664 :
596:2007/09/25(火) 16:57:21 ID:D0mLqxZI
ホントはこの後、佐野と瑞稀が嫉妬と共に結ばれるはずなんですけど・・・。
書けたらまた、投下したいと思います。
H未遂じゃなくキス未遂なんて、ヌルすぎてスミマセン。
初リアルタイム遭遇!!
GJです!!中央イイヨイイヨ
佐野の嫉妬楽しみにお待ちしております!!
きゃーああああ!GJ!
続き気になるー。
嫉妬する佐野って萌えるんだよねwww
596さん、楽しみにしてます。
GJーーー!!
佐野のマジ怒りって寮生ドン引きするくらい怖いんだろうな
中央テラかわいす
669 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 21:16:48 ID:etdwuM85
GJ!!
先週はまだ最終回見てたんだなぁ…と思うと切ない。
596さん、本当に上手いなぁ〜!
GJ!
続き、wktkして待ってます。
良いよ良いよ!!
続きがはよ読みたい…!!
佐野の嫉妬と共に結ばれる…
くー!!
良いじゃないっすかぁ!!
待ってます!
PCから新スタートレックのテーマが響いた。―― 瑞稀からのメールだ!
佐野は椅子に座るのももどかしげにメールを開けた。
―― 瑞稀です。無事に自宅に着きました。沢山書きたいことがあるのですが、
逢った時のためにとっておきます。とにかく、ありがとう、佐野!
p.s. 空港でのこと嬉しかったです。今も思い出すとドキドキしてます。
佐野の頬に笑みが浮ぶ。
―― 無事に着いた様で安心した。 一日に一度は連絡する。
練習の様子も知りたいと思うし。 それと、、、ありがとう、瑞稀。
p.s. 空港でのことだが・・・。初めてだから、俺。一応言っておくぞ。
クリック。 ・・・・・ カッコーン。
―― 言いにくいのですが。・・・私は二番目でした。あれはいきなりですごく驚いた。
佐野の頬がかるく引きつる。
―― それは意外だ。でもどうせ、父さんとか、幼稚園の幼なじみとか、裕次郎とか言うんだろう?
クリック。 ・・・・・ カッコーン。
―― 裕次郎とは何度もありましたが(笑) 初めての相手は桜咲学園の生徒です。
佐野の頬が更に引きつる。
―― ちょっとだけ、ちょっとだけ気になるな。 まさか中津じゃ? まあ、別に誰でもいいけど。
佐野の頬ピクピク。
―― 中津じゃないです。でもすごく大事な友達で、佐野もよく知ってる人。とてもステキな人。
そういえば、その後にベッドで抱きしめられたけど、抵抗したので未遂でした。
時差ボケでしょうか、眠くなってきました。これから少し寝ま〜す。 お休みなさい、佐野。
――― 佐野呆然。
「だれだ? 誰だ? だれなんだーーーー!」
佐野の我を忘れたむなしい問いかけが205号室に響く。
中津やら難波やら、果ては天王寺や姫島まで総動員。 彼らが瑞稀を抱きしめている姿を想像し、
嫉妬で眠れない夜を過ごす佐野泉であった。
・・・・・・ つーか、瑞稀って意外と小悪魔ちゃん?
おしまい。
火曜日がつまんないよ〜。
最終回を見直して、ちょこっと書いてみました。
エッチない上に、アホな佐野でごめんね。
>>640,
>>641,
>>642 佐野泉×瑞稀×佐野森 嫉妬編 やっと書き始めました。
>>596 GJ!! どっちのバージョンも面白い! 続きが楽しみだ〜!
いいよ、いいよ〜
>>672いいよ〜!
佐野カワユス
脳内でBGMとかカット割りまですごく自然に映像化されて再生されたー
どんだけりの君好きなんだよ、自分…そしてぬけがらだ…orz
森の出るお話、待ってました!
胸ポケットに真紅のバラさして正座して待ってます
みんなGJGJだ!ここは神が多くて毎度楽しみです。
佐野はやっぱりかわいいwそして瑞稀もますますかわいい!
学園生徒みんなかわいいぞー。
>>673 裸にオペラ座のマスク着けてジョギングしながら待ってます
>>672 GJ!!天然小悪魔瑞希萌えww普段はクールな佐野が
瑞希の事になると世話したりヤキモチ妬いたりキャラ変わったりするのが凄くいい。
独占的強い佐野禿げ萌え!
原作にある修学旅行のときの話。
夜中にこっそり瑞希が温泉入ったら佐野とばったり会っちゃったときのが読んでみたい。
ほんとは佐野が何とか我慢するんだけど
もう我慢できずにそのまま襲っちゃうみたいなのが読んみたい。
誰かお願いします。
>>677 それ自分も読みたい
神よ…お願いします!!
680 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 22:40:16 ID:+mSOYCgz
最終回あとの修学旅行のホテルが何故か露天風呂で…嫉妬佐野に攻められる?
ってのはどうでしょうか?今まで手を出さなかった佐野爆発!みたいなの。
本当に小栗と堀北付き合ってほしいと思う自分はもう完全にイケパラ中毒orz
だってかなりお似合いだろ二人。ただ6歳も離れてるから現実的にはお互い兄妹みたいな感じかな―。
でも二人の仲良しエピを知ったらめちゃめちゃ嬉しい。だが人気俳優と人気女優だからこれからは
あんまり二人の話聞けないんだろうな…二人でどこ行ったとか言ったら週刊誌が目光らすだろうし。
けどやっぱ二人が付き合ってほしい!他の女や他の男と付き合ってるとはっきりしたら複雑だろうな…
>>677 実はネタだけなら考えたことはある。
しかし、一番の障害は「どこに出すんだよ、佐野」ってことであった。
中に出すのは論外だし、湯の中もどうかと思うし、湯の外の岩場とかも問題あるし。
それに瑞稀を岩場に寝かせるのは痛くて可哀想だし、
かといって湯の中で座位というのも処女にはキツいし、
しかも初めてで青姦なんて、こんな初えっち最低最悪なので、
「手出さなくて正解だったよ、佐野」という結論に達したw
まあ、読みたい気持ちもわかるけどね。
>>682 すごい!そこまで考えるなんて
言われてみたら、確かにある意味ハードだ
>>682 なんかいろいろすげーwww
でも確かにそう考えるとそうだね
そこで妄想した。
二人で旅行とか行っちゃえばいいじゃん!
内風呂(露天風呂)付きの旅館部屋。
風呂でいちゃいちゃしてそのままお布団へGO!!
685 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 00:02:41 ID:+mSOYCgz
>>682 確かに…。
>>684 そういえば原作verだとミズキの父親が風呂マニア
(佐野も風呂マニア)設定でカリフォルニアなのに総檜風呂なんですよね
…お家にお泊りもなかなかいいかも。
>>682 > 中に出すのは論外だし
これ言い出したら多くのSSが(ry
>>682の佐野×瑞稀に対する愛情の深さを確認した
瑞稀、実は初めてじゃないって設定はダメか
そこにすら嫉妬してしまう佐野
そして爆走のオンパレードでw
689 :
596:2007/09/27(木) 10:45:16 ID:O+4bbCIV
661の続きです。
673の方の嫉妬編、私も密かに待っていたので嬉しいです!!
私の方も一応佐野が嫉妬することになっているんですけど、
どうにもヌルいので、先に投下させてもらいますね。
どうしてもイイ子になってしまうんです、佐野を書いてると。
なので、できれば嫉妬のことは忘れてお読みください・・・。
690 :
596:2007/09/27(木) 10:54:55 ID:O+4bbCIV
空港からホテルへ向かうバスの中で、瑞稀はクラスメイト達に囲まれていた。
佐野はその輪からはずれたところで、一人で座席に座っている。
「これホントに芦屋かよ。」
「全然わかんなかった、オレ。」
「イケてるよ。超イケてる。」
「カワイイだろー。やっぱオレの瑞稀はどんなカッコしてもカワイイんだよなーっ。」
中津は嬉しそうに瑞稀の肩を抱き寄せる。
露出した素肌に中津の腕が回されると、佐野は思わず声を上げそうになって、慌てて口を押さえた。
自分の女の子らしい姿をやっと褒めて貰えた瑞稀は、素直にそれを喜んでいた。
ニコニコして何も気にしていない様子の瑞稀に、佐野はますます腹が立つ。
「なぁ瑞稀、なに拗ねてんだ?佐野のヤロー!」
何も知らない中津は、瑞稀にワケを尋ねるけれど、
「うーん、それがさぁ、わかんないんだよねぇ・・・。」
と、原因作った張本人が、全くわかっていない様子。
沈んだ表情でため息をつく瑞稀のために、中津は一肌脱いでやろうと佐野に近寄ろうとする。
しかし、信じられないほどの不機嫌オーラに、思わず後ずさると、
萱島が黙って首を横に振っていたので、その場は仕方なく諦めることにした。
瑞稀の傍に戻り、隣に座りかけたとき、中津の目に瑞稀の胸の膨らみが目に入った。
「うっ。」
鼻血が出そうになって、慌てて上を向く中津。
ゆっくり瑞稀に視線を戻すと、周りの視線が瑞稀の胸元あたりに集中していることに気が付いた。
やたらと瑞稀の体に触れようとするヤツらまでいる。
「あいつら・・・。」
『なるほどね。佐野が不機嫌になるわけだ・・・。
にしても、瑞稀のヤツ、鈍感過ぎじゃねぇ?』
瑞稀をガードするように体を割り込ませながら、中津は佐野にちょっと同情した。
691 :
596:2007/09/27(木) 11:02:14 ID:O+4bbCIV
「よぉし!これから、『部屋割り大くじ引き大会』だ〜!」
到着早々、ホテルのロビーに全員を集めて大声で叫ぶ難波。
遠くカリフォルニアに来てまで、そのイベント大好き精神を発揮するとは、さすが桜咲学園。
大盛り上がりのみんなをよそに、佐野は難波の前に無表情で立ちふさがると、
「これ、もらって行きます。」
トランプのように扇形に広げられたカードキーを難波の手から一枚抜き取った。
佐野はそのまま瑞稀の手を引いて、さっさとエレベーターを目指し、歩いていく。
「あーあぁ。行っちゃったよ。
・・・若いねぇ。」
難波は二人の背中にひらひらと手を振った。
エレベーターの中でも佐野はキツく瑞稀の手を握りしめたまま、ずっと無言で。
横顔をじっと見つめてくる瑞稀には目もくれず、ガラス越しに外の景色を眺めている。
目的の階に着くと、また瑞稀の手を引いて歩き出す佐野。
部屋のキーを差し込むと、瑞稀の背中を押して中へ入れ、後ろ手にドアを閉めた。
「佐野っ。」
気まずい雰囲気に耐えかねて、思い切って振り向いた瑞稀だが、
その声は覆い被さるように唇を塞ぐ佐野の中に全て飲み込まれていく。
瑞稀は何がなんだかわからなかった。
突然の激しいキスに翻弄され、瑞稀は苦しくて佐野の胸を押すけれど、
佐野の大きな掌が瑞稀の後頭部を押さえて逃がそうとしない。
息をする間も与えないほど、佐野は執拗に瑞稀の舌を追いかける。
懸命に背伸びしていた瑞稀の体はすっかり力が抜け、佐野に抱きかかえられるようにして、
やっと立っていられるような状態で。
その様子に佐野は満足したのか、瑞稀を少しの間解放した。
肩ではぁはぁと息をしながら、濡れた唇を半開きにして、瑞稀は佐野の肩に頭を預けている。
こんな姿を自分じゃなく難波が見ていたかも知れないと思うと、
佐野は瑞稀の無防備さが許せなかった。
同時にわき上がる嫉妬という感情を持て余してしまう。
「瑞稀、その顔すげぇそそる。」
掠れた余裕のない声で囁くと、もう一度深い口づけを再開する。
「んんっ、」
瑞稀の口から漏れる吐息も佐野にはあえぎ声にしか聞こえない。
静かな部屋の中で、互いの唾液が混ざり合う音だけが延々と続いた。
朦朧としている瑞稀はチクリとした痛みに目を開けると、
佐野がキャミソールから見える鎖骨にキスマークを残していた。
「ダメだよ、佐野。そんなとこ、・・・見えちゃうよ。」
「だから付けたんだ。
他の誰にも触らせたくないから。」
いつもの冷静な佐野とは思えない言葉に、瑞稀は驚きを隠せなかった。
「佐野?なんか変だよ。どうしちゃったの?」
「瑞稀のせいだろ!」
「え?あたし・・・?」
「なんでアイツらに体触らせたりすんだよ!
アイツらがずっと、胸や足ばっか見てたの、お前知らねぇだろ?」
「そんなの、佐野の気にしすぎだよ。みんなダチなんだし、肩組むくらい、いつものことだろ?」
「お前がそんなだからっ・・・、」
『こいつは何もわかってねぇ・・・。』
もう佐野の怒りは言葉にならなかった。
瑞稀の両方の手首を掴むとそのまま体を預けてベッドに押し倒す。
692 :
596:2007/09/27(木) 11:06:37 ID:O+4bbCIV
「きゃっ。」
「消毒してやる。」
二人はベッドに沈み込み、佐野はいくつものキスマークを瑞稀の肌に付けていく。
「ちょ、佐野、待って。」
小さな瑞稀の抗議も佐野の耳には届かない。
キャミソールの肩ひもに佐野の指がかかると、
「や、いや、ヤメテ!!」
泣き叫ぶような瑞稀の声に、ようやく佐野は我に返った。
ベッドについた両腕の間で、震えるように泣いている瑞稀の姿を見つけて、
佐野は瑞稀を傷つけてしまったことに気づく。。
「瑞稀・・・。」
「佐野ぉ、ひっく、ゴメ・・・ン、ゴメン、な。」
それでも自分を責めずに謝る瑞稀が、佐野はたまらなく愛おしくて、
こぼれ落ちる涙を何度も拭い、その額に、頬に、優しく口づけた。
「ゴメンな、瑞稀。オレ、どうかしてた。
あんまり瑞稀がカワイくなってたから、焦っちまって・・・。
誰かに取られそうな気がして、・・・怖かったんだな、きっと。
情けねぇよな。」
自分の気持ちをあまり話さない佐野の本音が聞けた気がして、
瑞稀は泣きながら、ふっと笑みを浮かべた。
「笑うなよ。」
勘違いしている佐野に向かって、首を横に振り、
「嬉しいの。あたしも、おんなじ気持ちだったから・・・。
今日佐野に会った時、佐野がすっごくカッコよくなってて、どうしようって思った。
あたしなんて、着てく服ばっかり気にして、中身は何にも変わってないから。
なんか置いてかれちゃったような気がして・・・。」
気持ちが確認できた二人は、ほっとしたのか、顔を見合わせてぷっと噴き出した。
しばらく笑いあってから、
「だからって、なんで難波先輩にキスされそうになってんだよ。」
さっきほど怒ってはいないけれど、佐野はまだ納得いかないと、瑞稀から真相を聞き出そうとする。
「違うの、あれは、先輩が・・・。」
その先は言いたくないという風に、俯いて黙ってしまう瑞稀。
それでも佐野はそれを許さず、その言葉の先を何も言わずに待ち続ける。
「・・・色気が足りないって。」
聞こえるか聞こえないかの声で恥ずかしげに瑞稀が呟いた。
佐野は俯いたままの瑞稀の顎をぐっと持ち上げて、自分の方を向かせると、
その大きな瞳をしっかりと見据えて、
「色気なんて、・・他のヤツの前で見せんなよ。
オレに、・・・オレだけにちゃんと見せて。」
悩ましいほどの佐野の眼差しに、色っぽいのは佐野の方だと瑞稀は思った。
胸が締め付けられるように切なくなって、気づいたら自然に佐野へと両手を伸ばしていた。
693 :
596:2007/09/27(木) 11:08:15 ID:O+4bbCIV
「瑞稀・・・。」
「佐野・・・。」
そこからの二人は、もつれ合うように抱き合い、お互いの衣服を脱がせていった。
早く一つになりたいという思いから、ボタンを外すのももどかしい。
その間も、啄むようなキスが繰り返されて、瑞稀は息も絶え絶えになっていた。
触れる唇が、舌が、指先が、全てがさっきまでとは比べモノにならないほど熱い。
もう何も考えられなくて、体中が佐野を求めているようだった。
一糸纏わぬ姿になった瑞稀の胸を、じれったいほど優しく佐野の手がなぞる。
固く尖った先端に指先が触れただけで、瑞稀の全身は電流が走ったように跳ねた。
『これが、感じてるってことなの?』
敏感に反応する瑞稀に佐野は興奮を隠せず、新しい快感を与えようと、瑞稀の全身をまさぐった。
かわいらしい胸の頂を口に含むと、瑞稀はたまらずに声をあげ、佐野の頭を抱きかかえる。
「佐野、佐野ぉ・・・。」
切れ切れに自分の名前を呼ぶ瑞稀を、もっと啼かせたくて、両方の胸を一度に責めると、瑞稀はビクビクと何度も細い体をしならせた。
「瑞稀・・。」
初めてみる瑞稀の乱れた姿に、佐野の中で、瑞稀を独占したい気持ちがどんどん膨らんでいく。
腰をくねらせて身もだえする瑞稀の太腿の付け根をすっとなぞると、そこはもう十分な潤いに満ちていた。
佐野は熱い瑞稀のそこが、指を飲み込みそうなほど柔らかく蠢いているのを感じて、思わず唾を飲む。
そのまま指を奥へ進めると、包み込むようにまとわりついてきた。
どうやら体の方は準備が出来ているみたいだ。
濡れた中指を出し入れするだけで、聞こえてくる水音は大きくなる一方だった。
片方の手の甲を口に当ててあえぎ声を抑えながらも、快感を追いかけようと無意識に腰を揺らす瑞稀は、たまらなく色っぽい。
「瑞稀の声、聞きたい。」
誘惑するように耳元で囁かれて、瑞稀は思わずぞくっと身震いする。
「オレだけに聞かせて。」
『そんな顔するなんてズルイ・・・。』
瑞稀は佐野の切なげな表情に母性本能をくすぐられ、仕方なく腕をおろした。
「やん、あ、あ、あぁん、」
自分の発する淫らな声に頬を染めながらも、体がその先を求めているのがわかるから、
余計に恥ずかしくて。
佐野は瑞稀の蜜に濡れた自分の指を、満足気に眺めると、
「・・・瑞稀はオレのもの、だよな?」
そう言って、自分自身の高まりを瑞稀の中心に押し当てた。
「あたしは、・・・佐野の?」
言われるままに口にする瑞稀のそこは、佐野を待ちきれなくて細かく震えている。
「そう。
いい子だから、力抜いて・・・。」
優しく髪を撫でる仕草とは裏腹に、佐野は一気に瑞稀の奥へと腰を進めた。
「うあぁっっ。」
突然の衝撃に、反り返る瑞稀の体。
その細い腰を掴んで、佐野はゆっくりと動き始める。
「瑞稀、瑞稀っ。」
佐野が名前を呼ぶ声と、肌と肌のぶつかり合う音が部屋に響き渡る
「う、うぅっ、」
苦痛に歪む瑞稀の顔さえも、佐野には愛おしい。
瑞稀をやっと独り占めできたという思いが、佐野の心にほんの少し余裕を与え、
「大丈夫か?瑞稀。」
「ん、・・・多分。」
優しく声をかけられ、少しほっとした瑞稀だったが、
「絶対誰にも渡さねぇから、・・・覚悟しろよ。」
「え?あのっ、待って!」
「もう、待てない。」
低く呟くと同時に、腰を思い切り引いたかと思ったら、さっきより速いペースで瑞稀を追いつめていく佐野。
694 :
596:2007/09/27(木) 11:29:03 ID:O+4bbCIV
乱れる前髪の間から覗く佐野の思い詰めた瞳に、瑞稀は求められる歓びをコワイくらい感じて。
深く浅く、緩急をつけた佐野の律動に、高くなっていく声を止められない。
「佐野、そ、・・な、激しっ、あぁっ、」
最後まで言わせて貰えないまま、鈍い痛みとぼんやりと甘い感覚の間で揺さぶられ、あえぐしかなくて。
精神的に深く繋がったことで、何倍にも増幅されて返ってくる快感の波に飲み込まれていく二人。
汗ばんだお互いの掌を合わせて見つめ合い、指を絡めるように繋いだのを合図に、
佐野が最後のスパートに入った。
「瑞稀、愛してる。」
荒い息の中から、何度もそう繰り返す佐野が愛しくて、瑞稀の瞳に涙がにじんだ。
「もう、どうなってもいい。」
涙声で呟いた瑞稀の言葉に、佐野の中にかろうじて残る理性の糸が、プツリとキレた。
瑞稀の細く白い足を高く持ち上げると、瑞稀の中をより深く、えぐるように打ち付ける。
弓なりになる瑞稀の胸の突起を代わる代わる愛撫しながら、己の欲望に身を任せるように。
声にならない声をあげ、身を捩る瑞稀の限界は、もうすぐそこだった。
痛みの後に来る甘い感覚に気づき始めた瑞稀だが、それが何なのかまだわからない。
ただ、佐野が出し入れするリズムに合わせて漏れる声が、最初と変わってきているのは自分でもわかった。
「あ、あ、あぁ、あん、あっ、あ、」
佐野は瑞稀の両足を抱きかかえると、角度を変えて瑞稀を突き上げる。
「あぁっ、やぁっ、」
瑞稀はもう何も考えられなくなって、夢中で佐野にしがみついた。
「瑞稀っ、くっ、」
「ああぁっ!!!」
うねるような瑞稀の中がキュッと締まって、佐野はその中に思いの丈を吐き出した。
695 :
596:2007/09/27(木) 11:29:50 ID:O+4bbCIV
そのまま倒れ込むようにして、横たわる二人。
呼吸が落ち着くのを待って、照れくさそうに無言で見つめ合う。
肩先まで伸びた瑞稀の髪を、珍しそうにくるくる巻き付けて遊ぶ佐野をぼんやりと見ていた瑞稀は、ふいに、
「はっ、そうだ!」
まだしっとりと汗ばむ自分の身体に付けられた無数のキスマークを思いだし、顔面蒼白になる。
「こんなんじゃウチに帰れないよぉ。」
半べそかいてる瑞稀と正反対に、佐野はご機嫌で、
「じゃ、泊まってけば?」
なんて軽く言う。
「そーゆー問題じゃないっ、」
振り上げた瑞稀の腕を掴んで、佐野は瑞稀を引き寄せる。
抱きしめたまま瑞稀の首筋に顔を埋めて、
「帰りたいのかよ?」
耳元で甘えるように尋ねられると、何も言えなくなってしまう。
「もう、それ反則!」
照れてふくれる瑞稀の頬に、佐野が軽くキスをした。
「ウチに電話しとけよ。帰れないって。」
「???」
意味不明な佐野の言葉にきょとんとする瑞稀。
「心配するだろー、ウチの人。」
「いや、だって、あたし、・・・・・えーっ!?」
やっとその意味がわかった途端、瑞稀は赤面し、絶叫した。
「うるせぇよ。」
穏やかな笑みを浮かべて瑞稀の額を指ではじく佐野に、
「もう怒ってないよね?」
恐る恐る瑞稀が尋ねると、
「さぁ?」
佐野はとぼけてぷいと横を向いてしまう。
「佐野ぉー。」
佐野の体を揺らして瑞稀が訴えると、
「まだ全部消毒終わってないし。」
と妖しい目つきで瑞稀の全身を見つめてくる。
「はっ、ダメ!絶対ダメだからね!」
身の危険を感じて、自分の身体を慌てて抱きしめる瑞稀。
そんな仕草がかわいくて、ついからかいたくなる。
「どうしよっかなぁ?」
「そんなぁ〜。」
瑞稀の悲鳴が部屋にこだまして、二人の長い夜はまだまだ続くのであった。
696 :
596:2007/09/27(木) 11:32:20 ID:O+4bbCIV
いいのかなぁ?こんなんで・・・。
そう言えば、難波先輩にゴムもらうの忘れちゃいました!
初心者マークの二人なので、許してください。
>>696 リアルタイム遭遇!嬉!
GJ!
嫉妬する佐野、カワユスw
>>696 ちょ//また会社でこのスレのぞいてしまったぁぁぁぁ
GJ!×100をあなたに進呈します(はあと)
佐野かわいいなぁ
いつもはあんなにツンなくせに〜www
>>596さん、GJ!
596さんの描く佐野、かわいくて、でも結構強引で大好きだ〜
>>696さん
GJ!!!!
嫉妬する佐野、良い〜!!
コトの後の二人の描写もまた…!!!
リアルに浮かんで来るよ!!
GJでした!!
またよろしくです!!
瑞希がオナニーしてる設定が見たいです。
>>596 GJ!GJ!
596さんの佐野、色っぽくていいよ〜!
キモいな
とりあえず他の普通のスレにURL貼るのだけはやめてよね
こんなの大半の人が見たくない
どっかに晒されてんのかな?
どことは言わないけど晒されてますよ
age進行やめたらいいんじゃないですか?
sageで投下いいでしょうか…?
佐野×瑞稀←中津で、取り敢えず佐野×瑞稀部分です。
もともと佐野も中津も好きなので、両方絡めたくなってしまいました。
佐野×瑞稀がすでに結ばれた後、少し経った
高校生くらいのそれぞれが成長するとあり得るかな?という設定で。
物語部分とエロ部分を分けるとどうしても上手く行かなかったので
長いけど、一気に投下して逃げます。長くてすみませんっ!
「はぁー」瑞稀は夕飯後に裕次郎の散歩と言って外に来ていた。
(きっと佐野待ってるだろうな…。今日も…するのかな…。)
大好きな佐野に抱かれる事は幸せな筈なのに、瑞稀は最近夜が気が重かった。
佐野と中津、3寮長に女って事がバレてもしばらくはそれまで通りの生活を送っていた。
でもある晩マッサージをしている時に、ふいに佐野が抱きしめてきて初めてキスをして
そのまま優しく、ゆっくりと瑞稀を抱いてきた。
恥ずかしかったし思わず逃げようとはしたけど、佐野がやんわりと抵抗を封じ
舌と指で優しい長い愛撫をされて徐々に力が抜けて、結局その時に最後までしてしまった。
初めてだったので痛かっただけではあるが、瑞稀は心が通じ合った喜びで一杯だった。
必然的にそれからは、他の寮生に見つかる心配をしながらも
瑞稀は好きな佐野を断われず、ほぼ毎晩佐野に抱かれているのだった。
「でも最近…。佐野ちょっと変わったよな…」瑞稀は裕次郎にボソっと話しかける。
何度も抱かれる内に体がすぐに感じるようになって確かに快感が強くなっている。
でも、最初のように大切な物を扱うような佐野の愛撫は今はなく
快感を与えるための愛撫だけに変わってるのが分かるのが嫌だった。
それなのに自分の体もそれに反応してしまうのが瑞稀はもどかしい気持ちになるのだ。
終わった後に感じる虚しさを佐野には勿論、誰にも相談出来ずにいるまま
心の中のしこりが大きくなって夜が近づくと胸がつかえた気分になってしまうのだ。
「どうしようー」と呟く瑞稀の視界に人影が映った。
少し道から外れた木の陰に制服姿の男と髪の長い女が立っているのが見える。
「あ、中津…?」
目を凝らすと、二人が濃厚なキスをしてるところなのがわかった。
随分大人びた服装の女は中津の首に両手を回しているが、中津は片手だけ女の腰におき
もう片方の手をズボンのポケットに入れたまま、ダルそうな姿勢のままキスをしている。
(う、わ…)と固まって見ていると、女はゆっくり中津から離れ
「じゃ、またね」と声をかけて
「ああ…じゃ。」中津の低い答えに薄く微笑むと振り向かずに行ってしまった。
『そういえば、誰かが中津に年上の彼女が出来て羨ましいって騒いでたな…』
何となく瑞稀は知らない人のように見える中津から目が離せず立っていると
中津はけだるそうに手の甲で口を少し拭いながら、うつむいて歩いてきて
「おわっ!なんだよっ!? み、瑞稀ーっ!!? おま、何でここにいんだよっ!」
瑞稀に気付き飛び上がった。その顔がいつもの中津なので嬉しくなって
「なーにやってんだよ、中津こそっ!」
わざとニヤニヤしてやると、一瞬中津は困った顔をしたがすぐに戻って
「うっせーなー、俺も色々忙しいんだよ」
瑞稀の頭を子供をあやすようみたいにポンポンと叩いた。
何となく彼女の存在も知って罪悪感も和らぎ、昔に戻った気分になって
「こんな時間まで遊んでるの難波先輩に言っちゃおうかな〜」
とからかい続けるが、中津はそれには答えず、まとわりつく裕次郎を撫で
「お前そんな事より、夜遅いのに一人で出歩くなよ」
少し怒った真面目な顔で言うと、瑞稀手から裕次郎の紐を奪い取った。
そのまま下らない冗談で笑いながら、いつもの散歩コースの公園で
裕次郎を離し、ボールを投げてやる中津を見ながらベンチに座る。
(久しぶりだな、中津とこうやって話すの)
告白を断った後も中津は普通に接してくれているが、やはり気まずく
特に佐野に抱かれるようになってから、何となく後ろめたくて
二人っきりにはなってなかった。でも今の中津は昔のままですごく楽しい。
(中津っていつから女なのを知ってたのかな?)
やけに密着度が高い奴って思ってはいたけど、女として触られて嫌悪感を
感じるような箇所を触られる事は無かった。それは佐野もそうだったし。
(そう考えてみると、二人ともほんとに紳士だよな。)
と佐野の顔も思い浮かべた途端、瑞稀の胸にまた例の重苦しさが蘇った。
「どした、何か浮かねぇ顔してんなぁ。腹でも壊してんのか?」
中津が隣に座ってふざけた口調でいう。前もこうやって心配してくれたな。
「んな訳ねえだろ、拾い食いしてる中津じゃあるまいし。」
「おい、俺がいつ拾い食いしてんだよっ!」
「あれ?中津って裕次郎のエサも食べてんだよな?」
「俺は犬か!?俺は外で寝てんのかぃっ!」
「ま、賢さでいうと裕次郎の方が上だしなぁ。あ、中津裕次郎と部屋代われば?」
「瑞稀何かあったのか?」
「…っ!」
いきなり真面目な顔で聞かれてフイをつかれた。何も言い返せないままでいると
「俺元気な瑞稀は好きだけど、カラ元気の瑞稀はあんま好きじゃねぇなぁ」
「・・・・・」目が見れずにうつむく。
「最近ずっとお前カラ元気じゃね?」
「・・・・・」
「悩みを話せとは言わねぇけど、無理に笑う必要もねぇんだぞ?」
さとすような優しい声を聞いていたら、一気に気がゆるんだ。
思わず涙が目に溜まってきたので、気付かれないようにこらえていると
「…だからぁ、そういうのが良くねえんだって」
顎をつかまれて中津の方を向かされた。いつものちょっと片方の眉をあげた笑い顔。
「ほらー泣いてるじゃねえか、泣け泣けー、スッキリすんぞ?」
頭を両手でクシャクシャ掴まれて揺らされながら、そのまま泣いてしまう。
一度涙をこらえるのを止めるとドンドン溢れてきてなかなかとまらない。
でも泣けば泣くほど胸のつかえが取れて楽になってもいた。
中津は何も言わず、隣に座って片手を頭の上に乗せたまま待っててくれた。
「・・ぅっく・・・ぇっく・・・」
沢山泣いたのでしゃっくりが出て、でも涙は止まってきた。
「ほらよ」
中津が差し出したハンカチを「ありがとう」と受取り涙を拭く。
「お前さあ、前から言おうと思ってたんだけど、女ならハンカチくらい持ってろよ」
心底あきれた声で言うのでおかしくなって
「本当だね、私、前も中津のシャツで拭いてたね。友達にもよく言われてたんだ」
笑って中津の方を見ると、ビックリした顔で中津が見つめている。
「どうした?中津…いつもにも増してアホづらになってるぞ?」
瑞稀がからかっても反応しないで
「おま、いま、わ、わたし、・・・いやなんでもない」
いきなり立ち上がると、遠くで遊びつかれた感じの裕次郎を繋ぎにいった。
「え?おい、中津?アホづらって言われたから怒ってるのか?悪かったよ」
寮の方にスタスタ向かう中津を後ろから瑞稀は追いかける。
「ちげーよ、そんなんで怒るかよ、って怒るよ!」
「そーだよなー、悪かったよ本当の事なんて言っちゃって」
「本当なのかよ!こんなイケメンつかまえて、目ぇおかしんじゃね!?」
「そーだよなー、綺麗なお姉さんとキスしちゃうイケメンだもんなあ」
「・・・おまえなあ・・」
中津が立ち止まる。その怒った声で、流石にふざけ過ぎたと思い瑞稀も止まる。
「俺を振ったおまえが、そういう事いうのは反則だろ?」
ちょっと辛そうな中津の顔を見て瑞稀は慌てた。傷つけたくはなかったから
「ごめん、私…、本当にごめんね」いそいで頭を下げた
「・・・・」
何も中津が言わないので、まだ怒ってるのかなと瑞稀がそっと見上げると
さっきとは違う困った顔ような複雑な表情の中津が瑞稀を見つめている。
「中津・・?」
瑞稀から視線を外して何かを考えてる中津が、また知らない人みたいになりそうで
「ごめん、中津。」もう一度謝ってみた。
中津が大きく深呼吸を一つしてから真っ直ぐ瑞稀を見つめる。
「みずき・・・」
そっと中津が瑞稀の両肩を掴む。痛くはないけど動けない。
(この目…、この目、知ってる。佐野と一緒だ。そういう事する前の…)
いつも佐野が夜になるとする目と、今中津がしている目は一緒だった。
瑞稀を女として見て、男として扱う目。中津がその目で見つめたまま
ゆっくり瑞稀の肩をひき寄せた。
(っ!!キスされる!?)
思わず身構えて身を硬くする瑞稀の体を中津の両腕がフワっと包んだ。
「!?」
予想と違う行動で思わず中津の顔を見る瑞稀の頭を
中津はそのまま自分の胸にそっと抱き寄せ、その耳元で
「おまえ、やっぱりバカだよなあ」とかすれた声で呟いた。
中津は動けないままの瑞稀を更に少し抱きしめるが、あまり力をこめないように耐えた。
中津があまり体を密着させないように、気を使って抱き寄せている体勢なのが
瑞稀を安心させた。妙に心地よい抱擁に瑞稀の力が抜けていく。
(なんか、気持ちいい…)
と思った瞬間、中津が瑞稀の両肩を掴んで自分から引き離した。
あまりの勢いに驚いて中津を見ると、せつない目で笑ってる。
「やべっ!あんまり遅いと萱島にまた文句言われちまう」
「そ、そうだな、早く帰んないとな」
「じゃ、俺裕次郎繋いでくるから、おまえもう部屋戻れよ」
「あ、わるい、サンキュ」
(部屋かあ…佐野もう戻ってるよな…)
また瑞稀が考えていると、中津が肩に手をポンと置いて
「じゃな・・・おやすみ。」
と裕次郎を連れて走っていった。
ガチャ。深呼吸をして、瑞稀は部屋のドアをあけた。
もう寝る支度をして佐野が自分のベッドに横になって本を読んでいる。
「ただいま…」
「…随分遅かったな」本から目を離さずに佐野がいう。
「おう、裕次郎が遊んで遊んでってしつこくってさー」
「ふーん…。もう消灯だしシャワー行けよ」
「あ、うん…。あ、もう遅いし電気消して先寝ててもいいぜ」
明るく佐野を見ずに言うと、佐野が本を閉じベッドの上で身を起こした。
「瑞稀、もうその話し方やめろよ。二人きりなんだし。」
佐野は最近いつも瑞稀の男言葉を嫌がる。かといって瑞稀もすぐに変えられない。
「あ、ごめん。ついつい出ちゃって。使いこなすの難しいから」
「使いこなすっていうより、気持ちが女に戻ればいいんじゃねえの?」
佐野がベッドから降りて、シャワーに入ろうとする瑞稀を後ろから抱きしめた。
「さ、佐野…」佐野はそのまま瑞稀の首筋に唇を滑らせた。
「っ…!」慣れた佐野の行為に瑞稀も反応してしまう。
でもやはり気分は乗らなかったので、なるべく拒絶にならないように身を捩り逃れ
「私、シャワー行かないと…」
慌てて離れようとした瑞稀の腕を掴んだ佐野が一瞬止まった。
「…なんだ、これ?」
佐野が瑞稀の手に握られているものを険しい顔で見た。中津が貸してくれたハンカチだ。
サッカー好きの中津は身の周りの小物をほとんどサッカーグッズで揃えている。
今日のハンカチもフランスチームのマークが入ってる。
「それ、中津の、だよな…。…今まであいつといたのか?」
「あ、いや裕次郎の散歩の途中で出くわしてさ」
「そんな遅くまで部活ねえだろ」
佐野の声はいつにも増して低くなる。
「あ、なんかデート帰りだったみたい。それが綺麗なお姉さっ!んんっ!」
佐野がいきなり乱暴にキスをしてきた。掴まれている腕が痛い。
「ん〜っ、んっ」
少し抵抗している瑞稀の腰を抱き寄せ、更に激しくキスをする。
わざと苦しくさせるかのような勢いで佐野は瑞稀の口内を舌で犯していく。
瑞稀は息が上手くできなくて、苦しさのあまり佐野の胸を強く押すが
かえって強く抱き寄せられてしまうだけで、佐野のなすがままになるしかなかった。
「っはぁ…あ・・」
ようやく唇を離すと、佐野は瑞稀のシャツの裾から手を入れると
胸を押さえているベストを乱暴に取り外した。
そのまま瑞稀を壁に押し付けてキスをしながら胸を強く揉みはじめる。
「やっ…佐野、待って…お願い…んんっ」
必死にキスを逃れても佐野はそれを許さず、舌を深く差し込みながら
戸惑う瑞稀の舌を絡めとり、何度も吸いあげる激しいキスを続ける。
自分が待っている間に瑞稀が中津と居たという事が佐野を苛立たせていた。
瑞稀が今抵抗しているのも、何故かそれと関わりがある気がして
佐野は何かに対して挑戦的な気持ちになっていった。
苦しそうな瑞稀から唇を離し、掴んでいた腕に握ったままの中津のハンカチを
無言で奪いとり投げ捨てると、瑞稀の目を上から見つめたまま
反対の手の手首と一緒に左手一本で、立ったままの瑞稀の頭の上に押さえつけた。
瑞稀の目が少し怯えているのも、かえって佐野の気持ちを煽る。
わざとゆっくり右手で服の上から胸を揉むと、耳にそっと舌を挿し入れた。
「あっ…!」思わず感じてしまう瑞稀の反応を見ながら、ゆっくり胸を揉みしだく。
舌で触れるか触れないかの感覚で耳をなぶりながら、そっと息を吹きかけると
「っ!」瑞稀が体に力を入る。そのまま耳を舐め首筋を唇でなぞるように下がる。
顔をそむけて声を出さずに耐えているのが気に入らず
今度は唇から少しだけ舌を出し尖らせながら首筋を上がっていった。
「やっぁ…」思わず膝がガクッとなる瑞稀。佐野は更に舌でなぞりながら
揉んでいる胸の先端が尖ってくるのを手のひらに確認した。
その周りを人差し指でゆっくり円を描くようにしながらも先端には触らないまま
何度も揉んだりなぞったりを繰り返した。
瑞稀がすぐに触られず焦らされるのに弱いのはもう知っている。
「はぁ…んんっ…」胸と首への愛撫で瑞稀の息は乱れていた。
(感じたくなくても、体に力が入らない…こんなの嫌なのに…)
触りそうで触らない佐野の指に、嫌でも神経が集中してしまい意識が快感を求めてしまう。
首筋から降りて鎖骨の辺りにはう舌の感覚も瑞稀から思考能力を奪っていった。
「あぁっ…!」
いきなり焦らしに焦らされた乳首が摘まれて瑞稀は声をあげた。
軽く摘んだまま少しだけこね回される。
「やっ、だ、だめ…」そのままシャツの上から軽くひっかかれ
「あぁ・・・」瑞稀は強い快感に耐えられず思わずしゃがみこみそうになったが
両腕を押さえてられているので動けない。佐野はそんな瑞稀の唇に再び唇を重ね
舌を味わいながら乳首を指の腹で転がしたり、摘んで揉んだりと執拗に責める。
そうしながらもすでに昂り固くなってきている下半身を瑞稀の体に押し付けた。
(あぁ…、また…)快感のせいで考えられなくなりながらも瑞稀はもどかしさを感じる。
佐野のキスや愛撫が愛情ではなく、性的な欲からの行動に思えてしまう。
決して佐野が自分だけ快感を得ようとしている訳ではないのは分かっている。
でも、いつにも増して無口になって行為に没頭していく佐野からは
以前のような穏やかな優しさが感じられず、むしろ自分への攻撃にさえ思える
何か激しいものを強く感じてしまい、気持ちが落ち着かないのだ。
フッと瑞稀の両手が自由になった。と思った瞬間
「!…」佐野が両手で瑞稀の乳首を軽く摘んだ。
胸への刺激が増え、キスをされながらも瑞稀は軽くのけぞってしまう。
いつも責められているうちに、すっかり感じやすくなっているそこへの刺激で
瑞稀は体の中から甘い感覚が湧き上がるのを止められなくなっていた。
「…ん、んっ…」
自由になった両手で、胸を責める佐野の両腕を力なく掴むが
それが自分から引き離すためなのか、もっと快感を求めてなのか自分でも分からない。
「瑞稀…」佐野がかすかな声で名前を呼ぶ。
そしてTシャツの下から直接手を滑らせて、肌を撫でながら上がると
そのままシャツをめくり上げてすでに固くなっている先端に舌を這わせた。
「…ぁっ!あぁっんっ…、いゃぁ・・」
舌全体で強く乳首を舐められ、瑞稀は一気に快感に飲み込まれてしまい
立っている力も抜けて膝から崩れ落ちるが、佐野は胸に吸い付いたまま
瑞稀の腰と背中を抱き支えて床へ横たえるとそのまま口と指で両方の胸を責め続けた。
交互に乳首を舌で舐められ転がされ、指で摘まれて弄られているうちに
瑞稀の体の中心にじれったい疼きが生まれ、自然と瑞稀の腰がくねりはじめた。
佐野はその腰を撫でるとそのままズボンの中へと手を差し入れる。
「あ、いやっ…!」
シャワーを浴びてないことを思い出し、瑞稀は一気に現実に引き戻され
佐野の手を止めようと掴んだが、佐野は構わずにその中の下着へと手を進める。
「さ、佐野…お願いシャワーに…っ!ぁっ!」
瑞稀が頼む言葉をいう間もなく、佐野の指がすでに濡れているその部分へと沈められた。
「…ぁっ…や、…おねが…い…、さ…のぉ……」
瑞稀の懇願を無視して佐野は更に指を増やし、一度奥深く挿し込むと
そのまま早い速度でクチュクチュと音をたてながら出し入れする。
�「はっ…ぁあっ…、んっ…はぁっ…」
さすがに瑞稀も強い快感から逃れられず、喘いでしまう。
その細い顎にキスをすると、佐野は指を入れたまま身を起こし
胸に吸い付きながら腰を抱きかかえて、瑞稀の下着をズボンごと一気に脱がした。
「あっ…、まって…」少し抵抗を見せる瑞稀に、一瞬軽くイラっとした視線を投げると
乳首を強く舌で舐め回しながら、上に着ていたシャツもTシャツも剥ぎ取り
そのまま抱きかかえてベッドに瑞稀を運び、少し乱暴にその体を投げ出した。
恥ずかしそうに自分の体を抱きしめている瑞稀を見下ろしながら
佐野は自分の衣服も脱ぎ捨てた。