阿部(゚∀゚)キタコレ!!
続きが楽しみすぐるwww
小ネタ職人の焦らしプレイは異常
>>881らーぜ以外で、頑張って桐青で想像してみたよ。利央、島崎、高瀬でばっちしイケたww
>>903やっぱり阿部の罰ゲーム見てみたいww
考えたら、阿部のストッパーって、部員じゃ花井しかいないんだな。栄口でも無理だし、泉と巣山と西広は傍観してそうだし。
後はキレた阿部の犠牲者っぽいな。なんとなく。
ついに阿部キタ!
最近小ネタが楽しみ過ぎて、スレに張り付きっ放しだよ。
がんばれがんばれ〜!
>>901 それ書いた者です。
阿部がただのやな奴に見えるって指摘されたから、
これはダメなんだなと思ってただけに嬉しい。
続きは考えてなかったけど、機会があったら書いてみます。どうもありがとう。
>>902 できるだけ痛くないやつで…、できるかな。
投下しに来たのに、小ネタに食いついて忘れてしまってた…。
そんなわけで、榛名と涼音です。
お暇ならどうぞ。
911 :
ハルスズ:2007/07/22(日) 02:59:57 ID:+X/8DDvi
試合が終わって、スタンドへの挨拶を済ます。
3年生にとって、これが最後の試合となった。
背番号1を付けた小さな背中は、ピッと背筋を伸ばし、笑顔でベンチへ帰って行く。
「オラッ、でかい図体してなんなんだ、おめーは!」
加具山がうなだれた背番号10の背中を、バシッとはたく。
榛名は自分が思った以上に、この先輩たちとの野球を大事にしていたことに気付いた。
「お疲れ様。」
マネージャーの涼音の声が耳に響く。
座って荷物を整理してた榛名が顔を上げると、
愛らしい涼音の横から、ブサイクな大河の顔が覗いていた。
「ぶっ、おめー、泣いてんのか!」
大河の大きな声に、部員達がいっせいに榛名を見る。
「な、泣いてないすよ!」
「ぎゃはは!おい、カグヤン、見て!こいつ泣いてるぅ!」
加具山が、ヒョイ、と顔を出す。
普段と違う、真面目な加具山の雰囲気に、一瞬周りが静かになった。
912 :
ハルスズ:2007/07/22(日) 03:01:41 ID:+X/8DDvi
「あー…。」
加具山が榛名の前に座り込む。
「今までありがとな。オレはお前のおかげで野球を止めないですんだ。
まぁお前、アレだ、生意気だしバカだしアホだけど。」
加具山は咳払いして、
「お前と野球できて、楽しかったよ。」
と言った。
榛名の目からポロリと涙がこぼれると、加具山と大河は大笑いした。
「いやー、今こいつ絶対泣くと思ったんだ!」
加具山に髪をぐちゃぐちゃと混ぜられている榛名。
「マジで最悪…!」
そんなやりとりを涼音は微笑ましく見ていた。
そして、自分の手首にはめられたリストバンドに目をやる。
めくると手首には赤く痣が残っている。
涼音は数日前のことを思い出していた。
913 :
ハルスズ:2007/07/22(日) 03:02:36 ID:+X/8DDvi
その日は試合の翌日のため、練習はせず、ミーティングを終えた部員達は、
昇降口へ向かっていた。
その中で、反対方向へ1人歩く姿。
「榛名!」
榛名が笑顔で振り返ると、段ボール箱を2つ抱えた涼音が立っていた。
「宮下先輩。」
「今日も自主トレすんの?悪いんだけど、部室行くなら手伝って!」
生意気だと言われる榛名だったが、涼音は気に入っていた。
自分にとっては素直な可愛い後輩だった。
「はい。」
榛名は箱を2つとも持つと、スタスタと歩き出した。
「え、半分でいいよ。」
涼音の言葉は聞かずに先を行く。
ホラ、いい子じゃん。涼音は笑った。
部室のドアを開けると、ムッとした熱気と、異臭がした。
「くっさー!しかも超汚い!散らかすなって言ったのに!」
榛名はちょっと気まずそうな顔をする。
涼音は窓を開け、ため息をついた。
「しょーがないな、こりゃ掃除しなきゃだ。
あ、榛名ありがとね、じゃあ自主トレ頑張って!」
涼音が靴を脱いで絨毯敷きの部室へあがると、榛名も後に続く。
「手伝います。」
止めても手伝うんだろうな。こういうとこが、可愛いんだ。
914 :
ハルスズ:2007/07/22(日) 03:04:15 ID:+X/8DDvi
「全く、みんないい加減なんだから。うわ、誰よこの靴下…。」
ブツブツ文句を言う涼音に従って、笑いながら掃除を手伝う榛名。
涼音の声が耳に心地よく響く。
「あっ、大河のヤツ、他の人にはギャーギャーうるさいくせに、
自分だってロッカーこんなグチャグチャじゃん。」
何気なく発する言葉の中に、たびたび登場する名前。
そうだ、涼音は大河とつきあっているのだ。
30分程で掃除を終えた2人は、手を洗いに校舎に戻る。
涼音が「お手伝いのご褒美に」と自販機を指差した。
じゃあ、とミネラルウォーターを買ってもらう。
「やっぱり榛名って炭酸とか飲まないんだね。ちゃんとしてるな。
大河とかに言ってやんないと。アイツそんなんばっかだよ!」
また大河か…。
榛名は水を飲むと、黙って涼音の話を聞きながら部室へ向かった。
915 :
ハルスズ:2007/07/22(日) 03:06:41 ID:+X/8DDvi
「なんで大河さん、なんですか?」
榛名の突然の質問に、涼音は不思議な顔をした。
「?好きだからだよ。」
「いや、だから、どこが。」
「えー、どこがって言われても…。
まぁ、いろいろあるけど、あんな顔して優しいとこ、かな?」
涼音が頬を染めて笑う。
「って、何言わせんのよぉ。じゃあ榛名は?どうなの?」
「いや、どうって…。オレは別に。」
「へぇ、いないの?榛名もてそうなのに。ていうか、すでにもててるよね?
試合の時とか、他校の女の子も見に来てるもんね。」
「そんなの知りません、オレは。」
「ふふっ、榛名はどんな子と付き合うのかなぁ。
彼女できたら、ちゃんと報告するんだよ。」
榛名は答えなかった。
「さ、行こっか。手伝ってくれてありがとね。」
涼音が窓を閉めて、部室を出ようと榛名の前を通り過ぎた。
ふわっと空気が動き、涼音の甘い香りにクラクラする。
2人きりになる機会なんて、もうないかも知れない。
「先輩。」
榛名は息を飲んで、声をかける。
「ん?」
いつもと同じ、甘くて優しい声。
「オレ、先輩のことが、好きです。」
916 :
ハルスズ:2007/07/22(日) 03:07:52 ID:+X/8DDvi
ドアノブに手をかけたまま、涼音は固まっていた。
突然の告白に、頭がフリーズする。
そんな涼音の後姿に、榛名は耐え切れず、足を踏み出す。
「先輩。」
両肩を掴むと、涼音の体がビクっとすくみ上がる。
困ってる…。
榛名はいたたまれなくなって、小さな声で涼音に問いかけた。
「迷惑…ですか?」
涼音は答えない。
榛名は沈黙に苛立ち、掴んだ肩を引き、強引に自分の方へ向かせる。
振り向いた涼音の頬は、真っ赤に染まっていた。
たまらず、涼音の顔を両手で掴むように引き寄せ、キスをする。
涼音は目を開けたまま、驚きの表情で榛名を押し返そうとしたが、
強い力に抗えず、そのまま壁に押し付けられた。
「んう…。や、やめ、」
涼音の小さな声は耳に入らなかった。
火の付いた榛名は、涼音の柔らかな唇を舐め、口内に舌を挿入する。
涼音は強く拒んだが、榛名は引かなかった。
917 :
ハルスズ:2007/07/22(日) 03:08:46 ID:+X/8DDvi
「榛名!」
涼音の声と同時に、榛名の左の頬が熱く痺れた。
ビンタをくらった榛名は頬を抑えて、呆然と立ちつくす。
涼音は壁に張り付いて、肩で大きく息をしている。
榛名の頬を打った右の手のひらが、じんと痺れて震えた。
「あたしは、大河とつきあってんの、大河が好きなの!あんたじゃない!」
涼音は唇を拭って榛名を睨む。
榛名は頭に血が昇るのを感じた。
「なんで、そんなことゆうんすか…。オレは、先輩が。」
「キャアア!」
涼音はあっという間に部室の床に組み伏せられた。
榛名は馬乗りになって、涼音の両手をまとめて抑えると、あいている手をシャツに掛ける。
強引にボタン外していくが、上手く外れずに、ちぎれたボタンが飛び散った。
ブラジャーの前を思い切り下げると、大きな胸がこぼれ出た。
豊かな胸元を飾っていた、ネイビーのブラジャーのレースが破れる。
胸に触れると、柔らかな膨らみに指が沈み込んだ。
918 :
ハルスズ:2007/07/22(日) 03:09:49 ID:+X/8DDvi
「榛名…!いい加減にしなさいよ!」
ハッと涼音の顔を見ると、いつもの笑顔からは想像できないほどの、激しい怒りの表情。
あ。
嫌われて、どうすんだ。
榛名は一瞬で血の気が引く。
どうしていいかわからず、涼音の体をぎゅっと抱きしめた。
「は…!」
涼音の体が強張る。
「ごめん、なさい。」
「はる。」
「好きです。」
「な。」
「オレは、宮下先輩が、好きなんです…。」
919 :
ハルスズ:2007/07/22(日) 03:27:39 ID:+X/8DDvi
絨毯の上で、大きな体の榛名に押さえ込まれ、涼音は身動きが取れなかった。
破れて大きく開いた胸元に、榛名の頬が押し当てられる。
涼音は息をつく。
さっきまで猛獣のようだった榛名は、涼音の胸に顔を埋め震えている。
押し付けられた顔は熱く、汗のせいか涙のせいか、濡れていた。
こんな目に合わされても、涼音は榛名を憎めない。
可愛い後輩だって、心から思う。
野球に対する真剣な姿勢は尊敬している。
大河のことがなければ、間違いなく心惹かれる相手なのだから。
ふ、と息をついて、伏せられた榛名の頭を見る。
「ごめん、ね。」
小さな声で告げると、榛名の肩がピクっと動いた。
「あたし、榛名のことすごく好きだけど、やっぱり大河が好きなの。だから…。」
榛名の髪を撫でながら言う。
920 :
ハルスズ:2007/07/22(日) 03:28:43 ID:+X/8DDvi
「…はい。」
そう言うと榛名はゆっくり顔を上げた。
前髪で隠れてよく見えないが、頬が赤い。
髪を撫でていた手を止めると、榛名が視線を上げる。
目が赤い。涼音はなんだか切なくなって、榛名のおでこに唇を押し当てた。
「あ。」
自分の行動に気づき我に返ると、再び榛名の唇が重なる。
涼音は驚いたが、今度は手が出なかった。
「なんで、そんなことするんすか?オレが嫌ならきっぱり拒絶してください。
さっきみたいに、殴ってください。でないと、オレ。」
榛名は涼音の頬に手を添えて、じっと目を見る。
涼音は顔が熱くなるのを感じる。恥ずかしくて泣きたくなった。
「ホラ、また。そんな顔されたらオレ、諦めきれなくなる。」
そう言って、榛名は涼音に深くくちづけた。
涼音は体が甘く痺れるのを感じる。
そんな顔って?自分はどんな顔をしていたんだろう。
榛名を好きだって、手に入れたいって顔をしてたって言うの?
そのことに気づくと、消えてしまいたいほど恥ずかしくなった。
榛名の胸を押し返していた手から力が抜け、ぱた、と絨毯の上に落ちる。
921 :
ハルスズ:2007/07/22(日) 03:35:06 ID:+X/8DDvi
…?
涼音の抵抗が止む。
榛名が身を起こすと、視界には目に涙を溜めた涼音が飛び込んできた。
ヤバイ、泣かせた。思わず体がすくみ、震えた。
「榛名、あたしとしたい?」
突然の涼音の言葉に、榛名は目を見開いて息を飲む。
「し、たい、です。」
涼音は榛名の前髪を掻き分けた。
「しよっか。」
「先輩、それって。オ、オレと。」
つきあってくれるってことですか?
言おうとすると、涼音の柔らかい手が榛名の口を塞ぐ。
「あたしは榛名のこと好きだけど、やっぱり大河が一番好き。それは変わんないの。」
榛名はうなだれて、目を伏せた。
「怒った?」
「怒ってないす…。でも、すげぇ悲しい…。」
「やめる?」
涼音が伏せられた榛名の目をじっと見て言う。
「やめない。」
榛名はそう言うと、涼音の胸元にキスをした。
なんで涼音がそう言ったのか。自分とつきあうつもりもないのに。
でも、今こうして涼音を抱きしめていられるなら、全てがどうでもよく思えた。
榛名は何も考えずに、涼音の体温と体の柔らかさを感じていた。
922 :
ハルスズ:2007/07/22(日) 03:39:50 ID:+X/8DDvi
両手でぎゅっと乳房を寄せ、乳首に吸い付く。
「はぁ…。」
涼音の口から甘い声が漏れる。その声がもっと聞きたい。
右手をショーツの中に入れると、柔らかい陰毛に触れた。
毛は細くて、随分少ない気がする。
起き上がって、ショーツに手を掛け、するっと脱がす。
思った通り、薄い陰毛では隠し切れずに、秘裂が覗いていた。
「あたし、毛薄いでしょ…。恥ずかしいからあんまり見ないで。」
「可愛い。」
榛名はそう言って、柔毛の上からチュッとキスをした。
脚を開かせると、形の整った薄桃色の陰唇が見える。
指で左右に開くと、にちゃ、と音がした。
「あ、あんまり見たら、やだってばぁ…。」
涼音が手で顔を隠しながら言う。手の下の頬は真っ赤だ。
唾液を乗せた舌で、柔らかい肉を舐める。
「や…。」
涼音の小さな声が、榛名の下半身を刺激する。
下から舐めあげると、舌に小さな突起が触れ、涼音の体がピクリと動いた。
ココが気持ちいいのかな…。榛名はそれを優しく舐め続ける。
「そこ…、あ、そんなにしたら…。んんっ。」
涼音の反応を見ながら、ゆっくりと指を挿入する。
中は熱く蕩け、粘膜が指に吸い付いてくるようだ。
指の腹で擦るように出し入れすると、涼音の体が震え出す。
「気持ちいいですか?」
涼音はぎゅっと目を閉じ、囁くように、気持ちいい、と言った。
923 :
ハルスズ:2007/07/22(日) 03:47:09 ID:+X/8DDvi
2本の指でぐちゃぐちゃとかき混ぜながら、剥き出したクリトリスをぐりぐりと擦る。
全身が痺れるような強い快感に、涼音の腰が跳ね上がる。
「い、あ、いやぁ…。ダメ、榛名、それ以上したら、あ、あたし、いっ…。」
涼音は体を小刻みに震わせながら、途切れ途切れの言葉で喘ぐ。
「これ以上したら…?どうなるんですか?先輩。」
榛名の熱い息がかかるだけで、達してしまいそうだ。
「お願い、もう、あっ、ダメ、ダメ…。」
言ってる意味さえわからないほど、涼音は高まっていた。
「先輩、イキそうなんですか?いいですよ、イッちゃってください。
イク時のやらしい顔、オレに見せて…。」
榛名がそう言って、クリトリスに強く吸い付くと、涼音は悲鳴を上げて昇りつめた。
挿入していた指が、痛くなるくらい締め付けられる。
榛名は唇を舐めると、息が整わないままの涼音に向き直る。
「あん…。やだ、ごめん…。榛名、あたし…。」
「先輩のやらしいとこ見ちゃって、オレももうイッちゃいそうです。」
股間はパンパンに膨らみ、制服の締め付けで痛いくらいだ。
「入れて、いいですか?」
涼音はドキっとして、思わず口篭もる。
ここを超えたら…。そう思うと、今さらながら怖くなった。
924 :
ハルスズ:2007/07/22(日) 03:48:34 ID:+X/8DDvi
榛名は涼音の迷いに胸が苦しくなる。
ここまで来といて、まだアイツのこと考えてんのかよ!
榛名は返事を待たずに、涼音を強引に抱きしめると、深いキスをした。
「うぅ…。」
涼音が小さくうめく。
ぬめった唇に、入り込んだ舌に、涼音は自分の愛液の味を感じた。
榛名は涼音から離れると、ベルトを外し、ジッパーを下げる。
「榛名…。」
「答えらんないなら、何も言わなくていいです。」
そう言うと、はちきれんばかりに膨張したペニスを涼音のぬかるみに押し当てた。
涼音の体は一瞬硬直したが、榛名がずぶずぶと入ってくると、覚悟を決めたように力を抜いた。
奥まで入れると、榛名の乾いた皮膚が引っかかるように感じたが、
数度腰を動かすとそれは、あっという間になじんでぬるぬると滑り出す。
締め切った暑い部室は、2人の体温でより暑くなっていた。
榛名が腰を突き上げると、涼音の大きな乳房がたぷたぷと揺れる。
こぼれた汗が、涼音の胸の谷間を伝って鎖骨へと流れていく。
榛名の舌が、乳首を捕えて優しく舐めると、涼音の中がきゅっと締まった。
「は…。」
涼音は掠れた声で喘ぐ。
「気持ち、いい…。」
目を閉じて行為に没頭する涼音を見ていると、震えるほど幸せだった。
925 :
ハルスズ:2007/07/22(日) 03:53:11 ID:+X/8DDvi
「う…。」
榛名は挿入した瞬間から、強い射精感を感じ続けていた。
でも、イキたくない。
ずっと涼音と繋がっていたい。
離れたら、もう触れることはできない。
解放されたい気持ちと、耐え続けたい気持ちが交錯する。
イキたい。
イキたくない…。
いっそ、嫌われてもいいから、このまま中に出してしまおうか。
それで、妊娠でもしてしまえばいいのに。
「榛名…?」
呼ばれて目を開けると、熱っぽく潤んだ目で自分を見る涼音がいた。
「榛名も、気持ちいい…?」
嫌われたくない…!
涼音の肩を抱え激しく突くと、背中に回された涼音の手に力がこもる。
「はる、な、ぁ…。や…!」
頭の中が真っ白になるような快感の波に飲まれ、榛名は限界が近いことを知る。
イキたく、ない…。
しばしの葛藤のあと、榛名は涼音の腹の上で果てた。
温かい精液もそのままに、強く涼音を抱きしめ、荒い呼吸のまま、耳に唇を押し当てた。
「…好きです。」
「うん。」
ぴょんとはねた榛名の髪を撫でる。汗でしっとりと濡れて温かい。
「好き、です。」
「うん…。ありがとね。」
涼音は小さい子供をあやすように、榛名の髪を撫で、言葉のひとつひとつに返事をする。
榛名は耳元で、何度も何度も「好きです」と繰り返した。
926 :
ハルスズ:2007/07/22(日) 03:57:22 ID:+X/8DDvi
「先輩、これ。オレのじゃ嫌かもしんないですけど。」
榛名が自分のシャツを渡す。
「ううん、ありがと。借りるね。」
涼音が破れた自分の服に上に、大きなそれを羽織る。
ふと見ると、手首には押さえ付けられた跡が、赤く残っていた。
「オレ、もうちょっとここにいます。」
「…わかった。じゃあね。」
涼音はパタンとドアを閉めると、振り返らずに立ち去った。
絨毯に寝転んで天井を見ると、榛名の両目からは熱い涙が溢れ出た。
夢中で野球をして来た。
ずっと未来の予定に従い、他のものに目をくれることはなかった。
その自分が、野球以外でどうしても手に入れたかったもの。
「宮下先輩…。」
この腕に抱きしめたのに、自分のものにはならなかった。
体中に残る涼音の匂いが、余計に榛名を苦しめた。
927 :
ハルスズ:2007/07/22(日) 04:02:10 ID:+X/8DDvi
「涼音。」
ベンチの前で立ち尽くす涼音がハッと気づくと、隣には大河が立っていた。
「終わっちゃったね。」
じゃれあう加具山と榛名を見ながら、涼音は呟く。
「あぁそうだな。結局オレら3年間野球ばっかじゃん。遊んでねーなぁ。」
笑う大河を見上げる。
「でも、ま、野球部入ってなかったら、こうしてお前と付き合うこともなかったかもだし。
だから、これでよかったよな。」
照れたように言う大河の手を、涼音はそっと握る。
裏切って、ごめんね。
針が刺さったような、ちくんとした痛みを覚え、胸に手をやる。
榛名が涼音達2人に気づき、パッと視線を逸らしたのが見えた。
涼音は気づかないふりをする。
ずるい逃げ方をして、ごめん。
「おし、帰ろうぜ。お前も荷物片付けろよ。」
大河が涼音の背をポンと叩く。
「うん。」
視界の端で、榛名も荷物を持って立ち上がったのが見える。
10番を付けた広い背中。自信に満ちた態度、真っ直ぐな瞳。
涼音の胸がきゅうっと締め付けられる。
あの子が入部してきていろいろあった。
揉め事だって数え切れないほど。
でも、榛名がいたから、自分達3年生は目標を持てたのだと思う。
ありがとう。そしてこれからも頑張って。
好きになってくれたのに、気持ちに応えられなくてごめんね。
涼音は、大きな体の可愛い後輩を、眩しそうに見つめた。
928 :
ハルスズ:2007/07/22(日) 04:05:19 ID:+X/8DDvi
終わり。
GJGJ!!!張り付いてました。
なんか榛名の最後にこっちまで切なくなってきた。
榛名は本編でも鈴音を未だに好きなんだろうか…?
乙&GJ!
しんみりしちゃうよなぁ。やっぱ片思いって辛いよな・・・。
うおおおーー!切ないけどエロスでGJ!乙バッチ-!
降臨中に見れてよかったー!!ありがとう!
起きててよかった…しかし興奮して眠れねーw
小ネタの方も
いつも楽しませてもらってありがとう!
阿部の罰ゲームテラ楽しみw
そういえばもうこんなところまでスレ消費しているのな。
前スレは消化するのに半年ぐらい掛かったのに、このスピードはすごいよ。
やっぱりアニメ効果ってやつなのかなと思ったり。
まあ、とんでもない大騒動があった影響ってのもでかいとは思うけど・・・。
要するに、何が言いたいのかと言うと、
『職人さんたち、いつもお疲れ様です。今後ともどうぞよろしく』
これに尽きるよ。
アニメ効果はあると思う。
単行本2巻くらいからずっと読んでたけど、桐青戦のあまりの
長さに、ちょっと熱は冷めてた。んでアニメも見てなっかんだけど
8巻出ておもしれ〜ってなったとこに
たまたまアニメ見てクオリティの高さにはまった。
そんで、ココに来るようになりました。
がんばってもっと投下したいとは思ってるんですが・・・・。
正直、嫌な予感はしていたんだ。
昼休み、花井と栄口が何か相談していたのを見てから。
部活中、皆、妙に俺を見て、ニヤニヤしていたから。
なにより、三橋が、一度もオレの目を見なかったから。
オレを最下位にする。
みんなの考えることなんてわかってたんだ。
幼稚なあいつらじゃ、そんな考えを隠すことすらしなかったからな。
率先してたのは田島だろう。
泉もなぜか乗ってきていた。
三橋はオレを陥れることは絶対にしなかったが、
庇うことは禁止されたんだろうな。
だから一度も目線あわせなかったんだろうし。
田島一人がどんなにがんばっても、
オレを最下位にすることなんて、できない。
田島だけをあしらえばいいのなら、そんなに難しくはない。
しかし、オレは甘かった。
まさか、絶対しそうにない巣山や沖まで、
オレを陥れることに参加してくるなんて・・・・・。
水谷はまあ、前回のうらみもあるかもしれないからなぁ・・・。
花井と栄口は敵には回らなかったが、味方にはならなかった。
実質1人対8人だぞ?
そりゃ負けるさ。
ちくしょう。
「え〜と、じゃあ最終の罰ゲームは阿部って事で。いいな。阿部?」
花井の声が、いやに残酷に聞こえる。
「てめえら、覚えてろよ・・・・・・。」
精一杯の恨みを込めて睨みつけるも、みんなニヤニヤしてやがる。
「がんばれよ! 阿部! ほら三橋も応援してるって!」
「あ、阿部くん。が、がんばって・・。」
「いや〜まさか阿倍が罰ゲームなんてな〜?」
「お、そういえば阿部、最下位初めてなんじゃねえ?」
「初最下位が最後の罰ゲーム!ついてるんじゃねえ?阿部。」
「おいおい、そのへんにしておけよ。」
「阿部、がんばれ。」
「阿部ならきっとできるぞ。」
皆口々に好き勝手なことをいう。
こないだの水谷の気持ちが、今ならわかるぜ。
一生わかりたくもなかったのによ。
しかも、今日の罰ゲームはいったいなんだ?
今日だけは、誰も内容しらないからな。
一つ目も二つ目も、篠岡がらみだった。
今回もきっとそうだろう。
おれは一体篠岡に、何をすればいいんだ!?
ちっくしょ。とにかくやればいいんだろ!?
やってやるよ。なんでもな!!
びりびりと封筒を破る運命の音がした。
死刑執行書のように見えるその紙に花井の目が走る。
瞬間、花井の目は驚愕に見開かれ、顔面蒼白なった。
なんだ?なんだってんだ?読めないほどひどい内容なのか?
「栄口・・・・。すまん。代わりに読んでくれ・・・。」
花井が音を上げるほどの罰ゲーム!?
おそるおそる栄口がその紙を受け取り、蒼白になりながらも
何とか発表する。
「最下位の人は・・・田島くんと、ところかまず、オ、オナニー発言することを
辞めさせること。期限は一ヶ月。以下略。」
空気が凍りつく。いや、ただ一人、田島だけはわかってない顔してやがる。
「な!? そんなので絶対無理だ!!」
全員が凍りついたその空間で、
オレの声が、むなしく夜空に吸い込まれた・・・・・・・。
---終わる---
実行編には
前スレでも上のほうでも職人さんがネタにされた
「らーぜのおかずトーク」が入ってしまいます。
ネタ被って申し訳ないが、実行編を上げてもいいでしょうか・・・・?
これの最下位が田島だったらどうなってたんだ?
阿部頑張れマジ頑張れwwwwwwww
>937
俺は読みたい。是非投下してくれ。
>>938 自主的に黙ることを強要されるんでね?
それはそれで大変そうだw
力づくでどうにかなりそうだからまだいい気もするwww
もしくはしのーかをダシにだな
皆さんありがとう。
では投下します。
「オレ、何がそんなに悪いのか、わっかんねえ。」
「いや、だからな、そういうことは人の前で
いっちゃだめなんだ。カンタンなことじゃねえか。」
部室で着替えをしてる最中、とりあえず罰ゲームの実行を試みる。
「なんでだよ?阿部だってするだろ?オナニー。」
「だから、その単語を出すなっていってるだよ。」
「なんでだよ?オナニーはオナニーじゃんか。」
「だから・・・・なんていったらお前に通じるんだよ・・・・。」
花井以下、ものすごい同情の目線がオレに刺さってるのを感じるぜ。
「阿部だって毎日オナニー1、2回はすんだろ?
あ、でもなんか3回くらいしてそー。」
「毎日するか、アホ。あんなのただの気晴らしじゃねーか。」
「おおおおお!!んで!?どんなの使ってんの?」
「いや、テキトーにネットから拾ってきたやつでって・・
そんなのはどうでもいいんだよ!」
いかん、どーも田島のペースに巻き込まれる。
「だから、お前がその単語使わないって一言言えば
この罰ゲームはそれだけで終わるんだよ!
たった今!一言!今後それ言わないって約束しろよ!」
「納得いかないことを約束なんてできねーよ。」
田島がケロっと反抗する。
こ、コイツは〜!!
思わず握りこぶしつくってうめぼししてやりたくなったが
三橋じゃあるまいし、簡単にさせてくれないだろうから必死でこらえた。
「ま、まあまあ、阿部。幸い期限は一ヶ月あるんだ・・・。
ボチボチやっていったらどうだ・・・?」
恐る恐る花井がそう助言してきた。
「くそっ!なんだよ!この罰ゲーム!最悪じゃねえか!」
思わずそう愚痴をこぼす。
「え〜?そんなこというけど、三橋と水谷はちゃんとやったじゃんか。」
またもやケロ〜と田島が抜かす。
「だから!!テメー自覚しろよ!お・ま・え・が罰ゲームの対象にされてるんだぞ!?
そこんとこ恥ずかしいとかちっとはおもわねーのか!?」
「にしし、全然。」
田島スマイルでケロっと答える
ブッチーンと何かが切れるのがはっきり聞こえた。
ケロケロケロケロ効果音つけやがって!!お前はカエルか!?
ピョンピョン跳ねんのか!?
「そもそも!今日の氷オニは一体なんだ!?
皆でオレをカタに嵌めやがって。花井!栄口!お前ら昼なんか話してたよな〜?
オレを嵌める相談でもしてたのか!?」
「うわあ!阿部がキレた!」
「ちょ、花井なんとかしろよ。」
「栄口、阿部サマのご指名だぞ。」
「おおお、三橋がちっこくなってるぞ。」
「う、ううう、あ、あああ、ううう。」
「おい、三橋、別にお前が怒られてんじゃねーぞ。気をしっかりもて。」
くそ!みんな部室の端で集まりやがって!うっとうしい!
「花井、栄口。」
ふうっと一つ軽い深呼吸をして、腕組して二人を指名する。
びっくうと二人で体を震わせ、じりじりと一歩前にでてきた。
「い、いやいやいやいや、決してお前をカタにはめてなんていないって!」
「そ、そうそう。阿部だってそりゃ最下位になるときだって、あるだろ!?
それが、たまたま今日だったっていう話だって。」
「ああああ!?」
なにふざけたこと抜かしてんだ!コイツラ!
「オレは今まで一度も最下位になってねーんだよ!しかもあれで
狙い撃ちにしてるの、ばれてないのかと思ってたのかよ!
あからさまに狙ってきやがってクセによ!」
ううっ!くそ、やべぇ!涙が出てきそうだぜ。
くるっと皆に背中をむけ、ロッカーに手を置き、深く深呼吸する。
「え〜とよ、阿部?みんなちょっとムキになっただけなんだって。
ホラ、お前さ、昨日の罰ゲームですごい策を発揮しただろ?
だから、ちょっと、みんなさ、お前が華麗に罰ゲームこなすのを
見たくなっただけなんだって。」
何だよ、おだてんのかよ。
「幸い、今回のは期間も長いし、阿部も今日は興奮してるし、
もう、帰ろうぜ?」
確かに、花井の言うことにも一理ある。
今日はもう帰るべきだろう。
「そうだな、今日はとりあえず、帰るか。」
みんなが一斉にほ〜とため息をついてるのが気にいらねえが。
コンビニで田島がよくオナニーオナニー叫んでるのが
モモカンの耳に入ったのかも知れねえな。
しかし・・・・オレに・・・できるのか?
・・・・・・やるしかねえか。
作戦が必要だな。
---終わる---
ゴメン・・・もうちょっとだけ続かせてorz
終わると寂しいから続けてくれ!
面白すぎるよ。性格や口調掴んでるしすごい。
面白すぎるwww
阿部は何使ってんだよオイw
続き続き!( ゚∀゚)o彡°
>>947 キャラの性格つかみまくっててすげーなー
>ピョンピョン跳ねんのか!?
阿部もちつけwwwwwwwww
GJ!すぎっス!
阿部の3回想像してw
続きお願いしまス
なんという阿部のノリツッコミ
これは間違いなくずっと田島のペース!
保管庫って良作しか保管しないの?
盗作以外にも載ってないのあるね。
シガポ×シノーカが読みたい
色々と犯罪ちっくだが
小ネタ
〜もしも三橋君が自信に満ち溢れていたら
三橋「おれは速球がなげられねぇんだコノヤロー!!
バッティングも……守備も……打者のクセ暗記も!!
おれは!
阿部くんに助けて貰わないと一生投げられない自信がある!!」
>>954 何故かジョジョのトーキングヘッドが頭に浮かんだ
>>952 なんか収録ミスされたのってあったっけ?
自分はよくわからんが、作品のタイトル名を書いて知らせてあげればいいと思う。
今スレはパクリ騒動があってスレ住人はもちろん、保管庫の管理人さんも混乱しとったから
ちょいとミスがあってもしょうがないよ。