らき☆すたの女の子でエロパロ13

1名無しさん@ピンキー
現在、アニメも放映されていてノリに乗っている「らき☆すた」でエロいの行ってみよ。

☆カップリングは自由
☆基本的に百合マンセー
☆801は禁止(と言っても男キャラあんまいねぇ)
☆投下した作品の保管を希望しない場合、前もってその旨を知らせること

※マナー等※
※割込みを防止するため、書き込みや投下の前等にリロードを。
※荒らしや煽り、気に入らない人・作品等はスルーで。
※グロやSM、鬱モノなどの過激な内容は断りを入れてから投稿する
※読者=主人公の作品(いわゆる俺キャラもの)についてはNGワード指定や断り文を確実に。
※480KBまたは950レスのどちらかに近づいたら、次スレの準備を。

マターリはぁはぁしましょうか。

☆まとめサイト(管理人と職人に感謝!)
ttp://www33.atwiki.jp/kairakunoza/pages/1.html
☆派生サイト:てけてけかなたさん伺か化計画
ttp://neo-experiment.hp.infoseek.co.jp/index.html
☆前スレ
らき☆すたの女の子でエロパロ12
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1187442382/
2名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 20:33:16 ID:V7qTpfXq
              /::.::.::/:// .::.::.::.::.::.:./ ! .::.::.::.::.::.::.::.::.::.:|::.::.::.::.::.::.::.::.
      \   ゝ‐<::./::./ .::.::.::.::\/  | .::.::.::.::.::.:: /::.::.:|::.::.::.::.::.::.::.:::
      \ 〃 / _  ヽ:/::.::.::.::.::.:/\  |::.::.::.::.::.:: /::.::.:: |::.::.::.::.::.ヽ::.::
      {{ / / __ ヽ ',.::/::./   `ー |::.::.::.::.:: / |::.::.:/|_::.::.::.::.:l::.::
.   ──  |  ! /r ) } |イ斤テ左≡ォz /::.::.::.::/ 斗七 !::.::.::.::.::.::.|::.::
.         ∧ ヽヽ _/ /::! レヘ :::::::::/ /::.::. /    j /  | .::.::.::.::.:: |::.::
.     , -―ヘ  `ー   /.::.| rー'゚:::::::/ /::.:/   テ左≠=ヵ::.::.::.::.::. |::.::     
____/   {     /.::.::.| ゞ辷zン //    う。::::::7 /イ .::. |::.::.::.|::.::
彡_/     ヽ    イ ::.::. |             /ヘ:::::::/  |.::.::.:|::.::.:∧::. とんこつはりがね>>1乙だだだだだぁ
〃   V    ヽ    ヽ.::.: |              ヾ辷:ン /:l::.::./!::.:/
 l    {      ∨  }__.::.|\     <!         ・ /::.l::|::./│/
 ヽ   ヽ     {      ̄ ̄ ̄`ヽ _         イ::.: l::|:/ j/
、 \   \    }           ) / ̄ ̄ ̄l7::.:|::.::.j::l′ /
3名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 20:42:40 ID:v/9I6SeX
                          刀、           , ヘ
                  /´ ̄`ヽ /: : : \_____/: : : : ヽ、
              ,. -‐┴─‐- <^ヽ、: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : }
               /: : : : : : : : : : : : : :`.ヽl____: : : : : : : : : : : : : : : : : : /
     ,. -──「`: : : : : : : : : :ヽ: : : : : : : : :\ `ヽ ̄ ̄ ̄ フ: : : : :/
    /: :.,.-ァ: : : |: : : : : : : : :    :\: : : : :: : : :ヽ  \   /: : : :/
    ̄ ̄/: : : : ヽ: : : . . . . . . . . . . .、 \=--: : : :.i  / /: : : : :/
     /: :     ∧: \: : : : : : : : : : ヽ: :\: : : 〃}/  /: : : : :/         、
.    /: : /  . : : :! ヽ: : l\_\/: : : : :\: ヽ彡: : |  /: : : : :/            |\
   /: : ィ: : : : :.i: : |   \!___/ ヽ:: : : : : : :\|:.:.:.:/:!  ,': : : : /              |: : \
   / / !: : : : :.ト‐|-    ヽ    \: : : : : l::::__:' :/  i: : : : :{              |: : : :.ヽ
   l/   |: : :!: : .l: :|            \: : : l´r. Y   {: : : : :丶_______.ノ: : : : : :}
      l: : :l: : :ト、|         、___,ィ ヽ: :| ゝ ノ    '.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : /
      |: : :ト、: |: :ヽ ___,彡     ´ ̄´   ヽl-‐'     \: : : : : : : : : : : : : : : : : : イ
        !: :从ヽ!ヽ.ハ=≠' , ///// ///u /           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      V  ヽ|    }///  r‐'⌒ヽ  イ〉、
              ヽ、______ー‐‐' ィ´ /:/:7rt‐---、       こ、これは>>1乙じゃなくて
                  ィ幵ノ ./:/:./:.! !: : : : :!`ヽ     ポニーテールなんだから
              r‐'T¨「 |: | !:.∨:/:./: :| |: : : : .l: : : :\   変な勘違いしないでよね!
               /: : .|: :| !:.!ィ¨¨ヾ、:.:/ !: : : : l: : : : : :.\
4名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 20:46:17 ID:SykTCTvp
>>3
お前のIDヤバいな
5名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 20:47:02 ID:MDC5AKU8
6名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 20:48:57 ID:bsuJcu6+
>>1
さあ、始まるザマスよ
7名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 20:51:45 ID:eTqUrzcy
>>1(・ω・`)乙
これはポニーテールでうんたらかんたら

投下を待つでガンス
8名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 20:51:48 ID:AOAEhaKa
>>1
逝くでガンス
9名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 21:00:19 ID:vmmlcNNR
>>1
フンガー
10名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 21:00:48 ID:eKOlErdC
まともに>>1乙りなさいよ!
11名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 21:32:50 ID:tOIueWNq
>>1
10スレが4日、11スレが11日、12スレが18日。
最近はほぼ週刊ペースだね。
12名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 22:10:55 ID:fFQ18mlz
>>1乙~

>>11
週刊のSS雑誌って、考えてみたらすごい情報量だよね。
13名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 22:34:25 ID:UzbFCQ9N
週刊「らき☆すたSS」
毎号の付録は傑作SSのジオラマ模型
創刊号は「てけてけかなたさん搭載PC模型」が付いて特別定価390円
でぃあごすてぃ~に♪
14名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 22:39:49 ID:R46rI2zm
>>13
だっ、だまされないぞ!
次号から滅茶苦茶高くなるんだろ?!


買っちゃいそうですが
15名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 22:43:30 ID:sPPAe2xs
>>13
PCじゃなくてPC模型かw
16名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 22:51:46 ID:gbl7WPT3
>>13
かなたさんインストールCDのほうが…

例によって分割だけど(分割ファイルじゃなくてCDが)
17名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 23:02:06 ID:V7qTpfXq
>>16
そのCDはどうすればいいんだ……

そうか!!木工用ボンドでくっつければいいんじゃないか!!
18名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 23:04:29 ID:UzbFCQ9N
んじゃ、こうだ!ヽ(`Д´)ノ

創刊号:てけてけかなたさん搭載PC模型
第2号:かなたさんインストールCD(本体データ)
第3号:かなたさんインストールCD(音声データ)
以下続刊

■課金ダウンロードコンテンツ
水着、セーラー服、小悪魔衣装、ドリル、ワルキューレ兜etc…
お楽しみに!
19名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 23:04:43 ID:fFQ18mlz
>>13

>毎号の付録は傑作SSのジオラマ模型

毎号ヴィネットがついてるのか!購読ケテイ
20名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 23:12:51 ID:v/9I6SeX
>>17
つガムテ
214-243 ◆X9xLTlcDnY :2007/08/26(日) 23:35:30 ID:JP7502gd
22名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 23:38:39 ID:b0lQ01g+
>>21
あんた馬鹿だろ!!いい意味で!!!
23名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 23:42:22 ID:8pFeOQyy
>>21
うわ仕事速えぇ! なんか色々芸が細かすぎだ。
24名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 23:43:28 ID:fFQ18mlz
>>21

仕事HAEEEEEEEE!!

よりによって初代IBM PCとはまたマニアックなw
25名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 23:46:56 ID:SuYNvpBr
>>21氏が半日でやってくれました
26名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 23:49:00 ID:Eh6No4E9
>>21
ちょwwネ申光臨
27名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 00:07:32 ID:e2szkkAN
>>21
gj
28名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 00:16:36 ID:UxSgz3ft
>>1
乙です。

>>21
カガミーメイトといい、お仕事はやっ!w 実に細かいですなー。

というわけで、新スレ記念に3レス投下。
非エロの泉一家SSです。
29穫れたてを、あなたにも(1/3):2007/08/27(月) 00:18:09 ID:UxSgz3ft
 じりじりと、ひりつくような陽射しが降り注いでくる。
「ふぃー……あっついねー」
「ホント、今年の陽射しはキツいよなぁ」
 小さな庭の片隅でかがんでいるお父さんが、へばったような声を上げている。
 いつもインドア生活だから、さすがにこういう天気はキツイのかな。
「ゆーちゃん、大丈夫?」
「うんっ、帽子があるから大丈夫だよ」
 植木ばさみをパチパチと響かせながら、ゆーちゃんは楽しそうに笑顔を向けた。
 その頭にちょこんと乗っかっている白い麦わら帽子が、ゆーちゃんのかわいさを倍増させてる。
くうっ、いい萌えポイントだっ!
「お姉ちゃん、こういう色合いのは穫ってもいいんだよね?」
「そうそう、真っ赤でいい頃合いだねー」
 ゆーちゃんが手にしていたのは、真っ赤に熟したトマト。
 私はというと、大きく育ったピーマンを収穫中。こっちもゆーちゃんも、手にしたかごの
中にはたくさんのトマトとピーマンが入っていた。
「お父さん、そっちはどう?」
「ああ、なかなかいい感じだぞ」
 そう言いながら、お父さんは立ち上がってザルに積んだ茄子をこっちに見せてくれた。
「おー、こりゃまた豊作だね」
「いっぱりお料理できそうですね」
 黒紫色の大きめの茄子は、そこらの八百屋にはなさそうな大きさ。こりゃ食べがいがありそうだ。
「焼き茄子に揚げ茄子、茄子味噌炒めにはさみ揚げ……うむ、たくさん食べでがあるな」
「ねえねえ、今度かがみとか呼んでお食事会してもいい?」
「あっ、私もみなみちゃんと田村さんを呼びたいんですけど……」
「いいよ、二人ともいっぱい呼んできなさい」
「ほんとですか? ありがとうございますっ!」
「よしっ、いっぱい腕を振るっちゃうぞー」
 返事をしたお父さんのニヤケ顔は無視して、ゆーちゃんと喜び合う。
 その時吹いてきた風は、今までとは少し違う涼しさを含んだ風だった。

-----------------
 穫れたてを、あなたにも
-----------------

「はいっ、お父さん、ゆーちゃん、お茶だよー」
「おう、サンキュ」
「ありがとう、お姉ちゃん」
 居間の扇風機で涼んでいるゆーちゃんとお父さんに、よく冷えた麦茶の差し入れ。暑い
陽射しにあてられたら、ちゃんと水分補給しないとね。
「んじゃ、私も一杯、と」
 自分のコップに麦茶を入れて、ボトルを冷蔵庫に戻す。野菜室をのぞいてみれば、さっき
穫ったばかりのピーマンとトマトが冷やされていた。
「夕ごはんが楽しみやねー」
 そう言いながらこくっと一口麦茶を飲むと、のどを冷たいお茶が駆け抜けていく。
くぅーっ、この冷たさが一番暑さに効く!
「茄子は、シンプルに焼き茄子といくか。おろし生姜をのっけて、鰹節をふりかけて」
「しょう油もいいけど、だしもいいんだよね」
「私の家は塩をつけて食べてたよ」
「そっか。んじゃ、作ったら全部試してみよっと」
 コップ片手に居間に戻ると、お父さんは仏壇のあたりを慎重に片付けていた。
30穫れたてを、あなたにも(2/3):2007/08/27(月) 00:19:39 ID:UxSgz3ft
「お盆前に片付けたばかりじゃん、そこ」
「いや、とりあえず気分的にな」
 仏壇を布巾でていねいに拭きながら、お父さんがぽつりと言う。まあ、その気分もわからなくはないか。
「うしっ、これであとは野菜を乗せればと」
 野菜が乗せられた小さなザルをお母さんの写真の前に置いて、軽く拝んでみせるお父さん。
「今年はなかなかの豊作だったぞ。いつも通り、お前にもおすそわけだ」
 慈しむように言いながら、お父さんはお母さんの写真に向かって笑いかけた。
 それは、お盆以外にもするお父さんとお母さんの毎年のやりとり。こうやって野菜を
収穫した日は、穫れた野菜を一個ずつお供えすることにしていた。
「んじゃ、俺らも食べるとしますか」
「はーい」
「いただきますっ」
 そう言って、氷水が入ったボウルに浮かんでいるトマトを一つずつつかんでひとかじり。
「……おー、あんまり酸っぱくなくて甘いね」
「ほんと、とっても甘いです」
「スーパーで売ってるのと全然違うだろ。食べ頃を収穫したからな」
 お父さんが言うとおり、スーパーで売ってるのは食感だけっていうのが多いけど、この
穫れたてトマトは果物みたいに甘かった。
「確か、スーパーで売ってるのってまだあんまり赤くないうちに出荷するんでしたっけ?」
「ああ。だから途中で赤くなっても、あんまり甘くないのが多いんだよ」
「熟したのを出荷しても、途中で熟れすぎて腐っちゃったりするらしいし」
 最近は甘めに開発された『フルーツトマト』とか売ってるけど、あれは高すぎてなかなか手が出せない。
でも、これだったらかなり甘いし十分だね。
「俺がガキのときなんかは、みんなこういうトマトだったんだけどな」
「そうなんですか?」
「よくかなたの家の畑に忍び込んで、庭で遊んでたかなたに怒られたもんだ」
「お、お父さんってばそんな頃からお母さんにメーワクを……」
 感慨深そうにうなずいてるけど、それってすごく困ったちゃんじゃないデスカ。
「あ、あはははは」
 話を聞いてたゆーちゃんも、すっかり呆れちゃってるよ。
「今思えば、幼なじみの通過儀礼ってやつだったんだろうな」
「そんな時からフラグを……」
「ん? 言われてみればそういうルートだったのかもしれないな。ふむ、そっかそっか」
「???」
 呆れてる私とクエスチョンマークをいっぱい浮かべてるゆーちゃんを置いてきぼりにして、
お父さんがどんどん暴走していく。ああ、お母さん、あなたの夫は相変わらずなヒトですヨ。
「そうなると、あの家庭菜園もそのフラグのたまものってやつか」
「あの家庭菜園って、お母さんが始めたんだっけ?」
 確か、かなり前に一度そんなことを聞いたことがあった気がする。
「ああ。この家に住み始めてからもそうだけど、その前に住んでたアパートが始まりだったんだ」
「アパートって……よく管理人さんが許してくれたね」
「その頃はまだ仕事ももらえてなかったもんだから、頭を下げてな。庭の一角を借りて、
ちょっとした菜園を作らせてもらったんだよ」
 あ、ちょっと遠い目。昔のことを思い出してるのかな。
「そのきっかけが『野菜は買うよりも作るほうが安上がりです』っていうかなたの言葉でさ。
さっきも言ったけど、実家で家庭菜園をやってたもんだからコツとかもわかってたみたいで」
「へえ……そうだったんですか」
「お父さんとお母さんにも、苦労してた時代があったんやねー」
 今でこそ一戸建てに住んでるけど、二人ともよくある駆け出し作家の生活ってのを経験してたんだ。
31穫れたてを、あなたにも(3/3):2007/08/27(月) 00:20:56 ID:UxSgz3ft
「それまでは酷かったからな。芋がらと大根の葉っぱだけが入ったすいとんとか、九分がゆとか」
「うわっ、それは凄い」
 というか、想像以上だってばそれは。よくそれで食べ繋いでたもんだよ……
「かなたが野菜を作ってからは、ご近所さんと交換したりなんだりでいろいろ食べられる
ようにもなって。ここに引っ越してからも『いつ食べられなくなるかわかりませんから』
って言って、庭の片隅で家庭菜園を作ったんだ」
「それが、あの菜園?」
「ああ。かなたが遺していったものだからな……しっかりと、守っていかないと」
 そう言いながら、お父さんがまたトマトをひとかじりする。
「かなたが食べさせてくれたこの味を、忘れたくないってのもあるんだけど」
「確かに、お店とかじゃ買えない味ですからね」
 感慨深げなお父さんの表情を見てると、たまに見せるおふざけはカモフラージュなんじゃ
ないかって思えてくる。もしかしたら、昔のことを思い出してしんみりしてるのかなーって――
「そうそう。それに、こういうのもなかなか萌えるアイテムだろ? それを持ってるのは
男にとっていいステータスだって証拠だろうし」
 って、前言撤回だ前言撤回! このヒトはこれが地なんだ! はあ……ちょっとでも心配して損した。
「まあ、それは冗談として」
 全然冗談じゃない。今のアナタの目はマジだった。
「これのおかげで、今の俺があるようなもんだからな。苦しいときもこれで助けられたし、
あの菜園は俺にとっての戒めみたいなもんだ」
「売れるようになっても、驕るなってこと?」
「ああ、かなたにもそう言われたな。少しずつ認められるようになったときも『これから先、
まだまだわからないんですからね』って」
 やっぱりできた人だ、私のお母さんは。よくこのお父さんを支えられたもんだよ……
「庭をいじって、こいつらが実るたびにその言葉を思い出すんだ」
「そっかー……」
 それでも、お母さんへの想いは本物なんだなって思い知らされる。
 ちゃんとお母さんの言葉を覚えていて、こうやってずっと守り続けてるんだもん。
だから、私もちゃんと二人が作ったものを――
「じゃあ、私たちも守っていかないとね」
「私も、お手伝いしますねっ」
 せっかくお母さんが作っていたんだもん。しっかり守って、しっかり育てていかないと。
「ああ、よろしく頼むよ」
 私とゆーちゃんの言葉に、お父さんが強くうなずいた。
「よーしっ、じゃあ今日は手伝ってくれたお礼に、俺が夕飯をつくってやろう。どうだ?
茄子とトマト、ピーマンのパスタってのは」
「おー、それはいいね。ゆーちゃん、ピーマンとか大丈夫だよね?」
「うんっ、食べられるよ。パスタも大好きだもん」
「んじゃ、それで決定な。かなたの分も、ちゃんと茹でてやろっと」
 ははーん、それが目的ってやつですか。まあ、たまにはお父さんの手料理でも味わってみますかね。
 お母さんの写真立てをそっとなでているお父さんを眺めながら、私はまた甘いトマトをひとかじりした。

 というわけで、お母さん。
 今年もお父さんが一生懸命育てた想い、受け取ってあげてください。
 私とゆーちゃんの想いも、いっしょに受け取ってくれると嬉しいです。
32名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 00:24:44 ID:xABr87p1
かなたさああああああああああん
あなたはなんていい人なんだあああああ

GJ!胸が暖かくなったよ
33 ◆cj23Vc.0u. :2007/08/27(月) 00:25:45 ID:UxSgz3ft
てなわけで「穫れたてを、あなたにも」でした。
入学案内書のかなたさんのプロフに「趣味:家庭菜園」とあったのがきっかけで出来た小ネタです。
家庭菜園は小さいものでも、案外いろいろなものが出来て面白いもので、
特によく熟したトマトなんかは格別です。

あと作品的には「てけてけ」とは違う軸のお話ということで。
なんかかなたさん作品ばっかり書いてると、わやくちゃになりそうですね。
34名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 00:26:58 ID:e2szkkAN
全欧が涙した
35名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 00:28:46 ID:MNTZR35g
リアタイGJ!!

かなたさんの趣味などがわかると想像も膨らみますね
入学案内と作者さんに感謝感謝
36名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 00:39:18 ID:S7mPcf9+
>>33
素晴らしい、素晴らしいよ……!GJだぁっ!!

ちょっと入学案内書買ってくる。
37名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 00:41:52 ID:yyZ9tk1G
次回のアニメのタイトルは「ここにある彼方」だろうだ
今から期待

>>21
なんという雑誌創刊w

>>33
美味しんぼの海原雄山と妻のエピソードを思い出した
故人の思い出が形あるものとして受け継がれるのは素晴らしいことだ
温かいSSGJ
384-243 ◆X9xLTlcDnY :2007/08/27(月) 00:56:49 ID:VZx4SNu/
レスたくさんありが㌧( ´∀`)
画像無断使用しちゃった妄想屋さんと素敵ネタを提供してくれた>>13氏他皆様に多謝
また何か面白ネタがあったら参加させてもらいます。

> ◆cj23Vc.0u.さん
もう、あなたの描くかなたさん像はおいらの中でスタンダードかなたさんと化してますw
入学案内まだ買ってないけど、夏のおきらく特集号のかなたさん可愛かった(*´∀`)
39 ◆0iImM7mexo :2007/08/27(月) 01:23:30 ID:EFLeMRS+
……そろそろいいかな。




ども、SSのまとめなどさせて頂いてる者です。
本日はちと住人の皆様にお伺いを立てに参りました。

で、肝心のその内容なんですが、
まとめwikiにあるタイトル一覧、これを前スレ分限りで閉めようかと考えています。
(今スレからタイトル一覧を新しく作成しない、ということです)
日ごとのカウンターを見てみても、あまり利用者数も多くないようなので…。
ただ、一番大事なのは利用してくれている皆様の意志なので、ないと困るなどの
声があれば今後も作成を続けていこうと思います。

ご意見下されば幸いです。では。
40名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 01:27:51 ID:yyZ9tk1G
1スレごとに「作者別保管所」があるから
そっちのほうが便利だと思って使ってない。
個人的な意見としては、なくてもいいかなとは思う。
41名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 02:27:37 ID:9EioGg5Y
今回のらっきーちゃんねるはあきら様と白石の組み合わせが好きな俺には、
色々素晴らしい回でした。
42名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 02:39:22 ID:CpmLvFGB
>>41

あれはあれで、いろいろとその後の想像が広がりますな……
43名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 02:54:52 ID:9EioGg5Y
>>42
あきら様の「み、みのる…?」と
みのるの「そこは俺の指定席なんだよ!」で妄想が止まりません。
44名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 03:13:29 ID:CpmLvFGB
――あれから数年。

白石みのるは芸能人の夢を捨て、黙々とCoCo(ピー)で働いていた。
その頑張りが実り、彼はついに一軒の店を任されるまでになっていた。

わがままが過ぎて一時は芸能界を干され、様々な辛酸を舐めて改心した小神あきらは、一皮向けた立派な女優になっていた。
白石が自分のわがままを裏でフォローしていてくれたことを知り、はじめてあきらは自分の「本当の気持ち」に気づく。

やり直せなくてもいい、せめて、あの頃のことを謝りたい……
白石を探し続けるあきら。……だが、彼の消息を知るはずの人たちは、なぜか固く口を閉ざすのだった。


……そして、偶然受けた「あの人は今」の番組で、ついにあきらは白石の消息を知る。


あるオフの日、あきらは白石の経営する店を訪れる。
そんな彼女を、白石はあくまでも一人のお客として迎える。

偶然通りかかっただけの、ただのお客として。

――はきはきとした接客の裏に、硬く閉ざされた心。
あきらの思いは、白石に届くのか?
45名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 03:22:32 ID:xABr87p1
普通に読みたい件について
46名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 05:03:14 ID:VLE//Gl/
>>39
いつもまとめwikh管理お疲れ様です。

投票フォームで人気がある作品を確認して読み直したりする自分としては、あったほうがいいかなー、と感じます。
無くすのであれば、投票フォームでの作品名の横に投下されたスレNo.をつける等していただけるとありがたいです。

長文失礼しました。管理運営、これからもよろしくお願いします。
47名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 06:54:11 ID:WOTvvYkz
今回で更にかが×こなの百合フラグが立ったよなw
最後のシーンでこなたとツーショットの写真を眺めてるかがみ…
48名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 07:21:43 ID:O565yBcc
ガチャ
「お姉ちゃーん、朝だよー」
「ぐおー」
「起きてよー・・・お姉ちゃん?」
「んー・・・かがみー・・・・・」
「ふぇ!?」
「かがみー好きだよ・・・」
「お姉ちゃん、ゆ、ゆたかだよ、かがみさんじゃ・・・んぐ」
「はぁっ……んぅぅ、あ……っ」
「はむっ……ちゅ、ちゅっ、ちゅぷ」
「・・・かがみー・・・・」
「お、お姉ちゃん、寝ぼけてないで起きようよ///」
「うおっ!?ゆーちゃん、なんでこんなとこに」
(お姉ちゃんのせいでしょ///)
49名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 07:44:15 ID:tSuqgpVt
>>48
すごく読みたいです。

朝から6レスお借りします。つかこなモノでエロ有りです。
50こなたとつかさ、キスの次 (1/6):2007/08/27(月) 07:46:06 ID:tSuqgpVt
「んっ……」
 私、柊つかさは今こなちゃんの家でこなちゃんとキスをしている。
 私達がキスをするような関係になってから今日でちょうど一ヶ月。
 初めはちょっと恥ずかしくてこなちゃんが私をリード
(こなちゃん曰く『ギャルゲーのたまもの』みたい)してくれてたけど、
 今では二人っきりになると私のほうからキスをねだるようになった。
 こなちゃんとのキスはなんだか温かくて、すごく私を安心させてくれる。
 私はそんなキスがクセになっちゃって、
学校でもたまにこなちゃんにお願いしてキスしてもらっている。
 こなちゃんは「しょうがないなぁ、つかさは」なんて言いながらキスしてくれるけど、
 なんだかんだでこなちゃんも嬉しそうな顔をしているのを私は知っている。
 今日もこなちゃんの部屋に入ってからまず一番にキスをした。
「つかさ、キス上手くなったねぇ」
(うう……どうしてこなちゃんはこう恥ずかしくなるようなことを言うかなぁ……)
 ニヤニヤ顔のこなちゃんに私は何も言えず俯いた。
 普段ならこのあとこなちゃんとゲームをしたりマンガを読んだりして遊ぶんだけど……
 今日の私は一味違った。だって一ヶ月だもんね。
「こなちゃん……? えっとね……」
 キスを終えてすこし頬が赤くなっているこなちゃんに、
 私は今日の朝からずっと自分の頭の中にある言葉を言おうとした。
 けれどいざこなちゃんを前にその言葉を言おうとすると顔が真っ赤になっちゃって、
 なかなか口から言葉が出てくれない。

(さぁっ、言うんだ私!『こなちゃんとキスの次のことがしたい』って言うんだ!!)

 ――キスの次。
 漠然としたことしか考えてなかったけど、
 私はこなちゃんともっと進んだ関係になることを望んでいた。
 もちろんこなちゃんとのキスは好きだし、キスだけでも十分幸せなんだけれど、
 私は本能的にもっとこなちゃんを求めていたんだと思う。
 だってこなちゃんは私の大好きな人だから。
 だから今日はちゃんと自分の気持ちを伝えたいんだけど……
「え、えっと……その……こ、こなちゃんと……」
 やっぱり恥ずかしくて思うように口が動いてくれない。
(頑張れつかさっ! 家でお姉ちゃん相手に練習したときは上手く言えたじゃないか!
 ここで言わないと顔を真っ赤っかにして練習に付き合ってくれたお姉ちゃんに申し訳がたたないよぅっ!)
 こなちゃんは私が頭の中でものすごい葛藤を繰り広げていることなんかもちろん知らず、
 次の私の言葉を待って首をかしげているみたいだった。
 私は軽く一息ついて心を落ち着かせ、思い切ってこなちゃんに言葉を伝えた。
「その……こ、こなちゃんとキスの次のことがしたいのっ!!」
「ふおおおっ!? つかさ、声が大きいっ!」
「!! ご、ごめんっ!」
 うぅっ……大失敗……。どうして私はいっつもこうなのかな……。
 私はさっきよりももっと顔を赤くして謝った。
「ゆーちゃんとかお父さんに聞かれてないといいんだけどネ。
 でもびっくりしたよ~。いきなりつかさがそんなことを言うとは……」
「驚かせちゃってごめんね? 今日は私達の一ヶ月記念日だから、どうしても言いたくて……」
「おおー。そういえば今日で一ヶ月かぁ。早かったねぇ……」
「やっぱり忘れてたんだね、こなちゃん……」
「なんてね、ちゃんと覚えてたよ。一ヶ月前に私に告白したときのあのつかさの照れた顔、
 忘れたくてもなかなか忘れられないヨ」
「はうっ……こなちゃんのいじわる……」
 こなちゃんといると顔を真っ赤にさせられてばかりだ。
 もちろん、そんな関係は嫌いじゃないんだけど。
51こなたとつかさ、キスの次 (2/6):2007/08/27(月) 07:47:35 ID:tSuqgpVt
「でもキスの次、だなんて、具体的にはなにをするつもりなの?」
「うーん、それなんだけどね……」
 漠然としたこととは言ったけれど、
 実は私の頭の中では結構具体的なことが出来上がってたりする。
 今度はさっきみたいに詰まったりしないように落ち着いてから言った。
「とりあえず……大人のキス、とかどう……?」
「おぉ……これまた古風な言い回しだね……」
「えっ、そ、そうなの? この前見たドラマで言ってたから普通だと思ってたんだけど……」
 あれれ、また失敗!?
 この前もお姉ちゃんに「つかさの言うことが時々分からないわ……」って言われちゃったし……。
 私ってちょっとズレてるのかも……。 
「まぁ、そーゆーとこもつかさらしくて好きだけどネ。じゃあ『大人のキス』、してみる?」
 唇に人差し指を当ててこなちゃんが言う。その仕草にちょっとドキッとした。
 こなちゃんは目を閉じて口を少し突き出している。つまり私からキスするってこと。
 今までこなちゃんとは何回もキスをしてきたけれど、
 今はまるで初めてキスをした時みたいに緊張してる。
 目の前にはこなちゃんの顔。何日も前から思い浮かべてたシチュエーションだったけど、
 想像するのと実際にするのとではやっぱり全然違う。
 高鳴る胸に一度手を置いてから、私はこなちゃんにキスをした。
「んっ……」
 始めはいつもどおりの普通のキス。これだけでも私はとろけてしまいそうになる。
 少ししてからこなちゃんの口が開いて、私の口の中にこなちゃんの舌が入ってくる。
「んっ……んんっ……」
 突然、頭がズンと重りでも乗せられたみたいに重くなった。思わず声が出た。
 何かが頭の中を動いているみたいな、不思議な感覚。
 けれど決して嫌な感じじゃない。むしろその逆。
 普通のキスじゃ味わえないような心地よさが私を満たしていく。
 気持ちいい、っていうのかな……? 
 目をつぶっているからか、私はまるで自分が宙に浮いている様に感じた。 
 そして初めて感じるその感覚に、私は身をまかせるしかなかった。
「ん……んふ、ぅん……」 
 こなちゃんの舌が私の舌と絡まりあう。
 こなちゃんが舌を動かす度にチュクチュクとやらしい音がする。
 私はもう何も考えられなくなっていて、完全にこなちゃんに身を預けていた。
 息が荒くなってきて、頭も段々ぐわんぐわんとしてきた。そして……
「ひゃあっ!?」
 私は後ろに倒れてしりもちをついてしまった。
「つかさ、大丈夫!?」
 こなちゃんは心配そうな顔になってすぐに私を起してくれた。
「えへへ……ありがとう。なんだかすっごく気持ちよくって……」
「そかそか、それならよかった。いきなり倒れるんだもん、びっくりしちゃったよ」
「心配してもらっちゃってごめんね」
「ううん、私のキスで気持ちよくなってもらえたら本望というやつですヨ」
 そう言ってこなちゃんは口をネコみたいにして微笑った。
「でもこなちゃんは大丈夫そうだね。
 私はあんなになっちゃったけど……こなちゃんは気持ちよくなかった?」
「ううん、きもちかったよ~。しっかりとつかさの味を堪能させてもらいました」
「な、なんだかやらしいよこなちゃんっ……!
 じゃあ……今度は私がこなちゃんにしてあげるね。こなちゃんばっかりじゃずるいから……」
「つかさっ? なんだかちょっぴり目が怖いですヨ?」
52こなたとつかさ、キスの次 (3/6):2007/08/27(月) 07:48:51 ID:tSuqgpVt
 ベッドの真ん中で向き合って座っている私達。
 座っているのは私が倒れないようにするためというこなちゃんの提案だ。
 こういうさりげない優しさがまた私にこなちゃんを好きにさせる。
「じゃあ、するね……」
 私はまたこなちゃんに口付けた。今度は私がキスをするんだとしっかり意識して。
 しばらくして私は口を開き、こなちゃんの口の中に私の舌を滑り込ませた。
 また頭に衝撃が走る。さっきよりも強い衝撃。
 私はさっきのキスを思い出して少し恥ずかしくなる反面、
 もっとこなちゃんとキスしたいという欲求にも囚われていた。
「ん……ちゅく……ぴちゃっ……」
 舌を動かす度に水音が響く。その音に刺激され、少し私の舌の動きが強くなる。
 そして、段々と心地良い感覚が体中に広がっていく。頭がさっきみたいにぼうっとしてきた。
(あ、駄目、また、倒れ――)
 私は体の重心を保つことができずに前に倒れこんでしまった。
 すぐにこなちゃんが私を支えてくれたけど元の体勢には戻らなくて、
 ゆっくりと私がこなちゃんを押し倒す形になっていく。
 完全に倒れてしまう前に私達はそれぞれの背中に手を回して、抱き合った。
 もちろんその間、キスはしたまま。私は完全にこなちゃんに覆いかぶさる形になった。
 こなちゃんも舌を動かしてきたけれど、今は私がキスをする番。
 私はこなちゃんの舌を抑えるように自分の舌を絡めた。
「んふ……ん……んんっ……!!」
 舌を激しく動かす度にこなちゃんが声をあげる。
 私の顔にかかるこなちゃんの息も段々荒くなってきた。
 それにますます私は興奮してしまって、また舌をこなちゃんの中で大きく絡めた。
「ぁふ……はぁ……はぁっ……」
 こなちゃんが少し苦しそうにしていたので口を少し離す。
 でも私の唇はまだこなちゃんの唇に重なったままで、私はこなちゃんの唇を舌で転がした。
「ん……んはぁっ……あ、はぁっ……」
 こなちゃんの呼吸がさっきより荒くなる。私は夢中でこなちゃんの口を舐めていた。
 段々こなちゃんの口の周りがべたべたになっていく。なんか動物みたい。
 目を少し開けてこなちゃんを見てみると、
 こなちゃんも目をいつもの半分くらい開けて私のほうを見ていた。
 けれどその目は遠いところをみているみたいにうつろで、
 私のことはあまり見えてないみたいだった。
 私はなんだかすっごくえっちなことをしてるみたいな気分になった。
 でも私はキスをやめることはしなくて、
 それどころかさっきよりも激しくこなちゃんの口の中に舌を入れてキスをしていた。
「ん……んんんっ……ん~~!!!」
 こなちゃんは塞がった口の中で声をあげた後、私の肩を持って私を引き離した。
 キスに夢中だった私は一瞬何をされたのか分からなかった。
「はぁっ……んはぁっ……つかさ……ちょっと激しすぎだよ……」
 こなちゃんがまだ焦点の合っていないような目で私を見上げて言った。
 唇の周りが私に舐められたせいで少し光っている。
 頬はちょっと赤くて、口は半開き。息はまだ荒いままだ。
 いつもはのんびりとしていて少し男の子みたいなところもあるこなちゃんだけど、
 今は完全に女の子の顔になっていた。
 私は自分のキスでこなちゃんがこんな風になったことが少し嬉しかった。
「だって……こなちゃんとのキス、気持ちいいんだもん……」
「つかさのばか……こんなにされたら私、もう収まんないよ……。
 この続きも……する……よね……?」
「……うん」
53こなたとつかさ、キスの次 (4/6):2007/08/27(月) 07:50:24 ID:tSuqgpVt
 うん、とは言ったものの、私はこの後のことはあまり想像していなかった。
 というのは具体的になにをするのかよく分からなかったのと、
 考えるとなんだか恥ずかしくなってくるからだ。
 女の子同士って……どうするんだろう?
「でもつかさは……多分よく知らないよね。それじゃあ……」
 そういうとこなちゃんは起き上がって私を押し倒し、
 私はたちまちこなちゃんを見上げる体勢になってしまった。
 ……今度は私がされる番みたいだ。
 こなちゃんは私の背中にすばやく手を回し、
 あっというまに私のブラのホックを外してしまった。
 そして私のシャツを下から捲り上げ、
 気付いたら私は上半身になにも纏っていない状態になっていた。
 ……ってなんでこなちゃんはこんなに手馴れてるのーっ!?
「あうぅ……恥ずかしいよぅ……」
 私は両手で胸を隠してこなちゃんを見つめる。こなちゃんはさっきの女の子の顔から、
 いつものお姉ちゃんをいじる時みたいな、ニマニマ顔になっていた。
「今更恥ずかしがることないじゃない~。体育の着替えのときとかでも見られてるわけだし」
「そ、それとこれとじゃ状況が……んむっ……」
 反論の言葉を言い終わる前に、私の口はこなちゃんの口で塞がれてしまった。
 私はまたとろけそうになってしまって、段々と体の力が抜けていくのが分かった。
 こなちゃんは私の口から唇を離すと顔を私の胸のあたりまで持っていき、
 キスで力の入らなくなっていた私は隠していた手をどかされてしまった。
「おお~、相変わらず小ぶりでかわいい胸だね~。それでも私よりはあるんだけど……」
 こなちゃんはお姉ちゃんに言わせるところの『セクハラ発言』で私を辱めた。
 私は自分の顔がたちまち真っ赤になっていくのが分かって、思わず顔を両手で隠してしまった。
 こなちゃんは私の胸をじっくり見た後、その口を私の胸のところに持っていった。
「はぅっ……んっ……」
 胸に小さな刺激が走る。
 始めはくすぐったかったその感覚も、次第にぴりぴりした不思議な感覚に変わっていった。
「んっ……はぁっ……ひゃうぅ……」
 キスのときとは違う心地よさ。やがてそれは胸から全身へと伝わっていった。
 私の二つの胸はもうこなちゃんの口と手でおもちゃにされていた。
 こなちゃんの舌と手の動きが激しくなる。
「あ、あうぅ……やぁっ……!!
 こなちゃん……なんか……変な感じだよぅ……」
「ぷはっ……つかさも気持ちよくなってくれたみたいだね。でも……本番はここからだよ」
 こなちゃんはそう言うと私の足のあたりに手を持っていった。
 何をするのかな、と思っていると……
「ひゃっ!?」
 突然今まで感じたことのないような刺激が電流のように流れた。
 こなちゃんは下着越しに私でもほとんど触ることのないところに触れている。
「つかさ、すっごいねぇ……びしょびしょだよ……」
 ううっ……これもセクハラ発言ってやつなのかな……。
 こなちゃんの言うとおり、私のそこはすごくびしょびしょになってるみたい。
 冷たい感覚が足に伝わる。
「やっ……あ、あぅぅっ……」
 最初に感じた刺激は段々とはっきりとした快感に変わっていった。
 こなちゃんが手をぐにぐに動かす度に私の口から声が漏れる。
 自分でも聞いたことのないえっちな声に私は思わず口を塞いだけれど、
 それは抑えることはできなかった。
54こなたとつかさ、キスの次 (5/6):2007/08/27(月) 07:51:57 ID:tSuqgpVt
 やがてこなちゃんはまた口を私の胸にもっていき、舐め始めた。
「や、やぁっ……あ、あああぁんっ……!!」
 激しい快感が私を襲い、耐え切れずに私は声を張り上げる。
「つかさ、えっちすぎ……私もう耐えらんないよ……」
 こなちゃんはもう片方の手で自分のそこを触っている。
 また段々と女の子の顔になっているみたい。
「こなちゃん……キス……おねがいっ……」
 私はそんなこなちゃんの顔を近くで見たくてキスをねだった。
 口にまたこなちゃんの舌が入ってくる。
 そして、さっきも体験したあの重たい衝撃が頭に走る。
 こればっかりはなかなか慣れそうにもないみたい。
 今度は恥ずかしさだとか気持ち良さだとか、いろんな感情が頭の中をぐちゃぐちゃにした。
「んふぅっ……!! んんっ……んん~っ!!」
 閉じられた口から快感の証である声が漏れる。
 こなちゃんは私の唇から顔を離し、首のあたりに移動した。
 首筋からぴりぴりとした刺激が伝わる。
 普段ならなんともないような場所なのに、今の私はかなり敏感になってるみたいだった。
 全身に余すところなく快感が広がっていく。 
 頭の中はもう破裂しそうなくらいだ。
 私は何かが体の奥底から沸き上がってくるのを感じた。
 そして……
「あ、あぁんっ……こなちゃん、も、駄目ぇっ……ん、ん、あっ、あ、ああぁあ~っ!!」
 頭から爪先まで強烈な電流が走ったようになって、私は大きく体をのけ反らせた。 
 そして快感が私を包み込み、
 さっきまでいろんなものがぐちゃぐちゃになっていた頭はもう何も考えられなくなっていた。
「つかさ、イッちゃったんだね……」
 顔はよく見えなかったけれど、こなちゃんの声がかすかに聞こえてきた。
 私は目を凝らしてこなちゃんの顔を見ようとしたけれど
 目の前のこなちゃんの姿は段々とぼやけていってしまい、 
 やがて私の意識はこなちゃんの「おやすみ、つかさ……」という言葉を聞いたのを最後に
 深い闇に落ちていってしまった。


「うわぁ……パンツがべしゃべしゃだよぅ……」
「ごめんごめん、私がちゃんと脱がせてあげればよかったかナ……」
「うーん……それはそれでちょっと恥ずかしいかな……」
 しばらくして私は目を覚ました。足にはまだ余韻が残っていて、
 こなちゃんとあんなことをしたんだなぁと思うと少し恥ずかしくなってくる。
 代えのパンツはもちろん持ってきていないから、
 こなちゃんのを貸してもらうことになった。
「まぁでもつかさが気持ちよくなってくれてよかったヨ」
「うん、すっごく気持ちよかったよ。ありがとう、こなちゃん」
「お礼を言われるほどのことじゃないけどネ。どういたしまして、つかさ」
「でも私だけ気持ちよくなっちゃってごめんね……?
 私、何もしてあげられなかったから……」
「あ~……いいよいいよっ。つかさはそういうのに疎そうだから」
 それに結局あの後一人でシちゃったし……」
「えっ? 一人でなーに?」
「う、ううんっ、何でもないっ!!」
 その後私達はその日したことを時々顔を赤くしたりしながら語り合った。
 ま、まぁ顔を赤くしたのはほとんど私なんだけど……。
55こなたとつかさ、キスの次 (6/6):2007/08/27(月) 07:53:22 ID:tSuqgpVt
 家に帰ると早速お姉ちゃんに部屋に呼び出され、練習の成果はどうだったかを聞かれた。
 私は今日したことをありのまま伝えた。ちょっと恥ずかしかったけどね。
 お姉ちゃんは私以上に顔を真っ赤にして聞いてくれた。
 なんか途中でもじもじしてるみたいだったけど、
 トイレを我慢してまで聞いてくれなくてもよかったのに。
「でもまぁずいぶんと進んだ関係になっちゃったのね。
 今度からアンタ達を直視できなくなりそうよ……」
「えへへ……。でも私は今回何も出来なかったからなぁ……。
 今度はこなちゃんに気持ちよくなってもらいたいんだけど……」
「つかさは本当にこなたが好きなのね。
 まぁ、そこまで言うんだったら昨日みたいに私が練習代になってあげなくもないんだけど……」



「お姉ちゃんがこなちゃんの代わりかぁ……って、えっ!?」



「んっ? どうしたの、つかさ?」
56名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 07:54:41 ID:tSuqgpVt
これで終わりです。つかさってなんとなくキスが好きそうだなぁと思って書きました。
しかし書いてる途中に他の職人さん達の作品を見て何度挫折しかけたことか…。
本当にこのスレは職人、読者含めすばらしい方達でできていますね。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
お相手は9-727でした。それでは。
57名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 07:55:24 ID:+uRUbAp8
>>46

atwikiに全文検索機能がつけられれば、全部解決するんだけど・・・
無料の全文検索サービスってないものかなあ。ちょっと探してみるっす。
58名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 08:13:02 ID:6GgaDGXi
>>56
朝っぱらからなぜこんなにもエロイ作品を読ませやがるんだ畜生!
いきなり起きがけで元気が抜けていってしまったではないか!w

こなたは根が優しいからつかさが相手だと良い具合にしっぽりいきますなー
キスからの絡みの流れに性格の違和感も無いし、貴方も十分素晴らしい作品書けてますぜ旦那!
GJでした!
59名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 10:02:56 ID:MNTZR35g
google先生はどうだろう
wikiつけられるかどうかはわからないんだけど
60名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 10:19:36 ID:jOhKCeNm
atwikiには検索機能がついてますよ。
下のほうにあるメニューの「検索」をクリックすると検索用ページが出てきます。
タイトルが本文にはない作品でも検索可能でした。
ちなみに「wiki内部検索フォーム3(search3)」プラグインを使えば、
トップとかメニュー部分にも表示可能のはず。

あと管理人さんの>>39のレスについて。
負担が軽減されるのであれば自分も今後は無くてもいいかなと思います。
61名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 10:30:06 ID:nj3SLuSy
>>56
GJ!
オナ禁の俺にとっては悶絶作品でしたw
62名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 10:58:05 ID:Amc9D5Cg
>>60

おお!そうだったんだ。
ならば、作者別とカップリング別、スレ別があれば十分かも。

カテゴリ別検索(ニコ動のタグみたいなの)が実装できれば、メニューにはスレ別だけで十分なんだけど。
634-243 ◆X9xLTlcDnY :2007/08/27(月) 11:10:40 ID:VZx4SNu/
>>56
つかさエロくて可愛いよつかさ(*´Д`)=3

そしてこの早さの中で言ってみたい!
「創刊号なのにバインダー付け忘れてました!」
http://bbs.freedeai.com/src/up5218.jpg

ついでに、スレ的にあまり意味のない初代IBM PCに代わって
二人の足跡 -アキハバラ1988-で言及された「Uくん」にしてみますた( ´∀`)b
64名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 11:14:38 ID:VZx4SNu/
ちなみに前スレがとても綺麗に埋まった事をご報告致します
65名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 11:17:10 ID:7Vea/sGd
>>56
つかさーかがみにねらわれてるにげてー!てわけでGJでした、さわやかえろす
おかげで今日も1日仕事がんばれそうです

>>61
オナ禁中にエロパロにくるなんて、無茶シヤガッテ……
しかし気持ちはわからないでもない、エロばっかじゃなく笑い・まったり・泣きの宝庫だからなぁ、ここ

>>63
第二号以降の通常定価は\775(ななこ)でひとつ
66名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 11:41:14 ID:/Bv5Pq/G
>>63
GJ!確かに定番のバインダーが無いとねえ。
なんかマイコンBASICマガジン(懐)のデザインに似てきたようなw
67名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 12:21:37 ID:tT62B0+I
>>63
改めてGJ。
Uくんナイス。
68小ネタ:2007/08/27(月) 12:34:15 ID:n1KVnmyz
今週のつかさが椀の蓋取ろうとしてるとこ見てなんとなく思いついてしまった
ネタが分かる人だけ分かってくれればいい

つかさ「ん~~~っとれないよ~っ」
みゆき「まァ傍で見りゃ手品みたいなもので
    椀の中に真空作っとるわけで
    こういう滑らかなのは比較的カンタンじゃが柔らかくて軽くて粗いものになるにつれ難しい
    昔の弟子で一人 天才がいましてなぁ
    そいつァ空中で和紙を掌(てのひら)に吸い付けちまう
    そんな掌で呼吸器ふさがれちまったらそらエラいこっちゃ」
つかさ「へーそれじゃー」
ぴた・・・
みゆき「あんたァその歳で暗殺でも企んどるのかね」
つかさ「ひぇーっすいませーんすいませーん」
69名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 12:48:03 ID:nj3SLuSy
>>68
吹いたww
70名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 12:54:58 ID:uh5WlnaY
ちょwww バキwww
71名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 12:59:30 ID:D2Nuzj10
>>63

なんという豪華な創刊号・・・ギザホシス
72名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 13:11:35 ID:acpJjcHV
>>63
く「バインダーが無いなんてどうすれバインダー」
白「うひゃひゃひゃひゃひゃ!」
73名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 13:58:51 ID:HBPsvqMC
アニメの第19話でこなたがななこ先生に殴られたときのエフェクトで
出てくる人ってかなたさんなんですか?
74名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 14:11:41 ID:VNUL9ViQ
獣姦と聞いてやってきますた
75名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 14:22:03 ID:83BY5gdp
>>72
貴様っローディストだなっw
76名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 15:17:46 ID:tT62B0+I
>>73
かなたさんだと思ってます。
髪と瞳がこなたと同じで、泣き黒子が見えないし。
77名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 15:19:24 ID:33W7a4lj
>>73
あの「し~っ」ってやってる絵だよね、
こなたと比べて目つきの違い(こなたに比べてたれ目)および泣きぼくろがないこと、の2点からほぼ間違いないと思われる
78名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 15:42:49 ID:JCvtv28d
もしも、らきすたのキャラ全員が性別反転したら

百合っぽい萌え系4コマ漫画が一瞬にして腐女子専用になっちまう
なんてこったい/(^o^)\
79名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 17:02:37 ID:6V0NNKfJ
>>78
そんな『もしも』はいらない
80名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 17:08:05 ID:G6v/XHlF
ブチキレ白石に怯えて半べそのあきら様マダー?
81名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 17:08:28 ID:7Vea/sGd
>>78
腐女子は旧柊ただお役に殺到
82名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 17:34:23 ID:tT62B0+I
峰岸あやの、実は彼氏持ちではなく彼女持ちだったらいいのに。
そんな妄想。
83名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 18:15:22 ID:JCvtv28d
女体化白石×ふたなりあきら様

なかなか良いとは思わんかね
84名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 18:16:47 ID:G6v/XHlF
少しも思わんな
85名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 18:17:51 ID:JCvtv28d
>>84
  /\___/\
/        ::\
|           :|
|   ノ   ヽ、   :|
| (●), 、 (●)、.:::|
\ ,,ノ(、_, )ヽ、,, ::/
/`ー `ニニ´一''´ \
86名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 18:22:47 ID:NUCt4JQt
>>83
シチュエーション的にはアリかもしれんが、白石の女体化は想像できねぇw
87名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 18:39:38 ID:VNY5QJT4
白石女体化なんてせんでもひかるセンセと絡ませればいいじゃない
88名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 18:41:43 ID:JCvtv28d
じゃあ、ふたなりあきら様×ふたなりひかる先生なら有かな
89名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 18:42:49 ID:7Vea/sGd
なんで折角の百合素材でチャンバラさせなきゃいかんのですか
90名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 18:46:24 ID:I3IZnQh5
ふたなりとか人選ぶネタを一人でアピールしすぎだろ・・・寒い
91名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 19:15:29 ID:icUPCOXS
今回の白石が勢いであきら様を犯す
92名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 19:46:03 ID:nj3SLuSy
あきらいい加減うぜえな
93名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 19:48:01 ID:UwqFaaws
>>91
それは俺も考えた。


…今後のことを考えて鬱になった
94名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 19:57:16 ID:MYPgRZ5a
>>91
んで、ひかるセンセに寝取られるとw
95名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 20:13:00 ID:eO4Y1Dea
>>91
やっぱ同じ事考える人はいるもんだな
96名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 20:14:57 ID:4QoluqT1
皆考えることは同じか。
だが、あきら様の服が破れるシチュを期待していたのは自分だけだな。

白石どうなるんだろ・・・
97名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 20:23:05 ID:blybvCRW
白石は鬱憤晴らした事だし気持ち良く芸能界から去るんじゃないかな。

むしろあきら様が色々おかしくなりそうだ。
98名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 20:30:27 ID:eO4Y1Dea
>>97
その続きが>>44
99名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 21:07:35 ID:yyZ9tk1G
あきら様の
「み……みのる?」っていう声がツボにはまった
100名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 21:29:51 ID:8sAakT3h
つかさとかがみは真女神転生からか
エロいな
101名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 21:47:34 ID:jc87Fowj
>>96
白石はたぶん、ブチ切れた勢いで田舎町に走りこみ、
M60重機関銃を乱射し、ガソリンスタンドを爆破したりすると思われる。
そして警察署を占拠して、包囲した武装警官たちと一戦交えようとするが
そこに現れたバイト先の店長が彼を制止する。
白石の怒りと哀しみに満ちた叫びがこだまする―――

白石「何も終わっちゃいない!オレにとっての戦争は続いたままなんだ!
   あんたに頼まれて必死で働いて、樹海まで行って番組を盛り上げたが不評だった!
   そしてコーナーに復帰したら、本番で非難ごうごうだ
   水がぬるいとか悪口の限りを並べやがった
   あの女は何だ?こっちの苦労も知らんくせに!ふざけるな!

   オレはな、世間じゃのけ者なんだ!
   バイト先じゃ仁義があって、お互い助け合った。
   100万円以上の商品管理だって任せてくれた。
   でもこの番組じゃまともなアシスタントの口もない!!
   みじめだよ。どうなってるんだ?…みんなどこだ?」(T_T)
102名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 21:48:51 ID:7ZOR8odz
いきなりだがサドンアタックやってる人挙手~
103名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 21:50:19 ID:aa4BKIn0
>>101
待て、それだと続編を追うごとにベタなアクション物になっていくぞ。
104名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 21:50:22 ID:icUPCOXS
こないだまでやってた、今頃武器全部期限切れ
105名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 21:50:36 ID:nj3SLuSy
>>101
お前がキレるのも無理はないってか、あそこでキレなきゃ男失格だろ。
おまいはよくやったよ。さあ、今からスタジオ行って謝って来い。スタッフだけにな。
あきらとオノは無視してよし。あきらはそのうち寂しくなって話しかけてくるだろ。
106名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 22:04:13 ID:7Vea/sGd
TRPGなっつかしいなぁ
美水センセ、同世代なんだろうなーDDTTじゃなくロードスとかだし
こなたがTRPGを周りに薦めた、という設定でリプレイ方式でSS書けないかな……

「かがみー、知的遊戯云々言うなら一緒にTRPGやらない?」
「てぃーあーるぴーじー?なによそれ」
「あ、わかったよこなちゃん!喫茶店のアルバイターとして成長していく物語でしょ?」
「ごめん、ぜんぜん違う……」
「がーん」
「確か……卓上遊戯のひとつですね。
ゲームマスター(GM)と呼ばれる人がルール管理やシナリオ進行を行い、プレイヤー……
他の遊戯者たちはGMに提示された状況に対して、世界観やルールに反しない限り自由な行動を行える、という。
有名なドラゴンクエストなどのRPGよりも、このTRPGが先に生まれたと聞いています」
「さっすがみゆきさん、何でも知ってるねぇ」
「映画でD&Dというのが上映されたとき、それがもともとTRPGというものだと知って興味を持ちまして……」
「へー、みゆきも知ってるってことはそれなりに認知された遊びなのね。ギャルゲーとかと違って」
「あんまり変なことをみんなに薦めたりしないよー」
「こなちゃん、お祭りだって騙して私をコミケに連れてった……」
「そ、それはともかくっ。どう、やってみない?ルールブックやらの必要なものはわたしが持ってるし、お金はかからないよ?」
「そぉねぇ……ま、そこまでお膳立てされてるならちょっとやってみますか」
107名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 22:10:50 ID:z3e+3Wmd
>>106
>喫茶店のアルバイターとして成長していく物語
とっさに「ねこきっさ」を連想したのは俺だけでいい・・・・・
108名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 22:15:01 ID:8sAakT3h
>106
つ [PTTRPG]
109名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 22:16:00 ID:VZx4SNu/
>>107
ねこみみねこしっぽな4人を想像した俺は…orz
110名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 22:19:49 ID:5gw1wnyR
俺も昔は喫茶店「小春日和」で住み込みバイトしたもんさ……
可愛らしい店主にプロポーズOKして貰うために、美味いコーヒーをry
111名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 22:22:41 ID:z3e+3Wmd
>>109
どちらかといえば、猫娘、猫、ヴァンパイア系、ワーウルフ、鬼の店長、竜族の奥さんって所だが?
112名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 22:24:00 ID:eO4Y1Dea
>>111
猫娘=あきら様
113名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 22:25:51 ID:z3e+3Wmd
>>112
じゃあ、新人のときは給食着を着たあきら様がみられる訳か!
114名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 22:31:25 ID:YLkSK1fu
>>101
そして店長に射殺される白石
115ぶーわ@これぐらいやって欲しかった:2007/08/27(月) 22:44:31 ID:6r8LB30b
 らっきー☆ちゃんねるで暴れ、とうとうスタッフに取り押さえられるみのる。
 そんなみのるの前に立ち、みのるを見下ろす小野。
「これで君はクビです。そして晴れて僕がレギュラー……さよなら、役立たず君」
「くっ……」
 取り押さえられ、言い返すことも出来ないみのる。
 その時だった。
「じゃからしゃああああっ!」
「ふんもっふーっ!」
 小野の体が鉄拳により、木の葉のように空を待った。
 その声に反応し、顔を上げたみのるの目に映ったのは……一人の女性だった。
「はぁ、はぁ……みのるの悪口を言っていいのは、私だけよっ!」
「あ、あきら様……?」
「うっ……」
 視線が合うとばつが悪そうに、赤面するあきら。
 そしてその顔を隠すように、みのるに背を向けた。
「ほらっ、何時まで馬鹿みたいにやってんの……もうエンドロールよ。いつもの、やるわよっ」
「は……はいぃっ! あきら様っ!!」
 スタッフの腕からするりと抜け出し、カメラの前に並ぶ。
 そしてタイミングを合わせることなく、二人の声が重なった。
「「ばいにーっ」」
116名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 22:58:49 ID:I3IZnQh5
>>115
そんなんじゃ白石おさまらねえだろwwww
117名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 23:02:16 ID:yyZ9tk1G
>>106
こなたがゲームマスターやったら
無理矢理ギャルゲー的な展開にもっていきそうな気がするw
118名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 23:28:25 ID:Lh2vcq4K
>>102
こなたならFPSやってそうだよね、というネタは他スレで振ってみたが、さっぱり盛り上がらない。
つまり、皆FPSに興味なんてないのさ。
119名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 00:13:14 ID:U2cb8KKE
>>106
ラノベ読みのかがみは
TRPG関連小説やリプレイを読んでいてもおかしくないかもしれないと思った。

>>115
それむしろ小野が可愛そうだw
120名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 00:16:05 ID:U2cb8KKE
悪い、ageてしまった。
121名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 00:24:12 ID:FdxCmeuk
来週は白石も小野も登場せず指定席にはクマのぬいぐるみが(ry
122名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 00:30:17 ID:iKyrU1LQ
何気なく保管庫を見ていたんだが、

>現在488作品保管中

恐ろしや、この勢いは恐ろしや。
123名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 00:36:48 ID:Md4Bje91
他スレでは相手にされないようなネタSSもきっちり保管してくださってるからな……

ホント、中の人には感謝感謝顔射顔射。
124名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 00:43:30 ID:cABTp88U
俺のネタもあった・・・・・結局続き書く人は現れんかったけども・・・・
125名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 00:44:19 ID:3RAa+vmY
>>123
顔射はするなw

SS書きたいのに、最近いまいち良いネタが思い浮かばん……ひよりみたく、トイレ篭ってネタだしするかな(´・ω・`)
126名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 00:45:10 ID:u3B7LqWQ
チビオタドリンクで先を越されてしまったという人に
完成させてもらいたいな、なんて思ってたりする
127名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 00:54:57 ID:nW6rBdx/
チビオタドリンク・アナザー、期待したい俺ガヨル。

そんな俺は、>>44をSSに起こそうかどうか迷ってるw
いやね、なんかこなたが出てこないと筆が進まなくて……
128名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 01:04:26 ID:5TVzOrsj
チビオタドリンク・おかわりか
129名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 01:09:41 ID:3BfiGSWX
>>127
OK,期待してるぜブロザー
130名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 01:12:29 ID:ph/z78b3
>>118
俺がいるじゃないか!
にしてもサドンのニックネームアニメキャラだらけ。
昨日こなたって人見かけたし。
131名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 01:26:37 ID:7zjgPZyS
こなた動かしやすいよね、同じ属性でひよりも
かがみはリアクション要員で優秀。みゆきは話を真っ直ぐ進めるのにいい感じ
……つかさがなぁ、天然って難しいなぁ
132 ◆0iImM7mexo :2007/08/28(火) 01:46:26 ID:rcigjqfY
回答して下さった方、どうもありがとうございました。
とりあえずタイトル一覧を廃して、トップページと投票ページに検索フォームを追加する方向性で行こうと思います。

>>123
あざっすw
でも顔射は(ry
133名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 02:11:00 ID:JmHceK+R
今週らき☆すたは、ここでこな×かがのSSを読んでるみたいだった。

いつもは誰よりも早くこなたへのツッコミをいれるはずのかがみがそれを忘れてしまう。
そんなかがみの小さな変化を不思議に思ったのか、寂しそうにかがみ……?と呼ぶこなた。

次の日……何事もなかったかのように、いつも通りこなたにツッコミをいれるかがみ…。そんなかがみに頬を赤らめて喜ぶこなた。

……良かった。



……ダメだ。誰かうまく表現してくで~。
134名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 02:12:47 ID:U2cb8KKE
そこからあのプリクラと電話に繋がっていく訳で。

……ホントにいいな。
135名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 02:47:53 ID:iv/BvjO5
12-512です
以前に書いた「さよならの魔法使い」の続きです。
すいません、まだ終わりません。全然ショートにならない……
136名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 02:49:04 ID:iv/BvjO5
翌日、昼休みになってもかがみは、こなた達の教室に来なかった。
「昨日私が帰った後なんかあったの?今朝だって、お姉ちゃんひどい顔してたよ」
つかさの口調には、珍しく批難の色が滲んでいた。
こなたはつかさが手に持つ菓子パンを見ながら、すまなそうにうつむいた。
「ちょっと私が言い過ぎちゃって……あーどうしようかなぁ」
「泉さんが悪いと感じていらっしゃるなら、謝るしかないでしょうね」
いつも通り美しく整った弁当に箸を付けながら、みゆきが言った。
「そうだよね、あ~でも怖いなぁ……」
「こなちゃん、お姉ちゃんに何て言ったの?」
「かがみはずるいよね、ってまあそんなことを」
「それだけ?お姉ちゃんの何がずるいって言ったの?」
つかさはこなたの曖昧な説明に納得しようとしなかった。
その顔を見てこなたは、かがみの様子が余程おかしかったんだなと思った。
「つかささん、泉さんはかがみさんに気を遣ってるんですよ」
「そっか……そうだよね。でも、早く何とかしてね」
「ごめんよ、ちゃんと今日中に謝りにいくからさ。
まだ本当に言いたかったことも、言えてないし」
「言いたいこと……ですか?
よくわかりませんが、お願いしますね。私もかがみさんがいないと寂しいですから」
みゆきは、普段かがみがいるはずの席に目をやった。
「わかってるよ。放課後にはいつも通り、みんなで一緒に帰ろう」

そして放課後こなたは、威勢良く教室を飛び出した。
「んじゃ行ってくるよ。すぐにかがみを連れてくるから、待っててね!」

「本当に大丈夫かな?もしかして、もう……」
つかさが不安げな表情でみゆきに囁く。
「……そうかもしれませんね」
みゆきは教科書を鞄に詰めながら、淡々と答えた。
「そんなの嫌!私たちずっと四人で仲良くやってきたのに……。
もうあと半年しかないのに」
つかさは泣きそうな声をあげて、みゆきの机に顔を伏せた。
みゆきが鞄からつかさに目を移す。
「可愛いですね、つかささんは」
「ゆきちゃん……こんな時に笑えないよ、ゆきちゃんは嫌じゃないの?」
「もしそんな形で私たちの時間が終わってしまうとしたら、勿論嫌です。
でもこれは、お二人の問題ですから。私たちにはどうすることもできません」
「もうちょっと慰めになること言ってー……」
みゆきは子供をあやすように、つかさの頭を撫でた。
「すいません、脅かしすぎましたね。多分ただの喧嘩でしょう。
今のままなら、これ以上お二人の仲が進展することはないですよ」
一昨日までの二人に、そんな切実な空気は感じられなかった。
昨日何があったのかわからないが、そんなに急に二人の仲が進展するはずはない。
みゆきは自分にそう言い聞かせた。
(でも、もしそうなったら私たちはどうなるんでしょう?
やっぱり終わってしまうんでしょうか……?それとも……)

137名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 02:52:03 ID:iv/BvjO5
威勢よく教室を飛び出したものの、足どりは重い。
季節はまだ六月に入ったばかりだというのに、手のひらが汗で湿って気持ちが悪い。
謝るだけならこんな緊張はしない。
その後の、本当に言いたかったこと、を言うのが恥ずかしいのだ。
かがみとはからかい合って、いじり合って、お互いそんなことばかりしていた。
感謝を口にしようとすると全身がかゆくって仕方がない。
そうして普段の倍近い時間をかけながらも、こなたはかがみの教室の前に辿り着いた。
「よし、いくぞ~、いくぞ~……」
かけ声とは反対に、こなたの身体は前に進まない。
しばらく廊下でそうしてもたついていると、もう片方の扉が開いてかがみが現れた。
「こなた……?」
こなたが目に入った瞬間、かがみは少し困ったような顔をした。
今まで逡巡していたこなたも、本人を目の前にして決心を固める。
「かがみ、昨日はごめんね」
「ああ……うん」
かがみの様子はどこかうわの空で、普段の張りが感じられなかった。
「別に、かがみを責めたかったわけじゃないんだよ。
 かがみが自分のことをあいつなんかと比べるから、ついイラっと来て言い過ぎちゃったんだ。
私にとってかがみはあいつなんかより、ずっとその……大切な人だから」
「大切な人って……そんな」
まるで告白の様なこなたの言葉に、かがみは戸惑っていた。
こなたも恥ずかしい台詞なのは自覚していたが、構わずに続ける。
「だって、そうじゃん。
 時間だけで見たって、かがみとはもう二年以上の付き合いだよ?
確かにメイト行ったりしたのは同じだけど、オタ話だけしてたわけじゃないし、
ほら、チョココロネどっちから食べる?とかくっだらない話も一杯したよね。
ファミレスでドリンクだけで、何時間も粘ったりさ。
あ、お泊まりもしたよね!あの時は結局朝まで宿題やってたけど、それでも楽しかった」
「良く覚えてるな、あんたは」
かがみの唇が、ほんの少し笑ったような形に歪んだ。
「だって楽しかったから、かがみは楽しくなかった?」
「まあ、楽しかったわよ」
「だよね!」
138名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 02:52:55 ID:iv/BvjO5
かがみの緊張が和らいだの感じて、こなたは嬉しくなった。
この調子なら今日も四人一緒に帰れる、そう思った。
「あと、何があいつって違うってさ、かがみはちゃんと、私のことを見てくれてるよね」
「……!」
見てくれてるよね。この一言に、かがみの肩が大きく跳ねた。
しかし一旦勢いのついたこなたは、それに気が付かない。
「バレンタインも、誕生日もなんだかんだ言ってかがみ、プレゼントくれたじゃん。
 忘れてたけどね、とか言いつつ結構手が込んでたよね。
両方とも、私好みのものだったし。
それと、なんといってあれだよ、ハルヒの激奏!
あんな盛り上がってる時に、普通隣の人のことなんて気にしないよ。
みゆきさんですら、ステージに夢中になってたのに。あれはちょっとときめいたね。
あと私のバイト先に来た時、途中までドン引きだったのに、最後は笑ってくれたよね。
かがみは呆れて笑ってたのかもしれないけど、私は嬉しかったよ」
「やっぱり……そうなのかな」
「……?かがみ、どうしたの?……ひょっとして私自意識過剰だった?」
一息ついて、こなたはかがみが小刻みに震えているのに気が付いた。
「そうじゃないの、そうじゃなくて……」
「大丈夫?調子悪いの?うぁっ!かがみ!?」
かがみが縋るようにこなたに抱きつく。
薄い布地越しに感じるかがみの身体が熱い。
「どうしよう……私、こなたのこと好きかもしれない」
「ちょっ、え!?なんで急にそうなるのさ!?」
「……私があんたのことばかり見てるって、さっき日下部に言われちゃった。
 柊はちびっ子のことがすきなんだろって!峰岸だって否定しなかった。
 それであんたまで、そんなこと言うから……!」

139名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 02:53:48 ID:iv/BvjO5
昼休み、かがみはみさお、あやのと共に昼食をとっていた。
買ってきたパンも、食べる気がしないのか机に放置されている。「珍しいじゃん、今日はあのちびっ子の所にいかないのかよ」
落ち込んでいるかがみと対照的に、みさおの声は心なしか弾んでいた。
「ちょっと今日は行く気しなくてさ」
「喧嘩でもしたの?柊ちゃん」
「うん、まあちょっと……」
それきりかがみは黙ってしまった。
「ひーらぎぃ、修学旅行どこ行くか決めた?班ごとの計画書の提出来週だったじゃん。
確か今ガイドブック持ってるのひいらぎだったよな」
「え、決めてなかったけ?……あ、ごめん、忘れてたわ」
「なんだよ、しっかりしてくれよ、ひいらぎぃ」
こなた達と散々話していたせいで、かがみはすっかり決めたものだと勘違いしていた。
「明日持ってくるわよ」
かがみは事務的に返事をしたが、その目はみさおの方を向いていなかった。
窓の外を見ながら、指で髪をいじくっている。
「しかし修学旅行楽しみだよなっ!
ひいらぎと遠出したことってあんまりないし、これ終わったら受験だもんなー」
「そうだね、私とみさちゃんは結構行ってるけど、柊ちゃんとはないよね」
「そうねー」
「……ひいらぎぃ大丈夫か?さっきから何にも食べてないし。
 パンじゃ嫌なのか?……そうだ!私のミートボール食べる?」
「ううん、いらない。今は食べる気しない」
かがみの素っ気ない態度に、みさおの表情までもが暗くなる。
気まずい沈黙が訪れるが、かがみはそれを気にすることもなかった。
140名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 02:54:28 ID:iv/BvjO5
「ひいらぎってさ、ちびっ子のことだと必死だよな」
「え?」
「なんなんだよ、私たちとちびっ子なにが違うんだ?
 そんなに会えないのがつらいのかよ?」
「ちょっとみさちゃん」
慌ててあやのが、みさおをたしなめるが、みさおは止まらなかった。
「だってあやのだってそう思うだろ?
ひいらぎが本気で怒ったり、笑ったりするのはちびっ子の前でだけじゃん」
「それは……」
かがみはこなたとの仲が他人からどう見えるのか、今まで意識したことはなかった。
そのせいでみさおが少しづつ不満を溜めていたなど、思いもよらなかった。
「私、日下部を差別してるつもりなんて……」
「そんなことわかってるよ!
 そうじゃなくて、どうしてひいらぎはちびっ子を特別扱いするんだよ?
 ひいらぎはいっつも、ちびっ子のほうばっかり見てる。
 お昼休みが来る度に、嬉しそうに教室を出て行かれるのはもう嫌なんだってば!」
「私が、こなたのほうばっかり見てる?」
「気付いてないのかよ?
 前から思ってたんだけどさ……ひいらぎはもしかして、あのチビっ子が好きなのか?」
かがみの顔から血の気が引いた。
「そんなこと……あるわけないじゃない!何言ってるのよ、ねえ峰岸?」
あやのは小さく首を振った。
「実は結構前から、そんな話はしてたよ。
 私もみさちゃんも、ずっと一緒だったからわかるんだよ。柊ちゃんが変わったの。
 勿論半分冗談で言ってたんだけど、みさちゃんはずっと寂しがってた」
5年も同じ教室で過ごしてきた友人との間に深い溝が出来ていたことに、かがみは愕然とした。
高校に入ってからこなた達と過ごした、楽しい日々が暗転する。
「ごめん……でも私こなたのことが好きかなんて、わかんないよ。
 そんなの今まで考えたこともなかった」
「私は別に、ひいらぎがちびっ子のことを好きでも構わないさ。
 でもちびっ子も私も、同じように友達だって言われたら納得できない。
 だってそうじゃなかったら……」
みさおは鼻をすすり、目を両手でごしごしとこすった。
あやのがハンカチを差し出す。
その様子をかがみは、呆然と見つめることしかできなかった
141名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 02:56:37 ID:iv/BvjO5
ここで一旦終わりです。
21話は萌えたが、やっぱりちょっと引っ掛かるものがあるな。
142名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 03:04:21 ID:NUaaFt2l
>>141鬱GJ!!

稀に見る良作なのに複雑な気持ちだ・・・


そしてシリアスをぶち壊しにして悪いんだが
>>「私のミートボール食べる?」が
「私のミートポール食べる?」に見えてしまった。
ミートポール→肉棒→ちry→フェry

スマン・・・今週の5匹の鹿にアナルぶち抜かれに行ってくる。
143名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 03:15:33 ID:3BfiGSWX
>141
かがみってみさおのこと日下部って呼ぶのか
wikiとかにはそういうのあんま乗らないから参考になるわGJ!
144名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 03:39:48 ID:evV7/gbF
>>141
これは続きが気になるGJ
145名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 04:28:12 ID:+GVjbo7A
>>141
GJ!
かがみに修学旅行の班行動勝手に抜け出されたりするくらいだから
みさおがそう思うのも無理ないよね

とにかく続きが楽しみだってヴァ!><
146名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 06:07:56 ID:e9CGpPOu
>>141
いいね!いいよ、すごくいい。
こう、なんともいえない悲壮感?みたいなものが漂っててよかった
gj
147名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 08:32:08 ID:LIDu4/aR
>>145
21話見てる間3回ぐらい「え?あんた違うクラスだよな?」とか思ったよ俺。
さすがにこうもみさおとあやのの出番がないとは思わなかった…
148名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 10:16:13 ID:qqz1j8ZM
まぁクラスごとの班行動だったとは限らないけどな
その辺が自由な学校も普通にあるし
149名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 11:10:18 ID:7zjgPZyS
公式本に、なんでかがみはこなたのクラスにいつもご飯を食べに行くのかという質問があって
「もともとつかさとご飯食べてた、つかさは結構人見知りするからー」とか書いてあったんだよね
たぶん昔は、別々のクラスになったつかさが心配で出来るだけ一緒に行動してたんだろうけど……
今はつかさを表向きの理由にして無意識にこなたに会いに行ってる、とかだとドロドロ感うpだなぁ
ともあれ>>141の続きに期待大
150名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 11:36:15 ID:Md4Bje91
「お姉ちゃんは私を利用してただけなんだ……」
「そ、そうじゃなくて、ただ……その……」
「無理にごまかさなくていいよ。私だって、お姉ちゃんとこなちゃんが仲良くするのに賛成だよ。
 でも……」
「でも?」
――――――。
「――ッ!!

……ここで書き込みは途切れている。
なんてね
151名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 12:34:57 ID:zyF8Zo2n
ひよりみたいにSSのネタが浮かんだのでちょっと書いてくる
152名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 12:44:54 ID:NUaaFt2l
>>151待ってるぜ~

ところで恋のみくる伝説聞いてたらこんな妄想電波受信した。
「ひっひっひよひよひっよりんりん」

誰か頼むからこの電波をどうにかしてくれ。
153名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 12:46:46 ID:1Le2ADmd
>>114
ラ○ボーの原作を読んでいる人にココで会うとは……
154名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 12:47:36 ID:5TVzOrsj
>>150
マジレスするとかがみとつかさは(ry
でもそれは同(ピー)以上に近(ピー)という壁があっ(ry
当然本人達もそれは分かっているようで、実の姉妹であることを最大限に活用して
普段は仲の良い姉妹を装っているが実は(ry

伏せ字だらけなのは察してくだしあ
155名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 13:04:38 ID:e9CGpPOu
「バカ、バカ、バカ、白石のバカ、もう知らないっ」
あきらは白石の胸をポコポコ殴りながらそう言った。
「ごめん・・・あきら」
白石はそう言いながらあきらの肩を掴んだ。
「!!は、離してよっ!」
「あきら・・・」
白石はそう、呟きながらあきらの体を反転させ、自らの顔をあきらの顔に近づけていった。
「はなして・・・んぐっ!!??」
「はむっ……ちゅ、ちゅっ、ちゅぷ」
「はぁっ……んぅぅ、あ……っ」
「あきら・・・」
「 ・・・・・白石のバカ・・・・」
156名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 13:52:58 ID:NB/5Oii9
>>152
ひっひっひよひよ☆ ひっよりんりん☆
ひっひっひよひよ☆ ひっよりんりん☆

素直に「好き」と言えない2人
勇気を出して(Hey Yuritto!)
腐女子のまじないひよりビーム
かけてあげるわ

妄想しながらやってきた壊れたキューピッド
いつも腐女子の夢を運ぶの
夜はひとりGペンに願いをかける
明日も2人に会えますように

Come On! Let's dance!
Come On! Let's dance! Baby!
インクを拭いて走り出したら
Come On! Let's dance!
Come On! Let's dance! Baby!
妄想(そら)の彼方へ Special OTAnation

「いつになったら、プロになれるのかなぁ?」

ひっひっひよひよ☆ ひっよりんりん☆
ひっひっひよひよ☆ ひっよりんりん☆
157名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 14:05:58 ID:hNVplgvM
今週の鹿変態だったなぁ

と思った人挙手を・・・
158名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 14:10:10 ID:nbNv2raq
>>156
盛大に吹いた
159名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 14:26:09 ID:+QdJ6SWd
CTCもtvkも映らない俺への当てつけですか
160名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 14:31:59 ID:NB/5Oii9
>>159
放送圏外地域の人はニコ動でチェックするのが基本(だと思ってた)
161名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 14:54:50 ID:68LwAjct
違法行為を勝手に基本にされても…

…もっとも、コスって~だとか人として軸が~だとかでネタにされてるあたり
もはや必要悪として認識されてんのかな
162名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 15:12:47 ID:NB/5Oii9
違法行為かどうかはともかく、番組当初は明らかに2chやニコ動と共存してたからな。
京アニやLantisも番組や「もってけ!」の宣材として効率よく利用する為に放置してた感もあるし。

※逆にサンライズ系列は有料コンテンツとしても使ってる関係上、
 当初から削除依頼しまくってたし、ニコ動も即対応してた。

だから、削除されてないものについては堂々と楽しめばいいんだよ。
違法サイトだったらニコ動そのものがとっくに潰されてる。
163名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 15:14:58 ID:Hfn/RO7+
利用されて、売れたら捨てる。
京アニ最悪やん。

とか言いながら見てる俺は確実にツンデレ
164名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 15:25:54 ID:2iiEJb8X
>>163
結婚しようぜ
165名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 15:38:58 ID:EvNCpSYU
ここでそんな話するなよ
不毛だろ
166名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 15:41:44 ID:e9CGpPOu
らきすたの舞台は埼玉県だけど他のアニメとかマンガで埼玉県が舞台なのってあったか?
クレしんとミスフル位しか思い浮かばないんだが。
167名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 15:44:52 ID:1Sxb5HQ7
か)今日はプレゼントよ。べっ、べつにあんたにあげようと思った訳じゃないんだからね。

らき☆すた画像詰め合わせ

http://uploader.xforce.jp/src/xF12549.zip.html
DL-key:raki
168名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 16:10:28 ID:lXzmBL6C
>>166
おおきく振りかぶって・魔法先生ネギま!などがあります。
169名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 16:37:20 ID:UUn11dg0
>>166
「となりのトトロ」も埼玉県だよね。
あと、「藍より青し」とか。
「灼眼のシャナ」「武装錬金」も埼玉と聴いたことがあるけど、未確認。

頭文字Dで埼玉が出てきたことがあるけれど、そういうのを含めたらもっと増えそう。
170名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 17:51:57 ID:l6U6Cb4E
泉家の物置からローラースルーゴーゴーが発掘されたらしい。

天使界のウワサ~幼き日のかなたさんが乗っていたとか!?
171名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 18:13:18 ID:ph/z78b3
なぜ埼玉県舞台の作品は萌え系が多いんだろう?
埼玉県人としてはちょいと複雑……。
172名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 18:28:15 ID:R2lhSRbH
そりゃなんたって幼女連続殺人事件起こした死刑囚の宮崎勤が住んでたくらいだからな
オタが湧きやすい風土なんだろ
173名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 18:34:23 ID:yTdSgon+
することないからな・・・
174名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 18:34:40 ID:e9CGpPOu
みなっさーん!ここに10万人の(ry

それはおいといて、お宅産業はいまや経済の一翼を担っているといっても過言ではない
175名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 19:11:10 ID:fVZA0pqe
|さいたま!    |
|と聞いて来ますた!|
ヽ____ ___ノ
  /∥ミV
 /::∥____
/::::∥| / ∥
|:::::∥ ̄\ ガチャッ
|:::::∥゚∀゚)―∥
|:::::∥_/  ∥
|:::::∥| \ ∥
|:::::∥∧∧∩ ∥
|:::::∥゚∀゚)/ ∥
|:::::∥∧ ∧∩∥
|:::::∥ ゚∀゚)/∥
\::::∥  〈 ∥
 \::∥_/\」 ∥
  \∥ ̄ ̄ ̄ ̄
176名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 19:21:56 ID:FuF+ey4k
>>170

ホッピングも出て来そうだなw

そうじろう
「まだまだあるぞー。ラッセルヨーヨーだろ、バンバンボールだろ、
スターウォーズのキャラが描かれたコーラの王冠だろ、
ブルートレインのコレクションシールとスクラップノート、カー消しゴム・・・」

こなた
「ちょ、おとーさん、何その趣味全開」
17711-618:2007/08/28(火) 19:31:19 ID:KQ8wVFw6
すまん。ここで流れを読まずに即興の突発ネタ投下。
かがみ好きの皆さん注意。
178とりあつかいちゅうい:2007/08/28(火) 19:33:29 ID:KQ8wVFw6
「ちょっとこなた」
「な~に?」
「なんでこんなのがベッドに置きっぱなしなのよ!?」
こなたのベッドの上には綺麗にたたまれた下着が積まれていたのだ。
「あ~、ゴメンゴメン。洗濯物たたんでる途中だったんだ」
「だったら最後までやりなさいよ!」
「ちょっと待って、もう少しでセーブポイントだから」
そう言いながらもこなたはパソコンから目を離さない。
この様子ではしばらく帰ってこないだろう。
「まったく……じゃあマンガ借りるわよ」
「どぞどぞ」
手を伸ばして、その辺にある適当な物を取ろうとしたんだけど。
(……あ、これって……)
私の視線は視界に入ったソレに釘付けになってしまった。
お気に入りなんだよね、と以前こなたが私に(ちらりとスカートをまくって)見せた、薄い水色のシンプルなショーツ。
小さなピンクのリボンがちょっとしたアクセントになっていて本当に可愛らしい。
無意識のうちに、手を伸ばしかけて―――
「ふふ、一枚ぐらいなら持ってってもいいよ~」
「!?」
突然の声に驚いて、ベッドから落っこちてしまった。
いつの間にかこなたがニヤニヤしながらこっちを向いている。
「な、何言ってんの!!」
「いや、片付けようとしたらかがみが熱心に私の下着見てるから、ね?」
……見られてた。顔が熱い。本当に火が出るんじゃないかってくらい。
「別にそんなつもりで見てたんじゃ――――」
「見てたのは認めるんだ?」
「――――――っ!」
言われて、とんでもない失言に気が付いた。
これじゃあ自分から見てましたと白状しているようなもの、自爆もいいとこだ。
「いや、だからそれは」
「えっちなのはいけないと思います!」
「だから、……うぅ~~~~~!」
結局、私は一日中いじられるはめになった。


(その後)

「そうだ、おみやげあげるよかがみ」
「おみやげ……?」
「ちょっと待ってて、…………はい」
渡されたのは白い紙袋。おみやげ、って割には軽いような。
「家に帰って、自分の部屋で開けてね。絶対帰る途中とかに開けちゃ駄目だよ」
「…………わかったわよ」
「ああ、あと取り扱いには十分注意してね」
「…………?」
こんな軽そうな物に取り扱いも何もあるのか、疑問に思ったけど心にしまうことにした。
なんかこなたのやつ、妙にニヤニヤしてるような。


律儀にも言いつけを守って、自分の部屋に戻ってから袋を開けてみて私は言葉を失った。
袋に入っていたのは、『可愛がってね♡』と書かれたメモ用紙。
それと、見覚えのある、薄い水色の―――
 

結局ソレをどうしたかって?
……そんなの、言えるわけないじゃない。


【 f i n 】
17911-618:2007/08/28(火) 19:35:40 ID:KQ8wVFw6
コレ書き終わってから21話見て、ガチで死にたくなったのは内緒の話。
色々申し訳ない……
180名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 19:46:06 ID:2iiEJb8X
>>178
かがみはそれでオナニーしまくりましたとさ
181名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 19:54:30 ID:jajzf+UI
いつもに比べると静かだなあ
……嵐の前の静けさってこういうことを言うんかねぇ…
182名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 20:00:06 ID:mIIVb0HW
埼玉県はリアルで嵐だけどなwww
183名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 20:05:30 ID:R2lhSRbH
都内も今雷落ちた
184名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 20:16:27 ID:+QrRxSGn
こちら都内山の手圏。カミナリドンガラなって大雨です……。
花火大会でどーん! とかやってるところにこなたがかがみの手ぎゅーとかさせてるのを
校正してるわけだけど、私の隣には何もニャイ。いじめだうわーん。

>>178
続きを書く義務があると思うんです
185名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 20:20:11 ID:Md4Bje91
23区の南のほうだけど雷と雨がひどい
窓開けてたら雨が吹き込んで洗濯物がお釈迦になったorz

ほん怖見てたら、『霊は電気を使い自分の存在を示す事がよくあるという』なんてテロが……
これは現実世界にかなたさんが降臨するのも近いということか
186名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 20:22:52 ID:65pu2NQ/
>>185

そうじろう
「すとろんがぁぁぁぁぁぁぁーーーー!!」
187名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 20:23:07 ID:zyF8Zo2n
今頃つかさはかがみの部屋で・・・
188名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 20:23:52 ID:37iK/9Gb
こちら栃木
雨が降ったりやんだり。
189名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 20:37:33 ID:37iK/9Gb
>>185
そうじろうさんにこれを
つ【超電子ダイナモ】
190名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 20:39:06 ID:37iK/9Gb
すまん>>185ではなく>>186
191名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 20:46:51 ID:jajzf+UI
>>188-190
取り敢えずsageようぜ
メ欄に「sage」と半角で入れてくれればいいから
192190:2007/08/28(火) 20:50:23 ID:37iK/9Gb
コテハンを使っているスレではsageているんだが…
193名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 21:10:48 ID:e9CGpPOu
雨?どこの田舎だよwww

というのはおいといて、こなたが柊家に泊まり来たときに雷雨でこなたのベッドにもぐりこんでくる柊姉妹
194名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 21:42:30 ID:nbNv2raq
>>189
「こなたさんを僕に……!?」
ガシィィ
「超電子……ウルトラサイクロン!!」
195リク ◆yk1swKhbl6 :2007/08/28(火) 22:01:06 ID:GyxcFjRA
つかさの片想いのプロットを元に再構成して肉付けしてみた。
つかさ→こなた→かがみ で始まります。こういう内容上、少し暗め&避けられない多少の欝要素あり。
結末は書かないので、つかこなしか認めない!とかこなかがしか認めない!
って方はスルーするか、完結して保管庫に保管していただいた後にでも見てやってください。
196第一章 ―片想いの行方―:2007/08/28(火) 22:01:44 ID:GyxcFjRA
私の好きな人には好きな人がいる。


「かがみ達のお弁当は今日もおいしそうだね、つかさが作ったの?」
 こなちゃんはチョココロネをかじりつつ、羨ましそうにお姉ちゃんのお弁当を見て言った。
「うん、そうだよ」
「悪かったわね、どうせ私が作ったらまずそうよ」
 お姉ちゃんはそっぽを向いて、唐揚げを一つ口に運ぶ。
「かがみが作ったのには、裏に努力が見えてそこに萌えというプラス要素が入るのだよ」
 その様子を見ながら、こなちゃんはケラケラと笑う。

 本当に嬉しそうな笑顔。

 私じゃ作る事のできない笑顔。

「あっそう、勝手に言ってろ」
 お姉ちゃんも口では怒った風だけど、本当に怒っているわけじゃない。
 微笑ましい。客観的に見ればそう思うはずの光景。
 でも私は、そんな二人を見ていると、胸が苦しくなる。逃げ出したくなる。

「てか、そもそも『萌え』って何よ」
「ん~日本語って難しいなぁ」
「何よ、あんた良く知らないで使ってるわけ?」
「それを自然に捉えられるのがオタク。っていうのが私の意見」
「よかった、私は良くわからないわ。つかさもそうでしょ?」
「え? ああ、うん」
 私は、ただ話に合わせる為に曖昧に頷いた。
「はいはい、どうせ私はオタクですよ」
 ほっぺたを膨らまし、こなちゃんはチョココロネにかじり付いた。
 拗ねるこなちゃんを見て、お姉ちゃんは穏やかに笑う。

 そして私は笑顔を作る。



  ―片想いの行方―
197第一章 ―片想いの行方―:2007/08/28(火) 22:02:42 ID:GyxcFjRA
「かがみってさ、好きな人とかいるのかな?」
 
 こなちゃんはゲーム画面を見ながら、唐突にそう言った。

 この為にお姉ちゃんが出かけてる日に遊びに来たのかな、なんて冷静な考えが頭をよぎる。

「どうして……?」
 私は平静さを意識して質問を返す。
 本当はわかっていた。どうしてかなんて一つしかない。

「私、かがみの事が好きみたい」
 こなちゃんはゲームを続けながら、まるでゲームの話をするように答えた。

 わかっていたことを改めて言われると、どう反応したらいいのかわからなくなる。
 
「そうだったんだ……たぶんいない……と思うよ」

「驚かないんだね」
 その言葉で私の心臓は今頃驚いた。
 そうかもっと大げさに驚くべきだったんだ。
 でも、何故こんなに冷静でいられるのか、自分でも不思議だった。

「そんなことないよ、驚いてるよ。」
 驚いてるよと落ち着いた声で言ってもなんて信憑性がないんだろう。
 顔を見られていない事が唯一の救いだけれど、それでカバーできているかどうか……。

 しかし、それで信じてくれたのが幸か不幸か。こなちゃんは続けて訊いてくる。
「かがみに言ったらなんて言うと思う?」
 なんて残酷なんだろう。それを私に訊くなんて。
198第一章 ―片想いの行方―:2007/08/28(火) 22:03:09 ID:GyxcFjRA
「お姉ちゃんも、こなちゃんのこと……好きだと思う」
 だってこなちゃんと居る時のお姉ちゃんは、楽しそうだもん。他の誰と居る時よりも……。

「うん、私も嫌われてはいないって思う。でも、そういう好きとは違うから」
「きっとお姉ちゃんだって――」
 違う好き。そう続くべき言葉を私は口にできなかった。
 しかしその続きをこなちゃんは読み取って「ありがとう」と言った。

「つかさは好きな人とかいないの?」
 わざと聞いてるの? だとしたら酷い人だ。

「……いるよ」
 目の前に。私はその言葉を飲み込んだ。

「ホントに!? 誰?」
 突然こなちゃんは振り向くと、大きく目を見開いて、先ほどとは打って変わって明るい声になった。

「それは……内緒」
 私がつくり笑いでごまかすと、こなちゃんは口をとがらせて「私は言ったのにー」と嘆きながらゲームに
戻った。

「エヘヘ、ごめんね」
 言ったらきっと後悔する。私もこなちゃんも。

「あっくそっ死んだー! ぐあっセーブしたのダンジョン入る前じゃん!」
 後ろを向いていた間に倒されてしまっていたらしい。
 ゲームオーバーの音が流れて、こなちゃんはもうその話を続けなかった。
 だから私も、それ以上その話には触れなかった。
199第一章 ―片想いの行方―:2007/08/28(火) 22:03:54 ID:GyxcFjRA
「今日ゲマズ寄って帰ろうかと思うんだけど、みんなもいかない?」
 翌日の放課後、こなちゃんは駅に着くとみんなを誘った。
 ゆきちゃんは用事があるからと断っていたけど、そもそもああいう店でゆきちゃんが何か買うって想像で
きないかも。
「そういやフルメタの新刊今日だなー寄ってくかー。つかさも寄って帰る?」
「あー」
 適当な言葉を発しながら頭の中で一考し、
「ううん、私はいいや」
 昨日の事があったからというわけではないけれど、なんだか二人と一緒に居るのは躊躇われた。
 それに気づいたのか、こなちゃんは怪訝な表情を浮かべる。
「つかさ……もしか――」
「私は別に買うものもないし、お母さんに買い物頼まれてるから」
 こなちゃんの言葉を遮るように、そう付け加え、
「じゃあね、バイバイ、またね」
 私は小走りでホームへと向かった。




    ***



「あれ、かがみは?」
 家に帰ると、まつりお姉ちゃんは一人で帰ってきた私を見て言った。
「買うものあるからこなちゃんと寄り道して帰るって」
「つかさは行かなかったの?」
「うん、買うものもないし」
「ふーん、めずらしいね」
「どうして?」
「だって、つかさはいつも、金魚のふんみたいにかがみにくっついてるじゃん」
 金魚のふんって……。お姉ちゃんとよく一緒にいるのは認めるけど。
「私だって一人で行動することだってあるよ」
「ま、そりゃそうか」
 台所からパタパタと足音が聞こえ、
「つかさ、ありがとう。丁度買い物行こうと思ってたから助かったわ」
 お母さんは私が買ってきた買い物袋を見て言った。
「ううん、料理も手伝おうか?」
「ホントに? ありがとう助かるわ」
 今は何かで気を紛らわしていたかった。
 こんな私には「ありがとう」なんて言われる資格がないような気がした。
200第一章 ―片想いの行方―:2007/08/28(火) 22:04:25 ID:GyxcFjRA
「つかさーちょっといい?」
 夕食を終えて、部屋で漫画を読んでいると、お姉ちゃんが私の部屋へ入ってくる。

 そういえば、食事中もやけにお姉ちゃんに見られているような気がしていた。
 しかし、気のせいではなかった。

 その足取りには、少しの怒りが含まれているように感じる重さがあった。

「どうしたの?」
 お姉ちゃんはベッドに座る私の前に仁王立ちし、
「こなたから、なんか言われた?」
 前置きなしに訊いてくる。

 なんか。
 それはきっとこなちゃんがお姉ちゃんを好きって話。

「なんかって?」
「私のこと」
 即答で答えが返って来る。

 予感は的中。

 返答を思案する私に、お姉ちゃんはさらに質問を浴びせる。
「それで今日先に帰ったの?」
「そういうわけじゃ……」
「やっぱ知ってたんだ」
「あっ」
 慌てて口をつぐんだが、しまったと思ったときにはもう遅い。
「それで気を利かせたの?」
 まるで尋問で「お前がやったんだろう」と自白を迫られているような状況に苦笑する。
「だからそういうわけじゃ……」
「じゃあどういうわけ?」
 次々と投げかけられる言葉に、返す言葉を見つける事ができない。

「余計なことしないでよ」

 その言葉に体中の血が一気に湧き上がった。

「なにが余計なの!」
「え……」
 私が何も反論しないと思っていたのだろう、私が発した言葉にお姉ちゃんは一瞬たじろいだ。

「こなちゃんは本当にお姉ちゃんの事好きなんだから! それを応援することのどこが余計なのっ」
「つか――」
「こなちゃんは本気でっ」
「わかってるわよ! わかってるからでしょ!」
 そんな私を押さえつけるようにお姉ちゃんも声を荒らげる。
「え……」
「本気だってわかるから…………。私だってこなたのこと好きよ。でもこなたの言う好きとは違う」
「それ、こなちゃんに言ったの……?」
「言った」

 はっきりとしたその言葉を聞くのが早いか、部屋を飛び出したのが早いか。
 私は家を出て、自転車に飛び乗っていた。

 彼女に会うために。
201第一章 ―片想いの行方―:2007/08/28(火) 22:04:53 ID:GyxcFjRA
 こなちゃんの家の前に着き、もう夜だっていうのに、私はチャイムを連打する。
 こなちゃんは出てきた途端、私を見て後ずさった。きっと私がはぁはぁと激しく息をしていたから。
「つ、つかさどうしたの?」
 私は驚いた表情を見せるこなちゃんに飛びついた。
「ごめんね、こなちゃん! 私が軽々しくあんなこといったからっ」
 少し間があって「かがみか……」とこなちゃんは納得したように呟いてから、
「結果的にはこうなっちゃったけど、私は後悔してないよ?」
 思いがけない答えが返ってくる。
「え……」
「かがみは真剣に答えてくれたから……、だからそれでいいんだよ」
 こなちゃんの声は落ち着いていた。

 そのせいなのか。

「どうしてつかさが泣いてるの。本来泣くのは私のような気がするんだけど」
 こなちゃんは困った顔をして、笑いかけてくれる。
「ごめん……」
 私は急いで涙を拭った。
「でも、ありがと。つかさ」
 こなちゃんの声は優しくて、胸にしみた。

 やっぱり私には「ありがとう」なんていわれる資格はないと思う。

 だって私は……。

 嬉しいなんて思ってしまったんだから――。
202第一章 ―片想いの行方―:2007/08/28(火) 22:05:19 ID:GyxcFjRA
 次の日、私達は普通だった。普通なのが不自然だった。
 普通なら普通で居られるはずない。なのにどうして。そんな疑問が頭の中を渦巻いていた。

 昼休みが終わり、こなちゃんは、お姉ちゃんが教室から出て行くのを確認すると、
「よかった」
 溜息混じりに呟いた。
「どうして? ……どうしてそんな普通にしてられるの?」
 素直な疑問をぶつけてみる。
「ん~かがみがそういってくれたからかな」
「お姉ちゃんが?」
「ずっと友達なのは変らないからって。だから今までどおり。私もそれでいいって言った、側にいれるなら
それでいいやって。やっぱり好きだからね……」
 こなちゃんは呆れたように笑ってから、お姉ちゃんが出て行った扉を愛おしそうに見つめた。

「どうして……どうしてあきらめないの! 絶対無理なのにっ」
 私だったらもっと――そんな気持ちが先走って、独りよがりな言葉が口をつく。

「つかさにはわからないよ」
 その言葉は冷たかった。体が凍りつく程に。

 私が一番良くわかってたはずなのに……。好きな人が振り向いてくれない辛さを……。

 こなちゃんは私の顔を見ずに席に戻っていった。

 「どうしててあきらめないの」なんてそのまま自分に言えば良いのに。
 ねぇつかさはどうしてあきらめないの?って。
 絶対無理なのにどうしてあきらめないの?って。



 ……最低だね、私。
203第一章 ―片想いの行方―:2007/08/28(火) 22:05:43 ID:GyxcFjRA
 その日の下校時間も、まるでドラマを見ているかのように現実味がない。
 ゆきちゃんと別れ、私達は下り電車へと向かい、こなちゃんとお姉ちゃんは他愛のない会話を始める。
 何だが英語で話されているかのように頭に入ってこない。
「つかさ?」
 お姉ちゃんの声で現実に引き戻される。
「あっごめん、何?」
 馬鹿な返答をしてしまった。聞いていませんでしたって言っているようなものだ。
「なんか今日おかしいわよ」

 確かに私はおかしいのかもしれない。でも、こんな演技のようなことをするのが普通なの?

「……おかしいのは二人の方だよ」

 私が呟いた言葉で一瞬にして空気が変わる。

 二人は答えない。
 否、答える言葉を持ち合わせていないのだ。二人には沈黙という答えしか残されてなどいなかった。

 頑張って普通に振舞おうとしているところに私は水をさしている。
 それはわかっていたけれど、どうしても私はそれに耐えることができなかった。

「私にはわからないよ、お姉ちゃんの気持ちも、こなちゃんの気持ちも!」

 私は走って二人が乗るであろう電車よりも一つ早い電車に飛び乗った。
 乗ると同時に扉が後ろで閉まった。
 振り返ると、扉の向こうに二人の姿が微かに見える。
 私と二人の間には大きな壁があるような気がした。

 そして電車は走り出す。

 まるで私と二人の距離をさらに広げるように。


 
 ドアにもたれ掛かりおでこをガラスにくっつける。自然と漏れた溜息によって白く曇ったガラスの向こう
に、三人で乗っている時は気にもしなかった景色が今日はやけに目に入った。

「なんであんなこと言っちゃったんだろ……」

 私が一番わかってあげられているなんて……お姉ちゃんに振られたら、私のことを見てくれるなんて……。
 
 そんな都合のいいこと私は考えていたのかな……。


 溢れ出そうになる涙を堪えるのに必死で、気づくと一駅乗り過ごしていた。
204第一章 ―片想いの行方―:2007/08/28(火) 22:06:28 ID:GyxcFjRA
 家に着いて、玄関の靴を見ると、お姉ちゃんの靴は既にあった。一駅乗り過ごしたせいで、抜かれてしま
ったらしい。

 私は会うのを避けるように、なるべく足音は立てずに階段を上った。 
 
 部屋に入り、カバンを放り投げると、ベッドの上に倒れこんだ。
 枕を抱え込むように抱きしめて顔を埋める。

「つかさにはわからないよ」という、こなちゃんの言葉が、頭の中で何度も私を責めたてる。
 私はそれに必死に絶えていた。
 
 しかし、そんな煩悶を打ち切られる。

 ドアをノックする音だ。先ほどの努力は無意味だったらしい。

「つかさー入るよ」
 私の返事を聞かずにお姉ちゃんはドアをあける。
 足音は間近で止まり、ベッドに座ったらしい振動でベッドが波打ったが、私は顔を上げずに俯き続けた。
「こなた心配してたわよ」
 心配? 何故? 私はこなちゃんに心配してもらえるような人間じゃない。むしろこなちゃんに酷い事を
言ってしまった。
「言いたいことがあるならはっきり言って。今日みたいなのは迷惑」
 そんなこと一番私がよくわかってた。

 私は起き上がり、枕をぎゅっと抱きしめたまま、
「……お姉ちゃん、こなちゃんのこと本当に好きじゃないの?」
 そう切り出した。
「だから好きよ。友達としてね」
「ごまかさないで!」
「ごまかしてなんて……」
 お姉ちゃんの歯切れは悪い。
「私、これでもずっとお姉ちゃんと双子やってきたんだよ?」
 お姉ちゃんが、他の友達とこなちゃんを区別してるのはわかってる。
「……」
「こなちゃんと居る時のお姉ちゃんは違うもん……」
 認めたくなかったけど、それは確かだ。
 私の言葉にお姉ちゃんは苦笑して、
「つかさにそう言われちゃうと、反論できないね」
「じゃあどうして!」
「好きなだけじゃダメな事だってあるよ」
 トーンを落として答えた。
 色々と問題があるのはわかる。いわゆる普通の恋愛ではないのだから。でも――。
「ずるいよ、そんなの……」
 好きになってもらえるくせに……。「うん」という言葉だけで、私の欲しいものを手に入れられるのに。
「そうかもね」
 お姉ちゃんは目を据えて認めた。
「だったら!」
「じゃあ、つかさはどうなの?」
 お姉ちゃんは、矛先を切り返す。
「え……」
 私は急に向けられた矛に言葉を失う。
「私はつかさのほうがずるいと思う」
 お姉ちゃんの言葉は痛かった。痛くて、動けなくなる。

「あいつのこと好きなら、明日はちゃんとできるよね?」
 お姉ちゃんは立ち上がり、答えることができない私に「おやすみ」とだけ言い残して出て行った。

 お姉ちゃんの言うとおり、私はずるい、私には何もいう資格なんてない。
 私は……私は何もしていない。お姉ちゃんみたいな決断も、こなちゃんみたいな勇気も。
 私は何一つできていないのだから。
205第一章 ―片想いの行方―:2007/08/28(火) 22:06:51 ID:GyxcFjRA
 翌日の休み時間、まばらになったクラスメイトの中から、こなちゃんは何ごともなかったかのように
私の席へと歩いてくる。
「つかさー何してるの」
 いつものように、ごく自然に。
「考え事……こなちゃん、昨日はごめんね」
 私は素直に謝ることにした。そうしやすいようにしてくれたんだと気づく。
 こういう自然な優しさのせいかな、好きになってしまったのは。
「ううん、私のせいで嫌な思いさせちゃって、こっちこそごめん」
 こなちゃんは何も悪くないのに……。
「私ね、こなちゃんの気持ちわかるよ」
「私の気持ち……?」
「好きな人が好きになってくれない辛さ……」
「え……」

「私、こなちゃんが好きだから」

 驚いた表情を見せるこなちゃんに、ハッキリと言った。
 言ってから、ああ、これって告白だ。なんてまたしても冷静に考えていた。
「つ、つかさ? どうしたの? なんか変な物でも食べたー?」
 こなちゃんは、手を阿波踊りみたいに動かし、見るからに動揺していた。
「食べてないよ」
 私は苦笑して続ける。
「だから、諦められない事だって本当はよくわかってるよ」
 真面目に言ってる事が伝わったのか、こなちゃんは動きを止めた。
「そう……、バカだなぁつかさは……私なんか好きになるなんて。でも……、気持ちがわかるって事はそう
いうことなんでしょ?」
「……うん」
 私は頷いて答える。

 こなちゃんはお姉ちゃんのことを、諦められない。
 同じ様に、私もこなちゃんを好きじゃなくなる、なんてできない。


「まるでハチクロだね」
「ハチクロ?」

「……片想いの連鎖」

「誰も結ばれないの……?」

「うん、でも……人の気持ちは変わるものだから。いい意味でも、悪い意味でも。ってゲームとかの受け売
りなんだけど。でも、本当にそういうものだと思うよ。未来はわからないから、だから頑張れる」
 こなちゃんは窓越しに空を見上げてそう言った。

 私は、パンドラの箱に最後に残ったのは”希望”という名の”予知”
 そんな言葉を思い出していた。
206第一章 ―片想いの行方―:2007/08/28(火) 22:07:13 ID:GyxcFjRA
 その日の帰り道は久々にちゃんと笑えたような気がする。
「じゃねー、二人とも」
「ばいばいこなちゃん」
「おーまた明日」
 こなちゃんと別れ、私とお姉ちゃんは歩き出す。
「ちゃんと笑えてたじゃない」
「……うん。私ね、こなちゃんに好きって言ったの」
「……そう」
 お姉ちゃんはまるでその事を知っていたかのように答えた。

「だから、お姉ちゃんも逃げないで」
 私は歩きながら言った。しかし、お姉ちゃんは立ち止まる。
 私は少し歩いて振り返った。
「お姉ちゃんがダメだったからって、私のところに来るようなこなちゃんは嫌。私はこなちゃんに好きにな
ってもらうように頑張る。私がいいって言ってもらえるように。だからお姉ちゃんも逃げないで」
「つかさ……」
「私の為に身を引こうとか考えてたんだったら……許さないからね!」
 私はお姉ちゃんにビシッと人差し指を突きつけて宣戦布告。
 そんな私を見て、お姉ちゃんはフッっと笑いを漏らし、
「そんなことしないわよ。……つかさ、自信もてたんだ」
「え……?」
「でも、こなたが好きなのは、わ た し なんだからね」
 唇を片方だけ吊り上げてニヤリと笑った。
「負けないもん!」
「それくらい言ってくれないと、張り合いないわね」
 ほら、とお姉ちゃんは右手を差し出す。
 私はその手をゆっくりと、でもしっかりと握った。
「私だって、よそ見するような奴は願い下げ」
「ふふ、でもどうして握手?」
「なんとなく、正々堂々と戦う時のイメージかしらね」


―――幕は切って落とされた。



第二章へ続く。
207リク ◆yk1swKhbl6 :2007/08/28(火) 22:09:02 ID:GyxcFjRA
以上です。
ついでに最後のシーンのイメージ つhttp://freedeai.com/up/src/up5316.jpg
208名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 22:21:41 ID:zyF8Zo2n

やっぱうまいですね
今ちょっとずつ書いてるけど自分の下手さに絶望した
209名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 22:35:55 ID:tJ4H1vzB
逆に考えるんだ
努力すればここまで巧くなれるんだ、と考えるんだ
というわけで乙様です、前に向かって歩き出しているこのつかさたちは、しっかりらきすただと思うます
210名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 22:37:47 ID:3BfiGSWX
GJ!!
続きに期待
211名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 22:41:59 ID:PZMVkV1l
>>207
GJです
続き待ってます

つか、貴方絵うまいなw
212名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 22:57:26 ID:nW6rBdx/
>>207

んー、なんというか……格好いい!
正々堂々と戦う女の子達っていいなぁ。GJっす!
213名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 23:03:03 ID:37iK/9Gb
>>207
続きが楽しみだ。
214名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 23:06:47 ID:u1QbiH+q
>>207
すっきりしていてGJっす
これはいい三角関係

そしてやっぱりみゆき蚊帳の外
215名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 23:14:22 ID:2yAEQyVu
狙われた人妻婦警・ゆい姉。って感じな陵辱ネタにも少し期待してみたり
216名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 23:15:36 ID:IScDv2MU
ちょっと書いてみる
217*かがみの初体験*:2007/08/28(火) 23:23:50 ID:IScDv2MU
かがみには彼氏ができた。なんとも意外に峰岸の紹介で知り合った男性だ。
性格はドMである。かがみにぴったりなのか?しかし裏の性格と言ったらアレだが根は押しが強いような感じだ。

4回目のデート。いつもはおとなしい彼氏がいきなりこう言った。
「柊はそういう・・・そのー男の人との経験はあるのかな?」
かがみはわかっていながらも動揺して、お茶を濁しながら
「質問の意味がわからないなぁ」
と笑って答える。すると予想外の返事が
「柊は・・・せ・・・せっくすとかしたこと・・・うわぁ亜qwせdrftgyふじこlp;@」
かがみは彼氏の顔を見たが、真っ赤にしてうつむいているところを見ると、本気で言っているとわかった。
「そ・・・そんなことはしたことないわよ・・・彼氏はあんたが初めてなんだから・・・やってたら・・・変でしょ?」
と答える。彼氏は
「じゃぁ・・・その・・・・えっと・・・」
とはっきりしない。するとかがみは待ちきれなかったのかついつい
「いいわよ!どこでやるのよ!」
と答えてしまう。言った後に自分の言ったことが恥ずかしくて赤面してしまう。
彼氏は言おうとしてくれたことを自分から言ってくれたのをありがたそうに、いや、恥ずかしそうに
「そっか・・・じゃあ・・・そこ入る???」といい、ラブホテルに歩いていく・・・
218名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 23:31:59 ID:jajzf+UI
オリキャラならオリキャラ注意と書くべきだな
219*かがみの初体験2*:2007/08/28(火) 23:32:56 ID:IScDv2MU
部屋に入るも最初の10分ぐらいは二人とも何も話さなかった。目もあわせなかった。
それはそうだ、初めて会ってから5回目、デートは4回目だ。
意外にもかがみが先に声をかける。
「んで、どうしたいのよ。お金がもったいないじゃない。」
きつい口調で言うと不気味にも彼氏は笑みを浮かべながら
「じゃぁ・・・やろっか・・・」と言う。
かがみは「私はやり方なんかわからないんだからね。」と顔を上げない。
しかし、この彼氏、思っているよりかそっち系が好きらしい。
「じゃあ・・・」といいながらかがみをやさしく寝かせ、服を脱がす。
かがみは心の中で「こなたに教わったとおりにやろう・・・」とさりげなくヤル気を浮かばせながら身を任せた
まずはフェラをやるという。かがみは素直に従いくわえる。
か「こんなの・・・ぜんぜん楽しくないじゃない。汚いし・・・」
彼「そう・・・?じゃあ、別のことやろうか・・・」
という彼氏に対し
「え・・・い・・・いいわよ!やるわよ!悪いから・・・」というかがみ
更に驚くことに自発的に
「で・・・出るときは・・・い・・・いいなさいよ!」なんてくわえながら言い出したではないか。
彼氏はよろこんで、不意打ちで口内で発射してしまう。
しかしやったあとに事の重大さ、罪悪感に気づきおろおろしていたところ、かがみはなんとそれをのみこみ、ティッシュで拭いて何事もなかったのようにしている。
かがみは続きを待っているようだ。
そしてそのあと、かがみとその彼氏は初体験を済ますのであった・・・
220*かがみの初体験3*:2007/08/28(火) 23:43:33 ID:IScDv2MU
家に帰ったかがみは下着にしみついてしまった「モノ」を洗面所でこっそり洗っていた。つかさや親はまだ帰ってきていない。
部屋に干して一件落着しようとした。
しかしかがみはあまりいい気分ではなかった。
初体験にしては気持ちよかったし彼氏との仲が悪くなったわけではない。しかしなぜだろう。

それは「罪悪感」であった。
正義感の強いかがみは自分がこのようなことをやってしまったことに対し自己嫌悪をしているのであった。
世間的に見ればそこまで早い年齢でもないのだが・・・
部屋で天井を眺めるような姿勢でぼっとしていたところつかさが入ってきた。
「お姉ちゃん、勉強・・・おしえてくれる?」
「あ・・・いいわよ・・・」
暗いかがみをつかさは変に思い
「何かあったの?」と聞く。
「な・・・なにもないわよ・・・」と言い勉強を教えるもやはり平静ではない。
しかもなにか変なにおいがかがみから少しするような気がする。体臭とはまた違う・・・
つかさはそれを察し、
つ「お姉ちゃん、もしかして今日『アレ』?」
女子のかがみにとってなんでもない会話なのだがその日は別のように聞こえた。
か「な・・・どこにそんな根拠が・・・あるのよ!そんなわけ・・・ないじゃない!」
と少し怒って答えた。
つかさは驚いた様子で
「あ・・・ごめん・・・でも・・・そんなに怒るって事は・・・なにかあったんだよね・・・?」
「あ・・・ごめんね・・・ちょっと彼氏といろいろあって・・・」
と秀才なかがみは「いろいろあって」とうまい具合に茶を濁し、その場を逃れた
つ「そうなのか~。せっかく初めての彼氏なんだから、なかよくね!あと、教えてくれてありがとう!」
と言い残し部屋を去った。
かがみは安心したような、言えばよかったと思うような変な気分に襲われ、その日は夕飯も食べずに眠りに落ちた・・・
221名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 23:45:02 ID:IScDv2MU
>>217-220
初めて作ってみました
ここの今までの内容とは少し違ってくる話ですが・・・
気分転換になってくれるとうれしいです。
よかったらご意見よろしくおねがいします!
222名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 23:46:29 ID:/vDL8Yqr
名前もないオリキャラはCV立木で再生されるな
223名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 23:49:58 ID:IScDv2MU
>>222
失礼ですが「オリキャラ」とは?
224名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 23:54:06 ID:/vDL8Yqr
>>223
失礼ですがお年はお幾つでしょうか?
225名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 23:56:15 ID:GQt3yVO2
だがちょっと待ってほしい。オリックスキャラクターと勘違いしたのかもしれない。
常に風の息吹を感じていればこんなことにはならなかった。
226名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 23:58:16 ID:kYMxJBFg
>※読者=主人公の作品(いわゆる俺キャラもの)についてはNGワード指定や断り文を確実に。
227名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 23:58:28 ID:8RnEhpq1
風の息づかいではないかとの専門家の指摘もある
228名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 00:01:33 ID:BCnfGIko
>>224
冗談ですよw
ただ、こういうのってダメだった?
がんばって書いたんだけど・・・(´・ω・`)ショボーン
229名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 00:02:41 ID:BCnfGIko
ちなみに俺はオリックスファンw
230名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 00:06:37 ID:+VlpDf8J
こなた「オリックスはあまり中継やらないからどうでもいいよ」
231名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 00:11:16 ID:nZasrLnw
誰でもはじめは慣れないことばかりでミスを犯すものさ
そういえば、自らの国家や民族に固執する右翼系の若者が世界的に増えているという事実も、多少気になるところだが。
232名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 00:12:09 ID:e1W1nIPk
まあ一般的には書き終わってから投下するのが常考ですねと言われてますね( ´∀`)

そうそうオリックスといえば(以下割愛
233アリアン:2007/08/29(水) 00:22:34 ID:BZcPy5Wn
21話ネタでSSを書いたのですが、自分で読んでもめちゃくちゃわかりづらい流れになったためボツに
そのかわり(?)にちょっとしたネタSSを
こなた×かがみで非エロです
短いのでWikiには載せなくても構いません



こなた「ねえかがみ」
かがみ「どうしたのよ、こなた」
こなた「まえから思ってたんだけど、かがみってもうすでにオタクの域に入ってるんじゃない?」
かがみ「なんでよ!私はオタクじゃないっての!」
こなた「まあまあ、自分に素直になりなよ。やおい本くらいは見たことあるんでしょ?」
かがみ「なっ……!ベ…別に…そ…そんなの見た事ないわよ!!」
こなた「本当かな~?コミケの時に見たりしたんじゃないの~?」
かがみ「だ…だから……見た事ないってば…」
つかさ「ねえこなちゃん、その「やおい本」って何?」
こなた「つかさみたいな反応が普通だと思うけどね~。なんでかがみはあんな反応するんだろうね~?」
かがみ「あ…あぅ……その……」
こなた「ひよりんに仲間ができたことを報告しておかなければ。きっと喜ぶよ~」
かがみ「だ…だから……私は…違うって……」
こなた「そうやって葛藤しながらよわよわしく否定するかがみ萌え」
かがみ「う…うるさい!」

以上です
23412-442:2007/08/29(水) 00:46:10 ID:gHNON5JD
>>233 アリアン氏
かがみはライトオタなんです。隠れオタなんです…そっとしといてあげてください

では、ちょこっと投下を
この前TRPGネタ振ったら想像より知ってる人が多かったっぽいので、リプレイ導入部っぽいのをを勢いで作っちゃったっす
TRPG知らない人にはほんと申し訳ないです
なるべく専門用語ナシで作ったので会話ネタとして見れなくも無い、といいなぁ
4人組の非エロです、こんなんでも4レスほどいただいてしまいます
みゆき「道具はきちんと人数分そろっています」
かがみ「おやつも準備したわよ」
つかさ「ルールも一通り読んだから大丈夫!……たぶん」
こなた「それじゃ、TRPGやってみよっか!」

というわけで、第一回泉家TRPGセッションがはじまったのだよ。
ルールは、使用サイコロも少なくて比較的簡単なソード○ールドRPGを採用。しかも旧版。
あ、厳密に同じじゃないからね。作者もうろ覚えだから。
そして、TRPG世界における唯一神にして最下層の下僕、
シナリオ進行役であるGM(ゲームマスター)は、唯一の経験者であるわたし、泉こなた……ではなく。

かがみ「え、みゆきがGMするの?」
みゆき「はい、この役割も面白そうでしたので無理を言って譲っていただきました。
何分初めてなので、皆さんにはご迷惑をおかけするかと思いますがどうぞよろしくお願いします」
こなた「いやいや、みゆきさんならきっと大丈夫だよ。
それに経験者が一人もプレイヤー側にいないのも、それはそれで勝手が掴めなくて大変だろうしね~。
これはこれでアリなシフトだと思うよ」
つかさ「ゆきちゃん、がんば!」
かがみ「つかさもがんばるのよ……ルール間違えまくって迷惑かけたりしちゃダメよ?」
つかさ「う、だ、大丈夫だもん」
みゆき「うふふ、一緒にがんばりましょうね、つかささん。
では皆さん、キャラクターを作っていただけますか?」
3人「「「お~!」」」

みゆきさんには事前にルールブックを貸しておいたし、いろいろコツも教えておいたから心配はまったくしてなかったり。
なお、みゆきさんは今後GMと表記されるのであしからず。
それが不満な人は脳内で『GM=ゴッドみゆき』とでも変換しておいてくれたまへ。
かがみ「(コロコロ)……これでサイコロで決める分は全部かしら」
こなた「ちっちっち、サイコロではなくダイスと言うのだよかがみ。それがこの世界の残酷な掟なのさ」
かがみ「どっちだっていいじゃない……そんなことより、埋めるとこは埋めたけど、これでいいの?」
こなた「どれどれ……うん、全部おっけだよ。
それにしても運いいねー、かがみ。かなり優秀だよ。頼りになりそー」
かがみ「そ、そうなの?確かにちょっと良い数字が出たかなとは思ったけど」
つかさ「お姉ちゃんなんだか嬉しそうだね~」
かがみ「え、あ、つつつ強いキャラが出来れば嬉しいに決まってるでしょ?当然じゃない」
こなた「つかさもできた?おー…………コメントに困るくらい普通だね」
つかさ「あう、ひどい……」
こなた「普通って事はなんでもやれるってことだから、取るクラス(職業)次第で活躍できるよー」
つかさ「え、ほんと?わたしこなちゃんの役に立てるかな……えへへ」
かがみ「あんただって喜んでるじゃない……」

完成したみんなの能力値はこんな感じ。
18以上が優秀、11以下はいまいちって思えば大体おっけー。

    器用/敏捷/知力/筋力/生命/精神
こなた:19/19/ 9/11/13/12
かがみ:10/18/18/20/21/15
つかさ:12/13/13/14/16/17

かがみ「こなただけ見事に知力が1桁ね」
こなた「ぐ」
つかさ「生命と精神って、つまりHPとMPって考えればいいんだよね。それも1番低いんだね。
大丈夫?あ、でも、わたしが守ってあげるねっ」
こなた「うぐぅ」
かがみ「こなたのやる気の無さを示してる感じがしてなかなか興味深いわね」
こなた「なんって失礼な!
それを言ったらかがみだって不器用なとこが弱点だったりして、露骨に萌えポイント用意してるじゃん!」
かがみ「んなっ!わ、わけのわからない言いがかりをつけるなっ!」
GM「あの~……みなさん、そろそろクラスを決定していただけないでしょうか……」
つかさ「はぅ、ごめんなさい~」

おおっと、シナリオチェック終わっちゃってたか、それまでに終わらせるつもりだったんだけどな、失敗失敗。
じゃあさくっと作っちゃうかな、私は選択肢のない能力値だしね。たぶん二人もこのクラスは選ばないだろうし。
こなた「出来たよー、買い物も終了」
GM「お疲れ様です、ではお二人への参考もかねて自己紹介をお願いできますか?」
こなた「了解了解。あ、キャラ名はナシで実名のままで行こうと思うんだけどいいかな?
『ここは任せろガーベラ・セロシア!』『貴方をおいていけないわ、ルビナス・ラウザ!』とか無理だしね」
かがみ「さすがにそれはないわ……」
つかさ「え、しないの?」
GM「つ、つかささん?」
つかさ「な、なんでもないよ、賛成っ」
かがみ「それでかまわないわよ、名前なんてすっかり忘れてたし」
つかさ「うー、お姉ちゃん消しゴム貸して……」
GM「……み、皆さん賛成のようなので、それでいいのではないでしょうか?
折角なので、私もNPCの名前をお知り合いの方々に変えておきますね」
こなた「そ、そだね、よろしく。
えーっと、わたしはバード……吟遊詩人の家に生まれた長男なんだけど……」
かがみ「ちょっと待った……聞き間違いかもしれないんだけど……長男??」
こなた「長男、男キャラだよ?」
つかさ「そういえば、ネットゲームでも男キャラだって言ってたよね」
こなた「そゆことー、まぁ深くロール(演技)するつもりはないけどね、気分的な問題ってやつなのだよ。
でもそだね、ゲーム中は一人称をボクにしとこっか、折角だし」
かがみ「…………」
つかさ「…………」
GM「…………」
こなた「な、なに?皆さんドン引きってやつデスカ?」
かがみ「…………っは、う、ううん、いいんじゃない?ゲームなんだし!……こなたが男なら、落としにかかっても……(ぶつぶつ)」
つかさ「う、うんうん!いいと思うよ!わたしも少し萌えって気持ちがわかった気がするよ!」
GM「性別は自由ですしね。あ、泉さんティッシュペーパーはどこでしょう……お恥ずかしながら、少々鼻血が……」
こなた「続けてよろしいでしょうカ……?
それで、真面目に働いてもロクな稼ぎにならないバードの仕事に飽き飽きしてシーフ(盗賊)になっちゃったのさ」
かがみ「ずいぶんな不良少年だな」
こなた「そゆことだね。まぁ、大きい仕事はまだやった事のないペーペーだよ。というわけで、少年盗賊泉こなたの完成~」
GM「わかりました、ありがとうございます。シーフがいると情報収集などが有利になりますし、
探索中に罠を見つけて事前に危険を回避できたりといろいろ便利なのですよね」

解説ありがとう、みゆきさん。
その通り、便利屋さんのシーフになって二人のサポートをするつもりなのさ。
ストーリーの進行は正義感が強いかがみ、人の良いつかさに任せておけばきっと破綻無く進むしね。
つかさ「こなちゃんすごーい」
こなた「その代わり戦闘が苦手なのサ」
かがみ「まぁ、万能とは行かないわよね。じゃあ、次はわたしたちかしら?」
GM「はい、完成しているのでしたらお願いします」
かがみ「出身表の結果が同じだったし、同じ家に生まれたってことにしたわ。名前もそのままだったからなおさら好都合ね」
つかさ「うん、傭兵の家に生まれたんだって。
わたし達が生まれたからお父さんたちはもう危ないことは止めてくれたんだけど、折角だからって剣の稽古とかはしてくれてたの」
GM「だからファイター(戦士)をお二人とも持っているのですね」
かがみ「ええ。それに加えて父はプリースト(神官)、母はソーサラー(魔術師)でもあったから、剣とは別にそれらも教えてもらったわ。私はプリーストでつかさはソーサラーね」
こなた「ほほー、なかなか考えてるねー。
いいんじゃないかナ?二人とも殴ってるだけじゃもったいない能力値だしね」
つかさ「えへへ、魔法をばばばーって出して剣もぶんぶん振り回せるのってなんだかかっこいいよね」
こなた「魔法剣士は確かにいかにも英雄って感じだねぇ」
つかさ「うんっ、頑張ってみんなの役に立つんだー」
かがみ「ま、こうやってつかさが騒ぐから『あまり危ないことはするな』って言う条件付だけど、腕試しの旅に出ることになったわけよ」
GM「はい、わかりました。では、出会いの場面を整えますので、少しだけ時間をいただきますね――」
こなた「よろしくぅー。それにしても神官戦士かー、これはまんま巫女と思っていいよね」
かがみ「巫女はこんなの持って戦わないわよ」
つかさ「んー?『もーる』って、なに?」
こなた「うひぁ。トゲ付のどでかい鉄球が先端についた殴打武器だよ、怪力戦士が良く使う……」
かがみ「怪力言うな!命中率が高いっぽいからこれにしたのよ!」
こなた「こんなので殴られたら死んじゃうよ~怖いよ~許してかがみ様~」
つかさ「お姉ちゃん、こなちゃん……じゃないや、こなくんいじめちゃだめだよー」
かがみ「わたしが悪いのか!?」
こなた「つかさ、その呼び方だとなんだか少年探偵っぽく聞こえるからちょっと……」

かがみはあれだね、ラノベ読んでるからこういう設定作るの結構上手いんだね。
つかさも結構楽しんでくれてるみたいだし、良かったよ。
わたしも結構ワクワクしてきたぞー、あとは、みゆきさんの一声を待つばかり――

GM「――はい、お待たせしました。ではこれよりセッションを始めさせていただきます。
皆さんはこの大陸でも有数の規模を誇る都市に住んでおり――」

さぁ、わたしたちの冒険はこれからだ!

*************************************************************************************

以上です。続き、需要あるかなぁ……
239名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 00:52:09 ID:6TpqEnHE
>>228
俺は通常恋愛派なのでお前みたいなSSも嫌いじゃないぜ!

でもやっぱり書き始める前に一応内容についての説明くらいはつけて欲しいな
荒れる原因になるし
240名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 00:58:17 ID:3fMga+VM
>>207
綺麗で上手です。
続きが気になりました。

>>233
ttp://d.hatena.ne.jp/kaien/20070731/p1

>>234
なかなか楽しそうな冒険になりそうですね。
241名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 00:58:26 ID:MVvS7GtF
>>238
バーローフイタwwwwww
242名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 01:01:56 ID:f5I3uBso
>>234
TRPGは詳しくないけど結構楽しかったです
続きも期待してます
243アリアン:2007/08/29(水) 01:02:59 ID:BZcPy5Wn
>>238
GJです
以外とTRPGを知ってる人多いんですね
ソード○ールドは一回しかしたことがないのですが、MPがえらく少なくて苦労した記憶があります
それにしてもかがみ強いな…
つかさのステータスで魔法戦士は厳しいような気が…
どちらかというとかがみの方が向いてるかも
244名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 01:04:18 ID:bWDf4KkZ
>>234
GJ!……なんだが、「」の頭にキャラ名が入ると萎えちゃうんだよなぁ……。
名前無しでもキャラの区別がつけられたらもっと良くなると思うぜ。という一意見。


>>239
え?普通に事前内容説明あったぞ?
245名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 01:11:45 ID:EUmogVR/
すみません。
前の方の投下直後なので、割り込んでしまうようで申し訳ないですが、眠くてもう待てませんので、落として眠りについてしまいます。ごめんなさい。
短いですので、スルーして前の方へのGJも気軽にどうぞってコトで~。
246名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 01:12:38 ID:nZasrLnw
>>238
GJ
これはまた新しいというか珍しいジャンル
需要はどこからともなく、音もなく湧いてくるものですぜ

リプレイ本にも手を出そうかと思っていたところなんで続きに期待
247かがみは妹萌え?:2007/08/29(水) 01:12:56 ID:EUmogVR/
つかさ「うぅ。また失敗しちゃったあ…。(>_<)」

こなた「どしたの、つかさー? (^_^.)」

つかさ「こなちゃん聞いてー。お父さんに買ってもらった携帯電話、またスカートと一緒に洗濯しちゃったのー。(;△;)」

こなた「ありゃー。それは災難だったね…。(-。-.)y-゜゜゜」

つかさ「みー。(>_<、)せっかくちゃんと動かし方を覚えたトコだったのに…。(/_;)」

こなた「まぁ、つかさらしいね。あんまり気にすることないよ。(^_-)-☆」

つかさ「あぅ。こなちゃん、ありがとうー。(T_T)」

かがみ「だいたい、つかさはドジ過ぎるのよ! (`Δ´)ノ」

つかさ「あっ。お姉ちゃん!  Σ(0 Δ 0)」

こなた「おっす。かがみー。((=ω=.)」

かがみ「まったく、姉として恥ずかしいよ。(;-_-)」

つかさ「お姉ちゃん、ごめん…。(;◇;)」

かがみ「(=_=;)…ま、そこがつかさの可愛いところと言えば、可愛いところなんだけどね…。」

つかさ「…うぅ。次の携帯電話は絶対、洗濯なんてしないよ…。(/Δ;)」

こなた「ふぅ。まったくかがみも素直じゃないな。そんなコト言って、実はそんなドジっ娘なつかさに萌えているクセに。(=ω=.)y-゜゜゜」

つかさ「ええっ!?  Σ(0 Δ 0;)」

かがみ「…んなワケないでしょーがっ!! \(`Д´)/」

248かがみは妹萌え?:2007/08/29(水) 01:13:41 ID:EUmogVR/
以上です。
ではでは、おやすみなさい~。
249名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 01:19:01 ID:BZcPy5Wn
>>248
GJ
ただ顔文字の使い過ぎは控えた方がいいかも
250名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 01:20:24 ID:s2YS1ily
GJだが、顔文字の濫用と改行の多さはどうかと思う。
251名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 01:23:07 ID:WbokZS42
みんな知ってたか?
ソフトオンデマンドに柊つかさというAV女優がいる事を。
252名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 01:38:47 ID:Bfq+IIE3
>>248
つ【まらん】
253名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 01:43:13 ID:zjFlH1pa
>>238
読んでて面白かった。てか全員こなた萌えかよw
だれずにモチベーションを保てば読者もついてこれると思う。
実際のTRPGでもそうだけど。

個人的には小説ではなくSSなんだから「」の前にキャラ名が
ついててもいいと思う。RPGリプレイでも台詞の前に名前が
つくのが普通だし。
254名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 01:45:45 ID:eDBnd00I
>>252から【まらん】のプレゼントだ!

公式の開眼絵にときめいたので白石女体化は有り
255名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 02:14:53 ID:7iTEIILi
無知でごめん。NGワードって何?
256名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 02:26:39 ID:V+8pWRLv
>>234-238
やっぱり、こういうネタで使うならソード○ールドかぁ。

ガイドブック見ると、柊姉妹の元ネタは真メガテンっぽいけど
流石にやりにくいわなぁw
257名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 02:33:02 ID:GimMW/ak
>>255
専ブラの機能にNGワードって言うのがあって、指定した言葉を含むレスを表示しなくさせる。
258名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 02:42:21 ID:6TpqEnHE
>>255
NGワードですか?
実は世の中には某巨大匿名電子掲示板があるのですが、それの専用ブラウザと言うものがありまして、簡単に言ってしまえば
掲示板のログを見やすくするためのフリーソフトなのですが、ただ見やすくするだけでなく他にも色々と便利な機能が付いて
いるんですよ。
そういった便利機能のうちのひとつに、AA連投のような荒らしさんの書き込みを見て不快にならないよう、予め特定の文字列や
IDを見えなくしてしまう機能、いわゆるあぼーん機能という物がついているんです。その特定の文字列を指して「NGワード」と
呼ぶのが一般的解釈ですね。文字列に限らずIDでもあぼーん機能は使えますよ。そう言う場合はNGIDと呼ばれていますね。

私も情報集めでこの電子掲示板にはしばしばお世話になっているのですが、どうにもあそこは変わった方が多いようで
このあぼーん機能はフル活用させて頂いてますね。お恥ずかしながら・・・。
259名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 03:01:32 ID:7L7EkdlY
>>258
みwikiさん乙w
260255:2007/08/29(水) 03:10:09 ID:7iTEIILi
みwikiさんありw
261名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 03:23:26 ID:Lm7s0tKI
>>238GJ!!
TRPGは全くしらないが大体妄想で補わないとな。

あるかは分からないが、かがみは狂戦士がお似合い(ry

てか今日見たんだがかがみは修学旅行でみさあや部屋に戻らなかったのか・・・?
それならいろいろな妄想が浮かんでこないか?
262名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 03:42:37 ID:X7Rrmcp+
>>238GJ

TRPG好きなのに近辺に知ってる人があんまりいない・・・

にしても、らき☆すたキャラでソード○ールドやるとは面白いですね、

続編に期待ですw
263名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 04:01:17 ID:f5I3uBso
ROMでいることに何だか罪悪感を覚え始めたので少し投稿してみようと思います
こなかが、非エロで2レスほどです。
2648月の暑い日(1/2):2007/08/29(水) 04:02:15 ID:f5I3uBso
 長く喋りすぎたかもしれない。
 私は喉の渇きから、ようやくそれに気がついた。
 目の前のコップにはまだ麦茶が半分以上残っている。
 麦茶を飲むことすら忘れて口を動かしていたのだ。よほど夢中になっていたのだろう。
 しかし、それも仕方のないことだと思う。
 読んだ本の感想なんて聞いてくれる人はなかなかいない。
 だから、話したいという欲求は消化されないままどんどん溜まっていく。
 そして、いざ聞いてくれる人がいるとなると止まらなくなってしまうのだ。
 コップの麦茶を一息で飲み干してから、こなたの表情を窺ってみる。退屈はしていなかっただろうか。

 このところのこなたはライトノベル限定ながら結構本を読む。
 今となっては、その手の話題にも付き合ってくれる貴重な人となっていた。
 いや、それにしても今日は一方的に話し過ぎてしまったのだが。

「どったのかがみ?急に黙っちゃって」

 こなたはそんな私の反省も知らずに、私が語るのをやめたことを疑問に思ったらしい。
 軽く首をかしげて、そんなことを尋ねて来た。

「ん、いや、私ばっかり喋って退屈だったかなって」
「そんなことないよー。かがみの作品への愛が伝わってきたよ」

 こなたは人差し指を天井に向けながら言う。
 どことなく得意げな表情がおかしい。

「……愛って」

 こなたの相変わらずな言い草に、私は軽い苦笑を漏らす。
 すると、こなたがススっと近づいてきた。
 そして左手を私の頬に添える。親指が目元に当たる。

「それに、語っているときのかがみんは目がキラキラしててかわゆいしー」
「な、何言ってんの!」

 こなたの顔が目の前にある。特徴的な目は私の目をまっすぐに見つめていた。
 手が当たっている部分からこなたの体温が移ってくる。暑い。

「かがみさま照れ怒るー」
 そして、からかいを含んだこなたの声。
2658月の暑い日(2/2):2007/08/29(水) 04:03:01 ID:f5I3uBso
 ほとんど反射的に叫んでいた。

「照れてない! つーか、かがみさまって言うな!」

 叫び声を避けるようににしてこなたは下がって行く。
 元の位置に戻ってしまう。口元には笑み。
 飲み物が欲しくなった。喉はもう渇いていた。
 ついさっき、麦茶を飲み干したばかりなのに。
 私はほとんど手負いの獣みたいな気分でこなたのことを睨みつけていた。
 顔からだけじゃない。全身から火が出そうだった。
 こなたがそんな私のことを見ている。
 いつもと変わらない、吸い込まれそうなこなたの目。
 こなたはその視線をついっとそらし、窓に向けた。
 もう口元に笑みは浮かんでいない。

「暑いねー」

 唐突にかけられる気の抜けた言葉。
 え? と聞き返してしまいそうになるのを何とかこらえた。
 これはきっと、こなたから出されたこれ以上の追撃はしないというサインなのだろう。
 私はため息をつく。
 体から息と一緒に何かが抜けていった。
 それにこめられていた物はからかわれたことによる疲れとも、居心地の悪さから開放された安堵とも違っていた筈だ。
 そして、体に残るのは脱力感。

「……ホント、暑いわね」

 私も外へと視線をやる。
 遠くを見ながら、次の話題を考えた。
266名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 04:04:01 ID:f5I3uBso
以上です。
267名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 04:34:37 ID:s2YS1ily
GJ過ぎてROMで居るのが申し訳なくなってきた
268名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 04:51:38 ID:9ODj/tKG
>>267
奇遇だな、俺もだ。
かといって文才もないしな……
269名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 04:55:18 ID:7iTEIILi
>>266
GJ!!
>>267
>>268
大丈夫、ここなら受け入れてくれるよ!
新生に期待
270名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 07:11:47 ID:D8Mwld5l
>>266
新たな職人の誕生にこれを送ろうと思う

っGJ

次の作品も期待してますぜ、旦那!
271名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 08:18:48 ID:Yw3F3H9G
GJ!
あの沈む夕日が私なら、明日の朝日は君だ、>>266
272名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 08:21:58 ID:Xo2W5q3k
こなたたちはもともとTRPGのキャラクター生まれだから(原作ガイドブックより
先祖返り、と言えないこともないよね
続き期待
273名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 10:11:32 ID:KMzoLczw
速度がはええww
GJ増えてるな
TRPG買ってみようかな・・・
274名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 13:13:12 ID:BZcPy5Wn
>>266
GJ!!
 
 
ちょっと話題がずれるがTRPGのシナリオを考えるのって一次創作に近いんだよな
275名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 13:23:23 ID:2tdCO0rJ
速度はやっ

>>207
GJ! 続きが本当に楽しみです。いつまでも待ちます。

>>238
TRPGやったことないけど読んでて楽しい。続き希望

投下します
『ああ、すばらしきお泊り会 ゲーム結果』かがみ支店
7レス使用します

風向きが良かった、と言えるのだろう。
きっちりシャッフルしたけど綺麗に順々にカードが出て、いったんスピードに乗ると自分でも驚くほど手が動いた。
こなたがカードを出そうとして、それを塞ぐために……ではないけど、それより先にカードを出したら
どうやら数が逆戻りしたらしくてこなたは手を止めていた。
その隙に私はすべてのカードを場に出し切って終了。
14試合目にして最高の勝利だった。
長かった。そして速く動きすぎた。疲れた。
それよりも嬉しさで思わずガッツポーズをとったけども。

「うあー、かがみ速すぎ!」
「勝つつもりでしたんだから当然よ」

こなたが自分のカードを前に放り投げながら「うー」と呟く。
その様子が可愛かくて頭を撫でたくなっているけど、呼吸を整える方が先だ。
呼吸の荒さの理由が速く動いたからなのか、今から頼むお願い事に対する緊張なのか。
どちらなのか自分でもわからない。

「で、一つお願いできるんでしょ?」

まっすぐこなたを見る。多分、真剣というよりはすがるように見つめている。
ワンテンポ遅れてこなたが小さく頷いた。
そこでようやく私は息を吐くことができて、今まで呼吸を止めていた事に気づく。
いったい私はどれだけ緊張しているんだ。

「本当はこういう賭けじゃなくて、普通にお願いしたほうがよかったんだけど……」
「何? 前からお願いしたい事決まってたんだ?」
「うん……」

思わず言葉に詰まる。どう言えばいいのだろうか。
言いたい事は一つしかなくて決まりきっているのに、中々声を出せない。
意識に意識を重ね、ようやく声帯の振るわせ方を思い出す。


「あの……今日、一緒に寝てくれない?」


自分の声は予想以上に小さく、そして震えていた。
こなたは首を妙な角度に傾げながら固まり、その表情のままゆーっくり顔が染まっていく。
完璧に顔が染まった後に俯き、私から視線を逸らした。
……あ、あれ? なんかおかしい?
自分の中で予想していた反応はすぐに拒否されるか、もしくは普通に頷いてくれるかだった。
そう思っていた理由は、たとえ成人向けのゲームをやっていて知識があっても、こなたは自分の危機に疎いからだ。
だから本当に言葉通りの意味でとってくれると思っていた。
私だけが空回りしているのだと思っていた。私だけが、意識をしすぎているのだと思っていた。

「か、かがみ?今日、お父さんもゆーちゃんもいるんだけど……」
「え?」

だけど。
こなたの返答は私の予想から大きく外れていた。

「ち、違っ!! そうじゃなくて!! 一緒に寝るだけ! それだけだから!」

こなたにつられ私まで恥ずかしくなり真っ赤になって、勢いよく首を横に降る。
そんな私を見てようやくこなたは納得した……と思ったらいきなりシュバッ!! と頭を抱えた。
頭を抱えたという表現よりは、両手で顔を隠したと言った方が正しいかもしれない。
顔を隠す前に一瞬だけ見えた表情は心底恥ずかしそうで、少し涙目だったようにも見える。

「ちょっとこなた!?」
「ご、ごめん。ちょっと待って……今顔見られるのは恥ずかしいから……」

その顔を見たいのに、と喉まで出かけた言葉は飲み込んだ。偉いぞ私。
でもこなたの反応を見る限り、こいつも私の妄想と同じようなことを考えた事があるという事だろう。
それはちょっとどころか、かなり嬉しい誤算だったりする。
何だか毒されてるな私。オヤジ的思考な気がする。でも少しぐらい欲望に正直に行動してもいいと思う。
人間の三大欲求は食欲、睡眠欲、性欲だし。私は正常。
なんて様々な言い訳をして理性を組み敷こうとしている私が居る。そして理性は少しずつ組み敷かれていった。

「……かがみ。さっきのお願い、いいよ」
「え?」
「一緒に寝るだけ……なら、いい」


やばい。
きっと今私は情けない、みっともない顔をしている。
頬が緩むのを止められない。
さっきから継続している恥ずかしさと、どうしようもなくこみ上げてくる嬉しさで体の火照りは収まらない。
恥ずかしい表情を隠すために、口だけでも手で隠した。
そこでようやくこなたが腕の間から見上げてくる。
私の表情をなぜか確認して、ようやく顔を隠していた腕をどけた。
まだ恥ずかしそうにしてでもいつもの表情を作るのは、そうする事が一番自分を落ち着ける事が出来る方法だからだろうか。

「でもさ、かがみって何で『お願い』したの?」
「え? だってそういうルールでしょ?勝者が敗者に」
「『命令』できるって言ったからさ、私。わざわざそういうソフトな言い方するのってかがみらしいなと思って」
「あー……それは、一緒に寝るってことは命令とかそういうのじゃなくてこなたの意思を尊重したかったからだけど…」

そういえば、そうだ。
私は命令とかお願いとかより、どうにかして『こなたと一緒に寝る!』としか考えていなかった。
さっき言ったように、こなたの意見を尊重しつつ。結果としてその願いは叶ったわけだ。
でも、今のこなたの問いが私の心の黒いドアをノックした。結局こいつは自分の危機に疎いんだ。
疎いと言うか自分でピンチを作り出すと言うか。
今の私の辞書には『自重』という言葉はない。……流石に全部飛んだわけじゃなくて、2割程度は残ってるけど。

「じゃあ、まだ一つ私はあんたに『命令』できるわけか」

漫画だったらニヤリと擬音が顔の横に書かれるだろうと思ってしまうほど、私は意地悪く笑った事が自覚できた。

「ず、ずるいよ! もうかがみは私に」
「『お願い』をしただけ……よね?」

こっちを向いたまま後ずさっていくこなたに同じスピードで近寄る。
壁に追い詰めるつもりだったけど、それよりも早く目の前に来る事が出来た。
布団の上に来たとたんに後ずさりしにくくなったのか、それとも他の理由か、急にこなたの動きが止まった。

「こなた。5分間じっとしてて。それが『命令』」

真剣に言ったつもりだけど声が弾んでいた。
こなたが命令に対して考え込む。でも私は断られる事は無いと思っていた。

「……それだけでいいの?」
「そう」

予想通り。
こいつは自分のピンチに本当に疎いし、むしろ自分から窮地に入っていく。
しかもその後自分の身に降りかかることも大抵の事なら受け入れてしまう。
学校の手洗い場のことが良い例だ。嫌われなくて良かったと心底思っている。
大抵受け入れてくれると分かった今でも分からない事は『どこまでが許容範囲なのか』ということ。
それを確かめるための名目として命令をしたわけだ。
時計を一瞥して時間を確認し、こなたの頬に手を伸ばす。
ピクンと肩が反応したけどそれを我慢しているのだろう。
声も出さないようにしてるのか口を結んでいた。猫口をする余裕はないらしい。
そんな唇を撫で、首筋へと下げていく。

「じっとしてないとダメよ」
「わ、分かってるよ……っ」

声が聞きたくて命令の確認をする。案の定声が震えていた。
こんな口約束、たった一言嫌だと言えばすぐにダメになってしまうんだから拘束力なんてまったくない。
それでもちゃんと従ってくれているのが嬉しかった。嬉しいなんて表現が安っぽすぎる。幸せだった。

「こなた」
「……かがみ」

キスする前の合図。
恥ずかしがって視線を逸らしていたのに、こうすると絶対に私の方を見てくれる。
教え込んだわけでもないけど、そういうささやかな仕草が私を暴走させる。責任転嫁ではないと思いたい。
少し重ねるだけのつもりだった。5分間は短い。だけど自分で言った手前そこは守る気だった。
でも、余程理性は追い込まれていたのか、気が付くとこなたの肩に手を置いて押し倒していた。
ちょっと前に同じ事をして逃げられた事を思い出す。
違うところはあの時は布団なんて敷かれてなくて、つかさが居た事だ。
その時は抵抗と言うか慌てられて急いで離れたけど、今は何も言われない。
受け入れてくれているという事実が私を加速させる。
重ねるだけのキスを何度か繰り返して、緩んだ口へ舌を差し込む。
最初はされるがままだったこなたの舌も、たどたどしくはあるけどこっちの舌に自ら絡ませてくる。
微弱な力で腕を捕まれた。その手を外して手の平を重ねて握り締める。
布団に押し付けているから痛いかもしれない。それでもギュッと握り返してくれた。
もしかしたら痛さから握り締めている可能性だってあるけど、私には違う意味を感じた。
自惚れだって思われるだろうけど、私を望んでくれているんだと、それを伝えるために握り締め返してくれたんだと。
ダメだ、本当にダメだ。病気なんだ私は。
唇を離す。名残惜しい。まだ触れたい、欲しい。どうしようもなく、足りない。

「ねえ……」

握り締めあっている手とは逆の手でこなたの頭を撫でる。
甘く規則正しくない吐息が私の頬にあたる。
声は中々出せないらしく、首をかしげて私の質問に答えた。

「何か、一緒に寝るとき我慢できそうにないから……少し薬を貰っていい?」

返事は無かった。というより、聞かなかった。宣言するだけで満足してしまった。
こなたは私が公園で言ったことなんて忘れてるだろうけど。
薬が足りない。摂取してる分が追いつかない。依存してしまっている。
わざと音を立てて、こなたのいつもは髪で隠れている耳を舐める。
反射なのか耐えるためなのか、こなたは今だ行き場の無かった手で私に抱きついていた。
ダン!! と決して小さくは無い音が聞こえた。こなたが足を動かした際に床を蹴ったんだろう。
ゆたかちゃんにはばれてるし、もしかしたらこの音を聞いてすべてを理解してしまうかもしれない。
……だとしても、入ってくる事は無いだろうからまあいい。
問題はおじさんだ。本来なら最初に挨拶して言っておくべきことだろうけど、言えずにこんな事をしている。
ばれたらこなたの傍に居させて貰えないだろうけど、止まらない。
こなたもばれたくないから声を抑えている。その我慢している声が吐息と混じって耳に届く。
布越しに感じる体温、握り締めてくれる手の平、よじっている事が分かる足。
耳から首筋へ舌を滑らせる。普段からは想像できない色の付いたを出して反応しているこなた。
そんなこなたを見てどうして止める事が出来るだろうか。
今の私を止められるのは、一つだけだ。

「かが、みっ……ぁっ、く……」

名前を呼んでくれるのは幸せ。

「ゆーちゃんに、ばれるっ……ん!?」

でも、他の人の名前を呼ばれるのは不幸せだ。

「大丈夫」

確かにばれると困るけど、ゆたかちゃんの方は大丈夫。
すでにばれてるし。

「それと、それは言ったらダメ」

口を塞ぐ。余程の事が無い限り、私以外を考えないように深く。
そろそろ……だろうか。贅沢言うともっと続けていたけど、自分で言ってしまったからしょうがない。
10分って言えば良かったかもと思いながら手と唇を離した。
まだ何かされると思ったのかこなたがギュッと目を瞑る。それを見て続けたくなったけど。

「……5分経過したから、終わり」

こなたに言ったわけじゃなく、自分に言い聞かせた。
体を離し、今だぼんやりと私を見ているこなたを見る。
……実際今時計確認したら10分経ってました。ごめん。やっぱり30分って言えばよかったかも。

「物足りなかった?」
「なっ……!? ち、違うよ!!」

反応の仕方から言って図星だろうとは思うけど、自惚れすぎなんだろうか。
起き上がって突っかかろうとしたのだろうけども力が入らなかったのか再び布団に倒れそうになって慌てて抱き支えた。

「ご、ごめん。ちょっとやりすぎたわ」
「うー……ちょっとどころじゃないよ……」

すねた子供みたいな声を出す。胸に湧き上がる感情は子供に対して思う感情とは大きくかけ離れているけど。
頭を撫でながら背中を軽く叩く。深く考えるよりもそうしてしまうのは癖もあるかもしれない。

「これでも結構我慢したのに……危なかったんだから」
「いや、そんなこと言われても」

私はわがままなのだろう。必死で我慢する理由も「嫌われたくないから」だ。
でも暴走しそうになる理由は「好きだから」なんだから……本当にどうしようもない。
贅沢というか、夢みたいな事を言っちゃうと、こなたからそういう事を望んでくれたらいいんだけど。
それはほぼ100%ないと思う。変に受動的でリアリストだから、こいつ。
18禁ゲームとかやってても、それはゲームで現実世界ではありえない事だって分かってる。
だから私が最初に告白した時は断った。あくまでゲームとして楽しんでいる事と現実は違うと認識しているから。
「ゲームでこういう事やってたから、かがみ一緒にしよう?」なんて感じだったら……と妄想する。
なんかそれだと私が襲われそうな気がしたから妄想を中断した。

「かがみより私の方が年上だよね?」
「え? あんたの誕生日って5月だから……そうね。2ヵ月こなたの方が年上ね」

年なんてあまり気にしてないせいか、それを意識すると……本当に年上っぽくないな。

「つまりかがみは年下攻めか」
「訳がわからん。そもそもあんたは年上っぽくないし」

年上っぽいこなたってどんな感じだろう。
背が高くてしっかりしていて成績は常に上位をキープ?……ってそれはすでにこなたじゃないような。
今のこなたを確かめるように頬を引っ張る。うん、これがこなただ。

「んじゃ確かめてみようよ」
「どうやって?」
「はい」

猫口笑顔で私に向かって両手を広げる。
意図が読めずに私は変な顔をした。

「何してんの?」
「感覚的に、なんだけどね。かがみに抱きしめられると落ち着くというか……お姉さんなんだなって気がするんだよね。
 年齢の関係じゃなくて、妹が居るっていうしっかりした感じっていうのかな。そういうのがある気がする」
「……えーっと、つまり何だ? こなたが私を抱きしめるから、そういう感覚がするかどうか確かめろってこと?」
「イエス。だから、どーぞ」

再びゆっくり両手を開く。いや、あんたさっき私に押し倒されてたって分かってる?
下はまだ布団だし、そういうつもりが無いって分かってるから我慢してるけど……
それに、私が抱きしめられる方を? 恥ずかしい。誰かに抱きしめられるって一番新しい記憶でも数年前だ。
私の恥ずかしさがうつったのか、こなたも猫口笑顔はそのままに少し顔が赤くなっていった。
お互い恥ずかしさのピークになる前に行動したほうがいいと思い、左肩に額を置く。
座高の違いで私がかなり斜めになってるけど。
こなたが私の頭を撫で、軽く背中を叩く。私の真似をしているのだろう。
私は私で視界に入るこなたの鎖骨とか、パジャマのスキマから見えそうで見えない胸とかそういうのでいっぱいいっぱいだ。
自分のピンチに気づけこなた。

「かがみ、落ち着く?」
「落ち着けない」
「酷っ!!」

思わず即答してしまった。
流石に欲情してて落ち着けませんとは答えらない。

「い、いや! 言葉通りの意味じゃなくて! なんというか……嬉しいのは嬉しい」

嬉しいけど色々見えそうでちょっと……と小声で続ける。
それならいっそ我慢して目を瞑った。
そうするとこなたが頭を撫でて、背中を叩く感覚が心に染み入って……ああ、これは落ち着く。
目を瞑って視覚がなくなっても嗅覚はあるので、こなたの匂いを感じてそこは落ち着かないけど。

「甘えてもいいっていう安心感があって、そこは落ち着く。そう思える人ってあんまりいないから」
「かがみはどちらかと言うと、甘えてもいいと思われる人だよね。私もよく勉強面で甘えてるけど」
「そこは自立しろ」
「うっ、やぶへび……」

分かってるんだろうか。私は十分こなたに甘えていると。
私のある程度の要求なら受け入れてくれる……という私の前提自体が甘えだ。
肉体的に支えられてると言うより、精神的に甘えている。それは多分、こなた以上に。
こなたがこういうことをする人は私だけだろうか。ゆたかちゃんとかもありそうだ。
光景を想像して嫉妬心が浮かんだ。やっぱり私って心が狭いんだろうか。

「たまにはこうやってかがみも私に甘えてよ」
「えっ!? いや……それは」
「恥ずかしいっていうのは無し。私だってかなり恥ずかしいよ!」

恥ずかしいのを我慢して、こうしてくれる。
それは多分……こなたにとって私だけ、だろう。ならさっき浮かんだ嫉妬心は無用だ。
今はただかみ締めておこうとこなたの背中に手を回す。

「……たまにならいいかもしれない」

にやけると言うよりは、自然と微笑んだ。こなたが私の背中や頭から手を離したから額を離す。
そこでようやく目を開けると、何時の間にか顔が近くにあって……唇の横にさっきまで重ねていた感覚が触れた。
上気して色づいた頬を見ると恥ずかしがっているという事はすぐに分かる。
それを我慢してこうしてくれたという事実が。



ぷっつんと自制の糸を引きちぎった。


「こっ」
「え?」

嫌な予感を流石に感じたのか、こなたが離れた。

「こなたぁぁぁ!!」
「だぁあああ!!! 落ち着いてかがみ!!!」

そして逃げ出した。といってもこの部屋の中だから逃げ場所はそんなにない。
ベッドに向かって逃げたこなたを押し倒そうとしたら黄色いクッションが顔面に飛んできた。綿とはいえ痛い。
痛さで我に返って、慌てて謝った。頭を下げまくった。
ジャンピング土下座しろと言われたらするぐらいの気持ちで謝った。
その謝りようが怖かったのか何なのか、こなたはなぜか申し訳なさそうだった。
283名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 13:30:24 ID:2tdCO0rJ
以上です

って、なんだ「かがみ支店」て。「かがみ視点」です。
284名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 13:54:52 ID:dc3E96zO
gj
285名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 13:55:19 ID:Vsm9QLME
>>283
かがみ視点きたああああああ!!
マジGJっす!!
鼻血が止まらない!!

あと気づいたところですが
279の下から3行目
>普段からは想像できない色の付いたを出して反応しているこなた。
                    ||
                  色の付いた声を出して
ですよね?
286名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 13:59:42 ID:1gASvywe
>>283
gj!!
287名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 14:03:31 ID:f5I3uBso
GJ!
あなたの書くかがみとこなたが好きで好きでたまりません。
288名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 14:39:28 ID:KMzoLczw
超ぐっじょぶ!!!!
かがみ最高!
289221:2007/08/29(水) 15:02:51 ID:BCnfGIko
>>239
そういってもらえると嬉しいですw

今日はちょっと違うヴァージョンでつかさ編も書こうとしたんだけど・・・
俺キャラいやならそこの部分を白石にでも書き換えましょうか?
それはもっとNGか・・・
290283:2007/08/29(水) 15:09:32 ID:2tdCO0rJ
>>285
そのとおりです。『声を』が飛んでます。
ご指摘有難うございます。

感想もありがとうございます
291名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 15:13:11 ID:6TpqEnHE
>>289
さすがに白石は勘弁してくれwww
292221:2007/08/29(水) 15:21:35 ID:BCnfGIko
>>291
じゃぁ立(ry
293名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 15:29:08 ID:wVz/pqY7
>>292
空気嫁
294名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 15:34:20 ID:Vsm9QLME
>>292
どうしても男×女書きたいみたいだね。
まぁ注意書きさえ書いてくれれば、あとはお好きなようにどうぞ

俺読みたくないんで
295221:2007/08/29(水) 15:35:13 ID:BCnfGIko
>>293
スマソ
夜まで自重する
一応反応を確かめ夜に書くかどうか決める
296名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 15:47:32 ID:ORHmqUIV
まぁ俺キャラいれるにしてもいれないにしても注意書きはある方がいいな
カップリングとエロの有無と他に注意点があればそれも書いてくれるとありがたい
これさえあればらきすた関連で801じゃなけりゃなんでもおk
297名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 15:52:03 ID:6TpqEnHE
>>296に同じだ
298名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 16:40:54 ID:bWDf4KkZ
>>283
もふぁ!!全身から何かが噴き出た。GJすぎるぜあなたの作品はよぉ!!今なら嫉妬玉が出せそうだ!
299名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 19:27:11 ID:wpZFQYnu
>>283
ぜんらたいき!
センセのお話って読んでていつも楽しいのはラブコメみたいに安心して読んでられるからなのかも。
いいなー。こんなラブラブっぷりな話クリエイトしてみたい。w
読んでて、ころんころんしました。ぐっじょ♪


さてこんばんわ。ゆにすたの人です。
続きでEPは4に進みます。特に注意事項はないと思います。
状況は今のところこな→かがですよん。

Line389で8レス借用します。
300ゆにすたEP4-1/8:2007/08/29(水) 19:28:02 ID:wpZFQYnu

 よそ行きの準備を終わらせて部屋の時計を見上げたら、もうそろそろ約束の時間だった。
 夕方と言ってもいい時間なのに、部屋の窓から見る限りまだ太陽は絶賛仕事中とばかりに照り付けてる。
 正直、太陽はもうちょっと仕事サボってもいいと思う。

 最近の暑さを思い出してウンザリしながら、こなたのおじさんが来るのを待ってた。
 電話で聞いたらこなたは一緒に来ないらしい。遊びに行くんだし、もうちょっと勉強しておくよなんて言っていたけど。
 本当かしらね、なんて思いが頭をよぎる。
 勉強を持ちかけたのだって、こなたが本当に勉強しているかどうかを確認するつもりだった。
 ――ある意味ヤな友達なのかも。私って。

 一応、準備したバックの中にはいつものように九割は終わっている宿題を入れておいた。
 ついでに数教科分の問題集と参考書も入れたけど、これは多分私の勉強用になりそうな気がしてる。
 念のため、と思って持っていく荷物の再チェックをしていたら、家の前に車が止まる音がした。
 窓から下を見たら、こなたの家の車が止まって、おじさんが窓から顔を出して挨拶してきた。
 手を上げて合図してから、私は階下に降りていった。

「おじさん、わざわざありがとうございます」
「いや、丁度仕事中の気分転換のつもりだったからね」

 おじさんの車の後部座席に準備していた荷物を置いて、私は助手席へと乗り込む。
 友達のおじさんが隣にいると、何となく落ち着かなくなるのは私だけじゃないと思う。

「それにしても、荷物が多いね。風呂敷なんて今時珍しい」
「ああ、それには浴衣が入ってるんです。ゆたかちゃんにあげようかなって」
「すまないね、本来なら俺が気付かなきゃいけなかったんだが……」
「お古になっちゃってすみませんけど」
「いや、季節物だしな。ゆたかちゃんももきっと喜ぶよ、ありがとう」

 おじさんは私達の夏休みと同じくして書斎に篭りっきりだったとこなたから聞いている。
 多分、今やっている小説の〆切りが間近なんだろう。
 横を見るとおじさんが運転しながら微笑んでいるのがわかった。

「そうだ、かがみちゃんは進学だよね」
「はい」
「こなたもさ、急に進学したいなんて言ってきたんだよ」

 ――知ってる、夏休みが始まる寸前にこなたから直接聞いた事だし。膝枕してあげながら。

「親にしてみれば、子供がどんどん一人で歩こうとしているのは寂しいんだが、逆にそれが嬉しくもあるんだ。すまんな、変な事言って」
「いえ……」
「昔からな、あの子は目標ってものがなかったんだよ」

 静かにおじさんが話し始めた。そう言われると、進路希望の時もこなたは特に何も言ってなかったことを思い出す。
 むしろふざけた解答しか書いていなくて、先生に放課後やたら真剣に説教されていたし。

「俺の影響なんだろうが、アニメやらゲームにハマっててな。家事一般は嫌いじゃないみたいなんだが。
 『将来何になりたい』って聞いても、昔っから『よくわからない』ばかりで。そうだ、かがみちゃんは将来の夢とかあるのかい?」
「……まだ、わかりません。一応、第一志望は法学部っていうのは決めてますけど」
「うん、今はそれでいいんだよ。進学すればまた四年、考える時間ができるんだからね。俺と違って君達はまだまだこれからなんだから」

 周りの知ってる人の事を考えてみる。みゆき、つかさ、それぞれやりたい事があって進路を決めている。
 将来、私は一体将来何がしたくて、何になりたいんだろうか。
 正直に言えば、検事や弁護士といわれる存在が、どんな仕事でどんなことをしているか具体的なイメージがあるわけでもなし。
301ゆにすたEP4-2/8:2007/08/29(水) 19:29:01 ID:wpZFQYnu

 車が速度を落としたので、ふと前に目を向ける。目の前の信号は赤になっていた。
 エンジン特有の低い音が規則的に耳に入ってくる。

 おじさんの話が途切れたから、周りがこんなに気になることに気づいた。
 前に見える歩行者用信号機が点滅を始める。
 信号が青になり、また次の信号で車が止まる。

 ――何か話さなきゃいけないのかな。
 車内の空気が何だかピリピリして、居心地が悪い。

「これはあの子の親として、本当に勝手な事を言ってるんだが」

 こなたの家へ続く道、最後の信号機が青になって、車がゆっくりと動き出す。
 そのタイミングと同時に、おじさんはまた静かに話し出した。

「できればこなたの事を気にかけてやって欲しい。かがみちゃんも受験で大変なのはわかっているけど、同じ学校の仲間として、支えてやってくれないか」
「それは……もちろん、そのつもりです」

 こなたが真っ先に私に進学の事を話してくれた。
 多分、こなたは私の事を信頼してくれてるんだと思う。
 ――その信頼に、私は答えなければいけない……ううん、むしろ答えたい。

「ありがとう、これからもこなたをよろしく頼むよ」
「はいっ!」

 力強く首を縦に振る。おじさんも緊張していたのかも知れない。
 さっきまでと違って笑顔でハンドルを握っている。こなたの家が見えてきて、車が速度を落としていく。
 そうだ、と思った。
 前から心の奥にしまっていたもやもや、何か知ってるかも……そんな期待もあって、思い切って聞いてみた。

「えっと……差し出がましい質問なんですけど、何で進学を決めたかこなたから聞いてますか?」
「はっきりとは聞いてないが……第一志望が国文科って言ってたからなぁ。俺の背中を追いかけて来てくれてるんだったら嬉しいかもな」
「そうですか……」

 ――こなた、おじさんにも話してないんだ。
 おじさんの言っている事も可能性がない訳じゃない。でも、もしそれが正解だったら……あの時こなたは教えてくれたと思う。
 だから、こなたが何か決意した理由はほかにあるはず……。
 そんなことを考えていたら、キッと音がしてこなたの家についたことがわかった。

「さあ、着いたよ」
「ありがとうございました」

 こなたの家に着いて私が荷物を降ろしたら、おじさんは車を置いてくるから、と言い置いて行ってしまった。
 ドアのチャイムを押すと、インターフォンの返事は無くて、代わりに中から誰かが来る音がした。

「いらっしゃい、かがみ」
「やほ、こなた。お邪魔するわね」
「どぞどぞ。ねぇねぇちょっと来て~」

 私を迎えたこなたの顔はニンマリとして、何を考えているのかわからない。
 そのまま手を引かれて、奥の部屋へと通された。
302ゆにすたEP4-3/8:2007/08/29(水) 19:29:40 ID:wpZFQYnu

「じゃーん、どうデスカー。萌えない? ねぇ萌えない?」
「か、かがみ先輩。いらっしゃいませです……」

 部屋ではゆたかちゃんが浴衣を着ていた。萌えるも何も、かわいいなぁという感想しか持てない。
 浴衣は赤を基調とした元気なデザイン、って前にこなたが着てた気がする。

「ゆたかちゃん、よく似合ってるわよ。……ってこれアンタの浴衣じゃないの?」
「うん、そだよ。でもせっかくだからゆーちゃんに着せてみた。かわいいでしょー」
「で、アンタはどうするの」
「んー持ってる浴衣が似たような感じのしかないから、今回はやめとこーかなって」

 こなたが浴衣を着ないなら、私も遠慮しておこうかなぁ……そんな考えが頭に浮かんだ。
 ゆたかちゃん一人が浴衣というのも、かわいらしさが増える気がして別に悪い気もしない。

「なんですと! お父さんは悲しいぞ……」
「わ、おとーさん、いきなり出て来ないでよ」
「この浴衣はなぁ、お母さんが好きで良く似合ってたやつなんだぞ。それにお祭りの時に和服を着ないなんて勿体ないじゃないかっ!」
「なんでさー」

 桐の衣装箱をあけながら力説しているおじさんに、こなたが突っ込みを入れる。
 とりあえずお祭りじゃなく花火大会だと突っ込みたかったが、喉元で飲み込んだ。

「だって、萌えないじゃないかぁっ!」

 自信満々に宣言するおじさんの顔は、なんだか恍惚としている。さっきまでのギャップが激しすぎて、どっちが演技なんですか、おじさんなんて思ってしまう。
 どちらにしろ……車で感じた真面目で、父性愛に富んだイメージが、がらがら音を立てて崩れて行ったのは間違いないのだけど。


――――――――――――――――――
ゆに☆すた ~University☆Star~
えぴそーど4 夏の夜のメモリーズ
――――――――――――――――――


「んー、どこかおかしくないかな」
「こなたお姉ちゃん、すごく似合ってます」
「そうね、いい感じなんじゃない?」
「かがみんのだー♪ お古だー♪」
「……恥ずかしいから、あんまり連呼しないでくれるかしら」

 おじさんの猛烈な説得……か、どうかは何とも言えないけど、それに屈したのか折れたのか。
 私が持ってきた中学生の時のお古なら、とこなたが浴衣を着る気になった。妙に気に入ったらしい。
 確かに桐箱を見たら同系統色の浴衣ばかり仕舞われてたから、私の浴衣が珍しかったのかもしれない。

「それにしても、やっぱりこなたは和服が似合うわね」
「むー、それって多分、誉め言葉じゃないよね?」
「さぁ、どうかしらね」

 久々にこなたをやり込めた気がして、何かいい気分になってくる。
303ゆにすたEP4-4/8:2007/08/29(水) 19:30:14 ID:wpZFQYnu

「あ、あの……かがみ先輩、それって私も、ですよね」
「あ゛」

 もうちょっとからかってやろうかと言葉を捜していると隣で悲しげな声がした。
 ――しまった、ゆたかちゃんもいたんだった。

「ひどいよね、こんな可憐な少女達の心をナイフでえぐるなんて」
「う……」
「よしよし、ゆーちゃん。いつか大きくなれるようにお姉ちゃんと頑張ろうね」
「うん」

 私の隣にいたゆたかちゃんを胸に埋めて抱きしめながら、こなたは私に向かってニタリと笑みを浮かべる。
 どうも私はゆたかちゃんのこなたへの好感度アップに一役買ってしまったらしい。
 いやむしろこれは私への仕返しが主で、従が好感度だと思う、絶対。

「ゆたかちゃんはお姉さんという例があるから前途有望よね、こなたと違って」
「ぐ、ピンポイントでダメージを与えてくるとは、かがみもやるようになったのぉ」
「アンタのおかげよ」

 我ながらいい返しをしたものだと思う。こなたからさっきまでの笑みが消えたから。

 結局それからしばらくして、私達四人は河川敷でレジャーシートを引いて座ってた。
 流石に地元の花火大会とは言っても、一時間位は前に場所取りをして待っていないと、落ち着いて座る場所もない。
 待ってる間に汗が襦袢に染み出してくるくらい暑い。
 ――室外型の超強力な町ごと冷やすエアコンとか開発されないかなぁ。

 どーんと今日始めての花火が上がる。空気が震えて、お腹の辺りにびりびりと来る感覚は嫌いじゃない。
 二発目の花火が炸裂して大輪の花を咲かせたとき、いきなり左手を握ってくる感触があった。
 何かな? と思ってこなたを見たら、上を見上げながら花火の上がるたびにつかむ力が強くなることに気づいた。

「どうしたの、こなた。アンタ花火の衝撃波って生理的にダメなクチ?」
「う、うん。なんだか胃に響いてイマイチ、ね……ゆーちゃんは?」
「私はだいじょーぶです。あ、そうだ。そゆときは、たーまやー! かーぎやー! って、叫ぶとイイみたいですよ?」
「なんだかそれ定番に聞くけど、何で玉屋と鍵屋なんだろーね、丸いから玉屋っていうのは判るけど」

 こなたが素朴な疑問を口にする。確かに何でなんだろうか、私にもわからない。
 私の隣にいるゆたかちゃんは言い出しっぺとして、頭をうんうんと捻っている。
 ――可愛いな、こんな妹も欲しいなぁ……。

 花火が連発で夜空を駆け上がっていくのが見えたとき、こなたの指が私の指に絡まってくる。
 ――もう、しょうがないわね。

 ゆたかちゃんが可愛くて、つい姉モードになってしまったのかもしれない。
 手を少し持ち上げて、指を開いて。手のひらが重なった時にぎゅっと握る。
 こなたと私の少し汗ばんで湿った手が、ぺたり、とひっついた。

「ああ、それはだな、江戸時代に……」
「みゆきさんに電話して聞いてみようよ」
「みゆきは海外でいままだ朝よ!」
「じゃあ帰ってきてから聞こう?」
「ってかあんたおじさんに失礼でしょ……」
「はは、いつもこんな扱いされてるんだけどね」

 こなたの隣にいるおじさんが頬を掻いていた。
 おじさんの座っている周りを見たら、一体何本目を飲んでるんだろうかと思うくらい、開いたビール缶がレジャーシートに転がっていた。
304ゆにすたEP4-5/8:2007/08/29(水) 19:30:58 ID:wpZFQYnu

「こなたー。ちょっとココおいで」
「え。またおとーさん病気ですか」
「いいじゃん、減るもんじゃなし……いじめられるばっかりじゃ、お父さん干からびるだろー?」

 おじさんがこなたに向かって自分の膝元を指差す。
 私とこなたを繋いでいた手がこなたから切られると、なんだか心にうす雲がかかるような気分になった。
 ちょっと左手が寂しくなったけど……私が独占しててもしょうがないなって思って納得することにした。

「はいはい、よっこいしょ……っと、はぃ、おとーさん」
「ぎゅー」
「おとーさん、ヒゲがじゃりじゃりする……顔こすり付けないでー。お酒くさいー」
「ああ、そうか。すまんな」
「あんたのところはホント仲いいな……」
「おじさんとお姉ちゃん、いつもこんな感じです」

 ホントに仲がいいと思う。
 さすがに私とお父さんとじゃ、恥ずかしさが先に来てこんな事はできない。むしろ臭い。
 おじさんはすっぽりとこなたを抱え込み、首元に自分の頭を乗せていた。
 微笑ましい光景、邪魔しちゃ悪いなと花火が舞う空に視線を戻す。

「いやーっ!」

 突然のこなたの悲鳴……というよりむしろ掛け声みたいな声がした。
 驚いて親子の方を見たら、おじさんの『ぺたぺた』から逃げたらしいこなたが、私にぎゅっとしがみついてきた。
 首に回った手が湿っていて、なんだか妙に熱い気がしたのは気のせいだろうか。

「い、一体どうしたのよ」
「いきなりさ、おとーさんがさ、首元でハァハァ言って『かなたぁー』とか言い始めるんだもん。……思わず肘鉄、思いっきりいれちゃったョ」

 ――さすがにそれはヤバすぎだろう。
 思わずこなたをおじさんから見えないようにかばって、抱きしめた。
 背中に回した手を撫でるように動かしたら、さらに寄り添ってきて、こなたの吐息が耳元にかかる。
 顔をおじさんに向けなおしたら、こなたの一撃はとても強烈だったみたいで、おじさんは脇を手で抑えて悶絶していた。

「おじさん、さすがにそれはやりすぎだと思いますよ」
「かがみ先輩と同じです……」
「おとーさん、いくら私がおかーさんに似てるからって変な気起こさないでよ」

 危険物を見るように、私達はおじさんから距離を取る。
 こなたが私からすぐ離れた辺り、本気で嫌がってたというよりは反射的に手が出ちゃいました、って事みたいだけど。
 よくよく見るとおじさんの周りにはビール缶が六本くらい転がっていた。

「う、げほっ、げほっ。……ああ、すまない」
「すまないじゃないでしょー、娘を手篭めにしようなんてどんな親?」
「いやぁ、そこまでは……いや、まぁ。あまりにもかなたに似てたんでな、って俺頭冷やしてくるわ」

 おじさんはゆったりと起き上がって、ふらふらと河川敷を歩いていった。
 残されたのはレジャーシートの上の私達と、転がったビール缶。
 ――いったい何本飲むつもりだったんだ。
 ビニール袋にはまだ未開封と思われるビール缶が数本残っていた。
305ゆにすたEP4-6/8:2007/08/29(水) 19:31:34 ID:wpZFQYnu

 おじさんが居なくなってまたしばらくたった。
 花火の光が空を埋め尽くし、そして消えていく。花が大きく開く前のちょっとした音がするたびに、左手にぎゅ、と力がこもるのがわかる。
 今、私の両手はゆたかちゃんとこなたにそれぞれしっかりと握られている……なんだか一気に妹が増えたみたい。

「おう、泉やないか、柊もおるんか。えーと後は小早川やったな?」
「はい、こ、小早川ゆたかです」

 いきなり話しかけられて後ろを見たら、黒井先生がいた。すでにほろ酔いのみたいで、ビール片手に笑ってる。
 こんな時に先生に会うなんて思ってなかったみたいで、ゆたかちゃんは緊張してるみたい。

「ん、いつもの面子やないんか?」
「今日都合ついたのは、かがみと私。それと寄生しているゆたかちゃんくらいなもので」
「お、お姉ちゃん?」

 こなたの言葉でゆたかちゃんの緊張は解けたみたいだけど、何だか泣きそうな顔になってる。
 ――そりゃ言い方がひどくないか。
 まだまだお姉ちゃん暦は浅いわね、なんて思ってフォローしておく。

「馬鹿、せめて居候くらいにしておきなさいよ、ゆたかちゃんショック受けてるじゃない」
「あー、ごめんごめん」

 頭をぽりぽり掻いて、こなたはゆたかちゃんのご機嫌を取っていた。
 せっかく私をダシにして上がった好感度がダウンしたみたい、いい気味だ。

「さよか。ところで泉、ちゃんと勉強しとるんか? 休み入ってから、ネットにもあんまし上がってこんようなりやったし」
「まぁ、なんとかかんとか」
「柊……は心配するまでもないわなあ、去年みたいに遊んでてエエ時期ちゃうんやから。そこの所だけは肝に命じておかなあかへんで?」
「はい」
「ウチはもうちょい回ってから帰るさかいな。ほな、新学期になー」
「「「先生、さようならー」」」

 教師らしい言葉を拝聴して、素直に返事をする私達になんだか先生は満足そうだった。
 別に申し合わせたわけでもないのに、きれいにハモった挨拶に送られて、来た時と同じよう唐突に帰っていった。

「そういえばさ、去年の海は楽しかったねぇ」
「まだ受験生じゃなかったからプレッシャーもなかったし、今じゃ楽しむのは無理でしょ」
「んー、どっか行ってみようか。高校三年の夏って二度と来ないって言うし」

 先生が帰った後、思い出したようにこなたが言ってきた。
 ――本気?
 今が大事な時期というのはこなただってわかっているはずなのに。

「アンタね、そのセリフは使い道が違う。ただ言ってみたかっただけでしょ」
「あは、ばれたか。でもどっか行こってのは本気だよ」
「はぁ」

 思わずため息が出た。いくらやる気があって勉強しているからって、いきなりレベルが上がるなんてありえない。
 まだこなたは受験の入り口に入ったばかりなはずで、しかも望外のところを狙ってるって言うのに。
306ゆにすたEP4-7/8:2007/08/29(水) 19:32:20 ID:wpZFQYnu

「まあ。アンタが真面目に勉強してるんだったら、付き合ってあげるわよ」
「んー、何をもって真面目なのか微妙だけど、無茶な条件じゃなきゃいいよ」
「それじゃ、今日帰ってからテスト作るから。それで八十点以上なら、今までの努力を認めてあげなくもないわ」
「おうけぃ、それじゃ契約成立って事で」

 頭の中でどんな問題を出そうかと考えてみた。
 丁度持ってきた問題集があるから……もしこなたが本当に宿題をほとんど終わらせてたら、その範囲から出す事に決めた。
 当然、宿題やってなかった時点でアウトって言ってやるつもりだ。

「待たせたね、ちょっとトイレが混んでてな」
「下品ですわよお父様、ご不浄と言ってくださいな」
「アンタ、そこでネタに走りたがるのはどうにかした方がいいと思うわよ」

 すっかりさっきの熱が冷めたおじさんが戻ってくる。さっきの行為を反省したのか、その手にビール缶はなかった。
 ――和服の着流しで背もあるし、ブサイクなわけでもない。行動さえまともならかっこいいオジサンなのに。

「そろそろ終わりだろ、混む前に帰ろう」
「そうですね。少し前のニュースで将棋倒しなんて騒いでたこともあるし」

 河川敷を見渡すと、もうすでに何人かは帰り支度をしている。
 ここにいる全員が一気に帰るとなると、結構な人波ができそうだった。
 少し名残惜しくもあったのだけど、私達はおじさんの言葉に頷いてこなたの家に帰ることにした。


 §


「お疲れ様、楽しかったね」
「アレでおとーさんの暴走がなければねー」

 こなたの家に帰り着いて、ゆたかちゃんは早々にお風呂に行った。
 気がつくもので、家に出る前にこなたはお風呂を沸かして保温設定にしておいたらしい。
 自信満々に家事を預かる者として当然なんて言ってくる辺り、私へのあてつけのつもり? といいたくなる。

 そんな事を考えながら浴衣を脱いでいたら、隣からなんだか視線を感じる。
 なんだろうと思って見ようとしたら、ゴクッと小さくだけど、何かを飲み込む音がする。
 音の発生元は……こっちをジッと見ているこなた。
 なんだか反応するのもおかしい気がして、そのままこなたを見つめてみる。

「……汗で張り付いた襦袢って何かエロいよね。ブラないからダイレクトだし」
「な、何言ってんのよ。エロゲのやりすぎじゃない?」

 ――おいおい、あんたそれはちょっと生々しくない?
 ちょっと危険な物を感じた私はつい胸と股間を手で隠したんだけど……隠してもしょうがないことに気づいてやめた。

 ――わたしもみゆきの胸とかに目を奪われることが無いわけじゃないし。
 言われてふと胸元を見たら、暑くて汗かきすぎてたせいか、胸にペタリと張り付いて透けてる。
 自分で見てもああ、やらしいのかもなんて思ってしまったので……さっさと着替えてしまうことにする。

「いやーいい物見させて貰いました。和服萌えのレベルがアップしたね、うん。かがみの浴衣も着れたしね」
「そういう割にアンタのは色気ないわね」
「ひどっ」
307ゆにすたEP4-8/8:2007/08/29(水) 19:33:19 ID:wpZFQYnu

 下着をつけて、ラフな短パンとTシャツ姿になってから、冷房を効かせた部屋で伸びていたら、ゆたかちゃんが帰ってきた。
 お湯上がりのちんまりした体が桜色になってるのは、確かにこなたの言うとおり保護欲が沸く気がする。

「あのー、お風呂開きましたー」
「さっさとお風呂入って勉強しましょ、今日は寝かせないからね」
「うぅ、私最近四時半おきなのに……」

 こなたが先にお風呂に入って、その時間で私が問題を作る。というよりは、むしろ解く問題を選ぶ。
 私がお風呂に入っている間に解くという事で、今回の勝負のルールは決定。
 ちなみに、『宿題やってないから無効試合! スーパーひ○し君ボッシュート作戦』は、残念ながら失敗した。
 こなたが宿題をほとんど埋めて……パラパラ見た感じ正答だった上に、わからないところ少しあるから教えて、なんて言われたのであえなく没。

「んじゃお先に」
「ちゃんと湯船つかりなさいよ」
「わかってるよー」

 聞き流したような間延びした声と一緒に扉が閉まった。
 よし、と自分に掛け声をかけてから机の上に問題集とルーズリーフを広げる。


 ――いざ、尋常に勝負!


【Finale / えぴそーど4 夏の夜のメモリーズ】
308名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 19:34:58 ID:wpZFQYnu
お読みいただいた方、ありがとうございました。

えっとなんだか引っ付けるまでの流れがダルーかもしれません。
書いてる人は書き始めたら割とノリノリで書いてますけど、たのしくなかったらごめんなさい……。
アニメ周回遅れで見てるんですが、みててかぶったうわん、なんて思ったのは秘密。

以下おまけ。

(補足または蛇足)

*1 「誉め言葉じゃないよね」
 胸が大きいと、帯に胸が乗るように崩れてしまうことを指しています。一応。
 端的に言うと……。
 ――それは寸胴と言いたいのデスカ? By Konata Izumi

*2 「襦袢」
 教えてみWikiさん!
 和服でいう下着です。本来、和服だと横文字系下着はつけないものだそうです。
 かがみさんがブラをつけていなのは、巫女さんでもあり、古式の則った家だからということもありますが、実際のところ、
 この作品の作者さんが、とあるサイトのかがみさんの絵でこんなシーンを見つけられて、インスパイアされたというのが真相のようです。
 泉さんもかがみさんのお古襦袢を着ていたのですが、本編では大人の事情で詳しく書けなかったそうです。

 注:このみwikiさんは新手のナマモノです。用法、容量を守っても正しくご利用いただけるとは限りません。
309名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 20:11:46 ID:f5I3uBso
>>308
GJでした!
こなた可愛いなぁ。無茶苦茶可愛いなぁ。
310名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 20:15:14 ID:BZcPy5Wn
>>308
GJ!
いいSSを読めて、知識も増えてまさに一石二鳥
311名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 20:17:33 ID:Vsm9QLME
>>308
GJすぎる

大きな音に怯えるこなたとか…
おとーさんに怯えるこなたとか…
びくびくこなたマジかわいすぐる
312名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 20:28:17 ID:Vsm9QLME
sage忘れすまんorz
313名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 20:29:50 ID:0hbAjufO
  ⌒ ⌒ ⌒      ⌒  ⌒ ⌒
  ∩ ⌒   ∩      ⌒  ⌒ ⌒
  | |∧_∧| |       ∩ ⌒  ∩ 兄者も意味無く
 │(  ´_ゝ`) /     .│|∧_∧ |│ ボッシュートです。
 │      / ̄ ̄ ̄ ̄/.|(´<_`  )|│
_|____ /  FMV  / │      /
      \/____/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
              チャラッチャラッチャーン  ミヨヨーン
意味無くとは流石だな弟者。

gj
314名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 20:31:26 ID:MloCw+pj
なんだよハイチュウ(笑)どもつまんねえな
SFの晒しスレの方がまだ楽しいわ
315名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 20:47:52 ID:beTFkJ7Z
>>308
GJ
続きが楽しみです。
316名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 21:00:36 ID:a0oTtlZV
すげえ ! 神がいっぱいいるぜ !
317794:2007/08/29(水) 21:04:16 ID:5SM+c8Kq
久しぶりの投下
賞味期限を10日ほど過ぎてますが、気にしないでねww

つかさ×こなたの非エロ
usual days~memoriesの設定を継承しているので、保管庫で読んでもらえるとより楽しめるかも……
318(1/2):2007/08/29(水) 21:05:49 ID:5SM+c8Kq
「あ~、ヒマ……」

とある夏の日の夜。
インストールしたギャルゲーはあらかたやりつくした。
お気に入りのネトゲーはお馴染みの臨時メンテ中。
要するに、やることが見当たらない。

「しょ~がない。テレビでも見るか………」

誰に言うでもなく、スマートビジョンを立ち上げる。
居間に行けば簡単にテレビは見れるけど、居間に行くまでがめんどくさい。
う~ん、こりゃそうとう末期だね。

「あ………」

そういや、今日だったっけ?
夏休み恒例のやつ。
24時間ぶっ通しで放送し続けて、日本全国から募金を集めるアレ。

モニターの中には、チャリティーマラソンで走り続ける人の姿があった。
日本を代表するお笑いの大御所。
一般文化に疎い私でも名前くらいは知っていた。
確か、番号史上最高齢ランナーってことで騒がれてたっけ?

「あと5kmかぁ……」

ゴールの日本武道館まではあと約5km。
放送時間はあと1時間半ほど。

足にサポーターを巻いて、足の痛みに耐えながら走る姿に私は感動を覚えた。
いや、お世辞にも『走っている』とは言えないか。
1日以上走り続けて、体はすでに満身創痍。
足を引き摺って『歩く』のが精一杯といった感じだ。

そして、時間は無情にも過ぎていく。
放送はあと5分で終わる。
でも、ゴールまではまだ1km弱あった。

(これは、放送時間内のゴールは無理だね……)

おそらく、日本中でテレビを見ている誰もがそう思っただろう。
それでも、私は応援することをやめられなかった。
いや、やめなかった。
きっと走ってる本人も、その事は知っているだろう。
じゃあ、何故走るのを止めないのか?

319(2/2):2007/08/29(水) 21:06:40 ID:5SM+c8Kq
午後8時53分。
放送が終わった。
それでも、気になるのはゴールの行方。
きっと、日本中がやきもきしているだろう。
私だってその一人だ。

そして、時刻は午後9時。
後番組の中で続きが放送された。
まだ武道館の入口辺りを歩いていた。
声援を送る沿道の人達一人一人に応えるかのように、ゆっくりとした足取りで。
ゴールまでは、あと数十メートル。
武道館の中は、拍手と声援で埋め尽くされていた。
そして、ようやく念願の時。
手作りのゴールテープが切られ、24時間に収まらなかったストーリーは終演を迎えた。

「ありがとう。みんな、ありがとね」

完走後のインタビューで言った言葉が印象的だった。
テレビを切った後も、しばらくは顔がニコニコしてるのが分かった。

「いやぁ、感動的だったね」

70kmという膨大な距離とは言え、走ってきただけでこんなにも感動を与えられたのだ。
これなら、私にも何か出来るんじゃないか。
そう考えた瞬間、頭の中で何かがはじけた。

「そうかっ! これだよ!!」

考えついてからは早かった。
携帯電話をひっぱりだして、見慣れた番号を呼び出して。
明日の朝、学校で待ち合わせする約束を取りつけた。

(これは忙しくなるよ~)

早速準備に取り掛かる。
夢中になりすぎで、臨時メンテが終わったことには全く気付かなかった。

320794:2007/08/29(水) 21:10:06 ID:5SM+c8Kq
とりあえず今日はここまで
続きはまた明日

で、投下に関して注意というかお願い
作中の時間と実際の時間をリンクさせてオンタイム投下という形で投下しようと思ってます
それにともなって、明日の昼くらいから乱投下になりそうです
あらかじめ、申し訳ないっす……
321名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 21:35:45 ID:Vsm9QLME
欽ちゃん乙
……じゃなかった>>320
322名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 21:42:10 ID:pBLSzsGT
イマイチ
ていうかエロパロでエロ無し書く奴ってなんなの?
323名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 21:43:10 ID:hB2+7uyq
そんな事言ったらまとめwikiにある奴
ほとんど消えるぞ
324名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 21:45:14 ID:IdhTRe3i
>>322
釣れます?
325名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 22:09:27 ID:aiELLOFE
あれ途中車で移動してるんだよね~



なんて言ったらかがみんはなんて言うだろうか。
326名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 22:12:53 ID:0hbAjufO
ゆたか、つかさあたりは真に受けそう
みゆきが近年は某巨大掲示板群の人たちが(ryとか言いだして
こなたはニヤニヤ

かがみは知らない
327名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 22:27:51 ID:Yw3F3H9G
こなた達が戦国時代にタイムスリップして、天下統一をめざすSSを頼む。
今のミーには他人様の文才を頼るほか道はないのでおじゃる丸
328名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 22:36:24 ID:axefWRV0
>>327
エロい人は言いました、文才は盆栽みたくちまちま育てるものだと。
YOU書いちゃいなよ
329名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 22:40:49 ID:kQk7q4+f
こなた「うちは家柄が…」
かがみ「負けてたまるか!うちも家老に、いや殿様にしてやる」
330アリアン:2007/08/29(水) 22:42:08 ID:BZcPy5Wn
>>178の小説の続きみたいなのを今書いていますが…
投下してもよろしいですか?
許可を(長門風に)
331名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 22:46:14 ID:NXdS34jW
こなた×かがみ妄想書きなぐり中

行き詰る

気分転換に原作4巻読む

巻末ウソ予告の「ゆたかVSみなみガチバトル」に激しく動悸

うわっ何それ超読みてぇ

激しくケンカした後、お互い不器用ながらもきちんと仲直りして
一段と絆を深めてくれればなお良し

ああ、そういう話が読みたい読みたい

でも誰も書いてくれない

じゃあ自分でやるしかねぇ


つーことで、一時的に浮気。

ttp://deaikei.biz/up/up/6638.txt.html

パスは「minayu」
中途半端なところで切れてしまって申し訳ないです。
ケンカおよび微エロシーン含む後編は、(評判が良ければ)土曜の深夜あたりに投稿予定。
332名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 22:57:44 ID:Vsm9QLME
>>330
よし、やっちまえ
333前スレ746 ◆PlNKZcRIiA :2007/08/29(水) 23:01:08 ID:bWDf4KkZ
チビオタSS、先を越されて諦めてたけど、「読みたい」って人がいたみたいだから書いてみた。
>>331氏へのレスもあるだろうから、30分後に投下させて貰おうと思う。
そして>>331氏へのGJ一番槍は俺が戴く!続きwktkで待ってるぜ!!

>>アリアン氏
他の誰が許さずとも、この俺は許可する。
最近のあなたの成長振りは素晴らしいので、投下期待してる!
334アリアン:2007/08/29(水) 23:03:54 ID:BZcPy5Wn
許可ありがとじゅした~
只今目下制作中です
多分今晩のうちに投下できる…といいな
335221:2007/08/29(水) 23:07:13 ID:BCnfGIko
アウチ、かぶりそうだな。
じゃあつかさネタはまた別の機会に

ところで昼ごろに書いたレスだが実は会社で書いていたんだ。
それを(2chやっているところを)後輩に見られ後輩の友達含む4人に夕飯をおごる羽目に
上うなぎ+酒代で12000円はくだらなかったよ。女だからヨカタけどw
336名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 23:08:50 ID:zjFlH1pa
>>331
ここからケンカが始まってエッチっぽいこともするとなると
前編の倍くらいの量が必要なんじゃないかと心配しつつも
後半を待ち望んでる
337名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 23:10:43 ID:Vsm9QLME
>>334
◆PlNKZcRIiA氏の次あたりに投下できるといいですねww
338名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 23:12:07 ID:nZasrLnw
>>335
GIkoさん、喋りすぎは命にかかわりますよ
339221:2007/08/29(水) 23:13:03 ID:BCnfGIko
>>338
ごめんなさいw自重します。
ではまた別の機会ノシ
340名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 23:15:47 ID:mfY3L3Su
久しぶりに書き書きしてるのだが……
ゆたか、みなみ、ひよりのお互いの呼び方ってどうなってる?
『らき☆すた』人物呼称リストには、ひよりは岩崎さん、小早川さんとあるが、
アニメ20話ではみなみちゃん、ゆーちゃんになってる。
……てか、時系列で変化する!?
341名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 23:19:41 ID:zCqgGVRC
>>340
原作4巻でもまで「岩崎さん」「小早川さん」なんだが……
アニメ版はそこらへん脚本家が崩して書いてるのかな?
342名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 23:23:22 ID:RnNTjobl
>>320
>作中の時間と実際の時間をリンクさせて
これを見た時、思わずセガサターンの「ROOMMATE~井上涼子~」を思い出した。
このゲームを知っているオッサンいるかい?
343名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 23:28:22 ID:HLv32S1Q
最近の人ら全体的に言えるけど、しゃべりすぎというか、職人同士の馴れ合いがちょっと度を越してる感がある。
全部が駄目とはいわないが、この板の中では異質だと思う。

エロありなしに関しても、ずっと黙認してきた流れがあるから仕方ない部分があるけど、本来はエロありで書くべき場所。
最終的にエロがあり、そこに行くまでのシチュエーションとしてのエロなしはあるけどな。

過疎ってもしかたないからって考えもわかるけど、一応そういう場所であるという認識だけはしといてほしいと思う今日この頃。
344 ◆PlNKZcRIiA :2007/08/29(水) 23:30:33 ID:bWDf4KkZ
よし、投下させて貰おう。
前スレのチビオタがどっちかっつーと純愛系だったので、今回は逆にしてみた。
「おかわり」として楽しんで貰えれば幸い。

備考:ひよ×こな エロ有り 挿絵あり(保管庫で妄想屋氏の画像をチェック!) 黒ひより注意
345劣情一本 1/4:2007/08/29(水) 23:33:15 ID:bWDf4KkZ
「あぁ、ようこそっス先輩!ささ、どうぞ!」
インターホンの向こうに待ち人の姿を認めたひよりは、玄関に飛び出してこなたを迎え入れる。
「私の部屋、もう分かりますよね?先に行って待っておいて貰えますか?私、何か飲み物
持って行きますから!」
少し遅かったなー。あ、それでも約束の時間の五分前か。でも、いつもは十五分まえには
来るのになー。どうしたのかなー。ひよりはそんな事を考えながら、こなたを自室へと促す。
「……あ、うん。わかったヨひよりん……。」
その言葉を背中に受けながら、台所に駆け込むひより。
暑かっただろうし、先輩にはちゃんと水分補給して貰わないといけないなー。最近は熱中
症とか心配だし、先輩はあんまり体丈夫そうじゃなさそうだもんな。ちっちゃいし。あ、
でも体育は得意科目だったはずだし、案外そうでもないのかも。いやいや、どっちにしろ
水分補給は大事だもんね!え~っと、たしかまだア○エリ残ってたよね~。
鼻歌交じりにグラスにジュースを注ぐひより。二人分。自分だけなら注いで終わりだが、
お客様用なので氷も浮かべる。冷えたドリンクはグラスを一気に冷却させて、あっという
間に水滴が玉の汗のように流れ落ちる。なんとも涼しそうな眺めだ。

部屋には既にクーラーを作動させて充分に涼しくしてあるので、今頃はこなたも涼んでい
る頃だろう。お盆に二つのグラスを乗せて、ひよりは部屋へと向かった。
その様子はとても軽やかで、楽しげで。
そしてその顔には、なんとも嬉しそうな表情が浮かんでいた。まるで、恋する乙女のように。
……もっとも、口元がにやりと歪んでいなければ、の話なのだが。
346名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 23:34:07 ID:kQk7q4+f
>>343
でもそれを言っちゃうと「絵の投稿も禁止されてるよ」ってな事になっちゃうからなぁ。

結局、馴れ合いで雰囲気が悪くなるのと、厳格なルール遵守で雰囲気が悪くなるのとどっち?
って事にならないか不安だ。
347劣情一本 2/4:2007/08/29(水) 23:35:08 ID:bWDf4KkZ
「お待たせしました~……ってうっひゃー!涼しいなぁこの部屋!わざわざクーラー効い
てない居間で待機してた甲斐がありましたよー!」
ドアを開けると、其処はまるで天国のようだった。
ドアが開いた瞬間に、ベッドに所在なさげにちょこんと腰掛けていたこなたがびくっと震えたが
ひよりは意に介さない。涼しくこれ以上無いほど快適な自室に酔いしれ、涼やかな開放感を満喫していた。

「あ、冷房キツかったりしません?なんなら温度上げますけど。それとハイ、ジュースです!
先輩はア○エリ派でしたっけ、ポ○リ派でしたっけ?とりあえずそれア○エリなんで、
ポ○リ派でも我慢して下さいね!」
何ともハイテンションにグラスを突き出す。ひよりの勢いに気圧されながらも、こなたは
おずおずとグラスに手を伸ばした。
「あ、ううん、だいじょぶだよ。うん、ありがと。どっちも好きだから……」
つぶやきながら、くぴくぴとグラスに口を付ける。
しかしそのいつものこなたには全く似合わないチマチマした飲み方が気に入らないらしく、
ひよりはすかさず口を挟む。
「ダメダメ、ダメっスよ先輩!水分補給はもっと豪快に行かないと!ちゃんと飲んどかないと、
いきなりぶっ倒れちゃう事もあるらしいっスから!」
「う、うん、そだね……。んじゃ。……んくっ、んくっ、んくっ……。」
促されるままに、グラスを一気に空ける。カラン、と氷の音が鳴る。
その姿に先輩らしい威厳は全く無く、ただ命令に素直に従う卑屈さがあるだけだった。

素直に命令を聞いた事とこなたの飲みっぷりが非常にお気に召したようで、ひよりは手を
叩いて喜びの感情をあらわした。どうやら力関係は完全にひよりに軍配が上がっているよ
うで、こなたは完全にひよりの言いなり、と言う事らしい。
先輩が慌ててドリンクを飲み下す様を愉快に眺めていたひよりだが、その興味はすぐに
「次」の段階に向かう。ついでに私の分のジュースもイッキさせてやろうかな、それも面
白いかもなと思ったが、やはり私も早く「ジュース」を飲みたい。先輩をいじめて遊ぶよ
り、そっちの方がダンゼン優先だよね――と結論付ける。

「いい飲みっぷりっスよ~センパイ!じゃ、私も飲んでいいっスかね?」
「え、う、うん。どうぞ……?」
何故自分の許可が要るのかが分からない、という顔でこなたは答える。自分の分のドリンク
なんだから、好きに飲めばいいではないか。
そう思ったが、ひよりは一向にグラスに手を伸ばそうとはしない。一体何なんだ、と嫌な
予感がし出した頃、ようやくひよりは口を開いた。
嫌な予感というのは、往々にして当たるものである。

「何してんスか、先輩?さっさと脱いでくださいよ。」
348名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 23:35:20 ID:XMJsshjQ
>>340
俺は名前で呼び合う方が親しい感じが強くていいな
まあみなみ→ひよりは苗字の方がしっくりきてしまうわけだがw

それかその呼び方変化をネタにして書くっていうのもおもしろいかな
349劣情一本 3/4:2007/08/29(水) 23:36:48 ID:bWDf4KkZ
一瞬、意味が分からなかった。思わずフリーズする。
しかし、そんなこなたには構いもせず、ひよりは追撃を加える。

「だ~か~ら~、早く脱いでくださいよ先輩。まさか、私がア○エリなんか飲むとは思って
ないっスよね?私が飲みたいのは、『先輩のジュース』なんです。さっさと出して、飲ませてくれませんかぁ?」

にやにやと嫌らしい笑みを浮かべるひより。
そこでやっと、こなたは理解する。ひよりが求めているものを。
羞恥に顔を真っ赤に染めるこなたを見て、ひよりは表情に出さないように気をつけながら、心中で悶える。

くっ……可愛すぎなんスよこの先輩っ……!!
これで私より二つも上なんだもんなぁ。あーもー、年下の可愛いおにゃのこにしか
見えないっつーの!反則だよ。オタクやってなかったら、先輩とこんな関係になる事も
出来なかったんだろうなぁ……。先輩、私の事どう思ってんのかなぁ……?やっぱ怖いとか
思われてるんだろうな。そりゃそうか。いままでやって来たこととか、今現在進行形でやってる事とか
考えたら当然だよね。好きだからこんな事してるとか夢にも思わないだろうなぁ…
…。もっかい初めからやり直せたら、普通のコイビトになれたりしたのかな……?
ま、そんなの今更考えても仕方ないか。大体、弱味握られてる相手に心を許したり出来ないだろうしね。
今重要なのは、こんな可愛い子を好きに出来るっていう事実だけ。
その事実さえあれば、愛なんて要らないよ。
これから先、たっぷり時間をかけて可愛がってあげますからね、先輩……。
あぁもう、それにしても可愛いっ!!

心中では暖かい関係を望みつつも、口をついて出るのは冷たい言葉。
既に築かれた冷たい関係は、電子レンジで暖めたりはできない。

「あ~あ、早く飲みたいなぁ、美味しいジュース……。さっさとしてくれませんかねぇ、先輩?」

びくり、とその言葉の冷たさに反応した後、こなたは震える手をなんとか動かして、自らの衣服を
全て剥ぎ取った。まるで小学生のような裸身が、涼しい部屋のなかで曝される。
「相変わらず可愛らしい幼児体型っスねぇ、先輩?……ふふっ。」
「うっ……。……むぅ……。」
馬鹿にされた事に不満を持ちつつも、反論はしない。しても無駄だと知っているから。
「じゃ、自分でシて下さいね?早くしてくれないと、私喉渇いちゃいますよー?」

圧倒的な辱めの中、こなたは自らを慰め始めた。
薄い胸。ピンクの乳首。敏感な陰核。まだ使われたことの無い膣内。
快感を得やすそうな所を、両の手で必死に刺激する。
初めは焦りで思うように行かなかったが、こなたも初めての行為ではない。
次第に見られている事も忘れ、快感に溺れていった。
350劣情一本 4/4:2007/08/29(水) 23:39:13 ID:bWDf4KkZ
「あっ……、ふぅ……」

昇り詰めていくこなた。もう、自分が自慰をしているきっかけなどはどうでも良く、快楽を
求めるだけのあさましい姿を晒していた。
陰核を弄る手の動きが激しさを増し、声も無く達しようとした瞬間、手を掴まれて思わず
動きを止める。

「ふぇ……、な、何でぇ……?」

恨みがましい目で、自慰を妨害したひよりを見つめる。
だがひよりは動じず、くすりと笑って言う。
「ダメっスよ先輩、勝手にイっちゃあ……。」
そして、ためらいもなくさっきまでこなたが弄っていた「そこ」に口を付けて、一気に
溢れる愛液を豪快に音を立てて啜りあげた。
「ふぇああぁああっ!き、気持ちいいぃっっ!!」
「ふふっ、やっぱりもうビショビショじゃないっスか。私に飲ませる前に勝手にイっちゃおうなんて、
いけない先輩っスねぇ、まったく。そんな先輩にはお仕置きが必要かな……?」
ニヤニヤ笑いと共に、言葉でもこなたを責めるひより。
喋りながらも、溢れ出すこなたの愛液を舐め取る事は忘れない。それは、ひよりにとって
何よりも美味な「ジュース」なのだから。

「やっぱり先輩のを飲むと元気が湧いて来る気がしますねぇ。栄養剤として売れちゃうんじゃないですかぁ?
漫画とか描いてると、疲れちゃうんですよねぇ。私と専属契約結んじゃいますか?百年くらいで!」
「ひゃうう……、あ、そこぉ、もっと舐めて……」
「そうだなー、商品名は『チビオタドリンク』とかどうです?先輩にはピッタリでしょ?
あ、でもチ○ビタさんに訴えられちゃうかな?くすくす!あぁ、一般発売はしないから大丈夫か。
私が許しませんもんね、そんなの!」
「ち、ちびおたとか、言うなぁ……」
「あれあれー、そんな事言っちゃうんですか?泉先輩だけじゃなく、小早川さんも襲っちゃいますよー?」
「そ、それは……だめぇ……」
「やだなー先輩、この状況で言うなら『だめぇ……』じゃなくて『らめぇ……』でしょう!
先輩、オタクなんだからその辺ちゃんとわきまえて下さいよ!
……でもとりあえず安心して下さい、先輩がこうやって私に美味しいチビオタドリンクを
飲ませてくれる内は手ぇ出したりしませんから。それに、小早川さんには岩崎さんも居ますしね。
二人の仲を裂いたりしたら馬に蹴られて死んじゃいますから。ふふふっ!」
「あ、あぁ……いい……いいよぉ……」
「ん~?イっちゃいますかぁ?そろそろいいですよ?イく時は思いっきり美味しいジュースばら撒いて
イっちゃって下さいね?じゃあ本気で行きますから……ねっ!」

力を込めてそう言うと、宣言通り本気を出したようで、これまでとは比較にならない勢い
で敏感な秘所を舐めまわす。もちろん、最大の弱点である陰核も例外ではなく、そこを
責められる度にこなたは甲高い嬌声を上げる。
既に限界近くまで高まっていたこなたは、突然送り込まれたこれまでとは比較にならない快楽に
耐え切れるはずもなく、あっけないほどすぐに、しかし最高に淫らに頂点に達した。

その際に吹きだした「ジュース」は、ひよりの期待通りに顔中に飛び散り、特に口の周りは
濃厚な匂いのする液体でヌルヌルになっていた。
ぺろり、と舌を出して口の周りの愛液を舐め取るひより。
その味は、これまで飲んだどんな飲み物よりも甘く、頭が壊れそうな程の美味だった。
351 ◆PlNKZcRIiA :2007/08/29(水) 23:40:20 ID:bWDf4KkZ
以上、「劣情一本」でしたー。

スペシャルサンクス
妄想屋(仮名)氏(このSSの元絵を描かれたお方)
3-283氏(同じ元絵でSSを先に書かれた先輩)
>>126-128(このSSを書く勇気をくれた)


久々の投下。お気に召されればよろしいのですが。
352221:2007/08/29(水) 23:44:04 ID:BCnfGIko
>>351
お疲れ様でした。
よかったですお
353名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 23:45:07 ID:BZcPy5Wn
GJ!!
ひよりんが黒い…!!
354346:2007/08/29(水) 23:45:25 ID:kQk7q4+f
>>351
チビオタGJ!
恒例だが割り込みスマンカッタorz
355名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 23:50:34 ID:XMJsshjQ
>>351
割り込みスマソorz
それとGJ!あとお疲れさん

>>343
とりあえずID見てお前はHレベルが32でSだということは分かったよw
356238:2007/08/29(水) 23:53:28 ID:gHNON5JD
よもや受け入れていただけるとは、住人の懐の深さに大感謝、のそのそ書いてみます
「」の前に名前がつくのはリプレイ風味的な仕様なので、ゆるしてクダサイ
しかし流れ早いですね、仕事終えて帰ってだーっと見て一括GJな小ネタですますのも許してクダサイ

「なんかさー同じキャラのはずなのに、作者によってこの個体差――
ずるいよねー可愛く書けるのって何かずるいよねー」
「からむなよ」

>>351
ナイス黒っす
そのまま、調教したこなたをつかって柊姉妹やみゆきもゲットする女帝ひよりんを想像
357名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 23:58:34 ID:0hbAjufO
gj
3583-283:2007/08/30(木) 00:28:10 ID:Uvn+67/Y
>>351
実は俺は>>126でもあります。
先に発表したせいで1本のSSを読み損なうところだったけど
後からでも書いてもらえてよかった

黒いひよりGJ
少し壊れながらこなたを求めるひよりがたまらない。
てかタイトルで吹いたw

ちょっと独り言。
「チビオタドリンク」は最初は放尿ものにしようかと思っていた。黄色いからw
自分の好みじゃないからとりやめたけど。
359妄想屋(仮名):2007/08/30(木) 00:29:11 ID:A2LYVIW0
言いたいこともあるのでコテで。(スマ

>>351
ひよりん黒いよひよりんw

>>346
えと、その辺は気にしてますorz
ここでは、SSの挿絵かネタになるような絵しか投稿しないようにしてますので、なにとぞお目こぼしのほど>ALL
360346:2007/08/30(木) 00:41:45 ID:hl/VIAAH
>>359
気に触ったのなら全身全霊で謝る。
俺はむしろ「絵師の方々には是非今後とも色々と投下してもらいたい」と思ってるのでorz
361320 ◆oJsJ6TJSoY :2007/08/30(木) 00:51:27 ID:bTMIYkla
出先から書き込みのため、トリップが不確か
あってるか不安ですが、投下よかですか?
362名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 00:52:40 ID:CYmS/jIy
ok
363320 ◆oJsJ6TJSoY :2007/08/30(木) 01:00:33 ID:bTMIYkla
投下します
☆投下量五レス程度。きちんと計ってないのでズレるかも。
☆コンセプトは「出しても叩かれない男オリキャラ」 後半までお気に召さない展開かも
☆何回かの続き物になると思うので、お付き合いください
☆出先からの投下なので、人多杉につかまって投下遅れる危険性があります。
 気長にお待ちください。
「ゆたか、ほっぺたについてる」
「んっく、ありがとう、みなみちゃん」
ああっ、これ、これっすよ!!
小早川さんのほっぺたについたケチャップを拭ってあげる小早川さん。
冷たく見える岩崎さんの目に浮かぶ柔らかい光と、小早川さんの純粋無垢な笑み。
自重しろ、自重しろ、私。どんどん膨らむ妄想を二人の死角になる角度のノートに書き取る。
これで次の本のネタは頂きっすね~
世間の澱みから離れたお城で育ったような無垢な小早川さんと、
白馬に乗った王子様、少女歌劇の男装の麗人を地でいけるような岩崎さんとの絡みは、
まさに日本中の、いや、世界中の腐女子の夢!!
ああっ、私も小早川さんのような純粋な乙女でいたい、
そして岩崎さんのような麗人に抱かれてみたい。こう考えるのはオタク少女にとって当然!!
……え、私っすか?
ガリガリとノートに書きとめていた手が止まる。
他人の絡みには嬉々として飛びつく私だけれども、私自身と誰かということは考えていなかった。
思えば私も高校生。そろそろ誰かと付き合うなんてお年頃のはず。
漫画やライトノベル、エロゲーなんかでも後輩キャラとして攻略可能なお年頃。
実際、向こうに固まっている女子の一団はそんな色恋沙汰の会話をしているわけですし。
でも、やっぱり私はこっちっすよね~
自分の色恋よりも、やっぱり創作活動。
惨事ばかりの世界を捨てて虹の世界へ~
「田村~、田村いるか~」
はっ、いけないいけない。また夢の世界へTravelしてた。
そそくさとノートを机の奥にしまい、立ち上がる。このノートは何があっても見られてはいけない。
「はい~、誰か呼びました?」
振り返ると教室の入り口で男子生徒が手を振っていた。
オタクだからって二次元の世界だけで生きていけるもんじゃないっすよ。
クラスメイトとの交流も、重要なネタ元の一つですしね。
「何~、何か用?」
「いや、俺じゃなくてこいつが用があるみたいで」
クラスメイトの隣にいたのは……む~、面識ない人っすね。
さっきの色恋沙汰の話をしていたグループが、こっちのほうを興味深そうに見ている。
あ、そういえば、今年の一年の中でも結構かっこいいって噂になっている人っすね。
他にも二、三人かっこいい人同士でつるんでて、女子の間で結構有名らしいっすね。
私はあんまり興味なかったんだけど。
「田村さん。ちょっといいかな。人のいないところで話がしたくて。時間はとらせないから」
むむ、人に聞かれたくないとすると、もしかしてアニ研入部希望者?
やっぱり自分がオタクだってこと、知られたくない人も多いっすからね。
「分かりました、ちょっと待っててください」
小早川さんと岩崎さんのところに戻って、食べかけの弁当箱を閉じて少し席を離れることを詫びる。
小早川さんは笑顔で、岩崎さんも頷いて送り出してくれる。
「お待たせしました。行きましょう」
さて、こう先輩に怒られないように、しっかり引き込んであげないと……
「田村さん、遅いな……」
ちょっと出かけてくるっていったきり、もう昼休み終了五分前。
そろそろくっつけた机も戻さなきゃいけないし、田村さんのお弁当箱も机に残っている。
それよりも、今日は田村さんとあんまりお喋りできなかったし……
「ゆたか、心配?」
みなみちゃんの言葉に頷く。
そう、それよりも、どうしちゃったんだろう。
何か悪いことが起こっていないといいけれど……
「あ、帰ってきた」
みなみちゃんの言葉に振り返る。
帰ってきた田村さんは、なんだか暗い表情。
どんよりとしたオーラをまとわせて、ふらつく足取りで机に戻ってくる。
「た、田村さん。どうかしたの?」
「え、いや……大丈夫。なんでもないから……」
その返答もどこか上の空。
弁当箱を包む手つきもどこかおぼつかない。
「田村さん。大丈夫?」
みなみちゃんの言葉に返事もしないで、田村さんは机に突っ伏した。
田村さんの長い髪が、ばさっと机の上に広がる。
「こら~、授業を始めるぞ。席に着け」
先生が教室に入ってきて、私たちはあわてて机に戻る。
田村さん、どうしちゃったんだろう。
授業が始まっても田村さんの調子は相変わらず。
ノートと教科書は机の上に出しているものの、机に倒れこんだまま動かない。
「それで、この公式が……おい、田村、聞いてるのか」
あっ、先生が気がついた。
チョークで黒板を強く叩く音。それにも田村さんは反応しない。
「田村さん、起きて、起きてってば……」
小さく声をかけるけれど、田村さんに反応はない。
先生もだいぶ苛立っているみたいだし、ううっ、どうしよう。このままじゃ……
「先生」
透き通った、凛とした声が教室に響く。
クラス全員がみなみちゃんのほうを振り向く。
「田村さん、朝から調子が悪かったみたいなんです。保健室に連れて行ってもいいですか?」
「あ、おお、そうだったのか。早く連れて行ってあげなさい」
みなみちゃん、ナイスフォロー。
戸惑う先生の目の前を横切り、みなみちゃんは田村さんの顔を覗き込む。
二、三言言葉を交わしてから、ぐったりとした田村さんの肩をみなみちゃんが抱えあげる。
田村さんの表情はどこかうつろとしていて、目が焦点を結んでいない。
みなみちゃんは田村さんの肩を支えたまま、慣れた手つきで扉をあける。
扉のところで一礼をして教室を出て行くときに、みなみちゃんと視線がかち合った。
そうだよね。私もほっておけないもん。
病気で授業を途中で抜けることは今までも多かったから、今回も怪しまれずに保健室へ行くことができた。
ちょっぴりの罪悪感を抱えて、誰もいない廊下を急ぎ足で保健室へ向かう。
授業を抜け出すのは悪いことだけれど、親友のためだもの、仕方ないよね?
「失礼します」
鼻に慣れた消毒薬の臭い。
保健の先生は席をはずしているみたい。
心配そうに田村さんの背中をなでるみなみちゃんと、ベッドに腰掛けている田村さん。
「あ、ごめん。小早川さん。心配かけちゃったね」
申し訳なさそうに笑う田村さん。
違う。私が見たいのは、そんな苦しそうに笑う田村さんじゃないのに。
「ねぇ、田村さん。お昼休みに出て行ってから何があったの? 私たち、力になれないかな」
田村さんは言葉を詰まらせる。
俯いた黒く長い髪に縁取られた顔は色白で、お化粧をすればきっとかわいいのに、
田村さんは他の人に比べてそういったことに興味が薄い。
ちょっともったいないななんて、思うこともあるけれど……
田村さんは何かを言いかけるように、うつむいたまま小さく唇を動かす。
そして、決心したように真っ赤になった顔をあげて、
「あの……私……告白されちゃった……」
369320 ◆oJsJ6TJSoY :2007/08/30(木) 01:08:19 ID:bTMIYkla
以上です。
突っ込みよろしくお願いします。

ひよりんは俺の嫁
370名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 01:14:41 ID:pj+h78bB
>>369
GJ!さっきまでの黒と対比してより白く見えるぜ!
ツッコミ希望という事で敢えて言うなら、心情にしろ行動にしろ描写が薄いかな。もっと濃く書いて欲しい。
でも、このままでも充分萌えられるので問題ないっちゃないけどね。

だが三行目は華麗に阻止させてもらう。
あなたはこれで我慢してろ
つ【さっきの黒ひより】
371ぶーわ:2007/08/30(木) 01:14:44 ID:FKgOctLX
連続投下失礼。
4レスほど拝借します。
非エロでごめん。甘いのが書きたかった。
372ぶーわ:2007/08/30(木) 01:15:31 ID:FKgOctLX
 正門に入ったところで、見慣れた長身の姿が目に入る。
 ショートカットの後姿を駆け足で追いかけて、ポンッと肩を叩く。
「みなみちゃん、おはようっ」
「……おはよう」
 私に気がついたのか、視線を下に。
 はぁ、羨ましい。
 私もこれぐらい高かったらなぁ。
「すぐ、大きくなるよ」
 と、いつもの言葉で慰められながらゲタ箱へ。
 そこで靴から上履きへと履き替えようとした時、事件は起きた。
「あ……」
「どうかした?」
 みなみちゃんの動きが固まる。
 見ると顔は真っ赤。
 そしてその手にあるものを見て、私も固まる。
 それは何とも形容しがたい、封筒。
 もしかしなくてもそう。
 それは……所謂普通の、ラブレター、とかいうやつ。
 ……。
 その瞬間、私の胸の奥のほうで……軋んだ音が聞こえた気がした。



『恋はバーミリオン -Pink-』



373ぶーわ:2007/08/30(木) 01:16:18 ID:FKgOctLX
 休み時間になっても、みなみちゃんの様子はおかしかった。
 いつもに増して気もそぞろというか、もう放心に近い。
 私も少し、そんな気分。
 自分でも理由はよく分からないけど、なんかこう……心の中がモヤモヤしてる。
 だから、勇気を出して聞いてみた。
「あ、あの手紙さっ。何が書いてあったの?」
 昼休みの事だった。
 本当にさりげなく。
 自然に言ったつもりだったけど、口から心臓が出てくるかと思った。
 うう、だから何でそんなに気になるんだろ。
「……」
 返事を待つ間にも、自分の動悸が耳に響いて五月蝿い。
 何て言葉を期待してるのかも分からない。
「読んで……みる?」
「ふぇ?」
 突然だった。
 突き出されたのは、今朝見たはずの封筒。
 よ、よよ読んでいいものなのかな? こういうの。
 とか否定する心とは裏腹に、私は封筒から中身を取り出していた。
『放課後、体育館裏に来てください』
 そこには何ともベタな、ありがちな一文が添えてあった。
 今時体育館裏てっ! って問題はそこじゃなくて。
 これは所謂……呼び出し。
 男性の字なのだから、待っているのは告白……と考えていいのかも。
「す、凄いねっ。ラブレターなんて私、初めて見たよっ。告白とかだねきっとっ」
 自分でもよく分かんないことを口走ってる気がする。
 だから、何でこんなに焦ってるんだろう私。
「でも……断る、つもり」
「えっ」
 ……。
 今、何でだろう。
 私……ほっとした。
「そう、なんだ……」
「……うん」
 うう、なんでほっとしたんだろ。
 分かんない。
 分かんないっ。
「や、やっぱりその……他に好きな人でも、居るとか?」
「……!」
 逡巡する私の口から出た言葉に、みなみちゃんの表情が変わる。
 驚いたような。
 それでいて、頬は朱に染まっていた。
 その反応だけで分かる。
 ……居るんだ、好きな人。
 あ、どうしよう。
 また……軋む音が聞こえてきた気がする。

374ぶーわ:2007/08/30(木) 01:17:04 ID:FKgOctLX
「はぁ……」
 家に帰り着くと、着の身着のままでベッドに突っ込み枕に顔を埋める。
 まだ心の奥がモヤモヤしてる。
 今頃、みなみちゃんは告白されてるのかな。
 でも、断るんだっけ。
 そう……他に好きな人が居るから。
 ……。
 枕に顔を埋めたまま、足がバタバタと布団を叩く。
 おかしい。
 おかしいおかしいおかしい。
 どうしてこんなに胸が苦しいんだろう。
 みなみちゃんの事を考えるだけで、今も顔が熱を持つ。
 もしかして、私……。
「ゆーぅちゃーんおかえりぃー」
「ひゃわっ!」
 喧しく扉が開き、私の体が驚きで跳ね上がる。
「こ、こなたお姉ちゃん……た、ただいま」
「ゲームしよーよゲーム」
 そのまま腕を引っ張られ、ゲームをすることに。
 あまり気乗りはしなかったけど、気分転換には良かったのかもしれない。
 あのまま悩んでいたら、自分でもどうなっていたか分からないし。
「こなたお姉ちゃんってさ」
「んー?」
 コントローラーでブラウン管の奥の金髪の女性を操りながら、不躾に聞いてみる。
 初めてやった時は全然分からなかったこのゲームも、最近は慣れてきたかも。
「す……好きな人とか、居ないの?」
「いるよー」
「ふぇ?」
 まっすぐ帰ってきた返事に拍子抜けし、思わず操作をミスる。
 その隙にガトリングコンビネーションからのループ・ザ・ループ!
 結局反撃も出来ないまま、月に飛ばされた。
「えと、その……どんな人?」
「んーとね、すっごいツンデレ」
 ……。
 いつもの事だけど、こなたお姉ちゃんの使う言葉は難しい。
「何、ゆーちゃん好きな人でも出来た?」
「んなぁっ!」
 声と共に顔から蒸気が吹き出る。
 それと同時にまたゲームが再開。
 狼狽する私に、こなたお姉ちゃんが襲い掛かる。
「あぁー、だからさっきから顔赤いんだ。どっか具合でも悪いのかなって心配したよー」
 ケラケラ笑いながらも、コントローラーを捌いていくこなたお姉ちゃん。
 うぅ、からかわれてる。
「そ、そんなことないもんっ!」
 私も負けずに反撃。
 DからのエアリアルにFRCからのガトリングコンビネーションからの覚醒必殺技!
「ぬはぁっ! や、やるねゆーちゃん……」
 こなたお姉ちゃんの男だか女だか分からないキャラが沈む。
 これで一勝一敗のイーブン。
 勝負は最終戦に。
「あはは、ゆーちゃんもそんなお年頃なんだねー」
「だ、だから違うもんっ」
 顔が熱くなるのを感じながら、画面の中では死闘が繰り広げられる
375ぶーわ:2007/08/30(木) 01:17:44 ID:FKgOctLX
「どんな子ー? やっぱ背が高くてかっこいいとか?」
「う……っ」
 図星といえば、図星なのかもしれない。
 おかげで忘れていた彼女の顔が頭一杯に広がる。
 そんな頭で集中できるはずもなく、結局巨大な熊のぬいぐるみに押しつぶされて負けた。
「うぅ……酷いよ、こなたお姉ちゃん」
「あはっは、ごめんごめんっ」
 と、後ろから羽交い絞めにされる。
 そのまま二人でじゃれ合う。
「でも駄目だよ、ゆーちゃん」
「ふぇ?」
「好きならちゃんと好きって言わなきゃ、誤魔化すのは良くないんだよー?」
「ご、誤魔化してなんかないよ!?」
 また顔に火がつく。
 でも、だって、そしたら、結局。
 やっぱり……そういう事になるのかな、これ。
 私、みなみちゃんの事……。
 あっ、どうしよう。
 今顔が、茹蛸のほうがマシな状態。
 そうだ、気がついてしまった。
 私はみなみちゃんの事が、えと。その……。
 好き、なのかも。
 ……。
 考えただけで、頭に右から左へ衝撃。
 まるで銀髪似非忍者に色即是空で脳みそに30hit極められてる気分。
 ……お寿司でも食べたいなぁ。
 って現実逃避しちゃ駄目じゃん私っ!
 ど、どうしよう。
 気がついたらもう駄目、逃げられるはずもない。
 自分の認めた事なのに、それが波のように襲ってくる。
 あぁ……もう、駄目。
「あ、あれ? ゆーちゃん? ゆーちゃーんっ!?」
 こなたお姉ちゃんの声だけが、遠くに響いてた。

(続)
376ぶーわ:2007/08/30(木) 01:18:58 ID:FKgOctLX
以上です。続きます。次はエロかも。
377名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 01:22:15 ID:LNKUX4sE
320氏、ぶーわ氏共に乙&GJ!
続きにwktkしてます
378名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 01:22:58 ID:Y7FM8z5k
GGXX乙
379名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 01:22:59 ID:gNFa7foM
マナーとしてどうかと思うぜ
380名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 01:23:44 ID:hl/VIAAH
>>363
これまたGJ!

校正一点、
>>364
> ケチャップを拭ってあげる小早川さん。

> ケチャップを拭ってあげる岩崎さん。
ですな。
381名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 01:29:39 ID:8Qth1hxN
GJ!
続きが楽しみだ
382320 ◆oJsJ6TJSoY :2007/08/30(木) 01:30:24 ID:bTMIYkla
ぶーわ氏、GJです
てか、見比べてみると、自分の描写の薄さがさらに浮き彫りに……
精進させていただきます

>>380
チェックありがとうございます。その通りっす
383アリアン:2007/08/30(木) 02:49:20 ID:8Qth1hxN
やっとできました、>>178のつづきのようなものです
かがみ自慰モノです
5レスほどお借りします
384アリアン:2007/08/30(木) 02:51:03 ID:8Qth1hxN
私はこなたが「おみやげ」と称して私に持たせた下着を目の前にして考え込んでいた
「こなたのやつ…これをどうしろってのよ…」
こなたは「取り扱いには十分注意」と言っていたし、メモにも「かわいがって」と書いてあったから、やっぱり…
ってそんなことできるわけないじゃない!!何でそんな考えに行きつくのよ…
私は下着を紙袋の中に入れ、考えるのをやめた
よし、決めた。明日こなたに返そう
学校で返すと見つかった時がまずいから帰り道で返すとしよう
 
「かがみー、お風呂わいたわよー」
「はーい」
とりあえず今といてる問題を終わらせてからお風呂に入ろうと、解くスピードを若干上げる
と、その時誰かがドアを開けた
「ねえ、お姉ちゃん」
つかさだった
「久しぶりに、一緒にお風呂に入らない?」
「うん、ちょっと待ってて。この問題を解いてから入るから」
私がそういうと、つかさはベッドに腰かけて、私が問題を解き終わるのを待っていた
と、そのとき
「あれ?お姉ちゃん、これ何?」
つかさが手に持っていたのは、こなたからの「おみやげ」だった
「あっ…そ……それは…」
制止しようと思ったものの、もうすでにつかさは中の下着を引っ張り出していた
「かわいー!お姉ちゃんが買ったの?」
「うん…まあ……ね…」
まさかこなたがくれたというわけにもいかず、そう答えておいた
これ以上しゃべると、いつぼろが出るかわからない
といてる問題をそこでやめて、早速お風呂に入ろうと立ち上がった
「あれ?お姉ちゃんせっかく買った下着つけないの?」
私が着替えの準備をしていると、つかさが聞いてきた
「あ…ああ……そうだったわね…ついいつもの癖で…」
うまい回避法も思いつかず、やむなくそれをもってお風呂場に行くことになった
385アリアン:2007/08/30(木) 02:52:55 ID:8Qth1hxN
「こうやって二人でお風呂に入るのって、結構久しぶりだよね」
つかさが私の背中を流しながらいった
「そうね~、大抵私が勉強してる時につかさが入る、っていうのが習慣だったからね」
「海に行ったときは、こなちゃんたちと一緒に入ったよね」
「あー、何かこなたがみゆきにバカなことしてたわねー…」
「でも楽しかったよね」
つかさの手が私の背中から離れる
私はつかさから泡の付いたタオルを受け取ると、つかさの背中を洗い始めた
「みゆきがあの時怪我しなかったからよかったけど…怪我してたらどうするつもりだったんだよ全く…」
「あはは…」
そこで会話が途切れ、そのまま私はつかさの背中を洗い続ける
と、その時
「バルサミコ酢~♪」
「ど…どうしたのつかさ…いきなり…」
「あ、ちょっとテレビで聞いたセリフ思い出して…」
「へぇ………」
 
…ついにこの時が来てしまった
そう、お風呂から上がってこなたの下着を履かなければならない時が…
この場につかさがいなければパジャマのズボンだけを穿いて自分のを持ってくるのだけれど…
そのつかさが目の前にいる
選択肢は「こなたの下着を穿く」しか残されていない
複雑な気分になりながらも、意を決して身に付けた
やはりこなたのだからだろうか、少し小さいような気がする
それに穿きなれた自分のものとは少し感覚が違う
早く自分の部屋に帰って穿き替えないと…
「お姉ちゃん、それ似合ってるよ!」
そんな時に限ってつかさが話しかけてくる。早く部屋に戻りたいのに!
「え…?そうかな…」
「うん、すっごくかわいいよ!どこで買ったの?」
「あ……これは…」
言えない、これはこなたからもらっただなんて絶対に言えない!
考えろ、何かいい逃げ道があるはずだ!!考えろ私!!
「こなたと一緒に街に行った時に買ったのよ、その時つかさいなかったでしょ?」
数日前にこなたと二人でゲマズに行った時のことを思い出し、それをうまく使ってかわした
「へえ、そうなんだ~。あっ、ドライヤー使っていいよ」
「あ、ありがと」
適当に乾かしたら部屋に戻ろう…
386アリアン:2007/08/30(木) 02:57:00 ID:8Qth1hxN
やっと自分の部屋に戻ってこれた
たったこれだけの距離を移動するのになぜかものすごく疲れてしまった
さあ、早く穿き替えよう…
ドアを閉め、今さっき穿いたばかりのズボンに手をかける
お風呂場以外のところで下半身だけとはいえ裸になるのは何かいけないことをしているようで、少しドキドキする
下着に手をかけようとしたとき、飾りのリボンが目に入る

  ―――このリボンがアクセントになってて、すごくかわいいでしょ?―――

こなたが私にそう言ってたのを思い出す
あの時は教室のど真ん中で言っていたためあわてて止めたものの、こなたの言うとおり確かにかわいらしかった

こなたのお気に入りの下着を、私が今身につけている…

そんなことを考えていると、ますます心拍数が上がってきた
飾りのリボンに少し手を触れてみる
そのリボンは少し下のほうにあったため、そこに触れるということは必然的に敏感な部分のそばに触れてしまうことなってしまうわけで…
「んっ…」
軽く電流が流れたような感覚が私の体を覆う
今の感覚は今まで味わったことがなく、言葉で表現しづらいものだった
でもあえて一番近い言葉で言うならば「気持ちいい」だった
「…なんなんだろう……今の感覚…」
もしかして…これが「オナニー」の感覚なのかな…
「やめないと」という理性と「もっと気持ち良くなりたい」という本能がぶつかり合う
でもこの火照った体で理性が本能に打ち勝てるわけがなく、再び私の指は秘部にのびる
「んっ……んんっ…はぁ……」
足の力がだんだん抜けていき、思わず座り込んでしまう
このままだと触りづらいから、ベッドに寝転んですることにした
そのついでに身につけている邪魔なものはすべて脱ぎ捨ててしまった
387アリアン:2007/08/30(木) 02:59:01 ID:8Qth1hxN
今身につけているのは下着一枚だけ
こなたのお気に入りの下着
その下着越しに、私は自分の一番敏感なところを触っていけないことをしている
その背徳感が私をさらに快楽へといざなう
片方の手は胸を弄り、もう片方の手は秘部をなでまわす
「あぅ…はっ……んんっ…」
触っているうちに、下着がだんだんいやらしい液で濡れてきた
私の肌にぴったりと張り付いて、ちょっと気持ち悪い

―――これじゃあ、明日返すことができないな…
   洗って返さないといけないよね…
   でも「すぐに返して」って言われたらどうすればいいんだろう…
   濡れたまま返したら、こなたにこのことがばれて、それを脅しのネタにされて…
   そして、こなたからあんなことやこんなことをされるのかな―――

そんなことを考えるだけで、快感がますます強くなっていった
指でいじくってるうちに、とある部分に指が触れる
「ひゃあっ!?」
今までの何倍も強い快感が突然私の体を襲った
突然のことに少し驚きながらも、再びそこを触る
今までじわじわと感じていた快感が、津波のように一気にやってくる
「あああっ…はっ…はっ…んんっ!!!」
触っているうちに、「何か」がこみ上げてくるような感覚に襲われた
それと同時に、無意識のうちに手を動かすスピードが上がっていった
「はああっ…あっ…あ、ああ、あああああああああっ!!!!!」
…それが、私の初めて味わった「イク」という感覚だった
388アリアン:2007/08/30(木) 03:00:23 ID:8Qth1hxN
次の日
「やあ、おはようかがみん、つかさ」
「こなちゃんおはよー」
「お…おう…」
「あれ、どうしたのかがみ。普段とテンション違うね」
「ベ…別に何でもないわよ…私だっていつも元気じゃないんだから…」
「ふーん、そっか。ところで…」
こなたがつかさに聞こえないよう小声で話し始めた
「あれ、持ってきた?」
「あ……あれ…?ああ…あれね……ちょっと家に忘れちゃって…」
「本当に~?昨日はあれをかわいがってたんじゃないの~?」
そう言われたとたん、昨日のことが思い出される
自分でもわかるくらい、顔が真っ赤になっていく
「違うわよ……そ…そんなこと……するわけないじゃない…」
「……冗談のつもりで言ったんだけどな…まさかマジだったとは…」
「だから…違うって……」
「まあまあ、気にすることないよかがみん。誰でもそんな気分になることはあるって」
「えっ…本当…なの?」
「まあ返すのは後でもいいよ。でも「使った」分の対価は頂かないとね~」
「た…対価って…?」
「体とか?」
「かっ……かかかからだ!?」
「冗談だよかがみん!いや~今日のかがみはいじりやすいね~」
珍しく私がこなたにやりこめられていた
この調子だとしばらくはこなたにいじられそう…
389アリアン:2007/08/30(木) 03:02:54 ID:8Qth1hxN
以上です
一応かがみは今までそんなことをしたことがなかったという設定で
 
>>178
元ネタをありがとうございます
タイトルの方は考えなどがありましたらそちらの方を使います
なければこちらの方で決めてもよろしいですか?
390名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 03:40:30 ID:oqB9dhJY
>>369
ひよっちがクラスのギャル達にいじめられないか心配だぜ
391名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 04:35:08 ID:AbRc0aju
こんな神投下ラッシュ・・・あっていいのか!?
そして幸せの極地に至った気がする・・・・

生憎パソがみゆきという名の妹に壊されて全員のレス番を覚えきれないが、投下して下さった職人さん達に一言。
幸せをありがとう。GJ!!!

後残念ながら>>331のSSが携帯からではダウンロード出来ないんだが、他に見る方法は無いか?
392名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 07:39:07 ID:j4i0pHVS
>>367
ぐったりひよりんの描写を読んでワムウ様を思い出した俺JOJO厨
393794:2007/08/30(木) 11:29:46 ID:a4liEOuH
昨日からの続き投下

ってか何で今日曇りなんだよ……orz
脳内天候は快晴という設定でドゾ
394『泉こなたの人生が変わる瞬間』:2007/08/30(木) 11:31:31 ID:a4liEOuH
「それで、結局どんな用だったの?」
「それが……よく分からなくて」

つかさです……
今日は、何故か夏休み中だというのに学校に来ています。
昨日、こなちゃんから呼び出しの電話があったからなんだけど……

『あ、つかさ? 明日学校に来て! それじゃっ』

わずかに3秒の通話。
いくらなんでも、それじゃなにも分かんないよぅ……。
なんてぼやいてる間にも、学校はどんどん近くなってる。

「行けば分かるんじゃない? こなたの事だから、何考えてるかなんて想像つかないけど」
「あはは……」

校門が見えてきた。
そこにはこなちゃんが、いるにはいたんだけど……。

「あんた、なにその格好?」

いつもの普段着姿ではなく、何故か体操着姿のこなちゃんだった。

「なんか、これから走りますとでも言いたそうねぇ?」
「さっすがかがみ。今日の私は壮大なドラマを作り出すんだよ」
「はぁ!? マジですか?」
「私は今日50km走りきって、つかさへの愛を貫くんだよ!!」
「……………」
「……………」

私との愛を、つらぬく?
い、いやいやいや、そんな事じゃなくて。

395『泉こなたの人生が変わる瞬間』:2007/08/30(木) 11:32:31 ID:a4liEOuH
「50kmって、こなちゃん本気なの?」
「そうだよ。あの○ちゃんですら70kmを完走できたんだよ」
「あんた……、テレビに乗せられたクチか……」
「む、無理だよ。そんなの……」

こなちゃんが私のことを想ってくれるのは嬉しいけど……。
でも、そんな無茶しなくても……。

「そんなの、やってみなくちゃ分かんないでしょ?」
「で、でも……」
「かがみ、止めないでよ?」
「……………」

見たことのない真剣な視線を交わすお姉ちゃんとこなちゃん。
お姉ちゃんなら、こなちゃんを止めてくれるよね?

「わかった、あんたがそこまで言うなら止めないわよ」
「お姉ちゃん!?」
「さっすがかがみ、話が早いねぇ」

でも、お姉ちゃんの言葉は私の希望を叶えてくれなかった。
それどころか、こなちゃんの提案を肯定していた。

「ただし、一つ条件があるわ」
「条件?」
「みゆきも呼ぶわ、私達だけが見てるっていうのも不公平でしょ?」
「ぬぉ?! さすがかがみ、そのへんはぬかりないねぇ」
「スタートはみゆきが来てから。それが私からの条件よ」
「わかったよ。じゃあ、みゆきさんに電話してくるね」

こうして、真夏のマラソンが始まることになった。
参加者はこなちゃん、たった一人だけの。

396794:2007/08/30(木) 11:33:46 ID:a4liEOuH
今回は以上
次は30分後かも

よく考えたら、曇りの方が走るには好都合だとか思ってみたり
397794:2007/08/30(木) 12:19:34 ID:a4liEOuH
連投申し訳ない

いよいよスタートです
『学校の周りが大体1周1kmでしょ。で、それを50周』

口で言うのは簡単だけど……。
でも、50周も走るんだよ?
8月の終わりとは言え、まだまだ残暑が厳しい。
炎天下と言っても差し支えない今日の天気だと、厳しいチャレンジになるのは分かりきってる。
こなちゃんに何度言っても、

『今日の私は一味違うから大丈夫』
『いいから、ちょっとだけ静かに見ててよ』

こんな感じで、かわされてばかり。
そんなやり取りをしている間に、

「こんにちは、今日も暑いですね」

こなちゃんに呼ばれたゆきちゃんが来た。
不安で仕方ない、私の気持ちだけを取り残して。

「じゃあスタートするけど、かがみ?」
「ん? なによ?」
「いや、スタートの合図を」
「そうね……。でも、大したことは出来ないわよ?」
「いやぁ、昨日のテレビみたいに『飛びます飛びます』って言ってくれれば……」
「そんなのはどうでもいいからさっさと走れ~!!」
「あっはは。それじゃいってくるね、つかさ」

お姉ちゃんの叫び声と共に、こなちゃんの挑戦が始まった。
意図の分からない、無謀な挑戦が……。

400794:2007/08/30(木) 12:22:57 ID:a4liEOuH
今回は以上で

是非とも応援してあげてくださいwww
401794:2007/08/30(木) 13:29:19 ID:a4liEOuH
続き投下

そろそろ10km地点に差し掛かりそうです
「やっほ~つかさ~。こなたんは帰ってきたよ~」

そろそろ10周を超えようかというところ。
こなちゃんは、まだまだ余裕といった感じで走り続けている。
これなら、50周という距離でも案外走りきってしまうのではないか。
そう思えるくらい、快調なペースだった。

でも、問題はこれから。
これからどんどん気温も上がってくるし、体力も消耗する。
それに、何か事故が起こるかもしれない。
そういう意味では、私の不安は完全には消えなかった。

「お姉ちゃん、なんでこなちゃんを止めなかったの?」

私はスタート前からの疑問を思いきって聞いてみた。
きっとお姉ちゃんなら、こなちゃんを止めてくれると思ってたんだけど……。

「こなたがゴールしたら、分かるんじゃない?」
「分かるんじゃないって、お姉ちゃん!」
「こなたがなんでこんなことを始めようと思ったか、それが分かればこなたの気持ちも分かるわよ」
「……………」
「大丈夫よ。みゆきもいるし、無理だと思ったらすぐに止めるわ」

お姉ちゃんはそう言ってくれたけど……。
やっぱり不安は消えない。

「つかさ~、こなたんはここだよ~!」

12周目に入るこなちゃんの声だけが、私の心に響いていた。


404794:2007/08/30(木) 13:31:27 ID:a4liEOuH
今回は以上で

俺が息切れしていたwww
405名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 13:47:54 ID:hl/VIAAH
>>404
俺も止めはしないが、このくらいのペースなら「書き上げてから投下」でもいいんではないかな…
406名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 13:48:37 ID:SpZJUK0R
まだ途中だから内容に関しては言わないが、
この投下形式を続ける間、他の書き手さんがひどく投下をしづらくなるということは意識してるかい?

リアルな時間を意識したいとしても、何分ごとに投下するとか、
全体でどのくらいの長さになるとか、宣言した方がいいんじゃないかな。
407名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 13:48:51 ID:hl/VIAAH
sage忘れたスマン
408名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 14:05:00 ID:qsO3TtQv
惨劇を回避するカギはつかさが握っている。間違いない!
409名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 14:24:20 ID:2bZen0As
あれだ、保管庫に収録されたら時間の概念が消えちゃうと思うんだ
だから今この時間にリアタイで参加してる人は、現実とリンクしている事を楽しめても
夜、会社から帰ってきた人や何日か経って保管庫を見た人は楽しさ半減しちゃうんじゃないかな……と
410794:2007/08/30(木) 14:31:18 ID:a4liEOuH
なんか、いろいろあるみたいなんで投下中止します
スレを振り回して申し訳ない
411名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 14:47:04 ID:kIvmZbYB
いや、中止とかまでしなくても……
今はスレが占有状態になっているのがちょっと、と言っている人がいるだけであって
「投下を中止しろ!」と言っているわけじゃないんだから。

記念日SSとかならともかく、時間とのリアルタイム連携SSっていうのは
その日、その場にいた人限りの楽しみになってしまうから、
普通に投下してしまったほうがスレの流れのためにもいいんじゃないか
ということで多分他の人も言ったんだろうけど。

ちなみに、リアルタイム書き込み(直書き)での投下とか
それに準じたのはあまり好まれないので注意したほうがいいと思う。
412名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 15:03:27 ID:z8P7UCii
書き手と読み手のテンションは違うからね
413名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 15:33:51 ID:AbRc0aju
>>410GJ!!WKTK
だから辞めるな。ぜひ続きが見てみたい。

ただ時間の概念は、リアルタイムで読めない人には無駄になってしまうと思う。
だから普通の投下方でぜひ続けてくれ。
414アリアン:2007/08/30(木) 15:54:13 ID:8Qth1hxN
まとめサイトの管理人さん、すいません…
小ネタのコーナーを最近知りました…
>>233は小ネタのところに入れておいて下さい
415名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 16:33:53 ID:mhOq2gt9
>>410
まあなんだ、21歳になったら戻ってこいよ。な?
416名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 16:45:48 ID:hl/VIAAH
ここには>>1に書かれてる以外にも、これまで培われてきたスレ内ルールとか暗黙の了解とか
そういうのって割とたくさんあると思うんだ。

で、書き手が良かれと思ってやってくれた事が裏目に出ることもあるんじゃないかと。
なので、例えば今回なら、

【連作を投下している間、他の書き手さんは投下を控える必要がある為、なるべく完成後(もしくは一段落毎)に一括投下してください】

とか、そういう事前説明が必要なんじゃないかなーと思った。
※これだけに限らず、そういうルールというかマナーは色々あるんじゃないかと。

あと、作家さんも増えてきた事だし、「投下前作品説明テンプレ」みたいなのも統一した方が
作家さんも投下しやすいんじゃないかなーとか。

そういうのをまとめサイトに載せておいて、>>1にリンクでも貼るといいんじゃないかと思うんだけど
どうでしょか?
417名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 16:50:21 ID:z8P7UCii
>>416
いいんじゃないかい?
418名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 17:01:25 ID:pj+h78bB
マナーテンプレ、何スレか前に案出てなかったっけか?
419名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 17:46:37 ID:LYu+dplJ
前に書いたののモディファイですが、ご提案~

------------------
[推奨投下形式]
---------------------------------
●ヘッダ
 名前欄:作者名
 本文:インフォメーション
    (前書き、レス数、カップリング、属性(エロ/鬱/オリキャラetc.)……)
●本文
 名前欄:作品名、(現レス/全レス)表示
 本文:1レス=50行前後&2000文字以内
●フッタ
 名前欄:作者名
 本文:投下終了報告、後書き
---------------------------------

[推奨投稿手順]
・投下する分は、全て書き上げてから投下する(書きながら考えない)
・先行のSSが投下中の時は、投下終了してから少し待つ
・流れが速いときは、衝突防止のためヘッダとは別に"投下OK?"の確認を推奨
・ヘッダ投下後は2~3分待ってリロード、割り込みがないのを確認
・本文の投下を始めたら、60秒(=連投制限時間)以上 かつ できるだけ短い間隔で連続投下
 (他の人が割り込[め/ま]ないため)
・加筆訂正・誤字脱字等の修正は、まとめWikiに掲載後自分で編集可能

[その他]
・CG投下は、SSの挿絵 または ネタ提供を目的とした自作CGに限り可(角煮ではないので)
・その他、既存テンプレおよびローカルルールに準じる
------------------

以上、あくまで提案です。出しゃばりすいませんorz
420名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 18:01:02 ID:FKgOctLX
>>419
GJ
でも本文の(現レス/全レス)表示って必要?
全レスっておおまかにしかわかんないんだけど
421名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 18:12:39 ID:SpZJUK0R
あくまでも推奨だろ?
前書きで大まかなレス数を書いて、本文には現レス数だけでも良いと思う。
それだけでも、だいぶわかりやすくなるだろうしね。

あるいは後書きでレス数オーバーしましたごめんなさい、とか付け加えるのでも何の問題もないかと。
422のす三号:2007/08/30(木) 18:25:51 ID:FnJdsJhd
じゃ、すんません今から投下させて貰います。
3~4レスの予定です。
つかさが酷い目にあう話なので、そういうのが苦手な人、つかさファンの方はスルー推奨かもしれません。
あと、肝心な場面で次回に引きます。
そういうの不快の思われる人もスルーがよろしいかと・・・。
423つかさ×怪物:2007/08/30(木) 18:27:35 ID:FnJdsJhd
 うぅ。かなり遅くなっちゃったよー。
 黒井先生もひどいよ。いくら宿題を忘れたからって、こんな時間まで居残りさせることないのに…。
 こなちゃんもお姉ちゃんも、とっくに下校しちゃってるから、ひとりでこんなに暗い道を、歩いて帰らなきゃいけないのか。
 やだなぁ。
「つかさー。気ぃつけて帰りなー」
「あ、はーい」
 ふと、黒井先生が通りがかって、自動車に乗ったまま手を振って通りすぎてく。
 気を使って家まで送ってくれればいいのに…。まったく優しくないよ。
 はぁ…。毎日通いなれた通学路なのに、夜ってだけでどうしてこんなに怖くなるんだろ。
 せめて、こなちゃんかお姉ちゃんが、一緒にいてくれたらなぁ…。
「あっ。そうだ」
 こんなときのために、携帯電話があるんだっけ。
 お父さんに電話をして、迎えに来てもらえばいいんだよー。
 かばんから取り出して、ボタンを操作して…あれ? お父さん今、電波の届かないとこにいるみたい。
 そんなぁ…。
 仕方なく、暗い夜道を、とぼとぼ歩いてく。
 変な人に遭ったりしなければいいけど…。
 ――ん?
 いつも通りがかる小さな公園。
 どうってことのない、どこにでもあるような公園だけど、なんだかいつもと少しだけ違う気がするや。
 なんでだろう?
 子供向けの遊具や、木製のベンチは普段のまま。
 金網沿いに植えられてる木々も、いつもと変わらないみたいに見えるのに…。
 変だな、どこが違うんだろ?
 ちょっと怖いけど、確かめてみるために、中に入ってみようかなぁ…。

 ……。
 …………。
 背丈くらいの高さの、すべり台とジャングルジム。
 まだ新しくて鈍く光っている鉄棒。
 幼児向けの小さなシーソー。
 念のため、触って確認してみる。
 ひんやりと冷たくて、どこも変わったところがないみたいだけど。
「――いつもと同じ、だよね…?」
 自分に言い聞かせるように呟いてみた。
「なんで、さっきは変だって思ったのかな?」
 そのまま、トコトコすべり台のまわりを歩いていく。
 ――えぇ!?
「…嘘。…なに、これ?」
 そこは、砂場だったの。
 子供向けのビニールプールくらいの大きさの砂場。
 そこに、お化けがいた。
 砂場の真ん中に陣取るみたいにして、巨大なイソギンチャクに似てる、見たことのない生き物が、砂の中から生えてたの。
 そのお化けはすごく気持ち悪くて、台形状の胴体のてっぺんから、うねうねとくねってる触手みたいなものを、何本も生やしてた。
「…ひっ」
 悲鳴をあげたかったけど、怖くて怖くて、声がうまくでなかった。
 ノドの奥の方から、かすれたような息が漏れるだけだったの。
 ――お化け? ど、どうしてこんなところにいるの?
 頭はパニック状態。
 膝はがくがく震えてたし、鼓動ははやくて破裂しそうだった。
 だから、そのせいで、逃げるなんてとっさに思いつかなかった。
 気がつくと、わたしの足首はもうそのお化けのぬめった触手にとらわれてた。
 触手のだす変な液が、靴下をしみて肌について熱い。怖くて、思わず尻餅をついてしまう。
「ひ、ひぇ…」
 もう、そんな馬鹿みたいな声しか、ノドからはでてこなかった。
 わたしの胸の高さほどもあるイソギンチャクみたいなお化けを見上げながら、わたしは何もできずに、ただ震えてるだけになっちゃってた。
424つかさ×怪物:2007/08/30(木) 18:28:34 ID:FnJdsJhd
 ぞわり、ぞわり、と…。
 お化けは、残りの触手をわたし目掛けて伸ばしはじめてた。
 尻餅をついたままの格好で、わたしは後じさろうとする。でも、両足首はその怪物の触手にきつくつかまれちゃっていて、ほどこうとしてもできなかった。
「い、いや…。助けて…。お姉ちゃん、助けて」
 震える声で、そんなことを呟いてた。
 頭が真っ白で、何をどうしたらいいのか、ワケがわからなかったの。
 何本もある残りの触手は、それぞれが意思をもった別の生き物みたいに、くねりながらわたしの方に向かってきてた。
 思わず、きつく目をつむる。
 ――?
 でも、そのとき、自分の身体にちょっとおかしな変化が起こっていることに、わたしは気づいたの。
 触手のからみついた両足首が、妙なことに、すごくすごく気持ちいいの。
 たぶん、触手のだす体液が、わたしの肌に何かいたずらをしてたんだと思う。
 体液に濡れた場所がしびれるみたいになって、それからひどい快感がそこに走るの。
 慌てて振りほどこうとしたけど、手も足も、次々と別の触手にからめとられるようにして、不自由になってく。
 あっというまに身動きがとれなくなって、わたしは地面に仰向けで寝っころがった格好にされてしまったの。
 悦びに震えるみたいにして、触手はわたしの身体のいたるところに巻きついてく。
 ぬるりとしたその体液が、腕とか太ももとかにどんどん染みついてく。
 その感触は、かなり気持ちわるかった。
 助けて、と叫ぼうとしたけど、そうして空けた口の中にも、触手はずるずると侵入してきたの。
 おぞましくて、思わず涙がこぼれた。
 口の中に入ってきた触手は、生臭くて、わたしの舌や口内の粘膜を、こするようにして激しく刺激してくるの。
 一番怖いのは、その気持ちわるさが、どんどん気持ちよさに変わっていくこと。
 触手のくさい粘液がわたしの唾液と混じっていくにつれて、口の中とか、舌が、気持ちよくてたまらなくなっていくの。
 頭がくらくらして、どうにかなっちゃいそうなくらい。
 それ以外の触手は、どうやら、わたしの制服を破こうとして、うぞうぞと身体を這いまわってるみたい。
 スカートが剥ぎとられて、次に上着が破り裂かれる。
 下着だけになった身体は、触手に這いまわられて、ねとねとの体液をこすりつけられてる。
 ――ど、どうにかしないと…。
 抵抗するつもりで、わたしは口に入っている触手に、思いっきり歯をたてたの。
 でも、それは全然虚しい抵抗だった。
 触手はまるでゴムみたいにしなやかで、噛み切ろうとしても、はねかえされるだけだった。
 そして、それだけじゃなく…。
「…っっ!」
 わたしの噛みつきに反応するようにして、触手はその先っぽにある穴から、生臭い液を、どくどくと口の中に放ったの。
「う、うぇっっ! けほ、けほ…」
 思わず咳き込むと、触手はそれでわたしの口からでていった。
 触手のだした液は白くてネバネバしていて、わたしの唇からねとっと糸を引いてた。あぅ。少し飲んじゃった…。
 でも、そのおかげで、頭の動きは自由になった。
 身体の方を見ると、今まさに、触手はわたしの下着を剥ぎとろうとしてるところだった。
「お願い。やめてぇ!」
 全身を溶かしてくみたいな快感で、頭の中は霧がかかったみたいになっちゃっていたけど、どうにかわたしはそう叫んだの。
 もちろんお化けは、そんなわたしのお願いを聞いてくれなかった。
 あっけないほどにあっさりと、ピンク色をしたブラジャーを剥ぎとると、わたしの胸をなでまわすように巻きついていって、そのあと乳首に吸いついたの。
「やぁっ!」
 その瞬間、全身に電気が走ったみたいになった。
 ぬるぬるとした触手は、わたしの胸全体を覆うようにして吸いついてきて、それがうごめく度に、感じたこともない気持ちよさが、どんどんわたしを襲ってくるの。
「だめ! 胸はだめなの!」
 そう叫ぶのが精一杯で、すぐにおかしな快感で、目も開けていられなくなっちゃう。
 乳首に吸いついた触手が、固くなったそこをちゅうちゅう吸うと、太ももとお腹のあたりが痙攣して、わたしはあっさりいっちゃったの。
425つかさ×怪物:2007/08/30(木) 18:34:31 ID:FnJdsJhd
「あぅ…」
 びくびくと全身が震えてたけど、そんなこと気にしてるひまもなかった。
 わたしがいったあとも、触手は休むことなく胸を撫でまわしてたから。
「だめっ! んやぁっ、やっ、許して!」
 また、すごくすごく気持ちよくなって、すぐにわたしはいっちゃったの。
 乳首がクリトリスになっちゃったみたいだった。
 それどころか、クリトリスよりも何倍も敏感なものに。
「お願い、もうやめて! 許してよぉ…」
 そうお願いしても責めは止まなくて、ねばっこい体液にまみれたわたしの乳首は、触手に転がされてく。
「あっ、やだ、やだよ…。またいくっ、いっちゃうよぉっ!」
 また身体がびくびくして、それから、くたっと力が抜ける。
 もう、うまく物を考えることもできないよ…。
 そして、とうとう触手はわたしのショーツを剥ぎとろうとして、下腹部のあたりでうごきはじめた。
「お願いやめて…。か、かがみお姉ちゃん。助けてぇ…」
 かがみお姉ちゃんの顔が頭に浮かんだ。
 もちろん、お姉ちゃんはここにいなかったけど。涙が何粒も、頬を伝ってた。
 そして触手は破り捨てるみたいにしてショーツを剥ぎとると、ためらうことなく、わたしのクリトリスに吸いついたの。
「ひっ、ひいっ…! ふわぁーーーっっ」
 そしてまた、わたしはいっちゃったの。
 本当に、どうしようもないような気持ちよさだった。そして…。
「あっ…。だ、だめぇ…」
 身体から力が抜けて、とうとうわたしはおしっこを漏らしてしまったの。
 触手を伝って地面にぽたぽたと垂れていくおしっこを見ながら、もう一回わたしはいっちゃった。
 おしっこを止めることもできなかったけど、クリトリスが気持ちよすぎて、わたしはそれから二回連続でいってしまったの。
 あそこは濡れすぎて、おかしくなりそうなくらい熱くてジンジンしていた。とろけそうなくらい…。
 それから、触手はわたしのあそこまで下りてくると、ゆっくりと、すごくすごく濡れちゃってるあそこの中に、侵入してきたんだ…。


    (たぶんつづく)
426のす三号:2007/08/30(木) 18:35:23 ID:FnJdsJhd
以上です。
それでは、失礼しますー。
427名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 19:09:36 ID:qsO3TtQv
gj

実は幻覚でつかさが糟日部症候群のL5だという落ち
428名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 19:12:01 ID:LNKUX4sE
>>427
テラひぐらしwwwww
429名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 19:12:16 ID:U0Ss2cKa
微妙ですな
430名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 19:13:42 ID:9/fiegOw
最近つかさ分足りなかった俺からすればGJ!だな
431名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 19:15:07 ID:FKgOctLX
gj

実は怪物がかがみというoti
432名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 19:35:40 ID:jl+YZiBz
433名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 20:30:44 ID:RRwG1ZKT
「かがみんや、聞いてくれたまへ~」
「何よいきなり」
「ついにあの冨樫が動いたんだよ」
「冨樫って…ひょっとして漫画家の?」
「そだよ。連載中断されてたやつが再開するんだってさ。今週のジャンプに書いてあったんだよ」
「あんたジャンプも読んでるのね…ていうか今更すぎないかそれ」
「確かにね…でも、待ってた人も多いしいいニュースには変わりないと思うよ」
「それもそうね。時にこなた、あんたに貸したラノベ、どこまで読んだ?」
「え、な、なんか言った?かがみ」
「やれやれ…」
434名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 20:58:03 ID:qsO3TtQv
「そんなことより、あんた宿題終わらせたの?」
「ぅぐっ・・・ちゃんと全部終わらせたよ」
「ほんとに?怪しいなあ」
「この前かがみんと一緒に終わらせたじゃん」
「そういえばそうね。ところでなんでさっき動揺したのさ」
「この時期で、宿題という単語に反応しない学生は日本で少ないんじゃあないかな」
「そりゃあんたの勝手な妄想だ」
「ですよねー」
435名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 21:37:17 ID:o+AKCiZO
「うおーい、柊いるか? 宿題写さしてく……あ、ちびっ子」
「これはこれは、いつもウチのかがみがおせわに」
「いえいえウチの柊が――」
「そこまで。あんたら何回この話題をループさせる気?」
「ちぇー、つまんないの」
「ホントかがみは容赦ないね」
「そんな事言ってたら話が進まないじゃない」
「そうだな~。ということで、本題の宿題のほうを」
「駄目。少しは自分で努力しなさい」
「やっぱり柊は、私に薄情だ……」
「そこでラストサマーホリデー発動!」
「な、ラスト……?」
「ごめん、気にしないで」
436名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 22:01:56 ID:nSypGJ+x
え富樫復活するの?
437名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 22:19:54 ID:55jDJQTc
>>435
「お姉ちゃん、あの……」
「あ、つかさだ。こんちゃー」
「柊の妹か~。ちはー」
「2人ともこんにちは~」
「で?どうしたのよつかさ。宿題まさかあんたも宿題を写しに来たんじゃ……」
「宿題ならこの前お姉ちゃんの写させてもらったでしょ?」
「確かにそうだったわね」
「ん?柊の妹は宿題全部終わってるのか?」
「写させてもらったやつだけど一応は……」
「んじゃちょっと柊の妹借りていくわ!」
「え?ちょ、ちょっと!」
「……行っちゃったわね。つかさは何しに来たんだか」
「みさお×つかさ……ジュルリ」
「あんた今何か言った?」
「い、いや?別に何でもないデスヨ?」
438名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 22:34:59 ID:le7D2NKA
>>433-437
お前らまらんでも食らっとけ
439名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 22:50:52 ID:o+AKCiZO
>>438
ごめん、実は俺3-402
440名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 22:58:31 ID:Q71MO5W/
>>439
保管庫にも3-402がない件について
441名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 23:00:49 ID:z8P7UCii
>>440
画像にもSSにもないね
3-402はいったい何者だ
442名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 23:01:35 ID:2bZen0As
443名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 23:02:06 ID:le7D2NKA
402 :名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 23:31:15 ID:ld8rYY/G
折角"まらん"を差し入れてもらっても使い道がありませぬ


>>439
これは失礼した
444名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 23:03:34 ID:Q71MO5W/
>>442
自力で探し当てて吹いた。レスもありがとうorz
らぶらぶちゅっちゅしたいのにそこに行くまでが長すぎてイライラしてるようだ。
445名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 00:01:19 ID:Uvn+67/Y
ちょっと実験的なSS投下します。3レス。
まったくの第三者の視点からのみなみ×ゆたかのエロ。
(『視点』という表現は厳密には正しくないのですが)
446あの日、あの時:2007/08/31(金) 00:02:27 ID:ZCIQQOBk
 ボクは保健室のベッドで一人で寝ていた。まあ、ベッドは二人で寝るものじゃないけど。
 ボクは……名乗るほどの者でもないからやめておこう。誤解の無いように言っておくけど
決してサボりなんかじゃなくて、純粋に体調が悪いからここにいる。
 一眠りすると体調もいくらか回復したようで、けだるさに身を任せてそのまま横になって
いると、ドアが開く音が聞こえた。
『失礼します……先生は、いないみたいだね』
 ベッドはカーテンで仕切られていて、外からボクは見えないし、ボクも外は見えない。
『とりあえず横になろう、ゆたか』
 抑えた感じの、静かな女の子の声。声だけを聞くと冷たい印象を受ける。
 その娘は(たぶんボクの隣の)ベッドに、連れてきた人を導いた。無理なようなら
手伝おうかと思ったけど、ちゃんとその相手をベッドに乗せられたようだ。
『ゆたか、大丈夫?』
 大丈夫じゃないからここに連れてきたんじゃないか。
 最初はこの娘の声から冷たい印象を受けたけど、今は心配でたまらない心情が窺えた。
少しだけ声が震えてる。
『うん……いつものことだから』
 『ゆたか』は可愛らしくて弱々しい声で答えた。どうやら女の子だったらしい。
『そう……少しこうしていよう』
 少しの沈黙。彼女たちはどうしているんだろう。ボクからはその姿どころかシルエットも
見えない。
『みなみちゃん……私のせいで、いつもごめんね』
 『ゆたか』が言う。連れてきた娘は『みなみ』というらしい。『ゆたか』は保健室の常連の
ようだった。
『謝ることないよ……ゆたかのためだから』
『でも、いつもみなみちゃんばっかり……みなみちゃんだって授業とかあるのに』
『その……私は……』
 そこで言葉が途切れた。一体何があったんだろう。
『私は、他の人にゆたかを任せたくない……私が、やりたいんだ』
 さっきまでと同一人物とは思えないくらい、その声には熱がこもっていた。
 言われた当人ではないボクがドキッとしたくらいだ。『ゆたか』の反応はどうだろう。
『……あの……それなら……』
 『ゆたか』も言葉を途切れさせた。この後なんて言うのか、期待が高まる。
『みなみちゃん……ここにいて……お願い』
 ――これは効いた。声だけでやばい。
 こんな保護欲をそそる声で言われたら断れるはずがない。すくなくともボクは。
 黙ったままだから『みなみ』の反応はわからないけど、動いた様子がないからずっと
ここにいるんだと思う。
『ゆたか……私はずっと、ゆたかのそばにいたい』
 な、なにこのプロポーズみたいな台詞!?
『うん……ずっとそばにいて』
 しかもOK!?
 二人とも女の子じゃないの? 名前からして『ゆたか』は男の子かと思ったけど、この
声で男はありえない。もしかしたら『みなみ』は苗字で、実は男の子なのかもしれない。
こんな声の男の子だって探せばいるはず。
『女の子同士だからって、ずっと我慢してきた。でも、もう抑えられない』
 ボクの仮説はあっさり否定された。
『いいよ……みなみちゃんなら』
 しばらくの沈黙の後に、何かの音がした。
『これ、初めてのキスだよ』
『私も……』
 それは、キスの音だった。
447名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 00:03:56 ID:ZCIQQOBk
 二人はすぐにキスを再開した。
『みなみちゃん……はあっ……』
『ゆたか……んんっ』
 ずっと続けている。五分だったか十分だったか、とにかく長い時間、続いてる。
 そうこうしているうちに、衣擦れの音が――
 ――って、衣擦れ!?
 ボクがここにいるんだよ! ――などと言うわけにもいかない。ボクが出ていくにしても、
ドアを開けるときに音がしちゃうはず。今この二人の邪魔をするわけにはいかない。結局、
ボクが存在を悟られないようにここにいるしかない。
 始めるなら周りに誰かいないかを確認するべきだ。この二人がそれを怠っただけであって
ボクは悪くない。うん。
『ゆたか……』
『うん……』
 確認するような『みなみ』の声と、答える『ゆたか』の声。
 それからキスの音。というより口で吸ったりするような音。
『あっ……みなみちゃ……ふあっ』
 『ゆたか』の声は、明らかに今までとは声色が違ってた。
 ボクは全神経を耳に集中している。
『みなみちゃん、そんなところ、ああっ!』
 そんなところがどんなところかはわからない。ただ、それからぴちゃっ、ぴちゃっという
水っぽい音のリズムが出来上がって、『ゆたか』の声が大きくなった。
『あっ、いやっ、あっ』
『ゆたか、濡れてる……』
『だって、みなみちゃんが……ふああっ!』
 それからまた、衣擦れの音。それと、衣擦れっぽい音。
『ゆたか……重くない?』
『大丈夫だよ』
 前言撤回。ベッドは二人で乗ることもある。
『私が動くから……』
 主導権をとっているのは『みなみ』のほうらしい。
『こ、こんなの……えっちすぎるよぉ』
 ボクの心臓が跳ね上がった。ボクの心拍の音でバレちゃうんじゃないかって不安になる。
 それからまた、水音が響いた。二人の呼吸が荒くなってきて、ボクの耳にその音が届く。
『ゆたか、ゆたかっ』
 熱っぽい声でパートナーの名前を呼ぶ。『みなみ』も声が乱れてきていた。
 僕の知識と想像力では何が起こっているのか、全くわからない。だから、ただその
声と音だけを聞いていた。
『みなみちゃんっ……すごいよ、これっ』
『んっ……ああっ……ゆたか……』
 二人の声のボリュームが上がって、水っぽい音のテンポが上がって、ボクの心拍数も高く
なっていった。たぶん、この二人はもっと激しいはずだった。
 それがどれだけ続いたのか、わからない。ボクの聴覚以外の感覚はとっくに狂っていた。
『あ、あ、あっ、みなみちゃんっ、みなみちゃんっ、もうだめっ』
『ゆたか、わたしも、もうすぐ、もうすぐっ』
 もうすぐ何かがある。ボクはそれを待ち望んでいるような、ずっと来てほしくないと
思っているような、変な気持ちだった。
『みなみちゃん、あ、あ、あ、あーーーーっ!!』
『ゆたか、ゆたか、ゆたか、んっ、んんんんっ!!』
 一際大きい声で二人が叫ぶと、それきり二人は黙って、ただ乱れた息の音だけが響いた。
448あの日、あの時:2007/08/31(金) 00:05:18 ID:ZCIQQOBk
 ……さて、どうしよう。とんでもなく体が疼いてきた。
 カーテンをめくれば、そこに二人がいる。だけど、この二人をボクの視線で汚しては
いけないような気がした。
 音を立てないように布団をかぶって、闇に閉じこもる。気を鎮めるために。
『みなみちゃん……大好き……』
『私も……ゆたかのこと好きだよ……』
 その声を聞いただけでボクの鼓動が速くなる。しばらくは静まりそうにない。
 またしばらくして、衣擦れの音が聞こえてきた。たぶん服を着ている音だ。そう思いたい。
 それから、チャイムの音。この二人の行為がもっと長引いていたらどうなってたんだろう。
 一分もしないうちに、ドアが開かれる。
『田村さん』
 先生かと思ったけど、『ゆたか』の声からして二人の友達なんだろう。
『二人とも、大丈夫? まだダメなようなら次も休むって言っておくよ』
『みなみちゃんはなんともないよ。私がわがまま言ってつきあわせちゃったの』
 『ゆたか』は慌てたような声で言う。ごまかすのは下手なのかもしれない。
『それと、私も大丈夫。みなみちゃんのおかげですっかり元気だよ』
『それはよかった』
 などと『田村さん』は言うが、『みなみちゃんのおかげ』が何を意味するのか、ボクには
わかっている。知らぬが仏ってことで、僕のことを教えるつもりはないけど。
 幸い、ボクのことはバレることなく、彼女たちは保健室から出ていった。ボクはそれから
十分な時間を空けて退室した。

 それからというもの、ボクは女の子同士でスキンシップをとるのを見るだけで胸が高鳴る
ようになってしまった。現実だけでは飽き足らず、マリみてやストパニなどいわゆる百合もの
にも手を出すようになって、ほどなくして同人誌にまで手をつけることになった。
 特に気に入っているのは、ある即売会で手に入れた、眼鏡でロングヘアの女の子が売り子を
やっていたサークルの一冊の本。かつてボクが遭遇したのと(ボクは一切見ていないのだけど)
よく似たシチュエーションの漫画が描かれている。

-おわり-
4493-283:2007/08/31(金) 00:06:33 ID:ZCIQQOBk
読んでくださった皆様、ありがとうございました。
『ボク』に関する情報は一切ないので、
ボクっ子としていただいても構いません。
450名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 00:10:57 ID:bVeZdGiW
斬新なあいでぃあgj

「ボク」は最初白石かと思ったが読み手の妄想次第だな
窓側のカーテンに仕切られたベッドなら気づくはずないよな普通
451名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 00:22:06 ID:jLwhNw+d
なかなか新鮮で良かったよ。
名無し君の今後の人生が激しく不安だがw
452名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 00:42:43 ID:KZgynqSc
いいなチックショウ立場交換してくれボクw
453名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 00:48:48 ID:F2Kbdoja
「メアリ・スーにならないオリキャラの使い方」の鑑ですな。GJ!
454名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 01:47:56 ID:XYpGaPaR
>>451
不安と言うかもう手遅れだろw
455名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 04:06:16 ID:5Sb5snD+
>>451
「ボク」はおにゃのことして脳内変換されました。
GJ!!
456名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 07:51:52 ID:nWCoUDYw
>>449
オリキャラの使い方が上手くて、参考になりました。
そしてオリキャラくん(さん?)、めくるめく百合の世界へようこそw ぐじょーぶ!
457名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 10:49:54 ID:5+ypxlHD
>>455
ボク少女最高だな
458名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 11:22:38 ID:Sj4HP7/s
主観だけど、広橋こなた(ドラマCD/萌えドリル)の行動や声質は、一人称が「ボク」だともっと映えそうな気がするんだ。


※新カップリング提案:こな(広)xこな(平)
459 ◆5kPJZBP79s :2007/08/31(金) 11:26:07 ID:ctsTBJfi
はじめまして、初めてですが、投下させて下さい


かなたさんとみきさんの年齢がわからないので同級生という設定です
460音 重鎮:2007/08/31(金) 11:32:07 ID:DsZ/aa59
*オリキャラ注意です

「こなたー!!待ちなさいよ!!」
3年の9月、夏休み前に引退した部活に顔を出すため部室に向かう途中、後ろから聞こえたその声に思わず反応し振り返る。すると俺の横を長い髪の女の子が猛スピードで通り過ぎた。
「ふっふっふっ、間食のし過ぎで体の重い、今のかがみに私が捕まえられるかな?」
確かに青髪の子は女子にしては足が速く、もう校門に到達しようとしていた。
そのスピードに感心しながら再び歩き出すと、その子を追うツインテールの子が俺の横を通り過ぎようとしたとき
「ガチャ!!ブチッ!」
その子が俺のギリギリ横を通ったため、カバン同士がぶつかり互いのキーホルダーが絡まってしまった。さらにその勢いで俺のキーホルダーは無残に引きちぎられてしまった。
「あっ!!」「え!?」
俺と彼女は同時に声をあげた。俺のキーホルダーは彼女のそれに絡まったままだ。
「え!?えっと…ご…ごめんなさい」
彼女は心底すまなそうに頭を下げた。
「かがみどしたの?」
気が付くと先程の青髪の子が様子を見に来ていた。その子は何があったのか察すると
「おお~こりゃ思いっきりフラグ立ったね」とかがみと呼ばれた子に親指を立てた。
「な、何言ってんのよバカ!そ、それより本当にごめんね。弁償するわ」
「いいよ別に。安モンだし」
嘘だ。高価なものではないが、今の彼女と付き合い始めたときにお揃いで買ったものだった。正直結構ショックだった。
でもそれは彼女には関係ない。そう思って断った。
「でも…」
「本当に気にしなくていいよ。じゃ、俺もう行くから」
まだ気にしている風の彼女に別れを告げ、立ち去った。

(気にしてないって言ってたけど、大切にしてるって感じのキーホルダーだった。悪いことしちゃったなぁ)
柊かがみはその夜、お風呂に入りながら考えていた。あのあと帰宅中ずっとこなたにからかわれたこともあって、余計に意識してしまう。
(た、確かにゲームだとここから発展するわよね。やっぱりキーホルダー弁償した方がいいかな…そうすればまた話せるし…)
ここまで考えて、自分が何かを期待してることに気付き、顔を真っ赤にした。
(な、何考えてんのよ私!!こ、こなたの言うことなんか真に受けて!でもお詫びに新しいキーホルダーあげるくらいはした方が、い、いいわよね)

一週間後・・・

昼休み、購買で買ったパンを友人と一緒に食べていると
「長瀬君!柊さんって子が呼んでるわよ」とクラスの女子に言われた。
「柊?う~ん…」
全然覚えがないがとりあえず廊下に出る。
「こ、こんにちわ…」
少しはにかんで挨拶するその女の子をすぐに思い出すことはできなかった。俺が怪訝な顔をしていると
「お、覚えてないかな?キ、キーホルダーの…」
「あっ!思い出した。うん、で、何の用?」
彼女の後ろには、あの青髪の子がニヤニヤしながら立っていた。
「あ、あのね!やっぱりキーホルダー壊したままってのは、夢見が悪いっていうか…だ、だから弁償しようと思って同じの探したんだけど、どうしてもみつからなくて…」
「だ、だから私が選らんだもので悪いんだけど…」そう言って彼女はかわいいクマのキーホルダーを差し出した。男の俺が付けるにはちょっとかわいすぎるかも。
俺がそのキーホルダーを受け取ると、さっきまで黙っていた青髪が一層ニヤニヤしながら
「それ買うのに何件も店回って大変だったんだよ~。かがみったら一生懸命選んじゃって、デレだよねデレ」
「ちょ、ちょっと何言ってんのよあんた!」
「ま!そういうわけだからかがみのことよろしく頼むよ!えーと長瀬君」
何で柊さんが赤くなって俯いてるかも、何を頼まれたのかも、何で俺の名前を知ってるかも分からないけど…
「ありがと!一生懸命選んでくれたみたいだし大事にするよ。じゃ!」
そう言って教室に戻ろうとすると、青髪が立ちふさがった。
「ちょーーっと待った!!」 「な、何!?」
「かがみんがさぁ~長瀬君のメルアド知りたいんだってさぁ~」 「え?」
「ちょっとこなた!!私そんなこと言って…」そう言おうとする柊さんを制して
「まあまあ、で、教えてくれるのかな?」と身を乗り出してくる。

(う~ん断りづらいし、まぁメアドくらい良いかな。あやのもあんまり束縛しないって言ってたし)
「うん、別に良いよ」

続く・・・
461名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 11:33:24 ID:uVXWNnG2
分割しなくてすまん
462名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 11:52:46 ID:4EsO5lQl
>>461
取り敢えず乙です。
いろいろ突っ込みたいところあるんですけど、1番気になったところを

あやのの彼氏は、みさおの兄だったような?
463シャーフー:2007/08/31(金) 11:53:31 ID:2PgiWmpi
なかなか強力なトライアングル結成じゃのー(ちーん)
464【柊みきの秘め事~Remember16】 ◆5kPJZBP79s :2007/08/31(金) 11:59:13 ID:ctsTBJfi
―避けられなかった結末、引き寄せられた運命―

初めてかがみがこなたを家に連れてきた時の事である
「か、かなた・・・・・!?」
みきはこなたの姿を見て信じられない様な声を上げた
(嘘よ、だってかなちゃんは!)
「お、お母さん?どうしたの?」
「?お、お邪魔します~」
(声まで!!かなちゃん?かなちゃんなの?)
みきは突然、こなたを抱き締めた。
「逢いたかった!ずっと待ってたんだよ!かなちゃん・・・・・」
咽び泣きながらこなたを抱き締める母に、かがみは呆然と立ち尽くすばかりだった。
「あ、あの、お母さんを知ってるんですか?」
こなたも内心、驚いてはいたが平然を装ってみきに聞いてみた
はっ、と我に帰るみき
「ご、ごめんなさい、私ったら、なんてことを、」

「ちょっと!お母さん!大丈夫!?どうしちゃったの!?」
さすがにかがみも心配して母に寄り添った
「あはは、ごめんなさいね、あなた、泉こなたさん、だったよね?」
「は、はい、」
「私ね、貴女のお母さんと友達だったのよ・・・・・なんか懐かしくなっちゃって、つい、ごめんなさいね」
「い、いえ、母には、よく似てるって言われます、です」
かがみはみきの瞳の涙と言動が気になった
―本当に、ただの親友という間柄だったのか?
もしかしてそれ以上の―
と、自分でも下らないと思う程呆れた推測に思わず苦笑いが溢れた
「はいはい、さあ、こなたこっちよ!」
かがみはこなたの手を引いて自室へ連れて行った

みきの胸は何故か鼓動が止まなかった

つづく


すいません、続きは少し待って下さい
465名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 11:59:31 ID:LrdJRp3W
そうじろうさんとかなたさんは幼馴染みということなんで
たぶん二人は同い年なんじゃないかと
となるとゆきさんはかなたさんより年下になるのでは
466名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 12:05:18 ID:nWCoUDYw
>>458
広橋こなたは某所でしか聞いたこと無いけど、君の提案には熱く激しく同意。
はきはきボーイッシュな広橋こなたと実は寂しがりで甘えん坊な平野こなた……夢が広がるね。
467名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 12:06:35 ID:LrdJRp3W
おわ、見間違いっスorz
ごめんなさい、俺の書き込みはスルーで

さっき投下されたのが氏のSSかと思ってた
よく見たら名前欄違ってたしorz
468名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 13:07:39 ID:6GWLwU+h
>>460 >>464
続きものなんだったらある程度できてからまとめて投下して。
書いてるうちに前のほうを弄ることだってあるだろうし、自分の作品をいいものにしたいと思うなら
そうしたほうが自分の作品の為だと思うぞ。

それに分割してGJもらいたいのかしらんが、誘いうけや1レスずつ投下はうざがられるぞ。
469名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 13:41:00 ID:5+ypxlHD
>>460
GJ
ニヤニヤが止まりません
470名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 13:56:25 ID:o7sx7BVR
くじらと柊姉妹ってみんな書いたら読む?
471名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 13:57:34 ID:ivi790TW
仮にそうじろうさんとかなたさん、みきさんが同い年で、こなたが(小説の設定より)22歳のときうまれた子だとすると、
みきさんはいのりを少なくとも17歳のときに出産したことになるな
(いのりが大学を出て就職した場合)
犯罪スレスレだよ、ただおさん……
472名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 14:02:32 ID:LrdJRp3W
結婚出来るのは18歳からだっけ?
確か男女で結婚出来る年齢が2歳くらい違ってたと思ってたけど、
どっちが若いんだか忘れちゃったorz
473名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 14:06:34 ID:4EsO5lQl
>>472
女が16歳から
男が18歳からだったと思う
共に20歳になれば、親の許可を得なくても結婚できたと思う
474名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 15:28:39 ID:Sj4HP7/s
>>471

>(小説の設定より)
小説持ってないんだ……
設定に言及している部分だけでも、どこかで読めないのかなorz
475名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 15:39:33 ID:exBthJo6
皆様お久しぶりです。
夏休み最後の日ということで、3レスほど投下させていただきます。
476同じ空の下で (1/3):2007/08/31(金) 15:40:10 ID:exBthJo6
 のーみそいっぱいに詰まった近代世界史の出来事を、こぼれないうちにプリントに書き込んでいく。
 ファーヴァー・モラトリアムの次はニューディール政策。産業復興はNIRAで、農業調整は
AAAAで……ううっ、黒井先生ならともかく、業者のテストだとしつこく出してきそうだな。
 みゆきさんが作ってくれたテキストは、よくまとまってて助かるよ。やっぱり、そこらへんの
ツボを心得てるのかも。
「みゆきさん、出来たよー」
「はい。では、答え合わせをしますね」
 そう言うと、笑顔で私のプリントを受け取るみゆきさん。でも、今は審判を受けてるみたいで、
その笑顔がちょっと怖い……
「ふぅ」
 一息つきながら窓の外を見上げれば、風鈴の涼やかな音。網戸からは、少し涼しい風が流れ込んでいた。

-------------
 同じ空の下で
-------------

「でもさー」
「うん?」
 私の声に、先にプリントを終わらせたかがみが顔を上げる。
「毎年思うんだけど、なんで夏休み明けに実力テストなんかやるんだろうね」
「そりゃ、夏休みにさぼってないかどうか確認するためでしょ」
「むぅー……そんなの個人個人の勝手なのに」
「そうは言うけど、七月にテストがあってから十月まで間が空くじゃない。そのブランクを
埋めるためにも必要なんじゃない?」
「なるほどー」
 ぱたぱたとうちわで扇ぎながら答えるかがみ。そりゃごもっともだけど、私としては――
「でも、めんどくさい」
「その気持ち、今回はわからなくないわ……」
「受験対策だからって、今までの全部を範囲にすることないじゃん」
 それでいて、マークシートじゃなくて全部が全部記述式だっていうんだから。
「プレ入試だと思えば、まだ気が楽なのかもしれないけどね」
 そう言いながら、見合わせていた視線をつかさのほうに向けた。
「はうー……きびしーよー」
 あーあー、つかさってばすっかりやられちゃって。
「ほら、つかさ。あまり無理しないで、そろそろ一休みしたら?」
「ううっ、ごめんね……ゆきちゃん、ちょっとひとやすみさせてー」
「あ、あまり無理なさらないでくださいね」
 あらら。つかさってば、みゆきさんがそう言ったとたんにばたんきゅーって感じで
突っ伏しちゃったよ。
「でも、こなたもつかさも始業式間際にテストのことを思い出すだなんて」
「いやー、すまんこってす」
 今年はちょっとは勉強したけど、そのせいでテストのことが頭からすぽーんと抜け出ちゃってた。
そして、同じようなつかさといっしょにかがみとみゆきさんに泣きついたんだけど……
まさか、ここまで徹底してるとは。
「あの、泉さん。大変申し訳ないのですが、農業調整はAAAAではなく、AAAですよ?」
477同じ空の下で (2/3):2007/08/31(金) 15:41:05 ID:exBthJo6
「ま、またかっー!!」
 午前中の英語でも余計なものをつけちゃってたし、頭の中がぐちゃぐちゃだー。
「こういうケアレスミスは、ちゃんと覚えていけば大丈夫ですよ」
「頭がパンクしそうっす」
「それだけ、毎日の積み重ねが大切ってことよ」
 陵桜秀才コンビに言われると、救われてるよーなちくちくココロが刺されてるよーな。
「でも、こういう風にみんなで勉強できるのっていいよね。
 参考書で勉強してるときって、わからなくなったら答えを見ておしまいだけど、みんなで
いっしょだと過程とかわかりやすく教えてもらえるんだもん」
「つかさってば、夏休みとか冬休みのたびにそうやって言うんだから」
 顔を上げたつかさの言葉に、苦笑いして応じるかがみ。でも、私もつかさと同じように
みんなに助けられてるみたいなもんだよね。
「でも……今年で、それもおしまいなんだよね」
「ああ……そっか」
 つかさの表情が曇るのといっしょに、私たちも言葉をにごす。
 来年になったら、私たちは別々の道を進むことになる。
 だから、こうやっていっしょに勉強をするのもあと少し。
「でも、会えないってわけじゃないんだから」
「それはそうだけど……高校生のこの時間に、いっしょにこういうことができなくなるんだな
って思うと、なんだかさみしくって」
「確かに、この三年間ずっといっしょでしたからね」
 みゆきさんも、感慨深そうにぽつりと呟く。
「いつの間にか知り合って、いつの間にか仲良くなって、ここまであっという間だったものね」
「そうだねー」
 長かったようで、あっという間だった三年間……それも、もうあと半年でおしまい。
そう思うと、なんだかちょっとしんみりする。
「私ね、このごろふと思うんだ。ゆきちゃんやこなちゃんと小さい頃から出会えたら、
もっと長く遊べたんじゃないかなって。もっともっと、たくさんの想い出が出来たんじゃ
ないかなって……」
「つかさ……」
 いつもぽけっとしているつかさが、こうやって自分のココロをさらすのは珍しい。
 まだ小さい頃の私が、アルバムで見たようなちっちゃいかがみとつかさ、みゆきさんと
いっしょに遊ぶ姿を想像してみると……確かに、なんだか楽しそう。
 もっと早く、みんなと出会えたらよかったのになって、私まで思えてきた。
「しょうがないじゃない、こういう運命だったって思うしか」
「お姉ちゃん……でも――」
 半ば諦めたようなかがみの言葉に、抗議の声を上げるつかさ。
 でも、かがみは穏やかに笑ってみせて――
「だけど、この三年間だって十分楽しかったし、これで私たちの仲がおしまいってわけじゃないでしょ?
これからもいっぱい、出会う前の分まで想い出をつくればいいじゃない」
 優しく、つかさの頭を撫でてあげた。
「そっか……そうだよね」
 さっきまで曇っていた表情が、ぱあっと明るくなるつかさ。
「さすがかがみお姉ちゃん、いいこと言うねー」
478同じ空の下で (3/3):2007/08/31(金) 15:41:52 ID:exBthJo6
「ば、ばかっ。当たり前のことを言っただけでしょ?」
 私がちょっとおどけて言うと、かがみは顔を真っ赤にしてそっぽを向いた。
 でもね、かがみ。その当たり前のことをちゃんと言えるっていうのが、いいお姉ちゃん
ってことなんだと思うよ?
「ふふふっ、照れることは無いと思いますよ?」
 おやおや、みゆきさんまで。
「まだまだ高校生活も続きますし、きっとその先もたくさん会えますよ」
「うんうんっ。電車でも電話でも、ココロでも繋がってるし、すぐ会えるんだしさー」
「そう考えると、まだまだみんなといっしょにいられるんだね」
「そういうこと。だから、あんまり寂しがるんじゃないの」
 さっきまでちょっとしんみりした雰囲気が、一気に明るくなる。やっぱり、私たちはこうでなくちゃ。
「だよねー」
 そう思いながら、勉強で疲れた体をくうっと伸ばす。
 そのままこてんと仰向けに寝転びながら、私は窓の外を見上げた。
 目に飛び込んできたのは、どこまでも広がる青空。
「――まーたー、なつがーくーるー。ぎーんーいーろにー、ひーかーるー」
 なんとなく歌いたくなって、頭に浮かんだ一節を口ずさんでみる。
「こなたってば、またギャルゲの歌?」
 いつも通りの、かがみの素早いツッコミ。だけど、私はそのまま歌を続けていく。
「みーなーもにうーつーすー、ふたりーぶーんのー――」
 ……いや、違うか。
「よにんーぶーんのー、かーげー」
「どうしたのよ、歌い直しちゃって」
「うーん、なんとなく」
「でも、なんだかいいわね。その歌詞」
「でしょ?」
 なんとなく、私たち四人らしいかなって思って。
 夏が来るたびに、四人で遊びに行ったり、海にお出かけしたり、いっしょに勉強したり、
花火を見に行ったり――。
 全部を見るとさみしげな歌詞なんだけど、この部分はとってもあたたかい感じがする。
「ねえ、来年になったらどこか旅行とか行かない? ちょっと長く休みをとってさ」
「あっ、いいねー。大学生とかになったら、お父さんとお母さんも許してくれるよね」
「いいですね。いっしょに北海道や沖縄に行ってみたいです」
「いいよいいよー。コミケが終わった後ならなおべりーぐっど」
「はいはい、こなたの日程もちゃーんと考えておくわよ」
「さすがはかがみ様っ!」
 ――こういう夏休みの一ページを開いてるような、そんな歌詞みたいでさ。
「それじゃあ、来年ちゃんと旅行に行けるよう、今からがんばらないとね。つかさもこなたも」
「ううっ、努力しますー……」
「頭がフットーしそうだよー……」
「ほらほら、二人とも今からそれでどうするのよ」
 苦笑いするかがみにつられるように、私たちもいっしょに笑い出す。
 そんな、夏休み最後の日。

 風鈴の優しい音色が、いつまでも私たちにちりんとささやいていた。
 
479 ◆cj23Vc.0u. :2007/08/31(金) 15:44:02 ID:exBthJo6
「同じ空の下で」をお送りいたしました。
現実の8/31の関東地方は曇天ですが、この物語の中では快晴ということで。

それでは。

注:3レス目の歌詞は「Air」挿入歌「青空」からの引用です。
480名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 15:52:15 ID:ck5UgKTV
家族計画OPかとおもた
gj
481名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 15:54:51 ID:kqaqB6q3
GJ!!
こういうのが読みたかった
482名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 16:02:58 ID:Sj4HP7/s
>>479
こんな時間にGJ!

夏の終わりから秋の初めは、ただでさえセンチメンタルになるものですが、
高校3年生ともなると、感慨もひとしおですな。
夏服や指定水着ともそろそろお別れ、『これで最後』がだんだん増えてくる。

二学期末は受験直前で、センチメンタルどころの騒ぎじゃないからw、
ある意味ではこの時期が、卒業式の次にブルー入りやすい時期かも。


まああれだ、青春は待ってはくれないのさ。命短し恋せよ乙女。
……あれ、恋は?恋はどこだ!?w
483名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 16:06:42 ID:LrdJRp3W
GJ!
本当はここにいちゃいけないはずなんだけど、
もし読者の中に生徒の方がいたら、
四人みたいに頑張ってもらいたいですね
ラストサマーホリデー……

>>474
別のスレでメモしたものなんだけど、
『そうじろうが大学の卒業を迎えようとする現在、かなたのお腹には新しい命が宿っていた』
『――懐かしい夢を見た。四十代を迎えたそうじろうは、(後略)』
とあるそうで
ちなみに小説といっても殺人事件のほうじゃないので書店では買えませんが
484名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 16:40:21 ID:G08YRtoC
>>479
GJ!ココロで繋がってるっていいなー。ほのぼのした!

>>483
えと……実はここにいたりする訳ですが。
高3なら18もいるのですよ。受験orz
485名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 16:53:49 ID:URj+UOkS
>>479
GJ
そうか。こなたの高校は土曜日だけれど明日始業式なのね。

「頭がフットーしそうだよー……」で吹いた。
486名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 17:13:09 ID:bF+Jp4Nq
>>485
そこで笑うかどうかで一般人か否かが分かるww
487名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 17:15:33 ID:+/4DCT5r
>>479
GJです!

>>483
となると こなたが産まれたのは、二人が23歳のときで
そうじろうが40歳てことは、かなたさんがなくなったのは
こなたが一歳くらいの時ってことでFA?
488178:2007/08/31(金) 17:17:29 ID:7/98qjAT
>>389 
レス遅れて申し訳ない
タイトルのほうはご自由に 

そしてGJ

489名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 17:24:24 ID:zYmVO75d
GJっす、自分の高校時代を思い出した
こんなしんみりとしてた記憶がなく、10年経った今でもエロゲ何買うか相談してます。だめだこりゃ

明日は殺人事件発売日っすか。10日さんはおもしろいらしい物書きさんらしいし、買ってみようかな
490名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 18:04:50 ID:Sj4HP7/s
>>483
おぉ、貴重な情報㌧クスです。


ここで、>>483と『入学案内書』で判明している設定を合わせて考えると、
・二人は幼なじみで石川県出身
・そうじろうは東京の大学に在学→中退せずに卒業
・結構いい大学に在学?(※4コマのサブタイ「実はスゴいんです」より推定)
・かなたはそうじろうと同時に?東京へ出てきた
・東京に出てほどなく付き合い始め、そうじろう在学中にそのまま結婚→彼の卒業前には懐妊
・かなた、こなたを出産後ほどなく逝去(物心つく前=1歳ぐらい?)
って感じなのかな。

そう君が在学中に、結婚だけならまだしも懐妊するというのは、学生の身分でも生計を支えるメドが立ってたってことだよな。
二人とも、生活も安定しないのに子供を欲しがったり、♪ヤっちゃっちゃ、出来ちゃっちゃ♪というタイプには見えないし。

……だということは、「そう君は在学中に作家デビューしていた」ってことにならないか?
しかも、夫婦子供の生計が立てられるだけの収入(見込み)がある。

もしかして『デビュー作でいきなり大きな賞取って大ヒット!』ってパターン?
だとしたら、すっげぇ成功者じゃん、そう君。
491名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 18:41:09 ID:LrdJRp3W
いや、そうじろうさんはフリーター(?)で
『バイト探さなきゃな……』みたいな科白があった
まだ作品が出来てなくて、かなたさんに養ってもらってる状態
ちなみに好物はイチゴプリン
492名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 18:57:57 ID:bF+Jp4Nq
>>490
その考証ネタの元になってる小説なんか矛盾しまくりじゃないか
大学在籍中に生んだんだったらまだそうじろう40なるかならないかって事になる

なのにそうじろうの妹が産んだゆたかの姉のゆい姉さんは既に社会人で警察官になっててしかも結婚までしてる
妹が子供産んだのって12歳か13歳なのか?
493名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 19:03:04 ID:pwVliWTn
今月のメガミが話の分かる奴すぎてフイタwww
494名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 19:09:16 ID:Rt+3v1Bu
>>479
久しぶりに安心して言えます、GJと

つい最近だけどあの頃が懐かしくなる……
495490:2007/08/31(金) 19:27:20 ID:Cnt9Z6ly
>>492

ダメぢゃんっ!!orz


まあその分、それぞれの設定で2つの展開ができると喜ぼう。
496アリアン:2007/08/31(金) 19:33:07 ID:C31z+mP+
>>488
わかりました
タイトルは「「おみやげ」の使い道」でお願いします
497名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 19:51:06 ID:ALVuvOQH
>>493
今月のメガミでなにかあったのか?
498名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 20:27:50 ID:GkQEop48
石川には、金大付属、金沢泉ヶ丘って東大2桁の高校あるから、もしかして・・・。
バカと天才は(ry
499名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 20:34:08 ID:snB10CXc
そうじろう&かなたが23歳の時にこなた誕生とすると、
こなたが高校2年で(17歳)そうじろうは40歳。
ゆい姉さんの年齢は不明。できるだけ若く見積もってみる。
研修を終えて着任していることを考えて、二年目くらい?
高卒と同時に就職したとして、ゆい姉さんは20歳。
ゆい姉さん誕生時点でそうじろうは20歳
ゆきさん(ゆい姉さんの母)はそうじろうよりいくつ年下か不明。
一番年が近くできる年子とすると19歳で出産になる
高校卒業してすぐに出産とすればつじつまが合う。

ただし、これはアニメ準拠
原作はこなたが高一のときにすでにゆい姉さんが出ている
とすると、年齢が1歳ずつ繰り下がり、ゆきさん18歳で出産
え……高校生で出産!!

矛盾あればよろ
500名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 20:35:12 ID:96QotEUk
>>497
百合前提でらき☆すたの特集。
こなかがは愛で繋がっていると断定。
ゆたかとみなみは真性百合カップルと書いてある。
501名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 20:36:10 ID:SMJM5gSg
なんというか、美水先生も正しく把握して無さそうだなw
502名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 20:36:43 ID:3pN2AhmO
ちょwww学研やらかしたかwwwwww
503名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 20:37:56 ID:Xa+Usnhl
>>479
GJ!心が温まりました。素晴らしい青春ですね。
かがみ達が死ぬほどうらやましいです。
504名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 20:38:02 ID:iO4z48W1
>>500
俄然購入意欲がわいた

ところでらきすた殺人事件を買ってみた。
悪くはないんだがなんかかなりゆる~い書きかたされたラノベな感じだな。(ラノベだけどさ)
ここの職人の何人かのほうがもうちょっとイイの書けそうだと思った俺はもう末期
505名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 20:38:05 ID:bF+Jp4Nq
原作者に無断で設定作り変える編集なんてどこにでも居るからな
506名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 20:42:25 ID:2PgiWmpi
よくある「キャラを先に組み立てちゃったら矛盾だらけになっちゃった」オチじゃないのかw
SSは元々、公式設定がない部分は独自設定OKな世界だから、気にしなくてもいいに1票。

設定を気にする人は>>499案を採用するといいんじゃないか?に1票
507名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 20:42:57 ID:nWCoUDYw
>>500
よし、明日メガマガ買って来る。

>>504
俺も読んだ。ここの職人の方がうまく書けたろうにと言うのは同意。
話の本筋は百歩譲るとしても、それ以外の部分で「残念」が多すぎる。
508名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 20:52:49 ID:ck5UgKTV
さあ早くスレの有志でらきすた小説を書いて冬コミで発表する作業に戻るんだ
509名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 20:57:00 ID:bF+Jp4Nq
冬コミの前に↓だろ
ttp://makihime.org/luckystar/
510名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 21:00:53 ID:YjkY2+1c
なんか楽しそうだなおまいらw
明日の買い物予定が増えちゃったじゃん……。

まぁ同人~、とかはイマイチ現実味ないけど、
スレのコンクールみたいなのだったらがんばりたいなとは思うw
参加してくれる人に困りそうだけど……。
511名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 21:06:40 ID:YBB1tvym
地下鉄東西線に東山駅なんてあったかな……? なんて考えてたらその下に京都の文字が。
物産展は行けたがこれは無理だorz
512名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 21:07:07 ID:YtY85pRj
書けるだけで幸せだと思っているから、他人のふんどしで
対価を取るなんておこがましくて出来ない俺ガイル。
>>510と同様にスレ内で題材等を決めて競作、とかなら意欲が湧くけど……。
513名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 21:11:28 ID:2PgiWmpi
>>504>>507
4~5スレくらい前に「小説版らき☆すたの作者、知らない人だがここの書き手より上手いのか?」って言ってたヤシ居たなw
懸念は当たった訳だなorz
514名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 21:16:49 ID:ha9lTeoQ
明後日のオンリーの開催地も微妙に遠いなあ
参戦は浜松町で用事済ませてから考えるわ
515名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 21:19:21 ID:C31z+mP+
>>509
うお!そんなのがあったのか!
行きてーなあ…
夜行で行こうかな…どうしようかな…
516名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 21:19:47 ID:3pN2AhmO
小説版作者の信者やってる俺としても、あの出来は残念だったな
もうちょっとはっちゃけた書き方が出来る人なんだ、あの人は
517名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 21:22:38 ID:YotxmOHR
小説作者さん、最近えろげのシナリオ書いてなんかそれなりに評価されてるもよう
ギャグが面白いって評判だったっぽいんだが…
やっぱ他の人の創作物を題材に金を取る作品を作る、となるとそうそうはっちゃけられないのかな
518名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 21:33:50 ID:2PgiWmpi
基本設定を尊重して当たり障り無いように書く商業作家と
大好きなキャラの行動やセリフが湯水の様に湧いてくるファン作家の
違いが出た、って感じなのかな
519名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 22:28:46 ID:7+JG21VJ
>>500
マジかよwwww
よし、絶対明日買ってくるw


なんだからき☆すた殺人事件ネタで盛り上がってるみたいだが、竹井氏自身も終盤までギャグで、ちょこっと
最後にサスペンスにしたかったけど、担当に止められたみたいなことを書いてたな
まあ、冗談だとは思うがw
でも実現してたら、かなりはっちゃけた作品になったのは間違いない
520名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 22:28:57 ID:G08YRtoC
>>513
逆に考えるんだ
「ここの神々はプロの作家をも凌駕する」と考えるんだ
521名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 22:39:52 ID:ck5UgKTV
こなたの伝説~神々の職人たち~
522名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 22:47:37 ID:96QotEUk
その小説とやら、百合さえあれば買って来るんだが
その辺はどうですか
523名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 22:58:43 ID:VXKYW/oj
>>520
新たな発想として、「ここの神々の中に本職が混ざってる」というのもありかもしれん。
そうじろうあたりがw
524名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 23:12:35 ID:7dNUmfZk
そう考えると自分の作品が他の方々のよりも見劣りしていても気が楽だ。
525名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 23:18:45 ID:3pN2AhmO
ガトーか谷川あたりがフルメタやハルヒの気分転換に書きにきてるとかアリか


ないな
526名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 23:44:52 ID:F2Kbdoja
>>518

万人受けさせなければならないプロと、
特定の方向(=自分の趣味の方向)に邁進できるアマの差、なのかなぁ。
527名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 23:46:14 ID:F2Kbdoja
>>509

京都か!行けるじゃない……か……



どうみても海外出張に飛ばされる日です、本当に(ry
いや、飛行機は午後だから、午前中に回ってそのあと……
528名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 23:47:20 ID:OhrEAskn
>>527
無茶しやがって…(AA略
529名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 23:58:00 ID:2PgiWmpi
>>527
清水寺空港から出張に飛び立てばいいんじゃね?
5306-690:2007/09/01(土) 00:09:55 ID:u2zVCCMr
8月オワタ\(=ω=.)/ 9月ハジマタ\(=ω=.)/
という訳で、9月最初のSSを投下します

ゆたか×みなみ 微エロ? 3レス投下
「かみなり」の続きのようなものです
531きす (1/3):2007/09/01(土) 00:11:46 ID:u2zVCCMr
ゆたかはみなみの家に泊まりに着ていた
みなみの部屋にある大きなベッドの上で2人はおしゃべりをしていた

「ゆたか」
「なに?」
「今日は来てくれて、ありがとう」
「こちらこそ、呼んでくれて、うれしかったよ」

「ゆたか、真剣に聞いて」
「どうしたの?改まって」
「わたしはゆたかのことが好き。『好き』っていうのは、『友達』としてじゃなくて、つまり・・・」
「つまり?」
「・・・ゆたかのことを『恋愛対象』として『好き』ということ。自分でもすごく変なことだと思うけど・・・」
「変なことじゃないよ」
「えっ?」
「わたしもみなみちゃんのことが好き。最近、みなみちゃんのことを想うとドキドキするし、胸が苦しくなる。」
「ゆたか・・・」
「だから、みなみちゃんにそう言ってもらえて、すごく・・・うれしい・・・」
目から大粒の涙を流すゆたか
「ゆたか、泣かないで」
みなみはゆたかを抱きしめ、ゆたかの頭をやさしくなでる
「なんでだろう、すごくうれしいはずなのに、涙が止まらないよう・・・」
「ゆたかが泣き止むまで、ずっとこうしててあげる。それに・・・」
「それに?」
「わたしはゆたかのそばにずっといるから」
「うん・・・うん・・・」
ゆたかはまた泣いてしまった。
532きす (2/3):2007/09/01(土) 00:12:41 ID:u2zVCCMr
どれぐらい時間が経っただろうか
1時間ぐらい経ったような気がするし、10分ぐらいしか経ってない気もする
ゆたかは泣き止んで、落ち着いてきた

「みなみちゃん」
「なっ」
ゆたかがちょっとだけ背伸びをして、キスをする
そのキスは時間は短かったが、長い時間していたような感じだった
そして、お互いに、ほほを赤くし、黙り込む
その沈黙は長く感じた

「わたしからキスすると思わなかったでしょ?」
「うん、ゆたかがこんなに積極的になるとは思わなかった」
「もう1回したいな」
「それじゃあ、もう1回」
そう言って、2人はまたキスをする
そして、舌を絡ませあう

ん・・・うぐ・・・んんっ・・・

このキスが一番時間が長く感じた
でも、すごく幸せな時間だった。
533きす (3/3):2007/09/01(土) 00:14:19 ID:u2zVCCMr
2人はベッドにゆっくりと横になる
そして、キスを続ける

「んっ・・・ゆたか・・・」
「みなみちゃん・・・」
こうして、お互いを求め合う

そして、お互いの顔が離れる
「こんなに長いキスをしたのは初めて」
「わたしも」
「普通ここまで来たら、えっちなこともするんだろうけど、このキスだけで満足しちゃった」
「うん」
「えっちなことはこれからでもいいよね?時間はまだいっぱいあるし」
「あまり激しいことをしたら、ゆたかの体が心配」
「大丈夫だよ、それにみなみちゃんのこと信じてるし」
「・・・わかった」

「もう寝ようか、すごく疲れちゃった」
「そうだね」
「おやすみなさい」
「おやすみ」


そして、2人は夢の中へ・・・
5346-690:2007/09/01(土) 00:20:33 ID:u2zVCCMr
以上です
とある場所で話題になってた某エロゲ原作のアニメを見てたら、
色んな意味でムカついたので、純愛ものを書いてみた
後悔はしていない

ところで、12スレの「20話うらばなし」は私なんですが、保管庫では「12-363」になってるんですけど・・・
↓のように注意書き書いたんですが、見落としたようですね

262 名前:6-690[sage] 投稿日:2007/08/21(火) 01:33:20 ID:TnLpXuuR
>>260
じゃあ、1レス投下しますわ
タイトルは「20話うらばなし」で
ネタバレ注意です

勝手に修正して、おかしくなったら困るので修正お願いします
535名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 00:21:49 ID:cJHBLdg8
あっまーい
gj
536名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 00:28:23 ID:3KlHaLgT
>>534
なんと清らかな百合であることか。心洗われつつGJ。
537名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 00:44:43 ID:LDBrOKr/
>>522
ネタバレになるから詳しくはいえないがいちおうかがこなといえなくもない。
まぁ、端的に言えば大生板のWikiをプロが小説化してリミックスしたら感じか。
なんせ題が題だし。

>>523
どこからプロなのかはわからんが、ひとりふたりは居るな。
ぐぐったらわかるレベルで。


538名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 00:46:15 ID:TP1/vhgE
>>534
いいですね。GJ!

東西線と聞いて喜んだが、京都と聞いてがっかりした・・・
そんな俺は東西線使用者
間違って快速乗ると降りる駅通り越して千葉まで逝っちゃうよ~
539名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 01:04:28 ID:Ua64x3hN
>>534
GJです。
基本的に百合は非エロまでな自分ですが、
二人のある意味子どもっぽいようなキスのつながりにほんやりさせていただきました
540320 ◆oJsJ6TJSoY :2007/09/01(土) 01:27:02 ID:Ua64x3hN
九月に入って二本目は俺がいただき!!
前回の続きをアップさせていただきます
☆投下量五レス程度。行数見積もり次第で変更有
>>364に投下の「オタク少女は恋する乙女の夢を見るか」の続きです
☆例によってオリジナル男キャラとひよりです。苦手な人は退避を。
時間は深夜二時。
耳元でうるさいぐらい響く鼓動の音を静めようと、ぎゅっと目を瞑る。
いつもなら寝れない夜は机に向かって朝まで原稿に取り組むんだけれど、
でもこの想像は原稿にできない。できるはずがない。
つい数日前、こんな少女マンガのキャラのように自分が身もだえするなんて想像できただろうか。
恋に身もだえたりするのは、もっとかわいい、小早川さんのような人がするものだと思っていたのに。
私はその横で眺めていれば、満足だったのに。
恋に関しては脇役だと思っていた私の身に余るこのイベントは、私の心をじりじりと締め付ける。
悶々と繰り返すイメージを抑えることもできず、私は布団の中で丸くなる。
布団の中でつく荒い息。
中にこもる熱気が蒸し暑い。
その熱気がまた良からぬ想像を引き起こして、私は布団の中でのた打ち回る。
脳内に繰り返されるイメージがさらに私の鼓動を加速させる。
落ち着こうと呼吸を整える私の頭に、またもあの昼休みの記憶が甦ってくる……
「俺と、付き合ってくれないか?」
校舎の隅で受けた告白は、そんな今時エロゲーでももう少し捻るだろうってくらいストレートなものだった。
特別教室の集まる廊下の、さらに奥まった隅の所。
昼休みにわざわざここまで出向く人もおらず、遠くに喧騒が聞こえるだけの静かな場所。
てっきりアニ研の話でもされるかと思っていた私は、その一言で完全に硬直する。
「君とはあまり親しい訳でもないし、もしかしたら今まで俺の名前すら聞いたことがないかもしれない。
 でも、君を初めて見たときから、ずっと君のことが気になっていた」
その言葉に私の心臓は大きくドクンと跳ねる、顔が紅潮する。
自分でもよく思うのだけれど、私ってば社交的な割には結構あがり症だ。
閉鎖的なオタクが多い中(ってのは偏見か)、私はそれなりに友達も多くて見知らぬ人とも話せる。
でも、不意に隙を突かれたりすると、真っ赤になって口ごもってしまうこともしばしば。
そんな私だったけれども、このときの緊張は今までにないくらい。
耳の後ろで鼓動が早鐘を打つ。
自分の顔が真っ赤になっていることなんて簡単に想像できる。
緊張のあまりに視界までぶれて見えるほど。もうすでに相手の言っていることの半分も理解できていない。
「もちろん、すぐに返答してくれなんて言わない。もし時間があるなら明日……って、田村さん。大丈夫?」
緊張のあまりふらついた私の肩を、そっと支えてくれた彼の手。
びくっと、彼が触れたところが電気にあたったみたいに痺れる。
私の顔を覗き込む、彼の顔。
その端正な顔に、さらに私の鼓動は高まる。
「どうしたの、大丈夫かい? 保健室に……」
「い、いや、大丈夫ですから」
手をバタバタさせて差し出した彼の手を断る。
離れた彼の顔。16連打も超えるくらいの私の鼓動が少しだけ軽くなる。
でも、少し寂しそうなその顔に、私の心臓がまたぎゅっと痛くなる。
「じ、じゃあ、明日放課後にまた……」
彼が壁の向こうに消えるまで、私は一歩も動けなかった。
彼の姿が見えなくなると同時、すとんと足から力が抜けて、私はリノリウムの床に座り込んだ。
座り込んだ体に触れる冷たい床も、私の心を静めてくれるほどには至らない。
火照った頬に手を当てても、その熱気は冷めない。
結局、予鈴が鳴るまで私はその場を一歩も動くことができなかった。
布団の中をのた打ち回るうち、ガラス窓の外は夜中の黒から朝の青へと変わっていき、
小鳥の声が聞こえるようになって、私は眠ることを放棄した。
結局、今夜は一睡もできなかった。
重い体を引きずり、学校までの道を辿っていく。
「おはよう、田村さん。あの……大丈夫?」
スクールバスの列で出会った小早川さんと岩崎さん。
小早川さんは心配そうな顔で私の顔を覗き込んだ。
岩崎さんも、少し昔の私だったら無表情だと言うだろうけれど、その精悍な顔に心配そうな表情を浮かべている。
昨日、心配して保健室まで連れて行ってくれた二人。
ここまで私のことを思ってくれる友達を持って、私は幸せだと思う。
だから……
「うん、大丈夫だよ。一晩寝たら大分落ち着いたし」
心配させたくない。
できるだけの笑顔で小早川さんと岩崎さんに答える。
私は仲のいい二人を見ているのが好きなんだから、私のことなんかで心配させたくない。
昨日も放課後まで付き合っててくれた彼女たち。
私のせいで午後の授業を二つもふいにさせてしまった。
やさしい二人……だからこそ、二人のやさしさに頼りっきりになってはいけない。
「そうならいいんだけれど……私たちにできることがあったらなんでも言ってね」
心配そうな表情で私を見守る小早川さん。
隣で岩崎さんも頷いてくれる。
だめ、私また心配をかけちゃってる。
「大丈夫だよ~。それよりも昨日の宿題~」
カバンからノートを取り出し、無理やり話の方向をずらして誤魔化した。
スクールバスで学校に着くまでの間、私たちは宿題の答えを確かめ合う。
こうやって楽しく話せる友達は、やっぱりこの二人が一番だ。
だからもう、これ以上心配をかけたくない。
それに、これは私自身が決める問題なんだから。
「で、私のところに来た訳か」
「ううっ、すみません。こう先輩」
とか何とか言っても、私の心は脆かった。
うう、色々考えといて、情けないっす。
長い午前中までの授業を乗り切った昼休み。
小早川さんと岩崎さんの誘いを断り、私はアニ研の部室へと向かった。
二人と一緒にいると気を使わせてしまうって心配も大きかったけれど、
それよりも誰かに相談せずにはいられなかった。
小早川さんも岩崎さんもそういった経験はないみたいだし、
こんなことを相談できる人なんてこう先輩くらいしかいなかった。
幸いアニ研の部室にはこう先輩しかおらず、私はお弁当を広げながらこう先輩に話を聞いてもらっている。
「だが、私もそういった経験ないしな。ひよりの期待しているようなアドバイスができるとは限らんぞ?」
困ったように頭を掻くこう先輩。
私の知り合いで唯一期待していたこう先輩も経験ないなんて。
「でもまあ、大切な後輩だからな。まあ、私にできるアドバイスといえば、
 ひよりと同じアニメとか漫画から得た情報しかないんだけれど……」
コーヒーを一口飲み、遠くを見るこう先輩。
たった一年先輩、誕生日で考えれば三ヶ月しか違わないのに、こういった時のこう先輩は大人っぽく見える。
「ところでひよりんは、そいつについてどう考えているんだ?」
「え、私……ですか?」
「そうだ、ひよりんが好きかどうか決められなければ、返事もできないだろう?」
好きかどうか。
そう、それが一番難しい問題。
「好きかどうかなんて、分かりません」
ぎゅっと胸が痛くなる。
手のひらを締め付けられるような痛みの胸にあて、私は続ける。
「ただ、あの時告白されたときからぎゅっと胸が痛いんです。私が壊れちゃうくらいに。
 あの時初めて会った人だから、どんな人かだってよく分からない。
 でも、あのときからずっと胸が痛いんです。こう先輩。私、どうしたらいいんですか?}
うーん……と箸を鉛筆のように唇の上にのせ、こう先輩は考え込む。
目を瞑って、瞑想するように考え込み……びくっと顔をあげる。何か考え付いたみたい。
「そうだ、ひよりんに私の好きな漫画から一つ言葉を贈ろう」
こう先輩はこぶしをぐっと握り締め、
「女は子宮で考えるんだ!」
…………………………………………………………はぁ?
い、いや、意味わからないし……
うまく反応が返せない私に、こう先輩はため息をついた。
「なんだ、ひよりん『最終兵器彼女』知らないのか」
「いえ、タイトルは知ってますが、そんなマイナーなセリフは……どんな意味ですか?」
ま、私もはっきり意味わかって使ってるんじゃないんだが、と前置きしてこう先輩は話し出す。
「男は色々理性で物事を考えるが、女は本能で物事を考える。女の勘って奴ね。
 ことに恋愛に関しては理性で考えるほうが無駄。
 あれこれ考えず、直感でぶつかった方がいい。私はそう考えているよ」
初め聞いたときは単なるセクハラにしか聞こえなかった言葉が、すごく重大な意味をもって聞こえる。
女は子宮で考える……か。
「だから、ひよりが好きって言いたければ言えばいい。嫌いだったら嫌いと言えばいい。
 もちろん、どっちも選べないなら、そういった選択肢もあるかもな。
 相手が傷つくかもとか、変に思われるかもなんて考えなくていい。
 ひよりの考えたこと、そのまま話せばいいよ」
こう先輩の言葉に私はこくこく頷く。
やっぱりこう先輩に相談してよかったっす。
「……まあ、こう言ったアケミは幼馴染寝取られて、結局死んじゃうけど」
……って、それダメじゃないですか!!
たはは、と笑って、こう先輩は頬を掻く。
「まあ、ひよりんも私も経験ない以上、深く考えてもしょうがないよ。
 自分の直感を信じて、思うようにやればいいんじゃないか」
まあ、そうするしかないっすよね。
結局、お昼休みが終わるまでこう先輩に付き合ってもらってしまった。
私と同じ、恋愛を紙の上でしか知らないこう先輩だったけれど、
でも、ここに相談しに来る前よりもずっと気楽になったことは間違いない。
546320 ◆oJsJ6TJSoY :2007/09/01(土) 01:38:38 ID:Ua64x3hN
以上です。
描写増やそうと努力してみましたがこの程度。
今回もよろしければ突っ込みお願いします

田村ひより人物ファイルを見てて気づいたんだけれども、
こうは2月3日生まれ、ひよりは5月24日生まれで、
計算すると二人は三ヶ月と11日しか差がないんだとびっくり

あと、今度こそひよりんは俺の嫁
547!omikuji:2007/09/01(土) 01:45:28 ID:aGpmEp6E
阻止
548名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 03:27:37 ID:K1htGUTY
君がいつか あの街まで 行くことがあったなら
泉家の 小さな家 訪ねてほしい

そこに今も 眠そうな目の 娘が住んでいたら
あいつは とても元気と それだけ 伝えて来てほしい

長い蒼髪なびかせて よく笑う あの娘も
今では大人の恋をして ぼくを忘れたろうか

らき☆すたの街 そこはいつも 夢が帰るところ
時が流れ去っても あの日の
ぼくがいる ふるさと
549名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 03:29:14 ID:8tA5omUM
何故スレスト?
>>546
ひよりかわえええGJ!
ただし、最後の行はお父さん絶対に許しm(ry
550名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 04:19:26 ID:xGctEgS9
>>546GJ!!ひよりんかわいいよひよりん。


少し亀だが、みきの妊娠年の話で、15才2ヶ月位で妊娠させて16才になった途端、結婚して出産させるただおさんを想像した。

いくら・・・なんでも・・・
551名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 04:22:10 ID:+iHNMB21
ただおさんはそんな頃から勝ち組だったんですかw
552名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 05:06:36 ID:+5WKZgj4
みきさん×かなたさんなのか
かなたさん×みきさんなのか気になるZe
553名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 08:12:58 ID:ux4suXrd
>>546
GJ!あと『最終兵器彼女』ナツカシスw
ひよりんはかわいいわね
554名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 09:49:56 ID:qjW4vF8D
柊家についての考察
そこそこ大きい神社で生活基盤が確立できると思うので、みきさんが中卒で結婚しても経済的な意味での問題はない。
あと先代がいる気配がまったくないので早くに亡くなったと考えれば、若くしての嫁入りor婿取りも納得できる。
二人が幼馴染(=地元民)でみきさんが巫女やってたとかなら氏子の賛同も得られて良い方向でしょう。
神社って雑事多いからなにかと人手が必要ですし。

まあ結局何が言いたいかというと、
『みきさんの巫女姿(中学時代まで?)が見たい』
ということです。
555名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 10:51:22 ID:l99QnP+e
>>554
かがみの髪を濃い紫にしたらいいんじゃね?
556名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 11:59:43 ID:iyN3ibVt
>>555
みゆきさんの髪を紫にして目隠ししてしまえばかなたさんのいる英霊の座へ!

……あいつ英霊じゃ無かった気が……
5574-243 ◆X9xLTlcDnY :2007/09/01(土) 12:07:31 ID:KF+rr5AY
このはやさなら置ける!(´・ω・)ノシ
http://bbs.freedeai.com/src/up5317.jpg
558名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 12:14:38 ID:5Dj+41Ow
迷わず保存した
559名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 12:17:23 ID:SViY1eZK
無意識のうちに保存した
560名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 12:26:52 ID:2GZLaMBS
躊躇わず保存した
561名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 12:35:29 ID:ADtsuunE
保存用、観賞用、布教用で保存した
562名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 12:49:57 ID:jV2N/MCE
>>548
コピペなんだけど、見るたびペドロ&カプリシャスの「五番街のマリーへ」を連想する俺はオサン。

>>561
保存用(名前をつけて画像を保存)、観賞用(背景に設定)、布教用(画像を電子メールで送信する)か
全部右クリックからできるな
563名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 13:33:59 ID:htV/rmbM
>>562
さらに俺はタイマーズの「デイドリーム・ビリーバー」で
かなた死後のそうじろうを想像してしまう…
564ぼけぼけハート(0/13):2007/09/01(土) 13:36:31 ID:E0l+eSC0
それにしてもみゆきのssってホントに少ないですね。
ss投下します。

12スレ目>>98-107
(ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1187442382/98-107 )
「ぼけぼけハート」の続き

タイトル「ぼけぼけ初夜」

みゆき&つかさ、こなた&かがみ、つかさ視点、エロあり、13レスぐらい
565ぼけぼけハート(1/13):2007/09/01(土) 13:37:58 ID:E0l+eSC0
「おはようーっ」
「おーっす」
「お……はようこなちゃん」

 ゆきちゃんに告白された日の、次の日の朝。学校前でこなちゃんと出会った。

「……なんか眠そうだね、つかさ」
「昨日あんまり寝れなくてー」
「あー。そういえばみゆきさんに告白されたって言ってたね。だから?」

 えー! なんでこなちゃん知ってるの!? あうぅ、恥ずかしいよう。
またちょっと心臓が鳴りだしてきた。
 そんな私の心の中を見透かしたようにわくわくって感じでこなちゃんは話を続ける。

「いやー、かがみから聞いたんだけどね。それで? どうするの? 付き合うことにしたの?」
「そういえば結局どうすることにしたのよ?」
「え……うん。……実はね、あのあと電話がかかってきてね、ええと……。それで、
付き合うことになったんだけど……」
「おー。おめでとう」
「おめでと。やっとくっついたって感じね。それにしてもつかさ、真っ赤よ」
「えぇっ! そ、そうかな……」

 そんなこんなでいろいろからかわれながら話していると、教室についた。お姉ちゃんと別れて
教室に入ると、ゆきちゃんの姿が見えた。その瞬間、心臓のドキドキがとても激しくなる。
 机にかばんをおいて、ゆきちゃんの机の前まで行って、深呼吸。

「……ゆきちゃん、おはよう」
「えっ。……つ、つかささん。お、おはようございます」
「……ど、どうしたの? なんかぼーっとしてたけど」
「え、ええ……実は昨日あれから寝ることができなかったもので……」
「……ゆきちゃんもいっしょだったんだ」
「……つかささんもですか?」
「う、うん……」
「……」
「……」

 ゆきちゃんが静かに微笑んだ。顔は真っ赤。その顔を見て、とっさに「かわいいな」って思ってしまった。
それに合わせて心臓も最高潮にドキドキ。うー、たぶん私の顔も最高に真っ赤になってるに違いない。

「いやー、初々しいねぇー二人とも」
「うわぁ!」
「い、泉さん!?」
「い、いつからそこにいたの?」
「いつからって、さっきからいたヨ。それにしても二人とも、幸せですオーラがガンガン出てるねー」
「い、泉さんだってこの前そうだったじゃないですかー」
「うおっ、思いもよらない反撃が。あっ、授業が始まる時間だネ。それじゃーまたー」
「あ、ほんとだ、……じゃあゆきちゃん、またね」
「はい、ではまた」

 あうー、やっぱりドキドキするよー。ただでさえゆきちゃんを見るとドキドキするのにゆきちゃんは
私の恋人なんだなぁって意識すると余計に。幸せですオーラなんて出てるのかな。確かに幸せだけど……。
それにしても、こなちゃんもこの前そうだったってどういう意味だろう。
566ぼけぼけハート(2/13):2007/09/01(土) 13:39:20 ID:E0l+eSC0
 お昼。私とゆきちゃんとこなちゃんはお弁当、お姉ちゃんはチョココロネを食べている。

「それにしても本当に初々しいわね」
「ほんと幸せですオーラ出てるよね。つかさなんてそれでぼーっとしてて
先生に怒られてたくらいだもんね」
「うぅー、もうその話題は終わりにしようよー」
「そ、そうですよ。かがみさんと泉さんだってそういう時期あったじゃないですか」
「……この前さ、掲示板見てたんだけど、『まらん』って言葉が出てきたんだよね。
どういう意味なんだろうね」
「あからさまに話題をそらしたな。そもそもインターネット関係であんたがわからないことを
わかるはずないでしょ」

 ほっ、話題がそれた。ありがとう、ゆきちゃん。それにしてもさっきからゆきちゃんが
言っていることの意味がわからない。謎だ。

「でもほんと、『まらん』って何か知ってる? みゆきさん」
「フランスの作曲家、指揮者、バス・ヴィオール奏者のマラン・マレーのことでしょうか」
「いや、スレの流れ的にそれじゃないみたい」
「えーっと。すみません、どういう意味なのかわかりません。今度調べておきますね」
「うん、お願い」
「いや、だからそこはあんたが調べなさいって」
「そういえばゆきちゃんってそういうの調べるときってどうするの?」
「えっと、図書館に行くことが多いですね。今日も行く予定ですから『まらん』についても
調べておきましょう」
「ふーん。ねえゆきちゃん。私も一緒に行っていいかな」

 だって、ゆきちゃんがいっつもどこでどうやって調べものしてるか興味あるし。
 そういうと、ゆきちゃんはなぜか顔を赤らめた。つられて私の顔も赤くなる。
心臓のドキドキも再開。何でゆきちゃんは顔を赤らめたんだろう。心臓に悪いんだけど。




 放課後、バスでゆきちゃんと二人で図書館に向かっている。学校を出てから今まで、
心臓ドキドキしっぱなしでほとんど会話らしい会話ができていない。なんか緊張するよー。
まるで初デートにのぞむあの小説の主人公になった気分。あれ……

「ねえゆきちゃん。これって私たちの初デートってことになるのかな?」
「えっ……ええ、そうですね」

 また無言。あうぅ、状況を把握したらますますドキドキしてきたよー。どうやらゆきちゃんも
同じみたいで、顔が直視できてないからよくわからないけど、どんどん顔が赤くなっていってるみたい。
それがわかって私のドキドキもさらに加速されていく。こういうのって相乗効果っていうんだっけ。
567ぼけぼけハート(3/13):2007/09/01(土) 13:40:48 ID:E0l+eSC0
「あ、このバス停です、つかささん」
「あ、うん」

 バス停について、私たちはバスから降りた。ゆきちゃんによると図書館はこの真ん前らしい。

「えっ、あれ、今日は休みですか」
「あ、ほんとだ、本日館内整理のため休館って書いてある」
「すみません、うっかりしてました」
「いいよ、気にしないでよー」

 と、こんな会話をしてると「ちょっと失礼します」と言ってゆきちゃんが携帯を取り出した。
どうやらメールがきたみたい。

「えっと、お母さんからですね。『うっかり言うの忘れてたけど、今日ちょっとミュージカルに
行ってきます。たぶん今日中には帰らないと思うのでよろしく』……」
「そっか、ということは今日はゆきちゃん一人なんだね」
「ええ……。ですがさっき気づいたのですが、うっかり家の鍵を忘れてきてしまいまして……」
「ええっ、それじゃあどうするの?」
「どうしましょう……」

 ど、どうしよう。これじゃあゆきちゃんホームレスだよ。
 あ、そうだ。

「そうだ、ゆきちゃん。うちに泊まりにおいでよ」
「えっ……」

 またまたゆきちゃんが真っ赤に。な、なんで? 本当に心臓に悪い。

「……よろしいんですか?」
「う、うん。大丈夫だと思うよ」
「で、ではお願いします」




「ただいまー」
「お、おじゃまします」
「おかえり、それといらっしゃい、みゆきちゃん」

 途中バスを乗り過ごしたりして遅くなったけど、なんとかうちについた。ちなみにバスに乗っている間に
連絡は済ませておいた。

「今ジュース持っていくから、それまでつかさのへやで待っててね」
「あ、はい。すみません」
568ぼけぼけハート(4/13):2007/09/01(土) 13:42:11 ID:E0l+eSC0
「うわっ」
「つかささん!」

 私の部屋に入ったところで、何もないのになぜかつまずいてしまって転びそうになって、ゆきちゃんに
支えてもらった。そうなんだけど、そのせいでなんか私とゆきちゃんが抱き合う形になってしまった。
一気に心臓のドキドキが最高潮に。やっぱりドキドキしているらしいゆきちゃんが、顔を赤らめながら、
口を開いた。

「……つかささん、キスしていいですか」
「ほえぇ! キ、キ、キス?」

 キ、キ、キス? ええと、魚じゃないよね? って、鱚するってどんなんなんだ。心拍数がさらにアップ!
えっと、落ち着け私。
 そんな感じで混乱真っ盛りだった間に、ゆきちゃんは顔を真っ赤にしたまま目をつぶって近づいてきた。
 ど、どうしよう。イエスともノーとも返事できずに、目もつぶることもできずに、
私の唇とゆきちゃんの唇が近づいていくのをただ見てる。
 あと三センチ、あと一センチ……。

 こんこん。

「入るわよー」

 がちゃ。
 がちゃん。

「あ、あらごめんなさい。こぼしちゃった」

 あともう少しで唇がくっつくってところでお母さんが入ってきた。その時ジュースを
ちょっとこぼしちゃったみたい。
 お母さんに今のシーン見られちゃったよね。は、恥ずかしいよう。きっと私の顔は真っ赤に
なってるに違いない。
 ゆきちゃんは対照的に青くなって、「あわわわわ……」とか言ってる。何だろう。
 なんだか、部屋の空気がさっきとガラッと変わったような気がする。気のせいかもしれないけど。

「つかさ、みゆきちゃん。ちょっとお話しましょうか。さ、座って」
「は、はい……」

 にこにこ顔のお母さんと焦った顔のゆきちゃんが二人とも正座したので、私も倣うことにする。
お話って何するの? ええとお母さん、そのジュースはかたずけなくていいの?
何となく真剣な雰囲気だから言い出せないけど。

「さて、単刀直入に聞きますけど、あなたたちはつきあってるのね?」
「……はい、お付き合いさせていただいてます」
「は、はい……」
569ぼけぼけハート(5/13):2007/09/01(土) 13:43:36 ID:E0l+eSC0
 お、お話ってこのことか……。なんだか緊張してきたよ。ゆきちゃんもとっても緊張しているみたい。
床に手をおいてたんだけど震えてった。それを見て、私は反射的にその手を握った。
 ゆきちゃんは微笑んで私を見て、でもそのあと一瞬で真剣な顔でお母さんに向き合った。

「あの……。女の子同士ですし、何かと問題も多いとは思いますが、どうか、私たちのことを
認めてはもらえないでしょうか」
「いいわよ。みゆきちゃんなら良い子みたいで安心してつかさを任せられるわ。
これからもつかさをよろしくね」
「あ、ありがとうございます……」

 ゆきちゃんがほっとした感じでお礼を言った。……いや、ほっとしたというよりも
呆けた感じといったほうがしっくりくるかも。

「ただし、同棲とか結婚とかそういうのはまた別の話ね。いろいろ問題あるし、
これからゆっくり考えていきましょう」

 同棲とか結婚……って、

「お母さん! 私たちまだキスさえまだして……」
「つかささん!」

 ゆきちゃんに口を押さえられた。むー、苦しいよう。もがもが苦しんでる私をそのままに、
顔をまた真っ赤にしたゆきちゃんが苦笑しているお母さんに質問した。

「そ、そ、それにしても何でいきなり同棲とか結婚とかの話になるんですか?」
「一昨日ね、かがみとこなたちゃんがうちに泊まりに来て、今のあなたたちみたいな状況になったのよ」
「そうだったんですか……」
「それで、こなたちゃんが同棲とかの話しをしてね、それで今回もその話が浮かんできたってわけ」
「なるほど……だからですか」

 だからお姉ちゃんとこなちゃん、昨日の朝眠そうだったのかな。それにしてもこなちゃん大胆だよね。
……あれ?

「えー! お姉ちゃんとこなちゃんってつきあってたの!?」
「え!?」 
「つ、つかささん、ご存じなかったんですか?」
「ゆ、ゆきちゃんは知ってたの? なんで?」
「なぜと言われましても……」

 遊園地に行く前は二人は付き合ってないってゆきちゃんも言ってたから、二人が付き合いだしたのって
そのあとってことだよね。全然兆候があったようには思えないんだけど。何でわかるのー。
お姉ちゃんといいゆきちゃんといい。

「あっ、申し訳ございません。勝手に盛り上がってしまいまして……」
「ふふふ、良いわよ。夕飯になったら呼ぶからそれまでゆっくりしててね」

 そう言うとお母さんは部屋から出て行った。あの、お母さん、ジュースがこぼれたままなんですが……。
570ぼけぼけハート(6/13):2007/09/01(土) 13:45:01 ID:E0l+eSC0
 ゆきちゃんがジャージに着替えたりしてたら、夕食に呼ばれたので、その時にジュースは持って行った。
その途中で、お姉ちゃんと今日も泊まることになっていたらしいこなちゃんが一緒にお風呂から
上がってきて、それで四人で話しながら一緒に食卓へ来て椅子に座った。

「なんだか今日は賑やかね」
「そうね。昨日はいのりとまつり、つかさがいませんでしたもんね」
「それじゃあいただこうか」

 お父さんのその声で、みんなが「いただきます」と言って、思い思いに夕食を食べ始めた。だけどゆきちゃんはなんだか固まったまま。

「……ゆきちゃん、どうしたの?」
「い、いえ、なんでもありません。いただきます」




「おかーさん、おかわりー!」
「ふふふ…はい、こなたちゃん」

 こなちゃんがおかわりしたときに、いのりお姉ちゃんとまつりお姉ちゃんが固まった。なんでだろう。
かがみお姉ちゃんと当のこなちゃん、お父さんにお母さんはにこにこしてて、ゆきちゃんは気にせずに
がつがつと食べてるのに。……ゆきちゃん、そんなに急いで食べるとのどに詰まらすよ。

「お、お、お母さん、私もおかわりお願いします」
「はいはい、ちょっと待ってね……はい、みゆきちゃん」

 そのままご飯を食べきってゆきちゃんはご飯をお代わりしたんだけど……。かがみお姉ちゃんと
こなちゃん、お父さんまでもが固まった。みんなどうしたんだろう。
571ぼけぼけハート(7/13):2007/09/01(土) 13:46:24 ID:E0l+eSC0
 そのあと、交替でお風呂に入ったり、ゆきちゃんと私とお父さんとお母さんでお話しして、
交際に関して快くOKをもらったり、そのあとゆきちゃんと私とお姉ちゃんとこなちゃんで今日のことや
一昨日のことを話したりしてたら、あっという間に寝る時間になってしまった。
 私とゆきちゃんは私の部屋にいて、寝る準備をして、ベットに入った。明日ゆきちゃんがつける下着を
どうするかとか話してたら結構遅くなっちゃった。
 やっぱりドキドキして眠れないくて、そのまま起きてたんだけど、しばらくしてこなちゃんが
泊りに来た時にはきまって聞こえてくる、例の甲高い、お化けの声が聞こえてきた。

「ひゃあ!」

 やっぱりゆきちゃんにしがみつく。お化け怖いよう。

「……つかささん」
「え……な、何……」
「……あれはお化けの声じゃないですよ」
「へ」

 え、そうなの? かなり安心。あれ、でも、

「ゆきちゃんがこれお化けだって言ってなかったっけ」
「す、すみません! あのときは混乱していまして……」
「な、何で?」
「……その、あれはかがみさんと泉さんが、え……からですよ」
「え、何? 聞こえなかったんだけど」
「えっとですね……。え、エッチなこ……からですよ」
「え……」

 エッチって……。ええー! お姉ちゃんとこなちゃんが!?

「そしてさらに大好きなつかささんが隣にいたり、抱きついてしたりしてたもので……。
それでますます混乱してしまいまして……」
「ご、ごめん」

 そう聞いて罪悪感がわいてくる。あれ、よく考えれば今も抱きついてるよね。ごめん。そう思って離れた。

「つかささん……。離れないでください」

 そうすると、ゆきちゃんが抱きついてきた。うわぁ、心臓が破裂する!

「つかささん……。大好きです」

 ゆきちゃんは、薄暗くてよくわからないけど、たぶん真っ赤な顔で、でも真剣な目で
私を見ながら言った。私の心臓はすでに限界を迎えていたんだけど、それでもなお速くなった。
口が動かない。何も言えない。
 やがて、ゆきちゃんが目をつぶった。そして近づいてくる。
 あと三センチ、あと一センチ……ゼロ。
572ぼけぼけハート(8/13):2007/09/01(土) 13:47:51 ID:E0l+eSC0
 どれくらいたったかわからないけど、ゆきちゃんが唇を離す。

「ゆきちゃん……」

 何でかわからないけど、無意識のうちに口から出ていた。

「……なんですか? つかささん」
「……呼んでみただけ」

 なんだか変だ。さっき……されてから、体が変にほてって、それになんだかふわふわ浮いてるみたい。
私の周りにはいろいろなものがあるはずなのに、ゆきちゃんしか見えない。聞こえない。わからない。

「つかささん……」

 ゆきちゃんが言ったことばに返答する間もなく、また唇に唇を感じる。同時に私を抱きしめる力が
強くなったように感じた。そのとき私は、ゆきちゃんの腕が震えているのを感じた。何でだろう。
 唇が離れる。

「ゆきちゃん……。腕が震えてるけど……。どうしたの?」
「ええっ、す、すみません」
「あ、謝らないでよ」

 震えてるゆきちゃんが無性にいとしくなって、顔を引き寄せて、目をつぶって、そのままキスした。
 唇を開けると、びっくりした顔のゆきちゃんがいた。

「ゆきちゃん、大好きだよ」

 そんな言葉が無意識に出た。それを聞いたゆきちゃんは目を大きく見開いた。どうしたんだろうと
思っていると、そのまま泣き出してしまった。

「ゆ、ゆきちゃん、どうしたの?」
「す、すみません。うれしくて……」

 そしてゆきちゃんはそのままキスしてきた。私もゆきちゃんを抱きしめる力を強める。
 ……! ゆ、ゆきちゃん。舌、舌! 舌が私の口の中に入ってきてるよ! 私は驚いてもがいた。
ゆきちゃんはすぐに離してくれた。
 息を整えながらゆきちゃんを見てみると不安そうな顔だった。

「……いやでしたか?」
「い、いやってわけじゃないんだけど、その、びっくりして」

 不安そうな顔しないで、という思いを込めてゆきちゃんを抱きしめる。

「……スイッチ、入っちゃったみたいです」
「? スイッチって何の?」
「……」

 安心した声色で言ったことに安堵をおぼえつつ、スイッチって何のだろうと考える。ええと、
この部屋には照明と携帯と目覚まし時計ぐらいしか電化製品はなかったと思うけど……。
573ぼけぼけハート(9/13):2007/09/01(土) 13:49:17 ID:E0l+eSC0
「エッチなことのですよ」
「ええっ!」

 エッチなことってお姉ちゃんとこなちゃんが隣でやっているようなこと? ……そういえばさっきまで
全然気付かなかったけど、甲高い声はやっぱり聞こえてくる。いったいお姉ちゃんとこなちゃんは
何をやってるんだろう?

「ゆきちゃん、エッチなことって何やるの? やったことないからよくわからないんだけど……」
「ええと、私もやったことないのでよくわからないのですが……」
「じゃあ、お姉ちゃんとこなちゃんに聞いてこようか」
「ええっ!? ちょ、ちょっと待ってください」

 え、何で? わからないことは経験者に聞いたほうがいいと思うのに……。

「経験はありませんけどだいたいなら解りますから……」
「そうなんだ。えっと、じゃあ、まず何をすればいいの?」
「ええとですね……」

 ゆきちゃんはそう言うと私の顔をじっと見つめた。さっきから全然意識してなかったけど、
心臓がもうどうにかなってしまっているのを再確認した。

「さっきのしますけど、良いですか?」
「さっきのって」
「……舌を入れるやつです。でぃ、ディープキスとかフレンチキスとかと呼ばれるものです」

 そう言うと、ゆきちゃんはキスをしてきた。そして予告どおり舌を入れてきた。ゆっくりと、
優しく、優しく……。それに従って、ゆっくりと、どんどん私は幸せが積もっていくのを感じる。
どんどん意識が薄れていく。
 私も舌を入れたほうがいいのかなと思い、ゆきちゃんの口の中に舌を挿入する。
 その時、「うぐっ」という声が聞こえた。苦しいのかな。
 ……それからしばらくして、私たちは唇を離す。

「ゆきちゃん、苦しいの? さっきなんか変な声出してたけど……」
「……いえ、気持ちいいと声が出るものなのですよ」
「……気持ちいいの?」
「はい」

 この上なく幸せそうな顔をしてゆきちゃんは息を整えながら言った。私も自然と笑みがこぼれる。
気持ちいとかはよくわからないけど。口の中がマッサージされるってことなのかな。
 そんなことを考えていると、またキスされる。また舌が入ってきて、また意識が薄れていく。
574ぼけぼけハート(10/13):2007/09/01(土) 13:50:39 ID:E0l+eSC0
「……ゆ、ゆきちゃん!」

 キスが終って、意識がはっきりしたとき、何か上半身に違和感を感じた。スースーしてるって感じ。
何かなと見てみると、ゆきちゃんが私のパジャマのボタンを外していた。ええとゆきちゃん、何やってるの?

「どうしました?」
「な、何で服脱がしてるの?」
「いやですか?」
「い、いやって言うか……何で脱がしてるの?」
「……エッチなことをするときは服を脱ぐんですよ」
「そ、そうなの?」
「そうなんです」

 力強くゆきちゃんがうなずく。生き生きと私のパジャマのボタンを外すゆきちゃんを見てると……
なんだかとっても恥ずかしい。

「ゆきちゃん……いいよ、自分で脱ぐよ、恥ずかしい……よ」
「え……」
「ゆきちゃんも、脱いでよ」
575ぼけぼけハート(11/13):2007/09/01(土) 13:52:03 ID:E0l+eSC0
 二人とも全裸になり、ベットの上に正座して座っている。これは夢なんじゃないか、という思いが
さっきから頭から離れない。何か私の部屋とは別の空間に迷い込んだみたい。そんな中に私はゆきちゃんと
二人でいる様に感じる。全身を真っ赤にした全裸のゆきちゃんは、言いようのないくらいきれいで、
現実のものとはとても思えない。

「つかささん……」
「ゆきちゃん……」

 ゆきちゃんは唇を私の唇に重ね、私の口に舌を入れて、それと同時に私に体重をかける。私は、
そのままベットに横向きに倒れる。キスが深くなるにつれて、だんだんと意識がもうろうとしてくる。
 やがてゆきちゃんは口をはなし、首筋を吸う。肩をなめる、右胸をなめ、同時に左胸を触る。くすぐったい。
 ふと、ゆきちゃんが体を起こした。

「つかささんも、触ってください……」
「さ、触るって、どこを?」

 息を整えながら、ゆきちゃんは私の手をとり、ゆきちゃんの胸にあてた。やっぱり私の胸より大きくて
柔らかい。そのまま手を動かしてみる。

「はぁっ」
「ご、ごめんゆきちゃん」
「……気持ちいいですよ」

 そういうゆきちゃんの顔は本当に気持良さそうで、どういう感覚かは私には解らないけど、
ゆきちゃんにはずっとそう感じててほしいと思って、もう片方の手もゆきちゃんの胸に当て、両手を動かす。

「はあぁっ……ふああっ」
「はぁ……ふぁぅっ」

 そんなゆきちゃんを見ていると、なぜか変な声が私の口からも出てきた。

「つかささん……気持ちいいですか?」
「わからない……わからないけど、なんだか、とっても胸が熱いよぉ」

 ゆきちゃんに触れられた場所がどんどん熱くなっていく。なめられた場所が、どんどん溶けていく。

「つかささん、愛してますよ」
「ふぁああ!」

 ゆきちゃんにそう言われた瞬間、よくわからないけど、頭がオーバーヒートしたみたいになって、
目の前に何も見えなくなった。

「イッてしまいましたか?」
「行く? ……どこへ?」

 数秒意識がなくなっていたみたいで、ゆきちゃんの言葉で目を覚ました。激しい運動をしたあとみたいに
息が上がっている。ゆきちゃんもそうみたい。顔を真っ赤にしてこの上なく幸せそうなゆきちゃんを
見つつ、息を整えていた。
576ぼけぼけハート(12/13):2007/09/01(土) 13:53:27 ID:E0l+eSC0
「ひゃうぁ!」

 その時、私の股間を触れられたのを感じて、思わず声をあげた。

「つかささん、濡れてますよ」
「え……ごめん」

 洩らしちゃった。そう直感的に思って謝った。お洩らししてしまったということと、ゆきちゃんに
おしっこを触らせてしまったという罪悪感、それとゆきちゃんに嫌われちゃうかもしれないという不安で、
泣きそうになった。

「ひゃ、あああ!」

 ゆ、ゆきちゃん! 私はびっくりして、でもほとんど無意識に声を上げた。ゆきちゃんが私の股間を
なめているみたい。

「ゆ、ゆきちゃん、だめっ、なめないで。……汚いよ、おしっこ汚いよ」
「……女の子は気持ち良くなると、ここが濡れるものなんですよ。おしっこじゃないですよ」
「そ、そうなの……?」
「まあ、私はつかささんのならおしっこでもかまいませんけれど……」
「あひゃぁ!」

 ゆきちゃんはそう言うとまた、私の股間をなめ始めた。もう何が何だかわからない。私の体はもう
ほとんど溶けきってしまったみたい。
 ゆきちゃんはしばらくそうしていたみたいだけど、そのうちちょっとなめるのを中断して、ちょうど
私の顔の上にゆきちゃんの股間がくるような格好になった。

「つかささん……私のも……触ってください」

 私は導かれるように、ゆきちゃんの股間に手を伸ばした。

「はうっ!」

 ゆきちゃんが声を出す。でも、ゆきちゃんの股間はちょっとしか濡れてないみたい。
気持ち良くなかったのかな……。
577ぼけぼけハート(13/13):2007/09/01(土) 13:54:48 ID:E0l+eSC0
「つかささん! そこ違います、そこはお尻です……。もっと前です」
「えっ、ご、ごめん」

 言われたとおり前を触ってみる。うわっ! ほんとにすごく濡れてる。ちょっと手を動かしてみる。

「はわっ! ふわっ!」
「ひゃ! あああ!」

 ゆきちゃんも手の動きを再開させたみたい。私は、溶けてしまった下半身がさらに熱くなるのを
感じながら、夢中でゆきちゃんの股間を触っていた。

「ゆきちゃん、ゆきちゃん」
「つかささん……」
「ゆきちゃん、大好きだよ」
「わ、ひゃああっ!」
「ひゃああん!」




 次に目を覚ますともう朝だった。どうやらそのまま寝てしまったみたい。二人とも
目が覚めなかったからか、お姉ちゃんとこなちゃんが起こしてくれた。
578ぼけぼけハート(14/13):2007/09/01(土) 13:56:09 ID:E0l+eSC0
以上

書いてから気づきましたけど、6レス目って「彼方なる神酒」とかなりかぶってますね。
3-115氏すみません。
579名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 13:57:22 ID:iyN3ibVt
一番槍GJ!
つかさかあいいよつかさ
580名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 14:17:52 ID:jV2N/MCE
つまり、こなたとかがみは全裸で寝てる二人を目撃したということでそれは要するに




(萌死)
581名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 14:39:20 ID:x4AeB97K
ぼけぼけシリーズきたこれ
名前欄間違ってるのは気にしないでおこう

これまでの周りの動向に気づいてないだけでなく
えっちを初めてからもぼけぼけ全開のつかさがたまらない
悪い人につかまらなくてよかったですよ、ほんとw
582554:2007/09/01(土) 15:21:46 ID:qjW4vF8D
>>557
はうっ!
遅ればせながら保存させていただきました~
583名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 15:27:59 ID:SViY1eZK
>>578
ぐじょーぶ。

娘二人が同性愛にはしってるのに冷静なみきさんがかっこよすぎだww
584名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 15:35:09 ID:BvlrhW6P
>>578
つかさかわいいよつかさ。耳年間なみゆきさんにいろいろやられちゃうよ

>>583
実はいのりとまつりも……で、みきさん達観モード、とか
5853-115:2007/09/01(土) 15:58:41 ID:GsxhyKIQ
投下時以外で名乗るのはあまりよくないのだとは思いますが、少々失礼を。
>>578
そんなに気になさらなくてもいいですよ。
当方の作品で他の作者さんに影響を与えられたのならそれもまた嬉しいですし。
586名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 16:23:37 ID:qszFJMgh
つかさの天然に萌えたああああああああああああ
ひとえに G J!!!
587名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 16:25:39 ID:yNuenkhm
ぼけぼけなつかさGJ
つかさの部屋までお化けの声が聞こえるってことは
他の部屋にも聞こえるはず
588名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 16:29:19 ID:YY4OStWa
>>578
つかさ純粋すぎだ。さすがぼけぼけGJ

相視点のこなた視点で詰まったので
>>466
はきはきボーイッシュな広橋こなたと実は寂しがりで甘えん坊な平野こなた
と言うのを見て頭の中を駆け巡った妄想を。保管はしなくていいです。
『私の居場所は』の広橋こなた視点。そんなんばっか。
同一人物が出てるので、苦手な方は『ドッペル』をNGワードに。
2レス使用します
589ドッペル 1/2:2007/09/01(土) 16:30:28 ID:YY4OStWa

私はとんでもないものを盗んで――じゃなくて、見てしまった。
思わず叫びそうになったけどそうしなかった自分を褒め称えたいぐらいにとんでもないものを。
いつもの相手に電話してその驚きを分かち合いたいと思うのは自然な事だと思った。
だから。

『もしもし? 何こなた、私今宿題してるから手短に』
「聞いてよかがみ! 私今さっきドッペルゲンガー見たよ!!」
『……コスプレかなにか?』
「何で私のコスプレしてる人がいるのさ! ってかコスプレってレヴェルじゃねぇぞ! そっくりそのまま私!!」
『…………………』

長い、ながーい沈黙の後。

『はぁ?』

言外に『あんたバカか?』という意味を含みまくったあんまりな対応に私は携帯片手にショップ前で熱弁を振るったのも当然だと思う。

とりあえず、ボキャブラリーは貧困というかゲームから得た引き出ししかない私に
現実的な説明が出来るわけがなく、手っ取り早くかがみに来てもらった。
宿題? そんなの夜中に出来るじゃん!
って言ったらぶつぶつ言いながら来てくれたかがみ、やっさしー。
現在ショップの近くの曲がり角でショップの入り口を監視中。

「ふっふっふ、口ではああ言ってもちゃんと来てくれる体は正直だねぇかがみ」
「ところであんたは帽子かぶってるの? 制服に帽子って合わないわよ」
「ちょっ!! ツッコミなしですか! まあいいけど。帽子は変装だよ。さっき安いの買ったんだ。
 私から見てそっくりな人……つーかあれ私本人みたいだったし。向こうも私を見たら驚くだろうから変装」
「アホ毛隠したら見た目完璧子供だからな、あんた」
「私のアイデンティティーはアホ毛オンリーですか?」
「でも、そこまでそっくりならあんたよく見つけた瞬間にばれなかったわね」
「ん? なーんか心ここにあらずって感じでぼーっとしてたんだよね。誰かを待ってるのかも……って、出てきた!」

かがみに「しー」と人差し指を立てて音を立てないように促す。そしてショップから出てくる人を凝視した。
青い長髪にアホ毛、年齢の割に小柄な身長――

「ほら! あれって私でしょ!?コスプレってレヴェルじゃないでしょ!?」
「う……うん、あれはどう見ても……って、ええ!? 制服も一緒じゃない!? あんたもしかして生き別れの妹とかいる!?」
「いるわけないじゃん!! ……たとえば12人も妹いたら実際は大変だよね」
「何の話だ」
「あ、もう1人出てきた。連れなのか、な……って、あれ――」

私のドッペルに続いてショップから出てきたのは、どう見ても私の後ろにいるはずの人。
思わず後ろを振り返ると、間違いなくそこにいる。ショップから出てきた人との違いは、向こうは制服を、こっちは私服を着ている点だけ。
妙に気まずそうに、外見が私たちと一緒の二人組がなにやら話している。流石に話し声までは聞こえないけど。
590ドッペル 2/2:2007/09/01(土) 16:31:15 ID:YY4OStWa

「あれって……かがみ、だよね?ピンク髪のツインテール! ツンデレが服着て歩いてるような人ってかがみ以外にいないよ!?」
「それだとツンデレが常に裸みたいじゃない!! そもそも私はツンデレじゃないし!!」

ばれないように小声での言い争いを数秒続けていると、ドッペルかがみがスタスタと歩き出した。
それに続くドッペル私。凄い気まずそうだけど、ドッペル私たちはケンカでもしてるんだろうか。

「ケンカ中かな?」
「ケンカしてたら一緒に買い物とか来ないでしょ」

こそこそと尾行しながらドッペル私たちを観察する。
ドッペルかがみが振り向いたらドッペル私が「ぅわっ!?」と声をあげた。
その一言しか聞こえなかったけど、声質は結構違う気がする。骨格が似てると声も似るっていうのは違うのか?
何でドッペル私が声をあげたのかは分からない。ちょっと距離が遠すぎて何をしてるのか分からないし。
分かる事と言えば、こっちを向いているドッペルかがみの顔が真っ赤ってところかな。

「向こうのかがみは照れ屋だねぇ」
「ちゃ、ちゃかすな」

からかうと私の後ろにいるかがみまで照れていた。
そういう反応が楽しいんだけよねーと再びからかおうとしたら。

「て、テとかツナごウっ!」
「ぶぉっふぉうっ!!」

一つ目のセリフは、ドッペル私が叫んだセリフ。
二つ目のセリフは、それに対して咳き込んだ私のセリフだ。セリフというかただ吹いたというか。

「へー、向こうのこなたは甘えん坊みたいねぇ」
「む、むぐぅ……」

さっきの仕返しなのかかがみが帽子の上から頭を撫でてきた。
今日の夜あたり仕返ししてやる。たっぷり可愛がってやる。
どんなことしようかと考えていたら、ドッペルかがみはドッペル私の手を掴んで走り去っていった。
んー……青春だ。

「……なんだったんだろうね。あの私たちって」
「あんなにはっきり見たけど、ちょっと信じられないわね。今のは白昼夢だった……とか?」
「もしくはパラレルワールドの私たち、とか?」
「漫画の読みすぎよ」

かがみが私の帽子を取って、じかに頭にチョップをしてきた。痛くないけど。
でもそれしか考えられないじゃん、さっきのは声ごそ違ったけど完璧に私たちだよ。
まぁ……立場が少し違ったっぽいけどね。

「それじゃあ、さっきの私たちを見習って私たちも手でも繋ごうか?」
「な、なんでよ! こんな道端で……っ!」
「いーじゃん。なにもここで昨夜と同じ事をしよ? って言ってるわけじゃないんだし~」

ボンッ! と音と湯気が出そうなほど急激にかがみの顔が真っ赤に染まった。
別に初めてでもないのになんでそこまで照れるかなぁ。
体温が上昇して停止しているかがみの手を勝手に取って走り出した。

やっぱ人生積極的じゃないとね!
591名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 16:31:48 ID:ADtsuunE
>>584
みゆ×つか、こな×かが、いの×まつを見てしまったみきさんはその夜
高良家に……

母×母 始また
592名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 16:37:22 ID:YY4OStWa
以上です
あくまでイメージだけど、CDドラマ版ではこなた×かがみ
アニメ版ではかがみ×こなたに思える。

遅くなったけど
>>308
セ、センセは止めよう。普通に恥ずかしい。
着替え中にかがみを見て生唾飲み込むこなた、我慢してるの丸分かりでいいね。
EP5も恒例で、ぜんらたいき!です。
593名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 16:37:25 ID:ADtsuunE
おおっとこれは失態だ

すまん>>588
間を空けずに書き込んでしまったorz
594名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 17:21:15 ID:kgVpsSvX
>>592
いいなぁ。凄くいいなぁ。
たっぷり可愛がってやる編も気になりますが、とにかくGJです!
595名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 18:10:13 ID:fxhik9Ta
>お昼。私とゆきちゃんとこなちゃんはお弁当、お姉ちゃんはチョココロネを食べている。

一見何ということもない件だが、画を想像すると結構面白い
例えばクリーム舐めは、こなたがやると微笑ましいが、かがみがやるとエロいの一言に尽きる
596名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 18:15:00 ID:JL1aOcGT
英霊と言えばインド最強の方を思い出すなあ。知ってる人は同志。
597名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 19:13:23 ID:l99QnP+e
>>595
そんな目で俺の嫁を見るな屑
598名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 19:18:24 ID:l99QnP+e
SS投下します
エロなし
某漫画引用多し(見逃せ)
登場キャラ かがみ こなた つかさ みゆき モブ
599名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 19:28:23 ID:l99QnP+e
「ん?」
私はふと気づいた。授業を聞いてぼんやり窓の外を見ていると、校庭に一冊のノートが落ちていることに気づいた。
「なんだろう?あとで行ってみるか。」
私はつかさ、こなた、みゆきと一緒に放課後そのノートを確認しにいった。
「ねえ、このノート何かな?」
私は拾い上げて皆に聞く。一同は首をかしげるばかり。
「DEATH NOTE・・・?直訳で死の手帳・・・なにこれ。気持ち悪い。中に英語で何か書いてあるわ。」
「どれどれ?」
こなたが確認しようとノートを手に取る。
「・・・・・?何コレ。こんなノート見たこと無いねえ。見た目は普通のノートじゃん?」
「そうよね。」
「ねえ、誰かが落としたんじゃないのかな?先生に預けたらどう?」
つかさがそう提案する。
普段の私ならそうしただろうが、何故かこのノートに不思議な魅力を感じていた。
「え、えーと、私ちょうど世界史のノートなくなったとこなのよね!!だからこのノート使わせてもらうわ。」
「へ~よかったじゃん。かがみ。」

私とつかさはこなたたちと別れた後、家に着いた。
「お姉ちゃん今日はラッキーだったね~~~。ちょうどノートが見つかるなんて。」
「え!?あ、う、うん!ほんとラッキーだわ!」
なぜだろう。何故か動悸が激しい。私はそのまま部屋に入った。
600名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 19:41:44 ID:l99QnP+e
「・・・ふう。」
私はベッドにダイブした。5分くらいぼーっとした後、ゆっくり着替え始めた。
着替え終わると、今日の宿題をやるために鞄から問題集を取り出そうとした。が。
「・・・・・やっぱり気になるわ。」
私はあの黒いノートを取り出した。先ほどは確認できなかったあの英語を解読すべく、中を開いた。
「えーっと・・・・・なになに・・・?このノートに名前を書かれた人間は死ぬ。あはっはははは!」
また誰かの悪質ないたずらかな?嘲笑しながらも私は翻訳を続けた。
「書く人物の名前と顔が頭に入っていなければ殺せない。よって同姓同名の人物を一度に殺す事はできない・・・・。死因を書かなければ全てが心臓麻痺となる。名前を書いた後、6分40秒詳しい死の状況を記載する時間が与えられる。」
私は一通り翻訳し終え、一息ついた。
「・・・なにこれ。子供の遊びかしら?でも子供が英語使えるわけ無いわよね・・・・」
私はしばらく考えた。誰が?一体何のために?しかし、いくら考えても答えはでそうになかった。
「・・・・・何か面白そうね。少し試してみようかな。」
私はそうつぶやき、ボールペンを取った。
「・・・・でももし本当に死んじゃったら・・・・そんなわけないけど。でも一応は・・・うん。そうね。」
私は独り言をつぶやきながら頭の中で殺してもいい人間を考えた。
「・・・・よし。あいつにするか。」
私が決めたのは同じ学校の嫌いな人物だった。前から腹が立っていたのだ。腹いせにこれくらいいいよね。
そう思って、名前を書いた。
601名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 19:46:36 ID:v2TCh9Ng
割り込みになるけど、現在進行形で書きながら投下してるようなら
今すぐ中断宣言して書きあがってからまた来てくれ
602名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 20:01:02 ID:l99QnP+e
「白石みのる・・・・・っと。」
書いた。どうもならないことは分かってはいるのだけれど、何故か期待してしまう。
「ふーっ。さて、宿題するか!」
私はそのノートを机の引き出しにしまい、宿題を始めた。




私は次の朝、いつもと同じように朝食を取り、用意を済ませた鞄を持ち、つかさとともに家をでた。
「眠いよお~~~~おねえちゃん。」
つかさが毎朝言うセリフを言う。
「またあんたはそんなこと言って。あんなに早く寝てるのにどうしてそんなに眠いのよ?」
「え~~~~~~わかんないよう~~~~」
「・・まったく。ほら、行くわよ。」
いつもと同じように会話をしながら、学校へと向かった。
「あ、こなちゃんだ。こなちゃ~ん!おはよう~~~~~!」
「おっす、こなた。」
「おー、おはよう、かがみんとつかさ。いや~~昨日もネトゲで徹夜しちゃってさあ~~~凄く眠いんだよ~」
「あんたが悪いだろーが。」
いつもと同じような会話をしながら、教室へと入った。
「(ふう。HR始まるまでラノベ読んどくか。)」
私はラノベで時間を潰すことにした。
・・・・・・・?おかしいな。とっくに始まってるはずなのに、一向に先生が来ない。
すると、開始時間の15分後に桜庭先生が入ってきた。
「・・・・・えー、お早うみんな。・・・・今日は非常に残念な知らせがある」
先生はそこで一度言葉を切った。
「・・・・・・・・B組の白石君が昨日、心不全で亡くなった」
・・・・・・・・・え??私が理解するよりも前に、女子の悲鳴が上がった。
「キャーーーーー!!!!!」
「うわっまじかよ!」
教室が騒然となる。
「だから今日はみんなには1時間で自習した後帰ってもらう。以上。」
先生はそれだけ言うと、足早に教室から出て行った。
・・・・・・・・・・・本当に人が死んだというのに、私の頭はいたって冷静だった。
603名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 20:01:53 ID:l99QnP+e
一応ここまで。
>>601
おk。すまんかった。
604名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 20:11:34 ID:3p+1AAeM
>>603
完成待ってるよ。あとはsageられたら完璧かな。
605名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 20:13:18 ID:7sWZHdUd
いきなり白石殺すかwww

この緊張感を何処まで続けられるかだな
606名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 20:13:20 ID:ZSFL5+/E

完成楽しみにしてるよ
607名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 20:20:14 ID:6x6KLLKo
どう考えても自サイト作って書けとしかいえない
608名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 20:31:37 ID:/6rIFBDI
        ,.-─ ─-、─-、
      , イ)ィ -─ ──- 、ミヽ
      ノ /,.-‐'"´ `ヾj ii /  Λ
    ,イ// ^ヽj(二フ'"´ ̄`ヾ、ノイ{
   ノ/,/ミ三ニヲ´        ゙、ノi!
  {V /ミ三二,イ , -─        Yソ
  レ'/三二彡イ  .:ィこラ   ;:こラ  j{
  V;;;::. ;ヲヾ!V    ー '′ i ー ' ソ
   Vニミ( 入 、      r  j  ,′
   ヾミ、`ゝ  ` ー--‐'ゞニ<‐-イ
     ヽ ヽ     -''ニニ‐  /
        |  `、     ⌒  ,/
       |    > ---- r‐'´
      ヽ_         |
         ヽ _ _ 」

       アゲルナカス
  ( 生年不詳 ~ 紀元前一世紀前半? )


609794:2007/09/01(土) 21:06:33 ID:r99UQcrR
先日は失礼いたしました。m(_ _)m
頭を冷やして落ち着いたら続きを投下したくなったんで投下しますwww

>>317-320
>>393-404
からの続き
610『泉こなたの人生が変わる瞬間』PM2:36(1/2):2007/09/01(土) 21:07:54 ID:r99UQcrR
「そろそろ、20周ね……」

スタートしてからすでに2時間以上が経過。
スタート時の余裕はすでに消え去りつつあった。
こなたもだけじゃなくて、つかさもだけど……。

「落ち着きなさいよ、つかさがうろたえても何にもならないわよ?」
「でも、こなちゃんが……」
「走ったくらいじゃ、別に死なないわよ」

みゆきは飲み物を買いに近くのコンビニまで行ってるし、今は二人だけだ。
つかさを落ち着かせるにはちょうどいいかもしれない。

「つかさ、ちょっと座らない?」
「う、うん……」

二人でこなたが用意してきたシートの上に腰を下ろす。
っていうか、あいつは何を見越して準備してたんだか……。
シートを挟んだアスファルトはさすがに熱い。
なので、シートの上に大きめのスポーツタオルをのせてある。
それでも地面の熱が伝わってくるんだから、今日の暑さは相当なものだ。

そんな中、こなたがまた私達の前を通り過ぎる。
次が23周目。
何度か小休止を入れてはいるが、ほぼノンストップで走っている。
こなたもさすがに辛いのか、スタート直後のようにつかさに声をかけたりはしない。
一周するごとにつかさの顔を見て、笑顔で前を通り過ぎていく。
その笑顔にも疲労の色が濃くなってきた。
それに比例するかのように、つかさの不安も大きくなっているようだった。

611『泉こなたの人生が変わる瞬間』PM2:36(2/2):2007/09/01(土) 21:08:54 ID:r99UQcrR
「こなちゃん……大丈夫かな……」
「つかさが心配したって、何も始まらないわよ」
「でも、こなちゃん、あんなに辛そうなのに……」
「確かに、辛そうね。でも、辛いと分かっててなんで走っているのかしら?」
「え? なんでって……」
「普段のこなたなら、テレビを見ました、感動しました、それで終わりだと思うけど?」

オタク絡みならいざ知らず、一般的な内容のテレビ見て行動を起こすくらいだから。
きっと、相当心に響く何かがあったんだろう。
だから私は止めなかった。
スタート前のこなたの目が、それを力強く言っている気がしたから。

しかし、そのままつかさに言っても納得するかどうか……。
なので、別の方から攻めてみることにした。

「つかさはこなたが見てたテレビが何なのか、知ってるわよね?」
「うん……24時間マラソンのやつだよね?」
「そのマラソン走った人、なんでマラソンしようと思ったかって知ってる?」
「え? なんでって……」
「その人こう言ったの。『頑張ってる自分に会いたい』って」
「自分に、会いたい?」
「じゃあこなたは、いったい誰に会いたいのかしら?」

これがこなたの本意なのかは分からないけれど。
でも、私はそんな気がした。

「こなたが会いたい人に会えるまで、見守ってあげなきゃ」
「お姉ちゃん……」
「こなたの恋人なら、それくらいやってのけなさいよ!」
「えっ!? こっ、恋人だなんて……」

つかさが顔を真っ赤にしてうつむいてしまう。
まったく……ウブというか、初々しいというか。

「ほら、こなた来たよ」
「ほんとだ。お~い、こなちゃ~ん!!」

こなたの方へと駆け出していくつかさ。
その顔は、確かに笑顔だった。

つかさとハイタッチをして、こなたは22周目に突入していく。

612794:2007/09/01(土) 21:10:07 ID:r99UQcrR
今回は以上です

さて、『負けないで』を歌う準備でもするかwww
613603:2007/09/01(土) 21:20:37 ID:l99QnP+e
>>602続き

「まさか・・・・・昨日のあのノート・・・・・・・いや・・・・そんなはずは・・・・・・・」
どういうことだろう。あのノートが本物としか考えられない。
「ありえない・・・・・・・そんなことが・・・・・・」
しかし、現実を整理してみるとあのノートが本物なのは明らかだった。

そのあとはすぐに家に帰った。つかさと一緒に、こなたとみゆきには今日用事があるから、と言って置いた。
帰るとすぐに私は部屋に閉じこもった。つかさには、勉強するから、と言っておいた。つかさはなぜだかずっとうつむいたままだった。
「・・・・・・・ふう。」
私は机に座ってひとまず深呼吸した。さっきから動悸がおかしい。
「まさか・・・・・あんなことが・・・・・・」
緊迫した空気から解放されたからか、いきなり涙が出てきた。
「うっ・・・・・・ひくっ・・・・・ひ、人を・・・・・・殺した・・・・・・・この手で・・・・・・・」
最初はただただ恐ろしかった。もうこんなことをするのはやめにしよう。そう思った。



――――――3日後
この3日間、学校は休校となった。普通ならありえないことだが、白石の家は少し複雑な家だったらしく、事後処理に時間がかかったらしい。
家族は今、つかさしかいない。皆出かけている。私はベッドに仰向けになっていた。ラノベの続きを読もうと、左側に身体を傾けた。ゆっくりとラノベを取ろうとすると・・・・・・・ふいに背後に気配を感じた。
私はすぐさま振り向いた。
「!!!!!!!!!!!!!!!!キャアアアアアアアアアアア!!!!!!!」
なんと化け物が立っていた。一体どこから侵入してきたのか、そんなことには一切頭がついていかなかった。
「!!どうしたのおねえちゃん!!!!」
つかさが心配して来てくれた。すると、その化け物が言った。
「安心しろ。デスノートを触ったものにしか俺の姿は見えない。声も聞こえない。」
「????お姉ちゃん?どうしたの?何もないよ??」
つかさはきょろきょろと辺りを見回し、首をかしげた。
「?????変だなあ。お姉ちゃん、あんまり大きな声出さないでね。びっくりするから。」
そう言ってつかさは自分の部屋に戻っていった。
「・・・・・行ったな。もう安心だろ。おいお前。さっさとおきろ。」
化け物が言った。私は恐怖で腰が抜けていた。声も、かすれた声しかでなかった。
「・・・・・あ、あ、あなたは一体何???」
震える声でようやく搾り出した。
614603:2007/09/01(土) 21:21:15 ID:l99QnP+e
ん?俺?そのデスノートの持ち主の死神、リュークだ。」
し、し、死神!!!!!!!私は口をぽかんと開けて、ただただその死神リュークを見つめていた。
「そんなみつめんなよ。で、お前名前は??」
「・・・・・・・・柊かがみ・・・・・・」
「かがみか、よろしくな。で、ノートは??」
私はこの死神が言う「ノート」とは一体なんなのか。私には一発で理解できた。
「よ、よいしょ・・・・・・・」
私はデスノートを取り出し、リュークに見せた。リュークはだるそうにベッドに横になっていた。
「何人書いた??」
「え??」
「何人か書いただろ。どれくらい書いたんだ?」
・・・・・・私は無言でノートを開いて、リュークに見せた。
「・・・っておい!一人かよ!!小心者だなあ~。そんな臆病なやつはお前が初めてだ」
「・・・・・・私は一人といえど、ノートを使って人を殺した。魂でも抜きにきたんでしょ?」
こんなにもはやく環境へ順次適応できる自分は、凄いと思った。だって、死神と平然と話しているのだから。
「は?魂?何いってんのお前??」
「え??」
「そのノートはもうお前のものだ。俺はお前に何もしないし、お前はそのノートを好きに使える。」
・・・・・・・・・・・・・・・・
信じられなかった。これが私のもの????????だが、あくまで冷静だった私は、すぐに返答した。
「ていうことは、何人殺してもいいわけ?」
「当たり前じゃないか。」
リュークは相変わらずだるそうにねころんでいる。
「・・・・・・・アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!」
「ん?」
「・・・・・これこそが私の一番欲しかった物。あなたは死神なんかじゃないわ。私にとっては、救世主よ。」
私はノートを机に置き、黙り込んだ。
「(これさえあれば・・・・・・弁護士なんかならなくても・・・・・・世界を変えることができる。私が世界の神になれる。)」
「どうした?急に黙り込んで。」
リュークが話しかけてきた。私は答えた。
「・・・・・・・・・よろしくね。リューク。」
「お?なになに?もう俺が怖くないの?」
「もう怖いなんて感情は消えたわ。むしろ嬉しいくらいよ。・・・・・これから私は、このノートを使って邪魔者を消していく。そうして最終的には、
この世界の頂点に・・・・・神になるわ。」


この日から私は変わった。こうして私は孤高の殺人者への道を歩き始めた。   

fin


615603:2007/09/01(土) 21:22:33 ID:l99QnP+e
続きかくとなると死ぬほど長くなるので遠慮します。
読んでくれてありがとう
616603:2007/09/01(土) 21:25:26 ID:l99QnP+e
>>794さんが凄すぎて俺のが糞に見える・・・・・
>>794さん、GJ!!!!!続き楽しみに待ってます。
617名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 21:27:38 ID:iyN3ibVt
>>616
>>794
まさかお前、未来が見えるのか!?
618名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 21:29:33 ID:MvFt/3kd
てか最近作品保管されてないけどなんで?
619603:2007/09/01(土) 21:37:47 ID:l99QnP+e
>>617
厳密に言うと>>611さんですが
620名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 22:23:36 ID:3p+1AAeM
>>618
中の人も色々忙しいんだろうなぁ。ホントあの人には感謝だ。
感謝の気持ちをあらわしたいんだが、いい方法は無いもんかね。

せめて、頑張って作品を投下するくらいしか出来ないかな?
621名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 22:39:10 ID:MvFt/3kd
>>620
wikiって誰でも編集できなかったっけ?
ロックがかかってるなら別だが
622名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 22:39:58 ID:Ua64x3hN
せっかくwikiなんだし、できれば他の人もまとめに協力できるといいと思うんだけれども…
できれば弄り方の案内や注意点を書いていただけるとうちらも手助けできるかと
どうでしょう >>wiki管理人さん
623名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 22:40:45 ID:zpdOiRvJ
>>615
普通に続き読みたいんだけど……w
624 ◆0iImM7mexo :2007/09/01(土) 22:44:45 ID:Ml3av/up
すみません、5日ほど間が空いてしまいましたが、深夜から朝方にかけて更新の予定です。
本当に申し訳ないorz
625603:2007/09/01(土) 22:45:37 ID:l99QnP+e
>>623
めっちゃ時間かかりますし、トリックとか考えなきゃならないですけど・・・・w
いいですか?
626名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 22:49:51 ID:8tA5omUM
>>624
おお、管理人さんおかえりなさい!
いつもありがとうございます。
体調に気をつけてリアルの仕事も頑張って下さいね!
627名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 22:52:48 ID:MvFt/3kd
やっぱり一人じゃ限界があるから協力者求めたほうがいいのかもしれんね
628名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 23:26:03 ID:5/TMo/ae
>>610-611
○周目がおかしなことになってるがGJ
629名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 23:35:07 ID:ADtsuunE
>>612
乙っす
…だけど

>>610
>次が23周目。
>>611
>こなたは22周目に突入していく。

……?って思った
この場合は前者が
『次が22周目。』
になるか、後者が
『こなたは23周目に突入していく。』
になるんだよね?
630名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 23:57:09 ID:/KYs9Ush
1レスSSを投下させていただきます。
今回はこなた+つかさ×かがみという構図で。
631きゃんでぃ・がーる6:2007/09/01(土) 23:59:22 ID:/KYs9Ush
「う……ん……」
「かがみ、大丈夫?」
 ベッドの中で、かがみが顔を真っ赤にしながら少しだけ目を開く。
「うん……なんとか」
 そうは言ってるけど……声は、とってもか細い。
 お見舞いに来てみたのはいいけど、ここまで風邪がひどいなんて。
「ダメだよお姉ちゃん、まだ寝てなくちゃ」
 座っていたつかさが慌てて膝立ちになって、起きようとしたかがみの体をぎゅっと押さえた。
 確かに、今のかがみはあんまり無理しない方がいいみたい。
「無理しなくてもいいよ。私もちょっと顔を見に来ただけだから。それじゃあつかさ、
かがみが良くなったらアイスを出してあげてね。おばさんに渡しておいたから」
「うん、わかったよー」
「だめ……」
「えっ?」
 帰ろうとした私の服の袖を、かがみがぎゅっとつかんだ。
「まだ、そばにいて……」
 いつもと違って、少し弱々しい瞳。
「お姉ちゃん、こなちゃんにも風邪うつしちゃうよ?」
「だって、だって……」
 きっと、今は心細いのかもしれない。
「もう、しょうがないな。うしっ、夕方まではいっしょにいてあげよう」
「……ほんと?」
「ちょっと気弱になってるかがみ様のためなら、えんやこらだよ」
「……あはっ」
 いつもだったら反論するのに、今日のかがみは素直に笑ってくれた。
「こなちゃん、大丈夫?」
「大丈夫大丈夫。私とつかさがいれば、かがみもほっとしてすぐに治るでしょ」
「うーん……そうかもしれないね」
 そう言うつかさといっしょに手を握ってあげると、かがみは安心したように表情をやわらげた。
 そのままずっと、何を話すっていうわけでもなくかがみのことを見ていた私とつかさ。
かがみの表情は来たときよりもずっと穏やかになっていて、目もとろんとしていった。
「すぅ……すう……」
 だんだんと、呼吸が深くなっていく。きっと、もうすぐ眠るんだろうな。
「そろそろ眠りそうだね……じゃ、私は帰るよ」
「うん。ありがとう、こなちゃん」
 小声で話す私に、つかさも小声で応えてにっこり笑ってくれた。
「だ……め……」
 でも、かがみってばまだまだ私を帰したくないみたい。でも、寝ないと体調が……あ、そうだっ。
「それじゃあかがみ、早く治るおまじないをしてあげるよ」
「えっ……?」
 私は立ち上がると、かがみのおでこに乗っかった濡れタオルをそっと手に取って――
「んっ」
 ちゅっと、ほんのりあったかいかがみのおでこにくちづけをする。
「えっ……」
「こっ、こなちゃんっ?!」
「早く熱が冷めるためのおまじないだよ。ささっ、つかさもやってあげたまへー」
「で、でもっ、私とお姉ちゃんは姉妹でっ!」
「つかさがやったら、きっとかがみの調子もよくなるんじゃないカナ? カナ?」
 うろたえるつかさにそううながすと、つかさは真剣な目でかがみのことを見つめた。
「…………」
 かがみは目を潤ませたまま、何も言わないでつかさを見てる。
「そっ、それじゃあ……んっ……」
 顔に真っ赤にして、つかさはゆっくりとかがみのおでこにくちびるを寄せていった。
 そして、そのままちゅっとくちづけをして……おおっ、なんという姉妹愛な光景。
これで終わらせるのももったいないなー。デジカメ持ってくれば良かったよ。
「すぅ……すぅ……」
 つかさがくちづけをしているうちに、かがみは夢の世界へ旅立ったみたい。あとは、
このまま熱が冷めればいいんだけど……あれっ? つかさ? 顔を真っ赤にしてどうしたの
……って、ちょっ、しっ、失神?! つ、つかさっ?! つかさーっ?!
 かがみと違った理由で顔を真っ赤にしたつかさを揺すりながら、私はただ途方に暮れていた。
632 ◆cj23Vc.0u. :2007/09/02(日) 00:01:50 ID:XMAvnMwf
作戦名:きゃんでぃーがーる増殖作戦
対象:柊"お姉ちゃんっ娘"つかさ
結果:対象が作戦中に失神したため失敗

嗚呼美しきかな姉妹愛、ということで。
633名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 00:04:29 ID:eiAAUfMg
>>632
姉妹愛GJ!
つかさにはまだ色々と早かったみたいですね。
634名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 00:10:11 ID:+qaZor1O
>>632
「ウブだね」
「ああ、だがそれもまた……」
GJです
635603:2007/09/02(日) 00:14:26 ID:mtHIxHKI
テラGJ
6369-863:2007/09/02(日) 00:16:36 ID:gSYgrWmC
>>632
GJっす!
恥ずかしそうにしながらもやってしまうつかさ、最高です!

ってわけで、ちょっと間隔狭いですが投下させてもらいます。

6レス、非エロ、かがみ+まつり+いのり×こなたです。
637名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 00:17:42 ID:/MPBK1pB
>>632
かがみがかわゆすぎる

誰か
ニヤニヤしすぎて溶けてしまった俺の顔を
くっつけてくれませんか?
638最早:2007/09/02(日) 00:18:17 ID:TbKo0fb8
うぶなつかさにGJしながらななこ×こう&一人ひより投下。

※注
・こうとひよりの口調がおかしいかも知れませんがそこの所はご勘弁
・ディルドーでのお話しです
それでもよければどうぞ。
639漁夫の利ってこういうことか?1/6:2007/09/02(日) 00:18:40 ID:gSYgrWmC
「こなたは私の恋人なの!まつり姉さんは関係ないでしょ!」
「何言ってるの!こなたちゃんは私のものなの!」
 ちょっ、物扱いですかまつりさん……
 わたくし泉こなたは只今、修羅場に立たされてます。何でこうなってしまったかっていうと……

 私がかがみに告白されたのは7月の上旬だった。真っ青な空の下、屋上に呼び出されて、
「私、ずっと前からこなたのことが好きだったの!だから付き合って!」
 顔を真っ赤にしながら叫ぶかがみ。まさにツンデレの鑑、などと下らないことを考えていた。
 私もかがみのことが好きだったから、その場でOKしてめでたく付き合い始めた。
 夏休み中、よくかがみの家へ勉強と称して行っていたんだけど、やっぱりお年頃で身体を持て余した女子同士がすることは一つ、なのかは分からないけど、身体を重ね合わせたりもした。
640最早:2007/09/02(日) 00:19:27 ID:TbKo0fb8
>>636様お先にどうぞ。
641漁夫の利ってこういうことか?2/6:2007/09/02(日) 00:20:28 ID:gSYgrWmC
 でも、かがみの家に泊まりにいったある日、いつもどおりにキスで締め括った後、かがみがお風呂に入りに部屋を出ていった。すると、なぜかまつりさんが部屋に入って来て、いきなり尋ねられた。
「何してたの?随分と艶っぽい声が聞こえたんだけど?」
「え?あっ!あ、あのそれは……」
「かがみとえっちなことしてたんでしょ?こなたちゃん?」
 私は驚いたと同時に聞かれていたことに恥ずかしさを覚えて何も言えなかった。
 するとまつりさんはベッドの端で座っていた私に近づいて来て……押し倒された。
「へ?」
 思わず声が出る。
「かがみとやってたんだから私もいいわよね?」
 ……何を言われたかすぐにはわからなかった。
 冷静に状況を考えてみよう。
 今私はベッドの上にいて、私の上にはまつりさんがいて、つまり押し倒されたってことで、さっき言ってたかがみとやってたことって、つまりその……
「ええっ!?まつりさん、冗談じゃなくてですか?」
「冗談に見える?」
 明らかに真剣な表情です。本当にありがとうございました。
642漁夫の利ってこういうことか?3/6:2007/09/02(日) 00:22:02 ID:gSYgrWmC
「私ね、こなたちゃんと初めて会った時から気になってたの。かがみともつかさとも違って、いつも余裕そうに見えるけど本当は一生懸命になって生きてるっていう感じがして、その無理してる感じが可愛くって……」
「そうですか……」
 そうなのかな……?
「だから一回強く抱きしめてみたかったの、こなたちゃんが無理しなくてもいいように、ね。」
 と言って、私の身体をぎゅっと抱きしめられた。
 私も何となくまつりさんの背中に手を回して抱きしめかえす。
「ん、可愛い……」
 そう言って、今度はキスをされた。唇に触れる唇の感触、軽いキスだったけど私の頭はぼんやりしてしまっていた。
 ……こんなキスも嫌じゃないかも。
 まつりさんがふと時計を見る。
「あ、もうすぐかがみが帰って来ちゃうわね。じゃあ、また今度ね。」
 そういうと、脳内が溶けてしまった私を置いて行ってしまった。

643漁夫の利ってこういうことか?4/6:2007/09/02(日) 00:23:09 ID:gSYgrWmC
 それからというものの、私がかがみの家に行くと、時々まつりさんは私が一人の時に部屋を訪ねてきた。
 時間の都合上、いっつもキスで終わりになってしまうけど、そういうわけで私はかがみに悪いと思いながらも、まつりさんにも気持ちを寄せていってしまっていた。

 それで今は、まつりさんが帰る前にかがみが帰って来ちゃったってわけだ。もちろんキスの最中で。
「ちょっと!?姉さんなにやってんの!?」
「ん~、こなたちゃんとキス。」
 ……かがみが怒ってるというか、今まで見たことのない怒り様だ。
 これでやっと冒頭に戻った。
 で、二人の私をめぐる論争は現在進行形なわけで、
「だいたい、なんで姉さんがこなたを……」
「あら、それを言うなら、かがみがこなたちゃんの恋人っていうのはなんでかしら?」
「それはこなたが私が好きだってって言ってくれたからよ!ね、こなた?」
「でもこなたちゃんは私の事も受け入れてくれたわよ。こなたちゃんは私のほうが好きなんじゃない?ね、こなたちゃん?」
「こなた!どうなの?」

「え!?あ、私は……」
 ついに本当の修羅場になっちゃったというか、ありがちなドラマみたいな展開だよ~……

644漁夫の利ってこういうことか?5/6:2007/09/02(日) 00:24:11 ID:gSYgrWmC
 私はしばらく考えた後答えた。

「……私は、二人とも好き。うん、すごい優柔不断だと思うけど、多分考えても考えても答えは出ないような気がするから。」
 私は二人に悪いと思いながらも、結局どちらか一人を選ぶことはできなかった。
「……そっか。それじゃあ、まつり姉さん、こなたは二人で共有ということで手を打たない?」
 だけどかがみは私の言ったことを受け入れてくれた。しかし、かがみんよ、あなたも物扱いですか……
「こなたちゃんが言うならしょうがないかな。いいわよかがみ。」
 まつりさんも認めてくれたらしい。よかった、一件落着だ。
「でも、今日は私の日なんだからこなたは私が使うわよ!」
 ちょっ!使うって……
「かがみはさっきやったでしょ!だから今度は私がこなたちゃんを可愛がるんだから!」
「だめー!今日はこなたは私のなの!」
 結局また二人とも言い合いをしてる。私は確かに取り合ってもらえるっていうのは嬉しいんだけど、
「喧嘩はだめだよ~……」

645漁夫の利ってこういうことか?6/6:2007/09/02(日) 00:25:13 ID:gSYgrWmC
 そしたらいきなり、
 ガチャ、
「はいはい、うるさいですよ。」
 聞こえたドアの音と4人目の声。
「い、いのり姉さん?」
「もう、ふたりとも喧嘩なんかしないで。」
 現れたのはいのりさんだった。……このタイミングはまさか?

「こなたちゃんが原因なのね?じゃあこなたちゃんは私が持って行きます。」
 と、予想通りの展開で私はいのりさんに半ば引きずられるようにして部屋を……
「あー!ちょっと!」
「待てー!私のこなたー!」

 今夜は寝れなさそうだよー……。
6469-863:2007/09/02(日) 00:28:18 ID:gSYgrWmC
最早様、どうもすいません、ありがとうございます!

やっぱり資料が少ないので適当な設定を脳内補完しました。

それじゃあどうぞみなさん、じゃんじゃん投下してください
647名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 00:29:24 ID:/MPBK1pB
>>646
柊姉妹自重しろww
648最早:2007/09/02(日) 00:33:07 ID:TbKo0fb8
>>646
いえいえ、こちらこそ。
柊姉妹に振り回されるこなたにGJしながら投下。
前の注意を読んでからどうぞ。
649最早:2007/09/02(日) 00:34:30 ID:TbKo0fb8

『黒いななこ・女は秘密を着飾って美しくなる』

カリカリカリ……とGペンの音が響くアニメーション部部室。
音の方向に目を向けると、アニメーション部員である田村ひよりが音の発信源となりながら同人誌を書いている最中であった。

「……ひよりんさぁ、そんなに書いてたら体壊すよ、まったく…」
「まぁ好きな事っすしね。いくらやっても疲れないって訳じゃないけど、ネタさえ湧けば何とかいっちゃう感じっすかね…」

アニメーション部部長の八坂こうの質問に答えるひよりではあったがこうの方には目もくれず、原稿に黒線を引いてゆく。
夏祭りは近い。ひよりはペンを滑らせる。

と、キーンコーンカーンコーン…
と部活終了を告げるチャイムが校舎全体に鳴り響く。

「あ、もうこんな時間っすか。いやぁ~時間過ぎるのは早いっすね~…」

といいながらひよりは自分の仕事道具を畳み始めた。
「あ~…ひよりん、ひよりんは先に帰ってて。」
「?どうしたんすか先輩?何か用事でも…」
「え?いや、あ~うん!そう!用事用事!別にひよりんが気にする事じゃないよ!うん!」
「……何か変すよこうちゃん先輩。何だか隠しごとしてるっていうか…」
「そ~お~?そんなつもりまったく無いんだけどなぁ~…」

…明らかに怪しいこう。
だがそんな事にひよりは構っていられない。夏祭りは近いのだ。

「…じゃあ、お言葉に甘えて……」

ひよりはまとめた道具をカバンに押し込めるとそそくさと部室を出て行った。嗚呼、ひよりの夏は忙しい。

ガラリと音がしてこうの視線からひよりが消えるとこうは時計を見つめてから安堵のため息を一つ、ほっ…とついた。

「……はぁ……ひよりんに勘ぐられた時はどうなるかと……何とか約束の時刻には間に合ったな、うん。」

独り言を呟きながらこうは部室の整理を始めた。どうやら人をこの部屋に呼ぶらしい。
掃除を続けていたこうはふと空を見上げて、

「……逃げ出せないのかなぁ…あの人からは…」

……夕日でオレンジ色に染まった部室でぽつり、と呟いた。

650最早:2007/09/02(日) 00:35:15 ID:TbKo0fb8
「あれま、体育着を忘れてしまった…」

今日は金曜日、月曜日には体育の授業。持って帰って洗わなければ花の女子高生としては実にまずい。
アニメーション部室には持って来ていたからきっとそこだろう。

「忙しいけど……しょうがないか。」

ひよりは校門で気が付いた忘れ物を取りにアニメーション部部室へ向かう事にした。
……そこで何が行われているかも知らずに。

所変わってアニメーション部室。
一人待つこうの耳にカツンカツンと靴音が入って来た。
こうにとってそれは軽蔑すべき悪魔の足音か…それとも疼いた体を鎮める天使の足音か。
靴音の持ち主がアニメーション部室の入り口に立ち、こんこん、とノックした。

「……開いてますよ。」

こうがそう言うと入り口の戸がガラリと開いて、

「ほな、お邪魔すんで~♪」

……社会の黒井ななこが扉の向こうから現れた。

651最早:2007/09/02(日) 00:36:01 ID:TbKo0fb8
……ひよりは忘れ物を取りに行った部室で行われていた行為のあまりの衝撃に言葉ひとつ出なかった。

「はぁ…んんっ…ふぁっ、ひぁぅっ!!せ、先生…」

こうが身体中を愛撫されて出す喘ぎ声。

「ほら見てみぃ…八坂の体、こんなびくびく反応しとる…」

こうを愛撫し続ける社会の黒井先生の甘い囁き。

そこで行われていた事、それは自分が今書いている様な女同士の逢瀬だった。

「やぁ…せんせ、そんなとこ揉んじゃ…ひぁっ!」
「なんや自分、服の上からそんな感じとるん?…えっちい子やなぁ…八坂は…」
「そんなっ、やっ、違っ、あ、あん!先生が…こんな体に、ひぁっ!…したんじゃないですかぁ…」

二人の話を聞くと、これが初めての事ではないらしい。
ドアの向こうから聞こえて来るこうの声、黒井先生の声……蕩けるような二つの声にひよりは興奮してきていた。

「やぁっ!!駄目っ!先生ぇ、そんなとこだめぇ!!」
「ほらほらぁこんなにグショグショやんか…もっと欲しいんやろ?な?図星か?ん?」
「ひあぁぁぁっ!!やっ、やあぁあぁっ!!だ、だめっ!!掻き回しちゃやぁっ!!」

どうやら黒井先生の攻めが激しくなった様だ。今までよりこうの甘い嬌声がひよりの耳に強く届く。
ひよりは下半身の違和感に気付きスカートをめくると、向こう側のこうのようなのであろう、ショーツがぐっしょりとなっていた。

「うわ……びちょびちょだ……」

ひよりはショーツの上からそこに手を伸ばしてみる。
「んっ……!」

ひよりの手が触れた点から快感が湧き出てくる感覚。ひよりはそこを弄ぐる事に夢中になる。

「ふぁっ…ダメっ、こんな…人がしてるの聞きながら、なんてっ…でも…いつもより…」

他人の情事を垣間見ながらの自慰。見てはいけないという背徳心と気付かれるかも知れないという危機感をスパイスにしてひよりは高ぶってゆき、耳だけ向こうに向けたまま行為に没頭する。

652最早:2007/09/02(日) 00:36:47 ID:TbKo0fb8
「んー…こんな感じでええかな…」
「はぁ…はぁ…せ、せんせぇ…?」

黒井先生が何か違うアクションを起こした様だ。ひよりは全身を耳にして話を逃すまいと身構える。

「せ、先生…そんな大きいの…入らない……」
「大丈夫やて、これで三回目ぐらいやろ?そんな怖がる事あらへん……うちが…ついとるさかい…」

(え?何!?大きいって?何なんすかこうちゃん先輩!?)

ひよりは自分の頭脳の百合バイブルに入っていない単語を聞いて狼狽する。
大きいとか入る入らないとかじゃまるで…

「ほな入れるで…」
「はっ、…くあぁあぁあっ!せんせ、せんせぇが入ってくる…はぁぁぁっ…!」

一気にこうの声が満たされた様な甘ったるい声になる。

「あぁん!!せっ、先生っ、最初から激しっ、あっ、ああっ!!」

ぐっちゃぐっちゃと薄く聞こえる粘着質な水音が聞こえると同時にこうの喘ぎも激しさをまし、また、ひよりの手の動きも激しさを増す。

「あっ、ふぁっ、だめっ!人のっ、人の聞いて、気持ちよく、きもちよくなっちゃうっ…なっちゃうのぉ…」

あちら側もこちら側も官能の渦に飲まれて。
こうもひよりも今にも果てようとしていた。

「はっ!はあっ!ふぁぅっ!!せんせぇ、せんせぇっ!!は、激し過ぎてあたしっ、あたしぃ!!」

こうの声が切羽詰まったものになり、その喘ぎが甲高く、そして鋭くなってゆく。

「はぁ…だめっ、わたしも…わたしもぉ…!」

こうと同じくひよりも声を絞ってはいるが鋭く、甲高い声になっていた。両者とも限界が近い。

「はぁ…あぁ…せ、先生?」

こうの喘ぎが止まり、ドアの両側で同時に微かに聞こえていた卑猥な水音も止まる。

653最早:2007/09/02(日) 00:37:29 ID:TbKo0fb8
「ふふふ……なぁ、これにスイッチあるん分かるか?」
「はぁ…はぁ…え……?」

こうはおそらくその「スイッチ」の存在を知らなかったのだろう。

カチリ、とスイッチがオンになる音、そして強い振動音が部屋に響くと、

「あっ…ひぁあぁあぁあぁあぁっっ!!」

こうも叫びに近い嬌声を上げた。
それは言語にならない言葉ではあったが、快楽を異常な量で注ぎ込まれている事は明らかであった。
水音もより濃くなり、その快楽の強大さを示すような、パンッ、パンッという肉と肉がぶつかり合う音も聞こえる。

「だめぇっ!!せんせぇっ!!わっ、わたひぃ、こあれるっ、こあれちゃうぅっ!!」
「ほらぁ…もっと激しくすんで…」
「はっ、はぁうぅぅうぅうっ!!だ、だめぇえっ!!そ、そんあことさえたらあたしぃ、はっ…はあぁぁあぁあぁあぁっっ!!!!」

快感にこうが耐えきれなくなって果てるもまだくぢゅりぶちゃりという水音は響く。

「いやぁあぁあぁっっ!!せんせっ、せんせぇっ!!へ、変にぃ!!へんにあるぅ!!おかひくっ!おかひくなっちゃうよぉっ!!」

「はぁっ、はぁっ、んんっっ!!ふ、二人とも激し過ぎっ…!!ゆびが…ゆびが止まんないっ、止まんないよぉ…っ!!」

ひよりも向こう側の激しい狂乱と同じく激しい指の動きで自らを慰める。

「も、もぅら…らめぇえぇえぇえっっ!!!!」
「あっ、はぁっ、はうぅうぅうぅっっ…!!」

ひよりが身体をびくびくと震わせたと同時に扉の向こう側で廊下に響くほどのこうの叫びが聞こえた。

654最早:2007/09/02(日) 00:38:11 ID:TbKo0fb8
「はぁ…はぁ…」

しばらくの間は息も絶え絶えにひよりは達した後の甘い余韻に浸っていたが、
ガラリッ
という音とともに放課後の夕日の光と、

「あかんなぁ…人の楽しみをこっそり覗いて、しかも自分も楽しんでまうなんて…」

先程からこうを攻めていた人物と同じ関西弁の声が聞こえた。
ひよりがゆっくりと振り向くと黄昏の中で半裸のまま自分の身体を隠そうとはせず、右手に両端を男根に模した器具を持った、予想通り、この学園の社会教師の黒井ななこが立っていた。

ひよりは声一つ出なかったが、実に冷静であった。
ああ、ディルドーなんてものもあったな、頭の隅でそう思いながら先生に顔を向けた。

「何しとるん自分?生徒は下校する時間やで?」
「あ……いや……」

ひよりから言葉が出てこないのをいいことに社会教師は話を続ける。

「……自分、もっといいことせえへんか?」

ひよりの腕が掴まれ、ぐいっと引き寄せられる。

「あ…ちょっ…やめて…」

小さな声では反抗するものの、身体はまったく拒絶しないひより。
一瞬の内に教室の中に吸い込まれると同時にドアも閉められた。
その最後の一瞬、一人呟く。

「大丈夫…やさしくしたるさかいな……」

その後の事は知る由もなし、恐とい恐とい…

(どっとはらい)
655最早:2007/09/02(日) 00:40:24 ID:TbKo0fb8
以上。
投下かぶってしまい申し訳ない。
しかしこのスレの投下量は異常でつね。
656名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 00:43:39 ID:dpx0c3lu
>>655
テラGJ!!!!
657名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 00:51:27 ID:EeEcLDaA
WGJ!
投下量が多いのは 神が多い証拠
658 ◆PlNKZcRIiA :2007/09/02(日) 01:00:05 ID:AY4sLP/x
何だか神ラッシュが訪れてるみたいだね。出来れば、俺もそこに混ぜて欲しいな。
30分後に投下しますんで、よろしく。

投下作品が多過ぎて個別にコメント出来ないんで、まとめて申し訳ないが
>>632
>>646
>>655
あなた達みんな、最高だよ!心からのGJを捧げる!!
659名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 01:04:01 ID:gSYgrWmC
>>655
GJです!
やっぱりガチエロも必要ですよね
それにしてもひよりんが可愛い
660 ◆PlNKZcRIiA :2007/09/02(日) 01:29:48 ID:AY4sLP/x
よし、予告時間になったので投下。

備考:かが×こな 超微エロ ネコミミこなた注意 八レスほど頂きます。
661ネコミミシンユウ 1/8:2007/09/02(日) 01:31:18 ID:AY4sLP/x
ぴんぽーん。
気の抜けたチャイム音が鳴る。なんだか、こちらまで脱力してしまいそうな間抜けな音だ。
もうちょっとこう、気が引き締まる音が鳴らないものか。気が引き締まるチャイムってのがどんなのかはともかくとして。
かがみは、チャイムが鳴るたびに思ういつもの感想を抱いて、面倒そうに椅子から立ち上がって
来客を迎えに行く。誰なのよこんな時間にまったく、と意味もなくぼやいてみるが、
当然誰からも返事は無い。お風呂からあがった後なのでパジャマだが、その辺は仕方がないだろう。渋々ドアを開ける。

「はい、どちらさ……ま?」

……そして、かがみの時は凍りつく。

「にゃ~。にゃ~。いや、ちょっと違うかな?もうちょっとこう、可愛く……。みゃ~。みゃ~♪」


……猫?


いや猫ではない。猫にアホ毛はない。泣きぼくろもない。
そして、猫は「私を拾ってください!Pick Up Me!」と書いたダンボールを首から下げて
たりもしない。Pick Up Meが英語として正しいのかはこの際置いておく。
しかし、ネコミミはある。きちんと、可愛らしく頭頂部を二つの三角形が彩っている。
そして、口元は猫そっくりにニヨニヨしている。
全体的に、猫的な雰囲気は確かにある。雰囲気だけだが。
つまり、そこには。
捨て猫になりきったかがみの親友――こなたの姿があったワケで。


「ちょっ……こなたあぁあ!?あ、アンタ何してんのよそんなカッコでそんなトコロで!!」
「にゃ~。みゃ~。そこの可愛いお嬢さん、可哀想な私を拾ってだにゃ♪」

……やばい、可愛い。
って、今はそんな場合じゃなくっ!!

「だから何してんだっつーの!いいから入りなさい!」
「それは拾って貰えるという事かにゃ?」
「さっさと入れえぇぇぇぇぇっ!!!」
「ふみゃ~~~!?」


――そうして、私の部屋には現在。
捨て猫な親友が幸せそうな顔でチョココロネをはむはむしている訳です。
662ネコミミシンユウ 2/8:2007/09/02(日) 01:32:13 ID:AY4sLP/x
「……で、そろそろ説明しなさいよね。」
「……ふにゃ?」
「あんたがそんなモン(注:ネコミミ。着脱可能なものだけを指す)着けてウチに来た理由。」
「ふみゃ~。」
「返答次第では、ただじゃおかな……」
「いや~、しかしこのチョココロネは美味しいにゃあ。これはいつか私が家に遊びに来る
ときの為に買っておいてくれたのかにゃあ?普段はツンツンしておきながらもこういう所
でさりげない優しさを見せるかがみん萌え♪」
「は、話を逸らすんじゃないわよっ!!」

そしてその通りだなんて言えない!
賞味期限が切れるたびに買いなおしてたなんて口が裂けても言えない!!
かがみ、心の叫びである。

「そ、それに何で捨て猫設定なのよ。普通に来なさいっつーの。」
「ふみゅ~……。結構気に入ってたんだけどなコレ。似合ってないかな?」
そう言って、少し残念そうに首をかしげるこなた。

似合うも似合わないも、似合いすぎてるから問題なんでしょうがぁ!!
あんた、自分の異常なまでの可愛さ自覚してんのっ!!?
あぁもう可愛すぎんのよネコミミこなたあぁぁっ!!
かがみ、心の叫びリターンズである。
こなたはチョココロネを食べ終わったようで、満足気な顔で幸せそうにふぅ、と溜め息を
ついた。そんな小さな仕草一つでも、ネコミミパワーで破壊力は通常の五倍である。

「い、いや似合ってるけどさ……。むしろ似合いすぎなくらいに。」
「そう?なら良かったにゃ!」
今度は、嬉しそうに大輪の花がぱぁっと咲いたような笑顔を見せる。
くそ、可愛い。可愛すぎる。
663ネコミミシンユウ 3/8:2007/09/02(日) 01:33:12 ID:AY4sLP/x
「いやね?ちょっとおとーさんと喧嘩しちゃってさ。そんで居場所が無くなっちゃって……。」
「で、ウチに転がり込んで来たって訳?」
「そーゆーコト。今流行りのプチ家出ってやつ?」
……そうじろうおじさん、今頃本気でヘコんでるだろうなぁ。可哀想に。
「なるほどね。喧嘩は良くないけど、まぁそういう事なら放り出す訳にも行かないわね。」
「ありがとかがみ~!恩に着るよ~!」
「まぁそれは良いとして。で、そのネコミミとダンボールは何なのよ?」
「捨て猫セット!」

……それが何かを聞いているのですが。

「いや~、急いでたから尻尾までは調達出来なくて。不覚だヨ!」
「問題は間違いなくそこじゃない。」
もっとも、尻尾まで完全装備していたら私は完全KOだろうけど。心中でつぶやく。
家出するならコレっきゃないでしょ!などと言いながらネコミミの着いた頭を可愛らしく
ふりふりしているこなたの心理はイマイチ理解出来ないが、とりあえずかがみとしても
イイモノが見られたので文句はない。
それにしてもこのこなた、ノリノリである。親と喧嘩して飛び出してきた小娘とはとても思えない。
……というか、その捨て猫セットは喧嘩してから調達したのか……?


「ていうかアンタ、そのカッコでウチまで……?」
「ん?そだけど?」
私の親友はここまで常識のない奴だったか……?唖然とするかがみ。
ていうかよくそのカッコで襲われなかったな。最近の変質者は良心的なのかもしれない。
私の家に着いてからも、最初に出るのは私とは限らないのに。お父さんが出なくて本当に
良かったと天に感謝するしかない。

「それより良かったよ~。もしかしたら追い返されるかも、とかも思ってたからさ。」
「私が?あんたを?……何でよ。」
「だってさ、かがみってそういうトコ厳しいじゃん?だから、『甘えた事言ってないで
さっさとおじさんと仲直りして来なさい!!』とか言われるかと……。」
664ネコミミシンユウ 4/8:2007/09/02(日) 01:34:51 ID:AY4sLP/x
……確かに、普段通りのかがみならそうしたかもしれない。
しかし、ネコミミコナタの登場により混乱したかがみにそんな冷静な判断が出来るハズも
無い。よって、ある意味これはこなたの作戦勝ちと言えるかもしれない。
……なんか悔しい。しかしそのお陰でネコミミこなたがここにいてくれている訳で。
微妙に複雑な気分になるかがみである。

「……ま、誰だって喧嘩くらいするしね。それで家を飛び出すのはどうかと思うけど。」
「いや~、ホント助かるよ。ありがとにゃん♪いやぁ、宿を確保出来たから安心したよー!」
「……え?宿?」
「うん、当然じゃん!私はかがみに拾われたんだよ?だから、私はしばらくここにお世話
になるからヨロシク!」
「はぁ!?お世話になるって……え?つまり、私の部屋に泊まるの!?」
「もちだよかがみ。他に何処で泊まれと?まさか、こんなか弱い乙女を夜の街に放り出すの……?」
「いや、んな事しないけど……私の部屋狭いし、二人も寝るスペースは」
「あぁ、それは大丈夫だよ!私ちっちゃいから一緒のベッドで寝れるって!」
「…………あの、えっと」
「私結構寝相は良いし、かがみのベッドってそれなりの広さあるから楽勝だよ、うん。
いや、もちろん拾われた身だし床で寝ろって言われりゃ従うけど、猫は勝手にベッドに
潜り込んで来たりするから要注意だよかがみ♪」

……えっと、つまり。
私は、このまま行くと。


こ な た と 同 じ ベ ッ ド で 寝 ら れ る と 言 う 事 で し ょ う か ?


あぁ……神様。あなたは何てグッジョブなのでしょう。明日から一日三回神棚にお礼の祈りを捧げよう。
一緒のベッドに居るわけだから当然狭くて密着状態だし、抱きついたりしても不可抗力だ
よね。こなたが悪いんだもんね。あぁ、こなた柔らかいんだろうなぁ……。ほっぺとかふ
にふにしてるんだろうなぁ……。こなた抱き枕。なんて素晴らしいんだろう。
あぁでも自分を抑えられるか心配だなぁいや抑えなくてもいいのかだってこなたは私の飼
い猫だもんね私が拾ってあげたんだもんね大体こなたと二人きりで一つのベッドってそれ
抑えろってほうが無理なわけでああこなたの唇柔らかそう奪っちゃおうかなそうしようか
な別にいいよねうんいやいや唇だけで満足してちゃ駄目よねせっかくの機会なんだから舌
とかも入れてみたりとかいやもっと行く?行っちゃう?だったら最後までいただいちゃっ
て全然OKかなかなかなかなかなかなかなかなかなかなかなかなかなかなかなかなかなかな


「か、かがみ?どうしたのかがみーーー!!?」


そうして、柊かがみは意識を失いましたとさ。めでたしめでたし。
665ネコミミシンユウ 5/8:2007/09/02(日) 01:36:08 ID:AY4sLP/x
「……あれ?私、いつの間に寝たっけ?」
かがみは、自室のベッドで目を覚ました。感覚としては、結構時間が経っている気がする。
が、寝起きの感覚は当てにならないので実際は五分程度しか寝ていないのかもしれない。
「しっかし、うん、色々とアレな夢だったなぁ。こなたが私の飼い猫だなんて」
「お、かがみやっと起きた?急に倒れちゃうからビックリしたよ、もー。」
「ふぉおおああああぁああっ!!?」
面白いように飛び上がり、壁に張り付くかがみ。こなたでなくとも「そこまで驚かなくても」と
思うほどの驚きようだったが、寝起きに不意打ちをかけられては無理も無いだろう。
もちろん、こなたに不意打ちをかけたつもりなどないのだが。
「……こ、こなた……?」
「そだよ。目ぇ覚めた?」

大きく深呼吸。すぅ。はぁ。
一呼吸置いて少しは落ち着きを取り戻したかがみは、改めてこなたの姿を見直した。
さっきまでこなたが着ていた私服はいつの間にか妹のつかさのパジャマになっており、体中から
まだ少し湯気が立ち上っている。気付けば、部屋の中はお風呂上りの良い匂いで
いっぱいになっていた。髪はまだ完全には乾いていないようで、しっとりと水分を含んでいる。
そしてその頭は、意識を失う前にも着けていたネコミミが燦然と輝いていた。

「……あれ?お風呂入ったの?」
「うん。かがみが気を失ってる間にちょっとご家族のみなさんに挨拶してきてね。そした
ら何かえらく歓迎されてお湯を頂く事になったんだよ。つかさからはパジャマまで借りち
ゃった。う~ん、人情だねぇ。」

ウチの家族はちょっと寛容すぎじゃないだろうか……。いろいろ。うわ、パジャマぶかぶ
かじゃない。つかさのなのに。こなたの小ささを再確認し、同時に家族に何となく腑に
落ちないものを感じるかがみだった。

「てかあんた、ネコミミ着けっぱなしなの?お風呂入ったのに。」
「うん。流石に着けたままお風呂は入れなかったけど、基本的にお世話になってる間は
外さないよ?だって、これは私がかがみの飼い猫っていう証だからね!にゃん♪」
666ネコミミシンユウ 6/8:2007/09/02(日) 01:37:25 ID:AY4sLP/x
ぐふぅ!
かがみ の 精神 に 9999 の ダメージ!
こ、こいつは……狙ってるのか……?私を悶え殺そうという策略なのか……?
可愛い、可愛すぎる……。

悶えるかがみ。だがそれに気付いていないこなたは、ふぁ、と小さなあくびを漏らす。
ちなみに、今のかがみにはそんな小さな仕草でさえとんでもない萌えとなっている事は言うまでもない。
「うぅ~、いい加減眠くなってきたかも。最近はネトゲ自重して生活習慣改善してたからなぁ。
前はこんな時間でも楽勝だったんだけど……」
その言葉を聞いて、ようやくかがみは時計をチェックする。とっくに日付は変わった後だった。
――わりと長い間気絶していたらしい。寝起きの感覚は、今回は正常に働いていたようだ。


「そろそろ寝ない?あんまし夜更かしするとお肌に良くないよ~?」


お前が言うな。いつものかがみなら、こうツッコむ所だろう。
だが、今のこなたのセリフは、普段とは全く違う意味を持つ。
即ち、「一緒に寝よう、かぁがみん(はぁと」と言う夜の誘いの台詞となるのだ!
……かがみにとっては、だが。

「いいいいいわよ?じゃじゃじゃあ寝ようか。」
「かがみ、なんかエラくどもってるよ?……まぁいいか。じゃ、早く寝て?」
「……へ?」
「いやいや、かがみが先に布団に入らないと私入れないじゃん。猫は、飼い主の布団に
潜り込むんだよ?猫が先に布団で寝てちゃ駄目でしょ~。」

妙な所にこだわるなぁ、とかがみは思った。
しかしそれ以上に。
「何ソレ!私が寝てるところにこなたがもそもそと潜り込んでくるの!?それ良すぎ!最高!
あぁ私は今こそ理解した、これこそ『萌え』かっ!!」と、激しく思った。
667ネコミミシンユウ 7/8:2007/09/02(日) 01:37:56 ID:AY4sLP/x
もう何も言わない。かがみは頬を赤く染めて、布団に潜り込む。
やがて、少しの間をおいて柔らかい体がするりと布団に入ってきた。
凄く、いいにおいがする。
思わず、抱き締めた。

「ちょっ……かがみ?」
「……駄目?こなたは私の飼い猫なんでしょ?」
「……いや、駄目じゃ、ないよ。……気持ちいい。」
「そっか。嬉しい。……ネコミミ、外さないの?」
「ん、外した方がいいかな?」
「そうね。寝る時には、外そうか。」
「うん……。寝る時には、ね。」

「あの……さ。」
「ん?どうしたの、かがみ?」
「キス……しても、いいかな?」
「好きにしていいよ。――ご主人様。」


電気が、消えた。
そしてこれから、夜が始まる。
668ネコミミシンユウ 8/8:2007/09/02(日) 01:38:34 ID:AY4sLP/x
これは後日知った事だが、こなたは、おじさんと喧嘩なんてしてなかったらしい。
私の所に転がり込む口実が欲しかったから、一芝居打ったんだとか。道理で喧嘩したはずなのに
怒ったり落ち込んだりしてなかった訳だ。そんな事しなくたって、普通に泊まりにくれば良かったのに。
普通なら怒っていい所なんだろうけど、そこまでして私の所で泊まりたかったんだと考えると、
腹は全く立たなかった。そりゃ、少しは呆れたけどね。

あの日、朝になってこなたはすぐに帰って行った。
「やっぱ喧嘩したままじゃ寝覚め悪いし、仲直りしてくるヨ」とか適当な事を言って。
だけど、夜になるとまた帰ってきた。「だって、こっちの方が寝心地いいし」との事。
だから私は、親切にベッドを半分提供してあげた。可愛い飼い猫に。

猫は自由気ままだから、ある日突然ふらりと泊まりにやって来る。
私は、その時に備えてチョココロネをいつも常備しておかないといけない。
それと、あの時のネコミミは私の部屋に置いてある。そして、泊まりに来たこなたはまず、
それを頭に着けてこちらを向いて、照れながらこう言うのだ。
「ただいま、ご主人様」と。

ああ、お帰り。私の可愛い飼い猫。
ネコミミの、親友。
669 ◆PlNKZcRIiA :2007/09/02(日) 01:40:25 ID:AY4sLP/x
以上、「ネコミミシンユウ」でしたー。
突然降りてきた「ネコミミこなたが書きたい」という衝動に突き動かされるままに書いたこの作品。楽しんで頂ければ幸い。

ネコミミこなた作品は他にもあったハズだけど、保管庫の数が膨大すぎて
探せなかったんでチェックできなかったんだよね。だから、シチュとか被ってないか超ドキドキ。

近いうちに、前編で中断してる奴の続きも書きたいと思ってたり。
670名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 01:40:54 ID:gYrLBfpQ
>>669
全俺が悶えた件について
671名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 01:44:35 ID:eiAAUfMg
>>669
GJ
思わずニヤニヤしてしまいました。色々と。
こなたもかがみも可愛すぎ。

ちなみに、保管庫のネコミミこなた作品は「猫こなた」「猫耳こなた」「ねこなた」などの作品があるみたいです。
672名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 01:44:42 ID:gYrLBfpQ
下げ忘れた。今は反省している。
反省ついでに。
悶えそうなくらいネタがすばらしいんだが、たまに視点がかがみから作者に移動してる。
あとかがみの内心のセリフに統一感がナイがキがするから注意して見てほしい。
673名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 01:50:22 ID:gT1k4keh
>そんなモン(注:ネコミミ。着脱可能なものだけを指す)
キノの旅wwww

かがみの悶え具合がかわいいw
めっちゃGJ
674名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 01:53:57 ID:5fNbnSuA
>>669
テラGJ
ニヤニヤさせていただきました

>>673
なんだろうと思ったらキノの旅かwなるほどw
675名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 01:57:45 ID:gSYgrWmC
>>669
にやにやが止まりません
責任をとってその後編とやらもしっかり書いてください。
676名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 02:00:59 ID:/Xh2aFS6
>>669
激しく萌えた
テラGJ
677名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 02:01:06 ID:AY4sLP/x
>>672
>たまに視点がかがみから作者に移動してる。
むぅ……痛い所を突かれたなぁ。実は、「三人称一元視点」というものにチャレンジしてみたんだけど、
自分で分かるくらいに出来てなかったんだ。気を抜くとどっちかに偏っちゃって。
これなら、潔く一人称で書いた方が良かったかもな。こういう、文章に関する指摘はありがたい。サンクス!


それと、GJをくれる住民もほんとにありがとう。
あなた達の暖かいレスのお陰で作品が書きたくなるのです。がんばる!
678名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 02:07:40 ID:e3Mnm3Nj
>>669
GJ!
マジで素晴らしすぎる。ニヤニヤが止まらん。
679名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 02:08:21 ID:E0s92ZVk
>>669
……ふぅ、悶え死ぬかと思った。GJ!
680名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 02:40:11 ID:gYrLBfpQ
>>677
じゃああえて辛口で。
やろうとしてる形跡はわかるんだけどなw

まぁその場合、字の文では「私」ではなく「かがみ」しか使えないんだ。
かがみはふにふにと思った、でないと三人称が成立しないから。
ただ独白の処理(文中のK1みたいな奴)は、『』でくくって、――と内心は大混乱だった、とでも。
気絶とかも作者の味付けが問われるよね。かがみなら気絶することを知覚できないわけだからw

その描写の名前まで知ってるなら、ググればいくらでも出てくるし、
まぁ煮込みが足りなかったかな? ということで。

あ、色々言ったけど俺この話大好きだぜw
681名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 02:43:46 ID:5N5guNSj
>>669
え、映像化を!映像化を要求するー!(マテ
アニメの時間までの暇つぶしに読むにはもったいないような良作GJ!
682 ◆0iImM7mexo :2007/09/02(日) 04:40:23 ID:dXKMqzcM
>>627
そうですね…わりと時間のかかる作業なので、協力して頂ける方がいると大変ありがたいです。
工程はおおまかに、

・作品(ネタ&画像含)を一度保存、SSのレス番消去
・wikiにうp
・スレ別→作者ページ→CPの各保管所にリンク作成、注釈作成
・投票フォームに項目追加
・画像うp、リンク作成
・事後対応

こんな感じなので、SSうp→スレ別へのリンク作成とかして頂けると大変助かったりします。
683 ◆0iImM7mexo :2007/09/02(日) 04:56:10 ID:dXKMqzcM
失礼、まさか直前に書き込みがあったとは気づかず。
追記させていただきます。

>>621
現状はフリーになってます…が、例の件を警戒して一部言語に規制をかけています。
そういう場合はご報告頂ければ対処できると思います。

>>622
ですね。協力してくれる方のためにまとめておくべきかも。


では、保管作業に戻ります。
684 ◆0iImM7mexo :2007/09/02(日) 04:58:39 ID:dXKMqzcM
そういう場合→規制に引っかかった場合に脳内保管お願いしますorz
685名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 07:37:52 ID:/EGUcphC
>>671 「など」ということは、「猫こなた」「猫耳こなた」「ねこなた」以外にもあるということ?
686名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 07:50:53 ID:+qaZor1O
>>685
もし取り溢しがあったら失礼だから『など』と書いたんじゃないかな

>>684
管理お疲れ様です
ある程度編集の際のテンプレが固まりましたら参加してみようかしら
687名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 10:42:27 ID:H01adMYy
てららららららGJ!
キノの旅吹いたwwwww
688名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 11:01:15 ID:Syb0LATi
でもwiki解放したら荒らしがくるんじゃ?
68912-512:2007/09/02(日) 11:08:11 ID:qHbiazZ+
管理人さんお疲れ様です

さよなら魔法使い3話を投下します。
4、5レスいただきます
69012-512:2007/09/02(日) 11:09:43 ID:qHbiazZ+
1時間近くたっても、こなたはまだ戻ってこなかった。
六月の空は今だ夕焼けの気配を感じさせなかったが、教室は閑散としていた。
「こなちゃんとお姉ちゃん遅いね」
「そうですね」
校庭で練習に励む運動部を見ながら、つかさが呟いた。
みゆきはこの日何度目かの、意味のない相づちを打つ。
その時、机の上においた携帯が振動した。
「どうしました?」
「こなちゃんから……ごめん、先に帰ってて、だって」
二人は揃ってため息をつくと、おもむろに腰を上げた。
帰るついでにかがみのクラスを覗いたが、そこにもこなたとかがみはいなかった。
いつもは滅多に座れないバス停のベンチに、二人並んで腰掛ける。
「この時間は人が全然いないね」
「部活のない生徒はみんな帰ってますからね」
こなたが出て行ってからのつかさは、ずっとうわの空だった。
一旦自分の世界に入ってしまった時のつかさと会話することを、みゆきは諦めていた。
つかさはかなり個性的だ。
その純粋さはいつか人の怒りを買いそうで、見ていてたまに不安になる。
今年18歳になるというのに、なぜか黄色いリボンが似合っている。
お料理とお裁縫と好き。
突飛な独り言。
たまに付き合いづらさを感じることも、正直ある。
それでもみゆきは、この一種奇跡的な少女を好ましく思っていた。
691さよなら魔法使い3:2007/09/02(日) 11:10:40 ID:qHbiazZ+
「……私悪い子なのかな?」
「どうしてですか?」
「だって……えっ……あ」
つかさがようやく頭の中の一人旅から帰ってきた。
それを感じたみゆきは、まるで捕らえるかのようにつかさの手を取った。
つかさが少し赤くなったの見て、みゆきが微笑む。
「もう……ゆきちゃんってば。
 ……だってさ、もし二人が私たちが感じてるように両思いだったら、
 思いが通じるのはいいことだよね?
 そりゃ女の子同士だけど、私は別にいいと思うし……。
 それなのに、なんで素直に喜んであげられないんだろう」
「仕方ありませんよ。
もし二人が特別な関係になったら、今までと同じようにはいきませんからね。
彼氏ができた途端に付き合いが悪くなる方もいるらしいですし」
「そうなんだよねー。
それって良く聞くけど本当なのかなぁ?わかんないや。
 ……でも私、これもいい機会なのかなって思ったりもするんだよね」
「何の機会ですか?」
「お姉ちゃん離れの機会。
 どうせ来年になれば、多分お姉ちゃんは東京に行っちゃうだろうし。
 今まで私お姉ちゃんにべったりだったから、ちょうどいいのかなって」
つかさは色々とコンプレックスを抱えていた。
かがみに対しては勿論、みゆき、こなたに対しても。
みゆきはつかさが時々、自分の身体を羨ましそうに見ていたことを覚えている。
「大丈夫ですよ。
 つかささんはかがみさんがいなくたって、ちゃんと生きていけますよ。
 それと、寂しいと思うこととは別の問題です」
「えへへ、ゆきちゃん優しいね。
 でもさ、もしこなちゃんとお姉ちゃんがすっごいラブラブになってさ、
 お互いしか見えないー、ってなったらゆきちゃんどうする?」
「そうですね、もしそうなったらお尻を蹴っ飛ばしてやりましょうか」
「ふーん……えええ!?蹴っ飛ばす!?」
「私達は友達ですから。
友情にもとることをするなら、黙っているわけにはいけません。
あ、つかささんは平手のほうが好みでしたか?」
指を口に当て小首を傾げたみゆきは、まるでいたずらっ子のようだった。
「ゆきちゃんって結構過激……
 でもそうだよね、私たちが文句言っちゃいけない理由なんてないよね!
 うふふ、そう思ったらちょっと元気が出てきたよ」
こなたとかがみが、自分たちのことを忘れるはずはないと、二人とも本当は解っていた。
そんな単純な展開にはきっとならない。
感情に任せて蹴っ飛ばせる機会なんて、あるはずないのだ。
それでも、だからこそ、この想像はとても愉快だった。
二人の少女の笑い声は、誰に聞かれることもなく風に溶けていった。
692さよなら魔法使い3:2007/09/02(日) 11:11:58 ID:qHbiazZ+
「ごめん、先に、帰っててってと」
こなたはメールを打ち終わると携帯の電源を切った。
こなたとかがみは、屋上に繋がる階段の踊り場にいた。
普段屋上が開放されていないことから、ここにくる生徒は滅多にいない。
「つかさとみゆきに悪いことしちゃったね」
「二人なら大丈夫だよ、気にしなくっていいよ」
「あんたが言うなよ」
かがみは階段に腰を下ろして膝を抱えて座っていた。
こなたはかがみと少し距離をとって、手すりに寄りかかる。
「なんだか昨日から人に迷惑かけてばっかり。
 まあ日下部に関しては私が気付いてないだけで、ずっとそうだったんだけど」
かがみは自嘲的に唇をつり上げると、膝を抱く腕にさらに力を入れた。
「まあ私もたまに気になってはいたんだよね。
 でもそれを言ってかがみが来なくなったら、って思うと怖くてさ。
 つい言いそびれちゃった」
「あぁ~あ、私だけかよ、気にしてなかったの。
 ねえ、私ってあんたの教室に行く時そんないい顔してた?」
「私が言うのもなんだけど、結構」
「うわぁ……」
それを聞くとかがみは、背中を丸めて顔を伏せてしまった。
「おーい、かがみー」
呼びかけてもかがみの返事はなかった。
こなたはかがみの下に回ってもう一度声をかける。
「かがみー、パンツ見えてるよ」
「別にいいわよー、今更あんた相手にそんなこと気にしないわ……」
こなたは、かがみの気のない返事に拍子抜けした。
「じゃあ触ってもいい?」
「別にいいわよー……え!?やっ、ほんとに触るなぁ!もう冗談でも……」
内股に指の感触を感じて、首を上げると紅潮したこなたの顔が目の前にあった。
いつものにやけ顔を想像していたかがみは、思わず息をのんだ。
「私も冗談のつもりだったんだけど、ちょっと恥ずかしいね」
「もう、なんて顔してるのよ」
かがみは立ち上がるとスカートについた埃を手で払った。
こなたはむせながら手を顔の前で振った。
「けほっ……人の顔の前でやんないでよ。
 ふふ、やっとかがみ話をする姿勢になったね」
「う、私が悪かったわよ、でも次からは口でいいなさいよね」
かがみは腰に手を当てて大きく背中を反らした。
背骨がゴキゴキと中年のような音をたてる。
「かがみって昨日からずっといじけてたんだね」
「くぅ~……はあぁ、我ながら情けないわ……。
 ねえこなた、もし私があんたを好きだったら、あんたはどう思うの?」
「私も今まで考えたことなかったけど、かがみだったら嬉しいかも」
「確かに私にとってもあんたは特別よ。悔しいけど。
 でもそれが恋なのか、自信がないのよ」
女同士、しかもその思いを人から指摘されてしまったせいで、かがみは混乱していた。
693さよなら魔法使い3:2007/09/02(日) 11:12:34 ID:qHbiazZ+
「だったらさ、とりあえず付き合ってみない?
 それでやっぱり恋じゃなかって言うなら、それでいいしさ」
「付き合うって何するのよ?」
「二人で遊びにいったり、家でゴロゴロしたり。ようは今まで通りってことだよ」
かがみは少し考え込んだが、結局こなたの提案を受け入れることにした。
自分としてもこの宙づり状態は気持ちが悪かったからだ。
「そうしてみよっか。
 あぁ~あ、なんでこうはっきりしないんだろ。
 付き合うってもう少し解りやすいものだと思ってた」
「現実はゲームみたいにいかないんだよ」
「うわっ、あんたに言われるとすげえむかつく」
「じゃあ、こういうのは?」
こなたはかがみの前に、そっと手を差し出した。
かがみはためらいながらもその手を取る。
「どう?解りやすいでしょ?」
こなたの顔は得意気で、少し興奮していた。
かがみより一段先に降りて、エスコートするかのように歩き出す。
「もう、調子いいんだから……」
そういいながらも、かがみは満更でもなかった。
これから二人で過ごす時間を想像すると胸が高鳴る。
しかしその時ふっとみさおの顔が、かがみの脳裏によぎった。
「あ、あのね、こなた。
 付き合うのはいいんだけど私お昼はもう、自分のクラスで食べようかと思う。
 日下部や峰岸とも、今年でお別れなのは同じだから。 
……いいかな?」
「まあしょうがないよね、でも帰りは私にとっておいて。
……やれやれ、女の子はめんどくさいよ。」
「うん、みゆきとつかさもいるしね。解ってるわよ」
こなたの口調はどこか気取っていて、物まねをしているように不自然だった。
その裏にある寂しさをかがみは感じとったが、敢えて無視した。
こなたも、一人にべったりになることの不毛さを知っているのだから。
だからこそ、かがみは自分から提案することにした。
「こなた、今度の日曜日デートしようよ。
 私今ちょうど見たい映画があるんだ」
こなたの顔がぱっと明るくなる、
「折角デートなんだったらさ、お昼も一緒に食べてから行こうよ。
 こないだとってもパスタの美味しい店を見つけたんだ。
 ランチなら安いしね」
「いいね、楽しみにしてるわよ」
こなたはデートの計画を夢中になって考えだした。
あそこに行きたい、あれが食べたい。話はどんどん飛躍していく。
「もう、全部行ったら一日で足りないじゃない。それじゃ旅行よ」
さっきは、今まで通りだよ、なんて言ったくせに。
呆れながらも、かがみもつられて笑い出す。
二人だけの、特別な時間。
何かがはじまりそうな予感に、二人はいつまでも身をゆだねていた。
69412-512:2007/09/02(日) 11:15:44 ID:qHbiazZ+
「さよなら魔法使い」タイトルはここで終了です
でもまだこの設定で書くかもしれません
その時はまた明記します
695名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 11:43:24 ID:gYrLBfpQ
>>694
乙!
なんか文章は格段にきれいになってるけど、
打ち切り食らったラノベみたいな終わり方してね?w
無難に手堅く見たいな。
こうもっとあふれるドロドロいちゃいちゃが見たかった俺としてはちと物足りないぜ!
楽しみにしてるのでぜひ次もがんばってくれ。
696名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 12:00:09 ID:L9LCN1x0
CGの仕込みをして、惰眠をむさぼって起き出してスレを覗いたら、昨夜も神作品が目白押しだった件について。皆様GJ!

>>まとめWiki管理人様
いつもご苦労様です。
「メニューページ編集権限の全開放」は、荒らされる危険が高いので怖いですね……
「簡単に編集前の版に戻せる」とかでなければ、なにかあった時の復旧が大変なのではないでしょうか。
信頼できる少数の住人にのみ権限を渡せればいいのですが……(2ちゃんではそれを特定するのが難しいわけですが)

逆の視点で、「管理人さんの作業工数を削減する」方法がないかな、と考えています。
作品のうp後の作業を簡素化できないかな、と。
697名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 12:19:25 ID:+qaZor1O
>>696
atwikiなら最大30件までバックアップが取れるので
復旧作業は[復元]をクリックすれば一発ですよ
連続で30件分の書き換えが行われたらログ流れてしまいますが……

権限は、メンバー設定をすれば新規ページ乱立ということはないでしょうし、
いざとなったらホストやIPで弾く事もできるかと
698名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 13:12:22 ID:XJcbuyXF
>>694
素晴らしい!

一足飛びなガチ百合も嫌いじゃないんだけど、
丹念な心理描写を重ねて原作から地続きの世界を
感じさせてくれるあなたの作品は凄い好きだ

まあ、正直俺も695氏みたいにもっと感情がどろどろに
入り込んだやつを読みたかったんだけど(それを書く筆力あると思うし)

次も超期待してる
699名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 13:12:37 ID:OIiVEOSP
>>696
らき☆すたのCGに超期待
700名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 13:32:19 ID:W5L17gHJ
        ヾ  /    < 仮面ライダー555が >
       ,. -ヤ'''カー、   /Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Yヾ
 ー―ァ  /r⌒|:::|⌒ヾ
   _ノ オ{(  |0|  )} オオオォォォォ!!!!!
     __,ヽ,ヾ,_|V|,_ノ、/ ,r-,,=
    ,゛==ゝ_ViV_ノ~i/ 〃 `ー―-、
    /  /⌒`//´⌒c/^^^ ))))))))))
 ,,―イ  {ー''"~{ {~゛`ー`/'`'~/ー--―'
))   ,./ゝ_/∧ゝ_ノ  ノ
 ー''"  |ロ  ロ    |
 人,_,人,_,人,_,人,_,
< >>700ゲットだ!! >
701名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 13:52:30 ID:oSQKGiQC
●短編7レスほど投下させていただきます。
●そうじろう×かなた、ただお×みき+かがみ&つかさ&こなたの非エロ話。
●前記2カップルの過去話。少々独自設定があるかもしれません。
702古祀 (1/7):2007/09/02(日) 13:54:15 ID:oSQKGiQC
 ぺりっと、ビニールに覆われたページが音を立てる。
 長い間開かれなかったそこには、ちょっと古ぼけた写真がはさまっていた。
「おー、ちっちゃい頃の二人だね」
「この時の写真、まだ残ってたんだ」
 その中の一枚に、まだ小さい頃の私とつかさの写真が写っていた。
「七五三かな? 二人とも着物着ておすましなんかしちゃって」
「しょうがないでしょ? お母さんったら、私たちを着せ替え人形みたいにして楽しんでたんだから」
 小さいときの記憶をたどりながら、ニヤニヤ笑うこなたに反論する。
「とゆーことは、この真ん中の人がおばさんなんだ。ホント、かがみの未来予想図って感じだね」
「いいよねー。お姉ちゃん、お母さんにそっくりだもん」
 写真の中で、私たちの間にいる薄紫色の着物を着たお母さんと今の私を見比べる二人。
「私も、将来はお母さんみたいな感じになるのかな」
 いつも私たちを支えてくれる姿を思い浮かべながら、私はふとそう口にした。
「表面は凛としてて、中身はツンデレ……うーん、そのギャップもいいかも」
「うっさいわね」
 まったく、こなたってばすぐそういうのに結びつけるんだから。
「それにしても、また古いアルバムが出てきたもんだね」
「いっぱいあるから、たまには虫干ししようってお父さんが出したんだよ」
「虫干しだっていうのに、ここに持ってきて見てちゃ意味が無いんじゃない?」
「ちゃ、ちゃんと後で縁側に戻すから大丈夫だよー」
 私のツッコミに、慌てながら言葉を返すつかさ。まあ、私もこういうのを見るのは嫌いじゃないけどさ。
「まあまあかがみ、たまには昔の想い出を振り返るのもいいもんだよ」
「そういうこなたは、このアルバムには関係ないと思うんだけど……」
「ロリっ娘なかがみとつかさを見て、萌え分を眼福で満タンにしようかと」
「あんたはすぐにそういうことを――あれっ?」
 ぺらぺらとページをめくっているうちに、一枚の写真に目がとまる。
「あれっ? これって……」
「なんで、こなちゃんの写真が?」
 少し色あせた、二枚の写真。
 一枚は、お父さんとお母さんの写真。そして、もう一枚には……何故か、こなたとおじさんが写っていた。

-------------------
 古祀
-------------------

 でも、なんだかおかしい。
 お父さんとお母さんは若い日の姿のままで、おじさんの無精髭が無い。
 そして、なによりこなたのアホ毛が無いってことは……
「……お母さん?」
 そう。こなたじゃなくて、こなたの亡くなったお母さん――かなたさんの姿だった。
「なんで、こなちゃんのご両親と私たちのお父さんとお母さんが……?」
「私だってわからないわよ」
 この写真を見ながら、首をかしげる私たち。だけど、こなたの瞳はらんらんと輝いている。
それもそうか。亡くなったお母さんの写真をこんな所で見つけたんだから。
「ふふふっ、三人ともアルバムを見てるの?」
「あっ、お母さん。おかえりなさい」
 突然聞こえてきた声に顔を上げると、開いていたドアの隙間からお母さんが顔を出していた。
「あっ、おばさん。おじゃましてます」
「おかえりなさい、お母さん」
「いらっしゃい、こなたちゃん。それとただいま。つかさ、かがみ」
703古祀 (2/7):2007/09/02(日) 13:55:50 ID:oSQKGiQC
 こなたとつかさのあいさつに、お母さんはやわらかい笑顔で返す。
 お母さんのこの笑顔、昔と全然変わっていないんだなあ……
「ちょっとおじゃましてもいいかしら?」
「うん、いいよー」
「それじゃ、おじゃまします」
 みんなで頷くと、お母さんは嬉しそうに部屋に入ってきた。
「あらっ、懐かしいわね。この写真」
 腰を下ろしてすぐ、私たちが開いていたアルバムに釘付けになる。
「どこに行ったかと思ったら、ここに貼ってあったのね」
 そう呟いたお母さんの横顔は、どこか懐かしげだった。
「あの、お母さん、この写真って?」
「この写真はね、お父さんが神職についてすぐの頃の写真なの。ほら、まだどこかぎこちないでしょう?」
 確かに言われてみれば、緋袴を着こなしているお母さんと比べて、神職姿のお父さんは
まだ表情が硬いというか……って、そうじゃなくて。
「違うの、こっちの写真」
 そう言って、私はかなたさんとおじさんが写った写真を指さした。
「こっちの写真? ああ、これはその頃に仲良くなった人たちとの写真なの」
「なりたての頃……」
 ということは、私たちが生まれるずっと前か。
「懐かしいわね。今頃二人とも、何をしてるのかしら」
「あのー、お母さん」
「えっ?」
 懐かしがっているお母さんの肩をちょいちょいと叩いて、私は写真の中のかなたさんと
こなたの顔を交互に指さした。
「……まあっ!」
 それを交互に見たお母さんの表情が、ぱあっと輝く。
「まさか、こなたちゃんが二人の娘さん?!」
「は、はいっ。あのー……お父さんとお母さんのこと、知ってるんですか?」
「ええ、ちゃんと覚えてるわ。作家志望のお父さんと、小さなお母さんでしょう?」
「はいっ」
 まさか、こんなところに家族の繋がりがあるなんて……
「どう? お父さんとお母さんは元気?」
「っ?!」
 その話題に、私とつかさが同時に凍り付く。
「えっと、父は元気なんですけど……母は……」
「あら……ご、ごめんなさい」
 だんだんトーンが落ちていくこなたの言葉に、お母さんも事情を察したみたい。
「いえ、まだ私が物心つくころの話ですから」
 そう気丈に言うこなたの姿は、私たちに初めてかなたさんが亡くなっているということを
話したときのようにもうあっけらかんとしていた。
 切り替えが早いというか、それとも心配をかけまいとしてるのか……
「残念ね、また会いたいなって思っていたんだけど……」
「おばさんとお母さん、仲が良かったんですか?」
 表情をかげったお母さんをはげますように、こなたが明るく振る舞ってみせる。
「ええ、少ししか会えなかったんだけどね。特に、旦那さんがにぎやかだなって覚えてるわ」
「あー」
 思い出したように笑うお母さんに、納得したようにうんうんと頷くこなた。
 もしかしなくても、それっておじさん絡みなんだろうな。
「もし、よかったら……その頃の事を聞かせてもらえませんか?」
 まるで、小さな子供がお話をせがむようにこなたがお母さんにたずねる。
「ええ、いいわよ」
 こなたのお願いに、お母さんはいつものように柔らかい笑顔を浮かべた。
704古祀 (3/7):2007/09/02(日) 13:57:24 ID:oSQKGiQC
 
 ――もう、二十年以上も前になるわね。

 *   *   *

 ざっ、ざっと、竹ぼうきの音が朝の境内に響く。
 その音といっしょに、まだ少ない落ち葉が少しずつ集まっていく。
 うっすらと黄色く色づいたそれを見ると、もうすぐ秋なんだなとしみじみ思う。
「あなた、そっちはどう?」
「ああ、こっちももうすぐだよ」
 参道を挟んで反対側にいるただおさんに声をかけると、のんびりとした声が返ってきた。
 まだ慣れないみたいだけど、白衣に袴姿も少しずつ様になってきてる。
「もうそろそろ、季節の変わり目なのかな」
「風も少しずつ変わってきたものね」
 ついこの前までじめじめしていた風も、今は少しひんやりとした風に。
 こうやって境内で過ごしていると、そういったことに敏感になるみたい。
「秋になったら、縁日に大祭、そして七五三……うーん、しっかりこなしていかないと」
「何でも堅苦しく考えないの。お父さんからしっかり習えばいいじゃない」
「そうは言うけど」
 ただおさんは生真面目すぎるってお父さんが言ってたけど、確かにそうかも。家にいる
ときみたいに、もっとリラックスしてもいいんじゃないかしら。
「やっぱり、神社に婿入りしたからにはしっかりしないと――」
「もうっ、あんまり肩肘張ってると、参詣に来た人たちにも伝わっちゃうわよ?」
「ははははっ……ああ、お義父さんにもそう言われたよ」
 やっぱり。
「まだまだ神職に就きたてなんだから、なんでも自分でしようとしちゃだめ。お父さんも
お母さんもいるんだから」
「ごめんごめん。ダメだなぁ、ついついそう思ってしまって」
「それに、ずっと見てきた私だっているのよ。たまには、私も頼ってね」
「ああ。ありがとう、みき」
 少し苦笑いしながら、こっちを振り向くただおさん。もうちょっと、自信を持って欲しいなあ……

 私たちが大学を卒業して、はや数ヶ月。
 そして、ただおさんが私の家にお婿さんに来て数ヶ月。
 神職について間もないただおさんは、相変わらずてんてこまいの毎日を過ごしている。
私はそばで支えてあげることしかできないけど……まだまだ、慣れるまでいっしょにいて
あげないといけないみたい。
 二人でいられる時間が多いのは嬉しいけれど、神職は邪心を捨てて真面目にやらないと。
 そう思いながら、私たちはいつも通りに朝のお務めをこなしていた。

 一通り境内を掃き終わって、ちりとりに落ち葉とごみをまとめる。
 ここ最近は風も穏やかでいいお天気だから、そんなにごみは多くなかったけど、
境内はいつも清らかにしておかないとね。
「はい、みき」
 顔を上げると、ただおさんがごみ袋を開けて待ってくれていた。
「ありがとう」
 そう言いながら、ごみ袋にちりとりの中身を捨てていく。これで、今日の朝のお務めはおしまい。
「お疲れさま」
「あなたも、お疲れさま」
 こういうやりとりも、私たちにとってお務めの一部みたいになっていた。
705古祀 (4/7):2007/09/02(日) 13:59:30 ID:oSQKGiQC
「今日もいい天気になりそうだね」
「ええ、絶好のお洗濯日和ね」
 やわらかい陽射しが私たちを照らして、木々に止まっている雀さんたちがにぎやかに鳴いている。
こんなさわやかな朝を迎えられるのも、この職業のいいところかも。
「それじゃ、ごみ捨てついでに片付けてくるよ」
「ええ、私はお茶を淹れておくわね」
「ありがとう」
 にこりと笑って、掃除道具とごみ袋を手に納屋へと歩き出すただおさん。こういう風に
さりげなく気遣ってくれるのが、ただおさんらしいところだった。
 さて、私も家に戻ってお茶と朝ご飯の用意を――
「へえ、こんなところに神社があるんだ」
「とっても大きなお社ね」
 あら? こんな時間に参詣の方なのかしら。
 見ると、参道の入口から親子らしい男性と女の子がゆっくりとこっちへ歩いてきていた。
「おはようございます」
 私はそのお二人に、ゆっくりと挨拶した。
「あっ、おはようございます」
 小さな女の子が、ちょこんとおじぎして返してくれる。ふふふっ、礼儀のいいお子さんね。
「…………」
 でも、何故かその横では男性がぽかんと口を開けて私を見ていた。
「かっ、かなたっ! 巫女さん、巫女さんだぞ! リアル巫女さん! いやぁ、朝から
巫女さんを拝めるなんて、巫女さんスキー冥利に尽きるなあ!」
「あっ、あのー?」
「はあ……すいません。夫ったら、いつもこんな感じなもので」
 男性の突然の行動に呆然としている私に、小さな女の子がため息をつきながら謝ってきた。
「いえいえ、とてもにぎやかな旦那さんで――」
 って……夫? こんな小さな女の子の……旦那さ……ん……?
 確かに、手を見てみるとその手には指輪が……
「えっ、ええっ?!」
 しっ、信じられない! 親子かと思ったら、まさかご夫婦だったなんて!
「あの、驚かれたかもしれませんけど……私たち、同い年なんです」
「えぇぇぇっ?!」
 しかも、同い年……って、もしかしたら、私たちと年が近いの?! なんだか、とても信じられない……
「いいなー、巫女さんっ、巫女さんだぞっ? リアル巫女さんなんて何年ぶりだろうなー」
「そう君、少しは落ち着いて」
 苦笑いして、男性の服をくいくいと引っ張る女の子……って、いつまでも女の子じゃ失礼ね。
かなたさん、でいいのかな?
「ああっ、かなた、今度巫女さんの服着てみないか? きっとかなたにも似合うと思うんだよなー」
「そういう風に暴走する人には、着てあげませんっ!」
「あうっ!!」
 ぷいっと顔を背けるかなたさんに、全てに絶望したかのように顔をこわばらせる男性。
「ごめん、かなたっ! もうしないってば、だから許してー……」
「もう、そう君ってば……」
 すがるように泣きついた男性を見て、かなたさんはため息をつきながらそっと頭を撫でてあげた。
なんとなく、この二人の上下関係がかいま見えたような気がする。
「みき、どうしたん――おや、そちらの方々は?」
「あっ、あなた」
 その声に振り返ると、ただおさんが心配そうにこっちにやってきていた。もしかしたら、
ずっと私を待っていたのかもしれない。
「えっと、参詣に来られたんですよね?」
706古祀 (5/7):2007/09/02(日) 14:00:46 ID:oSQKGiQC
 そう伺ってみると、二人はみるみるうちに顔を赤くして笑い出した。
「いやあ、実は自転車でぶらぶら散策してたら道に迷ってしまって」
「さ、散策をしていたら……えっと、どちらからですか?」
「ここの隣の市からです」
 ここの隣……って、確か数キロはあるはず。
「もしかして、最近この辺りに来られた方なんですか?」
「ええ、実はつい先日」
 寄り添いながら照れ笑いを浮かべる二人は、言われてみれば確かに夫婦に見えた。

 二人が隣町に来たのは、数週間前。
 新居を構えてしばらく経って、この地にも慣れたということで二人で散策に出たら、
こっちのほうに迷い込んでしまったらしい。
 確かに、この辺りは入り組んだ道になっていて迷いやすい。でも、線路さえ越えなければ
そんなに迷いにくいはずなのだけど……って、土地勘が無いと難しいかな。
 それでぶらぶら迷っているうちに、この神社にたどり着いたということだった。

「本当に、お疲れ様です」
 私は急須から二つの湯飲みにお茶を注ぐと、お二人にそっと差し出した。
「これはこれは、ありがとうございます」
「わざわざすいません」
 家の縁側に座る二人が、しずしずと私たちに頭を下げる。
「いや、困ったときはお互い様ですよ」
「ええ、そうですよ」
 いっしょに座っているただおさんと私は、それに笑顔で返した。
 こうやって出会うのも何かの縁。小さい頃から、お父さんやお母さんにそう教えられてきたから。
「それにしても、作家さんとは。なかなか大変なのでしょう?」
「まだまだ軌道に乗るまでは、難しいですね……うん、美味い」
 そう言って、お茶を一口飲む旦那さん――そうじろうさん。満足そうに飲んでくれると、
淹れたこっちまで嬉しくなってくる。
「それでも、いつも側に支えてくれる人がいますから。なあ、かなた」
「だって、そう君ったらいつもふらふらしているんだもの。私がちゃんと見てあげないと」
 諭すように言うかなたさん。でも、そうじろうさんもかなたさんもなんだか楽しそう。
「はははっ、お二人とも信頼し合ってるんですね」
「そんなところです。何せ、物心ついたときにはいっしょにいましたから」
「まあ……ということは、幼なじみなんですか?」
「私もそう君も、家が隣同士だったんです」
 だから、こんなに二人の息が合っていたのね。
「ということは、もう小さい頃から結婚の約束を?」
「いえ。そもそも、つきあい始めたのは東京に来てですから」
「それまでは、ずっと幼なじみのままって感じだったんですよ」
「なるほど」
 それだけ長くいると、いっしょにいて当たり前って感じだったのかな。
「良き奥さんと、旦那さんですね」
「ありがとうございます」
 にこりと笑うただおさんに、二人も嬉しそうに微笑む。
 それを見ている私まで、頬がゆるんでくるのがわかった。
「では、お式はもう?」
「……あー」
 私がそう言うと、二人は少し表情を曇らせた。
707古祀 (6/7):2007/09/02(日) 14:02:09 ID:oSQKGiQC
「あまりその、余裕がなかったもので……まだ籍を入れただけなんですよ」
「そ、それは申し訳ありません」
 いけない、いきなり慶弔事を聞くだなんて……
「いえいえ。それに、駆け落ちしたようなものですし、来てくれる人もいませんから」
「かけ……おち……」
 そうじろうさんの口から告げられる、ショッキングな一言。
 さっきまでは軽そうに見えたそうじろうさんの表情が、どことなくさみしそうに沈んでいた。
まるで、これまでにあったいろいろなことを思い出しているかのように。
「そう君……」
 かなたさんは膝に乗せたその手を、きゅっと握ってあげている。
 それはきっと、長い間に培われた二人の絆の証。たとえ他の人には許されなくて、
いろんな困難があっても、二人でいっしょに生きていこうって決めた二人の絆なんだ。
「そうですか……でしたら、もしよろしければ祝詞を奏上させていただけませんか?」
「えっ?」
 ただおさん……?
「い、いえ、見ず知らずの私たちに、そんな」
「ええ。それに、今は普通の洋服ですし」
 うろたえる二人だったけど、ただおさんは笑顔を浮かべて語り続けた。
「知らぬ仲ではありませんよ、こうやって名前も知り、語りあっている仲ではないですか。
私が、お二人の門出を祝わせて頂きたいのです」
 いつもは頼りなく見えるただおさんが、暖かいまなざしで二人を見つめている。もしかしたら、
二人のことを見てただおさんも何かを感じたのかもしれない。
「そうですよ。それに、格好なんて関係ありません。こうして知り合ったのも、一期一会の縁。
もし、お二人がよろしければ」
 ただおさんに続いて、私も二人に口添えする。
 この二人が祝福されないなんてこと、絶対に無い。こんなに信じ合ってる二人なんだから、なおさらそう思う。
「お二人がそう言うのでしたら……いいかな? かなた」
「ええ。本当にありがとうございます、柊さん」
 私たちの言葉に、そうじろうさんとかなたさんは少し申し訳なさそうに……だけど、
それ以上に嬉しそうな笑顔で頷いてくれた。
「いえいえ。私どもがお願いしたことですから。それに――」
 そうぽつりと言って、ただおさんも私の手をそっと包んでくれた。
「みきといっしょに、あなた方のことを祝って差し上げたいと思ったもので」
「あなた……」
 手の甲から伝わってくる、やわらかな温もり。とても暖かいそれが大好きだったのを、
私は改めて思い出した。
 ただおさん、私のことも察してくれていたんだ……
「さて、そうと決まったら話は早い。二人とも、少し待っててくださいね」
 ただおさんは二人にそう告げると、ゆっくり立ち上がって私に手を差し伸べてくれた。
「みき、奏上の準備をしよう」
「はいっ、あなた」
 私はただおさんの手をとって、立ち上がる前にちらって二人のほうを向いた。
「よかったね、そう君」
「ああ、まさか迷った末にこんなお祝いが待ってると思わなかったよ」
 戸惑いながらも、嬉しそうに微笑みあう二人。
 そして、ぎゅっと握り合っている手。
 ……きっと、私たちもこんな素敵な夫婦になれるはず。
 そう思いながら、私はただおさんの後をついて行った。
708古祀 (7/7):2007/09/02(日) 14:03:34 ID:oSQKGiQC
 
 *  *  *

 感慨深そうに、二人との昔話をしてくれたお母さん。
「そう……そっかあ」
「わあ……」
 こなたはほうっとため息をついて、つかさも感激したかのように目を潤ませていた。
 私はというと……なんだか、とっても意外だった。
 かなたさんとおじさん、そしてお父さんとお母さんと、そんな繋がりがあるなんて思いもしなかったから。
「でも、残念ね。まさか本当に、一期一会の縁になってしまっただなんて」
「一期一会って、その一回しか会えなかったんですか?」
「ええ。その時に大きな仕事をしているって言ってたし、たぶん忙しくて来れなくなった
んでしょうね……また、かなたさんに会いたかったんだけど」
 お母さんはぽつりと言うと、優しくこなたの髪の毛を撫でてあげた。
「でも、よかった。かなたさんと私の望みが、ちゃんと叶って」
「えっ?」
 かなたさんと、お母さんの望み?
 わけがわからなくて首を傾げると、お母さんは私とつかさを優しく見つめて……
「もしも私たちに子供が生まれたら、友達になれればいいですねって言ってたの」
「っ!」
 にこっと、嬉しそうに笑った。
 その瞬間、弾かれるようにして見つめ合う私とつかさ、そして、こなた。
 まさか、そんな昔から私たちは縁があったの……?
「きっと、かなたさんが叶えてくれたのね。あなたたちが友達になれるように」
「はいっ、きっとそうだと思います」
 たずねたときの思い詰めたような表情から一転して、晴れやかな笑顔で頷くこなた。
 もしもそうだったとしたら、なんて素敵なんだろうと思う。だって、こんな楽しい友達と
めぐり会わせてくれたんだから。
「私たちがこうやって出会うのも、初めから決まってたことなのかもしれないわね」
「こなちゃんが一年生のときに助けてくれたのも、運命だったのかも」
「……つかさはともかく、かがみがそんなロマンチストなことを言うとは」
「だあっ! 人がせっかく真面目に言ってるのに!」
 あーもー、嬉しそうな顔して空気を壊すんじゃないの。あんたもどんだけあまのじゃくなのよ。
「感謝しなくちゃね、かなたさんには。こうして、こなたちゃんとも会えたんだから」
「はうっ?」
 あらら、お母さんってばぎゅっとこなたを抱きしめちゃって。まさか、お母さんもこなたがお気に入りなのかな?
「もしよかったら、今度そうじろうさんとも会わせてね。ただおさんも、きっと会いたいと思ってるから」
「はっ、はい。でも、あのー……いったん放してくれません? その、胸っ、胸がっ!」
「ふふふっ、だーめっ」
「あ、あのっ、かがみ? つかさ? へるぷみー!」
 おろおろしながら私たちに助けを求めるこなただけど、
「ごめんね、こなた。お母さん、一度かわいいのを見つけたら放したがらないから」
「しばらくは、そのまま抱きしめられてあげてねー」
「そっ、そんなぁ……」
 私たちがそう言うと、あとはもうされるがままになっていた。
 まあ、いいじゃないの。お母さんはきっと、かなたさんの面影をこなたに見てるんだから。
 それに……かなたさんへのお礼なのかもしれないしね。

 私とつかさは、そんな二人の姿をしばらく楽しく眺めていた。
 心の中で、かなたさんに今日のことを感謝しながら。
 
709 ◆cj23Vc.0u. :2007/09/02(日) 14:07:15 ID:oSQKGiQC
ということで「古祀」お送りしました。
ヒントは入学案内書のFAQより。
「泉家と柊家は直線距離で7~8キロ」という記述からです。

結婚とか亡くなった時期とかは諸説紛々色々ありますが、
二人きりの幸せな結婚生活がしばらくの間はあったはず、と思いこのように書いてみました。

それでは、また。
710名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 14:11:58 ID:3CKZL+0N
全俺が感動したGJ!
711名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 14:14:49 ID:L9LCN1x0
ほはぁぁぁぁぁぁぁ!なごみ分補給ぅぅぅぅ!!
あいかわらず上手いなぁ。GJっす!


それはそれとして、大き目の自転車に足つんつんしながら乗るかなたさんを想像して萌えた俺は末期。
712名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 14:31:34 ID:TbKo0fb8
>>711
補助輪……いや何でもない。
713名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 14:39:32 ID:AY4sLP/x
>>709
こなたを抱き締めるみきさんの笑顔が目に浮かぶようです、超GJ!
俺は、あなたの作品で萌え死ぬなら悔いは無い。

>>711
三輪……いや、なんでもない。
714名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 14:52:03 ID:XEXxZwfS
全俺が泣いた
GJ!!!!!!!
715名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 15:05:52 ID:+qaZor1O
>>709
GJです
どちらの夫婦も仲がよくてメロメロで……ああ、うらやましい!!
運命に惹かれあっているのか、引き寄せられる運命なのか
どちらにしても、リードしてくれたかなたさんに感謝感謝


>>711
大型二輪(そうじろうさんの影響で痛単車)にまたがるかなたさん……
……いえ、なんでもないです
71612-512:2007/09/02(日) 15:08:06 ID:qHbiazZ+
うまぁ!
二次創作の醍醐味がありますね
>>696 >>698
感想ありがとうございます
どろどろ分なんですが、キャラの性格と状況的にまだならないと判断して
いれませんでした。
続けていく内に、そうなることもあるかもしれません。
717名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 15:38:07 ID:W5L17gHJ
gj
718名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 15:42:53 ID:/MPBK1pB
>>709
最初は名無しさんか、と脳内設定してたけど
読んでいくうちにもしや、と思ったが
やっぱりあなただったか

あなたの表現力には本当に脱帽です
GGGGGGGGJ!!
719名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 15:51:12 ID:DIn3YBHx
>>709
それとなく文体で見当がつくようになってしまった……。
お互いの家の距離からそこまで発展させられるあなたの作品を見ていると、
自分の作品も完成させられずには終われないと思えてきます。
720名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 15:57:13 ID:gYrLBfpQ
>>709
前書き3行とタイトルコールで気づいた罠。
GJです。きれいにまとまってて才能に嫉妬しますw
どうやって脳捻ったらこんなのがぽんぽん出てくるんだろう、なんて。
721名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 16:43:53 ID:qO3V4V9m
>>720
ひとえに愛だよ
722名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 17:02:12 ID:e3Mnm3Nj
>>694
GJです!
かがみをエスコートする様子がスマートで流石はこなただと思いましたw
こなたの台詞には笑いましたが。先輩と呼びたくなります。
723名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 17:24:54 ID:LhMD+KlO
>>711-713>>715
あらあら、皆さん想像力が豊かでいらっしゃるのね……
詳しい話はあ ち らで聞かせていただこうかしら?
724名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 17:29:09 ID:/EGUcphC
>>686 あっ、そういうことか。解説ありがとうございます。
725名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 19:28:16 ID:w9fy9Zh5
「はぁ~・・・・鬱だぁ・・・・」
「どうなされたのですか?泉さん」
「あ、みゆきさん。明日が月曜日だから落ち込んでいるんだよ・・・」
「月曜日だから・・・?」
「そー」
「月曜日だと何故落ち込むのですか?」
「そりゃー・・・休みが終わるし、学校があるし・・・とにかく、嫌なんだよ」
「なるほど、そうですか。・・・でしたら月曜日になにか楽しいことや期待するようなことがあれば気持ちは変わりますか?」
「うーん、確かに、月曜日に何かイベントとかあったら待ち遠しくなると思うけど・・・実際そういうのはないしね」
「それでしたら、私が今から月曜日が待ち遠しくなるようなことをしてあげますね」
「えっ?みゆきさん、それはどういう・・・むぐぅ!?」
「んっ・・・はむ・・・・・ちゅっ、ちゅ・・・・・」
「くちゅっ・・・・・んっ・・・・ぴちゃっ・・・・・んんっ・・・ぷはぁ・・・はぁはぁ」
「ん・・・どうですか泉さん。続き、してほしいですか?」
「み、みゆきさん・・・して、ほしいです・・・・」
「ふふふ、それでは続きは月曜日の放課後にでも」
「あっ、そ、そんな~・・・」
「それではごきげんよう」

 -終わり-
726名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 19:30:41 ID:z4a208r4
月曜日が…月曜日がやってくる…
727名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 19:42:21 ID:L9LCN1x0
逆に考えるんだ
来週のらき☆すた放送が近づいてくる
そう考えるんだ


……ところで、

ある朝、泉こなたがなにか気掛かりな夢から眼をさますと、自分が寝床の中で一個の巨大な砂糖菓子に変わっているのを発見した。
(By フランツ・カフカ)
つ【ttp://poya.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/img-box/img20070902193951.jpg




長門「…………シュール」
728名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 19:46:16 ID:Zyyxm+fM
元ネタをクトゥルフ関係かと持ってしまった俺はらきすたワールドに向いていないと思う
729名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 19:48:54 ID:wbmkShyF
>>727
ひとえにGJ
730名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 20:16:05 ID:UKTnCpAS
>>727
ワロタw
こなかが分補給しましたw
731名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 20:23:32 ID:w9fy9Zh5
>>727
あっまーい!
gj
732名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 20:38:35 ID:SMSA/iEp
>>727
こいつは甘え―ッ!角砂糖8つ入れた紅茶以上のにおいがプンプンするぜッ―――――ッ!!
こんなGLには出会ったことがねえほどになァ――――ッ環境で甘くなっただと?ちがうねッ!!
ここは生まれついての甘さだッ!かがみ早いところこなた嫁にしちまいな!


つまりはGJ
733名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 20:41:44 ID:xCYLovYA
>>727
タイトルは「へん☆しん」なんかで如何スか先輩。
7344-243 ◆X9xLTlcDnY :2007/09/02(日) 21:16:58 ID:OIiVEOSP
>>727
そのころ柊家では…(´・ω・)ノシ
http://bbs.freedeai.com/src/up5376.jpg
735名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 21:19:19 ID:L9LCN1x0
うれしそうだなつかさw
736名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 21:27:24 ID:UKTnCpAS
>>734
うん・・・確かに「変身」ではあるなw
737名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 21:30:30 ID:SMSA/iEp
変身つーとなぜかモルフォ蝶の鱗粉浴びてから沼の水飲んで巨大化した人を思い出すから困る
738名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 21:50:28 ID:Q336/L6x
>>734
そしてかがみを中心としたお姉ちゃんたちにとっかえひっかえで飲まれるとw
739名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 22:27:36 ID:/EGUcphC
>>725 ワッフルワッフル
740名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 22:34:17 ID:3gag7uwf
かなたさんも変身を果たしたようです
http://bbs.freedeai.com/src/up5387.jpg

イノリナサイ
イノリナサイ
イノリナサイ
741名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 22:35:05 ID:x2qczxJH
レイディアントの神さまだったのか……
742名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 22:38:17 ID:LhMD+KlO
>>734
一瞬「バカミコ」に見えた…

つかさスマン
743名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 22:38:59 ID:HDqOlPzQ
>>740
「母のような物体」ってか?
744名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 23:33:23 ID:xCYLovYA
バルサ巫女酢。
745名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 23:36:19 ID:gT1k4keh
「あんたがツンデレツンデレいうからちょっと調べてみたんだけどさ――
最初仲悪くてキツいのに仲良くなるとベタ惚れしたり皆の前では冷たいのに
二人きりになるとベッタリなのをそう言うんでしょ?
別に私当てはまらないじゃないっ」


「最初からこなたのこと好きなんだから……」
746名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 23:47:49 ID:OIiVEOSP
「つまり明日からはみんなの前でもベッタリしてくれると?=ω=.」
747名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 23:49:29 ID:q5D7gC/N
>>722
混ぜといて

らき☆すたの女の子でエロパロ13
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1188127658/l50
748名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 23:50:39 ID:q5D7gC/N
誤爆スマソ
749名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 00:22:29 ID:I3cIZ/mt
>>727
土曜日にらき☆すたの放送があるエリアの人間はどうすればorz
しかも次回はサッカーの影響で休止、以降はさらに一週遅れって……orz




まあ、どうせ某動画サイトとかで見るんだけどな
750名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 00:29:48 ID:PHr3mkBI
ニコニコさまさまだね
3時まで待てばうpされると
751名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 00:35:55 ID:QQGJ6eoI
かがみ「はーい、危ない発言ストーップ」
752名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 00:37:20 ID:IAZX8xQV
見るのは勝手だけど、そういう話は他でしたら?
753名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 00:56:41 ID:GDGAXFb3
ここは本当に、実年齢は知らないが中身が未成年な人が多いな。
754名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 00:58:03 ID:xN46HHc0
>中身が未成年
くそ、エロいと感じてしまった
755名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 01:03:30 ID:3ykB7Q48
このスレは前スレより長持ちだなー。投下少なかったのかな?
もっとも、それでも多すぎるくらいの投下はあったし、質も神レベル連発だったから
満足だけどね。更なる投下を期待しつつ待機!
756名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 01:13:07 ID:L5Nd7z4L
それでも444KB
757名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 01:25:26 ID:17euAqNc
不吉wwwww
758名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 01:33:29 ID:4QAfMy7n
それならば、書き込んで445KBにするまでよ
759ぶーわ:2007/09/03(月) 01:37:58 ID:JvuCaoxB
不吉に吹きつつ、前回>>372-375の続き投下です。
6レスほど↓拝借します。
760『恋はバーミリオン -Mint Green-』(1/6):2007/09/03(月) 01:39:16 ID:JvuCaoxB
恋には色がある。

 燃えるような赤。
 淡い初恋のピンク。
 悲恋の哀れな青。
 戸惑いと驚きの黄。
 幸せと喜びの緑。
 嫉妬に狂う紫。
 愛憎の黒。
 それからそれから……。
 ……。



 じゃあ……私の恋は、何色ですか?




『恋はバーミリオン -Mint Green-』




761『恋はバーミリオン -Mint Green-』(2/6):2007/09/03(月) 01:39:58 ID:JvuCaoxB
 私は……みなみちゃんが好き。
 これはもう、覆らない事実。
 じゃあ、どうするの?
 この想いを伝える?
 誰が? 私が?
 誰に? みなみちゃんに?
 あはは、そんなの……無理に決まってる。
 だってみなみちゃんには、好きな人が居るんだよ?
 それなら私の気持ちなんて……無駄でしかない。
 なら、どうするの?
 諦める?
 誰が? 私が?
 誰を? みなみちゃんを?
 あはは、そんなの……無理に決まってる。
 だって。
 だって……。
「どうか、した?」
「ふわぁっ!」
 声に驚き、思わず声があがる。
 そして視界一杯にみなみちゃんの顔が広がり、顔が火を噴く。
「具合……悪いの?」
 心配そうな表情をされ、慌てて元気そうに振舞う。
「だっ、大丈夫。ちょっとぼうっとしちゃっただけ」
 もう何時の間にか、昼休みは終わろうとしていたところだった。
 ちょっと、考え事が過ぎたかな。
「保健室……行く?」
 う……。
 空元気なのが、見破られたらしい。
 具合は……あまり、良いわけではない。
 昨日だって、一睡も出来なかった。
 全部、こなたお姉ちゃんの所為。
 あんな事さえ、言わなければ……気がつかなかったのに。
 みなみちゃんへの、想いに。
 ……。
 思い出したらまた、顔が熱くなってくる。
 駄目だ、少し……頭を冷やそう。
「……うん、じゃあお願いしちゃおっかな」
 そのまま保険委員となる彼女の付き添いで、移動。
 保健室のベッドは固かった。
 だけど授業をサボって眠るとなると、背徳感で何処か気分も良い。
「じゃあ私、戻るから」
「うん……ありがと、みなみちゃん」
 扉を出て行く後姿を見送るのが、少し残念。
 今だけは……私だけの、みなみちゃんだったのにな。
 あ、駄目だ。
 また頭の中が彼女で一杯に。
 ……深く考えるのはやめよう。
 今は少しでも、気分を落ち着けないと。
 あ、ほらウトウトしてきた。
 寝不足だったから仕方がないのかも。
 このまま放課後まで休んでもいいかな。
 今日はもうあと少ししか授業がないから一度くらいはいいよね? こういうのも。
762『恋はバーミリオン -Mint Green-』(3/6):2007/09/03(月) 01:40:50 ID:JvuCaoxB
 ――夢を見た。
 こなたお姉ちゃんが居た。
 彼女は言う。
 笑顔で言う。
「誤魔化すのは、良くないよ」
 夢の中まで現れて、元凶の言葉を繰り返す。
 誤魔化してなんかないよ、と私は言葉を返す。
 それで……気がついた。
 気がついてしまった。
 認めてしまった。
 だから、苦しい。
 この想いは届かないと……分かっているから。
 いつしか零れた涙は、止まることなく流れ続ける。
 その涙が水溜りになって、池になって、湖になって――とうとう海になる。
 そのまま私は涙の海に沈んでいく。
 その私の頭に、またこなたお姉ちゃんの声が響く。
「ねぇゆーちゃん、何が見える?」
 声に反応し、目をゆっくりと開く。
 海の空に広がるオーシャンブルーが、私の網膜に焼き付いていくのを感じる。
「恋にはね……色があるんだよ」
 色?
 じゃあ、こういうこと?
 これが私の……色?
 この、青色が?
「青は悲しみの色、これに情熱の赤を加えると……どうなるかな?」
 声に従い、青い海の空に一点の赤い染みが出来る。
 それが広がり、世界を変えていく。
 海は消え、赤と交じり合った世界が私の周りに広がっていく。
 それは紫。
 なんだろう、これ。
 もう悲しくない。
 今は――悔しい。
「紫は嫉妬の色。好きなのに振り向いてもらえない悔しさは――心を曲げる」
 何だろう。
 凄く……嫌な気持ち。
 嫉妬?
 私が、誰に?
 みなみちゃんに?
 いや、違う……みなみちゃんが好きな人に、だ。
「じゃあ、ここからどうすればいいと思う?」
 いつのまにか目の前に現れたこなたお姉ちゃんが、悪戯に笑う。
「緑を混ぜる? 黄色を混ぜる? また赤を混ぜる?」
 世界に様々な色の染みが広がり、世界を変えていく。
 駄目。
 駄目、駄目。
 そんな事したら……!
763『恋はバーミリオン -Mint Green-』(4/6):2007/09/03(月) 01:42:09 ID:JvuCaoxB
「そう、色は色。混ぜていけば――いつかは世界は黒に変わっちゃう」
 心に――闇が広がる。
 ……憎い。
 振り向いてくれない彼女が。
 私から彼女を奪った誰かが。
 そして……私自信が。
「おっととっと、危ない危ない」
 パチンッとこなたお姉ちゃんが指を鳴らす。
 すると世界は最初の、無色透明な世界に戻る。
 まるでそう、キャンパスを洗い流したように。
「ね? 誤魔化し続けたら……いつかは壊れちゃうんだ、世界そのものがね」
 色んな混ざり合った感情が私の中で溶け合うのが分かる。
 そうか、今……分かった。
 恋は――感情なんだ。
 それを誤魔化すということは、キャンパスに無駄な色を混ぜ合わせていくこと。
 そっか。
 そういうことだ。
 こなたお姉ちゃんの言った意味が、ようやく分かった。
 ――誤魔化したらいけない。
 ――無駄な色を混ぜてはいけない。
 それはつまり……。
 自分に――嘘をついてはいけない。
「よく出来ました」
 私の答えに満足したのか、こなたお姉ちゃんが満面の笑みを見せる。
 そして泡のように弾けて……消えていく。
 そうだ、これは夢。
 こなたお姉ちゃんなんて、居ない。
 居るのは、私の作り出した偶像だけ。
 なのに――私に教えてくれた。
 でも分かる。
 多分これは、こなたお姉ちゃんのあの言葉。
 誤魔化すなという、私を芽生えさせた言葉。
 それが私の中に残って……私が気がつくのを、待っててくれたんだ。
「自分の本当の色を、見つけてね……ゆーちゃん」
 最後に一言、それを残して……彼女は完全に、消えた。

764『恋はバーミリオン -Mint Green-』(5/6):2007/09/03(月) 01:42:48 ID:JvuCaoxB
 窓から漏れた光が暴力的に目を襲い、視界に天井が移る。
 光の正体は、夕日。
 ああ、もうこんな時間なんだ。
 本当に放課後まで寝てしまった。
 もう帰っちゃったかな……みなみちゃん。
「あ……」
「……おはよう」
 体を起こすと、目が合った。
 誰か――なんて愚問だ。
 私を待っててくれるのは、彼女しかいない。
「ま、待っててくれたんだ」
「……」
 コクリ、と無言で首を縦に振る。
 そして鞄を差し出す。
 ……どう見ても私の鞄。
 どうやら、持って来てくれたらしい。
「じゃあ……帰ろ?」
 そう言って立ち上がるみなみちゃん。
 先生への連絡もしていてくれたらしく、もう後は帰っていいということらしい。
 ……。
「ま、待って!」
「?」
 その手を掴むと、彼女の視線が私に。
 あ――今、私を見てるんだ。
 私を、私だけを……。
 ……もう、私に迷いはなかった。
「!」
 みなみちゃんの手を思いっきり引っ張ると、それにつられて彼女の体が屈む。
 そのまま唇を……奪った。
 ほんの少し、短いようで永遠のような時間のあとに……彼女の唇が離れる。
 抵抗しなかったのは、驚きから?
 いや、もうそういうのはいいんだ。
 私は……迷わない。
「好き」
 その二文字を、告げる。
 彼女には、突然だっただろう。
 まだ私の目の前で、目を見開いて驚いている。
 でも次第にその表情が、朱に染まっていくのが分かる。
 私がそうなのだから、向こうもそうに違いない。
 そして俯いたまま、ゆっくりと。
 静かに……言葉を紡いだ。
「私……も」
「えっ……」
 もう一度。
 今度は向こうに、唇を奪われた。
 さっきのような刹那じゃない。
 長い……深い、キス。
 両手で、体で、唇で……全身で彼女と触れ合う。
 彼女の全てが暖かく私を包んでくれる。
 そうだ……分かった。
 これが、私の……『色』。
765『恋はバーミリオン -Mint Green-』(6/6):2007/09/03(月) 01:43:34 ID:JvuCaoxB
 それはバーミリオン。
 あの窓から漏れる夕焼けのような。
 私たちの中に静かに流れ続けている色。
 紅く、熱い……暖かい朱色。
 愛してるという――叫びたいほどの、感情。
 それが私の……色。
 私の、恋の色。
 ……。
 恋には色がある。
 燃えるような赤。
 淡い初恋のピンク。
 悲恋の哀れな青。
 戸惑いと驚きの黄。
 幸せと喜びの緑。
 嫉妬に狂う紫。
 愛憎の黒。
 それからそれから……。



 ねぇ、貴方の恋は――何色ですか?



(完)
766ぶーわ:2007/09/03(月) 01:44:51 ID:JvuCaoxB
以上です。
エロシーンがほぼ皆無&エロくなかったのは、土下座。
次はベタなふたなりななこ先生とか、書きたいです。
767名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 01:49:10 ID:o77xl48q
>>766
GJ
ふたなりななこも期待して待ってますw
768名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 01:50:51 ID:K+t237wm
>>766
GJ
朱色の恋って、いい感じですね。
769名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 01:55:33 ID:IlhMMhrb
表現はかなりGJだと思う
ただ女子高生の一人称文としては洒落すぎてる気が
三人称のほうが合ってたんじゃないかな
770名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 01:55:53 ID:PHr3mkBI
GJ
改行が多過ぎな気がしますw
771名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 02:37:22 ID:H6GbUh8K
GJ
ふたなりななこ先生はベタじゃないと思いますww
772名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 02:41:31 ID:17euAqNc
むしろ貴重である
773名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 02:47:55 ID:ov+dcFDi
詳しくは書かないけど、他板でかなたさんの声優を知って
なんか引っかかるって思って保管庫見てたら、てけてけかなたさんの16話に

>「お疲れさま、こなた」
> 画面の中のお母さんが、私と同じエプロン姿でねぎらってくれる。そういえば、胸の
>"PIYOPIYO"ってロゴ、どこかで見たことがあるんだけど……ま、いっか。

ちょwおまw
774名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 03:18:05 ID:lXl3v5qE
>>773
予言者乙wwwwwwww
775名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 03:20:50 ID:PHr3mkBI
今週のらきすたマジで泣いた
アニメで泣いたの初めてだ
776名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 04:29:51 ID:kHcooQZI
http://www.nicovideo.jp/watch/sm974921



らき☆すたの歴史を変えうる動画
ついに解禁!ここに全ての真実が・・・
777名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 05:14:11 ID:3v5GGtrV
MXまで見れない人間が通りますよっと

あと50KBかー
778名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 07:29:15 ID:vxk00Gsi
かなたさんが早くに亡くなったのは、やはり腐海の毒に……
779名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 08:00:49 ID:TARJV8w3
腐海=そうじろうの部屋
780名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 11:27:07 ID:i2Lx3AUa
柊家の夕食にスキヤキが供される。
この噂を聞きつけたこなたとゆい姉は、再三に渡って「招待」を要求した。
しかし……

ゆい姉「連合国(かがみ&つかさ)から回答文が届きました…」【NO!と書かれた手紙を差し出す】
こなた「なんと!これは前回と同じ文面ではありませんか!交渉の進展が全く見られない!」
ゆい姉「私も平和的に解決しようとしています…平和的にね…」
ゆい姉「しかし…もし最悪の事態が来たなら……」
こなた「来たなら?」
ゆい姉「海軍(こなた)は、やってくれるかしら?」【目元がキラリ】
こなた「お任せください!」


『 交渉は決裂した! 』
(※背景は、太平洋上を進む空母中心の機動艦隊のイメージ映像)


ゆい姉「ここに至ってもう何もいうことはないわ
    ただひたすら勝利を信じ敵を撃滅することよ!
    手のひらに太陽を あたしたちの口にスキヤキを!!
    武運長久を祈るわ!」
(万歳!万歳!)

総飛行機発動―――!! (強制終了)
781名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 12:27:10 ID:vhZNss05
>>780
なんというマカロニほうれん荘w
782名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 14:42:16 ID:xdK5MIgP
>>709
亀レスですが、つくづく吹奏楽好きですねwww次回作は「風紋」あたりでしょうか
無論、お話もGJでございました。
783名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 16:10:27 ID:LDNzWFWm
LV0 らき☆すた?どうせ典型的萌えアニメだろ?どうでもいいよ…
LV1 絵はあんまり萌えアニメっぽくないな。ってかこの監督何で交代してんの?
LV2 エンディングは面白いな。みゆきさんってのはなんかニコニコしてて結構いいかも。
LV3 みゆきさんって女神じゃね?理想のお姉さんって感じ・・・
LV4 つかさもドジっ子でかわいいな。こなたとかゆたかとかゆい姉さんとかななこ先生もいい・・・
LV5 かがみって別にかわいくないのにヒロイン扱いされててうぜぇ。かがみ死ね!
LV6 かがみ結婚してくれ!
LV7 やべぇかがみ最高!かがみと水さえあれば生きていける!
LV8 かがみと結婚した!俺はかがみと結婚したぞ!!
LV9 やっぱみゆきさんは最高だわ
MAX 小神あきら様とちゅっちゅしたいよぉ~
784名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 16:37:35 ID:H6GbUh8K
いつも思うがLV5とLV6の間に何が起こってるんだ
785名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 16:51:55 ID:vhZNss05
>>784

つ【ひぐらしのなく頃に】

まさにL5発症
786名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 17:15:19 ID:E7HhzHTM
>>782
出来るとしたら風紋がどんな話になるか気になるwww
意外に吹奏楽知ってる人いるもんだwww
787名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 17:17:19 ID:1rejgpGv
>>783
これは幾分まともだよ
俺が知ってるのなんていつも最後が白石やそうじろうとちゅっちゅしたいよ~
になってるのがほとんどなのに
788名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 17:18:30 ID:YO0v1EyE
現在457KBです。
1000到達する前に500KBにいきそうですね。
残り480KBあたりで次スレ立てないと。
789名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 17:21:26 ID:4QAfMy7n
>>787
あ、そうじろうさんとちゅっちゅしたいよ~は俺かもしれない……
790名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 17:25:19 ID:MXjQCznF
>>789
アッー!
791794:2007/09/03(月) 17:40:07 ID:KhBI5efX
滑り込みで投下
>>610-611の続き
792名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 17:40:52 ID:qwK6nELQ
正直今週のそうじろうさんはカッコよかった。
一度でいいからああいうセリフ言われてみたいwww
793『泉こなたの人生が変わる瞬間』 PM4:32(1/2):2007/09/03(月) 17:41:28 ID:KhBI5efX
「もう、28周も走ったんですね……」

スタートから4時間半程経ちました。
スタート直後は良いペースで走っていましたが、暑さと疲労でさすがに限界なのでしょう。
泉さんは疲労回復と暑さ対策を兼ねて、長めの休憩をとっています。

「前半のペースが良すぎただけに、残りが不安ね……」
「そうですね……無理をしなければいいんですけど……」

さすがに、かがみさんも心配そうな表情です。
つかささんは、先程から泉さんの様子を見ているようですが……。

「あ……こなた、行くみたいね」

日もだいぶ傾いたとはいえ、まだ暑さは残っています。
少しでも距離を稼ごうと、泉さんは走り出していきました。

「みゆきは、こなたのこと心配?」
「泉さんは、疲労困憊ですけどまだ大丈夫そうに見えます。むしろ……」
「むしろ?」
「はい、見ているつかささんの方が心配です」

つかささんの表情は、明らかにマイナスの方向へ向かいつつあります。
顔色も、心なしか青ざめて見えます。

「そう? 私にはそれを見てるみゆきの方が辛そうに見えるけど」
「私……ですか?」
「実はね、みゆきを呼ぼうって言ったの、私なんだ……」

そういえば、呼ばれたことに対する理由は聞いていませんでした。
かがみさんはゆっくりと話して下さいました。
まるで、自分の過去を独白するような、そんな視線で。

794『泉こなたの人生が変わる瞬間』 PM4:32(2/2):2007/09/03(月) 17:42:40 ID:KhBI5efX
「こなたは多分、いえ、なにがなんでも走りきるでしょうね」
「それは……そうですね」
「走りきったあと、二人の中には何かしらの気持ちというか、答えが出るはず」
「答え、ですか?」
「でも、答えが出るのが二人だけっていうのも不公平じゃない?」

はたして、それは不公平だろうか?
仮に泉さんがつかささんの想いを伝えるためにこの挑戦を始めたのなら。
二人だけにに答えか出て、それのどこが不公平になるのだろうか。

「私はね、みゆきにも答えを出してほしい。みゆきがそんな顔してるの、見過ごすなんてできないからさ」
「私、そんな顔をしてるでしょうか……」
「少なくとも、私にはそう見えた。だから、どうしてもほっとけなくて……さ」

『私ってば、やっぱりお節介かな?』
そんなふうに微笑むかがみさんを見て、思わず涙が流れそうになってしまいました。

「ほら、みゆき。泣かないでよ」
「すいません……つかささんのことになってしまうと、どうしても……」
「二人の関係は確かにあるけど、その前に私たち4人で友達でしょ?」
「ともだち……」
「みゆき、前に言ったよね。ほんとの気持ちを伝えるのが怖いって」
「そんなことも……言いましたね」
「ほんとの気持ちを私が聞いても、まだこうして笑っていられるんだから。もう少し、胸張って笑お」

かがみさんの笑顔には、何かしらの魔力でもあるのでしょうか。
不思議と私の心に染み入って、安心させてくれました。

「かがみさん、ずるいです」
「なにが?」
「そこまで言われたら、私泣いちゃいますよ?」
「泣いてもいいんじゃない、たまには……ね」

やっぱり、かがみさんはずるいです。
そのタイミングで頭をポンポンって叩かれたら、ほんとに泣いちゃいます。
だから私、泣いちゃいました。
かがみさんが困るくらいに、思いっきり。

そんなやり取りを知ってか知らずか、泉さんは30周目に入っていきました。

795794:2007/09/03(月) 17:45:13 ID:KhBI5efX
今回は以上です

あと、>>610-611の間違いについて
>>629の指摘通り、23周と22周が逆になってました
申し訳ない………orz
796名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 17:49:09 ID:LDNzWFWm
>>795
それマジでソース? ソースあんならソース
マジならソース全力をあげてソース

何が言いたいのかというとgj
797名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 18:30:46 ID:8l/iYMFL
50周とか鬼かこなた
798名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 19:01:00 ID:45DAQBh5
GJ!

1キロあたり何分か計算した俺理系
799名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 19:41:44 ID:HQYIHq7K
>>798
なんという理系仲間。
走りながら計算するとかよくする
800名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 20:16:24 ID:mCQa3ngW
>>780
駄目だ!!
マカロニほうれん荘知ってるだけに笑いがとまらねえ!!!
801名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 20:25:05 ID:MEgpMtQk
>>798-799
寝れない時に計算とかするとすぐ寝れる俺はつかさ
802最早:2007/09/03(月) 20:28:39 ID:MgyMoj0H
どうも、かなたさんは英霊の座にいるんだよ、という事を言いまくってた者です。 
何を思ったのか、らき☆すたFateパロディSS投下。

注※
・エロなし
・出血描写あり
・このSSはらき☆すたのメンバーで聖杯戦争をする、という物語です。
・セイバー出てきて終わり
・Fateのストーリーはアニメ版に準拠
それでも良ければどうぞ。
803最早:2007/09/03(月) 20:29:49 ID:MgyMoj0H

『Raki/sta ynight
はじまりのよる』

始まりはとても唐突に、そして理不尽に訪れた。
忘れ物のせいで帰りが少し遅れた放課後、幼jy…少女泉こなたは旅路を急いでいた。

「あーっ、急がなきゃ夕方アニメに間に合わないよぉ…」

…以下の理由でこなたは走り急いでいた。
いつも通りのなんでもない廊下を通り過ぎ、なんでもない玄関口でなんでもない靴を履いた。
そしていつも通りなんでもない校庭を通り過ぎ、なんでもない校門をくぐろうとした時、
一一校庭が異常であることに気付いた。

「…?何だろ、あれ?」

夕方アニメへの興味よりそちらの方に興味を引かれ、こなたは校庭の異変に近づいてゆく。
こなたの目にもその異常が見えた瞬間、息をハッと飲む。
こなたがそこで見たものは、二つの弧の剣先。一つの閃の槍先。
ぶつかり合う鉄音。遅れて聞こえる砂音。
弧の軌跡を双剣で描きながら相手を斬らんとする紅き影。
閃を描き槍先で射ぬかんとする蒼き影。
それはまるで一曲舞踏している様ではあったが、それは紛れもない、殺気と殺気をぶつけ合う殺し合いであった。

「な、なに…これ……」

こなたはその光景に驚きを隠せずに、そして目を離せずにいた。
804最早:2007/09/03(月) 20:30:51 ID:MgyMoj0H
キン、キン、という冷たい音を放ちながら二人は舞踏を続ける。
蒼い影は金色のポニーテールを揺らしながら凶々しいほどの赤い槍で眼に止まらぬ速さで撃の閃を造り出してゆく。
紅い影は白く長いストレートな髪を揺らしながら同色の乳白色の腕で持った双剣で、蒼い影の放つ槍撃を流れる様に受け流す。
その舞踏には狂気、危険過ぎる異変が含まれていた。
「なに、なにこの人達……なんでこんな事やってるの?」

逃げなきゃ、こなたは直感的にそう感じ、身体を翻してその場から去ろうと一歩踏み出した。
しかし足元には小枝の一本。

パキッ
という嫌な音と共に後ろの剣撃の音も止まる。

「う、うわぁあぁあぁっ!!」

気付かれた!叫んだこなたは一目散に校舎へと逃げる。

階段を駆け上がりいくらか廊下を走った後、こなたは息を切らして膝から崩れ落ちた。

「はぁ…はぁ…こ、ここまで来れば…」

はぁ、とこなたが安堵のため息をついて肺の酸素を吐き切った瞬間、

「逃げても無駄や、」

ドスッ
という左胸への感触。
こなたが左胸を見れば赤い刃が自らの心を貫いていた。

「かはっ……」

口から自然と血が湧き出る。
こなたは不思議と冷静にこの感触を感じる事が出来た。
血液が傷から溢れ出し、身体から熱が奪われてゆくのが手に取るように分かる。
こなたが自分を刺した槍の柄をたどって見上げると、そこにはよく見知った顔……クラス担任、黒井ななこが蒼い鎧を着けてそこに立っていた。
805最早:2007/09/03(月) 20:31:42 ID:MgyMoj0H
「泉、悪う思わんといてな。“マスター”の方針でなぁ…『見られたら殺せ』ゆうの。」
「あ……ああ……」

なぜ、どうして、先生が。
そんな言葉も空へ掻き消え、言葉として紡がれる事はない。
赤い刃がザクッ、という音を立ててこなたの身体から抜け出る。傷口から鮮血が塊となって飛び出てそのまま床へと落ちた。
ななこは槍を一振りして、

「呪うなら自分がそこにいた事を呪うんやな、泉…」

そう言って、その場を立ち去った。
こなたは出血の鼓動を感じながら後悔の念に駆られる。

(ああ…私死んじゃうんだなぁ…こんな所で?先生に殺されて?…あー…血がどんどん出てく…)

瀕死の少女は薄れゆく意識の中で一言、

「しっかし…ありゃどう見ても…ゲイボ…グ…だ…」

……何と言うか、こんな時に言うべきでない呑気な言葉を残して意識を失った。
しかし、大量に出血しているのは事実。このままいけば確実に死に至る。
そこへ先程の紅い影と一人の娘がやって来た。

「アーチャー、黒井せんせ…ランサーを追って!」
「心得えました。」

アーチャーと呼ばれた紅い衣の女は業務的に答えるとななこを追って同じ方向に走っていった。
残された娘は紫のツインテールを揺らしながら巻き込んでしまった一般人に歩み寄る。

「何考えてるのよランサーのマスターは!一般人を巻き込んで、挙句の果てに殺す!?
……まったく、どこが死人の出ないクリーンな戦争よ。今だって一般人が死のうとして…」

その時娘はその一般人が、今にも死にそうな少女が、泉こなたであることに気が付いた。

「嘘…何で、あんたが…何であんたがここにいるのよ!!」

一気に駆け寄ると娘はポケットからアーチャーの衣と同じ色の携帯を取り出す。
すぅ、と息を一息吸うと、

「心体織り成す命の根源よ…」

呪文を唱え出す娘。そこにあるのは友を助けんとする心なのか。

(まったく…世話掛けるんだから…っ!)

こなたの傷口は呪文を唱える度に徐々にふさがってゆく。

「風は体を癒し光は魂を癒し…」

回復の呪文は日が落ちても止むことは無かった。

806最早:2007/09/03(月) 20:33:09 ID:MgyMoj0H
「うわぁあっ!!」

こなたは悪夢から目覚めた様にベッドから飛び起きた。

「あれ?あれれ?」

こなたは普段着の上から自分の身体をペタペタと触ってみる。

「あれは……夢?」

こなたは今度こそほっ、と一息を付いた。
時計を見ると既に九時を回っていた。

「やば…夕飯の支度しないと!」

こなたは階段を駆け降りるとリビングへと向かう。

「ゴメンね~、いや私ちょ~っと寝過ごしちゃってさぁ!!……あれ?」

そこにはいつもいるはずの二人の姿はなく、代わりに一枚のメモがダイニングテーブルに置かれている。

<こなたへ。取材旅行へ一週間長崎に行って来ます。お土産、必ず買ってくるからな!>
<こなたお姉ちゃんへ。今日は岩崎さんのお家へお泊まりする約束があるので岩崎さんの家に行って来ます。>

「へー二人とも今日は居ないんだ…」

今この家には自分一人。
先程の夢も重なってこなたは不安感を抱いた。

「ははは…大丈夫。あれは夢だから、夢だから…」

そう唱えながら自分に言い聞かせるこなた。
しかしこなたは椅子の上に置かれているものを見てしまった。

夢の中で教室に忘れた体育着。
夢の中で逃げる時落としたカバン。
そして、夢の中で着ていた制服がそこにはあった。

こなたは畳まれている制服を拡げてみる。
……夢と同じく、左胸に槍を穿たれた跡、おびただしい量の血痕と大穴がそれにはあった。

「夢じゃ…無かった……」

こなたははっきりとあれが現実であった事を知った。
それと同時に思い出すななこの言葉。

〈マスターの方針でなぁ…『見られたら殺せ』ゆうの。〉

「……ヤバいんじゃない、これ…」
「何がヤバいんや泉?」

ハッとこなたが振り向くと、蒼い鎧と赤い槍、黒井ななこがそこにいた。

807最早:2007/09/03(月) 20:33:48 ID:MgyMoj0H
「ははは…な、何やってるの先生?もしかしてコスプレ?先生全然似合ってな…」
「まさか同じ奴二回も殺すとは思わんかったわ…今度こそ、死んでもらうで。」

そう言ってからななこは槍を構えると、
シュン!
と空を裂く音と同時に槍が突かれる。
こなたはその空圧だけで床に突き飛ばされた。

「ぐあっ!…ってて…」
「チッ…外しおったか…」

ななこがこなたににじり寄る。
今度こそ殺される!こなたはキッチンへと逃げ込んだ。ななこは余裕の表情でゆっくりとにじり寄ってくる。
何か武器はないかとこなたはキッチンを見ると、シンクの隣に麺棒を見つけた。生憎、武器はこれしか無さそうだ。

(ええい、一か八かだっ!!)

こなたは麺棒を持つと、

「てやぁあぁあっ!!」

渾身の力を込めてななこの方へと振り下ろす。
一一その時、こなたの中の何かが目覚めた。

ななこはこなたの反撃に槍を構えると刃を麺棒に向かって放った。
麺棒などすぐ壊れるだろう、ここにいる二人はそう思った。が、予想とは裏腹に槍は麺棒を貫く事なく麺棒にカキン、と弾かれる。

「なっ!?」
「うぉっ!?」

二人は驚嘆の声を上げる。
ひるんだななこの顔めがけてこなたは麺棒を振り上げる。

「くっ一一」

ななこは槍で“異様に硬い”麺棒を防ぐ。その隙にこなたはキッチンから離脱し、ダッダッダッと助走を付けて窓ガラスへと飛び込んだ。
808最早:2007/09/03(月) 20:34:46 ID:MgyMoj0H
ガシャン、とガラスの割れる音。こなたは庭への脱出に成功した。が、状況はまったく改善されていない。
ななこは窓の鍵を開けて縁側から庭へと降り立つ。

二人で立ち回るには少し狭いかという庭の広さ。
相手の武器は赤い長槍、自分の武器は麺棒一本、こなたは自らの格闘センスを信じるしか生き残る道は無い。

(どこまでやれるか分からないけど…っ!!)

「うぉりゃぁあぁぁっ!!」

こなたはななこに麺棒を叩きつける。が、ことごとく槍に弾かれ、ガキンと鈍い音が聞こえる。

「おらおらどないしたぁ!そんなもんかぁ!?」

ななこが反撃に移り、一方的な槍の猛攻を開始する。こなたに残された手段は奇跡の麺棒でそれを防ぐだけ。
しかし、鈍い音が何度か聞こえた次の瞬間、バリンという音と共に今まで形を成していた麺棒が光の屑となって散った。

「うわっ!」

その衝撃でこなたが倒れる。

「麺棒一本でよぉやるなぁ……もしかしたら、泉が七人目だったんかもしれへんな…まあ、ここで死ぬんなら関係ないか。」

ななこが槍を構えて、

「泉、今度は迷うなや…!!」

こなたを穿とうとした瞬間、

(や、やられるっ!!)

地に描かれた魔方陣から風が、突風がゴウゥゴウゥと吹き始めた。

809最早:2007/09/03(月) 20:35:43 ID:MgyMoj0H
「うわっ!!」
「きゃっ!…な、何や!?」

風が狭い庭に吹き荒れる。
それは魔方陣を中心として吹き荒び、二人の視界を遮る。
風が止み、同時に顔にかかっていた風圧も取れた。
こなたが恐る恐る目を開くと、そこには青い影が立っていた。

その光景は今でも覚えている一一
自分と同じ青紫の髪、月明かりを纏った青い服一一

魔方陣の中の人物はつかつかと自分の目の前にやってきて、

「あの~…あなたは私のマスターで、す…か?」

死んだはずの母、かなたがそこに立っていた。

これが彼女との再会であり一一
聖杯戦争の始まりであった一一

DataSave……
810最早:2007/09/03(月) 20:39:53 ID:MgyMoj0H
以上。
……俺はこれを書いてよかったんだろうか…?
811名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 20:43:04 ID:WqvJHc/S
駄目です
812名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 20:46:22 ID:GEy9qOMw
でも続きが楽しみ
813名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 20:50:43 ID:LUMwbfA0
かがみが凛なのは明らかに真萌えドリルの(ry
814名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 20:56:16 ID:0EQCsS8S
ってか俺はメルブラしか(ry
815名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 20:58:34 ID:4QAfMy7n
先に>>813のレス読んでからSS見たら
「あーちゃー、わたしー」みたいな棒読みで再生されてしまった
謝罪と(ry
816名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 21:02:12 ID:xMys7fiy
>>810
アリだとおもう、GJ!w
ただこのテンション維持できるなら、だけど。
一発ネタにはもったいないけど続けるのしんどそうなんだよね。
ところで、かがみっちのサーバント誰なんだろ……(謎

あと『――』(ダッシュ2連打)が、『一一』(漢数字の1を2連打)になってるから、それは直してw
きになゆwww
817名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 21:02:44 ID:CA5vi4pg
クロスSSはいろんな面でデリケートだから、
>>811のような反応も>>812のような反応もあるから難しいな。
クロス先の元ネタを知らない人もいるという配慮だけは忘れないでほしい。
818名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 21:13:53 ID:4QAfMy7n
>>817
体験版でSSの基になったシーンを見ることができますよ
私も実は体験版しかやってなかったり……

あ、でも携帯オンリーの人もいるのかな
819名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 21:20:47 ID:17euAqNc
ともあれそろそろ埋めの時期な件について
820名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 21:26:53 ID:mCQa3ngW
>>810
続きをたのしみにしています。

ところで今週の話を見て
「てけてけかなたさん」を本気で映像化してほしいと考えてる奴、挙手。
821名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 21:36:01 ID:TAhvG6uD
体験版があるとかそういう問題でもないと思うが
822名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 21:39:35 ID:3ykB7Q48
fate知らないから、読みたくてもスルーするしかない俺涙目。
次からは普通のを書いて欲しいとお願いするしかないね。
823名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 21:49:44 ID:gt3Bl7jT
>>820
先生! 神奈川は今夜です……

なにかのパロで、原作知らない人をおいてけぼりにするのはよくないと思う
思うんだが、万人に分かるように書くとなると、住人の多さがネックになるんだな……
歳やら環境やら趣味やらがバラバラだから、
ウルトラマンのサブタイで盛り上がれたりマカロニほうれん荘で盛り上がれたり、盛り上がれなかったり
824名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 21:52:39 ID:FQZcNDHf
問題は、かなたとこなたの魔力補給(えろ)シーンがあるかどうかだろ…エロパロ的に考えて…
825820:2007/09/03(月) 21:52:58 ID:mCQa3ngW
>>823
俺は栃木在住なのでニコニコでみた。
826名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 21:53:44 ID:Jg7HPCPq
別に書き手が書きたい物書いて発表すりゃいんじゃね?
元ネタ分かんない奴はスルーすりゃいいだけの話
読み手が書き手に内容を要求するのはいけないと思うんだヨ('A')グリーンダヨー!
827名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 22:03:50 ID:gt3Bl7jT
草草動画の話題はまた荒れそうだな……
あと数時間くらいなら全裸で待機しても風邪引かないから、待つことに


出された作品は食わず嫌いして残したらバチ当たっちゃいそうだから
お天道(作者)様に顔射(感謝)してじっくり味わうことにしてます
828名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 22:05:17 ID:MEgpMtQk
>>823
らき☆すた本編が多種多様なパロの固まりであることを忘れてはいけない。
なので、SSに何らかのパロが入ってても自然だし、>>826が言うように
判る人はニンマリ、判らない人はスルーでいいと思う。
829名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 22:06:10 ID:cj5dShdt
クロスにしてはまだ読むに耐えるものだったと思うよ?
読みたくない人はスルーすればいい。
830名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 22:10:43 ID:vxk00Gsi
絶対に倒さなくてはならない敵が現れたようです……
こいつだけは許せません!

http://bbs.freedeai.com/src/up5414.jpg
831名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 22:13:01 ID:0EQCsS8S
>>830
決め技はもちろん怒りのシューティングビーム
832名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 22:15:30 ID:PUSuPhze
かがみとこなたのラインを繋げるシーンが見たいなぁ
833名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 22:16:16 ID:mCQa3ngW
>>830
ついに円盤生物が!!
834名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 22:17:41 ID:0sBUV6jd
元ネタについて詳しくは知らないが、遠坂さんがツインテのツンデレだということだけは知っている
835名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 22:21:01 ID:Xtj/45oD
つかさは桜ですか?
836名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 22:21:05 ID:3ykB7Q48
そろそろ次スレ立てないと危険な予感。
837ゆにすたEP4-1/8:2007/09/03(月) 22:27:20 ID:xMys7fiy
>>824
御意。あ、でもはげしーちゅーくらいで。かなたママが後ろから抱きしめて(ry

>>832
テラ同意。セイバーと遠坂の例のシーンがかがみとこなたですか!
超もゆ。やばいがまんできないw
838名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 22:28:29 ID:xMys7fiy
orz
うわーんギコナビなんて嫌いだ、、、
穴|λ...........
839名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 22:32:50 ID:LVDWmet/
残り僅かだけど投下してもいいでしょうか?
10レスぐらい使いそうなんですが
840名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 22:34:47 ID:LDNzWFWm
次スレたってからにしな
841名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 22:36:08 ID:LVDWmet/
>>840
ありがと、そうする
842名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 22:41:58 ID:0sBUV6jd
>>835
片や巨、片や小な部分に目を瞑れば合ってるかと
843名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 22:55:23 ID:c7/OlYnT
>>830
ギラス兄弟と来て…
ゼットンと来て…ツインテールと来て…
バキシムと来て………シルバーブルーメ?
844名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 22:58:17 ID:0EQCsS8S
>>843
円盤生物ってブラックスター以外のも何体かいるよな
845名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 22:59:18 ID:4QAfMy7n
480KB超えましたし、作品投下待ちの方がいるのでスレ立て挑戦しようかと思います
前スレのところ以外に、テンプレの変更点がありましたら今のうちにお願いします
5分か10分待ってからチャレンジしてみます
846名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 23:07:29 ID:4QAfMy7n
次スレ
らき☆すたの女の子でエロパロ14
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1188828383/

テンプレはこのスレの>>1をコピペしました
847名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 23:08:28 ID:0KaBqdq8
よし、やっちまえ
変更点多分無いし
848名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 23:30:50 ID:NusGEGQT
次スレ立ったしwktkして投下待ち
849名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 23:57:48 ID:0KaBqdq8
>>839
次スレ立ったのでそちらで投下されてはいかがだろうか?
850名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 00:26:26 ID:P95WBeC4
>>846
次スレ乙っす。

さて、それじゃ埋めますか。
851名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 00:58:09 ID:xTinCVzB
>>810
こっちで書いとこう、GJ。

でもこの手のネタは全編やるのはかなり大変だろうし、
続けば続くほど、『らき☆すた』から乖離していく恐れもあるからなぁ。
ウソ予告編的に単発でやるか、せいぜい3話ぐらいで序盤だけ、
ないし大雑把にまとめるほうが無難かもしれない。

あと、ネタなんて分かる人が少なければ少ないほど、分かる人には面白いんだよ!
852名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 01:37:58 ID:VFZ3LGBo
>>810
ついでにいえば、型月 SS 最低でぐぐればさじ加減を間違えたSSが山のように見つかるので
そうならないように頑張ってくれ、私はクロスもいける口なので。
853名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 02:33:06 ID:RuYs11sS
祐一 SSもオススメだぞ
854名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 20:24:04 ID:pJ7AHY3F
なかなか埋まらんね。
今回は梅SS屋さんは降臨しないのか?期待待機、期待待機。
855名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 20:51:51 ID:n3Lc9Z55
>>854
そこで自分で書いて投稿ですよ。
856名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 21:03:16 ID:TWs3egsR
 ─────────────────

         秋葉原の決闘

 ─────────────────

  東京都千代田区秋葉原はオタクの町である。
 ここでは男はみんなリュックを携帯しているし、
 アニメで萌え~と叫んでも白い眼で見られない。
 そんなバカなと言われても本当のことである。
 このssに嘘はない。
  受験をひかえた高校三年生のこなたは、
 勉強に専念しようと父の第二の田舎である
 秋葉原へとやってきた。異様な景色に驚く
 間もなくいきなりカメラで撮られたり、あたふた
 するうち伝説の少女Aとかんちがいされたり、
 もうどんどんいろいろ巻き込まれるこなたの
 夏休みはすごい。
  衝撃のノンストップギャグアクションコメディ
 ロマンス萌え!
 ツインテのツンデレ美少女も出演します。
 いい娘ですよ。

 - - - ┐
  =ω=. l


元ネタ:大久保町の決闘のあらすじ
857名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 21:23:25 ID:QmKuf6wp
>>810
NG登録したから大丈夫w
858名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 22:14:11 ID:TWs3egsR
                      | ____/___`_メ   /|
.                      |--''" ̄ /    /.┤kibahara really does
                   -┬┬-   / ||/   exist. It lies in the northeastern
                ┌┴〒 ̄〒┴┐ ||/.   part of Chiyoda-city,
                 h===.|r--i|===i|.  ||    one of Japanese three major electric
                 ||____.||____||_____||  ||   streets Akihabara is known as
                 |______.| i-i |______|.  ||   Akihabara in the world.
          .rロ、.    |.。○.| !-! |.○。|  ||
-v''ヘ-、__,,、___  ゙コビ.    ゙tェェョ|===|ェェョ/__,,_||_,、_____,,、, ,-''=''" ::::::
:::::::::::::::::::::::::::::: ̄!-|-!~゙''"`'' ̄`''E|三三|ヨ"  :::!!::::::::::::::::::::::!:!:::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!:    _,, ='' 三三三 ''= .,,_   :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::: _,, =''  ̄三三三三三三三  ̄''= ,,__ :::::::::::::::::::::::::::::::::::

秋葉原は日本三大電気街のうちのひとつで、世界のアキバとして知られる。

千代田区の北東部に位置する町で、実際に存在する。


他に埋めSS投下される方いらっしゃいませんか?割り込み大歓迎
いなかったらこのまま続けます
859名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 22:24:55 ID:TWs3egsR
            ,:;'''':;:;:;,,._,_                   ┬
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|~'ー 、,,, ,:; :;:〃:;:〃:):;,,,,                |he state of the town and the lives of the
::::::::::::::::iニ|:::::|.|`i ,|:; :;:〃:;:〃:ゝ:; :;):;:         ___ll___      dwellers are generally as you see in this SS.
::::::::::::::::i__|:::::|.|_,i:;:√〃:〃:;';:.ゝ〃:;;)        [;厓.ll厓゙]    How the dwellers make their living isambiguous.
:::::::::::::::::: :::::::|.: ノ:〃:;丿;,ゞ;〃ゝ; ;; ヽ:;、     .|冖''ll'冖j    Yet,it is clear that most of the men Rucksack.
.................. .......|.,{: :〃;丿; ,ゞ:;〃'ゝ. ;:; :;ヾ;:;)    .|: fl |:::::|     The Otaku hunting is a felony in Akihabara, and
::::::::::::::::iニ|:::::|.|`i(. ::;:;:〃:;:;;丶;: ゝ;. ;:;;:〃:);:;   |: fl |:::::|     the person who committedthe crime becomes
::::::::::::::::i__|:::::|.|_,i(:〃: :ヽ: ;丿;:,ゞ;:ヾ,;:;〃: ):;   :|: fl |:::::|    an exposing raising by trying juror Sei occasionally.
.................. .......|. (: 〃:;〃;':;. ;:;〃:;:;l: ;;,ゞ;:) ━━:|: fl |:::::|
::::::::::::::::iニ|:::::|. (:;:;:;::;〃:;':;:.〃:〃 ヽ:,ゞ;:: ;) _i:::i_i::|: fl |:::::|::i_i::::i_i::::i_i::::l (;:::〃:;丿;:,ゞ; :i_i:::
::::::::::::::::i__|:::::|.|`i,(〃 :〃:': ;:,,,; ;;; ;:〃:ヽ);; ≡:≡:|.r-il::::::|:≡:≡:≡:≡l:≡ iョ:;:;ソ:〃):;三
.................. .......|.|_,i `''“゙゚゙'l ::'il  .“'・ャ-、;;;ソ;;;;;;;;/゙| ̄| l lヽヾ;;ilY⌒Yli;;;;;l::;;;;,,...l! .|,,..,..,..,.;:;:;:;,...,..
:::::::::::::::::: :::::::|. ;;;-'' ̄ l ::'il  ̄,l :i|,,v.```“""''''''''''“'''''゙`″'''''''''''-、__,,; `;;li! .|;:;:`;;.;,.;;.;.;:

町のあり様、住民の生活なども、だいたいこのSSに書かれてあるとおりである。
そこに住む人々は、いったい何によって生計を立てているのかよくわからない
ような暮らしをしており、男たちの殆どはリュックサックを携帯している。

秋葉原においてオタク狩りは重罪であり、罪を犯した者は陪審員制の裁判によって晒し上げとなることがある。
860名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 23:02:44 ID:pJ7AHY3F
>>855
おk、了解した。
つー訳で即興で書いてきたぜ梅SS。「ネコミミシンユウ」の続きな。
>>858氏、割り込み歓迎との事なんでお言葉に甘えさせてもらおう。


備考:こな×かが 非エロ 3レス使います。
861ヤキモチカイヌシ 1/3:2007/09/04(火) 23:04:16 ID:pJ7AHY3F
「にゃんにゃにゃんにゃにゃ~にゃ♪にゃんにゃらにゃんにゃんにゃ~♪」

妙な歌を歌いながら、次々と画面上の敵を撃墜していくこなた。
一昔前の、なかなか難易度の高いシューティングゲームを歌いながら楽々クリアしていく様は、
クリアする事さえままならない初心者からすれば信じがたい光景だろう。

こなたがかがみの飼い猫になったあの日から、こなたが柊家を訪れる頻度は爆発的に上昇
した。受験生の何処にそんな暇があるんだ、と問い詰めたくなるほど頻繁に訪れ、いつものように
ネコミミを装着してまるで我が家のように寛いでいる。
今では、もはや柊家でその光景に違和感を持つものは誰もおらず、家族全員に可愛がられている
こなたである。特にいのりはこなたを非常に気に入ったらしく、時々自室に連れ込もうとする程だ。
その度にかがみは必死でこなたを取り返すのだが、それでもいのりは諦めていないようで、
隙を見てはちょこちょこちょっかいを出している。

まつりもいのり程ではないがこなたを気に入ったようで、よく台所とかで楽しそうに談笑
している。二人はどこか似たところがあるようで、かがみに「いや~、あのこなたって子
面白いなぁ!また来るように伝えといてね!」などと言って来る。もっとも、こなたの事
だから何も言わずともやって来るのだが。

ただおとみきだって負けてはいない。
一緒に晩御飯を食べる時も、凄く会話が弾んでいる。なぜいい年した大人の二人がこなたの
ネコミミに疑問を持たないのかは不明だが、案外こなたから直接「私はかがみの飼い猫
なんですよ~」とか説明を受けているのかも知れない。それで納得するのもどうかと思うが。
どうも、娘が増えたようで嬉しいらしい。これ以上増えてどうするんだよ、とは誰も突っ込まない。


とにかく、こなたが柊家に出入りするようになって、柊家の明るさは確実に増した。
だがそれを喜ぶ反面、複雑な感情を抱く人物がいた。
それこそ、ネコミミこなたの正式な飼い主たる柊家三女、かがみである。

――みんなと仲良くするのはいいんだけど……私の事、どう思ってんのかしら……?――

分かりやすく言うと、嫉妬である。
自分だけの飼い猫をみんなに取られたような気がして、落ち着かないのだ。
とくにいのりは要注意だ。いつ掻っ攫われるか分からない。
こなた、モロいのり姉さんの好みだもんなぁ……。と、かがみは内心で溜め息をつく。
862ヤキモチカイヌシ 2/3:2007/09/04(火) 23:05:32 ID:pJ7AHY3F
こなたがかがみの飼い猫になった影響か、こなたもSTGに凝り出した。
元々素養があったのかメキメキと上達し、今ではかがみにも引けを取らない程だ。オタクの
やり込みは半端ではない。
現に、今プレイしているステージだって、かがみでさえ本気でかからなければならない程の
難易度なのだ。それを余裕でプレイしているこなたは、もしかしたら既にかがみを超えているのかもしれない。

「ねぇ、こなた?」
「ん~?どったのかがみ~?」
流石に振り返りはしないが、それでも返事をする余裕くらいはあるようだ。
「こなたってさ、最近みんなと仲いいじゃん?」
「そだね。みんないい人だからね~。」
「ふぅん……。」
「それがどうかした?かがみ。」
「いやぁ、別に……。」

不意に、テレビのスピーカーが爆発音を発した。
その音に驚いて、かがみは顔を上げる。そこには、ネコミミを装着したこなたのアップがあった。

「うわぁ!どうしたのよ急に!?」
反射的に上半身を引くかがみ。さっきまでゲームをしていたはずのこなたの顔が何故目の前に
あるのか、一瞬考える。そして、画面に視線を送って、事態を理解した。
「GAME OVER」と表示された画面。こなたは、かがみと会話するために、順調に進んでいたゲームを
あっさりと放棄したのだ。

「かがみさ~。もしかして妬いてんの?」

ニヨニヨとした顔で訊ねてくるこなた。
その質問で、かがみは顔が一気に赤くなるのを自覚した。

「なっ……!そ、そんな訳ないじゃない!妬いたりなんか」
「してるでしょ?」

先回りされて、ぐっ、と言葉に詰まるかがみ。
悔しい事に、それはまさしく図星なのだ。
しばらく反論しようと言葉を探し、口をぱくぱくとさせたがいい反論(もしくは、この場合は
言い訳と言うべきかもしれない)が見つからず、かがみは渋々と認める。

「……だって、最近こなた、みんなとばっかり喋ってるじゃない……。
こなたは私の飼い猫なのに、なんかそういうのって、さ……。」
863ヤキモチカイヌシ 3/3:2007/09/04(火) 23:06:41 ID:pJ7AHY3F
視線を下に向けながら、かがみは本心を少し、打ち明ける。
本当はもっと、構って欲しいのだ。こなたに。
だけどそんな事口に出しては言えなくて、回りくどいアピールしか出来なくなる。
今回も、それの典型的なパターンだった。

それを聞いて、こなたはニヨニヨしていた顔を、幸せそうにだらしなく緩める。
「なっ……何よ。私、何か変な事言ってる!?」
気恥ずかしさを誤魔化すために、語気を強めるかがみ。
だが、既に決してしまった流れは、その程度では変える事は出来ない。

「……かがみってさ、ホントに萌えさせてくれるよねぇ。
もしかして、前世は萌えの化身だったりするんじゃないの?」
緩んだままの顔で続けるこなた。
だが、かがみは何となく馬鹿にされた気分になって、こなたに食ってかかる。

「も、萌えの化身って何よ!私は、真剣に」
「ねぇ、かがみ?」

だが、その勢いもこなたに名前を呼ばれるだけで止められる。
「な、何よ?」

「……私のご主人様は、かがみだけだよ。だから、安心してよね。
やきもちかがみも萌えるけどさ、やっぱり私はにこにこ笑ってるかがみの方が好きだから。」
「……う。」

こなたのその言葉で、かがみは一気に妬いてたのが馬鹿らしくなった。
そして、目の前の飼い猫の笑顔につられて、頬が緩んでいくのを自覚する。
だから、かがみは飼い猫の頭を撫でながら、こう言った。

「……だったらいいのよ。ずっと、私のそばにいなさいよね。」
「了解なんだにゃん、ご主人さま。」

かがみは、擦り寄ってきたこなたの唇に、優しく口付ける。
それはあの夜、初めて口付けた時と同じ柔らかさだった。
864 ◆PlNKZcRIiA :2007/09/04(火) 23:07:56 ID:pJ7AHY3F
以上、「ヤキモチカイヌシ」でしたー。即興でも案外書けるもんだ。

梅用に書いたのは初めてだけど、楽しんでもらえれば幸い。
865名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 23:10:45 ID:TWs3egsR
うおおおおおおおおお!!
GJ!!!
妬いてるかがみ萌え
(中略)

「・・・・・・で」

 こなたが降り立ったところは秋葉原である。秋葉原の秋葉原以外のなにものでもない。
 たまに、静岡県民が参拝する秋葉神社というものとは全く似て非なるものである。嘘ではない。
 なんならお父さんやお母さんに聞いてみるといい。ラブホテルって何?と聞いた時よりは確実に
 いい返答が返ってくるであろう。間違いない。

「・・・・・・なんか人がいっぱいだなあ。これじゃ略取誘拐にあってもわからなさそう」

 まったくもってその通りなのである。実はこのこなたという人物、高校三年生になっているにも拘らず、
 見た目は子供、それも小学生でこの子に告白したらロリコンなんじゃないかっていうくらい幼く、ちびっこである。
 頭のてっぺんにはまるで北極の海の底に突き刺さっているロ○アの国旗見たく、堂々とアホ毛が聳え立っていた。
 髪の毛は腰のあたりまで伸びており、洗うのに一日の労力の1/5くらいかかるのではないかと推測される。
 現在、こなたが通っている陵桜高校では、兵庫県西明石市大久保町のガンマンたちが集結しており、第3回
 バトルロワイアル(仮名)が開催されているのである。主催は村安兄弟、審判は河合。ルールはいたって簡単で、
 頭にある風船を水鉄砲で割られないよう逃げる、というものであった。その大会期間中も平然と授業を行っており、
 命を落とすものも少なくない。こなたの両親はそのことを懸念し、父の第二の田舎秋葉原へとこなたを向かわせたのであった。
 しかしこの秋葉原という町、オタクの町だけあって一般人には敬遠されがちで、母親であるかなた(故)はここに娘の
 こなたを向かわせることを強く反対した。しまいには泣き出してしまい、近隣の住人の通報により駆けつけた警官に
 捕まえられた父:そうじろうが30日間の奉仕活動に命ぜらることにまで発展したのであった。
 そして、こなたは、秋葉原に住んでいるパトリシア=マーティン略してバティ☆スタの家へと向かったのであった。

「セプテンバーよろしく」「恥ずかしいセリフ禁止」「俺は新世界の神になる!」

 こういったキャッチフレーズがあふれるチラシ広告を貰い続けたこなた。その顔はどこか満足げである。一体何に使うつもりなのか。
 やがてこなたは、一軒の冥土喫茶なる茶店に入っていったのである。なぜかと言うと3日前の朝以来なにも口にしていなかったのである。
 3日間飲まず食わずで平気なんてどこのニュータイプだよ。新人類かっつうの。
 そしてめぬーを眺めてあるところで目がとまった。京都の舞妓はんもぶぶ漬け出さずに裸足で逃げ出すくらい、すごいネーミングセンスだった。

「ある晴れた日の午後の貴婦人の口づけ?」

 なんじゃそりゃ。ドイツ軍に依頼してこの暗号文を解読してもらおうか。それとも青森のイタコに2、3千円渡して占ってもらおうか。これはなんだって。
 とにかく、紅茶なのかケーキなのか、はたまた針の入ったおはぎなのかすらもわからない名前だった。いわゆる裏メニューってやつか?
 常連のみぞ知る極秘のめぬー。素人は牛鮭定食でも食ってろと言わんばかりのネーミングセンスにある種のマイノリティーみたいなものを感じ取った。

「と、とりあえず、コーヒー頼もう」

 冷コーひとつ、と店員に頼んだこなたは、昨晩の深夜テレビ「生意気小学生チ○毛引き抜き珍道中~Part2~」を最後まで見てたせいか、
 いかにも徹夜明けで船を漕いでいる公務員みたいにうつらうつらとしていた。そのまま永遠の眠りにつかなければいいが。
866名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 23:11:00 ID:Zbn+4Bmx
>>864
梅にはもったいないGJ

これはもっと続いて欲しいww
867名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 23:14:34 ID:TWs3egsR
埋めるぜ!
868名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 23:17:01 ID:TWs3egsR
 白石 ←─┐ .チョココロネ ←┐      ┌→ ライトノベル 彼氏 ←→ あやの ←┐
          │  ┌────────────────────────┐.....│
┌────↓─┴→ アニメ ─│─────→ 店長 .┌────┬┐ .....│.....│ 兄
ひかる ← あきら     ↑   ..│      │  ......│  . .↓    ┌─┤│ .....│.....↓ ↓
↑            ┌─┴─ こなた ← かがみ ←─→つかさ ..│  │├─── みさお
│かなた ←→ そうじろう.. ...↑ ↑       ↑   │.....  ↑....┌│──┘ .....└─┐
│          ┌─┴───┘ └─────┬┘.. ┌──┘├─│──┐ .....│
↓          ↓...... 兄 ─┬─→ みゆき ←─────┘いのり ←─ まつり . .. │
ふゆき ← ゆたか ←→ みなみ   ↑    │ │   │    ↑    │    ↑ .....│
┌────┘ ↑        ↑   ゆかり.. ...└───┘    ├──┴──┘..... │
↓       ┌────────┬─────┘ ┌───┤       .┌──┘
ゆい ← ななこ.└────┴ ひより ←→ こう  みき ←→ ただお      │
↑       └─┐           ↑└─┬─────────┬────┘
└→ きよたか. .└→ ロッテ  . └→ パティ  ひかげ ←→ ひなた
869名無しさん@ピンキー
/:::::.:.:.:.u . . : : : :.::.:.u:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\  ひ>>1らぎかがみ 自分はオタクじゃないって?寝言は寝てから言ってくださいw
:::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:`:.、 ひいらぎ>>2かさ バルサミコ酢バルサミコ酢言ってて楽しいですか?(笑)
::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:し.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:;、_:.:.:`; たから>>3ゆき 実は全部計算通りってわけですか?腹黒いですねw
::::.:.:.:し':.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:..// |: . . .! >>4ろいしみのる もう谷口みのるに改名したほうがいいんじゃないんですか?(笑)
::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,イ.:.:.://  .|::.:.:.:.| いずみ>>5なた  今度中学時代の思い出を聞かせて下さいねw
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.U:.:.:.:.:.:.:./ |:.:.∧ : : ;'::.:.:.:.:|  いずみそうじ>>6う あれ?脅迫罪って何時親告罪になったんですか?w
.:.:.:.:.:.:.:.:U.::.:.:::::!.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:;': :.|:./: : ヽ/::::::i:.:.;' いわさきみ>>7み  無口キャラなんぞ佃煮にするほどいますから(笑)
.:.:.:.:.:.:.:.:.:::.:.:.:::::|.:.:.:.:.:.:.u:./: : .j/ : : : /:::::::'|.:/ こば>>8かわゆたか いっそのこと研究所で人体改造してもらったら?(爆)
.:.:.:.:.:u.::::/´⌒ヾ.:u.:.:.:.:.:.' し : /: : /::::::/.j/ >>9ろいななこ    29歳ってwww天才幼児的にはオバサンですから(核爆)
.:.:.:.:.:.:::::.{    |.:.:.:.:.:.:.:.i: : : /: : :、イ:::::/ パ>>10リシア=マーティン 日本の文化もういっぺん勉強してきて下さいwww
.:.:u.:.:::::::::>、  |.:.:.:.:.:.:.:.! : : {: : : :/:::::;′
/.::::::::::::/\ ` !.:.:.u:.:.:.|    ー 'i:::::/
.::::::::::::/  ´ ̄`ヽ.:.:.:..:.:|ヽ  , イ:::/     田 村 ひ よ り が 華 麗 に 次 ス レ 誘 導 っ ス ! !
:::::::::i/  _,  -ー ハ.:.:.:.:.|¨ ´|:::::::/      http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1188828383/
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