家庭教師ヒットマンREBORN!でエロパロ〜5復活〜
とうとう5スレ目立ったのか
3ゲト?
>>1乙です(´∀`)
お
8 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 21:02:55 ID:ZQwW5G1H
ヒバピン
ランピン
ランハル
エロなしでもいいから切ないのが見たいなあ
9 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 23:39:32 ID:ateD5WNW
白髑とか
山髑とか
髑髏受見たい
10 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 23:50:59 ID:pDj4wABb
もぅ5スレか
>>1乙
前スレではあまり盛り上がらなかったビアンキが読みたい
相手は誰でもいいが、山ビアが1番好き
神降臨、期待
>>9 白髑が白濁に見えたんだぜorz
白蘭は今後この板で鬼畜要員として活躍しそうだ
京子や髑髏を捕まえてくれないだろうか
骸髑で10年後骸と現在髑髏とか見たい
白蘭て名前がチャイナっぽいからイーピンとかもよさ気?
10年バズーカに期待…
お勉強神の復活を心より願う…!!
もう5スレ目か。早いな。
そして百蘭が髑髏や京子捕まえるのいいなー
ミルフィオーレもこれから出てきてほしい。
白蘭って言葉攻めとか得意そうだなwww
あと前スレ埋めようぜ
前スレ/(^O^)\
白蘭もいいが太猿もいやどうしようもないか
γも死んでしまったしな
ラルたん希望
ネタは有るんだが、時間が足りないのと他スレの作品書いてるので、手が付けられない…。
他作品も合わせると渋滞気味なので、取り敢えず脳内で順番待ち中。
一先ず、神降臨期待。
神まだかなー?(・∀・)
21 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 12:04:28 ID:I9lZ4m4D
ageてしまった、逝ってくる
髑髏みてえ
山ビア希望
希望だけじゃ職人さん書いてくれんよ
具体的にこういうシチュで〜とか創作意欲が湧くようなことを書いてみては?
どのキャラも未来でどうなってるかまだわからないからなあ…
獄ハル以外は認めません
あ、山ハル、ヒバハルも萌えるけどねw
ハルは男から愛されるキャラなんだよ
ハル争奪戦みたいなの読みてー
でもまあ一番萌えるのは獄ハルだよな
こいつら付き合ってるだろ
28 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 03:25:28 ID:23BxvQ7y
おまえしつこいよ
だーかーらー構っちゃいけませんてば
でもおまえらも獄ハル好きなんだろ?
素直になれよ
獄ハル最高!
>>30 本当に獄ハル好きなら自分で書いて投下したら?
触発されて書いてくれる職人いるかもしれんよ
まふいん神来てくれないかなー。
>>30 お前が獄ハル投下させたくないのはよく分かった
本当の獄ハル好きはかわいそうだな
お前が極貼る好きなのはわかった
貼るものがすきなのもわかった
とりあえず他のものを貶めるような発言は慎んで
好きなキャラに付いて語るということをしてはどうか
とりあえず空気嫁
キャラ語りは萌スレへ
パロスレは小説。
はぁ?まじで好きだっつってんだろーが
まぁ獄ハル(つーかハル受け)以外は認めんけどな
つーか来週のアニメやばい
ナースのハルやばいやばすぎる
病院にいるからこりゃアニメオリジナル獄ハルが来るね絶対
アニメスタッフもついに獄ハル押しにきたか!超超歓迎するぜ
今から楽しみで仕方ない
というわけで獄ハル神待ち
本気で言ってるなら馬鹿としか言いようがない
ハル受け以外認めないなんてお前の主張はどうでもいいわ
他の女の子受け好きな人間の気持ちを考えろ
つかハル受けだけが読みたいんならサイト探せばいくらでもあるだろ
わざわざこのスレに来て京子や髑髏作品が投下されると文句言うなんて頭おかしい
お前のせいでハル受けは投下しにくい空気になってんのが分からないのか?
本当にハル好きなら大人しく職人を待つかお前が書け
この先また空気読めないハル受けアピールしたり他キャラ貶めたらアンチと見なす
>>37 そろそろスルーという言葉を覚えてはいかがかな
その通りだな
投下待ちでまったり
ザン京こないかな…。
このスレのおかげではまってしまったよー。
ザン京神〜また作品お願いします!
ザン京いいな。ボスが以外とピュアっぽいとこが良いw
「ザンザスさんっ」
「……近づくなカスが」
「あ、ご、ごめんなさい」
「…………離れるなカスが」
みたいな。
たった4行で不覚にも萌えた
10年バズーカって10年後の姿になるんじゃなくて、10年後の自分とチェンジするってのが少し危険だよね。
お風呂中の大人イーピンが召喚される危険とかww
>>41 萌え過ぎてハァハァ…
「こんなカスに俺が…」
みたいに葛藤するボス(・∀・)イイ!
>>43 (バズーカ誤射)
大人イーピン「きゃあっ! ここどこですか? お風呂どこ行っちゃったんですか!」
獄寺「またやったのかよアホ牛…あっ!!」
ツナ「獄寺くん、またランボが何か…」
獄寺「じゅ…10代目ぇ!! 静かにー!! そして早くー!!」
ツナ「?」
大人イーピン「きゃあっ! そこにいるの誰ですか!!」餃子拳!
獄寺「うがっ!?」
ツナ「のわー!!」
まともにいろいろ見えた二人
こうですか先生!わかりません!
>>45 GJ!!!自分43だけど、なんか、もう…!糞ワロタw
あのラルのシーンもってくるとは思わなかったw
「ハル!愛してるぞ!」
「はひー獄寺さん愛してます…ハルには獄寺さんしかいません。」
「俺にもハルしかいない。お前に出会うまでは一匹狼だったんだ。」
「お前に出会って俺は守るべきものができたんだ…。」
「ハル…お前と、お前のお腹の中にいる子供のために俺は戦う。」
「獄寺さん…」
「ハル、子供いっぱい生みます!獄寺さん!私たちの為に怪我などしないで下さいね!」
「ハル、俺たち結婚するんだしそろそろ名字で呼ぶのはやめてくれ。隼人って言えよ。」
「は、隼人さん(カァァ)」
「ハル!(ぎゅうう)」
二人はリボーン公式のカップルだよね
萌える
ツナハル読みたい
ここまでくると本当の獄ハル好きの人が可哀想になってきたな…
50 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 17:32:58 ID:jwtJ5PmV
また山京読みたいなぁ
山京といえば、前スレのネタ投下してくれた方の続きが見たいなぁ。
京子ちゃんが花からエロ本貸されて、戸惑って山本に相談して、
「んじゃーやってみればわかるんじゃね?」ってやつ。
「や…や、まもと、くん…っ」
ギシリと音を立てて教室の少し古びたイスが軋んだ。
京子は山本の足の上に座るような形で、後ろから山本が耳を甘噛みされる。
「んー?」
何事もなかったかのように山本は京子の左足を持ち上げる。
そして京子の潤みをおびた秘所を、下着越しに指先でなぞる。
ぐちゅりと音を立てて擦りあげると京子がそれに合わせてビクリと反応する。
「っぁ…!山本くん、なんか…変だよ…っ」
始めて味わう感覚に怯えるように京子は後ろから回された山本の腕にしがみついた。
小さく自分の腕の中で震える京子がいつも以上に可愛いくみえた。
「いいんだよ、これで」
京子には山本の顔は見えなかったが、山本はいつもみたいに無邪気な顔で笑った。
京子の髪をわけ、首筋に顔を埋めるとそこにも噛み付くように口付けを落とす。
……こんな感じで。
ごめん。
>後ろから山本に耳を甘噛みされる。
だわ。
女の子が敵対マフィアとかそこいらのDQNに襲われる話でもいいのか?
なるべく男も原作キャラ使った方がいいもんなのかな
山京続き頼む!!
>>51 GJ!!!
やっぱ山京サイコー!
クラスメートってとこに萌え
続き読みてぇーー
57 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 17:29:30 ID:jJFvX+MI
コロネロとラルの間には絶対何かあったと思います
コロラル好きです。
>>51 そのネタ落とした者ですー
そのネタで書いてたんですが、エロ部分に行き着くまでが長くなってしまい、
どうしたもんかと思ってまして
すっかり放置してたものを「読みたい」って言って頂けて非常に嬉しかったです!
ところであの話、エロまでの部分はすでに「こんな話」って紹介しちゃったんで、
またその部分から話として書くのは蛇足ですかね?
エロ部分以降からでよければ、まだ書けなくもないような気がするんですが…
つか、
>>51氏が書かれたほうが、自分が書くよりエロい気が(爆)
59 :
51:2007/09/06(木) 08:54:45 ID:lXPuFaSw
>>58 勝手に続き書いてスイマセンですた(´・ω・`)
是非とも続きお願いします、全然蛇足じゃないです。
宜しくお願いします
山京は甘酸っぱい青春て感じで好きだ
あと超死ぬ気ツナ×京子見たい
普段は京子を気遣って優しいエッチなのに言葉責めしたりと強引
そんなツナに戸惑いつつ感じてしまう京子
ツナ京はやめろ同じ顔してんのに。気色わりい
>>61 18歳以下は帰れ
>>60 山京もツナ京も甘酸っぱい感じがいいな
京子が絡むとほのぼのしていい
ということで
>>58をwktkして待つ
山京って見てたら山菜うどん食べたくなってきた
山京は見てて安心するというか和むというか
良いな
投下wktkして半裸で待ってるぜ
このスレだと、どんなマイナーも受け入れられて嬉しいな。
ということで自分も半裸で
>>58待ってる。
未来編で京子嫌いになった
ビアンキや花やハルやMMをもっと出してくれ
>>63 山菜うどんてw
和むのは京子ちゃんが癒し系なせいかも
相手がザンザスのような悪人でも包み込んでしまうような感じ
髑髏はツナや骸相手なら従順っぽいな
恥じらいながら感じてしまうのが萌える
ハルはツナにはガンガン攻めていきそうw
前スレのハルツナはハルが積極的でエロくてよかった
ダニエラ希望
花かわいいな、花
皆かわいいさ 皆
髑髏が攻めるのも面白いかもな
でも女の子相手ぐらいしか想像つかんかった
ヘタレはおらんかー
髑髏のイメージはやっぱなんか受け身な感じだけど
誘い受けとかは?
未来髑髏と犬・千種とか精神世界?みたいなところ骸でも
攻める髑髏、書いてみた。
保守がてら、未来髑髏×ツナ。
十年バズーカが目標を見誤って髑髏に直撃した。
悲鳴を上げる暇もなく、髑髏が煙幕に包まれる。
白い煙の中に人影が浮かび上がる。
「……ドクロ?」
恐る恐る声をかける。
その姿をきちんと確認するよりも早く、彼女はツナのくびすじに勢いよく飛びついた。勢いがよすぎて背中を壁にぶつける。
「ボス!」
「え? ええ?」
密着した胸に触れる二つの柔らかいふくらみと、鼻腔をくすぐる甘い香りにドギマギする。
「ボス、会いたかった……!」
髑髏は珍しく感情をあらわにした声音で言うと、両手でボールのようにツナの頬を掴んで口付ける。
「んんーーー!?」
驚いて抗議の声を上げるが、彼女が離れる気配はない。
両腕で押し返してもなぜかびくともしない。
髑髏のくちびるから何か液体が流れ込んできた。
唾液にしては量が多すぎるそれを、ツナは思わず飲み込んでしまった。
ごくりと、嚥下の音が耳の奥で大きく響く。
「時間がない」
くちびるを話した髑髏がすばやく呟くと、両手をベルトにかけてあろうことかカチャリと音を立てて外し始める。
「な、なにやってんのさーー!」
慌てて腰を引いたがすぐに壁にぶち当たった。
髑髏が追い詰められたような表情でツナをじっと見つめながら口を開く。
その口調は低く、何か思いつめているようだ。
「大人しくしてて。五分しかないの。抵抗するなら、」
「……な、なに?」
「縛る」
ひっと情けない声が漏れた。
ツナの抵抗が止んだとみた髑髏が床に跪いて、恐るべき手際でベルトを外しファスナーを下げ、下着ごとズボンを脱がせてしまう。
ふにゃりと情けない大きさでしかない自身に、髑髏は眉根をひそめる。
母親以外の女性に見られたことのないそれをまじまじと食い入るように見つめられ、ツナは泣き出したくなった。
「あの、ちょっと……うわ!」
もうやめませんかと口にする前に、髑髏がぱくりとその形のいいくちびるにくわえ込んでしまう。
彼女の口の中は熱くてぬるりと湿っていて、これまで味わったことのない快感がツナを翻弄した。
彼女の白い頬に、綺麗な黒髪がさらりと落ちる。
赤いくちびるのなかに、収まる、自身。
扇情的な光景に息が上がる。
身体が、なぜかものすごく熱い。
膝も腰もがくがくと震え始めた。
快感を無理やり引き出すかのように亀頭を熱い舌がぐるりと嘗め回し、一気に硬度が増した。
「ふ……」
ツナのものを咥えたまま髑髏は息を吐くと、それを吸いながら一気に顔を引き離す。
立ち上がってにっこりと儚げに微笑むと、自分のスカートの中に手を突っ込んで下着をすばやく床に落とした。
「座って」
何故か言われるままに、ずるずると床に腰を下ろす。
胡坐をかいた膝の上に髑髏がまたがる。
もう一度彼女がスカートの中に手を入れて、自身の下肢を何か確かめるように弄った。
くちゃ、と湿った音が響いた。
「…………ん、いける」
ポツリと呟くと、再びツナの硬くなったモノに手を添えて、ぐっと腰を落とした。
「んあ! 待って! 何で……!」
悲鳴を上げた口を、髑髏の柔らかいくちびるが塞いだ。
割り入れられた舌の動きに意識を奪われている間に、すっかりと下肢は髑髏の中に埋まってしまった。
間髪入れずに、髑髏が腰を揺らし始める。
強烈な快感に、ツナの思考は白く濁った。
それでも、執拗に舌を絡ませる髑髏の顔をやっと引き離し、荒い呼吸の合間に疑問をぶつける。
「……は、なんで、こんなこと……ッあ!」
「…………ボンゴレの血、絶え……のっ、あっ、だから……お願い、んんっ」
腰を揺らしている髑髏の顔にも余裕がない。
甘い悲鳴を引き結んだくちびるの端から漏らしながら、懸命にツナの快感を誘うために律動を繰り返す。
「……ボス、ボスっ!」
「あっ、ドクロ、ああっ!」
あっけなくツナは果てた。
ついで、どくどくと脈打つツナを締め付けている髑髏の秘部もわずかに収縮を繰り返す。
「ん、んん」
小さくあえいで、髑髏が熱い吐息を漏らした。
ツナは呆然と、目の前の髑髏を見つめた。
その視線に気づいた彼女が、悲しそうに小首をかしげる。
「……ボス、ごめんね。でもありがとう」
「ドクロ?」
「さっき飲んだの、媚薬。でも副作用も依存性もないから」
言いながらずるりとツナを引き抜いて立ち上がると、目の前のミニスカートから伸びた太ももに、どろりと白いものが伝う。
ツナは思わず顔を背けた。
「……あ……」
髑髏は小さく声をあげたものの、無表情で足首に絡まったままの下着を身に着けた。
「ボス」
柔らかく呼ばれて顔を上げると、ふわりとくちびるが重なった。
「本当に、ごめんなさい。守れなかった」
悲しげな髑髏の表情に、ずきんと胸が痛んだ。
「それって、どういう……」
言い終わる前に、どかんと大きな爆音が響いてあたりに硝煙が再び立ち込めた。
*
こうですか先生!
勢いでやった。色々ごめん。
ランボは一部始終を見ていたに違いない。
保守乙
>>71-73 乙!超乙!!
髑髏可愛いなぁ
攻める女の子ってすげーエロくて良いな
てか戻った現在髑髏の前でツナは下半身を晒してしまったわけだなw
>>73 GJ!
攻め髑髏にも萌えたが
未来から種貰いにやってきたのにも萌えた
GJ!!
攻める髑髏、新鮮で可愛いな
>>73GJGJ!
理由が切ないな〜
未来髑髏は色々と妄想を掻き立ててくれて良い
>>73 GGGGJ!未来髑髏とは思いもよらんかった
未来は色々想像出来るから良いな
80 :
ランハル:2007/09/09(日) 02:05:07 ID:tYgaTyIL
ランハル投下します
設定は10年後です
ドアを開けたイーピンはオレの頬についた赤い手形を見て呆れ顔になった。
「またなの?」
「またなんだ」
苦笑して返す。
もう何度目だろう、恋人と別れる度に殴られるのは。
でも仕方がない。
原因はいつもオレなんだから。
イーピンはオレを部屋の中へ入れると濡らしたタオルで頬を冷やしてくれた。
「彼女、ランボは私といても心は誰か他の人を思ってるって言うんだ」
女の勘て鋭いねと言うと当たり前でしょ、とイーピンにデコピンを食らった。
イーピンはオレの本当の想い人を知ってる。
そして彼女もまた片思い中だ。
「ヒバリさんとは進展どう?」
「最近少しは話を聞いてくれるようになったけどまだダメ。全然相手にされてないよ」
はぁーっと彼女らしくもなくため息をつく。
叶わぬ恋に胸を痛めているのはお互い様だ。
ヒバリさんの性格からしてイーピンの恋が実るまでまだまだ道は険しいだろう。
でもヒバリさんが話を聞くようになっただけでも大進歩だ。
大切な幼なじみには絶対に幸せになってほしい。
オレには何もできないけど、イーピンは本当にいい子だから。
「ねえランボ、お願いだからランボも自分の恋諦めたりしないで」
急にイーピンが真剣な顔でオレを見る。
「私も自分の恋諦めないからランボにも頑張ってほしいの」
だって、とイーピンは続ける。
「ランボは私の大切な幼なじみだから」
オレは何も言わずにイーピンのおでこにキスした。
ありがとうという感謝と君も頑張ってと応援の意味を込めて。
81 :
ランハル:2007/09/09(日) 02:07:20 ID:tYgaTyIL
夕方からバイトへ行くイーピンと別れて並盛をぶらぶらしていると名前を呼ばれた。
振り向くとボンゴレが、その隣には京子さんが微笑んでいる。
「久しぶりランボ君」
「お久しぶりです。お二人はこれからディナーですか?」
「ディナーなんて言うほどたいしたものじゃないけど」
ボンゴレは苦笑しながら頭をかく。
「よかったらランボ君も一緒にどう?久しぶりだし」
「そうだな。一緒に来るか?」
「オレだってそこまで野暮じゃありません。お二人でごゆっくり」
そう言ってウインクすると年上をからかうなよーとボンゴレは真っ赤になって、京子さんも頬を染めていた。
オレは笑いながら二人に背を向けた。
よかった、ボンゴレも京子さんもうまくいっているんだ。
幸せそうで本当によかった。
でも。
でもその幸せの影で涙した人もいて……。
「あれーランボちゃんじゃないですか?」
その声にオレははっと足を止める。
嬉しそうに手を振って近づいてくるのはハルさんだった。
「久しぶりですー!はひっ、またそんなエロい格好してダメですよー」
胸の開いたオレのシャツを見てお姉さんらしく注意する。
相変わらずだなと思いながらオレは微笑んだ。
「ランボちゃんはやめてください。ハルさんはお元気そうですね」
「ハルはいつだって元気ですよー」
得意げに胸を張るその姿が年上ながら可愛い。
「その髪型とても似合ってます」
ハルさんは前に会った時ロングヘアだったのだが今は肩までしかない。
しかしそれが活動的なハルさんにとても合っている。
「はひーありがとうございます。ランボちゃん夕飯まだですよね?よかったら家でどうですか?」
「えっ。いや、でも……」
「遠慮は無用ですよ。お父さんも喜びます!さあ行きましょー」
そう言ってオレの腕をぐいぐい引っ張っていく。
オレは苦笑しながらハルさんについていった。
82 :
ランハル:2007/09/09(日) 02:09:47 ID:tYgaTyIL
ハルさんの両親は突然の来客を大歓迎してくれて、申し訳ないくらい豪華な夕食をごちそうになった。
おまけにお父さんがぜひにと言うので今晩泊まっていくことになってしまった。
「最近ハルに新しい恋人ができたって言うから紹介しろって言ってるのになかなか連れてこないんだ」
ハルさんのお父さんはビールですっかり酔っ払っている。
「高校の時の恋人とは喧嘩別れするし大学に入ってからの恋人とは就職してから疎遠になってそれきりだし。親としては早くいい相手と結婚してほしいんだがね」
「はぁ…」
「もぉお父さんてば!ハルにはハルのペースがあるんです!」
ハルさんはむくれながらビールをグイグイ飲んでいる。
夕食はてんやわんやのうちに終わった。
ハルさんのお父さんのパジャマを借りて客室のベッドに横になったもののなかなか眠りにつけない。
目を閉じて浮かんでくるのは久しぶりに会ったハルさんの姿だ。
ハルさんはオレの想い人――それも初恋の人だ。
オレが恋を自覚したのはボンゴレと京子さんが付き合ったことがきっかけだった。
二人が付き合うことを知ったハルさんは驚いた顔をしながらも「よかったですね。ツナさん京子ちゃん、いつまでも仲良くしないとダメですよー」と二人を祝福していた。
そんな彼女が影でこっそり泣いていたのをオレは見てしまったのだ。
声を殺して涙を流すハルさんは胸が痛くなるほど綺麗で、オレは彼女の支えになりたいと強く願った。
でもその時のオレはまだ小さくてハルさんにとっては子どもだった。
そして数ヵ月後ボンゴレの口からハルさんが高校の先輩と付き合うことになったと聞かされオレの恋は破れた。
しかし成長してオレにも恋人ができるようになってもハルさんへの想いを忘れることはできなかった。
今ハルさんが一緒だったら、ハルさんはこんな時何て言うんだろう、どんな顔をするんだろう。
そんなことばかり考えてしまうオレに彼女が愛想を尽かすのは当然だ。
それなのにオレはハルさんに自分の気持ちを伝えられないでいる。
いくら体が大きくなっても彼女にとってオレはまだ子どもで恋愛の対象ではないのは分かり切っている。
大体今ハルさんには恋人がいる。
想いを伝えて拒絶されるのが怖かった。
イーピンの行動力がうらやましかった。
ヒバリさんにどんなに冷たくあしらわれてもへこたれないで何度もトライする彼女の勇気が。
そんなイーピンだからこそヒバリさんも少しずつだが心を開いているんだろう。
それに比べてオレは弱虫のままだ。
83 :
ランハル:2007/09/09(日) 02:12:31 ID:tYgaTyIL
コンコン。
控えめにドアがノックされる。
「ランボちゃん、起きてます……?」
ハルさんの声にオレはベッドから飛び上がった。
「起きてます!どうぞ」
ドアが開いてパジャマ姿のハルさんが入ってくる。
「どうしたんですか?」
「なんだか誰かと話がしたくなって……」
「オレでよかったらどうぞ」
電気をつけて二人でベッドに腰掛ける。
「実はさっきシャワー浴びた後彼氏から電話があって……振られちゃったんです」
「えっ」
「元カノとヨリを戻すことにしたんですって」
「そんな勝手な理由で!?ひどい奴だ」
しかしハルさんは悲しそうに首を横に振った。
「いいんです。彼は彼女と別れた悲しみを癒すためにハルと付き合ってたんですし、ハルも……」
大学の時の彼氏を忘れるためだろうか。
しかしハルさんの口から出たのは違う名前だった。
「ツナさんを忘れるために彼と付き合っていたから……」
「ボンゴレを?」
意外だった。
確かにあの時ハルさんは泣いていたけれど、恋人ができたことで立ち直ったと思っていたから。
「しつこい女って思われるかもしれませんけど、ツナさんはハルにとって初恋で特別な存在だったんです。
だから京子ちゃんと付き合うようになったことはショックでした。それを忘れようとして、たまたまその時告白してくれた先輩と……」
ハルさんの瞳が潤み、涙がこぼれた。
「嫌な女ですねハルって。相手の人にも失礼だって分かってるのに自分の傷を癒すために付き合ったりして。
それで結局未だにツナさんへの想いを断ち切れないんですからホントバカです」
「そんなことありません。いつかボンゴレよりも好きだって思える人に巡り合えたらきっと忘れられますよ」
月並みの慰めの言葉しか言えない自分に腹が立つ。
それでもハルさんはにっこりと笑ってくれた。
「ありがとうランボちゃん話を聞いてくれて。少し元気出ました」
部屋に戻ります、とハルさんが立ち上がる。
84 :
ランハル:2007/09/09(日) 02:14:13 ID:tYgaTyIL
このまま帰していいのだろうか。
イーピンの言葉が甦る。
――ねえランボ、お願いだからランボも自分の恋諦めたりしないで。
――私も自分の恋諦めないからランボにも頑張ってほしいの。
今こそ勇気を出す時だ。
オレは立ち上がると後ろからハルさんを抱きしめた。
ハルさんの体はオレの腕にすっぽりと収まる。
「ど、どうしたんですか?」
「ハルさん……オレがボンゴレのこと忘れさせます」
「ランボちゃん……?」
「オレはハルさんのことずっと好きでした。小さい頃からずっと……。
あなたが苦しんでいるならオレはあなたを守っていきたい」
ついに言ってしまった。
長年胸に秘めていた思いを。
ハルさんが戸惑っているのが顔を見なくても分かる。
沈黙が重くのしかかってくる。
「正直な気持ちを言いますね」
ハルさんが顔だけ振り返る。
「今すごくビックリしてます。ランボちゃんは弟みたいで、そういう風に見たことなかったですから」
ああやっぱり。
肩を落とすオレに慌てたようにハルさんは言葉を続ける。
「でも嬉しかったですよ?そんなふうに言ってもらえて……。
ハルなんかをずっと好きでいてくれてありがとうランボちゃん」
「そんな。あなたは昔から素敵な女性ですから当然ですよ」
そう言って今度は正面から抱きしめるとハルさんの体は少し強張ったが、やがておずおずとオレの背に腕を回した。
気持ちを素直に伝えてよかった。
心の中でイーピンに感謝する。
85 :
ランハル:2007/09/09(日) 02:15:54 ID:tYgaTyIL
「ハルさん」
「はい……?」
「オレのことそういう風に見たことないって言いましたよね」
「う……」
ハルさんが気まずそうにうつむく。
「気にしないでください。今までは仕方ありません」
そう言ってオレはハルさんの髪にくちづけた。
オレと違ってサラサラな黒髪だ。
「だから今からオレが大人になったってこと教えてあげます」
最初ハルさんは「?」の表情を浮かべていたが意味が分かるとボンッと顔を赤くした。
本当に可愛い人だ。
「ダメですか?」
「い、いえ……。ランボちゃんなら私……」
オレはハルさんの顎を持ち上げると唇を重ねた。
初めて触れるハルさんの唇を味わうように何度も角度を変える。
舌を入れると戸惑いがちに応えてくれた。
そのまま深くキスをする。
「んっ、ふぁ、んん……」
ドンドンと胸を叩かれ解放するとハルさんはスゥーハァーと深呼吸をした。
「もう!ランボちゃんのキスエロすぎです!」
「それは褒め言葉と受け取っていいんですよね?」
「はひっ!?」
一本取られましたーと頭を抱えるハルさんを抱きかかえてお姫様のように優しくベッドに横たえる。
パジャマのボタンを一つ一つ外していくとハルさんが慌てたように叫んだ。
「で、電気消してください!」
「どうして?」
「だって恥ずかしいです!」
「ダメです」
オレはにっこりと、しかしキッパリと拒否する。
「ハルさんの体が見たい」
なおも抗議の声を上げようとするハルさんの口をキスで塞ぎ、パジャマの上着をベッドに放る。
ブラジャーを着けていないのですぐに形の良い胸が現れた。
「綺麗ですハルさん」
耳を優しく噛みながら囁くとハルさんは体を震わせた。
86 :
ランハル:2007/09/09(日) 02:17:33 ID:tYgaTyIL
「あの可愛かったランボちゃんがこんなエロい人になっちゃうなんてショックです〜」
「言ったでしょ。オレも大人になったんですよ」
そう言いながら耳を舐め首から鎖骨に掛けてキスを降らす。
ハルさんの肌は白くてすべすべだ。
そして胸の先端を口に含んだ。
コリコリと口の中で転がし、舌先でつつくとハルさんは身を捩じらせて甘い声を漏らす。
オレに感じてくれているのだと思うと嬉しい。
もっと悦ばせたくてオレはパジャマの下も脱がせて下着の上からハルさんの秘所を触る。
「ひゃっ!」
胸を愛撫しながらそこを指で執拗に擦るとだんだんと下着が濡れていくのが分かる。
「気持ち悪いでしょう。今脱がしてあげますね」
下着を下ろしてハルさんの足をM字型に曲げる。
ハルさんの女性の部分が全て見えて下半身が反応する。
そこに顔を寄せてぺろりと舐め上げると酸っぱいような独特の味が広がった。
襞をめくり上げるようにして音を立てて吸い、クリトリスを咥えてチロチロと刺激する。
「やっ、あぁっ……」
ハルさんは泣いているかのような切ない声で喘ぎそれがますますオレを刺激する。
ピンク色の割れ目の中へ指を一本差し込むとぬるりとした蜜が絡みついた。
内部をかき回しながら指を増やしていくと蜜がどんどん溢れてシーツまで濡らした。
「ラ、ランボちゃん……!」
ハルさんが切羽詰った声でオレを呼ぶ。
「なんですか?」
「ハルもうダメです。は、早く……」
「早く何です?」
問い返すとハルさんは恥ずかしそうにしながらも叫んだ。
「早く入れてください……。ハル、ランボちゃんが欲しいですっ……!」
「分かりました」
意地悪をするつもりではなかった。
ただ聞きたかった。
ハルさんがオレを求める声を。
87 :
ランハル:2007/09/09(日) 02:20:13 ID:tYgaTyIL
オレはハルさんにキスをすると自身を取り出した。
「行きますよ……」
細い腰を抱えて挿入していく。
ハルさんはオレにぎゅっとしがみついて圧迫感に耐えている。
最後まで入るとオレは息を吐いた。
やっとハルさんと結ばれた。
ハルさんの中は温かく、ぬるぬると粘膜が絡みついて気持ちがよかった。
彼女が落ち着くと一旦腰を引いて再び奥を突く。
それを繰り返しながらだんだんとスピードを上げていった。
「ひゃ、あん!やぁっ、あぁん!」
オレの性器が出入りする度にハルさんの愛液と絡み合って粘着質な音を立てる。
ハルさんはぎゅっと目を閉じ快楽に翻弄されている。
その表情がたまらなく綺麗だった。
「好きですハルさん……!」
えぐるようにして最奥を突くとハルさんの体が弓のようにしなった。
痙攣する胎内から自身を抜き出すとオレはハルさんの太腿に欲望を吐き出した。
気を失ってしまったハルさんの体を清めパジャマを着させて、ご両親に気付かれないようこっそりと彼女の部屋に運ぶ。
すやすやと気持ち良さそうにベッドで眠るハルさんの頭を撫でた。
とうとう今夜想いを告げて結ばれることができた。
でもまだオレと今後付き合ってくれるかどうか答えを聞いていない。
明日まで保留ということか。
気になって今夜は眠れそうにない。
そんなことを考えながらオレは立ち上がり部屋を出掛けた。
「ランボちゃん……」
ドキッとして振り向くがハルさんは目を閉じたままだ。
どうやら寝言だったようだ。
そのままドアを閉じようとしてまた声が聞こえた。
「ランボちゃん……ハルも好きです」
それは答えと受け取っていいのだろうか?
オレはもう一度部屋の中に戻ると愛しい女性の唇にキスを落とした。
END
以上です
突発的に書いたんでおかしいところあるかも
そしたらスルーお願いします
最初の幼なじみ2人にときめいた。
こんな風に本編でも育ったらいいな!
GJ!
ランハルも良かったけどそれ以上にヒバピンに萌えた
今まで敬遠してたけどなんかハマりそうだww
早速まとめサイトでヒバピン作品読んで来ますノシ
雲雀×マナ希望
マナって自己投影厨だっけ?懐かし。
ヒバピンといえば、ナースのイーピンをみて色々妄想した。
雲雀が牛耳ってる病院で、看護婦イーピンがされるがままとか。AVぽい?
イイ…それイイよ…!!是非!
アニメの看護婦ハル京ピン、可愛かったなー。
本誌でも最近ツナやら山本が怪我してるから、
怪我の手当てしてるときに、そういうことに至れば良い…
96 :
58:2007/09/11(火) 04:16:00 ID:W/lwvdZ6
空気も読まずに山京投下。
尻を叩いてくれた
>>51氏と、「待つ」と言ってくれた
>>62>>63>>64各氏、トンクス!
…しかし、どうにか書き上げたはいいが、無駄に長いです
嫌いな人はまるっとスルーでヨロ
「読んでやってもいい」って方も、おかしなところはスルーでどうかひとつ
97 :
山京_1/13:2007/09/11(火) 04:17:11 ID:W/lwvdZ6
はぁ…と吐き出したため息は重く、やけに熱っぽい。
両手の指先でそっと押さえた頬もまるで発熱してでもいるかのように熱い。
たった今洗ってきたばかりの手が冷たいせいもあるのだが、
その冷たさを侵食しそうな熱さに京子はまた一つため息をついた。
「花のばか…」
思わず口をついた言葉は力ない。
常にはない親友への悪態だが、当の本人が耳にしたところで何の効果もないことだろう。
それどころか、「京子だって興味ないわけじゃないでしょ」などと言い返されて
返事に詰まるのがオチだ。
ましてや、もしも今の京子の状態を見られたならなおのこと。
まるで効力のない悪態が単なる八つ当たりだということは、
誰より京子自身が一番よくわかっているのだ。
けれど、だからこそ、の八つ当たりだった。
こんな自分がいることなど、できれば知らずにいたかった、そう思っても後の祭り。
知らなかった頃には戻れないのだと、身体の芯にわだかまる熱がそう訴えかけているようで、
京子はため息を繰り返さずにはいられないのだった。
98 :
山京_2/13:2007/09/11(火) 04:18:12 ID:W/lwvdZ6
ため息の重さに比例しているように、教室に向かう足取りも重い。
教室に戻れば『アレ』がある。
処遇に困るそれを思い浮かべればますます気は重く、
同時によけいなことまで思い出しそうで、さらに足が鈍る。
これが平日なら、今日は置いて帰って明日花に返そう、と思えるところだが、あいにく明日は土曜日。
その翌日の日曜まで含めてまる二日、部活生や部活監督の教師も出入りするだろう校内に
『アレ』を置いていくのはどうしてもまずいように思えて、
となると家に持ち帰るよりほかに選択肢はない。
しかし家に持ち帰って万が一家族に見つかったら。
そう思うと熱も一度に冷めるような心地がして、どうにも決断できない。
帰りに花の家を訪ねて返そうか。
でもそうしたらきっと人の悪い笑みを浮かべた花に「どうだった?」などと訊かれるに違いない。
それは想像に難くなくて、八方塞がりの状況にもうため息も出てこない。
どうしよう…、と、あてもない言葉がぐるぐると回るばかりの頭が、
瞬間、真っ白になった。
「───…や、まもと…、くん…?」
咄嗟に、その名前だけが、京子の唇から零れ落ちた。
99 :
山京_3/13:2007/09/11(火) 04:18:46 ID:W/lwvdZ6
完全に日が落ちる間際、名残の西日にオレンジ色に染まった教室。
その真ん中にある、片足だけ胡坐を組むようにして机に腰掛ける後ろ姿。
制服とは違う白い背中が野球のユニフォームだと気づくが早いか、
肩越しに京子を振り返った顔がいつもの笑みを浮かべた。
「よっ」
机の上で、身体ごと京子を振り返るように向きをずらした山本に、
どうしたの? と言いかけた京子はさらに硬直した。
山本の膝の上にあるもの。
それはもしかして。
「…それ、って…」
「ん? あ、これ、笹川の?」
かろうじて動かした京子の視線をとらえたのだろう、山本は無造作にそれを掲げた。
この一時間ほどのあいだ、京子を悩ませていたそれが今、山本の手にある。
しかも、どこかはわからないがページを開いた形で。
今しがたまで持て余していた熱っぽさもどこへやら、京子は一気に青褪めた。
山本の問いに肯定も否定もできないまま、
取り繕う言葉の一つも見つけられず立ち尽くす京子に気づいていないのか、
山本は意外そうに、しかしどこかしみじみと言った。
「いやー、笹川でもこういうの、読むのな」
その一言に、京子の全身を血が逆流した。
かつてない羞恥が京子を襲う。
この場から逃げ出したいと思うのに萎えた足は少しも動かず、
それどころかその場にへなへなとしゃがみこみそうになる。
ようやく京子の異変に気づいたらしい山本が慌てて駆け寄ってきた。
「笹川? 大丈夫かよ?」
覗き込まれた顔はこの上なく赤いだろう。
みっともない顔を見られたくなくて俯くと、山本はしばし逡巡して、
京子の傍を離れて教室の外へと駆け出していった。
一度遠ざかった足音は、またすぐに戻ってくる。
「ほら、笹川」
それ使ってないヤツだから、と渡されたのは、水に浸して固く絞ったタオルだった。
促されるままタオルを顔に当てると、その冷たさと清潔な匂いに気持ちが少し落ち着いた。
腕を引かれて自分の席に座ると、山本はその隣の机に腰掛けた。
そうして黙り込むこと数分。
沈黙を破ったのは、まだタオルに顔をうずめたままの京子のほうだった。
「…これ、読んじゃった…?」
「あー…、まー、ちっと、な」
言いにくそうにした山本の言葉に、京子はまた黙り込む。
すると、山本は慌ててフォローのように言い繕った。
「や、でも、興味あるのは皆同じじゃねえ? そんな落ち込むことでもねーよ」
だから気にすんなって。
そう明るく言った山本をそっと見上げれば、屈託のない笑顔がそこにはある。
いつもと変わらない笑顔に励まされて、ようやく京子は顔を上げた。
「そう、かな」
「そうそう、そんなもんだって!
つーかこの雑誌、笹川のじゃねーんだろ? なんでこんなもん持ってんだ?」
「それは…」
どこかのんびりとした山本の問いかけに、京子は今に至る経緯を話し始めた。