らき☆すたの女の子でエロパロ11

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1名無しさん@ピンキー
現在、アニメも放映されていてノリに乗っている「らき☆すた」でエロいの行ってみよ。

☆カップリングは自由
☆基本的に百合マンセー
☆801は禁止(と言っても男キャラあんまいねぇ)
☆投下した作品の保管を希望しない場合、前もってその旨を知らせること

※マナー等※
※割込みを防止するため、書き込みや投下の前等にリロードを。
※荒らしや煽り、気に入らない人・作品等はスルーで。
※グロやSM、鬱モノなどの過激な内容は断りを入れてから投稿する
※読者=主人公の作品(いわゆる俺キャラもの)についてはNGワード指定や断り文を確実に。
※480KBまたは950レスのどちらかに近づいたら、次スレの準備を。

マターリはぁはぁしましょうか。

☆まとめサイト(管理人と職人に感謝!)
ttp://www33.atwiki.jp/kairakunoza/pages/1.html
☆派生サイト:てけてけかなたさん伺か化計画
ttp://neo-experiment.hp.infoseek.co.jp/index.html
☆前スレ
らき☆すたの女の子でエロパロ10
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1186155442/
2名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 20:27:24 ID:hFG3Si1J
>>1
乙!
3名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 20:30:34 ID:2MqygoxB
>>1
乙です!
4名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 20:57:04 ID:SAgCuiFO
乙です
ナンバー9がDAT落ちする前に11が立つという伝説が本当に達成されましたねw
5臨時SS書き ◆PlNKZcRIiA :2007/08/11(土) 20:58:44 ID:hFG3Si1J
もしかして、今あんまし人いないのかな?
とにかく投下するんで、よろしく。

備考:かが×こな。かがみ一人称。非エロ。7レスほど頂きます。
6最後に、一度だけ 1/7:2007/08/11(土) 21:01:37 ID:hFG3Si1J
長かった学園生活が、今日遂に終わりを告げる。
私たちが通っていた陵桜学園の卒業式。私たちは、卒業生として式に参加していた。
いつもはだだっ広く無愛想に感じられる体育館も今は椅子と人で溢れ返っており、普段とは
全く違う様を見せている。それはまるで、普段はとても厳しい先生が、最後に私たちを笑顔で
送り出してくれているかのようだった。
これまでは在校生として何気なく参加していた式だったが、立場が変わっただけでこうも特別な物になるのか。
来賓たちが祝辞を述べている今も、あちらこちらから、女生徒(とたまに男子生徒)の嗚咽が漏れる。
私も釣られて泣き出しそうになったが、何とか堪えた。泣くのはまだ早い。

やがて来賓のスピーチが終わり、今度は在校生の送辞が始まった。
下級生とはあまり関わりを持たなかった私だが、それでも彼らの言葉は胸に沁みた。
きっと参加している下級生の中には、部活等で可愛がってもらった先輩を涙ながらに見送っている
生徒もいることだろう。今送辞を読んでいる男子生徒もぼろぼろと涙をこぼし、所々詰まりながらも
必死で言葉を紡ぎだしている。私たち卒業生に、感謝の気持ちが届くように。
残念ながら、私はその生徒の顔に見覚えはない。だが、そこまで卒業生の事を想ってくれていた事に
心の中で感謝し、同時にこんなに素晴らしい生徒がたくさん居る愛すべき母校に感謝する。
もっといろんな人と関わりあっておけば良かった。私は、今更ながらそう少し後悔し、また卒業の際に
こんなに温かな気持ちになれた事を本当に嬉しく思った。

涙交じりの送辞が終わる。みんなの胸を打つ素晴らしい送辞に、卒業生達の泣き声は更に大きくなった。
日下部や峰岸は、すでに涙腺が決壊しているようだ。特に日下部はわんわん泣いて大変な事になっている。
もしかしたら、さっきの男子生徒は日下部の後輩だったのだろうか。だとしたら、あんなにいい言葉を紡げる
後輩を持って、日下部もさぞ幸せな事だろう。少し、羨ましい。
しばらくして、送辞に対する拍手が鳴り止む。続いて、卒業生の答辞が始まる。
答辞を読むのは、私の親友たちの一人――みゆきだった。

みゆきが語りだすと、場の空気は一変した。
ピンと張り詰めた空気の中で、みゆきの声だけが朗々と体育館に響き渡る。さっきまで聞こえていた
嗚咽も、もう聞こえない。その場にいた全員が、みゆきの語る言葉に聞き入っていた。

その答辞はとても、本当にとても素晴らしいものだった。
みゆきが語るたびに、今までの学園生活の思い出がまるで映画を観ているかのように蘇える。陵桜での生活を
知らないはずの保護者や来賓ですら、楽しい学園生活を脳裏に描いている事だろう。それほどまでに臨場感に溢れ、
学園への感謝に溢れ、今までの楽しかった日々を想起せずにはいられない――そんな答辞だった。
みゆきのいつも通りのほんわりした口調が、そこにいる全員の胸に染み渡る。
とても長く、それなのにむしろ短く感じた答辞が終わりみゆきが一礼した瞬間……体育館中が拍手と歓声、
それに泣き声に包まれた。
さすがにそこまでする人は居なかったが、それでも誰かが一人でもスタンディングオベーションをしたら、
答辞を聞いていた全員が立ち上がってみゆきに惜しみない拍手を送った事だろう。既に、卒業生はほとんど
全員が涙している。私の涙腺も相当危なかったが、なんとか持ちこたえてくれた。よく頑張った、私。
7最後に、一度だけ 2/7:2007/08/11(土) 21:03:16 ID:hFG3Si1J
その後も式は、滞りなく進んだ。
幾度も泣きそうになったが、結局最後まで私が涙する事はなかった。我ながら、よく耐え
たと思う。今は運動場や校門で、仲の良かった生徒同士が抱き合って泣いていたり、
肩を組んで写真を撮ったりしている。みんなの顔は一様に輝いており、私はこの素晴らしい学校で
三年間を過ごせた事に、今日何度目かの感謝を捧げた。

未だに醒めない興奮と感動に身を委ねていると、突然後ろから声を掛けられた。
ああ――この学園で、一番たくさん聞いた声だ。
一番たくさん私を笑わせてくれて、一番たくさん私を怒らせて、一番私の学園生活を
豊かにしてくれた――今、一番聴きたかった声だ。

「や、かがみ。浸ってるねぇ?」

振り返ると、そこには私の一番の親友――泉こなたの、小さな姿があった。
いつも通りに聞こえる声。だけど、長い付き合いだ。その声がいつも通りに聞こえるよう
装っているだけで、本当はいつも通りでない事くらい分かる。こなたの綺麗な目は少し赤くなっており、
柔らかそうな頬には滴が流れた跡があったのだから。

「うるさいわね。あんただってそうでしょ?」
「あちゃ〜……やっぱバレた?実はそうなんだよねー……。
 卒業式って、こんなにいいもんだったんだね。私、知らなかったよ。
 中学ん時は別に、 何とも思わなかったからさ。」
「あんたねぇ……。ま、私だってそうだけどさ。
 中学の時は、ここまで感動はしなかったしね。」
「だよねだよね〜?ほんと、私たちって幸せだったんだなぁ……。」

ふわり、と風が抜ける。
こなたの長い髪がそれに煽られ、一気に舞い上がる。
どこか儚げに遠くの空を眺めていたこなたの瞳が、やがて私を捉えた。
そして口調を少し真剣なそれに変えて、こなたは私に言う。
「ねぇ、かがみ。ちょっと時間あるかな?二人きりで話がしたいんだけど。」
こなたは微笑う。だけどそれはやっぱり作り物の笑顔で、本当は笑ってる余裕なんて無い事は
すぐに分かった。それだけ、真剣な話なのだろう。
「いいわよ?でも、二人きりじゃないとダメな話な訳?」
「うん。じゃあここはちょっと人が多いからさ、あっちの方行かない?」

そう言ってこなたは、ほとんど人が居ない場所を指差した。
そこには大きな桜の木が一本ぽつりと立っている。写真を撮るには最適な場所だろうに、どうして
誰も居ないのだろうか。もっとも、多少校門や体育館からは離れているので無理はないのかもしれないが。
8最後に、一度だけ 3/7:2007/08/11(土) 21:04:52 ID:hFG3Si1J
桜の木の下に着いた私たちは、どちらからともなく腰を下ろした。
もうしばらくすると華やかな桜吹雪を見せてくれるであろう桜は、今はまだ少し寂しげだ。
きっと、この桜は今までたくさんの生徒を華やかな笑顔で出迎え、去って行く生徒を寂しげな
表情で見送ってきたのだろう。そう思うと、何だか桜まで愛おしくなってきた。
しばらくして、こなたが少し申し訳なさそうに声を掛けてきた。

「ごめんね?かがみも写真とかいっぱい撮りたいだろうに……。」
俯いてそんな事を言うこなたは、やけに可愛らしかった。トレードマークのアホ毛も、微妙に
しおれている気がする。気になんてしなくていいのに。
「いいのよ別に。日下部とか峰岸とかとはもう写真撮ったしさ。
 ……それより何なのよ?二人っきりでしたい話ってのは。」
私は、さっきからずっと気になっていた本題を切り出す。
「まぁまぁ、そんな焦んないでよかがみ。私は逃げたりしないからさ。」
「別にんな事心配してないけど……。」

少し呆れてそう言う私に、こなたは遠くを見ながら言う。
その横顔はとても儚げで、寂しげで、そして何より……とても綺麗だった。
私は、たくさんのこなたを見てきた。だけど、こんなこなたは初めて見る。
いつもの飄々とした空気は何処にもなく、代わりに昔を懐かしむような……見ていて何だか
切なくなるような空気を纏っている。どうして、涙が出そうになるんだろう。

「私さ、この学園での生活って本当に大好きだったんだ。そりゃ勉強とかは嫌いだったけ
 ど、友達もいっぱい居たし、先生も楽しいし、毎日が本当に楽しかった。私、これから
 先どれだけ経っても、ここでの生活は忘れないと思う。」
訥々と語るこなた。その言葉の一つ一つが、私の胸を熱くする。
「凄い楽しかった。ねえ、かがみは覚えてる?みんなで海に行った時の事とか。海の家で、
 みんなショボい食べ物でテンション上がってるのにかがみだけやけに冷静だったよね。
 初めてウチに泊まりに来た時、つかさと髪型入れ替えてたよね?あの髪型、大人びてて
 すっごい綺麗だったよ?いつものツインテールも最高に似合ってるけどね。
 他にも体育祭で、かがみがパン食い競争で派手に倒れちゃった時の事とか。ううん、そ
 んな特別な行事とかじゃなくたっていい。いつも帰りにゲマズとか寄るときにいつも付
 き合ってくれてたとか、そんな些細な事だっていいよ。かがみは覚えてる?」

一つ一つ、思い出を噛み締めているかのようにこなたは語る。
こなたが一つ思い出を語るたびに思い出がフラッシュバックし、泣きたくなるほどの懐かしさ
に襲われる。楽しかった日々。最高に幸せだった。忘れるはずなんて、ない。

「ね?……私の楽しかった思い出には、全部かがみがいるんだよ。
 かがみがいなきゃダメなんだよ。
 全部、全部かがみがいなきゃダメなんだよ……。
 かがみさえいればいいんだよっ……!!」
9最後に、一度だけ 4/7:2007/08/11(土) 21:06:39 ID:hFG3Si1J
いつの間にか、こなたの瞳からは涙が溢れていた。
言葉と共に、感情と共に、たくさんの涙が溢れ出していた。
不謹慎かもしれないと思った。だけど、私は。
そんなこなたを、綺麗だと。心から綺麗だと思った。

「私、私、かがみが好きぃっ……!大好き……!!
 女の子同士なんて変って言われるかもしれないけど、それでも私はかがみが大好き…
…!
 このまま卒業して、何となく疎遠になって、離れ離れになるなんて絶対に嫌だよ……!
 離れたくない……。もっと一緒にいたいよ……っ!!」

もはや涙を隠そうともせずにぼろぼろ零しながら、こなたは一気に私への想いを吐き出した。
最後のほうなどは、何とか聞き取れたがマトモに発音すら出来ていない。今は俯いているため
表情は窺えないが、それでもどんな顔をしているかは容易に想像できる。

……ああ。何でこいつは、こんなタイミングで告白なんかするかな。
私は、必死で私への想いを伝えた親友に対し、思った。
本当に……何事もなく、ただの親友として別れられるはずだったのに。何の未練も持たずに。
どうして……その言葉を聞くのが。夢にまで見たその言葉を聞くのが、今なのだろうか。

震える親友の背中を撫でる。小さな背中。とても愛おしい。
だけど……
「ごめん、こなた……。こなたの気持ちには、応えられない……。」
私はこなたに、残酷な答えを返した。
この答えが、どれだけこなたを傷付けるかは分かっている。だが、これが私にとって、こなたに
対する一番誠実な答えなのだ。
10最後に、一度だけ 5/7:2007/08/11(土) 21:09:31 ID:hFG3Si1J
しばらく、沈黙が続いた。
こなたは、俯いたままだった。だが、いつの間にか涙は止まっている。
きっと、死に物狂いで堪えているのだろう。しきりに腕でごしごしと目を拭っている。
ときどきひっく、ひっくとしゃくりあげるが、やがて落ち着いてきたようで顔を上げた。
その顔はいつもとはかけ離れた今にも壊れそうな笑顔で、どれだけ今こなたが苦しんで
いるかを如実に物語っている。
これだけ苦しみながらも、私を傷付けまいと笑うこなた。
しかし、その無理をした笑顔こそが私の心を締め付けているなんて、こなたにはとても
想像できないだろう。

「……はは……。ごめんね?そうだよね、女の子同士なんて普通はおかし……」
「違うのッ!!!」
私は、思わず叫んでいた。違う。それは違うんだ。
私が、私がこなたの気持ちに応えられないのは、そんな下らない理由じゃなくて……
「私も……私もこなたの事が好き。大好き。友達としてなんかじゃなく、大好き。」
「……え?じゃあ……」
あっけにとられたようなこなた。それはそうだろう、たった今振られたばかりの相手に
愛の告白をされたのだから。私は続ける。
「私も、こなたを愛してる。だから、さっきのこなたの気持ちを聞いたとき……本当に、本当に嬉しかった。」
ああ、駄目だ。今日ずっと堪えてきた私の涙腺。そろそろ限界みたいだ。
「だけど……駄目なの。私は、もうすぐここから……いなくなっちゃうから。」
「……え?」
頬に、水滴が伝う感触。私は今、多分泣いているのだろう。
こなたは私の言っている意味がよく分かっていないようで、相変わらずぽかんとしている。
「私、高校出たら一人暮らしするんだ。大学が、関西の方だからね。多分、大学でも
 忙しいだろうからこっちにはほとんど帰ってこれない。年に一回戻ってくるかどうかだと思う。」

そう、こなたにはその事を伝えていなかった。進路を聞かれても曖昧に誤魔化して、近くの
大学に進むものだと何となく勘違いさせておいた。だから、こなたは知らなかったのだ。私がもうすぐ、
こなたと会えない遠い所に行ってしまう事を。
「……え、そんな事……」
「言ってなかったよ。こなたにその話したら、絶対今までと態度変わっちゃってたでしょ?
 私は、卒業までいつものこなたと一緒にいたかった。だから……言ってなかったの。……ごめん。」

こなたは怒るだろうか?こんな大事な事を黙っていたなんて。
けれど、それが私なりの気遣いだったのだ。どうか、分かって欲しい。
「だから……私はこなたが大好きだけど、こなたの気持ちには……応えられない。
 遠距離恋愛なんて……私には絶対、耐えられそうにないから。」

もし私がこのまま関東に住み続けるなら、私とこなたは恋人になって、幸せな日々を過ごせた事だろう。こなたと
一緒の日々が、幸せじゃないはずがない。
だけど……私は、こなたと一緒にいられない。だったら、互いを想えば想うほど、それは苦しみとなって
返ってくるのだ。恋人と……大好きなこなたと会えない。想いは通じ合っているのに、一緒には居られない。
そんな辛い日々……私には絶対、耐えられない。

11最後に、一度だけ 6/7:2007/08/11(土) 21:10:47 ID:hFG3Si1J
「そっか……。」
ぽつり、とこなたがこぼした。
それは、諦めのようで。哀しみのようで。私は、身を裂かれる思いがした。
「だったら、しょうがないよね。いいんだよ、かがみ。私だって、元々ダメモトで勝負
かけたんだしさ。かがみが私を好きだったって分かっただけで、充分だよ。」
そう言って、微笑みかけてくるこなた。
だったら……どうしてその笑みは、そんなに哀しげなんだろうか。
「あーあ、やっぱギャルゲとは違うもんだねぇ……。もしこれがゲームだったら、
お互いが好きってだけで万事オッケーなのにさ。現実は甘くないよねぇ?」
言っている事はいつもと同じように聞こえるが、その切ない表情を見ただけで、
必死に普段通り振舞おうと……おどけて、平気なように見せようとしてる事が、痛いくらい分かる。

「本当に、ごめ……」
「おーっと、かがみ!謝るのはナシだよ?告ったのは私の方なんだからさ!
別に、かがみが謝る必要なんて全く無いのだよ!」
「……うん、そうかもね。」
「そうそう!」
「……それでも、ごめん。
 ……怒ってるでしょ?進路の事、こなたに言ってなかった事。」
「あ〜、そっちかぁ。うん、そっちはね。結構、怒ってるかも。」
「うわ、やっぱり……?ほんとごめん。許してくれる?」
とりあえず、そうお願いしてみる。
本気で怒ってはいないようだけど、こなたに黙っていた事にはずっと罪悪感を感じていた。
ここでこなたに直接許してもらって、罪悪感から解放されたい。
「ん〜……そうだネ。許してあげてもいいけど、条件があるかな?」
そう言って、私の目を見つめるこなた。滅茶苦茶可愛い。
今の私なら、どんな願いでも聞き届けてみせる事だろう。こなたの為なら。
「何?何でも言ってみなさいよ。遠慮なんて要らないから。」
「ん〜、じゃあね……。かがみが本当に私の事を好きだったら、だけど……」
「うっ……ええ、好きよ!だから早く言いなさいって!」
「私、一回でいいからかがみに……」
そこまで言って、すぅ、と大きく息を吸うこなた。
そして、はっきりと……願いを、口にする。


「抱いて欲しい。」
12最後に、一度だけ 7/7:2007/08/11(土) 21:11:55 ID:hFG3Si1J
……え?
今、よく分からない単語が聞こえた気がする。
何て言ったのだろう?もう一度確認しなければ。
「……あの、今何て?」
「む、二度も言わせるカナ。こっちも結構恥ずかしいんだよ?
 だから、かがみに……抱いて欲しいんだってば。」
「……。」
「もうちょっと分かりやすく言った方がいい?
 つまり、私はかがみと……えっちぃ事がしたいの。……してくれるよね?」

フリーズしている私と、照れて頬を染めているこなた。
私とこなたの間を、優しい風が吹き抜けていった。
13臨時SS書き ◆PlNKZcRIiA :2007/08/11(土) 21:13:53 ID:hFG3Si1J
以上、「最後に、一度だけ」でしたー。
とりあえず、(余力があれば)続く予定。次はエロ入れるんで。

ちなみに、「実力行使」のシリーズ化は未定。もしかしたら続きを書くかも。
その辺はまぁ気分次第ってことでよろしく。
14名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 21:28:08 ID:pcXJ9f73
>>13
素晴らしくGJ!
ぜひぜひ続きもよろしくお願いします!
15名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 21:29:29 ID:pcXJ9f73
sage忘れすまぬ
16名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 21:34:08 ID:2MqygoxB
>>13
GJです!
途中まで読んでBAD ENDかと思ってたら最後で・・・・甘い、とても甘かったです。
なんと積極的なこなた・・
17名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 22:04:49 ID:3tajBRtI
ただお×そうじろう出来たから投下する
18名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 22:08:28 ID:cYvskCAm
>>17
>>1
>☆801は禁止(と言っても男キャラあんまいねぇ)
19名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 22:12:01 ID:SAgCuiFO
って投下しないのかよw
20名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 22:35:13 ID:7WOnh/ap
ネタだったんだろうけどすごく見たくなかったw
21名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 22:38:40 ID:g5CKtTVY
>>13
とにかくGJ!
続きを強く希望します

9レス使用します
『チョコ味のキス』のかがみ視点
22オレンジ味のキス 1/9:2007/08/11(土) 22:39:31 ID:g5CKtTVY
まったく脳が働かなかった。白昼夢を見ているのだろうかとも思った。
音を立ててはいけない気すらして、呼吸も止めている。
非常に、それはもうかなり、小躍りしたいほど嬉しいけど「何で?」という意識が片隅にある。
もしかしたら私はにやけているかもしれない。ただにやけているだけにしては妙に表情筋が痛いような。

ぴちゃん、と水滴が落ちる音で私はようやく息を吸えた。

「え、えっと……こなた。もう一回言ってくれない?」

聞こえていたけど、本当に私が聞こえたとおりの意味なのかを確かめるためが2割。
正直もう一回あのセリフを聞きたいなという意識が8割で訊ねる。
割合が大きく片寄っているけど気にしない。

「なっ……言えるわけないじゃん!」

面白いぐらいに顔を一瞬で染めて首を高速で横に振る。
つまり、私が聞いたことは聞いたとおりの意味であっているらしい。

「じゃあ……聞き間違えじゃ、ないわよね?」
「だと思うよ」

俯きながら小さな声で呟くこなた。アホ毛も何だかしゅんとして見える。
場違いな笑い声がグラウンドから聞こえた。
いや、違うか。私達の方が場違いで、向こうが正常。ここは別世界だ。

「……こなた、ここでいいの?」
「え?」
「いや、一応学校だし……」

まぁ正直ああいう場所で告白した私は人の事言えないけど。
つまり、私達は似たもの同士ってことか。

「じゃあ……帰りに私の家に寄ってから」
「こ、こなたの家!? ダメ! それはこなたが危ない!」

こなたがさらっと危ない事を言う。こいつは自分の危機には疎すぎる。
本当に隔離された部屋なんかで二人っきりになったら……
口に手を当てて「だって私、我慢できないだろうし」と呟く。
こなたはこの呟きが聞こえてないのか、不思議そうな目で私を見つめていた。
その目が、その唇が、その人が。




今すぐ『欲しい』と、胸の奥で誰かが叫ぶ
23オレンジ味のキス 2/9:2007/08/11(土) 22:40:27 ID:g5CKtTVY

「やっぱり、ここでいい? 人がいるから安全だろうし」
「あー……うん」

流石に暴走気味の私でも、学校と言う人が多い場所では理性が切れることはないだろう……と思いたい。
それより、こなたにもう一度訊ねる。

「ほ、本当にいいのね?」
「かがみこそ……いいの?」
「何で?」

こなたが私に気を使う理由がいまいち分からなかった。
私は自分の気持ちを押し付けて、苦しめていたのに。
むしろ「話しかけないでよ」とか言われても不思議ではないのに。
罰も当たらず、褒美のような出来事が起こっている。
嬉しいのだけど……怒られるはずのところで褒められているというか、複雑な部分が少しある。

「言ったでしょ。出来る限り聞いてあげるって」

でも、その複雑な感情は嬉しさによって押し潰される。
身長差を0にしようと屈んだら、こなたはこなたで爪先立ちをしてくれた。
変なところで律儀で可愛いなぁとか何だか親バカっぽい思考が勝手に私の手をこなたの肩に置かせた。
顔が近い。冗談なんかじゃなくて心臓が爆発しそうだ。
じっと見つめてくる瞳が無性に照れくさい。

「目、瞑ってよ」

たまらずお願いすると、こなたはきょとんとする。
ああもうだから私の我慢が聞かなくなるようなことしないで、と無責任な責任転嫁をしたくなった。
我慢、我慢。

「目って瞑るもんなの?」
「それがセオリーって感じがするけど」
「……瞑らなくてもいい?」
「何で?」
「その……私はかがみにお願いしたから、かがみがしてくれるところをちゃんと見たいというか……かがみを見ていたいというか」

だ、だからっ! 嬉しいけどそういう事を今言うな! いや、言って欲しいけど言うな!
必死に我慢しようとして、こなたの表情を見ないために目を瞑っていたけど。

「かが――っん」



限界だった。
24オレンジ味のキス 3/9:2007/08/11(土) 22:41:15 ID:g5CKtTVY
私の名前を呼んだのだろうけど、途中で塞いだせいで最後まで呼ばれなかった。
肩を引き寄せて唇を合わせる。我慢の限界だった割にはよく歯をぶつける勢いでキスしなかったなと自分を褒めたくなった。
目を瞑っているから今の私には重なっている唇と、肩を引き寄せている手だけが意識の全て。
体の一点を他人と合わせているだけのはずなのに倒れそうなほど嬉しい。

相手がこなただからだ。

もっとと思う欲が強くなる。理性という名の塊がボロボロと崩れていく。
あと少しで暴走しそうだったが、急にこなたがへたり込んで倒れそうになったから暴走はせずに慌てて抱き起こした。
咄嗟に腰に手を回してしまったのは不可抗力だか、自分の願望だか。きっと後者だ。

「こ、こなた!?」
「だっ大丈夫……」

腰を引き寄せているからこっちに体重をかけているはずだけど、軽い。
学校と言う場所で、しかも廊下で。好きな人にキスして、抱きしめている。
背徳感と言うか高揚感と言うか、頭の中で騒いでいるのはなんなのかごちゃ混ぜになって分からない。
こなたが申し訳なさそうに笑って見上げる。私に、笑いかけてくれている。

もうそれがトドメだった。

「待って」
「え」

離れようとしたこなたを腰を引き寄せる。
ただ気持ちが前に出すぎたのか少し体重をかけてしまい、こなたは一歩後ろに下がった。
丁度よく手洗い場の淵に腰掛けるようになって、そのまま足の間に体を入り込ませてさっきより強く唇を押し付ける。
上体が傾いて落ちそうだったからだろうけど、こなたは私の袖を掴んだ。
理由うんぬんより、そういう行動をしてくれたという事実で私はますます突っ走る。
柔らかい唇の表面を舌で舐める。その度に震えているこなたが愛しい。
嫌がってるかもしれないという意識が私にはすっかりなくなっていた。
外部の音は勝手に脳が遮断して、意識はこなたに収束している。
五感すべてこなたを感じるために使っていた。
驚きなのか何なのかは分からないけど、一瞬開いた口を見逃さずに舌を差し込む。
熱い中の、私とは違う同じ体温とぬめりを持った舌を軽く突いた。
チョココロネの、甘い味がする。

「んぅっ!?」
25オレンジ味のキス 4/9:2007/08/11(土) 23:03:05 ID:g5CKtTVY

さっきまで聞こえていたグラウンドの騒音は何も聞こえない。
なのにこなたの声や息遣いだけははっきりと聴いている。
ビリビリと今まで経験したことのない何かがつま先から脳までを駆け巡る。
急にこなたの手が袖を離して、その時は舌の行動にブレーキがかかった。
だけど今度は背中に回されて、しがみ付いてくれて。
アクセル全開ギアチェンジ。
もっと舌を伸ばして口の中の上部を舐める。
すると今まで以上の激しい反応をして後ろに倒れそうになり、慌てて腰に回していた腕の片方を後頭部へと回した。
そしてさっきと同じ部分を舐めると、こなたは足を摺り寄せてきた。無意識にしたって、誘いすぎだ。
上からキスを降らせているから、舌を差し込んでいると自然と唾液はこなたへと移動する。
どうするんだろうと思っていると、こなたと喉の動きで飲み込んだと分かった。
ますます強く抱きしめる。舌が急に絡まってきて、きっと何かを言ったんだろうけど分からなかった。
嬉しさや鼓動が倍速で増えていく。でも、どこかでそれ以上に渇いている。
『こなた』という存在をもっと望んでいる。体が奥のほうから叫ぶ。欲しいと。

「ん、ぅんん!!」

今までより切羽詰ったような声(というか呻き?)と背中にドスっという鈍い衝撃がきた。
やばい、暴走したから怒った!? と慌てて目を開けると目の前にこなたの瞳があった。
結局こなたは目を瞑っていなかったらしい。
何? と視線で問いかけたらこなたは廊下のほうを見やった。
足音が聞こえる、と認識して急いで口を離す。

「あ、いた。お姉ちゃん、こなちゃん、遅い、よー……」

つかさが間延びした声で登場したのがその刹那だった。
まぁ……帰ってくるのが遅いから見に来たんだろうけど、つかさの表情が目に見えて困った表情に変わっていく。

「……コアラゴッコ?」
26オレンジ味のキス 5/9:2007/08/11(土) 23:03:41 ID:g5CKtTVY

あー、なんか久しぶりにその単語聞いた。
つかさは結構大きくなるまでお母さんにべったりだったから「コアラみたいね」と笑われてたっけ。
たぶんそのことを言ってるんだろうけど。でもつかさ、これってそれとはかなり違うと思う。
こなたがこっちを見て「どうしよう?」ってアイコンタクトをしてきた。……本当、どうしよう。
私が暴走したからなんだけど。あとでこなたに謝ろう。いや、謝ってすむ問題じゃないんだけど。
って、それよりつかさに何か言わないと!

「あー、えっとねつかさ。こなたを迎えにきたんだけど、結局話し込んじゃって。ね!?」

とは言え咄嗟に思いつかず、頭を整理するためにこなたにパスする。

「そ、そうなんだよ。私がここに座って話し込んでたら、暑さのあまり立ちくらみ起こしてー……ね!?」

パス早っ!!
でも何とかなるかなと急いで言い訳する。

「そうなのよ! だから咄嗟に支えてこういうことに……なっちゃったんだけど…」

いくらなんでも無理がある説明に私達は首を軋ませながらつかさの方を向く。
つかさは、ほけーっとした表情で。

「そうなんだ。こなちゃん大丈夫?」

信じたよ。
本当は分かってるのかも。妙に鋭いとこあるし。
流石に今は「私が襲ってしまいました」とも言えないので黙っておく。

「でも、ずっとその状態だったの?私がここに来るまでお姉ちゃん達動いてなかったと思うけど」

一体いつから見てたのか。
こなたが急に反応がよくなったとき辺りなら結構見られてたことになる気がする。

「コ、コアラゴッコよ! ね、コアラ!」

こなたに急いで同意を求める。
こなたの表情は「ええ!?無理があるよ!!」というこなたの幻聴が聞こえるほど驚いていた。
27オレンジ味のキス 6/9:2007/08/11(土) 23:04:40 ID:g5CKtTVY

「そっか。でもよかった」

つかさが心底安心したように呟く。

「お姉ちゃんとこなちゃん、仲直りしたんだね」
「つかさ…?あんた、気づいて…?」
「あ……ありがとう、つかさ」

一体なんで気づいてたんだろう。昨日叫んだとき?
いや、あれはこなたが関係してるって分かるはずもないし……だとしたらバスの中?
いつも通りのはずだったのに、やっぱり違和感があったんだろうか。

「じゃあ、早く戻ろう。弁当食べる時間なくなっちゃうよ」
「そ、そうね」

つかさが上機嫌で教室へと戻っていく。
ふぅ、と安堵の息をお互いついた。

「立てる? こなた」
「立てなかったらかがみの所為だよ」

こなたを少し抱きかかえ、淵から下ろす。こなたが背中から手を離すのを確認して私も手を離した。
もっと触っていたかったというのが本音だけど、今の今では無理だ。というより、怒ってるかも。
口に手を当てて難しそうな表情してるし。

「どうしたの?」

怒ってる?とは訊ねられなかった。

「本当にキスしたんだなって思って」
「こ、こなたから言ったでしょ!」
「……2回目のあれ、不意打ちもいいところだよ?」

こなたの怒ったような瞳で射抜かれて、私はびくっと体を縮ませた。
そうだ、暴走したのは私で……本当に悪いことをしてしまった。
28オレンジ味のキス 7/9:2007/08/11(土) 23:05:23 ID:g5CKtTVY

「ご、ごめん……」

詫びにもならないし、謝ったところで許されないけど。
だけどこなたは非常に慌てて、私に笑いかけた。

「怒ってないから。本当に。ただ驚いたけどね」

こなたは笑うのと同時に、赤面していた。
さっきの事を思い出したのかもしれない。
結局、人が居ても居なくても私は暴走するということが身に染みてわかった。
もっと理性強くしないとなぁ……でも、こなたの唇柔らかかったなぁ……
ああ、私反省してない。
キスの感覚を思い返して思わず私まで赤面する。

「だから今度する時は、ちゃんと言ってからにしてよ」
「え?」

さらっと言われたセリフにちょっと待ったをかけたい。
そ、それだと……またしてもいいって意味に聞こえるんですけど、こなたさん?
もしかして無自覚ですか今の。

「ほら、教室戻らないとまたつかさとみゆきさんが心配するよ」
「いや……今のって」

やっぱり気づいてない。
うわ、何か今すごい嬉しい。絶対にやけてるはずだ。

「ねえかがみ。私は『恋愛感情に対する答えを見つけたい』って言ったよね。分かったよ」

急にしっとりとした口調になったこなたを見つめる。
恥ずかしそうに笑っているこなたを。

「かがみにキスされて、嫌じゃなかったよ。それどころか……」

なぜか、こなたはお腹に手を当てた。
そして数秒目を閉じて、何かを反復するように物思いな表情をする。
何を考えているかまでは私には分からない。


「とにかく、私は……かがみのこと好きだよ」
「…………私で、いいの?つかさとか、みゆきとか」
29オレンジ味のキス 8/9:2007/08/11(土) 23:06:07 ID:g5CKtTVY

私なんか勝手に暴走したし、苦しめてしまった。
でもつかさは料理は上手だし、同じクラスだし。
みゆきだって、さっきの教室でいちばんこなたに声をかけて心配していた。
自分の悪いところばかりが見えてしまい悲しくなる。
でも、今。
こなたはこんな私でも好きだと言ってくれた。悲しむのなんか間違ってる。

「……かがみ、泣かないでよ」
「何言ってんのよ。私は涙なんか流してないわよ」

嬉しさでこみ上げてくるものもあるけど。
泣いてない証拠に、最高に笑ってやる。

「つかさもみゆきさんも好きだけど、やっぱり友達だしね。
 ……かがみとのキスシーンはある程度想像できたんだけど、二人はやっぱり……なんか、想像できなくて」
「私とのキスシーンを想像してたの?」

もしかして、水道を出しっぱなしで考えていたのはそのことだろうか。
妙に慌ててたし。そ、それは……また無意識に口角が上がる。
こなたがまた恥ずかしそうにしていて、それを見ても益々笑う。

「そ、そもそも何で引き合いに男の名前じゃなくてつかさとみゆきさん出すかなぁ」
「だって……」

ねぇ?と言葉にせずに同意を求めた。
私達の周り男いないじゃん?

「ま……これからもよろしく。こなた」

また、苦しめたり悲しめたり色々してしまうかもしれない。
でも私は今とても幸せだ。自然と声が落ち着いている。
こなたは……また慌ててるし。何でよ。

「よろしく、かがみ」

こなたも笑顔で返して、胸がじんと熱くなる。
昨日の出来事からこういうことになるなんて誰が想像できるだろうか。

「教室帰ってつかさとみゆきに謝ろ。主に私のせいだし」

こなたと並んで教室へと戻る。
手を繋ぎたいと思ったが言うのもはばかられた。さっきキスした度胸はどこ行ったんだろうか。

でも、いい。

キスしてああいう風に驚かれるなら、無理にする必要もない。そりゃ出来たら嬉しいけど。
想いが通じたからか心が軽い。今なら空も飛べそうだ。
隣同士で歩いて、名前を呼んで、どこかに出かけて。
それだけでも十分すぎるぐらいに幸せだ。
教室の前、ドアを開けようとしたけどその前に言いたいことがあってこなたを見る。
30オレンジ味のキス 9/9:2007/08/11(土) 23:06:50 ID:g5CKtTVY

「ねぇ」

さっき断った手前言いにくいけど、今のうちに言っておかないと言い難い。

「今日、一緒にゲ○ズ行っていい?」
「……つまり、デートの誘い?」

さっき断ったじゃん、とか怒られると思ったらまた予想外に図星を指されて。

「そういう……ことだけど」

しかも面と向かって『デート』と言われるとこれまた恥ずかしい。
熱くなった顔を見て、こなたまで発火した。二倍で恥ずかしい。
返事はどうなんだろうと顔を冷ました後にもう一回こなたを見る。

「……オフコース」

半音上ずった声の返事が可愛い。
また抱きしめそうになった腕を必死で制御した。落ち着け私。
にやけていたら馬鹿みたいだし不思議がられる。
つかさやみゆきもいるんだから、きりっとしないと。

「ドア、開けていい?」
「オーケー」

こなたはビシっと親指を立てた。
ふぅ、と一呼吸ついてドアを開ける。
他のクラスの人も見てるけどあんまり気にせずに私達は



『ごめん、少し遅れたー!』



台本を読み合わせたかのように、一緒につかさとみゆきさんに笑顔で謝っていた。
31名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 23:08:45 ID:g5CKtTVY
以上です

途中急に停電にあって間が開きました
それと「手洗い場の淵に腰掛けて〜」の辺りが思うように表現できなかったので

http://up.spawn.jp/file/up41440.jpg

つかさ視点のイメージ画と言うことで
32名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 23:12:13 ID:4L6qnbHP
>>31
GJです !
このシリーズ大好きです !!
33名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 23:13:17 ID:oRKclu0Q
>>31
リアルタイムでキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!

>>つかさ視点
アウトだよ!どう見てもアウトだよwww
34名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 23:13:56 ID:KFS/PmoZ
>>31
乙です。実に乙です。
というか二人のを並べて読むなんて芸当をしてたら、脳内が桃色になってやばいやばいw

それじゃあ、挿絵を拝見して……

                   ゚                    ゚
(  д )
35名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 23:14:25 ID:7L9zlZ1e
>>31
ぐじょじょっした〜
相視点いいよ相視点
36名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 23:16:51 ID:kbaUhYXP
>>31
GJ!相変わらず凄いなぁ…
で、挿絵……うん、コアラゴッコだな、これは。
37名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 23:18:44 ID:mC7QsTjs
>>31
はいぱーぐっじょーぶ! 自分の書く気がうせてきた!
クロスオーバさせるともう、こう、ぐっと来るものの量が3倍くらいに増えるよね……。w

口絵いいですね、ラノベみたい。
なんだろ、こぅ、イケナイ感が強ーく出てる感じで。
毎日全裸待機で楽しみにしてるので、がんばってください。
38名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 23:32:12 ID:BhxZ/J1T
>>31
GJです
興奮しました
39名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 23:38:33 ID:3tajBRtI
>>31
何かもうGJ過ぎてただお×そうじろう投下する気が失せた
40名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 23:48:51 ID:7L9zlZ1e
>>39
しなくていいとおもうよ
41名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 23:54:09 ID:slUFguhU
>>39 ある意味ネタかもしれんな
42名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 00:00:35 ID:mC7QsTjs
>>40
逆に考えるんだ、ついてるこなたとかがみだと(ry

ごめん、暑くてなんか頭壊れたみたいだ。こなかがものの続き書いてこよう。
というか最近文体(一人称・三人称・一人称変形)ですごい悩むんですけど皆さんの好みはどぉ?

みてると一人称独白か、一人称にこっそり三人称混ぜてるかに分かれてると思うんだけど。
一人称書きやすいんだけどなんだかくどく感じるときもあるし
かといって三人称だと動き多くしないと味付かないしでうーん。
43名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 00:22:02 ID:hV7gzjwy
>>42
文体の好き嫌いを意識したことはあんまりない俺。
各人が書きやすいのが一番だと思うな。あくまでも個人的な意見に過ぎないが…。

>ついてるこなたとかがみ
ただおさんはどっちかと言うとつかさ寄りなんじゃ…。
44名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 00:23:25 ID:TrPUQ6Nn
>31
一週間でこれだけ書ける貴方にGJ
45名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 00:32:36 ID:Ia86vFvN
>>31
輝かしくGJ!
読んでる途中にマジで鼻血が出たのは内緒
46臨時SS書き ◆PlNKZcRIiA :2007/08/12(日) 00:51:24 ID:jYRXSxq4
ぬはぁ!もう俺の作品保管庫入りしとる!
神速な仕事に超感謝。いつもありがとうございます、保管庫の中の人。

>>31
本当はコテでレスつけるのは良くないのかもしれないが、あなたほどのSS書きにGJ貰えてほんとに嬉しい。
しっかし……素晴らしい作品だな、相変わらず。GJの数も凄いし。俺からもGJを送るよ。
あなたの文才と人気にリアルに嫉妬だ。羨ましすぎる。とりあえず、あなたを目標にしようと思う。



住人のみんな、コテのまんまでごめん。でも、これだけはコテで言いたかったんだ。ID変わっちゃったし。
俺みたいなのも受け入れてくれるこのスレへの感謝は、作品を投下することで示そうと思う。
47名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 00:51:45 ID:/PFXKcQ+
>>31
かがみ自重、いやしなくていいです
48名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 00:59:10 ID:vJTo6yfm
今、懐かしいものをネタにしてSS書いているのだが、そうじろうってプラモ作ると思うか?
49名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 00:59:34 ID:7PiI57g0
もう次スレが立ってるよ!!
>>13
続きを楽しみにしています。

>>31
やっぱりこなかがは俺的には最強のカップリングだ。

>>39
801イラネ。
50名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 01:37:44 ID:wngi/i0x
>>31

⊂~⌒⊃。Д。)⊃ …GJ……グフッ
5148:2007/08/12(日) 01:40:32 ID:vJTo6yfm
無理かもしれん・・・書けんわ。本当に職人ってスゴイと思う。
52名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 01:48:02 ID:S0CxzDxv
>>48
こなたのスペックアップ版ということですし、作りそうな気もしますな。

というわけで、1レス行きます。
53きゃんでぃ・がーる5:2007/08/12(日) 01:52:08 ID:S0CxzDxv
「くかー……くー……」
 まったく、ラノベ読ませただけでこんなことになるなんて。
「こなちゃん、教室でいきなり寝ちゃったんだよ」
「ホント、こいつの文字嫌いは筋金入りね」
『用事で遅くなるから、待っててくれるならこれでも読んでて』ってラノベを渡しておいて、
用事から帰ってみると、こなたは机に突っ伏してぐーすか教室で眠っていた。
「でもほら、そういう人って結構いるみたいだし」
「つかさもそういうタイプ?」
「はうっ! お、お姉ちゃんのいじわるっ!」
「あははっ、ごめんごめん」
 確かにつかさも小説とかは読まないほうだけど、こなたほどってわけでもない。電車の
中ならともかく、私に背負われて学校から出るなんて真似は少なくともしないだろう。
「すー……にゅ……」
 コイツとは違って。
「もうっ、下校の時ぐらいちゃんと起きてなさいっての」
「でも、幸せそうに寝てるね」
 今、こなたは私の背中でぐーすかと眠っている。いくらほっぺたをつついても引っ張っても
ぺちぺち叩いても、寝言を言うだけで起きてはくれない。
「幸せそうなのはいいけど、負ぶって帰る人の身にもなってほしいもんだわ」
「でもほら、こなちゃんって結構軽いから」
「ちっこいって言ったほうがいいわよ。そのほうがお似合いだわ」
「お、お姉ちゃんっでば言い過ぎだよー」
「いいのいいの」
 ぐーぐー寝てる奴に、このくらい軽口を叩いたって別に構わないわよ。
「バスに乗るまでに起きてくれればいいんだけど――きゃっ?!」
 な、なんで、いきなり首筋が……?
「どうしたの?」
「う、ううん、なんでもない」
 手を振って、心配そうなつかさをなんとかなだめる。気のせいと重いながら、取り直して歩き出し――
「ひぁっ!」
「お、おねーちゃん?!」
 ま、また、首筋につつっとした感触が来て……床に、へたりこみそうになる。
「ご、ごめん、ちょっぴり重くて」
「大丈夫? 起きるまで待ってようか?」
「ううん、大丈夫だから。そ、そうね、こなたが起きたときに飲み物があったほうがいいかも。
つかさ、先に行って買っておいてくれる? お金は後で払うから」
「う、うんっ、わかったよー」
 私がお願いすると、つかさは何も疑うことなく早足で昇降口のほうに行った。
「さて……こなた、起きてるんでしょ」
「あいやー、バレちゃいましたか」
 最初はまさかって思ったけど、負ぶっていて首筋をなめるなんてコイツしかいないって。
「歩いてるときに首筋をなめるなんて、怪我でもしたらどうするのよ!」
「だってさー、人のことをちっこいとか言うし」
「そ、それはこなたがぐーすか眠ったままだから、つい……」
「それに、重いだなんて人聞きの悪い」
「しょうがないでしょ、つかさにごまかさないといけなかったんだから」
「……なるほど、かがみは悪いって思ってなかったと。それじゃあ、オシオキだねー」
「ちょ、な、何を――きゃうっ?!」
 危ないと思って、こなたを背中から下ろそうとしたその瞬間、またうなじを電気が流れる。や、やっぱりこいつが……
「くふふふー、かがみってば顔真っ赤」
「あんた、いつもそんな風に言って――んぁっ、だ、だからやめなさいっ!」
 反論しようとすると、またこなたがなめてくる。まさか、私ってば自分で自分の首を絞めてる状態?!
「やーだよっ、まだまだオシオキするんだもんねー」
「ちょっ、やだって――ひぁっ! だ、だめだっ――んっ! や、やめっ――やぁっ!」
 な、なんでぴちゃぴちゃって音が……それに、私の胴を両脚で固定するなんて……
「はーなーさーんーぞー!」
「あっ、あんたは寛平ちゃんか――あぁっ!!」
 結局、こなたは顔を真っ赤にしたつかさが迎えに来るまで私の首筋をなめ続けた。
「お、お姉ちゃんの声、廊下にすっごく響いてたよ……」
「か、勘弁してぇっ!」
54 ◆cj23Vc.0u. :2007/08/12(日) 01:53:50 ID:S0CxzDxv
たまたま某局でやってた某新喜劇をたまたま見ていたら、ついやってしまいました。
55名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 02:13:55 ID:8ZBTPp/r
>>54
GJ!
首筋の弱いかがみ・・それはそれで色んな想像が頭をよぎります。
無理に起こさずにおんぶしてあげるかがみが優しすぎる・・なんとよき母(違


自分も書いていた作品が完成しましたので、
少し時間をおいた後に投下させていただきたいと思います。
56名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 02:26:02 ID:8ZBTPp/r
準備ができましたので、投下させていただきます。

☆9レス程度
☆非エロ、カップリング無し
57ご褒美は笑顔を引き連れて(1/9):2007/08/12(日) 02:26:53 ID:8ZBTPp/r
「ん……暑。よっこらせ、と…。  もうこんな時間か〜」

 寝ぼけまなこでベッドの脇に置いてある目覚まし時計を手に取り、むにゃむにゃと呟く。
 カーテンの隙間からは昇りかけた太陽が日差しを注ぎ込み、外では何匹ものセミがそこかしこで不協和音を奏でている。
 今は夏休み。毎日が日曜日状態ということもあり、こなたは連日連夜パソコンやテレビを前に夜更かし三昧。

「昨日組んだパーティーが面白すぎてついつい長居しちゃった……そろそろ起きないと怒られるかな?  ……暑いし、もっかい寝よ」

 夜更かしが朝寝坊に置き換わる時間帯。こなたは再びタオルケットを腹部に敷き直し、ゆっくりとまどろんでいく。
 起きているのか寝ているのかすらも曖昧な、しかし当人にとっては至福のひと時を、無常にも玄関の呼び鈴が引き裂いた。

「柊です。こなた、起きてますか?」
「やあ、二人ともいらっしゃい。まだ姿を見ていないから、きっと寝てるんじゃないかな。起こしてくるから、上がって待ってなさい」
「ありがとうございます。それでは、お言葉に甘えて」
「えへへ、おじゃましまーす」

 呼び鈴を鳴らしたのはかがみとつかさだった。
 勉強する気の無いこなたとペースの追いつかないつかさのため、たまに集まって勉強会を開く時がある。今日がその日だ。
 といっても、この二人がその日に決められたノルマを達成出来た事は無い。内容だけ写して投げ出す者あり、途中で力尽きる者あり。
 たまには自分で解いてくれと言わんばかりに目尻を吊り上げて廊下を睨みつけ、高くもあり良く通った声を泉家に響かせる。

「こなた! さっさと起きなさい!!」
58ご褒美は笑顔を引き連れて(2/9):2007/08/12(日) 02:27:43 ID:8ZBTPp/r
 額から吹き出た汗は頬を伝わって滴り落ち、手元の問題集にいくつもの水染みを作る。
 弱風で首振り設定の扇風機と、開け放たれた窓からたまに吹き込む風が唯一の避暑手段。三人はこなたの部屋で暑さに耐えながら勉強中である。

「お姉ちゃん、やっぱり暑いよう…」
「我慢しなさい、私だって暑いんだから。あんたたちがここと…このページまで進んだら、クーラー入れてあげる」
「鬼だ、今日のかがみは間違いなく鬼だ」

 ベッドから離れようとしないこなたを無理やり叩き起こして身なりを整えさせ、早速それぞれが参考書を片手に課題に取り組む。
 始める前に、かがみは予めクーラーのリモコンを回収していた。部屋が涼しくなると、この二人はおそらく途中で寝てしまう。いや、きっと寝る。
 もちろん、かがみだってずっと暑い中勉強していたくはない。交換条件として、自分の力で一定のページ分だけ課題を終わらせられたら、
 クーラーのスイッチON・休憩という事にした。つかさはともかく、こなたは完全に ”あて” が外れたようで。

「ほら、手が止まってるわよ。分からなかったら教科書で調べる」
「評論のラスボスだよ!? 答えが載ってるわけ無いじゃん。しかも120文字なんてとても埋められない…私の感想書いとこっかな」
「誰もあんたの汗だく感想文なんて読みたくないし。筆者がどう感じながら書いたのかを考えなさい。 ……つかさ、携帯を見ても英訳なんて無いわよ」
「ここの文章、どう訳せばよかったっけ? ――えぇ〜、何で教科書に載ってないの!? お姉ちゃん、どうしよう」
「 <作者急病により、私とかがみが合同執筆する事となりました。両先生の次回作にご期待ください> 、と。かがみ、ここだけ写させて!」
「はいそこ、騒がないくっつかない見ようとしない」

 普段どんな勉強の仕方をしてるんだ、と思いながらも口には出さず、淡々と自分の問題集のページをめくるかがみだった。
 決して二人に自分の解答を見せなかったのは、彼女なりの愛のムチであろうか。


「はい、お疲れ様」
「気持ちいい…終わってよかったあ」
「干からびるかと思ったよ。部屋はこんなに暑いのに、かがみはとっても冷たい」

 慣れない (?) 自主学習に悪戦苦闘しながらも、なんとか午前中のノルマを達成し、約束どおりクーラーを点けてもらう。
 ……もっとも、時計の短針は [1] を指そうとしている訳だが。
 かがみとつかさが家で作ってきたおにぎりを昼食に、遅い休憩タイムに入る。

「まったく、あんたたちが普段から自分でしっかり予習復習していないから、こういう所で困るのよ」
「そりゃごもっともです、はい」
「ごめんなさい…」
「でもまあ、よく頑張った方だと思うわ。あの調子で時間だけ経って、終わらないまま夜になるかと思ってたもの」
「かがみが答え見せてくれれば、もっと早く終わったのにな。   お、昆布だ」
「だから、その考え方がダメって言ってんの。   ん、塩ジャケね」
「どうしても分からない所も、ダメ?   わーい、たらこー」
「ダメ。解けるようになるまで、何回も考えるの。それが力になるんだから。  ――ごちそうさま。それじゃ、後少しだけ休憩ね」


 おにぎりを食べ終わり、クーラーの効いた部屋の中、三人は残りの休憩時間を過ごす。
 かがみは本棚から適当に本をとり、ベッドに腰掛けて読んでいる。つかさは、テレビを点けて昔のドラマの再放送を観ている。
 こなたは、いそいそとPCを点けようとした……が、かがみに止められたためベッドの上でぶーたれている。

「かがみのけちんぼ」
「てこでも動かなくなりそうだからよ。そのまま寝てろ」
「むー、私の生きがいを奪いおって。   あ、そうだ。かがみー」
「何よ。暇なら教科書読んで復習してなさい、またすぐにらめっこしなきゃいけないんだから」
「遊ぶ時は遊ぶ! だよ……じゃなかった。私がパソコン使うのがダメならかがみが使ってみれば?」
「は? 何で私が用も無いのにあんたのパソコン使わなきゃいけないのよ」
「いや、私に使うなって言うなら、かがみやつかさならいいのかなって思ったから。私は画面の中で何かしてるトコ見られればそれでいいしね」
59ご褒美は笑顔を引き連れて(3/9):2007/08/12(日) 02:28:51 ID:8ZBTPp/r
「――えーと、それは結局、あんたも一緒になって使ってる事になるわよね?」
「分からないトコあったら手取り足取り教えてあげるよー」
「却下。どうせ途中で、操作する側と見る側が真逆になるんでしょ。延び延びになってまた終わらなくなるじゃない」
「ええー、どうしてもダメ?」
「裁定は覆りません。そろそろ時間なので、これにて休憩終了」

 クーラーとテレビの電源を切り、澄ました顔で休憩前の続きにとりかかるかがみ。ドラマがクライマックスだったため、つかさが悲痛な声を上げる。
 こなたは渋い顔でかがみを見ていたが、諦めてシャーペンをはさんでおいたページを開いた。

     ミ☆

「――それじゃ、今日はこの辺で終わりにしましょうか。二人ともお疲れ」
「ふわぁぁ、ちょっと眠い……でも、自分の力だけでこんなに出来たのって、初めてかも」
「明日になったら忘れてるよ、きっと。私はもう抜けかけてる」

 気が付けばもう夕方。青かった空はいつの間にか赤に覆われており、部屋に溜まった熱気も和らいでいた。

「忘れても、自分で書いた答えがあるんだから問題無いわよ。写しただけの答えよりは信頼性があるわ」
「そりゃそうだけど、難しい問題とかはちょこっとだけでも見せて欲しかったな。かがみみたいにスラスラ解ける訳じゃないんだし」
「考えておくわ。それに、解けるのは勉強してるからよ。  ――それじゃ、今日一日しっかりとついてきたご褒美」

 そう言うとかがみは、課題を入れてきた鞄の中に手を入れ、何かを取り出した。長方形で、やや縦長の紙。
 少しばかり派手めの装飾で覆われたそれは2枚あり、何やら小さい文字が書かれている。

「あっ、お姉ちゃん持ってきたんだ」
「見せるまでは内緒にしとこうかと思ってね。前もって話しておくよりいきなり見せた方が楽しいでしょ」
「えーと、話の先が見えませんが……それ、何?」
「ライブのチケット。雑誌の抽選で当たったから、みんなで行こうかってね。一枚で二人まで有効だから、ちょうど四人」
「みんなでこういうところに出かけるのって初めてだから、私楽しみー。こなちゃんも行こうよ」
「んー、ライブかー。最近暇だし、たまには太陽の下で思いっきり絶叫するのもいいかもね。ところで誰のライブ?」
「あんたはいつも暇してるでしょ。  ……えーとね、普通の邦楽アーティストのライブみたい。こなたにはちょっとつまらないかも知れないけど、どう?」
「別にいいよ。かがみたちと一緒だし、そういうのは参加するのが楽しいんだよ」
「んじゃ決まりね。みゆきにはもう話はしてあるから大丈夫よ。開催日は、今週末の……夕方から夜にかけて。残念、太陽は沈んじゃった後ね」
「ありゃりゃ。まあ、そっちの方が盛り上がるかもだし。つかさとみゆきさんは、ヒートアップする会場の熱気に耐えられるのかなあ」

 どうかしらね、とかがみは笑いながらつかさと一緒に帰り支度をする。
 普段おとなしい二人が喧騒とした場所に出た時のリアクションを想像しながら、こなたは玄関まで見送りに出た。

「それじゃこなた、今日はお疲れ。ちゃんと予習復習するのよ。あと、今週末も忘れないでよ」
「かがみこそチケット無くさないでよ、大丈夫だろうけど。じゃ、ばいばーい」
「またね、ばいばーい」

 二人が帰っていったのを確認し、こなたは玄関を閉める。夕食の準備をしに台所に入ると、麦茶を飲んでいるそうじろうの姿があった。

「お、こなた、勉強会は終わったのか」
「うん、これからご飯作るから手伝って。   ……あ、そうだ。おとーさん、私今週末にかがみたちと遊びに行くけど、ちょっと帰り遅くなるかも」
「どうした? 遠くまで出かけるのか?」
「かがみがライブに行こうって誘ってくれたんだ。夜までかかるらしいから、晩ご飯はいらないよ」
「分かった、楽しんできなさい。女の子だけで夜出かけるなら、気をつけて行くんだぞ」
「はーい。   おとーさん、そこのボウル取ってー」


     日付は進んで、ライブ当日。
60ご褒美は笑顔を引き連れて(4/9):2007/08/12(日) 02:30:02 ID:8ZBTPp/r
「遅いわよ。少し遅れるなら、電話かメールで連絡して欲しいわ」
「ごめんごめん、ちょっと家出るの遅くなっちゃった。どれどれ、確認っと……あー携帯、家に置きっぱなしだ」
「なんかあんたの携帯が可哀相に思えてきたわ」
「お姉ちゃん、こなちゃんもわざとじゃないんだから……でも、みんな集まったし、行こうよ」
「そうですね。ちょうど電車が入ってくる時間ですし。あ、ほら、あれじゃないですか?」

 そう言ってみゆきが指差した先には、間もなくホームに入ってくる電車の姿。徐々にスピードを落とし、行き過ぎる事無く定位置で停車する。
 ホームに人はあまりおらず、何となく閑散としている。降りてくる人の数も多くない。
 こなたに切符を買わせ、四人は電車に乗り込む。すぐにドアが閉まり、ゆっくりと動き出した。
 車内も特に混んではいなかった。誰も座っていない四人席を見つけ、そこに揃って腰を下ろす。

「結構空いてるね。参加者で混み合ってるかと思ったけど」
「場所取りとかで忙しいから先に行ってたりするんじゃないの? 私たちとは少し時間がずれてるのかもね」
「でも、私はこういう静かな雰囲気の方が好きですね。電車やバスなどでは静かに過ごしたいですから」
「やっぱりみゆきさんは騒がしいの苦手みたいだね。ライブの熱気に押されないでよー」
「私は大丈夫かなあ……楽しみだけど、こういう所に行くのって初めてだからちょっと怖いかも」
「心配しなくていいって。文化祭の校内ライブみたいなものだと思えばいいわよ」

 ライブへの期待や不安に他愛のない話を織り交ぜながら、四人は目的の駅に着くまでの時間を楽しんだ。
 ――車内にアナウンスが流れる。次の駅が、四人が降りる駅。徐々に電車はスピードを落とし、ゆっくりと停車位置に近づく。

「つかささん、起きてください、ここが私たちが降りるところですよ」
「う、うん…ふわあぁ……」
「やっぱり寝ちゃったわね。ほら、しゃんと立って」

 案の定、着くまでに居眠りしてしまったつかさの手を引きながら改札を出る。
 ここから会場へは歩いて十五分程度。特に急ぐ事も無く行けると彼女たちは思っていたが……

「あ〜……多いね」
「ええ、多いわね」
「なんていうか、その、やっぱり人疲れしそうです」
「ごめんねみんな、私うとうとしちゃってた……もう着いたの?」

 駅からまっすぐに伸びた大通り。遠くに半円形のドームを望み、そこに向かう人の群れ。ざっと千人、いや二千人はくだらないだろうか。
 もちろん全員が全員ライブ会場に行く訳では無いだろう。だが、これだけの数の人間が一様に一つの建物に向かって歩く光景は異様だった。
 少しばかり見入ってしまっていた四人。だが、ここでこうして突っ立っていても仕方無いので、とりあえず歩く事にした。

「分かってはいましたけど、やはり沢山の人が訪れるのですね……」
「文化祭のライブはこんなに人多くなかったよう……」
「私たちが少し遅れてたのね。今が混雑のピークだと思うわ」
「だね。間に合えばいいんだし、のんびり行こうよ。つかさ、みゆきさん、もうちょっと頑張れー」

 ただの人ごみにすっかり腰の引けてしまったつかさとみゆきに声をかけながら、四人は歩き続ける。
 太陽は緩やかに西へ傾き、火照ったアスファルト熱を夕方の涼しい風が浚う。少しづつ、人の波は密度を増していった。
61ご褒美は笑顔を引き連れて(5/9):2007/08/12(日) 02:31:01 ID:8ZBTPp/r
「着いたー、疲れたー」
「私、もう歩けない……ちょっと休んでいい?」
「まだ時間はあるみたいだから、座って休みましょ。私も疲れたわ」
「そうしていただけると、ありがたいです。それにしても、人が多いですね」

 太陽は傾く速度を増し、集まる人は増える一方。昼間感じていた熱気とはまた違うものが会場を取り巻いていた。
 既に大半は中に入っていったのだろうが、待ち合わせや物品販売の利用等で表にいる人も多い。
 割と早く到着した四人は、受付にチケットを渡した後、自動販売機で飲み物を買い、そのまま中にある休憩所で足を休めている。

「――そうすると、私たちはこっち側の席ならどこで観てもいいの?」
「そうらしいわ。チケットによってそれぞれ違うスペースが与えられるから、その中から見物席を選ぶみたい」
「なんかややこしいね。そうするとかがみのチケットはどこだろ」
「えーとね…あっ、ここよ。正面から少し左寄り、真ん中くらいの席」
「ここだと、他の方より少し高い位置で観られますね。いい席だと思います」

 四人に割り当てられた席は、会場を正面に見てやや左側にある、周りより少しばかり高い場所。
 チケットの入手方法が抽選だっただけあって、他のチケットより待遇がいい。

「これで観る時に飛び上がったりしなくてよくなったね」
「あんた一番背低いもんね」
「高い所の方が音がよく聞こえる気がするから嬉しいな。  ……ところで、始まるのっていつ?」
「パンフレットによりますと、あと三十分ほどで入場締め切りらしいですよ」
「なら、そろそろ移動しておく? 早めに行ってもギリギリで行ってもあんまり変わりないだろうし」

 他の三人も賛成し、各自荷物を持って立ち上がる。体に溜まった熱と疲れはほとんど無くなっていた。
 休憩所の隅から伸びる上階への階段を上り、鉄で出来た二重扉を四人で押す。



「――おおおおお、これは」
「なんていうか、いろんな意味で壮観ね」

 夕暮れの赤黒い空を背景に、中央にかまえた重量感のあるステージ。黒光りした装飾が雰囲気をかもし出している。
 数多くの楽器類とスピーカー。後ろの観客にも十分見えるように、正面奥に高く聳え立つ巨大モニター。
 これだけでも目を奪われそうだが、そのステージを囲んでいる、一万人からなる人の壁もまた絶景である。
 思いのほか迫力のあった会場の空気に気圧された四人。しかし入り口に立っていても仕方無いので、まずは観る位置を探す事にした。
 会場内には観客の数だけパイプ椅子が設置されている。子供連れや疲れてしまった人への配慮だろうか? 今はほとんどの人が座っている。

「ふーん、こうしてみると、このアーティストって結構人気あるのね」
「私も知ってるよ、歌番組とかにもよく出てるし」
「新聞のチケット情報欄に載っていましたが、このライブは日本縦断を目的とした大掛かりなものの一端らしいですよ」
「北海道から沖縄までかあ……いろんな場所に行けて楽しそうだなあ」
「でも夏休みでどこも人が多いから、大変な事もたくさんあるんじゃない? 私たちは楽しませてもらえるけどね。  ――あ、あそこはどう?」

 割と前側の場所に空席を見つけ、かがみがそこを指差す。いい具合に席が固まって空いていたので、四人は横一列になるように座った。

「わー、ここからだとよく見えるね。お姉ちゃんのチケットのおかげだね」
「本当ですね、みなさんも一緒ですし、楽しくなりそうです。かがみさん、今日は誘ってくれてありがとうございます」
「今日のかがみはモテモテだねー」
「な、何よみんなして……ほ、ほら何か聞こえてきたわよ。そろそろ始まるんじゃない」

 三人から色々言われて少し照れたかがみは、ステージから不意に聞こえてきた音に話をそらす。三人もそれを聞き、正面を見る。
 いつの間にかスタンバイしていた演奏者とボーカルが楽器とマイクから雄叫びをあげる。会場のテンションは一気に最高潮に高まった。
62ご褒美は笑顔を引き連れて(6/9):2007/08/12(日) 02:32:06 ID:8ZBTPp/r
「――で、かがみ?」
「……何よ」
「これはどういう事か、説明してもらいましょうか」
「ま、まあまあ……せっかく来たんだから、こなちゃんも楽しもうよ」

 こなたは渋い顔をしてステージをぼけーっと見ていた。開始から既に一時間ほどが経ち、今は小休憩を兼ねたトークタイムの真っ最中。
 本来は、ステージと観客が一体化して盛り上がる場であるライブ。  ……ただ、その盛り上がり方が、こなたには不服だった様子。
 その理由は、パンフレットに書かれていたある一文。 [転倒や接触による会場内の混乱を防ぐため、ご協力ください] と書かれた簡単な注意書き。
 要するに、座り見である。まあ、普通のファンにはあまり関係の無い制限だ。
 こなたは少し退屈そうな目でかがみの方を見る。対してかがみは、いつものように言い返したりはしなかった。つかさとみゆきがこなたをなだめる。

「私はこう、飛び跳ねたり汗を散らしながら体全体で楽しむライブをイメージしてたんだけどな〜」
「そんな事言っても仕方ないでしょ。そりゃ、前もって調べておかなかった私も悪いかも知れないけど……」
「確かに全身でライブの雰囲気を味わうのも素敵ですが、目と耳だけで純粋に音楽を楽しむのもいいものだと思いますよ、泉さん」
「私も、ゆきちゃんの言うとおりだと思うよ。力いっぱい楽しむのもいいけど、その…立ったままだと、疲れちゃうし」
「みんなの言いたい事はよく分かるよ? でも、私としてはすこーしだけ物足りなかったかな、なんて思っちゃったり――」


「……そっか、こなたには物足りなかったかー。  ――ちょっとトイレ行って来るね。荷物と席、見てて。ごめんね、こなた」

 トークそっちのけで今日のライブについて話し込んでいた最中、かがみはそう言って突然立ち上がった。そしてそのまま扉のある方へと歩いていく。
 いきなりの事に相槌も打てず、ただ見送るだけの三人。一人で扉を押し開けるかがみの背中は、心なしか寂しそうだった。
 扉が閉まるのを確認すると、三人はゆっくりと視線を戻す。トークは、話題が豊富なのかやたら盛り上がっていた。
 頬をかきながら、こなたはかがみの席を見る。ついさっきまで振られていたペンライトが、風で揺れながら蛍光色を放っている。

「……私、わがまま言っちゃったな。誘ってもらっておいて物足りない、なんて言っちゃダメだよね」
「ううん、こなちゃんは悪くない……でも……。   ――こなちゃん、あのね」
「? どうしたの、つかさ?」
「今日のライブ、こなちゃんは楽しみだった?」
「もちろん楽しみに待ってたよ。すっごく待ち遠しかったもん。  ……まあでも、文句ばかり言ってたら楽しくないって思うよね、誰でも」
「……こなちゃんと同じように、お姉ちゃんも楽しみだったんだよ」


☆☆

「ダメモトで応募したのに、当たっちゃうんだもん。誰かさんじゃないけど、これもプレゼントに対する愛だ、なーんてね」
「あはは、もしかするとそうかもー。でも、こなちゃんもゆきちゃんも喜んでくれてよかったね」
「こなたは [別に興味ないし] とか言い出すかと思ってたけどね。あいつの事だから、お祭り事として勝手に盛り上がるでしょ」
「ライブかあ……初めてだからちょっと怖いかも」
「みんな同じだから大丈夫だって。  ――どうしても心配なら、こなたに聞いてみたら? そういうの、案外うまくほぐしてくれるかもよ」
「……」
「どうしたの? つかさ」
「お姉ちゃん、さっきからこなちゃんの事ばっかり話してるね。こなちゃんと一緒に行けるの、そんなに嬉しい?」
「え、私そんなにこなたの事話してたかな……まあいいか。そりゃ、みんな揃って行けた方が楽しいし。最後の夏だしね」
「あっ、そうか……そうだよね、もう今年で最後だもんね……」
「学校行事だとまだ文化祭やら何やらもあるけど、私たちが一緒に過ごせる夏は、きっと今だけ。なら、みんなで楽しまなきゃ。
 それに、私たちが誘い出さないで誰がいつこなたを外に連れ出すのよ。あいついつもゲームやアニメばかりでしょ? きっといつか出不精になるわ」
「お姉ちゃん、ここにこなちゃんいないからって言いすぎ……でも、お姉ちゃん優しいね。こなちゃんの事、いっぱい考えてる」
「当たり前じゃない、友達だもの。つかさも、そうでしょ?」
「……うん!」

☆☆
63ご褒美は笑顔を引き連れて(7/9):2007/08/12(日) 02:33:13 ID:8ZBTPp/r
 日は既に暮れ、会場全体を照明がぼんやりと照らす。トークは、ボーカルと観客が意気投合して宴会状態になっていた。
 かがみが今日をどれだけ楽しみにしていたかを、つかさがゆっくりと話す。二人は、それを黙って聞いていた。
 話し終わると、つかさはとたんにしぼみ込む。かなり気合を入れて話していたようだ。

「かがみさんは、本当に優しい方ですね」
「お姉ちゃんは、こなちゃんに楽しんで欲しくて、チケットの事も内緒にしてたんだよ。  ……いきなり見せて、驚かせたかったみたい」
「あー、かがみらしいね……でも、かがみがそこまで考えてたなんて知らなかったな。 【チケット当たったー、どうよ♪】 みたいなノリだと思ってた……」
「――それはまんまあんたのノリでしょうが」

 聞き覚えのある声に振り向くと、いつの間にかかがみが後ろに立っていた。さっき席を離れていった時の雰囲気は無く、いつもの彼女だった。
 かがみは回り込んで自分の席に座りながらペンライトを手に取り、きょとんとしているつかさの頭に軽く振り下ろす。

「つかさ、あんたは余計な事言わなくていいの。えいっ」
「いたーい……お姉ちゃん、いつからいたの?」
「こなたと一緒に行けるのがどうとかってとこから。別に話すような事は何も無いのに、つかさは本当におしゃべりなんだから」
「ごめんなさい……でも、私……」
「分かってるよ。あんたも、優しいね。ありがと」

 かがみはそう言いながらつかさの頭を撫でる。つかさは恥ずかしそうにしていたが、何も言わずにそのまま撫でられていた。
 そこへ、こなたがおずおずと口を挟む。

「かがみ? あのさ……」
「ストップ。謝ったり、謝られたりっていうのは無し。どっちが悪いって訳じゃないんだから。何が楽しいかなんて、人それぞれなんだし」
「それはそうだけどさ。でも、そこまで楽しみにしててくれたのに私は――」
「はいはい、ストーップ。その話はもう終わり。あんたの気持ちは分かったから。  ……どうしてもっていうなら、今から精一杯楽しむ事。いいわね?」
「――りょーかい」
「ん、それじゃ気合入れていこう。ちょうど次の曲が始まるみたい」

 沈んでいたこなたを元気付け、ステージの方を見るよう促すかがみ。その声は、いつもより幾分穏やかだった。
 ……さっきまでの大騒ぎはどこへやら。観客はみんな次の曲に備えてペンライトを高く上げており、ボーカルはスタンバイ中。
 スタッフからアナウンスが入る。ボーカルが調子に乗りすぎて時間をつぶした事についての文句、ついでに謝罪だった。会場が笑いの渦に包まれる。
 かがみも一緒になって笑いながらペンライトを頭の上に掲げる。三人も一緒に微笑み、かがみに倣ってしっかりと手を伸ばして正面を見据える。
 力強い伴奏とボーカルの雄叫びが響き渡る。再び会場内は熱気と歓声で溢れ返った。
64ご褒美は笑顔を引き連れて(8/9):2007/08/12(日) 02:34:24 ID:8ZBTPp/r
「――う〜ん、騒いだ騒いだ」
「精一杯楽しめって言ったのは私だけど、あんなに大声出したり腕振り回したり……」
「こなちゃんの声で歌がよく聞こえなかったよう……」
「ま、まあまあ……泉さんが元気になったのですから、よかったじゃありませんか」
「ほらほら、みゆきさんもこう言ってくれてるじゃん?」

 あの後のこなたの騒ぎっぷりをあーだこーだと語りながら、四人は駅に向かってのんびりと歩いている。
 即興でオリジナルアレンジの加えられたシングルメドレーに、観客とアーティストとのゆるすぎる質疑応答、幾度ものリクエストとアンコール。
 割れんばかりの拍手とありがとうコールをバックミュージックに、ライブは終了した。
 途中ギクシャクしたものの、最終的には全員が楽しめたのだから結果オーライだろう。かがみの当てたチケットは無駄にならずに済んだようだ。

「でも、こんなに遅くなって怒られないかなあ? 終わる予定だった時間より、四十分くらい遅いよ」
「大丈夫よ、出てくる時にちゃんとみんなに言ったでしょ。つかさは心配性ね」
「えへへ……いいよって言われてても、やっぱり心配になるの」
「そこがつかさのいいトコだと私は思うけどね。ちなみに私も言ってあるからオーケー。みゆきさんは?」
「私も言ってきましたので、大丈夫ですよ」
「なんだ、みんな特に問題は無いのね。それなら、どこかで何か食べて帰ろっか。どうする?」
「いいねー。大きな声出したらお腹すいちゃった……あれ?」
「泉さん、どうかされましたか?」
「なんか会場の方から聞こえるんだけど」

 不意に耳に流れ込んできた何かに気付き、足を止めて振り返るこなた。三人も一緒に振り返り、耳を澄ます。
 いまだ人の出入りが絶えない会場。正面の照明はほとんど消え、 【本日の営業は終了しました】 という立て札が似合いそうな空気を放っている。
 しかし、その何かは確かに聞こえてくる。  ……どうやら音楽のようだ。少し控えめの、けれどしっかりしたメロディ。

「あれ? 本当ね。もしかしてまだ続いてたりして……あ」
「どしたの?」
「ちょっと待って、こなた。えーとどこだっけ……あった、ここよ」

 鞄の中からパンフレットを取り出し、今日の日程のページを開く。みんなに見えるように、街頭の下に移動した。
 かがみが指差したのは、終了時刻の下に書かれてある項目。見て欲しいのかそうでないのか、小さい癖に赤色で太く書かれていた。

「 【第二ラウンド : まだまだ満足しきれない人のために、力尽きるまで歌い上げます! 興味のある人、ライブ終了後も動かずそのまま!】 だって」
「うわ、耐久レースだよこれじゃ」
「えーと、普通のライブはもう終わって、今流れてきてるこれは聞きたい人だけが聞くものって事でいいんだよね?」
「そういう事かしらね。ま、私たちは参加しないんだから同じじゃない?」
「こっちの曲の方も、さっき聞きたかったですね。落ち着いた、優しい曲みたいですし」
「でも、しっとり系の曲はライブとかだとトリで使うくらいしかないんじゃないかなあ」
「うーん、使いどころにもよるんじゃない? 上手くやればメリハリもつきそうだし。それよりみゆき、聞きたいなら私CD持ってるわよ。貸そうか?」
「いいんですか? ありがとうございます、それでは今度お願いしますね」
「もしかして抽選って、そのCDのキャンペーンか何かだったんじゃ?」
65ご褒美は笑顔を引き連れて(9/9):2007/08/12(日) 02:35:35 ID:8ZBTPp/r
「そうよ。CDの中に入ってた券をハガキに貼って出したんだけど。どうしたの?」
「いや、そういうのってなんか同じのたくさん買って応募券とか大量に集めて、数撃ちゃ当たる戦法をとる人いるけど、かがみもそうしたのかなって」
「そういう事は、同じ雑誌やコミックを何冊も買わない、普通の人が言うもんだと思うけどね〜」
「か、かがみに物の買い方で揚げ足を取られたあああっ」
「お姉ちゃんもこなちゃんも、落ち着いて……ほら、電車の時間に間に合わなくなるから、みんな行こうよ」
「それもそうね、つかさの言うとおりだわ。こなた、そんなトコで頭抱えてると置いて帰るわよ」
「あーいーですよ、どうせ私は同じ雑誌たくさん買ってプレゼントにたくさん応募するおたくですよー……」
「うふふふ……そんなところも泉さんのいい一面ですよ。好きな事に全力を注いでいるのですから、素敵です」
「ありがと、そう言ってくれるのはおとーさんとゆーちゃんとみゆきさんだけだよ」
「はいはい、あんたの文句は後でいくらでも聞いてあげるから。電車無くなると困るから、行きましょ」
「そういえばそうだね、すっかり忘れてたよ。お腹もすいてたし、帰ろっか」

 街頭の下で話し込んでいるうちに結構時間が経っており、脇を通っていく人影の数はかなり減っていた。
 終電とまではいかないものの、今日運行される電車は残り少ない。乗り遅れてしまえば、迎えに来てもらうかタクシーを使うしかない。
 そんな遅い時間になってもなお、四人はのんびりと歩く。会場からかすかに聞こえてくる演奏に耳を傾け、体に残る余韻を噛みしめながら。
 ――街頭と月明かりに照らされながら歩いている途中、かがみがこなたに向かって言った。

「こなた、ちょっといい?」
「なにー?」
「この前あんたが言ってたパソコンの件だけどさ。あれ……今度、使わせてもらってもいいかな?」
「いいけど、どしたの? 何か調べ物? それとも、やりたいゲームとかある?」
「そんなんじゃないんだけどね。私もいつかパソコンくらい買うかも知れないし、一応最低限の事は勉強しておこうと思ってね」
「別にそんな難しくないよ。説明書とか見たり、自分で検索サイトとかで調べれば大抵の事は分かるし。かがみならちゃんと使えるんじゃないかな」
「……あの時あんたに冷たいあしらい方したでしょ? 気にしてるかなって」
「私? ぜんぜん気にしてないよ。でも、かがみってホントにいつも人の事気遣ってるよね」
「そう? 普通だと思うけどね。  ――どうせまたツンデレがどうとか言い出すんでしょ」
「……ううん。今日は言わない」
「今日は? 何でよ。変なこなた」

 いつもと言う事が違うこなたを、横目で見ながら口元をほころばせるかがみ。こなたも、そんなかがみを横目で見ながら笑っていた。
 その様子を見て、後ろからついていくつかさとみゆきもにっこりと笑う。

 夏の暑い日にもらったご褒美。それは友達の絆を深める、ライブという名のイベントフラグ。
663-822:2007/08/12(日) 02:38:37 ID:8ZBTPp/r
以上、完結です。
お読みくださった方、ありがとうございました。


中盤から後半へかけての部分が少し強引かも知れません。
こうしたらよくなる、等の指摘や意見ありましたらお願いします。
67名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 03:02:38 ID:zLki5LY+
>>66
お疲れさま。せっかくなのでいくらか。

基本的なところ;
会話文、句点後の空白は不要かと思われます。!と?の後には必要のはずですが。
三点リーダ、ダッシュの2連使用は正しいですが、少々使いすぎかもしれません。
別に三点リーダはなくてもいい場合が多いので、よく推敲されてみてもよいでしょう。
あと、同じ意味合いで使うのならどちらかに統一すべきです。
別に句点の後は必ず2連ダッシュでなければならないというルールはありません。

中身について;
三人称文体の人称ブレは見たところないので、よい点です。
ただ、そのせいか、どうしても会話文に頼りすぎている嫌いがあるのではないでしょうか。
全体の描写に躍動感がない、んー……まぁぶっちゃけ、くどいです。
これだと逆に一人称にしてかがみ視点でいくほうがワクワク感や、
かがみの言い出せない心とかを表せてよいのではないでしょうか。

あと、起承転結はご存知のこととは思いますが、それに当てはめると……。

起:勉強会
承:ライブに行くまでの道中→その後
転結:……?

上のように見えてしまいます。
66氏が一番このお話でみせたかったのは何か? を考えながら読んでくれる、
読み手さんでないと、恐らく3レス目あたりで投げます。
全体がピンボケしてしまっているわけですね。

こんなところでしょうか。
エラそうに書いてしまいましたが、follow-Upになれば幸いです。
68名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 03:38:01 ID:8ZBTPp/r
>>68
指摘ありがとうございます。

リーダ・ダッシュ、読み返してみると確かに使いすぎや不必要な部分が多いように感じました。
次からはもっと使うべきところできちんと使えるように頑張ります。

会話文、ずらっと続いてますね……地の文にもっと厚みを持たせたいのですが、難しいです。
こちらも表現できるように精進します。

起承転結は本当に申し訳ない……


これらの指摘を頭において、次からは気をつけて書いてみます。
また投下させていただく時にはよろしくお願いします。
69名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 09:13:27 ID:Nith1Bkc
>>66
乙です
ほんのりとした友情がいいですね

指摘のほうは>>67氏にほとんど言われてしまったから特にないっすね
強いてあげれば、会話文と地の文の頻度かなぁ
会話文は何行もまとめるよりも、少しばらけさせた方がいいかも
っていってもこのSSの場合、上の書きかたのが合ってるかもしれないけど
70名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 13:12:18 ID:nG8cnQ6o
>>54
GJ!
かがみ敏感なんだ
ワクワク
71名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 15:20:50 ID:S0CxzDxv
4レスほど投下します。

●みなみ&ゆたか&ひよりトリオのお話です。非エロ。
●独自設定は特には無いかと思います。
72渚スコープ(1/4):2007/08/12(日) 15:21:57 ID:S0CxzDxv
 さざなみが、足下に寄せては返してゆく。
 素足を濡らすそれは冷たくて、とても心地いい。
「わあっ、すごい!」
 元気な声に振り返ると、ゆたかがこっちに向かって小走りでやってくるのが見えた。
「本当に海なんだねー……きゃっ、冷たい」
 嬉しそうに言いながら、ゆたかも私と同じように足をさざなみに浸す。
「……ゆたか、まだ陽射しが強いよ」
「あっ、ありがとう」
 少し大きめの白い日傘を差し出すと、ゆたかはちょこんとこっちに寄り添って入ってきた。
 潮風で涼しいとはいっても、まだ真夏。厳しい陽射しは、ゆたかにはきっとつらいから。
「二人ともー、こっち向いてー」
「えっ?」

 ぱしゃっ

 言われたとおりに振り向いた瞬間、田村さんは私たちに向かってデジタルカメラを構えていた。
「海に並ぶ二人ってば絵になるねー。ついつい撮りたくなっちゃった」
「へ、へんな顔してなかった?」
「ぜーんぜん。小早川さんも岩崎さんも、いい表情してたよ」
「よかったぁ」
 ……写真は、どっちかというとあんまり好きじゃない。
 でも、こうやってみんなと想い出になるなら……残しておいてもいいのかもしれない。

 高校で初めてできた友達と、初めてのお出かけ。
 そして、同い年の友達と過ごす久しぶりの夏。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 渚スコープ
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

「それにしてもみなみちゃん、こんなところ良く知ってたね」
「本当、都内でこんな海岸があるなんて思わなかったよ」
 波打ち際をゆっくり歩いていると、ゆたかと田村さんが話しかけてきた。
「……中学校の遠足のとき、さっきの水族館に来たことがあって」
「その時に、ここに来たことがあるの?」
「ううん……館内の案内で見たときからずっと気になって……いつか、ここに来てみたいって思ってた」
「それで、水族館に行こうって誘ったときに目を輝かせていたんだね」
「……そんな顔、してた?」
 私は、自分ではあまりそういう表情をしなかったつもりだけど……
「うん、なんだか嬉しそうだったよ」
「はえー、小早川さんってば岩崎さんのことよく見てるんだねー」
 ゆたかには、どうもお見通しらしい。
「でも、岩崎さんの見立てはバッチリだったってことだよ。こんな広い海が見られたんだもん」
「……ありがとう」
「ううん、私こそありがとうだよ」
「うんっ。ありがとう、岩崎さん」
「……っ」
 ちょっと照れくさくなって、視線を海に向ける。
 目の前に広がるのは、静かにさざめく海とどこまでも高い青空。
 そして、少し傾きかけた太陽が波間をきらきらと輝かせていた。
「……田村さんは、大丈夫? 原稿とか……」
「あ、うん。ちゃんと印刷所に送ったし、あとはちょっとおまけを作るだけ」
 そう言う田村さんの目の下には、少しくまができていた。きっと、最近はあまり眠れてなかったんだろう。
「そう……お疲れさま」
「ううん、まだまだこれからが本番だから。その分、今日はしっかり充電しないと」
「出来上がったら、見せてくれる?」
「……私も見てみたい」
「ううっ、い、いちおーフツーの本もあるから、それなら……」
 私たちの言葉を聞いて、恥ずかしそうに言葉を詰まらせる田村さん。
 ……でも、どうしてだろう。泉先輩から見せて貰った本は、とてもいいお話だったのに。
73渚スコープ(2/4):2007/08/12(日) 15:23:49 ID:S0CxzDxv
「あっ、そうだ。もしかしたら、海を題材にしたお話もできそうだよね」
「海を? ……あー、そうかも。確かに海っていろいろネタにできそうだし……うん、いいかもっ。
後でいろいろ考えてみよっと」
 疲れが吹き飛んだかのように、田村さんがゆたかに笑いかける。
 もしも私たちが彼女の創作の手助けになれるのなら、それはきっと喜ばしいことだろう。
「すいませーんっ!」
「……?」
 後ろからの声に振り向くと、三人の小学生ぐらいの女の子が私に手を振っている。
「ボール取ってくださーい!」
 言われて下を見ると、私たちのほうにビーチボールがころころと転がってきていた。
 それが私の足にぽんっとぶつかると、女の子たちはまるで待ち受けてるかのように手を振り続けている。
「うーん、あそこまで打ってほしいんじゃないかな?」
「……じゃあ、傘を持っていてくれる?」
「うんっ」
 私はゆたかに日傘を渡すと、手にしたビーチボールを右手で高くかかげて……

 ぼんっ!

 思いっきり、左手を打ち付けた。
 高々と空に舞ったボールはそのまま風に乗って……ぽふんっと、手を振っていた女の子の腕におさまった。
「ありがとっ、おねーちゃーんっ!!」
「…………」
 ちゃんと渡すことができてよかったと思いながら、私も女の子たちに手を振る。
「わあっ、みなみちゃんすごいっ!」
「さすがの運動神経だねー」
「……た、たまたま」
 喜んでもらえるのは悪くないけれど、そういう風に目をきらきらさせながら言われると
やっぱり恥ずかしい。二人とも感激屋さんだからこういうことは多いけど……なかなか慣れない。
 しばらく女の子たちを眺めていると、何事もなかったのかのようにまたビーチボールで遊んでいた。
 ……あの子たちの歳ぐらいにゆたかや田村さんと出会えたら、きっと今頃はもっと違う
学校生活になっていたかもしれない。そう思うぐらい、入試以来の半年間はとっても充実していた。
 知っている人がみゆきさんぐらいしかいなくて、少し不安だったのが嘘みたいに――
「あの子たち、仲良しさんなんだねー」
「……そうだね」
「仲がいいってコトは美しいよねー」
 今は、こうやって二人がいてくれる。
 私を慕ってくれて、守ってあげたくなるゆたか。
 一歩引いた立ち位置で、私とゆたかのことを見守ってくれる田村さん。
 人に言わせれば「たった二人」と言われるかもしれないけど……私にとっては大事な、大切な二人の友達。

 *   *   *

「はいっ、お茶買ってきたよー」
 田村さんが、抱えていた烏龍茶のペットボトルを一本一本私たちに手渡してくれる。
「……ありがとう」
「ありがとう、岩崎さん」
 それを受け取った私は、キャップを外してそれをくいっと口にした。
 喉に冷たい感覚が、そして口の中でほんのりとした苦みが広がっていく。
 満足して口を離すと、ゆたかが両手でボトルを持って飲んでいるのが見えて、その姿が、
なんとなくかわいらしく思えた。
「ふうっ」
 そして、飲み終わった後の姿も。
「おいしいねー」
「……うん、おいしい」
「冷たくて気持ちいいよね」
 そんな風に笑いながら、海のほうを見やる。
 波打ち際を一通り散歩した私たちは、元から設置されてた大きなパラソルの下で一休み。
ほんの少し海からは離れたけど、ここからの眺めも悪くない。
74渚スコープ(3/4):2007/08/12(日) 15:25:04 ID:S0CxzDxv
「いやー、涼しくていい場所だよ」
「うんっ、風もいい気持ちだし」
「……少し、陽射しが強いのが難点だけど」
 今年の夏は、いつもに比べてかなり陽射しがきつい。そのせいか、海沿いなのに人影は少なめだった。
「しょうがないよ、夏は暑いものなんだし」
「……ゆたかは、大丈夫?」
「うんっ、こうやって時々一休みしてるから。でもびっくりしたよー、みなみちゃんが
日傘を用意してくれたなんて」
「……それは、たまたま」
 照れくさくて、ついついそんな嘘をついてしまう。
 泉先輩や成実さんから教えてもらったとおり、ゆたかは熱にあてられやすい。学校でも、
夏休み前の体育の後は保健室に行くことも多かった。だからこそ用意したのだけれど……
よかった、ちゃんと役立って。
「あれ、どうしたの? 田村さん、顔を真っ赤にしちゃって」
「……熱中症?」
「う、ううん? ナンデモナイヨ? ナンデモナイデスヨー?」
 真っ赤になりながら、ぶんぶん顔を振る田村さん。
「……本当に、大丈夫?」
「だいじょーぶだいじょーぶっ! ほらっ、この通りッ!」
 いや、そんな立ち上がってラジオ体操第二を始めなくても。
「無理しちゃダメだよ?」
「あははっ、ごめんごめん」
 ようやく落ち着いた田村さんは、ほうっと息をつくとまた椅子に座った。
 ……本当に、大丈夫なのかな。
 でも、こうやってみんなでわいわい話せるのは楽しい。

「もうすぐ夏のお祭りだー……」
「こっちももうすぐお祭りなんだって。柊先輩が言ってたよ」
「いや、そのお祭りとちょっと違うんだヨ」

 夏休みのこれからのことを話したり、

「クーラーにあたってると、どうしても外に出たくなくなっちゃって」
「……でも、あたりすぎも体に良くない」
「だねー。小早川さんの場合は扇風機とかもいいかも」

 日頃のことを話してみたり、

「……古典の課題が、なかなか終わらない」
「みなみちゃんも? 私も現代訳までできなくて……」
「夏休み明けに原文と訳文の両方を暗誦だなんて……厳しすぎだよ、あのセンセーってば」

 まだ終わりそうもない、宿題のことを話したり。
 どうしても聞いていることが多くなるけど、そのやりとりに加われるのも、二人を見ているのも楽しい。
 話すことが少なくなっても、二人といっしょに海を見ているだけでほっとする。

「ほらっ、見て」
「うわぁ……いい夕焼け」
「きれい……」

 時が経つのも、忘れてしまいそうなぐらいに。

 きっと、私はずっと望んでいたんだろう。
 こうやって、誰かがそばにいてくれることを。
 
 来た頃はまだ青かった海が、今は夕焼けのオレンジ色を映している。
 風は少し強くなってきて、潮も少しずつ満ちてきていた。
「こうやって見てると、海って飽きないよね」
「……いろいろな景色が見られるから」
「こういうのが自然のすごいところなんだろうねー」
75渚スコープ(4/4):2007/08/12(日) 15:26:43 ID:S0CxzDxv
 広々とした夕暮れの海を見ながら、ふとそんなことを口にする私たち。
 穏やかに流れていく時間とともに、心も穏やかになっているみたい。
「ほら、波に夕焼けがきらきら輝いて……きれいな波だよ」
 田村さんの言うとおり、夕焼けの輝きが波間に揺れながら煌めいている。こんな間近で、
こういう光景を見られるなんて……
「きれいな波……まるで、みなみちゃんの名前みたい」
「えっ……私の、名前?」
 ゆたかの言葉が理解できなくて、思わず首を傾げる。
「ほら、みなみちゃんって名前を漢字にすると『美しい波』って書いて『みなみ』っていう風に読めたりするでしょ」
「……そう、かな」
 確かにそう読めるかもしれないけど……私は、美しくは無い。
 無愛想だし、スタイルも良くないし、人に怖がられることもあるし……全然、自分には合ってはいない。
「小早川さんってばいいところに目をつけたね。たしかに岩崎さんらしい名前かも」
「……えっ?」
 田村さんまで、どうして……?
「ほら、波って普段は穏やかでしょ。でも、時間や季節でいろいろ表情を変えていく。
それって、時々岩崎さんが小早川さんといっしょにいるときみたいだなって思えて」
「……?」
「んー、自分じゃわからないかー……例えば、岩崎さんが小早川さんとおしゃべりしてる時って楽しいでしょ?」
「……楽しい。田村さんとおしゃべりしてるときも」
 それは、自信を持って言える。
「あははっ、ありがとう。それと、小早川さんが調子を崩したときには血相を変えて駆け寄ったり」
「そうだよねっ。みなみちゃん、まるで白馬の王子様みたいだもん」
「……ゆ、ゆたか、それは言い過ぎ」
「こ、この子ってばなんてストレートなコトをっ」
 す、ストレートって、田村さんにもそういう風に映っているっていうこと……?
「と、とにかく……普段の見た感じは静かだけど、親しい誰かといる時にはココロの中の
感情がいろいろ変わるんだなーとか、岩崎さんを見ていてそう思ったわけですヨ」
「うんっ、私もそう思う」
「……そう、なのかな」
 まさか、二人同時にそう言われるなんて……全然、実感は無いんだけれど。
「だって、私はみなみちゃんのおかげでいろいろ助けてもらってるんだよ。それって、
みなみちゃんがよく見ていてくれてるってことだろうし」
「それに、クラスの人が怪我をした時もよく手助けしてくれてるもんね」
「……そういうものなのかな」
「きっとそうだよ。ねっ、田村さん」
「うん、うんっ」
 今まで考えたこともなかったけど……二人のその言葉が、とても嬉しい。
「これからも、いろいろ迷惑をかけちゃうかもしれないけど……よろしくね、みなみちゃん」
「私もよろしくねっ、岩崎さん」
 夕焼けのオレンジが映えた二人の笑顔が、私に向けられる。
 私こそ、二人にはいっぱいお世話になっているし、これから迷惑をかけるかもしれない。
だから、ちゃんと言わなくちゃ……
「……私こそ、よろしく……ゆたか、田村さん」
「っ?!」
「あ、あうっ……」
「……?」
 な、なんだか二人の反応が変だけど……どうしたんだろう。
「い、今の笑顔、すっごくきれい……」
「は、反則だよっ。夕陽にその笑顔は……」
「えっ……」
 わ、私、笑えてたの……?
 自分ではわからないけれど、二人は顔を真っ赤にしながら私のことを見ていた。
 もし、そうだとしたら……きっと、二人のおかげ。
 こうやって、楽しい一日を……ううん、楽しい毎日をいっしょに過ごしてくれる、ゆたかと田村さんのおかげ。

 ゆたか、田村さん。
 私に笑顔をくれて、ありがとう。

 大切な友達といっしょの海辺で、私は二人がくれた幸せに包まれていた。
76 ◆cj23Vc.0u. :2007/08/12(日) 15:29:04 ID:S0CxzDxv
というわけで「渚スコープ」でした。
暑さ真っ盛りということで、海を舞台にしたSSを少々。

タイトルは、昔のカセットに収録されていた曲から頂きました。
77名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 16:41:02 ID:wngi/i0x
>>76
・)つ【GJ】

夕陽に映えるみなみの笑顔……想像しただけでご飯が美味しく食べれそうだ!
78名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 17:16:35 ID:dKzUFOWb
>>76GJ!
みなみの笑顔、想像するだけで爆死しそうだ!!(笑)
79名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 17:39:18 ID:Vp14JkzI
>>76

もうとにかくGJ!

中々見る機会のないみなみの笑顔を想像するだけでほんわかしてきますね
乙です
80名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 17:55:10 ID:BdbFEKhH
>>76
グッジョブでした!

……っていうかまた古い吹奏楽の課題曲出てきましたね(笑)
81名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 18:01:00 ID:Ia86vFvN
GJ!
みなみいいねぇ


ところで「実力行使」のアナザーストーリーを書いてくれる作者様はいないのかぜ?
またまつり×いのりのレアカップリングが見たいんぜ。
82名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 18:18:45 ID:v7XUzxJz
>>76
アニメ版準拠で脳内再生完了。
物憂い夏の夕暮れには何よりみなみ分が効くぜ。ぐじょーぶ。
83名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 20:40:10 ID:Nith1Bkc
>>81
実力行使の続きだと、カップリングは
いのり×こなたになるんぜ
84名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 22:26:23 ID:/F/Akycv
日曜劇場見てたら入れ替わりネタもいいかなとか思ったがらき☆すたには合わんな
85名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 22:26:41 ID:KFrRpAov
よし、投下するならいまのうち。
投下します。
こなた&かがみのシューティングネタ。
シューティング分が濃いめですので、苦手な方はスルーでお願いします。
全13レス程度。すっきりしないかも。
86好き☆嫌い:2007/08/12(日) 22:27:45 ID:KFrRpAov
 とある休日。かがみはこなたと秋葉原に来ていた。
「今日はここに来たかったんだ」
 こなたがかがみを見上げ、嬉しそうに言う。そのまま足取り軽く、建物の中に入って行った。
「珍しいわね、買い物が目的じゃないなんて」
 そんなこなたの後を追い、かがみも建物に入って行った。
 そのままエスカレーターに乗り、目的の階で降りる。
「到着っと。どう? かがみ」
「うわ、これはスゴいかも」
 目の前には古今東西のシューティングゲームが並んでいる。シューティングゲームがメインのフロアの様だ。
 つまり今回はゲームセンターが目的地であったのだ。
「え? でもあんた、これ系やらないでしょ?」
 これはこなたの目的地と言うより、シューティング好きのかがみの目的地と言えるだろう。
 自分は楽しめても、こなたはつまらないのではないか、そうかがみは思ったのだ。
「いやー、今日はかがみがやってるのを思う存分見ようと思ってさ」
「見てるだけじゃつまんないと思うけど……」
「そんなことないよー」
 こなたは両手をあげ、楽しんでるオーラを発した。
87好き☆嫌い:2007/08/12(日) 22:28:33 ID:KFrRpAov
「うーん、そこまで言ってくれるなら。せっかく案内してくれたんだし、やろうかな」
 妙にこなたの押しが強い気がするが、かがみはその言葉に甘え、ゲームをする事にした。
 それでも『わかっている』人が見る分には楽しいだろうが、こなたには多分つまらないだろうな、と思う。
「でもどうして急にこんな所に誘ったの?」
 かがみは先ほどからの疑問をこなたにぶつける。
「ん? いや、かがみに私の趣味に付き合ってもらってばかりだからさ、たまにはお礼をね」
「うーん。まあ、確かに」
 今までかがみがこなたに付き合った事を思えば、それもありかもしれない。
「否定して欲しかったナ……」
 後ろで何か言っているが、かがみは気にしないでおいた。

「お、これ面白そうだな」
 やるゲームを決めると、かがみは席に座り、ざっとインストを確認する。そしてそのままコインを入れスタートした。
「え? それだけでいいの?」
「最近のじゃ無いから、そんなに複雑なのは無いわよ」
 基本はショットとボンバー、後はアイテムぐらいである。覚えるより、やった方が早いだろう。
 かがみは画面に向かい、集中した。
88好き☆嫌い:2007/08/12(日) 22:29:23 ID:KFrRpAov

「…………」
 この時、こなたはかがみの背後にいた。真剣なかがみに声を掛ける事は出来ず、
さりとてゲームの内容が解るわけでも無かった。かがみの心配した通りである。
(うー。こなたの奴、つまらなくないかなあ)
 かがみは背後で立っているこなたが気になり、どうしても集中出来ない。
「こなた、ここに座ったら?」
 かがみはキリのよい所で声を掛け、隣に座るよう誘った。
「え、邪魔にならないかな」
「うしろにいる方が気になるわよ。ほら、座りなよ」
 だめ押しとばかりに椅子を引き、座るよう施す。
「んー。じゃ、お言葉に甘えて……っと」
 こなたはちょこんと座り、かがみのプレイを見始めた。

「ねぇ、アイテム取りに行かないの?」
「今取りに行ったら危ないし、色が変わるじゃない」
「その黄色いのはいいの?」
「得点アイテムだからいいわ。稼いでないしね」
「……よく避けられるねー」
「弾には種類があるの。基本は自分を狙う弾と、狙わないバラマキ弾で……うわっ」
 隣のこなたと話しながらやっていた為か、かがみは弾に当たってミスしてしまった。
「あちゃー。やっちゃった」
 かがみはそう言いながらも、アイテムを回収し立て直した。
89好き☆嫌い:2007/08/12(日) 22:30:09 ID:KFrRpAov
「かがみ、ごめん」
 こなたは自分のせいだと思ったのか、かがみに謝る。
「気にしないで。これは私のミスなんだからさ」
「……でも」
「ちょっと油断しただけだから平気よ」
 こういうゲームは自分の腕が如実に出るものである。
 かがみとしては、こなたが気にする事はないと思うのだが、
「ごめん……」
 何故かこなたは妙にしょぼくれている。
 こなたがそんな状態で集中出来るわけなど無かった。
 ボスとザコとの混合攻撃に、かがみはあえなく散っていった。
「面白かったー」
 多少ぐだぐだではあったが、久々のシューティングに、かがみは満足していた。
「せっかくだし、あんたも何か一緒にやらない?」
 一人だけ楽しんでるのもなんだし、協力プレイをしようとこなたを誘う。
「え? いいの? 邪魔じゃない?」
「何でそんなにはてなばかりなんだお前は」
「……だって」
 今日のこなたはどこかおかしい。邪魔だなんて思っていないし、
それ以上にこなたの元気が無い方が、かがみには堪えた。
「私が一緒にやりたいの。ねぇ、何かやりたいのある?」
90好き☆嫌い:2007/08/12(日) 22:30:52 ID:KFrRpAov
「じゃあ、コレがいい!」
 はしゃぐこなたに手を引かれて、かがみはその匡体に連れて行かれた。
「ちょっと待て」
 そのタイトルを見て、かがみは思わず固まる。
「何で?」
 こなたは不思議そうにかがみを見上げる。そんなこなたに、思わずかがみは頭を抱えた。
「『達人』で『王』よ。どう控えめに見ても、難しそうじゃない」
 かがみが画面に目をやると、火柱の中に『達人王』のロゴが見えた。
「えー。『達人を越えて王になれ』ってカッコイイじゃん」
「初心者なんだから、もう少し簡単そうなのを選べよ」
「かがみとやれば、きっと簡単だよ」
 キラキラと目を輝かせ、こなたはかがみを見ていた。どんな期待をかがみに寄せているのだろうか。
「えっ、あの……わ、わかったわ。やってもいいわよ」
 もちろん、かがみがそれにあらがえる術は無かった。

 コインを入れ、ゲームを始める。軽快なドラムが心地よい。
「アイテム取るよー」
「二個あるから、一個ずつね」
「Sってなーにー」
「スピードでしょ。この機体遅いし」
 はじめは敵も少なく、こなたに教えながらも楽に進めた。
91好き☆嫌い:2007/08/12(日) 22:31:42 ID:KFrRpAov

「……硬いね」
「うん、硬いわね」
「これがボスかな」
「多分、中型機だと思うけど」
「うわっ、ぶつかった」
「危なくなる前にボンバー使うといいわよ……あれ? 全体に効果は無いのか」
 中型機が増えてくる辺りで、こなたがミスをしてしまう。
「こなた、ちょっとこっちに寄って」
「え? お、あ、撃たれた」
 地上敵をスクロールアウト出来ず、再びこなたが沈む。
「ボスはまだかな」
「確かに長いわね。そろそろじゃないかな」
 長く厳しい道中を抜け、静寂が訪れる。そして音楽が変わった。
「おー、来た来た……おわー」
「うわっ、やっちゃった」
 現れたボスに挟まれ、二人同時にやられてしまう。
 気づけば画面が切り替わり、復活地点に戻されていた。
「え? 何コレ」
「うーん。二人同時にやられると戻されるみたいね」
「うえー」
 こなたは疲れが隠せない様だった。かがみ自身も少なからず疲れてきた。
「せめて一面ぐらいはやってやるぜー」
「あと少しよ」
「……もうだめだー」
 集中力の尽きたこなたが、コンパネに沈んでいった。
「うわっ」
 次いでかがみも攻撃するほど弾が増えていくボスにやられてしまった。
92好き☆嫌い:2007/08/12(日) 22:32:34 ID:KFrRpAov

「うー。難しいね」
「いや、これが難しいのが原因だと思うぞ……こなたにも楽しめる様なのがあるといいんだけど」
 こなた自身の選択とはいえ、もう少しこなたにも楽しんでもらいたかったと思う。
「んー。対戦シューティングとか? まあ無いよねそんなの」
「あ、そっか」
 かがみはこなたの一言で思い出した。確かあの辺りで見かけた筈だ。
 かがみは先ほどとは逆に、こなたの手を引いて行く。
「あったわよ」
 『ティンクルスタースプライツ』SNK/ADKの対戦シューティングである。
「そんなのあるんだ……おお」
「どうしたの?」
 こなたが何かに気づいたようだ。うれしそうに画面を指さす。
「どき魔女の人のだね」
「は?」
「いや、何でもない」
 絵師繋がりであるが、かがみが知る由も無かった。
「よーし、早速やってみよう」
 先ほどのゲームで自身をつけたのか、こなたは試しにやる事にしたようだ。
 モード選択画面で、たいせんモードにカーソルを合わせる。
「え? もう私と対戦するの?」
「『習うより慣れよ』だよねー」
 こなたは気軽に言うが、
「お前は格ゲーでもそれを言えるのか?」
 かがみの突っ込みを受ける。
93好き☆嫌い:2007/08/12(日) 22:33:29 ID:KFrRpAov
 初心者同士ならありかもしれないが、普通はやらないだろう。
「それに今日のあんたは、何か変よ」
 そう、初めからおかしかったのだ。
 無理をして自分に合わせようとしている。かがみにはそう思えた。
「あ。決まっちゃったよ」
 かがみがこなたの言葉で画面を見ると、モード選択時間が終わって、
キャラ選択に画面が切り替わっていた。
「うわ……まあいいか。誰にする?」
 かがみは気持ちを切り替え、こなたに聞いた。先ほどの件は、落ち着いてから話そう。
「んー。どんなゲームかわからないから、見た目でいいかなー」
「なんじゃもんじゃは使いやすいわよ」
「もじゃもじゃのはちょっと……主人公っぽい娘にしようかな」
「それじゃあ私はこのキャラを」
 かがみは特殊な操作で隠しキャラを選んだ。
「あー。隠しキャラなんて卑怯だ」
「いやいや、そっちのキャラと性能は同じだから、卑怯ではないわよ」
「むー」
 こなたは不満そうに頬を膨らませている。確かに隠しキャラと言うだけで、
何らかの差があるように思えるのだろう。
「あ、ほらもう始まるよ。説明するね」
 かがみはそんなこなたを強引に画面に向けた。
94好き☆嫌い:2007/08/12(日) 22:34:12 ID:KFrRpAov

「うおー……」
「やっぱり初プレイじゃ難しいよ。ほらヘコまない」
 基本を教え対戦に入ったのだが、経験の差が如実に出た。
 こなたは、自分の画面でいっぱいいっぱいで、かがみ側からの攻撃まで
気が回らなかったのだ。
 アイテムを取り間違え、ザコの体当たりとかがみの攻撃に挟まれ、こなたは負けてしまった。
「むー。やっぱ格ゲーとは違うね……そういえば他に対戦シューティングってあるの?」
 アホ毛までしおしおになっていながらもまだ対戦する気なのだろうか、
こなたはそんな事を聞いてきた。
「まだやるのかよ。確か『チェンジエアブレード』っていうのがあるらしいけど、
見た事無いわ」
「そーかー。対戦ならかがみと一緒に出来ると思ったんだけどなあ」
「……ああ、そっか」
 こなたが変な理由。それが今、かがみに見えた気がした。
「あんたも疲れてるでしょ? 喫茶店か何かにいこっか」
「いや、まだいけるよ」
「無理をしない。ほらいくわよ」
 かがみはこなたの手を引き、強引に連れ出した。
95好き☆嫌い:2007/08/12(日) 22:35:00 ID:KFrRpAov

 階段の踊り場にあるベンチでこなたは休んでいた。
「ほら、落ち着いた?」
 かがみはこなたの手に缶コーヒーを渡し、隣に座る。
「うん、確かに疲れてたかな。ごめんね、かがみ」
「ストップ」
 かがみは謝るこなたを遮った。そのまま真っ直ぐこなたの顔を見る。
「あんた今日は謝ってばかりよ。謝られる事なんてないんだから、止めなさい」
 言い方がきつかったのか、こなたの瞳が揺れている。かがみの胸が微かに痛んだ。
「う……ごめん」
「だから謝るなって」
 かがみはこなたの頭を優しく撫でる。
「私がシューティング好きだからって、無理に合わせないでいいよ」
「えっ。無理なんかじゃ」
「ううん。無理してるよ」
 かがみはそのまま優しくこなたの髪を撫で続けた。
「誰にだって好き嫌いがあるんだからさ。勉強だってそうでしょ? 気にしないで」
「……でも」
「それじゃあ何? 私がもずくが大好きで、あんたに勧めたら、好きになれるの?」
「う゛っ……無理」
 味を思い出したのだろう、こなたは口を押さえた。かがみは思わず背中をさすってしまう。
「学校給食じゃあるまいし、無理に勧めないから。ごめんね」
「……うん」
 こなたは素直に頷いた。
96好き☆嫌い:2007/08/12(日) 22:35:44 ID:KFrRpAov

「いつもかがみにギャルゲーとか付き合ってもらってたからさ、今度は私が
かがみと一緒に何かやりたかったんだ」
 ようやく落ち着いたのか、こなたは理由を話しはじめた。
「だから、かがみが好きなシューティングを選んだんだけど、見てる分には
簡単そうでも、難しい物だね」
「まあ、人を選ぶからね」
 ギャルゲーとは違い、反射神経が必要な分、敷居は高いだろう。
「あんた、難しいのを選んでたでしょ。進んで嫌いになりたいのかと思ったわ」
「うっ、そんなに難しい奴なのか」
 こなたは思わず呻いた。名前で気づかないのだろうか、とかがみは思う。
「それに私は普段通りのこなたが好きなの。だから無理はしないで」
 いつものように笑っていて欲しかった。今日はまだ、そんな笑顔を見ていない。
 そう思いかがみはこなたを見た。
「うおっ」
 かがみは思わず叫ぶ。
 こなたは、何だか今までになく、キラキラと効果音がつきそうな笑顔を、かがみに向けていた。
「ねぇ、もう一度さっきの言葉を言ってよ」
 こなたはかがみの服の裾を掴み、お願いをした。
97好き☆嫌い:2007/08/12(日) 22:36:30 ID:KFrRpAov
「え……無理はしないで?」
「違うよ」
「普段通りのこなた?」
「その後だよ」
 期待に満ちた目でこなたが見ている。かがみはその言葉を思い出し、思わず赤面した。
「え、いや、勘違いしないでよね。『好き』とは言ったけど……」
 けど、何だろう。『友達として』と言うだけなのに。
 かがみは思わず言葉に詰まった。
「私は、かがみが好きだよ」
「え?」
 今度はこなたがかがみを見つめていた。
 その瞳は真剣で、かがみは目が反らせなかった。何故か顔が熱い。
「……大切な親友だからね」
 間を置いて、こなたが言う。寂しげに見えるのは、気のせいだろうか。
「え、あ、うんそうね。こなたは大切な親友よ」
 ドキドキする胸を押さえながら、かがみはこなたに言葉を返す。
 かがみ自身、気持ちがよくわからなかったのだ。
 こなたとは――友達なのに、これからもずっと……
98好き☆嫌い:2007/08/12(日) 22:37:10 ID:KFrRpAov

「それじゃ、次に行きますか」
 こなたは立ち上がるとかがみの手を取り、再びシューティングフロアに向かおうとする。
 すっかりいつものこなたに戻ったようだった。
「待ってよ。今度は私があんたに付き合う番でしょ?」
 かがみがこなたを止める。
「格ゲーで勝負する? それともアニメイトで買い物かな?」
 かがみはあえてこなたを挑発した。
 まだかがみ自身、気持ちはわからないが、今はまだ友達でいたいと思う。
「ふっふっふ。この私に格ゲーで勝てるとでも? さっきの借りは返させてもらうよ」
 こなたは、やはり先ほど負けたのを気にしているようだ。やる気満々である。
「あら。今日の私は冴えてるからわからないわよ」
 こなたがいつも通りに戻ったように、かがみもいつものようにありたかった。
「お、言ったな」
「それじゃ行きましょ」
 気持ちはわからなくても、繋いだ手の温もりは確かだ。
 しっかりと手を繋ぎ、二人は階段を上っていった。
997-575:2007/08/12(日) 22:37:46 ID:KFrRpAov
以上です。ありがとうございました。
シューティングネタやろうと、何かこねくり回してたら、別物に。
こなたがシューティングをするなら、ここの住人お勧めの『ウルトラ警備隊』辺りだろうか。
難しかったと記憶しているのだが。
100臨時SS書き ◆PlNKZcRIiA :2007/08/12(日) 23:14:53 ID:jYRXSxq4
>>99
GJっす!ゲーセンには行かない俺だが、何か無性にシューティングがやりたくなってきた。

>>81
>>83
続きは一応俺が執筆中なんで遠慮してもらえるとありがたいが、アナザーストーリーなら全然OK。
書いてくださる職人様がいるなら、存分にイジっていただければ。
101名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 23:18:21 ID:hP6VmVB7
ぐっじょーw
こなたにはエグゼリカやらせてみたい。アンカーの扱いとか変に巧そう。

===キャラ選択===
こなた
「あー、このキャラ(エグゼリカ)つかさじゃん?髪の色まで一緒だよ!」


===キャラ選択===
かがみ
「あんた、アンカーの使い方けっこう巧いわね」
こなた
「振り回すのは得意なんだよネ」
かがみ
「確かに、あんたには始終振り回されっぱなしだわ」


===ボス戦===
フェインティア
『出番のようねぇ!』

こなた
「……ダメだ!私にはかがみは撃てないっ!」
かがみ
「……ツインテールだったらなんでも一緒か?」
102名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 23:35:48 ID:ae+rqnfy
103名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 23:39:07 ID:lr43aBE6
東方なら一緒に出来んじゃね?
発祥はこなたのテリトリーだが
104名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 23:44:33 ID:H7X6YNsW
てゆか、こなたはシューティングだめなのか?
一見万能に見えて不得手を晒すことで影で凄い努力をしてることを連想させるこなた萌え?
105名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 23:55:27 ID:KFrRpAov
>>104
不得手と言うか、こなたは、やってないから上手くないイメージで書いた。好きじゃなさそうだし。
かがみは、地味目のシューティングが好きそうなイメージで書いた。
エグゼリカとかあの辺になると、個人的に操作が複雑すぎるよ。
106名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 23:59:52 ID:wL3BSSgu
「格ゲー以外でもどんどん掛かってきたまへー」なんて言ってるくらいだから
シューティングでも一応かがみに負けない自信はあるんだろうな

だがまぁ俺にとってここで最も重要なのは「かがこなが仲良く遊んでる姿に萌える」って事なんだ
107名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 00:00:48 ID:X7JLUByk
sage忘れスマン
なんか専ブラだと新スレにくる度にsage忘れてしまうorz
108名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 00:38:23 ID:7cckIwEm
>>99
友情以上?恋愛未満も大好物ですGJ!

いい友情関係物のあとですが、流れを切って恋愛感情的な二人を。すまん。
『チョコ味のキス』の続きです
6レス使用します
109私の居場所は 1/6:2007/08/13(月) 00:39:23 ID:7cckIwEm
『デート』とは!!

恋人同士が街に繰り出してイチャイチャっぷりを他人に見せ付けるものである!!


と、思っていた。今までは。
まさか、私がその『デート』をするとはまったく思ってもなかったわけで。
……制服着たままの寄り道、しかもゲマ○にだけど、意識が違えばデートなんだろうか?
そもそもデートってなんだろ?
ギャルゲとかでは付き合ってもないのに買い物袋を持った幼馴染を横抱きにして家に帰るってシチュまであるわけだけど、んなこと出来ないし。
正直何をするかなんてよく分かんないけど、ただ一つ言える事は。

普通に並んで歩いているだけなのに無性に恥ずかしいって事かな。
意識しすぎなんだろうけど、ね。

かがみはかがみで緊張しているのか、会話が妙にギクシャクして続かない。
こんなに会話が少ない買い物っていうのも本当珍しい。いや、初めてじゃないかな。



「目当てのもの買っちゃったけど……これからどうする?」

店を出て、かがみが持っている買ったばかりの小説をカバンに入れながら訊ねてきた。
どうする?って言われても現実の恋愛初心者の私に的確な答えが出せるわけがない。

「んー……とにかく歩いてみる? 特に行きたいとこもないし」
「……そうね」

冷静を装っているのか、普段通りのつもりなのか。
何の変わりもないように言っているけど、急に早足になって半歩先を歩いてこっちを見ようとしない。
うー、そっちから誘ったのに(まぁ、本当は私からだけど)その対応は結構酷いんじゃないかな。
とは言え「こっち向いてよ」とかムーミン相手に言うようなことを言うのも恥ずかしい。
それってつまりはもっと構ってよって言ってるようなもんだろうし。
視線をキョロキョロさせながら、どうすればいいかなと自分でも驚くぐらいに一生懸命考えていた。
けど、ある一点で視線が定まる。




それは半歩先を歩く、かがみの手
110私の居場所は 2/6:2007/08/13(月) 00:39:56 ID:7cckIwEm
何か妙にそわそわしてるように見えるけど、それは自分の気分の所為だろうか。
ゆっくりと手を伸ばしてみる。手を繋ぐぐらいなら……大丈夫だろうし。
別にばれてもいいはずだけど、なぜかばれないようにそっとかがみの手を取ろうとして

「ねぇこなた」
「ぅわっ!?」

いきなり振り向かれて名前を呼ばれた所為で伸ばしていた手を少し引っ込めてしまった。
それでもかがみの手を取ることは出来たのだけど、指先だけを軽く握り締めるという微妙な感じで。
ようやく見ることが出来たかがみの表情は、笑顔から急に真剣な表情になって……

一気に真っ赤になった。

「あ、あの……こな、た?」

もしかして私は「構ってよ」と言う以上に恥ずかしいことをしてしまったのでは?
顔に血が上る感覚がより一層その事を理解させる。
「は」とか「う」とか呟いて言葉を出す練習をした後、何とか思ったことを言葉に出せた。

「て、テとかツナごウっ!」

かなり声が裏返った。
通行人がこっちを見ている気がするのは自意識過剰だと思い込むことにする。
そうでもしないと何も出来そうにない。
かがみはしばらくリモコンでコントロールされてるのかと疑問に思うほど一時停止していたけど、急に私の手をがっしり掴んで走り出した。
慌ててこっちも走り出す。最初はこけそうになったけどスピードではかがみに負けない。
それでも何となく後ろを付いて走っていた。

「ど、どこに行ってんの!?」
「とりあえず走る! ここから逃げる! 周りの目が……っ!」

風になびくツインテールの間から見える耳が真っ赤になっている。
手を繋いで人通りの中を走り抜ける女子高校生二人組っていうのも人目を引いてると思うけど?
でもそれをかがみに伝えることはしなかった。
こういう騒がしいのも私達にはあってる気がするし、繋いでくれた手は熱いけど気持ちよかった。
一体どういう心情の変化だろうとは思うけど、多分これが「好き」って事だろう。
足と同じぐらいに駆け出している心臓の理由は、走っているからというだけじゃきっとない。
自然と頬が緩んでいた。足に力を入れ、軽くジャンプをすると簡単にかがみの隣につけた。
かがみがこっちを見る。なんだ、結局かがみも笑ってるじゃん。
どちらからともなく足の回転数を落とす。未だに手はお互い握り締めたままだった。
何だか立ち止まると一層恥ずかしさが込みあがってきて、お互い笑いながら急いで手を離す。

「……ちょっと休憩するか」
「そだね。走ったから疲れたよ」

う、とかがみが言葉に詰まる。
いや、怒ってるわけじゃないんだって。
111私の居場所は 3/6:2007/08/13(月) 00:40:26 ID:7cckIwEm
偶然だろうけど、立ち止まったのは公園の前だった。
滑り台とブランコだけがある小さな公園。
近くに自販機があったから冷たいスポーツドリンクを買って、二人でブランコに座る。
公園の前の道は人通りが少なくて買い物に向かう途中らしいおばさんが通ったりするぐらいだった。
飲み物は冷たいうちに飲み干したいけど、飲み終わったら公園から出て行かなきゃいけない気がして甘いスポーツドリンクをちびちび飲む。

「かがみはさ」
「ん?」

両手で持っている口が広いキャップ付きのアルミ缶を見つめながら訊ねる。
かがみがこっちを向いたからだろうけど、かがみが乗っているブランコの鎖がキィとなった。
ブランコが揺れる際に発する、懐かしい音。

「何で私を好きになったの?」
「うわ、そりゃまた直球ね……」

コツン、と渇いた音がしてかがみの方のブランコを見る。
キャップを閉めてアルミ缶を地面において、ポーズのつもりなのか古畑みたいに考え込んでいた。
あ、なんかすごい様になってる。
けど、すぐにそのポーズをといてこっちを向いた。

「まぁ、考え込まなくてもいいんだけどね。理由なんて簡単。好きだから好き」

思わず息を呑む。
卑怯だ。絶対かがみは卑怯だよ。笑顔でそういう殺し文句を言うのは卑怯だっ!
学校で感じたお腹のグルグルがまた来て、誤魔化すために慌ててドリンクを飲んだ。
両手で缶を持っていたからか、それともこの暑さからか、若干ぬるくなっていた。

「どういうところが好きかは……そうね、やっぱり一緒に居ると楽しいし飽きないしね。
 マニアックなネタまでは流石に突っ込みきれないけど私以外にあんたの会話についてこれる人はそうそういないって」

ずいぶん自信たっぷりに言うから、からかってやりたいのに認めている自分がいて何も言えない。
ぬるくなってしまっている缶を頬に当てて少しでも熱を冷まそうと努力するも意味はなかった。
どうしたんだろうね、私らしくないなぁと心の中で笑いながら誤魔化してもお腹のグルグルが消えない。
そして私はこのグルグルの意味をもう知ってしまっている。
つまり、私は今こう思っているんだ。




かがみとキスしたい―――って
112私の居場所は 4/6:2007/08/13(月) 00:41:06 ID:7cckIwEm
たった九文字の思考が胸を掻き毟りたくなるぐらいに恥ずかしい。
学校でのキスのお願いは恋愛感情かどうか確かめるためと言う結構失礼なお願いだったし。
……二回目はかがみの暴走だけど。
一回ぐらいは私から不意打ちして脅かしてもバチは当たらないだろう。

「ねぇかがみ」

ドリンクのキャップを閉めて地面に置きながら訊ねる。
かがみは今度こそポーズじゃなくて本当に両手で鎖を持って考え込んでいた。
つまり、私の呼びかけは聞こえてないらしい。
それが何だか、無性に面白くない。
ムカムカだかモヤモヤだか、あんまり良い気持ちはしない感情がお腹のグルグルより上回っていく。
ゆっくり音を立てないようにブランコを降りて、かがみの背後に回るとそのまま抱きついてやった。

「ふ、ぁっ!? こなた!?」

驚いているかがみの肩に顎を置いて、体重をめいっぱいかけてやる。
二人分の重みでブランコが軋んだ。千切れはしないだろうから容赦はしない。
触れ合っている部分から感じるかがみの体温が、心のモヤモヤを消していく。

「ボーっとしてるバツだよ」
「……バツにならないんだけどねー、これじゃ」

かがみは心底幸せそうに微笑んで、かがみの前に回していた私の手に片手を重ねてきた。
分かってるよ、バツにならないことなんて。
私がこうしたいからしただけなんだから。

「何考えてたの?」
「え?」
「……呼んでも気づいてくれなかった」

真剣に言ってるのに何で笑うかな。
笑った後に「ごめんごめん」と言われても、子ども扱いされてるみたいだよ。

「こなたって……結構寂しがりや?」
「かがみほどじゃないよ。かがみはうさぎだもんね〜」
「またそのネタかっ!!」

でも、確かに私も結構寂しがりやなのかもしれない。
かがみの家に遊びに行ってもかがみが居ないとこう……物足りないというか、そう感じるわけだし。
113私の居場所は 5/6:2007/08/13(月) 00:41:46 ID:7cckIwEm
「私はうさぎじゃなくて、病気なのよ」

重ねられた手の平が握りしめられ、体重をかけられる。
お互いに支えあっている感じになった。
「病気?」と聞き返すと、突拍子もなく冗談みたいな病名を口にした。

「病名は……そう、こなた症候群ってところね」
「えーっと、それはだんだんオタクになっていくっていうような病気ですか?」
「あんたそれ自分でいうか……」

呆れたような呟きと、かがみの片手が私の頬に触れてきた。
撫でられているようなゆっくりとした動きで。

「症状は、こなたに触れないと禁断症状がでる……ってことでどう?」
「いや、どう?って言われても……」

にこやかに言われても困る。そもそも禁断症状ってなに?
頬に触れているかがみの手は耳の下へと移動し首筋へと下がってきて、くすぐったさとは違う何かを感じた。
いつの間にかお腹のグルグルが復活している。この感覚にはどうやっても抗えない。
かがみから離れようと思っても、重ねられた手が磁石みたいにくっついて離れなかった。

「一緒に居ると楽しい。こうしてると心臓はすごく脈打ってるのに落ち着く。つまりこなたが一番の薬」

ああもう、本当に今日のかがみは卑怯だ。
ストレートな言い方で誤魔化さないから、かわしきれない。
耳に近いかがみの声が気持ち良い。もっと聞いていたくなる。

きっと私はかがみには勝てないんだ。

「こなた?」

でも、負けっぱなしじゃつまらない。
両手で強くしがみ付いて、いつもツインテールで隠れてる耳に口を近づける。
そしてそっと呟いた。





「     」
114私の居場所は 6/6:2007/08/13(月) 00:42:22 ID:7cckIwEm
ほんの数文字を、かがみしか居ないのにも関わらず、近くに誰かが居たとしてもかがみにしか聞こえないぐらいの囁きで。
ゆっくり確かめるようにかがみに伝えた。

「なっ……あ、ぁっ!」

さっき散々恥ずかしくなるような告白してきたし、学校ではこれより恥ずかしいことをしてきたのに面白いぐらいに顔をリンゴにした。
お返しだよ、と笑ってやる。
かがみから離れて、自分の分とかがみの分のドリンクを取って公園の入り口まで走り出したところでようやくかがみが動き出した。
ここまで追いつく前に辺りを見回す。うん、誰も居ない。

「こなたっ!」
「いーじゃん、仕返ししたって」
「……あれは仕返しじゃないって」

ぶつぶつ何か言っている。でもまだ仕返しは残ってるんだ。
追いついてきたかがみにドリンクを返す。
「あ、ありがと」と手を伸ばしてきたから、ドリンクを引っ込めてかがみの袖を引っ張った。
そうやって強制的に屈ませて、私はそのまま上を向いて。


仕返しと言うより自分の望みのまま、不意打ちで一瞬だけの重ねるキスをした。


かがみが学校で言っていたように、今回は目を瞑ったからかがみの表情までは見れないけど。
三回目にしてようやく自分からできた。
やっぱりドキドキはするけど……自分からの方がかがみのリアクションが可愛いから問題なし。

「ひっかかった?」

口を押さえて真っ赤になって、かがみが小さく一回頷いた。
ようやく勝てたという達成感と、残ってはいるけどグルグルは収まっていたから満足感が湧いてくる。

「そろそろ帰ろっか!」

自分でも分かるぐらいに上機嫌でかがみに訊ねると、まだ顔は赤いけど優しい笑顔で手を伸ばしてきた。
差し出された手の意味は分かったけど、反応が遅れた。
その理由は……恥ずかしいから言いたくはないけどその笑顔に見とれたからで。

「手、繋ごう。さっきはちゃんと繋げなかったから」
「あ……うん」

指先だけを握って、ついさっきまで重ねていたはずの手に、今度は自分から手を重ねる。
ドリンクを渡してお互いカバンの中に入れると繋いだまま歩き出した。
今こうして隣に居るかがみ。手を繋げるこの位置はとても居心地がよくて。

誰にも渡したくない。この場所は私のものだよ。

そう言う意味を込めて軽く手を握り締めると、同じタイミングで握り締め返された。
お互い言葉にはしないで顔を見あわして笑う。




その笑顔が、この手の温もりが、この人が。
私には何物にも変えがたい宝物なんだと、私は心の中で深く頷いた。
115名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 00:47:03 ID:7cckIwEm
以上です

GJと感想をくれた方、本当に感謝します。
嬉しくて本当に感涙しかけました。

臨時SS書き様、俺にはもったいないぐらいの言葉、ありがとうございます。
あなたの作品は前から保存していたので、むしろこっちが尊敬しています。

あと、全裸待機はいくら夏でも風邪引く可能性があるのでやめた方がいいですよ?
116名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 01:05:40 ID:heNgLjJD
ぐっじょぶでしたー。
読んでるとなんだかとてもやわらかくて幸せな気分になるので大好きですw
ぎゅー♪

――こっそり答えっぽいのを混ぜてみるテスト。

かがみん視点楽しみにしてますよー。
やっぱり全裸待機してます(ぇっw
117名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 01:39:39 ID:C6LZ2+jW
>>115

 私、一スレ住人は命を狙われています。
 なぜ、誰に、命を狙われているのかはわかりません。
 ただひとつ判る事は、10-249氏のSSと関係があるということです。
 かがみとこなたは犯人の一味。
 他にも書き手が4〜5人以上。高い文章力を所有。

 どうしてこんな事になったのか、私にはわかりません。
 これをあなたが読んだなら、その時、私は萌え死んでいるでしょう。
 …死体があるか、ないかの違いはあるでしょうが。
 これを読んだあなた。どうか真相を暴いてください。それだけが私の望みです。
 一スレ住人







「ひよりーん。部誌の原稿できた?
 あれ、居ない……。全く、PCの電源点けたままで何処行ったんだか……」



──五分後──



⊂~⌒⊃。Д。)⊃ ←こう
118名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 01:40:29 ID:AipgGAxq
こなた「ウェーハハハハハ」
かがみ「何よいきなり」
こなた「シューティングやってたら面白いのが出て来たんだよね」
かがみ「ウェッハかい!」
119名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 01:41:17 ID:C6LZ2+jW
ああ、書き忘れてた;
今回もGJっした!!!
120名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 01:42:53 ID:/Wq+eZbW
>>115
GJ過ぎる
かがみ視点も楽しみにしてます
121名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 02:53:42 ID:7z/nOSsc
>>115
甘口GJ!
「」の中身は……?
122名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 02:55:19 ID:SXH1T8g5
一時間以上レスが無いってことは、職人たちにwktkしていいんだよな?
123名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 03:20:50 ID:iTVN28j2
熱帯夜がチョコキス氏のSSで、ほのぼのぽかぽかの春の気温に変わりました。

神GJ!!!!

さておまいら、こなかがつかゆきをもう何年か一緒に居させる方法を思いついた。




全 員 留 年 さ せ れ ば い い ん だ よ!!


みんなと一緒に居たいからって、わざと留年するかがみとみゆきさん萌え。(こなた談)
124名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 05:38:31 ID:b5cpX9Dt
>>115
GJ!素晴らしかった。
125名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 07:44:02 ID:8eMUG7Lp
>>115
GJ!

>「病名は……そう、こなた症候群ってところね」
>「えーっと、それはだんだんオタクになっていくっていうような病気ですか?」
最近の俺のことかorz
126名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 09:25:37 ID:cdZ8Savp
>こなた症候群

こなた分が不足すると発症する。
重度の患者になると真空の宇宙空間でヘルメットのバイザーを開けたりする
マインド不安定状態に陥ることがあるので、早期治療が重要である。
―――民明書房刊「世界医療大全」より抜粋。
127名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 09:33:00 ID:X7JLUByk
治療法はかがみ症候群への移行とかつかさ症候群への移行なんだろうな…
128名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 09:35:00 ID:xswuWNVv
みゆきさんの事もたまには(ry
129名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 09:52:59 ID:YCOMr9Cz
わーいみさおもみさおm(ry
130名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 10:24:34 ID:KYjzWIj0
みさきちは絡ませられるキャラが少なくて困る
131名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 10:36:38 ID:30ALivy7
>>130
あやの、かがみ、ちびっこ、あやのの彼(ry
くらいかねー。みさきちと絡ませるとしたら。他にもいたか?
132名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 10:50:02 ID:JDEyIqOb
みさきちなんてカップリングできるじゃん、ひよりんに比べたら
133名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 10:52:09 ID:KYjzWIj0
>>131
そんなもんだろうね
でもなんとなく雰囲気の似てるななこと無理やり絡ませるというても
134名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 11:00:33 ID:UFX3vpV5
そういえば、19話でつかさがチ○チンネタを出していたようだが、それを応用した続編型のSSをできれば望んでいるぞ。
135名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 11:21:08 ID:hvD7kzFC
前スレ埋まった
136名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 11:42:46 ID:A7LGhW74
こなた症候群に罹患したかがみのために、医師を目指す決意をしたみゆき。
だが、幸せそうなかがみの表情を見るうちに、本当に治してしまってよいのかと
迷い始める・・・


・・・あれ?
137名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 11:46:06 ID:YCOMr9Cz
前スレ埋め終わったので報告age
138名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 11:51:14 ID:t1iZ4pIK
>>115
GJ
早くかがみ視点を読みたいけど終りが近付くのは寂しいなw
139名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 12:21:39 ID:uZ4O738O
>>132
ひよりにはこーちゃん先輩がいるじゃないか(次点でパティも)。
まぁ、逆を言うとこうにはひよりしか相手がいないということにもなるが。
140名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 12:27:51 ID:0g4k88yP
>>99

かがみ「にしてもなんでここにはアレが無いのかしら……
    シューティングでありながら! 対戦ゲームで! 完全格ゲーと言っても過言ではない! あのゲームがどうして!
    コマンド入力で弾幕技出せるし、直接相手に攻撃するわけだし、更に自分がまるでボスキャラみたいな姿になって攻撃できたり
    もしかして……アレはシューティングとして認められてない……?
    だけど『対戦アクションシューティング』って売り込んでるわけだし、それとも撤去の波はもうここまで……」

こなた「えっと…………かがみ?」



うん、ちょっと去年のこと思い出しちゃった。GJ!
141名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 12:51:00 ID:yNr3bt4h
>>140

センコロ?
142名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 13:03:54 ID:fucJ4Vjr
>>139
実はこうにはらき☆すらの永森やまとと中学生時代からの友人という設定がある
ソースはティーク9月号
143名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 13:35:51 ID:X7JLUByk
こうってやっぱりアニメには出ずに終わるんかな?
OPにも出てないしなぁ
144名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 14:05:46 ID:3g6LodKM
>>140
つ「ぺけ箱360」

萌えドリル版なら「こなたさんからのプレゼントでーす♪」とか、「おまけページまで
飛んでけっ!」とか言えたりするのだが。
145名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 14:07:39 ID:6lT2NRK5
>>140
かがみさんに贈り物です
つ http://www.amazon.co.jp/dp/B000FIU1JM/
146名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 15:03:34 ID:6lnLRNGs
>>140

「らき☆ころ」とか出ないかなあ。
校庭とか公園で、物投げまくって対戦w

お盆休みで人がいないのをいいことに、職場でSS書いてる俺。
1473-283:2007/08/13(月) 15:41:06 ID:896OHzMq
では俺は甲子園を見ながら……はさすがに集中できなかったけど
セミの声を聞きながら書いたSSを投下します。
たぶん8レスほど。
148ホーム・スウィート・ホーム:2007/08/13(月) 15:41:59 ID:896OHzMq
 泉こなた、無職。趣味、マンガ、アニメ、ゲーム、インターネット、などなど。
 今現在はネットゲームに没頭している。この日の昼あたりから始めてかれこれ七時間ほ
どになるが、それを咎める者は今のところいない。よって、七時間もモニターに向かった
まま、椅子に座りっぱなしである。
 時間はいくらでもあった。なんと言っても学校に通わず職を持っていないのだから、活
動時間のほぼ全てを自由に使える。同居人のおかげでお金にも困らない。理想的な生活だ。
 厳密に言えば、起きている時間の全てが自由というわけではない。食事や風呂とは別に、
どうしても拘束されてしまう時間はある。それは働かないことによる代償ともいえるもの
だったが、こなた自身はそれを不満には思わない。
「こなちゃん、ごはんできたよー」
 同居人がきた。すぐにパーティメンバーたちに別れを告げてログアウトする。
「お待たせしました」
 モニターから目を離して振り返ると、そこにはすでにつかさがいた。こなたが来るまで
我慢できなかったらしい。もしこなたがゲームを続けていたら、強制的に中断させられて
いただろう。
 つかさが持ってきたお盆には二人分の食事が乗っている。ご飯、味噌汁、ハンバーグス
テーキ、そしてサラダ。わりと平凡なメニューだが、味は非凡であることはこなたがよく
知っている。なんと言ってもつかさはプロの料理人なのだから。
 そして特筆すべきことは、箸が一膳しかないことだった。
「いただきます、こなちゃん」
 椅子に座ったままつかさを待つ。
 つかさは箸でハンバーグを一口大に切り取って、自分の口に運ぶ。両手をこなたの肩に
かけて、顔をこなたに近づけると、そのままキスをした。
 唇が触れ合うと、すぐにこなたの中に舌が入ってくる。同時に、ハンバーグも入ってき
た。口移しで渡されたハンバーグを噛み砕いて、舌を使ってつかさにも半分わけた。ハン
バーグから肉汁が染み出してきて濃厚な味わいをかもし出す。絶妙な焼き加減のなせる業
だった。続いて、デミグラスソースの味。わずかに酸味がきいていて、肉を食べたときの
独特の重さがすっかり消えてしまった。これなら飽きずに食べられそうだ。
「んっ……んちゅっ……」
 そして最後に残ったのはつかさの味。舌を絡めあうと、甘くてざらざらした感覚がやっ
てきた。
「いつもと味が違う?」
「隠し味にバルサミコ酢を入れてみたの。こなちゃん、美味しい?」
「うん、美味しいよ……」
 頭がぼうっとする。それはゲームのやりすぎのせいなどではなくて。
「よかった」
 つかさは満面の笑みを浮かべて喜ぶ。たまらなく可愛くて、見ていて飽きない。
 こんどはサラダの、レタスの端を咥えて渡してきた。こなたはもう片方の端を咥えて受
け取るが、それだけでは済まずにつかさが唇を押し付けてきた。
「ん……」
 レタスを噛み砕くシャキッという音と、舌を絡めあう水音が混じる。新鮮な野菜と、穏
やかな味のドレッシングがうまく調和していた。
「ご飯って、口の中にいれると甘くなるんだよね」
 でん粉がだ液で分解してうんたらかんたら。中学校の理科の知識だ。つかさはご飯を口
に入れてから、あえて時間を置いてこなたに口移しした。甘く感じたのは、そのせいなの
か、つかさの味だったのか。
149ホーム・スウィート・ホーム:2007/08/13(月) 15:42:45 ID:896OHzMq
「ごちそうさまでした」
 なんだかんだで全部食べてしまった。一回の食事にとんでもなく時間がかかってしまう
が、それは苦痛ではない。素敵なスローライフ。
「それじゃこなちゃん、いいよね」
 実のところこなたに拒否権はない。つかさはこなたの返事を待たずにゆっくりと服を脱
がした。こなたは全く抵抗することなく、その全てが露になる。
「いただきます、こなちゃん」
 いただきます再び。もちろん、今度はいただくものが違う。
「でも、その前にちゃんと水分を摂ろうね」
 つかさはどんなときでも体への気遣いを忘れない。冷蔵庫から牛乳を持ってくると、一
口分を口に含んでこなたにくちづけした。
「うっ……んくっ……」
 冷たくてほのかに甘く、懐かしい味。けれどつかさの味のほうが美味しくて、それを味
わいたくて舌を挿しいれると、牛乳がこぼれてしまった。
「もう、こなちゃんってば」
 つかさは頬を膨らませ、しかし怒ってなどいない。これから何をするか、お互いにわか
っている。そのための予定調和。
 つかさの舌が、牛乳のこぼれた跡を伝う。唇、頬、首筋、鎖骨、乳首。つかさの舌は白
い液体を優しく拭き取る。
「そ、そこ違う」
「そうだね」
 牛乳は乳首ではなくその横を通っていた。舌は再びその軌跡を辿って、こなたの脇腹を
這う。
「うああっ」
 耐えられなくなって身をよじる。それでも椅子に座っている以上、つかさから逃れるこ
となどできるはずもなく。
「ここ弱いよね」
「わ、脇腹なんか強くなるはずないって」
 それでもつかさは執拗に脇腹を攻める。普通ならそこにされてもくすぐったいだけだが、
つかさに舐められていると形容しがたい快感がある。
「う、あ、ああっ!」
 こなたはされるがままだった。ただ耐えるだけの時間が終わったきっかけは。
「ただいま帰りました。つかささんは先に始めていらっしゃったのですね」
 みゆきの挨拶だった。
「あ、ゆきちゃんおかえりなさい」
「みゆきさん、おかえり」
 いつもと変わらない調子のつかさとやや疲れたこなた。
「いつもより早かったね」
「今日は急患もなかったので定時に終わらせていただきました。あ、つかささんの作った
ご飯、とても美味しかったです」
「よかった、喜んでもらえて」
 始終にこやかな会話。昔と何ら変わらない。女子高生だった女の子が調理師と医者にな
っても、二人は全く変わらない。
「こなたさん、私に口付けを下さい」
 そうは言いながらも、みゆきは自分からこなたに唇を与えた。こなたは背もたれに体重
を預けながらそれを迎え入れる。舌を絡めてもデミグラスソースの味はしなかった。食事
の後にきちんと歯磨きをしたようだ。
「はぁっ……先に初めていたのなら、こちらもすぐで大丈夫ですよね」
 みゆきはタオルを持っていた。こなたの腰を浮かせて、その下にタオルを敷く。
「うん、始めよっか」
 タオルを敷いたなら、これからすることはわかっている。その予想通り、みゆきはこな
たの秘所を指でまさぐった。
150ホーム・スウィート・ホーム:2007/08/13(月) 15:43:45 ID:896OHzMq
 まずは浅い部分をかき回してきた。
「うんっ……はあっ……あっ」
 その指は中の襞の一つ一つを確かめるように、丁寧に中をなぞった。
「あら、もう濡れてるんですね。つかささんの下拵えが良かったのでしょうか」
 下拵えという単語を使ったのは調理師のつかさの影響か。みゆきはこなたの中を触診し、
その反応を観察して、中の具合とこなたの体調を確認する。
 今度はこなたの入り口の目の前まで顔を持ってきて、そこをじっと凝視した。
「言い忘れましたけど、今日もよろしくお願いしますね」
「うん……」
 今日もいっぱいイかせてあげます。言外にそういう意味を含んでいるはずだった。
 その証拠に、みゆきの中指がこなたの深い部分まで入ってきた。
「ふああっ!!」
 さっきまでは本当に準備段階だった。みゆきの指はこなたの中の一番感じる部分を擦る。
「みゆきさっ……なんで、いつもっ……そこっ、わかるの」
 一番感じる部分、いわゆるGスポットへの刺激を受ける。言葉にしなくても、喘ぎなが
ら発したその台詞が、こなたの快感を如実に伝えていた。
「グラ……なんだったっけ?」
「グレフェンベルクです。発見者のエルンスト・グレフェンベルクのGですよ」
「何度も教わったのに、覚えられないなぁ」
「西洋の方の名前は覚えづらいですからね」
 喘ぐこなたの横で、暢気な会話をする二人。もちろんみゆきの指が休むことはない。
「ゆきちゃんがやってる間、私はこっちをもらうね」
 つかさはこなたの胸の小さな突起を口に含んだ。牛乳で濡れたのとは逆の方だった。そ
れを舌で転がすと、わずかに大きくなる。
「ひゃああっ! そ、それやばい」
 乳首への刺激は、下へのそれに比べれば小さい。それでも、下の攻撃へのわずかな抵抗
力を打ち砕くには十分だった。こなたは急速に快感の山の頂上へと昇ってゆく。
「ちょっ……わたしっ、イきそう……っ」
 全身に力を込めて、それに逆らおうとする。こなた自身、この快感が好きなのに、抵抗
してしまう。イってしまうということに小さな恐怖がある。みゆきに聞けば防衛本能がど
うたらとか答えてくれるのかもしれない。
「こなたさん、抵抗しないでください。そのほうが気持ちいいですよ」
 それなのに、みゆきの言葉はこなたの気概をあっさりとひっくり返してしまう。優しい
囁きに、快感を邪魔する全ての感情が溶かされる。
「こなちゃん、かわいい」
 つかさのほうがかわいい。思わずそう言ってあげたくなるほど無邪気な笑みだった。
「そろそろですね。つかささんも見ますか?」
 中指が激しく出入りして、水音は一層激しくなる。みゆきとつかさは、そこをじっと見
つめた。
「あっ、で、出るっ、出ちゃうっ、出ちゃうっ、んーっ!!」
 こなたが絶頂を迎えると同時に、みゆきは指を引き抜いた。さらにそこから液体が勢い
よく飛び出してきて、みゆきの顔と眼鏡を濡らした。
「今日もよかったですよ、こなたさん」
「みゆきさんが……巧いから……」
 みゆきは全く嫌がらず、むしろ嬉しそうに潮吹きを顔に浴びた。自分の顔にかかった分
を指ですくい取って舐めて、うっとりしている。
「うわっ、すごーい。私もできるようになりたいなあ」
「じゃあ、次はつかささんがやってみましょうか」
 腰の下に敷いたタオルが、椅子を濡らすはずだった分を吸収している。そのタオルを取
替えようと、一旦回収したそのとき。
「あんたたち、先に始めてたのっ!?」
 見ればわかることを大声で言いながら、かがみが入ってきた。
151ホーム・スウィート・ホーム:2007/08/13(月) 15:44:46 ID:896OHzMq
「お姉ちゃんおかえり」
「おかえりなさい、かがみさん」
「おかえり、かがみ……」
 それぞれが挨拶するが、まだ余韻に浸っているこなただけ、力がなかった。
「今日は遅かったね」
「初公判前で資料の整理がね……これでも急いだんだけど」
 まったく、弁護士ってのは楽な仕事じゃないわ、とかがみが呟く。
「お疲れ様。ご飯は食べた?」
「相当急いで食べたみたいですね。かがみさん、頬にデミグラスソースがついてますよ」
「えっ?」
 反射的に袖で拭き取りそうになって、すんでのところで思い留まった。帰宅してから着
替えておらず、スーツのままだったからだ。
「かがみ……」
「あ……うん……いいわよ」
 その一言だけで互いの意図はわかっていた。かがみは顔を赤らめながら座ったままのこ
なたに歩み寄ると、頬を差し出す。何も言わずにこなたはそれを舐めとった。
「かがみ、お礼は?」
「な、なん……お礼……。……とう」
 なんでこんなことでお礼を言わなきゃいけないのよ。ありがとう。聞こえるかどうかの
小さな声。
「まあ、遅くなったから先に始めたのはしょうがないとして、次は私の番よ」
「うーん、そうだね」
 本当はつかさの番のはずだったのだが。
「椅子は狭いですから、場所を移りましょう」
 みゆきはこなたの脇を抱えて立たせると、ベッドに導く。こなたを真ん中に寝かせて、
その周りに三人が侍り、それでも余裕のあるキングサイズのベッドである。
 潮を吹いたこなたに水分を摂らせ、こなた以外の三人もそれぞれ衣服を脱ぐ。みゆきは
眼鏡についた水を自然乾燥させるのは品質劣化に繋がるからと、名残惜しみながら拭いて
いた。こなたにとってはインターバルの時間だった。まだ全身に気だるさを残して、寝た
まま三人を待つ。
 仰向けに寝たこなたの上というか正面にかがみ、こなたから見て右につかさ、左にみゆ
きという配置でこなたの周りに座る。
「こなた、いくわよ」
 その言葉と、かがみの口付けが始まりの合図だった。
152ホーム・スウィート・ホーム:2007/08/13(月) 15:45:41 ID:896OHzMq
「んんっ……こなた……んむっ……」
 こなたの上に被さって、かがみはこなたの唇を貪る。激しく唇をはんで、吸って、啄む。
こなたはただそれを受け入れていた。
「お姉ちゃんのキスっていつも激しいよねー」
「よっぽどこなたさんのことを好きなんでしょう」
「あっ、あんたたちね」
 わざわざキスをやめてまで言い返すなんて、さすがツンデレさん。
 こなたはそう言ってやりたかったが、再び唇を塞がれたので諦めた。こなたがどんなに
からかおうとしても、こうしている間はそれができない。かがみが絶対的に有利な時間。
「ぴちゃっ……はぁっ……」
 こなたはかがみの唇を感じ、体重を感じる。その愛を感じ、存在を感じる。
「それでは、私も」
 みゆきはこなたの脇腹に舌を這わせた。始めは舌先でなぞる程度に。
「ん、んんっ……んん!」
 こなたは身をよじらせるが、かがみがそれを許さない。更に舌でねぶり、ときには吸い
付き、先程つかさがやったとき以上に激しかった。
「こなちゃんって、そこ弱いよね」
「頑張って開発しましたから」
 三人で一度にこなたを攻めると、誰かが手持ち無沙汰になったしまう。故にみゆきは常
日頃からこなたのあらゆる場所を開発するべく勤しんでいた。
「じゃあ、私はこっちにする」
 つかさは口付けをかわしているこなたの耳に口を寄せる。
「ふうっ」
 まずは息を吹きかけるだけ。それでもこなたは大きく反応した。耳たぶを咥えて甘噛み
すると、こなたはさらに喘いだ。
「こなちゃん、かわいい」
 一旦口を離し、耳を舐めた。こなたは首をひねって逃れようとするが、かがみが両手で
がっちりと離さない。
「ぷはあっ、ん、かがみ、んっ!」
 三人の舌に翻弄されて、こなたはただ喘いでいた。
 頭がぼうっとしてきた。みゆきの攻めで喘がされているのにかがみに口をふさがれ、何
も考えられなくなったところにつかさが愛を囁く。
「こなちゃん、もっと可愛いところを見せて」
 休憩の間にわずかに蘇った抵抗感が、完全に消え去った。もう、何でもいいからイかせ
て欲しい。早くそこに欲しい。
 そこを狙いすましたように、かがみの唇が離れ、左手がこなたの一番欲しがっている処
をまさぐった。
「こなた、いいわね」
153名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 15:46:09 ID:cdZ8Savp
「シューティングゲームの話で盛り上がっているようね」
「あ、お母さん」
「いまこそ私の魂を受け継いで欲しいの。
 さあ受け取ってこなた!私の青春の基盤コレクションを!」

「エグゼドエグゼス、スターフォース、テラクレスタ、ASO、
 ダーウィン4078、ハレーズコメット……ってお母さんッ!(涙目)」
154ホーム・スウィート・ホーム:2007/08/13(月) 15:47:04 ID:896OHzMq
「かがみ、かがみぃ……」
 すでに濡れそぼっていたそこは、かがみの指を易々と受け入れた。指を軽く上下するだ
けで、特別意識しているわけでもないのにくちゅくちゅと水音が鳴る。
「すごいわね……」
 うっとりしたようにかがみが呟く。彼女の性格上、滅多に見られない表情であった。
「なんか、今日はすごいよぉ……ああっ、すごく、感じ……ひあっ!」
「お姉ちゃん頑張ってるんだね……」
 こなたの反応は、かがみがいつもより熱心にやっているせい。そんなかがみの指が入っ
ているそこを、つかさはもの欲しそうに見入っていた。
「つかささん、かがみさんと一緒にしてみてはいかがですか?」
「へ? 一緒?」
「かがみさんは今、Gスポットの部分をいじっていますが、その裏側を同時にするんです」
 みゆきはこなたの足を上げて広げさせ、おむつをつけてもらうときのような体勢にする。
「はあっ……ああ……」
 こなたにとっては恥ずかしい恰好だが、今はそんなことおかまいなしだった。いいから
早く『それ』をしてほしい。
 こなたの腰を持ち上げ、かがみとつかさは配置を変えて、二人で同時に入れられるよう
にした。
「こなたさんはお二人で支えてくださいね」
「えっと、二人で同時に」
 二人は息を合わせて中指を挿入した。かがみはGスポットを、つかさはその裏側、腸の
側を刺激する。
「あ、うわ! ああああああっ!」
 膣内でも最も敏感な二箇所を同時に刺激されて、激しくよがる。
「うあ! ああ! はあっ! ああっ!」
「こなたさん素敵ですよ……もっと感じてください」
 口もきけないほど集中している二人を代弁するように、みゆきが囁く。
「キスして差し上げたいのですが……この声を塞いでしまうのは勿体ないですね」
 その代わりとでもいうように、指でこなたの乳首を弄ぶ。地道な努力の甲斐あって、そ
こだけでもイけるくらいに開発されていた。
「ひっ! ひあっ! そ、そこ、そんなにいっ!!」
「本当は全身を嘗め回したいのですが、今はこなたさんの顔を見させてもらいますね」
 そのこなたは、目はうつろで、口は半開きで、普段の気楽そうな面影は一切ない。
「まだこれからですよ。そろそろお二人も慣れてくる頃でしょうから」
 その予言通り、かがみとつかさの指はよりリズミカルになる。指の先から付け根まで淀
みなく出入りし、こなたの性感帯を余すことなく刺激する。
「や、やば、あああああああ! それ、んああああっ!」
 こなたは頭を左右に振ってよがる。下半身だけ別のものになってしまったのかと思うほ
どの激しい快感に抗う術は何一つなく、ただ迫り来るその時のことだけを考える。
「ああ……こなたさん……」
 みゆきは自分のあそこから蜜が溢れてくるのを感じていた。それでも今はこなたに集中
する。こなたの目は垂れて、口の端からよだれが垂れていた。みゆきは自分の舌でそれを
拭き取り、唇で口内のだ液を吸いだし、じっくりとその味を堪能した。
「私も微力ながら……」
 懸命なかがみとつかさの姿は美しく、みゆきはそれを邪魔しないように気をつけながら
こなたのクリトリスを指で弄る。下半身からやってくる快感は、とっくにこなたの許容量
を超えていた。
「はうっ! ああっ、わたし、もう、もうだめっ!!」
 その声で本当に限界が近いのだと悟り、三人の表情が引き締まる。反対にこなたの表情
はだらしなく、扇情的だった。
「イってください、こなたさん」
「こなちゃんがんばって」
 今のこなたには聞こえていない。その五感はただ感じるためだけにしか使われていない。
「こなた……好きよ」
 それに乗じて呟く。どうせ聞こえていない。
「だめっ、わたし、いく、いくっ、いっちゃう、いっちゃうーーっ!!」
 限界がやってきた。体の奥からやってきた何かに押し上げられて、こなたは絶頂に達し
た。自分の体がどうなったかを知ることもなく、こなたは意識を手放して夢の世界へ堕ち
ていった。
155ホーム・スウィート・ホーム:2007/08/13(月) 15:47:59 ID:896OHzMq
 高校を卒業してそれぞれの道を歩んだ末に、四人はそれぞれの夢を叶えた。
 つかさは料理人になること。
 みゆきは医者になること。
 かがみは弁護士になること。
 そしてこなたは――みんなに寄生すること。
 もちろんただで寄生させてくれるわけもなく、三人が出した条件は――望むままこなた
を愛すること、そしてこなたはそれに応えること。
 その実現のために、四人は共同生活を始めた。一緒に住居を持って、一緒に愛し合う。
ここが四人の家。みんなが帰ってくるのは此処、此方のいる処。
 ――お姉ちゃんも素直に言えばいいのに。
 ――だって……そんな……
 言わなくてもいいよ。こなたは思った。この家にいるということはこなたを愛している
ということ。どんなにツンデレしようと隠しようのない事実。
 短い夢を見た。四人の女子高生がはしゃいでいる夢。何もかもが楽しかった頃。懐かし
くもある。恋しくもある。それでも戻りたいとは思わない。
 こなたの意識は現に戻る。だが、それを残念がることはない。四人は既に夢を実現させ
ているのだから。
156ホーム・スウィート・ホーム:2007/08/13(月) 15:49:05 ID:896OHzMq
「こなちゃん起きた?」
「んあー……」
 こなたが目を覚ますと、心配そうな顔のつかさが覗き込んできていた。ちょっと周りを
見ると、みゆきがこなたの全身を濡れタオルで拭いていて、かがみは真っ赤になりながら
あさっての方を向いている。
「すいません。まさかここまですごいことになるなんて……」
「いいよ。気持ちよかったから」
 今回のことに限りはしない。働かなくていいうえに、心から愛する親友三人に愛しても
らえるなんて、こんなに素晴らしい暮らしが他にあるだろうか。
「あの……こなたさん、すいませんが……」
 みゆきはこなたの手をとり、自分のあそこにあてがった。そこは既に濡れそぼっていて、
みゆきが何をして欲しいのかは聞くまでもなかった。
「さっきのこなたさんを見て興奮してしまいまして……」
「うん、いいよ……」
 みゆきが愛してほしいなら、いくらでも愛する。そのために、こなたは今ここにいる。
「ねえ、今度は私の番だよね」
 つかさはいつのまにか股の間にいた。その吐息がこなたのあそこを撫でる。
「や、優しくね……」
 こなたの下半身は、まださっきの余韻を残していた。もしかしたらあっさりイってしま
うかもしれない。
「かがみは?」
 まだかがみは何の動きも見せていない。
「あんたねぇ、さっきしたばっかりなのに」
 女同士ならば、体力の続く限り求め合うことができる。どこかで歯止めをかけなければ
ならないだろう。
「なーんてかがみは考えてるんだろうけどさ」
「え?」
「私はもっとしたいくらいだよ」
 かがみはいつもどこかで理性を働かせている。だから常識というものをいつも気にする
し、エッチのあとは不貞腐れる。その行動が結果としてツンデレになる。こなたとしては
そんなかがみも可愛いのだけど。
「つかさもみゆきさんも、もちろんかがみも、すっごく好きだから。いくらでも欲しいよ」
「もう、あんたってやつは」
 さすがに呆れた顔のかがみだった。
「まあ、都合があるから無理はさせないよ。つかさとみゆきさんと三人でするから」
「そうだね、こなちゃん」
「そうですね、こなたさん」
「ちょ、ちょっと待ちなさいよ! 誰もしないなんて言ってないでしょ!」
 三人は笑顔でかがみを迎え入れる。
「へー、かがみは私をさんざんイかせておきながらまだ足りないんだ」
「くっ……つかさ、やっちゃって!」
 かがみは再び生意気な唇を塞いで、こなたはそれを受け入れる。
 この家の灯りが消えるのは、まだ先のことだった。

−終わり−
1573-283:2007/08/13(月) 15:51:48 ID:896OHzMq
三人以上のエッチを書くというのは自分のSS書きの経験でも
初めてのことで、結構苦労しました。

このSSの設定では高校卒業から少なくとも6年たっている
ことになるわけですが、自分はそのような姿を想像できず、
書いてる最中も脳内で想像したHシーンは『現在』のこなた達のままでした。
読んでくださったみなさんはどうだったでしょうか。
158名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 16:16:47 ID:YCOMr9Cz
一番槍GJ!!
こなたネコいいよこなたネコ
159名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 16:17:14 ID:ZRccc1fT
こなたは815の嫁
160名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 16:38:56 ID:uFYY2ec2
>>157
こなた飼われてるよこなたw
こなたが目を覚ましたところで、一瞬夢オチかと思ってしまった俺ガイル。

あと、
>>153
全部リアルでプレイしたことがある俺が通りますよ。
てか、かなたさん・・・あんたって人はー!w
161名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 16:48:56 ID:3g6LodKM
>>157
ぬう、なんて素敵な総受けライフ。ぐじょーぶ。

ただこなたの立ち位置として、家事全般を預かる主婦ポジションでも良かったかな、とは思う。
家事はそこそこできるわけだし、ただ飼われてるよりもそっちの方が前向きかと。
162名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 16:53:12 ID:bIddGQ8M
つかさのポジションを奪わないであげてください(´Д⊂
163名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 16:57:08 ID:txYBt/kp
CPとエロありかとかぐらい初めに書けよ。
主人公総受けにする奴って、みんながみんな総受け好きだとでも思ってんのかね。
こなた総受け好きな奴は、自分と重ね合わせたいそこらへんのキモヲタ男だけだっつーのw
164名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 17:11:34 ID:GmSSFR7M
>>1
165名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 17:42:57 ID:q9CCNhnx
はいシカトシカト
166名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 18:05:04 ID:kE3sE+rg
167名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 18:11:03 ID:ZRccc1fT
>>163
自分は書かずに他人の批判だけする厨房発見。
蛇に噛まれて死んじゃえ
168名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 18:37:03 ID:VEJCwWCs
>>163
こいつ総受けって3回言ったぞ
169名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 18:43:22 ID:YCOMr9Cz
>>163こそ総受け
170名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 19:00:37 ID:ZRccc1fT
同属嫌悪ってやつですかい?
163は顔を洗って出直して来い。
171名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 19:49:05 ID:3oe4mxP3
ここはスルーの出来ないインターネッツですね
172名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 19:53:45 ID:/IH9aao6
かなたさんの死因って詳しい設定あったっけ?
173名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 19:57:30 ID:xMvQ7bPB
スルー出来ない奴も嵐だお(^ω^)
基本だおっおっ(^ω^)
174名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 20:05:19 ID:0Nmo8cDc
>>172

・こなたが生まれて髪がそこそこ生えてからも、ベッドの上にいた
・病院のベッドで、幸せだったよと笑って亡くなった

今分かってるのはこれぐらいか。
今月出る本で、新しい設定がわかるといいんだけど・・・

かえってSS書く足枷になりそうな心配も、ちょっとあるけどorz
175名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 20:13:17 ID:uZ4O738O
>>172
2巻のかなたさん関連の話見返してみたけど、詳しい言及はされてなかったな。

>>157
なんという囲い込み運動…実にGJ。
176名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 20:26:31 ID:/IH9aao6
>>174-175

さんきゅ

勝手に死因は癌かと思ってたけどどうやら違うみたいね
177名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 20:34:18 ID:D5MiTNVH
ちなみにここのSSじゃ元々体が弱くて産後の日達が悪くて死んだって設定が多い
178名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 20:59:47 ID:0g4k88yP
>141>144-146
その優しさに泣いたと言わせてくれ
179名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 21:02:45 ID:KYjzWIj0
>>157
これはいい総受けGJ
こなたなんか人形みたいだな
180みwiki:2007/08/13(月) 21:04:34 ID:X7JLUByk
「産後の肥立ち」についてですか?

出産に伴い衰弱した身体が元の健康な状態に戻る事を「(脂肪が順調に付いて)回復してくる」という
意味から「産後の肥立ちが良い」と表現します。

これとは逆に、マタニティブルーなどの精神的な衰弱から身体面の衰弱、悪化といった具合に
産後の精神的・身体的回復が良くない状況を「産後の肥立ちが悪い」と表現します。
181名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 21:12:35 ID:fucJ4Vjr
うぃwikiさんどうもです

原因が体調不良によるもので、医療事故などではなかったと思いたい
182名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 21:32:17 ID:txYBt/kp
>>179
キモ男がまた、自己投影してGJをw
ヲタ主人公だと、ヲタが投影しやすいから、総受けの需要ありまくりだよなwww
可愛いヒロインに攻められたい男どもにw
183名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 21:36:06 ID:7z/nOSsc
卑猥
184名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 21:37:02 ID:LwulnNSA
STGネタなのに・・・

おまいら、ずんずん教の野望を忘れているぞっ
185名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 21:41:41 ID:PztLdZYg
>>181
「みゆきだ…二度と間違えるな! みwikiでもうぃwikiでもない!」
186名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 21:44:24 ID:zgqkjpU5
わかりましたmixyさん
187名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 21:48:55 ID:X7JLUByk
「(=ω=.) さらにわざと名前を間違えて怒りをさそっているぜこのじじい……根っからのギャンブラーだぜ」
188前スレ414:2007/08/13(月) 22:13:38 ID:VD7nY7l1
良質SSの爆撃が続く昨今、もはや覚えている人などごくごく少数(あるいは皆無)かとは思いますが……
前スレで晒させてもらったこな×かが妄想(やや欝気味)の続きがようやく書けたので、とりあえず投下。

ttp://deaikei.biz/up/up/6403.txt.html

うう、最終回まであとどのぐらいかかるんだろうか……
とりあえず、盆休み期間中に書けるだけ書きなぐる所存。


ちなみに前回の分は
ttp://deaikei.biz/up/up/6300.txt.html

あ、かがみの一人称は「あたし」じゃなくて「私」でしたね。
次回以降の訂正を誓うと同時に、全国のかがみラヴァーズに伏してお詫び申し上げます。
189名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 22:31:28 ID:hvD7kzFC
はやくまとめwikiうp頼む!
190名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 00:14:46 ID:VhZyIl22
…パスが合わない? 何でかな…米欄の二文字熟語でいいんだよな?
191名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 00:24:42 ID:X3FJ+B4F
>>190
パスが書かれてない場合は、目欄を確認する。
大抵のスレではデフォ。
192名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 00:26:54 ID:X4V9lS0n
>>188
GJ
続きも楽しみに待ってます
193名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 00:47:02 ID:s/OHOKzF
>>188
いいねいいね。凄く良いよ。GJだ。
……だけど、なんで普通に投下しないんだ?
これだけのレベルなら、別に何に遠慮する事もなかろうに。何か理由が?
194名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 00:49:43 ID:4FIs1tfk
>>188 GJザマスよ
続きも期待してるでガンス
195名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 01:42:28 ID:/5Wvo7d5
>>188
続きを望んでましたよGJ
期待してます

これで相視点シリーズひとまず終了です。
『私の居場所は』のかがみ視点
6レス使用します
196あなたの隣 1/6:2007/08/14(火) 01:43:37 ID:/5Wvo7d5

『デート』とは? と、みゆきに聞いてみた。

「デート……ですか。名詞扱いならば「年月日」「期日」「時代」や「物事の始まりと終わりの年」という意味もあります。
 それと世間一般的に使われる「恋人同士が遊ぶこと」もですね。
 ちょっと変わったところでいけば「ナツメヤシの実」という意味もありますよ。あと、豪俗では――」

長くなったので割愛させてもらう。ごめんみゆき。
というより、それより先の意味を私は一生使わないと思う。

ともかく。
祝・初デートと浮つく気分と、何をすればいいのかと狼狽する気分とで私は混乱していた。
ただいつもの様に制服を着たままの寄り道とはいえ、念願叶ったら心が軽いというか。
……調子に乗って何をしでかすか自分でも分からないというか。
自重しろ、がんばれ理性とか意味の分からない活を入れながらこなたと歩いていた。
こなたも緊張しているのか会話も進まず、視線もあわせることが出来ない。
どうしようと考えている間にも時間は過ぎて



「目当てのもの買っちゃったけど……これからどうする?」

あっという間に小説を買うという目的は済ませてしまった。
カバンの中に買ったばかりの小説を入れて訊ねると、聞かれると思っていなかったのか考えていなかったのか。
何で私に聞くの?と不思議そうに少し首を傾げた。

「んー……とにかく歩いてみる? 特に行きたいとこもないし」
「……そうね」

「私の家にテイクアウト」何て言えるはずも無い。というか、そういう思考はなるべく無視した。
少し首を傾げるという小動物っぽい行動を見ると頭を撫でたくなる。
が、意味もなく撫でたり抱きついたりすることは自制した。
したけどこなたをずっと見続けることも出来ずにそのまま早足で歩く。
こなたの足音が後方から聞こえる。勝手に早歩きで進んでしまっている私の後を付いてきてくれるのがすごくありがたい。
幸福ボケというか、今の私は頭のネジが緩んでるんじゃないだろうか。
触れたい。手を繋ぐ……ぐらいなら、ばれないだろうし大丈夫だと思いたい。
軽く息を吸い込んで心を落ち着かせる。手を軽く動かして準備運動。



うん、手を繋いでもバチはあたらないわよね、と自分の理性を納得させた
197あなたの隣 2/6:2007/08/14(火) 01:44:24 ID:/5Wvo7d5
流石に手探りで後ろのこなたの手を取るなんて無理だから、振り向いて聞いてみよう。
手でも繋ごうか? と、普通に訊ねたら恥ずかしいことなんてない。きっとない。
なるべく笑顔で平静を装う。

「ねぇこなた」
「ぅわっ!?」

振り向いたら明らかに「しまった!」という顔をしているこなたがいて。
何で? と思っていたら指先に微かな圧力を感じた。
視線の中に入っている私の手には、こなたが私より小さな手で指先を握っていて。
こなたも私と同じ事を思っていたくれたのかと思うと……

一気に顔が沸騰した。

「あ、あの……こな、た?」

顔の熱さが伝染したのか、こなたの肌も上気して淡く染まる。
赤くなった後は訳のわからない言葉を発して、ようやく落ち着いたのか息を軽く吸ってこう言った。

「テ、てトカつなゴウッ!」

えっと、うん。
言葉の羅列で考えると意味は分かるんだけど、その裏返り方はすごいわね。
一生懸命さが伝わって可愛い、というよりそこまでしてくれてありがとうという感謝の念と欲望とが。
入り混じって一瞬思考停止。
すぐにハッと気がついて手を繋ぎ返そうとしたけど、周りの視線を感じた。
もしかして、もしかしなくても注目されてる?
ここにいたらやばい。こんな往来で、学校と同じように私が暴走したらとてつもなくやばい。
なるべく人通りが少ないところへ! と思っていたあたり冷静だったのか暴走していたのか分からない。
咄嗟にこなたの手を掴んで一気に走り出した。
「うわっ!」と小さな悲鳴が聞こえたけど、ぶっ飛んだ私の頭には止まるという選択肢があるはずがない。

「ど、どこに行ってんの!?」
「とりあえず走る! ここから逃げる! 周りの目が……っ!」

人の間を、視線が重量を伴っているならそれすらも避けるように走り抜ける。
驚いた通行人の瞳や、興味でこっちを見ている通行人の瞳。
結局、走っても走らなくても結果は同じだ。
でも走ったから勢いで手を繋いぐことが出来たのなら結果オーライかもしれない。
いきなり走り出して、こなたには悪いかもしれないけど楽しかった。
後ろを走っていたこなたがジャンプしてきて私の隣へと着地し、並走する。
こなたも妙に楽しげに笑っていて、益々頬が緩むのを自覚した。
結構な距離を走った後、ゆっくりと速度を落として立ち止まる。
まだ繋いでいたいというのが本音だったけど、一気に恥ずかしくなって笑いながら手を離した。

「……ちょっと休憩するか」
「そだね。走ったから疲れたよ」

責められてる訳じゃないんだけど、罪悪感が湧いてくる。
走って逃げた理由が「人前で襲わないため」だから……そりゃ罪悪感も湧くわ。
198あなたの隣 3/6:2007/08/14(火) 01:45:29 ID:/5Wvo7d5
偶然だけど、立ち止まった場所は小さな公園の前だった。
滑り台とブランコだけがある、なんだか懐かしさを感じるような公園。
道路を挟んだ反対側に自販機があり、そこで同じスポーツドリンクを買ってブランコに座った。
公園の端に植えられた大きな木がちょうどブランコの部分を日陰にして、少し風が吹くと気持ちいい。
今の子供って外じゃなくて家で遊んだりするから体力がない、なんて思ってたけど。
正直、今だけはこの公園に人が居なくてよかったと感謝した。
時折自前の小さなカゴをもったおばさんが公園の前を横切るけどこっちを注意している感じはない。
スポーツドリンクのキャップをあけて一口飲むと、暴走したりして熱くなっていた体に染み渡った。

「かがみはさ」
「ん?」

隣のブランコに乗っているこなたの問い掛けに反応すると、乗っているブランコが微かな音を立てた。
金属と金属がこすれ合う独特の音で、前は苦手で鳥肌が立っていた音だけど今は全然そんなことはなかった。
こなたは両手でドリンクのアルミ缶を持って、それをじっと見ている。

「何で私を好きになったの?」
「うわ、そりゃまた直球ね……」

どう言うべきか、とドリンクのキャップをしめて地面に置く。
すぐにどう伝えるかは決まったけど、何となく考え込んでいる振りをした。
らしくないかもとすぐにそのポーズを止めてこなたを見る。
そして恥ずかしさを笑顔で押し殺して伝えてやった。

「まぁ、考え込まなくてもいいんだけどね。理由なんて簡単。好きだから好き」

半目の瞳が一気に開かれた。
てっきりこういう直球の答えを予想してたと思ってたのに、その反応は私の予想以上だった。
絶対こいつは自分に向けられる好意に、それと自分の危機に対して疎い。
もっと自分は好かれていると自信を持ってもいいだろうし……警戒心も持ってくれ。頼むから。
そんな私の無責任な責任転嫁を知らずに、こなたはドリンクを慌てて飲んでいた。
照れてるなと確信した私は少し強気に出てみる。

「どういうところが好きかは……そうね、やっぱり一緒に居ると楽しいし飽きないしね。
 マニアックなネタまでは流石に突っ込みきれないけど私以外にあんたの会話についてこれる人はそうそういないって」

流石に突っ込みがくるか……?と思っていたらさっきより上気した顔で口だけを動かしてこっちを見て、すぐにアルミ缶を見て。
次にアルミ缶を頬に当てたりしていたから、その反応が伝染してこっちまで恥ずかしくなる。
なんだろうか、このループは。
199あなたの隣 4/6:2007/08/14(火) 01:46:12 ID:/5Wvo7d5
恋人というのは、この不思議な空気をどうやって対処していくべきなのだろう。
経験0の私達が分かるわけがない。……こなたはギャルゲとかで知ってるかもしれないけど、あれはやっぱゲームでのことだし。
現実にこういうことが聞ける相手は、はっきり言って一人しか居ない。
うん、今度峰岸に「付き合ったら何すればいい?」とか聞いてみよう。
また少し警戒されたりするかもしれないし……いや、この訊ね方だとやっぱり惚気話になりそうだ。
なら……お父さんとお母さんに聞いてみようか。って出来るわけがない。
とくにお母さんからは「好きな人が出来たの?」とか追及されそうだし、二人の姉も面白がって聞いてきそうだし。
とすれば、やっぱりこういう事が聞けるのは峰岸ぐらいか。さりげなく聞いてみて勉強しよう。
なんて考えていたら、急に背後から手が伸びてきて背中にトンっと衝撃が来た。
前に回された手と、体温と、視界の端に入った青い髪で理解する。

「ふ、ぁっ!? こなた!?」

いきなり抱きついてくるのは何事ですかっ!?
流石に驚いていると、こなたは私の左肩に顎を置いて体重をかけてきた。
二人分の体重を支えているブランコの鎖が濁点の付いた軋みをあげる。

「ボーっとしてるバツだよ」

拗ねたように呟かれた言葉に、もしかして話しかけられたけど気づかなかったりしたんだろうかと考える。
悪いとは思うけど、ダメだ。微笑んでしまう。

「……バツにならないんだけどねー、これじゃ」

前に回された手に、自分の手をそっと重ねる。
握り締めるまではしないけど、さっきまで繋いでいた小さな手を逃がさないように。

「何考えてたの?」
「え?」
「……呼んでも気づいてくれなかった」

ああ、やっぱりそうだったんだ。
どうしてもニヤケが取れなくて、慌ててごめんと言ってもまだ拗ねているのが気配で分かった。

「こなたって……結構寂しがりや?」
「かがみほどじゃないよ。かがみはうさぎだもんね〜」
「またそのネタかっ!!」

まぁ、事実寂しいのだけど。
寂しいと言うか物足りないというか……そう、これはつまり。
200あなたの隣 5/6:2007/08/14(火) 01:46:46 ID:/5Wvo7d5
「私はうさぎじゃなくて、病気なのよ」

重ねた手を握り締め、私もこなたの方に体重を軽くかけてお互いに支えるようにする。
「病気?」と聞き返されて私はわざと冗談っぽく言った。

「病名は……そう、こなた症候群ってところね」
「えーっと、それはだんだんオタクになっていくっていうような病気ですか?」
「あんたそれ自分でいうか……」

自分でオタクだっていうことは認識してるとはいえ、自分の名前が入った病気をそういう扱いかよ。
なんとなく、らしいなと思いながら左手で肩に顎を乗せているこなたの左頬に触れた。

「症状は、こなたに触れないと禁断症状がでる……ってことでどう?」
「いや、どう?って言われても……」

困惑したように呟いているすきに、指を首筋へと移動させる。
走ったときに汗をかいたのかしっとりと濡れた感覚が指から伝わってきた。
血液が体中に送られるのを認識する。こなたの吐息が耳に当たってゾワっと脊髄を何かが通り抜ける。
重ねた手は少し震えていた。

「一緒に居ると楽しい。こうしてると心臓はすごく脈打ってるのに落ち着く。つまりこなたが一番の薬」

そう。でも……薬は毒と紙一重。
『こなた』という薬を手に入れて、触れて、症状が治まったとしても。
依存してしまい、しばらくしたらますます酷い禁断症状が発生しそうだ。
今はまだ、隣で歩くだけで満足、手を繋ぐだけで満足している。
それで満足できるのは一体いつまでだろう。
きっとすぐに薬が足りなくなる。もっと欲しくなる。

「こなた?」

静かに暴走していく感情を見てみぬ振りをして呼びかける。
こなたが顎を浮かせて、私の耳に少しだけ吐息がかかった。
くすぐったさと、形容しがたい何かとで、なんだろうかと疑問を感じるその刹那。







「大好きだよ」
201あなたの隣 6/6:2007/08/14(火) 01:49:21 ID:/5Wvo7d5
耳元で、本当に小さく囁かれたのはたった六文字の言葉。文字にするとたったの五文字。
片手で足りる言葉だし、学校での行為に比べたらプラトニック甚だしいけど。
最愛の人に言われて、嬉しくないことがあるだろうか。
鼓膜を震わせたその言葉は脳に伝わり、微弱な電気となって体中を駆け巡る。
すとん、と心の中に入ってきたその言葉が心臓を一際高く鳴らした。
勝手に脳内で録音してしまったのか、頭の中にこだまするさっきの言葉。
心臓が駆け出した。

結局私は、こいつには一生敵わない。

「なっ……あ、ぁっ!」

恥ずかしさと、熱さと、嬉しさと。
何て言っていいか分からないごちゃ混ぜの感情が沸きあがってまともに言葉も出せやしない。
背中に感じていた体温が離れて、私がブランコから落ちそうになっている間にこなたは自分と私の分のドリンクを拾って走り出していた。
慌てて体勢を立て直して追いかけるとちゃんと公園の入り口で待ってくれていた。
ぐるっと一回転して私のほうを見る。

「こなたっ!」
「いーじゃん、仕返ししたって」
「……あれは仕返しじゃないって」

あれを仕返しと呼ぶのなら、むしろどんとこいと構えてやるのに。
「相変わらず振り回されっぱなしよ」と小さく呟くと、こなたはドリンクを差し出してきた。
あ、私の分かと礼を言って取ろうとすると、急に引っ込められて私の手は何もない場所を掴み。
マヌケな私の腕を軽く引っ張ってきた。
強制的に前かがみになり足に力を入れてこける事はなかったけど。

「んっ!?」

触れ合うだけの軽いキスに、塞がれているからという理由もあるけど言葉は出なかった。
一、二回目のキスは私は目を瞑ってしまっていたから分からなかったけど、三回目にして初めてキスしている時のこなたの顔を見ることが出来た。
学校の時とは逆で、私が目を開けてこなたが目を瞑っている。
閉じられた瞳と左目の下の泣きボクロ、やっぱりこいつも恥ずかしかったのか淡く染まった頬。
そっと離れていく体温を名残惜しいとは思ったけど、それを訴える術すら私には思いつかなかった。
202あなたの隣 6/6 +a:2007/08/14(火) 01:50:15 ID:/5Wvo7d5

「ひっかかった?」

悪戯成功! と照れながら笑っているこなた。
唇を押さえて感覚を反復しながら、癪だけど一回頷いた。

「そろそろ帰ろっか!」

顎を乗せて拗ねていた時とは大違いで、上機嫌なこなた。
まだ恥ずかしさはあるけれど、心臓だって早いけど。
この感覚は決して嫌じゃない。
だから私はこなたに手を伸ばした。さっきは出来なかったことをちゃんとするために。
それでも『ぽかん』としているこなたに説明もちゃんとするべきかと思い、拒否を認めない提案をした。

「手、繋ごう。さっきはちゃんと繋げなかったから」
「あ……うん」

こなたが、おずおずという擬音が聞こえそうなほどゆっくり私の手に自分の手を重ねた。
その後にドリンクを渡してくれたから、カバンの中に入れて家へと歩き出す。

隣を歩いてくれるこなたに感謝を。
手を繋いでくれるこなたに感謝を。
私と出会ってくれたこなたに心の底から感謝を。

そう言う意味を込めて軽く手を握り締めると、同じタイミングで握り締め返された。
お互い言葉にはしないで顔を見あわして笑う。




こなたが隣を歩いてくれることを、私は幸せだと思う。
ああ、こなたを好きになってよかった、と私は心の中で噛み締めた。
203名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 01:53:45 ID:/5Wvo7d5
以上です
予定より長くなって7レス使用してしまいました。申し訳ない。

この後日談や他のネタもありますが、ひとまず相視点シリーズ告白編完結です。
ここまで拝見してくださった方、感想を書いてくれた方、保管庫の管理人様。
本当にありがとうございました。
また早いうちにひょっこり出てくると思いますが、それでは。
204名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 01:59:56 ID:s/OHOKzF
>>203
REAL TIME遭遇!超超超GJだよ、ありがとう、ありがとうっ……!!!
完結、本当に乙。いい物を読ませてもらって、感謝してもしきれないよ。
萌え死ぬ、萌え死ぬって。もうちょいで仕上げのSSが未完になったらどうしてくれる畜生っ!!

プレッシャーになってしまうかもだが、次作にも超期待してるよ。
やっぱりあなたは俺の目標だ。これからも頑張ってくれ!!
205名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 02:02:23 ID:lK0BXJvL
>>203

GJ

他にかける言葉がありませぬ……。
文章は読ませるわ、絵は魅せるわ、ペースは早いわ……尊敬しきりです。
206名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 02:19:34 ID:UjvXfyG8
>>203
GJです!
視点移動がとてもうまいですね 

ところで本編で、こなたが中学に私物を置いてきたと言ったシーンは何話だったか
覚えてる方がいたら教えていただけませんか?
私も今SSを書いているのですがちょっと確かめたいことがありまして
207名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 02:24:10 ID:l/mvby7w
>>206
6話Bパート
208名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 02:34:56 ID:s/OHOKzF
>>206
>>207が言ってるのはアニメの事かな?
原作だと、一巻episode16(ページで言うと96P)だな。
SS、頑張ってくれ。
209臨時SS書き ◆PlNKZcRIiA :2007/08/14(火) 03:07:02 ID:s/OHOKzF
ちょっと早いかもしれないけど、寝る前に投下したいんですまんが投下しますよっと。
待ってた人はお待たせ。拙作「実力行使」の続編が完成しましたぜ。
知らない人は、保管庫行ってそっち読んでからまた来てね。ではでは、さっそく投下ー。

備考:いの×こな。実力行使の続き。ガチエロ。8レスほど頂きます。
210性欲発散 1/8:2007/08/14(火) 03:08:47 ID:s/OHOKzF
腕時計の針は、3時を少し過ぎた事を示している。
休日であるためか駅前の人通りはそれなりに多いが、時間が中途半端な事もあってピークは
とっくに過ぎている。そのため、待ち合わせに不自由する事はなさそうだ。
その中で、スレンダーな女性が一人、きょろきょろと周りを見回している。どうやら、待ち合わせている
相手を探しているようだ。落ち着いて大人びた風貌の彼女は、ただ立っているだけでも絵になる。実際、
彼女の前を通る男はほとんど振り返ってもう一度顔を確認している。美人を見ると
つい振り返ってしまうのは、男の悲しい性だ。
しばらく経っても待ち人は来ないようで、彼女は小さく溜め息を漏らす。その時彼女の元に
一人の小学生くらいに見える女の子が走り寄って来た。

「すみません、遅れちゃいました!何分、急なお誘いだったもので……」
「あら、こなたちゃん。いいのよ別に、本当に急だったもの。
それより、急がせちゃったみたいで悪かったわね。ごめんなさい。」

優雅に笑って応える彼女。どうやら、その少女が彼女の待ち人だったようだ。
どんな接点があるのかは想像も付かないが、少女の言葉遣いからして見た目通りの年齢という事は
無さそうだ。二人はしばらく雑談を交わした後、ある目的地に向かって歩き出した。
目的地は何処か?
それは……いわゆる、「愛を交わす専用のホテル」だった。
211性欲発散 1/8:2007/08/14(火) 03:09:48 ID:s/OHOKzF
「あの……いのり、さん?」
「ん?どうかした?こなたちゃん。」
「えっと……先にシャワー浴びちゃ……駄目ですかね?」

ホテルの一室。
気のせいか、なんとなく淫靡な雰囲気の部屋の中央にあるベッドで、既に二人は全裸で
絡み合っていた。

「あの……できれば、そーゆーのは体を綺麗にしてからですね……」

部屋に入った瞬間何かが弾けたかのように、いのりはこなたに襲い掛かっていた。
もちろん、間違ってもこなたの体を傷付けるような真似はしない。あくまで優しく、しかしながら
物凄い勢いでベッドに押し倒し、服を剥ぎ取っていた。当然、自分も脱いでいる。
部屋に入ってから二人が裸で絡み合うまで、30秒もかからなかったのではないだろうか。何度見ても
恐ろしいテクニックだ。

「あら、私がそんなに我慢できると思う?可愛いこなたちゃんの美味しそうな姿を見て……。」
「ちょっ……!そんな恥ずかしい事、耳元で囁かないで下さいっ!」
「こなたちゃんは充分綺麗よ? 大体、こなたちゃんの汗を流しちゃうなんて、そんな勿体無い事……
許せるはずないでしょ?。」

ぺろり、といのりはこなたの細いうなじを舐める。
走ってきた時にかいた汗の名残か、その首筋はかすかに、だが確かに塩の味がした。

「ひゃうっ!?も、もーいのりさん!せっかちすぎですよぉ……。」

不満そうに呟くこなた。しかし決して嫌なわけではなさそうで、その顔には幸せそうな表情が浮かんでいる。
その間にもいのりは熱心にうなじを舐め続け、その左手はいつの間にかこなたの薄い胸を撫で回していた。
212性欲発散 3/8:2007/08/14(火) 03:11:11 ID:s/OHOKzF
「もっ……もうそっちですか?いつもなら、もっと……」
「いつもならもっと……何?」

言ってから、しまったという顔をするこなた。だが時既に遅し、いのりは意地悪そうな笑みを
浮かべて、こなたに続きを促す。
言うべきか、黙り込むべきか。一瞬躊躇したこなただが、ここで抵抗しても仕方がないと
諦めたのか、素直に続きを口にする。

「いつもなら、いのりさんはもっとキスとかいっぱいして私をとろとろにしてから先に進のに……
今日はキスはしないのかなぁ、って思って……。」

顔を赤らめながら、こなたは言う。それを聞いたいのりは顔を嬉しそうに緩め、しかし
意地悪モードは続けて囁く。

「つまり……こなたちゃんは、私にキスでとろとろにして欲しい、って事かしら……?」
「……っ!!」

意地悪モードに入ったいのりは、ねちねちと言葉でこなたを嬲る。
恥ずかしい言葉を言わせたり、欲しがっている事を認めさせたりして、そのたびに頬を染める
こなたのリアクションを見るのが最近のいのりのお気に入りである。
無論こなたもその事に気がついてはいるのだが、どうしても抵抗や反撃は出来ない。
結局いつもいのりの思うとおりに赤面させられ、卑猥なおねだりを口にさせられてしまう。
おねだりの語彙には不自由しない。何と言っても、エロゲでそういったシチュは何度も仮想体験
しているのだ。もっとも、自分が実際そんな状況に置かれるなどと……いのりと出会い、
肌を重ねるまでは……考えもしていなかったが。

「……して、欲しいです……。いっぱい口付けて、ふにゃふにゃに……してくださいっ……。」
「ふふっ……いい子ね。ホントはもっといやらしい感じでおねだりして欲しかったけど……
まぁ、いいわ。合格にしてあげる♪」

言うが早いか、いのりは勢い良くこなたの柔らかな唇に口付け、温かな口内を蹂躪し始めた。
ちゅっ……ちゅむ……くちゅ。
淫靡な水音が、静かな部屋に響く。
激しく、しかし甘いキスは長く、長く続いた。時折、はぁ、はぁと色っぽい吐息が混じる。
まだ若い女性同士の舌が絡み合う様子はこの上なく艶かしく、それだけで大人専用のビデオが
作れそうなほどだった。現在、監督を募集中。
213性欲発散 4/8:2007/08/14(火) 03:12:40 ID:s/OHOKzF
時間にして……およそ30分は軽く口付けていただろう。終わりの方では、こなたの目は完全に
とろけており、体中からも完全に力が抜けてされるがままとなっていた。

「……どう?こなたちゃん。満足した?」
「……はぁ、はぁ…………」
こなたは息も絶え絶えで、とても返事が出来る状態にない。
「もう、こなたちゃんったら。すぐに何も言えなくなっちゃうんだから。
ま、そこが一番可愛いトコなんだけどねー。」
いのりは上機嫌に言って、
「じゃあ、キスも済ませたし遠慮なくこなたちゃんを味わうとしましょうか♪」
そそくさとこなたの足元に移動し、股の間に顔を埋めた。

「ひゃうわぁぁぁっ!!?」

長いキスでぼーっとさせられた頭で、「次は胸かなぁ……?」とぼんやり考えていたこなたは、
予想外の場所への攻撃に思わず高い声をあげた。
いきなりの攻撃だったが、たっぷりと時間をかけて行われたキスと、電話を貰ってからずっと
『期待』していたせいでそこは充分に濡れており、蜜の味はいのりを存分に満足させた。

「あぁ、やっぱり美味しいわこなたちゃんのココ……。いつもみたいに、いっぱいいっぱい
ぺろぺろしてあげるからね……?」

熱を帯びた声で、こなたにそう告げるいのり。
しかしこなたはそれどころではなく、シーツをきつく握り締めて抗議の声をあげるので精一杯だ。
「い、いのりさん、いのりさんっ……!
もっと、手加減、それ、気持ちよすぎまっ…………!!!!」

執拗に秘所を舐めるいのり。
こなたの最も敏感な蕾は左手の親指によって包皮をめくりあげられており、いのりの舌技を
モロに受けてしまう状態にある。包皮越しでさえ敏感なそこを直接責められては、
とても耐えられるものではないだろう。
欲情してすらいない女性の乳首を口に含むだけで、一発でその気にさせてしまういのりの超絶テクニック。
それを思いっきりとろとろな状態で、しかも女性の一番の弱点に受けてしまっては、こなたのように
なってしまうのも、無理はない。

「ちょっ、あっ、ソコ、あっ、いのりさんっ、いのりさんっ、そこっ、気持ち良い、そこ、舐められるの、
凄い、あっ、凄い気持ち良いですぅっ!!」

夢中になって叫ぶこなた。
いのりはしばらく舐め続けていたが、それを聞いて満足したようで、蕾を左手の指でくりくりと、中を
右手の指でいじりまわしながら、顔を薄い胸に近づけ、一気に食いついた。
214性欲発散 5/8:2007/08/14(火) 03:13:43 ID:s/OHOKzF
「ぃやぅっ!?そ、そこぉっ!!」
急に感じる場所を増やされた事にこなたは驚き、しかし更に快感を求める。
「そこも、そこもいいですいのりさぁんっ!もっと、もっと下さいぃっ!」
乳首を口に含んでいるため返事は出来ないが、こなたの叫びはきっちりと届いたようで
いのりの責めは一層激しくなった。
両方の手の動きはよりエスカレートし、乳首を含む口はもむもむと蠢き、こなたに的確に
快感を送り込む。すでにカチカチになっているそれを甘噛みしたり、柔らかな唇で挟んで
くりくりしてみたり、舌で表面を撫で回してみたり、歯で優しく扱きあげてみたり……。
いのりの責めはころころと変わり、こなたに慣れる余裕を与えない。
絶え間なく色んな種類の快感を脳へ直接ブチ込まれて、こなたの脳は真っ白になっていった。
そこにあるのは快楽を求めるあさましい本能と、いのりを慕う倒錯した愛情のみである。

両手での全力の責めを受けている秘所は貪欲に快感を要求し、普通ならキツ過ぎて
痛みを感じかねないほどの刺激も全て快楽へと変換して脳へ報告する。
膣口はひくひくと蠢き、どくどくと蜜を吐き出している。そしてその蜜が指の滑りを良くし、
更なる快楽を産み出す。もはやこなたの体は、いのりから与えられる快楽を
享受するだけのものと化していた。

いのりは一度乳首を強く噛んで口を離すと、全ての愛撫を一旦中止し、こなたの体を
優しく抱きしめ、耳元で甘く囁いた。

「どう……?気持ち良い……?」
「はっ、はい……、気持ち良いです。で、でも……止めないで……」
「ふふっ……。そろそろ、イきたいのかしら?」

図星を指されたこなたは一瞬言葉に詰まったが、しかし既に羞恥心など掻き消えてしまっている。
今のこなたなら、引き続き快楽を得る為なら、どんなに恥ずかしいセリフでも平気で言える事だろう。

「イきたいです……。とっても、イきたいですっ……!」
「素直ね……。可愛いわよ、こなたちゃん。
いいわよ、素直なこなたちゃんにはご褒美。思いっきりイかせてあげる……。」
それを聞いたこなたの顔は、まさしくおやつを目の前に差し出された犬のようにぱぁっと輝いた。
早く「ご褒美」が欲しくて仕方がないようだ。

「じゃあ……ご褒美はどっちがいい?」
「え……どっち、って……?」
「おもちゃを使うのか、私の指がいいのか。好きなほうを選んで……?」
215性欲発散 6/8:2007/08/14(火) 03:15:33 ID:s/OHOKzF
突然差し出された選択肢。既にマトモに機能していないこなたの頭ではしっかり考える事など
到底出来なかったが、それでも頭に残っている物は二つ。
即ち、「快楽を求める本能」と「いのりへの愛情」である。
快楽は、どちらを選んでも手に入る。なら、愛情をより感じられる方は……?
悩むまでもなかった。こなたはその問いに、すぐさま答える。

「指が、いいです……。いのりさんの指で、思いっきりシテくださいっ……!」

その答えが嬉しかったらしく、いのりは再び勢い良くこなたの唇を奪ってから、言った。
「……ありがと。私を選んでくれて嬉しいわ。
じゃあ、お礼に凄い頑張っちゃうわね?」
先程と同様に舌を激しく絡めつつ、右手の人差し指と中指がおもむろにピストン運動を始めた。
膣内の粘膜が擦りあげられるその感覚は、こなたに再び異常なまでの快感を与える。

「ふぁあぁっ!イイです!気持ちいい……気持ちいい……気持ちいいっ……!!!」

本気を出したいのりに少しでも抵抗できる筈はなく、こなたの意識はすぐさま真っ白に染め上げられた。
擦り切れる直前の思考回路は、完全にいのり一色となってダウンしてしまった。。
216性欲発散 7/8:2007/08/14(火) 03:16:54 ID:s/OHOKzF
「……ねぇ、いのりさん?」
「ん?どうかした?こなたちゃん。」
「あの、どうして今日、私を誘ったんです?」

情事の後の、ピロートーク。
ホテルなのでそれほどゆっくりはしていられないが、シャワー等に使う時間を考えても
まだまだ余裕はある。流石に腕枕はしていないが、それでもラブラブな雰囲気を
醸し出しつつ二人は余韻に浸っていた。

「……あれ、言ってなかったかな?」
「言ってないです。用件だけ伝えて、すぐ切っちゃうんですもん……。」

少し不満そうに頬を膨らますこなた。
その可愛らしい仕草にいのりは我を忘れて頬ずりしそうになるが、何とか自制して会話を続ける。

「えっとねー。何ていうか、その……妹に手を出しちゃってね?いや、これは話の流れで
仕方なかったんだけど……。だけど、それが中途半端に終わっちゃって。それで……。」
「えー!?妹って……まさかかがみに手ぇ出したんですかっ!?」
「いやいやいや、違うわよ。まつりの方。かがみとまつりが喧嘩しちゃってね?それで、
諌めるために仕方なく……。」
「諌めるためにえっちぃ事するって、どんな状況だったんですか……。」

こなたは呆れながら呟く。いのりも、流石に自分が少々アレな行為をした事に対し微妙に
後ろめたくはなっているようで、てへへ、とバツが悪そうに笑った。
217性欲発散 8/8:2007/08/14(火) 03:17:57 ID:s/OHOKzF
「む〜……じゃあ、あれですか?私は、いのりさんが中途半端でえっちぃ事止められて
不完全燃焼で、それでムラムラしてるのを解消する為に呼ばれたって事ですか?
純粋な気持ちで私としたかった訳じゃなく……。」
「い、いやそうじゃないのよ!……あ〜、まぁそうかも知れないけど、でもこなたちゃんを
抱きたい気持ちは純粋だから!本当に!」
「……ほんとですかぁ……?」

少し悲しげな表情を見せたこなたに、いのりは慌ててフォローを入れる。
恋人というよりもセックスフレンドに近い関係であるにもかかわらず、こなたは自分への想いを
非常に重視するタイプだ。別にいのりが他の誰を抱こうが(多少嫉妬はするかもしれないが)、
別に文句は言わない。だが、愛がないエッチはどうしても嫌らしく、事の最中に少しでも他の女の事を
考えているとすぐに指摘が入る。エッチの間くらいは、自分だけを見ていて欲しい。
それは、こなたにとってどうしても譲れない一線のようだ。

「……まぁ、別にいいですけどね。今回も、すっごい気持ちよくしてくれましたし。でも、本当に
いのりさんには何もしなくていいんですか……?何か、毎回私だけしてもらっちゃうってのも
どうかと思うんですけど……。」
「あぁ、いいのよ!私はこなたちゃんの体を味わえれば満足だから!」
「ん〜……でも、いつかは私もいのりさんを気持ちよくさせてあげたいです!」
「ふふ、気持ちだけありがたく受け取っておくわ。」
「あ〜っ!どうせ無理だとか思ってるでしょ!覚悟しといて下さいよ!いつか絶対、いのりさんを
イかせまくってみせますから!」

年上の余裕を見せ付けて優雅に笑ういのりと、立場の逆転を目指して燃えるこなた。
次に二人が体を重ねるのは、そう遠くはなさそうだ。



――END?――
218臨時SS書き ◆PlNKZcRIiA :2007/08/14(火) 03:19:07 ID:s/OHOKzF
以上、「性欲発散」でしたー。
ガチエロは久しぶり……っつーかまだ2作目か。
実用に耐えるものだったら嬉しいな。

……あ、1/8が二回あるのはスルーしてくれ。眠気の所為だ。
219名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 03:26:04 ID:jmQU1r8X
・・・・・・・・・・・・・・・素晴らしい!!!!

マイナーカプだがまつこなもいいものですな。
GJ!!


ところでチンチンつかさの時に、黒つかさの片鱗を感じたのは俺だけですか?
220名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 03:52:01 ID:l/mvby7w
>>218
エローい!!エロパロスレにふさわしいエロSSGJ!!
こなたがだんだんおもちゃ化されてるなwww
221名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 04:10:43 ID:jqk3y+uQ
こんな無茶設定してまで、こなた受けが書きたいのか世の男共は。
男キャラがいないと、一番自己投影しやすい主人公受けに走るのはデフォだな、エロパロの
222名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 04:47:02 ID:ooDmYAgR
ある人は言いました、S属性が責められる、そこに萌えがあるのだと
223名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 05:25:33 ID:o3CdIgoz
>>222
真理だ
224名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 06:51:00 ID:SX9Ioxc4
>>218
エロい…GJ
変態だらけのこんな世の中じゃ(ry
225名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 07:13:23 ID:SDN6V5vZ
>>218
GJ!!

>>222
たしかにSがMになると妙に萌えるものがある。
226名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 07:22:40 ID:X4V9lS0n
>>203
あなたは神だ
227名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 07:37:54 ID:r3xEaWvL
>>203
リアルタイムのがしたーぁ。残念(ノ_・
きょうもぐっじょぶだったのですー。
ああん、むしろこのシリーズのシンドロームになるじゃないですかwww

――いちおー、答えはあってたポイ。
続きも楽しみにしてますっ(何だそのプッシュ
228名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 08:16:24 ID:a7hu/jYf
まとめてしまってすみませんが、お2人ともGJです
甘々分とエロ分が補給できて清々しいです

そういえばこなたが男体化するSSってありませんでしたっけ?
229名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 08:29:21 ID:X3FJ+B4F
230名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 08:40:52 ID:a7hu/jYf
>>229
サンクスww
231妄想屋(仮名):2007/08/14(火) 10:45:58 ID:bAZY0skA
10レス、拝借するザマスよ。
CPはそう&こな、絡みじゃないので「×」じゃなくて「&」で。
流れを読めず、潔いほど狂おしく非エロです。
舞台となる金沢市へは行った事がないので、考証とか甘かったらスイマセン。
-----------------------------------------------------
232『メロディー』(1/10):2007/08/14(火) 10:47:00 ID:bAZY0skA

―UR金沢駅、東口。
夏の太陽をバックに、不思議なラインを描く大きな門……『鼓門』って言うらしいんだけど……が、影を落としてる。
埼玉(じもと)ほどじゃないけれど、それでも厳しい真夏の日差し。
こういう日って、わずかな日陰でも救いの神に見えてくるよね。

「……パワー回復ゾーン、かぁ」
「絶望した!最後の一周でダブル一点読みに失敗した時は絶望したっ!!」
「はいはい。スーファミの『F−ZERO』ネタについてこられるオタクな娘がいてよかったね、おとーさん」


…………


駅前の喧騒を抜けて、通りを一つ曲がるだけで、ウソみたいに人通りがなくなった。
車の音にかき消されがちだった蝉の声が、わんわんと反響してるみたいだよ。

……ていうか……あづい。

何万個ものストロボをいっぺんに炊いた、みたいな光。アニメだったら間違いなく透過光使ってるねこれ。
目が痛くなる強烈なコントラストの中を、お父さんと二人、ふらふらと漂うように歩く。
願掛けを兼ねて伸ばしてたら、膝の裏まで届いてしまった、長くて長くて長ーーい髪がうっとうしい。

え、願掛けの内容?……別にいいじゃんなんでも。ノーコメントってことでよろしく。

「ここだここだ。……おー、変わってないなー」
お父さんの弾んだ声。その場に立ち止まるなり、店構えをフレームに収めてパシャリ。

昭和の時代のまま時が止まったような、通りの一角。
アナクロな自転車屋のすぐ隣。新聞で見た、あの小さな歌声喫茶があった。
学生時代、目をつぶってても迷わずたどり着けるぐらい、通い詰めた店だった……んだって。


―――――――――――
  『メロディー』  
―――――――――――

233『メロディー』(2/10):2007/08/14(火) 10:48:03 ID:bAZY0skA
― x ― ― x ― ― x ― ― x ― 


「……なあ、こなた。俺、今度の週末実家(いしかわ)に帰るけど、お前どうする?」
お父さんが急に言い出したのは、ひと月前のこと。
「何?べらぼーに」
「これだよ、これ」
それを言うなら『ヤブから棒』だろ、っていう期待したツッコミもなしで、読んでた新聞を広げて見せる。

「……『艘 次郎先生・待望の最新作』?……へー、よかったじゃん、新聞広告打ってもらえて」
「え?……あーいや、そ、そっちじゃないんだ、こっちだよこっち」
デビュー作でもないでしょーに、そこまで照れますか、おとーさん。可愛いもんだネ。

お父さんが指差したのは、趣味欄の小さいコラム記事。
年代ものっぽいカウンターとコーヒーサイフォン。人の良さそうなマスターのお爺さんが、写真に納まってる。

『四十年間の思い出ノート……石川の歌声喫茶、閉店へ』

「かなたとの『思い出の場所』が、また一つなくなっちまうみたいだからさ」
オリンパスのOM−2N……だったかな。ここ一番でしか使わない、年代物の銀塩カメラを引っ張り出してクリーニングしながら、
「最後の風景だけは、この手で残してこないとな」
お父さんはそう言って、にかっと笑った。


いや、お父さんの『思い出の場所』がなくなったのは、別にこれが初めてってわけじゃないよ。
毎日通った中学校の校舎。道路の拡幅工事で移転させられた桜並木。先生の目を盗んで入り浸ったゲームセンター。
金沢の駅もそう。いっぱいの希望を胸に抱いて、お母さんと二人で後にしたあの駅舎は、二人の旅立ちを見届けたかのように、新しい駅舎に姿を変えた……って。

『思い出の場所』はいくつも失われていったけど、お父さんは寂しがるでもなく、のほほんとしてた。
思い出は心の中にあればいい。その場所は、新しく思い出を作る人のために空けてあげればいいんだよ、って。
それが、お父さんの考え方。
お父さんのそーいうとこ、私、嫌いじゃないよ。


……でも、この店だけは特別だって、お父さんは言った。
なくなる前にもう一度、この店に行って、

―どうしても、手に入れたいものがあるんだって。

234名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 10:48:06 ID:hDr91TqS
ところでDateって日付って意味だが
ローマ字読みしたら伊達になるよな
235『メロディー』(3/10):2007/08/14(火) 10:49:11 ID:bAZY0skA
― x ― ― x ― ― x ― ― x ― 


「……おまえ、泉かぁ?」
ちょっと間延びしたオジサンの声が、私を現実に引き戻した。

「そうですけど……ってお前、谷口か!?」
「おうっ。……しっかし、何年ぶりだ?全然変わらねーな、おまえ」
「お前は……ずいぶん横に成長したなぁ。声かけられなかったらわからなかったよ」
「うっせーよ」

そう言いながら、オジサンの……谷口さんの目は笑ってる。
……かと思ったら、谷口さんは私の方を向いた。

「……な、何か?」
「かなたっちも変わってないな〜……っつーか、この変わらなさっぷりは、もはや何かの冗談としか……」
「いえ、あの、私、娘ですから」
「……へ?娘?」
谷口さんの目が、ぱちくりと目ばたきを繰り返す。
「俺とかなたの娘だよ。名前はこなた」
「よろしくです」

「ま、マジかよ……学校(ガッコ)のアイドルだったかなたっちが、よりによっておまえと……」
「……なんだよ、そのリアクションは」

236『メロディー』(4/10):2007/08/14(火) 10:50:24 ID:bAZY0skA
― x ― ― x ― ― x ― ― x ― 


カウンターが数席と、テーブル席が4組ほどの小さな店内。
白い壁とマホガニーの柱、年季の入った厚手の窓ガラス。
コチコチと音を立てる、本物の振り子がついた柱時計。

『馬○道』あたりの内装に似てるようで、それでいてやっぱり違ってる。
演出された古さじゃなくて、本当に長い年月を経てきた、っていう重みがあって。
まだうら若い乙女であるところの私(そこ、変な顔しない)を、圧倒しつつも優しく包み込んでくれる、居心地のいい空間。
……いや、『馬○道』をけなすつもりはないけど、なんて言うか、放出してるオーラが違う……っていうか。

お店の中にいるのは、私たちのほかには数人だけ。
本当は昨日で閉店してるんだけど、今日は元常連さん限定の『思い出パーティー』なんだって。

私はテーブル席の隅っこに陣取って、ぼんやりとカウンターを眺めてる。
店内に流れてるのは、私が産まれるずっと前に流行った歌。懐メロ番組でサビだけ聞いたことあるよ。
お父さんと常連さんたち、そしてマスター。みんな笑顔で、懐かしい思い出を話してる。

だけど、『その話』になった時。
みんなの表情から、笑顔がふっと消えた。

「……そうだったのか……それは悪いことを聞いちまったな……すまん!」
本当に申し訳なさそうな、谷口さんの声。
谷口さんは、卒業後すぐに海外へ出てしまって、ずっと連絡が取れないままだったんだって。
だから、お父さんとお母さんが結婚したことも、お母さんがずっと前に亡くなったことも、今日始めて知ったみたい。
お母さんが一緒に来てないのを気にはしてたみたいだけど、今の今まで離婚か何かだと思ってたみたいだね。
……まあ、お父さんがいまだにあんな調子だから、そう思うのも仕方ないけど。

「気にすんなって。もう遠い昔の話だよ……それに、あいつは俺に、こなたを遺していってくれたしさ」
水割りのグラスを鳴らして、お父さんがちらっと視線を向ける。
ふだんお酒は扱わない純喫茶だけど、今日は特別、ってことでマスターが出してきた、秘蔵のウイスキーなんだって。

……むー。
何かにつけてベタベタしてくる人だけど、そば聞きでもこんな話聞かされたら、あんまり邪険にできなくなっちゃうじゃん。

気づかないふりを装って、テーブルの脇にあるノートの山に手を伸ばす。
興味を引かれたってわけでもないけど、照れるような恥ずかしいような、そんな感じをごまかしたかったんだよね。
黄色く日焼けした古いものから、まだ新しいものまで。表紙に通し番号と年月日が書かれた、何十冊もの『雑記ノート』。
最新のノートは一昨年(おととし)からで、しかもまだ半分ぐらいしか書き込まれてない。
ちょっとアナクロなこのお店が、時代の流れに取り残されていった……ってことを物語ってるみたいで、なんかこっちまで寂しくなるよ。

お父さんがこの店に通いつめた頃、って言うと、20年ぐらい前かな。
そのあたりのノートを一冊抜き取って、適当にぱらぱらと眺めてたんだけど……
237『メロディー』(5/10):2007/08/14(火) 10:51:29 ID:bAZY0skA

ページの真ん中あたり、日付は……3月12日。
見開き両面をいっぱいに使って、卒業記念の大きな寄せ書きが書かれてる。
端のほうに、小さく描かれたピースマーク。……指で作るVサインじゃなくて、丸の中に鳥の足みたいなのを描いたやつ。
その下に、お父さんの見慣れたクセ字と、丸っこい文字が並んでる。


 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 『売れっ子作家になって帰ってくるぞー! ―泉そうじろう』
 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 『東京に行っても、ずっと忘れないよ! ―   かなた』
 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


こすれて消えかかって、名字までは読めないけど、確かに『かなた』って書いてある。
……そっか、これ、お母さんの字だ……!

ドキドキしながら、前のページをめくってみる。
数日も空けずに、同じ筆跡があちこちに残ってる。


 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 『もうっ、茶化さないでよ!(///)』
 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 『やっぱり、ここから眺める桜が一番きれいだよね♪』
 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 『来年の今頃は卒業かぁ……ここに来られるのも、あと一年なのね』
 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 『そう君のバカ……』
 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


私が物心ついたころには、もうお母さんはいなかったけれど。
ノートの中には、お母さんがこの世界にいた証拠が、いっぱいいっぱい残ってる……


「これが一番古い書き込みかな……」
延々12冊ぶん戻ったところで、お母さんの筆跡は見当たらなくなった。
「……んー」
もう一度寄せ書きのページを見ようと思って、最初に手に取ったノートをぱらぱらとめくる。

「おっとっと、行き過ぎちゃった……あれ?」
寄せ書きのページから3ページ後ろに、またお母さんの筆跡があった。
238『メロディー』(6/10):2007/08/14(火) 10:52:32 ID:bAZY0skA

 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 『3月18日
  明日、そう君と東京に旅立ちます。(お家は埼玉だけどね)
  まさか、そう君が直木川賞を取っちゃうなんて、本当にびっくり。

  ……みんなには内緒にしてたけど、私、そう君と結婚することにしました。
  明日から、駆け出し小説家のそう君と、二人三脚での生活が始まります。

  だから、ここに来るのも、今日で本当に最後の最後。
  学生時代の思い出はここに残して、笑顔で行ってこようと思います。

  ちょっと気が早いけど、何年かして落ち着いたら、子供も連れてまたここに来ます。
  名前は……"こなた"にしようかなって。(いくらなんでも気が早すぎるかしら?)
  男の子でも女の子でも、おかしくない名前だしね。

  必ず、またここに帰ってきます。
  ……だから、今はしばらくお別れ。
  マスター、奥さん、それにみいちゃんも……ずっと、元気でね。

                          ― 泉 かなた(予定♪)』
 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


「…………」

うわ、ヤバイ、これはヤバイ。ジーンときた。
あわてて天井を向く。暖かい色の照明がぐしゃぐしゃに滲んで、六角形の光の粒がたくさん見える……

「……いてて、目にホコリが入っちゃった」
ハンカチを取り出して、わざとらしく目頭を押さえる。
われながら"超"がつくぐらい不自然だけど、いつまでも天井向いてるのも不自然だし……

……ああ、もうどっちでもいいや。泣いてます。泣いてますよ私は。はいはい。

カウンターのおじさんたちは、ちょっとこっちを見たけど、何も言わないで思い出話に戻ってった。
きっと、察してスルーしてくれたんだろうね。ありがとね。
239『メロディー』(7/10):2007/08/14(火) 10:53:35 ID:bAZY0skA

「……さて、久しぶりにあれでも弾いてみようか」
閑話休題(それはさておき)、とばかりにマスターが引っ張り出してきたのは、……『モーリスの白いギター』!?
うわ、すごっ。漫画のネタでは聞いたことあるけど、実物は初めてみたよ。

ボロン、とひと掻きしてから、マスターは一つ一つ確かめるようにコードを抑えてく。
曲は『いちご白書をもう一度』。懐メロ番組で以下同文。


 ♪いつか君といった 映画がまたくる
  授業を抜け出して 二人で出かけた……


……って、お父さんたちの時代でも十分懐メロじゃん。マジンちゃん(=鈴木真仁)がカバーしてなかったら、私だって知らなかったよ。
そういえば、こないだカラオケでネタ代わりに歌ったら、つかさもかがみもきょとんとしてたっけ。
みゆきさんは、なぜか知ってたみたいだけど。1975年に大ヒットした、ばんばひろふみさんのグループの曲なんですよ、だって。


 ♪就職が決まって 髪をきってきた時
  もう若くないさと 君にいいわけしたね……


生ギターの演奏をBGMに、お母さんの書き込みをもう一度追いかける。
涙もやっと落ち着いて、なんだか穏やかな気持ちで……


突然、ギターの音が止まって、
「…………?」
ノートから視線を上げると、

「うひゃっ!?ななな何デスカ!?」
いつの間にか肉薄していたお父さんたちと、いきなり目が合った。

「こなたちゃん……もう一度、ギターに合わせて歌ってくれないかな?」
「は、はいぃ!?」
「今の歌声……かなたっちが帰ってきたかと思った……」
うぉ、もしかして私、つられて歌ってましたか!?
「かなたぁあぁ〜〜! いや、こなたぁあぁあ〜〜!!」」
わ、わかった、わかったからおとーさん、泣きながら抱きつかないでって、痛いのよヒゲがーーー!!


……結局、恥ずかしながら3曲ほど披露するハメになっちゃったよ。
けど、あんまし悪い気はしない……かも。

240『メロディー』(8/10):2007/08/14(火) 10:54:41 ID:bAZY0skA
― x ― ― x ― ― x ― ― x ― 


いつの間にか夜も更けて、気がついたらそろそろ終電の時間。
名残惜しいけど、そろそろおいとましないとね。

お父さんたちは、お互いに連絡先を交換してる。
今のご時世、連絡手段は電話とか電子メールとかいっぱいあって、世界のどこにいたって連絡は取れる。
思い出の場所はなくなっても……同じ思い出を語りあえる仲間がいれば、きっとこれからも大丈夫だよね。


「お、そうだ、肝心なことを忘れるところだった。……マスター、あの、ノートなんだけどさ……」
店を出ようとしたとき、お父さんが言いづらそうに切り出した。
「ん?『雑記ノート』のことかい?」
白くて立派な髭を撫でながら、マスター。
「いや、マスターもいろいろ思い出があるだろうし、コピーでもいいんだ。だから、その……」

「私の分の思い出は、この店にいっぱい詰まってるよ。……持っていきなさい」
「え?い、いいんすか?」
優しく微笑みながら、マスターは何も言わずにうなずいた。

241『メロディー』(9/10):2007/08/14(火) 10:55:49 ID:bAZY0skA
― x ― ― x ― ― x ― ― x ― 


実家の少し手前でタクシーを降りて、田んぼの中をぶらぶら歩く。
埼玉(とかい)じゃ見えない満天の星空。じっくり見ないのももったいないもんね。

街の光がないと、星空ってこんなに深いんだね。
空を横切ってうっすらと見えるのは、薄い雲……じゃなくて、天の川だ。
星の事はゲームで覚えた薄っぺらい知識しかないけど、余計な知識なんてなくたっていいかな、って思った。


「……今日はありがとな、こなた。こんなに盛り上がるとは思わなかったよ」
横を歩いてたお父さんが、空を見上げたまま、ぽつりと呟いた。
「んん、いきなり歌わされたのにはビックリしたけど、けっこう楽しかったよ。……お母さんにも、逢えたみたいな気がするしね」

お母さんは、歌うのが好きだったんだって。
あのお店に行くと、マスターの伴奏でいつも歌ってたって。
……私のちょっと作った歌声は、お母さんの歌声にすごく似てるんだって……

マスターから預かった(マスターはあげるよと言ったけど、お父さんは預かるだけだって言って譲らなかった)大事なノートを、ちょっと強く抱きしめてみる。

私が物心ついたころには、もうお母さんはいなかったけれど。
お母さんがこの世界にいた証拠は、いっぱいいっぱい残ってるんだね。

私やお父さん、マスターや常連さんたちの心の中に。
私の腕の中の雑記ノートに。

そして……私自身も、間違いなくお母さんの生きてた証、なんだよね。

「……おっ、また流れたな」
「今の、なんか二つに分かれなかった?」

今夜はなんだか、すっごく流れ星が多い。
そういえば、なんとか座流星群……って、みゆきさんが言ってたっけ。


ときどき星の流れる夜空を見上げて、お父さんが口ずさむ。……おっ、案外上手いじゃん。


 ♪君のこと 忘れないよ
  いつだって 楽しくやったよ
  メロディー 泣かないで……


曲の合間に合わせるように、ひときわ大きな流れ星が、夜空を横切っていった。


 ♪……あの歌は 心から 聞こえてるよ……



…………
242『メロディー』(10/10):2007/08/14(火) 10:56:53 ID:bAZY0skA


「……よぉっし!充電完了っ!!」
「うぉ!? な、何事っ!?」
「感動はめいっぱい充電したから、次は萌えの充電だ!明日は金沢のオタショップ巡りしてから帰るぞ!」
「ちょ、おとーさん、感傷台無しっ!」
「『こなたよりかなたまで』ってギャルゲーがあるんだよ。なんとなく避けてたんだけどな、今ならプレイできる気がするっ!」
「うぉーい!?」

急にいつものテンションに戻るお父さん、ダメっぷり全開。
……けど、


あのさ、無理してんのがミエミエだよ、お父さん。


そんなお父さんが、この時ばかりはなんだか、すごく愛おしく見えちゃったんだよね。
帰ったら、ちょっと張り切って、美味しいものでも作ってあげよかな……


― Fin. ―
243妄想屋(仮名):2007/08/14(火) 10:58:02 ID:bAZY0skA
-----------------------------------------------------
『メロディ』、以上です。あじゅじゅじゅしたー。

タイトルおよびシチュは、玉置浩二の同名の曲から拝借。
曲を聴いてたらどうしても書きたくなって、勢いで執筆しますた。乱文多謝。
244名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 11:04:42 ID:UpENLxrc
>>243
リアルタイムで遭遇&読了しました。
親子愛とか夫婦愛とかかなたさんの面影とか、読んでるこっちまで充電完了。
ありがとじゅしたー!
245名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 11:08:29 ID:KLZ2truQ
>>243
まさか帰郷話で来るとは。かなたさん本人の姿はないのに、それが想像できてしまうような。
なんかこう、ココロに染み入るお話ですね。とってもいいお話をありがとうございました。
246名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 11:52:36 ID:jknM+0v1
ダブル一点読み……w

お父さんベーマガのF-ZERO攻略連載記事とか読んでたクチだなww
247名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 12:45:00 ID:O3L3ghHL
>>243
GJでした!
読んでて自然に情景が思い浮かぶような話でしたよ。
暖かくなりました。
248 ◆kd.2f.1cKc :2007/08/14(火) 13:39:12 ID:/WEdLVx/
だめだー。ごめんなさい。どうしても筆が乗りません。筆じゃないけど。
前回の続きに関しては、一旦ギブアップします。申し訳ありません。orz
ネタはまだいくつかあるんで、ほとぼりが冷めたらまた投下しに来ます……
249名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 14:51:45 ID:tAsoeBwx
ここで石川に帰省中の俺登場

GJすぎて久しぶりに駅周辺を散歩したくなった
ちょっくら行ってくるわ
250名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 14:54:08 ID:spB+k8gG
>>249

歌声喫茶のスネーク&写真撮影よろw
251名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 14:55:10 ID:d7v02ZwV
BigBlueは神曲
252名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 15:06:21 ID:jknM+0v1
こなたかがみつかさ達が「夏だ!プールだ!」と言いながらプールに飛び込んで
泳いだあと顔を見合わせて「お目々が真っ赤だ――!」と叫んだところに
みゆきさんが目薬を持ってきて「しみないでしょ?」と言ったりするCMが見たいのだ。
253名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 15:08:59 ID:/WEdLVx/
 ∧||∧
(  ⌒ ヽ
 ∪  ノ 正直スマンカッタ
  U U
254名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 15:09:16 ID:7T07Jt8F
テラロートwww
255名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 15:11:22 ID:JLTokNrk
今そのCM流してる番組あるのか?
ゴールデンタイムのアニメもだいぶ少なくなったし
256名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 15:18:19 ID:Sk08Hr+C
あの三人がスーパーサイヤ人に変身するわけですね
257名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 15:34:16 ID:KLZ2truQ
ウチんとこだと、それきんぎょ注意報でやってた気がするw
258名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 15:42:24 ID:JLTokNrk
>>257
確か、同じ商品で男向け・女向けでCMが2種類あったはず
アニメのキャラクターのシール貼った目薬ケースがおまけでついてたような
259名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 16:08:26 ID:jknM+0v1
みゆき「らき☆すたケースに入れてね♪」
ロ〜トこどもソっフト♪

次はジャイアントカプリコとカプリソーネの話題な。(※やめてください)
260名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 16:19:38 ID:JLTokNrk
>>259
カプリコは馬場さんの印象がw
とにかく懐かしかった GJ
261794:2007/08/14(火) 16:36:52 ID:qOA9tV9+
空気読まずに前スレ730-732の続き投下

4レス程使います
262『遠くにある明かり』三話(1/4):2007/08/14(火) 16:37:53 ID:qOA9tV9+
気がつくと、とっても暗い場所にいた。
電気を消した部屋とは比べ物にならない。
見渡す限りの闇の中。

やだ、なんだか怖いよ

お姉ちゃんの家でもない。
みんなのいる学校でもない。
こんな所に一人でいるのは嫌。


だれか、たすけて…………



―――大丈夫。ゆたかには私がついてる


だれ?
やみのなかからわたしをよぶのはだれ?


―――私がずっと、そばにいる


くらくて、よくみえないよ
わたしをよんでいる、あなたはだれ?


―――今はまだ見えないかもしれない。でも、それだけは忘れないで

いっちゃやだよ
おねがい、わたしをひとりにしないで


―――みんなが、ゆたかの帰りを待ってるから


意識の奥で、一瞬の光がはじけた。
夜空を彩る、花火みたいに。

263『遠くにある明かり』三話(2/4):2007/08/14(火) 16:38:44 ID:qOA9tV9+
「んっ……………」

目が覚めた。
見上げる天井は、私の部屋でも学校の保健室でもなくて。

「ここ……………病院?」

そこでようやく自分の身に起きた事を思い出した。
みなみちゃんの家にお見舞いに行った帰り、家の前で………

「倒れちゃったんだ、私……」

起き上がろうとしてみた。
でも、激しい頭痛と目眩がそれを許してくれなかった。
しかし、起き上がれない理由は他にもあった。

「みなみちゃん………」

傍らでは、みなみちゃんがベッドに突っ伏して眠っていた。
みなみちゃんの手には、私の手が力強く握られていた。
みなみちゃんだって、風邪で寝込んでたはずなのに。

「ゆーちゃん、起きた?」
「こなたお姉ちゃん、どうして?」

病室に入ってきたのは、こなたお姉ちゃんだった。

「ゆーちゃん、家のドアの前で倒れてたんだよ。覚えてない?」
「それは、覚えてるけど………」

むしろ、知りたいのはその先だ。
なんでみなみちゃんがここに?

「みなみちゃん、ゆーちゃんが倒れたって聞いて飛んで来てくれたんだよ」
「うそ、みなみちゃんが」
「そ。今にも泣きそうな顔でね」

一瞬、信じられなかった。
だってだって、みなみちゃんも風邪ひいて………

「私も帰って休んでた方がいいって言ったんだけどねー。どうしてもって言って、聞いてくれなくてさ」
「みなみちゃんが、そう言ったの?」
「こりゃゆーちゃんが言ってくれなきゃダメだって思ってね」「………………」
「とりあえず、お父さんとゆい姉さん呼んでくるから」

そう言って、お姉ちゃんは病室を出ていった。

「ゆーちゃんは、いい友達を持ったね」

去り際に、そんな言葉を言い残して。

264『遠くにある明かり』三話(3/4):2007/08/14(火) 16:39:26 ID:qOA9tV9+
「みなみちゃん………」

寝顔をそっとのぞきこむ。
よく眠っているけど、表情はなんだか不安げに見えた。

やっぱり、私のせい、なのかな。

でも…………

「やっぱり、ちょっと嬉しいかな……」

素直な気持ちだった。
中学の時は、ここまで心配してくれる人はいなかった。
それも、病院まで来てくれるなんて……

「ありがとね、みなみちゃん………」

眠っているみなみちゃんの頬に、そっと口づけた
今はこんなことしかできないけれど。

「私と友達になってくれて、ありがとう」





「なぁ、こなた。なんで入っちゃダメなんだ?」
「今入ったら、お父さん無駄に大騒ぎするからダメ」
「いや、しかしだなぁ……」
「(#=ω=.)」
「すいませんでした……orz」
265『遠くにある明かり』三話(4/4):2007/08/14(火) 16:40:02 ID:qOA9tV9+
「今日も良い天気だねー」
「うん。風が気持ちいい……」

夏休みに入ったある日。
私はみなみちゃんを誘って、お気に入りの場所にきていた。

街を見渡せる丘の上。
そこから自分の住んでいる街を見下ろすのが好きだったから。

「ゆたか。話って、なに?」
「うん、実はね……」

う〜、やっぱり緊張するよぅ〜。
こんなに緊張したのって、初めてみなみちゃんの部屋に入って以来だよ〜。
でも、頑張らなきゃ。
今日は私からじゃなきゃダメなんだから。

「あのね………」

友達になってくれて、ありがとう。
あなたがいなかったら、毎日がこんなに楽しくなかった。
それは自分の正直な気持ちだったって、胸を張って言える。
でも、今日伝えるのはその先の気持ち。

ずっと分からなかった。
いつか感じた苦しい気持ち。
それはきっと、こういうことだったんだね。


「みなみちゃん、大好きだよ………」

266794:2007/08/14(火) 16:42:45 ID:qOA9tV9+
『遠くにある明かり』ラストでした
ひよりんとこなたが同人誌を読みながらニヤニヤしてそうですが全力で無視しますwww

神SS投下ラッシュの後の拙い作品で申し訳ないっす

お目汚し失礼いたしました
267名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 17:24:57 ID:DWj1VVT1
>>266
Gjです
プラトニックなラヴっていいですよね〜
ここがエロパロ板だということを忘れてしまうw

なんだか最近、らき☆すた関連のスレで女の子同士のカップル推奨派の人達が叩かれて
いる中、ここは本当に落ち着ける〜
268名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 17:56:37 ID:jskkhoem
>>266
激しくGJ!!
エロと非エロが共存共栄できるのが
このスレの魅力です。
269名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 20:01:54 ID:GzxlopeL
>>266
とってもいい話だった!GJ!
270名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 20:32:03 ID:0Bo7bHeu
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271名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 20:33:18 ID:s/OHOKzF
>>270
怖っ!お前はそれを貼り付けて何がしたいんだw
272名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 20:36:07 ID:X3FJ+B4F
>>297
叩いている人は女キャラだらけのらき☆すたに何を求めとるんだろうなw
白石のハーレム?w
273名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 20:37:47 ID:a7hu/jYf
>>270
黒かがみ自重ww
274名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 20:55:57 ID:uebaXIUx
>>272
いやただおさんのハーレムきぼん。
275名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 21:07:12 ID:X3FJ+B4F
>>274
ただおさんはむしろ、そうじろう以上の勝ち組w
276名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 21:11:02 ID:i7gE3+d2
>>274
ただおさんは今でも十分にハーレム
277名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 21:19:55 ID:oYLHMI3k
>>297に期待
278名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 21:20:03 ID:jqk3y+uQ
今更叩きにレスしてるやつ何がしたいのw
279名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 21:21:25 ID:uebaXIUx
じゃあかっこいいそうじろうのハーレムきぼん
280名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 21:23:34 ID:mtURtzq9
- こなたさんの日記 -

○月×日

今日は朝から、クラスメートのかがみの様子がおかしかった。
話しかけても一言も口を利かず、うつろな目で私をじーーーーーっと見つめてる。
何も見ていないようでいて、それでいて感じる強烈な視線。
……な、なんか怖い。


授業が始まっても、自分のクラスに帰ろうとしない。
もちろん、先生はC組に戻らせようとしたけど、何か恐ろしいものを見たような顔をしたかと思ったら、
何も見なかったかのように授業を始めた。……なんだか、脚がガクガクしてたけど。
授業の間も、背後から私をじーーーーーーっと見つめる視線が……


放課後になっても、かがみは一言もしゃべらない。ただ黙って私の後ろをついてくる。
背後から感じる視線は、朝からずっと変わらない。
……怖くて、振り向くこともできなかった。


そして今。私はこうして日記がわりのBlogを書いてる。
もう午前2時過ぎ。そろそろ寝ないと明日に差し支えるよね。



え、かがみはどうしたかって?

……こ、怖 ク テ 振 リ 向 ケ マ セ ン(ガクガクブルブル
281名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 21:26:10 ID:0Bo7bHeu
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282名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 21:29:21 ID:tAsoeBwx
>>250
すまない、メイト見て飯食って帰って来ちまった
そうじろうじゃないが久々に行くと知らない店や建物が増えてて戸惑うわ
283名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 21:29:47 ID:s+HVKO1p
>>281
だから怖いって!!!
284名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 21:30:14 ID:X3FJ+B4F
               __
               /⌒ヽヽ
       ___   ,、__   |/
  ‐=ニ_ : : : : `Y: :`: : : : : : ` ヽ、
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 /;:/: : : : : : : |: l : : |、: l: : : : : : : : :ヽ
/// , : : : : :l_:_/|: l : : l l_:_|_: : : :ヽ: : : : l
  / /: : : :/ 'l:./`|: l: : { ´l: |、`ヽ: : l: : : : !
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       |.:|: : :||    l´___7 |: : |、: :│
       |:,ゝ、:ヽ   │  / /: :/ !:: :|
       |:l\ヽ: l   |  /  l: ://.|:: :|
285名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 21:31:03 ID:Sk08Hr+C
>>284
やっぱり口があると怖さ半減
tanasinnみたいだなw
286名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 21:33:45 ID:X3FJ+B4F
               __
               /⌒ヽヽ
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  ‐=ニ_ : : : : `Y: :`: : : : : : ` ヽ、
   , イ: : : : : : : :l: : : : l: : : : : : : : : \
 /;:/: : : : : : : |: l : : |、: l: : : : : : : : :ヽ
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   ヽ| レ |: :l       ・ l l/ー': :l
       l.:|: :ゝ、._  。   _,.ィ': : l:: : :|
       |.:|: : : :__二7T ¨´lヽ、| : :l: : : |
       |.:|: : :||    l´___7 |: : |、: :│
       |:,ゝ、:ヽ   │  / /: :/ !:: :|
       |:l\ヽ: l   |  /  l: ://.|:: :|

なんかちょっと可愛くなった
287名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 21:34:45 ID:X3FJ+B4F
ぎゃーorz
スマン悪ふざけが過ぎた吊ってくる
288臨時SS書き ◆PlNKZcRIiA :2007/08/14(火) 22:11:01 ID:s/OHOKzF
流れ切るけど、もうそのAAいいだろw
「最後に、一度だけ」の続きなんだけど、結構長くなりそうで投下したときにダルくなる恐れがあるんだ。
だから、とりあえず非エロの前編だけ投下して過剰に長くなるのを防止しようと思う。こま切れですまん。

っつー訳で投下します。よろしく。
備考:かが×こな。かがみ一人称。「最後に、一度だけ」の続き。前編。(今のところは)非エロ。
289契りは、別れへの約束 1/4:2007/08/14(火) 22:13:13 ID:s/OHOKzF
こなたから、告白された。
一年生の頃から、ずっと好きだった人からの告白。嬉しくないはずが無かった。だけど……
私には、その想いに応える事は、出来なかった。
本当を言うと……かなり揺らいだ。一瞬、大学なんてどうでもいいじゃないか。こなたと
一緒にいられさえすればそれだけで、という考えがよぎった。また、私たちなら遠距離だって
やっていけるんじゃないだろうかとも思った。
だけど……やっぱり私には、悲しいほどに現実的な結論しか出せないみたいだ。
「愛さえあれば」。その甘い言葉に、どれだけの人生が狂わされた事だろう。
私は、そんな形の無いものを盲信できない。もちろん私のこなたへの想いは間違いなく本物だし、
こなただってそうだと確信できる。それでも……それだけじゃ、駄目なんだ。
泣きたくなるくらい残酷な現実。愛は、いずれ冷める。
どれだけ熱く煮えたぎった湯もいつかは常温に戻り、いくら高い山でも上り詰めてしまえば
後は下るしかないのだ。それが、現実。
もちろん、愛に生きる人を否定なんてしないし、馬鹿にもしない。どころか、心から尊敬さえ出来る。
そんな人が本当にいるなら。漫画やドラマの中じゃなく、現実に存在するとしたら、
本当に……羨ましい。私にはとても――出来ないから。


私は、主人公とヒロインが無事にくっついて幸せに過ごす、ベタベタなストーリーが好きだ。
いくらありえなくってもいい。登場人物が幸せならば。
現実は、こんな風に悲しい事がたくさんある。想い合っている二人が幸せになれない事など、
それこそ掃いて捨てるほどあるだろう。
そんなの――現実だけで充分だ。哀しみは、全て現実が引き受ければいい。
なら、物語の中くらいは。それくらいは、幸せで満ちていてもいいじゃないか。
これがもし物語だというなら、私は作者を恨むだろう。
どうして、私たちは幸せになれないのだ?
どうして、恋人と幸せになるハッピーエンドが用意できない?
どうして……どうしてもっと、物語に優しくしてやれないっ!?


私は泣いた。一日中我慢してきた色々な涙を、自分の部屋で流し尽くした。
こなたは言った。私に、「抱いて欲しい」と。
これから先愛し合う事が出来ないのなら、せめて一度でも想いが通じ合った証が欲しいと。
それは、どんなに切ない願い事だろうか。こなたは確かに18禁のゲームを嗜んだりもするが、
決して貞操観念が欠けている訳ではない。生半可な気持ちでの願いではなかったはずだ。
あの時、私は答えを保留した。少しだけ、考えさせて欲しいと。
泣きながら考え、考えに考え、私は答えを出した。
290契りは、別れへの約束(前) 2/4:2007/08/14(火) 22:14:20 ID:s/OHOKzF
こなたを、抱こう。
私も、こなたと愛し合った証が欲しい。もしかしたらこれはとんでもない過ちなのかも
しれないけれど、そんなもの構うものか。私たちは、一緒になる事は出来ない。だったら……
少しくらい、幸せを味見したっていいじゃないか。

ごしごしと乱暴に腕で目を擦り、涙を拭う。携帯電話を手に取る。
発信履歴の、一番初めの番号。即ち、泉家の固定電話に私は電話をかけた。


コール音がやけに長く感じられる。
早く出て欲しいのか、永遠に出て欲しくないのか、私にも分からない。
ただ、ガチガチに緊張したまま、電話が通じるのを待っていた。
数度目のコール音がガチャっという音と共に途切れ、声が聞こえてきた。
世界で一番愛おしい声が。

「もしもし、泉ですけど……」
「……あ、こなた?私よ私。かがみ。」
「え、あ……か、かがみ?いやっはは……お久しぶりだねぇ〜。」
「何が久しぶりよ。今日会ったばっかだっつーの。」

何とかいつも通り振舞おうとするが、どうしても微妙にぎこちなくなってしまう。
こなたもそれは同じようで、声が何となく震えている気がした。

「はは……そりゃそうだね。で……どうしたの?」
「……ん。今日のあんたのお願いの……返事。」
「……だろうネ。多分そうだと思ってたよ。で……どう、かな?」

緊張しきったこなたの声。拒絶されるのが、怖いのだろうか。
今ならまだ間に合う。頭の中でそんな声がするが、この怯えたこなたの声を聴いてしまって……
こなたを拒絶する事など、出来るはずもなかった。
291契りは、別れへの約束(前) 3/4:2007/08/14(火) 22:15:04 ID:s/OHOKzF
「……いいわよ。抱いてあげる。私も、こなたを抱きたい。」
「ほ、ホントに……?ホントに、私を抱きたいって……思ってくれるの?」
「当たり前じゃない。好きな人を抱きたいのは、当然でしょ?」

……ちょっと、クサいかな。
自分のセリフに微妙に恥ずかしくなっていると、受話器から嗚咽が漏れてきた。

「……あの、ちょっと、こなた?もしかして、泣いてる……?」

心配になって、聞いてみる。何か変な事を言ってしまっただろうか。

「……ちっ、違っ……。ひぐっ、泣いて、なんか、ない……!」

……嘘だ。明らかに泣いている。
こなたは、こんなに涙もろい奴だっただろうか。いつものこなたなら……。
そこまで考えて、思い直す。


――そっか。そうよね。いつもの通りなワケ、ないわよね……――


きっと、ずっと不安だったのだろう。
私がどう答えるか。私に嫌われたりしてないか。
あそこで私が即答していれば、そんな不安に苛まれる事も無かっただろう。
だが、私は答えを保留した。だから、こなたはこんなにも怯え、私の答えを聞いた途端に
安心と喜びで泣き出してしまったのだ。
ごめん、こなた。私は、心の中で謝る。
あんたを不安にさせてごめん。それに、一緒にいてあげられなくてごめん。
代わりに、思いっきり愛してあげるから。最初で最後の、この機会に。
私は……一生分、あんたを愛してみせる。
292契りは、別れへの約束(前) 4/4:2007/08/14(火) 22:17:41 ID:s/OHOKzF
「……こなた。大好きだよ。」
「……っ!!かがみぃ、ここでデレは……反則だよぉ……っ。」

こなたは、泣きながらも笑って、そう言った。
やっぱり、こなたには笑っていて欲しい。こなたが喜ぶのなら、ツンデレどころか
デレデレにだってなってみせる。もっとも、こなたに言わせれば
「かがみは分かってないヨ!ツンがあるからこそデレが映える!ツンとデレは切っても切れないコインの裏と表のようなもんなんだよっ!」
とか何とか力説しそうだけど。
しばらく経ってこなたも落ち着いたようで、改めて声を返してきた。

「……ありがと、かがみ。じゃあ、明日ウチに来てくれる?」
「え?明日?……いいけど。けど、家の人とかいるんじゃ……。」
「いやいや、明日はおとーさんは仕事の関係で出掛けててね。それに、ゆーちゃんは
みなみちゃんの家に行って泊まって来るらしいから、家には誰もいないんだよ。」
「……へぇ、そうなんだ……。」
「だからかがみ。かがみがどれだけ声をあげたって平気だよ♪」
「なっ……!誰がそんな声なんかあげるかぁっ!!」
「まぁまぁ。私特製の手料理、振舞ってあげるからさ!それとも、
かがみが私の為に料理作ってくれる〜?」
「くっ……。私が料理ヘタなのを知っててその発言かっ……!」

電話の向こうでニヤニヤしているだろう事は確実な口調で、こなたは言う。
……変わり身の早い奴だ。もういつもの調子に戻っている。それ自体はいい事なんだけど、
これならしおらしいままの方が可愛げがあって良かったかも知れない。
もっとも、そう思うのは、普段のこなたが大好きだからなんだけど。

「じゃあ、明日こなたの家でいいのね?お邪魔するわよ?」
「もちろんうぇるかむだよ〜。布団敷いて待ってるからね♪」
「それはいらん!」
「え〜?かがみは私を床に押し倒す気〜?」
「っていうか、あんたの家は布団じゃなくてベッドでしょうが!」
「む、ベッドじゃなく布団っていう所に風情があるんだけどね。」
「どっちでもいいわよそんなもん!」
「どっちでも良くないよ!愛するかがみと初めて結ばれるんだヨ!?全てに
こだわらなくてどうしますかっ!?」
「うわっ、そんな所でキレるか普通!?……あ〜、分かった分かった。好きにしたら
いいわよ。……それじゃあ、また明日。お昼頃でいいのよね?」
「ん、了解。待ってるよ!」

そうして電話は切れた。
明日の事を考えると、私の頬は緩むのを止めてくれなかった。
例えそれが――別れへの約束になるのだとしても。
293臨時SS書き ◆PlNKZcRIiA :2007/08/14(火) 22:19:05 ID:s/OHOKzF
以上、契りは、別れへの約束(前)でしたー。
申し訳ないけど、後編はもうちょい待っててくれな。
間に一つくらい単発SS挟むかもしれんけど、気長に待ってて欲しい。

>>保管庫の管理者様へ
この作品の保管に関しては、前編、後編と二つに分かれる訳だけど、
後半を投下した時に一つの作品としてまとめるか、それとも別作品として登録するかはあなたに一任したいと思う。
いつも、本当にお疲れ様です。ありがとう。
294名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 22:20:59 ID:vYoB8B99
リアルタイムで遭遇

そしてGJ続きwktk
295名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 22:26:15 ID:Z3jS8yXD
これは凄い生殺し
296名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 22:33:49 ID:s+HVKO1p
>>293
ワクワク
ワクワク
297名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 22:38:29 ID:BIN+cjmj
wktk
298名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 22:50:05 ID:jknM+0v1
んで翌日、こなたの家に行くために自宅玄関出ようとすると
うざい新聞の勧誘人が現れたので一発あたり0.02秒のパンチを5つの急所に叩き込んで排除、
長い長い電車通過中の踏み切りは黒黄模様の竹竿を引き抜いて棒高跳びの要領で飛び越え、
歩道を奥歯かみ締めてマッハ5で走り抜けるという訳ですね?<かがみ
299名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 22:50:51 ID:wb/JDVqg
ここって女が多いんかな・・・
300名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 22:56:15 ID:lTV4PLqx
>>299
なんでそんな風に思ったの?
自分はX染色体もY染色体も持ってるよ
301名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 23:02:21 ID:DWj1VVT1
>>293
GJ !・・・なんですが、最後に鬱展開が待っていると思うと辛くて仕方ない私はチキンですか? (涙)
302名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 23:42:31 ID:yZzfWN4B
>>281
http://www.uploda.net/cgi/uploader2/index.php?file_id=0000038687.jpg

かがみを壊さないでください。
おとなも、こどもも、みんな困っています。

ちいきのみんなの、安全をうばわないでください。
かがみを、こわさないでください。
303名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 23:53:55 ID:mtURtzq9
>>280

追伸。

覚悟を決めて、思い切って振り向いて抱きしめてみたら、「にこーーーーっと」笑って元のかがみに戻りました。
はぁ……一時はどうなることかと。
304名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 23:57:16 ID:l/mvby7w
そもそもクラスメートじゃねーだろww
305名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 00:21:27 ID:ZEabWs/w
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306名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 00:23:20 ID:HG0ecE7X
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307名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 00:34:39 ID:W2A/katg
うーん……空気嫁よって言われるかもだけど、そろそろAAやめないか?
このスレただでさえ流れ速いんだから、無駄に容量使うことないだろ。
308名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 00:35:48 ID:oYEe6Okx
黒歴史に葬ってしまえ
309名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 00:44:20 ID:g4r2PqxF
まーもうじき皆あきるだろうw
310名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 00:55:30 ID:5Jr3prfJ
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311名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 01:01:57 ID:HG0ecE7X
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312307だが:2007/08/15(水) 01:02:18 ID:W2A/katg
謹んで前言を撤回させて貰おうと思う。
313妄想屋(仮名):2007/08/15(水) 01:27:53 ID:q8MJfBCL
なんか変な流れだけど投下。

つ【ttp://freedeai.com/up/src/up5266.jpg


世間はお盆ですネ。
俺も明後日からようやく休みです。ってどうでもいいか。
314名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 01:45:06 ID:Hx+2CwvA
>>313 妄想氏
かなたさんより後ろのナスビが気になって仕方ありません。
責任とってください。

あ、いいわすれてましたが喫茶店のお話ぐっじょぶであります。
なんだかのすたるじぃなキモチになれました。
315名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 01:48:11 ID:ezZqGjqm
>>313
おかえりかなたさん( ´∀`)b
そいえば今週のらき☆すた、1コマだけかなたさん出てましたね。

-以下、みwiki-
ちなみにキュウリは馬、茄子は牛で、ご先祖様に対して
「馬にのって早く帰ってきて、牛に乗ってゆっくり帰ってくださいね」
という意味があるらしいですよ。
316名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 01:57:07 ID:EkTyQg3U
>>315
馬はこっちの世界に置きっぱですか?
317妄想屋(仮名):2007/08/15(水) 02:03:20 ID:q8MJfBCL
>>315のみwikiさん

\(=ω=.)/ナンテコナタイ

細いキュウリより太いナスビのほうが絵面がよいので、ひとつご了承のほど。
昔より人口も増えて、この時期霊界国道は大渋滞なので、馬でも牛でもさほど所要時間は変わらなかったりしてw

……てか、一膳飯を食わしちゃっていいのだろーか(汗
318名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 02:04:33 ID:oYEe6Okx
キュウリやナスと聞いて変な妄想した俺はもうダメだ…
319名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 02:39:45 ID:thLtn+NQ
つまりこのスレ住人的には、かなたが馬に乗って現世へ来たら、馬も牛も食っちまえってことだな?
320名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 02:55:40 ID:ezZqGjqm
>>316
多分全国ネットなので地元の営業所で乗り捨てOKなんではないかとw

>>317
絵面、確かにw
でもこの時期に帰ってくるというのはUターンラッシュを避けたのかも知れず

>>318
キュウリでCome!Come!、ナスでイクイク……orz

>>319
でもかなたさんはPC経由でも帰れるからなぁ(ノ∀`)
321名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 05:21:12 ID:BHojQOg9
かなたさんはどっかのAIが止まるとか止まらんとかのNo30かよ

>>315
でもよく考えたらさ
日本の牛ならいいけど、スペインの牛だったら・・・
322名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 05:27:31 ID:llEjIpen
ウシシシシ
323名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 07:20:59 ID:m5D+ODYx
>>319
偉い人は言いました…「将を射んとすればまず馬を射よ」
324名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 09:54:42 ID:VXLArX1z
軽くググってみたんだが、
ご先祖様は胡瓜の馬に乗って、茄子の牛に荷を引かせて帰ってくる……
ということらしいぞ。

……とすると、胡瓜の馬はどこいったんだろう?
中山競馬場あたりに乱入して、大外から一気に差して優勝してたりして。
325名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 09:59:50 ID:6rDhhAnI
>>324
胡瓜の馬で少しでも早く帰ってくるように
茄子の牛で少しでもゆっくり帰ってくるように
ということらしい
326名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 10:06:42 ID:ZciptApn
>>325

ググったら両方の説があったから、合成してみた。

・牛に荷物を積んで、馬に乗ってやってくる
・馬は冷やし中華の具になる
・土産物で倍になった荷物を牛に積んで、自分も乗って帰る。

牛馬カワイソス(´・ω・`)
327名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 10:19:09 ID:1vUD3d88
その冷やし中華が余りに美味しかったので、
ついつい食べ過ぎてしまうかがみ

「こなたぁ……っ!」
「(=ω=.;)」
328名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 11:40:23 ID:YhN2Fi/K
そんな泉家に、お呼ばれでやってきた柊一家。
かなたさんを見て、やけに恭しく礼を尽くすただお。

聞いてびっくり、なんとかなたさんは、霊界で結構な要職に就いていたのだ!


なんてね。
329名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 12:13:23 ID:C/1S7VNr
>>328
その後不慮の事故で死んだこなたが霊界探偵となって活躍する光景を幻視した
無論後見人はかなたさん

こなたは実は魔族の(ry
330名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 12:43:47 ID:VXLArX1z
>>329

そういや、こなたは魔族で、かがみとつかさが力の暴走を封じている……ってネタが前にあったな
331名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 12:50:51 ID:2hvDqaXU
>>327

「体重が増えた・・・!! t(T△T)t」
「そうだよねぇ、そうなるよねぇ (=ω=.)」
332名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 14:48:25 ID:bQBiFBuc
>こなたは魔族で、かがみとつかさが力の暴走を封じている

かがみ「我解くる鬼神の呪縛、秘咒の刃にて封咒を断つ!
    破咒!ヴァジュラ・オン・アーク!現臨せよ、汝・こなた!」
こなた「ヴァジュラああああ!!」

こうですか?わかりません!
333名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 15:02:01 ID:Mn6djpe/
>>332
それなんて黒岩よしひろ?
334名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 15:18:39 ID:qr5yuuOw
こなた、魔物に襲われ苦戦
       ↓
かがみ&つかさが助けに入るが、やはり苦戦
       ↓
かがみ、覚悟を決め危険を承知でこなたの封印を解く
       ↓
魔こなた、魔物を一撃で葬る
       ↓
魔こなた暴走、かがみを襲う
       ↓
かがみ、瀕死の重傷を負いながらもこなたに必死の呼びかけ
       ↓
こなた、正気に戻る
       ↓
後悔の念でわんわん泣くこなた、やさしく抱き締めながら気を失うかがみ ←今ココ
       ↓
つかさの回復呪法でかがみ回復
335名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 15:25:46 ID:oBqXfhGv
>>313
亀だけど、おかえりかなたさん

流れ切っちゃうけど投下します
相視点シリーズの続きでかがこなです
6レス使用します
336ああ、すばらしきお泊り会 1/6:2007/08/15(水) 15:26:30 ID:oBqXfhGv
現在、夏のとある土曜日。
私とかがみは私の部屋に居る。


気まずい。
ひっじょーに気まずい。
会話がないまま30分程度経過している。
この気まずさは、かがみに告白された時と勝るとも劣らない。
妙な空気を紛らわすためにしていたパズルゲームは、お互い「ばたんきゅー」と自滅していったので止めた。
その後もいつものように言葉のキャッチボールが出来ずにお互いマンガを読んでいる。
私はクッションを抱えて、何度も読んで展開を覚えているのに今はまったく頭に入ってこないマンガの内容を流し読みしていた。
かがみは肩が触れるぐらいに近くで一生懸命マンガを読んでいる。
ただ、そのページをめくるスピードが限りなく遅いことをちらちらと横を見ている私は知っている。
マンガを眺めながら考え込んで、少し我に返ったときに慌ててページをめくっているような感じ。
それに比べて私はページをめくるのは早かった。何か動いていないと、それこそページをめくるという小さな動作でもして音を立てていないと心臓の音が聞かれそうだった。
この場合、より緊張しているのはどっちなんだろう?



きっかけは、数日過去にさかのぼる。
週の前半に二人で帰宅中の私の一言が原因。


「土曜日私の家に泊まりに来る?」


本当は『帰宅』という名のデート中の一言なのだけど、このときは寄り道をしていなくて学校の時と同じ感覚で話していた。
ようやく手を繋ぐのには慣れたけどキスは慣れてないぐらいの時期。
しかもその時は手を繋いでなくて、私は前と同じように深い意味を持たずに聞いていた。
私の中での意味は「かがみもつかさも泊りがけで遊びにきなよ」という意味。
その時のかがみの慌てようが理解できず、数秒後に小さく「うん」と呟くかがみを不思議に思いながらそのまま別れて帰ってきた後。
かがみに散々言われたから少し勉強して、休憩として流石につみすぎたマンガを読んで、その後にギャルゲをやってて気づいてしまった。





「あれって誘い文句じゃん!!」


思わず叫んだ。
337ああ、すばらしきお泊り会 1/6:2007/08/15(水) 15:27:17 ID:oBqXfhGv

そう考えるとさっきのかがみの反応も分かる。そりゃうろたえるよ。
どうしよう、普通に遊ぼうって意味で誘ったんだけど。
やっぱりエロゲと実際のこういう経験は違うって。エロゲではクリックするだけでいいもん。
実際はこう……勇気と言うか、何かがいるよね。
ゆーちゃんもお父さんもいるんだし。
あ、そうだよ!人がいるじゃん!セーフだ!

……でも、学校で前科(手洗い場でのキス)があるから、人がいるっていっても安心できないかも。

別にしたくないってわけじゃないんだけど、何か心構えが出来ない。
いっそそういう状況になっちゃったらそのまま雰囲気で流されそうな気がする。
ただ、不安と言うか怖いというか。かがみが、じゃなくてやっぱりそういう行為自体が。
興味本位とかそういうのでやっちゃダメでしょ。もう一回言うけどエロゲと現実は違うんだから。
でも今更「ごめーん、さっきの言葉取り消すね?」って言えない。
嫌じゃないんだし。嫌じゃないんだけど……

「ど、どーしよっ!?」
「何がどうしたの、お姉ちゃん」

コントローラーを投げ出して叫んでしまって、丁度部屋の前を通っていたらしいゆーちゃんがドアを開けてソフトで的確な突っ込みがきた。

「あー……んや、何もない。ほんっとうに何もないよ。ただゲームで行き詰っただけ」
「そうなの?あ、ならさっきのもゲームの事?」
「え?」
「お姉ちゃんの声で、誘い……なんとかとか叫びが聞こえたから、何かなと思って聞きにきたんだけど」

『あれって誘い文句じゃん!!』まで筒抜けですか。
そして少しでも疑問に思ったら素直に訊ねるんだねゆーちゃん。いい子だよ。いい子すぎるよ。
なんでもないよ、勉強してたなら邪魔してごめんねと言うと、そうなんだと簡単に信用して部屋に戻っていく。
ご、ごめん。ゆーちゃん……少し疑うことを覚えて。お姉ちゃんとして罪悪感感じるよ。

ばふっ!とベッドに顔を埋めて思考から逃れようとしたけど逃げられなかった。
あっという間に数日が経過し土曜日になって――



今に至る。
338ああ、すばらしきお泊り会 3/6:2007/08/15(水) 15:28:15 ID:oBqXfhGv

もうちょっとだけ現実逃避。
金曜日、つまり昨日の時点で「つかさは来るの?」と聞いたけど。

「こなたの家に泊まるって言ったら『そうなんだ、いってらっしゃい』って言われて……これが姉離れってやつ?」

という返答。
つかさとみゆきさんには、確かに付き合ったことを言ったけど。
何か「やっぱりねー」とか「おめでとうございます」と言われた。
あっさりしすぎてない? とは思ったけど、もし立場が逆で

『私とつかささん、付き合うことにしました。お恥ずかしながら』
『そうなんだよ』

と、みゆきさんとつかさが言っても、私はあっさり受け入れるだろうなと思ったら何か納得した。
自分が当事者になると客観的な判断が出来なくなる顕著な例だ……って、これはまんまかがみの言葉だけど。


現実逃避の回想を終え、パンっとマンガを閉じる。
あれだけのスピードで読んでいた、というより流し見をしていたらアッサリと終わってしまった。
閉じた音が部屋に響き渡る。その音に反応したのか、かがみまで本を閉じてこっちを見た。
なるべく意識しないようにしてたけど……本を読んでるだけにしてはえらく距離近いよね。

意識はしてるけど、もしかして期待してる?

冷静な私が部分、たぶん理性が問いかけてきた。
期待?期待って何の……と、自分に誤魔化せるはずもないけど、認めるのは恥ずかしいから。
だんだんと熱を帯びていく体と、冷静な自分に対してこう言いたい。
人差し指を立てて『それは、秘密です』と。

「こなた……」

名前を呼ばれるその響きと、それに含まれているキスをしたいという意味も受け取る。
んっと……うん、それぐらいなら大丈夫だろう。

「か、がみ……」

つっかえながらも、名前を呼び返して了解のサイン。
キスする前に名前を呼び合うのがいつの間にか定着していた。
目は瞑ったり瞑らなかったりと決まってはいないけど、大抵どっちかが瞑る。
私が今回瞑る側かな……なんて思って瞑ろうとしたら。
339ああ、すばらしきお泊り会 4/6:2007/08/15(水) 15:29:06 ID:oBqXfhGv

ガタッ!
ベシッ!!
バサッ!

「お姉ちゃん、宿題で分からないところがあるんだけど……あれ、あの、何してるんですか?」

ゆーちゃんが現れた。

最初の擬音は、ゆーちゃんがドアを開ける音。
二番目の擬音は、それに驚いた私がかがみの顔面に本を押し付けた音。ごめん。
三番目の擬音は、私が本を押し付けたから、かがみが持ってた本を落とした音。

「え……あ、ゆーちゃん」

もう遅いけど、かがみの顔面に押し付けた本と腕をどける。あ……怒ってる? というか、不機嫌?
だって……ゆーちゃんにそういうシーン見せつけちゃダメでしょ。というか見られたくないよ。

「い、いやー、マンガ読んでたんだけど、セリフの中に意味が分からない言葉があってね……ね?」
「そうそう。だから、これぐらい知っときなさいよって言ったらこなたが顔面に本を押し付けてきたところ。ね?」

なんか言い訳スキルがどんどん上がってきてるよね、私達。
まぁ、最初の「コアラゴッコ」が酷すぎな気がするけど。
とにかく、ゆーちゃんには人が来てるときはノックするように言わないと。
そしてかがみ。笑顔なのに後ろに『ゴゴゴゴゴ』って見える気配背負わないで。謝るから。怖くて直視できません。

「あ、あの……お邪魔しました!」
「ゆーちゃん!?」

慌ててドアを閉めて、逃げるように去っていったゆーちゃんを姉心で追いかける。
追いかけドアから飛び出して閉めて……って、部屋のすぐ外にいたぁ!!

「ゆーちゃん……?」
「ご、ごめんねお姉ちゃん。今日はすごく静かだったから、お友達が来てること忘れてて……」
「あ……そっか。いつもは騒がしいもんね」

それが、ネトゲしてるみたいにずっと静かだったからノックしないで入ってきたってことか。
本当にごめんなさいっ! と何度も頭を下げられて、こっちも逆に罪悪感を感じる。

「お、怒ってないから大丈夫だって。かがみも……怒ってないよ」

少し自信がないけど。

「でも……機嫌悪かったような……」
「多分、私に対してだと思う」

寂しがりやだから、少しいじけてたりはするだろうけどね。
でもゆーちゃんに怒ったりすることはないと思うから安心して、というとまだバツの悪そうにしながら部屋に戻っていった。
……宿題の分からないところ、どうするんだろう? と思ったけど話をぶり返すことも出来ない。
部屋に戻ろうとドアを開けて
340ああ、すばらしきお泊り会 5/6:2007/08/15(水) 15:30:09 ID:oBqXfhGv
ごめんかがみ、という単語を言うつもりが部屋に引っ張り込まれて紡ぎ出せなかった。
パタン、と背後でドアが閉まる音。そしてかがみが私の肩に手を置いて私をドアを背にする場所に移動させる。
そして私の逃げ道をなくすかためか、私の体を挟むようにドアに両手をついた。

あ、あのー……音を立てないようになのか凄くゆっくりした行動なのに抗えないのは……やっぱり背後の『ゴゴゴゴゴ』のせい?

「……怒ってる?」
「怒ってるわけないじゃない。ただ……寸止めされると、ね?」

やっぱり怒ってらっしゃる!!

「ち、違うよ!ゆーちゃんに悪気はなくっぅんむっ!?」

喋っている最中に舌を絡み合わせれば、そりゃ言葉を発することは出来ない。
舌を入れられる事には比較的慣れたつもりだったけど、いきなりとなるとまだ二回目だから慣れない。
『絡まる』というよりは『奪う』に近い動きをする舌に抵抗は無意味だった。
上顎、それに絶対に自分の舌では触ることが出来ない舌の裏側まで余すところなく舐められる。
立っているのがきつくなったのを理解してくれたのか、ドアについていた両手を腰にまわしてきた。
流れ込んでくる唾液を飲み込むけど追いつかない。
酸欠だか何だか分からないけど頭がグラグラした。お腹の奥のグルグルもはっきりわかる。
そういえば、このグルグルの正体をみゆきさんに聞いてみたら困ったように

「女性は子宮が疼いたりするそうですよ。これは小説に書いてあったことなのですが、女性は子宮で恋をするそうです」

と言っていた。いや、まさかみゆきさんの口から「子宮が疼く」って単語が聞けるとは思わなかった。
まぁ、今自分がまさに経験してるんだけど。
酸素を求めて、少し口が離れた隙に吸っても酸素が足りない。
少しペースを緩めて欲しくてかがみの服を引っ張って訴えた。
ようやく舌が抜かれて酸素が吸えて、息を整える。

「はっ……ぁ、ふ………はぁ」
「ねえ、こなた」

かがみはかがみで息切れはしてるけど私ほどじゃない。
どこから来てるのさ、その体力。
341名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 15:31:14 ID:sj6GJTWI
gg
342ああ、すばらしきお泊り会 6/6:2007/08/15(水) 15:31:15 ID:oBqXfhGv

「今のキスの相手は誰?」
「え?」

訴えかけるような、何かを強く望むような瞳で簡単な質問をしてくるかがみ。
何がしたいのかは分からないんだけど、息を整えて答える。

「……かがみでしょ」
「今、こなたの目の前に居るのは?」
「かがみ」
「私の名前は?」
「かがみ……って、どうしたの?」

その問い掛けと私の答えで満足したのか、やっと笑顔になって今度は軽い啄ばむキスが降ってきた。
機嫌が良くなったことはいいけど何でそう安心したような表情をするのか分からない。
……まぁ、いいか。
宙ぶらりんだった腕でかがみに抱きつく。
今ならゆーちゃんもちゃんとノックするだろうし、ドアを開けられることはないし。
気づいたけど、私とかがみがドアに寄りかかってるかぎりはドアが開けられることはないんだし。
もしかしてかがみはそれを計算して私をドアの前に移動させたんだろうか。

「こなた」
「ん?」
「こぼしてる」

かがみの指が私の顎から口の端へと上がってくる。
飲み込めなかった分の唾液をこぼしていたらしい。……つまり、さっきのキスが激しいということか。納得。
こぼしたんだったら飲まないと、と使命感でかがみの指を唾液ごと口に含んだ。
空気に触れて冷えた唾液と、それよりは熱さを持ったかがみの指を舐める。
舐めるのと同時にかがみの顔が、メーターみたいに下からドンドン赤くなって、指を味わう間もなくズザアアッと私から離れた。
そして壁まで後ずさるとそのまま寄りかかるようにして座り込んだ。
さっきはこれより激しいことしてきたくせに何でそんな乙女反応するのさ。
私は私で少し腰抜けかけてるのか、抱きしめられていたことで支えられていた体はすとんと座り込んだ。
お互い座り込んで、またしても妙な空気。




「かがみってさ」
「な、何よ!!」
「受身に回るとトコトン弱いよね」
「あんた人の事言えるか!!」




現在土曜のPM7時。
かがみが家に帰るのは日曜日のPM3時。


残り時間は20時間。
343名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 15:34:12 ID:oBqXfhGv
以上です

早いうちにひょっこり現れるかもとは思ってましたが
たった一日でとは自分でも予想外です
344名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 15:48:50 ID:Mn6djpe/
>>343
やきもちかがみ! 嗚呼!!
というかすっかり熱々ですなあ。良きかな良きかな。GJにしてGL!
345名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 15:55:51 ID:UxS1MIrb
>>343
リアルタイムでGJ!いいもの見せてもらいました
続きが気になる…
346名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 16:27:07 ID:VXLArX1z

>「あれって誘い文句じゃん!!」

「萌えワロタ」とはこういうことか……

そして、攻めに弱いかがみ。ここからこなたの逆転攻勢?wktk
347名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 16:43:44 ID:QJygFUrB
>>343
素晴らしい!GJ!
348名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 17:47:02 ID:V8S0cVJc
>>343
GJです !
なんというニヤニヤSS・・・間違いなく俺は萌え死んだw

ところで「それは、秘密です」というのは、懐かしいアレが元ネタですか?
349名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 18:04:16 ID:EXzmizzN
>>343
視点が切り替わるのは前回で終わりかな?
まあ、アレはあまりやると冗長になってくるし、ほどほどがいいよね。
350名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 18:33:55 ID:W2A/katg
そういや、セイカクハンテンダケのSSコンテストは結局開催せずに終わったのか。
賞品だったかなたさんは何処へ行くんだろうな。
351名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 18:37:00 ID:1aLyuIWv
個人的にはこなた視点を先に全部読んでからかがみ視点を読みたいかな。
でないと次の展開待ってる間いろんな意味で生殺しですよ・・・(ノ∀`)
352名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 18:45:20 ID:QJygFUrB
俺はむしろかがみ視点が読みたいなー
353名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 18:53:02 ID:bZYB2GCX
俺もかがみ視点も読みたい
354名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 19:21:01 ID:IxozL3vr
>>350
そういえばそんなものもあったな…
ここはとんでもなく流れが速いから、なんだか遠い昔の出来事のように思える。


(=ω=.)<性格反転か…何もかも懐かしい
355名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 19:31:23 ID:yNFJLlVY
そういえば、コンプのまとめの人はいずこへ……
お盆だし、帰省しちゃったのかな?
356名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 19:37:29 ID:dXEJmitk
>>355

職人各位が帰省から戻ったところで、ものすごい投下ラッシュが待ってそうな予感。


「これがホントの帰省ラッシュ」
でも、
「きせい(規制)の後だけに・・・」
でも、好きな方のダジャレを選んでくれいw
357すじ雲 1/3:2007/08/15(水) 19:48:05 ID:bH8vQWb+
お盆ってことで1つ投稿させてください。
お墓参りする、こなたとそうじろうのお話です。

備考:非エロ
358すじ雲 2/3:2007/08/15(水) 19:49:09 ID:bH8vQWb+
夏の日盛りの日を浴びた赤い百日紅(さるすべり)の花は、涼しさをのせた風になびいていた。

暑い一日、青い空には細切れに流れる雲が申し訳程度に浮かび、遙か彼方には、もくもくとそびえるように入道雲が、その身をどっしりと横たえている。
今年も盆の季節となり夏も半ば、日差しは鋭く燦々と降り注ぎ、残暑の候という季語に似つかわしくない猛暑が続いていた。

庭でジイジイと鳴くセミの声に耳を傾けながら、縁側から少し内側に入り影となった所に大の字になって横になっている。
風は時折、そっと吹き込む程度だが、毎年のこの頃は、こうしている時間が好きだった。

まどろみでもなく、ぼんやりでもなく、ただ静かに夏を感じる時間。
こうして、和らいだ夏の空気を感じていると、まるで遠い場所の音までもが耳に届いてくるように思えた。

耳を澄まして、夏の音を聞く。

汗に濡れた額を腕で拭い、尚、肌で夏の空気を感じる。



「お墓参りに、行こうか」

父親の声に、閉じていた目を開く。

耳に、まるで幻のように澄んで聞こえていた風の音が止んだ。
359すじ雲 3/3:2007/08/15(水) 19:49:45 ID:bH8vQWb+
お墓へ続く階段の1つ1つを、しっかりと踏みしめていく。
夏、通い慣れた石段を見つめていると、不思議と子供の頃を思い出す。
覚えている限り、一番古い思い出は、幼稚園の頃。
石段を父親の手に引かれて登っていく。
途中で見た、大きな切り株を覚えている。

沢山の墓石が並ぶ中、その墓石は静かに空を見上げようにして佇んでいた。

空を見上げると、澄み切った青空が山並みの向こう側まで続き、セミの声と、微かなざわめきが木々の間から溢れている。
寂々と立ち並ぶ墓石に、幾ばくかの賑わいが訪れる季節は、遠い場所へ旅立った故人への思いを伴って、泡沫(うたかた)の黄昏を思わせる。
そんな人々の気持ちを知ってか知らずか、この頃の空は決まって、まるでそこに道があるかのように、淡い一筋の雲を流してくれていた。

この世を去った人々の霊魂が、彼岸を渡って来る5日間。


墓前で樺(かんば)を焚き、線香の束に火を灯す。
白い香りが立ちこめ、墓石を見つめる。

「さあ、かなたに、おかえりなさいだ」

父親の言葉に促されるまま、ゆっくりとしゃがみ込み、両手を胸の前で合わせる。

目を閉じると、セミの声が一段と強まり、眩しかった日差しが雲の間に隠れ、穏やかな風が体を包み込む。

空の遠方で、言葉が聞こえたような気がして顔を上げる。
一瞬、墓前に優しい微笑みが浮かんだように思ったが、きっと、それは幻ではなかったに違いない。

つかの間の時、しかし、その一瞬は、彼女にとって微かな記憶にしかない、故人の面影を驚くほど鮮明に蘇らせる。


「お父さん」

白い香りの中、両手を合わせ終えた彼女は静かに言う。

「なんだ?」



「……ごめん、なんでもない」

恥ずかしそうに笑い、顔を伏せた。


セミの声が辺りを包み込み、線香の芳しい香りが流れていく。
暑い一日、青い空には細切れに流れる雲が申し訳程度に浮かび、遙か彼方には、もくもくとそびえるように入道雲が、その身をどっしりと横たえている。
今年も盆の季節となり夏も半ば、日差しは鋭く燦々と注ぐが、すべては優しさに包まれ、言葉無き言葉を存分に携え、しんとしている。


「さて、戻って迎え火を焚こう」

立ち上がり、日頃とは異なり凛として唇を噛む父親の顔を見上げつつ、彼女は思う。
時が過ぎ去り、悲しみは癒えたけれど、想いは決して薄らぐことはない。
いつか、自分が成長し、悲しみを自分の一部とできるほどに心を強く持てたなら、あの時のことを尋ね、学ばせてもらおう。

墓石を立ち去る三つの影は、穏やかな風に押されるようにして、帰路に着いた。
360357:2007/08/15(水) 19:52:48 ID:bH8vQWb+
稚拙な文章で失礼しました。
何となく、毎年お墓参りに行くと、空の同じ場所にすじ雲が出てるので、不思議だなーとか思いつつ書いてみたりして。
毎日、暑いっすね・・・
361名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 20:05:59 ID:IxozL3vr
いやいや、なかなか時節にあったお話で。色々感じさせていただきました。
一言でいうとGJ。

しかし、こういう話を見ているとここがエロパロスレであることを本当に忘れそうになる今日この頃。
362名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 21:37:16 ID:Hx+2CwvA
>>360
雰囲気はわかるし、伝えたいことも把握できるかな。
その儚げな装いと描写から伝える自然の大きさとか。

だから気になるんです。一人称体と三人称体が混じってることが。


>>343
ぜんらたいき! ぜんらたいき!
今日もぐっじょぶでした♪ 会社で見ててもうドキドキしてましたもんw
なんかすごいいい笑顔してるんですけどなんかあったんですかとかいわれたじゃないですか!

こゆ攻め方されるとダメですねー。ある意味疼きそうwww
こなたに口の周りのべとべと飲ませたかったんですね?(にまにま
363名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 22:17:42 ID:638jXsoc
「みさおっちひどい・・・」
「そんなこといっても身体は正直だぜ?」
みさおはそういうと目の前にある秘所を自らの指で弄くり始めた
「ん……ふぅっ………!」
「ここが・・・いいのか?」
「くぅ……ん…うん……もっと…いじって……ふあっ」
「ほらっ!さっさといけよ!」
「あんっ…みさおっちの……いじわるぅぅ…」
「ほら、ほらっ!」
「…んんっ…イクぅ…イッちゃう!」
「ふああああああああああ」
「はぁっ……はぁっ…」
「やっといったか・・・・」
「気持ちよかったか?○○」

問1、○○に入る人名を答えよ (3点)

               2007年 らきすたエロパロスレ改
364名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 22:20:10 ID:llEjIpen
2文字だから白石で
365名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 22:23:22 ID:o89S8Z9/
二文字で女性……
わかった、ゆきさんだ
366名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 22:29:10 ID:ezZqGjqm

     ,ィ, (fー--─‐- 、、
.    ,イ/〃        ヾ= 、
   N {                \
  ト.l ヽ               l
 、ゝ丶         ,..ィ从    |
  \`.、_  __ ,. _彡'ノリ _,.ゝ、  |         ∧
   `ゝf‐ゞ゙ujヾ二r^ァuj< y=レヽ.     l\ /
.    |fjl、  ̄.リj^ヾ.)  ̄  ノ レ リ   __|  `ラスト5行に注目しろ。
    ヾl.`ー- べ!゙‐ ` ー-‐'  ,ン   \   イッたのは3人、責めてたのは2人だ。
      l    f,.ニニニヽ u /:|   _∠,   つまりこの現場には最低でも
       ト、  ヽ.__.丿  ,イ |     /   5人居たんだよ!
     _亅::ヽ、 ー   / i :ト、    ´ ̄|
  -‐''「 F′::  `:ー '´  ,.'  フ >ー、   l/、  ,ヘ
    ト、ヾ;、..__     , '_,./ /l       ∨
   ヽl \\‐二ニ二三/ / /
367名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 22:41:20 ID:638jXsoc
な、なんだってー
368名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 22:53:27 ID:6rDhhAnI
>>366
そいつは本当かキバヤシ!
369名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 23:40:57 ID:5LPlA9U2
PS2の新キャラ×こうがみたいんぜ
370名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 23:45:18 ID:et3hYPzE
PS2はかがみ視点でこなたルートあるなら買います
371名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 23:47:19 ID:ISl91xpn
>>369
難しすぎる
ひよ×こうでもむずかったのに……
372名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 23:48:40 ID:o89S8Z9/
未だにやまとって認知度低いんだな……

かなたさんのエピソードがあるなら、俺は限定版3つほど予約して
制服着ながら布教活動してもいい
373名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 00:21:56 ID:JjzIEeM9
やま×こう? こう×やまじゃなくてか

データが出揃ってないから呼び方とかどうしよう
やまと→こうは「こう」「部長」
こう→やまとは「先輩」「やまと先輩」とかそんなものか?
どれだけ仲がいいかとか、少なくてもいいから設定がほしいところ
374名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 00:31:00 ID:fHyKOjNZ
>>372
そもそもやまとがどういうキャラクターなのか、それが問題だ。
口調とかそういうのって判明してたりする?
375名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 00:33:27 ID:Z9BCKkej
>>374
体験版ではちょろっと出てすぐに消えたからな……
口調、性格等はもうあらかた脳内補完することになるかも
376名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 01:05:07 ID:PxnQV/ec
>>372
認知度低いも何も、反応見る限りじゃチョイキャラもいいとこなんじゃね?
377姉離れ、妹離れ @リク ◆yk1swKhbl6 :2007/08/16(木) 01:08:34 ID:Jaj6E0ON
先週のアニメみて思いついたネタ。
全部の地域放送終わってからのがいいかと思ってたらすっかり忘れてた。
私が前書いた姉妹物とはまったくの別次元物ですが、かがつか。というか柊姉妹物。非エロ。




  ―姉離れ、妹離れ―


「柊の妹も結構おっちょこちょいだよなぁ」
 私がつかさに教科書を貸している所を見ていた日下部が私の机へやってきて言った。
「そうなのよねぇ、だから私がしっかりしておかないと」
「でもあれなんじゃないの、頼れる人が居ると思うから気が緩みやすいとか。ようするに、柊の存在
がそうさせてるわけよ」
「すごい説得力あるな……」
 確かにつかさの為にも何でも手伝ったり甘やかしたりしちゃうのってよくないのかもしれない。


「お姉ちゃん、宿題教えて欲しいんだけど……」
 家に帰って部屋で宿題をやっていると、つかさは早速やってきた。
「今日は私のクラスも宿題多いのよ。悪いけど自分でやってくれる?」
 冷たい事を言っているのはわかってる。でも心を鬼にしなくては。
「わかった〜、ごめんね、じゃましちゃって」
 罪悪感が押し寄せる。でも、いつまでも私が助けてちゃいけないんだと自分に言い聞かせた。


 宿題もほぼ片付き、飲み物を取りに下へ降りると、居間から話声が聞こえ、開いた隙間に見えたのは、
いのりお姉ちゃんとつかさだった。

 そんな二人の後姿を見ていると、何故だかいい気分がしない。

「なんでかがみが教えてあげないの?」
「わっ―」
 不意に後ろから声か掛けられ、思わず自分で自分の口を塞いだ。

「まつりお姉ちゃん……」
「高校の問題なんて、私でもほとんど覚えてないのにいのり姉さんがわかるわけないでしょー。あんた
が教えてあげればいいのに」
「だって……」
「喧嘩でもしたの?めずらしい」
「そんなんじゃないわよ」
「じゃあなんで――」
「まつりお姉ちゃんには関係ないでしょ」
「関係あるわよ、私はあんたたちの姉なんだから」
「……」
 なんだかもっともらしく言われた所為で言葉を失ったが、姉だからって関係ないだろ。
378姉離れ、妹離れ @リク ◆yk1swKhbl6 :2007/08/16(木) 01:09:02 ID:Jaj6E0ON
「自分でつかさに教えたいんでしょ」
「なんで私がそんなこと――」
「ほんと、あんたも素直じゃないわね。子供のころから全然かわってないんだから」
「何が言いたいのよ」
「かがみは覚えてないかもしれないけど、二人がまだ小さかった時、私や姉さんがつかさを抱っこ
すると、かがみはよく不機嫌になってたもの」
「私が……?」
「初めは、つかさちやほやされるのが不満なのかと思ったらそうじゃなくて、つかさは私のだって言う
のよ。つかさが私達に甘えても不機嫌になるし、自然とつかさはかがみべったりになって、あんな風に
なっちゃったのよねー」
 まつりお姉ちゃんはふすま越しにつかさがいる方向を見た。
 あんな風って酷い言われようだぞーつかさ。
「だから、自分がやった事の責任くらい取りなさいよね。いのり姉さんから私にバトンがまわってくる
前に。頼んだわよ”お姉ちゃん”」
 ポンと私の肩を叩いて、まつりお姉ちゃんは階段を上っていく。
 結局自分の為か!
 でも……ちゃらんぽらんなように見えて、私たちのことちゃんと見てるんだなーなんてちょっと関心。
「あれ、かがみどうしたの?」
 私は居間から二人が出てきて見つかってしまう。別に隠れていたわけではないけれど……。
「喉かわいたから、飲み物取りに来ただけよ」
「そう、しかし高校の問題って難しいわね、本当に私あんなの解けてたのかしら」
「できてないの……?」
 つかさが私の部屋を出てから既に3時間は経っていた。
「なんとか半分は……」
「3時間で半分って……はぁ……。私もうすぐ終わるから、続きは私が教えるわ」
 さすがにこれ以上は、いのりお姉ちゃんに悪い気がした。
「それがいいと思う……私じゃこれが限界だわ」
「ごめんね、いのりお姉ちゃん」
「ま、久々にいい頭の運動になったわ」
「じゃ、つかさおいで」
「うん、ありがとうお姉ちゃん」
 つかさは無垢な笑顔を振り撒く。この笑顔がいけないんだ……。

 つかさは私の後をついてくる。しっくり来るというか、落ち着くというか……。
 はぁ……結構こうやって甘やかしちゃうんだろうな……。
 でも……もう少し、もう少しだけ甘やかしてもいいよね……?
 

 だって私は……お姉ちゃんだから。
379名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 01:10:35 ID:Jaj6E0ON
以上。エロい部分すらなくてごめんなさい。
380名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 01:15:12 ID:H29YpKxn
いや、なかなか良かった
ほのぼのしました
381名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 01:16:01 ID:PxnQV/ec
「つかさは私のー」
ちっちゃいかがみ可愛いよかがみ(*´Д`)b GJ!!
382名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 02:03:52 ID:34gIbyZh
かがみ×つかさが読みたいな
383名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 02:06:10 ID:5nFjrj1y
思い立ったが吉日
さあ、あなたが書くんだ
384名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 02:38:58 ID:EiVIUQ9C
かがつかが投稿されて、すぐにかがつかが読みたいってw

俺はひさびさに、かがみ受けとかが読みたいんだぜ
385188:2007/08/16(木) 04:36:26 ID:dz7oERav
>188の続き。
パスは「konaka」

ttp://deaikei.biz/up/up/6436.txt.html

盆休み中に完結できず無念。
ちなみにロダを使って投下する理由は、「他の方の投下や語らいの邪魔をしたくないから」っす。
毎回毎回アホみたいに長ったらしい文になってしまうもんで……
386初SS書き:2007/08/16(木) 04:52:45 ID:0zZIJUIL
初めてSSを書いてみました
こなた自慰モノで若干鬱モノですがそれでもよろしければお付き合いください
文章を書くのは初めてなので、ほかの作品に比べると拙いですが、見てくれると幸いです
6レスほどお借りします
387初SS書き:2007/08/16(木) 04:53:43 ID:0zZIJUIL
一見仲がよさそうに見えるこなた、かがみ、つかさ、みゆき
しかしそれは「よさそうにみえる」だけでしかなかった
 
「ねえ、かがみん…」
こなたがつぶやくようにそっと言った
「そのあだ名で呼ばないで、気持ち悪い」
しかし本人のかがみは言い終わらないうちに言葉を切り捨てた
「ご…ごめん…」
「謝るくらいなら話しかけないで。本当はあんたをこの中に入れてることでさえすごい腹が立ってんだから」
「そうだよ、こなちゃんは私たちが一緒にいてあげてることでさえありがたいと思ってよね」
「泉さんは本当に自覚が足りませんね」
こうしてかがみたちはこなたを除いた三人で話し始めた
こなたはこの輪の中にどうしても入りたかった
今までずっと友達がいなく、一生独りきりなんじゃないかと思った時に出会った三人だった
だから、どんなに邪険にされても三人とは仲良くしていきたかった
388初SS書き:2007/08/16(木) 04:54:30 ID:0zZIJUIL
昼休みの事
「ねえ、みんな…」
いつも通り談笑している3人の中で会話を邪魔しないように何も言わずにいたこなたが会話が途切れた時にぽつりと言った
「私って、みんなの友達になるのかな…」
「はあ?何言ってんの?」
「私たちは、こなちゃんのことは友達とも何とも思ってないよ」
「邪険に追い払ってしまうのも面倒ですから、そのまま放置しているだけですよ。勘違いなさらないでください」
こなたにとってこの反応はある程度予想がついていた
だからそこまでショックではなかった
「じゃあ…私、みんなの友達になるにはどうすればいいのかな…」
かがみはしばらく考え込んでいたが
「そうね…今から言うことを素直に聞いたら考えてあげるわよ」
「ほ…本当に…?」
「ええ、本当よ」
こなたを友達と認めることを嫌がっているつかさとみゆきにかがみは目配せで合図を送った
大丈夫、心配いらない。もしかしたらこれから面白いものが見られるかもしれない、と
389初SS書き:2007/08/16(木) 04:56:14 ID:0zZIJUIL
「なんで…ここに…?」
かがみはこなたを屋上へと続く階段へ呼び出した
屋上は普段は出入り禁止となっていて、必然的にここを通る生徒も少ない
ここに来るのは本当にもの好きな人間くらいだ
「なんでって…今からちょっとしたことをやってもらおうと思ってね…」
「ちょっと…したこと…?」
「ええ、何でもないことよ」
意味ありげな笑みを浮かべながらかがみはいった
「な…何をすればいいの…?」
「じゃあ、ここでオナニーして」
「ええっ!?」
「なんでも言うこときくんでしょ?それとも何?あんたを今の状態からさらに悪くしてやってもいいのよ?」
「で…でも…」
「あんたよくエロゲーとかしてるんでしょ?その時にしてるんじゃないの?」
「……」 
反論できなかった
390初SS書き:2007/08/16(木) 04:57:02 ID:0zZIJUIL
「ほら、迷ってる暇があったらさっさとしたら?」
「う…うん…」
どうやら覚悟したらしく、こなたは自分の指を自らの秘部にのばして触り始めた
「たったまんまじゃ見えないでしょ?座ってしなさいよ。もちろん足を広げてね」
こなたは恥ずかしさに顔を赤らめながらも、足を広げて自分の秘部をさらしながら続けた
すべてはかがみが言った「いうことを素直に聞いたら友達にすることを考えてくれる」という言葉を信じての行動だった
「ん…あっ…」
最初は機械的に触っていたこなただが、だんだん声に甘いものが混じり始めた
「へえー…こんなところでみんなに見られながらしても感じるなんて…あんた変態じゃないの?」
「そ…そんなこと…」
「じゃあなんで濡れてるの?」
「こ…これは…」
「ほら、言い訳考えてる暇があったらさっさと手を動かす!早くしないと人呼ぶわよ」
「わ…わかったから…誰も呼ばないで…」
そう言うとこなたは止まっていた手の動きを再開させた
「こんなのって雑誌とかでしか見たことなかったんだけど…本当にする人っているんだね」
「そうですね、するのはよっぽどの人だと思っていたのですけれど、まさかこんな身近にいるとは思ってもいませんでした」
391初SS書き:2007/08/16(木) 04:58:04 ID:0zZIJUIL
そんな会話をしている間にもこなたの手の動きはどんどん激しさを増していた
「あ……んんっ…はあっ……」
「口から涎垂らしてまでしてるなんて…こいつよっぽどの変態だったのね」
こなたは反論しようとするも、押し寄せる快感の波に流され、することができなかった
「ダメ……も……もう……」
どうやら、もうそろそろこなたは絶頂に達するらしい
「あ……あっ…ああ…あ、ああああああっ……!!」
達したと同時に何か音がしたのにはこの時は気付かなかった
 
「はあ…はあ…はあ…」
「なかなかいいものを見させてもらったわよ」
荒い息づかいのこなたにかがみはいった
「これで…私…かがみたちの友達にしてくれるんだよね…?」
「………は?」
「最初に言ってたじゃない…」
「ああ、あれね。でもあれは「友達にする」とは言ってないわよ。「考える」とだけしか言ってないけど?」
「そ…そんな…」
392初SS書き:2007/08/16(木) 04:59:00 ID:0zZIJUIL
脳裏でうすうす気づいていたこととはいえ、ショックだった
「あ、あとついでにいいものを撮らせてもらったから」
そう言ってかがみは携帯の画面をこなたに見せた
「え…これって…」
「そ。あんたがイッた時の写真。持っておけば後からいろいろと使えるからね」
「お願い…消して…消してよ…!」
「うるさい!誰があんたの言うことなんて聞くのよ」
「これは、泉さんを揺さぶるのにいろいろ使えそうですね」
「お姉ちゃんの作戦、大成功だね」
「まさか…最初からこれを…」
「当たり前じゃない、そうでもないとあんたに「友達になる」なんて死んでも言わないわよ」
「……」
「さーて、これからますます楽しい学園生活が送れそうね」
「そうだね、お姉ちゃん」
「この写真をどううまく使っていこうか、考えるだけでも楽しいですね」
そんな会話をしながら、絶望に打ちひしがれたこなたを一人残し去って行った
393初SS書き:2007/08/16(木) 05:00:07 ID:0zZIJUIL
以上です
お目汚し失礼しました
394寝るかな:2007/08/16(木) 05:01:29 ID:0jUJT4tM
>>393
GJ!!!
395名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 05:04:25 ID:Z9BCKkej
ごめん、さっきの地震で突発的に思いついたかがつか(エロなし)
こんな時間に携帯から何やってるんだろうorz


「お姉ちゃんっ、大丈夫!?」
「なになに……いきなりなんなのよ」
「ごめん、お姉ちゃん。さっきの地震でちょっと驚いちゃって……。
 ほら、東海大地震がくるってテレビでやったばっかりだったし、ええと、その」
「落ち着きなさない、つかさ。ウチは古いけど、このくらいじゃまだ倒れないから」
「そっか、ごめん……」
「まったく、安眠妨害もいいとこだわ。
 ……でも、家族の中で真っ先に私の部屋へ飛んできてくれたのはうれしかったわよ」
「え? なにか言った?」
「なんでもない」

「つかさ、かがみ、二人とも起きてたのか」
 ゆったりと余裕のある声の持ち主、ただおさんが顔を出した。
「あ、お父さん」
「お父さんもさっきの地震で起きたの?」
「うん。そんなところだね。怪我はないかい」
「棚や机は倒れなかったし、照明も落ちてきてないし。
 ここら辺は特に揺れは大きくなかったから、大丈夫よ」
「私も〜」
「そうかい。ならばいいんだが」

「あら、みんないるじゃない」
「本当ね。やっぱり眠れなかった?」
 みきさん、いのり姉さんも合流する。
「あれ? まつりお姉ちゃんは?」
「それが……地震があったことにすら気付いてないみたいなのよ」
「姉さんらしいといえば、姉さんらしい……かな」
 かがみがため息を吐きながらつぶやいた。

「安心したら眠くなってきちゃった」
「じゃあ、もうこんな時間ですけど、寝直しましょうか」
「それもそうね。じゃあかがみ、ちょっと変だけど“おやすみなさい”」
 つかさとみきさん、いのり姉さんがかがみの部屋を離れる。 
「おやすみなさい。私はこのまま起きているわ」
 三人に軽く手を振ると、ドアを閉めた。
 ……ラジオ体操、久しぶりにしてみようかな。
396名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 05:07:11 ID:Z9BCKkej BE:44788782-2BP(3083)
おおっと、SSの直下にコネタ投下した状態に……
>>385,393両氏ともすみません&GJです

俺もそろそろ寝ようかな
397名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 05:08:13 ID:Ey3vxzKl
読んだー。
……のはいいんだけど、若干じゃないよねこれ。マジ鬱だよorz
若干鬱SSと注意書きにあっても、今までの投下作では最終的に救いのあるSSというのが結構あった。
ついつい読んでしまったけど救いが無くてダメージ、という人もいるかもしれないから、
表記はもう少ししっかりしてくれると有り難い。読み手のワガママかもしれないけど。
398名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 05:10:00 ID:rHf7B+IR
>>393
若干というか結構鬱だが久々の鬱にGJ

これ読んで「ライフ」を思い出したのは俺だけじゃないはず
399初SS書き:2007/08/16(木) 05:38:21 ID:0zZIJUIL
すいません、雰囲気が重すぎましたかね…?
あ、次から名無しに戻ります
400名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 05:46:13 ID:6HLwjfj0
鬱の程度は人によるし一応断ってあるので特に問題はないかと
とはいえひさびさに結構な鬱モノですなwごちでした
401名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 06:10:59 ID:qkNDWT+i
こなた「五分だけワガママをそっと♪言わせて」
かがみ「一分だ!」
402名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 08:56:01 ID:bKvzxW6f
みなさんGJ
あと>>385をはやくまとめwikiに……
たまに携帯でも読めるやつあるけどこれは読めないから
403名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 08:59:00 ID:8z0Rrc0L
>>393
GJ!
あと欝にもいろいろあるしいじめ物って書いておけばよかったんじゃない?
404名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 09:09:23 ID:n01CXcd2
>>403ハゲド

鬱はオッケーだけど、イジメだけはどうもダメなんで、イジメものはそう書いてもらえると有難いかも
精神的ダメージ食らっちまった……orz

Bartlett<< せっかく書いてくれた>>393には すまねえことだけど >>
405名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 09:10:44 ID:b8jgf8Vb
余談だが、鬱モノの場合
誰が虐げられるのかが肝要だと思うのってやっぱ外道?orz
406名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 09:34:15 ID:unX4r2yj
だらだらと文句ばかりw
407名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 09:51:13 ID:LchIiqby
>>385
GJっす
最初の鬱から関係がこじれてなくて安心しました
続き待ってますゆえ(д・´)ゝ
4087-896:2007/08/16(木) 10:31:13 ID:LchIiqby
どうも、夏の暑さで体重が3kg減った7-896です(どうでもいい
頭が沸騰している状態で書き上げたのでいろいろ壊れてますが
ご了承ください

『こな☆フェチ 〜こなたは私のもの編〜』
 かがみ視点
 非エロ
 かが→こな

ちょっとつかさに独自設定があります


では投下します
409『こな☆フェチ 〜こなたは私のもの編〜』:2007/08/16(木) 10:32:35 ID:LchIiqby
 夏
 そこかしこで鳴くセミの声が騒音となって耳に届く
 地面に敷き詰められたアスファルトは、上空にギラギラと輝く太陽の光を受け
 天然の鉄板となって熱気を吹き上げている、さながら私達はお好み焼きだろうか……食べたいな、お好み焼き
 いつも見ているはずの景色が、ゆらゆらと揺れ
 まるで別世界に迷い込んでしまったかのよう
 遠くで朧げに揺れる、電信柱を見据えながら
 なんだか大きな鰹節が踊っているみたい、そんなことを考えていた

 隣で並んで歩く妹は、ピンクの生地にかわいいプリントを施したハンカチで
 ときどき汗を拭いながらこちらに話しかけた
「熱いね〜お姉ちゃん」
 この夏に何百回と聞くであろう台詞を口から発する
 それこっちに来るまでに15回目よ
 と、その言葉に突っ込みを入れた
 ずっと数えてたんだ……などと、頬を伝う汗を拭いながら笑うつかさ
 暑さのせいか、口元が引きつっている
 夏の暑さを余計に熱く感じさせる、セミ達の鳴き声をBGMに
 今日のお泊り会のことを考えていた
 確か、みゆきは先に行っているって言ってたわよね
 で、こなた曰く今日と明日にかけておじさんはいないらしい
 なんでも新しい小説の打ち合わせとか何とかで、ちょっとした出張らしい
 おじさんに今日のことを話したら、涙を流しながら地面に拳を打ち付けていたらしい
『ローマ字の小文字で、オー・アール・ゼットなポーズだったよ』
 なんてこなたは言っていたけれど、さっぱり意味が分からなかった
 そんな会話を頭の中で反復させていると、いつの間にか泉家の玄関前に到着
 今となっては見慣れた玄関、その横に備え付けられたチャイムを鳴らした
 ピンポンと、家の中にチャイムが響く、鳴り終わったすぐ後に、玄関へと向かってくる足音が聞こえた
「いらっしゃ〜い」
 現れたのは、ノンスリーブにハーフパンツという夏らしい
 ……というか男の子みたいな、ラフすぎる格好の小柄な少女
「あんた、暑いからって……もうちょっと女の子らしい格好にしなさいよ」
「クールビズ、クールビズ」
 いや、それ違うからという私の突込みを無視して、私達を中へと招き入れる
 フローリングの廊下が、ヒヤッと冷たくて気持ちよかった
410『こな☆フェチ 〜こなたは私のもの編〜』:2007/08/16(木) 10:33:11 ID:LchIiqby


「おはようございます、かがみさん、つかささん」
 部屋に入ると、先に着いていたみゆきが、ちょこんと腰掛けながら本を読んでいた
 胸元に大きなロゴの入ったTシャツ、それが横にビヨーンと伸びて
 大きすぎる胸を更に強調していた
「おはようゆきちゃん」
 朝のお決まりの挨拶を済ませて、部屋の端へとカバンを置く
 それにしても……何度見てもすごい部屋だな…
「麦茶もって来るねぇ〜」
 こなたは、私達を部屋に招き入れると、すぐさま
 1階へ飲み物を取りに向かった
 つかさとみゆきは談笑をしているようで
 私は一人、ちょっと寂しい
「ん?」
 ふと部屋の端に、見慣れたクッションが目に入った
 よくこなたが抱きしめている黄色いクッション
 手を伸ばして掴み取る、フワフワとしていて気持ちいい
 こなたと同じように、胸の中に抱きしめた
「!!」
 つま先から頭のてっぺんにかけて、電流が流れた
 血液が、体中をものすごいスピードで駆け巡るのを感じる
 ……こなたの匂い
 クンクン、クンクン
 スンスン、スンスン
 鼓動が自然と早くなっていく
 こなたの匂い……こなたの匂い……こなたの
「おまたせ〜、麦茶のとうちゃ〜く♪今日は奮発してケーキもあるよ〜♪」
「うひゃ!?」
 突然部屋に入ってきたこなたに驚いて、思わず変な声が出てしまった
 こなたは開け放たれた扉の前で、おぼんをもったまま立ち尽くしている
 きょとんとした顔で……
 みゆきとつかさも、同じような顔で私を見つめていた
「どったの?かがみ……顔、赤いよ?」
「どうかなされたのですか?」
「突然どうしたの、お姉ちゃん?」
「え!?いや、こなたがいきなり入ってきたから、びっくりしちゃって」
 3人同時に同じような質問を投げかけられ、声が裏返る
 クッションを抱える手に、自然と力が入る
「ふ〜ん……まぁいいけど」
 こなたはそう言い放ち、おぼんをテーブルへと起いて、3つのコップに麦茶を注いでいく
「ささ、みんなケーキ食べようよ」
 おぼんに乗せたショートケーキを配り、フォークを添える
 ベッドに座っていたつかさとみゆきが、テーブルの前に座る
 私も抱えていたクッションを、名残惜しくも元の位置に戻して
 みんなのところへと移動した
「「「「いただきまーす」」」」
411『こな☆フェチ 〜こなたは私のもの編〜』:2007/08/16(木) 10:33:44 ID:LchIiqby

「わーこなちゃん、このケーキおいしいね」
「でしょ〜?この前商店街でね」
 こなたとつかさは、このケーキが売っているお店について盛り上がっている
 しかし、私の視線はこなたのフォークに釘付けだった
 こなたの口に…入って……出て…入って、出て
「かがみ?」
「な、何?」
「かがみなんか今日変だよ?」
「え……そ、そんなことないわよ?」
「そお?……あ、そっか!」
 何かに気づいたように、目をキラキラ輝かせると
 ケーキを一口サイズに切り、フォークで刺すと
「はーいかがみ……あ〜ん♪」
 あろうことか、私の口元にそれを近づけてきた
「な!!なな、なななな」
「7?お姉ちゃん、7ってなに?」
 つかさは隣で、いつものようなぼけっぷりを発揮している
 私の心情も知らずに
「だってかがみ、食べさせてほしかったんでしょ?私のフォークずっと見てたし」
「い、いや、それは別に」
 顔で無理やり『違うわよ』という表情を作る
「いいの?」
 だめだ、そんなかわいい顔で首を傾げるんじゃない
「あ、あ〜ん」
「素直にそうすればいいんだよ♪」
 差し出したフォークにかぶりつく、口の中にとろけるような甘みが広がる
 続いて脳を溶かしてしまうほどの、甘い香りが広がる
 ……いや、『脳が溶けるような』という錯覚を引き起こしたのは、この甘い香りではない
 『これって……間接キスに、なるのよ……ね?』
 そんな妙な考えが脳を支配したためであろう
 一瞬で、顔が熱くなって行く
 まるで体中の血液が、顔面に集まってきているようだ
「ど?おいしい、かがみ……って、なんで顔真っ赤なのさ」
「へ?そ、そそ、そお?」
「ん〜……かがみ、ちょっとごめんね」
 ?…なんで謝るんだろうなんて考えていると
 こなたは座ったまま、すすすっと私のほうへ近づいてきた
 ……そして
 
 ぴとっ

「!?!?!?」
 こなたは、自分と私の前髪をそれぞれかきあげて、おでことおでこをぴたっとくっつけた
 目の前には、私の大好きな顔
 息遣いが聞こえてくるほどの至近距離にある
 こなたのおでこは、私よりもほんのちょっとだけ暖かかった
 少し潤んだエメラルドグリーンの瞳が、私を見据える
 この子、こんなにきれいな眼してたんだ
412『こな☆フェチ 〜こなたは私のもの編〜』:2007/08/16(木) 10:34:14 ID:LchIiqby
 ……じゃなくて!!
「ちょ、ちょっとこなたぁ!?」
 ずざざざざっと、正座のまま神速でこなたから離れ(我ながら器用だな)
 壁におもいっきり衝突した
「いいいいいいいいい、いきなり何考えてるのよ!!」
 左手でおでこに触れて、かみまくりながら言った
 いろいろ言いたいがうまく言葉が出てこず、口をパクパクさせている状態……
 たぶん今の私は、餌を求める金魚のような状態だろう
「ん?いや、かがみもしかして熱でもあるのかなって思って……そんなに嫌がらなくてもいいじゃん」
 眉毛をハの字に曲げて、女の子座りのまま寂しそうな顔をするこなた
 ……やばいくらいかわいい
 って、違う違う違う
「別に嫌がってるわけじゃないわよ。ただ、び、びっくりしただけで……それに、熱なんてないから心配しなくても大丈夫よ」
「……なら、いいんだけど」
 こなたは、微妙に納得していないような、安心したようなよくわからない顔で、再びケーキを食べ始めた


 こなたの作った夕飯を食べ終わり、私とつかさとみゆきは、あの子のいうとおりに部屋に戻っていることにした
 漫画を読みふけっていると、ドアから顔だけを覗かせたこなたが言った
「お風呂沸いたよ〜、誰から入る?」
「こなた先入っちゃいなさいよ、私はあんたの後に入るから」
「お?かがみそれは『先にシャワー浴びてこいよ』的な発言ですかい?」
「ば、馬鹿なこと言ってんじゃないわよ!!」
 こなたが変なこと言うから、お風呂から上がった後の状況を妄想してしまった
 脳内で『軋むベッドの上で、優しさもちより〜♪』なんてBGMが流れている
「じゃあ私は、お姉ちゃんの後に入るね」
「では、私は最後に入らせていただきますね」
 その思考を遮るかのように、2人が私の言葉に続く
 なんとか自己創造した世界から、脱出することができた
「そお?お風呂の掃除とかあるから、私は最後にしようと思ったんだけど」
「それなら私がやっておきますよ」
「ん〜、そっか、悪いねみゆきさん……じゃあお言葉に甘えて、一番風呂へとしゃれ込ませてもらいますよ」
「いいから早く入ってきなさいよ」
 ふぁ〜い、とやる気のない声を出し、シュルッと顔を引っ込ませて、1階に下りていった


 こなたがお風呂に入ったいるところを想像していると、パタパタと2階に上がってくる足音が聞こえた
「かがみ〜、お風呂上がったよ」
「!!!!……そ、そう…じゃあ入らせてもらうわね」
 お風呂上りで湿った髪、上気した頬をしたこなたに興奮しながら
 着替えをもって足早にお風呂に向かった
413『こな☆フェチ 〜こなたは私のもの編〜』:2007/08/16(木) 10:35:43 ID:LchIiqby


「はぁ〜、今日はなんかいつも以上に意識しちゃうなぁ……どうしてだろう、暑いからかな」
 自分ひとりしかいないお風呂の中で、独り言を呟く
 小声だったが、タイルの壁に跳ね返り、お風呂に反響した
 表面張力の限界を超えた水滴が、私の前髪から滴り落ちていく
 体を洗いながら、またもやこなたに思いを馳せていた
 私、相当依存してるな
「そういえばこれ……こなたも使ったのよね…」
 体を洗っていたスポンジを見つめる
 これは間接洗いっことでも言うのかな……なんだ間接洗いっこって
 頭に浮かんだ変な思考を振り払うかのように、私はシャワーで体中の泡を一掃した
 鼻の下までお風呂に浸かって、ぶくぶくと空気を吐く
 このお風呂にも、こなたが浸かったのよね
 ―――――飲
「だあぁぁああぁあぁぁあああぁあぁぁぁああ!!私は変態かぁああぁあ!!」
 一瞬頭に浮かびかけた、明らかに変態チックな単語……
 それをかき消すように、お風呂にザブンと頭まで潜った


「――み」
 ん?
「か――みってば」
 なんだか聞きなれた声が
「かがみってば!!」
「ひゃぁあ!?」
 眼を開けて、飛び起きた……すると
 恐らく私の顔を覗き込んでいたのであろう、こなたの愛らしい顔がドアップで私の視界を塞いだ
 そして案の定、ゴチンと頭をぶつけ……るのだろう、普通は……
 だが、どう間違ったのだろうか……
 ―――ちゅ
 おもいっきりキスをしてしまった
「んぅ!?」
 驚きのあまり、こなたは限界まで眼を見開いた
 ……うわっ、やわらかい……しかもなんだか甘いようなすっぱいような味がする
 脳髄が融解してしまいそうだ……そういえば、ファーストキスはイチゴ味なんて言葉を聞いたことがあるわね
 ――舌とかいれたらどんな感じなんだろう
414『こな☆フェチ 〜こなたは私のもの編〜』:2007/08/16(木) 10:36:40 ID:LchIiqby
「ふぁふぁひ」
「!!」
 一瞬、本当に舌を入れそうになったのを紙一重で止め
 こなたの肩を掴んで、私から引き離した
「ごご、ごごごごごごごごご、ご、ごごごご……ごめんこなた!!」
「ん……いや、いいけども、取り敢えず落ち着こうよかがみ」
「へ?あ、いや……うん、ごめん」
 体中に凄まじい勢いで血液を送る心臓
 張り裂けんばかりだった胸に手を当てて、呼吸を整わせる
 といってもまだバックンバックンいってるけれど
「ふぅ……あれ?私なんでこんなところで……はれ?」
 今気がついたけれど、私はお風呂の前の脱衣所で横になっていた
 しかもバスタオル1枚で
「かがみ、逆上せて気失ってたんだよ、覚えてないの?」
 逆上せた?私が?……そういえば、お風呂に潜った後の記憶がないような
「も〜びっくりしたよ、あんまり遅いから見に来たら、土左衛門がいるんだもん」
「ご、ごめんこなた」
「ん、なんともないみたいだから、よかったよ」
 そういいながら、いつもは見せないような優しい微笑で、私の頭を撫でてくれた
 無意識にやってるのか?この理性デストロイヤーめ
 今にも襲ってしまいそうだからやめてほしい……いや、やめないでほしい……
 あ、そういえば
「こなた、ごめんね」
「もう、謝んなくていいってば、無事だったんだし」
「そうじゃなくて、その…キ、キキ……キス、しちゃったこと……」
「ん?あ〜、いいよいいよ、うれしはずかし赤裸々ドッキリハプニングだったんだし」
 まったく気にしてないよ〜などと、けらけら笑う
 少しは気にしてほしかったんだけどなぁ
 と思ったのだが、よく見るとこなたの頬は仄かに色づいているようだ
 瞳も、ことのほか潤んでいるようにも思える
 本人は気にしていないと言っているが、体の方はしっかりと反応しているようだ
 それがかなりうれしかった
「とりあえずかがみ」
「ん?」
「服着ようか」
「え……あ!!」
 即座に、両手で大事な部分を隠す
 そういえば私、バスタオルしかつけてなかったんだ
 お風呂での熱ではなく、体が火照っていくのを感じた
「いや〜今頃隠されても……もう隅々まで見させてもらっちゃったし」
「なぁ!?」
 す、隅々って……
 もしかして、あんなところやこんなところ、はたまたそんなところまで!?
「それじゃあ大丈夫そうだから、先に上で待ってるからね」
「あ……」
 そう言い残すと、足早に脱衣所を出ていってしまった
 心配してくれたなら、体拭いてくれるとか、パジャマ着るの手伝ってくれるとか……
 最後まで付き添ってくれればいいのに…気が利かないんだから
 ……こなたのばか……
415『こな☆フェチ 〜こなたは私のもの編〜』:2007/08/16(木) 10:37:28 ID:LchIiqby


「さてと……どう寝ようか」
 みゆきがお風呂から上がってくると、どう並んで寝るかについての小会議が始まった
 こなたの部屋は、テーブルをどかせば、4人が眠れるスペースがある
 なので、今日は4人同じ部屋に寝ることになった
「順番っていうのは大切だよね、このご時世」
 なんで寝る順番くらいで、世の中の話になるのかよく分からなかったが
 私としては、こなたの隣は譲れない……絶対に
「こなた、私、つかさ、みゆきの順でいいんじゃない?」
「かがみさんや、どんな基準でそんな順番になったのかね?」
「いや、なんとなくだけど」
 この順番なら、こなたの寝顔が独り占めできるからに決まってるでしょ
「私もこなちゃんの隣がいいなぁ」
「!?」
 つかさがそんなことを言い出した
 まさかつかさもこなたを狙って……るわけないか
 たぶんなんとなく言ったんだろう、この子の場合
「みゆきさんはどこがいい?」
「私はどちらでもかまいませんよ」
「ん〜それじゃあ、かがみ、私、つかさ、みゆきさんの順でいいよね?」
「うん♪」
「はい、大丈夫ですよ」
「……別にいいけど」
 独り占めできないのは残念だけど、まぁ隣に寝られるんならいいか
「布団と枕は、そこの押入れに入ってるから」
「こなちゃん、そこのベッドは使わないの?」
 こなたがいつも寝ているであろうベッドを、つかさが指差す
「ん?せっかくだから、みんなで同じように寝たいかな〜って思って」
 そう言いながら、押入れから次々と敷布団、タオルケット、枕を放り投げる
 つかさとみゆきは、それをキャッチしながら寝床の準備をしている
 私はその枕を受け取らずに、例の黄色いクッションを掴んだ
 どうせならこのクッションを枕にして寝たい
 アロマテラピー的な効果があると思うし
 ……コナタセラピー?
「ほらほら、かがみも手伝ってよ」
「あ、うん」
 私達は、こなたが私に投げてきた枕が合図に始まった枕投げをしながら、床に布団を敷いていく
 そして、誰からでもなく眠りに落ちていった
416『こな☆フェチ 〜こなたは私のもの編〜』:2007/08/16(木) 10:38:27 ID:LchIiqby



「んぅ」
 不意に眼が覚めた
 夏であっても、この時間帯は少し冷たい風が吹いていて涼しい
 窓が開いているせいか、部屋の中は微妙に肌寒いくらいだった
 そよそよと靡くカーテンの隙間から差し込む月の光が、部屋を濃い青に染めている
 窓の外から流れてくる鈴虫の合唱を聞きながら、こなたが寝ているはずの方向へと顔を向けた
「!!」
 こなたの顔が鼻先にあった
 いつものような、飄々としたにんまり顔ではなく
 あどけなさを残す、子供のような寝顔
 月光の効果もあいまって、それは神秘的な美しさを放つ
 もはや、こなたの発する息遣い以外は、私の耳に入ってこなかった
 すやすやと寝息をたてている唇に眼がいった
 お風呂場での件が、脳内で蘇る
 あのときの興奮が、またぶり返してきて
 ダメだと分かっていても、無意識に、唇がこなたのそれへと近づく
 ……のだが、あと数ミリで触れ合うというところで、この子は反対向きへと寝返りをうってしまった
 そしてそのままころころと転がり、つかさに抱きついた……抱きついた!?
「ちょ……え!?」
 あろうことか、つかさまでそれに呼応するようにこなたを抱きしめる
 この部屋が肌寒かったせいなんだろう、がっちりと密着している
 こなたは、両腕をつかさの背中に回して、右足を腰へと絡ませている
 つかさはこなたの頭を右手で抱えて、左手はこなたの脇を通してお尻へ、股の間で腰に絡んでいない方の足を挟んでいるような状況
 ただ抱きついてるにしては密着しすぎだ
「ふぁ、ん?」
 こなたがもぞもぞと動いたせいだろうか、つかさが眼を覚ましてしまった
 うつろな眼をしながら首を回して、周りを見る
 そして、自分の腕の中に納まっているこなたを見て、動きが止まった
「こなちゃん?……あ、あれ?」
 焦点がはっきりしてきた瞳が大きく見開かれる
 少しだけ慌てた様子で、頬を染めていたが、すぐに落ち着きを取り戻すと
「……こなちゃん、あったかい」
 そう呟いて、さっきよりも少し強くこなたを抱きしめていた
417『こな☆フェチ 〜こなたは私のもの編〜』:2007/08/16(木) 10:39:09 ID:LchIiqby
「つかさぁ」
「ふぇ!?お、お姉ちゃん起きてたの!?」
 つかさは、突然のことにビクッと大きく反応する
 こっちを向くような体勢で寝ているにも関わらず
 こなたに集中していたためか、私が見つめていたことに全く気づいていなかったようだ
「その、こなた流石に苦しそうだから……離してあげたら?」
「え?そ、そんなことないと思うけど」
 もちろんそういう意味で言ったのではない
 真意は……ただ単に羨ましかったから
「それに、いま動いたらこなちゃん起きちゃうかもしれないし……せっかく気持ちよさそうに寝てるから」
 まくし立てるように御託を並べ始める
 そんなにその抱き枕が気に入ったのだろうか
「いや、でもほら…やっぱりいろいろと困ることがあるだろうし」
「……お姉ちゃんもしかして、貸してほしいの?こなちゃん」
「え!?」
 核心を突く言葉に、動揺が口から漏れる
 それが悟られないように、できる限り落ち着いて言う
「別にそんなことないわよ、ただその状態で寝たら、朝方寝汗ですごいことになるわよ?」
「私は別にかまわないよ」
 つかさのやつ、あくまでこなたと一緒に寝るつもりなのか
 それなら……
「なんでそんなにこなたと寝たいのよ」
 あえて答えにくい質問で、つかさを動揺させてやろう
 取り合えず私のペースに持ち込んで、つかさからこなたを……
「だって、こなちゃんかわいいんだもん……それに、抱きしめてるとあったかいし気持ちいし」
 あっさりと何でもないように即答されてしまった
 まずい、姉である私がつかさに押されているなんて
 もう対応する手段が残っていない…どうしよう
 どうにかしてこなたを引き離さなきゃ、なんて考えていると
 またもやこなたが寝返りをうった
 そして私のほうへと転がって…
「だ、だめ!」
「んぎゅふ」
 つかさがこなたの襟首をぎゅっと掴んだ、こなたが小刻みに痙攣している……大丈夫なのか?
「ちょっとつかさ、こなたが起きちゃうでしょ!?」
「だってこなちゃん、お姉ちゃんとこに行こうとしたんだもん」
 つかさが拗ねたような顔で、こちらを上目遣いに見ながら
 こなたを後ろから抱きしめた
「今日はこなちゃん、私と寝るんだもん!」
 しまった、つかさの『あれ』が始まってしまったようだ……
 子供の頃からそうだった、いつもは『のほほんぽややんふわふわ』としているつかさだが
 ときどき、ほんとに自分の要求する事・物に関しては、すごく強情になる
 こうなってしまったつかさは、絶対に自分の欲求を曲げない
418『こな☆フェチ 〜こなたは私のもの編〜』:2007/08/16(木) 10:39:52 ID:LchIiqby
 だがここで引き下がるわけにはいかない
 こなたは私のものだ!!
 私は寝ている体勢のまま2人に近づき、正面からこなたを抱きしめた
「お、お姉ちゃん!?」
 突然私の態度が変化したことに慌てるつかさ
 それでもこなたから離れようとしない
「つ、つかさ。ほら、こなたが苦しそうでしょ……離してあげなさいよ」
「お姉ちゃんこそ……別にこなちゃんと寝たいわけじゃないでしょ?」
「うんそうよ、つかさがこなたにひっついたままだから、こなたがかわいそうだと思ってね」
「そんなこと気にしなくても大丈夫だよお姉ちゃん、それにこのまま寝ちゃったら寝汗ですごいことになっちゃうんでしょ?」
『むにぅ』
「大丈夫よ、その前につかさが離せばいいんだから」
「それは無理だよ、こなちゃん私と寝るんだもん」
「だからって抱きしめなくてもいいでしょ」
「だってかわいいんだもん」
 こなたの苦しそうな声が、私とつかさの会話に混ざったような気がしたけれど
 今はそれどころじゃない
 つかさと私の攻防は、どちらも引かないので決着がつくこともなく
 刻々と時間だけが過ぎていった


「んぅ……ふぁああ……あれ?体が痛い」
「あ、こなたおはよう」
「おはようこなちゃん」
 部屋を白く照らす、真夏の太陽の光が眩しい
 窓の外では小鳥が囀り、朝を知らせている
 私とつかさの腕の中で、こなたが眼を覚ました
「あ、おはようかがみ、つかさ。清々しい朝だね」
「そうだね」
「そうね」
 そういいつつも、全く清々しいとは思っていなかった
 夜通しつかさとバトルを繰り広げ、スタミナは減り
 一睡もしていないので疲労感と眠気が凄まじい
 更に、あったかいこなたに密着しているため、汗やら熱やらで体が気持ち悪い
 まあそういったマイナス面はすべて、こなたを抱きしめていることで相殺どころかプラスに転じるのだけど
419『こな☆フェチ 〜こなたは私のもの編〜』:2007/08/16(木) 10:40:24 ID:LchIiqby
「ところでお2人さん……この状況はいったい?」
「まぁいろいろあってね」
「でも原因は、寝返りが多すぎるこなちゃんなんだけどね」
「そ、そうですか……いや、まぁいいんだけどさ、取り敢えず離れてほしいんだけど……暑いから」
 確かに暑い、そりゃそうだ
 この真夏に3人で抱き合っているのだから、こんなにがっちりと
 だがこの拘束を解くわけにはいかない
 私が離したらつかさが何をするか……
「つかさが離したらね」
「お姉ちゃんが離したら離れるよ」
 顔はニコニコしているが、言いたい事は顔からにじみ出ているつかさ
 『離してしまった方が負け』
 いつの間にか変な意地が私達の間で生まれていた
 最初はこなたの取り合いだったこの勝負も
 もはやこの暑さにどこまで耐えられるかの耐久レースと化していた
「暑いよぉ〜2人とも」
「うん、暑いよねぇこなちゃん」
「私だって暑いわよ」
 そんなことは分かっている
 というかもう『暑い』というよりは、『熱い』に近い
 パジャマが体にぴたりと密着している
 流れ出る汗が染みこんで、気持ち悪い
「じゃあ離れればいいじゃ〜ん」
「お姉ちゃんが離れたらね」
「つかさが離れたらね」
「あぅあぅ〜」
 こなたは汗を吹き出しながら、暑さに悶えている
 恐らく、この3人のなかで一番暑いのはこなただろう
 私とつかさは熱の逃げ場があるけれど、こなたは今密閉されているわけで
 圧力鍋でことこと煮込まれてるような状態だろう
 こなたは私のほうを向くような形で、諸手でわたしの襟部分を掴んでいる
「仕方あるまい、こうなったら……奥義『縄抜けならぬ腕抜け』!!」
 そう叫ぶと、突如こなただけが私達の腕の中から消えた
 結果私達は、こなたの来ていた寝巻きを抱えている状態になった
「え!?な、なんなの!?」
「あれ?こなちゃんが消え?」
「ふっふっふっ、甘いね2人とも」
 声のした方に顔を向ける
 こなたがパンツ1枚で立っていた
 よく見たらその後ろで、みゆきが苦笑いを浮かべている
 どこから見られていたのだろう……
「私を拘束するなんて10年早いね2人とも」
420『こな☆フェチ 〜こなたは私のもの編〜』:2007/08/16(木) 10:41:02 ID:LchIiqby
 まずは服を着ろ
 と言いそうになったが、もっと見ていたかったので口内で留めた
 やっぱりこの子は小さいなぁ……いろいろと
 こなたの全身を嘗め回すように見る、それこそ穴が開くほどに
 つかさもみゆきも同じような状態でこなたに見入っている
 仁王立ちのままフリーズしていたこなたが、急にもじもじと恥ずかしそうに服を着始めた……ちぇっ
「ま、まぁみんな、朝ごはんでも食べようよ」
 そそくさと1階へと降りていくこなた
 みゆきも、手早く着替えを済ませるとそれに続いた
「一先ず着替えよっか、つかさ」
「……そうだねお姉ちゃん」
 私とつかさのバトルも終わったところで、身支度を整えてリビングへと向かった


「まったく、今日は2人ともなんか変だよ?かがみは昨日からだけど」
「そんなことないわよ」
「私はいつもと同じだよこなちゃん」
 こなたは目玉焼きに醤油をかけながら、もう片方の手でお味噌汁をかき混ぜる
 あの子目玉焼きには醤油派なんだ、そう考えながら私は塩コショウを振り掛けた
 隣ではつかさが、マヨネーズをかけている
「ふぉうふぁなぁ、ろうふぁんはえへもふぇんらとほもうんだふぇろ」
 箸を咥え、眼をギュッと瞑り、腕を組みながら左右に揺れる
 何言ってるかわかんないんだけど
 ふと、みゆきがこなたの頬に手を伸ばした
「泉さんお弁当、付いてますよ」
 そう言って、こなたの頬に付いたご飯粒を指で掬い、口へと運んだ
「お、ありがとみゆきさん、こういうさり気ないシチュも萌えるねぇ」
 にこにこと満面の笑みでみゆきを見るこなた
 みゆきはそれに天使のような微笑(意味は分かっていないのだろう)で答える
 2人の背景に百合の花が見えたような気がした
 私と変わりなさいよみゆき
「ねぇねぇこなちゃん」
「ん?」
「わー」
 つかさが棒読みな台詞を発しながら、牛乳をぶちまけた
 間違えたように見せかけたのだろうが、どう見てもこなた目掛けてだった……この子は
 ……私は我慢したのに
「……」
 こなたがにこにこ顔のまま固まっている
 みゆきはそれをマリア様のような微笑で見ている……なんで?
421『こな☆フェチ 〜こなたは私のもの編〜』:2007/08/16(木) 10:42:04 ID:LchIiqby
「あ、ごめんね?こなちゃん」
「え、いやいいけど……ふえ、牛乳くちゃい」
 そう言って、体にかかった牛乳をぴちゃぴちゃ舐め始めた
 予想外の行動に、つかさが顔を真っ赤にしている
 というか、この光景はなんだか卑猥な感じが……
 そしてみゆきは女神のような微笑でそれを見ている……環境の変化についていけてないようだ
「白濁色の汁は臭いねぇ」
「あんたは、素直に牛乳って言いなさいよ」
「ありゃ〜?かがみはな〜にを想像したのかにゃ〜?」
「う、うるさい!!」
 私を、にやにやといたずらっ子な顔で見るこなた
 ってか、顔にかかった白濁……ぎゅ、牛乳を拭きなさいよ
「私が拭いてあげるねこなちゃん」
 気づけば、つかさがこなたの傍でタオル片手に待機していた
 純粋に、心底うれしそうな笑顔で
「ん、悪いねつかさ」
 いやいやいやいや
 元はといえば、つかさがわざとかけたわけだし
 というかこなたは、わざとっていうのが分かってないのか?
 本当、自分のことに関しては理解力が乏しいわね
 まぁそういうところが逆にいいんだけど

 楽しそうに談笑するこなたとつかさを見ながら、あることを考えていた
 ……昨日今日と、こなたと一緒にいて思ったこと
 ただこなたを見ているだけでも満足だけど、やっぱりかまってほしい、私を求めてほしい
 そして、誰にも取られたくない、つかさにもみゆきにも……
 だから、これからはもうちょっとこなたにアプローチをかけてみたいと思う
 いつか、私のほうを振り向いてもらうために
 ……がんばろう


【 fin 】
422『こな☆フェチ 〜こなたは私のもの編〜』:2007/08/16(木) 10:43:15 ID:LchIiqby
以上です
変に長くなってしまってすいません
微妙に(微妙じゃない)かがみが変態っぽいけど、お気になさらずに
423名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 10:44:06 ID:LchIiqby
コテorz
424名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 10:52:02 ID:/mi0F9UO
風呂のお湯を飲もうとするかがみもかなり壊れてるけど
つかさはそれ以上だw
笑いながら読ませてもらいました
425名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 11:09:56 ID:n01CXcd2
本当に単なる意地だったのかにゃー、つかさ?(ニヤニヤ)
426名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 12:37:02 ID:6HLwjfj0
とりあえず堪能させてもらった
やばい・・・このつかさはバルサミコ酢を飲みすぎたつかさだ!wwww
>>422さんGJ
427名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 12:53:51 ID:W+G/fyJN
>>426
春咲巫女酢〜♪
428名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 12:58:21 ID:n01CXcd2
>>427
矢野顕子かとオモタw

つかさ
 「♪ほぉら はるさきみこすー♪」

こなた
 「な、なんと懐かしい……
  じゃあ、私はゴダイゴの『ポートピア』でも歌おっかな。ちょうど同じ時期だったし」


イントロから曲へのものすごい落差に、一同脱力。
429名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 13:41:16 ID:GNbvUKM4
>>422
次は「〜こなたは私の嫁編〜」に続くんですよね。
430名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 13:44:46 ID:f23RWHAE
>>422
GJ
実はみゆきさんも狙っているんですね
431名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 14:42:26 ID:cfm4lnXp
>>422
GJ!
こういうこなたいいな
432名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 14:42:42 ID:dEHjj74P
>>422
GJ!
マジで続きが読みたい
433名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 15:06:45 ID:P+CMyHKn
>>422
GGGGGGGGGGGGGGGGJ!!!!!
個人的なツボを突かれ過ぎてブッ壊れた!!
434名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 15:26:41 ID:PxnQV/ec
>>395
亀レスでGJ!!
一点気になったのが「みきさん」表記まわり。

かがみ視点なら「お父さん」「お母さん」「いのり姉さん」表記になると思うけど、
> かがみがため息を吐きながら
というのもあるので、「ただお(父)」「みき(母)」「いのり」で統一した方がいいと思った。
435434:2007/08/16(木) 15:29:46 ID:PxnQV/ec
紛らわしいので自己訂正
> 「ただお」(あるいは「父」)、「みき」(あるいは「母」)、「いのり」
436名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 15:37:20 ID:bheRjyh2
誰かみきさん×ただおさん書いて〜
437名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 15:51:57 ID:hrLHSjKu
>>436
まずは自分で書いてみるんだ
438名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 15:53:48 ID:Z9BCKkej
>>434
ごめんなさい、そのあたりは確かにおかしいです
予測変換をそのまま使用していたのが原因ですわorz

突発的なものでも推敲・校正はきちんとしないと駄目ですね
改行等も含めて、練りなおします
439名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 15:59:33 ID:yfiScMDy
>>422
暴走3人組GJ

休憩の間に投下します
『ああ、すばらしきお泊り会』かがみ視点
本当はこなた視点だけで行こうかとも思いましたが少しでも需要があったので。
冗長になってごめん。生殺しになったらごめん。
5レス使用します
440名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 16:00:14 ID:yfiScMDy
私は本を見ていた。読まずに見ていた。
こなたがマンガのページを捲る音をBGMにして凝視していた。


そもそもこいつは自分の危機に疎い。警戒心がなさ過ぎる。
おかげで勝手に手がこなたの方へ動いて、それを何回必死で押し留めたか。
格闘技をやってたとは言うけど、それならもっと回りに気を配ってくれ。
頼むから私が暴走しそうな時には気づいてほしい。そして警戒してほしい。
そうじゃないと本当、危ないから。
でもそう言ったところで

「かがみがいつ暴走するかなんて分かんないじゃん。それに好きな人を警戒するのって変だと思うんだよね」

という返事がきて、それで私は暴走しそうになった。
現に今だって、マンガを読んでいるだけでも肩が触れそうなぐらいに近い場所に座っているからもう大変だ。
夏だからと言う理由でお互いノースリーブを着ているから、肌が触れそうで触れないというもどかしさがある。

明日の昼まで、はたして私は色々と我慢できるのだろうか自問自答する。



現在の状況に至った理由は単純。
数日前に二人で一緒に帰宅した時のこなたの一言。


「土曜日私の家に泊まりに来る?」


流石に慌てた。こなたは全然恥ずかしがってなかったから、すぐに普通の意味だって分かったけど。
それでも付き合って初めてこういうこと言われたら緊張するってもんでしょ。
数秒後に頷いて、普通の意味だから落ち着け私とか心で唱えながら別れて家に帰る。
つかさとみゆきは私達に気を使ってくれているのか、私達が帰った後しばらく学校で話してから帰るようになった。
今日はデートという名の寄り道をせずにそのまま家に帰ってきたから、つかさはまだ帰ってきていない。
二人は、私とこなたが付き合ってるとカミングアウトしたときにあっさりと受け入れてくれて少し拍子抜けしたけど。
本当にありがたく思っている。学校の方を向いて感謝した。伝わったら凄いけど。
自分の部屋に戻り、ドアを閉めて深呼吸する。
こなたが言った言葉は普通の意味だって何度も唱えているのに頭の隅っこの何かが私を落ち着かせてくれない。
何かこう、自然と口角が上がる。


「……しょうがない、わよね?」


意味もなくボン太君人形をベシッと叩いた。
441ああ、すばらしきお泊り会 B面 2/5:2007/08/16(木) 16:01:10 ID:yfiScMDy

まだまだ泊まる日までは時間があるのに落ち着かないで上機嫌になっていた。
でもこなたは普通の意味で言ったんだし、私だけ舞い上がってもしかたないと思いなおしす。
つかさが帰ってきて、土曜日こなたの家に泊まるからと伝えると普通に「そうなんだ、いってらっしゃい」と言われて寂しいような気もしたけど。
気を使ってくれているんだろう。感謝。
……でもつかさ。すごい笑顔なのはなんでよ。

「よかったね、お姉ちゃん」
「……普通のお泊りよ」

と、つかさに、そして自分にも言い聞かす。
それでもつかさは笑顔だったし、私も顔が赤いことはつかさとは違っていたけど結局笑顔だった。

それから数日、ずーっと『普通の意味!』 と自分に言い聞かせていたけど、昨日。
つまり金曜日に「つかさは来るの?」と恥ずかしそうに訊ねられて理性が遠くに飛んでいった。でもすぐに引っ張り戻した。
つかさは来ないって。姉離れってやつかしらねという事を伝えたら「そ、そうなんだ」と妙に焦っていた。
学校、しかも教室だというのに抱きしめたくなった。頑張って我慢したけど。
その後すぐにチャイムがなって、授業の合間にこなたのクラスに顔を出していたので自分の教室に戻る。
自分の席につくと、私は思わず手の平に『自重』と書いて飲み込んだ。
画数が多すぎる。それにこれをしたって落ち着くわけじゃないけれど、本当に思わずやってしまった。


そして、今。
こなたを意識しすぎて結局自重出来そうにない私が居る。
肩に確かに感じるこなたの熱。マンガを持つ手に力が入ってしまう。
そろそろ限界かな……と懸念していたら、こなたがマンガを閉じて『パンッ』という音がした。
きっと、それが合図だった。
私も本を閉じてこなたを見る。肩が触れそうなんだから、当然顔だって近い。
意識がこなたに収束する。私が認識出来ていたはずの世界が縮む。

「こなた……」

私達の中でいつの間にか定着したルール。
キスするときは名前を呼び合う、という事が暗黙の了解になっていた。

「か、がみ……」

体感時間ではかなり久しぶりに、実際の時間では約30分ぶりのこなたの声。
つっかえつっかえでも、名を呼ばれたことが嬉しい。
キスしたいという意味を汲み取って、それでも名を呼んでくれたことが。
こなたが、私の名を呼んでくれる事自体が。

けど
442ああ、すばらしきお泊り会 B面 3/5:2007/08/16(木) 16:02:00 ID:yfiScMDy
ガタッ! ――ドアが開く音
ベシッ!! ――こなたが結構な勢いで本を私の顔面にぶつけた音。おかげで本とキスをした
バサッ! ――私が持っていた本を落とした音

「お姉ちゃん、宿題で分からないところがあるんだけど……あれ、あの、何してるんですか?」

ドアを開けたのは、ゆたかちゃんだった。
視界は本のおかげでかなり狭いけど、声で分かる。
というより、この家には私達二人とおじさんとゆたかちゃんしか居ないわけだし。

「え……あ、ゆーちゃん」

こなたが上ずった声をあげて、本をどかす。今のこなたのセリフに私の何かが反応した。
何かが何なのか理解する前に『ごめん』と言う意味なのかこなたが変に笑顔でこっちを見た。
そりゃあ、ゆたかちゃんにそういうシーンを見せつけるつもりはないけど。
本をぶつけることはないでしょ、本を。

「い、いやー、マンガ読んでたんだけど、セリフの中に意味が分からない言葉があってね……ね?」
「そうそう。だから、これぐらい知っときなさいよって言ったらこなたが顔面に本を押し付けてきたところ。ね?」

この頃誤魔化すのが得意になった。威張っていいものかは疑問だけど。
つかさやみゆきの前ではイチャついてはいない(つもりだ)けど、よく「仲がよろしいですね」「そうだね」というからかい? を受ける。
その度に言い訳してたら、誤魔化しの際の意思疎通のレベルも上がった。

「あ、あの……お邪魔しました!」
「ゆーちゃん!?」

謝ってドアを閉めたゆたかちゃんを、こなたが慌てて追った。
こなたが出て行ってドアが閉まると外で会話しているのか、話し声は聞こえる。何て言っているのかまでは分からないけど。
また、こなたのセリフに私の中の何かが反応した。
今度はさっきより確かな反応。
気持ちの悪い不快感が固まりになって襲ってくる。
何でだろう。寸止めされたから? と考えるけど、この不快感が生まれたのは寸止めされたときじゃない。
理由を考えながらも、私は立ち上がってドアの前に移動していた。
会話を聞くつもりはない。ただ、移動しただけ。
ドアの前に立ったところで理由が思い至った。


ゆーちゃん、という単語


こなたがゆたかちゃんを呼んだ時だ。
胸に何かが引っかかるのは。
別に私自身をあだ名で呼んで欲しいとか、そういう意味じゃない。
ただ、ああいう時はあまり他の事を考えないで欲しいというか。
他の人の名前を呼ばないで欲しい、というか。
……つまりは嫉妬と独占欲か。
それと、ゆたかちゃん本人にそんなつもりはなかったにせよ「邪魔された」とかも思ってしまったし。
怒ってるわけじゃないけど、なんかこうすっきりしない。
443ああ、すばらしきお泊り会 B面 4/5:2007/08/16(木) 16:02:54 ID:yfiScMDy

ドアが開いて、開けたのがこなただと分かった瞬間、私は腕を引っ張った。
半ば抱きしめるように部屋に入れて、激しい音を立てないようにゆっくりとドアを閉める。
そしてこなたの肩に手を置いて、ドアを背にするようにした。
私もドアに手を付いて、私達自身がドアを開かせないための鍵になる。

「……怒ってる?」
「怒ってるわけないじゃない。ただ……寸止めされると、ね?」

こなたが怯えてる辺り、怒ってるように感じているのだろうけど。
私は別にこなたやゆたかちゃんに怒っているわけじゃない。ただ、一点が気に食わないだけ。

「ち、違うよ!ゆーちゃんに――――」

まただ。

その『気に食わない』キーワードが、私のタガを外した。
別にゆたかちゃんが嫌いなわけじゃない。むしろ良い子だし好きな方だ。
でも、こなたがああいう時に他の人の名前を呼ぶのは嫌だ。上ずった声で私以外の名を呼ぶのは嫌だ。
心が狭いかもしれないけど、どうしようもなく気に食わない。

「―――悪気はなくっぅんむっ!?」

だから、塞いだ。
他の人の名を呼ぶ口を、自分の口で。
さっき出来なかった分を取り戻そうと舌を差し込んで、私だけを考えて欲しいがために、思考すら奪うように舌を絡ませる。
何となく分かってきたこなたが反応するところを舐めながら抱きしめて引き寄せる。
唾液を流し込もうとしているわけではないけど、身長差の分下を向いてキスをするから重力に従い自然と唾液が移動する。
クンッと服が引っ張られて苦しそうにしていたから流石に一旦口を離した。
あ、口の端からこぼしてる。後で言わないと。
こなたは何か言いたげだけど肩で息をしているからか先に必死で息を整えている。
その浅い呼吸を聞いてまたすぐにキスしたいところを堪えた。

「ねえ、こなた」
「はぁ……ん?」

まだ落ち着いてはないけど、視線は少しさっきよりは定まっていたのでどうしても聞きたいことを訊ねる。
444ああ、すばらしきお泊り会 B面 5/5:2007/08/16(木) 16:05:23 ID:yfiScMDy

「今のキスの相手は誰?」
「え?」

何でそんなこと聞くの? と言わんばかりの目で見上げてくるこなた。
私には重要な事だから真剣に見つめていると、こなたはしばらく息を整えて。

「……かがみでしょ」

呼吸を整えても、まだ上ずっている声で私の名を呼んだ。
その響きに不快感がゆっくりと、でも確かに拡散していく。

「今、こなたの目の前に居るのは?」
「かがみ」

ちゃんと私を見てくれている。
名前を呼んでくれる。

「私の名前は?」
「かがみ……って、どうしたの?」

何が何だか分かってなさそうなこなたに、私は作り笑顔じゃなく自然と笑って軽くキスをした。
さっきのキスで濡れた唇の表面を重ね合わせる。
不思議がっていたけど自分の中で納得したのか、こなたが抱きついてきた。
すごく満足。感無量。

「こなた」
「ん?」
「こぼしてる」

口の端から顎へ垂れている、冷たくなった唾液を人差し指で下から上へとすくう。肌柔らかいな。
結局暴走したわけだし、自重できてないなぁと申し訳ないとは思うけど、結果的に私が満足してにやけてしまうから悪びれてるようには見えないだろう。
なんだかんだで受け入れてくれるこなたが可愛くて愛しい。……これって恋人バカだろうか。
何て考えていたら急に指に熱い何かを感じた。

こなたが私の指を口に含んでる。
微かにあたる歯がくすぐったい。
熱くて、さっきまで自分の舌と絡まっていたものと同じとは思えない舌が私の指の腹を舐めあげた。
というより、指舐められてるよ。

―――私指舐められてる!?

ようやくちゃんと理解し、指から伝わる感覚を正常に感知した。
細く鋭い電撃のような感覚が指の神経から一気に脳へ伝わる。
体の血がいっせいに上がるのを感じて私は反射的に後ずさっていた。
急に走り始めた心臓が痛い。
ついでに後ずさった勢いでぶつけた背中も痛い。そのまま座り込む。
舐められた指は、唾液が空気に触れて急速に冷えていった。何か名残惜しい。
けど、もう一回舐めてとお願いするのも恥ずかしいし間違ってる気がする。
こなたはぽかんとしながら、ゆっくりとへたり込んだ。
あー……空気が変な感じに。
445ああ、すばらしきお泊り会 B面 5/5+a:2007/08/16(木) 16:06:08 ID:yfiScMDy


「かがみってさ」
「な、何よ!!」
「受身に回るとトコトン弱いよね」
「あんた人の事言えるか!!」


現在土曜のPM7時。
私が家に帰るのは日曜日のPM3時。


タイムリミットはあと20時間。
446全裸待機ダメ:2007/08/16(木) 16:08:24 ID:yfiScMDy
以上です
またしても改行でエラーが…

くどくならないように、なるべく少ないレスで完結させます。

あと指で拭うかがみ視点イメージ
http://up.spawn.jp/file/up42774.jpg
447名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 16:09:50 ID:yfiScMDy
だああぁぁ!!間違って名前の欄に書いてしまった!!アホか俺!?
暑さでボケてる……うん、全裸待機ダメだよ
448名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 16:10:22 ID:hrLHSjKu
>>446
リアルタイムでGJでした!
449名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 16:32:39 ID:31du3bGb
 白石 ←─┐ .チョココロネ ←┐      ┌→ ライトノベル
          │  ┌────────────────────────┐
┌────↓─┴→ アニメ ─│─────→ 店長 .┌────┬┐ .....│
ひかる ← あきら     ↑   ..│      │  ......│  . .↓    ┌─┤│ .....│
↑            ┌─┴─ こなた ← かがみ ←─→つかさ ..│  ││..... │
│かなた ←→ そうじろう.. ...↑ ↑       ↑   │.....  ↑....┌│──┘ .....└─┐
│          ┌─┴───┘ └─────┬┘.. ┌──┘├─│──┐ .....│
↓          ↓      ┌─→ みゆき ←─────┘いのり ←─ まつり . .. │
ふゆき ← ゆたか ←→ みなみ   ↑    │ │   │    ↑    │    ↑ .....│
┌────┘ ↑        ↑   ゆかり.. ...└───┘    ├──┴──┘..... │
↓       ┌────────┬─────┘ ┌───┤       .┌──┘
ゆい ← ななこ.└────┴ ひより ←→ こう  みき ←→ ただお      │
↑       └─┐           ↑└─┬─────────┬────┘
└→ きよたか. .└→ ロッテ  . └→ パティ  ひかげ ←→ ひなた
450名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 16:38:08 ID:31du3bGb
突っ込まれる前に訂正
 白石 ←─┐ .チョココロネ ←┐      ┌→ ライトノベル 彼氏 ←→ あやの ←┐
          │  ┌────────────────────────┐.....│
┌────↓─┴→ アニメ ─│─────→ 店長 .┌────┬┐ .....│.....│ 兄
ひかる ← あきら     ↑   ..│      │  ......│  . .↓    ┌─┤│ .....│.....↓ ↓
↑            ┌─┴─ こなた ← かがみ ←─→つかさ ..│  │├─── みさお
│かなた ←→ そうじろう.. ...↑ ↑       ↑   │.....  ↑....┌│──┘ .....└─┐
│          ┌─┴───┘ └─────┬┘.. ┌──┘├─│──┐ .....│
↓          ↓      ┌─→ みゆき ←──┬──┘いのり ←─ まつり . .. │
ふゆき ← ゆたか ←→ みなみ   ↑    │ │兄 │    ↑    │    ↑ .....│
┌────┘ ↑        ↑   ゆかり.. ...└───┘    ├──┴──┘..... │
↓       ┌────────┬─────┘ ┌───┤       .┌──┘
ゆい ← ななこ.└────┴ ひより ←→ こう  みき ←→ ただお      │
↑       └─┐           ↑└─┬─────────┬────┘
└→ きよたか. .└→ ロッテ  . └→ パティ  ひかげ ←→ ひなた
451名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 16:39:37 ID:31du3bGb
ミス
 白石 ←─┐ .チョココロネ ←┐      ┌→ ライトノベル 彼氏 ←→ あやの ←┐
          │  ┌────────────────────────┐.....│
┌────↓─┴→ アニメ ─│─────→ 店長 .┌────┬┐ .....│.....│ 兄
ひかる ← あきら     ↑   ..│      │  ......│  . .↓    ┌─┤│ .....│.....↓ ↓
↑            ┌─┴─ こなた ← かがみ ←─→つかさ ..│  │├─── みさお
│かなた ←→ そうじろう.. ...↑ ↑       ↑   │.....  ↑....┌│──┘ .....└─┐
│          ┌─┴───┘ └─────┬┘.. ┌──┘├─│──┐ .....│
↓          ↓...... 兄 ─┬─→ みゆき ←─────┘いのり ←─ まつり . .. │
ふゆき ← ゆたか ←→ みなみ   ↑    │ │   │    ↑    │    ↑ .....│
┌────┘ ↑        ↑   ゆかり.. ...└───┘    ├──┴──┘..... │
↓       ┌────────┬─────┘ ┌───┤       .┌──┘
ゆい ← ななこ.└────┴ ひより ←→ こう  みき ←→ ただお      │
↑       └─┐           ↑└─┬─────────┬────┘
└→ きよたか. .└→ ロッテ  . └→ パティ  ひかげ ←→ ひなた
452名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 16:45:59 ID:n01CXcd2
B面っていうか、今流行りの両A面シングルといったほうが正確な気がして、つまりGJ!
453名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 16:59:06 ID:IsS3zecN
こなた×みさお投下してもいいですか?
マイナー?
454名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 17:02:33 ID:v9Hxrzv5
じゃんじゃん行っちゃいな!
455名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 17:11:32 ID:n01CXcd2
よし、やっちまえ!
456名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 17:11:40 ID:q8PvTz9T
もっとみさお話増やして欲しいんだぜ
457名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 17:57:21 ID:W+G/fyJN
みさお!みさお!
八重歯!八重歯!
458名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 17:58:56 ID:UWUTg0HW
>>451
ちょっと待て……!
……みさおの兄が、あやのの彼氏なんじゃないか……?
……いや……、念の為だ……。
459名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 18:05:42 ID:W+G/fyJN
そういえば今日お盆最終日だからかなたさん帰っちゃうなー……

かなた「もう思い残すことはない…」
って英霊の座に…
460名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 18:09:32 ID:0zZIJUIL
英霊ってww
461名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 18:12:19 ID:vh+/NNjz
かなたさんは「ええ霊」やから英霊…
462名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 18:22:34 ID:vWp166rp
>>459
座とか言うな。うっかり受信しちゃったじゃないか。


「私はね、お母さん。オタクになど、ならなければよかったんだ」
463名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 18:22:48 ID:dTf5JY6s
シャレたつもりらしいが
ザブトンはやれん!
464最早:2007/08/16(木) 18:28:12 ID:W+G/fyJN
そうじろう「僕はね、魔法使いなんだ……」
って事?
465名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 18:39:25 ID:H61ysUD0
>>458
待ってくれ!! それは事実かね!?
466名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 19:36:26 ID:31du3bGb
題名:それって好きってことなんじゃ……by笹塚

「ん……ふっ、ふぅぅ……」
(私、柊かがみはオナニーをしています。
なぜ、オナニーをしているのかはわかりません。
ただひとつ判る事は、アホ毛のちびっ子と関係があると言うことです。
こなたは妄想の相手。他にもローションが4〜5本以上。擬似ペニスを所有。
どうしてこんなことになったのか、私にはわかりません。
これをあなたが読んだなら、その時、私は逝っているでしょう。
…ティッシュがあるか、ないかの違いはあるでしょうが。
これを読んだあなた。どうか 真相を暴いてください。
それだけが私の望みです。   柊かがみ)
(って、何考えてんだろ、私w)
こなたから借りたPCゲームのセリフを改変していたかがみ。
「……うっ、くぅん…い、いきそ……ふぁ!」
絶頂に達するまさにその時、かがみの頭の中にはある顔が思い浮かんだ。
同じクラスの日下部みさおの顔である。
「!?な、なんで…こんな時に……っんん!」
「ふああああああああああ!!!」
クラスメイトの顔を脳内から拭いきれないままかがみはそのまま絶頂に達してしまった。
「はぁっ……はぁっ……」
(なんで日下部の顔が……そのままいっちゃったじゃない……)
そして、翌日も翌々日もかがみがオナニーするたびにみさおの顔が思い浮かんだのだ。
次の日から、しょうがないので最初からみさおの事を思い浮かべながらオナニーをするかがみであった。
(べ、別にあいつのことはなんとも思ってないんだからねっ///)
気づいたらそのことを思い出してしまい、まともにみさおと話せなくなったかがみ。
(あいつの顔を思い出しただけであそこが疼いちゃう……私どうしちゃったんだろ…)
そんなことを知る由もない当の本人は、最近クラスメートが構ってくれないことを嘆いていた。
「あやのー、最近、柊が冷たいよう」
 -終わり-
467名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 19:38:43 ID:c9dHo+wv
>>466
笹塚ー立ってろー


というか何と言うエロかがみ
素敵ですわ
468みさおとこなたの百合ごっこ:2007/08/16(木) 19:44:22 ID:IsS3zecN

「なんか、チビっ子の部屋に二人きりって変な感じだ〜」

「そ?まー確かに、家に人が来る事自体少ないしネ」


私はなぜか、泉こなたの家、その人の部屋に居る。チビっ子と二人きりで。
で、やっぱりなぜか、リ○トンのレモンティーを傍らに、二人でアニメ映画鑑賞をしてる。今年の春に公開して、DVDになったばっかりのらしいけど、私はよくわからない。


何でここに居るかって言うと…
さっきまで、皆…柊・チビっ子その他のメンバーで、学校帰りに一緒に遊んでたんだけど。
皆それぞれ、今夜は外食だとか、留守番しなくちゃいけないとかで、帰ってっちゃった。
もう夕方だけど、別にやる事ないし、帰るチビっ子についてきたってわけ。
で、今に至るんだけどー…


(落っち着かないなー…なんかアニメ雑誌とか、よくわかんないゲームとかいっぱいだ)


今見てるアニメ、テレビでもやってたらしいけど、よくわかんない。
昼間いっぱい動くから、普通深夜の1時とか寝ちゃう。
チビっ子に付き合って見てるけどー…正直、退屈。
ゲームだって、昔、キーホルダーみたいな携帯ゲームでテ○リスやったくらいだし。


(なんか無いかなぁ…)


映画に見入っているチビっ子。私はそれを放っておいて、本棚に飾ってある人形(こなたみたいな人はフィギュアって言うらしい)に、何気なく視線をやる。
よくわからない、フリフリの服を着た女の子の人形だ。


(うわー、パンツ丸見え。チビっ子はこういうの見て嬉しいのか?)


普通、男向けなんじゃないの?と思うけど。
チビっ子、男向けのゲームいっぱいやるらしいし…
…もしかして興味あるのかな。


(って。何考えてるんだ私…バカみたいじゃん)


チビっ子がそんな物に興味あろうとなかろうと、私には関係ないじゃん。うんうん、そうだよね。


「んー?みさきちぃ、な○はに興味あるの?」

「へ?あ、あー。これ?いや、別に。パンツ丸見えじゃんと思って」

「あー、パンモロねー。どっちかと言うとパンチラの方が萌えるよね」

「は?え、うん」


も、萌えかぁ。オタクの人の言葉はわかんない。
うーん、パンチラ…?パンチラかぁ…

469みさおとこなたの百合ごっこ:2007/08/16(木) 19:46:16 ID:IsS3zecN
「な、なぁチビっ子。パンチラ、見たい?」

「は…何を言い出すんだねみさきち君…?」


ま、まったくだよ。何言い出してるんだ私?
チビっ子がどうだって良いじゃん。ていうか、なんで気にしてるんだろ?


「まー、見せてくれるなら見るよ。みさきちのなら」

「そ、そうだよね、私のなら、ってぇぇぇええ!?」


チビっ子、壊れてんのか!?
いやその前に私の顔が壊れる!顔、熱い!
やばっ、照れてるのかっ?チビっ子が変なこと言うから…!


「なになにぃ?もしかしてみさきちー…『ソッチ』に興味あるの?」

「そ…そっち、って…?」

「そりゃぁモチロン、美しきユリの世界のことだよ〜」

「ゆ、りぃ…?」


きっとオタクの人の言葉だ。全然意味わからない。
でも一つだけ判る。それは…


「そ、それはー…え、えっち、なこと…かな」

「え?それだけじゃないけど…みさきちの頭の中って、意外と想像してるんだね」


うわー、墓穴掘った!
は、やヴぁい、なんかドキドキしてきた…
470みさおとこなたの百合ごっこ:2007/08/16(木) 19:47:48 ID:IsS3zecN
「フムー。よっし、ちょっと待ってて。色々用意してくる〜」

「え?え?ちょ、ちょっと待てチビっ子ぉ!」


私の言葉も聞かずに、スキップせんばかりの勢いで、チビっ子は部屋を出て行った。
よ、用意って…何のだ?






「おまたせー」


数分後、帰って来たチビっ子の手には、家庭用のゴミ袋と、空の洗面器…何に使うんだか、さっぱりだ。
チビっ子はそれをテーブルに置くと、点けていたDVDも消して、私を振り向く。


「あの…これから何が始まるの?」

「んむ〜、百合体感ショーかな。とりあえず、ゴミ袋の上に座ってくれる?」


私はなんだか、やヴぁい状況に陥っている事に今更気付いた。
最初っから、チビっ子の家に来なきゃ良かったんじゃないかな。後悔先に立たずって、こういう時使うのかっ!
でもなぜか、私は別に拒む事無く、チビっ子の言う通りに、敷かれたゴミ袋の上に座った。


「じゃあ、チラから始めてたら時間内に終わらないから、とりあえず脱いでよー」

「ちょ、待て!時間内ってなんだ…そ、それに、脱げって…?」

「だからぁ、百合体感ショーだよ」

「わぁっ!?」


チビっ子は私の体に、いつもは中々見せないすばしっこさで覆い被さって、私のショーツに、手をかけて…太腿くらいまで、ずらした。


「ちょ、ま、チビっ子ぉ…す、すーすーする…」

「はぁ、当たり前でしょ?脱いでるんだもん。だいじょーぶ、優しくするから♪」

「なにっ?何を優しく…はっ…」


私のお腹の下辺りに、きゅん、っと刺激が走った。
チビっ子が、私の…を、触ってるらしい。
学校帰りだったから、スカートに隠れて見えないけど…間違いなく、チビっ子の仕業。
471みさおとこなたの百合ごっこ:2007/08/16(木) 19:52:30 ID:IsS3zecN
「は、ば、ばかやめ…力、抜ける…ぅ、っひぁっ…」

「ほほー、感じやすいんだねぇみさきちぃ。ちょっと触っただけで、そんなにぴくぴくして。お気に入りは、ココかな?」


そう言ってチビっ子が、私の…の、小さな突起を、爪先で掠るみたいに、何度も引っ掻く。
奥の方から、痺れるみたいな感じがして、無意識に腰が震えた。


「あははぁ♪可愛いよーみさきちぃ。でも、まだまだ先があるからネ」

「さ、先、ぃ…?」


チビっ子が何を言ってるのかわからない。
でも、多分、これ、気持ち良いんだ。それは、よくわかる。
それと…先に進んだら、戻れない気がすることも。


(…ち、チビっ子になら…良っかな…)


そう。別に、チビっ子になら。
何かあっても、別に関係が壊れる事はない気がするし。
今までどおり接してくれそう。
だから…今は、からだ、預けたい。


「お?みさきち、濡れてきたよ。ほら、わかる?」


私の入り口の辺りで、チビっ子の指が動く。
熱くてぬるぬるしてるけど、そのぬるぬる、いつそこに出てきたんだろう?
472みさおとこなたの百合ごっこ:2007/08/16(木) 19:53:44 ID:IsS3zecN
「ほらみさきち。自分のぬるぬるだよ」

「へ…?」


そうか。多分、私が出したんだ、ぬるぬる。
そう言えばさっきから、チビっ子が触る度に、腰の裏の方から、じんわり何かが出てきてた。
チビっ子は、私のぬるぬるで光る指を、私の顔の前に突き出した。


「ほらほらー。濃い感じ」


ぬるぬるの指を閉じたり開いたりすると、にちゃにちゃと音が立つ。
その音を聞いてると、頭の芯がじーんと、熱くなってくる。
私は、目の前のチビっ子の指を、


はむっ


「はえ?みさきち…マニアックー」


私の体から出たぬるぬるを、ちゅうちゅう吸い取る。
なんとなく生臭いけど、興奮する味だった。


「ふふー。じゃあそんなえっちなみさきちを、楽にさせてあげるよー」

「楽、う…?な、にを…」


大分意識がぼうっとしてるけど、チビっ子が机の引き出しから、何かを取り出してるのはわかった。
棒状で、太さはマーブルチョコの筒くらいで、チビっ子の手1.5人分くらいの長さ。
ピンク色で…それから線が延びてて、目盛りのついた小さい箱に繋がってる。
私の知識の中には、そんなものの存在は無い。


「最初は優しく、段々強く。痛かったら言ってね」


ちびっこは、棒状のものの先端?を口に含んでから、私の…の入り口に、そっと宛がった。
私のぬるぬると、チビっ子の唾液がくっついて、くちゅ、っと水音が鳴った。


「じゃあ、いくよ?」

「へ、なに…あ、ん、んんん〜!」
473みさおとこなたの百合ごっこ:2007/08/16(木) 19:56:15 ID:IsS3zecN
チビっ子の声が聞こえた次の瞬間、お腹の下から、びりびりと緩い刺激が這い上がってくる。
棒状の物が震えていて、それが私の入り口と、突起を痺れさせる。
凄く大きな声が出そうになったから、ぎゅっと口を閉じた。


「あ〜、どんどん濡れてきてるね。気に入ってもらえて何よりだよ♪」

「ん、んんん〜」


とてもじゃないけど、返事できない。
でも、言われた通り、お腹の奥からどんどん、ぬるぬるが出てきてるのがわかる。
お尻の下に敷かれたゴミ袋の上に、ぴちゃっ、と着地してるのが聞こえた。


「よーし、じゃあそろそろ強くするよ?」

「へ…?んっ、ぁ、はぁぁっ、んっ…」


うっかり口が開きそうになった。さっきより、もっと大きな声が出そうだった。
チビっ子が目盛りをいじると、棒の振動が強くなった。
そうすると、もちろん、気持ちよさも大きくなって。


「あれ…みさきち、自分から腰押し付けてる。えっちぃ〜♪」


確かに。気付けば、チビっ子の持ってる棒に、自分から腰を押し付けてたみたい。
もっと、もっと強くなったら、私どうなっちゃうんだ?


「じゃあ、大サービス。出力、最大ぃ〜」


カチカチカチ


ヴィィ、ヴィ、ヴィィイイイ!


「んんぁあっ、は、ひゃ、ああぁぁっ!?」
474みさおとこなたの百合ごっこ:2007/08/16(木) 19:58:12 ID:IsS3zecN
耐えられなくて、口を開いたら、自分でも信じられないくらいの大きな声が漏れた。
頭が真っ白になって、腰が自然に浮いちゃって、意識がどこかに行っちゃいそう。


「かもーん、ふぃにっしゅ☆」


チビっ子が、棒を私の入り口に、ぎゅうーっと押し付けた。


「あ、や、きぁっ、ぃ、ひぃっちゃうーー!!


私は、私の頭にあった『行く』という言葉を吐いた。
同時に、真っ白な頭の中で、何かが弾ける感じがした。

お腹の奥から、熱いぬるぬるが、勢いよく沢山出て行った。
でも、それがビニールに落ちる音は聞こえなくて、代わりに、プラスチックにパタパタ落ちる音が聞こえた。


まだこの時私は、これが普通じゃないことを知らなかった。
でも、ほんの遊びのつもりだった。
だから、まだチビっ子と遊び続けた。
475みさおとこなたの百合ごっこ:2007/08/16(木) 19:59:37 ID:IsS3zecN
「さってと。じゃあ次は私も楽しもっかな〜」

「へ…なにぃ…?」


おっす、私、日下部みさおだぜ。
私はさっき、チビっ子の持っていたピンク色のもので、凄い気持ちにさせられた。
今までに感じたこと無い…気持ちよさだと思う。ホント、びっくりした。
今はとりあえずゴミ袋を片付けて、ショーツとスカートを穿いて、床に座り込んでる。



「って、チビっ子、何で脱いで…っちょ、隠せよう!」

「ん〜?今更何だよみさきちー、それに邪魔でしょ、遊ぶのに♪」


制服の上着とスカートを脱いで、白いタンクトップと、飾りっ気のないショーツだけの姿になる…って。


「チビっ子、ブラしてないの?まさか必要無いわけ?」

「ふふン、良いのっ。貧乳はステータスだと、もう割り切ってるんだから」

「はー。あんたある意味凄いよ…」


チビっ子は、本当に無い胸を張って言い切った。
普通キャミだろ。現代の女子高生とは思えないね。
確かに必要ないなら着ける事ないよなぁ。夏とか汗疹になるだけだし。
476みさおとこなたの百合ごっこ:2007/08/16(木) 20:01:38 ID:IsS3zecN
「そんな事より、み・さ・き・ちぃ〜」

「うわ、な、なに!?」


下着姿のチビっ子が、私に覆いかぶさって抱きついてくる。軽い。
私は咄嗟に後ろの床に手を突いて、倒れないようにした。


「…こんな時くらいさぁ。チビっ子じゃなくて、名前で呼んでくれたら嬉しいなぁ…みさお」

「っへ…何言ってんだよ、チビっ子…」


抱きついたまま顔を上げるチビっ子。
…別に可愛くないと思うんだけど、なぜだか、ドキドキする…


「ね、名前で呼んでよぉ、みさきぃ」


しかも、なぜか目が潤んでる。
演技…なんて小器用なマネ、こいつに出来たっけ。
じゃあ…ほ、本気…?


「う…わ、わかったよ、こ…こな、た」

「おお、デレだデレだ。…萌えるぅ〜」

「い、意味わからん…」


でも、ちょっと良いかも…名前で呼ぶのも、呼ばれるのも…
477みさおとこなたの百合ごっこ:2007/08/16(木) 20:02:42 ID:IsS3zecN
「あの…で、でさ、こなた。なんで、あの…私の…」

「おっぱい柔らかぁ〜」


私の胸を、かなり大胆に揉むこなた。
別に大きくないけど、こなたみたいに小さすぎるわけじゃない。
珍しいの、かな?


「ふふぅ〜、嬉しいよみさお。、みさおと、ずぅっとこうしたいなーって思ってたんだ」

「え、それってどういう事だよ…?」


こなたは、むにゅむにゅと動かしていた手を止めて、私の顔を見る。
そしておもむろに、私の唇を、こなたの唇が塞いだ。


(き、ス、された…これって、好きな人同士がするんじゃないのか!?…あれ、え、待てよ、じゃあまさか…?)


「ちゅ、っぱぁ…にぶいみさきも、ようやくわかったかな?それとも、全部聞きたい?」

「っは、ぁ…こな、た…」

「っん〜、可愛いよみさきぃ。とろけた顔も萌えるぅ〜♪」


知らなかった。キスがこんなに気持ちいいなんて、
それとも、こなたとだから、なのかな。


「ね、みさき。私のここも触ってくれないかな?」


こなたが私の体から離れる時、少しだけ名残惜しい感じがした。
私から離れたこなたは、すぐ目の前で膝を立てて…体育座りになって、膝を開いた。
そして、自分の手で、ショーツの真ん中を指でなぞる。
478みさおとこなたの百合ごっこ:2007/08/16(木) 20:04:40 ID:IsS3zecN
「こな…た」


その姿に、なぜだか物凄くドキドキして。
まるで吸い込まれるみたいに、私はこなたのショーツの、うっすらと『すじ』が浮き出ている場所に、右手を伸ばした。
手触りは普通の布だけど…少しだけ、じんわりと湿り気がある。
私は、少しずつシミが出来ていくそこを、人差し指で上下に擦っていった。


「んっ、ん…はぁ…優しくていいよう、みさお〜…」

(こなた…か、可愛いかも…)


少しずつ、触ることに夢中になっていく。
知らず知らずのうちに指先に力が入っていって…
ショーツがじっとりと、こなたのぬるぬるで濡れてきた頃に、私は『そこ』を見つけた。


「あ…もしかしてここ、気持ち良いんじゃない、こなた」

「は、ひゃぁんっ!」


私がされた事を、し返してみる。
ちょこっと膨らんでいる所を、ショーツ越しに爪先で擦ったり、指で押したり。
私が触るたびに、こなたはぷるぷると震えて、反応を示した。
まるで小動物をいじめてるみたいで、ちょっと楽しい。


「ん、ちょっと待って、みさぉ…」


調子に乗ってこなたを刺激し続けていたら、手を出されて動きを止められる。
こなたの顔はすっかり赤くなっていて、桃みたいに色づいていた。


「なにかなこなた。今更やめようったって、そうはいかないんだずぇ?」

「違う違う。まぁじっくり見ててよ」


私はすっかり、攻守が逆転してると思ってた。
だけど…こなたは、私の一枚も二枚も上手だった。

こなたは、さっき私がいっぱい出したぬるぬるを、あろうことか洗面器に溜めてた。
ゴミ袋に落ちた音がしなかったのは、こういうことだったらしい。
479みさおとこなたの百合ごっこ:2007/08/16(木) 20:06:08 ID:IsS3zecN
「さて、ではこれを〜」

「え…っちょ、こ、こなた!」


こなたはショーツを脱いで、洗面器に溜まった私のぬるぬるを手で掬うと…それを、自分のあそこに、塗り始めた。
私は、秒刻みで顔が熟れたトマトになっていくのがわかった。


「あはぁ、私とみさきのぬるぬる、一緒になっちゃったね。まるで、せっくすしてるみたい」

「せ、せせせ、せっ…!?」


一瞬で攻守が逆転した。
ついでに、私も、濡れてきちゃって…
…直接、ぬるぬるになりたいって、思った。


「あの、こなた…あの、さ」

「んふふ。だぁーいじょうぶだよみさき〜、わかってる。…シたいんだよね?」


こなたと目が合って、声を聞くと、自分の脈がどんどん速くなっていく。
それと連動して、あそこが、どんどん濡れてきちゃう。
息が少しずつ荒くなっていって、また少し意識が薄くなってきた時、こなたが私に抱きついて、キスをした。


(あー…ありえないくらい気持ちーよう…)


こなたとキスしてるって思うだけで、お腹の奥がいっぱい熱くなって、とろとろのぬるぬるが、沢山出てきちゃって。
ぼーっとしちゃって、唇が離れてから気付いた。こなたは、私のショーツを、すっかり脱がしていた。


「わはぁ、もうびっしょびしょ♪やっぱえっちだねー、みさおは」


こなたの言葉に何も言い返せない。えっちなのかは、正直よくわからないけど。
こなたの全部の挙動に、私の体が反応してるのは、ホントだから。
私のショーツが脱がされると、あそことショーツの間に、つぅっ…と糸が引いた。
480みさおとこなたの百合ごっこ:2007/08/16(木) 20:08:14 ID:IsS3zecN
「ほらほら、横になって。楽にしててよー」


こなたはそう言いながら私にしなだれかかり、制服の下に手を入れてくる。
私は今度は抵抗せず、こなたのしたいようにさせた。
と言うより…して欲しかった。

ブラはスポーツブラだから、めくれば簡単に直にさわれるようになる。
こなたは私の胸を、掌でこねたり、先っぽをつまんだり、押しつぶしたり。
その度に、もう私は耐えられなくなってくる。


「は、や、こな、たぁ…!ね、もう、限界なんだってヴぁ…!」

「ふっふー、しょうがないなぁみさおはー。じゃあ、一緒に気持ちよくなろ♪」


そう言うとこなたは、私の足の間に、自分の足を絡ませてきて。
私とこなたの、ぬるぬるになってるあそこが、密着できるようになった。


「あ、もぅ…こなたぁっ!」


くちゅんっ、ちぴっ


「ん、っひゃぁ!!」



我慢できなくなった私は、自分から、腰を押し付けた。
上手く口では言えない、すごい感触と、感覚。
こなたのあそこが柔らかくて、どっちもぬるぬるが沢山出てて、少しだけえっちな音が聞こえて。
私もこなたも、変になっちゃったみたいに、いっぱい声を出した。
481みさおとこなたの百合ごっこ:2007/08/16(木) 20:09:56 ID:IsS3zecN
「こにゃぁっ、これっ、きもひいよっ!」

「みしゃお、みさぁ、んぁはっ!」

「にゅるにゅるでぇっ、こにゃっ、あつ、あつぅぃい!」

「わたしもっ、これ、らめっ、あ、あ、あひうぅっ!!


お互いに腰を押し付けて、動いて、ぬるぬるが沢山交じり合って。
それから、二人とも急に思いついたみたいに、同じ動きをした。

お互いに、お互いの一番気持ちよくなれる所に手を伸ばして、



きゅぅっ!



指の先で、少し強く、摘んだ。



「ひきぃっ、は、ひぅぅううっ!」

「んはぁぁっ、あ、ああぁぁんっ!」



私達は、同時に、行った。


「ん、はぁっ、はぁ…っ、みさお〜…」

「っは、っはぁ、こな、ったぁ…」


私達はどちらからともなく、抱き合って、キスをした。
やっぱり気持ちよくて、ずっと、そうしていたい気持ちになった。
482みさおとこなたの百合ごっこ:2007/08/16(木) 20:15:06 ID:IsS3zecN
「おーっす柊ぃ。チビっ子どこに居るか知らない?」

「は?あいつならさっき、屋上の方上ってったよ」

「あーほんと?ありがとね〜」

「…?変なの。」


私は軽い足取りで、学校の屋上に向かった。
屋上の扉を開けると、暑い夏ながらに、爽やかな風が吹いていた。
そして、フェンスの近くに、見慣れた青い髪。


「…おっす…『こなた』」

「おー。待ってたよ、『みさお』」


私の声に振り返ったそいつは、私のよく知る、チビっ子。

そして、私が一番好きなチビっ子。

普通じゃないのはよくわかった。男の人を好きになるのが、普通なのもわかる。

けど、別に良いじゃん。男とか女とか、面倒なだけだ。

あの事があってから気付いた。私は、こいつに惹かれてたんだって。

正直オタクの事とかわかんないけど、そんなの、どうにでも出来ると思うんだ。

私は、ぱたたたっとチビっ子に駆け寄ると、思い切り抱きついた。


「へっへー。愛してるずぇ、チビっ子ぉ!」

「うわうわぁ、や、やめろよぉ!」


チビっ子は私の腕の中でもがく。でも、全然嫌じゃ無さそう。

こうやってじゃれあえるの時間が、いつまであるのかわかんないけど。

今は一番、こいつが大好き。それで、いいじゃん!



483名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 20:18:44 ID:IsS3zecN
以上です。
タイトルに名前を入れるのを忘れてしまいました。
まとめの方、作者名「みこ」でお願いします。
お手数かけてすみません。
484名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 20:19:22 ID:0zZIJUIL
リアルタイムで遭遇
GJ!!
485名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 20:20:41 ID:31du3bGb
GJ!
486名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 20:21:56 ID:W+G/fyJN
>>468-483
一番槍GJ!!
無知なみさおいいよみさお
熟練者のこなたいいよこなた
487sage:2007/08/16(木) 20:23:32 ID:3NkPjra3
超ーGJ!!
488名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 20:23:36 ID:W+G/fyJN
>>486
一番槍失敗orz
せめて…せめてしんがりを……
489名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 20:25:11 ID:3NkPjra3
ごめん、間違えた
490名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 20:41:18 ID:W+G/fyJN
>>489
ははあ、かがみをガタックに変身する人と間違えたな?
491名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 20:48:44 ID:kMhXUM7m
>>483
GJ!
みさお受けもいいなぁ
492名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 20:58:36 ID:jC1tTbZ+
かがみ「さあ来い!コナタゼクター!」
493名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 21:03:30 ID:MmD11A0u
GJ!
屋上でイチャイチャする二人に萌え〜。
494名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 21:05:17 ID:UWUTg0HW
ガシッ!
かがみ「!?」

コナタゼクター「ううううううぅぅぅぅぅ……」
こなた「あたしは今、未来を掴んだ……」

かがみ「やめろ! それは私の……!!」

こなた「 変 身 ! 」
495名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 21:35:18 ID:z/qpqHaZ
>>446
ちょい亀だがぐっじょ

> くどくならないように、少ないレスで〜

いやむしろじっくり(ry
496名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 21:40:41 ID:31du3bGb
KAGAMI                   WORLD                TIME
000000     I×00         1−1                   500
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                                    (C)2007  LUCKY☆STAR
                   1 PLAYER GAME
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497名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 22:02:53 ID:N5ffO/RU
>>446
ほんのう:ぜんらたいき!
ホンノウ:ハァハァハァ……ゴキュリ

えっと、ほんのうはHENTAIみたいだからやめますね?
かがみちゃん、もうすっごくかわいくてあーあーあーみたいな。
ほんと読んでると幸せにナレマス。ただでよんでていいの? とか思うくらいには好きですw

――今は会社なんですけどね。レスするのは帰ってからなんですけど←だめなひと。

一人称だからこそ誤魔化せるのに、ちゃんと「?」を回収していくって言うか、
全部に意味があるんだねってわからせるのはクロスオーバならではって感じですねぇ。
こーゆーエンタテイメントとして書くほうが楽しんでもらえそうだなぁと読みながら思いました!
会社でちまちま書いてたりするんですけど、←だめなひと。
私のはなんか細かいことこだわりすぎぃな気がしました。

あ、かきわすれてました。
ぐっじょーぶ!
498名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 22:06:54 ID:xFEM8Wcl
>>496
ワロタw
これ本当に欲しいぞw
499名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 22:19:40 ID:6d1CpZE0
>>468
GJ!
みさおの名前が途中でみさきになってないか?
500名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 22:21:40 ID:W+G/fyJN
>>494
こなた「お母さんが言っていた……『えっちなのはいけないと思います…』と!」
かがみ「いや、エロゲやってるお前が言えた義理じゃないだろ」
501名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 22:46:11 ID:n01CXcd2
かなたさん、声は川澄綾子かよ
502名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 22:48:19 ID:Z9BCKkej
>>501
それどこの情報?
503名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 22:57:43 ID:H61ysUD0
>>483
お前は私を悶え死にさせようとしてるのか!?
みさおにメチャクチャ萌えたゼGJ!!

それと>>482最後の文章良い……!
504名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 22:57:43 ID:taJsYZFw
>>502ちゃん、それはマジしゃべり?
505名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 22:59:52 ID:qugFULQb
>>483
GJ!!
みさおファンの俺にとって興奮せざるを得なかったぜ!
506名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 23:01:29 ID:n01CXcd2
>>501
ああごめん、>>500の台詞つながりで、つい妄想しちまったんだZE☆

マジレスするとかなたさんは、「ああ見えて少々大人声」のほうがいいような気がするんだ。
507名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 23:03:55 ID:qkNDWT+i
お盆も終了ですね。
このコを倒してから帰る予定です。(勝てるかしら……)

http://up.spawn.jp/file/up42903.jpg
508名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 23:05:49 ID:W+G/fyJN
保管庫の小ネタってちゃんと収録してる?10レス目のやつとか
……ほら、俺そうゆうこと出来ないからさ…
509名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 23:08:12 ID:kMhXUM7m
>>507
なぁに、いざとなれば頼れる兄さんが倒してくれるさ!
510名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 23:08:42 ID:LchIiqby
>>507
かなたんならいけますΣd(д・´)
511名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 23:10:05 ID:DibVddJQ
>>507
かなたさんなら一撃で倒せそうな気がする。
512名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 23:15:19 ID:Z9BCKkej
>>506
そういうことですか
かなたさんは喜久子姉さんか皆口さんかな〜と思ってたんですが
喜久子姉さんはみきさんで既出ですしね……

>>508
保管庫の中の人はお盆だし、帰省していると予想
気長に待ちましょうや
513名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 00:26:45 ID:4dYA4fW0
-キックホッパーゆいちゃん-
ゆい「アンタ達はいいよねぇ〜…ちやほやされるのなんて女子高生のウチだけよ…どーせアタシなんか今夜も一r(ブツブツ)」
こなた「ね、姉さん!?」
514名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 00:28:10 ID:4dYA4fW0
-サソードこなた-
こなた「我が友、かっ・がーみ!」
かがみ「は!?」
515名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 00:29:02 ID:XJUXTndf
規制ナガス
516名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 00:32:03 ID:4dYA4fW0
-ザビーひよりん-
”岩崎さんは左から回り込んで小早川さんを包囲!小早川さんはうるうる瞳で岩崎さんの動きを止めろ!”
「な、なんというパーフェクトハーモニーな私GJ!!」
517名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 00:37:09 ID:4dYA4fW0
-フィギュア複数買ってきたこなた&ひより-
「……キャストオフ」(ぺき…ぺきき…)
「魔改造の第一歩ッスね」
518ぶーわ@ふたなり嫌いな人はNG:2007/08/17(金) 01:11:43 ID:/58ufgur
「おおっ、かがみのまだ大きくなるや。すっごいねー」
 こなたの家の、こなたの部屋。そこでこなたが私の目の前で、目を光らせている。その視線の先には、私。正確には……その下半身。
「も、もうやめましょ? ね、こなた……」
「うーん、どうしよっかなー」
 悪戯に笑うこなた。でも私には、決定権はない。だって私の両腕は今、後ろで縛られているから・
「だってかがみが悪いんだよー。ほらっ、自分が何したか言ってみて」
「なっ、何よそれっ」
「ほらほら、じゃないと解いてあげないよ〜」
 うう、恥ずかしい。顔から火が出そう。で、でも言わないと。そう、悪いのは私なんだし。
「そ、その……えと」
「うんうん?」
 笑顔でこなたが顔を寄せてくる。うっ、やばい。また少し……。
「こ、こなたで……オ、オナニーしてましたっ!」
「はい、よく出来ましたー」
「ひゃぅっ!」
 私の告白と同時に、こなたが私のスカートから飛び出したものを掴む。それは……所謂、男性器。
「でもまさかかがみにおちんちん付いてるなんてなー。つかさは知ってんの?」
「ひっ……あぅっ、し、知って、るけど」
 そのこなたの手が上下に動く。その度に私の体が反応していく。
「い、言ったんだからっ、これ、解きなさいよっ」
「んー、まだ駄目ー」
「きゃぅっ!」
「あはは、かがみなんだか可愛い声出すねー」
 こなたの笑い声が、さらに私の羞恥心に火を点ける。だって、しょうがなかった。学校の帰りにこなたの家に寄ったら、こなたのお父さん居なくて……二人っきり。
 その状況に興奮して、勃起してしまったのが運のツキ。トイレでその衝動を抑えようとしているところを、こなたに見つかってしまった。
「でもビックリしたよー。トイレの前通りかかったら私の名前叫ぶんだもん」
「そ、それは、その……ごめん」
 その状況も忘れて、思わず出た声すらも聞いていたらしい。ああ、恥ずかしい。でもこの状況はどうにも……
「あはは、いいよー。私もかがみの事好きだもん」
 ……
 へ?
「あ、また固くなった」
 節操もなく勃起した体はどうしようもないが、それどころじゃない。え、と……い、今なんて……
「どれどれ」
「ひゃぅんっ!」
 思わず声が漏れるほど、突然だった。こなたの口が、私のペニスを頬張った。暖かい感触と快楽が、一気に私を襲う。
「だ、駄目っ……い、イクぅぅっ!」
 声が響き、それと同時に……果てた。それも仕方がない。さっきの自慰だって、まだ途中だった。それにこなたの手が、口が……私には耐えられるわけがなかった。
「こ、なた……こなたぁっ」
 ドクドクと、私から精液が出て行くのが分かる。それも、全て……こなたの口の中に。
「けほっ、けほ……んもー、いきなり出すかなー普通」
「ご、ごめん」
519ぶーわ@ふたなり嫌いな人はNG:2007/08/17(金) 01:12:35 ID:/58ufgur
 口の中に入りきらなかった精液が、こなたの服にまでかかる。それは、全部……私の精液。あ、また大きくなってきた。
「ま、いっか。邪魔だもんね」
「!」
 そう言うと、来ていた服を脱ぎ始める。上着、下着……パンツまで。
「あれ、かがみ……」
「あ……」
 今、精液を出しつくしたはずの私のペニスは……また反り返っていた。それを見て、またこなたの顔が悪戯に微笑む。
「かがみはえっちな子だなぁ、じゃあ」
「ちょ……な、何を……ひゃふぅっ!」
 近くの椅子に腰を下ろすと、その足が私のペニスを踏みつけた。
「えへへ、足コキってやってみたかったんだー」
「ちょ、そんっ……なっ、あぅっ!」
 こなたの足の指が私の亀頭に絡まりつく。先ほど出した精液の残りが、搾り出されていくのを感じる。
「あぅっ……ひっ、うぅ……」
 体が悶えるたびに、こなたが笑う。その度に恥ずかしくなってまた、私は自分のペニスを固くする。そしてすぐに、二回目の射精が近づいてくる。
「も、もう……駄目っ、こな、た。イクっ……ぅっ」
「えー、駄目駄目」
 その時だった。こなたの足が、私のペニスから……離れた。そしてまた、笑う。
「こっからが楽しいんじゃん。まだ出しちゃだーめ」
「ひゃぅっ!」
 そして私の体に電撃のようなものが走る。何? これ。何かが私のペニスを、縛り上げた。
「あはは、これ。コックバンドって言うんだ。どう?」
「ひぁぅっ……!」
 こなたの手がもう一度私の男性器を責め始める。だが……今にも出そうな精液は、出て行ってくれない。
「い、イカせって。お願っ……いぅっ!」
「だから駄目だって」
 そしてそのまま、こなたの体が私の上に馬乗りに。これはそう、知ってる……騎乗位。つまり、そう……いうこと。
「ふわぁっっ!」
「んっ、ちょっちきっついかな」
 こなたの中に入っていくのが伝わっていく。私は今、こなたに童貞を……奪われた。
「ほら、動くよ。かがみ」
「えっ……あぅっ、あ。やぁあああっ」
 こなたの腰が激しく動き、私を犯していく。でも私は、射精することすら許されない。
「おねっが……出させっ、てぇっ!」
「駄目駄目、もうちょっとだから」
 いつしかこなたの両腕が私を包んでいた。顔は私のすぐ横。キスも、何度かしてくれた。でも、私の頭には……射精することしかなかった。
「あっ……んっ、じゃあ、イクよ。かがみっ」
「ひっ、う……ひぐぅううううっ!!」
 そのまま私のペニスからコックバンドを外す。そのまま、強烈なオーガニズムが私を襲った。私はこなたの中で、二度目の射精をしてしまった。
520ぶーわ@ふたなり嫌いな人はNG:2007/08/17(金) 01:13:12 ID:/58ufgur
「あー、大丈夫? かがみ」
「……平気。ちょっと気持ち良過ぎただけ」
 こなたが心配そうに私の顔を覗き込む。私の手にはもう、拘束具はない。代わりに私の額には冷たい布。あのまま私は、気絶してしまったらしい。
「いやはは、漫画で読んだやつ試してみたくってさ。ごめんごめん」
 そう言い訳するこなたの顔は、今逆さま。なぜなら、私を膝に寝かせているから。ずっとその状態で介抱してくれていたらしい。っとと、いけない。また勃起しそう。
「でもあんた、良かったの?」
「? 何が?」
 私はあの時、こなたに童貞を奪われた。でも、私も奪ったものがある。
「あんた、処女だったんでしょ」
「……! あ、あははっ、かがみも目ざといねー」
 正直、カマをかけたところもあった。でも今の動揺で、確信。それにまぁ、こなたの浮いた話なんて聞かないしね。
「よ、良かったの? 私、なんかに……」
 少しこなたから目を逸らす。だって、こんなのは異常だ。私は女の子で、こなたも同じで。しかも私なんて……
「私なんて、こんな体で……」
「かーがーみっ」
「きゃっ」
 その時、ずらした顔を無理矢理戻される。
「私は一個も後悔してないよっ、言ったじゃん? 好きだって」
「あっ……」
 その時、唇に柔らかな感触を感じた。さっきの時より、優しいキス。今度はその感触を……ゆっくりと味わうことにした。

(完)
521ぶーわ@ふたなり嫌いな人はNG:2007/08/17(金) 01:14:56 ID:/58ufgur
普通のラブコメにすればよかったと、書いてから思いました。突発で失礼。
522名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 01:19:50 ID:iwvLU3vW
久々のリアルタイム遭遇
GJ
523名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 01:30:24 ID:YJdnHhxJ
よかったッスGJ


>>464
なんかセブン思い出したw
524尼野録 拾七 ◆9YoxyCDQ/E :2007/08/17(金) 02:09:50 ID:9Os2aAPe
>>521
おおう、ふたなりかがみとは! ロマンティック!
ふたなりは大好物なので、堪能させていただきました。

……で。ここんとこ私事でどたばたしてた俺、惨状!
というか今回、連続で申し訳ないですが俺もふたなりネタです。お嫌いな方は各自ご対処を。
ふたなりみゆき×こなたで、本文7レス+前書きあとがき2レスほどお借りします。
NGワードはタイトルより、「かいちょうさん」で。
 ある日。高良みゆきが歯医者に行くと、いつもの医師(声の出演:立木文彦)がこんな事を言ってきた。
「新薬を試してみませんか」
「新薬、ですか?」
「はい。注射一本で体質を改善し、体内から虫歯菌を追い出してくれる優れものです」
 その言葉にみゆきは目を輝かせる。虫歯菌に好かれる体質そのものが改善できるというなら、注射の一本や二本何を恐れる事があろう。
「是非……是非にお願いしますっ!」
 清々しいほどの即答だった。
「分かりました。それでは早速」
 いそいそと、医師は問題の注射とやらを取り出した……のだが。

 それは、注射器というにはあまりにも大きすぎた。
 大きく、ぶっとく、重く、そして大雑把すぎた。
 それはまさに、ペットボトル(1.5リットル入り)だった。
「せっ、先生、それ、本当に打つんですか!?」
 あまりのキングサイズにみゆきが涙を浮かべるが、時すでに遅し。
「はい、暴れないでくださいねー!」
 くじら声の歯科助手が飛んできて、勤続20年の手腕でみゆきをがっちりと取り押さえてしまった。
「それじゃあ、ちくっとしますからねー」
 ちくっとどころの騒ぎではないのだが、あいにくツインテールの似合うツッコミ役などこの場にはいない。

「行きますよー」
「いやーーーーーーーーーーーっ!?」

 黄昏時の歯医者に、乙女の悲鳴が響いて消えた。

 その数日後、陵桜学園高等部。
「ほうはんひはいこほ? ははひひ?」
 はもはも、と擬音がつきそうな勢いでチョココロネをほおばりながら、泉こなたは聞き返した。
 ちなみに翻訳すると、「相談したい事? 私に?」である。
「こなた、食べるかしゃべるかどっちかにしなさいよ」
 柊かがみが指摘すると、こなたは忠実に従った……前者の方に。
 それを見ていた柊つかさが、苦笑を浮かべながらタコさんウインナーを口に運ぶのも、おなじみの光景だ。
 二倍速になったはもはも食べが、瓶牛乳の最後の一口で締めくくられるのを見届けると、みゆきは改めて話を切り出す。
「実は、先日から少々困った問題が起こってしまいまして……泉さんのお知恵を拝借したいんです」
 整った顔立ちに、憂いの色が浮かぶ。困った時ですら温厚なみゆきをして、はっきり憂い顔にさせるというのは……よほどの大事か。
「みゆきがこなたに相談って言うのも珍しいわね……ほんとに大丈夫なの?」
「いやいやかがみ。こう見えても私、みんなの相談とか結構聞いてあげてるんだよ? ギルメンの喧嘩の仲裁とか、ネトゲ婚の仲人とか」
「ネットゲーム限定ってのが、微妙にうさんくさいわね……」
 えへんと胸を張るこなたに、かがみはじと目を返す。
「泉さんのご予定はいかがですか?」
「良いよー。今日はバイトもないし、みゆきさんにはなんのかんのでお世話になってるからね。これも恩返し恩返し」
 ない胸をぽーんと叩いて、こなたは請け合った。
「良かった……それでは、お手数ですけど放課後に生徒会室までおいでいただけますか?」
「らじゃったー。まあ、大船に乗ったつもりで構えていたまへー」
「あんたの場合、むしろ泥船だろ」
 あとはいつも通りの会話。あんまりにもいつも通りで、あんまりにも変わらなくって。
 だから、この後何が待っているのかなんて、神ならぬ身のこなたには想像するすべなどこれっぽっちも無いのであった。
「にゃーにゃっ♪ にゃーにゃっ♪ にゃにゃら♪ らーずぐりーず、にゃーにゃ♪」
 アホ毛をぴょこぴょこ揺らしながら、こなたは学園を闊歩する。
「ふぁいあうぇいなんとかかんとかー! ……かもーーーーーん!」
 どこぞのラスボスを気取りながら、鼻歌の勢いで向こう見ずにドアを開け放った。
「あら、泉さん。お待ちしてました」
 しかし部屋の主は某シューティングゲームなど知りはしないので、至って素の反応を返すのみ。
「ありゃりゃ、みゆきさん反応薄いなー」
「お恥ずかしながら、ゲームや漫画の類には疎いもので……」
 生徒会室の窓を背に、みゆきははにかんだ笑みを浮かべた。
 生徒会長らしからぬ腰の低さ。しかしそれこそが高良みゆきの持つ数多い美質の一つだ、とこなたは常々思っている。
「にゃはは……んで、相談事って何?」
 あくまでお気楽さを崩さず、こなたは問い掛ける。
「ええ。実は先日歯医者さんに行きまして、新しいお薬を注射していただいたのですが……」
 対するみゆきは、思案顔のままだ。
「ふむー。なに、なんか副作用とかそっち関連?」
「ええ。それから、今日ここでお話しする事は……」
 言いしなにこなたに背を向けて立ち上がり、カーテンをしっかりと閉ざすと、きびすを返してこなたを見つめる。
「……くれぐれも、他言無用に願います。よろしいですね?」
 射貫くような、とすらいえる視線が、こなたを捉えた。しばしみゆきの瞳を見つめて一つ頷くと、こなたははっきりと答える。
「分かった。絶対に内緒の内緒、だね」
 力強い返事に、みゆきはつかの間目を細め……すぐ真顔に戻ると、念押しするように言った。
「これからある物をご覧いただきますが……事が事ですので、くれぐれもお声をあげられませんように」
 無言の頷きが、彼女の言葉に応じる。それを確認して、みゆきはやおらスカートに手をかけ、意を決したように捲り上げる。

「………………っっっっ!?」
 口からほとばしりそうになる最大級の悲鳴を、両の手で必死に押さえ込む。普段の眠そうな半眼はどこへやら、極限まで見開かれた瞳。
 恥じらいと驚愕と好奇心をきっちり三分の一ずつたたえ、みゆきが露わにしたスカートの内側へ視線が注がれる。
 マイペースなこなたを、こうまで驚愕させたもの。
 それは、ショーツとストッキングとをまとめて押し上げて屹立する……まごう事無き、男性器そのものであった。
 エロ漫画が実体化したかのような非現実的な光景に、こなたは椅子からずり落ちて床にへたり込む。
「み、みゆきさん……それって……」
「ええ……お察しの通りです……」
 スカートをきちんと直し、椅子に腰掛けるみゆき。自失から回復したこなたも、遅れてそれにならった。
「ていうか……リアルでふたなりさん見るなんて思わなかったよぉ……」
 あまりにショッキングな光景だったのか、こなたは動悸を押さえるように胸に手をやった。
 みゆきは椅子を寄せ、動揺覚めやらぬこなたの背を優しく撫でてやった。落ち着いた頃合いを見計らうと、改めて切り出す。
「それで、改めてご相談なのですが……私、こんな身体になってしまってから、その、非常にお恥ずかしいのですが……」
 きめ細かい肌に、さっと紅がさす。
「ですが?」
 唇を舌で湿し、深呼吸を二度三度。こなたの耳に唇を寄せて、みゆきは囁いた。
「……です」
「え?」
「……まらないんです」
「みゆきさん?」
「治まらないんです……ぼっ……勃起、が……!」
「ぼっ……!」
 伝染したかのように、こなたの頬にも紅がさす。
「そ、そそそそんなの……じ、自分でほら、触るとか、しごくとかしたらいいんじゃ……」
「それが、その……何をどうしたらよいのか分からなくて……」
 一瞬口ごもるみゆきに、こなたは気づかない。
「ですので、殿方向けの漫画をたしなんでおられる泉さんでしたら、何かご存知かと思いまして」
「確かにそういうの好きだけど、私だって本物はお父さんのしか見たことないよぉ」
「お願いします、泉さんだけが頼りなんです!」
 こなたの手をしっかととって、迫るみゆき。

 相手が赤の他人だったなら。こなたは、迷わず全速後退を選択していただろう。
 だが相手は親友の一人で、泉こなたはそれを見捨てられるほど薄情には生まれついていないのだ。
 90秒間のにらめっこの果てに、彼女は脳内のルビコン川をホップ・ステップ・ジャンプ・かーるいすとばかりに跳び越えた。

「ちょびっと、だけだよ……?」
 もぞもぞと告げた言葉に、みゆきは安堵の笑顔で答えた。

「恐る恐る」という言葉の生きた見本のような手つきで、こなたはみゆきのスカートを再度捲り上げる。
 指をおずおずと伸ばし、引っ込めかけ、意を決してストッキング越しにみゆきの一物へと触れた。
 連夜の美少女ゲームで鍛えた(はずの)知識だけを頼りに、とりあえず輪郭に沿ってなぞってみる。
 根元から先端へ、先端を経由して裏筋を通り、また根元へ。と、根元を行きすぎた指が妙になじんだ感触を伝えてきた。
「……ひゃ!」
「あ、ごめん。……ちゃんと女の子もあるんだねぇ」
「ええ、そのようなんです。あの……お豆、の部分が肥大してこのようになってしまいまして」
「な、なるほど……」
 一瞬興味を覚えかけ、こなたはぶんぶんと頭を振ってそれを追い払う。
 自分はみゆきのアレをなんとか治めたいだけであって、それ以外の気持ちなんて無いはずだ。多分。おそらく。メイビー。ソフト。
 たどたどしい愛撫は、それでも効果を挙げているようだった。みゆきの吐息が、ほんのわずか熱を帯びる。
 その熱に当てられたかのように、こなたも指の本数を一本二本と増やしていった。
 手のひら全体まで使い、包み込むようにそっとそっと撫でさする。いつしかこなたは、みゆきへの行為に没頭し始めていた。
「い、泉、さん……!」
 一方のみゆきにしてみれば、性欲がたまりにたまったところにもってきての布地越しの愛撫である。
 優しくはあるがもどかしい感覚に翻弄されて、腰をもじもじと揺り動かす。そのもじもじが、彼女のたがをほんの少し緩めた。
「泉さん……もっと強くても、平気、ですから」
「う、うん、わかった。……こう?」
「はいっ、そう、です……そのまま、両手で……!」
 言われるままに、こなたは両手でみゆきのものを懸命にしごきあげる。
 頬を赤らめた真剣な表情に、こなたへの欲情がみゆきの中で赤々とたぎるマグマのように膨れ上がっていく。
 それに押されるように、彼女のものは限界まで張り詰めていた。
「ごめんなさい、わたし、もう……!」
「ふぇ?」
 絶頂が近いと悟ったみゆきは、下着を汚すことはせめて避けようと、一気にストッキングとショーツをひざ上まで下ろす。
 しかしそれがかえって彼女のものを外気にさらし、驚いたこなたが反射的に手で受け止めて……。

「っは……ぁ……!」
「うあひゃぁぁぁ!?」

 握り締めてしまったみゆきのものが、一段と熱く熱を帯びる。
 しまったと思う暇もあればこそ、勢いよく噴き出した白濁がこなたの童顔をべっとりと濡らす。
 至近から放たれた精液は、顔のみならずとっさにかざした右手に、さらに左手にまで降りかかった。

「す、すみません……」
「あ……うん、大丈夫……」
 本当はぜんぜん大丈夫ではないのだが、反射的にこなたは答えてしまった。
 何か拭くものをと思いつつも、精液まみれの両手ではハンカチすら出すことができない。
 困ったように両手を見比べる。手についた液に鼻を近づけて匂いをかぎ、好奇心からなめてみて、思わず顔をしかめた。
「うぁ、変な味ぃ……」
 精液を顔にかけられたまま、途方に暮れる童顔の少女。ありていに言えば劣情をそそる光景である。
「……」
 そして、もちろんみゆきもその例外ではなかった。
 胸元を手で押さえ、熱に浮かされたような視線でこなたを凝視する。大きく見開かれた眼鏡越しの瞳は、潤んですらいた。
「両手ともべたべただぁ……盛大にぶっかけられたもんねー、なんつーか人生初ぶっか……け……」
 対するこなたも、遅ればせながら自分が何をされたかを正確に把握した。爆発音が聞こえそうなほどの赤面がそれに続く。
「い、泉さん……あの、お顔をお拭きしま……きゃっ!?」
 沈黙に耐えかねたみゆきは、ポケットからティッシュを取り出す。
 こなたの顔と手とを拭おうとして……下ろしたままのストッキングに足をとられて盛大にすっ転んだ。
 しかもこなたの両手首にみゆきが手をついて、あたかも押し倒しているかのような体勢で。そのままの姿勢で、二人は見つめあう。
 遠くからランニングの掛け声。みゆきの下には、たった今自分の精液で顔を汚されたばかりのこなた。

 理性のたがに、亀裂が入った。
 みゆきはこなたの上半身を起こすと、顔と手とを丹念に拭いてやり……そして、彼女を自らの豊かな胸の中に抱きすくめてしまった。
「み、みゆきさん……?」
 甘やかな香りの漂うみゆきの腕の中、胸に顔を埋めたままのこなたがくぐもった声をあげる。
「ごめんなさい、泉さん……私、嘘をついてました」
 軽く下唇を噛んでから、みゆきはぽつりと切り出した。
「嘘……って?」
「こんな身体になってしまってから、自分でどうすればいいのか調べてたんです。調べた通りに自分で慰めて……でも、だめなんです」
 抱きしめる腕に、知らず力を込めるみゆき。
「自分で慰めれば慰めるほど、どうしようもなく高ぶって……気づいてしまったんです。泉さんを、抱きたいと思ってしまっている事に」
「抱くって……それってまさか?」
 きょとんとしたこなたが、もそもそとみゆきの胸の中で身じろぎした。顔だけを上に向け、みゆきを見上げるような格好になる。
「いけない事だとは思ってました。でも、この身体なら泉さんを愛してあげられるって思ったら、抑えられなくなって……」
 こなたを見下ろす視線はしばし揺れて……ややあって、まっすぐに定まる。
「泉さん……いえ、こなたさん。貴女を、抱かせてください」
「抱かせて、って……んうっ……」
 こなたの顔に両手を添えて、返答を待たず濃厚に口づけた。
 不意をつくようにこなたの口内に侵入したみゆきの舌が、逃げ回るこなたの舌に絡みつく。
 息が続くぎりぎりまでねぶり、吸い上げ、一度離し、放心した彼女を艶然と見やってからまた唇を奪う。
 あまり激しくは攻めない分、ねっとりと時間をかけて口内を味わい尽くす。
 二度三度と繰り返し、こなたが脱力しきるとするりと彼女から離れ、転んでしまわないように細心の注意を払って再び椅子に腰掛けた。
「抱かせて、いただけますね?」
 勝算を胸に、みゆきは問いかける。不意打ちのキスに抵抗らしい抵抗を見せなかったという事は、こなたもその気ではあるはず。
 果たして。意を決するかのように、こなたは一つ小さく頷いた。

 まずスカートを、次いでショーツをストッキングごと脱ぎ捨てると、こなたを足元の床に座らせる。
 みゆきの両膝は大きく開かれ、赤々とした一物としどどに濡れた秘所とがさらけ出されていた。
 一物とみゆきの顔とを見比べてもじもじするこなたを両手で抱き寄せ、暗に促す。
 こなたは恐る恐る舌を出し、子猫のようにみゆきのものを一舐めした。一方のみゆきはあくまでも優しく、彼女の髪をなでてやる。
 しばらく舐めさせてから、頃合いを見計らってこなたの顔に一物を近づける。彼女はきゅっと目を閉じながらも、それを口に含んだ。
 こなたにして、生まれて始めてのフェラチオ。つたないながらに懸命に口淫を繰り返すこなたの姿は、みゆきの情欲をそそる。
 のみならず足元にひざまずいての奉仕は、こなた自身の羞恥をも煽り立てていた。
 それを察したみゆきは、髪から耳、うなじ、そして背筋へと指を滑らせる。
「ん……ぷはっ。なんか、くすぐったい……」
 こなたが思わず口を離すと、唾液が糸を引きやがて途切れる。
「ふふっ。本当にくすぐったいだけですか?」
 つい、とうなじを強くなぞると、こなたは息を呑んで身もだえした。内ももをすり合わせる動作がそれに続く。
 頃は良しと見て取ったみゆきは、こなたを膝の上に向かい合わせで腰掛けさせた。
「さあ、ばんざいしてくださいな」
「う、うん……」
 セーラー服の上を脱がせ、飾り気の無いスポーツブラをずり上げる。愛らしい桜色の突起に、すかさずみゆきは口づけた。
「や、あ、あぁぁぁ♪」
 みゆきは湿った音を響かせながら、こなたの乳首を執拗にねぶる。
 羞恥と快感に耐えられずいやいやをするこなたを右手で抱き寄せて、ついでに一物を強くショーツ越しに押し付けることも忘れない。
 ショーツ越しの湿りと汗の浮かぶ肌は、こなたの絶頂が近づきつつあることを物語っていた。
 ぐりぐりと円を描くように、一物を押し当ててこなたをもてあそぶ。
「う、あ、ああ、だ、だめだよぉ、おかしく、なっちゃう」
「もっとおかしくなっていいんですよ? こなたさんの可愛いところ、いっぱいいっぱい見せてくださいね」
 ショーツ越しの湿りは、やがてはっきりとしたぬめりに変わる。ホックを外すのももどかしく、スカートとショーツを剥ぎ取った。
 幼い少女そのもののこなたの秘所だが、ピンク色の花弁は熱いしたたりを湛えている。そこへめがけ、みゆきの白い指が滑り込んだ。
 標的はぴんと赤く勃起したこなたの陰核。そこを指で転がし、挟み、しごき上げ、追い撃ちとばかりに乳首にも歯を立てる。
「あーっ! や、やぁ、あ、ぁあぁーっ!!」
 指が這い回る度、甘噛みされる度に、こなたは嬌声をあげてみゆきにしがみつく。溢れる愛液が、椅子に流れ落ちた。
「……こなたさん。力、抜いてくださいね?」
「へ……ひ、あ、いったぁあぁぁぁっ……」
 子供をあやすような優しい口調のあとに来たのは、みゆきのものがこなたの中に押し入る痛みだった。
 涙混じりにみゆきにしがみつくと、ついばむような優しい口づけに迎えられた。裸身を撫でる指は優しく、痛みを洗い流すよう。
「こなたさん……私にも、どうぞ」
 みゆきはこなたの手を取って、自分の胸へと導く。促されるままにブラジャーをめくると、こぼれ落ちそうな乳房が露わになった。
 吸い寄せられるように口づけ、ぎこちないながらに揉みしだく。
「あぁ……お上手ですよ、こなたさん♪」
 初々しい舌遣いに、みゆきのものは一段と熱くたぎる。そっとこなたの腰を抱えてやると、ゆっくりゆっくりと動かし始めた。
 破瓜の出血と溢れる愛液と、みゆきのものから先走る粘液と。こなたの中でそれらは混じりあい、秘所を潤していく。
 身体の中に杭を打ち込まれるような感覚は、潤いが満ちてくるに従って不思議な充実感をこなたに伝えて来た。
「み、ゆき、さんっ、私、なんか、また、変になるっ!」
「大丈夫、大丈夫ですよ、こなたさん、こなたさんっ!」
 思いのたけをぶつけるように、みゆきはこなたの中に自分自身を突き入れる。
 一突きごとにこみ上げる感覚は、やがてはっきりと快感となってこなたを襲った。自身も腰を動かし、みゆきと深くつながる。
「あっ! あっ! ああっ! く、来る、なんか、なんかきちゃう! ん、ひ、みゆきさんっ!!」
「こなたさんっ、わたし、わたしも、また、来ます、だから、二人で、一緒、ずっと一緒にっ!!」
 二人のリズムが、一つに重なる。突き上げる動きはますます激しくなり、そして。


「も、パンク、しちゃ、あ、あーーーーーーーーーっ!!」
「んぅっ……こなたさん、こなっ、くぅぅぅんっ……!!」


 くたり、とこなたの手が力を失う。きゅっと収縮したこなたの中に、みゆきのものから放たれる精が流れ込んでいった。
 そして、それからどうなったかというと。
「よーっす、帰るわよー」
 かがみはかばんを手に、つかさとこなたを誘いに来た。
「ああ、ごめーん。今日、みゆきさんと約束があるんだ」
「あんたとみゆきが? 珍しいわね」
 意外そうなかがみに、つかさもこくこくと頷く。
「最近、こなちゃんってゆきちゃんと一緒にいること増えたよねー」
「そう? かがみ達とも一緒にいるじゃん」
 そう言いながらも、こなたはいそいそと帰り支度を進めていく。
「そんじゃ、お先にー」
「ほーい、お疲れ」
 羽が生えたような足取りで、教室を後にするこなた。今にもスキップしそうな上機嫌で、まっすぐに生徒会室を目指す。
「みーゆっきさんっ♪ お仕事、終わった?」
 ドアからぴょこんと顔を覗かせるこなた。
「まあ、こなたさん。少々お待ちくださいね……はい、お待たせしました」
 みゆきが書類を書き終えるや否や、こなたは膝の上に飛び乗った。
「せっかちさんですね、こなたさんったら」
「だってさぁ……あんなに激しくされちゃったら、ちょっと忘れらんなくなっちゃうもの」
 ほんのりと、こなたの頬が赤らむ。
 あの後、みゆきにすっかり骨抜きにされてしまったこなたは、こんな風にちょくちょく彼女の元を訪れているのだ。
「それでさ。今日は……ここでしちゃう?」
 期待に満ちた視線に、みゆきは艶のある微笑を返す。
「今日は、私の家までおいでくださいな。母も、例のお薬を注射していただきましたから」
 その意味するところをすばやく汲み取ると、こなたはみゆきに甘えるようにもたれかかる。
 軽い口づけを交わしながら思いを馳せるのは、甘く激しい夜になるだろう今夜のことだった。


(どっとはらい)
532尼野録 拾七 ◆9YoxyCDQ/E :2007/08/17(金) 02:24:47 ID:9Os2aAPe
はい、お目汚しでした。
今回もまた色々お恥ずかしいのですが、とりあえずご笑覧いただきたく。
特にぶーわさま、ネタかぶりで失礼いたしました。

そして。今回のお話は某サイト様にこっそりしっとり捧げたいと思います。
そちらで「みゆきさんがふたなりで攻め」という一文を拝見したのが、これを書いたきっかけでしたので。

ではでは。
533名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 02:26:31 ID:wGU2kfOk
>>521
>>532
マジでGJ
フタナリいいねw
俺も何かフタナリものを書いてみようかな・・・
残念ながらここには投下できないけれどw
534名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 02:30:04 ID:ho/moL7L
ふたなりニ連発GJ過ぎる
535ぶーわ:2007/08/17(金) 03:35:39 ID:/58ufgur
>>532
ケコーン
536 ◆9YoxyCDQ/E :2007/08/17(金) 07:37:24 ID:9Os2aAPe
>>535
……ぽっ。(待て
537名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 09:00:59 ID:qR8Htjq3
>>535-536
おめでとうございます
538名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 09:44:33 ID:7KT+GmM7
歯医者で新薬投下された
すごい 股の間からペニスが生えた

武勇伝!

 (`Д´)  (゚Д゚)
 m,  )_   m, )_
  / >   / >


武勇伝!

 (`Д´)   (゚Д゚)
 _( .m   _( .m
  < \    < \

武勇伝デンデデン

    (Д´)    (Д゚ )
   ヘ/(  乙  ヘ/(  乙
     < \    < \


デン♪

 (`Д)   (゚Д゚) レッツゴー!
 く  )v  <( )9m
 / >   / >


乙GJ
539名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 10:50:01 ID:GvOCPtcX
>>532
うぉぉ、久しぶりにあなたの名前を見た!
俺がこのスレに常駐しだした頃には、すでにあなたの名前はスレに無かったからな……。
保管庫であなたの作品を読んで以来、ずっとファンだったんだ。生で見れてホント嬉しい!
そして、ぶーわ氏との結婚もおめでとう!(黙

ふたなり……大好物だし、俺も書こうかな……?
540名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 10:58:09 ID:ho/moL7L
>>539
是非書いてくれ
541名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 11:03:32 ID:lWOWJZKp
後の「ふたなり祭り2007 in Eroparo」である
542名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 12:29:47 ID:g3tgQNt9
ふたなりって本当に居るらしいな。
女同士でエッチしてたら片方の女性が妊娠したってケースがあるそうな。
543名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 13:15:40 ID:x/Buf7eK
ここで空気を読まずにちょっと。
昨日、埼玉県久喜やその周辺では記録的猛暑になったようなのでちょっと受信した。
なぜそれから投下までまる一日も経っているのかは聞いちゃダメ。
「おあつい中で」1レスだと思う。エロにあたるのかどうかは疑わしい。
544おあつい中で:2007/08/17(金) 13:17:54 ID:x/Buf7eK
 昼下がり、今日はこなたが柊家に遊びに来た。
「おっす、こなた。暑いからって渋ってた割に結局来たのね」
「まーね。泥棒は、自分でした予告は必ず守らにゃならんのです」
「あんた、いつから泥棒になった」
「まーまー、細かいことは気にしない。にしても今日はほんとになついねー」
『あつはなついねー』とでも言いたいのだろうか。かがみは突っ込まない。
「そうね。暑かったでしょ。上がって。」
 かがみのその言葉に従い、こなたが靴を脱ぎ、家の中に上がろうとした、その時だった。

「こ、こなた!大丈夫!?」
こなたが急に力をなくし、その場にへたりこみそうになる。かがみはそれに気づき、慌ててこなたの体を支えた。
いつものおふざけとは違う。かがみは瞬時に察した。こなたの蒼白い顔が、その推察を裏付けた。
かがみはとりあえず、妹に救援を求めた。

「お姉ちゃん。こなちゃん、どうしたの?」
「多分、熱中症だと思うんだけど…。つかさ、ちょっと部屋から、保健の教科書持ってきて」
つかさが部屋に向かっている間に、かがみは自分につかまったままのこなたを引いて、居間に向かった。

 こなたを居間に寝かせ、扇風機の風をこなたに当てていると、つかさが戻ってきた。
つかさに礼を言うとかがみは、目次から『熱中症に対する応急手当』の項を探して、開いた。
(脱水と皮膚血管の拡張で…、めまいや失神…、顔面は蒼白…。熱失神、たぶんこれね)
こなたに呼びかけると反応はするし、意識はあるのだろう。嘔吐はない。となると、通常の応急手当だ。
「つかさ、冷蔵庫にスポーツドリンクあったはずだからもってきて。あと、タオル何本か濡らしてきて。水道水
だとぬるいから、氷も使ってね。」
 つかさに指示を出して動かせている間に、かがみは教科書に従い応急手当を始める。が、その始めの部分で、
かがみは少々戸惑ってしまった。というのも、その内容とは
『衣 服 を ゆ る め る』。
いや、冷やすんだから、衣服をゆるめるのは無理もない、ということぐらいかがみはわかっているつもりだった。
でも、なんだかよくわからないが、かがみはその行為に抵抗を覚えていたのだ。
 ただ、こなたの辛そうな表情を見て、かがみは覚悟を決めた。
(『上』はともかくとして、ジーンズは、…脱がせるしかないか)
「こなた、…恥ずかしいかもしれないけど、…ちょっと、我慢してね」
「いやー、かがみー、やらしー」
「(くっ、だから嫌だったのよ、こういうことするのは)あんたのためなんだからね、我慢しなさい!」

 つかさが戻ってきたとき、こなたは、服を多少捲り上げられ、下半身は下着のみ、という格好になっていた。
「つかさ!そこで顔赤くしないの!ほら、タオルかして。あと、こなたにアク○リ飲ませてあげて」

 しばらく処置をつづけると、こなたの目は次第に生気を取り戻してきた。
「かがみぃ」
「こなた!もう大丈夫なの?」
ここで、こなたの表情は急変する。にやけの方向へと。
「どうだった?私の服を脱がせてみて。もしかしてちょっと興奮しちゃった?」
「…ばっ、ばか!なに言い出すのよ!心配した私がばかみたいじゃない!」
「そういえばお姉ちゃん、ちょっと顔赤くしてたよね」
「こ、こら、つかさーっ!というか、あんたも顔赤くしてたでしょ!」
「おーぅ、かがみはやっぱり下心を持って私を見てたのかぁ。しょうがないなー、今度はかがみを脱がせて…」
「ち、違ーうっ!こなた、あんたは安静にしてなさーいっ!」

545名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 13:19:56 ID:x/Buf7eK
ごめん。sage忘れたorz

ということで以上。
帰省中の実家で創作するのって、結構気を遣うものだな。
546名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 13:26:44 ID:RWGk+zDx
>>545
GJ!
547名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 13:31:41 ID:4dYA4fW0
>>545
寄生虫創作GJ!!

※ATOKの誤変換↑を見て、

『寄生虫コナタムシ』は、宿主である柊かがみにヲタグッズを買わせるべく
濃ゆいヲタクに変身させるのだッ!
これがッ! 『あなたもこなた化現象(コナタ・ヲタクド・フェノメノン)』だッ!

ていう何かが降りてきた(´・ω・)
548名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 13:35:31 ID:Lpz+JEV+
>>545

ぐっじょーぶ。
転んでもただでは起きないこなた、たくましいなあw

>帰省中の実家で創作するのって、結構気を遣うものだな。

なあに、海外出張先のホテルや飛行機の中で書き、
今も有明遠征に向かう新幹線の中で書いてる俺にくらべれば……w
549名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 13:36:07 ID:Z/MY6rHq
>>545
GJ!!
>>547
それって「バオー来訪者」だっけ?
550名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 13:38:05 ID:2rXtNEss
>>545
GJです
551名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 13:38:56 ID:Lpz+JEV+
>>547

      ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
かがみ(こいつらの臭いを消してやるッ!)

ツカサ「だよねー、くさいよねー」
552名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 13:41:12 ID:Lpz+JEV+
>>547

それどこのバオー来訪者?

      ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
かがみ(こいつらの臭いを消してやるッ!)

ツカサ「だよねー、くさいよねー」
553名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 13:43:22 ID:Lpz+JEV+
スマソ、かぶった

新幹線の中はデムパが安定しないなあ
554名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 13:51:22 ID:4dYA4fW0
>>549、551、553
わざわざ弄ってくれてありがd ノシ
555名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 14:18:37 ID:9Os2aAPe
>>545
ナイス受信! てきぱきしたり恥じらったり、かがみ可愛いよかがみ。
教科書を参考にするのが「らしい」なあ。

>>547
19話見た直後の俺にはタイムリー過ぎだw
鳴き声はやっぱり「コナコナコナコナ」なんだろうか、とか。
556初SS書き:2007/08/17(金) 14:25:45 ID:RWGk+zDx
もう書かないだろうと思っていたけれど、また書いてしまいました
こなた×かがみ(かがみ×こなたもあり)で、非エロですがキスシーンあり
4レスほどお借りします
557初SS書き:2007/08/17(金) 14:27:52 ID:RWGk+zDx
今日はかがみの家で勉強をすることになったこなた
ことの発端はカラオケボックスでのことだった
こなたが間違えて入れてしまった英語版のMONKEY MAGIC
こなたは英語版は歌えなかったので演奏を中止しようとしたものの、かがみがリモコンを取り上げてしまったのだ
「これからちゃんと英語勉強するから止めて」という必死のお願いにより何とか止めてもらったのだが…
「こなた、今日勉強するの?」
「いや…明日から…」
「そんなこと言ってもどうせ明日もしないでしょ!今日から始めなさいよ今日から!」
「でも…やる気がわかない…」
「つべこべ言わない!わからないところがあったら私が教えてあげるから、今日はうちで勉強会よ!」
「お姉ちゃん、私も一緒にしていい?」
「もちろんよ、つかさ」
「まあ、楽しそうですね。勉強会ぜひ頑張ってください」
というわけでこなたはいったん自宅へ帰り、かがみの家に行くことになった
「別に英語だけじゃなくてもいいから、しっかりと勉強しなさいよ」
そういうとかがみは自分の分の宿題を取り出して解き始めた
「まずは英語か…何から始めようかな…」
「単語を覚えるのから始めてみようよ」
「まずはそこからかな…」
こなたとつかさは英単語帳を引っぱり出すと暗記を始めた

「集中できな〜い…」
「気合いで集中しなさい」
「φ(=ω=`.)」
 
「ふー…少し休憩しようかしら」
宿題を仕上げたかがみが伸びをしながらいった
「ってえっ、もうこんな時間なの?」
時計を見るともう12時を過ぎていた
「ほんとだ。一応家には遅くなるとは言ってるけど、今日はこのまま泊まろうかな…」
「そうしたほうがいいかもね。夜道は危ないし」
「じゃ、そうするよ」
そういうとこなたはそうじろうにメールを打ち始めた
制服やカバンは明日ゆたかが持ってきてもらうことになった
558初SS書き:2007/08/17(金) 14:28:46 ID:RWGk+zDx
「ところでさ…」
「なに?」
「なんでつかさ寝てるの…?」
見るとつかさはいつの間にか机に突っ伏してすうすう寝息を立てていた
「勉強しなきゃいけないのに何で寝てんのよ全く…」
「起こす?」
「いや、起こさなくていいわ。つかさは一度寝るとなかなか起きないから」
「そっか。嵐が来ても起きないってタイプ?」
「まあそんな感じ。というかこなた…」
「え?何?」
「あんたさっき休憩してたんだからやりなさいよ」
「むう…ばれたか…」
「バレバレだっつうの」
「はあ…やるか…」
こなたは数学の問題集を解きはじめ、かがみはラノベを読み始めた
「ねえかがみ…」
「ん?」
「ここがわからないんだけど…」
「どれどれ…」
向かいに座っているこなたが差し出した問題を見る
「ええっと…これは…」
こなたの隣に移動すると、解き方を教え始めた
「ここでこの公式をつかって、式を簡略化させて…」
「ふむ…」
かがみが横目でこなたを見ると、いつになく真剣なまなざしでかがみの解説を聞いていた
そんな表情のこなたが、かがみにはかわいく思えてきた
「…ってすれば解けるわけ」
「ところでかがみん…」
「何?」
「なんで私の頭なでてるわけ?」
今まで見たことのない表情のこなたに愛らしさを覚えたかがみは、解説の途中からこなたの頭をなで始めていた
「だって、あんたってよく見ると可愛いのよ。なんていうか、子供みたいで母性本能をくすぐられるっていうか」
「うぐう…それほめられてない…」
「だって、あんた小6のころの水着がいまでも着られるんでしょ?小6って今の私達から見ると子供みたいでかわいいじゃない」
「私は高校生だ!」
「いいのいいの!休憩がてらいいじゃない!」
「私が勉強できない…」
「休憩すれば?」
「さっき言ってたことと全然違うじゃない…」
「そんな細かいことは気にしないの!」
かがみは満面の笑みでこなたをなでまわしていた
559初SS書き:2007/08/17(金) 14:29:38 ID:RWGk+zDx
そして10分後
「あの…かがみ…」
「なに?」
「なんか…どんどん激しくなっていってない?」
最初は頭をなでるだけだったかがみだが、いつの間にか頬ずりまでしていた
「いいじゃない、減るものなんて何もないんだから!」
「なんかさ…かがみっていつもとテンション違うよね…」
「ああ、昨日ラノベ読みすぎてろくに寝てないからね。テンション高めなのよ」
「じゃあ今も眠いんじゃ…」
「平気平気!ラノベ読んでて2〜3日徹夜とかしたこともあるくらいだし!」
そういうもののかがみの目にはクマができていた
(本当は寝たいだろうに私に付き合ってくれたんだ…かがみありがとう…)
こなたは心の中でそっとお礼を言った
「あの…」
「え?」
「まだ気はすまないのでしょうか…?」
「まーだ!」
「そろそろ…勉強したいんですけど…」
「えー?しょうがないわね…」
そういうとかがみは最後にこなたの頬にそっと口付けをした
「…………」
「…………」
「かがみ…今…」
「あ……ああああああああああ!!!!!」
どうやらしてしまってから自分のしたことに気づいたらしく、顔が一瞬で真っ赤に染まった
「ベ…別に私はそっちの気があるとかそんなんじゃないから!!!!!その場のノリと勢いでしちゃっただけだから!!!!」
ものすごい勢いで弁明をするかがみを見て、こなたはいたずら心が湧いてきた
「へぇ〜?それは本当のことなのかな〜?」
「ほ…本当だから!本当にそうなんだから!」
こなたはかがみにじわじわとにじり寄り、かがみの肩を掴んで逃げないようにした
「な…何するの…?」
「ふっふっふ〜それは見てからのお楽しみだよかがみん〜」
「あの…こなたさん…なんか背中からどす黒いオーラが出てるんですけど…」
「気のせい気のせい!さあ、私に無断でキスをした報いを受けてもらおうぞー!」
「きゃああああ!!」
560初SS書き:2007/08/17(金) 14:30:54 ID:RWGk+zDx
その次の瞬間、かがみの唇に何か柔らかいものがふれた
(え…この状況って…まさか…こなたと…?)
最初は理解ができなかった
だがゼロ距離にあるこなたの顔、唇に触れている柔らかい感触が今の状況を物語っていた
(なんで…なんで今私こなたとキスしてるの…?)
そう思っているうちに唇が離された
「な…何やってんのよこなた!!」
「何って…今までされたことのお返し。利子も付けて」
「つけんでいい!!って言うかその方法で返すな!!」
「あれ〜?もしかしてかがみって初めてだった〜?」
「な…何よいきなり…」
「かがみのはじめては男じゃなくてこのこなたが頂いた!」
「か…勝手に変なこと言うな!!」
「あれ…お姉ちゃんとこなちゃん…何してんの…?」
さっきからの大騒ぎで目を覚ましたのか、つかさが半分眠っているような声で聞いてきた
「「くぁwせdrftgyふじこlp;@!!!!」」
二人とも声にならない声を上げながら言い訳をひねり出そうとしていた
「いや…なんというか…その…」
「ねえ…あははは…」
「…変なの…」
そういうとつかさは再び眠りの世界に落ちて行った
「ふう…心臓破裂するかと思った…」
「もともとはあんたが原因でしょうが!!!」
「そう?最初にキスしてきたのはかがみじゃない」
「あ゛…まあ…それは…そう…だけどさ…」
「まあとにかくかがみの始めてももらえたし、私は満足だよ」
「勝手にもらうなーー!!」
「大声出すとまたつかさ起きるよ」
「あっ…」
「で、どうするの勉強。このまま続きをしても集中できないと思うけど?」
「そ…そうね…今日はこの辺で終わりにしましょうか…」
「りょうか―い」
 
この後こなたとかがみが「特別な関係」になるのはもう少し先の事…
561初SS書き:2007/08/17(金) 14:32:14 ID:RWGk+zDx
以上です
かがみんのテンションがおかしいですが目をつぶってください
また書くかどうかはわかりません。エンジンがかかれば書くと思います
562名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 14:46:00 ID:qR8Htjq3
>>561
GJ
かがみかわいいよかがみ
こなたかわいいよこなた
563名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 14:47:05 ID:7KT+GmM7
へぇあ

なかなかやるもんだね
gj
564初SS書き:2007/08/17(金) 15:00:56 ID:RWGk+zDx
あ、書き忘れてました
タイトルは「カラオケボックスの後日談」でお願いします
565名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 15:06:20 ID:2GUH/sdJ
とみたけが自重しないスレはここですか?

最近可愛いこなかがSSが多くて萌え死しそうだ
まとめてで申し訳ないが、作者さま達全員にGJ!
566名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 16:04:43 ID:hqgyzHm4
唐突にすまぬが「こなた」の漢字表記ってなんだろうな?


鏡美
美雪

とかはイメージ分かるが…
567名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 16:06:41 ID:FzYBFUwk
普通に此方じゃね?
568名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 16:12:42 ID:w2r8NXFK
此方


美由紀
569名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 16:13:16 ID:x27o/UPT
古鉈
570名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 16:17:44 ID:FzYBFUwk
むしろ狐鉈
571名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 16:25:46 ID:4dYA4fW0
>>566
此方だろうね。お母さんが彼方ってくらいだから。

ちなみに柊姉妹は神社関連名だから、それぞれ一文字で
祈・祭(祀、奉?)・鏡・司 だと思われ
572名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 16:43:07 ID:wXwiHwny
お盆終わったのに、なかなか帰れませんよ……。
(夜までに倒せるかしら?)

http://up.spawn.jp/file/up43119.jpg
573名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 16:50:29 ID:RWGk+zDx
>>572
なんだこれww
574名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 17:00:11 ID:hqgyzHm4
>>572
ちょwwwww愚鈍、ツインテール自重wwwww
575名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 17:14:33 ID:XLE9BgaK
熱き思い抱きしめ 果てない夢と 白球あの大空の 彼方へ運べ
 
576名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 17:24:46 ID:Z/MY6rHq
>>572
かなたさん後ろ!! 後ろ!!!
577名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 17:36:30 ID:juVhj//s
>>575
礒部やね
578名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 19:02:20 ID:mVsTY103
というか、容量があと100しかない件について
579名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 19:46:21 ID:FsGXXc1V
まだ焦る容量じゃない
580名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 19:56:47 ID:lWOWJZKp
>>578
逆に考えるんだ
「まだ80KB分もSSが投下できる」と(AAry
581名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 20:02:38 ID:4dYA4fW0
>>572
貴方はこれを使いこなしてくれる筈w

背景透明なにこにこかなたさん
http://bbs.freedeai.com/src/up4966.png
582名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 20:09:54 ID:wXPImqGE
今日もwktk
583名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 21:49:31 ID:Lma/j8cg
明日の俺の一日はこれだ!
◇レスの一桁目      ◇時刻の秒2桁目        ◇時刻の秒1桁目
  [1] 泉こなたに        [1] 「付き合って」と           [1] チンコ扱かれる。
  [2] 柊かがみに        [2] 「必死だなw」と.        [2] 濃厚な一晩を過ごす。
  [3] 柊つかさ.         [3] 「愛しているの」と       [3] 24時間説教される。
  [4] 高良みゆきに.       [4] 「反省しる」と.           [4] 言われながらオナニー。
  [5] 小早川ゆたかに   ..[5] 「氏んでしまえ!」と.      [5] 押し倒される。
  [6] 岩崎みなみに       .[6] 「気持ちいい?」と      [6] 抱きつかれる。
  [7] 小神あきらに      [7] 「この変態!」と         [7] プレゼントをもらう。
  [8] 田村ひよりに..     [8] 「馬鹿じゃないの」と     [8] キスされる。
  [9] 日下部みさおに     [9] 「・・・・・。」と.          [9] 一生からかわれる。
  [0] 白石稔に          [0] 「忘れものだよ」と      .[0] 通報される。
584名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 21:50:16 ID:Lma/j8cg
[3] 柊つかさに
[3] 「愛しているの」と
[1] チンコ扱かれる。


イヤッホウウウウ
585名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 21:57:28 ID:Fod1HaBo
>>583 >>584

いや…このスレには…来ないで…
586臨時SS書き ◆PlNKZcRIiA :2007/08/17(金) 22:30:28 ID:GvOCPtcX
>>初SS書き氏
気を悪くしたらすまない。が……そのコテは俺のコテと激しく被ってるんだ。
一度だけなら別に問題なかったんだけど、これからもSS書きを続けるつもりなら、
差し障りがなければ&俺の事が嫌いじゃなければコテを変えて貰えないだろうか?ややこしいし。
587名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 22:33:38 ID:PU3A5lCO
>>586
それじゃ、何のためのトリップなのかと
588名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 22:36:05 ID:GvOCPtcX
>>587
あ〜……まぁ、そうかもな。いや、俺が心配してたのは保管庫の事なんだけど、それは作品数とかでも区別付くしな。
人のコテに口出すもんじゃねぇやな。すまなかった、忘れてくれ。
589名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 22:40:44 ID:rtbh+XLX
>>586
横から口をはさむようで何だが、「臨時SS書き」というのも
抽象的かつ一般的すぎるんじゃないだろうか

○○SS書き、というコテが現れる度そう言われては困るので
定期的にSSを投下してくれるならむしろあなたがコテを変える
ほうが自然じゃないだろか
590初SS書き:2007/08/17(金) 22:43:30 ID:RWGk+zDx
>>586
注意不足でした、ごめんなさい
ほかのに変えます
確かに被ってるので保管庫に行くとわかりづらいですね
まだ保管庫にはないので、保管する際に名前は「アリアン」に変更していただけると嬉しいです
591名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 22:46:02 ID:g4JNmr2Q
>>188ってもうwikiにあがってる?
592 ◆PlNKZcRIiA :2007/08/17(金) 22:47:54 ID:GvOCPtcX
>>589
…………!!!
確かにそうだ。おまえのお陰で目が醒めたぜ。ありがとう!
てなわけで、俺はこれからコテを外して無印になるよ。保管庫の人、御手数だが変更お願いします。

つかさっきから俺書きすぎだな。そろそろ執筆に戻る!


>>590
いやいや、俺こそ出過ぎた真似を。済まなかった。
先述の通り俺は無印になるけど、アリアン氏も後々似たような事が無いように改名して賢明だったと思う。
593名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 22:49:11 ID:lWOWJZKp
>>591
つkairakunoza/pages/630.html
594名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 22:56:10 ID:M620hdP6
>>566
名前の漢字表記については中国版wikipediaのでOKと考えてる。
泉此方、柊鏡、柊司、高良美幸、日下部美紗緒、峰岸綾乃、小早川優、岩崎南。
みゆき、みさおとK井奈那子は漢字が特定できなかったから結構参考になった。
ついでにタイトルが幸運☆星でちょっと笑った。
595名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 23:03:04 ID:RWGk+zDx
>>594
なるほど
596名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 23:15:56 ID:F3hwMoh3
空気読まずにごめんね。

前スレでみゆきinハーレムを創ると宣言した者です。
ハーレムになってるかわかりませんが、完成したので投下させてください。
12レス程戴きます。

※ハーレム注意
597汗と涙の1025(1/12)【非エロ】:2007/08/17(金) 23:18:44 ID:F3hwMoh3
助けてください。


「みゆきさん、私と一つにならない?それはとても気持ちのいい事なのよ」
私の横から曖昧3センチで迫りくる泉さん。

「こなた!?私というものがいながら!」
その後ろを鬼の形相で追い掛けるかがみさん。

「柊ぃぃぃぃたまには構ってよぉ〜」
さらにその後ろを泣きながらかがみさんに縋る日下部さん。

「ゆきちゃん……えへへ」
泉さんとは逆側から私に迫るつかささん。

「胸…………私も……」
私の胸を凝視するみなみさん。

「私が…私が下手だって彼氏が言うの………」
私の後ろからしくしく泣きながら抱きついてくる峰岸さん。

「スー……スー……」
「あ、ぁ、あー……もう、飲めないっス……」
ディープスリープに入った小早川さんと田村さん。

「おそるべし……JAPANESE………」
そしてついに、パティさんまで倒れてしまわれました……。

どうしましょう、完全に八方塞がりです。

逃げてた歯医者にもスキップで行きます。
水の中で目を開ける練習もします。
これからは11時じゃなくて10時に寝るようにします。
だから、あぁ、誰かこの状況を助けてください!


【汗と涙の1025】
598汗と涙の1025(2/12)【非エロ】:2007/08/17(金) 23:20:57 ID:F3hwMoh3

何故こんな事態に陥ったかは、床に散乱するビールや酎ハイの空き缶でお察ししていただけると思います。
要約すると、皆さん完全に酔ってらっしゃるのです。

まず、私たちは未成年なのに何故飲酒をしているのか。

今日は、10月25日。
お恥ずかしながら、この高良みゆき、18歳の誕生日です。
嬉しい事に、泉さんやつかささん、かがみさんが誕生日会なるものを開催してくださる事になりました。
当日は、日下部さん達やみなみさん達も来てくれて、
とても賑やかな会になりました。
私なんかのために皆さんがプレゼントやケーキまで用意してくれて、
本当に泣きそうになりました。

…………ただ、問題はその後で……。

「お酒持ってきたよーん」
「く、日下部!?おま、何そんなに酒持ってきてんの?」
「祭り事には酒は必須なんだぜー」
「みさちゃん、私たち未成ね……」
「硬い事言うなって!」
599汗と涙の1025(3/12)【非エロ】:2007/08/17(金) 23:22:18 ID:F3hwMoh3

彼女の手には数十本の缶の入ったコンビニ袋。
どうやらつい先程に近くのコンビニで買ってきたようです。
「Oh!ステイツではバースデーパーティにアルコールは必須でしたネ!」
「わかってんじゃん1年!」
「さぁ、ではみさきち殿、頂戴しようか」
「うら!飲め飲め!」
犯罪のニオイがしました。
確か、未成年飲酒禁止法が………あれ?でもそれ自体は未成年の所持を禁止してるわけではなく……。
じゃあ、酒を売った店員さん……。
「ゆきちゃん、はい」
悩む私につかささんが銀色の缶を手渡します。
気が付くと皆さんの手に缶が回っていました。
いいのでしょうか……いやよくないです。
「あの、皆さん、アルコールは」
「今日ぐらいいいっスよ!高良先輩の誕生日なんですから!」
「ひよりんが今いいこと言った!!」
「でも……」
「ま、まぁいいじゃないみゆき!たまには!」
普段なら率先して止める係のかがみさんですが、乗り気なようです。
ぶつぶつと
『こなたを…………』『既成事実で……』
とつぶやいています。
一体何を計画なさってるのでしょうか。
「お姉ちゃん、私お酒飲めないよぉ」
「じゃあゆーちゃんは酎ハイね」
「あの……私も酒は……」
「ん。はい、これ」
600汗と涙の1025(4/12)【非エロ】:2007/08/17(金) 23:25:24 ID:F3hwMoh3

せっかく祝ってくださるのに、無下にするのもどうかと思いました。
それに私は、父も母も兄も酒には強いので大丈夫な体質と考えましたので。
「で、では……」
缶のプルタブをおこします。
「待った!!」
「はぃぃ!?」
「乾杯!」
泉さんが缶を掲げました。
つられて皆さんが乾杯をします。
そして続々と炭酸特有の音が聞こえてきます。
私もちびちびと啜る事にしました。
ですがやはりどうもビールは苦くて口に合いません。

飲みはじめた最初のうちは皆さん普通だったのですが、
「ジャンクのくせに……」
「あははーバルサミコ酢ぅー」
「こなた、私、ちょっと酔っちゃったみたいなんだけど……」
「美味しくないよぉ、やっぱり」
「ゆたか……無理しないほうがいい」
「Oh、ミナミ、結構いけるクチね?」
「(あぁ、こんなときでも妄想してしまう私自重!!………うぷっ)」
「あやのぉ、柊がぁ」
「うーん、みさちゃん、察しなさい」

アルコールが人をオープンにする、という話はどうやら本当のようで。
皆さんの顔はとても綻んでいました。
私は味がダメだったので、まだ結構中身が残っています。
大人になったら美味しさがわかるようになるといいますが、本当でしょうか?

「きゅう……」
「!!ゆたか!」
「小早川さん!」
そうこうしてる合間に小早川さんが、ぱたりと目を回して倒れてしまいました。
やはり小早川さんはお酒に弱かったようです。
無理矢理でも止めればよかった……責任を感じてしまいます。
「うっ……た、高良先輩………ちょっと横になっていいっスか……」
そして意外にも田村さんも。
率先して盛り上げていましたが、今は真っ青な顔をしています。
二人とも、大人になってもお酒は飲まないでくださいね。
そう思いながら私は二人に毛布をかけました。
601汗と涙の1025(5/12)【非エロ】:2007/08/17(金) 23:26:47 ID:F3hwMoh3

対称的に相変わらず向こうでは盛り上がりがすごいです。
「こなた、ねぇ、ちょっとぉ」
「絆と呼ぶのよ!」
「どんだけー」
「AHAHA!Liquor is KUROKIRISIMA, isn't it?」
「黒霧島…………」
「私だって、柊の事………ちびっ子めぇ!」
「津軽海峡冬景色ぃ〜………うっ、うっ、あんな男ぉ〜」
…………。
大丈夫でしょうか……。
峰岸さんに至っては完全に泣き上戸です……。
ため息をつきながら、次の脱落者が出たときのために輪の中に戻ります。
すると、ふと泉さんがこちらを見ている事に気付きました。
「……ね、みゆきさん」
ぽーっとした様子で私の顔を見つめる泉さん。
目が据わってます。泉さんもダウンでしょうか。
「なんでしょうか?」
心配になり、私は泉さんの元へ軽く4つ足で近づきました。
ですが、次の瞬間、その心配は見事に打ち砕かれたのです。

「……みゆきさんの貞操奪っていい?」

もしも私が口に飲み物を飲んでいたら、
盛大に吹き出すという大惨事が起きていたでしょう。
まるで荷電粒子砲を撃たれたようなくらい私は衝撃を受けました。
「いいいいいい泉さんななななな何を!?」
確かにまだ私は……と、何を言わせるんですか。
というか何故泉さんは私の……何でもないです。
「いや、だってみゆきさん、半端なく可愛いし」
「そ、そんなこと」
「……あぁぁぁ萌えっ!!」
次の瞬間、私は床に押し倒されていました。
泉さんの目は……キラキラしていました。
「い、泉さん、ちょ」
私の制止も聞かず、泉さんは服に手をかけます。
本格的に危険な展開になってきました。
「泉さん!危険です!危k」
602汗と涙の1025(6/12):2007/08/17(金) 23:28:50 ID:F3hwMoh3

「こなたぁぁぁぁ!あんた何してんのよ!!」
あっ!
この声はかがみさん。
目を釣り上げて怒鳴るように泉さんを叱りつけました。
泉さんはびっくりした様子で手を止めます。
さすがかがみさん………と思ったのも束の間。
「あんたには私がいるのに!!」
ぽかんとかがみさんの顔を見ました。
お二人がそんなご関係だったなんて、今まで気付きませんでした………!
確かに匂わせる行動はあったように思いますが…………。
「ちょ、かがみ、何すんの」
「こなたのバカッ!!」
そのままズルズルと、泉さんは引きずられていきました。
やはり、二人はお付き合いをされているのでしょうか。
「うっ、柊のバカヤロー!!」
その後ろを泣きながら追い掛ける日下部さん。
なんだか三角関係が見えてきました。
不信のとき………いえ、なんでもありません。

「高良ちゃん……」
「はいっ!?」
この声は峰岸さんです。
かがみさんのクラスの方なので、お友達になったのはつい最近のお話です。
「ねぇ……私、下手なんだって」
呟くと、私を背後から抱いてきました。
気分はなんだか『行かないで!』と止められる男性のようです。
「え?何がですか?」
「私、一生懸命やってるのに、彼氏が……」
そういえば峰岸さんには彼氏が。
恐らく、この中で唯一だと思います。
「痛いの我慢してるのに……ううっ………」
……一体、何のお話なのでしょうか。
「自分だけが気持ち良ければいいの!?」
私の髪の毛に顔を埋めて泣いておられます。
本当に一体何のお話なのでしょうか。ほんのり怪しくなってきた気がします。
男女間の恋愛にはまだまだ謎が多いです。
603汗と涙の1025(7/12)【非エロ】:2007/08/17(金) 23:31:08 ID:F3hwMoh3

「……………………」
と、今度は上から視線を感じました。
顔をあげるとみなみさんが、じっと私を見つめていました。
手には缶。みなみさん、酒豪だったのですね。
「みなみさん?どうかしました?」
「………吸収………」
呟くと彼女は缶をぐっと握り潰しました。
って、あの、それ、スチール……。
彼女とは小さな頃からのお付き合いですが、
こんなみなみさんは初めてです。
一抹の恐怖を感じました。
「あの、みなみさん?」
「みゆきさんの……触ったら、……私に……」
おずおずとみなみさんが手をのばしてきます。
行き着く先は…………私の胸!?
「み、みなみさん!?」
「みゆきさんが、みゆきさんが…………」
一種のトランス状態に陥ってしまっています。
なんとか後退って手から逃れようとしますが、後ろには峰岸さん。
「こんなに奉仕してるのにッ!」
………だから一体何のお話なんですか!?
「私に…………私も吸収…………!」
あぁぁ、みなみさんが段々と迫ってきます……。
604汗と涙の1025(8/12)【非エロ】:2007/08/17(金) 23:32:12 ID:F3hwMoh3

「ね、ゆきちゃん」
この切羽詰まった状態に横から、今度はつかささんが来ました。
つかささんも相当飲んでらっしゃるようで、顔が赤に染まっています。
私の首に腕を回すと、私によりかかってしまいました。
「つ、つかささん?」
「あのね、私………前から、ゆきちゃんの事…」
「え?」
潤む瞳でこちらを見るつかささん。
これは、内容がどうあれ、泉さんが仰る『告白フラグ』でしょうか。
「その、前から私、ゆきちゃんの事、ずっと目で追っちゃってて……」
これが、夕焼けの入る放課後の教室でしたら未だしも、
この状況ではつかささんが正気かどうかすらわかりません。
というより、この部屋に於いて私のほうが正気を保てているかわかりません………。
「あ、あの、落ち着いた時にもう一度、言っていただけますか?」
うん、と頷くとつかささんはさらに腕を回して絡んできました。

「A……あまーいアップルパイ…………B……びっくりビスケット………」

ハッ!
あぁ!気が付けばみなみさんが!!
両手を少しわきわきして私を期待の目で見ています。
そんな目で私を見ないでください!
605汗と涙の1025(9/12)【非エロ】:2007/08/17(金) 23:34:06 ID:F3hwMoh3

逃げようにも私はもはや、2人の方にロックされて動けません。
「2人とも、とりあえず手を……」
ですが峰岸さんもつかささんも見かけによらない力で私を逃がしません。

「みゆきさん、ごめん、続きしようか」
「泉さん!?いつのまに!?」
さらに私の横から、ボロボロになりながら泉さんが現れました。
衣服が乱れているところを見ると、先程、乱闘があったことがわかります。
ただ、その目は輝きを失っていません。
膝をつくと私に顔を寄せてきます。

…………ここで、最初に戻るわけです。

これでは、まるで中東の王国にあるハーレムです。
あぁ、やはり是が非でも飲酒は止めるべきでした……。

「みゆきさん……大丈夫、私に任せて、私エロゲでいろいろ学んでるから」
「何もわかってくれないのよぉ〜!」
「胸、……せめて!Bだけでも!」
「ゆーきちゃん♪」
「こなた!あんたまだわからないの!?」
「ひーらぎぃ!私柊の事……」

「だ、誰か………助け…………て………」

私の意識は、ここで途切れました。
606汗と涙の1025(10/12)【非エロ】:2007/08/17(金) 23:35:34 ID:F3hwMoh3

チュン………チュン、チュン


………あれ?もう朝でしょうか。
部屋の窓から光が差し込みます。
もしかすると、あの暴走は夢だったのでしょうか。

………いえ、部屋全体がアルコール臭で溢れています。

そして私の現在の状況………。
私の頭と逆方向に峰岸さんが眠っていて、
片腕にはつかささんがしがみついています。
そして私の胸を枕にするようにみなみさんが覆いかぶさってて、
もう片腕には泉さん。
器用なことに、その泉さんの胴体にかがみさん、
そのかがみさんの胴体に日下部さんが連なっていらっしゃいます。
パティさんや小早川さん、田村さんはまだ起きておられないようで……。

「みなさーん……」

小さく呼び掛けても誰も起きてくれません。
607汗と涙の1025(11/12)【非エロ】:2007/08/17(金) 23:36:46 ID:F3hwMoh3


気が付けば、25日は終わり、26日が始まっていました。
18歳最初の朝がこんなことになるなんて……。

どうにもできず、首を動かすと何やら声が聞こえてきました。

「むにゃ………みゆきさぁん、萌えるよその仕草ぁ……………」

「こなたぁ、こなたぁ…………」

「みゅー……柊……やっと私の想いが……」

「……うふふふふ、うまくなったでしょ……肩叩き………」

「ABCDEFG……私はEになりた……い」

「ゆきちゃん……大好きぃ…………」

「お姉ちゃ………ん」

「………Mother……」

「……ネタぁぁ……………」

……皆さん、どんな夢をみてらっしゃるのでしょうか。
608汗と涙の1025(12/12)【非エロ】:2007/08/17(金) 23:37:58 ID:F3hwMoh3

………でも、何故でしょう?
皆さんの寝顔を見ていると、とても心が穏やかになります。
ここにいてくれたという安心。
私のために祝ってくれたという喜び。
身体にひしひしと感じます。

こういうのを『幸せ』と言うのでしょうか。

「……たまには、いいかもしれませんね」

中々感じることのない重量級の幸せ。

噛み締めながら私は再び目を閉じると、
その身を捨て、意識を闇に落とすのでした。


【終?】
609名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 23:40:54 ID:F3hwMoh3
以上です。稚拙な文にお付き合いどうもでした。
610名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 23:41:36 ID:RWGk+zDx
GJ!!
ハーレムもいいね
611名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 23:45:25 ID:+Udplfzy
あやのの発言についてkwsk
あ、ただの妄想か。妄想だよな、妄想だよなぁぁぁあああああああ!!!!!




ちょっと芋焼酎切れたからコンビニ逝ってくる。
612名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 23:50:14 ID:wXPImqGE
GJ!
実はこれ読んだせいで、こなかがみさが読みたくなったりした俺を「この変態!」と言いながら殴ってくれ。
613名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 23:55:43 ID:zpB5IY7k
>>609
わりとみゆきさんの一人語りっぽさがリアルで面白かったよw
ぐっじょ。

>>612
                    ///
               ///
           ∧_∧
          (・∀・ )')
    ドガッ   と´    /
         / /> _}
  ∩∧_ 人__) し´
  ヽ(`Д´<  >
   ヽ    Y ←>>612

まぁほらなんかふた流行りだしてたとき、
こなた受けでかがみ攻め、しばって口に咥えさせればとか思った私はもはや死んでいる
614名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 00:00:04 ID:Cny7jLNt
>>612
このド変態の屑ヤローが!

ガッ(・∀・)つ)`д')
615名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 00:01:22 ID:juVhj//s
>>611
つ【肩叩き】
616609:2007/08/18(土) 00:06:27 ID:eGEdqcKO
アッー!最後のところに【?】入れちゃいますた
この際延長戦でも作るか………
617名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 00:25:51 ID:baqcXTxr
>>609
激しくGJ!  

こんな秀作の後、しかも初ってのは恐縮ですが
こなた×かがみの非エロ投下します
6,7レス程頂きます
618ぶるー・すかい・ぶるー:2007/08/18(土) 00:27:41 ID:baqcXTxr
「ある〜晴れ〜た日のこと〜、魔法以上のユカイが〜♪」
隣でこなたがマンガを読みながら口ずさむ。
なんだかとても機嫌良さげで、見ている私まで嬉しくなる。
・・・にしても妙に歌上手いのよね、こなたってば。
以前こなたのバイト先に行ったことを思い出した。一生懸命踊っているこなた、すごく可愛かったな・・・いや、こなたはいつも可愛いんだけど。それは世界の真理だ。少なくとも私はそう思う。他でもない、私の恋人だし。
半分以上惚気ているのを自覚しながら、それでも止める気は無かった。
頭の中に、踊り終わった時の何か成し遂げた感じのこなたの表情が浮かぶ。
さっき淹れた紅茶を啜りながら回想に浸っていると、こなたが突然言った。


「ねえ、かがみ。聞きたいことがあるんだけど、いいかな?」
さっきとは違って、わりと真剣な表情だ。

「・・・?」

一体何だろう、何か真面目な話かな、と思った矢先。
こなたはその言葉を口にした。




「その、かがみって一人で、・・・したことある?」
「ぶふぅぅぅぅぅぅぅ!」



その日、外には雲ひとつ無い快晴が広がっていた。








『 ぶるー・すかい・ぶるー 』
619ぶるー・すかい・ぶるー:2007/08/18(土) 00:30:44 ID:baqcXTxr
その予想を斜め上、どころかワープで軽々と飛び越えたような爆弾発言に、私は盛大に吹いた。
当然、目の前にいたこなたはもろにそれを浴びる。
「あぁ〜!ちょっかがみ、何すんの!」
頬を膨らませてこなたが抗議のポーズを見せる。
・・・というか、それはこっちのセリフだ。せっかくいい感じに浸ってたのに。
それと、私の紅茶をどうしてくれる。
「まさか、ユカイじゃなくて紅茶が降り注いでくるとは・・・」
「あんたが変なことを言うからでしょうが!」
そう言いつつ、ハンカチでこなたの顔を拭いてあげる。
少しくすぐったそう。
「いや〜何だかんだ言っても世話を焼いてくれるよねぇ」
こなたはネコ口をニヤニヤさせた。
「うるさいっ!」
紅茶を吹きかけた罪悪感もあるにしても、確かに我ながら甘いような気がしてつい頬が熱くなる。
こなたはそんな私を見てか、更にテンションを上げた。
「さすがかがみん!ナイスツンデレ!ディ・モールト素晴らしい!」
「・・・何語よ」
その奇妙な、というフレーズがしっくりくる気がする褒め言葉(?)に少々の疑問を感じたけど、今の私にはもっと気になることがあった。
そう、この状況を作り出した元凶たる発言について尋ねなければならないだろう。もしかしたら私の聞き間違い、もしくは勘違いという可能性もある。
むしろそうであって欲しい。
「ところでさ、さっきの―――」
そう言いかけると、
「よくぞ聞いてくれたました!」
待ってました、とばかりにこなたが叫んだ。いや、まだ言ってない。
「だから、かがみは一人の時、えっちな事とかするのかな〜って思って・・・」
聞き間違いじゃなかったのか・・・

それにしても余りにも直球かつ無神経すぎる心臓にもアホ毛が生えてるんじゃないか
女の子もとい自分の恋人にそんな事聞くなんていやこなたも女の子か
それより心臓にアホ毛とか何を言っているんだ私は――――――そんな考えが私の頭の中を一気に駆け巡った。
620ぶるー・すかい・ぶるー:2007/08/18(土) 00:33:13 ID:baqcXTxr
まあとりあえず質問の真意を問いたださないと。気を取り直して深呼吸。・・・よし落ち着いた。
「・・・なんで突然そんな事聞くの」
そんな私の質問に、
「だって恋人の事は何でも知っておきたいじゃん?」
こなたは笑顔でそう答えた。その言葉に、不覚にも嬉しさを感じてしまう。
「ぎ、疑問文を疑問文で返すなっ!」
つい声が裏返ってしまった。
「ふふ、実に正しい応答だよかがみん。それとも無意識の産物かな?・・・まあ、それは」
置いといて、とこなたがジェスチャーする。
というかなんで分かるんだ私・・・
「どう?やっぱりかがみんも、たま〜にだけどそんな気分になったりするわよ
健康な若いおにゃのこなんだし、体を持て余したりするわ、みたいなの無い?
『眠れない夜この身を苛む煩悩』、ってのに悩まされるとか。
もしくは月明かりのさす窓の鉄格子を見てたらなんだか・・・、とかさ」
こなたは一気にそう捲くし立てる。・・・というかキラキラした瞳でこっちを見ないで欲しい。それにこんな時まで何かのネタだろうか。よく分からない。というか鉄格子って何だ・・・
ツッコミたい衝動を何とか抑えて答えた。
「・・・ないわよ」
「・・・・・・・・・」
そう言った瞬間、少しこなたの表情に翳りが―――あったと感じたのは気のせいか。
残念といった感じでも期待はずれといった風でもない、昏い表情が見え隠れしたような。
もう一度こなたの顔を覗くと、そこには明るい、いつもの顔があった。
やっぱりさっきのは気のせいだったのだろう。そう思うことにした。
それに嘘は言っていない。全くと言ったら嘘になるけど、最近はそういう欲求不満からそういう行為に走る事は無いのも事実だ。
なぜなら・・・
「・・・私が発散させてるおかげかな?ねえ、かがみん♡」
「・・・・・・っ!」
こなたの言葉に、私は顔がもの凄い勢いで熱くなるのを感じた。
そう、恋人同士になってから私たちは何度も体を重ねていた。
こなたの家で、私の家で、さらには学校でも。
もちろん背徳感が無いわけではないけれど、それよりはこなたへの愛情、こなたに触れたいという欲求の方が強かった。
それにその手のゲームをしているためかどうか、こなたは妙にそういうのが上手い。
行為をしている最中は、頭が真っ白にされてしまう程だ。激しくされると腰が立たなくなってしまうのもしばしば。そうかと思えばすごく優しくしてくれたりもするし、
とにかく私はそういう事にたいして不満は無い、どころか満足しすぎている位だった。

「まあ私も悦んでもらえるように努力してるしね♡」
「・・・・・・・・・うぅ」
こなたが大真面目な顔で言うもんだから、顔が益々熱くなっていく。というか恥ずかしいセリフ禁止。
621ぶるー・すかい・ぶるー:2007/08/18(土) 00:35:19 ID:baqcXTxr
「・・・じゃあ、そういうこなたは・・・どうなのよ・・・」
私は、苦し紛れにそう聞くしかなかった。
しかしこの一言は意外に効いたようで、こなたは困ったように目を泳がせた。
どうやら自分が聞かれると思っていなかったらしい。
「・・・・・・・・・・・」
こなたはしばらく躊躇した様子を見せてから、
「・・・あるよ」
少し恥ずかしそうに答えた。
「・・・やっぱゲームで、とか?」
その手のゲーム等、相当やっているらしいから、そういう気分になる事もあるのかな。
「ち、違うよ!」
こなたはなぜか力強く否定した。顔がやや赤くなっている。
その様子を見てると、つい言及したくなる。
「じゃあ何で?」
我ながらデリカシーが無いな、とは思った。でも困っているこなたはなんだか可愛くて、ついそんな言葉が出てきてしまった。
「何で、って・・・」
こなたはうぅ〜、と唸ってから、
「そりゃ、かがみで、に決まってるじゃん・・・」
目を伏せて、蚊の鳴くような声で言った。
「・・・・・・!」
私は胸の中に、むず痒いような、嬉しいような、そんな感情が押し寄せてくるのを感じた。
そんな私の胸中を知るはずもないこなたは、さらに続ける。
「かがみに告白する前はやっぱ私も欲求不満になったりとかで・・・その、寝る前とか、かがみの事考えたりすると、さ・・・」
「こなた・・・」
ゴニョゴニョと呟くこなたは、耳まで真っ赤になっていた。
さっきまでの余裕の態度が嘘みたい。正直ずるい、その可愛さは。反則だ。
「かがみは・・・?」
「・・・・・・・」
こうなったら観念して、正直に言うしかない。
「・・・私も、こなたと恋人になる前は・・・こなたの事考えながら、その・・・駄目だって思っても、こなたの笑顔とか見ると・・・」
そこから先はもう言えなかった。
622ぶるー・すかい・ぶるー:2007/08/18(土) 00:38:58 ID:baqcXTxr
「・・・・・・・」


「・・・・・・・」

恥ずかしくてまともに目を合わせられない。
永遠に続くか、と思われた沈黙の時間の中、
「・・・私だけじゃなかったんだね」
ぽつり、とこなたが呟いた。
「え?」
その言葉に込められた、予想外の想いの深さに、私は戸惑った。
そんな私を少し見てから、こなたは続ける。

「私さ、かがみでそういう事するのに、罪悪感っていうか・・・綺麗なかがみを汚しちゃってる感じがしてて、でもそう思ってもそういう事を止められない自分が凄く嫌だったんだ」
「こなた・・・」
吐き出すように呟くその一言一言に、思いが滲み出ていた。
「ごめんね、変なこと聞いちゃって。でも良かった。かがみも同じ気持ちでいてくれたのが分かったし、ね」
そう言って微笑むこなたの瞳は、少し潤んでいて、最初のおどけた態度がいかに無理をしていたのかが窺えた。

想い人でそういう行為をする、その罪悪感や後ろめたさが頭の隅にあったのだろう。こなたはずっとそれを引きずって、悩んでいたに違いない。私にも良く分かる。だって、私も同じだから。

気付くと私は、こなたを抱き締めていた。
「私だって、同じ。ごめんね、こなた・・・とか思っても、こなたの事考えるたび・・・何回も繰り返してた。そんな自分が大嫌いだった」
「かがみ・・・」
そうしてしばらく抱き締めていると、こなたがおずおずと、私の背中に手をまわしてきた。
私は出来るだけ優しく、こなたに声をかけた。
「こなた、私がこなたの事考えながらしてたって聞いて、嫌だった?」
「・・・ううん」
こなたは小さく、でもはっきりと首を横に振った。
「私もそう。こなたがそこまで私のこと想ってくれてるんだって思って・・・嬉しかった」
「かがみ・・・」
「2人して同じ事考えて、同じ事して・・・だから、おあいこ、ね?」
「・・・かがみぃ!」
感極まったのか、こなたは私の頭に腕をまわすと思いっきりキスをしてきた。
623ぶるー・すかい・ぶるー:2007/08/18(土) 00:42:15 ID:baqcXTxr
「・・・ん」

「ふ、ぁ・・・」
軽く触れるだけの優しいキス。
それだけでわだかまりが全部溶けていってしまう気がするから不思議だ。


「・・・かがみぃ」
「・・・こなたぁ」


「「大好き」」


放った言葉が余りにピッタリすぎて、私たちは声を合わせて笑った。
こうして好きな人と触れ合える喜びを痛いほど感じる。
窓からは、さっきと同じ、雲ひとつ無い青い空が広がっているのが見えた。こなたの髪と同じ色。私の大好きな人の色。そう思うと、なんだか自分の心まで晴れ渡っていくようだった。

もう一回キスしようとしたその拍子にバランスが崩れて、私達はベッドに倒れこんでしまう。ちょうどこなたが私の上に覆いかぶさっている形になった。


「ねぇ、かがみ」
こなたが悪戯っぽく微笑みながら囁いた。

「なに?」
わざとそっけなく返してみる。

「今日ってつかさも、他の家族の人もいないよね?」

「そうね、だから?」
わかってるくせにぃ、とこなたが笑った。私もつられて笑ってしまう。

「ふたりっきりだよね?」
お互いの言いたいことが分かった上でのじゃれ合い。

「だから?」
この奇妙なやりとりに、なんとも言えない心地よさを感じる。

こなたがとびっきりの笑顔で言った。


「優しいのと激しいの、どっちがいい?」



「・・・優しく、お願いします」




            【 fin 】
624名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 00:49:15 ID:7+47LUW8
>>623
ぐじょーぶ。うん、甘くてヨカタヨ
恥ずかしがるこなたもゆw
625名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 00:50:10 ID:baqcXTxr
投下してみてあまりに読み辛い文章だったと痛感。
色々と申し訳ない・・・

本当は前半の流れからエロに移ろうと思ったんですが、諸事情により断念。
前半と後半のノリが違うのはそのためです。

読んでくださった方、どうもありがとうございました。
626名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 00:50:14 ID:mNCwm80V
>>623
GJ!!
627名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 01:08:26 ID:351O8Fi/
ダメだ!
いくらフタナリものを書こうとしても、
>>521氏の作品があまりにも良作すぎて、
内容が同じようなものしかできない・・・
628名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 01:36:34 ID:3k/h65h/
なんだこのスレ……何が面白いんだ?
論理的にダメ出ししてやるから、ちょっとまとめサイトも見てくる
629名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 01:37:46 ID:QH7oekwt
>>623
GJでした!

青空よ 遠い 人に 伝えて さよならと〜 題名見た時頭の中で流れたw
630名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 02:12:29 ID:rLdOK/V3
また、かがみんとか言うオリキャラかよ。
平野厨は死ねばいいのにな
631名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 02:16:36 ID:rLdOK/V3
つーか、よく原作も見ずに文章かいて職人ずら出来るなwww
愛がないなら創作なんてすんなよ。京アニ厨のせいで作品が汚れる。

でも、京アニ厨は京アニと平野が神だと思ってるからな。だから、京アニ厨って嫌われるのなwww
632名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 02:18:21 ID:rLdOK/V3
京アニ厨は死んでいいよ。平野厨も死んでいいよ。京アニ厨は死んでいいよ。平野厨も死んでいいよ。京アニ厨は死んでいいよ。平野厨も死んでいいよ。
633名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 02:31:25 ID:7AisuEVH
言ってる割に数少ない「かがみん」を見つけてしっかりSSを読んでくれるツンデレ>>630萌えw
634名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 02:34:54 ID:7+47LUW8
>>633
対応に萌え(ぁ
635名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 02:38:50 ID:JNPUMw3W
>>630
原作一巻を100回見直せ
636名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 02:39:04 ID:/teWhiuC
反応してくれないから何度も書き込む>>632に萌えた
637名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 02:40:37 ID:3k/h65h/
>>630
やっぱり狙ったツンデレじゃ天然ツンデレには敵わないか…
がんばれ630…お前がナンバーワンだ…・
638名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 02:53:00 ID:KRuVoJiu
>>631の職人ずらという可愛い間違いに萌えた。



>>631で抜いてくる
639名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 02:55:39 ID:7+47LUW8
ところで、このスレって1レス最大何Byteくらい書き込めるんだろう?
みんなxレスですって申告してるからどうやって計算してるのかと思ってさ。
誰か知ってる? <専ブラ入れてみたけどわからなかった(´・ω・`)ショボーン
640名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 03:05:17 ID:tB4gkoaH
うちのJaneで見るとmax4096byteって書いてある
641名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 03:06:08 ID:4XeV29iD
>>639
そういうのは勘でやるんだよ
難しいかもしれんが、その見極めができるからこそ「職人」と呼ばれるんだ

頑張れ>>639職人と呼ばれるその日まで!
642名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 03:06:31 ID:3k/h65h/
Janeさんは4096Bytesの60Lineって出てるなぁ
643名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 03:13:00 ID:69LhIchO
なあ>>630よ・・・
ちゃんと原作一巻43ページを読んでから批判しようや・・・
644名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 03:13:25 ID:7+47LUW8
>>640-642
返事速すぎのおまいら、てんきゅー。
ギコナビじゃなくてJane入れてみるよ。
でも起きてる人おおいのねw
645名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 03:16:10 ID:JHprxCph
>>643
90ページもな
646名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 03:27:17 ID:9VTD+WaE
伊香保温泉からお送りしております。
今日もこのスレは(いろんな意味で)賑やかですなあ。

伊香保の石段で階段落ちやってもピンピンしてるこなた萌え。

何を言いたいかというと、今日もみなさんGJ!

てか、荷電粒子砲を知ってるみゆきさんモエス。
でも、キャラ的には撃たれるのはレールガンのほうが向いてるようなw
647名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 03:28:56 ID:mssKRlme
ばてぃ☆すた
648643:2007/08/18(土) 03:33:03 ID:69LhIchO
本当だ、90ページでもかがみん言ってる。
649名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 03:55:53 ID:EpQTDw9h
デレ状態のこなたは、かがみを「かがみん」と呼ぶ。
このスレのSSにおいて、「こなxかが」ものでは、こなたは基本的にデレ状態である。
ゆえに、このスレのSSにおけるこなたは、「かがみん」呼ばわりが大勢を占める。
以上、証明終わり。//

って何度も言ってるのに、しつこく噛み付いてくる以上、単なる「かまってちゃん」と思われ。
650名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 04:06:32 ID:JHprxCph
>>648
確認のため見返してみたら84ページでも言ってた
651名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 04:11:36 ID:GmvaXmgh
よほど1行を長くしない限り、字数制限にはひっかからないから、
1レス=50行前後を目安に、場面転換とか切りのいいところでレスを分けていけば大丈夫。
652ぶーわ@ふたなり鬱注意:2007/08/18(土) 04:12:37 ID:5A7NKrkZ
ちょっと鬱なの投下します。苦手な人は注意。3〜4レスほど下拝借。一応>>520からの続きにもなってます。
653ぶーわ@ふたなり鬱注意:2007/08/18(土) 04:14:40 ID:5A7NKrkZ
 最近、お姉ちゃんがおかしい。いや、お姉ちゃんだけじゃなくて……こなちゃんも。何処が、って上手く言えないけど……やっぱりおかしい。
「おっす、こなたー」
「あ、かがみー」
 今日も昼休みにお弁当をもって、私たちの教室に。そして何食わぬ顔で、こなちゃんの隣りに。ここまでなら、いつもの光景なのかもしれない。
「あ、お姉ちゃんホッペにご飯粒が」
「えっ? あっ、本当……」
 お姉ちゃんの手より先に、こなちゃんの口がお姉ちゃんの頬に。……もちろん一瞬の出来事。
「あはっ、かがみはドジな子だなー」
「ちょ、あ、あんたっ! やや、やめなさいよ人前でっ!」
 顔を真っ赤にするお姉ちゃん。怒るポイントがずれてる気がするけど。
「いーじゃんいーじゃん、漫画のラブコメとかでよくやってるじゃん」
「……馬鹿」
 笑うこなちゃんの横で、お姉ちゃんが顔を真っ赤にして俯きながら、声を漏らした。その表情は何処か恥ずかしそうで……それでいて、嬉しそうだった。やっぱり、おかしい。
「ねぇお姉ちゃん、帰りどっか寄っていかない?」
「あー、ごめん。こなたと約束してるの、また今度ね」
 最近は、二人だけで帰ることも多い。もちろん休日だって、二人で何処かに行く事もしばしば。私は一人、のけ者。
「こなたー」
「ねぇちょっと、こなた」
「んもぅ、相変わらずなんだから。こなたは」
「それでさ、こなたがさー」
「こなたが……」
 こなたが
 こなたで
 こなたと
 こなたこなたこなたこなたこなたこなたこなた……。お姉ちゃんの口から、その単語が出ない日はなかった。
 お姉ちゃんがこなちゃんが好きなのは、分かってた。でもきっと、諦めてると思ってた。だってお姉ちゃんの体は……普通じゃないから。だからお姉ちゃんの日記を盗み見た時には……衝撃が走った。
「何……これ」
 丁度、お姉ちゃんがお風呂に入っているときだった。いつも大事そうに書いて、見せてくれない日記が無防備に机の上に投げてあった。そこに書かれていたのはやっぱり……こなちゃんの事ばっかり。
 そして、こなちゃんの家で起こった事も……書かれてた。二人は……結ばれたんだ。私のお姉ちゃん、なのに。私の……私だけの。ワタシダケノ、オネエチャンナノニ。
「んっ……こな、たぁっ……」
 そして私は今、お風呂の前に居る。その中から聞こえてくるのは、お姉ちゃんの喘ぎ声。またきっと、自慰にふけっているに違いない。好きだもんね、こなちゃんをおかずにするの。トイレでこっそりしてるの、いつも聞いてるんだよ? 扉に耳つけて。
「お姉ちゃん」
「ひゃぁっ!」
 私が突然声をかけたので、お姉ちゃんの声が上がる。それはそうだ、人が居るのも知らずに自慰なんかしてるんだから。
「つ、つか、つかさっ?」
「私も、入っていい?」
「えっ……あっ、だ……」
 断る返事をする前に、扉を開ける。もう私の服はもう畳んで籠に投げてある。
「あっ、ち、違うのっ。えと、これは……」
 必死に言い訳しようとするお姉ちゃん。喘ぎ声とそそりたつ肉棒の説明をどうするのかにも興味はあったけど、今はもうどうでも良かった。
「いいよ、言い訳なんかしなくて」
「えっ……ひぅっ!」
 体勢を屈め、お姉ちゃんの熱く太くなった肉棒を掴む。それに反応したのか、体が仰け反る。
「ちょ、つか……さ、やめっ」
「こなちゃんとさ、Hしたんでしょ?」
「!」
 私の言葉に、お姉ちゃんの表情が引きつる。
「お姉ちゃん、こなちゃんの事好きなんだもんね……こんな体の癖にっ!」
「んんぅっ!」
 そのまま陰茎の根元をキツク締め上げると、さらに固くなっていくのが手から伝わってくる。
「こ、こなた……は」
 その苦痛に耐えながらも、声を絞り出すお姉ちゃん。脈打つ肉棒は、今にも射精しそう。
「こなたは、好きって……言ってくれた、の」
「……!」
654ぶーわ@ふたなり鬱注意:2007/08/18(土) 04:15:25 ID:5A7NKrkZ
 何、それ。なにそれ。ナニソレナニソレ。ナニソレナニソレナニソレナニソレッ! ワタシノホウガ、スキナノニ。
「……さない」
「つ、つか……さ?」
「許さないっ!!」
「ひぐぅっ!」
 私の手がお姉ちゃんの肉棒を掴み上げ、耐えられなくなったお姉ちゃんに肉棒から大量の精液が吹き出てくる。これももう、こなちゃんは知ってるんだ。この味も、この匂いも。
「いいよ、教えてあげる」
「ひっ……うぅ」
 射精にまだ放心しているお姉ちゃんに顔には、飛び散った精液が。それを舐めながら、もう一度お姉ちゃんに肉棒を掴む。
「私のほうが、お姉ちゃんを気持ちよくしてあげられるって」
 そう、だって。私が一番……お姉ちゃんの事を知ってるんだから
「ほら、立ってよ。壁に手、ついて」
「な、何を……」
「いいから、ほら」
「……」
 無抵抗のまま、お姉ちゃんが壁にてをつく。あはは、そうだよね。お姉ちゃん、苛められるのが好きなんだもん。そういうのも全部、知ってるんだよ?
「こなちゃんは、こんなことしてくれないでしょ?」
「な、何をつか……ひゃぅううっ!」
 お姉ちゃんの可愛い声が響き、体がビクンッと反応する。原因は簡単。私の舌が……お姉ちゃんのお尻を舐めたから。
「だ……めっ、そこ、は……はぁあああっ!」
 私の舌がお姉ちゃんの肛門を少しずつ開発していく。時には深く奥をついたり、周りを舐めたり。汚くなんかないよ、だってお姉ちゃんのだもん。
「ん、くぅっ……つ、つかさぁ……」
「あはは、オナニーじゃこんなの、味わえないでしょ? ……もちろん、こなちゃんでも」
 舌を肛門から離し、今度は人差し指で弄る。今イッたはずのお姉ちゃんの男根も、また固くなっていくのがここからも見えて可愛い。
「あっ、ああっ……あぅぅっ」
 私の指が肛門の奥に進むたびに、お姉ちゃんの体が悶える。ビクビクと小刻みに揺れ、半開きのままだった口からは涎も落ちる。後でまた、私が舐めてあげなきゃ。
「お姉ちゃんって、本当。変態だよね」
「ひぅっ」
 後ろから指で責めながら、開いた手で太くなった男根に触れる。ふふっ、もうこんなに固くしてる。それにもう、自分で腰使い出してる。それがまた可愛すぎる。
「じゃあそろそろ、本気でいくね」
「えっ……」
 肛門を責めていた手を止め、両手をお姉ちゃんの男根に。そして指の代わりに私の舌をまた、肛門を犯していく。
「ひっ……あっ、ぅ、ひ、ぐぅううううううううっ!」
 そのまま両手で激しく男根を責めると、あっけないほど簡単に射精した。あはは、アナルが好きなんだね。覚えておかなきゃ。
「あ、うぅ……ひぅ」
 初めてのアナルが気持ち良過ぎたのか、精液を出しながら放心するお姉ちゃん。そのまま精液だらけの床に、倒れる。
「ふふ、お姉ちゃん。誰が休んでいいって言った?」
「ひっ……」
「まだ、これからだよ」
 そのままお姉ちゃんの体を仰向けに。そこには精液を出し尽くして、少し萎えた男根が。
「も、もうやめて……つかさ。こんなの、変……よ。姉妹で、なんて」
「変なのは、お姉ちゃんだよ」
「ひぅぅっ!」
 お尻をもう一度指で弄ると、また男根が固くなっていく。
「お姉ちゃんは、私だけを好きでいればいいんだよ。ねっ?」
「ひっ……」
 お姉ちゃんの上に馬乗りになると、お姉ちゃんの顔が恐怖で引きつる。そうだ、こなちゃんだって出来たことが、私に出来ないはずがない。
「だ、駄目よっ、つかさっ! 駄目、駄目ぇっ!」
「私じゃないと、生きていけない体にしてあげるね。それでいいんだよ。それで」
 そうだよ。そうすれば私しかもう頼れない。私はお姉ちゃんを、支えるんだ。あはは、凄い。それは凄いよっ。
「ひ、ひぁあああああああっ」
 そのまま勃起したお姉ちゃんの男根を、私の膣の中に導いた。初めてだったから少し痛かったけど、思ったほどじゃなかったのが本音。それにそんなの、お姉ちゃんにされてると思えば痛くもなんともない。
「ほらっ、お尻も好きなんだよね。一杯一杯苛めてあげるからっ」
「あぅっ、ひっ、だ、やぁあああああっ!」
 私の指がお姉ちゃんの肛門を貫く。私の指に責められながら腰を動かすお姉ちゃんが、三度目の射精を迎えるのは……そう遅い事でもなかった。
655ぶーわ@ふたなり鬱注意:2007/08/18(土) 04:16:50 ID:5A7NKrkZ
 ……
 六回目の射精を終えた頃だろうか。もうお姉ちゃんの視線は、何処を見ているか分からなかった。
「ねぇ、お姉ちゃん」
「あ……ぅ」
 定まらない視線のまま、返事をするお姉ちゃん。
「こなちゃんとは、もう別れてね」
「……っ」
 その時、虚ろだった目が、生気を戻す。それが私の、癇に障る。
「じゃないと……こなちゃんに、同じ事するから」
「!」
 耳元で囁いた言葉に、お姉ちゃんの表情が強張る。そのまま俯き、小さい言葉を漏らした。
「分か……った、から。こなたには……」
「うん、じゃあよしっ」
 最後まで言葉も聴かず、そのまま立ち上がる。さぁて、お姉ちゃんの体も流してあげようかな。っていい加減上がらないとまた長風呂で怒られちゃうや。あははっ、これでいつもどおり。こなちゃんとお姉ちゃんは別れて、お姉ちゃんは私のもの。
「あはは、あははははっ」
 自然と笑い声が零れた。それは心からの笑い声。だって、そうだよ。これで最高。これで、完璧。だって、だって……

 オネエチャンハ、ワタシダケノモノダヨ?

(完)
656ぶーわ:2007/08/18(土) 04:18:36 ID:5A7NKrkZ
このまま終わってもいいかと思ったけど こなかがが好きな自分も居ます。続きが思いつけたら、書いてみたいです。突発乱筆失礼。
657名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 04:19:41 ID:mssKRlme
うっひょう
これはまた鬱ですな続きwktk
GJ
658名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 04:28:10 ID:69LhIchO
つかさ・・・
なんて恐ろしい子!!

659名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 04:39:22 ID:mNCwm80V
GJ
黒つかさ降臨
個人的に黒キャラは好きだからうれしかったりする
660名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 04:42:10 ID:351O8Fi/
>>656
こういうSS…マジでもっと書いて欲しいから……
661名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 04:51:30 ID:7AisuEVH
>>656
このあと、つかこな鬱→かがこな
という展開になったら俺は死ねる!!いや、死ぬ!!
662名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 05:09:58 ID:mssKRlme
ところでこのスレにおいてかがみはアナル好きなのはデフォルトか?
なんか設定として多いように見受けられるが
663名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 07:31:26 ID:3ZXbHJ5W
>>656
続きを! こなががを要求するー!


ああ、でもやられちゃうかがみにときめいたのは内緒だ。ぐじょーぶ。
664名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 12:24:51 ID:WGYY+ohA
はじめまして。
書きたいのですが、だれでもいいですか?

665名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 12:37:58 ID:mNCwm80V
>>1の注意書きを守ってくれれば基本的にOK
でもそろそろ500KBに近づくから長めの文章はやめておいた方がいいかも
666名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 12:40:05 ID:WGYY+ohA
ここは誰でも自由に書けるのか?です。
訂正します。
667名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 12:43:24 ID:L7PHXbDC
誰でも書けるよ。
あと、sageてくれると嬉しい。
メール欄つてところにsageって入れるだけでいいから
668名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 12:48:08 ID:WGYY+ohA
わかりました。
12になったら書かせていただきます。
回答ありがとうございます。
669名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 13:10:44 ID:WGYY+ohA
sageってこうですか?
こうゆう場所初めてで・・・
670名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 13:14:00 ID:9476akiH
カンちゃん: 「か、か、かがみーん!」
ID:rLdOK/V3: 「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャ〜ン。カガミン大魔王でごじゃるよん」
カンちゃん: 「うわぁ…何だいお前は〜?」
ID:rLdOK/V3: 「かがみんと仰られたからにはワタシはご主人の忠実なる下僕でごじゃるよ。ささどんな願い事でも叶えてやるから早く言えこの野郎」
カンちゃん: 「口の悪い奴だなぁ…ま、いいや。このスレを名SSで一杯にしてくれよ」
ID:rLdOK/V3: 「かしこまったでごじゃる…カガミンドビンハゲチャ〜〜ビン!」
671名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 13:32:32 ID:Mo8CZAgb
>>670
かがみ=くしゃみだと!!
なんて野郎だ!ぼこぼこになってやる!
672名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 13:36:43 ID:u++7/hk0
>>669
そう、それがsage。
あとはこの辺読んでおくといいよ

2ちゃんねる インフォメーション
http://info.2ch.net/guide/
673名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 13:59:49 ID:02Sx5MEg
>>670
盛大に麦茶フイタwww
674名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 14:05:15 ID:3k/h65h/
今からメロブで同人買って来るー。もう3日目の本売ってるのな

「ふっふっふー明日は待ちに待ったコミケ3日目、今年もたっぷり付き合ってもらうかんねー」
「わたしらじゃ役に立たないって前回学ばなかったのか、あんたは」
「わ、わたしあの場所ちょっと怖くてできれば行きたくないかなーって……くさいし……」
「んもー、そんなつれないこと言わないでよー、くさいけど。
日本最大規模のお祭りなんだよー、くさいけど。行かなきゃハドソンだって」
「いや、古いし。
大体さ、あのイベントで売ってる本って同人ショップでも買えるでしょ?
あんたが私たちに買わせた本、アキバで売ってたじゃないの」
「わかってないなぁ〜、あの死地で買うからこその作り手と買い手の一体感や、
好きな作品への愛を満たせた達成感があるんだヨ。
あとひよりんも今回サークル参加してるし、顔出せば喜んでくれるよ」
「あ、ひよりちゃん本出してるの?私のネタ使ってくれてるかなぁ。
気になってきちゃった、行ってみようかな」
「つかさ、あんた簡単にまるめこまれてるんじゃないわよ……」



「一生懸命コミックマーケットのことを調べたのに、私は誘っていただけないんですね……くすん」
「あっ!?いや、あのね、なんだかあの場所にみゆきさんはそぐわない気がして、本気で誘うのは気が引けちゃってね!?」
675名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 14:13:35 ID:mssKRlme
みゆきさんカワイソスw
レイヤーとしていったら写真撮られまくりだろうなw
676名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 14:17:59 ID:WW8gWI3l
連れて行かないのも可哀想だが、あの場に連れて行くほうも可哀想だと思う。

あと、数日中にSS投下しますが、鬱ものです。
677名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 14:31:40 ID:Mo8CZAgb
>>571
ここから俺の個人的妄想

もしかしたら柊家の言い伝えには「四番目の子供は神の化身」というものがあったのでは?
祈、祀はその四人目を崇める為の名前なのだ。(祀る、祈る)
しかし、そこで「子供で双子で産まれる」というハプニングが起こる。
この緊急事態に「三番目の子供は四番目の御子の供え物」という解釈をし、三番目には神への供え物である鏡、そして四番目の御子には司(神を司る)と、なった。
つまりかがみはつかさのお飾りだったということだったんだ!!
678名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 14:37:50 ID:3oKUPTBc
>>677
お前は俺を怒らせた
679名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 14:44:55 ID:YcaPOkK8
>>677
その供え物を掠め取る悪ガキがこなただと言うことで
680名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 15:57:24 ID:ieW/yIx3
>>677よく思い付いたな…

つまり、つかさには神に匹敵する何か能力がある代わりに欠けているものもある、と?
そしてつかさの欠けているものは……
681名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 15:58:43 ID:yMxdHMiD
>>677
つまりかがみは一生をかけてつかさを幸せにする権利があるということかナ、ナンダry
682名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 16:24:14 ID:FAeA++FB
今のアニメとかってリアルより以上に双子がおおいよね。

今アニメ見てるような世代にとってはふたごって結構めずらしくてうらやましいって思う人が多いと思うけど。

昔なら間引きされたり、村を出されたりしてたんだよなぁ……。そう思うと恐ろしい。
683名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 16:32:11 ID:mssKRlme
横浜スタジアムでもってけ!セーラーふくが流れる
http://ex20.2ch.net/test/read.cgi/base/1185599266/
684名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 16:40:44 ID:XHCZ2tu1
みんな、>>683は釣りだ!!
685名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 17:51:43 ID:WW8gWI3l
>>676

意外と早く出来上がったので約10分後、投下開始しますします
686名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 17:52:54 ID:tB4gkoaH
>>685
カップリングの表記もよろ
687685:2007/08/18(土) 17:54:22 ID:WW8gWI3l
男複数×みなみ・ゆたか
688名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 17:55:00 ID:L7PHXbDC
凄い勢いでwktk
689685:2007/08/18(土) 17:59:49 ID:WW8gWI3l

夢で見たネタを仕上げました。初投下でおかしな所が有るかもしれませんがご勘弁を。

男複数×みなみ・ゆたか
強姦・ガチ鬱展開 de バッドエンドなので苦手な方はスルーをお勧めします。

約8レス使います
タイトル『絶望の方角』

※※――――――――――※※

「みなみちゃん、ばいばい〜」
「…また明日」
日の暮れた夕方というより夜と言った方がいいぐらいに暗くなった公園。6時間目に体調が悪くなったのとすぐ

に帰れる状態ではなかったためこんな時間に帰ることになったのだ。公園の帰り道を歩いていたところ突然植え

込みから物音が聞こえてきた。

ガサッ
人影がこちらに迫って来たと思った瞬間、茂みの中へ引きずり込まれた。

「!!!」
「おっと、大声出されちゃ困るぜ、お譲ちゃん」
周りを見ると3人ほどの男が囲んでおりうちの一人がゆたかの口を手で塞いでいた。助けを呼ぼうにも口を塞が

れている上ガッチリと体を固定されていた。
「なかなかカワイイじゃん、小学生か?」
「この制服はそこの高校のだろう、でもこんなめんこい女子をヤれるとはな」
気味の悪い笑い声を垂れ流しながら、舐め回すようにゆたかの体を眺めていた。
「そろそろ始めようぜ、もう我慢んできねぇ」
「まぁまて、激しい運動の前には準備運動が必要だろぉ?」
男の手がゆたかの胸に迫ってきた。
「や、やめてください!!」
「声出すなって言っただろぉ!?」
頬に冷たい感触が当たった。瞬時にそれが何かを判断したゆたかはおとなしくせざるおえなかった。
「それでいい、すぐに気持ちよくなるからな」
手を下げたかと思ったらそのまま服の中に入れてきた。
そのまま胸まで手を上げ硬く―――は、なっていないが周りとは違う点を2つ、転がすように優しく弄る。
690絶望の方角(2/9):2007/08/18(土) 18:00:55 ID:WW8gWI3l
自分でも体を洗う時以外ほとんど触らない胸を知らない男に触られて鳥肌が立つ思いだった。
「っ……んっ…?……!!」
しかし、なんという事か鳥肌と一緒に少しづつではあるが胸の2つの頂点が立ってきたのだ。
「!…なんで」
「俺の手は神の手だからな、どんな女でも喜ばせるんだ」
本当に神の手なのかは分らないが、とにかく愛撫が上手いのは確かだった。
「…はん……んん……あっ」
そしてその神の手が気持ちいいと思うゆたかであった。
続けていくとゆたかの下着が染みのようなもので汚れていく。
「そろそろ良いみたいだねぇ」
スカートを捲くり下着の状態を確認した別の男は、
「俺から先に頂こうかねぇ」
パンツと一緒にズボンを脱ぎ、そそり立つ逸物を外気に晒した。
「ひっ!」
小さい頃、父親と一緒に入ったお風呂の時以来のだがそのときとは全く違うものが生えいた。それもかなりグロ

テスクなものだから、小さな悲鳴を上げるしかなかった。
くちゅ…
逸物をゆたかの入り口にあてがう、そして
「やぁ、やだ…やめてぇっ」
 ぬちっ!
「!!!!」
男の逸物がゆたかの中を一気に貫き、何の抵抗も無いかのように一瞬で最果てにたどり着いた。
「いたい…イタイよぉ……」
「うぉ、締まる…」

ズッ…ズッ…ズッ・・・
まだしっかり濡れていないため肉が直接ぶつかる音が響く。
が、次第にゆたかの入り口から染み出る愛液の量が増えてゆき、淫らな液が泡立つ音が増えてゆく。

「…た、助け…て…」
「はっ…最高の……締まり具合だ…」
「み、なみ……ちゃ、」

くちゅ……ぬちゅ……ぐちゅっ

ゆたかの中を何度も出入りした逸物はそろそろ限界が迫ってきた。
「くッ……そろそろ、出そうだ」
(で、出る?何……)
―――そして
 ドビュゥゥゥ!!! ビュルッ!!
その途端、男の逸物が膨らんだかと思ったその瞬間ゆたかの中に熱い何かが爆ぜて入ってきた。
「ああぁぁぁ!!!……あぁぁ」
熱く何とも言えない異物感を感じながら男たちの奥を見るともう一人の男がやってきた。
その男の肩を見ると見覚えのある制服と顔があった。
(!みなみちゃん!?どうして…)
691絶望の方角(3/9):2007/08/18(土) 18:01:43 ID:WW8gWI3l
学校の前で別れたがやっぱり心配になりゆたかの後を追っていた。もうすぐで追いつこうというところで突然ゆ

たかが姿を消した。消えたのではなく植え込みの中へ引きずり込まれたのだ。
それを見たみなみは急いでその場所を覗き込んだ。するとそこには数人の男に囲まれ服を脱がされかけているゆ

たかの姿があった。
あまりの出来事に声を上げそうになったが気づかれては自分の身が危ないと手で口を塞いで声が出るのを防いだ

。しかしゆたかが危ないと思い隙を突いて男たちからゆたかを助け出そうと構えた瞬間、後頭部から鈍い衝撃が

走り意識を無くした。

「どうした、そいつは」
男の一人が聞いた。
「そこで覗いていたもんでね、仲間に入れてあげようと思ったの」

みなみを連れてきた男は、念のための見張りで別の場所にいたらしくみなみからは死角になる場所にいたようだ


意識を失っていたみなみはすぐに気がつきそして自分の姿に驚いた。
「なんで……!ゆたかっ」
みなみが真っ先に反応したのは周りの男でもなくその男の逸物でもない。ゆたかだった。
裸と同じような格好のゆたかを見たみなみはそんなことをした男たちに怒りが沸いてきた。
なぜ助けを呼ばなかったんだ。
そう疑問に思ったがそれはすぐに解消された。
「姉ちゃん、助かりたければ言う事聞くんだな」
ゆたかと同じく頬につめたい感触が走る。端から無事に助けるつもりは無いが言う事を聞かすにはこれが一番だ

った。
「…ゆたかを…ゆたかだけでも、助けて」
「じゃ姉ちゃんが、あのゆたかちゃんの代わりでもやってくれるかな?」
直後、みなみの目に飛び込んできたのは白濁液が溢れているゆたかの大事なところだった。ここでいいえと言え

ばゆたかがどうなるか分らない。もしかしたらどこかへ連れて行かれるかもしれない。ゆたかがそんな目に遭う

なら私が代わりに……。
「……わかりました、やります」
「感謝するぜ、姉ちゃん名前は?」
なぜか礼を言う男。
「……みなみです」
「みなみ、か……ぅし。おい、みなみちゃんのためにもういっぺん準備運動するぞ」
「またやるんですかぁ?とっととやっちゃおうよ〜」
「やるって言ったらやるんだよ」
名前を聞いた途端、神の手の男は躊躇ったような感じがしたが何も無いかのようにみなみの準備運動を始める。
692絶望の方角(4/9):2007/08/18(土) 18:03:59 ID:WW8gWI3l
「…ふっ、ん……っ、」
みなみの胸は男の手のひらにすっぽりと収まって神の手の餌食になっていた。
みなみの大事なところにはもう一人の男が手や口を使って刺激していた。
すると、神の手を持つ男がみなみに話しかけた。
「…姉ちゃんは、俺が前付き合ってた女にそっくりだ、名前も同じで胸が全然無いところも」
何を話し出したのか、みなみの耳には入ってこなかった。それでも男は話し続ける。
「俺から別れを切り出したんだけどな、それでもあいつの事まだ好きなんだよ」
先ほどの躊躇いはこのためだったのだろう。今でも好きな女に似ている子を強姦するのはあまり気持ちいいもの

ではないはずだ。

「こっちそろそろ濡れてきたでぇ」
みなみの大事なところを刺激していた男が言う。
「代われ、俺が最初にやる」
「そんなぁ…それじゃ俺のむ―――」
「代われ」
何か圧迫感がある声。引き下がらなければ身に危険が及ぶほどの。
「はいはい、それじゃ俺は口でやって……て言っても激しく上下するから無理だよねぇ」
暇になった男はみなみと神の手の男との行為を鑑賞することにした。
乱暴そうで、それでも実はやさしく神の手の男はみなみの衣服を脱がしていた。
「いてぇかも知れないが我慢しろ」
逸物をみなみの入り口にあてがうと少しづつ挿入していった。
「っ!…ぁ、あ゙あぁ」
処女のみなみは破瓜の痛みに苦痛した。
しかしそんなのもつかの間、すぐ男の逸物により愛液が溢れ気持ち良いぐらいになっていく。
ぐちゅっ、じゅぱ、ぐちゅ
「はぁっ……あぁぁん……あぁっ!」
「姉ちゃん出す、ぞおぉぉぉ!!」
ドクゥゥンッッ!!
「あああぁぁっっ!!!」
ビュゥッ!…ビュッ
「姉ちゃん、なかなかの…モン、もっとる…な」
射精後の疲労感で絶え絶えの男。しかし気分は非常にすっきりしていた。
これで終わるかなと思っていたが信じられない言葉を耳にする。

「終わったか?こっちの子も再開するぞ」
何か変な言葉が聞こえた。再開?何を…
「ゆたかちゃんはお前等にやる。俺はみなみちゃんでじっくり楽しむぞ」
ゆたかが…また、同じことをされる。
「ゆ、ゆたかは…助けるって……約束…」
「代わるだけで、助けるとは言ってねぇぞ?」
しまった、みなみは思った。きちんと確認しない自分も悪いが中途半端な言い方をしたこいつらも悪い。
しかし既に手遅れ、4人の内の2人はゆたかの体を持ち上げ臨戦態勢に入っていた。
「大丈夫だ、命までは取らんでな」
693絶望の方角(5/9):2007/08/18(土) 18:04:52 ID:WW8gWI3l
逸物を入り口にあてがい、ゆたかを持ち上げている腕をふっと弱めた途端、引き込まれるように、
「あっ、ああぁぁっ!!」
ゆたかの体が下に落ち、ずぶずぶと先ほど入れた精液を溢れさせながらくわえ込んでゆく。
「へっへっ、なかなかの、締まり具合じゃねぇかよ」
腰…というよりも足を使い体を上下させまるでスクワットのようにゆたかを責め上げていた。
「後ろも入るかな〜」
後ろで待機していた男は前戯も何も無く後ろの穴へといれようとした。しかし、小さすぎるためになかなか入ら

ない。入れようとするたびゆたかの口からは苦痛の声が漏れてくる。
繰り返していくうちに少しずつ入るようになり、今では二本の肉棒を咥えたゆたかの姿が確認できるようになっ

た。
「あぁっ!ああぁっっ!!ああぁぁっ!!」
ゆたかは二つの穴からの刺激で狂うように嬌声を上げていた。

「…おまえも、あんな風になりたいかぁ?」
「っ……や、だ…私、たちを……たす…」
二つの口から白濁液を垂らしながらなおも懇願する。
「そんな格好で助け求められえても……逆にもっとやりたくなっちまう」
木の幹へ押さえつけ
「今度は俺が相手だ、覚悟しろ」
と、宣言した直後ずぶずぶと逸物をみなみの中へ沈め前後へ動かす。

ずびゅ、ぐにゅ、ぬちゅ

「はぁっ…あぁっ……ああぁっ」
ゆたかのように、イってから余り間を空けず再開したために強い快楽がみなみを襲う。
「みなみ」
横から自分の名前たと思い振り向くと、
―――ちゅ
神の手の男の顔が迫ってきたか思った瞬間には唇にやわらかい感覚がった。
「みなみ、俺、まだ、おまえの事、好きなんだ、好き……なんです」
言葉の間隔ごとにみなみに口付けをする神の手の男。みなみの口に舌を入れるが目にはうっすらと涙を浮かべて

いる。
この人のことを心のどこかで可哀想だと感じたみなみは、
「……知って…たよ……っ!…きみが……本気じゃ、ないって」
「みなみ?…そっか、……ごめんな、みなみ……」
二人はこんな状況下でも幸せそうだった。しかし―――
「そーたろーさーん、ラブコメってんじゃねぇ、ゾッ!」
―――ズッ!
鈍い音が響く。
「!!……て、てめぇ」
「襲った女に感情移入するなんて、惣太郎さんも可哀想」
力なく倒れた惣太郎の背中にはナイフが刺さっていた。じわじわと刺した周りから赤い染みが広がる。
何が起きたかわからないみなみだったが次第に状況の整理がつき、そして……
「え?…そーたろぉ……そう…!あああぁぁっ!!」
呼びかけようとしたがみなみの中に入っていた肉棒が爆ぜは白濁の欲望が…いや、怒りが注ぎ込まれた。
「人が気持ちよくさせてんのに何よそ事してんだよっ」
彼女できたこと無い男の叫びだった。
「こっち来いよ、もう始まってるぜ―――」
これから2人の本当の絶望が始まる。
694絶望の方角(6/9):2007/08/18(土) 18:05:37 ID:WW8gWI3l
途中参加の男共と一緒に無い乳のパイズリや手コキ、前後上下の口への射精を何度も繰り返した後のゆたかとみ

なみは全身精液だらけで、目が虚ろになってしまっていた。
「おめぇ、こんな精液だらけで……後でなんか言われるぞ」
「あまりに気持ちよかったもんだからつい…」
行為が一段落したところで男が
「おい、車は」
「公園の外だ」
「そこの袋に詰めろ、急いで運ぶぞ」
慌ただしく作業をしている男たちを何となく目に入れていたが黒い袋をかぶせられ全く視界が利かなくなったゆ

たか。同じようにみなみも袋に詰められワゴン車の後部座席に載せられていく。

着ていた制服と惣太郎をその場に残して―――。

―――キィィッ!!

数十分ほどのドライブをしたところで車は廃工場の前に止まった。

「おそいよぉ〜待ちくたびれちゃった」
「あまりに遅いんで俺ら持った来た分先に始めちゃった。だからおまえ等の分はもう無いぞ」
「マジかよ、やりすぎんじゃなかった〜」
車から出てきた男を含めて10人以上となった固まり。
袋から出された瞬間、ゆたかの目が視界の隅に何かを捉えた。
そこには4人ほどの女の子が横になっていた。その4人は、

   長く青い髪に小学生ぐらいの裸の女の子に
   紫の長い髪を二つにまとめた裸の女の子
   紫の髪に黄色のリボンを付けた裸の女の子と
   ピンクの髪でとっても巨乳な裸の女の子、

―――そう、
その4人とは泉こなた、柊かがみ、柊つかさ、高良みゆきである。
この4人も帰宅途中、物陰に押し込まれ強姦された後ここに連れてこられたのだ。

「ずいぶんヤったんだな、精液まみれじゃん。でもそれがまた良いな」
「だろ〜?だから今連れてきたのやるから早くそっちの4人とやらせろよ」
「オーケェ、オーケェ余りモンで良かったらどんどんやりな」
6人の目は無理やりやられる恐怖と、その後の快楽による期待が入り混じった色をしていた。

「本日午前5時ごろ、糟日部市内の公園で半裸の男性がナイフで刺され死んでいるのが発見されました。
 男性の名前は――惣太郎、――――で、付近に女性の衣服が見つかったため、
 この男性となんらかの関係性があるとして警察が―――」
695絶望の方角(7/9):2007/08/18(土) 18:06:50 ID:WW8gWI3l
―――数日後

「あぁっ、あぁっ、ああぁっっ!!」
「ふぁぁ…気持ち……いようぅ」
「もっと…もっとぉっ!」
「はむ…ちゅうぅ…んうぅ!」
「ああぁぁ!ああぁぁっ!!ああぁぁっっ!!」
「そ…そうたろっ!……んんっっ!!」

性奴隷として男共の肉棒を様々な口で咥える6人の少女の姿がとある廃工場で見ることが出来るという。

            【 fin 】

※※――――――――――※※


わずかなネタに大量の肉を付けていったのでドラマが急展開したりして稚拙なものでしょうが、
最後まで読んでくださってありがとうございました。
もっと精進ていきたいと思います。でも次書くときは非エロがいいです。
696絶望の方角:2007/08/18(土) 18:08:56 ID:WW8gWI3l
すいません。7レスで済みました。でも、投下する時って変にドキドキしますね。
職人さん達っていつもこのドキドキを味わっているんでしょうか。
697名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 18:27:47 ID:mssKRlme
   r ‐、
   | ○ |         r‐‐、
  _,;ト - イ、      ∧l☆│∧   エロパロスレ住人の諸君!
(⌒`    ⌒ヽ   /,、,,ト.-イ/,、 l
 |ヽ  ~~⌒γ⌒) r'⌒ `!´ `⌒)    ssの中とはいえ、
│ ヽー―'^ー-' ( ⌒γ⌒~~ /|    悲しいけどこれ現実なんだよね
│  〉    |│  |`ー^ー― r' |   
│ /───| |  |/ |  l  ト、 |    諸君も襲われないよう、
|  irー-、 ー ,} |    /     i       日頃から周りには気をつけよう!
| /   `X´ ヽ    /   入  |

>>596gj
698名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 18:32:56 ID:LC8gSVW5
現在471 KB そろそろだな
>>696
GJ
流石というか、なんちゅう夢なんだ……w
699名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 18:36:17 ID:L7PHXbDC
なんという陵辱…これはGJ
そしてそんな夢を見られる頭が羨ましい…。

ドキドキに関しては、何度投下しても慣れないなー。
受けるかな?大丈夫かな?キャラとか変じゃないよね?って身悶えてるよ。
700名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 19:08:23 ID:mssKRlme
レス番間違えた

そうたろうは別の世界ならみなみちゃんといい友達になれたはず
701名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 19:17:18 ID:Y6TZRQRv
24時間テレビ見てると鬱になる・・・
702名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 19:19:47 ID:/xYj6Vjz
>>701
そうか?
703名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 19:22:03 ID:Y6TZRQRv
>>702
いやー病気とかさぁー
704名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 19:23:05 ID:WW8gWI3l
>>696
みなみと惣太郎がラブになる事も殺人が起きる事も4人が同じように誘拐される事も、書き始めたときは全く考えてませんでした。

改めて思うと俺の頭ってスゲー
705名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 19:39:21 ID:q5lrIquP
>>704
執筆前と執筆後で内容が全然変わっちゃってることって結構あるよね。
執筆中になんか新案がバンバン出てきて、ウオーって書きまくった後に
いざ最初のプロットとか見てみると全然違ってて、どうなってるんだ俺の脳orzとか思ったり。

とにかくGJ!
706名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 19:54:29 ID:/xYj6Vjz
>>703
なるほど。
707名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 20:57:15 ID:jD4Lcy4L
氣志團聴きながらスレ覗いて>>518のフェラ部読んだらデリキスがかかってビビった!
708名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 21:02:53 ID:nDewt3tQ
>>696
GJ…なんだけれど、
改行部分が一部おかしいのが多少気になる。
709アリアン:2007/08/18(土) 21:14:32 ID:mNCwm80V
えーと、旧「初SS書き」です
どうも創作意欲が暴走しているらしく、またかいてしまいました
このままだと途中でだれてしまうのは目に見えてますけど
こなた&かがみで、また非エロです(僕はなかなかエロはかけないと思います)
もうそろそろ500KB近いので、次スレが立ったら投下しようと思います
多分今回投下したらしばらく落ち着くと思います
710名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 21:24:06 ID:Pg+pFSTu
>>709
OK
全裸で待機してる
711名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 21:25:12 ID:nDewt3tQ
>>709アリアン氏
楽しみにしています。
712名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 21:47:55 ID:LC8gSVW5
それならちょっと早いかもしれないけど次スレ行っちゃう?
現在 474 KB
713名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 21:54:59 ID:mssKRlme
らき☆すたの女の子でエロパロ12

現在、アニメも放映されていてノリに乗っている「らき☆すた」でエロいの行ってみよ。

☆カップリングは自由
☆基本的に百合マンセー
☆801は禁止(と言っても男キャラあんまいねぇ)
☆投下した作品の保管を希望しない場合、前もってその旨を知らせること

※マナー等※
※割込みを防止するため、書き込みや投下の前等にリロードを。
※荒らしや煽り、気に入らない人・作品等はスルーで。
※グロやSM、鬱モノなどの過激な内容は断りを入れてから投稿する
※読者=主人公の作品(いわゆる俺キャラもの)についてはNGワード指定や断り文を確実に。
※480KBまたは950レスのどちらかに近づいたら、次スレの準備を。

マターリはぁはぁしましょうか。

☆まとめサイト(管理人と職人に感謝!)
ttp://www33.atwiki.jp/kairakunoza/pages/1.html
☆派生サイト:てけてけかなたさん伺か化計画
ttp://neo-experiment.hp.infoseek.co.jp/index.html
☆前スレ
らき☆すたの女の子でエロパロ11
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1186831263/
714名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 22:04:40 ID:LC8gSVW5
では、ちょっとチャレンジしてみますね
715名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 22:07:45 ID:LC8gSVW5
次スレ
らき☆すたの女の子でエロパロ12
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1187442382/

早漏と(ry
716名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 22:12:10 ID:mssKRlme
>>715
スレ立て乙んでれ
717名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 22:16:05 ID:9S2tS1ZF
今恐ろしいことに気付いた……
らきすたのエロパロスレが3つ存在してるよ……勢いありすぎ
718名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 22:16:52 ID:7AisuEVH
↓じゃあここからは埋めor短編でよろ
719名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 22:22:19 ID:mssKRlme
|  ┌( ゚д゚)ウッウー─→          _ _  <    -‐      ̄:::::... /;;;;;;/     、ヽ l / ,
|┌┘  ┌──────スペ─→ /_☆ヽ_ \/     /     :::了;;;;;ア_  =     =
└┴┬─┘  ∧_∧         彡 ´ー`)   /  ..:;  ../  .::::.   ::l;;;ヘ;;;;;;;>ニ= 芹 そ -=
    └─┬→)´・ω・`)        と( 6 )っ /   ..:::::l /:/  .::::;イ |:. `l"::ヘ_> ニ= 沢 れ =ニ
←┐  ┌┘     /U         /  ノ  ノ   ヽ  .:::: イ:7尢` .::::7''尢ア ::|::::l:::l  =- な. で -=
┌┴─┼─小笠原─→( ^ω^)/   ( (     \:::::::{ jr(●),   、(●): ':::::|:::l   ニ .ら. も ニ
│    |____     〈        )ノ        \::Y   ,,ノ(、_, )ヽ、,, .:::/ヽ/|:::!  ´r :   ヽ`
│    <○√ |     〉       ↑          |:八   `-=ニ=- ' .::::::::::|/    ´/小ヽ`
│      ‖   └──┬──多村─┘          |'::::::ゝ、. ↑ニニ´  _/://
↓      <<         └────────芹沢─────┘
720696:2007/08/18(土) 22:22:59 ID:WW8gWI3l
>>708
俺も気になってるんだけど、なぜこうなったか分らん。

保管庫入れるとき修正してもらえるとありがたい。
721名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 22:30:33 ID:nDewt3tQ
さあ、埋めるざますよ
722名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 22:34:26 ID:mssKRlme
いくでガンス
7237-896:2007/08/18(土) 22:39:12 ID:9uHP+z4M
埋めフンガ〜ってな感じに

こなフェチの続編ができたので
12スレの方に投下しようと思います

ってなわけで、埋め用のネタとしてこなフェチの番外編を
『こな☆フェチ 番外編 〜こなたお姉ちゃんは私のもの編〜』
ゆたか視点
ゆた→こな
ちょこっとえっちぃ

では投下します
724名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 22:39:20 ID:LB4ERoHb
ふんがー
 日曜日
 いつものようにやってくる朝
 小鳥さんの囀る声が耳元に届く
 目覚ましが鳴る前に起きてしまったみたい
「んん〜」
 上半身を起こして伸びをした、背骨がぽきぽきと音をたてる
 ベッドから抜け出して、掛け布団を畳む
 鏡の前で髪の毛をチェックする、寝癖がひどいかも
 ……そういえばこなたお姉ちゃんのお友達に、かがみ先輩って人がいるけど
 なんだかあの人の、お姉ちゃんに対する視線は、友達の視線とはなんか違うような気がします
 艶っぽいというか、憂いを秘めているっていうか……危ないというか
 そんなことを考えながら部屋を出て、1階へ向かうところで
 こなたお姉ちゃんの部屋の扉が少し開いていることに気がついた
 覗きこむと、お姉ちゃんパソコンに向かってキーボードを叩いていた
 朝の挨拶をしようと、ドアを開いた
「おはよ〜お姉ちゃん、早いね」
「お〜ゆーちゃんおはよう、私ネトゲで徹夜したからいまから寝るところなんだよ」
「……え?」
 今からって……お姉ちゃんはやっぱりすごいなぁ
「じゃあおやすみなさい、お姉ちゃん」
「んむ」
 いつものような猫口で頷くお姉ちゃん
 それを横目に見ながら、扉の外へと向かった

「おはようおじさん」
「やあ、おはようゆーちゃん」
 そうじろうおじさんは、居間のテーブルでお茶を啜っていた
「こなたは今から寝るって?」
「はいぃ、ネットゲームで徹夜したっていってました」
「まったく……」
 おじさんは苦笑いでそう言った
「ゆーちゃん、朝ごはん食べるかい?」
「はい……あ、お手伝いします」
「おー悪いね」
 おじさんと一緒に台所へ向かった
 おじさんと作る朝ご飯は楽しくて、とてもおいしかったです。
726名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 22:40:13 ID:3k/h65h/
墳餓



 昼下がり、私が居間でテレビを見ていると
「ゆーちゃん、そろそろこなた起こしてきてくれないか?」
 お昼ご飯を作っていたおじさんが、フライパンを持ったまま私に言った
 時計を見ると、すでに針は1時を指していた
 お姉ちゃんが寝てから、6時間が経っていた
「はいぃ、起こしてきますね」
「頼むよ」
 テレビを消して、お姉ちゃんの部屋に向かう
 目的は起こしにいくことだけれど、階段はできるだけ足音をたてないようにした
 ゆっくりと部屋の扉を開く
 お姉ちゃんが仰向けになって、眠っていた
「ぉ姉ちゃん……おはよー、そろそろ起きようよぉ〜」
 ゆさゆさとお姉ちゃんの肩を掴んで揺すってみる
「んぅ〜」
「!!」
 寝息をたてたままこちらに顔を向けるお姉ちゃん
 なんだかかわいい
「……」ギシッ
 ベッドに右肘をついて、もう片方の手でお姉ちゃんの長くて青い髪を撫でる
 まるでシルクに触れているような感覚、それほどにさらさらだった
「……ふぇ…むにぅ」
「えへへ♪」
 髪に触れていた手を、お姉ちゃんのやわらかそうなほっぺたに移す
 ぷに
 ……やわらかい
 ぷにぷに、ぷにぷに
「ぷぇ……」
 なかなか起きない
 お姉ちゃんかわいいなぁ
 やわらかい感触を楽しんでいると、ふとお姉ちゃんの唇に目がいった
 眠っているために半開きになっているその唇は、呼吸に合わせて動き、まるで私を誘っているようだった
「お姉……ちゃん……」
 無意識に私の唇が近づいていくのが分かる
 これって、寝込みを襲うことになるんだよね
 いけないことだと分かっていても、止められそうにない
 ちゅぅ
 お姉ちゃんの唇と重なる感触がした
 舌を相手の口の中にいれる、フレンチキスっていうのがあるって聞いたことがあったけれど
 流石にそんな勇気はなかったので
 唇を優しく啄ばむ程度だった

「……っぷぁ」
 たっぷりとお姉ちゃんの唇を堪能した後に、罪悪感のようなものが生まれた
「ごめんねお姉ちゃん……」
 そういいながらも、未だに起きないお姉ちゃんに触れたい衝動が治まらない
「もう少し、だけなら」
 そう呟きながら、パジャマが肌蹴て少しだけ見えかけている胸に手を伸ばした
 ふにっ
 ほっぺたとはまた違う、ましゅまろみたいなやわらかさが手のひらに伝わる
「あ……ん」
「……!?」
 いつもと違う艶を帯びた声に、お姉ちゃんの顔を覗き見た
 少しだけ顔が赤い気がする
「こなたお姉ちゃん、かわいい」
 自分の口から、驚くほど熱い息が漏れた
 もう一度、自分の唇を、お姉ちゃんのそれへと近づける
 唇が重なった瞬間だった
「ゆー……ふぁん?」
「!!」
 思わず、閉じていた目を開くと
 エメラルド色の瞳が、半開きの状態でこちらを見ていた
 意識が朧げなのか、目が霞んでいる
「お、おおお、おはようお姉ちゃん!!」
「おふぁよ〜」
 さっきのことに気づいていないのか、いつもの猫口で挨拶をするお姉ちゃん
 むき出しになっている肩の部分の肌が、日の光に照らされてなんだか色っぽかった
「ゆ〜ひゃ〜ん、今何時ぃ〜?」
 呂律が回っていないお姉ちゃん、やっぱりかわいい
「もう1時半だよ」
「もうそんな時間かぁ〜……起きよっとぉ〜」
 ふらふらと立ち上がり、よろよろと居間へと向かうお姉ちゃん
 そんなお姉ちゃんを見て、また心臓大きく脈打つ
 私、まだお姉ちゃんに触り足らないんだ……
 体の真ん中で、何かがはじけた気がした


【 fin 】
7297-896:2007/08/18(土) 22:42:59 ID:9uHP+z4M
以上です
番外編なので続きはないっぽいかな?たぶん……
変な終わり方でごめんね
730名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 22:44:44 ID:mssKRlme
>>729
Юちゃんが目覚めたようです
gj
731名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 22:47:36 ID:Vcutotof
亀山「かがみは萌えますね右京さん」
杉下「私はこなた萌えです!!」
732名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 22:52:52 ID:3ZXbHJ5W
>>729
起きぬけのこなたが可愛い……。
そりゃゆーちゃんだって襲いたくもなるわ。ぐじょーぶ。
733埋め投下:2007/08/19(日) 00:16:01 ID:iLc8HyBT
かがみ「何もたついてるのよ二人とも! 早く入れなさいよ!」
こなた「そんな事言われても……」
つかさ「お、お姉ちゃん。私無理だよ〜」
かがみ「無理とか言ってないで早くこなたに入れなさいよ! でないと私があんたに入れられないじゃない!」
つかさ「だってこなちゃんに上手く入んないだもん〜」
かがみ「仕方ないわね。ほらほら!」
つかさ「お姉ちゃん! 押しちゃダメ〜! ひゃぁん!」こなた「うわっ!……かがみ〜強引に入れないでよぉ」
かがみ「あんた達がのろのろしてるからでしょ! さぁこなた、早く私に入れて!」
こなた「は、入んないよ〜やっぱやめよ?」
かがみ「何言ってんのよバカ! ここまで来てやめられるか!!」
こなた「うお! 自分から入れてくるとはかがみん積極的♪」
かがみ「よっしゃ! 行くわよ! チェーンジ!! ゲッターワン!」
つかさ「ねぇこなちゃん。なんでお姉ちゃんは、体の度にテンション高くなるんだろう?」
こなた「さぁ〜。きっと私達には分からないカタルシスが……」
かがみ「ツインテールトマホーク! 死ね死ね! ヒャヒャヒャ!!」
734梅みwiki:2007/08/19(日) 00:43:34 ID:z0Lvhf9R
『フレンチキス』とは、所謂「ディープキス」と呼ばれる意味と、軽く唇を触れあわせるだけのシンプルなキス、
という両極端の意味で用いられます。

イギリスとフランスの交流が始まった頃、両者はまだ仲が悪く、イギリス人は「舌を絡ませ合う激しいキス」を嫌い、
「下品で卑しい」という蔑称を込めて「フレンチキス」と呼びました。

一方フランスでは「心を込めた(上品な)キス」という意味で、やはり「フレンチキス」という名称を使っています。

やがて日本にこの言葉が入ってきましたが、「心を込めた上品なキス」という意味から「優しく軽いキス」という
イメージが生まれたらしく、一部では「唇を合わせるだけの軽いキス=フレンチキス」というイメージが定着
したようです。

ちなみにフランス人が行う「心を込めたキス」とは、やはり「ディープキス」を指すようですよ。
735名無しさん@ピンキー:2007/08/19(日) 00:52:58 ID:qaSwi8Gt
個人的にはフレンチ=ディープだったがどっちもありなのか
736梅4-243 ◆X9xLTlcDnY :2007/08/19(日) 01:10:37 ID:z0Lvhf9R
>>733
http://bbs.freedeai.com/src/up5004.jpg
とある絵をかがみ目にしてみたんだが全然雰囲気出んかったorz

ちなみに元絵はこちら
http://bbs.freedeai.com/src/up5005.jpg
737名無しさん@ピンキー:2007/08/19(日) 01:14:47 ID:KFupAo1c
>>736
元ネタkwsk
これが例のゲッターロボ飛焔ってやつなのか?
738名無しさん@ピンキー:2007/08/19(日) 01:17:57 ID:z0Lvhf9R
>>737
10分ほど前に「ゲッター 竜馬」でググッた絵です。
元絵師さんに感謝(´・ω・)
739名無しさん@ピンキー:2007/08/19(日) 01:22:51 ID:KFupAo1c
>>738
おお、ありがとう。
フリー素材なのか…。
飛焔はどうなることやら…
賢ちゃん無しのゲッターは正直見たくは無いんだけどなぁ…
740名無しさん@ピンキー:2007/08/19(日) 02:01:38 ID:MksiRk2l
こなたが何気に 誘ってるのに
気づかぬふりで 過ごしてた
私イジリに 隠した愛の
鼓動が百合を 呼び覚ます

そうよ忘れられない
がむしゃら過ぎる萌えヲタ
あんたが萌えるなら
ただそれだけで 何もいらない

熱く抱け夢見たこなたを
やけつくほどに手を伸ばせ
責めまくれ唇離さず
生きてることを確かめろ
741名無しさん@ピンキー:2007/08/19(日) 02:05:24 ID:83EJCLaW
頼むから百合オタは死んでくれ
キメェ
742名無しさん@ピンキー:2007/08/19(日) 02:16:50 ID:el8IJt/V
>>741
このスレでそれを言えるお前って逆に凄いな
743名無しさん@ピンキー:2007/08/19(日) 02:18:28 ID:z0Lvhf9R
>>741
自殺はいかんよ
744名無しさん@ピンキー:2007/08/19(日) 02:28:52 ID:83EJCLaW
時々>>696みたいな良い作品もいるから我慢して見てんだよ
あとずいぶん前には結構見かけたあきら×白石とかな
普段は前書き見て速攻あぼーん放り込んで耐えてるが単発のキモイ脳内妄想たれる奴超うぜえ
745名無しさん@ピンキー:2007/08/19(日) 02:35:57 ID:KFupAo1c
>>740
HEATSかwww
個人的には今がそのときだ!が好きだなぁ。
しかし、このスレは守備範囲広いなぁ。
746名無しさん@ピンキー:2007/08/19(日) 02:37:31 ID:C0IGZ60I
バカヤロー!!     
o-_-)=○)゜O゜)
      >>744

命を無駄にすんな!
747名無しさん@ピンキー:2007/08/19(日) 02:37:58 ID:z0Lvhf9R
>>744
なんとなくマトモにレスしてるっぽいのであえてマトモに返すけど、

>>1
> ☆基本的に百合マンセー

って書いてる以上、ここは百合推奨スレだから貴方には合わないと思うよ。
貴方好みの良作もあるだろうからたまにチェックする分にはいいかもしれんけど
748名無しさん@ピンキー:2007/08/19(日) 02:38:44 ID:v911SeCs
>>744
らきすたという萌え系素材をエロパロ板で扱ってるスレである以上、
おまいさんが望むタイプの作品-696氏のもの-は見つけにくいのは仕方ないんじゃないカナ?
きつい言い方して物書きさんを萎縮させるよりも、じっと好みの作品が投下されるのを待つか、
別の板まで手を伸ばすのがいいんじゃないかと思うんだぜ
おまえさんが率先して作品を書いて、スレの流れを動かすのもありだろうね、期待してるぜ
749名無しさん@ピンキー:2007/08/19(日) 02:39:11 ID:s2kZzjax
>>744

つ【保管庫】

ここで張ってれば単発は目にしなくて済むし、カップリング分けもされてるから、あぼーんの手間も要らないですよ。
750名無しさん@ピンキー:2007/08/19(日) 02:44:47 ID:DqqF8pUj
>>741
華麗にバルサミコスルー
751名無しさん@ピンキー:2007/08/19(日) 02:54:35 ID:s9HDtWcn
83EJCLaWみたいな奴、まだいたんだ。
>>696が良作とかまじきもいwww
そういう、自分と重ねて作品見るキモヲタはマジ死ねばいいよ
752名無しさん@ピンキー:2007/08/19(日) 03:02:38 ID:sLStsxcU
さて、埋めようか
753名無しさん@ピンキー:2007/08/19(日) 03:06:46 ID:83EJCLaW
>>747-749
俺みたいな荒くれ者にもまともなレスで返してくれる大人な人がいた事にちょっと感動した
ここ最近あまりに目に余る作品が多すぎてついカッとなっちまったんだ

これからは保管庫だけ漁ることにするよ
今までありがとうな
754名無しさん@ピンキー:2007/08/19(日) 03:15:58 ID:hVzayUmq
>>753
お互いの妥協点が見つかってよかった。

てゆか本スレ、なんであんな絡んで荒らすんだろうなあ……。
民度が高いから穏やかな感じだけどギスギスするのはイヤだねえ。

まぁかがみんって言わせるのはTPOよく考えなさいって指摘だと思って耐えるけどw
かがみがひざの上に乗せてるときにこなたに耳元で
「ねぇかがみん……」とか言わせてその回り舐めるとか。

ごめん電波いらっしゃったかも(クタバレ
755名無しさん@ピンキー:2007/08/19(日) 03:26:03 ID:sLStsxcU
>>754
まあ、いままでどうり一人で「かがみん言うな」と騒ぐだけなら軽くスルーするが、
保管庫にまで手を出して荒らしてくるのはさすがにどうかと思わないか?
756名無しさん@ピンキー:2007/08/19(日) 03:42:38 ID:hVzayUmq
>>755
いあ〜。すごい悲しいけど、どうしようもないじゃない?
やっぱり2chだからこそ、ある意味Mixiとかと違ってドロドロんなんなくて自浄されてる部分もあると思うしw
逆にこゆヒトがでちゃうっていうデメリットもあるわけなんだろうケド。

保管庫はねー。
イヤなら書き込み可能型をやめるしかないっていうのがセオリーだもん。
コメントがもらえるっていうメリットの裏返しだよね。
ただその労力は保管庫の中のヒトに来るから、やめちゃうほうがいいと思うんだよね。

うーん、ひとり? なのかどうかわかんないけどかなりの人数にインパクト与えてるよね……。
757名無しさん@ピンキー:2007/08/19(日) 03:49:06 ID:el8IJt/V
今見てきたけど酷いね、あれ
保管庫にまで手を出すのはちょっとやり過ぎな感じがある

コメント出来なくなるのは結構寂しい部分も有るんで出来たら止めてほしくはないんだけどなぁ
荒らしとかって一体何が楽しいんだろうかね?
758名無しさん@ピンキー:2007/08/19(日) 03:49:50 ID:z0Lvhf9R
>>755
>>756に同感。
スレは多分このまままったり(放置する人は放置、ネタにして楽しむ人はネタにして楽しむ)行くだろうけど、
保管庫の方はまとめの中の人の無条件削除にまかせるしかないかも。

手が回らなくなってきたら、ご本人の判断で書き込み禁止でいいと思う。
第三者書き込み可の仕様である以上、荒らしは時と場所を選ばないだろうし、止めようともしないだろうし。
759名無しさん@ピンキー:2007/08/19(日) 03:52:39 ID:z0Lvhf9R
荒らし発言ばかり集めた「かがみん叩き厨特設」とかいうのが一瞬頭をよぎったが自己スルーw
760名無しさん@ピンキー:2007/08/19(日) 05:36:58 ID:gbw6QDBy

かがみ「ねえこなた。さっきから何のサイト見てるの?」
こなた「2ちゃんねるだよ。エロパロ板」
かがみ「……一応、未成年だっていうのに突っ込んでいい?」
こなた「年齢的にはギリギリOKなのだよ。昔は21禁だったけどね」
かがみ「やれやれ……好きなアニメの二次創作でも漁ってるの?」
こなた「まあそんなとこなんだけどさ。実は巡回してるスレに荒らしが湧いててねー。ある意味夏の風物詩」
かがみ「荒らしって何が楽しくてやってるのかしらね?」
こなた「リアルで楽しいことが無いからやってるんじゃないの?」
かがみ「……当たってそうだなそれ」
こなた「まあ荒らしなんて2ちゃんならどこでも湧くもんだけどね。問題なのはここのスレ住人がいちいちそれを相手にしてるんだよね」
かがみ「荒らしに反応して荒れてるってこと?」
こなた「ううん。それほど荒れてないよ。一部のスレ住人がその荒らしをツンデレとか言って萌えキャラ化してるの」
かがみ「だったらいいんじゃないの? 荒らしが出てもスレの雰囲気は持ち直してるわけでしょ?」
こなた「全然良くないよ」
かがみ「何で?」
こなた「荒らしなんてほっとけばそのうち消えるんだよ。でもかまえばかまうほど長くいるの。
    その場の雰囲気を守るために荒らしを萌えキャラ化するのは、荒らしをスレに引き留めるために餌をやり続けるようなもんだよ。
    そうしたらどうなると思う?」
かがみ「荒らしが消えないってこと?」
こなた「そう。い〜っつまでも居座ってる。定期的に荒らしが湧く。そしてまた荒らしに餌をやるのが出てくる。
    とうとう荒らしは調子に乗って保管庫まで荒らしはじめてる」
かがみ「うわぁ。ひどい状況ね」
こなた「寂れていくのは時間の問題か。栄枯盛衰の儚さを感じるねぇ……
    まあほっといてもハルヒの二期があるからそっちに流れるだろうけど。京アニとか平野綾を叩いてる人も含めて」
かがみ「おいおい……そんなオチかよ」
761名無しさん@ピンキー:2007/08/19(日) 05:43:20 ID:hVzayUmq
なんだか夏祭りのおかげでうp滞りがちだし、こんなときなら許されるかも。
ってことで流れをブチ切って初投下してみるよ?

■閲覧上の注意とお願いです。
キャラクタの性格に違和感を覚えるかもしれません。
 こなた:
 最初のころのクールだったのが、何故あんなに砕けたのかっていうのを追ってみました。
 むしろそれを理由にしないとこんな風にならないかも。
 ゆたか:
 なんだか随分黒い? 気がします……。
 つまり私の中のゆーちゃんはいい子。

続き物です。EP5まであります。
全部ほとんど書きあがってますから、評判悪くなければちまちま投下します。
エロありです。話が進まないと出てきませんが。ちなみに、こな&かが。


※このお話でいつものツンデレさんが沸いても、一切反応しないで下さい。←重要


Line331なので、以降本文で7レス借用します。
762名無しさん@ピンキー:2007/08/19(日) 05:44:51 ID:hVzayUmq
超すまん。埋めるべきスレッドだった。
本スレ行って来る(´・ω・`)
763名無しさん@ピンキー:2007/08/19(日) 06:01:46 ID:e7X5iyPE
>>761
凄く面白そうなので期待
重要事項も了解
764名無しさん@ピンキー:2007/08/19(日) 08:34:55 ID:OWImeyKs
   ____________
 /  /: : :イ´: ∧ヽ 、: :.\  │   .┌──────────┐      ┌───────────┐
│  /: : : :|:/:_: l/ }: |、: : !: : :ヽ │   ...│lー ァ´/:/: :.l: ∧: :.!: : :`ヽ \     ../ ./`ーヽ  ヽ    ヽ ヽ、  .│
│   l: : : : |/´//  l:バ`:|: l: : :.|..│  ... │Y´:{:/: : /__:イ:/  !__!、:.!: : :ヾー\  ./  . , レヽl、 ヽ 、    \ ヽ .│
│   |: l: : :|≠彳   !テミ: :!: ト、l │   .|{:::::/:{: /´/l/  l/ `}:|: : l: :}  | │.../  l l __ ヽヽ、 く ̄ヽ、  ヽ...ヽ│
│   |: l: : :イ代.|     |rt:从l: :|  |     |`Y イ ャ≠rミ     r-=rァ: :|: :|  | │.l..l  l f´ ヽヽ ヽヽヽ ヽ  lヾ ..|
│   l/l: : : 弋シ     ゞ= {ノ: :|  /|___|.\∧! / r、:::|    トィ,.:} 〉: ト、l  . | │l l l│   ヽ、 >ヒz七、  ト、Y|
│   ヾ.ト、:.l、'''''  。  ''''イ: | ̄.7 姉妹フラグ .>込.弋シ   弋ツ{ }イ:|   / ...| リ l N、,,三ミ `  '´´〃ヾ,、 V ./
 \    Vヽヾ7ーfァニ彳 l/.| ._...\ | ̄ ̄ ̄l/!:. ート、''''  。  '''ノl" l:.|  ./  . \ |   N、   '_ , -,、   l∧ /
    ̄ ̄ ̄\つかさ ___|/ .\ \   」_ かがみ _____/___ \.  M.    {   l   レ./\
     __,二二二´  ./   \ \ .\  ̄| ̄ ̄ ´/  \     >師弟 |   ヽ l リー 、_ `ー- ' , イ/   \
   _/ /|   | lヽ \_.... ̄|  | ̄\ \/.,ヘ_l      ̄|  | ̄   / /\|   | ななこ先生 /─┐ ┌┘
 / /,.. -、 l   | ,..-、 ヽ.  \_|  |__ \ . <        |  |   / /フラグ  .  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   │ │
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../\    みゆき ____/    .l:l:.::.レ:.:丶_"   ー'ー  "_人l:./    ..|''  i   '' |ノ .| .\ ゆい姉さん __/
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  |兄| みなみ    ┌──┬─→|_ト、ゝ(O) l_ト、.」/_,ニ、 ゝ l」 /_,ニ、 ゝ┐\ 白石  ./  |_|ヽ / </  / /xr示  / _,./斗│
  . ̄   ↑   ....↓    │  │こなた。このスレの主役。.応用多数.|   ̄| ̄|. ̄.    | 小 \  / /| イ{ 伐:jl  //  /l.│
       .└→ゆたか  . │    ̄↑ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   .│ └──--l 神  \ |/ /! ム 辷リ   ャ==l.│
       ↑         .↓     │近親フラグ    夫婦フラグ      └──── l あ.     ヽ//l/ァ}::::  、_,__,  `ヾ │
       └──── ひより   └───→そうじろう←→かなた           .|  きら..   /\l/《> ._(  )__::/  │
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765名無しさん@ピンキー:2007/08/19(日) 09:17:57 ID:QbQvSv/3
らき☆すたの女の子でエロパロ12
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766名無しさん@ピンキー:2007/08/19(日) 09:54:37 ID:URjMla5L
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767名無しさん@ピンキー:2007/08/19(日) 11:41:24 ID:or6+4vAN
 
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