1 :
● :
2007/08/11(土) 00:42:44 ID:WUAhu8QY 魔法少女、続いてます。
ここは、 魔法少女リリカルなのはシリーズ のエロパロスレです。
『ローカル ルール』
1.リリカルあぷろだ等、他所でのネタを持ち込まないようにしましょう。
2.エロは無くても大丈夫です。
3.特殊な嗜好の作品(18禁を含む)は投稿前に必ず確認又は注意書きをお願いします。
あと可能な限り、カップリングについても投稿前に注意書きをお願いします。
【補記】
1.また、以下の事柄を含む作品の場合も、注意書きまたは事前の相談をしたほうが無難です。
・オリキャラ
・原作の設定の改変
2.以下の事柄を含む作品の場合は、特に注意書きを絶対忘れないようにお願いします。
・凌辱あるいは鬱エンド(過去に殺人予告があったそうです)
『マナー』
【書き手】
1.割込み等を予防するためにも投稿前のリロードをオススメします。
投稿前に注意書きも兼ねて、これから投下する旨を予告すると安全です。
2.スレッドに書き込みを行いながらSSを執筆するのはやめましょう。
SSはワードやメモ帳などできちんと書きあげてから投下してください。
3.名前欄にタイトルまたはハンドルネームを入れましょう。
4.投下終了時に「続く」「ここまでです」などの一言を入れたり、あとがきを入れるか、
「1/10」「2/10」…「10/10」といった風に全体の投下レス数がわかるような配慮をお願いします。
【読み手 & 全員】
1.書き手側には創作する自由・書きこむ自由があるのと同様に、
読み手側には読む自由・読まない自由があります。
読みたくないと感じた場合は、迷わず「読まない自由」を選ぶことが出来ます。
書き手側・読み手側は双方の意思を尊重するよう心がけてください。
2.粗暴あるいは慇懃無礼な文体のレス、感情的・挑発的なレスは慎みましょう。
3.カプ・シチュ等の希望を出すのは構いませんが、度をわきまえましょう。
頻度や書き方によっては「乞食」として嫌われます。
4.書き手が作品投下途中に、読み手が割り込んでコメントすることが多発しています。
読み手もコメントする前に必ずリロードして確認しましょう。
リンクは
>>2
2 :
● :2007/08/11(土) 00:43:36 ID:WUAhu8QY
乙!
1乙です!
Z
乙です。
投下しても大丈夫かな?かな?
8 :
名無しさん@ピンキー :2007/08/11(土) 01:06:36 ID:GvbHPLB+
ちょいと離れてましたが… キャラスレでネタバレ踏むわ、内容で心折られるわ 色々と鬱憤溜まる事が多かったので叩きつけてみる。 キャラスレよりネタを拝借。 ぶっちゃけ大分酷い『ぼくのかんがえたリリカルなのは』でしかありません。 それでも許せて且つ「時間有り余ってるししゃーねーから読んでやるか」って方は しばらくお付き合いしていただけると嬉しいです。 あとかなり長いですよ…ゴメンナサイ。 エリオにルー子にキャロにアギト。 本編での存在意義を疑われてる彼らが大好きな私は きっとなのはファンとして異端なのでしょう! エリオきゅんに主人公させてみた話。 こんな題名ながら実はエリスト分皆無という孔明もしかけつつ… ではでは。
遠くの空でふたつの大きな船が浮かんでいる。 ひとつはアースラ。歴戦といえば聞こえは良いが実際は廃艦寸前の船。 そしてもうひとつは『ゆりかご』。ベルカ最大にして最悪のロストロギアである質量兵器だ。 それらから少し離れた再開発区域を通る高速道路上に立つ3つの小さな人影と 周囲を飛び回る赤い光があった。 「お願いだよルールー!あれを!あれを止めるのに力を貸してくれっ!」 アギトの必死の説得が続くが、ルーテシアの表情は変わらない。ただ、上空の『ゆりかご』を眺め続ける。 現在アースラが『ゆりかご』に攻撃を仕掛けているがその全ては障壁に弾かれている。 「白天王ならアレにダメージ与えられるだろうっ!?」 ルーテシアの持つ最大の切り札、白天王なら『ゆりかご』にダメージを与えられるかもしれない。 少なくとも障壁を張らせる事は出来る。 障壁に出力や制御能力を割かせる事が出来たら次の攻撃への時間稼ぎにはなる。 時間を稼げればきっと『ゆりかご』内部に侵入したなのは達が何とかしてくれる。 「わ、私からもお願い出来ないかなっ!?」 「僕もっ!」 エリオとキャロがアギトに倣ってルーテシアに頼みこむ。 元々キャロのヴォルテールでもやろうとしていた事だ。今はひとつでも多くの戦力が欲しい。 「――――頼むよっ!もう…もう嫌なんだよっ!誰かが死んでいくのはっ!!! 笑いながらでも泣きながらでも死んじまうのはもう耐えられないんだっ!」 飛び回る赤い光から小さい別の光が飛び散った。 ようやく、ルーテシアが動く。その視線はまずアギトに、そしてそれからエリオとキャロに注がれた。 「……キャロも……エリオもそう…思う…?」 『うんっ!』 頷く二人。瞳に宿るのは固い決意。 きっとルーテシアが拒否しても諦める事無く、自分達だけで何とかしようとするだろう。 (………………………………) 自分は何なのだろうか?何の為に動いているのだろうか?心は手にいれられたのだろうか? 解らない。 だが 「…………わかった……私も…頑張る……」 自分の言葉で浮かんだ三人の笑みを見た時に、胸が暖かくなった事だけは解った。 自分は何なのだろうか?きっとコレが正解だ。 「…………友達…だから…ね?」 白の蟲王が天に舞う。黒の真龍が大地に立つ。 そして二本の光の柱が空を駆け抜けた。
かすかな振動。それに気付いたクアットロが端末を操作して状況を確認する。 「あ〜らら〜?Sランクオーバーの大規模砲撃がふたつぅ? アインヘリアル以外にこんな事が出来るのは…」 砲撃の発射地点を確認するとそこには白と黒の巨大な怪獣がいた。 「もう…ルーテシアお嬢様ったら…」 いかにSランクオーバーの砲撃といえど『ゆりかご』の障壁ならば問題にはならない。 かといって煩わしくないかと問われれば答えはNOだ。 その証拠に別のディスプレイに表示された作業速度は明らかに落ちている。 障壁に出力と制御能力を割り振ってしまった為だ。 横にいるヴィヴィオが泣き喚く。 きっと『ゆりかご』が出力を上げたせいで彼女にも何らかのフィードバックがあったのだろう。 耳障りだ。苛立ちが募る。 「まぁ…もうデータは取り終わってますしぃ、博士も優しくないルーテシアお嬢様なんていらないでしょ♪」 ガジェットのプログラムに新たな命令を書き込みながら、通信を繋いだ。 「オットォ?ディードォ?一仕事お願い出来ますかぁ?」 空に数十の光が生まれたのをエリオは見た。U型ガジェットドローンの編隊だ。 「キャロっ!フリードを大きく出来るっ!?」 「うん!やってみる!」 「……ガリュー…お願い……」 真の姿を得たフリードの背に乗ったエリオとガリューが飛び立つ。 「ストラーダ!フォルムドライ!」 『Unwetter form!』 噴射口が閉じ、底から金色の角が突き出す。嵐の名を冠したそれは雷撃操作に特化した形態である。 ガリューがまず牽制として黒の炎を撃ち出した。直撃を受けた二機がそのまま四散する。 正面が――――空いた。 「突っ込めフリードぉっ!」 騎士の声に白龍が答えて吼え、翼を思い切りたわめた。 打ち振るう。 弓から解き放たれた矢の様に一瞬で加速、一直線に編隊の中心へと突っ込んだ。 カートリッジは三連続でロード。ストラーダの中に膨大な魔力が蓄えられる。 それをエリオは叫びと共に雷撃として放出するだけだ。 槍から放たれた数十条の雷はまるで網の様にガジェットを捕らえていく。 ガジェットの編隊を抜けた。数瞬遅れて宙に十四輪の爆発が起こる。 「もう一度!」 速度は少しも緩めず大きく弧を描き、白龍はまた編隊に突っ込む。 ガリューはエリオが捕らえ漏らしたガジェットを個別に打ち抜く。 だが元々の数が数だ。全てを捕らえられるわけでは無い。 ガリューの弾幕を抜けた一機がキャロの元へと迫り―――― 「―――――キャ」 「なめんなぁっ!」 炎弾がそれを打ち抜いた。エリオが胸を撫で下ろす。 「ここはこのアギト様が受け持ったぁっ!だから後ろは気にすんなよっ!」 最後の砦としてアギトが二人の前に浮かぶ。姿勢は腕組みして仁王立ちだ。 「あたしの前じゃ!誰も死なせはしねぇからなっ!」
黒炎が飛び交い、雷が打ち据える。時折地上から数十の炎弾が解き放たれた。 U型の増援が来てもその末路は一緒だ。等しく彼女等に届く前に打ち砕かれる。 だから、キャロとルーテシアは己の全力を存分に砲撃とした。 と、その時。 エリオの意識に何かがひっかかった。 (…………何だろう?) 耳に聞こえる音…では無いと思う。高空を駆け抜けるフリードを駆るエリオに通常の音が届くわけがない。 しかし胸に訪れるのは不安だ。 警鐘が鳴り響く。敵の狙いは勿論キャロとルーテシアだ。 ならばどうする?まさかこんなU型の編隊だけで終わるか?そんなワケが無い。 敵の主力は『ゆりかご』と、そしてナンバーズだ。 そこまでエリオの思考が辿り着いた時、 上空から緑の光が降り注いだ。 何とか直撃を避けたフリードは、しかし翼を焼かれた痛みに落下する。 「フリードっ!」 エリオの叫びにフリードが吼えた。 もう長い付き合いでフリードの意思が何となく解るエリオは、己の耳の疑った。 「…………おいていけ?」 口から漏れた呟きはフリードの耳まで届いたらしい。彼とエリオの視線がぶつかる。 どうやら肯定のようだ。 守護を司る白の龍はここで一緒に落下していく事を望まない。 「でも―――」 逡巡するエリオにもう一度フリードが吼えた。彼のなすべき事をなせと。 答えは出ている。落下するフリードにエリオが出来る事など何も無い。 ならば―――― 最後に一度だけ、フリードの瞳を覗き込み、 「フォルムツヴァぁぁっイっ!!!」 『Dusen form!!!』 空へと飛んだ。
地面へと落下していくフリードの方へと向かう視線を全力で制御し、上空へと向ける。 そこにいたのは彼の予想通り、ナンバーズだ。 「君と会うのは二度目かな?……まぁ君の方は意識なんて無かったろうけど」 オットーとそう呼ばれる彼女に関してエリオは記録映像の中で機動六課の隊舎を焼いていた事しか知らない。 くすんだ短髪を高空特有の強い風になびかせながら、彼女は手をかざした。 その手に緑の光が宿る。 「ISレイストーム。僕の前じゃバリアジャケットなんてただの布と大差無いよ?」 その光がどれだけ威力をもっているかをエリオは知っている。 しかもここは自由の利かない空中だ。少年の勝機はほとんどない。 「やれやれ…僕らの相手がこの程度なんてね… 最後発だからっていくらなんてもこの扱いには納得行かないな…」 彼女の言葉にエリオの顔が青ざめる。この戦闘機人は『僕ら』と言った。 しかも記録映像の通りであれば彼女のペアである戦闘機人はクロスレンジに特化している。 キャロとルーテシア、アギトではどうしようもない相手だ。 最悪の光景が脳裏に浮かぶ。 あの光に打ち抜かれ、何も出来ず落ちていく自分。 そして近接特化の戦闘機人に打ちのめされるルーテシアとキャロ。 奥歯を噛み締めたところでどうしようもない。 その時、エリオの前に立つ影があった。 ガリューだ。 わざわざ確かめなくても意思は通じる。 ここは任せて主の元へと、そう語る背中に従った。 解き放たれ、嵐となった光に黒の炎が激突する。 振り向きたい衝動にかられたが、しかし一度も振り向かずにただ前へとエリオは進んだ。 「よっと!」 軽いかけ声とともに放たれる炎は確実にガジェットを捕らえ、四散させる。 何とか第一派は凌いだ事にアギトが胸をなでおろしたその時、 龍の叫びが轟いた。 慌てて視線を上げるとそこには地面へと落下していくフリードの姿。 「――――フリードっ!?」 キャロが悲鳴を上げる。しかしその叫びは何も起こさずビル群の谷間へとフリードが落下していった。 既にキャロもルーテシアもヴォルテールと白天王の制御で疲労困憊である。 そこに来てフリードの撃墜。 これでキャロの精神はさらに追い詰められ、ヴォルテールの制御が危うくなる筈だ。 しかし『ゆりかご』は傲然と浮遊しており、アースラだけが一方的に追い詰められている。 刻々と悪化していく状況にアギトが眉を顰めたその時、 アギトの眼前に一人の少女が現れた。 その少女は手にした双剣を振りかぶり、告げる。 「ISツインブレイズ」
『sonic move!』 しかしアギトに訪れたのは身を切り裂かれる感触ではなく、風に吹き飛ばされるそれだった。 響く金属音。 目を開くとそこには白い外套に包まれた小さな背中。 何故かその背中があの大きな背中とダブって見えた。視界が歪む。 「大丈夫っ!?」 少年の声にようやく我を取り戻せたアギトはいつもの調子で叫ぶ。 「あ、あったりめーだ!烈火の剣精をなめんじゃねえっ!」 初撃を防がれたディードは冷静に状況を分析する。 敵はルーテシアとアギトと竜召喚士の少女と目の前の騎士見習い、 さらには上空のハクテンオーとすぐそばに鎮座する黒の真龍だ。 今はオットーが上空で白天王を霍乱しつつガリューと交戦中。 真龍を制御する少女がこちらを睨んでくる。流石にこの怪獣に勝利する手段は持っていない。 ならば 「……ここで戦うのは拙いか……」 そう呟くと、ディードは姿を消す。 瞬間移動と見まがう程の高速移動にキャロもルーテシアもアギトもついていけない。 一人、エリオだけが彼女の高速移動を目で追う事が出来た。 「逃がさないっ!」 『sonic move!』 ディードに追いすがる為に彼も高速を望む。 「ば、馬鹿っ!ひとりじゃ無理だ!」 ナンバーズの強さをエリオは理解していないがアギトは知っている。 そしてディードの目的が戦力分断による確固撃破である事も解った。 慌ててエリオの後を追う。 乱立する廃ビルのひとつの中で止まったディードとエリオが対峙する。 ここに来て、ようやくエリオは自分のうかつさに気付いた。 目の前に立つのはナンバーズと名乗った戦闘機人のうちの一体だ。 話によるとあの夜出会ったナンバーズ二人をフェイトがしとめられなかったらしい。 つまり、フェイトとまともにやりあえる程の実力を持った相手と言う事だ。 目の前のナンバーズが特別弱いという事は期待出来ない。 (……最悪だ……) 己の頭の悪さを呪う。これでは現在上空で戦闘している筈のガリューに申し訳が立たない。 「………来ないの?」 ディードが軽く首を傾げる。緊張に乾く口内をエリオは不快に思った。 ストラーダを握り締める。彼が相棒に選んだデバイスは長柄。 対して相手の獲物は赤い刀身を持つ二刀。連撃の速度は自分より遅いわけがない。 正面から打ち合えば回転数に劣る自分が押し切られるのが道理だ。 『sonic move!』 高機動での一撃離脱にかけるしかない。 背後を取―――――
「遅い」 背後から響く声。咄嗟に頭上にかざしたストラーダの柄に二刀が叩きこまれた。 前方へと転がり、距離を取る。 一気に背筋が冷えた。 前転から立ち上がり、背後に視線を向けるとそこには獲物を構えるディードがいる。 (――見えな―――) 悪寒。 それに従って今度は左へと跳ぶ。 はらりと、エリオの外套の右側の一部が地面に舞い落ち、消えた。 「へぇ?」 刀を振りぬいたディードがエリオの右手に出現している。 彼女には珍しく表情が浮かんでいた。それは、軽い驚き。 一ヶ月前に軽々落とせた相手に二撃もかわされるとは思っていなかった。 しかも動作の調整、データ学習をして一ヶ月前よりも格段に強くなっている彼女の、だ。 この一ヶ月に何があったかは知らないが、この少年の成長速度を脅威と判断する。 対するエリオは逆に落ち着いていた。 (…………戦える……) 機動力では自分よりも遥かに上だ。彼女についていく事はエリオには出来ない。 しかし攻撃速度は、 (――――シグナムさん程じゃないっ!!!) この一ヶ月に何十度と手合わせした烈火の将程の鋭さは無い。 ならばそれをずっと見てきたエリオに反応出来ない道理は無い。 一度息を吸い、吐き、それからストラーダを握る手の力を緩めた。 自分より強いものと戦う際に最大の敵は己自身だ。実力差に恐怖し、萎縮すれば体は動かず勝負は一瞬で終わる。 強大な相手に喰らいつく為にはまず (余計な力を抜いて……相手をしっかり見る事) ひたすら稽古をつけてもらった中で得た知識だ。経験は少年を裏切らない。 またディードの姿がかき消える。 だが、今度は視線が追いついた。 背後。 そこにディードが現れるがエリオの視線は彼女を捕らえて離さない。 体がついてくる。 打ち合った。 片手の一刀と両手で、しかも旋回の勢い付きの一撃。 ――――だが弾かれたのはストラーダの方だった。
(……はっ!いい答えだっ!この烈火の剣精!アギト様が力を貸してやるっ!) 足元に広がる魔法陣。 背中からそっと侵入してくる熱い何かが全身を満たす。 体が震える感覚に一度目を閉じ、そして開いた。 力が……漲る。 (――――――ここまでは上手くいったか。 今からあたしはお前の最初の一撃に全力をこめる。避けられんなよっ!) (避けられない…一撃…) 『そうだな…ひとつ、お前にいいものを見せてやろうか』 『いいもの…ですか?』 四日前のシグナムとの訓練。レヴァンティンを片手に、シグナムがそんな事を言ってきた。 『あぁ。全力で打ち込んで来い』 その一言にエリオは構える。彼女が全力と言ったからには全力で行かなければ失礼にあたる。 だから、全力で打ち込むべく振りかぶった。シグナムも全く同時に振りかぶる。 振り下ろした。 『…………参りました』 ストラーダは弾かれ、しかしレヴァンテインの刃はエリオの頭の上で止められている。 『これが、『切り落とし』だ。覚えておくといい』 『……『切り落とし』……』 『自分の一撃で相手の技もろとも相手を『切り落とす』というだけの技だがな。 この通り、全力で打ち込んだ技を切り落とされればまず避けられん』 『―――どうやってやるんですかっ!?』 『簡単だ。相手がいつ、何を打ってくるかを察してそれに全力の一撃を打ち込むだけだからな?』
相変わらず無茶苦茶な事を言ってくれる人だ。それが解れば苦労はしない。 相手がいつ、何を打ってくるか。 ディードの姿がかき消えた。 背筋に悪寒が走る。 ――――――相手が 前方に跳躍しながら回転。背後を向く。 ――――――いつ そこには右の一刀を振り抜いたディードがいた。 ――――――何を 続く左の一刀を一歩下がる事で回避。 「―――――ここっ!!!!!」 エリオは相手がいつ何を打ってくるか察する方法など持たない。だが、一度見た連携なら別だ。 ディードが両手を引き込んだ。二刀での突きが来る。 『Jawohl!!!』 『あいよぉっ!』 彼を支えるふたつのデバイスが同時に答える。穂先に灯る炎と雷。 ストラーダを、ただ全力で突き込んだ。 双刃と槍の激突。 刃が砕ける音はふたつ。 腹に穂先をめりこませてディードが崩れ落ちる。 「ストラーダ」 『Jawohl』 そのまま電撃を叩き込んだ。ディードの体が一度大きく跳ねる。 (オイ!何て事すんだよっ!もう勝負はついてんじゃねぇかっ!命は―――) その仕打ちにアギトが抗議の叫びを上げた。 彼女の叫びの意味が解っているエリオは優しく微笑む。 「大丈夫、駆動系の神経ケーブルを焼いて動けない様にしただけだから。もう、誰も死なせたくないんだよね?」 (お…そ、そうか…) 「それより、もう一人!」 エリオの言葉に慌ててアギトがユニゾンを解いて肩につかまる。 『sonic move!』
黒炎が光に飲み込まれ、そのまま光はガリューに迫る。 右肩を光にかすめながらガリューは距離を詰め、爪を突きこんだ。 だがそれはオットーの張ったシールドに易々と止められる。もう片方の手に光の玉が出現した。 「終わりだよ」 至近距離からの砲撃に、ガリューが弾き飛ばされた。 「ガリュー!」 か細いルーテシアの叫び。だがガリューが再度舞い上がる事は無く、そのまま落下する。 「ここまで…かな?」 白天王もヴォルテールも、一撃の挙動が大きすぎるからオットーを捕らえられない。 しかしオットーを捕らえられる速度を持つガリューは今沈んだ。 ルーテシアもキャロもプロテクションにはそれなりの強度を持つが、攻め手に欠ける。 だが、次の瞬間少女達の前にひとつの影が降り立った。 エリオである。 「エリオ君っ!」 「……エリオ」 「大丈夫っ!?」 「……ガリューが…」 ルーテシアの言葉に唇を噛み締め…そして天を見上げた。そこにはオットーがいる。 「…………ディードは?」 「僕が倒したよ」 エリオの一言にオットーの様子が急変する。その顔に浮かぶのは紛れもない憤怒。 「……解った…………消えろ」 オットーのかざした右手に膨大な光が集まる。 エリオの背に怖気が走る。あれを防ぐ手段はエリオにもキャロにもルーテシアにも無い。 そして空中にいる相手にエリオは突撃しか出来ない。 一直線に向かってくる相手程狙いやすい的は無い。 打つ手が、無かった。 轟音と光が空を支配した。 光の柱は真っ直ぐ進み、『ゆりかご』の直前で障壁に阻まれた。 ゆれる『ゆりかご』。 「なっ…どこからっ!?まだ本局からの介入は無い筈ですのにぃっ!」 予定外の振動にクアットロが初めて焦りの声を上げる。 発射元を検索するとそこには……彼女らが落とした筈のアインヘリアルがあった。 「確かに破壊した筈っ!四号機が…いえ、その可能性はありえませんし…」 彼女がもう少し注意深く観察すれば気付いた筈である。 それが一度制圧した三号機であり、そのあちこちから黒煙が立ち上っている事に。
『ゆりかご』に突き刺さる光の柱をエリオは確かに見た。 オットーも流石にそちらに視線が行き、手に集まった光は霧散する。 (…僕達だけじゃ……ないんだっ!!!) 戦っているのは自分達だけじゃない。胸に湧き上がるものは力へと変わる。 そして、自分達だけではないという事実が彼の視界を広げる。 自分ひとりで戦っているワケでは無いのだ。キャロもルーテシアもここにいる。 (キャロ…ルーテシア…今から言う事をよく聞いて?) ストラーダを天空のオットーに突きつけ、宣告する。 「今から起こるのは僕の勝ちじゃない」 「…………」 念話で指示を伝える間の時間稼ぎだ。対するオットーはそれを察しているのかいないのか何も答えない。 ただ、静かな怒りを湛えてエリオを傲然と見下ろした。 「君の負けでもない」 ルーテシアが詠唱を始め、キャロがヴォルテールの制御に全力を注ぐ。 「ただ、ガリューが僕らを守り抜いた…それだけだから」 オットーの直上に広がる巨大な紫の魔法陣。そこから現れた地雷王が重力に従い、落下する。 だがそれに巻き込まれるオットーではない。ついと横に移動しそれを回避。 そのまま地雷王は落下していき、ある廃ビルの上に落下。押しつぶして粉塵を立ち上らせる。 粉塵で三人の姿が見えなくなる。 だが、オットーには関係ない。そこら一帯をくまなく焼けばそれで終わりだ。 かざした右手に破壊の緑光が集う。 と、その時粉塵から飛び出すものがあった。 3メートル大のコンクリートの破片が5つ、恐ろしい速度で飛んで来る。 けれども彼女は慌てない。オットーへ直撃しそうなのはそのうち3つだけだ。 右手の先にある光球から三本の光が発射された。砕かれる破片。 彼女の目算通り、破片のふたつは彼女の横を通り過ぎる。 その破片の影、彼女から見えない所に燃える赤があった。 それはキャロとルーテシアとエリオ、三人が健在だったから取れた方法。 地雷王で砕いたビルの破片のひとつにエリオが乗り、それをヴォルテールが投げる。 最初の地雷王の召喚も奇襲と見せかけてエリオの足場の確保と目くらましが目的だったのだ。 これならばヴォルテールや白天王の砲撃の様に溜めを必要としない。 勿論、レイストームで全て破片を打ち抜かれればそこで終わりだった。 だが相手は戦闘機人だ。最適化された思考はとことん無駄を省く筈。 敵のプログラムの優秀さ、それを信用した戦術。
オットーが気付く。だがもう遅い。 破片を蹴って跳躍したエリオとの距離は既に0だ。 右手をエリオにむけるが空中の彼に避ける手段は無いし、何よりそれを恐れもしない。 ただ、叫び 「あぁあああああっ!!!」 振り下ろした。 『Thunder Rage!!!』 オットーの肩口に吸い込まれたストラーダは数十条の雷撃を全て彼女の体に直撃させた。 エリオの腹に突きこまれたレイストームは彼の防護服を消し飛ばした。 そしてふたりが落下する。 「エリオ君っ!!」 落下するエリオをキャロが鎖を伸ばして受け止めた。そして自身の腕で抱えこむ。 エリオの腹は防護服が吹き飛ばされ、焼け爛れている。 「………ぁ…くぉ……」 「今!治療するから!」 詠唱を始めるキャロ。だがエリオはそれを押し止める。 「だぃ…じょうぶ…僕なら…大丈夫だからそれより…」 これで終わりではない。キャロとルーテシアが落ちていないならば第二波が来る筈である。 しかも最初の襲撃から大分時間が空いた。次は地上戦力も整えてくると思われる。 (だから…立ち上がらないと…) しかし体に力が入らない。もう一度立ち上がらないといけないのに力は抜けていく一方だ。 口の端から、どす黒い血が一筋こぼれる。どうやら消化系の臓器を痛めたらしい。 「もう無理だよっ!だからエリオ君は大人しく休んでて?」 「そうだよ!てめぇが死んだらどぉすんだっ!?」 「……無理は……駄目……」 三人が反対する。 しかしヴォルテールと白天王に『ゆりかご』を攻撃させる為には誰かが二人を守らねばならない。 アギトひとりでは流石に荷が重過ぎる。 視線をずらすと、遠くの方に蠢く何かが見えた。 その数は数十では足らない。 (立ち上がらないと……僕が……戦わないと…) ガリューもフリードもエリオに守護を託して倒れたのだ。今守護の務めは自分の肩に在る。 もう一度足に力を込め―――― 「よくやったよ少年。後は俺らに任せろ」 落ち着いた、大人の声。 「衛生班!この子の治療を!特射!V型を優先的に狙え!それ以外はとにかく撃ちまくって進撃を遅らせろ!」 いつのまにか、エリオ達の周囲に何十人と魔導師が集まっていた。 衛生兵と思われる女性魔導師がキャロの腕からそっとエリオを預かる。 デバイスの先に宿った優しい光が、エリオの体を癒していく。 戦列が、エリオ達とガジェット群の間に出来た。 ひとりひとりの魔導師の背中、エリオにはそれが大きな壁に見えてしかたがない。 「構え!」 何十本のデバイスが構えられる音が響く。 「ってええええええっっ!!!」 白が、エリオの視界を支配した。
対ガジェットドローン特殊射撃班。略称特射。 一ヶ月前の地上本部襲撃の反省から組織されたそれは対ガジェット戦のみを想定されている。 AMFを持つガジェットに通用する対フィールド多重弾殻射撃。 本来ならAAランクの技術であり、陸士でそれを扱えるものはほんのひと握りでしかない。 だから、と諦めなかった者達がここに所属している。 多重弾殻射撃の難しさとは弾核と融合しない弾殻の形成と射出時のそれの維持に由来する。 ならば、弾殻と弾核が反発しあう魔力同士ならその難度は大きく下がる。 一人が弾核を、もう一人が弾殻を形成し、さらにひとりが両者のバランスを取り、射出するスリーマンセル。 質こそ劣っていても魔導師の数が豊富な地上だからこそとれた手段だ。 一ヶ月という短い期間でのにわか仕込みの多重弾殻弾は、それでもV型のフィールドを貫いた。 連続した爆音が遠くで響く。 「特射、第二射用意!」 三人組の中心に光弾が形成される。その間も通常陸士による弾幕は衰えない。 それらを指揮しつつ、彼自身も両の二人と次の光弾の形成を開始する。 そこに、臨時司令部からの通信が届いてきた。 『特射第一班、戦況を報告せよ』 「ってええええええっ!!!普通通信兵に通信繋ぐでしょうが!何で隊長の俺なんスか!」 『いや、今配置終えたからちょっちヒマ』 着弾確認。またガジェットが次々と打ち抜かれた。 ようやく状況を把握したルーテシアとキャロがヴォルテールと白天王の制御に戻る。 「最悪ですねアンタっ!忙しいから切りますよっ!?第三射用意!目標はT型!」 『どうやら通じてるみたいだな…よかったじゃねぇか』 「ってええええっっ!!! えぇ部隊長殿のおかげですよ!予算ちょろまかしてくれたおかげで特射の訓練出来ましたからっ!」 『いやいやてめぇの手柄だよ。海の連中に頭下げて教導頼むなんてナカナカ出来ねぇって。 何だっけ?あの名台詞?』 「第四射用意!アンタこの状況でいやがらせってどんな神経してんですかっ! ってええええええええっ!!!」 『あ、そーだそーだ。頭のかてぇ連中が『海の連中に頭下げるなんて陸士としての誇りは無いのか』って うるさかったんだよな?で、それに… 『地上を守る事、それ以外に陸士の誇りがありますか?』…くーっ!かっこいいねぇっ!!!』 「打ち方やめ!各自デバイスの点検!次が来るまで待機! …………あのですね……他にやる事あんでしょうがぁ!」 『おぉ、そろそろ状況が動いて来たんでまた指揮に戻るわ。 あ、ちなみにこの通信は全部隊に放送したから、まぁ…明日から頑張れ』 「アンタ最低だあああああああっ!!!」
最初に声をかけてくれた人が何故か天に向かって絶叫しているの聞いて、 ようやくエリオは目を覚ました。どうやら少し眠っていたらしい。 体の痛みはハッキリしてきたが、それは状態がよくなったためだろう。 「あら?起きた?寝てていいのよ?」 「…フー……お、起きたか少年。どうだ?体の調子は」 少し落ち着いたのか、その人が声をかけてきた。指揮などとっているからには上官だろう。 慌ててエリオは動こうとして、体に走る痛みに身悶えた。 「いや、無理して動かなくていい。それより所属は?」 とはいえ、寝たままで上官と話すわけにもいかない。痛む体を抑えて立ち上がり、敬礼した。 「あ、あの古代遺物管理部機動六課所属、エリオ・モンディアル三等陸士であります!」 「本局所属か…成程ね。そちらのお嬢さん達も一緒かな?」 その時、いきなり影が四人を覆った。フリードである。 「フリード!?動いて大丈夫なの!?」 キャロの声に答えて吼えるが、少々つらそうなのも見てとれた。 しかし、意思は衰えていない。高らかに空に向かって吼えたける。 「うぉ!りゅ、竜!?…流石本局所属は意味解らんな…」 いきなり現れた白竜にうろたえる指揮官。その様子にエリオは少し笑いを浮かべた。 「あ、あの…僕らも参加してよろしいでしょうか?僕はフリードとなら空戦も出来ますし…」 「いや、君はこのまま休んでいた方が」 衛生兵の女性が流石に止める。立ち上がる事は出来たが重傷である事にかわりは無いのだ。 「――――お願いします!」 静止に構わず頭を下げる。その様子をどこか複雑そうな表情で眺めて暫く黙考する。 「…………………解った、許可しよう」 「あ、ありがとうございます!」 「隊長!無茶ですよ!」 勿論衛生兵から抗議が起こるが、それを無視。周囲の魔導師へと命令を下す。 「本局所属の魔導師が戦線に参加する! 狙撃班と誘導弾を打てるものは彼らの直接支援に専念しろ! もし誤射しやがったらその時はケツに突っ込んだモップで隊舎掃除を命じるからな!」 その時、臨時司令部から通信が入る。 『セクハラはイヤン♪』 「部隊長アンタは黙れええええええええっっっ!!!」 周囲から呆れた声が漏れる。どうやらよくある光景らしい。その様子にエリオ達は微笑んだ。 と、その時遠方に光るものが見えた。地上にも、空中にもだ。 フリードが翼を撃ち震わせ、飛び上がった。エリオはフリードの背に飛び乗り、またがった。 そこに、うかびあがる影がひとつ。 「ガリュー!」 装甲にはあちこちヒビが入り、左手は力が入らないのかブラリとさがっている。 だが、その瞳はある意思を携え、エリオを見据えている。 「うん、一緒に行きたいんだよね?戦いたいんだよね?」 頷く事だけで充分に伝わる意思。ルーテシアも止めはしない。ただ、一言だけ告げた。 「……ちゃんと…帰って…来るんだよ……?」 勿論それにも頷いたガリューは、フリードとエリオと共に空へと向かう。
舞い上がる竜と少年を見上げながら微妙な表情を浮かべた隊長に、衛生兵が尋ねる。 「悔しい…ですか?」 「いや、違うよ。ただ…俺が武装隊に入るって言った時の 父さんもこんな気持ちだったんじゃないかと思ってね」 「お父様…ですか?」 「あぁ…外で三つ子つくってナカナカ家に帰って来ない駄目親父なんだよ。 構え!特射は第一射用意!ここは絶対に抜かせるなよぉっ!!!」 表示されるディスプレイを操作しながら、彼は心の中で罵詈雑言を並べ立てた。 畜生。糞。F××K。彼の乏しいボキャブラリーを最大限に駆使しながら必死に悪態をつく。 「主任!出力64%から上がりません!」 「エラーがいくらやっても消えませんよ!このままじゃ暴発しますって!」 身を包むのは白衣。胸をかざるプレートには『アインヘリアル開発主任』の文字。 彼の先導で大破したアインヘリアル一号機、二号機からパーツをかきあつめ、 稼動までこぎつけたものの、この様だ。 あたりはケーブルやコードが露出しているし、ところどころでショートして何かが焦げた匂いが充満する。 悲しいと、悔しいと思う。構想から十年、ようやくここまで漕ぎ着けたというのに。 わけのわからない敵に襲撃され、一度もその存在意義を果たす事無く一号機と二号機は大破した。 急ごしらえの参号機もすでに満身創痍であり問題は続出だ。 次弾装填すらままならない状況に、震える拳を壁に叩きつけた。 涙が零れる。景色が歪む。 最初は、息子の涙だった。 魔力量、ただその一点で本局へと入れず、自分の部屋でいい年して子供みたいに泣いた息子を見た時に。 『才能などなくても、正しい意思の決定さえあればふるえる力を』 その思いでこの十年間頑張ってきた。 だが…この様だ。 狂気の『天才』科学者、スカリエッティのナンバーズの前に彼の十年は砕け散った。 まただ。才能、その一言の前に全てが終わるのか。 口から嗚咽が漏れる。 悔しくて、悔しくて、56歳だというのに馬鹿みたいに涙が零れた。
その時、変化が訪れた。 最初は見間違いかと思った。涙で光景が歪んだだけだと。 「主任!出力値が…………!」 眼鏡を上げ、めじりをこすってディスプレイの表示を確認する。 何が起こったのか、理解出来ない。 「………72………81……!………94!!!」 118%。砲身の耐え切れるギリギリの出力値。 まるでそれが己の全力だとわかっているかの様に、出力値を示す数値はそこで止まった。 理解出来ない。 解らない。 涙も溢れて止まらない。 もはや、何も見えなかったが彼の指はよどみなく動き続ける。 彼はアインヘリアルの開発主任だ。アインヘリアルに関してなら、彼に解らぬ事など無い。 だから、解ったのだ。 全力全開で、その生まれた意味を果たしたいと、そう言っている事が。 空を三本の光の柱が駆け抜ける。 一番太い一本が、『ゆりかご』の障壁を貫いた。 ゆれる『ゆりかご』。 クアットロは焦っていた。 アインヘリアルの再稼動も計算外だったが、 何より各地に分散している姉妹達と連絡が取れない事が最悪だ。 本来ならこちらが行うべき『戦力の分散と各個撃破』を見事にやり返されていた。 地上からの砲撃を止めるために派遣したガジェット部隊も、予想外の反撃に進軍出来ていない。 正面の扉が吹き飛ばされる。 そして――――――
戦闘終了の伝令が全部隊に伝わった瞬間、安堵と疲労からエリオ達は意識を手放した。 フリードは限界だったのか、エリオを送り届けた直後にチビ竜の姿へと戻った。ガリューもそっと姿を消す。 三人とアギト、フリードを輸送ヘリに乗せながら、呟く。 「全く…すごいな。こんなに小さいのに…」 結局U型のほとんどはこの少年達が撃墜した。 実際の所、それは陸士部隊が地上を受け持ってくれて空戦に専念出来たからなのだが それに彼が気付く事は無い。その時、臨時司令部から通信が届く。 『全く…すごいな。こんなに魔力値小さいのに…』 「人のコンプレックスえぐるのが回線使ってまでする事ですかっ!!」 『いやね。お前に色々言っとかないといかんのでな。まずは悪い事から』 「何です?」 『親父さん、アインヘリアルの使用許可申請とってないから裁判かけられるぞ〜』 「でしょうね。つかそもそもあれ未承認でしょうが。 『ゆりかご』に撃ってるの見て何やってんだって思ってました」 『何だ、動揺しねぇな。じゃ、次はいい事だ。喜べ!お前明日から部隊長!』 「…………はぁっ!!?」 『いや、俺にこんな大部隊の指揮権無いし、色々と上にも暴言吐いたからな。 そろそろ拘束される筈なんだわ。だから、明日から部隊を頼むな』 「いやちょっと待って下さいよ先輩っ!?何でっ!?何で先輩がそんな目に合わなきゃなんないんですかっ!!!」 『先輩って言うなよ。キモい。もう一度言うぞ?キンモー☆』 そこで通信が途切れた。 「アンタって人はあああぁぁっ!!!」 現場の指揮がまだ残っている。ここを放棄するワケには行かない。 「……せめて……見送りぐらいさせてくださいよ……」 駆け出した足は、しかし臨時司令部ではなく現場へと向かうものだった。 クラナガン最大の病院のある一室。 そこで奇妙な光景が繰り広げられている。 ベッドの上の赤髪の少年に紫の少女からそっと器が差し出された。 「…………飲んで?」 差し出された器には、おぞましい色の液体がなみなみと注がれていた。 「あ、あたしがいれたんだ!あたしの薬湯は評判いいんだぜっ!」 飲み干した。…思ったよりも酷い味ではなく、少年は苦笑いを浮かべる。 穏やかな空気が流れる。と、いきなり病室のドアが凄い勢いで開けられた。 物凄い音が鳴り響く。 「ど、どうしたの?キャロ?」 少年の苦笑いがひきつりに変わる。 「だから!エリオ君のお世話はパートナーの私がするからって言ったよっ!?」 「でも…私…ヒマだし…」 「そーそー。そ、それに…こ、コイツはあたしのロード候補だから あ、あたしが面倒見てなくちゃ…」 「……何それ?…聞いてない……」 何故だろう?この病室に流れていた穏やかな空気は完全に換気されて、温度が下がっている。 「エリオ?具合はよくなった?」 「養生しているか?充分な休養も騎士の務めのひとつだぞ?」
更にややこしくなった。いくら広めな個室とはいえこれ程の人数が集まると流石に狭い。 「……狭いから皆出て行ってくれませんか? エリオ君の面倒なら、パートナーの私がちゃんと見ますから」 (パートナーという部分に非常に力が篭っているのは気のせいかな?…気のせいだよね?) 「キャロ、安心して?エリオの面倒なら、ちゃんと保護者の私が見るから大丈夫」 (あぁ、笑顔が綺麗ですが何故か怖いですフェイトさん) 「多忙な執務官にはそれは酷だろう。その点、私は時間的に余裕があるし、 何より愛弟子の一大事だからな。師匠として責任をとらねば」 (愛弟子って言われるのは嬉しいんですが何か火に油を注いでませんか?) 「おめぇらの出る幕じゃねーよ!このアギト様がついてりゃ充分だ!」 (いやいやあのその喧嘩売らないでお願いここ病室だから) 「……いらない…よね?…私が…いるん…だよ?」 (うっわあここで僕に振るんですかっ!?) 「あ、あの…皆さん落ち着いて! そ、そうだ!ストラーダがいますから何か必要なら通信で呼びますよ!」 『Jawohl!』 全員の視線がストラーダに注がれる。まず動いたのはフェイトだ。 「そういえば…ストラーダの点検まだだったよね?ちょっと行ってくるね」 「あ、わ、私も!」 「私もついていこう」 「あっあたしも!」 「………………」 ぞろぞろと出て行く五人。それらを見送ってからエリオはストラーダに思いを馳せた。 きっと彼は今から物凄く酷い目にあうのだろう。ゴメンと呟くがその言葉は彼の槍には届かない。 その光景を眺めていたフリードは、次の嵐が来る前に病室の窓からそっと逃げ出した。
27 :
一階の名無し :2007/08/11(土) 02:15:42 ID:l1w7izxP
ここまでお付き合い頂きありがとうございました! つか長っ!読んでくれる人いるんだろうか? スーパーエリオタイムの後に 何故かスーパーモブキャラタイムでお送りしました。 あとルーテシアのあの台詞はアレからのパクリです。すみません。 実際にある奥義って事で切り落とし出しましたが 高段者の先生なら割と誰でも出来るんで奥義って程でもないかも… 実際のところ、事件を解決するのはなのはさん達なんでしょうけど その周りに誰にも評価されない活躍があればいいなと望む今日この頃。 最後に…重ね重ねありがとうございました!
グッジョブ 色々書こうと思ったが纏まらなかった また氏の作品に期待してます。
29 :
一階の名無し :2007/08/11(土) 02:26:53 ID:l1w7izxP
すみませんでした!
>>15 のあとに↓がはいります!つかどこに誤爆したんだ私!?
続く左の一刀をかろうじてかわすが、無茶苦茶な回避にバランスを崩す。。
さらに連撃。
両の刀での突きこみをストラーダで受け止めた。
「ISツインブレイズ」
ディードの呟きと共にエリオは大きく弾き飛ばされた。そのままノーバウンドで壁に叩きつけられる。
「がっ!!!」
背中を打ちつけた衝撃に、肺の空気が全て搾り出された。一瞬、目の前が真っ暗になる。
迫るディード。振りかぶられる左の一刀。
だが、そこで急停止した彼女は大きく後ろに飛んだ。
エリオが疑問に思うよりも早く彼の目の前を炎が通り過ぎる。
「―――あっアギト様参上ぉっ!」
炎が来た方向に目を向けると、そこにはアギトが浮かんでいた。
彼らに追いつく為にかなり無理をしたのか、大きく肩で息をしている。
「おらおらおらおらおらおらぁっ!」
彼女の叫びと共に六発の炎が連続で発射される。
ディードは動かない。
直撃する、
そうアギトが確信した瞬間――――
ディードの姿がかき消えた。
『sonic move!』
アギトの背後で鳴り響く金属音。そして衝撃。弾き飛ばされたエリオにアギトも巻き込まれる。
地に着いた両足で踏ん張る事で何とかエリオが耐えたが、アギトはそのまま壁に激突した。
「ぐべっ!何すんだこのヤロォっ!」
「ゴメン、今は謝ってる余裕ないんだっ!」
そう言いつつも謝るのは生来の生真面目故か。油断無く構えるエリオにアギトからの念話が届く。
(オイ)
(……何?)
(あたしじゃアイツについてけねぇ。てめぇはどうだ?)
(……ついて…いけない事もないけど、でも僕じゃ力が足りなさ過ぎる)
(そこはついていけるって言い切れよ!なっさけねぇなぁっ!)
(ゴ、ゴメン)
(…まぁいいや。ひとつ、手があんだよ。……乗るか?)
頷いた。
(あたしとユニゾンしたら、とりあえず出力はあがる。
ただ、お前用には調製してねぇから細けぇ事は無理だ。一撃で決めろ)
数瞬の逡巡。
だが先程彼女は何といった?こういう時はどう答えるべきだと?
(――――――解ったよ)
言い切った。
>>27 GJ!!
クス…じゃないアギト汁を飲んでみたいなあと思ったりする俺ガイル。味はまあまあのようだし
>>27 熱い!熱いぜ!出てきた連中みんなみんなかっこよすぎるぜええええ!!!
アインへリアルも、地上本部の魔導師も本編でこれくらい活躍してほしい!
一階の名無し氏GJ! ゼストの行方が気になる所だが、それよりエリオモテすぎ!! だが、一番良いと思ったのが、隊長だ!! 戦場で吠える熱すぎる隊長サイコーwww
>>27 スゲェ、まいった、熱い展開GJですぅ!
全部書ききる貴方に拍手、つか、やっぱりアレがアインヘリアルなんですよね…
初めて見たときただのトーチカにしか見えなかった
切り落としって言うとガッツvsゾッドしか知らないけどそういうパターンもあるんだ
あと中将がいつ意地の特攻かますのかと思ってました
そしてハーレムエンド、ワロスw
まえスレでちょっと出てたレティ提督関連ネタをちょっと考えてみた。 やはりレティ提督の元に配属されていた頃の八神一家絡みだろうか? 1、ヴィータを手篭めにしようとするグリフィス少年 2、シャマルに調教されるグリフィス少年 3、姉御を押し倒す酒乱レティ 4、レティ提督のバター犬、ザフィーラ そういやロッサのレアスキル「Unlimited Butter dog(無限のバーター犬)」 だけど、アレでカリムに奉仕してるんかね?
> そういやロッサのレアスキル「Unlimited Butter dog(無限のバーター犬)」 ちょwwwww 英霊自重しるwwwww
>>34 >カリムに奉仕
シャッハに奉仕という妄想ならしたことあるが
一階の名無し氏超GJ!! エリオが熱い!最高です! これはテンションあがりました! 本編もこれぐらい活躍してくれればっ・・・
>本編もこれぐらい活躍してくれればっ・・・ せやけどそれはただの夢や ……orz
>>27 一階の名無し氏GJ!!
エリオカッコイイしルールーもアギトも可愛いし最高です。
エリオが好きな子に振り向いて貰うにはファッションにも気を使わなきゃと言うシャーリーの助言を受け シャーリーが通販で買った香水をプレゼントされ使って見るが香水の匂いには 少量でも一時的に女性がオカシクなる即刻性の媚薬に似た成分が含まれており 匂いでオカシクなったフェイトがスバルがティアナがアイナが挙げ句の果てに、なのはまでも 自室でリラックス中のエリオに襲いかかり悲惨な目に遭い 何事かと駆けつけたはやて。 シグナム。 ヴィータ。 シャマル。 アルト。 ルキノ。 リイン。 までも匂いでオカシクなりエンドレスで受難。嫉妬したキャロに殴られ更に受難(そっち方面は鈍いキャロには効果無し) ってのを見てみたい
むしろ既にオカシクなっているキャロには効かない
ヴォルテール(♀)の熱い抱擁とか。
ロッサの無限の生成(バター犬)は、独りでナンバーズ相手できるな
ロッサ「ドロー!バター犬!ドロー!バター犬!ドロー!バター犬!」 ナンバーズ「ぐわぁぁぁぁ」 カリム「もうやめてロッサ!ナンバーズのライフは0よ!」 ロッサ「HA☆NA☆SE!」
>>35 何のことかやっと分かった。
無限の犬製w
でも動物を沢山出すってアーチャーよりネロたんの方じゃないか? あ〜あ、なのはまでFateをパk(ry
安心しろ、出てくる犬はロデムだからバビル二世だ
>>47 す〜なの〜あらしに〜かくさ〜れた〜♪
きどうろっかにすんでいる〜♪
ま〜ほうしょうじょ〜たかまちな〜のは〜♪
こうですか?わかりません!
世界の平和を守るため〜♪ 三人揃って出動だ♪
隊〜長〜はやてさ〜ん♪
悪魔の基地〜をこわすため〜三つのしもべに命令だ〜 部隊長限定で、しもべが三人…あれ?誰か忘れてるような…
リイン二世 白い悪魔の本拠地の 機動六課に住んでいる ユニゾンデバイス リインU(ツヴァイ) 時空の平和を守るため 守護騎士達と合体だ 烈火の将シグナム、空を飛べ シャマル、ヴィータは海をゆけ ザフィーラ変身、地を駆けろ 機動六課の部隊長 はやてと一緒に住んでいる ユニゾンデバイス リインU(ツヴァイ) 悪魔の野望を砕くため 守護騎士達と合体だ 烈火の将シグナム、空を飛べ シャマル、ヴィータは空を飛べ ザフィーラ変身、地を駆けろ 魔法の知識を蓄えた 夜天の主がマイスター ユニゾンデバイス リインU 六課の未来を開くため 守護騎士達と合体だ 烈火の将シグナム、空を飛べ シャマル、ヴィータは空を飛べ ザフィーラ変身、空を飛べ
53 :
名無しさん@ピンキー :2007/08/12(日) 00:48:45 ID:4e7eQ1qv
まさかこのネタをここまで引っ張るとはww
ふと頭に浮んだのが、ビックファイアななのはさん
ヴィヴィオ「いけ〜、ジャイアントママ〜」 なのは「バスターーーー!!!!」 じゃなくて ヴィヴィオ「ビッグママ〜!アクション〜」 なのは「シューート!!」 でもなくて ヴィヴィオ「も、もうしわけありませんまま・・・思わぬじゃまに・・・えっと計画に支障を・・・いた、いたしましたの」 なのは「ヴィヴィオ・カッツェ・・・ヴォルケン忍者隊を侮ってはならぬ、奴らの息の根を完全に止めるのだ」 あ、これ総裁Xだった・・・ビッグファイアってどれだっけ・・・ ヴィヴィオ「なのはー総統ー万歳!」 スバル「なのはー相当ーばんざ・・・うわぁっ!」 なのは「高町に下品な者はいらぬ・・・」
スバル「お父〜さんお父さん♪ 魔王がボクをさらおうとする〜♪」 ゲンヤ「落ち着け我が義子よ〜♪ それは六課の教務士官さ〜♪」
この流れなら……この替え歌の流れならイケる! 淫獣王誕生 ススス ススス S・cry・a! ススス スススス S・cry・a! 駆けろ!桃色小動物〜 長い!尻尾に太い ボディ〜 淫気導く〜 ビースト 魔法少女をおとすた〜め〜 今こーそー (マスコットに)な〜りすませー! ロリも!きゅぬーも 狙ってる射程 有る意味Sク〜ラス〜 ススス ススス S・cry・a! ススス スニーキング S・cry・a! 三人のお仕置き?承認だ! 今だ 淫獣変身だ! 亀甲束縛! チェーーン!!バインドォォォォォッ!!!! 勇気・結界・情熱 binding!! 誕生!無敵の すんごい司書長 僕らの淫獣王!! ス・ス・ス・ス・ス・cry・a! 「これは、戦う魔法少女達を見守る熱き獣の物語である」 反省する、だけど後悔はない。だって淫獣王が(ry
ワロタwwwwwwwww
>>27 GJ!
エリオハーレム良かったよ
あと熱血がたまらなくイイ!
>55 どの? 鉄人原作版と長谷川版と各アニメ版、ジャイアントロボ原作版とOVA版、 後まだあった気がする……
>>61 戸田鉄人も一応BF出てるぞ。パラレルワールドの、それも大往生シーンのみだが。
……ばるでぃっしゅひゃくごじゅうめーとるざんばーもーど(ぼそ)
あれ、なんか電波が。
>62 おおそう言えば。 それはそれとして、 某所に『リリカル』を『乳狩る』と打ち間違えた話が。 魔法少女 乳狩るはやて、はじまるでー
>63 >魔法少女 乳狩るはやて、はじまるでー どこも間違っていないのが困る
さて、それではちょいと投下でも。 スカリエッティに関する妄想話、エロなし。どぞー
――かつて、とある少年がいた。 天才的な頭脳を持ち、そしてそれを生かせる技術も持っている。天才とは、彼の事を言うのだろう。 管理局の技術スタッフとして、彼はある夢を追っていた。 そう、別段特別な事ではない、誰もが思い描く夢を―― ◇ ガジェットの生産ラインを眺めながら、ジェイル・スカリエッティは狂笑を浮かべた。 地上本部の襲撃も滞りなく終り、聖王の器も手に入れた。宴の準備は、整い始めている。 これで、なぜ笑わずにいられるというのか。 「もうすぐだ、もうすぐ、叶う――」 出来る。出来る。私には出来る! 管理局を倒す事が、世界を改革する事が! 「博士」 「ああ、ウーノか」 モニターを切り、外部との接続をシャットアウトする。 そう、これで内部の情報は漏れない。だから、 「もうすぐだよ、もうすぐなんだ、もうすぐ君たちが普通に生きる事が出来る世界を作れる」 弱々しく微笑む姿を晒しても、世間の評価は狂気の科学者ジェイル・スカリエッティで固定される。 ◇ 誰かが傷付くのが耐えられなかった、誰かが死んでしまう現実が苦しかった。 任務に行く者たちに無事に帰ってきてほしい。誰一人として、傷付いてほしくない。 ……砂糖菓子より、なお甘い幻想だ。だが、不幸にも彼は実現するための才能があった。 ――そう、不幸にもだ。 ◇
「手始めに地上本部を完膚なきまでに破壊しよう。『正義』とは、勝利して初めて『正義』なんだよ。 ……悪に、犯罪者に負けたとなれば、管理局の信用は地に堕ちる」 そう、管理局は悪役の手によって堕ちなければならない。 下手な正義を掲げてはいけない。絶対悪の力によって無様に平伏す姿を世界に見せなくてはならないのだ。 希望など与えてはならぬ。鳥を地面に叩き落すだけでは不完全だ。踏み潰し、翼をもいで始めて、この戦いは自分たちの勝ちと言えるだろう。 「そのために、もう少しだけ頑張ってもらわなくてはならない。ウーノにも、妹たちにも」 はい、と答えるウーノ。普段と同じ、冷静沈着な秘書としての声音。 だが――その表情には、少量の憐憫が混ざりこんでいた。 ◇ デバイスを改良するだけでは足りない。バリアジャケットの効率のよい構築方法、駄目だ、それとて完全ではない。 デバイスや魔法だけでは、不完全なのだ。もっと、もっと根本的な部分の改良をしなくてはいけない。 そうだ、体を改造する事によって、能力を底上げすればいい。強くなれば、その分、死に難くなるはずだ。 ……それが、戦闘機人という存在が生まれ落ちるトリガーであった。 ◇ 「なあ、ウーノ。私は演じ切れているかい? 狂気jの科学者ジェイル・スカリエッティを。 欲望のままに研究を続ける時空犯罪者を」 「……ええ、これ以上ないほどに」 ならば安心だ。そう言って、スカリエッティは微笑んだ。 そう、はるか昔、幻想を追い続けた少年の笑みだ。 ◇
だが、そのプランは人道的に問題があるとして破棄された。けれど、少年は大した衝撃を受けなかった。 これが駄目ならば別の方法を模索すればいいだけだ。自分には、それが出来るはず。 けれど、彼が別の方法を探す事はなかった。いや、出来なかったというべきか。 管理局内でも奥深く、普段は足を踏み入れぬ場所。そこに、彼は呼び出されたのだ。 なんだろう――そう思い扉を開き……愕然とした。 ベッドには、少女が横たえられていた。虚ろな瞳で、ただただ虚空を眺めている。その周囲には、ありとあらゆる手術器具が存在していた。 これは――そう問うた少年に、科学者は応えた。すぐに解る、と。 瞬間、腹部が裂かれた。ずるり、と赤黒いミミズのようなそれが彼女の姿態を這うように引き摺りだされていく。 なんだ、これは。 けれど、その疑問はすぐさま氷解した。取り除かれた内臓、その代用品を埋めるように、金属質の部品を封入しだした。 ――戦闘機人。見間違うはずもない、自分自身が生み出したプランなのだから、それも当然の事だ。 科学者は言った。君はよくやってくれた。これは、とても有能な兵器となるだろう。 ……不意に、少女の虚ろな瞳と、少年の瞳が交差した。感情の欠落した、人形のような瞳。……吐き気が込み上げてきた。 気づけば、少年は自分の部屋にいた。体の震えが止まらない。 科学者は言った、有能な兵器になる、と。 違う。自分のそんな事の為にこの技術を生み出したわけじゃない。 ただ、ただ、誰にも傷付いてほしくない。それだけなのに―― その夜。少年は少女を抱え、逃走した。 自分のせいで、一人の少女がただの兵器と化してしまうのが、耐え切れなかったのだ。 管理局は焦った。当然だ。人道的に問題があるとして破棄したプランを、自分たちが率先して行っているなど、報道できるはずもない。 ゆえに、管理局は少年に全ての罪をかぶせた。 ――『狂気の科学者ジェイル・スカリエッティ』の名は、すぐさま広まった。 だが、少年にとってそのような事は瑣末だった。 そう、自分の事などどうでもいい。ただ、自分の技術のせいで全てを奪われる誰かの存在が許せなかった。 ◇ 「さあ、宴の始まりだ!」 モニターに映る、天を駆ける『ゆりかご』を眺め、スカリエッティは狂笑した。今見ているであろう、管理局の人間に向けて、だ。 (変えてみせる、どんな手を用いてもだ!) 兵器としてではない。自分が生み出してしまった戦闘機人たちが、普通に住める世界を作るために。 止まる事など出来るはずもない。 なぜなら――それこそが、彼女たちの父として出来る、唯一の事なのだから。
終了。 いや、こういう展開くるかなー、と妄想してたらいつの間にか書き始めていて。 フェイトに「スカリエッティは犯罪者」と言われ、悲しそうにするナンバーズも 話の流れ的にこういう事かにゃーとか。
これは……新しいな 成る程、ひょっとしたらこういう世界だったのかもしれないのか、と思わず考えさせられる作品だった 深い、深いね……GJ
>>69 投下乙。
このくらいの分量なら前スレのほうに埋めついでに投下しても良かった希ガス。
スカリは、まあ個人的には、単純に研究者馬鹿ってキャラでいいと思ってる。
マッドサイエンティストってのも、好きなんだぜ?
>>69 プレママとかヴォルケンズとか、今までの「なのは」の敵の流れで考えると、
スカ博士にもこれくらい裏があっても良さそうだな…なんて思った。GJでした!
都築だけにそれは無いと言いきれないのが怖いな
なんでもかんでも実はいい人展開はいいだろw
>>46 今更だが
○主人公が2重人格だ → 少し、頭冷やそうか
○実は家は旧家だ → 高町って結構家柄なかったっけ
○しかも殺人衝動がある →これが私の全力全壊!
○ヒロインが最強レベルだ →魔王だし、金色の鬼だし
○妹がいる。呼び方は兄さんである可能性が高い →フェイト
○メイドがいる場合もある →メカメイドからドジっ子メイドまで
○出合って即効コンビを組むことになる →なのユー
○主人公が正義漢だ →ユーノ助けてるしね
○トラブルがおきても「ほっておけない」と言い、首を突っ込む。 →ユーノ(ry
○そして自己犠牲もいとわない。 →以前の事故とか
○人外のものがいる。 →使い魔とか
○やたら裏設定が詳しい →3期に入ってなんか設定多くなったよね
○主人公の武器はナイフだ →「ユーノ君は大事な『友達』だよ?」これはユーノ的には言葉のナイフだよね
○一撃必殺系の攻撃がある →全力全(ry
○登場人物がやたら自分に酔っている →スカとか
○魔術が出てくる →全力(ry
○超能力も出てくる →レアスキル
○言ってみれば伝奇モノだ。しかも新伝糸奇だ。→熱血魔法少女バトルアクションって斬新じゃね?
よってリリカルなのはは月姫のパクリだと判明しました
後悔はしてるけど反省はしてない
反省しなくていいから帰れ
月姫のパクリとかナツカシス と思ったらまだガイドライン残ってるのな
ただのコピペ改変だろ。
80 :
名無しさん@ピンキー :2007/08/12(日) 14:15:22 ID:LvjbjHJj
>>主人公の武器はナイフだ →「ユーノ君は大事な『友達』だよ?」これはユーノ的には言葉のナイフだよね で、ちと傷ついた所に他から別の娘が来て揺れるか? 御膳立ての筈のスバルに「僕、やっぱり君がいい」と念話送るトコ妄想してみる
前回感想下さった皆様、本当にアリガトウございます。 続きを投下させて頂きます。ご期待に沿えれば僥倖です。 5レスいただきます。 ・非エロ ・15歳のなのはとユーノ
地獄とは、罪人が罪を贖う為の場所である。 あらゆる文明で、時空で、名前も内容も違うが、基本的な構造は似通っている。 そこは、醜悪で無惨で残酷な場所である。 そして、深い深い、地下ににあると信じられている。 それはまるで、二度と空を仰ぐ事が出来ない為のようだ。 天国は空にあるのだから。 そんな所に往かなくても、彼女の居ない蒼穹も列宿も、この眼に映そうなんて思わないけど。 ――彼女のために? 胸の奥、二度と消えぬものが嘲っていた。 『永遠に消えぬもの、その名は』 ふっ、と穏やかで涼しげな薫りが鼻腔を満たした。 顔を上げると、そこには高町なのはが笑顔でこちらを見つめていた。 「相変わらずすごい集中力だね、ユーノ君」 そう言って、彼女の表情は苦笑いに変わった。 「ん、ありがとう、なのは。……えっと僕、これ頼んだっけ?」 なのはが渡してくれたのはアイスコーヒー。 ――なのだが、飲み物の注文自体は何度かしたが、自分にはこれを注文した記憶はない。 自分が覚えていないだけだろうか。そんなものだろうか。 「サービスだよ。いつもご来店ありがとうございます」 ユーノの疑問は即座に氷解した。笑顔のなのはは言葉を続ける。 「それとね、空いて来たから少しお話ししたかったんだ」
空いてきた、というより翠屋はもう閉店間際である。その時間帯ともなれば、 主要な客層である所の女学生は、街の中に、主婦は家の中へと向かっていた。 「……もうこんな時間かぁ」 「だから言ったじゃない、すごい集中力だって」 士郎と桃子の店長夫妻も笑いながらこちらを見ている、というのは既に恒例と化した。 ユーノが軽い会釈を返すと、桃子がこちらにお菓子を渡してくれた。 「ゆっくりしていってね、なんて言うのもこんな時間だと変よねぇ。 そーだ。ね、ユーノ君、なんなら今日こそは夕食を」 「ありがとうございます。でも今日もやらないといけない仕事があるので……」 「はぁー……いかん、いかんなぁ、ユーノ君。そんな年から仕事詰めとは。 今度こそは必ずウチの夕食に参加しなさい!」 ユーノ返答に、士郎が実に残念そうにこう応えるのも、もはやお決まりのパターンである。 「……えぇ、今度こそは、必ず」 なんだか前回もそう言ってた気がするけどなぁ、と士郎がぼやきながらキッチン周りの片づけをし始めた。 「恭也も言ってたぞ。その内剣術を教えてやるって。 ユーノ君もまだ15歳だろ?仕事をサボるくらいはしない方が不健康」 「士郎さん、ユーノ君はマジメなんですよ。悪い道に誘わないように。ねぇ?」 「あはは……それも、出来たら今度必ずとお伝えください」 ――何故その今度は必ず来ないと言わないんだ。 呟くものに向かって『自嘲』する。 言わなくても問題ないさ、と。
「それじゃあ、二人とも遅くならない程度にしてね」 と言葉を残して、士郎と桃子は、 後はなのは一人でできる程度に片付けを済ますと、家へと向かった。 なのはとユーノが翠屋で二人だけで話をするのは、高町家にとっては当然の光景である。 何故ならユーノは、なのはの命の恩人なのだから。 それが高町家のユーノに対する認識である。 それはユーノの自信の認識とは絶望的な隔たりがあった。 アイスコーヒーにミルクと砂糖を入れて、ゆったり語らいあう準備を済ませてから なのははユーノに山ほどある尋ねたい事から、とりあえず手近なのを選んだ。 「さっきまで書いてたのってお仕事の書類?それとも論文?」 「そんなに大した事じゃないよ?無限書庫の人員整理の案件だよ」 「でも、やっぱり凄いよユーノ君。ホント、鬼気迫るっていうか何ていうか……」 そこでなのはは、この世の苦悩、悉くを双肩に乗せたかのような表情でふっと溜息をついた。 「私も見習わなくちゃなぁ〜。うぅ、受験勉強って大変だよ〜」 ――彼女は中学卒業後の進路を洋菓子の専門学校に決めた。 勿論、翠屋二代目店長になるために。 「そう、だね。でもなのはなら絶対大丈夫だよ」 ――随分と気楽な言葉を吐けるな。彼女に見ない方がいい夢を見せたくせに。 一瞬、呟きに意識を奪われる。 取り返せたのはやはり、彼女が語りかけてくれたからだった。 「えへへ、ありがと。……絶対、叶えてみせるよ、私の夢」 そして、なのはは指をユーノの顔に近づけた。
「……なのは?」 彼女の指が、ユーノの眉間に触れた。 「凄かったんだよ?ここの皺。おじいちゃんになる前に、ここだけ皺だらけになるんじゃないか、ってくらい」 「皺?」 「そうだよ。考え事をすると眉間に皺がよるって言うけどホントだよね」 自分も手を眉間にやる。心なしか強張っている、といえなくも無い、か? 「私もそれ位勉強集中しなきゃなー。で、ユーノ君は集中しすぎだよ?身体壊してない?」 「――うん」 あの日から、彼女の自分を心配してくれている時の眼に耐えられなくなった。 「全然平気だよ、僕は」 何時もそうだ。彼女は何時も、他人の事を優先する。 「でもなー。フェイトちゃんが言ってたよ、ユーノは兄さんと同じで仕事中毒だって」 何も見返りを求めず、自分の事を省みず。 「まさか、クロノほどではないよ」 自分とは違う。何故なら自分は。 ――そうだ。お前は言えなかったじゃないか。 ――そして今でもそれを続けているのだからな。 適当になのはとの話を切り上げて、また来てね、という言葉を受けて。 帰り道に思い出す。あの日を。 永遠に残るものを刻みつけた日を。
投下は以上です。 あと2回ほど続きます。 チラ裏 SSも二次創作も初だったので、感想いただくまでガクブルでした。
>>80 傷ついた彼を癒しそうなのは誰だろう…
世話焼きしそうなはやてか「別に心配ってわけじゃないんだからね!」的にアリサか
後に襲ってしまいそうなすずかか…
いや、ここは前スレであったように美由希ってのもいいかもしれん。
三期新規キャラで慰め役にあいそうなのはギンガか
>>86 うは、続きキター
実際、ユーノはなのはが復帰できてなかったら思いつめてそうだなぁ
あと2回ほどか……GJは完結時までとっておこう。ガンガレ!
>>80 今更傷つかないような気がしないでもない。
ていうか、前スレ埋めようよ。
91 :
246 :2007/08/12(日) 20:42:40 ID:lG9lQrPj
まだ前スレが埋まってないので、まずいかなと思いつつ投下します。 相変わらずなのはさんはユーノ君よりフェイトさんとの絡みが多いですが仕様です。 注意 鬱展開鬱エンドの予定です。 誰も救われません。 ではでは。
微かな物音に目が覚めれば、普段起きる時間を考えれば相当早い、まだ朝の日が顔を 見せていない暗闇の中。 「ん、んん……ままぁ……」 物音は、どうやら隣にいるヴィヴィオだったらしい。寝ぼけた声で、今はいないなの はを手繰り寄せようと必死に腕を動かしている様子に微かに胸に痛みが走る。 このまま抱き寄せて一緒に眠ってあげようか、そう考えそれでもいてもたってもい られずに跳ね起きた。 「ヴィヴィオ、ごめんね……すぐ戻ってくるから。そうしたら、三人で一緒に寝よう ね」 夢の中でなのはを探しているヴィヴィオの頭を撫で、フェイトが部屋から一歩踏み出 した。 お手洗いという、この状況で一番可能性の高い選択肢はフェイトの頭の中にはない。 何故なら部屋にはなのはの白い制服が見当たらなかったから。たとえそれが暗闇の中で も、あの白い制服の所在が分からないということは無い。 この状況で一番可能性が高いのは訓練場。まだ早すぎるこの時間だが、それでもたま に早起きして訓練場で準備をしていたなのはをたしなめた記憶はそう少なくは無い。 まだ新人達の練習までは時間がある。軽く叱ってヴィヴィオのためにも連れ帰ろう、 そう心に決めていた思惑は無人の訓練場に砕かれた。 「……ここじゃないとなると、散歩か、入れ違いで部屋に戻ってるか……それとも別の 所かな」 選択肢という、先ほどの言葉は多少間違いだったかもしれない。軽く外を周りなが ら、なのはの行き先に全く検討がつかない事に心が沈んだ。 「早く戻らないと……」 いつまでもなのはの事は探してられない。早くヴィヴィオの元に戻ってあげないと、 そう考えため息を一つ吐いた後に隊舎に戻り、フェイトが足を運んだのは自室ではなく 食堂だった。 こうなったら寝ないでなのはを待っていよう。それで戻ってきたら練習の時間まで たっぷり叱ろう、と半ば意地になって決意を固めながら耳に入ってきたのは小さな鼻 歌。 人がいない今だから聞き取れたのか、忘れるはずが無い声に導かれフェイトがよう やくなのはを見つけた。 「それで、これを入れて……きっと栄養なんて考えてないだろうからお野菜も多めにし ないとね」 その声は、自分といる時よりも楽しそうで。 大好きな彼女の笑顔も、自分に向けられるものよりも輝いていて。 その見たことのないものに、フェイトは声をかけようとしていたことも忘れてなのは に見とれ、張り裂けそうな胸の痛みに唇を噛んだ。 痛いのは知っているから。 なのははその笑顔を、絶対に自分には向けてはくれない。その優しそうな目で見ては くれない。 なのはは、絶対に自分を一番に想いながら名前を呼んではくれない。 「最低……」 最低にも程がある。自己嫌悪に壁に頭を擦りつけながら、やはり忘れられない願いを 言葉にはせず、涙で訴えた。 ――――その笑顔を一度でいいから向けて欲しい。
彼女が気づくのは、もっと先。彼女が押したスイッチは、二度と取り消しのできない 奈落へのエレベーター。 魔法少女リリカルなのはStrikerS ―Nameless― (3) 「じゃあティア、ほんと悪いんだけどまた後でね」 「いいわよ別に。なのはさんに許可貰ってんなら私が言うことなんか何もないわよ」 その言葉には送る意思のほかに、彼女らしい気配り。相手の身を案じているそぶりは せず、正反対の言葉でやり過ぎるなと忠告をしていた。 スバルに視線を向ける事無く、言葉だけを投げ捨ててティアナがスバルから遠ざかっ ていく。スバルもまた、その背中を一瞬だけ見つめすぐに踵を返して歩き出した。 やや甲高い音は、それだけ彼女が急いでいるということ。時間は限られている。焦り ではなく、その時間を目一杯有効に使うためには脇目を振ることなど出来はしない。 そんな彼女のここ数日続いている姿を、事情を知らない局員が首をかしげて見送っ た。 制止の声は一つも無く、後は隊舎を出ればいつも通り全力疾走で駆けて行ける。そう 思っていた矢先、制止の声は後ろからではなく前から掛けられた。 「あの……わたしまた、失敗しちゃいましたか……?」 「違うよ。今日はスバルもちゃんとやってたよ」 目の前に立ちふさがるなのはの言葉に、スバルが微かに汗が流れるのを感じながら安 堵の息を吐いて緊張を解いた。 朝の練習の事でないとすれば、気になるのはなのはが何故隊舎の出口に立っているの か。だがそれも、彼女が手に提げている小さな鞄が答えてくれた。 「あ、なのはさんもお出かけですか?」 「うんそうなんだ、それでね……スバルにお願いしたいことがあるんだけど聞いてくれ るかな?」 「え、は、はい……」 何ですか、と内心の動揺を隠しながらスバルが足を閉じて背を伸ばす。 その上官への反応に、なのはが違うの、と首を振って眉を下げた。 「お仕事じゃなくてね、ヴィヴィオのことなんだ。私、今から本局に用事があるんだけ ど……そ、そんな時間はかからないと思うんだ。だから、えぇと、それまででいいから ヴィヴィオのこと面倒見てて欲しいの」 何故か何度も言葉をつかえさせながら、なのはがスバルの手を握って頭を下げる。 「で、でもっ、フェイトさんも……」 フェイトだけではない。寮母のアイナもザフィーラも、他の新人たちもいるはずだ。 別に自分じゃなくても、そう何とか拒否の意思を示してもなのははしつこく食い下が り握った手を離さない。 「アイナさんもザフィーラさんも今日いないの、フェイトちゃんもお仕事で忙しくてヴ ィヴィオのこと見れないって……そ、それにスバル頼りがいがあるからっ」 「は、はぁ、頼りがい……ですか」 「う、うん、スバル本当に頼もしいなぁって、お願い聞いてもらえないかな? お、お 礼もちゃんとしてあげるから」 こくんと、勢いに圧倒されて頷いてしまった。 本当にそれだけが目的だったのだろう、了承を得た瞬間に走り去ってしまったなのは を追うことなどできるはずもなく、スバルは困り果てて出口の前で頭を抱えた。
「あぁっ、なのはさんの信頼にも答えなきゃだし、こっちの用事も大事だし……」 「どうしたの?」 わたし悩んでます、といった風のスバルが突然掛けられた声に頭を抱えながら視線を 上げた。誰かを確認するためではない。そんなもの、声や腰を超える長さの金髪を見れ ば分かること。 「フェイトさん……お疲れ様です……」 「うん、お疲れスバル。出かけるんだと思ってたけど、何かあった?」 「ええ、まぁ……」 曖昧に頷き、スバルがフェイトに事情を説明し始める。なのはの事、ヴィヴィオの 事、フェイト自身のことも。 それを聞いていたフェイトの眉が、時間を置かずに寄っていく。ギリッと、奥歯が擦 れる不快音が鳴ったのは、スバルがフェイトの事を話したのと同じくらいの時。 「――――それで、わたしどうしようかなって……」 「……いいよ、言っておいで。もう仕事は大丈夫だから」 「え、お願いしてもいいですかっ?」 こくん、と頷いたフェイトに礼を言い、スバルが先程のなのはのように走り去る。 それはまるで突風のようだった。風に弄ばれる金の髪を揺らしながら、フェイトがス バルの背中をじっと見つめ、呟いた。 「なのはがいけないんだから……私に何も言わないから」 それは、結局自分には何も言わずに、ユーノの元へ行ったなのはへの些細な嫌がら せ。 意思の感じられない緩慢な動作で、フェイトが踵を返し歩き出す。 目的は果たした。後は、ゆっくりなのはの帰りを待つだけだ。ヒールの音を鳴らしな がら、不意に世界が傾いだかのような錯覚に襲われ、フェイトが壁に手を吐いて立ち止 まる。 唇を噛み、暴れる心臓の鼓動にその呼吸までもを乱しながら、掠れた視界の先に人影 を見つけて言葉を紡ぐ。 ――――今更、罪悪感なんて感じない。言葉にしなかっただけで、私はいつでも願い 続けてたはずだから。 「あ、キャロいいところにいた。私これからお仕事なんだけど、なのはが帰ってくるま ででいいからヴィヴィオのこと、見ててくれないかな?」 「それはいいですけど……なのはさん、何処いったんですか?」 「うーん、そういえば何処に行くかなんて聞いてなかったなぁ……後で聞いてみようか な」 ヴィヴィオの元へ駆けていくキャロを見ながら、フェイトが満足そうに来た道へと消えていった――――。 * * * 「へ?」 「え?」 扉を開け放ち、先ず最初に口から出たのは、何とも間抜けな疑問符だった。それは、 ユーノの目の前で弁当を開いていたなのはも一緒だったのだろう、口を小さく開けたま ま、今日は来るはずの無いスバルに疑問だらけの視線を送った。 「あ、スバルもう用事は済んだんだ」
一人、空気を読まない男がいつものように微笑み、入るにはいれず立ち尽くすスバ ルを招き入れるかのように、座っていたソファから腰を浮かせた。 何とか、内心の動揺を抑えながら部屋の主に迎え入れられたスバルが、二人が座るソ ファの対面に腰を落ち着かせた。 空調の行き届いた司書長室で、背中から流れた汗が熱いと騒ぎ立てる。何も言わず、 自分を見つめるなのはから視線を外し、スバルがなのはの持つ弁当箱に会話の糸口を探 し当てた。 「こ、これっ、なのはさんが作ったんですかぁ? すっごいおいしそうですねっ、あ、 分かりました。さっき持ってたのって、ユーノさんのお弁当だったんですねっ?」 「うん、なのはがさ、たまにはカップ麺じゃなくてもっと栄養のあるもの食べなきゃ駄 目って。まだ、僕も食べてないんだけどね」 「そ、そうなんですかっ、美味しそう……あ、涎が……」 やや小ぶりな弁当箱に詰められた、なのは渾身のユーノへの昼食。若干野菜が多いの は、先程彼が言ったようにずぼらな彼の食生活を気遣ったためだろう。見た目にも鮮や かなその弁当は、スバルの食欲を促すのには十分すぎるものだった。 今の今まで、これほど自分の食欲に感謝したことは無い。じゅるっ、と溢れた涎を啜 る音に、ユーノだけではなくなのはもクスリ、と声を洩らした。 「スバルも食べる? もう一個あるから」 そのまま、鞄に入っていたもう一つを取り出しなのはがスバルの前に置く。慌ててス バルが首を振るも、なのはは食欲が無いの一点張りだ。 「なのはさんの、お弁当……」 ゴクリ、と今度は喉を鳴らして飲み込んだ。駄目だとわかっているのに、視線は弁 当ら離れない。 今の今まで、これほど自分の食欲を疎ましく思ったことは無い。すっ、とごく自然な 動作で弁当の蓋を掴み蓋を開けた。ユーノのものと同じ弁当。それが、自分の目の前に 置かれている。 悪いなと思いながらも、誘惑には抗えない。なのはに差し出されたフォークを手に取 りいただきます。 「あ……美味しいです!」 口に入れた瞬間、溶けるような甘さだった卵焼きは、母の代わりに姉であるギンガが 作ったものよりも甘め。それでもやりすぎではなく、無意識にスバルが頬に手を当てた。 「ほら、ユーノ君も食べて」 「うん、いただきます」 スバルと違い、ユーノは器用に箸でなのはの弁当を堪能していた。美味しい、と感想 を零しながら久しく忘れいた家庭の味。なのはが作った弁当を頬張った。 ――――すべて、スバルを見ながら。 「あっユーノさん、この唐揚げも食べてみてください」 「そ、そうだよっ、ユーノ君これ自信作なんだ。食べて食べて」 頭を占めるのは、ユーノの笑顔ではなく些細な違和感。 視界を埋めるのは、ユーノではなく目の前にいる楽しそうなスバルの姿。 耳に届くのは、ユーノの感想ではなく耳障りなスバルの声。 「――――なのはさん? なのはさんどうしたんですか?」 「えっ、何でもないよ、スバルこそ何そんなに驚いてるの?」 「驚きますよ、ほらユーノさんだって。なのはさん綺麗な顔なんだから、そんなに睨ん じゃ――――」 「に、睨んでなんかない!!」
スバルからしてみれば、いつもと同じ冗談のような言葉だった。ハッと我に返ったな のはが、床にぶちまけられた弁当を見た。 スバルも気づいているだろう。だがなのはの声に体が動かず、取り落とした弁当まで は頭がまわす事ができない。 ユーノが慌てて弁当を片付けるために動く中、スバルが気まずそうになのはを見上げ る。 「……スバル大きな声出してごめんね。私、もう戻らなきゃいけないから」 「あっ、なのはさん……!」 伸ばした手はなのはの背中には届かない。虚しく虚空に浮いた腕を下ろし、なのはの 弁当を片付けようとしているユーノにすいません、と呟いた。 「それより、なのはの事追いかけてくれないかな? 弁当は僕が片付けておくから」 お願いしますと一言残し、スバルが司書長室から飛び出した。 まだなのはが出て行ってから時間は経っていない。全速力で、自分の足なら追いつけ るはずだと、弾む息を吐き出しながらスバルが目を細めて前を見据えた。 途中、他の局員にぶつかりそうになり、秘書に怪訝な目で睨まれながらも、動かす足 は止まらない。 思っていた通り、さほど時間は置かずになのはを見つけた。声を張り上げて呼び止 め、表情を曇らせているなのはの前で立ち止まる。 「スバル……」 「はぁ、はぁっ……あの、なのはさん……すいませんでしたっ!」 荒い息を整える事無く頭を下げたスバルに、視線を注ぐ事無くなのはがミッドチルダ への転送装置に足を踏み入れた。遅れてスバルがそれに乗り、なのはの背中を追いかけ る。 「スバルは急がなくていいでしょ? ゆっくりしてればいいのに」 「それは、ユーノさんが追いかけろって。わたしもなのはさんを放っておいてユーノさ んのところになんか……」 「……いつもそうしてたくせに」 え、と聞き取れないほどの呟きに顔を上げるが、逆になのはは唇を噛んで俯いてい た。 二人は何も言わず、何も言えずに視線すら交える事無く立ち尽くす。 空気が針の様に鋭かった。痛覚を伴う重苦しさは、一方的に叩きつけられるスバル だけではなく、それを纏うなのはまでもを傷つける。一歩の距離を確かに割いた溝 は、どんな言葉でもなのはが顔を上げてはくれないことを容赦なく理解させられ る。 「スバルは……ユーノ君のところに戻ってくれないかな……」 先に沈黙を終わらせたのはなのはの声。感情が灯っておらず何を考えているのか分か らない透明な声だった。 でも、とスバルが身を乗り出すがそれを拒絶するようになのはがスバルを押し倒す。 それは本当に小さな力。だが予想していなかったスバルは、小さく声を零して尻餅を ついた。 「なのは、さん……?」 「ヴィヴィオのお願い聞いてくれなかったんだから、それくらいのお願いは聞いてくれ てもいいでしょ……一緒に帰りたくないの」
何も言わないスバルを置いて、なのはが遠ざかっていく。依然、なのはの纏う空気の 質は変わらない。俯いたままのなのはに、武装局員が敬礼をするもなのはの視界には入 ってこない。 まるで、世界から色がなくなってしまったように感じられた。 あのユーノの部屋で弁当を開くまでの、スバルが入ってくるまでの世界とは、何もか もが違ってしまったかのようだ。 「せっかく、眠いの我慢したのに……スバルの馬鹿……」 でも、一番馬鹿なのは自分だった。スバルは何も悪くないのに、もしかしたら傷つい てしまったかもしれない。戻って、謝らなきゃいけない。 そう思っているにも関わらず、足が止まってくれないのは心の底からスバルのことを 疎ましく思っているからか。 最低、と自己嫌悪の言葉を吐き捨てながら、なのはが目の前に止まっている黒塗りの 車に視線を投げた。 「遅いから迎えに来たよ」 「ありがと……フェイトちゃん」 いつものように助手席に乗り、そのまま走り出した車の中でなのはが、居心地が悪そ うに体を丸めた。苦笑したフェイトがなのはの頭を撫でるが、それすらも手で払いのけ 俯いたまま。 「もう、こんな事しちゃ駄目だよ」 「フェイトちゃんだったんだ……スバル行かせたの」 「ごめんね、気づかなかったんだ。なのはも何も言ってくれなかったし、でもなのはの 顔見たら分かっちゃった」 運転中じゃなかったら、フェイトに掴みかかっていたかもしれなかった。フェイトの 横顔が、全然謝っている素振りがないその顔が苛立たしかった。 「ねぇ、なのは。私はなのはの為ならどんな無理なこともやって見せるよ? でも、嘘 吐くのは嫌いだよ」 「……嘘なんか吐いてないよ。フェイトちゃんは仕事で忙しいしアイナさんもザフィー ラさんも今日はいない。スバルも頼りがいあるもん」 「アイナさんとザフィーラはなのはがお休みにさせたからでしょ?」 何もかも分かってるようなフェイトの口ぶりから逃げるように、窓の向こうで流れる 景色を黙って見つめた。 風景に溶ける様に映っている自分の顔。その、余りの酷さに涙が出そうで額を擦り付 けて目を逸らす。エンジン音に混じって聞こえたのは、どこか楽しそうなフェイトの ため息。 あぁ、そういえばフェイトは自分がユーノの事で本気で怒っている時、どこか楽しそ うな笑顔で宥めていたな、と記憶が蘇る。 それを見てると、怒りも段々と薄れていく。だけど、今日は火に油を注ぐようなもの だったのかもしれない。 フェイトを睨み付けそうになって、そんな事できるはずも無くて目をきつく瞑って。 それが涙を堪えるようだったのだろう。再びなのはの頭を撫で始めたフェイトに、今 度は腕を振り払わずに甘えていた。 「嫉妬なんて誰でもするよ? 後でスバルに謝れば大丈夫だよ」 「……嫉妬なんて、今までしたこと無かったのに……」 ユーノがスバルを見てる時も、スバルがユーノに笑ってる時も、自分がユーノに見て もらえない全てに苛立っていた気がした。 「大丈夫だよ、また次頑張ろう? 私が手伝ってあげるから」 「……でも、ユーノ君に嫌な思いさせちゃったよ……」
スバルが睨んでいると言っていた。それをユーノが見ていたと思うと、体が凍りつき そうだった。 「それでユーノがなのはの事嫌いになるなら、私が無理やりにでもユーノの事なんか諦 めさせるから」 「やめて……私、フェイトちゃんのこと嫌いになっちゃうよ?」 「……今のは冗談だけど、本当に辛くなったら言って。私がなのはの事楽にしてあげる から」 その言葉の意味するところは分からなかった。ただ、フェイトが本当に自分の事を想 ってくれているようで嬉しかった。 ありがとう、と聞こえない程度に呟くと、フェイトもなのはを撫でていた手に力を込 めてお返しをした。 「私ね……凄い楽しみだったんだ。お弁当折角作ったに……ユーノ君と二人で食べよ うって思って、早起きまでしたのに……スバルが来て……」 俯いたまま、平坦な声でなのはが言葉を紡ぎ始める。 「スバルがね、まるで自分が作ったみたいにユーノ君にお弁当勧めるの。この唐揚げも って……私がやりたかったのに……全部、スバルのせいでできなくなった」 それは、許しを請うものではなく罰を受けたいが為のもの。フェイトに叱られれば、 もうやることは無いかもしれないという甘え。 「そっか、なのはも辛かったんだよね? ごめん、助けて上げられなくて」 それなのに、フェイト申し訳なさそうな笑顔で全てを許容した。ごめんね、とまるで 自分が思ったことはいけないことではないと言われたような錯覚。 その声を聞きながら、なのはが首を振り続ける。 フェイトの言葉にではなく、フェイトの言葉を受け入れようとしている自分に対して。 「私、変だよ……スバルが何かしたわけじゃないのに……」 「変じゃないって、なのはは何にも悪いことしてないんだから。ユーノがいけないんだ よ。ユーノがこんなになのはが好きなのに、気づいてあげないから」 「やめて……ユーノ君のこと悪く言わないでよ……やめてよぉ……」 フェイトの言葉に抗うように搾り出した言葉は、震えた弱弱しい涙声。 ユーノのせいじゃないのに。気持ちを伝えることが出来ない自分のせいなのに。フェイトの言葉を聞いているだけで、ユーノを責めてしまいそうな自分がいた。 それが嫌で。 ユーノが悪いなんて考えたくなくて。 誰かに、ユーノが自分の気持ちを気づいてくれない罪の所在を押し付けたくて。 知らず、呟いていた。 「スバルが、いるから……スバルなんて――――」 それは、隣で聞いていた彼女も予想していなかった言葉。 フェイトだけではなく、彼女を知っている人間が聞いていたら耳を疑うような言葉。 そして、感情だった。 そんな事には気づかずもう一度、今度は自分の意思を以ってなのはが呟いた。 「スバルなんか、ユーノ君に近づかせなきゃよかった……」
99 :
246 :2007/08/12(日) 20:50:31 ID:lG9lQrPj
以上です。ありがとうございました。 なのはさんが病んでくれるのは後もう少し先です。予定では、次回でフラグが立つ筈。 フェイトさんが先に旅立たれていきそうですが、なのはさんがすぐに追い越してくれ ます。 拙い文章だと思いますが、読んで頂けたら幸いです。 ではでは。
>>99 GJ!
フェイト視点で楽しく読んでいる自分が居てちょっと怖くなった。
こいつはやべぇーー!!!! 空鍋以上の結末が手に取るように見えるぜ!! 作者さん!さっさと書いてageちまいな!!
GJ! すでに、この段階で病み始めてるような… そしてこれからドロドロの愛憎劇が… なぜか最後の所が、某種ガ○ダムで、前主人公に対する新主人公に見える
GJ! なんか全員死にそうな悪寒
一ヶ月強ぶりのご無沙汰です。4の422です。 ハネムーンベイビーならぬハネムーン前ベイビーを授かったようで…… 来年の春には422Jr.が産まれますですよ、はい。っつかもう三ヶ月って…… 名前は七瀬か那ノ花かw で、それはいいとしてw 前スレでクロなの所望の人がいたから、埋め用に、と思ったら残り容量14KBなのに書き 終えたら15KBとびみょ〜に容量オーバーしてた、くそぅ。 …と、思ったら書いてる間に埋まったみたいだ。よかったよかったw で、言われて気付いた。確かに私しか(保管庫内では)クロノ×なのはを書いていない… そんなに人気のないカプだったかなぁ、この2人は? ※諸注意※ ・クロノ×なのは(甘ストーリーにした、つもりです) ・〜CherryLight〜の外伝ストーリーです。本編の後日談その1とでも思ってください。 ・本編StSとは全く異なるIFワールドだと思ってください(CL本編ではなのはは高校生です)。 ・18禁シーンが含まれています。ご注意下さい。
魔法少女リリカルなのは 〜 CherryLight・NEXT 〜 VOL.1 その日、 高町なのは(全裸)が目を覚ますと時刻は既に午前9時を回っていた。 自分のベッドにも等しくなった、ミッドチルダの「この」ベッドの上で、ぼんやりと 時刻を告げる時計の数字の光を見つめること十数秒。 頭だけ動かし、隣で自分と同じシーツに包まり、身を横たえる恋人たる彼、クロノ・ ハラオウン(全裸)に視線を投げるや、みるみるなのはの口元が綻び、頬に朱が射す。 しばらくの間、そのクロノの寝顔を間近で眺めていたなのはだが、やがて気だるい身 体に、んっと軽く気合を入れ、ゆっくりと上半身を起こし、愛する彼の頬に口付ける。 「…初めて…の時以来、かな…クロノくんより先に起きたの…」 昨晩、ほぼ一ヶ月ぶりとなる共通の休日を前に、日付の境をはるかに超え、獣の情事 のごとく2人は激しく愛し合い、求め合った。 …一つ補足しておく必要があるが、一ヶ月ぶり、というのはあくまでも「休みが重なった」 ことに対してであり、決して2人が会わなかった、正確には夜を共にしなかった期間、 という意味ではない。 とはいえ、提督にしてアースラ艦長と、戦技教導官にして学生たる2人は中々に多忙 な毎日を送っている。業務上の直接的な接点もない2人は、当然ながら一緒に居る時間 も限られてくる。 業務(及び学業)を疎かにはできないため、2人が会うためにはその他の時間を短縮 するより他はない。そしてそれを最も阻害しているのは、2人の生活空間が他次元・他 箇所に渡っているという状況。そしてそれを解消すべく2人が出した結論は、 衣食住をミッドチルダのハラオウン宅で行う、実質的な婚前同棲生活であった。 勿論、生まれ育った環境での尺度から言えば、なのははまだ未成年、おまけに学生。 いくら家族に認められ、婚約までした間柄であれ、さすがに自分達が、自分達の足で 通えない場所で2人だけの生活を送るとなれば、親族友人その他関係者から若干の反対 意見も(主に高町家保護者男性陣から)出るには出たのだが、それを諌めたのがそのそ れぞれ伴侶たる女性。 「あなたがSPのお仕事してる間私がどれだけ心細かったか言わなくてもわかってるわ よね?母親として娘にまであんな思いをさせるわけにはいきません!認めてあげなさい!!」 「私が告白してから恭也の方からデートに誘ってくれるまでどれだけかかったか忘れた? 一ヶ月よ一ヶ月!私もしかして妄想の中で告白したのかって自分を疑ってたんだからね!」 「「無理してでも2人の時間を作りたいっていうのは女の子として当然のことなの!!」」 句読点すら付けず、ものすごい形相で相方に詰め寄られた2人は、渋々ながら、 ・1週間に最低2日は海鳴の家で過ごす(クロノ込みも可) ・結婚するまで節度ある交際とする の二つを条件に、同棲生活を認めざるを得なかった。 とはいえ、
前者に関しては、同棲開始から一ヶ月。週に2回以上はきちんと海鳴の実家で過ごし、 なのはは言いつけを守っている。 後者に関しては……早々に、というかもう同棲初日に、 「なのはっ!だ、駄目だっ!!士郎さんや恭也さんと約束したじゃないか!そんな初日 からいきなり約束破るなんてっ!!」 「クロノくんが黙っててくれれば大丈夫なのっ!」 「それじゃ2人を騙すことになるっ!!」 「これはライ●ーゲームなのっ!騙してなにが悪いのっ!!」 「言ってる意味がわからなっ!…アッーーーーー!!」 …やや過大表現があったことをお詫び致します… なお、ハラオウン家で同様の協議を行った際は、 「母さん、ミッドの家を僕となのはで使いたいんだが…」 「お、お願いします!リンディさん!」 「ああ、同棲するの?いいわよー。あ、夕飯にするからテーブルに食器並べておいてね。 今日はカレーだからなのはさんも食べていってねー」 「「……」」 「フェイト…その…なのはと…あの…ど、同棲することにした、ミッドの家で」 「え、えと、フェイトちゃん、その、そういうわけで…」 「そうなんだ、おめでとう、なのは。でも学校であんまり惚気ないでね、また アリサが暴れるから。 あ、母さん、夕飯の先にお風呂入ってもいいかな?」 「「……」」 「アルフ…その…なのはと…」 「カレーかぁ〜、肉いっ〜ぱい入れとくれよー、リンディ!」 「「……」」 …ミッドチルダの成人認識年齢はいくぶん地球より若いようです… …ともあれ、寝た、というよりは意識を失い2人ベッドに倒れこんでから数時間。 クロノより先に目を覚まし、愛する人の寝顔の鑑賞という特権を得たたなのはは、その 権利を思う様堪能する。 クロノの髪を指で梳き、 「クロノくんの髪の毛、やわらかーい…」 頬を指先でつつき、 「えへへ、ぷに、ぷに、ぷに、えへへー」 鼻先にキスを落とし、 「…ん〜…ちゅっ」 そっと優しく頬擦りする。 「んふふー、すりすり、すりすり…にゃはは、お髭がちくちくしてくすぐった〜い」 時折くすぐったそうにクロノが顔をしかめる度に、おっとっと、とその動きを止め、 やおらもう一度を繰り返し、たっぷり15分。 最後に唇にキスし、満足げな笑みを浮かべると、なのはは今一度ベッドに潜り込んだ。 行為の最中に時計の短針が2を指していた以降、時刻を確認した記憶がない、いった いどれだけ彼を求め、そして求められたのかと、なのはが覚えている分の記憶を探るが、 思い出すのはクロノの顔であったり、クロノを突き込まれ、はしたなく乱れる自分であっ たりと、考えただけで顔が熱くなり、伝ぱしたその熱は股間を疼かせる。
いけないいけない、と、頭をふって昨日の記憶を頭から追い出すと、なのはは今日の これからに想いを馳せる。 2人で出かけるなんて本当にどれだけぶりだろうか、お昼は自分のお気に入りのパス タの店でと約束しているから、今日はこの前見損ねたアクセサリーの店がいいか、もう 9時を回っているから朝食は軽めにしようか、クロノが起きるのが更に遅いようならこ のままお昼までベッドでだらだら過ごすのも決して悪い選択肢ではないな、などと文字 通り恋する乙女の表情で本日の行動をシミュレートする。 と… 「にゃ!?」 なにげなくクロノの顔を覗ったなのはの視界の隅に「それ」が、正確には「それ」が シーツを高く突き上げている光景が写る。 − 人間が自分の意思で操作できない器官というのは身体の中に以外と存在する。 内臓器官などがその代表で、例えば意図して心臓などを止めることができな(中略) つまるところ、なのはが今目にしているのがいわゆる男性が意図的に操作できない 現象のひとつたる、モーニング・スタンディングオベーションである − 一ヶ月。無論毎日、というわけではないが、それなりの回数を2人は重ねてきた。 だが、なのはに「この知識」はなく、またそれに出会ったのもどうやら初めてであっ たらしい。 「ク、クロノくん…寝てるのにどうして…わ、私がさっきキスとかしたから?それとも ま、まさか夢の中で……私と…」 頭の中でぐるぐると困惑と不安と興味が交差する。 ほぼ無意識のうち、なのははクロノを覆っているシーツをそっと捲りあげ始める。 寝ている体勢では途中までしかそれが叶わず、その段階で我に帰ったなのはは一瞬の 躊躇の後、身を起こすと同時にその勢いでシーツをがばと取り払った。 「わっ!わっ…わっ…すごっ…い…」 どん!、と勢いをもってして高く高くクロノの怒張がそそり立つ。 意外とがっしりとしたクロノの体格と相まって、強く強く、力強く己を誇示するそれ に、なのはは息も忘れて見入る。 やおらごくり、と唾を飲み込むと、二度三度と辺りを見渡し、居るはずの無い第三者 が居ないことを確認すると、なのははそっとクロノに向けて手を伸ばす。 こんなこといけない、とは頭の片隅で思いつつも、クロノのモノに伸びるなのはの手 は止まらず、ついにはその手でクロノ自身を柔らかく包み込んだ。 暖かさと脈打つ鼓動を掌に感じ取り、またもなのははごくりと唾を飲み込む。 「…こんなに…おっきいんだ…」 なのはがそれを見るのが初めて…なわけでは無論、ない。が、興奮の最中に無我夢中 で咥えたり擦り上げたり自ら秘唇に導いたりするのと、今のような普通(?)の状態で まじまじと見るのとでは感慨が違う。一ヶ月も一緒に居る機会があって、きちんと恋人 の分身たる「それ」の観察を怠るとは教導官失格と、なのはは無理やり自分に言い訳し、 改めて対象に向き直った。 「……これ…が…私の中に…」 伝わる熱と鼓動は倍加され、なのはの身体を駆け巡る。 「…クロノくんの形……私の中…いつもこんな形に拡がってるんだ…」
瞳を潤ませながら、なのははゆっくりとそれに向けて口先を近づける。 そのままちろりと舌を出し、その形を確かめるように先端に舌を這わす。 (…ん…この…先っちょが…一番奥に…) 鈴口の感触を舌先に感じ、そのまま全体の形を舌で感じとろうと、なのははクロノの ペニスをあらゆる角度から嘗め回す。 時折クロノが呻く声ももはや無視し、怒張の隅々まで舌を這わすこと5回。ぷぁ、と 息をつき、なのははクロノを開放する。 てらてらと自分の唾液で滑るクロノのペニスを前に、なのははの内は急激にその内壁 から愛液を滲ませ始める。 下腹の熱さに耐えられなくなったなのはは、熱い息を吐いて、ゆっくりと、今だ眠り 続けるクロノにまたがる。 「ごめんね…クロノくん、勝手に…でも…もう…我慢、あっ!」 小さくクロノに謝罪し、自らの手で陰唇を割り開き、なのはがクロノを包み込もうと した途端。 昨晩、クロノに注がれるだけ注ぎ込まれた愛の証。その残滓が、開いたなのはの膣か らこぽり、と流れ出、クロノの先端をデコレーションする。 もわっと溢れる精の匂いに、子宮がびくりと収縮し、更なる愛液が秘壁を濡らす。 「も、もうっ! ごめんなさい!クロノくん!!」 叫びと共に、なのはは一気に腰を落とす。 じゅぶ!と、愛液の量こそまだ微妙に少ないものの、膣内に残る精液にも助けられ、 なのはの膣壁はクロノのペニスを音を立てて受け入れる。 「ふぅぅぅぅぅんっ、んあぁっ!!…あぁっ…お、おっき…いっ!」 騎乗位という体勢と、自在に動かすには僅かに足りぬ濡れ具合のおかげで、クロノの それはなのはの中をぎちぎちと拡げる。 その圧迫感になのはは目を見開き、唇をわななかせる。 「すごっ!きもっちっ、いぃっ!!!んあんっ!!あっ!なかっ、中がっ、まっ、また クロノくんのっ、形にぃぃぃーーーーーーー!」 即座にこんこんと湧き出した愛液に助けられ、なのははいきなり激しく自身を上下さ せ、クロノをしごき上げる。 頭の中で、空いた両の手をクロノの手に置き換え、左手は左の乳房を鷲掴み、右手は 右の乳首を思い切り摘み上げる。 瞬間の僅かな痛みが走るが、すぐにそれも吹き飛び、左の乳房からは胸全体が溶ける ような、右の乳首からは突き抜ける快感がなのはを襲う。 「きもちいぃっ!すきっ!これ好きぃっ!!クロノくん好きぃぃっ!!!」 クロノ・ハラオウンは迷っていた。いや、こらえていた。 なにやら身動きできない状況で、なのはに自分の陰茎を舐められ、挙句に馬乗りにな られている夢を見ていると思いきや、そのあまりの快感にはっと目が覚め、夢か現実か の区別がつかない思考の中で、それが現実であるとの光景が目の前に広がっている。 昨晩自分の下で、いや、上になったこともあった恋人が、目覚めた瞬間に自分の武器 を己に包み込み、両の手で激しく自分の胸を揉みしだいている。 およそ目覚めのシチュエーションとしては最も起こりえがたい状況であり、最も起こっ て欲しい場面の一つではあるが、まずはやはり混乱が先に来る。 事が終わるまで寝た振りを決め込もうと思いつつも、下半身からの快楽がそれを許し そうにもない。 クロノが耐えられた時間はわずか5秒にも満たなかった。 「なっ!なのはっ!な、何やってるの!!」 「ひぇっ!?やっ!あんんっ!だめっ!クロノくん見ないでっ!!やぁっ!」
自分で動いているにもかかわらず、なのはの動きは止まらない、否、止められない。 クロノの許可を得ていないというある種の罪悪感、いつもとはあまりにも違うシチュ エーションが強烈な快感となり、なのはの理性が表面に出ようとするのを押し留める。 「ごめんなさいっ!んっ、やぁっ!とっ、止まらないのぉっ!クロノくんの気持ちいい のっ!やぁっ!熱いのぉっ!!見られてるのにっ!!気持ちいいのぉぉぉっっ!!」 ぐぎゅ、となのはの膣が、クロノを台詞と共に思い切り締め付ける。 「うぁっ!なっ、なのはっ!!そっ、そんなに締め付けるなっ!」 あまりの勢いと快感に思わずクロノは腰を引きかけるが、寝ている状態では叶わない。 「だって!だって!気持ちいいのっ!!クロノくんのすごいのっ!!わたっ、んんっ! わたしっ、の中っ、一杯にっ!!はあぁぁんっっ!!!」 胸から手を離し、クロノの腹に手を添え、なのはの上下の動きはますます激しくなる。 この数ヶ月でサイズが1つ上がったと、顔を赤く染めながらクロノに教えてくれたそ の胸が、まさにぶるんぶるんとクロノの上で揺れている。 悶え叫ぶなのはの下敷きになり、クロノは必死に快楽と戦う。最も途中離脱はもはや 不可能と悟り、事を早く終わらせるべく、なのはの動きに合わせ、腰を上下しようとし たが、やはり寝ている体勢では女性優位はあまり変わらない。 と、その時クロノは気付く。なのはの太ももに圧迫されてはいるが、激しい上下運動 のため、両手を動かすことはできそうなことに。 揺れまくる胸に狙いを定めると、なのはの足の下敷きになっていた両手をえいと抜き 取り、その勢いで、クロノはその揺れる胸をひと思いに −今まで彼女が自分でそうし ていたように− わしっと掴み上げる。 そしてそれはなのはにとっては頂上への、クロノにとっては自滅(?)へのスイッチ となる。 「うああああああああああぁぁぁっ!!!!!!!!らめっ!!む、胸ぇぇぇっっ!!」 上下に激しく揺れていたなのはの動きが急に止まり、背中が弓反ったかと思うと、膣壁 が今まで以上にクロノを絞り上げる。 その締め付けに耐えられず、クロノは盛大になのはの中に精を解き放つ。 「がぁっ!!なのはぁぁっっ!!!!!!」 「あぁぁぁっっ!!くっ、クロノくぅぅぅんっっっ!!!!!」 どくどくと自身に注がれる熱になのはも達し、膣壁がびくびくと痙攣する。 クロノが放出し終えてまだ、なのはは仰け反ったまま、唇をわななかせながら、震え る膣で包み込む恋人の感覚に酔いしれた。 〜 〜 〜 〜 「…ごめんなさい…」 「いいよ、僕も気持ちよかったから」 事が終わり。 繋がったまま(なのはの中からそれを開放しようとしたが「もう少し…」というジト 目で制された)自分の胸にもたれ掛かり(倒れこみ)、謝罪するなのはの頭をクロノは 撫でつける。 「…でも…ごめんなさい…勝手に…」 「いいってば。ちょっとエッチななのはの姿も見れたし、問題ないさ」 「っ!?」 その言葉に、一瞬で顔を真っ赤に染めたなのははぷい、と横を向く。 「ん?怒った?」 「……私そんなエッチじゃないもん、違うもん」 消え入る声でぶつぶつと囁くなのはにクロノは苦笑する。いまだ繋がったままでそん なこと言われても説得力の欠片も無い。 「ごめん、ごめん、言い過ぎた。許して?」 「…やだ」 許してくれないのはいつものこと。
「わかった。じゃぁ、いつものお詫び、する?」 「………して…」 先ほどよりもさらにさらに小さな声で、そっぽを向いたままのなのはの頭が縦に揺れる。 「じゃぁ、はい。こっち向いて」 「……」 無言のうちになのはの顔がゆっくりとクロノを向く。その目は、既に閉じられている。 なのはのお腹に、クロノの腹筋に力が込められるのが伝わる。 その感触にタイミングを計り、なのはもわずかに顔を落とす。 顔を上げたクロノと顔を下ろすなのは。 触れ合う、唇。 「ん……」 「はっ、んっ……むっ…」 絡まりあう、舌。 幾度となく、幾度となく繰り返された、 ケンカとは呼べないケンカの、 仲直りとは呼べない仲直りのキス。 時間にして1分ほど。 どさ、と、腹筋の限界からクロノはなのはから顔を離す。案の定、 もっと、と目で訴える、不満そうななのはの顔。 「もっと…する?」 途端。ぱっとなのはの顔に花が咲く。 「うんっ!!」 言ってなのはの顔が近づいてくる。 さて、今回は何分で許してもらえるかな、と頭の片隅で思いながら、 クロノはなのはの頭に手を回し、自分へと引き寄せた。 魔法少女リリカルなのは 〜 CherryLight・NEXT 〜 VOL.1 〜 Scenery of the certain morning(ある朝の風景) 〜 Sweet END.
以上です。 ライ●ーゲーム超面白いよ、ライ●ーゲーム。フクナガ(TV版)萌えー!! ではなくて…… 今までの投下で一番短くなってしまったなあ… Scenery of the certain afternoon(昼ってなんていうんでしたっけ?noonだっけ?) Scenery of the certain night と、既に続けてるんですが、いやはやベイビー持ち(待ち)の状態でこのまま書き続け られるかは非常に怪しいとこですな。そろそろ止めないとダメかなぁ。 ダーツに次ぐ俺の数少ない趣味なのになぁ…… では(可能なら)また次回ー。
>112 真昼は highnoon 乙。
>>112 神光臨キタ―――超GJ&リンディ茶よりあんめぇぇぇぇぇ!!!!!!
まさか続編が来るなんて夢にも思っていませんでしたよ!ワッフルワッフル!というか貴方様のなのクロ以外の組み合わせも見てみたいです!!
>名前は七瀬か那ノ花かw
もう愛が溢れまくりですねw ハネムーン前ベイビーおめでとうございます!
>>112 GJ!
つーか、なのは、それの観察と教導官失格云々は全く関係ないだろw
>>112 昼(というか明るい時間帯)は英語でdaylight。noonは正午ぴったりを指すから昼の事を言うのには不適。
afternoonは午後から日没までだったかな?
>112 まずなによりもおめでとう!って女の子確定?あーんどGJ! ……しかしあれか。ひょっとしてこの激甘っぷりはつまり実生活をのろけて(ry
>>112 GJ!
いえ、クロなのは人気が無いわけではないと思いますよ。
某リーヴォさんのクロなのなんか某投票で6位に食い込んでますし、隠れてるだけで需要はあると思います。
ただアニメ版では作り手側が作るのが難しい、これが一番の問題でしょうね。
あそこの投票は母集団が(ry
120 :
流れ :2007/08/13(月) 00:00:41 ID:0pS0IIZT
|゚Д゚)ノ フツカカン オジャマシマシタ
そういえばリインもの少ないね
司祭たぶらかしたドゥーエモノを書いてくれ
>>112 GJ! リアルハネムーン前ベイビーおめでとうございます。
>クロ×なのが少ない
単純にアニメの元ネタ知ってる人が少ないのでは? 最近再販されるまでは幻扱いでしたし。
>>117 それは言わないでおくべきかとw
……旅行と言う名の文芸サークルの合宿から帰ってきました……。
行っている間の過去ログを全て見たのですが、やっぱり釈明は信じてもらえないみたいですね。
どうするかを自分で考えて見たんですが、俺は一応小説書きですし、作品をどんどん投下し続ける事でおわびに代えるべきかなと思ってます。
ですから投下、と行きたい所なんですが……。
……1日11時間ホテルの大広間に集められてオリジ小説書かされる合間を縫ってSS書くとか言う無茶しちゃいけませんねorz
しかも書いてるの同じ部屋の奴にバレて朗読の刑に遭うしorz
完全にぐだぐだになってるからもう一度初めから書き直しだしorz
とりあえずは「魔法少女」を全話サイトに入れて来ます……。
>>123 >しかも書いてるの同じ部屋の奴にバレて朗読の刑に遭うしorz
わろたw
投下まってますよん。
>>123 なんという拷問、羞恥プレイwww
投下待ってるよん
>>125 正直書いてたのがエロ無しで助かったw
多分エロだったらリアルに首吊ってたかも。
とりあえず「魔法少女」は本編8話までサイトに入れました。
ただ、最終話と外伝はもう少し待っていてください。
……裏ページ作る必要あるし、外伝に至ってはhtml化作業してないしw
>>123 信じろたって無理なレベルかと。
第一、百歩譲って似てるだけだったとしても、
G-WING氏に向けて謝罪するなり何なりすべきでは?
反省してるようにはとても思えないんですが。
y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA氏 GGGGGJJJJJJJ! まじで感動しました ラストのなのはの台詞で本気で泣きそうになりました・・・涙腺弱いなあ俺 あのできだとエロありよりもエロなしの方が逆に感動できて良かったと思います 長文?全然オッケーなんの問題もなしです。たっぷりと妄想に浸らせていただきました アリシアとチンクの話もごっつう見たいのです! どうかご加護をっ そしてアリシア×エリオの禁断の親子愛を妄想してもうた俺は腐ってますな。吊ってきます
>>128 大丈夫だ
フェイト×エリオ×アリシアの3Pを考えた俺よりはるかに健全だから
>>123 ,127
ずいぶん前にここであった盗作野郎と対応が似てるな
盗作は認めます。ファンを名乗る資格もありません、でもまた作品書きます
とかHPでふざけた事ぬかして叩かれまくって消えた奴にな
まぁ表面上無実を装ったところで何時かボロが出るさ
>>129 本編も大詰めになってきて、つい「最終的にはナンバーズは生かして
捕らえられるんだろうなぁ」という予想から、最終回後に管理局に捕獲された
ナンバーズらへの管理局下っ端ーズによるスーパー陵辱タイムを妄想&期待
してしまった俺は間違いなく二次元ド○ームノベルズあたりに毒されている。
あと寝る前に退○忍アサギのアニメ版とか見たのも関係してるかも。
ナンバーズにとってスカリエッティって何なんだろうな? 父親か自分の開発者かあるいはスカリエッティ個人なのか…
スカリエッティがナンバーズを作る際に実験(趣味)で産み出した 戦闘機獣に陵辱される六課メンバーとか見てみたい
>>134 戦闘獣にヤられるナンバーズならおもろいかと…
136 :
名無しさん@ピンキー :2007/08/13(月) 13:49:41 ID:18ir+px1
突然アリサ総受けという電波を受信した漏れガイル
アリサ小説自体が少ないのにアリサ受けとな ・・・・・すいませーん前スレでアレとアレ書いた人、もう一回おねg(ry
>>135 戦闘獣と聞いて某戦闘のプロを思い出しちまったぜ
なのはさん「私は少々荒っぽいの!」 こうですか?
>138 グレートマジンガー?
デバイスってエロいよな レーヴァンティン(小型モード)とかティアのデバイスとかで自分慰めんの エロくね?
>>141 え、ということはブロゥクンマグナム(違)で自慰?ナカジマ姉妹は豪気だなぁ…
クロスミラージュなんて自慰の最中にもし間違って引き金引いたら・・・ ((((゚Д゚;))))ヒイイイイイイイイイ
あれだ、中身は媚薬か浣ちょ…y=ー( ゚д゚)・∵.
>>143 良く考えろ…
待機モードに決まってるだろ…
銃でヤってたらどれだけ怒Mだwwww
キャロ「エリオ君のデバイス、フニャフニャだね…待機モードなのかな?」
>141 擬人化デバイスと申すか。 【以下略】 やはり、チンクに寄って集って御奉仕するランブルデトネイターで。
あれだ、クロスミラージュはディルドーなんだよ
>147 ×ランブルデトネイター ○ランブルエロネイター >148 スバティアで快感をクロスさせるのか。
150 :
あおそこひ :2007/08/13(月) 20:38:42 ID:1P54BSHP
「幕間劇15話」の者です。 少し前の話になりますが、17話中でのギンガ戦を書いてみました。 注意 ・非エロ ・ギン姉がフルボッコにされるだけかもしれません ・話の展開上、千切れたり飛び散ったりするはずです 以上。投下します
151 :
幕間劇17話 :2007/08/13(月) 20:39:33 ID:1P54BSHP
『ノーヴェ、ウェンディ、二人とも、ちょっとこっちを手伝え』 『もう一機のタイプ・ゼロ、ファーストの方と戦闘中だ』 チンクは、正面のギンガと向かい合ったまま、戦闘が一区切りした姉妹二人に、声をかけた。 会話直後、応援要請の気配を察知したのか、正面のギンガがブリッツキャリバーを吹かせ突進。 チンクは慌てる素振りもなくナイフを投擲。目標は、疾走するギンガではなく、その手前の床。 着弾したナイフは、ギンガの移動ルートを寸断するかたちで爆発、巧妙にギンガの進路を妨害。 チンクは続けざま爆炎越しに、逆腕のナイフを投擲。 爆発をめくらましにした、ギンガ本体への攻撃。 しかし、次の瞬間。 放たれたナイフとすれ違うように、藍色の魔力弾が爆炎の壁を抜けチンクを襲撃。 同じタイミングでチンクに向けて放たれた、高速直射弾。 カートリッジをロードして左拳を振り抜き放たれる、ギンガによるリボルバーシュート。 チンクはナイフ投擲の姿勢から灰色のコートを翻し、周囲にAMFを展開。 魔力結合を解かれた魔力弾は一瞬で形を失い、藍色の魔力の残滓となって消滅。 一方、放たれたチンクのナイフも高速移動するギンガを捉えきれず、空しく宙に爆ぜた。 先程からの繰り返し。 爆発で移動ルートを邪魔され、そのつど距離が開く側へと回避せざるを得ないギンガは、チンクに近寄れない。 逆に、チンクは速度と回避能力に秀でたギンガ本人を捉えられず、ダメージを与えられない。 両者の技量と洞察力が妙に噛み合ってしまい、互いに自分の間合いに相手を取り込めないのだ。 激しい高速戦闘を繰り広げながらも、状況は膠着。水面下で、息の詰まるような手の内の探りあいが続いていた。
152 :
幕間劇17話 :2007/08/13(月) 20:40:08 ID:1P54BSHP
「ちょ、ノーヴェ、早すぎるッス!こっちとあわせてほしいッスよ!」 「知るか、ノロマ。そっちが遅いのが悪いだろ」 ジェットエッジのブースターを吹かし廊下を疾走するノーヴェは、ボードで飛行するウェンディよりかなり先行していた。 この手の建物は、敵襲を想定してわざと入り組んだ造りになっているため、直線的に移動できる距離が少ない。 ウェンディの乗るボードは、曲がり角のたびに減速を強いられ、スピードが上がらないのだ。 すぐ後でなのはも言うように、こういった状況では、飛行よりもローラー移動の方が有利だった。 後続のウェンディを大きく引き離し、まずノーヴェがホールに到着。 睨みあうチンクとギンガを確認すると、即座に黄色の擬似ウイングロード=エアライナーを展開、ギンガへと襲い掛かった。 『馬鹿、ノーヴェ。状況も把握せずに勝手に動くな』 『数で多いほうが遠慮する事ないだろ、チンク姉。一気にケリをつけてやる!』 先程、通路でティアナとスバルに出し抜かれた苛立ちをギンガにぶつけるように、ノーヴェは強引にギンガへと接近。 エアライナー上でガンナックルに高速直射弾を装填、マシンガンのようにギンガへと撃ち出した。 チンクと向き合っていたギンガは、ブリッツキャリバーをバックさせ直射弾の雨を回避、同時にチンクから間合いを離す。 直後に、ギンガを追って放たれたナイフが連続して床に突き刺さり、次々と起爆した。 ホール中にエアライナーを広げ、その上を駆けるノーヴェ。 一方のギンガはウイングロードを展開せず、ノーヴェとチンクの両方を相手取り立ち回る。 ギンガは、ノーヴェが自分と同系統の戦闘機人であることを即座に見抜いていた。 同じ能力。同じ装備。 おそらくは意図的に揃えられた、自分たちタイプ・ゼロの、悪趣味な模倣。
153 :
幕間劇17話 :2007/08/13(月) 20:40:45 ID:1P54BSHP
「ハ、どうした。ブレイクライナー同士、白黒つけようじゃないか!」 チンクのナイフを高速移動で回避するギンガに、ノーヴェは再度エアライナー上から直射弾を連射。 地上にいるギンガは、エアライナー上にいる自分に対し手出しできないと踏んでの行動。 しかし、ノーヴェの行動にチンクの叱責が重なる。 『迂闊だ、ノーヴェ!』 『え?』 ノーヴェが直射弾を放った瞬間、ギンガは床を蹴り壁に『着地』、そのまま高速で壁を疾走。 ノーヴェが直射弾を撃ち尽くす前にエアライナーの高さまで壁を登りきり、ノーヴェの目の前まで到達。 ノーヴェを、エアライナー上から蹴り落とした。 魔力によるグリップ力の強化と、ブリッツキャリバーの速度により可能となる芸当。 同じ能力、同じ装備があるはずのノーヴェは、ギンガの行動を予測しきれなかった。 「こ…のヤロウ!」 叩き落され床を舐めたノーヴェは即座に跳ね起き、着地したギンガへと殴りかかる。 ギンガは、ノーヴェの拳が当たる寸前で身を沈めて拳撃を回避、カウンターでボディーブローを一閃。 ノーヴェを弾き飛ばし、今度は壁へと叩き付けた。 近接戦闘能力はチンクを上回るはずのノーヴェを、ギンガは圧倒。 先程までのチンクとの膠着状態が嘘だったような、一方的な戦局。 ナンバーズ姉妹からの実戦データの蓄積があるとはいえ、個体そのものの戦闘経験のないノーヴェ。 当然、固有戦闘法であるIS『ブレイクライナー』自体は、実戦データが白紙の状態だ。 対してギンガは、シューティングアーツで実戦をくぐり抜け、同じ戦闘スタイルを持つスバルとの戦闘も十分に経験している。 個体そのものの実戦経験。自己の戦闘スタイルに対する理解度。同じ戦闘スタイルを持つものとの戦闘経験の有無。 積み重ねてきた経験によって生じる、同じ基本性能を持つからこその、決定的な相性の差だった。
154 :
幕間劇17話 :2007/08/13(月) 20:41:21 ID:1P54BSHP
『チンク姉、どうッスかノーヴェの様子は?』 『駄目だな。作業が終わったら、この姉による仕置き確定だ。早く来ないと連帯責任で一緒に受けさせるぞ、ウェンディ』 『ちょ、アレはマジ勘弁ッスよ。すぐ着きますから!』 目の前のノーヴェとギンガの戦いを見ながら、チンクは静かだがやや苛立ち混じりの口調で答えた。 ノーヴェとウェンディを呼んだのは、ギンガとの望まない膠着状態を打開するためだった。 しかし、ノーヴェのみが応援に来た事で、膠着状態は、悪い方向に打破されてしまったのだ。 ギンガに歯が立たないことで頭に血が上り、ひたすらギンガとの近接戦闘に固執するノーヴェ。 爆撃による面の制圧を得意とするチンクのISは、ノーヴェを巻き込む危険があるため、うかつに手が出せない。 ギンガもチンクの葛藤を察知し、ノーヴェを盾にする位置取りで、チンクの援護を完全に封じていた。 姉妹から実戦データのフィードバックを得ているはずのノーヴェが、それを全く扱いきれていない。 確かに個人戦闘能力は初の実戦とは思えないほどの高さを見せているが、状況把握能力が低く、チンクとの連携がとれない。 戦闘における動きが余りにも自分勝手で、支援するべき味方の事にまで考えが回っていないのだ AMFの広域展開で思念通話は封じているが、このまま時間を稼がれれば、いずれ管理局の側に応援が到着してしまう。 タイプゼロ・セカンドの捕獲に失敗した上、ここでファーストまで取り逃がすのは、無能を晒すようでチンクには面白くない。 多少強行でもギンガを止めようとチンクが両手にナイフを構えたとき。 ボードに乗ったウェンディが、ホールへと到着した。
155 :
幕間劇17話 :2007/08/13(月) 20:42:07 ID:1P54BSHP
『間に合った!お仕置きはないッスよね、チンク姉?』 『保留だな。ここからの働き次第だ』 『なら、任せて欲しいッス!』 ウェンディはボードに乗った状態で、ボード機首の砲口からギンガに向け直射弾を発射。 ノーヴェと戦闘中のギンガは、チンクのナイフに注意を向けつつノーヴェを振り切り、直射弾を回避。 ギンガは三人に増えた敵に囲まれないよう移動しつつ、牽制にウェンディへとリボルバーシュートを返す。 ウェンディはボードの機首を上げてウイリー状態になると、ボード底面でリボルバーシュートをガード。 そして。 ノーヴェがギンガから離れた事で窮屈な戦況から解放されたチンクは、複数のナイフを一斉に展開。 後にスバルを重傷に追い込む、ナイフの一斉包囲によるISの発動、その準備動作。 『逃げる隙も与えず、押さえ込む。ここで決めるぞ、ノーヴェ、ウェンディ』 『オーケー、チンク姉』 『了解ッス』 姉妹への号令のもと、チンクは甲高く指を弾く。 ギンガを囲むナイフが、一斉に爆発した。
156 :
幕間劇17話 :2007/08/13(月) 20:42:46 ID:1P54BSHP
炸裂する爆炎。 しかし、ノーヴェとウェンディへの巻き込みを配慮して、規模そのものは薄い。 バリアジャケットを破損させ、全身に火傷と裂傷を負いながらも、ギンガはウイングロードで起爆の合間を縫い、爆炎を突破。 「おっと。逃がさないッスよ」 ボードから降り、射撃用にボートを右腕にマウントしていたウェンディは、爆炎の中から現れたギンガに照準をセット。 中腰の射撃姿勢で誘導弾を射出、チンクの爆撃で全身をくすぶらせるギンガを、さらに追い撃つ。 三対一は明らかな不利と判断しギンガは、撤退を決意。退路を確保するため、ノーヴェやウェンディとは逆の出口の方向へと移動。 チンクの爆撃をかわし、ウェンディの誘導弾を破壊して、すぐ後にスバルが現れることになる出口を目指した。 「逃がすかよ!」 もう少しでホール出口に辿り着く距離。そこにはエアライナーを展開したノーヴェが待ち構えていた。 ノーヴェは下り坂状のエアライナーで十分に加速をつけ、ギンガに向かい跳躍。 チンクとウェンディへの対応に手一杯だったギンガを初めて捕らえ、鋭利な回し蹴りを叩き込んだ。 「くっ…」 ギンガはかわしきれない左側からの回し蹴りを、バリアを纏う両腕でガード。 体制は崩れていない。しかし、ノーヴェの蹴りをガードさせられたため、ギンガの動きが一瞬、止まった。 「今ッス!」 その隙を逃さず、ウェンディがランディングボードの砲口をギンガに向け、砲撃を発射。 放たれた砲撃は、ノーヴェの蹴りをガードして動けないギンガの右足を直撃。 ノーヴェの蹴りをガードした瞬間のギンガは、ウェンディの砲撃を防御するためのバリアに、十分な強度を与えられない。 ウェンディの砲撃は不完全なバリアを抜き、ギンガの右足と右ブリッツキャリバーに大ダメージを与えた。 「まだまだぁ!」 ギンガの右足への砲撃直撃を確認したノーヴェは、ジェットエッジのブースターを加圧。蹴りに更なる威力を加える。 軸足を損傷したギンガはノーヴェの蹴りを受け流す事も出来ず、ついにバリアが蹴り破られた。 そのままギンガの左側頭部へと振り抜かれるノーヴェの蹴撃。致命打を避けるため、反射的に身を反らせるギンガ。 ギンガのとっさの回避行動でノーヴェの蹴りは完全にはヒットせず、靴底のローラー部分のみがギンガの顔面、両目の上を通過。 高速回転するローラー部分が、チェーンソーのようにギンガの両目をえぐった。 「…!!」 右足を砲撃で損傷、両目をローラーでえぐられ、声にならない嗚咽をもらし、それでもギンガは倒れない。 ギンガの精神力と、損壊寸前のブリッツキャリバーによる姿勢制御の賜物。 この状況での転倒や足を止める行為は、単なる敗北ではなく、最悪の状況に直結することを、ギンガは察知していた。 えぐられた顔面を右手で押さえ、血にまみれた右足と異音を発するブリッツキャリバーを引きずるように動かして、出口へと向かう。 「往生際悪いんだよ…死ね!」 ギンガの顔面をえぐる蹴りを振りぬいたノーヴェは、着地直後にジェットエッジを吹かし、ギンガへと突進。 右足損傷のためふらつき、両目もふさがったギンガへとどめを加えるべく、ガンナックルを叩きつけた。
157 :
幕間劇17話 :2007/08/13(月) 20:43:21 ID:1P54BSHP
<Def-ense-r> ウェンディの砲撃で損傷し、ひどく不明瞭な発音ながら、ブリッツキャリバーのオートガードが発動。 ノーヴェの攻撃に全く反応できなかったギンガに代わり、ガンナックルの一撃をバリアで受け止める。 ブリッツキャリバー自身がシステムダウン寸前でありながら、満身創痍のギンガを、それでも守るという気概に満ちていた。 「ありがとう…ブリッツキャリバー…」 ギンガはあえぐようにつぶやき、大きく息を吸うと、腰を落として拳を引き、左拳を握りこむ。 バリアの感触から、目は見えずともノーヴェの位置と攻撃角度は推測できている。 ギンガは血にまみれた顔をノーヴェに向け、バリアで止められたノーヴェの拳に、真正面から左拳を叩きつけた。 「な、に…!?」 火花を上げて激突する、ノーヴェのガンナックルとギンガのリボルバーナックル。 互いの力が拮抗し、一瞬、両者の動きが止まる。 「さあ…いこう、ブリッツキャリバー…」 <Y-es> ギンガの要請に応え、破損の激しいギンガの軸足=右ブリッツキャリバーが、石材製の床を削る勢いで急稼動。 左キャリバーも制動、ギンガの体をさらに前に押し出すと同時に、体の軸にさらなる捻りを生み出し、拳へと伝える。 ギンガは足元の石材をローラーの急稼動で削り、踏み砕きながら、ノーヴェに向けて左拳を限界まで押し込んだ。 「く…そぉ!」 一瞬にして力の均衡が破れ、ノーヴェは壁を砕きながら叩きつけられた。 ノーヴェを弾き返したギンガ本人も、損傷している両目と右足が、衝撃で新たに血飛沫を上げる。 特に最も負荷のかかった右足の損傷は重大で、大きく肉が裂け、中から戦闘機人の証であるケーブル類がのぞいた。 <The main body was... The system rests> 「うん…ごめんね。ありがとう、ブリッツ、キャリバー…」 同時に、負荷に耐えかねたブリッツキャリバーは火花を上げ、明滅を繰り返しながら、システムダウン。 両目と足を損傷したギンガが、それでも動く事ができていたブリッツキャリバーまでもを失った。 そして。 「終わりだ」 ブリッツキャリバーを失った直後の棒立ちのギンガに、チンクのナイフが放たれた。 ギンガにはすでにバリアを張る余力がない。 放たれた複数のナイフはさしたる抵抗もなく次々とギンガのバリアジャケットを貫き、突き刺さる。 うち一本はチンクが意図しないほど深く、左腕を穿った。 「…スバ、ル。ごめん…」 ギンガが見えない目を、ホールからの通路に向けた。 チンクが指を弾く。 バリアジャケットに突き刺さった複数のナイフは、ギンガの肉体を巻き込み、爆発した。
158 :
あおそこひ :2007/08/13(月) 20:46:45 ID:1P54BSHP
以上でした。 いまひとつキャラをつかみきれていない上に、まとまりに欠けているかもしれません。 17話全体の流れからすると、鬱度が足りていないかもしれません。 少しでも気づいたことがあれば、ご指摘くださいな。 失礼します。
>>158 GJです。
そして十分に鬱でしたよ……切ないよ、ギンガ(ノД`)
気になったことと言えば、ノーヴェが死ねと言ったことでしょうか。
あくまで捕獲目的でありノーヴェにギンガの殺害意志はないはずなので、
『潰れろ』とか『倒れろ』という表現になるような気がします。
GJ そして、ふと、 戦闘機人って痛覚カットとかあるんですかね?
たぶんあるよウィザーズブレインばりに
スイッチひとつで発狂モノの快楽を発生させるお仕置きモードもあってほしい。
外部接続用コネクタの位置とか
164 :
246 :2007/08/13(月) 23:12:55 ID:QT7iYIoW
前回、感想レス等ありがとうございました 246 です。 本編を見つつドゥーエエロいと喜んでいた自分ですが、燃え展開と合わせてテンショ ンのまま書きなぐってしまいました。ということで続き投下です。 注意 鬱展開鬱エンドの予定です。 誰も救われません。 では。
それは、刹那の交わりだった。 目に留まらぬ速度で突き出された槍と、それすらを遥かに凌ぐ剣の噛み合い。激しい音と共に大気が震え、エリオをじっと見つめていたキャロの前髪を暴れさせた。 「うわぁぁぁぁぁ――――!!!」 「……これで終わりだな」 競り負け地面に激突したエリオと、それに慌てて駆けていくキャロを眼下に納め、シ グナムがこの模擬戦に感じている苛立ちを隠す事無く表情に込めた。 残りは一撃、己の剣に込めた魔力と共にシグナムがどこか気だるそうな表情で、迎撃 をしようと体勢を立て直すエリオとキャロを吹き飛ばす。 『テスタロッサお前はギンガだっ! ティアナはあたしが……!』 『うん、任せて』 同時刻、エリオとキャロにシグナムが本日の練習の終了を告げていた頃、そのすぐ近 くで起きていたのはシグナム達の戦闘に劣らない激しい轟音と、地面が盛大に吹き飛ん だ衝撃の名残だった。 雄たけびと共に打ち出された誘導弾が、ティアナが隠れている地上を容赦なく破壊す る。炙り出されるように転がりながら、ティアナがカートリッジを交換して誘導弾を迎 撃した。 視界に映っているのは、自ら作り出した幻影とそれをまとめて潰しにかかる赤い影。 「もう、無茶苦茶すぎるわよ!」 新人フォワード陣に加え、今日から出向することになったギンガを含めた5対4の模 擬戦闘。こっちの体は既に満身創痍。加えてこちらの陣形を知り尽くしている隊長陣は 巧に陣形を崩して各個撃破を狙っている。1対1で勝ち目があるはずも無く、先程上手 く集まれたと思いきや、待っていたのは遥か遠くから放たれたなのはの砲撃。 「くっ……スバルは……!?」 ヴィータの爆撃を避けながら、ティアナがパートナーの姿を探る。味方の中で最も動 けるギンガはフェイトと交戦中。防ぐので精一杯で、とても助けにいける状況ではな い。 ――――あんた、そんな顔してどうしたのよっ!? 思い出すのは、数日前のスバルの表情。涙を堪えてるような、いつもの活発さなど忘 れてしまったような暗い顔。 何を聞いても首を振るばかり、怒鳴りつけてようやく聞けたのは彼女らしかぬ後悔の 言葉。 ヴィータの一撃をやり過ごし、ティアナが地面を転がって上を見た。そこにあるの は、追撃を加えようとするヴィータの更に上空。ウイングロードを駆けながらフェイト に果敢に挑んでいるギンガの姿。 たぶん彼女は気づいていない。この模擬戦がいつもと全く違うことを。 これは隊長達の”手加減”が前提だ。力は出せる限りを出すだろうが、そこにあるの は教え込む意思であって間違っても各個撃破を狙う様な事は無い筈だ。 ヴィータもシグナムも、それを分かっていながら動いている。1対1で自分が逃げら れているのはヴィータが出来る限り時間を使っているからだ。 だがそれも限界。ヴィータの追撃に吹き飛びながらティアナが見たのは、目を疑うよ うなありえない光景。 「スバ……ル……?」 スバルの泣きそうな表情を見た時から、全てがおかしくなっていた。 青ざめたまま動かないなのはも、ウイングロードから落下していくスバルも、シグナ ムとフェイトが慌ててスバルの元へ飛んでいく姿も。 何もかもが、少しずつおかしくなっていた。
魔法少女リリカルなのはStrikerS ―Nameless― (4) 「いい加減にしろよお前! 最近何かおかしいぞっ!?」 「いたっ、ヴィータちゃん……痛い、よっ……!」 目が覚めてから聞いたのは、隣で心配そうな表情のティアナ達の声ではなく、それを 打ち消すようなヴィータの怒声。 まだ鈍い体を引きずって医務室を出れば、床に座り込んだままのなのはと彼女の襟を 締め上げている、ヴィータの怒りに染まった横顔だった。 「今日の模擬戦だって、フォワード陣が集まれたら散らばせないで様子を見るって話だ ったはずだ! お前が砲撃で吹き飛ばさなかったらあっちの陣形だって問題なく機能し てただろっ!?」 ヴィータに締め上げられているなのはは、涙が決壊する寸前。唇を食い縛って、残っ た気力で何かを堪えているような表情だった。 ヴィータも同じような表情。近くで壁に寄りかかっているシグナムもはやても、暗い 表情で目を瞑っていた。 一人、なのはを心配そうに見つめていたフェイトだけが医務室から出てきたスバルに 気づき、彼女の怪我の具合を確認しに歩いていく。 「スバルとギンガは、これからマリーさんと一緒に定期健診やな。丁度いいっていった らあれやけど、スバルが大丈夫なら早く用意してな?」 「わたしは……大丈夫です……」 「なら着替えて隊舎の前に車とめてあるから……大丈夫やとは思うけど、しっかり見て もらうように」 「分かりました……」 一瞬、暗い表情でなのはを見つめたスバルが、はやてに促されて医務室へと戻ってい く。スバルが現れたことで消えていた空気は間を置かずに元に戻り、それに耐え切れず なのはが体を丸めて震え始めた。 「なのはちゃん、落ち着いたらでええから後でお話しよう? なのはちゃんも最近元気 ないから心配や」 小さく頷いたなのはから視線を外し、はやてが部隊長室へと消えていく。それに続い てシグナムもはやてに続き、フェイトも医務室へと入っていった。残ったヴィータとな のはが黙りあう中、ヴィータがなのはの隣に腰を落ち着かせた。 「お前、最近何かあったんじゃないのか? 疲れてるなら遠慮なんかしないで休んだほ うがいいぞ?」 「うん……ごめんなさい……」 二人きりになったからか、ヴィータが先程の怒りを沈めてなのはに言葉をかける。未 だ震えているなのはは何度も頷きながら、恐怖に震える子供のようにヴィータにすがり 付いていた。 「……喧嘩でもしたのか?」 「違う……違うのっ、スバルは何にも悪くないのに……止まらないの」 高町なのはという人物は人を嫌いになんかならない。そう、半ば思い込んでいたヴィ ータからすればそれは考えてもいなかったこと。 人を傷つけるようなことをした事がないとは思わない。それでも、それには理由があ って、なのはの心の中には絶対に折れない何かがあると思っていた。 それに助けられたから、守りたいと思ったほどに尊いと感じたものだったはずなの に、今のなのははその全てを失ってしまったかのように弱弱しい。
「最近、練習の時もなんか悩んでたよな。今日もなのか?」 「……分からない。もう、何にも分からないよ……」 ユーノとの昼食が失敗に終わったあの日から、ユーノのこと以上にスバルのことが頭 から放てはくれなかった。 スバルのことを考えると、苛立ちが収まらない。何を考えているか確かでなくなる。 今朝の模擬戦でもそうだった。真っ直ぐ向かってくるスバルを顔を見つめながら、苛 立ちと共に何も見えなくなって。 我に返ったのは、スバルがウイングロードから落下していく瞬間。意識を失っていた のか、シグナムに抱きとめられながら苦しそうだった彼女の表情。 あれは練習用だったけれど、もしかしたら殺傷設定で傷つけていたかもしれない。 そんな事は無い。そう、思い込もうとしてもそれをやりそうな自分が怖かった。 「今日は休め。明日からはせめて手加減くらいできるようにな?」 「……自信ないよ。スバルの顔見たら、何するかわからないもん……」 「じゃあ、出来るまで休んでろ。心配するな、お前の分までちゃんとやってやるから」 そんな甘えに頷くこともできず、僅かに残った責任感が心を苛む。あれから収まらな い胸の痛みが、なのはの心を砕くかのように牙を立てていた。 それを見ながら、ヴィータが内心のため息を零してフェイトとの会話を思い出す。 ユーノとの一件も、なのはは知らないだろうが隊長陣には筒抜けだ。だから責めるの は、なのはをサポートする役目の自分だけ。後で来るようにと言ったはやても、用件は なのはの体調だけの筈。 十年間、気づきながら放っておいた。 ユーノに好意を寄せているなのはを知りながら、大丈夫だろうと楽観していた。 きっとこれは、その皺寄せだ。なのはを助ける事無く放っておいたせい。 そう、ヴィータの中にある責任感が心を焦がしていた。 「もう大丈夫か? はやてだって怒ってねぇからそんな怖がることねぇんだぞ?」 「……怒られたほうがいいよ。怒られたほうが、もうやらないかもしれないもん」 言いながら立ち上がり、なのはがフラフラと歩いていく。それを見送りながら、ヴィ ータが感じていたのはたとえ様が無い不安だった。 「お前は……止める気はないのかよ」 はやてに怒られなきゃ止められないのか。誰かに止めてもらえなきゃ、止めようとは 思わないのか。 「くそっ、何もやれねぇのかよあたしは……!」 考えても答えなど出るはずも無く、返って不安を増大させるだけだった。それを振り 払うように、ヴィータが壁に拳を打ち付けた――――。 * * * 「スバル、なのはさんと何かあったのかな?」 「……なのはさんを、傷つけちゃったんだ」 定期健診の帰り、目の前を通り過ぎる車を見送りながら、ギンガが静かに呟いてい た。それに応えたスバルはそれっきり、何も言わずになのはとの一件を思い出す。 あんな事をする為にやったわけじゃないのに。 なのはの笑顔の為にやったはずなのに。 待っていたのは、なのはの辛そうな表情と自分を見つめるなのはの瞳。以前の優しさが感じられない、冷たい氷のような感情だった。
「スバルが悪いの?」 「うん、ギン姉は今日からだから知らないけど……なのはさん、ずっと辛そうなんだ。 私が余計なことしちゃったから……」 辛いのは、なのはにそんな感情を向けられることではなくそうさせてしまった事。 そしてそれ以上に辛いのは、なのはがそれを堪えて辛そうにしていること。 いっその事、もっと冷たい目で見られても構わない。もっと自分を傷つけても構わな い。自分の事を考えて、余計に苦しむ必要なんかありはしない。 「大丈夫よ、なのはさんだってスバルのこと嫌いになったわけじゃないんだから。きっ と、スバルなら大丈夫。スバルは強いでしょ? なのはさんに追いつこうって頑張っ て、もうなのはさんの近くにいるんだから」 「……ギン姉も私の目標だよ。それに、なのはさんの近くなんて……」 す近くにいると思っていた。追いつけないかもしれないけれど、憧れるだけだったあ の日よりは確かに近かった。 それでも、その距離も自分の余計な行動で遠ざかった。 「スバルは後悔してるの? 私はスバルが何をやったか知らないけれど、なのはさんの 事を考えてやったことでしょ?」 「そうだよ……でも、そうだったはずなのに……」 言いかけ、目の前に現れた車に言葉を切らして黙り込む。 「ごめーん、お待たせ」 現れたマリエルに会話を止め、スバルとギンガが座席に座った。助手席に座っていた スバルが後部座席のギンガに振り向き、先程の暗さを払拭させるように微笑んだ。 「そういえばギン姉、何か言いたそうだったけど何?」 「何でもないわよ。スバルは何も気にしなくていいから、これ以上心配事なんか増やさ ないわよ」 「もー、何それ。全然分からないよ」 頬を膨らませるスバルを見ながら、ギンガは儚げに微笑むだけだ。バックミラーに映 るのは、その微笑みに隠している悲痛な想い。 マリエルの言葉と共に車が発進し、その想いも流れる風景に消えていく。 それからさほど時間を置かずに、三人を乗せた車は起動六課に到着した。スバルは大 事を取って今日は休み。ギンガもオフィスワークがある訳でもなく、スバルと一晩話し 合える。 「ほらスバル、今日は一日中スバルの部屋にいてあげるわよ?」 「いいよ別に、ギン姉フェイトさんとお話したいでしょ? 行ってきなよ」 「フェイトさんには挨拶だけしとくわよ。変な気まわさないの」 スバルの頭を軽く小突き、ギンガが手を振って去っていく。言ったとおりフェイトの 所にいくのだろう、心の中でギンガに何度もお礼を言いながらスバルが隊舎の中へと入 っていった。 「あ、スバルさん」 入って早々、待っていてくれたのだろう。エリオとキャロがスバルの元へ駆けてい く。辺りを見渡せば、二人だけではなくやや遠くでティアナがスバルを睨んでいた。 「スバルさん、怪我とか大丈夫でしたか?」 「大丈夫だよキャロ、ごめんね心配かけちゃって。検診の結果も問題なし。今日は大事 を取ってお休みだけどね」
普通の人とは違う戦闘樹機人のスバルは、そもそもある程度の傷で問題が起こること などありはしない。 そうヴィータ達に訴えてもヴィータが首を縦にしなかったのは、スバルの精神的なも のを考えての事。ギンガと話し、エリオ達の会話しながら明るい表情を見せているが、 その中の影に気づかない事は無い。 「じゃあスバルさん、今日は一日お部屋ですか……ちょっと残念」 「こらキャロ、何子供みたいなこと言ってるの……ってまだ子供よね……」 「えへへ……」 頬を赤らめながらはにかむキャロの頭を撫で、ティアナがスバルに視線を投げた。そ の視線は鋭く、彼女が怒りの炎を灯らせている程。 大丈夫だよ、とそれをかわし更に苛立った視線で睨みつけるティアナに苦笑した。 「笑ってるんじゃないわよ……私はもう我慢なんて出来ないわ。なのはさん、最近おか しすぎるわよ」 なのはの名前に、エリオとキャロが笑顔をやめて固まった。それを見ながら申し訳な い気持ちと、こんな場所で言う必要がないと微かに感じた苛立ちと。 一変した空気に居心地の悪さを感じながら、スバルがティアナに口を開いた。 「これからなのはさんの所行って来るから」 「……本気? 私は反対よ、またあんたが辛くなるだけじゃないの」 再びなのはが何かをするとは思わない。だが、ティアナの言葉はエリオ達も同意だっ たのだろう、不安の表情を隠さずスバルを見上げていた。 「大丈夫、ちゃんと話せばよかったんだよ。もう、用意だって出来てるんだから……」 「用意って何よ? またなのはさんを怒らせるようなことじゃないでしょうね?」 「違うよ、全然違う……たぶん、なのはさんがずっと出来なかったこと」 その為に頑張っていた。その為にユーノに会っていた。 落ち着いたスバルの声にあるのは自信だけ。そして、彼女を止められないのは長い付 き合いで分かっていたこと。 いつものようにため息を吐き、頑張りなさい、と手を振ってティアナが去っていく。 「ほら二人も、フェイトさんのところにでも行ってきな。今頃ギン姉に捕まってるだろ うから」 「はい……」 二人が重い足取りでスバルから離れていく。時折、キャロが振り向くのをエリオが引 っ張るのを見てスバルが苦笑した。 なのはさんのところに行くだけで心配されるなんてたまったものではない、と気を入 れなおして足を動かす。 「あのー、な、なのはさーん……いませんかー?」 なのはの部屋に着き、声を上げても返事があるはずも無く。困り果てていると、扉の 方からスバルを招き入れるように開け放たれた。 無論そんな筈も無く、視線を下ろせばヴィヴィオが逃げるように部屋から駆け出して いった。 すれ違いざま、その瞳に涙が溜まっているのを認め唇を噛む。 「電気、ヴィヴィオが泣いてましたよ……?」 「勝手に入ってこないで……電気なんていいから帰って」 真っ暗な部屋の中、幽霊のように浮き上がるのはなのはの白い制服だった。目を凝ら してよく見れば、なのはがベッドで体を丸めているのが微かに見えた。
「こんなくらい中にいたら目、悪くなりますよ……点けますよ?」 「帰ってっ……今すぐ帰りなさいっ!!」 「……っ!?」 顔面に微かな衝撃を受けて後ずさった。床に落ちたものを拾えば、それはクッション のようなもの。長い間暗闇の中にいたからだろうか、なのははスバルがいる場所を正確 に分かってるようだった。 「帰ってよ、帰って……帰って帰って帰って帰って……帰ってってばぁぁぁぁ!!!」 「うわっ、な、なのはさん! ……くぅっ!?」 手当たり次第物を投げつけ始めたなのはから顔を庇いながら、スバルが一歩ずつなの はに近づいていく。途中、頭に硬いものがぶつかった。なんだかは分からなかったけれ ど、ぶつけられた所が酷く熱かった。 スバルのあげたうめき声に、物を投げるのをやめたなのはが今度は頭を覆うように体 を小さくした。 「お願い……明日にはちゃんとするから……スバルと話したくない……」 震えた、涙を堪えているような声だった。 それを自分がさせていると思うと胸が痛い。憧れていた存在が、変わってしまったか のような姿に涙が出そうになっていた。 スバルが相変わらずそこにいるからだろう。苛立ちを堪えきれず、頭を掻き毟りなが ら、なのはがスバルを睨みつけた。 「スバルがいるだけで苛々する……スバルが笑ってるだけで、笑えなくなる……何で? 何で私こんな事思ってるの……?」 「それは……私がいけなかったから……」 気づけば視界の半分を覆うように、頭から血が流れていた。それを拭いながら感じて いたのは、暗いままならなのはが見ることもないだろうという安堵感。 再び一歩なのはに近づき、肩を震わせて逃げようとするなのはに声をかけた。 「なのはさん誤解してますよ、私別にユーノさんと何かあったわけじゃないですよ?」 「そんな事、関係ないよ……もしそうなったら我慢なんてしないから……」 震えていた声に、微かに宿った感情にスバルが息を呑んだ。 そこにあった感情は、嫉妬なんてものではなく憎悪に近いもので。我慢しないという のは、何をしてもユーノは渡さないという意思の他になくて。恐怖というよりは、そこ まで想われているユーノが、スバルには羨ましくさえあったかもしれなかった。 ただその感情は余りにも一途過ぎて。 余りにも、真っ直ぐで。 もう、それしか考えることをやめそうで。 「スバル……ユーノ君、私から取っちゃだめだよ……? 私怒っちゃうよ……?」 それまで、震えることしかしなかったなのはが立ち上がり、スバルに近づいていく。 スバルは、それから逃げることなど出来るはずもなく。 気づけばなのはに馬乗りにされたまま、首に手を添えられていた。 「あっ……ぐっ……な、なのは、さん……」 「苦しい……? 私はね、もっと苦しいの……スバルがユーノ君の近くにいるから……」 怨嗟の声を浴びながらスバルがなのはに手を外そうと抗うも、食い込んだ爪は外れて はくれない。 首筋が熱い。ドロッとした感触は汗と共に生ぬるい紅を流し始めている。その痛み と意識が消えかかりそうな苦痛の中、スバルが見ていたのはなのはの瞳。 「ユーノ君を取らないで……ユーノ君、取ったら許さない……」
浴びているのは、怨嗟の声じゃなかった。 ただの、悲痛な泣き声でしかなかった。 なのはの瞳から零れている、涙でしかなかった。 「私はっ……ユーノさんを取ったりなんかっ、しませんよっ?」 「そんなの分からない……スバルが取らなくたって、ユーノ君が好きになるかもしれな いよ?」 むしろ、その方が怖かった。 スバルがユーノを好きになっただけなら構わない。今みたいに、首をへし折るだけだ から。でも、ユーノがスバルを好きになるなんて考えられない。そんな事になったら、 もう何をするか分からない。 そこまで考えて、自分がスバルや他の誰かを傷つけることに、全く躊躇を感じていな いことに気づいてしまった。 声にならない悲鳴をあげながらなのはが後ずさり、壁に背中をぶつけて腰を抜かし た。 なのはから開放され、激しく咳き込みながら聞いたのは怯えたなのはの嗚咽。スバル が手を伸ばせばそれに怯え、もう壁の存在を忘れたかのように逃げようとしていて。 その姿が、余りにも苦しそうで、知らぬ間にスバルが涙を流していた。 「大丈夫ですなのはさん、ユーノさんがなのはさん以外の人を好きになるなんて、絶対 ありえません」 「何でそんな事分かるのっ? 私だって分からないのに……なんでちょっとしか会って ないスバルが分かるのぉ?」 「そんなの、決まってます――――」 ――――確認したからに決まってるじゃないですか。 そう、言葉にはせず笑顔に込めた。 もう、何も怖がることなんてありはしない。伝えれば絶対届く想いだから。 もう、あるはずの無い不安に怯えることは無い。踏み出せば、彼が手を差し伸べてく れるから。 スバルが、血に汚れた手を差し出した。 暗闇の中、それを怯えた目で見つめているなのはがスバルを見上げる。 そして言った。 「告白しましょう。十年間……溜めに溜めてたユーノさんへの想い、全部ぶつけちゃっ てください」 想いを貫く力。それは、あなたの強さの源だ。 それがあったから、自分は手を差し伸べている。 だから、伸ばしてくれた手は絶対彼に渡して見せるから――――。 暗闇に輝いていた紅い瞳。 それが、間を置かずに闇に消えていった。 「あーあ、失敗したなぁ……エリオとキャロなんかに時間裂くんじゃなかったよ…… ねぇ、スバル――――」 ――――なのはに優しくするのは、スバルなんかの役目じゃないんだよ。
172 :
246 :2007/08/13(月) 23:21:29 ID:QT7iYIoW
以上です。ありがとうございました。 次回告白ですが、勿論失敗します。 フェイトさんが黙っているはずがありませんのです。 なのはさん、多少病みかけですが全力全壊まではまだまだです。 ではでは。
>>172 リアルタイムで読んだ
皆幸せにならないって言うけど、フェイトさんは幸せっぽいなwww
なのはさん、マジ空鍋wwww
ちょw フェイト自重w
>>158 これは
良い戦闘シーン!
GJ!!!!!
>>172 これは
ウワアアアアアアアアアアアアアアアアアア (((((( ;゚Д゚)))))ガクガクブルブル
超GJ >「あーあ、失敗したなぁ……エリオとキャロなんかに時間裂くんじゃなかったよ…… >ねぇ、スバル――――」 > > ――――なのはに優しくするのは、スバルなんかの役目じゃないんだよ。 金髪こええよ。
>>161 なるほど、ISを一切使えない代わりに演算速度だけに特化した奴もいるんだな。
数百の螺子の弾幕を苦も無く捌くような奴が。
>>177 それよりもギン姉は改造されてロケットパンチが飛ぶ様にになったるんだろうか?
>>179 それとホントにブロウクンマグナムか玄武剛弾になってしまう
もうギン姉とスバルの合体技のヘルアンドヘブンでいいじゃん
GJ! フェイトさんも一途なんだよな。 なのはとやってることは変わんないし。 スバ「今こそ、ギン姉さんを超えるんだ!!」 で、操ってる胸の制御コアを引き千切ると… あ、でも↑のセリフだと負けるな…… でも、勇気はスバルの方があるから勝つ? むぅ……わからぬ
183 :
流れ :2007/08/14(火) 00:57:32 ID:/t06Ec7i
それなんて「胸だ!!胸の奥に彼女を操っている暗闇の種子が埋まっている!!」?
ブリッツキャリバーよ……マッハキャリバーに……力をくれ!! スーパーディバインバスター!!
>>130 反論はしません。
折角スレが良い流れに戻って来た所なのにまた殺伐な流れに戻したくはありませんから。(某クロススレみたいに荒らしに占拠されたくないですし)
ここってオリキャラいいんでしたっけ?
……うん、機動六課のフォワード陣の中でヴォルケン除いて二人だけ売れ残ってorzなフェイト+ギンガ書きたいんだけれど……、
スバルを買っていいカップルになりそうな原作キャラがいないんだorz(ユノなの、ヴェロはや、ヴァイティア、エリキャロ前提)
グリフィスは多分書かないと思うけどシャーリーあたりとくっつける気だし。
設定としてはそのオリキャラはスバティアと訓練校(?)同期卒で「空士課程」主席にしようかな、と思ってます。
よく設定は知らないんですけど、空戦ランクと陸戦ランクは分けて訓練するだろうし、(模擬戦で組ませる事はあるかもだが)
だとしたら受けてる授業が違うんだから主席も一期生当たり2人出るんじゃね? と。
……スバティアの訓練校が陸戦魔導師の訓練校だったら一発でアウトなんですけどねorz
多分オリキャラのランクはA〜AAの間になりそうで、戦闘スタイルはある意味なのはに似るかと。(ライトニングの弱点を補完したいので)
後、絶対これ長期連載になります。
陵辱少なすぎだろ はやてが6課設立のために体売ったとかフェイトがスカにつかまってレイプとか なのはがヴィヴィオ人質に取られてレイプとかスバルティアナキャロがAMFに慣れてないときに1型が持ってる触手っぽいので襲われるとか カリムが6課の失態の責任で体売るとかそういうのないのか
187 :
名無しさん@ピンキー :2007/08/14(火) 05:16:34 ID:C/QrA4rN
>>185 残念ながらスバティアは陸士訓練校卒業です。ですが、色々工夫はできるでしょう。空士訓練校と合同訓練があった、みたいな設定を作ればどうでしょうか?
次にオリキャラは、オレキャラは当然として厨設定は嫌われます。
また、人によっては強さの理由を創ることで厨設定をカバーしようとますがそれもあまり良くありません。ただ単に自作キャラに対する陶酔としか見てくれないがあります。
なので能力や性格は控え目にしたほうが良いかと。魔力封印してもアースラ組と互角に渡り合えるなんて論外です。
そういった点では38さんの設定は十分許容範囲内かと思われます。
がんばってください。
>>186 凌辱はあまり望まれてないのでしょう。
俺は望むんだが
>>185 >スバルを買っていいカップルになりそうな原作キャラがいないんだorz(ユノなの、ヴェロはや、ヴァイティア、エリキャロ前提)
よう相棒!生きてるか?
まったく、本編にスバルに合いそうな良い男性が出てこなくて困るぜorz
>後、絶対これ長期連載になります。
なあに、よくあることw
>ここってオリキャラいいんでしたっけ?
゚Д゚)y─~~ 「載せる前に、注意書き書いておけばいいんじゃないでしょうか?」
自分、今日載せる予定のエリキャロSSの続きなんですが、血塗れ戦闘シーンありでして…。しかもGERO場面とかGURO場面とか。
魔力の無い人間が「振動破砕」と殴り会ったら骨がこうなるとか……。
注意書き必須だな。
>>187 なるほど……
>>187 >残念ながらスバティアは陸士訓練校卒業です。
orz
>空士訓練校と合同訓練があった、みたいな設定
そのオリキャラの兄がティアナ兄と一緒に死んだという設定を考えているので、そこでティアナと再会すれば、スバルとも……。
同じ任務で死んだら葬儀も合同でやると思うんだ。
>なので能力や性格は控え目にしたほうが良いかと。
戦闘時は冷酷なまでに冷静になれる策略家。でも普段は読書好きな少年、ぐらいなら大丈夫ですかね?
読書好きにすればユーノとも絡めそうですし。(無限書庫って極普通の本もあると思ってる俺)
能力は、付加能力『完全多重弾殻』(無意識の内にどんな射撃も多重弾殻射撃になる)なので対ガジェットは強い。
だが能力が完全に砲戦特化(射撃系魔法しか持ってない)なので近接戦闘はティアナに普通に負ける。
この程度ならあからさまな弱点もありますし、少なくとも「厨キャラウザイ」とは言われないと踏んでます。
>凌辱はあまり望まれてない
俺も陵辱は嫌いですね……。
無理やり気味に書く事はあっても、まず二人が両想いって設定ありきで書きますし。
>>189 >よう相棒!生きてるか?
俺は元気だぜブラザー。
>載せる前に、注意書き
それと、本編掲載前にオリキャラ設定纏め書きしてwikiに保存してもらう事も必須かな?
……後、640氏がハウステンボスに来ている事を知って激しくびびった俺がいるw
うん、俺が今住んでる県だし、俺の家から車で1時間ぐらいしかかからないんだ。
ニートエリオでシグエリっていいかもって思ったが落としどころが思いつかなかった
シグエリは俺も見たい 今まではギャグしかなかったから、ちょいシリアスな感じので
>>190 主席と、戦闘時は冷酷なまでに冷静になれる策略家、あたりのワードと
後述の読書好きの少年とのギャップが激しすぎて自分には二重人格に見えたり
主席+冷酷+策略家+少年=腹黒キャラ…多分ひ弱な感じでイイ奴を演出したいと思われているんでしょうが
オリキャラとのカップリングは基本的に読み手には作者の分身とのカップリングと取られがちですからね〜
能力は、付加能力『完全多重弾殻』(無意識の内にどんな射撃も多重弾殻射撃になる)なので対ガジェットは強い。
↑この辺りも、なぜそうなるのかの説明が無いとやっぱり無敵能力の一種と思われるんじゃないかと
色々書きましたが参考になるので頑張って下さい
そういやナンバーズのオリジナルの人の続きどうなったのかな
もうあれだ。誰かが任務で囮やってたら助けようと勘違いして死んじゃて心臓の代わりにデバイス埋め込まれた少年でいいじゃないか モロ武装錬金です。本当に(ry
19話のシグエリの模擬戦の時、シグナムって制服だったよな。 一歩間違えれば大惨事になりかねんな
シグナムはエリオを数倍強いって事なんだろ。
>>193 >主席と、戦闘時は冷酷なまでに冷静になれる策略家、あたりのワードと〜
つ愛読書『孫子』『十八史略』
>多分ひ弱な感じでイイ奴を演出したいと思われているんでしょうが
いや、さすがにひ弱じゃあ空士訓練校の主席にはなれないんで、そこまでは考えていません。
どっちかと言うとクロノ+ユーノ÷3+αなタイプにしたかったんですけどね。
……スバルって友達が読書中の時にこっそり近付いていきなり後ろから抱き付きそうなイメージがw
>なぜそうなるのかの説明
弱い砲撃でもAMFを抜きたかっただけなんですけどね。
ちょっと魔法に『ファランクス』(一発一発はフォトンランサーの100分の1の威力の魔力弾をあたり一面に撒き散らす)
という魔法を入れて、オリキャラガジェット陣に特攻させて『ファランクス』でガジェット陣殲滅させるって電波が飛んで来てたので。
……と、言うか俺の中ではフェイトやエリオが持ってる魔法資質「電気」とかと同じイメージで設定したんだが……。
>>194 それだとエリオとシャマルがむくれそうなので遠慮しておきますw
房設定。 最強俺オリキャラ盗作野郎と言われるのがオチだ、後々多弾頭弾を一纏めにして収束弾に、とかの展開がミエミエ 反省の色もないゆとりは所詮その程度かもしれんがな
オリキャラの設定なんぞにコソコソ住民の顔色伺うようなら出さない方がいいと思う
話変わるけど なのは&フェイト スバル&ティア キャロ&エリオ 一気に食べるならどれ?
>>197 はい?
Mary Sueをちょっとググってきた方がよろしいかと?
ところでナンバーズを監禁陵辱しようとすると、なにげにセインの能力が邪魔っ気だな。 閉じこめられる部屋のないアンチェインっ娘だし。 姉妹を全員別々に閉じこめて、一人逃げたら残りの姉妹にひどいお仕置きを するような監禁体制を作るしかないか。
セインの能力は「無機物」を通り抜けるだから一番最初に犯っちゃえばおk。 あへあへにしとけば無問題。
以前誰かが書いてたおでん屋のオヤジとかパパラッチとかみたいな ちょい役程度のオリなら別にかまわんと思うけどな。
あと妨害(魔法的なフィールドとか)食らってると侵入できないんじゃなかったっけ。 セインを一番最初のターゲットにするのはかなり同意。 言う事聞くようになるまで調教すれば後のメンツも拉致しやすいし。
いいこと思いついた! スカリエッティを一番最初に犯(ry
>>203 いやいやスライム部屋に放り込んでおけばおk
生体は通り抜けれない
>202 TRPG『シャドウラン』にはマジックユーザーが幽体離脱出来るルールがある。 で、壁に特殊なバクテリアを塗り込む事でそれによる進入を防げる。 つまり、魔法の蔦で縄化粧すればいい。
>>190 読書好きなのでユーノと…という設定をつけるよりも「射撃魔法が得意なスクライア一族」
で良いのではないでしょうか?要するにユーノ(総合Aランク・結界魔道師)のマイナーバージョンです。
>>195 仮説
1、制服に見えるがバリアジャケットを変形させたモノ(20話でデザイン変更出来てたし)
2、デバイスはそもそも刃が付いていないのでは?(魔力刃形成前提)
>>202 触手生物で拘束しておくというのはどうだろうか?
しかし次に厄介なのがチンク姉。 奴は「金属を爆発物」へと変える。 あれだぜ?小銭で爆死させられちまうぜ?
生体が通り抜けられないなら木造にしとけば良いんじゃない? 木だってある意味生物だよ。
213 :
187 :2007/08/14(火) 11:11:28 ID:2M3Jcs3m
>>197 すこし、難しいかもしれません。
オリキャラの設定が詳細に決まっているのが問題ですね。
出会い方はともかく、性格設定どころか趣味まで決まっているのがなんとも。
この分では容姿も決まっているのでは?
あと、全体的な傾向として
まずオリキャラの設定を出す(そうとする)作品は
典型的なメアリー・スーです。(メアリー・スーっていうのはようするにオレキャラの英語)
そういった作品は途中で終わってしまうことも多く敬遠されます。
そこでアレだ、触手モノで時々ある内側に繊毛がべったり生えた生体拘束服を着せて 定時や逃げようとすると息も絶え絶えの快楽地獄に(ry
>211 大丈夫、みんなまとめて魔法の蔦で縄化粧。 勿論、性感を刺激する樹液を分泌します。 そもそもチンクは俺のベッドの中でいやらしく悶えているがな!
チンクってチンが九つありそうだな
>セイン、チンク 「金属を持たない有機物の塊=男どもの裸体」でサンドイッチすればOK、 つまり休む暇なく前から後ろから責めたてればノープロブレム!じゃないかな。 一番下の男がつぶれそうだけど。
218 :
連投失礼。 :2007/08/14(火) 11:16:04 ID:2M3Jcs3m
>>200 自分は食いたいとは思いませんな。
とても恐れ多くて。怖いし。
『ユーノくん』になのは&フェイトを食べてほしいですな。
自分は遠くから高みの見物としゃれ込みたい。
219 :
最早 :2007/08/14(火) 11:22:11 ID:OV41kiGy
さっすが
>>218 ぃ!
ナンバーズが着てる青いのって制服?
ギン姉着てたし
>>219 多分、防弾防刃対Gスーツの類かと。ヤ○トの乗組員が着てる様な
ヘルメット着用で宇宙服にも成る奴。
>>207 いぬかみ2話でマッチョの群れに潰される主人公の画が浮かんだ
陸士隊ボディビル部が大活躍
斎藤さんも
ナンバーズって私服着る?
ナンバーズの私服はスク水か体操着ブルマー限定、それ以外許さん!(byスカ
>>225 手足の有無を問わず通り抜けられるから却下。
眼鏡は攻略難しいだろな……
>>202 アンチェインっ娘
オリバ想像して吹いた
>>226 面倒だから
セインぶっ殺せばよし
2番良いよ2番
気絶させとけばいいだけさ
AMFのIS版みたいなご都合設定作ればセインでもなんとかなるよ
>>213 容姿は決めてませんね。
……何故か視力強化魔法『インスペクトアイ』って電波が飛んで来てますがw
途中で終わる……終わらないように頑張るしか方法がw
つかセイン逃げられないようにスライム部屋だの最初に犯せだの言ってるけど、単純に触手で宙吊りにしとけばよくね?
触手は透過出来ないし、宙吊りにしとけば壁とか抜ける必要は無いし。
ディエチやウェンディみたいに武器を取り上げれば 単なるちょっと特殊で訳ありな女の子タイプはまだ良いよね 逆に陵辱してもクア姉とかは知らない内に立場逆転しそうで怖い
というかナンバーズ陵辱ネタでここまで食いつきがいいとはw やっぱ声に出ないだけで潜在的に陵辱需要はあるんだよ。望まれてない なんて嘘だよ。うん。 ところでチンク姉は、むしろメンタル面で攻略しやすそうな予感が。いや、 何となく「姉としての責任感」みたいなの強そうな気がして。 具体的には妹の誰かを先に陵辱しておいてから身代わりになるなら妹は 解放してやるとか迫ればOKみたいな。 ……クアトロさんはそもそも幻術使いってのがヤバいですね。陵辱してると 思ってたら独りで腰振ってそうな。
>>233 魔女っ子凌辱は漢の夢さ!(アンドロイドも)
クアットロを裏切りの乙女にしてしまえば万事問題無し!
スカリエッティとかどうでもよさそうだし。
初代リィンが触手出してたが、あれって闇の書の闇の力なんかな? もし、あれが魔法なら結構良くね?
ノーヴェみたいな勝ち気なタイプは高確率で中に出せば完全に弱気になると思う ウーノみたいな感じてる顔を見せない様に耐えそうなタイプはどれだけ素早く限界に追い込むかだよね
前スレで微かに誰かが言った エリオ×ナンバーズのハーレムルートを全裸で待ち続ける俺。 ハーレムルートは難しいから手を出す人は少ないって、言われなくても分かってる。 ただ待ちたいだけなんだ……
>>232 ディエチは素でも強そうな感じが、ポンポン飛んでるし
>>235 シグナムやヴィータが砂漠でやり合ってた砂龍だよ
7話でシグナムを縛っててフェイトに吹っ飛ばされてた奴
ディエチは生成したスフィアを投げるとかそのまま殴りつけるとか 毒ガススフィアを相手の口に突っ込むとか
あらかじめナンバーズの体内に自爆装置的な物を… 逃げられた時とその抑止として使う。 そして脱出機会をうかがってる間に誰か一人を洗脳して後は芋蔓式に ナンバーズの仲間意識がどの程度かにもよるけど
ヴィヴィオ×なのは
前スレにヴィヴィオが攻めでなのはが受けの奴があったな。
流れを豚切るようだが水戸黄門でこんな電波を受信。 「このレイジングハートが目に入らないの!?」 「あ、あれは!ということはあの方は白い悪魔!?」 「ははぁー!お願いですからSLBは、SLBは御勘弁をー!」 「まずは全力全開でぶっ飛ばす!話はそれから聞いてやるの!」 「そ、そんな!お願いします。それだけは勘弁してください、ほんとすみませんすみませんすみませんすみm(ry」
フェイト&はやてが助さん角さんなんだな? ユーノ「こりゃうっかりだ」
ここのスレは、 逃亡中のナンバーズに出会ったりしたら世界を敵に回してでも助けてあげる人が多そうですね! オレ? 当然逃亡を助けるさ! まずは自宅に匿ってあげてさ!そんでさぁッ! ……これ以上言わなくてもわかるだろwww? 以下脳内シュミレーション。 ・大変だ!!ある日、路地裏に倒れている戦闘機人(例・セッテ)を見つけてしまったッ! TVやネットで流れている指名手配情報を知っている貴方は、まずは目撃者が居ないか要チェック! (もし、居たら……わかっていますよね……?) さあ、自分の着ていたコートを彼女(例・セッテ)に着せ、自宅まで連れて行く。当然お姫様抱っこで! 重くても歯を食いしばって我慢しろ!それが命の重さだ!! @まずは信頼関係を高めるんだ!! (この時点で間違っても手を出したらBADフラグだぜ?) 貴方はとりあえず彼女(例・セッテ)をベットに横にします。 こんな事もあろうかと、日々部屋の掃除とベットメイキングをするように心がけるんだ!! 布団が汚れたってかまわない!!! A「何故戦闘機人である私を助けるのか?」と言われたら即座に、かつ素直に「惚れたから」と答えろッッ!! 下手に変な表現は使うなッ!! そして、余裕を見せ、精神的優位性を確立し、相手から(例・セッテ)頼れる“漢”と認識させろ! B【全ては監視されている!!】という前提で行動しろ!平然を装え! 外部に一片の情報も漏らすな! 独身の貴方が突然女性物衣類を買って、知人友人同僚に不振がられる。な〜んてベタな展開を起こすな! 掲示板で『家に戦闘機人がやって来ました』なんてスレを立てるな! 気をつけろ!(彼女以外の)だれも信じるな!レーザーガンを手離すな! Cある程度ホトボリが冷めたら、管理外世界へGO!! プリズンブレイク第二期並に追跡が厳しいと思うが、彼女と今まで培ってきた信頼関係で乗り越えるんだ!! さあ、この時点まで来れば、相互信頼の究極形まであと一歩! 貴方はこの日のために培った社会的地位を利用して、偽造身分証明書等をそろえろ!
>>247 とりあえずアンタがセッテ好きだということは痛いほど伝わってきた。
未だにセッテがどの娘なのか分からないぜ! トーレ、クアットロ、ノーヴェ、ウェンディ、チンクまでは覚えたんだが
>>247 問題は敵がとんでもないほど凶悪なことか……
主人公が一般人A(魔力資質なし)なら速攻で糸冬。
主人公を無名管理局員A(魔導師ランクC)に設定しても
機動六課にはほとんど勝ち目なしだぜ?
ここまで来るとむしろシャドウゲイト。
>>249 公式ホームページの”登場人物紹介”に行くんだ!
ナンバーズの項目は一番下だから注意!!
それにしてもホント男女比率がおかしくなったぜw
セッテはスカに処女上げてもいいと思ってると思う
三番はスカに処女あげちゃったと思う
254 :
流れ :2007/08/14(火) 17:08:02 ID:0M3psaga
エリオくんは総受けで間違いない。 キャロもルーもフェイトもシグナムもシャマルも責めですよねー。
>>245 そういえば某所に「砲撃のさしすせそ」というのがありましたっけ?
さ:先んじて撃て
し:しこたま撃て
す:すかさず撃て
せ:背中から撃て
そ;其れから話を聞いてやれ
っだったか?
スバルかあいいよスバル いつまで見てても飽きない
おもいっきりなのはさん仕様なさしすせそですね。 特に『そ』が………。 A's一話の「話を聞いてってばぁ!(バスター!)」は今もってすごい理論だと思います。
掠っちゃったけど、アレは威嚇射撃なんだよ。きっと。
>>258 ふざけろタコ…ッ!直撃コースだよアレはッ!
いえ、あれはその・・・そう! コンビネーションのうちなんです!
コミュニケーションと言いたかったのだろうか否か。
ハニトラ担当のドゥーエさんはこっちが犯った後に殺られそうで怖い
どうでもいいが、、内部に侵入して信頼を得る手口といい、武器が鉤爪であるところといい、ドゥーエさんが某黒猫海賊団のボスとダブって見えた。
>>233 まあナンバーズは敵役だからな。
純愛いけそうな相手も見あたらないし、凌辱してもあんまり心が痛まないから。
俺はどのキャラでも陵辱モノが読みたいけどな 非エロ率多すぎてそういうの書けない状況に見えるんだろうか
保管庫見たらそこそこあるんだけどね、陵辱。 ここんとこ数スレほどそういう系がなかったから 書きにくい雰囲気になってるってのはあると思う。
ヴィヴィオ×なのは ヴィヴィオ×フェイト ヴィヴィオ×シャッハ ヴィヴィオ×クアットロ ヴィヴィオ×スカリエッティ
>>266 そのカップリングでどうしろって言うんだ。特に1番下。
>>269 罰としてヴィヴィオ×スカリエッティで陵辱m……
普通にありうる上にかなりきついモノになりそうなのでやっぱいいです。
>>269 ドゥーエのハニートラップが気付かれて、逆に犯されるというのキボン
順番からするとヴィヴィオが攻っぽいが博士Mもいけそうだから(ry いっそスカで純愛物で
つまりなんですか、ヴィヴィに鞭持たせて 博士「ふふふ。そうだ、もっとスナップを利かせて叩くんだ!その程度じゃまだまだ効かないぞ!」 ヴィヴィ「うわーん、このおじちゃん怖いよー」 とかそんなノリですか。
どこの蝶ノ夢だ
>>270 そんなにエグイスカちゃん凌辱物を妄想してたのか・・・・・・アッー!
てかそんなに投下し辛いか凌辱物
最初に凌辱物だと言えば普通に問題ないだろ
>>202 セインを閉じ込めるなら、まず気絶させてから自動車サイズぐらいの潜水艇に乗せて、一緒に海に沈めばいい。
セインが気がついたときには深海1千フィートぐらいのところで脱出不可能。
戦闘機人に呼吸が必要ないなら、無駄な努力か。
>>270 『されど罪人は竜と踊る』の五巻……いや何でもない。
NanohaWikiにはディープダイバーは「フィールドやバリアによって防がれる」って書いてあるから AMFとかでフィールドやバリアが無効化されなければ、セインは普通に閉じ込めれるんじゃないかと。
セインは俺が抱っこしてテレビでも見るようにするから逃げないよ
セインなら愛の鳥篭に閉じ込めればいいじゃない
>>277 やめて俺のトラウマやめて
ヴィヴィオがアナピヤということはなのははガユスか……
盛況なのは良いのだが、最近スレに来ると雑談でやたら進んでるおかげで、
作品に感想レスつけようとすると亀になってしまう。
オマイラ読んだ作品にはちゃんとコメつけてる?
>>172 GJ!フェイト、何て恐ろしい…
>>284 そんなにスレが進んでなければ付けてる。
なので今回はやめようと思ったけど、折角なので
>>172 wktkが止まらない。
フェイトさん自重しなくて良いからもっとやれ。
GJ!
>>172 さあはやく続きを書くんだ
黒フェイトにwktk
287 :
パピヨン :2007/08/14(火) 23:13:02 ID:aEuFZMe9
>>274 呼ばれた気がしたので来てやったぞ
俺を呼ぶときはパピヨンもっと愛を込め(ry
3レスほど投下しますね〜 ・非エロ ・フェイトとクロノがバカです。 ・フェイト→なのは×ユーノ←クロノ
クラウディア提督室は、その名と裏腹なまでに和やか且つ親しげで刺々しい空気だった。 「ジアンの書、ナコト写本に関係した魔導士の資料、確かに受け取ったぞ、司書長殿」 モニターから、予想通り、というか、少しは予想を外せコノヤロウ。 という気を凝縮した溜息が聞こえた。 ユーノは模範的困り顔でクロノに向かって言った。 「あのさぁ、ハラオウン提督閣下?もう少しこう、労い、というかさ」 ふむ、とクロノは頷き、爽やかな笑顔と共にのたまった。 「ご苦労だったな、ユーノ。今後もよろしく頼む」 「……今度からは今のを録画したヤツを流すといいよ、手間が省ける」 「おお、流石は時空管理局のブレインだな。素晴らしい発案だ。だが、それはできん」 「ふん、そりゃどうしてさ」 予想を裏切って期待を裏切らない発言をしろ。どうせ無理だろうけどっ、と言う口調で一応ユーノは尋ねた。 ユーノの提案を断った理由、それは――。 「こういうのはだな、直に言うから良いんだ」 「……ご用命の折には何時でもどうぞ。無理難題に無限書庫はお答えしますよっ」 と、叩きつけるように通信は切られた。ユーノは間違いなくご立腹である。 数秒後。 ふぅ、とクロノは息をついて、周りに誰も居ないのを確認し、机につっぷし。 提督室が防音なのをいいことに。 「ああああああああああ!!もおおおおおおおおおおお!!毎回、毎回!!バカか僕は!!」 叫んだ。 仮にこの光景を見た人は、すわDTFB(童貞フラッシュバック現象)か、と思うだろうが、 ――最も、この光景を見た時点で、真っ白な雪の塊となってしまうので、思う間もないが―― 実際はそんなものではない、というか。 「なんで何時もこうなんだ……なんで素直に……」 呟きながら、ごそごそと厳重なタッチキー式の抽斗のロックを開錠して、取り出だしたるは。 ――可愛らしいフェレットのヌイグルミ。それを抱きしめクロノは虚空に呪詛を吐く。 「この世界は……『こんなはずじゃない』事ばっかりだっ……!!」 もうスッゴイ間抜けな光景だった。 所変わって、日付も変わって。 時空管理局は本局に向かってひた走る一台の車の中の事である。 「ありがとね、フェイトちゃん。車だしてもらって」 「気にしないでよ、なのはとドライブも出来るし最高だよ」 「うん!最近まで私達忙しかったしね、こうしてフェイトちゃんの車に乗るのも久しぶり〜」 (OK、なのは。今夜は私自身に乗るがいいさっ) フェイトの思考が「いけない☆執務官♪」モードになった。 ――いや、まだ早い。 これはいわば詰め将棋……!一手一手、確実に進めなくては即終了……!! とにかく今は世間話が上策……というわけで、フェイト・T・ハラオウン、なんとか自重。 「そういえば、本局に用事って何かな?結局今まで聞きそびれちゃったけど」
昨日は、「なのはとドライブする!」以外の思考は碌に働かなかったので、彼女が本局に行く目的を聞く事が出来なかった。 ――普通は目的を聞く。「普通」は。 そんなことは露とも知らず、なのはは答えた。 「目的は2つあってね、1つはアルフさんにお礼がしたくて」 「アルフに?」 2つの思考が脳内に君臨した。疑問と、歓喜と。なんだが、 (アーールフーー!!GJ!!!)の方が(アルフはなのはに何をしたのだろう?)をふっとばしたーーー。 フェイト、アルフのナイス仲人アシストに感謝感激である。 (これはもう、「も〜っと!いけない☆執務官♪」モード発動だよ!母さん!) などと言う、布団敷こう、な! もとい、吹っ飛んだ思考は、なのはの手でマトモな所に着地した。 「アルフさんにね、検索魔法を教えてもらったんだ〜」 前言撤回、着地先は落とし穴。 何故か?フェイト内NGワード6位が「検索魔法」である。 何故なら、あのにっくき泥棒フェレットに関連の深い言葉なのだから。 「え〜っと……な、なんで検索魔法をなのはが習ったのかな?」 揺れるな私の心、けど、なのはにときめくのは仕方ない。 結局、先ほどの疑問を優先させるハメになった。悲しい。 「うんとね?えへへ〜、それが目的の2つ目、というか1番の目的なんだよね〜」 幸せ全開のお顔でなのはが語り始めた。ほのかに染まった頬がかーいーよー。 「ちょっぴりでも良いから、ユーノ君の役に立ちたいって言うかー……」 あれ?眼から塩水が出そうだよ、母さん。 「ユーノ君の傍に居る時間を増やしたくって……だって私、大好きなんだもん、ユーノ君のこと♪」 「……そ、そう。アハハ……」 地 獄 開 始 !! (フェイト限定) また所変わって――管理局本局の食堂は、一瞬津波の様にざわめき、また一瞬で引き潮の様に静かになった。 何故かと言うと、クラウディア艦長と無限書庫司書長が、なぜか二人して食事をしに来たのである。 殿上人クラスの上司と客員がいるのであるから無理もなかった。 「おやまぁ、提督殿、珍しいなこんな所で。乗組員から追い出されたか、肩のトゲが危ないと」 「ふん、お前こそ引きこもり生活を止めた様だな。ああ、モグラは偶に日光浴しないと身体に悪いんだったな。」 「そういう知識を仕入れるために無限書庫を濫用してるのか、君は?」 そう言ってユーノは苦笑いした。 つまり、今回はユーノが先に折れることにしたわけである。 逢えば必ず憎まれ口を叩き合うわけだから、気が付けば二人は交代で白旗を揚げていた。 ちなみに、ユーノ方が若干素直に且つ早くに退くのだが、それは元々の性格であり、断じて以下のような理由ではない。 (ああ、やっぱりユーノは引き際を弁えてると言うか、僕が熱くなってしまう前に止めてくれるな。 お互い完全に理解し合ってなければこうはいかない。悪いな、なのは。僕とユーノの方が通じ合っているようだよ。) 「そういえば、今日なのはが逢いに来てくれるんだよ。ははは、もうクロノに何言われても今日は全部許せるね」 「嘘だっ!!!!!!」 と、叫びたかったが、そこは訓練に訓練を積んだ艦長の自制心。ビクともしないのである。 「午後はOFFだし、なのはとデートかな〜♪」 もう、クロノの自制心の耐久値は0になった。
今回はこれで。 タイトルいれ忘れたorz「ハラオウン兄妹の憂鬱・鬱憤・憤死」 もっとちゃんと分割した方がよかったorz 後一回続きます。
GJ なんかこのクロノがかわいすぎるw
失礼します、エリオの続きの小話が少し出来たので投下します ・エリオとチンクがメインの話 ・微エロ
エリオ 〜受け継がれたもの〜 おまけ劇場 エリオ隊長の受難 ―その@―チンクの場合 「じゃ、スンマセンなぁ、隊長はん、お先に失礼しますわ」 「…ああ、いぇ…ご苦労さまです」 湯船に浸かったまま軽く砕けた表情で会釈をする 前を隠した銀髪の少壮の男性が、うぃ〜いい湯だなっとくらぁ…、と出て行く 階級は同じだし…立場的には一応、こちらが上だが、年齢はあちらが上だ (それに今はプライベートに近いしね) 「ふぅ……」 ヒノキの縁に寄りかかった 「いい湯だなぁ…」 赤毛の青年隊長は首をコキリと鳴らした、細身に見えて引き締まった強靭な肉体 逞しく日に焼けた肌から 心地よい汗を吹く首のあたりを貸し出しのタオルで拭い、エリオは満足げな溜息を漏らした 天然の木の香りと、ほどよい温度にコンピューター管理された湯加減 疲れがじんわりと湯の中に溶け出してて行くかのようでボゥっとしてくる… …けっこう大掛かりな事件だった 3ヶ月も続いた エリオの一番隊、及び3、7の三隊による合同捜査―の締め括り 綿密な下準備の上での強硬突入、…そして機人の秘密製造工場の摘発… しかし、今回は拍子抜けな程さしたる抵抗も無く制圧できた これはガードの戦闘機人や魔導師が居なかったと言う事で (通常装備の普通の人間は多数居たけれども…) そんなモノは普段から厳しい訓練を受けた エリオ達、特機―強襲特別機動隊の精鋭陣の敵では無かった サポート役の支援魔術で次々に無力化され、素早い動きのフロント部隊に 苦も無く取り押さえられた (まぁ事前調査がしっかりしていたから、危険は最小限に抑えられていた…って事で それはつまりウチの情報部の事前の調査能力が優秀だと言えるんだろうけど…) エリオは顔を両手で拭いた それでもいつもいつもこう上手くはいくわけではない 不測の事態は付き物な商売なので今回のようにスンナリと計画どおりに 収まる方が珍しかった まぁそのお陰で今回のような思わぬ休息を得る事が出来たのだが…
「こういうのも悪くないなぁ…しかしスバルさん…隊長、よくこんなとこ知ってたなぁ…」 3番隊隊長―スバル・ナカジマの趣味により厳選された穴場、だった 顔を上げ高い天井を見上げた、隊舎の3倍以上はあるだろうか… 広々とした空間に 太い梁に品種改良された観葉植物が生い茂り深い翠を映している 空気まで濃くて美味いや…いいところだなぁ… そんなこんなで、今回は想定よりもかなりスムーズに事件は片付いた で、早めに解散するついでにスバルさんイチオシのこの施設に三隊合同で寄ったわけだけど… (もちろん決定を下したのは総指揮官たるボクなのだが) 我々特機の面子は一隊6人編成―+隊長 で今回計21人 まぁ、けっこう大所帯なので中規模の部屋を借り切る事となった、もちろん男女別だから二部屋だ 今回ケガ人も無かったので、けっこう自由になる調整費…お金が余り、…いやボクは普段十分な給金を得ているので 横領なんか考えた事も無いし、これからもそんな気も無い… …だが今回は部下の慰労の意味を込めて…少しだけ、ほんの少し指揮官の権限内で使用可能な額を遣わせてもらう事にした、 本当にささやかな額だが…無論後日申請はキチンとする さて、そこで公明正大に使える公費なので少々贅沢に 本来40人程度を想定したサウナ付きジャングル和風風呂 幸いな事に3隊の女性陣は皆小躍りして大喜びしてくれたので提案したエリオも大変嬉しかった …まぁ…当然男湯、女湯別々なのも当然だったけど さてここまでは特筆するような出来事も無く推移したのだが 少しだけ事態が変わってきた 大した事では無いのだが 今回参加した三隊、この一番隊隊長のボクを含めて男は3人しか居なかったのだが… 数少ない男性陣―つまりボク― と 今出た7番隊の隊長さん、はやてさんよりも濃い目の関西系の気さくでお喋り好きの 年齢は40を少し出たところの既婚の方、と 同隊のセンターポジションの青年 ―かなり個人主義が強く、青い髪に冷静な性格で、物腰は静かで柔らかな子が、 丁寧に、しかし素気無く 「スイマセン、ボクは帰らせていただきます…帰って寝るのが一番疲れが取れますので」 と、呆気なくお先に失礼したため …ボクは男湯に独りになっていた 遠く女湯からキャイキャイ言う声が聞こえる… まぁ、最近の子はみんな自分の世界…というかペースが大事だと言うし ふぅ…と若い隊長は溜息交じりの苦笑をした まぁ、親切の押し売りをして煙たがられるような上司にだけは成りたくはない こういう事もあるさ 時刻は午後10時をやや過ぎたあたり、ここは24時間営業 …窓の外は漆黒の闇、星が瞬き静寂に包まれている さすがにこの広さの浴室に一人は広すぎる…か、しかし 「たまにはこんな贅沢があってももいいさ…」 パシャっと水音を立て頭の後ろで手を組み ボクは独りごちた 「今度…ティアナと二人で来ようかなぁ…」
ティアナが出産してからしばらく…いや、かなりご無沙汰だったし… ハハ… 流石にエリオは笑い、少々気恥ずかしくなって赤くなった顔で湯船を見つめた その下でムクムクと股間の息子に血液が集まり頭が上がりかけていた これは…仕事の疲れの反動だろうか? ボクもまだまだ若い…って事かなぁ 苦笑した …本当に、この間、思ってる間にも赤ちゃん、生まれたばかりの小フェイトの世話 新しく出来た家族、アリシアについての少々の事件(これについては少々長くなるが) …などなどでとてもそれどころでは無かった 自分の妻ながら、昔と変わらず…いや最近ますます魅力を増してきた ティアナの均整の取れた無駄の無い、…それでいて女性らしい柔らかさを備えてきたしなやかな肢体 を想像した 軽く心臓が高鳴った、ティアナの熱い肌に触れたかった (…まったく…子供まで作ったのになぁ…) 「未だにこうか…ハァ…ここなら…夫婦なら個室で一緒に入れたりするし…」 のぼせ気味の顔でエリオは呟いた どういうわけかこの施設は 脱衣所は男女別々なのだが、部屋は 人数別に小、中、大とあり、それぞれ男湯、女湯でのれんで別れているだけなのだ つまり所謂番頭さんが居ない 一応注意書きで入り口に9歳以上のお子様は〜とあるが、実質客任せ という事は個室や、中の部屋を取った客が合意なら同じ湯船に浸かるのも可能なのだ 「いいんだろうか…こういう営業形態って…」 なんか昔こういうとこに来たよなぁ… 6課の昔の事を思い出し エリオはズズっと湯船につかりブクブクと泡を出した 「…やっ…だめ…よ…エリオ…こんな格好で…」 「いっ…いだろ…ティア…ボクの…もう、こんなになって…」 熱い湯煙の中、生まれたばかりの姿の若い引き締まった体の男女二人が床で絡み合い オレンジの髪に赤い髪が覆い被さっている 後ろから汗に濡れたティアナと貪欲に舌を絡ませ唇を吸う エリオのいきり立ったものはすでに限界まで反り返り、熱くもどかしくティアナの背中に押し付けられていた 吐息を漏らす妻の胸をじっくりと揉み、固くなった乳首を摘んでコリコリとしごいていた たまらずティアナが呻いて声を漏らす 「あ…あぁ…エリオ…や…だめぇ…そんな…あ、…ぅ…ミ…ミルクでちゃう…」 「ああ…ティアナ…ティアナ…可愛いよ…ボクのティア…」
甘い痺れるような陶酔に頬を赤らめるティアナの背中を押し、床にうつ伏せに這わせて息子をしごく エリオは指先に伝うティアナの母乳を舐めた、甘い―妻の汗ばむ火照った背中に手を這わせた その手をするすると下に滑らせ白桃のようなお尻をつるつると撫でると ひとしきりその肌触りを楽しみその弾力ある谷を広げた 自分の怒張したものを当て上下にゆっくりと滑らせた 「や…ん…あっ…はぁ…」 ティアナが甘い声を漏らす、背すじがゾクゾクする… クチュクチュと湿った音がする 湯気と二人の汗、エリオの先走ったものでヌルヌルといやらしく滑る その先端をティアナの熱い秘壷に当てた 「い、いくよ…ティア…」 「うん…き、きて…エリオ…」 ズッ… 「…っぷっ!?」 エリオは軽く飲み込んだお湯を噴出した ぷぁ! はぁはぁ… …いつの間にか首まで湯船に浸かってた…何をやってんだボクは… 左手がお湯の中の自分のものを握っていた…オイオイいくら周りに人が居ないからって… ザパっ ヤレヤレ、いくら何でも若すぎるだろ、と頭を振りエリオは湯船から体を起こして縁に腰掛けた 時計を見る、10分くらい経ったかな? 視線を戻し、赤い濡れた毛の股間に起立してる息子を見る ギンギンに張り詰めたものが、もう我慢できないよパパ!、と自己主張している エリオは苦笑して、それを指先で軽く弾いた 「はぁ…我慢してくれよボクの愛しのストラーダ… ボクだって…まぁ…その…もう一人くらい…できれば男の子が欲しいかな、なんて…思ってるんだぜ?」 くそ〜…帰宅したら、とにかくティアナを抱きしめて…キスをして…それから…それから 赤くなりながらも、そんな事を この男―エリオにしては珍しくニヤけた顔で夢想していた ―その時 カラカラカラ 出し抜けに軽く戸の開く音がした
ニヤ顔のエリオの前に裸の少女―にしか見えない白髪の女性がテクテクと歩いて姿を現した 片手にタオルを持った―前を隠す様子、いやその気も無さそうな無造作な歩き方で 僅かに隆起した胸にホンの小さなピンクの先端がピンと見え (なー…んでボクの他に―男性が男湯にー) などと あまりの事態に顔がニヤけたままでパニック以前に凍結しているエリオの目の前で 素っ裸―それは風呂の中だから当然だが、―屈みこむと、少女は桶にエリオの浴槽の湯を組んで 無言でザパっと肩から被った、片目をつぶって、つまり少女にしてみれば両目を閉じて なぜなら少女は独眼であり、その目はお風呂の中であるにもかかわらず そこだけは譲れない自己主張だと言わんばかりの少女の頑固さを表すように眼帯が付けられていたからなのだが 目の前で屈みこんだため、エリオにはその、ツルツルの―毛一本無い、股間まで一瞬見えた お湯をキラキラと玉のように表面で弾く白い肌が、その少女の肌の若さとキメの細かさを物語っていた 呆気にとられたエリオなど眼中に無いように 委細構わずもう一度、今度は頭から湯を被った少女が「ふぅ」と息をついたのを見て ようやくエリオは声を出した 「チ、チチ…チンクちゃん―隊…副隊長!!?」 エリオは思わず両手で股間を隠して…と言ってもすでに大きくなりすぎていたので 前かがみになって見上げるような情け無い格好になっていたが 言った ん? と肩膝立ちでかがみ込んだ、チンク―3番隊副隊長、は両手で髪の毛の水気を切りながら エリオの愕然とした顔を見て 「なんだ?」 と聞きながら平然とエリオの入っている湯船にザブリと入ってきた エリオは慌てて目を逸らしたが 無造作に上げた細い足が目の前を跨いだ時にその割れ目までバッチリ見えてしまった 綺麗な線のようにぴっちりと閉じていたそこが 続く
>>300 GJ。
某「鬼畜王の遺伝子が目覚める時なの」
ここで切るとかドSめw GJ!
>>291 ハラオウン兄妹カオスwwwGJ
で、いらん事言いますが、宇宙に浮いてる本局に車で行けな…
いや違う、本局は地上にあったんだぁぁぁぁぁ!
>>284 どうしてもこんなこととかあんなこととか言いたくなるから自重している。
>>300 あれ、今回あとがき無し?
副隊長の恥じらいの無さにもえた。
あとストラーダ言うな隊長wwwGJ
ここまで書けました で実は…、私事により明日からネットができない状況に しょうが無いのでノートに書いてFメモリにでも入れて漫喫ででも投稿とか考えてますが ウチは田舎なのでそういう所がすっごい遠いです、一週間に一度行けるのかはたまた一ヶ月なのか…帰ってこなかったりしてw いや、すぐに環境復活して戻ってくるかもなんですが… 正直、ネットに繋がってない経験無いので、スレ見ないとテンション上がらないのではと不安です あーこれから、なのはのクライマックスだと言うのに…すごい鬱 一応このシリーズは エリオの受難1、2 チンク編とアリシア編 その後、チンクとスバルとその隊が生き残ったウーノと戦い…というのを考えてますが 全部短い、ちょい話です、赤いアホ子も出てくる予定 まぁ…そういう事情ですので、いつになるやら…そもそも書けるのか…そろそろクロスも書きたかったのにぃ ではではまた
305 :
291 :2007/08/15(水) 00:25:20 ID:FJegOe5Y
>>300 ギャー訂正、致命誤字
(なー…んでボクの他に―男性が男湯にー)
男性→女性です
混乱してんのエリオじゃなくて自分じゃんorz
>>300 このスレのストラーダは卑猥なモノの代名詞なのかw
まぁ、槍って男性原理に見立てられる事あるし。
>>307 仕官服を着たエリオの夢の中に出てくるストラーダ子もいます><
>>291 これは良い人間関係w
>>300 ……嫁さんのクロスミラージュが火を噴きそうwww
あら不思議!
戦闘パート&一課のバケモノ共の登場のはずが……何故か、やっぱりエロエロになってしまったw
おっかし〜な〜ゲログロ描写満載の“スバルvsランクDの死にたがり“のど突き合いのはずだったんだけどな〜。
ヽ(゚∀゚)ノ ワー
注意点
・ヴァイス×ティアナ+スバル
・エロエロです!とにかく(ry
・放尿があります
それでは載せさせていただきます
『エリキャロSS スバルとヴァイスとティアナの場合』
この世の中には様々な選択肢が存在する。 中には選択肢とは呼べないものも存在するが……。 この日、スバルに突きつけられた選択肢はこの二つだった。 【 A ヘリ格納庫に行く 】 【 B 部屋に戻る 】 この選択によって以後スバルの人生が大きく変わることになる。 いつものスバルなら、グリフィスの言葉が含んでいる意味に気付くであろう。 しかしグリフィスとシャーリーの性交を見てしまったスバルの脳は混乱しきっていた。 そして、気づいた時には格納庫前に立っていた。 ドアノブに手をかける。カギは掛かっていなかった。 スバルは乱れた息を抑え、音を立てないように扉を開け、中に入る。 格納庫の中に入り耳を澄ますことでようやく聴こえた。自分が良く知っているが、聴いたことのない二人の声と荒い息遣い……。 壁に並ぶ部品棚の裏を通り、明かりが点いている整備員用休憩用スペースへ移動する。 スバルの目に入るパートナーと、ストームレイダーのパイロットの姿。 ……想像していた通りだったから、スバルはそんなにショックを受けなかった。 コーヒーメーカーや菓子受けが載ったテーブルを囲んだように配置された中古のソファ。 背もたれを倒す事で、充分な大きさのスペースが確保できる。 2つあるソファの内の1つ。その上に持ち込んだバスタオルを何枚も重ねて敷いて、二人は即席のベッドにしていた。 重なり合ったその姿は、文字通り愛し合いの究極形であった。 (すごい……ティア……ヴァイスさんの入れながら……あんなに気持ち良さそうに……キスしてる……) よく見える位置まで接近していたため、キスとキスの合間に交される、二人の囁きあうような声もその耳に拾ってしまった。 「…んっ……ヴァイスさん……ヴァイスさん…ヴァイスさん、好き……」 「ティアナ…ティアナ………」
ヴァイスはティアナの上に覆いかぶさるような正常位である。 二人は繋がったまま、ついばむようなキスをしながら、聴く者を赤面させるような言葉を交わらせる。 オレンジの髪を撫でるヴァイスの大きな手の動きは優しく、少女はそのたびに身体を震わせる。 「ティアナ………そろそろ三回目いいか?」 「ッ!もお〜、久しぶりの安全日なんですから、少しはヴァイスさんのがお腹のなかに広がっていく余韻を感じさせてください!」 「はは、わりい。でも……」 ヴァイスは僅かに身体を震わせると、ティアナは真っ赤な顔をさらに真っ赤にして仰け反る。 「あッ!……またビクンって、んン!膣内に入ってるヴァイスさんのが……動いてるのが、わ、わかっちゃう……」 「久しぶりの生だからな〜。もうティアナの膣内が気持ちよすぎて気持ちよすぎて……、かえって復活しちまうわ」 「ぶ〜」 16歳の少女は、今自分を貫いてくれている大好きな男性の恥ずかしいセリフに、目元に涙を溜めながら頬を膨らませる。 もうちょっとプラトニックな感覚に浸っていたかったので、不満を表しながらちょっとした逆襲を行う。 「うおっ!ちょ、ちょっとティア!……し、しめ、締め付けが強すぎるって!」 毎日の訓練で鍛えられた下腹、臀部、そして太ももの内側に力を入れて、少女は自分の膣内最深部まで納まっている男の象徴を思いっきり締め上げる。 青年は年下の少女が贈る思いもよらない反撃に、笑顔半分、苦渋半分という微妙な顔をする。 ヴァイスはまだ付き合い始めてから時間が経っていない少女のテクニックに感じながら思った。 いやいや、これは男冥利につきるというもの。 ギュウウウ…… スバルの耳には、確かにそんな音が聞こえたが、もうそんなことはどうでも良かった。 大切なパートナーと、兄みたいに思えた人が、今自分の目の前で繋がり、交わり、愛し合っている。 この事実が、先のシャーリーとグリフィスの情事を見て溶け掛けたスバルの脳髄を、さらに溶かした! 自然に口が開いて、身体の深部で感じ始めていた熱を吐息としてだした。 熱を帯びた息が次第に早くなっていき、右手がゆっくりと自分の秘所に伸びていく。 ヴァイスがまたティアナにキスをした。今度は深く、慈しむように……。 ティアナはそれに応じるように瞳を閉じ、ヴァイスの首に手を回す。 クチュ… どちらともなく自然に舌が絡み合う。 …ん……ンん……クチュ………チュッ…… 互いの舌の味を、熱を、柔らかさを、動きを感じるためにより強く、より激しく絡み合わせる。 喜びをあらわす鼻声が、舌の交合がもたらす粘着質な音に合わさって漏れる。 ヴァイスは身体全体をより強く密着させたかったが、下になっている少女に苦痛を与えたくないので、両肘に力を込め、少女の身体から僅かに浮き上がらせていた。
スバルは二人の熱すぎるキスシーンを見て、止め処なく溢れる涙を流していた。 こみ上げる嗚咽を堪えるために、左手で口を押さえる。 スバルは、自分が何故泣いてしまうのか考えたがわからなかった。 嫉妬とかそういう負の感情ではない。 ただ、ただ……愛し合う身近な二人がキレイで、そう感じるたびに胸に何かよくわからない感情がこみ上げてしまうのだ。 スバルはティアナのことが、恋愛とかそういう感情抜きで好きだった。 ヴァイスは面倒見のいいお兄さんみたいに感じれた。 その二人が今、愛し合っている事実がスバルを感極ませてしまっている。 もとより、スバルは錯乱しかかっているので冷静な判断力なんかとうに喪われているのだが……。 頬を伝わった涙が顎から雫となり、スバルの足元に染みをつくる。 いったいどれほど涙を流すのか? 胸に溢れる、堪えきれない複雑な思いが、少女の膝をがたつかせてしまう。 とうとう、二人の死角の、そのさらに物陰の床に力なく膝をついてしまった。 そして、右手をパジャマのズボンの中に……。 (だめ……これ以上ティアとヴァイスさんの邪魔するようなことしちゃ……いけない…のに。なのに、あそこが熱いよォ……) スバルはこれから自分が行おうとしているイケナイ行為を止めようと、理性をフル稼働させたが……無理だった。 15歳の少女の眼に、一歳年上の少女ともっと年上の青年が作る唾液の橋を見てしまった途端、堪えに堪えていた最後のダムが決壊してしまった。 どこかタガが外れてしまったスバルは頭の中で二人の名前を連呼し、禁断の行為に手を染める。 (ハァハァ…ティア…ヴァイスさん…ティア…ヴァイスさん…ティア…ヴァイスさん、ティアァァ!!) 二人の唇が離れると、物惜しむかのように虚空に互いのが混ざり合った糸の橋できる。 仄かな灯に照らされたそれは、銀色に輝く。 十秒経ってようやく途切れた後に、ヴァイスは少女の蕩けた瞳を真剣に見つめながら言った。 「……ティアナ。転がるぞ」 「え?……あッ!」 ティアナが疑問を上げないうちに行動した。 ヴァイスが少女の肩を掴むと、一気にゴロンと横に回転して、二人の上下を逆にした。 今度は、ヴァイスが下になる。 しっかりヴァイスを抱きしめながら、上になったティアナの顔が恥ずかしさのあまり紅潮していく。 少女が恥ずかしがってあまりやりたくないという騎乗位になってしまったのだ。 青年の胸にくっついていた身体が持ち上げられ、少女は本格的に青年の腰に跨る形になる。 「ヴァイスさん、は、恥ずかしい、あアんッ!やッ、あっアッ、そ、そんな、いきなりヤダァ…」 羞恥の訴えをした少女の膣内が突然下から突き上げられ、可愛らしい声をだしてしまった。 騎乗位というものは本来なら、上になった女性が主導権を握る形で自由に動く事ができるのだが、今回は違った。 ヴァイスが積極的に腰を突き上げるのだ! ティアナの身体が16歳という若さにあった細さということと、ヴァイスの肉体が一日と休まず続けた鍛錬によって鍛えられていたことからできる強攻であった。 少女の口から、動きに連動した切なさを感じさせる声が出る。 「うッ、あっ、アッ、アん、あん、や、やあああ…ッ、あッあッアンッアッアッアッアッ」
ヴァイスが腰を跳ね上げると、ティアナの細く引き締まった身体が持ち上げられる。 豊満な胸が揺れる。 跳ね上げられた少女の身体とは反対に、すぐに青年の腰は下がり、根元まで収まっていた勃起がズルッと抜けそうになった瞬間、少女の腰が降りグチュッという音がして根元まで突き刺さる。 ズルッ・ズチュッ・ズルッ・ズチュッ・ジュズッ・グチュッ 音が変わり始めたのは、ティアナの膣内から潤滑液を大量に生産しだしたからだ。 溢れ出た愛液が、ヴァイスの痴毛を濡らす。 さらに、もとよりティアナの膣より収まりの悪い大きさのヴァイスのペニスは、腰と腰が密着するごとに少女の最奥の子宮口を、容赦なくこづく。 少女の全体重がかかるため、青年のパンパンに充血した鬼頭が子宮口を抉る。 まるで、少女の子宮に精液を送ろうと、受精させようと訴えるように。 身体の上下運動の他、極太のヴァイスのものが膣壁を擦る刺激、子宮口を衝かれる快感によって、ティアナは善がりを挙げると同時に大きく仰け反る。 倒れこまないのは、ティアナの手を指を絡めるように掴んだヴァイスがしかっり保たせているから。 少女のツインテールが振り乱れる。 汗が噴出した白くキメの細かい柔肌が朱に染まり始めた。 ツインテールが乱れるたびに、汗が飛沫となる。 「あんっあっはあっあああっあっはあっあっあっあんっあんっやっあんっやんっ」 刺激のあまり高い嬌声が出ていたが、それが今やどうだ? いまや、16歳の少女の口から漏れるのは、甘く柔らかく、そして聴く者を蕩けさせるような切なげな喘ぎ声。 そして、そのパートナーの声を聴いたスバルは「行為」をヒートアップさせる。 自身の快感で嬌声が出るのを堪えるために歯を食いしばるが、それでも艶のある可愛らしい鼻声が出る。 向こうでスバルが"おかず"にしている恋人同士がテンションをあげていなければバレてしまっていることだろう。 「…フッ……んっんんンッ……ハア!…んっんっんっん〜〜……ッ!」 スバルは右手をつかい、激しい自慰行為に耽る。 はじめは人差し指一本を、恐る恐る大陰唇の襞に沿わせるだけだったが、ティアナの乱れと合わせるように、どんどん大胆になっていった。 いまや、人差し指と中指の二本が膣口を抉り入って、膣壁を刺激していた。 チュプ、チュプ、ジュッ、チュク、クチュ…… 当然、こんな激しい自慰など、スバルはやったことがない。 すでにズボンもショーツも脱ぎ捨て、下半身裸というすさまじく扇情的ないでたちである。 だたティアナとヴァイスのセックスを見ながら、とにかく気持ちのいいことを本能で選んでしている感じだ。 指の出し入れで発するイヤラシイ粘着質の音は、スバルが愛液を溢れさせている証。 普通の女の子と同じ"機能"が備わっている証。 そして自分がただのサイボーグでないという、哀しい証。 此処最近は滅多になくなったが、それでもある時、ふと思ってしまう。
……もし……もし身体の全てを普通の女の子にしてくれるのなら、魔法の力もなにもいらない! 訓練学校の座学で首席を取れた、優れた記憶力も頭脳もいらない! 普通にクラスメートの…あの男の子と恋をしたかった。 普通の女の子として、好きな男の子と結婚をして、子供を生んで、家族を作りたかった。 ……でもできない。特に赤ちゃんは………。 ある日検査を受けに医療施設に行ったとき聞いてしまった。赤ちゃんの基、卵子を作る機能が成人になったとしても上手く稼動するかどうか……。 父と、亡き母には悪いと思うが……あの、運命の空港火災に会うまでは、正直自分の身体を呪わなかった日はなかった。 私を造った何者かを呪い。 自身の身体を恨み。 学校の同級生を憎み。 それでも怒りの声ひとつあげる事のできない自分に絶望していた。 自分は絶対に普通の恋愛ができないのだという信念にも似た開き直り……。 だけどあの日、なのはさんと会ったことで救われた。 憧れのなのはさんを目指した。 そのおかげで私にはティアという、自分の全てを受け入れてくれた大切な人に出会えた。 その人が今、私の目の前で……。 「も、もう、だめえぇ……。イクッ、私イっちゃう。ヴァイスさんのおっきいので、お、お腹の中ゴシュゴシュ擦られて、奥をゴツンゴツン衝かれて、イ、イッちゃうよおぉぉ……ッッ!!」 「ぐうあッ!ティアナッ!イクぞ!イくぞッ!……………ッッ!!」 ビュッ、ドブュッ、ビュグウゥッ…… ティアナは奥の子宮口に密着したヴァイスの勃起が膨張したかと思った瞬間、鈴口から噴出した熱い濁流が子宮口を潜り、さらにその奥の赤ちゃんが育つ大切な秘密の小部屋に溜まるのを感じた。 「はあッ!熱ッうぁぁああああああああァ………!!」 ドク…ドク…ドクン…ドクン…… ヴァイスの射精は今回も長い。 スバルはグリフィスのより長いと思った。 「ああっああっ……ま…また…イく…イくのぉ…イってる途中なのにまたイっちゃうのおぉ…!」 未だに止まらない射精で、一度達したティアナの身体が、またブルブルと震えだした。 涙を浮かべ蕩ける様な表情をして、男なら思わず抱きしめたくなるようなセリフをティアナが言った。 それを聞いたヴァイスは歯を食いしばりくぐもった呻き声をあげる。 子宮に己の子種の塊を流し込んでいた勃起が再び膨張し、大きなしゃっくりをした。 ドビュッ!ビュッ! 「いっああぁっ!あっあああぁ!イくうぅうぅっ…!」 16歳の少女は、自分の中の、そう簡単に逆流できない場所に溜まっていく恋人の精液を感じて再び達した。 大きく背中を仰け反らせて、将来自分の子供に母乳を与える乳首が天を向いた。
スバルの眼に、ヴァイスの射精で絶頂に達するティアナの姿が焼きつかれる。 そして遂にスバルの身体にも異変が起きた。 キュウ……ッと膣内が収縮する。 (ティアァァ……わ、私も、私ももうすぐ、イ、イッちゃうよおおッッ!!) 「な…膣内…ヴァイスさんの精液…いっぱ…い…出てる……」 二度目の絶頂の余韻のなか、前に倒れるようにヴァイスに抱きつき、彼の耳元で好きな人の精液が子宮に溜まっていることを伝えた。 男の手が、優しく少女の頭を撫でた。 ティアナは思った。この人の赤ちゃんなら、今受精しても良いと。 その時だった。 スバルが達したのは。 「ティアアァッ!ヴァイスさんンッ!イッ、イッちゃううああああああああぁぁぁ〜〜……ッッ!!」 スターズ分隊フロント・アタッカーはこの日、生まれてはじめて、潮を吹いてイッた。 大切な友達と信頼できる先輩の、中出しセックスをオカズにして絶頂に達した。 スバルは蕩けた頭の片隅で、オナニーでこんなに大きな嬌声を出したのも初めてだと思いながら、気を失った。 最後に残るのは、床に倒れてそのまま放尿する快感と、自分の名を叫ぶ友達の声だった。 < 続く >
……駄文とグダグダ展開でスレ汚し失礼しました。 でも、誰も書いていないはずですよね? 『ヴァイス×ティアナ+スバル』という組み合わせは…… 機会があったら本格3Pを書きたいな〜。 勿論ラヴラヴでエロエロな展開でw うはっ3P繋がりで頭の中に『ユーノ×なのは×ヴィヴィオ』が浮かんでしまった! それでは皆様、おやすみなさい。
キャロ×ルー子×ヴィヴィオ
レジアス×グレアム×ゲンヤ
320 :
名無しさん@ピンキー :2007/08/15(水) 06:26:49 ID:LHyVb92Z
なんとなく書いてみた。フェイト×エリオ。 やっぱり特にエロくはない、ただ単に洗いっこさせてみただけなんで。 というかフェイトの喋りって難しいなあと、なんかどう書いても違う人になる。 全十三レス、んじゃ投下。
誰か、なのはさん死ネタで鬱モノとか書いてくれないかなぁ
とか呟いてみるテスト。
>>317 GJ! 久々にエロいのを見た気がします。
宿舎の廊下を一人の少年が歩いていた。 服はぼろぼろ、顔や髪は砂埃に塗れ、どことなく倦怠感が見て取れた。その様 子はさながら遊び疲れた子犬といった風だ。 十歳という少年の年齢を考えれば、微笑ましい姿ではあるのだが。彼がそうな った理由を考えると、笑えたものではない。 そう、彼はただの少年ではない。 ――時空管理局機動六課所属ライトニング分隊所属、Bランク陸戦魔導師。 それが彼/エリオ・モンディアルだ。 十歳という年齢で、特別な実績もなく新造されたエース部隊に配属ことから、 彼の名前は管理局の中でも割と知られている。 だがそれだけではない。 努力や経歴以上に、才能やセンスがものをいう魔法ではあるが。十歳という若 すぎる年齢は、彼の保護者を想起させるからだ。 今のエリオとそう変わらない年齢で、AAAランクの実力を持ち、「闇の書」 事件解決に携わった。インファイトにおいては同世代の魔導師の中でも無敵とい っても過言ではない実力を持つエリオの保護者。 フェイト・T・ハラウオン エリオの実力はフェイトには至らない、同い年だったとしても、その実力差は 埋まらないだろう。 だがそれでも充分な才能/能力であり、ハラウオンの秘蔵っ子と呼ばれるだけ の実力は備わっていた。 新設された部隊隊員/十歳という若すぎる年齢/偉大な母――他人が注目する 要素は、けれど彼自身にとっては些細なことでしかない。 エリオにとってそんなことなどよりも、頼れるもののいなかった自分を支えて くれたフェイトのように。 誰かを護れる力。幼い自分を護ってくれていたフェイトを助けられるだけの力。 それらを手にするための訓練で、身体がいくらぼろぼろになっても、心は充足 していた。 望むものを手に入れる、そのためのステップなのだから。 ――だけれど、
やはりまだ十歳の身体には連日の訓練は辛く。 フェイト仕込みの回避訓練を積みつつ、エリオとそう変わらない年齢に見える ヴィータに叩かれ、スバルに吹っ飛ばされ、なのはに弾き返され――身体はぼろ 雑巾のようになっていた 食事はなんとか喉を通ったものの、もう何をする気にもなれず、お風呂に入っ て寝てしまおうと浴場へと向かった。 その道のりは無限に続くのではないかと思われた。 覚束ない足取り、疲れた精神。 それらのせいで、エリオはいつもならしない失態を犯してしまった。 「……あれ?」 脱衣所に入るなり、エリオは小さく首を傾げた。 脱衣所の風景がいつもと違って見えるのは、疲れているからかなあ、それとも 何故か誰もいないからだろうか? いつもならこの時間、混んでいるということもないが、空いてもいない。誰も いないというのは珍しいことだったが。 浴室の方をと見ると、擦りガラス越しに誰かがいるのが分かった。 それだけのことでエリオの違和感は多少払拭された。 服を脱いでは、明日になるだろうが洗うというのに、綺麗に折り畳み。 エリオは自分の身体を見て小さくため息をついた。 幼い肢体は余分な脂肪はついていないけれど、肉付が悪いだけで、筋肉もそれ ほど付いていない。 五歳年上とはいえ女性であるはずのスバルに、腕相撲で負けることに悔しさを 覚えるエリオとしては、筋肉をつけるトレーニングもしたかったが。 成長途中の身体にオーバーワークさせると、成長を妨げるから駄目だと言われ たため、あまりしてはいなかったが。 エリオとしては、フェイトを守るためにはそうした力も必要だと思っていたか ら、歯がゆかった。 フェイトのことを考えながら、浴室の扉を開けたからかもしれない。
「……へ?」 浴室には、何故かフェイトがいた。 「あれ? ――エリオ?」 「えっ、あ、ああっ!?」 エリオはフェイトを見ないようにして俯き、慌てて扉を閉めて、後ろを向いた。 「な、なんで?」 胸がどくんどくんと脈打っている。 フローリングの床を見ているにも関わらず、網膜には浴槽に浸かって驚いた顔 をしたフェイトが再生され続ける。 (――なんでフェイトさんが男湯に? まさかフェイトさん男――なわけないって) 網膜に焼きついたフェイトは、長い金髪を純白のタオルで纏め上げ、白い肌は ほんのりピンク色に染まっていて、湯船に浸かりきっていない豊かな乳房もほん のり上気していた。 周りは女性ばかりの部隊。 訓練の時には薄着のため、目の前でスバルの胸が揺れたりとか、襟からキャロ の柔らかそうな肌が覗き見えたりしても、以前に比べれば耐性がついてきたよう な気がしていたが。 それでも、今度ばかりは別だった。 (……フェイトさんの、は、……はだか……) 少し前まではそうした風なことを意識することはなかった。 今より小さかったころ、海やプールに連れて行ってもらった時や、一緒にお風 呂に入ったことがあるのだから、今更なこんなことで緊張するのはおかしいこと かもしれない。 もう記憶は薄れておぼろげだけれど、直視したこともあった。 だけど、毎日毎日心身共に成長していくエリオは、昨日はもう遠い過去で、未 来へ向けて全力疾走。自分でも分からないうちに、男の子と女の子の違いとかそ んなことをなんとなく分かってしまえるようになっていた。 少し前にキャロが男湯に入ってきたことがあったが、あの時以上に胸が早鐘を 打っていた。
なんとかそれを鎮めようと、深呼吸を繰り返していると。扉ががらっと開かれ、 「エリオ、どうしたの?」 フェイトが現れた。 「ひ、ひやぁああ!」 絹を裂いたような悲鳴をあげるエリオに、フェイトは少し驚き、小さく笑った。 「こら、話しかけただけなのに、そんなに驚かないの」 「あ、ごめんなさい」 「謝らなくてもいいよ、それより」フェイトは小さなエリオへ微笑み。「こっち 女湯だよ?」 「は、はい。今出て行きますっ」 裸のまま立ち去ろうとしたエリオの肩を、フェイトは「でも」と引き止めた。 「フェイトさん?」 「エリオはまだ十歳だからこっち使っても問題ないと思うし」 フェイトの手に促され振り返ると、フェイトはしゃがんでエリオと目線を合わ せ、エリオの両腕を掴んで言った。 「一緒にはいろっか」 エリオは大好きなフェイトの笑顔に、抵抗できるわけもなく、頷いた。 伸ばされた両腕に挟まれ、寄せ上げられた乳房をできるだけ見ないようにしな がら。 *** 「いいいですよ、本当に、大丈夫ですから。一人で出来ますって」 白い湯気の見える浴場に、エリオの悲鳴――もとい、声が響いていた。 ピンク色の丸い椅子にちょこんと座ったエリオは、内股に脚を閉じ、股間を押 さえ、身を縮め。どこか楽しげなフェイトへそう言ったというのに、フェイトは 聞く耳を持たず。 エリオの身体を鏡へ向かせて。 「私がしたいだけだから、遠慮しないの」
備え置かれたシャンプーのボトルを手に取った。 フェイトは本当に楽しそうで、エリオは鏡越しにフェイトと目が合うと、やは り抵抗できるわけもなく。 「……じゃあ、お願いします」 フェイトに髪を洗ってもらうことにした。 エリオはそれまで以上に身を縮め、顔を俯かせて、洗い易いようにした。 すると、温めのお湯が子犬のようにぼさぼさになった髪を湿らせ、充分にお湯 が滲みこむように、フェイトの指先が髪の間に入ってくると、華奢な身体が小さ く震えた。 フェイトは微笑み。 「そろそろ髪切りにいかないとね」 一旦髪から手を放すと、シャンプーを手に垂らしながら言った。 「……そうですか?」 「そうだよ。あんまり長くしてると、女の子に間違われちゃうよ」 エリオはそうだろうかと思いながらも、はあと頷いた。 フェイトは手の中で少しだけシャンプーを泡立てたあと、エリオの髪に触れ、 愛撫するように優しくエリオの髪を洗いはじめた。 ほんの少し前までは、こうしてもらうこともよくあった。 泡が髪の毛に拡がっていくたび、エリオの緊張は解かれていき、脚に込められ ていた力も少しずつ抜けていった。 「痒いところとかある?」 優しい声音。エリオは素直に答えた。 「耳のそばが、少し」 「ここ?」 「……あ、そこじゃなくて……もう少し上です」 「ええと、ここかな?」 「あっ――そこっ」 「気持ちいい?」 「……はい、すごく……」 蕩けた声で呟くエリオに、フェイトは満足げに口唇の端を上げた。
髪を洗い終えると、今度はエリオがフェイトの背中を流すということになった。 エリオはフェイトの胸が視界に入らなくなってよかったと思ったものの、フェ イトの生肌に緊張して、背中を流す手がぎこちなくなってしまって落ち込んだも のの。なんとか広いフェイトの背中を流し終えた。 すると、 「じゃあ、そのまま前もお願いしていいかな」 「はい……え?」 驚くエリオにフェイトはくすくすと笑いながら。 「おっぱい触っていいよって言ったの」 エリオには理解できない言葉を言った。 (僕が、フェイトさんの胸を洗う?!) 戸惑うエリオに、フェイトはからかうような声で言う。 「エリオ、小さい頃、おっぱい触るの好きだったから今でもそうなんじゃないか なあって。それとも、もう私のおっぱいなんて触りたくないかな?」 「そ、そんなことはっ。触りたいで――って、そうじゃなくて……その……」 「なら触ってもいいんだよ。私はエリオの保護者なんだから、エリオが甘えたか ったら、好きなだけ甘えてくれていいんだよ。ううん、甘えて欲しいんだ。エリ オやキャロが甘えてくれるとね、安心するんだ」 「安心?」 「そう。私が戦ってる意味はあるんだって、二人から嫌われてないんだって、凄 く安心する。だからエリオが甘えたいときは、うーんと甘えてくれていいんだか らね、私のためにも」 フェイトの言葉にエリオは、少し驚き、少し悔しかった。 フェイトがそこまで自分を、自分やキャロを重要視してくれていたことに驚き。 まだ自分がフェイトにとっては、守る対象だという悔しさ。 そんな感情はあったが、そうすればフェイトが喜んでくれるというのなら、エ リオはそう思い。 「……フェイトさん」 「ん? なあに」 顔が真っ赤になるのが自分でも分かった。
「おっぱい、触ってもいい?」 「うん、いいよ」 笑顔での許諾に、エリオは更に顔が熱くなるの分かってしまった。 フェイトの膝の上に触るように言われ、エリオは向かい合う形でフェイトの膝 の上に座った。 緊張しきったエリオはタオルで前を隠すことも考えられず、開かれた脚の真ん 中にある、少しずつ充血しはじめたおちんちんを露にしていた。 それをみてフェイトはエリオに気付かれないだけ、笑みを深めていた。 「さ、触ります」 上擦った声でいうエリオに、フェイトはあくまで自然体で「どうぞ」と返した。 フェイトの胸は、鍛えてるといっても成長以外では大きくしようのないエリオ の手には余った。押し付けるようにして触ると、指と指の間から、柔らかな肉が 溢れでようとして、小さな手は埋まってしまいそうだった。 その柔らかさと弾力、温かさにエリオの頭は真っ白になっていた。 吸い付いてくるような乳房の感触、指に力を加えるたび感じる弾力、気付くと 握るように掴んでしまっていて。 「エリオ、そうじゃなくて」 「――え?」 フェイトの声に驚いてエリオが手を放すと、フェイトは少し苦笑しつつ。 「もう少し優しく触ってくれないと、ほら」 指で指し示して、エリオの指が食い込んでいた痕を教えた。 「ね?」 「あ、ごめんなさい。痛いですか」 「大丈夫だよ」 フェイトは優しく言った。 「それで、エリオは触るだけでいいの?」 その言葉に、エリオは少し躊躇ってから。 「……その、……吸ってもいいですか」 エリオの保護者になって、エリオがフェイトに心を開いてくれたあと。エリオ はフェイトに同じことを言ったことがあった。
フェイトも最初は戸惑ったものの、その少し恥ずかしい行為は、エリオの親恋 しさの現れで、フェイトを母親として認めてくれた証だと理解すると、照れも恥 ずかしさも薄れた。 それをエリオから言ってくるのは稀だったが、添い寝しているとき、不意に目 を覚ますとエリオがフェイトの胸を咥えていたことがたびたびあった。 そうしているとエリオが安心できるなら。 フェイトはそう思い。また、そうされることによって、エリオにとって自分が それだけ甘えられる存在になったのだと嬉しかった。 なのはたちに話したら笑われてしまったが。 だから、フェイトは以前と変わらない大らかな笑みで頷いた。 エリオは気恥ずかしそうに「ありがとうございます」と答えると、視線を俯か せて、フェイトの鮮やかな色をしたフェイトの乳首を咥えた。 フェイトさんを護れるだけ強く、フェイトさんより強くなりたい――そう思っ ていながら、こうして甘えてしまう自分にエリオは後悔したが。フェイトの乳首 を咥えていると、心が落ち着いて、ほっとした。 まるで、フェイトが真実に母親であるかのように―― だが、そうした感情の裏に、忍び寄るようにして現れたその感情は、むくむく と膨れていった。身体の一部と同期するように。 しかしエリオは気付かず、湿った髪を撫でてくれるフェイトに身体を寄せ、細 い腕を腰にまわした。 小さい頃は一周するだけで大変だったのに、今では一周しても更に手があまる ほど。幼い頃は気付かなかったフェイトの身体の細さ。指先に、肌に感じる柔ら かさ。 なにより身体と身体がふっ付いていることにより得られる心地よさに、エリオ は身を委ねた。 咥えていた乳首を離され、顔は豊かな乳房に埋まっていた。 身体を寄せ、大好きな大好きなフェイトの近くへ近くへ身体を寄せていく。 すると、下腹部に擦れるような痛みを感じた。 「あれ?」
なんだろうか? 今の痛みは、エリオは気になってフェイトの乳房から顔を離 すと、自分の下腹部を見て目を疑った。 そこには、いつも見る自分のそれとはどこか異なる大きさのそれがあった。 「……え?」 「……ああ」 エリオが自身の下腹部に生えた興奮しきったものを見て驚いていると、フェイ トが小さく笑った。 「エリオももうそういう歳なんだね」 「フェイトさん?」 「これの処理の仕方分かる?」 エリオが首を横に振ると、フェイトは「そっか」と頷き。厚い皮に包まれたそ れに手を伸ばした。 「ふぇ、フェイトさんっ」 皮の合間からピンクの亀頭が覗き見えるおちんちんを掴むと、フェイトは上下 に擦り始めた。 痛いようなむず痒いような感覚に、どうしたらいいか分からず。なにより、お しっこを出す為の場所を、フェイトが触っているということに、エリオは慌てた。 「そこ、汚いですから。だから」 言葉にならない言葉を叫ぶエリオに、フェイトは穏かな顔で答えた。 「一緒に寝てて、お漏らししたとき。パンツ洗ってあげたのは誰かなぁ?」 「え……て、そうじゃなくて――へ」 まだ何か言おうとするエリオの、そのぷにっとした頬にフェイトはキスをした。 ぼんっと音がしそうなほど、顔を真っ赤にしたエリオは頬に手をあて。 「な、なななななー」 フェイトはふふっと笑うと。 「わがまま言う子供を黙らせる、お・ま・じ・な・い。おとなしくしてないと、 落ちて頭ごつんてしちゃうよ。ね? だから、落ち着いてエリオ」 「あ、はい」 顔が真っ赤になり、脳まで沸騰してしまったエリオは言われて反射的に答えて いた。
エリオが膝の上から落ちてしまわないように、フェイトはエリオの細い腰を空 いている手で抑えながら、あくまでゆっくりとエリオの熱い肉棒をさすった。 小さいながらも、懸命にどくっどくっと脈打つかわいいおちんちんが壊れてし まわないように、あくまで優しくなでさする。 激しく動かす必要はない。 エリオはどうしたらいいのか分からず、どうすることもできず。下腹部からじ わじわとせり上がって来るような、ぞわぞわする感覚に身をよじり。フェイトの 腕を掴んだ。 「フェイトさん。な……なんか、ぼく、ぼく、……身体が、痺れて、へんだ」 ぎゅっと目を瞑り、身を震わせる快楽の波に堪えるエリオの身体を抱き寄せて やると、今にも折れそうな身体を抱きしめてやった。 「変じゃないよ。エリオ。我慢しないで、身体から力を抜いて」 「で、でも……頭がふーって浮くみたいで、なんかおかしいんだ。フェイトさん。 ……おちんちんが、痛いくらい気持ちいいんだ」 エリオはそういうと、傍にあるフェイトの瞳を涙が滲む瞳で見上げた。 ほろっと涙がこぼれた。――その雫を、フェイトの舌がすくった。 (……エリオにはまだ早かったかな) フェイトは塩辛い涙の味に、少し後悔し、それ以上に胸が高鳴った。 フェイトから見たらまだまだ小さなエリオが、目をうるませ、必死に堪える姿 がたまらなくかわいらしい。 これが今はまだ自分のものかと思うと、嬉しかった。 未知の快楽に震えるエリオ。 「……フェイトさ……ん……」 か細い声で呼んでくれるその声。信頼。 掴まれた腕は痛かったけれど、その痛みはエリオの信頼や快楽を表したような もので。その痛みは気持ちいいと感じられた。 どんどん熱くなり、鼓動が高鳴っていくエリオの幼い陰茎。毛も生えておらず、 剥けてもいない、小さなそれをコントロールしている悦び。 「ふぇ……ィトさん……ふぇぇぇ」
びくんと、大きく一度脈打ったおちんちんは、続けてびゅくっびゅくっと痙攣 し、それに合わせて白濁した液体をフェイトの手の中で吐き出した。 「――ぅ!?」 脈動が収まり、吐き出しきるまでフェイトは手を包み込んでおき、脱力したエ リオの身体をぎゅっとそれまで以上に強く抱きしめてやり。 「よくできました」 囁いた。 すると、がらがらがらと浴室の扉が開かれ。 「ったく、なんであたしらが新人どもと同じ風呂に入らなきゃならねーんだ」 「そういうな。工事で湯が使えないのだから仕方あるまい」 「……ていうか、私らとしても、微妙にきんちょーするんで時間ずらして欲しか ったんですけど」 「わーい、お風呂お風呂」 入ってきたものたちの姿を見て、エリオはまるで殴られたかのような衝撃を受 けたが、フェイトはあらあらうふふと変わらない様子で。 「シグナムたちも、もういいんですか」 「ん? ああ、フェイトと……エリオか。珍しいな。隊長のお前が休んでるのに、 副官の私が働くのも馬鹿らしいだろう」 そういって肩を竦めるシグナムがフェイトの前に立ち、それに習うようにヴィ ータ、ティアナ、スバルが。 目を逸らしても逸らした先に誰かがいて、エリオは見ないようにとフェイトの 胸に顔を埋めて――僕はなにやってんだと後悔した。 「あはは。そういえばなのはは?」 「なのはさんなら八神部隊長に今日の報告書を提出してから、合流するって―― ああ来ましたよ。それよりも、エリオどうしたんですか」 「ティア。人には泣きたいときがあるんだよ」 「……なに馬鹿いってんのよアンタは」 逃げ場を失ったエリオは顔を上げないようにして、フェイトが誤魔化してくれ るのを期待したが。
「うん、ちょっとおち」 「うわあああああああああああああああああああああああああああ」 フェイトの声を掻き消すようにエリオは叫ぶと、浴室から出て行こうと走ったのだが。 「あ、エリオくん」 「キャロ!?」 目の前に一糸纏わぬキャロが現れ、突然のことに避けることもできず、しかし必死に止まろうとした結果。 つるぺたーんと転んでしまい、床に頭を打ちつけ――気絶した。 めでたしめでたし
うん、計算間違ったんだ。13レスかと思ったら1レス分少なかった それではまたいずれ、次こそはなんとかエロいのを書いてみようと思う
十二分にエロいじゃねーか!w GJ! ……ところで冒頭の文体にウブカタの匂いを感じるのは俺だけ?
こりゃフェイトさんにしてもらうことが当然になるな
久しぶりに見たが今のStrikerSって男キャラがほとんど背景か あるいは戦線離脱してるのね・・・ただでさえ数少なくて貴重なのに
このフェイトはエリオがそういうことしたいって言ったら喜んで受け入れそうだ
バカオウン兄妹もターンA氏もヴァイティアもフェイエリもGJ!
>>338 このスレで活躍してくれればそれでいい。
>>338 OPに登場する男の総数は増えてるんだけどね。
グリフィス、ヴァイスの二人からゲンヤ、ゼスト、スカの三人に。
エリオ君? エリオ君は「男の娘」ですよ。
公式絵を見てるとさ、オットーも男の娘だよね? 胸の書き方が、ナンバーズ最貧のチンク姉でも、ちゃんと丸みを帯びてるのに オットーは直線で胸筋っぽいし。 あと、ズボン履いてて下半身がぴちぴちスーツ其のまんまじゃないのも怪しいし… 其のことに気付いて以来某武○錬金の早坂姉弟ばりのディードとの歪んだ愛情とか、 トーレ他お姉さん達の性欲解消の道具にされて、それであんな暗い性格になっちゃった、とか 妄想が止まらないんですがw 誰か具現化してください
みなさんぐっぢょぶ! ……ところでフェイトさん、貴方の本命はなのはとエリオのどっちですか? 久能先輩の物真似でごまかさずに答えて…… ……って何バルディッシュをおっぱいリロードしてるんですか!? 【しばらくお待ち下さい】 *『らんま1/2』の久能先輩は、天童あかねとおさげの女のどちらが本命か聞かれ、 「どっちもそれぞれに魅力的で捨て難いので、 両方と要領よくお付き合いしたいというこの僕の真心に嘘偽りは無い!」 という名言を残しました。 そうそう、種のキラにこの台詞を引用させた覚えが。
>>345 本妻→なのは
恋人→エリオ
愛玩動物→キャロ
>>345 まぁ、普通に考えればどっちでもないんでしょう
エリオは完全にガキ扱いだし
>>348 ルシファーかっこいいよルシファー
川島尚美?なんのことやら分かりまs(ry
>>300 実にGJ!
これはエリオピンチだな
続き楽しみにしとる
>>345 らんま1/2テラナツカシス
妹が全38巻所持してて一通り読んだが、俺が一人暮らし始める際に持ち逃げに失敗したww
ティアナにたしなめられたい
「ティアナになめられたい」とな?
あーん? ってか?
355 :
題無し :2007/08/15(水) 15:18:34 ID:54gQptt4
過去スレで六課対特殊部隊を考案中だったものですが、とりあえず 一回目を投下します。 注意事項としては・・・ ・もちろんエロはない ・オリキャラ出演 ・設定の改変はあまり無し。ただ不明点を脳内保管しています。 では行きマース。
「ティアナにたべられたい」 by某ヘリパイロット
357 :
題無し :2007/08/15(水) 15:20:36 ID:54gQptt4
「ミッドチルダ連防軍?」 「そうや、スカリエッティの裏で出資していたのは管理局のお偉方だけや無いようやね」 「でもなんで軍が?」 「おそらく戦力の底上げやろ。軍にとっては確実に優秀な人員が手に入る、 しかも開発費の大半を出したのは管理局やからな」 ゆりかご事件の後、機動六課はその残務処理に追われていた。 押収された資料の分析に生き残ったナンバーズの追跡、各部署に提出する報告書・・・。 事案は山ほどある。その中で新たな事案が浮き上がっていた。 『ミッドチルダ連防軍の一部勢力がスカリエッティに協力していた可能性が高い』 あくまでも可能性とされた報告。だがナンバーズの使用していた機材やFCS、 さらに体内に使われていた管制システムも軍のそれに酷似していた。
358 :
題無し :2007/08/15(水) 15:22:52 ID:54gQptt4
「はやてちゃん、それが今度の任務に関係があるの?」 なのはがはやてに聞く。 「それはわからへん。せやけど・・・」 一旦はやては区切る。 「この件が表沙汰になれば軍にとってもスキャンダルや。何かしらの証拠隠滅はやっている、 もしくは・・・」 「もしかして八神部隊長は最近頻発してる原因不明の爆発事件を考えているんですか?」 ティアナが聞く。 「そうやな。只の爆発にしては綺麗すぎや。せやけど証拠は無い。しかも今回の任務は・・・」 そう言いながらモニターを操作するはやて。モニターにはミッドチルダの地図。 それの拡大された場所はクラナガン・旧市街工業地帯。ミッドチルダ中央政府の行政区画としてのクラナガン。 そこの旧市街、歴史ある労働者住宅地区と再開発の進む工業地帯からなる地区。 「今回の任務はここ。工業地帯に発見されたガジェットの生産ラインと思われる違法工場があることが押収した 資料から判明したんやけど・・・」 今日のはやては歯切れが悪い。それが全員の一致した感想だった。 「カンケーねーよ。ただ行ってぶっ潰すだけだろ?簡単じゃん。そんなの新人達だけだって出来ることじゃんか」 そんなはやての心情を知って知らずか、いまだスバル達を新人扱いするヴィータが発言する。 「そうやな。せやけどここは過去、軍の旧クラナガン工廠が在った場所なんよ。色々生産していたみたいだけど 気になるのはここを軍が使用していて、その後スカリエッティに提供していた可能性がある」 「主はやてはここにまだ稼動している生産ラインとガジェットがあるとお思いですか?」 「可能性は十分にある。せやから突入には慎重を期したい。まず・・・」 はやてのプランはこうだ。 まず、陸上からまずスバル・ギンガ姉妹とティアナを陽動をかねて上層施設内に突入・制圧させる。 エリオとキャロ、それにフリードはそれを支援し施設の外を制圧する。 隊長・副隊長はスターズ分隊のなのは・ヴィータ組を海側よりゲートを突破し内部を制圧する。 ライトニング分隊のフェイト・シグナム組は恐らく出てくるであろうガジェット二型対策として上空で待機。 それに警戒要員としてヴァイスが狙撃手として支援する。
359 :
題無し :2007/08/15(水) 15:25:21 ID:54gQptt4
適材適所、高ランクの魔道士多数を保有する機動六課ならではの戦法。 もし一般部隊なら戦力を集中して、上層施設から制圧していき、時間と人命を消費するしかないだろう。 「ギン姉、体は大丈夫?」 ブリーフィーリングの後、各人が準備をする中でスバルが姉を気遣い聞く。 ギンガは復帰して初の実戦だ。 義理とはいえ今まで愛情を持って育ててくれた父、ゲンヤは二人が管理局に残ることに反対した。 「大丈夫よスバル。体は大丈夫だし、ブリッツもナックルも整備してあるしね」 「ギンガさん、無茶しないでくださいね」 「私からもお願いします。決して無茶しないでください」 なぜかギンガに良くなついているエリオとキャロもギンガの身を案じていた 「大丈夫よ。みんなの足は引っ張らないから・・・」 「もうすぐ降下ポイントです。ホバリングしますからタイミングよく降下してください」 低空飛行で飛ぶヘリ。操縦するのはルキノ。自分で操縦桿を握れないヴァイスは不平不満を もらしていたがティアナが実力でそれを押さえ込んでいた。 「さあ行くよ、みんな!!」 なのはが一声かける。それを合図に機内にいる九人はバリアジャケットに着替えた。
360 :
題無し :2007/08/15(水) 15:28:04 ID:54gQptt4
−旧工廠地区・地上− 「なにもないね」 「もう少し先に進みましょうか」 「了解、ティア。私が先頭で行くよ」 「余り先行しないでね。エリオ、キャロ支援よろしく」 「「分かりました」」 「おい俺は・・・」 「了解っと」 無線機に入る唯一の男声を無視し三人は進んでいた。 「なのはさん、こっちは異常ありません」 『了解、ティアナ。こっちはヴィータちゃんと一緒に施設下層に入ったところだから』 「了解です。上層の制圧を急ぎます」 「スターズ01・02、施設下層に突入」 「ライトニング01・02、CAPに入ります」 「後方待機の223・227陸士隊配置完了」 「順調ですね。取り越し苦労だったんじゃないでしょうか?」 「そうやな。このまま終わってくれるといいんやけど・・・」 「上層に侵入者」 「下層にも侵入されました」 「第二小隊が上層で迎撃。下層の侵入者は第三小隊が迎撃しろ」 「了解」 「物資の搬出は?」 「まだ時間がかかります」 「急がせろ。最下部の・・・」
361 :
題無し :2007/08/15(水) 15:31:56 ID:54gQptt4
とりあえず此処までです。 続きはまた跡にでも・・・
>>339 その時のフェイトはニコニコしてそうだ…
>>361 次回期待してる
が、何か食い足りない感じが。エロなし戦闘メインなら、もう少し地の文での
描写が有った方が読み応えがでるんじゃまいか、と偉そうに言ってみるテスト
365 :
246 :2007/08/15(水) 21:15:12 ID:yBjz6Uzo
前回、感想レス等ありがとうございました。 取り合えず妄想のまま書きなぐった続き、投下します。 注意 鬱展開鬱エンドの予定です。 誰も救われません。
目の前に現れた彼女に、ユーノが本に落としていた視線を向けて手を上げた。それと 同じくフェイトが、金髪をなびかせながら手を上げる。 挨拶なんてそんなもの。元々、なのはがいなければ疎遠の二人が、頬を染めながら再 開を喜び合うことも無い。 彼を嫌っている彼女は特に。 「急に連絡があったからさ、寝ないようにこうやって待ってるんだけど用件ってなんな のさ?」 「あっ、私は違うよ。用事があるのはなのはだよ、連絡受けたんでしょ?」 「うんまぁ……なんか凄い緊張してるみたいだったけど……」 その時の会話を思い出したのか、ユーノが多少訝しげに首を傾げる中フェイトがクス リ、と笑顔を見せた。 その笑顔は、ユーノが見た笑顔の中でも見たことが無いくらい楽しそうで。その笑み がなのはの用件と繋がっているのかと思うと、楽しみを通り越して何が待っているのだ と怖い気持ちが沸き起こる。 「まぁ、楽しみにしててよ……ユーノも何かなのはに用事、あるんじゃないの?」 「う……いいだろ別に」 頬を染めながらスーツのポケットに手を突っ込んだユーノから視線を外し、フェイト が空を見上げて目を細めた。 もう日が落ち始めている空には、いくつかの星の瞬きが見て取れた。 シチュエーションは、十分すぎるほどに最高だった。 「あっ、なのはの用事なら君が何でいるのさ?」 不意に、忘れかけていた問いの答えを求めてユーノが身を乗り出した。学者という性 分かそれとも彼の緊張からか、とにかく答えがないと嫌なのだろう。フェイトが、顎に 手を乗せ、考え込むような仕草で首を捻った。 「ユーノ、スバルからも連絡もらったでしょ?」 「ん、貰ったよ。なのはの連絡のすぐ後にね」 「そっか……あっ、私がユーノの所に来た用事ね、スバルのこと確認したいだけだった んだ」 「スバル? 何でスバルなの」 その答えが予想外だったのだろう。目を丸くして問いかけるユーノに、フェイトは視 線を外して考えこんだ。 苛々と、元から落ち着けない心境のユーノがフェイトの言葉に集中しながら足を忙し く動かした。 それを、フェイトがユーノの足に手を沿えて止めさせて余りの緊張ぷりに笑い出しそ うになって、口を歪めた。 微かに紅くなりながら、間近に迫っているフェイトの瞳から視線を外せず、ユーノが 沈黙する。 「もう、そんなに緊張してたら台無しだよ?」 ユーノから顔を離し、フェイトが停めている車の元へと歩いていく。慌てて呼び止め るユーノに、思い出したように振り返って言葉を紡いだ。 「ユーノ、あんまり緊張してるようだったらスバルにお願いでもしてみたら? きっと どうにかしてくれるから」 全てを見透かしたようなフェイトの笑み。 それに、ユーノが真っ赤になって俯いた。
魔法少女リリカルなのはStrikerS ―Nameless― (5) 「改めて言うのもあれやけど、良くもまぁ、こんな酷い顔でいられたもんや……」 「……見ないで」 はやてが事に気づいたのは、医務室に傷だらけのスバルが来た後だった。俯いたまま スバルに手を引っ張られているなのはと、全く気にしていない様子のスバルにため息を 吐き、己の管理能力を疑ってまたため息を吐いて。 スバルから事情を聞いたのは、その後すぐ。瞬きほどの時間で行った脳内議論の結 果、なのはの自室で起こっていたことは取り合えず保留。 「で、先ずはその顔どうにかせんとな」 と、腰に手を当てて高らかに宣言したのは、余りにも酷いなのはの顔を明かりの元に 晒してすぐの事。 涙で腫れた目もその下にくっきりと浮かぶ濃い隈も青白い顔色も、これではユーノに 見せるどころか人に見せられるものではない。 「はやてちゃん、持って来ましたです!」 「ありがとなリイン。……さぁなのはちゃんおめかしの時間や」 そう言われたなのはは、身じろぎもせずにはやてにされるがままだった。疲れきった 心はもうユーノへの告白が限界だ。それ以上のことなんて、考えるのも辛かった。 「なのはさん、大丈夫ですか?」 「うん……ありがとう、ティアナ……スバルがね、手伝ってくれるって、言ってくれた の」 「そうなんですか、あの馬鹿も隠さないで言ってくれればこんな事になんか……」 ティアナの言葉になのはが首を振り、それをはやてが動くなと止めたままなのはの顔 をじっと見つめた。 「取り合えず、ちょっと濃い目にせえへんと駄目やな」 「うん、ごめんね……」 普段上層部へ顔を出すことが多かったはやても、身だしなみに気をつけているフェ イトもそういった事には慣れているが、普段から汗臭い男共に囲まれていたなのはは そういった事は無頓着だ。オークション会場での時も、渋々フェイトにしてもらった 程なのはは身だしなみにあまり気を使ってはいなかった。 それでも、この日だけは綺麗な姿をユーノに見せたいと強く思っていた。 「ティアナ、ティアナはなのはちゃんの下着の用意や。とびっきりのエッチなやつお願 いや」 「は、はぁ……なのはさん、いいんですか?」 「……いいけど、そんなの持ってない……」 「隠さんでもええ。いつかユーノ君の為にって用意してたもの、あるやろ?」 その、はやての鋭い眼光から逃げることが出来ないなのはが頷いたのを確認し、ティ アナがなのはの下着を探せば、そこにあったのはなのはらしかぬ派手なパンティとブラ ジャーだった。それは、あると言っていたはやてですら絶句するほどの露出度だ。一 瞬、場の空気が凍りつく程に。 「ま、まぁええわ……さ、お化粧ももうすぐ終わりや。後はフェイトちゃんの帰りを待 つだけやな」 「でも、フェイトさん、何しにいったんですか?」 「帰ってからのお楽しみって言ってたですよ? 凄い楽しそうでしたけど……」
リインフォースが首を傾げるのと同時、なのはの化粧を終わらせたはやてが、彼女の 目の前に鏡を差し出す。それを受け取り、恐る恐る自分を見つめたなのはが微かに笑顔 を見せた。 本当に久しぶりだった笑顔は、はやて達が驚くほどに元気が無くて。それがこの雰囲 気とは裏腹に、早くしないとユーノへの気持ちでなのはが押し潰されてしまいそうだと 誰もが確信してしまう程暗く、消えそう笑顔だった。 それほどまでに不安だったのか。それとも、なのはは本来そういう性格だっただけか。もし くわ、やっぱり彼女は諦めてはいなかったのか。 表情には出さずに奥歯をかみ締め、はやてがなのはの下着を替えていく。されるがま まのなのはは、はやてに合わせて動くのも辛そうに俯いたまま。 「服はどれがええかなぁ? なのはちゃん、何がええの?」 「白いの……ユーノ君が似合うって……」 か細い声でなのはが呟くも、はやては答えを出せずに悩んだままだ。そもそも、はや ての頭の中で白い服以外は選択肢に入ってない。悩んでいるのは別のこと。なのはが持 っている服の中で、まともな服が数少なかったこと。 あるのは、何処にでもいけそうなラフなものばかり。これではちょっと、とはやての 中の何かが唸りをあげている。 いっその事、教導隊の制服でもいいかもと思っていた矢先、扉を開けて転がり込んだ のは、汗だくで大荷物を抱えているフェイトだった。 「どうしたんやフェイトちゃんっ!? そんな荷物抱えて……」 「はぁ、はぁ……服、多分なのはの服困ると思って。適当に買って来た……あ、エリオ キャロ、全部こっちに持ってきてね」 「は、はい……」 エリオの細腕が辛そうに震える中、なのはの目の前に置かれたのは包みの山はフェイ トがミッドを車で駆け巡りながら買ってきたもの。 自分達がいるスペースを塞ぐようなそれに、はやてが苦笑しながら溜息を吐いた。 「ちょっと、やりすぎやないかな……?」 「そうかな……今日は私の人生最高の日だからね。張り切りすぎちゃった」 「フェイトちゃんの? なのはちゃんのやろ?」 「いいんだよそれで……ずっと願い続けてたんだから」 「うん、ありがとう……フェイトちゃん」 フェイトが来たからか、先程よりも明るく柔らかい表情を見せたなのはが、フェイト に促されて包みを開いていく。なのはの下着姿に退散したエリオ以外の全員もそれに続 き、次々と包みの中の服を見ては感歎のため息を吐いていた。 「これ……すごすぎ……」 不意にティアナが呟いたの言葉は、フェイトが買って来た服に対してのもの。 全て、自分が買う服とは桁が違いすぎていた。それは、一応フェイトより高給なはや ても同じだったのだろう。あきれ返った表情をフェイトに向けるしかできなかった。 「大切な日だから」 それをフェイトが一言で一蹴し、なのはに微笑みかけようとして目を丸くした。 「あ、ありっ……ありがっ……ひっく、ありがとっ……」 何度も噛みながら何とかそれだけを言って、なのはがフェイトの買って来た服を抱き しめて震えていた。 それは、感動と自己嫌悪から。 自分はこんなに想われていたのに、スバルにもフェイトにも他の皆にも迷惑をかけ た。 そうしゃくりをあげ始めたなのはに、慌ててはやてがハンカチを取り出し、背中を撫 でてなのはをあやす。
「泣いたらあかんよぉ……もう遅いけどお化粧やり直しや」 はやてが背中を撫でフェイトが手を強く握り、なのはを元気付けるようにティアナも キャロも声をかける。 なのはもそれに応えるように何度も頷きながら、それでも止まってくれない涙をどう か抑えようと目をきつく瞑り続けた。 「なのは大丈夫?」 「も、もうちょっと……」 言葉通りなのはが少ししてからハンカチはやてに返し、ごめんなさいと口にする。 ユーノとの約束の時間まではあと少し。はやてが大急ぎで化粧を直している間、残っ た全員がなのはが選びやすいように服を陳列していた。 「なのは、どれでもいいよ。なのはが一番着たいの選んで」 「うん……でも……」 化粧を終えたなのはが、並んだ服を見ながら表情に影を落としていた。 色とりどりの服の全てが輝いていて、全てにフェイトの想いが詰まっていて。 どれか一つを選ぶと、それ以外の服に込められたフェイトの想いを受け取っていない ようでイヤだったから。 「フェイトちゃん……フェイトちゃんに選んで欲しい……」 それ故に取った行動は、自分が一番信用している親友に全てを委ねること。 意外そうな目で自分を見つめるフェイトに、今出来る精一杯の笑みで想いを伝えた。 「フェイトちゃんが、ずっと応援してくれたから……私、怖くてフェイトちゃんずっと 困らせてたけど……フェイトちゃんは、私が一番頼れる人だから……」 フェイトちゃんの選んでくれた服なら、きっと一番いいに決まっているから。そう、 はにかむように言ったなのはに、フェイトが眉を下げながら頷いていた。 なら、とフェイトがなのはに差し出したのは真っ白なワンピース。この中で一番地味 で、それでも買わずに入られなかったもの。 迷わず頷いたなのはがそれを身につければ、思っていた通り、それはなのはに良く似 合っていて、誰もが頷くほど綺麗だった。 「凄い似合ってるよ」 「ありがと……あ、また……」 「あーええよ、私が抑えてるから心配せえへんで」 慌ててフォローに入ったはやてに視線を向け、そのままなのはの髪に目を向けたフェ イトが思い出したように、それを口にした。 「なのは、一旦髪下ろそう?」 その言葉に全員が見ていたのは、なのはの髪を纏めている緑のリボン。彼とお揃い の、彼に貰ってから肌身離さずつけていた宝物だった。 これは、と流石に躊躇したなのはにフェイトが差し出したのは黒いリボン。 「ユーノと会うときは私はいられないから。これ、私の代わりにしてくれないかな?」 それは、なのはの物で元はフェイトの物だったもの。 彼女がなのはに送った、忘れるはずが無い贈り物。 「うん、フェイトちゃんが一緒なら安心だね……」 最後に、それで髪を結いなおして全てが全ての準備が整った。 行こう、と手を差し出したのはフェイト。迷わずにそれに手を重ねて、なのはが振り 返って笑顔を見せる。
「みんなありがとう……行ってきます」 皆に見届けられて隊舎から出たなのはが、フェイトに促されて車の座席に体を納め る。それに続いてフェイトが運転席に乗り込み、彼女を見て表情を曇らせた。 「なのは、大丈夫?」 「にゃはは……大丈夫だよ」 そう言ったなのはは、それでも耐え切れずに服を掴んで俯いていた。 もう自分がやることは、ユーノに会って想いを告げるだけ。そう、思えば思うほど心 臓が暴れ続けて耐えられない。 「折角の服が皺になっちゃうから」 震えたなのはの両手を服からそっと離し、フェイトが左手で強く握った。それに縋 るようになのはがフェイトの手を抱き寄せたまま、ゆっくりと車が速度を増していく。 なのはは緊張で喋れず、フェイトも黙り込んだままハンドルを動かし続けていた。 空はフェイトの予想通り、星が淡く照らす絶好の夜。なのはに握られたままの手は汗 ばみ、だが不快感はなどあるはずも無く暖かい。 ユーノが待っている筈の公園のある一帯は、スバルが探し当てた絶好のデートスポッ ト。 そこまでの道のり。さほど遠くないその場所が、今は果てしないほどに遠く感じてい た。流れる風景も、高鳴っているはずの鼓動も遅く感じられ、自分がそれほどに緊張し ていることを実感させる。 「フェイトちゃん私ね……ユーノ君に告白できなかったの……フェイトちゃんが遠慮し ちゃうかもって、少し思ってたのもあるんだ……」 不意に、なのはが呟いた言葉に危うくハンドルを離しそうになってそれを堪え、視線 を向ける事無く言葉を投げる。 フェイトの反応に申し訳なさそうに閉口していたなのはが、顔を上げて目を瞑った。 「フェイトちゃん、凄い私に気を使ってくれるから……ユーノ君と付き合うことになっ たら遠慮して、もうお話とか余りしてくれなくなっちゃうんじゃないかって……」 「……そんな、事ないよ」 「うん、でも私……フェイトちゃんともずっと一緒にいたいから……我侭なんだけど、 本当にそう思ってるから……ってまだユーノ君に告白もしてないのに変だよね……」 何も言わず、何も言えずなのはの手を握るだけしか出来なかった。 窓に映る自分の顔、それが泣きそうになっているのに気づいたフェイトが苛立ちと共 に速度を上げた。 突然の加速になのはが驚きながらも、何も言わずにそれに任せるだけだった。 「なのは、もうすぐだよ」 頷きだけで応えたなのはが、フェイトから手を離し拳を握る。大丈夫大丈夫、と何 度も心の中で呟いて心を落ち着かせていく。 停車したのは、待ち合わせ場所からやや離れたところ。スバルが言ったとおりデート スポットだからか、そこはカップルで入り乱れそれ以上は進めなかった。 「行ってくる」 「頑張ってね」 意を決したなのはが扉を開け、その人ごみの中へと消えるのを見送ってから、フェイ トがハンドルに頭を擦り付けて唇を噛んだ。 「頑張ってねって……何言ってるの」
これは、何年も願い続けていた結末だ。その為だけに、なのはに嘘を吐き続けた毎日 だ。 もう耐えることなんてできはしない。これ以上、なのはに思ってもないことを囁いて 抱きしめるなんてしたくない。 自分はきっと幸せになれないけれど、なのはだけは自分が幸せにしてあげたい。 「そうだよ、なのはを幸せにするのも笑顔にさせるのも私だけ」 震えていた唇を引き結び、フェイトがなのはに遅れて車を降りた。 「失敗……すればいいのに……」 知らず呟いた言葉は、紛れも無い彼女の本心。 冷静に考えればそれほど確率は高くない。それを高めるのはその後なのはに囁く言葉 だから。 全てを振り切るように頭を振って。 その言葉を囁くために、フェイトが念話を飛ばした。 * * * 最初に彼女が見たのは、いつも彼が待ち合わせでそうしていたように、本に視線を落 としている姿だった。 「ゆ、ユーノ――――きゃっ!」 待ちくたびれているだろうとなのはが走ろうとするが、余りの人ごみにそれも中々思 い通りにはいってくれない。 なれないヒールを履いていたせいか、バランスをとり損なったなのはが転倒し鋭い刺 激に顔をしかめる。 「イタタ……やだっ、擦りむいちゃった……」 白いワンピースに滲まないようにハンカチで膝を拭い、立ち上がろうとして感じたの は鈍い痛み。 運動が人並み以下だった昔は転ぶことも多かったけれど、それなりに鍛えている今は 違う筈。だからこれは、本当に運が悪い事。 微かに熱を持った足首を恐る恐る動かしたなのはが、予想通りの痛みに顔をしかめて 目を細めた。 大丈夫ですか、と手を差し伸べられたの甘えて立ち上がらせてもらい、痛む足を構わ ず引きずって前に進んだ。 「へ……?」 次に彼を見たのは、彼女の中で何かに亀裂が入るのと同じ時。たぶん普段だったら、 それが偶然によるものだとすぐに考える筈の彼の行動。 偶然だとは、心の中で叫んでいた。 だけれど一番の親友が呟いていた言葉が、部屋で不安に怯えていた時間が、彼女を傷 つけていた時間が、それが偶然だと言ってはくれない。 「スバ……ル……?」 ユーノの目の前に立って、スバルは顔を真っ赤にさせてそれを両手に受け取ってい た。 ここでは何を喋っているのか分からない。なのはが近づこうと足を動かしかけ、不意 に腕を引っ張られて振り返れば、そこにいたのは辛そうな表情のフェイトだった。 「帰ろうなのは」 「……ねぇ、フェイトちゃん……あれ……」
スバルがユーノから受け取ったものの蓋を開け、取り出したものを目を輝かせて掲げ ていた。 スバルに掲げられたそれは更に輝いてて、ユーノの笑顔はそれ以上に輝いて見えて。 「ちょ、ちょっと待って離して――――っ!」 「……なのは? こ、転んじゃったの? ごめん気づかなかったんだ!」 そういえば、そもそもフェイトは送ってくれるだけで、隊舎に帰る筈だったのではな いか。そう疑問に思いながら、彼女に抱き上げられるのを腕を暴れさせて拒絶した。 「フェイトちゃんユーノ君の所行きたいのっ! お願いだから、お願いだからぁ!!」 「行かせないよ。行っても……無駄だよ。見たんでしょ?」 「ち、違うっ! あれは違うよぉっ! だってスバルは、スバルはっ……!!」 知らぬ間に溢れていた涙を拭わず、なのはがユーノに手を伸ばし続けても彼は遠ざか っていくだけだ。 違う。 ありえない。 そんなはず無い。 何かの間違い。 そう、自分が知る限りの拒絶の言葉で今見たものを拒絶した。そして、その全てを一 つずつフェイトが砕いていく。 ただ一言、自分の言葉を受け入れてくれるだけでいい。自分を解放して、彼の元に行 かせて欲しい。そう、縋るようにして彼女を見上げ囁かれた。 「ユーノは、なのはの事好きなんかじゃないんだよ」 今度は、思いつく限りの否定の言葉なんか無意味だった。そもそも、そんなもの空っ ぽになった頭では思いつかない。 一番信頼できる彼女の言葉を、否定なんかできるはずがなく。 突きつけられた言葉は、無防備だった心を切り刻んでいて。 考えるのも止めてしまいそうになって。 辛うじて残っていたのは”ナンデ”という単語だけ。 それも、溢れている涙に流された。 「あっ、あ……ああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ―――――!!!!!」 その慟哭は、壊れかけていたもの。 彼への愛情も。 優しさも。 笑顔さえも。 全てを壊していく。 身に纏った白いワンピースに、紅い染みが一つ。 それがまるで――――。
373 :
246 :2007/08/15(水) 21:24:54 ID:yBjz6Uzo
以上です。ありがとうございました。 ……話の進み遅くてスイマセンorz フェイトさんは純粋な子なんです。黒くなんてないんです。 もしかしたら、次回エロがあるかないか微妙なところ。 では。
>>373 リアルタイムで読んだ
誰も救われない話らしいけど、どう見てもフェイトさんは幸せです
胃が、胃がいてぇーーーーー orz だが早く続きが読みたい。
攫われたヴィヴィオ 錯乱し単身、ヴィヴィオを探し回るなのは。そんな動揺を見透かすかの様に襲撃を掛けるガジェット。 動揺はエースから普段の技のキレを奪い些細なミスで生体ケーブルに捕まるなのは。データ採集の為にバリアジャケットに侵入し蠢くケーブルが敏感な部分に触れ何度もイキそうになる そして魔力サンプルを収集する為に何故か膣内から侵入しリンカーコアから魔力を吸収するケーブル。リズム良く波打つケーブルは苦しみと快楽の二重奏で なのはが気を失っても続き奪われ続ける魔力。そしてズタボロの状態で放置されフェイト達に発見される
>>373 少々遅レスながら一言
>「あーあ、失敗したなぁ……エリオとキャロなんかに時間裂くんじゃなかったよ……
>ねぇ、スバル――――」
このフェイトは、保護者失格、原作でも正直親としてどうかと思う行動があったけど
このフェイトは本当に天罰をうけるべき
ですが、なのはが黒くなったりと楽しく読ませて頂いてますので、失礼いたしました。
>>374 俺には死亡フラグにしか見えないんだがw
>>376 ……クリムゾン改変が作れそうな気がするな、何となく。
>375 禿同。 やはり、フェイトの本命はなのはか…… ……一応、マクラレーン三佐を応援してますけどね。
ティアナにオレの真っ白いSLBぶっぱなしたい
ならおれははやてにSLBを…
>>373 ・・・・・・・・・レズなの?
というか、誰も救われないんだったらフェイトも死にますよね?
いえなんかフェイト1人勝ちになりそうでしたので。
384 :
最早 :2007/08/15(水) 22:47:46 ID:6rDhhAnI
>>383 「なのはの手にかかって死ぬ」という最期なら、
むしろこのフェイトとしては幸せな終わりだと思うがね。
むしろ、なのはからその存在一切を否定され、「最初からいなかった人」
として生きていかなければならない(そして自殺することも許されない)ほうが、
幸せじゃない終わりだと思うが。
>>383 なんで、救われない=死が前提なんだ?
別に死ぬなんて一度も言ってなかった気がするが。
っていうか、もし誰か死ぬにしてもなのはが自殺とかした方が
フェイトさんはダメージ深そうな気が。
まあ、何が来たっていいじゃないか。 俺は胃薬準備して待機するぜ? そういえば、来週は大腸検査だ…聞いた瞬間触手責めが浮かんだ俺は……
>>386 なのはが殺されるところを、流したら壊れるような気がする。
4レス投下させていただきます。 『永遠に消えぬもの、その名は』 ・非エロ ・ユーノメインです。
罪は裁かれた方が楽だという。 一生罪の意識に苛まれるよりも、罰を与えられた方が、 己の心に治まりが付いてしまうのだ。これで罪の代わりは果たしたと。 では、一生罪の意識を抱えて生きていくのは、罰を受けるより苦しいのだろうか。 そんなのは、余りに身勝手ではないか。 やはり罪には罰が下されなくてはならない。罪人は裁かれなくてはならない。 けれど。なのに。どうして――。 誰も彼もが、僕に優しくしてくれる。 だから。 僕の罪に罰を与えるのは――僕自身だ。 『永遠に消えぬもの、その名は』 あの日――高町なのはが「正体不明の敵」と交戦、撃墜された日。 医療班の救助活動から病院への搬送までに掛かった時間は、 当時の技術的な限界を、僅かながらではあるが、越えていた。 その全ての行程に携わった人員、皆が皆、高町なのはを尊敬し、憧れていた。 そして何よりも、生きて欲しいと、誰も彼もがそう願ったから。 それでも、病院での手術は難航した。 いや、あれは――死神とか、何がしかの人の命を弄ぶ、超越した存在が居るのではないかと錯覚するほどだった。 生命活動が持続しているという事そのものが奇蹟と言っていいほどに、彼女は傷ついていた。 それでも、絶望の中のたった一つの希望――彼女の鼓動を響かせ続けるために救命班は、戦い続けた。救うための戦いを。 今、彼女が生きて幸せに暮らしているという事は、彼らの存在無しには考えられないとユーノは思う。 そう、褒めて讃えられるべきは彼らであるはずだ。 断じて自分ではない。自分などでは、無いのだ。 余りに強大なストレス下に置かれると、脳の抑制が麻痺してしまうのだろう。 異常なほどに頭が醒める――記憶も知性も感覚も、尋常を越えたものを発揮する。 思考も感想も異様なまでに冷静である。「異様」と自己を観察出来るほどに。 あの時の自分は正にそうだった。 ユーノがなのはの事故の知らせを聞いた時。 搬送先病院の名前を聴いて。 それから。 彼は瞬時に転送魔法を発動した、という。 ユーノ自身、この辺りの時の記憶は無い。それほど取り乱していたのだな、と今は他人事の様に思う。 理由どうあれ、後にも先にも、無限書庫を完全に放っぽりだしたのはこの時だけだったのだから。
ああ司書達に悪い事をしたな理由は後で説明すれば良いとして今日の作業の指示は大丈夫だ 連絡体系だけは完璧だ無理難題を押し付けられ無ければ支障はないだろうクロノの奴が面倒な事件を 持ち込む事も無いしだってアイツも僕と一緒でフェイトやはやてと病院に向かっているのだ なのはが撃墜されてしまったのだから。 いつしか意識も思考も合理性だけを重んじ始め、人間らしさが失われていく感覚が少年を支配していた。 狂気の一歩手前――いや。この時ユーノは、正常と異常の境界線をふらついていた。 ――それでも。 それでもたった一つだけ。 これだけは、彼は今でも言える。自身が罪に塗れている事を自覚した今も言える。 自身が狂気に支配されなかった理由を。 それはたった一つの思い、なのはを救いたいという思いだった事を。 手術室前の待合室。 ここから先の事は、まるで刺青のように記憶に刻み付けられていた。 ヴィータが声を押し殺して泣いていた。 シグナムは努めて冷静に佇んでいた。それ故に苦しみがありありと見て取れた。 ザフィーラは、彼女を傷つけた敵への怒りを必死に押し殺していた。 フェイトとはやては祈るように手術室の扉を見ていた。 高町家の人々は寄り添いあい――ただ静かに待っていた。 最初に自分に気が付いたのはクロノだった。 辛いとか、悲しいとかの真っ当な表情で、クロノはユーノに現状を説明しようとして。 ユーノと向かい合ったとき、クロノの顔は凍りついた。 「ユーノ……」 後でシャマルに聴いて思った。確かに、そんな表情をしていたらクロノでも驚くだろうな、と。 ――でも、クロノは解ってくれたから。 だから退いてくれた。 廊下を一歩行く度に、皆が自分を見つめていた。 ヴィータも、シグナムも、ザフィーラも、はやても、高町家の人もフェイトも。 皆、さっきのクロノと同じような反応をしていた。 そしてユーノは扉を開いた。 本当に、誰も止めることはなかった。
あの時、自分の行った治療魔法の式は、その後しばらくの間、最も効果の高い術式として 管理局はもとより、多くの魔法学校で教えられていた。 それも当然である。元々努力家で、 しかも無限書庫という文字通り無限量の知識を自由に出来る立場にあった彼だ。 本気で覚えようと思えば、その時々に於ける最高峰の魔法技術を身に付けられるのだ。 その上でユーノが治療魔法の修練に時間を割くようになった理由。 それは、なのは達が戦う限り、自分も彼女達の力に成りたかったからだ。 自身の立場上、共に戦場にたつ事は難しくなった。 それでも、きっと傷だらけで帰ってくるであろう彼女達を治す力が欲しかったのだ。 ずっと、なのはが空を飛べるように。 ……もし治療魔法修得に割く時間を、なのはと逢う時間にあてていたら、彼女の異変に気づいだろうか。 いつも全力全開で戦い続ける、不屈のエース・オブ・エース。 本当は、唯の幼い少女で、その身体にどれほどの負荷がかかっていたか、気づけただろうか。 「ユ、……ユーノ、くん?」 ユーノが手術室に当然のように入ってきた時、シャマルは動揺した。 医者ならば当然の反応といえるが、この場合は事情が違う。 シャマルはユーノが優れた治療魔法の使い手だと言う事を知っている。 むしろ、その姿を認めたときは安堵したほどだ。 動揺の理由は、先ほどのフェイトやクロノ達と同じ――ユーノの表情だった。 その表情は酷く無機質で、普段の温厚篤実で、すこし押しの弱い、可愛らしい少年を、 感情を抹消した命令だけを行使する、機械的な存在としか思わせなかった。 だが、その目には『必ずなのはを救ってみせる』という、真っ当で人間的な輝きがあった。 シャマルにとって余りにも矛盾したそれらが、ユーノの内で、しかし確かに均衡していたのである。 それは、手術台に横たわる高町なのはを見ても、変わらなかった。 瞬時に検索魔法の応用を行い、彼女の状態を正確に検診、既にシャマル達、救命班によって 構築されていた共同治療魔法に、即座に、且つ術式を一瞬でも中断させることなく参加。 治療魔法の効果を一切主観を交えず、客観的に確認、考察。 ユーノはこれら全てを、怖気さえ起こさせる速度で完了した。 そして。 「……シャマルさん、皆さん、僕の魔力が切れるまで、僕の術式で治療を行なわせて頂けますか?」
救命班の面々に動揺は無かった。むしろ、入室してから今までの僅かな時間で行なわれた、 彼の完璧な手際に、絶対的な信頼も抱くほどだった。 「それは確実に状況を好転できるといえるの?」 しかし、シャマルは違った。 酷く嫌な予感がした。 少年の目は自分の命に代えても少女を救うという静謐な輝きで満ちている。 「必ず、できます」 同時にこの少年は今、自身の命を全く顧みていない。 ――そう思うしかない表情だった。 「……わかったわ。ユーノ君、術式展開をお願い。私たちは君の補助でいいのね?」 「ありがとうございます、シャマルさん」 「ただし、なのはちゃんにも、君にも何か異常があった場合は」 即座に中止する。なのはが助かっても、ユーノ自身に何かがあっては意味が無いのだ。 しかし彼は、暖かな言葉を冷たく言い放った。 「僕の事は良いんです。なのはだけを診ていて下さい」 そしてユーノは術式を展開した。 それは一切の感情を廃した、なのに、この場にそぐわないほど、美しい魔方陣だった。 ユーノの廊下から手術室までの記憶はここで終わっている。 術式は完璧であると自負しているし、今も同じ魔法を使えるが、この時以降の記憶は曖昧だ。 原因は二つ。 魔力が空になるまで治療魔法を続けた事による身体への負担。 そしてなのはの容態が持ち返した事に安堵した瞬間――。 やっと死ねると思うほど痛めつけられた罪人のような緊張の糸が切れて、昏倒したからだ。 昏倒してから直ぐに目を覚ましたと思った。 実際は、あの大手術――ユーノ以外にも救命班で3名が魔力不足で途中交代した――から丸一日経過していた。 当然、教えてもらうまで勘違いしたままだから、自分はまだ手術室で治療を続けていると思った。 「な…………」 掠れて声がろくに出やしないそもそもこの疲労感はなんなんだ忌まわしい だが今傷ついているのはなのはだユーノお前じゃないさぁ立て 立って彼女を治せ魔力が無いなら命を削れだってお前が、お前さえ居なければ―― 奔流する叱咤めいた自虐の思考、それと裏腹に視線さえ碌に動かない我が身。 だから傍らにフェイトと恭也が居た事に気がつかなかった。
今回は以上投下終了します。 ありがとうございました。 追記 全五話となりそうです。後2回お付き合いいただければ幸いです。 あとエロはこの話に入れられないので「ハラオウン兄妹〜」の方で頑張ります。
>>396 GJ!
ああ、もうなんというかうん。
ユーノくん、きみはよくがんばった!!!
>>396 GJ!! やっぱりユーノは格好良いぜ!!
GJ このスレ全体的にユーノがすばらしすぎる 色んな方向で
ナンバーズVSなのは&フェイト しかしなのはがドジを踏んでトーレに捕まり これから絶対に勝てない理由をお見せするとなのはを弄び始めるトーレ。 フェイトはヤメロと言うがナンバーズ全員が少しでも動けばなのはの命は無いと言わんばかりに武器をなのはに向け手出し出来ず なのははなのはでトーレのテクニックに耐えきれずにフェイトちゃんよりも凄いの凄すぎるのー!って叫びながら絶頂悶絶し失神する(しかもフェイトとした時よりも満足した表情) フェイトはショックから放心状態になり泣きながらなのはを上手くイカせて気持ち良く出来るのは自分だけの筈なのにってブツブツ言いながらなのはと一緒に攫われる 家路の際にトーレは稼動歴が長いの伊達じゃないね等、他のナンバーズと笑い話をしながら撤退
>>396 GJ
フェイトと恭也がどう動くか期待。
ハラオウン狂大の方にも期待しております。
ときどき涌く頭がおかしいのはどう対処すべき?
>>396 あぁ・・・やっぱりユーノくんはいい・・・
3期に出番無いもんだからここだけが心の支えだよ。3期は3期で凄く面白いんだけれども。
もっと、もっとユーなのを!
ユーノ君って結構、便利な能力持ってるよね フェレットモードで敏感な部分を甘噛みで責めるのも可だし
405 :
名無しさん@ピンキー :2007/08/16(木) 03:16:13 ID:XoqJmW60
>>372 遅くに見たけど問答無用にヘヴィだぜ…
完璧司書長&スバル死フラグじゃないか、恐るべし親資格皆無フェイト…
だがGJ! 見たくない感情以上に見たい気持ちが…
このフェイト並の欲をいうなら本格的にユーノ×スバルルート(ユーノ視点)が見てみたい…。
まだまだまだまだまだまだまだまだ夜勤が続いているんで取り敢えずこれだけを言わせてくれ このスレ最高!!
フェイトのお見合いの話の作者様
フェイトのお見合いの話の作者様
おいでになられましたら、マクラレーン三佐の使用許可を下さい。
【はい】 【いいえ】
今すぐとは行きませんが、
エリオとキャロが“はじめて”を経験した数日後、その事実を知ったフェイトにお見合いをさせるという形に持っていきたいんですッッ!!
なぜですかって?
それは自分が狂人以外のマトモなオリキャラが創れ(略
>>334 微エロってレベルじゃねえぞw!
>>361 >六課対特殊部隊
ぬう……先を越されたかッ!!
こうしてはいられん!次回こそはヴァイティア二回戦目と同時に戦闘パートに……
>>373 (´゚ω゚):;*.':;ブッ
な、なんという鬼展開……なるほど確かにフェイトが先にいきそうだorz
>>396 ヨッシャ!キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
これだよ!ユーなのはこういう展開じゃなくっちゃ!
恭也からはもう義弟認定決まったなw
それとGJくれた方、ありがとう!
あと、自分は某宇宙神話に多く触れてしまった結果、正気度数が限りなく低くなっているので、
SSの中に、なんか変な単語が混じるかもしれませんが、各自嘲笑するか、脳内削除してください。
……ところで、シャマル先生とヴィータの二人にそれぞれカップリングキャラ創るの、許可してくれますか?
(シグナム?既にゼストと………次回載せましょうか?)
それでは失礼いたしました。
>>407 ちょっと前に
「ねーねー、こんなオリキャラ考えたんだけどU1じゃないし出してもいいよね?いいよね?」と聞きまくってたイタタ君がいたが、それに匹敵するな
お前、他人のふんどし借りないと相撲とれない、ってそんな程度ならSS書きなんぞ辞めちまえ
せめて三次創作サイト行けカス
シャマルはザフィーラさんの嫁。コレだけは譲れんな なんか同志が少なそうで困るが
ネガティブフェイトと魔法少女リリカルなのはA's++の続きを待ってるぞ!!
ふたなりフェイトの続きマダー?
ある夜に体験した秘密の思い出って感じにエリオ×ルーテシアが見てみたい 夜、眠れずに隊舎の外でエリオが息抜きしてたら偶然、ルーテシアに遭遇。ヴィヴィオを保護した時の一件でルーテシアの実力は思い知っているので 隊舎に戻って誰か応援を呼ぶ間に召還されたらヤバいので召還される前に先手必勝とソニックブームで飛びかかるが 飛びかかった際にルーテシアが転倒してエリオが馬乗りになる形になり エリオは何故か平謝り。でもルーテシアは抵抗する素振りを見せず、その後に色々と会話をしている内にルーテシアの瞳に吸い込まれ気付いたらルーテシアを抱いてるエリオ 普段の無表情から想像出来ない程に乱れるルーテシアとそんな姿を見て男の本能が目覚めるエリオ そして二人揃って絶頂を迎え、次に気付いた時にはエリオはベッドの上で夢だっんだと少し残念に思うエリオ ちなみにキャロの部屋ではキャロが何故か顔中が落書きだらけで、アナタには絶対負けないと言う謎の書き置きがあり珍騒動が起こってるとは知らずに
>>414 そこまで考えて何故書かん!
ガンガレ!期待してる
416 :
題無し :2007/08/16(木) 12:23:16 ID:DcjGVcaE
例えベテランのSS書きの作品の後だとしても・・・ 臆せず投下する。それが俺のジャスティス!! というわけで投下しマース
417 :
題無し :2007/08/16(木) 12:25:43 ID:DcjGVcaE
−旧工廠地区・地下− 「ヴィータちゃん、そっちはどう?」 「なんも。ここはガジェットの生産ラインというよりなんかの部品の生産ラインなんじゃねーか?」 「そうだね。でも・・・、すごい数だね」 「あぁ・・・」 製造機械があることはあるが大型の物はなく、細々とした部品を生産する機械が並んでいる。 おそらく事件が解決するまで稼動していたのか今では稼動することなく鎮座している。 「しかし、電気が生きてるってことはまだ動くだろうし・・・」 ヴィータが口を開く。 それに併せたように銃声がした。それと同時に熊のような巨体が高速で近づく。 ヴィータの周囲に着弾した弾が地面を抉る。 「ローラーダッシュ?!ヴィータちゃん!!」 「わかってるよ!!」 巨体が左手に持った太刀でヴィータに切りつける。それを実体弾に対してシールドを張りながら グラーフアイゼンで受け止める。 「てめえ、何者だ!?」 「動かないで!!・・・?!」 巨体を撃とうとしたなのはを実体弾の嵐が襲う。すんでのところでアクセルフィンで離脱。 「強化魔道甲冑?レイジングハート、周辺スキャン!!」 〈オーライ マイ マスター〉 『識別信号がない。それに甲冑に識別する為のモノは書かれていない。これって・・・』 『ああ、はやての予感が当たっちまったみたいだな』 二人で背中合わせになって相手と距離をとる。 「レイジングハート、相手の数は?」 〈8体です〉 「結構な数だな、おい」
418 :
題無し :2007/08/16(木) 12:29:51 ID:DcjGVcaE
「こちらワイルドドッグ、目標と接触」 「HQ、パープルドッグは目標を確認、だが上空に航空魔道士が居る」 「HQ了解、パープルドックは航空魔道士と接触しろ」 「グレイドッグへ、目標は施設外の陸戦魔道士の二名。施設上層の三名は第四小隊が迎撃する」 「こちらグレイドック、了解。発進する」 「パープルドッグへ、航空魔道士を近づけないでくれよ」 「ハンタードッグは旧第三ドッグで迎撃する」 「HQより各隊、目的は時間稼ぎだ。無理はするなよ」
419 :
題無し :2007/08/16(木) 12:31:57 ID:DcjGVcaE
−旧工廠地区・上空− 「なのはとヴィータが接触したようだ。助力に行くか?」 「心配要りませんよ。あの二人なら」 「そうだな。だが・・・」 「はい。こちらにも来たようですね」 「主はやての予想が当たったか」 前方から高速で接近する影が8体。 「エリオとキャロでは荷が重いだろう。私たちだけでやるか?」 「もちろんです」 −旧工廠地区・地上− 「なんか・・・、不気味な感じがするね」 「うん、やっぱり人が居ないからかな?」 「キュクー」 まだ日が高く明るい時間だが、無人の廃墟はそれだけで不気味に感じる。 『エリオ、キャロ、聞こえる?』 「はい、フェイトさん」 『なのはが敵性勢力と思われる相手と接触したわ。こっちも航空魔道士と接触する』 「え?」 『エリオとキャロは下がってギンガ達と合流して』 「分りました。でも大丈夫ですか?二人だけで・・・」 『大丈夫だ。そもそも二人とも空を飛べないだろう?』 「了解です。お気をつけて」 通信を終わらせ二人が移動しようとしたときだった。 「キュクルー!!」 「どうしたのフリード?」 フリードが何かに反応した。 それに併せるかのように微風だった風が強くなる。そしてその原因もすぐに現れた。 「これって・・・、まさか・・・」 「攻撃ヘリコプター!?」
420 :
題無し :2007/08/16(木) 12:34:02 ID:DcjGVcaE
−旧工廠地区・地上− 「施設のスキャンは完了っと、ギンガさん、そっちはどうですか?」 「異常なし。怪しい所も見たけど蛻の殻ね」 「ティア、こっちも異常なし」 「じゃ次のドックに行きますか」 昔は大型艦が建造されていたのか、三人は巨大なドックに居た。 「しかしまあ、でかいわねぇ・・・」 「ねえスバル」 「何、ギン姉?」 「誰かに見られてない?」 その言葉に二人はすぐさま反応し、三人で背中を合わせて全周を警戒する。 「どんな感じ?」 「えーっと・・・」 「スバル!!正面!!」 ギンガがティアナを押し倒す。その瞬間ティアの居た空間を実体弾が高速で通過した。 言葉に反応したスバルはウイングロードを展開。地表の障害物を無視して発砲炎の見えたところに 突っ込む。 「どぉりゃぁぁ!!」 右手のリボルバーナックルを出力全開でたたきつける。 「外した?」 そういいながら前方を警戒。埃の向こう、撃った射手が後退するのが見えた。 銃口をこちらに向けながら・・・。 「うわっとっとと」 発砲。横に避けながら発砲炎で相手の姿が見えた。 「強化魔道甲冑?まさかホントに・・・」 「スターズ01・02、所属不明機と交戦!!」 「航空魔道士と思われる反応確認、数、8、ライトニング01・02接敵!!」 「何処の部隊でしょう?高価な強化魔道甲冑を装備してる上に、攻撃ヘリまで・・・」 「おそらく軍やな。傭兵やない。しかもかなりの精鋭や」 「全員を撤退させますか?」 「そうやな。まずは話してみよう。シャーリー、相手の通信に割り込めるか?」 「ちょっと待ってください。・・・あれ、通信が取れない?これはジャミング?」
421 :
題無し :2007/08/16(木) 12:48:37 ID:DcjGVcaE
とりあえずここまで・・・ ちょっと長いでしょうか?
もう少し行間の説明をば…
>>172 乙、続きが楽しみでしょうがない。
>「ユーノ君を取らないで……ユーノ君、取ったら許さない……」
しかし、この10年弱ウジウジしてて勝手に嫉妬私怨妄想全力全開女、
これに振り回される新人達カワイソス。スバル・・・切れてくれんかな。
>>423 スバル「ユーノさんを…ユーノさんを返せぇえぇえぇえぇえぇえぇえ!!!!」
ターンA氏 GJ! 続編&浮気フラグキター!!! これは前回のエピローグ前の話ということですか てことは結局エリオの望む男の赤子は産まれなかったのか・・・カワイソス
>>424 「少し…、頭冷やそうか… クロスファry」
無数の触手の生えた、肉の檻。 「あっ、あっ、あっ、あっ! ひゃうんっ! いいっ、そこ・・きもちいいの〜〜〜〜っ!」 触手でできた檻の中には一人の少女か捕らえられていて、身体に巻きつく肉の管が蠢くたびに艶のある悲鳴があがる。 母親譲りの艶のある茶色い髪。 左右の後ろ頭で結わえられた小さなツインテールが、裸体が快楽に震えるたびにヒョコヒョコと揺れ動く。 年の頃は、10歳にも満たないぐらいだろうか 第二次成長期を迎えていない胸はまだ起伏がなく、ワレメの周囲も無毛だった。 そんな、幼い少女。 だがしかし、まだランドセル背負ってて縦笛吹いてそうな年頃の少女なのだが もうすでにセックスの味は知っているらしく、その表情からは性の悦びが伺えた。 「あうぅっ! ぐ、グリグリってしちゃだめ・・・だ・・ぁ! ひゃぁぅぅ〜〜〜〜〜っっ!!」 海鳴市にある聖祥大付属小学校に通う3年生、高町なのは(9歳)である。 檻の中の彼女に絡みつくは、十数本の触手。 赤いのや黒いの。 紫や桃色。 色とりどりで、大きさもまちまちだった。 その触手に両腕を後ろ頭で組まされ、足は大股を開いた状態。 股間にめり込んだ肉管の動きに幼い裸体を弾ませ、口からはだらしなく涎と喘ぎを漏らす。 幼い少女の浮かべる、オンナの顔。 極太のモノをねじ込まれた稚拙な性器は充血して捲れ上がり、トロみのついた液体を垂れ流していた。 グチ グチ グチュ・・・ なのはの膣を割って入っている極太が、先端部から小さな舌を伸ばした。 ソロリ、ソロリと奥の方へ。 細く長く伸ばされたそれは、ザラザラしていて。 「やっ!? アッ!、アッ! ああぁっ!! もっと・・・そこもっとペロペロって、してぇ・・・はぅぅんっ♪」 子宮の入り口をくすぐる、ヘビのように割れた先端を持つ舌。 男性経験もなく、子を孕んだこともなかったが 大事な場所を刺激されると雌の本能を揺さぶられるのか、より一層良い声で鳴いた。 だが触手の侵入は止まらない。 そもそも彼らの目的の場所は産道の行き止まりではなく、この奥なのだ。 とにもかくにも、この固く閉ざされた入り口から中へと入らなければならない。 先が二つに割れた舌でチロチロ。 舐めくすぐりながら、小さな小さな鍵穴の様子を伺う。 「ふあぁ〜〜〜〜〜〜っ!! はうぅ・・・んっ!!」 だけど開かない。 力をいれて舌先を固くして、グリグリ。 「はひ・・ィ!? 〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!!」 これでもダメ。 さすがは赤飯前の青い果実といったところだろうか。 しかたがないので、毒を使うことにする。 まあ、どのみち子袋内で使う予定ではいたが・・・ 毒というと物騒に聞こえるが、これは言うことを聞かない女の子の部分を素直にするエキスで これに冒されると子宮が苗床として適するように柔らかくほぐれ、卵巣からも卵子を排出しやすくなる。 つまりは交合で子を孕みやすくするためのものなのだ。 当然、射精された種汁が子宮に届きやすくするために、入り口も程よくほぐれてくれる。 グチュ、グチ・・・・くぱぁ・・ 触手が口を開く。 そこには、大小さまざまな無数の牙。 少し緑がかった毒液を滲ませると、なのはの幼い襞に噛み付いた。 かぷっ! 「ひっ!? あッ! ゃ、やあぁっ! 噛んじゃだ・・・あ! 痛・・・くはないけど・・ンッ!!」 今までとは違う硬く、何かを送り込んでくるような感触に違和感を覚えたものの 触手が常時分泌している体液のおかげか、不思議と痛みはなかった。
いきなり誤爆かと思ったw
かぷかぷかぷかぷっ はむぅっ さらに噛み続ける。 毒を送り続ける。 「ひあぁっっ!! 強すぎ・・・つよすぎるのっ! あ! ア〜〜〜〜ッ!!」 膣奥や子宮入口周辺に力強い、だけども優しい牙の感触。 はみはみはみ、ぺろり かぷっ、かぷっ、かぷぷぷっ ちゅうぅぅっ! 今度は噛み付きの合間に、舐めたり吸ったりを織り交ぜる。 「ひゃああぁっっ!?!? らめっ、らめなの! それ、らめなのぉっ!!!」 体内深くから波紋のように広がる甘い痺れ。 嬉し涙を目と下の口から流しながら、小学3年生の少女はメスの鳴き声を上げ続ける。 「ふあ・・・アッ! は・・ぁ・・・・ンンッ! はぁ、・・・・はぁ、はぁ、はぁ・・・・・・・・?」 突然、触手の動きが止まった。 今の今まで与えられていた強烈な女の悦びが中断され、嬉し涙で濡れた真っ赤な顔を上げた。 「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・・な・・・んで・・・?」 熱の籠もった呼吸を繰り返しながら、自分の股間部にブッスリと突き刺さっている触手を見る。 その視線は訝しげで、でもどこか不満げで。 やめないで欲しい、 もっともっと、ぐちょぐちょして欲しい。 性のイロハも知らぬ少女には羞恥というものがないからなのか、素直に物欲しげな視線を送っていた。 大人しくなった触手。 だがこれには理由があった。 一つは毒が行き渡り、噛む必要がなくなったこと。 二つ目は子宮挿入の準備のため。 なるべく少女を傷つけないように自身を細く。 そしてさらに、先がヘビのように割れた舌を、そのまま根本の方まで二つに分離。 二本の極細触手を作る。 この細い触手は、主に子宮内に挿入してから活躍する。 最奥まで到達したあと、卵細胞の確保のために卵管へと入らなければならない。 そのために細い細い触手が必要なのだ。 排出された卵子を優しく、壊れ物を扱うようにそっと抱きしめて子宮内に戻り 射精された精子で受精させるためである。 そろそろ頃合いだろうか。 なのはの子宮口が十二分にほぐれたのを確認して、触手は挿入を試みた。 ニュグ・・・ 「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・ひゃあぅぅっ!?」 お腹の奥の行き止まり。 何かがそこからさらに上へと登ってくる感覚。 このままお腹を突き破られるのではないかという不安に刈られたが、それも一瞬のこと。 子宮口をこじ開け子袋を擦られる感触に、今までとは違うゾクゾク感に思考を塗りつぶされた。 ズルルッ、ズロロロロロロロ〜〜〜〜〜〜〜ッッッ!!! 「ひゃああぁぁ〜〜〜〜っ! あっ、あっ、おなかっ、おなかが・・・破けちゃあぁぁあぁっっ!!」 まだ幼く、小さな子宮。 そこへゆっくりと、挿入する。 スルッ、ズルルルッ、ニュルルウゥッ 「も・・・! やめてぇ・・・それ以上入らないよぅ!!」 なのはのお腹が膨らみ始める。 まるで妊婦のように。 けれども触手の侵入は止まらない。 まだまだ、もっともっと挿入する。 小さな子宮を拡張する。 でないと、この後なのは自身が困ってしまうからだ。 この触手たちの精子と人間の卵子が結びつき着床した場合、24時間で大きく育ち 産まれるからである。 急激な変化に耐えられないと困るので、ゆえに今のうちにちょっぴりと広げておくのだ。 毒の回っている間ならば、痛みを感じることもなく柔軟性もある。 この触手は親切心で、なのはのお腹を広げてあげているのだ。
肉の管をどんどん入れて拡張しながらも、触手の先端部は従来の目的を果たそうと奥へと進む。 二つに分かれた極細触手官を、左右の卵管へ。 細くて狭い道を抜けると、そこは本来の目的地。 卵巣へと到達した管触手は周囲を見渡し、様子を伺う。 トクン トクン・・・ そこには、かなりの数の原始卵胞。 それは静かに、だけど確かに息づいていた。 本来、なのはの年齢ではまだ活動は始まっていないものなのだが 先ほどの毒のお陰か、活発ではないものの着実に胎動を始めていた。 「・・・・あ・・・? な、なにか・・・・へんなの・・」 お腹の中に、突然の違和感。 触手の蠢きとは違う、自身の変化。 それを察したのだろう。 自身の変化に戸惑いを隠せず、落ち着きなくモゾモゾと腰を動かす。 ウォーミングアップ終了。 卵巣が、いよいよ本格的に動き出したのだ。 温まった左右の卵巣それぞれから一つずつ、毒のおかげで原始卵胞の一つが成熟し始め 初めての卵細胞が作られる。 排出されたそれを極細触手は大事に抱え、ホクホク顔で子宮まで戻ると その頃には、すっかりなのはの子袋は拡張され 少々いびつな盛り上がりではあるが、妊娠8ヶ月程度の女性の腹のようになっていた。 「ぁ・・・・おなかが・・・・・はぅんっ♪」 モゾリ、と腹の中の触手が身じろき。 端から見ると痛々しいが、当の本人はそうでもないらしく むしろ腹一杯につまった触手に子宮の壁中をこすられ、甘い声を上げるぐらいだった。 だけど、いつまでもこのままというわけにはいかない。 本当はこの少女をもっともっと感じさせて、気持ちよくしてあげたいと触手は思っていたのだが そろそろ本来の目的を果たさねばならない。 この娘を『母』にしなければなからいのだ。 少々名残惜しかったが、胎内から出ることにした。 モゾ・・・モゾ、モゾリ、ゴソゴソ・・・ズル、ズルルルルゥゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜・・・ 入ってきたときとは真逆。 先端部ではなく、本体に近い方から外へ。 なのはの胎外へ。 「きゃあうぅっっ♪ あっ・・・・・・ああっ、あ! だ・・め、だめぇ・・・・抜けちゃう・・ぁ・・・あ〜〜〜!!」 突然の喪失感。 今までお腹いっぱいに満たされていたものが無くなるのがわかるのか、なのはは唯一自由になる首でイヤイヤをする。 なんとか留めようとするのだが、子宮内でトグロを巻いていた触手は結局のところ、ズルズルとその全てが抜けてしまう。 ――――――――――〜〜〜〜〜〜〜〜〜ルルルルルルルルル、チュポォ・・・ 「あぅンンッ!!」 触手と共に垂れ落ちる大量の粘液。 なのはと触手の混じり合った粘液。 少女の入り口が、名残惜しげにヒクリと可愛らしく動き まだ何も知らなかった数時間前と同じ形に、会陰部はピタリと閉じ合わさる。 一見すると、まだ何も受け入れたことのないような恥裂。 だけどもここはすでに肉欲の味を知っていて、赤く充血して期待にヒクヒクと震えていた。 「ぁ・・・・ぁ・・・っ、やだ・・・っ・・・・」 なのはは、何か大切なものが失われてしまったときのような寂しい気持ちに襲われた。 また、入れて欲しい。 お腹の中を気持ちよくして欲しい。 今の彼女はそんな気持ちで一杯で。 「やぁ・・・っ、さっきの、して・・・・・入れて、欲しいの・・」 熱く潤んだ瞳。 漏れ出る吐息。 垂れ流される愛液。 涎。 欲情した、男根を欲したオンナの顔だった。
準備は整った。 成熟した卵子も子宮に内在。 子袋も拡張済み。 母体はヌルヌルのホヤホヤだ。 あとは、種付けを行うだけ。 広がった子宮めがけて、存分に触手精液を流し込むだけだ。 この娘はまだ若い。 これから先、きっといっぱい子供を産んでくれるにちがいない。 ピチュ・・・・ 期待に打ち震える少女の入り口に、触手の頭が宛われる。 「あっ♪」 濡れた吐息と共に漏らされる、嬉しそうな声。 その期待に応えるかのように、触手は未熟な女性器へと潜り込む。 胎内へと潜り込む。 ヌブ・・・ズプププズルルルルルルゥゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!!! 「あひゃあっ!? あっ! ふあぁああああああぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!!」 再び開かれる熱く充血した幼いクレバス。 広がる膣。 優しくくすぐられる肉襞が、とても気持ち良くて。 唾液と締まりのない嬌声を漏らしながら、なのはは満たされた雌の表情を浮かべるのだった。 ―――――――――――――――――――― 某月某日、時空管理局本局が消滅した。 その日、局の周辺監視室に妙な通信が届いた。 曰く。 今から10分後に、この時空管理局本局に攻撃をしかける。 そんな無茶苦茶な内容の通信だった。 しかもその通信には画像が添付されていて、内容と同じく送りつけてきた相手の格好が、これまた無茶苦茶だった。 白い膝丈のスカートにリボンやフリルのあしらわれた、ゆったりとした上着。 頭の上には、光輝くエンジェルハイロウ。 ここまでは別にかまわないのだが、問題はそれらを身につけている人物であった。 躍動する全身の筋肉。 短く刈り込んだ頭髪。 似合わないサングラスにキラリと白い歯が光る。 少女趣味的な格好をした超兄貴、と言えば分かりやすいだろうか。 この日、監視室に詰めていた管理局のオペレーターの男性は、その映像を見た瞬間 さっき売店で買ってきたばかりの飲みかけのコーヒーを、思いっきり噴いてしまい 今朝方、清掃係のおばちゃんが掃除してくれたばかりのコンソールを 黒茶色い液体で汚してしまう。 なんだ、この通信メールは。 いきなりのことに驚いてしまったが、汚れた口の周りをハンカチで拭いつつ 彼は冷静に対処方を考えてみる。 どう見ても、これはイタズラだと思った。 それかただの愉快犯。 なによりその格好がふざけていた。 そう判断した彼は、とりあえず今食べてる物を腹に収めてからでいいや、と思い 上への報告を今しばらくの保留にしてしまったのだ。 この判断こそが、十数分後に本局を壊滅させる原因となるのだが そのことを彼はまだ知らない。 休憩時間の馬鹿話のネタぐらいにはなるかと思いながら 彼は開けたばかりのポテチの袋から、油でギトギトの中身を口へと放り込むのだった。 魔法少女リリカルなのはAs触手SS リリカル☆なのは VS 殴殺天使☆戸愚呂ちゃん(笑) 第1話
―――数時間後――― 無数の瓦礫の山と化した建造物のなれの果てが、あたり空間に漂っていた。 色とりどりの、様々な形の。 壁や柱の塊、千切れてコードが剥き出しになった何かの配管。 マネキンもいっぱい浮かんでいた。 色とりどりの、様々な形の。 腕や肉の塊、千切れて内臓物が剥き出しになった胴体の部分。 ただ、今はピクリとも動かないそのマネキンは、ついぞ数時間前まで 隣にいる知人と話をしたり、ご飯を食べたり、過労気味でついウトウトと船をこいでいたり。 面白い話に笑い、悲しい出来事に涙を流す、そんな心を持ったマネキンたちだった。 でも今はもう、動かない。 局の建物を破壊されたときに投げ出され、何かの破片に頭を割られたり腹を裂かれたり。 あるいは窒息したり。 運良く魔法で体制を立て直した者も、いきなりやってきた異形の者たちに わけのわからないうちに頭を割られたり腹を裂かれたりした。 数時間前。 開けたポテチの袋を空にし、監視室のコンソールを濡れティッシュで 綺麗に掃除したオペレーターは、一応上に報告をするべく席を立ったのだが そのとき、突然管理局の建物が思いっきり揺れた。 地震かと思った。 だけどそんなはずはない。 ここは地面の上ではなく、時空間の中なのだ。 だったら時空振だろうか、それとも・・・ あまりの大きな揺れにあちらこちらから悲鳴が上がり、何事かと思った局員たちが 自分達の頭の中で答えが導き出されるくよりも早く、警報のアラームが鳴り響いたのだった。 そして、第一種戦闘配置を呼びかけるスピーカーの音や、見張りは何をしていたとの叫び声が より大きな爆発音によって、一瞬にして掻き消された。 ――――――――――――――― 壁一面のモニター。 色々なレバーや釦の付いたコンソールパネル。 計測器、ホログラフィーで表示される何かの数値を表したグラフ。 ここは比較的大きな部屋だったのだが、置かれた色々な装置のせいか随分と手狭に感じられる。 画面からの光の中、一人の人物のシルエットが不気味に浮かび上がる。 「ほっほっほ、今回は良い材料が手に入ったわい」 白衣に白髪。 しわくちゃの顔。 見るからに怪しい老人がカラカラと笑い、数十台居並ぶモニターに視線を送った。 明かりが漏れ出るディスプレイのその向こう。 そこには悪夢のような光景が広がっていた。 『ひあぁっ! アッ、アッ・・・はぁぁん!!』 『も・・だめ・・・・また、また産まれちゃうぅっ、あああああぁぁぁ〜〜〜〜〜っっ!!』 全裸の女性。 その数ざっと数百人が、これまた何百本もの肉色の触手に絡め取られ ある者は苦痛を訴え、またある者は喘ぎを漏らしていた。 『もっと、奥・・・そう、そこっ、そこがイイの・・・はぁぁんッ!』 『ぃひぅっ!? 子宮が・・あっ、ああぁっ! おなかのなか・・っ! 舐めちゃ・・やあっ!』
女性たちの股の間にはいずれも大小様々な触手が生え、その極太が蠢くたびに彼女らは悶え喘ぐ。 「流石は管理局、魔力の強い者が多くて助かるわい」 不気味な老人が画面の一つを拡大する。 周囲のご多分に漏れず、クローズアップされたその女性も触手の群れ絡まれ身動きが取れず 股間に突き刺さる太い肉管がうねるたびに甘い悲鳴を漏らしていた。 「くは・・・あ! ぁっ、あっ、あっ! ひふ・・ぅ・・・ぅぅン・・ッ!!」 涎を垂らしながら悶えているのは、リンディ・ハラオウンだった。 普段後ろ頭で結っているポニーテールはほどけ、緑の髪を振り乱しながら 太い触手の動きに合わせてよがり声を上げていた。 「はぁ・・アッ! だめ・・だめぇ・・・・ふあっ!?」 膣奥まで潜り込んだ触手の先端が、ペロリと子宮口を舐め上げる。 リンディにはクロノという今年で14歳になる一人息子がいて、かなり前にはなるが、出産を一度経験している。 彼女の夫は10年前の事故で他界。 それ以来、ずっと男日照りが続いていたのだが 優しい触手はそんな彼女を心の襞と肉襞を慰めるべく、長らく禁欲生活の続いていた女の芯を 労いを込めて感じさせてあげる。 そして人間の男の味を知っている雌の果肉を、人外の快楽で塗り替え再開発するのだ。 「アッ!? はぅぅ〜〜〜〜・・・ン! そこは・・・・はぁっ♪」 一度しか使われたことのないリンディの子宮。 最も大切な部分がキュウゥンと締まる。 触手のノックに、自分はまだまだ産める、子を宿すことかできると自己主張をする。 その返答に触手は満足げに頷くと、早速毒液を注入することにした。 細い細い子宮への入り口。 ここを抜けてもっと奥へ。 彼女の子宮へ。 二本に割れた舌でくすぐってやると、少しばかり広がった。 やはり一度出産を経験しているせいなのか、メスとしての反応が素直だった。 突破口は開かれた。 触手は身体を細く細くしてリンディのお腹の中心部へと潜り込む。 ズプッ! ズル、ズヌ、ヌルルルルルル〜〜〜〜〜〜〜ッ!! 「アヒッ!? やっ! ダメっ、ダメェ〜〜〜〜ッ!!」 まだ少し理性は残っているのか、一度我が子を宿した事のある部位へと侵入されると 本能を満たされる悦楽よりも、神聖な場所を汚された嫌悪感の方が強いようで 今までされるがままになっていた身体を必死に揺り動かし、なんとか逃れようとする。 だがそれも、長くは続かない。 子宮へと入り込んだ先端部が大きく口を開き、中から顔を覗かせる無数の牙で子宮壁へと噛み付いたのだ。 カプリ・・・! 「ひあぁっ!? ぁ・・・・ああ・・・っ!」 大事な場所を、お腹の奥を噛まれる感触。 普通なら、あり得ない感触。 「ウソ・・・・っ、・・か、噛まれて・・・ひっ!?」 ウネ・・・・ウネウネ、ウネ、ウネリ・・・ 入り込んだ触手の胴体が、暴れ出したのだ。 「あぐ・・・っ! はぁ・・・ぐ! お腹っ、お腹が・・・・アッ!」 苦しい。 痛い。 だけどこれは、一度経験したことのあるものだった。 かつて、自分の子供であるクロノがお腹の中に宿っていたとき。 臨月を迎える段階での、赤子がお腹を蹴って暴れる鈍い痛み。 我が子が無事に育っているのだという証拠の、幸せな痛みだった。 それと同じ物が、今自分の子宮の内側から与えられている。 「あ・・・あ! こんな・・・・はぅ・・・っ!!」 けれども、この痛みも長くは続かない。 子宮壁に噛み付いた牙から送られる毒が痛覚を麻痺させ、代わりに女の本能を呼び覚ます。 それは甘くて、刺激的で、ちょっぴり子宮が切なくなるような、性の悦び。 女の悦び。 触手が蠢くたび、子を宿す場所全体が疼くのだ。
「は・・ぁ・・・ンッ! あぅぅ・・・くぅんっ!!」 アヘ声を漏らしはじめるリンディ。 そんな彼女の腹腔内を、細い細い管触手は動き回る。 そしてようやく、目当てのものを見つけることができた。 程良く育った卵細胞である。 多少トウがたっていようとも、これならば十分苗床の役割を果たしてくれるだろう。 お宝を見つけた触手は、随分とご機嫌な様子で 早速、彼女を妊娠させることにした。 本体の方から、精子のいっぱい詰まった白濁液を運んでくる。 散水のときのホースの中を水が伝うように、長く伸びた触手の中を進む種汁。 それに合わせ、リンディの子宮から後退をはかる。 これからここは、彼女を孕ませる汁でいっぱいになるのだ。 「ン・・・! あっ! あぁっ! 中がこすれ・・・ひぃん♪」 母の温もりを与えてくれる子宮。 一度妊娠を経験したためか、優しく包み込んでくれるようなそこから離れるのは 少々名残惜しかったが、これももう一度彼女を『母』にするため。 ちょっぴりの寂しさに堪え、先端部を開ききった子宮口まで持ってくると射精を開始した。 ドクン・・・・ッッ!!! ゼラチンの塊のような、こってりとした粘液。 さきほど舌や牙を覗かせていた口を開き、子宮内めがけて思いっきり吐き出す。 ぶびゅゅううううううぅぅぅぅぅぅぅ―――――――――――――――っっっ!!! 「あひっ!? あ・・・? はぁ・・・ぅあああぁぁっ!!」 奥まで届く、熱い奔流。 ドビュルゥゥ―――――――ッッ!! ビュビュビュウ――――――――――ッッ!!! 叩きつけるような勢いで、妊娠エキスが迸る。 「ひああぁっ!? で、出て・・・ぁ、ぁっ、ふあぁあっ!!」 命の元を注がれ、リンディの女の本能が嬉しい悲鳴を上げる。 ビュクウウゥゥッッ!!! ドクッッ! ドクドクドクドク・・・・・・!! あっという間に孕ませ汁で満たされる子宮。 「〜〜〜〜〜〜・・・あ! くぅんっ!! きひ・・ぃ・・・っ、ああああああ――――――――――〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっっ!!!」 やがて、リンディも絶頂へと押し上げられる。 ガクガクと全身を震わせ、一児の母とは思えないような締まりのないイキ顔で果てた。 ビュクンッッ!! ビュビュクンッ! 射精はまだ続く。 ビュッ! ビュウウウゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!! 「あ・・・あひ・・・まだ出て・・・・うゥン♪」 まだまだ続く。 ビュククッ、ドプッ! ビプッ! ビュビュクウッ! 「や・・っ! も・・らめっ、もう入らな・・あ! あ! あああぁ〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!」 射精の度、アクメを迎えさせられるリンディ。 頭の中が、真っ白に塗りつぶされる。 「へぁ・・・・あ? アヒ・・・・ア〜〜・・・はぁぁぁ〜〜〜〜〜っ」 白痴のような表情。 満たされた心と身体。 女に産まれた以上、子を産みたいという本能の根底に刻まれた欲求を満足させられ リンディは幸せいっぱいの夢心地だった。 『―――――・・ザザー・・・アー、テストテスト』 そこへ、どこからともなくマイクの音が聞こえてくる。 『あ〜、そこのイキっぱなしのキミ、少々尋ねたいことがあるのだが』 声は、リンディの痴態をカメラ越しに見ていた、あの白衣の老人のものだった。 『キミの知っている局員の中で、もっとも魔力の高い人物を教えて貰えんかね?』 スピーカ越しの声が、そんなことを聞いてくる。
「ぁぁ・・・・? まりょくのたかい・・・?」 相手の言葉だけが、頭の中をグルグル回る。 リンディは、もう何も考えられなくなっていた。 イキ過ぎて頭がフワフワしていて、思考が纏まらないのだ。 「それなら・・・あんっ! ハァ、ハァ・・・・なのはさんと・・・ぅん! ふぇいとさん ・・・・・・それと、はやてさ・・・あっ! アハ♪ アア〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!!」 どうやら話ながらも気をやり続けていたようで、もうこれ以上はまともに情報を聞けそうになかった。 ―――――――――――――――
「ふむ、『なのは』に『フェイト』に『はやて』か・・・・。 キミ、悪いが検索してくれんかね?」 モニターから目を放し、少し離れた位置に座っている女性に声をかける。 グチグチグチグチ、ヌチッ、・・・ッチョ、グチュ 「ふぁ・・! あ〜! はひっ、はひぃっ〜〜!」 オペレータ用コンソールの前。 椅子に座っているその女性は、彼の言葉に何故だかおかしな返事をした。 それに何だか、湿っぽい音もする。 グジュ・・・ニチュニチュ、ヌチュ・・・ 「はぅぅん♪ あ! はんっ! そこ・・・っ・・・イイよぅっ!」 椅子の女性。 濃紺をベースとした管理局の制服。 短くまとめられたブラウンの髪。 時空管理局、艦船アースラのオペレーターにして、執務官クロノ・ハラオウンの補佐官。 エイミィ・リミエッタであった。 「やぅ・・っ! そこ、グリグリぃ・・ぃっ、いひぃうんっ!!」 先程から彼女が上げ続けるおかしな声。 これには理由があった。 エイミィが座っている椅子。 実は、普通の椅子ではなかった。 「ほっほっ、どうやら触手椅子は気に入ってくれたみたいじゃの」(闘神都市2の孕ましチェアーを想像して下さい) 嬉しそうにウンウンと頷き、目を細める。 「ひゃふ! ひゃい、これっ、これイイの! アー! ぅああ―――ッッ!!」 エイミィの座る椅子の、ちょうどお尻が当たる部分。 そこからは、中学生が使うようなアルトリコーダーほどの太さの黒い触手が二本生えており 先の方へと辿って行くと、その部分はエイミィの女陰と菊門の中へと消えていた。 「ひふぅ! ふわぁうっ!! あっ、あっ、あっ! おしり・・・だめ、だ・・・ああ〜〜ッ!」 ニュプニョプ、ニュプニョプ、ニュプニュプ、ニュップニュップ・・・ 椅子から生え出た触手はエイミィの二穴をかき混ぜる。 彼女に気持ち良くなってもらうために、健気に動いて奉仕を続ける。 モニターの向こうの触手と同じで、この触手椅子もまた親切なのだった。 座っている相手に気持ちよくなってほしくて。 悦んでほしくて。 触手は奉仕を続ける。 「ひゃあああんっ♪ はひっ・・・ひぅぅ・・っ!」 先端で子宮をノック。 襞とは少しばかり質の違う弾力。 彼は画面の向こうの触手たちとは違うので、無理にエイミィを妊娠させたりはしない。 この触手の目的は先も述べたとおり、座る人に気持ちよくなってもらうこと。 ご奉仕することが目的であり、彼の生き甲斐なのだった。
「まあ、愉しむのはいいとして・・・そろそろ調べてもらえんかの?」 呆れたように、少し溜息。 「ひゃっ! あぅ、ごめんなさ・・っ! 今、しらべま・・・すぅ・・・んんっ!」 エイミィはもう、快楽の虜だった。 この触手椅子も他のもののご多分にもれず、たえず媚薬成分を分泌している。 習慣性のない、きわめて安全なものなのだが 一度この味を覚えてしまうと、もう他のものでは満足できなくなってしまうのだ。 エイミィもまた、この椅子にずっと座っていたくて、もっともっと気持ちよくなりたくて。 白衣姿の老人の言うことを素直に聞いてしまう。 「パーソナル・・・でーた、た、高町・・っ・・・なのは、フィエト・テス・・ぁっ! てすたロッサ や、矢神はや・・てっあぅぅ!」 表示を終え、憔悴しきった、けれどもトロけきった締まりのない表情を浮かべる。 パーソナルデータ『高町なのは』『フェイト・テスタロッサ』『矢神はやて』 3人分の個人情報が、空間にホログラム映像で表示される。 「ふ〜む・・・・どうやら捕らえた管理局員の中にはいないようじゃな。 よしわかった」 なにがわかったのは知らないが、老人はパチンと指を鳴らした。 すると何もない空間から、今のなのはたちのデータと同じように立体画面が現れ 彼はその向こうへと語りかける。 「オマエたち、次はこいつらを頼むぞ」 言って、3人の少女たちのデータ一覧を、相手に転送する。 『了解した、まあ気長に待っていてくれ』 「うむ、よろしく頼んだぞ」 簡潔なやり取り。 それを終えると、老人はクルリとエイミィを振り返り。 「ありがとうな、お嬢ちゃん。 ご褒美にもっと気持ちよくしてやるぞい。 ほれ、触手椅子25号、その娘をもっともっと良くしてあげなさい」 老人の言葉に触手椅子は一つ頷き、動きを激しいものへと変える。 「ふぁああっ!? アッ! やあぁっ! それ・・くぅ・・・・激しすぎ・・・ぃ! ひぃぃぃんっ♪」 グイグイと子宮口を押し上げるような動き。 小さな舌でツブツブした肉襞の一つ一つを舐めて、相手の快感を引き出しながら エイミィのGスポットを攻める。 先程からずっと相手をしているので、どこが気持ちいいのか どうすると、どう反応を返してくれるのか。 もう解っているのだ。 だから彼女の一番感じる場所を、小さなおヘソの裏側を刺激してあげる。 全力全開、手加減無しで。 グリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリィィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!! 「きひぃっ!?!? あ・・らめ、らめっ、それらめぇぇ〜〜〜っ!! おかひっ、おかひくな・・ア! ふあぁっ!! ひゃはあぁぁ〜〜〜〜〜〜ッッ♪♪」 裏返った声。 潮吹きのように、股間と触手の隙間からプシュッッ、と愛液がほとばしる。 随分な悦びようだった。 「うむうむ、それ程気持ちよかったかの。 なら、これはサービスじゃ。 触手椅子25号、彼女を妊娠させてあげなさい」 もともと、エイミィは魔力が強くはなく、なおかつオペレーターとしての能力も高そうだったので リンディたちのように産婦として使わないつもりでいたのだが、彼女のあまりの悦び様に 老人は気をよくしたのか、一度ぐらいは妊娠させて女の幸せを教えても良いと思ったのだ。 「あひ・・っ! くふ・・ぅん! へ・・・・ニン、シン・・・・・妊娠!? あっ! だ、だめっ! 赤ちゃ・・・はふぅ・・っ・・・らめぇ〜〜っ!!」 最も感じる場所を攻められてはいるが、白衣姿の老人の言葉に 一瞬だけ我に返って、最悪の事態を拒もうとする。 「ほっほっほ。 なあに、他の女たちもそう言っておったがの まる一日経って、一度子供を産んでみれば意見も変わってるはずじゃて」 穏和な笑顔を浮かべる老人。 「さて・・・。 儂は別の実験があるから、キミはそのまま愉しんでいるといい」 そう言い残して、彼は去ってゆく。
「やっ!? あ・・・まって、まっ・・ひゃ! あぅんっ!!」 一人残されるエイミィ。 そして彼女は、今も触手の椅子に座らされたままで。 「ひ・・っ!? な・・に・・・? あ・・・・中で膨らんで・・・はっ!?」 霞みがかかったままのエイミィの頭に、先程の老人の言葉が蘇る。 『彼女を妊娠させてあげなさい』 自分の体内に入り込んだ触手は、一回りほど膨らんでいて。 何かを堪えるかのようにプルプルと小さく震えたかと思うと、次の瞬間。 ブジュビュウウウウウウゥゥゥゥ―――――――――――――――〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっっ!!! 子種を含んだ大量の濁液が、エイミィのお腹の中とお尻で爆ぜた。 「やだぁっ!? だ、出されてる・・・っ! 出されて・・・・ひぅっ!? な・・・ぁ、なんで、こんな・・・こんなぁ・・・あっ・・・ふゃああんっ♪」 射精され、何故だか感じてしまう自分の身体に驚きを隠せないエイミィ。 それもそのはず。 もともと触手椅子は表面から媚薬成分を常に分泌させていて、なおかつエイミィは長時間嬲られ続けたままで なによりも、この射精された触手汁が問題だった。 当然その中にも女の子を気持ちよくする成分が含まれていて、しかもその濃度は体表から滲み出ているものとは 比べ物にならないほど高いものなのだ。 よって、もとからかなりフニャフニャになっいたエイミィは、一気に高みへと押し上げられることになる。 「こんな・・あっ! こんなの・・・あたし・・・・・ひゃんっ!?」 びゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅ・・・・・! リンディの時と同じ。 まだ、で続けていた。 「ひんっ! まだ出て・・・っ! もう、出さないでぇ・・・はんっ♪ お、お願いだから・・んんんっ!」 ドプドプドプドプドプドプドプドプドプドプドプドプドプドプドプドプドプドプドプドプ・・・!! 触手椅子自体が腎虚になってしまわないかと心配してしまう程の、物凄い量。 「ひぎっ、あ! あた、あたし・・・イッちゃ・・・っ! 中に出されてイッちゃう・・・・くぅぅん!」 粘度の濃い精液。 女の子を気持ちよく狂わせる成分が止まらなくて、やがて限界が訪れる。 それを悟ったのか、親切で優しい触手椅子は、彼女が心おきなくイケるように 弾みをつけて上げることにした。 何度も言うが、彼らはとても親切なのだ。 射精を続けながら膣壁を擦り上げ、そして子宮にめり込むぐらいの勢いで 最奥を、何度も何度も何度も突いた。 ズンッ!! ズンッ!! ズンッ!! ズンッ!! 「アッ!? ヤッ!? かは・・・あ! ぅあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっ!!!」 随分子派手に気をやった。 他の何もかもがどうでもよくなるぐらいに頭の中は真っ白で。 身体がフワフワして、このままどこかへ飛んでいってしまいそうで。 エイミィ・リミエッタは、もう二度と後戻りのできない 戻りたいとも思わない快楽の沼に、全身を引きずり込まれたのだった。 続く
時空管理局崩壊から数日後 10月下旬 大阪 よく晴れ渡った空。 夏よりも高くて深みを増した青に、真綿を千切れるまで引き延ばしたような鰯雲が どこまでも広がる空のキャンバスに白く彩を添える。 季節は秋。 高町なのはとその友人たち一同は、我が家のある横浜を遠く離れ 古くから天下の台所として広く知られる、ここ大阪の街へと足を運んでいた。 なぜ彼女らは、こんなところまで来たのか。 それは管理局からの指示の元・・・・・というわけでも何でもなくて、単なる旅行であった。 なんでも、とある小説がテレビ化され、その舞台及びロケハンの地が ここ兵庫−大阪にあるとのこと。 なので彼女たちは、一泊二日の関西エリア旅行に来ていたのである。 「あたし思うんだけどさー」 ブロンドヘアーを可愛く括った勝ち気そうな少女、アリサ・バニングスが 己の持論をその場に居合わせる友人たちに披露する。 「この主人公の家って、作者の家のような気がするのよね」 二冊の単行本を取り出しながら、皆に意見を求めるように言った。 ちなみに彼女の手にある二冊とは、話題のテレビ化された小説の最新8巻[憤慨]と 作者が同じで、別の出版社から販売されている、学校を出るとか出ないとかの小説の2巻。 「う〜ん・・・・でも、それだけだと作者の家とは限らないよ?」 紫色のロングヘアの少女が、やや気弱そうにアリサの推理に待ったをかける。 「たまたま二つの物語の主人公の住んでる町名を、同じにしただけかもしれないし」 彼女の名は月村すずか。 アリサと同じ学校、同じクラスに通う 優しく、それでいて芯の強い少女である。 「わたしは・・・・・アリサの意見に近いかもしれない」 議論を交わしながら歩く二人の斜め後ろ。 地図を片手に難しい顔をした少女から声がした。 別段姉妹でもなんでもないのだが、アリサと同じブロンドの髪に黒いリボン。 たっぷりとした長めの髪を両後ろで結わえた、どことなく影のある人物。 名をフェイト・テスタロッサと言うこの少女は、広げた地図を見せながら 印の突いた場所を幾つか指し示す。 「作者の家が、喫茶店のあるこの北口駅からそう遠く離れていないことは調べがついてるんだし 同じ作者の書いた話の2つの物語の主人公の家が同じ町名というのは、意図的なものを感じるよ。 イコール作者の家、というのは行き過ぎかもしれないけど、でもその近辺に住んでるのは間違いないと思う」 顎に指を当て、思案顔。 「まあ、その考えはわからんでもないけどな。 この物語の舞台になった市に『八番町』っていう地名は 二箇所しかあらへんし」 フェイトの後ろから、また別の少女が広げられた地図を覗き込むように顔を出す。 「でもな、可能性としては作者が書いてる途中で2つの物語をゴッチャにしてしもたとか 面倒くさいから、まあええやろっていう理由でそうなったんかもしれへんし」
口調はごゆっくり。 だけど京都弁で鋭くツッコミ。 「それに祝川商店街は阪急沿線でもない隣の市やし、1話の映画の中の1コマなんて京アニのある京都やで」 ショートヘアーにバッテンの髪飾り。 矢神はやてが、アリサやフェイトの推理に指摘を入れる。 「う〜ん、なのはちゃんはどう思う?」 難しい顔をしながら、すずかがもう一人の少女に話を振る。 「わたしは・・・・・それより部長さんの家と駅前公園がどこなのか気になるよ」 母親譲りの艶のある茶色い髪。 左右の後ろ頭で結わえられた、ひょっこり小さなツインテール。 胸元の赤い玉。 高町なのはは苦笑いを浮かべ、別の問題点を持ち上げる。 「カマドウマのときのコンピ研部長の家はともかく、駅前公園は物語中に何度も出てきてるのに 未だに実際の場所が発見されてないの。 神奈丼総社や他のサイトも頑張って探してるのに 特定できてないんだって・・・・」 彼女の手には、同人誌のZOZガイドやどこかのホームページの探訪記、 ネットにアップされていた画像などをプリントアウトした紙束が握られている。 「あーもうっ、ごちゃごちゃと鬱陶しいね!」 ややこしい話に頭をボリボリと掻きながら話に割り込んできたのは、橙がかった頭髪に犬の耳。 もちろん特徴的なその部分はベレー帽で隠してはいるが、額の宝石までは隠せていない。 長い尻尾は上着を腰に巻き付けるファッションでカモフラージュ。 「それより、撮りのがした場所とかはないのかい?」 この中で唯一の大人の女性、フェイトの使い魔・アルフは 小難しい話に顔を顰めながら、別の場所へと移動をするために最終点検を促す。 自分たちの住んでいる場所からかなり離れた土地だ。 また今度、というわにもいかないので、回り逃すことは許されない。 「北口駅前、甲山、関西スーパー、池と8番町。 市民運動場にファミレス。 甲陽園、北高、マンションに踏み切り、桜並木、図書館・・・・うん、もう大丈夫だと思うよ、アルフ」 フェイトが指折り数え、手持ちの地図に印を入れる。 「ハーバーランドと商店街は明日にして、次は梅田やね。 ほんなら、駅行こか? ダイヤ改正されてから夙川に特急止まるようになったし、助かるわ」 ワイワイと談笑をしながら、あるいは頭を付き合わせて議論をしながら駅へと向かう。 1日で全てを回るのは強行軍なので2日に分けたのだが、果たして彼女たちは いったいどこまでポイントを踏破できることやら。 ちなみに、本日来ているのはこの6人。 ヴォルケンリッターの4人は長期のお仕事で不参加。 ユーノは無限書庫ごと吹き飛ばされ、クロノはすでにあの世行きになっていた。 ―――――――――――――――――――――――――
時刻は夕方の6時。 そんなこんなで彼女たちは今、大阪は梅田の繁華街にやって来ていた。 梅田駅前第3ビル。 歓楽街である新地に近いこの場所は、夕暮れともなると会社帰りのサラリーマンたちで賑わう。 地上から地下2階ぐらいまで溢れる人並み。 なのはたちはその人混みを避けるかのように、同ビル33階へと足を運んでいて たった今、写真を取り終えたところなのだった。 「神人はやっぱりOS劇場の横に出たんじゃない?」 「そうたね、観覧車も横に見えてたし」 アリサとすずかを先頭に、古びたエレベーターで1階へ。 「・・・・閉鎖空間って、広域結界に似てない?」 やや広めのエレベータの中。 ポツリとフェイトが漏らした。 「そうだね・・・・・似てると言えばそうなのかも」 相づちを打つなのはに、 「でも作者の中の『閉鎖空間』のイメージって、阪神淡路大震災とちゃう?」 何もないエレベータの天井を見上げ、考え中。 「わたしはよう知らんけど、震災当時は夜明け前で暗かったし、電磁波で空がボンヤリ光ったし それに・・・・無音やったらしいで」 「無音?」 はやての言葉にアリサがオウム返し。 「うん。 聞いた話なんやけど、揺れの直後は何もかもが止まってしもて、シーンとしてたらしいよ」 夜明け前の灰色の空。 薄ぼんやりとした光。 静寂。 何一つ動く物のいない世界で、信号機だけが己に科せられたの役目を律儀に果たしている。 「・・・・言われてみればそうかも」 納得顔のすずか。 ある程度想像できたのだろうか。 そうこうするうちに、一同を乗せた大きな箱型文明の利器は、一階へと到着する。 細い通路はそれでもすいている方だったが、大きな通路に出たとたん人ゴミが押し寄せる。 ちなみに、ここの地下にはゲーマーズ梅田店がある。 「うわわっ、凄い人!」 「むぎゅう・・・痛い」 「みんな、はぐれたらあかんよ」 驚くなのは、前の人の背中に鼻をぶつけるすずか、皆をまとめるはやて。 一同は人の波に押し流されるようにして、次の目的地へと足を向けた。
阪神百貨店前、スクランブル交差点。 歩行者用の信号が青に変わり、大勢の人が横断歩道の白線へと溢れ出す。 ちなみに今日はこのあと、ホテルに行って泊まるだけ。 部屋を取っているのは、梅田スカイピルの横にある いかにも高級そうで、その分宿泊料も高そうなホテル。 朝日放送の横にも、幽霊が出ることで有名なところはあったのだが 残念ながら今は家具屋になってしまっているので、こっちにしたのである。 「あっ! ここよ、ここ!」 横断歩道をJRの駅側に渡り終える手前。 バス乗り場でくるりとアリサが振り返る。 すると彼女らには、見覚えのある景色。 例の小説原作ものの第12話で、主人公以外唯一の男団員がニヤケハンサム面で話していたシーンの背景だった。 それに横を向くと、これもまた見覚えのあるもの。 なのはたちは喜々としてデジカメやケータイのカメラで撮りまくる。 そんな彼女らを暖かい目で見守っていた犬耳女性のアルフ。 だが、その呆れ混じりの笑顔も長くは続かなかった。 「!!」 突然の強大な魔力反応。 そして、あからさまな殺意。 暮れゆく空を見上げれば、そこには数発の魔力弾。 「フェイト!!」 主の名を叫び、急いで防御用の魔法壁を形成する。 何もない空間に現れる、橙色の魔力の盾。 そのときには他の魔法少女たちも気付いていたのだが、それよりも一瞬早く 何者かの放った魔力弾が飛来した。 ヒュゴッ! ヒュンッ、ヒュゴ、ヒュゴゴゴゴゴゴウゥンッッ!!! 光の弾が、街中に落ちる。 大勢の人々の行き交う地面へと吸い込まれて、くたびれたアスファルトを抉り取り、粉々に砕いた。 「うわあぁぁっっ!!」 「ぎゃあ――――っ!!!」 「な、なんだ!?」 吹っ飛ぶ車。 逃げまどう人々。 悲鳴。 舞い散るコンクリートの破片に、まるでボウリングのピンのように人が簡単に弾け飛ぶ。 交差点は、たちまち阿鼻叫喚の地獄絵図に早変わり。 直撃されたのか、炎上する車の中から誰かが出してくれ、助けてくれと泣き叫んで窓ガラスを叩く。 やがて歩行者の信号が赤に変わり、車道が青になったが 当然というかなんというか、車の波は動き出すこともなく。 突然の降って湧いた不幸に、街は混乱をきたすしかなかった。
「ぅ・・・・・・・」 燃えさかるガソリンの臭いと黒煙。 土埃。 大混乱の地面を這うように吹きすぎるそれらから、袖口で鼻と口を覆う。 「な、なにが・・・・?」 地面に蹲りながら、恐る恐る顔を上げるアリサ。 縮こまってガタガタ震えたままのすずか。 だけど残りの4人の対応は早かった。 爆煙があらかた収まる頃には、すでに臨戦態勢。 服もバリアジャケットに換装済み。 3人の魔法少女とその使い魔が、夕暮れ空の一点を睨み据える。 そこには3つのシルエット。 少しばかり離れた位置で見づらいが、いずれも人の形に見える。 「狙われてるのは、わたしたちだね」 厳しい表情のフェイト。 《サイフォーム》 手にする魔法のデバイスが、死神の鎌のように形を変えた。 風に靡くマントに黒衣の少女が、ゆっくりと空に舞い上がる。 襲撃してきた何者かに近づいてゆく。 「アリサちゃんとすずかちゃんはここにいて!」 なのはたちもそれに続き、オレンジ色から藍色へと移ろいゆく空へと舞った。 「来たな」 なのは達を襲った相手。 3人のうちの一人が、誰ともなしに言った。 白い膝丈のスカートにリボンやフリルのあしらわれた、ゆったりとした上着。 頭上に輝く天使の輪。 躍動する全身の筋肉。 短く刈り込んだ頭髪。 似合わないサングラスにキラリと白い歯が光る。 彼の名は戸愚呂ちゃん。 少女趣味的な格好をした超兄貴が、獲物の到着を今や遅しと待ちわびていた。 「ふっ・・・。 どうやら、今のでくたばったヤツはいないらしいな」 何故だか、嬉しそうだった。 それもそのはず。 実は彼はバトルマニアだった。 今の攻撃は相手に気付かせるための、言わばただの挨拶がわり。 あんなちんけなもので死なれては、興ざめもいいところだ。 楽しみが減らなかったことに感謝しつつ、向かい来る獲物を吟味する。 こちらは3人、向こうは4人。 集団戦も良いが、できれば一対一。 サシで闘いたい。 正々堂々と、真っ向からぶつかり相手をぶちのめす。 それが彼の戦闘スタイルなのだ。 他の2人は違うようだが。 「俺を愉しませてくれよ、小娘ども」 目を覆うサングラス。 ニヤリと口が笑みの形に歪み、白い歯が光った。 ―――――――――――――――
ゴォォッ!! 衝撃がかすめ、全面ガラス張りの壁がビリビリと耳障りな音を立てる。 大阪梅田にある二つのビルの上を繋ぎ、あたかも巨大な門のような佇まいを見せる新梅田シティビル。 通称、スカイビル。 全長170mもあるアーチ型の高層ビルの全体が揺れ、中にいる人々は何事かと驚き、騒ぎ、外を見た。 大阪の街を眺望できるひときわ高い建造物。 その上空で、なのははレイジングハートを握りしめていた。 『プロテクション』 魔法のデバイスが張った光の盾に、飛び来る光弾が襲いかかる。 ヒュゴッ ヒュッ ゴゥンッ! ぶつかり、弾き、あるいは避わす。 魔法の盾に当たるたび、光と衝撃が飛び散った。 しかし、全てを防ぎきることはできなかった。 大量に放たれた光弾のうち二発がシールドを貫通し、右のふくらはぎと肩を貫通していた。 最初はわからなかった。 いや、脳が理解することを丁重にお断りしたのだ。 撃ち抜かれた箇所を見る。 白いバリアジャケットの破れた部分。 皮が熔け、赤黒く焼けた肉がえぐれていた。 奥に見える白い物は骨かもしれない。 切ってあった脳の回路が繋がった。 「―――――――――――――――ッッ!!!!!」 最初に感じたのは『熱さ』だった。 そのすぐ後、痛みと恐怖とパニックが一緒くたになり、よじれて絡まって転げ回った。 その時になってようやく、喉の奥から声が込み上げてくる。 溢れる涙と鼻水。 歪む顔。 「―――――ぅ・・・・、ぅあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ――――――――――〜〜〜〜〜〜〜っっ!!!」 叫んだ。 どうしていいかもわからずに、感情の赴くまま叫び続けた。 苦痛がもたらす絶叫は、梅田の街を吹き抜けるビル風に溶け消える。 なのはのさらに上空では、フェイトも別の敵と交戦していた。 相手の名前は挫苦呂ちゃん。 戸愚呂ちゃんのお兄さんらしい。 武体という珍しい体質で、エッケノレザクスという濡れタオルを全身から生やす攻撃が得意。 白い軍帽に白い軍服。 眼帯が実におしゃれだ。 「・・グ・・・フゥ・・」 挫苦呂の濡れタオルが、フェイトの腹にめり込んだ。 焦点がブレる。 口の中に胃液が殺到した。 その味に、最後に食べた物が光陽園駅で食べたシュークリームだったことを思い出す。 続いて、顎の下から突き上げるような一撃。 意識が一瞬途切れる。 手から離れるバルディッシュ。 急に浮力が失われ、フェイトは地面へと吸い込まれていった。
ハッキリ言って、なのはは油断していた。 相手は、自分の名前を「戸愚呂ちゃん」だと名乗った。 目が点になった。 自分で自分のことを「ちゃん」付けで呼び、しかも服はフリフリ。 その下には躍動する筋肉。 街中で見かけたならば絶対に視線を合わせたくない、そんな姿。 だから油断してしまったのだ。 正直、ここまで強いとは思わなかった。 なのはは闇の書事件を経て、大きく成長した。 デバイス・レイジングハートもパワーアップした。 だからこんな相手に、絶対に負けないと思った。 でもそれは間違いで。 自分の認識力の甘さを思い知らされる羽目になる。 なのはたちは最初、話し合いをしようとした。 けれど彼らは聞く耳を持たず、いきなり襲いかかってきたのだ。 言葉は無駄と判断し、はやてがこれ以上被害を出さないために広域結界を張ろうとしたのだが。 いきなり、体中が爆発したのだ。 「キャッ!?」 短く上がる悲鳴。 落下するはやて。 いきなりの不意打ちに気絶してしまった彼女は、真下にある広大な日通の集配所へと吸い込まれてゆく。 『アルフ、はやてをお願い!』 念話でアルフに頼み、フェイトとなのははその場に留まる。 そして、そんな彼女たちに喜々とした表情で躍りかかる襲撃者。 戸愚呂はなのはに、挫苦呂はフェイトに。 それぞれ襲いかかった。 もちろんその間、残りの一人も黙って指をくわえて見ていた訳ではない。 落ちるはやてを追うアルフに、3人目の相手・差婆徒ちゃんが魔の手を伸ばす。 ちなみに彼の姿はというと、クリーム色の髪に羊のように大きく曲がった角。 すらりと伸びた長身。 口には全然似合わない、どこかの暴走族がしていそうなマスク。 そして垂れ目。 手に握られたデバイスの名はドゥリンダノレテ。 魔法のスタンロッドだそうな。 そして、爆弾生物を作り出すことができる。 はやてをいきなり襲った爆発も、そいつの仕業だった。 アルフに追いすがり、爆弾を浴びせる。 爆発を引き起こすその魔法生物は、目では見ることができない。 だから彼女は気付けないのだ。 落ち続けるはやての周りに爆弾生物がいるのだということに。 気が付かず、自分から爆弾の群れに必死に手を伸ばす。 落下を続けるはやてまであと少し。 もう少し。 届いた! だけど、ここまでだった。 届いたのは、その『手』だけだった。 アルフの身体も頭も、本人が気付かないうちに爆破されて粉微塵に吹き飛んでいた。 意識が崩れる間もなく、彼女は塵へと還った。 残ったのは千切れた腕。 でもその手は決して離すまいと、掴んだはやての袖をぎゅっと握りしめ 宵闇に染まる日通の集配所講内へと、一緒に落ちていった。
「はぐ・・・ぅっ!! ひ・・・ぎ・・・!」 ひとしきり叫び終えて、少しばかり落ち着いた。 なのはは今、ヨドバシカメラの近くまで来ていた。 スカイビルからはやや距離があるものの、あのふざけた格好の相手に見つからずにここまで来られたのは JR貨物路線の下を横切る、長い長い長い地下通路のおかげだった。 「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ・・・・くぅっ」 打ち抜かれた傷に魔力を集中。 回復させる。 ユーノやシャマルのように得意ではないが、表面の傷口ぐらいならなんとか塞げる。 後で管理局で完全に治してもらおう。 なのははそう思った。 だけど彼女は知らないのだ、管理局本局がもう既に壊滅してしまっているということを。 とりあえずの応急処置。 傷を塞ぎ終えたなのはは、出口を目指す。 現在工事中のここは、もとの通路とは大きく道が変わってしまい 以前は場外馬券場の袂に出てきたのだが、今ではよくわからない場所に出てくるようになってしまっている。 傷だらけのなのはに、声を掛けてくれる親切な大人達もいたが、それらをすべてお断りして 途中で折れたスロープをゆっくりと上がる。 巻き込みたくはないからだ。 けれども荒い呼吸をどうにか整え、登り切ったその先。 ヤツは、そこにいた。 腕組みをして、工事中の白い壁にもたれ掛かったフリフリの衣装。 見間違えるはずもない。 戸愚呂ちゃんと名乗った、あのふざけた男だ。 「ねえねえ、何あれ?」 「やだ〜〜〜w」 「目を合わせない方がいいよな」 通行人で犇めく地下通路。 好奇の視線。 だけど彼は気にしない。 悠然となのはが出てくるのを待ちかまえていたのだ。 どうやら、怪我が治るのを待ってくれていたらしい。 「・・・・・・・お礼を言うべきなのかな」 魔法のデバイスを構え治す。 「ふっ、もう少し待っててやってもいいが?」 サングラスの向こうに浮かぶは、余裕の笑み。 カチン、ときた。 その余裕を、後悔させてやる。 心の中で呟き、再びなのはたちは大阪の夜空へと舞い上がった。
「けけけけっ、弱ぇ! 弱ぇぜ、嬢ちゃんよっ!!」 戸愚呂の兄・挫苦呂から放たれる幾本もの濡れタオル。 その数は、雨アラレ。 「おらおらどうしたっ、よけてばっかじゃ、オレは倒せないぜ?」 濡れタオルの数が多いので、避けるのが精一杯。 反撃の隙がない。 ならば離れて攻撃を。 一度取り落としてしまったバルディッシュ。 だけども、二度は離さない。 喉まで込み上げたゲロは、胃の中にそっと沈めて。 フェイトは後ろへ飛ぶ。 挫苦呂から離れる。 「おやおや? ・・・・・って、逃げる気かよっ! 待てコラぁ!!」 追ってくる挫苦呂。 だけどスピードはそれほどでもない。 あっという間に引き離す。 (これなら、なのはと相手を代わった方がよかったかな) 遠距離からの砲撃魔法ならば、なのはの方が得意。 それに彼女の相手は近接戦闘タイプ。 すこし、心配だった。 「シュート!!」 カードリッジを一回ロード。 20発もの光球がなのはの周りに出現し、掛け声と共に飛んで行く。 「ふっ、効かんね」 あるものはかわし、またあるものは戸愚呂の手にするものに弾かれる。 彼の手にある魔法のデバイス。 それは野球のときに使われるバットに良く似た形状をしていた。 しかし似ている、というたげで絶対的に違う点がある。 無数の刺がびっしりと付いているのだ。 そのデバイスの名は、エスカリボノレグ。 備わる機能はシャマルのクルアールビントと同じ「回復」。 とてもそうは見えないが、彼が「ぴぴる」で始まる呪文唱えると死者すら蘇らせてしまう。 何故彼にこんなものを持たせているかというと、すぐに相手を殺し潰してしまうからである。 全力全開の手加減なしで戦に臨みたい、それが戸愚呂の切なる願い。 それに彼は元々高い魔力を持っているので、デバイスの補助を必要としないのだ。 「今度はこっちの番だな、ハァァァァァッッ!!」 両の腕を前へと突き出し、手のひらに魔力を集める。 生まれる大きな魔力塊。 戸愚呂はエスカリボノレグを握り締めると、野球のバッターの要領で出現した魔力の球を思いっきり打ちつけた。 「戸愚呂ショットガン!!」 カキンッ なかなか小気味の良い音がした。 だがトゲトゲバットで打たれたそれは、塊のまま飛ばずいきなり炸裂した。 小さな光の礫(つぶて)。 なのはに魔力の散弾が浴びせられる。 スカイビルの上で喰らい、肩と足に穴を開けられた技だ。 『プロテクション・パワー』 カードリッジを一発ロード。 先程は油断したが、次はない。 ブーストアップされた魔法の盾が、戸愚呂の散弾を全てはじき飛ばす。 「ほう・・・・なかなかやるねぇ」 相手の歯ごたえに笑みを見せる。 「ならば、その強さに免じて60パーセントの力で闘ってやろう」 ちなみに、今までは40パーセントだった。 「・・・・・・?」 何のことだかわからないなのはは、相手の出方を伺う。 油断のならない相手だ。 ひょっとすると、とんでもない大技が出るかもしれない。
レイジングハートを握りなおなす。 そして、彼女は見た。 世にもおぞましい光景を。 「―――――はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!」 赤色の薄い燐光を放つオーラが立ちこめたかと思うと、戸愚呂の全身が膨れ上がる。 魔力やそれらの類で大きくなっているのではない。 筋肉で身体が隆起しているのである。 「ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっっ!!!!」 地獄の底から響いてくるような唸り声。 そしてまさに光景は声と同じく地獄そのもの。 まず、フリルがいっぱい付いた上着が、胸元から音を立てて破けた。 ビクビクと躍動しまくる大胸筋。 滲み出る漢の汗。 筋肉の臭いがここまで漂ってきそうだった。 続いてスカート。 横のホックが一瞬で弾け飛ぶ。 ハラリと上空を吹き行く風に舞い、その下にあるビキニの黒パンツが露わになる。 「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっ!!!!!!」 さらに力を入れる。 筋肉が踊り狂う。 すると。 ブチブチッ! 布地がはち切れる音がした。 現在、上下の服の破れた彼が身に纏っているのは黒いビキニパンツのみ。 下着の両サイドのゴムが切れたのだ。 風が吹く。 最後の布地が宙を舞う。 象さんが見えた。 しかもその象さんは戦いのあまり興奮したのか、勃起していた。 天を突く、巨大な男性器。 なのははそれを見た。 「・・・・・・・・・・・・・・///(赤)」 頬に朱が刺し、固まってしまった。 「ふぅぅぅぅぅぅぅ・・・・・・・・・・・・・・」 戸愚呂のウォームアップが完了する。 全裸だった。 しかも勃起していた。 なのはは、固まって動けない。 父親のオチンチンは今まで見たことはあったが、あんなにも充血して大きいものではなかった。 ブリュンッ ブリュンッ 勃起が風に揺れる。 「ぁ・・・・ぅ・・・・ぁぅ・・・ぁぅ・・・・」 なのははどうしていいのかわからなかった。 目を覆いたかったが、だけど見えないと戦えない。 でも相手を見ると、どうしてもその部分へと目がいってしまう 「待たせたな」 全裸でエスカリボルグを握りしめる戸愚呂からは、湯気が上がっていた。 右手で持ったそれを左の手のひらでパムパムと叩き、構えた。 「続きといこうか」 言うが早いか、一気に距離を詰める。 近接戦を仕掛けるつもりだ。 「うわわっ、こないでぇぇぇ〜〜〜〜〜っ!!」 マッチョで全裸。 股間に巨砲。 正直、なのははこんな相手とは戦いたくないと思った。
「この辺で、いいかな」 眼下に流れるは、二本の川。 丁度、中之島図書館の辺りだろうか。 何年か前に外装の修繕を終えた、旧時代的な建築物。 挫苦呂とは十分な距離。 ここまでは、濡れタオルも届きはしない。 後ろを振り返る。 追ってはきているようだ。 「・・・・・やっと止まりやがったか。 そこ動くなよ、今串刺しにしてやるぜっ」 何かを懸命に喚き散らしているようだが、ここまでその声は届かなかったし、聞くつもりもなかった。 瞳を閉じ、魔力を集める。 浮かんだままのフェイト。 足下に広がる、まばゆい光の魔法陣。 「アルカス・クルタス・エイギアス・・・・」 ルーンの低い呟き。 三度、ロードを繰り返すカードリッジ。 上から下へ、下から上へと鳴り響く魔力の雷。 「フォトンランサー・ファランクスシフト」 フォトンランサーの一点集中高速連射技。 ギィゥン 空間の軋む音。 周囲に産まれるは、無数のエネルギーボール。 雷光を纏いながら浮遊する玉は徐々に膨れ上がり、内包される破壊力はその大きさに比例する。 追ってくる挫苦呂に視線をチラリ。 だいぶ近くまで来ていた。 十分射程距離内だ。 なのはの時とは違いバインドは掛けてはいないが、もう逃げることはできない。 「ゲッ!! しまった、ワナか!?」 とかなんとか言ってるが、もう遅い。 魔力は十二分に高められている。 「撃ち貫け、ファイア!!」 慌てふためく目標を指し示し、力ある言葉で解き放つ。 本日、大阪梅田−淀屋橋を行き来する人々は流星を見ただろう。 光り輝くいくつものフォトンスフィアが、虎の穴梅田店の上空で固まる挫苦呂めがけて飛んでゆく。 「ウゲェッ!!」 妙な悲鳴。 それが、彼の最後の言葉となった。 ギュギュギュウウウゥン――――――――――・・・・・・・・・‥‥‥‥…………… ―――ゴガウゥンンッッ!!! 最初に固まって浮いていた7発が命中する。 続いて8発目から14発目。 今日の彼はモテモテだった。 次々と相手の方から擦り寄ってくるのだ。 カッ――――ズドゴオオォォォンンンッッッ!!! 残り24発のエネルギー弾全ても殺到し、結局、挫苦呂は大阪の空に爆ぜ消えた。
「イヤぁ〜〜〜っ、こないでってばぁ〜〜〜っ」 情けない悲鳴。 迫り来る全裸の筋肉男から逃げ惑う。 「ふっ、逃げるのかね?」 当たり前である。 相手が何故逃げるのか。 本人はまるで自覚していないようで、全裸のまま執拗になのはを追い回す。 「(・・・・・いや、これはコイツなりの戦い方なのか)」 いや、違うと思うのだが。 ともかく、妙な勘違いをしたマッチョは先手必勝とばかりに仕掛ける。 「戸愚呂ショットガン!!」 先程と同じ技。 光の散弾が逃げるなのはの背に飛来する。 『フラッシュムーブ』 小さな、しかし貫通力のある礫が当たる直前、なのはの身体が掻き消える。 短距離の瞬間移動。 だが射程範囲外への離脱には十分だ。 防御より回避。 その方がカードリッジの消費もなくてすむ。 「ちょこまかと!! ならば・・・」 戸愚呂のスピードが増す。 なのはとの距離が詰まる。 近接戦に持ち込むつもりだ。 逃げる少女に覆い被さる大きな影。 「―――はっ!?」 気付いて振り返る。 そこには全裸の戸愚呂。 目の前には、象さん。 「や〜〜〜〜ん!!」 思わずレイジングハートで『象さん』を殴りつけてしまう。 めきょっ なかなか愉快な音がした。 「うぽぇっ!?」 形容しがたい悲鳴。 形容しがたい痛み、痛み、痛み。 戸愚呂は悶絶しながら落下した。 ヒュゥ――――――――――――――――・・・・・・・・・・・‥‥‥‥‥‥‥…………… ――ドゴォンッ!! 阪急電鉄の高架。 梅田と中津を繋ぐ、戦時中からある赤茶けた鉄橋に落下する。 防御も何も無し。 百数十メートル上空からの自由落下による衝撃。 いくら真横に大きな病院があるとはいえ、これでは助かるまい。 普通の人間ならば、の話ではあるが。
爆煙が晴れた後には、何も残ってはいなかった。 「はぅ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・・・・やった、かな・・・?」 荒い息を吐くフェイト。 この技は結構堪える。 カードリッジで魔力を補っているとはいえ、大業にかわりはないのだ。 「はぁ、はぁ・・・・・・」 額の汗を拭う。 だけど休んでいる暇はない。 敵はあと、二人いる。 「・・・・・・・・っ?」 どちらの加勢をしようかと逡巡しているうちに、ふと違和感を覚える。 なんとなく・・・・・・自分の周りが・・・ そう思った瞬間、考えも纏まらないうちにソレは来た。 『ディフェンサー』 先に気付いたのはバルディシュ。 とっさに魔法の障壁を張ってくれたが、いささか力が足りなかった。 ドンッ、ドドンッ、ドゴォンッ!!! 直撃こそは防げたが、衝撃は免れない。 フェイトの周囲が、いきなり爆発したのである。 「う・・・ぐ・・っ、これは・・・」 一瞬、何が起きたかわからない、といった表情で辺りを見回し フェイトはそいつを見つけた。 頭に羊の角を生やした長身の男。 手には特殊警棒のようなデバイス。 差婆徒ちゃんである。 「くっくっく、よく気づけたな」 差婆徒が手をかざす。 ズドムッ! 「ぁぐっ!?」 いきなりフェイトの左肩が爆発した。 「驚いてるな。 まあ、無理もないか」 マスクで覆われた顔を笑いに歪め、 「・・・じゃあ、こうすればわかるかな?」 フェイトの周囲に、無数の何かが現れる。 丸いものや、円筒形のもの。 様々な形の何かが、彼女の周囲に浮いていた。 「爆弾だよ。 オレはな、爆弾生物を自在に作り出せるのさ」 その言葉に呼応したかのように、周りの爆弾生物たちが『けけけけ』と笑った。 「く・・・・・・・っ」 囲まれていた。 逃げ場はない。 どの方向に飛んでも、爆弾にぶつかる。 見えないときはそうでもなかったが、相手の姿が見えるようになると逆にそれが恐怖になる。 自力でどうか・・・は難しいだろう。 だけどなのはか、はやてが気付いてくれれば・・・・ 他力本願ではあるが、共に闘う仲間の顔が脳裏をよぎる。 「じゃあそろそろ、お別れだ・・・・・っとその前に、助けを期待しても無駄だぜ?」 フェイトの考えを見透かしたかのように、差婆徒ちゃんは言った。 「白い服のは戸愚呂と闘ってる。 残りの二人は、もうここにはいない」 「!?」 驚き、爆弾男を見る。
「犬耳の方は始末したし、ベレー帽の羽根付きのやつはすでにオレたちのアジトに転送済みだ」 「な・・・・・そんな!!」 彼の言葉に唖然。 アルフが・・・・・・死んだ? はやても連れ去られた。 頭がとっさに理解出来ない。 理解したくない。 「そっ、そんなの・・」 嘘だっ!! そう叫ぼうとした。 だけど言葉は最後まで続かない。 差婆徒が人差し指でチョイと指示しただけで、黒衣の少女を囲む爆弾が一斉に牙を剥いた。 「はっ!?」 『ディフェンサー』 バルディシュがとっさにシールド魔法を張ったが、それも焼け石に水。 カッ!!! フェイトの周囲が光り、次の瞬間。 ゴカガウゥンンンンンッッッッ!!!! 眩しさの中で空気が爆ぜ割れた。 「ぐぁ・・・っ!! ・・・・ぅ・・・・・・」 数十個もの爆弾の直撃。 光と爆煙。 傾ぐ身体。 あちこち破れた黒いバリアジャケット。 流れる赤い筋が幾つか。 だけど手にはバルディシュが握られたまま。 耐えた。 こんどは、離さなかった。 「うう・・・・・」 空いてる左手で右肩を押さえ、額から血を流しながら片目を開ける。 だが、今し方まで差婆徒がいたところには、誰もいなかった。 「く・・・どこ・・!?」 辺りを見回す。 「ククッ、ここだよ」 耳元で声がした。 背後に気配。 敵は真後ろだった。 「な・・・ぁがぁっ!?」 バヂバヂバヂヂヂィィッッッ!! 破れて煤だらけのバリアジャケットの脇腹にめり込む、円筒形の細い金属。 魔法のスタンロットデバイス・ドゥリンダノレテである。 その金属の棒から放たれるいくつもの紫電。 小さな雷竜は満身創痍のフェイトの身体を瞬く間に舐め付くし 「安心しろ、拉致り殺したりはしないから。 ただちょっと、うちの博士の実験に付き合ってもらうだけさ」 霞む視界。 差婆徒の囁きが薄れ行く意識の中で響き渡り、思考が途切れた。 気を失ったフェイト。 それでも、手はバルディシュを握ったまま。 決して離さない。 「おやすみ、子猫ちゃん」 気絶したフェイトのツインテールの片方を掴んで支え、マスクの中の顔がニヤリと笑った。 ―――――――――――――――――――――――――
気が付くと、フェイトは触手の檻の中に囚われていた。 (ん・・・・・・・ここは・・・) まだ、意識がハッキリしない。 周りに大勢の人の気配があることだけはわかったが。 「はひゃあああっ!! あっ、あぅんっ、はぅん♪」 皆、しきりに何かを・・・支離滅裂な、言の葉とも呼べないような何かを叫んでいた。 「あ、あかんっ、はひ・・イ♪ あかんって、んぁ! わたし今・・っ、イッたばかりやのに・・ひん!」 (あ・・・・この声、はやてだ。 よかった、無事だったんだね) 無事ではなかった。 「あっ、ああ〜〜〜〜っ♪ そんなに・・っ、掻き回さんといて・・・ひ♪ やっ! ア〜〜〜〜〜っ!!」 股の間で蠢く触手。 奥までズッポリ。 太い肉の管は、素っ裸に剥かれたはやての秘洞にとミッチリ詰まり、奥の壁穴を押し開いて子宮の中でトグロを巻いていた。 「やめ・・・っ、あかんて、あっ! あっ! そんなんまた・・・・ひゃああぁぁっ!!!」 ドプッ!! また、はやての子宮の中で射精が始まる。 びゅっ!! ドピュッ ブビュびゅびゅびゅびゅぶびゅぶぷびゅぷぷびゅびゅっ!!!! 「ふゃああぁあぁぁっっ!?!?!? ア―――――ッッ!!!」 拡張された子袋の中が、種付けのための粘液で満たされてゆく。 ブュクッ!! びゅ―――っ! びゅう――――――――!! 「熱っ・・っ! も、あかん・・・また、またイッてまうっ! はぅぅ・・・ふぁあああああぁぁぁぁ〜〜〜〜〜っっっ!!!!」 絶頂。 これで、いったい何度目になるだろうか。 小さな身体をガクガクと震わせ、はやては快楽の頂きに押し上げられた。 ビュッ!! ビュクッ! ゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボ・・・ 「はひ・・・も、お腹・・・いっぱい・・・・・無理や、これ以上はぜったい入らへん・・ひぅっ!!」 ぽっこりと、まるで妊婦のように膨らんだはやての腹部。 彼女もすでに妊娠していた。 といっても、中にいる胎児の育ち具合は外からの見た目通りというわけではなく 膨らんだ部分のほとんどは母体の安全面を考慮した親切な触手が、子宮拡張のために入り込んだものなのだ。 受胎してから2時間たらず。 幼生は、まだほんのビー玉ぐらいの大きさだった。 ちなみに、ここの触手は受精してから24時間で大きく育ち、生まれ落ちる。 爆発的な発育。 ゆえに明日の今頃は、はやても出産を経験することになるだろう。 そして、フェイトも・・・ 「ぅ・・・・あ!? ぅああぁっ!?!? な・・・・なに、これ・・・!?」 ようやっと、眠り姫のお目覚めだ。 意識をはっきりと取り戻したフェイトが見たもの。 それは目の前で恥ずかしげもなく媚態を晒すはやてや、見知らぬ女性達。 なにより、彼女が恍惚とした表情を浮かべながら受け入れてるのと同じモノが 自分の股ぐらにもブッスリと刺さっている光景。 お腹もポッテリ妊婦さん。 でも、不思議と痛くはなかった。 そして。 「ひっ!? や! あ! あ! ああっ!? あぐ・・・ゃ、やだ・・・はぁ、あぅぅぅ〜〜〜っ!!」 今まで味わったことのない、未知の感覚がフェイトを襲った。 気絶してる間に他の女性同様、毒は注入済み。 もちろん魔力の強い人にはより強く、そうでない人にはそれなりにを心がけ こじ開けた粘膜部に小さな無数の牙を立て、体表の媚薬成分もいっぱい塗り込めておいたのだ。 快楽の毒素はとっくの昔に全身へと回っている。 気絶している間に、すでに仕込みは終わっているのだ。 目の前の親友と同じように、自分の股座でビチビチと蠢く触手を唖然と見つめながら 身体の奥からジワリ・・と染み出してくる何かに、フェイトは歯を食いしばって耐える。
「くふ・・ぅっ! ン・・・・・っ・・・・っっ! ひふ・・・ぅっ!」 実はというと、彼女もまた妊娠させられていた。 ドゥリンダノレテで気絶させられ、意識のないまま触手たちに絡まれ孕まされたのである。 正直、フェイトを身籠もらせるのには少々手間取った。 なんと言っても彼女は人工生命体。 肉体機能は人間とほとんど同じでも、遺伝子情報は若干異なる。 ゆえに、触手の方もそれに合わせて自らの精子を変化させる必要があったのである。 そのおかげか、今ではフェイトの卵子との相性はバッチリ。 いっぱつ受精。 妊娠率100パーセントなのである。 当人にとっては、迷惑この上ない話ではあるのだが。 「は、離してっ、んっ! く・・・この・・・あっ!? はぁ・・・いゃ、あぅぅんっ!」 なんとか自分の股の間から引き抜こうと全身を揺するが、まったく効果はなし。 それどころか捕らえた雌が悦んでいるのかと思い、サービス精神旺盛な触手はより一層、激しくはしゃぎ回る。 「あひんっ!? やめ・・・アッ! 動いちゃ・・・ふゃああああぁぁっ!!」 グリグリと、お腹の内ら側からヘソへの刺激。 半裸に剥かれた身体を激しく悶えさせる。 今のフェイトの格好は、バリアジャケットの手足の部分を残したまま、残りは丸裸。 育つ前の胸も、産毛すら生えていない秘部も晒した状態。 いわゆるオマンコフォームというやつである。 丸見えになった幼い割れ目に食い込み、触手はグッチョ、グッチョと定期的な律動を繰り返していた。 「はぅ・・・! 抜いて・・・っ!! え・・? な、なに・・アッ!? ひゃふぅっ!?」 穴を埋める触手の他にも、数本の触手が絡みついてきた。 あちらこちらに怪我を負ったフェイト。 今伸びてきた触手は、彼女の傷を癒すため。 触手たちは先端部から舌を伸ばして、傷ついたフェイトの柔肌を舐め始めた。 ペロ、ペロリ・・ 「や・・・! くすぐった・・やめ・・っ!」 凝固した血液へと伸びる、蛇のそれのように割れた先端部。 暖かくも柔らかな舌が舐めくすぐり、固まっていた血は次第に溶けてゆく。 やがてその下に傷口が見えた。 赤く擦り剥いたり切れたり、少し抉れているところもあった。 見るからに痛々しい。 触手はそんな彼女の怪我を慈しむように、傷口にそっと舌を這わせる。 ペロ、ピチャピチャ、ペロペロペロペロ・・・ 「ひゃぅっ!? や・・・ん! 舐めないで・・あぅ・・・・・くぅん・・っ!!」 優しく、優しく。 いたわるように。 フェイトの傷口を慰める。 ペロペロペロ、チュ、ペロリ、チュ、チュピ・・・ 「や・・だめ・・ぁ、だめぇっ!」 この少女の傷が癒えますように。 治りますように。 「ぁふ・・・あ〜っ! ら・・め、舐めちゃ・・・ヤ・・・っ、はぁぁぁ〜〜〜っ!」 優しい触手たちは、心を込めて一生懸命舐めたおした。
↑↑↑↑ 触手スレからの丸ageにつきNG推奨
「はふぅ・・・ンッ、あ! ああ〜っ!」 甘く、切なげな声。 フェイトの傷口を唾液で消毒し終えた触手は、次に彼女を絶頂へと導こうと本格的に動き出す。 まずは性感帯の把握。 母体が感じれば感じるほど、強い子を孕んでくれる。 そんな気がする。 だから胎内の管をくねらせ、彼女の最も感じる場所を探すのだ。 ウネ・・ウネウネウネ、ウネリ・・・ 先端部や管状の胴体を駆使して探りを入れる。 「ひぅんっ!? ひゃああぁっ!! あふ・・・ぁくぅ・・! ひっ!? ひぃぃん♪」 フェイトの身体が、内側から与えられる快感に硬直する。 入り口、膣内、最奥、子宮。 様々な場所で、色々な動き。 決して人間では真似のできない、独特の攻め方。 「ア―――――ッ! ふわぁあ―――――――!!」 よほど気に入ってくれたのだろう。 目を見開き、涎を飛ばしながら悦んでくれた。 「こんな・・・っ、こんなの・・らめ・・・・おマタが・・お腹がぁ、ふああぁんっ♪」 ゾクゾクと背筋を震わせ、生まれて始めての性感に酔いしれる。 女の悦びに酔いしれる。 ニチニチ、ニチュニチュ、ヌルヌル・・ヌリュッ、ヌルリ、ヅプヅプヅプヅプ、スリスリスリ〜〜〜 「ひゃめへっ、あ! く・・ふぁああんっ♪ あ♪ あ―――――っっ!!」 ぱっくりと肉管をくわえ込んだ膣口をニチニチ、ニチュニチュ。 新鮮で柔らかな膣内を、若い襞をヌルヌル・・ヌリュッ、ヌルリ。 膣奥から子宮への入り口をヅプヅプヅプヅプ。 大事な大事な、子供の宿る袋の中をスリスリスリと頬ずり。 「へあ・・・・ぁッ♪ らめ・・・おかひくな・・ぁあああぁぁあぁ〜〜〜〜〜〜!!」 呂律の回らなくなったピンク色の舌を突き出し、ビクッ、ビクンッと不規則な痙攣を繰り返す。 絶頂を迎えるのも、時間の問題だった。 「やぅ・・っ、なに・・・? ふぁ・・・? なにか・・んあっ♪ 来るの〜っ」 快楽の極みが、すぐそこまで迫っていた。 それを感じ取ったのか、触手たちの動きがさらに激しさを増す。 胎内で優しく暴れる触手の他にも、傷口を舐めていたものが アヘ声を上げながら悶える少女の感じてくれそうな箇所へと移動する。 あるものは、淡い桜色の胸の頂きに。 またあるものは、前の穴と後ろの穴の間の陰部に。 クリトリスに。 耳朶を甘噛み。 おへそをコチョコチョ。 色々な場所を責め立てる。 「ひゃん♪ はんっ♪ あっ、あっ、あっ、あっ♪ ふぁああぁあぁ〜〜〜〜〜っ!!」 股の付け根のおちょぼ口が、極太を美味そうにくわえ込んだままヒクヒクと震えだす。 狭い肉の道が、きゅうううぅぅ〜〜〜っと締まった。 「くる、っ♪ ア! なにか、くりゅの・・・ふぇ・・あ? あっ! ふあぁあっ・・・ はあああああああぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!!!!」 産まれて初めて味わうアクメ。 頭の中で何かが弾け、視界が真っ白になる。 フワフワと意識が浮つき、意識が身体から切り離されたかのような感覚。 フェイトはガクガクと腰を、全身を震わせ、果てた。
「―――――――〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!!! ・・・・・はぁっ・・・はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・」 荒く熱っぽい呼吸。 鋭く、激しかった波の頂点が過ぎ去り、あとに残るは甘く緩やかな余韻。 その心地の良い感覚に身を任せていると、再び触手たちが動き出した。 「はぁ・・はぁ・・はぁ・・ひあっ!? あ・・・また、あ! あっ、はぁぁぁああんっ♪」 フェイトに絡みつく全ての触手が、示し合わせたように一斉に。 活動を再開する。 入り口を、膣を、奥を、子宮を。 乳首を、ヘソを、脇の下を、肛門を。 そしてクリトリスや、尿道にも。 感じる全ての、ありとあらゆる場所を同時に再攻撃。 ひとたまりもなった。 「ぅあああっ!?!? は・・・あ! ふぁぁあああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!!!」 一度目の余韻が覚めやらぬ中、すぐに二度目の絶頂を迎えた。 「〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっ!!! ぁ・・・れちゃ・・漏れちゃ・・・ふぁぁ・・っ!」 チョロッ、チョロロッ ポチョチョチョチョチョ〜〜〜〜〜〜〜〜・・・・ そして失禁。 堪えることなどできなかった。 ピチャッ、パシャパシャパシャ・・・・ 黄金色の液体は放物線を描きながら前面へと飛び、触手たちの生える肉の床を濡れ散らかした。 「ん・・・・! ゃぁ・・・・・いやだぁ・・・ひんっ」 気持ちよさと恥ずかしさに、顔は真っ赤っかだった。 そして触手は、さらに少女に快楽を与え続ける。 今しがたの行為をもう一度。 入り口を、膣を、奥を、子宮を。 乳首を、ヘソを、脇の下を、肛門を。 そしてクリトリスや、尿道にも。 繰り返し繰り返し責め立てる。 「や・・・っ! も・・アッ! くぅ〜・・・ン! ・・・はぁあああぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!!」 すぐにまた、三度の絶頂が訪れた。 今度はもう膀胱に何も溜まっていなかったのか、失禁することはなかったが かわりに極太の触手をくわえ込んだアソコから潮を噴いた。 プシィィッ! プシュッ、ピュュッ 「はあ・・・、はぁ・・・・、はぁ・・・・ふぁんっ♪ ぁ・・やら、また・・っらめぇ・・♪」 立て続けにイカされたフェイト。 だが触手たちは、まだまだ元気だった。 各々が鎌首をもたげ、あるいは新しいが寄ってきて、またもやフェイトの敏感な部分を刺激しだす。 「やへ・・やへてぇ・・・や、へぇあぁあぁあああああぁぁぁっっ!!!」 茹でられたかのように真っ赤な顔。 焦点の合わない瞳。 頭の中は真っ白。 これで4回目。 けれど触手たちの動きは止まらない。 「くるうぅ〜っ!! あ―――――っ! ふぁあんっ!! ひぁああぁ〜〜〜〜〜っ!!!」 5回目。 6回目。 7回目。 「へあ・・・あっ♪ ひゃあああぁっ!!! ア――――――――ッッ♪」 11回目。 12回目 「ひ・・ぃん♪ ンン〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!」 26回目。 「・はぁ・・・・あ♪ えぁ・・・ア―――ッ♪ ひはぁあ〜〜〜〜〜っ!!」 −−回目。 まさに、イキッぱなしだった。 繰り返されるアクメに、もう本人も何を口走っているのかわからなくなっていた。
陶然とした表情。 性についての知識が皆無だった9歳の少女が浮かべる、セックスに浸りきったオンナの顔。 「ア――――! アア――――〜〜〜〜ッ!!」 イカされ続けるフェイト。 口から漏れるのは、もう雌のヨガり声だけ。 もはや理性など欠片も残っていなくて、自分が何をしていたのか、何をすべきだったのか そして友人がピンチに陥っていることすらも、快楽に塗りつぶされた彼女には もうどうでもよくなってしまっていた。 「・・・・ふむ、この娘も種漬けに成功したようじゃの」 画面の向こうでヨガり鳴くフェイトの姿を微笑ましそうに眺め、白衣の老人は中空に浮いた別のホログラム映像に目を移す。 その中では、未だなのはが戸愚呂と闘っていた。 「なかなか手こずるのぅ。 頼んだぞ戸愚呂よ、儂の実験にその娘のように高い魔力を持つ者は、必要不可欠じゃからな」 言って、少し渋い顔をする。 「はぁぁんっ! お、おねがい・・・あ! また、また産ませて下さい〜っ! あっ!? あは〜〜〜〜っ!!」 その後ろでは、触手椅子に雁字搦めになったエイミィが蕩けきった雌の声を上げていた。 「はぁ・・・ああぁっ! なんでもしますぅ〜、なんでもしますからっ、また、あ! ア〜〜〜〜〜〜ッ♪」 一度、妊娠・出産を経験させられたエイミィ。 陣痛と破水が始まり、子宮が開いて産道から子供を産み落とす。 本来ならばもの凄く苦しく、恥も外聞もなく泣き叫んでしまうぐらいの痛みを伴うものなのだが 触手から分泌される毒のおかげで、すでに痛覚は全て快楽に置き換えられてしまっていた。 ゆえに痛ければ痛い程、彼女たちは狂おしい程のイケナイ悦びを覚えてしまうのだ。 それがクセになってしまったのか、再び子を孕ませて貰おうと側にいる老人に エイミィは嬉し涙を流しながら必死に懇願する。 「・・・・・・ふむ、仕方がないのぅ」 昨日まではあんなに嫌がっとったくせに、まったく・・・と漏らしながらも 基本的に優しいこの老人は、パチンと指を鳴らして触手椅子25号に 彼女を再び妊娠させてあげるようにと、女の幸せを与えてあげるようにと命じた。 「はひ・・・ひ♪ ぁ・・・ぁぁ・・・ありがとうございまふぁぁあああぁあぁぁあ〜〜〜〜〜〜っっ!!!」 妊娠させて貰える。 その言葉を耳にして、エイミィは嬉しそうな、本当に嬉しそうな笑みを浮かべたのだった。
>>455 なるほどね。
たから投稿前の確認も注意書きもないし、
名前欄にタイトルもハンドルネームもないわけか。
というか、たとえ転載でなくとも、エスカリボルグとかドクロとか、ドゥリンダルテとか出てくる時点で、某撲殺天使とのクロス作品では?とおもうのだが。 クロス作品はクロススレへ投下を。
フェイトになのはの子供を孕ませたい
まぁ、あれだ。
何も考えずに
>>427 で抜いた俺は、負け組みなのか勝ち組なのか……。
触手物? 大好きですよ。
>>460 クロススレはエロパロじゃなくてアニメキャラ総合にあるからエロは無理だ。
だから問題になってたはずだ、クロスのエロ作品は。
>>462 正直何とも言えない
魔法少女にはアブノーマルが似合うぜ。
まあ、否定も肯定も無いが
>>1 と
>>2 は読んでから投下しようぜ
>>458 なんて言うか、確かにコピペっぽいね。
初めて読むのに追加で書かれた文が、分かるくらい。
エロいのは良いのだが、やっぱり基本的なマナーは守ってもらいたいな。
注意書きが重要なのは再確認できたよ。
>ユーノは無限書庫ごと吹き飛ばされ、クロノはすでにあの世行きになっていた。
サラッととんでもない事を言いおって…
風邪の中のス〜バル〜♪ …スバルって風邪引くの?
>>421 例えば・・・
>>419 「なのはとヴィータが接触したようだ。助力に行くか?」
「心配要りませんよ。あの二人なら」
「そうだな。だが・・・」
「はい。こちらにも来たようですね」
「主はやての予想が当たったか」
前方から高速で接近する影が8体。
「エリオとキャロでは荷が重いだろう。私たちだけでやるか?」
「もちろんです」
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
これじゃ、誰が居るのか分かりません。
>>468 その疑問が機械だからなのか、それとも「○○は風邪引かない」的な意味なのかで変わってくるなw
エロ?
○○だったら風邪引かないけど夏風邪は引くんだぜ! 俺…風邪を引いたスバルを看病するのが夢なんだ……
なんやかんやで「シャマル先生謹製の粥を食べるぐらいなら風邪など根性で直す」といった話になりそうだよなあ。
>474 まあ、 粥に喰われたりLvが下がったり味噌で味を整えたりシメ鯖の酢が無かったり…… ……シャマ姉やリンディさんの料理は無問題ですよ? 【棒読み】
スバルといえば戦闘機人の動力って何? やっぱ食事?それとも精え(ry
妻を失った失意のゲンヤを慰めるギンガとスバル。
>>476 まあ、食事かなぁ?
好物がアイスにチョコポッドときてるから、きっと糖分が動力源w
今夏は特にクソ暑いからアイスが売れてそうだな。するとついこんな事↓も起きたりして
なのは「あ、スバル?ごめんごめん。あまりにも暑いもんだから、
ついスバルのアイス食べちゃった。ごめんね?」
スバル「っ!?……返せ…」
なのは「えっ?」
スバル「返せ!返せよぉ!あたしのアイスを返せぇぇぇぇ!!(IS発動)」
以下泥沼の師弟喧嘩勃発
糖分で動力・・・・核融合か!
>>478 なんて低レベルな師弟争い……!
ユーノ「ああもう、僕のアイスキャンディを食べればうぼぁ!?」
なのは「ユーノくんのエッチィ!!」
ユーノ「か、買ってきただけなのに……」
スバル「??」(よく解ってない)
>>478 チョコ好き → カフェイン反応炉
ガラナ飲料でマタタビ効果発動だな。
>>481 よし、そこのコンビニでガラナ買って来るわ。
>>481 ガラナでにゃふにゃふになって「うにゃ〜♪」ってなってるスバルかあいいよスバル
それを顔赤くして直視出来ないティアナかあいいよティアナ
>>483 とりあえずオマイがスバルに何の興味も持っていないのは分かったwww
風(風邪)の中のスバル〜♪ 「ウイング!ロー…ごほっ、ごふぉ!」 砂の中のギンガ〜♪ 「え?なんで私海岸に埋められてるの?ゲホッ!な、波が、波がすぐそこまで…た、助けてー!す、スバル!だ、誰か!このままじゃ死n(ry」 こうですか?わかりません。
>>485 アンタのレス読んで、今ハッとしたわw
もしかして中島姉妹の名前の元ネタってコレか?
>>486 そうじゃないらしいよ。
なのはウィキ曰く、どっかの会社の車の名前だった気が
>>487 「ナカジマ」の元ネタは、富士重工の母体である「中島飛行機」で、
「スバル」は富士重工傘下の自動車メーカー。
「ギンガ」は旧帝国海軍の攻撃機「銀河」から。
じゃなかったっけ?
>486 歌詞見るとますますそう思える・・・。「名立たるものを追って 輝くものを追って」とか >487 スバル→富士重工の昔の軽自動車スバル360 ギンガ→富士重工の前身、中島飛行機製作の爆撃機(あまり) ゲンヤ→? クイント→ホンダの80年ごろの車。クイント→クイント インテグラ→インテグラと変わった。
たぶんスバルが先に車起源で決まって、そこから「地上の星」つながりでギンガの名前が決まったと思うんだよな。 まぁ、いまのところは車起源説と歌詞起源説の両方の説があるとでもしておけ。
491 :
489 :2007/08/17(金) 02:28:03 ID:QI4GrS8x
ゲンヤなんだが・・・、かなり強引にやるとそれらしきものが。
大日本帝国海軍の軍用機には正式名称と一緒に英数字での略符号をつける。
例えば、ゼロ戦こと零式戦闘機ならA6Mとつける。
そして、帝國海軍が中島飛行機に試作させた陸上攻撃機「連山」てのがあるんだ。
h
ttp://military.sakura.ne.jp/ac/rita.htm その略号がG8N。そしてGN8と並び替えるとゲンヤと読めなくはないんだが・・・
まぁ、原作者の都築氏は車好きらしいしな
空気を読まずに短編投下ー エロ無、若干オリキャラ有り、人によっては鬱なので注意されたし。 そんな感じですが、どうぞ。
HAPPY END それは冬にしては日が昇り温かい、春の到来が近いような日だった。 ミッドチルダにある公園に一人の老人が歩いている。 かつては女性に間違われるほど艶やかだったハニーブロンドの髪はすべて白くなり、童顔だった自分に少しでも箔をつけようと生やした鬚もまた白い。 だが、その体には未だに力強さが満ちており、むしろ彼がミッドチルダに居たころよりも猛々しくなっている印象があった。 彼がこの街と世界を離れてから40年、その歳月の中で変化し、また変わらぬモノを懐かしげに眺めている。 騒々しい人々の声、光を反射し聳え立つビル、平和を享受する子供達。 彼が10年間をすごした場所は、40年の中でもそれを護り続けてきたのだ。 しばらく、そうして思い出を楽しんでいた老人であったが、ふと公園の中に自分の記憶にないものを見つけた。 なんて事は無いただの屋台なのだが、そこから実に良いにおいがしてくる。 時計を見れば、時間までまだまだ余裕があった、老人は迷わず屋台に向かい小銭をはらってホットドックを受け取る。 ケチャップとマスタードをたっぷりとつけ、齧り付けばソーセージから漏れた肉汁が余計に空腹を強調させてくれた。 そういえば、昔ここに住んでいたころは仕事が忙しくて毎日ジャンクフードで過ごしていた、まともな食事をとるようになったのは妻と結婚してからだ…… たかが、ホットドックを食べるという事だけでもそんな事を思い出す。 無理もない、老人は青春の全てを此処で過ごしその情熱を己の勤めに注ぎ続けたのだ、ここは余りにも想い出が多すぎる。 ホットドックを食べつくした老人の身に一つの風が吹く。 いかに晴れているとは言え、一月の風はやはり冷たい。 老人が思わず身をすくめると、彼の後ろから彼を呼ぶ声が聞こえた。 「……もしかして、ユーノ君?」 老人が振り返った先には、一人の老婆が居る。 老人と同じように白くなった髪を、昔の彼女を彷彿とさせる亜麻色の紐でまとめた女性。 だから、老人は彼女の正体にすぐ気がついた。 「なのは、なのかい?」 老人……ユーノ・スクライアがその名を呼ぶと、老婆の表情がパッと明るくなる。 それだけで、ユーノには彼女が高町なのはであると……いや、今彼女の苗字が何であるのかを知らないのだから「高町」と呼ぶのは若しかしたら間違っているのかもしれない。だがとにかく、幼馴染の「なのは」である証明になった。 「えぇ! 本当にお久しぶり!!」 「ははっ! まさか会えるとは!」 二人は思わずお互いの手を取りあう。 こうして、触れ合ったのは一体何時振りであろうか? それはもう記憶の彼方で二人は思い出すことすらできない。 「今日は、管理局の仕事は休みかね?」 「いいえ、管理局は5年前に辞めさせてもらったの」 「ほぅ? あのエースオブエースを失うとは、管理局最大の損失ではないか」 「もう、止めてちょうだい。女性の若いころの話題を持ち出すなんて」 「ははは、それは失礼した」 「……今は、もう若い人たちの世代ですもの。スバルやティアやエリオ、キャロ……そしてあの子達の教え子達、管理局を立派に支えてくれているわ」 「そうか、君の鍛え上げた新人達が今や管理局を担う立場か」 ユーノの視線の先には時空管理局が見える。 50年前に出会った少女が、その生涯をかけてきた組織。 きっと彼女は、己の役目を立派に果たしたのだろう。ユーノにはそれがよく分かった。
「ユーノ君は、今までどこに?」 「……ユーノ『君』は止めてもらえないだろうか、ワシはもうそんな年ではないよ」 「そうね、なら……ユーノ……かしら? ふふっ、なにか変な感じね」 「おいおい」 「だって、貴方の事は何時も『ユーノ君』と呼んでいたんですもの」 そういえばそうだったか。 それにしても、大の大人……しかも60過ぎの男を「君」付けで呼ばれるのはなんともこそばゆい。 「うぅむ、がんばってユーノと呼んでもらえないだろうか」 「えぇ、もちろん。全力全開で努力させていただきます」 「こんな時もかね?」 「40年ぶりですもの、こんな時だからですよ」 「なるほど、君らしいな」 ユーノは髭をなぞりながら、あの日々を思い出す。 なのはとの出会い、ジュエルシードを巡る戦い。 フェイトとの出会い、その結末。 八神はやてとの出会い、ヴォルケンリッターとの対決。 無限書庫の司書長として目まぐるしく送った日々。 様々な喜びと悲しみと苦しみと後悔と。 今はそれらすべてが「懐かしい」というただ一言にのみ集約されている。 「そうだな、もう40年たつのだな」 ユーノ・スクライアがミッドチルダを出たのはスカリエッティが引き起こした事件のしばらく後だった。 とは言え、その事件が切欠だったのではない。その前から漠然と考えていた事があったためだ。 当時、ユーノ・スクライアと言えば新進気鋭の考古学者として学会の注目を集めていたがユーノ自身はそうした栄誉を受ける一方で、ある疑念に取りつかれていた。 それは、「自分の評価は無限書庫という存在があるからではないか?」と言うことだ。 管理局の無限書庫には、膨大な情報が集まっている。ユーノの論文のいくつかはそうした無限書庫の情報から得た知識を元に書いたものだ。 初めて論文を書き始めていた頃は、そんな事を気にもしなかったがいくつか書いていくうちに、それは徐々に彼の中で鎌首を擡げていた。 自分の功績はあくまで無限書庫という優れたシステムの恩恵があるからこそであり、それに頼ったものなのだと。 それは、学会の中でも少なからず存在する意見であり、それが余計にユーノの苦悩に拍車をかけていた。 そうした反発から、彼の中で「自分の本当の実力でのし上がりたい」という野望が大きくなっていたのは、ある意味仕方のないことだったのかもしれない。 幸いにして、ユーノと部下たちの10年間が実り無限書庫は依然のような無機能状態ではなくなっている。自分が居なくなっても業務に差し支えはない。 そしてついに彼は決心した、スカリエッティの事件が解決し時空管理局がなんとか立ち直った頃に、ユーノ・スクライアは無限書庫の司書長という栄誉ある地位を捨て文字通り、己の身一つで世界に飛び出していったのである。 「若かったのだな、あの頃は」 ミッドチルダを飛び出し、自分の名の知られていない世界に渡ってそこで研究を始めた。 少ない文献と伝承を必死になって解析し、明かされていない言語を現在の言葉に翻訳するため何年も時をかけた。 発掘の資金を得る為に出資者に頭を下げて渡り、それでも足りなくて中断せざるを得なかった作業は一つや二つでは無い。 凄まじい苦労の連続であったが、ユーノは歯をくいしばって立ち向かった。そうする事すらユーノにとっては充実の一つだったからだ。 その中で一人の女性と出会い、結ばれて子供を授かった。 男の子と女の子、それぞれの子の名前をどうしようかと悩んだ日々は本当に幸せだった。 研究と、家庭の両立が難しい事を骨身に染み込むほどに痛感し、父親としての自分に自信を失いかけたりもした。 ユーノ・スクライアの一生は、そうしたものだ。 若かりし頃に体験した二つの冒険よりも、その後の平凡な日々の方がユーノには愛おしく感じる。 「なのは、君は今幸せかね?」 「……えぇ、とても」 「そうか。うむ、そうなのだろうな」 彼女の薬指には、古ぼけた銀の指輪があった。 きっとアレも40年の年月を重ねたのだろう、もはや光を放つことはないが彼女の人生が幸福である証であるとみてとれた。 彼女が微笑んでいる、ただそれだけでユーノ・スクライアもまた幸福になれる。 そう、それは二人の間で変わらない絆なのだから。
「おじいちゃーーん!」 遠くから、ハニーブロンドの髪を揺らして一人の少女が走ってくる。 その声と姿を認めたユーノは、高く手を振って少女を、自分の孫娘を迎えた。 「おぉ、ユンファ!」 「おじいちゃん、おまたせ!」 「お帰り、どうじゃったかな? 試験の方は」 「うん。大丈夫!」 「ははっ、そうかそうか」 孫娘の頭を撫でながら、ユーノは満面の笑みを浮かべる。 仕事で忙しい息子夫婦の代わりに、孫の面倒を見ていたのは何時もユーノと妻だった。 その影響か、この娘は考古学に強い興味を示し、その勉強をする為にミッドチルダの有名校への入学を希望した少女、ユンファ・スクライア。 そんな孫をユーノは目に入れても痛くないほどに可愛がっていた。 「ユーノ、その子は?」 「おぉ、そうじゃった。この子はワシの孫ユンファじゃ。ほら、ユンファご挨拶しなさい」 「はい! ユンファ・スクライアです! よろしくおねがいします!」 「あらあら、元気の良いお孫さんね。わたしは、なのは……」 なのはが、自分のセカンドネームを名乗ろうとした時、唐突に彼女の携帯が音を鳴らした。 何事かと、なのはが自分の携帯を取り出すと其処には彼女の約束していた時間を大幅に超過する事を示す時刻が表示されていた。 あわてて携帯を開き、かけてきた相手と話をする。 「真一郎? ごめんなさい、もう試験終わったの? あぁ、もう待ち合わせ場所にいるのね? すぐに行くわ。えぇ、大丈夫」 なのははバツが悪そうに携帯を終うと、二人に向きなおる。
「ごめんなさいユーノ、ユンファちゃん。約束があった事をすっかり忘れていたわ」 「はは、どうしたね。昔は時間をしっかり守るタイプだったじゃないか」 「私も歳をとってしまったのかしらね……それじゃぁ、申し訳ないのだけれど」 「あぁ、気にせずに行きなさい。相手も待ちくたびれているだろう」 「えぇ、じゃあユーノ今度連絡を頂戴、みんな揃って同窓会をしましょうよ」 「そうじゃな……」 フェイト、アルフ、クロノ、エイミィ、はやて、シグナム、ヴィータ、シャマル、ザフィーラ 懐かしい人々。彼女たちは今どうしているのだろうか? 彼らも、今幸せなのだろうか。 いや、幸せに違いない。幸福で会ってくれなければ何かの間違いだとしか思えない人々なのだから。 笑顔のまま立ち去ってゆくなのはを見送る、ユーノ。 彼女の後姿が見えなくなる頃、孫娘がなにやら悪戯を思いついたようにユーノに問いかけた。 「ねぇ、おじいちゃん。今の人、もしかしておじいちゃんの初恋の人?」 「む」 ユンファの問に、ユーノは思わずうめき声を出す。 そう、彼女はユーノ・スクライアの初恋の人だ。 彼女と出会ってから10年間、ずっと想い続けてきた。 そして、ユーノがミッドチルダを出ると決めた日に彼は彼女に思いのたけを伝え……そして、それに終止符を打つことになる。 彼女は、ミッドチルダに残って仲間たちとともに管理局の為に尽くす道を選んだ。 ユーノにとって、初恋の敗北はとても苦いものであったが、それと同時に彼女の選択に納得もできていた。 自分が10年間も彼女に告白しなかったのは、彼女への感情よりも己に与えられた務めを果たすことに心血を注ぐ事に夢中になりそしてその勤めを尊んでいたからだ。 だから、彼女の気持ちも理解できる。 「高町なのは」は、何よりも時空管理局教導官としての自分に誇りを持ちそして、己の役目を果たそうとしていたのだから。 彼女がそういう人間であるという事を、ユーノ・スクライアは誰よりも知っていたのだから。 「バアさんには内緒じゃぞ? ワシは生涯バアさん以外の女性を愛したことはない、という事で通しておるのじゃからな」 「えー?」 「おぉ、そうじゃ。折角ミッドチルダまで来たのじゃから何か旨いものでも沢山食べようじゃぁないか」 「ホントに!?」 「あぁ、本当じゃとも」 「じゃぁ、じゃぁこの前TVでやってたお店に行きたい!」 老人は、孫娘の手を引いて街の中に姿を消してゆく。 彼は、なのはが立ち去った方向を振り向くことはなかった。 彼女に抱いていた思いは、今や彼の青春の残滓なのだ。 もはやソレは、彼の中の何かを熱くさせることはなく、遠い記憶を呼び覚ます呼び水にしか過ぎない。 それでも、彼は幸福であった。 幸福であると思える選択を彼はしたのだから。 これからも彼はそうするだろう。 彼自身と、彼の愛する者達の為に。
以上こんな感じで。 なぜか、老人となった二人が思い浮かんだので書いてしまいました。
>>498 GJ
なのは・T・ハラオウンキタ─ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ─!!!
>>498 GJ!!
絵がないのに二人の姿が見える…。
年齢による口調の変化が、違和感なく聞こえました。(自分の頭の中では声が変わってしまいましたが…)
幸せなんだけど、どこか哀愁を漂わせる雰囲気好きだな。
とにかくGJ!!
>>499 ちょwwハラウオンてwww
召還昆虫の反乱 悶え喘ぐルーテシア炎での必死の抵抗虚しく犯されるアギト そしてその光景をビデオで撮影するゼスト 実はドクターからの援助だけでは足りないのでお小遣いを稼ぐ為の投稿AVに挑戦してるだけ。その後にもルーテシアとアギト(人間サイズ)のレズ ルーテシア×ゼスト ゼスト×アギト(人間サイズ) を撮影し投稿し投稿したら流石に虫姦はダメで返却されて来たけど他のビデオ (特にゼスト×アギト(人間サイズ))はかなり反響があって商品化が決定しかなりの謝礼金が入る
>>498 GJ!
てか登場人物の孫の名前がひっそりとらハ1のキャラなのに噴いたw
つーか結局進展なしって未来図は現状では容易に予測できるorz
まぁ個人的には好きなお話ですた。
504 :
名無しさん@ピンキー :2007/08/17(金) 08:37:52 ID:zxgRwBUa
>>498 個人的にはなのユー派だけどこの終わり方はある意味でトゥルーエンド
GJ!!
はやエリの続きはまだかな
>>498 投下乙ですー。
二人ともいい感じな年のとり方をしているなぁ。
さて、最近チンク姉の出番がないのでむしゃくしゃして書いたものを投下します。
反省はしている、でも(ry
妄想ご都合主義エンド後、エロは一応あり、百合注意
チンク姉の憂鬱 「−もう昼、か」 タイマー稼動の空調機で快適に保たれた部屋で、カーテンによって 適度に減衰された朝陽を柔らかなベッドの上で浴びる。 (研究所とは雲泥の差だな、全くー) 「嫌になるな」 現在の状況に不満があるわけではないが、かつての敵にこれほど快適な環境を提供された上に 何もすることがない、というのはどうにも居心地が悪かった。 「起きてもすることはないが、ベッドがコレでは寝なおす気にもならないな……」 混濁しすぎて誰のものかわからなくなった体液で湿ったシーツは 先ほどとは違った意味で居心地が悪い。 取敢えずはシャワーでも浴びて服を着ようと、他の姉妹を起こさぬように よけながらベッドから降りる。 (それにしても……、ドゥーエが収集した情報で知ってはいたが、高町なのはは本当に 『ベッドの上でもエースオブエース』だったわけだ。フェイト・T・ハラオウンと乳繰り合う片手間で 我々全員を三分で堕とすとは、全く管理局の白い悪魔は化け物か?) ため息をつきながら今一度ベッドのほうを振り返ると、昨夜の性“攻”―アレは断じて 性交などという生易しいものではない―の果てに力尽きて眠る姉妹の姿があった。 其れは、あの日以来一ヶ月毎日見てきた情景だった。 「はぁ……」 (何度見ても……慣れたいものではないな、この光景と匂いは しかし……本当になんでこうなっているのだろうな……) シャワーを浴びて、昨夜の名残で火照った体を冷ましながらあの日のことを思い出す。
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― あの「ゆりかご」起動の日、姉妹達がそれぞれの任務に従って出撃していくなか Type0-2nd―固体名スバル・ナカジマ―の攻撃による損傷が完治していなかった 私は、一人調整槽の中で眠っていて……そして一戦も交えることができないまま フェイト・T・ハラオウンに捕獲―書類上は保護―された。 そして調整槽ごと管理局本局に送られ、一週間後に目を覚ますと本局医療施設―私を担当した 緑髪の女技師曰く、もともとType0達の検査などもおこなっていた施設らしい―で、 他の戦闘の果てに捕獲された姉妹と共に修復されたあとだった。 驚くべきことに、たった一週間で総てのナンバーズの修復を完了しただけでなく私を含む破損の 酷かった数人の姉妹などはフレーム強度やエネルギー効率の点を中心に改良が加えられていた。 十年近くにわたってType0二機を安定稼動・成長させてきた技術は伊達ではない、というわけだ。 そして、その間に世の中は大きく変化していた、私たちの所属も含めて。 ―最高評議会の消滅とドクターとレジアス・ゲイズらの逮捕、其れに伴う地上本部の政治力低下、 其れに付け入る形での本局系主導での管理局実戦部隊の陸海統合と、管理局システム再編― そして其の中で我々は何時の間にかスカリエッティによって幼少から洗脳され協力を余儀なく されていた哀れなる被害者、ということになり八神はやての庇護と指揮の下、陸海統合の教範部隊、 第一機動戦隊に所属する予定になっていた。我々のスポンサー諸氏もチビダヌキだのなんだのと 罵っていた彼女のコネと悪辣な政治手腕の本領発揮、というわけだ。 もっとも、当の八神はやてはのんきに 「やー、ちょっと苦労したけど、ドゥーエがいっぱいおもろいこと知っとったからな? 思ったより楽にいったんよ、んで其の恩返しもかねてウチで預かることにしたんよ。 其れにあんたやドゥーエみたいに一般に顔知られてへん娘は完成前にこっちが研究所で 保護したことにしたから面倒な裁判もなかったしなー」 などと宣っていたが。 そして隊舎ができるまで、ということで八神はやての私邸の一室を与えられたのだが―
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 「何で二十人以上で寝られるベッドを用意していたり、初日から女だけで 乱交パーティをしたりするんだ、あの女は」 (最初は単に高町なのはが「親交を深めるにはパジャマパーティが一番だよね♪」 といって旧機動六課フォワード陣と聖王の器をつれてやってきただけだったから 油断して迎え入れてしまったのが間違いだったのだな、きっと…… 何よりあの色情魔はそこに居なかったからな、全く狡猾な女だ) シャワーを止め、備え付けのボディソープで体を洗い始める。 寸前までの思考に引きずられてその手が敏感な部位に触れるたびにココ一ヶ月で 開発されきった彼女の体は昨晩の残り火をいとも簡単に再び燃やし、発情していた。 「ん、はぅ……っ」 (く、シャワーを浴びに来ておいてコレでは意味がないではないか……) やめようとする理性とは裏腹に体はその制御を離れて体をまさぐり始める。 (コレも全部あの女が悪いんだあの女が……あの晩、あんなことを教えるから……) せめてもの最後の抵抗ではやてへの悪態をつきながら、「あの晩」のことを 思い出しながら自慰に没頭していく。
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 確かに最初の一時間程は、普通にお菓子やジュースを肴に互いの身の上話や自己紹介程度だったのに、 日付が変わる頃にあの女が酒を片手に乱入してきたのが悪夢の始まりだったな…… 其れまではノーヴェとスバルやお嬢様とキャロといった因縁のあるもの同士のちょっとした口喧嘩が あるだけでまだ健全だった筈なんだが……それなのにあの女ときたら 「あたしの酒が飲めへんのん?!」の一言と共に酒をついで回った挙句、 酔いが回るとのべつ幕なしに乳を揉んで回り、それにスバルが便乗し、あちらの融合機と エリオ・モンディアルが聖王の器やお嬢様とアギト、キャロを連れて避難するとブレーキが切れたように セクハラをエスカレートさせて……その狂気に侵されたのか高町なのははフェイト・T・ハラオウンの 服を脱がして乳を吸い始めるは、スバルとギンガが乳のサイズを比べあっているところに何故か ノーヴェが其れに対抗して「チンク姉だって小さいけど感度がいいんだぞっ!」等と訳の判らない 侮辱としか思えない台詞と共に服を脱がしに来るは…… 気がつけば、全員が裸で絡み合い、互いの持てる技能を魔法、IS問わず駆使して どれだけたくさんの相手を絶頂させたかを競っていて……其れに負けた私は 罰ゲームとしてあの女に公開で自慰の手ほどきを受ける羽目に…… 大体、「ん〜、小さいけど、成長させ甲斐のある胸やね、ヴィータはおっきくならへんし」 というのはなんだ、みんなして小さい小さいいうな、コレでも気にしてるんだからな。 それに、八神はやては触手を召還する、無意味なまでの適応力を発揮したクァットロが 幻覚で各種シチュエーションプレイを仕掛ける、ナカジマ姉妹は振動破砕の周波数を 調整して低周波マッサージ(性的な意味で)をする、フェイト・T・ハラオウンは 魔力変換資質を利用して敏感な部分に魔力と電気を流してくる……etc 貴様らのスキルはそういうことに特化しすぎなんだ、といってみれば高町なのはが 純粋な肉体言語による責めのみでそれら全てを凌駕するし……。 卑怯にも程がある。 結局のところ、あの淫らな嵐は数時間で過半の人間が寝てしまったことで 過ぎ去ったのだが、翌朝何事も無かったかのように仕事に出かける旧機動六課メンバーを 見送って戦闘能力だとか、政治権力だとかそういったものとは別次元で大きな 敗北感を味わったな……一ヶ月も続けば慣れたが。 アレは絶対にそれだけで普通の戦闘訓練よりも疲労しているはずなのだが。
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 『チンクちゃん、ええか?女の子の胸は夢と希望が詰まった繊細なもんや。 せやから優しく扱ったらなあかんで? 下のほうは最初の頃は中をイジってもあんま感じひんからクリちゃんを 丁寧に刺激したって先ず、体に感じる、ゆーことを教えたらなあかん』 脳裏で再生されるはやての声の指示の通りにその未発達な肢体に刺激を 与えていく。 『でや、下のお口が潤ってきたら一本ずつ指を入れていってみ?人差し指からいこか』 ちゅぷっ かすかな水音をたてながら膣内をかき回すと、やがて愛液が溢れるほどになってくる。 『そーなったら、感じる場所探しながら入れる指の数を増やしていくんや。 チンクちゃんのサイズやと、二本位でやめたがええかも知れんけど。 あ、クリちゃんお留守にしたあかんで?親指とかで弾いたりとかしとき? んでもって最後の仕上げに、中と外の一番感じるポイントを同時にこすってやると……』 そして……記憶の中ではやてによって絶頂に導かれたその瞬間、 「ふぁぁっっっっ!」 ぷしゃぁぁぁ 記憶の中と寸分違わぬタイミング、姿で潮を吹きながら絶頂を迎えるのだった。 「また……やってしまった」 こうして自慰にふけることもだが、何より其れが記憶の中のはやての指示に導かれながら、 という事実が、彼女のプライドを傷つける。 そしてそのことが判っていて尚、肉体のうずきにとらわれている自分が情けなくなる。
気を取り直して今度こそ体を清め、シャワールームから出て髪を乾かし、 「女の子や年から可愛く着飾らな損や!」の一言共にはやてが押し付けていった私服を着て そろそろ朝食だし、他の姉妹も起きてくるだろう、とおもって食堂を覗いてみる。 (ふむ……今日の朝食担当はセッテのはずだが……まだ起きていないのか。 仕方がないな……今からあの部屋に戻る気分ではないし、庭でも見て暫く時間を潰すか) バックヤードスタッフがまだ揃わない、という理由で第一機動戦隊は開店休業状態のため、 他に仕事を持たないナンバーズたちは暇を持て余していた。 そんな状態が一ヶ月も続いているため、有る程度の趣味、というか この邸宅の中でできる時間の潰し方を其々が会得し始めていた。 チンクの場合は其れがはやてが故郷をしのんで造った日本庭園の鑑賞だったわけだ。 「しかし……こうもすることがないと暇で、…嫌になるな」 もともと、戦うことが存在意義のような彼女達にとって暇や平穏というのは 縁遠い存在だったのだが、意外と適応できている自分に驚きつつも悪いものではない、と 考えるようになっていた。 当初は何の処分もないことや、査察、裁判への出頭を要求されないことを不審がって はやてに何度か問い詰めてみたりもしたが、何度もはぐらかされるうちに 『どうせ問い詰めたところであのチビダヌキは答えやしねーんだから てきとーにやってりゃいいじゃん』 というノーヴェの意見がナンバーズの中でも主流になりつつある。 もっとも、姉として彼女らを見守ってきた心配性のチンクとしては それでも時折―特に今朝のような快適すぎる朝は前夜とのギャップもあって― どうしてこうなってしまったのか、という思いに駆られてしまうことがあった。 (結局、私たちは平穏を知らなかったから、突然与えられた平穏すぎる現状が ―正確には其れを失うことが―怖いのだろうな) そう結論して、ふと見上げた先では二種類の青い道が空を覆っていた。 「スバルとギンガか……熱心なことだ。 私も混ざってみるか、久しぶりに体を動かしたいしな」 そういいながら歩みを速めるチンクの口元には確かに微笑が浮かんでいた。 完
以上です。 男供の末路とか、年少組が離脱した後ナニをしていたかは想像にお任せします。 無駄に長くてスマソ エロ描写が難しかったよ魔魔ン……orz あと、チンク姉の上の姉妹に対する呼び方とか、機動六課隊員の呼び方は 本編で出てなかった気がするので適当です。
>貴様らのスキルはそういうことに特化しすぎなんだ、といってみれば高町なのはが >純粋な肉体言語による責めのみでそれら全てを凌駕するし……。 いやいくら何でも凄すぎだろエースオブエースwwww
朝っぱらからナニがナニで大変なことになったじゃないか! おのれGJ!
ウーノはスカリエッティの愛妾
519 :
流れ :2007/08/17(金) 11:24:32 ID:NrtJfEvI
……ナンバーズのこういうほのぼのもいいよねー。
520 :
題無し :2007/08/17(金) 11:55:01 ID:RRT9DlsN
どうも、続きがえらい量になってます。 ところで自分のSSでは会話のみのパートがありますが これってそんなに判りにくいものですかね? 一応前後の文節から創造できるようにしているつもりなんですが・・・ こういう表現って時々あるような気がするんですが・・・
>>520 自分が書きたい(表現)したいことが100%相手に伝わっている、
と思っているようではSS書きとしてはどうかと思うぞ。
それが可能ならこの世に存在する全ての物語から情景描写(台詞以外の文章)が激減するわけだが。
一般小説とかと自分の作品を見比べたりしないの?
>>514 便乗してキャロを狙わずにちゃんと避難させたエリオの騎士道に全俺が泣いた。
つかなのはお前www
>>520 会話のみ、しかもお互いの名前を呼ばない会話で誰と誰が喋ってるのかを分かるようにするには半端無いスキルがいると思います。
僕も会話のみのシーンはやる時がありますが、大体名前呼ばせますね。
……大学が夏休みなのがここまで響くとは……orz(いつも大学で下書き書いてる人)
全然進まないorz
とりあえず、創造と想像の区別はできるようになった方がいいと思うなw
>>514 GJ! なのはとはやてが無敵過ぎるw
しかし司祭すらたぶらかしたドゥーエの手にかかれば管理局の情報なんて筒抜けだな。
弱みとか握りまくってそうだ。
今更だがかなり昔にあったシャマルがフェイトを熱したフォークで刺すSSって中の人繋がりのSSだったのなw
臓物をブチ撒けろ以外にわからない俺は異端
フォークは分かるが、何故フェイトなのか分からん
>>525 kwsk。
俺が中の人ネタ使おうとしても何故かエリオ×シャマルで「英雄なんて(ry」になってしまうw
もしくはセーラー服シャマルさんw
なのはがSLBずっきゅ〜ん!!
しかし、武装錬金ネタはなのはとフェイトが多い罠
533 :
246 :2007/08/17(金) 19:14:28 ID:xrZf0b7g
前回、感想レスありがとうございました。 続き、書けたので投下します。 注意 鬱展開鬱エンドの予定です。 誰も死にませんが誰も救われません。 今回はエロあり。 かなり一方的です。 では。
パン、と気持ちのいい音と共に火薬の匂いと色とりどりの紙テープが、なのはとフェ イトに降り注いでいく。 視界に映る横断幕には、”高町なのは一等空尉、ユーノ・スクライヤ司書長婚約記念 パーティー”という、本日のパーティの主賓の名前が二つ。 「な、何……これ……」 呆然とようやくそれだけを呟いたフェイトに、既に頬を紅く染めているはやてが一歩 進みグラスを掲げた。 「何って、あれ見たら分かるやろ? まぁ婚約って言うのははやいと思ったんやけどそ れも時間の問題やろうし……あ、そういえばユーノ君はどこや?」 と、視線を彷徨わせるはやてに応える事など出切る筈が無く、フェイトは立ち尽くす だけだった。 場の空気は、速度を増して凍り付いていく。見れば、エリオとキャロが大慌てで横断 幕を破り捨て、気まずそうに俯いていた。 それに気づいていないのははやてだけ。 周りの皆は視線をそらして口を閉じ、なのははようやく収まっていた涙を、再び溢れ させてフェイトにしがみ付いて震えていた。 それで、ようやく気づいたのかはやてがグラスを離し、何度もフェイトとその後ろに 隠れているなのはを見比べてから青ざめた。 「な、なんでユーノ君いないのっ? なのはちゃん告白した――――」 「主はやてやめましょう……すまなかったななのは。今日は……いや、落ちつくまでゆ っくり休んでるといい」 はやてを羽交い絞めにしたシグナムが、それだけを言うと暴れるはやてを引っ張って なのはから遠ざけた。 「な、なのは戻ろう……?」 我を取り戻したフェイトが逃げるようになのはの腕を引っ張る中、それまで無言だっ たなのはがようやく口を開いた。 「ユーノ君は……いないよ……」 それはまるで、感情の無い氷のような声で。 そこにあるだけで崩れそうなほど、所々壊れていて。 涙を流しているなのはを正視できる者は、誰一人として存在しなかった。 「たっだいまー、いやーやっぱりフェイトさんに送ってもらえばよかった……ってフェ イトさん、なのはさんも……こんな所でどうしたんですか?」 「す、スバル……」 不意に声をかけられ、フェイトが肩をびくつかせながら振り返る。 だが、もちろんフェイトの後ろにはなのはがいて。 フェイトよりもなのはが先に振り返るのは当然で。 「うそつき」 スバルの視界に納めた瞬間、なのはがスバルに飛び掛るのは余りにも当然過ぎて。 誰一人として、反応できるものはいなかった。 「うそ、つき……」 取らないって言ったのに。 私以外を好きならなっていったのに。
――――確認したからに決まってるじゃないですか。 あの時くれた笑顔が、今も涙の向こうで輝いてるのに。 魔法少女リリカルなのはStrikerS ―Nameless― (6) 「じゃあ、スバルは一晩医務室で寝かせておくから。テスタロッサちゃんも、あんまり 無理しないでね」 「はい……」 シャマルの言葉に頷き、医務室の椅子から立ち上がったフェイトが腕に走った痛みに 顔をしかめた。 制服を羽織り、右腕を庇うように医務室から出たフェイトは何をするわけでもなく壁 に寄りかかって目を閉じる。 体を覆う鈍痛は常に意識の覚醒を促し、疲労による睡魔をことごとく消し去ってい た。 頭に巻かれた包帯。そして、同じように右腕に巻かれた包帯は所々紅が滲み、それが なのはを取り押さえる際、どれだけの騒ぎがあったかを物語っていた。 スバルの首を絞め続けるなのはを止めようとしたはやてが、最初に吹き飛ばされ。続 くシグナムとヴィータも同じように。 今に思えば、皆も取り乱していたのだろう。なのはを抑える方法を分かっていなが ら、行使したのは単純な力のみ。 そんなもの、レイジングハートを起動させたなのはに通じるわけもなく、事情を飲み 込めないまま説得し続ける皆に、なのはは唯透明な視線を向けるだけだった。 ――――こんな筈じゃなかったのに。 痛み続ける体に、フェイトは壁に背中をつけたままシグナムの声を思い出していた。 何をする訳でもなく、フェイトは皆に囲まれたまま立ち尽くすなのはを見ていた。キ ャロが泣きながらエリオに縋り、抱きつかれたエリオが何も言えずフェイトを見てい た。 シャーリーを初め、それを遠巻きに見るだけだった者たちも同じ。 苛立ちと共にヴィータが己のデバイスを起動させ、それをはやてに羽交い絞めにされ ながら止められて。 あの時、誰もが分かっていたのだろう。十年間彼を想い続けたなのはの結末。十年 間、逃げ続けてしまった故のなのはの行動に理由を。 それは、本当の理由には気づいていないけれども、なのはが傷ついているという事実 には代わりが無い。 なのはを見据え、はやてがどうにか落ち着かせようとなのはに話をし続け謝り続けて いた。 そこに、本当に傷があったのならそれを抉ったのは、間違いなく自分の言葉だと思い 込んで。 お前ならとめられるだろう、そうシグナムがフェイトに叫んでいた。 立ち尽くしているだけだったフェイトが、点滅する視界の中で動き、なのはの前に立 ち、今までしてきたように抱きしめて。 フェイトに抱きつかれたからか、それともそれ以外の理由があったのか。なのはが、 泣きながら暴れて、フェイトは何が出来るわけでもなく抱きしめ続け。結局は、とめる 事は出来たけれど、その代償は他の皆と大して変わらないものだった。 エリオの視線も他の視線もシグナムの声も全て、全てがフェイトへの期待で、その全 てが今のフェイトに圧し掛かる。 「何で……」
何ですぐに止められなかったのだろうと、ただそれだけを考えた。 ずっと、そうしているのに飽きたのかフェイトが立ち上がり、引きずるように体を進 める。 それでも、思考はその場に留まり続け。答えの出ない迷路を迷う。 抱きしめて、背中を撫でて、それが最善だと思ったからそうしたのに。なのはが暴れ 始めるだけで。 ピリッと、突然の痛みに歩みを止め、無意識に唇を舐めて顔をしかめた。 どうやら、長い間唇を噛んでいたらしい。口の中に広がった鉄の味と、触れた指に滲 んだ紅いもの。 今更シャマルのところに戻る気力などありはしない。構わずフェイトが歩みを再開 し、緩慢な動作で進み続ける。 足を動かすたびに呼吸が乱れ、怪我からくる熱は理不尽なまでに頭を冒す。その熱に さらされながら、まるで水の中にいるような重圧だ。 皆の期待通り、フェイト自身もなのはを止められると思っていた。それは、思い込み でも何でもなく、そういう存在であり続けたいと願っていた日々があった故。 だから、苦しい。 なのはが誰かを傷つけるという行為。そんなものよりも、なのはに傷つけられたとい う痛みの方が、遥かに耐え難いものだった。 自覚はある。自分は、そんなものに苦しむ資格が無い人間だ。だが、それでも耐え難 いものである事に変わりはない。 「フェイトさん」 不意に、前方からの呼びかけにフェイトが俯いていた顔を持ち上げた。見れば、すぐ 目の前にティアナの姿。 今の今まで気づかなかったのは、フェイトにそんな余裕が無かったからだ。 気だるそうな表情のままティアナを見つめ、こちらからは何も話す事などないという 意思を示した。 「あの、すいません……その、スバルの事が気になって……」 それを疲労から来るものだと受け取ったのか、申し訳なさそうに眉を下げ、ティアナ がフェイトを呼び止めた理由を述べる。 思考は未だに、迷路の中を彷徨う様。出口の無い筈の迷路に、呼び声という出口を見 つけフェイトの思考が浮上する。 「ごめん、疲れてたから……スバルは大丈夫だよ。行って上げたら?」 「はい、ありがとうございます……フェイトさんも大丈夫ですか?」 「私は、大丈夫」 比較的軽傷だったティアナは、自室に待機しながらも我慢できなかったのだろう。そ れだけを聞き、駆け足で去って行くティアナに溜息を吐き、フェイトが歩を進めた。 その後は何もあるわけでもなく、すれ違う局員たちに視線を向ける事無くフェイトが 自室へ到着した。 中には、なのはがいる筈だ。フェイトが迷いを振り払うように頭を振り、微かな躊躇 の後扉を開けた。 「フェイトままぁ……」 そして、やはり開けてしまったことを後悔した。 ヴィヴィオに抱きつかれ、危うく転倒しそうになりながら視線を下げた。 泣き出す寸前のヴィヴィオは、それでも懸命に涙を堪えた。フェイトに抱きつき、滲 んだ涙を拭って、久しくする事の出来なかった呼吸をするかのように短い呼吸を繰り返 す。 ヴィヴィオの頭を撫で、部屋から出るように促してもヴィヴィオは首を縦にしない。 諦め、ヴィヴィオから開放されたフェイトは、部屋の一角。この部屋の空気を際限なく 凍らせている彼女を見つける。 「なの、は……」
薬が効いているのか暴れる様子もなく、なのはは、何も映さない瞳を床に落とした ままだった。 頬は、この短時間で見違えるほど痩せて細り、それが彼女のダメージを問答無用で フェイトにたたき付けている。 恐る恐るフェイトが近づくが、なのはからの反応は何も無い。ただ一言。 「ごめんなさい」 そんな、感情のない声を投げかけられただけだった。 フェイトが応えられるはずもなく、なのはの視線の先、床に散らばったそれを見て 呼吸を忘れた。 散らばった思い出は、どれもが等しく笑っていて。 今の彼女とは、余りにもかけ離れすぎていて。 その笑顔が、まるで自分を呪っているかのようだった。 無秩序に、だが一つの法則を持った思い出のかけら達。あの時の笑顔を切り取り、枠 に収めた色あせないもの。 写真。そう、名付けられたそれが今、なのはに見つめられ続けていた。 ――――こんな事をさせたかった訳じゃないのに。 「なのは、ベッドで寝たほうがいいよ。ね、そうしよう?」 それは言葉を紡いだフェイト自身が驚くほどに、震えていた。 だが聞こえていないのか、それとも反応する程なのはに力が残されていないのか、な のはは全てを放棄したかのように写真を見続けていた。 写真のなのはが笑っている。隣に移っているユーノも同じ。少しだけ、触れ合ってい る手が、その時どれだけ勇気を出したかが手に取るよう。 「ほらなのは支えてあげるから……」 その冷え切った体に手を伸ばし、触れてもなのはは動かない。いや、動けない。 彼女がしているのは放棄でも逃避でもなく、力を求め喘ぐもの。壊れたものを必死に 繋ぎとめ、耐え続ける為の行為。 写真に映る彼は、そういった最後の拠り所なのだろうと分かってしまった。 「ユーノはもうなのはの事見てくれないよ」 だから、そう言ってしまった。苛立ちが収まってはくれなかった。 最後の拠り所。それは、もうそれしか残っていないのと同位。今のなのはの中に、彼 しか存在していないのだと、フェイトに思わせてしまうだけのもの。 「ゆーのくんは、ともだち……」 だから、そんな事無い。そう、殆ど聞き取れないほどの声量で呟かれ唇を噛んだ。 今まで反応すらしなかったなのはの指先が動き、ユーノに写真にそっと触れた。虚ろ な視線でそれを見ながら、微かになのはが微笑んだ気がした。 「やめて……もうユーノの事なんか見ないでよ……私がいるからっ、私はなのはの傍に いるから」 そうだ。だから、なのはは自分を傷つけたんだ。ユーノの事を考えて、自分の事を考 えてくれないからあんな事をされたんだ。 そう、払った腕が訴えた。 なのはの目の前で待っていく写真。小さな声を上げてなのははそれを目で追い、フェ イトは近くにあった写真を手に取り視線を落とす。 「こんなの見てたって何にもならないよっ? ユーノの事なんか考えても、なのはが傷 つくだけなんだよっ?」
早く、ユーノの事を忘れさせてあげないと駄目なんだ。このままだとスバルを傷つけ て、他の誰かを傷つけて。 そう、言い訳でしかない言葉で自分の行為を正当化させた。 手にある写真は、まだ小さい頃。なのはがポニーテールだった時のもの。はにかみな がら笑うなのはと、なのはから少し離れた距離で立っているユーノの写真。場所は、遊 園地だろうか。そんなの、聞いた覚えも無い話だった。 「ふぇいとまま……なのはままいじめちゃだめ」 「煩い!」 ヴィヴィオが泣きながらフェイトにしがみ付いていた。それを払いのけ、写真を両手 にもって苛立ちと一緒に切り裂いた。 それが余りにも呆気なさ過ぎて。 大して心が痛くなくて。 知らず、フェイトが口元を歪ませた。 「ねぇなのは、ずっと一緒にいるから。私はなのはの傍にいるから、守ってあげるから ……私、なのはが好きなんだ」 そう耳元で囁き、なのはの反応を伺った。 そこにあるのは何も無い。ただ、空っぽになりつつある器がいるだけだ。 「いいよ、私がどれくらいなのはを好きか……教えてあげるから……」 反応しないなのはにクスリ、と笑みを見せフェイトがなのはを押し倒しキスをした。 唇を重ねるだけのキス。息が続かなくなったら開放して、もう一回。 今度はゆっくりと、味わうようになのはの唇に触れていく。舌先で乾いた唇に潤いを 与えて、傷ついてカサカサになった唇を癒すようになぞっていった。 微かに震えるように身じろぎをしたなのはに、愛おしむかのように髪を撫でてやり、 フェイトがそのままゆっくりとなのはの唇を割り開いた。 その刺激、興奮に、正常に動かない頭を更に熱くさせながら、なのはの口内を味わっ ていく。 歯を一本一本磨くようになぞり、舌に乗せて唾液を送り、次は自分の唾液ごとなのは の唾液を啜っていく。互いの唾液を交換させあい、その口内を犯し尽くした。 くちゅくちゅといういやらしい音が心地よい。何処からか聞こえる泣き声も、今はど うでもいい。 名残惜しげになのはの唇から離れたフェイトが、なのはの寝間着に手をかけた。上か ら一つずつ外し、途中から面倒になって残りを引きちぎった。 現れたのはなのはらしかぬ下着。ユーノとの告白の時に着せられたままのもの。苦々 しくそれを睨み、もうそんな事する必要ないと口を吊り上げた。 「いやらしいなぁ……なのは、こんなえっちな下着つけてユーノに告白しようなんて、 許せないなぁ……」 躊躇いなくブラジャーを剥ぎ取り、露になった乳房に目を輝かせる。 幾度となく見たものだけれど、興奮に蕩けきったフェイトからすればそれを芸術のよ うに綺麗なもの。 決して小さくは無いけれどなのはらしいと言える胸も。その先、色づいた乳首も、全 てが際限なくフェイトの息を荒くする。 気が済むまで視姦した後、恐る恐るなのはの乳房を下から持ち上げ、直に伝わる暖か さと柔らかさに喉を鳴らした。 欲望は際限なく高く、醜いものに変わっていく。それに抗う事すらせず、フェイトが なのはの乳首に吸い付いたのは必然だった。 音を立てながらしゃぶりつけば、微かになのはが身じろぎをしてくれた。それが嬉し くて、もっと気持ちよくなって欲しいと精力的に舌を動かす。 「んんっ……」 「なのは、気持ちいんだね? もっとしてあげるから……」
乳輪を舌でなそり、先端を転がし、自分の物だと言う証を刻印していく。首筋に舌を 這わせ、鎖骨を舐め、再び乳房にキスを繰り返し、なのはの全てを自分で染め上げるよ うにそれだけに没頭し続けた。 フェイトに刻印されるたび、なのはが体を震わせ熱くなった吐息を漏らす。熱を帯び たそれは、どんなものよりも淫らで、どんなものよりも甘い致死量の毒。 その毒を愉しみながらフェイトがなのはの腹に刻印をはじめ、臍に舌を突き刺して震 わせた。 こうしていると、なのはの荒くなっている息が手に取るよう。まだ反応は薄いけれ ど、微かに動く腹が可愛らしい。 「もう、我慢なんかしないでいいよね」 呟き、なのはから体を離したフェイトが、自分のパンティを下げていく。既に蜜が溢 れ始めているそこは、フェイトの金の陰毛をてらてらと輝かせていた。 だらしなく片方の足に引っ掛けたまま、フェイトが四つん這いでなのはに近づいてい く。 「んっ、ふあぁっ、くぅ……!」 なのはの体に舌を這わせながら、自分の火照った秘所を指でなぞり。時折力を込めて 震わせる。 その度フェイトはなのはから口を離し、熱い息をなのはに浴びせながら体を仰け反ら せて嬌声をあげていた。 片手で陰唇を割り開き、そのドロッと溢れた蜜に鳥肌が立てながら、指で救った自分 の蜜をしゃぶって味わった。唾液と混ぜて喉を潤し、再び指ですくって口に含み唾液と 混ぜる。 「ねぇ、なのはのぁ、私の味だよ……」 それを再び舌に乗せてなのはの口の中に送り込んだ。抵抗できないなのはが喉を鳴ら し、その音を聞いたフェイトの口が笑みを浮かべた。 床に仰向けのままのなのはの跨り、フェイトがわざと見せ付けるように股を開く。ポ タポタ、となのはの顔に蜜が降り注ぐ中、更になのはを汚すかのようにフェイトが秘所 を割り開く。 「はっ……んんっ、なのはが見てるっ、ふぁっ……!」 片方の手で器用にバランスを取り、快楽と欠片ほどしかない羞恥に頬を染めてなのは の顔の上で自慰に没頭し続けた。 びちゃびちゃ、と恥じらいもなく音を鳴らし喘ぎと共に涎を零す。 羞恥が快感を高めていく。興奮が蜜を溢れさせる。薬で覚醒していないなのはを汚し ているという背徳感に心臓が高鳴った。 「んんっ、あっ、はぁぁっ……!」 段々と激しさを増していく指にあわせ、フェイトが腰を震わせた。そのまま、遮るも のなどあるはずもなく、視界が白く染まる錯覚を得た。 「ひっ、いっ、いっちゃう……なのはぁぁぁっ!!」 一際高い嬌声と共にフェイトの体が強張り、なのはの顔面に潮を吹き出した。脱力し た体をなのはの上に崩れたフェイトが、余韻に浸りながら黒いブラジャーを剥ぎ取っ た。 荒い息を吐きながら震える体を動かし、なのはの乳首に自分の乳首を擦り付ける。先 程よりは快感は薄いけれど、先端からの痺れるような刺激に、フェイトがなのはの覆い かぶさりながら息を吐いた。 相変わらず指は秘所を弄り続け、舌はなのはの肌を這い回る。 ふと、今更のように気づいたフェイトが、舌を這わせながらなのはの足の方に移動し 残っていたパンティに手をかけた。
「ごめんね、なのはも気持ちよくなりたいよね……ふふふ、すぐ気持ち良くしてあげる からぁ……」 なのはが身に着けているのは腰の部分が紐のもの。紐を解けば脱げるとフェイトが結 び目に手をかけるが、異常な興奮で震えている指ではそれが叶わない。仕方なく、紐を 引きちぎり、そのせいで赤くなってしまったなのはの腰を舐めながら、目の前に広がる なのはの秘所に唾を飲む。 「じゃあ、なのは……一緒に何もかも忘れて気持ちよくなっちゃおう?」 濁った赤い瞳を細め、フェイトがゆっくりとそこに舌を突き出した。 ぼんやりとした意識の中、涙が流れているのを感じた。 きっと、彼女は気づいてはくれないけれど涙は永延と流れ続けている。 悲しくて、頭がおかしくなりそうだった。 大好きな彼が、私以外の人に笑顔を向けていたから。 大好きだった、憧れていると言ってくれた子に、嘘を吐かれてしまったから。 大好きだった、一番の親友だと思っていた人が―――― ――――殺したいほど嫌いになったから。
541 :
246 :2007/08/17(金) 19:24:55 ID:xrZf0b7g
以上です。ありがとうございました。 これ、一応プロローグでユーノ君と結ばれてますので、今はその過程なのですが、 誰も死んだりはしません。 フェイト一人勝ちも多分絶対無いです。 と、皆様の反応をビクビクしながら伺っている 246 でした。 そろそろ、真性ロリなユーノ君と、変態フェイトさんを長々と書いてみたいような 気が……。 ではでは。
これから起こることを考えると胃が痙攣するほど痛い! でもGJ! 誰も死なない方が泥沼な末路になりそうだ……。
プロローグに期待! スクイズと君望プレイ済みだから鬱なんて問題無
GJです! 誰も死なない……いっそのこと死んだ方が(ryな展開だったり? あとこれ最初のプロローグに繋がるんですよね 正直なにがどうなってここからああなるのか全く以て予想が付きません 続き、期待しています!
スクイズのアニメですら途中でリタイアした俺には…orz だが、続きを待ってるぞ。 そして、物語の終わりはエピローグじゃないか?と不粋なツッコミ
>>545 >>544 で言っている通り、プロローグでは物凄い幸せなユノなの。
そこから過去へ遡って、これに続いている訳なんです。
だから「プロローグで結ばれる過程」と言った246氏の言葉は全く矛盾しませんよ?
それはともかくGJ!
これからどうやってプロローグのアレになるのかは想像もつきませんが、とりあえずフェイトは悲惨だろうな、と予想してみます。
どう見てもなのはが飛びかかるべきなのはフェイトだし。
>>541 それにしても、速攻横断幕を処分とか、エリオ空気読みすぎだろ
流石俺のお嫁さん
>>545 馬鹿!
あれはななついろを後に見ることで初めて凄さがわかるアニメだぞ!?
>>546 読み違えた。スマソ
動揺してたんだな、きっとorz
>>548 馬鹿とまでいいますか…
録画だけは続けてるし、見てみますよ。
>>541 気付いちゃったんだぜ?
プロローグでは「彼女」としか言明されてない事に
なの*ユーって言う表記は本文中でなく作者さまの前後の文章でしかない事に
そして、
>>541 内でも「ユーノ君と結ばれる」とは書いてあるけど、「誰が」とは書いてない事に
やべぇwwwww地獄に転がり込むなのはさんwwww
>>550 ちょ、言うなよwww
考えない様にしてたんだからwwww
>>541 こっそりこの日曜程度には終わらせて欲しいようなきがする盆休みマジック。
いやGJだぜ!
>521 テラGJ.親友を殺したいという表現まで出てきたのが非常に病んでて素敵です. 読み応えがあって泣けてくるのは本当にうまいと感じました.
すみません↑の安価間違えました. >521 → >541でした.
スクイズ残りも見た。胃が痛い…orz
>>541 >真性ロリなユーノ
ユーノに迫るマッスルなのはとそれを華麗にスルーする真性ユーノの構図が浮かんだw
なのはママとかフェイトママとか聞くと背筋が寒くなる
ティア×スバ希望してみるテスト
558 :
わさび :2007/08/17(金) 23:07:54 ID:UXe8rmNJ
>>407 どうも、フェイト見合いの作者です。
使う事自体は構いませんが、ここに投下するとかなると
大荒れになると思うのでその辺十分な注意をお願いします。
自サイトに上げてリンク張るとか。
とりあえず荒れないようにしてくれれば自分は構いませんので
>>559-560 まあ、オリキャラに関しては扱いが難しいから、言わないで余計な事態を招くよりは言っておいた方がいいような気もするな。
ただでさえマクラーレン三佐は希少な成功例なんだから。
スバルかあいいよスバル なんでスバルこんなにもかあいいの? おせーてエロいティア?
563 :
名無しさん@ピンキー :2007/08/18(土) 00:07:14 ID:UM4zV7I9
>>541 うわぉ…見事にドロドロ…だがGJ! これでどう死者0人になるのかも気になる。
>>550 551氏の心中も察するが確かに…。感じからするとなのはみたいだが、本気と書きマジでスバルルートだったりするかもしれんし、
今回のがユーノや局内に知れたら何もないわけないし…
>>562 おまえ、前にも来た実はスバルに何の興味も持ってない人だろww
>>563 誰も救われなくて、プロローグの彼女がなのは、という状況が想像出来ないのだが。
>>564 な、なにいってるんだ!
ちょっとかわいくて包容力があって弱い面も見せてくれるティアナなんてスバルの足元にも及ばない。
(若い頃の) 中将×ゼスト←ゲンヤ の三角関係という電波を受信したんだが どう見てもガチホモです本当に(ry
568 :
YOU :2007/08/18(土) 02:23:50 ID:syicHuwq
ちょっとsts版クロなのSS書いてみたんだが、見て貰ってもいいだろうか?
フェイエリが最近見てねえな・・・
>>565 プロローグ見てきたが今までの記憶がほとんど飛んで
ユーノ君が好きって感情だけ残った病んでいるなのはさんに見える
とユノなの派な俺は勝手なこといってみる
>>567 ひそかに完成期待してもいい?なぜかガチホモ読みたい
荒らすようなことを書き、誠に申し訳ありませんでした。
こんな カス の戯言は一読してしまった方々になんと謝罪してよいかわからないのが歯がゆくてしかたがありません。
(修正できればどれほどよいことでしょうか……)
>>558 作者様、この カス のような申し出に応じていただき、本当にすみませんでした。
作者様が御創りになりました創作キャラを、この掲示板上で表現することは辞めます。
もし、投稿に適した場所と機会あれば、作者様に一報を入れたいと思います。
御忠告、本当にありがとうございました。
最後に改めて、返信を下さった全ての方に謝罪をいたしと同時に、
このレスそのもので、気分を害されてしまった方に、ただただ平伏するのみであります。
今後、
カス は カス なりに
『ふたりエッチ的ウーノ×スカリエッティ』を今日中に載せる次第であります。
>>568 クロなのStSキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
どうぞ、どうぞw
>>572 >『ふたりエッチ的ウーノ×スカリエッティ』を今日中に載せる次第であります。
なんだその新機軸は!!!wk2tk2
>>572 まぁ、そこまで自分を卑下することもないと思いますよ。
しかし、スカリエッティのは初めてじゃなかったか?
前に過去話はあったけど。
そんなわけでウーノ×スカリ激しくwktk!
ふたりエッチ的というと途中で エッチの時の○○は? ※2005年版○○調べ とか注釈が入るのだろうか・・・
>572 ちょっ! ウノ×スカって、ウーノが主導権取るんかいwww 初めてなのに汚されたとシクシク泣く博士幻視したのだがwwwww
むむぅ、SS以外の書き込みはしないでおこうと固く心に誓ったんだが…我慢できなかった
>>568 YOUさん
ついに「私が」このスレでクロなのを読める時が来たかw
楽しみにしてますですよ〜♪
久し振りに一本書きます ・鬱です ・救いがありません ・陵辱と言うか…暴行です ・マジで鬱です。何か自分叩かれそうなくらい鬱な話です。 ・メインはなのはフェイトとユーノの三人です
なのはがフェイトの部屋にやって来た。何の前触れも無く突然の事だった為、 フェイトも慌ててお茶などもてなすのだが、なのはは微笑みながら言った。 「フェイトちゃん、私…結婚する事にしたの。」 「え…。」 フェイトは驚きを隠せなかった。表面的にも少々焦っていたし、心の中では ついに愛の告白かー!? と思って狂喜乱舞していたのだが… 「ユーノ君と!」 「え…。」 フェイトは信じられなかった。なのはが何故私では無くあのフェレット男と 結婚する気になったのか…と言うかもうてっきり二人の付き合いは無くなったと 思ってたのに何で…とフェイトはそう考え、ユーノに対し憎悪の炎を燃やした。 「ユーノ君と良く話し合って決めたの。でも今はまだお互いに忙しいから 新婚旅行や子供の事は当分先になりそうだけど…とりあえず籍は入れようって…。」 「そ…そう…。」 フェイトはなのはの言う事を大人しく聞いていたがそれは表向きでの話。 心の中では自分からなのはをかっさらったユーノへの憎しみで一杯だったのである。 なのはが部屋から去った後、フェイトはバルディッシュを片手に無限書庫へ出かけた。 愛するなのはを寝取った憎きフェレット男…ユーノを消す。ユーノが死ねばなのはは 悲しむだろうが…そこを自分が慰めればなのはの中の自分の好感度が何倍にも高まって いずれは…と言う図式がフェイトの中には浮かんでいた。勿論その作戦には穴が沢山あるのだが なのはが突然ユーノと結婚すると言った時のショックで気が動転してしまったフェイトには そこまで考えられなかった。 無限書庫に辿り着いたフェイトは表面上は何時もの穏やかな自分を装ってユーノに近付く事にした。 いきなり殺気を露にして襲い掛かるやり方ではユーノも警戒してしまうと考えたのである。 「ねえユーノ、なのはと結婚するって話…本当?」 「うん本当だよ。なのはと良く話し合って決めたんだ。でも今はまだお互い忙しいから 新婚旅行や子供の事は当分先になりそうだけど…とりあえず籍は入れようって…。」 ユーノは先程なのはが言った事と同じ事を言っていたが、それが逆にフェイトの怒りを倍増させた。 「ふざけるな…。」 「え? 今何て?」 「ふざけるなぁぁぁぁぁ!!」 もう我慢出来ないとばかりにフェイトは物凄い形相でユーノを怒鳴り付け、バルディッシュを 振り上げてユーノに襲い掛かった。それにはユーノも慌てる。 バルディッシュの方は何とか回避する事に成功していたが、その直後にユーノは フェイトに胸倉を掴まれ、そのままソファーの方に押し倒されていた。 「わぁ! フェイト! いきなりどうしたんだい!?」 「うるさい! あんたなのはに一体何をしたぁ!?」 「な…何って…二人で一緒に話し合ったくらいだよ…。」 「嘘だ!! どうせあんたの事だから無限書庫で惚れ薬の製法か…はたまた催眠術の 方法か何かでも探して…それでなのはを自分の物にしたんでしょう!? この卑怯者!!」 「は!? いきなり何を言ってるんだい!? 意味がわからないよ!」 フェイトはユーノが何か卑怯な手を使ってなのはをゲットしたのだと頑なに信じていた。 こんなひょろいフェレット男がなのはに好かれるはずは無いと考えていたのに…。 だが逆にユーノにはフェイトが怒る理由がさっぱり分からないので戸惑いを隠せなかったが、 フェイトはそんなのお構いなしにユーノをソファーへ強く押し付けていた。
「なのはは私の物!! お前みたいなフェレット男にあげられる物か!!」 「えええええ!?」 確かになのはとフェイトの二人が仲良い事はユーノだって知っていた。 しかし…まさかフェイトがなのはに対してそんな感情を持っていたとは知らなかった。 あくまでも仲の良い友達として…例えるなら額に肉の人と額に米の人みたいな関係だと 思っていたユーノには余りにも衝撃的だった。そしてフェイトはついにユーノの 首を両手で締め上げ始めたでは無いか。 「うっ! くる…くるし…。」 「あんた何かに…あんた何かになのはは渡さない…なのはは渡さないぃぃ!!」 フェイトは本気でユーノを殺す気だった。なのはは自分の物だと本気で信じるフェイトは なのはを奪ったユーノが許せなかったのである。が… 「ねぇユーノ君! さっきのお話の続きだけど…。」 なんとタイミングの悪い事か。なのはまで部屋に入って来た。 そしてフェイトとユーノが二人でいる現場を見てしまったのである。 「あ…ユーノ君…フェイトちゃん…。」 「なのは…。」 これには互いに気まずかった。そして…なのはの目から涙が溢れ出ていたのである。 「うそ…嘘でしょ…? 二人とも…そんな関係だったの…?」 「え…。」 「結婚するって決まって速攻でそれなの…?」 「ええ!? フェイトがユーノをソファーに押し付けて首を締め上げていた光景が なのはの目にはフェイトとユーノが抱き合っていた様に見えた様子である。 確かにただの勘違いだが…なのはの受けたショックは凄まじいに違いない。 「酷いよユーノ君…結婚するって決めたばかりですぐに不倫なんて… フェイトちゃんだって…私を祝福するフリをして…陰でそんな事するなんて…。」 「ちっ違うよ! これには深いワケが!」 「さようなら!」 なのはは目から涙を飛び散らせながら部屋から飛び出して行った。 「そんな…そんな…。」 確かにこれでなのはとユーノの二人を引き離す事は出来ただろう。 だが…同時にフェイト自身もなのはに嫌われてしまった。 これははっきり言って本末転倒である。 「なのは! 待って! なのは!」 フェイトはなのはを追おうとした。が、それより先にユーノがフェイトの肩を掴んで止めていた。 「待つのはフェイトの方だよ。」 「え? んぐっ!」 フェイトがユーノの手を振り払おうとした瞬間、ユーノはフェイトの顔面を殴り飛ばしていた。 「…………………!!」 フェイトは強く床に叩き付けられ、息が出来なくなってしまった。 そして信じられなかった。まさかユーノが自分の顔を殴るなどと… だがそれも束の間、今度はユーノがフェイトの胸倉を掴んで持ち上げていた。 「フェイト…痛いかい? でもね…君のせいでなのはに嫌われた僕の心の痛みはそれ以上なんだよ。」 「…………………!!」 その時のユーノの顔…怒りで歪んでいると思われたが、意外にも穏やかそのものだった。 だが…その穏やかな顔が逆に不気味で、フェイトの肝は氷点下にまで冷え切った。 さらにユーノは再びフェイトの顔面を殴り付けたでは無いか。
「んぶ!!」 「痛いかい? でも僕の心の痛みに比べればそんなの蚊が刺した様なものだよね…。」 「んぐぅ!」 それから…ユーノは穏やかな表情のままフェイトを何度も殴り付け続けた。 「確かに君がなのは好きなのは分かるけどさ…君も女性なワケでさ…。」 「んべ!」 今度は腹を殴られた。フェイトは腹を押さえてその場に跪くが…ユーノはやめなかった。 「ちょっと不健全だと思うんだよね…。それになのはだってちゃんと自分の意思で 僕との結婚をOKしてくれたんだよ…。それを台無しにするなんて…君…最低だよ…。」 「うう!」 今度は顎にアッパーカットが炸裂した。 「い…いい加減に!!」 これ以上殴られてたまるかと言わんばかりにフェイトは痛みに耐えながらも バルディッシュを振り上げてユーノに斬りかかった。が…ユーノは素手でそれを受け止めていた。 「え…嘘…。」 フェイトは信じられなかった。ユーノがまさかバルディッシュを素手で受け止めるなどと… だが、良く見るとバルディッシュを受け止めたユーノの手には超集束式の防御魔法が展開されていた。 「おかしいよね? この場合悪いのは君なのに…。こんな事してくるなんて変だよね…。 やっぱり僕の心の痛みを理解して無い証拠だね…。もっと…痛い目見てもらおうか?」 「んぶ!!」 ユーノは拳表面にに防御魔法を展開してフェイトの顔面を殴り付けた。 その威力たるや先程までの比では無かった。 「痛いかい? でもまだ足りない…僕の心の痛みにはまだ程遠い…。」 ユーノはさらにフェイトの顔や体中を何度も殴り付けた。 フェイトの顔は原型留めないくらいに腫れ上がり、体中がコブアザだらけにされていた。 「も…もうやめ…おねがい…もうやめ…。」 「あれあれ? クズが何か言ってるよ?」 今ユーノは凄い事を言った…まさかユーノがフェイトをクズ呼ばわりするとは誰も思わない。 だがユーノは今確かにフェイトをクズ呼ばわりした。それだけユーノが怒っていると言う事。 だが顔は穏やかなまま。だがそれが逆に恐ろしかった。 「もっと痛い目を見てもらわないとね…。このクズのせいで僕は一生を棒に振ってしまったんだ。 たっぷりと罰を受けて貰わないと…。」 「んぶ! うげ! がはっ!」 ユーノはフェイトを殴り続けた。何度も…何度も…何度も…何度も…何度も…何度も…何度も…何度も… おわり
今まで散々なの×ユー話書いておきながら本当に救いの無い終わり方ですみませんorz
>>541 これは凄い鬱展開ですね。
最後のなのはの決意表明(?)の後どうなるか気になります。
それと、プロローグの幸せそうな二人にどう続くかもやはり気になる所ですね。
583 :
YOU :2007/08/18(土) 10:32:17 ID:syicHuwq
>>568 ありがとうござます。駄文なので色々とご指摘を頂けたら幸いです。
>>4の442
貴方の書いたクロなのSSに比べるとキャラも文章も駄目駄目ですが、それでも読んで頂けたら幸いです。
とりあえず投下します。
・公式無視してのsts版クロなのです。
・オチがちょっとグダグダです。
584 :
YOU :2007/08/18(土) 10:34:07 ID:syicHuwq
「んぅ……」 機動六課の戦技教導官、高町なのはの朝は早い。 新人達の訓練やら訓練メニューの調整他諸々の職務の為、そして幼い頃からの習慣の成せる業である。 が、今日に限っては少々寝起きが悪い。 (ん……なんか、だるい感じが〜……) こんな疲れは実に久しぶりだ。特に下半身、腰辺りがとても重い。 このまま微睡んでいたいと思う意思に反逆し、起き上がろうと努力していると。 「なのは、そろそろ起きなくていいのか?」 自分以外の誰かの声。 同室の友人、フェイト・T・ハラオウンとも愛用のデバイス、レイジングハートとも違う。明らかな男性の声に眠気は一気に飛んでいった。 相手を確かめるべく起き上がろうとして……。 「にゃあぁぁ〜〜っ!?」 ……ベッドから転がり落ちた。 「……何をやっているんだ、君は?」 床に突っ伏すなのはに声の主が手を差し伸べる。 視線を上へ向け、その手の先にある顔を見上げる。 「クロノ君?」 声の主――クロノ・ハラオウンの顔を見る。 クロノは僅かに笑みを浮かべて手を差し出している。 「ああ。おはよう、なのは」 「お、おはよー……」
585 :
YOU :2007/08/18(土) 10:35:18 ID:syicHuwq
何故クロノがここに居るのか?という疑問はさて置き、クロノの手を取り、立ち上がろうとするが。 「あ、あれ?」 腰に力が入らず立ち上がる事が出来ない。 もう一度試すが、やはり立ち上がれない。 「え〜と……な、なんでぇ?」 「ふむ。なのは……ちょっと失礼」 「え? きゃあ!?」 クロノは戸惑っているなのはを抱き上げ、そのままベッドの縁へと座らせる。 お暇様抱っこに頬を染めたなのはを見つめながらクロノは心配そうに、それでいてどこか気まずげに話しかけた。 「あ〜……すまない。昨日はその、調子に乗りすぎた。反省している。ごめん」 「昨日?」 『昨日』と言われ、首を傾げる。 そんななのはの様子にクロノは珍しく狼狽した声を挙げる。 「覚えて……ないのか?」 少し心配そうな顔をするクロノ。 「え〜と……」 昨日……。昨日は確か……いつも通りスバル達の訓練を終えて、部屋に戻って。 「あっ」 そうだ、昨日は部屋に戻るとクロノが居て。 休みが取れたからと言って、会いに来てくれて。 フェイトは気を使ってくれたみたいで部屋に居なくて。 それで……それ……で……。
586 :
YOU :2007/08/18(土) 10:36:08 ID:syicHuwq
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!!!!」 ……思い出した。 頬がさっきとは比べ物にならないほど熱い。 顔から火が出るとはまさにこの事だろう。 「あ、あぅ……はぅ、あぅ〜……」 昨日は確かに『久しぶり』だった。 だが、アレは些かやり過ぎだったのでは……いや、やり過ぎだった。 でも不快では無かった。 決して不快などでは、断じて無かった。 むしろ気持ち…………。 「に、にゃああぁぁぁ〜〜〜〜〜っ!!!!」 昨夜の行為を思い出しそうになり慌てて頭を振ってその回想を振り払う。 だが本人の意思とは無関係に昨日の情事が思い浮かんでくる。 必死にその光景を追い出そうと頭を振る。 「……その様子だと思い出した?」 湯気が出そうなほどに真っ赤になったなのはを見て、頬を掻きながら尋ねる。 びくんと肩を震わせ、頭を抱えて俯いていたなのははゆっくりと顔を上げクロノを見て ぽつりと一言。 「く、くろのくん……えっち……」 「うぅっ!」 真っ赤な顔で上目遣い+涙目で見つめられ、クロノは罪悪感やら煩悩やら色々と織り交ざった感情に捕らわれ思わずなのはを押し倒しそうになるが、強靭な意志力でなんとか自重。 「くろのくんの……ケダモノ……」 「むぅ……」 先程よりもはっきりと聞こえた非難の声に思わず反論を上げる。
587 :
YOU :2007/08/18(土) 10:36:58 ID:syicHuwq
「そ、そうは言うがな、後半は君の方から……!」 と言い掛けた所で。 「い、言っちゃダメェ〜〜〜っ!!!」 「ぐおおおおおおっ!!?」 クロノの口を塞ごうとして繰り出された手の平は口を外れ クロノの瞳へと目潰し気味に決まった。 目を押さえてのた打ち回るクロノを「うぅ〜」と睨みつつ、ハッと気付く。 「も、もしかして着替えもクロノ君……が!?」 「うっ……」 「ど、どーなの!?」 赤くなった目をなのはから逸らしつつポツリと一言。 「その……身体、を洗ったのも……僕だ」 「にゃあああぁぁぁぁ〜〜〜〜っ!!!」 「うぉっ!?」 羞恥の悲鳴と共に枕や目覚まし時計などを手当たり次第投げ付けてくるなのは。 レイジングハートを手にしていたらスターライトブレイカーまでぶっ放しそうなほど錯乱具合だ。 飛来物を避けつつ、弁解と説得を試みる。 「ま、待て! 待ってくれ! い、今更そんな恥ずかしがる事もないだろう!?」 「そ、そーいう問題じゃありませんっ! クロノ君の馬鹿ぁっ!!」 失敗。次の手段。 「そ、そんな事よりなのは! 時間! 時間はいいのか!?」 「えっ?」 なのはが動きを止めた所でキャッチしておいた目覚まし時計を指差す。 時刻はそろそろスバル達新人が寮を出る時間に差し掛かっていた。
588 :
YOU :2007/08/18(土) 10:37:40 ID:syicHuwq
「あああぁぁ〜〜っ!?」 慌てふためいて立ち上がろうとするも、やはり腰が抜けていて立てない。 魔力を下半身に通せばいいのだろうに、先程のショックやら遅刻寸前の為テンパっている。 そんななのはに落ち着くように告げる。 「落ち着け、なのは」 「で、でもでも……!!」 「いいから。落ち着いて」 「あっ……うん」 頭を撫でられて平静を取り戻す。 なのはが落ちついたのを確認し、口を開いた。 「とりあえず新人達の訓練なら心配する事はない」 「え? な、なんで?」 「うん。それは……」 クロノは悪戯っぽくウィンクして、今回の休みの目的を告げた。
589 :
YOU :2007/08/18(土) 10:38:49 ID:syicHuwq
訓練施設の前でなのはを待つ機動六課の新人フォワード陣。 「なのはさん、遅いですね」 「うん、何かあったのかな?」 エリオとキャロが心配そうに呟く横で、デバイスの点検をしていたティアナが口を開く。 「なのはさんだって人の子なんだし寝坊くらいするでしょ」 珍しくはあるけどね、と言って一通りデバイスのチェックを終える。 相方に声を掛けて柔軟を始めようとした所で、相方――スバルの嬉しそうな声が響く。 「あ、来たよっ! おーいっ! なのはさ〜んっ!!」 なのはの姿を確認し、手を振って迎えるスバル。 ひらひらと手を振って応えるなのはだが、何故か若干頬が引き攣っているように見える。 「なのはさん、やっぱりどこか調子悪いかな」 「ていうか……なのはさんの後ろに誰か居るみたいだけど?」 「あ、ホントだ。誰でしょう? 六課の人ではないみたいですけど」 「あの人は……いや、でも」 スバル達がなのはの背後にいる人物に疑問を浮かべる中、エリオが一人心当たりがあるような呟きを漏らす。 「エリオ君、あの人が誰か知ってるの?」 「う、うん。でも、なんであの人が……」 「えと、とりあえずあの人は誰なのかな?」 「あ、はい。あの人は……」 スバルの問いに答えようとした所で、なのは達が四人の前までやってきた。 「皆、おはよう。遅れちゃってごめんね」 「「「「おはようございます!!」」」」 「それで……その今日の訓練なんだけど……」 整列して朝の挨拶を交わした後、何故か歯切れの悪いなのはを余所に四人は彼女の背後に居る黒いバリアジャケットに身を包んだ青年に視線を向けている。 (う〜ん、どっかで見たような……) (え? いや、まさか、でも……) (やっぱり……そっか、だから昨日フェイトさん……) (誰だろう?) 全員の疑問を代弁するようにティアナがなのはに訊ねる。
590 :
YOU :2007/08/18(土) 10:40:12 ID:syicHuwq
「あの、なのはさん。其方の方は……?」 「ああ、うん……此方は」 なのはの台詞に続くように黒いBJの青年が答える。 「初めまして、クロノ・ハラオウンだ。君達の事は高町教導官から聞いているよ」 「「「くろの・はらおうん?」」」 エリオ以外の三人娘が思わず呆けた声で目の前の人物の名前を呟く。 スバル達は「六課の後見人の一人の?」「最年少で提督になったっていうあの?」「フェイトさんのお義兄さんの?」など等と口にする。 クロノはそれらに「ああ」と簡潔に頷く。 「ク、クロノさ、提督は何故こんな所へ?」 癖で思わずさん付けでクロノを呼びそうになったエリオが呆然としている三人に代わって目の前の状況説明を求める。 「ああ、今日は極々私的な用件でね」 「し、私的な用件ですか?」 クロノの答えに思わずティアナが身を硬くする。もしやこの前の模擬戦の事では? スバルも同じ事を思ったようで、表情が強張る。 そんな二人を見て、なのはは苦笑を浮かべ手振りで二人の考えを否定する。 「今日は高町教導官に代わって君達の訓練を見させて貰おうと思ってね」 「「「「は、はいぃぃーーーっ?」」」」 「む……僕では駄目だろうか?」 「「「「い、いえいえいえいえ! そーいう事では無くて!!」」」」 クロノの発言に四人が訓練時以上にシンクロして反応する。 泡食ったように混乱するスバル達に苦笑しつつなのはが助け舟を出す。 「大丈夫だよ、皆。ハラオウン提督、昔は八神部隊長やフェイト隊長を教えたりしていたんだから」 もしかしたら私よりも教え方上手かもしれないよ、と続けた。 「それに、ティアナ」 「は、はい!」 「ティアナは執務官志望だったよね。だから将来の為にも色々と聞きたい事とか学べる事とか多いんじゃないかな?」 「あ……ありがとう御座いますっ!!」 その言葉に目頭が熱くなるが、それを誤魔化すように大声で礼を述べる。 スバル達はその様子に顔を見合わせ、笑い合う。 クロノも口元を緩め、ティアナの前に立つ。 「そうか、君がランスター二等陸士か?」 「は、はい! ティアナ・ランスター二等陸士であります!!」 「それから……君がスバル・ナカジマ二等陸士」 「え、あ、ははい! スバル・ナカジマ二等陸士であります!!」 直立不動で立つ二人を見て、クロノは僅かに目を細める。 「君達の事は聞いているよ。何でも、高町教導官に反発したそうじゃないか?」 「っっ!!! あ、あれはっ! そのっ!」 「ち、違うんですっ! あれは私の独断でっ! ナカジマ二士は関係ありませんっ!」 「ティアッ!! 何言って――」 「うっさいっ! あんたは黙ってなさい!」 「でもっ!!」 互いを庇い合い言い争う二人の姿にちびっ子組はオロオロし、クロノは苦笑を浮かべ、なのは額を押さえる。 「二人とも落ち着け。僕は別に責めている訳じゃない。むしろ感心しているくらいだ」 「「へ?」」 「『あの』高町教導官に反抗した上でまだ部隊に残っている君達は中々の兵だぞ?」 「「え? いや、はあ?」」 スバルとティアナは訳が解らないという表情を浮かべ、なのはは顔を引き攣らせる。 クロノはそれを三人の反応を踏まえた上で話を続ける。
591 :
YOU :2007/08/18(土) 10:41:27 ID:syicHuwq
「泣く子も黙る鬼教官、高町なのはに反抗した魔導師は二度と朝日を拝めなくなった者も少なくは無い」 「うそ……」 「なのはさん……」 「…………(ガクガクブルブル)」 「え、え〜と……」 クロノの話に顔面蒼白となった三人娘とクロノの嘘だと判っているエリオは微妙な顔をし て困っている。 「そ、そんな事していませんっ! ハ、ハラオウン提督、出鱈目を――」 「他にも訓練施設の破壊回数もエース級だったり、『管理局の白い悪魔』という異名を持っていたりと、中々にデンジャラスな女性だ」 「も、もぉっ!! クロノ君っ!!!」 根も葉もない出鱈目を教え子達に吹き込まれ憤慨するが、叫んだ後にハッとする。 「「「クロノ、くん?」」」 「あうっ!?」 妙に親しげな呼び方に首を傾げるスバル、ティアナ、キャロと二人の関係を知るエリオは乾いた笑みを浮かべつつ、なのはフォローする。 「あの、その、御二人は昔からの付き合いなんですよ。ほらフェイトさんとか八神部隊長もそうでしょう?」 そう言われて「ああ、そう言えば」と納得する三人。 クロノは笑いを堪えつつ、全員に聞こえるように言った。 「さて。緊張が解れた所で訓練に入ろうと思うのだが、いいだろうか?」 四人はお互いを見つめ頷き合い、最後になのはを見た。 なのはは頬を染めたまま咳払いをし、頷いた。 「「「「よろしくお願いします」」」」 「ああ。こちらこそ」 こうして始まった機動六課の特別演習。 クロノはモニター越しに新人達を指導しつつ、なのはと言葉を交わす。 「もうっ。酷いよ、クロノ君」 「ああ、その、えと……すまない。ごめん」 「私にも教導官としての威厳というものがあるのです。 それなのにあんな風に恥を掻かせるなんて……」 「はい、仰るとおりです。ごめんなさい」 「その上あんな嘘ばっかり吹き込んで……」 「いや、あれはあながち嘘とは――」 「ギロリ」 「はい、全部根も葉もない出鱈目でした。すみませんすみませんすみません」 今にも土下座しそうな勢いで謝るクロノを横目で見つつ、なのはは彼に訊ねてみた。 「ねえ、クロノ君」 「はい」 「なんでスバル達の教導をしたいなんて言い出したの?」 寮で話を聞いた時から考えていた。なぜ突然そんな事を申し出たのか疑問だった。 クロノは視線をスバル達四人に向けたまま、語り出す。 「僕はもうほとんど前線から引いた身だからな。こういう機会でもなければ君の教え子と接する機会なんてないだろうと思っただけさ」 「それだけ?」 「ああ」 「本当に?」 「……」 「クロノ君?」 真剣な眼差しを向けてくるなのはに肩を竦めて見せ、苦笑いを浮かべる。 「それと……心配だったからな」 「心配?」 無言で頷き、言葉を続ける。
592 :
YOU :2007/08/18(土) 10:42:36 ID:syicHuwq
「君やフェイト、はやて達とあの新人達だけで今後の事件を乗り切れるかどうか、さ」 「……」 「僕や母さんは君達と共には戦えないかもしれないからな。 知っての通り地上部隊は本局の介入を極端に嫌う。そのお蔭でこっちも表立って行動する事も出来ない。僕達に出来る事は後方支援くらいだ。 でも、それだけじゃ守れないんだ―――」 話している内に言いようの無い不安がクロノの心を蝕む。 その不安を押し込めるように胸を押さえ、苦々しく言葉を吐いた。 「僕は……また君を守れないかもしれないんだ」 「あ……」 思い出すのは八年前。 今でも夢に見る悪夢。今でも自分を苛む後悔の念。 彼女の傍に居てやれなかった自分を憎んだ。 彼女の事を守れなかった自分を憎んだ。 彼女の為に何も出来ない自分を憎んだ。 無力な自分に―――絶望した。 「もう二度と……あんな想いは御免だ」 「クロノ君……」 今、目の前に立つ彼女を見る。 今はこうして共にいる事が出来る。 だけど、また同じ事が起きた時、彼女は隣に居るのだろうか? そう思った時、とてつもなく不安になった。 彼女がいない世界を考えただけで気が狂いそうになった。 拳が白くなるほど強く握り締める。 彼女達を守るために手に入れた力と地位だというのに、今はその力と地位が彼の想いを妨げる。 「僕は……っ!」 「――――大丈夫だよ」 強く握り締めた拳に両手をそっと添える。 彼の心を優しく、しっかりと包み込むように。 「なのは?」 クロノの瞳を真っ直ぐ見つめ、両手で包んだ拳を胸元に抱く。 彼の不安を取り除くように。彼が安心出来るように。 「大丈夫。私は一人じゃないから。フェイトちゃんが居る。はやてちゃんが居る。 ヴィータちゃんにシグナムさん、シャマルさん、ザフィーラさん、スバル、ティアナ キャロ、エリオ――――皆が一緒だから。それに―――」 ――――――――――クロノ君が居てくれるもの――――――――――― そう囁いて彼女は優しく微笑んだ。 「だから、絶対に大丈夫だよ」 「……うん」 心が軽くなるのを確かに感じた。 その言葉と温もりはクロノから確かに不安を拭い去った。 そう、不安なんか感じる必要はない。悩む必要もない。 彼女は―――目の前に居るのだから。 「なのは……」 「うん……」 互いに視線を絡ませる。 薄く赤らんだ頬に空いている方の手を添える。 なのははつま先を浮かせ、頤を逸らす。 クロノは身を屈め、彼女の顔に近づける。 二人の顔の距離が零になり―――――――――――― 「「「「「「うわわああぁぁぁ〜〜〜っ!!!!」」」」」」
593 :
YOU :2007/08/18(土) 10:43:36 ID:syicHuwq
―――掛けた瞬間、物陰から聞き覚えのある四つの悲鳴が響いた。 「「っ!!!!?」」 クロノとなのはが振り向いた先には。 「アタタタタ〜……お、押さないでよ。ティア〜」 「あ、あたしじゃないわよっ!」 「キ、キャロ、大丈夫?」 「う、うん。なんとか……」 其処にはスバル。ティアナ。キャロ。エリオの新人フォワード組の姿があった。 「……何をしているんだ、君達は?」 クロノの冷たい視線を受け、四人は直ぐ様立ち上がり、姿勢を正す。 「い、いえ、あの、あああああたし達は!!」 「し、指示が聞こえなくなって、れ、連絡も付かなくなっていたから!!」 「な、何かあったのかと思って様子を!!」 「みみみ見に来た次第でありますです!!」 なるほど。これは自分達に非があるなと反省しつつ、訊ねてみる。 「ちなみに何処から見ていた?」 クロノの問いに新人達は口を揃えて言った。 「「「「何も見ていませんし聞いてません!!」」」」 「正直に言えば不問にしてもいいぞ?」 「「「「すみませんでしたーーー!!!」」」」 火照った頬を掻きつつ隣を見る。 見ればなのはも頬を赤く染めて苦笑を浮かべている。 「あははは、残念だったね?」 「……まったくだ」 「「「「?????」」」」 顔を合わせて笑い合う二人を不思議そうに見つめるフォワード陣。 そんなフォワード陣に二人は視線を向けて言った。 「よし。お詫びと言ってはなんだが、今から模擬戦を始めよう」 「「「「へ?」」」」 「勿論、相手は私とクロノ君だよー」 「「「「はいぃ!?」」」」 「時間無制限。僕かなのはに一撃いれるまで延々と続けるぞ」 「「「「ちょ!!!!」」」」 「皆には強くなって貰いたいからね、ちょっと全力で行くよー」 「「「「マジですか!?」」」」 「マジだ。さあ、準備はいいか?」 「始めるよー」 クロノとなのははそれぞれのデバイスを取り出し――――― 「レイジングハート!」 「S2U!」 「セェェット」「スタート」 「「アーップ!!」」 自分達の想いを誓い合うように―――――天高く掲げた。
594 :
YOU :2007/08/18(土) 10:46:11 ID:syicHuwq
以上。 色々気付いた点などがありましたらよろしくお願いします。
>594 うーむ、良い仕事してますねー。 良く、行間からはみ出すとか言いますけど、全く愛がはみ出してますねー。
>>582 GJ
鬱というよりブラックなコメディーって感じですね
>>570 なるほど。
で、そんな、なのはさんを一人世話するフェイトさんって訳ですね。
と、なのフェ派の俺の勝手な妄想。
>>594 クロノのデバイスってデュランダルじゃなかった?
オチが面白いけど
>>594 ステエキ4人組死亡www
きれいな終わり方にGJ!
気付いた点としては台詞に「〜」が多用されてるのが何だかなぁと。
子供の時ならともかく、現在の大人なのはが、やたらと「あぅ〜」とか
「にゃあぁぁ〜〜っ!?」ばっかり言ってるのはどうも違和感が。
>>599 最初はS2Uで、A'S終盤でデュランダルに持ち替えたんで、
どっちを所有しててもおかしくないかと。
個人的には なのはと組ませる→S2U はやてと組ませる→デュランダル がオススメかなあ…
603 :
流れ :2007/08/18(土) 12:46:41 ID:vMpAEgd0
個人的には二刀流かな
両刀遣いとな。
605 :
流れ :2007/08/18(土) 13:57:29 ID:vMpAEgd0
あー、『どこか』でクロノ×ユーノを見たきがするなぁ。
あっーーーーーーー!!
>604 いや、流石にデュランダル×S2Uは書けませんが。
>>594 この後の模擬戦をみたいな……
めっちゃ気になる
610 :
題無し :2007/08/18(土) 14:45:45 ID:qVGfDsKX
こんにちは、続きの投下に来ました。 変な質問してスイマセンデシタ・・・orz ではでは・・・
611 :
題無し :2007/08/18(土) 14:50:59 ID:qVGfDsKX
−旧工廠地区・地下− 「いきなり問答無用で撃ってくるとは、てめーら何者だ!?」 自分も昔、闇討ちを繰り返してきたはずだがそんなことは棚に上げでヴィータが問い詰める。 「まあ、答えるとは思ってないけどな」 だが相手は数も有利なら状況も有利だった。狭い空間の為航空魔道士のアドヴァンテージはない。 しかも証拠物品を吹き飛ばすような火力や打撃は使えないが相手は気にする必要はない。 「答えれねーんなら・・・、ぶっ飛ばして話し聞いてもらうだけだがな!!アイゼン!!」 〈ラケーテンフォルム!!〉 吐き捨てると一気に相手側に突撃する。相手はその動きを読んでいたのか 二機づつ散開し弾幕を張る。 「アクセルシューター!!」 〈アクセルシューター〉 放たれた魔力弾。それが一点の迷いもなく相手に吸い込まれる・・・、はずだった。 「うそ?!」 精確に狙ってきたなのはの魔力弾を相手は盾やデコイで落とせて見せたのだ。 「もらった!!」 アクセルシューターに気をとられて隙の出来た一体にヴィータが肉迫しアイゼンを振るう。 「!!」 必的の間合い。だが相手は紙一重のバックステップで回避。しかも次の瞬間には至近距離で ライフルを発砲する。 「その程度であたしの装甲を抜けるかよ!!」 構わず第二撃、第三撃と繰り出す。だがそれを相手はステップで回避する。 「こんのぉ!!」 「ヴィータちゃん、下がって!!」 「やべ!!」 なのはから打ち込まれたアクセルシューターの隙を突いた一部の機体が発砲。 ヴィータの立ち位置を十字砲火が襲う。 「ちい!!」 飛んで足を天井に着く。そのまま天井を蹴って勢いをつけて十字砲火を避けて ジグザグに動きなのはと合流する。 「あぶねぇあぶねぇ・・・、一筋縄ではいきそうにねえな、なのは?」 確かに工廠内は広い。だがそれは建物としてのこと 実際は左右も狭ければ上下差も低い。閉所の戦闘は二人とも苦手だった。 もし相手に弾幕を張られればいくらシールドを張っていても削られる。 「単機で戦闘しそうにねえな、しかも相互に支援しあってやがる」 「うん・・・。ところでさ・・・」 「どうした?」 「上のみんなに、念話も無線も通じないんだよね」
612 :
題無し :2007/08/18(土) 14:59:03 ID:qVGfDsKX
−旧工廠地区・地上ドック跡− 「こいつ!!」 ティアナが発砲する。だが・・・。 一発二発撃っただけでは意味は無かった。八体の相手に数十発打ち返されては頭も上げれない。 「あー、もう!!」 「ティア!!」 スバルがティアナを狙う一体に肉迫しようとする。 「うそ・・・!?」 「スバル!!右へ!!」 〈ウイングロード〉 スバルの動きを読んでいたのか他の機体が狙いを定めていた。 発砲。スバルを追うように実体弾の嵐が襲う。 「させない!!」 助けようとするギンガは小さなシールドを幾つも幾重に張りながら敵に突撃する。 一番火力が指向されている場所へ。 相手の火力がギンガに指向しようとした瞬間。スバルはさっきとは逆にターン。 相手の発砲タイミングがずれる。さらにスバルが攻撃に戻り相手の火力を分散させる戦法。 「クロスファイアシュートー!!」 ティアナの射撃魔法を唱える。弾道は直線ではなくまず上に上がり、それから相手を狙う軌道を取る魔力弾。 左右に限界のあるドック内の交戦、距離を詰めさえすれば・・・。 「な?」 ギンガとスバル、それにティアナが一様に驚いた。 相手は下がるものと思っていた。特に前衛の二人は近接型というのは見ればわかるはず・・・。 だが、相手は下がるどころか向って来た。さすがの二人も面食らって反応が遅れる。 「くっ!!」 左肩からの重量級の当身。 たまらず二人は強力なシールドを展開。衝撃を弱め受け流し、間合いを取る。 相手は追撃してこない。態勢を立て直すチャンス。 だがそこには・・・。 「い!?」 一瞬だがスバルとギンガの視界の片隅に何かが見えた。 『面制圧地雷!?動きを読まれてる?』 向いていた方向を素早く計算し、そこから離れようとする。 爆発煙。それが二つ。 「スバル!!ギンガさん!!っ!?」 一瞬の隙を突いて一機が距離をつめる。銃剣の切っ先を向けながら・・・。
613 :
題無し :2007/08/18(土) 15:01:24 ID:qVGfDsKX
「タガーモード!!」 <タガーモード> 両手のクロスミラージュをタガーモード、格闘戦対応に切り替える。 「こいつ!!」 刺し込まれた銃剣の切っ先を右手のクロスミラージュで受け流す。 相手の態勢が崩れる瞬間を狙い左手のクロスーミラージュを向けて・・・・。 「うそ!?」 さっきから驚いてばかりだ。そんな場違いの感想を一瞬思ってしまった。 態勢を崩すどころか相手は流されたライフルの勢いを利用し今度は銃床尾による 横打撃を繰り出してきた。 両手のクロスミラージュを重ねてそれを受けとめる。 相手は一瞬の硬直を逃さなかった。横打撃に加えて防御を破らんとして 加速を加えた直打撃に移行した。 たまらずティアナが下がる。三歩程度間合いを取ったティアナに相手はさらに追撃を加える。 今度は逆袈裟懸けに銃剣で切りつける。単純だが素早く確実なライフルを使った格闘。 『まずい、何とか距離をとらないと・・・!!』 負傷すれば自分だけではなく二人にも負担をかける。やられるのは論外。 受け止めるような真似はせず、体を反らして回避。 それに併せてごく至近距離で四発の射撃用のスフィアを展開、密集させ相手に発射。 相手は焦ることなくこれを左肩のシールドで受け止める。 だがその少しの隙でもティアナの距離をとるのに十分だった。 一瞬の隙を利用し、後方に大きくジャンプ。 着地。それと同時に警戒と確認のため相手を確認する。 『まだ前方にいる。距離をとれば・・・!!』 そう考えた瞬間。相手のライフルの先端が光った。 『フラッシュライト?』 視界がつぶされた。次に来るの間違いなく・・・、銃弾。 思わず左に跳んだ。ガラスを突き破り、過去に事務所として使われたであろう建物に入る。 「しまった!!」 ティアナは自分の失敗に気づいた。ドアや窓などの出口は相手側、ひとつしかない。 もし手榴弾でも投げ込まれたら・・・。背筋が凍った。 窓から相手を覗く。案の定相手は手榴弾を準備していた。 「こんのぉ!!」 クロスミラージュで発砲。だが相手は臆することなく右手のライフルで応射してくる。 頭を上げられない。今出ても投げ込まれた後でも結局は狙われるだけ。 『考えて、考えて、ティアナ・ランスター!!』
614 :
題無し :2007/08/18(土) 15:03:54 ID:qVGfDsKX
「はぁぁぁあ!!」 ティアに注意の集中した一瞬の機会を捉えてギンガが一気に肉薄する。 面食らった相手は標的を変えるが間に合わない。 「流された!!」 それでも寸での所で流された。肩のシールドと装甲板を抉ったが腕の機能は奪えなかった。 相手がバックする。そこに今度はスバルの一撃が入る。 「リボルバーシュートー!!」 確実に虚をついた。相手がシールドを張る。長方形に区切られた平面のシールド。 「リアクティブ・シールド?」 リボルバーシュートがそれにあたる寸前それらがいっせいに炸裂。魔力弾を減衰させる。 「あ!!逃げる!!」 相手は背部のブースターで跳躍。そのままドックの上に消えた。 「スバル、追撃は無用よ。ティアと合流しましょう」 恐らく合流するはずだ。単機で戦うのは相手のスタイルではないと判断していた。 「ティア、大丈夫?!」 「あ、ありがとう、助かった・・・」 「ティア、隊長たちと連絡が取れる?ロングアーチにも報告を入れとこうよ」 「相手はかなりの精鋭よ。もしかしたらナンバーズクラスかも、・・・」 「えーっと、それがさっきからやってるんだけど遠距離どころか近距離も 繋がらないんだけど・・・」
615 :
題無し :2007/08/18(土) 15:06:44 ID:qVGfDsKX
−旧工廠・地上− 「くそ!!」 「エリオ君!!」 「キュー!!」 エリオは必死に回避機動を取る。狙ってくる攻撃ヘリは二機。 地上を走るエリオたちに対してヘリは完全に優位に立っていた。 本来なら簡単に回避できる。反撃も出来る。だが、今は振り向く余裕もない。 原因はキャロとフリード。一人と一匹を抱えながらの回避機動は高速機動を 得意とするエリオにもさすがに難しい。 「やっぱり、二手に分かれたほうが・・・」 「駄目だよ。キャロの機動じゃ一分ともたない。」 「ならフリードの竜魂召還で・・・」 「絶対無理。召還中に狙われるよ」 「キュー」 フリードが申し訳なさそうに鳴く。 「大丈夫だよ。ソニックムーブを使えば簡単に避けれるしね」 だがソニックムーブは確実に振り切れるだろうが長時間走るためのものではない。 肉体の消耗も激しい。多用しても平気な顔を出来るのはフェイトぐらいのものだ。 「どうしよう・・・。フェイトさんとシグナムさん、フォワードの みんなとも通信できないし・・・」 「確かギンガさん達はドックの方にいるはずだから・・・、っと!!」 機首に搭載された機関砲が発砲。二車線程度の廃墟のような道をジグザク機動し撹乱する。 少しかすっただけでも腕一本は持っていかれる。それに相手は確実にこちらが見えている。 だが当てられないのは自分の機動にFCSがついてこれないからだとエリオは判断した。 「合流するまで・・・粘るしかない!!」 −旧工廠・上空− 「テスタロッサ、地上の全員と通信が出来ないが・・・」 「CAPは終わりです。だいぶ距離をつめてきました」 「ふむ、じわじわと来るかと思ったが速攻で済ませるつもりか?」 接近する菱型をした編隊が二つ。ほぼ同高度で接近してくる。 「相手の装備は軍標準型の空戦装備、どうする?」 「まずは警告します。それでも交戦の意思があるなら交戦します」 そういいながらバルディッシュの魔力刃を展開。 併せてシグナムもレヴァンティンを鞘から抜く。 「私が右の分隊を、シグナムは左側をお願いします」 「心得た」 二人同時に動く。小細工はしない。正面から接敵する。 「こちらは時空管理局機動六課。そちらの所属を答えなさい。 職務執行中の管理局員に対する妨害行為は・・・」 この状況で最後まで言える警告はまずない。目標と定めた編隊の後続が上昇。 フェイトに被さるポジションを取る。その次の瞬間には先頭の機体が発砲。 回避機動を取りつつシグナムを確認する。 あちらの編隊は散開することなくそのまま正面で接敵していた。 「シグナム!!」 「承知!!」
616 :
題無し :2007/08/18(土) 15:15:00 ID:qVGfDsKX
−地下秘密ドック− 『ハンタードック3より各機、甘く見るなよ、こいつらは場数を踏んでる』 『前衛の二人を警戒。近接戦闘に注意しろ。一発がでかい』 『仕掛けに気づかれた』 『後ろのツインテールがチームリーダーか?射撃に注意しろ。精確に狙ってくる』 『赤いチビの突撃を警戒。早いぞ』 『白い奴の射撃は精確だ。デコイを準備しておけ』 『ワイルドドッグ1より各機。次の突撃時に照明を落とす。暗所戦闘用意』 『すばしっこい奴だ。グレイドック2、先回りしてくれ。挟撃する』 『了解。先行する』 『人一人抱えてここまで動けるとはな。見失ったら厄介だ。見失うなよ』 『パープルドック3・4、黒い奴の上を取れ。射撃支援しろ。1と2が正面から行く』 『パープルドッグ5より分隊各機、囲んで動きを封じる』 『格闘戦で一発食らえば終わりだ。無理をするな』 交戦中の小隊の無線がスピーカーから流れる。 どんなに訓練しても、実戦を経験しても戦闘時には無駄口は増える。 流れるのはその見本。ベテランはそれも楽しむ。 「識別信号を確認。管理局の特機、機動六課です」 「指揮所に報告、指示を仰ぐ。第一小隊、念の為だ、準備しておけ」 「了解。スレッジドッグ、準備します」 「機動小隊、そっちも準備しておけよ。いざという時は私も出る」 指揮官らしき男はそう言うとまた状況図に目を戻した。 交戦時の指揮は各レベルの指揮官が行う。彼に出来ることは今のところなかった。
617 :
題無し :2007/08/18(土) 15:17:03 ID:qVGfDsKX
ここまでです。 ではでは・・・。
>>617 GJ!
さて疑問に思うのは、使用している質量兵器がどういうものか、いまいち掴めない所。
威力は?
連射性能は?
そもそもミッドチルダで造られたのか、それともどこかの管理外世界から持ち込んだのか?
自分達を殺しにかかってくる質量兵器に対して、六課新人のもつ感想とか……。
まさかゴム弾撃ってくるわけじゃないですよね。
おお!
掘り下げればもっと面白くなりますねw
フリードが人間の女の子になるというのはこのスレ的にはアリでしょうか?
620 :
名無しさん@ピンキー :2007/08/18(土) 20:39:09 ID:2d/JWs85
フェレットが人間の男の子になったんだからありだろ
擬人化自体は、このスレならデバイス等の無機物すら使うネタだから問題ないと思うが・・・あの竜メスだったのか?
>>621 特にオスとかメスとかは言われてなかったと思う
623 :
流れ :2007/08/18(土) 21:55:02 ID:6iUvAqkq
>>621 エリオくんが女性陣の.シャワーをフリードと待ってる描写あったし……どっちだろ?
>>621 フリードリヒってのは男の名前だからオスだろうよ
そんな時はロストロギアのせいにしちゃえば無問題。
あるいは女装少年で。
>>619 またエリオきゅんの貞操がピンチですか!
フェイト、はやて、ティアナ、ストラーダに続いてフリードまでですか><
ぜひ。
フリードの擬人化ふたなりで エリオ×キャロ×フリードの3P
フェイトが男になってなのはをやる
>>629 むしろなのはが男になって六課のおなごとやりまくる
キャロとエリオの性別が変わる
いやむしろエリオとキャロの精神が入れ替わr(ry
>>633 いや、むしろエリオの体興味津々なキャロがアレを弄繰り回して、
「エリオ君、変なの出てきちゃった、どうしよう」
と言って、エリオ羞恥プレイ。
635 :
246 :2007/08/19(日) 04:15:12 ID:5F6u2Q8B
↑妄想をそのまま文字にしてみました。 エリオ君とキャロさん入れ替わり。 キャロさん変態です。
薄暗い室内。その中にいたメガネの女性が、目の前の少女に妖しく笑う。 「出来たわよ、キャロが言ってたの。多分、希望通りに出来たから」 「はい、ありがとうございます」 シャーリーに手渡されたそれに、キャロがうっとりと頬ずりして涎を垂らす。それ を腕で拭いながら、駄目駄目そんなの女の子がしちゃ駄目だと、キャロさん自重。 「ふふふ……エリオ君……」 それは、一人の少女の暴走が巻き起こすどうでもいい珍事。 魔法少女リリカルなのはStrikerS ―エリオ君のストラーダが見たかったの― いつもと変わらない目覚まし時計の音に、いつもと変わらぬ動作で反応し、少年がい つもと変わらぬ朝を迎えた。 ベッドからいつも通り這い出て、いつも通り寝ぼけ眼でもそもそと練習着に着替えて いく。 部屋を後にし、朝の練習までの時間に顔を洗い歯を磨く。その頃には寝ぼけた頭も完 全に覚醒し、とりあえず目の前のキャロに挨拶をした。 「……」 挨拶をした。 「……」 まだ寝ぼけているのかと顔を洗い、目の前の鏡を見てキャロに挨拶。 「……」 とりあえず落ち着けお前、と心の中で百回ほど叫び目をきつく瞑って鏡を見る。そこ にあるのは紛れも無い自分自身ではなく、紛れも無くキャロ・ル・ルシエさん。 「いや落ち着くんだ、これは夢、そう夢だっ! ははは、まだ僕寝ぼけてるんだね…… じゃ、じゃあ早く起きないと駄目だ! 遅刻なんかしたらなのはさんに何されるか分か らない……あぁ、でもあの夜のお仕置きはきもちよか……い、いやっ忘れろ忘れるんだ エリオ・モンディアル!」 と、軽く暴走しながら頬を抓った。それはもう渾身の力で。 「痛い……」 その痛みに気持ちよくなり慌てて手を離せば、痛々しいほど赤くなったキャロの柔ら かそうな頬。鏡の中にいるキャロが、エリオ君もっと苛めてと言っている様で目を逸ら した。 「夢じゃない……?」 何か、とんでもない事が自分の知らない所で起きてしまったのか。それとも、スカリ エッティの新たな暗躍か。 考えされど答えなど出るはずも無く、言いようのない絶望感に膝を砕き、自分に近寄 ってくるフリードリヒを見た。
「おはようフリード」 パタパタ、と飛行しながらこちらに飛んできたフリードリヒの首を撫でながら、ふと 考えた。 自分の目玉が腐っているんだ。他の誰かにはちゃんと見えるはずなんだ。そんな、半 ば自虐的な名案に従い、フリードリヒを見つめて問いかけた。 「僕が誰か分かる?」 『は? いつから僕っ子になったんですかい、ご主人様』 「……」 どうやら耳も腐ってしまったらしい。そもそも、フリードリヒの言葉が分かるのはキ ャロだけだ。自分には分かるはずが無い。 気を取り直し、エリオが洗面所を後にしようと踵を返し固まった。 「おはようエリオ君」 「は……はい?」 目の前にいる赤い髪の美少年は、間違いなく自分だ。あの凛々しい顔を忘れるはずが 無い。 だから、目の前にあるのは鏡。こちらに近づいてくる鏡なんだ。と、もはや言い訳で すら無い事を叫びながら必死に目の前の自分に目を背けた。 「どうしたの? はやくしないとなのはさんに怒られちゃうよ?」 「怒られるのはいいんだけど……ち、違う!」 どうしたの、とやたら結局のいい自分が首を傾げていた。 右手を上げる。目の前の鏡は首を傾げたままだ。 左手を上げる。目の前の鏡が自分の横を通り過ぎ顔を洗い始めた。 胸を揉んだ。もっと揉んでいいよと笑っていた。 「嘘……」 「もう、エリオ君の反応詰まらないなぁ……ほら、もっと女の子の体になったらまずす る事あるでしょ?」 そう溜息を吐いたキャロが、エリオを置いて去って行く。絶望感に打ちひしがれた少 年は。 「はぁっ、んんっ……ふぁっ!」 言われたとおり、女の子の体になったらまずする事をし始めた。 感度は良好のようだった。 * * * 朝の練習は、恐ろしいほど滞りなく進んでいた。エリオの姿になったキャロはストラ ーダを振り回し大笑い。エリオは、見よう見まねで人差し指を突き出してブラストフレ ア。 誰も何も言わず練習が終わり。誰も何も気づかないまま昼食の時間が訪れた。 開き直る事に決めたエリオが、いつも通りスバルたちと昼食をとりつつ山盛りの人参 を食い漁る。 激しい練習で疲れた身体は水分くれと訴え、その訴えに従いドリンクを胃に収めてい く。 そして、事件は起こる。それはもう必然だ。 「く……」 「どうしたのキャロ? お手洗いなら我慢して行ってくれば?」 「い、いえその……ど、どうしよ……」 どうすればいいか分かる筈も無く、隣にいるキャロに視線を投げかけた。
「あ、エリオもお手洗いだって……結構前だけど、遅いなぁ……」 「ぼ……わたしも行ってきます」 それはもう、行くしかないじゃないか。 少年が駆けていく。 だが、もう遅すぎたのだ。 時間は、約十分前にさかのぼる。 「う、うわ……すごい……」 目の前で飛沫を上げる黄金水。ちょこんと添えた指は、ふにふにと柔らかいままのス トラーダを弄ぶ。 「ま、まだ出るのかな……」 便器に黄金水を叩き付けながら、エリオの身体を乗っ取ったキャロが溢れる唾を飲 み込んだ。 ふにふにのストラーダも、放出される黄金水のアンモニア臭も全てエリオのもの。 「エリオ君と入れ替わってすぐに色々弄くったけど……えへへへ……飽きないなぁ……」 放出が収まり、ストラーダをブルンブルンと振って残りを放出した。 ちなみにここは男性用便所の個室だったりする。だから、鍵をかければ誰も見ない。 そして目の前にあるエリオの待機状態のストラーダ。 興奮は、際限なく高まっていく。 心臓は、張り裂けそうなほど早まっていた。 「す、すとらーだ……せっとあっぷ……」 なんて事を口にしながら、睾丸を手にとって重さを確かめてほくそ笑む。 むくむくと起動していく彼のストラーダ。それに目を輝かせ、キャロがもっともっと と、弄繰り回し、目の前に起動した彼のストラーダに溢れた涎を零した。
「エリオ君の……んくっ……涎でいっぱい……えへへへ」 いつからわたしの涎まみれにしてあげるからと、妄想を膨らませながらストラーダを 上下に擦りあげていく。 耳に届くねちゃねちゃという、いやらしい音。皮を被ったままの先端。僅かに覗いた 鈴口から滲んだものを指で掬い取り、口に含んで喉を鳴らす。 「あぁっ、んんっ、はあっ……す、すごいえっちな声になってる……」 熱い息と共に吐き出されるのは、紛れも無い彼の甘い声。抑える事無く喘ぎ、滾った ストラーダを両手に持って、硬さを確かめるように強く握った。 段々と視界が滲んでいく。 手の中でストラーダが暴れ、もう爆発寸前だ。 「で、でちゃう……はぁっ、エリオ君のせーえき、いっぱいでちゃう……!」 激しく上下に擦りながながら、キャロが便座の上から腰を浮かせて震わせた。 どくどくと脈打つストラーダを震わせ、キャロが嬌声と共にエリオの精液を放出させ た。 途端脱力したキャロが視線を落とし、未だ続く射精をうっとりと見つめていた。 「はむ、えりおくんの、おいしい……んんっ……!」 手の中に溢れた精液を飲み込み、彼の味を堪能する。それは、まるで心を酔わす毒の よう。 一心不乱に彼の精液を貪り、次々と喉に飲み込んだ。 「キャロッいるんでしょっ? ここ空けてよ!」 すぐ近くで泣き出す寸前の彼の声。 その声にキャロが、口の周りを精液だらけにしたまま鍵を開けた。 「エリオ君、こっちだよ」 ――――続くかないかも。 以上です。ありがとうございました。 スイマセン、調子に乗ってしまいました。
640 :
名無しさん@ピンキー :2007/08/19(日) 04:57:29 ID:uyqD7ljn
>>639 ストラーダワロタwしかしストラーダは完全に比喩になってしまっているなw
個人的にキャロの体状態のエリオが自分のストラーダを(ry
キャロの姿(主に口の周り)に絶望して立ちつくすエリオの顔が手に取るようにわかるぞww
入れ替わりいいな 「エリオ君、わたしもっと気持ちよくなりたいな…」 「キャ、キャロっ!?ナニをじゃなくて何をっ」 こうですか、わかりません!!
もし六課の性別が全て逆だったらって妄想したけど より軍隊っぽくなる代わりにエリオの身の危険度が128倍にハネ上がる 改めて思うけど男女比が異常だな
ヴァイスとザフィーラの貞操もうなぎ上りで大ピンチだ つかそれだとルー男とディー男にそれぞれ散らされて(ry
フリードが人間の女の子になる話マジで見てえええ
>>639 何気にエリオも自重しろww
そしてなのはの深夜のオシオキが、気になってしかたない。
>>644 忘れないで、はやての副官のアレックスを…
>>646 ネタなのかマジなのか判断に困るけど
副官はグリフィス君です
アレックスはアースラ
なのはが男でユーノが女
>>647 失礼、マジで間違えてた…orz
前線隊長の模擬戦に参加して来る。
>648 かたや不屈のエース、エースオブエースと呼ばれる白い悪魔(もしくは冥王)の男 かたや管理局屈指のデータベースの主にして若手トップクラスの考古学者の美女 あれ?何かすごいまともなカップルに見えるぞ、性別逆転しただけなのにw
651 :
流れ :2007/08/19(日) 09:59:52 ID:8BJfq5di
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>>649 :::::::゜:::::::::: ...:: :::::
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... ..:( )ゝ ( )ゝ( )ゝ( )ゝ無茶しやがって… ..........
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.. 三 | 三 | 三 | 三 | ... ............. ........... . .....
... ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ............. ............. .. ........ ...
三三 三三 三三 三三
三三 三三 三三 三三
17話の戦いが終わった後にスバルが戦闘機人と言う噂がたちスバルに迫る悪意 機械なら何しても許される。と言う理不尽な理由で蹂躙され弄ばれる身体。その悪意は最愛の親友にまで毒牙に掛けようとする その時に何故かフェレットの様な小動物がスバルを助ける。 ってシチュを妄想した
>>594 YOUさん
以前(CL第1部)投下時に「エロがあれば」というレスのいくつか頂いたことがありますが、
同じ感覚を味わった気がします。
そこまでしてなぜ直接シーンを入れぬ!
って、まぁそれはいいとしてw
いい感じに仕上がってる思います。欲をいえば既に恋人同士から始まっているので、
冒頭のベッドシーンの前後に2人のなれそめの簡単な説明をほんのちょっとでも
入れておけばすんなり話に入れたかな、とは思いましたです。
なにはともあれ都築(誤字)期待してますですよー。
追記。
549さん及び保管庫管理人さんの方々へ
>>106 -111にて投下した私の作品ですが、管理用に付けてたVOL.1という表記が残っていました。
お手数ですが、保管庫登録の際、
・冒頭部分
誤)
魔法少女リリカルなのは 〜 CherryLight・NEXT 〜 VOL.1
↓
正)
魔法少女リリカルなのは 〜 CherryLight・NEXT 〜
〜 Scenery of the certain morning(ある朝の風景) 〜
・巻末部分
誤)
魔法少女リリカルなのは 〜 CherryLight・NEXT 〜 VOL.1
〜 Scenery of the certain morning(ある朝の風景) 〜
Sweet END.
↓
正)
魔法少女リリカルなのは 〜 CherryLight・NEXT 〜
〜 Scenery of the certain morning(ある朝の風景) 〜
Sweet END.
に修正していただくようお願い致します。
654 :
名無しさん@ピンキー :2007/08/19(日) 10:57:38 ID:uD6k1fHH
埋めるべき?
sage忘れてた・・・
>>655 感想書く人も居るだろうからまだ埋めなくていいと思う。
と言ってる本人が感想かけてない。
>>639 GJ。続けてください。
自分の体いじられてショックを受けたはずなのに
キャロの体を弄ってしまうエリオとか。
>>648 あれ、なのはが男でユーノが女だったのを
わざわざ逆にしたんじゃなかったっけ?
660 :
名無しさん@ピンキー :2007/08/19(日) 15:31:23 ID:L4BivK/F
そーいやエリキャロで純愛Hって割と見た事ないな
>>659 アニメやそこらのサイトから受けた感じじゃ、
下手すると続き待ち遠しいNamelessヤミなのは以上に病みそうだがな
661 :
名無しさん@ピンキー :2007/08/19(日) 16:13:00 ID:civD3O08
最終決戦の展開次第ではナンバーズも色々なキャラに絡ませる事が可能だよね 陵辱にしても純愛にしても ただクア姉やドゥーエに関わったキャラは陵辱しか思いつかないけど
とりあえず、COOLに行こうぜ まずはsageてくれ
KOOLにか L5→ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいryとティアが
金属バット型と鉈型デバイスが出るのですよ。にぱ〜☆
レアスキル『狂化』と『疑心暗鬼』を習得しそう。
ティア1000回言ったら許してもらえたかもしれないのに……
それ見たスバルが激昂して1500秒でなのはにフルボッコされる為に駆け出すな
その場合黒なのは降臨かw おいで。2丁拳銃女。
エリルーのSSって少ないよなぁ ある槍騎士と紫の姫の話だけかぁ
>>669 ルーがこの終盤になっても、全然描写されてないからなぁ。
SSとしてか書き辛いと思われ。
671 :
一階の名無し :2007/08/20(月) 14:12:48 ID:lnaIo6RW
携帯から適当埋め小ネタ。紫の姫の後です。 今までゼストと一緒に野外で寝てた為に ベッドじゃなかなか寝つけなくて毎日壁際でカーテンにくるまって寝るルー子。 それを心配したエリオが質問すると一緒に寝る事を頼まれて… 「…………………………」 「ん…………」 「………………………」 (モゾモゾ) 「………フェ……さ………くすぐっ……ですよ………」 「……………」 (グニッ) 「うっ……。―――――うあぁぁっ!? ルーテシアっ!?何やってるのっ!?」 「…………ルー」 「いやっ!そんなことよ」 (ギュウウウウ) 「痛い痛い痛いイタタタタっ!ごめんよルー!」 (コクリ) 「えっと……で、何でこんな事に?」 「……アギトが……言ってた…… 男なんて……皆ケダモノだから……こんなのが大好きだって……」 「いや!それは僕と一緒に寝るなって言いたいんだよ!」 「……エリオは……嫌い?」 「嫌い!嫌いだからやめて!?」 「……なら……一緒に寝ても……大丈夫……」 (ギュッ) 「…………」 「……ルー?」 「…………」 「……もう寝たんだ……これって信用されてるって事でいいのかな?」 翌朝、ルー子の部屋から出てきたエリオを目撃したキャロ。 フリードの胃粘膜とスバティアの精神の崩壊が迫る! 頑張れエリオ!負けるなエリオ! ちなみに私はハーレムルートは書けないから戦えエリオ!
>「………フェ……さ………くすぐっ……ですよ………」 君んとこのエリオは、フェイトと同衾がデフォすかw
>毎日壁際でカーテンにくるまって寝るルー子。 一瞬で終わクロ三巻(上)の冒頭挿絵を思い出したのは俺だけでいい。
21話でルーがキャロに嫉妬してるような描写あったから、エリルーもこれからだ!
エリルーをもっと!もっと!
>>674 SS02聴いてる人にとっては
眼鏡余計なことをしやがって・・・・
的なものも
さてそろそろ埋めますかな
スレを埋めてもら\ 白い悪魔の名は伊達じゃない… / ` ヽ{/ <二¨ 簀巻きにして えるかな ? \ || ,'. .. ./i. .i .| ,ヘ. . . .l. . . lヾゝ| / \ヽ 埋めたげようか? \ \ \l」 |: . : .!フニ!ミi;/ !ァ;ニ_}. . . |: ::| l / . ,. i ト、} >=-、\ __ \ |. . : <ト' !` 'ト' .!〉. . |:.i:|ノ/ ::.. .....::/イ:| | | リ フ>'´ `ヽ/./\ l. . . .lゝ- ' , `-'j , , レ /..:|i::::::::::::::::::::::::/イ,イ:レレ―-く^ ヽ、 / イ / 、ハ)、\ . . lu" r‐ァ "イ/// . ::::| \:::ヽ:::::::::/ |::∧ ヽ. } ゴメンナサイ ∠V/ / // { ヽ\ Vl'、 \ト、>、 __ ,イ/../| ::::| Y^ ー ' , レ'::::! ヽ. ! | ゴメンナサイ / { { {{ トk从|\j斗l ',!ハ\j \∧∧∧∧/ | ::::| / ̄ ` 、i_ノ| ::::|::::::::::::i:::::::|:: | ゴメンナサイ / V llハY冽 f冽リ j ∨ .< な > . | / ::::|┴――‐< ̄ ̄ /^ヽ/ `Y.|::.| _r 、 . / / ヽ从小¨´ '_ `¨/l∨ ∨ < お の .>. | / ::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::rヘ<二ユ,|:::}┴、 `! ../ / |.lゝ, _ イ/ ∨< は > |/: :::::|::::::::::::::::::::::::::::::,.ム::::::::V.人. i ∨ `V ──────────────<. 話 さ .>─────────────────── なのは!今夜も いじめて(ry < ん > l { ヽ ヽ. lヽ,〉'´}. l ! .! ! } /l -| 十! /- イ / | | ,' ,.< !!! の >. l. |、 ヽ \ ゝ ヾ〉';;:j '| j ,' j | ,' l | W|_l_/| / |l ,' / メ/|: / /∨∨∨∨\ _」」__、_|_`_,j_ゝ_、,)、 {゚ソノ/ jノ / ,' j! / :/こ| レ行ifヾ八{ /xく/ |/ 少し頭冷やそうか <´O:.:;;:i''l^`ヾ、 ヽ.jゝ‐' | , / / } / {{^ | |!込,,ソ イf巧トV /〃:.:.:./.:.:.:.,:.:.:.:.:.:.:.:.:: \ヽヽ=ニソ _」 、 /| ! j /!/ j/ | ヽ.| | ` 込,ソ// /:i: :.: i: :/:.:i:.:.|:.:l:.:.:.:.:.:.::.Y\ヽー-‐'´ _, , ' !/| / ,/j' | l | | , ア/ . レl:!:.:./l::|:.:/レl:j、:j、::|::l:|:|:.:|:./l\ ´´ / j ノ // l | l | r- _ / 'ヘ/:.:l::l:.:l'莎 ヘト忝レ::l::ム/ 'v l..\__ / // / | | l ._/| |\ `ー / .|:.: :⊥ヽl ¨ , ゙ー' |/イ/ \|:.:\  ̄ /ノ j ! .斗{ | l ヽ、_. ,/ .l/ `l\ ‐ イ l/`llY  ̄\ :.:.:\ていうか、さんを付けろよ! : : :.∨| |\_|/ / / lノ l¬≠ i lj.! ∧:.:.:.:'\ 錦江湾に埋めるぜ!?
|: : :/: : : /`i;;:::::::: :: : ::::::::::::i;`ヽ.: \: : : :\ |: :/: : : :.| ;i i:::::: ::::: :::::::i. i:: |.: : : :\: : : :\ |: :|: : :i ;! ;;;;;___,ノ;;ヽ、_____;;;;ノ_ノ; .| : ! : : : : : :l: : : : : | |: :|: : :| ( .''i´::::○:::`i:: ::i´:::○::::`i''´ ,); | : :|.: : : : : .:ト、: : : ! \!: :.:! ;'ヾ `ー‐‐‐‐´:: .:::`ー‐‐‐'´' /;; |: : :|.: : : : : .:|: :ヽ: : | |: : :| .;;`i ,,, _ :::: ::::_ ,,, / .;; .!: : |.: : : : : .:|: : :|: : | 書き手さんも読み手さんも |: : :`ー';; ヾ、__;'(´. '';; ;;:' `);__ノ;; ,iー´: :/: : : : : : :|: : :|: :/ テンプレはは必ず読もう \: : : |! i;''ヾ、_____ _____//;| ,!ノ_/: /|.: : .:|: :|: : :レ' |\ ヽ ヾ、;レ'-二二-レ;// .,/ ̄/: : /: !: : /| /.: .: ! |: : `ト.ヽ ヾ、:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:// /./: :レ'.|: :|: /: レ: : : .:| …それにしてもこのお面、 |: : : |. ヽ ヾ∧ニニニニ∧/ /l: : : | |: :レ.: .: .: : : :.:| 目の位置がズレてて見難いなぁ。 |: : : | .ヽ ヾ-‐'´`ー-'´ / .|: : : | |.: .: : : : : : : : | |: : : | f|ヽ、___ ____ノ j、 |: : : i |: : : : : : : : : / \ : \ノ \ / ト、 j.: .:/ ! : : : .: : : : / _ -‐>、: :\ ` ー‐ァ-イ | //、 |: : : : : : : / . -‐‐…' ´ / `ト-ヽ ∧__∧. |/ |` ー- 、__ : : / ./ |\. / | |. ヽ ! | ` ー-、
〜 とある森の中、キャロはいつもの様に動物達に会いに来ました 〜 (;;;;;: ;;;;;;;;;;; ::::::::::::: ,,"".., ;;; ...,,ノ キ|,,.,.....l;iiiiii!ソ"'(・^・ )"'\"" '''ソ .|.,i,.ii| | | |. i,!!!ii| 「みんなー ⌒*(・∀・ )*⌒ .|. i,!!!ii| 出ておいでー」 |.,i!ii|ヘ|ノ .|. i,!!!ii| ◎ |.,i.,!ii|u |. i,!!!ii| _)_ ヽ|ノ .|;..!!ii| ((・∀・ )x)) |. .i,!!!ii| /ハ--ハヽ WWw ww ノ ハ\ www WWwソ /ヘ.ゝ\ 《 !!ノノハ !! ) wwww ∧ ∧ """7'''^^w 从.゚ ヮ゚从 "" ,, "((`へ´ ))" @ /⊂{}^卯 ^{}つ "' WWWWWW ヽ|ノ <,_ /ソ-v-ハ_ゝ `~じフ~ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ (;;;;;: ;;;;;;;;;;; ::::::::::::: ,,"".., ;;; ...,,ノ キ|,,.,.....l;iiiiii!ソ"/" \"" '''ソ .|.,i,.ii| . |. i,!!!ii| 「みんな元気みたいだねっ |.,.!!ii| .|. i,!!!ii| 明日はシャマルさんが .|.,i!!ii| .|. i,!!!ii| お弁当作ってきてくれるんだよ」 ◎ . |.,i.,!ii| . .|. i,!!!ii| _)_ ヽ|ノ |;..!!ii| . |. i,!!!ii| /ハ--ハヽ WWw ww ノ ハ\ www WWwソ /ヘ.ゝ\ 《 !!ノノハ !! ) 【 おっ お 弁 当!?… 】 """7'''^^w 从.^ ヮ^从 o o o o ∧ ∧ /⊂{}^卯 ^{}つ ⌒*(・∀・;)*⌒/(・_・;)\ ((・x ・;)x)) "((`へ´;))" <,_ /ソ-v-ハ_ゝ |ヘヘ|ノ |ヘヘ|ノ |ヘヘ|ノ |ヘヘ|ノ `~じフ~ .uヘu . uヘu uヘu uヘu ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 〜次の日 〜 (;;;;;: ;;;;;;;;;;; ::::::::::::: ,,"".., ;;; ...,,ノ キ|,,.,.....l;iiiiii!ソ"/" \"" '''ソ .|.,i,.ii| . |. i,!!!ii| 「みんなーこんにち…あら?」 |.,.!!ii| .|. i,!!!ii| __ .|.,i!!ii| |. i,!!!ii| |通| |.,i.,!ii| |. i,!!!ii| __ |行| ヽ|ノ |;..!!ii| |. i,!!!ii| ∠ =。= ヘ |止| WWw ww ノ ハ\ www WWwソ /ヘ.ゝ\ i !!ノリノ))》 .|め| ________ ' ,,..,, """7'''^^w ノi゚リ;゚ ヮ゚从 ''|''| | 水道工事中 .| (つ)Ψ(^つ」 | ご迷惑を | @ ヽ|ノ //,A、ヘ 田 | おかけします.| ''" ( ( ( `~じフ~  ̄‖ ̄ ̄ ̄|| ̄ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
__ /l/ /-―――- 、 li // / `ヽ | V \ _ゝ ヽ / ヽ_ ∠,イ ト'゛ / / ,イ ∧ト ト, ト ト, i iヽ | 野郎ども! / /l // |/ リ ヽl ヽj _リVl彡.| 次スレで会おうぜぃ! //l |/ _,-二―‐" lh ,〉 V' l z二二ニく  ̄,-┬ァ リ_/ {l ー‐' `二´ / .j l ヽ | | | |ヽ l\ | | ノ / l ヽ ! / ヽ ‐ \ // l \ ヽ に二二ノ // j l\` // / l∧ `== ´イ rヘ / V /⌒\ V / l ハ__/ \ / V ! l jヽ / ヽ/ | |