「ちなみにね………、ホラ、下もだよ」
ユイは恥じらいひとつ無く笑顔でスカートをたくし上げる。彼女が履いていたのは紫陽花のような刺繍とグラデーションが美しい洒落たショーツ。もちろん、その下着もエミリアの………。
―――――――――スタァァァン。
「あー、エミィったらもう怒ったー」
ユイの立つ背後の黒板に突き刺さった光の矢。自らの頭めがけて飛来した一撃を、彼女は僅かに首を反らすだけで回避していた。完全に見切っている。
「んじゃ、これ以上エミィがプリプリしちゃう前に――――――――」
ユイは背中に両腕を回す。静かな教室に、パチリ、パチリ、と2回続けて、金具か何かを外す音が響いた。
「力ずくでお持ち帰りといきますか!!」
宣言と同時にユイは両腕を突き出す。左右の手に握られていたのは、艶の無い黒一色に染め上げられた大小の冷兵器。
「………………」
その姿を認めたエミリアの顔は一層険しくなる。
右手に握られているのは、大人の前腕部ほどのリーチを持った戦闘用マシェット。名は<ヘンゼル>。
そして左には小振りながらも凶悪な意匠を施した片刃のファイティングナイフ<グレーテル>。
女を貪るのに夢中な幾多のデスパイアを、背後から物音一つ立てずに地獄へ送ってきた自慢の双子。それが今もなお健在である事をエミリアは確証するに至る。
―――――――――シュタッ。
そして次の瞬間、一陣の黒い風が教室を駆け抜けた。脇目も振らず地を這うような低姿勢で一直線にエミリアへ突っ込んでくるユイ。
(―――――――――くっ!)
エミリアはすぐさま一歩飛び退くと同時に、傍に転がっていた机をひとつ、ユイ目掛けて蹴り上げた。
乾いた音と共に、放られた備品は空中で真っ二つに叩き割られる。左右どちらの凶器で両断されたのかは判らないが今はどうでもいい。
「―――――――――ハッ!!」
その僅かな挙動を付いて、気合と共に矢をリリースするエミリア。狙うは左右に分断された机の向こうから覗くユイの姿。
邪悪なデスパイアを貫き、焦がし、滅する一撃が、かつての戦友に放たれる。しかし。
―――――――――ガキィィィン。
耳をつんざく金属音。左手の<グレーテルが>一閃。光の矢は造作も無く弾かれ廊下側の壁に突き刺さった。
苦い表情を隠せないエミリアを捉え、その位置からさらに一歩大きく踏み込むユイ。唸ったのはリーチに長けた右の<ヘンゼル>。
―――――――ヒュン。
無理のある体勢で強引に床を蹴るエミリア。敵の頭上を飛び越え、狙い違わず胸元目掛けて繰り出された一振りを辛うじて回避する。掠った切っ先が、ピシリと長いスカートにスリットを作った。
そして着地と同時に振り向きユイの姿をサーチ。いや、探すまでも無かった。敵は今、顔が触れるような距離で逆手に持ったナイフを振り向きざまに打ち下ろそうとしている。
―――――――――ガキィィィン。
「くぅ………っ!」
両腕の筋がギシリと唸る。エミリアは半ば反射的に<クロイツァー>本体とクローを交差させ、その一撃を受け止める事に成功した。脊髄に感謝したいくらいだ。
だが長くは持たない。武器の剛性は敵が上。魔力を纏った三つの凶器がせめぎ合いギリギリと悲鳴を上げる。
エミリアが相手を突き飛ばそうと踏み込むのより一歩早く、ユイがフリーになっていた<ヘンゼル>を振り上げた。
「こ、この………ッ!!」
―――――――どごッ。
「あ、………たたたッ」
刃の到達よりも早く、その脇腹を目掛けて至近距離から膝蹴りを見舞う。戦闘開始から経てようやくマトモな一撃を食らい跳び退るユイ。その隙に大きく助走するエミリア。
体勢を立て直そうとするユイが転がるのとは真逆の方角だ。雲一片の逡巡も無く頭を下げ、右肩を突き出し、エミリアは窓際へと疾駆する。そして跳躍。
ガッシャァァァァァァアン。
打ち破られる窓ガラス。漆黒の天使はそのままベランダも飛び越え、その身を夜空に躍らせる。
黒衣を翻し、白銀の髪を靡かせ、3階の窓から飛び降りた彼女。月明かりに照らされて舞うガラスの破片と共に空中で一回転。夜の校庭に利き脚から着地する。
膝に走る衝撃を堪える暇も無く首筋を焦がす背後からの殺気。飛び退いたエミリアが半秒前まで立っていた場所に、投擲されたナイフが突き刺さる。
それに追い縋る様にして飛び降りて来たのはユイだ。
空振りし、砂を噛み突き立てられたナイフを引き抜くと、左手の中で鮮やかにスイッチ。得物を逆手に持ち返え防御姿勢をとる。
陸上競技用レーンを引く石灰を巻き上げ、校舎から距離を取るエミリア。宙に踊る白煙の匂いが鼻につく。流石に教室の中でユイと渡り合うのは無理があった。
なにせ端から端まで彼女のテリトリーだ。だがここなら距離は十分過ぎるほど取れる。攻勢に出るなら今に於いて他に無い。
「リカーヴ<クロイツァー>……モード変更、ベラーゲルング!!」
詠唱開始と共に幾筋もの輝きが右手のグラブに集まり出す。現れたのは一際長大な光の矢。優しく、柔らかく、それでいて凶暴な光の集合体が<クロイツァー>にマウントされた。
切っ先から走る蒼白いガイドレール。その矛先は微動だにせず、標的の顔の中心線を捉えている。
「………………」
ユイは表情を変えない。想い人から向けられる渾身の殺意も、魔力の余波に巻き上げられる砂の匂いも、彼女の微笑を崩すには至らない。
待ちに待ったこの日、遂にやって来たこの夜、引き下がる理由など絶対絶無。肺腑に突き刺さる憎しみの視線さえ今は心地良い。
鉄壁の沈黙を維持したまま、双子の凶器を構え彼女はただ月下に佇む。
「―――――――――フォイア!!」
沈黙を破ったのはエミリアの撃声。夜の帳を切り裂く弓鳴りが校庭に木霊した。
放たれたのは無数の閃光。辺り一面を満月に呑まれたかの如き輝きで包み込みながら、滅尽滅相の暴風は迫り来る断崖のようにユイへと襲い掛かった。しかし。
「レイヤー<ヘンゼル>、形態更新、バティレーサー!アンカー<グレーテル>、モード変更、コンストリクター!!」
唇の両端を目一杯吊り上げ放たれる咆哮。底の見えない深淵の黒さを湛えたユイの瞳が、まるで蛇のそれの様に縦瞳孔へと変貌する。
月に届けとばかりに振り上げられる<ヘンゼル>と<グレーテル>。その刃には大蛇の如くのたうつ魔力が絡み付き、真夜中の大気を嬲り物にして唸りを上げている。
エミリアの<リヒト・レーゲン>がその身に達しようとした正にその瞬間、燦然とユイの両腕は振り抜かれた。
「―――――ッシャァァァア!!<レティキュレート・パイソン>!!!」
ガギギギギギギギギギギギィ―――――――――イ………ン。
けたたましい刃の二重奏。敷地内に収まり切らず丘陵全体を制圧した激発音。撃ち出されたのは網目状に編まれた剣戟の嵐。
両腕から繰り出される冷兵器の連続高速斬撃は如何なる黒よりも暗い闇を纏い迫り来る光の雨を迎え撃つ。
グラウンドの砂を一粒残らず巻き上げる魔力の余波。校舎の窓ガラスは衝撃により一枚残らず砕け散り、月明かりを受けた光のシャワーが校庭一面に降り注ぐ。
「………なっ!?」
もうもうと立ち込める土煙が幾らか収まりようやく視界が開けた時、エミリアの両目に映っていたのは無傷で立ち尽くすユイの姿だった。
あの猛攻を全て、尽く、一発残らず捌き切ったと言うのか。
銀色の瞳に湛えられた闘志が揺らぐ。それは恐怖。この3年間、一度も味わう事の無かった、そして二度と味わう事は無いと信仰していた感情。
「フフ………ふはッ、アハハハハハハハッ!!」
笑っている。ユイは笑っている。心底、愉しそうに笑っている。
「ふぅ〜―――――。さぁ、エミィ」
………………ジャリ。
靴の踵が砂利を噛む音。ユイが一歩前に踏み出し、エミリアが一歩後退する。
「どうするのかな?」
蛇は獲物を追い詰めつつあった。
♯
「い、今のって!?」
鼓膜を食い破らんばかりの凶暴な響きに、ナツメは背中まで伸びた美しい黒髪を翻し丘の中腹を仰ぎ見る。
闇の中に佇む年期の入った校舎は厳かに静まり返り、遠目にはさながら神殿のような威容を誇っていた。しかし今やその静寂は破られ、砕け散ったガラスの破片が波間に踊る気泡のように夜空を舞っている。
間違いない。誰かがあそこで戦っている。戦いを前に研ぎ澄まされた彼女の肌は、僅かに流れてくる魔力の余波から、その主の正体までも感じ取っていた。
「間違いない。エミィちゃんに、それと………」
ズクリと背筋を冷たい感触が一撫でする。一瞬だけ感じ取れたとてつもなく禍々しいオーラ。撃発音と共に僅かな間だけ漂ったその魔力は、もう既に拾うことが出来ない。
代わりに後に続くのは感じ馴れた親友の魔力。先刻より幾らか弱々しくなっている。ここに来て予感は確信へと変わった。疑問を差し挟む余地は無い。エミリアは何かとんでもない相手に追い詰められている。
「………………」
どうやら事態は最悪の方向に突き進んでいるらしい。唇を噛み、その手に握り締めた力の源を見下ろすナツメ。
止めておけ、まだ早い。物言わぬ純白のクリスタルは無言の内に警告している様だった。大丈夫だ、信じろ。一方でそう励まされている様にも見える。
分からない。今、自分が進もうとしている道は果たして正しいのだろうか。戸惑うナツメをいつも傍らで叱り飛ばしてくれた彼女は隣に居ないのだ。頼みの綱のマルーシャも到着していない。
ガキィ………ィン…。
遠くで再び音がする。迷っている暇は無い。
「お願い………!間に合って!!」
震える瞳でその先に広がる闇を見据え、ナツメは大きな一歩を踏み出した。
♯
「ハァ………、ハァ………、ハァ………、くッ!」
鈍い痛みの走る左肩を押さえながら、エミリアは壁に寄りかかった。ここは学校の敷地内にある礼拝堂。校舎裏手に広がる広葉樹林の中に佇むこの学校のシンボルだ。
明治時代に建てられた慎ましやかなこの文化財は、今や老朽化のため立ち入りが禁止されている。
「………私ってば、本当に無様ね」
ステンドグラスから差し込む柔らかな光の下、彼女は自分の右手を見遣った。ベットリと、気が滅入る匂いのする真っ赤な液体がこびり付いている。左の肩口がまたズキリと痛んだ。
魔力を使えば傷の治療も可能だが、回復に割ける力があるなら少しでも攻撃に回さねばこの猛攻は凌げない。これが現実だ。一度守勢に回ってしまえば一瞬で押し切られてしまう。
「ホント、お笑いだわ………」
軽い自嘲と共に疲弊した全身に鞭打ちその身を起こす。
圧倒的だった。まさかこれ程とは。
ユイはまだデスパイアの力を開放してすらいないと言うのに自分はもうこのザマなのだ。信じられないとかそんな話ではない。ただ笑うしかなかった。
残された魔力もそう無い。決めるなら恐らく次がラストチャンス。
ギィィィィィィ………………バタン。
「どうしたのエミィ?もう逃げないの?」
重い木製の扉が開閉する響き。死神の到着を告げる鐘が打たれる。
「懐かしいなぁ、ここ。小さい頃、みんなに内緒でよく入り込んでたっけ」
教会の中に入って来た人影は愉しげに告げた。
神の御前だというのに恥じ入りもせず舌を舐め回し、およそ人の物とは思えぬ視線をこの3年間追い求めてきた獲物の身体を這いずり回らせ、所々破けた服の上からその完璧なプロポーションを品定めする。
「待った甲斐があったわぁ………。エミィの躯、前よりすっごく好くなってるよ」
マシェットの背をトンと肩に乗せ静かに歩みを進めるユイ。心なしか荒ぶっている呼吸は激しい戦闘によるものではない。その証拠に、彼女は口の中を満たすツバをゴクリと飲み込んだ。
その視線の先で立ち尽くすエミリアの肩口に附けられた傷からはポタポタと赤い雫が滴っている。
「さ、エミィ。もう降参の時間だよ。私だってこれ以上、貴女を傷物にしたくないもの」
「ハ、冗談………。私はまだまだ行けるわよ」
「ふふ、もうそんな風に強がる必要なんて無いのよ。全ては運命。決着は付いたわ。後は神様の前で、生まれたままの姿で愛し合うの。
事のついでにその傷も治してあげるわよ。お互いの魔力を分かち合いましょ」
ギシリと、古びた床を軋ませユイが歩み出る。
「さぁ、エミィ………。脱いで」
両手を差し出し距離を詰めてくる敵に、痛みを堪えながら<クロイツァー>を擡げるエミリア。
小突けば霧散してしまいそうに震える腕とは対照的な眼光だけが輝きを失わずにそこにある。その姿はユイの笑顔を曇らせた。
「………うわ、エミィしつこ」
「お互い様でしょ」
「前々から思ってたけどさ、やっぱエミィって頑張り過ぎ。そんなに焦らなくても今夜はたっぷり安心させてあげるよ。
もちろん、……………私の腕の中でねッ!!」
ヒュンとユイの身体が宙に踊った。右手に握ったマシェットを振り被りながら流れ星のように標的の間合いを侵略。
瞬き一つさせぬ間に矢を放とうとする<クロイツァー>を一撃し、同時に膝蹴りを繰り出そうとするエミリアの軸足を足首に絡めて薙ぎ払い、遂に礼拝堂の床へ彼女を組み敷いた。
衰弱した獲物はもはや抵抗すら見せない。
「長かったわ。この夜を私がどれだけ待ち望んできたのか。エミィ、貴女に分かる?」
身体の下からキッと睨み返してくるエミリアの前髪をサラサラと撫で回しながら独白するユイ。
その手はゆっくりと下がり、軽く唇に触れ、首筋を流し、柔らかな胸の感触を服の上から愉しむと、そのまま降下してスカートの裾を捉えた。
節足動物の脚のように動く指がフレアの下に潜り込んで来る。
「さぁ………、始めましょうか」
空いていた右手の指が胸元のボタンへ走る。その触覚器官が服の下に潜む柔らかな脂肪の塊を捉えようとした時だった。
「ええ、私も待っていたわ。―――――この瞬間をね!!」
「っ!?」
ガシリと、その手首をエミリアが掴み取る。咄嗟の出来事に上体を起こすユイ。彼女が離脱するよりも早く、エミリアの唇が次なる句を刻んだ。
「――――ラヴィーネッ!!」
ガシャガシャガシャガシャァァァァッァ。
空間を舐め尽す破砕音。砕け散る虹色のステンドグラス。美しい窓ガラスを突き破って全方位から殺到したのは光の矢だった。
(――――――トラップ!?)
礼拝堂に逃げ込む前に、エミリアが放っておいた無数の矢。
木々の間に埋もれ、建物を取り囲むように配置されていたそれが、彼女の一言をスイッチに再起動。詠唱句通りに雪崩の如く、ユイ目掛けて襲い掛かったのだ。
回避しようにも組み敷かれた体勢のままギリギリと手首に爪を食い込ませて来るエミリアがその動作を許さない。
ユイは唯その灰色の瞳を見つめる。怒りと、哀しみと、僅かな同情の綯い交ぜになった視線が自分に投げかけられていた。そして。
ザシュザシュザザザザザ――――――――ザシュッ。
「え、………えみ…い…?」
口の中に鉄の味が広がる。そこには全身を光の矢で貫かれたユイの姿。真っ赤な返り血が古びた床を染め上げ、エミリアの衣装まで黒々と濡らして行く。
右手を離してやるとユイはフラフラと立ち上がり、床に転がる<ヘンゼル>と<グレーテル>を拾い上げ、糸の絡まったマリオネットのような足取りで後ずさって行く。
大きな咳と共に、赤黒い塊が喉から吐き出された。その様子を視界の中央に納めながら身体を起こすエミリア。力の篭った両腕には、戦闘開始から片時も離さなかった彼女の相棒が握られている。
「………う……あ……ぁ、がふっ。……え………、エ…みぃ…」
「ユイ………。ごめんなさい」
キリキリと張り詰める弦。それはかつての仲間への死刑宣告。
「――――――――さようなら」
別れの一言。放たれた矢は既にハリネズミのような姿になっているユイの胸板を貫いた。
両手に漆黒の凶器を握り締めたまま、イエスの磔像を背に白目を剥き、膝から崩れ落ちる元天使。
長い年月を掛け積もりに積もった埃が宙を舞い、ドサリという虚しい響きだけが悲しいほど高い天井に反響する。
それを最後に、礼拝堂の中は再び静寂に包まれたのだった。
♯
「………………」
エミリアは黙って弓を下ろす。勝利。これは果たしてそう呼んで良いのだろうか。
そこには一仕事終えた安堵感も達成感も存在しない。在るのは胸に大穴を穿たれたような虚しさだけ。
暫しの間、彼女は瞑目し、ただ独りこの空間に残された寂寥感に耐えていた。やがて震える灰色の瞳を開くと、エミリアは静かに信徒席の間を進んでいく。
不思議と涙は流れなかった。自分は随分と強くなったものだと感慨に浸る。行く手に横たわる亡骸はカッと両目を見開き、拡散した瞳孔で天井を睨み付けたまま、目線だけで今も彼女を求めているようだった。
エミリアは静かに膝を折り、暫くその死に顔を見つめた後、目蓋に優しく手を添え柔らかに閉じてやる。
「おやすみなさい。………ユイ」
かつて何度も掛けてやったその言葉を口にしエミリアは立ち上がった。
まだ夜明けまでは幾許か時間がある。遺体はこのままでいいだろう。体内を循環する魔力が途切れればデスパイアの身体は分解が始まる。朝になればもう、ここには二振りの刃物が残っているだけ。それがきっと彼女の墓標なのだ。
これで良かった。そう信ずる他に無い。家族の居ないユイ事を弔い、記憶しておいてやれる人間は、どの道もう自分しかいないのだから。
そうしてエミリアがユイの傍から離れようとしたその刹那だった。彼女の耳は今日一番の凶報を拾う事になる。
――――――――ピチャリ。
「………………え?」
水の音がした。足元からだ。視線を落とすとそこにはユイの身体から流れ出た鮮血。
――――――――ピチャリ。
白昼夢のような光景にエミリアの顔が凍りつく。真紅の水溜りを作っていた赤い液体は、あたかも自らの意思を持っているかのように床の上を這っていたのだ。
信徒席の間から、壁際から、床下から………。ユイの身体から噴き出し広がっていた血液は、流れ出た時の映像を逆再生するかのように元来た道を辿っていく。
「甘いよエミィ」
ゾクリと背筋を走る悪寒。聞き馴れた声が耳元でした。振り向けばそこには真っ赤な唇。端から垂れた血がその上を滑り口の中へと帰って行く最中だった。
「―――――――なッ!?」
咄嗟にその身体を突き飛ばそうとする。だが、間に合わなかった。肩口に走る灼熱痛。首筋に熱い吐息が吹きかけられている。
「………くッ!?あう……あ……、あぁッ!」
斃した筈のユイがエミリアに組み付いている。その針のように細く鋭い彼女の牙は、エミリアの白いうなじに突き立てられていた。
苦悶の声が天使の喉から搾り出される。そんな姿を嘲笑うかのようにズルズルと音を立て、流れ出た血液は今もユイの肉体へと帰還していく。
「ごめんねエミィ。今のはちょっと心臓に悪かったかなァ?」
ユイの唇が離れ、ようやくエミリアは開放された。彼女はよろめきながら後退し化け物の姿を視野に納める。
信じ難い光景だった。眼前に佇むユイの衣服は所々が破られ、穴が開き、地肌が露出している。そこから顔を覗かせている傷口がズブズブと蠢き、自らを塞ごうと躍動しているのだ。
再生。そんな生易しいレベルではない。これはもう“蘇生”と呼ぶべき現象ではないのだろうか。
「へっへー。あれっくらいじゃ私は死なないよ?エミィのお嫁さんになるまではね」
「ゆ……ユイ!あ、貴女っ………、一体!?」
恐怖に攫われそうになる意志を奮い立たせ、エミリアは<クロイツァー>を構えようとする。だがその瞬間。
「う!………くぅ!?」
視界が揺れる。ガクリと折れるエミリアの身体。腰から引きずられるようにして、彼女は埃まみれの床に膝を付いていた。
(ど、―――――――毒!?)
全身の筋肉が言う事を利かない。立ち上がろうとしても下へ床へと身体は持っていかれる。この身が鉛の塊に化学変化したようだ。
腕の力も抜けてダラリと肘が伸びる。<クロイツァー>を握り締める指までもが静かに緩み始めた。
――――――――ガシャッ。
手の平が開かれ、幾多の死線を共に潜り抜けて来た相棒が床に転がった。そしてエミリアの目の前にはもう一人の相棒。いや、元相棒。徐々に力を失っていく彼女の姿を心底嬉しそうに眺めている。
「……………くッ」
駄目だ。戦闘続行は不可能。逃げなくては。しかし身体はもう彼女のコントロール下に無い。残る力の全てを振り絞り、大きく一歩跳び退ろうとしたその時、ドサリと大きな音が礼拝堂に残響した。
「……………!!」
視界が反転する。目に飛び込んできたのは質素な装飾を施された古めかしい天蓋。そしてその下で満面の笑みを浮かべるユイの麗貌。仰向けになったエミリアのお腹の上に彼女は跨っていた。
「………エミィ………」
母親に甘えるような囁きと共に、彼女の笑顔が飛び込んでくる。吸い寄せられるようにうなじを撫でるユイの唇。鼻先はサラサラと、心地よい香りを放つエミリアの銀髪を掻き分けている。
汗ばんだ肌の全てを包み込もうとする吐息が首筋に吹きかけられた。そしてユイの利き腕はエミリアの下半身へ。
長い指はせわしなく運動し、漆黒のロングスカートを獲物の腰に繋ぎ止めるホックを探り当てた。
「………エミィ………」
もう一度、手にした戦利品を確認するかのようにユイが囁く。パチリと、月明かりの中、留め具の外れる音が響く。
「――――――――大好きだよ」
その一言に何か言い返そうとした瞬間、開きかけた彼女の唇はもうひとつの艶かしい唇によって奪われた。逃げ場を失った吐息が唾液の風船を作りながら唇の端から溢れ出る。
分け入って来る舌の感触に、エミリアは自分が敗北した事を悟った。
突然ですがここで悲しいお知らせです。
昨日未明、サソリ型デスパイアとして有名なスコルピオン遠藤(仮名)氏が、頭部損壊のため搬送先のゴミ捨て場で亡くなられました。
国際噛ませ犬委員会(IKC)の初代会長として精力的に活動して来た同氏の突然の訃報に、全米各地からは「………誰、それ?」など、その死を惜しむ声が上がり、一夜明けた今もワシントンは深い悲しみに包まれています。
尚、氏の葬儀は近親者のみで執り行われるとの事です。以上、お昼のニュースでした。
ホントは一話だけでこのエピソード終わらせるつもりだったのに、ダラダラと伸びて次の第三話も使うハメに。
バトル大杉で大したエロもなくホンマ御免なさい。何とか四話以降がニュルニュルになるよう、精進します。
いやああああああああGJ!!!!
もうホント自分がエロ目当てなのかそうでないのかわからんぐらいあんたのとりこ。
蠍に代わる、ユニークでかつ女性に紳士的な陵辱魔を
用意していただけるなら、何のモンクもありませぬ。
ていうか、多人数永遠陵辱は引き続きおねげえしますぜ神様。
サソリーーーーーーーーー!!
すんげえよ…ニュルニュルがなくても大満足だぜ
んじゃ氏の葬儀に行かなきゃいかんのでこの辺でノシ
(´・ω・`)サソリ……
ぞう大魔王っぽいもの
とか
ハーピーっぽいもの
とか
・・・・だめか(汗
遠藤さんww
一発屋のままで終わるのはもったいないほどの名キャラだった
次はにょろにょろにも期待
ここまで来るとハッピーエンドにして欲しいぜ
そんな……Σ('Д`;)
>>576 エミィちゃんとユイの堕ち和姦ですね、わかります
>>576 茨の王様によるナツメエミリアマルーシャユイと街の女全員纏めてハーレムエンド
〜誰を本妻にしようかな?〜
ですね?わかります。><
>>575 本当に惜しい漢(笑)を無くしました。
きっと部長のユミエ嬢の胎内に宿った遠藤jr.が無事に産まれ
立派に亡き父の遺志を継いでくれると信じてますww
堕ち和姦は狂って頭が不随状態になるからなあ
表情からして、もはや五体満足じゃなくなる。
やっぱここは人格を持ったまま永遠。
頭はイヤイヤ体は和姦、
もしくは元の人格のまま妖魔を受け入れるヒロイン
これこそ、真の触手TRUE ENDだと思うが
どうよ触手PEOPLE達よ。
堕ち和姦も好き。
人格保ったままも好き。
分け隔てなく美味しくいただくのが、
真の触手魂にょろよ。
ていうか、○○が好きって主張するのはええけど、
××はいかんって書き方はウザイにょろ。
連載モノって性質上、レギュラーキャラがアハハ状態まで壊れると続かなくなるんで
ハードなエロは全部脇役行きになっちゃうんだよなー…。サジ加減難しいわ(´・ω・`)
でもいい加減、四話ぐらいにゃ産卵とか入れたい…。
ところで某氏の単行本が出るみたいだが、こないだと絵師違うのね。
前の絵師のが好きかなあ。
絵師としては鉄板な人なんだけどねw
やっぱり単行本となるとある程度制約があるんじゃないかな?
絵師さんの都合もあるだろうし、しかしあの絵師さん今連載の挿絵も書いてるはずだぞw
586 :
兄:2007/08/12(日) 22:04:30 ID:0luf7GGV
お久しぶりです。
かなり間が開きましたが続きを投下したいと思います
スコルピオン遠藤氏に捧ぐ
『うっ!…この!放しなさい!!』
ここはとある森の水辺周辺。玲奈を捕らえて此処まで連れてきたのは多足の水棲生物であるイカをモデルとしたデスパイアであった。
『(こんな所まで連れてきて…一体どうするつもり…)』
簡単な予想は出来る。とは言っても悪い方向である”陵辱”という結論しか出てこないが…
デスパイアがエンジェルを捕らえたその場で捕食――すなわち性交を行わないのであれば、それなりの考えがあっての事だろう。
『(どうせロクでもない考えなんでしょうけど…)』
そして、とある泉の元まで辿り着く。水は透き通るほど綺麗で飲み水としても扱えそうな程だ。
ここで意外にもデスパイアは玲奈を触手による拘束から解放したのだった。……ただし、水の上で
『きゃ!!』
突然の解放にとっさの行動を取れるはずもなく、彼女は重力に従って泉の中に落下してしまう。
水深はそれ程でもなく、彼女自身もカナヅチではない為にそれ程問題ないように思われた
『ぷはぁ!!』
少しだけ驚いたが水面から顔を出し、胸元まで水に浸かりながらデスパイアを睨む。
だがデスパイアは喜々として蠢かせるだけだ
『(とにかく解放されたんだから逃げる手段を…)』
と、周りをグルリと見渡せばこの泉には多数の生物が生を営んでいるのが確認できる。
クラゲにイソギンチャク、ヒトデやウナギ…
『(おかしいわ…泉に何故海の生物が?――――――――ま、まさか!?!?)』
そう、此処に住む生物は皆デスパイアだったのだ。
彼女は今、ツバメの巣に運び込まれた食料となんら変わりは無い。
何故なら”食欲”旺盛な生き物によって処理されるだけなのだから。
『やめなさい!!こ、来ないでちょうだい!!』
玲奈に殺到する生物達。彼女は脱出を試みようとしたのだが、既に両足はイソギンチャクにそれぞれ飲み込まれるように固定されてしまう。
彼女専用の靴となったイソギンチャクは指の一本一本を丁寧に嘗め回すと同時に生脚に沿って触手を巻き付けて行き今度は玲奈専用のニーソックスを形成させる
その靴は恐ろしいほど鈍重な為に最早脱出は不可能だ。さらに背後から別の生物の気配が感じられる。
『痛っ!!……』
後ろからクラゲのようなデスパイアが迫り、そのまま彼女の首筋に痛みを走らせた
痛みは一瞬だったが痺れに似た感覚が全身に回っていく。あっという間に脱出どころか抵抗すら出来なくなる彼女の身体。
クラゲの触手で固定されることで溺死は免れたが、どう考えてもプラス思考は出来そうも無い
『今度は…なに?』
玲奈の元に近づくモノ達。それはウナギと呼ばれる生物だ。それも数匹ではなく数十匹を超える数が忍び寄ってくる
にゅるにゅるにゅるにゅるにゅる
『きゃ!そんな!?服の中に…きゃん!!暴れちゃ…んっ!…ダメ…』
服の隙間から殺到してくるウナギ達。暴れまわるソレは胸や秘部や菊門を初めとした部位を徹底的に責め立てる
にゅるにゅるにゅるにゅるにゅる
『いやぁ!…ぬるぬるして…くぅ!…気持ち悪い…』
服を着たまま水中に投下された為、肌に張り付く服でさえ不快を感じるというのにさらに生き物がその中で蠢くのだ。気持ち悪くない方がおかしい。
遂に下着の中にまで侵入したウナギ達は直に刺激を与え、その数は尚も増え続けて行く
『やめて!!そんなに入られたら…服が…破れる!!』
ビリィーーーーーーーーー!!!!!!
彼女の願いも虚しく衣類は大量のウナギの侵入に耐えかね、内側から崩壊してしまった。
胸部が下着ごと大きく破壊されて彼女の形の良い乳房が露になり
下半身の大切な女の部分を隠す砦は脆くも崩れ去り、その残骸は水中を漂うこととなった。
ウナギ達の人海戦術により半裸状態となってしまった玲奈だが、さらに責め苦を与える存在が彼女に襲い掛かる!!
『(なに?胸のウナギが……一斉に下に!?)』
突然彼女の胸部を刺激していたウナギが逃げて下半身へと向かう。だがそれは新たなデスパイアであるヒトデが接近していたからだった。
どうやらデスパイア間でも上下関係はあるらしい。だが今はそんなことどうでもいい
『今度は…ヒトデなの…ふぁん!?…もう…んっ!…許してよぉ…』
そのヒトデは内側の表面にびっしりと繊毛のような細かい触手が生え、中心には穴のようなものが確認できる
ヒトデは彼女の双丘に一匹ずつ張り付く。その姿は星型のブラジャーのように見えなくもない
『んひゃあ!!……そんなに…!…吸わないで!!…んくぅ!!』
ヒトデの中心地の窪みに咥えられるように嵌った乳頭は強く吸引され、時折噛むような動作や擽るような動作も織り交ぜられた。
更にヒトデは全身を使って胸を揉む、弄る、こねる、引っ張る。そんなヒトデの胸責めに玲奈は音を上げるしかない…
『ひゃう!…胸は…やめて…おかしくなっちゃう………!?きゃん!!』
今度は下半身に異変を感じる。なんと大量のウナギの内二匹が穴に潜り込もうとしていたのだった
『そこは…!…あなたの…家じゃないぃん!』
ズルリ…ジュルリ…
下半身に密集したウナギ達はデスパイアとしての本能で何をすべきか、何処に入れば良いのか理解しているようだ
『あぁ…入ってきてるぅ…おっぱいも…アソコも…お尻も…みんなやめてぇ!!』
今の玲奈は胸にヒトデ型のブラを装着し、ぬるぬるした黒光りするパンツを履き、ピッタリとフィットする靴を履いた状態である
その衣服達は彼女の悦情を急速に昇りつめさせていく
『おねがいだから…!…これ以上は…だめなの……』
もちろんデスパイア達は彼女の言葉を完全無視。唯ひたすら己の欲望の赴くままに行動を続ける
『動いちゃダメェ!!』
ウナギが膣内と腸内でのたうちまわる
『噛んじゃイヤァ!!』
ヒトデが乳首を甘噛みする。
口を塞がないのは責め手が水面から出れないのか、もしくは悲鳴を聞く為なのだろうか…
『いやぁ!!…もう…イク!…(こんな下級デスパイアに…)』
玲奈の絶頂の予感を感じ取っただろうか、デスパイア達もビクビクと身体を震わせて自身の欲望を吐き出さんとする
その動きがまた玲奈を登らせる。二度と降りれない頂へと
『ん……はぁぁあぁぁあぁぁーーーーーーーーーーーーーん!!!!!!!』
ドブリュウウウゥゥゥゥゥ!!!!!
濁流は一度のみ、彼女を犯し続けていたのは最下級に属するデスパイア達であったのだから。
更に浴びせられた邪液は数のせいで多いものの、ナカに注入されたのは一匹ずつであった為に彼女の「肉体的」ダメージはそれほどでもない
だが、最下級のデスパイアに無抵抗に犯され、あまつさえ絶頂を迎えるという屈辱の「精神的」ダメージは計れない物がある
『うぅ…ぁ…こんな…ザコに犯されるなんて…』
玲奈はこれまでエリートとして生きてきた。
でも、何時もなら蟻を踏むかのように殺すことの出来る最下級デスパイアに良い様に性の捌け口として扱われたのだ
エリートとしてのプライドは脆くも打ち砕かれたことだろう
しかし、玲奈がどんな状態であろうとデスパイアの都合が無い限り終わりは訪れない
玲奈を取り巻いていたデスパイア達が蜘蛛の子を散らすように逃げていく。何事かと視線を前に向ければ一匹の大型のデスパイア
それは彼女をここまで連れてきたデスパイア。イカ型の彼は未だ陵辱を行っていないのだ
『なんなの?……アレ?』
彼が振りかざす男根のような触手の根元には袋のようなものがぶら下がっている。少し透けて見えるその内部には液体が詰まっているようだ
『ひょっとして?…あれは…全部精液!?』
彼女の勘は奇しくも的中していた。輸精管と思われる触手の根元にある精液溜り。問題なのはその量だ!!
目測で米俵ほどはあろうかという大きさだ。あれだけの量を何処に注ごうというのか?
考えるまでも無い――――玲奈だ
『…いや…ぁ…』
まだ身体の痺れの残る身体で逃げれる訳が無い。魔力は回復しているどころか逆に吸われている。
さらに今は彼の得意な地形である水の中だ。勝てる要素、逃げる要素は一つたりとも見つからない、見つけられない
頭の中で逃げようと作戦を幾つか立ててみるが、結果をシュミレートすれば全て一つの「答え」が待っていた
玲奈が絶望の思考を繰り広げる間に彼は水面に降り立つ。すると水を得た魚のように素早い動きで両腕、両脚と触手を絡めていく
「答え」まで後一歩だ
『や、やめて!!…そんなにいっぱい…入るわけない!!』
デスパイアは精液袋を揺らしながら両脚に絡みついた触手で彼女の脚を開かせ、充分な輸精管の入り込むスペースが確保できたところで止める。
余分な行動は一切存在しない。性交への最短距離を進むだけだった
触手による拘束は強く、玲奈の力ではビクともしない。そんな彼女を尻目に輸精管の触手が鎌首をもたげて股の部分へと近づいていく。
『ひっ!?……』
恐怖で顔が引き攣らせながら触手の先端と彼の精液袋を交互に見てしまう
『(この先から…あの精液が…)』
そんなおぞましい想像が思考を完全に支配してしまい身体を震わせる。それとは対称的に陵辱への期待から触手を震わせるデスパイア。
遂に触手の先っぽが女穴に触れる
ジュブブブブブブブブブ
『が!?……はぁ…一気に…お…く…ま…で』
ソレは「戻る」ということは行わず彼女のナカの道を乱暴に歩む。先程の下級デスパイアのような陵辱とは違い、今回は既に暴力に近い
『痛…い…お願い…抜いてぇ…』
ウナギ達によって道が解されていなければ彼女のソコは確実に破壊されていただろう。
玲奈の声にならない悲鳴を耳にしながらデスパイアの欲望の槍は子宮口という名の行き止まりを乗り越え、目的地に到達する
『あ…あぁ…ナカで…膨らんでる…膨らんでるよぉ…』
赤子の揺り籠に顔を出した輸精管は先端を膨らませることにより、まるでアンカーの様に触手を固定してしまう。
そしてその行為の直後、デスパイア本体は激しく震えた
『いや…いや…いやぁ…!』
精液袋が一度大きく跳ねて中身が輸精管へと流され、勢い良く流された精液は玲奈の子宮へと架けられた橋を渡っていく。
『ダメ…精液…いらなぃ…』
涙を散らせながら頭を振るが流れは止まることなく彼女へと迫る。もう矢は放たれたのだ…祈ることも願うことも許されない
そして数瞬のうちに膣内に消えラストスパートをかける
『来る…昇ってきてる!?膨らんでる!?…もうそこまで!?』
そして先端の膨らみが更に大きくなったのが最後だった
ごびゅるるるるるびゅうううううぅうぅぅぅうーーーーーー!!!!!!!!!
『ひぃあああああああああああああーーーーーー!!!!!』
激流は一秒とかからず彼女の子宮を埋め尽くす。子宮内の水圧は増してゆき触手と子宮口の間に僅かに隙間を作り出したのだった
その隙間から夥しい量の精液が逆流を始める。そうでもしなければ彼女の子宮は簡単に破裂してしまうのだから
ごばびゅるるるるるゅうううううぅうぅぅぅうーーーーーー!!!!!!!!!
『ぎぐぅぅぅぅぅうううぅぅ!?』
まだまだあの精液袋の中身は半分も無くならない。射精の勢いは衰えを知らず、胎内での逆流も激しさを増す
精液が子宮の壁を打ち付け、中で渦を巻き、漂い、最後に逆噴射を行う。
いつの間にか彼女の周辺の水の色が白色に変色している。あれだけの射精と逆流だ、無理もない。
あとどれだけこの地獄を味わえばいいのだろう…あの大量の精液を流し込まれれば終わるのだろうか…それとも再びなにかが始まるのだろうか
子宮が拡張されることによって膨らんだ腹部を晒しながら白目を剥き気絶する玲奈
今後の彼女の運命を知るものは誰も居ない。
――――――― 極一部の者を除いて……
玲奈編バッドエンドへ続く
591 :
兄:2007/08/12(日) 22:14:59 ID:0luf7GGV
以上です。
かつては週一のペースでしたが今では何処かの漫画家並ですorz
でも絶対完結させます
>>583 >連載モノって性質上、レギュラーキャラがアハハ状態まで壊れると続かなくなるんで
ですよね〜。途中で何度壊したいと思ったことか…
自分はもう壊すだけなんでゲヘヘのヘですが( ̄ー+ ̄)
おお、GJっす!
気長に待つので続きも頑張って下さい
余談ですが某漫画家がそろそろ復活するとかしないとか
>某漫画家がそろそろ復活するとかしないとか
誰?
少年跳躍のネームをそのまま掲載させる人じゃね?
兄さんGJッス
射精までじわじわと追い詰めていく感じが大好きあります
これからどう壊してくれるのか今からwktkが止まらない
>>591 GJです!スランプ脱出したみたいっすね!
>>592 原稿に向かうと吐き気がする病気治ったのか(笑)
忘れたころにやってくる学校の7不思議その6
更衣室の白いちゃんちゃんこ
美香は疲れきった顔で差出人不明の紙片に目を落とす。
『秋山先生はこの炎天下の中で児童に走りこみをさせているらしいですが、
昨今何人もの人々が熱中症で倒れる事件が報道される中、
そんなことをして児童に何かあったときに責任は取れるのでしょうか?
もっと指導者らしく社会で起きていることを勉強してください』
またか、と内心ため息を吐く。
ちゃんと水分はとるように指導はしているし、
生徒たちが倒れないよう木陰の多いコースを選んでいる。
前の日に徹夜をしたりして体力が落ちていない限り、
あの距離走っただけなら倒れることはないだろうに。
『勉強してほしい』のはこっちの言い分だ。
去年まで勤めていた田舎の学校ではけしてこんな怪文書が届くことはなかったのに、
この学校に着任してからというのものはこんなことばかりだ。
距離をとる生徒、わずかな事に揚げ足を取る保護者、金のためと割り切って仕事をする同僚達。
今のクラスを受け持ってからというもの日に日に
教師という仕事を続ける熱意と自信がなくなっていた。
「秋山先生、コーヒーはいかがですか?」
美香は慌てて紙片をもみくちゃにして手の中に隠し、笑顔を作って振り返る。
彼女の背後には同僚の中で一番年齢が美香に近い高木が立っていた。
「ありがとうございます、高木先生……。
先生は、サッカー部の指導ですか?」
「ええ、午後から5時間ほど。あいつらこの暑い中元気なもんですよ。
しかし、3時ぐらいに雹が振ってきたときは驚きましね。
生徒達に怪我がなくて何よりでしたが。
全くあいつらときたらこっちの気も知らずはしゃぎまくって
非難させるのに苦労しましたよ」
日に焼けた顔を緩ませながら高木は快活に笑った。
「お疲れ様でしたね、こっちもあの時3号棟で窓が割れて大変でしたよ。
……でも、楽しそうでいいですね」
「秋山先生こそ、今日は水泳部の活動があったでしょう?」
美香は笑顔を作ろうとするが、歪んだ表情しかできない。
彼女は嘘を吐くのが上手いほうではない。
「私の場合は……生徒と、その、上手くいってないですから。部活も、クラスも」
高木は年齢が近いだけではなく、この学校の教師の中でも一番
生徒のことを考え、生徒にも慕われている教師だと美香は思っていたので、
他の同僚には話せないようなことも自然と口にできた。
「まあ、先生のクラスは特に塾通いの子が多いですからね。牧原みたいな」
『牧原』という単語を聞いただけで美香の体は少し硬直する。
「彼女は……特に、私に対して壁を作っていますから」
牧原沙耶香はクラスの女子グループの中心人物だ。
彼女が美香に対して心を開いてくれないと、他の女子も美香とは距離をとって接してくる。
そんな人物が美香が監督をする水泳部の部長でもあるのだからたまったものではない。
授業の時間も部活の時間も美香の心が安らぐことはなかった。
「でも牧原も、近頃雰囲気が変わってきてませんか?
さっきもにこやかに挨拶してきたから、びっくりしましたよ。
俺はてっきり秋山先生と仲良くなってあいつも変わったのかな、
なんて思ってたんですけどね」
「確かに前より明るくなったんですけど……
でも、私には思い当たる節はないんです」
夏休みに入ってからだろうか、牧原に笑顔が多くなったのは。
しかし美香には、それだけでは彼女が自分に親しくなったと等号で結べない。
それに、笑顔は威嚇に使われることもあるのだ。
精神的にまいっている彼女には、教え子の笑顔すらも恐怖の対象に見えてしまう。
そして、高木が職員室を出てたっぷり10分近くたってから
ようやく美香は高木の発言にあるおかしな点に気づく。
(高木先生、『さっき』牧原さんに会ったの?)
水泳部の活動は午前中だというのに、
なぜ彼女は西日が差すこの時間まで学校にいたのか?
更衣室の鍵を握り締め、美香は足早にプールへと急ぐ。
職員室に二つあったはずの更衣室の鍵は、一つしかなかった。
雹が降ってきて美香が職員室を離れた時間帯に、
何者かの手によって奪い去られたのは明白だった。
更衣室は密室だ。そこで何かが行われていても、周りからはわからない。
美香自信も、高校生の時部室で喫煙やふしだらな事をしている同級生の噂は聞いたことがあった。
いや、教え子自信が悪事を働いているならまだいいが、もしも美香以外の不審者が
無力な少女を密室に連れこんだとしたら。
自分の想像に思わず美香は体を振るわせる。
逢魔が時の怪しい陽光が、不吉な予感を生み出させる。
プール脇のコンクリート製の小屋の前で、美香は深呼吸をする。
小屋の中が、目的の更衣室だ。
(落ち着いて……まだ、牧原さんが中にいるって決まったわけじゃないんだから……)
更衣室のノブに鍵を開け、ドアを開こうとするが、
ドアはまるでセメダインで固められたかのようにピクリとも動かなかった。
更衣室のドアノブに手をかけたままうろたえる美香の耳に、怪しげな声が届いた。
「「……ちゃ…ち…んこ………ろ…」」
子供なのか、老人なのか。
男性なのか、女性なのか。
一人なのか、複数なのか。
年齢も、性別も、人数すら判断がつかない声が、美香を迎えた。
「……あなたは……誰……?」
生徒ではない。
教師でもない。
保護者でもないだろう。
それよりもそもそもこの声は。
人間なのか?
「「「白…ちゃ…ち…んこ……たろ…」」」
もう一度声が聞こえた。
さっきよりも大きな声量で。
その時、美香の頭の中には、小学生のころ聞いた怪談が浮かんできた。
『ねえ、赤いちゃんちゃんこって知ってる?』
体が震える。
粘ついた汗が全身から吹き出る。
今更衣室の外には人影一つ見当たらない。
そして更衣室の中からは得体の知れない声が聞こえる。
うら若い女性なら、すぐにでもこの場を離れるべきだろう。
しかし、美香には、逃げ出せない理由がある。
「中に……牧原さんは……女の子は……いるの……?」
それは聖職者としての義務。
教え子がいるかどうかを確認しないうちは、
この場を離れるわけにはいかない。
「「「「白…ちゃんち…んこ着…たろ…」」」」
『誰も人気のないトイレでね、「赤いちゃんちゃんこ着せたろか」って聞かれるの』
声の主は質問に答えない。
だが次の瞬間、答えてもらう必要はなくなった。
「せん………………せい………………なんで………………?」
牧原の声が、更衣室の中から聞こえてきたのだ。
息も絶え絶えな少女の声が、正体不明の声と同じ場所から。
次の瞬間、美香の中の何かが弾けた。
恐怖で竦んでいた体が動き出し、ドアをどんどんと叩いて大声を上げる。
「牧原さん!?いるの、返事して!!」
美香の叫びに、教え子は答えない。
変わりに聞き飽きたあの声が、質問を返す。
「「「「「白…ちゃんちゃんこ着…たろか」」」」」
『でもね、絶対に「着る」って答えちゃいけないだよ』
「うるさいっ!!ここを開けなさいっ!牧原さんをどうしたの!?
警察を呼ぶわよ!!」
右手でドアを叩き続けながら、左手で携帯を出そうとしたその瞬間、
何かが彼女の手の甲を掠めて携帯を取り上げる。
はっとしてそれを目で追おうとするが、
それはまるで燕のような素早さで小屋の屋根の上に消えた。
呆然として思わず声と体を止める美香。
しかし、教え子のことを思い出し、気力を振り絞って
動かないドアノブをガチャガチャと捻り続ける。
「早く開けなさいっ」
「「「「「「白いちゃんちゃんこ着せたろか」」」」」」
『「着る」って答えたらね、首を千切られて流れ出る血が体を伝って』
まるでその声は自分の背後から聞こえるかのように大きくて、
思わず美香は全身に鳥肌を立てる。
しかし美香は恐怖を振り払うかのように金切り声を上げる。
「ちゃんちゃんこでも何でも着てやるわよ、だからさっさと」
次の瞬間、突然ドアが内側に開く。
と、美香の体が何かに掴まれ、刹那の速度で内側に引きずり込まれる。
びちゃりという音ともに、美香の体が更衣室の上で豪快に転ぶ。
『体を伝う血で、赤いちゃんちゃんを着ているみたいになるんだよ』
しかし少しも痛くない。
血のようにどろどろした液体。そしてその下にある生暖かい柔らな肉の感触。
そして、顔を上げた美香がそこに見たものは――――
空中に浮かぶ、牧原沙耶香の生首。
生首と目が合った瞬間、美香の精神は極限の恐怖に爆ぜ、意識を失った。
「先生、起きてよ」
目の前に広がるのは、牧原沙耶香の生首が
どこからか伸びてきた男性性器を小さな口で啄ばむ姿。
そのあまりに非常識な光景に、美香の脳はそれを現実と認識しなかった。
「ほら先生、いつまでもボーっとしない」
そこでようやく美香の頭は、人並みに回転し始める。
と同時にまた気絶しようとするが、教え子がそれを許さなかった。
「あ、ほら先生、何また気を失いかけてるの?しっかりしてください」
沙耶香に支えられ、といっても彼女の体格では大人一人を支えるのが無理で
教え子が教師に押し倒された瞬間、
ようやく美香は少女の体が首の下についていることに気づいた。
しかしそれは、薄暗い闇の中ではコンクリートの白い壁と同化するほど
真っ白な液体が満遍なく付着していた。
故に、液体のかかっていない首から上だけがだけが宙に浮いているように見えたのだ。
「……牧原さん…………これは…………」
教え子を押し倒して気づいた。
彼女とじかに胸や腰の皮膚と皮膚が触れ合っている。
自分も、彼女も何一つ身に着けていない。
羞恥で頭に血が上り、急速に意識がはっきりとしてくる。
「な、ま、牧原さん、これは!」
なぜあなたが更衣室にいるの?
なぜ二人とも裸なの?
更衣室の床一面満たしているこの白い液体は何?
その下に敷き詰められたどくどくと脈打つ細長い管は?
そして今私達の周りをとり囲んで鎌首をもたげているこの卑猥な形の肉塊は?
聞きたいことがありすぎて、美香は口をパクパクするだけで何も言葉を発せられない。
しかし聡明な生徒は、彼女の言葉にならない問いに対して独り言のように答える。
小学生とは思えない妖艶な笑みを口元にたたえながら。
「最初にこの子達に会ったのは、夏休みの初めです」
肉塊が、美香の両腕にまきつき、彼女の体を少女から引き離す。
「忘れ物を取りに来て、あの問いに答えたんです」
あの問いとはつまり、「白いちゃんちゃんこ着せたろか」であろう。
「私、今家庭が最悪で。お父さんとお母さんは離婚しようとしてて、
そのせいで精神的に不安定で。1学期は先生にも当たっちゃって、
悪かったと思ってるよ。だから、その時も赤いちゃんちゃんこみたいに
殺されてもいいかななんて思って「着てやる」って答えちゃって」
どう見ても先端が男性性器にしか見えないそれが、
何十本も群れを成して美香の体の上を這い回る。
腰や首筋、足首や肩甲骨の上など肌と神経の間の肉が少なく、
直接神経を刺激しやすい場所ばかりを、
まるで蛇が獲物を締め上げるかのような
ねちこっさで這いまわれると、いいようのない
感覚が皮膚の下に溜まり始める。
押し倒された時髪に付着した白い液体を指で拭き取りながら、
目の前で少しずつ上気する女教師の肌を見て沙耶香はにっこりと笑う。
その笑みに込められたいいいしれぬ色気に、
美香はこの怪しげな肉塊が彼女に何をしてきたのか大体の見当がついた。
そしてそれは、今から彼女がされることでもあるのだろう。
「おねがい……牧原さん、これやめさせて、ひぃっ」
肌の上を摺っていた肉塊たちが、少しずつ移動を始める。
腰を責めていたものは下降を。
首筋を責めていたものは口の辺りへ。
足首を責めていたものは上昇を。
肩甲骨を責めていたものは前方へ回り込む。
一斉に始まる、粘膜への肉棒大移動。
「私に止めることはできないの。先生が言ったんでしょ?
ちゃんちゃんこを着るって」
気がつけば、目の前の少女の回りも肉棒が蠢き始めている。
無垢さと淫らさが不思議に入り混じったその光景に目を奪われているうちに、
美香の両手首と両足首に細長い陰茎が巻きつき、
体を無理矢理開かせる。
「や、ちょっと!!」
「いつも鍵を借りていたら怪しまれるから、合鍵を作ってたんだけどなくしちゃって。
ちょうど今日雹が降ってる間に取ってきちゃったんです」
ぺろりと舌を出した沙耶香の口の上に肉棒が差し出される。
彼女はくすくすと笑うと先生に見せ付けるように舌を這わせる。
その笑みに込められたいいいしれぬ色気に、
美香はこの怪しげな肉塊が彼女に何をしてきたのか大体の見当がついた。
そしてそれは、今から彼女がされることでもあるのだろう。
「おねがい……牧原さん、これやめさせて、ひぃっ」
肌の上を摺っていた肉塊たちが、少しずつ移動を始める。
腰を責めていたものは下降を。
首筋を責めていたものは口の辺りへ。
足首を責めていたものは上昇を。
肩甲骨を責めていたものは前方へ回り込む。
一斉に始まる、粘膜への肉棒大移動。
「私に止めることはできないの。先生が言ったんでしょ?
ちゃんちゃんこを着るって」
気がつけば、目の前の少女の回りも肉棒が蠢き始めている。
無垢さと淫らさが不思議に入り混じったその光景に目を奪われているうちに、
美香の両手首と両足首に細長い陰茎が巻きつき、
体を無理矢理開かせる。
「や、ちょっと!!」
「いつも鍵を借りていたら怪しまれるから、合鍵を作ってたんだけどなくしちゃって。
ちょうど今日雹が降ってる間に取ってきちゃったんです」
ぺろりと舌を出した沙耶香の口の上に肉棒が差し出される。
彼女はくすくすと笑うと先生に見せ付けるように舌を這わせる。
「駄目よ、こんな、ああ、駄目、駄目駄目だめぇっッ」
唇が、乳首が、肛門が、大陰唇が。
伸びてきたペニス触手に突付かれ、
優しくも耐えられない感覚が教師の皮に隠れた雌を無理やり掘り起こす。
乳首がそそり立つ。吐息が蒸れる。菊門が蠢動する。女性器が潤おう。
「大丈夫だよ先生。子供の私でもどうしようもなく気持ちよくしてくれるぐらい、
優しくて、激しくて、とってもとっても上手いんだよ。
大人の、先生なら、私より、もっともっと気持ちよくなっちゃうかも、ね。
あ……あぁん……」
教師に嬲っているものより少しサイズの小さいものを
前後から受け入れながら、沙耶香は湿りきったため息を吐いた。
「ああ、駄目、牧原さんしちゃ駄目、子供はしちゃふむああああぁぁっ」
粘膜の表面を擦っていた肉棒たちが、一斉に粘膜の中へ侵入する。
口内には2本、肛内に1本、膣内に2本。
まるで輪姦されているような恥辱と、人間相手では味わえない快楽に女教師の脳が解ける。
「ふ、ふぁ、ふわぁぁぁ」
「殺される……つもりでいた私を……出迎えたのは、
家の、ことなんか、どうでもよくなるぐらいに気持ちのいい、
それはそれはめちゃくちゃにぐらいすてきな、セックスだったの。
……だから、ねぇ。先生も、楽しん、じゃお?」
背が反る。腰が回る。汗が飛び散る。
膣内に2本刺さった陰茎は、巧みなコンビネーションで
片方が突き刺せば片方が出る、を繰り返す。
交互に抽出されるその快感は、男性経験の少ない美香を狂わせるのには十分だった。
その上、恐ろしいことが起こった。
両乳房と殷賑の上までさらに伸びていた3本のペニスの尿道に当たる穴が、
ぱっかりと開き、硬く大きくなった乳房と淫核の上に覆いかぶさったのだ。
「ひ、ひ、ひい、ひいいぃっいいああああああっ」
生まれて始めて女性なのに味わう、挿入する感覚。
しかも一斉に3つの箇所を同時に、だ。
「すご、せんせ、わたし、そんなのっ、できなぃ、ぁ、ぁあああ」
口の端から、男根の隙間から善がり声が吐き出される。
美香が上り詰めると同時に、貫くペニスが怪しく震える。
その中を、尋常ならざる量の液体が通過するために起こるバイブレーション。
「ひ、や、あ、あああああああああああっあっっっ」
「せんせ、ぃ、いっ、しょに真っ白にっまっしろにぃぃっ」
少女の真っ白という言葉が引き金だったかのように、
二人の雌を犯していたペニスから一斉に白い液体が噴出した。
「おああああああああああっっっっっああぁぁぁあっ」
「ひやわあああああぁぁぁっっっ」
噴出す精圧で、美香の口から、肛門から、陰唇から、乳首から、淫核から、
挿入していたものや挿入されていたペニス達がペットボトルロケットのように一斉に飛び出す。
そしてそれらが美香の全身を白く染め上げた瞬間、
美香は最初の時とは正反対の感覚に心を支配され意識を失った。
「先生、またいっしょにイきましょうね」
「あの、牧原さん……もうあんなことは駄目……な、なにを……」
いきなりスカートをめくって自らの秘部に触れる生徒に対して怒ろうとするが、
彼女の濡れた指先見ると語尾が小さくなる。
「そんなこといいながら先生、ちゃんちゃんこ着る気満々じゃないですか。
下着越しにこんなになるなんて、先生って本とエッチですね。
じゃ、私先に行って待ってますから」
弾むような足取りで職員室を出て行く教え子を美香が呆然と見送っていると、
入れ違いに高木が入ってきた。
「秋山先生、やっぱり牧原とは仲良くなったみたいじゃないですか」
美香は、小さな声で答える。
「まあ……一応、なったんでしょうか」
「なってますよ。それに心なしか秋山先生もすっきりした顔してますし」
「なっ……!し、してません!」
いきなり顔を真っ赤にして部屋を出て行った美香の後姿を見ながら、
高木はぽかんとした顔で首をひねった。
「俺、なんか変なこと言ったか?」
終わり