らき☆すたの女の子でエロパロ10

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1名無しさん@ピンキー
現在、アニメも放映されていてノリに乗っている「らき☆すた」でエロいの行ってみよ。

☆カップリングは自由
☆基本的に百合マンセー
☆801は禁止(と言っても男キャラあんまいねぇ)
☆投下した作品の保管を希望しない場合、前もってその旨を知らせること

※マナー等※
※割込みを防止するため、書き込みや投下の前等にリロードを。
※荒らしや煽り、気に入らない人・作品等はスルーで。
※グロやSMなどの過激な内容は断りを入れてから投稿する
※読者=主人公の作品(いわゆる俺キャラもの)についてはNGワード指定や断り文を確実に。
※480KBまたは950レスのどちらかに近づいたら、次スレの準備を。

マターリはぁはぁしましょうか。

☆まとめサイト(管理人と職人に感謝!)
ttp://www33.atwiki.jp/kairakunoza/pages/1.html
☆派生サイト:てけてけかなたさん伺か化計画
ttp://neo-experiment.hp.infoseek.co.jp/index.html
☆前スレ
らき☆すたの女の子でエロパロ9
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1185448169/
2名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 00:42:59 ID:dx59618z
>>1乙だよかがみん
3名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 00:44:02 ID:LrZtc+0n
>>1乙かれさま、お姉ちゃん♪
4名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 00:46:45 ID:GPXkwnCx
>>1乙かれさまです、つかささん。
5名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 00:48:08 ID:w3tj1q4d
>>1かがみさん、ご苦労様です
6名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 00:48:51 ID:gy3iy6mv
>>1乙かれさま、柊ちゃん
7名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 01:01:57 ID:X+B2nPZN
おー、>>1乙かれー、柊ー。
8名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 01:04:47 ID:yg2okkgu
>>1あえて言おう、乙であると。

一週間ちょっとで次スレだなんて……追いつかねぇorz
9名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 01:18:09 ID:iUF99zBs
http://www.nicovideo.jp/watch/sm759260 ニヤニヤしたら死亡だよん♪
10名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 01:40:38 ID:+qdqi3WT
>>1
かがみ、乙かれさま。
11名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 02:29:14 ID:4iBbxqbS
もう投下する奴、アニメ派かとか書いてくれよ。かがみんかがみんいい加減萎える。
それじゃ、必然的に平野でしか脳内変換出来ねーじゃんかよ。
今日兄、平野信者にはいい加減飽き飽き
12名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 02:37:20 ID:Sd2rfdbA
>>11
ヒント:この板を誤爆で検索
13名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 03:02:00 ID:w3tj1q4d
>>11
多くの職人がいるこのスレで、君個人の意見が通るわけないだろ・・
第一アニメ派だなんだといちいち書くのは職人にとってもかなり面倒だろうし
それに、書き手によってはこなたの感情の変化にうまく使ってる

まあ、それでも折角書いてくれている人に文句を言うのであれば「自分で書け」と
14名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 03:03:32 ID:+q9Pcvno
>>11
かがみんをNGに入れれば幸せになれるよ
15名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 03:43:30 ID:6bh9T3XI
さまーべけーしょん後一月位か・・・・
長いなぁ・・・

さて、こんな粉雪電波を受信した。


夏休みにダイエットのために登山を計画するかがみ。さすがに一人では寂しいので三人も誘う。
こなただけはあまり乗り気では無かったが、やはり親友達と出かけたいのか渋々承諾。

夏休み。○○山にやってきた一行は早速登山を始める。
しかしみゆきが足を踏み外し、それを助けようとしたこなたも一緒に落ちてしまった。
すでに夕刻だったので動き回るのは危険とみゆきが判断。幸い怪我もなく食料もあったので近くにあった洞穴で一夜をすごす事に。
こなたが恐怖に押しつぶされそうな中でみゆきはその母性でこなたに安らぎを与える。翌朝無事救助。

こんな電波でも職人さん達の助けになれば幸い。組み合わせも設定を変えれば変更できるし、エロ非エロ両対応でもあるし。
16名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 04:11:56 ID:tcc2sUUi
>>11 かがみん乙
17名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 04:14:54 ID:0Oo80yNK
別に擁護するわけでも無いんだが、まあ実際存在しない呼称なんだよね、「かがみん」って。
原作から持ってきた設定でも無ければアニメから入った新設定でも無い「聞き間違い」とでも言うべき呼び方。

しかしまあそれが何故ここまで浸透してるのかと言うと、一概には言えんが
「呼び方として似合いすぎてる」のが要因ではなかろうか。
こなたのおちゃらけたキャラ性と「かがみん」と言う中々に親しみある呼び方がマッチし過ぎて違和感が無いと言うか。
人にあだ名つけるのはむしろつかさの役目なんだけどね。まあこなたも原作で「みさきち」とか妙なあだ名考えてるし。
>>11氏は古泉が「キョン君」と呼ぶのと似たような「萎え」を感じているんだろうけど、なんかそれともちょっと違うと言うか。

俺自身も最近のアニメのはっちゃけっぷりには否定的な原作厨なんだけど(パロネタより1年生ズの出番を・・・)
「かがみん」の呼び方はあんま気にした事ないなあ。あんまりアニメ見てて「かがみん」って言ってるようには聞こえないんだけど、
やっぱり前述の通りマッチし過ぎて疑問が余り沸かない…。



と、まあ>>11氏もあんまり否定的だったり煽ったりするような言い方しなければここの人達は真摯に受け止めてくれると思うんだ、うん。


…それと、この長文呼んでくれた人、乙です。
18名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 04:42:01 ID:w3tj1q4d
>>17
あなたのそのみゆきさん的分析と抱擁力に萌えました
確かにそう言われると>>11の意見も分からなくはないような・・
しかし、それにしても>>11の言い方は荒らしに見られてもしょうがないと思う

文章にするのってやはり難しいんですねorz
19名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 05:22:24 ID:PGYObeIK
とりあえずマジレスしていい雰囲気と察したので一言。
「かがみん」呼びは原作のコマでもアニメでもあるんだけど…。
ただ使う頻度は限りなく少ないって意味で言ってんなら、そこそこ同意。
20名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 05:45:49 ID:mv0QpCrx
いまさらながららきすたのスレがあることを知った
>>1



こなたとにらめっこ勝負がしたい
21名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 07:57:41 ID:UXgyvmvg
>>1
乙ンデレ特急

>>20
ようこそ…『男の世界』へ…
22名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 08:09:52 ID:i6SI5TAq
>>11
君、前スレで暴れてる人?
全ての問題は、自家発電&脳内変換で解決すると思うぜ。せっかくなら書けば?
23前スレ794:2007/08/04(土) 08:16:25 ID:mjmobPAD
投下してみる

投下が始めてなんで不手際とかあったら申し訳ない…
24名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 08:17:50 ID:mjmobPAD
『私の気持ちに気づいたのはいつからだっただろう』


━━ usual days

「それでさー、こなたったらそこらじゅうにバルサミコ酢ぶちまけちゃってさー」
「ちょ、かがみだって人のこと言えないじゃん」
「あはは〜、こなちゃん必死〜」

いつもと変わらない風景
私がいて
お姉ちゃんがいて
そして、こなちゃんがいて

なんにも変わらない日常のはずなのに
変わってしまった私の気持ちに気づいてしまったのはいつからだっただろう


あれは、夏祭りの夜のことだった
こなちゃん達とお祭りを見に行った時のこと

その日は例年に増してすごい人だった
あまりの人の多さに、私はみんなとはぐれてしまった

「お姉ちゃーん、こなちゃーん、どこ〜」

25名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 08:18:39 ID:mjmobPAD
みんなを探して歩いていると、後ろから声をかけられた

「ヘィヘィお姉ちゃん、ひとり〜?」
「暇なら俺らと遊ばな〜い?」
「あ、えっと、一人じゃないんですけど、ちょっとはぐれちゃって……」

いわゆる『ナンパ屋さん』と呼ばれる人だろうか
早くお姉ちゃん達を探さなきゃいけないのに

「そんな奴らほっといて行こうZE☆」
「友達もきっと忘れちゃってるZE☆」
「あの、やめて………ください……」

強引に腕を掴まれた
私の力じゃ絶対に叶わないよう……
誰か、助けて……!

26名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 08:19:21 ID:mjmobPAD
「ちょっと、つかさになにしてんの」

私とナンパ屋さんの間に割り込んでくる小さな人影
吸い込まれるくらいの青い髪
頭のてっぺんからピョコっと飛び出したクセっ毛
というか、私の知り合いにこんなに小さな子は一人しかいない

「こなちゃん!?」
「つかさ〜、はぐれたと思ったらなにしてんの?」
「いや〜、ナンパ屋さんに引っ掛かっちゃって………」
「リアルで『それなんてエロゲ?』やってんじゃないっつーの」
「なんだ?てめえ?」
「つかさの友達」
「つーか、妹の間違いじゃねーの?」
「ギャハハ、面白すぎだつーの」
「(#=ω=.)」

あ、こなちゃんが怒ってる………
あ、ゆっくりと構えをとってる

「せぃっ!!」
ズドムっっ!

男の人に掌底を打ち込むこなちゃん
的確にみぞおちを狙うあたり、こなちゃんらしいというか………

27名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 08:20:24 ID:mjmobPAD
「逃げるよ!つかさ」
「え?えっ??」

そして、そのまま私の手を取って走り出す
突然のことに、何がなんだか分からない私
前には私の手を引くこなちゃん
いつもは小さいこなちゃんの背中が
今日は少しだけ大きく見えた



そんなことがあったらのが4日くらい前

それからだ
気がつくと、こなちゃんの事ばかり考えるようになったのは

これって、いったいなんなの?
この気持ちは、いったいなんなの?

誰か、教えてよ
28前スレ794:2007/08/04(土) 08:21:42 ID:mjmobPAD
とりあえずここまで
お目汚し失礼しました

続きは今日中に投下できたらいいなぁ
29名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 08:45:25 ID:sPRjFnz5
>>28
投下乙

とりあえず、キャラの喋り方が微妙に異なってるのが気になる。
俺の勝手なイメージもあるだろうけど、多少違和感のあるセリフが箇所箇所にあったので…

他の人も言うことだけど、できるだけ一つのSSは完結させてからの方がいい。
で、それをじっくりコトコト寝かせて見直してみるとグッとレベルアップ!

今までのスレを見返したら、書く前や書く後に気をつけたらいいことってたくさんあると思うから、もう一度読み返すといいかもしれない。

長々と失礼しました。続編をお待ちしております。
30名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 09:19:54 ID:LrZtc+0n
>>28
お疲れ様です、こういう乗り好き

取り合えず前置きを忘れずに
非エロのつか×こなだよね?

そして>>25
>「ヘィヘィお姉ちゃん、ひとり〜?」
「暇なら俺らと遊ばな〜い?」
古くて笑った

続き待ってるw
31794:2007/08/04(土) 09:47:20 ID:mjmobPAD
ご意見どもです

>>29
しゃべり方については反省している
読み返してみて、(=ω=.)がかがみん化してるような気がしたw
意識して頑張ってみる

>>30
補足スマソ
非エロのつか×こなです

続きを書く希望が湧いてきたwww
32名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 10:05:47 ID:ye+R0IYm
>>1
新スレ乙です。
思えば遠くへ来たもんだ。

てなわけで、新スレ祝いに「てけてけかなたさん」の番外編を一編投下させていただきます。
33てけてけかなたさん"おかわり" (1/5):2007/08/04(土) 10:07:17 ID:ye+R0IYm
「みゅふふふふ〜……おね〜ちゃ〜ん……」
 ノートPCに向かって、真っ赤でだらしない笑顔を向けるゆい姉さん。
「あらあら、ゆいちゃんったら」
 そのPCの中で、ほんのり顔を紅くしながら笑うお母さん。
 うーん……同じお酒呑みの人でも、こうも差が出るとは。
「だって、おねーちゃんがいるんだよ? これがうれしくないわけがないでしょー」
「ありがとう、ゆいちゃん。でも、飲み過ぎはダメよ?」
「ふぁ〜いっ」
 そう言いながら、ゆい姉さんはラベルに某女教師キャラが描かれた「みずほ」ってお酒を
くぴくぴとラッパ呑み。画面の中のお母さんも、同じお酒をコップに注いでちびちび呑んでいた。
「お父さんさ、あのお酒あけても良かったの?」
「ん? ああ、せっかくゆいちゃんがかなたと会えたんだからな。こういう日にあけないのはもったいないだろ」
 顔をほんのり紅く染めてるお父さんは、そう笑うとラベルに「おねてぃ」と書かれたお酒をコップに注いだ。
ありゃりゃ、お父さんもすっかりゴキゲンになっちゃって。
「はい、ゆいお姉ちゃん。おつまみにいかのわた味噌焼きを作ってみたよー」
「おおっ! ゆたかったら気が利くねー!」
 台所からすのこに乗せた陶板を持ってきたゆーちゃんを見て、大はしゃぎのゆい姉さん。
「かなたさんから教えてもらったんだ。ごはんのおかずにもいいんだって」
「そうなんだー……うんっ、美味いっ! ゆたかとかなたおねーちゃんの愛の結晶がいっぱいつまってるよー!」
「ゆい姉さん、それって使い方間違ってない?」
「いーじゃないかいーじゃないか! おいしーのはかわらないんだしさっ!」
 あーもー、すっかり酔っぱらいじゃん。ほらほら、箸をぶんぶん振り回すのはやめよーね。
「ゆーちゃん、美味しいわよ。お味噌とお酒の分量もちょうどいいぐらいね」
「本当ですか? よかったぁ、お姉ちゃんとかなたさんに喜んでもらえて」
 デジカメから取り込んだいか焼きを嬉しそうに食べるお母さんに、ほめられて喜ぶゆーちゃん。
「あー……女の子だらけで、ぼかぁ幸せだなぁ」
 こっちはこっちで、違う幸せを感じてるお父さん。なかなかカオスな状態だけど……
まあ、笑顔があふれる宴ならよしとしますか。
「ほら、こなたも呑みなよー!」
「や、あのっ、私未成年だからね?!」
 訂正。若干一名よろしくないかもしれない。

−−− てけてけかなたさん"おかわり"・その1「おねえちゃん」 −−−

 事の始まりは、日が傾きかけた頃のこと。
「はろー」
「あ、ゆい姉さん」
 居間でテレビをぼーっと見てると、ゆい姉さんが突然やってきた。
「どうしたの? 今日は平日でお仕事だったんじゃない?」
「うん。でも明日から夏休みもらってるし、ゆたかから会いたいって電話があったから来ちゃった」
「ゆーちゃんが?」
 いつもゆい姉さんのほうから来るから、ゆーちゃんが呼ぶっていうのはなんか珍しいな。
「あっ、お姉ちゃん。いらっしゃい」
「おー、約束どおりちゃんと来たよー」
 ぱたぱたと駆け寄るゆーちゃんを、ゆい姉さんがひしっと抱きしめる。うむ、なんて美しき姉妹愛。
「で、どしたの? 突然会いたいって」
「あのね、お姉ちゃんに会わせてあげたい人がいるの」
 会わせたい人……その言葉に私はピンと来たけれど、
「えっ?! あ、会わせたい人って、ゆたか、恋人ができたのっ?!」
「ちっ、違うよー!」
 事情を知らないゆい姉さんに言ったら、そりゃそう勘違いしてもおかしくないか。
「お姉ちゃんも、たぶんよく知ってる人だよ」
「よく知ってる人……誰だろ。きよたかさんとは今朝も電話したから違うだろうけど」
 首を傾げながら、ゆーちゃんがすすめた椅子へと座るゆい姉さん。
34てけてけかなたさん"おかわり" (2/5):2007/08/04(土) 10:09:04 ID:ye+R0IYm
「ちょっと待っててね、今連れてきてあげるから」
 ゆーちゃんはそう言うと、また居間から出て行った。
「会わせたい人ねー。こなたは知ってるの?」
「んー、知ってることは知ってるけど、直接会った方が早いと思うよ」
「そっか」
 それに、なによりゆい姉さんの反応も見てみたいし。
「おまたせっ」
 お父さんと打ち合わせ済みだったのか、ゆーちゃんはすぐにノートPCを持ってやってきた。
「パソコン? テレビ電話か何か?」
「いいから、ちょっとのぞき込んでみて」
「どれどれ……」
 ゆーちゃんに言われて、ゆい姉さんがずいっと画面をのぞき込む。
「お久しぶり、ゆいちゃん」
 そこには、満面の笑みをたたえたお母さんがいるわけで……
「……こなたー、このかなたお姉ちゃんって、何かのプログラム?」
 さすがに、いきなり見ても信じられないか。
「ち、違うよ。かなたさんだよ」
「信じられないかもしれないけど、正真正銘のお母さんだよ」
「あはは、まっさかー」
 ゆい姉さんは笑いながら、ぺしぺしとノートPCを叩いた。
「きゃっ」
「揺れにも驚くなんて、よく出来てるねー」
「だ、だから違うんだってば」
 あたふたするゆーちゃんに、あわてるお母さん。うーん、これはそろそろ助け船を出したほうがいいかも。
「お母さん、ゆい姉さんがよく知ってることを言ってみたら?」
「え、えっと……最近は迷子になってない? 昔うちに来たとき、よく勝手に遊びに行って、
ゆきちゃんに怒られてたけど」
「やだなー、もう二十歳過ぎてるんだよ? 昔とはちが――」
 そこまで言って、ゆい姉さんの表情がビシッと固まった。
「あの……なんで知ってるの?」
 ギギギギと音がしそうなくらい、ギクシャクした動きで画面を指さすゆい姉さん。
「だって、ゆきちゃんがよくこぼしてたもの。『ゆいったらまたすぐどっかに行って』って」
 その質問に、相変わらずの穏やかな表情で答えるお母さん。
「……かなたお姉ちゃん?」
「なあに? ゆいちゃん」
 そして、お母さんの表情がいたずらっぽい笑顔になって……
「ホントに、かなたお姉ちゃんなの?」
「ええ。あなたもよく知ってる、泉かなたよ」
 それが、嬉しそうな笑顔に変わっていった。
「び、びっ、び……」
「あ、ゆーちゃん、ちょっとごめんねー」
「えっ?」
 ゆい姉さんの様子を見た私は、ゆーちゃんの耳をふさいであげた。さすがに、ゆーちゃんだけは
ちゃんと守ってあげないと――

「びっくりだーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」

「おおぅっ?!」
「きゃっ?!」
 こ……これが瀬戸内名物のハウリングボイスみたいなやつデスカ……?
「こ、こなたお姉ちゃんっ?! かなたさんっ?!」
 お母さんもヒヨコを飛ばしながら目を回してるし、家中に響くほどとは、正直なめていたヨ……がっくし。
35てけてけかなたさん"おかわり" (3/5):2007/08/04(土) 10:10:13 ID:ye+R0IYm
 
 *   *   *

 その後はもう狂喜乱舞なゆい姉さん。ノートPCにベアハッグするわ、嬉し泣きするわ、
きー兄さんに会わせるって強奪しようとするわともう大変。そのままの勢いで夕ごはんを食べたら、
いつの間にか酒宴にまでなっちゃってるし。

「それにしても、あのやんちゃだったゆいちゃんが結婚かあ」
「うんっ、結婚しちゃったー」
 お母さんの言葉に、相変わらずのペースでお酒をあおっているゆい姉さんの顔がさらに緩む。
「ゆーちゃんやこなたに聞いたけど、きよたか君は単身赴任なんでしょう?」
「うー、それが悩みの種なんだよー……でも、ね」
 ほんのちょっとかげったゆい姉さんの顔だけど、またすぐ元の笑顔に戻った。
「きよたかさんは私の隣に必ず帰ってきてくれるし、いつだって連絡してきてくれるから……
ちょっとは寂しいけど、心配はしてないよ」
「ゆいちゃんは、きよたか君のことを信じてるのね」
「うんっ。だって、私の大好きな旦那様だもん」
 きっぱりと言い切って、誇らしそうに笑うゆい姉さん。
 これだけ想ってもらってるなんて、幸せ者だよねー……ちゃんと想ってあげなきゃダメだよ、きー兄さんも。
「かなたお姉ちゃんも、おじさんやこなたのことを信じてたから帰ってきたんでしょ?」
「ええ、私のことをちゃんと想っていてくれるって。最初は、ちょっと会いづらかったけど」
「そうだぞー、こなたばっかりかまってもらっててずるいなって思ったぞー」
「ううっ……ごめんなさい、そう君」
 はいはい、酔っぱらいのお邪魔虫はシャラップ。
「……ていっ」
「ぐぉっ」
 私はお父さんの首筋に手刀を落として、そのまま黙ってもらうことにした。
「でも、ちゃんと信じていたままの二人だった。それに、ゆーちゃんっていうかわいい子も
うちに来てくれて、とっても嬉しかったわ」
「えへへっ、自慢の妹だよー」
「は、はずかしいよー……」
 お母さんとゆい姉さんの話題にのぼった当の本人はといえば、りんごジュースをちびちび
飲みながら真っ赤な顔。さすがのゆい姉さんも、ゆーちゃんにお酒を呑ませようとはしないか。
「そうね。そう君に会う決心をしたのも、ゆーちゃんのおかげだったもの」
「いえっ、そんな。最後に決めたのはかなたさんですから」
「ううん。あの時真剣に話を聞いてくれて、どうすればいいか考えてくれたじゃない。
背中を押してくれて、本当に感謝しているわ」
「はうぅ……」
 恥ずかしそうに身をちぢこませるけど、私もお母さんの言葉の通りだと思った。
「ゆーちゃんって、いざっていうときはすごい行動力があるからね。ほら、合格した頃の
みなみちゃんの件とか、今作ってるゆい姉さんへのえ――」
「お、お姉ちゃんっ! 言っちゃダメッ!」
「ご、ごめん」
 ゆーちゃんにあわてて口を塞がれて、まだまだゆい姉さんの誕生日が先だったことを
思い出した。いけないいけない、ついやっちゃうところだったヨ。
「私に、何?」
「ううんっ、何でもないの! 何でもっ!」
「ふうん。ま、いっか」
 気を取り直して、またお酒呑みへと戻るゆい姉さん。こういうとき、細かいコトを気にしない性格ってのは得やね。
36てけてけかなたさん"おかわり" (4/5):2007/08/04(土) 10:11:57 ID:ye+R0IYm
「でも、私もゆたかのそーゆーポジティブなトコロが好きだよ。さすがに『新しい環境で頑張りたいっ!』って
言って陵桜に行ったのにはビックリしたけど」
「きっと、ゆいちゃんの背中を見て育ったのね」
「ぶふぉっ!」
 ちょっ、なんでお母さんの何気ない一言で酒を噴くんデスカ。
「かっ、かなたお姉ちゃん、どーしてそーゆー恥ずかしーこと言うのかなー」
「あら。だって、ゆいちゃんだって婦警さんになったり、結婚を決意したりってポジティブじゃない。
そのお姉ちゃんの背中を見て育ったから、ポジティブになったんだと思うな」
「そ、そうなのかなー……」
 照れたようにうつむくゆい姉さんに、恥ずかしそうにうつむくゆーちゃん。うん、二人ともれっきとした姉妹だよ。
「それと、こなたもそうね」
「えっ、私も?!」
 そうは言っても、一番私がありえないと思うんですケド……インドア派だし、マイペースだし。
「だってそうじゃない。お料理を教えてあげたり、いっしょにお買い物をしたり。きっと、
ゆいちゃんがそうしているのを見て、自分もゆーちゃんにそうしようって無意識に思ってるのよ」
「うーん……そうなのかなぁ」
「ええ、きっとそう」
 そう確信を込められて言われると、私まで恥ずかしくなってくるヨ……
「そっかあ。じゃあ、私はかなたお姉ちゃんの背中を見てたのカナ?」
「ふぇっ?!」
 ぽつりと呟いたゆい姉さんの言葉に、お母さんまで顔が真っ赤になっちゃった。
「だって、おじさんとかなたお姉ちゃんの新婚家庭に遊びに行ったときは、いつもかなたお姉ちゃんの
ことばっかり見てたし」
「みんな"お姉ちゃん"の背中を見てたってことなんだねー」
「そう言われると、そういう気も……とゆーことは、お母さんがその元祖ってわけか」
 私はそう言うと、ゆーちゃんとゆい姉さんといっしょにPCの中のお母さんのことをじーっと見た。
「ううっ、恥ずかしい……」
 ふっふっふっ、これがさっきまで私たちが喰らった攻撃なんだよ。お母さんも少しは喰らいたまへー。
「あっ、もしもきよたかさんとの間に子供が出来たら、ゆたかにもお姉ちゃんになってもらおっと」
「こ、子供って……」
「まだまだ先だけどねー。きよたかさんが帰ってきたら、いっぱい、いーっぱい愛してもらうんだから!」
 そ、それって未成年の私らの前で堂々と言っちゃっていいんですかネ。
「ゆい姉さん、それってかなりキワドイ発言では……」
「ゆ、ゆいちゃん、ちょっと飲み過ぎたんじゃない?」
「はうぅぅ……」
 ゆい姉さんの爆弾発言に、私たちの顔はゆでダコのようにすっかり真っ赤になっていた。
「ううっ、きよたかさんかむばーっく! ぷりーずあわちゃいるどっ!」

 そんなこんなで、私たち"お姉ちゃんズ"(候補生一人含む)の宴は真夜中まで続けられた。
 
37てけてけかなたさん"おかわり" (5/5):2007/08/04(土) 10:14:15 ID:ye+R0IYm
 *   *   *

「ふわぁぁ……」
「ふぁ……」
「はぁ〜……」
 朝の台所に、三者三様のあくび。
 朝とは言ってももう十時過ぎで、お父さんは小説を書きに部屋籠もり中。私とゆーちゃんは、
お母さん監督のもと昨日の片付けをしていた。結局みんな睡魔で潰されたんだけど、ゆい姉さんは
あの後も一人でちびちびやってたらしく、空いた瓶がちょっとばっかり増えていた。
「お母さん、大丈夫?」
「ええ、私は大丈夫。ゆーちゃんはどう?」
「あ、私も大丈夫です。七時間ぐらい眠れましたから」
 まだちょっと眠たそうだけど、元気に答えてくれた二人。そうかと思えば……
「ううっ、アタマ痛い……」
「大丈夫? お姉ちゃん」
「ゆーちゃん、二日酔いの人はほっとくに限るよー」
 きっちりと代償を払わされた、ゆい姉さんのような人もいるわけで。
「まったく、ゆい姉さんってばはしゃぎすぎなんだから」
「面目ないっす……」
 テーブルに突っ伏しながら、ゆい姉さんが白旗とばかりに手をひらひら振る。
「でも、珍しいんだよ。あそこまでお姉ちゃんがはしゃいで呑んでたのって」
「そうなの?」
「うん。私が陵桜に合格した夜にもたくさん呑んでたけど、それくらいしか見たことなかったから」
「あはは……かなたお姉ちゃんが来てくれたから、つい」
 ゆい姉さんはてへへーと笑って、ノートPCを自分のほうに向けた。
「夢じゃないんだよねー……ちゃんと、いるんだよねー」
「ええ、ちゃんといるわよ」
「よかったー」
 にゅふふと、緩んだ笑顔のゆい姉さん。
 そっか……やっぱり、ゆい姉さんも嬉しかったんだね。
「はいっ、お姉ちゃん。昨日の残り物だけどお味噌汁だよ」
「おー、ありがとー」
 がばっと起きあがったゆい姉さんは、ゆーちゃんから差し出された豆腐のお味噌汁をちびちび飲み始めた。
「ふぅ、生き返る……」
 まったく、どっちが姉でどっちで妹なんだか。でも、そう考えると……
「ゆーちゃん、きっといいお姉ちゃんになれるよ」
「えっ?!」
「そうね。ゆーちゃんなら、きっと優しいお姉ちゃんになれるわね」
 おや、元祖お姉さんなお母さんからも太鼓判が。
「あのっ、と、突然どうしてです?」
「なんとなくねー」
「ええ、なんとなく」
 そんな風にごまかしてみたけど、見本になったり予習できたりする人が間近にいれば、そりゃあねぇ。
「でも、お酒の呑みすぎまでは見習っちゃだめだヨ」
「ちょっ、こなたってば失敬だなー」
「ごめんなさい。さすがに私もゆいちゃんの飲みっぷりは真似しちゃいけないかなって……」
「そ、それはさすがに……」
「かなたお姉ちゃんまでっ?! ってゆーか、ゆたかまで目をそらさないでよ!」
 ゆい姉さん、それは自業自得ってやつデス。
「ぷっ……あはははっ!」
「ふふふっ」
「あーもうっ、笑うなっ! 婦警なんだぞーっ!」
「ご、ごめんってばー!」
 でもさ、そういうパワフルなトコロも含めてゆい姉さんなんだよね。
「ごめんね、ゆいちゃん」
「ううっ、かなたお姉ちゃんのばかー」
 お母さんもいつも以上にハイテンションだし……これも、ゆい姉さんのおかげ。
 みんな、そーゆー風に楽しくしてくれるゆい姉さんが大好きなんだから。

 だから、これからもよろしくね。ゆい"お姉ちゃん"。
38 ◆cj23Vc.0u. :2007/08/04(土) 10:17:19 ID:ye+R0IYm
というわけで「おかわり」お届けしました。
時系列としては本編その18とその19の間。パワフルゆいさんの出番となりました。

原作ではゆいとかなたさんの接点というのは全く出ていませんが、もしかしたらこういうやりとりに
なるんじゃないかという妄想がふつふつと。でも、月末発売のファンブックにちょいと戦々恐々です。
39名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 10:22:16 ID:sPRjFnz5
>>38
GJ!!何度送っても足らないが、GJを送らせてもらう!

小ネタが挟んであったりでニヤニヤが止まりませんwww
おかわりの次は…替え玉?(違
40名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 14:49:42 ID:4iBbxqbS
京アニ&平野信者とか消えればいいのに。
つーか平野死ねばいいのにwブサイクビッチで調子乗りすぎな京アニ枕声優www
41名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 14:55:15 ID:lShyuil1
釣れるか?
釣り耐性低いというより、みんなまじめなんですな。
職人さん影ながら応援してます
42名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 15:28:25 ID:qTqnLQsS
みんな>>1を忘れないように。
43名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 15:34:14 ID:76l04eNW
京都アニメーションだからじゃない。
平野綾が出ているからでもない。
らき☆すたが好きだから見ているんだ。
44名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 15:38:20 ID:1DhVXChe
胴衣。
らき☆すたが好きだからSS書いてるんだ。
45名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 15:55:14 ID:ns0Phhk7
らき☆すたが好きだから
原作とアニメの違いも特別気にならない俺
46名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 15:55:35 ID:0Oo80yNK
ttp://wktk.vip2ch.com/vipper40959.jpg
ttp://wktk.vip2ch.com/vipper40960.jpg


原作での「かがみん」は原作4巻時点で1巻のこの二回のみ.
使っちゃ駄目なわけでも無いが余り頻繁に使ってもアレなようだ。
47名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 16:04:01 ID:oAjq9gmW
らき☆すたが好きだから俺は此処に存在しているんだ。
48名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 16:12:11 ID:aMzK0o+Q
ああしろ、こうしろと指図されるとなんか萎えるな
49名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 16:14:39 ID:4ajZtq2G
>>37
>「あーもうっ、笑うなっ! 婦警なんだぞーっ!」
ゲーム版の中の人つながりか!w
50名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 16:16:50 ID:4iBbxqbS
>>48
なら書くなよ、読むなよ。
お前一人いなくなっても、スレ的には問題ないんだしw
51名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 16:18:48 ID:oAjq9gmW
>>50
ちょwwwお前が言うかwww
52名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 16:26:31 ID:ns0Phhk7
>>48
指図とまではいかんでも、参考にはなるんじゃないか?
53名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 16:27:55 ID:ns0Phhk7
悪いsage忘れた
54名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 16:29:00 ID:ZbA8ieTX
4iBbxqbS をNG登録しとけ
原作厨や京アニ厨は話なんて通じない
相手するだけ無駄だ

>>46
原作とかアニメとかどうでもいいから
空気嫁よ
55名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 16:42:33 ID:0Oo80yNK
>>54
むしろ「原作でもちゃんと使っとる」と言う材料を示したつもりだったのだが・・・
56名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 16:47:18 ID:CYvHN965
みんな黙って>>1を見ろ。
スルー出来ない俺も駄目だけど、好きなスレが荒れるのは見ていたくないんだ。
57ぼけぼけキューピット(0/2):2007/08/04(土) 16:54:42 ID:dpDg4lSm
そして今ssを投下してみます。
掲示板に書き込むこと自体初めてなのでまごつくかもしれませんが。

タイトル「ぼけぼけキューピット」
こなた&かがみ、つかさ視点、非エロ、2レスぐらい。
58ぼけぼけキューピット(0/2):2007/08/04(土) 16:55:56 ID:dpDg4lSm
 今日はお姉ちゃんとこなちゃんとこなちゃんちで遊んでる。ゆきちゃんは用事があるらしくて
来れなかったみたい。残念。それで、お姉ちゃんとこなちゃんは、暑いからということで
アイスを買いにいっている。だから家には私とおじさんだけ。それにしても暑いよう……。
 と、ぐったりしているときに、何か音楽が鳴った。携帯の着信音っぽい。でも私のじゃないみたい。
 むくりと起き上がってこなちゃんの机の上を見ている。こなちゃんの携帯が光っていた。
何の気なしに見てみる。メールが一件。どうやら迷惑メールみたい。
(でも、勝手に人の携帯覗いたら悪いよね)
 そう考えながら元の画面に戻そうとした。でも、どこか操作を間違ったのか、
どんどん別の画面に行っちゃってる。
(あっ、また間違えた。削除じゃないって。えっと、取り消しボタンはどれだっけ……。
これだっけ? ……消えちゃった……。ごめん!こなちゃん! ええとええと……)
 混乱しているせいか、暑さのせいか、全然うまく操作できない。こんな感じで、気づいたら
あるメールを開いていた。ええと、下書きみたい。
 メールの内容を見て私は固まった。


   かがみへ。

   突然ごめん。でも私かがみのこと好きなんだ。
   女の子同士だけど、友達としてじゃなくて恋愛感情として。


(えっと、これって告白メールだよね。こなちゃんからお姉ちゃんへの)
(……)
(えっ、えーー!!)
(うん、えっと、とりあえずもとに戻しておこう。)
 そう考えて、混乱しながらボタンを押した。そして、ちょっと経って、携帯電話には
「送信完了しました」の文字が……。
(あーー!! まちがえちゃったーー!!)
(ど、どうしよう)
(とりあえず、お姉ちゃんとこなちゃんが帰ってきたら謝ろう)
 そう考えて、そのままの状態で携帯をたたんで、どうにか混乱を鎮めようとしながら、
お姉ちゃんとこなちゃんが帰ってくるのを待っていた。
59名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 16:55:56 ID:LrZtc+0n
なんで皆そんなにカリカリしてるんですか
60ぼけぼけキューピット(2/2):2007/08/04(土) 16:57:37 ID:dpDg4lSm
 がちゃ。
(お姉ちゃんとこなちゃんが帰ってきた!)
 私は、ばたばたと階段を駆け下り、二人の姿を見つけて、すぐ言った。
「ごめん! こなちゃんの携帯にメールがきてて、ちょっと見て、元に戻そうとしたら、
操作間違えて、メール送っちゃったの! ほんとにごめん!」
「べ、別にいいわよ……」
 蚊の鳴くような声で、お姉ちゃんが言った。こなちゃんは無言。でも、二人とも顔から、
指の先――はお姉ちゃんとこなちゃんが手を握り合ってるからよく見えないけど――まで、
とにかく全身が真赤だし、二人とも微妙に私から目線をそらしてるし、絶対怒ってるよーー。




 こなちゃんの部屋に戻っても、あたりまえだけど二人とも怒ってるみたいだった。
二人ともまだ真赤だし、無口だし。たまに二人がいつものように話し始めても、すぐに終わっちゃうし、
二人の間に入っていけないような雰囲気だったし……。
 なぜか溶けて半分以上液体になっていたアイスを食べながら、もう一度お姉ちゃんとこなちゃんに心の中で謝った。
(二人とも、本当にごめん!!)
61ぼけぼけキューピット(3/2):2007/08/04(土) 16:58:19 ID:dpDg4lSm
以上です。
>>58は(1/2)です。間違えました。
62名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 17:00:37 ID:LrZtc+0n
>>61
乙です。それから割り込みごめんす(ω・`)
6357:2007/08/04(土) 17:08:15 ID:dpDg4lSm
>>62
どもっす。
そしてお気になさらずに。
64名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 17:12:05 ID:R3Je3LOc
                 _      ‘ー’   (⌒)
.        ,-、       //⌒   /     (こ○こ)
       てOう      〈.::.{  __, ベ.ー-<   ‘ーヘ_ノ
       ‘ー’      ,ゝ'´.::.::.::.::.::|.::.::.::.::`丶、
              / :.::.::.::.::.::.::.::j.::.::.::.:: く ̄
          {ヽ   ,'.:/.::.::⌒/|.::.::ハ⌒.::.::.:ヽ ハ
          ∨\_ {/.::.::/:./ |::/ ヽ\.::.::|.::V }     
.          / / ∨イ.::/≡≡l/  ≡= ハ.:.|ヽ「∨      
            ヽ_{     |.:ハ:::::: 、_,、_, ::・{:.W ∨        
             \.  |ヘ.::.:l、 _(_ ノ_ イ.::|  /
          /.::.\ ヽ::|   ∨{  / |.:/ .xく
          /:/.::./\ ヾ\ 「] /| ノ'/.::.::l
        /.::./.::./.::.::.: _}   |lヽV/ l|r'´.::.::l.::.|
          l_;斗-く :.::.::. 〈 j   >ω<.| :.::.:: l.::.|
         V`ーく¨ヽ.::j≧ヘ  /  ∧ }| :.::.:: l.::.|
65名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 17:14:31 ID:LrZtc+0n
いま気づいた

58 :ぼけぼけキューピット(0/2):2007/08/04(土) 16:55:56 ID:dpDg4lSm
59 :名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 16:55:56 ID:LrZtc+0n

なんだこのシンクロ
66名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 17:15:26 ID:tXIEo12V
>>61
いやいや、GJ!っス。

>>59
 このスレにはときどき、強い口調で不穏当なレスを入れる荒らしっぽい人がいるけど
じつは素直になりきれない、不器用なツンデレさんなのですよ。

 だからこなたっぽく接してあげるのが吉。そのうちデレた素顔を見せてくれますから。
67名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 17:20:41 ID:oAjq9gmW
荒らしでさえも優しく包み込むこのスレ萌え
68名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 17:22:26 ID:dx59618z
うはははははは、GJ!

つかさならやりかねないボケっぷりにワロタ

そんなつかさにこの称号をあげやう
つ【ぼけぼけ月下氷人】
69名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 17:27:37 ID:50MGpsQP
ま、みんな楽しむためにここにきてるんだからアニメとか贋作とかこだわらないで
楽しみましょうよ
70名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 17:28:07 ID:LrZtc+0n
>>66
つまりこのスレはかがみだらけだと?
71名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 17:29:09 ID:50MGpsQP
贋作じゃなくて原作だった……
72名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 17:42:10 ID:Hr6Fn836
>>61
久々のこなかが、じーじぇい
73名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 18:21:22 ID:tXIEo12V
>>70

つかさチックな>>69>>71とかもいるな…
74名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 18:25:37 ID:gy3iy6mv
しかし皆、このスレには萌えを求めて来ているはず。
つまるところスレ住人はこなた的でもあるわけで…。
75名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 18:32:47 ID:oAjq9gmW
>>74

そして>>17のような分析力と抱擁力を合わせ持つみゆきさんもいるわけで・・・
76名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 18:44:57 ID:mjmobPAD
このスレ自体がらきすたの縮図なのか?ww
77名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 18:48:02 ID:LrZtc+0n
らき☆すた 縮図なのです←結論
78名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 19:18:41 ID:dx59618z
合体の例

こなつかさ ……生来のドジっ子で、裏番組を録画してしまい凹む。
こなたがみ ……一人ボケツッコミが得意技。
こなみゆき ……理屈っぽいオタク。エヴァとか語らせると大変なことになる。
かがみゆき ……相手が間違ったウンチクを語ったりすると、正しいウンチク(やたら長い)でツッコミを入れる。
かがつかさ ……シャム……いえなんでもないですすみませんorz
つかさゆき ……まさに最強の癒し系。

こなじろう ……もう誰にも奴を止められない。
79リク ◆yk1swKhbl6 :2007/08/04(土) 20:10:21 ID:ofK91n4B
こんばんわ。やっと最後です。

*注意・概要
・心情多め&科白臭かったりしますので苦手な方はスルーお願いします。

・長いので連投規制対策の為、分けてうpしました。
 今回の部分は半分くらいエロ。

・CPはつかさとかがみですが
 物語上、あえてどっちが攻め、受けといった固定化はしていません。

・全編つかさ視点のみです
「本当に言うの?」
お姉ちゃんは、いまだ納得できない様子で呟いた。
月曜日の朝、通学路を歩きながら昨日の話の続きがはじまる。

「二人にはちゃんと言っておきたいの」
「つかさの気持ちはわかるけど……
 みゆきはともかく、
 こなたは絶対根掘り葉掘り聞いてくるに決まってる……」
お姉ちゃんの足取りは重い。
「そうかもしれないけど、二人に内緒にしとくなんてやだよ」
でもこれだけは譲れなかった。
「つかさはいいかもしんないけど、
 こなたは絶対私のことからかってくるんだから……」
「その時は私が守るよ!」
私はガッツポーツをしてみせた
「頼りねー!」
ひどいよ……

お姉ちゃんはため息をついて、「どうしても?」と再度私に聞いた。

「どうしても。」
私は即答した。
「…………わかった。」
お姉ちゃんは、もうどうにでもしてくれと、自暴自棄気味に言った。
「あーもう!学校休みたい」
「そんなに嫌がらなくても……」
ここまでお姉ちゃんが嫌がるとは思っていなかった。

どのタイミングで言うのがベストなのか
色々シミュレートしてみた結果
放課後がベストだろうという結論になった。

やけにその日の授業は早く感じ、放課後がやってくる。
嫌がるお姉ちゃんをひっぱりつつ
不思議そうな顔の二人を引きつれ屋上へと向かう。

軽く見渡し誰も居ない事を確認すると
「えーっとね、突然で驚くかもしれないんだけど……
 私達付き合うことになったの」
「うわっ直球かよ!」

「私達?」
こなちゃんとゆきちゃんは同時に首を傾げる

「わたしとお姉ちゃん」

「まぁ、それはおめでとうございます」
ゆきちゃんはにっこりと笑って言った。

「……え?いつのまにフラグ立ってたの?」
フラグ……?
こなちゃんは目を丸くしていた。
「なんか今だけはこなたのほうがまともに見えるのは私だけか……」
お姉ちゃんは頭を抱えていた。


「やーそれにしても驚いたよ。まさかつかさとかがみが……ふふふ」
こなちゃんは手を口に添えて笑いながらお姉ちゃんを見た

「だから嫌だったのにぃ!」
「まぁまぁ」とお姉ちゃんをなだめる。

「変な偏見なんて持ってないとは思ってたけど
 それにしてもすんなり受け入れすぎじゃない?二人とも」
「そうですか?好きな者同士がお付き合いする事は自然な事だと思いますけど」
「なんか、私の中でみゆきのイメージが崩れていくわ……」

「最近百合ブームだしね、マリみてとかストパニとか」
「絶対言うと思った……」
「エロゲーでも少し前にカタハ――」
お姉ちゃんはこなちゃんの口を両手で塞ぐ
「もうお前は黙ってくれ……頼むから」

「もう……参考になるかもしれないじゃん」
「そんな参考いらねー!」

「お姉ちゃん落ち着いて」
「もうやだ、私帰るっ」

お姉ちゃんはそのまま屋上を飛び出して行ってしまった。

「ちょっとからかいすぎたかな……」
「お姉ちゃんも本気では怒ってないと思うから……」

「ま、でもさ、おめでとうつかさ、あたしは応援するよ!」
こなちゃんはグっ親指を立てた。
「私も応援してますよ」

「ありがとう、こなちゃん、ゆきちゃん」
絶対そういってくれるって思ったから
二人には話しておきたかった。
私にとって、こなちゃんもゆきちゃんも大切な人。
それはきっとお姉ちゃんにとっても同じことだから……。
トントンとお姉ちゃんの部屋のドアをノックする。
返事は無い。
「入るよ?」

お姉ちゃんはベットの上で三角座り。しかも電気はつけていない。
うわぁ〜いじけてるよ……

「お姉ちゃん……?」
「…………」
無言というか、無視に近い。

「こなちゃんも反省してたから、その……」
「別に怒ってないよ」
やっと口をきいてくれた

「……情けない」
「……え?」

「自分が情けないの!
 覚悟したとか言って、こんなことでうろたえて……」

私はお姉ちゃんの正面に座る

「……お姉ちゃんは自分に厳しい人だから」
そんなところも私は好きなんだけど。
薄暗い部屋の中でお姉ちゃんの顔をまっすぐに見つめる。

「でもずっと厳しかったら疲れちゃうよ」
膝立ちして、そっとお姉ちゃんを頭を抱き寄せた
「だから私がその代わりに優しくしてあげる
 私にはそのくらいの事しかしてあげられないから……」

「お姉ちゃんはがんばったよ」
「つかさ……」
「抱きしめられるのってこんな落ち着くもんだったっけ……」
お姉ちゃんの手が私の腰に回される

「こなちゃんとゆきちゃんね、私たちのこと応援してるよって」
「そっか……明日謝りに行くよ」
「……うん、えらいえらい」
子供の頃お母さんにしてもらったように
お姉ちゃんの頭を撫でてみる。
「つかさのくせに、子ども扱いするなー」

お姉ちゃんは私の腰にまわした手を、脇に移し
引き離すと、伸ばした太ももの上に私を乗せた

すぐ目の前にお姉ちゃんの顔が映る。
「でも……ありがと、つかさ」

「…………じゃあご褒美もらってもいい?」
「現金なやつだなぁ」
やっと笑ってくれた。

「……ん」
唇が一度触れて離れる。

が、なんか……物足りない

不思議そうな顔をしたお姉ちゃんにもう一度唇を重ねる

「……んっ……」
さっきより長めのキス。
しかし、物足りなさは変わらない

「……つかさ?」
「……なんか、物足りなくて」

「物足りないって……」
小さくため息をついて、頬を染めつつ、
今度はお姉ちゃんから私にキスをしてくれた。
「んっ……」
唇がこじ開けられ、お姉ちゃんの舌がゆっくりと入ってくる。
自然と私の舌にぶつかって、舌で会話するように絡めあった。
「……んっ……」
手探りなキスだけど、さっきのキスとは全然違った。

「……んはぁっ……」

唇が離れて、私達は顔を見合わせて照れ笑い。

鼻で息をすればいいんだけれど、上手くできず
少し息が苦しかった。

ちゃんとできていたのかはわからないけれど
その効果はきっと十分だった。
体が熱くなって、もっともっとお姉ちゃんに触れたくなって
もっともっとキスしたくなった。

正直なところ、今のいままで、ああいう行為をすることに
すこし嫌悪感を感じていた。
でもそれは、誰かを愛した事が無かったからなんだと思い知らされた。

愛する人とこうやって触れ合えば
もっと触れたくなるものなんだ

「つかさ……」
お姉ちゃんは私を抱き寄せ首元にキスをしてくれる。
お姉ちゃんも同じ気持ちになってくれてたんだって嬉しかった。
「…………んっ」
思わず声が出て
その瞬間、体の中をゾクっと電気が走ったような感覚に襲われた。

お姉ちゃんは左手で私のタイを緩め
裾を持って、ゆっくりと上へと上げていく
その時間がもどかしくて
私も片手でそれを手伝い
頭を通り抜けたそれをポイっと投げ捨て
背中に手をまわしてブラのホックをはずし、肩から抜き取った。
何度も一緒にお風呂に入ったりで、見られているから
それほど恥ずかしさはないけれど、やっぱり少し恥ずかしいかな。
私だけが裸なのは悪いと思ったのか
お姉ちゃんも何も言わずにタイを緩め、
自分で制服を脱ぎ捨て、同じようにブラをはずした。

脱ぐところを見るだけで何故だかドキドキした。

お姉ちゃんの上半身を倒すと長い髪がベットに広がった。
その広がった髪の毛の1本1本まで愛おしく思える。

さっきお姉ちゃんがしたように、お姉ちゃんの首筋にキスをして
そっと手を胸に重ねる。
手の中にスッポリと収まるそれを撫でるように愛撫すと
おもしろいように形がかわり
「んっ……」
その度にお姉ちゃんの表情も憂いを増して
もっとその顔を見たくなる。

もっともっといろんな顔が見たいと思う。
もっともっといろんな声が聞きたいって思う。
もっともっと私のことを知って欲しいと思う。

誰かよりとか、一番とかじゃなくて
お姉ちゃんでなくては駄目だから

「つかさ……?」
「なんでだろ……嬉しいのに……」

怖かった

大切すぎて

お姉ちゃんは私を抱き寄せる

「気が済むまで側にいていいっていったでしょ」
「……うん」
何も言わなくてもわかってくれてることが嬉しかった。
どうして、こんな人が私のそばにいてくれるんだろう。

私を抱きしめたまま、横へと回転し、
さっきとは逆にお姉ちゃんに見下ろされる
お姉ちゃんは涙で濡れた私の目にキスをして
唇にも軽いキス。

ちゅっちゅと顔全体にキスを雨を降らして
首に肩に腕に指先にキスをしてくれる。

「今、すごい実感できた」
「ん?」
「愛されてるって」
「ばか……遅いよ」

お姉ちゃんは最後にゆっくりと指先にもう一度キスをして私の手をそっとおろした。

「ほんとに、つかさの肌ってつるつるよね」
「何もしてないんだけどね」
「うらやましい限りで……」

「お姉ちゃんだってつるつるだって思うけど……」
私はお姉ちゃんの肩から腕をそっとなぞる
「私はちゃんと手入れしてるもの」
「そっか、大変なんだね」

「ま、胸は私の勝ちだけどね」
お姉ちゃんは私の胸を掴む
「別に競ってるわけじゃ……」
「でも……ほっぺたにしろどうしてあんたはこうも柔らかいのよっ」
そんな親の敵みたいに……
ふにふにとお姉ちゃんが手が動くたびに
初めての感覚が体を襲い
「……んっ」
お姉ちゃんは顔を私の耳に近づけて
「気持ちいい?」
「……ん」
お姉ちゃんの手はさっきよりも優しく私の胸を愛撫し、
指先で先っぽをクリクリっと転がされる。
「ひゃうっ」
「ごめっ痛かった?」
「違うの、びっくりしただけ」

「そんな感じるんだここ」と更にくりくりと転がす
「くうっん……」
「ふふふふ」
お姉ちゃんは含みのある笑いをし

私の視界から消える。

「きゃうんっ」

お姉ちゃんが私の乳首に吸い付いていた。

舌で先をコロコロと転がされ
「おね……んあっ……やっ……」
両方の胸の先がジンジンして、頭が……何も考えられなくなる……

「……かさ」

「ふえっ……」

「大丈夫?」
一瞬気を失っていたらしい
「そんなに気持ちよかったの?」
「……うん、なんか頭がぽーっとなってわかんなくなちゃった」
「お姉ちゃんにもしてあげるね」
「え…………うん」
意外に素直って思ったのは内緒にしておこう。

上半身を起こし、お姉ちゃんの胸に口を寄せる。
キスをしてそれを口に含んだ
「……んっ」

舌で転がしたり、吸ったり、軽く噛んだり
色々と試してみる
お姉ちゃんは何かを我慢するみたいに私の頭を掴んで
たまにブルっと震えた。

「ぷはっ気持ちい?」
お姉ちゃんは小さく頷く
かわいい。
口に出すときっと怒っちゃうから心の中だけで。

「じゃあこっちも」
もう片方を口に含む。

懐かしさを感じるのは
幼い頃を思い出すから?それとも
お腹の中に居た頃を思い出すから?

「……んあっ……」
時々我慢しきれずに漏れる声だけが聞こえる
「我慢しなくてもいいのに……」
「そんなの無理っあんっ」

私の頭を抱きかかえる腕にぎゅっと力が入る。

「……脱がして」
小さな声が耳元で聞こえた。
胸から口を離し、私はお姉ちゃんのスカートへ手を伸ばす。
ホックをはずし、チャックを下ろすとズルっとずり落ちた。
お姉ちゃんは私の開いた足の間にお尻をつき、足からスカートを脱ぎ落とす。

「つかさも」
「あ……そっか」
言われて自分もスカートを脱ぐと
お姉ちゃんの視線が私の下着へと注がれる。

「つかさ……」
「……わかってる……言わないで」
こんなことになるならキャラ物の下着はくんじゃなかった……

「ま、つかさらしいけどね」
お姉ちゃんは苦笑する。

そういえばさっきから少し冷たい感覚が……
私はそのままパンツを少しずらした
案の定その部分には染みができてしまっていた。

「つかさ……そんな気を落とさなくても……」
「お気に入りだったのに……」
「そっちかよ!」

「洗えばいいでしょ」
「そうなんだけど、なんとなくね」
「とりあえず、それ以上汚さないように脱いじゃいなさいよ」
「…………うん」

「お姉ちゃんは脱がなくて平気?」

「…………」

「…………?」

「つかさ、ちょっとあっち向いて」
「えっ、いまさら……」
「いいから!」
仕方なく後ろを向いた。
シュッシュッとティッシュを取る音が聞こえた。
そういうことね。
しばらくたって
「もういい?」
「……うん」
再び向かいあう。なぜか正座で。

「えっと……改めてよろしくね」
「…………うん」

照れくさくて二人して笑いが漏れた。

お互い近づきあって
一番最初に唇が触れ合った。

絡み合った舌が離れ銀の糸を作る。
その糸が切れ、私はそっとお姉ちゃんの体を倒し
紅くなったその頬をキスで冷まし
首筋、胸、おへそへとキスをして
はじめて見るそこへ辿り着く。
自分のをまじまじと見たこともないし
こんなに間近で見るのはもちろん初めてで
つい見入ってしまう
「そんなまじまじみるなぁ〜!」
「ご、ごめん」
恐る恐る指先で触れてみる
「……んっ」
お姉ちゃんは両手でシーツを掴んでいた
私はそこへゆっくりと舌を伸ばした
「つっつかさ!?」
「嫌だった?」
「汚いでしょ!」
「私は平気だよ?あっお姉ちゃんには舐めてって言わないから安心して」
「別に私だってつかさの汚いなんて思ってないわよ!」
「じゃあ、問題ないよね?」
「…………」
観念したのか、お姉ちゃんは少し起こした体を
ベッドへと戻した。

しばらく舐めていると、少しドロっとした液が溢れ出る
それを舌で舐め取ると少し甘酸っぱい味がした。
しかし、すぐ次が溢れ出し、段々その周期が短くなっていく。
「んっちゅっ……んっ……」

「んはっ……つか……さあっ……ちょっ……んっとめてっ……」
「ごめん、痛かった?」
「はぁ……はぁ……そうじゃなくて……」
「…………つかさが見えないのは嫌」

私はお姉ちゃんの正面へと這い上がる
お姉ちゃんの目は熱があった時みたいにトロンとしていた。
「一人だけは嫌っ―」
私は抱き寄せられ唇を奪われる。
「んっ……」

横にゴロンと転がって
お姉ちゃんの手が私の秘所にのびた。
クチュっと指が触れ、吸い込まれるように埋まった。
「痛くない?」
「……うん、だいじょぶ」
私も同じようにお姉ちゃんのそこへ触れる。

中にお姉ちゃんの指が入っているのがわかる
その指が曲がる度、体が自然に動いてしまいそうなほどの刺激に襲われた。

お姉ちゃんにも同じように感じて欲しくて
同じように指を曲げて擦りあげる。
「んあっ……」と同時に声をあげる。
そんなことを続けるうちに
だんだんとなにもかんがえられなくなって……
かんかくがゆびとあそこだけになっていく……

「おねえちゃ……」
「つか……」

「んあっ―――っ!」

なにかがはじけたように、あたまがまっしろになった……

ゆっくりと開いた視界にお姉ちゃんが見える
同時にお姉ちゃんの目も開き
私はぎゅっと抱き寄せられた。

いつまでもこのぬくもりをそばで感じたい。
いつまでも、この匂いもあたたかさも、笑顔も、声も、
全部独り占めしていたい。

私も答えるように
お姉ちゃんをぎゅっと抱きしめ返した。

これを守る為ならば、
大切になればなるほど怖くなるけど
後ろはもう振り向かない。



end
93リク ◆yk1swKhbl6 :2007/08/04(土) 20:17:52 ID:ofK91n4B
初めに書くの忘れた……
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1185448169/809
の続きでした。

分けたにもかかわらず、ここまで読んでいただいた方、
本当にありがとうございます。
最後は「ラブマイライフ」そう言える二人にしてみたつもりです。

一応これで完結ですが
アフターエピソードも書いてるので、よかったらまた読んでやってください。
個人的に付き合ってから、友人にからかわれたりってのが
一番の萌えシチュだったり……。
ここまで読んでくれた奇特な百合好きな方、
ちなみにこんなもの(SSと映像と音楽をあわせたもの)
も作ってるのでよろしければ。
(それ以外の方には目に毒なので注意)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm570655
http://www.nicovideo.jp/watch/sm524989
94名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 20:28:37 ID:gy3iy6mv
>>78
ゆたかなみ ……病弱で物静か。まさに深窓の令嬢。
ゆたひより ……同人作家。体が弱く大きなイベントに出られないが、いつかはその舞台に立てると信じて頑張っている。
ゆたパティ ……病弱なはずなのだが、テンションがやたら高くて周囲はそんなこと忘れてる。
みなひより ……無口なオタクで周囲の評判はあまり良くないが、ゆたパティはそんな彼女の隠れた良さを分かってくれている。
みなパティ ……巨乳で文武両道。みゆきさんのテンション高いバージョン。
ひよパティ ……ひたすら勢いで突っ走る超ハイテンションな作風が特徴の同人作家。
95名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 20:32:00 ID:gy3iy6mv
リロード忘れてたorz

>>93
GJ!
96名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 20:47:15 ID:3eDbZuBl
前スレに浸りすぎてこっちのチェックが疎か過ぎたorz

ところで、てけかな新作の中の「かなたお姉ちゃん」表記、
ゆいさんから見ると、かなたさんは「伯母さん」に当たるけど
「お姉ちゃん」でいいのかな?とかちょと引っかかった。

もっともかなたさんは思いっきり幼妻風だったから、昔から
「オバサン」ではなく「お姉ちゃん」と呼ばれてたのかもしれん。
97名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 20:51:02 ID:YZSPHvPC
>>93
MAD職人でもあったのか。
感動した。ありがとう。
98名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 20:51:15 ID:YZSPHvPC
いけね、ageちった
99名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 20:51:44 ID:76l04eNW
母親の呼び方がうつったんじゃない?
そうじろうとかなたが幼馴染みならゆきとも知り合いだろうし。
100名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 20:53:44 ID:LrZtc+0n
>>93
GJです
しかもこのMAD両方とも見たことあるやつでした
あなたはハイスペックですね
101名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 20:55:05 ID:P8Ose8JV
優しい眼をしたみゆきさんに逢いたい
102名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 20:58:11 ID:b6hVPPmk
>>93
ニコ動は見れないのでコメントなしだけど
SSはGJ!
お姉ちゃんのことを大切に思うつかさに萌え萌えです
103名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 21:14:00 ID:GdyFiEMo
>>93
かがつかスキーが、全力で読んで全力でレスするゼッ
甘々ラブラブは攻撃力高い。脱水症状になるぐらいGJ!

ただ、句読点の付けかたと、改行の仕方のせいか、少し読みづらかったかもしれんス
10496:2007/08/04(土) 21:22:03 ID:3eDbZuBl
>>99
なるほど。それもありですなー
105名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 21:22:34 ID:bNDeO1Pb
>>93
歯という歯を蜂の巣にされても構わないくらい甘くて飲みごたえがありました、GL。
後日談にもゆるりと期待しています。
106名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 21:32:24 ID:ye+R0IYm
>>96 >>99
 それは、まだゆいが幼く、かなたが元気だった頃のお話。
「かなたさんって、なんさいなのー?」
「え、えーっと」
 突然のゆいからの質問に、かなたの目は思いっきり泳いでいた。
「その……ゆいちゃんは、何歳に見える?」
「うーんと、じゅうにさい!」
「っ?!」
「こ、こらっ、ゆい! ごめんねっ、かなたお姉ちゃん。この子ったらもう」
 慌てたゆきは、ゆいにゲンコツを軽く当てると頭を下げた。
「た、確かに私は幼く見えるけど、十二歳って、十二歳って……・」
「だから、かなたおばちゃんじゃなくて、かなたおねーちゃん」
「えっ……?」
 ゆいの無邪気な言葉に、かなたのもやがかった心が晴れていく。
「お姉ちゃんって、呼んでくれるの?」
「うんっ、かなたおねーちゃん!」
「……ありがとう、ゆいちゃん」
 そう言うと、かなたはちょこんとかがんでゆいの頭を優しくなでてあげた。


 こんな電波が飛んできますた。
 以前「HOME」を書いたときにも指摘がありましたが、どうしても「かなたお姉ちゃん」か
「かなたさん」が頭から離れなかったもので。違和感があったら申し訳ありません。
10796:2007/08/04(土) 21:35:51 ID:3eDbZuBl
>>106
俺の中で「かなたお姉ちゃん」が定着いたしました。
本当にありがとうございますw
108名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 21:42:40 ID:hWfKSJN8
>>38,106
GJっス!
これはまた上質な電波だことw
109名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 21:43:53 ID:hWfKSJN8
っ! ごめんなさい、sageにチェック入ってなかった
1107-896:2007/08/04(土) 21:50:26 ID:LrZtc+0n
>>101
優しい眼をしたみゆきさんをどうぞ

つ【http://up.spawn.jp/file/up39463.jpg
111名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 21:54:39 ID:oAjq9gmW
>>110
まさに女神www
112名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 22:01:19 ID:mjmobPAD
>>110
キンキンに冷えた麦茶吹いたwww
113名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 22:13:29 ID:gy3iy6mv
>>110
これはひどいwww
114名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 22:19:51 ID:ctmJ55hf
>>110
ふざけんなw
115名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 22:52:08 ID:kglRjaj0
まつり×いのりと
ひより×こうを待ちながら
>>93GJ
116名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 23:34:54 ID:YPjiJ84u
空気読めてませんが、投下させてくだしあ

みなみ×みゆき みなみ視点
微エロ………?
3レス程度です
117【桜と共に】(1/3):2007/08/04(土) 23:37:04 ID:YPjiJ84u
私の腕を掴みながら、喘ぐ彼女。
その官能的な表情に、私の欲も煽られ、
思わず私は彼女の内へいれた指を激しく出し入れする。
さらに叫ぶ彼女。
同時に私は、彼女の弱いところを強く擦った。

「みなみさんっ――――」

私の名を呼んだ後、彼女はゆっくりと、目を閉じた。
限界を越えたらしい。

私は、気を失った彼女を、そっと腕の中で抱き留めた。

【桜と共に】

私の腕の中で眠る彼女は生まれたばかりの姿で。
また、私もそれに近い姿で。
私のほぼ無いと言える胸に、桃色の髪を埋めている。
時折身じろぎするとなんだかくすぐったい。
私は愛おしい彼女をさらに強く抱き締める。

これ以上の幸せは、ないだろう。
118【桜と共に】(2/3):2007/08/04(土) 23:38:51 ID:YPjiJ84u
私は、姉のような存在だった彼女に、
憧れとは違う感情を抱いていた。
それが、恋心だとわかったのは、私が高校に入学してからで。
何時の間にか、目で彼女を追う自分に気付いてしまった。

でも、この気持ちから私はずっと逃げていた。

『同性だから』

諦めを付けようとしても、欲望は増すばかり。
私は不器用だから、想いを隠す方法を知らなくて。
我慢できなくて。

ついに私は、家に押し掛けて
泣きながら、想いの全てを叫んだ。

あなたが好きだ、と。

拒否されると思っていた。
だから、私は彼女に背を向けた。
返事はいらない。
心は痛いけど、気持ちを伝えられたことですっきりしたから。

でも、私の背に降り注ぐのは、
否定の言葉でも、
謝罪の言葉でもなく、

彼女の、ぬくもりだった。

『ありがとう』、と。

『私は臆病なので、ずっとあなたへの気持ちを隠していくつもりでした。
 でも、今なら言えます……
 私も、あなたが好きです』

心から、この世界に感謝した。
ありがとう、私を彼女に巡り合わせてくれて。
神は信じないけど、この時ばかりは空を見上げて感謝した。
119【桜と共に】(3/3):2007/08/04(土) 23:41:39 ID:YPjiJ84u

窓の外では、彼女の髪と同じ色の花弁が舞っている。
私の目の前でも、白いシーツに映えるように、
桃色の髪が舞っている。

ときどき、不安になる。
この、光景は夢ではないかと。
私なんかが彼女の傍にいていいのかと。

現実という証拠が欲しくて、
彼女の額にキスをした。

「………ずっと、傍にいてくれますか?みゆきさん」

まるでプロポーズのよう。
柄にも無い台詞に、自分で嫌悪に浸った。
聞かれていないことが幸いではあるが。
……………と高を括っていたら。

「ふふっ……こんな私でよければ」

一気に、頬に血が集まるのを感じた。
寝ていると思っていた彼女が、
上目使いにこちらを見て微笑んでいる。

あの台詞を聞かれたのかと思うと、地球の中心近くまで掘り進んで
そこにそのまま住みたい気分になった。
あぁ、寧ろマグマまで突撃して溶けてやろうか。

「み、みゆきさん、その……これは………」
「?冗談だったのですか?」

悲しそうに私を見る彼女。
これは間違いなく
疑心暗鬼な私への彼女からの幸せな拷問だ。
私は、甘んじてその拷問を受けなければならないらしい。



「…………いえ、その……


 本心、です」

窓の外で舞う花弁のように、彼女は桜色の髪の毛を揺らした。
120名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 23:43:32 ID:YPjiJ84u
終了です。
稚拙な文章ですが読んでいただければ幸いです。


しかしこの二人、本編であんま会話ないから難しいな………
1214-243 ◆X9xLTlcDnY :2007/08/05(日) 00:11:39 ID:B80gw8m1
コソーリ(´・ω・)o
http://bbs.freedeai.com/src/up4631.jpg

ミ サッ
122名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 00:23:09 ID:fLv99JYC
>>120
みなみゆなんてずいぶんとレアな組み合わせでしかも耽美ですな〜
やはり知的な美人同士だと文学作品っぽくなってしまうのだろうか・・・だがGJ!
1239-863:2007/08/05(日) 00:24:27 ID:x5s4bafM
ニケタ突入おめ!

ってなわけで1stSTAGEの続きです。
今回も非エロ。キスはあるけど、ディープは無し。
4レスで収める予定です。
1242ndSTAGE 1/4:2007/08/05(日) 00:26:18 ID:x5s4bafM
「おーす、こなた、ってあんた大丈夫?」
 今朝のこなたはいつも以上にふらふらだった。
「か、かがみ、私はもうダメだ、どうか私の代わりにバラモスを……」
「はいはいオルテガオルテガ。まだ大丈夫そうね。つかさ、行くわよ。」
「え?こなちゃん置いてっちゃうの?」
「かがみ、君がそこまで薄情とは思ってなかったよ……」
「ったく、しょうがないわね。」
 と言って、私はこなたの襟首をつかんで引きずって行く。
「あわゎゎゎ……」



「2nd STAGE」



 昼休み。私はいつものように授業が終わってすぐこなたの教室へ向かう。
 向かう途中、ふと、こなたのことを考えてみる。
(あいつ、今朝はいつも以上にやつれてたけど大丈夫だったかな?やっぱり襟首引っ張ったのは可哀相だったか)

 案の定、教室ヘ行くと元気になったこなたがいた。
「かがみ〜、今朝はひどいよ!人を物みたいに扱って!」
「……ごめん、こなた。」
 その言葉にこなたは驚く。
「かがみ、熱でもあるの?」
「いや、無いけどさ、今朝襟首引っ張ったのは少しひどかったかなって思って。」
「ぐっ、かがみめ、こんなところでデレを使いおって……」
 こなたの頬がちょっと赤い。
 というか、
「人がせっかく心配かけてやったのにその言い方はなんだ!?」
「よかった、熱は無いみたいだね。」
 こいつの心配をした私が馬鹿だった……

1252ndSTAGE 2/4:2007/08/05(日) 00:27:18 ID:x5s4bafM
 こなたに告白されてから一週間、私は未だ恋愛感情のようなものを持てずにいた。ただ、こなたのことを思い出す回数はかなり増えたが。

 昼ご飯を食べていると日下部がやってきた。
「あ、みさきち〜。」
「よ〜、ちびっこ〜、遊びにきたぜ〜。そして、やっぱり柊がいるねぇ。授業終わってすぐ飛び出して行ったと思えばこれかよ。」
「うるさいわね、私の勝手じゃない。」
「ちびっこは愛されてるなぁ〜。」
「そうみたいだね〜。」
 二人ともにやけながらこっちを見るのは止めなさい。
「お?かがみ、顔赤いよ?」
「柊ぃ、照れんなよ〜」
「だぁーー!!うるさい!!」 私がそういいながら机を叩くと教室にいた人が振り向いた。
「あれ、もっと赤くなった。」
 くっ……

1262ndSTAGE 3/4:2007/08/05(日) 00:28:20 ID:x5s4bafM
 ここ最近は二人で帰る。つかさやみゆきに言ったわけじゃないんだけど、二人とも気付いたのかな?
「結局、今朝はどうして元気がなかったのよ?」
「ん〜?久しぶりにネトゲで白熱しちゃってねー、徹夜だよー。」
「昼元気だったのは?」
「授業中に睡眠を!」
「あんた少しはまともに授業に出る気はないの?」
「ないよ。」
 即答かよ。

「ねぇ、今更聞くけどさ、私って恋人として何をすればいいの?」
「うーん……手を繋ぐとか、キスしちゃう、とかじゃん?」
「え?」
「だ か ら、キスだよキス!」
「キ、キスなんてできるか!」
「……やっぱり、かがみはキスとかはしたくないの?」
「だって、そんな、女同士でなんて……」
「……そっか」
 ちょっと残念そうに肩を落とすこなた。
「じゃああんたはしたいの?」
「……したいよ。」

1272ndSTAGE 4/4:2007/08/05(日) 00:29:25 ID:x5s4bafM
 私は少し考えてある決断を下した。


「……一回ならいいわよ。」
 こなたが驚いて顔を上げる。 ものは試しだ。やってみたらもしかしたらこなたの気持ちがわかるかもしれない。


 そして驚いているこなたを思いきり抱き寄せて、すっと唇を奪った。
 互いの唇が触れる柔らかい感触。少しだけ付いている唾液が甘酸っぱかった。


「っは!」
 時間にしてほんの数秒だけだったのにこなたは息が詰まっていたようで、小刻みに喘いでいた。
「かがみ……」
 そういって今度はこなたが迫ってきた。

 が、私は手でストップをかける。
「一回っていったでしょ?」
「やだ、もう一回してぇ……」 上目使いでお願いしてくるこなた。

 そんなこなたを見て、私は感じてしまった。


 こなたってこんなに可愛かったんだ……


 私はもう一度こなたを抱き寄せて、唇を近づけようとした。

 でも、そのまえに私の唇はこなたの唇によって封じられていた。
 直前の柔らかい感触が戻ってくる。
 こなたの唇は柔らかかったけど繊細で、それでいて軽い反発があって、気持ち良かった。
 こなたも私も互いの感触を確かめながら、甘酸っぱい感覚をずっと味わっていた。


「「ふぁ」」
 ずっと、と思える時間だったが実際は数十秒で息が詰まってしまい、離れた。離れた唇が少し残念そうに冷たかった。


 帰り道、私とこなたはどちらからともなく手を繋いでいた。

「今日はありがとっ!かがみっ!」
「こっちこそ、ありがと!また明日!」


これからもよろしくね!こなた!
1282ndSTAGE 5/4:2007/08/05(日) 00:31:38 ID:x5s4bafM
終わりです。

実は今回は一晩寝かせてないんで変なつながりかたをしている部分とかがあるかもしれませんのでご指摘よろしくお願いします。
129名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 00:37:00 ID:4H0c3s8H
>>128
GJ!
13057:2007/08/05(日) 01:07:15 ID:XlKZHHVF
>>128
GJっす。
次も期待してます。
131名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 01:08:49 ID:XlKZHHVF
名前消すの忘れてたです。
132名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 02:29:58 ID:1MCMWVZ0
>>110

専ブラでレスより先にサムネ見たから、優等生の「優」かとオモタヨw
133名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 02:32:56 ID:Pt7iTtr6
以前は馬鹿みたいに、かがみんかがみん言わせてたのに、いきなり止めるのはどーかと思う。
続編なんだから、統一ぐらいしろよw
ホント京アニ厨は、考えが適当すぎるな
134名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 02:33:11 ID:1MCMWVZ0
>>121

「時系列の壁」に萌えワロタw

ハァハァ
135名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 03:08:50 ID:Y3+h0HfZ
保管庫で鬼畜なSSってない?
136名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 03:10:19 ID:VITGClPC
>>135
Black Heartオススメ。
よくお世話になってます。
137名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 06:58:48 ID:batCgCXW
>>133素直になれないんだね、恥ずかしくて・・・
でも・・・大丈夫。私は>>133の事ならなんでもわかるから。
お互いを世界で一番愛し合ってるんだよ?分からないはずがないよ!

それは・・・分かってくれる人は少ないかもしれない。
けどつかさやみゆきさん、そして私なら>>133の言いたかった事全部・・・全部分かってあげられる。

だから・・・安心して。ずっとツンでいいんだよ・・・>>133

でも・・・時々は素直になって欲しいな・・・


>>133=かがみのツンと思ったらこんな事が展開された。
138名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 07:09:20 ID:JR5RLRBj
脈動する巨大な棒が歪に膨張し、震え、やがて数万の心臓を集めたような鼓動とともに、世界が白濁に染まる。


ロックは見た。

放出された白と下に敷き詰められた紙の白が重なり、やがて青臭い香りとともに、溶ける。


ふと、虚無感が襲ってきたが後悔はしていない。あるとすれば勢いでお気に入りのエロ画像を消してしまったことであろうか。


「また、集めなきゃな…」
しまった。これも消していた。なんだと!

携帯を開き、中のデータを確認したロックは、置かれた状況がいまだに信じられなかった。この画像は削除していない。いったい誰が消したのか?それは……


「コナタコナター!」
謎めいた叫びを発する。殺那、ロックの両手が携帯を掴み、本来、曲げるべき方向とは逆の方向へ曲げていた。

めちめちと嫌な音を立ててコードが千切れ、携帯の液晶と電池部分が離れた。鍛え抜かれた柔道家の筋肉から発せられるパワーは、容易に携帯を両断する。


「見たか!」
ロックが勝ち誇る。そう、これは制裁だ。画像を消す携帯なんていらない。エロ画像は俺の全てだ。


ロックが艦内を走り出す。全裸で。それを見た同僚も追走する。服を着ろ。狂ったか。


「問題はない! 人間は皆、裸なのだから!」
言葉通り、ロックは身になにもまとわない。そのまま艦橋へと躍り出る。


「っ!?」
一斉に視線が集中する。当たり前だったがロックは気にしない。そういう剛胆さを持っていた。


「俺の名前はロック一士。コナタ愛するナイスガイ」
虚勢ではなかった。呆気にとられるクルー目掛けて拳が飛ぶ。

走り様、数人を殴り倒した勢いを生かし、一足飛びに砲雷長へドロップキック、ついで艦長を大外刈にて鮮やかに薙ぎ倒して見せた。
139名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 07:10:37 ID:JR5RLRBj
すまん!誤BUCKした!
140名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 08:04:12 ID:Uqng5ycl
>「コナタコナター!」
これ見た瞬間牛乳吹いたw
141名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 08:58:51 ID:1MCMWVZ0
誤BACKワロス

こなた「誤爆SSもまとめwikiに入るのかな?」
かがみ「誤爆特設ページとか出来たりしてね」
142名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 09:20:26 ID:ol7OA4s8
一週間と二日ほど前から形にしよう形にしようと考えていたネタがようやく形に
なったので、ちょいと投下させてもらうことにしよう。

タイトル「泉こなたが倒せない」。こなた・かがみ付近、非エロ。
3レスほどになると思われる、いただきますね
143泉こなたが倒せない(1):2007/08/05(日) 09:23:45 ID:ol7OA4s8
「お姉ちゃん……ほ、本気なの?」
「…ごめんね。…もう、後には引けないから。――― でも、大丈夫よ、つかさ。心配しないで」
つかさは、少しうつむいて黙り込む。

「さあ、運命のお時間です」
「こなた、あんたねぇ。なにもつかさを巻き込むことないでしょう?」
かがみはこなたに問い詰めるが、こなたは全く悪びれることなく返す。
「でも、もとをただせば、かがみが『あんなこと』言ったからだよ?」
それを言われ、かがみは何も言い返せなかった。
「それにしても、かがみがスタート地点に有明ランプを選ぶとはね。もしかして『有明=決戦の地』
ってイメージがついてきてる?」
「そ、そんなわけじゃないわよ!――― じゃあこなた、始めるわよ」
「オッケー。――― 私もだけど、かがみも、生きて帰ってきなよ」
こなたの言葉に、かがみは返事をしなかった。

 首都高速湾岸線・有明ランプ付近。
2台の車が、ぴったり横に並んで走る。――― そしてしばらく後、その均衡を、かがみ側が破る。
アクセル全開。そして、かがみ車が加速を始めたのを確認してから、こなたもアクセルを全開にする。

こなたが、事前の公約通り本当に少し遅れて加速を始めたのを見て、かがみはほくそ笑む。
(この先の湾岸線はほとんどがストレート、減速要素はほとんどない。……この勝負、もらった!)
そう考えながら、できるだけ緩やかなラインを取り、前に現れる車を避ける。
 しかし次の瞬間、かがみは重大なミスを犯してしまったことに気づく。
前のトラックを避けるべく、左へ車線変更。そしてトラックをパスし、右に戻ろうとしたその時
(やばい…距離が足りない!――― 本線に、戻れない!)
有明ジャンクション。本線を直進すれば引き続き湾岸線だが、「左」は湾岸線を離れ、台場線に入る。
かがみは湾岸線を進みたかったのだが、もう分岐まで距離がない。かがみの意に反し、この先のルートは
台場線に決定されてしまった。こなたも、その後に続く。

 台場線に入り左、右と緩めのコーナーを抜けた先はレインボーブリッジ。そこを2台は、他の車を避け
ながら、制限速度の軽く3倍、マトモじゃない速度で走る。集中力を切らせば、一瞬で全てが終わる。
 この時かがみは、「緊張」のほかに「焦り」を感じていた。原因は、有明ジャンクションでの失敗。
 コース選択を事実上かがみに委任したこなたは、どのコースにも対応できる心の準備をしていたはず。
それに対して、湾岸一択の予定だったかがみは、台場線など予定外。心が未対応だった。
さらに、だんだんこなた車が近づいている。これもかがみに強いプレッシャーをかけた。
レインボーブリッジを渡り終える所には、下り坂付のかなり急な右カーブが待ち構える。かがみ車は
そこへ、オーバースピード気味で飛びこんでしまった。
(やばい、速すぎた!――― 壁にぶつかる!)
かがみは、何とか曲がりきろうと咄嗟にブレーキを踏み込む。車は挙動を乱しながらも、なんとか事故
は避けられた。が、その代償としてかがみ車は大きくスピードを失い、その間にこなた車が前に出た。

その数十秒後、浜崎橋ジャンクション付近。
まだこなた車の方が前にいることに変わりはないが、それでも、その差はかなり縮まっていた。
 目の前には、汐留の高層ビル群。その手前で、首都高C1(都心環状線)は左、右とカーブする。
まず左。ここでかがみ車は、強引にこなた車のイン側に飛び込んだ。2台が並ぶ。かがみの表情は、
一瞬明るくなる。 しかし、喜べたのはその一瞬だけだった。
 次は右。しかしかがみは、なかなか減速を始めない。ここでなんとか前に出ようと考えたのだ。
―――これがいけなかった。
 この右コーナーは、手前の左コーナーよりもはるかに急なのだ。かがみはその急な「右」に、明らかな
オーバースピードで突入してしまった。そして、かがみがそれに気づいたときには、もう手遅れだった。
急いでブレーキを踏み、ハンドルを切っても、今回は切り抜けられそうにない。壁が、迫ってくる。
(だめだ……、 終わった……。)
 次の瞬間、かがみの使っている筐体のスピーカーから、鈍い衝突音が響いた。
144泉こなたが倒せない(2):2007/08/05(日) 09:27:05 ID:ol7OA4s8
「お姉ちゃん、…残念だったね」
ここは、とあるゲームセンター。こなたとの、首都高を舞台としたレースゲームでのバトルに敗れて
肩を落とすかがみに、つかさが声をかけた。
「ていうか、かがみ、途中からボロボロだったじゃん。なに?集中力切れたとか?」
あのあと、かがみはミスをし続け、結局終わってみると数百メートルの大差をつけてのこなたの圧勝。
しかし、途中から張り合いがなくなってしまったというので、こなたは勝ったのに不満げである。
「で、どうするの?約束どおり私がつかさを…」
「待ちなさいよ!べ、別のゲームでまた勝負よ!」

 ところで、今さっき「約束どおり私がつかさを…」とこなたが発言したが、これについての説明責任
を果たす必要があるだろう。そのために、少し時間をさかのぼる。


 昼。夏休みに入ったとはいえ夏期講習のあるこなた達は、学校にいた。
「今日で夏期講習も終わりだね〜」
「これで今夜は、心置きなくネトゲができるー!さあ、テンションが上がってまいりました!」
「あんたね…そろそろ自分が受験生だってこと、自覚したほうがいいんじゃないの?」
はしゃぐこなたに対し、かがみは冷静に言った。
「そうだ。かがみ、つかさ。今日はちょっと遊んで帰らない?」
「あんた、人の話聞いてなかっただろ」
「いやいやちゃんと聞いてたよ。ま、息抜きも必要ってことで」
「あんたの場合、ずっと息抜きが続きそうな気がするんだけど…?」
かがみがそう言うのを聞かず、こなたはその間につかさから同意を得てしまっていた。
「賛成多数(2票だけど)。よって、この議案は可決されました。」
こなた議長が誇らしげにそう宣言するのを、かがみは呆れて聞いていた。

 結局3人は寄り道して帰ることに。ファストフード店に寄った後、ゲームセンターへ。
「かがみー、なんか対戦しよー」
早速すりよってきたこなたを、暑苦しいからといって離そうとするかがみ。それでもなお離れようと
しない(それどころか、余計ひっついてこようとする)こなたに対し、かがみは強力な「爆弾」を投げた。
「えーっ?だって、あんたにゲームで普通に挑んだって、勝てっこないし。何か報酬でもないと…」
「なに?じゃあかがみが勝ったら、アイスでもおごればいいの?」
「そうね、もし私が勝ったら、……こなた、あんたを一晩もらえる、っていう条件なら―――」
これにはさすがのこなたも仰天。シェーのポーズで固まってしまった。ついでにつかさも固まる。
「なんと!かがみ、人前でそんな堂々と…!そ、そういうことはもっと、ほら体育館の裏とかで―――」
しかし次の瞬間、こなたは冷静になって、一つの考えにいたる。
「(まて、あわてるな。これはかがみんの罠だ。ならば…!)―――じゃ、じゃあ、私からも条件を
つけさせてもらおうか。私が全勝したら、……つかさを一晩もらう!」
「ええっ! 私かよ!?」急に自分が渦中にきてしまったことで、つかさは慌てふためく。
「ちょっと!つかさは関係ないでしょ?だったらやっぱりさっきの条件なしでいいわよ!」
「いやいや、かがみが条件破棄しても、私からの条件は残るからね。つかさ、覚悟しといてね。あと、
かがみが勝負を受けなかったら私の不戦勝だから。」
その言葉に恐怖を感じおろおろするつかさを見て、かがみは覚悟を決めた。
「…わかったわよ!要は、私が一つでも勝てばいいんでしょ?絶対勝ってやるんだからね!」
かがみが本気になったのを見て、こなたはニヤリとする。

 どのゲームにするか、などに関しては、かがみに決定権が与えられた。
(あいつは格ゲー強いから、それで挑むのは自殺行為。それ以外で「勝負」がつくのは…)
そこでまず目に付いたのが、レースゲームだったというわけだ。
145泉こなたが倒せない(3):2007/08/05(日) 09:31:41 ID:ol7OA4s8
 さて、もとの時間に戻るとしよう。

 次の勝負をどのゲームでするか、店内を見て回りながら考えているとき、こなたがあることに気づく。
「あ、太鼓。新作出たんだ」
太鼓の演奏をする音ゲーのことだ。以前、こなたとつかさがこれに挑戦して、そのときは大差をつけて
こなたが勝ったのだが、そのシリーズの新作が、最近登場したようだ。
(あの反応を見ると、こなたもまだこの作はプレイしたことないのか?――だったら、新曲を選べば、
条件は同じのはず。もしかしたら、…勝てる?)
 かがみは、こなたにこのゲームでの勝負を申し込んだ。

「一曲目はかがみが決めていいよ」
そう言われたかがみは、難易度を「ふつう」に決定した後、どんな曲が収録されているのかを確かめた。
そこで、あるタイトルが目に留まる。
(あ、『もってけ!セーラーふく』、収録されてるんだ。……この曲だったら体育のダンスの授業とかで
リズムとか把握しているし、結構いけるかも―――よし、この曲でいってみるか!)

 全ての音符が流れきり、曲が終わる。
(2、3個叩けなかったけど、でも初見の譜面でこれだったら結構うまくいったほうじゃない?)
もしかして勝ったかも、というかがみの期待は、その直後に聞こえてきた「フルコンボ!」という声に
よって、一瞬にして消滅することに。一つでもミスがある以上、フルコンボには勝ち目がない。
「いやー、初見フルコンボって意外となんとかなるもんやねー。―――じゃ、2曲目は私が決める番ね」
そういうとこなたは、難易度を「むずかしい」に決定し、『ハレ晴レユカイ』を選曲。
 結果は…もう言わずともわかるかもしれないが、かなりの差をつけてのこなたの勝ち。

(シューティングゲームがあればこなたに勝てるかもしれないけど、このままじゃ何回やっても
こなたのやつに勝てないよ…。…まあ、勝てるようになったらそれはそれで負けな気もするけど)
 かがみはクイズゲームでも勝負を挑んだが、かがみの選んだ学問問題で「適度な難問」が少なくこなた
に差をつけられない中、逆にこなたの選ぶアニメ・ゲーム問題で大差をつけられたため、総合結果では
こなたに敗れた。だめもとで格ゲーも選んでみたけど結果は既に見えている。懐かしの落ちゲーで大連鎖
狙うも、先手を取られて意味がない。そんなこんなで、かがみはまだ一勝もできていなかった。

 「かがみ、結構あきらめ悪いね。」
こなたにそう言われてしまうが、かがみは勝つまでやめないつもりでいた。「人質」のつかさを見捨てる
わけにはいかない。ましてや、その原因が自分の発言にあるのだから。そう思ったからだ。

 次にかがみが選んだのは、3つのボタンを使った、ミニゲームで対戦できるパーティーゲーム。
対戦の場合、ミニゲーム3つまで選んで遊ぶことが出来るが、その初戦・2戦目は、こなたが勝った。
 第3戦、かがみが時間ギリギリまで考えて選んだのは、速く、正確な回数ボタンを叩くタイプのもの。
多く叩きすぎてもだめなので、ちょっとした計算と、慎重さが要求される。
 ゲームスタート。何回叩けばいいのかを瞬時に計算し、その回数を正確に叩くが、かがみは、あえて
一回少なく叩いて手を止め、合っていることを確認後、あと一回を叩いて決定、という作戦を採った。
「ああーしまった、一回多い! ――― あれ、11月って31日までなかったっけ?」
かがみの横から、こなたの慌てた声が聞こえる。しかしかがみは、ただひたすら自分の作業に集中した。
「終 了 ! ――― 結果発表!」
ゲーム終了。続いて、双方の結果が画面に表示される。

「負けたよ。―――かがみの、つかさを強く想う気持ちにね」
ミニゲーム一つとはいえ、かがみに敗れたこなたは、素直にそれを認めた。そして
「じゃあ、約束どおり。―――かがみ、私を、好きなようにして。……でも、優しくしてね?」
『事の直前、恋人の前で恥らう乙女』なイメージを、いきなり公衆の場で演じてみるこなた。
それを目の前で見せつけられたかがみは、顔を真っ赤にしながら、こなたの「演技」を止めにかかった。
                                【Fin】
146名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 09:36:27 ID:ol7OA4s8
えー以上です。
うん。最近稼動開始した「太鼓の達人10」に『もってけ!セーラーふく』が本当に
収録されたんで、記念にちょっとネタに使ってみたかっただけなんだ。
というわけで、駄文失礼しました。
147名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 10:01:45 ID:nkHLnj2L
よし、仕事が終わったらちょっくらゲーセン行ってくる。
つか、タイトルフイタwww
148名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 10:48:38 ID:1MCMWVZ0
>>146GJ!
前半の描写の執拗さから見て……実は、首都高バトルシーンが描きたかったとか?w

車ネタで便乗して、返歌がわりに1レスいきまつね。
149『ゴースト・マシン』(1/1):2007/08/05(日) 10:49:41 ID:1MCMWVZ0
その峠に「ゴーストマシン」が現れる、という噂が立ち始めたのは、つい一ヶ月前のことだ。

闇に溶け込むような、青いMR2。
リアウインドウに若葉マークを貼ったその車は、決して飛ばすでもなく、のんびりと走っているかのように見える。
しかし、その車を抜いた者は、誰一人としていないのだ。

その車と遭遇した、ある走り屋は語る。
ミッドシップ車特有の、狭く細いリアウインドウ越しに垣間見える運転席(ドライバーズシート)には……

―誰も乗っていなかった、と。


…………


「あ、おはよ〜、こなちゃん」
「おはよん、つかさ他一名」
「こなた、あんたまた峠行ったでしょ」
「うぉ、スルーしたうえに開口一番それですか、かがみさん」
「免許取立てなんだから、そんな危ないところ行っちゃダメだって言ったでしょ?事故でも起こしたらどうするのよ」
「大丈夫だよぅ、ぶらぶら走ってるだけだし」
「ったく……」
「大体、なんで私が走ってるってわかるのさ?」
「近所のガススタで、走り屋連中の噂になってんのよ、あんた」
「うそっ!?……いや、でもホント、暴走したりシテマセンヨ!?」
「噂になってるっても、そっちじゃないわよ」
「ああ、そっか、びっくりした〜……バレたかと思っt」
「何か言った?」
「な、なんでもナイデスッ!」


…………


「ゴーストマシン」。人間の手を借りず、踊るように走る青い車。
しかしそれは、実はおとぎ話でもなんでもない。

無人のように見える運転席。
だが、昼間なら見えたはずなのだ。

ウインドウ越しにぴょこんと立ち上がる、一房のアホ毛が。


…………


「さて、それでは行きますか、かがみんや」

(きゅるきゅるきゅる、ぶぉんっ!)


「ねえ、こなた」
「んー、何?」

「……あんた、本当にそれで前見えてるの?」
「んー、微妙」
「!? 降りる!私降りるっ!!」

― ヲハリ ―
150名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 10:49:58 ID:Pt7iTtr6
つかさが、私かよ!とか言うのって福原が無駄なアドリブで、変な性格定着させたからなんだろうな

あの人、もうつかさ辞めれば良いのに
151名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 11:57:45 ID:fLv99JYC
>>149
ワロタwww
よくそれで教習所の試験通ったなwwwwwww
152名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 12:01:38 ID:u0UQgYhO
>>149
ちょw上目だけで運転かよ!!
どっかのな○みまっしぐらじゃないんだからw

というか、ゆたかと併走したらとんでもない噂になりそうな。
1539-863:2007/08/05(日) 12:28:19 ID:x5s4bafM
>>133さん
じゃあ今度からはかがみで統一します。
それとも3rdは書かないほうがいいですか?
154名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 12:39:30 ID:fLv99JYC
ID検索したら・・・さわっちゃらめええええ
155名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 12:48:01 ID:pCNFWkPG
>>153
君はスルースキルを身に付け切れていないようだ。
罰として次作を書き上げておくように。
156名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 13:12:30 ID:WbpU/r9E
>>153
放っておけ。
どうせ「かがみん」にしても「かがみ」にしても文句言うに決まってる。
157名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 13:19:04 ID:Pt7iTtr6
声優がキャラ把握しきれてないからって、SSでもキャラ壊しかよwっていってるだけなのに、何マジになってんのwww
158名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 13:23:23 ID:MHOCZYll
sage
159名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 13:33:58 ID:OkZWdEUt
>>153
荒らしをスルーするのはSS作家として必須のスキルだ。
NGIDに登録してくれ。
160名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 13:50:55 ID:B80gw8m1
南斗の仁星の男:
スレの崩壊は夏休みと共に始まったが、火を点けたのは荒らし…

奴は…この世紀末の世を待っていた…
「かがみん」と「かがみ」が入り乱れるこの乱世を…
161名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 13:56:47 ID:BbNCE0+v
デレ状態のこなたというシチュが多い以上、「かがみん」呼称が増えるのはしかたないかと。
さっきの『ゴースト・マシン』を例に挙げれば、
・「さん」付け=ビビっている
・「かがみん」=馴れ馴れしい
という心情表現になっているわけで。
162名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 14:53:47 ID:QSYlNYbE
前スレが512KBに達しますた。
最後の1桁スレに、一同敬礼!


こなた「ムチャシヤガッテ・・・」
かがみ「いや、意味わかんないからそれ」
163名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 15:50:59 ID:vz/VkI3B
十日という短い期間だけど、良質SSを沢山輩出していたんだよな……
役目を終えれば、あとはDAT落ちを待つばかりか

任務遂行、お疲れ様でした
安らかにお眠りください
164名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 15:52:16 ID:MHOCZYll
店長ネタを見ていたので即興で作った。後悔はしていない。



こなたとかがみはアニメイトに来ていた。
「今日はコミックでも見ようかな〜」
「はいはい」
 かがみはそういいながらも心の中ではあることを思っていた。
(この店は、どこか危ない!)

「また来たな伝説の少女A(とその友人)!!!」
よし!伝説の少女Aシフトにチェンジだ!!」
「イエッサー!!」

 かがみは目を見張った。おかしい、さっきまでここにはハルヒがあったはずなのに……
「こなた、この店なんか怪しいと思わない?」
「ん〜、店員が熱心なだけじゃない?」
 そういいながら、セールDVDに手を出すこなた。
 そのときふと、こなたがよろめいた。
(!なに!?)
 そういいながらレジを見ると髪の毛がすごい店員がこなたをじっと見つめている。
(こいつだ!!)
 かがみはそう思うと、


「私 の こ な た に、色目使ってんじゃないわよ!!!」
「ふべほっ!?!」
「!?店長ーー〜〜!!!」
 かがみはその店員に思いっきりストレートをかました。
 と、こなたがふっ、と気づき商品を戻していた。
「さぁ、早く帰りましょ」
「う、うん。」
 かがみの剣幕に圧倒されて、こなたとかがみは出て行った。

「店長!お怪我は?!」
「っく!俺としたことが……
次からはあの伝説の少女Aの恋人Bにも気をつけねば……」
165名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 16:10:42 ID:ApsPJCrh
>>164

> かがみはその店員に思いっきりストレートをかました。
>「店長!お怪我は?!」

ちょwwwこれで怪我なかったら化けモンにょw
166名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 16:14:41 ID:oocSe47o
ガンダムゥゥゥゥファイトォォ!!
167かがみスキー:2007/08/05(日) 16:19:18 ID:F2yzA2M6
主人公・秋葉卓夫は、転入先でいまひとつ馴染めずにいる少年。
元々、引っ込み思案な性格のせいか、仲々クラスメイトと仲よく出来ない。
そんな卓夫の元へ、同じクラスの柊かがみがやってきて、一枚のプリントを差し出した。
「卓夫君、これ、行かない?」
「野外学習のお知らせ」と書かれたプリント。毎年恒例の行事のようだ。
数日、山にあるキャンプ場に泊まり、自然観察やオリエンテーリングをするらしい。
「野外学習・・・?」
「そ。あたし、去年も参加したけど、すごく楽しいよ」
「ね、行こうよ」
笑顔でそう言うかがみ。答えあぐねる卓夫。
それほど親しくない自分が、どうして誘われるんだろう・・・?
卓夫は、そう思っていた。
「あ?卓夫君も行くんだ、キャンプ」
「へぇ〜、そうなんだ」
2人のやり取りを聞きつけたクラスメイトこなたとつかさが間に割って入る。
「え、あの、ボクは・・・・」
「みんなでカレー作ったり水遊びしたりして楽しいんだよ〜」
参加を決めかねていた卓夫を他所に、勝手に盛り上がるつかさ。
「え・・と・・」
「つかさのカレーって凄く美味しいんだよね〜」
こなたは幸せそうな顔をしている。
「け、けど・・こなちゃんのカレーも美味しいんだよ」
すかさずフォローを入れるつかさ。仲がいいんだ。
「ま、かがみのカレーよりは自信あるけどね」
「おい、喧嘩売ってるのか・・・」
かがみがこなたの頭を上から押さえつける。
「かがみってカレー鍋を爆発させようとするし」
「誰がじゃ!って・・・卓夫くん・・・行かない?」
なんだか楽しそうだな・・・
「うん・・・行くよ・・・」
『やったーっ!』
三人が声を合わせて心底喜んだ。
僕が行くことがこんなに嬉しいなんて・・・
来週の五月の連休にキャンプか・・
楽しくなりそうだ。
168名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 16:49:57 ID:Pt7iTtr6
キモ男の妄想夢小説乙www
169794:2007/08/05(日) 16:55:14 ID:09fCzq2L
>>24-27の続き投下

なんか、らき☆すたっぽくないらき☆すたになってしまった感が……

非エロのつか×こなですが、今回(=ω=.)は出てきませんwww
かわりにあの方が大活躍ってことで
170名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 16:57:39 ID:09fCzq2L


━━ Distance


夏休みの合間の登校日
いつもと変わらずに登校する
もちろん、お姉ちゃんやこなちゃんもいっしょに

でも、あの日のもやもやはまだ私の中から消えてくれない
それどころか、もやもやはどんどん大きくなっているような気がする

「おはようございます」
「あ、ゆきちゃん おはよう」
「先日はすいませんでした、どうしても抜けられない予定がありまして……」
「うぅん、大丈夫だから気にしないで」

久しぶりに入る教室
久しぶりに会うゆきちゃん
久しぶりに見るゆきちゃんの笑顔は、もやもや悩んでる私を少しだけ忘れさせてくれる気がした

「………なんだか、顔色が優れないようですが」
「うぅん、大丈夫だよ ごめんね、ゆきちゃん」
「でしたらいいのですが……」

お決まりの全校集会
夏休みの注意を改めて繰り返すお決まりの行事
何週間か前の焼き直しのような話を真面目に聞く気にはなれなかった

だって、私の頭の中はこなちゃんの事でいっぱいだったから

でも、それも長くは続かない
こなちゃんだらけだった頭の中が、だんだん白く塗り潰されていって
ついには真っ白になって
そこで私の意識は途切れた


171名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 16:59:33 ID:09fCzq2L

『ごめんね、つかさ』

なんだろう
こなちゃんの声がする

『もう、つかさの側にはいられないんだ』

なんで?
私たち、友達じゃないの?

『だって、つかさと私はもう友達じゃないんだから』

やだ
そんなのやだ

『じゃあね、つかさ』

いっちゃやだ
ねぇ、戻って来てよ


「こなちゃん………いっちゃやだよ」
「つかささん? 気が付きましたか?」
「………………あれ?」

気がつくと、そこは保健室のベッドの上だった
確か、体育館で集会をしてたはずなのに………

「つかささん、倒れたんですよ 覚えありませんか?」
「私が、倒れた?」
「軽い熱射病みたいです、今日も暑いですから……」

全く分からなかった
こなちゃんの事ばかり考えていたら、急に意識が遠くなったのだけ微かに覚えてた

「ずいぶんうなされていたみたいですけど、何か悪い夢でも……」
「悪い夢………」

そう、あれは悪い夢だ
こなちゃんが私の前からいなくなるだなんて
冗談でも考えたくない

「…………………」
「つかささん、ちょっとよろしいでしょうか………」

ゆきちゃんが控え目に話し始めた
今までに見たことがないくらい真剣なまなざしで

172名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 17:04:26 ID:09fCzq2L

「つかささんは、泉さんのことが好きなのですか?」
「えっ!? あの、そんなんじゃなくて………」
「慌てなくても大丈夫ですよ、その反応で大体の答えはいただきましたから」

?????
頭の中に『?』が五つくらい並ぶ
そんな感じで私が混乱してる間に、ゆきちゃんの表情はいつもの柔らかい笑顔に戻っていた

「つかささんは、きっと不安なんですね 泉さんとの今までの関係が崩れてしまうことが」
「こなちゃんとの、関係?」
「はい つかささんが自分の気持ちを伝えることで、泉さんがつかささんから離れてしまうのではないかと」

確かに、多少はそんなことを考えているのかもしれない
こなちゃんがいなくなるって、そう考えただけで胸の中がすごく苦しくなる

「でも、本当の気持ちを伝えるくらいでギクシャクするほど、狭くて浅い繋がりしかないのでしょうか」
「ほんとのキモチ?」
「気持ちが変わったとしても、お二人が築いた絆は変わらない そうは思いませんか?」
それくらい、ゆきちゃんに言われなくても分かってる
ただ、怖いんだ
ほんとのキモチを伝えることで、友達じゃいられなくなるのが怖いんだ

173名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 17:05:40 ID:09fCzq2L

「大丈夫です きっと」
「ゆきちゃん………」

怯えた私を安心させるかのように、ゆきちゃんは私のことをギュッて抱きしめてくれた
フワッとした笑顔とおんなじくらい、ゆきちゃんの腕の中はフワッとして暖かかった

「かけがえのないつかささん自身の気持ちなんですから、もっと信じてあげて下さい」
「ゆき、ちゃん………」

あとは、もう泣く事しか出来なかった
ゆきちゃんがあまりにも優しかったから
今は、その優しさに甘えていたかった


「もう、大丈夫ですか?」
「うん ありがとう、ゆきちゃん」

気がつくと、もう太陽はずいぶんと西に傾いていた
差し込む西日が夕暮れの到来を告げていた

「もう、行かれるんですか?」
「うん ちょっと、用事もできちゃったからね」
「そうですか 頑張って下さいね」
「うん!」

自分の気持ちは分かった
あとは、その気持ちを伝えるだけだ
グズグズしてたら、日が暮れてしまう

「じゃあ、もう行くね」
「はい、お気をつけて………」

ゆきちゃん、ありがとう
心の中でもう一度だけお礼を言って、私は保健室を出た

決心もついた
背中も押してもらった
あとは、向き合うだけだ
私と私の大好きな人のために



174名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 17:07:47 ID:09fCzq2L

「あ、みゆき こんなとこにいたの?」
「かがみさん………」
「もう委員会始まるよ………って、みゆき?」
「………………」
「あんた、泣いてるの?」
「…………しばらく、このままでいさせてもらえませんか」

思わず、かがみさんの胸に飛び込んでしまいました
押し殺した気持ちも、もう抑えられそうもありません

「私は、嘘をついてしまいました」
「みゆき………」
「口では気持ちに正直にいるべきだと言いながら、私は自分の気持ちに嘘をついてしまいました」
「…………」
「でも、好きな人には笑顔でいてほしかったから つかささんには、ただ笑っていてほしかったから………」

秘めた想いと伝えられなかった気持ちを吐き出す私を、かがみさんは優しく抱きしめてくれました

「なんか、つかさが迷惑かけちゃったみたいね」
「そんなことありません、そんなことは………」
「みゆきがあの子のこと好きだったって気持ち、私が覚えておいてあげる」
「かがみさん………」
「みゆきは誰にも嘘なんかついてない、みゆきのほんとの気持ちは私がちゃんと覚えているんだから」
「はい、ありがとう………ございます」
「だから、もう泣かないで……ね」

でも、今だけは泣かせて下さい
涙が枯れるくらい泣けたら
明日からはいつもの私に戻れそうだから
だから、今だけは………


175794:2007/08/05(日) 17:09:12 ID:09fCzq2L
今回は以上になります
なんで、かがみゆきフラグを立てたんだ?w

お目汚し失礼いたしました
176名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 17:16:33 ID:nkHLnj2L
>>175
くはぁ……これはGJっ!
何と言う甘酸っぱさ……つかさが羨ましい……。

てか、“あの方”って文字を最初に見た時に、流れ的に兄沢が出てくると思った俺は病んでますかそうですかorz
177名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 17:31:46 ID:pCNFWkPG
糸の絡まり具合に萌ゆ。w
どうでもいいけど最近暑いせいか(ry
178名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 17:40:51 ID:XHxNobUc
>>175
乙です
続きもがんばってください
179名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 17:49:48 ID:JULBONXi
>>167 …流石にスレの雰囲気的に最も合わないノリのは、ヤバいかもと
いや、その男を第三者的立場に持っていってらきすたの人々の絡み
(性的なものに限らず)を描くならアリかも知れんが…
荒れそうな作品なら自重してくれ;;
180名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 17:59:08 ID:1MCMWVZ0
>>167(かがみスキー氏)

SS投稿乙です。
他のスレではお見かけしますが、ここでは(コテでは?)お初のようですので、老婆心ながらご忠告です(すいません)。

話の導入としては、悪くないと思います。
しかし、二次創作でオリキャラを主人公に据えるのは、自分の分身や理想を反映させがちであり、
本編キャラを食ってしまうような活躍をすることから、「メアリ・スー」と呼ばれ忌避される傾向にあります。

らき☆すたは男性キャラが極端に少ないので、男女の絡みを描くのが厳しいですが、
上記事情を鑑みると、この路線は避けたほうがよろしいかと思われます。

せっかく描いていただいたのに心苦しいのですが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
181名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 18:21:23 ID:TwIAi/ba
オリキャラありなら投下前に注意書きつけるべきだったね
がんばってください
182名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 18:37:02 ID:QTt5PAjp
>>175
GJっす。珍しいカポーなので続きも楽しみに待っておりますよ。
183名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 19:45:53 ID:t2u8ANQ1
帰ってきたかなたさん
(作詞:東 京一 作曲:すぎやまこういち 唄:団 次郎)

君にも見える天界への道
遠く離れて 地上に一人
エロゲの始末に 使命をかけて
萌える容姿の 幼女主婦
泉家の評判 耳にして
帰ってきたぞ 帰ってきたぞ かなたさん
184かがみスキー:2007/08/05(日) 19:53:19 ID:V5rCMjLt
>>179
>>180

他のスレでは茜スキーで投下していたものです。
ご忠告ありがとうございます。
確かに荒れそうな内容になると思うので控えます。
185名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 20:36:08 ID:vBckCF1h
>>149
うははww
実はリアルでそんな子がいたのを知ってる。
148センチの子だったが、座るとマジで頭が出ない。
座布団3枚くらい敷いて運転してたよ。
しかも、足が・・・何とか届いているかんじ。
186名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 20:54:14 ID:ZERwtJ3w
こなた「いや〜、ラウンドバーニアンなら高ゲタ履いて運転できるんだけどね」
かがみ「……何の話?」
187名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 20:57:05 ID:fJYHCBJt
>>186
それなんてバイファム?
188名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 21:09:10 ID:evHOr0QM
投下します。
かがみとみさお。かがみ視点。3レス。
埋めネタに間に合わなかった。

そして、前スレの割り込みの原因についての考察。
iMona経由で書き込みを行い、書き込み画面に移ってからのスレのリロードを行わず、
一気に書き込む為に起こった物である。
さらに、書き込みが盛んな時間帯であり、こういう事態を想定すべきであったのだと思う。
前スレまでよく被らなかったな。

重ねて前スレ>>660氏とスレのみなさまにお詫びをする。申し訳なかった。こまめなリロードを心がけます。
189臨時SS書き ◆PlNKZcRIiA :2007/08/05(日) 21:09:24 ID:nKQmn2vi
>>115
大変お待たせ致しました、いのりとまつりのカラミ、微エロソース添えでございます。
……ってなわけで、先程書きあがったいのり×まつりを投下してみようと思うんぜ。もうこのネタ古いな。


備考:いのり×まつり。微(?)エロ。五レスほど頂きます。
190あなたを・もっと・知りたくて:2007/08/05(日) 21:10:16 ID:evHOr0QM
 お風呂上がり、ジュースを飲む。お風呂上がりには水分補給が必要だよね。
 でも、ちょっとカロリーが気になるかな。……また今度考えとこうそうしよう。そんな時だった。
 携帯の着メロが聞こえる。この曲は、確か日下部のだっけ。何の用かな。
「はい、もしもし」
 私はジュースの瓶を置き、携帯を手に取った。
『よっ、こんばんは、柊』
 スピーカーからは、脳天気そうな日下部の声が聞こえる。こいつはいつも元気だな。
「今日は何の用?」
 まずは用件を聞いておかないとね。そうしないと――
『んーと……みぎゃっ!?』
 携帯の向こうからガタゴトと音が聞こえた。こけたな、あいつ。電話しながら歩くな、って言ってるのにコレだ。
「おーい。大丈夫かー」
 微かに『痛ー』だの、『電話どこだ?』だのと聞こえる。
 しばらくして携帯を見つけたのか、『あったー』と喜びの声がした。
『いやー、ごめんごめん。捜し物してたら、置いてあった新聞の束に足引っかけてさ』
「いつも言ってるでしょ? 何かをしながら電話をするなって」
『うあー。柊が冷たいー』
「それで、何の用だったの?」
 何かもう手遅れな気がするけど、もう一度聞き直した。
191名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 21:11:33 ID:1MCMWVZ0
市販のペダルカバーをつけたら、いくらかカサageできるんだよね。
こなただと3枚ぐらい重ねてそうだw
192あなたを・もっと・知りたくて:2007/08/05(日) 21:11:42 ID:evHOr0QM
『え……っと。何だっけ?』
「やっぱりかよ」
 思わず突っ込んだ。日下部はよく用件を忘れる方で、時間が経ってしまうとよりその傾向が強いと思う。
 そうは思うんだけどさ、『大事な用件』やら、『聞きたかった事』やらを忘れるなよ。気になるじゃないか。
 だから今日こそ、と思って、一番に聞いたんだけどなあ。
『いやー、ゴメン。そのうち思い出すよ』
「たまには覚えておけ。ってか忘れるなよ」
 間に合わなかったよ。成実さんじゃ無いけど、びっくりだ。
「何か日下部って、私と電話する時、忘れ事多くないか」
『それは、相手が柊だからだよ』
「私のせいかよっ」
『うん』
 うわ、否定しろよ。
『何て言うのかな、柊の声を聞くだけで満足するんだよなー』
「満足するのは、用件を終わらせてからにしてくれ……」
 何だか恥ずかしい事を言われた気もするけど、それ以上に何か疲れる。
193あなたを・もっと・知りたくて:2007/08/05(日) 21:12:38 ID:evHOr0QM
『えー。柊って、用件が終わったらサヨナラって感じだろ?』
「しねーよ」
 何だその私のイメージは。さすがに酷いぞ。
『そうかな』
「そうなの。大事な用件終わらせて、ゆっくり話せばいいじゃない」
 その方が落ち着くと思うんだけどなあ。食事の時も食べながら話してるから、あいつはそういう性格なんだろうな。
 アレかな。好きな食べ物を最初に食べるか、最後まで取っておくかの様なもんなのかな。
『そっか』
 日下部も納得したのか、向こうで頷いているようだった。
「で、そろそろ用件思い出した?」
『……』
「……」
 ダメだったようだ。こうなったら、
「思い出すまでつきあってあげるから、覚悟してよね」
 とことんやるしかないよね。
『よっしゃ、受けてたつぜ』
「いやいや、勝負じゃないから」
 はぁ、今夜の電話は長くなりそうね。
1947-575:2007/08/05(日) 21:14:10 ID:evHOr0QM
以上です。ありがとうございました。
かがみって何飲んでるんだろうか。
それにしてもタイミング悪くてすまなかった。ごめん。
195名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 21:15:24 ID:1MCMWVZ0
>>194

うわわわわ
 今度は俺が
  割り込んだ
(ここでかがみのぐへぇ顔)

スマソorz

おまけに、臨時SS書きさんともバッティング寸前……
この時間のこのスレの速さは異常w

ともあれ、なんか日常って感じでグーですな、グー。
196臨時SS書き ◆PlNKZcRIiA :2007/08/05(日) 21:19:11 ID:nKQmn2vi
>>194
危ねぇ!言ってるそばからカブるとこだった!マジで焦った!

まぁそれは置いといて、図らずもリアルタイム遭遇となったわけだ。これも何かの縁か?
ドジッ娘なみさお、大変美味しく頂きましたよ。惜しみないGJを送るぜ。



さてと、それじゃ俺の投下は一時間後にさせてもらうな。
その間に、>>194氏にGJと感想を送りたい人はたっぷりと送ってやってくれ。
197名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 21:22:35 ID:XHxNobUc
それじゃあ俺は、臨時さんのあとに投下しようと思います
ひよ×こうを
198名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 21:24:52 ID:jYNVYytl
間に合うかどうか分からないけどその更に後にゆたか×みなみを投下しようと思う。
199名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 21:27:01 ID:WbpU/r9E
なんだこのラッシュ。
200名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 21:30:17 ID:fJYHCBJt
明日の朝がたのしみだ。
201名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 21:31:49 ID:evHOr0QM
>>195
気にする事はないっす。時間帯が(ry)

>>臨時SS書き氏
いえ、リロードで確認して我ながらタイミング悪ー、と思っていたのでどうぞかまわずに、ばしばし投下を。

>>197-198
待ってますよ。全裸で。
202名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 21:37:42 ID:XHxNobUc
SS投下の間はどのくらいあったほうがいいでしょうか?
前の投下の40分後くらい?
203臨時SS書き ◆PlNKZcRIiA :2007/08/05(日) 21:38:37 ID:nKQmn2vi
>>197
おまっ……俺と一緒にんぜんぜ言ってた奴か!?


>>201
む、そうか?なんか悪いね。
じゃあ、後がつかえてるっぽいので、お言葉に甘えて投下させて頂くよ。
>>197-198氏達も気にせずに後に続いてくれ。レスは後で住人のみなさんが個別にしてくれるよ、きっと。


ということで>>201氏の厚意によって投下させて頂くぜ。
諸注意、備考等は>>189まで。では、どうぞ!
204実力行使 1/5:2007/08/05(日) 21:40:10 ID:nKQmn2vi
「ちょっとまつり、いくらなんでも謝った方がいいんじゃない?」
諭すようないのりの声。長女らしいしっかりした容姿を持つ彼女は、外見のイメージ通り何らかの諍いが起こったときはフォローを入れるのが役目のようである。
「えー?なんで私が謝るのよ?明らかにかがみが悪いんじゃん!私の事馬鹿にしてっ!」
対してこちらは、明らかに意固地になっている口調の次女、まつり。
基本的に「年上だから」という意識を持たない彼女は、普段は親しみやすい分、喧嘩の際も年下の妹と同レベルなようだ。
別に精神年齢が低いという訳ではないのだが、平等意識がこの場合悪い方に出ている。
「かがみもそんなつもりは無かったと思うわよ?それに、馬鹿にしてるって言うならまつりの方もだと思うけど……。」
「だ、だってぇ……。」
図星だったようで多少勢いを減じさせながらも、それでも不満そうに口を尖らせるまつり。
自分だって悪かったと自覚はしているのだが、だからといってすんなりと和解できるほどまつりは人格者ではない。
はぁ、という溜め息が部屋の空気と混じって溶けていった。

柊家、次女のまつりの部屋。
普段はまつり一人しか居ないこの部屋だが、今はそのまつりの他にもう一人、長女のいのりが居る。
それほど広くない部屋ではあるが、二人での雑談に不自由がない程度の広さはある。
しかしその雑談の内容はとても和やかと言える物ではなく、部屋にはあまり良くない空気が流れている。
どうもその原因は、柊家でしばしば起こる、三女かがみと次女まつりの喧嘩にあるようだ。
では、少しだけその喧嘩の様子を見てみよう。


「ねぇねぇ、ちょっといい?」
「んー?どうかした?かがみ。」
「あのさ、ちょっとこの漢字分かんないんだけど……読める?」
「ん…毎日予習してえらいなァ それは…バティストゥータって読むんだ」
「……ちょっと……。私、真面目に聞いてるんだけど?」
「えー?私は真面目だよ?ほらほら、さっさと部屋戻って勉強の続きしてきなって。」
「馬鹿にしないでよっ!そんな変な読みする漢字あるわけないでしょ!」
「あんたに分かんないもんが私に分かるわけないでしょうが!!」
「うわっ、信じらんない!逆ギレ!?年上としてどうなのよソレ!」
「年上だからって、あんたみたいなガリ勉ちゃんと一緒にしないでよね!」
205実力行使 2/5:2007/08/05(日) 21:41:41 ID:nKQmn2vi
……という感じで。
まさしく売り言葉に買い言葉、段々言い争いはエスカレートして行き、結果としてお互いが自分の部屋に引きこもる現在の状況があるという訳だ。
ちなみに、まつりにはいのりが、かがみにはつかさがそれぞれフォローに回っている。

客観的に見るとまつりが一方的に悪い気もするが、それでも本人にしては馬鹿にされてる気がしたのだから仕方ない。
そもそも、過去にも同じような事は何度かあったのだから、かがみもそろそろ「勉強の事はまつりに聞いてはいけない」と学習するべきだっただろう。
何度も同じ恥をかかされて、例え僅かでも存在する姉としてのプライドを傷付けられては、まつりが怒るのも無理はない。
年上としては、いくら聡明でも年下の質問に答えられないのは気分の良いものではないのだ。
ただ、かがみにとってはそれこそ取るに足らないただの質問だった訳で、その程度で逆ギレされてはたまらない。
妹が分からない事を姉に聞いて何が悪い。かがみにだって言い分はあるだろう。
どちらかが悪い訳ではなく、どちらも悪い。喧嘩とは得てしてそういうモノである。
206実力行使 3/5:2007/08/05(日) 21:42:52 ID:nKQmn2vi
「かがみだって、そろそろ分かってくれてもいいと思うんだけどなぁ……。
 あの子の勉強量、明らかに私の数倍は行ってるっての……。」
「まぁ、人間には向き、不向きがあるからね。まつりだって、料理とかはあの子より上手いじゃない?この間のパエリア、とっても美味しかったわよ?」
「そりゃ、姉さんから見たらそれ程度のもんだろうけどさ。こっちからしたら、結構重大な問題なのよ……。」
先程と同じ溜め息をもう一度つくまつり。
自分にも悪い所があったから謝る。そんな簡単な事が、簡単に出来れば苦労はない。ましてや相手が妹なら尚更、である。
「うん、まぁ、私だってバティストゥータはやりすぎだったかもって思うけど……でも、やっぱりあっちから謝るのがスジでしょ!あっちが事の発端なんだから!」
「……もう、まつりはすぐにそうやって意地になるんだから……。」
そう言って、あっさりと言葉での説得を放棄するいのり。
もう二十年近い付き合いだ。いのりだっていい加減、妹の扱いは熟知している。
こういう時のまつりはかなり頭が固いので、必死で説得したところで余計意固地になりこちらが疲れるだけだ。
放っておいたらその内勝手に和解するのだろうが、しかしそれでは和解するまでは家中の居心地が悪くなってしまう。
食事の時などに微妙な空気が流れるのは、誰だって非常に嫌なものだ。出来れば避けたい。
だが、言葉では説得できないとなれば……
いのりはしばらく考え込み、やがて結論に辿り着いた。

言葉で説得できないなら、体で説得すればいい。

冷静に考えたらブッ飛んだ発想なのだが、とりあえずあの二人が仲直り出来れば何でも良いといのりは自分に言い聞かせた。
素直に謝られても許さないほど、かがみも頑固ではない。
つかさのフォローも入っている事だし、今ではかがみも謝ろうか否か揺れている所だろう。
ならば、まつりを籠絡して謝らせてしまえば一件落着だ。
そこまで考えたいのりに躊躇は無く、次の瞬間にはベッドの上で口を尖らせているまつりに抱きついて押し倒していた。恐るべき早業である。
いきなりのいのりの暴挙にまつりは完全に混乱し、狼狽しきった声を上げて抵抗した。
「ちょ、ちょっといきなり何すんの姉さん!?」
しかし、激しく間違った結論を既に可決してしまっているいのりは揺るがない。
詳しく描写するのは避けるが、ありとあらゆる手を使って服を脱がせにかかったいのりの手にかかればまつりの抵抗など本当に些細なものに過ぎず、数秒後には生まれたままの姿になったまつりがベッドの上で押さえつけられていた。
ちなみに、自分の服もちゃっかり脱ぎ捨てているいのりである。抵抗されながらも服を剥ぎ取り、更には自分の服まで脱いでいるとは何とも手馴れた事だ。まさしく神業である。
何故手馴れているのか。それは誰も知らない。知ってはいけない。
207実力行使 4/5:2007/08/05(日) 21:43:51 ID:nKQmn2vi
ともかく、現在ベッドの上には裸の姉妹が抱き合って(実際には片方がもう片方を抑え込んでいるだけなのだが)いる、そのスジの人にとっては何ともテンションの上がる光景が広がっていた。
まつりが抵抗している間に一気に体温が上がったためか、二人の白磁のような綺麗な肌には、うっすらと汗も浮かんでいる。
それは部屋の明かりを反射してきらきらと輝き、ただでさえ美しい二人の肌を一層魅力的に見せていた。
「ちょちょちょちょっとぉ!?ほ、ホントに何してんのよ姉さんっ!?」
完全に冷静さを失っている妹に、姉は優しく告げる。
「いや、まつりは今ちょっと素直になれないみたいだから、私が素直にしてあげようかなと思って、ね?」
「何よそれ!?いや、ま、マジでやめひゃうっ!?」
まつりの再三の抗議の声は、しかし途中のアクシデントによって遮られた。
まつりにとって、片手で数えるほどの男にしか触れられた事がない胸の突起を、急に口に含まれたのだ。
「ちょ、姉さん、ほんと、シャレになんないってば……!」
しかしいのりは応えず、執拗にそこを舐め回すばかりだ。
やがて、まつりの息が少しだけ荒くなり始めた。それは間違いなく、いのりの行為と無関係ではないだろう。
「ね、姉さん……!なんか、むちゃくちゃ上手いんだけど……?」
何故上手いのか。それもやはり聞いてはいけない。
「ほ、ほんとにそろそろやめ……。変な、気分に、なっちゃうから……。」
真っ赤に染まった顔で、いのりに懇願するまつり。
しかしいのりはいたずらっぽく微笑んで、
「まつりが素直にならないからよ?まつりが頑固なままなら、これからもっと凄い事を……」
「分かった!分かったから!素直になる!悪かったってちゃんとかがみにも謝るから〜!」
本当にこれ以上されたら止めて欲しくなくなりそうなまつりは、必死でそう叫んだ。
さすがに姉とそういう関係になるのは非常によろしくない。
というかこの姉、やけに上手すぎる。ヘタに意地を張って続けられたら、それこそ夢中になってしまうかもしれない。
そう危惧しての降参だったが、それに対していのりは
「え……なるの?素直に?」
きょとんとして、まつりに聞いた。まるで、その答えが想定外だったかのように。
「なるよ〜!ちゃんと謝るって!」
これ以上されたらたまらないまつりは、何とか止めて貰おうと無条件降伏の白旗を揚げた。
「そっか、降参するんだ……。」
微妙に不満そうにそう呟くいのり。
本当はこれから先のプランもきちんと練っていて、それこそ三日間は口答えすら出来ないように徹底的に嬲って喘がせて調教する予定だったのだが。
脳内のエロ妄想も、先に降伏されてしまえば実行に移すわけには行かない。
いや、元々は二人に仲直りさせるのが目的なのだから問題はないのだが、それでも少し残念ないのりだった。
何となくお預けを喰らった気分で、いのりは服を着ながらまつりに言った。
「じゃあ、ちゃんとすぐに謝りに行くのよ?かがみだってきっと、謝りたくても謝れないっていう微妙な状況でしょうし。」
「わ、分かった……。だから、服着ていい……?」
服を着るのにもいのりの許可を得ようとするほど、まつりの中でいのりは恐るべき対象となっていた。
これから先、何があってもいのりにだけは逆らうまいと強く誓うまつりだった。
208実力行使 5/5:2007/08/05(日) 21:45:55 ID:nKQmn2vi
――余談だが。
これからすぐにいのりとかがみは仲直りして柊家の平和は戻ってきたのだが、微妙に不完全燃焼ないのりはどこかに電話をかけていた。
三回ほどのコール音の後、その相手は丁重な挨拶を返してきた。
その挨拶を聞いたいのりは少し頬を緩めて、電話に向けて弾んだ口調で言った。
「もしもし、こんにちはこなたちゃん。ええ、私よ。今、大丈夫? 良かったら、今から会えないかしら?いつも通り、駅前で待ち合わせで、それから――」
それに対する電話の向こうの少女の声は、これから起こることに対する期待と不安、それと羞恥に彩られていた。
209臨時SS書き ◆PlNKZcRIiA :2007/08/05(日) 21:47:32 ID:nKQmn2vi
以上、「実力行使」でしたー。
……しかし、俺はどうも面白いリクがあると反射的に書いてあげたくなる性質の持ち主のようだ。自粛しなくてはな。
そもそも、SS書き始めたきっかけ自体がリクだったしな。うん、もうちょっと考えてから書くようにしようと思う。


……さて、これを読んで「エロが足りん!」と憤ってらっしゃるそこの貴方。
そんな時は、健気に抵抗を続けてしっぽりとヤられてしまうまつりを妄想して、アナザールートの脳内SSを速攻で書き上げるとよろしい。
妄想は、する人数分だけのストーリーとロマンがあるんだ!セルフチャージは最強なんだぜ!(力強く親指を立てながら)
210名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 21:52:04 ID:1MCMWVZ0
>>208、ごちそうさまですた。
感想は、泉こなたさんに代弁していただきましょう。
------------------------------------------

ぐっじょーぶ!
姉妹で百合もの、おまけにおっとり攻めの強気受け、くわえて寸止めエロとは、なかなかのストーリーテラーだね、臨時SS書きさん。
臨時ってのがもったいないよ……あれ?電話だ……

発信者非通知……かがみのとこの黒電話かな?



……ちょwwwいのりさーーーん!?私がはけ口デスカ!?
211名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 21:55:01 ID:fJYHCBJt
>>208で、いのりとかがみが仲直りになってるがな。
212名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 21:58:32 ID:B80gw8m1
>>205
> ちなみに、まつりにはいのりが、かがみにはつかさがそれぞれフォローに回っている。

ということは同じ頃、つかさがかがみを……(*・ω・)=3
213名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 21:59:37 ID:nKQmn2vi
>>211
うわ、ホントだ。すまん。
保管庫入りの際は速攻で修正させてもらおうと思うんで、それまでは脳内修正パッチあてといてくれ。

……さて、後続組カモン!
214名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 22:02:12 ID:XHxNobUc
>>209
GJですた
個人的に余談が気になりすぎっすよ
……書こうかな…続き……

そしてお察しの通り、俺が一緒にんぜんぜ言ってたやつですんぜ(もういい

>>212
俺がいる


取り合えず俺はもう少し経ってから投下することにするよ
GJ送りたい人もいるだろうし
215名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 22:03:39 ID:LPRDmpTa
GJ!
ああ、この関係がかがみに知れたらとんでもない修羅場に……
それとも、いのりが「実力行使」で全員仲直りさせるかw
2167-896:2007/08/05(日) 22:21:11 ID:XHxNobUc
さて、30分ほど経ったので……
どうも7-896ですんぜ
結構遅くなってしまったけれど、やっと完成したっす

『ヌード』
ひよ×こう
エロ有り

では投下するっす
217『ヌード』:2007/08/05(日) 22:21:55 ID:XHxNobUc
「イマイチだね」
「ガァ〜ン」
 数日間で書き上げたモノを、こうにチェックしてもらったが
 返ってきた答えは、ほしくないものであった
「最近のひよりんの作品、どーもダメなんだよね」
「そ、そんなにはっきりと……」
 床に人差し指で「の」の字を書くひよりと、隣に置かれた同人誌を交互に見る
 右手を顎に添えて、考えるような仕草をしながら、こうは言った
「ひよりんもしかして……スランプ?絵とかネタとか……」
 少しの沈黙の後、延々と「の」の字を書いていた、ひよりの手が止まる
 そして、どんよりと沈みきった顔を上げた
「やっぱり……そうなんすかねぇ?」
 ひよりは、はぁっと大きな溜息を吐き、また俯いて、地面にくるくる書き始めた
「なにか気分転換になることでもやったら?」
「気分転換……ですか?」
「そ、スランプに陥ったときは、書くのをやめて、別のことをするのが一番じゃん?」
「別のことっすか……」
 そんなひよりを見ながら、何気なくこんなことを言ってしまったのが、今回の騒動の始まり
「なんならあたしも一肌脱いであげるし」
 ぴくりと、下を向いていたひよりの肩が震えた
 そして、ゆっくりと顔をこうの方へと向ける
「……今…なんと?」
「?……だから、私が一肌脱いであげるって」
「先輩が!?あの、指摘するだけ指摘してあとはほっぽりっぱなしのこーちゃん先輩が!?」
「…ふ〜ん……ひよりん、私のことそんな風に見てたんだ……へ〜、ほ〜」
「あ!!いや、その……」
 しまったとばかりにあたふたしながら、変な汗を流すひより
「ふぅ……まあいいや、実際そうだったしね」
「……先輩、本当に本物の先輩っすか?」
「ひよりん、もしかして喧嘩売ってるのか?」
 眉をぴくぴくと痙攣させながら、拳をポキポキと鳴らす
 こめかみには青筋が浮かんでいる
「えぅ、いや……そ、そう!!先輩、一肌脱いでくれるんですよね!?」
「ん?まあそうだけど」
 180度話を転換させる、こうは動きを止めてひよりを見据えた
 なんとか雷は落ちずにすんだようだ
「じゃあ、頼みがあるんす!!」
「頼み?」
218『ヌード』:2007/08/05(日) 22:22:46 ID:XHxNobUc
 アニメーション研究部室内に、カリカリと鉛筆の削れる音が響く
「……」
「……」
 2人は無言
 ひよりは黙々とペンを動かし、こうはそれをただ見つめる
 ひよりが描く絵のモデルは、こうのようだ……しかし
「ねぇひよりん」
「なんですか先輩?」
 こうの質問に、言葉だけで返事をする
 目線はキャンパスに向いたままだ
「私なんでこんなかっこうなのかな?」
「だって……先輩、一肌脱ぐって言ったじゃないっすか」
「だからって本当に脱がすか!?」
 こうは部屋の中心にて、一糸まとわない姿(白い布らしきもの1枚は持っている)で座っていた
 そう、いまひよりが描いているのは『こうのヌード』なのである
「でも、先輩協力してくれるんすよね?」
「言った、確かに言った……でも脱ぐなんて聞いてないぞ!?」
「協力してくれないんすか?」
「ぐっ……」
 なぜか、今日のひよりは一歩も引かなかった
「息抜きするなら、心を静かにデッサンをするのが一番なんですよ」
「だからってなんでヌード」
「デッサンといったらヌードが常識っす!!」
 変に力が入ってる、どういっても逃げられそうにないのがこうの目にも明らかだった
 もじもじと、ひよりに変なところを見られないように確認しながら
 布や手を駆使して、大事な部分をしっかりと隠すこう
 こころなしか、頬が赤く染まり、息も荒くなっていた
 後輩に見られているという羞恥心からか、学校の中で裸になっているという背徳感からか
 はたまた誰か別の人が、この部屋に入ってくるかもしれないという緊張や興奮からか
 彼女の股間は濡れていた
「(うわ…やば、濡れてる)」
 ひよりの視線を気にしながら、白い布を秘部へとこすり付けて
 じわじわとあふれ出てくる蜜を拭う……が
 布がこすれるたびに、その刺激が快感となって、またもや花弁を濡らす
219『ヌード』:2007/08/05(日) 22:23:46 ID:XHxNobUc
「ぅ……は…」
「こーちゃん先輩」
「ひゃ!!」
 気がつけば、ひよりはこうのすぐ傍まで近づいてきていた
 その視線はこうの体の下半身へと注がれていた
「なにやってるんすか先輩……」
「あ、いや…これはだな」
「私に見られてて……興奮しちゃったっすか?」
「ちがっ!!ひゃ!!」
 否定しようと言葉を発した直後、己の秘所へと添えられていた手によって、一気に意識を持ってかれた
「ぐちゃぐちゃじゃないっすか」
「ひより、ん……やめ…んは!!」
 ぐちゃぐちゃと遠慮なしに、こうの中を指でかき回す
 絵描きだからか、その指使いは非常に巧みで、すぐにでもイかされてしまいそうだ
「ひよりん……いいかげ、んに」
「先輩、これなんだか分かるっすか?」
 そういって、使っていない右手をこうの目の前へと持ってくる
「そ、れは……あ○まんがの……お父さん?」
「そうっす、お父さんっす」
 アニ研の部室にずっと飾ってあった、あず○んがのマスコット『お父さん』
 それがいつの間にか、ひよりの手の中にあった
「それがいったいどうし……!!…ま、まさかひよりん」
「いきますよこーちゃん先輩〜」
 こうの嫌な予想通り、お父さんの人形が大事なところへと近づいてきた
「ひ、ひよりん!それはいくらなんでも無理…いぁ!?」
 逃げようとしたこうの足に、器用に腕を絡め、そして……
 ずぶぶぶぶ
 そんな音をたてて、こうの花弁の中へと飲み込まれていく『ち○父』
 最深部まで到達すると、残りは足と手の先だけが見えるような状態になってしまった
「は〜、すごいっすねぇ先輩……ほとんど全部入ったっすよ」
「ひ、よりん……いいかげんにしないと、んあ!?」
 中にいれたまま、お父さんをぐるぐると回すひより
 凄まじい快感に、こうは仰け反ったまま声も出せずにいた
220『ヌード』:2007/08/05(日) 22:24:36 ID:XHxNobUc
「こっちもほしがってるみたいっす」
 そういってひよりは、菊をつんつんと突く
 地面に都合よく転がっていた鉛筆を拾い上げ、尖っていないほうをそのちぢこまりへと接触させた
「ら、めぇ……」
 ぐっと一気に差し込む
「っ!!……あ、ぁ」
 びくっと一際大きく跳ねるこうの体、つま先がぴんとまっすぐになり、眼が限界まで開かれていた
 声を出す暇もなく……イってしまったようだ…
「……はっ!!」
 ひよりは、なにかを思いついたように顔を上げると、両手を一気に上げた
 もちろん、こうの2つの穴に入っていた、鉛筆とお父さんも一緒に引き抜きながら
「くひゃあ!?」
 余韻に浸っていたこうが、またイっていた
「キタ!!降りてきた!!これならいけるっす!!」
 なにやらネタが落ちてきたらしいひよりは、痙攣を続けるこうを尻目に
 最高速で机へと移動、椅子に座り、一瀉千里のごとくペンを走らせた

 ネタのことで頭がいっぱいだったせいか、書くことに集中しすぎていたせいか
 ひよりは、背後に忍び寄る、般若のような顔をしたこうに
 まったく気づいていなかった

【 fin 】
221名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 22:25:23 ID:wQhn0fng
ちよ父wwww
2227-896:2007/08/05(日) 22:25:37 ID:XHxNobUc
以上です……なんか短くてすまないっす
読んでくださった方々、どうもありがとうっす
こーちゃん先輩が処女じゃない設定なのは、気にしないでほしいっす
223名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 22:28:53 ID:1MCMWVZ0
(本人に似合わぬきれいなペンネーム)先生は急病のため……
ィ`、ひよりん(GJ)


誰か、このシーンのこう先輩描いてくれないかなあ。
224名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 22:30:37 ID:vz/VkI3B
おっと、少しテレビ番組に浮気している間にこんなラッシュになってるとは

全員纏めてで申し訳ないんですが、皆さんGJです!
京2じゃこれ全部読みきれるかどうか……バッテリーめ
225名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 22:32:37 ID:LPRDmpTa
このあとすごいことになりそう

モデルに手を出すなよひよりんw
2267-896:2007/08/05(日) 22:37:19 ID:XHxNobUc
>>223
絵の方なら俺が描いてる途中っすよ
自分のSSの挿絵を
自分で描くのが楽しいんですよね
227名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 22:58:55 ID:YpQp6Q8v
いの×まつ       ひよ×こう
ごちそうさまなんぜ GJなんぜ
228名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 23:00:33 ID:QTt5PAjp
>>204
>それは…バティストゥータって読むんだ

ちょ、伸恵姉さんwww
229名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 23:05:29 ID:sHFXySlC
こなかが分不足

あああたすけてあああ
230名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 23:06:57 ID:pEFCIhKD
そんなときのための脳内妄想
231名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 23:07:29 ID:iSzoi4Zj
投下ラッシュにGJ!

>>229
俺がいるううあああああ
2324-243 ◆X9xLTlcDnY :2007/08/05(日) 23:31:05 ID:B80gw8m1
>>149
http://bbs.freedeai.com/src/up4658.jpg
赤のMR2を青にするのに手間取ってしまいますた(´・ω・)
向かって右側側面がマジョーラってるのがその名残w
233名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 23:35:16 ID:ZERwtJ3w
>>232
こ、怖っw
234名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 23:38:18 ID:oocSe47o
まさに黒歴史
235名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 23:43:11 ID:x5s4bafM
>>209
GJっす!!
ちなみに俺もんぜんぜ言ってたwww
余裕があれば脳内アナザーを具現化する。が多分余裕ない
236妄想屋(仮名):2007/08/05(日) 23:56:36 ID:1MCMWVZ0
>>232

うははははははw GJ!
てか、言ってくれたら俺のMR2うpったのに……



そう、実は俺の車がモデルだったんだ。すまない。(´・ω・`)
いや、マジでリアウインドウ狭いから、ドライバー見えないんだ……
2374-243 ◆X9xLTlcDnY :2007/08/06(月) 00:10:28 ID:QAN5I9ig
>>236
SW20のマイナー後を探してました
(前期型はアンダースポイラーや横のラインがカラードじゃないのでw)
と思ったら、左のウィンカー(マーカー?)を塗り分けてない事に気付いたorz

1stマイナー版のGT-Sに友人が乗ってて何度か走らせてもらいましたが
楽しい車ですねー
2386-690:2007/08/06(月) 01:28:17 ID:OvUfhPZ5
皆さん、こんばんは
またまた、ゆたか×みなみ 非エロ書きました
こなたとひよりんも出てくるけど
3レス投下
239かきごおり (1/3):2007/08/06(月) 01:30:01 ID:OvUfhPZ5
暑い・・・
ゆたか・みなみ・ひよりは夏休みの宿題を片付けるために勉強会と称してゆたかの部屋で宿題をやっていた
しかし、あまりの暑さで3人は30分でダウン

「暑いッスね・・・なんで、こんなに暑いんですか?」
「せっかく集まったのに、宿題ほとんど進んで無いよ・・・」
「...暑くて頭が回らない」

その時、こなたがゆたかの部屋の扉を勢いよく開けた
「みんな暑いから、かき氷食べようよ!あれ?みんなどったの?」
「先輩いいところに来たッス。」
「3人で宿題をやろうと思ったんだけど、暑さでみんなへたっちゃって」
「そういう時こそ、かき氷だよ。氷はいっぱいあるし、シロップも練乳もあるよ」
「せっかくだし、みんなでかき氷食べよっか」

こうして、居間に移動した4人
「お姉ちゃん、いつの間にこんなにいっぱい氷作ってたの?」
「ほんとは明日 かがみとつかさが家に来るから、それで用意してたんだけど、ゆーちゃんの部屋から声が聞こえないから、暑さでダウンしてるのかなと思って」
「ありがとう、お姉ちゃん」
「削るのが自動じゃなくて、手回しなんすね」
「あたしが小学生の時に買ったものだからね。まだまだ現役だよ」
240かきごおり (2/3):2007/08/06(月) 01:30:55 ID:OvUfhPZ5
こなたが氷をかき氷機に入れ、器を下に置く
「じゃあ、始めるよ」
ジャリジャリジャリジャリジャリ
「どんどん氷が削れてくよ」
ジャリジャリジャリジャリジャリ
「はい、できた」
削れた氷が器に山盛りになっていた
「はい、ゆーちゃんの分。シロップはいちご・メロン・レモンがあるよ。あと、練乳もそこにあるから自分でお好きにどうぞ」
「じゃ、わたし いちごと練乳」
ゆたかはいちごシロップと練乳を山盛りになった氷にかけていく
「練乳ちょっとかけすぎちゃった」

「はいジャンジャン作ってるからねーどんどん使ってねー 」
「先輩、そのネタわかりづらいッス」
「お姉ちゃん、わたしもやりたい」
「ゆーちゃんもやってみる?」
「うん」
そう言って、かき氷機のレバーを回し始めるゆたか
「うんしょ、よいしょ」
顔を真っ赤にしながら、レバーを回すゆたか
一生懸命回すが、こなたのように早く削れない
「ゆたか、手伝ってあげる」
みなみがゆたかの手の上に自分の手を添える
「ありがとう、2人でやったらお姉ちゃんみたいに早く削れるよね」
よいしょ、よいしょと2人で氷を削っていく

「先輩、あんなの見たら涼しくならないッス」
「全くだ」
241かきごおり (2/3):2007/08/06(月) 01:32:17 ID:OvUfhPZ5
「はい、できた」
こなたより時間はかかったが2杯目のかき氷ができた
「これはみなみちゃんの分。シロップは何がいい?練乳は?」
「シロップはメロン 練乳はかけなくていい」
「うん、わかったよ。わたしがかけるね」

「先輩、わたしの分は自分でやっていいッスか?」
「ひよりん、自分でやるの?別にいいけど」
そう言って、氷を削り始めるひより
何かをぶつけるようにレバーを回し続ける
「勢いよく、回し続けたら暑いし、疲れたッス」
「落ち着かないのはわかるけど、少し落ち着いた方がいいよ」

こなたが自分のかき氷を作り、4人はテーブルに座る
「「「「いただきまーす」」」」
「冷たくて、おいしい」
「冷たいけど、おいしい」
「夏のかき氷は最高ッスね」
「でしょ?でしょ?やっぱり、夏はかき氷だよね」

「う〜ん」
「どうしたの?ゆたか」
「かき氷食べてたら、頭痛くなっちゃって」
「あるある、暑い時に冷たいもの一気に食べると頭に痛くなるんだよね」
「大丈夫?」
みなみはゆたかの頭をなでる
「いたいの いたいの とんでけー」
「えっ」と驚きつつ、2人を見つめるこなたとひより
「ありがとう、みなみちゃん。少し落ち着いてきたよ」
「そう、よかった」
「はい、みなみちゃん あーん」
「なに?」
「さっき手伝ってくれたのと『いたいの、とんでけー』のお礼。はい、あーん」
あーん、ぱくっ
「おいしい?」
「うん、ちょっと甘すぎるけど、おいしい。はい、ゆたか」
「えっ?」
「今のお返し。あーん」
あーん、ぱくっ
「おいしい?」
「うん、おいしい」


「先輩、かき氷食べてるはずなのに全く涼しくならないッス」
「夏に熱々カップルという最悪の組み合わせだからね」
「うちらも食べさせあいっこしてみます?」
「あたしとひよりんじゃ雰囲気が」
「それもそうッスね」


ある夏の日のお話
2426-690:2007/08/06(月) 01:35:02 ID:OvUfhPZ5
以上です
って、>>241は(3/3)の間違いですorz

ゆたかはみなみの嫁
異論反論は認めない
243名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 01:39:27 ID:D5bSpJiO
※こなxひよルートのフラグが立ちました※
244名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 01:45:42 ID:zypZEl7T
あまりにアツアツでせっかく作ったかき氷が全部溶けてしまうではないかああGJ!
245名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 01:49:32 ID:GK+M2gJ4
このアツアツ具合は俺の部屋のクーラーを解禁せざるおえない。GJっす
246名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 01:50:52 ID:hkd9Tzgh
俺の部屋にクーラーはないっス
でもアツアツにされてしまったっス
2476-690:2007/08/06(月) 01:57:55 ID:OvUfhPZ5
>>243
ちょwwそれは無意識でやってしまったorz
俺は甘甘なのが好きだから、ゆたか×みなみは格好の題材だったりするwwww

何度でも言うさ ゆたかはみなみの嫁
異論反論はみ(ry
248名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 02:02:26 ID:p/StDxXb
とにかくそのほのぼの熱々にGJ!
249名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 02:22:24 ID:pZL8M/tn
かがみ→こなた 非エロです
変にリアリスト?なこなたと報われないかがみ
若干暗めです
4スレ投下
250報われない現実  1/4:2007/08/06(月) 02:23:33 ID:pZL8M/tn

「私、こなたの事好き」
「ん〜、どしたのかがみん。いきなりデレモードなんて」
「茶化さないで」

重い。
非常に重いその一言が私の顔の筋肉を微妙な笑顔のままフリーズさせた。
空気と視線と口調で、それが一般的に友達として言うものとは違うのだと――理解した。
理解したけど、それがすぐに納得に繋がるのではなくて。
「は……っ」と意味もなく喉から空気が漏れる。嫌に口の中が渇いている気がして唾を飲んだ。
ザ・ワールドでもあるまいし、なんだろうこの空気、空間。
かがみの視線で影を地面に縫い付けられてるかのように動けない。
おそらく両の指で足りるぐらいの秒数でしかなかっただろうけど、体感時間で言えば数分を越えていた気がする。

「私は真剣に、こなたの事が好き。恋愛感情で」

頭が無意識にそのセリフを録音し、何度も再生する。意味を反復する。
呆然としているはずなのに、買ったばかりのDVDが入った袋をしっかりと握り締めている自分がいた。



かがみが私を恋愛感情で好き?



一体なぜ?
いや、『好きになるのに理由なんていらない』とゲームで聞いた気はする。というか聞いた。
でも頭の中をwhy?がBダッシュで駆け巡る。
思わずその定型句を否定してしまう。好きになるのに理由はいるんじゃない……かな?
現実でもフラグうんぬんとか言うけど、それはやっぱりゲームの中だけだと頭でしっかり理解している。
『苺混乱』とか『聖母様が見てる』とかも知っているしハマった時期もあるけど、あれはアニメで自分とは何も関係がないから見ているだけで楽しめる娯楽。
だけど現実にそういう人達がいるというのも知っているし、その人達を否定するつもりもない。
ないけど……私が当事者になるとしたら別。




私に同性属性はない。
251報われない現実  2/4:2007/08/06(月) 02:24:19 ID:pZL8M/tn
「かがみ……」

沈黙が苦しくて、意味もないけど目の前の人物の名を呼ぶ。
真剣に私を見ている少女の目。つり目の瞳は不安からか若干潤んでいるように見える。
少し震えて、何も持っていない手を強く握り締めていて。
そんな私の友達の事はもちろん好きなのだけど―――恋愛感情ではありえなくて。

「こなたは……私の事嫌い?」
「そ、そんなことはっ」

嫌いではない。あるはずがない。
だけどかがみが望むような言葉を私は言えない。
本心にない言葉を、真剣な言葉を求めている相手にどうして言えようか。

「かがみの事は普通に好きだよ。でもそれは友達としてで、つかさやみゆきさんに感じる『好き』と一緒だから」

一気に肺の空気を言葉と一緒に吐き出す。
目の前のかがみの顔を見るのが怖くて、私は目を瞑り。
ゆっくりと息を吸って





「……だから、恋愛感情でかがみを好きになれない」

自分でも驚くほど平坦な声を、肺に吸い込んだ生ぬるい空気とともに吐き出した。

「そっ……か」

かがみの声が鼓膜を震わす。それに続いて車道を走る車のアクセル音も。
ああ、あまりの出来事で忘れてたけど、ここアニ○イトの前だよ。普通に通行人いるよ。
もうちょっと場所考えようよかがみん。
この重苦しい空気を紛らわすために、口には出来ないので頭の中でツッコミをいれる。
今かがみはどんな表情をしているんだろう。目を開けて確かめるのが怖い。
だからと言ってずっと目を瞑ったままでいるわけにもいかずにゆっくりと目を開ける。
252報われない現実  3/4:2007/08/06(月) 02:25:11 ID:pZL8M/tn



「ごめんね、こなた。いきなりこんなこと言って」
「あ……」

かがみは笑っていた。

やけに大げさに手で頭を押さえながら。
まるでパフォーマンスのように笑う。

「普通そうなるわよねー。当然よ、うん」
「……そんな」
「どうしたの?」



お願いだから。
そんな風に、泣きながら笑わないでよ。



無責任かもしれない。私が断ったから泣いてるんだから、このお願いは確実に無責任だ。
断ったのも事実だし、恋愛感情で見ることが出来ないのも事実だし、私が泣かせたも同然だけど。
かがみの涙を見ると呼吸の仕方を忘れるぐらい胸が痛い。
目頭の辺りに何かが込みあがってくるのを感じた。
でも、かがみを泣かせた私には泣く資格がない気がして無理やり押し込める。

「……ねぇ、こなた。好きな人はいるの?」

問い掛けに首を横に振って答える。
そもそも恋愛感情ってどんな感情を言うんだろうか。
お父さんはお母さんの事を話す時に、優しそうな、幸せそうな表情をする。
考えただけでそう表情になるようなそんな人は私にはいない。
かがみやつかさやみゆきさん。お父さんやゆーちゃんやゆい姉さん。
みんなの事を考えると確かに楽しいけれど、それとは違う気がして。

かがみがいう『好き』とは違う気がして。
それでも私にとってはそれがすべてで。

叶わないと解っていても、いつか疎遠になると分かっていても。
ずっと今みたいにバカな事をして笑いあっていれる関係が続けばいいと思っていたのに。
253報われない現実  4/4:2007/08/06(月) 02:27:20 ID:pZL8M/tn

「……かがみ、泣かないでよ」
「何言ってんのよ。私は涙なんか流してないわよ」

私の残酷なお願いに、かがみは笑う。
通行人から見れば泣いてないだろう。
でも私には涙が見える。泣いて見える。
きっとつかさにも、みゆきさんにも涙は見えるはず。

「こなた。今までどおり……仲良くしてくれる?」
「当たり前だよ! でも…」

私にとってそれは拒否するはずもない、むしろ望むもの。
だけどかがみは……今までどおりが嫌だったから告白したのなら。
それでいいの?『今までどおり』でいいの?

私が言葉に出来なかったこの思考すらかがみにはお見通しだったのか。
本当に優しく微笑んで。


いつもの私なら、『お〜、かがみんがデレモードだ!』と一日中茶化す事が出来そうな笑顔で。
本当に……なんで私はかがみの事を恋愛感情で好きになれないんだろうと疑問に思ってしまうような、笑顔で。




「私は、こなたの隣にいられたらそれでいいから」


その言葉で、私の涙腺は完璧に決壊した。
254名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 02:29:19 ID:pZL8M/tn
以上です。

そして訂正。
4スレ投下ではなく、4レス投下
255名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 02:42:05 ID:lRDM3XS8
>>254
重い…だがGJ!
4スレ吹いたww
256名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 02:43:45 ID:kHC+OrXS
>>254
GJじゅしたー
かがみの健気さに俺の脳内が完璧に崩壊した
257名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 02:56:43 ID:bvSai28f
>>242お前のせいで・・・冷房が萌えて暖房になってたじゃねえか。
金返せ。そして超GJ!

>>254少し辛い話だな・・・でも鬱ENDではなくてよかった。
良SSに超GJ!
258名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 03:16:20 ID:PpP8cdLY
>>254
こんな遅い時間に乙。そしてGJ。
お互いの辛さを想像したらほろりときたけど、この二人は
たとえいい友達の関係で止まっても一生の付き合いを築けそうな気がした。
259名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 03:22:22 ID:lJ7KgP5M
>>254
素晴らしいな、素晴らしいよ。
俺には文句のつけようがないよ。ありがとう。
260SH:2007/08/06(月) 03:32:14 ID:Tc87vf6s
こなかが非エロ貼ります。
初SSにつき色々おかしいですが、妄想垂れ流させてください。
261SH 1/3:2007/08/06(月) 03:32:46 ID:Tc87vf6s
――昼休み。
私は、いつものお弁当箱に加えて、もう一つ袋を携えてこなたのクラスへ向かった。
そう、今日はこなたの誕生日。この袋には、私が私なりにあれこれ迷いながら、
ようやく決めた誕生日プレゼントが中に入っているのだ。
「こなちゃん、誕生おめでとう!」
「誕生日おめでとうございます、こなたさん」
「誕生日おめでとう、こなた」
「いやーみんなありがとう〜」
「こなちゃんも18歳になったんだねー」
「そうだよ。やっと堂々とゲームが買えるようになったよ〜」
「えっ、ゲームを買うのに年齢が関係があるんですか?」
「ふふ…みゆきさんは純粋だねぇ〜」
…あれ?何だかつかさもみゆきも、プレゼントを用意しているようには見えないんだけど…。
うそ!?最近の女子高生の誕生日祝いなんて、こんなにあっさりしてるものなの?
(どうしよう…私だけプレゼント渡すっていうのも何か恥ずかしいし…)
「ところでお姉ちゃん」
「はい!?」
「手にもってるその袋はなあに?」
「へ?…あ、ああこれはほら、その、えーっと…ちょ、ちょっと次の授業の使うのよ、はは…」
「ふーん」
…ああ、何でごまかしちゃったんだろう。これじゃ渡しようがないじゃない…。


――放課後。
結局昼休みにプレゼントをあげることは出来ず、もう下校の時間。
何とかして今日中に、こなたにこれを渡さないといけないんだけど…。
「ね、ねぇこなた」
「何だい〜かがみ」
「あんた今日、アニメイトとか行く用事ないの?」
「ん〜今は特に欲しいものないから行かないかなー。でも何で?」
「い、いや別に…。あ!じゃあさ、今日私ちょっと買いたいものがあるんだけど…一緒に行かない?」
「おーいいよ〜。でも珍しいよね、かがみの方から誘うだなんて」
「そ、そう?」
よしっ。約束はとりつけた。
262SH 2/3:2007/08/06(月) 03:33:23 ID:Tc87vf6s
――春日部駅。
「お姉ちゃんたち大宮行くんならここでお別れだね。ばいばいこなちゃん」
「さようなら、こなたさん」
「じゃあね〜」
こうして残るは私とこなただけになった。チャンスは、今しかない。
「さて、我々は野田線ホームに向かうとしますか」
「…」
「かがみ?」
「…」
「…かがみ?どうしたの…?」
私は無言のまま、カバンの中から例の紙袋を取り出した。
「…これ」
「ん?これ授業で使うって言ってたやつじゃない?…なんで私に?」
「こんなカラフルな袋、そんなことに使うわけないじゃない…」

「…誕生日プレゼントよ、あんたへの…」
「えっ…」

「あ、ありがとう…。でも、それなら昼休みに渡してくれればよかったのに…何で今になって?」
「…」
「…?」
「…みんなの前で渡すのは…恥ずかしかったから…」
「かがみ…」
「…」
「…ぷっ、くくくく」
「ちょっ、なっ、なに笑ってんのよ!あーそうですよ、どうせ私は…」
「ちがう!ちがうよ、かがみん。」
「ごめんね、そんなんじゃない。なんだろう、わたし、嬉しくなっちゃったんだ…かがみみたいな友達がいることに」
「…なによ、大げさね…」

「私達…友達でしょ?…友達なら、このくらい、どうってことないわ」
「うん…ありがとう、かがみ」
「…」
「…」
263SH 3/3:2007/08/06(月) 03:33:54 ID:Tc87vf6s
「…ま、まあともかく…わざわざ引き止めて悪かったわね。じゃあ私、帰るね」
「待って、かがみん」
「なに?」
「…ちょっと耳貸して」
「?」
私は言われるがままに、少しかがんで耳を近づけた。こなたのあたたかくてやわらかい息が、
ほっぺにあたってくすぐったい。何よ、こんなことしなくても、小声で言えばじゅうぶん
ちゅっ
「!?」
「♪」
「ちょ、ちょっとあんた、こんなところで、なにやって…」
「じゃあ、ばいばい、かがみん!今日は本当にありがとね!」

こなたは笑顔で手を振りながら発車間際の下り電車に飛び乗って、私の視界から姿を消してしまった。
「…なに考えてるの、あいつ…」
よりにもよって帰宅ラッシュのホームでキスなんて。当然私達のことを見ていた人もいたらしく、
ヒソヒソ話しながら、今も好奇の目をこちらに向けている。
でも私は、こなたのことを怒るつもりはなかった。怒りなんて感情は一つもわいてこなかった。
ただ心にかかっていたもやが一気に晴れ渡って、その後から、嬉しさと、そして戸惑いが同時に込上げてきた。
戸惑い…わかってる。私だって、世間並みの常識は持っているから。でも、それでも今なら、はっきり言える。

私、やっぱりこなたのことが好き。
264SH:2007/08/06(月) 03:36:20 ID:Tc87vf6s
以上です。
ろくに文章も書いたこともないくせに、こんなところに上げてしまいました。
反省は明日起きてから。
265名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 03:46:59 ID:mRfSVL77
>>264
GJ!
初めて書いたとは思えないくらい読みやすかった。
内容も全体的にこなかがが可愛くて、心がほんわかしたんだZE☆
266名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 03:49:31 ID:mroZF3Np
かがみんかがみん、また平野厨かよw
267名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 04:03:44 ID:QAN5I9ig
>>264
>>266はこないだから定期的に沸いてる雑音だから気に留めないでくれGJ
268名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 04:07:34 ID:cx93JAVF
>>264
GJ!!
初めてなのにこんなに上手いとは驚いた。
上に例のツンデレがいるが気にするな。
素直になれない奴なんだw
それに、このSSはちゃんと「かがみ」と「かがみん」を上手く使い分けてると俺は思う。

他の人の意見も聞いてみてくれ。
269名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 04:10:09 ID:mroZF3Np
過去スレみて敬称くらい空気嫁よ
初めてだからって許される京アニ信者羨ましいなwww
270名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 04:43:11 ID:lJ7KgP5M
羨ましがらずともお前だって同じように許されるさ
271名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 08:23:07 ID:p/StDxXb
>>254
そうだよ!俺はこんな重い展開のSSが見て見たかったんだ!

>>264
GJ!!穏やかな日常っていうのもやっぱり萌えだよね

>>266はなんで素直になれないかなー?
272ぼけぼけパティシエ(0/4):2007/08/06(月) 08:29:27 ID:wBowG2bb
生涯二度目のss投下をさせていただきます。

>>57-61
「ぼけぼけキューピット」の続き。

タイトル「ぼけぼけパティシエ」
こなた&かがみ、つかさ視点、微エロあり、4レスぐらい。
273ぼけぼけパティシエ(1/4):2007/08/06(月) 08:30:40 ID:wBowG2bb
 この前、人の告白メールを勝手に送ってしまうっていう一生に一度あるかないかの大失態をやらかしちゃったわけだけど、
そのことに関してお姉ちゃんとこなちゃんにまだ許してもらってないみたい。この前もう一度二人に謝ってみたんだけど――

  「ごめん!この前間違えて、その、……、送っちゃって、重ね重ねごめん!」
  「……。いやいや、そんなに気にしなくていいヨ、つかさ」
  「そ、そうよ、そんなに気にしないでよ。」

 ――って言ってたけど、このとき二人とも顔から指の先まで真っ赤だったし、目線は私から微妙にそれてたし、
やっぱり怒ってるみたいだった。

 このままじゃいけない!ってことで、明日クッキーを作って、明後日お姉ちゃんとこなちゃんにプレゼントして、
それに乗じて許してもらおうと思ってるの。明後日は、残念だけどゆきちゃんは都合が悪くて三人で遊ぶことに
なってるから二人に渡して話もしやすいし。明日の昼間にはお姉ちゃんは家にいるみたいだから昼間にはこっそりとクッキー
を作れないけど、明日は土曜日だから、明日の昼間にたっぷり寝ておいて、夜中にならこっそりクッキーを作れるみたい。
お母さんたちはどこかへ出かけるみたいだから昼間に起こされることもないし。明々後日の月曜日は休みだから
(ゆきちゃんに教えてもらったんだけどこういうのをハッピーマンデーって言うんだってー)、少しぐらい寝不足になっても
大丈夫だし。



 じりりりりり。
 かちっ。
 お姉ちゃんが起きないように素早く目覚まし時計を止めた。――ただいまの時刻、午前一時。いくら昼間寝てるからと
言って、すごく眠いけれど、今また寝るわけにはいかない。
 ドアを開けてキッチンに行こう――としたとき、お姉ちゃんの部屋のドアの隙間から声が聞こえてきた。
とりあえず耳をそばだててみる。


「――には罰を与えないとねぇ。」
「ちょ、ちょっと、後でシーツとかこっそり洗うの大変なんだから、って、ちょっと待っ――」


 私は部屋に戻ってドアを閉めた。
274ぼけぼけパティシエ(2/4):2007/08/06(月) 08:32:05 ID:wBowG2bb
(な、なんでこなちゃんがいるのー? こんな時間に)
(しかも今何について話してたの? 罰って何のことー?)

 混乱して何が何だかわからなくなった。そんなとき、この前のお昼にした話を思い出した――


  「料理っていえばさ、昔から女体盛ってあるけどさ、女の人の体に盛るのってきまってお刺身だよね。
   何でほかの料理とか盛らないんだろうね。」
  「いきなり何の話だよ!」
  「いやね、この前やったエロゲで女体盛をするシチュがあったのだよ。」
  「またエロゲかよ……」
  「つかさとかさ、全身にチョコレートとかで塗ったらおいしそうだよねー。」
  「はうぅっ」
  「昼間っからそんな話すんじゃないわよ!」
  「ほほう、昼間じゃなきゃいいのかね、かがみ」
  「そういう問題じゃないわよ!」


 ――なんか顔が青ざめたのが自分でもわかる。二人はメールのことで私に罰を与えようとして、
その相談のためにこんな夜中に集まったってことー? ば、罰って私の全身にチョコレートを塗りたくるつもりですか。
いや、確かに昼間じゃない時間に話してるし、シーツ洗うのも大変そうだけど……。そ、そういう問題じゃないよー。
ど、どうしよう。

 混乱と焦りと眠気で打開策を見いだせずうんうん唸っていると、隣のお姉ちゃんの部屋からかすかに甲高い声が
聞こえてきた。壁越しに聞こえてるってことを考えると、けっこう大きい声を出してるみたい。喧嘩でもしてるのかな。
 ってことは今がチャンスだよね、少なくても二人が喧嘩している間は私に罰を与えることもできないだろうし。

 そう考えて、ドアを開けて、今度こそキッチンに向かった。部屋から出ると、ドアの隙間からさっきの甲高い声が
大音量で聞こえてきた。どうやらお姉ちゃんの声みたい。でも、何をしゃべってるのかはよく分からない、というよりも
なんかただ叫んでる、って言ったほうがしっくりくるような感じがする。
275ぼけぼけパティシエ(3/4):2007/08/06(月) 08:33:32 ID:wBowG2bb
 キッチンに着いて、電気をつける。とはいうものの、全部つけたらばれちゃうかもしれないから、キッチンのところだけ。
あらかじめ用意しておいた材料を冷蔵庫から取り出して、気合いを入れる。ついでに冷蔵庫のあらゆる部屋の中身を確かめて
みたけど、全身に塗れるほどの量のチョコレートは入ってなかった。ちょっと安心。
 それにしても、お姉ちゃんの絶叫はここまで聞こえてきてる。本当に何をやってるんだろう? あ、なんかこなちゃんも
叫び始めちゃったよ……。
 こうして、二人の絶叫をBGMにして、クッキーを作り始めた。




 事件は突如として起こった。クッキー作りも終わり近づいていて、後一分少々待てば出来上がり、というところだった。
そのころにはBGMはやんでいた。オーブンの稼働音だけを聴きながら、完成間近のクッキーを見ていた。
それはその時に起こったんだ。

「あれ、つかさ、こんな時間に何やってるの?」

 お姉ちゃんだ!でもクッキー焼いている真意を伝えるわけにはいかない。あたふたしながら、さっき疑問に感じたことを
聞いてみることにした。

「お姉ちゃんこそ、さっき何で叫んでたの?」
「え、あ、あれ聞こえてたの?」
「うん。キッチンにいてもお姉ちゃんとこなちゃんの叫び声がうるさいぐらいに聞こえてたよ」

 突如、お姉ちゃんの全身が赤くなった。それこそボンっていう効果音が聞こえてきそうなくらいだった。
そしてそのままお姉ちゃんの部屋に走って行った。

(ああっ、よくわかんないけど、もっと怒らせちゃった。まずい、まずいよう)

 お姉ちゃんとこなちゃんが無理やりチョコレートを私の全身に塗っている図がちらついた。
276ぼけぼけパティシエ(4/4):2007/08/06(月) 08:34:54 ID:wBowG2bb
 ぴー。
 すぐお姉ちゃんを追いかけようとした時に、オーブンから電子音が聞こえてきた。

(よく考えたら、クッキーも持って行ったほうがいいよね)

 とっさにそう思うと、味見をしてみて、用意していた入れ物にクッキーを入れて、お姉ちゃんの部屋に走った。




 お姉ちゃんの部屋に行くと、二人が喧嘩している声が聞こえた。今度は絶叫じゃなくてちゃんとした喧嘩みたい。

「あんたね、その、おっぱじめる前にドアが閉まってるかの確認ぐらいしなさいよ!」
「かがみだって気付かなかったじゃん」
「そんなことに気を回す間もなくあんたがいきなり……」
「あのー、お姉ちゃんにこなちゃん。」

 お姉ちゃんの部屋に入ってみると、なんだか変なにおいがした。とりあえず大量のチョコレートを溶かしたような
においじゃなかったから安心したけど。

「クッキー焼いたんだけど、食べるー?」
「んがっ、つかさのクッキー! 食べる食べるー!」
「……まあいいわ、後で埋め合わせはしてもらうし。それにしてもつかさ、さっきはクッキー作ってたのね。」
「お姉ちゃんにこなちゃん、メールのこと、ほんとにごめんね」
「いや、もう気にしなくていいから」
「そだよ」

 二人ともやっぱり全身赤かったけど、顔は笑ってたし、許してもらえたってことでいいのかな……?

 そう安堵した瞬間、眠気が襲ってきた。
277ぼけぼけパティシエ(5/4):2007/08/06(月) 08:36:15 ID:wBowG2bb
以上
278名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 09:40:21 ID:qZYTcTuK
目が覚めた後のつかさに何が起こってるかwktk(違
279名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 09:54:30 ID:F9sia7iA
>>277
乙っす
つかさ天然すぎですよw
280名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 10:01:57 ID:qUpwg1Zc
半日ちょいで7つものSSが……。
正直ありえん、ありえなすぎる……。何なんだこの速さは。何が起こっている?
281名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 10:04:30 ID:F9sia7iA
でもこの速さが普通だと感じはじめてしまっている今の自分がいる
……慣れって怖いですよね
282名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 10:41:05 ID:2jruM2IV
>>277

GJ!つかさのぼけぼけっぷりは異常(ほめ言葉)


てけてけに続く、新たなるシリーズ物が今・・・!
って、今までにシリーズ物っていくつあったんだっけ?
283名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 10:46:31 ID:J1+ZN0b5
この早さなら夏が終わるまでにあと4スレぐらい進みそうだなw
284名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 10:49:37 ID:ZmlTmbHQ
>>282
きゃんでぃ・がーる
てけてけかなたさん
究極の選択
GIOGIO氏のポルノグラフィティー曲名シリーズ…は違うかな?
285名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 12:12:34 ID:UIIvBSpl
私事ですまぬが、なぜかわからんが、らき☆すたのエロ(同人も)ではチンピクせん
286名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 12:27:12 ID:J1+ZN0b5
>>284
あふ☆いやもそうじゃないか?
Ep1から4まで、時系列的には続いてるかもしれないけど、単体で読んでも問題ないし。

>>285
それはここで言っても仕方のないことのような気もするが…。
287名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 14:19:16 ID:3jfOc46Y
>>284
らき☆すたクエストもかな?
288名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 14:49:24 ID:eiqeV2/4
>>284
こなたルート シリーズもかな?
289名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 14:59:22 ID:I5e8aZ0u
1 名前: 氏にたい 投稿日: 2007/07/11(水) 05:18
我が家にはパソコンが二台あります。親子でつかってます。
でも、父と従姉妹が大抵家にいるので最近はエロゲオナをしてなかったです。
しかーし、起きると二人ともいない!ラッキー!エロゲでこける!っと喜ぶ暇も惜しんで、パソコン起動!
当然女らしく下半身スッパオナニーだ!
ああ、、、スクルド、フレイアかわいいよお、などとお気に入りHシーンで盛り上がる私
そして、いよいよ大詰めが近づき、フィニッシュに選んだのは戦女神ヴァルキリー!
もうテンション上がる事山の如しで、ほとんどブリッジ状態でこすりまくり!
誰もいないので、「ああ〜!ヴァルキリー!ヴァルキリー、垂れ目かーいいよーーー!かーいい〜!」
等とほぼ絶叫しながら逝こうとしていたとき、、、、
「こなたお姉ちゃん、うるさい〜」と笑いながら高一の従姉妹が入ってきました。
私はゲーム等で大声を上げることが多いので、そんな感じだとおもったみたいです。
しかしそこには、下半身裸の姉の姿が、、、
無言で部屋を出て行きました。父がかえって来るまで、部屋から出てきませんでした。
2週間会話してないです。。。
以前はアニメイトに買い物に行く仲の言い従姉妹だったのに、、、
学校の出来事などを嬉しそうに話してきてくれたのに、、
すまん、姉は変態なのだ。。。

どうしたらいいのでしょう??
だれか、もっと恥ずかしい話をめぐんでください。。。

あああああ、、、氏にてえええええ!
290名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 16:00:48 ID:pZL8M/tn
>>255-259
GJ&感想ありがとうございます。
初投下どころか初書き込みだったので緊張しました。
緊張のせいでスレとレスを間違ってたが。
アナタタチ優しい。ありがとう。
291名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 16:03:08 ID:qUpwg1Zc
>>289
一瞬誤爆かと思ったけど、良く見たら小ネタなのな。
自家発電中のこなたを幻視してしまう俺は罪深いと自分で思う。

>>284
2-309氏の「平静は」とか、9-626氏の「七月の雪」も一応シリーズ物じゃね?
しかし何だ、おまえさんはシリーズ物が読みたいのか?
だったら俺がさっきの「実力行使」をシリーズ化して、いのりが全キャラを攻略していく一大エロストーリーを(ry
292名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 16:06:13 ID:qUpwg1Zc
うわ、安価ミスすまんorz
×>>284
>>282
293名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 16:11:09 ID:J1+ZN0b5
>>289
ちょwこれは某スッパテンコーの元ネタ、かの有名なアイナブリッジじゃないか!
294名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 16:20:22 ID:mroZF3Np
>>290
はいはい。いいから平野厨はさっさと消えろよ
295名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 16:26:14 ID:F9sia7iA
>>293
元ネタがあったのか……全く知らなかったっす
296名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 16:26:51 ID:tLh2Sn/7
>>289
ちょww

そう言えばこなた、ずいぶん前の回で2ちゃん見ながら
「あ〜、早速叩かれてるよ……」とか言ってたけど、
こんなの書いたらそりゃ叩かれるわな、とかオモタw

あの時点ではゆーちゃんいなかったよね、とか言ってはいけないw
297名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 16:32:59 ID:Nc8vNrF6
>>296
叩いてたのってハルヒの事じゃなかったっけ
データが手元にないんで曖昧だが
298名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 16:35:15 ID:+eKXcxyV
こなた×ゆたかマダー?
299名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 16:43:51 ID:F9sia7iA
>>297
たしかハルヒだね
「やっぱりあの長○の長回しは手抜きなんだろうか」
「あ〜さっそく叩かれてるよ」
みたいなこと言ってたと思うっす
300名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 16:48:11 ID:pnB1sYdK
やあ…皆… コレは若干ご法度だとはわかっているんだ…
全員が24時間見れるわけじゃないしね…         
それでも…あまりの衝撃にリンク張らずにはいられなかったんだ…!

ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm717178 かがみはこなたの嫁
301名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 17:25:43 ID:QAN5I9ig
「というわけでID:mroZF3Npに愛称を付けることになった訳だが〜」
「愛称、ですか?」
「いつもながら唐突ね」
「愛称っていいよね、なんか可愛くて♪」
「憎まれ発言しかしてない所が”純粋悪”ぽくて良くない?ハカ○ダーみたいで」
「いや、わかんねーよ」
「ハカピダー?」
「いや、ピーは伏せ字の音だから……」
「はいはい、じゃイチャモンダーでいいわよ。特撮ヒーローっぽいでしょなんとなく」
「えー、かがみ単純過ぎるヨ」
「特撮ヒーローなんてお子様が判りやすい名前にするもんでしょ普通」
「悪態を付くといった負の感情で強くなるヒーローなのかもしれませんね」
「そんな臨獣殿当主みたいな…」
「じゃ、グレテンジャーで」
「それじゃ戦隊モノになっちゃうよ〜。一人なんだからメタルヒーローだよ」
「じゃ、グレテンダー」
「ガクランダー、モヒカンダー、ソリコンダーの仲間みたいだね」
「だから知らないっつの」
「…じゃ、イチャモンダーでいいよ」
「いいのかよ…。そもそもスレ住人のほとんどが放置してんだからほっときなさいよ」
「ぷふー。さりげなく”スレ住人”とか言っちゃってかがみもねらーですなぁ♪」
「なっ…!ち、違うわよ。最近ちょっとSSもラノベに繋がるトコがあるなーって思っただけよ…」
「そいえばお姉ちゃん、最近一生懸命ケータイで何か読んでるよね」
「ま、またアンタは余計な事を!」

-ヲハリ-
302名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 18:13:42 ID:eiqeV2/4
>>291
>>282じゃないけど、wktkしながら待ってる。投下されるまで、正座して全裸で
303名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 18:40:40 ID:PpP8cdLY
>>301
「で、みゆきさんは本当のところどう思う?」
「えっ、わ、私ですか?!」
「そこでみゆきに話を振る意味がわかんないんだけど」
「でもさ、みゆきさんなら違う面から何か判断してくれるかもしれないし」
「ゆきちゃん、何か気づいた事ってないかな」
「(みゆきのことだから、また巧くかわされそうな気がするけどねぇ……)」
「そうですね……ひょっとしたら、ID:mroZF3Npさんは良心を
一時的に失くされているのかもしれません」
「一時的に失くす、ってどういうこと?」
「つまり、何かが原因で二次創作に関する全ての事柄を心から楽しめなくなった
可能性が高いと思うんです」
「! そうか……ID:mroZF3Npはアンコクダーに良き心を奪い取られちゃった
このスレの救世主――SS職人の一人だったかもしれないんだね」
「またあんたはそうやってアニメネタで返す……」
「でも、本当になんとかならないのかな」
「大丈夫です。幸い、この場は良き心、つまり読み応えのある作品と良心的な読み手の方々で
満たされていますから。ここからさらに密度を上げていけば、ID:mroZF3Npさんもいつかきっと……」
「私たちと職人さんたちのがんばり次第ってこと、か。なんだか燃えてくるわね」

「じゃ、くずぐずなんかしてらんないよ。おさらいしにいこー!」
「こなちゃん、いくってどこへ?」
「私たちのSSへ!」
304名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 18:52:49 ID:4tV0NnFU
ええ話やのぅ・・・

・・・あ、くれぐれも車で行っちゃだめだぞ、こなた。見ていて危なっかしいからw
305名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 18:56:57 ID:Nc8vNrF6
渋谷のアニメイトへ寄った際、ティークのBNを探してみた
あったにはあったが、19年5月号……
3,4月号はOHPでも在庫無しで八方塞 or2

前スレの790氏に期待
306名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 19:20:48 ID:E/tl/Wmc
>303
みなみ「…下手に名前とかを付けると付け上がるから……触らない方がいいと思う」
ひより「あの手のは十把一絡げで『荒らし』と呼んでおけばいいっスよ。
    それよりもどこかにSSのネタ落ちてないかなぁ……」
307名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 19:29:37 ID:mroZF3Np
つまらんネタが好きだな
308名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 19:33:59 ID:Nc8vNrF6 BE:55986454-2BP(3083)
また"まらんネタ"を貰ったわけですが……
309名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 19:36:45 ID:8q0Vg4MV
まらんの差し入れキター!!
310名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 19:38:43 ID:qUpwg1Zc
「まらん」なら以前に出たことがあるから知ってるが、「まらんネタ」って何だ?
ググっても分からんし、ウィキペ先生も知らないって。誰か教えて!
311名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 19:39:45 ID:HQXOtqno
摩羅ん
312名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 19:43:14 ID:F9sia7iA
>>308-311
なんだこの流れ
あんまり俺を笑わせない方がいい
313名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 19:55:50 ID:zxIO6tA6
>>310

まらんはここで誕生したことばだからなあ。

ヒントはこちら↓
つ【まらん】
314名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 20:09:50 ID:qUARLTOs
>>305
ちょっとまってて、今編集中だから
315名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 22:47:39 ID:hkd9Tzgh
こななな行きます。たぶん12レスほど。
316ウィークエンドの憂鬱:2007/08/06(月) 22:49:05 ID:hkd9Tzgh
「ふぅ」
 家路について、ドアを開ける。何も言わずにドアを閉めて、ため息を一つ。ただいま
を言うことはない。それを言う相手がおらず、おかえりなさいと言ってくれる人もいない
のだから。
「あー、今日も疲れたわ」
 関西なまりの独り言に、当然返事をくれる者はいない。彼女自身、返事など期待しては
いなかった。
 帰宅途中に寄ったコンビニで買った弁当を食べて風呂に入り、髪を乾かす。何度となく
一人で繰り返してきた単純作業。
 黒井ななこ。高等学校世界史教諭、二十七歳、独身。世間的には結婚適齢期にさしかかる
頃であり、女性としての『品質』低下が気になり始める年頃でもある。
 一人暮らしに不満はない。その自由さを適度に満喫しており、不便さを受け入れている。
それでも、人恋しくなるときがあるものなのだ。同僚や友人はもちろんいる。そういった
ものとは全く違う動機で他人を求めたくなることが、人にはある。
 自分と同類だと思っていた成実ゆいが実は人妻で、しかも年下だとわかったときには
ショックを受けた。ショックを受ける自分にまたショックを受けた。
「あー、やめやめ」
 せっかくの週末。むしろここはテンションをあげるべきところだ。陰鬱な気分を振り
払って冷蔵庫からビールの缶を一本持ち出し、パソコンを置いてある机に向かう。緊急
メンテナンスされていないことを祈りながらいつものネットゲームを起動させた。幸い
そのようなことはなく、ログインすると早速ゲーム仲間の姿を探す。その中で一番親しい
相手は、すぐに見つかった。
《またやっとんのかい》
《お互い様じゃないですか》
 相手は泉こなた。彼女の教え子であり、リアルのゲーム仲間。そして、お互い様。
《今日は金曜ですからね》
《土曜出勤のない学生は気楽なもんやな。ほどほどにしとけ》
 狩りに出かけるまえに、軽くチャットした……つもりなのだが、軽くならなかった。
《お父さんに感謝しいや》
 始めはそんな軽い説教のはずだったのが。
《一人暮らしは寂しいもんやで》
 ビールの缶が軽くなるたびに。
《彼氏いなくて悪いかー》
 口も軽くなっていく。自分に合う男がいないとか、そもそも出会いがないとか、話の
内容はほとんど愚痴も同然だった。相手が生徒だということはあまり気にしていない。
《オフ会やることになったんですけど参加しますか?》
 一瞬、自分への同情でそんなことを言い出したのかと思ってしまった。
《いつ?》
《あさって集まれるメンバーだけで》
《急な話やな》
《もっと前から計画はありましたよ。先生がいなかっただけで》
 突発的な思わぬ誘い。少し考えたが、断る理由もなく誘いを受けることにした。細かい
予定をチャットで打ち合わせしていく。
317ウィークエンドの憂鬱:2007/08/06(月) 22:50:35 ID:hkd9Tzgh
 その翌々日、朝日を受けてななこは目を覚ます。ワイシャツ姿のまま寝ぼけまなこで
コーヒーを淹れ、トーストをかじる。昨夜も飲んだが、翌日に出かける予定があったから
には深酒をするわけにもいかず、案外目覚めはよかった。
「しかし泉が外出なんて、珍しいこともあるもんやなぁ」
 オフ会とはいえ、泉は社交的とは言えない性格ではあった。一般的には、女子高生が
男と会うというのはあまり歓迎できないことではあるのだが……。
「ま、えっか」
 世間一般からすれば遅めの朝食を終えて、朝のシャワーを浴びる。酒の匂いが残って
いるかどうか気になって歯をみがき、クローゼットを開けて服を選ぶ。
 それなりに見栄えのする服を選ぼうと思ったが、結局ピンと来る服がなくて、いつもの
スーツ姿になってしまった。これは女としてまずいのではないだろうか。少し反省した。
 鏡に向かって化粧を始める。たまの休日、外に出かけるのだからと、多少念入りに。
(まて、なんでこんなに気合入れとるんや)
 そんなふうに思ったりもしたが、化粧は大人の女のたしなみ。大人の兆しの見えない
小生意気な生徒に大人の女というものを見せてやるのもいいだろう。
 生徒同伴とはいえ今回会う相手は、自分と同年代程度の男たち。基本的に趣味は合う。
となれば、多少の期待というものがなくはない。
(あかんあかん)
 自分の頭に湧いてきた変な考えを振り払って、化粧を終え、髪を整える。こなたほど
ではないが腰に届くほど長い髪は、毎日整えるのはなかなか手のかかる作業である。
もし誰かにやってもらえたら、と思う。
 全ての支度を終えて、戸締りを確認して扉の外に出る。行ってきますを言うことはない。
行ってらっしゃいを言ってくれる人がいないのだから。
 まず向かうは泉家。こなたを迎えに行くのだ。
318ウィークエンドの憂鬱:2007/08/06(月) 22:51:22 ID:hkd9Tzgh
 オフ会に参加したメンバーはこなたとななこを除けば全て男性だった。事前にちゃんと
性別は教えあっていたから、それに問題はない。
 集合場所は秋葉原駅電気街口、昼の一時。『大人の女性を連れた見た目小学生くらいの
女の子が、アホ毛を立たせつつ団長の腕章をつけて黒いノートを持っている』という目印
のもと、つつがなくメンバー全員が集合することができた。
「ケータイ番号知らせあったんやから、こんなんせんでもええんちゃうか?」
「まー、遊び心も必要ですよ」
 単にやりたかっただけじゃないのか、とメンバーの一人が冷静に突っ込みを入れた。
 こなたとななこと数名の男性が集まり、そのメンバーで互いに自己紹介する。
「いやー、本当に女性だったとは思いませんでした」
 メンバーの一人が、軽いジョークのつもりなのか、そんなことを言う。確かにネット
上では女性を名乗る男性、いわゆるネカマが多い。
 そして、男性を名乗る女性も多い。ネット上では女性というだけで好奇の目で見られる
ことがよくあるのだ。酷いケースになると『やらせろ』などと言ってくる男さえいる。
本人は冗談かもしれないが、言われたほうはたまったものではない。
 彼がそういった手合いなのかどうかはわからないし、あまり人を疑いたくはないが、
泉だけはガードせねばなるまい、と考えるななこであった。
 こなたも同じ不安を持っているのだろうか、ななこに手をつないできた。ななこは
何も言わず、その手を握り返した。
319ウィークエンドの憂鬱:2007/08/06(月) 22:52:13 ID:hkd9Tzgh
 何をするかは特に決めていなかったのだが、誰だったかの提案でメイド喫茶に行くこと
になった。店に入る前には、意外なほどの長さの行列。
「泉、メイド喫茶って女が行ってもええんか?」
「女性客も結構多いですよ」
「オレ、メイド喫茶来るの初めてなんですけど」
「そんな意識しなくていいって」
「いや、なんか別世界って感じがするんっすよ」
 思い思いに会話していると、ななこたちの分の席が空いた。
「お帰りなさいませ」
「…………」
 メイドコスチュームの店員たちが独特の挨拶で迎え入れた。
 誰かが『おかえりなさい』と言ってくれる生活に、どこか憧れがあった。しかし、
これは何か違うような気がする。
「思ったより普通の内装ですね」
 先程入店に戸惑いを見せていた男性が呟いた。
「ま、ここもある意味別世界と思うよ。店員さんがメイドに扮してるんなら、こっちは
ご主人様ってことになるわけだから」
 また別のメンバーの意見。
「ご主人様、ですか……?」
 まだこの状況に順応できていないらしい。彼はこっち方面の耐性が低いのかもしれない。
「プロレスが観客も一緒になって盛り上がるのと一緒でしょ」
「店員としては、客にもノってほしいね」
 これまた別のメンバーとこなたの意見。
「せっかくサービスを受けに来たんだから、それを楽しまないと意味ないでしょ。もっと
ゲームやってるときみたいに盛り上がって」
 それはやりすぎやろ。ななこは心の中で突っ込む。
「せっかく学校来とるのに授業居眠りするヤツもおるけどな」
「うっ……」
 思わぬ切り替えしにたじろぐこなた。
「フランス革命の部分ならちゃんとわかりますよ」
「それは漫画の話やろ」
「でもそういうのが興味のとっかかりになることってありますよね。俺はギリシャ神話や
北欧神話なんかを一通り読んだりしたんですけど」
「歴史なんか役に立たないって言う人いるけど、むしろこーゆーのに役立てるものだと
思うよ。日本の戦国時代とか」
「そっちを調べると、まずは衆道の存在に驚かされるけどね」
「あー、男同士ってやつ」
 一度始まるととことん熱くなる性格はみんな同じらしい。いつもはオタクとして趣味で
孤独を味わうこなたもここでは周りがみんな同士なのだ。活発に趣味を語るこなたが
少しだけ可愛く思えて、ななこは目を細めて見つめていた。
「坊さんがホモでシスターがレズっていうのがとりあえず定石だけどね」
 会話の内容は可愛くなかったが。
320ウィークエンドの憂鬱:2007/08/06(月) 22:53:14 ID:hkd9Tzgh
「やっぱ歳とると焦るよなー」
「ああ、ウチも彼氏欲しいわー」
 一行は秋葉原ならではの『専門店』をいくつも回ったりして時刻は夜。
 メンバーはこなたを除いて全員が大学生か社会人で、大人が集まるとなれば最後は
酒を飲むのが必然であって、酒を飲むとなれば居酒屋に行くのが自然な流れであった。
 左手に箸、右手にジョッキ。話しに花が咲けば酒は進む。
 メンバー全員、恋人はいないらしく、余裕を失くしかけている年齢の人間が集まれば
次第に話は生々しくなってくる。
「職場が――」
「出会いが――」
 日常生活への愚痴は序の口。同年代の人間が結婚するとなれば焦りが生まれるのは
世の常。出会いがないと嘆いては互いの傷を舐めあう。
「ななこさん美人じゃないですか。彼ならすぐできそうですけど」
「あんたも結構いけるやん」
 こんな社交辞令も生きる上では必須となるもの。この男も悪くはないが付き合うと
なるとしっくり来ない。そんなことだからいつまでも恋人ができないのだろう。
「先生って大変なんじゃないですか?」
「ウチの高校は悪いヤツはおらんよ」
 頭の良い人間が悪いことをしないわけではないが、彼らはきちんと善悪を区別した
うえで行動する。そういう意味ではネット上で出会う人間よりよっぽど扱いやすい。
「ま、変なヤツはおるけどな」
 隣の席にいるこなたに目をやった。こなたは別のメンバーと何やら熱心に話し込んで
いる。相手はこなたの『嫁』だった。酒を勧められてはいないので、それ以上干渉する
理由もないと思って注意を自分の話し相手に戻した。
「変なヤツって、やっぱり?」
 向かいの席にいる彼はこなたを指差しながら尋ねた。
「そーなんよ。オタクレベルではこん中で一番上やろ。ウチもときどきゲームの貸し借り
とか攻略法聞いてたりするんやけどな――」
 そのこなたがこちらに寄りかかってきたが、気にしない。
 酒は人間関係の潤滑油。ついでに口も滑りやすくなる。こなたが授業中寝ていたときに
殴って起こしていることや、生徒指導室に呼び出して攻略法を尋ねたりすることなど、
他人に聞かせたらまずいような話もあっさり口外してしまう。
「ウーロンハイのお客様ー」
「あー、こっちですこっち」
 急いで手元のジョッキを飲み干し、受け取りがてら店員に手渡す。
 止めようなどというつもりは一切ない。酔うとはそういうことなのだ。
321ウィークエンドの憂鬱:2007/08/06(月) 22:54:01 ID:hkd9Tzgh
「あー」
 酔った。飲んだ。飲みすぎた。
「うー」
 電車の中。車両の揺れとガタコトいう音が気持ち悪い。
「あー」
 こなたに寄りかかる。小さい。
「先生、うるさいです」
「んー」
 頭が痛い。視界が霞む。吐きそう。
「ちゃんと答えてください」
「んー」
 初芝、あんたのことは忘れへん。
「先生聞いてますか」
「あー」
 なんか言うとる。
「飲みすぎです。生徒に介抱させちゃいけないですよ」
「んー」
 気持ち悪い。死にそう。死なせて。
「先生、一人で帰れますか?」
「あー」
 働けウチの肝臓。
「私ん家に泊まりますか?」
「んー」
 もう飲みません助けてください。
「じゃあ、連絡入れときます」
 あたまがいたい。
322ウィークエンドの憂鬱:2007/08/06(月) 22:54:51 ID:hkd9Tzgh
「んー……」
 目が覚めて視界に入ってきたのは、見知らぬ天井、見知らぬ壁、見知らぬ家具。
 何があったのだろう。少しだけ覚醒した頭が動き始める。
 一つだけ見覚えのあるものがあった。パソコンに向かって何かをやっている少女だ。
「先生起きましたか」
「もしかしてここって……」
「私の部屋です」
 やってしまった。酒に酔って生徒に醜態を晒したうえに迷惑をかけてしまうとは。
 ベッドから上半身を起こして自分の姿を見下ろすと、下着の上にシャツ一枚という
いつもの寝起きのスタイル。スーツは近くに脱ぎ散らかしてあった。
「すまん泉!」
 まずい。いろいろとまずい。何と言えばいいやら。
「電車の中のこと、覚えてないんですか」
「あー……」
 覚えているような覚えていないような。
「覚えてなくてもいいんですけど」
 こなたは用意してあった麦茶をコップに注いで、ななこに勧めた。ななこはそれを
ありがたく受け取り、喉に流し込む。
「少しは気をつけましょうよ。私が男だったらどうするんですか」
「!!」
 麦茶を噴出しかけた。口を押さえて咳き込む。
「ホイホイ誘われて、無防備すぎです」
 まさか生徒にこんなん言われることになるとは。
「寝かせようとしたらいきなり脱いじゃいましたし」
 すまん覚えてへん。
「オフ会でもそうでしたよ」
 へ?
「男の人相手に楽しそうに喋ってましたし」
 泉だってそうやろ?
「美人って言われてまんざらでもなさそうでしたし」
 女なんだから当たり前や。
「あんたも結構いけるなんて言っちゃったりして」
 あれは社交辞令ってもんや。
「私がコナかけられても助けてくれなかったですし」
 すまん、あのとき助けを求めてたんやな。
「妙に気合入ってますよね? 化粧なんかして」
 いや、それは違うんやで?
「先生、お持ち帰りされるつもりだったんですか」
 頼むからお前がそんな単語使わんでくれ。
 反論したいことはいくらでもあったが、肺と気管が言うことをきかない。
 ゆっくり呼吸を整えて、なんとか正常を取り戻す。
「あのな、泉――」
「それに、お持ち帰りするのが男だけとは限らないですよ」
「は?」
 理解不能。こちらにやってくるこなたを、ただ見つめることしかできない。
「先生も、覚悟はできてますよね」
 答える暇もなく、ななこの唇はこなたにふさがれた。
323ウィークエンドの憂鬱:2007/08/06(月) 22:55:50 ID:hkd9Tzgh
「うぉい、泉!?」
 こなたの肩を掴んで思いっきり突き放す。
「私じゃだめですか?」
 再び迫ってくるこなたの眼差しは、冗談ではありえなかった。
「泉、ウチらは」
 女と女。教師と生徒。だから。
 こんなこと、ありえないはずであって。
「クリスマスも正月も、一緒にいたのは私ですよ」
 こなたは左手だけでシャツのボタンを外していく。
「先生の一番近くにいるのは、私です」
 そうこうしているうちにボタンは全て外された。
「料理作ってあげられますよ」
 シャツをはだけさせられ、肩も露になった。
「趣味も合います」
 シャツを脱がされる。その手つきは丁寧で繊細だった。
「行ってらっしゃいって言います。おかえりなさいって言います」
 髪留めを外される。束ねられていた髪がはらりと広がった。
「先生のこと好きです。誰よりも」
 ブラのホックを外される。
「私じゃ、だめですか?」
 ブラを脱がされた。ななこの胸が支えを失って少し弾んだ。
 女と女。教師と生徒。なのに。
 こなたの言葉に、段々と抵抗心が剥がされていく。
「いいんか、ウチで」
「先生がいいんです。だから先生……答えてください」
 最後の一枚は、自分で脱いだ。
324ウィークエンドの憂鬱:2007/08/06(月) 22:56:40 ID:hkd9Tzgh
「んっ……くちゅっ……」
 二人きりの部屋、そこにある音は、パソコンの駆動音、キスの水音、そして、
衣擦れの――こなたの服が脱がされる音。
 キスのときは目を閉じるもの――そんなことを誰が決めたかは知らないが、ななこは
それに従うことをしなかった。理由は二つ。
 一つは服を脱がすため。
 一つは可愛いこなたを見つめるため。
 今まで恋をした相手を見るのと同じように、ななこはこなたを見つめた。どうして
さっきまでは単なる生徒としか見ていなかったこなたを、こんな風に思えるのかは自分
でもわからない。
 酒の魔力か、こなたの唇の魔力か。恋の魔法というのは便利なフレーズだ。
 こなたとのコンビでは自分が魔法使いだったことを思い出した。陳腐な発想に思わず
苦笑する。
「先生は初めてじゃないんですね」
 簡単に全裸にされてしまったこなたが囁く。
「泉は初めてなのに積極的やな」
 太股を撫でられた。その優しい愛撫に身体が熱くなる。
「エロゲーの賜物ですね」
「おい」
 こなたが急に活き活きしてきたような気がした。たった一言ながらツッコミどころ
満載の台詞だった。
「勉強じゃなくても役に立つことはあるってことです」
「問題はそこやなくて、あっ」
 太股を撫でていた手が内股に移った。優しい愛撫が、今は焦れったい。
「先生、どこにしてほしいですか?」
 その手は、あそこに限りなく近い部分を撫でて、しかしそこに到達しない。
「わ、わかっとるくせに」
 早くそこにされたい。体がこなたを求めている。ななこははっきりと自覚した。
「いいえ、名前をはっきり言ってくれないとわかりません」
「このっ……」
 底意地の悪い笑みを浮かべてこちらを見つめてくる。さっきまでのこなたとは別人の
ようだった。とりあえず後でエロゲーを没収することを決意した。
「お、おめ……」
 その名前を口にすると、顔が熱くなり、体が疼く。
「さあ、早く」
「おめこにして欲しいんや、泉に」
 言わされてしまった。言ってしまった。既に裸を晒しているというのに更に恥ず
かしくなる。初体験のときの気持ちを思い出した。
325ウィークエンドの憂鬱:2007/08/06(月) 22:57:45 ID:hkd9Tzgh
「よく言えました」
 ななこの要望どおりに、そこに指が入れられた。
「いっ、いずみ、あっ、あっ」
 中をかきまわされ、どうしようもなく喘ぎ声が漏れる。体の中からやってくる感覚に、
どうしても逆らえない。
「先生、いいですよ、その表情」
「あっ……なに、いうとる、ああっ、あぅっ」
 今、自分はどんな表情をしているのか。どんな恥ずかしい顔を晒しているのか。
「もっと、見たいです。先生の感じてる顔」
 こなたがそう言うから、もっと見せたい。もっと感じたい。
「泉、もっと、もっと、ふぁあああ!」
「ふふ、はしたないですね。先生なのに、生徒にされてこんなに感じてるんですよ」
 言葉とともに、こなたの攻めは激しさを増す。
「そっ、そんな、あうぅっ……関係、ないやろっ」
 どんなに言い張っても感じていることは事実。感じさせているのは泉こなた。
泉こなたは生徒。泉こなたは――好きになった人。
「そんな先生も好きですよ」
 その台詞に感じ入ってしまい、身も心もこなたに屈服してしまったのだと思い知った。
「あかん、ウチ、もう」
「イきたいですか」
「いきたい、いきたいんや」
 恥ずかしい言葉が簡単に出てきてしまう。
「じゃあ、私のこと好きって言ってください」
「好き、好きや、いずみっ、好きやぁ」
 好きだから。もうこの快感に全てを委ねてしまいたい。
「もっと、もっと言ってください」
 その指はさらに激しくなって、ななこを導く。
「好き、いずみ、好きや、すき、すきや、あああああっ!」
 思いのたけをぶちまけて、ななこは果てた。こなたは指を抜いて、それを舐めさせる。
「先生の味ですよ」
「泉の味も、欲しい」
 こなたの顔を抱き寄せて、キスをした。引き寄せられたこなたはバランスを崩して
ななこに倒れ掛かる。
326ウィークエンドの憂鬱:2007/08/06(月) 22:59:03 ID:hkd9Tzgh
 脱力して後ろに倒れる。ちょうどそこに枕があってよかった。
「って、泉、何しとるんや」
「胸枕」
 仰向けになってもなお膨らみを失わない、ななこの胸に顔を埋めていた。
「ま、ええか」
 相手が同性であることとか生徒であることはどうでもいい。そういう意味の呟き。
「なんちゅーか……泉とこんなんなるとはなぁ」
「エロゲーの賜物です」
 後で没収しようと決意したことを思い出した。
「別人みたいやったぞ。変な台詞連発しよるし」
「告白するときはヒロインが迫るシーンを参考にしたんですけど、エッチのときは
男の主人公を参考にしましたからね。まあ、エッチシーンのときだけ性格が変わる
主人公ってよくありますけど」
「それはシナリオが下手なだけちゃうんか……」
 そんなものを参考にされた方はたまったものではない。
「ゲームを参考にするのはやめとき。そんなうまく行くわけないやろ」
「うまく行ったじゃないですか」
「うっ……」
「ちょっと焦ってたんですよ。先生が誰かにとられるかもって」
「……すまん」
 生徒同伴だというのに、そういうつもりがいくらかあった。よりによってその生徒に
篭絡されてしまうとは思わなかったが。
「そっちはもういいです。ただエッチシーンがうまくいかなかったのが残念です」
「シーン言うな」
 いくらなんでも毒されすぎだ。
「感じてるときは『好き』って言おうとすると『しゅき』になったり、アノときは
『らめええええええ!』って叫んでイくべきだと思うんですよ」
「アホ言うな! 誰がそんなん言うか!」
 頭が痛くなってきた。
「というわけでもう一回戦です」
 こなたはどこからともなくローターを取り出した。
「泉、そんなもんどこで」
「秋葉原で『専門店』を回ったじゃないですか」
「い、いつやそれ」
「いいじゃないですか、そんなの」
「おい、泉――んむっ」
 ななこの抗議は唇で封じられた。
 この夜、こなたの思い通りの叫び声をあげるまで、こなたはやめてくれなかった。
327ウィークエンドの憂鬱:2007/08/06(月) 23:00:58 ID:hkd9Tzgh
「んー……」
 朝。目覚まし時計のけたたましい音に起こされる。寝不足がたたって爽やかとは
程遠い。そもそも居酒屋に入ってから先、時間の感覚がなくなってしまっている。
 隣で寝ているこなたを見つめる。このまま眠っていたい誘惑にもかられたが、今日は
月曜日、そういうわけにはいかない。
 ベッドから這い出て、伸びをする。下着の上にシャツ一枚といういつものスタイル。
「せんせ、おふぁようごじゃいますー」
 欠伸のせいで発音が乱れている。
「おう、起きたか」
「裸シャツっていうのも萌えですね。下が見えそうで見えないのとむき出しの太股が
なんとも」
「な、やめんかい!」
 相手は同性なのに。恋人なのに。なぜか恥ずかしくなる。昨日まではありえなかった
反応に、自分でも驚く。
「泉、それ親父くさいで」
「ブルマに萌える私が太股に萌えないわけないじゃないですか」
「どんな理屈や」
 朝の萌え談義(?)はこの辺で終わりにしなければならない。
「先生」
 こなたはいつのまにか髪留めと櫛を持っていた。
「あ、頼むで」
 こなたに背中を預ける。人に髪を梳いてもらうのはいつぶりだっただろう。こなたは
自分のも手入れしていないだろうに、丁寧に櫛を通す。その指が髪をなで、ついでに
頭を撫でる。こんなふうにしてもらうのはいつぶりだっただろうか――
 深い安らぎと共に眠気が訪れそうになって、名残惜しみながらも早々に打ち切らせて
もらった。
「泉、ここから学校までどのくらいかかるんや?」
「今から出てギリギリですね」
「そんな時間にセットすな! お前もはよ着替えんかい!」
 急いでスーツを着る。シャツにアイロンをかける暇がないが仕方ない。
「ほら、行くで!」
「今日、学校が終わったらここに来てください」
「そうやな、お父さんにちゃんと挨拶せな」
「お帰りなさいって言ってあげます。約束ですから」
「……ああ、そうやな」
 こなたは玄関に立ち止まって手を振った。
「だから先生、いってらっしゃい」
 胸にジーンときた。その言葉と笑顔に、求めていたものが満たされた。今日一日を
生きる活力が湧いてきた気がした。
「行ってきます」
 こなたに見送られて、ななこは玄関を出る。目指すは糟日部市、陵桜学園高等部。
 いつもと違う道、一歩一歩、足を踏みしめる。
 月曜日という日が、ななこには陰鬱ではなかった。学校という場所は、ななこに
とっては好きになった人と会える場所でもあるのだ。彼女とともにそこへ向かう。
 今のななこには肩を並べて歩く人が――
 ――いない。
「って、お前も来んかい!」
「あ〜れ〜」
 まだ玄関にいたこなたの腕を掴んで、ななこは走り出した。
 今日、学校が終わったらここに帰ってこよう。そうしたら、こなたにおかえりって
言ってもらおう。ご飯を作ってもらおう。髪を梳いてもらおう。
 こなたと過ごす一日に、今から期待が高まる。

−終わり−
3283-283:2007/08/06(月) 23:02:57 ID:hkd9Tzgh
読んでくださった方、ありがとうございました。

以前もこなた×ななこを書いたことがあるのですが、
それとは一切関連はないということでお願いします。

俺の脳内設定(百合フィルター標準装備)ではむしろ
ななこがこなたを好きってことになってますが。
329名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 23:17:23 ID:qUpwg1Zc
>>328
な、なんて素晴らしいものを投下してくれやがるんだあなたは……!
ありがとう、本当にありがとう。握手して欲しいくらいだ。

酔っ払ってるとこの表現上手いよなーとか、こなたの口説きヤバいなーとか、
参考になる部分もたくさんあった。何より萌えた。何度も言う、ありがとう。
そんなあなたに、心の底からの特上GJを献上したいと思う。
330名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 23:21:24 ID:Y/X3BLiz
>>328
ぐっじょっっっ!!!
331名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 23:24:54 ID:smXHYIm9
>>328
あっまー! というかこなたの積極さが出てますな。
「おかえり」「ただいま」という単語から二人の関係を結びつけるとは。
マイペースなこなたに振り回されてはいますけど、ラストのななこ先生は
冒頭のほうと違って一緒にいてくれる人がいる嬉しさがあふれてると思いました。。

本当にいいSSを読ませていただきました。とってもGJです。
3327-896:2007/08/07(火) 00:18:38 ID:M43ddXAp
>>216-220の絵を描きました
ひよ×こう
エロ注意

http://up.spawn.jp/file/up40119.jpg

……なんかいろいろ手抜きですんません
333名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 00:27:29 ID:fmW9olf2
でけぇ!そしてえろぃ!
334名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 00:36:10 ID:fmW9olf2
>>232

もう落ちてる……orz
ちょっと知人に見せたいんで、転載よかですか?
335名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 01:02:43 ID:M43ddXAp
どぞー
3367-896:2007/08/07(火) 01:12:51 ID:M43ddXAp
>>334
すんません
どぞーとかいったけど安価違かったしorz
てっきり自分のだと思ってた…恥ずかしい…

>>332
なんですぐ落ちちゃうんだろう…
http://up.spawn.jp/file/up40137.jpg
337名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 01:38:06 ID:43omWPEs
>>328
年の差年の差!!
ラブラブラブラブ!!
ここから素敵な
生活が始まるんですね?

>>336
伸びた足やこう先輩の表情がすごくいやらしいと思います!
3384-243 ◆X9xLTlcDnY :2007/08/07(火) 01:41:52 ID:t1CFZuTe
>>334
一度放流したものはお好きにドゾー(´・ω・)ノシ

すでに間に合ったと思うけど一応w
http://bbs.freedeai.com/src/up4700.jpg
339名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 01:46:32 ID:ZUIgq+Pj
>>328
GJです
幸せそうな二人、特にななこがいいです


いきなりですが投下します
かがみ→こなた 非エロです
>>250-253
『報われない現実』かがみサイド
あいかわらず暗めです
4レス投下
340優しいリアリスト 1/4:2007/08/07(火) 01:47:23 ID:ZUIgq+Pj

告白はこういう場所でしたい、されたいと言う候補はいくつかあった。
でも実際に告白した場所はその候補にあるどころかかすりもしなかった場所だった。
天下の往来。アニメ○ト前。ロマンスの欠片もないことは解っているのに。
二人で一緒に遠出しているという事実で少し浮かれていたのかタイミングを見誤った。
冷静な判断なんて出来ていなかった。
急にいつもの何気ない会話を打ち止めて、歩みも止める。
それに気づいてないのかは解らないけど半歩私より前に出た相手が自ら振り向くより早く。

「私、こなたの事好き」

まるで別の自分が口をコントロールしているかのような感覚すら覚えるほどすらりとその言葉が流れ出た。
冷静なつもりだけど実際は相当混乱しているらしく、こなたに告白している私を第三者の視点から見ている気すらする。
夢を見ているような、そんな気分。

「ん〜、どしたのかがみん。いきなりデレモードなんて」

こなたが振り返って、猫口笑顔で現実的な返しをくれた。
あぁ、夢ではない。
前に見た夢ではこなたはすぐに受け入れてくれた。
起きた後で自己嫌悪に陥ったけど見ている間は幸せな夢だった。

「茶化さないで」

まだ今なら『友達としてよ』とでも言えて誤魔化せたのに。
自分自身がこの想いを茶化されたくなかった。
よほど私は怖い顔をしていたのかもしれない。こなたの笑顔が停止した。
こなたが短い息を吐いて、唾を飲み込んだ。私にはその行動が拒絶の言葉を言う前の儀式に見えて。
自分で爆弾を投下しながら、爆発するのが怖くなった私はまくし立てるかのように早口でもう一度告白した。

「私は真剣に、こなたの事が好き。恋愛感情で」

そんなに大声で言ったつもりもないのに、頭の中にそのセリフだけが響き渡る。
頭蓋骨の中をぶつかって反響しあって。
もはや何て言ったのか次の瞬間には解らなくなった。
こなたは未だに停止状態。
ただ、いつもよりもDVDが入った袋を強く握り締めている気がした。
そんな事、なんで解るんだろうと疑問に思う。
341優しいリアリスト 2/4:2007/08/07(火) 01:48:07 ID:ZUIgq+Pj

「かがみ……」

名を呼ばれ、視線を握り締められたこなたの手から表情へと戻した。
さっきまでの停止した笑顔から、滅多に見ることが出来ない真剣な表情に変わっていた。
ただ……悲しげに見えて。

「こなたは……私の事嫌い?」
「そ、そんなことはっ」

こなたが慌てて首を横に振る。
でも、私が望む答えではなさそうだ。
それでもいい。拒絶されてないなら、むしろありがたいほど。

「かがみの事は普通に好きだよ。でもそれは友達としてで、つかさやみゆきさんに感じる『好き』と一緒だから」


その先に続く言葉を予想して、ショックを軽減させるために目を閉じて心構えをする。


「……だから、恋愛感情でかがみを好きになれない」


ありがとう、こなた。
あんたは真剣に答えてくれた。私の気持ちを茶化さずに。
だから私は泣かないで笑う。
泣いたら責任を感じるでしょ?

「そっ……か」

泣かないと決めた瞬間なのに、声が震えていて驚いた。
目を開けてこなたの表情を見ようとするも、こなたも目を閉じていた。
袋を持つ手が震えているように見えて、困らせて苦しませていることに罪悪感を感じた。
なのに、そこまで自分の事を考えてくれているんだと思うと、痛みの中にもほんの少しだけ暖かい何かも感じてしまう。

最悪だ、私。
342優しいリアリスト 3/4:2007/08/07(火) 01:48:49 ID:ZUIgq+Pj
自己嫌悪の思考が車道を走る車の騒音でかき消された。
場所、もっと考えればよかったな。こなたに笑われる。
明確に断られた今ですら、やっぱりこなたの事を考えてしまっている自分がいた。
私は自分が認識している以上にこなたの事を好きらしい。
だから、こなたのためにもこの気持ちは押さえ込めておく。
心配をかけないように笑いながら。

「ごめんね、こなた。いきなりこんなこと言って」
「あ……」

こなたがようやく目を開けて、泣きそうな顔で私を見る。

泣かないでよ、あんたは笑顔の方が似合ってるんだから。

口に出すことが出来ないそのセリフの代わりに、私は必死に取り繕う。
身振り手振りも加えて。
ああ、混乱している。いつもどおりの対応の方がいいかもしれない。
でも……いつもどうやって対応してたっけ。解らない。

「普通そうなるわよねー。当然よ、うん」
「……そんな」
「どうしたの?」

とにかく明るい声を出す。笑顔で対応する。
あれ、笑う時って顔の筋肉どうやって動かすんだっけ?
必死に笑う。多分笑えているはず。
こなたは俯いてしまった。
やっぱり上手く笑えてないのかも。怖い表情になってるのかな。
どうしようも出来なくなって、誤作動を起こしている顔の筋肉をそのままほったらかした。

「……ねぇ、こなた。好きな人はいるの?」

問い掛けにこなたは首を横に振って答えた。
よかった、と思ってしまう。
もしこなたに好きな人がいて、それが私の知っている人だったのなら。
私はその人を恨んでしまいそうだった。
そんな心の狭い自分が嫌になる。自嘲じみた笑いが零れる。

こなたが急に私を見上げた。
343優しいリアリスト 4/4:2007/08/07(火) 01:49:30 ID:ZUIgq+Pj
「……かがみ、泣かないでよ」
「何言ってんのよ。私は涙なんか流してないわよ」

確かに上手く笑えてはいないだろう。でも泣いてはないはず。
ただ、心配して私を――私だけを見てくれている目の前のこなたがとても愛しくて。
見ていると本当に泣いてしまいそうだった。

「こなた。今までどおり……仲良くしてくれる?」
「当たり前だよ! でも…」

当たり前だと言ってくれた。
これは現実で、夢とは違うのに。
こんな私でも友達でいてくれるのなら、それ以上望まない。
だからあんたは気にしなくていい。






「私は、こなたの隣にいられたらそれでいいから」


その言葉のすぐ後に、目の前の少女は小さな嗚咽を上げて涙をこぼした。
344名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 01:50:38 ID:ZUIgq+Pj
以上です
こんなん書いてますが、俺はかがこな好きです
345名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 02:21:28 ID:tMjR2CEf
>>344
すごく…GJです…
こなた視点からのものと、かがみ視点からのもの、どちらも楽しませていただきました。
ただ、アニメみた直後だから若干ダメージ大…orz

次回作も期待して待ってますZE!
346名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 02:34:23 ID:fmW9olf2
>>338

dクス!
347名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 02:43:30 ID:KlEKp4Lm
>>328
生徒と教師でしかも本番付きという恐ろしいまでに難しそうな内容なのに
久々に違和感のない百合展開を見せて貰ったっっっっっっっGJっっっっっっ!!!
最後妙に幸せそうなななこセンセに萌えてしまった
348名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 02:43:40 ID:pxSjKE9X
>>344
G・・J・・です。
こなた視点、かがみ視点で分けたことで二人の心情がとても分かりやすいです。
しかし、最近かがこな分が足りてない俺には痛恨の一撃でした・・orz

次は普通にかがこなを書いてみてほしいところです・・・

だ、誰か俺にザオリクを・・orz
349名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 02:49:01 ID:L92u1xp7
>>334あなたに2回ともリアルタイムで巡り会えた事、神に感謝します。
神GJ!!!
350名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 02:50:12 ID:L92u1xp7
>>349>>344に。
すいません。
351名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 04:39:14 ID:COELb5Is
かがみんって誰だ?そんな人物いないだろう。
よくここには、そーいう空想人物作り出す物書きがいるが、それは原作の呼び方を馬鹿にしてるのか?
それとも、馬路でかがみんって名前だと思ってるのかw

なら、投下するときかがみん→こなたとか書けよ。
ついでに保管庫も、かがみんってオリキャラが絡みますとか書けよw
いい加減、馬鹿らしくてみてらんねー。それでも、ホントにファンかよw原作読んだことないくせに、物書きずらしてる奴多杉だろwww
352名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 04:51:01 ID:ucLF5ij1
>>351
やあ蛆虫
353名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 04:57:21 ID:43omWPEs
かまっちゃらめぇぇぇぇぇぇ!
354名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 05:28:14 ID:57AK4IUo
(=ω=.)かがみ〜ん




ふもふも(=ω=.)ふもっふ
355名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 05:29:59 ID:L92u1xp7
>>351「親しい人にあだ名つけて呼ぶってそんないけないことかな・・・?
私・・・>>351の事だいすきだからあだ名で呼びたいんだ。
それも・・・だめなのかな?」
356名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 05:40:01 ID:dXPLzbcr
まあ、かがみでもかがみんでも
呼び方は人それぞれでいいじゃないか。
俺も最初の頃はかがみんに違和感を感じたが、
いまは全然平気だし。
357名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 07:46:35 ID:o7AFDVLM
かがみんという呼称が原作に無いとか言ってるやつは本当に原作読んだのか?
358名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 07:47:35 ID:rxb+xcIS
さて、よい大人のみんな、>>1を見て見ようか
359名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 08:05:15 ID:T5qQcSSK
徹夜の勢いで書いた、今は反省も後悔も公開もしている。
つーか頭の中で構想練っても、実際なかなか文字に起こせないね。なんか上手くキャラの個性が出せない・・・

真夏の夜の(悪)夢
非エロ、こなた語り。
360真夏の夜の(悪)夢 1/5:2007/08/07(火) 08:06:53 ID:T5qQcSSK
「……振り返るとそこには、無くなったはずのケ○ロがいたんだよっ!!!」
「「「キャアアアーーーーーっ!!!!!!」」」

どうもこんばんは、スケキヨです……嘘です、こなたです。
現在、望遠鏡を担いで踏切まで行く午前二時、今私の部屋で怪談やってるんだ。
残念ながらみゆきさんは来れなかったけど、代わりにお風呂上りのゆーちゃんをお持ちかえり。
はじめはかなり嫌がってたけど、何だかんだでしっかり楽しんでるねゆーちゃん。
これが俗に言う“くやしい……でもビクビク”てやつだね。

「私のお話はこれでお終い、次はこなちゃんだね」

おっと私のターン!! か、それじゃあそろそろとっておきを披露しようかな。
私の怪談は108話まであるぞ!! 陵桜の一人百物語とは私のことだ、それも私だ。

「いいからまともに始めなさいよ!!」

んもうかがみったらせっかちなんだから♪ んじゃ、はじまるザマスよ。


――真夏の夜の(悪)夢――


それは、とても蒸し暑い、ある夏の夜のことでした。 まあ私はクーラーの効いた部屋でネトゲしてたから、あんまり暑いとか感じなかったけどね。

「自分で自分の怪談の腰を折るなよ……」

うむ、いい突込みをありがとう。 で、暫くしてお腹空いたから、カップ麺でも食べようかと台所に行ったわけ。
でさ、私はお湯入れる前にポットのお湯の残量を確認するの。 中途半端なところでお湯が切れたら嫌じゃん?

「あー、わかるわかる。 私もなるべく見るようにしてるんだけど、忘れてお湯入れたときに限って半分くらいで切れちゃうんだよねー」

そしたら残量残り僅か、危ないところだったよ。 だから薬缶でお湯を沸かすことにしたんだ。
そうそう、こーゆーときって普通多めに水入れとくよね? でも私は適当に入れても、大体作ろうとしてるカップ麺に必要な丁度いい量になるんだよ〜。 これってトリビアになりますか?

「ならねーよ、いいから話進めなさい」

むぅ、つれないなー。 まあいいや。
361真夏の夜の(悪)夢 2/5:2007/08/07(火) 08:08:29 ID:T5qQcSSK
んで薬缶を火にかけて、後は待つだけって時にね、ふと視界の端に何かが映った気がしたんだ。
私の中の何かは、それを気のせいだって処理したがってた。
多分、本能か何かで察知しちゃったんだろうね。
だからその“予感”が“意識”に昇華する前に、それを無かった事にしたかったんだよ。
気付かなければよかった、察しなければよかった。
切欠なんて些細なものでも、私はそっち側に片足を踏み入れた状態だった。

そして私は“意識”してしまった、見てしまった。

ソレは、闇よりもなお昏きもの 夜よりもなお深きもの。

ソレは、怨敵。 負の窮極に位置するもの。

ソレの呼び名は“這い寄る混沌”


ゴ キ ブ リ


あの時私が悲鳴を上げなかったのは、近所迷惑とか深夜だからとか、そんなチャチな理由じゃあ 断じてねえ。
悲鳴を上げるという余裕さえ、私には無かった。
ただその状況を、まるで他人事のように感じてる自分がいたのさ。
そして……

「おいちょっとまて。 これはまさかあれか、ただゴキブリと遭遇したってだけの話か?」
「なんか、違う意味で怖いね……」

まあ待て人間(ヒューマン)、話はまだちょっとだけ続くんじゃよ。
私はまずヤツから目を離さずに距離を取った。
そう、ヤツと対峙した時に最も間違った行動とは目を離すこと。 お美しいお嬢さん(フロイラン)、それは愚行というものだ

「頼むから日本語で話してくれ……」
「そふらん……しー?」
「最後のランしか合ってないですよ」
362真夏の夜の(悪)夢 3/5:2007/08/07(火) 08:09:55 ID:T5qQcSSK
だけど私もただやられっぱなしってのは性に合わない、これは逃走ではなく戦術的後退なのだよ。
なぜなら私は知っていたからさ、流し台から数歩下がった場所にあるものを。
人類が夜の闇を払う光を得たように、私も手に入れた、希望の光を。

対G化学兵器、その名もア○スジェット(cv:小林清志)

人類の英知と、勇気ある誓いのもとに! アース○ェット! 発動! 承認ッ!! これが勝利の鍵だあああああああっ!!!!
私はアースジェ○トを構えてヤツに言ってやったね。
小便は済ませたか? 神様にお祈りは? 台所の隅でガタガタ震えて命乞いをする準備はOK?
あ、でも本当に台所の隅に逃げないでね見失うから。

そして私は○ースジェットを噴射した。

ヤツは依然薬缶の近くで……

薬缶の近……え?

火……消してない……
363真夏の夜の(悪)夢 4/5:2007/08/07(火) 08:10:41 ID:T5qQcSSK



(=ω=)□< ●火


364真夏の夜の(悪)夢 5/5:2007/08/07(火) 08:11:26 ID:T5qQcSSK
「ってうおおおい!! アンタまさか火がついてるのにそれに向けて噴射したのか!?」

Yes.I am!! チッチッ

「ええっ!? お姉ちゃんそれは危ないよ、もう怖い話じゃなくて危ない話だよ!!」
「こなちゃん大丈夫だったの!?」

いやあ、あの時ばかりは血の気が引いたってゆーか何とゆーか。 もうね、この後がまた大変のなんのって。
思い出しただけでもゾッとするNE☆ あっはぁ☆

「あっはぁ☆ じゃねえええええええええええ!!」

ちなみにカップ麺は、その後スタッフが美味しく頂きました。

――どっとはらい――
365名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 08:18:27 ID:T5qQcSSK
以上です。
そしてどうでもいい後付

こなた「この物語は一部ノンフィクションです、登場する人物、団体名、商品名等以外は実際にあった話です。
     どこか似ていてもそれは他人のそら似ってことでもなく、嘘っぱちではありません…かがみ〜、これ何回言えばいいの?」
366名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 08:23:50 ID:jcpYW93m
>>365
昨晩俺がGとアースジェット武器に格闘してたのを見ていたな!!
367名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 08:41:08 ID:DBA/3juU
俺なんて昨日部屋に入ってきたカメムシやらなんやらをティッシュの箱で叩き潰してたんだぜ…orz
368名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 09:31:33 ID:K44Auoje
昔、虫除けスプレーとライターで火炎放射器ごっこやったことあるよ。
あれやると臭いよね〜
369名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 09:35:47 ID:0bAecwUJ
なんという小ネタの宝庫なSSだwww
かがみのツッコミもいい。
370名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 09:38:57 ID:hKFaEuW7
>>368

「ちゃんと火を消してから噴射ボタンを放すようにしないと、即席の時限爆弾になるんだよね」
「うわぁ・・・試しやがったなコイツ」
371名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 09:45:01 ID:Dz7gfz+r
GJ!
でも使おうと思ってたヘルネタがどんどん先に……
ところでこなたさん、彼奴等には台所洗剤を使うのが通の殺りかたですぜ。
372名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 10:28:10 ID:PphLWGoI
小ネタ満載で吹いたww
ところどころで笑いのツボをついてていい
373名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 10:58:36 ID:ggLVntU/
そんな>>372はたちまちおつむが大噴火
374名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 11:26:18 ID:P60/cLDq
>>365
これはいいあるあるネタw
というかやっぱり他のスレ住人にもやったのがいたかw

>>373
それなんて念力集中ピキピキドカーン??
375794:2007/08/07(火) 11:44:13 ID:SHhzAeW2
>>170-174の続き投下
今回もらきすたっぽくないらきすたになってますが、頑張って投下してみまつ
376名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 11:45:40 ID:SHhzAeW2


━━ Cross


「なぁ、こなた 醤油はこんなもんか?」
「ん〜、も〜ちょっと多い方がいいかも」

つかさです……
私は今、こなちゃん家の居間にいます……
キッチンではこなちゃんとおじさんが夕食の準備をしています……
なんでこんなことになってしまったかというと………

それは、1時間程前にさかのぼるとです………


(ぁう〜、家の前まで来ると緊張するよ〜………)

決意してここまで来たはずなのに
インターホンを押す手がなかなかボタンまで伸びてくれない
そうこうしていると………

「あれ〜? つかさ、なにしてんの?」
「はわっ! こ、こなちゃん!?」

何故かこなちゃんは後ろからやってきました
「こ、こなちゃん ど、どうしてここに!?」
「どうしてって、ここ私の家だし」
「はわわっ そ、そうだよね」
「つかさこそ、どうしてここに?」
「はわっ その、近くまで来たから……」
「じゃあ、ちょっと寄っていきなよ」
「は、はぅう〜……」

こうして、なし崩し的にこなちゃんの家で夕飯をご馳走になることになったのです……

「ところで、つかさってマ○チだったっけ? てっきり神○だと思ってたけど?」

こなちゃんのこの言葉の意味は結局最後まで分かんなかったけど………
377名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 11:47:00 ID:SHhzAeW2
(あ、そうだ………)

ここまでくると断るのも失礼なので、家に連絡を入れておかないと
私は携帯を取りだして、メールを打つ

(お姉ちゃん、もう家にいるよね)

お姉ちゃんの携帯に夕飯をご馳走になるので帰りが遅くなる旨のメールを送信する

♪〜

あ、メールが帰ってきた
開いたメールには、あんまり遅くならないようにとか迷惑かけるんじゃないとかお決まりの言葉が散りばめられていた

最後の一文を除いては

『こなたやみゆきのこと、泣かせたら承知しないからね』

うん、大丈夫だよ
なんか、そんな気がしたんだ
たとえ結果がどうなっても………

378名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 11:48:39 ID:SHhzAeW2
「「「ごちそうさまでした〜」」」
「どうだった? つかさ?」
「うんっ、とっても美味しかったよ」
「こんなので良かったら、また食べに来てくれな」
「ちょ、おとーさーん」
「ははっ、冗談だよ」
「(=ω=.)」

冗談でもこんなことを言い合えるのを見ると、本当にこの二人な仲が良いんだと思った
その後、おじさんは仕事があるからと言って部屋に行ってしまった

「まだ時間大丈夫でしょ? 私の部屋でゲームでもしてかない?」
「うん じゃあ、もうちょっとだけ……」

これは、チャンス……なのかな?
それからしばらく、こなちゃんの部屋でゲームをしたり漫画を読んだり
ゲームで対戦したりしたけど、やっぱりこなちゃんは強いね

そして、1時間くらい過ぎた頃

「ちょっと、外に出ない?」

想いを伝えるため、こなちゃんを外に誘った………



夜の空気は昼間のそれとは少しだけ冷たくて、少しだけ心地よく感じた

「今年は花火とかやってないねー」
「んー、まだ夏休みは長いんだし、みんなでやろうよ かがみやみゆきさんとかゆーちゃん達も誘って」
「うんっ、そうだね」
「あ、でも夏コミ前は勘弁な 絶対ひよりんとかヒヨってるから」
「あはは、分かったよ」

他愛もない世間話を交わす
やっぱり、本人を前にすると緊張するなぁ

「つかささぁ………」
「うん、なぁに?」
「何か話があるから外に出たんじゃない? つかさから誘われるの珍しいからさ………」

ありゃ、こなちゃんはお見通しか
もう覚悟を決めるしかないみたいだね
379名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 11:51:16 ID:SHhzAeW2
「私、こなちゃんのこと、好きなんだ……」
「私だって、つかさのこと好きだよ」
「そうじゃないの 友達としてじゃなくて、恋人として………好きなの」
「つかさ………」
「初めて会った時、こなちゃんに助けてもらった時に、きっと一目で好きになっちゃったんだ」

もちろん、初めは友達としての感情もあったと思う
それが先日の夏祭りの一件で外に出てきた
それだけのことだと思う

「ひとつ、聞きたいんだけど……」

黙って話を聞いてくれてたこなちゃんが、やっと口を開いてくれた

「つかさは、私のどこが好きなの? 私ってば、ヲタで面倒くさがりであんまり萌え要素とかないと思うんだけど……」

急に言われたので、キョトンとしてしまう私
でも、聞かれたからには答えなきゃ……

「そうだねー、一緒にいると楽しいからかなぁ」
「でも、それは友達としてでもいいんじゃい?」
「うん でも、私はこなちゃんといるから楽しいんだよ」
「私と………いるから?」
「もちろん、お姉ちゃんやゆきちゃんといるときも楽しいけど やっぱり、私はこなちゃんがいいんだ」

う〜ん、我ながら答えになってないかも………
でも、これ以上説明しようがないし………
380名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 11:53:28 ID:SHhzAeW2
「あっはは そっか、つかさは私がストライクゾーンなのかぁ」
「?????」

突然こなちゃんがおかしなことを言い出した
そんなに変なことは言ってないつもり、なんだけど………

「ごめんごめん いや、あまりにも面白くって」
「あ〜、こなちゃんひどいよ〜」
「いゃあ、つかさにこんなこと言われると、悩んでた自分が馬鹿みたいだなぁって」

えっ?
それって、どうゆう………

「私もつかさのこと好きだよ、もちろん恋人として」
「こなちゃん………」
「だからさ、ひとつお願いがあるんだ」
「お願い?」
「私こんな雰囲気だと何言ってぶち壊すか分かんないから、私の口を塞いじゃってよ」

口を、塞ぐ?
そ、そそそそれって
き、き、き、キスってこと〜!!??

「まさに、リアル『それなんてエロゲ?』」
「こ、こなちゃん 何か言った?」
「いやぁ、つかささんは可愛いなぁって」

絶対にからかわれてる
でも、好きになっちゃったんだからしょうがないか………

「…………………」
「…………………」
「こなちゃん……」
「なに?(=ω=.)」
「その、してくれないの?」
「だって、つかさの方が背が高いし、背伸びとかするの面倒くさ〜い」

う〜、こなちゃんの意地悪
私はこなちゃんの肩に手を置いて、その、キスを………

「はじめてだから、優しくしてね」
「うん、私もはじめてだけど、がんばるね」
「つかさ〜、そこは『それなんてエロゲ?』って突っ込まなきゃ」
「あ、ごめん……」
「ほらほら、早くしないとムードが完全にぶち壊れちゃうよ」

しょうがないなぁ
でも、これもこなちゃん
全部まとめて、こなちゃんのことが好きなんだ

だから私は勇気を振り絞って
こなちゃんの唇に私の唇を重ねたんだ
381794:2007/08/07(火) 11:54:32 ID:SHhzAeW2
今回は以上になります
一応次回がラストってことで

お目汚し失礼いたしました
382名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 11:57:08 ID:M43ddXAp
>>381
なんかあめーー!!( ゚Д゚):;.'*.';がはっ
GJっしたぁ〜!
383名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 14:15:25 ID:0bAecwUJ
>>381
こいつは甘ぇーーーッ!!
山○堂の練乳蜂蜜ワッフルぐらい甘ぇぜ!!!
今からラストにwktk。

ところで、>>380のこなたの、
「はじめてだから、優しくしてね」
の台詞に、
『それなんてマ○ュア?』
ってツッコんだ奴は俺の他にいないか。
384名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 14:30:43 ID:FTnz7CmN
>>383
待て、それを言うならシェ○ミーだ。

てかこなたがシェ○ミーと聞いて……

「ミコス! つかさもこなたもこの通り殺したわ!
 残るは私一人! この子達と私の血! 肉! 全てあんたにくれてやる!! 受け取れぇぇぇぇ!!」


『ワ・レ・メ・ザ・メ・タ・リ』


……と言う電波を受信した俺は七枷かがみに大人しく寝させられるべきか。溜め最大で。
385名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 15:24:10 ID:tLu54GJQ
つかこな! つかこな!
GJ! GJ!
386名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 15:24:36 ID:ucLF5ij1
>>384
調子こいてんじゃねえぞコラで潰すわ……
387383:2007/08/07(火) 16:29:16 ID:0bAecwUJ
あ………

     Λ‖Λ
3884−601:2007/08/07(火) 17:09:56 ID:1+zwULjI
SS投下させていただきます。

○かがみとこなたのSSです。
○6レスお借りします。
○あまり明るくはありません。空気読めてなくてごめんなさい。
○R15くらいの内容です。
○拙作「レイニーロジック」の続きとなっております。もし興味をもたれましたら保管庫のほうで参照していただけると嬉しいです。
389どこにも行けない私たち(1/6):2007/08/07(火) 17:12:38 ID:1+zwULjI
 目を閉じて、闇が降りて、目を開けばそこに朝の光がある。くそ、朝なんて来なければいいのに。寝起きの
靄がかかったような思考でそう考えながら体を起こすと、下腹部と内股が痛んだ。筋肉が引き攣るような痛み。
その痛みは現実だった。昨日だって現実だった。こなたと寝てしまったことも現実だった。
 夢だったらよかったのに。
 そんな風に思ってしまった自分が、一番情けなかった。



 どこにもいけない私たち(レイニーロジック・U)

390どこにも行けない私たち(1/6):2007/08/07(火) 17:14:13 ID:1+zwULjI
 思ったよりもずっと平静でいられた自分に、私は驚いていた。朝は普通に家族におはようといって一緒に
ご飯を食べたし、つかさの顔だってしっかり見ることができた。通学路は二人でいつも通り並んで歩いたし、
会話だっていつも通りの、昨日のテレビがどうとか、漫画がどうとか、今朝のニュースがどうとか、つかさ生
きに入りの芸能人の話とか、とりたてて芸のないありふれた会話だった。
 そしてそれは、風速十五メートルくらいだった私の心を、とりあえず凪いだ状態にはしてくれた。昨日のこ
とが私にどんな影響を刻んでしまっているのか、私は考えることをやめた。そうしてしまうのがいいんだと思
った。
 だけど、こなたはどうなんだろう。
 一度そのことを考え始めると、隣でにこにこと笑っているつかさが、ひどく遠い存在のように思えた。表面
上はいつも通り、つかさと同じ場所に居るつもりだった。でも違った。私はもう、その場所には居られないの
だと、つかさの笑顔に気付かされた。
 バスから降りると、雨が降り出していた。つかさが鞄の中から折りたたみ傘を出して、広げる。ぼんやりと
雨を落としている灰色の空を見上げていた私を、どうしたの? とつかさが覗き込む。
「雨なんか降らなきゃいいのにね」
「え?」つかさが首を傾げる。「でも、雨は大切だよ? 降らないと困ったことになっちゃうってテレビで言
ってなかった?」
 そんなことはつかさに言われるまでもなく分かっていた。単なる私の気分の問題だ。
「つかさは、雨は好き?」
 私の質問に、つかさは、うーん、と考え込む。
「雨は雨だから、好きとか嫌いとか、そんなの考えたことないかなぁ。だって、どうにもならないことだもん」
「そっか」
 そんな会話を交わしながら、私たちは学校に向かって歩いた。
391どこにも行けない私たち(3/6):2007/08/07(火) 17:16:15 ID:1+zwULjI
 四時間目が終わり、昼休み。いつものように弁当箱を持って立ち上がった私は、教室を出ようとして、けれ
どそこで一度足を止め、そして教室の中へ引き返した。日下部みさおと峰岸あやのの二人の所へ行く。
「日下部」
「ん? 柊か」
「今日、一緒してもいい?」
「向こうはいいのか?」
「うん」
 どうぞ、と峰岸が場所を空けてくれる。私はその空けてくれた場所に弁当箱を置いて、近くにあった席の椅
子を引っ張ってくると、腰を下ろした。
「なんだ、妹とケンカでもしたのか?」
 からかうように日下部がそう聞いてくる。私は小さく笑って、肩を竦めたりしながら「あんたじゃあるまい
し」と答える。
 弁当箱を空けると、色合いも鮮やかな、手間のかかってそうな料理。今日の当番はつかさだった。つかさの
作るものは、どんどん豪華に、そして美味しくなっていっている。それは間違いなく私にはないものだ。
「お、今日の柊のは上手そうだな。妹さんが作ったんだな」
「あの子、こういうのは上手いからね」
「柊は下手だけどな」
「あんたもだろ」
 にゃはは、と日下部は笑う。その笑い声の明るさに、私は救われるのが半分、絶望させられるのが半分とい
う複雑な心境だった。私はあんな風には笑えない。一人だけ薄い透明な膜に包まれているような違和感。少し
意識を逸らすと、周りにあるもの全てが遠く感じてしまう。
「雨、強くなってきたね」
 峰岸の言葉に、私は窓を見る。グラウンドには水たまりができはじめていた。水捌けのいいこの学校のグラ
ウンドにしては珍しいことだ。
「やだな、雨」
 ふてくされたように、日下部は言う。まったくね、と私は呟いた。そのつぶやきを聞いて、日下部が何故か
目を輝かす。
「お、柊もそうか? 雨嫌いか?」
 仲間を見つけたとでも思ったのだろう、日下部は嬉しそうだった。
「そうね」私は日下部から目を逸らして、言った。「今なら嫌いになれるかもしれない」
 日下部はそうか、と笑って、
 峰岸は小さく首を傾げていた。
 そして、私はこなたから逃げているんだな、と今更ながらに気付いてしまった。
392どこにも行けない私たち(4/6):2007/08/07(火) 17:17:45 ID:1+zwULjI
 図書室で時間を潰していくことに決めたのは、やっぱりそういうことなのだろう。私は逃げる理由を探して
いる。いつまで探し続けるのだろう。いつまで逃げ続けるのだろう。数学のテキストを机に広げたまま、頬杖
をついて、肺の中の空気を吐き出した。
 窓の外は、相変わらず憂鬱な雨。私は相変わらず余計なことばかり考えている。新しいページを広げたノー
トは真っ白のままで、広げたテキストはさっきから一度もページ数が変わっていない。余計なことばかりだ。
意味のないことばかりだ。
 私は逃げている。
 ため息と一緒に放り出したペンは、机の上をころころと転がって、床に落ちた。



 気持ち悪くなるほどに距離感のない雨の音が、誰もいない校舎内に響いていた。時計を見ると、もう早い部
活動は終わってしまいそうな時間だった。ずいぶんと図書室で時間を潰してしまったものだ、と私は考える。
それから、携帯電話を取り出して、つかさにメールを打った。図書室で勉強をしていたので少し遅くなります、
と父さんに伝えておくように。変に心配して向こうから電話がかかってくるかもしれないからだ。
 あ、と思わず声が漏れた。私は自分が、体操服を入れたサブバッグを教室に置いたままにしていたことに気
付いた。まあ、憂鬱な時は全てが上手くいかないものだ。雨が降っているならなおさらだ。そんな慰めにもな
っていない言葉を自分にかけて、階段を上る。上の階へ来ると、さっきまでさざ波のようだった音が、潮騒く
らいの音量に変わった。吹奏楽部の金管の音だった。金管の少し長めの咆吼と、コツコツと何かを叩いてリズ
ムを刻む音。
 私は誰もいない廊下を歩き、自分の教室へ向かう。誰もいない廊下というのは不思議な感じがした。そこら
辺でウサギでも手招きしてくれたら、一人で勝手にアリスの気分でも味わえるのかもしれない。
 自分の教室のドアに手をかける。何故か私は一瞬躊躇した。その躊躇を振り切るように、勢いをつけてドア
を横に滑らせた。
 教室の中は、暗かった。そこにあるもの全てがひっそりと息を潜めて、静寂を破った乱入者である私の、次
の行動を伺っているような空気で満ちていた。
 並んだ机。真ん中の列の、後ろから二つ目。私の席。その席で、誰かが寝ていた。夏服の白い背中を覆い隠
してしまうような長い髪。顔は両腕の間に埋まっている。
 その女の子は、腕の間だから顔を上げて、私を見た。
「……おはよう」
 サブバッグを机の横のフックから外して肩にかけながら、私はそう声をかけた。深呼吸二回分くらいの間を
おいてから、彼女はそれに答えた。
「おはよう、かがみ」
「何やってるの」
「寝てた」
「なんでよ」
 それも私の席で。そう言うと、こなたは曖昧に笑って、首を傾げた。
393どこにも行けない私たち(5/6):2007/08/07(火) 17:19:29 ID:1+zwULjI
「罰ゲーム」
「はあ?」
「うん、そうだネ、罰ゲーム、ってことで」
 そう言ってこなたは笑う。
「なんの、罰?」
「いろいろ」
「いろいろ」
「そ、いろいろなんだよ、かがみ」
 私は息を吐く。
「放課後教室で寝るのが、罰ゲーム?」
 うん、とこなたは頷いた。
「放課後に一人きりで、かがみを待つのが罰ゲーム」
 でも、かがみが来ちゃったね、とこなたは私から目を逸らして、言った。
「それじゃあ」私は言った。「邪魔しちゃったわね」
「そうだネ」
 何を言えばいいのか、私には分からなかった。今この場で、どんな言葉が紡がれるべきなのか私には分から
なかった。そんな言葉が私の中に存在しているかどうかすら怪しかった。そうだね、と頷いたこなたは、普段
の彼女には見られない、淡い笑顔になっていた。そんな風に表情を変えていくこなたを、私はただ見ていた。
 たぶん、これが現実だった。
 きっとこれが、私の立っている場所だった。
 他の誰とも違っていても、もう私が立ってしまっている場所で、踏みしめている地面だった。
 私はこなたの頬に触れた。
 こなたは立ち上がって、両手で挟み込むように私の頬に触れた。
 唇が触れたのは、一瞬だけだった。こちらの表情を窺うように私を見上げているこなたに、今度は私から唇
を押しつけた。唇を甘噛みし、舌を絡ませた。私の頬に触れていたこなたの手が、ゆっくりと降りていく。
 間違っている。
 私はきっと、間違っている。
 私たちは、たぶん、どこにも行けない。二人で手を繋いで、その場所に座り込んでしまった私たちは、もう
どこにも行けないんだ。
 こなたは私を求めている。そんなことは分かっていた。分かっていたのに、なのに、私はそれに答えてしま
った。流されるように応えてしまった。
 こなたの手は、するりと私の制服の隙間に潜り込み、下着の上から私に触れている。舌を絡ませたまま、私
もこなたに触れた。
 今が放課後の教室だ、とか、
 誰かに見られたら大変なことになるな、とか、
 そもそも女同士で何をしているんだ、とか、
 お父さんお母さんごめんなさい、とか、
 ごめんね、こなた、とか、
 そんなようなこと全部を頭の隅っこに追いやって、意識の棚の中に押し込んで鍵をかけて、私はこなたを求
めていった。
394どこにも行けない私たち(6/6):2007/08/07(火) 17:21:15 ID:1+zwULjI
「……べたべたする」
「かがみが情熱的だから」
「うるさい」
 あはは、とこなたが笑う。それは、こんな関係になってしまう前の、私のよく知っているこなたの笑顔だっ
た。だから私も笑った。きっと、私もこんな関係になってしまう前の私のように笑えていたはずだ。
 昇降口で靴を履き替える。雨は止むことなく降り続いている。あ、とこなたが声を上げる。私がそちらを向
くと、困ったように笑って「傘、盗まれちゃった」と言った。
「どうするの?」
「どうしよう……」
 じゃあ、濡れて帰る? 冗談めかしてそう言うこなたに、そうしましょ、と私は真顔で頷いてやった。
「え、ちょ、かがみ、マジ?」
「マジよ、マジ」
 昇降口を抜ける。
 雨は降り続いている。
 こなたの手を引いてやると、諦めたようについてくる。
 いち、にの、さん、で私たちは雨の中へ飛び出した。

 どこにもいけない私たちは、手を繋いで、雨の中を走っていった。
3954−601:2007/08/07(火) 17:22:56 ID:1+zwULjI
以上です。読んでくださった方、ありがとうございました。
途中名前欄ミスってしまいました。申し訳ありません。
保管庫まとめの方、前作にコメントくださった方、感謝しております。
396名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 17:44:37 ID:x/tBkSE0
毎度のことながら、細かい表現力に脱帽。
SS書きの端くれとしては、どうしたらこういう言い回しの引き出しが増えるものか、
秘訣みたいなものをお聞きしたい気分です。GJ!
397名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 17:45:43 ID:ls1sUZo5
どんよりと曇った雨の日同様に、日の当たらない道を歩く二人が
自然と見えてきました。
雰囲気自体も陰鬱といえば陰鬱なんだけど、読んでいる自分は
それほど鬱にならない不思議な雰囲気のSSですね。ともあれGL。
398名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 18:20:51 ID:tLu54GJQ
GJ!
こういう少し暗い雰囲気のもよいものです。
399名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 18:48:08 ID:F/8sRlKE
正直…極上です! GJ  このかがみの思考が何よりもツボ
400名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 18:51:33 ID:ZBZ55u93
ぐっじょぶ。これ好きだなぁ
鬱作品じゃないんだよね
決して明るくはないんだけど深みがあって逆に救済すら感じる
401名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 19:20:30 ID:FTnz7CmN
同性と寝てしまう後ろ暗さをしっとりと昇華する腕前に脱帽。GJ、そしてGL。
4021レスSS:2007/08/07(火) 21:01:09 ID:dIBeV+iK
 つかさはかがみの部屋でかがみと一緒に宿題をしていた。
 いつもの風景、いつものこと。
「お姉ちゃん、ここわからないんだけど……」
 成績の悪いつかさがわからないところをかがみに聞くのも、いつものこと。
 いつものこと、だったのだが。
「どうしたの、まつり姉さん」
 その闖入者にかがみは振り向き、向かい合わせで座っていたつかさもそちらを向く。
「んー、なんとなくね」
 まつりが何の脈絡もなくつかさの後ろに座ると。
「うりゃ」
 何の脈絡もなく抱きついた。
「ま、まつりお姉ちゃん?」
 突然のことに慌てるつかさ。
「ちょっと、何やってるのよ」
 姉を咎めるかがみ。
「なんとなく抱きつきたくなったのよ」
 空惚けるまつり。
「つかさが迷惑してるでしょ。離してあげなさいよ」
「迷惑だなんて言ってないじゃない」
「勉強中なんだから迷惑に決まってるじゃない」
「つかさは私のこと迷惑?」
「あ、えっと、そんなことないよ」
「ほら、見なさい」
「この状況で聞かれて迷惑なんて言えるわけないでしょ。いいからつかさから離れてよ」
「へー、かがみはつかさをとられて悔しいんだ」
「な、何言ってんのよ! 時と場合を考えてっていってるの!」
「あ、図星だ。かがみはつかさのこと可愛がってるからねー」
「つ、つかさが私にベタベタしてるんじゃない!」
「それなら、たまには私にも貸しなさいよ」
「つかさは貸すものじゃないでしょ!」
「あの、お姉ちゃん……」
 文字通り、二人の間に挟まれて身動きをとれないつかさはうろたえるばかり。一言ごと
にヒートアップしていくかがみに、ただおろおろするだけ。
 そこに現れた救世主は。
「まったく、何をやってるんだか」
 四姉妹の長女、いのり。
「まつり、このくらいにしておきましょう」
「姉さんまでかがみの味方なんだ」
 仲裁するいのり、拗ねたように返すまつり。
「はぁ……」
 いのりは深いため息をつく。
「まつりお姉ちゃんも変だよ? 急にこんなことして」
「まつりはね、やきもち妬いてるの」
「へ?」
「つかさってかがみに懐いてるじゃない? 何かあったらいつもかがみを頼るし、つかさ
が『お姉ちゃん』って言ったらかがみのことだし」
「ちょっ、姉さん!」
「つかさをとられて悔しいんだってさ」
「ほー、まつり姉さんがねぇ」
 真っ赤になるまつりとニヤニヤするかがみ。立場逆転。
「まー、そういうことなのよ。だから、ね」
 いきなり、いのりはかがみに抱きついた。
「な、なんでそうなるのよ!?」
「つかさとまつりにかがみをとられて悔しいから」
 楽しそうな笑顔で抱きついたまま離さない。
「ずるい! 私だってかがみを抱きたいのに!」
「そっちからじゃ抱けないでしょ。つかさを私にくれるならいいよ」
「お姉ちゃんたち、なんか変だよぉ」
「離しなさい、離れなさい、は〜な〜せ〜」
 いつもと違うけれど、今日も四姉妹は平和だった。
4033-283:2007/08/07(火) 21:02:39 ID:dIBeV+iK
ふとやってきた電波でした。
シリアスかつ深みのあるSSのあとにやっていいものかどうか迷いましたがw

タイトルつけてなかったので「いもうと争奪戦」名付けて保管してください。
404名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 21:25:41 ID:4sP2F+Y9
>>403
子猫のじゃれあいみたいで顔がほころんだぜ
仲良し姉妹ってやっぱり良いよなーGJ!
405名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 21:28:01 ID:M43ddXAp
>>403
なんてことするんですか
たった1レスで萌え死にかけたじゃないですか
危なかった……
GJですww
406名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 21:28:36 ID:kAK2dfWo
>>403
もし、うちの妹に同じことしようとしたら…………間違いなく明日はお葬式の漏れ。
407名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 21:29:17 ID:zbr0X8Hj
柊四姉妹の中の良さが伝わってGJ!!
408407:2007/08/07(火) 21:31:20 ID:zbr0X8Hj
はぁぁぁぁぁ!!!
中の良さじゃなく仲の良さだ!!
409名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 21:35:05 ID:fwkHVZD3
抱きたいのに!

という台詞でニヤケ顔が止まらなくなったオレはどうしろとww
410名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 21:35:38 ID:hWrNeWam
中の良さってなんかいやらしいなw
なにはともあれ>>403GJ!なんか暖かい気持ちになったよ
411407:2007/08/07(火) 22:05:31 ID:zbr0X8Hj
OTL
412名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 22:07:01 ID:M43ddXAp
>>407のコメに吹いたww
413名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 22:27:04 ID:8ICKhIYU
>>411
とりあえずsage推奨で
414名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 23:00:19 ID:RI5NwHVX
百合にはまっっったく興味がなかったはずだったのに、最近原作を見て見事にハマってしもうた。
こなた×かがみの妄想が止まらなくなってしもうた。
えらいこっちゃえらいこっちゃ。
というわけでものは相談なんですが、ここでしばらく長編妄想を展開させてはもらえないでしょうか?

ttp://deaikei.biz/up/up/6300.txt.html

だいたい↑こんな感じで、出来上がった順にロダにあげていこうかな、と。
完結までにはかなりの時間を要し、さらに長い割にはエロが薄くて根暗な内容になるかと思いますが……
同病の方々から色々とご意見をいただければ幸いです。
415名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 23:19:40 ID:rxb+xcIS
>>414
パス入れてみたが、403……
あれ?
416名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 23:21:12 ID:C2gpfOfA
>>414
読んだ! GJ!
個人的には、こなかが大好きだし長編読むのも苦じゃないし
何より続きが気になる! …ので、出来ることなら是非続けて頂きたい。
417名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 23:28:12 ID:Gdf6JCFS
>>414
GJ!
どういう経過で序章に至るのか、ものすごく気になります。


つかぬことをお聞きしますが、もし続けていただけるなら執筆ペースはどの位になる予定でしょうか。
418名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 23:35:29 ID:ls1sUZo5
気になる点はあるけれど、続きを読みたい気持ちが勝っているんで
まずは書いてみてほしいです。じっくりコトコト煮込んでくれるとなおよし。
419580:2007/08/07(火) 23:49:31 ID:6XAjfOqV
…なんで、こんなトコに誤爆してんだ…俺…orz
420名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 23:52:14 ID:nFxBdheD
先に謝っておこう。>407氏、すまない。別にプギャーとか言いたいわけじゃないんだ。
そして、空気を読まずに今さらノリでこんなのを書いてしまって、本当にすまない。



  21:30 柊家

 かがみは赤面した。
(はぅっ、『柊四姉妹の中の良さが伝わって』って!……今のSS、そんないやらしいシーンあったっけ?)
かがみは、5レスほど上にある、そのコメントを受けたSSを見直す。が、確かに抱きつきシーンくらい
はあるが、キスシーンとか、いわゆる本番シーンなどはない。
(いや待て、このコメントにはアンカーがついてない。ということはもっと前のSSのことかも)
ふとそう思い、かがみはさらにレスをさかのぼる。なるほど、そこにはこなたとかがみの、そういう
シーンを含んだSSがあるではないか。
しかし、そのSSでは、『柊四姉妹の』の部分に当てはまらない。はて。
 次の瞬間、ようやくかがみは気づいた。『中の良さ』は、『仲の良さ』の誤変換ではないか、と。
かがみは、画面の再読み込みを行う。すると、この数分間で新たに書き込まれたレスが追加表示された。
その中には、誤変換のままレスをしてしまったことに気付いた、本人によるレスがあった。
(そ、そうよね……。た、ただの誤変換よね。私ったら、もうだめね。自分でなに考えてんのかしら…)
別の人による『中の良さってなんかいやらしいなw』というレスを見る。自分と同じ考えをしてしまった
人がいたことで、かがみは、ほっとしたような、でもそれだけではない、何か複雑な心境を味わう。
 そしてその時、かがみの右手の中指は、下着越しに、自らの股間の湿りを感じ取ってしまった。
421名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 00:03:15 ID:LMMRxbuz
そんなかがみを背後から眺めながら、こなたは思った。

(18歳になった途端にpink鯖特攻とは……先が楽しみだねぇ、かがみ)



……その直後、こなたは硬直することになるわけだが。

(ちょ、私がいるのに始めるおつもりですかーーー!?)
422名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 00:04:47 ID:9pdLhUFg
しかもしている最中にかがみが「こなた……」
と呟くわけですな?
423名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 00:09:04 ID:KPobsu8U
そして、そのまま背後を振り返ってこなたを襲ってしまうと・・・
424名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 00:11:56 ID:itFMa4TY
>>421
「ちょ、いくらなんでもそれは」
「あ、ごめんごめん。この状況でこれはないわよね。ははは……」
「まさかかがみがこんなことするとは思わなかったよ……」
「そうよね。この流れなら私はつかさとしなきゃいけないのよね。
ちょっとつかさの部屋に行ってくるわ」
「ちょ、かがみさーーーん!?」
425名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 00:12:46 ID:itFMa4TY
あ、先をとられてたw

それと遅まきながら>>414GJ
続きに期待。
426420:2007/08/08(水) 00:44:43 ID:fgDOvl4E
「人大杉」に阻まれながら、恐る恐る再びこのスレを開くと…
いつの間にか、話に続きがwさすがはこのスレ、恐るべしw
というわけで、ネタの発端にしてしまったわけだけど、>407氏、怒らないでくださいね。
427名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 00:45:50 ID:CJ51xoyY
明後日から合宿で一週間ほどこのスレが見れない。確実に2スレは進んでいる予感・・・
保管庫の更新だけが頼りです
428 ◆0iImM7mexo :2007/08/08(水) 00:47:51 ID:PvPpIseE
>>427
ウッス。頑張るであります。
429名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 01:15:59 ID:mHDvTVmS
すまん;>>414のパスが分からないのだが。。。
430名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 01:21:08 ID:7kMw39kz
>>429
つ【目欄】
431名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 01:21:56 ID:LkTxLSCT
>>429
書いてあるだろ。しっかい読めよゆとりwww
432名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 01:33:03 ID:dmjucRKD
黙れ雑種 最後に笑うのは我(と書いてオレ)〜♪
英雄王〜だからです←結論〜♪

すまん、何処に書けば分からなかったもんでね
433リク ◆yk1swKhbl6 :2007/08/08(水) 02:19:24 ID:7abyQJY6
夜中にこっそり投下。
一応前の続きですが、話的な繋がりはほぼなし
恋人同士になった後のつかかが非エロ 5レスくらい

>>103
あまり意識してなかった。確かに改行や句読点が適当すぎだった。
なので、ちょっと今回は気をつけて変えてみたつもり。
少しでも読みやすくなっていればいいのだけど……
もしまた見てくれてたら、読みやすくなったかどうか教えてくれると嬉しいです。
434ラブマイライフ〜After Episode1〜:2007/08/08(水) 02:20:24 ID:7abyQJY6
翌日の放課後、こなちゃんに貸したい本があるからと言われ、こなちゃんの部屋へと来ていた。

 こなちゃんはゴソゴソと押入れからダンボール箱を2,3個出してきて
「これとこれと、これも一応そうかな。あとは舞HiMEと……あっ忘れてた神無月もか」
 ブツブツとよくわからない単語を並べながら、普通の漫画よりも少し大きめで薄い本を積み上げていく。

「2004年は百合アニメがかなり豊富だったんだよね。やっぱマリみての影響かなー。そういえばあれ原作
ラノベじゃん?だから原作には手を出してなかったんだけど、ためしに1巻だけ読んでみたら案外読みや
すくて原作スレ見に行ったら、レイニブルーで一区切りって書いてて、とりあえずそこまで買ったらさー、
すごい気になるところで終わってて、もう一回スレよく読んだら、レイニー止めとかいうやつで、まんま
と騙されちゃって、その時夜中3時だったんだけど気になってしょうがなくて、駅前の24時間やってる本
屋までわざわざ買いに行ったんだよねー。そういうこと、つかさはない?」

「え?えーっと……あるかな」
 なんのことかよくわからないけど……
「だよねー!ラノベも案外いいものだねー。前は絵がいっぱいないと萌えれないって思ってたんだけど、
最近はラノベもいいかなーって。あっそういえばハルヒも原作ラノベだっけ、今度買ってみようかな」

 その間にも、本のタワーは高さを増していく。

「こんなもんかなー」
 こなちゃんは汗を拭き取るしぐさをして、その積みあがった本を紙袋に詰めてくれた。
「あっマリみてのDVDももってく?」
 とDVD片手に薦められたが、
「こ、今度でいいや、ありがとう」
 丁寧にお断りさせてもらった。
「返すのはいつでもいいからね、ゆーーーっくり楽しんで」
 そういって私に紙袋を手渡したこなちゃんは、キーホルダーが絡まってしまったカップルを見たときと
同じ表情をしていた。
435ラブマイライフ〜After Episode1〜:2007/08/08(水) 02:21:21 ID:7abyQJY6
 やっと部屋まで紙袋を運び終え、一番上の1冊を取り出してみる。開くとすぐに女の子の裸が目に入った。
思わず一度閉じてしまう。一度深呼吸をして、もう一度そのページを開く。

 こなちゃんこんなの読んでるんだ……。

 その本の内容は、一人の女の子が棒の様なものを使って、もう一人の女の子のあそこへ突き刺していた。

 こんなの使うんだ……。

 私はいつの間にかその本の中へ引き込まれていた。

 トントン――

 その所為で、普通に扉をノックされただけの音に体は面白いくらいに飛び跳ね、咄嗟にその本を戻した。
「つかさー帰ってきたの?」
「お姉ちゃんか……うん、さっき帰ってきたところ」


「何借りてき…………」
 紙袋の中を見てお姉ちゃんは静止した。

「なっ何借りてきてんのよっ!」
「こなちゃんが参考になるよって」
「参考って……それで借りて来たらまるで―――」
 確かに私もそれは思ったんだけど。
「でも、ほら……良くわからないことも多いし……ね?」
「ねって……」
「お姉ちゃんも読む?」
「読まねぇ!」
「お姉ちゃんが好きなフルメタもあるってこなちゃん言ってたよ」
「うそっ!?」
 お姉ちゃんはしばらく考えた後、
「…………じゃ……それだけ……」
 なにかに負けたみたい。
436ラブマイライフ〜After Episode1〜:2007/08/08(水) 02:21:41 ID:7abyQJY6
 私はどれがどれだかわからなかったけれど、お姉ちゃんは本の山の中からお目当てのものを見つけられた
ようで、
「おー、本当にフルメタ――……って全部姉妹物かよっ!」
「姉妹物?」
「アニメのフルメタに双子の姉妹がでてくるのよ」
「双子って、私達みたいだね」
「その二人も好き同士なの?」
「まぁ……それに近い感じではあったけど…………」
「お姉ちゃん……?」
「なんか、自分達を客観的に見たらこんな感じなのかなーってね」
「じゃあ、せっかくだし、一緒に見ようよ」
「え!?てか、なんでそうなる」
「嫌?」
「別に嫌ってわけじゃないけど……」

 私はお姉ちゃんの隣にくっついて子供が絵本を読んでとねだる様に「はやくはやく」とお姉ちゃんを促す。

 お姉ちゃんが渋々開いたその本も他の本と同様に2ページも進めば女の子達は裸になっていて、さっき説明
してくれたとおり髪型は違うけれど、顔はそっくりで間違いなく双子だった。
 ページが進むと、その少女達はキスをしてお互いの性器を舐めあっていた。
 それを見ていると昨日の事が頭に浮かんで来て無意識のうちにお姉ちゃんへと視線を移すと、待っていた
かのような眼差しがそこにあり、私達は何も言葉は交わさずに、くちづけを交わした。

「こなたの思惑に乗せられてる気がするのは私だけか……」
「エヘヘ、私はそれでもいいかなって」
「つかさの思惑でもあったわけね。……それじゃあ、乗ってあげないわけにいかないか」
そして少し長い夜が始まった。
437ラブマイライフ〜After Episode1〜:2007/08/08(水) 02:22:06 ID:7abyQJY6
 翌朝、いつもの待ち合わせ場所に到着すると、めずらしくこなちゃんは先に来ていた。
「こなちゃん、おはよー」
「おはよう。夏―じゃなかった柊姉妹」
「お前絶対わざとだろ!」

「ねね、つかさ」
 こなちゃんは小さな声で私を呼び寄せ
「かがみ読んだでしょ?」
「うん、こなちゃんが言った通り、フルメタあるっ――」
「つかさぁぁー!聞かれたからって何でもしゃべるなぁ!」
「ぁぅ……めんご」
「もう!私先行くからね!」
 お姉ちゃんは走っていってしまった。
「つかさも大変だねーツンデレの彼女もつと」
「彼女?」
 人差し指を顎に当て、暫し考える。
「あぁ……そっか、そういうことになるね」
「ツンデレは扱い方さえわかれば、ツンもデレも楽しめてまさに一粒で二度おいしい。つかさ、いい買い物
したね!グッジョブ!」
 こなちゃんはぐっと親指を立てて言った。
「しかし、かがみルートもつかさルートも一気に消滅してしまうとは……でもハーレムフラグと考えれば……」
 こなちゃんは唸るように呟いた。
「こなちゃん?」
「え?あぁ、つい妄想を声に出してたみたい、気にしないで。それより、かがみって二人きりのときはやっぱ
りデレのタイプ?」
「デレ……?」
「甘えるっていうのかなー、二人っきりのときは、ずっと側にいてくれないと嫌〜とか言ったり」
「うーん」
 昨日の事が頭に浮かんだ。
「あ……」
「やっぱそうなんだ〜」
 こなちゃんは、むふふっと笑った。
「お姉ちゃんには言わないでね、口聞いてもらえなくなる……」
「わかってるわかってる」

 そういってたはずなのに…………
 結局その日一日、お姉ちゃんは口を聞いてくれなかった。



 数日後のこなた家。
 こなたはつかさから返って来た同人誌を元の場所へ戻す作業をしていた。
 不自然に開くページをところどころに見つけ、
「こういうのが趣味なのか〜人は見かけによらないなぁ」
 一人呟いていた。
438ラブマイライフ〜After Episode2〜:2007/08/08(水) 02:22:48 ID:7abyQJY6
 日曜日のお昼前、私はお母さんに起こされて、お昼ご飯を食べる為に1階へと降りた。しかし、
まつりお姉ちゃんも、いのりお姉ちゃんもいるのに、かがみお姉ちゃんだけが見当たらない。
「かがみお姉ちゃんは?」
「友達と映画見に行くとか言ってさっき出かけたよ」
 とまつりお姉ちゃんが教えてくれた。
「そうなんだ」
「つかさはどっかでかけるの?」
「ううん、別にどこも行かないけど?」
「じゃあさ、洗濯物干しといてくれる?私ちょっとバイト遅れそうなんだよね」
「いいよー」
「じゃ、私行くね、ご馳走様」
 まつりお姉ちゃんは食器を台所に運んで、走って出て行った。
「いのりお姉ちゃんは今日も神社?」
「そうよ、それがどうかした?」
「ううん、聞いただけー」
 ということは、今日は家に一人だけか……。

 もうすぐ夏が終わるというのに、セミはまだまだ元気に鳴いていた。

 頼まれた洗濯物を干し終わり、縁側に寝転がって空を見上げる。今まではこんな暇な日曜日
何してたんだっけ?
「お姉ちゃん早く帰ってこないかなぁ……」
 溜息と共に、そんな願望を言ってみる。しかし、当たり前だが状況は何も変わらず、ただ雲
だけがゆっくりと流れていった。


「んっ……」
 いつのまにか眠ってしまっていたようで、ほっぺたをつつかれる感覚に目を開けると、そこ
には一番居て欲しい人がいた。

「お姉ちゃん、おかえりなさい」
「ただいまー。しかし、あんたみてると寝る子は育つってのが嘘ってのがよくわかるわ」
「だってつまんなかったんだもん」
「暇なんだったら、こなたんちでも行けばよかったのに」
「私は―」
「お姉ちゃんと一緒にいたかった。……正解?」
お姉ちゃんは私の言葉を遮り、私の真似をして言った。
言おうとしたことを言われてしまい
「そんなこと思ってないもん!」
咄嗟にそんな言葉が口をでて、お姉ちゃんに背を向けた。
「へーそうーじゃあ、せっかく来週はつかさと買い物行こうと思ってたけど、峰岸と行こう
かなー」
 膨らんだ私のほっぺたをつんつんとつつきながら、そんなことを言う。
 ずるいって思う。
「……行く」
「聞こえなーい」
「行く!お姉ちゃんと買い物行く!」
ポンと頭に手を乗せられて
「9時に起こすからちゃんと起きなよ」
「…………うん」

秋の風がチリンと風鈴を鳴らす音が聞こえた。
439リク ◆yk1swKhbl6 :2007/08/08(水) 02:23:53 ID:7abyQJY6
ep1,2でした。お目汚し失礼しました。
440名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 02:31:33 ID:bkHLeZTa
>>439
あんたって人はああああああ!!
こんな真夜中にこんな甘ったるい会話を見せつけるなんて!!
ちくしょうGJだあああ!!!

なんでエチいシーンほとんど無いのにこうもエロく感じてニヤニヤしてしまうんだろう
俺もう普通の世界に戻れないのかな・・・・
441名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 02:40:37 ID:MKXCzn+e
GJっす。
いや、なんていうか……GJっす。

あと、新米ss書きとしての視点で、文章の書き方とか非常に参考になりました。
ありがとうございます。
442名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 04:33:25 ID:CWX8CGvg
さて・・・インスリンはど〜こかな〜

GJ!!!幸せな糖尿病にかかった気がする
4439-249:2007/08/08(水) 05:01:31 ID:WnBeS1V/
みなさんGJな作品ばっか…というか、ここは常に職人というか神がいらっしゃいますな。
最近甘い作品が増えてるような気もしますね。実にいいものです。

自分もそろそろアレの続きでも投下しますかな…
444名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 05:12:39 ID:fy1FgWq2
>>407ですが、
起きたら俺の変換ミスがSSのネタに使われていてビックリだ!!
>>420氏、全然怒っていませんから。
逆に感謝しています。
445名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 05:35:25 ID:OwTKqDW1
ここでこなた×パトリシアと言ってみますよ
446名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 05:36:19 ID:sH7Qf2tD
ゲロ娘…
447名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 06:12:50 ID:xaMNQBlK
>>445
例のCDタイトル、最初「擦ってハーマイオニー」って読んでしまった俺は確実に病んでるorz
448名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 08:53:27 ID:9pdLhUFg
ハリポタワロス
449名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 10:40:09 ID:5d+BKk0/
>>447
俺がいる
450794:2007/08/08(水) 11:05:34 ID:fwYxSXK+
>>376-380の続き投下

一応今回がラストになります
451名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 11:06:57 ID:fwYxSXK+


―― Memories


「行きたい場所があるんだ」

真剣なまなざしでこなちゃんにそう告げられた
告白の時でさえおどけて見せたこなちゃんだから、なにか大切な理由があるんだと思って私は黙ってこなちゃんについていった
そして、こなちゃんの家から自転車をこいで30分ほど

「こんなところに、お墓なんかあったんだ……」

正直、驚きを隠せなかった
長年住んでいたはずのこの町に、まだ知らない場所があったことに

「ここはね、おかあさんのお墓なんだ………」
「こなちゃんの、おかあさん………」
「うん、おとーさんが『お墓は近くに建てたい』って言うからね………」

知らなかった
こなちゃんのおかあさんが幼い頃に亡くなっていたのは知っていたけど、こんなに近所にそのお墓があることまでは知らなかった

でも、そうなると当然聞かなくてはならない疑問がある
452名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 11:08:23 ID:fwYxSXK+
「こなちゃん、どうして私をここへ連れてきたの?」
「決まってるじゃん、つかさをおかあさんに紹介するためだよ」
「私を、紹介?」
「だって、その………つかさは、私の、大事な人なわけだし……」
「こなちゃん………」
「だから、おかあさんには……胸張って紹介しなきゃって思ってさ………」

『大事な人』
それだけで嬉しかった
それを聞いた瞬間、気持ちが一気に溢れだした

「つ、つかさ!? なんで泣いてるの?!」
「ごめんね でも、なんだか嬉しくって……」
「え、嬉しい?」
「うん こなちゃんってばの告白の時もあんなだったから、ちょっとだけ不安だったんだ」
「……………私ってば、そんなに信用ないかなぁ」
「うぅん、ほんとにそうじゃないって」

子供みたいに頬を膨らませてみせるこなちゃん
でも、私には分かってたんだ
こなちゃんが本気で怒ってないことくらい
これって、いつものお返し……なのかな?

「だから、つかさもおかあさんになにか言ってあげて おかあさんもいい加減待ちくたびれてるよ」
「あっ うん、そうだね」
453名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 11:09:56 ID:fwYxSXK+
とは言っても、なにを話せばいいのかな?
やっぱり、はじめは自己紹介とかな?



はじめまして
柊つかさといいます
こなちゃんとは学校のクラスメイトで
その………恋人とかさせてもらってます
挨拶がちょっと遅れちゃいましたけど
ちゃんと報告させてもらいます
だからおかあさんも
見守ってもらえたらと思います
顔を見ながら言えないのは少し残念ですけど
また遊びに来るので許してください
あ、でもこういう場所って『遊びに来る』なんて言い方しちゃいけないのかな……
あぅ〜…………

「つかさってば………だんだん顔が難しくなっていくんだけど」
「あはは〜………なんか、自分でも話しててよく分からなくなっちゃって」
「でも、こんなに真剣になってくれたのは家族以外だとつかさが初めてだよ」
「そ、そうなの?」
「つかさをここに連れてきて良かった ありがとね、つかさ」

私も、ここに来て良かった
ちゃんとこなちゃんのおかあさんに会えたんだから
私は、そう思うよ

「さぁ! じゃあ帰ろっか? なんか、久しぶりにつかさの焼くクッキーとか食べたいなー」
「うんっ! じゃあ帰ったら、美味しいの焼いてあげるよ」
「おっけぇい!!」


「ねぇ、こなちゃん………」
「どしたの? つかさ?」
「手、繋いでも、いいかな?」
「ちっちっちっ、それじゃあダメだよ」
「あ、やっぱりダメだよね………」
「そうじゃなくて」
「じゃなくて?」
「『手、繋いでもいい?』じゃなくて」
「じゃなくて?」



「つかさ、手繋ごう!」
「うんっ!」
454794:2007/08/08(水) 11:13:47 ID:fwYxSXK+
らき☆すたっぽくないらき☆すたシリーズ つかこな編
これでラストになります

最後まで読んでくれた皆さん、ありがとうございました

m(_ _)m

一応次回作ってことで、またしてもあり得なそうなカップリングで書いてみようかなーとか思ってます
その時はよろしくお願いします
455名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 11:19:06 ID:9pdLhUFg
ぐじょじょじょっした〜
ほんわかした感じがいいです
シリーズ物お疲れ様でしたww
456名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 11:34:03 ID:xaMNQBlK
>>454
ぐっじょ!
なんかここはいろんなカップリングがホンワカしてて良いなぁ( ´∀`)
457名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 12:55:53 ID:QIukJLso

つかこなも好きなのでGJです。
ほんわかさが羨ましい。

ほんわかな所、空気ぶった切って投下します。ごめん。
『報われない現実』『優しいリアリスト』の続きでこな→かが(と言えなくもないはず
こなた視点で11レス使います
私にとっては重大な事でも、世界にとってはたいした事のないイレギュラーなのだろう。
世界は明日に怯えたりせずに普通に東から太陽を昇らせてきた。
アニ○イトから終始ほぼ無言で帰宅をし、お父さんに何か言われる前に即行で顔を洗った。
瞼が重い。「あー」と小さく声を出す。落ち着かない。ザワザワする。
そうだ、今日は早めに夕食の用意を始めよう。他の事に集中しよう。
夕食を作りながら、部屋から出てきたお父さんといつもの会話をする。
いつも通りのつもりだったけど、取り繕うためにテンションをあげすぎていたのか「機嫌がいいな」と言われた。
そうだよ、欲しいDVDも買えたしポイントも溜まったしね!と普通に切り返せた。
お父さんは笑って、なぜか途中で首をかしげて考え込み、私を見る。
どうかしたのかと思いながら私は包丁でリズムと野菜を刻む。

「んー……んん?」
「どしたのお父さん」
「いやぁ、なんかこう喉に魚の骨が引っかかったーみたいな感じが……違和感っていうのか?」

ポーズのつもりなのか、古畑みたいに考え込む。様になってない。
答えは出なかったようでそのまま部屋に戻っていった。
私の対応がどこか妙だったのかもしれない。もっとテンション低いっけ?
いつもの私を脳内再生しているとゆーちゃんが帰ってきた。
ひよりんやみなみちゃんと遊んでたのかな。
ただいまー、と声がして、おかえりーと間延びした声で返しながら野菜を鍋の中へ。
コンソメも入れてあるし後は煮込もう。

「お姉ちゃん、今日は夕食作るの早いんだね」
「んー、たまにはちょっと手間のかかるのを作ってみようと思ってね」
「そっか、楽しみにしてるね!」

トタトタと擬音を響かせて部屋へと向かうゆーちゃん。
あぁ、なんかすっごい和む。
椅子に座って一息つくと、鍋の煮込む音と時計の音だけが聞こえた。
意味もなく耳を澄まして他の音を拾おうとしてみると、家の前を車が通った。
エンジン音を聞いて、さっきの告白がフラッシュバックする。







『ごめんね、こなた。いきなりこんなこと言って』
ごめんね……って。
かがみは何も謝らなきゃいけないようなことしてないじゃん。
告白したこと自体が謝らなきゃいけないこと?
違う、そんなことはない。謝って欲しいとも思ってない。嫌じゃなかった。
……嫌ではないけど受け入れられなかった。



謝るべきは私のほうだ。


グツグツと。
私の頭と鍋が沸騰していく。






「「「いただきます」」」

3人で食卓を囲む。
お父さんは違和感の正体を掴み取ることを諦めたのか、違和感自体を忘れたのか。
何事もなくいつものように夕食の時間が進む。
ゆーちゃんが学校の話をして私とお父さんが突っ込みやら何やらで話を盛り上げる。
楽しいと感じる。
思わず私は不変を望む傾向があったのだろうかと自問自答してしまう。
それほどまでに、私は『今まで通り』を幸せに感じた。


夕食を食べ終わり、他の事もあらかた済ませるとネトゲをするわけでもなくただベッドに身を投げて目を閉じていたら、気づけば朝。
しかも目覚ましがなる前に起きてしまう始末。
ゲーム発売日でもないのにこの目の冴え具合に驚いた。
二度寝しようかとも思ったけど、そうすると確実に遅刻する自信がある。
いつもより多少のんびりしながら、普段見ない時間帯のテレビ――ってニュースぐらいしかないや――を見る。
結局いつもより少し早い時間に「いってきます」と家を出た。
蒸し暑い空気が襲ってくる。今日は天気が良すぎる。朝でこれだけ暑いなら昼はすごいことになりそうだ。
なるべく日陰を移動しながら駅へと行くと、つかさとかがみが待ってくれていた。
―――あ。

「おはよう、こなちゃん。今日はいつもより早いね」
「おはよう。珍しいじゃない」
「おはよー、つかさにかがみ。私もたまには清々しい朝の貴重な時間を大切にしようと思うときがあるのだよ」
「わー、えらいねこなちゃん」

いや、嘘……ですよ? 私がそんなすごいこと思うわけないじゃん。
そんなつぶらな瞳で見つめないでつかさ。
かがみも「それが毎日続けばいいんだけどねー」なんて言う。



あぁ、いつも通り。今まで通り。



まるで昨日の事が嘘か夢だったかのような。
でも心の中にある、今までになかった『何か』があれは現実だったんだと教えてくれる。
それに、さっき待ってくれていたかがみの瞳が一瞬大きく見開いたことも。
その瞳を見て、私の心臓が強く脈打ったことも。
昨日の出来事は現実だと教えてくれている。


電車を降りてバスに乗り、学校へ到着するのを待つ。
深く眠れてないつけは丁度いい揺れのバスの中でいっせいに圧し掛かってきた。
一番最後列の窓側に座って、隣につかさ、かがみが座っていた。
つかさが話しかけてくるけれど曖昧にしか頷けなくて頭が船を漕ぎ出す。
でもどっかで気を張っているのか何なのか、定期的に目を開けてしまってメトロノームのような振り子運動をしていた。
ハッと気がついて横を向いたらつかさは苦笑い、かがみはじと目でこっちを見ていた。

「こ、こなちゃん。やっぱりこなちゃんは早起きにむいてないよ…」
「……ソウダネ」
「むいてるむいてないの問題じゃなくて気持ちの問題よ。
 そんなんじゃ受験とかで早起きしてもきついだけじゃない。少しは早寝早起きの習慣つけたほうがいいって」
「いや、それはほら。分かっちゃいるけど止められない…みたいな?分かんないかなー?」
「分からん」

前は『そこまで心配しなくてもいいじゃん』と思うこともあったかがみの説教が妙に心に染み入った。
少しトゲがあるように感じたのは自分が神経質になりすぎてるのかもしれない。
かがみの声が鼓膜を震わせるたびに、自分の心臓の音がそれに続く。
こめかみに心臓が移動したかのように、脈打ち体に血潮を流す音がうるさい。
何で? 落ち着かない感覚がする。嫌な感覚ではないけどザワザワする。ああ、昨日帰ってきた時と同じ感覚だ。
無言になった私を、また眠りに落ちたと思ったのか話しかけられることはなかった。
かがみの声は聞こえない。それでも心臓がうるさい。止まってよ。いや、止まると困る。
そんな事を考えていたらバスが止まった。学校に到着したらしい。いつの間にそんな所まで来てたんだろう。
かがみとはクラスが違うので「んじゃまたね、かがみ」と廊下で手を振る。

「おー、昼休みね」
「うん」

つかさがかがみに手を振って教室に入る。
視線にばっちりと桜色の髪がはいった。やっぱりみゆきさん来てるよ。早いなー。

「おはよーみゆきさん」
「おはようございます、泉さん、つかささん」
「ゆきちゃんおはよ」

本来なら何か3人で話すけど、ちょっと今回は眠すぎる。
中身が空っぽのカバンを置くと私は机につっぷした。
あ、心臓が平常に戻ってる。かがみがいないから落ち着いたのか。












―――待って、今の思考は何?
血の気が一気に引くような自己嫌悪。
なんで一瞬でも、かがみがいなくてほっとしたような感情を持った?
違う違う。そうじゃない。
ただ心臓が普通に戻ったことに落ち着いただけ。
誰に言うわけでもないのに言い訳を固める。
かがみの方が苦しいはずなのに『今まで通り』をしてくれている。
それなのに何か違和感を感じるのはかがみに失礼だ。

「かがみ……」

机に向かって名前を呟く。
その瞬間に、告白してきた時の真剣な瞳と最後の笑顔が頭に鮮明に浮かんだ。



『私、こなたの事好き』
『私は、こなたの隣にいられたらそれでいいから』


しかもボイス付きで脳内再生された。
うああ、何か熱い。いや違う。気温が高いから暑いんだ。何で教室クーラーついてないの。
窓は……すでに全開だ。つまりどうしようもない。打つ手無し。
机も最初は微妙に冷たかったのに今は妙に生ぬるい。

「ねぇ、こなちゃん。……寝てる?」
「んー?」

上からつかさの声が振ってきて、私は視線だけ上にあげた。
寝てないよって意味をこめて首を横に振る。

「あのね……ちょっと気になったんだけど、今日のこなちゃん硬くない?」
「えっと、何が?」

つかさはアワアワしながら、気のせいかも知れないんだけどねと前置きして。

「少しだけ……お姉ちゃんに対する呼び方とか、口調っていうのかな?それが硬い気がして」
「それ、は」

なんでそういう事は鋭いの、つかさ。
どう言おうかとパニクっているのを知ってか知らずかつかさは続ける。

「お姉ちゃんも何だか変な気がするから……」
「それは……たぶん私は寝不足だからで、かがみはそんな私に呆れてるんだよ」


ごめん。
心の中で二つ謝る。

一つはつかさに対して、ウソをついていることを。
二つはかがみに対して、昨日の事を、どんな事情があるにせよ無かったかのように扱っていることを。

心の中にある罪悪感はどっちに比重を置いているか分からないけど偏っている気がした。


チャイムがなって、つかさは席に戻った。チャイムが鳴り終ったのと同時に黒井先生が入ってきてHR開始。
物凄く簡単に今日の日程やらを説明した後は雑談タイム。こういう点は黒井先生が担任でいい。

しばらくして授業開始。と同時に睡眠開始。
それでも気力でノートを取る辺り勉強しなきゃとちゃんと思ってる証拠だろう。
……読めないけどね。

昼休み。つかさとみゆきさんと集まるとかがみも弁当を持って入ってきた。
何か長い間会ってないような気分。あ、今日は授業の合間にこっちのクラスに来てないんだ。
チョココロネの袋を取り出しながらかがみを迎える。
今日の弁当当番はつかさらしい。そして相変わらずみゆきさんの弁当は豪華。
豪華な弁当を見ながら私はチョココロネにかぶりついた。
うわ、チョコがドロドロだ。これは厳しい戦いになりそうだ。

「こなちゃんって、ゆきちゃんに食べ方教えてもらっても細い方から食べるの変わらないんだね。
 って、チョコが垂れてるよ!」
「大丈夫だよつかさ。慌てない慌てない」

デローンと垂れていくチョコレートを舐めとる。わー、いつもより垂れてくる量が多いし。
そんな私を見てみゆきさんが「食べ方は人それぞれですから」と微笑んだ。
つまりこの食べ方が私らしいということか! ……違う気がする。
かがみがじっと私を見ている。何を考えているか、までは分からないけど……とにかくじっと見ている。
もしかして、呆れられてるんだろうか。何か会話しないと。

「そだ、今日帰りにゲ○ズ寄ろうと思ってるんだけどかがみも一緒に行く?」

咄嗟のセリフだったけど、アニ○イトを選ばなかったのはなぜだろう。
かがみが「へ?」と呆けたような声を出す。一瞬かがみの右腕がピクンと動いた。
理由は分からない。

「えっと、今日は止めとくわ」

かがみは私の問い掛けに答える数秒の間で三回ぐらい表情を変えた。
結局は普通に、少しバツの悪そうな顔に落ち着いたけど。
あれ、と少し前の事を思い出す。欲しい本があるとか言ってなかったっけ。
確かにゲ○ズじゃなくても買えるだろうし、すでに買ったのかもしれないけど。
何で断って……






ああ、断るのは不思議でもなんでもなかった




私はかがみの告白を断っている。
かがみからしてみれば振られたわけで、振られた人から誘われても行きたくないんだろう。
今までならなんだかんだで一緒に行ってくれたと回想して、私は最悪な事に気づいた。










―――私がかがみに望む『今まで通り』は、かがみが私の事を好きという前提の上にあるんだ、と
告白を断っておきながら、暗に『ずっと好きでいろ』と強制しているんだ。
私は残酷なことをかがみにお願いしていた。しかもそれなのにかがみは……




『私は、こなたの隣にいられたらそれでいいから』



頭の中のかがみの笑顔が直視できない。胸が痛い。それとも苦しいのか。どっち?
いつも使わない脳みそ使って色々考えているからかものすごく熱い。

「泉さん? 大丈夫ですか?」

私は机の上にボタボタと垂れる5秒前のチョコを見つめたまま一時停止していた。
慌ててチョコをこぼさないように舐めとる。
……甘ったるい。

「泉さん?」
「あ……うん、ちょっとチョコが思った以上に手ごわくて」

みゆきさんも不思議そうな顔をしている。
ぼーっとしている理由を聞かれたらどんどんボロを出してしまいそうだから笑って誤魔化した。

「あの、こなちゃん。さっきから言おう言おうと思ってたんだけど」
「ん、何?」
「ほっぺたにチョコが付いてるよ」

つかさが右頬を指差す。全然気づいてなかった。指で拭うと…って、うあ、結構べったりくっ付いてる!
指に付いたチョコをとりあえず舐めて、袋の上にチョココロネを置いてべとつくほっぺと指を洗うことにした。

「ごめん、ちょっと洗ってくるよ」

みゆきさんが「分かりました」
つかさが「左側にも少しついてるよ」
かがみはワンテンポ遅れて「行って来い」と言った。
廊下にある手洗い場の水道をひねる。鏡はないから頬のチョコを視覚で確認できないけど拭えば大丈夫だし。
手を洗う。夏の学校の水道水って最初は変に暖かくて嫌だ。
徐々に冷たくなる水で頬を洗う。チョコの甘い香りと水道の鉄っぽい匂いが混じった。
おかしい。昨日から何かがおかしい。体調不良ではないけど体の何かがおかしい。
ぼんやりとしてしまう。その理由は分かっている。かがみだ。
恋愛感情で好きと言われても、恋愛感情って何?
ギャルゲやエロゲやってても恋愛感情が何かを悟れないって悲しむべきことなのかな。
参考にするものが悪いかもしれないけど、エロゲを元に考えてみる。
恋愛感情……つまり恋人同士がするようなことを望むってこと……?
キス、とか?






私とかがみが?




想像ができない。
とりあえず最近やったエロゲの主人公とヒロインにかがみと私を当てはめてみる。
機械的に想像してたらかがみが男役になっていた。あれ?
いや、正直私の男役も想像できないけどなんでこんなあっさり当てはまるかな。
エロゲの覚えているシーンをキャスト変更して再生しようとして……フリーズした。
クリックしても次のテキストへ進まない。表示されているキス間近のイベントCGが物凄く恥ずかしい。

……え、恥ずかしいだけで、私は嫌じゃない…?
ちょっと待って。想像だからいまいち分からないだけ?
リアルで想像しよう。落ち着いて私の心臓。頼むから。
はい深呼吸ー、吸って吐いてー……

場所は、無難にかがみの部屋?
エロゲとかでは大抵主人公の部屋とかだしね……ってリアルで想像しようと決めた矢先にエロゲ的考えか!
毒されてるよ私。キアリーでも解毒不可だ。
えっと、いきなり押し倒しとかはしないだろうし会話しててそんな感じになって。
私は本とか読んでるだろうから、かがみが隣にきて私を呼ぶかな。

「こなた」

ああ、多分こういう風に呼ぶ。
優しく名前を呼ばれるのって嬉しいかな。
それがかがみの声だと……なんかこう落ち着かないというか熱いというか。

「こなた」

呼ばれて本から顔を上げると近くにかがみがいて。
それから……キスするんだったら顔を近づけるわけで。
本当にする時ってエロゲの知識って役に立つのかなぁ。
キスは目を閉じてっていうけど、そういう時のかがみの表情は想像できないし……というより、やっぱりこれ以上は想像できない。
嫌悪感を感じない自分に驚いてるけど。

あ、水出しっぱなしだった。それにみんな待たせちゃってるかな。
蛇口を戻して教室へ戻ろうと振り向いて

「どひゃあああ!!!!」
「な、何よ!!!」

振り向いたら目の前にかがみがいましたよ。
もしかして想像の中のかがみの声って実際のかがみの声だったりするのかな。
本人の前でなんて事考えてたんだろう。

「ど、どしたのかがみ」
「あんたが帰ってくるのが遅いから見に来たのよ。……気になったし」

かがみの表情が少し曇る。気を使わせていたらしい。……そりゃそうかも。
今日の私なんか変だし。いつも変だけど、変の方向性が違うというか。

「昨日の事気にしてるなら、本当にごめん。忘れていいから」
「え?」
言葉の意味が一瞬理解できずに訊ね返す。
いや、理解はできていて、ただ確認のためだったのかもしれない。

「だから今まで通り」
「出来ないよ」

かがみを見上げる。
曖昧な笑顔で固まっているかがみに、もう一度伝える。

「かがみは私に真剣に告白してくれた。それをなかった事にするなんてかがみに失礼だよ。忘れるなんてもってのほか」

折角私の事を心配して言ってくれたのにこの言い方は酷いかもしれない。
でも、伝える。

「昨日、私はかがみの事を『友達として好きだから恋愛感情で好きになれない』って言ったよね。訂正する」

頭の中で何が言いたいのかも纏まっていないのに感情が先走って言葉を紡ぐ。

これも告白のうちに入るのかな。だとしたら学校の廊下って……
かがみといい私といい、場所選びのセンスないや。

「私はいまいち『恋愛感情』って感情が分からない。だから……自分の中で答えを見つけたいから、かがみに一つお願いがあるんだ」
「…何?」

かがみも真剣に答えてくれた。
いまいち自分でも何を言おうとしてるのか理解できてないけど息を吸う。

「かがみにとって残酷なお願いかもしれないよ」
「出来る限りならきいてあげるわよ」


まただ。
とても熱くて心臓が痛いぐらいになってる。
かがみを見ながら、脳が言葉を推敲するより早く声帯を震わせていた。






―――――キスして




『え?』


自分の口から流れ出た自分らしからぬ言葉に、私とかがみのリアクションがかぶっていた。
469名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 13:07:47 ID:QIukJLso
以上です

個人的にもかがこな不足だったので自分で充電するつもりがザオラルにもなりませんでした。
休憩時間過ぎてるし。
470名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 13:21:07 ID:tZsE/rBy
>>469
ぐっじょ!
大丈夫っす!俺のこなかが分はばっちり充電されました〜
いかにも続きはご想像にっていうのもいいですね
471名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 13:38:12 ID:xaMNQBlK
なんか、「糖分過剰摂取な極甘SS」にほんわかニヤニヤしつつ、
こういう「ある種のリアリティある展開」も良いなぁと思う俺が居ますGJ
472ぼけぼけお泊り会(0/4):2007/08/08(水) 14:31:28 ID:MKXCzn+e
GJっす。続きが楽しみ。

ここで再び雰囲気をぶった切ってほんわか系ss投下

>>272-277
「ぼけぼけパティシエ」の続き

タイトル「ぼけぼけお泊り会」

こなた&かがみ、みゆき&つかさ、つかさ視点、微エロあり、4レスぐらい
473ぼけぼけお泊り会(1/4):2007/08/08(水) 14:32:56 ID:MKXCzn+e
「つかさー。入るぞー」

 がらがら。
 お姉ちゃんが私の部屋に入ってくる。

「あ、お姉ちゃん」
「明日のお泊り会のことだけど、って、本読んでるの?」
「うん、四月にゆきちゃんからもらったの」
「へー。どんな話?」
「ええとね、まだ最後まで読んでないんだけど、頭がよくて何でも知ってる、なんかゆきちゃんに似た人と、
よくどじをして、天然な、やっぱりどことなくゆきちゃんに似た人の恋愛小説だよ」
「へー」
「あ、それはそうと、お泊り会の話って何?」
「あ、そうそう。寝るときの部屋割なんだけどさ、あれ、私の部屋に私とこなたで、つかさの部屋につかさと
みゆきが寝ることにしない? あ、いや、ほら、さすがに4人が同じ部屋に寝ると狭いし、で、でもなんかこなたと
みゆきを一緒の部屋にするとなんかこなたがセクハラとかしそうだし、ええと……」
「う、うん、わかったよ。そんなに力説しなくても……」
「そう、それじゃあお休み」
「お休みー」

 そっか、明日はお泊り会だし、もう寝たほうがいいかも。そう思って本に栞をはさんで本棚にもどした。
 ちなみに、この栞もこの本と一緒にゆきちゃんからもらったんだ。赤い薔薇の押し花で、すごく気に入ってるの。
 本棚に本を戻すと、電気を消して、ベットに潜った。




 翌朝、お泊り会の当日。
 駅前でこなちゃんと会った。

「おーっす」
「おはよう」
「おはよう」
「なんか、つかさは眠そうだよねぇ」
「そういうあんたは今日に限っては眠くなさそうね。いっつもはネトゲのやりすぎとかで眠そうなのに」
「ほんとだ。どうしたの、こなちゃん」
「いやぁ、今晩体力使うからねー。ねえ、かがみ」
「あ、あんた人前でなんてこと言うのよ!」

 お姉ちゃん真赤。でもどうして怒ってるんだろう。今の会話で怒るようなとこなかったような気がしたけど。
でもほんとにこなちゃんはいつもと違ってなんか眠くなさそう。どうしたんだろう。
474ぼけぼけお泊り会(2/4):2007/08/08(水) 14:34:17 ID:MKXCzn+e
 お昼、お姉ちゃんとこなちゃんとゆきちゃんと一緒にお弁当を食べていた。こなちゃんはチョココロネだけど。

「あ、今、ふと思ったんだけどさ、バレンタインのときにチョココロネをあげてもいいのかな?」
「めちゃくちゃ時期はずれな話題だな……。でもいいんじゃない? もらう人が喜べば」
「うんうん」
「そういえば、日本にはバレンタインに男が女にチョコを贈るような風習があるけど、
それの本バージョンってなかったっけ」
「サン・ジョルティの日ですね」
「あ、そうそう、それそれ」
「今はスペインの自治州であるカタルーニャ地方というところに、昔、ドラゴンがいました。
住人はドラゴンの怒りを納めるために、毎日一人ずついけにえを捧げていたんです。
そしてお姫様がいけにえになるときに、あらわれたのが騎士、サン・ジョルティだったわけで、
彼がドラゴンを倒し、お姫様を救い出したとされています。その時の竜の血からは見たこともない
赤いバラが咲いたそうです。それで、四月二十三日をサン・ジョルティの日として、愛する人に美と教養、
愛と知性のシンボルとして、一本の薔薇と一冊の本を贈るそうです。
もっとも、日本ではあまり定着していませんが」
「へえー。やっぱり物知りだね、みゆきさんは」
「いえいえ、そんな」
「……こなた」
「ん、何、かがみ」
「……あーん」
「えぇ! 何かがみ、いきなりデレモードになっちゃって、何か変なものでも食べた!?」
「なによ、いらないならいいわよ!」
「えぇぇ、そんな殺生な」

 ぱくっ。こなちゃんはそう言いながらお姉ちゃんが差し出したお弁当を食べた。二人とも、真っ赤です。

「弁当の中身を見る限り、今日はかがみがつくったんだよね。おいしいよ」
「ばっ! 質素で悪かったわね!」
「じゃ、お返しにあーん」
「チョココロネでかよ!」

 ぱくっ。そんなことを言いながらお姉ちゃんはこなちゃんのチョココロネを食べた。
 突然起こった異常事態に呆然としていると……

「つかささん……」
「え、何、ゆきちゃん」
「……あーん」

 顔を真っ赤にしてゆきちゃんが「あーん」をしてきた。私は、呆然としている頭を何とか再起動させて、
ちょっと迷ったけど、ゆきちゃんのお弁当をぱくっと食べた。

「ゆきちゃんのお弁当、美味しいね」
「そ、そうですか、ありがとうございます」
475ぼけぼけお泊り会(3/4):2007/08/08(水) 14:35:47 ID:MKXCzn+e
 それにしても、ゆきちゃんまでどうしたんだろう。友達同士で「あーん」ってやるの、はやってるのかな?
あっ、そういえば。

「ゆきちゃん、お返しにあーん」

 ぱくっ。「あーん」ってしてくれたらやっぱりお返ししなきゃだめだよね。

「幸せです……」
「うん、幸せだよね」

 ゆきちゃんが全身を真っ赤にして小声でささやくのを聞いて、私はそう答えた。
ゆきちゃんにもらった本に書いてあったけど、こんな風に友達と過ごすひと時が幸せなんだよね。
 ふと、クラスメイトの半分以上が私たちに注目しているのに気づいた。ほかの三人も気づいたみたいで、
この日のお昼は無言のまま食べるということになってしまった。




 学校が終わって、柊家。私たち四人はお姉ちゃんの部屋で今日出た宿題をしていた。

「ゆきちゃん、ここがよくわからないんだけど」
「ここですか? ここはですね……」

 四人集まって勉強するときはこなちゃんはお姉ちゃんに、私はゆきちゃんに聞くことが最近多い。
宿題が終わった後、みんなでゲームしたんだけど、このときもこの組み合わせだった。
なんか最近この組み合わせが多いなぁ。いやじゃないからいいけど。




 夕食は、私が作ることになっていた。

「手伝います」
「ありがとう、ゆきちゃん」

 ゆきちゃんが手伝ってくれることになった。ありがとう。
 ふと、また私とゆきちゃん、お姉ちゃんとこなちゃんの組み合わせになったなあと思った。
そのことをゆきちゃんに聞いてみることにした。

「そういえば、ここ最近、私とゆきちゃん、お姉ちゃんとこなちゃんの組み合わせが多いよね。なんでだろうねー」
「なんだか最近かがみさんと泉さんが自然に二人になることが多いんですよ。ですから、それの影響じゃないかと」
「ということは、私たちはあまりものってことかぁ」
「うふふ、でも私はつかささんと二人というのはとてもうれしいですよ」
「えへへ、ありがとう」

 うん、この組み合わせが多くなってるけど、誰も嫌がってるとかはないみたい。よかった。
476ぼけぼけお泊り会(4/4):2007/08/08(水) 14:37:13 ID:MKXCzn+e
「その人がね、おかしいなって思って、ポケットを探ったら、朝捨てたはずの血が付いたロザリオが
入ってたんだって」
「キャーーーーーーーーーーー!!」

 こなちゃんによると、「夏の夜は怪談だよ」ってことらしい。今晩のためにいろいろなところから怪談を
集めてきたらしいけど、怖すぎだよ……。あ、もしかして、朝言ってた「今晩体力使う」って、もしかして
これのためだったの? だったら別にそんなに気合い入れなくてもよかったのに。
 とても怖くて、ずっとゆきちゃんにしがみついてた。お姉ちゃんはずっとこなちゃんにしがみついてたみたい。
 自分でも自分の顔が青白くなってるのがわかった。それなのに、ゆきちゃんの顔は、部屋が薄暗いからよく
見えなかったけど、なんだか赤かった。ゆきちゃん怖くないのかな。ゆきちゃんすごいなぁ。




 夜。昨日お姉ちゃんと打ち合わせしたとおり、ゆきちゃんは私の部屋で、こなちゃんはお姉ちゃんの部屋で
寝ることになった。
 うー、でも、さっき怪談とか聞いてたから、寝れそうにない……。

「ねえ、ゆきちゃん。一人だとさっきの怪談思い出して寝れないから、一緒の布団で寝ていい?」
「え、ええ、かまいませんよ」

 私は許可を得て、ゆきちゃんの布団に入った。その後、ゆきちゃんと話をしながら、やっぱり怪談を
思い出しちゃったりして、あまり寝付けなかった。
 そんなときだった。声が聞こえた。この前も聞こえた、甲高い声が壁越しに聞こえた。

「ねえ、ゆきちゃん。この声なんだろうね」

 私は、内心不安になりながら言った。ゆきちゃんも怖いかもしれないから、声をなるべく普通にして言ったけど。

「え、え、ええと、ええと、お、お化けが何か言ってるんじゃないですか?」
「ひえあっ!!」

 反射的に、ゆきちゃんにしがみついた。こ、こわいよう。お化けこわいよう。

「ゆ、ゆきちゃん。こ、このまま、ね、寝てもいい?」
「え、ええ」

 もう震えを隠すこともできずに尋ねると、ゆきちゃんは許してくれた。




 朝起きると、四人ともとても眠そうだった。
477ぼけぼけお泊り会(5/4):2007/08/08(水) 14:38:41 ID:MKXCzn+e
以上

それにしても、シリーズものが続きますね。
478名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 14:39:33 ID:9pdLhUFg
>>477
つかさ純粋すぎww
GJですた
479名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 14:51:06 ID:uqbxxwYu
なんだこの作品ラッシュははははwaーっ
読んで感想書いてる間に、どんどん投下されていくよ・・・

>>439
半日しか経ってないのに亀レスになってしまってるが、甘い感じがGJッス
読みやすくなってるッス


なんか甘かったり、甘かったり(>454)、心がむにゅむにゅしたり(>469)、ぼけぼけだったり(褒
どれもGJすぎて化学変化起こしそうなんスけど
480名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 16:39:13 ID:014bTNxX
>>477
天然すぎるつかさいいなぁ。なんか微笑ましい。
481名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 16:54:49 ID:GScZSsYz
書き込みtest
482名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 17:04:29 ID:I6xLl0UL
>>440亀レスで悪いが、たぶんもう戻れない
483名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 17:23:47 ID:zgewWlt4
>>469
正直、前回で終わってた方が綺麗なのにーとか思って読み始めたんだけど、
読んでみたらやたらと面白かった
続きも楽しみにしてます
484名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 18:03:02 ID:cTQ31XG8
ぼけぼけな子の視点で描くことで人間関係を映し出すのが面白い。
いざ本人が告白されたらどうなるんだろw
485名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 18:03:58 ID:PvPpIseE
>>477
GJ!
ところで…

>頭がよくて何でも知ってる、なんかゆきちゃんに似た人と、
>よくどじをして、天然な、やっぱりどことなくゆきちゃんに似た人の恋愛小説だよ

これが何なのかkwsk
486うふ〜ん:うふ〜ん ID:DELETED
うふ〜ん
487名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 19:26:17 ID:itFMa4TY
>よくどじをして、天然な、やっぱりどことなくゆきちゃんに似た人
つかさに似た人、なんだろうな、本当はw

保管庫にあるように「ウィークエンドの憂鬱」が390作品目で
「ラブマイライフ」のエピソード1と2を別々に数えるとしたら、
「ぼけぼけお泊り会」が400作品目ということになる。
488名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 19:33:14 ID:CWyCrKD3
>>454 >>469 >>477
GJすぎてコラッ!!
489名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 19:34:23 ID:YHg8auNc
>>458
> 世界は明日に怯えたりせずに普通に東から太陽を昇らせてきた。
とあるんだが、夕方だよね。
太陽→月、か?

作者様たち
みんなまとめてで申し訳ないがGJ!
一日にいくつも作品が投下される現状にうれしい悲鳴が止まらないぜ。
490名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 19:42:50 ID:gPvl1y0R
みゆき×こなたの微エロ投下します。
491教えてみゆきさん 貧乳克服編(1/4):2007/08/08(水) 19:43:39 ID:gPvl1y0R
 お昼休み。珍しくこなたとみゆきが、二人きりで話をしていた。
「みゆきさんってスタイル良いけどさ、そのために何かやってる? 体操とかサプリとか」
「いいえ。特にそういうことはしていませんね」
「天然でそのサイズなのかー……何とも羨ましいことで」
 こなたは深々とため息をつく。
「泉さん、以前に小さくても良いと言っていたのでは?」
 みゆきの言葉に、こなたは自嘲げな笑みを漏らす。
「そりゃまあ、そうなんだけどさ……やっぱり一抹の羨望を拭い去れないというかね……身長もそうだけど無いよりあった方が、ね……はぁ〜ぁ」
 こなたは机に顎を乗せ、長々とため息をつく。どう声を掛けたらいいのかみゆきが迷っていると、不意に体を起こした。
「そうだ。みゆきさん、私の胸、揉んでみてくれない?」
「ええっ?」
 こなたの発言に、みゆきは驚き目を丸くする。
「ほら、胸って揉まれると大きくなるって言うじゃん」
「た、確かに、刺激を与えると効果があるそうですけど……」
「それからさ、これは前にゆーちゃんと話してたことなんだけど――」
 兄弟姉妹は片方が片方の何かを吸収している、という話。かがみ&つかさ、ゆい&ゆたかなど、性格だけではなく胸のサイズにもこれは当てはまる。
「この揉まれると大きくなる説と、吸収説とを合わせて考え、導き出したのが、胸が大きい人に揉んでもらえば、効果が倍増するのではないかという理論だよ」
 この場にかがみがいたら「どんなとんでも理論だよ!」と威勢良く突っ込んでくれただろう。
「でも、私と泉さんは姉妹ではありませんし、もし吸収するとしても、私の方にそれがいく可能性も――」
「はうあっ!?」
 みゆきの方が的確に突っ込んでくれた。
「何という強欲な……この上、私のなけなしの胸まで持っていこうというのかー」
「いえ、何もそんなつもりは……あの、真面目にお悩みなのでしたら、相談に乗りますよ」
「最初から大真面目だよぅ」
「あ、すみません。そういうつもりではないんです」
 みゆきは小さく咳払いして、改めて話を始める。
「胸が小さいのは、遺伝的な原因だけではなく、生活習慣も関わっているそうです」
「そなの?」
「はい。食生活の乱れや睡眠不足、運動不足やストレスなども原因になるそうです。泉さんはその点、どうでしょうか?」
「うーん……食生活は問題無いと思うけど、睡眠不足か……ネトゲやらで夜更かしすることが多いね。昔っから」
「それはいけませんね。胸だけではなく、身長にも悪影響があります。骨は夜、寝てる間に伸びるそうですから」
「え……それってホントだったの? てっきり迷信か何かと」
「はい。成長期にあまり夜更かしするのは良くないですね」
 まさしく成長期に夜更かししまくっていたこなたは、愕然として肩を落とした。
「今まで何p分、無駄にしてきたんだろう……」
 相当ショックだったらしい。こなたは暗いオーラをどんより漂わせて、ゾンビのように体を揺らめかせている。
「あの、大丈夫ですか?」
「だ〜いじょ〜うブ〜イ……」
 あまり大丈夫ではなさそうだった。
「こうなったらもう胸を何とかして大きくするしかない! みゆきさん、協力して〜!」
「は、はい。えっと、さっき言ったように生活習慣を改善して、あとは体操やマッサージなどでしょうか。ツボを刺激するのもいいそうです」
「おおっ、ひょっとして胸を大きくする秘孔とかあるの?」
「さすがにそういうのは無いかと……でも、バストアップに効果のあるツボはありますよ」
「ふむふむ……ねえ、みゆきさん。良かったら今日の放課後、うち来てそういうのまとめて教えてくれない?」
「私は構いませんけど、泉さんのおうちの方は?」
「今日はお父さん仕事の関係で遠出してるから。いてもむしろ喜びそうだけどね」
492教えてみゆきさん 貧乳克服編(2/4):2007/08/08(水) 19:44:28 ID:gPvl1y0R
 そんなわけで放課後。みゆきは泉家へやってきた。ゆたかはみなみと寄り道するから遅くなると、こなたの携帯に連絡が入っていた。
 とりあえずこなたの部屋まで上がって貰う。
「粗茶ですが」
「あ、どうぞお構いなく」
 みゆきが相手だと、こなたは少々丁寧な態度になる。距離があるというより、単なる友情とは違う敬意の表れみたいなものだ。
 出された紅茶を一口飲んで、みゆきはちょっと驚いた様子だった。
「泉さん、お茶を入れるのが上手なんですね」
「そう? ローゼンがきっかけで、ちょっとコツとか調べただけなんだけど」
「調べて得た知識をそうして実用に活かせるのは、とても素晴らしいことだと思います。私は知って、それだけなことが多いですし……」
「みゆきさんが胸を大きくする知識持ってても、宝の持ち腐れだもんね」
「そ、そうですね……」
「でもさ」
 こなたは人差し指を立て、にんまりと笑う。
「そういう知識を私のような迷える子羊に与えることが出来れば、それって十分実用に活かせてると思うよ」
 それを聞き、みゆきは笑顔で頷いた。
「確かに、そうですね」
「というわけでみゆきさん。教えてプリーズ」
「はい。バストアップの方法ですね」
 みゆきはティーカップをコースターに置いて、話を始めた。
「まずマッサージは、バストの血行をよくするのが主な効果です。血行をよくすることで、女性ホルモンの分泌を促し、新陳代謝も促進されます」
「ふむふむ……それで、具体的にはどうするの?」
「ええ、それはですね……」
 口で説明するより実際やってみた方が早いのだが、さすがにそれは気が引ける。
 しかし、みゆきが少し迷っている間に、こなたはとっとと服を脱ぎ始めていた。
「い、泉さん!?」
「百聞は一見にしかずって言うしね。私にやってみてよ。実験台だと思って」
 上半身裸になったこなたは、腰に手を当て小さな胸を張る。その堂々とした態度を前に、みゆきの方がかえって恥ずかしかった。
「では、あの……私が泉さんのを……?」
「うん。手取り足取りしてもらえたら一番分かり易いし」
 みゆきはしばらく考え込んでいた。やがて緊張した面持ちで頷いた。
「……わ、分かりました。実際にやってみますね」
 深呼吸一つして、みゆきはこなたと向き合った。
「ええっと……本来は、入浴中やお風呂上がりにするのが効果的らしいですけど……と、とりあえず、やり方を説明しますね」
 みゆきは緊張した様子で、手の平をこなたの乳房に伸ばす。触れた途端、こなたの体が小さく震えた。
「あっ、すみません……」
 みゆきは慌てて手を放す。
「こっちこそごめん。ちょっと冷たかったから」
 改めて、みゆきはこなたの乳房に手を伸ばす。
「えっと、こうして、手を下の方に当てて――」
 みゆきの手がこなたの小さな膨らみを包む。サイズは小振りでも、肌には瑞々しい張りがあり、心地良い柔らかさだった。
「……みゆきさん?」
「はうっ!? す、すみません……!」
 ついポーッとしていたみゆきは、慌てて説明を再開する。
 みゆきの丁寧な指導を直接自分の体に受け、こなたは着々とマッサージのやり方を身に付けていった。
493教えてみゆきさん 貧乳克服編(3/4):2007/08/08(水) 19:45:10 ID:gPvl1y0R
「と、とりあえずマッサージに関してはこれくらいですね」
 一区切りつけ、みゆきは息をついた。額にうっすら浮いていた汗をハンカチで拭う。
「みゆきさん、暑かった?」
「あ、いいえ。そういうわけではないです」
「でも顔赤いよ? 何か冷たい飲み物でも持ってこよっか」
「はい……お願いできますか」
 シャツを一枚だけ着てこなたが部屋を出たのを確認してから、みゆきは深々とため息をついた。
 手の平を見下ろす。乳房の感触の余韻が、まだ残っていた。それを意識すると、我知らず体の奥が熱くなってしまう。
(私ってば、泉さん相手に何を……)
 同性で、しかも親友と言ってよい相手に、こんな状況で変な感情を抱いている。それだけでみゆきには十分過ぎる罪悪感が生じている。頭を振ってよからぬ思考を振り払おうとしたが、手の平に残る微かな温もりは消えなかった。
(同性だからとはいえ、泉さんもあまりに無防備です……)
 みゆきのように女性らしく豊かなものではないが、こなたの体は均整の取れた良い形をしている。小柄で細身ながら野性獣のようにしなやかな筋力と弾力を肌の下に秘め、それでいて少女らしい細やかな線を持っている。そしてあの無邪気かつ愛嬌に溢れた笑顔……
「おまたせー」
 お盆にオレンジジュースを乗せたこなたが部屋に戻ってきた。物思いに耽っていたみゆきは、慌てて居住まいを正した。
(いけません、変なことを考えていては……平常心、平常心です……)
 冷たいジュースを飲んで気を落ち着かせたみゆきは、自分にそう言い聞かせながら説明の続きに取り掛かった。
「次はツボについてですね。バストアップに効果のある主なツボはだん中と天渓です」
 みゆきはこなたの胸の真ん中に指を当てた。
「両方の乳首を結ぶ線の、ちょうど真ん中にあるのがだん中です。女性ホルモンの分泌を促します。このように右手の人差し指と中指で押さえ、左手の指も重ねて――」
 みゆきの指先がこなたのツボを軽く押し込む。
「このように押さえます。次は天渓ですね。これは左右にありまして――」
 みゆきはこなたの両方の乳房を軽く持ち上げるようにして、指先を外側に当てて押し込んだ。
「んっ……」
「あ、痛かったですか?」
「ううん、平気。くすぐったかっただけ。続けて」
「では……天渓は乳首の高さのこの位置にあります。このように乳房を持ち上げるようにして、親指で内側に向かって左右同時に押してください。このツボは乳腺の発育を促します」
「ふむふむ……」
 こなたは教えられた通りに、ツボを押してみる。
「ツボを押すのも、入浴中にすると効果が高いそうですよ」
「分かった。今夜から試してみるよ」
 その後みゆきはバストアップに有効なサプリメントや栄養素、食生活などについて解説し、こなたは熱心にいちいちメモりながら聞いていた。
494教えてみゆきさん 貧乳克服編(4/4):2007/08/08(水) 19:45:54 ID:gPvl1y0R
「――私が力になれるのは、こんな所でしょうか」
 一通り指導を終えたみゆきは、小さく安堵の息をついた。こなたは深々と頭を下げる。
「ご教授ありがとうございました」
「いえいえ、どういたしまして」
「ところでみゆきさん、図々しいのは承知の上でもう一つお願いがあるんだけど……」
「何でしょうか?」
「みゆきさんの胸、見せてくれない?」
「え……!?」
 あまりに唐突なお願いに、みゆきの顔が強張る。
「な、何でそんなことを……?」
「うん……筋トレとかする時にさ、理想の肉体をイメージしながらやると効果が増すんだって」
「確かに、聞いたことがありますね。イメージするという行為には、あなどれない効果があるそうです」
「だからさ、胸を大きくするのにも、理想の肉体をイメージしながらやれば効果が高いと思うんだよ。それで理想のイメージとして、みゆきさんのを参考にさせてもらえれば、と」
「なるほど……」
「ダメかな?」
 上目遣いに伺うこなた。その表情はあくまで真剣だ。
「……わ、分かりました……見るだけでしたら」
 事前にこなたの方が諸肌脱いでいたということもあってか、みゆきは小さな声で了承した。
 みゆきが微かに緊張した様子で上着のボタンを外す。純白のブラに包まれた、たわわな胸が露わになった。
「うーむ……改めて見ても凄いなぁ」
 躊躇いがちにみゆきがブラを外した瞬間、こなたは思わず感嘆の息を漏らした。思わず両手を合わせて拝んでしまう。
「ありがたや〜……」
「あの、何で拝むんですか……?」
「立派なものを見た時につい拝みたくなるのは人の性だよ。男子だって×××がでかい人には敬語になるっていうし」
「はぁ……」
 こなたは穴が空くほどみゆきの胸を観察している。
「……(ジー)」
「あの、泉さん……そんなに凝視しなくても……」
「いやいや、よ〜く見て脳裏に焼き付けておかないと」
「うぅ……」
 見られているうちに、みゆきはまた変な気分になってきていた。体の芯が熱いようなむず痒いような、もどかしい感覚。
「あ、あの泉さん、そろそろ――」
 耐えられなくなり、みゆきは服を着ようとした。
「ああっ、もうちょっと待って!」
 慌てて服を着ようとしたみゆきを、これまた慌ててこなたが止めようとした。そのまま二人はバランスを崩して床に転がった。
「す、すみません泉さん」
「いや、こちらこそ……」
 もつれ合った二人が起き上がろうとした、その時。部屋の戸がガラリと開いた。
「お姉ちゃん、今帰ってき――〜〜……」
 諸肌脱いだこなたとみゆきが床に折り重なっている現場を目撃し、ゆたかは部屋の戸を開けた姿勢のまま固まった。
 間の抜けたことに、二人ともゆたかの帰宅に全く気付いていなかった。
「……ごっ、ごめんなさーいっ!」
 硬直の解けたゆたかは大声で謝って戸を閉め、廊下を逃げるように走っていった。
「ま、待って下さい小早川さん! 誤解! 誤解なんですーっ!」
 大慌てで服を着て追いかけるみゆき。気が動転してひたすら謝るゆたか。
 こなたは一人、名残惜しそうにため息をついていた。

「このオチ……二回目か」


おわり
495教えてみゆきさん 貧乳克服編(おまけ):2007/08/08(水) 19:46:53 ID:gPvl1y0R
 数日後。一年D組のお昼休み。
「――っていうことがあってね。私ってば変な勘違いしちゃって、ホントびっくりしたよ」
 みなみとひよりを相手に、先日のこなたとみゆきの一件を話し終えたゆたか。
「それで、結果は……?」
 話を聞き終えてすぐ、みなみがゆたかにそう尋ねた。痛いほど真剣な顔つきをしながら。
「結果って?」
「泉先輩の……胸。大きくなった?」
「ああ、うん。まだハッキリ分からないけど、毎日マッサージとか続けて、ちょっと大きくなった気がするって言ってたよ」
「そう……」
 頷いたみなみは「それなら私も……みゆきさんに……」と何やらブツブツ呟いていた。
 そしてひよりはというと、
(バストアップのマッサージを手取り足取り……危険だ。だがそれがいい! かなり応用の利くシチュでもあるし、カップリングはやはり――)
 妄想を飛び越して具体的なプロット作りに入っていた。
496名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 19:47:38 ID:gPvl1y0R
読んで下さった方、ありがとうございました。
497名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 19:48:21 ID:h6Nmfj+7
しかも、どれもが秀作ときたもんだ。
文面やら展開やら、アマチュアとは思えん。

たぶん、何人かプロの作家混じってるな。
498名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 19:49:13 ID:wSDdNx5t
リアルタイムGJ!!
みゆきさんかわいいよみゆきさん

最後の一言に迂濶にも吹いたw
499名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 20:00:12 ID:7BMVIrTt
>>496
ひさびさのこなゆきktkr!GJです
照れながらも変なスイッチ入っちゃいそうなみゆきさんがかわゆすぐる
ありがたや〜ありがたや〜
500名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 20:09:26 ID:eMs9NOi8
>>496
ゆきこなゆき! 嗚呼!

ていうか「今まで何p分、無駄にしてきたんだろう……」 なこなた可愛いよ。
バストアップとひよりんの次回作にご期待しつつ、ぐじょーぶ!
501名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 20:35:14 ID:9pdLhUFg
>>496
GJっす
にやにやが止まらんww


>男子だって×××がでかい人には敬語に

なんねーよww
502名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 22:58:50 ID:itFMa4TY
>>496
そんなつもりがあるんだったら
邪魔の入らないみゆきの家にすればよかったのにw
503名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 23:37:32 ID:dmjucRKD
こなた「こちらスネーク、高良家に潜入した」
504名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 00:00:25 ID:DKIBT+n9
みゆき「!」
505名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 00:17:20 ID:XrUDpGgF
>>489
ご指摘ありがとうございます。
当初はこなたか帰ってきてから夕食をとるまでの描写をいれるつもりがなく
いきなり翌日の話から書くつもりだったので、その文を削除し忘れていました。
推敲不足です。

>>458
>世界は明日に怯えたりせずに普通に東から太陽を昇らせてきた。



>世界は時を刻むことに何のためらいもなく着実に明日へと近づいている。

に変更します。
506名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 01:01:58 ID:xXMmUtG2
>>503
ゆかり「あらこなたちゃんいらっしゃい」
507名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 01:19:52 ID:ItWntHR7
大佐「紹介が遅れたな。今回の作戦を内部から支援してくれるゆかりだ。建物の構造については彼女に聞いてくれ。」
508名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 01:31:48 ID:DKIBT+n9

かがみ「私だよ、姉妹(きょうだい)・・・。」


#ミラーつながりでw
509名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 01:34:16 ID:6ToaeEvX
突然でスマン。
こなたがかがみの母親(みき)に「お母さん」って言うSSなかったっけ?
510名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 01:47:29 ID:ODM8JnSm
>>509
多分「彼方なる神酒」。9スレ目保管所の一番上にあるはずだ。
511名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 01:50:58 ID:6ToaeEvX
おぉ!これだ!まじでありがとう
512名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 02:24:29 ID:i+dG/RRy
>>497
つまりそうじろうが混じってるってことだな!?
513名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 02:30:06 ID:WOfDB5BR
かがみかわいいよかがみ
514名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 02:51:25 ID:LtqK8DzY
>>496これは・・・・・

最高だ!!GJ!!

>>495の>>具体的なプロット作りにはいっていたの部分は作者さんがゆたみな編を書くというフラグを建てたんですね?

>>511あれは安らげるSSだよな。

ところで、これのゆかりverって出来ないか?
515ぼけぼけのひと:2007/08/09(木) 02:56:04 ID:hYtYTkXp
>>496
GJ! なんかみなみの反応に吹いた。

>>485
えーと、特にモデルになるような本はありません。
みゆきが例の日に渡しそうな本をイメージしたらあの内容になりました。
(ちなみに>>487さんの解釈のつもりで書いてます。)

あと、まとめてで申しわけないけど、感想、GJを言ってくれた人、ありがとうございます。
516名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 03:19:52 ID:4ZISXs47
俺、この作品ラッシュが終わったら彼女にプロポーズしようと思ってるんスよ。へへ…
517名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 04:26:43 ID:LtqK8DzY
残念それはありえない






・・・よな?
518名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 09:21:02 ID:kGbQi0x9
>>514
>ところで、これのゆかりverって出来ないか?

「彼方なる〜」の高良家版ってこと?
あの作品はラストでのギャップを狙ったので高良家だとオチが薄くなりそうなんですよね…
あと、自分には誰かを教え諭すゆかりがあまり想像できませんw
519名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 10:21:36 ID:ODM8JnSm
高良家じゃ娘の方がしっかりしてて包容力もあるしなぁ…。
5209-249:2007/08/09(木) 11:11:56 ID:wBgF0YpC
どうも、おはようございます。
前スレでみなみの自慰ものを書いた者です。

それの続きが書きあがったので、投下いたします。
約3レスくらいかと思います。

何かとたくさんの方々のを参考にしたり、
前回投下時に何人かの人からアドバイスをいただいたりしたのでそれを参考にしたりして
書きましたが、やはりちょっと表現的な面とか、たくさんの面でまだまだな点があったりするので、
今回もアドバイス、指摘等をいただければ、と思います…

あつかましいお願いで申し訳ないです…

それではお恥ずかしながら…
5219-249:2007/08/09(木) 11:13:03 ID:wBgF0YpC
次の日のことであった。
女の子同士なのにまるで恋人同士に見える、とまで言われた二人…
ゆたかとみなみはまだ学校で口をきいていない。
それを不思議がる生徒も少なくなかった。
そして、午前中の授業、昼食、午後の授業、下校…
一日中二人が話すことは無かった。

みなみは1人で家に帰ろうとしていた。
そして下駄箱から靴を取り出そうとした時、
下駄箱の中に一通の手紙が入っていた。
「…ん…?」
恐る恐る手紙を開いて、読んだ。
そこにはたった一行だけ、文字が書いてあった。
 「 学校の近くにある公園で待ってます… 」
みなみはそのまま手紙をポケットに突っ込んで小走りで公園へと向かった。
「(…ゆたか…?)」
みなみはちょっとした不安を抱えながらも公園へ向かう。
学校を出て、しばらく歩き、公園へ着くとそこには差出人がいた。
差出人はみなみの存在に気づくと声をかけた。
「みなみちゃん…」
「ゆたか…?」
「ごめんね、いきなり呼び出したりして」
「それは構わない…でも、もう話しかけないで、って…」
みなみが言い切る前にゆたかが口を開いた。
「そのことで、謝ろうと思って…」
「…え…?」
みなみは驚いた。
ゆたかは昨日の自分がやったことを見たはずだ。
それなのに、何故ゆたかが謝る…?
そんなことを考えていたとき、ゆたかが話し始めた。
「その…昨日はみなみちゃんが、ああいうことしてるのを見ちゃって…」
ゆたかは昨日のみなみがやっていたことを思い出したのか、顔を赤らめた。
また、みなみも同じく顔を赤くしていた。
「その、動揺してた、っていうのかな…とにかく、あの時は頭が真っ白になっちゃってて…だからあんなこと言っちゃったの」
少し間をあけて、ゆたかは言った。
5229-249:2007/08/09(木) 11:13:39 ID:wBgF0YpC
「みなみちゃん…ごめんね…」
みなみはそう言われてすぐに首を横に振る。
「…悪いのは自分…ゆたかが謝る必要なんて無い…」
「でも、ひどいこと言ったのには変わらないよ…」
しばらく間をおいて、ゆたかは言った。
「みなみちゃん…こんなわたしだけど、許してくれる…?」
もちろんのこと、みなみはゆたかを許さないわけがなかった。
「もちろんだよ…ゆたか…」
「…みなみちゃん、ありがとう」
今度はみなみがゆたかに言う。
「ゆたか……何度も言ってるけど、ごめん…」
「その…こんな私だけど…許してくれる…?」
ちょっと恥ずかしがりながら、みなみは言った。
「みなみちゃん…当然だよ」
「ありがとう…」
二人はしばらく見つめあった後、笑った。
「じゃあ、帰ろっか、みなみちゃん」
「…うん」
家に向けて帰り始める二人。
こうやってまた二人でいることができる、それだけでみなみはとても幸せだった。

そうして家に帰る途中のこと、突然思い出したようにみなみは口を開いた。
「そうだ…ゆたか…」
「何?みなみちゃん」
「その…今日、ゆたかの家…お邪魔してもいいかな…?」
「いいよ、みなみちゃんが良ければ…」
そして二人でゆたかの住んでいる泉家へ向かう。

随分と距離があったはずなのに、
いつのまにか家に到着していた。
みなみはその間の時間が一瞬の出来事のように感じた。
「ただいまー!」
ゆたかは元気な声で帰宅を知らせると、
奥からは泉家の娘、こなたが出てきた。
「ゆーちゃんおかえりーっと…あれ、みなみちゃんいらっしゃい〜」
「あ、お邪魔します…」
5239-249:2007/08/09(木) 11:14:21 ID:wBgF0YpC
「いっつも礼儀正しいねぇ〜。まぁ、ゆっくりしていきなよ」
「…はい」
「みなみちゃん、先に部屋行ってていいよ」
「うん、わかった…」
そう言われ、そのまま二階にあるゆたかの部屋へ行った。

一人でいる空間…それも、自分の最愛の友人が普段いる部屋…
こうして一人になると、みなみは変な気持ちになった。
「(ゆたかの部屋で…ひとり……)」
みなみはベッドの上にある枕のにおいを嗅いだ。
「(ゆたかの枕…いい匂いがする……)」
まるで変態のように臭いを嗅ぐみなみ。
片方の腕で枕を抱きつつもう片方では下半身のどこかを触っていた。
「んっ…!」
みなみは何故か湿っていたことに驚いた。
「(ダメ…抑えなきゃ…)」
そうして何とか自分の気持ちを抑え、ゆたかを待った。

しばらくすると、ゆたかが部屋に入ってきた。
「ごめん、待たせちゃった」
「そんなことないよ…」
それからはちょっと会話をした。
どれも他愛のないことだったが、みなみもゆたかも、
そうやって二人だけでいる時間を楽しんだ。

色んな話をしていて一区切りついたとき、
ゆたかは顔を真顔にして、みなみに問いかけた。
「ねぇ、みなみちゃん…ひとつ教えて…」
「何…?」
「この前、教室であんなことしてたけど…それも私の机で…」
ゆたかは一呼吸して、言った。
「その、良かったら教えてほしいな…どうして、してたのか…」
あんなこと、あの時教室でやっていたことだ。
みなみは素直に言うか、それとも隠すべきか迷った。
『友人』としてではない感情で、愛している…
そう言ったらゆたかはどういう反応をするだろうか。
女同士で愛し合う、なんていう話は聞いたことが無い。
もしかしたら嫌われるかもしれない。
でも、自分の気持ちを素直に伝えよう。
みなみは意を決して言った。
5249-249:2007/08/09(木) 11:14:59 ID:wBgF0YpC

「ゆたか…聞いて…」
みなみは一呼吸して話し始めた。
「私は…ゆたかを愛してる…友達としてじゃない。それ以上の…」
みなみは顔を真っ赤にしていた。
「こ、恋人として…」
ゆたかは突然の告白に躊躇する。
だが、みなみは続けて言った。
「この前あんなことをしていたのは…ゆたかが好きだった。だからやってしまった…」
「みなみちゃん…」
「女の子同士って変…そう思ってなかなか言えなかった…」
「そんなことないよ、みなみちゃん…」
部屋に沈黙が訪れる。
「でも、いいの?こんな私で…」
「ううん…違う…ゆたかじゃなきゃ、ダメ…」
そうだ。ゆたか“で”良いのではない。
ゆたか“が”良いのだ。
「ねぇ…ゆたか…」
「何…?」
「キス…しても、いいかな…」
ゆたかは無言で頷いた。
みなみは自分の唇をゆたかに唇に重ねる。
「んっ…」
しばらく二人はそのままでいた。
数秒の間のことであったが、二人は一瞬のことのように感じた。
「んはぁっ…」
お互いに唇を離す。
「ねぇ、みなみちゃん…」
「…何?」
ゆたかはいきなりみなみに抱きついた。
「っ…!?」
みなみは突然のことに驚く。
「ねぇ、これからもずっと一緒にいてくれる…?」
「…もちろんだよ、ゆたか…」
「ありがとう、みなみちゃん…私、うれしいな…」

その後、みなみは泉家で夕ご飯を済ませることとなり、
泉家の父と娘、そしてゆたかと夕飯をいただいた。

表情にははっきりと出さなかったが、みなみはとても嬉しい気持ちだった。
昨日の過ち…あれでもうゆたかとは元の関係に戻れない、そう思っていたのだから…
でも、今日は仲直りできた。
それだけではない、みなみは自分の気持ちを素直に伝え、ゆたかはそれを受け止めたのだ。
今日はとても嫌な一日であったはずが、とても良い一日となった。


岩崎みなみの心の中はとても暖かいものでいっぱいになっていた。
5259-249:2007/08/09(木) 11:17:47 ID:wBgF0YpC
以上です。
投下時にも書きましたが、アドバイスとか指摘等いただければ幸いと存じます。

なんか、やっぱり変だなぁ…
なにがおかしいんだろうか…
改行の位置とかかな?とかちょっと思ったりしますが…
526名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 11:30:43 ID:P1YGHCIo
>>525
君に足りないものは「自信」だ
527名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 11:39:26 ID:xXMmUtG2
>>525
ハッピーエンドルートにもちこんだか
乙っす

仲直りから恋人になるまでの経過が、早すぎるような気がした
みなみの心情をもっと多めにしたほうがよかったかも
528名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 11:39:52 ID:K7+z1e7u
>>525
お話はGJ!仲直りしてほっとしました。

違和感の原因をちょっと考えてみました。

・3人称で書いていて、固有名詞(みなみは〜、ゆたかは〜)が多すぎるのかも知れません。
もう少しバリエーションがあってもいいかな?と思います。

・過去形と現在形をむやみに混在させると、感情移入の妨げになるのではないですか?
 「〜た」と「〜(する)」以外の文末表現を工夫してはどうでしょう。

・同語反復が見受けられます。
 下駄箱から靴を/下駄箱の中
 一人でいる空間…/こうして一人になると、/ 「(…ひとり……)」
 枕のにおいを嗅いだ。/ 「いい匂い)」/臭いを嗅ぐみなみ。
 「(抑えなきゃ…)」/気持ちを抑え、

私は、推敲のとき、下書きを印刷して、マーカーを引きながら読んだりします。

頑張ってください。
529名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 12:15:52 ID:uix4Kciv
「うーむ、師弟萌え……新しい萌えの形だなぁ」
「こなた!茶化すんじゃないの!」
「謙虚なお姿と的確な指摘……ここに良作が集まる一因を見た気がしますね」
「ここの人って、みんなお話書くのうまいよね〜」
「なるほどー。まいうーな人が集まるだけじゃなくって、皆がまいうーな人になってくってワケだな」
530名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 12:22:44 ID:xXMmUtG2
石塚さん自重ww
531名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 12:47:07 ID:HkCIlBFE
ttp://www.hobbystock.jp/item/goods_img/HBY-PS2-00000020.0.jpg
これ見ててけてけかなたさんのお話がリフレイン
やばい、もうすぐ休み終了だってのに……
532名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 12:57:35 ID:byyilrsK
>>525
これってみさおと部活始めるやつとは違うんだっけ?
SSたくさん読みすぎて混乱してきた
533名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 13:08:37 ID:8v/eX5/i
>>532
それは◆kd.2f.1cKc氏の別分岐かな
元になってるのは同じだけど
534名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 13:18:06 ID:ODM8JnSm
>>525
個人的にはゆたかが家に帰った後、どういう風にしてみなみのことを考え直すに至ったか、
ってのが描写されてるといいんじゃないかと思ったな。

何はともあれGJ。また書いたらぜひとも投下頼む。
535 ◆kd.2f.1cKc :2007/08/09(木) 15:29:48 ID:nKb9o/rO
すみませぬ。続きがうまく書き出せなくて止まっておりまする。orz
536名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 16:27:25 ID:bPBb2ZY8
小早川大尉殿・・・愛しておりました・・・
537名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 16:55:52 ID:XrUDpGgF
>>525
ハッピーエンド好きの俺にとってはGJです

メガネが車に引かれて壊れたやるせなさが残る中、投下します。
『ありえないくらい似合わないプラトニックラブ』のかがみ視点
12レス使用します
538認識できない感情:2007/08/09(木) 16:56:50 ID:XrUDpGgF
いろいろありすぎた日だった。というより、いろいろな事を起こしすぎた日だった。
こなたに告白した私も確かに私なのだけれど、どこか紙一枚隔てた違う世界の私のような気すらする。
家の玄関を開けて「ただいま」と言葉を発して、ようやく私は現実世界に戻ってきた気がした。

テレビを見ているつかさに声をかけ、宿題するからと部屋に向かう。
いつもならすぐに机に向かうところだけど今日ばかりはまともに問題を解ける自信がない。
ベッドに倒れこもうとしたら急に足の力が抜けて膝を付いた。
そのままゆっくり上半身をベッドに投げ出す。
よほど緊張していたのか、その瞬間に眠気が襲ってきた。家について安心したという理由もあるかもしれない。
目を閉じる。網膜に焼き付いているさっきの光景が意識せずに瞼に浮かぶ。
その中でも鮮明に浮かぶ、こなたの泣き顔。
最初に左目から一筋流れて、その後の嗚咽に続いて右目からもボロボロと。





触れたいと―――抱きしめたいと、願った。
泣かせた張本人である私にはその資格はないにも関わらず、そう望んだ。




『かがみの事は普通に好きだよ。でもそれは友達としてで、つかさやみゆきさんに感じる『好き』と一緒だから」』
『……だから、恋愛感情でかがみを好きになれない』




心に刻みこまれた声が脳内を反響する。こなたの声なのに、いや、こなたの声だからこそ、苦しい。
三半規管がおかしい。ベッドに寝ているはずなのに平衡感覚が定まらない。
ベッドが縦に回転しているような、まるで粘土のようにグネグネと蠢く。
体が重くなり、ベッドに沈んでいく。歪んで軋む世界が遠い存在に思える。
そして、フッと意識は中断した。
539認識できない感情:2007/08/09(木) 16:57:29 ID:XrUDpGgF
気がつくと私はア○メイトの目の前にいた。
さっき居た店舗の目の前で、私はほんの数センチ地面から浮いていた。
……ああ、夢だ。
店の壁に触れようとしたら、そこに手ごたえはなく壁の中に手が吸い込まれていった。
夢だしなんでもありねと思い、移動する。浮いているから足を動かさずとも思っただけで勝手に移動した。
浮くなら浮くでもっと浮けばいいのに何でこんな超低空飛行、しかも直立? と夢の中にまで突っ込みを入れる。
入り口から誰か出てきた。見間違うはずもない。
遠目からでも目立つ小柄な青の長髪。ぴょんと飛び跳ねたアホ毛。その隣には『私』が居た。
そもそも浮いているから足音を忍ばせる必要もないけれど、ゆっくりと私は『私』達に近づく。
『私』が止まって、歩調がずれて半歩先を歩くこなたが振り向く。

あれ、さっきと若干違う?
まぁ夢だし、ビデオを見ているわけじゃないから完全に一致してなくてもいいけれど。

『こなたは……私の事嫌い?』

私の声ってこんなんだっけ?自分が認識している声と他人に聞こえている声は違うというけど。
それだけじゃなく、緊張が含まれた自分の声に思わず恥ずかしさがこみ上げる。

『私は今まで通りがいいんだ』

こなたが『私』に対して呟く。
丁度『私』の後ろに私がいるから『私』の表情は見えない。
正直自分の告白している時の表情なんて見たくない。怖い顔してるのがオチだし。

『ねぇかがみ。今まで通りじゃダメ?』

悪戯っぽく笑いながら『私』を見上げるこなた。
夢は欲望が反映するとはいうけど、私こういうこなたを望んでるっけ?
現実的な考えは「夢だし矛盾してるのが当然か」という夢特有の意識でかき消された。

『…今まで通りでいい』

『私』が頷く。
こなたはほんの少し『私』に近づく。
今更気づいたけど、この夢の世界には通行人がいない。
物凄く静かな人が居ない世界。現実ではありえない。
540認識できない感情 3/12:2007/08/09(木) 16:59:09 ID:XrUDpGgF
『本当に今まで通りでいいと思ってる?』

こなたの視線が、こっちを向いた気がした。
私に聞かれている?
ここは現実のこなたがいない。それにどうせ夢だ。正直になろう。



私はこなたの隣にいられればいい



さっき、私はそう言った。それは完全な100%本当と言うわけじゃない。
『今まで通り』で我慢が出来なくなって告白したのも確か。
触れたいと願った。抱きしめたいと望んだ。……贅沢言うなら、キスとかもしたい。
でも、願って望んで、それで『今』が無くなるのなら私の願望は殺す。
いくら殺したって決してその願望は死にはしない。
死にはしないけど我慢は出来るはず。


だから友達でいい。名前を呼び合えて、たまに頭を撫でたりするぐらいで。
隣を歩けるだけでいい。



『じゃあ、もし私が誘ったら?』
「――は?」

あまりにも突拍子もないこなたのセリフに思わずマヌケな声を出した。
でもこの夢の世界に私は干渉できないらしい。
目の前にいる『私』は私のマヌケ声がまったく聞こえていないようだった。
しかも『私』は私よりもある種冷静、というか自分に正直らしい。

『例えばどんな風に?』
「おいぃ!?」

アホな『私』の切り替えしに流石に止めようと手を伸ばしてもあっさりとすり抜けるだけだった。
どうしようも出来ないもどかしさと恥ずかしさで頭を抱える。
『私』の問い掛けにこなたは妖艶な表情で両手を伸ばして『私』の両頬に触れた。





『例えば―――キスして、とか』
541認識できない感情 4/12:2007/08/09(木) 17:00:09 ID:XrUDpGgF

現実じゃないとは言え、こなたの声でそういうセリフを聞いて私も眩暈がした。グラリとした頭をしっかりと抱える。
というよりなんつー夢を見てるんだ私は。欲求不満か!
あながち間違ってもなさそうで怖いしと分析している間にも『私』は操られるかのように、こなたの長髪ごと腰に手を回し引き寄せた。
何が悲しくて自分自身と好きな人(しかもさっき振られた人)のラブシーンを見せ付けられなきゃいけないのだ。
……私自身の夢だから、責任は全部私にあるのだけど。

「あ、あんた達ね……」

こなたは目を開いたまま、『私』は目を閉じて顔を近づけていて。
私は息を吸ってこの夢から覚めるために叫ぼうとして。
気づかなかったけど、いつの間にか空に亀裂が入っていた。
そして、暗転。






「何やってんだあぁ!!」
「うひゃぃっ!!」

私の叫びに、いちゃつこうとしていた二人は消えて……って、あれ?
『私』ともこなたとも違う叫びに私は急いで立ち上がった。
……視界に入るのは、本に、ベッドに、机。私の部屋だ。あ、そうだ。さっきまでのは夢だった。
ぼんやりとしている頭を数回振って辺りを見回す。
部屋のドアを半開きにしてつかさが中を覗いていた。

「あー、ごめんねつかさ。何か寝ぼけてて」
「ご、ごめんねお姉ちゃん。いきなりドア開けて……怒ってる?」
「いや、さっきの叫びはつかさに言ったんじゃないから」

説明できない叫びの矛先はひとまず置いておく。

「で、どうしたのつかさ」
「お姉ちゃん宿題するって言ってたから、甘いものほしいかなって思って」

市販のお菓子をわざわざ持ってきてくれたらしい。
差し出されたお菓子を受け取る。少し糖分を補充した方がいいかもしれない。

「ありがとう、つかさ」
「でもすぐに晩御飯出来るからお菓子食べ過ぎると入らなくなるかも…」
「え、もうそんな時間!?」
542認識できない感情 5/12:2007/08/09(木) 17:01:09 ID:XrUDpGgF

時計を見ると、帰ってきた時間からはかなり経過していた。
持ってきてくれたつかさには悪いけど今は食べるのは止めておこう。
お菓子の箱をつかさに渡した瞬間に、お母さんのご飯が出来たという声が聞こえた。

夕食も風呂もいつものように、ただ若干早く終えた私は眠くもないのにベッドに横たわった。
目が冴えてしまっている。さっき微妙な時間に寝たからか、未だに緊張が持続しているのか。
小説を読む気にもなれなかった。そういえば欲しい小説あったっけ。
今度こなたとどっか出かけたときに買おうと思ってたけど……一緒に行けるかな。
明確に断られても、やっぱり考えるのはこなたの事で。
今まで通りを望むこなたには悪いけど、よほど好きなんだと尚の事自覚した。
眠くなくても目を瞑って明日を待つ。
会いたい、けど、どういう顔をすればいい?
いつも通りという事を意識してないから『いつも通り』なら、演じようと意識した瞬間に『いつも通り』ではなくなってしまう。
思考が袋小路に詰まってショートする寸前に、私の意識は再び落ちた。



翌日。いつもの時間に起きて、つかさが少し遅れて起きる。
家を出て、駅でこなたを待つ。平常心が大切。いつも通りに。
なんだかんだでこなたは私に気を使いそうだし。
断ってごめんって思ってるかもしれない。そんな必要はないのに。
むしろ困らせて、苦しませてごめんと何度でも謝らなきゃいけないのは私の方だから。
考えがグルグルと、尻尾を追いかける犬のように回る。考えすぎて熱い。というより事実暑い。
つかさが小さく声を上げる。日陰からひょっこりと顔を出したのは私が考えていた人物で。
おはよう、と声をかけようとした瞬間。






『例えば―――キスして、とか』





昨日のアホな夢がフラッシュバックした。
何とか声を上げるのは堪えたけど、ばれてないだろうか。
どうした私。むしろいつもより暴走してないか?
こなたを見ていたらその次のシーンまで思い出しそうで、慌てて視線を時計にやった。いつもより早い。
少し冷静になろう。頭をどこかにぶつけたい。瓦五枚を頭突きで割りたい。
って、こんなことを思うこと事態冷静じゃない証拠だ。

「おはよう、こなちゃん。今日はいつもより早いね」
「おはよう。珍しいじゃない」
「おはよー、つかさにかがみ。私もたまには清々しい朝の貴重な時間を大切にしようと思うときがあるのだよ」
「わー、えらいねこなちゃん」

543認識できない感情 6/12:2007/08/09(木) 17:02:28 ID:XrUDpGgF

つかさの反応にこなたは「え」と困ったような表情をする。
その困った表情の原因は昨日の出来事も少なからず関係しているのだろう。
でも今そのことは言えずに「それが毎日続けばいいんだけどねー」なんて軽口を叩く。



いつも通りに。今まで通りに。



電車を降りてバスに乗ると、こなたはすぐにゆらゆらと揺れだした。
あまり寝れなかったのかもしれない。原因は……私? と思うのは自意識過剰すぎるだろうか。
ネットでゲームとかしている可能性だってある。聞けないから解らない。
心配しても、普段そういう風に訊ねないからいきなり訊ねるのも不思議に思うかもしれない。
ゆらゆらと揺れるこなたを見つめる。視線に気づいたのかこなたはこっちを向いた。
隣にいるつかさと、私とを交互に見る。

「こ、こなちゃん。やっぱりこなちゃんは早起きにむいてないよ…」
「……ソウダネ」
「むいてるむいてないの問題じゃなくて気持ちの問題よ。
 そんなんじゃ受験とかで早起きしてもきついだけじゃない。少しは早寝早起きの習慣つけたほうがいいって」
「いや、それはほら。分かっちゃいるけど止められない…みたいな?分かんないかなー?」

結構すんなりと会話のキャッチボールが出来てほっとした。
露骨に安堵の息はつけないので目を閉じて。

「分からん」

いつものように呟いて、変にボロを出さないために私は口をつぐんだ。
学校に着くまで私もつかさもこなたも喋らなかった。
バスの揺れを感じても、当然のように人生の意味は分からない。
とある歌を思い出し、運命の人は誰だろうかと私は片目を開けてこなたを見た。
間に挟まっているつかさは眠いのか目を閉じていて。
こなたもてっきり目を閉じていると思えば、予想に反して妙にぼんやりとした瞳で前のシートを見つめていた。


やっぱり、私はこなたを苦しめている。
ずしりと肩に乗る重さは、昨日の後先考えてない私に対する嫌悪と、今の私の無力に対する憎悪だろう。
544認識できない感情 7/12:2007/08/09(木) 17:03:37 ID:XrUDpGgF
急にバスが止まった。もう学校に着いたらしい。
バスを降りて教室へと向かう。結局3年間クラスが同じになる事はなかったから、絶対に廊下で別れる。
「んじゃまたね、かがみ」と、こなたが手を振ってくれた。

「おー、昼休みね」
「うん」

つかさとこなたに手を振って教室に入る。
そう言えば今「昼休みにね」と言ってしまった。
授業の合間に行こうと思えば行けるけど……そう言ってしまった手前、何となく行きづらい。
HRが終わり、授業が始まる。いつもより機械的にノートを取るだけの授業。
窓は開いているけれど、風がやむと熱い空気が教室の中をゆっくりと漂い肌に纏わり付く。
窓側の席はいいなぁと視線をやった。
峰岸が黒板を見つめていた。そういえば峰岸って彼氏持ちだ。
相談してみようかなと考えている授業終了のチャイムがなった。
慌てて黒板に視線を戻す。ノートに書いていた途中の文章は消されて新たな文章が書かれていた。
相談してみるのと同時にノートも借りよう。

「峰岸」
「なに、柊ちゃん?珍しいね」

席から立ち上がって峰岸の近くへと移動する。窓際に近いとは言え結局暑いことに変わりなかった。
相談しようと口を開いて、いや待てと口を閉じる。
っていうか、私はそもそも何を相談しようとしてたのか?

「えっと……峰岸って彼氏いるでしょ?どうやって付き合ったの?」
「えぇ!?」

峰岸が発火した。
……物凄く聞き方を間違った気がする。
それにこれを聞いてどうしようというのか。惚気話を聞く羽目になりそうだ。

「ごめん、今の無しで」
「ど……どうしたの、柊ちゃん?」

苦笑しつつ困ったように首を傾げて訊ねられた。正直私も何が言いたいのか解らない。
聞いてどうしようと言うのだろう。参考にしようと思ったところで無理な事は確定しているのに。
545認識できない感情 8/12:2007/08/09(木) 17:04:51 ID:XrUDpGgF

「ちょっと聞きたいんだけど、いい?」
「突拍子もないことじゃなければ……」

あれ、もしかして警戒されてる?
それに突拍子もないことなので、頷きもせず会話を進める。

「例えば告白して、相手から『友達としてしか見れない』って言われた後って……付き合える可能性あると思う?」
「……何の話?」
「いや、ちょっと……昨日読んだ小説にそういうシーンがあってね。主人公が告白して振られるんだけど結局諦められないの」

流石に「実体験です」とは言えない。しかも女同士なんてとても言えない。

「可能性は……0じゃあないと思うけど」
「え、何で!?」

思わず峰岸の机に手をついて迫る。
「柊ちゃん、その小説に感情移入しすぎ…」と聞こえた。
そりゃ感情移入も何も、その感情の持ち主は私です。

「ほら、普通に友達と思ってた人から告白されて、断ったけどそれから急にその人の事が気になったりってあるから」
「……あるの?」
「ないことはないと思う」

でも……やっぱりそれって男と女の一般論だし。
はぁ、とため息を付く。こんなことを考えたって付き合えるはずもないし、こなたに迷惑なだけなのに。

「柊ー、あやのー、なに話てんの?」
「あ、みさちゃん」

急に背中に軽い衝撃。日下部が挨拶代わりに叩いてきたんだろう。
にゃはーと笑うその表情が無性に羨ましい。

「日下部、いつの間に?」
「さっきまで寝てたんだよね、ってわけであやの、ノート貸して!」
「そうだ、峰岸。私も貸して」

いつもなら「しっかりしろよ」と言うところだけど今日ばかりは言えない。
私の頼みに日下部と、峰岸まで驚いていた。
546認識できない感情 9/12:2007/08/09(木) 17:05:33 ID:XrUDpGgF
それ以降の授業では黒板を写し損ねることはなく昼休みになった。
弁当をもって隣のクラスへ。久しぶりな気がする。朝会ったのに。
みゆきの弁当は相変わらず豪華だし、今日の弁当当番はつかさだから華やか。
こなたは毎度のごとくチョココロネ。
ネコ口がコロネの細い方に噛み付いて、太い方からすでに溶けてきているチョコが押し出された。

「こなちゃんって、ゆきちゃんに食べ方教えてもらっても細い方から食べるの変わらないんだね。
 って、チョコが垂れてるよ!」
「大丈夫だよつかさ。慌てない慌てない」

徐々に長さを伸ばすチョコレートを舐め取る。
チロチロと動く赤い舌を扇情的に感じてしまい、箸を止めて見入ってしまった。
やばい、重症だ私。
視線を感じたのか、こなたはこっちを見て若干の間の後。

「そだ、今日帰りにゲ○ズ寄ろうと思ってるんだけどかがみも一緒に行く?」
「へ?」

そういう事を言われると全く思っていなくて何の心構えもしてなかった私は我ながら情けないほどマヌケな声をもらした。
「早く返事をしないと」という意識は、こなたの右頬にチョコが付いてることに気づいて「拭いてあげたい」という願望によって処理が遅れた。
今ここで頬に触れたら、きっと拭く以上の事もしてしまいそうで動き出した右腕を咄嗟に理性で抑え込む。
それより、返事をしないと。
一緒に行こうと誘ってくれた。嬉しい。本も買いたいのがあるし。
でも……私は今まで通りでいいと言いながらも、実際は好きという気持ちを殺せていない。
二人でどこかへ行って、昨日と同じように何のきっかけでスイッチが入るか解らない。
もしいきなり抱きしめでもしたら、友達としてもやっていけなくなる。こなたをますます苦しめる。

「えっと、今日は止めとくわ」

どれぐらいの時間考え込んでいたかは解らないけど、早口で断りを入れた。
こなたはきょとんとした顔をして……その後リアクションも何もなくチョココロネを見つめていた。
……どんな気持ちで私を誘ってくれたのかは解らない。
でも、私は断ってしまった。傷つけてしまった?
何が最善の選択肢なのか解らない。
私はつかさが作ってくれた弁当を見つめる。
547認識できない感情 10/12:2007/08/09(木) 17:07:52 ID:XrUDpGgF

「泉さん? 大丈夫ですか?」

みゆきの声。
こなたの返事はない。
私もこなたの様子を確認しようと顔をあげた。

「泉さん?」
「あ……うん、ちょっとチョコが思った以上に手ごわくて」

机に垂れる数秒前のチョコを舐め取って、笑っていた。
すごく無理をしているように見えて、思わず名前を呼ぼうとして。

「あの、こなちゃん。さっきから言おう言おうと思ってたんだけど」
「ん、何?」
「ほっぺたにチョコが付いてるよ」

つかさに先を越された。
あ、そういえばチョコのこと言ってなかった。こなたも初めて気づいたみたいで頬のチョコを指で拭って驚いている。
その指にコーティングされたチョコを、さっきと同じく舐め取って。
赤い舌を、どうしても落ち着いて見れない。舐めるって行為は健全じゃないって。絶対。

「ごめん、ちょっと洗ってくるよ」
「分かりました」
「左側にも少しついてるよ」
「……行って来い」

頬と指とを洗いに行ったのだろうけど、舌に気を取られていて返事が少し遅れてしまった。
あぁ、非常に危ない私の脳。告白してから理性のガードがゆるくなってる気がする。
振られたんだから落ち着けよ私の願望。
箸で卵焼きを突きながら、つかさは料理が上手だなぁと思ってしまう。
形も綺麗だし、おいしいし。やっぱり家事は出来たほうがいいだろうし。

「……お姉ちゃん?食欲ないの?」
「え、あ、いや。そうじゃなくて」
「さっぱりしたもの、オレンジなどがありますが食べますか?」

みゆきまで心配そうに私を見ている。
断るのも何だか気が引けて、オレンジを一つ貰った。
一口サイズに切られて、口の中で甘みと少しの酸味がはじける。
548認識できない感情 11/12:2007/08/09(木) 17:09:20 ID:XrUDpGgF
「ねぇねぇ、ゆきちゃん。私も貰っていい?」
「はい、どうぞ」

差し出されたオレンジを箸で摘んで口に運ぶつかさ。
それを笑顔で見つめるみゆき。
まるで親鳥と雛鳥だ。

「……こなちゃん、遅いね」
「そうですね」

確かに、頬と手を洗うだけにしては遅すぎる。
もしかして……私がいるからここに居づらいんじゃ……

「私、様子見てくるね」

つかさが立ち上がろうとして、私はそれより早く立ち上がった。

「つかさは座ってて。私が行くから」
「え、う……うん」

こなたが気を使う必要はない。
謝ろう。謝って昨日の事を忘れてもらうのが一番いい。
自分がが言ったくせに、なんて臆病でずるい逃げの手だろうと思う。


廊下の、鏡が取り付けられていない手洗い場にこなたは居た。
水がずっと流れているけど手は洗っていないように見える。
洗った後に出しっぱなしで考えごとだろうか。

「こなた」

声がかけづらくて、小さく呼びかける。
反応はない。無視……ってわけじゃなさそうだけど。

「こなた」

今度は少し大きく。
やっぱり反応はない。肩をちょっとだけ叩こうかなとしたら、こなたはいきなり蛇口を閉じてこっちを向いて
549認識できない感情 12/12:2007/08/09(木) 17:10:45 ID:XrUDpGgF

「どひゃあああ!!!!」
「な、何よ!!!」

叫ばれた。その叫び声に私まで叫んでしまう。
叫んだ後も、私を見て妙に慌てているこなたに対し、罪悪感を感じる。
やっぱり、私といっしょに居づらいんだろうから。

「ど、どしたのかがみ」
「あんたが帰ってくるのが遅いから見に来たのよ。……気になったし。昨日の事気にしてるなら、本当にごめん。忘れていいから」
「え?」

こなたが「何言ってるの?」との意味を込めたのだろう一文字が冷たかった。
悪いと思っているのに、私は自分勝手な事をお願いする。
なるべく笑顔を作って。

「だから今まで通り」
「出来ないよ」

普通に話してくれたら嬉しい。
そう繋げようとしたのに、こなたにセリフをぶった切られた。
見上げる視線が真っ直ぐで、動けなくなる。

「かがみは私に真剣に告白してくれた。それをなかった事にするなんてかがみに失礼だよ。忘れるなんてもってのほか」

こなたは、私以上に私の事を考えてくれていた。
気温の関係だけじゃなく、胸が熱い。


「昨日、私はかがみの事を『友達として好きだから恋愛感情で好きになれない』って言ったよね。訂正する」

周りの空気が変わったように感じた。
こなたが両手を強く握り締めて、訴えかけるような瞳で私を射抜く。

「私はいまいち『恋愛感情』って感情が分からない。だから……自分の中で答えを見つけたいから、かがみに一つお願いがあるんだ」
「…何?」
「かがみにとって残酷なお願いかもしれないよ」
「出来る限りならきいてあげるわよ」


こんなに真剣に考えてくれて、心配までしてくれているなら。
出来る限りどころか、どんな不可能にも挑戦しようと思っていた。
こなたが息を吸う。私も、どんな無茶だろうが頷く用意をして




―――――キスして




『え?』



昨日見た夢と同じ単語を聞くとは思っていなかった私は頷くより先に、なぜかこなたも発した一文字をハモらせていた。
550名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 17:12:59 ID:XrUDpGgF
以上です
一応こなた視点がメインなのにかがみ視点の方が長い
かがみが暴走しすぎた

感想、GJくれた皆様、感謝します
おかげでメガネがなくても生きていけます
551名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 17:22:37 ID:dZagoq1X
リアルタイムで読ませていただきました。
二人が神様を見つけられるのかを気にしつつ、
あえて甘甘という無料のユートビアを通り過ぎるあなたにGJ
552名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 17:43:09 ID:m5jshUsN
>>550
GJ。超GJ
553名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 17:43:27 ID:7s5kvY9R
>>550
GJ!!!!!
恋人に振られるという悲しみや恥ずかしさや悔しさなどの複雑で繊細な感情を、
見事に言葉で編み上げていることに驚きと感動と嫉妬を覚えました。
554名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 18:03:36 ID:uy6sJe0G
お…俺たちは…こんないいものを何の対価も無しにみせてもらっていいのか!?
超絶GJ    こうもこなかがでやってくれる方がいようとは!感動!
555名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 18:15:26 ID:o8o6bMqd
>>550
GJ!!もう一度いう、GJ!!
こなた視点の時にかがみの右手がぴくっとした描写があるのは
何なんだろうと思ってたが、かがみ視点を読んで
「そういうことか」と思わず話の内容とは別に、ニヤっとしてしまったw
556名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 20:38:11 ID:8UT+V0MB
>>550
GJです !

ああ、ここには神がいっぱいいる・・・
557名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 20:57:25 ID:wBgF0YpC
>>550
GJと言う他ないですな。

それにしても最近2桁レスの小説がちらほらと増えたような…
558名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 21:12:16 ID:YuMtCHsn
>>550
GJ
こういう形でハピエンドに持ち込むのは予想外だった、恐るべし文才550
559名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 21:15:27 ID:5p5ofpNG
>>550
相変わらず表現力が凄い…
何でこんな描写できるんだろうとか思ってしまうよ。
俺も頑張ろう…
560名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 22:07:44 ID:y8ihuxWA
>>550の人気に嫉妬。
しかし、それ以上に>>550の文才に超嫉妬。
561名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 22:21:23 ID:HkCIlBFE
某解説の文を引用させてもらうけど
『この筆力にまず嫌にさせられる』
ってのがよくわかる
GJ!
562かがみの恋、こなたの気持ち (0/8):2007/08/09(木) 22:47:46 ID:jRuanqS7
>>550氏の後に自分の文を読んでちょっと落ち込みました。
恐れ多いですが投稿させていただきます。

こなた視点(一部かがみ視点)で申し訳ない程度に微エロ有り。
設定上男が出てきますが、名前はもちろんセリフも与えてません。
8レスお借りします。
563かがみの恋、こなたの気持ち (1/8):2007/08/09(木) 22:49:51 ID:jRuanqS7



 かがみに、彼氏ができた。



 それを聞いたのはもう少しで日にちも変わろうかという頃、突然かかってきたかがみからの電話でだった。
 どうやらその日の放課後、クラスの男子の子に呼び出されて告白されたらしい。
 クラスではそれほど目立つような子じゃなかったけど、
 誠実そうで、なによりすごく優しそうな印象を受けたからOKしたって言ってた。
 かがみはちょっと怖いところもあるけど本当はさびしんぼさんで、かわいらしい一面も結構持っている。
 こうやってわざわざ私に電話で報告してくるところなんてまさにそう。
 外見だって女の私から見てもかわいいと思うし、前々から男っ気がないのが不思議だったくらいだ。
 私はそんなかがみの幸せが素直に嬉しかった。
 そして同時に、少しモヤっとしている自分がいた。
 きっと私はかがみのことを羨ましく思っているんだろう。
「ケド、かがみにもついに彼氏かぁ〜。
 私的にはつかさのほうが先だと思ったけど……世の中分からないもんだネ」
「ホントそうね。私自身今でも信じられないもの。
 アンタの方も、ネットばっかじゃなくてちゃんとリアルでの出会いも作りなさいよ〜」
「むむ〜、さすが余裕のある人は言うことが違いますなぁ……」
「そ、そんなんじゃないわよ。アンタ見てると、何か心配なのよね」
「まぁまぁ私のことは心配ご無用っ。それよりかがみっ」
「何よ?」
「お・し・あ・わ・せ・に・ね」
「ち、茶化すなっ!!」
「アハ☆ じゃあまた明日学校でね〜」
「まったく調子いいんだから……。じゃあねこなた」
 そんないつも通りの会話をして、私たちは電話を切った。


「あぁ、そういえば今日からあのコと一緒に帰るから。
 みんなと一緒に帰れなくなっちゃうけど、ごめんね」
 次の日、登校途中にかがみが言った。
 あのコとは言うまでもなく彼氏のことだ。
 照れ隠しなのか彼氏とは言わないところがなんともかがみらしい。
「なんでかがみが謝るのさ。いやいやお熱くてよござんすねぇ。青春いいじゃないかっ」
「またこなたはそうやってすぐ茶化すんだから」
 そういいつつもかがみはまんざらでもなさそうだった。
「でもお姉ちゃんもずるいなぁ。気付いたら抜け駆けしてるんだもん」
「かがみにも春が来たんだネ」
「んもうっ……やりにくいわねぇ……」 
 かがみはすっかり真っ赤になった顔でそう言った。かわいいやつめっ。
564かがみの恋、こなたの気持ち (2/8):2007/08/09(木) 22:51:05 ID:jRuanqS7
「うー、やっと昼休みだ〜」
 昼休みの始まりを告げるチャイムが鳴り、
 私はチョココロネを持ってつかさとみゆきさんのところへ移動する。
「こなちゃん眠そうにしてたね〜」
「むむぅ……あの先生はスリプルをかけてるとしか思えないよ……」
「まったく、アンタはもうちょっとシャキッとしなさいよね」
 つかさとそんな話をしていると、かがみが教室に入ってきた。
「おやおやかがみ、今日はてっきり例の人と一緒にあま〜いランチを食べるのかと」
「う、うーん……なんかこう……恥ずかしくてさ……。
 今日だって何度か目は合ったんだけど……一言も話してないのよね……」
 少し顔を赤らめながらかがみが言う。
 その絵に描いたような初々しさに私はおもわず顔がにやけてしまう。
「そういえば、かがみさんはクラスの方とお付き合いを始められたんですよね。おめでとうございます。
 陰ながら応援させていただきますね」
「ありがとうみゆき。みゆきは本当に人が出来てるわよね〜。
 どっかの誰かみたいに茶化すこともしないし」
 かがみはそう言って意地悪そうに横目で私を見る。
 やっぱりみゆきさんのキャラはどことなくずるい。
 私は少しふてくされながらチョココロネをかじった。


 放課後、荷物を用意しているときにふと朝のかがみのセリフを思い出す。
 そういえば今日からかがみは一緒には下校しないんだっけ。
「こなちゃん帰ろ〜」
 つかさとみゆきさんが荷物を持ってやってきた。
 このまま帰ってもよかったんだけど……そうは問屋がおろさないのが私の心。
「……つかさ、かがみが付き合ってる人ってどんな人か知ってる?」
「ほえ? うーんと、優しそうな人っていうのは聞いてるけど……。
 隣のクラスだしあんまり知らないかなぁ……」
「ふっふっふ……どんな人か興味無い?」
 とっておきの悪人面で語りかける私。私も悪よのう。
「こ、こなちゃん顔が怖いよ……それってつまり……」
「さすがつかさ、私の言わんとしていることが分かったようだねぇ」
 目の前にはどこか不安気なつかさ。
 みゆきさんはどういうことか分からずにおろおろしている。
「この後彼氏と帰るかがみを尾行しない?」
「やっぱり……こなちゃんなら言うと思ったよ〜。
 でもなんかそういうのってあんまり良くないんじゃ……」
「まぁまぁそう固いこと言わずに〜。みゆきさんだって興味あるよねぇ?」
「ええ、大変興味深いです」
 いつも通りの笑顔で言うみゆきさん。
 正直言ってみゆきさんが賛成してくれるのはちょっと意外だった。その笑顔が逆に怖い。
 みゆきさんは気になったらとことん調べるタイプだからかな。
 今回のことはみゆきさんのレーダーに引っかかったみたい。
「ほらほら〜、みゆきさんもそう言ってることだし」
「わ、わかったよ〜。でも慎重にねっ?
 お姉ちゃんにバレたら怖そうだから……」
 ちょっぴりおびえるつかさとノリ気のみゆきさんを引き連れて、私はかがみの尾行をすることにした。
565かがみの恋、こなたの気持ち (3/8):2007/08/09(木) 22:52:22 ID:jRuanqS7
「おっ、出てきた」
 教室のドアから見張ること数分、かがみが例の彼氏と思われる子と教室から出てきた。
 相手の子はかがみよりもちょっと背が高くて、前髪をおろした中くらいの髪の長さの子だった。
 見えたのは一瞬だったからそれくらいしかわからなかったけど。
 その後かがみ達は私たちのほうを向くことなく、階段のほうへ向かっていった。
「さーて、いっちょやってみますか」
「し、慎重にね、こなちゃん」
「わかってるって〜」
 かがみにばれないように十分に距離をとりながら後を追う私達。
 見たところ……手はつないでないみたい。
 ちょっと余所余所しい感じはするけど、会話は続いてるみたいだし、カップルとしては合格点って感じかな。
 採点の基準? もちろんギャルゲーだよ。
「あ、バスが来た」
 私達の学校は駅までスクールバスが出ている。
 かがみ達もそれに乗るみたいで、最悪尾行はここまでかなと思ってたんだけど、
 上手い具合にかがみ達が前のほうに座ってくれたおかげで
 後ろからかがみ達の様子を見ることができるようになった。
「かがみさん、楽しそうですね」
「ホント、お姉ちゃん楽しそう」
 二人の言うとおり、かがみは隣に座っている子と楽しそうに喋っていた。
 私はそれを見て少し安心した。
 かがみが楽しそうにしているなら、私は何も心配はいらないと思った。
 その後彼とは帰る方向が違うらしく、改札を通った後に手を振り合って別れていた。
 そして彼の姿が見えなくなった後、かがみは自分の帰る方向のホームに向か……わずに……
 わ、私たちの居る方向に向かってきましたヨ!!?
「なーにをしているのかなーさ・ん・に・ん・と・も」
 柱の影に隠れていた私達をつかまえたのは……鬼のような形相をしたかがみだった。
 あの時のかがみの顔は一生忘れられないかも……。


 その後、私はかがみにこっぴどく叱られた。な、なんで私だけ……。
「まったく……こなたはともかく、つかさやみゆきまで……」
「私は一応止めたんだけど……」
「す、すみません……」
「つかさは家についたらじ〜っくりとお説教してあげるからねー」
 さっきとはうってかわってとびきりの笑顔でかがみが言う。
「こなちゃーん……恨むよぅ……」
「ご、ごめん……」
 つかさには何かお詫びをしないとなぁ……。ちょっと涙目になってるし……。
「みゆきも、今度こなたが変なことをしようとしたらちゃんと止めてね。
 頼れるのはアンタだけなんだから」
「はい……その、本当に申し訳ありませんっ」
「お姉ちゃんそれはちょっとひどい……」
 あ、つかさがさらに涙目に……。
 まぁでも確かにつかさに頼られキャラは似合わないよね。
「尾行するにしてももっとバレないようにしなさいよね。全くこっちが恥ずかしいくらいバレバレだったわよ」
「でもかがみ、楽しそうにしてたね〜。あれならお姉さん、心配無用だっ」
「誰がお姉さんだ。反省が足りてないみたいね〜?」
 かがみが握り拳をつくっている。
「ぼ、暴力はんたーい!」
 その日、私の頭にたんこぶが一つできた。
566かがみの恋、こなたの気持ち (4/8):2007/08/09(木) 22:53:42 ID:jRuanqS7
 そんなことがあった日の夜、私はかがみに謝罪の意も込めて電話をした。
「……反省した?」
 第一声がそれですかかがみ様……。
「はい、じゅーぶんに反省しております……」
「もうあんなことしたりしない?」
「はい、もうあんなことはしません」
 口ではあんなことを言ってるけど、この声はもう怒ってないときのかがみの声だ。
 なんだかんだ言ってやっぱりかがみは優しい。
「ま、反省してるみたいだし許してあげるわ。
 今度からはこそこそしたりしないでもっと堂々としなさいよね」  
「い、いやー……それもどうかと……」
「あはは、冗談よ。まぁ確かに気になるのも分かるけどね
 私もこなたに彼氏が出来たら同じようなことすると思うし」
「なんだよー、かがみも人のこと言えないじゃんかー」
「ま、人間好奇心には勝てないってことよ」
 かがみはそう言って電話越しに笑った。
「……ねぇ、かがみ?」
「ん? 急にどうしたのよ、改まって」
「かがみは今の状況、楽しい? 幸せ?」
「な、なによ急に……。楽しいし……幸せよ。って変なこと言わせるな!」
「そっか……それならいいんだ。
 私はかがみが幸せなら、それでいいんだよ」
「?? 変なこなたね」
「それじゃかがみ、また明日ね」
「ん、また明日ね、こなた」
  
 何でもない日の、何でもないない会話。
 それはこの日の電話を境に、少し減ることになる。


 次の日から、かがみは昼食のときに私達の教室に来なくなった。
 つかさから聞いた話、学食コーナーの机で一緒にお弁当を食べることになったらしい。
 私は付き合っているならそれも当然のことだなと思った。
 私のオタク発言に突っ込んでくれるかがみが居なくなって少し騒がしくはなくなったけどね。
 もちろん帰りもかがみは一緒じゃない。
 なんとなく二人に悪い気がしてバスもなるべく別のに乗るようにした。
 そのせいで帰りの電車も一緒のに乗ることは少なくなった。
 たまにホームで追いつくことがあっても
 なんとなく、なんとなく悪い気がして話しかけないようにした。
 ちゃんとかがみと面を合わせて喋るのは朝の登校のときくらいで、
 そのとき以外の会話は以前にくらべて格段に少なくなっていた。
 私は彼氏ができたならそれが当然だと思った。

 
 ううん、それが当然だと思おうとしてた。
567かがみの恋、こなたの気持ち (5/8):2007/08/09(木) 22:54:57 ID:jRuanqS7
 そんな日が何日か続いたある下校の時、私はつかさに心配そうに言われた。
「こなちゃん、最近元気ないね。
 やっぱり……お姉ちゃんがいないと寂しい?」
「そかな? 元気ないのは昨日徹夜でネトゲーしたからだと……ふぁ〜あ」
「そう? それならいいんだけど……」
 私はそのときはそう言ったけど……つかさに言われて初めて気付いたんだ。
 

 私は、かがみがいなくて寂しかったんだって。


 最初にかがみから電話されたときに感じたモヤモヤの正体。
 それは羨ましい気持ちなんかじゃなかった。
 私はかがみが誰かにとられてしまう気がして寂しかったんだ。
 そして私達がかがみを尾行したあの日、かがみの楽しそうな表情を見て、
 私はかがみはもうあの子のものなんだと確信した。
 かがみはもう、私がひとりじめしていい子じゃない。
 そう思ったから、帰りに会っても話しかけづらかった。
 けど私はその寂しい気持ちを自分の中で否定しつづけていた。
 かがみがいなくなったことを認めたくなかったから。
 だからそのことを彼氏がいるから当然のことだと、そう自分の中で正当化していた。
 でも、かがみがいないことは……私の中でもう普通のことじゃなくなっていた。
 その日、家に帰っていつも一番初めにするパソコンの起動もせずに、私はベッドに横になった。
 ベッドに横になり、そしてかがみのことを考えた。
 笑うかがみ、怒るかがみ、一緒に買い物に着いてきてくれるかがみ、
 体重がちょっと増えて落ち込むかがみ、「また明日ね」と、そう言って私に手を振るかがみ……
 いろんなかがみが私の頭に浮かんでは消えていった。
「かがみ……」
 私は無意識のうちにかがみの名前を呼んでいた。
 そして……自分の手で自分を辱めていた。
「かがみぃ……」
 どうして、どうしてこんなことをしているんだろう。
 私はかがみで最低のことをしている。
 でも、止められなかった。止めたくなかった。
 止めてしまったら、かがみがもっと遠くに行ってしまうような気がして。
 かがみのことを考えるたびに、胸が切なくなる。
 かがみのことを思うたびに、胸が締め付けられる。
 私はこんなにもかがみが大好きで、こんなにもかがみが大切だったんだ。
「んっ……かがみぃっ……!!」
 行為が終わった後、不意に私の目から大量の涙が溢れてきた。
 それは大切な友人を汚してしまったからなのか、はたまた別の理由なのかはわからない。
 喉の奥から嗚咽が漏れる。とにかく私は泣いた。泣いて泣いて、泣きまくった。
 けれど涙は、止まることはなかった。
「かがみ……私、寂しいよ……。
 すっごくつらくて……苦しいよ……」

 かがみは……私のことどう思ってるのかな。
 かがみは……私がいなくなっても平気なのかな。
 ねぇ、教えてよ、かがみ。
 もう一度……戻ってきてよ、かがみ……。
568かがみの恋、こなたの気持ち (6/8):2007/08/09(木) 22:56:17 ID:jRuanqS7



 私に、彼氏ができた。



 相手はクラスの子だった。それまでには何回か話したことくらいしかなかったけど、
 その告白がすごく誠実で、そして優しそうな印象を受けたから付き合うことにした。
 最初のころはなんだか気恥ずかしくて、クラスでもまともに話すことはできなかったけど、
 一度一緒に帰ったらそれもなくなった。
 彼はとても話しやすい人で、なんとラノベの話題で意気投合してしまった。
 実は私がラノベの話をしているのを聞いて、そこから私を意識するようになったそうなのだ。
 こんな風に話せる人は男子では初めてで、私は束の間の幸せを味わった。
 (そういえばそのときこなた達が後ろからついてきてたみたいだったけど……)
 それから、彼とは昼食も一緒にとるようになった。
 自分達のこと、趣味のこと、学校のこと……。話題は尽きなかった。
 メールアドレスも交換し、学校が終わってからもメールしたりしていた。
 私はそんな生活を素直に楽しいと思えた。

 しかし、そんな生活をどこか寂しい、物足りないと感じていたことも事実だった。
 もちろん、最初はそんなことは思わなかった。
 けれど、それは日を追うごとに段々と顕著になっていったのだ。
 その物足りなさの原因は私にはすぐにわかった。
 その原因とはもちろんつかさやみゆき……そして特にこなただった。
 私は彼と話しているときでもこんなときこなただったら……と、そう考えることが増えていた。
 けれどこんなことを考えるのは彼に失礼だからなるべく考えないようにした。
 彼はとても優しい人だ。私は彼を裏切るようなことはしたくなかった。
 
 でも、駄目だった。私は気付いたらこなたのことを考えるようになっていた。
 ある時、駅でこなたが私のことに気付いているようなのに、私に話しかけてこなかったことがあった。
 私はそれがすごくショックだった。こなたが私を避けているように感じてしまったからだ。
 一度意識してしまうとそうとしか思えなくなってしまうもので、
 私はこなたが自分のもとから段々と離れていってしまっているように感じた。
 それが私は、すごく寂しかった。

 そして私は、彼に別れを告げた。電話を前にしての長い葛藤だった。
 別れの理由も隠すことなく、正直に言った。最低な女だと罵られるのを覚悟で言った。
 しかし、私の言葉は意外にもすんなり彼に聞き入れられた。
 彼曰く、そろそろ来るんじゃないかと思っていたそうだ。
 それほど最近の私は上の空だったらしい。私はそのことを謝った。
 また、私の話からどれだけ私がこなた達のことを好きかが伝わってきたそうだ。
 彼はこれには敵わないと思ったらしい。
 私はそれが少し恥ずかしくなって、また彼に謝ってしまった。
 それからいくつかの言葉を交わし、私達はまたただのクラスメイト同士に戻った。
 短い間だったけどありがとう。そして、ごめんなさい。
 彼との電話が切れた後、私はある人のところへ電話をかけた。
569かがみの恋、こなたの気持ち (7/8):2007/08/09(木) 22:57:33 ID:jRuanqS7
 突然私の携帯に着信を知らせるメロディーが流れる。
 電話の主は……かがみ!?
 散々泣きはらして潰れちゃった喉で出るわけにはいかないし……
 でも、せっかくのかがみからの電話には出たいし……
 と、迷っているうちに通話ボタンを押してしまったらしく、
 スピーカーからは私を呼ぶ声がかすかに聞こえてきた。
「も、もしもしかがみっ?」
「うわ、こなた? アンタなんて声してるのよ」
「えへへ……ちょっとね」
 かがみだ。かがみの声だ。
 それだけで私はまたちょっと泣きそうになってしまった。
「……私、彼と別れちゃった」
「え、ええっ!? 何で!!?」
 ただでさえ変な声が、裏返ってとんでもない声になる。
 でも、一体どうして……
「え、えーと……うーん、まぁ、いろいろあるんだけどさ……
 簡単に言えば性格の不一致ってやつよ」
「え? でもかがみ、すごく楽しげに話してたような……」
「うーん、そうなんだけどね……」
「まさか何かひどいことされたとか!?」
「い、いや! そういうことじゃないの!
 あのコはすごく優しい子だったから、そういうことは全然なかったんだけど……」
「?? まぁ、男女問題はいろいろ深刻だよね。
 きっとかがみにもいろんなことがあったんだね」
「そうね……今回のことでわかったけど、私はこなた達がいないと駄目みたいだわ」
 しんみりとした声で、かがみが言う。
 その声はなぜか私の心をすごく安心させてくれた。
「友情より愛情、なんて言う気はないけどさ、
 私はなんだかんだで今はこなた達のことが一番好きなのよね」
「かがみ……」
 あ、だめ、駄目。せっかく我慢してたのに、
 そんな嬉しいこと言われたら……また涙がでてきちゃうよ……。
「かがみぃっ……」
「わっ、アンタ何泣いてんのよっ!」
「だって……寂しかったっ……!!
 かがみがいなくなっちゃう気がして……ひっく……すっごく寂しかったっ……!!」
「こなた……。心配しなくても、私はいなくなったりしないわよ」
「うん……」
「この先どんなことがあっても、こなたは私の一番大切な人よ」
「うんっ……」


 ねぇかがみ?
 ――なに?
 大好き。
 ――ふふっ……私もこなたのこと、大好きよ……。
570かがみの恋、こなたの気持ち (8/8):2007/08/09(木) 22:58:46 ID:jRuanqS7
 次の日からかがみはまた私達の教室で昼食をとるようになった。
 もちろん、下校も一緒だ。
 別れたあの子とはその後特にこじれた話もなく、付き合う前の関係に戻ったらしい。
 今は昼休みの最中。いつもの四人でお弁当を食べている。


「んで、かがみさー」
「ん?」
「キスとかしたの?」
「んぐっ!? げふんげふん……」
 私の質問に食べていたお弁当を喉に詰まらせるかがみ。
 あらら、顔が真っ赤になってるよ……。
「お、お姉ちゃん大丈夫?」
「アンタねー……いきなり変なこと聞くんじゃないの!」
「で、どうなのさ〜。しちゃったの?」
 私の質問につかさやみゆきさんも興味津々のようで、三人の視線がかがみに集まっていた。
 少しばつの悪そうな顔をしながら、かがみが答える。
「う……してないわよ」
「なーんだぁ〜つまんないのー。
 まぁかがみならしてないと思ったけどね」
 と、言いつつも内心でどこかホッとしている自分。
「いいじゃない別に。そういうことだけが恋愛じゃないでしょ」
「じゃあかがみのファーストキスはまだまだ先か〜。
 なんだったら私が今ここでかがみのファーストキスの相手になってもいいんだよ?」
「んごっ!? げほっげほっ!
 こ、こんなところでできるかー!」
「お姉ちゃん、それ突っ込むところ違うよ……」
「!!」
 つかさに言われた言葉で顔を赤くするかがみ。
 私にはつかさの言ってる意味がよくわかんなかったけど……どゆこと?
「それよりかがみ、いつまで立ってるの? クラス中の視線ひとりじめだよ」
「あ……」
 いきなり大声を出して立ち上がったかがみにもちろんクラス中の視線は釘付け。
 気のせいかなんだかほほえましいものを見るような目の人もいる。なんでだろ?
 かがみは静かに椅子に座ったあと、さっきよりも真っ赤になってうつむいてしまった。
「あ、アンタねぇっ……」
 かがみがほんの少し目に涙を浮かべながら上目使いで私を睨んでくる。
 やばいっ……この仕草、The ツンデレ! チョー萌えっ!!
 私はかがみの仕草に悩殺されそうになりながらも、
 朝から言おうとしていた言葉をかがみに伝えた。


「かーがみっ♪」
「……なによ」
「おかえり」
「た……ただいま」
571名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 23:00:01 ID:jRuanqS7
以上で終わりです。
ヤンデレ風こなたが書きたいと思って書きました。
5/8で終わっても良かったんですが、それだとあまりに救いがないのでやめました。
あとかがみに彼氏が出来たらこんな風になるんじゃないかな、と。
最後が上手くまとめられず、再び物を書くことの難しさを痛感しました。
言い忘れましたが9-727です。読んでくださった方、ありがとうございました。
572名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 23:11:19 ID:HIYxCzv6
リアルタイムで遭遇した。超GJ!
5で終わらなくてホントよかったよ。そうだったら、欝になっただろう。
最後の、つっこむところが違う。で思わず、笑ってしまいました
573名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 23:15:43 ID:YuMtCHsn
>>571
GJ!!!!
やっぱりかがみは最後にはこなたのところに戻るってのが王道にして定石だね
5まで読んで鬱ったけど、6〜8で一気に救われたよ



ところで一番のサビの部分のセリフって

×「友情より愛情、なんて言う気はないけどさ、
○「愛情より友情、なんて言う気はないけどさ、

・・・なのかな?もし違ったらごめん
5749-727:2007/08/09(木) 23:28:01 ID:jRuanqS7
>>573
超ウルトラスーパーごめんなさい…
はい…もう、弁解の余地がございませんほどにその通りでございます。
誤字脱字誤変換だけでなく、こういうところもちゃんと見ないといけませんね。
重ね重ねお詫び申し上げます。
575名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 23:29:03 ID:LpzjGAKM
ぐっじょ

ところでこなたってああ見えて、実際は色々考えてそうだよなー
妙に達観してるし
576名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 23:39:28 ID:DKIBT+n9
こなたの心理を妄想で肉付けしていったら、深い話が書けそうな気がしている俺。

ていうか、今日は神作品の連発にまいりました!まとめてで申し訳ないけどGJ!
577名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 23:47:19 ID:ODM8JnSm
>>575
かがみ「こなたは一見何も考えてなさそうだけど 本当に何も考えてない奴よ」
こなた「オワー!」



……それはさておき、こなたには「実は色々考えてる」と「本当に何も考えてない」の2説あるよな。
578名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 23:51:26 ID:5p5ofpNG
>>575
過去作品でも結構そういうのあったような…
579名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 00:36:49 ID:dvNpswdp
>>526-537
こんばんは、まとめてレスで恐縮ですが、意見・感想ありがとうございます。
ん〜、やっぱ書くのって難しいですね。いざ書いてみるとわかりますわ…
もっと表現力豊かというか、人を世界に引きずりこませるような小説とかSS書けるようになりたいです…(ぇ



って…なんだか、いつのまにやら神作品が2つも投下されてたみたいで…
これまたGJとしかいいようがないですな…
580名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 00:49:31 ID:Hhd7sOdp
>>575
こなたは実は周りに対して強烈な劣等感を持っている。
なぜかというと中学時代いじめられていたからで、
ただ嫌われないように高校に入ってからは仮初の自分をつくって必死で周りに合わせてたけど
ある日中学時代の自分を苛めてたクラスメイトと街でばったり
いきなりだったからかがみたちの前で弱い自分を晒してしまって
しかもそのことでかがみたちとすれ違いが起こって何もかも放棄したくなり
てくびを切って自分を消そうと考えたところでかがみつかさみゆきが入ってきて
るが思いつかない
581名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 00:54:40 ID:UX4XH2Hy




582名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 00:57:15 ID:q8T3ITS+




583名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 01:00:10 ID:IyzGTA72
>>580
もう少し頑張れよw
584名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 01:06:42 ID:Q24XhJKC
>>580
残念だが俺のほうがこなたを愛してる
585名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 01:18:34 ID:JO8DTea+
誰かご意見plz

今、×みゆきの小説を作りたいと考えているのだが、
相手誰にしようか迷ってるんだ。
誰がいいと思うか聞かせてくだしあ。
586名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 01:20:21 ID:d4bTRMCZ
おばぁちゃんが言っていた。
相手を誰にしようか悩むぐらいならみんな絡ませればいいと。
587名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 01:26:06 ID:/zT1sngt
>>586
みゆき総受けktkr
588名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 01:27:30 ID:l0o7kce/
>>580
いつだったかの、ヤンデレかがみの縦読みの人?
589名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 01:33:04 ID:JO8DTea+
>>586
なんというハーレム………だがそれが(ry
俺、やってみるよ!ありがとう!
590名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 01:40:05 ID:QsvBTmjc
ハーレム好きの俺がwktkして待機
591名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 01:55:50 ID:/zT1sngt
負けじと俺も全裸で待機
592名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 02:02:16 ID:BIVr+6uV
>>585
ここはひとつ、みゆき×こなたで。
593名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 02:05:17 ID:d4bTRMCZ
>>589
マジか。
ハーレムは通常のに比べてすごい手間がかかるが頑張ってくれ。

俺も全裸待機してるよ
594名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 04:05:50 ID:T3u2U/DN
>>589うはwwww変態王子ktkrwww
富士山の頂上で全裸で待ってる。

はっ・・・早く投下しないと凍死しちゃうんだからね////
595名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 04:13:55 ID:YxuQKo77
てけてけかなたさんアナザー(遠くの星から来た少女の巻)

かなたさんは結婚する前、教師だったと妄想してみる。
そして数十年を経て、クラス会の通知が泉家に届いたとする――

「そして私は考えたの。教育という見地から、青少年の暴走を抑えられるのではないかと。
 私は勉強を重ね、思春期と言われる不安定な時期の中学生の教師になったの。
 しかし、暴走する生徒の発生を食い止めることはできなかった……。
 私は主婦としてそう君を支え、産まれてくるこなたを育てるため、教師であることを捨てなくてはならなかったの。
 遠く離れたとはいえ、私の心には常にみんながいるわ。
 こなた、あなたの口からみんなに伝えてほしい。
 泉かなたが、謝っていたと……」
5964−601:2007/08/10(金) 04:16:16 ID:550s4+87
 明け方ですが投下させていただきます。

○ゆたかとみなみのSSです。
○4レスお借りします。
○前作、全前作と同じ世界観です。興味を持たれましたら保管庫を参照してくださると嬉しいです。
○非エロです。
○あんまり明るくはありません。ごめんなさい。
○結構電波かもしれません。合わないと思ったらスルーしてください。
5974−601:2007/08/10(金) 04:17:18 ID:550s4+87
「みなみちゃんは、きれいだね」
 友人である小早川ゆたかは、私を見ながらそんなことを言った。その言葉をなぜ今言ったのか、彼女の意図が分からずに、私は
卵焼きを挟んだままの箸を空中で止めてしまった。物を食べようと口を開けている瞬間に言われると何故か不思議な抵抗を感じて
しまうのは私の問題だろうか。
 どう答えたものだろう。上手く言葉が見つからなかった私は、とりあえず卵焼きを口の中に放り込んだ。もぐもぐと咀嚼しなが
ら、返し方を考える。
「私は、そうでもない、と思う」
 他の人に言われたなら思わずその場から逃げ出してしまっていたかもしれないが、彼女の前から逃げ出すわけにはいかない。私
は彼女から逃げてはいけない。何故か、そう思ってしまうのだ。
 ゆたかは、私を見てにっこりと笑う。
「そんなみなみちゃんが、きれいだと思う」
 私は伝える言葉に迷う。浮かんだ言葉が口から出ていくその前に、何かが私にブレーキをかける。それはまるで、呪いのようだ
った。想いを伝えることができなくなる呪い。思っていることと違うことを言ってしまう、そんな呪い。
「……私は、」
 うん、とゆたかは頷いた。そして、私の言葉を待ってくれている。
「私には、ゆたかの方が、きれいに見える」
「そんなこと、ないよ」
 また、ゆたかは笑った。



 きれいなひと(レイニーロジック・V)
5984−601:2007/08/10(金) 04:18:43 ID:550s4+87

 上手くしゃべれないことが、ずっと私にとってコンプレックスだった。言葉はいつも想いを完全には伝えてくれなくて、良かれ
と思って放った言葉は、いつも誤解を孕んで相手には正しく伝わってはくれない。私が全然意図していないものだけがどんどん雪
が積もるように滞積していって、いつの間にか全く知らないところまで連れて行かれてしまう。そんなことを繰り返していくうち
に、私は言葉が嫌いになっていた。伝わらない言葉を当たり前のものとして受け入れていた。
 岩崎さんは、せっかく運動神経いいのに部活には入らないの?
 ピアノ弾けるんだ。すごいねぇ。
 勉強もできて、怖いものなしって感じだよね。
 でもなんか、いつも怒ってるみたい。
 私じゃない私のイメージは増幅されて、どんどんどんどん大きくなっていく。それはたぶん仕方のないことで、そして私に原因
がある。分かってはいるのだけれど、十六年付き合ってきた自分を変えるのはなかなか難しい。
 まあ、いつも向かい風に向き合っているようなものだろう。抵抗はあっても、歩けないほどではない。たいていのことは少しだ
けの我慢で通り過ぎていってくれる。

 バスに乗る前、どんよりと暗い色で光を遮っていた黒い雲は、バスから降りるころには我慢しきれなくなったのか、雨粒を落と
し始めていた。私は鞄の中から折りたたみの傘を取り出すと、バスのステップを降りて、同じようにバスから降りる同じ制服の人
たちから少し離れたところで、その傘を開いた。傘を掲げて顔を上げると、自分と同じような行動を取った人がたくさんいた。
 次々と開いていく傘に、まるで花が咲いていくみたいだな、と私は思った。

「きれいなものに憧れるっていうのは、誰でも持っている感情だと思うんだ」
 ゆたかはそう言って、ぱたんと教科書を閉じた。放課後の教室で、私たちは二人だけで居た。今日の授業で分からなかったとこ
ろを教えて欲しい、と言ったのはゆたか。何か、早く帰りたくない理由でもひょっとしたらあるのかな、と思ってしまったのは私
だ。
「わたしはぜんぜんきれいじゃないから、みなみちゃんが好き」
 私は綺麗じゃない、とか、ゆたかの方が綺麗だ、とか、そんな言葉は今この場所ではなんの意味も持たないことを私は知ってい
た。気の利いた言葉の一つでも言えたのなら良かったのかもしれない。だけど、私には呪いがかけられていて、上手い言葉は出て
こない。私に呪いをかけたのは、いったい誰なのだろう?
「ゆたか」
 私はそれ以上言葉をかけることも、動くこともできずに彼女を見ていた。彼女は笑顔を崩さずに、鞄の中に教科書やノートをし
まっている。ぱちん、と鞄が閉まる。ゆたかは顔を上げる。思った以上に彼女との距離が近かったことに、私は驚いた。
「やっぱりわたしは、お姉ちゃんと似てるんだな、って思った」
「泉、先輩?」
「うん」
 ゆたかは鞄を持って立ち上がる。私も慌てて、自分の鞄を持って立ち上がった。似てるってどういう意味だろう。ぐるぐると私
の中で言葉が渦を巻く。いつも言葉は私を迷わせる。
「だから」教室のドアの手前で、ゆたかは振り返った。「わたしはみなみちゃんに触れちゃ、いけないんだ」
5994−601:2007/08/10(金) 04:20:41 ID:550s4+87

 最近、私は教室の中で、よく声をかけられるようになった。勉強を教えて欲しいとか、体育のこととか、宿題のこととか、いろ
いろだ。理由はよく分からなかったけれど、お願いをされて無視できるほど、私の神経は太くなかった。一つ一つこなしていくう
ちに、私の周りには少しずつ人が増えていくようになった。いろんな人と喋るのは難しくて疲れるけれど、なんとかやってみよう
と思った。ゆたががそんな私を、隣でにこにこと笑いながら見ていたからだ。
 岩崎さんって、すごくきれいな笑い方するんだね。
 不意にそんな風に言われたとき、私は照れる前に困惑した。どこかで聞いたことのある言葉だったからだ。
「……そうでも、ない」
 そう?
「綺麗なのは、みんな同じ」
 一拍遅れて、私は、私が言葉を使っていたことに気付く。ああ、喋ることができた。できてしまった。これは変化なのだろうか。
変化なのだとしたら、私は前と後ろ、どちらに向かって進んでいるのだろう。

 私は綺麗なんかじゃない。
 そんな言葉が浮かんで、私の中のどこか見えないところに沈んでいった。本当はもっと他のことを言いたかったのかもしれない。
本当はもっと別のことを伝えたかったのかもしれない。

 友達という存在のことを語るには、私は少し経験不足だ。広い意味で定義したならば、私にも友達と言える存在はいたのかもし
れない。けれど、休日に一緒にどこかに遊びに行ったり、家に呼んだりお邪魔したりという関係性を持ったことはなかった。
 今、こうやって自分の部屋にゆたかがいる。そうなって初めて、なぜ私はもっと早くからそうしなかったんだろう、と思った。
ほんの少しだけ、ゆたかと出会ったときのように、ほんの少しだけ私から動けば、まったく違ったことになっていたかもしれない
のだ。そんなことを、私は知った。
「でも」私の思いを聞いて、ゆたかは言った。「もしそうだったら、わたしはここにいなかったかもしれないね。みなみちゃんは
委員長やったり球技大会で活躍したりして、みんなの人気者で、周りには人がいっぱいいて、わたしは近くにいけなかったかもし
れない」
 そんなことはない、と私は言った。私が私で、ゆたかがゆたかである以上、きっと友達になっている。私の言葉に、ゆたかは淡
い笑顔で答えた。
「わたしはきれいじゃないから、みなみちゃんに触れるわけにはいかないの」
 ときどき、ゆたかの言葉が分からないときがある。ゆたかは私には見えないものを見て、私には分からないことを考えている。
「みなみちゃんだって、そうだと思うけど」
 ゆたかはゆたかで、私は私。当たり前のことだ。そんな当たり前のことを、私はゆたかといるとすぐに忘れそうになってしまう。
「分かりたい、から」
「うれしいな」
「私も、嬉しい」
 例え、言葉が想いを伝えてくれないものだとしても。
 ゆたかは立ち上がると、きょろきょろと辺りを見回して、そしてベッドの向こう側に置いてあるグランドピアノに目をつけた。
「みなみちゃん、お部屋にピアノあるんだ」
 頷く。普通は部屋にはピアノはないものなのだろう。自分は普通じゃないということがまた自覚できてしまう。
6004−601:2007/08/10(金) 04:22:47 ID:550s4+87
「何か弾いてもらっても、いい?」
 また頷く。私は立ち上がると、ピアノの前へ移動して、椅子に座る。鍵盤にそっと指を這わせる。ピアノ本体に触れていたゆた
かは、私のすぐそばまで来て、床に座り込んだ。
「ゆたか?」
「ここで聞きたいな」
 楽譜も特に用意していないので、覚えている曲の中から適当に選んで、鍵盤を叩いた。私はピアノを弾くのが好きだった。理由
なんてなかった。理由なんてないと思っていた。
 ちらりとゆたかを見る。ゆたかは椅子の脚に背中を預けるようにして座って、目を閉じていた。頭が私の太股にほとんど乗っ
かっていて、私がペダルを踏む度にかくんかくんと揺れる。その振動すら心地よいとでも言うみたいに、ゆたかは目を閉じていた。
 理由はあった。
 あったんだ、と私は気付いた。
 音は広がって、拡散して、私たちの周りに漂っている。私の一部も拡散して、広がって、ゆたかの周りを漂っている。たぶん、
それが理由だった。私の知らなかった私の理由だった。
「みなみちゃんが、いるね」
 ぽつりと呟いたゆたかの言葉を聞こえなかった振りをして、太股に感じるゆたかの体温を想いながら、私はピアノを弾き続けた。
 降っていた雨はいつの間にかやんで、窓から差し込んでくる赤い光が部屋の中を染め上げていた。
「みなみちゃんは、ちゃんと上手くできるよ」
「そう、かな」
「だいじょうぶ」
「……ゆたかが、いるから」

 触れてはいけない。
 そう思った次の瞬間に、もう、それは終わっている。

 曲が終わる。ささやかな高揚感を抱えたままで、私は手を下ろした。下ろした手が、ゆたかに触れた。ほんの少しだけ身じろぎ
したゆたかは、それでも私が触れることを拒絶しなかった。
「……だめだよ、みなみちゃん。私に触れたら」
「私は、」
 うん、とゆたかは頷いた。そして、そのまま私の次の言葉を待ってくれている。私は何を言おうとしたのだろうか、と考える。
何が言いたかったのだろうか、と考える。床に座ったまま私を見上げるゆたかと目が合う。
 手を。そう望んだ私の想いが通じたのだろうか。ゆたかはどこか戸惑うような仕草で、私の手に、手を重ねた。家族じゃない人
と手を触れ触れあわせるのなんていつ以来なのかな、と私は考える。自分の意志で誰かと手を繋ぎたいなんて思ったのはいつ以来
かな、と考える。言葉なんかに頼らなくても伝わるものがあるんだ、なんて幻想を信じてもいいような気すらしてくる。
「みなみちゃんの手、きれいだね」
「ゆたかの手は、あたたかいよ」
「本当に」ゆたかは呟くように、言った。「みなみちゃんは、きれいだなぁ」
 きらきらと光る雫が彼女から夕日を弾きながら落ちて、カーペットに吸い込まれていった。
 最後に残った残光が、まるで呪いのように、私の中にあるものに絡みついていく。
 頬を撫でる向かい風を感じながら、私は目を閉じて、ただ、それを受け入れた。
6014−601:2007/08/10(金) 04:24:13 ID:550s4+87
以上です。読んでくださった方、前作、前々作に感想をくださった方、ありがとうございました。
うっかりいつもみたいに名前欄変えるの忘れてました。申し訳ないです。
602名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 06:09:18 ID:psJaoY/+
>>601
イイヨイイヨー 携帯からですがGJと言わせて下さい!
603青柳:2007/08/10(金) 07:13:50 ID:4B4SW3a7
もう朝っすか……?(笑昨夜に急に作りたくなったので作りました(_ _)

風の音を聞けばかがみの 声を想い出し。
雨に濡れればかがみとの
想い出が甦る…。
―雨あがる。その世界―
「ねぇ、こなちゃん?
一緒にお昼食べよ!」
いつもの風景。いつもの
授業と昼休み。
そう、いつもの日常だ。
いつもの如く地球は自転をくり返してる。
ただ一つ欠けているのは
……大切だったいつも。
あれは丁度一年前だ。
人なんて肺に小さな影が
できるだけで
死んじゃうんだ、って
初めて知った。
「…でね。セバスちゃん
たら足が……どしたの?
こなちゃん??」
いつもの様につかさが
笑いかけてくれる。
一番辛いだろうつかさが。時が解決してくれる……
よく言ったもんだ。
『お姉ちゃん!!嫌だよ!私お姉ちゃん居なきゃ
起きれないよ!!
…‥また勉強教ぇてよ!
…おねぇちゃん……
一人にしなぃで………。
‥‥…わぁぁぁあ!!!』冷たくなった姉の横で
泣き崩れている。
周りの大人達もみんな
泣いてた。
…その頃…私は……何してたっけ……?
確か雨がスゴかったなぁ。「どうかしましたか!?
泉さん。…もしや
体調が優れないのでは?」ン〜、萌えるねぇイーヨ
みゆきさんも……スゴかったなぁ。
毎日かがみのトコに通って、学校から20kmもあるのに。……家反対方向なのに。
『…みゆき‥もうい…よ
ありが…う……。』
既に酸素マスクは外せない状態だ……。
これだけの言葉を発する
のに命の危険すらある。
みゆきさんはいつもの如く花の水を取り替えていた。『…そんな事…言わないでください……。
私はかがみさんが良くなるまで……毎日‥来ます。
私…ごめんなさい!!』
みゆきさんはすぐさま病室を出ていった。
病院全体に響く位に…
悲しくて優しい声で
…泣いていた……。
604青柳:2007/08/10(金) 07:21:13 ID:4B4SW3a7
「泉さん。さうよなら」
私相手に丁寧に
お辞儀までしてくれてる!「こなちゃん!またね!」おぉう、眩しいよ。
太陽が?NO!!NO!!
つかさが?YES!YES!YES!!〜…ぇ?
   ド ン
…おっと?つかささん、
こんなトコで抱き締められて     も困り……
「こなちゃん……?
昼、ずっと具合悪そう
  だったよね……。
……イヤだ!!!
こなちゃんまで居なく…、 居な‥く……!!」
つかさはこれ以上は
喋ろうとせず私から
逃げるように走ってった。 そりゃね……。私でも
ゆーちゃんがいなくなったら立ち直れませんよ……。

『かがみ?…ナ〜二コレ?新種の想像上の生き物?』『うるさい!!!黙れ//病院て暇なんだから…』
かがみお手製のそれは
犬+猫+=ウサギ
みたいな人形だった。
『Σお姉ちゃんうまいネ
えと?……ブタさんカナ?』 嘘つけないんだよネ。
ナンか同情票が入りました『むー…!もう知らない!……っあのね…?
もし私に‥何かあったら…みんなにコレ受け取って
  ほしいなって…』
ベッドの下の段ボールからもう二つ人形を取り出した『ほら!私の事た‥‥
『かがみさん!!!』
それは今までに無い程の
 大きな声だった。
『そんな事…言わないで!私…あなたが死ぬなんて
考えたくない……!!』
『みゆ‥っき……
 うわぁぁぁあぁ!!』
『お姉ちゃ…ウッグ………  ヒック……』
私は泣けなかった。
一人だけ。
かがみの手を握るだけで
精一杯だった。
…とても細い手を……。

おっ、と。
…昔の夢をみてた……。
そこは、電車の中だった。 いつも通りの薄暗さが
妙に心安らぐ……。って!危ないな!降りる駅一つ前だった。
私はこれまで何度も読んだ本を急いでしまい込んだ。
605青柳:2007/08/10(金) 07:30:49 ID:4B4SW3a7
‥かがみの隣は、いつも
私の特等席だったっけ、
そうそう!
いつも寄り掛かって
よだれ垂らしちゃって、
 怒られてたヨ。
…ダメだよ。早すぎるよ。もっと沢山怒ってよ……。まだ借りたラノベも
返していないし……。
かがみにもう…返せない
 じゃんか……!!
『こーなた!!』
猫撫で声で私の名前を
呼ぶ時はいつも……
『私が貸したげたラノベもう読んだよね〜ぇ?』
アナタは貸したんじゃない私に【課した】んです!
『その顔、お前まだ
開いてすらないな……!』おぉ!さっすが私の親友! なんでもご存じで!!
あ、ため息ついた。
『ハァ…あのラノベまだ
私も読んでないのよっ!
早く読んで
くれないと……ッッッ!!』   え?
何が起きたの……?
急にかがみが咳き込み
出して…血を吐いて!!
 …ナースコール!
ナースコールに伸ばした
私の手をかがみは掴んだ。『ハハ‥‥いいよ‥いつもの事だからさ‥‥。
…そうだあのラノベやっぱ
アンタのペースで
読んでいいわ……』
…ゴメンね、かがみん。
嘘ついたんだ‥ホントは
  全部読んだよ…?
おもしろくて一日で
読み切っちゃったんだ……ホントはね…かがみが
退院したらね感想と一緒に 返そうと思ったんだよ?電車が込んできたね……
しょーがない、
電車の外でも見るかナ。
…町の灯りが灯っている。それは当然だけど
 当然じゃないんだ……。『おじさん!!かがみは、助かるんですよね!?』
そこはかがみが倒れて
搬送された病院の病室前。 授業が終わってすぐ走って来た為に息苦しい…。
  し ま っ た。
その息苦しさはすぐに
胸の苦しさに変わった…。『…うん、大丈夫だよ。』 おじさんは赤く目が腫れていた。
『何も心配しなくても
すぐ良くなるって。』   寝ているかがみに寄り添そっておばさんが
すすり泣いていた。
『すぐ学校にも……』
 ここから先は声にならない声だった。
『他の子達…特につかさ
には内緒にしてくれるかな‥‥‥?
あの娘はまだ姉が
治ると信じているんだ‥』私はハイ。としか
言えなかった……。
…どんな気持ちなんだろ。 娘が死んでいくのに
何もできないなんて……。
606青柳:2007/08/10(金) 07:39:52 ID:4B4SW3a7
私は電車を降りた。
外は小振りの様だ。
雨が降っている。
頬に水滴が当たる……。
傘なんか無いワケで
仕方なく走った。

あの時。
かがみが死んだ時も、
雨が降っていた。
手術室のランプが着いてる『おねぇちゃん……』  『大丈夫ですよ‥きっと
つかささんを置いていく
訳ないですよ……』
みゆきさんがつかさの
頭を撫でながら寄り添っている。
『ゴメン!つかさ、みゆきさん。私トイレ!』
……限界だった。
私はできる限り全速力で
外に走っていった。
まるで泣いてるのを神様に見られなければ
かがみが死ぬ訳ないとでもいうかの様に……。
今日は凄く土砂降りだ。
雨が頬にとめどなく
流れ続ける……。
違うっ!!これは雨だ!!雨だっ!雨っつ……!!
「…っっ、ぅグ、
うわぁぁあぁぁあ!!!」その日は雲一つ無い
太陽が眩しい快晴だった。

〜10年後〜とある病院。
 「ボクね。走れるようになったんだ〜
 スゴいでしょ!!」
「へぇ、スゴいねぇ!
この前まで
歩いただけでゼィゼィ
ヒィヒィ
ゆってたのにねぇ?」
「ヒィヒィは言ってないよ…。 ……ありがとう……
チビねえちゃん!!
 ボクを直してくれて!」「チビは余計…かな?
いいよっ。君が元気に
なってくれて嬉しい!!」「‥また来るからね?
  ………遊びに!!」
少年は走り去っていった。「またおいで…ってコラ!しょうがないな〜……
今度は友達連れてきな!」 医者はお気に入りのベレー帽をとった。
そこに可愛らしいクセ毛が ピョコっと顔を出した。

どこかで雨がまた
一つ止んだ……。        〜END〜
607青柳:2007/08/10(金) 07:46:57 ID:4B4SW3a7
ご拝聴ありがとうございました(_ _)

・意味が分からん!
・字が間違ってる。
・文列汚いよ……。
・それでカッコつけてる
つもりですか?
・え?十年後?
・うそだッッッッッッ!!
‥‥‥等苦情は一切
受け付けません。(笑)
608名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 07:55:57 ID:afCo2ipR
>>607
取り合えず
鬱が入るときは、前置きに書いてね
609名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 09:03:48 ID:ZX2UVuJZ
>>607帰れ
610名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 09:04:17 ID:fd8cPbYE
自覚があるなら突っ込む必要はありませんねw
まあ、エアブレイクする可能性のある投下は気をつけて…

まー推敲して文章の並び考えれば良くなるかも VIP板のが合ってる感のある
話ではありましたがね
611名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 09:14:24 ID:t6B7GioM
>>595
てけてけ80かなたさん帰ってktkr
しかもメビウス版w
612名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 10:52:16 ID:q8T3ITS+
使用端末は携帯電話のみなのかな
ネカフェ・漫喫・大学(職場)等のPCにtxtをコピーしてみると吉
613名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 12:45:23 ID:qxpoIQUt
夏の某お祭りの作業で色々やっていたら、いつの間にやら大投下が。
作者の皆様方、本当にお疲れさまです。

というわけで、一段落ついたので久しぶりに2レスばかり投下します。
614てけてけかなたさん"おかわり" (1/2):2007/08/10(金) 12:46:45 ID:qxpoIQUt
 1・すねーく

「こなたの胸、やっぱり私と同じぐらいなのね」
 セーラー服を着ていると、お母さんがPCの中でそんなことをぽつりと呟いた。
「そりゃ、私はお母さんとそっくりだからねー」
「ううっ、そんなところまで遺伝しなくても……」
「まあしょうがないよ、ステータスだと思うしか」
 そう思わないとやりきれないってのも、ちょっとはあるけどね。
「血筋は違うけど、ゆーちゃんもぺたぺただし」
「お父さんのほうの家系もそうなのかも……って、ゆい姉さんがいるから違うか。ばーんでぼーんだし」
「昨日ゆーちゃんの部屋で着替えてるのを見たけど、ずいぶん立派になっちゃって」
「そりゃあ、お母さんが見たのはゆい姉さんが子供の頃のだからねー」
 オトナになってれば、そりゃ少しは違いますって。いろいろな意味で。
「……ところでさ、お母さん」
「なに?」
「今、ゆーちゃんとゆい姉さんのを見たとか聞き捨てならないことを聞いたんだケド」
「あっ」
 こら、なんでそこで『しまった』って顔をしますか。
「あの、ほら、ちょっとした不可抗力っていうか、突然着替え始めちゃったりしたら――」
「まさか、お父さんの部屋でもやってたりしないよね?」
「…………」
「しないよね?」
「……ちょ、ちょこっと」
 うわ、顔が真っ赤だなんて生々しすぎるヨ。
「お母さん、そこに正座」
「えっ? で、でもこれから夏期講習――」
「いいから正座っ!」
「……はい」
 まったくもー、いくら動き回れるからって勝手に覗いちゃだめじゃん! 合意か説得の上じゃなきゃ!

−−− てけてけかなたさん"おかわり" その2・たーんえーたーん −−−

 2・なかま

 夏休みということもあって、たまにお出かけするゆーちゃん。本当なら、今日もお出かけのはずだったんですけど、
「ごめんね、みなみちゃん……ちょっと、熱が下がらなくて」
「ううん……ゆたかの体のほうが、ずっと大事」
 昨日の暑さに少しあてられてしまったみたいで、いっしょにお出かけするはずだった岩崎さんに看てもらっています。
「……それに、お買い物だったらいつでも行けるから」
「うん……また、今度行こうね」
 ゆーちゃんの言葉に、ちょっとだけ微笑みながらうなずく岩崎さん。少しかたい表情ですが、
ゆーちゃんを見るその瞳はとってもやさしげです。
「ところで、ゆたか……このノートパソコンは?」
 ぎくっ。
「あ、えっと、友達とパソコンでメールのやりとりをしてたから、枕元でも見られるようにっておじさんが貸してくれたの」
「そう……でも、寝るときはちゃんと寝てなきゃだめ」
 ……ほっ。ゆーちゃん、ナイスフォローです。
 夏期講習でいないこなたと、お仕事中のそう君の代理っていうことでここで看てあげて
いたんですけど、そう君ってば岩崎さんが来る前に回収するのを忘れちゃって……今はただ、
普通のデスクトップマスコットとして振る舞っています。
 ……あ、なんだか目が合ってしまったような。
「このキャラクターは、泉先輩?」
「ううん。でも、そっくりでしょ? 『かなたさん』っていうマスコットキャラなの」
「かなた、さん……」
 そう呟く岩崎さんは、私の……む、胸? 胸を見てるんですかっ?
 それからゆーちゃんのことを見て、今はいないこなたの部屋のほうを見て、それから
また私のほうを見て、自分の胸をぽふんっと触って……って、ぽ、ぽふんっ? 背は高いのに?
「……仲間」
 ……ええっ、仲間ですっ! 仲間ですともっ! 皆まで言わずともわかりますともっ!
 今はしゃべれない私は、ただ心の中で泣きながらうんうんとうなずき続けました。
615てけてけかなたさん"おかわり" (2/2):2007/08/10(金) 12:49:25 ID:qxpoIQUt
 
 3・ぜんかあり

 時間はもうすぐお昼。本当なら、そろそろお出かけの時間のはずなのですが……
「そう君、起きて。もうそろそろ起きないと、担当さんが待ってるんでしょう?」
「んー……あとごふーん」
 いくら起こしても、そう君はこうやって寝ぼけてなかなか起きてくれません。
 パソコンデスクに突っ伏して熟睡だなんて、健康に悪いんじゃないんでしょうか。でも、
今はそれ以前にちゃんと起きてもらわないと。
「スケジュールには14時から○川書店って書いてあるし……ほら、そろそろ行かないと間に合わないわよ?」
「くふふふ……かなたがおこしてくれてるなんて、しあわせだなー」
「な、なにを言ってるんですかっ!」
 それは、私もこうやって起こせるのは嬉しいけど……ああっ、そんなこと考えてる場合じゃなくてっ!
「寝ぼけてる場合じゃないですよ。いい加減起きてくださいっ!」
「だってー、ねたりないしー」
「……その割には、昨日もゲームをしてから寝てたわよね」
「あーあーきこえなーい」
 こうなったら、クリア直前にフリーズさせちゃいましょうか。いや、今すぐ消しちゃいましょう。
 そう思いながら「プログラムの追加と削除」を開いてリストを見ていると……あら? 
FAX用のソフトなんてインストールされてるんですね。しかも電話のソフトまで。
多分、お仕事に使っているんでしょうけど……しょうがないですね、久しぶりにやってみますか。
 私はさっそく電話用のソフトを立ち上げて、ずっと暗記していたあの番号に電話をかけてみました。

 ピッポッポッパッピッポッポッパッポッポッ トゥルルルルルル……

「あ、すいません。○日本印刷さんですか? いつもお世話になっています、○川書店で
書いてる泉の身内の者ですが、今回またデッドラインを越えてしまいそうで、輪転機を――」
「だぁぁぁぁぁっ!! な、なんでいきなり版元すっ飛ばして印刷所に行くかなぁ?!」
 あら、すっかりお目覚めみたいですね。
「こうすれば、そう君は起きてくれるかなって思って」
「やめてくれっ。それはトラウマが、トラウマが……」
 まったく、最初から起きてくれればこんなことはしないのに。でも、最初に「117」
を押してあとはデタラメに押してみただなんて、そう君にはヒミツですよ?

 4・やることはみんないっしょ

「はあ……暇ですねー」
 スマートビジョンで「必殺仕業人」のスタッフロールを見ながら、ぼそっとひとりごちる。
 こなたは夏期講習で、ゆーちゃんはまだお休み中。そう君もお仕事で、私は一人さみしく
PCの中でテレビを見ていました。
「デフラグもしちゃいましたし、録りだめしたビデオも見ましたし……何か無いですかねー」
『スタート』ボタンを押して「すべてのプログラム」を見ると、ゲームは確かにあるけれど、
その、なんというか……そーゆーものが多いですし、一人でやるにはちょっとあれですから。
 一つずつ見てみても、最近入れたものは特には……と思っていたら、見慣れないタイトルが
目に飛び込んできました。『執事たちとの楽園』って、珍しいですね。こなたがこんな
タイトルのゲームをインストールするだなんて。ちょっと真面目そうな感じですし、
試しに遊んでみましょうか。
 アイコンをクリックすると……なるほど、一人のお嬢様と執事さんたちとのお話なんですね。
執事さんたちも、子供っぽい人からダンディな人まで4人ほどいます。この人たちと仲良く
なることが目的なのでしょう。それでは、さっそくスタートと。

 ――あらあら、怪我しても強がっちゃって。まるでかがみちゃんそっくり。
 ――お料理勝負……男の子同士で勝負っていうのは珍しいですね。
 ――女の子視点での恋愛観があるゲームっていうのは、なんだか新鮮です。
 ――あら? なんだかちょっと雰囲気が変わってきましたよ?
 ――えっ? いえ、恋愛モードに入ったならわかるんですけど、えっ、あ、あのっ?!
 ――わーっ! わーっ! わーっ?! こ、このゲームも結局そうだったんですかー?!

「……あの、お母さん。昨日入れたばっかりのゲームがもう消えてるんだけど」
「し、知りませんっ! 執事さんたちにやられるゲームなんて知りませんっ!!」
616 ◆cj23Vc.0u. :2007/08/10(金) 12:50:33 ID:qxpoIQUt
原点回帰のショートショート4つでした。
「やることはみんないっしょ」のゲームはいろんな女性向けゲームの掛け合わせってことで、
特定作品というわけではありません。
617名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 13:21:42 ID:q8T3ITS+
GJっス!

そうじろうさん、あんたって奴は……w
こなたもこなたで、プログラムグループを作成しなければこんなことには
ん? もしかして、確信犯?(使い方間違ってry)
618名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 13:26:14 ID:hfF9He+U
このスレの伸びがいいと、神様がごほうびにかなたさんを遣わしてくれるのですね!(違
GJっす!
619名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 14:13:07 ID:WiSO8Bhi
>>607
基本何書いてもいいんだろうけど、
自己弁護ありきなら消えろ。
620名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 14:29:55 ID:4B4SW3a7
>>607の作者だが。

>>608
すいません。自分の中で
なぜかゴーサインでしたww

>>609
とりあえず。寝て起きたらなぜアンナにテンション
高かったのか分からん。
 うん、反省はしてない。昨日に帰りたい。

>>610
ソコは言わせてもらうが、多分携帯とPCだから
文が変?だと思う。
内容は…まぁ中房臭さいかも?


>>612
とりあえず、家の近くに
ネッカフェ無いし漫喫も無い。 それにオレ自身
携帯位しか使えないから
PCに貼るとか難しいですw
621名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 14:51:42 ID:6MZpNvmr
らきすたの同人誌出ってどうよ?
おれは正直どうかと思うが
622名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 15:05:05 ID:t6B7GioM
>>620
>>1に書かれてる「スレのルール」は守ろう。
鬱展開は事前にことわりを入れる事になってる。
自分の中でゴーサインとかNG。

「守れない」「携帯だから>>1は読んでない」ということなら
ここには公開せず、携帯内に保存して自分だけで楽しむべき。

改行の目安については、携帯画面上で「三行」とか「三行半」とか
自分で決めとくといいかも。
細かく改行されていたり、複数のセリフが一行になってたり、
あまりにも適当過ぎるとやはり読みづらい。
623名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 15:18:08 ID:W3FihfIv
>>601
あなたの文章は俺の心にクリーンヒットします
大好きですGJ

>>607
携帯でそこまで書けるなら、改行に気をつけたらいいの書けると思います

>>616
ショートでこれだけにやけれる文章を書けるあなたを尊敬しますGJ
あなたのおかげで自分の中のそうじろうとかなたのランキングがあがるあがる

9レス投下します
『ありえないくらい似合わないプラトニックラブ』の続きです
エロはないけどキスしてます
624チョコ味のキス 1/9:2007/08/10(金) 15:19:16 ID:W3FihfIv
ムードも何もあったもんじゃない。
私もかがみも呆気にとられていて、お互いきょとんとしながら見つめあっている。
うわぁ、なんだこの空気。
沈黙が痛くて喋りたいのに何を喋ればいいか解らない。
かがみはかがみで口は笑ってるけど眉はハの字を描くという顔面がつりそうな表情で固まっているし。

ぴちゃん、と水滴が落ちる音でお互いの時間が動き出した。

「え、えっと……こなた。もう一回言ってくれない?」
「なっ……言えるわけないじゃん!」

それは聞き取れてなかったから訊ねられたのか、何なのか。
羞恥プレイってこういうことをいうのか。それともこれは言葉攻めっていうのか。
とりあえず、こんな思考今は忘却の彼方に追いやるけど。

「じゃあ……聞き間違えじゃ、ないわよね?」
「だと思うよ」

恥ずかしさでどうにかなりそうで俯いて呟いた。
今更撤回は出来ないし、するつもりもないけれど。
グラウンドから笑い声が聞こえた。昼休みだし遊んでいる生徒の声だろう。
みんなが居る場所が日常なら、ここだけは日常から切り離された異空間かもしれない。

「……こなた、ここでいいの?」
「え?」
「いや、一応学校だし……」

ムードもロマンスの欠片もない場所でお願いしてすみませんでした。
でもアニメイ○で告白したかがみも人の事言えないと思う。
ああ、私達は似たもの同士なんだ。

「じゃあ……帰りに私の家に寄ってから」
「こ、こなたの家!? ダメ! それはこなたが危ない!」

なぜに!?
かがみが口に手を当てて「だって……ん………ろうし」とか呟いている。
聞き取れない部分が多すぎて何が何だかだけど。
625名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 15:19:38 ID:q8T3ITS+
>>621
何について『どう』なのかが判らない
起爆剤(ネタのタネ)としては有効的だが
626チョコ味のキス 2/9:2007/08/10(金) 15:20:02 ID:W3FihfIv

「やっぱり、ここでいい? 人がいるから安全だろうし」
「あー……うん」

頷く私。
自分でお願いしておきながら、恥ずかしさが込み上げてくる。
それと、なぜ人がいると安全なのかという疑問も込み上げてきた。
聞きたいけど、聞くのは野暮ってもんかもしれないし、タイミングを逃したので聞けない。

「ほ、本当にいいのね?」
「かがみこそ……いいの?」
「何で?」

だって、私昨日振ってるのに。
そういう人からこういう事言われて「ふざけるな」とか思わないのかな。

「言ったでしょ。出来る限り聞いてあげるって」

かがみは、優しい。
私の目線と合わせるために少し屈んだから、私も合わせるべきかなと思って少しだけ爪先立ちをする。
バランスが難しくて少しよろけたけど、かがみが私の肩に手を置いてくれた。
既に顔が近い。また、心臓が五月蝿くなった。体が震えてしまうほどの鼓動。

「目、瞑ってよ」

先に言葉を発したのはかがみだった。この空気に耐えられなかったのかもしれない。
私も正直耐えられてなくて、ただそれに抗うだけの術を持たないだけだったけど。

「目って瞑るもんなの?」
「それがセオリーって感じがするけど」
「……瞑らなくてもいい?」
「何で?」
「その……私はかがみにお願いしたから、かがみがしてくれるところをちゃんと見たいというか……かがみを見ていたいというか」

そんなにはっきりした理由はないけれど、私なりの理由を示そうとしたらかがみは何か震えてるし。
肩に置かれた手が、少し痛いぐらいだった。
もしかして、目を瞑らないから怒った?
心配になって名前を呼ぼうとして


「かが――っん」
627チョコ味のキス 3/9:2007/08/10(金) 15:20:49 ID:W3FihfIv
肩を引き寄せられ、私が呼ぼうとした名前は、呼ぼうとしていた人の唇で塞がれた。
心の準備も何もしていなかった私は唇に重なる別の体温を認識して全身が沸騰する。
かがみは目を瞑っていた。結局不意打ちを食らった私は目を開けたまま、閉じることすら出来なかった。
爪先立ちをする力が抜けていくのを感じる。じわじわと唇から広がる微弱な電気が体を侵食していっているようだった。
瞳に映るのは、何かを我慢するかのようにきつく閉じられたかがみの目と、微かな風で揺れるツインテール。


本当にかがみにキスされてるんだ……


そんな思考が頭を過ぎった瞬間に、ガッコンと面白いぐらい足から力が抜けた。
当然、肩を掴まれていただけだった私は床に倒れそうになった。
慌ててかがみが抱き起こしてくれたから倒れることはなかったけど。
ただ、助けてくれた際に腰に回された手から、また何か電気がこみ上げてくる。

「こ、こなた!?」
「だっ大丈夫……」

足に力を入れる。踏ん張れば何とか立ち上がれそうだった。
けど、かがみは私の腰に手を回したままで、私は若干かがみに寄りかかったままで。
ごめんという意味をこめて笑いかける。
流石にそんな重くないかもしれないけど寄りかかりすぎると悪いと思って、かがみから少し距離をとろうとした。

「待って」
「え」

体重をかけられながら腰を引き寄せられるという行為に、ファーストキスをたった今済ませた私が慣れているはずもない。
ただでさえ足の力が入っていなかった私は後ろに押されて、手洗い場の淵に腰掛けた状態になった。
足が床に届いていなくて、背後は少し離れた場所に窓があるだけで、今支えてくれるのはかがみだけ。
咄嗟に私はかがみの袖を強く握り締めていた。
普通に重ねるだけでも足の力が抜けたっていうのに、今度は唇の表面を舐められて。
驚きとかそういうのじゃなく反射で足が動いた。
ステンレスの手洗い場をかかとで蹴ってしまい、想像以上に鈍い音が鼓膜を叩く。
暴れると人がくるかもと焦ったのに、かがみはまったく動じない。
グラウンドから聞こえる笑い声や近くの教室から聞こえるざわめきが、私から何かを奪っていく。
唇を舐め続けていた湿っている舌がするりと中に入ってきて私の舌を突いた。

「んぅっ!?」
628チョコ味のキス 4/9:2007/08/10(金) 15:21:36 ID:W3FihfIv
電気というより、鋭い電撃に近い刺激が背中を駆け上がって脳へと達した。
手の力まで抜けそうで、慌てて掴んでいるだけだったかがみの袖を離し、背中に回してしがみつく。
そうしたら一瞬舌の動きが止まってほっとしたけど、今度はなお更動き出して上の方を舐められた。
ゾワっとなにかが頭の中で爆発して呼吸の仕方が分からなくなった。背中の筋肉が誤作動を起こしたかのように引きつって仰け反る。
私の上体がどこまで傾いているのかは解らないけど、かがみが腰にまわしていた腕の片方を私の後頭部へと移動させてきた。
かがみは私の足の間に体を割り込ませてきているから、スカートが大変なことになっていそうだ。
今私の体を支配しているのが恥ずかしさなのか、なんていう感情なのかは解らないけど足を閉じる。
閉じることは出来ず、ただかがみに足を摺り寄せるしかできなかった。
上から押さえつけられるようにキスされているから口の中に唾液が溜まる。
自分のだとか、かがみのだとか、考えるより先に飲み込んでいた。
なんだかフルーツの……オレンジの様な味がした。
そういう事を考えることが出来た辺り、私は結構冷静だったのかもしれない。
「かがみ」と呼んでみたけど言葉にならず、ただ舌を絡ませただけだった。
お腹の奥の方が何だか熱い。グルグルと回っているというか、なんていう表現があってるんだろう。疼く?
苦しい、でもない。痛い、でもない。切ない? 違うような、あっているような。
いっそ思考放棄しようかと何かに流されかけた時、耳に入ったのは確かな足音。

「ん、ぅんん!!」

かがみは聞こえてないのか、それとも聞こえていても構わないのか。
流石にやばいと感じて私は渾身の力を振り絞ってかがみの背中を叩いた。
そこでかがみが目を開けて、視線がかち合う。
口が塞がれているから言葉による意思疎通は出来ない。
というより、口を離せばよかったけどそれすら思いつかずに視線で足音のほうを示した。
そこでようやくかがみが口を離した。
と、同時に。

「あ、いた。お姉ちゃん、こなちゃん、遅い、よー……」

私達の状況を見て、呼びにきたのだろうつかさが手を挙げて……あー、なんだか見る見るうちに小動物的困惑の表情に!
あれ? あれ? と考え込んで、私達を見て。


「……コアラゴッコ?」
629チョコ味のキス 5/9:2007/08/10(金) 15:22:22 ID:W3FihfIv
何それ。
いや、むしろこういうシーンを見て「キスしてたの?」ってすぐに察して訊ねるつかさもどうかとは思うけど。
私はどうにも対処することが出来ずかがみに視線で助けを求める。あちゃーって顔しないで。
というより、最初に暴走したのってかがみだよ。流された私も私だけど。
……結局、嫌じゃなかったんだし。
かがみは私の視線に乗せた思考を受け取ったのか、つかさの方を向いて(未だに私抱きしめてるままだけど)

「あー、えっとねつかさ。こなたを迎えにきたんだけど、結局話し込んじゃって。ね!?」

慌てているかがみが、至近距離アイコンタクトで同意を求めてくる。
って、えぇ!?また私に返された!!

「そ、そうなんだよ。私がここに座って話し込んでたら、暑さのあまり立ちくらみ起こしてー……ね!?」

再びかがみにパース!

「そうなのよ! だから咄嗟に支えてこういうことに……なっちゃったんだけど…」

いくらなんでも無理がある説明に私達は首を軋ませながらつかさの方を向く。
さ、さすがにこれは……

「そうなんだ。こなちゃん大丈夫?」

信じた!?
本当は解った上で私達の嘘に騙された振りをしてくれているのか、本当に騙されてるのか。
どっちか分からないけど今はとにかくありがたい。

「でも、ずっとその状態だったの?私がここに来るまでお姉ちゃん達動いてなかったと思うけど」

確かに、手洗い場って少しへこんだ場所にあるからこの状態だったらつかさは最初足の方しか見えなかったなろうけど。
上半身の方見られたら確実に何があったかばれてるだろうなぁ。

「コ、コアラゴッコよ! ね、コアラ!」

それはもしかしなくても私のことですか!?
無理があるよ! 無理があるって!
630チョコ味のキス 6/9:2007/08/10(金) 15:23:15 ID:W3FihfIv

「そっか。でもよかった」

つかさが笑顔で呟く。
え、何? コアラが?

「お姉ちゃんとこなちゃん、仲直りしたんだね」
「つかさ…?あんた、気づいて…?」
「あ……ありがとう、つかさ」

朝方につかさに言われて誤魔化したのに、やっぱりお互いの空気が違うって気づいてたんだ。
今日はつかさにウソついてばっかりだ。ごめんつかさ。
みゆきさんは教室だろうか。心配してくれてたし、みゆきさんもごめんね。

「じゃあ、早く戻ろう。弁当食べる時間なくなっちゃうよ」
「そ、そうね」

つかさが上機嫌で教室へと戻る。
ふぅ、と安堵の息をお互いついた。

「立てる? こなた」
「立てなかったらかがみの所為だよ」

かがみの背中にしがみ付いていた手を離して、かがみも後頭部と腰から手を離した。
少しフワフワしている気もするけど歩けないほどじゃない。
念のために口に触れてみる。よく口の端から唾液が零れてるとかエロゲーではあるけど、零れてなかった。
つまり、私には激しく感じたけど実際はそんなに激しいものじゃなかったってことだろうか。
あれ以上に激しいのってどんのなんだろう。

「どうしたの?」

かがみが尋ねてくる。
「キスが激しかったのかそうでなかったのか考えてる」って言ったら色んな意味で地雷を踏んだことになりそうだから言わない。

「本当にキスしたんだなって思って」
「こ、こなたから言ったでしょ!」
「……2回目のあれ、不意打ちもいいところだよ?」

怒ってはないけど、わざとジト目で見上げる。
驚いたんだからそのお返しでこれぐらいしたってバチはあたらないはずだ。
631チョコ味のキス 7/9:2007/08/10(金) 15:24:11 ID:W3FihfIv

「ご、ごめん……」

あ、あれ?本気で悪びれたように謝られた。
罪悪感を感じて、慌てて笑って取り繕う。

「怒ってないから。本当に。ただ驚いたけどね」

思い返すと物凄く恥ずかしい上に血が上ってくるのが分かる。
絶対今の私って顔真っ赤だよ。

「だから今度する時は、ちゃんと言ってからにしてよ」
「え?」
「ほら、教室戻らないとまたつかさとみゆきさんが心配するよ」
「いや……今のって」

何か変な事を言ったつもりはないけど、かがみは妙に慌てて……なんだろう、にやけてる?
そうだ、言い忘れがあった。

「ねえかがみ。私は『恋愛感情に対する答えを見つけたい』って言ったよね。分かったよ」

完全に分かったわけじゃない。それに該当すると思われる欠片が見つかっただけ。
それでも、私にとってはそれが全てで、真実。

「かがみにキスされて、嫌じゃなかったよ。それどころか……」

あの時、二回目のキスのときに感じたお腹の奥の『何か』
痛いのか苦しいのか切ないのか、分からなかったけど。



あれはきっと、もっとして欲しいという『欲』だ。



さすがにこれはかがみに言えない。
誘ってるみたいじゃん、それじゃ。

「とにかく、私は……かがみのこと好きだよ」
「…………私で、いいの?つかさとか、みゆきとか」
632チョコ味のキス 8/9:2007/08/10(金) 15:24:59 ID:W3FihfIv

そっちから告白したのに、しかもなんでつかさとみゆきさんの名前が出るんだろう。
何か泣きそうな表情のかがみが、全然違うのに昨日の告白の時のかがみとダブって見えた。

「……かがみ、泣かないでよ」
「何言ってんのよ。私は涙なんか流してないわよ」

昨日とまるっきり同じ会話だけど、心情には大きな違いがある。
かがみは本当に、綺麗に笑った。

「つかさもみゆきさんも好きだけど、やっぱり友達だしね。
 ……かがみとのキスシーンはある程度想像できたんだけど、二人はやっぱり……なんか、想像できなくて」
「私とのキスシーンを想像してたの?」

し、しまった。墓穴掘った。
まだからかってくる方が助かるのに、かがみってば幸せそうに笑ってるし。
恥ずかしい。本当に恥ずかしい。

「そ、そもそも何で引き合いに男の名前じゃなくてつかさとみゆきさん出すかなぁ」
「だって……」

ねぇ? と無言の同意を求められた。……あぁ、納得。
そうだね。私達の周り男いないよね。

「ま……これからもよろしく。こなた」

かがみの声が、柔らかく耳に届いた。
また、心臓が走り出す。
さっきあんなことしてたのに、なんで名前を呼ばれたぐらいでここまで熱くなるかな私。

「よろしく、かがみ」

笑いあう私達。
昨日の私達からしてみれば信じられないだろうな。

「教室帰ってつかさとみゆきに謝ろ。主に私のせいだし」

かがみと並んで、指と頬を洗うために通った廊下をその時とは全然違う気分で引き返す。
いつもと同じぐらいの距離のつもりだけど、なんだかかがみをより近くに感じる気がした。
教室の前まで来て、ドアを開けようとかがみがドアに手をかけたままこっちを向く。
633チョコ味のキス 9/9:2007/08/10(金) 15:25:55 ID:W3FihfIv

「ねぇ」

少し苦笑したように私を見て。

「今日、一緒にゲ○ズ行っていい?」
「……つまり、デートの誘い?」

ち、違うわよ! とかそういう反応を予測したのに。

「そういう……ことだけど」

ちょっ! 顔赤くしないで!
私まで伝染する。あー、ほら。また熱くなってきた。
今日だけで何回赤面すればいいんだろ。

「……オフコース」

照れを誤魔化すために茶化して返事をしてもどうしようも出来ない。
ドアの向こうにはつかさとみゆきさんもいるんだから、冷静にっと。

「ドア、開けていい?」
「オーケー」

かがみの問い掛けに親指を立てて答える。
ガラッと音がして、つかさとみゆきさんがこっちを向く。
他のクラスの人も見てるけどあんまり気にせずに私達は



『ごめん、少し遅れたー!』



打ち合わせしたかのように、一緒につかさとみゆきさんに笑顔で謝っていた。
634名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 15:28:03 ID:W3FihfIv
以上です
やっとキスシーンが書けて満足です

またしてもまとめで恐縮ですが、感想等をくれた方本当にありがとうございます
まとめサイトの管理人様もありがとうございます、そしてお疲れ様です
あと3話ぐらいで終わります。予定では。
635名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 15:30:04 ID:4B4SW3a7
>>622
初めの件はホントに、
不快に思われたかた
    すいません!!
普段は鬱系?サイトで
     書いているので…少し感覚が麻痺してたの  かもしれません……。

まずPC自体を操作した事
ないので
どの様な差があるのか
 分かりませんけど……

ソコは自分の構成力、
表現力でカバーできるし
規約をに従えなかった
自分が悪いです。。

改行の件は
携帯だから?やっぱり
 改行が多いとホストが
エラーになるからなぁ……

まぁ今考えればソコは
 スペースを使用すれば
うまく使えば済む話
だったけど。
636名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 15:31:25 ID:q8T3ITS+
割り込みすみませんorz
そして、今回もGJです

あと3話って事は、終わる頃には新スレへ移行しているかもですね
まだ前スレもDAT落ちしていないのにこのスレが埋まるという伝説が……
637名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 15:36:23 ID:NiumYBR3
>>634

リアルタイムGJ!
次回も期待してます
638名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 15:41:06 ID:qnjzt9ox
>>634
不覚にもおっきしてしまった……。
二人の照れっぷりとか色々、マジGJです!
639名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 16:03:31 ID:t6B7GioM
>>635
> 改行が多いとホストがエラーになるからなぁ……

いや、貴方はむしろ改行し過ぎだと思うのだが……

ちなみに俺はSS書けないが、携帯から2chに投稿するときは
改行無しで文章を作って、投稿前に改行を入れるようにしてる。
640794:2007/08/10(金) 16:47:23 ID:NiumYBR3
新作投下します
今回もらき☆すたっぽくないらき☆すたを目指して頑張りますww

3レスくらい
641『遠くにある明かり』一話(1/3):2007/08/10(金) 16:49:18 ID:NiumYBR3
皆さん、こんにちは
小早川ゆたかです

皆さんは、心に残る風景とか忘れられない場面とか
そういうものがありますでしょうか?
私にも、もちろんあります
絶対に忘れられない記憶が

今日は、その時のことを少しお話させてもらいます



『遠くにある明かり』


「ごめんね、みなみちゃん わざわざお見舞いに来てもらっちゃって」
「ゆたかは体が強くないんだから、仕方がない……」

こなたお姉ちゃん家の私の部屋
風邪で学校を休んだ私のところに、みなみちゃんがお見舞いに来てくれたんだ
みなみちゃん、パッと見だとよく分からないけど
なんとなく、不安そうな顔してるのが私には分かる
やっぱり、私が心配かけちゃってるんだよね……

「ゆたか、あんまり気にしないで………」
「みなみちゃん………」
「風邪くらい私だってひくし、ゆたかが気にすることじゃない……」
「ありがとう ごめんね、みなみちゃん」

みなみちゃんにも、私の考えてることがなんとなく伝わっちゃうのかな?
でも、風邪で寝込むみなみちゃんとかあんまり想像できないなぁ
もしも逆の立場でみなみちゃんのお見舞いとか行ったら
私に心配かけないように、謝ったりするみなみちゃんが見られるのかな?

「ゆたか?」
「あっ! その、なんでもないの」

なんか、想像してニコニコしてたみたい……
う〜……
せっかくみなみちゃんがお見舞いに来てくれたのに、失礼だよね

642『遠くにある明かり』一話(2/3):2007/08/10(金) 16:50:19 ID:NiumYBR3
「今日の授業のノート、持ってきた」
「あっ、ありがとう」
「数学は宿題も出たけど、無理してやる必要もないって先生が……」

う〜ん、ちょっとは得したのかな?
いやいや、これはちゃんとやっておかないと
後で授業についていけなくなっても困るしね

「じゃあ、そろそろ帰る……」
「えっ? まだ来たばっかりだし、ゆっくりしていけば……」
「ゆたかに、無理させられない………」
「そんなことないって みなみちゃんが来てくれただけで………」

なんだか、風邪もすぐに直っちゃいそうだよ

「ゆたかは、友達だから……私にできることは、なんでもしてあげたい……」
「ありがとう、みなみちゃん………」

その言葉が嬉しくて、思わず泣き出しちゃった
おろおろしながら私を落ち着かせようとするみなみちゃんが、なんだかとってもかわいくって
後から溢れる涙が止まらなくて、みなみちゃんを困らせちゃった


「じゃあ、今度こそ帰る……」
「ごめんね、ずいぶん引き止めちゃって……」
「ゆたかが元気になったなら、私はそれで充分」

ベッドの上からみなみちゃんを見送る
せめて玄関までは出たかったんだけど

『無理しちゃダメ、私はここで大丈夫だから』

みなみちゃんに怒られちゃった
う〜、そんなことないのになぁ………

「それじゃあ、また学校で」
「うん、今日は来てくれてありがとう」

643『遠くにある明かり』一話(3/3):2007/08/10(金) 16:51:06 ID:NiumYBR3
(う〜、なんだか寝付けないな〜……)

その日の夜
一回は寝たんだけど、日付も変わらないうちに目が覚めちゃった

なんだか、頭の中がごちゃごちゃしてる

ひとつは、今日みなみちゃんが来てくれたこと
ただの風邪なのに、あんなに心配してくれたのが嬉しかった
もうひとつは、帰り際のみなみちゃんの言葉

『ゆたかは、友達だから………』

嬉しかった
嬉しかった…………はずなのに

素直に喜べずに、あの言葉を受け入れたくないって気持ちがあるのは何故?
初めての学校で初めてできた友達を、否定しようとしている自分がいるのは何故?

なんだか、しばらくは眠れそうにない
気持ちが落ち着かないうちは、それどころじゃない
明日の寝不足を覚悟して、無駄と知りながらも深く目を瞑った

644794:2007/08/10(金) 16:53:10 ID:NiumYBR3
一話目でした

どこからともなく
『自重しろ、自分〜!!』
みたいなひよりんの叫びが聞こえて来そうですが、無視しますww

お目汚し失礼いたしました
645名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 17:41:36 ID:jrRI0b08
乙です。
乙なんだけど、地の文にも科白にも句点が無いのはやっぱり気になるな‥‥。
最初はフォントの問題かと思ったけど、そうでもないようだし。

内容的にはいいんだけど、違和感が拭いきれないというか、なんというか。
646名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 18:00:04 ID:a7gB3t94
もうすぐお盆でかなたさんが帰ってくる

なんと全長100mの魔神の姿で降臨。人類の愚かさにお怒りか

左腕の巨大弓矢で地上の主要都市を一瞬で壊滅

こなた「こりゃ忘れられない夏になるね」
みゆき「ゴッドライディーンですかっ!?」
647名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 18:13:31 ID:UVlHBOGo
こなた
「こ、こうなったら大巨神トリズメジスタン(身長4km)を……っ!!」

かがみ
「……もはや、そのネタについてこられる人を選ぶほうが難しいっての」
648名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 18:40:57 ID:kJgBCqOU
流れ読まないでスマンが、
つかさやみゆきさん、かがみはダークな役想像出来るけど、こなたのダーク時ってどうなるのかね?

……アホ毛がなくなるとか?
649名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 18:44:55 ID:NsLOrGyh
>>634
毎度の事ながら超GJ!!
自分で同じようなのを書こうとしたことがあって思ったけど、
このこなたの心情の変化を描いているのは凄いと思います。

>>644
GJです!
続きが気になるところです。
650名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 19:22:22 ID:pXthuEcU
お初です。皆さんの凄い作品の後の投下で緊張していますが・・・
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1184759923/177-191の続きの話です
先にそっちの方を読んでいただけるとありがたいです。

・8レスほどお借りします。
・かがみ受けの内容です。

それでは。
651650:2007/08/10(金) 19:23:29 ID:pXthuEcU
こなたと恋人の契り(?)のようなキスをしたその晩。
私はこなたをウチに泊めさせた。もちろん私の部屋に。
私は普段通りベッドで。こなたは床に敷いた布団で。
さっきまでは、自分の気持ちを伝えられた事から晴れ晴れとした気分でいたが、暗闇で、隣に愛する人が寝ているわけで・・・
床についても、そうそう眠れるわけもなかった。
ちょっと声かけちゃおうか、寝てるかも知れないけど・・・

『ねぇ』

ハモった。こなたと同じタイミングで全く同じ事を口にしていた。
驚く私。ここからだとよく見えないが、ベッドの下からも動揺の気配が伝わってくる。
少しして動悸が収まるのを待って、私は再び口にした。

『一緒に』

再びハモる。
今度は「ぷっ」と吹いてしまった。
「かがみん、私たちって」
「そうね、息合いすぎかも」
お互いクスクス笑いながら、上体を起こして話せるようにする。
「・・・さっきの台詞の続きなんだけど、一緒に寝ましょ?」
「うん、いいよ」
あっさり、こなたは快諾した。立ち上がって、こなたが私のベッドに潜り込んでくる。
「今までこんな機会無かったから言えなかったけどさ」
「うん?」
「私がどれくらいかがみの事好きだったか、この際に言っちゃおうと思うんだ」
「ほー、言ってみなさいよ・・・全部聴いてあげる」
652650:2007/08/10(金) 19:24:11 ID:pXthuEcU
「うん。・・・最初はね、つかさと話してて、オタクな発言が出たときにかがみが突っ込んでくれてさ。私、ホントに嬉しかったんだー」
「そこまで喜ぶことだったかしら?」
「喜ばしかったんだよ、私には。・・・今まで友達らしい友達も居なくて、初めてつかさと友達になれたけど、話しててもつかさ、Yesマンって言うかさ、良くうんうんって言って頷くことが多くて・・・つかさには悪いんだけど、話してて張りがないって言うか」
「あー、それはあるかも」
我が妹ながら、素直で良い娘ではあるのだが、人の言う事に反論できなかったり、話は聞き役に回ったりと、こなたの望む話し相手とはタイプが違ったのだろう。
「そのときだよ、かがみが『いやいや、それは無いだろうよ』って突っ込みを入れてくれたのは」
こなたの目が細くなる。
「嬉しかったなぁ・・・」
「そっか・・・じゃあ今度は私が話す番ね」
「いやいや、そうは行かないぜ、かがみんや。ずっと俺のターン!」
「オイオイ」
その時私は、こなたが涙を流し始めたのを見てしまった。
「えっ、ど、どうしたのよ?!わ、私何か泣かせるようなこと・・・」
「ううん?違うよ。・・・あの時もこうやって突っ込み入れてくれたんだよ。嬉しくてさ・・・あー、涙止まらないよ・・・」
貸したパジャマの袖で目元をこするこなた。
「こーなた」

ぎゅ

「ふぇ?」
突然抱きしめられたことに戸惑っていたこなただったが、すぐに私を抱き返してくれた。
「泣きたかったら泣いて良いのよ」
「・・・うん」
その後しばらく、私の胸でこなたが泣いていた。
私はその温もりを感じながら、泣きじゃくりながらも話を続けるこなたに耳を傾けていた。
653650:2007/08/10(金) 19:24:51 ID:pXthuEcU
しばらくして、こなたの鳴き声が小さくなってきて、呼吸も安定した物になってきた。

・・・寝ちゃったかな?

試しにこなたのアホ毛の先端で遊んでみる。動き出す気配はしない。
私も寝よ。
そう思って目を伏せた時だった。
「ひゃうっ!」
突然の刺激に驚く。
「はゃー、かがみんは敏感だねぇー」
こなたがニヤニヤして顔を上げて、私の片胸を揉んでいた。
「っちょ、何やってんのよ?!」
「いたずら好きの私の愛の形〜」
「なにぉぅ、えいっ、このぉー」
負けじと私もやりかえす。小振りの丘が暖かく、何とも言えない気持ちになる。
「あわわ、激しい!じゃあ負けないもんねー」
「きゃぁっ!」
初めは悲鳴が出ていたが、次第に声が変わって行く。
「はぁん・・・こなたぁ」
「かがみん、すっかりとろけてるね・・・私もだけど。んんっ」
段々とエスカレートしていくお互いの手。知らない内に、こなたの手は私の服の中へ潜り込んでいた。私もこなたのパジャマのボタンをはずし、こなたを気持ちよくさせてやろうと考えた。
「ふぅん!はぁぁ・・・」
が、敏感な部分へのこなたの猛攻により、一方的に攻められるばかりになってしまう。
「ああっ!」
私がひときわ大きな声を出すと、こなたが私から手を離した。
「わっ、ちょっとかがみ。あんまり大きな声出すとみんなに聞こえちゃうよ」
あたふたするこなた。口では「そ、そうね」と言いつつも、内心はで「このちびっ子はどんな喘ぎ声を出すのだろうか」と、恐らくこなたと同じいたずらしたい衝動が溢れていた。
こなたはさっきの発言の後、暫く物音がしないか聞き耳を立てていたが、やがて
「大丈夫そう」
とこなたがため息をついた。
この安心しきった瞬間を待っていた!
654650:2007/08/10(金) 19:25:42 ID:pXthuEcU
ばっ

「ひゃうぅ!」
「へー、お子ちゃまみたいな体型でもそんな声出るんだー」
こなたに取り付いて、不意打ちを食らわせる。可愛い声が出た。
「か、かがみだってっ、ふぁっ、そう言う声出してたじゃんっ!ぁあっ」
必死に自己主張している部分を強く摘む。

くいっ

「きゃうあぁぁ!」
「ほーらほら、どんどん行くわよ〜」
もっとこなたの声を聴きたい。
そんな欲が私を突き動かす。
今度は口を近づけ・・・
「やぁ・・・やっ・・・」
「こなたのって、どんな味がするのかな?」
「で、出たり、しないよぉ・・・」

かぷっ

甘噛み。
「ふゃぁぁぁ!」
そのまま吸い付いてみる。

ちうっ・・・ちゅうぅ

「ふゅあうあぁ・・・」
「こなた味ね♪」
「かがみん、変態ぃ〜・・・」
顔を真っ赤にして、口の端から涎を垂らしながらこなたが文句を言う。
「こっちはどうかしら?」
こなたを押し倒し、ズボンとショーツを剥ぐ。ショーツを脱がすとき、いやらしい糸が引いた。
「こんなに濡らしてたら、どっちが変態か分からないわよ」
「かがみんの方がもっと変態だよ」
「きゃっ!」
股下をヌルリとした物が通った感じがした。
見ると、こなたの足が私の恥ずかしい場所に当てられ、グリグリを前後に動かされている。
「寝間着の上からでも塗れてるのが見えてるんだもん。この量だとベッドにも付いてるんじゃないの?」
ニヤリと笑ってこなたが言う。
私は一変に恥ずかしくなった。
「ばっ、何言ってんのよ!わ、私はっ、ただ」
しどろもどろしていると

ばっ

「きゃっ」
膝立ちになっていた私のショーツをズボンごと一気に引き下ろされた。ショーツはびしょびしょで、じっとりと重くなっていた。
655650:2007/08/10(金) 19:26:28 ID:pXthuEcU
「今だっ!」
「ぅひゃうぅっ!!」
割れ目を広げられ、すぐに陰核の位置を探されてしまう。ぬるぬると肌の上を滑っていくこなたの指が、こそばゆくて気持ちよかった。
程なく、その位置を見つけられてしまい
「ふやゃうあぁぁ!」
あられもない声を出してしまう。
「おやおや、すごい敏感ですなぁ、かがみんは。毛も薄いし」
「う、うるさいわねっ!気にしてるんだから!そう言うあんたは、どうなのよっ!」
一瞬の隙を突いてこなたを組伏せる。
「あーら、あんただって人のこと言えないじゃない。ツルッツルよ」
「うー、放せ〜」
「ダ・メ・よ。じゃあこちらも味見といきますか」
「?!」
こなたの恥ずかしい場所に顔を近づけ、舌を伸ばす。
「やっ、やめて・・・」
「止めて欲しくないクセに」

ちゅるん

「ふゃうあぁっ!!」
「こっちもこなた味ね」
ワザと意地悪く言ってみる。こなたはどんな反応をしてくれるのか。一挙一動を楽しみに、あちこちに刺激を加えていく。
「きゃうぅん!ふゃあ!」
「癖になりそうな味よ?んふふ、美味しー」
「・・・・・・も・・・・・・」
「・・・え、何?」
こなたがぼそぼそと言っている。よく聞き取れない。
「私にも・・・・・・せて」
「ご、ごめん。良く聞こえない・・・」
こなたの口元に耳を近づける。
「私にもかがみの味見させて・・・」
「!!」
ボッと顔が赤くなる。
わ、私がこなたに味見されるって・・・
「きゃぁっ!」
「隙有りぃー」
こなたの声を聞くためにこなたの上に被さるような格好になったことを利用され、いつの間にかこなたは私の胸元に顔をおろしていた。
「かがみんのは大きいね。みゆきさんほどじゃないけどさ」
「そっ、そんな、きゃう!規格外みたいな人と比べないでよっ、ひゃうぅ!」
こなたが、噛んだり吸ったりを繰り返す。
こ、こなたが、私の胸を吸ってるっ!
そう考えると、どんどん胸の高鳴りは大きさを増し、私の意識を刈り取っていきそうだった。
「さっきやられたから、こっちもお返し〜」
「ひぃっ!」
今度は私の陰部に吸い付いてきた。ジュルジュルと音が立つ。
「あぁー、あっ!」
「かがみん味だよぉ♪」
「パクるなぁ・・・」
「ふふーん、えいっ」
「きゃああぁぁ!!」
656650:2007/08/10(金) 19:27:12 ID:pXthuEcU
指!指入ってる!
「うん、やっぱり初めてだ。私のために取って置いてくれたんだね、かがみ」
「ば、バカっ!何言ってんのよ!・・・別にあなたの為に取って置いてあるんじゃじゃいんだから・・・」
「うー、ツンデレだねぇ、かがみんはぁ。痛いのも嫌だろうから、今度私が玩具持ってくるまで破らないで置こうか」
「あ、あんた、そんなもん持ってるの?!」
驚きだ。・・・こなたも一人でシたりするのだろうか・・・
「女の子の部屋に一つくらいは隠してあるでしょ?ひょっとしてかがみ、持ってないとか?」
ニヤニヤしている。普通持ってないだろっ。
「持ってるわけ無いでしょ?!」
「以外とつかさの部屋にはあるかもよ〜」
「まさか。あの純情な娘がそんな物持ってる訳無いでしょ」
「じゃあ、玩具無いなら・・・私が慰めてあげようっ」

スブッ

「ああぁーっ!!」
もっと入ってきてるよ!こなたの指が!私の中に!
「くうぅ、きついねぇ。痛いくらいだよ・・・あんまり下手に指動かすと膜が破けちゃうかなぁ」
「ひぃぃ!」
「大丈夫、大丈夫〜。指先だけならそんな心配も無し!」

ぐにっ

「やあぁぁ!指曲げないでぇ!」
「すごい感じようだね。ひょっとして指入れるの初めて?」
「あ、当たり前じゃない!!・・・今まで・・・外しか触ったことないもん・・・」
こなたに恥ずかしい話をしている・・・顔が真っ赤で、今にも火が出るんじゃないかと思うほど熱い。
「ほれほれほれほれ」
「きゃぁあ!ひふっ!ああぁー!らめぇ!」
段々呂律が回らなくなってきて、体がビクビクと震えるだけで、言うことを聞かない。
どんどん視界が白くなっていくような気がした。
「あぁぁっ!・・・ふぇ・・・」
「ありゃ、かがみん。私の指だけでイっちゃいましたか?」
「はぁ・・・はぁ・・・」
こなたには悪いが、とても返事なんて出来そうも無い。一人でシたときとは全然違う。
「返事してよー、かがみん。うりゃ」

ぐにっ

「きひいっ!」
また指っ!今さっきイったばっかりなのに!
「体は素直に返事してくれるのに、どうして普通に返事はしてくれないのかなぁ?」
「ぁ、あんたが、返事させて、くれないから、じゃないの、よ」
息は上がりっぱなし。こなたの指一本だけなのに、異物感がすごい。体中の感覚がおかしく、どうにかなってしまいそうだ。
「じゃあもう一回イってみようかぁ?」
「ゃ、やぁ・・・」
「昔から『嫌よイヤよも好きの内』って言うからね。さーぁ、かがみん。もう一度覚悟」
「きゃぁっ!」


結局、私は一晩中眠ることが出来なかった。
・・・何度か気絶はしてたけど。
657650:2007/08/10(金) 19:28:04 ID:pXthuEcU
翌朝、一応普段通りの時間にベッドから出る。ずっと私の上に被さっているこなたを脇に動かす。
と、下半身から異常な信号が。
「いっ?!」
・・・そう言えば、まだこなたの指が私の中に入ったままじゃん・・・
ゆっくりとこなたの腕を引っ張って、指を抜こうとする。
「ぅんっ!」
ダメだ、感じてしまって、自分ではこれ以上動かせそうもない。
「こなた・・・こなたっ」
こなたの名を呼んでみるが、寝てしまっているらしく、全然反応はない。
聞こえるのは安らかな寝息のみ。
見えるのは可愛らしい寝顔。
そんなこなたを起こしたくなくて。
意を決して、「えいやっ!」と指を引き抜く。
「ああぁっ!!」
これもこれですごいっ・・・また気絶するかと思った。
なんとかベッドから立ち上がる。足は大いに笑っていた。
うわぁ・・・ベッドぐしょぐしょだよ・・・何て言って洗濯に出そう・・・自分で洗える時間無いし・・・
それよりも、まずこなたを起こさなくては。
「・・・こなた、もう時間よ。眠いのは分かるけど、学校には遅れちゃダメなんだから」
「ぅー、もうこれ以上は耐えられません・・・かがみ様ぁ・・・」
「どんな夢見てるんだ、あんたはっ!!」
「はぁっ!!」
目がカッっと見開かれる。
「あ、あれ、かがみ?」
「ちゃんと視神経は脳までつながってるか?つながってるなら、見れば分かるでしょーよ」
ちょっと皮肉をかましてやる。
「や、それは分かるんだけどね・・・」
「何よ」
「今さ、かがみにもの凄いことされてる夢見てた」
「寝言でも『これ以上耐えられません、かがみ様』とか言ってたわね」
あきれ口調で私は言う。
「あー、そう言えば私、そんなこと言ってた・・・」
「で、夢で私があんたに何したって言うのよ」
するとこなたは顔を真っ赤にして
「いやぁ、とても口には・・・」
「それはどう突っ込んだらいいんだ?」
「『良いから教えろ』と言うか、『今晩、私にそれと同じ事やって・・・』って言うかのどっちかだと思うね」
「何だそりゃぁ!!」
思わず突っ込む、いつもの調子が戻ってきた。
「ねぇ、かがみ」
こなたの優しい声。思わず胸がキュンとなる。
「何よっ」
照れ隠しにぶっきらぼうな声が出てしまう。
それでもこなたは優しい声でこう言った。
「おはよ」
「・・・おはよう」

そうして私たちはもう一度唇を重ねた。
658650:2007/08/10(金) 19:28:42 ID:pXthuEcU
一通り着替えを済ませて食卓へ出てくると、
「おはよう、って姉さんたちもつかさも疲れた顔してるけど、大丈夫?」
「おはよー」
「あ、お姉ちゃん、こなちゃん、おはよー。大丈夫だよ〜」
「本当に大丈夫なの?牛乳、弁当箱についでるわよ」
「ふぇぇ、あ、本当だ!」
「つかさはおっちょこちょいだねー。だがそれが良い!」
親指を立て、「GJ!」とでも言いたげにウィンクするこなた。ほほえむ私。
「いのり姉さんもまつり姉さんも眠そうだけど・・・昨日の夜って、熱帯夜だったっけ?そんなに寝付けなかった?」
「かがみだって眠そうじゃないのよ・・・まあ熱帯夜だったわね。眠れやしないわよ」
「私たちのことはともかく、こなたちゃんは制服とかどうするの?」

『あ』

私とこなたの声がハモる。
そう言えば、昨日ウチに来たときは私服だった訳で・・・今もその服を着てる訳で・・・
「学校どうしよう、かがみ!!」
「わ、私に聞かれてもっ!」
その後、気を利かせた小早川さんがこなたの服と学生鞄を持ってきてくれなかったら、私たちは途方に暮れていただろう。


「まあ、昨日は熱帯夜ではあったよね」
「熱々だったもんねー」
「ねえ、つかさはそういう玩具とか持ってたりするの?」
「えっ、や、やだなぁ、持ってないよ。そう言うお姉ちゃん達は持ってるの?」
「え、い、一応・・・」
「わ、私も・・・」
「・・・ふーん・・・」
「つかさ!何姉さん達とごにょごにょ話してるの?学校遅れるわよ?」
「あ、今いくよー」
「じゃあ、行ってくるわねー」
「いってきまーす」
「お邪魔しましたー。じゃ、ゆーちゃんも一緒に学校行こ?」
「うんっ」
「はーい、四人とも行ってらっしゃーい」
「気をつけてねー」
『はーい』
659650:2007/08/10(金) 19:30:09 ID:pXthuEcU
以上です。お目汚し失礼しました。
指摘などございましたらビシバシください。
660名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 19:51:56 ID:lqGu+mWm
>>659
GJです

つかさとお姉ちゃん達は、一晩中かがみの部屋の前に張り付いていたわけですねw
661名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 19:57:43 ID:+/D23ccY
また、かがみんかwだから、平野厨は死んでいいって
そんなに空想キャラ書いて楽しいか。誰だよ、かがまんって

今日アニ信者は、アニキャラ板だけに居座っとけよ
エロパロとアニキャラ板、わざわざ跨いで宣伝とか見苦しい
662名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 20:01:28 ID:RI5KBDjY
>>659
GJ!>>661はたまに沸く荒しだから気にしなくていいいいぞ。
このスレでも小説をまた書いてほしいと思う。
663名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 20:05:20 ID:CJVUy/XV
>>661
ホントに誰だよ、『かがまん』ってw
664名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 20:08:32 ID:Kncg81Zf
あーあ。かがみん出てくるとすぐこれだ。
最近、いい空気だったのにな。

投下する奴も、後からエロありになってエロパロ来たなら仕方ないが
初めからエロ有り作品だったら、わざわざアニキャラに投下する必要無くないか?
保管して欲しいとか多く感想貰いたいとか、宣伝に見えるもの仕方無い気がするな。
665名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 20:12:10 ID:DRwxY+9R
>>659
ちょwwモロバレwww


さて。
猫なで声の時、こなたのかがみに対する呼び名が「かがみん」になる、というのは、
原作アニメを問わず公式設定。
「ここ一番の殺し文句」という感じだな。

原作では、そもそもそういうシチュがあまりないから目立たないだけで、使うところでは使ってる。
大半が「猫なで」シチュのエロパロで多用されるのは、ある意味当たり前。
むしろ、そういうシーンで使ってない方が不自然。


そういえば18話、むちゃくちゃねっとりと「かがみん♪」って言ってたっけな。
666名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 20:18:53 ID:DRwxY+9R
>>664

何か勘違いしてないか?ここはエロパロ板。

ここはレベルが高いからか、他スレに投稿する人もいる。
アニキャラ板にエロパロ投稿してるのは見たことないが、
よくないといえばよくない。
しかし、それはその人の判断であって、ここで文句言うのは筋違い。

667名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 20:21:05 ID:RI5KBDjY
この話題はもうよしたほうがいいと思うぞ
668名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 20:27:35 ID:+/D23ccY
アニキャラ板なら、京アニ・平野信者ばっかだから、かがみんでもいいけど
こっちはアニキャラ板とは違うんだから、気ぐらい使えよ。
なんでわざわざ、原作に反する呼び方するのかねぇ。
平野信者の考えはわからんなw

でも京アニ厨、初だからとか言い訳するんだろうなwww
669名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 20:29:28 ID:UX4XH2Hy
いい空気だwww

盛 り 上 が っ て ま い り ま し た w
670名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 20:29:35 ID:RI5KBDjY
>>1を忘れるな俺!!
671名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 20:32:03 ID:5D3V1AY8
※荒らしや煽り、気に入らない人・作品等はスルーで。
672名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 20:42:54 ID:6taFWHqr
ここはスルーの出来ないインターネッツですね
673名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 20:45:43 ID:+BGPfRZl
電波が一人で騒いでるだけなんだからスルーできるだろうに

>>664
お前みたいに反応する阿呆がいるから居着くわけよ・・・
しかも電波に賛同して空気悪くしてるし
674名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 20:45:52 ID:dYgM7FBp
しかし、なぜか極端には荒れずに収まってしまう
675名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 20:49:07 ID:5D7jgXT4
実際マジレスするとな、書いてあることが必ずしも本心とは限らないんです。

何せここでは、書いてあることしか伝わってこないですからね( ´∀`)
676名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 20:57:17 ID:EiqSh70e
もはや格言にw
677名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 20:58:06 ID:t6B7GioM
                 __
              / -―‐- 、:丶
             〃´      \:ヽ
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       _, - ―‐‐┤ \ー‐――'<
      /.::_/.::.::.::.::|.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::\
______//_/____::/|.::{.::.::.::.::.::.::.::.::.ヽ::.::ヽ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ~|lll|'.::|.::|.::.::.:|.::.::.::.::.::.::.l.::.::. ',
_             |lll「.::j.::l::.::.::l\⌒.::.::.::|.::.::.::l
│            |lll|::ハ.l:.::.:: |  ヽ.::.::.: |.::.::.::|
│            |lll|  ',.::.::.│  \.::.|.::.::. |    マターリでっしょでっしょ♪
│            |lll|三 ヽ ::.:|三三7:ヽ|.::.::.`ヽ   ん〜んんん〜んんん♪
│            |lll|"    \| ""・l.::.::|⌒l:ド、l
│            |lll|、 ‘ー'ー'     j.::.::|-イ.:|
│            |lll|:l>ー‐rーt< リ .::|.: l :|
│            |lll|:|_j;斗<_,>/.:: /! ::.: |
│            |lll|:| >、 __/.:: / ヽ.::. |
├‐tュ‐‐┬‐tュ――|lll|:| /     /.:: /   i.::.|
│ ‖  ‖ ll    |lll|:V      ,'.::.:/   .|.::.|
│ ‖  ‖ |!____ |lll|.::ヽ    i/.:/l    |.::.|
_j ̄|! ̄`|! ̄|! /  ̄ l\{     W /    |.::.|
678名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 20:59:09 ID:pXthuEcU
たくさんコメント頂けて嬉しいです。どうもありがとうございます。

>>660
はい、その通りです。後で二人がこの事知ったら赤面するんでしょうなぁ

>>664
はじめはエロ無しだったんですが、書き終えて数日したらフツフツとネタが湧いてきたので・・・
むこうはエロ禁止の板だったはずなので、こちらに来ました。
初めの話を読んでいただかないと始まりが唐突過ぎるのでURL載せたのですが・・・
保管は別にしてくださらなくても結構です。無題ですし。

>>665
なかなか扉の向こうの音は拾いやすいものです。
ご指摘ありがとうございます。「殺し文句」ですね。次から気をつけます。

>>666
良くないですか・・・以後気をつけます。
6799-863:2007/08/10(金) 21:33:48 ID:NsLOrGyh
2nd STAGEの続き、投下します。
エロあり。かがこな気味。甘め。
6レス消費します。
6809-863:2007/08/10(金) 21:34:35 ID:NsLOrGyh
「もう疲れたよ〜かがみ〜」
「まだ始めて1時間も経ってないでしょうが!」
「だってめんどくさいんだもん〜」



「3rd STAGE」



「今日はお父さんは用事で出掛けて帰ってこないし、ゆーちゃんもお泊まりに
行ってるから、うちに来て泊まりがけで勉強しない?」
「あんたは私の宿題を写すだけでしょうが!」

 今は夏休み。私とこなたが付き合って約一ヶ月。ちょっと何かに期待して
こなたの家に来た。
 が、まぁいつも通りこなたに勉強する気は全くなくって、私が一人で黙々と
やっているだけだったけど。
「う〜、暇だ〜」
 といってこなたはベッドに行って寝てしまった。
「zzz……」

 それから2時間ほど経った後、
「よし、やっと一つ終わったー」 と、私は伸びをして首を回す。
 そういえば、こなたはどうしただろうか?
 案の定こなたは寝ていた。
「あ〜ぁ、全くこいつは受験生だってわかってるのかね?」
 私はこなたを起こそうと思ったんだけど、
「こいつの寝顔は……」
 ぐっすり寝ているこなたはいつもの騒がしさから想像もつかないほど
かわいらしかった。なんか起こすのはもったいないなぁ……

 ふと、こなたの柔らかそうな唇に目が行く。
 ……。
 って!私はなにを考えてるんだ!
 でも、私はどうしても欲望が抑えられなくって、しょうがないからベッドの横
にしゃがんでこなたの頬をつつく。
 ぷにぷに。
「うわ!柔らかっ!」
「ふにゃぁ」
 猫みたいな声を出すこなたに、私はちょっと我慢できなくなってしまった。
「ちょっとくらいならいいよね……?」

 そう言って今度はその頬に唇をつける。
「んぅ……」
 !起こしちゃったかな?!
 くすぐったそうに身もだえたあと、
「んーzzz……」
 また寝たみたい。
 それにしてもすっごく柔らかかったな……
6819-863:2007/08/10(金) 21:35:30 ID:NsLOrGyh
「あーもう!こなたは私の恋人なんだから躊躇わなくたっていいじゃない!」
 私は今度はそう言い訳するとこなたの唇に私のそれを重ねた。
 流石に長くしている度胸は無くって、代わりにこなたにそのまま抱きついた。

「かがみ、寝込みを襲うとはなかなかだね」
「!うひゃぁ!」
 いきなり耳元で話し掛けられるという予想外の出来事に私は驚いた。
 怖々こなたに聞いてみる。
「い、いつから起きてたの?」
「ん〜、ほっぺたつつかれたあたりかな〜?」
 うわ、そんな前から……
「ご、ごめんね、こなた」
「謝って済めば警察はいらない!」
 力説するこなた。
「それじゃ私はどうすれば……?」
「ね、かがみ。続き……してよ……」
「え?」
「だから、恋人同士が今の体勢からすることの続きだよ」
 ちょっと頬を紅く染めて言うこなたが可愛い。
 ちなみに今の私の体勢は寝ているこなたの上で四つん這いになっている。

 実をいえばそれは私にとって願ってもないことだったけど、
本当にやっていいのかな?
「こなた、本当にやっていいの?」
「うん。……優しくしてね?」
 その言葉はエロゲーの常套句だとどっかで聞いたことがあったけど、
リアルで言われるともう理性なんか吹き飛んでしまった。

 四つん這いの体勢をくずしてそのままこなたの上に乗り、唇を合わせる。
と、いつもとは違い、こなたの舌が私の中に入って来た。
「ふあっ……んっ、くちゅ……」
「はむぅ、んぁ……ちゅぱ……」
 互いの舌を、唾液を絡み合わせる。
「ちゅ……ふぅ。」
 一旦唇を離す。離したら二人の間に銀糸が架かった。
「かがみって結構えっちな舌の使い方するね」
「なっ!!こなたこそエロい舌の使い方してるじゃない!」
「ちっちっ、ダメだよかがみ、こういうときは『エロい』じゃなくて
『えっちな』っていったほうが扇情的なんだよ」
「知るかそんなことー!」
6829-863:2007/08/10(金) 21:36:17 ID:NsLOrGyh
「ひゃっ!?」
 突然私はこなたに倒されて上をとられた。
 そして、服の上から私の胸を触られて、揉まれた。
 むにゅむにゅ
「ふぁぁ、結構……」
「気持ちいい?そっかそっか」
 こなたが揉むペースをさりげなく上げた。
 むにゅむにゅむにゅ
 だんだん意識が昇華してきたような……
「ん〜、かがみってなんだか小さそうなイメージがあったけど普通にあるね。
私もやっぱり揉んでもらえるくらいはあったほうがいいのかなぁ?」
 私はまだ答える余裕があった。
「あんたは、そのくらいのほうが、身長とかとあってて、可愛いわよ。
でも、あんたって、そんなに無い?」
「ん〜、触ってみる?」
 そう言って私の手をもって自分の胸に当てさせるこなた。
「服の上からだからよくわからないけど、ちょっとはあるんじゃないの?
かろうじて洗濯板は免れてると思うけど……?
 やっぱりこれくらいのほうがいいわよ。」
「まさか……かがみも貧乳論者だったなんて……」
「!っち、違うわよ!」
「ふふっ、ありがと、かがみっ!」
 いきなりこなたにキスされて私は驚く。
「んっ……」
 でも、差し入れられたこなたの舌には応える。
「んぁ……くちゅぅ……」
 私がこなたの舌や舌の裏を攻めると、
「んんっ!んぅ……」
 こなたが身もだえて声にならない声をあげる。それを聞いて私はもっと激しく
、でも優しくこなたを攻める。
「っ!んぁぁ……」

 始まったときと同じように唐突にこなたが唇を離す。
「あっ……」
 思わずこぼしてしまった私の素直な気持ち。
「はぁ、はぁ、かがみはやっぱり、えっちだよ……」
6839-863:2007/08/10(金) 21:37:03 ID:NsLOrGyh
 私はもう我慢が出来ずに言う。
「もうそろそろいいんじゃない?」
「?何が?」
「服、脱ごうよ」
 その言葉にこなたは驚いた様子で、
「か、かがみに誘われるとは思ってなかった」
「だって……」
 こなたから目を逸らす。多分私の顔は紅い。
「だって、何?」
 私はこなたの声に底意地の悪さを感じた。
 一瞬で驚きから立ち直り、さらに形勢が逆転されている。
「わかってるくせに……」
「言ってくれないとわからないよ?」
「っ!こなたに触りたいのが我慢できないの!」
「それだけ?」
 !こいつは……。服を引き裂いてやろうか?
「私も……こなたに触られたいのよ!」
「よく言えました!」

「しょうがない……」
 私から下りてそう言うと、おもむろにTシャツを脱ぎ始めるこなた。
Tシャツじゃなければ強制的に脱がしてたのに。
「でもかがみも脱いでよね。」
「あぁ、うん」
 そういえば私もTシャツか。随分ラフな恰好だったのね。

「ねぇ、かがみ、ブラ取ってよ」
「え?」
「なんかお互い女の子座りでブラとったりするとさ、
いかにも百合っぽくならない?」
「……わかった、いいわよ」
 こなたがやりたいって言うんだから聞いてあげよう。

 正面からこなたの背中に手を回してホックを外す。同時にこなたも同じことを
してくる。
 こなたの胸は私の予想通り『無』ではなく辛うじて膨らみの見える
『極小』レベルだった。
「結構、綺麗ね……」
 こなたの胸は透き通った白さで、桜色のちいさな突起がアクセントに
なっていて本当に綺麗だった。
「かがみはやっぱり普通にあるね。それにかがみのも綺麗だよ?」
「!そ、そう?ありがと」
 自分のを褒められるとは思ってなくてちょっと恥ずかしかった。
6849-863:2007/08/10(金) 21:38:02 ID:NsLOrGyh
 ……よし。
 私は意を決してこなたのズボンの中に手を入れて、下着の上からこなたの
そこを触る。
「うひゃぁ!」
 こなたのそこは十分濡れていて下着にもだいぶ染みていた。
「あんた……キスだけでこんなになってたの?」
「だって、かがみが、上手いんだもん……」
 ちょっと指を動かしながら言ったら、こなたは息を上げながら答えた。
 私は指を下着の中へ入れて擦る。
「ぅあ、かがみぃ……はぁ……」
 次第に喘ぎ方が激しくなっていくこなた。
 するとこなたは私のそれに手をのばす。
「かがみだって、こんなに、なってるじゃん……」
 そういうと私の下着に指を入れて擦り始……

「んぅぁ!?こなた、ちょっと、激し……!」
「どう?かがみ?」
「あ、あんた、ちょっと、やめないと、わ、私も、怒るわよ……」
「?!っくあぁ!か、かがみ、そんな、いきなり、く、クリトリスはぁ……」
「!んぁっ!こなたっ!止め、ちょっ、私、壊れちゃ……」

「ふぁ……、かがみ!」
「な、なに?……んぁぁ……」
「んぅ……キスしよ?」
「ちゅう……くちゃ……」
「!んっ!ちゅくぅ……」
「んん〜、ちゅぷ……」
「……んぁ、ちゅ……」
「んぅ〜、ぷはっ!……かがみ、いきなり、なんて、ひどいよ……」
「でも、よかったよ、こなた……んあぁっ!!」
「私も、よかったよ……!ふぁ!好きだよ、かがみ……」
「こなた、もうだめ……私、!!」
「ぁ、私ももぅ、!い、イっちゃうよぉぉぉ!!」
『あぁぁぁっっ!!!!』

 ……結局、私たちは二人で一緒に絶頂に達してしまった。
6859-863:2007/08/10(金) 21:39:07 ID:NsLOrGyh
「ねぇ、こなた?」
「なに、かがみ?」
「私もこなたのこと、好き。」
「じゃあ、私はかがみのことが大好き〜。」
「私だってこなたのこと大好きよ。」
 生まれたときの姿のこなたがはにかみながら、
生まれたときの姿の私によりかかる。
 そんな恋人の顔を見て私もつられて笑う。


「でもさ、かがみ、いきなりキスするのは反則だよ。」
 ちょっとふくれたように言うこなた。
「あんただってさっきしてきたじゃない。」
「でも、触られてるときにされたら……」
「それはそうと、触られるっていえば、
私はこなたのそれに触ってみたいのよね〜」
 私が指差した先は、こなたの桜色の突起。
「え?あっ……!ダメ!貧乳は感じやすいらしいからダメ!」
「じゃあ感じやすいかどうか確かめてみなくっちゃね」
 私は極上の笑みを浮かべこなたに迫る。
「!……んぁぁ、ダメだって、言ったのに……」


 こうして、第二ラウンドが始まってしまった。
 今夜は長くなりそうだ……
6869-863:2007/08/10(金) 21:42:16 ID:NsLOrGyh
名前を題名に変えてませんでした、すいません……
たぶんこれで完結かな?というか、これは続編っぽくないですけど。

今続きっぽくない続きを書いてないこともないんですが、
いちおうハッピーエンドにする予定ですが、鬱が入っててあんまり需要がないんじゃないかと。

ということで、ありがとうございました!
6879-863:2007/08/10(金) 21:44:26 ID:NsLOrGyh
なんか、わかりにくいですね。
簡単に言うと、続きがあるのですが、鬱展開です、と。
688名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 21:44:57 ID:+/D23ccY
>>678
どうでもいいから、さっさと巣に帰れよ
689名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 21:52:36 ID:t6B7GioM
ID:+/D23ccY
690名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 22:04:58 ID:LVINJs1B
ここんとこ、かがこなエロス成分が不足してたから
最近のラッシュは嬉しいぜ
691名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 22:21:21 ID:izhSzlYI
かがこないいよかがこな。
692名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 22:40:56 ID:+tnw0iEl
>>686
需要以前に文章が……
会話文多すぎ、アニメの台本みたい(笑)
693名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 23:10:43 ID:YxuQKo77
>>646
つかさ「まっぶしいそーらーをー♪かがやくうーみーをー♪」
こなた「そっちじゃないよ。この場合は美形の兄ちゃん達がよくスッパダカになるほう」
ひより「……!」 (@_@;
694名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 23:12:09 ID:t6B7GioM
>>693
というか、ひよりは普通に知ってるだろw
695名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 23:15:00 ID:F77Oxdo0
神よ、私は美しい……
696名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 23:47:38 ID:54f9E+qq
ダイ・アモン
697名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 01:15:27 ID:jZVEVR1P
>>696
…ルキフェル?



……いやなんでもない
698ぼけぼけ遊園地(0/10):2007/08/11(土) 02:13:34 ID:yMPRly1p
昨日もいっぱい投下されてたみたいですね。
皆さんGJです。

で、ss投下

>>472-477
「ぼけぼけお泊り会」の続き

タイトル「ぼけぼけ遊園地」

こなた&かがみ、みゆき&つかさ、つかさ視点、非エロ、10レスぐらい
699ぼけぼけ遊園地(1/10):2007/08/11(土) 02:15:03 ID:yMPRly1p
 金曜日、お昼、いつものように四人でお弁当またはチョココロネを食べていた。
 こなちゃんがチョココロネを机に置いて、なにやらごそごそしてる。

「そういえばさ、こんなのが手に入ったんだけど」

 そう言ってこなちゃんが机に広げたのは四枚のチケット。

「こなちゃん、これ何のチケット?」
「どうやら近くの遊園地のチケットみたいですね」
「いやー、かがみがさ、『毎日毎日ゲマズかアニメイトばっかりじゃやだ』っていうからさ、バイト先の人に聞いて
みたんだよ。そしたら、これをくれたわけ。ちなみにその分給料から引かれたり、体で支払わなくちゃならない
羽目にはなってないヨ」
「いや、誰もそんな心配してないから」
「それでさ、今度の日曜日、一緒にどう?」
「いいですね、ぜひ一度行ってみたかったんですよ」
「うんうん、行きたいねえ」
「じゃあ決まりだね」
「でも、今週はいっぱい宿題出てるから、日曜日に一日中遊ぶなら、土曜日は勉強会ね」

 お姉ちゃんがそういうと、こなちゃんがいやな顔になった。たぶん私の顔もそうなってるんじゃないかな。
ゆきちゃんがくすりと笑った。




 土曜日、お昼。こなちゃんとお姉ちゃんが作ったお昼御飯をみんなで食べて、お勉強会の続きをしている。
私は、数学の問題がわからなくてゆきちゃんに聞いていた。

「ほら、つかささん、ここが違ってますね。8×7は54じゃなくて56ですよ」
「あ、あれー」

 うー、恥ずかしいよう。高校生にもなってこんな間違いするなんて。たぶん私の顔は真っ赤になってるに違いない。
ゆきちゃんが私をにこにこしながら見てる。恥ずかしいからそんなに見ないでよ……。

「そうそう、こなた。この直線は半径と垂直になるから……」

 お姉ちゃんはそこでいったん言葉を切ってあくび。

「珍しいね。かがみがあくびするの」
「まあね、ちょっと昨日遅くまで起きてたから……。ふぁーあ」

 そういえばお姉ちゃん、昨日遅くまで起きたたもんね。勉強会が始まるときにはもう英語がほとんど終わってたし、
遅くまで宿題してたのかな。

「いつもはお熱い夜の次の日ぐらいにしかあくびしないのにネ」
「あ、あんたはいつもいつも!」

 あ、お姉ちゃんが真っ赤になって怒ってる。ここ最近真っ赤になってお姉ちゃんが怒ることが頻繁にある。
そして、その時はゆきちゃんも一緒になって真っ赤になるんだ。今日もゆきちゃんは真っ赤になりながら
あくびしてる。何でだろう。
700ぼけぼけ遊園地(2/10):2007/08/11(土) 02:16:32 ID:yMPRly1p
 夕方、勉強会が終わった。宿題を渡された時はこんな量無理だよーとか思ってたけど、結局ゆきちゃんに
教えてもらいながらだけど宿題を自力で解くことができた。ゆきちゃんありがとう。こなちゃんも同じだった
みたいで「宿題を自力で解くなんて何ヶ月振りだろう」とか言ってた。その後お姉ちゃんに怒られてたけど。
 そのあと、こなちゃんとゆきちゃんが帰った。私はゆきちゃんにもらった本を読んでいたんだけど、
そしたらいつの間にか夕食の時間になっていた。
 一階に降りて行って、テーブルについて数分たったけど、お姉ちゃんが降りてこない。

「つかさ。ちょっとかがみ呼んできて」
「はーい」

 お母さんに言われて二階へと上がっていった。

「お姉ちゃん、入るよ」

 部屋は暗かった。私が電気をつけると、お姉ちゃんは机に突っ伏して寝ていた。電気をつけたのも
気がつかなかったみたい。やっぱり昨日夜遅くまで起きてたのかな。

「こなた……」

 そんなことを考えていたら、お姉ちゃんの声が聞こえてきた。寝言みたい。

「こなた、大好きだよ。……ねえ、キスして……」

 え? えと? お姉ちゃん何言ってるの?

「つかさー、まだー」
「あ、うん。お姉ちゃん、起きて、晩御飯だよ」
「う……ん?」




(ええと、お姉ちゃんはこなちゃんのことが好き?)
(キスして、って言ってたってことは、恋愛感情として?)
(でもこの前友達通同士で「あーん」ってしたし、もしかしたら、たとえばほっぺたとかなら友達同士でもやるのかも)
(そういえばこなちゃんもお姉ちゃんのこと恋愛感情で好きなんだよね)
(でも、もしかしたらあのメールは冗談だったかもしれないし)
(うーん)

「つかさ、さっきから箸が止まってるけど、食欲ないのかい?」
「ふぁ、いや、大丈夫だよー」

 考え込んでたら、箸が止まってたみたいです。
701ぼけぼけ遊園地(3/10):2007/08/11(土) 02:17:58 ID:yMPRly1p
(でもきっと、相思相愛だよね)
(じゃあ、私が二人をくっつけてあげなきゃ)

 食事が終って部屋に戻ってからも私は考えていて、ついに結論が出たというところで机からバイブレーターの
音が鳴った。
 ここのところ一番電話がかかってくる相手だったので、誰だったか一発で分かった。

「もしもし、ゆきちゃん。今晩は」
「もしもし、つかささん。今晩は」

 ここのところゆきちゃんはほとんど毎日電話をかけてくる。とりとめもない話ばかりだけど、楽しいんだ。
今日は何話そうかな。
 よく考えたら、お姉ちゃんとこなちゃんのことのこれ以上の相談役はいないかも。そう思って、ゆきちゃんに
お姉ちゃんとこなちゃんのことを話してみることにした。

「ゆきちゃん。ちょっと相談したいことがあるんだけど、聞いてくれる?」
「ええ……」
「あのね、お姉ちゃんとこなちゃんって、相思相愛だと思うの」
「え?」
「ええとね、この前ね、こなちゃんのメールを見ちゃったときにね、下書きのところにお姉ちゃんへの
告白メールがあったの」
「そうだったんですか……」
「操作間違えてお姉ちゃんのところに送信しちゃったんだけどね。あと、今日、お姉ちゃんがね、寝言で言って
たんだけどね、ええと、『こなた、す、好きだよ。キ、キ、キスして』って。これって二人が相思相愛ってこと
だよね。それでね、ここは二人をくっつけてあげるべきだと思うんだけど、どうかな。ゆきちゃん」

 なかなか返事が返ってこない。どうしたんだろう。

「ゆきちゃーん?」
「は、はい。ええと、二人はもうつき、あ」
「?」
「いえ、そうですね。お二人をくっつけて差し上げるのがいいですよね」
「そうだよね!」

 よかった。ゆきちゃんも協力してくれるみたい。
702ぼけぼけ遊園地(4/10):2007/08/11(土) 02:19:24 ID:yMPRly1p
「では、明日の作戦を考えましょうか」
「作戦? あ、そうか」

 そうだよね、明日は二人をくっつけるチャンスだよね。やっぱりゆきちゃんが協力してくれてよかった。

「私は、やっぱりかがみさんと泉さんを二人きりにさせてあげるのがよいと思います」
「うんうん。そうだよね」
「お昼を食べたあたりから別行動ってことにしましょうか」
「うん、それがいいかも。やっぱり四人で行くからには午前中は四人で楽しみたいし」
「あと、帰りにも二人きりにさせたほうがいいですね」
「あ、そうだね」
「……つ、つかささん」
「? なーに?」
「帰りにお二人に二人っきりにさせるということで、明日うちに泊まりに来ませんか?
明日はお父さんもいませんし」
「え? あ、それいいかもー。じゃあ、明日はお泊り道具も持ってくね」
「明日の勉強道具も忘れないでくださいね」

 そんなこんなでいろいろとおしゃべりしてた。

「そういえば、明日もつかささんがお弁当をお作りになるんですよね?」
「うん、そうだよ」
「じゃあ、今日は早めに寝たほうがいいですね。おやすみなさい」
「おやすみなさい」

 ただいま十時。いつもよりはかなり早いけど、明日早く起きることを考えればちょっと
遅くなっちゃったかも。
703ぼけぼけ遊園地(5/10):2007/08/11(土) 02:20:51 ID:yMPRly1p
 そして日曜日。朝早く起きて気合を入れて作ったお弁当、お泊り道具、明日の勉強道具をもって、
集合場所に集まった。そして四人で電車に乗った。電車に乗ってすぐ、ゆきちゃんが何やらお姉ちゃんに
聞いてたみたい。そのあとは、おもに私とゆきちゃん、お姉ちゃんとこなちゃんがおしゃべりをしていた。
ゆきちゃんは私にお姉ちゃんとこなちゃんに聞こえないように、今日の作戦について話しかけてきたりした。
私は正直忘れてたんだけど……。
 目的の駅に着いて、ちょっと歩いて、遊園地についた。

「うわ、やっぱりというか、すごく混んでるな」
「行列とかやだよー」
「右に同じく」
「あんたイベントとかで行列慣れてる癖に、やっぱりこういうのはやなのね」
「まあまあ、こういうのは並ぶのも楽しいものですよ」
「コインロッカーはあっちみたいね。荷物を置きに行きましょ。何に乗るかは歩きながら決めましょ」
「そうだねー」




 私は反対したんだけど、こなちゃんの「やっぱ最初はジェットコースターでしょ!」という声、
それとお姉ちゃんのプレッシャーによって、最初のアトラクションはジェットコースターに決定してしまった。
それで今、並んでるんだけど、暑い。お姉ちゃんとこなちゃんは並ぶ前にジュースを買ってたみたいだった。
私もなんか買っておけばよかったなあ。ゆきちゃんも何も買ってなくて、お姉ちゃんとこなちゃんをじっと見てるし。

「かがみのジュースもーらい」
「あ、ちょっとまちなさいよ! もうほとんど残ってないんだから」
「ずずー」
「口で言うな! あんたのもよこしなさいよ!」
「つかささん、もうすぐみたいですね」
「あ、そうだね」

 もうすぐで私たちの番のようだ。そう思うとなんだか怖くなってきた。
704ぼけぼけ遊園地(6/10):2007/08/11(土) 02:22:18 ID:yMPRly1p
 ……十五分後、私はふらふらになっていた。

「だ、大丈夫ですか? つかささん」
「そういうみゆきさんこそ、ふらふらになってるヨ」
「い、泉さんとかがみさんは平気そうですね」
「ほ、ほんとだね」
「さてこなた、次はどれにしようか」
「うーん。やっぱりお化け屋敷じゃない」
「え!」

 そ、そんなあ。何でこんなに今日はハードなの?




「さー、そろそろお昼にするか」
「そだね。つかさもあれだけ叫べばおなかもすいたでしょ」
「う……」

 お化け屋敷では、中の薄暗さ、中のお化け、それからこなちゃんに驚かされ、赤くなって全然怖がってないふう
だったゆきちゃんにしがみつきつつ、お化け屋敷全体に響き渡るほどの大声で叫び続けた。確かにおなかは
すいたけど、そういう問題じゃないよー。
 そう思いつつ、お弁当を出した。

「おー、これは気合を入れて作ってきたねー」
「おいしそうですね」

 こなちゃんとゆきちゃんが顔を輝かせた。えへへ。気合いを入れて作ったお弁当を褒められて、機嫌が直った。
我ながらちょっと単純だなって思った。
 いま思い出したけど、午後から二人ずつでの行動なんだよね。お姉ちゃんとこなちゃんをくっつけるための。
 あ、そういえば、午前中にするはずだった作戦、まったく実行してないよ。ジェットコースターに乗った
あたりから何にも考えられなくなっちゃったみたい。でもまあいいかあ。チャンスは今日だけじゃないし、
これからお姉ちゃんとこなちゃんは二人の時間を過ごすわけだし。
705ぼけぼけ遊園地(7/10):2007/08/11(土) 02:23:45 ID:yMPRly1p
「じゃあ、午後からは私とこなた、つかさとみゆきがペアになって行動しましょ。集合は五時半にここね。
そのあと観覧車に乗りましょ」
「そだね。じゃあかがみ、どれ乗りたい?」
「そうね、これ乗りたいわね」

 お姉ちゃんとこなちゃんはお昼を食べた後、休憩もそこそこに手をつないで歩いて行ってしまった。
ゆきちゃんはにこにこしながら二人を見ていた。

「お二人は、はじめから午後は二人で回るつもりだったそうですよ」
「へー」
「それと、二人とも帰った後泉さんの家に泊まるらしいです」

 ゆきちゃんがウィンクをしながら言ってきた。偶然ってあるものなんだな、と思った。

「じゃあ、午後はゆったりとしたアトラクションを見て回りましょうか」
「そうだねー」
「まずどれに乗りましょうか」
「うーん。そうだねえ。メリーゴーランドとかどうかな」
「いいですね」




 人気がないのか、メリーゴーラウンド(ゆきちゃんによるとメリーゴーランドは間違いらしい)には
すぐ乗れた。白馬に乗ったゆきちゃんは妙に似合っていた。そのことをゆきちゃんに話したら

「ふふふ、つかささんもかわいかったですよ」

 だって。なんかてれるなあ。
 こんな会話を、足こぎボートに乗るために並んで、その前に買ったジュースを飲みながらしていた。
と言っても、足こぎボートも人気がないのか、私たちが並んだ時点で五人しかならんでなかったけど。
706ぼけぼけ遊園地(8/10):2007/08/11(土) 02:25:20 ID:yMPRly1p
「地方税法施行規則っていう法律によりますと、遊園地とはメリーゴーラウンドと遊戯用電車がある場所
なのだそうです。ジェットコースターとかお化け屋敷は法律的に遊園地の主要な施設じゃないんですね」
「そうなんだ。でも、私もそっちのほうがいいなあ」
「そうですね。私もそう思います」

 足こぎボートには人気がないからか特に時間制限がないらしく、私たちは漕ぐのをやめておしゃべりしていた。
毎日学校で、あるいは電話でおしゃべりしてるのに、不思議と話題が尽きなかった。

「あの、つかささんのジュースいただけますか」
「あ、うん。はい」
「ありがとうございます。では、私のジュースもどうぞ」
「ありがとう」




 そんなこんなでおしゃべりして、三時間ぐらいぷかぷか水の上に浮いていた。

「あ、そろそろ時間だね。戻ろう」
「そうですね……」




 私たちが集合場所につくと、お姉ちゃんとこなちゃんは手をつないで待っていた。

「遅れてすみませんかがみさん、泉さん」
「いやー、私が人を待つようになるとは」
「ごめーん、こなちゃん」
「いいから、観覧車に乗るわよ」




 観覧車にはまずお姉ちゃんとこなちゃんが乗って、その次のに私とゆきちゃんが乗った。
私は四人で同じのに乗るのかなって思ってたので、ちょっと戸惑った。でも、お姉ちゃんとこなちゃんを
くっつけるならこっちのほうがいいかも。また私は作戦のことを忘れてたけど……。あっ、もしかしたら
ゆきちゃんがこういうふうになるようにしてくれたのかな。ゆきちゃん、ありがとう。
707ぼけぼけ遊園地(9/10):2007/08/11(土) 02:26:50 ID:yMPRly1p
 観覧車のてっぺんらへん。夕焼けに染まった景色がとってもきれいだった。逆光で街が黒く染まって、
太陽と雲がオレンジ色に染まっているのを見て、思わず溜息が出た。なのに……

「ゆきちゃん。景色見ないの? とってもきれいだよ」
「はっ、はい!」

 ゆきちゃんは時々溜息をつきながら顔を真っ赤にしてあさっての方向を見ていた。ええと、そっちだと
前の観覧車しか見えないと思うんだけど……。この景色は見ないと損だよ。

「わぁー、きれいですねー」
「そうだねー」

 二人で景色に見入っていると、いつの間にか観覧車が一周していて、遊園地でのひと時が終わった。




「じゃあまた明日ね」
「ばいばーい」

 駅から出て、お姉ちゃんとこなちゃんは私とゆきちゃんとは違う方向に手をつないで歩いて言った。
なんだか不思議な感覚。

「じゃあ、私たちも帰りましょうか」
「そうだね」
708ぼけぼけ遊園地(10/10):2007/08/11(土) 02:28:15 ID:yMPRly1p
「たくさん召し上がってくださいね」
「は、はい。いただきます」

 遊園地から帰った後、予定どおりゆきちゃんの家にきた。今、夕御飯をごちそうになっている。
でも、やっぱりゆきちゃんの家の晩御飯はすごい……。

「遊園地で遊んできたんですって。みゆきすごかったでしょう。昔からジェットコースターとかお化け屋敷とか
苦手でしたから」
「あ、あの、お母さん……」

 ゆきちゃんがあわててる。何か新鮮なものを見た気分になった。それにしても、ゆきちゃんは
ジェットコースターは怖がってたけど、お化け屋敷はちっとも怖がってなかったなあ。お化けとか克服したのかな。
私もお化けとか克服したいな。今度ゆきちゃんにコツでも聞いてみようかな。




 食事も終わって、ゆきちゃんの部屋。いつもは電話で話すのだけど、今日は同じように直接話した。
いつも以上に楽しかったような気がする。それでも、今日は早起きしたし、いろいろあって疲れたし、
眠くなってきた。

「つかささん、眠くなってきましたか?」
「うん、ちょっと……」
「明日も早いですし、もう寝ちゃいましょうか」

 そう言って、やっぱり大きいゆきちゃんのベットに二人で入った。

「そういえば、ゆきちゃん」
「はい」
「お姉ちゃんとこなちゃんは、今頃何してるんだろうね?」
「……さあ、何してるのでしょうね」

 真っ赤になったゆきちゃんの顔を見ながら、私は眠りについた。
709ぼけぼけ遊園地(11/10):2007/08/11(土) 02:30:27 ID:yMPRly1p
以上

書きたいことを書いていったらなんか無駄に長くなってしまいました。
あと、貼ってから気づきましたが、(9/10)の
"手をつないで歩いて言った。"は"手をつないで歩いて行った。"
ですね。

それにしても、右下に赤い文字で468 KBって書いてあるのは何だろう。
710名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 02:35:49 ID:x6iw+SCJ
>>709
>それにしても、右下に赤い文字で468 KBって書いてあるのは何だろう。
それスレ容量 500KB超えたら書き込めない
って、専ブラ入れようぜ
711名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 02:56:53 ID:36dMs7KA
つかさ朴念仁だよつかさ

てか、もう500KB近いのか……オソロシス

専ブラ使ってるけど、Live2chは新着レスがあった直後しかスレ容量が出ないみたいで
困るときがあるかな、と。
712名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 07:05:16 ID:79UZaX18
つかゆきのほのぼのに、惜しみないGJ。
朝っぱらからいい物見れてよかったよ。
たった7日で700超えするらき☆すたに驚愕。

そしてゆたかにみなみをみなみんと呼ばせたい、そんな今日この頃
713名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 07:21:03 ID:COcbmV1K
お、ぼけぼけの新作だ。
自分のことにはてんで疎いつかさ可愛いよ。
それでもそれなりに幸せそうなみゆきさんも可愛いよ。ぐじょーぶ。
714名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 07:32:17 ID:eAM3z144
お盆なので帰ってきましたよ。
天界で仲良しのペット達も一緒です♪

http://up.spawn.jp/file/up41344.jpg
715名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 08:13:33 ID:etCoJ8RA
ちょwwwwwww
716名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 09:07:23 ID:JO7gyS/D
>>714
獅子の赤王黒王wwwww
溶岩星人は何処?
7176-307:2007/08/11(土) 09:25:25 ID:X0hsWaRY
現在、らき☆すたクエストの文章がなかなか煮詰まらないので、気分転換に単発のお話を書いてみました。

こな×かが、かが×こな風味の非エロです。
3レスお借りします。
718暑中見舞い(1/3):2007/08/11(土) 09:30:48 ID:X0hsWaRY

「あ、暑いよう……」
「たまに少し早く起きてきたかと思えば、まったくだらしないんだから…」

 夏休みも丁度残り半分になった今日。今の時間は午前十一時半を少し回った所。もうすぐ昼食の時間だ。
 そして今、私の目の前では、つかさが殆んど寝起き姿のままで、リビングのテーブルに突っ伏していた。

「だって、今朝は暑くてあんまり眠れなかったんだもん……」
「まあそれは一応理解できるけどね……もうちょっとシャンとしなさいよ。ここんとこ毎日そんなじゃない」
「えへへ……」

 世間は夏の高校野球と蝉の鳴き声で賑わい、あちこちの家々では、間も無く訪れるお盆の準備が進められている。
 ウチは人手が多い事もあって、もっと早くの内にその辺の準備は済ませていた。
 けどまあ、その代償とでも言うのか。
 意思薄弱なウチの妹は、何か一つ大きな事を「やり遂げて」しまうと、その後は大概こうなってしまう。
 況してや、今の時期は本人の言う通り、この酷暑がそれに拍車をかけていた。

(まだ宿題もたくさん残ってるんだろうに、今からこれじゃ先が思い遣られるわ……)

 はあ、と短く溜め息をつくと、私はリビングを後にして、玄関へと向かった。
 以前みゆきに聞いた話だと、お盆の前後は多くの企業が休みになる為、郵便物が極端に減少するらしい。
 そしてその分、郵便物そのものは普段よりも早く各家庭に届く事が多いそうだ。
 玄関を出て、すぐ傍らの郵便受けを開けると、案の定そこには、僅かばかりの郵便物があった。
719名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 09:31:15 ID:kbaUhYXP
レッドギラスにブラックギラス…
お前ら何してんだw
っていうか何でその二匹をチョイスしたんだよw
720暑中見舞い(2/3):2007/08/11(土) 09:35:54 ID:X0hsWaRY
 見てみるとそれは、暑中見舞いの葉書が二枚。一枚が私宛てで、もう一枚がつかさ宛て。
 差出人は……

「こなた?」

 二枚の葉書の左端には、見間違えるはずもない特徴的な字体で、確かに『泉こなた』と書かれていた。

 家同士の距離がそれ程近くはない事と、こなたが滅多に携帯電話を携帯していない事から、
 私達の普段のやりとりは、基本的に家の電話オンリーになっている。
 ついでに言えば、こなたはどちらかと言うとあまり筆マメではない(懸賞等に応募する時以外は)。
 だから、そんなこなたがわざわざ暑中見舞いを書いて送ってきた事に私は驚き、同時に少しの嬉しさを覚えた。

「どれどれ。アイツはどんな事書いてんのかしらね」

 リビングでつかさと一緒に見ても良かったんだけど、ちょっとばかり好奇心と嬉しさを覚えた。

「どれどれ。アイツはどんな事書いてんのかしらね」

 リビングでつかさと一緒に見ても良かったんだけど、ちょっとばかり好奇心と嬉しさを抑え切れなかった私は、
 家の中に入って玄関の戸を閉めるなり、私宛ての暑中見舞いを裏返した。


前略。残暑見舞い申し上げます。
今年の夏はやたらと暑い日が続いてるけど、
アイスやかき氷とか冷たい物ばっかり食べすぎて、
下っ腹を抱えてうなったりしてないかとちょっと心配だヨ。
おやつをへらして、フツーの食事を大事にしようね。
夏休みが残り半分を切った今、体調管理は重要だよ?
かがみの元気な姿を、夏休み明けに見たいしネ。
かしこ。


「……何か微妙にちぐはぐな文章ね?」

 こなたが“前略”や“かしこ”と言った言葉を使ってる事自体もそうだけど、
 最初の一文だけが敬語だったり、変な倒置方があったりと、なんだか文章全体にひどく違和感があった。
 後、言いたい事は伝わってるんだけど、「余計なお世話よ」とか、「人の事言えるか」とか言いたくなる。

(でもまあ、一応私の心配とかもしてくれてるみたいだし、お礼はきちんとしとかないとね)

 そう考えると、私は靴を脱いで家に上がり、すぐそこにある黒電話に手をかけた。
 受話器を手に取り耳に当て、もう片方の手で、こなたの家の電話番号をダイヤルする。
 4回程呼び出し音が鳴った後、カチャッと言う音が受話器の向こうから聴こえた。
721暑中見舞い(3/3):2007/08/11(土) 09:38:00 ID:X0hsWaRY

『もしもし、泉ですけどー』
「あ、こなた。おはよう」
『あー、かがみ。おはよー』
「今さっき、あんたからの暑中見舞いが届いたわよ」
『お、もう届いたんだ。よかったー。やっぱりみゆきさんの言ってた通り、この時期は早いねぇ』
「そうね。……でもねこなた。私、この暑中見舞いの文章に突っ込みたい所が山程あるんだけど」
『ありゃ、まだ気が付いてないか』
「は? 何によ」
『ちょっと斜め読みしてみたら解るよ』
「斜め読み?」
『うん』

 斜め読みったって、こんな葉書一枚分の文章……いや待て。もしかしてそう言う意味じゃなくて…………あ!!

「こっ、こんな手の混んだ事して何考えてんのよ!!」
『今日ウチ、お父さんもゆーちゃんもいないんダヨ』
「すすす、少しは自重しなさいよね!」
『駄目だぁぁぁ!! 自制など効かないぃぃぃ!! どうすりゃいいんだ、私はぁ!!』
「何のキャラよそれは……」
『それはナイショ。で、かがみ。来るの? 来ないの?』
「……行くに決まってるでしょ。馬鹿……」




「あら? つかさ、かがみは居ないの?」
「あ、お母さん。お姉ちゃんね、さっき、急にこなちゃん家に行くって出てっちゃった」
「あらあら、お昼ご飯どうするのかしら……」
「なんか、向こうでご馳走になるって言ってた」
「もう。しょうがないわね……」
7226-307:2007/08/11(土) 09:41:22 ID:X0hsWaRY
投下完了。
読んでくださった方、有り難う御座いました。
パロディばっかり書いてると、普通のSSの書き方を忘れそうになる今日この頃…。
らき☆すたクエストの続きは、おそらく火曜以降になると思います。
楽しみにしてくださってる方がいましたら、申し訳ありません。


ちなみに今回のSSを正しく読むヒント。
“葉書は縦書き”
723名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 09:44:42 ID:kbaUhYXP
割り込みスマヌ。

GJ!斜め読み、しばらく考え込んだよw
ただ、一部文章が重複してるのが残念。
(「どれどれ。アイツはどんな事書いてんのかしらね」 〜の部分)
724名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 10:58:42 ID:7L9zlZ1e
>>722
GJっす
俺も重複の部分気になったが
そういうところに逆に萌えました
725名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 11:39:59 ID:HhpjOCsV
>>722
ワードにコピーして読んだだよ!俺も重複気になったがGJ
726名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 12:05:47 ID:36dMs7KA
変則?斜め読み乙!
一生懸命文章考えてたであろう、こなたに萌えたw

ヒント:「/」
727名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 14:50:49 ID:bbRC/LUs
携帯厨涙目www



728名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 16:09:27 ID:BLK0HXpc
携帯だがヒントで分かった
こういうのは普通縦書きだろうから
斜め読みを逆にしたんだな
729794:2007/08/11(土) 16:56:35 ID:807+iTer
>>641-643の続き投下

句点についてのご意見があったので、ちょっと意識してみました
少しでも違和感が解消されればいいのですが……

3レスくらい
730『遠くにある明かり』二話(1/3):2007/08/11(土) 16:57:39 ID:807+iTer

「あれ? 今日みなみちゃん休みなの?」
「そうなんすよ〜。普段はなにやっても完璧な岩崎さんが、急に風邪で休みってちょっとした噂になってるんすよ〜」

ありゃりゃ……
きっと私のせい、だよね。
こないだはみなみちゃんにお見舞いに来てもらったし……

よしっ!
今日は私がみなみちゃんのお見舞いに行こう。

「田村さん。今日帰りにみなみちゃん家にお見舞いに行こうと思うんだけど、田村さんも一緒に行かない?」
「…………いやいや、私は遠慮しとくっす。二人の邪魔は出来ないというか……」
「?? 別に邪魔じゃないけど?」
「いやいやいや。今日はちょっと用事あるんで遠慮しとくよ」
「そうなんだ……。じゃあ、しょうがないね」

一人でお見舞いかぁ………
そういえば、誰かのお見舞いに行くのって初めてかも。
よしっ!
みなみちゃんも一人で寂しいだろうから、私が少しでも元気づけてあげよう。




「『病気の恋人を見舞う嫁』 これ以上のシチュはないっす。急いでネーム切って下書きしないと………」
731『遠くにある明かり』二話(2/3):2007/08/11(土) 16:58:30 ID:807+iTer
う〜、なんだか緊張するなぁ………。

コンコン

「みなみちゃん? ゆたかだけど……」
「ゆたか?」
「お見舞いに来たんだけど……。入ってもいいかな?」
「………どうぞ。入って」
「お邪魔しまーす……」

うわー、みなみちゃんの部屋だー。
思ってたよりも、ずっとシンプルだ。
必要最低限のものだけ置いてあるって感じかな?

「みなみちゃん。風邪、大丈夫?」
「熱もだいぶ下がったし、明日には学校に行けそう」
「そっか。よかったね」

病気になって、ベッドの中で寝てなきゃいけない辛さは私もよく知ってる。
それに、みなみちゃんがいないと学校も寂しいしね。

「ゆたか、ごめんね……」
「??? なんで謝るの?」
「私が風邪をひいたのは、ゆたかのせいじゃないのに……」
「違うってば、そんなんじゃないよ」
「ゆたか?」
「私はみなみちゃんが心配だからお見舞いに来たの。みなみちゃんがそんなふうに思うことないよ」
「ゆたか………ありがとう」

それから、いろんな話をした。
普段じゃなかなか見れない表情とか見れたりして、なんだかちょっと得した気分。

「ゆたか?」
「あっ! その、なんでもないの」

いけないいけない。
なんだか、みなみちゃんの顔を見ながらニコニコしてたみたい。
私ってば、思ってることがすぐに顔に出ちゃうのかなぁ?

「ゆたか、なんだかちょっと、顔が赤い……」
「えっっ!? その、本当になんでもないから」
「体調が優れないなら、そろそろ帰って休んだ方が……」
「だ、大丈夫だよ。うん、大丈夫」

そうは言ったけど、自分でも顔が真っ赤になってるのが分かるよ〜。
う〜、なんか恥ずかしいな……
「じゃあ、そろそろ帰るね」
「あ、玄関まで送る」
「大丈夫。みなみちゃんは、無理しないで」
「…………なんだか、昨日と逆」
「そっか……なんか、変だね」

今日まで何度か繰り返された、何気ないやりとり。
立場が逆転しただけで、今までしたことのない事のように感じた。

「じゃあ、また明日。学校でね!」
「うん。ゆたか、今日はありがとう………」
「うんっ!」
732『遠くにある明かり』二話(3/3):2007/08/11(土) 16:59:07 ID:807+iTer
「あ、雨降りそう……」

さっきまであんなに晴れてたのに。
ちょっと早めに帰った方がよかったかな?

それにしても……
今日のみなみちゃん、可愛かったな。
いつものクールなみなみちゃんも良いけど、今日みたいにちょっと弱く見えるみなみちゃんもいいかも……
思い出したら、なんだか顔が赤くなっちゃうよ……



あれ?
でも、なんで私はこんなに嬉しそうなんだろ?

考えれば考える程、なんだか頭がボーッとしてきて……

もうちょっと。
あと少しで家に着く。
一歩踏み出すごとに、体の熱が高まって。

でも、ダメ。
家のドアの目の前で、力無く倒れる自分がいた。

あ、雨。
降ってきちゃった………

だめ。
苦しくても、いい気持ちなんだから。

これ以上私の心を冷たくしないで………
733794:2007/08/11(土) 17:00:46 ID:807+iTer
今回は以上になります

黒い笑みを浮かべながらペン入れをするひよりんがいそうですが全力で無視しますwww

お目汚し失礼いたしました
734名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 19:05:44 ID:7WOnh/ap
乙!ゆたかがみなみへの気持ちに気付いていく過程がいいですね。

しかし一日家を空けただけでスレに追いつくのが大変だ。
735名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 20:05:37 ID:hFG3Si1J
もう480kbだな。次スレの季節だ。
さっき結構長いSSが書きあがったんだけど、次スレに投下したほうがいいよな?
736名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 20:18:46 ID:kbaUhYXP
>>735
次スレ立ててくるからそっちで頼む。
737名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 20:21:57 ID:kbaUhYXP
738名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 20:26:33 ID:hFG3Si1J
>>737
超サンクス。ただ、立てて即投下ってのはどうかと思うんでもうちょい待つよ。
739名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 20:30:01 ID:2MqygoxB
>>738
楽しみに待機してます
740名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 20:46:50 ID:eAM3z144
>714
かなたさんは盆帰郷のついでに伊豆諸島南端の黒潮島に立ち寄りました。
ペットの2匹が暴れて、ちょっとした騒ぎを起こしちゃいました。
てへ♪
741名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 20:51:07 ID:jWKmMqx8
なんかもう、レオネタ多くてレオオタな自分は大喜びですよ
ウルトラネタのほとんどがレオネタじゃないですか
742名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 21:12:19 ID:kbaUhYXP
そうか?
レオオタの俺は黒潮島の一件を「ちょっとした騒ぎ」で片付けられるのは心外だが。
743名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 21:18:38 ID:jWKmMqx8
>>742
特撮!板でもないところで話題にでるだけでも俺は嬉しいです。
それに、特撮!板でもないところでそんなのを求めるのはほら…なんていうかさ
744名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 21:35:01 ID:eAM3z144
>>742
>>743
すまね。悪いのは調子に乗った俺。
どうか穏便に。そして許していただきたい。

最近のレオの再評価が嬉しくてつい…
745名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 21:50:20 ID:vt1hjcE7
「まったく!あたしはマグマ星人扱いされてプンプンです!
 てなわけで今後はこなたをビシビシ特訓して鍛えることにします」
「え”・・・お母さんまさか・・・」
「まずは真冬の滝の水斬りからね」
「うわっやっぱり!」
746名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 22:16:34 ID:kbaUhYXP
>>744
ん、分かった。
こっちもちょっと言い方キツかったのは反省。
ただ、たとえフィクションでも相当の死傷者が出たような事件を安易にネタにするのは避けたほうがいいと思う。
これが私の変わらぬ願いだ。
747名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 22:17:56 ID:hFG3Si1J
よしよし、みんな謙虚になって解決だな。
じゃあ、改めてお世話になったこのスレを埋め立ててあげようじゃないか!
7486-307:2007/08/11(土) 22:35:33 ID:X0hsWaRY
>>723-725
うあ、なんと言う凡ミス……お目汚し失礼しましたorz
まとめサイトの方、すいません。申し訳ないのですがサイト収録の際、以下の部分を削除して頂けますでしょうか?
(何方にも突っ込まれていないもう一つのミスは、後で自分で直しておきますw)↓

「どれどれ。アイツはどんな事書いてんのかしらね」

 リビングでつかさと一緒に見ても良かったんだけど、ちょっとばかり好奇心と嬉しさを覚えた。


>>727
大丈夫。そもそも書いてる私も携帯厨です!(ぇ
一応、こなたの暑中見舞いの書くし言葉は、携帯からの目算でも判る様に書いていますので、
8行目の1文字目、7行目の2文字目……といった順に文字を拾って行ってください。
749名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 22:36:55 ID:X0hsWaRY
ふ………また間違えた………∧‖∧

書くし言葉→隠し言葉
750名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 23:50:16 ID:7L9zlZ1e
うっまるっかな〜♪
うっまるっかな〜♪
さってさってどのくらいでうっまるっかな〜♪
751名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 00:21:58 ID:TgCNllId
(=ω=.)

(≡ω≡.)

(=ω=.)
752名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 00:25:41 ID:r6n9LmAH
降って沸いた埋めネタを

夏は暑い。当然の事だ。氷とか冷たいものに触れていると至福の時だ。
でも、誰だって冷たい物をいきなり当てられたら驚く。
特に……首筋とか。不意打ちで。

「ひゃぁっ!!」

思わず箸を飛ばすぐらいに過剰反応してしまった。
振り向くと凍らしたペットボトル容器を持って子供のように笑顔を振りまいていた。
心底楽しそうに笑っているから八重歯が見える。

「おー、柊ってばすごい反応!」
「く、日下部っ!!」

律儀に箸を拾ってくれた峰岸に礼を言うと、日下部を懲らしめるタイミングを失ってしまった。
「あーもう…」とぶつぶつ言いながら箸を洗いにいくと峰岸まで付いてきた。

「怒るタイミング逃しちゃった?」
「いや、いちいち怒ってたら身が持たん」
「からかうならいい方法があるんだけど」

あ、あれ?峰岸ってそういうキャラだっけ?
すごい良い笑顔の峰岸は私に耳打ちする。
…が、耳打ちされたセリフは「からかい」になるのか?と疑問に思ってしまうもので。
だけど折角なので試してみる。
箸を洗って教室まで戻り、外から「おーい」と呼ぶと日下部は子犬のようにこっちを向いて。
疑問に思っているけど、峰岸に言われたとおりに言ってみることにする。
それは「みさちゃんを名前で呼べばいいよ」とのこと。


「みさお!」

日下部が、止まった。
私も止まった。
峰岸は笑っていた。

「…ひ、柊?」

日下部の顔がドンドン赤くなっていく。
私は何が何だかで峰岸を見る。
峰岸は笑っていた。

「ひ、柊に名前呼ばれたーーー!!」

日下部は私の横を通り過ぎ廊下を走り去った。相変わらず顔は真っ赤だ。
あまりの速さに私は突っ込みを忘れた。
見えないけど、きっと峰岸は笑っている。

「って、廊下を走るな私の名前を叫ぶな日下部!!」

慌てて追いかける私。って、何で追いかけてるんだろう私。
振り向いて峰岸を見る。笑っている。

もしかしてこれは峰岸の予想通りですか?
753名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 00:32:53 ID:wL3BSSgu
みさお可愛いよみさお

> 振り向くと凍らしたペットボトル容器を持って子供のように笑顔を振りまいていた。
ここ、主語が無いような気がした。
754名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 00:34:29 ID:r6n9LmAH
>>753
指摘ありがとうございます。
振り向くと、日下部が凍らしたペットボトル容器を持って子供のように笑顔を振りまいていた。

です。主語入れ忘れです。
755名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 00:39:35 ID:MkHvvPUQ
>>752
穴埋めとしてはもったいない作品だっぜ!GJ!!
756名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 00:42:09 ID:UUkNRuVX
GJ 顔を赤くするみさおにハァハァ
757名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 00:44:44 ID:7PiI57g0
埋めにきましたよ。
758名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 01:50:39 ID:KAE70uiP
さあ埋めるザマスよ!
759名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 02:03:06 ID:wL3BSSgu
埋めるでガンス
760名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 02:03:56 ID:wL3BSSgu
埋んがー
761名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 02:10:06 ID:wL3BSSgu
ツーンツンツン ツーンツンツン
愉快痛快 かがーみ様は
柊神社のプリンスだい(プリンセスよ!)

こなたのアホ毛にゃ弱いけど
ラノベ宿題何でもこーい 何でもこーい

ツンデレ集中 ぷーんぷんぷんボフン!
たーちまちほっぺが まっ赤っかー

ツンデレ集中 ぷーんぷんぷんボフン!
たーちまちほっぺが まっ赤っかー
762名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 02:39:55 ID:KAE70uiP
最近は出なくなったけど

「その名前でかがみを呼ぶなぁ!!」
って人多いのかな?
763名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 03:19:43 ID:MkHvvPUQ
荒れるネタにはスルー鉄則ですよ〜
764名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 03:26:12 ID:zLki5LY+
埋めネタを兼ねて。

かがみ×こなた、キス程度。
一応アニメのコンサートの帰りの設定です。

初投下のうえ、自信がないのでこんなときでないと投下できない私。
ティキーンですー←結論
765名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 03:27:35 ID:zLki5LY+
「ねぇ、かがみぃ?」
 こなたが、パソコンに向かったまま、声を掛けてくる。久しぶりに口を開いたと思ったら、捨てられた子猫みたいな声で。
 私もそんな声を聞いたら続きを読む気も薄れてきて、読んでいたラノベに栞を挟んで、ベッドのサイドテーブルに置いてから返事をした。

「なに、こなた。そろそろ眠くなった?」
「うーん、そろそろ寝ようと思うんだけド」
 壁にかかっている時計――やっぱりこなたの部屋らしく、何かのキャラクターもの――をみるともう1時を回ってそろそろ2時になりそうというところ。

「そろそろ、いい時間だものね。寝ましょ?」
「うん……」
 歯切れの悪いこなたの言葉を聞いていると、またこのコはずっと又何を考え込んでるのかなぁと思う。
 コンサートからの帰り道、『かがみん、もし今日よかったら、このまま、ウチであそんでいかない?』と珍しく私だけを誘った癖に。
 辿りついたと思ったらパソコンに噛り付いたっきり、この調子なんだもの。

 ううん、やっぱりそれは嘘。なんとなく判っちゃうこともある。
 とゆーより、私もわかってて、踏み出そうとしてあげないだけで。あのときに、私だけを誘うのは、私たちの間のルール違反。

 そして、答えに戸惑って目線で聞いてしまったとき――ああ戸惑ったってゆーのも嘘かもしんない。
 違反してもいいかどうか聞きたかっただけ。みゆきさんは微笑んで、つかさは困ったネって表情で、でもしっかり頷いて。
 いままでの暗黙の了解チックだったことを破ることの承認を取り付けたんだった。
 今私が戸惑ってることは……多分、このコのいままでのじゃれあいと一緒にしてごまかしたいのと。
 でも一緒じゃイヤなのと、そんなのがきっとごっちゃになってる。

「なあに? んー、とりあえず。こっちおいで?」
 でも私はきっとこのコに甘くしたくてたまらないんだろう。
 弱ってるときのつかさにするコエで、寝転がってたベットから身を起こして横をぽんぽんって叩く。
 なたは小さくうなづいて立ち上がり、小動物ちっくなオーラを纏わりつかせて隣にちょこん、と腰掛けた。
766名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 03:28:56 ID:zLki5LY+
「ホームシックにかかったちっさな子みたいな顔してる」
 肩を抱き寄せて、もたれさせながら。随分おとなしくなってる小さな親友の体温を感じる。
 とくん、と私の心臓の鼓動も大きくなった気がする。

「ねぇ、かがみぃ。付き合ってる人、いる?」
 口を開いたと思ったら……でも臆病なこのコらしいなって思った。

「いないわよ。あんたも知ってるでしょ」
 ぎゅっと手をとじて。こなたが私を見つめるようにしてくる。

「誰かと付き合うようになるまで、私とか、どーかナ? や、あの。うん、あは……かがみんのこと、離したく、ない」
 最初はいつでも冗談って言えるような口調でいい始めたのになんとなく腹が立って少しにらんだら、急にうろたえて。
 ごまかそうとしたんだけど結局ごまかしきれなかったのか、最後は消え入りそうな声でつぶやくように言うこなた。ふぅっと息をついて口を開く。

「その前に。ゆーこと、あるんじゃないのかー?」
 おでこを人差し指で突付きながら、やさしく問いかけてみる。

「えっと、あ、んとっ。……かがみん、好き、だョ」
 うまくホントの感情を出すことに慣れてない、こなたらしい告白を。心のぜんぶで受け止めながら。
 顔を両手に挟んで、上向かせる。目と目があってこなたの瞳がみえる。
 いろんな感情がごたまぜになってるその瞳をみながら、私も返す。

「こなた、私もこなたのこと、好きよ」
 おでことおでこをくっつけて、目を瞑りながら……両手ではさんだこなたの顔の、くちびるに。私のくちびるの先を触れさせた。
 
767名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 03:32:44 ID:zLki5LY+
以上。お目汚し失礼。
ちょっと寝苦しい夜に眺めて、ほわーとなってくれれば幸せw
タイトルつけてなかったので、こなたの告白コンサート編、とでも。
768名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 03:55:10 ID:bdyIzZHR
>>767
乙!こういうこなたもいいね。
769名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 08:58:17 ID:O5cIAg7f
>>767
臆病なこなたも俺的にはあり。
770名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 09:14:25 ID:Nith1Bkc
>>767
これはいい臆病こなた
771名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 09:21:55 ID:BzmQUTHN
しっかり隠しカメラで見ているそうじろうだったw
772名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 10:08:30 ID:MkHvvPUQ
うめ
773名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 11:12:26 ID:UVnjwc1/
うめコネタ
『埋め……埋め……梅。
 そういえば、この間の岩崎さんの謎はまだ解決してなかったっけな〜。
 梅干しを食べたときの顔、一度は拝みたいものっス。
 なんとかして梅干しを食べさせる方法は――
 ――すり下ろして混ぜる?
 人参をハンバーグに入れるような感覚で……って何に混ぜればいいんだろう?
 和風の物がいいかな……和風と言ったらご飯とお味噌汁っスよね、やっぱり。
 でもお味噌汁に梅ペーストはさすがに“ナシ”かな。となるとご飯だけど……。
 ――ご飯の上に梅?
 それじゃ日の丸弁当っスね。
 ――ご飯に混ぜ込む?
 あ、これ紫ごはんだ……。
 ――そのまま小皿に盛っておかずとして?
 ……もう当初の目的を完全に見失なってるっス。
 う〜ん、そもそも友達に対してこんなこと考えるの自体、いけない事なのかな……自重しろ〜』

「ちょっとひよりん、部誌の原稿進んでんの?」
「はうっ!? もうこんな時間?
 部長、すみませんがあと一時間程で終わらせますのでどうか――」
774名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 11:28:51 ID:Nith1Bkc
>>773
うめコナタに見えた俺は末期
775名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 11:35:47 ID:nG8cnQ6o
勝手に続き
『ひらめいた! まさに天啓!
 ――小早川さんに『あーん』してもらう。
 小早川さんに頼まれれば、岩崎さんはきっと断らない。(妄想)
 もちろん岩崎さんだって最初は断るはず。
 だがしかし、小早川さんが上目遣いで瞳を潤ませて、
 甘えた声で『岩崎さん……お願い』とせがまれれば、
 断れる者などこの世にいるだろうか。いや、ない。
 それでも拒むなら、小早川さんが
 『口移しで食べさせてあげる……』とやれば、もう敵なしっス。
 『ゆたか、食べさせてほしい……』岩崎さんもメロメロになって
 二人は口付けて舌を絡ませあって、それだけじゃ足りなくなって
 小早川さんを押し倒して――
 うわ〜、自重しろ、私〜!
 ってゆーかキスしたら岩崎さんの顔見えないし、
 また当初の目的を見失ってるっス』

「ひよりん、もう原稿仕上げたんだ。早いね」
「知らない間に手が……」
776名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 11:40:28 ID:wL3BSSgu
「むひょ…むひょひょ……い、いけないッス。友達をこんな腐ったm…」

「おーい、ひよりん起きろ」
777名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 11:47:49 ID:UVnjwc1/ BE:156761478-2BP(3083)
ナイスアシストw
これだから合作はやめられない
778名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 12:50:53 ID:fQZ+3S4S
何時見てもいいスレだな〜


それはそうとこのタイミングで業者宣伝に削除処理が入るとは……
779名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 20:11:53 ID:OjGTngBG
>>762
少なからずいるみたいだ。
アニメでは乱用(というか濫用?)
されているように思える気持ちそのものは解らなくもない。
が、原作でも少しは使われてることと
このスレのロカルーは心の片隅に留めて欲しいものだよな。
780名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 20:17:20 ID:BwgWwA+r
何を考えてるかなんてわかりませんからスルー保守しておきますね( ´∀`)
781名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 20:18:39 ID:BwgWwA+r
保守じゃなくて埋めだったんぜ
782名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 20:27:31 ID:Hip0JQL3
>>779

角川公認の二次創作であるところのコミックアラカルトでも多用されてる。
つか、ニコ動とか2ちゃん発祥のネタやたら大杉w

したがって問題なし。単にワガママ野郎が文句言ってるだけ。
783名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 20:42:35 ID:Nith1Bkc
埋めかがみん
784名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 20:51:42 ID:wL3BSSgu
>>783
砂浜で頭と足だけだして埋まってるかがみんにちょっかいだすこなた、
という絵が見えた。
785名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 20:58:27 ID:BzmQUTHN
しかもナイスバディな体を砂でつくるこなたの姿が・・・
786名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 21:12:13 ID:9sHLLQ6+
今更だが(アニメから入ったんで)原作の一巻を買った。
……初期のクールなこなたも良いなあ。
787名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 21:17:31 ID:szinak5R
「普段の会話では使わず、ここぞと言う時に使う」

つまり、「かがみん」はこなたのかがみに対する一種のプロポーズなんだよ!!
788名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 21:42:44 ID:ZH/wQLFU
ΩΩΩ{ナ・・・・ナンダッテーー!!!
789名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 22:05:28 ID:Nith1Bkc
>>785
それなんてクレしん?
790名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 22:14:18 ID:DrC24pTq
埋まった?
791名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 22:16:55 ID:bgYM9MLO
梅テスト
792名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 22:22:16 ID:wL3BSSgu
みなみ「梅は……(//;)」
793名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 22:29:26 ID:hP6VmVB7
みなみ「大丈夫……まだ、3KBある……」
794名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 22:42:20 ID:ME92qlo7
人人人「な、なんだってー!!」
795名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 22:48:47 ID:jni3o09x
かがみ「私をかがみんと呼んでいいのは泉こなただけだ」
796名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 23:23:07 ID:Bxo431ug
産め
797名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 23:23:43 ID:UVnjwc1/
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らき☆すたの女の子でエロパロ11
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1186831263/
798名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 23:24:45 ID:BzmQUTHN
こなたのアナルにピュッピュしたいお
799名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 23:26:24 ID:jYRXSxq4
>>796
そんな事はこの俺が許さん。代われ。
800名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 23:38:27 ID:wngi/i0x
こなたはうめぇ。








ゲームがデスヨ?
801名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 00:21:42 ID:dhQI8E2r
>793
こなた「かがみんがかがみんのことをかがみんと呼んでもどこもおかしくないよ、かがみん(笑)」
こなた「かがみんは小さい頃からかがみんだったし、
     これからも私にとってはやっぱりかがみんはかがみんだから、
     できればいつまでもかがみんのままがいいなって」


かがみ「また、アニメかゲームのネタか?」
802名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 00:24:57 ID:dhQI8E2r
>795だった
803名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 00:32:14 ID:VEJCwWCs
かが☆みん!もっと愛を込めて呼んで
804吉貝梵 ◆I4R7vnLM4w :2007/08/13(月) 01:12:51 ID:m4TWzG5G
>>801 待てパラサw
805名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 01:21:40 ID:30ALivy7
もうちょっと!もうちょっとで埋まる!
806名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 02:08:53 ID:UmEBOSsA
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らき☆すたの女の子でエロパロ11
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807名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 03:22:34 ID:iTVN28j2
1000ゲト
808名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 03:38:49 ID:K3Vb8FaG
500KB
809名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 04:37:06 ID:D/4RLsb1
最近アニメのこなた影薄いよ!!何やってんの!!!
810名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 04:45:13 ID:JDEyIqOb
「めーでーめーでー、こちら00腐。Bパートを制圧したッス」
811名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 06:03:06 ID:DajCr3TD
こなた「かがみ、私の子供を産んで!!」

かがみ「産めねぇよ!!///」
812名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 08:05:33 ID:YgH2smgT
がんばれあと少しだ!!
813名無しさん@ピンキー
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