【Alteil.Net】アルテイルでエロパロ

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1名無しさん@ピンキー
アルテイルネットのエロパロスレッドです。
本スレで話題になったし、なんとなく立ててみた。

公式
ttp://www.alteil.jp/index.php

設定や一人称はカード対話およびラヴァートバイオグラフィーを参考にすると○
趣味に合わないからって否定はいけません。多分。

現在ノーパンメイリーンが活躍中!?
2名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 00:53:31 ID:JIUgDDh1
戦闘魔法少女とかが出るやつだな
ちょっとマイナーな気がする
3名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 01:24:48 ID:Nic75bEY
戦闘用魔法少女、神殿騎士団、人魚族、師匠級魔術師etc...

上記はみんな女だらけの集団で結構狙ってる系も多いのにな…
地味にパンチラとか巨乳なキャラなんかも多かったりするし。
とりあえず何かしら書いてみようかな。UPはいつになるかわからんが。
4名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 01:39:07 ID:9PQDe5UH
ここは月公国の宮殿にある薄暗い地下奥深く…。

「うぅぅん。。。はぁぁぁ。。。」

艶かしい女達の声が闇の中から聞こえてくる。

月公国の主戦力である『戦闘用魔法少女』。
彼女達の主な動力源は魔力であるが
その魔力の供給方法は世間一般には知られていない。。。

「ううぅ。。。もぅ。。。」

壁には無数の戦闘用魔法少女達。
すべて鎖で壁に拘束されており、
その秘部にはプラグのようなものが差し込まれていた。




続きは任せた。
5名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 01:46:13 ID:Fh+whYqB
酷いねこれは。
それでも、今の本スレよりはずっと耐えられる程度のモノだと思えるのが怖いよ。
むこうが落ち着くまでこっちを本拠にさせてもらいますね。
6名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 02:02:53 ID:6VX/yeu0
伝統と歴史のある誇り高き太陽王国・・・しかし彼らもまた人間である

少年「ハァハァ・・・・ハァ・・・」
男「どうしたぁ?鬼ごっこはもう終わりかい?へへへ」

幼い頃から僧兵として魔法の鍛錬を積んだ少年
しかしその幼さ故に少年は戦場で魔力を使い果たし
夕闇の中、一人岩陰でひと時の休息をしていた
そこに現れた巨大な盾を持った男

 男「おや?先客が居たか」
少年は脇に立てかけておいたほうきを手に取りとっさに身構える
 男「落ち着け 落ち着け 俺は太陽王国の兵士だよ」
戦う気力など残っていなかった少年はほっと息をつき
 少年「す・・・すいません」
 男「休憩中かい?まぁ俺も似たようなもんだ」
疲労で談笑する余裕など無かった二人は一言二言言葉を交わしたあと
岩陰で戦いの疲れを癒す事に専念する
やはり経験の差か男の方はさっと傷の手当てを済ませ少年の横に座り込む

魔力の消費から来る肉体的な負荷で少年は息を浅く荒げじっとりと汗をかいている
改めて見ると本当に幼さの抜け切らない少年。こんな子供も戦場に借り出されるかと男は息をついた
 男「しばらくは俺が見張りをしておいてやるから少し寝ろ 魔力回復にはそれが一番だろう?」
慣れない戦場に精神的にも参っていた少年は、人間らしい対応をされた事に目を輝かせ頷いた後解き放たれたようにスッと眠りにつく

男は盾を地面につき立て岩と盾の間に二人が入るようにして日差しから少年を守りながら眠りについている少年を見つめる
幼さの残る抽象的な顔に汗で淫靡に張り付く綺麗なブロンドの髪、そして筋肉質とは程遠い華奢な体・・・・
7名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 02:03:49 ID:6VX/yeu0

少年は耳元に不快な熱を感じて目を覚ます
目を開くとそこには獣のように目をぎらつかせて不快な悪臭を放つ息を荒げた男
 少年「!? どうかしたんですか?」
男は無言で少年のシャツに手をかけ引き裂く
 少年「ど・・・どうして?なんで?」
パニック状態になる少年に男はそれすらも興奮の材料だと言わんばかりにニタリとほくそえむ
 男「坊主・・・戦場じゃ珍しくない事さ・・・諦めな。な?」
このままでは自分が何をされるかを感じ取った少年はとっさにほうきに乗って飛び上がる
しかし魔力の戻りきらない少年は数分もしないうちに飛行状態を保てなくなり地に降りる
男はそれを読んでいたかのように少年ににじり寄ってくる
 男「ほら・・・どうした?」
男は少年をあざ笑い歩を進める
少年は目にいっぱい涙を溜めながら重い体を引きづり走る

少年「ハァハァ・・・・ハァ・・・」
男「どうしたぁ?鬼ごっこはもう終わりかい?へへへ」

もともと貧弱な少年は数分意図して追いかけ回され 男に首筋を捕まれる
 男「捕まえたぁ」
男の表情には先程までの優しさは微塵も無く、少年にはまるで餌を前にした飢えた豚のように思えた
男は玩具のように少年の衣服を全て破り捨てると自らの一物を露にする
 少年「やめ・・・て・・・」
男は泣き出した少年の口に一物をねじ込む
今まで味わった事の無い異物を含まされた少年は声にならない声で必死の抵抗をする
 男「上手じゃないか・・はははは!」
男はその抵抗する少年の動きを楽しむように口の中で一物を動かした
やがて少年の目が虚ろになり抵抗も少なくなってくると
男は一物を引き抜き少年の体を反転させ岩に手をつかせる格好にした
 少年「!! いやだ!やめて!!」
男が何をしようとしているのかを察した少年はハッとして暴れだした
男はニヤニヤとしながら少年のわき腹を殴る。鈍い音が岩陰に響き激痛に少年が悲鳴をあげる
男はその間に少年の菊門に強引に一物を挿入する
 少年「痛い!痛い!やめて・・・やめろぉぉ!」
男はその悲鳴も快感だと言わんばかりに腰を振り始める
男の厭らしい吐息が少年の背を這い、少年の絶望を煽る

数時間に及ぶ陵辱・・・
少年は壊れた蛇口のように涙と唾液を垂れ流し かすかな呻き声をあげるだけになっていた
男は少年の体内に散々自分の醜い欲望を吐き出し少年を解放する
男の手から離れた少年はそのまま崩れ落ちる
少年は最早抜け殻だった・・・・・

男は満足げな笑みを浮かべながら壊れた少年を眺めつつ身支度を整える
 男「さて・・・行くか」
男が盾をとり岩陰から出たその刹那 研ぎ澄まされた風が男にヒュっと吹き付ける
妙な風が吹いたな・・・と男が思うと同時に男の体はその自慢の頑強な盾ごと真っ二つになっていた

遥か後方に立つのは光剣を持った女戦士
女戦士は誰に言うでもなく小さな声で呟いた
 「ごめんなさい・・・私がもっと早く気づいていれば・・・」

その後 少年がどうなったのかを知るものは居ない
8名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 02:27:57 ID:9PQDe5UH
ショタはらめぇぇぇぇ
9名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 06:40:10 ID:Ddh7ydhq
これはひどいw
10名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 08:33:57 ID:JIUgDDh1
本スレって何板にあるん?
卓ゲ板?
11名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 09:07:27 ID:dzSshgv1
ネトゲ板だな。

>>4
wktk

>>6-7
ひぎぃ
12名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 12:24:30 ID:Nic75bEY
>>3です。午前中潰して書いてみた。
長ったらしい上にエロにたどり着いてないから、それでもいい人だけ読んでね。

【太陽王国・神殿内】

「フーンフフーン♪」

早朝、神殿の一室からどこか音程の外れた、それでいて陽気な鼻歌が響く。
部屋の中には2つの人影があった。一人は巨大な化粧台の前に座らされていて、
鼻歌の主はその周りをクルクル回りながら、もう一人の顔に化粧を施しているようだ。

「ね、ねぇ…まだ?」
「あ、コラコラ動かないでよっ」
「ご、ごめん…」
「あとは仕上げに薄く口紅塗るだけだからっと…できた!」
「はぁ、やっと終わった…」

化粧台の前の人影は小さく溜息をついた後、目の前の鏡をみて驚愕した。

「!!…こ、これが”僕”?」
「メイクは完璧だよ。それにしてもサっちゃん肌きれいねぇ、羨ましい…」
「サっちゃんはやめてよ。リドレーア」
「何で?サラって呼ぶよりもサっちゃんの方が可愛いじゃない」
「可愛いってそういう問題じゃ…」
「それよりサっちゃんこそ、他の人の前では私のことはリドレーア”隊長”って呼んでよねっ」
「隊長…ねぇ」

胸を張って「えへん」とばかりに威張るリドレーアにサラは再び溜息を漏らした。
そもそもどうして”男”の僕が女の子の格好なんてする羽目になったのか…
それは遡ること数週間前---
13名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 12:25:06 ID:Nic75bEY
【太陽王国・ザガールの私室】

「サラです。入ります」
「うむ」

数週間前、太陽王国の士官学校を卒業した僕は、
通称:獅子男爵こと大将ザガールの呼び出しを受けたのだ。

「サラよ、まずは士官学校卒業おめでとう」
「ありがとうございます」
「お前は士官学校では非常に優秀な成績を残した。
 皆、お前のこれからの活躍に期待していることだろう」
「光栄です」
「そこでこれからが本題だ。
 知ってはいるだろうが、我ら太陽王国には大きく分けて3つの騎士団が存在する」
「近衛騎士団、王立騎士団、神殿騎士団の3つですね」
「その通りだ。当然お前にもこの団のどれかに所属してもらう訳だが…」
「はい」

ザガールは語尾を濁したあと言い辛そうに呟いた。

「お前には…神殿騎士団に所属してもらうことになった」
「はい………って、ええええぇぇぇっ!?」

神殿騎士団といえば構成員全てが女性の女の園として知られる騎士団なのだ。

「な、何故、男の僕が神殿騎士団に!?」
「まぁ、落ち着け。以前から『男も神殿騎士団に入団させる事はできないか』
 という話が持ち上がっていたのは知っているな?」
「知っていますが…ことごとく失敗していると聞いています」
「うむ…そこで上層部から新しく提案された話なのだが
 『女装させた男を送り込んでみてはどうか』ということなのだ」
「じょ、女装!?」
「そこで、私の出番というわけね♪」

その台詞と共にひとつの人影がザガールの影から現れた。

「リドレーア!?」
「コラ、サっちゃん。リドレーア”隊長”だよ?これでも一応君の上司になるんだからね」

リドレーアは昔、近所に住んでいた少し年上の幼馴染なのである。
それとこんな所で再開すれば驚きもするだろう。
14名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 12:26:10 ID:Nic75bEY
と、まぁ…こんな感じで話は現在に至る訳である。

「それにしても本当に大丈夫なのかな…」
「女装がバレないかどうかってこと?」
「まぁね…」
「ヘーキ、ヘーキ♪サっちゃん元から女顔だからバレないってっ」
「お、女顔…」

グサリ…リドレーアのフォローになってないキツイ一言が胸に突き刺さった。

「ほら、そんなことよりもう朝御飯の時間だよ。
 ラフィーレ姉様とシャーティアちゃんにも紹介するんだから」
「えっ、ちょ…ちょっと…」

こうして僕は落ち込んでいる暇もなくリドレーアに引きづられて食堂へと向かうのだった。


〜戦乙女は僕に恋してる(その一・完)〜

元ネタは某エロゲのパクr…もといインスパイヤ。
原作はアニメの1話しかみてない。続くかどうかは激しく不明。
15名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 20:43:06 ID:JIUgDDh1
ゴスロリの戦闘魔法少女がバトルロイヤルする終末魔法少女幻想アルテイルもヨロ
16名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 01:08:35 ID:hBPxaVag
さて投下行きますよっと。
酒飲みつつ、眠気に耐えながら書いてたので、もしかすると致命的な誤字脱字や設定ミスがあるかもしれない。
それに耐えてくれる人がいたら読んでやってくだせぇ御代官様。

ラフィーレ×メイリーンの百合。
エロメインな割りに、内容は薄め。
純愛、のつもり。百合だけど。
17名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 01:10:12 ID:hBPxaVag
夏祭り。
市民ははしゃぎ、騒々しい雑踏の中へと我先にと飛び込んで行き、その空気を楽しむ。
射的、輪投げ、型抜きのような遊戯や、綿飴やりんご飴、焼きそば、お好み焼きといった東方の食べ物。
それらは全て太陽王国の民にとっては馴染みが薄く、それこそ夏祭りでも無いとお目にかかれないものばかりだった。
故に、祭りを楽しみにしているのは市民だけではない。
祭りの警備に当たる騎士団の中にも、自分の時間を作って可能な限り遊ぼうとするものは少なくない。
聖光の剣士の二つ名を持つ神殿騎士隊長、ラフィーレもその一人…いや、その筆頭だった。

「メイリーン、お祭りに行くわよ。お酒も食べ物も音楽も、なにもかも珍しいなんてのはこれくらいじゃないかしら?」
ラフィーレは親友である聖域の守護者『メイリーン』のもとを訪れて、開口一番にそう言った。
「お酒が一番先に出てくるのは如何にもあなたらしいわね、ラフィーレ」
メイリーンの反応はいつものこと、ラフィーレは蚊が止まったほどにも気にかけずに持っていた包みを開く。
中から出てきたのは赤色と紺色の、浴衣と呼ばれる東方の衣装だった。
「ラフィーレ。…あなたがこれを着て夏祭りに参加するのはいいのだけれど…なぜ2着もあるの?」
「赤いほうは私の、紺色のがあなたのよ。友達にもらってきたの。綺麗でしょ?」
「ええ、綺麗ね。…私は聖域の守護者としてここを離れることは出来ないくらいわかってるでしょう?」
「居眠りしてたといえばそれですむんじゃない?いいから着替えた着替えた。って言っても着方がわからないでしょうし…私が着せてあげるわ」
メイリーンは小さく溜息をつく。遊ぶ気のラフィーレに敵うはずは無い。
せっかくの親友の好意を無駄にしないように、少しは羽を伸ばしてこよう…そうメイリーンは自分に言い訳し、ローブを脱いだ。

ブラジャーとショーツだけになったメイリーンの姿を見てラフィーレは嘆息する。
自分と比べてもやはり大きい胸や、美しい金髪。自分も男に言い寄られることは多いが、メイリーンの美しさには到底敵わない。
軽い嫉妬を抱きながら、ラフィーレは紺色の浴衣をメイリーンの肩にかけた。
「軽い衣装なのね…普段着として使えば夏はすごしやすいんじゃないかしら?」
「そうかもね。でも、お祭りでもないとちょっと恥ずかしいと思うわ。布が薄いし、すこし派手だものね」
ラフィーレの目が一瞬、妖しく光る。その間メイリーンは浴衣を左前にあわせて、ラフィーレに目で次の手順を問いかける。
「ああ、メイリーン、逆よ逆。右が前なの。それと、その前にやっておくことがあるのよ」
「あらそうなの?何をすればいいのかしら?」
「まずそのジャマな下着を脱ぐの。これは浴衣を着るための正式な作法なのよ?浴衣の下には何もつけないの」
メイリーンの顔が思わず強張る。女同士の前ならともかく、人前にそんなはしたない格好で出るなどというのは信じられない。
「メイリーン、疑ってるの?それならまず私が手本をみせましょうか?…結構簡単なのよ、浴衣って」
ラフィーレは言うが早いか手際よく服を脱ぐ。元からつけていないブラジャーはともかく、ショーツを脱ぐときもあっさりしたものだった。
「…ま、私も最初のときはちょっと戸惑ったけどね。慣れたら快適よ?」
「わかったわよ…脱げばいいのでしょう?でも下だけはせめて穿かせて…?」
「だーめ。もう、覚悟決めて早く脱げ!…なんなら、私が脱がせてあげましょうか?」
言うが早いか、ラフィーレはメイリーンの身体をやさしく押し倒した。
ひんやりした石畳とメイリーンの背中の間に、するっとラフィーレの右手が入り、ブラジャーのホックをはずす。
「ちょ、ちょっと、ラフィーレやめて!」
「いいじゃないの、減るものじゃなし。…でもこの胸は正直言って羨ましいのよ?大きいし、綺麗だし」
そういってラフィーレはメイリーンの乳首にキスをした。舌で乳首をやさしく転がし、開いた左手でもう一方の脹らみを愛撫する。
「ら、ラフィーレ、ダメよ…私たち女同士なのよ…?」
「あら?それは子供が出来る心配もなく、好きなだけ愛し合えるってことでいいのかしら?」
ラフィーレは余裕を持ってそう切り返す。
はだけた自らの胸をメイリーンの双丘に押し当て、唇を重ねて唾液を送り込む。
メイリーンもそれを受けてラフィーレへと舌をおずおずと差し出した。
18名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 01:11:37 ID:hBPxaVag
「ん…メイリーン、下も…とるわよ…?」
メイリーンは無言。ただ潤んだ瞳をラフィーレへと向けて小さく頷いた。
唇を重ねなおして、ラフィーレは左手だけをメイリーンの下腹部へと忍ばせた。
じわりと熱を持った股間がラフィーレの手に汗をかかせる。ラフィーレは人差し指だけをすっとメイリーンの秘所へと導き、ショーツの上からピンと弾いた。
「ああっ…!ら、ラフィーレ、なにを…あああぁっ!」
メイリーンがのけぞって嬌声を上げる。クリトリスを弾かれ、こすられ、そのたびにメイリーンの体がびくん、びくんとラフィーレの下で跳ねた。
ショーツはすでに蜜によって肌に張り付いており、その美しいクレヴァスの形を完全に写し出していた。
「メイリーン…脱がすよ?」
再度の確認の後、ラフィーレはメイリーンのショーツをサイドから少しずつおろして行き、顕わになった秘所に熱い息を吹きかける。
「ひあっ…なに、なにをしてるの?」
ラフィーレは答えない。ショーツを足首まで下ろし、膝を開かせて顔をメイリーンのクレヴァスへと近づける。
「いや…そんなところ見ないで…汚いわ…」
「あら、メイリーンの身体に汚いところなんて無いわ…ここも…食べてしまいたいくらい」
そういってラフィーレはメイリーンのまだ何者も受け入れたことの無いピンク色の肉に舌を突き入れた。
ラフィーレの舌は自在に割れ目とクリトリスを嘗め回し、突き、また音を立てて愛液を啜る。
「ラフィーレ、ラフィーレ…っ!私…、私、おかしくなっちゃいそうなのっ!」
経験の無いメイリーンにとっては、ラフィーレの舌技はまったく理解の出来ない快楽だった。
今何をしているのか、されているのかもわからない。なんでこうなったのかもわからない。頭の中が真っ白になっていた。
「ラフィーレ、…ラフィーレぇっ!」
幾度目かの叫びの後、メイリーンはラフィーレを弾き飛ばさんとするがごとく全身を反らせて痙攣していた。
「メイリーン、イっちゃったのね?」
「イくって…あ…あぁ…イくって…どういう…」
石畳に落ちたメイリーンは動くことも出来ずに、いまだに残る愉悦の波に身を任せていた。


「それじゃメイリーン、浴衣の着方はこういう感じ。ちょっとスースーするけど、快適でしょ?」
「ええ…でもラフィーレ、さっきあなたに…その、イかされちゃったから…」
「…?あら、もしかして足りなかったかしら?」
妖艶に微笑むラフィーレに、メイリーンは首を縦に振る。
「布が直接胸に当たって擦れるの…。下のほうからどんどんあふれてきそうだわ…」
ラフィーレはそれを聞いて、不敵な笑みを浮かべた。
「人ごみの中を歩いていれば、自然と胸は擦れるわよ?…それに、もしかしたら、だけど…」
「もしかしたら、何?」
「メイリーン、あなたを満足させてくれるような男たちが、もしかしたらいるかも知れないわよ?…そうね、うちの警備がサボってれば、の話だけれど」
ラフィーレの言うことを察したメイリーンは、その美しい唇をラフィーレのそれにあてがった。
「ラフィーレ、私はどんな男よりも、ただ一人に振り向いて欲しいの…」
「メイリーン…」
「だから、一緒にお祭りを回りましょう?ラフィーレ。私の愛する美しい剣士の君よ」
19名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 01:13:40 ID:hBPxaVag
はい、短い上に超絶読みづらくてすいません。

つーか、最初の断りはただ単に書き込みテストしたかっただけだったりする。
今は反省している。いろんな意味で。
大仰に書くほどの投下じゃないしな…酔ってるからってことで勘弁してくだせぇ御代官s(ry

追記するとしたらメイリーン可愛いよメイリーン。
20名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 02:30:45 ID:6VTSroTy
>>19
乙。激しく乙。
これからも気が向いたら書いてくれよな!
21名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 11:37:08 ID:3mMjGdgw
>>19ディラートネタ書いてくれ。
22名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 19:59:16 ID:+jKwttgi
「ディラート私とあの人形
どちらを選ぶかハッキリさせなさい」
ーラフィーレ

なんてネタでどう
23名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 22:21:05 ID:6VTSroTy
>>22
そこで3pするわけですね。
24名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 22:40:24 ID:hBPxaVag
>>22
wktk
25名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 03:31:16 ID:itGvvTx8
「おれはまだ身を固めるつもりはない、
ラフィーレ今は身を引いてくれ」
-ディラート
or
「エスリア、お前の肌は白く滑らかでまるで絹のようだ」
-ディラート
「そんな、恥ずかしいわ私の体は金属繊維の塊なのに」
-エスリア
「そうよ、こんなにスベスベじゃなーい、もっと触らせてよー!」
-ラフィーレ
「ちょっ! そんなに触らないでよラフィーレ・・あ、ディラートもそんなとこ。。。」
-エスリア

エス受けディ×ラフィ攻め

で続きは任せます。
26名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 08:28:04 ID:ZnF0lvEY
自分としてはカサorイベール攻めディラ受け読みたい(´д`)
27名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 10:51:26 ID:wp5vkbNJ
ディラート、ディラート!な流れをぶった切ってあえて違うキャラを投下。
某混沌の美女×某自虐的な暗殺者の話。ちょっと長め。
二人ともちゃんとキャラに沿って書けてるか不安だ・・・

エロメインだけどちょっと戦闘っぽいのも書いてみた。でもやっぱりこういうの苦手だわw
あとは某混沌の美女だけにちょっとだけダーク風味な所あり。苦手な人はやめといた方がいいよ!
28名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 10:52:02 ID:wp5vkbNJ
背の高い男が立っていた。
 「貴様、何者だ?」
 「・・・」
前に槍兵が立ちふさがった。
男が立っていたのは太陽王国の砦の前だったのだ。
 「・・・」
 「おい、何か言ったらどうだ?」
男は何も喋らない。その高い視点から門番を黙って見下ろすだけだ。
痺れを切らした門番は男の喉元に自身の身長よりも長い槍を突きつけた。
「用が無いのならさっさと立ち去れ」
 「・・・・・・・・・・達成まで15分。ターゲットは3人」
 「は?」
次の瞬間、門番の首が飛んだ。

砦は燃えていた。屍と共に。
 「・・・・・・・・・・達成まであと6分。ターゲットは1人」
 「き、貴様よくも・・・」
男はひとりの騎士と対峙していた。
鎧の装飾などからして、この砦の大将なのだろう。
 「だあああぁぁっ!!」
ズブリ・・・騎士の剣が男の腹を貫いた。
騎士は勝利を確信した・・・が、突然視界が横にぶれる。
顔面を横から強打されたのだ。さらにその勢いで床に叩きつけられた。
朦朧とする意識の中頭を持ち上げると、そこには剣で腹を貫かれたまま平然と立つ男の姿があった。
 「ば・・・化け物・・・が・・・」
そこで騎士の意識は途絶えた。
29名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 10:52:38 ID:wp5vkbNJ
ところは変わって月公国。
 「・・・そろそろかしらね」
アンナローゼはパイプタバコを片手にベランダで佇んでいた。
月明かりに照らされる彼女の肢体は、淫魔を思わせるほど妖艶な雰囲気を漂わせている。
コンコン・・・静かな部屋にノックの音だけが響いた。
 「入りなさい」
部屋に入ってきたのは長身の男・・・ラ・ボォであった。
 「あらら、随分派手にやられたみたいね。とりあえず結果から聞きましょうか?」
アンナローゼはラ・ボォの負傷を確認したが、それ以上は特に気にかけることも無く言葉を続けた。
 「・・・ターゲット3人の抹殺に成功。砦にも火をつけ壊滅させました」
 「ふふっ、上出来ね。よくやったわ」
アンナローゼは満足そうに微笑むと自分専用の玉座に腰を下す。
そして、彼女は黒いタイツに包まれたすらりとした足を開きショーツを露出させた。
 「ご褒美よ。舐めなさい」
 「・・・はい、アンナローゼ様」
彼は言われるままに彼女の内腿にうやうやしく接吻して舌を這わせ始めた。
 「いいわ・・・そのまま続けなさい」
ショーツの上からゆっくりと秘所をなぞる舌は徐々に彼女を濡らしていく。
やがてしっとりと濡れた皮肉がショーツに張り付き、形がはっきりと浮かび上がるようになった。
「はぁ・・・ん、ここじゃ狭いわ。ベッドまで運びなさい」
 「・・・はい、アンナローゼ様」
彼女は頬を朱に染めながら、男にそう命じた。

ラ・ボォはアンナローゼを抱きかかえたまま寝室に行き、ベッドの上に彼女を降ろした。
そのときアンナローゼはラ・ボォの股間に目を向けた。
 「ふふ、舐めながらずっと興奮してたのね」
彼女は服の上からその膨らみに手を這わせなぞる。
そしてカチャカチャとズボンを脱がせると現れた男性器に口付けた。
 「立派ね・・・こんなにそそり立って」
ラ・ボォはベッドの横に立ったまま、アンナローゼは唇を開いてペニスに吸い付いた。
竿の部分に細い指を絡め包み込むように握り、先端を濡れた舌が這う。
鈴口から漏れ出る先走りは舌先で丹念に舐め取られ、時々唇をつけて亀頭を吸う。
そのじっくりと丁寧な責めに彼のペニスは怒張を高めていった。
30名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 10:53:17 ID:wp5vkbNJ
 「切なそうな顔。こんなにヒクヒクさせちゃって…もう我慢できないのかしら?」
 「・・・」
ラ・ボォは言葉無く静かに頷いた。
 「ふふ、しかたないわねぇ。でもドレスは脱がせてくれるかしら?汚れてしまうわ」
彼は命令通りに以外にも器用な手つきでドレスを脱がせ始める。
まず現れたのは豊かな乳房、そして細い腰、濡れたショーツ。
この世のものとは思えない、美しすぎる裸体がそこにはあった。
ショーツを下にずらして行くと、溢れた愛液が糸を引いていた。
 「いいわ、来なさい…」
ラ・ボォはアンナローゼを押し倒すと、
張り詰めた怒張の先端を彼女の秘所に押し当てて一気に突き入れた。
温かい秘肉がペニスをきゅうきゅうに締め付けてくる。
 「あはぁ・・・っ」
アンナローゼが艶めかしい悲鳴を上げた。
ラ・ボォは挿入したまま彼女の豊かな胸に手を置いて腰を動かす。
先端を最奥まで突き入れると、そこには行き止まりの感触。
 「すご・・・おくまでぇ・・・奥まで来てる・・・」
子宮口を突いていると、膣内が熱く蠢いてくるのが分かった。

ラ・ボォは体を密着させてさらに子宮口を攻め立てる。
アンナローゼはそのまま彼の首に腕を回してしがみついて来た。
ラ・ボォはそのまま彼女を抱き起こし、
胸の谷間に顔を埋めたまま下から突き上げるような挿入を開始した。
 「はぁん・・・、いぃ・・・いいわ。まだイっちゃダメだからね・・・」
しかし、彼の耳にもはやその命令は届いていなかった。
彼はアンナローゼの虜となっていた。すでに射精寸前の状態まで来ている。
あとはこの欲望の塊を彼女の中にぶちまけることしか考えられていなかったのである。
その考えを実行するべく彼は抜けそうになる位まで一度ペニス引き抜いて、奥まで突き刺した。
 「はああぁん・・・っ!」
アンナローゼが体をそらせて悲鳴を上げる。
同時にペニスが強く締め付けられ、強烈な射精感が輸精管を駆け上ってくるのが分かった、のだが・・・
31名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 10:54:00 ID:wp5vkbNJ
 「・・・??」
何故か射精は行われなかった。駆け上ってきた精液は寸前で塞き止められ、
ペニスはビクンビクンと切ない空撃ちを繰り返している。
 「はぁ・・・はぁ・・・今、勝手に射精しようとしたでしょう?」
ラ・ボォは素直に頷いてしまう。
 「イっちゃだめって言ったじゃない。忘れたの?
  貴方は私が満足するまで射精できない身体に改造してあるのよ?」
アンナローゼは妖艶に微笑むと今度は逆にラ・ボォを押し倒して上に跨った。
 「おしおきね。今度は私が責めてあげる」
そういって彼女はラ・ボォの胸に手を置いて騎乗位で腰を動かし始めた。
 「・・・!?」
空撃ちとはいえ一度射精しようとして敏感になったペニスにさらなる刺激を与えられたのだ。
射精寸前の腰が抜けそうな快感が延々と続く。
ラ・ボォはその快感にすぐさま絶頂を迎え、精液の出ない射精を続けることになった。
 「んっ、はぁっ、膣内でビクンビクンいってる・・・気もちいぃ・・・」
彼の眼前ではアンナローゼの胸が上下に弾み、細かい汗の粒が舞う。
 「うふふ、イきたいのにイけないのって辛いでしょう?」
ラ・ボォの意識は度重なる空撃ちのせいで朦朧としていた。
 「・・・アンナ」
苦しげに声を上げたのはラ・ボォだった。
アンナローゼは実に楽しげな表情でそれに答える。
 「ん〜?なぁに?」
そう答える間でも彼女の腰の動きは止まっているわけではない。
それどころか、執拗に腰にグラインドを加えペニスのカリを膣壁に擦り付けてくる。
 「・・・もう限界です」
 「命令違反・・・反省してる?」
アンナローゼは甘い声で訊ね返す。
 「・・・反省しています。だから・・・だから…」
 「わかったわ。私と一緒に『イきなさい』」
その言葉が放たれた瞬間、ラ・ヴォの体に電流のような快感が駆け巡った。
アンナローゼもそれに合わせて彼のペニスを根元まで一気に飲み込む。
 「・・・・・・っ!!」
 「あ、んあああぁぁぁああっ!」
今まで蓄積され続けてきた大量の白濁はアンナローゼの子宮に注ぎ込まれた。
子宮奥に精液を叩きつけられる快感にアンナローゼは腰を浮かせ、
その拍子に未だに射精を続けるペニスが膣内から抜け出し、彼女の顔を、髪を、胸を白く汚していく。
ラ・ボォはその光景を眺めながら射精の快感に意識を失った。
32名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 10:54:52 ID:wp5vkbNJ
―――数十分後
 「ルティナ。いるんでしょう?」
 「はい、アンナローゼ様」
アンナローゼがドアに向かって言うと、その返事とともに楽士の女性が寝室に入ってきた。
 「そこの男を廃棄しておいて頂戴」
彼女が指差したのは未だベッドで意識を失い続けているラ・ボォだった。
 「よろしいのですか?」
 「えぇ、とっくに活動限界を迎えてるはずなの。
  何度も強制再生を繰り返したせいね。もう目を覚ますことはないと思うわ」
 「それで最後に無茶な任務を与えて、帰ってこれたらご褒美を・・・ですか」
 「まぁ・・・そんなところね」
ルティナにそう答えながら、彼女はゆっくりとラ・ボォに近づいていく。
 「今までありがとう。私の騎士(ナイト)」
そういってアンナローゼはもう動かなくなったスクラップに最後の口付けをした。


-短いあとがき-
最後のダークなつもりで書いた文で萎えたとか言われないか激しく心配。
33名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 20:31:19 ID:I2i5FEE3
絶望した!アンナ様は着たまま荒々しくすると思ってたのに
まぁ32の展開を見ると裸・坊の趣味みたいだから、とりあえず乙
でも俺はレグライ様の絡みがみたいなぁ
34名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 01:51:43 ID:Frl68Vyg
>>33
「絶望した!」やら「とりあえず乙」だとか、
絶望先生の影響かもしれんが、いくら2chでもお前少しは言葉選んでも良いと思うぞ。
せっかく投下してくれた>>28-32に失礼だと思わないか?
35名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 01:56:22 ID:QY38xRqN
>>32
こういう路線も好きだよー。
次回作も期待してますよん!

ところでファンタジーと言えば触手ですよね!
触手が似合うキャラといったら誰だろ…。
36名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 02:11:00 ID:lBEOoLbS
ガルディレアの正体は触手系化け物だと信じて疑わない。
37名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 02:52:04 ID:Frl68Vyg
触手だったら深海の悪魔とかじゃないの?触手っていうかイカ足なわけだけど。
あとは調整体ノゼも自分の髪を操って攻撃するみたいなスキルがあったよね。
38名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 20:35:30 ID:w4h52PSy
>>36残念でした。ガルディレアの正体はただのオカマでした。
39名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 23:10:08 ID:qbx0QOiv
>>34
ヒント:今は夏休み
40名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 01:35:38 ID:ie7beHsQ
>>39
夏休みって言うけど、この板一応18禁だぜ?
どれだけ程度の低い大学の大学生だw
41名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 05:44:05 ID:3apdskcJ
>>40
ヒント:高卒ニート(および中卒DQN)
42名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 09:04:42 ID:SnJ4pR2R
一応20禁だがなw
でもやりたい盛りの中学生高校生がそれを守るとも限らないのが怖いところ。
43名無しさん@ピンキー:2007/08/19(日) 00:46:59 ID:59IvWbYm
完成体ノゼとガルディレアあたりの絡みが読みたいがどうか・・・
44名無しさん@ピンキー:2007/08/20(月) 02:56:57 ID:2d5h5QF1
完全体ノゼ「私のおマンコにおチンチンを入れて〜」
ガルディレア「仕方ない。私のモンキーバナナを入れるとするか」

>>43満足か?
45名無しさん@ピンキー:2007/08/20(月) 03:11:01 ID:aQOqDWE4
ガルディレアって一応オカマな設定だからなぁ・・・
なんか女体への興味は薄そうな気がする。

姉達の撃退に失敗した調整体が
やたらと色んな道具を使うガルにHなお仕置きをされる
・・・とかっていうのを少し妄想した。
46名無しさん@ピンキー:2007/08/20(月) 03:49:24 ID:2d5h5QF1
ガルディレア「エスリア始末して来い」
完全体ノゼ「失敗しました〜」
ガルディレア「役立たずなお前を亀甲縛りで縛り上げてくれるわ」
完全体ノゼ「いや〜ん」

>>45これで満足か?
47名無しさん@ピンキー:2007/08/20(月) 04:21:46 ID:aQOqDWE4
いや、別に書いてくれと頼んだつもりは・・・まぁいいか。
48名無しさん@ピンキー:2007/08/20(月) 07:09:57 ID:DitLS6M9
>>44>>46
吹いたwwwww
49名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 21:40:01 ID:KcnC1D9k
このスレ落ちてる?
50名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 22:55:34 ID:wVKnNfw1
過疎ってるだけだw
51名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 23:32:03 ID:THJXKZ6/
この手のスレは書き手がいないと伸びないからなぁ・・
で、せっかく投下されても反応が薄かったり、
>>33みたいなのが沸くと書き手がやる気を失いかねない。
ただでさえマイナーなゲームの板だからそれもなおさら・・・
52名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 00:46:40 ID:u8zJnYpO
17-18書いた人間だが、ぶっちゃけアルテイルでJにレイプされまくってるせいでJ憎し!という文にしかならないぜ…

…いえ、実際ターゲットになってるのはもうしわけないことにシェルビーさんなんですけどね
53名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 01:05:16 ID:nr/ApFIy
シェルビーいいのかよwwwれkたんぐる氏のキャラクターだろwwww
54名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 02:58:38 ID:cGaJhkol
どうやら昔人魚が深海の悪魔に触手攻めされるSSを一人こっそり書いてみた俺の出番のようだな

ちなみにそのSSはPC壊れた時にデータ消えました^^
サーセンw
5544:2007/08/23(木) 18:45:10 ID:naSfwvA8
>>51
俺でよければ書くぞ?
56名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 18:51:58 ID:E030le2+
>>44
なんというエロ。
超期待sage
57名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 23:49:46 ID:gOYKQXW9
とりあえず投下していく。
陵辱っぽいので、苦手な人はスルーしてください。
58名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 23:50:45 ID:gOYKQXW9
 ぎしぎしと、軋みをあげて彼らそのものが揺れている。
 しかしそれ以上に、纏わりつくような粘着質の音が、恐らくは室内に響いていた。
 組み伏せているのは大の大人、組み伏せられているのは成年に満たない少女。
 深く、深く男が腰を動かす度に、少女は乱暴に振り回されているも同然だった。
 無理矢理ねじ入れられた男のモノは、より深く動くたびに音を大きくさせていく。

「はぁ、くっ……出すぞっ!!」
「……っ、……ッ!!」

 一際強い律動があって、男はすぐに果てた。
 容赦なく少女の膣内に叩き込まれた精に、少女は体を震わせる。
 しかし、その中のほとんどを男のモノで占有されているので精はほとんど出てこない。
 男が息を吐いて乱暴に引き抜くと、ようやく蓋を開けたように。
 未だにびくびくと震える少女から、ごぼりと精が噴き出した。

(……穢らわしい)

 はぁはぁと、生暖かい吐息を感じながら、少女は心の中で悪態をついた。
 気に入らなかった。
 意味なんてなくても、放てば満足する相手の体も、与えられれば乱れるこの体も。
「てめ……っ、何むかつく顔で見てンだよ!」
 がすっ、と鈍い音がして、少女の体がまた一つだけ傷付いた。
 少女にそんな顔をした憶えはなかったが、別段否定するようなこともしなかった。
 男の怒り狂った形相は、しかし少女には闇にしか見えない。
 少女は、盲目だった。
 その上、その口から音というものを発する事は未だにない。

「てめえ……っ、みてえなっ、出来損ないのっ、ガキがっ、何をするってンだよ!」
「……!」
「……ルリアッ! 聞いてるのか、お前のことだよ!」

 男は一言一言のたびに少女にありったけの怒気をのせて、今度は次々と蹴りを浴びせかけた。
 少女は、声にならない声をあげながら、ただひたすらに耐える。
 甘い余韻もなく振り回されてしかし、ルリアは一抹の喜びをその時に感じて、腕で隠れて見えない顔でにたりと笑った。
 少なくとも、この闇の向こうで、彼は酷く苛々とした顔をしているのだろうから。
59名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 23:52:26 ID:gOYKQXW9
 かすかな鉄錆の臭いが、吐き出した欲望を薄めてくれるのも少女にとっては有り難かった。
 不愉快な臭い。
 不愉快な感覚、不愉快な音、不愉快な相手、不愉快な行為。
 いつから始まったのかは覚えていないが、多分に些細なことだった。
 それ以来、異物から、異物兼慰み者になったと、少女は記憶している。
 助けはない。
 自分から逃げようとした事はあっても、助けを信じたことは一度たりともなかった。

「立てよっ」

 その長い髪を引っ張り上げるようにして、無理矢理に少女を立たせる。
 しかし足がふらついて、すぐに横の壁にぶつかるようにもたれ掛かってしまう。
「……チッ、使えねぇな。……まぁいいか」
 両手をついてもたれる少女のか細すぎる腰を、男の両手ががっちりと捉える。
 肉感的にそそるものはほとんどなかったが、男はその行為だけで激しい興奮を覚えた。
 腰を捉えられたルリアは、両手を壁についたまま微動だにしない。
 特に反抗もしない。
 そんなものは、相手を喜ばせるだけだからだ。

「おら、いく……ぞっ!」
「……ッ!っっっ!」

 今日二度目の衝撃が、躊躇も遠慮も容赦もなく叩き込まれた。
 混ざり合った潤滑液で、少女の膣内はぐちゅぐちゅとぬめっていたが、焼け石に水だった。
 ぎちぎちと、引き裂かれるような錯覚をもたらしながら、ひたすら肉が肉を割って進み入る。
 痛覚が激しい警鐘を鳴らして、少女の体を駆け巡る。
 目を思わず剥いてしまって、痛みをこらえてなんとか体勢を保つのが精一杯だった。
 がくがくと足から崩れ落ちてしまいそうだったが、無理矢理腰を引き上げられている。

(下衆め。下衆め、下衆め、下衆め、下衆め、下衆め、下衆め――)
60名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 23:55:18 ID:gOYKQXW9
 明らかに大きすぎる男のモノは、あっという間に少女を征服する。
 ずちゃずちゃと激しく腰を動かして、男と少女の感覚を狂わしていく。
 幼いながらも、柔らかく熱くうねる膣肉が気が狂いそうな快感を男に与えた。
 そして、ルリアにとってもそれは例外ではなかった。

「……っ、……!」
「は、はっ! だらしねぇ顔しやがって、こいつ……ッ!」

 挿入された時の痛みは徐々に掻き消えて、邪な快感だけが支配してくる。
 最初の頃は痛みだけだったのに、経験を積むたびに痛みが快感に変わる時間は加速的に少なくなっていった。
 その事実も、ルリアにとっては限りなく不愉快なことだった。

(……吐き気がする)

 体は無意識に疼いて、快楽を貪ろうとしているのも確かだった。
 自分から腰を振っているのに気付いたこともあるし、今もそれを受け入れているのは確かだ。
 でなければ、こんな不快な音はたたない。
 一つになった粘膜が混ざり合ってたてる、この淫猥な音は。
 しかし、ルリアにとっては未だに耳障りな音だった。
 快楽に溺れられれば或いは楽なのかもしれないが、背反はいつまでたっても終わらない。

「おい、しっかり立ってろよテメェ!」

 後ろの男はいよいよスパートをかけながら、少女の膣壁を抉ってくる。
 強弱をつけた絶妙なピストンが、子宮口ごと全身を貫くような感覚に囚われて、ぎりぎりと少女は歯軋りした。
「……、……!」
 口元が緩んで、ついにだらしなく涎をこぼしはじめたのをルリアは自覚した。
 熱い塊が打ち込まれるたびに、冷静な思考が幾度となく中断させられる。
 舌をだらんと垂らして、無様にも緩んだ口から、涎をこぼし続けている。
 下半身も、おおよそ似たようなものだ。
 満足に立っていられないくらいの疲労は、いつの間にか消えていた。
 詳細に自分の姿を思い描いてみて、ルリアはまたそれに吐き気を覚えた。
61名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 23:56:44 ID:gOYKQXW9
(やっぱり一つになるなんて、嘘)
 頭の中、ほとんど何も考えられない。
 真っ白になる、またあの不愉快な快感が昇ってくるのが分かる。

(結局一人同士は一人同士。身を委ねられるような、嘘の幸せもここにはない)

「はぁ、あ……っ、ちっ、出すぞっ!」
「……――ッ!」

 少女の体が弓なりにしなると同時に、男から大量の欲望が噴き出した。
 先程よりもさらに多く、そして長く。
 一足先に余韻から覚めたルリアは、その注ぎ込まれる感覚を存分に受け止めた。
 激しい不快感と、憎悪を以って。

(どうでもいいのでしょう? 貴方は『わたくし』のことは、どうだっていい)

 一つになるなんて。
 もっとも、こう感じたのは、恐らく背後で余韻に浸る男に対してだけではなかった。
 ルリアが常に感じてきた疎外感が妄想ではないと教えてくれた男には、寧ろ感謝している。
「はぁ、はぁっ……おい、お前っ! 勝手に倒れてンじゃねぇよ!」
 今この瞬間も、まさかこんな事をされているとは考えが及ばないとしても。
 私がどこかに消えているのは分かるはずなのに、探そうともしない人間に対して憎んだ。
「聞いテ――」
 そして、今頃は夕食の用意をして笑うのだ。
 師弟で、家族で、友達で笑いあうのだ。
 ――何でもないようなことで、本当に笑いあうのだ。
「――、―――」
 無制限に広がる世界の中で、彼女の何かはぷつりと切れた。
 不思議と、身を帯びる不快感が消えた気がした。
「……」
 ――背後から、音がしなくなった気がした。
(ありがとう、愚か者。わたくしが一人じゃなくなる方法を、見つけました)
62名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 23:58:51 ID:gOYKQXW9
 あれから年月が経った。
 魔の道を究めたとすら言っても過言でない彼女は、それを自分のために奮い始める。
 手に持つのは愛用の五線、刻む音符は彼女の響かせる死の鈴。
 バトラとの戦いが終わり、国家が次々と立ち並ぶ繁栄と戦乱の時代。
 彼女は数々の、邪悪に満ちた甘言と力を以って争いを引き起こす。

(闇の中に住む邪悪な魔人よ。蘇りわたくしのために戦ってくださいませ)

 ずいぶん昔に夢見ていた、幸福な家庭に幸福な日常。
 同じ姿が夢に出てきたとき、いつからかそこに不快しか感じなくなったことを、ルリアは自覚した。
 ――もし、そんなものが今さらになって手渡されたらどうする?
 彼女の答えは決まっている。
 ぶち壊すのだ。

(わたくしは、ずっと昔から不幸だった)

 相手はか弱ければか弱いほどよく、幸せであればあるほど良い。
 それを踏み躙る。
 そうして得られる相手の絶望感を想像するだけで、肉体的快楽を受けていた頃より、よっぽど強く達しそうになった。
 そのために国を戦に駆り立て、勇者を殺し、魔人すら呼び寄せる。
 彼女の力の源は、その天性に宿った強力に過ぎる魔術などではない。

(さあ、みんな一緒に……わたくしと不幸になりましょう?)

 ただの、憎しみ。


        〜終わり〜
 何か物足りないと思って見直した結果、輪姦はやるべきだったと反省している。
63名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 00:24:18 ID:L2CHJNGp
>>57-62
なんというGJ
この股間の膨張は収まるところを知らない。
64名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 02:56:28 ID:YBfSKKNH
もしかして、ルリアが召喚した魔人って言うのがエルガンディなのかな?
65名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 15:34:32 ID:jUPVZ6mi
後の炎魔人である
66名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 15:37:45 ID:UGZIK4Pa
カテドラの僕ってことで。
67名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 16:41:39 ID:8e2Ko9He
カテドラの僕はカテドラが召喚したんだろww
68名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 18:29:38 ID:Wy6P2eYX
カテドラ召還→倒されて闇の中へ→ルリア呼び出し→イクサーの手に。


ごめん
69名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 00:01:16 ID:61vz47bB
逆に考えるんだ。
ルリアたんがカテドラを召還したと。
70名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 09:44:46 ID:U2zwW7vu
>>漫画希望
71名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 09:47:02 ID:U2zwW7vu
アンカ張ろう思ったら送信してもうた orz
72名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 23:42:34 ID:ZTQvVM9z
よう、また投下しに来たよ。
ルリアには随分と暗い話をさせたから、今度は違うキャラで明るめにいってみた。
ただし今度は百合。
気が乗らない人はスルーしてくれ。
73姫様矯正記 1/5:2007/08/29(水) 23:44:44 ID:ZTQvVM9z
 晴れ渡った陽光の下で、目の前にいる少女が駆けていく。
 あちこちを覗き込み、それを見ては珍しそうに眺め回して、時には話を聞いて談笑して、
終始にこにこしながら次から次へと目移りしていく。
 私はそれを、肌にじっとりと汗を感じながら、小走りで慌てず急いで追いかける。
 ……私の名前は、トルテ。
 普通では有得ない大きさに変異した、妖精の騎士です。

「わぁ、美味しそう……っ♪」
 そして、目の前で屋台の食べ物を見ながら、食いつかんばかりの勢いで見ているのが、私の護るべき人。
 彼女は人魚の姫君、エメーナ。
 わけあって旅をしていた私はある時姫様に助けられ、その恩義として今は姫様の護衛をしています。
「トルテ、こっちに! ほら、ほら!」
 姫様は、基本的に物怖じしない。
 順応能力が高く、その姿はどちらかといえば都に上ってくる田舎娘といった風で、人魚姫である事をあまり感じさせません。
 時折その姫の風格を見せるときは、私でも驚嘆する。
 …そんな姫様だが、私にもほとほと持て余す困ったことが二つあるのです。


 一つは、本人の好奇心のせいなのか、はたまた海底で育った純真無垢によるものか……
 とにかく姫様は、日頃からあまりにも多すぎるトラブルに巻き込まれてしまいます。

 ――ひゃっ?!
 ――ああっ、兄貴の服が! …おいてめぇ! この落とし前をどうしてつけてくれんだよ!
 ――ご、ごめんなさい! 私に出来ることなら何でも――
 ――そうか、じゃあ……

 こんな使い古されたやり取りがしょっちゅう起こってしまうのだから、油断なりません。
 目を離すと明らかに柄の悪い男数人に路地裏に連れて行かれそうになる(というよりついて行こうとする)ことも珍しくなく、
私の苦労も絶えない日々です。

 というか、国の防備で余裕がないとはいえ、こんな姫様を一人旅に行かせた人魚族の判断には理解に苦しみます。

 遠回りや寄り道も極めて多く、目標の場所に辿り着くまで、彼女一人なら三十……いや、
五十倍の時間は掛かると言っても過言ではないかもしれません。
 姫様は私が護らなければ……という決意は日に日に強まるばかりです。

 …そして、もう一つ……姫様には大きな問題があるのです。
74姫様矯正記 2/5:2007/08/29(水) 23:45:41 ID:ZTQvVM9z
「ねぇ、トルテ……あれ、買っても大丈夫かな?」
 身を翻して指差したのは、すでに通り過ぎた後の屋台の一つ。

「構いませんが、財布は持っていますか?」
「持ってるよ」

 以前に起きた「食後に財布忘れてうっかり踏み倒し事件」を踏まえた私の質問に、
姫はにっこりと笑って財布を胸元に持ち上げます。

「ちゃんと中身は入っていますか?」
「入ってるよー」

 「払おうとしたら中身を姫様全部寄付してた事件」を踏まえた私の質問に、
姫は一瞬だけぱっくりとその財布を開け閉めします。

「……では」
 ここからが問題。
 私は姫様に近づいて顔を寄せて周りには聞こえないように、私自身も覚悟を決めるように、
今度は違う質問を不意打ちのように投げかけます。

「…下着は、つけていますか」
「……」

 目を反らす姫様。
 思わずため息をつきたくなる私ですが、さすがにそこだけはぐっとこらえます。
「姫……」
 駄目でした、やっぱりため息出ちゃいました。

「……だって、やなんだもん」

 そう言って、姫様は拗ねるようにぷいっと横を向いてしまいました。
 いつもいつも、この話題になると姫様はこんな風になってしまいます。


 そう、姫様はのーぱんなのです。
75姫様矯正記 3/5:2007/08/29(水) 23:46:31 ID:ZTQvVM9z
 事実を知ったのはいつの日の事でしょうか。
 下着を着けずに服を着るという、そんな事を平気で行った姫様に対して、私も初めて見た時は仰天したものです。
 人魚である彼女は、もともと海底では下着など不要だったのでしょう。
 しかし、いくら海底でそうであったとはいっても、人間の形をとった以上、人間に倣わなければなりません。
 他の人魚族だって、人化している時はちゃんと下着を履いていると聞きます。
 ……多分。

 しかし、それを姫様は極度に嫌がって、とにかく履こうとしません。

「何度も聞きましたが。何故、履いてくださらないのですか」
「……だって、むずむずして気持ち悪いんだもん」
 私としては履かないとスースーする上に頼りないので考えられないのですが、この辺りが環境の差なのかもしれません。

 かといって、さすがにこれを許容するわけにはいきません。
 何せ姫様は前に言ったとおり、とにかくトラブルを引き起こすのです。
 何もないところでも時折転んでしまうような姫様がのーぱんであるとなっては、色々な意味で危険すぎます。
 事実隠蔽や口封じも楽ではありません。

 その上彼女は人魚族と魔法王国の危機を伝えるために旅をしていると聞きますが、果たしてのーぱんで衆目を浴びることを
良しとするような少女に、まともに耳を貸すでしょうか?
 太陽皇子フェルラートの人となりは知りませんが、もし彼が潔癖な人物ならば、姫様がのーぱんである事が判明した時点で……

「このド淫乱が……! 今すぐこやつの首を撥ねい!」

 などという事になりかねません。
 その辺りは人によるでしょうが、少なくとも良いイメージを与える事はないでしょう。
 私がその立場でも、正気を疑いかねません。

 とにかく、姫様には一刻も早くぱんつを履く、という常識を覚えてもらわなくては困ります。
 しかし当の姫様は一向に嫌がって履こうとしません。
 朝に履くところを見張っていたりもしたのですが、目を離した隙に起こった「姫様街中ぱんつ脱衣事件」以来、
迂闊に無理矢理履かせることも出来ません。
76姫様矯正記 4/5:2007/08/29(水) 23:48:37 ID:ZTQvVM9z
「先、行ってるからねっ!!」
「姫……!」

 話はそれまで、と言わんばかりに駆け出した姫様を、人ごみを縫ってぴったりと追いかけます。
 ああ……スカートの中を覗こうとするエロガキの撃退や、さりげなく姫様に触れようとする下衆の粛清だけで、
私の心労は相当な域に達しています。
 助けてくださいミゼットさん……今までのどんな試練より、姫様を護ることは重責です。
 心がくじけてしまいそう。

「おじさん、これとそれ、ちょうだいっ♪」
 ああっ、お願いですからそんなに腰を折らないで。
 私という遮蔽物にも限界があるんです。

「……ふう」
 ぼんやりと辺りを見ながら、ため息が自分でも漏れるのが分かります。
 いったいどうすれば、姫様にのーぱんをやめさせることが出来るのでしょうか。
 当の姫様は隣で美味しそうに、好物のチョコだらけの菓子を頬張っています。
 いったい、どうすれば……

 ――と、その時。一つの露天が私の目に止まりました。
 いつもなら、無意識にも目を通過させていたかもしれませんが――今日は思考がやけに疲れているせいでしょうか。
 路地に隠れるように、薄闇で広げているその露天は、いかにも胡散臭げな男と……それを覗き込む若い男が、一人。
 売っているものは……

 いえ、そこに売っているものは何でも良かったのです。
 とにかく私は、あるものを思い浮かべて――それがぱっと一つの案に結びつきました。
(……これだ)
 少し強引になりますが、この方法なら姫様だってぱんつを履くという意味を分かってくれるはず……。
 会心の閃きです。

「姫、決してそこを動かないでください。私も買い物をしてきます……すぐに戻りますので」
「うん、行ってらっしゃい!」
 くれぐれも、と釘を刺した後、私は急いで走り出しました。
77姫様矯正記 5/5:2007/08/29(水) 23:49:41 ID:ZTQvVM9z
 ――そして、夜。
 たっぷり日が暮れて、ちょっと遊び疲れた姫様はベッドに腰掛けて無邪気な様子で私に話しかけてきます。
 私にとっても回りに気を使わずに済む、気が休まる時間の一つです。

「地上には、私が知るより、もっとずっと大きな街があるんですよね。早く見てみたいなぁ……」
「通り道ですから、焦らずともすぐに見られますよ。……どうぞ」
「うん、ありがとう」

 ほわっと笑って、姫様は私が作ったホットチョコをちびちびと飲み始めます。
 私も手元のそれを覗き、……ちくりとほんの少し胸が痛むのを感じながら、口をつけました。
 横目でちらりと姫様を覗き見ると、なんとも可憐な表情で、ホットチョコに口をつけては離し、口をつけては離し。
 どうやら夢中で一気に飲みたいのを我慢して、わざわざ小分けにしているようで、その仕草に思わず笑みがこぼれるのを止められませんでした。

 ――それを飲み干した後、私も姫様の左隣に座ってまた暫く談笑を楽しみました。
 話題は毎晩絶えず、キリのいいところになるまでそれは続きます。


 が、今日は違います。
 しばらく話をしたところで、姫様の様子が段々と変わってくるのが、間近で見ている私にはっきりと分かりました。
 ほうと熱を持ったように朱が差して、ときおりむずがるように体を擦り合わせます。
 自分の体を持て余すように、時折困ったような、何ともいえない顔をして。

「……ねえ、トルテ」
「何でしょう、姫?」
「わ、たし……なんだか、おかしいの。からだが……」

 そう呟いて、姫様はその細い体を自分の両腕で抱きしめました。
 …申し訳ありません、姫様。おかしくなくては困るのです。
 私が、この妖精騎士が、護るべき存在である姫様に対して、姫様の最も好む飲み物の中に、あんな薬物をあえて入れたのですから……。

「トルテ……」
 熱っぽく、微妙に焦点が合わない瞳が少しだけ不安に揺れながら、私を捉えてきました。
 私の決意が、その瞳を見るだけでぐらぐらと揺らぐのを少しだけ感じます。

「ご心配なく、姫――」
 私は姫様を安心させるのと一緒に自分自身を励ますように、そう口に出しました。
 ……今なら間に合う引き返せという、どこからかの声を振り切って。
「私に、お任せください」
 申し訳ありません、妖精の英霊達。申し訳ありません、姫様。今日、トルテは外道となります。
 全ては姫様のため。
78名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 23:52:36 ID:ZTQvVM9z
今日はここまでという事で、続きはそのうち投げていく。
本スレの人魚はいてない説を急に思い出したので、そこから適当に書き殴っていった。
どうでもいいが、改めてみるとアルテイルって男女の絡みに対して百合ネタ多すぎ。
79名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 01:43:29 ID:5TzowWE9
つづき
至急
希望
80名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 06:13:27 ID:6BC5MA9f
トルテ「このノーパンの淫乱娘が!」
エメーナ「ド淫乱な私をもっとなじって」

>>79
これで満足か?
81名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 10:06:54 ID:251OyjYu
>>78
GJだぜ

>>80
おまwwwwwwwwwww
8280:2007/08/30(木) 22:53:00 ID:6BC5MA9f
質問なのだが、俺がレスするとスレの進行が止まるってことは
そんだけ俺のレスで抜けるってことか?
83名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 23:05:08 ID:7N917ES1
>>82
というか>>73-77の寸止めで抜いたところで>>80が来ると思わず膝の力が抜けてあぁんだめー
84名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 03:58:16 ID:shZU3ENN
>>78
俺の中のイメージだと、エメーナが天真爛漫すぎるような気がするけど
このトルテみたいなとんでもない事を淡々と語るような口調は好きだなw
GJ!
85名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 23:39:54 ID:VICWAr7M
過疎ってるからネタ振り。

アディシオン着せ替えって、妊娠してるように見えないか?
ちょうど足の付け根、下腹部の辺りが妙に出てる…
86名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 16:25:39 ID:8h1aVSc8
いやいや
炎魔人隠れてるだけっすから
87名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 19:02:42 ID:gPHLvkwE
フェミール「あんたお腹でかいわね」
アディシオン「炎魔人さんの子供ができたみたいなの…。」

>>85-86
これで満足か?
88名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 20:20:07 ID:Rts3DueT
>>87
またおまえのレスで流れが止まっちゃうね
89名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 23:15:45 ID:NxKJp8yL
ああ……次は土曜日だ
90名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 14:19:58 ID:lRHvjlva
>>87
空気を読まないやつに未来はにい
91名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 16:19:52 ID:N3xuhYNc
>>87
いつもご苦労さまです
92名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 14:29:22 ID:C3je7E1P
>>87
お前のカキコの後の白けた空気、俺は割と好きだぞ。
93名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 15:01:36 ID:GfNvOGSo
8月29日からティンコ握り締めたままなんだが
94名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 15:19:29 ID:qkQcmgpO
エレーナ「あぁーんだめぇ」
95名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 16:43:55 ID:FsUZshVZ
>>94
お前もおっぱいハンターとノーパン人魚を混同してるクチかwwww
96名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 19:44:49 ID:GEw2wkCC
バウセスが悪いんだよバウセスが
9787:2007/09/10(月) 23:41:14 ID:u+LUGNXy
ごめん、下げ忘れたわ
98名無しさん@ピンキー:2007/09/11(火) 02:16:40 ID:A4jyaLZv
>>97
お前、今更すぎるんだよwww


これで満足か?
99名無しさん@ピンキー:2007/09/11(火) 03:15:49 ID:s7QWM705
wwww
100奇襲:2007/09/11(火) 03:46:07 ID:Yoy7mGjk
『ふん……そんな事よりも早く逝きなさいっ』
101名無しさん@ピンキー:2007/09/11(火) 14:58:55 ID:zptiojwN
>>73-77

ラフィーレ先生・・・続きが・・続きが読みたいです・・・!!
102名無しさん@ピンキー:2007/09/11(火) 20:37:58 ID:zQBR6jf2
ここで流れ読まずに
ラスアム×ラドルのおねーさんが教えてあげる
シチュ書いてみたいと思ったんだが需要あるか?
趣味全開になりそうなんだが
10387:2007/09/11(火) 21:21:15 ID:HrwI16BJ
>>102
ラスアム「ラドルくんのここビンビンよ?」
ラドル「別に…別に気持ち良くなんてないもん!」


こういうことだな?
104名無しさん@ピンキー:2007/09/11(火) 21:22:03 ID:HrwI16BJ
名前消し忘れたぜorz
105名無しさん@ピンキー:2007/09/11(火) 21:59:45 ID:Zjkb1N/f
どんなんでも需要あるよ
106名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 00:06:23 ID:A4jyaLZv
>>102
別に流れなんてないから気にするな。ぜひとも見たい。
確かラドルは嫌味で皮肉屋なマセガキで、
ラスアムは師匠級魔術師の中で言えば一番の庶民派だったけか?
107名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 00:37:13 ID:UumJkwi3
>>102
ぜひとも書いてくれ、すっごく読みたいから。
こういう場所で趣味全開にしたって何の問題もないぜ。


さて、一応続きが上がったから投げていく。
なんていうか、まあ、遅れてすまない。
相変わらず百合全開だから、苦手な人は避けていってくれ。
108姫様矯正記2 1/8:2007/09/12(水) 00:38:00 ID:UumJkwi3
 二人で一緒にベッドに腰掛けながら、お互いの顔を見つめ合う。
 姫様はどうやら未知の感覚というものに戸惑っているようで、いつもの可憐な笑顔は、今日はどこまでも不安そう。

(……緊張、している…)

 姫様もそうだが、私も恐らくはこの上ないほど緊張しています。
 全身が強張って、あらゆる毛が逆立つようで、気を入れていないと視線を思わずそらしてしまいそうです。
 しかし。
「……」
 しかし、姫様が不安そうにしている今。
 私がそんな一面を見せてはならない……見せては、無用な心配を与えることになります。
 刃を我が身に押し当てる様を一瞬だけ思い描いた後、私はいよいよ腹を括ることになりました。

「姫」

 お気を楽に、とは言いません。
 不安そうながらも、潤む瞳を見れば多少なり姫様が『その気』になっているのは明白で、わざわざ自覚させて熱を冷ます必要はない。
 怖がらせないように、そっと肩に両手を置いて、私から身を寄せていきます。
 姫様はまるですっと眠りにつくように、まぶたをゆるゆると閉じて、唇を無防備にしてきます。
「んっ……」
 姫様の唇はもうとっくに蕩けたように熱かった。
 一度軽く合わせて離すと「あっ……」と小さく、名残惜しむような姫様の声が聞こえます。
 ああ、そんな声をしないでください。
 まだまだこれから、長いのですから。

「……トルテ。今のは、わたし……」

 これ以上姫様の言葉に傾注していると、私の方が寧ろどうにかなってしまいそうです。
 私もあの薬を飲んでしまえば、余計なことを考えられずに乱れられるのかもしれませんが。
 それでは万が一の時、自制が効かなくなってしまうと大変なことになってしまいます。

「いいのです、姫。今は……」

 姫様の後頭部に柔らかく手を添えて、今度は少し力を入れて唇を押し当てていきます。
 今度はより、積極的に。
109姫様矯正記2 2/8:2007/09/12(水) 00:39:11 ID:UumJkwi3
「ぁむ……ちゅ、ふ、んっ……」
「……ぁ、やぁっ……」

 ばさりと、体重を預けた姫様の体がゆっくりと、私ごとベッドに沈み込んでいく。
 わずかに声をあげて身悶える体の揺れを感じながら、合わせた唇の動きを少しずつ激しくしていきました。
 さらにふるふると顎の力が抜けていく隙を感じ取って、ついに私は舌戯を始めたのでした。

「じゅ、ちゅ……っる、んく……!」
「ぁ、ああ……ぁっ……」

 悶える姫様の動きは口の中まで伝わっているようで、ひくひくと腑抜けたように怯える舌を絡め取って、
さらに私は口の中を暴れます。
 ……逐一反応を窺いながら。
 はっきり言って、思う存分行為に没頭するようなするような事は出来そうもありません。

(こ、これでいい……のですか?)

 何せ私自身、経験がないのですから。
 いえ、私だって騎士とはいえ妖精ですし、全ての言語を理解して世界を旅する者なのです。
 何をすればいいかぐらいは、必然的に知ってはいます。
 知ってはいますが、いわゆる耳年増なのです。
 しかし、何としても姫様に、今それを知られるわけにはいきません。

 とにかく私は、普段溜め込んでおいた今夜のおかずレシピからラヴァートの伝承まで一気に開放して、
知識と、目の前の姫様の痴態だけを頼りに進めていきます。

「やっ、はぁん……」

 とはいえだいぶ薬が効いているのか、姫様はいちいち動かすところ動かすところ一つ一つに丁寧に応えてくれるのでした。
 色気はあっても情欲はない普段からは全く窺えない姿を、私の体の下で見せてくれます。
 中から歯の付け根を掃除するように舌を押し付けたり、その小さな震える舌を舐るたびに「あっ、あっ」と掠れた声を小さくあげて、
体をぴくぴくと震わせるのでした。

 とりあえず上手くいっている。
 そう思った私は、今度は手で違う部分に移ろうとして――

「はぁ、はぁ……あ、トルテっ……!」
「……! ん、むっ……?!」

 逆に、捕まる。
110姫様矯正記2 3/8:2007/09/12(水) 00:39:52 ID:UumJkwi3
 唇を離して少しだけ呼吸を置いた、その隙。
 悶えていただけだった姫様の両脚は、気付けば私の圧しかかった体に組み付いている。
 潤んだ瞳のまま、熱く溶けそうな塊になった唇を半ば押し付けるように、姫様は両腕で私を抱え込んでしまっていました。

「くふぁ、んちゅっ……」
「ん、く……ふ、はぁ……んっ……」

 ほとんど無我夢中でしゃぶりついてくる姫様に、逆に今度は私の方が抵抗できません。
 混ざり合った粘膜がどろりと流れ込んできて、私の喉を冒していきます。
 ……まずい、何だか私まで頭がぼうっとしてきたような……。

「ふ……は…ぁ……」

 接吻はどちらともなく離れて。
 互いの濡れた唇に引き止められるように掛かった透明な唾液が、とろとろと重力に従って下に落ちていくと、
姫様は夢見心地な顔でそれをこくこくと受け止めるのでした。

「……っ、トルテ、やっぱり私、おかしいの……」

 ほとんど虚ろな瞳で、はあはあと妙に息をつきながら。
「何だかむずむず、するし……変な、気分で……」
 不安より恥じる部分が勝ってきたような感じで、そう語りかけてきます。
 もどかしそうに太ももを擦り付けているのに、姫様は自分で気付いているでしょうか。

「姫。改めて言いますが、それはおかしい事ではないのです」
「そう……なの?」
「はい。誰しもそういう風になり始める時期と、時間いうものがあるのですから」
「トルテにも、あるの?」

 む。

「……もちろんです。ですが、姫はその鎮め方を知らないでしょう?」
「……」

 こく、と姫様は頷きます。
 …とはいえ、おおよその予想はついている気がするのは、決して気のせいではないでしょう。
「ですから私が、姫に教えて差し上げます」
111姫様矯正記2 4/8:2007/09/12(水) 00:40:36 ID:UumJkwi3
 そう言ってゆっくりと服に手をかけようとすると、姫様の手にきゅっと握られてしまいました。

「……えっと」
「――?」
 少し性急すぎたのでしょうか。
 未だに勝手が分からない出来事の連続に、私はちょっと内心穏やかではありません。

「私が脱ぐなら、トルテも脱いで……ほしいの」
 なるほど。

「……わかりました。……では」

 そう言うと、私自身も半ば驚くほど簡単に、あっけなく、この身の服に自ら手をかけたのでした。
 もちろん覚悟というのもありましたが、何故だか抑えられなくなってきた熱が、体を気だるげにしていたのです。
 正直に言えば、姫様の提案はその時の私には、ひどく魅力的なものに思えたのでした。

「……」

 私がほとんどを脱ぎ終わって下着姿になる頃、姫様も脱力した体をベッドに横たえたまま、服を脱ぎ終えたところでした。
 たちまち幼少から海底より晒したことのない、細やかな肌が露になります。
 玉の肌とは、こういうものを言うのでしょうか。
「綺麗ですね、姫」
 ですから思わず口を突いて出た言葉は、お世辞ではなく、そう感じていたのでした。
「トルテも」
 はにかみながら、姫様がそう応えてきます。
 こうして向かい合っていると、経験の無い私でもほのかに滲み出る興奮を禁じ得ないのが、はっきりとわかってきました。

「……それでは……んっ」

 それが消えないうちに、私は姫様に覆いかぶさるように、行動を起こします。
 その白い肌に手を滑らせながら、私の口がまず狙うのはまっさらな姫様の、その首。

「ひゃぁ、んっ……!」
112姫様矯正記2 5/8:2007/09/12(水) 00:41:29 ID:UumJkwi3
 野生の獣はその牙を以って襲い掛かるとき、確実に首元を狙うといいます。
 もっともこの場合は弱点が首とは限らないのですが、姫様の場合はあながち間違ってはいないようです。

「んっ……じゅ、ちゅっ」
「ひゃぁ……ん、だめっ……とるてぇ……ッ!」

 唇を首筋に這わせていくと、まるで全身が神経そのものになったように悶えだしてしまいます。
 制止のつもりなのか、私の頭に手を出してきますが、抑えるというよりは添えるという程度で、全くものの役に立っていません。
 一際強く口で吸い上げると今度は仰け反るように脱力してしまったので、その隙に今度は左手を下腹部からゆっくりと上へ滑らせていきます。
 私も少しだけ、吹っ切れてきたような気がします。

「姫。こちらも……」
「あぁっ……ふぁ……ゃん」

 (まだ多分)発達途上のふくらみにゆっくりと手のひらを押し付けると、ゆっくりと円を描く様に遊ばせる。
 多分に胸自体は小さいのでしょうが、姫様の体が細身なせいもあって、ぷっくりと確かに自己主張しています。
 さらにつんと立ったピンク色を、親指と人差し指できゅっと摘み上げます。
「ぁ、あああっ……!」
「……すみません、姫。少し強すぎましたか?」
「あ、う……いいの。でも、もう少し優しく、お願い……」
 どうも少し、調子に乗りすぎたようです。
 姫様が中途半端に正気に戻ってしまったら気まずくなるだけなので、慎重にいかなくては。
 そう決めて、今度は摘むのではなく指でくりくりと押し込むように刺激しながら、手のひらで両胸を触っていきます。

「やっ……ひゃ、んっ……おかしくなっちゃ、ああっ……!」

 しかしこの姫様の声は、さっきより明らかに快感を感じるようになっているのでは?
 ひょっとして強弱の効果というものでしょうか。
 もう一度試したくなる興味に狩られますが、さすがに姫様に懇願された手前、もう一度露骨に手を出すわけにはいきません。
 後は、どこを――と、気取られないようにちらちらと肢体を窺っていると。

「トルテっ……、熱い、熱いし…なんだか、変だよおっ……変なのが……っ」

 姫様の下半身が呼吸をするかのように、何かの衝動にもがいているところでした。
113姫様矯正記2 6/8:2007/09/12(水) 00:42:14 ID:UumJkwi3
 腰と両脚の間の三角地帯。
 寝る時も当然のように、常にのーぱんである姫様の大切な場所は、気付かないうちにぐっしょりと濡れています。
 下のベッドにまで侵食したそれは、てらてらと蝋燭の明かりを照り返し。
 いつもならただの股間程度の認識であるそれは、いつの間にか淫靡な雰囲気を漂わせています。
 これが本当に、いつもの同じ姫様でしょうか。
 ……ええ、薬を入れたのは私ですが。

「姫様。入り、ますね……」
「……え…? え……?」

 突き入れたというより、むしろ引き込まれるように。
 私の人差し指が、火に寄る蛾のようにふらふらと近寄っていきました。

「あ、ふゃぁあっ……! ん、ぁ……はぁっ!」
「あ……姫様、凄く、熱いです……」
「ひぅっ、あぁ、ああっ……!」

 中にゆっくりと侵入させていくと、ちゅぷ、と熱い粘膜が絡みつきながら私を熱く滾る奥へと誘ってくるようです。
 もう残った指を使って姫様の割れ目を動かすと、くぱぁ……という音がして中の赤とも、桃色とも
とれるような色の肉の穴が露になります。
 そこから濁った透明感のある、ぬちゃぬちゃとした粘膜が、もはや声もろくに出せない姫様が喘ぐたびに
とろとろと湧き出して、私の手首に伝ってくるのです。
 中から漂う生臭い匂いが、鼻腔をまるで犯してくるようで、私までおかしくなってしまいそう。
 いえ、あるいはもうおかしくなっているんでしょうか。

「あ、あ……だめっ、あたま、あたまおかしくなっちゃうよぉっ!」

 だってもう、指が止まりそうもない。
 首やその周辺をじっとりと舐っていた舌は、ほとんど無意識のうちに下に降り、ピンク色の突起したそれを口に含んでしまっています。

「んっ……ちゅ、れろ……ちゅぷっ……」
「やっ……ぁん、あうぅっ……! と、とる……ひゃうううっ!!」

 名前を呼ばれると正気に戻ってしまいそうな気がして、それが勿体なくて、思わず乳首を口で吸い上げて黙らせてしまいます。
 ああ、私はやはり外道でしょうか?
 そう心の片隅で思いながらも、私の体はその思いと反対に、さらに責めを苛烈にしてしまいます。
 私の秘所まで、じゅん、と何かに塗れていくのを感じながらも。
 遂に食いしばることも出来ずに、涎をぽつりぽつりと零し始めた姫様への奉仕が止められません。

「ひっ、あっ、あっ、あああっ……!」

 こんな時まで妙に鋭い感覚は、姫様の悶える部分だけを的確に脳裏から視界に映し出してくれます。
 構わず突き入れる指を増やし、中身から外をのぞいてひくひくと動く肉の芽を捉えて、激しく律動し、そして――

「ああっ……、はぁああああああうぅっ……!! あ、だめ、だめ――っ!!!」
114姫様矯正記2 7/8:2007/09/12(水) 00:42:49 ID:UumJkwi3
 矯正をあげる姫様の声が聞こえました。
 う、という自分の呻きが聞こえました。

「あぁ……ん、う……」

 ふう、といつの間にかびっしょりとかいてしまった額の汗を拭いながら、自分がやった事を改めて私は見つめます。
 矯正をあげて絶頂を迎えた姫様は、強く背中を反らして、自分から叩きつけられるようにベッドに沈んでいました。
 どうやらいつの間にか飛沫が跳ねていたのか、私の体にもあちこち熱いものが付いています。

 姫様はといえば、ようやく衝撃から立ち直り始め、はあはあと息をつきながら天井をぼんやりと見つめているところでした。

「姫。大丈夫ですか?」
「あ……トルテ?」

 軽く声をかけると、まるで今初めて私に気付いたように肩を起こして、顔をこちらに向けました。

「と……トルテ、私……」
「姫、落ち着いてください。誰にでもあることと、言いましたね?」
「う、うん。…こういう、気持ちになっちゃうことが……?」
「その通りです。……それで、落ち着きましたか?」

 尋ねると、こくり、と姫様は頷いてきます。
 ……顔に赤みが掛かってはいますが、直前と違って、不自然なほど全身が緩みきってはいません。
 どうやら本当に素面に戻ってしまったようです。
 好都合といえば好都合なのですが、明らかに教えられたほどの効力がありません。
 やはり、怪しい露天は信用できません。

「……びっくりした。私、あんな風になっちゃうんだ……」
「お気になさらず。姫が何も知らないまま、このような状態になる事が回避できて良かったです」

 それは実際、本心からそう思います。

「そうだね。トルテがいてくれて良かった。ありがとう、トルテ」

 でも、それはちょっと耳に痛いです、姫様。
115姫様矯正記2 8/8:2007/09/12(水) 00:44:58 ID:UumJkwi3
「ふぅっ……ちょっと、熱くて……疲れちゃった」

 そう言って、ころんと姫様は横になってしまいました。
 ……いけないいけない、思わず私の本懐を忘れるところでした。
 姫様も疲れのあまり今は気が回っていませんが、相変わらず姫様の大事な場所は、大変なことになっているのです。
 きっと今諭してしまえば、あれほど乱れたことに驚いていた姫様のこと。
 ぱんつを履くという意味も、ちゃんと理解してくれるでしょう。

「姫――」


 しかし、そこまで言ったところで。
 私の頭に、昼間と全く似たような電撃的『ひらめき』が思い浮かんだのです。


「……? どうしたの……トルテ?」
「いえ、申し訳ありません……何でもないのです。……おやすみなさいませ、姫」
「……? ……うん、おやすみ」

 お互いに笑顔を向けると、途端にこてんと姫様は頭をつけて、くうくうと寝息を立て始めてしまいます。
 その無邪気な寝顔を見ながら、私は明日のことを思い描きます。


 これで十分。
 そう思っていたのですが……念には念をと昔から言います。
 この方法ならば、より確実に姫様にぱんつを習慣づけさせることができるはず……!


 ……ところで、それはそうとして。

「……く。ふ、はぁ……」

 いつからだったか溢れてきている、この、私の下半身の疼きはどうしましょう……?


        〜きっと続く〜
   とりあえず一段落。一応残りは少ないが、まだ続く。
   色々言いたいことはあるが、とりあえず頑張って書いた。
   それにしても、トルテはカードテキストと対話に対してミラージュテキストの口調が合わなくて、
どうにも喋り方が正確に判別できないな。
   とりあえず目上に敬語を使うっていうのは確かなようだが……。
   まあ、何にしてもこのトルテはこのトルテのまま、終わるまで通すけども。
116102:2007/09/12(水) 01:38:24 ID:bEAbFxhS
超GJ、百合描写中のトルテのモノローグとかすごくイイ!!

後みんなありがd、いつになるかわかんないけど
完成しだい上げるよ、期待しないで待っとくれ
117名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 12:52:10 ID:iQPD64kG
>>107
カサンドラストーリーの続き、お前が書いてdexに提出したら?
あの文章は下手椙

お前の方が人気でると思う
118名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 14:36:58 ID:HKinewZ3
119名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 23:45:59 ID:bEAbFxhS
ー魔法王国のとある一室ー
(ったくなんでボクがこんなことを・・・)
ラドルは軍師としての演習の事務処理を行っていた

それ自体は何時もの事なのだがこの間の演習は屈辱的な大敗
それも同僚にして常に人を小ばかにしたような感じの
軍師、スナフが相手だった事が思い出すだけでも苛立ちを加速する

(大体兵の連携がなってない、あれじゃボクの指揮の半分も生かされてない)

心の中に不平不満を貯めつつもそれでも報告書をまとめ上げる

(ふぅ、後は寝るだけだな)

普段着ている着物をゆったりとした寝巻きに着替えベッドに身を投げる
が、ストレスが先に立って眠れない
もやもやした気分から股間に手が伸びる

(ふぅ・・・)

眠る前、眠れないときに覚えた最近の習慣
気持ちよくなるにしたがって己の分身をし扱く手が加速する
目を閉じ、妄想はどんどん膨らんでいく

(女の人の胸の膨らみってどんな感じなんだろう・・・いや、そんな事っ・・)

年頃の少年らしい性への好奇心と潔癖さ、気恥ずかしさを無い混ぜにしながら
行為は終わりに近づく



ふと顔を上げると本来自分しかいないはずの部屋で
何故か見慣れない女性がボクの事を覗き込んでいた

「こんばんわ、ラドルくん」

つづく



120名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 05:31:26 ID:Lbnoh85Q
つづき が読みてー

なぞの美女は

雷の使いルビアがキボウー!¥
121名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 14:46:23 ID:CnOCpIkx
上のほうでラスアムって言ってなかったっけ
122名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 04:27:35 ID:nVStED/P
こんばんわ。割り込み失礼します。
以前にアンナ×ラ・ボォ書いた者なんだけど、
別の作品を書いてる途中にひとつ小ネタが浮かんだんで投下します。
123名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 04:30:44 ID:nVStED/P
「大丈夫ですか?ミリアさん」
「アルフォンス・・・」
体が火照って熱い。
私はベッドに横になっていた。
「起きられます?」
「はい・・・平気です」
「よかった。それならコレを」
そう言ってアルフォンスは私の口元に汁の滴るモノを近づけてくる。
「あ、あの・・・アルフォンス。今はそういう気分では・・・」
「何を言っているんですか。元気になりますよ?・・・さぁ――」
ニコニコと微笑を浮かべながらモノを差し出してくるアルフォンス。
私はしぶしぶソレに口を付けた。
「熱・・・っ」
「おっと、すみません。冷ましたつもりだったんですが」
「い、いえ大丈夫です」
私はソレを口に含んでしゃぶる。
ドロリとした白濁の風味が口内に広がり、
私はコクリ、コクリとゆっくりそれを飲み下していく。
「味はどうですか?」
「はい、とても・・・美味しいです」
「そうですか。実は初めてで少し不安だったんですよ」
アルフォンスは嬉しそうに微笑むと、
ふと何かに気づいたようで私の顔を見ながらクスクスと笑い始めた。
「どうかしましたか?」
「クスッ・・・ミリアさん。く・ち・も・と」
アルフォンスは自分の口の横あたりを指でさしながら言う。
私は慌てて自分の同じ場所を確認する。
「あっ・・・」
私の口の横には先ほどの白濁がヨダレのように一筋垂れていた。
「フフッ、貴女のそう言う所可愛いらしいですね」
「あ、あまりからかわないでください」
恥ずかしくなった私はその白濁を指ですくって口へと運んだ。




「ところでアルフォンス。その白いモノは何なんですか?」
「おや、知らなかったんですか?これは"お粥"といって東方でつくられた食べ物なんですよ。
グラディエールも寂しがっています。風邪、はやく良くなるといいですね」
124名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 13:20:38 ID:euePXswS
>>123
絶望したっ!!
期待させやがって!!(・ω・´#)
125名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 00:27:02 ID:ZS4qjAGK
>>123
おのれ、この連中わーーっ!
べただけどやられた。作品、待ってるよ。


で、のーぱん姫様が書きあがったから投げていくよ。
一応これで最終回のつもり。
明るめとかいったけど、ちょっと暗めになった。注意するほどじゃないと思うが、一応。
126姫様矯正記3 1/11:2007/09/18(火) 00:27:58 ID:ZS4qjAGK
 ゆるゆると、いつもより私は少しだけまどろみながら、朝の訪れを知りました。

「……」

 まだまだ人の声がする時間とは程遠い、朝日がわずかに差し込んでくる時間帯。
 この時間帯にきっちりと起きることは、私の日課のようなものです。
 ……もっとも、昨日は色々と所用があったせいで今日は少し遅れてしまったのですが。
 他の事にまで気を回して、騎士の本分を忘れるような事があってはそれこそ大問題です。
 気をつけなくては。

「……ん……あう……」

 隣でくうくうと眠る姫様を起こさないようにと、最大限注意を払ってベッドから足を降ろし、立ち上がる。
 ちらりと振り返るといつもと全く変わらず、口をほんの少し開いて無邪気な顔で眠る姫様が目につきました。

――やっ……ぁん、あうぅっ……! と、とる……ひゃうううっ!!

「――っ!」

 その顔を見た瞬間に、昨日の光景がフラッシュバックして、思わず私は頭を振ります。
 ふう、と息を吐いて、誰も見ている人などいないのに私は平静を装うように、椅子に腰掛けて水を注ぐ。
 こんな事ではいけません。
 何よりもまず、私は姫様の騎士であるのですから。

 ……そう思っても、私にもあまりにも激しいものだった昨夜の記憶は、意識しないようにと思っても、
余計に私の思考に食い込んでくるのでした。
 こういう事がつまり、『大人の階段をのぼる』という事なのでしょうか。
 いずれこういう事が、平素から受け入れられるようになるのでしょうか。

 いえ、今はとりあえず姫様のことです。
 ぐるぐると頭を巡る不純な思考も、都合のいいことに姫様の事を考えると途端に静まり返ってくれます。
 ……恐らくは、姫様にとっても私と同じかそれ以上に、昨日のことは衝撃的だったはず。
 ええ、そのはずです。
 だからこそ、それに念を押しておくために、今日という日が必要なのですから。

「……さて」

 思考が落ち着くと、いつの間にか飲み干していた水入れを置いて、私は立ち上がります。
 今日の準備をするために。
127姫様矯正記3 2/11:2007/09/18(火) 00:28:39 ID:ZS4qjAGK
 空も幾分か白んで、朝日が完全に差し込んでくる頃。
 私が大方の準備を終えて剣の手入れをしていると、後ろで気配がのろのろと動き出すのがわかりました。
 一旦作業を打ち切って、後ろを振り向きます。

「お目覚めですか、姫」
「ん……おはよう、トルテ」

 上半身だけ起こしながら、ごしごしと眠そうに目を擦って姫様は応えると、その場で勢いよくのびをし始めます。
 ぽけっとしたその顔は、見ている方が不安になるほど惚けています。
 ああ……そんなに窓に近づくと外から見えますから、不用意に近づかないでください。

「んっ……と」

 私は作業に戻って没頭するフリをしながら、横目でちらちらと姫様の様子を窺います。
 ひとしきり朝日を浴び終えると、きょろきょろと部屋の中を見回して、今度はぱたぱたと自分の着替えを引っ張り出してきます。。
 本当ならその辺りにも口出ししたいところなのですが、さすがに妥協しました。

「……」

 着替えを取って、ベッドに腰を落ち着けて――しかし、そこで姫様の動きは止まります。
 内心どきどきとしながらも、私は次の動きを待ち続けます。
 止まった姫様は周りをちらちらと窺ってから、後ろを向いている私に対して一言。

「トルテ。えと、その……」
「何でしょう」
「……下着、どこかな?」

 来た。来ました。
 内心でぐっと拳を握りながら、私は何食わぬ顔で後ろを振り返ります。
 そこにはまるで「違うの、違うのよ」とでも言わんばかりの動揺した顔を見せている姫様。
 まあ、昨日の事を考えれば当然のことでしょう。
 こうならなかったら、姫様をのーぱんスタイリストとして本気で対処しなければなりませんでした。

「……ああ、あれですか」
 本来なら、ここで下着を渡せば一件落着なのでしょう。
 ですが……ですが。
 私は心を捻じ切られるような痛みを感じながら、今まで生きてきた中で、恐らく最も残酷なことを口にします。

「あれなら、全て処分しました」
128姫様矯正記3 3/11:2007/09/18(火) 00:29:17 ID:ZS4qjAGK
「……え?」
 その場で凍りついたように動かなくなる姫様。
 信じられない、といった風で口をぱくぱくとさせる姫様に私は思わず顔を顰めそうになりましたが、
なんとか平静を保って、平然と返します。

「昨日、所用で少し離れた時に。嫌がるものをいつまでも薦めていても、仕方ありませんので。
ああ、勿論路銀には足しておきましたので、ご心配なく」
「そ、そう」

 もちろん、真っ赤な嘘です。
 私が使わない知識を総動員して選んだ『女の子らしい下着』をそんな簡単に捨てられるはずがないではないですか。
 しかしながら、もちろんそんな事を知らない姫様は言葉に詰まってしまいます。
 私は内心の目論見を気取られないように、そして姫様に余計な事を言わせないようにと、いつも以上の鉄面皮を以って対処します。
 そう、これが私の策。

 昔から言うではないですか。
 念には念を、鉄は熱いうちに打てと。
 もし何らかの理由でまた再発したりした場合、今度はどうすればいいのか、さしもの私も分かりません。
 ですから。

 ――姫様には誠に申し訳ありませんが、今日一日は敢えていつも通りの姿でいてもらいます。
 そして、のーぱんという行為が、どれだけその御身にとって害のあることなのかを。
 どれだけ恥ずかしいことなのかを。
 その体に、直に刻み付けてあげるしかありません。
 未熟な私では、これぐらいしか良い方法が思いつかないのです。
 申し訳ありません、姫様。

「では、姫様。参りましょう」
「あ……え、えーと……」

 退路はありません。
129姫様矯正記3 4/11:2007/09/18(火) 00:29:56 ID:ZS4qjAGK
 日が高く昇って、昼を過ぎる頃になると街路はいつも通りの喧騒を取り戻していた。
 何もかも、いつも通り。
 たった一つ、昨日とは打って変わって波風の立つ、酷くざわめき立つ人魚姫の心の中だけを除けば。

(う、ううっ……トルテの、いじわるっ)

 知っているはずなのに。昨日あんな事をしたんだってこと。
 いつも通りと言わんばかりの平坦な顔が、彼女にとっては酷く非情に見えた。
 目覚めた時は何も感じなかったのに、服を着る時になって意識してしまった時から、その時から、
この人魚姫の見る世界は180度反転したように変わり果ててしまった。
 昼下がりの街中の喧騒が、まるで彼女には別世界に迷い込んでしまったように孤独に思える。
 腰の下の薄布一枚の感覚が、あまりにもか細く心もとない。
 歩いていると、まるで周りにいる人間が自分のことをじろじろと見ているように感じられてしまって、
彼女は落ち着きなくちらちらと視線を走らせる。
 普段は気にならない周りの会話が、どこか自分を揶揄しているように聞こえてしまって、耳が離せない。

(風……っ、風がっ……! だ、だめっ……)

 捲くり上がった下半身を見られてしまうのではないかという恐怖で、背筋を冷たいものが駆け上る。
 俯き気味の姿勢で、はあはあと息をつきながら、彼女は未知の感覚にただ震えるだけだった。

(昨日までは、何もなかったのに……!)

 一夜の経験が彼女に、そのスカートの下に何があるのかを強烈すぎるほど刻んでしまった。
 今では彼女は、そこに何があるのかを知っている。
 どんな事になってしまうのかを、知っている。
 それが具体的にどんな事を意味するのかを知らなくても、その場所をよく知らない誰か達の中で開放してしまうことを考えると、
それだけで左胸がばくばくと高鳴るほど、危険なまでの恥ずかしさをおぼえるのだった。

(う、ううっ……!)

 風が吹き止んでも、彼女の成長途上である胸の内側を激しくかき鳴らす動悸は、壊れてしまいそうなほどの高速から、
せいぜい息苦しい程度の速さに移行したに過ぎない。
 太ももの内側を撫でるような妖しい感覚が迸る錯覚が、彼女の神経を蝕んでいく。
 生まれて初めて感じる、強烈な心細さ。

 そして、彼女にそんな思いをもたらす、さらに大きな要因が一つ。

(トルテッ……! こんな時に、一体どこにいったの……?)

 人々が行き交う中でたった一人。
 無意識にスカートを押さえつけながら、エメーナは焦りと心細さと恥ずかしさと――多くの感情をないまぜにして、
何処に向かうのかも解らず、歩き続けていた。
130姫様矯正記3 5/11:2007/09/18(火) 00:30:52 ID:ZS4qjAGK
 ――計画通り。
 そんな事を決して思ってはいませんが、予想を外れない姫様の反応に、私は半ば安堵しながら、
いつでも飛び出せる距離を保って後を追っていきます。
 これでもし平気な顔をしていたら、どうしようかと思うところでした。
 私が姫様から離れることで、さらに反応は加速しているように見えます。
 それはそうです、私だってそんな事していたら正気でいられるとは思えません。

 普通なら姫様から決して見つからない場所にいようとすれば、それなりの距離を取らなくてはなりません。
 しかし、さすがにそれはできません。
 そもそも普段から、隙あらば姫様に触れようとする誰かや、下から覗き込もうとするエロガキを撃退しているのです。
 いくらなんでもそこまで許容してしまうことは出来ません。
 ですが。

「――お許しください」

 そう小さく呟いて、私はしっかりと固定して被ったフードに手を添えます。
 そう、これこそ『ルミラリンの雫』。
 この世にある多くの神秘の一つである、被った者の姿を完全に消し去ってしまう妖精の秘宝。
 ……はっきり言って、貴重という言葉では表現できないこの秘宝をこんな事に使うなどバチ当たり以外の何物でもないのですが、
今回は事態が事態です。
 何に謝っているかも定かではないまま、私はただ謝罪の言葉を添えて、姫様を巧妙に付回します。

 ただこのフード、姿は消してくれても私がここにいるという事実そのものは消しようがありません。
 見えないゆえにお構いなく進んでくる群集を、気を張って捌きながら、私は姫様の後を追います。
 もちろん、その間に不埒者をあらゆる手段で撃退しておくのも忘れません。
 ある者には足払いを掛け、またある者は腕を引いたり、亡霊の真似事をして追い返したり、財布を遠くに投げたり、
ズボンを引き摺り下ろしたり、ああ、何だか私も手段を選ばなくなってきました。
 このフードは必要な時以外は使わないようにしないと、何だか段々毒されてしまいそうです。

 姫様は相変わらず、その小さな体をさらに小さく縮こまらせて、ふるふると歩き続けています。
 そんなに脅えると、余計周りの注目を集めることになるのですが。
 とはいえ、そろそろ頃合かもしれません。
 私も下手を打たないとは限りませんし、そろそろ出て行きましょう。
 ……そう思って足を早めようと思うと、急に質量のあるものが足元に引っかかります。

(……ん?)

 不思議に思って足元を見ると、そこには私の靴にやんわりと噛み付いている、茶色い毛の犬がいました。
 くいと軽く引っ張ると、ますます余計に食いついてきます。
 何故こんなところでばれてしまったのかはともかく、これ以上許しているとさすがに見えない場所に噛み付いている犬の行動が不自然すぎます。
「ぐっ……!」
 しかし、犬はこれで中々しぶとく、一旦振り払って距離を取っても執拗に私の足を追ってきます。

(……そうか。きっと姿が見えなくても、犬には臭いが分かるのですね)

 ……しかし、そんなに私は臭いでしょうか。
 内心少しだけショックを受けながらも、何とか犬を振り切ろうとしますが、驚くほどの正確さで後を追ってきます。
 このままでは、明らかに不自然です。
 いや。……今の騒ぎで一瞬頭から離れてしまいましたが、それよりも、何よりも――

(ま……まずいっ!)

 潜り抜けながら辺りを見回した私は、ようやくそこで事の重大さを理解しました。
 先程まで頼りない足取りで歩いていた姫様が、どこを見回しても姿を見つけることができません。
 私は内心で激しい焦りを感じながら、またもや後ろ足に引っかかる邪魔な感触を感じ、迷わず自分の靴をその場で脱ぎ捨てて、
フードを被りなおしながら走り出したのでした。
131姫様矯正記3 6/11:2007/09/18(火) 00:31:32 ID:ZS4qjAGK
 同刻。
 はからずもトルテが犬に気を取られた瞬間に、人魚姫たるエメーナはどうしようもない不安に駆られて、
走り出してしまっていた。
 もちろん、長く息は続かない。
 彼女は見えないものから見えないどこかへと逃避した後、ぜいぜいと切れる息を整えていた。
 その場所はさして元の場所と離れているとは言えなかったが、距離とはまた別の次元で、元いた彼女の場所とは遠い場所に近づいてしまっていた。
「はあッ、はぁっ……」
 ――即ち、表から裏へ。
 複雑な入り組んだ裏路地は、明るい表の路地からは考えられないほど薄汚れていて、空気が違う。
 彼女にとっては、これもまた未知の世界だった。
 尤も、普段は彼女専門の妖精騎士であるトルテが、間違ってもそのような場所に行ってしまわないように、
最大限の気を使って彼女を誘導しているのだが。


 しかし、そんな事は知りもしない人魚姫は、その境界線とも言える路地を踏み込んで、じりじりと裏路地へと踏み入っていくのだった。
 彼女を奥に動かしているのは、人の多いところにはいたくないという彼女の羞恥心。
 そして、こんな時でも残されている、彼女の好奇心である。

 だが、普通の少女でも歩いているのには問題があるというのに。
 歩いているのが、頬を紅潮させ、スカートを両手で押さえつけるようにして歩いてくるとびきりの美少女であるとすれば。
 問題が起こってしまうのも、当然のことと言えた。

「ようお嬢ちゃん、こんなところを一人で、何やってるんだい?」
「ぇ……? あ、はい…ええ、と……」

 もちろん彼女にとっては、人目を避けられる場所であればそこがどこでも構わなかった。
 しかし人目を避ける為に入った場所で人に話しかけられるとは考えず、思わず彼女の声はうわずってしまう。
 普段は簡単に出てくるような言葉が出てこず、おどおどとしていると、さらに後ろから長身の男が現れた。

「おい、何してるんだ?」
「ん? ……ああ、この子がちょっと、さ」
「…なるほどね」
132姫様矯正記3 7/11:2007/09/18(火) 00:39:29 ID:ZS4qjAGK
 何だろう、とエメーナはうろたえた頭の中で思案する。
 普通に考えれば、親切をしてくれようと思って話しかけてくれたのかもしれない……だというのに。
(……いやな感じが、する……)
 表で視線を気にしていたときは感じなかった、ねちねちと体を這い回るような執拗な視線。
 彼女が今までおぼえのない、生々しい本物の恐怖があった。
(ここにいちゃ、いけないかもしれない……)
 はっきりとは分からない。
 分からないが、それでも何とはなしに鳴り響く警鐘に、彼女は従うことにした。

「あのっ、私、これで……!」
「ちょっと待てよ」

 くるりと踵を返して走り去ろうとするエメーナの腕を、しかし最初に話しかけてきた男が掴んでしまう。
 ごつごつとした力強い、それでいて薄汚れた手がしっかと握り締めて離さない。
 さらには、まるで通せんぼをするように長身の男が出口――エメーナの正面の側に、まわり込んでしまっていた。
「あ、あのっ……!」
 ここまで来てようやくエメーナは、はっきりとした危機感を理解した。
 が、もう遅い。
 ぐいぐいと引き離そうとするエメーナの体は、男がその腕を引っ張っただけで軽々と振り回され、
自ら飛び込むような形で男の胸へと落ちていく。

「何だ、自分から来てくれるのかよ? よっぽど男好きだぜ、こいつ」
「ち、違っ……んん、んっ?!」

 反論しようとする可憐な唇を、さらに長身の男が両手で押さえつけてしまった。
 エメーナはそのまま声を出すこともできずに、男に後ろから抱え込まれたまま、さらに奥へ奥へと引きずりこまれていく。
 いくらもがいても、ぴくりとも動けない。

(や、や……っ! やぁ……っ!)

 奥へと続く、昼なのに薄暗いその空間が、まるで自分を飲み込もうとする得体の知れないモノに見えて。
 押さえ付けられているその状態に恐怖して、ただ彼女は知らずに涙をこぼしていた。
133姫様矯正記3 8/11:2007/09/18(火) 00:40:07 ID:ZS4qjAGK
(――助けて。助けて、トルテ……ッ!)

 思いは虚しく、ただ早鐘のように鳴る心臓に打ち消されて消えていく。
 奥まで引きずりこまれると、もう邪魔がないと悟ったのか、今度は男達は彼女の体を思う存分、舐めまわすように見つめ始めた。
 さらに、ごつごつとした手が次々と服越しに撫で回してくる。
 彼女はただ不快感だけを感じて、その感触をやり過ごすことに専念していた。

「おい、見ろよ!」

 正面にいる長身の男が声をあげる。
 同時に、口を一文字に結んで耐えていただけのエメーナが、あっと一瞬声をあげることになった。
 長身の男が捲りあげているのは、彼女の――。

「信じられねえ! こいつ、下に何にも穿いてねえぞ!」
「本当かよ。…何だお前、こんなエロい格好しやがって。期待してたってわけだ!」

(違う……違うっ……!!)

 声に出さないまま彼女は必死に否定し、代わりのように体を動かして反応する。
 しかし、まるで誘うように擦り合わせられる太ももは、いきり立った男達に対してはまるで逆効果だった。
 暴れようとするが、あっさりと後ろから両手を掴まれて後ろ手に拘束されてしまう。
 さらに強く、いやらしく這い回る男達の手は、とうとう彼女が身に纏う薄布も侵略し始めた。

「あ、やめっ……やめてっ……!」
「今さらおせえよ、期待してんだろ?!」

 次々と押し寄せる手が、彼女の未熟な部分を次々と露にしていく。
(や、や……あ……っ)
 その度に嫌悪感と、そして――彼女も未だ知らない、ほの暗い何かが湧き出すように零れてくる。
 絶望的な状況の中で、暗く淀んだ麻薬のような何かが、彼女の芯をだんだんと蕩けさせていく。
 その感覚すら彼女にとっては恐怖であったが、同時に縋りつくようなものは、もうそこにしか残っていなかった。

 ただ、認めたくなかった。
 それを認めてしまうことは、何かとてつもなく大きなものを、失ってしまうような気がして。
 彼女は抵抗し続けた。しかし――

「ああ、もう我慢できねえ。俺が先でいいよな?!」
「おいおい……早すぎるだろ。もう少し、順序ってものがないか?」
「知るか!」
「はいはい、分かったよ。……じゃ、抑えとくから……頑張りな、お嬢ちゃん?」
「……っ!!」

 下卑た笑いを浮かべて、長身の男が左手で自分のズボンに手を掛けながら、そろそろとエメーナのスカートを捲りあげてくる。
 徐々に迫ってくる恐怖にいっそう彼女は脅えるが、後ろを抑えられてはどうしようもない。
(や、やだ……やだ、いや、イヤイヤッ……!)
 思いも通じず、いよいよ男は勢いよく、そのスカートを乱暴に引き裂く――ところだった。


 彼の背後から、闇を溶かすように現れた、銀色の刃物が無ければ。
134姫様矯正記3 9/11:2007/09/18(火) 00:40:47 ID:ZS4qjAGK
「離れろ」
 思わず声が硬くなります。
 いつでも平静たれとは教わっているが、到底その教えは守れそうにもなかった。
 集中していないと、私はいつ手首を返して切り裂いてしまうか分かりません。
 二人の俗物と、一人の未熟者を。

「なっ……」
「今すぐ離れなさい。そして、帰れ」
「てめえっ……!」

 今にも姫様に襲い掛かろうとしていた男が、振り返って激昂してきます。
 もう少し言い方があったかもしれませんが、どうにもこうにも上手いこと思いつきません。

「ま、待て! やべえって、さすがに!」
「……くそッ……!」

 後ろから姫様を押さえつけていた方の男が慌てて止めると、悪態をついて正面の男も走り去っていってしまいました。
 ……思わず、安堵のため息が出てきます。
 寿命が縮む思いとは、このような事を言うのでしょうか。

「ぁ……あ……」

 二人が闇の中に消えていくと、拘束されていた姫様がぺたんと、力が抜けたようにその場に座り込みました。
 ――まさか、こんな事になってしまうとは。
 私の浅慮さに腹が立って、そんな事を感じるのも贅沢なんだと自分に言い聞かせます。

「姫――」
「トルテッ!!」

 怒っているのかと一瞬思ってしまったほどの、大きな声。
 その場で私を押し倒した姫様はしかし、その瞳に大粒の涙を溜め込んでいました。
「あぁ……う、ううっ……怖かった……怖かったよおっ……!」
「――申し訳、ありません」
 それしか言う事が出来ずに、私はただ姫様の背に手を回します。
 ぎゅっと頭を抱きかかえると、姫様はそのまま、嗚咽を漏らして泣き始めてしまったのでした。
135姫様矯正記3 10/11:2007/09/18(火) 00:41:49 ID:ZS4qjAGK
 ――結局のところ、私の浅慮と不注意と未熟さがもたらした必然だと、言う他はありません。
 どこか私もおかしかったのです。
 そもそも姿を隠して一人の姫様を追おうという時点で、考えが浅はかだとしか言いようがありませんでした。
 大事には至りませんでしたが、結果で物事を話すわけにはいきません。
 これからは、気を抜かないようにしなくては。

「トルテ。次の街は、どんなところかなぁ?」
「どうでしょう。噂くらいはありますが、私も詳しくは」

 一応甲斐あってというべきか、姫様はあれ以降、下着を穿いてくれるようになりました。
 あんな経験をしてしまったのですから、当然と言えば当然なのですが。
 今ではそれがずっと昔からの行為であるように、当たり前に下着を穿いてくれています。
 ――イマイチ私が見ると、あの時の不甲斐ない自分をその度に思い出すようで、複雑な気持ちになったりはするのですが。
 まあ、私の気を引き締める意味でも、いい効果だと言えなくもありません。

 とりあえず当初の目的は果たせたようで、私も一安心で太陽王国に向かうことができます。

 ――ただ。
 この戦争、ただの異界との戦というだけではなく、想像以上に厄介なことになってしまっているようです。
 今から太陽王国に向かったところで、果たして姫様の思うようにいくかどうか。
 本当に、太陽王国が味方になれるかどうか。

 ――どちらにしても、私のやる事はただ一つ。

「じゃ、行こっか!」
「……はい」

 頼りなくか細く、それでも私を救うこの姫様を、この命の続く限り守り通すことだけなのですが。
136姫様矯正記3 11/11:2007/09/18(火) 00:42:40 ID:ZS4qjAGK
 闇は夜に訪れるとは、限らない。
 それをよく知ってはいても、夜以外にそういった行為をするのは未だに彼女は慣れなかった。
 だから、今日も夜。寝静まった夜に、彼女は独り没頭する。

「はぁ……んっ、ふぁ……」

 鮮やかな髪が、じっとりと汗ばんだ肌に吸い付く。
 ふつふつと奥から湧き上がってくる、ほの暗い快感に身を委ねて、エメーナは指で自分を慰め続けた。

(……あんな、ことに、なったのに)


 思い出すのは、いつでもその日のこと。
 暗い世界に引きずり込まれて、絶望的な状況下で、不快感と嫌悪感が体の中を堂々巡りする、その感覚。

 だというのに、彼女はそれに虜になっている。
 体の奥からあふれ出してくる、背筋をぞくぞくと這い登るような快感が忘れられず、時が来るたびに思い出す。
 もし、あの時。
 もしあの時、下着を穿いていたりしたら、どうなっていたんだろう?
 やっぱり、びりびりって引き裂かれて――

「ひぁっ……んっ……!」

 軽く体中を電撃が走るようにして、エメーナはそれだけで軽い絶頂に達した。
 それでも暗い欲望は止まるところを知らずに、彼女をさらに深くへ導こうとする。
 彼女は自分が望むままに、指で自分の秘部を、思う存分に貪った。
 自分が何をしているのかも、あまりよく分からないままに。

(止まらない……止まらないよおっ……)

 彼女の問題は解決していない。
 ただ、その手に持った爆弾を巧妙にすり替えられただけ。

 彼女の内面を照らし出すかのような暗い明かりの中で、ただその快感に溺れ続けた。
 疲れ果てて、泥のような闇に落ちてしまうまで。


          〜おわり〜
   次があれば多分、男×女書くと思う。誰かは未定。
137名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 08:14:50 ID:sV0WEN+0
あのね、わたし、ぶるーりじっと。
りじっとはね、みんなだいすきなの。
ぼんどらーむさまも、えめーなも、おあせんも。
あのね、れぐらいさまってね、とーってもおっきいの。
それでね、とってもやさしいんだよ。
でもね、さいきんね、へんなれぐらいさまなの。
えっとね、へんってなにって?
だれにもね、いっちゃだめって、ぜーったいいっちゃだめだよって
れぐらいさまにいわれたの。
だけどね、ちょっとだけ、おしえてあげる。
ひみつだよ。
138名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 09:10:48 ID:G8V8+7n+
>>136
超GJ!!
旅の本来の目的をほんのちょっと覗かせる辺り、
短編として作り方が上手い!正直普通にエロパロ交えた旅の続きが読みたくなったよ。
本当に出糞の代わりに書いとくれー

次回作も期待しておりますぞ!
139名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 04:49:09 ID:dbZ4Huns
dexの公式にこれ採用されんものかなぁ

エロパロが流行れば、ゲームも流行るとおも
140名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 02:47:18 ID:P8RtySGr
普通ゲーム自体が流行らなきゃエロパロは流行らないだろ。
141名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 03:54:46 ID:swgG6DAh
>>140
エロパロ有名同人作家にカード書かせて、セルフパロディOKにすれば、同人作家のファンがゲーム一旦は始めるんじゃ麻衣か?
142名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 00:40:13 ID:UUHZ2Nk4
そろそろフィスターア希望・・・
        からむやつがいねぇよ・・・
143名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 00:53:49 ID:qx0UoAp0
感想ありがとう。
残念ながらフィスターアではないが、また出来上がったからちゃっちゃと投下していく。
俺の楽しみにしていた最終回が二つも潰された、このやり場のない怒りをぶつけて速攻で書いた。

男×女。
特に今回は注意書きはないけど、ぽぽるちゃ絵が好きな人は一応注意しておいた方がいいかもしれない。
心の準備的な。
144末娘の悪戯 1/16:2007/09/22(土) 00:55:18 ID:qx0UoAp0
「――痛っ……」
 いつ落ちたかわからない闇の中から、急速に戻ってくる。
 痺れるような鈍い痛みを伴って、はっきりと目が覚めた。

「あ、……やっと目覚めたみたいね。具合はどう?」
「……最悪だよ」

 忌々しいとばかりに男は吐き捨てて、身を捩った。
 後ろ手で何かにぎちぎちと縛られているらしく、男は床に転がったまま無様に這うばかり。
 その男を彼女は木で誂えた簡素な椅子に座って、いつものように日に焼けて尚輝く金髪を見せつけ、
蒼い瞳で見下ろしていた。
「……てめえっ、何のつもりだッ……!」
「さぁ。どう思う?」
 けらけらと笑って、女はまるで相手に取り合わない。


 ――意識が戻ってきて、目の前の状況を理解して、ようやく男は自分の身に何が起こったのかを理解した。
 魔法王国の一角における、警邏。
 それが男と彼女の役目であり、いつも通りの時刻、いつも通りにその仕事を再開した。
 そしていつも通りに終わるはずだった。
 彼女の姿を見失ったと気付いて見回した瞬間、鈍い痛みと一緒に意識が闇に落ちていきさえ、しなければ。


 気付けば床に縛って転がされ、このザマだったというわけである。
 両腕が使えないながら、体を使ってなんとか彼は身を起こすと、とりあえず縛られた手を床につけてその場に座り込む。
 ぎろりと睨んでみるもののしかし、目の前の女はまるで道化のように捉えどころがなかった。
 内心の焦りを見透かすように、彼女は特に何をするでもなく男の視線を受け流す。

「お前、こんな事してただで済むと思ってんのか。タダじゃ済まないぞ!」
「それは貴方が心配することじゃあ、ないんじゃない?」
「……お前……ッ、本当に、アイツか……?」

 彼が知る彼女とは、まるで別人のように冷たい笑みを浮かべて、まともに男と会話する気すらないように見える。
 信じられないような豹変に、そう男が漏らしたのも不思議なことではなかった。
「……ふふ」
 だと言うのにそれを、おかしいと言った風に笑いを堪えながらも、決して女は否定しなかった。

「一体、何なんだッ……!」

 ようやく思考が事態に追いついてくると、男は必死で答えを見つけ出そうとする。
 裏切りか、それとも何かに操られているのか。
 しかし男にとって、前者は例え可能性のあるものでも、想像したくはないことだった。
「お前は、一体……誰だッ、そいつに何をした?!」
 だから彼は、そう言った。
 彼の強い口調が狭い室内に響き渡ると、さらに頭がおかしいと言わんばかりに女は高く何度か、笑って。
「――ふぅっ」
 そして、止まった。
 余程おかしかったのか、涙を右手の指で拭い取りながら、彼女は微笑を浮かべて、今度は男の瞳を改めて見つめなおした。
 そうしてから、自分の髪を左手ですくうように持ち上げて。

「……そうですね、そろそろ飽きてきましたし。元に戻してみましょうか」

 『彼女』は、そう言い放つ。
145末娘の悪戯 2/16:2007/09/22(土) 00:56:15 ID:qx0UoAp0
 それは神秘で、同時に男にとってはまるで悪夢のような光景でもあった。
 彼女の全身の構造が、まるで一枚一枚ずつ皮が剥がされていくように、気味が悪いほどのグラデーションを以って、
全く違うモノへと変化していく。
 体を構成するものが持ち上がるたびに、しゅるしゅると持ち上がる光の束が収束して、まるで生き物のように、
彼女の後ろ側で一つの帯になってまとまった。
 気付けば身長まで、いつの間にか変わってしまっている。

「では改めて、ごきげんよう。……あらあら、どうしました? まるで鳩が豆鉄砲でも食らったような間抜け面ですけど?」
「お、お前はっ……、何だ……?」
 唖然とした男が、先程とはまた違った意味でそう呟くと、椅子に腰掛けたままの少女は、
くすりと笑って冷厳な瞳で男を射抜く。
 騎士の鎧に身を包んでいた、女ながらも鍛えられた屈強な体とは、服装も体格も似てもつかない。

 見るものを惹きつける、魔性の塊のような紫水晶の瞳。
 水色や深い青緑というよりは青銅色と言ったほうが正しい、危険なまでの切れ味のある艶やかさ。
 全身を黒と白のコントラストが効いた、フリルの付いた可愛らしいドレスを身に纏い、ヘッドキャップまで付けている。
 あまりにも整いすぎた外見は、まるで美術品のように精巧なものだった。
 そう、……人形のような。

「お前、なんて。ノゼ、とお呼び下さいな」

 少女は自分の手で髪を梳きながら、そう名乗った。
「お前……ッ」
 男に段々と、驚きで遠のいていたものが戻ってくる。
 目の前で、何かの冗談のように入れ替わってしまった体。
 その仕組みを理解したわけではなかったが、何が起こっているか察することは、状況から難しいことではなかった。
「アイツを、何処へやったっ?!」
 ありったけの思いを込めて、男は怒声を浴びせかける。
 例えその方法が解らなかったとしても、『侵入者』が何らかの方法で成り代わっていた、というのは明白だった。
……少なくとも、彼の中では。
 彼女が裏切り者である選択肢は、男の中に最初から入っていない。

「……さあ? あんまり昔の事ですから、何処に、なんて忘れてしまいましたけど」

 しかし、その下手をすれば外まで貫通するような怒声を浴びてなお、少女は平然としたままだ。
 調子を少しも乱さずに、からかうような口調で、

「でも、探してみます? ひょっとしたら、まだ生きているかもしれませんよ?」

 その声が響いた瞬間、男の感情が一瞬にして爆ぜた。
146末娘の悪戯 3/16:2007/09/22(土) 00:57:05 ID:qx0UoAp0
 頭で考えている余裕はなかった。
 ただ少女の言葉に頭が沸騰したように、我を忘れた男は前に勢いをつけて無理矢理そのまま立ち上がる。
「てめえええええッ!」
 両腕を縛られているのも忘れ、ただ勢いだけで、椅子の上で可笑しそうに嗤う少女へと飛び掛る。
 感情を目の前の少女にぶつけなければ、到底男には納得することなどできなかった。
 弾丸と化した男が、少女に襲い掛かる。

 その時、会話を始めてからこれまで、始終変わらなかった少女の表情が始めて変わった。
 あくまで椅子を優雅に立ち上がると、人をともすれば小馬鹿にするような微笑みが、
置物細工のような無機質な表情に、一旦変わる。
 そして、それから。
 まるで冷笑するように、今度は唇の端をにたりと持ち上げたのだった。


 勝負はすぐに決着した。
 まるで弾丸のように飛び込んだ男は、しかし武器も己の腕も使えない、ただの丸腰以下の男性でしかなかった。

「な……がっ?!」

 裾に隠されて見えなかったのか、予想外のリーチから繰り出された少女の足が男の下腹部をもろに直撃する。
 バランスの取れない男は受身をする事も敵わずに、そのまま後ろに倒れこんでしまった。

「ぐぁッ……!」

 身を起こそうとすると、今度は男のこめかみに向かって容赦ない一撃が振るわれる。
 今度はうつ伏せに倒れこむと、健気にも激突でふらつく頭と痛みを振り切って、なお立ち上がろうとする。
「う……ぐ、ぎゅっ……!」
 しかし。
 今度はその倒れこんだ背中に、細く、冷酷なノゼの足が置かれていた。

「あらあら、まるで蛙が潰れたような声ですね。……もっと可愛く鳴いてくれます?」

 そのままろくに身動きが取れない男の背中に、前屈みになりながら、徐々に徐々に体重を掛けていく。
 屈強な男は屈辱的にも、少女に背中から踏み躙られている。
 それでも男は動くことが出来なかった。
 ノゼの足は、まるで背中を突き抜けて地面まで達しているかのように、杭になって男の反抗を封じた。
147末娘の悪戯 4/16:2007/09/22(土) 00:58:15 ID:qx0UoAp0
「何が……っ、目的……だっ……!」
 苦しそうな息を吐き出しながら、やっとそれだけ言った。
 ノゼの足は相変わらずぐりぐりと男の背中を踏み込み続けているが、踏み潰すような事まではしていない。
 全体重を掛けるようなことをせず、両手を組みながら、敢えて男を苦しめ続ける。
「そうですね。少し、この先に用があるのですけど」
 思案するように、少女は右手の人差し指を顔に当てた。
「さすがにこの先は少し、厳しそうなので。出来れば道案内役でも、頼もうかと思いまして」

 くすくすと笑う少女の言わんとするところは、男にもすぐに理解できた。
 ここは魔法王国の中央部、先と言えば玉座や、要人の専用室や、国庫――或いは、彼の知らない、何かしかない。
 その情報を吐け、と。
 要するにこの少女は、そう言っているのだった。

「……お断りだッ!」

 はっきりと男はそう言って、無様にも、みの虫のように体を震わせた。
 男の意思は明瞭でまるで迷いがなかったが、ノゼにとっては、それすら滑稽にしか見えないようだった。

「あら、素敵」

 くすくすと、男には見えない背中の上で、可憐で邪悪な笑みが聞こえる。
 死角から響くその綺麗な声色は、男にとっては逆に恐怖の対象でしかなかった。
 はっきりと脅迫されるならまだしも、ノゼが考えていることは全く想像もつかないからだ。
「……殺したって喋らないからな。拷問なんて無駄だぞ」
 そう口をついて出てしまったのは、今度はむしろ男自身の弱さのためだった。
 或いは、一つの願望でもあった。
 それだけの不気味さが、ノゼにはあるのだ。

「あら、それで問題ありませんよ? 喋らせるのではありませんもの」
 そこまで言って、背中に置かれていたノゼの足がゆっくりと持ち上げられる。
 ……男は動けない。
 今動いたとしても先程と同じ結果に終わってしまう事は、火を見るより明らかだからだ。
 本当にそれだけだったかは、分からないが。

「……あなたが勝手に、喋りたくなるんですから」

 不可解な事を言いながらノゼは屈み込むと、今度はその足の裏を強く踏みつけた。
148末娘の悪戯 5/16:2007/09/22(土) 00:58:55 ID:qx0UoAp0
 ぐぎゅう、と踏みつけられて反射的に仰け反った男の体を、逃さずに掴んで引き上げる。
 腰が無理矢理持ち上げられて顔が床にぶつかりそうになると、咄嗟に男は縛られた両手を床に突き出してバランスを取ろうとする。
 しかしその瞬間、さらに転がすように、横にひっくり返された。

「! お前ッ……何、してやがるッ!」

 ふと気が付けば、男のちょうど股の間から、ひょっこりとノゼが顔を出していた。
 そのままずずっと前進してきながら、その精巧な手が男の体を次々とまさぐり始める。
「あら、気持ちいいコトですけど?」
 柳に風のように受け流して、ノゼは滑らかに手を動かし続けている。
 裾から入って、臍のあたりをそろそろとくすぐるように撫でながら、上への侵略。
 さらに左手が、男の服越しに、まるで中のものを見定めるように、柔らかく指を添えてくる。

 ここに来て、ようやく男も理解した。
 目の前の少女が、一体何をするつもりなのかということを。

「……この、ド変態のバケモノがっ! そんな事で、どうにかするつもりか!」
「さあ、どうでしょう? 男の方は、得てしてこういうものに弱いものですから。…それにしても、ド変態のバケモノ、ですか。
…まあ、今はそういう事にしておいてあげますね?」

 色情狂と罵って、男は激しく忌み嫌った。
 彼にとって色欲は発散するようなものではあっても、溺れるようなものではない。
 ましてや、こんな方法で口を割らせようとするのは下衆極まりないと、本気で思っていた。
 ……しかし。

「……っ」
「あら、随分とお静かですね。先程みたいな威勢のいい声はもう聞けないのですか?」
「五月蝿いっ、さっさと黙って、続けてろ……ッ!」
「それでは、お望み通りに♪」

 ふふっと笑いながら、さらにノゼはその白く細い指を巧みに操って、男がはっきりと気付かないくらいの速度で、
だんだんと快感を持ち上げていく。
 ねちねちと上半身を這い回る右手と、測量するようにしなやかに動く左手が、男の性感帯を執拗に突いていく。
 至妙な動きで篭絡しようとする細指は、どこを苛めれば昂ぶって身悶えさせられるか、まるで計算づくの厭らしいくすぐり攻めだった。
 指を駆使して責められているだけなのに、男はまるで体がばらばらになってしまいそうな感覚が染み付いていく。

 さらに興奮し始めた男の下半身に顔を近づけると、ノゼは「…はぁ」、とまるでため息でもつくように、
ほんのりと温かい息を吐いてみせる。
 刺激で言えば、それはほんの僅かだった。
 しかし、服越しに与えられた温い吐息が、ノゼの息遣いが、聴覚から繋がって男の大切な部分を脆くも打ち壊した。

「…ふふ、もうこんなになってますけれど? これだけ張っているのでは、放っておいたら、
ぶちぶちって破れてひとりでに出てきてしまうかもしれませんね?」
「クソがっ……! 触るな、やめろっ……」
「ド変態のバケモノ。そう言ったのは誰でした? バケモノ相手に欲情して、パンパンに腫れ上がらせて、
終いには外にも出さないまま『どぴゅっ』って出してしまうのですか? …くすくすっ♪」

 いちいち卑猥な言葉が、まるで鼓膜を犯すように頭の中に入ってくる。
 ぽんぽんと軽く下半身を掌で叩いて微笑するノゼの態度は、どう考えても男を挑発しているようだ。

「デタラメ……言うなッ!」

 そして男は、例え分かっていてもそれに乗らざるを得ない。
149末娘の悪戯 6/16:2007/09/22(土) 00:59:37 ID:qx0UoAp0
 左手の動きが、さらに陰湿に変化し始めていく。
 服越しに添えるような動きをしていた手が立ち上がって、細指が繊細な動きで、じわじわと服越しに張り詰めたモノに快感を叩き込んでくる。
 中から伝わってきた淫猥な潤滑液が服を濡らし始めると、ノゼはそこに人差し指を沈み込ませていく。
「これ、なんです? 何だか臭いんですけど?」
「あ、う……畜生、お前っ……!」
 男の悶える声が、さらに少女の行為を加速させる。
 さらに中指を加えて、張り詰めた先の部分をぐりぐりと苛め抜きながら、親指の先で何かを催促するかのように、
根元から先へと執拗に擦りあげてくる。

「くそ、ぐっ……、あああっ!」
「逃げようとするなんて、失礼な人ですね。……それとも、もう我慢できません?」
 たまらずに男は体を無理矢理に捩るものの、ノゼは計算づくのように素早く動いて、脱力した男の体を押さえ込む。
 なりふり構っていられないと足を振り回そうとすると、いつの間にか正体不明の何かに絡みつかれて、全く動かすことが出来ない。
 むしろ却って男が動こうとした分だけ新しい刺激が生み出されて、決壊寸前の状態を早める結果になった。

 しかし、そこまできて、ぴたりとノゼの動きが止まってしまう。

「あらあら、もう息も絶え絶えですね。つまらないですから、少し休憩しましょうか?」
「……何っ…?」

 そう言うと、今まで執拗に攻めていた手を休めて、ノゼもふうと息をついてしまう。
 しかし、いくらなんでもそれを信用できるわけがない。
 不意打ちに備えて、男はむしろ責められている時よりも鋭敏に、神経を尖らせていく。

「どうしました、休んだらどうです? せっかくの休憩時間なのですよ?」

 憎らしいほどの可憐な笑顔を男に見せつけて、ノゼはくすくすと笑う。
 長かった。
 執拗なまでに責められ続けていた先程と違って、ただの空白である時間は一秒が一分とも思えるほど、長い。
 その間、脂汗を流し続けながらひたすら警戒して気を張る男に、ノゼは微笑み続けた。

(……何で来ない……! いつ、一体、いつ来るっ……?!)

 くすくすと笑い続けるノゼの態度は男を馬鹿にしているようで、気を張り詰めている自分が無駄な努力をしているのではないか、
という疑問を男は必死で振り払う。
 待っていても待っていても、いつまで経ってもやってこない快感が男を焦らせて、勝手に追い詰めていく。
 本人によってわざわざ張り巡らされた全身の神経が、染み込まれた快感を耐えようと想像するたびに、
ぴりぴりと男を苛めた。
150末娘の悪戯 7/16:2007/09/22(土) 01:00:28 ID:qx0UoAp0
「……くすくす。どうしました? さっきから全然触ってもいないのに、むしろ興奮してません?」
「そんな……バカなことがっ……!」

 脳髄に直接囁かれるような衝撃的な言葉が、男に自滅を自覚させた。
 どれだけ否定しても、快感に絡め取られた身体は、ノゼの掌で踊らされているだけだった。

「触って欲しいなら、そうしてあげますね。ここを、こう……」

 左手を持ち上げて、細指を一本一本折りたたんでいくと、たまご大の拳を作り上げていく。
 ぞくぞくと焦らされ、快感を待ち望んでひくひくと動くそれを、ノゼは満足げに見つめた。
 そして、ゆっくり、ゆっくりと男に見せつけるように、ゆっくりと下に降ろしていき――


「ぐりぐりっと……♪」


 捻りながら、その柔らかい拳が張り詰めたものを、強く下に押し込んでいく。
 狭い中で暴れるモノを確実に捉えてぐりぐりと強烈な刺激を与えられると、男の意識は途端にはじけとんだ。

「あ、ぐああっ……!」

 声をあげてがくがくと男の腰が震えると、程なく服で濾された、にちゃにちゃとした濁液が表面に出てくる。
 それを人差し指で擦り付けるように掬い取ると、ノゼはぴんと指を立てて男に見せつけてみせた。
「くす、どうです? 言った通りになってしまいましたよね? …まあ、こんなに早いとは思いませんでしたけど」
「くそっ……こんなっ……こんな……っ!」
「呆けた顔をしてないで、認めたらどうです? 直接触られもしてないくせに、無様に射精してしまったことを♪」

 呆然として力を失う男の服に、さらにノゼの手が掛かる。
 僅かに持ち上げて隙間を作り出すと、するするとそこに得体の知れない何かが忍び込んでいく。
「……な、なんだっ?!」
 ようやく立ち直った男が顔を起こしてみると、そこには作り出した隙間から下半身に忍び込む、
まるで生きているようにうねうねと蠢く、少女の髪があった。

「お静かに。あまり動くと、あなたの肌までスパッといってしまいますよ?」

 その瞬間、ぶちぶちと布地の切れる音がして、まるで――いや、まるきり刃物のように光沢を照らし返す、
平べったくなった髪が彼の下半身から現れる。
 そのまま刃物と化した髪は、唖然とする男の下半身の着衣を、全て丁寧に切り開いてしまっていた。
151末娘の悪戯 8/16:2007/09/22(土) 01:01:07 ID:qx0UoAp0
 あっさりと彼女の刃物が切り開いてしまうと、それはまた元のさらさらとした髪の束に戻って垂れ下がる。
 バラバラになった服を横に投げ捨ててしまうと、たちまち男の剛直が外気に触れてぴくぴくと震えた。

「あら、結構大きいですね。もっとも、耐久力の方はダメみたいですけど」
「くぁ……っ!」

 ぴん、と人差し指で弾かれるだけで、男は顔を顰めて身悶える。
 可笑しそうに揺れるそれを見つめながら、しなやかで淫らな指を、グロテスクなそれへ、今度は直接絡みつかせていく。
「それとも、よっぽど溜まっているのですか?」

 そう言ってゆるゆると指を始動させていくと、服越しとは比べ物にならない生の感触が男を確実に檻の中へ捕らえていく。
 冷ややかで細い指がしにゅしにゅとモノに絡み付いて、その温度差だけで気を抜けば逝ってしまいそうなほどだった。
 それでも、二度も無様に射精したくない男は、歯を食い縛って必死に耐える。

「うる……さいっ……! 化け物めっ……」
「声が小さくてよく聞こえませんね。もう少し元気にしたらどうです?」
「あ……くっ、なっ……?!」

 そう言うと、モノに絡みつく細い指の他にも、彼の身体を突いてくるものがあるのに気付いた。
 何かの細い触手のようなものが、男の窄んだ尻に、つんつんと突っかけていく。
 まるで入り口をノックするように。

「ま、まさかっ……!」
「ほら……いきますよ?」
 ノゼがそう呟いた瞬間、細い触手はぬるりとぬめり、易々と塞がれた肉の壁をすり抜けて中に侵入した。

「あ、ああああああッ…!」
「……どうですか、元気になりましたね? …くすくすっ」

 侵入していったのは、彼女の髪だった。
 髪があっという間に寄り集まって形状を変え、まるでそれを手足のように操って、ノゼはぐちゅぐちゅと男の菊を犯していく。
 中で不可解なくらいに暴れまわる触手に、男は発狂しそうな衝撃に見舞われた。
152末娘の悪戯 9/16:2007/09/22(土) 01:03:42 ID:qx0UoAp0
「ぬっ、抜いてっ! 抜いて、抜いてくれえええぇぇぇッ!」
「あらあら、みっともないですね。それとも、こちらの方は童貞でした? それなら、たっぷり教えて差し上げますよ?」
「あ……が、ああっ……!」

 するすると彼女の髪が動いて、一本ずつ一本ずつ、男を貫く艶やかな束に追加されていく。
 中に入り込んだ細い触手はうねうねと腸内を這い回って犯し、前立腺を無理矢理刺激する。
 強烈すぎる刺激に、男の意識は白黒とするばかりでろくな言葉も喋ることができなかった。
 ただ、小さな少女の笑い声が、彼岸からかすかに響くように聞こえてくるだけ。

「私の髪は自由にカタチを変えられますから、とても効率的に気持ちよくさせてあげられますよ?
……どうです?」
「ああ゛ぁっ……やめ、やめっ……ひぐぅっ!」
「くす、少しは可愛い声になってきましたね。それに、止めてなんて言っても、とても止められませんよ?」
「あ、くぅ、ああっ……!」
「……ほら、手で触るだけで、もうびくびくして射精してしまいそうじゃないですか♪」

 中を貫いている髪が突如として、ぬるぬるとした柔らかい軟体状になって内部を蹂躙すると同時に、
ノゼは添えておいた両手の指でランダムにつんつんと男根を刺激していく。
 指に押されては押し返され、押されては押し返され。
 激しすぎる菊への刺激で、強制的にぎちぎちに張り詰めさせられた男のモノは、不規則な本体への感触にあっさりと決壊した。

「くぁあああああっ!」

 十本の指に包囲された剛直が、猛り狂って白濁液を迸り散らす。
 一度目を遥かに凌駕する勢いで噴き出した欲望の証は、天井に向けて高い軌道を描いて、床と、ノゼのドレスを汚していった。

「こんなに出してくれるなんて……お尻はとっても気持ちよかったみたいですね? …くすくすっ」
「あ……あ、あ……っ」

 がくがくと足が震えて、力の入らなくなった膝が完全に伸びて床に落ちてしまう。
 にゅるにゅると中から髪が抜け出してくると、ぴゅっ、と尿道から残った精液が零れだしていった。
 余韻にがんがんと頭を振り回されながら、男の目はまるで虚ろになる。
 その目で、鈴口にこびりついた精液を掬い取って、その赤い舌で扇情的に舐め取るノゼの様子をぼんやりと見つめているのだった。
153末娘の悪戯 10/16:2007/09/22(土) 01:04:40 ID:qx0UoAp0
 ぶつんと、何かの糸が切れてしまったように、体が重くなっていくのを男は感じていた。
 押し潰すような緊張と、未知の強烈な刺激の二つによる快感で、ぴくりとも力が入ってこない。
(ぁ……)
 いっそのこと、このまま目を瞑ってしまおうかと考える。
 気絶してしまえば、この地獄のような甘美な世界から、一時でも逃げ出せるのだから。

 そうしてしまおう。
 そう思ってゆっくりと目を瞑る男の口元に、しかし異常な感触が当てられた。
「……ッ!」
「ほら、眠るのには早いですよ。人の服を汚しておいてそれきり、なんて許しませんよ?」
「ん、ぐうっ?!」
 無理矢理押し当てられる異物感を感じて目を開ければ、膝立ちのまま上半身まで這い寄ってきたノゼが、
手に持った『何か』をぐいぐいと口に押し当ててきている。
 相変わらずの可憐な笑みを見せながら、無理矢理右手で鼻を摘むと、左手で持った何かの角度をどんどん傾けてくる。
 同時に、喉に向かって中に入っていた液体が注ぎ込まれていった。
「しっかり飲み干してくださいね? 零すのは勿体ないですから」
 咳き込む男に対して、ますます容赦なく容器は押し付けられていく。
 髪がするすると伸びてきて男の顎に絡みつくと、吐き出さないように押さえ込んでしまっていた。
 目を白黒させながら、成す術も無く、咳き込みながらも喉の奥に液体を流し込まれてしまう。

 途端に燃えるような中から疼く熱さが、男の全身をくまなく覆っていた。
「なっ……何だ、これは……ッ!」
「強いて言えば、精力剤……といったところですね。ああ、敏感になるわけではないのでご心配なく。
副作用もありませんよ?」
「…何で、こんなこと……っ」
「打ち止めになるなんて、つまらないですよね? …効果に関してはご心配なく。『そういうお薬』に関しては、ツテがありますので。
というより――」

 後ろ手に回した右手で、未だに精液と先走りでぐしょぐしょになったモノに手をかけられる。
 そのままきゅっと握られると、「あひぃっ」という情けない声と一緒に、すぐさま表面の血管が浮き出し始めた。

「もうすっかり準備万端みたいですね?」

 くすくすと眼前で微笑みながら見下ろしてくる少女を身ながら、男は絶対に逃げられないことを、
今さらながらも改めて理解した。
154末娘の悪戯 11/16:2007/09/22(土) 01:06:05 ID:qx0UoAp0
「さて、退屈させるのも悪いですから」
 そう言うと左手に持った容器を床に転がして、両手をついて身体を反転させる。
 男の眼前に背中側を向けると、そのまま倒れ込むようにして男の下半身に顔を寄せる。
 ふるふると眼前で動くフリルのついたドレスが、その中にあるものを否が応でも想像させた。

「見たいですか?」
「……っ」

 見透かすように顔だけ振り返ってノゼは笑いかけると、挑発するように腰を揺さぶった。
 柔らかい生地がちりちりと男の肌を擦って、その感触だけで興奮してきてしまう。
「見ても構いませんよ? その余裕があれば、ですけど」

 顔を前に戻すと、液が混ざり合ってべとべとのモノに、躊躇無く指を絡ませる。
 どろどろの潤滑液が細指にぬちゃぬちゃと絡み付いて滑りを良くすると、今度は両手で握り締めるようにしながら、
上下にゆっくりと扱きたて始めた。
 マグマのように煮え滾る体に快感をこすり付けられると、睾丸が破裂するような錯覚を覚えてしまう。
 男が手を伸ばす余裕は、最初からなかった。

「さて……続けて二度も手でイッてもらうというのも何ですし。せっかく腐るほど精子を溜めて頂いてるんですから……。
次は私専用の、極上の味をお教えしますね?」

 ノゼがそう呟くと、突然さらさらとしたものが、握った指の隙間から入り込むようにして剛直を埋め尽くしていく。
「な、何だっ……」
 無尽蔵に伸びてくるそれは、幼虫を包む繭のように、やがて全てを覆い尽くしてしまった。
 それを満足げに見て、ノゼは掌を離していく。

「先程、言いましたね。私の髪は自由にカタチを変えられる、と」
「じゃあ……」
「その通りです。貴方のものは今、私のさらさらの髪に全部包まれてしまっているのですよ?」

 細部まで埋め尽くされた髪がざわざわと蠢くと、無数の細い感触がばらばらに、竿の根元から亀頭までを舐め尽してくる。
 一つとして塊のない、その繊細な感触に、全体を性感帯にされたような感覚を覚えた。
 どんどん溢れる先走り汁が頭頂部から髪をぬめらしていくと、また一つ一つが個性を出して至上の快感を紡いでいく。

「くすぐったくて、気持ちいいでしょう? …でも、本番はこれから……ですよ?」
155末娘の悪戯 12/16:2007/09/22(土) 01:07:10 ID:qx0UoAp0
「ほん、ばん……っ?」
「そうです。……あらあら、随分と楽しみなようですね? 私の髪から貴方のがぴくぴくってしたの、伝わってきますよ?」

 くすくすと笑いながら、ノゼは離していた左手を髪に添えていく。
 すると。

「あ……ぐ、ああっ?!」

 次の瞬間、男は『溺れた』。
 男の剛直を舐め尽していたはずのさらさらの髪が、一瞬にして無尽蔵から一つになる。
 さらさらの髪は、まるで元から一つであったかのように、粘体になって男のものを飲み込み尽くした。

「な、何だこれ……えええッ!!」
「あらあら……すっかり身悶えてますけど、そんなに気持ちいいですか? そのままたっぷりと感じて、
溺れてしまえばどうです? くすくすっ♪」

 固体から液体へ。
 半液体の髪がぐちゅぐちゅと、亀頭も、カリ首も、竿の隅々から睾丸までまとめて包み込んで快感の総攻撃を加えてくる。
 おまけにその液体の中は、まるで煮え滾るように熱かった。
 熱く滾った液体の髪を匠の業で操って、まさに自在に責め立ててくる。


「さあ……これはいかがですか?」
「やめ……ろ……くぁっ……!」
 じゅくっ、じゅくっ、と、さらに灼熱の刺激が尿道を遡る。
 まるでダムに引き込まれるように、じゅるじゅると液体髪は男の鈴口に吸い付いて、中に入り込んでいく。
「こちらを犯されることなんて、生涯二度とありませんよ。……どうです? 気持ちいいですよね?
やめろ、なんて言っても、そんな素敵な顔をしていては説得力の欠片もありませんよ♪」
「――かはっ……! あ、ぐぉ……ッ!」
 じゅるじゅると入り込んでくるそれは、男がどれだけ力を入れようとも全く意に介さずに遡ってくる。
 そして中から尿道を直接焼くかのようにうねり、責め上げ、蠕動して男を苛める。

「さて、そろそろ我慢は止めましょうか? これで、楽になってしまいなさい? ……ほら」
 瞬間、尿道の中がうねり、それに呼応するように外側からスライム状になった髪がぎゅうっと締め付けた。
「っくああぁああっ!! っくぅっ…!」
 ――絶頂に達するものの、閉じ込められた中で暴れることが敵わず、ただ激しく脈を打つ。
 噴き出す精液が尿道を塞いでいた液体を圧し出して、ほんのわずかな時間差の後に、勢いよく噴出していく。
 その精液をまるで吸い上げるかのようにスライム状の髪が蠢き、絡まり合うと、急速に薄れて霧散するかのようにその髪の中へと溶けて消えた。

「ふふふっ……いい、お味ですね?」
 いつの間にか、液体はそれが悪い冗談であったかのように、べとべとの先走りで濡らしながらも、
元通りの艶やかな髪になって下半身に垂れかかっていた。
156末娘の悪戯 13/16:2007/09/22(土) 01:08:47 ID:qx0UoAp0
 ふう、とノゼは熱い吐息を漏らすと、ごそごそと何かをまさぐる様な仕草を見せた。
 それから再び膝立ちになって、顔だけを後ろに向けてくる。
「それで、どうです? そろそろ意見が変わってきませんか?」
「……」
 狂ったような三度の絶頂を味合わされて、男の神経は全身が焼き切れるようだった。
 しかも恐ろしいことに、飲まされた何かの力なのか、三度も強い白濁を迸らせた男のモノは、またあっという間に剛直を取り戻している。
 それはつまり、この拷問のような快楽が、まだまだ続くという事を意味していた。

 このまま溺れ狂ってしまいたいのと、最後まで残っている一線の葛藤が、男に沈黙を与えた。
「あらあら、だんまりですか。つれない人ですね? それとも口を開くと、思わず何か言ってしまいそうなのですか?」
「……ッ」
 言いなりになるのは相変わらず御免ではあったが、それをはっきりと否定するだけの気力がすでに無くなっているのも、
否定することができなかった。

「まあ、構いませんけど……♪」


 すると、今度は膝立ちになっていたノゼが、ゆっくりと腰を持ち上げ始める。
 そのまま後ろ手にゆっくりと服を持ち上げていくと、そこには既に涎を垂らしながらオトコを待つ、淫らな肉壷が男の眼前にあった。
 気付けば、男の下腹部に布着れが落ちている。
「いかがですか? 私のあそこは……」
 服も加えた見た目に反して、予想外に成熟したそこは、くちゃくちゃと涎を食むようにしながらひくひくとわななく。
 それを惜しげもなく男に見せつけながら、くすくすとノゼは微笑んだ。

「触りたくありません?」
 今さら目を反らそうとしても、遅すぎることだった。
 一旦目を奪われてしまえば、釘付けになって逃れることが出来ず、男は知らずに生唾を飲み込む。
「貴方のモノを、ぶち込みたくなりません?」
 右手でくぱぁ、と秘裂が開かれると、涎をどろどろと垂れ流して男の上半身に落ちていく。
 まるで酸か何かのように熱いそれに、無意識に男は舌をのばしたくなった。
 耳に目に、あらゆる手段を使って彼女の肉は男を誘惑してくる。
 じりじりと理性が後退して、彼の中を情欲の炎が焼き尽くすように燃え広がっていく。
 だから。
「ぶち込んで、ぐちゅぐちゅかき回してみたくありませんか? 味わってみたく、ありません……?」
 こくり、と。
 それがほんの僅かだとしても、男は確かにその時頷いてしまった。
「そうですか……」
 顔を綻ばせて、ノゼは股の間から男を覗き込む。
 一層愛液をしたたらせ、その場でふっと腰を落として――




「ダメです♪」
157末娘の悪戯 14/16:2007/09/22(土) 01:10:02 ID:qx0UoAp0
 突然だった。
 ぐちゃっと、どちらかといえば痛みが先行して男の脊髄を走り抜ける。
 腰をその場に下ろしたノゼはその場で靴やらを脱ぎ捨てると、その足でぐいと男のモノを踏みつける。

「な、ぁっ……!」
「これで十分でしょう? 貴方にはこれで十分ですよ。これっぽっちの事も我慢できないような方には、ね?」
 驚愕する男に、容赦なく彼を一度目にノックダウンさせ、背中を踏みつけた、その白い足が襲い掛かる。
 力を入れるたびに暴れる男根を器用にも逃さずにぐりぐりと踏みつけると、左足は横からこそばゆくちょっかいを出してくる。
 ぐい、ぐいとタイミングよく、呼吸を入れて踏み潰されていく。

「バケモノに誑かされて、職務を忘れちゃうような人ですから。この程度が妥当な扱いですよね?」
「うあ、ああっ……もう、言わなっ……!」
「…でも、もうそれは構いませんよ? 強がりだったのでしょう?」

 初めに走ってきたのは痛覚のはずなのに、テンポよく足で虐められるたびに、段々と痛みが快感にすり替えられていく。
 背中の着衣にこびりついた精液も、ノゼの言葉も、ノゼの体がついたてになって見えない足技の想像も、
全てが引き金になって男の精神そのものを跡形もなく叩き潰していく。
 足指まで使ってぐりぐりと亀頭を責められると、泣き叫ぶように先走りが噴き出した。

「だって、こんなに早漏で変態なのですものね?」
「……ぁ、くっ……」
「ああ、こんな事なら私の髪まで使うのは勿体なかったですね。……足でいたぶられて喜ぶようなマゾチンに髪を擦り付けてしまった分、
ちゃんと弁償して下さいね?」

 畳み込むように右足で踏み躙られると、頭が真っ白になりそうな感覚が広がっていく。
 もう止まらなかった。
 気付けば自ら擦り付けるように腰を動かしていることも気が付かずに、男は狂い続ける。


「そろそろお終いにしましょうか。あなたの精液を、私のふくらはぎでぺろぺろさせて下さい?」

 そう意って優しく足指で擦られた瞬間、その言葉に誘導されたように勢いよく白濁が飛び散った。
 それは今までで最も激しく、天井まで届くような勢いで噴き出したあと、二度、三度と脈打って尿道に残った余りを、
自力で押し流していく。
 男には、それと一緒に何もかもが流れ出ていく気が、した。

「……さて、もうお終いですね。これから先は、我慢なんてしなくてもいいですよ? くすくすっ♪」

 ――くすくすと。
 くすくすと、悪魔の微笑が何時までも耳に反響しながら、有無を言わせない本物の地獄巡りが始まったのだった。
158末娘の悪戯 15/16:2007/09/22(土) 01:11:40 ID:qx0UoAp0
 無限にも思える時間は、過ぎてゆく。
 がらくたのようになった男の、何もかもを蹂躙して。

「さて、六回目ですね。相変わらず臭い子種の勢いだけは十二分ですけど、そんな簡単にイッてしまっては面白くありませんよ?
もう少し頑張ってくれないと、そのイラナイもの、切り落としてしまいましょうか?
……くすくす、冗談ですよ」
「これで何回目でしたっけ、九回目? それじゃ、次はたっぷり調教したお尻の穴の具合をもう一度見てあげましょうか。
そのうち私が見ただけで、ひくひくってしてイッちゃうようにしてあげますからね? ふふっ♪
あらあら、もう待ちきれないのですか? それなら、次の次もそうしてあげますよ」
「十四回目、です。それじゃ、次は足の裏をこちょこちょくすぐってイかせてあげましょうか?
大丈夫ですよ、その変態の塊みたいな体なら。その程度のことは、私も心得ていますから。
何です? ……知っていることを全部話す?
それじゃ、今すぐ喋ってもらうことにしましょうか。
ただし、足の裏でイく間に全部喋れなかったら、次はお仕置きしてしまいますからね♪
さあ、頑張ってください?」
「ああ、もう数えるのが面倒になってきました。くすくす、お父様も随分と限度を知らないお薬をお作りになるのですね。
まあ、回数なんて最初から関係ないですから問題なんてないんですけど。
今回は特別に、私のお口で咥えて差し上げますね。本当はこんな変態おちんちんを頬張るのは御免ですけど、
ここまで頑張ったご褒美というものですよ。
……ふふ、想像しているのですか?
あなたのモノ、もうびゅくびゅく、びゅくびゅくぅっ! ……って、出してしまいそうですよ?
……あら、今ので本当に出してしまいました? それなら、お口の方は御預けですね。 ……くすくすっ♪」
「ああ、もうすっかり全身性感帯になってしまいましたね。
足の裏も、お臍のところも、耳たぶの裏も、ふともも、まぶた、髪の毛、全部余すところなくイっちゃいましたね。
これだけ変態だと、気持ち悪いのを通り越してなかなか可愛らしいですよ?
それじゃ、次は私の目の前で、その無様なものを扱いて、自分の体を慰めながら私に白いの献上してくれます?
それだけ性感帯が多いなら、あっという間にイけるでしょう? ……ふふっ」


 それはある種の、完全な抹殺だった。
 男は半狂乱になって果て、大量という言葉では表しきれないほどの体液を撒き散らして、何十回目か分からない絶頂に溺れた後、
床に沈んだ。
159末娘の悪戯 16/16:2007/09/22(土) 01:14:11 ID:qx0UoAp0
「……さすがにもう、打ち止めですね。よく頑張りました」

 聞こえない男に向かって微笑みかける。
 男は死んでいるのか生きているのか分からない。
 ただ床に倒れて、ぴくりともせずに動かないままだった。
 その表情は幸せそうでも苦痛を感じてもいずに、ただ無表情のまま眠り続けている。
 ノゼが横を通り過ぎると、水たまりのようになった体液が、その度に素足に吸い付いてにちゃにちゃと音を立てた。


 少女は大量に浴びた精液の生臭さに恍惚としながら、実に長い間放置されていた椅子に、改めて座りなおす。
 にちゃりと音がして、服に纏わり付いた液が、座り込んだ瞬間に卑猥な音を立てた。
 置いてあった筒から飲み物を汲んで優雅に飲むと、ノゼは意識を集中させる。
 遥か遠くから、ここまで。
 彼女を呼ぶ声が、来ていた。


「……何をやっているのかしら? ノゼ」
「あら、お父様。ご機嫌麗しゅう?」
「あなたには、時がくるまで余計なことをするな、といってあるつもりだけれどぉ?
……それともまさか、反抗するつもりかしら?」
「まさか。お父様に反抗などするつもりはありませんよ。ただ、少し暇だったものですから。
それより、お姉さまはまだ目的を達成できないのですか?」
「そうみたいね。どうやら、余計な虫まで付いてきてるらしくてね。まあ、その程度どうにでもなるのだけれどぉ?」
「くすくす、役立たずのお姉さまだこと♪」
「……あなたもくれぐれも身の振り方には注意することね。今後次第じゃ、あなたを姉共々『調整』してあげるわよぉ?」
「ふふ、肝に銘じておきますね。お父様」
「それじゃあ、ね」


 ぷつん、と声が途切れる。
 飽くまで優雅に、右手に持ったカップから飲み干すと、テーブルの上にそっと置いた。

 今日も誰かの掌の上で、誰かは踊り続けている。
 踊り手はそれを未来永劫謀略だと気付くことなく、或いは知っていても何もすることが出来ずに。


 ただ、倒れるまで踊る。


            〜おわり〜
 完全体のノゼみたいな口調だと調整体のような言葉は出てこないと思うので、書庫で変化した時に色々な部分も変化したんだろうと推測。
 調整体のカードテキストを全ての頼りにして書いてみた。
 とりあえず俺の中では調整体は間違いなくドS。
 能力に関してはかなり都合がいいように使ってるけど、まあエロパロ的にこんな応用ぐらいは夢見てもいいよな?
 あとごめん、ラストはあまりにも適当。

 とりあえず、9弾期待。
160名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 05:54:03 ID:QmU0yDGM
凄い奴が現れやがった…
その妄想力と、それを忠実に書き起こしてなお丁寧な文章力、大したもんだ
GJ!
161名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 11:41:15 ID:A+6GKRa4
なんという過疎
162名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 16:19:35 ID:hS1or2vZ
dexはちゃんとここみてるのかなぁ???
163名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 21:31:12 ID:oZI/trFE
本スレ見てるなら見てるかもしれないが、別に見てたってどうってわけでもないだろ。
何もしないだろうし。

っていうか、職人いないのか?
まぁアルテイルって萌え絵は結構あってもシチュエーションが作りづらいし、エロパロ持っていくの難しいのかもなあ。
まあ、アルテイル自体過疎なんだから、パロが過疎なのも仕方ないけど。
164名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 03:09:16 ID:YH6Mefcu
ていうか、アルテイルのネームドキャラでカップリングとかを考えると、
男×女よりも女×女の方が可能性として高いから困る。
165名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 17:00:36 ID:rnuN8pjF
ディラート×イベールとかは?
166名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 18:42:27 ID:zHwan+MW
>>165
実際妄想してる腐女子がいるから困る

個人的には逆だが
167名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 10:16:56 ID:KfjkYCqS
>>166
同意。
今、流行りの鬼畜眼鏡をさらに希望。
168名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 00:02:08 ID:sUO97zuv
カルドラオとかですね。
学校とか作ってるんだけど、実は女生徒ばっかりのハーレム学園なわけだ。
毎日とっかえひっかえ色んな女の子を言葉責めで落としていくドSメガネ教師。
169名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 10:16:32 ID:86o5tFPe
今更ながら
>>36
なんという先見性…
170名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 13:23:47 ID:cHn+ZSG/
>>169
社員の可能性が…!
171名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 21:37:32 ID:oLFmsXVi
みんな「伊部×ディラ」派なの?
172名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 18:10:45 ID:xk9B4i7D
「お尻の穴」で検索したら、人魚に関する妄想を発見。
なかなか面白かったので、紹介しておく。

ttp://www1.odn.ne.jp/ykarchi/hk16.htm
173名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 20:57:24 ID:EpOu6O8R
みんな・・・生きてるか?
応答願いますッ!
174名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 01:26:14 ID:wGeFDDlM
応っ!!
175名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 01:44:53 ID:l+RKhWWa
見てるよ
176名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 03:05:59 ID:GkRPfTe4
見ーてーるーだーけー
177名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 10:03:50 ID:uGKCQipo
書いてた。今は見てるだけだけど、生きてる。
178名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 00:23:07 ID:+42VSOex
とりあえず>>159でおっきした俺はM確定
179名無しさん@ピンキー:2007/10/20(土) 17:20:55 ID:r1UADZDI
てす
180名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 09:19:57 ID:thVLEmpq
test
181名無しさん@ピンキー:2007/11/14(水) 22:57:09 ID:1sg0wFV4
久しぶりに来てみたが、誰も職人が来てないことに軽く悲しんだ。
スレ落とすのも何なので、エロじゃないけどポイしていく。
182聖域攻防戦前適当 1/6:2007/11/14(水) 22:57:47 ID:1sg0wFV4
 カツカツと、ブーツの金具が音を立てて静謐な廊下に響き渡る。
 真っ直ぐに伸びた石造りの廊下は、歴史の重みにも関わらず、無駄な汚れが一切見えることはない。
 そしてその廊下に取り付けられた、……今この廊下を歩いてきた人物にとっても、特別な意味を持つ扉。
 ある意味では息苦しさすら感じさせる廊下も合わせて、この扉の前とあっては、例え誰であっても緊張を抱かずにはいられないだろう。

「……」
 普通なら。
 しかしながら、その柔らかい手で扉をこんこんと叩く彼女は、一欠けらの緊張も抱いてはいなかった。
 その人目を引くボリュームのある金髪と、独特の雰囲気は、見る者と周りだけをどこか異質なところに置き去りにしてしまう。

「…どうぞぉ」
 合図をして暫く。
 どこか投げやりな、辺りの空間と決定的にそぐわない間延びした声が送られてきた。
 それを確認して、扉の前の彼女は手を伸ばす。

「失礼しまぁす……わぁ〜」

 有り体に言えば、酷く見苦しい怠け者がそこにはいた。
 廊下にも現れた病的なまでの空気は、そのまま部屋の中にも続いてはいる。
 続いてはいるが、その部屋の主が座るべき机や、その周辺が荒れに荒れていては、一層酷さを際立たせるだけだった。
 ……もっとも彼女自身は汚しているつもりはないのだが。

「なんだ、リドレーアじゃない……」
 はふ、と息をついて目を伏せたのは、この部屋の主。
 聖光の剣士、神殿騎士団を総括する大隊長として名を馳せるラフィーレ。
 ……しかし、その彼女の艶やかな長髪も、人目を惹きつける凛とした美貌も、今は緩みきって机の上に顎を乗せている始末だった。
「ラフィーレ姉様ぁ、いくらなんでも、ちょっと緩みすぎですよぉー」
 リドレーアはちょこちょこと後ろ手で扉を閉めると、彼女特有のゆったりした動作で机に近づいてくる。
 そこまできて、ようやくラフィーレはその顔をあげた。

「まさか、貴方にそんな事を言われるとは思ってもみなかったわ」
183聖域攻防戦前適当 2/6:2007/11/14(水) 22:58:28 ID:1sg0wFV4
「でもぉ、私はいっしょうけんめいやってるんですよぉ。ラフィーレ姉様は、いっしょうけんめいやったら、
 もっときびきびと動けるじゃないですかー」
「それは貴方にこそ言ってあげたいんだけど、私としては」
「えぇ〜」

(……本当に、この子は)
 『いっしょうけんめいやっている』と自己を評価するリドレーアの日常は、誰もが目を覆うようなものである。
 とにかく時間にルーズで、忘れっぽく、その性格から、事務で人と対話する時に絶望的に話が進まない。
 概ねこれらの雑多な仕事は彼女の副官がカバーするのが常であり、自然三番隊の副官などは優秀にならざるを得ないのだった。

 …それでも彼女が栄誉ある神殿騎士団の三番隊長なのは、埋めがたい理由がある。


(戦場じゃあれだけの事を出来るのに、どうして普段がここまで締まらないのかしら)
 リドレーアが見込まれたのは、その天才的な戦闘センス。
 本人の実力もさる事ながら、驚くべき速さを以って行われる用兵は三番隊の機動力部隊と相俟って、混乱した戦場を信じ難い速さで駆け巡る。
 少なくとも、普通の人間よりは十分物事を迅速に判断できるだけの頭脳は持っているはずなのだ。

(……はずなんだけど)

 普段のスローモーに過ぎる姿を見ていて、ラフィーレは何度も彼女が『フリ』をしているだけではないかと疑った事がある。
 今でこそ疑念は消えているが、それでも完全に納得したわけではなかった。


「とにかく、人が入ってきた時ぐらいしゃきっとした方がいいですよー。……シャーティアちゃんが見たらどんな顔をするか」
「今いない誰かの話をしても仕方ないでしょう?」
 青い瞳の顔が浮かんでくると、ラフィーレはやや顔を顰めることになった。
 従順で敬虔、忠誠心が高いと評判の二番隊長であるが、彼女もまたリドレーアとは違う意味で危なっかしい点が存在していた。

(自分で言ったばかりなのに…今いない誰かの事まで考えてどうするのよ)

 ラフィーレは首を僅かに振って思考を追い出そうとする。
「…それに、これから忙しくなりそうなんだから。今少し休んでいても、構わないでしょう?」
184聖域攻防戦前適当 3/6:2007/11/14(水) 22:59:13 ID:1sg0wFV4
 んー、とリドレーアは暫く中空に視線を泳がせながら、間をたっぷりと取って、疑問を投げかけた。

「それって、やっぱり件のお客さんの話ですかぁ?」
「そ。まぁ……タダで済みそうもないのは、確かなことね」

 とんとんと、ラフィーレの指が机を叩く。
「でもぉ、実際に何なんでしょうねぇ。そのお客さんって」
「……さぁねぇ。ただ、騒ぐんだからよっぽどなんでしょうけど」
「ラフィーレ姉様でも知らないんですかぁ?」
「おおよそ、貴方達と似たようなものよ」

 その客人――月公国からの亡命者が太陽王国に降り立ったのは、つい先日。
 今は太陽王国の聖域内にて、現場の判断で厳重に匿われている。
 これに対して月公国側は身柄の引渡しを要求。
 太陽王国がこれを拒否し、その結果、月公国は『しかるべき処置を取る』と脅しじみた声明を出していた。
 その為、ひとまず安全を確保する護衛部隊として、神殿騎士団二番隊を中核とした護衛を聖域に派遣する事となり、
これをラフィーレは承認している。




(それ自体は驚くことじゃないけど、……気になるわね)

 ラフィーレは、この一件は太陽王国の近衛騎士団が裏から強烈にプッシュした事だと聞いていた。
 そして、その近衛騎士団の団長には妹がいる。
 守護の一族、今は聖域の守護者を司るメイリーン。
 彼女の親友でもある彼女は、その亡命者を匿っている張本人のはずなのだった。
 ……わざわざ王都に連れてくるでもなく、聖域に匿うその理由。
 亡命者という点を考慮しても、疑念は拭えない。

(メイリーンは今、聖域にいる。間違いなくその『客』を隠しているのは……。
 …それなら、あの兄は何を知っているっていうの?)

 太陽王国の近衛騎士団は王都の守護を主目的とする以外に、その長い歴史の中に生まれた秘密を『守秘』する事を生業としている。
 その近衛騎士団の団長の妹が聖域の守護者であり、……そして今回の聖域への客人があまりにも迅速な対応を受けている事。
 それを保護する事への、近衛騎士団の提言。
 正確に言えば提言という話は確証がない話なのだが、ラフィーレはことここに至っては真実だろうと思っていた。

 この上さらに客人には、かの『魔獣王』が付いているという噂があったのだった。
185聖域攻防戦前適当 4/6:2007/11/14(水) 22:59:49 ID:1sg0wFV4
 魔獣王。
 いにしえの力を持つ竜王、死王、魔獣王の三王の中の一つ。
 魔獣というその呼び名からモンスターの一種を連想させ、事実その姿はモンスターにも等しい。
 しかしその実態は存在自体が遥かに格上の特異な存在であり、魔獣は他の弱小生物の戦闘意欲を無条件で喪失させる。

 そんな力を持ちながら、普段はまともに人間と関わり合う事もなく静かに暮らしている。

 魔獣の中でも魔獣王は特別な存在で、王は人語を解する他、全ての魔獣は王にかしずく。
 ラヴァートに存在する神秘を持つ生物の中でも、魔獣はかなり高位に位置しているとされている。
186聖域攻防戦前適当 5/6:2007/11/14(水) 23:00:29 ID:1sg0wFV4
(……その魔獣王が、聖域に現れたですって?)

 これらの状況を以ってすれば、その客人がただの政治的、戦略的に重要な人物なのではないだろうと考えるのも不思議な事ではなかった。
 ただの国と国のやり取りではない、大きな力の流れを、ラフィーレは感じざるを得ない。
 しかし、それでも彼女に出来ることは少なかった。

(多少無理してでも、シャーティアにそれとなく探るよう言っておくべきだったかしらね……)
 もっとも、それは危険な事だと彼女自身が考えて取りやめた事なのだが。
 命令には迷いなく従うだろうが、それだけにシャーティアの動きは実直すぎるそれで、こういった事には向いていない。
 事が聖域に関わる以上、下手を打つと真教勢力にしろ守護騎士団にしろ、余計な弱味を負うことになる可能性があるのだった。




「ラフィーレ姉様ってばー」
「……ん? 何?」
 今初めて気付いたように、ラフィーレは上から覗き込む
「何、じゃないですよ。人と話をしてる時はぁ、目を見て話さないといけないんですよー?」
 そう言って覗き込んでくる瞳を捉えると、ラフィーレはまるでどこか遠いところに引き込まれていくような感覚に陥るのだった。
 たまらず、目を離す。

「それ無理だわ」
「何でですかぁ」
「いや、何でって言われても……ねぇ」

 ラフィーレが肩を竦めて半ば諦念の意を表すように息をつくと、立ったままの三番隊長はむー、と不機嫌そうに唸るのだった。
 尤も、他人には怒っているというより小動物が鳴いているかのように見えただろうが。


「……ところで、何の用? 流石に遊びに来たわけじゃないでしょ?」
 叩く指を飽きさせたラフィーレが、その長い黒髪を手でかきあげながら問いかけた。
 するとリドレーアは不機嫌そうな顔を一転させて、ふわふわとした笑顔でぽんと両手を合わせるのだった。
「そうでしたー。えーっとですねぇ……」




「……」
「えーっとですねぇ……」





「……」
「えーっt
「……もういいわ。わかったから」

 ようやくラフィーレが手で制した頃には、その額に僅かな青筋すら浮かんでいた。
187聖域攻防戦前適当 6/6:2007/11/14(水) 23:01:17 ID:1sg0wFV4
「え、えーっと……」
 ラフィーレが両手を机について立ち上がると、さすがのリドレーアも、その額から一滴水粒を流し、後ろへ一歩後ずさる。
 しかし、それ以上下がる事は出来なかった。
 否、許されなかった。
 神殿騎士団団長としての、凄みを利かせた表情が三番隊長を射抜いてその場から逃がさない。
 足を床に縫い付けられたように動かないリドレーアは、あわあわと慌てるだけで、ラフィーレが眼前に来てしまうと、
ついに目を閉じて、小動物のようにぷるぷると震えるだけになってしまった。
 その加虐心と保護欲を誘うような姿に、ラフィーレは手を伸ばして――

「あだっ」
 でこぴん。


「まったくもう、本当にあなたって子は……」
 額を抑えて、いたいですー、とうるうるさせる姿に呆れながらも、それ以上の事はしなかった。
 ただ腰に手をあてて、先程までぐにゃぐにゃになっていた背筋を自然体で伸ばす。
 長い黒髪が宙を滑って、鮮やかに彼女の姿を彩る。
「さっさと戻って、誰でもいいから事情の分かる人間を寄越しなさい。あなたの方で権限を与えていいから」
「はいー。どうもすみませんー……」
「今に始まったことじゃないでしょう? 今度店にある私のツケを払っておいてくれるだけでいいから、今言ったことぐらいは守りなさいね」
「それぐらいの事は、私だってできますよー」
「約束よ?」
「もちろんです。それではぁ」
 ぺこりと軽くお辞儀をして扉に向かう彼女を、ラフィーレは呆れながらも、ほんの少し笑っていた。


 ……と、扉に向かっていたリドレーアの足が止まる。
 そのまま、ゆっくり……ぎぎぎ、と音が鳴るかのように首だけ振り返った。
 困惑したような、何かを訴えかけるような瞳が、ラフィーレに縋りつくように向けられる。



「あの……あの、ところで、ツケって……どこに、いくらぐらいあるんでしょうかぁ……?」

 ラフィーレは、ふふん、と微笑むだけで返してみせた。


「そ、それって、私の今度のお給金の四分の一くらいで、もちろん足りますよねー……?」

 大隊長は微笑んだまま返事をしない。

「じゃ、じゃあ三分の一なら……」


「は、半分っ! …半分なら、足りますよねー」


「お、お釣りは出るんですかー?!」
 可哀想に、半分涙ぐんだ表情で、先程より圧倒的に小さくなってしまったリドレーアは、ぷるぷると震えるだけだった。
188聖域攻防戦前適当 7/6:2007/11/14(水) 23:04:38 ID:1sg0wFV4
 結局、後で店のリストが手渡されることと約束された。
「今度こそ失礼しますぅー……」

 意気消沈して部屋をとぼとぼと出て行く姿を見送り、ラフィーレはおかしそうに笑っていた。
 口元に手まで当てて。
「……ま、たまにはこのぐらいしないとね。とはいえ、ほどほどにしないと」
 得した得した、とラフィーレは指折り店の数を数え始める。
 そのうちの三本は、立ててからもう一度ゆっくりと掌に収めていった。

(流石に二ヶ月渡りで給金を返済にあてるのはちょっと、ね)
 神殿騎士団の一癖ある連中ばかりを統率する聖光の剣士。
 彼女の生活のいい加減さは、容易に窺い知れるものではない。



 太陽王国きってのエリート騎士団の団長は、いつの間にか職務を放棄して、いつの間にか庶民に紛れている事で有名だった。
 リドレーアは職務を全うできないが、ラフィーレはいつの間にか職務を放棄しているため、こちらの方がむしろタチが悪いとも言える。
 彼女が常連客として数えられている酒場の数は一つや二つではない。
 しかし、気さくで民衆に近く、戦場では敢然と敵に立ち向かい、それを撃破する彼女の人気は高かった。
 彼女がそれだけ奔放でいられたのは民衆の人気と実力だけではなく、それをカバーする人間がいたからであろう。
 補佐役として動く四番隊長イレース、そして強力な後ろ盾が彼女にはあった。
 太陽王国が誇る三つの軍団を率いる大将軍、獅子男爵『ザガール』の。
 あるいは、彼らを味方につけられたのもひとえにラフィーレの人望である、と言うことが出来なくもない。



「さて、すっかり目が覚めちゃったわね」
 頭の中で部下に負わせるべき金額の計上を終えると、彼女は再び自分の席についた。
 机の上に放り出したままのペンを取り、積んである紙をばらばらと左手で探り始める。
(……これでいっか。どうせ使わないだろうし)
 予備に用意してある報告書に手をつけると、慣れた手つきでひっくり返して余白側を視界に含めた。
 そのままスムーズに右手でペンを走らせて、頭の中の考えを書き取っていく。


 恐らくは、渡された人間は確実に目を伏せてしょんぼりするであろう、その恐怖の明細書を。


 そしてほぼ同時刻、別の人物によって謎の手記に一件の顛末が書き取られたのは言うまでもない。


         〜続くような続かないような〜
予定より長かった。
というか、何かないのか……ないか。
189名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 20:45:20 ID:11bjBKw5
>>181-188
ありがてえ・・・ありがてえ・・・!
190名無しさん@ピンキー:2007/11/19(月) 11:22:19 ID:QGnJvX7x
久しぶりに着たら新作が!
 流れるような筆記体で、ラフィーレは計上を白紙に向かって積み上げていく。
 それをさらっと終えてしまうと、物足りないとでもいうように、彼女は人差し指と中指でペンを回し始める。
 一度机に向かってペンを動かしてしまうと、彼女の中で点いた火が、不完全燃焼を起こしてぶすぶすと燻っていた。
 彼女らしい事ではないかもしれないが、昼下がりの空気と頬杖をついて気だるげな頭が、思考をとめどない世界に誘う。
 といっても、彼女が現在思考しなければならないような事などたかが知れていて。

(聖域ねえ。……さっきは、ああは言ったけど)
 自然、その思考は今現在置かれている状況へと走っていた。
(そう性急にことが忙しくなるとは、どうしても思えないのよね。
……多分、そう思ってる人間も少なくないからこそ本隊に近い部分が動いてないわけだし)
 二番隊の出立について来たのは、最低限の人数のみ。

 太陽王国と月公国。
 お互いの国を上から見た図を頭に描き、それぞれの政治的、軍事的情報を並べ立てる。
 自然と動いた手は、その情報を目の前の紙に書き取っていき――それを、本来とは全く異なり、目の方が追っていく。
 引き出した情報を、改めて再構築させるように。
(月公国は、そもそもそこまで物量的な余裕がない)
 ぐにぐにと、地形沿いの国境を再現しようと、ラフィーレの手が動いていく。
(質はともかく、物量は太陽王国に対して多点での大攻勢を仕掛けられるほど揃ってはいない)
 結局諦めておおよそまっすぐに線を引き、適当なところで角度を変えてもう一度まっすぐ、しゅぱっと空を切るように紙から離脱させる。
 子供に教える歴史にも使わないだろういい加減な勢力図の中身を、ラフィーレは紐解いていく。
(そんな事は分かってるはず。…聖域に向けて大軍を向ければ、月公国はその隙を突かれて逆に本国ごと瓦解する可能性もあるわね)

 このラフィーレの考えの前提を理解するには、多少なり過去の説明が必要だろう。
 そもそも太陽王国と月公国の戦争である『陽月戦争』が始まった発端は、月公国による隣国『バルテメト』への侵攻だった。
 この時、月公国は逃げ込んだ犯罪組織を追い詰める為に取った措置だと釈明を出し、事が過ぎれば即座に落ち着かせると宣言。
 しかし両国の調査の結果として、そんな組織は存在すらしないことが発覚する。
 これが発火点となり、侵攻の危険を感じ取ったアルグルス強硬派による暴走で月公告軍に攻撃を加え、これに対する反抗を名目として、
月公国側は瞬く間にその武力でバルテメトの領地のほとんどを占領下に置いてしまう。
 バルテメト王国は他国に対して、この侵略を不当だとして救援を求めた。

 これに最初に応えたのは、竜眼王アインハザードが統治するベルトレイトを筆頭とした同盟諸国であった。
 この同盟が戦争に介入してくると、これに対して月公国は不当な介入だとして抗議の意を表明。
 徹底抗戦の姿勢となり、戦争は徐々にその戦火を増していく。
 しかし同盟側の戦力を以ってしても月公国の武力には太刀打ちが出来なかった。
 その状況を見て取ると、ついにここまで動かなかった大国、太陽王国はその重い腰を上げる。
 太陽王国の動きに敏感に反応した月公国は太陽王国の領地に先制攻撃を仕掛け、かくして大陸の二大国が争う大戦争へと発展する事になる。

 ただしこの後一部の領地を盛り返したバルテメト王国の穏健派の動きもあって、バルテメト方面での停戦についての条約が締結した。
 月公国側としては敵を四方八方に抱えたまま戦火を拡大するのは自滅行為を意味するが為の意図がある。
 太陽王国としてはバルテメト王国の提案を無碍にするわけにもいかず、これ以上戦火で荒らさせる事は出来ないという判断で、この条約を飲まざるを得なかった。
 同盟の他国は警戒網や、太陽王国への援護を崩さずも、バルテメト王国の停戦によって介入する口実が消滅した為に直接的な戦闘行為は取ることが出来なくなる。

 太陽王国だけは月公国に既に領土を侵犯されていた為に、この時点で完全に純粋な大国同士の激突となる。

 以上が陽月戦争の開始から、ここまでの概要である。
 月公国側は直接的な戦闘はないにしろ、潜在的な敵を周囲に抱えている状態で、太陽王国との均衡は危ういもので成り立っている。
 太陽王国と月公国はどちらも大陸から見れば二大国であったが、兵力としての力はともかく、数において差がある。
 尤もそれは逆に、太陽王国の成り立ちの観点から言っても、多種多様の思惑が混ざって統制が取り難いという事でもあったが。
 それは今は置いておこう。
 さらに潜在する外部の敵においては前述のように、かなりの違いがある。
 この戦争で同盟側を周囲に多く持っている太陽王国と違い、月公国は極めて活動範囲が限定される。

 月公国は例え条約を締結していても、未だ警戒態勢を解かずに国境付近に居座る周辺国を無視するわけにはいかない。
 太陽王国との関係が激化しつつある、今だからこそ。
 そんな状態で、聖域に向けて大軍勢で攻勢をかけるような真似をすればどうなるかと考えれば、誰しもが正気ではないと考える。
 一も二もなく、そう考えざるをえなかった。
(それならあの声明は、ただの警告と見るべきか。それとも、軍ではなく……別の何か、或いはそのどちらもか)
 それは例えば政治的取引であり、暗殺であり、何はともあれ戦場という言葉とは程遠い。
(私の出番はないわね。暗殺は今のところメイリーンとシャーティアに任せておけば問題ないだろうし)
 彼女はてのひらに収めていたペンを机の上にころころと転がすと、肘をついて息をつく。
 そうして、目の前の長方形の木枠をじっと見つめるのだった。
(万が一大軍を動かすにしろ、間諜が給料泥棒でもしてない限りはいくらでも対応できるでしょ)


「あーっ……と、あー疲れた」
 ぐいっと右腕を伸ばしてのびをすると、その場で椅子を軋ませる。
 思考を一段楽させると彼女自身何かやり遂げた感のようなものがあるようで、ふうとため息をつきながらも、どこか満足げだった。
 実際は何も仕事をしていないのだが。
「さぁて、頭も十分使ったことだし。久しぶりに一杯、一杯」
 騎士団団長とは思えない無責任な事を言いながら、彼女は椅子から勢いよく立ち上がった。
 加えて言うが、何も仕事はしていない。
「……あぁ、そうだわ。リドレーアの使いが来るんだったっけね」
 明細書にでもついでに書置きしておけばいいか、と彼女は思って机に目を移す。
 そして、右腕を元々は白紙だったその紙に伸ばして――止まった。
 さっきまで考えていた事柄を、無心で目の前の紙に書き取っていたのは一体誰だったのか?
 最初に書き始めた部分はかろうじて空白に書き取ろうという意思が見られるが、途中から物凄い勢いで明細の方を侵食していた。
(……うーん)
 両手で紙を持ち上げて、顔から遠ざける。
 近づけて、また遠ざけて、近づける。
 眉をわずかにひそめて、一言。

「まあ、読めなくはないわよね」
 そういう問題では断じてないのだが、そういう行動がまかり通るのが神殿騎士団であった。
 親の使う書類に子供が落書きしたような、混沌とした紙のさらに余白に、彼女は出かける旨を記した。
「さーて、行こうかしらね」
 そのまま叩きつけるようにペンを紙の上に置くと、彼女は軽快な足取りで扉へと向かう。
 床を踏み鳴らし、銀細工の取っ手に手を掛けようとして――


「どこへ行くって? ラフィーレ」
 響いた声は、後ろからではなかった。
「あー……イレース。冗談よ冗談。ちょーっと外の空気を吸いに行くだけだから、ね?」
 思わず手を引っ込めて、万歳の姿勢をしたまま、ラフィーレは一筋の汗を流す。
 それでも大人しく部屋に戻るつもりはないようで、開いた扉の縁を掴んでかちかちと指で叩いていた。
 しかし彼女と今相対しているイレース――神殿騎士団四番隊長も、道を譲るつもりはないようで、
何とも言えない半笑いのまま、ラフィーレの目の前から離れない。
「へえ、冗談? 冗談ね……」
「そうそう、ちょっとした冗談じゃない?」
 面皮で覆った笑いをこぼしながら、ラフィーレは扉にゆっくりと力を入れる……が、やはりぴくりとも動かなかった。
「冗談なら、せめて相手がいる時に言ったらどう? 大隊長様が奇抜な才能の持ち主だと、私はこれ以上広めたくないのだけど」
「……あーもう、分かった! 分かったってば。底意地悪い言い方をするんだから、全く」
「貴方が言わせるの。どうせ知らないところでは好き勝手やるんだから、私がいる時ぐらい仕事しなさい」
「それはそれで癪に感じるわね。……はぁ」
 がくっと、扉に腕ごともたれるようにして首を傾けると盛大にため息をつく。
 もっとも、この時ため息をついていたのはラフィーレだけではなかったのだが。

「さて。それで……という事じゃないけど、伝言を預かってきたわ」
「…あーそう。それで、何かしら?」
「そう投げやりにならないで。……緊急の御前会議だそうよ。本会議室でね」
 緊急の御前会議。
 その言葉まで飛び出すと、さすがに投げやりに視線を流していたラフィーレも、表情を変えた。
 それは文字通り、緊急事態を示すものである。
「……何かあったの?」
「それが話し合われるんでしょう? 四時間後に集められる人員だけ集めてやるそうだから、遅れないようにね」
「本当に急ね。……やれやれ、これじゃ外で一息つく時間もないわね」
「それじゃ、確かに伝えたから。お願いだから遅れないように行ってね、お願いだから」
「二回もお願いされなくても行くわよ、私だって。それじゃね」
 ラフィーレが手を振ると、先程まで抑えつけられていた扉をあっさりと開放してイレースは通路に引き下がった。
 扉を閉じて、振り返る。
 ふうと息をついて扉にもたれかかると、風で小さく波を揺らす窓が照らす部屋は、いやに窮屈に思えた。

「緊急ねえ」
 四時間後。
 日を跨がずに四時間後といえば、街中に家を構える主要人物の中には引っ張ってこれない人間もいるだろう。
 それだけの緊急性を要する、国家の判断が必要な事項。
 太陽皇子あるいはザガールの急死、反乱、あるいは――
(……まさか、本当に仕事を投げたことを疑わなきゃいけないのかしら?それとも相手の手際が良すぎた?
……無いわ、いくらなんでもそんなに大軍を用意するなら、準備の段階で月公国の中で相当な動きがあるはず)
 つい先程まで、彼女の頭の中を巡っていた一つの馬鹿げた仮定。
 有り得ないと仮定したのに、いとも簡単にそれをあっさり覆されそうな事を、ラフィーレはただ、不条理だと思った。
 中空をみつめて、暫くぼうっと無為に時間を過ごす。
 そして。


「まあ、それはともかくとして」
 目を瞑って、一瞬のうちにそれら全てを思考の外に押し流す。
 真後ろの様子に聞き耳を立てながら、彼女は横目で、まるで壁を透かしてみるように視線を動かした。


「四時間後ね。…まあ三時間あれば、十分行って帰ってこれるわ」

 ――これじゃ外で一息つく時間もないわね

 そう言ったのは、言い聞かせるように言ったのは紛れもなくラフィーレその人。
 つまるところ、彼女は反省していない。
 念の為にと、待ち焦がれるように彼女は足を揺すってたっぷりと時間を取る……鬼の目が離れるまで。
 そうして振り向いて一気に扉を引き、足を踏み出す。
 さあ、まず目指すは外!
「……」
「……ラフィーレ?」

 イレースがいた。

 彼女が扉を開けたところには、出た時から変わらない姿で直立不動で立っているイレースがいた。
 うっすら青筋が立っているように見えるのは、恐らく気のせいではないのだろう。
 露骨に嫌な顔をしているのも。
「ラフィーr」

 ばたん、と。
 ただラフィーレは力の限り、扉を閉めた。
「……」
 扉を閉じて、振り返る。
 ふうと息をついて扉にもたれかかると、風で小さく波を揺らす窓が照らす部屋は、ひどく嫌味のように思えた。
「当分、休暇は先延ばしになりそうね……」
 うんざりだというように吐息を漏らして、彼女はただこうべを振る。
 これから四時間後に、何であれ、ただでは済まない話を聞かされる事になる。

「あー、考えるだけで嫌になりそうだわ……」
 どう転ぶにしても、恐らく――良くない事を。




 そして、聖光の剣士のぼやきを他所に、陽月戦争は次の段階へと突入していく。
 史上最悪と呼ばれる陽月戦争の中の激戦でも三本の指に入ると言われる、後期陽月戦争の大きな転機。
 ……『聖域攻防戦』へと。


    〜おわり〜
バイオグラフィーやテキストをまとめようかと思ったんだけど、気付いたらおかしくなってた。
イレースの情報が今のところ全然なくて分からないから適当。すでに対話と矛盾してたら許して。
しかし、えろねたぁああ、思いつかないじゃないか……。
リドレーア×月公国の工作兵の調教モノとか考えたけど、 ま た レ ズ か という事でやめた。
何かないかな。
196名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 04:06:58 ID:DfHOWFRu
>>195
ビアンのSM良いジャン♪
そっちでもたのむわ☆彡
197名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 15:50:18 ID:QKIfIAK8
保守
198名無しさん@ピンキー:2007/12/20(木) 03:42:00 ID:8Lso2nCX
199名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 23:05:18 ID:YWWOFLie
『機動戦士ガンダムF92(仮)計画始動』 ガンダム30周年記念作は劇場版で――19日

あの機動戦士ガンダムF91の続編がついに―。
関係者の間に衝撃が走った。

サンライズは19日未明、2009年で生誕30周年を迎えるアニメ機動戦士ガンダムの記念事業として、不遇に終わったF91に白羽の矢を立てた。
同作品は1991年3月に公開され興業不振によりシリーズ化が断念されたが、続編の映像化を望むガンダムファンの声は当時から根強く、
今回、記念となる節目に直接的な続編をスクリーンで上映するという形で答えるという粋な演出を図るつもりだ。
製作総指揮は『ガンダム生みの親』富野由悠季。
「クロスボーンガンダムはいったん忘れます。そうすることで頭の中をクリアにして、完全な形で制作に臨みたいと思います」
記者会見の席で富野監督は力強くコメント。
さらに、思わず息を呑む記者達に対して
「アムロとシャアのいない宇宙世紀で若者たちがどう物語を紡いでいくのか、また劇場版Ζガンダムにおいてカミーユが見せることができなかった
ニュータイプの現実性を追求できるのはシーブックというキャラクターだと確信しております」
と明確に述べたことも特筆に値する。
2007年現在サンライズは『機動戦士ガンダムOO』をテレビ放映中。また、今回の舞台と共通の土台を持つ小説『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』を
月刊少年ガンダムA(エース)で連載中という二頭体制で臨んでいるが、ガンダムの懐の深さは底知れない。
公開は2009年4月末を予定。これは1979年4月の本放送開始から30周年という時間までフルに活用するという意気込みの表れと見ていいだろう。
これほどの熱のこもった今回の発表により、30周年に向けて今後ますます『ガンダム市場』が活発化しそうな勢いだ。

機動戦士ガンダムF92(仮)総合 5機目
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/x3/1171939613/l50
200名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 21:38:13 ID:M+useQKk BE:329761038-2BP(1000)
hssh
201名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 02:55:10 ID:10C3etVS
>>195
またレズでお願い
202名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 16:42:34 ID:qFcUUbNF
豚軍団が神殿騎士団に攻める展開をキボウ
どんなに防御しようと貫通の前には無力・・・ぶひひ
203名無しさん@ピンキー:2008/01/15(火) 16:47:17 ID:KeAuQgcx
204名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 13:32:00 ID:WwUK5IUE
これは?携帯だけだけど
ttp://courseagain.com
205名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 19:43:44 ID:oYfzxUcr
『 ノワールハード 』

RPの為にアリーナに潜入するノワール。
だが、それは青中の巧妙な罠だった。

「ノワールのLPは 私に崩される為に築いてきたんですものね」
「いつもの力が出せれば…こんな青中なんかに…!」
「よかったじゃないですか サーチ運のせいにできて」
「んんんんんんんっ!」
「へへへ おい、氷の結晶を用意しろ。みんなでRNG0にしてやる」
(耐えなきゃ…!!今は耐えるしかない…!!)
「ノワールの生一瞬の決断ゲ〜ット」
(いけない…!ソウルカードが捲れ易くなっているのを悟られたら…!)
「生ノワール様の生SSを拝見してもよろしいでしょうか?」
「こんな奴らに…くやしい…! でも…感じちゃう!」(ビクッビクッ
「おっと、偉大に当たってしまったか。甘いDFがいつまでもとれないだろう?」
それからノワールは後から侵入してきたガイエスらによって救出された
206名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 20:27:34 ID:bUnoo/JP
いいぞもっとやれ
てか芸術の伝道者とかは結構応募数多いっぽいのになんでここはこんなに過疎ってるんだ?
207名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 06:46:20 ID:8gGTvjWR
ぼうやだからさ
208名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 10:00:40 ID:N9PiE6UX
保守
209名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 12:25:08 ID:cYFy0gXj
家に帰ってリヴァーレ買ったらちょっと挑戦してみる。

血と愛液たらしてるftmmもスキル名もかなり俺好みだぜ。
210名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 22:32:11 ID:7VIjN2IH
>>209
期待。wktk
211209:2008/02/28(木) 23:11:37 ID:1boKtXig
「イライラするの……ねぇ、私イライラして仕方がないの……どうにかしてよ……」

雲の多い満月の夜、魔法王国の城壁についた小さな門にその少女は現れた。
魔力の満ちる満月の夜、魔法王国の守りは非常に堅牢になる。
それゆえに門番達の意識の緩みは隠し切れず、また正門以外の門の警備もそれぞれ一人しか配備されていなかった。

「ねぇ、どうにかして……私は今日もまた殺してしまったの……私はもう幾人も幾人も殺してしまったの……」

少女は門番に向かって語りかけているのではなかった。独語めいたその言葉が自分たちにかけられているのなら、間違いなく彼は彼女の元へ駆け寄るだろう。
だがそうではないのなら、ここを通すわけには行かない。このような怪しげな少女を通していいわけがない。
もとより夜に城門を閉めるのは一般常識だ。不審者に間違えられないためにも、夜に城壁に近づく奴は少ない。

「あの人の目がアイツを見るたびに、私の血が教えてくれるの……私の中にいるアイツが、あの人を見てるって……」

彼は次第に薄気味悪くなってきた。少女の言葉は呪いの言葉であり、愛を語る言葉でもあった。
すっと雲が晴れ、満月の光が少女を照らし出したとき彼は我が目を疑った。
風になびかせた長い三つ編みには、露出の高さの割りに仰々しい甲冑にも、強調された胸部やむき出しの太ももまで、大量の血で彩られていたからだ。
「き、貴様何者だ!」
声を聞いて初めて存在に気づいたかのように、少女はゆっくりと門番へと微笑んだ。
「こんばんは、満月の素敵な夜の番人さん。私は記憶の中を旅する者……ねぇ、今日も私はアイツにたどり着けないのかしら……?」

歌うような涼しげな声、歌うような優しげな響き、歌うようなあいまいな言葉で少女は問いかけに問いかけを返す。

「私はリヴァーレ。リヴァーレIII。人は私を魔人の戯れと呼ぶけれど…あの人は私を哀れな人形と呼ぶの……ねぇ、あの人はどこ?あの人はまだアイツを見ているの……?」

「ねぇ、素敵な番人さん。あの人の居場所を知らないかしら?あの人は私がいなくては何もできないんだもの……ねぇ、番人さん。私はアイツを殺したいの。でもどこにいるか知らないの……」

殺したい。この言葉で門番は我に返った。しかしどうしたらいいのかは判断がつかない。
差し迫った危険があるわけでもないのに応援を呼ぶのも格好がつかない。
精神を病んでいるのだろう少女一人に戦いになって負けるわけにも行かないし、そもそも襲われてすらいない。

「ねぇ、素敵な番人さん。私の身体は綺麗かしら?あの人を迎えても恥ずかしくないかしら?あの人のことを想うだけで、身体が火照ってしまうのは……」

リヴァーレの吐息が荒く、艶っぽくなっていく。窮屈そうに押さえつけられた胸を抱くように、彼女は地面に崩れ落ちた。
「どうした!?」
目の前で倒れられてしまっては、もはや選択の余地も無い。元気そうに見えたが、やはりどこか怪我があるのだろうか。
彼は少女の身体を担ぎ上げると、誰もいない詰め所へと運び込んだ。
212209:2008/02/28(木) 23:13:03 ID:1boKtXig
詰め所の堅いベッドに少女を寝かせた門番は、この後どうするかを決めかねていた。
どうやら外傷はなさそうに見える。彩られた血は全て返り血というわけで、それはそれで大問題だった。
水で絞ったタオルを手に、彼は意を決して甲冑を脱がせにかかる。
豊満な胸、引き締まったウェスト、そして…見てしまう。唯一の出血点と、同じ場所からあふれ出る粘性の液体。
どぎまぎしながら全ての甲冑を脱がせて、そして一糸纏わぬリヴァーレの長い髪を、張りのある胸を、慎ましやかな秘所を、肉感的な太ももを、優しく拭っていく。

「ありがとう、優しい番人さん……これであの人を迎えても恥ずかしくないわ」

その一言を聞いた門番は、自分の意識が完全にこの少女に奪われたことを自覚しつつ、もう止まらない衝動に突き動かされていた。
「あの人ってのがどんな奴だか知らないが!知らない男の前で恥ずかしげも無く愛液たらしてるような女なんか誰も待ってやしねぇよ!」
彼はそう叫ぶとリヴァーレに馬乗りになった。容赦なく、まるで食いちぎらんとするかのように柔らかい乳房に噛み付いた。

「あっ!いやっ!……やだっ!ねぇ、素敵な番人さん……私を、どうにかしてくれる?」

まるで痛みなど感じていないように、むしろ痛みすらも期待するかのように、乳房に痛々しい歯形を残しながら、リヴァーレは妖艶に微笑んで彼のズボンのチャックを下ろす。
痛いほどに天を向いた剛直が外気に晒された。

「大きくて、熱くて、そして……とてもいやらしいおちんちん。私のことを言えた義理ではないんじゃないかしら?」

透明な粘液を先端から迸らせたペニスが、リヴァーレの秘所へと誘導される。
硬い竿をその柔らかい手で掴まれているだけで、彼は射精の欲望がむくむくと大きくなっていくのを自覚していた。

「……ここよ……そのまま、あなたの好きなように、」

リヴァーレの言葉を待たず、門番は己の欲望の塊を膣の最奥まで突き込んだ。手の感触だけで耐え切れなくなる前に、一刻でも早く挿入したかった。欲望の種を最後の一滴までも撒き散らしたかった。
「うっ…なんだ…これ…気持ちよすぎる…あ…うっ出るっ」

「あら…立派なおちんちんなのに…でも、まだ大丈夫、でしょ?……ほら、こんなにおいしいの……」

クレヴァスからにじみ出る白い精を、リヴァーレはその細い指で掬って口へと運ぶ。
リヴァーレの膣内に入ったままの陰茎が再び硬さを取り戻して子宮口を抉る。

「あっ!…あんっ…さっきより、あの人より、ずっと……ずっと気持ちいいのっ!」

門番のちっぽけな自尊心は、前の男に勝ったというそのことで満たされ、征服欲へと姿を変える。
膣から抜いたペニスを彼女の口元へと突きつけ、体の前後を入れ替えて、シックスナインの体勢を取る。

「あ……抜いちゃやだ…もっと、もっと私をどうにかして……」

リヴァーレは彼のペニスを頬張り、舌を巻きつかせて熱心に愛撫する。
門番も彼女の秘所に舌を這わせ、おぼつかない愛撫を繰り返す。
「ん……でるぞっ!飲めよっ!」
1回目と比べても大量の精液を口の中で浴びたリヴァーレは幸せそうに、尿道に残る精液までも吸い取って微笑む。
そして…

「残念……私イライラが収まらないの……貴方のおちんちんは気持ちよかったけれど、貴方の舌は最低だったわ……」

リヴァーレの美しい微笑みに門番は魅せられていた。
全ての時が止まったその中で、男の心臓には剣がつきたてられていた。
213名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 23:14:01 ID:1boKtXig
短くて読みづらくてエロが足りなくてすいませんすいません


おかしいな、林間モノになる予定だったのに。
214名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 23:54:02 ID:7VIjN2IH
>>211
門番が激しくGJ!
215名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 19:09:02 ID:Nh+MPBtX
GJ
だが前半のほうがエロく感じたのは俺だけじゃないはず。
216名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 19:35:52 ID:Mb7DtS3A
GJ
盛大に勃起した
久しぶりの投下だから嬉しい
217名無しさん@ピンキー:2008/03/01(土) 14:20:38 ID:bE/geyAi
新作が投下されても過疎っとるな…
素材はいいと思うんだが、書き手が少ないんだろうか?
218名無しさん@ピンキー:2008/03/01(土) 14:30:35 ID:NHtdfk/W
新作投下されてるな・・・これはGJ

書き手が少ないってかやってる人間も少ないから仕方ないんじゃね?
219名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 20:21:29 ID:MDZj4HYO
>>211
とりあえずGJ、本当に素晴らしい

そして逆レのノゼを書いた俺は追加されたミラマスノゼの説明文を見て、もうねもうぎぎぎ
想像して書きなぐったアレとかなり違う性格らしくて、もう恥ずかしい
穴があったら入りたい、当然性的な意味で
220209:2008/03/03(月) 23:44:36 ID:MSbGVbug
>>214-219
くどい上にエロが薄いものを褒めていただいてありがとうございますだ。
書き手さんから褒められたりすると舞い上がって寝そうです。

そのうちまた何か投下できるように頑張ります。
221名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 23:45:31 ID:MSbGVbug
×ありがとうございますだ。
○ありがとうございます。


…どこの田舎者だ俺は…orz
222名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 17:29:21 ID:EYEXEdvt
女とヤってお金が貰える♪
まさに男の夢の仕事!
出張ホストっておいしくない?
ttp://outsideseek.com/2ch/01_info.html
223名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 11:59:38 ID:uSIutDFX
グランヴェリオン×シルヴェリオンのガチホモとかを期待してみるテスト
224名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 12:03:05 ID:gkK3H59u
【中国】スター三人、無修正写真流出「セックス?スキャンダル」

02-09?冠希裸照事件2月7号最新?[?思慧]-37P-
http://idol1.jpger.info/page97.php?tid=13/2008-2-9/63187_2.shtml
http://idol1.jpger.info/page97.php?tid=13/2008-2-9/63187_1.shtml
http://idol1.jpger.info/page97.php?tid=/13/2008-2-9/63187.shtml

02-09?冠希裸照事件2月7号最新?[梁雨恩]-40P-
http://idol1.jpger.info/page97.php?tid=13/2008-2-9/63186_2.shtml

02-09?冠希裸照事件2月7号最新?[??思]-10P-
http://idol1.jpger.info/page97.php?tid=/13/2008-2-9/63185.shtml
225名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 19:00:13 ID:o+4Nsy8v
ほす
226名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 02:10:18 ID:VpkL7UeW
ほっしゅ
227名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 19:35:11 ID:/+KtUm8Y
保守
228名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 15:40:14 ID:vyozDCFr
保守
229名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 02:51:40 ID:d80Lsf9p
一日違いで保守る必要はないだろw
必死すぎて涙がwww
230名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 09:36:36 ID:xPmCo4Gy
ベルトレイトの晒しは2日に1回程度の頻度で書き込まれてたのに落ちたはずだし
保守ってどの程度の間隔で必要なん?

な保守
231名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 13:15:22 ID:QsK4gskm
板による。

書きたいけど時間がないぜ…
エスリア×アスタの合☆体とか、めまいのおっぱいとか、首ちょんぱとか、
10弾にはエロスが溢れてるというのに…
232名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 10:42:28 ID:Hfov4h3R
ああ「
233名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 14:53:52 ID:wpTkqSJp
さておまいらにアンケートだ。

誰がいい?
234名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 17:06:46 ID:XtOU7ni6
フランかな。あるいはミティーア。
235名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 18:22:39 ID:JuuIYlKl
フィスターアを希望
236233:2008/04/08(火) 22:45:47 ID:EKuZgcAp
家について設定見ながら書こうと思ったら、なぜかログインできないor出来てもアバターとメニューしか表示されない罠。

とりあえず入れたらミティーアの侵魚化SSに挑戦してみる。
入れなかったら諦めてふてくされて寝ることにする。
237名無しさん@ピンキー:2008/04/24(木) 00:27:57 ID:L/rMODZj
保守
238名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 00:01:52 ID:naiR6+BU
保守
239名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 11:24:40 ID:yHFQh4pV
hosyu
240名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 14:58:02 ID:ERAZJbvP
>>233

フィスターア。
あー、シーカスもいいな。
241名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 20:21:15 ID:DJBtxVSA
保守
242名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 16:02:10 ID:m+MUUed3
ほす
243名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 01:22:56 ID:Sd1qfi64
ほしゅ
244名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 07:06:41 ID:W7xguhQm
これほど需要過多なスレもそうないだろうな
245名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 00:25:21 ID:lTlDszob
需要は多いが供給があまりにも…
246名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 20:23:36 ID:7zrNJFp1
ほす

書きたいのに時間が足りない。
気長にやるか…
247名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 17:01:02 ID:A2lYy0Zf
ほしゅ
248名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 00:25:45 ID:SA3IYOO5
hoshu
249名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 11:52:47 ID:1HPSm+0F
ほしゅ
250名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 10:23:27 ID:RIsRSuE3
hosyu
251名無しさん@ピンキー:2008/07/06(日) 22:58:28 ID:/Rdz6jZw
ほしゅ
252名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 07:29:36 ID:dJ1kANAH
ほほほ
253名無しさん@ピンキー:2008/07/14(月) 01:41:29 ID:a9URGgbb
無駄に保守レス増やして空しいと思わないのか
254名無しさん@ピンキー:2008/07/14(月) 03:47:37 ID:4ekUYyZz
>>253
そんなん聞くまでもないだろう・・・
255名無しさん@ピンキー:2008/07/18(金) 13:17:24 ID:KB2t1Y2q
本スレ住人でこのスレの存在知ってる人間どの程度なんだろな・・・
256ユルギモユルスル:2008/07/21(月) 14:36:01 ID:vzLy43zp

HUNTER×HUNTERの冨樫義弘が桃色大戦のキャラデザインの仕事を受ける!
http://game13.2ch.net/test/read.cgi/mmo/1216613394/



吹いたw
連載再開しろよwwwwwwwwwwwwwwww

257名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 01:00:06 ID:8cxnE/Ls
こんなところまで出張とは
御苦労さまです
258完成体ノゼ:2008/07/25(金) 13:45:06 ID:0ochmz3z
何か質問はありますか?
259名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 17:31:32 ID:sC38b4ul
>>258
まずスリーサイズを聞こうか
260名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 04:46:33 ID:AkafTdpr
おっさん乙
261名無しさん@ピンキー:2008/08/02(土) 22:22:23 ID:pqNjrwtz
hosyu
262名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 23:51:17 ID:FxxF4bgQ
リト「おいらリト!東方からやってきたネコミミ剣士さ!おや、あんなところに誰か寝ているゾ!」
リトが近づくと、そこに寝ていたのは赤き巨神……まるでそれは−−
巨神「ぐごおおおん!」
リト「うにゃあああ!」
巨神はリトの足首を掴み、逆さまの状態で持ち上げた。
そう、巨神の名は−…ボルバロン。
別名−−−「巨根魔神」!



ごめ、なんか書いちまった。
263名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 02:34:22 ID:Uf3LoL6U
>>262
吹いたwwww
続きを頼むwwwwwww
264名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 10:03:47 ID:xk3EFKm4
いや続けるの無理じゃねw
265名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 17:34:40 ID:DbptfEEv
続きリクエスト来るとは思わなかったぜ。

ボルバロン「フンゴォ!フゴッフゴッ!!」
ボルバロンは発情したのか、突然鼻息を荒げてリトのズボンに手をかける。
リト「ニャ!?何を−−−!?」
ボルバロン「フガァアアア!!」
必死に抵抗するリト。しかしボルバロンの怪力に叶う訳もなく、無残にもビリビリに破られてしまった。
ボルバロン「グガッ!!グガッガ!!フンゴォ!!」
ボルバロンのデカブツがグリモアの「豹の霊」によってランクアップ。
リトは、それを黙ってみている他は無かった。
リト「な、なんなのニャ?何をする気なのニャ?」
性欲に「点火」されたボルバロンに、もはや理性など無かった。
とは言っても、元々理性などほとんど存在しないのだが。
ボルバロンの手が、リトの下半身を摩った。
リト「うにゃあ!?」
元々、修業の毎日で男との関係など無いに等しいリトにとって初めての感覚だった。
全身が、徐々にほてっていく。
ボルバロン「グガッ!!」
ついにデカブツが最大サイズに達したのだろう。
ボルバロンはデカブツをリトの下半身に当てだした。
ボルバロン「フゴッ!フゴッ!フゴッ!」
徐々にデカブツは目的地へと近づいていく。
リト「や、そ、そんな物を入れたら!!」
リトは泣き目になりながらボルバロンに訴えかける。
だが、巨根魔神にそんな手は通用しなかった。



ごめ、時間無いからここまで。
続きリクエストあれば書きます。
にしても、酷い内容だwww
266名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 02:02:42 ID:ZIt/yMmT
>>265
あなたが神か・・・
267名無しさん@ピンキー:2008/08/18(月) 17:43:10 ID:UXwoAQli
>>265
エロイとは言わないw
だが読んでて楽しいw
268名無しさん@ピンキー:2008/08/20(水) 16:19:06 ID:R7HMTR/u
俺アリのオナホ思い出したwww
269名無しさん@ピンキー:2008/08/20(水) 21:19:17 ID:FyFb+8ZU
続き投下、遅れてすまんね。



ボルバロン「フングォオオオオ!」
ボルバロンは今にもはち切れんばかりのデカブツを握り、小さき秘密の穴に狙いを定めた。
ボルバロン「フンガッ……フンゴオオオォ!」
勢いを付け、力一杯その中へとデカブツをぶち込む巨根魔神。
リト「ニ、ニ゛ャァア゛ア゛ア゛!!」
リトの体を貫く様な痛み、電流が走った。
もちろん、実際に無理矢理拡げられた穴からは恥じらいの血が生暖かく垂れて来ていた。
ボルバロンは結合部をチラ見し、全部が入りきっていないのを確認すると渾身の力を込めてデカブツを押し込みにかかった。
ボルバロン「グギャラアアア、ボッボッボッ!!」
グイッグイッ。
リトの小さき穴は無理矢理広げられながらも、数分後にはデカブツを完全に飲み込んだ。
リト「ああああああ!!ニャ、ニャニャ、ニャア!!ぬ、抜いて!!」
だが、強襲する悪夢は終わらない。
ボルバロンは入りきった事に満足すると、体勢を変える。
巨根魔神が仰向けに、リトがそれに跨がる体勢となり、魔神はその小さき胸をまさぐった。
リトはもはや、痛みとほてり、そしてパニック状態でわけが分からなくなっていた。
リト「ニ、ニャアア、お、おいら」
ボルバロン「フゴッ!?」
ボルバロンはリトが何かを言おうとしたのに気付き、手を止めた。
リト「おいら、なんで、こ、こんなことに?」
しばらくボルバロンは黙った後、体位を変更した。
下にリト、上にボルバロンの体勢。
リトは巨体に押し潰されそうになっていた。
ボルバロン「フー!フガンバー!!」
深い鼻息と同時に、強烈なピストン運動を開始する巨根魔神。

ズゴオオオォォ!

ズゴオオオォォ!

ピストンの度、辺り一帯の大地はうねりを上げ、小動物達は次々に逃げ出した。
更には数分後、木々が音を立てて倒れ、森一帯が崩壊。
地面に入った亀裂は、水溜まりだけでなく、逃げ遅れた動物達でさえ飲み込んでいく。


ボルバロン「フンガッ!フンガッ!フンガッ!」


ズゴオオオォォ!

ズゴオオオォォ!



ごめ、続きはまた投稿しますわ。
270名無しさん@ピンキー:2008/08/24(日) 00:14:56 ID:ni9FiP+j
どう考えてもあれは入らんだろwwwwww
271名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 06:49:27 ID:pGH+VQEo
なんという焦らしプレイ
272名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 17:38:11 ID:hzoOHos1
書く時間があまりとれないのですよー。。。

ズゴオオオォォ!

ズゴオオオォォ!

やがて、辺り一面は荒れ地と化した。
二人の周辺には目立った物体は一切見当たらない。
ボルバロン「フンッ!フンッ!フンッ!」
リト「ニャアッ!ニャアッ!ニャアッ!」
ボルバロン「フギャグラァ!!」
ボルバロンの額にに一筋の汗が流れ、そしてすぐに蒸発した。
そう、デカブツももはや我慢の限界なのである。
ボルバロン「ア、アガガガ、フギャグァー!!」
リト「ニャ、……ニ、ニャ?」
リトはデカブツのいままで以上の痙攣、焦り、そして限界を感じた。
一瞬、リトの頭に不吉な考えが浮かぶ。
リト「ま、……ニャア、ま、ま、待つ、ニャ……」
ボルバロン「フンッガァ!!フンッフンッ!!」

ズゴオオオォォ!!

ズゴオオオォォ!!

地鳴りがリトの声を揉み消す。
リト「や、な、中、ニャ、ニャ……。」
ボルバロン「フンッフンッガァ!!」
リト「中、は……ニャ!ニャア!!ダメ……!」
ボルバロン「フンッグッ!!」
ボルバロンのデカブツに電流が走る。
ピストンがより速くなり、巨体が轟音を鳴らす。
リトも声を最大限にして叫んだ。
ボルバロン「グギャラアアアアァァ!!」
リト「な、中には出さないでニャーー!!!アアア」

ズブリャアアア!!

デカブツの頂点から、白い液体が大量に発射しリトの秘所に流れこむ。
リト「ニャアアアァァ!!」
普通ならば、これで終わりだろう。
だが。
相手は巨根魔神、ボルバロンなのだ。
ボルバロンの放つ白き液体の威力は凄まじく、リトの体を空高く吹き飛ばしてしまった。
空中であまりの衝撃に意識を失うリト。
白濁まみれのその小さき体は風でどんどん流されていった。
ボルバロンは、その場に倒れ込んだ。
余談だが、リトは空中でヴォルフィードという謎の鳥に助けられたとさ。

それから数分して、ボルバロンは再び目を覚ます。
どうやら向こうからまた誰か来るようだ。
あれは魔法王国の……。
ボルバロンはグリモア「再生する森」を使い、森の中に隠れた。
再び、日課の巨根ハンティングが始まる。
ボルバロン−別名巨根魔神。
やつの性欲に底などありはしないのだ!!

御愛読、ありがとうございました。
ボルバロン先生の次回作にご期待下さい。
273名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 19:31:58 ID:oKn4/YKe
くそっ!何度読んでも笑いが止まらなくなるwwwwwww
274名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 22:02:18 ID:pGH+VQEo
突っ込みどころ満載すぎるところが逆に面白いなww
275名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 22:33:18 ID:hzoOHos1
今気付いたんで補足。

フィニッシュ時に体位が変わっている件ですが、思わず描写を忘れていました。

ボルバロンがフィニッシュ

その衝撃で地盤が緩み、ボルバロンがひっくり返る

リトと上下が逆転する

リト、空へ
276名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 00:42:19 ID:8qoTtp0d
ここはラヴァート格技場。
ここではまさに今、各国対抗タッグトーナメントが行われていた。
これは現代でいう、オリンピックのような物である。

〜決勝戦〜
ラフィーレ&アイシャVSカサンドラ&エスリア

アイシャ「遅いわね……。」
リング前で呟くアイシャ。
カサンドラ&エスリアが、試合開始時間を過ぎても現れないのだ。
アイシャ「確か戦うのは、準決勝でアルナ&レナリー組に勝利したカサンドラ達……だったわよね?」
ラフィーレに目をやるアイシャ。
ラフィーレはコクりと頷いた。

ビイイイイイイ!

突然、サイレンが鳴りだし会場が暗くなる。
二人が驚いていると、逆サイドからフードを被った二人組が現れた。
ニヤリと笑うラフィーレ。
ラフィーレ「やっと現れたわね。」

二チームがリングに上がると、ゴングが試合の始まりを告げた。
だが、妙な事にカサンドラ達はまだフードを付けたままだった。
リフェス組、先発はアイシャ。
アイシャは片方のフードに飛び掛かる。
アイシャ「そんなフード付けちゃって!私達を舐めてるの!?」
バキッ
フードの中から鈍い音がする。
だが、フードは素早く体制を立て直すとアイシャの後ろに回った。
アイシャ「なっ!」
表情を急に赤らめるアイシャ。
それもそのはず、フードは突然アイシャの下着の中に手を入れたのだ。
アイシャ「な、何を……!」
フード「……。」
体に力が入らず、反撃できないアイシャ。
フードはついにはアイシャの胸に手を当て、乳を揉み出した。
アイシャ「ああっあああ!」

バキッ。
ラフィーレの鋭い蹴りがフードの頭に炸裂する。
フードはアイシャから手を離し、その場に膝を着いた。
アイシャ「よくもやってくれたわね!」
アイシャはフードをチキンアームに捕らえると、そのまま全体中を乗せてキャンバスに叩き付けた。
フード「ぐぅ!」
その反動でフードが外れ、顔が現れる。
ラフィーレ「あっ!」
二人は驚愕した。
それもそのはず、現れた顔はカサンドラでもエスリアでも無く、中年男性だったからだ。
男の名はグレッグ。
277名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 00:44:22 ID:8qoTtp0d
ラフィーレ「きゃあ!」

すっかりアイシャのサポートに気を取られていたラフィーレは、もう一人のフードがすぐ側まで迫っているのに気付かなかったのだ。
フードに押し倒され、もがくラフィーレ。
だが、フードはびくともしなかった。
アイシャ「ラフィーレ!」
アイシャが叫ぶ。
だが、その隙をついてグレッグはチキンアームから脱出。
そしてアイシャを無理矢理押し倒すと、チョークスリーパの体制に持って行った。
アイシャ「くっ!」
グレッグ「おとなしくしてなよお嬢ちゃん。気持ち良くしてあげるからさ。」
そう言うとグレッグはアイシャに絡み付いている足の先でアイシャの秘部をなぞっていく。
アイシャ「ひゃ、ひゃああ!」
グレッグ「抗わない方が身の為だぜ?」
アイシャの首元に舌を走らせるグレッグ。
一方、ラフィーレは馬乗りしているフードをどかせようと必死になっていた。
ラフィーレ「くそー!どきやがれ!!」
フード「フゴッ」
フードは突然、大きく息を吐くとラフィーレ掴み、アルゼンチンバックブリーカーの体制へとスイッチした。
フード「フゴー!!」
フードが体を張るとフードが破け、中から巨体が現れる。
男の名はボルバロン。
ボルバロンはラフィーレを捕らえたまま、リングに上がると怪力でラフィーレの下半身をあらわにし、股を開かせクンニを始める。
ラフィーレ「え?いや、いやあああ!」
ボルバロン「レロレロ!」
そしてギンギンのあれを濡れ濡れの穴に挿入した。
ラフィーレ「や、やめっあああああ!」
そしてそのままジャンプでコーナーポストに上がると、そのまま−−
ボルバロン「ペニス・ピストン・ドライバー!!」


これがやりたかっただけだ。
反省はしていない。
後、続きは考えてない。
278名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 02:22:18 ID:Zjvj2e9d
しえん
279めだまじょ:2008/09/15(月) 17:54:23 ID:sK/a91fu
「悪いネェおふたりさん。ちょいとオレのために死んでくれや」

 か細いその希望という橋を燃え落とすかのように、漆黒の塊は彼らの目の前に現れた。太陽皇子であるフェルラートの視線が橋の手すり
を越えて宙の上で止まり、その表情が驚愕に変わる。
 黒衣を纏ったそれは、既に人間とは呼べなかった。顔こそ普通の人間であるが、漆黒の鎧が包んでいるのは鈍く輝いているものの、間違
いようもなく人間の骨そのものだ。腰の部分から下がない骨だけの巨躯はまるで殺意そのものの集合体で、フェルラートは身震いした。
 アンナローゼの命によって強化された亜人、強化兵団のリーダー格である冥王『ガイエスハート』。その圧倒的な力と、常識を超えた能
力で、未だ混戦状態にある戦場を一足飛びに本命の前に現れたのだった。元より数に押されて劣勢を強いられるこの状況で、誰がこの凶暴
な亜人の動きを察し、止める事が出来なかったと責められるだろう。隊長格であるフィスターアは大挙する強化兵団に対して中央突破され
ないように分断を防ぐので手一杯、虎の子とも言えるブリンガーも湧き出すように現れる暗殺者には有効な手段を持たず、足止めを受けて
いる。

「皇子!」

 独り傍へ残った護衛が、腰から弧を描くその剣を抜き放つ。踏み外せばそれで落下してしまうようなか細い橋の上、気を抜けば足が竦ん
で二度と立ち上がれなくなってしまいそうな存在感と威圧感を放つ敵に対して、それでも彼は皇子を庇うように宙に浮かぶそれと視線を合
わせた。皇子は絶対に護らなくてはという義務感と、太陽皇子と呼ばれるフェルラートの護衛として任されたその誇りは、例え冥王の前で
あっても畏怖をおぼえる事を許さなかった。
 暫しの間だけ獲物を眺めるように見ていたガイエスハートは、こちらを見返してくる男の様子を見てにたりと嗤うと、その巨躯を駆る。

「おらぁ、よっと!」
「――!!」

 あ、と小さく漏れるような声が聞こえた。
 まるで橋ごと巻き込むように空中を突き抜けた漆黒の暴風は、剣を振り下ろすことさえ適わなかった男の誇りごと、そして橋ごと太陽皇
子を突き飛ばす。怯まなかったことが何になろう、時間を稼ぐことも盾になることも敵わずに、たったの一撃で勝負は決まった。

「わあぁーーっ……!」

 橋から弾き出された二人は、なす術もなく闇がのぞく谷底へと真っ逆さまに落ちていく。
 ぎしぎしと音を立てて振れる橋に手をかけながら、落ちていく二人を見届けてガイエスハートは満足げに笑った。彼にとっては何の感慨
もわかない命令だったし、歯応えがあるわけでもない。故に任務を終えたことへの達成感もない。そのままぐるりと身を翻すと、未だに橋
の向こう側では、フェルラートが落下したことと、信じられない敵が現れたことで驚きを隠し切れない者達と、未だに皇子の行方を知らぬ
まま、皇子を逃がすためにと決死の思いで行われている戦が続いていた。

「これで命令終わり。……ってことァ、これからは好きにしてもいいって事だよな!」

 ガイエスハートは喜びを隠し切れずに、その顔に満面の笑みを浮かべて手を叩く。
 確かさっき凄そうなやつが一人いたはずだ――と、戦場の記憶を手繰り寄せながら、再び巨躯を駆って風となった。無論、その道中で数
え切れないだけの人間を、その『暴食』によって自らの力と変えながら。

 一方、その凶行の様子を離れた場所で一人、確認していた者がいた。
280めだまじょ:2008/09/15(月) 17:55:21 ID:sK/a91fu
「な、なんて事をっ!」

 思わず声をあげてしまった彼女は、はっとして周りを見渡した。
 周りにいる亜人達がぴくりと反応して、ぎぎぎと首だけこちらに向けてくる様に彼女は思わず涙目になりかけたが、何のアクションも起
こさない彼女に、暫くすると首を傾げながらも佇まいを直す。その様子にほっ、と思わず安堵のため息をついた。相変わらず頭の中は、た
った今もたらされた情報に対して荒れ放題であったが。

(がっ、ががががっ……ガイちゃん〜〜ッ!!)

 思わず頭を抱える彼女は、強化兵団の情報収集役であり、その名をフランといった。単なる月公国の司書であったはずなのだが、何の因
果か気まぐれかアンナローゼに目をつけられてしまい、他の一部の亜人達同様に無理矢理改造を施されて強化兵団の一員となってしまった
のである。情報収集役に特化した彼女には、目玉だけが具象化したような気味の悪い『目』を大量に操れるようになったり、魔法の一種を
用いて情報整理や伝令を行えるようになったものの、外見的にはそこらにいる少女とまるで変わらない。
 その目を以って、ガイエスハートがたった今、皇子が行方不明になったことを確認したところである。さらにその目を崖下まで向かわせ
たところで、彼女は思わず凍りついた。

(ど……どうしてトドメを刺してくれなかったの……?!)

 そう、行方不明である。
 あくまで行方不明は行方不明。見間違えるはずもない豪奢な鎧と、王冠の見紛うような金の髪。血に多少なりとも塗れているものの、健
在を示すように崖の光を反射していた。思わずおそるおそるズームすると、明らかに息があるのが分かる。下敷きになっているのは最後ま
で彼を庇っていた護衛で、文字通り皇子を衝撃から護る盾になったのだと理解するのに、さほどの時間は掛からなかった。

(おまけに伝令にちっとも反応してくれないし……)

 聞こえているのに無視しているのか、戦いに集中してまるで聞こえてないのかは定かではないが、どちらであろうと彼女に大した違いは
ない。
281めだまじょ:2008/09/15(月) 17:56:30 ID:sK/a91fu
(そもそもさっきだって、私が目を向かわせるのがギリギリ間に合ったから良かったものの、見逃すところだったじゃない)

 恨み言を心の中で吐きながら、彼女は強化兵団の輪の中でたった一人焦っていた。
 皇子の第一発見者、及び最大戦力は既に勘違いで現場を放棄している。こうなると戦場を貫通するようにして皇子に辿り着いたことすら
裏目だった。数で圧倒しているとはいえ、まだまだ戦場を完全に掌握するには時間が掛かりすぎる。その間に月公国の部隊がやってきてし
まえば、さすがに力技で皇子を回収するというのは不可能事になってしまう。

 任務失敗。

 思わず頭の中にその言葉が思い浮かんで、フランは体を震わせた。

(そ、そんな事になったら、アンナローゼに何をされてしまうか)

 皇子を殺したつもりでしたが死にませんでした、などと間抜けな報告で許されるわけがない。当然、ガイエスハートが悪いです、などと
言って済ませることができるはずもない。ちらりと脳裏によぎったのは、どこぞの部屋に連れ込まれ、出てきた時にはまるで全身が腐り落
ちたようにどろどろと崩れてしまった人間の姿、さらには毎度のように脅しをかけてくる八本の手を持つ色男(風)だった。
(ぜ、絶対にいや……)
 冷や汗を流す彼女の周りでは、主の同様を表すように翼の生えた目玉が錯乱したように不可解な軌道を描いていた。まるで荒れる心情を
表すようにばたばたと飛び回り、時にはお互いにぶつかってあらぬ方向へ向かっていくが、フランはまるで気を払わない。

「な、何とかしなくちゃ。でも、一体どうやって……」

 その一つが突然、ぎぎと呻くような音を出すと、その場で蒸発して消滅する。
 繋がった感覚から僅かな熱さを感じて振り返ると、

「やっほー。来ちゃったー♪」

 そこには、ぱちんと片目を閉じてウィンクをする、箒を抱えた魔術師がいた。
282名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 18:00:49 ID:sK/a91fu
過疎だから。前置きが長いのは趣味だから。
フェルラート突き落とされ後のIFとして展開する予定な気がする。
平日はちょっとやんごとなき用事でPCを触れないので更新は来週。
まあ、過疎だし
283名無しさん@ピンキー:2008/09/16(火) 00:13:47 ID:CRHjdR/D
GJGJ
半裸で待ってる
284名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 15:38:15 ID:0IHyJa90
「やあ、アイシャさん」
声をかけられ周りを見ると、いつの間にか傭兵らしき男達に囲まれていた。
「なんですかあなた達…」
「あなたが可愛くなったと聞きましてね」
にやにやしながら傭兵独特の軽口を叩く。
見知った顔はない。どうやら敵らしい。
武器に手をかけると男達も少しは真剣な表情になる。
「やぁっ!!」
武器を振り抜きその一撃は1人の男に当たった。
いつも通りの手応えでその男は崩れ落ちる。
(これくらいの相手ならこの数でもいけるかも…)
その男が倒れると同時に男達もアイシャに襲いかかる。
アイシャもこういう戦いは何度か経験していて上手く男達の攻撃をかわしながら
攻撃を与えていく。
だが相手の人数は多かった。疲れも出てきた。
ドカっ!
「あっ!」
後ろから1人の男に尻を蹴られ倒れるアイシャ。
地面の土と砂に擦れ流石に痛む。だが徐々にその傷は治っていく。
最初の攻撃は痛くて仕方ない、といつもそれは我慢していた。
アイシャは神の加護で傷を受ければ受けるほど強くなるのだった。
立ち上がると男達はさらに攻撃を加えてきた。避けられそうもない。
でも、いつもなら二発目は楽に耐えられるはずだった。
しかし。
285名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 15:38:57 ID:0IHyJa90
「ううっ…」
男の蹴りがお腹にまともに入る。
ものすごい激痛で意識が飛びそうになるアイシャ。
(どうして…?)
痛みでうずくまって顔を歪めていると
「聞いた話は本当だったようだな」
「こりゃいいぜ」などと男達が話している。
真剣な表情は消え、またにやにやと表情が変わっていく。
「おい、立てよ」
アイシャを立たせると男は思いっきりアイシャの尻を叩く。
「あうっ!!」
「おー柔らけぇ」男達が笑い始める。
武器を捨てアイシャに群がり始めロクに防具も付けてない尻を撫で回す男達。
体力の回復もいつもよりも少なく、アイシャはどうしてなのかわからないまま抵抗する力はなかった。
「やっぱ女の尻はこうでなくっちゃな!」
「俺前こいつの尻に剣折られたぜ!固いのなんの!」
そんなことを言いながらバチバチと尻を叩く。だが叩かれて赤くなった尻はすぐに元の綺麗な色に戻る。
「まだ少し回復力はあるみたいだな」
「いいじゃねぇか いつでも新鮮な尻が楽しめるんだぜ」
男達は絶妙な力で尻を叩き続ける。アイシャの回復力は全てお尻に回されていた。
そのうちにアイシャからも声が漏れ始めるようになった。
(こんなことがあるなんて…こんな奴らに負けるなんて…)
(でも、わたしたくさん頑張ったしもういいよね…)

「あっ!あぁぁっ!」
「可愛い声出せるじゃねえか。戦えなくなってもいい尻があるんだから俺は好きだぜ」
「そうだよな これからは俺たちの尻叩き人形として生きるんだよ!」
アイシャはその言葉に大きな喘ぎで返事をした。
286名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 18:29:46 ID:N+ijUlMW
一方、犬と人魚は相変わらずであった

とりあえず続きを投げる
287めだまじょ:2008/09/23(火) 18:31:00 ID:N+ijUlMW
 可愛らしく微笑む魔術師の姿を捉えると思わずフランは眉を顰めてしまったが、すぐにそれを隠すように仏頂面になって僅かに視線を外
した。

「あなたは――」
「ど・み・な。ドミナだよー、強化兵団のお姉さん?」

 嗚呼なるほど、とフランは自分の中であらかじめ持っていたイメージと、目の前の少女を結びつける。
 アンナローゼは数え切れないほどの人脈を持ち合わせており、月公国内には貴族との繋がりをはじめ、彼女の子飼いともいえる暗殺者集
団に加えて優秀な――それこそ中には師匠級魔術師と呼ばれる、魔法王国に認められるほどの魔術師との関係もいくらか存在していた。
 その筆頭がエイジスや、目の前の魔術師であるドミナのはずだった。
 思わぬ来訪者に若干苛立ちを抱えながら、落ち着けるように一つ嘆息して、つとめて冷静な声でフランは話しかけた。

「それで、何の用でしょうか?」
「んー、別に用はないよ? ただ、賑やかだからー。それに、実験材料もこっちにいた方が優先的に回してもらえそうじゃない」

 にこやかに笑いかけながらそう話す魔術師にフランは呆れたように息をついたが、ふと思い出したように顔をあげて、魔術師の顔を見つ
め直した。引き出しから溢れるようにこぼれ出す知識の中に、無視できない情報が。

(そういえば、こいつ太陽の王様を追わされてたんじゃなかったっけ?)

 太陽王国を離れたフェルラートをつけ狙うように指示されていたのを、フランは識っていた。もっとも本人は出ずに、使役獣を使って遠
目から付け狙わせる形であったが。
 結局のところ、そんな単発の襲撃が成功するわけもなく、フェルラートは無事に月公国まで辿り着き、会談を終えている。そのせいで護
衛達が襲撃に対して警戒してしまうようになった事を考えるとかえって面倒を引き起こしたとしかフランには思えないのだが、その行動の
真意は見えない。アンナローゼが何を考えていたのか、それともこの少女の何かしらの考えだったのか。

(……何にせよ、ぎりぎりまで追っていたのなら――ひょっとしたら今も使役獣を傍に待機させてるかも。いや、そうでなくても特別な活
動能力を持つ使役獣なら、回収できるかもしれない)

 それは崖に落ちた瀕死の男を殺せないが故に、瀕死にさせられそうな危機が訪れようとしているフランにはまさに一筋の光明だった。

 ――強靭な使役獣なら、崖下に一息に飛び降りて回収してくることだって無理ではないはず。
 しかし、正面から頼み込むのは駄目だ。よくない。何を要求されるのか分からない。
 この魔女だってアンナローゼの息が掛かっているのは確かなのだから、上手く誘導すればフェルラートも自然に回収してくれるはず。

(……そのためには)

 じろり、と思案顔から眼球だけを動かして目の前の魔術師を見据えた。ドミナの興味はすでにフランから他へと移っており、時々噴き上
がる火炎や、空を真っ二つに裂くように閃く光の束、戦場の一角を包み込むように現れる薄紫の霧などを見るたびに、きゃっきゃっとはし
ゃいで箒をくるくると縦回転させていた。
 白の下地にちょこんと締められたタイ。夜を表すような深い深い黒の短いスカートに三角帽子。フェルラートのように豪奢ではないが、
微妙に日で褪せたようなその金髪は可愛らしい少女そのものを示している。
 しかし諸々の事情を知るフランには彼女のころころと賽の目のように変化する表情を見るたびに、不気味に見えて仕方がなかった。その
奇異な格好は、フランが知る魔術師の様式はおろか、ラヴァートの何処を探しても見られないもので、まるで御伽噺やタチの悪い法螺から
丸ごと切り取ってきたかのような違和感がある。聞けば誰もが戦慄するような話の数々も相俟って、フランにとっては彼女が人間の姿形を
した化け物のような錯覚をおぼえた。
 もっとも、そう考えるフラン自身こそまさにそれそのものなのだが、思い至ることはない。

「……あの、ドミナさん」
「ん?」

 意を決して、彼女は戦場を見つめるその横顔に声をかけた。
(大丈夫、大丈夫……普段あんな怖い連中と付き合ってるんだから、魔術師の一人や二人) 

「ドミナさんは、普段何をしているんですか?」
「それはどういう意味かなー?」
「いえ、アンナローゼ様に客人として呼ばれた方ですから。師匠級の魔術師がわざわざ御呼ばれして、何をしているのか気になるじゃない
ですか」
288めだまじょ:2008/09/23(火) 18:33:43 ID:N+ijUlMW
 ドミナはふーん、と人差し指を顎にあててほんの少しの間考えた様子を見せる。瞼の奥まで自然と見透かしそうなその視線を当ててから、
一息置いて魔女はにっこりと笑ってみせる。諸所の動作がいちいち体の外側をちくちくと刺激するような感覚を憶えて、考えすぎていると
フランは思った。

「素材を回してもらったり、色々お世話になってるからね。諸々研究成果のついでに出来た道具を回すこともあるし、最近はなんだか随分
と難しい実験理論について意見を求められたこともあるなー。あれはなかなか素敵だったなぁー……」
「なるほど」

 どこかうっとりとした様子で呟くと、ドミナは恍惚としたため息を漏らした。どうせアンナローゼの事だからロクな話ではないんでしょ
う、と思いながらもフランはその情報を頭の中の火薬庫へしまい込む。
 目の前の魔女の、歳相応ではない、しかし違和感など全く感じなかったその蕩けるような表情が落ち着いてくるのを待ってから、彼女は
さらに奥へと踏み込んでいった。頭の奥でかちかちと時を刻む不安定な時計と、崖の下でずいぶんと安定した息をついている、フェルラー
トの姿を現在進行形で頭の中におさめながら。

「そういえば、使役獣を使った依頼を請け負ったこともあると聞きましたけど?」
「ふうん、よく知ってるね。フランちゃんって物知りなんだー♪」
「仕事柄、耳にすることが多いもので」

 ぱたぱたと薄羽を羽ばたかせて、フランの周りからまた一匹、目玉が飛び立っていく。襲撃と呼応するように月公国の周囲に出現する死
者の軍勢に加えて戦場の把握。すでに戦場には冷静になればすぐ分かるほどに目はあちこちに配置されていた。
 気付かれても、手を出されることはない。それは無力だ。
 無力であることこそ、彼女の武器。

「確かに頼まれたことはあるよ? まー、つい失敗しちゃったけどねー」

 てへ、とさして恥ずかしそうにもせずに、魔女はちろりと舌を出しておどけてみせた。

「それは……さぞ厄介な仕事だったのですね」
「そうだね。まあ、ガンちゃんの試運転も込みだったから、別にそう上手くいくなんて思ってなかったけどねー。別に上手くいかなくても
それはそれで構わないしぃ」

 右手で金髪の先を指に巻きつけながらそう言う彼女の様子は、拗ねたような言い訳でもなく、ただどうでもいいという率直な感情が顕れ
ていて――フランはほんの少しだけ驚いた。

「――そんな事言って構わないのですか?」
「ん? やん、フランちゃんってば……チクっちゃうの?」

 そう言って、いたずらな子猫のように綺麗な色の目を細めながらフランの瞳を覗きこむ。
 脅迫ではなかった。少なくとも明確な意思を持った脅しではない。地面にゴミを捨てるのを、そうするのだろうと思いつつも咎めるよう
な、そんな軽い、薄っぺらい問いかけだ。どうにも据わりの悪さを憶えながら、もう少しと会話を推し進める。

「いえ、そんな事は。ただ、つくづく太陽の王様には手こずらされるな、と」
「んー、そうかもね。……ところで、フランちゃん。さっきから、まどろっこしくない?」
「何の、ことでしょう」

 唇を尖らせながらの言葉は、ごくごく自然に返ってきた。やはりほんの少し咎めるようなその言い方は、フランが進むべき場所に辿り着
く前に絡め取られたことを意味している。予想していなかった返答に一瞬フランの思考が凍りつき、悟らせまいとして反射的に飛び出した
言葉に、思考の方が一歩遅れた形になる。 ちぐはぐな様子を見て取ると、ドミナの方はくすくすと笑いながら、すっと一歩前に出た。

「んー、フランちゃんは正直でかわいいね」
 威圧感のない、言葉とは裏腹に気分の抑揚を感ぜられない瞳に覗きこまれて、フランは反射的に一歩後ろに下がる。
「さっきから私のガンちゃんに随分とご執心みたいだね。それなのに自分から切り出さないのは、ずるいんじゃないのかな?」

 今思えば少しわざとらしすぎたかもしれない、とフランは思いながら、視線を外して歯噛みした。見透かすような視線を外せばぐるぐる
と頭の中でまわるのはきっとあっただろう自分の不手際で、それが思い当たらないと、こんな事になるのもガイちゃんのせいじゃない、と
今は好き勝手に気分転換をしているだろう亜人に心の中だけで悪態をついた。

「……わかりました」
289めだまじょ:2008/09/23(火) 18:36:05 ID:N+ijUlMW
 しかし、いつまでも悪態だけついているわけにはいかない。皇子を処理しなければ、今度は踏んだり蹴ったり。
 特にしてやったりという雰囲気もうかがわせないドミナを、やはり気味が悪いと感じながら、それが今自分がいるような仄暗い世界で必
要なものなのだろうかと考える。
 どのようにすれば、こんな風に振舞えるのだろうかと。
 ――しかし。

「実は、その太陽の王様について厄介なことになりまして――」
「うん、知ってるよ」
「――え?」

 その答えは、あっさりと別の場所からあらわれた。

「だって、随分前からずっとガンちゃんを遠目から監視させてるからねー。気持ちよく落ちていったよね」

#################################


「だって、随分前からずっとガンちゃんを遠目から監視させてるからねー。気持ちよく落ちていったよね」

 ――こ、こいつ!
 思わずその瞳を歪ませて、ぎりぎりと歯を鳴らしてしまう。余裕ある態度のわけだ。腹の内を探るも何もあるわけがない、だって最初か
ら全て知っていたのだから。という事はつまり、自分に近付いてきた時点でこうなる事を予測していたということ。私が何とか使役獣を使
わせようと四苦八苦している最中に、この魔女は何もかもわかった上でほくそ笑んでいたんでしょうね。

「……何が目的ですか」

 橋から突き落とされた場面を見ておいて、敢えて接触するのだ。何を言わんかや、である。
 両手を後ろ手に組んで微笑みかける魔女に、改めて問いかけてみる。気がつけば上司である妖女と相対した時のように、汗でじっとりと
服が背中に張り付いてしまっていた。得体の知れない亜人達を相手にするのとはまた別の、真綿で締め上げるようなゆるゆるとした不快感。

「時間が欲しいな!」
「時間……?」
「せっかく捕まえるのに、すぐに引き渡しちゃうんじゃ面白くないなー、って思って」

 私は思わず目を剥いてしまった。せいぜい強化兵団の端を使うとか、体よく私の能力を利用されるのだろうと思っていたんだから、当然。
彼女が言っているのはつまり、身柄を暫く預かりたいということなんでしょう。けれどもアンナローゼがそれを知っていれば、目の前の魔
女だってしらばっくれるわけにはいかない。
 その時間稼ぎを、私にやれと?

「そんなこと……!」
「無理かなー?」

 憎らしいほど可愛らしい笑顔だった。わざとやっているなら悪趣味だし、わざとでないなら本当に大したもの。つくづく普通じゃない、
アンナローゼと関係があるからか、魔術師だからなのか。
 多分、両方なんでしょう。

「……無事ではすみません」
「そうは思えないなー。別に相手が拾うわけでもないんだよ? ちょっとばかり『崖から落ちて行方知れず』ってなるだけ。フランちゃん
なら、それができるんじゃないかな? ねー」

 冗談じゃない!
 そんな間抜けな報告をつらつらと並べ立てておいてただで済むような慎み深い女性なら、本の独特のかび臭い空気漂う場所から離れた、
こんなところで人間ならざる者達と関係を持つことになんてならなかったでしょうに。目の前の魔女がそれを知っているのか知っていない
のか知らないけれど、恐らくどうでもいいんでしょう。
 とんでもない話、私の未来のためにも譲歩を引き出さなければ。……それに彼女だって出来ることなら、機嫌を損ねるような真似はした
くないはず。

「そんな事をすれば、露見した時に貴方だってただではすみませんよ」
「そうかな? ……私は別に、アンナローゼの部下じゃないもーん」
「……っ」
290めだまじょ:2008/09/23(火) 18:37:25 ID:N+ijUlMW
 しかし私の予想に反して、彼女の反応はこれ以上の譲歩を受け容れない、きっぱりとしたものだった。
 やはり魔術師というものは、正気ではやっていられないものなのかしら?

「私は、アンナローゼの客人だもんねー。でもあなた達は違う。バレた時に困るのは、あなた達じゃないかな」

 違う。
 確かに私達と目の前の魔女とアンナローゼの関係は、無視できない違いはある。私達はアンナローゼ直轄のお抱え部隊――といえば聞こ
えはいいが、その正体は改造されて人でなくなった者達が無理矢理アンナローゼに使役されているだけに過ぎない。……中には、ちょっと
例外もいたりするけれど、基本は奴隷みたいなもの。それに対して、このドミナという魔術師なんかは、どちらかというと客人の扱いだ。
それに一山いくら程度の私達みたいなのと違って、腕の立つ魔術師は即切り捨てるというわけにはいかない。同じ問題を起こしたとしても、
確かにその扱いには差が生まれると考えるのが普通かもしれない。
 加えて、あなたが手を出さなければあなたも破滅、という水際防衛に関してはお互いの立場が完全に封じている。私が太陽の王様を見逃
せば人生一発終了モノだけれど、目の前の魔女が見逃したところで何の不都合もない。多分使役獣に関しても『尾けさせてなかった』と答
えるだろうし、そういう風に逃げられるように動いているだろう。
 でも、違う。

「……くっ」
「どう?」

 そんな考えがアンナローゼに通じるという、そういう考え方がそもそも間違っているのだから。単に宮廷を支配する妖女などという存在
ではおさまらないことを、この魔術師が知らないはずがない。あの形容し難い恐怖と不快感の塊は、直接関わった者なら誰もがわかるはず。
理屈や交渉なんてものがロクに通用するなら、あんな女一匹に月公国が突き崩されることはなかった。
 ――結局のところ。
 そのアンナローゼの不興を買うことになろうとも、興味を持ったものには手を出さずにはいられないという魔女の好奇心そのものが異常
すぎるんでしょうね。そんな人間に、私が使う交渉なんてものが通用するはずはないのだから。
 観念するしか、ない。

「……わかりました。ただし、余計に危ない目に遭うのは御免こうむりますから」
「うん、いいよ。それじゃ、早速ガンちゃんを動かすねー。……」

 そう言うと、目の前の少女はふと何かに気が付いたように、もう一歩こちらへ近付いてきた。さらに背伸びされ、顔がぐぐっと近付けら
れる。
 思わず得体の知れない感覚を憶えて一歩下がると、それに合わせたように右手を差し出してきた。今しがた私の顔があった場所に、人差
し指と中指をくっつけて、まるで何か摘むように手を動かすと、

「カワイイ、目玉だねー」

 ぐちゅりと、聞こえないはずの音すら立てて三本の指で空を握り潰した。

「何を!」
「あはは、冗談だよー。それじゃあね」

 ――何が冗談なものか。
 ころころと笑いながら背中を向けて離れていく魔女を見て、無意識に安堵のため息がこぼれ出た。ふと額に手をやれば、たった今の事だ
けで冷や汗がふきでてしまっている。やはり有力な魔術師なんていうものは、ロクなものがいない。今後魔術師と会うようなことがあれば、
出来る限り関係を持たないようにと心がけよう。
 そう決意して、今しがたの出来事を追い出してしまおうと頭を振った。
291めだまじょ:2008/09/23(火) 18:38:00 ID:N+ijUlMW
「……それにしても、可哀想に……」

 自然、頭に出てくるのは太陽の王様のことだった。
 生まれた時、夜であるにも関わらず太陽が落ちなかったとされる伝説的な逸話からつけられた『太陽の皇子』。魔術的なことは専門では
ないけれど、その神秘性は多分に垂涎ものではあるはず。それについ最近判明したことではあるが、彼の持つ剣は太陽剣と呼ばれて、これ
がまた特別な力を持つものであることが推測されている。エスカティア様が持つ月剣ラヌーラと関係があるのだろうか、それとも国の関係
を考えて、太陽剣と呼ばれるようになったのか。
 何にしても、研究材料にならないとは思えない。それにあの得体の知れない魔女のことだから、何をされるのか……。

「素直にアンナローゼに捕まるよりはマシかしら」

 ふと、そんな事を考えてはみるが、どっちの顔を思い浮かべても嫌なものしかこみ上げてこない。強いて言えばドミナの方は太陽王国や
人類そのものの敵ではないのだから、そちらの方がマシかもしれない、という程度のものだった。あの魔女が人類のためを思って動くわけ
がないんだから、結局どっちも似たような気はするのだけれど。
 そもそもドミナの方に嬲られたあげく、引き渡された後にアンナローゼにも嬲られるという展開もある。というか、よく考えたらその可
能性の方がよっぽど高いじゃない。

「突き落とされた時、素直に死んでおけば良かったのに……」

 不謹慎だ、という考え方はなかった。あの二人に好き放題されることが決まっているなら、それもまたいいのでは? と本気で思う。少
なくとも地獄なんてものを見る前に、英雄として死ぬことは出来ただろうに。
 何より私が、こんなに気苦労を負わなくても済んだでしょうに。
 手傷を負いながらも口から漏れる吐息自体は安定し始めた皇子は、本当なら苦しいのだろうけど、私には安らかに眠っているようにも見
えた。陰鬱なものよ。

「……はぁ」

 いっそ魔女に回収させた時点でアンナローゼにチクることも考えたけれど、取引自体を無碍にすると魔女が私に何をするか分からない。
アンナローゼが私を惜しいなんて思うこともないでしょうし……。何で私がこんな中間管理職みたいな真似事をしなければならないの?
ただでさえ強化兵団達と、アンナローゼの間を持つだけで色々なものが潰れそうなのに! 理不尽じゃない。 

 違う目が、戦場を回り込んで崖の上へ辿り着く使役獣の動きを捉えた。その体を以って、苦にもせずに崖下へと飛び降りて太陽の王様を
回収してしまうのだろう。太陽王国軍は身動きが取れないし、月公国軍がくるにしてもまず崖上だ。飛び降りられない人の身では時間がか
かるし、飛行戦力は太陽王国軍のお株だし。
 安堵するべきなのだけど、これから先に待ち構えるアンナローゼの時間稼ぎという無謀そのものな行為に思い当たるだけで酷く陰鬱でた
め息が出る。
 どっちにも肩入れする筋合いはないんだから、自分の身が危なくなるまで何とか時間を稼いで、ある程度稼いだら限界が来る前にさっさ
と暴露してしまおう。そう決意して、フランはとりあえずの自分の仕事に戻ることにした。

「……はぁ」
292名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 18:41:47 ID:N+ijUlMW
今回ここまで。
はっきり言って前置き長いのはフラン可愛いよフランをやりたかっただけ。
ぷるぷる震えてるのがこれほど似合うネームドがかつていただろうか
293名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 15:23:35 ID:Coo3KV9c
読みにくい上につまらねえな
さっさとエロ書けよ
294名無しさん@ピンキー:2008/09/26(金) 22:07:23 ID:Q6N4su9A
295名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 01:06:32 ID:SulXb383
ギルエンサの夜のお供のエトワール志願
296名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 03:40:26 ID:lSUfzlC3
N+ijUlMWつまんね。どっかいけ。
297名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 04:52:56 ID:yHNNUFJA
保守代わりにはなろう
298名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 17:47:48 ID:uEcjdJad
名乗ってる時点でお察し
299名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 01:13:36 ID:KRKS8vYT
ほしゅ

ショタモノくれよ
300名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 03:05:46 ID:tHBrjH3y
300げtt
自分で書いてもいいんじゃよ?
301名無しさん@ピンキー:2008/10/28(火) 20:54:41 ID:i/8QijGD
302名無しさん@ピンキー:2008/10/29(水) 20:54:38 ID:IHaaIAEV
最近
303名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 04:42:14 ID:aMtEnJWQ
最近どうしたんですか
304名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 13:31:43 ID:Cic46hX5
生まれたての魔法少女におっぱいを吸わせるシュメール
柔らかくて大きな乳はおいしそう
305名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 17:36:41 ID:T2+UwuSP
いや魔法少女は赤ん坊じゃなくて少女で生まれてくるだろう…

だからいいのか
306名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 23:41:21 ID:A3cIZTwH
俺は右手で乳房を揉みながら更に左手で薄手のスカートの下から手を中に入れ太ももを撫でまわした。
彼女の太ももはムチムチして最高の肌触り。手が太もも内側から脚の付け根に向けて這っていきパンティの股間部分に到達すると割れ目の部分を指で押すようになぞった。
「んっ・・うっ・・んっ・・」彼女は目を閉じたまま唇を半開きにして悩ましげな吐息を吐き・・・・
307名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 04:34:40 ID:J1x6QRpG
わっふるわっふる
308名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 20:26:56 ID:e+auBU3c
アルテイルって個人が日常的にどんな対人関係で過ごしてるのかがよくわからないんだよね
そのせいでエロパロ書くにしてもシチュが思いつかん
309名無しさん@ピンキー:2008/12/04(木) 07:11:06 ID:4Bfar7tW
地に足の着いた説明は一切行われていないので
シチュ以前に人物の立場や関連性を全く想像できない罠
大半の駄ファンタジーに共通する事だけれど
ストーリーに生活や経済がからまないと全くリアリティを感じられないわー
310名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 13:13:51 ID:EcE5Z7ZB
もういっそヤッちゃってる場面からの開始でもいいかも知れんな。
311名無しさん@ピンキー:2008/12/31(水) 01:07:07 ID:zvtZYicV
アイギナ×ピアースって需要あるか?
と思ったがアイギナって黒の戦乙女だったな……
戦乙女って処女か? それともただの称号だからヤッちゃっててもOKか?
312名無しさん@ピンキー:2008/12/31(水) 07:25:52 ID:cNhY3NgM
ピアースって誰よ
313名無しさん@ピンキー:2008/12/31(水) 07:48:18 ID:dHygAsEH
改造される前のヴォルアグニだっけ?
314名無しさん@ピンキー:2009/01/02(金) 17:04:02 ID:OHx592Wi
アルテイルやってると妄想が止まらないけど筆を起こすほどの気力は沸かない
315名無しさん@ピンキー:2009/02/13(金) 12:58:02 ID:fx5sjVuM
ほす

11弾出たあたりからやってないから最近のキャラわからねぇなぁ…
316名無しさん@ピンキー:2009/02/18(水) 00:14:28 ID:nsl5Lf16
なんか太陽王国の王子様が鬼畜化して月公国の女王様を調教し始めたらしいよ>11弾以降
あと勇者(笑)は惚れた女助け出して隠居したらしい
どっちもエロエロな事やってんだろうな、多分
317名無しさん@ピンキー:2009/02/23(月) 11:35:10 ID:fzXw7ipm
>>316
太陽王国の王子様の名前が思い出せない…フェルナンドだっけ。
エスカティア様は覚えてるんだが…

なんかネタ的にはおいしそうだなぁ…
勇者様ご一行はハーレム終了か…って、エスリア首ちょんぱされてなかったか?助かったの?
318名無しさん@ピンキー:2009/04/08(水) 11:38:56 ID:qRBx82To
>>316
ところで捕らわれの歌姫(笑)を助け出した勇者様(笑)に比べてイベールが何一つ得た物がないのは気のせいか?
319名無しさん@ピンキー:2009/04/10(金) 01:47:56 ID:Bqlbixtp
俺が ホッシュだ
320名無しさん@ピンキー
職人マダー?