ベルモンド Le VisiteuR でどうかひとつ
何故スレすらまだ無いのかと
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| /| ガチャ
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| '`-イ ./⌒ 三⌒\ | じゃん・・・けん・・・
| ヽ ノ /( ●)三(●)\ |
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_ ,--、/´ ̄ ̄`ヽ |____________/|
,--、_ノ:: `ー':: 、 l\_| ./⌒ 三⌒\ ..|
,/ ::: i:: | ヽ. /(|⌒|)三(|⌒|\ |
/ l::: l::: | __\ /::::: :| .|_人_| |::::: \ | ポ ン
l . l !:: |::: l/  ̄ ̄ ̄ ̄| |  ̄| | ̄ ̄ ̄
| l l |:: l: l | ヽ、| |
| l . } l:::::,r-----ー―l .| ⌒丶_
ヽ :l:::: ト:;;;;;;;/-/__........... / __| ヽ ヽ ヽ
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野球拳するなら姫の方でヨロ
4 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 21:07:26 ID:0AGWCAXm
終了
>>1 スレが無かったのは需要が無かったから。
立てる必要は無いと誰もがそう判断したから。
ごおん
数日前、スレ立てしようと頑張ったけど、ダメだったんだ。
8 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/20(月) 14:40:01 ID:LYxzaB3I
自演乙
巨乳がなんで従順になったかからだな
作品待ち
11 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 22:26:09 ID:qFL19FQe
もちろんセリーヌ嬢が夜のお供をした話からだよな?
12 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 01:08:12 ID:h1JpwEL/
え、そうなの?
ベルモンド×ホームベース
人知れぬ地下室ゆえに昼夜に関わりなく灯された蝋燭が、風の気配もない
のに時折ゆらめいていた。
「で、まずは何をすれば良いのかしら」
それまで知ることもなかった地下室の独特の空気に気圧されまいとでもして
いるのか、サータル侯爵令嬢セリーヌの表情は硬い。
つい売り言葉に買い言葉で目の前にいる男、ベルモンドの挑発に乗った形
になってしまったことはともかくも、自らの浅はかさをわずかに嘆くばかりだ。
寝室とは名ばかりの、拷問室に続く小部屋の入り口で立ち竦んでいるセリー
ヌに目をくれることもなく、ベルモンドは隅の粗末なベッドの上に横たわって
呑気そうに愛用のパイプから煙をくゆらせている。
「ちょっと、失礼ですわ」
いきなり襲いかかるような野蛮人だったら、という最悪な危惧は幸い霧散し
たが、まるきり無視されるのも癪なものだ。
「じ…女性をこんなところに立たせておいて…」
「まあ騒ぐな、私はまだ眠気すら感じないのだからな」
「…はあ?」
薄闇の中で、意地の悪い子供のような笑みが見えた。
「言った筈だ、子供に興味はない。どうしてもと言うなら手慰みに歌でも歌わ
せようと思ってな」
「なっ…失礼なことを…」
怒りで頬が染まった。
興味がない、とのたまう口で枕辺の歌姫扱いをするこの男が、一体何を考
えているのか本当に分からない。ただ怒らせて面白がっているのか、また
は単にこれも巧みそうな口の成せる技で再び誘導されかけているのか。
「居を正しなさい、引っぱたいてやるっ…」
何もかも分からなくなって衝動的に手が出かけたその時、怠惰な様子で横
たわっていた男が驚くべき素早さで身を翻した。
何を書けばいいのか分からんかったので、適当に思いついたものを書いた。
>>14-15 おいおいおい
続き カモーン!щ(゚Д゚щ)
続きも適当に思いついてくれよ
頼むよ
17 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 14:42:35 ID:jkbkWZ5L
続き! カモン!щ(゚д゚щ)
待ってる。
щ(゚д゚щ)
拷問漫画だしクリムゾンジェネレーターですぐつくれるんじゃね?
20 :
14:2007/09/02(日) 12:05:11 ID:CsNGgZxs
ごめんな。
昨日も仕事だったから、書けなかった。
まあまったりと、適当に思いつきながら続けることにする。
目を見張る隙もなく、両腕を頭上で一纏めにされて声がくぐもった。
「…何、を…」
間近で見る男は、随分と長身で最初感じた印象以上に若く端正な顔立ちを
していた。それだけで鼓動が跳ねるのを止めることもままならないまま、ただ
セリーヌは男を見上げるしか出来なかった。
「お…離しなさいな…」
「覚悟は、しているんだろう」
揶揄するような口調に薄い唇に乗せる軽い嘲笑。それも単なる挑発なのだ
と知っているのに、今更ここから逃げることなど貴族としてのプライドが許さな
かった。
そんな空気を察しているのかいないのか、ベッドの隅で寝こけていた男の飼
い猫が、空腹でも覚えたのかにゃああ、と長鳴きをする。
「済まんな、カミュ。これから暫くは野暮用だ」
そんな戯言に、いつものことなのかカミュと呼ばれた飼い猫は退屈そうにあく
びを一つして再び丸くなった。それを見遣ってから、向き直って空いた片手で
頬を撫でてきた。
「さて、こちらも本腰を入れようか」
「…こんなことは、何度も?」
必死で目線を外さないようにしながら、セリーヌは答える。
「私も男だからな、劣情も湧くというものだ。よって時折ロランにはここに娼婦
を引き入れさせている。無論、目隠しをして連れ回させ、ここがどこか分から
ぬようにした上でだが」
悪びれもせず、しゃあしゃあと言ってのける男に怒りを覚えつつも虚勢のよう
に声を張り上げる。
「信じられない!」
「だが、それなりに気は利くし楽しかったぞ。どこぞの令嬢はどうか知らんが」
「なぁっ…」
貴族令嬢たる自分とたかだか娼婦風情を一緒にするつもりか。以前なら耐え
難いものであった筈のそれは、屈辱よりも奇妙な高揚をもってセリーヌの心を
占め始めていた。
指先でするりと唇を撫でられる。その仕草さえも繊細さを感じていることが不
思議だった。今さっき知り合ったばかりの得体の知れない男だというのに。
カミュがころりと寝返りを打って、気紛れに部屋の隅へと移動していった。
蝋燭の灯りに照らされた影はとろりと一つに溶けている。
戯れのように唇を吸われ軽く噛まれて、それまで経験もなかっただけにセリ
ーヌの思考すら甘く蕩けかけていた。世の男女とは身分に関わりなくこのよ
うにして睦むものなのかさえ知らないままだったのだ。ならば、これまで後生
大事にしてきた身分など全くもって何の意味もない。
人の当然なる営みの前で、セリーヌは本能に弾かれたように気付いてしまっ
た。
「さ、脱げ」
「…え?」
大人しくなったのを見て取った男が、舌を吸いがてらに優しげに告げる。
「自分で全部脱いで見せろ。そしてベッドに来い」
逆らうことなどもう考えられなかった。唇だけで蕩けてしまった以上、この先
に一体何があるのかどうしても知りたくなっている。世慣れた娼婦たちとの
情交を楽しんでいるこの男なら、きっと全く未知の感覚をくれると確信出来て
いたのだ。
再びベッドに寝転がる男を眺めながら、セリーヌは何かに憑かれたようにゆ
っくりとドレスとコルセットを脱ぎ捨てていった。
「…これでいいの?ベルモンド」
「まあいいだろう。すぐに言う通りにしたのは誉めてやる」
近寄るなり、包み隠すもののなくなった両の乳房を大きな手が掴んだ。不躾
なと怒ることも忘れて思わず声が上がる。
「やぁっ…」
「少々硬いな、正真正銘の処女は扱いにくいがまあいい…」
指先にわずかに力が篭もったと感じた刹那、乱暴にセリーヌは抱き竦められ
てベッドへ誘われた。そこで初めて恐怖が湧き上がる。
「や、だ…乱暴にはしないで…」
「それは分からんな、セリーヌ。男というものは」
強張る唇をこじ開けて、強引に舌が吸い上げられた。
「欲情に駆られれば何をするか、己ですら止められんものだ」
プギャー
ベルモンドの声が一段と低くなり、じんわりと熱を持って耳に浸透していく。そ
れがまた堪らず思わず目を閉じた。世の女性たちが甘受するであろう、この快
感をようやく知り得る喜びが不思議なほどに違和感なく全身を満たしていく。
こんな感覚は、今までになかった。
「んっ、くぅぅ…」
もたらされる刺激につい甘い声が漏れないように、無意識に強く噛んだ指が外
された。
「傷が残るぞ、いいのか」
血が滲むほどではないが、歯型のついたセリーヌの指をも舐められてくらりと
意識が混濁する。一つ一つが何もかも、未知の経験だった。思わず子供のよう
に見上げた目から涙が零れ落ちた。
「だ…って…」
「手荒なことはしないぞ、無事に帰してやるから騒ぐな」
「…騒いだりなんか、しませんわ…」
「いい心掛けだ」
くすくすと笑う声が唇にかかる。同時にこれまで自分でも触れることのなかった
身体の奥に異物感を覚えて思わず身を捩った。敏感な内部を刺激するように
自在に蠢くそれは、先程まで頬を撫でていた指なのだろう。
「あ、ぁあ…」
震える肌を宥めるように、片手がさらさらと乳房や腹を撫で回す。
「初めてなら、これぐらいの配慮はいるだろう。まあ慣らしているのだからせいぜ
い我慢しろ」
「ぁあ…はい…」
「いい子だ」
幼い子供にするように髪を撫でて、これっぽっちも着衣を乱すことのなかった男
がようやく股間をくつろげた。固く目を閉じていたセリーヌは中から突き出された
一物を見ることなどなかったのだが、もし目にしていたならばきっと何もかも忘
れて逃げ出していただろう。
それほどに、この魔女の子という男のそれは凶悪なほど大きく膨れ上がってい
たのだ。
「ひゃ…」
散々内部を掻き回していた指が、頃合を見たのか抜かれていく。
「いい濡れ具合だな、そろそろいいだろう」
心なしか、声にも熱が篭もっていた。それが嬉しいと思えるのは一体何なのだ
ろう。感情の変化を疑問に思う余裕もないまま、甘く蕩けきった女の部分に男
そのものの硬く張り詰めた一物がぐりっと押しつけられる。
「ぅあ…」
頭では知っていた。このような時はこうするものだと。ただ、自らの身にこうして
降りかかれば戸惑うしかない。そんなセリーヌの困惑など意に介することもなく、
ベルモンドは淡々と腰を進めようとする。
「では、いくぞ」
指でも充分過ぎるほどキツいと思ったのに、更に数倍の質量の一物が強引に
内部を切り開いてくる。先刻まで無垢な処女だったセリーヌにそれは到底耐え
られるものではなかった。
「い…痛…やぁああっっ…」
もうどうしようもなく、必死で腕を回して縋りついた。その間も内部を犯すものは
傲慢なまでに奥までを満たしていく。
痛い、辛い。
男に侵略された内部がじんじんと熱を放っている。途切れがちな思考を必死で
結びながらも、頑是無い乙女の身では抵抗すら出来なかった。
「…よく我慢したな」
「ぁぁ…だって、だって…ベル…ベル様ぁ…」
「可愛いな、セリーヌ」
満足気な声が耳を撫でた。それがまるでこの上ない褒美のように思えて、反射
的に笑みが漏れる。その瞬間に、ぐいと腰を突き動かされた。
「ああんっ…」
ぴっちりと擦り合わされた粘膜が、腰を使われる度に鈍い痛みとわずかな甘さを
もたらしていく。苦しいのにそれほど悪い心地ではないのが不思議だった。こん
なに屈辱的な体勢を取らされているというのに。
「あぁぁ…変、変なのっ…やぁんっ…」
がくがくとベッドの上で揺さぶられて、いっぱいに目を見張ったままセリーヌは声
を上げた。
突き上げは次第に激しいものになっていく。
この交わりは、セリーヌだけではなくベルモンドにとっても刺激的なものだったら
しい。
「…そろそろいくぞセリーヌ」
「えっ…」
どこか切羽詰ったような声が、耳を焼いた。
腰の動きが、まるで打ち壊すかのように激しい。もう何もかも忘れて溺れてしま
いそうだった。
「やぁっ、苦、しいっ…ベル様ぁぁっ!」
「いくぞ、全部受け取れ」
「やぁぁっ…いくうぅっ…」
必死で握ったシーツが今にも破けてしまいそうほど、その瞬間は凄まじい快楽
をもたらした。
繋がったまま断続的に放たれるものの熱さを感じながら、ぐったりとベッドの上
に身を投げ出したセリーヌは、はあはあと息を弾ませて指一本すら動かすことも
出来ずにいた。
「思いの他いい声だったぞ」
賞賛の代わりに耳にキスをした男は、既に声色を変えている。枕辺で喘ぎの声
を聞かせることを望んでいたというのに無邪気なものだ。
地下室を照らす蝋燭は、そろそろ尽きようとしていた。
貴族令嬢としてはとんでもない話だろう、家族にも使用人にも何も言わないまま
外泊など。
だが、もうどうでも良かった。
「ベル様…じきに夜になりますわ」
「だろうな」
こうしてぴったりとベッドの上で寄り添っているというのに、相変わらずつれない
男だ。しかも、ようやく眠気が襲ってきたのかうつらうつらとしている。
「眠っても、よろしいの。私ずっと見守っていますから」
「…そうか」
気ままなカミュのように、あくびをしながらそのまま眠りに落ちようとする男を眺め
てセリーヌは微笑む。
「寝入りでも目覚めでも、どんな歌だって私は歌って差し上げましょう。ベル様の
為ならば」
「ああ、それか…私は単に枕元で子守唄でも歌ってくれれば良かったのだがな」
あくまでもとぼけた振りをする男の髪を撫でて、母親のように何もかもを心得た笑
みを浮かべた。
「明日の朝の歌は、お任せになってね」
終わり
やっと終わったよ…。
とりあえず、けりはつけたので満足だ。
お疲れ様!!
これから出かけるから、終りまで読めるかハラハラしながら読んでたよ。
書きながら投下はすごいな。
セリーヌが思いのほか素直で可愛いかった!
GJ!!
ぬあああいつの間に投下されてる!
セリーヌかわいいよセリーヌ(*´д`*)
>>21-27GJ!!
こんな時間にこっそり投下。
エロ成分は特にないのが心残りだ。
31 :
毒薬の恋 1:2007/09/09(日) 23:25:25 ID:SmICo4Vb
この修道院の陰鬱な回廊を下るのは何度目か。
たとえ行方不明の父親の探索依頼をする為だったとしても、最初は足を踏み入
れることすら躊躇われるほどだったのに、今はどうだろう。
この先の内部事情はくれぐれも御内密に、というロランの忠告など今更というも
のだ。
セリーヌの胸は歩を進めるごとに逸っていた。
事の経緯はどうであれ、この奥にある地下室の住人ベルモンドに処女を捧げた
日のことは決して忘れることが出来なかった。恋すらも知ることのなかったセリ
ーヌの心はそれによって、たちまちのうちに囚われてしまったのだ。今では何を
置いても慕情が募る。
だが、それが一体何の罪だというのだろう。
古の物語の乙女、イズーだとて突如として恋に陥ったではないか。
重い扉の前でふうっと一呼吸をする。この先は恋の異界なのだと自分に言い聞
かせながら扉を開いた。
「あら、こんな時間に珍しいこと」
薄闇の中、黒髪に黒いドレスの女が薄く笑ったのが見えた。椅子に座り、膝の
上で丸くなったカミュを撫でている。
「そうかしら…ねえベル様は?」
「残念ね。今しがた一仕事を終えて、疲れたからと眠ったところよ」
赤い唇で、挑発的に笑うこの黒髪の女の名はクロエ。元は悲惨な境遇から成る
奴隷の身分だったが、訳あってベルモンドが乞う形で助手となっている。
今のセリーヌにとっては恋する男と同居している女など、気が気ではないのが正
直なところだ。どのみち想像通りの関係にはなっているに難くないのだから。
そんな苛立ちを嘲笑うように、クロエはわざとらしく口角を上げた。
「まあ落ち着きなさいな。お茶でも淹れるわ」
「ネズミの糞尿入りならお断りだけど」
「あら残念…真新しいのがあるのに」
「失礼ね!」
32 :
毒薬の恋 2:2007/09/09(日) 23:26:28 ID:SmICo4Vb
思わず怒りが湧いて叫んだ声が地下室内に響く。クロエはカミュを床に置いて立
ち上がると、いとも軽やかに笑った。
「冗談よ。ベルは当分起きないし暇だったの…話し相手ぐらいはなってね」
相変わらず心の底が読めない女だ。
貴族の娘として何不自由なく幸せに生まれ育ち、狡猾な駆け引きなど知らない
ままだったセリーヌにとっては、ベルモンドもクロエも今まで出会わなかった性質
の人間だった。それが何故か悔しいと思った。
退屈そうにしばらくうろうろしていたカミュは、結局隅でころりと丸くなって眠り始
めた。
普段は使わない、もう一つの椅子を勧めながらクロエは微笑む。何となく嘘臭い
ものがあったが今はどうでもいい。
「ベルは手強いわよ」
「え?」
座るなり、そんなことを言われて訳が分からなくなった。
「貴族のお嬢様じゃ、とても扱えないってこと」
薄闇の中で、闇そのもののようなクロエが椅子にかけたまま首を傾けた。
「そんなことは、今更分かってるけど」
「じゃなくて」
紅を塗った唇が妖しく光った。
「ベルも私も、いわば闇の中でしか生きられない人種だけど、あなたは違うって
こと」
「そんな、決め付けないで!」
「じゃあ、家を捨てられる?」
組んだ膝の上で、真っ白な手がひらりと踊った。
「何、を…」
呆気に取られたセリーヌを更に嘲笑うように、クロエは大層面白そうに声を上げ
て笑った。
33 :
毒薬の恋 3:2007/09/09(日) 23:38:05 ID:SmICo4Vb
「考えても御覧なさいな。ベルは魔女の子で、存在さえも世間的には一切秘匿
されている身。そんな人に興味本位で関わっていたら火傷をするだけ。あらぬ
魔女の疑いでもかけられたらどうするの?そうなったらベルにも大変な迷惑がか
かるけど」
隅で、カミュがころころと寝返りを打っていた。
「そんなの分かってる。でも、私…」
何となく分かってはいたことだった。だが、正面から言われると改めて自分がど
んな危ない状況にいるのか思い知らされる。そうは言っても、今更全てを忘れて
元の生活に戻ることなどもう考えられなかった。
イズーのように、止められぬ恋に陥ってしまったのだから。
逡巡するセリーヌの心中を推し量っているのか、クロエが紅い唇を開いた。
「私たちと同じものになるなら、歓迎するけど」
「え…」
「ベルもそれを望んでいるかもね」
ふふふ、と意味深長に笑う表情は、これまで見た中で一番邪気を感じないもの
だった。
「ベル様も…?」
「ま、すぐにとは」
「なるわ!」
退屈しきったカミュが、相手にして欲しそうにすりすりとドレスの裾に纏わりつい
てきていた。抱き上げれば即座に喉を鳴らして甘えてくる。
「即答ね」
「だって、私はもうベル様しか…分かるでしょ、クロエ」
何故か、涙がぽろぽろと零れた。それを何事かと、カミュがぺろりと舐めた。
「ええ、分かるわ。あなたも大概厄介な人間に関わったわね」
クロエの声色は、その時不思議と柔らかかった。
「そうね…そう思う」
「だそうよ、ベル」
ベルモンドが眠っているだろう寝室に向かって、クロエは声を張り上げた。その
奥から『そうか』と愛しい男の声が聞こえたのは幻ではないだろう。
34 :
毒薬の恋 4:2007/09/10(月) 00:01:53 ID:nFVok8Ic
「さ、行きましょう」
先に立ち上がったクロエが、軽く促した。
「ベル様は…本当は起きてたの?」
「そうよ」
頭の芯が痺れたようにくらくらする。二人で今までセリーヌの本心を試していた
のだろうか。以前ならバカにして、と怒っていたところだったがそれすらもどうで
も良かった。会いたい時に顔を見られるのならば。
「ベル、お待たせ」
寝室の入り口で、思惑を含んだような笑いが軽やかに耳元で響いた。
「ベルったら罪だこと。貴族のお嬢様が私たちと同じものになるって」
「そうか」
ベッドの上で眠そうにあくびをする男は、きっとセリーヌの答えなど最初から分か
りきっていたのだろう。それすらも読めているのに、どうしようもなく心惹かれるの
はもう止まらない。
「楽しみましょう…躊躇する必要もないしね」
とん、と背中を押されて、そのままベッドに倒れ込む。待ち構えたように焦がれ
続ける男が蜘蛛のように腕を回して捕えてきた。
「あ…ベル様…」
「セリーヌ、気持ちに嘘偽りはないな」
間近で見る瞳の色は、心が痛むほど綺麗に澄んでいた。
「嘘など、一点もありませんわ」
「ならば遠慮もいらないな」
腕の力が強まって、より深く抱き締められる。息が詰まりそうだった。けれど幸せ
だった。それが暗い喜びに繋がるものであっても、手離すことなど決して考えら
れなかった。
恋という甘く暗く厄介なものに、全てを知り初めた乙女は手もなく冒される。
終わり
ぬを!GJだぁッ!!
セリーヌはどこまでも堕ちてゆくのか
最後(エロ)まで読みたかったぜ。
心残りを解消したくなったらいつでも カモーンщ(゚Д゚щ) !!
早えーな、おい。
だが反応早くて嬉しいよ、ありがとう。
エロは正直酔っ払ってるもんで、気力尽きた。そのうち仕切り直すつもりで
いる。元々エロ書きなもんで、きっちり書かないと据わりが悪い。
てなことで、また近いうちにな。
投下中から読んでたもんでw
急かすつもりはないんよ
でも待ってるぜ。
そか。
どうせ誰も見てないからと思って地味に続けるつもりだったけど、意外と
見られてるのかもな。
原作はなんか不穏になってきたけど(主に掲載順とか)気が済むまで書く
ことにはしてる。
原作ファンではないけど何気に読んでみた
面白かった
続き楽しみにしてます
保守
41 :
名無しさん@ピンキー:
あげ