1 :
名無しさん@ピンキー:
結構いろんな組み合わせある気がする
部長×蛍
3 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 03:21:54 ID:Pdw4M7ia
3
部長×蛍みたい
4 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/01(水) 20:18:10 ID:pWvuJBWs
部長×蛍 にいぴょーう
今週のホタル見てなぜか泣いちゃったよ・・・
ホタルのばかー
6 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/02(木) 00:35:04 ID:7SoPnLeX
age
部屋を一緒に転がりながら、ホタルの胸を見て、
けっこう立派だな・・・まて、相手はあの干物女だ、冷静になれ、
と悶々とする部長、とか読んでみたい。
同意。
あの乳たまらんな
ホタルかわいいよホタル
ドラマ限定なわけ?
原作はNG?
どっちでもいいんじゃない?
誰か部長蛍で書いておくれ
12 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 14:48:57 ID:eJjvarK+
期待
agetemita
クレクレウザい
いい加減保守すんな屑
今日の部長蛍に萌えました(・∀・)
16 :
部長×蛍:2007/08/12(日) 13:47:05 ID:lCk8KlsU
部長×蛍投下します
蛍はジャージじゃないです。
嫌な方はスルーお願いします。
「ただいま戻った」
…タイヤ女?誠一はいぶかしげな顔で同居人・雨宮蛍を見る。蛍は縁側を抱き枕とともに転がっていた。意外にもまだ会社での格好だ。
「…また複雑な心境とやらなのか?」
誠一を見つけた蛍は一瞬止まり、方向を変えて転がってくる。
「やめなさい!わっ…来るんじゃない!」
「手嶋さんちに招待されたんですぅ〜嬉しいけど男の人んちなんて何年ぶりか〜。ぶちょーも一緒に転がりましょ〜」
誠一は表情を失う。二人がうまくいけば、雨宮はこの家を巣だっていくだろう。そんな日が間近に迫っているのか。
「そうか。がんばりなさい」ショックなんか受けてない、やっと実家が自分に帰ってくるのだ。誠一は自分にそう言い聞かせて自室へ向かおうとした時、蛍は抱き枕を投げて代わりに誠一の足にしがみついた。
思いがけず柔らかい蛍の胸が誠一の足にあたり、体がぴくっと反応するが、我に返って蛍を蹴りとばす。
こいつは干物、干物…何を考えてるんだ私は。別居が長いせいだ、こんなに体がうずいているのも、鼓動が速くなっているのも。
「ちょ!痛いじゃないですか!」
「私の足を抱き枕にするんじゃない!…っだ!」
再び自室の方を向いた誠一の足を蛍が恨めしげにつかんだので反動では床に倒れてしまった。
17 :
部長×蛍:2007/08/12(日) 13:50:26 ID:lCk8KlsU
「いい加減に…」
「私を見捨てるんですか?助けて下さいよ〜」
顔をあげると蛍がのそのそと被さってくる。
珍しくまだジャージでない服の下の胸を凝視してしまう。
自分の思考にハッとし、いかん、と蛍の顔を見る。
白い肌に不満そうな表情の愛らしい顔。かわいい。かわいい。
次の瞬間には上下が逆転していた。
「ぶちょー何するんですか!?」
あぁ、やっとわかった。久しぶりに楽しい「家」だったんだ。ほっとけなくて、憎まれ口をたたきあうのが楽しくて。
「雨宮」
「はい?」
「私は…私は、君が好きだ」
「…ぶちょ」
蛍の言葉を唇に触れるだけの優しいキスで遮る。
誠一が蛍の顔を見ると、蛍は完全に動転していた。わけがわからないんだろう。当たり前だ。私だって…
誠一はため息をついて、蛍から離れて立ち上がる。
「すまなかった」
呆然とする蛍をおいて自室に入ってしまった。
どれくらい時間がたったのか、ベッドでぼんやりする誠一の部屋に蛍がそっと入ってきた。
「雨宮、さっきのことは…」「部長は私のこと嫌いになったんですか?」
誠一が驚いて蛍を見ると、なぜか蛍が泣きそうになっていた。
「私は、今、他の誰に嫌われるより、部長に見放されるのがいちばん怖いです」
そう言うと誠一のベッドに入ってきて泣き出した。
「干物だけど、何年も恋してないけど、嫌わないで下さい」
誠一は蛍を優しく抱き締めた。蛍の頬の涙をぬぐう。
「私は君が好きだと言ったばかりじゃないか…」
小さなキスをたくさん落とした。欲しい。もっと…
蛍の後頭部に手を添え、唇をこじ開け舌をさしこむ。
本当に久しぶりなのか、蛍の舌はぎこちない。そんな蛍が愛しくて、もう止まらないかもしれないと思った。
18 :
部長×蛍:2007/08/12(日) 13:52:20 ID:lCk8KlsU
誠一はベッドに優しく蛍を寝かせると、服の上から柔らかい胸に触れる。蛍がびくっとする。
「ぶちょっ…待って…」
円をかくようにゆっくり胸を揉むと、ひゃっ、と蛍は声をあげる。
「やだ…待てないもん」
ワンピースのボタンを開け、ブラをたくし上げると、白い胸と固くなった先端がこぼれる。
たまらず誠一は吸い付いた。
「やぁ…ぶちょ…あっ…」
「なに?ちゃんとしゃべんなきゃ」
そう言いながらズボンを下げてパンツに手を入れる。
「だめっぶちょ、まだ…あっ…あっ…」
ぐちゃぐちゃのそこに指をさしこみかき混ぜる。
息を荒げて切なげに誠一を見る蛍に、誠一はまた深い深いキスをする。
服を素早く脱ぎ、避妊具をつけて、蛍の足の間に割って入る。
「好きだよ雨宮」
「あっ…」
ゆっくり動かす腰を次第に速めていく。蛍の奥に当たるたびに、蛍が誠一の二の腕をきゅっと握る。
「やっ…私もう…」
強く抱き合い、口づけあって二人は一緒に果てた。
「部長、何ですか、待てないもんって」
「あ?」
「私実を言うとあの瞬間すごく萎えましたよ?」
「…君は…男に抱かれる時くらいかわいくなれないのか!」
「やめて下さいよ部長っ!いてっ!」
「一生干物でいろ!」
END
おおおおおお
投下GJGJ!!蛍かわいいよ蛍
初投下だ!GJ!
個人的に部長の「待てないもん」かわいいw
21 :
16-18:2007/08/12(日) 22:28:16 ID:lCk8KlsU
お目汚し失礼しました。
急いだ感じになってすみません。
批判とかでもご意見いただければ嬉しいです。
あと自分のじゃ盛り上がらないので他の方の部長蛍が読みたいww
超GJ!!
部長カワユス。
批判なんてとんでもないですよ。
萌え補給できました。
マコト蛍も読みたい保守
やはり待ってみるものだな…(シミジミ
25 :
sage:2007/08/15(水) 02:27:59 ID:zwdDGUUA
部長のおかげで初めてイけた蛍とかvv
「ジャージでもいいもん」と、干物状態のホタルを押し倒す部長
27 :
16:2007/08/16(木) 02:11:45 ID:XwhiJf5j
こないだ部長×蛍を投下した者です。
今日の放送でこりずに部長蛍に萌えてしまいました。
部長エンドだったら…と想像で書きましたので、変なとこはごめんなさい。
他の職人さんが来るまでのひまつぶしにどうぞ。
「なんかちょっとドキドキしちゃいました。部長も男なんだなぁと思って」
蛍のあの言葉で誠一の体に電撃が走った。
しかし誠一だって妻を忘れられたわけではない。
(忘れてる時もあったか…雨宮の相手してる時とか…)
蛍とマコトはデートに行ったらしく、一人で縁側でぼんやり考える。
そして何かを決めたように立ち上がって和室に向かった。
夜にはある封筒をポストに入れる。中身は…離婚届けだった。
あの日、二ツ木が見ていたなんて、蛍も誠一も思いもしなかった。
「雨宮のことを思うなら、一緒に住むのはやめた方がいい」
わかってる。
蛍とマコトがうまくいった時点でどうにかするべきだった。
だがどこかでそれを拒んでいた自分がいる。
「ただの上司と部下がたまたま同居しているだけ」と言い訳して。
自分が蛍に抱く気持ちを知るのを拒んで。
「蛍さんの同居人は部長だったんですね」
突然のことで蛍は何も言葉を返せない。
マコトは無表情でそれがとても怖い。
「二ツ木さんに聞いたんです。部長とは長い付き合いらしくて」
(恋の神様!しっかりしてくれよ!)
「あの、部長とは本当に何もないんです!私が借りた家がたまたま部長の実家で…」
「わかってます。蛍さんをそんな風に疑ってるわけじゃなくて」
「本当に本当にごめんなさい!うそつくつもりは…」
「蛍さん。二ツ木さんはね、部長に同居を解消しろって言ったそうです。たとえ何もなくても世間はそうは思わないから」
淡々とマコトは話す。
「それでも実行しようとしない部長を見て、二ツ木さんはわかったそうです。部長は、蛍さん、あなたが好きなんですよ」
「まさか…」
「蛍さん、あなたはどうですか?部長と時間は心地いいですか?部長には全てをさらけだせますか?部長に男を感じたことはありますか?」
黙る蛍にマコトは言う。
「僕と別れて距離を置いて、よく考えてください」
大切な初めての恋を、私は失ってしまったのか。
まだいまいちわからない。
「おかえり」
「…」
黙って縁側へ向かう蛍。
「どうした?」
「…マコトさんにフラれました」
「え?」
「理由が…部長が私を…好きだからって…部長は私のこと好きなんですか!?」
誠一は縁側の蛍の隣に座る。
「あぁ、好きだ」
「…そんな…私マコトさんにフラれちゃったんですよ?部長がまさか…」
「私のせいでフラれたと言いたいんだろ。じゃあどうして、私との同居を解消するから別れないでと言わなかった?」
「それは…」
「私が君を好きでも、君が手嶋を選べば良かった話じゃないか」
「ぶちょ…ひどい…私…マコトさんのこと…本当に好きで…」
蛍は涙目で必死に言う。
「でも私の方がもっと好きだったんだろう?」
薄い笑いを浮かべて蛍を見る。
「私にしなさい」
誠一が蛍の方を抱く。蛍は、初めてマコトに想いを伝えた日のように泣いた。
マコトさんの前でも一度くらいこんな風に泣けばよかった。
そしたら少し違ったのかな?
それでもやっぱり、私を優しく包んでくれるこの人を手放せたとは思えないけど。
泣き疲れて眠った蛍を部屋に運ぶ。
すーすー眠る蛍の髪を撫でる。
(雨宮だって手嶋にフラれたばかりなんだ…気持ちを考えろ…)
その時蛍が目を開けた。
「部長もここで寝ませんか?」
「…あんまり男をナメるんじゃない。それとも私だからナメてるのか?」
「部長私としたいんですか?」
「いやだから…」
「なら一緒に寝ればいいじゃないですか」
蛍に引っ張られるままに布団に入った誠一だが、やはりまだしこりが残る。
「君は今日手嶋にフラれたばかりだろ?」
「…部長だからです…他の人なら絶対嫌ですよ」
これ以上我慢できなくなって、誠一は蛍に口づけた。
舌で口内をゆっくり愛撫していく。蛍の熱い体温が心地いい。
唇を離すと、白い首筋を侵していく。蛍が大きく息を吸う。
服を脱がせ、ブラも取ってしまう。たくさんの唾液で乳房ごとべとべとになるまで愛撫する。
「んっ…」
かわいい…誠一は蛍の頬にキスをする。
パンツも取ってしまい、茂みをたどって探し当てた芽を撫でる。蛍の体がビクっとする。
指を入れるともうたっぷり濡れていて、奥まで差し込み速く動かすと蛍が腰をよじらせる。
「あっ…やぁ…」
その瞬間、芽を強く押すと、蛍はビクビクっと痙攣してぐったりしてしまった。
「雨宮」
「…なんですか人がいい気持ちの時に…」
「私も限界なんだが…」
いつの間にか服を脱いだ誠一は、そう言うと蛍の中に一気に入ってきた。
「あぁっ!んっ…はぁ…」
男らしくて、大人で、冷静な部長が…あんな切ない顔してる…。
「…部長気持ちいいですか?」
「…うるさいっ!」
楽しい。好きだ。最初からこうなることが決まってたみたい。
「いくぞ」
ひとつになって、一緒に昇って、二人で眠った。いつまでも続くといいなと思いながら…
END
>「私にしなさい」
に禿萌えた。ありがとう、ありがとう……!
もう部長でいいじゃんね、部長にしときなよ蛍 とか思いながらドラマ見てる。
ウホww萌えた
33 :
16:2007/08/16(木) 10:50:21 ID:XwhiJf5j
×蛍の方を抱く
〇蛍の肩を抱く
でした…ごめんなさい。
小説書くの初めてなうえ
エロの部分は自分の経験がでちゃってホントすみません…(挿入が苦手とかイッたことないとかww)
他の職人さん来てもっと盛り上がるといいなと思いまして。
長文失礼しました。
GJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJ・・・!
ネ申よ本当にありがとうww
神キテター
GJです!!!ありがとう
部長萌えage
原作シチュはあり?
ありあり。
バッチコーーイ!
原作シチュってあらかじめ書いとけばOKじゃない?
過疎るからむしろ待ってますw
部長の部屋着に萌え
ついでに40ゲト
部長、蛍のことぎゅーっとかやってくんないかな。次回予告で。
まぁ実際その後ギャグで落とすんだろけど。
蛍の尻に抱きついてた予告だけでかなり妄想したもんww
原作シチュです。
ドラマしか見ていない人、コミックス9巻未読の人はネタばれありますので
スルーお願いします。
日の夕方、縁側に目を向けると、膝をかかえて座り込んでいる雨宮の背があっ
た。
「どうしたの。…寒くないの?」
不意に声をかけられて驚いたのか、肩を震わせた雨宮は顔に手をもっていき、涙
を拭うような仕草をしてから応えた。
「べ、別に何でもないですよ。にゃんこたちと遊んでただけですっ。」
隣に腰掛けたとたん
「部長っ!喉渇きますよねっ!び、ビール飲みましょうよ。私とってきますね。
」
泣き顔を見られたくないからだろう、すぐさま立ち上がる。(まだ、引きずって
るのか…)
久しぶりの恋が、あっけなく終わってしまったのだ。
自分を見舞いに来てくれた手嶋に、ジャージ姿を見られて。
あれから、雨宮はたまにしかジャージを着ない。
時々、じんましんが出るらしい。
今日も下はスウェット、上はキレイ目のカットソーを着ている。
まあ、昨日会社で着ていたまんまなのだが。
(無理もないか…。)
自分でさえ妻と別れることを皆に最近になって告げたと言うのに、雨宮は展示会
パーティーで手嶋と別れたことを公表されたという。
大勢に。
それも、当の手嶋マコトから。
考えながら、ガラス戸を閉め、居間のソファに座り込んだ。
外は木枯らしが吹いていた。
ビールを2缶手にした雨宮が、隣に座り込んだ。
「はい、どうぞ。」うん、と片方のビールを受け取る瞬間、どきりとした。
「…冷たい。」
「そりゃそうですよ。今の今まで冷やしてたんですから。」
「いや、そうじゃなくて…」
自然と、自分の右手が雨宮の左手に、そっと触れる。
「君の手が。」
雨宮の頬にさっと赤味がさした。
「!なっなっ☆*£□◇▲〜!」
口をぱくぱく開いて、驚いている。
これくらいで言葉になっていないところが可愛いらしい。
…可愛らしい。
そう、何気なく思ってしまった。
実は、一緒に暮らし初めてから、そう何度も思っていた。
一度も口に出したことはないけど。
雨宮の右手に触れていた手をだんだんと上に滑らせていく。
二の腕。肩。
そして、思い切り抱き寄せた。
「何時間あそこにいたんだ。こんなに身体冷やして。」
腕の中の雨宮は、驚きを通りこして、黙りこんでいる。
冷たかった身体が、急激に熱を帯びてきた。
特に、胸元にある雨宮の顔は、恐らく茹で蛸のように真っ赤になっているに違い
ない。
「ぶ、部長。」
「ん?」
「あたし、罰が当たったんだと思います。」
「…罰って?」
背中の手のひらが、ぎゅっとシャツを掴む。
「…マコトくんがいたのに。私、選べなかったんです。マコトくんのこと。」
「…うん。」
「この、安らぎを手放せなかったんです。」
「…うん。」
「…この家で…っ…部長とっ…す、過ごす時間がっ…」
こちらを見上げるその眼に、涙が溢れていた。
「手放せなかったっ…。…だから、罰があたっ…」
涙を拭おうとした左手が、雨宮の右頬を撫で、そのままキスで彼女の口をふさい
だ。
とりあえずここまでで。スマソ。
続きは明日中に。
あんまりエロくならないかもしれないので、期待せずにいてください。
続きwktk
続き投下します。ここから蛍目線です。
遅くなってごめんなさい。
久しぶりのキスは、涙と煙草の味がした――
抵抗する気は不思議としなかった。
唇をついばまれるようなキスから、段々と濃厚なキスへ。
熱い舌に歯列をなぞられ、舌を甘噛みされる。
(…気持ちいい。)
思わず、思ってしまった。
「…部長、キス上手いですね。」
部長はふっと笑みを浮かべていた。
「…それはどうも。」
普通なら、こんなシチュエーションありえないのに。
さっきまで心臓とまりそうにバクバクいってたのに。
背中と腰にまわされた部長の手が心地よくて。
何も考えたくない。
――この手に、委ねてしまいたい。
「部長、私のこと、好きなんですか?」
「…言ったでしょ。惚れた女じゃないと、しないよって。」
そう言って、再び唇が合わさる。
「…んっ…はあっ…ひゃあっ?!」
素肌に感じた熱に、思わず変な声が出てしまう。
部長の手のひらが、カットソーの裾から直に背中に這っていた。
「ちょっ…まっ…!」
慌てて広い胸を押し返すと、じっと眼を覗きこむようにして部長は笑みを浮かべ
て口を開いた。
「…やめた方がいい?」
「…そんな質問、反則ですよ。」
拗ねるように答えると、部長はあたしの手をとって立ち上がった。
手首を掴まれ、部長の部屋へ連れて行かれて、初めて結構長い間部長とキスして
たんだと気付いた。
――日が落ちて、部屋は既に真っ暗だった。
ガチャリと部長の部屋のドアが開き、もつれるようにベッドへ倒れ込む。
ピチャッ…クチュッ…
キスから生まれる水音を聞きながら、自分の身体が熱くなっているのを蛍は感じ
ていた。
(暑い…私、興奮してるんだ…)
キスしながら、部長の手が身体の線をなぞる。
不意に部長は顔をあげて、こうのたまった。
「君、また太った?」
にやりとしながら言うその顔が憎たらしい。
「…燃えるデショ?」
私が答えると、まあね、と部長はまた私の口を塞いできた。
服の上から身体をまさぐられるがもどかしくて少し身をよじると、すぐに素肌に
部長の手を感じた。
その手は、燃えるように熱かった。
(…あ…部長も興奮してるんだ…)
いつの間にかカットソーもスウェットも脱がされて、下着だけになっていた。
部長の舌が耳たぶや首筋、鎖骨をなぞっていき、手は背中やわき腹を這う。
肝心なところにはなかなか触れられないもどかしさで、爆発しそうだ。
…それに、もう下着が濡れて気持ち悪い。
触られてもいないのに、濡れているのを知られるのが恥ずかしい。
「…部長…」
「ん?」
「…もう…」
「我慢できない?」「なっ…」
ズバリ言い当てられて、頭に血が上るくらい恥ずかしい。
「もうっ!わかってるなら早く触ってくださいよ〜!」
ぽかぽかと部長の背中を叩くと、あたたた、と部長は軽く悲鳴を上げた。
「まったく、こっちは体力ないオジサンなんだから…前戯に時間かけないといけ
ないの。」
それくらいわかってよ、と部長はぶつぶつ言いながらやっと背中に手をまわし、
下着の金具をすぐ外す。
ハラリと肩紐が落ち、下着の間に手が差し込まれた。
「あっ…やあっ…ふっ…んっ…」
胸を舐められ、秘処を舌でなぶられ、あれから何度意識がとんだだろう。
(もう無理…)
と思ったとき、やっと部長が私の中に入ってきた。
「はっ…あっ…はっ…」
私を見下げる部長の顔は、酷くせつな気で、なぜか泣きたくなってしまった。
「あっ…ふっ…んっ…やぁ…」
いつの間にか涙が溢れてきて、眼を閉じると涙の筋が顔の横に滴り落ちていった
。
「あっ…やっ…ぶ…ちょっ…もっ…だめ…」
「イキそう…?」
…もう気持ちよすぎて、首を縦に振ることしかできない。
それを見て、部長の動きが一層激しくなった。
脚をぐっと抱えられ、激しく中を突かれる。
思わず締め付けてしまって、そのせいで私の中の部長のものも、もう限界に近い
こともわかる。
(…あ…まぶたの裏がチカチカする…)
最後に大きく二、三度突かれて、私の中の部長がビクビクと脈打った後、ぎゅっ
と抱きしめられた。
「…蛍…」
耳元で名前を呼ばれるのを聞きながら、そこで私の意識は途切れてしまった。
50 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 02:15:26 ID:nKvLaBqi
部長萌えだもん
もんもん(*´Д`)ハァハァ
GJ!部長可愛いですw
53 :
小ネタ:2007/08/28(火) 01:06:19 ID:oxot+fBV
「部長ぉ…あん…こんなの…やぁっ…はん…」
「君がなんと言おうと体は正直だ。次はおねだりしてもやってやらないぞ」
「そんな…はっ…部長が無理矢理…」
「君を思ってこそだな…」
「いやー!もうこんなインチキツボ押しいやです!」
54 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 23:05:34 ID:fcU1+BTq
うわーー部長蛍GJGJ!!!いいね!
来週の予告見たらまた萌えてきたよ
来週部長抱きしめちゃうらしいよ、蛍をw予告読んだ。部長萌えー
部長萌え!!!!!!!!!
ぎゃー!!!!!!
もえぇぇぇぇぇっっっ!!wwwwwwwWWWWWWWWWWW
今日のめちゃくちゃ萌えた
抱きしめ+「ありのままの君が好きだよ」(これはスカされたけどw)
とどめに「チューしとけばよかった」って……
今日の回は萌え死ぬかと思いました
抱きしめとかカレーのやりとり、電話での「忘れないでくれ」、
チュー、「ありのままの君が好きだよ」
もーいっぱいありすぎ
「先に寝てていいぞ」ってのもあったなw
言った後「あ(これじゃ夫婦だ)」みたいな顔した部長に萌えた
62 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 12:34:26 ID:CqjGUYYV
>>60 私も。キュン死に。萌え死に。あと1週間つらい・・・
仕事も順調。大好きなマコトとの生活も楽しい。なのに、なぜか胸にぽっかり穴が。そして
日に日にその穴が広がっていく気持ちを抑えられないでいるホタル。
そんなある晩の事、迫りくる大型台風に居ても立ってもいられずマコトの制止をふりきって
雨風の中、部長の家に向かう。
夜中に突然ずぶ濡れになりながら現れたホタルに驚きつつ、これまで通り感情を押し殺して
「こんな台風の中やってくるなんて、君は馬鹿か!怪我でもしたらどうするんだ!」
と叱責するしか出来ない部長。それに対し
「だって、だって心配で堪らなかったんです!」
「うちは君に心配してもらわなくても大丈夫だ。第一君が来ても…」
「違います!部長の事がです!」
「…雨宮」
「部長の事が心配で、心配で堪らなくて、どうしていいのか分からなくて…だから頑張って
走ってきました。だって、私……私…」
「分かった。それ以上もう何も言うな。とにかく中に入りなさい。風邪をひく。」
そう言ってホタルを抱きしめて家に招き入れるぶちょお……台風の中そんな妄想が止まらん。
うおおおおおおおおおおおお
萌え!GJ!台風GJ!
エロなしですが部長蛍で小ネタ投下。嫌な方はスルーよろしく。
区画整理の話がぶっ飛んでる上微妙に最終回予告のネタバレあるんで気をつけてくださいまし。
66 :
部長蛍 1/2:2007/09/07(金) 17:45:46 ID:B070y1Y8
会社から自宅に戻ると、玄関先に立つ女がいた。
見覚えのある後姿。
「……雨宮?」
「ぶ、部長! おかえりなさい」
振り返り、困ったような顔で叫ぶ。
「おかえりなさいじゃないだろ。何してるんだ、もうここは君の家じゃない」
「そ、そうなんですけど……あの…」
口を噤み、うつむいて何やら言いにくそうにしている。ここで長話をするわけにもいかない。
鍵を開け、玄関に入れる。
「手嶋とうまくいかないのか」
「……」
図星なのか、蛍の頭はさらにうなだれてしまう。
高野は、せり上がってくる感情を喉元で留め、浅くため息を吐いた。
「だったら、戻って来なさい」
できるだけ声色が変わらないように、さらりと口に出す。
「……部長、今なんて言いました?」
「だから、戻って来なさい、と言ったんだが」
蛍は、一瞬ほうけたような表情をした後、はっとして疑いの色を目にうかべた。
「……オチはどこですか?」
「は?」
「なんかこう、持ち上げといて落とす、いつものパターンなんでしょ!?
わ、私は騙されませんよ…! 延滞料はちゃんと払ったし! 部長に借りはもう……」
完全に疑心暗鬼モードに入ってしまっている。これは自分の責任でもあると
高野は自覚していたので、すぐに目の前の手をとってやった。
「え」
そしてうろたえる唇に、キスをした。
67 :
部長蛍 2/2:2007/09/07(金) 17:46:56 ID:B070y1Y8
「……」
「き、キスは……」
「惚れた女にしかしない」
少なくとも私は、と付け加える。
もう、疑うことも忘れただ目を白黒させる目の前の女。頬はこの上なく赤い。面白い。
「ぶ、ぶちょぉぉ」
「なんだ」
「私、ダメだったんです、マコト君と一緒に暮らすの、楽しまなきゃ、楽しまなきゃ、って
思って息苦しくて、料理とかも頑張ったんですけどなんかうまくいかなくて」
「……君が料理を…」
「だってよく思われたかったんです、女らしいとこ見せたくて、でもダメで、
なんか、疲れちゃって。ジャージでごろごろしててもなんか違って、
部長と暮らしてたときはすごくラクで楽しかったのに。
そう思ったらすごく部長に逢いたくなって、顔が見たくなってしょうがなくて」
「…」
「こ、これって恋ですか?」
混乱した頭の中をそのまま素直に言葉にする蛍に、高野は今度は深くため息をついた。
「……私にそれを否定しろと言うのか?」
掴んだままだった手首をはなし、優しく抱きしめると、おずおずと背中に腕がまわされる。
抱きしめたのは2回目だが、抱き合うのは初めてだった。
一回りも年が離れた子どもみたいな女。保護者のような感覚だった。ずっと。
この感情はただの親心に似たものだと思っていた。
今はただの女にしか思えない。
キスをして、抱きしめて、自分のものにしたい。
「雨宮」
「は、い」
「戻ってきなさい」
「……はい」
涙がかった返事だった。
「部長、たぶん、……好きです」
「多分ってなんだ」
終わり。
下手ですまん。
9話見てから妄想ばっかりしてる自分キモスwww
GJ!
部長の「○○なさい」って言葉遣いが大好きだ
GJ!死ぬほど萌えた…(*´Д`)ハァハァ
GJ!GJ!GJ!
ありがとうございまーっす
ぎゃー 萌える!!!
ぜひ、ドラマでこんな展開になってほしいwww
>「部長、たぶん、……好きです」
>「多分ってなんだ」
このラスト2行に萌えた。GJ!
最後まで漫才な二人にワラタ。GJです〜〜!
「チューくらいしておけば良かったですね。」
「そうだな…じゃ、するか?」
「え…ってぶちょおっ!」
ってなっても良かったのに、部長。君は大人の分別があり過ぎるよ。
>75
それ、同じく妄想したw
珍しく素直に肯定しちゃったんだから、そのまま行ってよ!って思った。
ふう、ついに明日最終回か・・・
原作も好きだけど、綾瀬蛍と藤木ぶちょおの
ケンカップルが見られなくなるかと思うと切ないよ。
萌えた…でもでも…来週からは萌えられない…うわぁぁぁぁん!カムバァァックぶちょおぉぉぉ
最終回萌えたなぁ…ぶちょお(*´Д`)
その後の二人の模様をキボン
79 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 23:30:13 ID:HJx0I6f/
あのまま縁側で…ってゆうシュチュがいいな
80 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 23:39:05 ID:XaXOiAz7
最終回萌
原作は部長工ンドじゃないんだー
原作まだ終わってないしw
ドラマ最終回の続きを妄想中。テキストに出来たらそっと投下予定。
>>81 投下されるのをwktkしながら待ってるよ!!!!!(*´Д`)
投下します
一応、
>>81さんとは別人です
「はぁ?」
部長のあんまりな言葉に、思わず声に出してしまう。
漸く気持ちが伝わりあって、また二人でこの縁側に座っているのに。
これからもずっと、私は部長と一緒の時間を過ごしていくつもりでいるのに。
私が同じような反応を返すのが面白いのか、部長はどんどん酷い言葉を口にする。
その度に何度も同じ反応を返してしまう私。
そんなやり取りすら楽しいと思えてしまうから、少し悔しい。
けれど。
「私が新しい恋を見つけたら、今度は君が応援する番だ」
流石にその言葉には、私もかちんときた。
何も反応しない私を不思議に思ったのか、庭を見ていた部長は私の方へと視線を向ける。
「――雨宮?」
部長は戸惑ったような表情で、私の名前を口にする。
そんな部長に私は何も言わず、ただじっと見つめ続けた。
「……どうした?」
浮かべる表情と同じように、困惑したような声で部長は尋ねてくる。
「さっきの、本気で言ってるんですか?」
私のその言葉に、部長はしまった、といった気まずげな表情になった。
「……冗談だ、私が悪かった」
本当に反省したような表情で口にした部長に、もう許してしまいそうになるけど。
それでも。
「本当に冗談ですか? ……信じられません」
私は憮然とした表情を崩さないようにしたまま、そう続けた。
そんな私に、部長はますます困ったように頭を掻く。
「だったら、どうしたら信じて貰える?」
本当は、部長の事信じてるけど、でも。
「キス、して下さい」
私の言葉に、部長は驚いたように片眉を上げる。
でもそれも一瞬の事で、さっきの言葉を言ったっきり黙っていた私の顔を、
意を決したように見つめると、部長は私へと顔を近づけた。
重なり合う唇。
そのまま何度も口付けを交わす。
不意に感じた息苦しさに空気を求めるように小さく開けた唇から、
まるで押し入るかのように部長の舌が入ってくる。
部長の舌は私の歯を舐め、やがて触れ合った舌に絡みつく。
くちゅくちゅと粘り気のある水音が静かな縁側に響く。
「ぷはぁっ」
今度こそ息苦しくなって、唇を離す。
離れた二人の唇に、銀色の橋が掛かる。
ぷつり、と互いを繋いだ唾液の線が切れるのを待って、
私は部長の瞳を見つめて、口を開く。
「部長……好きです」
私の本心からの言葉に、部長は少し気恥ずかしげに笑みを浮かべた。
「私もだ、雨宮」
今度は意地悪な事を言わずに、そう言ってくれる部長に思わず口元が緩みそうになる。
「部長……」
そんな自分の顔を見られないように、今度は私から口付けた。
「――雨宮、おい、雨宮!」
「……う、うん、はぇ?」
ゆさゆさと肩を揺すられる心地よい振動に瞼を開くと、そこには部長の顔。
私の顔を上から覗き込むように――覗き込むように?
あまり上手く働かない頭で、自分の姿を確認すれば、
そこには新聞紙を身体にかけて縁側で横たわっている自分。
……もしかしなくても寝てた? さっきのは、夢?
「こんな所で寝るな、いくら夏だと言っても風邪を引く」
「……はぁ」
やはり寝ていたらしい。
それにしても、部長の口から出た『風邪を引く』
そんな些細な言葉が妙に嬉しくて仕方が無い。
部長に心配されるのが、気にして貰えるのがすごく嬉しかった。
「それと、だ」
まだ何かあるのだろうか、
私はついつい緩んでしまいそうになる顔に気をつけながら、部長の顔を見る。
「涎垂らして人の名前を何度も呼ぶな、気色悪い」
その言葉に、自分の口元へと手を伸ばす。
指に感じるのは、確かに自分の涎。
不意にその感触に、先程の夢を思い出す。
重なり合った唇。
絡み合う舌。
お互いの唇を繋ぐ唾液。
そこまで鮮明に思い出して、かあっと頬が熱くなる。
きっと私の顔は真っ赤に違いない、そんな私を部長は訝しげな瞳で見つめる。
そんな部長から顔を逸らして。
さっきまでの事が夢で残念とか、
自分がこんなに恥ずかしい気持ちなのに、部長が澄ました顔でいるのが悔しいとか。
色々な気持ちで頭の中がぐちゃぐちゃになって。
「……部長の馬鹿」
夏の夜の縁側で小さく呟いた私の声は、部長に届く事無く消えていった――
END
GJ!現実にそぅなるといいな〜蛍
GJGJ!!部長×ホタルたまらん!!!
二木×ヤマダ姐さん希望。
いや、需要があるなら書こうかな…
あるある!書いて書いて!まってるよー
部長×蛍を置いていきまつ。エロまで辿りつけず。スマソ。
90 :
部長×蛍 @:2007/09/18(火) 00:21:05 ID:R1Ncx4lj
あれから――アホ宮が人生の階段を二段だけ上って夏がやって来て、そしてまた二人の
共同生活が始まってから半月が経った。
一年余りのブランクも何のその。まるで変わらない生活が始まった。
会社から帰るなりヤツはすっぴんにジャージにちょんまげ姿で、ビールとスルメを手に縁側で
「極楽、極楽。」
とゴロ寝を決め込んでいる。
全く変わりがない。進歩も成長もない。
これはデジャブかナイトメアか?
そして、未だ彼女と私の間は男女の仲ではない。
さりとて赤の他人という程距離がある訳でもなく、いわゆる『微妙な関係』を保ったままだ。
これは一体全体どういう事なのか??
ここに私は多少の引っかかりを覚える。
そもそも、
『どうしてかなぁ?』
という彼女の疑問を
『私の事が好きだからだ』
と(多少自分に都合よく)翻訳したのは私で、肝心の彼女からは
『ぶちょおが一番!』
という、どうとでも解釈出来る言葉を言われただけで決定的な愛の言葉を彼女の口からは
聞いていないという事実に、最近はたと気が付いた。
91 :
部長×蛍A:2007/09/18(火) 00:28:07 ID:R1Ncx4lj
恋愛にあれだけ鈍くて疎くてどんくさいあのアホ宮が、果たして本当に私の事を男として
好きだという気持ちで戻ってきたのか?
それとも雛が親鳥を慕う気持ちで戻って来たのか?実はそこの処が私にもはっきりしない。
考えれば考える程、心の中にどす黒いものが沸き上がってきて毎日もんもんと過ごしている。
「ぶちょお〜。」
「なんだ?」
「さっきから何ブツブツ言ってるんですか〜?」
「五月蝿いっ。考え事だ、考え事。」
「ふ〜ん、なんか、独り言って寂しいですよ〜。」
「なにを!?どの口がそう言う!」
「あだっ!いたひれす〜ぶちょほぉお〜。はなひてくらさひよ〜。」
私はアホ宮の両頬をつねり、捻り上げる。
顔を捻っても可愛いらしさが損なわれないどころか増すのは、私の視神経が破壊されて
いるせいなのか?
「ヤだもんねー。離さないもんねー。」
「はなひれ…あ、そーら、ぶひょおに、ききたひころがあるんすよー。」
「なに?」
「はなひれくれなひゃいとま、いえまふぇ〜ん。」
「仕方ないな…なんだ?言ってみろ。」
「あー痛かった。ぶちょお、ヒドイですよ〜。」
92 :
部長×蛍B:2007/09/18(火) 00:35:15 ID:R1Ncx4lj
私につねられた頬をさすりながらアホ宮がこちらを軽く睨んでいる。
なんだ、アホ宮のくせに上目使いが、可愛いじゃないか。
それに、若いせいか色が白くて肌のきめが細かくて手に吸い付くような感触は、正直離し
難かった。
「なんだ?」
化粧せずとも影が出来る程長い睫をパチパチさせながら、アホ宮がこう言った。
「ぶちょおって40前ですよね? 」
「…まだ39だ。」
「そんな睨まないで下さいよ〜。」
「それがどうした?」
「んーと、どうしようかなー。」
「言いかけたなら、言いなさい。」
「んー怒りませんか、ぶちょお?」
「…あぁ(多分)。」
「じゃ、思いきって訊いちゃおっかなぁ…あの、ぶちょおって」
「なんだ?早く言え。」
「……×××なんですか?」
「!!」
アホ宮の最後の言葉に、私は思わず口に含んだビールを彼女の顔目がけて吹いた。
「うわっ!何するんですか、ぶちょお!もったいない!!」
「勿体無い…じゃないだろ!アホ宮!!貴様、それは仮にも干物とはいえ、妙齢の女の子
が言う言葉じゃないだろ!」
「だって、ぶちょお……だって…」
「だって、何だ!?言ってみろ!このアホ宮!!」
私は赤くなりながらもイライラと言った。
93 :
部長×蛍C:2007/09/18(火) 00:43:28 ID:R1Ncx4lj
振りかかったビールをちょんまげの毛先から滴らせながら、信じられないことにあのアホ宮
が震える声でこう言った。
「だって…だって…一度もお誘いがないから、そりゃあ確かに私は干物です。でも仮にも
『好き』って言ってもらって、一つ屋根の下で暮らしながらただの一度も何にもないのは、
どうしてかなぁって…また私の勝手な解釈でぶちょおの『好き』は親鳥が雛を慈しむ様な
気持ちなのかなぁって、思ったりして。」
「……」
「それに、『私に好きな人が出来たら家を出てけ』って言われたし。」
「……」
「そうじゃなかったら――なのかなぁって思って…ってぶちょお?」
「いいから、こちらに来なさい。」
気が付くと私は彼女の腕をを掴み、手を握り締めて、自分の部屋に向かっていた。
「ぶちょお…?」
「しっ、黙ってついて来なさい。」
94 :
部長×蛍D:2007/09/18(火) 00:57:53 ID:R1Ncx4lj
私は音を立てて部屋の扉を開けると、彼女をそのままベッドに押し倒した。
勢いでベッド脇のゴミ箱が倒れたが、構うものか。
「ちょ!ちょ!タンマ!」
「だーめ、待たない。君が言うように、私が親鳥でも――うむ、そのナントカでもない事
を実地で証明してあげよう。」
「嬉しいけれど、あの、展開がきゅう、急過ぎます!それに…あ、あのジャージ越しに、
当たってます。」
「仕方ないだろ。君が戻って来てから、私はずっと我慢していたんだから。」
「……それはそれは大変申し訳、ありやせんでした。」
「本当だよ。君には責任を取ってもらわないと……全く…可愛いよ…ホタル。」
「ぶちょおぉ〜〜。」
「分かったから、泣くな。泣くな。それにこの体勢で部長、じゃないだろ?」
「はい……そう、そうですよね。」
「…ってまさか、君。」
「ええと…部長って、下の名前何でしたっけ?えへっ。」
「えへっ、じゃないこのアホタルが!仮にも好きな男の名前くらい覚えておけ!!」
「ひーん、ごめんなさいまし〜。」
おしまい
GJです!
寝る前にこのスレ覗きにきてよかった!
ぶちょホタ、大好きだ〜
97 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 02:00:15 ID:vUjLhKPA
GJです。続きをキボンヌ
GJ!
ドラマの雰囲気出てる〜
ビール差し入れするんで是非続きを!
GJ!!
あああ二人がすごく二人っぽいよ! 最高でした!
GJ!!
ぶちょお×ホタル最高すぎる
激しく萌えた!!!GJ!!!!
GJ!GJ!GJ!
いいねー
103 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 11:49:28 ID:77auCaJQ
このスレまだ続いてたんだ!!
すごくGJGJ!もっと頼むよーー最終回終わってから萌え不足なんだよーー
ほんと続編放送しないかな
終わり直後で息切れになってしまったので
モチベ復活の為に書き途中ですがゆっくり投下していきます。
エロ書くの苦手ですみません…。
夢を見ていた。
釜樽の中で自分が茹で上げられている夢だった。ぐらぐらと煮立つ湯と水蒸気に身体が蒸され、とても息苦しい。思わず口を開けるとしょっぱい汗の味がした。
(く、くくく苦しい…。誰か…助けて〜…!)
「起きろ! アホ宮ぁ!」
脳天を突き抜けるような声が響き、雨宮蛍は目を覚ました。
「ぶ、ぶぶ部長? あれ? おはようございますぅ〜…」
慌てて飛び起きると、そこはいつもの縁側だった。目の前には上司の高野誠一が仁王立ちでこちらを見下ろしている。
(ああ、部長、接待が終わって帰ってきたのか……)
どうやら、眠っていたようだ。Tシャツが、汗でびっしょりになっている。
「おはようじゃない! 今何時だと思ってるっ?……いや、そんなことよりもなんだこの惨状は!?」
「え? あ、あの…借りてきたDVDですが?」
「そんなことはわかっている! 私はなぜ三日レンタルのDVDを一度に20本も借りる必要があるのかを聞いているんだ!」
四方八方に散らばっているDVDを指しながら高野は蛍に詰め寄った。いつもと同じ黒い背広姿だが、いつもと違って完全に怒っている。
「ええと…それはですね」
高野を見上げる蛍の頬をつうっと汗が伝った。それは糸を引くように顎から垂れ落ちる。
今夜は、完璧に、熱帯夜だ。
「…部長、今日は花マル金曜日ですっ」
「……それが?」
「仕事が終わって、ビールを飲みながら、夜を明かして色んなラブストーリーでも見ようかな〜っと! …思い立ちまして、レンタル屋さんに行ったら、見てない映画がいっぱいあったのでついつい沢山借りちゃいました……」
てへっと蛍は笑う。前髪を一本結びにして、こ汚いジャージを着ていても可愛らしく見える笑顔だったが、高野は陰険な笑みを浮かべるだけだった。
「そうか……“ついつい沢山借りちゃった”のか」
「……はい」
「………この、アホ宮がぁあああ!」
怒髪点を突くような吼え声に蛍は思わず頭を抱えて縮み上がった。
「ひぃぃいいい」
「どこの世界に合計55時間のDVDを三日で見終わる人間がいる!? 一日は二十四時間しかないんだぞ? 貴様、この週末は『どこにも出かけず』『寝ないで』過ごすつもりか? せめて一週間レンタルにしておけばいいだろう!」
「す、スミマセン〜〜〜!!」
「まったく……!」
苛立たしげに溜息をつく高野も、暑いのか乱暴に自分のネクタイを緩めた。
「だから延滞料を24580円も取られるような事態になるんだっ。映画は一日何本までと決めておけば、どれだけ借りたかわからなくなる事もない」
「はっ…その通りであります……」
「仕方ないから今晩は私も付き合ってやる。根性で4本は消化するぞ。寝るなよ。そして、以後気をつけなさい」
「ありがたい限りでございます……」
「……それにしても暑いな」
高野は上着を脱ぐとハンガーにかけた。首周りがじんわりと汗で濡れている。
「今夜はひどい熱帯夜だ。シャワーだけ浴びてくるから、ここで待ってなさい。15分で戻るから」
「えええ!」
平伏していた蛍が、高野の言葉に顔を上げた。
「ずるいです部長っ。汗みどろなのは部長だけじゃないんですよ! 私だって、さっきまで釜茹でにされてたんですから、ほら……っ」
そう言って蛍はTシャツの前面をびろんと引っ張った。バケツの水をひっくり返したよう……とまではいかないものの、ぐっしょり汗でぬれている。
高野はそんな蛍の姿を軽蔑そうな眼差しで貫いた。
「君は寝ていただけだろう……私は今の今までし、ご、と、を! していたんだ! 先に入ったって文句言われる筋合いはないっ」
「そんな〜〜〜〜〜!!! あ、そうだ」
蛍はがばりと立ち上がると高野の肩口をぽんと叩いた。
「部長、一緒にお風呂入りましょう。二人ですっきり!爽快! 一石二鳥ですっ」
「阿呆か君は! 出来るわけないだろうそんなこと! すぐに戻ってくるからそこで待ってろ…!」
叱り付けるように言葉を発すると、高野はそのまま背を向けて風呂場まで歩いていってしまった。
「部長〜〜〜〜???」
蛍は呆然としたままその姿を見送る。彼の足音だけが残響しやがてそれも風呂場の扉を開ける音とともに止んでしまった。
生暖かい風が彼女のうなじを舐めあげる。汗をかいた部分が一瞬ひやりとした。
(言われちゃった…出来るわけないって……)
先ほどの高野の言葉を反芻すると、ぺたりと蛍は座り込んだ。ひんやりとした木造の床が彼女の身体を受け止める。
(私たち、恋人同士じゃなかったっけ!? 部長〜〜〜〜〜???)
***
蛍が一年越しに高野の住まいに戻ってきたのは、およそ一月前のことだった。
互いの気持ちを確認しあい、この先の人生を二人で、この縁側と一緒に歩んでいこうと決めた。
一年かけて、恋人だった手嶋マコトに対する想いを思い出にして、今まで頼りになる上司だった高野に対する想いを受け入れたのだ。
もう自分に、怖いものはない筈だった。
(なのに……まさか……)
睨むようにして蛍は浴室に続く廊下を見つめた。今頃、高野は一人で快適なバスタイムを味わっているのだろう。
(ここまで女として見られていないとは思わなかった……)
このひと月の間、高野と蛍は身体の関係どころかキスのひとつもしていないのだった。最近の中学生でも、もう少し進んだ関係になっていそうなものだと蛍は思う。
「はぁぁ〜〜部長ぉぉ〜〜〜〜」
床に倒れこむように寝転がると蛍はクッションを抱き、顔をうずめる。
(私たち、一緒に住むようになって一ヶ月ですよ? 私たちの関係だって、去年とは違うんですよ? ……いや、もしかして部長の『好き』は、やっぱり親鳥が雛に対して持つ愛情と一緒で、異性に対するときめきではないのか? ああああ、もうわかんないなぁ〜〜〜!)
クッションを抱えたままゴロゴロと転がるとDVDの山に乗り上げ、思い切り崩してしまった。先ほど高野が「まったく一度にこんなに借りやがって!」と憤慨しながら集めたものだ。
蛍はクッションから顔を上げ、溜息をついた。
「……勉強しようと思ったんだもん」
ラブストーリー物の映画を観ることで、少しでも乏しい恋愛経験の足しになればと思ったのだ。参考になりそうなものが多くて、うっかり大量に借りてきてしまった。
(どうせ私なんか、干物女だしなぁ……)
部長との関係を、もう少し、今とは違う形にしたかった自分を、蛍は情けなく思う。知識や経験が足りないおかげで、こんなものにしか頼れないのだと。
先輩の山田早智子や同僚の三枝優華ならこんな悩みを持つこともないだろうと考えると、ますます惨めな気持ちになった。人生の大半を干物として過ごしてきた自分は、きっと圧倒的に女としての魅力や武器が欠けているのだ。
「はぁあ〜〜〜」
「何を溜息ついているんだ」
「……部長」
見上げると、風呂上りで紺の甚平に着替えた高野がタオルで髪を拭いていた。
こないだ38歳を迎えたはずだが、すらりとした長身とふさふさの髪の毛のおかげか、少しも中年臭くない。相変わらず現役で女性社員に人気があるのもわかる気がする。
(……けど、この男の人は、一緒に住んでる恋人にも手を出さないくらい、枯れてるんだ…)
「ほら、急いで上がってやったぞ。さっさと入ってきなさい」
「………はぁ〜〜〜〜〜〜い」
不機嫌そうに立ち上がる蛍を、高野は訝しげな眼差しで見つめるのだった。
***
先ほど流したはずの汗が、またじわりじわりと浮き上がってくるのを、蛍はえらく不快に感じた。
隣では、涼しげな顔をした高野が画面に映る映像を追っている。
「……部長」
「なんだ?」
「………暑くて映画に集中できません…」
時計は0時を回ったところだが、気候の方は全く涼しくなる気配を見せなかった。
右手に持つ缶ビールもだいぶ汗をかいている。まだ映画が一本目なのに蛍は早くもばてそうな気がした。
「馬鹿者。まだこれしか観てないんだぞ? 気力で耐えなさい。心頭滅却すれば何とかと言うだろう。もともとは君の責任だ」
「それはそうですけどぉ〜〜〜〜」
ぐったりと卓袱台に伏せる。木造の家具は夏場もひんやりとして気持ちがいいのだ。
「クーラー付けませんか?? こんな無風の状態じゃ、いくらこの家の風通しが良くても意味ありませんよっ……」
「……この家にエアコンはない。あるのは、私の寝室ぐらいだ」
「じゃ、部長の部屋いかせてくださいよ〜〜〜。これじゃ、次の映画まで耐えられません……」
高野のこめかみがぴくりと動いた。眉根に皺を寄せて、機嫌の悪そうな顔を見せる。
「いやだ」
「けちぃ〜〜〜」
蛍の抗議に、高野は心外そうな顔をした。納得のいかない様子で言葉を叩きつける。
「けちじゃないっ。だいたい、非常識だろう。こんな夜中に若い女が男の部屋にっ……」
「非常識じゃないですよっ! 私、部長の彼女だもん、違うんですかぁ!?」
「あのなぁ……!」
何かを言いかけて、高野は口を噤んだ。しばし、逡巡するように蛍の不満顔を睨みつけていたが、やがて目を瞑って長い溜息をついた。
「……わかった。私のノートパソコンにDVDをセットしなさい。向こうの部屋で観ようじゃないか」
「へ?」
「へ? じゃない、さっさとしなさい。今日観る分のDVDは全部持っていくんだぞ。私は先に行って窓を締めてエアコンの電源を入れてくる」
「……は、はいっ」
苛立ちをぶつけるつもりで言った我侭が、思わぬところで叶ったので蛍は意外な思いだった。同時に、爪の先から頭のてっぺんまでさざめくような緊張が走る。
(ららら、ら、ラッキー、なの、かな?)
一緒に住み始めて一月たった今でも、高野の部屋に入ることは稀だ。
互いのプライバシーを尊重するために、相手の領域を侵さないことが暗黙の了解になっている。
それに、今まではどちらかの部屋で時を過ごすよりも、縁側でビールを飲みながら二人で語り合ったほうが心地がいいという思いもあった。
(ようやく、恋人らしいシチュエーションに、なれそうだなぁ……)
期待と同時に、女らしい不安感が蛍の胸をよぎった。
ノートパソコンとDVDを抱えて部屋に入ると、高野は窓を閉めている最中だった。
「よし、じゃあそれを机の上に置いておきなさい。あとは再生ボタンを押してベッドに腰掛けていればいい」
「べ、ベッドですか…!」
「パソコンは机の上だぞ」
「はい!」
言われるままにパソコンを机にセットして、画面の位置を調節すると蛍は高野の寝具に腰を下ろした。同時に、エアコンの電源を入れながら高野が蛍の隣に座る。いつも縁側にいる時と同じ位置関係のはずだったが、蛍の胸は異様に高揚していた。
(部長に対してこんなに緊張したのは……初めてかも…)
いつも安心感を与えてくれる筈の存在が、今は異様に威圧感を放っている気がする。自分の勝手な思い込みなのだとはわかっていても、胸の高鳴りは収まらなかった。
ごまかすように缶ビールをぐいと煽ると、蛍は高野に笑顔を向けた。
「……や、やっぱいいですねぇ! エアコンは涼しいなぁ、クーラー万歳!」
「あ、貴様ビールまで運んできたのか! 駄目だ駄目だ、私のベッドの上で飲食など許さんぞ」
「えええ〜〜〜そんなぁ。こいつをやりながら映画を観るのが楽しみだったのに…!」
「人の部屋で勝手に楽しみを満喫するな!」
結局ビールも取り上げられてしまい、蛍は手持ち無沙汰な思いを味わう羽目になった。
目の前の画面では、男女がキスシーンを繰り広げている。蛍は気まずい気分になって横目でちらりと高野を見やったが、彼は相変わらず涼しげな表情で映画を追っていた。
(こんなに動揺してるのは、やっぱり私だけなのかぁ……)
少し期待していた自分を蛍は恥じた。
(部長は、やっぱり私に女として興味を持ってないんじゃ……そりゃ、そっか。一番彼女として見せちゃいけないような姿ばっか見て、いまさら私に女を感じるような事が……)
ふと目の芯を刺激され、涙が下瞼に盛り上がった。泣いたらいかん、とプライドが蘇り蛍は根性でその涙を飲み込んだ。
「か、か、感動的ですね。この場面。うひゃー、泣きそうになっちゃった」
「まあな」
興味なさげに相槌を打つ高野は、相変わらず半眼のまま目の前の画面を見つめていた。
映画が3本目に差し掛かってからしばらくした後、隣に座っていた高野の上半身が後ろに倒れた。
「ぶ、部長!?」
「悪い、雨宮……」
驚いて振り返る蛍に、高野は倒れたまま声をかける。
「実は、今日の接待、先方が気難しい人だったもんでね。思ったより気を使っていたらしい……正直、今すごく眠い」
言いながら高野の瞳は半ば閉じていた。既に意識が朦朧としているのか、視線が泳いでいる。
「ええ〜そんなぁ、今夜は付き合ってくれるって言ったじゃないですか」
「だから悪いといっているだろう。我侭だな君は……」
「はいはい、わかりましたよ! DVD持って出て行きますから、どうぞお休みくださいっ」
(やっぱり今夜も空振りか……どーせ、どーせ私なんて)
憤慨しながら立ち上がりかけた蛍の腕を、高野の長い指が掴んだ。
(わ!)
一瞬、掴まれた腕がかっと熱く燃えたように感じる。
心臓がいよいよ高鳴ってくるのを抑えるために、蛍は大きく息を吸い込んで吐き出した。そして、おずおずと高野の顔を伺う。
「部長……?」
「……」
相変わらず薄目を開けたままの高野の視線が、ゆっくりと蛍を捉える。何かを言いかけようと開いた唇が、少し色っぽかった。
「ぶちょ……」
「ここにいればいい」
言うと、彼はようやく瞼を閉じた。
再び、ドキリと蛍の鼓動が戦慄く。彼女の瞳が少し潤んだ。
「え?」
「暑いんだろう? ……ここで映画を観ていけばいい。私は寝るがな。音は出来るだけ小さくしてくれよ……」
それだけを続けると、そのまま高野は吸い込まれるように意識を失った。後には、蛍の腕を掴んだままの彼の指先と、規則正しい寝息だけが残る。
蛍はまだ早く鳴り打つ心臓に手を当てたまま、高野の寝顔に小さく呟いた。
「はーい…」
昨夜は夕方から夜にかけて中途半端に眠ってしまったおかげで、ノルマのDVD4本を観終わるまで蛍は眠気を感じなくて済んだ。
白々と夜が明ける様子をカーテン越しに感じながら、彼女は隣で寝入っている高野の顔を睨むようにして見下ろした。
(まったく……部長が手を離してくれないおかげで、DVDを取り出したりセットしなおしたりするのに、えらい体力使ったんですからねっ)
それほど強い力で握られているわけではないので、はずそうと思えばはずせたはずだ。だが、惜しくてそれも出来なかった。
(DVDも見終わったことだし、そろそろエアコンと電気消して自分の部屋に戻らなきゃな……)
だが高野の整った寝顔を見つめていると、離れがたい気分になってくる。
部屋に戻るには、この腕に感じるぬくもりも剥がさなければならない。
このところ仕事が忙しくて二人で話をする機会も持てなかったよなぁと蛍は小さく溜息をついた。
相手が眠っていても、こうして二人でいる時間はやはり貴重だ。
「ぶちょお〜……」
小声で呼びかけても、彼の反応はない。
「起きてください……起きないと、チューしますよっ」
ずいぶん前に高野から言われた台詞だった。
あの時の蛍は、それを聞いた途端にがばりと起き上がって、目をぱちぱちと瞬きさせた後、再び寝転んで『キス待ち』の体制に入るという大きなリアクションをお見舞いしたが、今の高野は言われたことすら気づかないように熟睡している。
(くぅ〜…憎らしい!)
半ば意地になって顔を近づけると、彼の綺麗な顔が視界に大きく広がった。
やっぱりイケメンだよなぁ……と感心しながら、蛍は身体をずらして高野の身体に覆いかぶさるようにして四つんばいになった。
「……しちゃいますよ〜? しちゃいますからね?」
囁くように呟いてもやっぱり反応はない。
虚しさと罪悪感が胸を去来して、一瞬蛍を躊躇させた。
だがその直後、先ほどまで見ていた映画の中のヒロインたちが、簡単に恋人と熱い口付けを交わすシーンが次々に蘇る。
幸せそうに、愛する人と抱擁し愛の言葉を囁き合う彼女たちが無性に羨ましく思えてきた。
(階段を二段上がったって、失恋を乗り越えたからって、干物の私が簡単に恋愛をこなせるようになるわけじゃない)
だが今は既に恋を知った。
潤いもなく乾ききった生活の中で、それでも手嶋マコトと出会い、高野誠一と暮らすようになって、自分ひとりの完結した世界は終結したのだ。
一人で生きていくことを寂しいと感じるようになった今の自分は、傷つきやすく脆い。
だが、前に進まなければならないのだ。
(部長…)
彼女の感情を後押しするように、切なさが胸を撫でる。
「大好きなんです……」
そのまま、唇を重ねた。
とりあえず切りのいいところで一端止めます。
駄文で本当すみません…。
残りは一気なので完成したらまた来ますー。
リアルタイム遭遇〜!
ワクワクしながらお待ちしています>112
今後の展開にwktkです
私も試作品作成中。
人目に晒せそうなものに仕上がったらうpしに来ますね。
GJGJGJ!
萌えすぎておかしくなりそう…w
続きも楽しみしてます
>>114 wktkしながら待ってますw
GJです
起きた部長はきっとイロイロ回復してると思うので
楽しみにしてます
わあああありがとうありがとう、嬉しい悲鳴をあげました…!
ほんとしょぼいですが、今から再び投下再開します。
>>114さんにwktkが止まらない…!
「……雨宮」
柔らかい感触を味わった途端、重ねた唇が動いたので蛍は心臓が縮み上がる思いがした。
「ぶ、部長……!」
「映画は観終わったのか?」
「は、はい」
上半身を起こすと、蛍は自分が高野の身体を跨いでいたことに気が付いた。慌てて動こうとすると、高野がそれを押しとどめる。蛍のウエストを掴んだまま、彼はうっすらと瞼を開けた。
「……にゃんこみたいだな」
「へ?」
「いや、いい。こっちの話だ……それより」
眉根に皺を寄せると、次の瞬間高野は眼前の蛍を睨みあげた。
「貴様、よくも意識のない相手に黙ってチューなんてしてくれたなっ」
「……す、すみません!」
「全くもう……」
高野が苛立たしげに上半身を起こしたので、蛍は少し後ずさらなければならなかった。
心臓が未だに鳴っている。不機嫌そうな彼の姿を見ながらも、唇の暖かさが蛍の心まで暖かくしていた。
「なんで、あんな事をした」
「すみません……」
「私は理由を聞いてるんだ」
凍てつくような口調で問いただす高野の迫力に押され、蛍は考え込むように首をかしげた。
「映画を観ていたら……ラブシーンやら、キスシーンが多くて、ですね…。
それで、ああ私も部長と彼氏と彼女なのになぁ、ラブラブじゃないなぁと思いながら部長の顔を見たら、
なにやら、むらむらっというか…ドキドキっというか……それで、なんとなく勢いに押されまして」
なんでだろう〜と考え込む蛍に、呆れ返ったような顔で見返すと、高野は溜息をついた。
「それは、君が私の事を好きだからだ」
「わかってますよ……」
「私も、君が好きだ」
はじけたように蛍が顔を上げる。驚いたような顔で高野を見つめる彼女を、彼はそのまま抱きしめた。
一年前、工事中のビルに閉じ込められた蛍を助けに来た高野が思わず抱きしめたとき以来の抱擁だった。
あの時と同様に、彼女は動転した。
彼の腕が、蛍の背中をぐっと強く掴む。
「部長……」
「悪かった……君も一応、大人の女なんだな」
「ハァ?!」
肩越しに失礼なことを言われた気がして、蛍は思わず声が裏返った。
「いや、こっちの話だ」
言うと、彼は蛍を抱いたままベッドに倒れこんだ。
衝撃でくらくらしている彼女の上に跨ると、そのまま噛み付くような口付けを浴びせてきた。
柔らかい唇の感触と、生温く濡れた舌が蛍の口内を侵食する。
(部長? 部長?! 部長〜〜〜〜?!)
驚きで声も出ない蛍は、なす術もなく高野の唇を受け止めるしかない。
仰向けのまま呆然としていると、そのうちTシャツに高野の手が侵入してきた。
突然の展開に、彼女は完璧なパニック状態だ。
「な、なんでですか部長…あの、今までそんな素振り一度も…えええ、えええええ……?」
「だから」
パチンと、背中でブラジャーのホックが外れる音がした。
(うわっ……)
思わず目を瞑って身を硬くする蛍の耳元に高野は唇を近づけた。
「悪かったといっているだろうが…! 君が、どうも…まだ、女として熟しているようには見えなかったんでね」
「ハァァアア??」
「そういう意味じゃない! …いや、手嶋が相手ならともかく、君が私とこういう関係になるのは……ずるいだろう、大人として」
言いにくそうに口ごもる高野に対し、蛍は全く理解できないというように顔をしかめた。
「部長、意味がわかりません……」
「……君に中年の男の気持ちはわからん」
「いや、そりゃそうですけど……ひゃっ…」
背中から脇腹を指先で滑るように撫ぜられて、蛍の心臓は縮み上がった。
「……そういう声を出すな」
「無理です、部長〜〜〜〜〜!!」
「はいはい」
高野はそのまま蛍の首に顔をうずめ、耳の後ろからゆっくりと唇で噛むようなキスを落としてきた。
同時に彼の右手はいつのまにか蛍の乳房に移動し、五本の指が列をなすように次々と柔らかい膨らみを辿る。
「ああ、あっ…」
羽毛で撫でられるような愛撫に、彼女の肩はびくびくと反応する。緊張のあまり、ますます身体は硬くなった。
胸を触りながら、高野は独り言のように「意外に大きいな…」とかすかな声で呟いた。
「はい、すみません……あっ……」
「いや、別に謝るような事じゃないが…」
高野は一度顔を起こし、蛍を見下ろした。息を荒くする蛍の表情を、真剣な眼差しで捉える。
いつのまにか服を脱ぎ、痩せてはいるがきちんと筋肉のついた上半身が顕わになっていた。
(何を考えているんだろう……)
彼は、何かを躊躇っているような、堪えているような、そんな顔をしていた。
それでもその瞳には、なにか貪欲な衝動が炎のように見え隠れするようにゆらめいている。
蛍はそんな彼の表情を、どこか満足げに感じていた。
(可愛い……)
女として、彼の男としての感情を受け止める部分が自分にあったことに彼女は驚いていた。
今までは、高野を頼りになる上司として保護者として、甘えさせて欲しい、守ってもらいたいという思いが先行していた。
あまりにもほっと安心できる存在だったから、無意識に寄りかかっていた。
(……この人は、そういう私の未熟な少女性を見抜いていたのだろうか)
だから、自分の男としての部分を封印し、庇護する対象として蛍を見ていたのかもしれない。
「は、あああ…っ」
蛍の下着の中に高野の指先が侵入する。
刺激が強すぎて、蛍は身体がそのまま裏返るような衝撃を受けた。
「部長…部長っ……」
なぜだか涙が出てきたので、慌てて両手で眼前を覆った。
暗闇の世界で、感じられるのは彼の指先だけだ。
剥ぎ取るようにして下着とジャージを脱がされる。肌がひやりとした外気に当たり、思わず息を止めた。
「雨宮」
耳に落ちてくる高野の声はいつもより荒く聴こえた。
「部長……」
「君が、好きなんだ」
そう言って、唇を落としてきた。柔らかいキスを残すと、そのまま囁くように彼は続ける。
「だけど、今の私には余裕がない。悪いな。君を気遣えない」
「いいんですっ。大丈夫、大丈夫ですから…! ……あ、ああん!」
彼女が言葉を紡ぐ前に、高野はやや強引に蛍の中へ入っていった。
大きく開いた両足の間で、彼は何かを堪えるような苦しそうな顔をして動く。
「あ、あ、あ……」
蛍の胸を去来する様々な感情がスパークし、それらは靄のように曖昧な姿になって彼女の意識を覆った。
「蛍、蛍……」
快楽が尖るように刺激を強くしていく中で、彼女は彼の声を聴いたような気がした。そして、次の瞬間には全てが白く塗りつぶされた。
「別に私は、あのままのー――いわゆる、去年のままの関係でも悪くはないなと思っていた」
「そりゃあ私も当初は、それだけで幸せでしたが…!」
「知っていたよ」
不機嫌そうに言うと、高野は蛍の頬をつまんだ。
「だから余計手を出しにくくなったんじゃないか、アホ宮」
ピロートークにしては色気がない会話をしながら、高野と蛍はベッドの上で楽な姿勢を取っていた。
高野は枕に寄りかかった体勢で、シーツ越しに膝に肘を乗せて頬杖をついている。
「なんれふか、それは…! 私が原因だとれも言いたいんれふか…!」
「そうだ、何もかも君が悪い! 全く、想い出すだに腹立ってくるな、このひと月…。なぜ私が負担を強いられなければならん、この干物女!」
「ハァアアア??」
がばりと起き上がり、蛍は抗議の声を上げた。
「そんなこと言うなら、もう二度としませんよ、こういうこと! 私は女ですから平気ですけど、部長は男だから耐えられないんじゃないですかぁ??」
「なにぃ?」
嘲るように言うと、高野のこめかみがぴくりと動いた。
「あ……」
彼の本気で怒りを覚えたような様子に、一瞬、蛍は頭が冷える。
「あ、あのぉ…だから、ね。仲良くやっていきましょうという意味で…ね? 部長?」
「……貴様ぁ……そこまで言うのなら、付き合ってやろうじゃないか……」
真剣な顔で彼は蛍を睨みつける。前髪がふりかかり、片目が隠れて、余計に迫力が増した。
「へ?」
呆けた顔で応えると、高野はそんな蛍に嘲るような笑みを浮かべる。
「二度とこういうことはしないんだろう? 悪いがな、私の理性は万里の長城より堅固にできている。加えて、君は女としての色気はほとんどない。まあ、我慢比べなら分があるのは私のほうだな」
「は、ハァ??」
「まあ、どうしてもというのなら、相手をしてやってもいいが……その時はお願いしますと土下座するんだな」
「ハァアアア???」
かすかな微笑と涼しげな顔で言い放つ高野に、蛍は今朝一番の大声で抗議の印を示したのだった。
fin
拙い文章を読んでいただきありがとうございました。
あああ本当もう部長と蛍が好きで好きでたまりませ…。
次の職人さんの投下を1日先週の想いで待ちわびております…それでは!
つ一日千秋
…orz
GJ!
うわぁぁぁぁぁ
GJGJGJ
やっぱ部長蛍は最高だね
GJ!
GJ!
誘い受けでつか。ぶちょおどこまでツンデレなんだかww
我慢出来なくて寝込みを襲っちゃったホタル、素敵すぎw
GJ!!キュンキュンしまくりました
129 :
名無しさん:2007/09/20(木) 00:51:47 ID:/G6AM+Ck
>>122 もう最高だった!!!!
エロはエロでも二人のキャラが壊れてないし
情景が頭に浮かんでリアルさがあったよ
すんごい萌えた〜
また書いてくれると嬉しい!!
先程の114です。
ちょっと甘々かもしれませんが、よろしければお付き合いください。
*****
「起きないとチューするぞ」
その言葉に飛び起きた蛍だが、
『いけない、起きたらチューしてもらえないじゃん』と気が付き
すぐにまた横になった。
「起きろよ、おい!起きて私の話を聞け!アホ宮!」
「あ、山口百恵引退だって!」
「いつの新聞だよ!」
1年振りに交わす、何気ない言い争いに懐かしさと嬉しさを感じて
高野も蛍も笑顔になる。
『チューは?チューしておくんなまし〜』
胸を高鳴らせて蛍は待っていたのだが、一向にその気配はなかった。
新聞の破れ目から高野を覗くと目が合った。
『ぶちょお、こんな優しい顔で笑うんだ』と小さな驚き。
『ホント、よく見るとカッコイイ人だったんだなぁ』
高野は蛍がこの家を出て行った時のことを思い出していた。
「チューくらいしておけば良かった」と蛍は冗談交じりに言った。
「しておけば良かったな」切ない思いで、横顔を見つめるのが精一杯だった。
この言葉に隠された本心に気付いて欲しいような、気付かず新しい生活へ
向かっていって欲しいような…
「キスは、惚れている女にするものだ。ま、少なくとも私はな。」
同居を初めたばかりの頃にそう話したことを思い出してはくれないか…
今、目の前に愛しい女が横たわっている。
高野はすぐにでも抱きしめたい気持ちはあったのだが、やりたい盛りの
若者でもあるまいし同居を再開したと同時に蛍に手を出そうとは思っていなかった。
今、蛍が新聞の下で自分のキスを待ってくれているだろうことは、勿論分かっていた。
しかし一年間も募らせた想いが、キスだけでとどまらせないだろうと思い
話を逸らせた。
「私は風呂に入ってくる」
立ち上がり、風呂場に向かって歩き出すと、背後から
「えー、私も一緒に入りましょうかぁ?」と言う声が聞こえる。
「結構だ」口ではそういったが、『そんな、直接股間に訴えかける
ようなことを言ってくれるな』と思っていた。
「ちぇっ」立ち上がり、不満そうな顔の蛍はそのまま高野の後を追い
風呂場の前に座り込む。
風呂を上がったところで、高野は着替えを持たずに風呂に来てしまったことに
気が付いた。
バスタオルを腰に巻き、風呂場の戸を開けると目の前に蛍が座っていたので驚いた。
蛍も、目の前に現れた高野の姿をみて固まってしまった。
『ぶちょお…、ホントに男の人なんだ』
改めて異性であることに気付かされたのだった。
「なんでこんなところに居るんだ。ほら、私の身体に見とれてないであっち行け」
高野は動揺を見せずにいつもの口調で毒づいた。
「見とれちゃいます。ぶちょおの顔も…カ、カラダも…」
予想外の答えに高野は目を見張った。
『頼むから、そんな可愛い顔で見上げてくれるな』心ではそう思っていても
口から出るのは
「体脂肪率100%の君とは違うからな」と憎まれ口になってしまう。
「さあ、君も今日は疲れたろ?私ももう寝るから。」
さっと身体を翻して高野は歩き出した。
「はい、じゃあ私も。」
自室に向かう高野のすぐ後ろで聞こえる声。
振り向き、「貴様、どこで寝るつもりだ?」
「私、とりあえず着替えくらいしか持って来なかったんですよ。
私の部屋にはお布団ありませんから。」
「君は、私の部屋で寝るということがどういうことか分かっているのか?」
「あのベッド狭いんですよね〜。ぶちょお、端のほうに寄ってくださいね。」
「アホ宮!」
「…だって…ぶちょお、私、あの、一緒に居たいんです。あの、それで…」
しどろもどろで言葉を捜しながら話す蛍が愛おしかった。
高野はそのまま蛍を抱きしめた。
唇と唇が触れ合う。舌と舌が触れ合う。そこからどんどん熱を帯びてきて、
身体中が熱い。
一番近くに居たのにお互い知ることのなかった感触を、一年の歳月を経て
初めて知った。
「来なさい。」蛍の手を引いて、高野は自室へと向かった。
部屋に入り、ベッドに倒れこむとどちらともなく唇を重ね合った。
口付けているだけなのに、言葉よりも雄弁に相手の想いが伝わってくる気がした。
「ぶちょお」
「何?」
「…好きです…」
「分かってるから」
もう一度、深く口付けを交わす。
「あぁ…んっ」
高野の手がTシャツの中に入り、蛍のわき腹あたりを掠めた。
蛍の吐息と小さな鳴き声は、高野の耳から全身を駆け巡った。
Tシャツをたくしあげて脱がせると、蛍のちょんまげを作っていた髪留めも
はずれてしまった。
オフィスでは見慣れた髪型でも、この状況で見ると干物女を感じさせない
年齢相応の可愛いらしさで、高野は鼓動が早くなるのを感じた。
蛍のジャージも下着も、そして自分の腰にあったバスタオルも外し
お互いの体温を直に感じた。
高野は蛍の白い肌の上に指を滑らせていた。
唇、頬、首筋、胸
豊かな丸みを手のひらで包む。壊れ物のようにやさしく触れる。
果実のような頂を口に含む。
「…や…ぁ」
高野に触れられるたびに、身体は反応した。
蛍の身体を滑りながら、高野の手は秘所にたどり着いていた。
蛍は高野の指を、自分の中に感じた。
「…っ!」声にならない悲鳴だった。
高野は、そんな蛍の反応の一つ一つを愛おしく感じていた。
「雨宮」
名前を呼ばれて蛍は目をうっすらと開いた。
「もし、何か不都合なことがあったらすぐに言いなさい。
そこで、とどまれる自信はないが…」
コクンとうなづいたのを見届けて、高野は蛍の中へ進んでいった。
その瞬間だった。
蛍の瞳から涙がこぼれてきた。
自分でも理由がよく分からないのに、涙があふれてきた。
「どうした?嫌か?辛いか?」
「なんか、すごく…好きなんです。ぶちょおが
今、ものすごく分かっちゃったんです。心だけじゃなくて身体の奥まで
ぶちょおのことが好きなんです。」
高野とひとつになったことで、蛍の中の漠然とした高野への想いが
はっきりと認識できるかたちになったということだろうか。
高野は背筋がぞくっとするような感動を覚えた。
「私も同じだから。これからもっと好きになるから。」
高野は自分の高まる想いを込めて、蛍の奥へ奥へと突き進んでいった。
蛍は、高野の背中に手を回した。少しでも多く触れていたいから。
高野は動きを止めぬまま、蛍にキスを落とした。
そして、二人は高みへと登りつめて行った。
気を失っているのか、眠っているのか。
瞳を閉じた蛍は幸せそうな顔をしていた。
「結局、同居再開初日から抱いてしまったな」
一回りも年下の蛍に対して、もっと余裕を持って接したかった気もするが…
『ん?待てよ…』
布団、あったよな?
酔って手嶋を連れて帰ってきたときに、手嶋を寝かせた布団は…?
しかも、敷いたのは蛍だったはず。忘れているのか?
「客用の布団、あったよな」
高野がつぶやくと
「ありますけどぉ、敷くのが面倒くさかったんですよねー」
パッチリと目を開けた蛍が高野を見上げていたずらっぽく笑う。
「貴様ー!」
「だって、一緒に居たかったんですもん!きゃっ!」
そう言われてしまえば返す言葉もない高野は、また、蛍に覆い被さった。
「ぶちょお?もう朝ですよ?ご飯にしましょ?」
「嫌だ。もう一回抱きたいもん。」
「えー、ぶちょおっ!」
the end
GJ!!
今日は幸せだ……
寝る前にもう一度覗いてよかった
114さんGJデス(・∀・)☆
GJ! ハァハァ待ってた甲斐がありました…!
幸せだ…!
>>122さん
>>114さんありがとうございます本当にありがとうございます
とても幸せな気持ちで寝る事が出来そうです
夜更かししてよかたー(ノд`)
ありがとうステキ職人のみなさま!
140 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 08:23:17 ID:3AC3sxtJ
「嫌だ。もう一回抱きたいもん。」
最高!!!!!!GJGJ!!
141 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 08:30:37 ID:uhbOvysb
実は同居初期の頃からひそかにゴムの準備していたぶちょおw
とか妄想がひろがりまくりです
ふぉぉぉ〜っっ!!!
今日は祭りですかっ、すばらしすぎる♪
>>141 例え前妻の時の残りだとしても、ホタルがそれに気付いても気にしなさそうだ。
っていうか、男だったら特定の相手がいなくても常備してまつ。
だって独りでする時もいるもんw
144 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 12:31:12 ID:GPqhLPHp
このスレいいですねぇ、ドラマ見終えたあとの欲求不満が一気に・・
心が通じた人同士の初エッチっていいでしょうね、ぞくぞくっ
145 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 12:50:54 ID:GPqhLPHp
「雨宮」
「はい」
「君は・・ 私の女だ」
「ぶちょぉぉぉ」
ジャージを着ようとするホタル
ぶ「着るなっ」
GJ!!
萌えたよ〜ありがとう!
147 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 15:37:27 ID:aqx5APGO
妄想してる人って いっぱい 居たんだね。
良かった・・・。自分だけじゃなくて。
148 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 00:35:01 ID:YRbhQR2Q
ここのスレって女性率高そう。
かく言う自分も女だけどww
ぶちょお×ホタルを投下。
またもやエロ無し。エロ部分は皆様の想像力で脳内補完をお願いシマツ。
風呂上がり、居間にいる部長に声をかけるホタル。
「ぶちょお、お先にお風呂頂きやしたー☆」
「ああ……って貴様!なんて恰好をしている〜!!」
「へ?コレですか?」
「こら〜〜!!その恰好でこっちに来るな!」
「だって着替えのジャージ忘れちゃって。そしたらちょうどぶちょおのYシャツ
が脱衣所に陰干ししてあったから借りたんですけど、着替えたらすぐ返しますよ〜。
そんなに怒らなくても……って、あれ?ぶちょお?これは……。」
「これは?」
「あの、ひょっとして女子の憧れ『お姫様抱っこ』というものでしょうか??」
「そうだ。全く、人が疲労困憊して仕事から帰ってきたっていうのに、貴様は。」
「はぁ、はぁ?」
「いいから、ドアを開けなさい。私は両手が塞がっているんだから。」
「えーと、これから私はどうなるんでしょうか?」
「決まってるだろ。私のデザートだ。」
「あの私、まだ夕御飯も食べてないんですけどぉ。」
「安心しろ。明日の朝私がちゃんとしたコンチネンタル・ブレックファーストを
作ってやるから。」
「明日って!はぁ?はぁ?はぁあ〜!?」
そしてホタルはぶちょおに美味しく頂かれた、トサ。
おしまい
151 :
名無しさん:2007/09/21(金) 01:28:58 ID:OXFiHQTY
ありがとう!!
おかげでいい夢が見れそうだ!
エロにこだわんなくても全然イイ
ぶちょお蛍は、そのいくかいかないかのラインが似合う
ここの職人さんみんな上手いから会話が映像で思い浮かぶよ
萌えた!
152 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 01:35:23 ID:rUWKAcp/
>150 清潔好きのぶちょおはホタルをベッドに置いて、風呂に入りました。
>134 「嫌だ。もう一回抱きたいもん。」
ありそう・・ ぶちょお、朝もするタイプに見えるな。。
150さん乙
お姫様だっこは萌えーですな。
154 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 09:50:56 ID:4Tue9ULl
こ、こんちねんたる…?
114です
>>130-134の続きのぶちょおの独白です。
コメディタッチでエロ少な目です。
*****
久しぶりに、雨宮蛍と食卓を挟んで座っている。
テーブルには二人分の朝食。
説明するまでもないが、私が調理した。
雨宮は、「久しぶりに朝食らしい朝食を食べました〜」などと
うれしそうに言っているが、朝食が二人分テーブルに並んでいる意味など
考えてもいなさそうだ。
いつか、こういう日が来ることを想定して、私が常々多めに食材を
購入しておいたおかげだ。
言っておくが、決してこの日が来ることを願っていたわけではない。
ただ単に、何事も万全の準備で臨みたい私の性分からの行動である。
幸せそうに朝食をパクつく雨宮を見て、こちらも少し幸せな気分に
なってしまったが、そのことは雨宮には言わないでおこう。
この女を調子付かせてはいけない。
そうそう、もうひとつクギをさしておかねば。
「今日はたまたま食材があったから作ってやったが、
明日からは今までどおり、自分の食事は自分で用意するように。」
「えー、部長の可愛い蛍ちゃんのために作ってくださいよー」
「私の可愛い蛍ちゃんは、人生の階段を2つも上って随分成長したそうだから、
私の朝食の用意までしてくれることはあっても、人に朝食を頼むようなことは
しないはずだ。」
「ちぇっ」
思ったとおりのリアクションが返ってきてうれしかったことも
内緒にしておこう。
久しぶりに、雨宮蛍と食卓を挟んで座っている。
テーブルには二人分の朝食。
説明するまでもないが、私が調理した。
雨宮は、「久しぶりに朝食らしい朝食を食べました〜」などと
うれしそうに言っているが、朝食が二人分テーブルに並んでいる意味など
考えてもいなさそうだ。
いつか、こういう日が来ることを想定して、私が常々多めに食材を
購入しておいたおかげだ。
言っておくが、決してこの日が来ることを願っていたわけではない。
ただ単に、何事も万全の準備で臨みたい私の性分からの行動である。
幸せそうに朝食をパクつく雨宮を見て、こちらも少し幸せな気分に
なってしまったが、そのことは雨宮には言わないでおこう。
この女を調子付かせてはいけない。
そうそう、もうひとつクギをさしておかねば。
「今日はたまたま食材があったから作ってやったが、
明日からは今までどおり、自分の食事は自分で用意するように。」
「えー、部長の可愛い蛍ちゃんのために作ってくださいよー」
「私の可愛い蛍ちゃんは、人生の階段を2つも上って随分成長したそうだから、
私の朝食の用意までしてくれることはあっても、人に朝食を頼むようなことは
しないはずだ。」
「ちぇっ」
思ったとおりのリアクションが返ってきてうれしかったことも
内緒にしておこう。
「ところで部長、えっちはお好きですか?」
突拍子のない話題の変化に、危うく飲んでいた味噌汁を吹いてしまうところだった。
「何だ!いきなり」
「昨夜、私、なんかすごく部長がかっこよく思えて、すごく好きだなーって思えて
なんか、幸せだなー…どうしてかなぁって」
「私がカッコイイのも、君が私を好きなのも、君が幸せなのも全部事実だろう。
何の不思議もないと思うが?」
「部長とずーっと縁側でお話をするだけで幸せだなと思えていたのに、
実はその幸せはまだまだ上げ底で、さらにその下に深ーい幸せが
あったんだなーって思っちゃいました。」
「幸せなのに、どん底みたいな例え話だな。」
「もー、ちょっと上手く表現できなかっただけですってば!
つまり、えっちってなんかすごい力を持ってるんだなーって思ったんですっ!」
いつもの雨宮なら、ここで「ビバ!えっち!」とでも言いそうなものだが、
さすがに、少々恥じらいの気持ちがあるらしい。
「この際だから真面目に話すが、セックスと言うものを身体だけの結びつきだと
思ってはいけない。
さらに、自分の気持ちや欲望を相手にぶつけるだけであってはならない。
相手のことが好きだから抱きたい、抱かれたいと思うのは
当然のことだが、相手の気持ちがこちらを向いていなければ意味がない。
心を開きあい、通わせあってこそ幸せを感じられるものだと思っている。
って、おい、何だよその顔は。」
雨宮は怪訝そうな、不満そうな顔で私を睨んでいる。
「さっきのは?」
「は?」
「さっきのは、ぶちょおが一方的に欲望をぶつけてきただけだったと思うんですけど…」
うっ。
痛いところを付いてきたな。
確かに、いささかそういう流れであったことは否定しないが…。
「だが、君は私のチューを拒絶しなかったじゃないか。」
「拒絶する暇もなかったじゃないですか!」
「ちゃんと君の身体が受け入れ可能であることを確認して入れただろう!」
「あんなふうに触られてたら、女性の身体はそうなっちゃうんです!」
私としたことが、雨宮のペースに乗せられてはいけない。
冷静な大人の対応をしなくては。
「たしかにちょっと強引だったかもしれないが、君に対する気持ちが
あったからこその行為なんだから、そんなに怒ることないだろう。」
「一つ 一方的なえっちはしない」
ちょっとふくれっつらで雨宮はそう言い残して洗面所へと向かった。
しかしすぐさま驚嘆の叫び声と共に戻ってきた。
「どーしてくれるんですか!これっ!」
首、とういうかほとんど鎖骨に近い部分を指差しながら私に突っかかってくる。
その指し示す先を見ると…キスマーク…
今朝はやはり本能の赴くままに行動してしまったらしい。
雨宮の身体のいたるところに口付けをした記憶が甦ってきた。
「いや、しかしTシャツからは見えるか見えないかの位置だし…」
「この時期、会社に来て行く服は襟ぐりが広く開いてるんですから!
丸見えですよ〜!」
「付いてしまったものはしょうがないだろう」
「くっそー、お返しにぶちょおにも付けてやる!」
そう言う雨宮の両頬に脊髄反射的に私の両手が伸びてつねり上げた。
「やめろぉ〜、このやろー!」
つねられながらも抵抗する雨宮がまた可愛いと思うのだが、これも私の胸に
しまっておこう。
申し訳ないので二人暮らし条約にもう一つ追加してやろう。
「一つ、目に見えるところに情事の跡を残さない」
目に見えないところはいいよな?
雨宮、あとでTシャツを脱ぐときに気づいてまた怒るかなあ?
158 :
114:2007/09/21(金) 16:15:45 ID:ZqI9gK3q
155と156が重複してしまったorz
159 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 20:30:47 ID:oMR3axE1
GJGJ!!!
キスマーク!萌える〜〜〜!
ありがとう!!!
きゃあぁぁぁ!!2人の言い合いが目に浮かぶよ。
職人様感謝感激です(´;ω;`)
GJ!
すっげー萌えたwありがとう!
>>154 パンやオートミール、シリアル、サラダや生ハムなどのコールドミール
(冷たい食事)とコーヒー紅茶の朝食だよー。部長好み。
蛍は若いだけあって卵料理やベーコンがついたアメリカンブレック
ファースト(イギリスではイングリッシュブレックファーストと言う
けれど)が好きそうだ。
>>155 ちょっとキャラが違う希ガスけど、でも楽しめた!GJ!
163 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 06:29:55 ID:Khv8pyJo
ビバ!えっち! GJ!!
昔、幸せだった頃のえっちを思い出してしまいました・・
ちょっとしあわせ、感じました。ありがとう。。
マックスファクターのファンデCM、ホタルが記念日とかに部長と外待ち合わせしてるみたいに見える…妄想炸裂
綾瀬はるか最高。
萌え
165 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 21:41:11 ID:EBJrJC1z
早く 次 誰か 書いて!
クレ厨ウザイ
あとちゃんとsageろ
167 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 12:15:43 ID:eqOzAvuB
>>164 「ねぇどうしたの?さっきからずっと見てる…」
てCMも前にあったよね
真っ赤になって「鼻クソついてないか見てやっただけだ」と言うぶちょおを想像
>>167たん
そういえばあった!
思い出しただけで鼻血…
あのCMにぶちょおもちらっとでてくれないかな〜…
ぶちょお+蛍をまた見たい。
ありがとう!ありがとう!
やっぱ2chより見やすいや…へへ
ドラマを一回も見ていないのにこのスレだけで萌えてしまった自分は
どうすればいいですか?
初投稿です。他の職人さまには及びませんが神待ちのお目汚しに
なれば。
「部長、できましたので目を通しておいて下さい。」
雨宮から書類を渡される。今度の内覧会の件だろう。
会社ではこんなに仕事が早いのになぜ家ではあんななんだか…
書類に目を落とすとポストイットが貼ってある。
「ぶちょー、お昼を一緒に屋上で食べましょー。ホタルより」
…何だこれは。
昼になり、屋上へ行くと先にアホ宮がニコニコしながら待っていた。
悔しいことにかわいい。目が腐ったとしか思えない。
「ぶちょー!遅いですよー!」
「仕方ないだろう、取引先から電話があったんだから」
「さっ、食べましょー!」
「何だ、コンビニおにぎりだけか」
「おかずはちゃんとありますよ」
いつの間にか私の弁当を奪って今まさに蓋を開けようとしている。
「おいっ!何をする、それは私が今朝作った私の為の弁当だ」
「部長のかわいいホタルちゃんにも分けて下さいよ〜」
「ははぁ、わかった。貴様もう給料が底を尽きたな」
「どきっ!そーんなことないですよ〜〜〜」
「いつも言ってるだろう!ちゃんと計画的に貯蓄なり何なりして
おかないと…あ、何勝手に食ってるんだ。人の話を聞きなさい!」
「おいし〜〜〜!さすがぶちょお!あ…」
説教している間にかなり食われてしまった。すぐに奪い返すべき
だった。
「あ〜、もっと食べたかったなぁ。」
ふくれっ面でおにぎりを食べ始める。
「まったく、貴様ときたら…ほら、口あけて」
「あ〜ん。もぐもぐ…おいしい〜〜〜!」
箸で特製卵焼きをつまんで口に放り込む。
「何だか新婚さんみたいですねっ、はい、あーんって。きゃ〜〜!」
「バカ!何喜んでるんだ。私からすればヒナ鳥にエサやってるような
もんだ」
「はあ〜〜〜〜〜?!」
「お腹いっぱい、ご馳走さまでした。あ、そーだ」
食べ終わるなり駆け出して行った。
「まったく…にゃんこみたいだな。満腹したらどっかに行っちまう」
呟いてはたと気付いた。
また…どこかに行ってしまうのだろうか。今は私を好きだと言って
いるがそれが永遠だという確証はない。もしかしたら手嶋と寄りが
戻るかもしれないし、他に好きな男ができるかもしれない。
そうしたらまた、私の許から飛び立ってしまうのだろうか。
「…雨宮」
ふいに胸が締め付けられるような感覚に襲われた。
今日はこのへんで。エロまで辿りつけるかな…
175 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 06:09:53 ID:CSH3rKoG
GJ!いいかんじいいかんじ
GJ!!続き楽しみにしてるよ〜
177 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 10:36:33 ID:fvZruSPw
続き 楽しみ〜♪
GJ!GJ!
お目汚しなんてとんでもない!
続き待ってますぞ
続きです。
「ぶちょお〜〜〜!デザートでっす!」
風のように駆け戻ってきた。何かを持っている。
…何考えてるんだ。あの干物女とやっていけるのは私くらいしかいまい。
「はい、シュークリーム。これ女子の間で大人気なんですよお。
山田姐さんが買ってきてくれたんですよ。これは部長の分です。
お客様と商談中だったからとっておきました」
「たまには気が利くじゃないか…って何にのせてるんだ。茶托じゃ
ないのか。しかもラップもかけてないし」
「他にお皿が見つからなかったんですよ。そしたら目の前にこれが
あって」
「しかも使用済みか!せめて洗ってからにしてくれ。まったく…」
「いいじゃないですか。それくらいでお腹壊したりしませんよ」
「まったくもう…ん、美味いな。女の人はこういうの見つけるの
好きだよな…って何見てる」
「一口、欲しいなあ〜」
「もう食ったんだろう?それにさっき満腹だって言ってたじゃないか」
「甘い物は、ベ・ツ・バ・ラっ」
上目遣いに見つめるまなざしに鼓動が早くなる。
「一口だけだぞ」
「やった!おいしい〜〜!」
「あ、一口って言ったろう!こんなに食べやがって」
「育ち盛りですから」
「腹肉ばかりだがな」
「ぐっ…言い返せないのがぐやじい〜」
もう少しイジめてやりたくなってきた。
「口にクリームがついてるぞ」
「え?え?どこですか?ぶちょ…」
唇を塞ぐ。少し荒っぽく、噛みつくようにキスをする。
「んっ…、あ…急になんで…」
「デザートを食われたから、君がデザートだ」
「そんなぁ…ん…」
今度は優しく、包み込むようにキスをする。舌を差し入れると
待っていたかのようにからみつかせる。積極的になったもんだな。
首筋に唇を這わせるとこらえきれないように声を漏らす。
チュニックの裾をまくり、柔らかなふくらみに触れる。
「あ…あぁん!」
「静かに。誰かが来るかもしれんぞ」
「でも…ガマンできません…」
ブラの金具を器用に片手で外すと白桃のような乳房が現れる。
その頂は思わぬ外気に触れたせいか固くなっている。
指でそっとなぞると雨宮の身体がびくっと反応する。
まだ辿り着けません。物書くのって難しいです。
GJ下さった皆様のお声を励みに頑張ります。
ぐっじょぶぐっじょーぶ><
続き待っとります
182 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 02:03:51 ID:d9owqUBu
早くヤラないとマコトくんがくるww
「僕とサヨナラした屋上で!?」
GJGJ!!!
続き待ってます!本当に!!!
>>182 ちょw
マコト乱入はやめてくれw
プロバイダがアク禁食らってしまいましたorz
さすがに携帯からでは長すぎるので解除されてから投下します。たぶん次で終わる筈。
キャラ誰?わかんね
無駄に長いわりにエロ度が低くなってしまいましたが、よろしければ
読んでやってくださいませ。
メンズホタルノヒカリ最終話を見たことがあるとより楽しめるかも。
高野と蛍が再び同居を始めてから一ヶ月ほど経った。
二人の同居は、部内の人間にあっという間に広まり、
いつぞやは男性社員達がこの家を訪ねて来たこともあった。
今日もひとり部内の人間がやって来ていた。
蛍とのドイツ旅行を明日に控えた曽野美奈子である。
海外旅行に慣れている美奈子に、荷造りチェックをしてもらうため
蛍が呼んだのだった。
「いい?蛍。こういうものは今は機内持ち込みできないの。
スーツケースの方に入れとくよ。」
「ありがとう。これは?大丈夫?」
そんなやり取りを、高野は自分の部屋で聞くともなしに聞いていた。
『今までのことを考えたら、多少のミスはあっても、前日までに荷造りが
完了しているだけ大したものだ。ビールの力は偉大だな。』
そう、蛍と美奈子の渡航先はドイツはミュンヘンで行われているビール祭りである。
「世界最大のビール祭りなんですって!
なんか1リットルのジョッキで飲むんだそうですよ!」
ややタレ目気味の目じりをさらに下げて報告してくれたときのことを高野は思い出した。
行くなと言うつもりは勿論ないが、ちょっと寂しいのも本心だった。
陽も落ちて、暗くなり始めた。
高野の耳に蛍と美奈子との会話が聞こえてきた。
「…と、もうこんな時間?じゃ、寂しがり屋の相手しに帰るわ。」
「え?田所さん?」
「そうよ。しばらく会えないから、今日の夜はちょっと…ね。
蛍のとこだってそうでしょ?じゃあね、寝坊しないでよ!」
「うん、また明日ねー。」
「しばらく会えないから、今日の夜はちょっと…ね」か、そうだよなと思いながら
高野は立ち上がり、蛍のいる和室に向かった。
「あ、ぶちょお。美奈子ちゃん帰りました。」
「ああ、そうみたいだな。」
「じゃ、私、夕飯買いに行ってきまーす。」
「いや、今晩と明日の朝は、餞別代りに私が用意してやるからありがたく食え。」
「は!」
調理をしに台所へ向かう高野の後を、蛍はちょこちょことうれしそうに着いて行く。
普段なら高野が調理していようが縁側で寝そべっている蛍が、台所まで着いてくるのは、
相当旅行が、いや、ビール祭りが楽しみなのだろうと高野は思っていた。
「ぶちょお、明日の今頃はもう本場のビールを飲んでいるんですよー!」
「いや、まだ飛行機の中じゃないか?ちゃんと日程表を確認しなさい。」
「あれ?そうでしたっけ?」
「それから、浮かれて機内で飲みすぎるな…、いや、もう今晩から飲むな。」
「ラッシャー板前!ビール祭りまで禁酒タイム突入でありんす!」
やれやれ、こいつの頭の中はもうビールだらけだな、と思いつつ高野は苦笑した。
次々と食卓に配膳される料理を見ながら蛍は口を開いた。
「今日は純和食なんですねー?」
「ああ、しばらく食えないだろ?よくかみ締めて味わうように。」
「は!…あれ、今日は白いご飯ですね。」
「海外で恋しくならないようにな。しっかり味わって食べなさい。」
「はーい。いただきます!」
食事中に「あービール飲みたい、いや、我慢我慢!」と何度も繰り返す
蛍が可愛らしくて、ついつい笑顔になってしまう高野だった。
「美奈子ちゃんと一緒だから、いろいろ安心なんです!」と蛍。
「そうだな、私も安心だ。曽野の言うことをよく聞くんだぞ。」
「どうしてそんな子ども扱いするんですか!ブーっだ!」と尻をたたく蛍。
「こっちこそブーだ。」もうこれはお約束なのか高野も追随する。
『今晩はこんなムードになっちゃいかんな。』
高野は気を取り直して蛍に言った。
「後片付けは私がしておくから、君は先に風呂に入りなさい。」
「いいんです。私も一緒に食器洗いします。」
珍しいこともあるもんだと思ったが、同居人としては有難い申し出なので、
二人で食事の後片付けをした。
ほんの冗談のつもりで
「じゃあ、風呂も二人ではいるか?」と高野が言うと
「はい!!」と満面の笑みで返事が返ってきた。
「…はい?」
「はい!私の方から誘おうかなとか思ってたんですけど、ちょっと恥ずかしくて…
ぶちょおから言ってもらえて良かったぁ!」
想定外の展開に、戸惑い気味なのは言いだしっぺの高野の方だった。
蛍はというと、本当に嬉しいらしく高野の手を引っ張って浴室へ向かって歩き出した。
そのとき高野はハッと我に返った。
しばらく(ほんの1週間なんだが)離れてしまうから、今夜は自分から
行動を起こして行こうと思っていたのだった。
蛍の腕を掴み自分の方へ引き寄せると、さっと姫抱きにした。
「へ?」
突然のことに蛍はキョトンとしていたが、すぐにちょっと動悸が早くなった。
脱衣場に付き、蛍を下に降ろすと
「ぶちょお、着替える間は向こう向いててくださいね。」
と蛍が言った。
蛍が照れ気味になると、高野はからかいたくて仕方がない。
「嫌だ。見てたいもん。」
「う〜!やめろー」
「私も脱ぐから恥ずかしくないだろ!」
「「潮騒」の名シーンか!」
「ほらいいから!」
高野は来ていたシャツをさっと脱ぎズボンと下着もあっという間に脱いでしまった。
そして高野が蛍のTシャツに手をかけようとしたとき、蛍もものすごい勢いで
来ていたものを全て脱いだ。
もじもじしていると余計に恥ずかしさが増すばかりだと思ったからだ。
お互いの全裸の姿を知らないわけではないが、明るいところで面と向かうと、
ベッドの中とは違いどこか気恥ずかしい。
蛍は高野に手首を掴まれて浴室に引っ張り込まれた。
「折角の機会なので、ぶちょお、背中お流しします。」
背中に回れば、ドキドキしないだろうと蛍は考えたのだ。
高野にしても、蛍が後ろに回ってくれてほっとした。
前面は、最早平常な状態では無かったので…。
「雨宮」
「はい?」
「どうして一緒に風呂に入りたいと思った?」
「たぶん、ぶちょおと一緒です。しばらく一緒に居られないんだって思ったら、
少しの間でも離れたくなくて…」
「それで調理中も食器洗いのときも私にへばりついていたわけか。」
「はい。でも、やっぱりお風呂は恥ずかしかったかな…」
高野の背中で蛍の手が止まった。
そこから互いの体温が上がっていくような感覚がした。
「お返しに私も背中を流してやろうか?」
「けっ結構です。なんか、これ以上触れているとこの場で倒れちゃいます。」
「じゃ、私は先に上がっているから」
「ダメですよ。もう夏じゃないんですから、ちゃんと暖まらないと。
風邪ひいたって、かいがいしく世話をしてくれる蛍ちゃんは居ないんですから。」
猿蟹合戦の読み聞かせのどこがかいがいしい世話だったのかと思いながらも
「はいはい。」と高野は適当に返事をした。
高野が浴槽につかると「私も入れますか?」と蛍も入ってきた。
結果、あまり広くない浴槽内で二人はしっかりと密着してしまった。
「貴様つい先程これ以上触れているとどーのこーの言ったくせにこの有様は何だ?」
「やっぱり、きつかったですねー。へへへっ」
「アホ宮!もう上がるぞ。」
「ラッシャー板前!」
高野はこの状態でその返事はないだろうと思ってはみたが、これでこそ蛍らしさ
なのだと思い、突っ込むこともせずに聞き流した。
バスタオルを身にまとうと「私の部屋に来なさい」と高野が声をかける。
「はい」と蛍は返事をするが歩き出す気配がない。
「何?」
「抱っこ」
「は?」
「お姫様抱っこ」
「やだもん。疲れるもん。」
「えー、ケチ」
「さっきしてやっただろ?今日はもうそんなことに体力使いたくないんだもん。」
「はぁ…」
蛍の返事も終わらぬうちに高野は蛍の手を引いて自室へ向かう。
ベッドに並んで腰をかけ、高野は蛍を抱きしめた。
「ぶちょお…」
言葉では伝えきれない気持ちを表すように、高野は蛍に口付けた。
蛍をゆっくりと横たえて、指先で顔の輪郭をなぞってみる。
蛍も両手で高野の頬を包むように触れた。
再び深いキスを交わす。
指先と唇は、蛍の隅々までを記憶するかのように動き回る。
蛍の甘い吐息がその動きを加速させ、そして色白の蛍の身体はほのかに色づく。
夕飯のときに、高野は蛍にしっかり味わえと言ったけれど、今の自分はまさにそれ。
離れても恋しくならないように、しっかりと味わうように蛍を抱いた。
そして蛍もまた、いつもよりも熱い高野を感じていた。
「ホタル、行くよ」
蛍が軽く反応したのを確認し、高野は蛍の中に入ってきた。
身体の奥が熱く疼く。そして胸にも甘い痛みを感じていた。
『ホタルって初めて呼ばれた』
高野の動きに呼応するような蛍の声は高野の耳に心地よく響いた。
「あ…ぁ は…ぁん」
「ホタル、好きだよ」
「ぁぁああん」
二人はより深く絡みあい、快楽の深みへと堕ちていった。
翌朝
「ぶちょお!行って参ります。」
「ああ、気を付けてな。楽しんで来なさい。」
「お土産は何がいいですか?」
「そのままの状態の君が帰ってきてくれたらそれでいいよ。」
「もー、ぶちょおったら。朝っぱらから恥ずかしい!」
「何を勘違いしてるんだ?そのままの状態ということは、つまり太って帰ってくるな
ということだ。君のことだから暴飲暴食でビール腹になってしまうだろうからな。」
「ブーっだ!」
「こっちこそブーだ」
しばらく離れ離れになる別れ際に、こんな会話をする自分たちが結構好きな
高野と蛍なのであった。
(了)
GJGJGJ!
すごい良かった!上手いね〜
次作品また是非書いてください。
195 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 13:59:09 ID:sgI/gmyZ
みんな ほんとに 上手だね(^^♪
その後の ホタルとぶちょおに 会えるのは
もう ここだけか・・・。
>>191 GJ!!あれから、ぶちょおとアホ宮どうしてるのかな〜?って
思ってた・・・。幸せそうで良かった(*^。^*)
GJGJGJGJ!!!!
ほっこりした〜
ほんといい2人だなぁぶちょお〜〜〜〜
なぜ自演?
職人さん方GJです!
201 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 06:53:37 ID:aLymqqCc
昨日、たまってたホタルノヒカリを一気に観たよ!
凄く凄く良かったー。。
ドラマでこんなに胸がキュンってしたの久しぶりだ‥
ぶちょうに惚れたw
それからここの全部読んだらまたキュンキュンってしたw
aikoの『横顔』が頭ん中で流れて離れなくて、読んでる間もそうだからなんか凄く感動で涙出る。。
書いてくれた人有難う☆
また読みたいですm(_ _)m
202 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 12:30:43 ID:ooRerh8S
age
アク禁解除されました。これでおしまいです。
これまで
>>173-174,179-180
初めて抱いた時はもっとぎこちない反応だったのに今や
私の触れる所全てに可愛らしく反応し、時にぞくっとするほど
妖艶なまなざしで私を見つめる。
自分がこの女を花開かせているのかと思うともっともっと
歓ばせてやりたくなる。いや、虜にしたつもりが囚われているのは
私の方かもしれない。
舌で胸を愛撫しつつ、レギンスの上から最も敏感な部分をなぞる。
服の上からですらしっとりと潤っているのが感じられる。
「もう…ガマンできません…」
息も絶え絶えに訴える。スーツの上着を敷き、雨宮を横たわらせる。
チュニックの裾がまくり上げられてほんのり赤く色づいた上半身が
露になった姿は裸よりも欲情をそそられる。
「イヤラシイ格好をしてるな」
「ぶちょおがこんな風にしたくせにっ」
「…いくぞ」
するりとレギンスと下着を下ろし、奥へ一気に突き進む。
中は溶けそうな程に熱く、包まれる感覚にたちまち昇りつめてしまい
そうになる。誰かに見つかるかもしれないというスリルが
たまらなくさせているのかもしれない。
「あぁっ…ぶちょおっ…」
声を押し殺して必死にしがみついてくる。背中に立てられた爪さえ
甘い痛みに変わる。
くちゅっ…くちゅっ…水音と二人の息づかいだけが聞こえる。
もう雨宮は息をするだけで精一杯のようだ。
「もう…もう…だめですぅ…」
息も絶え絶えだ。中が今まで以上に締めつけて来る。私も限界だ。
「ああっ……ぶちょお!!」
ぐったりと力が抜ける。身体を起こして愛しい思いで見下ろすと
雨宮が腕を伸ばして抱きついてくる。
「ぶちょお…ずっとそばにいて下さいね…」
問いかけにわざと答えずキスをする。きっと一生、死んでも、
生まれ変わってもそばにいるような気がする。
204 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/05(金) 02:20:26 ID:e+ndGXZb
はぁぁ〜待ってて良かった。素敵なえっちをありがd
GJ!!
GJ!!
職人さんありがとう
マックスファクターの秋のファンデーションのCMを元ネタに
しています。
「来週は君の誕生日だな。たまには外で美味いものをごちそう
してやろう。ありがたく思え」
「きゃーっ!ホントですか?何で誕生日だって知ってるんですか?」
「これ見よがしに家中に雑誌をバラ撒いた挙げ句、『誕生日に
カレと行きたいレストラン特集』だの『誕生日に彼女にあげたい
プレゼント』だのの切り抜きが貼り付けてあれば嫌でも目につく。
しかもそれが洗面所の鏡や風呂の蓋、私の枕にまで貼り付けて
あったぞ。まったく、鏡に付いたテープの痕を消したのは誰だと
思ってるんだ」
「ごめんなさいまし〜〜。でも、でも、ぶちょおと過ごす初めての
誕生日だから特別な思い出が欲しかったんです…」
今まで怒っていた高野の顔がふっと微笑んだ。
「何かリクエストはあるか?」
「はい!あのですね、私、ここのフレンチが食べたいのでありんす」
そばにあった雑誌を広げて渡し、某高級ホテル内にあるフレンチ
レストランの記事を指差した。
「100g1680円のチーズの味もわからん君が高級フレンチの味を
理解できるとは思わんがまあいい。わかった」
「いやっほーい!やったー!フレンチ♪フレンチ♪」
前日の夜
「○○ホテルを19時に予約しといたからな。遅刻するなよ」
「ラッシャー板前!何着て行こうかな〜〜」
いつもなら縁側でビールを飲みながらいろいろと話をするのに
その日は部屋に籠ってあれこれと服を出しては鏡の前で
一人ファッションショーをしていた。自室から窓越しにその様子を
眺める高野の眼差しは限りなく優しかった。
蛍は昨日までの会話を思い出してついつい顔がニヤついてしまう。
しかし今の時間は19時過ぎ。
身支度に時間をかけすぎた上に居眠りをしてしまい、ギリギリに
なってしまった。
慌ててタクシーに飛び乗ったものの、とても間に合いそうにない。
電話をかけたら高野の怒号が聞こえてきそうな気がして
短いメールを送ってバッグの奥底に携帯をしまいこんだ。
着信音が聞こえる。背筋を冷たいものが走る。
「お客さん、携帯鳴ってますよ」
「い、いえ、いいんです。誰からかわかってますから」
「こちらは気になさらなくていいですよ。ほら、まだ鳴ってますよ」
「は、はい、それでは失礼して」
恐る恐る携帯を取り出すとサブウィンドウに『着信 ぶちょお』と表示
されている。覚悟を決めて出ようとした瞬間に切れた。
ほっとするのと同時に焦りと不安が募る。
窓から夜景を見上げると見慣れた筈の景色がいつも以上に美しく
輝いている。
『ぶちょお、怒ってるだろうな…せっかくレストランを予約して
くれたのに…』
ようやくホテル前に到着したものの、もう19時半近い。
慌てて飛び出ようとするとぴしっと制服を着たドアマンが扉を
開けてくれる。
『やっぱりここはステキ女子みたいに優雅に降りないとだめよね。
でもああ…怒られるぅ…』
にっこりとドアマンに微笑んでタクシーを降り、ホテルへ入る。
ロビーを見渡すと不機嫌オーラを発しまくった高野の視線が
突き刺さる。読んでいた本をしまい、ゆっくり蛍に近づいて来る
「貴様、昨夜私が何と言ったか覚えているか?」
「すみません…身支度に時間がかかってしまいまして…」
「まったく、いつもいつも言ってるだろう!前日までに用意できる
ものは用意して、交通機関の状況も調べて15分前には目的地に
着いてるようにとあれほど!」
「許しておくんなまし〜〜〜!」
「しかもあのメールはなんだ」
胸ポケットから携帯を取り出して画面を突きつける。
『ごめんなさいです。遅れるでありんす』
「どう書いても怒られるなーって思ってどうせならーって」
「何を考えてる!」
高野の声が少し大きくなる。しょんぼりとした蛍の目にはうっすら
涙が浮かんでいた。それに気付くと高野は少し驚いた。
「…ちょっと言い過ぎた」
「ごめんなさいぶちょお。あの、私ホントに嬉しくて前の晩はあまり
眠れなくて、ちゃんと前の日には着て行く服も靴も決めて
それで仕事が終わって着替えてメイクもし直して、髪も巻いたんです。
その時はまだちょっと時間が余って5分だけ横になろうって思って
気がついたら時間ギリギリでしかも髪がぐしゃぐしゃになってて、
ちゃんと直さなきゃってそしたら…」
「わかった。もういいから」
「私、ぶちょおに今日は一番キレイな私を見てほしくて…」
その後の言葉が詰まり、ぽろぽろと涙がこぼれた。
蛍の涙に慌てた高野はハンカチを取り出し、蛍に手渡した。
「悪かった。言い過ぎた。君がどれだけ楽しみにしてたかわかってた
筈なんだが」
「すみません。ハンカチ、ありがとうございました」
涙を拭いた蛍からハンカチを受け取ると、蛍から視線を外しながら
高野はこう言った。
「今日は特別キレイだから許してやろう。さ、行くぞ」
「今何て言いました?!」
「許してやろう」
「それじゃなくて〜〜」
「さ、行くぞ?」
「それでもなくて〜〜」
「他に何か言ったか?」
「今日は〜」
「今日は?」
「特別〜」
「特別?」
「その次!」
「やだもん、言わないもん」
「けち!減るもんじゃないでしょ!」
「減るもん」
「もーっ!いじわる!」
「ほら、行くぞ。ただでさえ遅れたんだ。腹減ってるんじゃないのか?」
「もー、お腹ペッコペコです!」
くるりと踵を返すと高野はさっさと歩き出した。
「待って下さいよぉ〜」
蛍は高野の横に並ぶ。だが高野は蛍を肘で小突いた。
「何するんですかぁ。もっとくっついて歩きたいです!」
「何を言ってる。こういう時はな、男性が女性をエスコートするんだ。
これは腕を組んでいいという合図だ」
「ラッシャー板前!!」
「こら!そんなにしがみつくな!歩けないだろう」
「だって腕を組んでいいって」
「もっとこう、そっと手を添える程度でいいんだ。スーツがシワだらけに
なるだろうが」
高野の腕から蛍をひっぱがす。少々不満そうだ。
「言い忘れてたな。誕生日おめでとう。蛍」
「ぶちょお…名前で呼んでくれた…」
優しく微笑む高野を見つめられて蛍は真っ赤になった。
「ありがとうございます…誠一…さん…」
二人はエレベーターの中へ消えていった。
end
GJ!!
楽しめました!ありがとうございます!
ラスト3行
×優しく微笑む高野を見つめられて
○優しく微笑む高野に見つめられて
でした。しかもエロなしですみません。
所どころのラッシャー板前がウケタwwwww
ぶちょお背高いし絵になりそうだ・・・<腕組んでる二人
GJ!
そしてCMのように
「何見てるの?」
の流れにぜひとも行って欲しいが…
「ハナクソがついてないか見てやっただけだ」
とか何とかツンデレぶちょおは言いそうだw
GJでありんす!
やっぱりあのCMはぶちょおとの待ち合わせに違いないと思うよね。
実は、私もその線でひとつ構想中なので、出来が良かったらうpさせて
いただきます。
>>215さん
楽しみにしてます!2作品うpしてみたものの、他の職人さまと
比べての出来の悪さに呆れて机にオデコをゴンゴンぶつけてますw
性懲りも無くまだ構想中(妄想中?)のネタがあるので
形になればうpしてみたいと思っています。
職人さん達GJGJです!!
楽しみにしてるので出来たら是非是非投下してください。
こんな部長が実際に仕事場にいたら
こーだろうなーという想像したら話が浮かんだので
かる〜い感じの「ホタル×ぶちょお」投下します。
エロなし&ラストあたりにしかぶちょおは登場しないので
嫌な方はスルーで。
「ええっ! あの人って上司と不倫してるのっ?!」
お昼に久しぶりに外で集まったホタルの同期。
女性が多く集まると必ず噂話に花が咲くのが定番であり、
今日はある恋愛話で盛り上がっていた。
「そうらしいのよぉ…あんなオヤジとよ」
「えぇ〜〜。私だったらヤダ」
「私も! 同じ会社に若くてイイ男がいるのに、何でわざわざアレとよ」
噂話を目の前で聞いていたホタルは
思いがけない衝撃事実にただ目を丸くするばかりであった。
「ホタルはどう?」
「ぇえ?」
「あのオヤジと付き合える?」
ホタルはぼんやりと考える。
オヤジ…って確かあの人37歳だったよね。
高野ぶちょって確かこんど39歳だったはず。
私、もっとオヤジと一緒にいるんだよぉ〜。
何て答えればいいんだろっ???
いいや、適当にっ
「いやぁ〜………だいじょうぶ? じゃない?」
「ええっ?!! ホタルオッケーなのっ?!あれだよ?暑苦しいうえに
バーコード頭の○○部長だよっ?」
「…え? 年齢のことじゃないの?」
「年齢もそうだけど、見た目もよ。あと上司ってとこ」
「上司?」
噂話を始めた女性が、ため息をつきながらホタルに説明を始めた。
「だって、恋人が直属の上司ってことは、
仕事はやりにくいし好きな人に嫌な所も全部みられるのよ。
プライベートとは絶対に分けたいじゃない!!」
ぶちょおは、私の直属の上司で少し離れてるけど隣の机で、
仕事もプレイベートも全部見られてるし。
年齢もひとまわり以上ちがうし。
やっぱり私とぶちょーって釣り合わないのかな。
どうしよう、何だか不安になってきた…。
「…ホタル?」
思いつめたホタルを不思議そうに覗き込む同期の女性達。
でも、その空気を吹き飛ばすように1人の女性が言った。
「でも、ホタルのとこの部長は別格よね♪」
「えっ?!」
ホタルが驚いて顔をあげると
話し始めた女性がうっとりと空を見つめる。
「あ! 高野部長でしょ!!」
「そうそう、アノ! 高野部長♪」
「あーー、あの人だったら、こっちからお願い〜♪ よね!!」
「仕事出来るし、エリートだし、スーツの趣味もバッチリだし、
クールだけど話がわかって尊敬されてるし、39歳っていうのが
不思議なくらい若く見える」
「なんて言ったってあの癒されるスマートな顔立ち!」
「あれがホントの二枚目って言うのよねぇ…」
「ひと回りくらい年が離れてるけどそれがまた包容力を感じられていいよね〜」
「高野部長との秘密の恋なんて、くぅ〜!! 考えただけで燃えるわぁ♪」
「そんな上司の下に異動したホタルが羨ましい〜!! だって残業で残ってる時に
あの顔で突然抱きしめられちゃったら、もう落ちるしかないじゃない!!」
「あんなに近くにいて、叱られて優しくされたら好きにならないわけがないしね」
「私、不倫でもイイ♪ 一度でいいから夜の生活をお願いしたい♪」
「私は高野部長の髪に手を差し入れて、あのクールな顔を淫らに壊してみたい〜!」
さっきまでの話の流れと変わり高野の話題で盛り上がり続けている同期たちに、
呆然としていたホタルだったがようやく発した言葉が
「…え? さっきまで年齢とか上司とかダメとか言ってたよね?」
という弱々しい声。
「ホタル…さっきも言ったけど『高野部長は』別格なのよ」
迫力に圧されるホタルに更なる圧力。
「ねぇっ!! ホタル!」
「…えっ? な、なに?」
「たしか、高野部長って美人の奥さんと離婚したって聞いたんだけど」
「そうなの? ホントに? ホタル?」
「…そ、そうみたいだよ」
「ラッキー♪ 私、今度アタックしよっかなぁ〜」
「あんた、彼氏いるでしょうがっ! じゃあ私も♪」
「ずーるーいー! 私もぉ!!」
い、言えない…絶対に言えない!! 一緒に暮らしてるなんて。
しかも料理やら洗濯やら掃除やらやってもらってるなんてバレたら、
絶対にこいつらに殺される…。
「こないだ新しい服買ったんだ〜あれで飲みに誘っちゃおうかなぁ〜
高野部長…相談があるんです♪ って」
「絶対、高野部長はワインとか好きな女性が好きそうよね」
「そうそう。クールな男は、オシャレな女がお似合い!!」
「ホタル〜!! 今度、そっちにお昼遊びに行ってもいい?」
◇ ◇ ◇
「あーめーみーやー!!!」
縁側でまったりと過ごしていたホタルの頭の上から
突然、怒った声が響く。
ホタルは予想していたことに咄嗟に新聞をかぶって
隙間から高野を見たがすぐに新聞を取り上げられていた。
「キミは、キミの同期に何を言ったんだっ!!」
「ご、ごめんにゃさいっ〜!!」
「謝る前に、何て言ったのか教えなさいっ!」
「…部長は…離婚したけど、二ツ木さんとすごぉ〜く怪しいくらい
仲がいいって…」
「アホ宮ぁっっっーーー!!!」
「ごめんなさい〜〜だってぇー…」
「だって?!」
大声を出しすぎてぜいぜいと息をする高野に
神妙な面持ちで話し始めるホタル。
「……取られちゃうと思って……」
「取られる?」
「だって、だって! みんな高野部長は別格だって言うんですよ?」
「は? 別格?」
「私! あの人たちにバレたら、殺されますっ!!きっとバレた翌日には
東京湾にジャージとビールと抱き枕ごと浮かんでますっ!」
全く意味がわからず不審そうにホタルを見る高野だったが
真剣な瞳で自分を見つめるホタルにふぅ〜とため息をついた。
「と・に・か・くっ! 変な噂は否定しとけ!!」
「…わかりました」
「まったく! 私に近づいてくる女性なんていないんだから、
これ以上、私がモテなくなったらアホ宮のせいだからな!」
「うー…うー…うー…」
「何だよ、何か言いたいことがあるのか?」
「……ぶ、ぶちょおのバカ〜〜! エロジジイ〜!! オシリぷぅ〜っだっ!!」
「…キサマぁ…言いたいことはそれだけか? それだけなのかっ?!」
意外と鈍感な高野にホタルは行き場の無い怒りを発した結果、
思いっきりホッペタをつねられ、取っ組み合いのケンカに発展する二人。
ケンカという名のじゃれ合いが甘い時間になるのは…。
またあとのハナシ。
(おわり)
投下おわりです。
ホタル×ぶちょおが大好きなので
次の方、楽しみにしてまーす。
GJ!すごくうまーい!
映像が自然と脳内再生されたよw
GJ!!
GJ!!いいよ〜。すばらしい〜〜!
超GJ!!!
ほんとSPとかでドラマやってくれないかねぇ(´・ω・`)
続きwktk
>>215を書いたものです。
2つのマックスファクターCMをモチーフにしたものを書きましたので、
よろしかったら読んでみてください。
えっち描写が得意じゃないのでエロ部分はさらりと書いちゃっています。
また、ぶちょおの性格が「ツンデレデレ」になってしまいすぎかなと思いますが、
お許しくださいませ。(汗)
玄関に向かう足音。
靴を履く気配。
ドアが開きそして閉まる。
『出かけたか。早いな』
高野は自室で身支度を始めようとしたところだった。
今日は高野と蛍は初めて二人で外食をする予定なのだ。
事の発端は数週間前、二ツ木と呑んだ時だった。
山田早智子との付き合いについて愚痴とも惚気ともつかない
話を聞かされたあとに、「おまえ雨宮とデートとかしないの?」
と言われた。
考えてみれば、同居してから始まった関係であったので
二人で外出しようと思ったことすらなかった。
「いや、以前と同じような生活だからな。」
「おまえはそれでよくても雨宮はまだ若いんだから
恋人とデートしたいとか思ってるんじゃないの?」
「あいつは家が一番ってタイプだから、一般論は当てはまらん。」
「そうは言っても夢見るお年頃だろ、20代半ばだもんなあ。
ウチの姐さんなんて、外食でも何度も同じ店連れて行ったら、それをちくりちくりと
うるさいぞー」
以下はまた愚痴とも惚気ともつかない話になっていったため、高野は聞き流しているだけ。
『外でデートか』
折りしも、蛍がメインになって企画した案件がクライアントにも大変な評価を受けて
納期を迎えたばかりだったのを思い出し、帰宅して早々に高野は蛍に外食デートを
提案したのだった。
「ぶちょおとデートなんて、照れますね。でも嬉しいです!」
蛍は大いに喜んで、読んでいた雑誌をパラパラめくり始めた。
「ここ、良いなあって思ってたんですよね。」
「ああ、最近出来たホテルの…。よし、じゃあそこで良いだろう。」
「うーんとお洒落していきますから、腰を抜かしたりしないでくださいよ!」
…まさか、あの奇抜な趣味のワンピースではあるまいな…と思い少々引きつった笑顔で
「まあ、無理するな。」と返す高野であった。
一緒に住んではいるが、折角のお外デートなので現地で待ち合わせにして欲しいと
蛍に言われたのが5日前。
それもそうかと承諾したが、やはり当日の蛍の扮装、もとい服装に一抹の不安を感じる
高野は、店ではなくロビーで待ち合わせることにしたのだった。
そして今日がデート当日。
待ち合わせの時間からもう10分過ぎている。
高野は、その性格ゆえに待ち合わせ10分前にはホテルのロビーに到着していた。
『ま、想定の範囲内だ』
とはいえ、家を出たのは随分早かったのにどういうことか。
そのとき高野の携帯が蛍からのメールを受信した。
遅れてすみません。
タクシーでそちらに向かっています。
もうすぐ着きます。
ホタル
ロビーもかなり混み合ってきたことだし、車寄せで待っていようと自動ドアを出ると、
目の前に一台の黒いタクシーが到着した。
後ろの座席に座っているのは蛍によく似た女性。いや、蛍本人だった。
どこかがいつもと違う。
高野に気が付いた蛍は穏やかにしかし輝くような微笑で高野を見つめていた。
『綺麗だ』
正直にこの気持ちを伝えれば、蛍はどんなに喜ぶことか。
しかし高野はその気持ちを平常心の仮面に隠してしまう。
いやいや、実は隠しきれていなかったのだが…。
タクシーの扉が開き、蛍が降りてきた。
服装は、シンプルにブラウスとプリーツスカートという落ち着いた
いでたちであったが、若い女性の輝きを控えめに引き立てていた。
そして蛍の表情。
自分を見てこんなに嬉しそうに笑ってくれている。
それは決して自惚れではないと高野は思った。
『こんなに綺麗だったか?』
惚れ直すと言う言葉があるが、これがそういう気持ちなのだろうと思ったりした。
蛍も、高野の表情から自分に見とれているらしいことを感じていた。
それを口に出してくれないことも分かっている。
だが、今日は表情から感情がちょっと読み取れたことに満足していて、
その気持ちがさらに蛍の微笑を美しいものにしていた。
「お待たせいたしました。」
「ああ」
高野と蛍は並んで歩き始めた。
すぐに、このように並んで歩くのはこれが初めてだと二人とも気づいた。
高野は蛍のためにやや歩調を緩めた。
蛍は高野の腕にドキドキしながら手を掛けた。
「は、初めてですよね。こんな、腕なんか組んじゃって歩くの。」
「ああ、そうだな。」
会話が続かない。
蛍も、会社及びその通勤途上と家以外の場所に高野と居ることで胸がドキドキしっぱなしだった。
すれ違いざまに、高野のことを目で追う女性の多いことに気が付いた。
『やっぱ、ぶちょおってカッコイイんだよなー』
実は、自分のことをチラチラと見ている男性もかなりいることには気づいていない蛍であった。
高野はそんな男性どもの視線に、イラつく自分に少し驚いていた。
『いい歳して、しかも男の嫉妬は見苦しいんだが…』
店に到着し、着席したあとも会話はあまり弾まない。
メニューを見ているつもりが、無意識に蛍の顔を眺めてしまう高野。
蛍もその視線に気づいて高野を見た。
「どうかしましたか?」
「何でもないよ」
「さっきからずっと見てる… 何か言ってください。」
「…だよ」
「え?」
「きれいだよ…」
蛍ははにかんだようにやや俯いてそれから花のような笑顔を高野に見せた。
いつもだったら、嬉しかったのでもう一回言ってくださいとお願いしたくなるところだが、
今日は素敵大人女性を目指しているのでぐっと我慢してみた。
「だって、初めてのデートですから。」
「…雨宮、君は…」
「もう恥ずかしいから、そのくらいにしてください。」
「そうじゃない。君は、メニューが逆さまだ。」
「あ」
こういうところが、蛍らしくていいじゃないかと高野は思うのだが、当の本人はばっちり
キメているつもりだったので、眉根を寄せて悲しそうな顔をしている。
『こいつの百面相はいつ見ても飽きんな』
いつもの蛍らしさを垣間見て、高野の口元が少しほころんだ。
結局、オーダーは高野にすっかり任せ、しばらくするとワインがグラスに注がれた。
ワイングラスを片手に高野が「今回の仕事は、いい経験だったな。」と声をかけた。
「ありがとうございます。さらに精進いたします。」
「じゃあ、乾杯」
「それと、初めてのデートに乾杯!」
グラスを軽く合わせて、ほんの一口ワインを口にする蛍。
本当はグーッと一気飲みしたいところだったのだが。
その後は、食事が進むに連れて仕事のことや今までの同居生活の出来事などを楽しく語らい、
いつもの二人らしい会話になってきた。
蛍は『ああ、これだよ。恋人してるって感じ。ビバ!デート!』と思っていた。
会計を済ませて、店を出るとやや言いにくそうに蛍が口を開く。
「あの、トイ…いえお化粧室に行きたいのですが。」
「じゃあ、ロビーで待っているから」
「ラッ…じゃない。はい、分かりました。」
化粧室に向かいながら、『ああ、もうすぐ家に帰っちゃうんだな』と
なんとなく12時目前のシンデレラのような心境の蛍であった。
ロビーにたどり着いた蛍の手を、高野は無言で握りしめ出口とは違う方向へと歩き出した。
エレベーターホールに連れてこられた蛍は「あの、何処に行くのでしょうか?」と質問した。
「ここ」とカードキーを見せる高野。
「へ?」
「ついて来なさい。」
思わぬ展開に動揺する蛍であったが、すぐに嬉しさがこみ上げて来た。
『外食&お泊りデート!すごーい、なんて恋人っぽい展開』
エレベーターの中で、なお握られたままの手を蛍は見つめていた。
手を繋いで歩くなんてことも、初めてだなと思いながら。
その頃、他のホテルのバーでこの二人を話題にしている男女がいた。
「あの二人、今日は上手くいったのかなー。」
「ばっちりだと思うわよ。蛍には変身プロジェクトを伝授しておいたから。」
「変身?」
「そう。私の行きつけのエステを紹介してあげたの。メイクもちゃんと綺麗に
仕上げてくれるところだから、きっと部長もみとれちゃってるんじゃない?」
「俺たちが仕向けたって気付くかな。」
「大丈夫よ。二ツ木さんはきっかけを作っただけ、私は相談に乗っただけって
感じになってるもの。
だってねー。二人の仲を隠す必要も無くなったんだから、外でデートさせて
あげたかったのよ。蛍が大きい仕事を終えたところで絶妙のタイミングだと思ったし。」
「君は、本当に面倒見がいいよね。」
「じゃ、そろそろあなたの面倒も見てあげようかしらね、場所を変えて。」
ルームキーを二ツ木に見せる山田姐さん。
「うん、うん」
こちらも、大人の時間が始まるようである。
一方、高野と蛍は
先にシャワーを済ませた高野がソファに座っていると、浴室から蛍がうなだれて
出てきたところだった。
顔を上げないまま、高野の正面のソファに腰掛けた。
「どうした?」
「私、やっぱりアホ宮です。」
「何をいまさら」
「魔法が解けちゃいました。お風呂でついいつもどおりお化粧落としちゃったー」
「普通、寝る前には化粧落とすだろ?それに君の素顔なんていつも見てるじゃないか。」
「うー。だってー。今日は特別なのに。」
「特別綺麗な蛍さんはもう十分見させてもらったから。ほら、顔を上げなさい。」
顔を上げると悲しそうな顔をしていた。しかし、高野にとっては愛着のある蛍の顔であった。
「化粧を落としても十分綺麗だから、そんな眉間にしわを寄せるんじゃない。」
「…嬉しかったので、もう一度言ってください。」
「しわを寄せるな。」
「その前のところを」
「…化粧を落としても十分綺麗(やや棒読み風)」
「ちょっと元気になりました。」元からタレ気味の目尻がさらに下がる。
蛍の表情の移り変わりが可愛らしくて、高野の表情も柔らかになる。
もう少し、この顔で遊びたいなーなどと意地悪な気持ちが芽生えた高野は
「じゃあ、おやすみ」と言うと一人でベッドの中へと入ってしまった。
「へ?」
この状況でこの展開に驚いた蛍はベッドに駆け寄る。
「あの、ぶちょお?」
本当に目を閉じてしまっている。
「起きてくださいよ。起きないとチューしちゃいますよ。」
高野は微動だにしない。
蛍はチューしてしまうべきか、寝かせてあげるべきか悩んでいた。
その思案中の自分の顔を、薄目を開けてみている高野のことなど蛍は気付いていない。
高野の口元を見ると、先程よりもチューをしたそうな唇をしているように感じたので、
蛍は「本当にしちゃいますからね。」と顔を近づけていった。
そして、蛍の唇が高野のそれに触れた瞬間、蛍の身体は高野の腕に捕まえられた。
唇がふさがれたまま「んー?ん?」と何かを喋っている蛍の言葉は高野の口中に
飲まれていく。そして僅かな唇のすき間から高野の舌が侵入してきた。
高野と深い口付けを交わすたびに、蛍は自分が溶けてしまうような感覚を覚える。
身体のもっとも深いところまで熱で溶かされ、ほぐされていくような感覚。
高野は蛍の頬に手を当てた。そしてその頬の柔らかな感触で、蛍がデート前に
行っていたのはエステなのだろうと推測した。
『まだまだ魔法は解けてないよ、お姫様』
唇を開放し、蛍の顔をじっと見つめた。
「何なんですか?もう!」
「チューしてきたのは君のほうだもん。」
「だって、こんなシチュエーションでおやすみって…」
「本当に寝ると思ったか。だいたい同居している二人が、わざわざホテルの部屋で
することといったら…しかもダブルルームなのに、説明しなくたって分かるだろうが。」
「あぁ?ホントだ。ベッド大きいですね。」
「今気付いたのかよ!さ、君もこっち来なさい。」
ベッドの中で固く抱き合い、唇を重ねる二人。
高野の指が首筋から胸へと滑っていく。
唇が蛍の胸の頂を弄ぶ。
「あの、電気消してもらってもいいでしょうか?」
高野はスイッチに手を伸ばしたが、部屋はほんの少し暗くなっただけだった。
「あのー、もっと暗く…」
「ダメ。特別綺麗な蛍さんをじっくり見たいもん。」
蛍に次の言葉を喋らせまいとするかのように、高野の口付けが落ちてきた。
蛍は高野にどんどん攻められて、高野の指が秘所を捉えたときには
部屋の明るさなど気にすることも出来なくなっていた。
そして、高野を受け入れた。
強く激しく自分の中を駆け抜けていく感覚。
掴まっていないとどこかに飛んでいってしまいそうな快感が襲ってきて
高野の背中に腕を回した。
高野は、自分に貫かれて艶やかな女の顔になる蛍が好きだった。
頬は紅潮し、軽く開かれた唇から耳に心地よい泣き声が聞こえてくる。
その声がさらに高野を駆り立てる。
「ぶちょ…、もう…ィ…あ、あぁ」
二人の動きが一瞬とまり、そして高野は蛍の身体の上に崩れていった。
翌朝、高野が目を覚ますと隣に蛍の姿が無かった。
部屋の中を見回すと、蛍は高野のシャツを羽織って窓辺に立ち外を見ていた。
高野はさっと下着だけ身に着けて窓辺に向かい、背後から蛍を抱きしめた。
「もう起きたのか?」
「あ、ぶちょお。おはようございます。」
「何を見ている?」
「東京って本当にたくさんの人がいるなーって。それなのに私はぶちょおに
出会えたんだなーって。」
「そうだな。」
「昨日だって、ここに来たときぶちょおのこと見てる女の人たくさん居たんですよ。
そんなひとがたくさん居るのに、ぶちょおと一緒に居るのはわたしなんだなって。
ちょっと不思議だけど嬉しくなっちゃいました。」
「君も…。ま、いいか。」
「何ですか?」
「何でもない。」
高野は、そう言って背後から抱いたまま蛍の頬に自分の頬を寄せた。
「あ、そうだ。」
何かひらめいたのか、蛍は高野の腕を解いてテーブルの上にあるメモ用紙に何かを書きだした。
「はい!」と高野に手渡されたメモにはこう書いてあった。
ケーヤク書
一緒にいようね(はぁと)
ホタル
高野も承諾したのかケーヤクする。
いーよ(はぁと・はぁと)
タカノ
蛍はそのメモ用紙を嬉しそうに受け取り、もう一文追加した。
ず〜っとね(はぁと・はぁと)
ホタル
高野は一瞬考えた。
自分はいい。蛍には言わないが、おそらくずっと蛍を想っていけるだろう。
だが、蛍はまだ若い。
40歳に手が届きそうな離婚歴のある男よりも、もっと相応しい男が現れないとも
限らないのではないか。
昨夜のロビーで蛍に視線を送る男たちを思い出す。
そのときは、自分はどうしたらよいのだろうか。
とりあえず、ケーヤク書にはこう書いた。
ずーーーーーーーーーっとだぞ(はぁと・はぁと)
セイイチ
もし蛍が心変わりしたら、このケーヤク書をたてに契約不履行で訴えてやるか、
蛍のために以前のように破棄してやるか…
まあ、そうは言っても蛍が心変わりしない自信もかなりある。
それに、あの干物っぷりを容認できる男はそうそう居ない。
きっとこのケーヤク書はきっちり履行されることであろう。
(了)
わーー!!!乙です!!!!!
メニューが逆さになってるところにバロスw
ビバお泊りデート!!
GJ!
ちょっと泣けた
年の差カップルってやっぱりいろいろ考えたりするんだろうなーとしみじみ。
GJ!!
また楽しみにしてます!
242 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/09(火) 08:53:46 ID:NfzrrJuI
いやーいいねいいね!
蛍かわゆすなー(´ω`)
ぶちょーカッコヨス!!
エロの所はニヤけちゃいますな
Gj!!
これからはMFのCM見るたび、ニヤケちゃいそうw
幸せな二人にこっちまで幸せな気持ちになった
二人ともかわいいなー
お泊まりデート&ヤキモチ焼きツンデレぶちょお、GJ〜!
以前もぶちょおのシャツはおるほたるの話があったけど、やっぱり裸シャツ萌w 幸せだ〜。
GJ!GJ!!!
まさかこんなに早くに投下されてるとは…(*´Д`*)
最初から最後まで萌えっぱなしだったよ!
萌え〜〜〜!かわゆい〜〜〜!
私も(
>>207-209書きました)あのCMネタで続編というか
エピローグ考えてたんですがこんな素晴らしいの書かれちゃ
困るでありんすw
次も書いてね〜!待ってるよ〜〜!
職人様、楽しみにしてます!
今気付いたが…
部長の元奥さんと、『愛し君へ』の俊介の元カノは
一緒でないかい?
既出ならスマソ。
>248 一緒だよ
黒谷友香ね
シリアス系ってこのスレ的にはおk?
まだ形にすらなってないんでうpできるかどうかはわからない
ですが。
シリアス大歓迎!どんとこい
>>209の続き。
エレベーターの中はガラス張りになっていて、上昇と共に眼下に
広がる夜景に蛍は感嘆の声を上げた。
「わあ〜、きれいですね!ね、ぶちょお!」
「そうだな」
早速呼び名がぶちょおに戻ってしまっているのはさておいて、
蛍は先ほどから高野が夜景ではなく自分を見つめているのに
気がついた。
「どうしたんですか…?さっきからずっと見てる…」
「ハナクソがついてないかどうか見てやっただけだ」
「はあ?!」
「君は一つのことに夢中になると他がすっ飛ぶからな。メイクやら
服やらに気を取られてハナクソにまで気が回ってないだろうかと
思ってな」
「はああ?!そういうぶちょおこそ鼻毛が出てますよっ!」
「な、何?!ちょっ、鏡貸せっ」
「うっそぴょーん」
「何だと?キサマぁ〜〜」
高野は蛍の両頬をつねり上げた。
「あにをふる〜〜〜〜!」
その時、エレベーターの扉が開いた。
「いらっしゃいま…?」
出迎えた支配人と思しき年配の男性が目を丸くしている。
「あ、いや何でもないです。予約した高野ですが」
「お待ちしておりました。こちらへ」
(何さ、気取っちゃって!あっかんべーっだ!おしりプーっだ!)
「何やってる。早く来い!」
「へーい」
蛍はプリプリしながらレストランへ入って行った。
end
>>214さんのアイデアいただきました。
>>231さんのラブラブぶりにはかないませんが楽しんで
いただければ幸いです。
GJです!ありがとうございます
かわいい!GJです!
趣向を変えて優華と要カップルで作ってみました。
10夜のクリスマスパーティーの後から始まってます。
かなり甘め(自分が書いたものにしては)です。
要の広島弁がめちゃくちゃなのはご勘弁下さい。
パーティー終了後、優華、要、山田の三人は大通りを歩いていた。
「今日さ、蛍来なかったじゃない?家で寝てる方がいいなんて
ほんと干物街道まっしぐらなんだから」
「あいつらしいのう。こうと決めたらテコでも動かん」
「確かに。こう、何者にも振り回されないっていうか、
自分をしっかり持ってるんですよ。ライブラリーカフェの時も
『絶対諦めません』って言われて私、この人には敵わないなって
思いました」
「ねえ二人はさ、好きな人に幸せにしてほしいタイプ?幸せにして
あげたいタイプ?」
「俺は惚れた女を幸せにしたい。一生かけて守っちゃる。
惚れた女が笑っていてくれることが俺の幸せじゃ」
「姐さん、どうしてそんなこと聞くんですか?」
「蛍にね、以前相談されたの。手嶋君と付き合ってた時に彼から
『蛍さんは僕が幸せにします』って言われたんだって。その時に
すごく違和感を感じてね、どうしてだろうって。最後には
『自分の幸せは自分で決める』って別れたのよね。蛍らしいなと
思ってさ。で、優華は?あ、タクシー来たわ。じゃ、またね」
「お疲れ様でした」
「お疲れっす」
「で、優華はどうなんじゃ?」
「幸せ…そうですね…私は蛍さんほど強くないから『自分の幸せは
自分で決める』なんて言い切れないな」
「そうかのー?優華も結構頑固じゃと思うが」
「そんなことないですよ?」
「んで?」
「私は…誰かに幸せにしてもらうとか、自分で決めるとかそういうんじゃ
なくて、好きな人と二人で幸せを作っていきたいです」
そう言って優華は要の目をじっと見つめた。
「優華…俺はお前のことが好きじゃ。精一杯幸せにしてやりたい」
「私だけが幸せじゃ不公平じゃないですか。要さんの幸せは?」
「さっきも言うたが、俺は優華が幸せでいてくれることが俺の
幸せじゃ。他に何もいらん」
「それじゃ嫌です。私も好きな人には幸せでいてほしいです。
要さんと…二人で幸せを作っていきたいです…」
最後は消え入りそうな声になった。
「もう一回言うて?」
「え…」
「もう一回言うてくれたら俺は幸せになれる」
「私も…要さんのことが好きです…」
要は優華を抱きしめた。
「俺は…世界一の幸せ者じゃ!」
「きゃあっ!苦しいですよ〜!」
二人は要の部屋にいた。要の部屋はすっきりと片付いており、
インテリア事業部の社員らしいシンプルながらもセンスの
ある家具に囲まれていた。
「要さんらしいお部屋ですね」
「寒かったじゃろ?今熱いコーヒーいれるけん。それとも
ワインの方がええか?あ、膝掛けか何かいるか?もうちょっと
したら部屋が暖まるからそれまでガマンしてくれ」
要はエアコンをつけるとちょっと緊張しているのか部屋の中を
せかせかと動き回る。
「要さん」
「ん?待ってな。コーヒーもうすぐできるから」
「要さん、隣に座って下さい。それから私、ワインがいいな」
「え?あ、うん」
ワイングラスと赤ワインを持ってきて優華の隣に座ると
いつも自信満々の要からは想像がつかないほど落ち着きがなかった。
逆に優華の方が落ち着きを見せていた。
「乾杯」
「か、乾杯」
要は一息に飲み干す。
「なんか不思議じゃ。優華が俺の部屋におるなんて」
「そうですか?私はいつかこんな風になるって思ってましたよ?」
「どうして…」
「わかったんです。私が一番私らしくいられるのは要さんの前
だって。だからかな、マコト君との恋に悩んでた時も随分甘えて
しまってたし、『要さんじゃ無理なんです』なんてひどい事も
言っちゃった。要さんなら許してくれるって…あの時はごめんなさい」
「さすがにあの時は傷ついたな」
「ごめんなさい…」
「ええって。もう昔のことじゃ。今は優華がここにおって俺を
好きって言ってくれた。それだけで嬉しい」
要は優華の肩を抱き寄せた。優華の甘い髪の香りが鼻孔をくすぐる。
「要さん…」
潤んだ瞳で見上げる。
要の唇がそっと優華に重なる。始めは触れるだけの優しいキス。
次第に強く、唇を求め合う。舌がまるで別な生き物のように
からみあってゆく。
唇が離れる瞬間のなんともやるせなく、切ない気持ち。
……このまま片時も離れたくない…優華はそう思っていた。
要は優華を抱き上げるとベッドに運んだ。ふわりと降ろすと
優華にキスの雨を降らせた。
気がつけば優華は服を脱がされ、生まれたままの姿になっていた。
「明かりを消して下さい…恥ずかしいです…」
シーツで身体を隠そうとするも、要に阻まれてしまった。
「優華のすべてが見たいんじゃ。隠さんでくれ」
「せめてもう少し暗くして下さい…」
要が明かりを落とすと、淡い闇の中で優華に白い肌がまるで
発光しているかのように浮かび上がっていた。
「綺麗じゃ……」
要は感嘆した。このままいつまでも見つめていたいような気持ちに
なった。
「要さん…そんなに見つめないで下さい…」
優華は今のこの状態から早く脱したかった。なぜなら触れられても
いないのにもう濡れ始めていたからだった。
(もうこんなになってるなんて私…どうしちゃったの?)
「優華…」
再び二人は深いキスをした。次第に耳、首筋と唇や舌を這わせながら
手は胸をまさぐる。
「あぁ…っ!」
固く尖った先端に唇が触れると思わず大きな声が出てしまう。
「もっと声を聞かせてくれ。優華の声も好きじゃ」
もっと声を聞きたくて二つのバラのつぼみのような先端の片方を強く
吸い、片方を指で愛撫する。
「あ…あぁん…もう…イヤぁっ…」
自分だけが聞く事を許された優華の甘い声に要は酔いしれた。
もっともっと声を聞きたい、感じて欲しい。要は優華の存在を
確かめるように脇腹、ヒップ、太ももから爪先へと唇を這わせた。
「きゃぁっ…!」
そして最も敏感な部分に指を這わせる。優華は思わず腰が浮いた。
たっぷりと潤ったそこはもう、要をいつでも受け入れる用意が
できていた。
「優華、いくぞ」
「はい…」
要はゆっくりと奥へ進んだ。
「優華、好きじゃ…」
「私も大好き…」
二人はやがて高みへと登りつめ、果てた。
優華は気を失ってしまったらしい。
要は優華の髪を撫でながら愛しい思いで見つめていた。
しっかりと彼女を抱き寄せ、二度と離れないようにと願いながら
眠りに落ちた。
翌朝、要が目を覚ますと優華はいなかった。
「あれは夢…?」いや、そんな筈はない。髪も、声も、背中に
回された手の感触もはっきり覚えている。
優華…後悔してるのか?だから帰ったのか?
その時、寝室の外からかすかに物音がした。慌てて飛び出すと
優華がキッチンで朝食を用意していた。
「優華!」
「あ、起こしちゃいました?おはようございます。できてから起こそうと
思ってたんですけど…きゃっ!もう、何か着てきて下さい!」
「あ…ああ、すまんすまん」
とりあえずジーンズとセーターに着替えると、朝食の用意ができていた。
「勝手に冷蔵庫の食材を使っちゃいました。すみません」
「十分十分。だけどあまりなかったじゃろ。男の一人暮らしなんてロクな
ものが入っとらん」
「そうですね」
くすくすと優華が笑った。
「ではいただきます」
ぱんと手を合わせ、食べ始める。テーブルに並べられたのはトーストに
オムレツ、サラダ、コーヒー。美味しそうに食べる要を優華は
ニコニコと眺めていた。
「うん、うまい!ん?なんじゃ、食べんのか?」
「なんか嬉しくって。好きな人が私の作った物を美味しそうに食べる
の見てたら幸せだなって。ずっと見ていたいです」
「見られてたら食べにくくなるじゃろが。冷めるし早よ食べよ」
「はい。ところでさっき、何で慌てて出てきたんですか?しかも何も
着てないんですもん。びっくりしちゃいました」
「…帰ってしまったかと思ってな。後悔したんかと思って」
見る見るうちに優華の顔が曇った。
「何で後悔なんかするんですか?後悔させるようなことしたんですか?」
「いや、まだ信じられなくて…」
「要さんが好きだから、要さんとなら…私…だから気持ちを伝えたのに
まだ信じてくれないんですか?!」
優華はうつむいてしまった。要はあわてて優華に駆け寄った。
「すまん!本当にすまん。そんな優華の気持ちを信じてないとか
そんなんじゃないんじゃ。夢みたいっつーか、まだ夢の中のようでっ…?」
優華は屈み込んで見上げる要の左頬をつねった。
「ふふっ。痛いですか?」
「ゆうがっ?!」
「夢じゃないでしょ?」
「いでぇ…お前、嘘泣きじゃな」
「要さんが私のことを信じてくれないからです」
つねられた頬をさすりながら要は立ち上がった。
「そうじゃな。まだ信じられんから信じられるまで優華にもっと
もっと好きって言ってもらわなんとな」
要はまた優華を抱き上げ、ベッドに運んだ。
「きゃあ!何するんですか!私まだ食べてないのに!」
「後で食べればええじゃろ。寒いし腐らん。それに俺はもう食ったで、
エネルギー補給完了じゃ」
「もう、ひどい!」
要は優華にぽこぽこ叩かれながらベッドルームに消えていった。
end
GJGJGJ!
要×優華読みたかったのよ。
私もこちらでいくつか駄文を書かせていただいていますが、要×優華を
書きたくかったけど広島弁に自信が無くてギブアップしてました。
しかし、ありものでチャチャッとお食事を作れる優華さんはさすが素敵女子!
264 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/13(土) 21:16:55 ID:sp9ymzFv
何時の間に こんなに 進んでたの!
みんな すごい !!
感激です!!
要×優華、面白かった!!!
読む前は「広島弁で大丈夫かな。。」って思ったけど、
呼んでみたら、けなげな2人に萌え!
GJGJGJGJ!!
GJ!!いい感じ!
ありがと〜〜!読みやすいです!
10夜のライブラリーカフェのプレス内覧会打ち上げ後から始まります。
エロなしのちょっと甘めショートストーリーです。
書いた勢いで投稿したので(あまり推敲してないw)変な所があるかも
しれませんがご容赦下さい。
「優華に先を越された…かな」
プレス内覧会の打ち上げ終了後、山田早智子は一人大通りを歩きながら
ため息をついた。
『ドキドキする恋じゃないけど、一緒にいてほっとできるんです』
『それも恋よ。優華も大人になったわね』
(偉そうに言っちゃったけど、優華はあの年でそれに気付いたのよね。
私が同じくらいの頃はそんなの退屈なだけとしか思えなかったけど。
今はまだ無理だろうけど、蛍もいつかきっと『その人』の存在に気付く
でしょうし。いや、もう気付いてるのかもしれないわね)
「私もいつか出会えるのかしら…」
「山田姐さん」
声をかけられて早智子は我に返った。
「独り言言いながら歩いてるなんてどうしたの?悩みでもあるの?」
振り返ると二ツ木が笑顔で立っていた。
「あら、二ツ木さん。どうしたの?高野部長と二次会かと思ってたわ」
「フラれちゃったよ〜。よかったら付き合ってよ」
「部長の代わり?そんなのは嫌よ」
早智子はわざと冷たい口調で答えた。
「そんなんじゃないよ。気を悪くしたかな。ごめん。その…君を誘う
口実が欲しかったんだよ。高野のことはウソ。あいつはさっさと
帰っちゃった」
オロオロと言い訳する二ツ木を見てついに早智子は吹き出した。
「あははは!そんなの最初からわかってたわ」
「え〜?俺のことからかってたの?」
「いいわ。付き合ってあげる。でもとびきり素敵なとこでなきゃ
嫌よ?」
「う、うん!」
「じゃ、行きましょ。どっちの方向?」
「え…?」
早智子は二ツ木の腕に自分の腕をからめた。真っ赤になって何も
言えなくなっている二ツ木を見て早智子は嬉しくなった。
「二ツ木さんの奢りよ?」
「も、もちろんじゃないか。まかせてよ!」
二人がこの後どうなったかは…秘密
GJ!GJ!
秘密と言わず続き書いてください><
272 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/23(火) 13:19:54 ID:wArFN6fQ
ほしゅ
だいぶ過疎ってきたね。
一応長編執筆中なんだけどもういらないかな。
>>273 即レス申し訳ないけどいりますいります
是非!
275 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/24(水) 00:12:27 ID:Teqv2TL8
一日の終わりにはこのスレをのぞきに来てる
このスレの事が忘れられなかった
ど〜してかなぁ。
自分からもお願いします!
まだまだホタル熱はさめませんよ〜
いいねいいね〜、もっと読みたい!
部長×蛍もいいけど、要×優華、山田×二ツ木もすごくイイ!
特に山田×二ツ木はどS展開が面白そうw
278 :
262 作者:2007/10/24(水) 16:17:45 ID:ordw2lOI
今頃になって文章がおかしいことに気付いたorz
本文の下から7行目
×要はまた優華を抱き上げ、ベッドに運んだ。
○要はまた優華を抱き上げた。
妄想の垂れ流しとはいえ、他人様に読んでいただいてるのだから
ちゃんと推敲しないといけないのに。
どなたかにうp前にチェックしてもらえないかと真剣に考え中。
>>273 過疎っててもちゃんと毎日見に来てる人がココにいますよー(・∀・)
うpおねがいします!楽しみにしてます
今日はKISSの発売日♪
ホタルノヒカリの続きが読める♪
281 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 01:10:51 ID:txRe/rzG
kissでガックシ。
>>280 さん、まだ元気かなぁ
282 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 18:42:28 ID:dEVyqSQ4
>>281 今月号のキーワードはフィジカルでしたね
283 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 16:31:55 ID:Fk3geEc3
284 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 22:40:52 ID:oeKt3/ls
285 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/31(水) 23:58:32 ID:lz8OAogj
保守
七夜の深雪が帰った後から始まります。
台詞を書き出してみたら自分の書いた物との違いにorz
ちょいシリアス路線でいってみます。
一ヶ月半以上書いてはボツにしていたせいかキャラ設定が違って
いる気もするのでそういうのは嫌な方、マコトも出てきますが
かなり可哀相な扱いになってしまってるので(マコトファンの方
すみません)マコトファンの方は読まない方がいいかと思います。
「何でいる…!」
「どうして本当のことを言わなかったんですか」
「君さっき出てった筈じゃ…」
「どうして本当は君を失いたくないって言わなかったんですか。
どうして今でも好きだって言わなかったんですか!」
「離婚したんだよ」
「…え?」
「君には言ってなかったけど、正式に離婚した」
「え?」
「やり直すことはできなかった」
「でも、部長は今でも奥さんの事を…」
「好きだからって乗り越えられないことがある」
「そうかな…本当に好きだったら乗り越えられるんじゃないかな。
部長は、頑張って乗り越えようとしなかったんじゃないかな」
「君に何がわかる。何も知らないくせに」
「何も話してくれないからです!」
「話してどうなる。君はただの部下だ。私とって君は、何でもない
ただの同居人だ。早く手嶋のところに行け」
高野は玄関の方を指差した。
「嫌です」
「何を言ってる…」
「嫌です!」
「早く行けったら!」
「今出かけたら部長も奥さんを追いかけていっちゃいます!」
「なっ…!」
「今ならまだ追いついてしまいます!そしたら部長は『君が好き
だもん、別れたくないもん』って言うんでしょう?!」
「離婚したって言ったろう」
「再婚だってできます。奥さんだってきっと部長のことがまだ
好きな筈です!頑張れば何だって乗り越えられます!
そしたら元に戻れます!」
「さっきから何を言ってる?」
「行かないで下さい…奥さんを、追いかけないで下さい…私は……
部長のことが好きなんです…!」
蛍の目から大粒の涙がこぼれ落ちた。
高野はあまりのことに言葉を失った。
「今わかったんです…私…今まで奥さんの話を聞いても何とも
思わなかったんですけど、あ、何ともっていうのは悪い意味じゃなくて
会ったことなかった人だし…その…うまく言えないんですけど…でも、
さっき初めてお会いした時に、奥さんが『あなた』って言ってそれで
ぶちょおが『深雪』って言った時になんかこう、モヤモヤ〜っとした
感じがして、何でそんなこと感じるのかなってよくわからなくて…」
「それは嫉妬だと言いたいのか?」
高野はため息をつきながら言った。
「たぶん…そうです。マコトさんと優華さんが二人で話してる時も同じ
感じがしました。でも今の方がもっと強くて苦しいんです。
今出て行けば部長は奥さんを追いかけて行っちゃうって思ったら
私もう、訳がわからなくなってしまって…それに奥さんは
私の知らない部長をたくさん知ってるんだって。今は私と一緒に
いるのに私は部長のことを何もわかってない。ぶちょおはこんなに私の
ことをわかってくれてるのに…!」
「それは嫉妬じゃない。ブラコンとかファザコンとかそんなのに
近い感覚だ。兄弟が彼女を連れてきた時の気持ちと勘違いして
いるんだろう」
高野は自分に言い聞かせるようにゆっくり話した。
「違います。そんなんじゃありません。どうしたらわかって
もらえるんですか?」
「自分で考えろ」
蛍は意を決して高野に近づいた。そして高野の頭を鷲掴みにすると
その唇に自分の唇を重ねた。
「これで、わかってもらえましたか」
さすがに恥ずかしいのか真っ赤になった顔を背けながら尋ねる。
(今何をした…?自分のしたことをわかってるのか…!)
何も答えない高野に蛍はまた泣きそうな顔になっていた。
「まだわかってもらえませんか」
蛍は高野の手を握り、強引に高野の部屋へ連れ込んだ。
ベッドの横に立つと無言でワンピースのボタンを外し始めた。
「やめろ!わかった!君の気持ちはわかった」
高野は蛍の手を掴んで下に降ろし、はだけた胸元を閉じた。
(…もう自分の気持ちを誤魔化すことはできない…)
「雨宮…私はもう妻のことはもう過去のことだと思っている。いや、
正直言って妻のことを考えるとまだ胸が痛む時があるがな。今もまだ
少し動揺している」
蛍はうつむいて部屋を出ようとした。が、高野に阻まれた。
「だが、君がいたから乗り越えられた。君といると妻のことを
考えすぎないでいられた。君と話していると元気になれた。
心が安らいだ。いつの間にか妻より君のことを考えている自分がいた。
本当はいつでもここを出て行けたのにできなかった。君といるのが
楽しかったから、離れられなかった」
蛍がゆっくり顔を上げた。
「それは…本当ですか?」
「ああ。本当だ。私も君が好きだ」
「部長!」
蛍は高野に抱きついた。高野もまた、蛍を強く抱きしめた。
「私、ここを出て行きたくないです。部長のそばを離れたくないです」
高野を見上げる蛍の顔は涙で濡れていた。
二人は再び唇を重ねた。今まで告げられなかった思いを、気付くことが
できなかった思いをぶつけあうかのように激しく求め合った。
(キスってこんなにしょっぱかったっけ…)
蛍は頭の隅でそんなことを考えていた。
その時、廊下に置いたままの蛍のバッグから携帯が鳴った。
to be continued
290 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 20:03:56 ID:bh3Inqu5
乙!
291 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 20:59:42 ID:4c87n/oi
wktk
wktk!!!
ドキドキするおーーー!!!
293 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 23:38:07 ID:AtG24zZs
更新うれしー幸せだー!!!
うわーなんか更新きてた!
続き待ってます
続きです。
ここから(たぶん6から)ホタルの部長への呼称が「ぶちょお」に
変わります。シリアス調できたのでこれまでは「部長」の方が
雰囲気に合ってるかなと思って書いてきましたが、この後は
甘い展開になるので呼称が変わります。
余談ですがこのお話は2パターンのラストができてしまいまして、
「いつもの雰囲気ホタルさん」と「ちょっと小悪魔ホタルさん」と
名付けてどっちにするか随分迷ったのですが「ちょっと小悪魔ホタル
さん」バージョンを採用しました。
キャラが違っていますがご容赦下さい。
あと、批判や感想などいただけたらすごく嬉しいです(次の作品への
モチベが上がるので)。
他の職人さまの作品も読みたいので待ってます!
二人ははじかれたように身体を離した。
「マコトさん…」
「どうするんだ」
「もう、迷いはありません。全てを話してお別れします。部長は
待ってて下さい」
蛍は出かけて行った。先ほどまでよく晴れていた空は今にも雨が降り
そうな雲行きに変わっていた。
蛍から一方的に別れを告げられたマコトは呆然としていた。
公園に呼び出され、「他に好きな人ができた。自分が悪い、
ごめんなさい」と繰り返すのみでマコトの疑問に一つも答えない蛍に
怒りの感情が沸き起こってきた。
結局蛍はごめんなさいの一点張りで帰ってしまった。
訳のわからぬまま一度は帰宅したものの、居ても経ってもいられず、
また、ずっと心の中から消えなかった疑いを晴らすべく蛍の家に
向かっていた。
降り出した雨の中、マコトは蛍の家の前にいた。意気込んで家まで来た
ものの怖じ気づいてしまい、門の前でためらっていた。
玄関のドアが開いた。マコトは慌てて曲がり角まで戻って身を隠した。
白いシャツに黒のパンツを穿いた背の高い男性が出て来た。
(やっぱりオタカさんは男だったんだ…!)
傘で顔が隠れて見えないが、なぜか見覚えがあるような気がした。
その時、蛍が戻って来た。傘を持っていなかったせいでずぶ濡れで
とぼとぼと歩いて来た。
(蛍さん…!)
「雨宮!」
男性がさしていた傘を放り出して蛍に駆け寄って抱きしめた。
(高野部長…!!)
「やっぱり部長だった…」
マコトは自分が呟いた言葉に驚いた。同居相手が男性だったことは
予想がついていたが、相手が高野だったなどとはわからなかった筈
なのに。
(今にして思えばおかしなことがいくつもあった…どうして資料を
受け取りに行った時に部長に会った?どうして部長はあの後来た道を戻ったんだ?どうして電話で蛍さんは『部長』と口走った?どうして
部長と飲んでた筈なのに目が覚めたら蛍さんがいた?同居相手が部長
なら全て説明がつくことじゃないか…)
マコトはその場にずるずるとへたり込んだ。
「雨宮!ずぶ濡れじゃないか!早く入りなさい、風邪をひく!」
「ぶちょお…濡れちゃいます…」
「そんなのはどうでもいいから!」
抱きしめた蛍の頬と頬が触れあった瞬間、高野はその熱さに驚いた。
「熱があるじゃないか…」
高野は蛍の額に手を当てた。
「傘を持ってなかったから…歩いて帰って来ました…」
「早く入れ。着替えなさい」
肩を抱くと蛍はがくっと頽れた。
「雨宮!」
蛍が目を覚ますともう夜だった。雨はもう止んでおり、月が出ていた。
高野が心配そうな顔で覗き込んでいた。
「ぶちょお…?」
「目が覚めたか。気分はどうだ?」
「あの、私…あれっ」
起き上がろうとするも、頭がふらついて起き上がれなかった。
「やっと熱が下がったところだ。無理に起きるな。何か飲むか?
何がいい?」
「はい…あの…ぶちょおが前に風邪ひいた時に作ってたジュースが
飲みたいです」
「りんごをすりおろして搾った中にフランス産の蜂蜜を5グラムと
国産のレモンを2ミリの輪切りにして2枚と半分入れて作った
ジュースか?」
「はい」
(あれを覚えていたのか…)
高野が微笑んだ。つられて蛍も微笑んだ。
「わかった。作ってくるからちょっと待ってなさい」
「はい。あの…ぶちょお、ずっとついててくれたんですか?」
「心配だったからな。汗も随分かいてたし」
それだけ言うと高野は蛍の部屋を出た。
(汗…ってそういえば私びしょ濡れになって帰って来たのにいつの
間にかジャージとTシャツに着替えてる!ってことはぶちょおが
着替えさせてくれた?つまりハダカを見られた?!ムダ毛処理
しといて良かった〜って違う!!恥ずかしいっっ!
どどどどうしようっっ)
蛍はタオルケットを頭からかぶってうろたえた。
「雨宮、できたぞ…ってさなぎ女?!」
「う〜〜、う〜〜〜〜」
「どうしたんだ?気分が悪くなったのか?」
「見ないで下さいっ。ぶちょおにハダカ見られたなんて恥ずかしくて
死にそうですっ!」
「びしょ濡れだったんだから仕方ないだろう。まさかそのまま寝かせる
わけにはいかないし。随分汗もかいたから着替えさせないわけにも
いかなかったからな」
「でもっ、でもっ」
「看病してる時に変な気なんか起こすか。風邪ひいてる私のベッドに
もぐり込んできた君じゃあるまいし」
「あれはその…!あ…」
蛍はがばっと起き上がったがまた倒れそうになり、手で身体を支えた。
「無理して起き上がろうとするな。ほら喉が渇いてるんだろう?
まずはこれを飲め」
「はい…」
高野は蛍の身体を支えてジュースを渡した。
「美味しい…!」
「当たり前だ。私の特製ジュースだからな」
蛍は一息に飲み干した。
「おかわり下さい」
「元気が出てきたようだな。たくさん作ったからどんどん飲め。
脱水症状を起こしたら大変だからな」
蛍はさらに2杯ジュースを飲み干した。
「落ち着いたか?何か食べられそうか?」
「もうこれで十分です。ありがとうございました」
「そうか。じゃ、もう寝なさい。風邪の時は寝るのが一番だから」
「はい」
蛍は横になった。
「じゃ、時々様子を見に来るから。おやすみ」
「ついててくれないんですか?」
「もう熱も下がったし、大丈夫だろ?時々見に来てやるから」
「そばについててくれなきゃ眠れません」
「なに甘えてるんだ」
「お願いです…」
「仕方ないな…だが絵本は読まないぞ」
仕方ないと言いつつお願いする蛍の可愛らしさについ口元が緩んで
しまう高野であった。
「ここに寝て下さい」
「え?!」
蛍は端に寄った。
「一緒に寝ましょう!」
「な…何を…風邪がうつるだろうが!」
「もう熱下がったから大丈夫ですよー。添い寝してくれなきゃ
眠れません」
「わかった。眠るまでな」
「やった!」
高野は手枕で横になった。蛍はにっこり微笑むとおやすみなさい、と
呟いて目を閉じた。
しばらくすると規則正しい寝息が聞こえてきたので高野は部屋を
出なければと思ったが、蛍の寝顔を見ていると愛しい思いの方が勝って
しまい、離れ難くなってしまった。
更に時間が経ち、手枕をしていた腕が痺れてきたので身体の向きを
変えようと蛍に背を向けた。
「…ううん…」
蛍が高野を後ろからぎゅっと抱きしめてきた。
「雨宮?」
びっくりして振り返ったみたが、蛍は眠っていた。
(抱き枕と間違えてるな…)
再び横になって高野はあることに気付いた。
(背中に当たっているのは…)
マシュマロのような柔らかい物が背中に当たっている。
(落ち着け、落ち着くんだ。こんなシチュエーションは別に初めての
ことじゃないだろう。しかも相手は病み上がりだ。抱き枕と勘違いして
しがみついてるだけなんだ。病人相手に変な気を起こしたアホ宮じゃ
あるまいし、私は一体何を考えてるんだ)
必死に打ち消そうとする理性とは裏腹に、高野の脳裏には帰宅して
からの蛍の様子がまざまざと甦ってきた。
雨に濡れた髪…荒い息づかい…指に吸い付くような白い肌…
熱い身体…。
身体に巻き付けられた腕を解いて蛍の方に身体を向けると、彼女の
身体は仰向けになった。月明かりに照らされた蛍の顔を見ていると、
もう抑えきれないほどの切なさが込み上げてきた。
「雨宮…本当に私でいいのか…?」
高野は蛍に口づけた。昼間にしたような激しさは欠片もなく、
こわれものに触れるかのように優しくキスをした。
「ぶちょお…」
唇を離すと蛍はぱっちりと目を開けていた。
「起きてたのか!」
「いえ…なんかぶちょおにちゅーされる夢みて、すごくどきどきして
目が覚めたらぶちょおが…」
「いや…その…」
蛍の手が高野の頬を愛おしむように包んだ。
「もう一度して下さい」
二人は再び唇を重ねた。わずかに開いた唇の隙間から高野は舌を滑り
込ませた。昼間は気付かなかったが、おずおずと舌をからませてくる
蛍に微かな違和感を
感じた。高野は慣れた手つきで蛍の服を脱がせた。
「恥ずかしいです…」
「暗くてよく見えないから安心しろ」
そうは言ったものの、蛍の部屋には満月の光がまっすぐ差し込んで
いて、彼女の身体を照らしていた。月明かりに彩られた蛍はこの上なく妖しく美しく、まるでこの世の者ではないかのような錯覚を覚えた。
(綺麗だ…)
高野の唇が蛍の首筋をなぞった。その手は触れるか触れないかの
ような、まるで羽毛でなでられるような感触で蛍の身体を撫でた。
くすぐったさと快感が入り交じったような不思議な感覚に蛍は
酔いしれた。
まだ肝心な部分には触れられてもいないのに、二つの蕾は色づいて
固くなり、身体の芯が熱くなってくるのを感じた。
「あっ…ぶちょお…へんな感じ…」
「もう少し素直な表現をしてもらいたいね」
高野は柔らかなふくらみを撫で、その頂きに舌を這わせた。
「いやぁ…あぁっ…」
高野の手は次第に下の方へと移動し、敏感な部分に触れた。熱い蜜で
満たされた花弁は指の刺激に耐えきれず、シーツを濡らすほどに
あふれさせた。
「結構敏感なんだな。意外だ」
高野は蛍の耳許で囁いた。
「あん…もう…ヒドイですよ…」
憎らしいほどに余裕たっぷりな高野に蛍は腹が立ってきたがすぐに
押し寄せる快楽の波にその思考は押し流されてしまった。
気がつくと高野の頭は蛍の足の間に移動していた。止める間もなく
その中心の最も敏感な部分に高野の舌が滑り込んだ。
「やめて下さい…!そんな汚い…お風呂にも入ってないのにっ…!」
更に強く押し寄せる快感に蛍は気を失いそうだったが、かろうじて
意識を保って高野に懇願した。
「汚くなんかない。それに本当にやめちゃっていいの?」
ニヤリと笑う高野に組み敷かれ、快楽の虜にされた蛍にはもうなす
術がなく、こう答えるのが精一杯だった。
「ぶちょおのイジワル…大キライ…」
「それはどうも。準備ができたようだな。いくぞ」
高野は蛍の中に侵入した。
「…痛い…!」
「大丈夫か?すまない。少し急ぎすぎたか」
「そうじゃないんです…だって…あの…」
蛍は言い淀んだ。
「すごく…久しぶりだから…」
高野はさっき感じた違和感の理由がわかった。
(そうか、あのぎこちない感じは久しぶりだったからか。手嶋とは
殆ど何もなかったのか…)
手嶋と身体の関係がなかったのだとわかると、高野はほっとすると
同時に自分が彼に嫉妬していたことを自覚して少し驚いた。
「痛みがやわらぐまでこうしているから」
自分の感情を悟られまいと高野は蛍を抱きしめ、手嶋の痕跡を拭い去る
かのように何度もキスをした。
ふと目を開けると蛍の目から涙が滲んでいた。
「まだ痛むか?やめようか?」
「違います。やめないで下さい。私嬉しいんです。ぶちょおとひとつに
なれたんだなあって。もっとぶちょおを私の中に感じていたいんです。
だからこのままでいて下さい。もう殆ど痛くないですから」
「そうか。じゃ、動くぞ。辛かったら言え」
「はい」
高野はゆっくり腰を動かした。蛍の身体から強張りが消え、高野の
動きに合わせてまた切なく甘い声を漏らし始めた。
「ぶちょお…もうダメです…離さないで…」
蛍は身体が溶けてしまいそうな、意識がどこかへ飛んで行ってしまう
ような感覚に襲われた。高野の息が荒くなり、やがて蛍の身体の上に
崩れ落ちた。
月は天高く昇ったようで、蛍の部屋の中は先ほどより随分暗くなって
いた。
「あの…」
蛍は高野の腕の中にいた。
「ん?」
「私、ぶちょおがいいんです」
「急に何だ?」
「さっきの質問の答え。私でいいのかって聞いたでしょ?」
「寝てたんじゃなかったのか!」
「ぶちょおが私に背中向けた時に目が覚めました。どっか
行っちゃうんじゃないかと思って咄嗟に抱きついちゃいました」
いたずらっぽく蛍が笑った。
「なんて奴だ…!騙したな?」
高野は自分の顔がかっと熱くなるのを感じた。
(部屋の中が暗くて助かった…)
「ぶちょお、顔真っ赤ですよ。うふふ」
「暗いんだから見えるわけないだろっ」
「やっぱり赤いんだ」
「貴様…!」
高野は起き上がって蛍をまた組み敷いた。
「ぶちょお…大好きです…」
蛍の腕がするりと伸びて高野の首にからみついてキスをした。
このままずっと二人きりの甘い時間が続くよう願いながら…
end
うおおおおGJGJGJ!!
久しぶりに幸せ気分っす。また書いてくださーい。
GJ−−−−−!!!!!
キャラ崩れてないですよ!全然違和感ない!
久しぶりにキュンキュンしました!
脳内変換もバッチリできましたw
また書いてください!!!
グッチョー!グッチョォォォォォブ!!
いいじゃないっすか
小悪魔ほたるさんも素敵ですよ
305 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 23:42:38 ID:eFIRZ1ww
保守
306 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 00:03:38 ID:jHtsfjt/
保守
過疎ってますね〜・・・
寂しいでありんす・・
年末年始あたりにSPドラマとかやってくれないかな…(´・ω・`)
309 :
@マークの人:2007/11/17(土) 00:05:00 ID:h/yW73kp
むちゃくちゃ長編一本書いてます…まだ終わりません…どないしょorz
マジっすか
裸で待ってます!!頑張って!
楽しみw
312 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 15:51:26 ID:vXhRKsat
楽しみ〜(^^♪
313 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 22:41:18 ID:T+fqMwUc
待ってます♪
314 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/19(月) 17:09:58 ID:n1esaLj8
あたしも待ってる!
ぶちょー好き
このスレは萌えます。
職人さん達もレベル高いですな。
毎回楽しみにしてます。
ここレベル高いんだ?ドラマにハマってここまで流れてきたけど、どれも
面白いからいつも来るけど他のスレ見たことない。
レベル高いかどうかわからないんだけど他ってもっとひどいの?
よそはよそ、ここはここ。比べる必要はどこにもない。
気になるなら、自分で覗いて確かめてみるといいよ。
気に入らなければこのスレだけ見に来ればいいし、気に入ればめっけもの。
せっかく自分で読むスレを選べるのだから、今以上に楽しめるといいね。
>219さんのストーリーを元ネタに頂戴いたしました。勝手に続編作って
しまって申し訳ありません。
コミックス10巻のネタバレも少々含んでますので未読の方にも
申し訳ありません。
ものすごく久々に書いてみました。待ってますの声に励まされて一晩で
書き上げました。ありがとうございます。嬉しいです。批判とかも
頂けるとこれまた励みになります。>309の長編は長過ぎて収集つかなく
なってしまったので一旦ボツって整理し直します。何とかなればうpしたい
です。
余談ですが、現在朝ドラ「ちりとてちん」にはまってそっちのスレにも二本
うpしてしまいました。もし朝ドラをご覧になってる方がいらっしゃいましたら
そっちに書いたのも読んでいただけると嬉しいです。
「…ちょお!ぶちょお!起きて下さい!いい天気ですよっ!」
「……何だ雨宮…私は昨夜は接待で帰って来たのが一時を回ってたんだ…
今日は十時まで朝寝する予定だ…」
高野は毛布を頭からすっぽりかぶった。
「お出かけしましょーよお。せっかくぶちょおにワンピース買って
もらったんですもん。これ着てデートしたいです!」
蛍はベッドに乗って毛布を引きはがそうとした。
「やだもん。起きないもん。」
「明日は雨の予報なんです!晴れてるのは今日だけなんです!」
蛍は食い下がった。
「…しつこいぞ君は…大体買ってやったわけじゃないだろう。リサイクルに
出した代金で買ったんだから私の金は一円も出してない。」
根負けしたように高野は起き上がった。
「でもぶちょおが生地とデザインを選んでくれたんですもん。私に一番
似合うのを選んでくれたんですよね?だったらプレゼントしてくれたのと
同じじゃないですか。」
「…いや、一番安い生地を選んだだけ。デザインは何パターンかある中から
一番シンプルなのにしただけだ。」
「え……」
蛍はみるみるうちに落ち込んだ。
(やっぱりこいつの百面相は見てて飽きないな。)
高野がくすっと笑ったのを見て蛍は抗議した。
「ひどいじゃないですか…すごく嬉しかったのに!」
「悪かった。デートに付き合うから許してくれ。」
「やった!映画でしょ、それから新しくできたカフェでケーキ食べて…
服も見たいし…」
「全部付き合うから降りろ。顔洗ってくる。トーストとコーヒーくらいは
用意しとけよ。」
「ラッシャー板前!!!」
蛍は慌ただしくキッチンへ向かった。
「デートか…しばらくしてなかったなぁ…」
数時間後。
蛍と高野は新作の映画を観終わって新しくできたカフェへ向かっていた。
セルフスタイルながらコーヒーもスイーツも美味しいことで評判らしい。
「じゃあ、私買って来ますからぶちょおは座って待ってて下さい。」
「私はエスプレッソを頼む。」
「はーい。」
高野は暖かい日差しの差し込むテラス席に腰を下ろしてパンフレットを
ぱらぱらとめくっていた。
一方、屋内席には偶然にも蛍の同僚が同じカフェにいた。
「ねえ、あのテラス席にいるの高野部長じゃない?」
「ホントだ〜!」
「私服もステキー!」
「誰かと一緒かしら?映画のパンフ見てるわよ。」
「一人なら声かけちゃわない?」
「二ツ木さんが一緒だったらどうする?」
「まさかー!あれはウワサでしょ?」
「ぶちょお、お待たせしました。はい、エスプレッソ。」
「ほ、ホタルーーーーーー?!」
「どうして?!」
「偶然よ、たまたま部下に会ったからお茶でもーってなっただけよ。
そうに決まってる!きっと仕事の話とかあるのよ!」
「面白かったですね。SFってあんまり見たことなかったんですけど
ハマりそう。」
「だろ?私の一番好きな監督なんだ。ところでそのケーキ美味そうだな。
ちょっと貰っていいか?」
「フォンダンショコラっていうんですよ。中からチョコレートがとろ〜っと
流れてくるんです。どーぞ。」
「楽しそうに話してるわよ…どうみても仕事じゃないっぽい。」
「パンフレット一緒に見てる。」
「あー!ホタルのケーキ食べたわよ!ホタルのフォーク使って!」
「さて、次はどこへ行くんだ?」
「次はですねえ…」
二人は席を立ち上がりかけた。
「あ!出るみたいよ!」
「ありがとうございましたー。」
「ホタル!」
急に声をかけられた蛍は振り返ってぎょっとした。「例の話」をした三人が
不審げな表情で睨んでいたからだ。
「え…ええ?!」
「誰だ?」
高野がそっと尋ねた。
「営業部にいた頃の同僚なんです。あのウワサ…たぶん流したのは…」
蛍が怯えた表情をしている。
「高野部長!こんにちはっ!ちょっとホタル借りますねえ。」
三人は愛想笑いをしながら蛍を少し離れた所へ連れ出した。
「ちょっとどういうこと?!」
「高野部長は付き合ってる人なんかいないって言ってたじゃない!」
「偶然会ったなんて言い訳は通用しないんだから。ずっと見てたんだから!」
「えっと…その…」
蛍はどう答えたら良いのかわからずオロオロしていた。
(どうしよう…私…東京湾に浮かんじゃう…!)
その時、高野が四人に近づいた。
「営業部の子達だね?いつもご苦労様。」
極上のスマイルで蛍の同期三人はぽわんとなってしまった。
「別に隠していた訳ではないんだが、私と雨宮は付き合っている。」
高野は蛍の肩に手を置いた。
同期三人は信じられないと言いたげな顔をした。
「ぶちょお…!」
「彼女に嘘をつかせてしまったのは私の責任なんだ。仕事とプライベートとは
分ける主義なものでね。雨宮に余計な気を遣わせてしまったんだ。
わかってくれるかな?」
「は…はい…」
三人はうっとりとした眼差しで頷いた。
「じゃ、先を急ぐので失礼するよ。また月曜日に。」
蛍を促して歩き出した。
「じゃ、じゃあね。またね…」
「ぶちょお、良かったんですか?噂が広まるのは嫌だったんじゃないんですか?」
「嫌なのは訳のわからない噂が広まることで、君と付き合ってるのは事実
なんだから構わないだろう。どうせいずれバレることなんだからそれが
早いか遅いかだけのことだろう?」
「ぶちょおおおおお!」
蛍は高野に抱きついた。
「こらくっつくな!人が見てるだろうが!」
「嬉しいんですもん!!ワンピースよりずっと嬉しいです!」
「何だ、今から服見に行くんじゃなかったのか?買ってやろうと思って
たんだがな…」
「ええっ!いります!欲しいです!」
「どうしようかな〜。」
月曜日
蛍はいつもより早く出勤していた。どうせ土曜日の噂が広がっているだろうと
思うと憂鬱な気分になってしまい、なるべく同期と会わないようにしていた
のだった。
高野はいつも通りの時間に出勤すると、エレベーターホール前で二ツ木に
声をかけられた。
「おーっす。」
「おはよqう。」
だが、周囲の様子がいつもと違っていた。周囲の女子社員達が二人を見て
ヒソヒソと何か話していた。
「なんかあったのか?」
「また私の噂が広がってるらしいんだ。雨宮といたのを見られてね。」
「それでどうしたのよ?」
二ツ木がニヤニヤしながら聞いてきた。
「認めたよ。別に悪いことしてるわけじゃないしな。」
「潔いねえ。」
エレベーターのドアが開いて廊下を歩いていると、ますます二人を見て
ヒソヒソ話をする女子社員が増えた。
「天下の高野部長様のハートを射止めた女出現てかぁ。」
「面白がるなよ。」
「おはよう。」
「おはようございまーす。」
インテリア事業部内から口々に挨拶の声がした。ここでは二人の仲は
知れ渡っているので高野はやっと落ち着いた気分になった。なぜか二ツ木
まで一緒にやって来ている。
「ちょっとちょっとお〜、蛍大変よぉ!」
曽野美奈子が賑やかに駆け込んできた。始業前なので蛍は休憩スペースで
早智子達とコーヒーを飲んでいた。
「大変なの!すんごい噂が広がってるわよ!蛍と二ツ木さんが高野部長を
巡って決闘するんですって!!」
蛍は危うくコーヒーが鼻に入りかけた。
「ええ?!」
「あははは!俺はいいぞ!雨宮、屋上で決闘するか?」
二ツ木が爆笑していた。
(やはり女というものは恐ろしい…)
高野はデスクで頭を抱えていた。
END
323 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 11:42:17 ID:VtBYBIr1
面白かった〜(^^♪
まだ 続きがあるのかな??
ボツにしちゃったのも なんとかして
うpして下さい。
楽しみに 待ってます♪
ぽわ〜ん★。,:*:。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★ 幸せ気分
ありがとう
GJGJ!!!
部長男前だなー。
326 :
322:2007/11/22(木) 19:31:06 ID:R0zwiXs8
訂正 8行目
×「おはよqう。」
○「おはよう。」
何でこんなの入っちゃったんだろうorz
327 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 23:36:15 ID:zJ4JJxA6
すっごく良かった!!ありがとうございました。まだまだ読みたいよ〜(^O^)
乙!!かなりワロタw
決闘したらすごいことになりそうだなw<ホタルと二ツ木