郎さんのことだけを想っていないと自分の気持ちが嘘になってしま
う……ずっとそう思ってきました。でも……それは違うと思えるようになりました。」響子さ
んがゆっくりと五代に近づきながら想いを言葉に変えていく。。
「あたしが……惣一郎さんのことを忘れるんじゃなく……悲しい記憶ではなく……大切な思い
出として記憶していくことができれば……笑って思い出すことができれば……惣一郎さんとの
ことはあたしの中でいつまでも輝き続ける……そう思うんです」そういうと響子さんが五代の
手を両手で優しく包む。
「そのことは……五代さんを愛することと決して矛盾しないとあたしは思います。あたし、間
違ってますか……?」響子さんが五代の顔を見上げる。
「……響子さんがそう思うのならそれが正しいと思います」五代が優しく微笑む。
「五代さん……こんなにもあなたに心配かけて本当にごめんなさい……」そういって響子さん
が五代に抱きつく。
「響子さん……」五代は響子さんを優しく抱きしめる。
そのまましばらく抱き合いお互いの肌の温もりを確かめあう二人。
ふと響子さんがあることを思い出す。
「そういえば……あたし達結婚やめるんでしたよね……」
「形の上ではそうですね」五代が笑う。
「やっぱりはっきりさせとかないといけませんわ」そういって響子さんが五代を離れる。
「実はあたし……さっき音無家から千草家に籍を戻してきました」
「えっ……」五代が驚く。
「だって……あたしなりにけじめをつけなきゃって思って……」響子さんが俯く。
「そうですか……」五代は響子さんが音無の姓を捨てたことに響子さんの覚悟を知る。
「……音無響子は今日、あなたに殺されてしまったんです」響子さんが突如つぶやく。
「えっ?」場違いな言葉に五代が驚く。
「あなたが惣一郎さんの前であんなこというから……あたしはもう音無響子でいられなくなっ
てしまったんです」そういって響子さんが五代を見る。
「響子さん……」五代はそんな響子さんを驚きのまなざしで見つめる。
「責任とってもらいますから」響子さんが一旦瞳を閉じる。そしてしばしの後瞳を開きしっか
りと五代を見つめて口を開く。
407 :
17/17:2007/11/13(火) 02:47:27 ID:gHHb+sQI
「あたし、千草響子を……あなたのお嫁さんにしてください」
「響子さん……」五代は響子さんからのまさかのプロポーズに思わず声を失う。あまりのこと
に五代は身動き一つできない。
「こんな式の直前に結婚をやめようとする女じゃ……ダメですか……?」そんな五代の態度に
響子さんは悪い方に想像してしまい俯く。今にも泣き出してしまいそうだ。
「そ、そんなことありません!」五代が慌てて響子さんを落ち着かせる。
「じゃあ……」響子さんが笑顔になる。
「もちろんです。おれが結婚する相手は響子さんしかいませんから……」五代がにっこりと微
笑む。そんな五代の笑顔に思わず安堵する響子さん。
「ただ……おれが響子さんにプロポーズした時みたいに……今度は響子さんが一つだけ約束を
守ってもらえますか?」
「なによ、あたしだって浮気なんか絶対しないし、わがままも言わないし、焼きもちも……な
るべく焼かないように努力するわ……」最初は威勢が良かった響子さんの声がだんだんと小さ
くなって最後には下を向いてしまう様子に五代は思わず笑ってしまう。。
「浮気はともかくわがままも言わず焼きもちも焼かない響子さんは響子さんじゃないですよ」
「じゃ、じゃあなによ!?」響子さんが五代に食って掛かる。
五代はそんな響子さんを抱きしめつぶやく。
「ずっと……今のままの……このままの響子さんでいてください。そうすれば……おれはあな
たのことをずっと愛することができます……」
「そんな……そんなことでいいの……?」響子さんは思わず五代を見上げる。
「ええ……。ずっとおれの大好きな響子さんでいてください」
「五代さん……」響子さんは思わず五代の胸に顔を埋める。
桜の花びらが舞う暖かな春の午後、二人はお互いの鼓動を感じるほど強く抱きしめあう。
「あたし、あなただけを見て……あなたと共に生きていきます……」
「響子さん……」五代が思わず響子さんの名をつぶやく。
<響子さん……ずっとおれが守り続けますから>五代は心の中でひそかに誓う。
「五代さん……そろそろ……戻りましょうか……」響子さんが五代の胸から顔を上げて言う。
「そうですね」五代も響子さんの言葉に頷く。
五代に寄りかかるようにして来た道を戻る響子さん。公園を出て通りにでたところで響子さん
が立ち止まる。
「惣一郎さんとの思い出が詰まったこの通りと公園……。辛くて二度と立ち入れない……ずっ
とそう思っていました」昔を思い出し俯く響子さん。
「でも……今は違います」響子さんは顔を上げ五代を見る。
「ここは……惣一郎さんと……そして五代さんとの素敵な思い出の地になったんですから」そ
ういって響子さんが微笑む。
「響子さん……」
「さぁ行きましょ!」響子さんが五代の手を離し一人で歩き出す。五代は響子さんのそんな姿
に過去を振り払いしっかりと歩き出した一人の強い女性の姿を見る。
<おれも……負けちゃいられないな>五代も大地を踏みしめる足に力を込める。
「待ってください、響子さ〜ん」五代は響子さんの後を追い、力強く走り始めるのだった……。
以上です。
ちょっと忙しくて細部まで詰めれませんでしたが数ヶ月前にA4約束を書いた頃に
書きたいと思ったことは全て書いたつもりです。
後編にはちゃんとエロも入れますんでまた。
ウワァァ━━━━━。゚(゚´Д`゚)゚。━━━━━ン!!!! GJ!!
いわゆる一つのレス乞食。
正直どうでもいい
プ
見習いさん、いつも楽しみにしてます。
そろそろ「完結」ですね。
原作終了直前の空しさが蘇るようです。
手紙んときもそう思ったけど見習いさんって女と付き合った事あるのかな
あるとしても全く女の気持ちわかってないっぽいみたいだからエロ部分だけ書く職人になった方がいいかも
響子さんの気持ちとか行動とかが原作からかけ離れすぎてるよ
二人宛になってたからっつって、あんな手紙読んで「こずえさんはいい人ね」なんて言う女いるわけ無い
ましてアホみたいにヤキモチ妬きの響子さんがそんな事絶対に言わんだろ
そもそも二人宛に書いた手紙の内容が五代への最後のラブレターになってるなんて、常識なさすぎる。
こずえちゃんなら書いてしまうかもしれないが、結婚を決めた女性がそこまで子供だとは思いがたい。
手紙だけ読むと違和感あるけど2番目の話からの流れなら
問題ない気がする。
擁護レス早っw
>>408 投稿どうもありがとうございます。
挙式の直前に結婚したくないと言われるとは・・・五代くんがあまりにも不憫だ。
響子さんの気持ちも分かるから余計につらいな。でも、なんとか響子さんも心の中のわだかまりを捨てることができて本当に良かった。
後編はエロありということなので以前、響子さんに対して「響子さんは俺だけのもの」と言っていた五代くんが、後編で響子さんを抱く時にどんな気持ちで彼女を抱くのかが気になりますね。
後編も期待していますので・・・
でも、今度の後編で見習さんの作品が「完結」ということになるかもしれないと思うと淋しいですね。自分勝手なことを言って申し訳ない。
>>414 エロ専門でもどうかねw
処女喪失から数分で感じ始めるなんてエロゲファンタジーを信じてるみたいだしさww
単発荒らしウゼェから死ねよ。
>>419 読み手も真性藻だからそれでいいんでそ。
いろいろ考えましたがもうこのスレには投下しないことにしました。
適当なスレに名無しで投下してGJ貰う方がよっぽど簡単で気楽ですから。
今まで叱咤激励してくださった皆さん、どうもありがとうございました。最後
まで投下してからと思っていましたがこのスレに私がいると荒れるので消え
た方がいいと判断しました。本スレのみならずこのスレまで荒れるのは本意
ではありませんので。
めぞん関係のSSについてはスレから追い出されたSSを投下するスレにで
も投下していく予定です。完結させずに放置はしませんので興味がある人は
チェックしていただければと思います。なお、実際の投下は12月以降になる
と思います。
では長い間お世話になりました。
933 :名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 19:24:18 ID:lIK/e6N3
>>414 読解力なさすぎ。どんだけゆとりなんだか
どちらかというとお前の方が女と付き合ったことないだろ
>>419 煽るだけならくるな
新しい神の投下を気長にまつ
糸冬
---------------
制作・著作 NHK
>>422 乙
あなた自身のせいじゃないが、変なファンがついちゃったのが不運だったね
ところでどこにいけば読めるんだ??
>>426 人の趣味はそれぞれ
変と言い切るあなたも少し問題あると思うぞ
77 :名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 00:59:45 ID:siaRTEu2
>>44-65神GJ!
>>71は見習氏の文才に嫉妬した荒らしなんでしょうねw
これからもこういう荒らしに負けないで神作品を沢山執筆して下さいね。
96 :名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 06:09:12 ID:kB+G8mF8
荒らしが湧いてるな・・・見習いさんの才能に嫉妬して醜いとは思わないのか?
そんなに見習いさんが嫌なら、自分らでかってに「めぞん一刻陵辱スレ」でもたてて
かってにやってればいいのに・・・
261 :名無しさん@ピンキー:2007/10/12(金) 01:29:34 ID:c+uqJla7
出て行くのは陵辱とかレイプなんて基地外字見たやつらの方
そして管理人さんに暴行は似合わない。さらにいうなら見習いさんはたぶんエロパロナンバーワンの書き手さん
294 :名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 00:37:23 ID:E+KahyZe
そんなもの見たい奴は汚れてるな。まさに腹黒い。
295 :名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 00:44:37 ID:Kc79PuTi
まったくだよ、正直精神が歪んでる
320 :名無しさん@ピンキー:2007/10/21(日) 21:29:39 ID:RhOG8yG8
陵辱とかキモイだけだし・・・
まじでやめてくれよ、原作を汚すのはやめてくれ。
というかもう陵辱は別スレたててよ…ほんと神作品をけがされる気がして吐き気がする
>>310はもうこのスレにくんな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!1
322 :名無しさん@ピンキー:2007/10/21(日) 22:31:34 ID:RhOG8yG8
アンチ乙としかううようがないな・・・
それとも作者の自演擁護でしょうか?
このスレの総意は陵辱イラネなんだからととっとでていってくださいな。
変だと思うぞ。狂信的ファンなのか、ファンの振りした荒らしなのか判断付かないところはあるけど。
430 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 17:24:08 ID:swD49FyA
確かに少し行きすぎだw
とりあえず今はお疲れ様と言いたい。同じカップリングで10作以上書くのはとてつもない努力が必要だったはず。
スレが変わってもがんばってください。しかし残念・・・
これ程度で挫折する見習さんもどうかとおもうが…。
基本来るもの拒まず去るもの追わず
ほっときゃいい
>>422 今まで、本当にありがとうございました。
見習さんがこのスレからいなくなるのは残念ですが・・・他のスレでのご活躍を期待していますよ。
「桜の下で」の後編も期待しているので頑張ってくださいね。
新しい職人さんは来てくれるのだろうか?
435 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/19(月) 22:50:22 ID:ves0D8oQ
あげ
糸冬
---------------
制作・著作 NHK
ところでアンチ見習はなんで喜びのレスしないの?
439 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 19:22:08 ID:wD6aerQy
。
・・・・
442 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 20:20:51 ID:sCeoFLK5
職人さん募集あげ
443 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 22:17:09 ID:xtpzra+7
442晒しage
管理人さん
445 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/23(金) 08:50:12 ID:x8lpAUAI
445
あ
保守
やたら上げるのスレの無駄
今全部読みおわったー
全く違和感がないといったら嘘になるけど
各キャラの台詞がこんなに自然に読めたSSはないな。
見習い氏GJ。
楽しめたよ。
と、通りすがりの感想パピコ。
全て読み終わるのにどれくらいかかったのか気になる
自演まるだし
短 い 間 で す が 、 ご 愛 用 頂 き 有 難 う ご ざ い ま し た 。
こ の ス レ は 本 日 を 持 っ て 終 了 さ せ て い た だ き ま す 。
こ れ 以 降 の 書 き 込 み を 禁 止 致 し ま す 。
−−−−−−−−−−−−−−−−−終了−−−−−−−−−−−−−−−−−
453 :
449:2007/11/29(木) 20:01:45 ID:koTuX5dB
>>450 1から三日くらいかけて全部読んだよ。
夜寝る前の楽しみだった。
見習いは別スレにうつったんだから、感想はそちらで
もはやこのスレにとって見習いネタは荒れネタにしかならん
すでに引退した書き手のマンセーを繰り返せば他の書き手は来づらいしアンチは反応するし
スレを荒廃させる手段としては上手いやり方だよね
457 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 12:43:58 ID:QCE8s0RN
どこまで歪んでるんだか
感想書いただけで死ねとか自演とかもうほどほどにしとけよ
そんなんじゃいつまでたっても新しい職人さんきてくれないぞ
感想を書いた人間に対して、暴言を吐く人間がいるようなスレには書き手は来づらいだろ。
>>457 このスレにいる人間の中には、このスレそのものを終了させたがっている人間もいるみたいだから
そんな人間にとっては職人が来るとか、来ないとかはどうでもいいんだよ。
スレ内の作品の感想で荒れる意味がわからん。…
わざわざエロの少ない作家を追い出しておいて
スレを終了させようとする意味もわからん。
>>459 雑談のネタも尽きた過疎スレで、昔の作品にレスつけるのはアリだと思うけど、
レス書く奴がいちいち訊かれもしない自分語りをしつつ、書き手のコテを名指しでマンセーするのが不自然なんだと思うよ。
その下らない自己語りに馴れ合いレスつけてる住人も気色悪いし。
あと
>わざわざエロの少ない作家を追い出しておいて
ここが意味不明。
本人が勝手に出て行ったんだろ。書きかけのSSを中途半端に残して。
例の御仁のSSは読んだことないので断言は出来ないけど、
普段の言動が厨な上にエロパロ書きなのにエロも書けないような書き手なら、嫌われるのも仕方ないんでないか。
スレ終了の人の真意は知らんが、どっちにしろ逃げた書き手に関してしか話題がないようなスレは
もう終わってると思う。
>>460 お前が一番不自然
読みもしないでエロもかけないとかアホすぎて気持ち悪い
脳内ルール満載のおまえはこの悪臭がするスレで荒らしと互角にうんこ
もちろんスルーできないおれもうんこ
読み手スレでも見て来いよ、馬鹿にされまくってるから
>読みもしないでエロもかけないとかアホすぎて気持ち悪い
>>459のエロ少なめという部分からから予測しただけだから、断言はできないと断りを入れたんだけど?
まあ気に障ったんなら謝るよ。
>もちろんスルーできないおれもうんこ
自分も卑下して予め予防線を張れば他人から叩かれないで済むという計算ですか?
甘えだよそんなの。やってることの痛さには変わりない。
>読み手スレでも見て来いよ、馬鹿にされまくってるから
知ってるよ。そこから来たんだから。
スレの住人でもないのに荒らしとは立派ですね
死ねば?
>>460 >訊かれもしない自分語りをしつつ、書き手のコテを名指しでマンセー
夜寝る前の〜下りをさしてるんだろうけど
別に誰ってことはかいてなくね?
最初に1から全部って書いてあるし。
>本人が勝手に出て行ったんだろ。
スレが荒れるからやむなく撤退したとおもわれるんですが?
読んでもないのにコテ意識し過ぎなのはあなたでは?
>>464 449 :名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 02:56:13 ID:h6biJX3T
今全部読みおわったー
全く違和感がないといったら嘘になるけど
各キャラの台詞がこんなに自然に読めたSSはないな。
見習い氏GJ。
楽しめたよ。
と、通りすがりの感想パピコ。
思い切り名指ししているようなw
無意味にレスしてるおまいらもアホじゃ。
いい加減二千回!!
豆蔵
469 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 22:00:35 ID:3hloZX7X
保守
ロハの抜きネタ求めてやって来たら、なにここのSS?
エロ無しがいいって読み手やエロ書かない書き手は文芸板にでも逝けば?
この程度の作品しか書けないようじゃ、フルボッコ間違い無しだけどw
今までどこの過疎スレで甘やかされて調子づいてしまったのか知らないけど
書き手を天狗にさせるのは、いつだって無責任な読み手のGJだな
燃料キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
響子さん好きじゃあああああー
それを待ってたw
おれも叫ぼう!
響子さん好きじゃあああああー
僕が学校から帰って来ると、管理人さんはいつもアパートの前を掃除していて、
僕にお帰りなさいと言ってくれた。
管理人さんは僕の家族の住んでいる一刻館というアパートの管理人さんで
名前を五代響子さんと言う。まだ若い綺麗な女の人だ。
アパートに来た時は独身だったけど、アパートの住人の五代さんと結婚して、
今は夫の裕作さんと幼稚園児の春香ちゃんと一緒に管理人室に住んでいる。
僕は、優しくて美人な管理人さんが子供の時から大好きだった。
でもいつの頃からだっただろう。
管理人さんの胸の膨らみが気になり始めたのは。
「大丈夫?賢太郎君」
「あははははは、大丈夫ですよう〜。管理人さ〜ん」
その夜は一刻館住人一同による「第7回一之瀬賢太郎大学合格祝賀会」と
言う名の飲み会で酔い潰されることに始まった。
見かねた管理人さんに連れられて会場のスナックを抜け出した時も、
五代さんやお袋達はバカ騒ぎを続けていた。
いつもと同じように今夜も朝まで飲み続けるのだろう。
つまり今夜一刻館にいるのは僕と管理人さんだけ。
タクシーを降りると管理人さんの肩を借りて、一刻館の玄関へと向う。
すぐ近くにある管理人さんの髪からはいい匂いがする。
触れている管理人さんの肩はすごく柔らかい。
その匂いが、その感触が、そして酔いの勢いが僕の箍を外していた。
「管理人さん、さっきお祝いくれるって言いましたよね。大学合格の」
「ええ。何でもあげるから好きなものを言って。あまり高いものはちょっと困るけど」
「じゃあ、管理人さん」
「何?」
「だから、管理人さん。管理人さんのことが好きだから」
「はいはい、私も賢太郎君が大好きですよ」
「そうじゃなくて、管理人さん・・・響子さんが欲しい!響子さんとしたい!!」
「・・・賢太郎君」
管理人さんの口調の冷たさに、僕は我に返る。
いつの間には僕は部屋の前まで来ていた。
管理人さんの顔は強張り・・・怒っていた。
「あ・・・す、すみません」
「・・・お水飲んで、すぐ横になったほうがいいわ」
僕に背を向ける管理人さん。
管理人さんに嫌われてしまった。僕は後悔した。
しかし、あと一つだけ言っておかずにはいられなかった。
「で、でも、僕、あなたのことが好きなのは本当です!」
管理人さんの姿が管理人室に続く角に消える。
部屋に入ると重い気持ちを抱きながら僕は布団に横たわって目を閉じた。
ドアをノックする音がした。
ドアを開けると、管理人さんがそこにいた。
まだ怒っている様子で、顔が強張っている。
「な、なんでしょう?」
「・・・来て」
管理人さんは僕の手を引くと、管理人室へと向った。
窓の外はまだ暗い。
管理人室の中に僕を入れ、ドアを閉めると、僕に向き直り、こう言った。
「一度だけ。それに誰にも言わないこと。約束できる?」
「え?」
「何でもあげるって言っちゃったものね」
響子さんは微笑んでいた。
管理人室の床にはもう布団が敷かれている。
灯りを消した室内を、窓から差し込む月の光が照らしていた。
僕は敷かれた布団の上に座り込んでいる。裸になって。
響子さんが僕の目の前で着ている物を一枚ずつ、床に落としていく。
僕はスカートを落とした響子さんの脚が綺麗に伸びているのを見た。
ブラウスを脱いだ響子さんの白い肌が月の光を受けて輝いている。
背中に手を廻してホックを外すと、とても大きなおっぱいが顕われた。
まるで零れ落ちそうな胸の膨らみを響子さんは片手で押さえている。
もう一方の手をパンティに掛けると一気に引き下し、脚から抜く。
「あまり見ないで。恥ずかしいわ」と言いながら、響子さんは僕の横に横たわった。
そして目を閉じ僕を待つ。
僕は一つ唾を呑むと、手を伸ばして、響子さんの胸を覆う腕を外す。
響子さんお気に入りのヒヨコ柄のエプロンを下から大きく盛り上げていた膨らみ。
それが今、僕の目にある。何物にも隠されないで。
それはあまりに大きくて、とても柔らかそうで…。
「触ってもいいですか?」と訊いたら、響子さんは笑った。
「今夜は、賢太郎君のものなのだから、好きにしていいのよ」
そう言って僕の手を掴むと、自らおっぱいの上へと導いてくれた。
初めて触れる女の人の、響子さんの、おっぱい。
それは温かくて、重くて、そして揺れる。
響子さんの二つのおっぱいに口と手でかぶりつきながら、
響子さんの手を取ると、僕の下腹部へと誘った。
それに触れると、響子さんの手が、ビクッと震える。
しかし少し躊躇した後、おずおずと細い指をそれに絡めて行く。
動かすわけでもなく、ただ触れているだけなのに、
それだけでいってしまいそうな予感すら覚える。
埋めていた胸から顔を上げると、かってなかったほど近くに響子さんの顔がある。
上気して微笑む響子さんの顔はとても美しかった。
ほつれた髪を掻き分け、僕は響子さんの唇とキスを交わした。
響子さんの両手は僕の背中に廻って受け入れてくれている。
響子さんの両膝を立てて開いた。
その間に僕は腰を割り込ませる。
響子さん自身の手に導かれて、僕のモノは響子さんのその場所に触れていた。
「待って」
響子さんが僕を押し留めた。
響子さんは僕の目を見つめている。
「初めてなんでしょう?賢太郎君」
「はい」
「本当にいいの?わたしが相手で」
「響子さんがいいです!」
「そう」
響子さんは頷いた。
「なら、来て」
僕は腰を前へと押し出した。
響子さんの首筋が反り返り、唇から息が洩れた。
響子さんの上に体を倒し、肩に手を廻して、僕の方へ引き寄せる。
「・・・入ってる」
僕の肩に顔を埋めて、響子さんが呟いた。
結ばれたことの嬉しさに僕はしゃにむにカラダを動かした。
響子さんの脚が僕の脚に絡みつく。
響子さんの胸が僕の体に潰される。
触れ合う響子さんの肌の感触が、体温の温もりが、伝わってくる鼓動が僕を高めていく。
僕はひたすら突き込み、引き抜く。
適度な抵抗感が心地良い摩擦を生み、快感が僕の背筋を駆け抜ける。
僕はいつしか声を上げていた。
「響子さん、響子さん、好きだあぁぁぁ!」
響子さんは声を上げない。
ただ僕が弾けた瞬間、響子さんの爪が僕の背中に食い込んだ。
朝、目が覚めると自分の部屋にいた。
(・・・夢?)
とにかく部屋の外に出る。
「おはよう。賢太郎君」
管理人さんは朝の日課の玄関前の掃除をしていた。
その表情には一点の気後れも曇りも無い。
「お、おはようございます。管理人さん。・・・昨夜は」
「賢太郎君、酔っていて大変だったのよ。頭痛くはない?」
「あ、大丈夫です」
(夢・・・なんだよな・・・)
僕はその後、暫くして一刻館を出て一人暮らしを始めた。
あの夜のような夢を再び見ることはなかった。
ただあの後、お袋が着替えている僕の背中を見てこう言った。
「賢太郎、背中に蚯蚓腫れが出来てるけど、どこで引っ掻いたんだい?」
終わり
477 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 23:07:59 ID:MM5x2VAt
えーっと、春香ちゃんはどこで寝てるの?
賢太郎は郁子から管理人さんに乗り換えたのか
481 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 00:42:18 ID:FsDCDFFH
ほ
482 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 15:04:03 ID:3KM5zNQx
せっかく新しい人が書いてくれたのに、春香はどことか乗り換えたとか・・・。
せめて乙くらいつけるのが礼儀だろうに。
ということで乙。
お疲れさまと一言、言って書き手の労をねぎらうことは大切なことだと思うが、作品の感想を書くことも大切なことだと思うぞ。
職人さんに対して自分が一番失礼な物言いをしていることに気付いていない3KM5zNQx萌え
il ー )ヽ)、'´,'´__,ィ,
, -‐゙ ´ "ニ、
, '/ ヽ_`,
i、、_! ン´
ヽ、゙ , , 、 、 、 ヽ
,', - /, ' i ,' ヽ ヾヾ、、`i 'l
、_彡' ' ,'i,'_l、ヾ l、l_l」i, , ミー
_ン ゝ、ilrlモi=、 lr'iモiゥ,イ,イン、´ 乙だぜ
'´,ゝi ー‐' `ヽー‐'l',ィ'、`
, -‐ ´/i,iヽ __ ,イlヽ、` ‐- 、
,<´ /l ' 'l i` 、'/゙`/!l ' lヽ `ヽ,、
/ ヽ /l ヽ "`´ / l、ヽ / ヽ、
/ ヽ /l ヽ / l 、 / l
| , ' ヽ / l /|\ヾ '/ィ'`iヽ、 l 、, / 、 l
/ 、 ヽ l` '、´ | i i`V´i l | _ >' i / , i ヽ
|, l l l > | l l ゚// | \ ヽl l l ヽ
/ 、ヽ l,l/ , '´ | l´゙"7 | \ ヽl l ヽ
/ ー- ヽヽ、l/ \ | ├┤ | / ヽ l,__‐-- `、
/ `〈 \ | l l | / 〉´ ヽ
〈 \ ヽ | l l | / / l
i..、 \ `、 | l .l | / / /|
| \ \ l | l l | l / /::::::|
|:::::::\ `ゝ、| l l | l∠ /::::::::|
|:::::::::::::`ヽ、 /´ ,ゝ l l |<´ ヽ /::::::::::::::|
|:::::::::::::::::::::::\ / / ヾ l/ `ヽ、 \ /::::::::::::::::::::l
|:::::::::::::::::::::::::::\/、 /ヽ ヽ / r'、ヽ/、/:::::::::::::::::::::::/
l::::::::::::::::::::::::::::::::::`i::::::l Y l:::::`l:::::::::::::::::::::::::::::::::/
〉、::::::::::::::::::::::::::::::::l:::::i i i イ:::::/:::::::::::::::::::::::::::::::/
〈 ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::l:::r゙ 、 、 〉 i .レ::::/::::::::::::::::::::::::::::::/ ヽ
∧ 〉::::::::::::::::::::::::::::::l〈,ィil / /i !__!‐'::::/:::::::::::::::::::::::::::::∧ /l
/ V∧::::::::::::::::::::::::::::::l::::゙-'ー'i-'i:::::::::::::l:::::::::::::::::::::::::::::::::| ´ l、
, -‐/ / |::::::::::::::::::::::::::::::,ゝ:::::::::i:_:i:::::::::::::l::::::::::::::::::::::::::::::::|l l ヽ、
/ / / |:::::::::::::::::::::/ l-‐´ ̄  ̄`‐-l- 、:::::::::::::::::::::::::| l ヽ \
/ / / ` ー-- イ l i ,' `i 、_::::::::::/ ヽ ` \
/´ / /' l _l l l ヽ  ̄´ ヽ ヽ
`ヽ、 _ /--――‐フ< `ヽ、 )、 ̄  ̄`l , -‐ヽ、___ _ヽ ヽ
 ̄ , '´ `ヽ ヽ, ィ'-'l l`ー-、/ , '´ ̄ヽ `ー――‐'  ̄
i゛='、____, ゝ‐'ニ-‐´ ヽ _、`´、 , ,',i
`ー ニニ-‐'´ ヽ 、`二ニ-'
乙って感想を書いたりGJというほどではない場合に使うんじゃない?
>>482は失礼でもなんでもない気がする
ここはなんか読み手が書き手に対して変に構えすぎ
他の殆どのスレみたいに言いたい事言えばいいんじゃないの
>>486 乙自体は普通だけど、乙というのが礼儀だから乙。
なんて書き方されたら書き手の人はなんておもうだろうねって話よ。
つーか他人のSSに対するレスの入れ方にまでいちいち難癖つけてくんなや。
人それぞれだろうがそんなもんアホか!
神作品乙! GJでした! なんて感想書く奴とかもいるんだし。
まあもしも俺がSS書いて
>>482みたいなレスいれられたら軽くへこむだろうとは思うが。
そんな無理して労ってくれなくていいよ……ってなw
どうでもいいとかわざわざ書き込んじゃう奴は痛いと思うがまぁなんでもいいのかもしれん
自己紹介乙。
>神作品乙! GJでした!
あるあるwww
>>491 もう少し行間を読んでみてはいかがだろうか
494 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/15(土) 03:19:35 ID:x+gjHox6
管理人さん
495
496 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/20(木) 21:08:49 ID:jGHaY18X
保守
497 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/24(月) 00:05:16 ID:sOtP+jqN
イヴの日の保守
498 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 03:12:09 ID:wdjqrswQ
。
捕手
500 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 22:13:35 ID:mPaO0rbZ
500
501 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 00:37:02 ID:988bt25u
・・・
502 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 09:18:05 ID:kmsr4e7b
あ
思えば遠くへ来たもんだ
504 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 02:57:25 ID:RdsseAXg
保守
響子さん好きじゃああああああ
もう誰も書いてはくれないのだろうか?
507 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/04(金) 20:18:48 ID:ssPyTeKE
さあ、どうだろう?
508 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 02:06:12 ID:nN+I9SA2
保守
509 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 04:09:48 ID:QtYQc8O1
ほ
生まれて初めてエロパロってもんを読んだ
正直感動して今涙腺がヤヴァい
ありがとう
>>265素晴らしかった
余韻が冷めたら他のも読んでみます
なにをいまさら
512 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/11(金) 05:12:01 ID:0volLPF1
保守
513 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 15:07:15 ID:+A8tEmmb
515 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/15(火) 15:46:19 ID:tUxD5naT
荒れるから無理
作品の感想を書かなければ荒れないんじゃないか?
>514
>>2で前スレのアドレスも分ってんだから、2ch DAT落ちスレ ミラー変換機で自分で調べりゃ良いじゃん。
518 :
514:2008/01/16(水) 00:32:43 ID:n9cBcWMe
>>517 thx!
おかげで拾えました。ありがとうございます。
響子さん好きじゃあああああ
521 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 15:51:17 ID:YlhsD3hy
今週も投下はありませんでしたよっと
522 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 18:03:10 ID:kDcxYLOI
保守
523 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 10:14:53 ID:3J+GEosr
>>476 乙、
郁子ちゃんが管理人になってると思ってたよ最初
良スレ
525 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 00:34:31 ID:tzzGGgmK
保守
527 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 01:08:01 ID:8b3vPUbX
ほ
528 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 17:30:10 ID:8fwjQS67
しゅ
週1くらいで覗いてるんですがひどく過疎ってますね。
人の作品を読んで刺激を受けたいと思うんですがまあ仕方ありません。
職人募集スレで募集してみてはどうですかね?
追伸
後編については少しずつ書いて今日で半分くらい書き上げましたが忙しく
時間がなかなかとれません。何より昨年夏ごろの情熱がありません。
もしずっと待っている方がいたらごめんなさい。
>>529 このスレは荒れやすいスレだからおそらく職人さんの方も投稿しづらいんですよ。
後編の方は気長に待っています。
少しづつ書いてはいるけどなかなか形にならない。
でも別に締め切りがあるわけじゃないし書けたら投下でいいと思う。
>>531 新しい書き手さんかな?
期待してますよ。
>>529 あなたの当て馬にされるのはイヤなんで投下は見合わせます。
一度くらい投下してから言ってよ
537 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 17:42:16 ID:v8Ba2ZV/
>>534 お前はなんでそんなにスネ夫気質なんだ?
心に余裕がないのさ
しかしお前ら、どこから湧いて出たんだw
全部おれの自演
巡回してる人は結構いるんだねえ
543 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 17:36:59 ID:ntNPxuAG
保守
クリスマスもバレンタインも投下なし
去年みたいにどきどきしながらスレを開く日々がまた来てほしい
545 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 14:21:01 ID:ySEMoG3o
545
546
547 :
547:2008/02/24(日) 17:14:51 ID:nSCEXXZC
547
去年の夏が恋しい
549 :
エスパー伊東:2008/02/26(火) 08:41:50 ID:xKZNJ40I
自演乙
550 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 02:21:18 ID:TA/4jNFZ
保守
551 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 02:40:01 ID:opzIfsx6
過疎スレ
俺もSS書いてみたいが自信がないので控えさせてもらう
保守
がんばれ
しかし改めてスレを読み返してみると荒らし異常だな。
130 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2007/09/30(日) 01:06:02 ID:XwEI6CUi
いい具合に過疎ってきたな。
このまま見習いや取り巻きが消えてスレが正常化すれば
新しい職人さんも来てくれるようになるよ。
こいつとか現状をどう思ってるのか聞いてみたい
職人に罪はないのだが、おかしなファンに好かれてしまったのが悲劇だよな。
いや、死ねとかいっちゃう荒らしの方が明らかにキチガイじゃない?
そうやって責任を一部の人に押し付けるのはどうかな。
>>463: 2007/12/01 20:38:47 uCiOpHZf [sage]
スレの住人でもないのに荒らしとは立派ですね
死ねば?
とかね
89 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2007/09/15(土) 04:47:36 ID:02bg2ORu
見習いしね
381 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2007/11/07(水) 05:57:43 ID:uT/Ui5/S
>>373 死ねゴミクズ。
この辺が秀逸。
>>557のレスでしばらく投下がないことがわかってよかった。
559 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 14:17:27 ID:woIr4YMo
寂しい
561 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 03:40:35 ID:sgBkT/49
執筆の途中経過が気になる
別の所に書いたやつの加筆修正版だけどな
車は宿に予定よりかなり遅れて辿り着いた。
既に日はくれて久しく、山間の夜の暗闇の中で、小さな宿の灯りが僕達を出迎えた。
「すみません。誰かいませんか」
宿の玄関に入って声を掛けると、奥から和服姿の仲居が出てきた。
「いらっしゃいませ」
「予約していた三鷹です」
「はい、承っております。どうぞこちらで御署名をお願いします」
お辞儀をすると、横手のカウンターに二人を誘う。
カウンタの上には宿帳が開かれ、ペンが用意されていた。
三鷹瞬。
自分の名前と住所を書き込むと、僕は隣を振り向いた。
彼女は軽く頷くと、僕の手からペンを取り、僕の名前の横に書く。
妻、響子。と
「こちらは露天風呂なんですよね」
通された和室に荷物を置くと、響子さんは案内した仲居に尋ねた
早速、温泉に浸かるつもりのようだ。
「ええ、24時間いつでも入っていただけます」
僕もふと思いついて聞いてみる。
「ひょっとして混浴なんですか」
仲居はホホホと笑い、男女別ですよと答えた。
「では、お風呂に行かれている間に、お部屋にお食事の用意をさせていただきます。ごゆっくりなさいませ」
仲居が一礼して襖を閉めると、響子さんはそっと僕に寄り添った。
「今日は楽しかったわ。景色も綺麗で、空気もおいしいし」
彼女が僕の肩に頬を寄せて、僕は一つ息を呑むと、彼女の肩に手を廻す。
「お風呂に行かないの?」
彼女は悪戯っぽく見上げて微笑む。
僕は答えず、ただ瞼を閉じた彼女の唇に己のそれを重ね合わせた。
男湯から出ると、響子さんは廊下で待っていてくれた。
上気し、赤みがかった首筋がなんとも艶かしい。
部屋備え付けの浴衣では彼女の豊かな胸を隠しきれず、
浴衣の襟元から深い谷間が覗いて、僕の目を奪った。
僕の様子に気づいた彼女が、襟を閉じて、それを隠す。
僕は普段とは違った彼女の姿に内心興奮を禁じえなかった。
浴衣姿は、大きく隆起したバストから括れたウエスト、そして柔らかなヒップに繋がる
この女性の流麗な線の醸し出す色気を増幅させている。
思わず僕は彼女の腰に手を廻して引き寄せる。
「あ!」
響子さんは一声上げたが、強いて逃れようとするそぶりはない。
周りには他の客の目があったが、僕達はもはや他人の目など気にはしなかった。
寄り添いながら、二人の部屋へと歩みを進める。
風呂に入っている間に、部屋には食事の用意がされていた。
僕たちはこの辺りの特産を生かした美味で腹を満たした後、軽く晩酌を楽しむ。
「美味しい」
響子さんはお猪口を片手に、頬を赤らめた。
僕は彼女のその表情に思わず見惚れてしまった。
お互いもう若いとは言えない歳なのに、化粧もしていないのに、
長い髪をアップに結い上げた彼女は僕が知っている誰よりも若々しく、綺麗だった。
「あら、ごめんなさい。気が付かなくて」
彼女は銚子を手に取る。
僕は彼女に見とれるあまり、自分の猪口が空になっていることに気づかなかった。
彼女のお酌を受けながら僕は思った。
(五代くんの前でも彼女はこのような顔を見せるのだろうか)
一度、思い出してしまえばもう訊かずにはいられなかった。
この旅行に出たときからずっと訊きたかったこと。
「五代くんには何と言ってきたのですか?」
自分が誘ったとは言え、未だに彼女とこんなところに来ていることが信じられなかった。
まだ小さな子供がいる母親が一晩、家を空けるのは簡単なことではないはずだ。
彼女の表情から笑みが消えた。
「・・・三鷹さんこそ明日菜さんには何と言ってきたのですか?」
湯面から立ち上る白い湯気を透かして、瞬く星空を仰ぎ見た。
先程はまだ他の客の姿もあったが、もう夜も遅くなった今、
広い露天風呂がまるで僕一人の貸切の様相を呈している。
食事が終わり、仲居さんが膳を下げていった後、二人の間に会話が途切れてしまった。
お互い仲居さんが敷いていった二組の床を意識してしまっていた。
耐え切れなくなった僕は「もう一度、風呂に入ってきます」と部屋を逃げだしたのだった。
「・・・どうしたらいいんだろう」
響子さんとどんな顔をして会えばいいのか、これからどうするべきなのか、僕には判らなくなっていた。
お互い、夫が、妻が、子供さえいる大人が二人、止むに止まれぬ衝動に駆られてここまで来てしまったが、
何も無いまま引き返せば、誰も不幸にせずに済むのではないかと、心の中で囁くものがいる。
答えの出ない問いに悶々としていると、脱衣所に通じる曇りガラスに人影が差し、引き戸が開かれた。
「三鷹さん、他に誰かいません?」
「きょ、響子さん!こちらは男湯ですよ!」
裸の響子さんが素早く同じ湯船の中に入ってくる。
「入り口の看板、営業中から準備中に裏返しておきました。それに夜も遅いし」
「でも」宿の人に見つかって不審に思われるかもしれない。「こんなところを見つかったら」
「三鷹さんが・・・このまま部屋に戻って来ない気がして」
本当に別の部屋を取る事を考えていた僕は、それで彼女に何も言えなくなった。
「三鷹さんは、どういうつもりで私をこの旅行に誘ったんですか?」
「それは・・・」
「私、一緒に行くと決めた時には覚悟を決めたつもりです。でも、三鷹さんはそうじゃなかったのですか?」
「響子さん・・・」
「あなたも・・・」彼女の目は僕を真っ直ぐに見据えていた。
「私から、抱いてください、とお願いしないといけないのですか?」
「・・・すみません。響子さん」
僕は彼女に手を伸ばし、腕の中に引き寄せて抱きしめる。
そうだ!彼女はこういう女性だったのだ。
だから、恋した高校の恩師の下へと嫁に行き、
苦労するのが判っていても、あえて「彼」のような男を選ぶ。
見た目のイメージとは異なり、彼女が実は情熱的な女性であることを僕は知っている。
そして僕はそんな彼女だからこそ惹かれている。
僕の腕の中で彼女は小さく囁いた。
「・・・私を後悔させないで」
幸いにも僕らはまだ見つかっていない。
風呂の縁に座った僕の前に彼女はしゃがみ込んでいた。
彼女は僕の開いた脚の間に体を入れ、僕の下腹部に顔を埋めて頭を前後させている。
僕の硬くなったペニスが彼女の唇を出入りする度に
ジュプジュプと彼女の口中に溜まった唾液が鳴る。
響子さんが口で僕を愛してくれている。
正直言って、そんなことをしている彼女を想像したことはなかった。
彼女が僕のペニスの尖端を口に含んだまま、一旦動きを止めた。
彼女の口の中で、彼女の舌が僕のペニスに絡みつき、尿道の先を突いて刺激する。
ああ、こんなこと誰があなたに教え込んだのですか?
体の奥底から前兆が湧き上がってきた。
「は、離れてください。響子さん」
慌てて彼女の頭に手を掛け、引き剥がそうとする。
しかし彼女は僕の腿を掴んだ指に力を込めて動こうとしない。
下腹部の筋肉が痙攣すると、精巣に貯まっていた精液が尿道を伝って送り出されていく。
彼女の口の中へ。
彼女は頬を膨らましてそれを受け、喉の奥へと落とし込んでいく。
ペニスの尖端に付着したものも舌で舐め取り、
頬を窪めて尿道に残った汁まで吸い上げると
ようやく口を離して「これが三鷹さんの味」と笑う。
顔を上げて微笑む響子さんの唇の端からは白い液が垂れていた。
湯口から湧き出るお湯で口をすすいで、
洗い場に向けて吐き出している響子さん。
こちらに向けた響子さんのお尻が揺れていた。
それを見ていた僕はいつしか彼女の後ろに立っていた。
「え?もう?」
僕は彼女の腰に片手を廻し、もう一方の手で自分のペニスを掴んで場所を探る。
さっき吐き出したばかりなのに、もう元気になっている。
「ああっ!三鷹さん!」
前に押されてつんのめりそうになった彼女が、洗い場の床に両手を付いて体を支える。
僕は彼女の腰を掴んで思い切り引き寄せる。
奥へ、奥へ、彼女の奥へ。
もはや何の躊躇も感じない。
人の妻であろうが、人の夫であろうが。
僕たちは今、ただの男と女である。
僕は彼女の腰を両手で掴むと、前後に動かす。
「気持ちいいわ、三鷹さん。硬くて・・・大きくて・・・」
四つん這いになって僕の律動を受けている響子さん。
温泉のお湯と、内から湧き出る愛液が二人の繋がっている箇所の滑りを滑らかにする。
ピストン運動を続けながら僕は彼女の背中に体を密着させる。
少しでも多くの肌を触れさせていたかった。
手を彼女の前に廻し、彼女の大きく実った胸の膨らみに指を食い込ませてみる。
柔らかい肉に埋もれた指先を、まだ若い肌の張りが押し返してくる。
指先に強弱をつけて少し揉んでみると、掌に当たる乳首が徐々に硬くなっていく。
指先でコリコリと硬くしこった乳首を刺激されると、彼女は思わず呻いた。
その度にキュッと彼女の膣口が収縮し、僕のペニスに心地よい刺激をもたらしてくれる。
再び僕の奥底から前兆が沸きあがってきた。
「響子さん、僕はもう!」
「大丈夫な日だから。我慢しないで!遠慮なく出して!」
彼女が首を捻ってこちらを見る。
僕はその響子さんの顔に、僕の顔を近づけると、僕の唇を彼女の柔らかくて暖かい唇に触れさせる。
伸ばした舌が彼女の唇の形をなぞっていくと、彼女も口を開いてそれに応えてくれる。
お互い夢中で舌を絡め合う一方で、僕のペニスが彼女の子宮の入り口をこじ開けて
精を流し込んでいくのだった。
目覚めた時には窓から差し込む陽の光はかなり明るくなっていた。
昨夜、眠りに落ちたのが遅かった故か寝過ごしてしまったらしい。
響子さんは今、僕の胸元に頬を寄せて安らかに寝入っている。
昨夜、あんなに風呂で、部屋で乱れたのが嘘のようだ。
このまま寝かせてあげたかったが、トントンと、ドアをノックする音がした。
「お早うございます。お食事の用意が整いました」
「はい、すぐに行きます」
僕の声で彼女はぼんやりと目を開けたが、すぐに状況を理解したらしい。
「あっ!嫌だ、ごめんなさい」
慌てて起き上がった拍子に豊かな乳房が上下に揺れた。
「・・・あまり見ないで」彼女が顔を赤らめる。
昨夜、あれほど曝け出したというのに、朝の光の下ではまた感じ方も違うらしい。
布団の回りに散らばった下着を拾い集めて手早く身につけていく。
薄桃の乳首が、漆黒の茂みが隠されていくのを見て僕は未練を感じた
「わー、いい景色!」
カーテンを開け、窓の外に広がる景色に響子さんは歓声を上げた。
そう言えば昨日、部屋に入ったのは夜になった後だった為、
この部屋からの眺望がどのようなものなのか見ることは叶わなかった。
服を身に着けた僕は響子さんの横に立って窓の外を見る。
「・・・良いところね。また来れるかしら?」
「是非、また一緒に来ましょう」
山の端からその姿を覗かせた朝日の投げかける鮮烈な光が、
山肌を覆う緑に映えて、一日の始まりを美しく輝かせていた。
それが僕と響子さんが二人で行った最後の旅行だった。
おしまい
いいねGJ!!
569 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 01:10:48 ID:XWlEWwDe
>>567 GJ!!
三鷹と響子の組み合わせは珍しいね。
570 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 11:13:23 ID:NkH2s/op
情熱的だから浮気するというのはおかしいのでは?
すでに子供がいる響子が覚悟を決めたというなら一緒に逃げて、とかいうレベルになるんじゃないかと。
全体的にご都合主義だなといった感じ。でもエロバロ的にGJ
572 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 10:07:39 ID:kaHjxczH
ツンデレさん
そもそもエロパロ自体ご都合主義の賜物じゃん。
エロさと切なさが程良くミックスされてて興奮しますた。
自分的にはもう少し響子さんがこの旅行に行くと決めた
”覚悟”を描写してくれたらもっと良かった。
(一番難しいとこだと思うけど…)
それにしても文章うまいですね。GJ!
SSとしてはエロいが響子の行動とセリフに無理がありすぎて萎えた。
576 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 07:12:21 ID:SAhRIGjq
保守
、
hosyu
保守したって投下してくれる人がいるの?
580 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 17:02:01 ID:WagQkedw
それはわからん
581 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 17:38:18 ID:UyouWiZb
めぞん一発!
それをいうなら最近本スレで話題になっためぞん明歩だろ
鷹一郎さんと三鷹が加藤鷹なんだっけ
584 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 09:02:41 ID:QthB9cWX
例のSSの続きが読みたい
五代の友人と偽った八神輪姦希望。
八神いいな
参考までに前スレから「〜希望」と書いてそのSSが投下されたことはない。
しかも前スレから一つもない輪姦物を読みたいなら自分で書けとしかいいようがない。
リクを書くくらい自由にさせてやればいいのに。ほんと狭量だなここの住人は。
ていうか
>>310-314は一応輪姦ものなのでは?
リンカンイラネ
>>588 気に入らないレスがあるならスルーしてほしいよな。
と、
>>590が気に入らないレスに文句をつけました、とさ
アホクサ
はあ・・・
594 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 16:30:28 ID:XvubGmxY
京子
595 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 20:16:10 ID:cYMHTW5q
ホシュ
596 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 17:37:26 ID:3FIwGjEC
過疎
597 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 22:07:17 ID:Udw+zAU/
管理人さん・・・
このまま完結せずに尻切れとんぼの状態で終るのか?
それはないと信じる
600 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 02:48:01 ID:CGNHBLHN
そうだな
こおおい
六本木朱美って一本木蛮ちゃんがモデルらしいね
603 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 11:53:30 ID:5eBTuwCi
美保純か、桃井かおりだろ。
604 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 18:44:20 ID:erAsRIXG
後編は某スレに投下しました。
今後も気が向いたらあそこに落としますんでよろしく。
見事なまでのスルーっぷりだな。
五代君トルコへ行く
はないのか
609 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/18(金) 11:22:48 ID:4Of+1xiO
ソープ嬢は黒木さんが良いな。
一之瀬のおばさんがニヤニヤ笑いながら五代に迫っていく絵が浮かんだが。
610 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 02:24:38 ID:YF+tpncF
>>609 >一之瀬のおばさんがニヤニヤ笑いながら五代に迫っていく絵が浮かんだが。
これで想像しちまったじゃまいかw
一之瀬「五代くん(女性)経験少ないんじゃない〜」(酔)
五代「そ、そんなこと!な、ないです」
一之瀬「あわててる所が怪しいね〜よっしゃ!おばさんにまかせとき!!」
五代「!!!!!」
611 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/22(火) 11:28:58 ID:jTyQ6UYQ
体に無理をさせてバイトの数を増やして貯めた金を握り締めてソープに行った五代の前に現れたソープ嬢は・・・・
「あら、五代君じゃないか。いらっしゃい」
「い、一之瀬さん!こんなところで何やってるんですか!?」
「何って見りゃわかるだろ。不景気で旦那の給料も減らされてね、働くことにしたんだ。
これがホントのカラダを張った商売ってね、ガハハ」
「・・・ごめんなさい、帰ります」
「まぁ、待ちなよ、五代君。たっぷりサービスするからさぁ。管理人さんばかりが女って訳じゃないよ」
「は、離してくれぇ〜!!」
おわってるな、あらゆる意味で
保守
438か
ほ
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五代く〜ん、ちょっと・・・・ここに、ここに来てみてみんみん・・・・・
五代くん〜
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622か
ほ
。。。
過疎っている
あ
い
う
明日菜とは予想外、とだけ言っておく
また荒れないでくれよ
ほ
いつも思うんだが「あ」とか一文字だけ書き込む奴はなに考えてんだ?
スルーしてくれ
保守
捕手
ホシュ
保守
保
保守
ほしゅ
もうすぐ三ヶ月か
保守
保守
三ヶ月ねえ
保守
保守してもなにもでてこねぇよw
ホシュ
保守
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埋め
保守
三ヶ月だね
保守
削除
445
過疎
埋め立て
.
そのうち三鷹と賢太郎の話書いてくれた人が落としてくれるかもね
保証はないけど
そんなガチホモ話いらんわ
言葉が足りんかったな
響子・賢太郎
響子・三鷹
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ヽ;;;;;;;;;;ノ'i '´ /
ヽ;/ 、 r-ー、 /
.,r-/ ヽ、 ヽ-'´ , '
,r" .< 丶、 ,、-'´
. \ ` ーナ´
`ヽ、 イ::..、
ヽ `ヽ、__ / |::/.i
'、 ,、'"` / rッ,´ ヽ、
・
保守
よくわからないけどそんなに必死に保守しなくても大丈夫のはず。
保守じゃなくて埋めてるんでしょ?
保守
九ヶ月
ネタがないよ
夏草や兵どもが夢の跡
672 :
名無しさん:2008/06/23(月) 21:53:43 ID:SJ87SiKk
保守age
保守
1 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2007/09/05(水) 02:42:42 ID:U1KiPTvE
みんな仲良くしろよw
638 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/05/29(木) 17:36:46 ID:1znbCrZW
保
639 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/05/31(土) 22:28:52 ID:eev1leF9
保守
640 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/01(日) 13:39:01 ID:/lBkHaoy
ほしゅ
641 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/01(日) 16:33:00 ID:LWpgZxj/
もうすぐ三ヶ月か
642 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/02(月) 20:57:38 ID:KXPa7lqt
保守
643 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/06(金) 23:38:28 ID:BnlD07aK
保守
644 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/07(土) 10:01:32 ID:UdPQt7Nm
三ヶ月ねえ
645 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/08(日) 11:28:29 ID:toNl7gIs
保守
646 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/08(日) 17:30:34 ID:LjUHTaTF
保守してもなにもでてこねぇよw
647 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/11(水) 00:35:47 ID:5paBc1ww
>>646 >>237 648 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/11(水) 21:33:07 ID:eh3WMF4R
ホシュ
649 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/13(金) 16:32:43 ID:kcc4It0U
保守
650 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/14(土) 01:11:21 ID:J8DuG8yT
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1 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2007/09/05(水) 02:42:42 ID:U1KiPTvE
みんな仲良くしろよw
638 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/05/29(木) 17:36:46 ID:1znbCrZW
保
639 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/05/31(土) 22:28:52 ID:eev1leF9
保守
640 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/01(日) 13:39:01 ID:/lBkHaoy
ほしゅ
641 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/01(日) 16:33:00 ID:LWpgZxj/
もうすぐ三ヶ月か
642 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/02(月) 20:57:38 ID:KXPa7lqt
保守
643 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/06(金) 23:38:28 ID:BnlD07aK
保守
644 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/07(土) 10:01:32 ID:UdPQt7Nm
三ヶ月ねえ
645 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/08(日) 11:28:29 ID:toNl7gIs
保守
646 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/08(日) 17:30:34 ID:LjUHTaTF
保守してもなにもでてこねぇよw
647 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/11(水) 00:35:47 ID:5paBc1ww
>>646 >>237 648 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/11(水) 21:33:07 ID:eh3WMF4R
ホシュ
649 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/13(金) 16:32:43 ID:kcc4It0U
保守
650 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/14(土) 01:11:21 ID:J8DuG8yT
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676 :
名無しさん:2008/07/11(金) 01:31:55 ID:bx4YyrC6
誰か投稿してくれないと淋しいよ。
ここの読み手は何が来ても叩くからむり
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675 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/28(土) 22:24:34 ID:btOs7tl2
1 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2007/09/05(水) 02:42:42 ID:U1KiPTvE
みんな仲良くしろよw
638 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/05/29(木) 17:36:46 ID:1znbCrZW
保
639 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/05/31(土) 22:28:52 ID:eev1leF9
保守
640 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/01(日) 13:39:01 ID:/lBkHaoy
ほしゅ
641 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/01(日) 16:33:00 ID:LWpgZxj/
もうすぐ三ヶ月か
642 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/02(月) 20:57:38 ID:KXPa7lqt
保守
643 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/06(金) 23:38:28 ID:BnlD07aK
保守
644 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/07(土) 10:01:32 ID:UdPQt7Nm
三ヶ月ねえ
645 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/08(日) 11:28:29 ID:toNl7gIs
保守
646 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/08(日) 17:30:34 ID:LjUHTaTF
保守してもなにもでてこねぇよw
647 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/11(水) 00:35:47 ID:5paBc1ww
>>646 >>237 648 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/11(水) 21:33:07 ID:eh3WMF4R
ホシュ
649 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/13(金) 16:32:43 ID:kcc4It0U
保守
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675 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/28(土) 22:24:34 ID:btOs7tl2
1 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2007/09/05(水) 02:42:42 ID:U1KiPTvE
みんな仲良くしろよw
638 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/05/29(木) 17:36:46 ID:1znbCrZW
保
639 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/05/31(土) 22:28:52 ID:eev1leF9
保守
640 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/01(日) 13:39:01 ID:/lBkHaoy
ほしゅ
641 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/01(日) 16:33:00 ID:LWpgZxj/
もうすぐ三ヶ月か
642 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/02(月) 20:57:38 ID:KXPa7lqt
保守
643 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/06(金) 23:38:28 ID:BnlD07aK
保守
644 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/07(土) 10:01:32 ID:UdPQt7Nm
三ヶ月ねえ
645 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/08(日) 11:28:29 ID:toNl7gIs
保守
646 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/08(日) 17:30:34 ID:LjUHTaTF
保守してもなにもでてこねぇよw
647 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/11(水) 00:35:47 ID:5paBc1ww
>>646 >>237 648 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/11(水) 21:33:07 ID:eh3WMF4R
ホシュ
649 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/13(金) 16:32:43 ID:kcc4It0U
保守
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675 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/28(土) 22:24:34 ID:btOs7tl2
1 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2007/09/05(水) 02:42:42 ID:U1KiPTvE
みんな仲良くしろよw
638 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/05/29(木) 17:36:46 ID:1znbCrZW
保
639 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/05/31(土) 22:28:52 ID:eev1leF9
保守
640 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/01(日) 13:39:01 ID:/lBkHaoy
ほしゅ
641 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/01(日) 16:33:00 ID:LWpgZxj/
もうすぐ三ヶ月か
642 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/02(月) 20:57:38 ID:KXPa7lqt
保守
643 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/06(金) 23:38:28 ID:BnlD07aK
保守
644 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/07(土) 10:01:32 ID:UdPQt7Nm
三ヶ月ねえ
645 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/08(日) 11:28:29 ID:toNl7gIs
保守
646 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/08(日) 17:30:34 ID:LjUHTaTF
保守してもなにもでてこねぇよw
647 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/11(水) 00:35:47 ID:5paBc1ww
>>646 >>237 648 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/11(水) 21:33:07 ID:eh3WMF4R
ホシュ
649 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/13(金) 16:32:43 ID:kcc4It0U
保守
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675 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/28(土) 22:24:34 ID:btOs7tl2
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みんな仲良くしろよw
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もうすぐ三ヶ月か
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三ヶ月ねえ
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>>646 >>237 648 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/11(水) 21:33:07 ID:eh3WMF4R
ホシュ
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保守
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みんな仲良くしろよw
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もうすぐ三ヶ月か
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675 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/28(土) 22:24:34 ID:btOs7tl2
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638 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/05/29(木) 17:36:46 ID:1znbCrZW
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675 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/28(土) 22:24:34 ID:btOs7tl2
1 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2007/09/05(水) 02:42:42 ID:U1KiPTvE
みんな仲良くしろよw
638 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/05/29(木) 17:36:46 ID:1znbCrZW
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639 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/05/31(土) 22:28:52 ID:eev1leF9
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>>646 >>237 648 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/11(水) 21:33:07 ID:eh3WMF4R
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649 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/13(金) 16:32:43 ID:kcc4It0U
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641 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/01(日) 16:33:00 ID:LWpgZxj/
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643 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/06(金) 23:38:28 ID:BnlD07aK
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645 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/08(日) 11:28:29 ID:toNl7gIs
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646 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/08(日) 17:30:34 ID:LjUHTaTF
保守してもなにもでてこねぇよw
647 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/11(水) 00:35:47 ID:5paBc1ww
>>646 >>237 648 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/11(水) 21:33:07 ID:eh3WMF4R
ホシュ
649 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/13(金) 16:32:43 ID:kcc4It0U
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675 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/28(土) 22:24:34 ID:btOs7tl2
1 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2007/09/05(水) 02:42:42 ID:U1KiPTvE
みんな仲良くしろよw
638 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/05/29(木) 17:36:46 ID:1znbCrZW
保
639 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/05/31(土) 22:28:52 ID:eev1leF9
保守
640 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/01(日) 13:39:01 ID:/lBkHaoy
ほしゅ
641 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/01(日) 16:33:00 ID:LWpgZxj/
もうすぐ三ヶ月か
642 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/02(月) 20:57:38 ID:KXPa7lqt
保守
643 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/06(金) 23:38:28 ID:BnlD07aK
保守
644 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/07(土) 10:01:32 ID:UdPQt7Nm
三ヶ月ねえ
645 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/08(日) 11:28:29 ID:toNl7gIs
保守
646 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/08(日) 17:30:34 ID:LjUHTaTF
保守してもなにもでてこねぇよw
647 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/11(水) 00:35:47 ID:5paBc1ww
>>646 >>237 648 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/11(水) 21:33:07 ID:eh3WMF4R
ホシュ
649 名前:名無しさん@ピンキー sage 投稿日:2008/06/13(金) 16:32:43 ID:kcc4It0U
保守
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