131 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 07:17:45 ID:t8w/mPI8
百合は百合板で
>>131 百合ネタ抜きならこのスレッドどころか原作も成り立たない気がする…
ここでは百合はNG,って意味じゃなくて百合板のほうが寂れているからあっちを支援してあげて、という
意味ならまだしもねぇ。
ふたなりとか獣姦とかはここでも拒絶されるかもしれんけどw
百合のないARIAなんてわさびのない寿司だ
でっかいお子さま向けです
百合がなくても素敵な想いが胸一杯に広がります
恥ずかしいセリフ禁止
三期っていつからなの?
来年1月じゃなかったっけ?
スケッチブックの後番組……なのかな?
なんて待ち遠しい…
百合の流れ切って悪いんだが、
暁×灯里って需要有り?投下いいかな?
俺×アリシアって需要あり?
146 :
142:2007/11/08(木) 08:33:32 ID:g6TMCg4i
>>143>>144 サンクス、諸事情で遅くなった orz
結構ヌルめなんで、マターリ読んでもらえると嬉すぃ。
ちなみに前スレに冒頭部分(エロ)とかあって、
その続きで書いたのでタイトルおかしいのはそんな方向で流してほしい。
147 :
ACACIA:2007/11/08(木) 08:36:17 ID:g6TMCg4i
「ねぇ―――灯里と何かあった?」
とりあえずの挨拶も無しに、お互いに軽いジャブを数発ずつ交わした直後、いきなり話を切り出された。お陰で昨夜の3回戦の眠気も一気に引く。
それでも半分顔を覗かせていた欠伸を手で押さえて隠しながら、本音も上手く隠そうとする。
「何だ、いきなり」
連続して出そうになる欠伸を何とか噛み殺し、質問に対して更に問い掛けた。
「いや、何て言っていいのか、私もよくわからないんだけど……」
「ガチャペンよ、はっきりしろ。俺様の方がよくわからん」
こちらの興味無さそうな切り返しに何を思ったのかは知らないが、躊躇う姿に追い討ちをかけて思考に曖昧さを重ねる。
「う、うるさいわねっ、ポニ男のくせに」
何を言われようが顔には出さないように、素知らぬ顔で遠くの海を見つめたりしてみた。降り注ぐ陽光が、海面に落ち、散りばめた星屑のように煌いている。
「最近、灯里のヤツ、落ち着いてるっていうか、余計なことに気を取られなくなったっていうか、何だか顔つきや雰囲気まで変わっちゃったみたいで……」
それを聞いて、欠伸以外にも笑いを噛み殺すのに必死になる。
「まあ、その、女らしくなった、みたいな」
―――実際、女にしたんだが。
こんな時、一流の役者なら口元に手を持っていき、さり気無く欠伸に偽装したりするものなんだろうが―――その必要は無かった。
堪えきれない欠伸が、上手い具合に沈黙を誤魔化してくれる。
「知るか……大体、もみ子なら元々ぼーっとしてるだろ」
適当に言葉を投げ捨てるように、曖昧に答える。あくまで、原因であることを悟られないように。
「ちーがーうっ! あー、もうっ! アンタなんかに訊いた私が馬鹿だったわ!」
そう叫ぶなり、すぐさま背を向けて来た道を戻っていく。
「―――うるさい奴」
風が生温い。身体で受け、流れ、止む。そして再び吹く。何事も無く、繰り返されていく自然。
強くなってきた日差しに目を向け、眩しさを受け入れる。容赦の無い光が、肌を焼こうと降り注いでいた。
地面から湧き上がる熱気の中、ロープウェイへと足を向ける。
今日も、暑くなりそうだ。
148 :
ACACIA:2007/11/08(木) 08:37:58 ID:g6TMCg4i
始まりは突然だった。
遡って1週間前のこと。
未だ夏の纏わりつく暑さが続く中、太陽が傾き水平線へと沈んでいく。やがて日差しは弱くなり、涼しさと夕闇が広がってきた頃、ARIAカンパニーを訪れていた。
特に用があったわけではない。ただ顔を出しただけ、といえば聞こえは良いが、本当に何も無かった。
「アリシアさんなら今日は戻りませんよー」
出迎えたのは冷たいアイスティーと、合同練習を終えたばかりという、ザ・半人前水先案内人もみ子。
ゴンドラ協会の会合でアリシアさんは不在。遅くなるとのことで、直帰だという。アリシアさんのことは期待していなかったものの、全くでは無かったせいで多少気分は落ち込んだ。落ち込んで、カウンターに突っ伏してしまう自分の身体。
たった今、カウンターと俺様は一心同体となった……。
「そ、そんなに落ち込まなくても……」
突っ伏したまま、人気を感じて目線を上げる。隣には困ったような人懐っこい顔で、薄ら汗を掻いたグラスを差し出すもみ子の姿。
「ほら、及ばずながら私が代わりにお相手しますから」
すると、そう軽く言いながら彼女は苦笑してみせた。
……お前っていい奴だな、もみ子。
「ありがとよ……」
グラスを傾け、よく冷えたアイスティーが流れ込んで咽を潤す。グラスの中、氷が軽やかな触れ合いを響かせた。
「あー、うまいな、もみ―――」
彼女がグラスに口付ける。
その様子を始めから注視していたわけではない。
柔らかそうな唇。嚥下する白く細い咽。
何気なく、視線を流した先に、あっただけ。
支える白く細いしなやかな指。汗の滲む肌。
それが目に焼きついた残像を引っ張るせいで、鈍く深く投影される。
陽光に映える白さ。唇を舐め取る、僅かに見えた舌先。
頭に流れ込んでくるのは、波紋。衝撃にも取れる唐突さはあったものの、その強度は激しいものではなかった。
おそらく、歪曲して、甘美に至ったのだろう。
麻痺した思考の中、ただその柔らかさと儚さに誘われて手を伸ばした。
149 :
ACACIA:2007/11/08(木) 08:38:51 ID:g6TMCg4i
「……ほへ? あかつ―――」
戸惑いに到達しない、疑い。それは沸点に達していない液体のようで。
行動は静止も考えず、言葉は制止を成さない。視界は狭く、仄かに暗い。物事があまり考えられないのと、コマ送りのように瞬間を捉えているのはきっと脳が揺らいでいるせいだろう。
滑らかな頬から甘い顎へ手を落とす。瞬間、びくりと肩が震え、現実への回帰を促したようにも見えた。だが、そんなものには目もくれない。
これは「イカレテイル」と判断を下しているらしい。頭が思考を閉ざし、身体だけが先を求める。
視線をかわすように、唇だけを見つめ、その先に指を置く。
声の無い世界は、潮騒と蝉の音で満ちていた。
時間が止まったように、空気も沈黙する。
けれど、自身は止まらない。
指先で、壊れ物を扱う以上に繊細に優しく穏やかに撫で上げる。下唇を左右に、艶を確かめながら感度を弄ぶ。
顔に朱が灯ってきたところで、すぐに唇を重ねた。
冷たいキス。
奪うのは下準備よりも―――鮮やかに、一瞬で。頃合いを外さないうちに狙いすましたもの。
積み重なった氷の塔がバランスを欠き、グラスの中で濡れた音を立てる。崩壊の音を軽やかに響かせて、一時の間奏のように鮮やかに場を引き立てた。
未だ拒絶は無かった。自分自身、何を今更と思うが、頭は正常になったということだ。おそらく、唇が冷えていたせいだろう。
唇を離し、僅かに距離を置く。目線が衝突し、瞳の中に自身を見た気がした。黒く、けれど澄んだ水面に映る、本当の自分を垣間見たような―――
カウンターを乗り越え、俺を見上げる顔に再び手を差し出す。
何を見ているのか。表情からは何も読み取れない。ただ、直面している物事を呆然と受け止めているだけのようにも思える。
それはどちらも同じか。互いに理解も確認もしないで、知らず、聞かず、見ず、目の前の道を進もうとしているのだから。
音は絶えず届いてくるのに、未だに声は無い。それでも言葉の代わりに重大なことを交わしていた。
紅潮した頬に重ねる手は、熱を感じている。その上に、更に彼女の手が重ねられた。若干、汗ばんでいるのは緊張のせいなのかも知れない。
150 :
ACACIA:2007/11/08(木) 08:39:55 ID:g6TMCg4i
空いていた方の手で身体を引き寄せ、腰に手を回す。軽く抱き締め、そのまま近くの壁に追いやった。
抱いた体勢で目の前に映った、白く伸びる首筋。数度舌で舐め、吸い付く。
「っ、んぅ……、駄目です、そんな……」
覆うように圧し掛かり、身悶えされた。初めての抵抗らしい抵抗。しかし、構わずに身体を密着させ、感触を確かめる。
耳元で甘い声が響き、吐息がかかるが、既にそれすらも扇情の道具と化していた。
「私、練習の後で……、まだ……シャワー……」
構うかと、身体に手を這わせることで承諾の合図を送りつける。薄い拒絶の壁を突破し、手が柔らかい丘に辿り着くと同時に今度は指を躍らせた。
「ふ、ぁ、ぁ」
小声すらこの勢いを増進させ、止まることを許さない。
隔てている薄布さえ邪魔で仕方なかった。すぐさま、服を捲り上げ、顔と腕を抜かして上着だけ脱がす。
ワンピース姿になり、肩が露わになる。目を走らせていると、彼女は逃れるように肩を抱いて恥じらいを見せた。目を逸らし、顔を赤らめるその姿を、素直に可憐だと思ってしまう。
細く、白い肌で包まれた狭い双肩。手の平で包み隠せてしまえるほどの華奢なものだった。その白さの続きを見てみたい、触れてみたいと素直な感情が突き動かしていく。
肩紐をずらし、下へと落とす。抱く手を退けて、更に下へと進んでいくと、逸らしていた目がこちらに戻されて一瞬重なった。
いつの間にか止まっていた手を再度動かし始める。手の平全体で押し上げるように、柔らかさを確かめた。
「んっ」
次に息を呑む一瞬。喉の動きが、教えてくれる。その一瞬を狙って、不意を衝いた。手つきは優しく、それでいて静かに下着をずらす。
「っ、あ……」
肌蹴させ、ようやく現れる二つの乳房。控え目に実り、桃色の蕾を宿していた。
何かが綻んでこそ、完成する中世の彫刻のようで―――見えなかった当然のものが、目前に晒されることで違和感と発見を得る。
上着を脱がせた時の比ではない。普段は隠された生まれたままの姿に、どうしてこんなにも好奇を抱くのだろう。
人の隠蔽に見出されるは、美と語る賢人の如く。
美を影に潜ませ誘うのは、己と謳う娼婦の如く。
束の間の躊躇いに似た連想の先、今、隠されていた処女雪を思わせる肌に酔いしれる。
151 :
ACACIA:2007/11/08(木) 08:40:56 ID:g6TMCg4i
今度は直に手で触れた。
「ん、ぅ」
ぴくりと身体を震わせ、押し寄せる感情に耐えている。悦には僅かに遠く思える声。
壊れ物を扱うように、ゆっくりと愛撫を繰り返した。
悶える姿に、猛りは一層強さを増すばかりで、すぐにでも衝動が身体を突き破ってしまいそうになる。
咽が渇き、肌の瑞々しさに誘われ、抑えきれずに目前の首筋に口付けた。
「ぁ、っ」
舌と唇で白い肌の上を踊る。自律感は無く、欲のままに貪るだけ。
「や、あっ……ん」
唇の痕跡を残さないように、できる限り舌で味わった。鎖骨までの道をなぞり、動かす度に味と感触、そして何より反応を楽しんだ。
温もりから熱へ。肌が帯び、やがてこちらにも伝染する。脇目も触れない。
舌はやがて双丘の谷間に辿り着き、片方の丘を駆け上がる。這うようにじっくりと桃色の蕾まで登り詰めていく。
「……っ、んんっ」
じわじわと責められる感触に声を漏らすのを聞き届け、舌で乳首を嬲るように何度も弾いた。
「はぅ、あ……あ、あっ……!」
今までとは違う反応。
舌で往復を繰り返したあと、唇で甘く数回噛み、思わず吸い寄せられるように乳首に吸い付いた。
「やっ! あ……吸っちゃ、やぁ……っ」
声だけの抵抗。それどころか身体を震わせながら、快楽を感じている素振りにすら見られる。目は潤んで、吐息は絶え間無く吐き出されていた。
―――気持ち良いのか?
そう、問おうとして、
「―――感じてんだろ?」
と異なる言葉を吐き捨てる。
こんな時に、信じられないような攻撃的な口調だった。
それを受けて、彼女は口元を覆うように手で塞ぎ、目を逸らす。だが、首は横に振らない。
「見ろ、こんなに勃ってるぞ」
指で円を描くように乳首を刺激し、すっかり立ち上がったそれを摘んでみせる。
152 :
ACACIA:2007/11/08(木) 08:43:30 ID:g6TMCg4i
「ひゃぅっ! ……あ、ぁ……ぅ、んぅっ」
動きを早くすれば、更に漏れる嬌声は艶を増していく。堪えきれない快楽に、手にも力が入らないようで、何とか指の腹を咥えていた。
そうなると、もっと苛めてみたくなるのは男の性なのか、空いていた片手に太腿を撫でさせ、徐々にスリットの中へと侵入させていく。
「や、ぁ……あっ! ん、……ん、んっ」
気づいて足を動かすが、それも然したる抵抗ではない。肌触りの良い太腿を滑り、スリットの終わりまで辿り着くと、下着を辿って隠された部分に触れる。
「ふ、あっ! やめ……、ゃ、はぁ……」
柔らかい肉感と蜜の感触。熱く火照りを宿していたそこを、下着の上から指で擦ると、これまで以上に強い反応が見られた。
躊躇うことなく、それどころか、益々先を知りたいと思ってしまう。欲求が囃し立て、心臓を強く胸打ち、搔き分けるように指を進ませる。
「……おい」
行き着いたのは、濡れた感触。指先が溶けるくらいに熱く、絡み、汚していく。
先導は止まらない。
指を乗せ、絡んだ快感の証を掻き出すと、主張し出す核心へと塗りつけていった。
ぎゅっと目を瞑って、顔を真っ赤に染めていく。何かを堪えるように唇を閉じ、口元を手で覆う。そんな彼女をとてつもなく可愛いと思った自分がいる。
緩く探っていた指を、今までとは違う生き物のように動かした。更に奥。覆われた芽を露出させ、摘むように扱き上げる。
「あっ、や、あぁ! ひ、ぃ……あ、あぁぁっ!」
短い悲鳴にも似た声。でもそれは明らかな悦楽を秘めた嬌声に他ならない。
震える身体と勢いを増して滴る愛液。
俯く顔に近づいて、耳元でそっと囁く。
「イったか?」
再度身体を竦ませたのを見届けてから、恥ずかしさで染まった耳朶に甘く噛みついた。
入口を沿っていたのを止め、濡れた膣内へと沈めていく。あくまで浅く、付近を掻き混ぜて、快感を高め、溢れ出す愛液で周囲を濡らしていった。
「イっ、っあ……っ! ふぅ、んっ、ぁ、あ……だめです、そこ、ぁ!」
自分の言葉が、瞼を、唇を、膣口を閉ざす。操るように吐き出す情欲を叩きつけるだけで、反応は返ってきた。
指を抜いて、目の前で開く。指から掌、手首まで伝う様は扇情的だった。
その先を、と。
そう求め、考えてしまうのは人の性だろうか。しかし、ここでは不問。浮き上がる理性は端から否定を重ねていく。
153 :
142:2007/11/08(木) 08:51:06 ID:g6TMCg4i
とりあえず、すみませんがここまで。
続きはほぼできてるんで、そのうち……。
イイヨイイヨ-
ここってエロ無しの長編載せても大丈夫?
エロなしだから読みたくないヤシはスルーでとか、断り入れればおkなんじゃね?
個人的には大歓迎
>156 名前:名無しんぼ@お腹いっぱい[sage] 投稿日:2007/11/11(日) 15:37:09 ID:+jGAQZN+0
>「月刊ウンディーネ」の取材の時に、記事のバックに自分達のヌード写真をというのが
>三大妖精の側からの提案で、記者の方がひっくり返った、なんていうエピソードを
>想像してしまふw
…すえひろがりの「カレンダー・ガール」?
こう、前貼り・ニプレス禁止とか。
160 :
ACACIA:2007/11/13(火) 00:46:07 ID:CQxEQQCI
ここまできて何を躊躇う? そう、それすら否定する。
目線が交わる。じっと、こちらを見据えたままの瞳は、潤んで覚悟も抵抗も窺えない。
衝動が最後の抑止力を打ち消した。
けれど、焦る気持ちを抑え、呟く。
「……部屋、行くぞ」
膝裏に腕を差し込み、服は肌蹴たままで抱き上げる。当然のように身体は軽く、持ち上げた際に僅かに身体の硬直が感じられた。しがみつくようにこちらに身体を預けてくる。
短い囁きの案内で誘われるように、階段を上り、三階へ辿り着く。
窓の外に見える陽は一日の役目を終え、完全に沈み切ろうとしていた。射し込む光は弱く、暗がりを演出する哀愁の色に過ぎない。
部屋に入るのは初めてだったが、ふと浮き出したいくつもの感想は頭の隅に置いておく。今はそんなことなど余計でしかない。
目前にあるベッドに、できる限り丁寧に身体を横たえ、すぐに自分も覆い被さる。
今度は見上げてくる目を直視できず、視線ではなく唇を重ねた。
「ん……、ん、っ」
唇はそのまま、ワンピースのスカート部をスリットからたくし上げる。
「あ、―――んんぅ、む……はぁ、むう……!」
多少の抵抗も許さない。舌を捻じ込んで、口内へ侵入すると舌を絡め取った。
微かに見えた揃いの純白。穢れを知らない白が目の隅に映る。
「ん、ちゅ……ちゅ、む、んっ……ふ、ぁ……ちゅぅ」
初めはぎこちなく差し出された舌でも、こちらが動けば寄り添うように絡められた。試みは微弱ながら、応えがあれば更に愛撫は進む。
満ちてくる唾液が二人の間に卑猥な音を奏で始め、高まる熱情を潤滑に摺り合せていった。舌と同じく、身体も自然に重なっていく。
細められた眼は歪んで、惚けた表情を形成する。頬は紅色に、瞳には恍惚を、唇に艶を、それぞれを浮かべて行為に没頭していく。
ただのキスが箍を外し、脳を痺れさせていく感覚。物事が遠く離れていき、目の前の存在だけが唯一のものだと思っていた。
舌を解いて、口を晒されたままだった胸に持っていく。立ち上がった乳首に舌を被せ、押し潰して弾力を味わう。
「あっ、やぁ……」
乾いた咽が引き攣って、掠れた声が空気を掻く。
乳輪をなぞり、吐息をかけて、やがて自分の咽は水分を求めるように胸へと吸い付いた。
「あ、暁さっ、あっ……ん、んんっ!」
161 :
ACACIA:2007/11/13(火) 00:47:26 ID:CQxEQQCI
遠い呼び声。自分の名前を呼ぶ声を、捉える耳を何処かに置き忘れてきたのか。その距離に、のめり込んだ欲の深さを知った。
口に含んだ乳房の柔らかさを確かめる。ここでも舌が奔り、硬い乳首との正反対の感触を与えてくれた。肉感が欲望を満たす微かな感覚。
何より、彼女は応えてくれた。声と、唇で。
悦びが先走って、最後の砦に手をかける。
「ん、……っ……、んんっ」
漏れ出す戸惑いが、華奢な身を引かせた。だが、手を掴んでその動きを追いかけ、唇を離さない。戸惑いが行き場を無くして、身体を満たし、熱を帯びる。
柔らかい感触に酔いながら、端まで追い詰めていく。
「んっ、はぁっ……はぁ、はぁ……」
弱まる抵抗を感じて唇を離すと、力が抜けてベッドにくたりと倒れこんだ。呼吸は荒く乱れ、目だけが力無く中空を見据えている。その隙を狙い、ショーツを楽に脱がせた。
「ぁ……やっ」
声だけのささやかな抵抗反応。押さえるまでもなく、微かに揺れるだけの身体―――その晒された姿に、息を呑む。
普段は隠され、隔てられた存在だからかもしれない。どうしてこんなに、と頭では問い返される。
気がつくと、身体は誘われるように衝き動かされていた。その様はまるで花の蜜に誘惑された虫のようで滑稽にも思えるが、身体はお構いなしに衝き動かされ、顔を寄せていく。
見れば、既にそこは濡れていた。
依然まともに身動きできない彼女に構わず、露わになった秘所に指を這わせ、割れ目に沿って何度も往復を繰り返す。
「っ、ぁぁぁ……」
その度に嬌声を上げ、小刻みに痺れている。
光沢を放ち、艶かしく妖しさを漂わせていた。より深く、指で搔き分けるように奥へと踏み入る。両手が押さえつけるように、頭に載せられた。それが、もっと、と催促を求めているように思え、咄嗟に舌の動きを早めることで応えた。
「ふっ、ぁぁぁぁっ! んっ、あ、あ、ぁぁ……!」
弓なりに撓る身体の線。やがて丸く収まるように―――何より快感に堪えきれず、横に身体を捻り、更に前へと傾き始める。
柔らかい感触が顔の両側から挟み込んできて、息苦しさを感じる。
「ぁ……」
波が止んで、この苦しい体勢に気づいたようだが、それでも構わない。
「ぃ、く、ふぁ、ぁ……あっあ、っ!」
162 :
ACACIA:2007/11/13(火) 00:49:19 ID:CQxEQQCI
謝るぐらいなら鳴かせてやる。
舌先を湧き出る愛液の中、侵入させ、膣内を蹂躙し始めた。膣壁を縦横無尽に舐め、身体の反応を窺う。深く探りつつ陰核に鼻を押し当て、舌と唇に合わせて同時に愛撫を繰り返した。
不意に頭に添えられた手に力が篭もり、髪の毛を掴む程になっている。太腿も柔らかさを忘れてしまいそうなくらい強く、顔を挟んでいる。何よりそれを今まで気づかず、夢中になっていた。
舌を抜き、口を離す。数秒の間を経て、柔らかさの壁から解放される。しかし、指は探し当てた場所を弄りながら、膣口を撫で回していた。
荒い呼吸、上気した肌、乱れた髪、潤んだ双眸、熱い吐息、見上げる視線。改めて見回し、欲情を再燃させる。
興奮を抑えきれない―――目の前の、こいつは、俺のモノだ。
ズボンを下ろし、先程から中で激しく自己を主張し続けたモノを解放しようと取り出した。
完全に勃ち上がったそれは力強く反り返り、興奮を見せ付けている。
「あっ……」
一瞬、息を呑む音。顔には恐怖の色も過ぎ、だが目線は一点に注がれたまま。熱を帯びているのか、眼差しを受け止めていると更に感情が昂りを増す。
身体を前に。再び覆い被さる姿勢になり、そんな視線を遮った。影が顔を覆い、暗闇に熱を映し出す。
火照った身体の疼きが、互いの身体に反響し、自然と身体を導いていく。
溢れ出す愛液と、妖艶さを見せ付ける膣口に肉棒を宛がう。それだけで、甘い蕩けそうな粘液の感触に、電流が背中を駆け抜けた。
同意は今更無い。腰を一気に突き出す。
「いっ、つっ……!」
呻きにも似た声を上げ、苦悶の表情を浮かべている。手はきつくシーツを握り締め、目も同様に閉じられていた。
二人の間に漏れる、赤い液体。
紛れも無い、純潔の印。
その赤を視界に捉えた時、胸が締め付けられる思いを抱いた。
男にわからない、無縁の痛み。
膣壁の隙間を縫うように押し入り、自身で強引に肉を削っていく感覚。
割って入ると同時に、胸板に手が当てられる。それはひんやりとした両手で、抗うように押し返してきた。これ以上の進行を阻もうと、身体が自然に動いているのか。
薄らと目尻に光る涙。閉じられた瞼のせいで、心の底を窺えない。
163 :
ACACIA:2007/11/13(火) 00:50:49 ID:CQxEQQCI
最後の砦であるその手を、振り払うわけでもなく、より一層腰に力を込めた。
「はっ、ぁ、うぅ……ぐっ、んんぅ……」
続くのは、やはり苦しさを押さえ切れない苦々しい声。
けれど逆に、膣内では襞が容赦無く、肉棒に纏わりついてくる。拒む彼女とは裏腹に、こちらが入ってくるのを待ち望んでいたかのようだ。
「動くぞ……」
この状態のまま、動かないなんて到底できない。それでも、返事を待つように額の前髪を払い、涙を舌で拭ってやる。
その口付けでゆっくりと瞼が持ち上がり、瞳が僅かに光を灯した。目線だけでこちらを見て、軽く頷く。
白い首筋から肩へ。力を振り解くように撫で、緊張を解したつもり―――。
そこで気づいたように、彼女の身体から強張りが解けた気がした。若干弛緩したお陰で、表情も柔らかくなり、押し当てられた両手も力を失いつつある。
ゆっくりと、動き始める。
「あ、ひっ……んっ! ……あっ、あぁっ、はぁっ」
引き出すと同時に膣壁に擦れ、吸い付いてくる。痛いほど締め付け、しっかりと包まれて離そうとしない。
引き出したモノには粘液と、赤い液体が纏わりついている。初めてを奪った証明。嬉しさよりも苦しさも混じる、灰色の感情。
「はぁぁ、ぁ、んっ……ぅう、んぁ」
荒い吐息。その様子は、体内の痛みを吐き出しているようだ。それを聞きながら挿入を繰り返す度に膣が収縮し、締め付けてくる。
溢れかえるほどの愛液が分泌され、徐々に動きが滑らかになった。腰を突き挿れると、音が響き、部屋を汚していく。卑猥な感情が昂り、耳がおかしくなる。
「あああっ! あっ、っく、はぁ……いっ……!」
まだ痛々しい声。辛さを隠し切れない顔色。
反対に、理性が飛んでしまいそうなほどの腰を伝う快感を堪え、本能が先を目指して腰を動かしている。
自分の息遣いが、耳に届く。声すら、まともに掛けられない。
「ひぅ、ん、んっ、いっ……あっ! ぅんんっ……ああぁっ!」
更に深く、奥まで突き上げると、比例して声も強くなった。もう既に相手を考えられなくなっている。
突如、ふわりと鼻をかすめる香り。揺れていた視界の目前に彼女がいた。先程まで反発の現われだった手が、首の後ろに回され、引き寄せられている。
今まさに、か細い両腕に抱え込まれていた。弱々しく彷徨う視線が、今互いに絡み合う。
164 :
ACACIA:2007/11/13(火) 00:51:32 ID:CQxEQQCI
「バカ、やろ……っ」
咄嗟に俯いて、声を噛み殺した。
どうして、気遣うというのか。半ば強引のこの状態で、この女は愛おしそうに相手を抱きしめている。
―――ああ、こいつにとって、自分のことは二の次なんだ。
そう理解すると、飛びそうになっていた理性が復帰を果たす。
呼吸をひとつ。そして自然と腰の動きは弱まり、突き上げるよりも身体を捻って膣内を掻き混ぜるように動かした。
「あっ、あ……やぁっ! ぁっ!」
疑いを感じて顔を上げれば、終始紅潮した顔のまま、俺を見つめてくる。そう思ったのも束の間、今度は視線を逸らしやがった。
そんな微妙な反応の後、再び蜜で溢れる膣を押し広げるように腰を動かす。
「あ、んっ……あっ、んっ……やあぁっ」
確かに、先程までとは違う甘えた声だった。
「……ほぉ」
腰を捻り、恍惚とした表情を見せてくれる。今までに無い、はっきりとした快感表現。魅惑的な
更に、ゆっくりと亀頭を沈めるように腰を打ち付けてみる。
「や、ぅんっ、はっ、ぁ、ああぁん!」
その鳴き声を、もっと聞きたい。腰はゆるやかに動かし続けながら、顔を近づけ、耳朶を蹂躙し始めた。真っ赤に熟れたそれを口で甘く噛み、舌で味わう。
身体は痛みによる緊張を忘れて、次第に快楽で染まっていく。拍車をかけるように膣内を掻き回した。
「っ、ふ、っん……はあっ、ぁ、ぁ、あぁ……」
身体の震えと同時に膣壁が狭まり、細かい刺激で射精感を掻き立てる。うねるように肉棒を襲い、快楽の波が何度も押し寄せてきた。
声を洩らしそうになって、思わず耳から唇へ移動し、すぐに口付ける。唇を重ね、舌を攫い、隅々まで侵していく。
「んぅ……ちゅ、む、ぅ、んぅっ! んんんっ!」
膣口が根元を咥え込んで離さない。腰の速度を上げ、肉のぶつかり合う音を響かせる。追いかけるのは、溢れ出る愛液の水音と嬌声。
「はあぁ……っ! あっ、あっ、んんっ、ふぁ、ん、あああぁっ!」
165 :
ACACIA:2007/11/13(火) 00:52:24 ID:CQxEQQCI
混じる様々な音が、興奮を誘う。視覚と触覚は元より、聴覚までも次々に犯され、狂わされていく感覚。
じわりと滲む、水に染まり浸食されていく。
嫌悪など皆無。寧ろ、あるのは己が進む先への願望ばかり。
そして自ずと、快楽を求めて彼女の身体を貫いていく。
「そん、なっ、深い、あぁっ! くぅ、んっ……あっ、あ、あっ!」
何より、聞こえる鳴き声が心を滾らせていた。おそらく、狂い始めているのは一緒。時計の針が遅れ出すように、それは一見わからない変化。
しかし、ここまで互いを曝け出した今なら感じ取れる。繋がりあう今だからこそ、身をもって感じ取ることができた。
視線の交錯。一瞬後の羞恥心が、すぐに逸らさせてしまう。それでも、身体は繋がったまま、より近くにいることを求めていた。
両の腕は強引に双方の身体を引き寄せ、口唇がその愛おしい名前を語る。
「私、も、っ、ぁぁ……だめぇ、ですっ……」
虚ろに呟かれる言葉。しがみ付くのが精一杯にも思えるくらい弱い。
それはこちらも同じだったようで、その言葉を待っていたように腰が痺れ、限界を感じ始めていた。
今まで越えてはならないと堪えていた線に向かって、一歩踏み出す。あとは、高みに上り詰めるだけでいい。
「……出す、ぞ」
そう呟くと、堪えていた全てを吐き出した。
「ううっ! あっ、んんあぁ……はぁ、あっ、あああああぁぁっ!!」
達し、奥まで辿り着くと同時に、一段と絞り込まれる膣内。
「あっ、っ、あぁ……出て、る……」
未だ繋がったままの状態で、下半身をビクビクと痙攣させている。
膣内では、収縮し、肉棒を緩く撫でていく肉襞。蠢動し、精を搾り取っていく。全身が溶けて吸い取られてしまう、なんて馬鹿な妄想も抱けるくらいに。
力の抜けていく身体で、必死に抱き締めた身体を押し潰さないように体勢を入れ替える。荒い呼吸が重なり合って、体温は中々消えようとはしない。
けれども、その熱は一時の快楽を証明しているつもりか、徐々に消失の色を濃くしてった。それに加え、頭を塗り潰す睡魔の訪れを告げる視界の揺れ。
完全に消失する前、今確かに在る温もりを記憶してから腕を緩め、柔らかいベッド一面に腕を伸ばす。
そんな、現実から乖離を成す寸前。
ふと、その横たえた腕に、何かが乗っかる―――ような感覚を得た。
166 :
ACACIA:2007/11/13(火) 00:53:46 ID:CQxEQQCI
不意に足を止め、その方向を振り向く。
走り去る朝の赤光に、忘却できない過去を見た気がした。
霧を鋭利に切り裂いて、光を齎す英雄みたいな神々しさを。
けれど他力本願の穢れた祈り。清廉潔白の処女心に踏み込めず、されど切り捨てられない善意の性。
思わず、幼い頃に誓った夢希望を回顧してしまう。
幾度目にしたことがある光景に、どうして今朝は誘われたのだろう。
躊躇わない欠伸。背筋を伸ばして、下界を見下ろすと、これもまた変わらない海原が広がるだけ。
水平線まで続く火星の海は、腕を伸ばし、島を抱く偉大な母を想像する。
母性に呼ばれた? んなアホな。
吹き荒ぶ風の中、微かに聞える歌声。溶けず、確かな残響を残して空を舞っている。
浮かび泳ぐ雲のように―――
遠くに響く歌声。
それは、限りなく透明な声だった。
原初の―――白を思わせる。
目の前の海原を波紋のように、広がり、霧散して海へと還っていく。高く、はっきりと自分の心情を謳われた詩。溶け込んだ軽やかな旋律。
決して調律を狂わせることは無い、揺らぎの無い感情の籠められた舟謳を彼女は奏で続けて。細く刻まれた音程と声量の強弱を見極めて、完璧に節を編んでいる。
完成されたひとつの造形美のようで―――。
目を開く。漆黒からの解放により、現われたのは蒼穹。海がそのまま転写されたように、澄んでいて、果てが見えない。
ゆっくりと顔を下げ、
「……どう、かな?」
待ち構えている二人に訊く。だが、返答は返ってこなかった。それどころか、身動きひとつまともに取れないでいるように見える。
「……でっかいすごいです」
初めに上がったのは感嘆の声。
「ちょっと、灯里! アンタ……」
続いて、驚きを隠せない声が上がる。
「はひ……?」
思わず詰め寄る真剣な眼差しの藍華に、言葉を詰まらせ、聞き返すことしかできない。ただ言葉を待つ。
「……悪いものでも食べたんじゃないの?」
「えぇー、酷いよー、藍華ちゃん」
その返答で、普段の彼女だと二人は僅かに胸を撫で下ろした。
「藍華先輩、この場合はむしろ逆ではないですか?」
そこで冷静に、話を展開させようと突っ込みが入る。
「灯里先輩、何か―――良いことでもあったんですか?」
無表情ながら的確なアリスの問いに、灯里は微笑んで後ろを向いた。背中を見せて、もう一度空を見上げる。
そこには、巨大な島がいつも通り浮かんでいるだけ。それは遠いようで近い存在。
今は少しだけ、前より近い気がした。
高鳴る鼓動を感じる。胸元で重ね合わせた手が、そう感じ取っていた。
今は、まだわからない。
「えへへー……、じゃあ、次はアリスちゃんの番だよ」
軽く笑いながら、振り返って指名する。指名された当の本人はガチガチに固まっていた。
「あー! 誤魔化すの禁止っ!」
燦々と輝く早朝の太陽の下、大海原の上、本日も鋭いツッコミが繰り出された。
167 :
ACACIA:2007/11/13(火) 01:02:33 ID:CQxEQQCI
上手くなった、と人は言う。
けれど、特別な練習をしたわけじゃない。技術を磨いたわけでもない。
ただその部分を知らなかっただけ。気づいただけ。
おそらく、何かが変わったから。そしてこれからも、ゆっくりと変わっていくはず。
きっと、まだ夢の途中。
Fine
とりあえず終わし。
エロぬるくてスマソ。たまに書いてみると、何だかエロさが足りない気がする orz
もしかしてまだ「ACACIA」の設定のまま1話完結で、エロ話書く予定です多分。
秘密基地で露出とか、ネバーランドで青姦、エロ三昧とか。
あとは、俺、この戦い(ACACIA)が終わったら、百合も書こうと思うんだ……そう思っていた時期が自分にもありました。
GJ
GJ。
ラストがいいね。
>―――ああ、こいつにとって、自分のことは二の次なんだ。
いいなぁこういうの。暁にそんな理性がこの状況で残っているかはさておきw
でも翌日の灯里、やっぱ不自然な歩き方とかでアリシアさんにはバレバレなんだろうか?
まだ読んでないけどGJ
週末の楽しみにさせてもらう
174 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/19(月) 01:04:28 ID:iUnBzbbs
保守
最近、
ヴェネチアの町をただブラブラする(だけの)DVDを買って
BGMがわりに流しっぱなしにしてたりするんだが
ネオヴェネチアって、
わざわざアクアアルタが起こるように建造してるんだろうなぁ……
>>175 ヴェネツィアの風物を再現しようとしているのかもねぇ。
あるいは観光都市ということでうりにしているとか。
だからきっと建物もアクア・アルタがあること前提で床上何cmの浸水でも困らないようにしてあるとか
あるんじゃないかな。
あぁでも、あんな制服を着ているウンディーネさんがアクア・アルタの日に道で転んで全身ずぶぬれ、
白い布が肌に張り付いて下着がくっきり……なんて風情があるじゃないかw
そこで、人口の一割が売春関連だったという
ルネサンスの頃のベネチアの風物を忠実に再現したネオ・ベネチアですよ
>>178 漏れのヘボPCでは見られんYO…orz
まあ、こんなところにいるコアな住人はDVD所持率もたかそうだしなあ