孕ませネタが出てきたところで・・。
漫画版、映画版、アニメ版やGファンタジーの外伝でいいと思う。
2 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 21:17:57 ID:twhpynT7
ぶびびっ!!
オラオラ、たまちゃん様が3getしちゃうぞ〜?
ひれ伏せ無能な糞人間共めが!!!
〜⌒〜⌒〜⌒〜/⌒\〜⌒〜
⌒〜⌒〜⌒〜/ `・ω)ミ
〜⌒〜⌒〜⌒〜 U彡〜⌒〜⌒〜⌒
〜⌒〜⌒〜⌒〜⌒〜⌒〜⌒〜⌒〜⌒〜
>>2二足歩行でアザラシより早ぇの当たり前じゃんかよ(プ
>>4気安くたまちゃんなんて呼ぶんじゃねーよ童貞(プ
>>5デブヲタじゃ泳げないかな?(プ
>>6鶴見川より臭ぇぞ(プ
>>7俺をバックに家族で記念撮影なんかしてんじゃねーよ(プ
>>8海に帰れ?てめーが土に還れよキモいから(プ
>>9(俺以外)以下は鶴見川の水でも飲んでろってこった(ゲラ
>>1乙。
ネタは悪くは無いんだけど
立つフラグ、立つフラグそ、それがほとんど「801フラグ」ってのはどうよ?w
(特に今回のアニメ)
だがフィシスのエロは見たい…!
フィシスエロ見たい!ブルー×フィシスかキース×フィシスが見たい
>6
ブルーが昏睡中でなければなー
若いミュウ達が子作りに励む中、生殖能力がない自分に落ち込む
フィシスを励ましつついたずらするソルジャー
アルフレートはものすごーく大事に扱ってくれそうだ。
マツカが女なら昨日のアレからなだれこめそうでよかったのに。
9 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 19:37:52 ID:beH/2JMv
どうせなら竹宮作品エロパロにしときゃ良かったのに
ニナの相手はダン・マイルドがいい
ファラオの墓でなら男女エロできるけど、地球へ…だけだと微妙
>>8 534 :名無し草:2007/06/24(日) 11:23:27
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anime/1182006868/796 「皆に知られたら大変だな・・・」
「ごめんなさい・・言わないで・・・」
「う〜ん・・どうしたものか」
「お願いします・・」
「ま、私だって鬼じゃない。君の人生を壊すような非道なことをするつもりはない。
でも、ミュウはミュウだ。これは大変なことだよ。」
「―――」
「―――」(ベッドへ押し倒す)
「!」
(服を脱ぎ始めるキース)
「な、何を・・・」
「ん?わかってるだろ?w 内緒にしといてあげようと言ってるんだよ」
「そんな・・それだけは・・・」
「今更何を言ってるんだw もう引き返せない」
「あぁ・・・やめて・・やめてください・・・」
安っぽい万引き少女のAVみたいだなw
>>10 たしかに【竹宮全般】でもよかったかもね。
そういえば『風と木の詩』で
パスカルが『黄色いさくらんぼグループ(略して黄桜グループ)』なんて事を言ってたけど
『洗礼』や『銀色のフラッシュ』目当てで、少コミ読んでた連載当時は
リア消だったもんで、何のことだかわからなかったけど
やっぱりアレって、チェリーボーイ集団って意味だったのか?
13 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 23:59:42 ID:dbF0Cw37
地球へ…エロパロ
テラヘロパロww
>>4 キースがマツカをベッドにわざわざ押し倒したシーンで
おいおいって思ったよ
ねたナスカ?
2人だけの同窓会ネタは?
アニメマツカ美少女だし
ふたなりってことでいいよもう
ミュウに変化した時にうっかり性別も変化して
女体化OKならもうちょいスレ伸びるかもな
だが断る!
先週からの
キースとフィシスとブルーの三つ巴
に萌えたのは自分だけだろうか…
ノシ
特にブルーとフィシス萌えだ。
幼女フィシスのベットに出現してさらうとことか、一歩間違えなくても誘拐犯でやばいヤツなんだが、萌えた。
ジョミーとアニメに出て来た、私を月に〜のニーナでお願いしたい。
ニーナは前にジョミーの子供が欲しいって言ってたし
>>21 禿同!!!!
今回の放送でブルー×フィシスに萌えた
「僕の女神」に悶えたよ
誰か書いてくれないかなあ
しかしブルーはフィシスが大好きなのね…
マザーイライザから少年キースへの愛のレッスン
ブルー×フィシスいいね!!(^・∀・^)今回の話は初めてブルーに悶えたよ
書き手が居ないのか…
16話の後は来るかと思ってたんだが
ブルー×フィシスには悶えたけどこの二人でエロは難しくないか?
放映見た感じではフィシスに神聖さを求める気持ちが強くて
ブルーが手を出しそうにないなという印象
キース×フィシスなら無理矢理+禁断のダブルコンボで
鬱展開はいけそうだが
書き手居ないのはハラシマ中だからだと思いたい…
カーマスートラや仙道の房中術みたいに性的快楽によって
サイオン能力を高める云々、とかこじつけてみるのはどうだろう。
竹宮つながりの天馬の血族では巫女姫の護りとする為に抱くって
シーンがあった。
>>28 原作ではそうだと感じたけど、アニメでは男女の恋愛っぽいと思った
ブルーの愛するもの云々といい。
キース×フィシスのほうが自由度高そうだけど。
互いに知らずに無理やりとか、真実を知ったキースが逆上して、とかいくらでもできそう。
31 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/03(金) 21:03:28 ID:JPscZrKM
夏が終わったらフルフィで一本書くので舞っててくれまいか?
書き手が!
wktkして待ってます!
ところでフルフィって何の略?
本スレのブルフィシ乳揉みレスが気になって仕方ない
ぜひこちらで続けて欲しい
道具要らずで目隠しプレイを楽しめるのがフィシスのおいしいところ
道具しても見えてるんじゃね?目が見えなくても、タロットとかなんでもわかってるみたいだし。
ミュウの障害は、障害になっていない。
つ点字タロット(あるのかわからんがw
拘束して視姦&言葉責めしまくりんぐ
38 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 20:30:40 ID:0qInzbmm
やっと書き手が
舞ってるから!
39 :
31:2007/08/08(水) 22:29:47 ID:Z5FR89t0
31です。
ブとフを間違えてましたw
ハラシマ、印刷所には出したんだけどコピーでも2冊予定があるので
大変申し訳無いのですがコミケ終わってから投下するんで気長に舞ってて下さい。
でも他の書き手さんが来るかもと期待してちょこちょこ見に来ます。
「おまえが全ての元凶だったんだ!」
そう金切り声を上げるトォニィにフィシスは脅威を隠せない。盲目であってもひしひしと伝わるトォニィのオーラはすさまじいものだ。
フィシスは思わず背後へと逃げるように後ずさりするが威圧的なオーラをまとったトォニィもまた歩み寄ってくる。
本能的な恐ろしさにフィシスは思わず口元に手を当て、だがかかとが微かに壁にあたったことを知るとただわなわなと首を振って懇願し始めた。
「違うのトォニィ。・・・いえ、わかっているわ。解っているけど、でも私は」
「あの男を助けたこと。ナスカが燃えた事。そして、ソルジャー・ブルーの」
「いやっ!」
フィシスは思わず耳を覆ってその場に崩れ落ちた。
ソルジャー・ブルー。
その名を聞いただけで体が震える。貴方がいなくなってしまっただなんて信じたくはない。記憶の中の貴方は、どこまでも蒼く澄んでいて。
はっと我に返るとトォニィの体が仁王立ちでフィシスの眼前に立っていた。視覚するまでもない、そのオーラは紛れもなくフィシスを襲う。
「・・・トォニィ・・・」
「返せとはいわない、が、アンタは償いをしなきゃいけない。」
トォニィの手が瞬間的にフィシスの服を引き裂く。声も上げさせないままにそのまま口元を抑え、床に押し倒す。
五十年以上経とうと美貌を失うことのないフィシスの体は淡い乳白色色に照らされている。乳房のラインが丸く形よくそこにある。
誰の手にも触れられていない、誰の色にも染まっていないフィシスの体を見トォニィは身震いする。
「なんだ。ソルジャー・ブルーのお手つきかと思ったのに。」
”離して!”
フィシスの思念波が飛ぶがトォニィにとってそれを遮断する事ぐらい容易なものだ。
フィシスの悲鳴に耳も傾けることなく、トォニィは再び残った衣服を剥ぎ取りにかかる。
”いやっ、やめて!トォニィ!トォニィ!”
「うるさい!黙れ!おまえは人間だ!ミュウじゃない!人間は人間らしく汚されていればいいものを!」
つぅとフィシスの目尻から涙がひとつ零れ落ちた。トォニィは気づく筈もない。
「グラン・パがヤらないなら僕がヤる。」
いや、もうヤっちゃえよ、トォニィ。
そういやトォニィってガタイは大人だけど中身ガキなんだよな
マセガキめwwwwwwwwww
フィシスを背後から羽交いじめ、絞殺して死姦、
その遺体に這い寄ってきたレインの尻尾をつかみ
床に何度も叩きつけた末絞め殺すトォニィ
事が明るみに出て理由を問われ
「幼い頃亡くした母に甘えたかった。抱きついたら抵抗されたので抑えこんでいいるうちに死んだ。
ナキネズミは首輪の代わりにヒモで蝶々結びをしてあげたら死んでしまった」
>>44 いくらなんでも現実の事件絡めるのはいかんだろ
そりゃパロ以前の倫理的改悪だぞ?
これは引くわ…
コミケが終わったので、投下をwktkして待ってます。
ナスカの女の子は可愛い娘ばかりなのでエロが増えるといいな。
自分はロリな中華娘が気に入っている。
原作のトォニィ×アルテラが萌えなんだけどやってくれるかな・・・
50 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 14:02:06 ID:gey8vpa0
ユウィとカリナの新婚生活をのぞいてみたい・・・
母子設定がなくなったので、キースとフィシスが解禁された
あってもなくてもやっていいと思うけどな
あの二人好きだ
ミュウ側話し描くときは思念シールド忘れずに…
船中にエロ中継の恐れあり
最初まだ原作も何も知らずにアニメ1期のOP見た時、
「あーこの髪の長い女性は、黒髪のひとと強い繋がりがあって、この金髪マントと黒髪が女巡って戦うんだなー」
と思ったんだ
ジョミーとフィシスも好きだ
ジョミー→フィシス→ブルーだとなおいい
この場合だと純粋に力の差が絶大だから男性陣がシールドするんだろうな
>>55 原作ジョミーってフィシスのことを好きだったんだろうか。
ラストの生まれ変わりっぽいふたりはジョミーとフィシスなのかとびっくりした覚えが
自分も最近原作読んでラストに驚いた
最初「もう離れない」ってことはミーシャがどうみてもフィシスだからブルーかなと思ったんだけど、
男子の容姿はどうみてもジョミーだし、後のページみてもジョミーだよなあ
でもなんというのかな、フィシスってソルジャー専用精神安定剤っぽい
怖いブルーの夢を見ていったのがフィシスのところだったよな
フィシスの方はジョミーのことどう思ってたんだろう
どっちもブルーありきの人間だからそこがよくわからん
ブルーもジョミーに記憶託すうんぬんのところで、
「自分の人生の記憶」→「フィシスのこと」→「美しい地球」→「憧れのすべて!」
などと続くから、フィシスのことは特別は特別だったんだよなあ
ジョミーの中にフィシスが入ってブルーと再会(?)した時に、
そこのブルーが「ジョミーが自分を忘れられないのと、君が自分を忘れられないのは違うよ」
と言ってるから、フィシスの思いは知っててスルーしてたのかな
でも最初くらいはミュウの中で不安なフィシスを自分のベッドで寝かせるとか
同衾するとかしてそうな気がしないでもない
長文スマン
ミュウと偽っているのがばれないように
慣れるまではブルーが身の回りの世話をしていたんじゃないかと思っている。
彼女は裸族だったから油断するとすぐ服を着るのを忘れたりw
同衾も自然にやってそう。
若い娘と添寝すると回春効果があると申しましてな……齢300年の古だぬきもきっと
59 :
1/2:2007/08/27(月) 01:20:37 ID:QWvgu3E0
「おはようございます、ブルー」
目覚めたブルーに告げたのは、数日前に自らが救い出した少女だった。
身支度がすっかり整っているところを見ると、どうやら自分よりかなり早くに目が覚めたらしい。
ふんわりとした無垢な微笑みが目映いほどだ。この笑顔だけは最初から変わらない。あの水槽の中にいた頃から、彼女はいつも自分にこうして微笑みかけてきた。
「おはよう、フィシス。今日は目が覚めるのが早かったみたいだね」
「はい」
寝台から身体を起こしながら聞くとフィシスはこくりと頷く。
ここは『青の間』と呼ばれるブルーの私室だ。シャングリラに来てから、フィシスはここで寝起きをしている。
いきなり放り込まれた新しい環境に不安を感じるのか、シャングリラに着いた時からブルーの服を掴んで放さなかった。
ブルーもそんな少女を一人にしておくことができず、ならばと自分の手元でしばらく生活させることにした。
外聞が悪いと長老たちは眉を顰めたが、ブルーは取り合わなかった。フィシス自身が強くそうしてほしいと願ったからだ。
寝台がひとつしかないこともあり、ブルーとフィシスは同衾していた。
この部分が一番長老たちの眉を顰めさせた部分だったのだが、自分とフィシスは親子以上に年が違う。なにより女神に等しい大切な存在なのだ。色めいた思いからして抱きようがない。
事実、ブルーはフィシスを抱きしめるようにして眠りはしたものの、それ以上のことは決してしはしなかった。それ以上のことなど自分はしないという絶対の自信があった。
ふと見ると、フィシスは心配そうにブルーを見つめていた。
「そんな顔をして……どうしたんだい、フィシス」
「お体の具合は大丈夫かと思って」
「身体? 僕の? 特になんともないが……何か気になることでもあったのかい?」
こくりと頷き、フィシスは答えた。
「目が覚めた時にブルーの身体がいつもと違ったのです」
「違うって、どんな風に?」
フィシスはそっとブルーの手をとった。
「口で伝えるのが難しいので、記憶を読み取ってください」
「わかった」
こういう時ミュウはやりやすくていいと思いながら、ブルーはフィシスの伝えたい記憶を読み取る。
60 :
2/2:2007/08/27(月) 01:21:51 ID:QWvgu3E0
視点は当然ながらフィシスのそれだ。フィシスは盲目だが、ブルーが与えたミュウとしての能力を用いてそれを補っている。心の目というやつだ。
心の目は、白いシーツを見つめたいた。その下には眠ったブルーの身体――もっといえば、ちょうど男性器部分にあたる。そこが不自然に盛り上がっていた。
おそるおそるフィシスがシーツをのけてみると、その下の部分が盛り上がっている。こんな状態のブルーは今までみたことがない。
どうしたのだろう。何か、具合が悪いのだろうか。
フィシスの思惟はブルーの心配に満ちていた。
「……ブルー。わかっていただけま」
「ああ、僕の女神!」
いきなりブルーはフィシスを強く抱きしめた。
「あ、あの、ブルー?」
「ミュウでも最年長で、そんなものはもう枯れ果てたと思っていたが……そうか、僕もまだまだ大丈夫なんだな。いや、君だからかな。どちらにしろ、男としてこんなに嬉しいことはない」
噛み締めるように言うブルーの心は歓喜に溢れていた。
「よかったですね、ブルー」
フィシスはどうしてこんなにもブルーが喜んでいるのかがさっぱりわからなかったが、とりあえず自分の伝えたことが彼を喜ばせたという事実が嬉しくて、にっこり微笑んだ。
>>58の最後の一文から妄想した
そんな自分は
>>57だ
この先はやはりじーちゃんハッスルして押し倒すのかなーと思いつつ、そこまで書けないヘタレな自分を許してくれたまえ
じーちゃんハッスルの部分をおながいします、神よ…
ハッスルしすぎて福情死。
はたしてじーちゃんはやり方を覚えているのだろうか
まず勉強し直しから始まるような気がする
フィシスと同衾することによって、かつての春を取り戻して歓喜するブルー。
だが、冬が長すぎたせいか肝心のやり方を綺麗サッパリ忘れてしまっていた。
いたすにしても、ソルジャーとしてひとりの男として恥ずかしい真似はできない。
ブルーは復習を決意し、それまでの間フィシスに触れまいと心に誓う。
「……フィシス。突然だが、今日から別の部屋で生活してほしい」
「まあ。どうしてですか」
「僕の為、そして君の為に」
「……よく、わかりません」
「すまない、フィシス。今は多くを語れない。ただこれだけはわかってほしい。君を大切に思っているからこそ、僕はそうしなければならないんだ」
「………………」
黙って俯いてしまったフィシスのやわらかな身体を抱きしめながら、ブルーはその耳元に囁いた。
「フィシス……僕がもう少し思い出したら一緒に大人になろう。だから今は辛いが、我慢してほしい」
「ブルーがそうおっしゃるなら……ですが、ブルー。大人になるってどういうことなのですか?」
「それは……」
フィシスの手を取ると、ブルーはその白い手に軽く口づける。
「その時がきたら、手取り足取り腰取り僕が最後まで教えてあげるから」
ブルーの言葉にフィシスの表情が輝いた。
「本当ですか? それなら我慢します。楽しみにしていますから、早く教えてくださいね、ブルー」
「勿論だとも、フィシス」
深く頷きながら、ブルーは愛しい少女に微笑みを返した。
次回、じいちゃんフルスロットル!?
「ああっ、そこはだめっ、ブルー……!」
「綺麗だよ、フィシス……」
しかし齢3百歳越えの老体が最後までもつのかブルー!!
その前に地球はどうしたブルー!!
ミュウの未来はどうするんだブルー!!
お楽しみに!!
その、なんだ
色々とスマンorz
なんという物忘れ
じーちゃんフルスロットルに期待w
おお、フルスロットル!
待ってるよー
ブルーのサイオキャノンがついに!?
フルスロットルの者だけど、フィシスって18歳でいいんだよな?
今更だけど純粋培養で世間を知らないから
シャングリラで生活始めた初期なら外見立派で中身幼女でイメージで書いてたが
どうにもじーちゃんが変質者とか変態臭くなってしまった
男前のじーちゃんや清らかな関係も好きなのになぜだ
このくらいの軽いのはいいんだが本格的なエロは自分的に書くのが難しい部類なんだ
正直次回とかお楽しみにはネタで書いたスマン
青スレでは鉄板で童貞認定なのに、ここではすっかり回春爺キャラだな。
そういう板じゃもの
腰とりw
お爺ちゃん頑張ってwwwww
おじいちゃんは早速コンピュータにお伺いを立てました。
「男女の契りを交わしたいのだが、その方法をど忘れしてしまった。やり方を詳細に表示してくれたまえ」
答え。
『ほどよく愛撫して濡らした女性器に男性器入れればおk。妊娠希望なら中でちゃんと射精しる』
「……僕の知りたいのはそういうことじゃないんだ……」
五十数年ぶりに頬を濡らす涙。
落ち込むじいちゃん。
しかし、フィシスとの輝かしい契りを夢見るジジィは考える。
「……ハーレイにはさすがに聞けないな。こういうことは、やはりドクターに聞くのが一番か」
立ち上がったじーちゃんの向かったのは、当然ドクターの所である。
そして数分後。
来訪したブルーのストレートすぎる相談内容を聞いた瞬間、ドクターは昔の漫画のように口に含んだコーヒーを盛大に噴き出したのであった。
どっとはらい。
だめだ
ギャクにしかならんわwww
フルスロットルには遠いwwwwwwwwww
もうネタでいいよw
爺、フルスロットへの道を突進め!
ネタ気味なブルフィシ書いてる
>>57です
>>72関連のネタがでてきたのでそのうちうpするよ
実践編にも密かに挑戦してみてるんだが
じーちゃんが鬼畜気味な上に
書いてる途中から恥ずかしくなってきて進まないwwwww
なんか禁忌を犯してる気分になってきた
連投スマソ
うpする時ってトリップ入れといた方がいいみたいだね
次回からこれでうpします
とりあえず
回春歓喜青爺
>>59-60 一念発起青爺
>>63 落涙復活青爺
>>72
76 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 10:04:03 ID:dSDWLfk1
>>74 禁忌もみんなで犯せば怖くないぜ('A`)b
続き楽しみにしてるぜ
スマソ
さげ忘れたorz
>>72 ブラウが男だったなら頼もしいコーチができたのにw
79 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 13:28:34 ID:a0QLawOS
コーチならユウイかハロルドが適任なんじゃない?(妻帯者だし、子供いるし、いろいろ知ってるかもですよ)
秘訣とか思念波でさぐってみればいいと思うよ!!ブルー・・・・
なぜか一心に書き上げたのでUP
フィシスの服は他のミュウたちに比べて肌出てるからついやってしまった
突っ込みどころ満載な上に妙な話だからおつまみ程度にどうぞ
超能力を使うミュウとはいっても、基本的には生身。
健康に気をつけるのは当然で、年に一度は必ず全員メディカルチェックを受けることが義務付けられています。
今日はフィシスのメディカルチェックの日。
細心の注意を払って念入りに、しかしあまり肌に触らぬように頼む。
前日、ソルジャー・ブルーから何度も何度も何度もそう頼まれたドクターことノルディは、相変わらずの執心ぶりにため息をつきつつ、それでもソルジャーの為に職務を全う。
無事に終ってほっと息をつき、そして気がついた。
「おや、フィシス。服を変えたんだね」
少し前までは白いワンピースのようなものだったのだが、今は藤色に近いピンクの、肩を露出させたものを着ている。
診察中は外していたアクセサリーを身につけたその姿は、占いを良くするという彼女に相応しい神秘さがある。
フィシスの居室のようになっている天体の間の雰囲気にもよく合いそうだ。
「はい。ソルジャーが見立ててくださったのです」
頷きこぼれた幸せそうな微笑みに、ノルディも思わず唇をほころばせる。
「そうか。それはよかったね。しかし……」
「?」
「えらく肩がでているね。少し露出が過ぎるような気がするけど」
清楚さの中にある少々の艶になんとなく聞いてみただけだったのだが、すぐにノルディは聞いたことを後悔した。
「これはソルジャーの意向なのです。なんでも、突っ込みやすいからとか」
「……突っ込み……」
「はい」
固まったノルディの様子に首をかしげながら、フィシスは頷いてみせる。
……突っ込みって、なんだ?
ボケて突っ込むあれじゃない。絶対にそれはない。
他に突っ込み。
ソルジャー・ブルーの意向でこの衣装。
そして、突っ込み。
突っ込みやすい。
何がどう突っ込みやすいと……?
脳裏を巡るのは、ブルーの発した驚愕の言葉のあれこれ。
そこから推理すると、どうしても色事方向に答えが導かれてしまう。
さらに、あのソルジャーならいいかねないとも思ってしまう。
いやいやいやいや。
あのひとは冗談で言ったのかもしれない。
ああ見えて面白いひとでもあるから。
しかし言葉がおっさん臭い。いや実年齢を考慮すればジジ臭いというべきなのか。
そういえば、フィシスは随分と大人っぽくなった気がする。
体つきや雰囲気が女性らしくなったというか。
そういえば、その変化はブルーが自分の所へ来て以降のことだったような。
いやいやいやいやいや。
そういう風に考えを持っていくのは、なんというか大人気ないというか、下世話な気がする。
それに何より個人的なことだ。本人同士が合意の上でなら、特に問題はない……はずだ。
とはいえ、やはりロリコン・光源氏計画などというあまりよろしくない単語が脳内をよぎってしまう。
「ドクター?」
声にはっとする。少々考え込んでしまっていたらしい。
フィシスは不思議そうに自分を見ていた。どうやら自分の考えは読めていないらしい。
自分のよろしくない考えをこの純真そうな少女に読まれなかった幸いを喜びつつ、ノルディは笑顔をつくった。
「ああいや、なんでもないよ。メディカルチェックはこれで終わりだ。結果は後で知らせるからね」
「ありがとうござ……あ」
頭を下げかけたフィシスが、ふと遠くを見つめる仕草をした。
「どうしたんだい?」
「失礼するよ」
フィイスが答えるより早く、メディカルルームにブルーが入ってくる。
なんというタイミング。
もしや、こちらを盗み見ていたのだろうか。
備えた能力の高さを考えれば、できないことはないような気がする。
「ソルジャー!」
その間にフィシスは喜びに輝く笑顔でブルーの方へと走ってゆく。
細い肩をさりげなく抱き寄せ、ブルーは優しく微笑んだ。
「もうメディカルチェックは終ったかい?」
「はい」
「では、天体の間に戻ろうか」
「一緒にですか?」
「うん。少し時間ができたからね。久しぶりに君とゆっくりできそうだ」
「嬉しい!」
少女がブルーに抱きつくと、ブルーの笑みが一層深くなる。
「それでは行こうか。ドクター、結果は僕にも教えてくれ。僕は、フィシスの保護者のようなものだからね」
ブルーはどこか楽しげな笑みをノルディに向ける。
もしや、先ほどの物思いのあれこれから読んでいたのか。
くえない。容姿的には細くて頼りなさげだというのに、中身はまったくもってくえない狸だ。
もはや、心配するのも馬鹿らしくなってきた。
しかし、それでもノルディは言った。
「ソルジャー」
「なんだい?」
「あまり妙な言葉を言わないように……いや、言ったとしても口止めしてください。不名誉になりかねないですよ」
誰がと言わずとも伝わるだろう。さすがに本人の目の前で名は口にできない。おそらく、本人が気にしてしまうだろうから。
「……それは困るな。気をつけよう」
自分ではなくフィシスにであると、かくも素直に神妙に心に留めるらしい。
それほど少女を大切にしているのかと感心する。
どうせなら少女への執心も少し隠してほしいところだが、あれほどだと隠しても漏れてしまいそうな気がしないでもないが。
立ち去る後ろ姿を眺めながら、ノルディはひとつ、ため息をこぼした。
「……あ」
天体の間に入って扉が閉まった途端、ブルーは背後からフィシスを抱きしめた。
「ソルジャー?」
「心を開いて……ああ、ノルディは僕の言葉をちゃんと守ってくれたらしいね」
露になっているフィシスの肩に口づけると、甘い吐息がその唇から漏れる。
「なんのことですか」
「秘密」
子供のように無邪気に笑うと、ブルーはいきなりフィシスを抱き上げた。
その足が向かうのは奥にある寝所だ。
「ずるい。教えてください」
「後でね」
「そう言って、またはぐらかすおつもりですね」
「どうだろう」
そっとフィシスを寝台の上に横たえ、ブルーは手袋を脱ぎ捨てる。
興じる自分に少し怒っている気配が伝わってくる。それがどれほど愛らしく自分の瞳に映っているかをフィシスは知らないだろう。
フィシスに覆いかぶさるようにして見つめると、白い肩が視界に入った。
惹かれるように口づけて舐めると細い身体がちいさく跳ねる。敏感なと笑みがこぼれたが、ふとブルーは眉根を寄せた。
「ブルー?」
「失敗したな。とても良く似合うし、直に触れるにも易いが……痕がつけられない」
「なぜ?」
「とても目立つから。人に見られたら、君の不名誉になってしまう」
「私は気にしませんが」
「僕が気にするんだ」
きっぱり言い切るブルーの真面目さがなんだかおかしくて、フィシスはつい笑ってしまう。
「では、その分たくさん、見えない部分におつけになればよろしいわ」
「そうだね。じゃあ、そうさせてもらおうかな」
くすりと笑うと、ブルーはフィシスの額に口づけた。
3で終わり
まだ度胸が足りないようです
ええぞ、ええぞ!!!期待しとる!(*´д`*)ハァハァ
_ ∩
( ゚∀゚)彡 キスマーク! キスマーク!
( ⊂彡
| |
し ⌒J
爺やらしいw
乙です!
ブルー×フィシス(・∀・)イイ!
少女の頃からフィシスに執心してたんだろうし、こんなことあってもおかしくないw
幸せな未来も見たかった(つД`)
でも読んでて幸せになれました。ありがとう!
89 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 01:03:55 ID:AuwXP0vT
ジジイのロリコンぶりにやられました。
続き、待ってます。
幼フィシスも可愛いなぁ
ロリコン爺さんも良い味出てますw
91 :
地球の男×女神:2007/09/11(火) 23:33:57 ID:/y+D5ufH
野蛮な男の指が、柔らかな白い胸をまさぐると可憐な少女は
「いや・・・お願い、許して・・・」と恥じ入りながら、身もだえた。
「お前は触れていると、感じていることも遮断できないんだな。おもしろい。」
男は残酷そうな笑いを浮かべると、娘のまとっていた薄衣を一気に引き裂いた。
「あ、あああ・・・・助けて、ブルー!」
+++++++++++++++++++++++++++++++++++
ブルー 「僕のフィシスが、拉致されて、あんなことやこんなことをテラの男にされているなんて!!(泣)」
フィシス「ご自分の妄想に涙を流すのはやめてください、ブルー」
昨日の本スレネタを持ってきてみた。
>>91 吹いたww
しかしブルーなら一人で悶々として済むだけだが
ジョミーに妄想された日にゃ…脳内アイコラをシャングリラ中、
下手すると人類にまで配信されちまう。
触れられていると心を遮蔽できないってつくづくおいしい設定ですよね。
16話でキースに(脱出口を)求められて「応えて」しまうフィシスがエロかった。
93 :
92:2007/09/12(水) 00:09:15 ID:f6qO6rCP
×16話
○14話
だっけ。ごめん
94 :
地球の男×女神:2007/09/12(水) 07:01:21 ID:iC/+XLta
「……あ、あぁぁん…… 悪魔……あぁ」
「そんな悪魔の指に感じているお前は、魔女だな」
男は肌を通して吸い付くように伝わる快感に笑うと、また女の上にのしかかった。
+++++++++++++++++++++++++++++++
「・・・君が無事か心配していたよ」
「ご自分の妄想を全艦放送するのは止めてください、ジョミー」
「フィシス、そろそろ……」
「はい」
衣擦れの音がしてほどなく、静かな室内からふたつの荒い息遣いが漏れてくる。
「……あっ、ソルジャー……」
「こういう時は名前で呼んでほしいとといつも言っているだろう?」
「すみませ……あんっ」
「もうこんなにしてる。そんなに気持ち良いのかい、フィシス」
「ブルーの意地悪……くやしい。でも、感じて……はあ」
「可愛いよ、フィシス」
「ブルー、私……」
「なんだい?」
「わかっておられるでしょう?」
「さあ。皆目検討がつかないな」
「嘘です。お気持ちが伝わってきますもの」
「本当にそれが君を望んでいるのかまではわからないからね。
君が望まないことをして、君に嫌われるのは困る」
「だから……っ、私は……」
「してほしいことがあるのなら、ちゃんと口に出して言ってごらん。
そうしたら、臆病な僕でも遠慮なく君のしてほしいことをできるかもしれない」
「……私が、そんなことを言うのは恥ずかしいと思っている気持ちは読めないのですか」
「言わせたい僕の気持ちはわからないかい? ……また肌が赤くなったね。
でも、身体がいつまで我慢できるかな」
「……ひどい方」
「うん。でも、こういう時の君にしか言わないのもわかっているはずだよ。
それから、そうするのは僕が君のことをこの上なく大切なひとと思っているからこそだと
いうことも」
「………………て」
「なんだい? 声が小さくて聞こえないよ?」
「……いれてください」
「……喜んで」
ぎしぎしと何かの軋む音が次第に大きくなる。
あわせて、ふたつの息遣いの切れ間が短くなってゆく。
互いの名を呼び、熱を帯びた声ともつかぬ声が混ざりあう。
「あっ……!」
唐突に、細い、悲鳴のような高い声が上がった。
「……ハーレイ。これで鼻血拭きな」
「おお。すまんなフラウ」
「いやはや、ソルジャーもお若い。ワシも負けていられんなあ、エラ」
「ゼル。あなたは確かにソルジャーと同じくらいの年齢ですが、身体は遥かに老いていらっしゃる。
同じことをできるとは限りませんよ。下手をしたら倒れるだけではすまないかと」
「きついのう。ひどいのう。傷つくのう……」
「じゃあ、ハーレイなら大丈夫かね」
「実演していただけばいいのでは?」
「そうだねえ。今夜どうだい、ハーレイ」
「……あ。倒れた。まったく、いいガタイと貫禄はもってるんだけど、こういうことは
朴念仁で困るねえ」
「まあ、ソルジャーと同じようにいくには性格に問題があるんでしょう。私はこちらの
いじけたゼルを部屋に連れていきますから、ハーレイの方をよろしくね。フラウ」
「了解」
「それにしても、今回も熱かったねえ」
「本当に。年甲斐もなくドキドキしました」
「たまにこういうのを聞くのもいいねえ。気持ちが若返るよ」
「まあ、刺激としてはよろしいでしょう。とはいえ、我々の間だけの楽しみに止める
に越したことはありませんが」
「まあねえ。これを私たちが防御しないで垂れ流したら、多分シャングリラ内は
大混乱になるだろうし」
「本当にソルジャーたちには困ったものです」
「まったくだ」
「……もういいかな」
「皆様、とても楽しみにしていらっしゃるのですね。おかげで私、演技が上手くなって
しまいました」
「妙なことに付きあわせて悪いね、フィシス」
「いいえ。ソルジャーのお願いなら喜んで。長老たちの楽しみなのでしょう?
この公開テレパシー劇場は」
「本人たちは実際にしてると思ってるようだけどね。まあ、僕たちも遊びとして
楽しんでるし、外への防御も完璧だから構いはしないが」
「……とおっしゃいながら、どうしてそんなところに手を入れたり、触ったりして
おられるのでしょうか」
「そうだねえ。僕もまた、健全な男子だからかな」
「いつもいつも、皆様が聞き耳を立てなくなったらこうなのですから……意味がなくはありませんか?」
「意味はあるよ。君が本当にあげる声は誰にも聞かせたくない」
「まあ。なんて独占欲の強い」
「独占欲の強いのは嫌いかい?」
「あなたが私にそう思われているのは、とても幸せなことですわ」
「よかった」
また衣擦れの音がする。
ただし今度は、本当に衣服を脱ぐ動作に伴う音だった。
*******
ロリコン青爺VSドクター・ノルディが上手くまとまらないのでむしゃくしゃしてやった。
後悔はしていない。ちょw自分バカスwwとは思う。
しまった
「らめええええ」を入れるのを忘れたorz
目欄スマン
数日後に97のやつを投下するので許してくれたまえ
でもあんまりエロくないかもしれない
>95-97
GJ!!
二人してとんだくわせものだなw
「らめえええ」がどこに入るはずだったのか気になる。
>「本当にソルジャーたちには困ったものです」
>「まったくだ」
まったくだ!
次も楽しみにしてます。
GJ!
超燃えた
ソルジャーたちにはやられたよホントに・・・
>>94 心配したと言いつつ、全艦放送で
エロい事考えてたのバレバレなジョミー
テラワロスw
ところで
>>95の人のブルーとフィシスは
ヤり尽くしてる雰囲気があって、
具体的なエロ表現してるわけじゃないのにエロい。
投下楽しみにしてるよ。
どっかにいいブルフィシのエロ小説サイトはないものか・・・
ブルーは言葉を発しない。
だが、身体に絡みつくような彼の視線を感じる。
フィシスは小さく溜息を吐いて、タロットを捲る仕草を止めた。
「ソルジャー・・・・そのように見られては、占いに集中できません」
「ん?そうかい?僕の事は気にしなくていいよ」
「・・・・そう仰られても」
何が楽しいのか、天体の間に訪れてからのブルーは喋りもせずにフィシスを見つめている。
ターフルと向かい合う彼女の斜め後ろ、柵に軽く腰を下ろしたブルーから注がれる強い視線。
心を遮蔽しているのか、彼の思念は伝わってこない。
だが、下から上へと全身を舐めるように見つめてくる紅い双眸に、フィシスの集中力はどうしても安定しなかった。
「・・・・・・・・・・」
溜息を、もうひとつ。
「・・・・・ソルジャー」
「なんだい、フィシス」
にっこりと爽やかな笑みに、言葉が続かない。
これが彼の手法なのだと分かっていても、それに抗えるようにフィシスは出来ていなかった。
それもそうだろう。ブルーが、彼女をそう育てたのだ。
自分に従順であるように、自分の全てを受け入れるように、と。
いつも結局は、彼の望みどおりに事は進んでしまう。ここで頑なになっても、いずれじわじわと攻められてしまうだろう。
フィシスは諦めにも似た苦笑を浮べて、腰を上げてターフルの上に並べたカードを回収し始めた。
「・・・・・・おや、止めてしまうのかい?」
「意地悪な方。そうさせるおつもりだったのでしょう?」
「さあ、どうかな」
余裕めいたブルーの切り返しに、肩を竦めて笑う。
飄々としているようで、とんでもなく我侭な男なのだと知ったのはいつ頃だったか。
「あ・・・・ソルジャー・・・・」
ターフルの中央に置かれたカードに手を伸ばそうと上体を僅かに倒した時、背後から回された2本の腕が身体に絡みついた。
しなやかなラインを這う掌の感触に、いやでも身体が反応する。
フィシスは震えそうになる己の身体を叱咤しながら、首を僅かに逸らせてブルーを仰ぎ見た。
「ソルジャー、待って・・・・・カードが・・・・・」
「待たないよ。君はいつもタロットばかり・・・・そんなに僕よりもカードの方が良いのかい?」
フィシスの制止の声も聞かず、ブルーの手は彼女の身体を弄り始める。
知り尽くした身体。どこを触れば敏感に反応するのかを知っている彼にとって、フィシスの抵抗などあってないようなものだった。
「お願いです、待っ・・・・」
「待たない」
外気に触れる肩に口付けられ、びくりと身体が反応する。
そのまま舌で肌を味わい、金色の豊かな髪の毛を掻き分ければ、細く白い首筋が現れた。
誘われるように唇を押し当て、強く吸う。
フィシスは駆け抜ける感覚に堪らず吐息を漏らした。
「あ・・・・や、・・・・・」
「フィシス・・・・・」
肩口に顔を埋めたブルーの息遣いが耳をくすぐる。
力の抜けたフィシスの手中から、カードが一枚ずつ滑り落ちた。
「ソルジャー・・・・あっ・・・!」
やんわりと触れるだけだったブルーの手が、強引に胸を掴む。
押し上げるような手の動きに、フィシスは身体が快楽へと溺れ始めるのを感じた。
「ブルーだよ、フィシス。2人きりの時は、そう呼んでと言ったろう?」
耳元で囁かれる、熱の篭った低い声。
時折触れる唇が、ひどく熱い。
「・・・・・・・っブルー・・・・ぁん・・・・・」
「そう、いい子だね・・・・・」
従順なフィシスの言葉が気に入ったのか、彼は更に強く胸を弄した。
ふくよかな双丘が、ブルーの手の中で形を変える。
「や・・・・・ブルー・・・・」
甘いフィシスの声に脳髄まで痺れそうだった。
****************
探してもないなら自分で作れ、って事でやってみたが
エロでも何でもないことに今気が付いた。
とりあえず後ろから乳揉みは良いな、という事で。
本当はこの後、太腿に硬くなったブルーを押し付けられて、
さすがに(場所的な問題で)フィシスが慌てる・・・・という
流れでした。
>104-106乙です!
青爺はおっぱい星人だったのかw
手袋はしたまま派か断然素手だよ派か気になります。
天体の間だとアオカン(宇宙姦?)っぽくて燃えるだろうな。
では、フィシスに地球のヴィジョンを見せてもらいながら
いたすテラカンってのはどうだろうか
「ああ、なんて美しい…素晴らしいよフィシス」
抱いているフィシスの顔じゃなく寺画像でフィニッシュてどこまで変態だよ!
こんなネタを考えたんだ
すべてを解放するイッた時、より鮮明に地球が見えることを発見したブルー
そういうわけで、「君の地球を見せてくれ」=「エッチしよう」となる
最初は望まれるままに身体を開いていたフィシスだったが、ある頃から拒むようになる
「どうして前戯までしかだめなんだ」
「私とした後に必ずあなたが倒れて大変だからです」
体力がないじーちゃん、地球みてフィシスといたして心はウハウハだが
その後の会議やら歩いている廊下とかでぶっ倒れること日常茶飯事。
ドクター診断でいたしたことが原因と判明
→長老会がフィシスにほどほどにしてくれとお願い
→フィシス説得を了承→いまここ
「要は私をいかせてくだされば問題ないのです。お願いです、ブルー。
もう少し前戯のテクニックをあげてください」
「……わかった。善処する。善処するから、今最後までやらせてくれ!」
「えっ、ちょ、ブルー、らめええええええええええええ!」
じーちゃん、やりすぎて腹上死寸前になりました。
合掌。
多分体力的にはフィシスより下かもしれんと思う
何しろ三百歳越えしてるから
でもだからこそねちっこそうな気もしないではない
>>110 ちょっ…!それイイかも。ロングバージョンきぼんぬ。
>>110 体力の無さを精神力でカバーするのがミュウなのだ・・・・・
パララパッパラー!
「サイオンバイブ〜!」
オヤエ「こんな事もあろうかと」
サイオンバイブw
さすがスーパーウーマン、おヤエさんw
>>110 「いいだろう。それでは私の言う通りにしてくれるかな?」
フィシスは頷いた。
「まずはこの服に着替えて……」
フィシスはブルーの用意してきた服に着替える。
「それからこちらを向いて足を広げて、服の上から君自身に触れるんだ」
ブルーの言葉に従って、フィシスは着衣越しに自分の一番敏感な部分に触れる。
羞恥と快感とでほっそりとした体が震えた。
「そこを中心にゆっくりと円を描くように撫でていってごらん」
フィシスの動作に、ブルーは満足げにうなずく。フィシスの口から小さな
吐息が時漏れてくる。タイミングを見計らうと、ブルーはおもむろに次の指示を出した。
「――直接触りたくはないかい、フィシス?」
「は、はい……」
「それじゃそうしてみよう。服の中に手を入れて、直接触ってみて」
「ソ、ソルジャー……あんっ……!」
着衣の向こうでフィシスの指が動いている。くちゅと小さな音が聞こえてきて、フィシスは
ん、と声を押し殺した。
「声をあげてかまわない。――今度は上着をたくしあげて、胸を触ってごらん。
いつも私がしているように」
〜〜〜以下、ブルーの指導のもとでフィシス自慰。
その間ずっとブルーの言葉ぜめがねちねちと続く〜〜〜
「気持ちよかったかい、フィシス」
フィシスは応えない。ひとりでしてしまったこと、それをすべてブルーに見られて
しまったこと、羞恥のただなかで快楽にたどり着いてしまったこと。
言葉にするにはあまりにも恥ずかしすぎる状況だった。
顔を赤らめて顔を伏せたのち、ふとフィシスは自分がずっと服を着たまま
自慰行為をさせられていたことに気づき、ブルーに問うた。
「ソルジャー、この服は……」
「気にしないで、僕の趣味だ」
ブルーがどこからこのブルマタイプの体操服を手に入れてきたのかは
おそらく宇宙の七不思議のひとつに数えられるかもしれない。
ますますじーちゃんが変態になってきたwwwwwwwwwww
「では今日はこの服を着て……おお似合うね。さすが僕のフィシスだ。
次に仕草だが、僕がお手本をしよう」
アーエヘンゲホンと喉の調子を整えてから、ブルーは満面の笑顔でお辞儀をするように、
けれど妙に身体をくねらせた。
「『お帰りなさいませ、ご主人様』……さあ、フィシス!」
「は、はあ。……こほん。お、お帰りなさいませ、ご主人様」
「ああああああ、いい! いいね! 頬染め具合と上目遣いが最高だよ!」
「そ、そうですか」
「僕のことはご主人様と呼んでおくれ。まずは君の美しい姿を堪能して、
それからご奉仕してもらおうかな」
「ご奉仕……それは一体、ブ……あ、いえ、ご主人様?」
「心配しなくても、すべて僕が教えてあげるよ。君はただ、僕の言うままに
振る舞うだけでいい。いつものようにね」
やっぱりメイドは外さないだろうなと思う
後はスク水・バニー・ナース・ゴスロリ・幼稚園児or小学生・女王様とかかな
自分自身でフィシスを味わうことができなくなった反動でコスプレイに覚醒
青の間のベッドの下には、サイオンバリア張り済みのナゾの衣装箱が詰め込まれてたり
すまん、いくらなんでもやりすぎだなwwwww
髪の長ささえ調整すればフィシスにはメイド服似合いそうだなあ。
実際働くのはアルフレートだけど。
ご奉仕といえば16話でフィシスがブルーにすがりつきながら膝を折っていったとき
一瞬ごめんねフェラを始めるかと期待した
>>115 ブルーの中の人がフィシスの中の人にセクハラ三昧する
某ドラマCDを思い出したw
(しかもメイドネタだし)
爺ちゃん変態だよ爺ちゃん
漢な爺ちゃんが好きなんだけど、変態な爺ちゃんも好きだ。
フィシスの「上目遣い」以外は、素晴らしいラインナップだと思いますw
ついでに「軍服(ズボンタイプ)」も衣装箱に入れておきますね。
>>114 言葉責めで自慰指令いいね。その手があったか。
紅い瞳で視姦されまくり、さらにブルー視点での映像を送信されて恥らうフィシス
四十八手ネタでギャグ
シャングリラ号の古い本を読み漁って四十八手の本をみつける青爺
フィシス相手に挑戦するも体力持たずダウン
「ああ…あと四十○手だ…フィシス」
「ブルー…もうあなたのお体は」
「構わない…こんなときに使えない体なら…いらない」
発熱と腰痛でノルディに大目玉を食らう
「いけません、そのお体では」
「本当にイケたらそのときはよろしく頼むよ」
「腹上死して館内放送でもされたら困ります!」
四十八手の本は没収されて所在不明。青爺の精神体探索でも
見つからなかった…
その四十八手本、コピーしてナスカの若夫婦たちの結婚祝いとしてこっそり
配布されたかもw
リオとかシドもけっこういい男なのにお相手はいないのかねえ。
ニナがジョミーに憧れたように、子供の頃からブリッジに配属され
主任操舵士のシド先輩に指導を受けて育つうちに
恋心を抱くようになるルリとか。
DVD4巻のジャケ、エロいよ
あれじゃあ青爺の妄想そのものだ
青爺の妄想シリーズ希望
あのジャケいいよなー。
誰かあれを元に、なにかどうにか書いてくれんものか。
ブルー亡き後アルフレートに慰めてもらうフィシス希望
「フィシス様のお望みとあらば喜んで」
竪琴を置き、静かに服を脱ぐアルフレート
ローブの下にはジョミーよりブルーよりキースよりデカい一物が・・・
フィシス「!」
「なにを、するのです!アルフレート!」
フィシスの右手を、アルフレートがきつく握り締める。
「申し訳ありません。ですがもう気持ちを押さえ込むことなど
出来ないのです…お許し下さい。フィシス様…愛しています…!
愛しているんです!」
そのまま覆いかぶさる様に、無理やり唇を重ねた。
ずっとずっと恋焦がれていた。
その麗しく、美しいぽってりとした唇の味にアルフレートは酔いしれる。
無我夢中で、少し乱暴に口内を蹂躙する。
堪えきれないのか、フィシスの瞳からは涙が零れ落ちた。
「…い、やぁっ…!」
ドン、とフィシスがアルフレートの胸を叩き、唇がパッと離れた。
「いや…なんて…なんて事を!ああ、ブルー!ブルー…!」
泣きながら混乱しながらフィシスはアルフレートを責める。
それを何処か冷ややかに見下ろしながらアルフレートは唇を動かした。
「ソルジャーはもうお亡くなりになったのです。それを誰よりも知っているのは
他でもない貴女でしょう。そうして、ソルジャー・ブルーの亡くなった今
貴女はもうただの人…」
その言葉に、一瞬でフィシスの顔が青ざめた。
「―――どうして、それを」
くすり、とアルフレートの口元がこれまでに無い位に歪んだ。
「何年、お傍に居るとお思いですか?」
それは、恋焦がれた綺麗な感情とは遠くかけ離れてしまった、どす黒い感情。
愛して、愛して、愛しているから。
ずっと、貴女を、貴女だけを、見つめ続けてきたから。
(解ってしまったのですよ、フィシス様)
貴女に、誰もが崇拝した神聖な力はもう宿っては居ない。
人に―――堕ちた女神。
そう、人に堕ちたのなら、私の手で汚して差し上げます、フィシス様。
アルフレートの冷たい瞳に、フィシスはじりじりと壁伝いに逃げる。
「…い、や、来ないで、アルフレート!人を、呼びます!」
「…呼べるものなら、どうぞ?」
絶望で、フィシスの瞳が暗くなる。
人を呼べないことは最初からアルフレートには解っていたのだ。
フィシスが力を失った事を知っている、ただ独りの人物。
脅すのにこれほど良いネタはないだろう。
クスリ、とまたアルフレートの口元が残酷そうに歪む。
「さあ、フィシス様。ソルジャーの痕など、全て私が消し去ってあげますよ…。
ソルジャーの愛した、その美しい唇も、その柔らかそうな乳房も、隠されている
その絹のような肌も、細いやわ腰も。ぜんぶ―――全部、私が愛してあげますよ。
さあ―――フィシス様」
ゆっくりと、アルフレートの手が。
震えるフィシスへと―――伸 び た 。
終わり。
先行が出た割りに最終回の予測がつかなくて
むしゃくしゃしてやった。後悔はしていない。アルフレートは黒いと思う。
ちょww腹ん中まで黒いアルフレートwwGJ!
うさ晴らしに二度目のフィシスいじめをしに来たら
アルフレートによる鬼畜陵辱の現場を見てしまいgkbrで退散
怖かったよとグランパに泣きつくトォニィ
>>126だけどありがとうーー!
>>127 サイオンは大したないけどそっちでダークホースなアルフレートに(*´Д`)ハァハァ
>>128-129はそうかそう来たかあああ!真っ黒アルフレートに(*´Д`)ハァハァ
すげー!すげー萌えるよアルフレート×フィシス!
>>130もイイ…
>後悔はしていない
ワロタ。
次はキースに寝盗られ青真っ青キボン
キースとは愛情無くても体の相性抜群ということでひとつ
「なぜ?こんな悪魔のような男に…」
>>133 というふうにブルーが妄想しているんだな。300年分の妄想力を駆使して。
>>134 人類のアーカイブから学んだ知識をいかして
ありとあらゆるシチュエーションを妄想するんだな。
爺自重
最終回記念真紀子
アルフレート出てこなかったけどシャングリラ居残り組だから
生き残ったと見た。
漁夫の利っての?これでフィシス独り占めww
>>136 だが今やフィシスのまわりには好奇心旺盛なカナリアの雛がうじゃうじゃと…
そこはそれ
新ソルジャーのトォニィにとんびに油揚げを期待w
パチンと頬を叩かれてから、トォニィはフィシスに
一目置くようになればいいよwww
何処までも不幸なアルフレートwwww
>116
亀だが、自分も16話ではフェラ想像したよ
服のファスナー、フィシスの目の前だったし
ブルーも期待してたんだったりしてww
もちょっとしたら最終回記念で上げるから、
もちっと待っててください
大佐×美人副官キボン。
「淫らな女だ…」
「あなたに似たのよ、クレイブ…」
「ミシェル…」
キースのエロが見てーーー
スウェナの逆レイポでムリヤリ騎乗位か
シロエ女体化ツンデレ調教か
マザーイライザの手とり足とり腰とってか・・>キースエロ
キースの周りに女は少なすぎるんだよ・・
>>139 あなたのサイオン波を探しつつ待ってます(全裸で)
捕らえたフィシスの精神をのっとり
肉体を得たイライザがキースと禁断の母子愛プレイを…
二重の意味で母子だな
できた。ただ、稚拙な上にかなり長くなっちゃった。
数日に分けてうぷります。
「ソルジャー・・・とてもお疲れなのですね」
フィシスは、昏々と眠り続けるソルジャー・ブルーの頬に、そっと手をあてた。
白皙の肌に、つややかな長い睫毛が影を落す。こん睡状態で眠り続ける
彼の体温は低い。柳のようにしなやかで暖かいフィシスの手に、
ひんやりとした病的な感触が伝わり・・・もの悲しさを誘った。
「ソルジャー・・・」フィシスは、眠り続ける彼を起こしてはいけないと
解っていながらも、さらなる温もりを求めようと、静かに上掛けの下に
手を忍ばせ、気づかれぬように細心の注意をはらって彼の手を握った。
すると、かすかにソルジャーの指がピクリと反応し、
彼女の手を、かすかに、だがはっきりと握り返してきた。
「ソルジャー!」フィシスの表情が喜びに輝いた。思わず
上掛けの下から彼の腕を出して引き寄せ、自分の頬に
押し当てる。彼の手のひらからフィシスに、微かな、だが
しっかりとしたエネルギーが流れ込んでくる。その感覚は、
彼女に、愛情や切なさと共に・・・ある種の欲望をも蘇らせた。
思い返せば遥か昔、彼に連れられてこのシャングリラへとやって来た。
何も知らない幼い頃は、ブルーのこともただ素直に慕うだけだったが、
成長するにしたがって、身のうちの感情は熱い思いへと変化した。
そんなフィシスの変化を知ってか知らぬか、ブルーは、いつでも
包み込むような笑顔でフィシスのことを受け入れてくれた。
そして彼に手を取られ導かれるがままに、ごく自然に・・・女になったのだ。
あれから共に過ごした幾年月、二人は何度も体を重ねてきた。
その度にフィシスの心と身体は歓びに打ち震え、露を含んで花開いた。
しかし、今伝説のソルジャー・ブルーは長年の戦いに疲れ果て、
ただ生きる屍のごとく横たわっている。
(今の自分にできることは、ひたすらソルジャーの看護をするだけ。
それは分かっている・・・でも・・・・)
諦観しつつも、時々どうしようもない寂しさと欲望にさらされ、
フィシスの中の「女」の部分がうずいてたまらない・・・。
フィシスは、ブルーの手のひらに優しく口づけると、
いけないこととは知りつつも、その手をそろそろと自らの胸に移動させた。
そのまま彼の手をドレスの胸元に入れ、這わせ始める。
以前よく彼がしてくれたのを思い出しながら、乳房をこね回してゆく・・・。
その時偶然ブルーの指が、敏感になっていた乳首に触れ、
まるで円を描くように一瞬だけ乳輪をなぞった。
「ああ!!」
快感が背筋から下腹を走りぬけ、乳首が木苺のように固く尖る。
フィシスはもう、我慢できなかった。
ブルーを起こさぬよう注意しながら、上掛けを取り除く。
ソルジャー服の襟元に手をかけ、すばやく服の前を開いた。
長年の看護で、ブルーの着替えをさせたり、身体を拭いたりしてきた
フィシスにとっては、たとえ目が見えなくとも手馴れた動作だった。
そして、自らもすばやくドレスを脱ぎ捨てた。
淡い色のドレスが衣擦れの音とともに床に落ちる。
輝く真珠色の裸身は、興奮ですでにピンク色に上気していた。
ブルーの着ている物をすべて取り去ると、青白く無防備な裸身が現れた。
もともとの彼はたくましい体型の男ではなかったうえに、
長年寝たきりだったためか、かなり肉も落ちてしまっている。
鎖骨の突き出た首筋が痛々しく、思わずフィシスの涙を誘った。
「ああ、ブルー!許してください!」
肋骨の浮き出た胸を撫で回しながら、そっと囁く。
そのまま手を下側に這わせ、ブルーの萎えたままの男性自身
を指でそっと撫ではじめた。
続き禿しくキボン!ガンガレ!!
152 :
赤いおじちゃん閣下:2007/09/25(火) 14:10:01 ID:FbjI1DRf
下がってるんで少しアゲ
エロいお袋を持って幸せだぜ!!
ブルーのペニスは美しい・・・。
目が見えなくとも、ミュウ特有の鋭い直感で物の色や質感まで
映像として頭の中に描くことができるフィシスには、よくわかっていた。
そう太くはないと思うが、他の男を知らない彼女には比べようがない。
しかし長さは確かにあり、受け入れるときはいつも体の奥、
子宮の入り口まで強く押し付けられるのを感じた。
竿や陰嚢はほんのりとしたピンク色で、えらの張った亀頭の部分は
濃いバラ色だ。いつでも、このカリが挿入のときに膣の中を掻きとるように
動き、フィシスを激しく責めたてたのだ。
フィシスは、力なく萎えたブルーのペニスを手を使って優しく
こすりあげながら、徐々に顔を近づけて竿を持ち上げ頬ずりした。
黄金の滝のような長い髪がブルーの下半身を覆い隠す。
片手で陰嚢を揉みながら、もう一方の手で竿をささえ亀頭を舐め上げる。
パクリと口に咥えて吸いだすと、軟らかく垂れていた肉茎が
たちまち力を漲らせはじめた。嬉しくなったフィシスはさらに熱心に
愛撫を加えた。
「あふ・・・んん、ブルー・・・う、くちゅっ、ちゅっ・・・ううん・・」
喉の奥から小さな声を上げながら、夢中になってしゃぶりたてる。
ブルーのペニスは玉や白銀の陰毛までフィシスの唾液でぬらぬらと光り、
弓なりに反り返っていた。鈴割れから先走りの液が染み出しているのに
気がついたフィシスは、舌先でこそぎ取るようにして舐めとった。
「んん・・美味しい!!」奇妙な味の懐かしさに小声で歓声をあげる。
だが、男性自身はすっかり元気に回復したというのに、
彼自身のほうはまったく起きる気配も見せず、
ピクリともしないのがなんとも悲しかった。
吐息をついたフィシスは身体を起こした。
両膝を大きく開き、彼の腰を挟むようにして膝をつく。
何も知らぬげに眠り続けるブルーの唇に軽い羽根のようにキスをすると、
そろそろと自分の腰をペニスに向かって降ろしていった。
陰茎をつかみ、片手の指で自らの恥丘を掻き分け、
丸い亀頭の先を固く尖ったクリトリスにこすりつける。
すると、電撃のように甘い快感の波がフィシスを襲った。
「ああ!!ん・・んん!!イイ!」
割れ目からとろりっと愛液が流れ出す。
ブルーのペニスの先でヴァギナのスリットをなぞるようにして、
体を前後に揺らしてしばし楽しむ。それから膝を立ててしゃがみ込み、
亀頭を膣口に押し当てると、フィシスの秘部は自らの重みで
少しずつ刺し貫かれていった。
ぼくの女神が……ありがたいありがたい……
続きを待ってます。wktk
>>155 やっぱり狸寝入りだったのか爺
フィシス上位だとあのサラサラの髪が流れてくる感触が気持ちいいだろうな。
なんか匿名だけど爺ちゃん本人まで来てくれたような・・・
「あっ・・・うう、くぅ・・・う!!」
ブルーを起こしてしまうので、大きな声はたてられない。
唇を噛んで、懸命に喉の奥から溢れ出ようとする喘ぎをこらえた。
肉棒が狭い膣内を掻き分けていき、最後にズルリ!と一息で
子宮の入り口まで達した。腰の奥が甘い衝撃にわななく。
しばらく息継ぎをしてから、クリがペニスの柱身に当たるように
調整して、自分の好きなペースでゆったりと体を上下させる。
「はあっ・・はっ!!うふっ、い、イイ、ああ、気持ちいい!!ブルー・・!」
―やがて、おなじみの切迫感がやって来るのを感じた。
フィシスは背中を反り返らせ、激しく腰を上下させた。
二人の肉体の繋がった部分から、くちゅくちゅっと淫猥な音が響く。
「ん!んん!・・・くっ!」
声を殺して絶頂に達したフィシスはビクンッと跳ね上がった。
その瞬間さりげなくブルーの両手が、しっかりと彼女の腰を支えたが
ビクビクとヴァギナを痙攣させて身悶えるフィシスに気づく余裕はなかった。
「はあっ・・・はあ・・ふぅ・・・」
荒く息をつきながら、オーガズムの余韻に浸る。
ブルーのペニスはまだまだ強固さを保ちながら、体内に納まっている。
眠ったままの彼は、欲望を解放されることも叶わないのか・・・。
(ごめんなさい、ブルー!私だけがこんな風に満足してしまうなんて!)
まだ彼の腰に跨ったまま、フィシスはそっとブルーの胸にもたれかかった。
決して開くことのないフィシスの目元に、悲哀の涙がにじむ・・・
その時、力強い両手で腰を掴まれたと思うと、
急激に体がふわりと浮き上がり、上下感覚を失った。
カチカチに固い肉茎が膣に入ったまま仰向けにひっくり返った
フィシスは、強すぎる快感に悲鳴をあげた。
「きゃあああああああ!!」
両足を大きく開かされたポーズで、なす術も無く仰臥する。
※続きは明日ウプります
乙です!
意外と持ちのいい爺棒w
ブルーが長年床ずれひとつせずすんだのもフィシスの熱心な介護の
おかげって事でたっぷり労ってやって欲すぃ。
この次は、寝てるフィシスに悪戯するブルーかジョミーを希望
「フィシス・・・」
神秘的な紅い双眸がフィシスの顔を凝視していた。
その鋭い視線を額に感じた途端、彼女の小さな子宮は
キュウゥゥゥンと切なく鳴動した。
ついさっきまで死んだような昏睡状態にあったとは思えない、
力に満ちたその姿に、フィシスは息を呑んだ。
ソルジャー・ブルーは口元に儚げな笑みを浮かべながら、
両腕で体を支えてフィシスを見下ろしていた。
そのまま、視線を下におろしてゆく・・・・。
そこでは、二人の濡れた性器がしっかりと結び合わさっていた。
その光景を見て、ブルーの瞳に面白がっているような光が浮かぶ。
「フィシス・・・なんていけない子なんだろう。
僕が眠っているのをいいことに、僕の体をおもちゃにして」
からかう様に責める言葉をつむいだブルーは、同時に
自らの一物をかすかに抜き差しさせ、ヒクヒクと動かしてみせた。
「あ!ああん!ソルジャー、ご、ごめんなさい。でも、私、
あなたが・・・欲しくて・・・寂しくて・・・。ああ!!」
快楽に喘ぐフィシスを、冷静に見下ろしながら耳元で囁く。
―彼特有の・・・低く深みのある声で。
「いけない子には、お仕置きをしなくちゃならない・・・」
その声音を聞いて、フィシスはあらためて思い出した。
ソルジャー・ブルーは普段は物静かで穏やかな男だが、
その柔和な外見とは裏腹な気の強さを内に秘めている。
少女のように優しい姿をしているが、ベットの上では完璧な
牡になり、時に怖いほどの激しさでフィシスを翻弄したことも
しばしばだった。
―シャングリラの艦内の誰も知らない。これは彼女だけが
胸のうちにしまっていた甘く危険な秘密だった。
フィシスのヴァギナはしとどに濡れ、大輪のバラの花びらのように
充血して膨らんでいた。そこに突き立てられた男の残酷な剣が、
可憐な花を押し広げている。
ブルーは、自分が目の当たりにしている淫靡でうっとりとする光景を、
テレパシーでフィシスに送った。
そんな自分の淫らな秘所が男根に犯されているところを、
はっきりと映像にして見せ付けられて、
フィシスの全身が恥ずかしさにカッと熱くなった。
「あああ!だめええええ!」
嫌々をするように、激しく首を横に振ると長い金髪が
乱れてシーツの上に渦を巻いた。
(そんな、いや・・・!恥ずかしい!そんなにして、見ないで!ブルー!)
ブルーフルスロットルキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
超ガンガレwww
165 :
男子学生:2007/09/27(木) 20:29:00 ID:Diuq41Sg
うわああああ! ブルー! ソルジャーブルー!
僕のこれを目覚めさせてどうするつもりだ!!!
というか生殺しです、なんとかしてください!!!!!!
続きwktkして待ってる。爺さん超ガンガレwww
爺ちゃんガンガレ!
ガンガレ!超ガンガレ!!
この爺ちゃんなら最後まで犯れる!
マジwktkして待ってるよ!
おおおおおワシの萎びた戦士にまで力が……ッ!
「フィシス、とてもかわいいよ。君の・・・この花びらは。
いつも僕を包んで、気持ちよくさせてくれる・・・
可愛くて、しかも、すごく・・・・・いやらしい・・・。」
それを具体的に教えようとでも言うのか、ソルジャー・ブルーは
熱いヴァギナに包み込まれた己のペニスの性感を、なんと
フィシスの脳に直接送り込んだ。
「あう!!ああああああああーーー!」
フィシスの体が弓なりにしない、わなないた。
彼女はブルーに貫かれつつも、股間に擬似的なペニスが生え、
それが・・・自分の熱くぬめったヴァギナにぎゅっと
包み込まれているという、眩暈がするような錯覚に襲われた。
女性の体で男根に一番近い器官―クリトリスがピンッと
勃起し、包皮を押し上げる。
ブルーはフィシスの反応にフフッと軽い笑い声をあげると、
ペニスの周りをくるむ熱い肉ビラを指先で撫で回しながら、要求した。
「さあ、君も僕に、教えてくれないか?
・・・君がここで、どう感じているのかを」
フィシスは歓喜の涙を浮かべながらコクリと頷くと、言われたとおりに
彼に向かってテレパシーの波をはなった。
「ううっっ!!・・・くっ!」
一物とアヌスの間の蟻の門渡りの部分、そこに自分の脈打つ
男根が突き入れられ、体内にあるはずのない幻の子宮を押し上げる。
そんな、今まで感じたことのない刺激にブルーは思わずのけぞった。
震えながらかすれた声を上げる。
「ああ・・・すごいよ、君は。いつもこんな風に、体の中に僕を・・・
自分とは別の命を受け入れているのかい?」
「はい・・・」
フィシスは、ブルーの賞賛の言葉に誇らしさを覚えながら、
いじましく応えた。
「ああ・・・僕の女神・・・」
囁きながら、何故か唐突にブルーはサッと後ろに腰を引き、
すばやく勃起したペニスをフィシスの中から抜き取った。
膣ヒダが吸い付くように強く咥え込んでいたため、まるで
シャンペンの栓が抜けるときのような、ポンッという音が響く。
「ああんっ!いやあっ!!と、途中で、抜かないでぇぇぇ!」
突然の股間の寂寥感に晒されたフィシスは、腰を揺らめかせながら
苦しげな顔で非難の悲鳴をあげた。
震える女体の嘆きを耳にしたブルーは薄っすらと微笑むと、
フィシスの両足の間に顔を近づけ、愛蜜でびちゃびちゃになった
股間を口で啜りだした。
「ふうっ・・・・ぁぁぁん・・・」
そんなブルーの舌でいっときなだめられたフィシスは、
彼がもっと舐めやすいようにと、秘部を上に向かって突き出した。
銀色の豊かな髪を、白魚のような指に絡めてかき回す・・・。
ブルーはぴちゃぴちゃと音をたてて全体を舐めあげ、
花ビラを軽く甘噛みし、鼻先で金色の恥毛を押し分けつつ、
固く尖ったクリをチュウチュウと吸いはじめた。
「あ!あああっ!!」
その刺激で断続的なクライマックスがフィシスに訪れた。
膣口がどくどくと脈打ち、抑えようとしても腰が揺れ動く。
ブルーは、自分の唾液とフィシスの愛液の混じりあったものを
啜り飲み込みながら、人差し指をそっとヒクつく膣内に入れた。
そして、指先にごく軽いサイオンの力を凝集させると、
一気にフィシスの体内に向けて発射した。
「!!・・・・い、いやああああああああ!!!」
フィシスはたまらず絶叫した。軽めに抑えていると言っても
サイオンの力は強烈な刺激をともなう。
青い光の矢がフィシスの膣から子宮へ、さらに一瞬で背骨を
伝って、両の乳首、脳の快楽中枢へと駆け登り
神経組織を伝って、手足を痺れさせた。
まるで水から引き上げられた魚のように女体が
跳ね上がり、汗の玉をベットのシーツに散らす。
※応援乙です。続きは明日。
しかしエロキモ過ぎて乙女な皆さんが
ドン引きしないかちと心配になってきた
ドン引きなんてしてないしてない
ブルーならではのテクニックご披露待ってるぞーーーwww
ネ申ktkr 続き待ってるぉ。
ドン引きなんかしてませんってば。
斬新なテクがすごすぎる。
続き待ってまーす。
イイネイイネ
続きも楽しみにしてる!
激しく悶え、のたうつフィシスを目の当たりにして、
ブルーの口元にはうっとりとした笑みが浮かび、
双眸は嗜虐的な興奮に紅く輝いていた。
昔からブルーはセックスのときに、自身の性的快楽よりも
こうやってフィシスが乱れて這い回るのを見ることを好んだ。
(―性欲が溜まれば自分で抜いてしまえばいい。
でも、こうして愛しい女が快楽に身を投げ出すのを見ることほど、
私にとって深い満足を味わえることはない―)
そう心の中で独りごちると、全身をぶるぶると震わせている
フィシスの上に覆いかぶさり、あらためて自らのいきり勃った分身を
熱く熟れた楽園の入り口に押し当てる。
一息にズンッと刺し貫ぬくと、つぶだった膣ヒダが
歓迎するかのように肉茎に吸い付き、蠢いた。
こりこりした子宮口まで亀頭の先を到達させると
今度はペニス全体にサイオンエネルギーを凝縮させた。
「だめええええええ!あっ、あっ、もうだめぇ変になるぅぅぅっ!!
許して!お願い!ブルーぅぅぅぅぅ!!!」
フィシスはもはや、泣きじゃくり、汗で白い裸身をぬらぬらと
光らせながら、よがり狂っていた。長い金髪が喜悦に歪む顔に
汗でピタリと貼りつき、赤く開いた唇のはしから、
よだれが糸を引いて流れ落ちる。
ブルーは、その唇に深々と口づけると、
吸い込むように締め付けてくる、ぬらついた膣内の感触を楽しみつつ、
解き放たれた獣のように腰を動かし始めた。
充血して怒張したペニスは青いサイオンを発しながら、
フィシスの体の内部に熱い快楽のエネルギーを送り続ける。
フィシスのヴァギナはそんな男根を決して手放すまいと、
きゅうぅぅぅぅぅっっと締め上げ続けた。
男の腰にきつく廻した両足がぶるぶると震え始める。
激しいストロークの合間にもブルーのいたづらな指は、
女体の白い双丘に咲く乳首の蕾や、もちもちと揺れるお尻を
好奇心旺盛に這い回り、撫で回した。
バラ色の肉ビラが、青く血管の浮いたペニスの柱身に
淫らに絡みつく。子宮から溢れ出た愛蜜と、ブルーの
唾液と先走り液、それに互いの汗が混じりあった体液が
二人の淡い陰毛を濡らし、肉茎が激しく抜き差しするごとに、
ぐちゅぐちゅと泡だってシーツの上に流れ落ちた。
フィシスの白い百合の花のような両足と股間の女陰は、
もう限界というところまで開き切っていた。
まるでブルーの体も心も、全部を自分の胎内へ
取り込もうとでもいうかのように。
―もう何度イッたか自分でもよくわからない。
ヴァギナは絶えずビクビクと痙攣し、膣壁に擦れる
ブルーのペニスと溶けて一体になってしまいそうだ。
忘我の境地に引き込まれ、精神が高く高く
舞い上がって行くのをフィシスはどうしようもできなかった。
「あっ、あぅ・・・ふっ・・ブルーッ!ブルーっ!!!好きよ!好き!
愛してるの!・・・わたし、わたし、・・貴方のそばにいても・・・
ずっと寂しかった!!・・・・あああああああああ!」
泣き叫びながら激しく首を左右に振りたて、汗まみれの裸身をよじらせる。
心は青の間の天上から輝く星空へといざなわれて逝った。
※なんかセックルというより拷問になっちゃった
無駄に長くてスマン。明日は終わりまで全部うぷります
拷問になってないない
俺はむしろ短いと感じたが物足りないぐらいがちょうどいいのかもしれない
ともあれ、ラスト楽しみにしているww
「くぅ・・!・・う!・・フィシス!!!」
フィシスの悲痛な告白を聞いて、ブルーの胸に苦しみの刃が
突き刺さった。腰を使いつつ、鋭い眼差しで下に組み敷いた恋人の
泣き崩れた顔を凝視する。
―気の遠くなるほどの長い期間、二人は常に手を取り合って
宇宙の果てを一緒に歩んできた。
だが、長年の戦いに疲れ、絶望に彩られたブルーの時間だけが、
もうすぐ尽きようとしている・・・最愛の人をあとに遺して。
(すまない、僕は君をひとりぼっちにさせてしまう。
僕にできることは、こうやって体で慰めることくらいしかないのか)
狂おしいほどの胸の痛みに苛まれながらも、
ブルーにもクライマックスの瞬間が近づいていた。
ひとしずくの汗が、こめかみから首筋へと流れ落ち
フィシスの白い乳房のあいだにぽたりと滴った。
ブルーは歯を食いしばり、フィシスの腰を強く掴むと、
これで最後とばかりに、ズウンと深い一突きを膣の最深部に与えた。
官能のサイオン攻撃を受けたフィシスの子宮が、ビリビリと痙攣する。
子宮から湧きあがった大量の粘液は、ごぷっ、どぷりっ、
と音をたてて二人の結合部から噴出し、ブルーの下腹にまで噴き上げた。
「あああ!!あ、愛してる!!愛してるの!ブルーぅぅぅぅぅ!
私・・・はぁっ!・・・もう!・・・イクううううううううううううっっ!!!!!!!」
絶叫と共に、フィシスの魂は遥か高み、宇宙へと飛翔した。
「はあっ・・・・!あ!あっ!ふぅっ・・・!僕の、フィシス!!!!」
ブルーは射精の衝撃に、たまらずビクリッと背中をのけ反らせた。
あお向いた端正な顔が快感に歪み、全身が大きくわななく。
快楽に蕩けた腰の奥から熱い発光体がわき上がり、
光の塊となって陰嚢から肉茎を通り、尿道口からほとばしってゆく。
溜めに溜め込んでいた精液は、フィシスの子宮口を
弾くほどの勢いで射出した。
ドクッドクッドクッと強弱をつけながらも、放精が長々と続く。
失神していたフィシスの意識がブルーの射精を知って、
わずかに呼び戻された。
膣の奥がカッと熱くなり、自分の意志とは無関係に、
男の精液を吸い上げようと子宮が歓喜し、ぜん動するのを感じる。
文字通り空っぽになるまで精気を吸い上げられたブルーは、
フィシスの上にガクリッと突っ伏した。目の前に濃い靄がかかる・・・。
彼は、独り暗い谷間へと落とされるのが嫌で、必死に愛する人のもとに
留まろうと、もがき、すがりついた。だが、残酷にも意識は滑り落ちてゆく・・・。
しかし、深遠へと落ち込もうとしたその刹那、ブルーの魂は不可思議な
輝く光球に包まれた。そのまま、暖かな波に運ばれて行ったと思うと、
彼の眼前に煌く壮大なヴィジョンが現出した―・・・・・・・・
フィシスは、深いオーガズムの余韻に浸りながら、
ピンク色に火照った体をブルーの隣に横たえていた。
ヴァギナはいまだ脈打ち、開いた花びらからは彼のはなった
大量の子種が、とぷりっ、と溢れて流れ落ちてくる。
恋人の頭を胸元に抱えて汗ばんだ銀髪を撫でながら、
頭頂やこめかみに、軽いキスを繰り返した。
フィシスの口元に満足げな甘い笑みが浮かぶ。
「ふふっ・・・・私の大切な、ソルジャー・ブルー・・・」
そのブルーは数年ぶりの射精で文字どおり精魂尽き果て、
死んだようになって眠り込んでいた。
フィシスの優しい愛撫にもピクリとも反応しない。
ふと・・・過去の想念に捕らわれて、フィシスの表情が曇る。
つつ・・・とさりげなくブルーの体から離れると、己の下腹部に
そっと手をやった。
かつて、どうしようもない焦燥感に駆られて、ドクター・ノルディーに
診察を受けたことを思い出した。
結果は―フィシスの卵巣には、正常な卵子を作る機能が
完全に失われているという残酷なものだった。
打ちのめされたフィシスは、絶望感に何ヶ月も泣き暮らした。
(こんなに何度も何度もブルーに愛されて、たくさん子種をもらっても、
私には、ブルーの子供を産むことは絶対にできない・・・・)
彼に抱かれるたびに身籠ることを願ってきたフィシスだったが、
それは―決して叶わぬ望みだった。
フィシスは辛い物思いを吹っ切るように、かすかに首を振った。
両足の間の愛の残滓をぬぐうと、ため息をついて起き上がる。
もう、いつもの静謐でおだやかな彼女に戻っていた。
(シーツを取り替えて、ソルジャーの体を拭いて差し上げなくては・・・)
その時、深く眠っていたはずのブルーの手が、フィシスの手首を
固く掴んで引き止めた。―フィシスは、思わずビクリとして振り返った。
ソルジャー・ブルーの目は薄っすらと見開かれているが
その紅い瞳はどんより曇って、何も映してはいない。
もう・・・尽き果てる寸前で、気を失わずにいるのが精一杯なのだ。
それでも彼は、最後の気力を振り絞り、
愛する人にテレパシーでメッセージを送りはじめた。
フィシスの華奢な手に、そっと自分の掌を重ね指を絡めると、
先程、落ちてゆく自分を救った不思議な光球のヴィジョンを見せた。
―激しいオーガズムの後の虚空に、ブルーが見た光景―。
―それは、生まれたままの姿で地球を抱きかかえる、
神々しいまでのフィシスの姿だった。
その輝く美しい顔には、まるで胎内のわが子を守り慈しむ
母のような、うっとりとした微笑が浮かんでいる・・・。
「・・・フィシス・・・・ありがとう・・・・・僕の、女神・・・」
彼は、最後に気だるげな、かすれた声でフィシスに呼びかけた。
「これは・・・地球と、私?!ああ!・・・ブルー!!」
映像を読み取ったフィシスの盲いた瞼から、大粒の涙が溢れた。
ブルーの手から、暖かく、優しい愛情の波動が
自分へと流れ込んでくるのがわかる。
むせび泣き震えながら、彼の掌を自分の頬に押し当てた。
ブルーの細い指がフィシスの感謝の涙に濡れる。
「・・・私のソルジャー・ブルー。愛してるわ・・・・私は、もう、大丈夫」
こん睡状態に入ったソルジャー・ブルーの頬に
そっと口づけるフィシスの唇には、慈母のような笑みが刻まれていた。
終わり
< ===ヾ
< 〃ノ)人リ <これでいろんな汁でも拭いてくれたまえ
ヾ卩・∀・)j
Σ⊂彡_,,..i'"':
|\`、: i'、
\\`_',..-i
\|_,..-┘
おつきあいくださってdです。最後は正直蛇足だったかな
青爺萌えの女子が自己投影でもして読んでくれたらなと思ったんだが
あ、もちろん男子が読んでサイオンバーストしてもいいけどw
エロどころか物語形式で文章書いたのも初めてだったので
稚拙、冗長でサーセンでした。そんじゃあバイバーイ
nUCHnK4I8Uさんテラ乙!!!!
怒涛のミュウエロスに興奮しまくりで読んでいたら
最後に泣かされようとは…ティッシュ箱ごといただきます!
GJGJGJGJ!乙でした。
テラエロスと思って読んでたんだが、
終わった瞬間体力使い果たして昏睡する爺ちゃんに笑ったw
爺ちゃんも乙!
GJ
お疲れ様。最後にティッシュまで置いていってくれるとはww神よ、再臨を心より望む。
ニワトリ夫妻の航海(エロ)日誌
時期はキースが来る前、新兵たちが配属された直後
「どうした?今回の新兵たちはお前の気に召さなかったか?」
「可愛い子もいたけどそれだけじゃ、私燃えないのよ…」
「お前次第で幾らでも育つぞ?屈強な兵士が増えるのは
俺にとっても助かる」
「冗談言わないで。ただヤるだけのお子様をおだてるのは疲れるわ…」
「俺がお前を育ててやったのに…くっ。淫らな女だ」
「全部あなたのせいよ…グレイブ」
「お前は最高の副官だよ…ミシェル。他の奴にやるものか」
「他の子が聞いてるかもしれないわよ?」
「聞きたい奴には聞かせてやれ…お前もそのほうが燃えるだろう?」
「あん…いけない人」
ニワトリ夫婦キタ━━(゚∀゚)━━ヨ
あの二人は最初タダレタ関係なのかと邪推したが、
最後は愛ある感じですごくヨカッタ
193 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 23:20:17 ID:1yUPJmP8
< ===ヾ
∠ <ノノハ〉
くb*・∀・) 僕をどこかのスレに送ってくれたまえ!
//,"つ /\ お別れの時にはお土産を持たせてね!
/| ̄ ̄ ̄|.\/
| BLUE |/
 ̄ ̄ ̄
現在の所持品:夫婦マグカップ・ときめキースメモリアル・パンドラの箱・希望の香りがするトマト
・オリジンブルー弁当
某スレからまわしてみた。どこかのテラスレに廻ったら面白いかと思って
>>187 乙ですたーー!GJ!!
テキストファイルにして永久保存いたすますww
>>193 爺ちゃんここに来てたのかww
テラスレ以外には行かない様にww
次はフィシスにいたずらするアルフレートかジョミ太希望
196 :
ナスカの魔女1:2007/10/02(火) 10:13:12 ID:wt22k1ac
ブリッジから下がるジョミーの背後を、トォニィは追いかけた。
「グランパ!」
怒気を含んだその声に、ジョミーは一瞬足を止めたが、振り返ることは無かった。
「あの女のところに行くんだね」トォニィが胸の前で握る拳は小刻みに震えている。
「そうだ」ジョミーはそっけなくそう言い放つと、再び歩き出した。
「どうして!どうしてあんな女の所へ!」
トォニィは一瞬でジョミーの前に回りこみ、行く手に立ちはだかった。
「…何がいけない」抑揚の無い、冷たいその声の響きが、トォニィの意気をそぐ。
ジョミーはトォニィに一瞥もくれず、その場を行きすぎようとした。
「あの女は裏切り者じゃないか。僕のママも、ナスカの仲間たちも、あの女がテラの男と通じたせいで死んだんだ。そんな女をどうして許すの」
「許してはいない」
え、とトォニィは怪訝な顔になる。
「彼女は僕に抱かれることを喜んでなどいないよ。僕が無理やり犯しているんだ。嘘だと思うなら覗きに来ればいい。あんまり抵抗するからシールドは敷いているが、お前にはわけないだろう」
ジョミーが歩を進めながら淡々と語るその言葉に、トォニィは凍りついた。
…導入部としてはシリアス過ぎるか?
この続き書きたい人はどうぞ!
誰もいなければ自分書くけど、このテンションで、かなり鬼畜なジョミーの予定。
細部の描写よりシチュに萌える人向け、という意味ではおとなしめかな。
ネ申キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
続き禿しくキボンwwガンガレ!!
>>196 続き、激しくキボン!
鬼軍曹なジョミーが見たい。
あなたについて行きますぜ!!
ジョミ太かっけー!!ガンガレ!
天体の間に入っていくと、アルフレートが一瞬息を呑み、あわてて顔を背けるように頭を垂れた。
「下がってくれ、アルフレート。フィシスに話がある」
そっけなく言葉を投げて、ジョミーは真っ直ぐに部屋の中央へ進んでいく。
アルフレートはまだ何ごとか躊躇して、ジョミーに声をかけるタイミングを推し量っていた。
「恐れながら、ソルジャー」ようやく意を決して発せられた彼の声は震えていたが、その芯には固い意志が秘められていた。「フィシス様は体調を崩されておいでです。今日のところはお引取りいただけないかと…」
「そうなのか」ジョミーは階段の上り口にかけた足を止め、大げさな口調で後を続けた。「では彼女に直接聞いてみよう。君もそこで聞いているといい。彼女がなんと答えるか。僕と彼女のやり取りを、一言も漏らさず聞いているがいい」
ジョミーがゆっくり階段を上っていくと、やがてターフルの前で身を硬くしている、小さな女の影が見えてきた。
「ようこそ、ジョミー」
気丈に振舞うフィシスの蒼い顔を見て、ジョミーはほくそえんだ。
「やあフィシス。アルフレートが君の身体を心配しているよ。僕と君の会話を聞いていたいそうだ。君はどう思う?」
フィシスは答えない。
彼女のひざの上で組み合わされた細い指先が、血の気も無く白いのを見て、ジョミーは弾かれたように高らかな笑い声を立てた。
「君のあの声を、アルフレートは聞きたいんだそうだよ」
その瞬間、跪いていたアルフレートは声も無く立ち上がり、素早く一礼すると天体の間から出て行った。
ジョミーはターフルに近づき、カードを一枚手に取ると、指で弾き飛ばした。
「何をしていたの、こんなもので」
俯くフィシスの顎をとらえて、ジョミーはその顔を覗き込んだ。
「何が見えるの。僕らの未来?」
「ジョミー、やめて」弱々しく彼女が口を開くと、ジョミーはその顎を乱暴に突き放した。
「君には見えていたんだ、ナスカの悲劇が。だがそのことを誰にも告げなかった」
「やめて…」
「あの男に会いたかったからだ。あの日、君は突然ナスカに降りると言い出して…」
「いやっ!」
椅子の上で身をよじるフィシスの腰を無理やり引き寄せ、彼女の背後から両腕できつく締めつけた。
誰も来ないのか?
次、漢来たれ!
落ちる悪寒…。
201 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 23:00:00 ID:PahIIJBi
鬼なジョミー(;´Д`)スバラスィ ...ハァハァ
>落ちる悪寒…。
スレ落ちならまだ大丈夫じゃね?
それとも何か規制とか入ってるのかな
一応上げとく
>>200 乙!続きを期待!ジョミ太、漢を見せろ!
ジョミ太かこいいよジョミ太
ネ申よ、漢はあなたです。続きを待っています。
「やめて、お願いジョミー…」
喘ぐフィシスの耳元に、ジョミーはもう幾度となく繰り返した呪いの言葉を吐きつける。
「どうして君は逃れられると思うんだ。誰も運命から逃れられなかったというのに。君は罰を受けるべき身であるのに」
「ああ、でも…ジョミー…」涙を浮かべながらフィシスは嘆願する。「こんなこと、あなたらしくない…」
「誰が僕をこんなにしたのだと?」語気同様に荒々しくフィシスを抱き上げ、奥の寝室へと進みながら、震える彼女の顔に冷たい視線を浴びせかける。
「…魔女め」
憎しみの矢のようなその言葉が、刹那、フィシスを射竦めた。
おとなしくなったフィシスの様子に、ジョミーは満足の笑みをもらす。
そのまま彼女の身体をベッドの上に投げ出して、自分の衣服を素早く脱ぎ捨てる。
身じろぎするフィシスをおもむろに上から押さえつけると、細い身体から抵抗の意志がにわかにはっきりと伝わってきた。
「ジョミー、お願い」みなまで言わせず、ジョミーはフィシスの口内に深く舌を差し込む。
同時に、首から胸元へ繋がる飾りを巧みにはずし取ると、一気にドレスを引き下げ、あらわになった胸に手を伸ばした。彼の手のひらの中で柔らかい乳房はすぐに弾力を持ち始め、固いつぼみが彼の親指に応えた。
唇をふさがれて言葉を発せないフィシスの身体から悲哀に満ちた感情があふれ出し、ジョミーの中に流れ込む。
その中に、一縷の希望を信じようともがく彼女の気持ちを感じ取って、ジョミーは動きを止めた。
「君の装うその鈍感さが、僕は我慢ならないよ」舌を抜き、すぐ上の、形の良い鼻の先を唇で軽く挟みながら、ジョミーは言う。
「いつも僕の気持ちを知りながら、気づいていないふりをして。純情だった僕がどんなに傷ついたか、それも君は楽しんでいたんだろう?」
「違います、そんな」顔を背けたフィシスの耳の飾りを手ではずし、ジョミーはその小さな耳の穴に舌を這わせた。
「あああっ、やめて…」
フィシスの身体を閃光のように走り抜ける快感が、ジョミーをも悦ばせる。
身を二つに折ろうとする彼女の肩を押さえつけ、ジョミーの手は次に彼女の下半身へと伸びた。
ドレスの裾をたくし上げ、足の間に手のひらを差し込む。フィシスは足をこわばらせて逃れようとしたが、かまわずそのまま付け根まで上り、下着に達した指をいきなり挿入した。
「いやあっ!」フィシスは叫びながら、腕でジョミーの身体を押し退けようとする。
ジョミーは薄ら笑いを浮かべてその腕を捉え、彼女の頭の上に押さえ込むと、先ほどから彼に向かって突き出されている両の乳房に顔を近づけた。
……だめ亀っす。
なかなか進まヌ、スマソ。
ただレイーポかと思いきやジョミ→フィシなのかな
続き楽しみにしてる!ガンガレ
じりじりなのもまた良し
ガンガレ!!!
あれ、続きまだだったか。
待ってるよん〜〜
落ちそうなので保守。
神よ、楽しみに待ってます。
209 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 20:38:12 ID:b0HyIg7N
保守あげ
きっとナスカの魔女さんは連休でおでかけなのだろう。
あれ・・・・!?
ジョミーの舌の先で、固く結ばれたつぼみはぷりりと引き締まる。
乳房全体が十分に張り切って、フィシスが少し動くだけで大きく揺れた。
「ああっ、いやよ、やめてジョミー」
今や泣き声にしかならない彼女の悲鳴は、ジョミーの耳に心地よく届く。
「こんなに感じているのに何が嫌だというんだ。君は本当に、どうしようもない嘘つきだよ」
ジョミーはフィシスの中に挿入していた指をはずし、すばやく下着を腰骨から下ろすと、あらためて深く3本の指で、その秘部を愛撫し始めた。
喘ぐフィシスの表情から目を離さず、隙を見て両足の間に身体ごと移動する。
「あああ…駄目こんなこと…いけないわ」
ジョミーはフィシスの両ひざの裏に手を入れて一気に押し広げ、その足の付け根に口を寄せていった。
「ああっ…」
もはや言葉にはならなかった。
ジョミーは濡れきったその場所に唇をつけると、先ほど彼女の上の唇にしたように肉の間に深く舌を入れていく。
フィシスは全身を震わせて逃れようとするが、ジョミーは彼女の広げた足を両腕にしっかりと絡めていた。
すぐに彼女の肌は熱くほてり始め、ジョミーの周囲で彼女の「香り」がたちのぼる。
「ああ、魔女め。どうしてこんな…」
その香りにうっとりと酔いしれて、ジョミーはさらに残虐な光を瞳に湛える。
目前で輝くピンクの真珠が、彼を呼んでいた。
その表面に息を吹きかけるだけで、フィシスの身体には電流のような快感が走る。
ジョミーは笑みを浮かべ、舌先を尖らせてると真珠を撫でるように舐めてやる。
「あっ、あっ…」
フィシスはすでにジョミーの拘束を離れた手を自らの口に強く押し当てているが、広げた指の間から漏れる声は歓喜の響きを隠し切れない。
「駄目、だめっ…」
軽いタッチで攻めているだけで、あっという間に彼女の足の表面からは汗が吹き出してた。痙攣し、縮まろうとする足を押さえて、ジョミーは彼女の身体をよじ登る。
一気に彼自身を挿入すると、顔を隠していたフィシスの両手を広げさせた。五本の指を彼女と組み合わせ、手のひらをべったりと上から押し付ける。
挿入の律動にあわせて彼女の歓喜の波が寄せては返すのを、ジョミーは心ゆくまで味わった。
や、自分でいいのか?
合宿行ってた…。
もしかしてほかのカプ書きたい人の邪魔になってイマイカ?
はい。あなたでいいんですww待ってました。
合宿ということは学生か。ネ申だな。
他ネタはあなた様が最終回を迎えてから、
ちょっとだけ上げさせていただくよ。(,,゚Д゚) ガンガレ!
1xFw2UmI氏が板の年齢制限をクリアしていると信じつつ乙。
後、いちいち伺いたてず青爺なみの強気で投下していいと思うよ。
フィシス石女だから中田氏し放題だなー
お花の匂いかぎたい。
「どうして君の中はこんなに気持ちがいいんだろう?」
腰の動きを早めながら、ジョミーはフィシスの耳元で意地悪く囁く。
「すごくいいよ。君はこんなことを、どうやって覚えたの?」
フィシスは顔を背けるが、手のひらを通して彼女の考えていることは伝わってくる。彼女はそれを阻止するつもりか、無理にあれこれ他の像を思い浮かべようとする。
そんな彼女のうなじを、下から上へ舐め上げる。
一瞬、のどの奥を引きつらせた声を上げ、フィシスはすぐに深く息を吐き出す。
「君がこんなに感じやすいのは誰に教え込まれたからなの?誰だろう。僕の知っている人?」
嫌がる彼女の唇に再び口づけて、ジョミーは直接思念を送り込む。
(こんなふうにしてもらったのか?彼は他に何をした?)
その時、彼女が隠そうとする人物の他に、異質な黒い影が走ったのをジョミーは見逃さなかった。
「あの男が君を?!」
唇を離しフィシスを睨みつけると同時に、カッとジョミーの全身は怒りに包まれ、その炎がそのまま勢いとなって彼女の下半身に注ぎ込まれた。
「…はあっ!」
雷に打たれたようにフィシスは仰け反る。だがその足の間は華奢な女とは思えないほどの強い力で、彼自身を捉えていた。
ジョミーは怒りと快感で自分が爆発するのではないかと感じ、その感覚を重ねた肌を通して彼女に伝える。
応えて恐れおののく彼女の思念はしかし、彼と繋がっている部分から満ち溢れる快感と悦びの濁流に飲み込まれた。
テンション低めすまぬ!
今夜中に完結目指す、待たれよ!
うおおおい!ガンガレ!
相手は誰かな・・・蒼いのか?黒いのか?
ジョミーは、激しい腰の動きにピッタリとついてくる盲目の女を畏れながら憎んだ。
「あの男に身体を許しただと!いつの間に。よくも今まで僕を騙していたな」
もはやジョミーの腰の動きは限界の速さだった。
別の生き物のように貪欲な彼女の下の口を破壊したい欲望だけが、彼を支配していた。
「僕だけじゃない。ブルーもだ」
フィシスが失神しかけたことを察して、ジョミーは彼女の白い頬に平手打ちを食わせた。
「許さない。君は歴代ソルジャーを侮辱したんだ」
激情に伴い、怒りの太い柱が彼からほとばしる。
彼から吹き出す何もかもを、フィシスは夢心地ですべて飲み込んだ。
どうして女という生き物は、こんなにも強い憎しみを全身で受け止めながらも快感に酔うことができるのだろう。
力を尽くしたあと、束の間の呆けた感覚の中でジョミーは女の顔を見下ろす。
フィシスはいつも虚しい抵抗の中で打ちひしがれたように彼に抱かれるが、その白い裸体の奥で荒々しく息づく彼女自身は貪欲に彼を欲しがっており、あるいは彼以外を欲しがっていると、はっきり読み取れるのだった。
だからこそ自分は、この女の上に絶対的に君臨したいという欲望に駆られるのだとジョミーは思う。
「君はまだ大丈夫みたいだな。いいことを思いついた。ここに、トォニィを呼ぼう」
フィシスの表情におびえが走ったが、ジョミーにはそれが演技のように見えた。
口の端に笑みを浮かべて、ジョミーは彼女の足の間に再び手を伸ばす。
「あいつも急に大きくなった身体をもてあましているんだ。女がどんなものか、教えてやらなくてはいけない。君は格好の教材だよ」
くくっと声を上げ、フィシスにあらためて挑みかかりながら、ジョミーはトォニィに思念を飛ばす。
(来い、トォニィ。本当の大人になるとはどういうことか、今から教えてやる)
フィシスが、のどの奥から掠れた声をふりしぼって憐れみを請う。
それがすぐに歓喜の喘ぎに変わるのだと思うと、ジョミーは可笑しくてたまらなくなった。
急ぎすぎてて、イッた感じしないなー。
途中からキース絡みにしたくなってマヨタ。
いちお、歴代ソルジャーに渡されるバトンをイメージしてた…。
自分、まだまだ修行足らんのw
イイヨ、イイヨ!歴代ソルジャーに補聴器と一緒に回されるフィシス!
次はトォニィ来るのか!?
>>218 時代劇の腰元のようにくるくる回されるフィシスを連想してしまったw
ふはは、よいではないかよいではないか!
トォニィのはジョミーより遙かにデカそうだからフィシスさん大喜びだろうな。
もうフィシスは総当たり戦でお願いします
歴代ソルジャーの後はキースも忘れないでねん
キース、あんなにフェロモンむんむんしているのに女に縁がない
>>223 女との絡みもちゃんとあるのだが、R300な内容のため
映像化できないのです。
キースには、フィシスそっくりのリアルドールを差し入れてやろう。
キースエロ、リアルに読みたい
うん、読みたい!
親子だのなんだのの設定は脳内ではなかったことにしとくからw
爺「フィシスを離したまえ!テラの男!彼女は僕のオムツを替えてくれる大事な介護士さんなんだ!!」
禿「あ、赤ちゃんプレイ!?」
>>229 お茶噴いたwwwwwどうしてくれるwwww
それはさておき
トォニィ×フィシス、待ってるおーーー!
キースよ…お前にはまだ「胎児プレイ」が残されているではないか。
232 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 22:47:40 ID:fK2oHKfK
二人で裸で水中で・・おお、結構いいじゃん。
ブルーとフィシスとジョミーで3Pとか超読みてぇ!
童貞のジョミ太に実践で色々と教えてやる爺、激しく希望
なんか黒いマツカの話が読みたくなってきた・・・
天使のような笑顔で女のブラホック片手で外すような
マツカの周りにいる女って果てしなく限られてるけど
>異質な黒い影 とああなったのかこうなったのか
気になってしょうがないじゃないかーーー!
そこんところの話を詳しく頼みますよ
拉致られたフィシスがマツカとかエンパシープレイ(百合?)している場面に閣下が乱入!!…は美味しくないですか?
フィシスとマツカが出会ってたら、ちょっと面白かったかもね
マツカは素でフィシスのことを崇めそうだ、ブルーどころじゃなくw
黒マツカ?白マツカ×フィシスなら…
救命艇のドアが閉まっても、キース・アニアンの興奮は納まらなかった。
動揺を抑えて艇を発進させ、その時になって初めて、手の中の女が自分の自由になることに気づいた。
あの男、タイプブルー・オリジンの女か。
キースは自分の昂った感情が、身体の一部で急速に尖り始めるのを感じた。
鉾先を向けるのに、これほど適当なものがあるだろうか。
「そこに両手を着け」
のろのろと女が席の座部に手を着くと、腰がキースの前に突き出された格好になった。
その服を裾から捲り上げ、素早く下着をひき下ろす。
「あ、何を…」
異変を感じて振り返る彼女の頬は、背部からの衝撃で背もたれに押し付けられた。
「膝で立て。早くしろ」
キースは女の両手を椅子の背に回させ、座部に膝で立つよう命じる。
あらわな白い腰をあらためて引き寄せ、長い金の髪を背の左右に払い分けた。
尻の山を下から手で広げ、十分に興奮した自身を一気に突き刺す。
「いやっ…」
細い腰を両手で掴み、女の肉を裂く。
濡れていない女を刺し貫くのは力が要った。
右手を回し、前から割れ目を攻める。にわかに蜜があふれ出し、きつく閉じられていた女の入口が彼を受け入れた。同時に、恍惚とした歓びが彼にも伝わってきた。
「これは凄い」
キースは新たな興奮が自分を包むのを感じた。
この女は自分が感じていることをここまで見せてしまうのか。
あの男がこの女に執着したのは、こういうことかもしれない。
キースは伝説の男が今頃歯噛みしているだろうと思うと、先刻までの自分の動揺の復讐をしている気になってきた。
その発想がさらに彼を昂じさせ、自身の強大な力となって女を貫く。
「ああっ…」
喘ぐ女も彼に合わせて中を締めたり緩めたりする。
その心地よさに、キースは我を忘れそうだった。
女の感じている歓喜は、白熱した金の光で彼を包む。
その中に微塵も罪の意識がないのを知って、キースは笑みを浮かべた。
さっきまであの男の名を呼んでいたのに、もうその姿に思いを馳せもしない女の業の強さ。性の執着。
「お前は抱かれてさえいれば相手は誰でもいいというわけだな」
その声が聞こえていないはずはないが、女は息荒く喘ぐばかりだった。
「それならそうと、楽しませてもらおうじゃないか」
キースは前の割れ目を探っていた指で、小さな芽だけを摘み出す。
「ああんっ」女が天を仰ぎ、キースをきゅうっと締め付けた。
目の前が真っ白になるほどの快感に、キースは足の力が抜けそうになった。
「これは…」
こんなものが存在するのか。
我に返ったキースは、ちらりと計器に目を遣る。発進してからまだ数分しか経っていない。
この短時間でこれほどの濃い営みが行えるとは。
脱力し、背もたれにかろうじてしがみついている女を見ると、キースは新たに女への興味がわいた。
ネチャリと音を立てて自身を引き抜き、女を仰向けにして、椅子に座らせる。
足を開かせ、両の肘掛けに押し付けると、熟れた股間に顔を寄せていった。
「ああっ、やめて」
女の蜜はすでに周囲を濡らすほど滴り、本当の果実のような芳香を放っていた。
局部を舐めあげると、女は仰け反ってさらに腰をキースに突き出した。
その時、舌の先に電撃のような刺激が走り、キースは気を失いかけた。
彼女の快感が一瞬、自分を打ちのめしたのだった。
これは相当な代物だ。
キースは立ち上がり、この女の処遇について思いをめぐらせた。
自分を呼ぶ、かすかなマツカの通信が艇内に響いたのはそのときだ。
「マツカか」
助かった、と安堵しながら、決断した。
「人質がいる」
女を見下ろし、自分の着衣を整えて、彼は言った。
241 :
スタージ○ン:2007/10/13(土) 20:07:07 ID:FiNvsgJv
ミュウの女まで支配下に置くとはさすがです!閣下!
キース キターーーーーーー
ガンガレ!!
キースを待っていた!
このままいくと、マツカとの絡みも見られるか!?
ガンガレ!!
人類代表としての閣下の活躍に期待します。
思う存分フェロモン発揮してください閣下
親子設定は無しがいいけど、
水槽チルドレン同士、体の相性は自分達でも驚くくらい、いいとかの設定 キボン
みんなキース待ってたんだなーってかんじだw
鬼畜っぷりをぜひ読みたい。
アニテラの閣下はアイドル軍人として、取り巻きを喰いまくっているといい。
あれ、誰かー。
書きたいもの書いてくれていいんじゃね?
待ってまーす!
↑君たちも書きたまえ!たとえ小ネタでもいいから
>>240のあとは、やはり
マツカ→セルジュ→グレイブ→〆はミシェルと百合とかいう
ぐあいに人類側にリンカーンされるんだろうか・・・・
「女神って呼んでもいい?」
「じゃあ私はお姉さまってお呼びするわ」
しかし、アザラシだけは断じて否!!
「人質がいる」
第7惑星圏外で、キース・アニアンの声を聞いた。
「私と人質を、お前の思念で包め」
…必死だった。
そうして彼が連れてきたのは、金色の長い髪を持つ、白い女の人形だった。
「お前の仲間だ」
疲弊していてもいくらか安堵した様子で、キース・アニアンはその人形を床に放り出した。
彼女はそのまま崩れたように座り込み、動かなかった。
「化け物同士で徒党を組もうなどと考えぬことだ、マツカ。この女はペセトラで処分されるか、すぐに収容所へ送られる。お前が同じ運命をたどりたいというのなら別だが」
「それなら、どうしてここまで連れてきたのですか」
「…奪いたかったからだ」
一瞬のためらいの後、彼は吐き出すようにそう言った。
ペセトラに着くと、彼は一人だけ先に艇を降りた。
僕は、彼女を他の人間に気づかれずに居住区の彼の部屋へ連れて行くよう、指示されていた。拘束した彼女を脱衣袋に入れ、さらに合金でできた精密機器搬入用のケースの中に横たえた。
彼女は何の抵抗もせず、されるままになっていた。
ケースを艇から降ろして、カートで彼の部屋へ運ぶ。
中の酸素が少ししかないのでカートのスピードを上げて先を急ぎたかったが、誰かに怪しまれたらお終いだ。
彼の部屋に着いてケースを開け、脱衣袋を抱き上げたときは泣き出しそうだった。
袋の口を解き、ぐったりとした彼女の金髪を掻き分けて、その息を確認する。
目を閉じたままの人形。
でもその身体は柔らかく、温かい。頬は上気し、小さな口が微かに開いている。
きれいなひとだ。
そう思ったとき、手の中で彼女が身じろぎした。
「よかった、苦しかったでしょう?」
思わず声が出た。
彼女の顔にみるみる生気がよみがえる。
見えないはずの目を僕に向け、彼女はとまどいの感情と共に(あなたは?)と思念で問いかけてきた。
思念で会話ができるなんて!
僕は自分の内側で喜びが湧き上がるのを感じた。すると彼女も僕の喜びを感じたことがわかった。
(僕は…マツカと呼ばれています)
「マツカ」彼女は声に出してそう言った。彼女の声を聞くのは初めてだった。彼女が僕を恐れていないことがわかった。それはすばらしいことのように思えた。
彼女のためにお茶を入れていたとき、ふいに彼女がおびえた様子で落ち着かなくなった。
数秒後ドアが開いて、マザーに報告を終えたキースが入ってきた。
「なんだそれは」
「…紅茶です。コーヒーでしたら今すぐ…」
「いらん。はずしてくれ、マツカ」
「…え、あの」
「出て行け。これから、私があいつらから受けたものを、この女に返す」
背中を向けたまま言い放つキースに、僕は口ごもりながら失礼しますと一礼して、部屋を出た。
それから何時間も、僕は生きた心地がしなかった。
何が起きているのか考えると、心臓が早鐘のように鳴って、あまりの苦しさに胸を引き裂きたい衝動に駆られた。
さまざまな思いが浮かび、去り、またよみがえる。
想像の域を出ないものの中でただひとつ、確かなことがあった。
キースは彼女を容赦なく傷つけているだろう。
彼はそのために彼女を連れて来たのだ。
ようやく彼が部屋から出てきたとき、その顔をまともに見ることができなかった。
「室内を整えておけ、マツカ」良い睡眠がとれた後のような、張りのある声で彼は言った。こちらの様子にはまったく気づいていないようだった。
「3時間で戻る。そのあとは出撃だ」
おそるおそる、室内へ入る。
乱れたベッドの寝具。いつも身の回りのものをこぎれいに使用するキースにしては、およそらしからぬ状況だった。シーツの端が床に着いている。彼女の着ていたドレスが、丸めた寝具の間からのぞいている。
投げ出された人形が、部屋の隅にあった。
白い壁にもたれた彼女はバスローブに身体を包まれていたが、長い髪は濡れたまま床に広がっていた。
急いで彼女に駆け寄り、髪を集めながら抱き起こす。
水をたっぷり含んだ髪はかなりの重量だ。
シャワールームからタオルを取ってきて、小分けにした髪の束を少しずつ包む。
「…ありがとう、マツカ」掠れたその声を聞いたとき、僕は涙が頬を伝うのを感じた。
彼女がゆるゆると手を伸ばしてきて、僕の濡れた頬に触れる。やさしい感情が、静かな音楽のように流れてきた。
どうして、と僕は泣いた。酷い扱いを受けたあとで、どうしてそんなふうにやさしくいられるの。
すると彼女の思念はすうっと薄くなり、それから急に寂しい色に変わった。悲しげだったが、重苦しくはなかった。
それは、彼女が見せてくれた本当の彼女だと僕は感じた。
涙が止まらなくなった。
彼女は足首を捻っていた。
「シャワールームで」とだけ言って、彼女は口を閉ざした。
僕はその足にテープを巻き、髪にドライヤーを当て、寝具を手早く交換した。
早く彼女を休ませたかった。
3時間で戻る、とキースは言った。それがリミットなのかもしれなかった。
彼女のドレスに破けたところはなかったが、デリケートな生地に無理な力が加わったため、そのフォルムは失われていた。
「休んでいてください。何か代わりのものを探してきます」
「いいの」と彼女は言った。ベッドの白い寝具の上で、洗い立ての金の髪に縁取られた彼女の姿は、ひどく頼りなげだ。化粧を落として装飾品を取り去ると、彼女はまだほんの少女にしか見えなかった
「お願い。一人にしないで」
そう言いながら、彼女は身を硬くしてそこにいた。
「こわい、ですか」
我ながら馬鹿なことを聞くものだと思った。でも彼女はうつむいて首を振った。
「ここに、一人でいるのが嫌なのです」
さっきまでのことを思い出したくないのだと、僕は気づいた。
「お茶を入れましょう」そう言って、時計を見た。
あと2時間だった。
「僕がミュウで、驚いたでしょう」
「ええ」お茶のカップを両手で包み、湯気の中で彼女はかすかに微笑む。温かいお茶が、彼女の緊張を少し解いたようだった。「…ここにいて、不安ではないのですか」
「…キース・アニアンのことですね」
僕は口をつぐみ、代わりに思念でこれまでの経緯を彼女に伝えた。瞬時に多くのことを伝えられるという利点を、初めて実感した。それに言葉を使うより主観が入りにくく、事実をありのまま伝えられるだろう。
だが彼女には、ことの成り行きがうまく呑み込めないようだった。
無理もない。
「確かに、あの人は心の底からミュウを憎んでいるわけではないようですね」
うつむきながら呟く彼女の言葉に、僕ははっとする。
「それがわかるのですか」
彼女はその問いに答えなかった。
(あの人が、これから何をしようとしているのか知っているのでしょう?)震える思念が、彼女からさざなみのように伝わってきた。
(彼はミュウを、わたしの仲間を攻撃しようとしている)(わたしが彼に心を読ませてしまったから)(彼を逃がしてしまったから)(わたしは罰を受けても当然だけれど)(彼を止めたいの)
「彼を…止める」僕は同じことを考えたことがあるにもかかわらず、それは不可能だと彼女には答えてしまいそうだった。
「止めなければ」彼女はカップをひざの上において、両の手のひらで顔を覆う。
あわててそのカップを取り上げ、思わず彼女の肩に手を置いた。
急速に高まる不安と、絶望に近い悲しみが激しい眩暈のように彼女を襲っていた。物静かな外見の内側で、彼女はもう決壊寸前だった。
「待って…」
声をかけると同時に、僕は彼女の肩を抱き寄せていた。
長文連投スマソ。
深夜だし、なんかセツナイモノが読みたくなって書いてみた…。
まだエロまで行かないw
こ、これはっ…
マツカーー行けー押し倒せーーーwww
マツカー。優しくしてあげてくれ・・。
ネ申が降臨なさったぞー!!!
むしろ、フィシスーー行けー押し倒せーーーwww
(・∀・)イイ!!
フィシスもマツカも、なんだか儚げでカワイイな
マツカは癒し系なセックルしてくれそうだ
ヌゲー相手に優しくして相手本位にセックルしてくれそうwww
相手ばっかり気持ちよくさせちゃって最終的にはフィシスに
貴方もお願い、一緒に、イって!とかお願いされて欲しいんだぜ
だが考えてみて欲しい。マ ツ カ は 勃 つ の か ?
キースさながらの強引さで抱きしめておきながら
そんな自分に驚いているマツカの姿を眼にして
フィシス様の中で水槽チルドレンの鬼畜な本性が目覚めはじめた…
風呂で足をねじってバスローブ
閣下どんなプレイをしているんだよ・・・
浴槽のふちに片足かけさせて立ちバック、とか?
陵辱するのに、お風呂プレイの清潔好きな閣下に敬礼だ
彼女が身体を預けてきたとき、僕は迷わずにその唇を吸った。
涙の味がして、柔らかい唇だった。
互いに半開きの口の間から、舌を絡ませた。
彼女の動揺が少しずつ収まって、僕との行為に感覚を集中させてくるのがわかって嬉しかった。
バスローブの紐を解いて、胸をあらわにする。白い肌。きめが細かくて、陶器のようにしっとりとしている。
首筋からキスを重ねて下りていく。
鎖骨まで来たとき、小さく喘ぎ声を漏らした彼女の身体を、両腕いっぱいに抱きしめた。
金のリボンで結ばれた、白い花束を抱いているようだった。
彼女に頬をあわせると、僕の背に手を回してきた。
心が通い合うというのは、こういうことを言うのだろう。
彼女の鼓動には、穏やかさが流れていた。
僕は彼女のすべてを愛したかった。
乳首に、血がにじんでいた。
そっと口に含むと、彼女が「あ」と声を出した。
「…痛い?」
彼女は首を振ったが、痛むのだろう。
すでに固まった血を舌の先で舐めとりながら、彼女の傷が癒されることを祈る。
バスローブを脱がせると、白い肌のあちこちに新しい擦り傷と内出血があった。
そのすべてを愛しむように、やさしくついばんでいく。
横たわっていても胸の形は美しく、腕は白鳥の首のような優雅さで、細い指は砂糖菓子のように華奢だった。
平らな腹に頬擦りし、形の良い臍にキスをする。
僕の手が下半身にかかると、彼女にかすかな緊張が走った。
(大丈夫)僕は彼女を見上げながら、思いを込めて思念を送った。(あなたはきれいだ。すごくきれいで、どこも穢れていない)
この上なく大切なものを扱うように、彼女を愛したかった。
彼女はシーツの上で、ゆっくりと泳ぐように手足を動かした。
その足をとらえ、ひざの内側から内腿にかけてキスを繰り返す。
彼女の震えが始まる。
でもそれは恐ればかりではない。
期待。僕への信頼。そして…何かの記憶。
僕は唇に彼女を刻みこもうとする。
完璧な彼女のかたち。
不安定に揺れる感情。
その上にあふれる温かさ。
こんなにも貴重なものを、どうしてぞんざいに扱えるだろう。
彼女のピンクの花の、真新しい傷が痛々しかった。
初めて僕は、彼女を癒すつもりでかえってその傷を深めているのではないかという思いに駆られた。
だがその場所に口づけずにいられなかった。
静かに、祈るように、やさしく舌を這わせた。
彼女がシーツを握り締め、声を上げた。
痛みや嫌悪、恐怖でなく、彼女の悦びが舌を通して僕に伝わる。
花びらからは甘い蜜が、とめどなく流れ出している。
すべてを舌で掬い取りながら、こんなにも彼女が僕を受け入れてくれたことを奇跡のように感じていた。
彼女の蜜に酔っているうちに、僕は僕自身の熱い欲望を無視できなくなってきた。
だが、彼女の傷を広げるようなことはしたくない。
そう考えていると、彼女の細い指が僕の髪を絡めとり始めた。
誘われるように、彼女の顔が見えるところまで移動する。
彼女は僕を胸に引き寄せ、頭頂部に頬擦りしてささやいた「…ありがとう」。
彼女の細い指が、ゆっくりと僕の服のジッパーに達する。
僕はそれを制止して、自分から服を脱ぐ。
彼女はベッドに起き上がり、僕の腰に手を回して身体を引き寄せた。
「だめだ、そんなこと…」
彼女が僕の欲望を受け止めようとしている。
そう思うだけで、僕は感覚が更なる高みに上ったのを確信した。
次の瞬間、彼女の柔らかい唇が僕のペニスの先に触れた。
「あ、あーっ…」
自分でも恥ずかしいくらいに大きな声が出た。
彼女はか細い指をペニスに添え、小さな口でカプリとくわえ込む。
しびれるような快感が走り、僕は思わず彼女の頭を抱えて押さえた。
彼女の舌がちろちろと中で動くのを、我慢するのは難しかった。
限界がすぐに見えた。
「だめだ、いけない」
瞬時に彼女を引き離し、再び横たえる。
彼女の傷を忘れて、片足を引き上げると真っ直ぐに挿入した。
「ああん、あああーっ」声を上げる彼女が可愛かった。
いとおしくて、頬に何度もキスを浴びせた。
彼女が、僕と繋がりながら微笑む。
陽の光が当たっているような、穏やかで満足げな笑顔。
やがて僕と彼女は同じ光に包まれ、至福のときを共有しながら同時に頂点へ達した。
「ありがとう」
彼女が感謝の言葉を口にするのは3度目だった。
僕たちは手をつなぎ、ベッドの中で向かい合っていた。
「僕は…」
「いいの」彼女は絡めた僕の指にキスをした。「あなたは、わたしが愛していた人にどこか似ているわ」
「愛していた?」
彼女は静かに思念で答えた。自ら犯した、大きな裏切り。取り返しのつかない、信頼の喪失。大切にしてくれた人を、大きな愛を、自分から手離したこと。
「わたしがいけないの。あの人を逃がしたから」
その言葉の後に流れる思念に、僕は愕然とした。
キース・アニアンを愛していると。
その存在を初めて認めたときから。
抱かれたいと望んでいたと。
たとえ彼が彼女の命を軽んじたとしても。
彼女は伝えてきた。
「あの人を止めて。あの人のために。あなたのために」
彼女は僕の心の底に隠していた気持ちまで、理解していたのだった。
僕は彼の心が目覚めるのを、あてもなく待っている。
彼の本当の心が目覚めるのを。
僕はそのためにここにいる。
彼女に身体を寄せると、彼女も寄せてきた。
二人の腕が互いの身体に絡み合う。
でも僕たちの思念の先にあるのは、冷たくて悲しく、黒くて重たい、彼という存在なのだった。
マツカーーーーーあああ!!
作者とマツカ支援に思念波を送る!!
ぬおおおおおお!!!どうなる!?どうなるんだあああ!?
おぉー!この先、気になる気になる気になる気になる気になる
キースはどうする
マツカはどうなる
ふたまたフイシスさんは、、、
楽しみに待ってるぞー
>>265-267 ワロタ。想像するとおかしいwwww
お風呂プレイは後でぜひ詳しく読みたいものだ
キターーーーー!
マツカの前にキースに一体どんなプレイをされたんだー!
気になりすぐる
マツカいいよー。優しくて強い男の子だ。
フィシス、マツカと一緒に生きちゃえ・・ってでも
閣下が好きなんだよねえ・・セツナイ・・
マツカ×フィシスがこんなにも優しく儚く切ないとは
目から網膜が落ちたよ。一体どうなるんだこの先?wktk
声に出して読んでみて…
>>240のキース×フィシス版みたくフィシスの感覚が触れているキースにも伝わるなら、
あまり虐めると自分も苦痛でないのかな。
閣下は基本Sだけど、Mなところもあるみたいだからいいのだろうか。
一回で、SとMの両方を味わえて2度美味しいみたいな。
落ちろ!
279 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 13:34:58 ID:nRO2rl7w
...おいおい
あげちゃうぞ
>>277 つまり、ミュウを直接素手で殴ると自分も痛いみたいな・・・ちょっとマヌケだな
閣下はMでもいけるみたいだから、緊縛されてマツカとセルジュと
ミシェルとグレイブにいたぶられるといいよ
ま、ネタとしては終わってるかな
…帰ってきてくれ
オレが悪かった
帰ってきてあげてください・・・
旦那さんも、反省しているようですし
そうですよ。こんなに可愛い子を残して…
♪ ヽ. _
∠’,ー`ヽ
∠ <ノノハ〉
くb*・∀・)))
(( ( つ ヽ、 ♪
〉 とノ )))
(__ノ^(_)
爺も踊りながら職人さんをお待ちしております
>>285 補聴器一丁でブラブラ揺らしながら踊る爺を想像して噴いた
テラエロスw
でもしばらく爺はお役ごめんじゃね
だよな、すべてが爺の・・・ってことで誰か頼むわ
なあ、トォニィの・・・
なんでもない
トォニィの・・・
はズルムケかドリルかどっちだと思う?
3歳児相応の…
そるじゃーずの童○って・・・
そろそろ続きを読みたいなぁ・・・・
続きってどの?
リクエストしてよければ自分も続きがいいけどwww
キャラ板からスルーされててある意味なんでもありだよね
どの続きでもイイ!!よーー。
リクエストしていいなら、イライザ様によるキース、青い授業ものが読みたいです。
↑青の授業かと思った。
青爺が誘拐後に手取り足取り・・。
イライザ、生身じゃないのにどうするだ?
やっぱフィシス受けが見たいんだよな。
出来ればジョミフィシで愛のあるやつ
いや、愛はないほーがいいw
エロがどうとかよりも、
>>270の話がその後どうなったのか気になってしまっている
↑テ○ビかながわの方ですか?
同意。
>>217と
>>270の続きお持ち申し上げております
なぜどれも、さぁこれから!!wktk ってところで終わってしまうのだorz
・・・上の作者ですが
実は一人称でマツカ側書いちゃったら三人称のキースが辛くって
なかなか進まないんだw
>>310 そうなんだ。あのマツカ一人称はヌゲーイイ!と思ったよ。
いっそ閣下一人称でも・・・変かな??
とにかく激励にコーヒーでもどうぞ ζ;´゚д゚)つ旦
おお〜閣下側から書いてくれてるんだな
待ってるよ
>>310 やったー!実はもう終わりなのかと不安だったから。
あの時間の中身が、分かるときがくるのでしょうか・・wktk
ANI-COMの今月号、テラのDVD4巻販促が1ページ全部使ってたんだけど、
あのジャケ絵って大きい絵で見ると凄いね。
なんかもうフィシスのドレスがはだけすぎて、乳首が見える寸前って感じ。
もう一方の乳はキースが手でしっかり掴んでるし。
フィシスの表情なんてイキ顔だし。
青爺が「だああああ!!」とかって吠える声が聞こえてきそうな迫力だったよ。
早く来月の発売日になんないかな。
だよな、自分もあれに触発されて・・・
あのジャケ絵に大きいお兄さん達が釣られてDVD4巻を買っても、
お人形のように大切にかしづかれるフィシスと、
男をベットに放り投げてひんむくキースに
さぞかしがっかりするだろう。
誰が何を言おうとエロ!
エロが見たいっす乙!
はいはいてらえろす
エロパロ板なんだからエロ求めるのはデフォだろ
エロ足りなくて眠れね
ジルベスター星系第七惑星に関する報告を終えて居住区の自室に戻るまで、キース・アニアンの心理防壁には一分の隙も無かった。
報告中マザーに何かを気づかれたとしたら、タイプブルー・オリジンに遭遇した際の動揺ぐらいだろう。
「ミュウは本当に長生きなのですね」「彼らは人間ではない。だから存在してはならないのだ」想像通りの答えだった。
芽生えようとする考えをいちいち摘み取りながら自室へたどり着くと、甘いにおいが彼の鼻腔を刺激した。
「なんだ、それは」
ミュウの女の傍にいるマツカの姿を見て、キースは怒りに駆られた。
「紅茶です、コーヒーでしたら…」
「いらん」二人の間にある親密な空気のようなものが、それとわからずキースを苛立たせていた。
「はずしてくれ、マツカ」その時まで、女をどうするか考えていなかった。「あいつらから受けたものを、この女に返す」
そう口走っていた。
女の手首を掴んで、ベッドに押し倒した。
女はおびえていたが、抵抗はしなかった。
「お前は仲間の船の中でもほとんど抵抗しなかったな。なぜだ」
「…抵抗しても無駄でしょう」
それはそうだ、しかし…。
キースはそれ以上考えるのをやめた。肉体的にも精神的にも疲労の限界だった。だが女の顔を見ていると何故か興味を駆り立てられ、睡魔は押しのけられた。
ドレスを捲り上げ、いったん女を起こして頭上まで脱がせる。それを掴んでいた両手首の周りに巻きつけ、長くて邪魔な髪と一緒に拘束した。無抵抗な白い裸体が、キースの眼前に晒される。激しく動悸する女の胸を見下ろしつつ、キースは自分の着衣を取り去った。
豊かな乳房を手のひらに納めようとすると、女は小さく喘いで顔を背けた。
その華奢なあごに手を伸ばし、口づけながら胸を揉みしだく。
「あ、あ…」
悦びを感じていることがキースに伝わってくる。同時に彼女のまぶたからは涙が流れ出し、それは悲しみの涙だとキースにもわかるが、その複雑な胸の内まで読めるわけではない。
指先で乳首を摘み上げる。感じていることを恥じてか、女は少し抵抗してみせた。
抵抗されたほうが面白い。
片方の乳房を揉みながら乳首を指の股で挟み、もう片方の乳首の周りを舌で舐め回す。
頬を濡らしつつ喘ぎ声を漏らすまいとする女の顔は、苦痛に耐えるがごとくにゆがみ、その表情がキースに新たな火を点けた。
右手で女のひざの裏を持ち上げると、女は全身を震わせて逃れようとする。かまわず指を伸ばし、溢れ出る泉に浸す。
「ああっ…」
仰け反ると同時に女の内部は締まり、キースの指をしっかりと捉えた。女は頭上に拘束された自分の腕で声を押し殺そうとする。乳房が天井に向かってつんと立ちながら、大きく揺れる。
キースは指で中の襞を擦りつつ、再び乳首を吸った。
「ああん、いや…」
硬くなった乳首が彼の舌の上で踊る。泉に浸した指を引き抜いてすぐそばの突起に触れると、女は一瞬彼の下で身体を硬直させた。衝撃のような歓喜がキースにも伝わる。
「お前はどうしてこうも簡単に感じるのだ」おのずと笑みを浮かべながらキースは女の顔を見る。
前戯も何もあったものじゃない。女は全身で、早く早くとキースを駆り立てているようだった。そういうふうにできているのだろうか。
「お前の身体をここまでにしたのはあの男なのか」
事実、女の泉は初めから潤っていた。今やこんこんと湧き出すその泉からは馥郁たる香りが漂い、キースをいざなう。
その誘いに乗ってやろう。
女にも自分にも時間がない。
キースは一瞬、女のつぼみを力一杯つねり上げた。悲鳴に近い声を上げ、女が歓喜に打たれて四肢を縮ませる。その両足首を掴み、膝を折り曲げて開く。女の泉に顔を寄せていくと、果実にも似た甘い香りがいよいよ強く彼を刺激し、熟れた果肉はつやつやと淫らな色で彼を迎えた。
「ああ、いやあ…」女の声には泣きが混じる。
愚かな女だ。
唇全体で周囲の肉に吸い付き、泉の中心には舌を挿入していく。
刹那、大きな驚愕が彼を襲った。
それはまさに彼の好む味と香りだった。
自分が何かの中毒になるとしたら、この味をおいて他にないだろうとキース・アニアンは思った。頭の奥がしびれていくようだった。
自分の決断に間違いはなかった。
唇をさらに押し付け、彼は舌で泉の源まで掘り下げようとする。救命艇の中ではゆっくりと味わっている余裕はなかった。
もしかするとあのときの衝撃は、この味によるものかもしれなかった。危険を冒してもこれを持ち帰る価値は十分あった、とキースは考えた。
その味と香りが、女の感じている歓喜に反応して刻々と芳醇さを増していくと気づいて、キース・アニアンはさらなる驚きを覚えた。
あるいは女の歓喜に触発された自らの興奮がそう感じさせるのだろうか。
女は組み敷かれたまま、身体をひくつかせている。
拘束された両腕を頭上に上げて仰け反った女のあごと細い首を見やると、キースは攻撃的な衝動が自分の下半身に集中してくるのを感じた。
だが、まだだ。
卑猥な音を立てて女の泉を吸い尽くそうとしている自分を、キースは止めることができなかった。泉は涸れる気配もなく、彼を恍惚とさせ続ける。
だが突然、女の両腕が巻きつけられたドレスの拘束から外れて宙を舞った。
「いやあっ!」自由になった腕を振り回し、女は上体を反らせてキースの唇から逃れようとする。その腕を再び捉え、キースは次の瞬間いきなり自身で女を刺し貫いた。
「ああ、ん…」
待っていたのか。
一瞬で悦びに満ちた表情に変わった女の顔を見て、キースは笑った。
すぐにその真っ白な悦びが光となって女から溢れ出し、キースを快感で包んで溺れさせる。
女の中で動きながら、彼は目の前が明るい光で満ちてくるのを歓喜の念で迎えた。
価値は、十二分にあるではないか。
女の思念が清らかな光を湛えているのが可笑しかった。身体はこんなにも淫らに反応しているというのに。
キースは自身を引き抜いた。弛緩している女の身体を裏返し、膝を立たせて腰をひきつける。後ろから刺すと、女は背を反らせて感極まった声を上げた。
「これがいいのか。そんなに喜んでもらえるとは思わなかったぞ」
キースは自分が声を立てて笑い出すのではないかと思った。高揚した気分で女を突き続け、一気に達してすべてを押し流した。
キースはE−1077のコンパートメントにいた。
部屋の壁には魚影のフォログラムが青暗く映し出されている。
突然、白くしなやかな魚が大きく前面に現れ、背を金色に光らせながら明るい水面へと泳ぎ去りようとした。
待て、と叫んで彼はその後を追う。手を伸ばすと、いきなり明るい水上へ出た。
女の豊かな金髪が鼻先にあった。その影に白いうなじと華奢な肩が続く。こちらに背を向けた女が、キースの腕の中にいた。
時計を見ると、眠っていたのはごく短時間のようだ。
それにしてはなんとも心地よく、深い眠りだった。全身の疲労が嘘のように消えているのを感じた。良質な睡眠に勝る薬はない。
シャワーを浴びる必要があった。女の身体に回していた手を引き抜くと、女が身じろぎした。
この女をどうするかまだ決めていないことを、キースは思い出した。処分するにしても収容所へ送るにも、もうあの味が味わえないのは惜しい気がした。
「起きろ」
だがもう一度女の肩に触れると、彼女はびくりと全身を震わせて彼から逃れた。おびえているようだった。
キースは、女に自分の考えていることを読み取らせてしまったことに気づいた。
「ナスカを攻撃するのですね」
「ミュウのいる場所はすべて焼き尽くされる」知られてしまえば隠すこともないだろう。女の腕を掴んでベッドから降りようとすると、女はキースの手を振り払った。
怒りに駆られて彼女の頬を叩く。勢いで突っ伏した女の肩を乱暴に掴んで引き摺り下ろそうとするのを、女は寝具にしがみついて抵抗した。
その手を引き剥がすためにキースは再びベッドに乗り女の背にまたがった。そのあごを掴んで無理に自分のほうを向かせる。
「何をしても無駄だ。マザーの指示ですべては動き出している。元はと言えばお前が私を逃がしてくれたお蔭だが」
震えている女の顔を見下ろしていると、回復した身体に新たな興奮が満ちてくるのをキース・アニアンは感じた。
「そうか、まだその礼が足りなかったか」
はっと、女が身を強張らせるのがわかった。
「怖がることはないだろう、お前が大好きなことをしてやるのだ」髪をまとめて背中から前へ落とし、あらわにしたうなじに舌を這わせる。
「ああっ…」女が首を反らせる。
女の脇から手を差し込んで、キースは乳房をまさぐった。
「お前はこれが好きだろう」中指の腹をこすり付けると、女の乳首は瞬時に硬くなる。その反応のよさは驚嘆すべきものだった。
「やめて、もう…」シーツに顔を押し付けて女が喘ぎ声を隠そうとする。
「そしてこれも好きだ」もう片方の手を腰骨の下から滑り込ませ、割れ目を指で掻き分けて泉に達する。案の定、すでに彼を待ち受けていた蜜が溢れ出した。
その近くで硬くなっているつぼみを、またしても指で強く押さえる。
「いや、いやよ」のた打ち回る女はしかしその動きで自分自身を刺激しているともとれた。女の肌が汗で湿り気を帯び始め、キース自身も熱くなってくる。
女の白い背中を背骨に沿って下から舐めていった。攻撃的な衝動が彼の中で大きくなりつつあった。
「あ…あ…」舌の動きに併せて女が背を反らせる。その隙を突いて女の腕を掴み、上体をひねって身体を仰向きにさせた。
女の上にあらためてのし掛かり、乳首に歯を立てる。悲鳴が上がった。
「これは嫌いなようだな」血の味がした。女の思念がおびえた暗い色に変わる。その血を吸うと、女が感じる恐怖がぞわぞわと伝わってきた。
同時にキース自身から湧き上がる喜びが彼女に伝わったはずだった。女の恐怖が一層強まった。暴れる手を押さえつけなければならなかった。
だが女の抵抗は火がついたように激しく、女がベッドから落ちようとするのを阻止するためにキースは二度女の髪を掴んで引き寄せ、大人しくさせるために何度か頬を打ち、脇に拳を当てた。
再び組み敷かれた女の顔は涙に濡れていた。
かまわず、さらに乳首を吸う。足の間に伸ばした指で、つぼみを強く摘んで揉むしだく。
女が恐怖の中でか細くも確実に悦びを感じていることが、彼にはわかっていた。
面白い。
キースは女の表情と思念が複雑に変化し続けるのを、観察し続けた。女の悦びは恐怖に打ち勝ちつつあった。彼の舌が噛んでいない方の乳首を転がしだすと、ついに悦びが勝利した。
キースは女を裏返して抱き起こし、すでに屹立していた自身の上に座らせた。
後ろから手を回して乳房を攻め続けながら下のつぼみもしっかり刺激してやる。つぼみへの刺激がそのまま女の中の締まり具合に連動している。
女は両手を前について、上体を支えるだけで精一杯だった。
乳房からウエストに手を移し、軽く女の身体を持ち上げたり下ろしたりを繰り返すと、女はすぐに動きを覚えて自ら動き出した。
教えがいがある。もしかするとこれまで女はこうした体位を知らなかったのではないかとキース・アニアンは考えた。
あの男はノーマルな正乗位で満足しそうだ。
キースの口元に笑みが浮かぶ。女が自分で腰を振っている。あの男に見せてやりたいものだと彼は思った。
女の背を押して、上体を倒させる。一回引き抜いた自身を刺しなおそうとして、考えが変わった。
ベッドから降り、脱力している女を抱き上げて、シャワールームに入る。女を床に座らせてシャワーの湯を一緒に浴びた。ソープの泡を身体に伸ばすと、女は嫌がった。
「大人しくしろ」乱暴に腕を引く。女は立ち上がろうとして、床で足を滑らせた。小さな叫び声を上げ、女はうずくまる。足首をひねったようだった。
「大人しくしないからだ」キースは女を床に押し倒す。その髪をかき上げ、耳たぶを噛んだ。
「いやあ…」開いた女の口にも頬にも容赦なくシャワーの湯が降り注ぐ。泣いているのだろう。
キースは女の両手をそれぞれ押さえつけ、泡がすべて流れ去る間、女の顔を凝視していた。
何かが不思議だった。だがそれが何なのか、やはりキースにはわからなかった。
湯を止めて女の膝を開き、泉に手を伸ばす。我慢できず、すぐに口を近づけていった。ひと舐めすると、ぴくりと女の身体が反応する。その味は期待を裏切ることなくキースの舌をしびれさせ、彼は歓喜に打たれた。
女の香りが、シャワールームの湯気の中に立ち込め始める。温められた香りはさらに濃厚に匂いたち、彼を強く酔わせた。
女を手離さなくてはならないのが、返す返すも残念だった。
キースは蜜を吸い上げながら、肉を甘噛みした。熟れて張り切った果肉は別の生き物のように息づいている。女の上気した頬は湯に当たったせいばかりではない。微かな喘ぎ声を漏らし、女の身体は新たなる悦びを迎え始めていた。
次は少し強めに噛んだ。女が身をよじって嫌がる素振りを見せる。
手離す前に、味わい尽くしてやる。
魅惑的な香りを放つ果実。その果肉に歯を立てて、キース・アニアンは最後の蜜をすすった。
上の作者です
台風で予定が流れたので書き上がりました
みんなも書いて!
でもなんか、フィシスってかわいそだね
>>328 乙。超乙。
キースカコイイ!フィシスはこういうシチュが似合うなぁ
* +
+ ∩_ _∩
キタァ━━━━━━( ゚∀゚)━━━━━━!!!
+ ノ /
+ (つ ノ +
(ノ *
+ * +
+
* +
+
お待ちしておりました。超乙!
・・・わがまま言っちゃうとマツカ側キボン
シャワーで足をねじった謎が解けたw
優しかったり、鬼畜だったり、閣下らしいなー
超乙。
キースイイ!!
またぜひ投下してくだされ。
S閣下、こわかっこいい
目が覚めタッス!超乙!!
続きぜひお願いし増田・・・・
超乙!二人ともフェロモン出しまくりだな
捻挫の理由が分かってスッキリしたw
超乙!!
だけど、え、
>>270の続きは見られるんだよねえ
あれっ…
エロも欲しいが気になるんだよな、あの後がさ・・・
この話、全部つながるなら全部読みたいw
まじフィシス河磯、だよなw
はいはい、おやすみー
でもちょっとトォニィ見たい・・・夢か?
連投は妖しかのw暇じゃしてからにw
女性キャラ、フィシスしか出ないねー
ニナとかルリとか、カメオすぎるか。
>>343 対スウェナだと、スウェナのほうが主導権を握りそうだから×
対ミシェルだと、ニワトリ以外には冷たそうだから×
対ブラウ女史だと、迫力がありすぎて生々しいから×
対おヤエさんだと、健康的すぎてエロにならないから×
対イライザだと、実体がなくてキースの収まりがつかないから×
>>344 スウェナに主導権を握られるキースもイイ!
スウェナがアル中親父や仲間の浮浪者どもに輪姦ってのはどうだろ。
オヤエによるトォニィ筆下ろしでもいいな。
ナスチルで子猫がじゃれあうような中華×ツェーレン百合も見てみたい。
ミュウ側とか、かわいい女の子多いんだけどナンというかお色気不足なんだよな。。
アルテラとかは色ぽいけど、あの欝アボンのイメージが強すぎて。そおいう意味で残念。。
トォニィもせっかく女子に囲まれているわりには、
まだティーンになってすらいないというネックに邪魔される。
スウェナの言いなり状態のキースちょっと見たい
いやむしろ、あの小生意気なスウェナの横っつらを無言ではったおす勢いの
冷酷キースが見たいぞ
トォニィアルテラでエロイの読みたいデス神様。
キースの前で全裸になり、さまざまな恥ずかしいポーズをとるイライザ。
キースは欲情するも、その実態に触れることができず悶々。
それを見てイライザはほくそ笑んで
「よろしいのですよキース。あなたの思うままに、自分自身を慰めなさい。
すべてを私は見ていてあげますわ。これもまた、あなたの試練なのです」
……あれ? イライザの口調ド忘れしたorz
シドを巡って争っていたニナとルリが
とんびに油揚げでヤエに負けて互いに慰め合うようになる、
なんてどうだw
ニナとルリの思春期コンビが、捕虜になって身動きのとれないキースに大人のいたずらをしにいく、
のがいい。
あー、ニナルリでプリ○ュアってことでw
男たちを懲らしめにいくとか
>>354 初めはほんのいたずらのつもりだったのに
キースのあまりに凄まじいフェロモンに瞬殺され
いつの間にやらすっかり開発されてしまった2人…
「あらセルジュ、久しぶりね」
「ミシェル…やめてください、そんなふうに馴れ馴れしく触るのは」
「いいじゃない、他には誰もいないんだし」
たまたま乗り合わせたエレベーターは、二人だけの個室状態。
「あなたにそう呼ばれると昔を思い出すわ」
「僕は…忘れました」
「冷たいのね」セルジュの耳に息を吹きかけるミシェル。「上司の影響かしら?キース・アニアンは女に興味がないというもっぱらの噂だけど」
「あなたの狙いは彼ですか」顔を背けてミシェルの誘惑の手を逃れようとするセルジュ。
「無駄ですよ。あなたの手に負える人物ではありません」
そういうセルジュの頬を、ミシェルの舌が舐める。
「う…やめてください」押し返そうとする手がミシェルの胸に触ってしまう。
「あ…ん、セルジュったら」ミシェルはセルジュの首に抱きつき、制服の上から胸を押し付ける。「昔からわたしの胸が大好きだったわよね」
「あなたがマードック大佐の副官になる前の話です」
……
なーんてのは?
萌えた。是非続きをおおおおお
>>327 青の爺は正常位派だったのか
パワーが無さそうだから、側位とかが好きそうにも思えるが、って爺ゴメン
>>358 ミシェルは色々つまみ食いしても、最終的にはグレイブ一筋な
感じがして、そこに萌える!!
・・・やっぱり腐アニメだから男女カプは書き手がいないのかorz
誰もいないんならフィシス壊してくださいw
ジョミニナきぼんぬ
ニナは清純なまま穢れて欲しいナ
だけどヤルならとりあえずフィシスだろw
やっとけ、トォニィ・・・
要望はそれなりにいろいろでるんだが、職人さんが少ないのが
つらいところだな
短いのでもいいから投下してほしいものだ
>>358 続ききぼん
ミシェルもけっこう海千山千ぽいが
それでもやっぱり閣下は手に負える相手ではないのかw
このふたりならけっこうコブラVSマングース的な食うか食われるかの
関係が楽しめそうだが
>>367 でもやっぱ閣下は大佐の手がついたものには興味がないとオモ
マツカはその意味で逆に興味が持てたのかと
腐次長?
370 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 09:37:39 ID:sOPXaTTo
流れに逆らって投下
またキースとフィシスかよって声が聞こえそうだ…
女の頬を軽く叩く。反応はない。
すこし力を入れて叩くと女は形の良い眉を苦しげに寄せた。
「う、ん…」
小さな声をあげてフィシスは意識を取り戻した。ぱっと体を起こし、ベッドの上で後ずさる。
「ここは…!」
「我々の艦の中だ。逃げようなどと考えるな。無駄だ」
「なぜ私を連れてきたのですか。見殺しにするつもりだったのでしょう?」
「聞きたいことがある。素直に答えれば手荒な真似はしない。だが、抵抗するなら安全の保証は出来ない。いいな」
女は青ざめた顔で黙り込んだ。
「ナスカにいるミュウ。お前たちの仲間はあれだけか?他にいるのか?」
「…」
「艦は一隻だけか?」
フィシスは無言のままだ。その様子にキースは口元を歪めた。
「だんまりか。――やむを得んな」
キースは身を乗り出し、逃れる暇を与えず女の左手を捕まえ、指を握りこんだ。
意図を悟ってフィシスは身をよじる。
暴れるフィシスを左腕で抱きしめるように拘束し、心の中で質問を続ける。ミュウの人数、戦力、タイプブルーの能力について等々・・・。
満足のいく回答を手にしてキースは腕の中の女に目を向けた。フィシスも最初のほうこそ抵抗していたものの、今はただ、うつむいて涙を溢すだけだった。
意思に反して情報をあたえてしまった彼女自身への悔恨が手を通して痛いほど伝わってくる。
フィシスは肩を震わせて嗚咽した。
「メギド…その火でナスカを焼くのですね…」
「そうだ。お前たちは全滅する」
(私のせいだ…)
女の慟哭に哀れを誘われて、キースは握っていた手を離し、その小さな顎に軽く添えて顔を上向かせた。
涙にぬれていても、その容貌は本来の美しさを決して損なってはいなかった。
フィシスは首を振って、キースの指を振りほどき顔を伏せた。
やはりイライザに良く似ている。いや、イライザがこの女に似ているのだろうか。
腕の中の女から感じる思念はイライザよりも暖かく、清らかであった。
「お前には感謝している。私を助け、貴重な情報まで提供してくれた」
つい残酷な言葉を吐いてしまったのは、少しなりとも心を動かした自分自身への戒めだったのかもしれない。
フィシスはきっと顔を上げると、自由になった左手をキースの頬に打ち下ろした。
とっさに顔を反らして避けた手はキースの耳元をわずかにかすめた。はっとして動きを止めた女の手首をキースが掴んだ。
(ピアス・・・血?・・・サム・・・子供に還った・・・親友・・・ステーション・・・似ている・・・イライザ・・・失われた・・・セキ・レイ・シロエ・・・)
フラッシュのように通り抜けた思念に、キースは思わずフィシスを突き飛ばしていた。
表情がこわばっているのが自分でも分かった。
心を読んだのか。女と自分が同調しやすいことは知っていた。油断もあった。だが、ピアスがキースの感情に非常に近いところにあるものとはいえ、一瞬触れただけで、これ程の事をこの女は読み取るのか。
メギドのことは読まれても構わなかった。むしろ他のことを知られないようにわざと読ませた。
しかし、これは違う。
ミュウというものは悪意もなく、他人の心に土足で入り込み踏みにじっていく。
不穏な空気を感じてフィシスは後ろにさがる。
(お前たちが他人の心を弄ぶのなら、私がお前たちの女神を地に堕としてやる)
「私が誰かと聞いたな。――いいだろう、教えてやる」
しまったああああ!!!
sage忘れてた!!!すまんかった…
身を翻して逃げようとする女の腕を捕らえて引き寄せ、背後から抱く。
胸元から手を差し込み乱暴に胸を掴んだ。
「いやっ…!」
身をよじるフィシスに構わず愛撫を続け、うつ伏せに押さえ込んで、金色の長い髪を払いのけた。背のファスナーを下ろし、白い滑らかな背中に唇を落とすと、女の体がびくりと反応する。
フィシスが逃れようと身を起こした瞬間、腰の上まで衣服を引き摺り下ろして、そのままベッドに押し倒し、暴れる腕から袖を抜いた。
女の頭上に両手をまわし、左手で押さえつけ、右手で器用に下着を外すと形の良い乳房があらわになった。片方の乳房を愛撫しながらもう一方に唇を這わすと、乳首はすぐに尖って舌の上で転がった。
「放してっ…!」
半身を起こし逃れた両手で男を押し戻そうとするが、女の力ではどうにもならず再び倒れこむ。
半裸のまま、磔のように押さえつけられたフィシスが肩で息をしながらキースを見上げる。
「抵抗しても無駄だ。大人しくした方がいい」
ひとしきりもがいた後、諦めたように身体の力を抜いた女の姿を確認し、体を起こして軍服の上着を脱ぐ。
その瞬間、すばやい動きでフィシスが飛び出した。向かうその先は――シャワールーム。
ドアに手をかけ引いた瞬間、髪を思い切り引っ張られ、押さえつけられた。
捕まえる手を振りほどこうと、とっさにフィシスがキースの腕に噛みつく。
キースは一瞬、顔をしかめ腕を引きかけたが、それでも床に引きずり女を押さえこんだ。
残忍な色が瞳に宿る。キースは嘲笑った。
「どうする。喰いちぎって逃げるか?できるものならやってみろ!」
挑発に女はぎり、と歯を噛み締める。キースも腕に力をこめ痛みに耐えた。
どれぐらいの時間がたったか。急に女の噛む力が消えた。
(私には、できない)
絶望と悲しみ。
フィシスの肩を掴んで自分のほうに体を向けさせるとその頬を平手で打った。その場に崩れ落ちた女をキースは冷ややかに見下ろす。
「抵抗し抜く覚悟もないくせに、馬鹿な女だ」
逆らう気力をなくした女の服を手早く剥ぎ取るとベッドの上に投げ出し、自分もまた衣服を脱ぎ捨てる。噛みつかれた場所にくっきりとした歯形が残り、赤く血が滲んでいた。
一糸まとわぬ姿で横たわる女の体を上から眺める。
滑らかな白い肌、細い首、すらりとした伸びやかな腕と脚、つんと張った乳房、細い華奢な腰、完璧な身体の曲線。
フィシスは羞恥に頬を染めて顔を背けた。
(確かに美しいな。タイプブルー・オリジンの女というわけか)
女に体重を預け、首筋を舌で舐めあげ耳たぶを甘がみする。耳の中に舌を這わすとフィシスは固い身を震わせて、ぎゅっと瞼を閉じた。
(声をあげず、反応しないのがせめてもの意地か)
それならば、と背後から女を抱いて、背骨に沿って唇を這わせる。手のひらで乳房を包み込むように揉みしだき、尖った乳首を指でなぞる。
フィシスは時折、びくん、と跳ねては苦痛に耐えるかのように身を縮める。
そうあるまいと努めているが、本来、感じやすい女なのだろう。触れている体を通して女の快感と焦燥が電流のように流れ込んできて、彼自身をも高揚させていく。
脚の間に指を伸ばすとそこはすでに温かい蜜にあふれていた。
指先でゆっくりと割れ目をなぞり、花芽に触れる。フィシスが大きく身をよじらせる。
一旦体を離し、女の膝を開いて脚を広げる。蜜をたたえる花弁に唇を寄せて触れた瞬間、
「あっ…いやっ…」
フィシスがはじめて小さな悲鳴をあげた。
逃げようとする女の脚を捕まえて強引に舌を絡ませる。
「…!」
女は泣きそうな顔で肩を震わせ、顎をのけぞらせる。舌を差し入れ思うさま女を味わってから体を起こすと、フィシスはベッドの上で胎児のように体を丸めた。
シーツの上に波のように広がる柔らかい金の髪。
その一房に触れると、快楽の残滓と虚しさ、思うようにならない自分の心と身体への嫌悪と悲しみがさざ波のように揺れる。
だがそこには何故か彼への憎しみは感じられなかった。
女を仰向けにすると脚の間に身体を割り込ませ、中に入る。
「…んっ」
瞬間、思いとは裏腹に女の身体は歓びに震え、肉の襞が吸い付くように彼を締めあげた。
痺れるような快感がキースの身体を走り抜ける。衝動のままに激しく女を突きあげた。
不思議だった。はじめて抱く女なのに、まるで知り尽くした身体のように肌に馴染むのは何故だろう。
女の中は暖かく湿っていて、あの、水の記憶のようにどこか懐かしかった。
女の内の理性が圧倒的な快楽の渦の中で砂の城のように脆く崩れ去っていくのが手に取るように分かる。
最後の意志を手放すまいとするかのように、フィシスの指がぎゅっと握り締められた。
(体はこんなにも感じているのに、隠しても全部伝わってしまうというのに、強情を張る――)
涙を滲ませ、きつく唇をかみ締めて堪える姿にキースは動くのをやめた。女が限界なのは明らかだった。
そっと、その頬に口付けを落とす。
「悪いのは私だ。お前のせいではない。だから、もう耐えるな」
気休めの言葉でしかないことは二人とも分かっていたけれど。
シーツを固く握り締めて震えるフィシスの指をほどいて、自分の耳に触れさせた。
肌を合わせてみてはっきりと形になった疑念がある。
ミュウでも人間でもなく、自分たちは同じ種類のものだ。
フィシスの閉じた瞼から涙がこぼれ落ちた。
キースが再びゆっくりと身体を動かし始めると、フィシスは小さく切ない喘ぎ声をあげて身体をそらせ、縋るようにその背中を抱きしめた。
後はひたすらこのひととき、嵐のような情熱に身を任せ、求められるままに溺れていく。
つながった身体から伝わる痺れるような快感は、さらに激しく酔いをまわす。
奪った男であることを忘れた。奪われた女であることを忘れた。
ただふたり、欲望のままに貪りあい、愛しあう。
男が幾度も女の体を貫けば、女は髪を乱して男を咥え受け止める。
快感と快感が共鳴し、重なり合う。力ずくで結ばれた関係であるはずなのに、その悦びは祝福の鐘のように鳴り響いた。
目の眩む愉悦の中で共に登りつめる瞬間、脳裏に映ったのは狂おしいほどに懐かしい、青く澄んだ地球の光景。
そして聞こえてくるあの曲。
男は女の中で果てた。
全てが終わった後、キースとフィシスは壊れた人形のように、ベッドの上に体を投げ出し放心していた。
湧き上がる不可思議な情、胸の痛み、苦い思い。
キースは指を伸ばし、フィシスの頬にかかる乱れた金色の髪をそっと払った。
フィシスの肩がびく、と震えた。その閉じた瞳をゆっくりとキースに向ける。
二人の唇が重なった。悲しいキスだった。
キース編、マツカ編の作者様に触発されて書いてしまった
二番煎じで気を悪くしたらごめん、先の作者様。同じようなシチュもあるので…
初エロ、創作経験もそんなにないので
ぎこちないところもちらほらあるけどスルーしてください
ageてしまったorz…投下し終わったので逝ってくる…
>>373 キース編マツカ編の作者ですw
気なんか悪くするものか
ありがと、キースがやさしいな
自分もあのキース側書いててちょっと辛かったし
なんだかフィシスが好きになってしまった?らしくて
以下、エロなし投下ゴメン
ブルーの声を最後に聞いてから、もうどれくらい経つのだろう。
フィシスはタロットをめくる手を止めて、いったいいつ、何がブルーの最後のいらえだったのか、思い出そうとした。
それ以上に、彼が彼女に触れたのはもうずっと大昔だという気がした。
熱い目で見つめられたのも。
熱い手が絡みついてきたのも。
船に連れて来られた当初、毎日のシャワーはブルーのキスで締めくくられていた。
全身の水滴はタオルではなく彼の舌で舐め取られ、幼い自分にはそれがくすぐったいだけだったと彼女は思い出す。
あれが前戯に変わったのはいつの頃だったか。
彼女は両腕を抱えた。風も吹かないのに、少し寒気がした。
ブルーは眠り続けている。いつ目覚めるのか、タロットにもまだ兆しは表れない。
自分は、どうしていればいいのだろう。
最近になってフィシスは、自らの所在について考えることが多くなった。
不安を伴うそんな考えは、ブルーが目覚めているときには無縁だった。
迷いはなく、すべての質問には彼が答えをくれていた。
その彼が眠り続けるようになり、ジョミーが天体の間を訪れることが多くなってきて、彼女の迷える日々が始まったのだ。
他愛のないことを話しながらジョミーの好意を感じるのは心地よい。
だからといって眠っているブルーを忘れて彼の好意を受け入れることも、彼女にはできなかった。
フィシスはあらためてタロットを手に取り、配置を定めて最初のカードをめくる。
―――死神。
どうして、と思わず口の中で呟いてカードを手離す。
落ちたカードは床を滑り、彼女の足元に正位置を示して止まった。
「どうしたの」
ジョミーの声がすぐ傍で聞こえた。
「何を占っていたの」足元のカードを拾い上げながらジョミーが言う。
「…何も」
カードを手渡すジョミーの熱い視線が、思い過ごしであればどんなにいいだろう。
それに応えてあげたいと思ってしまう気持ちをも、フィシスは認めてはならないと自分に言い聞かせる。
しかしその理由は、以前と違ってきていた。
自分はブルーのものだから。
ブルー以外を求めてはいけないから。
純粋にそう思えた日が懐かしい。
フィシスは手の中のカードを握り締めた。
自分には、死神のカードが付きまとっている気がする。
死神が自分を、執拗に求めている気がする。
話しかけてくるジョミーの溢れんばかりの生命力が、フィシスには眩しかった。
彼が不安を口にしたので、フィシスは立ち上がり、その頬に手を当てて微笑んでみせる。
ジョミーはたとえ悩んでいるときも、その内側に息づく輝きを失うことはない。
あなたは大丈夫だと伝えるだけで、また生き生きとした自己を取り戻すことができるのだった。
ジョミーが手のひらでフィシスの手を包み、頬擦りする。
指先にくちづけられても、フィシスは何も気づいていないふりを通した。
ジョミーが本気で求めてきたら自分は彼に従ってしまうだろうと、フィシスにはわかっている。
でもそれは今ではない。
カードを後ろ手にターフルの上へ戻しつつ、フィシスは真っ白な気持ちでジョミーの前に立っていた。
何が、一番早いだろう。
ジョミーがもう一歩踏み出してくるのと、ブルーが目覚めるのと、死神が自分をさらいに来るのと、それから自分が耐えられなくなるのとでは。
ジョミーの視線が熱かった。
身体の芯が火照り出すのを感じながら、フィシスにはどうしようもなかった。
微笑を浮かべたままそこに立ち、そして、待った。
エロなくてマジゴメン
>>373 読み応えあったよ!
いいエロ満喫しました。GJ!
>>374 エロ板的にはいかんのかもしれないけど、
こういうのも好きだ。ホントに。
>>370 乙!乙!すっげー良かったよー。
キースとフィシス好きなのでうれすぃい。
しかしこれで初エロとはすごすぎるww
>>373 乙!こっちのキスフィシはカプのままハッピーエンドか?
>>375 そうだよな
フィシスはブルーの眠ってた15年の間どうしてたんだ?って
自分も思ってた
ムズカシイ立場だよな・・・
>>375 フィシス・・すごいエロイ子。
ジョミー、惜しかったね。
ブルーもシャワーでやってたんだ。(閣下との対比が面白い)
フィシスもあれだけ大事大事されてたら、閣下とのプレイは
目が覚めるほどの衝撃、かつクセになるんじゃなかろうか。
>>373 鬼畜なキースの最後の優しさが萌えすぎる〜!!
また新作できたらヨロシク頼む
>>375 ってことはキースはフィシスにとって15年ぶりの相手?
それは燃えるねえ、きっと・・・
そこまで干されてたことがかわいそ、ダナwww
このスレこそ、もう涸れソだな
むしろずっと枯れていたのに、ようやく清水がちょろちょろ出てきた感じ
あー、やっぱ青爺ネタもいいよなww
二次見てたらミュウ側がエロ思念流れないように
セックルのときにベッドをシールドで覆うっていうネタがあった。
でも気持よすぎたり動揺しちゃったりすると
それが破れて慌てて張りなおすっていう。
でもこの程度で破れるシールドなら、
普通に逝っただけで破れるよなって
冷静にツッコミしそうになっちゃったよ。
>>389 そんなの集中できないと思うが・・・
むしろ、ばれるか、ばれないかのスリルを楽しむプレイなんだろうな
行為を恥ずかしいと思ってなければ、なんとも思わないんでないかい。
漏れてても、「あー、あそこでもやってるなー」みたいな。
そもそも、何で恥ずかしいんだろうな、あれって。
フィシスとやりて−。
放っといた奴が悪いんだぜ?
優等生ぶってんじゃねーよ
俺はやってやる
おまいら、後から来るならそれなりにナwww
393 :
四度:2007/11/05(月) 20:56:11 ID:VXHzkES2
>>392 血迷ったかリオ!
お前だけにいい思いさせるわけにはいかないな。俺も混ぜろ。
やりてーんだよフィシスww
俺が書いていいのか、妄想。
グレイブとミシェルが読みたい…。
フィシスはキースに散々突っ込まれて、もはやガバガバのユルユルなのでは?
それどころか、キース以外の男を受け付けない身体になっているかもよ?
実は処女のままキースに抱かれるフィシスがいい
やりてーな、フィシスww
4巻届いて中も見たけどジャケが一番おいしかった自分orz
キースの方がビックリ!なはずだよな
でもキースの後はオレの嫁だからwww
出会ったころはキースは、フィシスが90歳なんて知らないから大丈夫じゃないか。
ただし、後からミュウたちの資料をとりよせてビックリ「90歳とやったのか・・・」
フィシスは原作の聖美少女タイプとアニメの優艶な美女タイプと
どちらが萌え?自分的にはどちらもOK
前者だと下手したら犯罪的だけどw
キースもやっぱり若い娘が好きなのかw
>>403 アニメの幼女タイプを忘れてるww
自分は3者とも萌え
でもエロパロ的なヒロインとしてはアニテラ美女かな・・・
原作と幼女だったら別のタイプのエロ妄想ができそうだ
原作フィシスでジョミーと悲恋っぽくとか
幼女フィシスで爺にいたづらされまくるとか
>>403 アニテラのフィシスは総当たり戦でいいよw
ほうら見ろwww
5巻だって変態爺様だぜ
さあ、みんなの妄想を解き放つときが来た!!!
またキース×フィシスかよ!?ウンザリだぜ!!と思われるかも知れんが
少し変化球バージョンにしてみた。ちょっとつき合ってやってくれ
DVD5巻の爺はオッパイ鷲づかみにしようとしてるようにしか見えない
首尾よく脱出を果たしたキースは、救命艇をオートパイロットに
切り替えた。人質として連れてきたミュウの女に向きなおり、
震える繊手を掴むと、乱暴に引き寄せる。
―すると、またあの奇妙な幻影に襲われた。
まるでこの女と一緒に水中を漂っているような・・・
暖かな安心感に包まれ、まどろみつつたゆたう双子の胎児・・・
「嫌!やめて!!」
女の鋭い悲鳴にさえぎられてキースは途端に幻覚から目覚めた。
彼女の怯えが手を通してキースに伝わり、先程まで感じていた
ぬくもりの感情を粉々に打ち砕く。
チッと舌打ちすると、女のおとがいに乱暴に手を掛け、
荒々しく顔を上向かせた。
「残念だな。お前の秘密を探りたいのはやまやまだが・・・
その時間はない。お前はもうすぐ死ぬ運命だ」
双眸に鋭い光をたたえながら、冷酷に言い放つ。
フィシスは身をよじってキースの手から
逃れようと試みた。だが、がっしりと掴んで離さない
キースの腕の力に阻まれて、虚しい抵抗に終わってしまう。
「ああ、助けて!ソルジャー・ブルー!!」恐怖に駆られたフィシスは、
思わずブルーの名を呼んだ。
すると、フィシスの腕に触れていたキースの心に、
先程のあの男―タイプ・ブルー・オリジンのイメージが流れ込んできた。
―ミュウ達からの信頼厚い長としてのブルー。
―いつも優しい笑顔で彼女に接してくれる、恋人としてのブルー。
そして―
裸のフィシスがブルーに組み敷かれて喘いでいた。
真珠色の肌に汗の粒を光らせた彼女は、
両脚を男の腰に絡めて深々とその身に受け入れている。
その顔はセックスの喜悦で桃色に上気し、もう堪らない!
とでもいうような切なげな表情を浮かべていた。
(・・・・な!・・こ、これは!!)
そんな二人のエロティックなシーンを見せ付けられて、
キースの全身がカァッと熱くなった。
その熱は下腹部に集中し、たちまちコンバットスーツの前がきつくなる。
「・・・なるほど、お前は奴の情婦だったというわけか・・・」
不敵にニヤリと嘲笑うと、上向かせたフィシスの顎をつかんだ指に、
さらに力を込めた。
キースは、目の前にいるミュウの女に対する激しい欲望とともに、
なぜか―怒りと嫉妬の疼きまでも感じていた。
(どうしよう!この人に知られてしまった!!)
触れている人間には上手く心を遮断することができないフィシスは、
人間の男にブルーとの熱い愛の行為の様子を覗かれ、
さらにそれを見た彼の、自分に向けられた欲望までをも悟ってしまった。
あまりの恥ずかしさに顔面に朱をのぼらせ、耳まで真っ赤に染める。
「ミュウとは案外不便なものだな・・・」
桜色に染まったフィシスの頬を眺めつつ、長い髪を一房
すくい取り、すべすべの感触を確かめながら撫で下ろす。
身のうちに芽生えた情欲の炎がキースを圧倒していた。
自然と口中に唾液が溢れてしまい、ごくん、と音をさせて飲み下す。
キースはふるえる息を吐き出しながら、かすれた声で女に命じた。
「・・・脱げ」
「えっ?!」
「服を・・・脱ぐんだ」
彼の声は、普段とはまったく違う、軋んだ調子を帯びていた。
続きは、明日
おお!
いろんなキース×フィシスの切り口があって楽しいぞ。
ブルー×フィシスを見せつけられた閣下の萌えと燃えに期待!
このどこか可愛げの残った閣下もいいなw
期待して待ってます
フィシスにとってブルーのイメージがやってるときってww
どんだけエロい女だ
5巻のジャケ解禁祭りか?
ブルーとの行為を見せつけられて欲情するキース、イイ!
続きwktk
コンバットスーツ姿で欲情したときのキースの股間は
例え深夜でも地上波ではとても流せないほどに
とんでもないことになっていそうだなw
そこらの女なら一目見ただけで妊娠するだろう。
妊娠しないフィシスだからいくらでもやれるのにww
・・・みんな本当にフィシスが大好きなんだな。
またキースとフィシスの新しいバージョンが!!
うんざりなんてとんでもないっす
大歓迎!早く続きを読みたい
「そんな!・・・嫌です!いやっ!!」
フィシスは体を小刻みに震わせながら、激しく左右に首を振った。
女の断固とした拒絶に合い、内心の動揺を悟られまいとしながらも、
キースはさらに言いつのった。
「それでは、お前をこのまま基地に連れ帰るとしよう。
そして・・・ミュウの船やあの星の隠れ家について、
知っている機密を洗いざらいしゃべってもらう。
もちろん・・・タイプ・ブルー・オリジンの能力の秘密についてもな」
絶望感に打ちひしがれたフィシスは、床にくず折れた。
(私の存在が、ミュウの仲間たちを危険に晒してしまう!
あの人のことも・・・!!)
フィシスの脳裏にブルーやジョミー、ミュウたちや子供たち、
彼女にとってこの上なく大切な人々の顔がよぎった。
女が抵抗する気力を失ったことを見て取ったキースは、
内心でほくそ笑むと残酷に問いかけた。
「さあ・・・どうする?言うことを聞けばこのシャトルごと捨て置いてやる。
だが、断れば基地で拷問を受け、実験体になる運命だ」
ごめ、
>>420コテ入れ忘れた
フィシスは、震える手で首の後ろの髪をかきあげ、
首飾りの留め金をパチンと外した。そうすると、やわらかな絹の
ドレスは支えを失い、スルリ、と肩から簡単に脱げてしまう。
しなやかな女体のラインに沿って、繊細な布地が
滝のように雪崩れ落ちる。
フィシスは、羞恥と屈辱に白い肌を朱に染めながらも、
両手と長い髪でなんとか己の裸身を隠そうとし、小さくうずくまった。
フィシスのほっそりとした裸体を目にしたキースの心に衝撃が走った。
思わず、目がカッと見開かれる。
(・・・・・!!・・・・・下着を、つけていない!!!)
キースはもう、身のうちに荒れ狂う情欲を隠すこともできずにいた。
興奮に息を荒くしながら、震える声で命じる。
「・・そ、そこに、横になれ・・・」
フィシスは、おずおずと従った。
シャトルの冷たい床に横たわり、せめてもの抵抗なのか、
長い金髪を、裸体を覆い隠すように纏わりつかせた。
その姿は、まさに残酷な漁師の網にかかった人魚そのものだった。
キースは彼女の傍らに膝をつくと、熱をもった固い掌で胸に触れた。
マシュマロのように不定形で弾力のある乳房が、
キースの手の中で、ぷるんっと震える。寝そべっているため
やや左右に寄った乳房はあくまでも柔らかいのに、紅く熟した
乳首だけが、その上でポチッと硬く尖っているのが対照的だ。
唇を震わせながら、やわ乳の感触に没頭していると、
ふと、金色の柔毛の生えた女体の股間に目がいった。
女の下腹部にかかっている邪魔な長い髪を手でよけると、
ピッタリと閉じられた太ももを両手で無理矢理こじ開けた。
「う!・・・ん・・・いやあっ!!」
涙ぐみ、手で顔を覆ったフィシスの悲鳴には構わず、
頭を下げて、血走った目で股間を覗き込む。
―よく・・・・・見えない・・・・・・。
局部を隠そうと無駄な抵抗をする女の両手首を
すばやくつかんで片手で太ももを押し開く。
金色の毛が生えた恥丘とピンク色がかった裂け目は見えるのだが、
その下、さらに奥の方が、むっちりとした太ももの肉と陰りに遮られて、
どうもよく確認できない。
―キースの身のうちにじりじりと焦りがつのってくる。
だが、しばし考えた末に答えがひらめいた。―・・・そうだ!!
「・・・四つん這いになれ」
低く、だが有無を言わせぬ口調で女に命令を下す。
応援dです。続きは明日。
5巻のフィシスはもっと乳首や下半身も見せるべきだ!!
>>418 アニメフィシスはこういう役にうってつけなんだよ。
一見、清らか・貞淑・純真な女神風でありながら
同時に生々しく「女」。
不本意ながら男にいいように流されてしまうイメージがエロパロにピッタリ。
この閣下、十代少年のように、いっぱいいっぱいで可愛いのですがw
おお〜続きお待ちしております!
しかし
>>421-422のキースは、キース君て呼びたいくらいだ。
まさかど、童(ry
キース君の初めての相手がお母様、なんて展開もいいねえ・・
フィシスの髪って何をするにも邪魔だよな
どうしてブルーはあのままにしておいたんだろう?
行為に及ぶときは絶対邪魔じゃないか
身体の下になったら動くに動けないしww
だから前のほうの話にあったようにブルーはノーマルな体位しかしなかったのかナ・・・
ブルーは髪フェチで、あの髪の毛に触れたり梳いたりするだけで
軽く気持ちよくなれる人だったんだよきっと!
>>428 騎乗位になると、髪のすそが下に寝てる方の体をさらさらちくちくと
刺激するのがたまらんそうだ>髪フェチから聞いた話
こんばんは、私も混ぜてくださいませ。
男女カプものは初めてなので、あれこれヘンかもしれませんが(汗)
おまけに長いし(大泣)
<魔女と蒼の戦士と悪魔と 1>
床に散らばったタロットからは、何も見る事は出来なかった。
数の欠けたカードは既に占いの機能を失っているのだから。
あの日、手にした一枚のカードを青白い炎で包みながら、彼は微笑んでいた。
「君にかけられた魔法を解く。」
そう、囁きながら。
初めて彼に出会ったのは、いつのことだったのか。
人工羊水と分厚い水槽壁の隔たりさえ忘れてしまうほどの、崇高なまでに美しく、暖かな笑顔。
ガラス越しに合わせた手のひらから流れ込む想いは、どこまでも透明で、切なく、そして物狂おしかった。
『君が、欲しい』
幼い、あまりにも幼かった私は、その感情の行き着く先に何があるのかさえ知らず、絶え間なく打ち寄せる彼の力強く、熱く、優しい想いに心と身体をゆだねた。
別れの挨拶に唇を重ねるようになったのは、いつのころからだったのか。
彼の、必死に抑えようとして、抑えきれない感情の一端が、私の唇を熱く火照らせた。
そして、運命のあの日。
私の手を取り、彼は導いた。
生きる日々へと。希望の明日へと。
水槽から出されて日も浅く、まだ満足に走る事の出来ない私を気遣う彼の心がただ嬉しくて、暖かな彼の手をしっかりと握りながら、おぼつかない脚を必死に前へ出し、硬く冷たい床を蹴った。
「僕の、女神」
唇から、重ねた手から、こぼれ、流れ込み、私を満たす彼の言葉、想い。
彼の為に、私はタロットを繰り、やってくる“はず”の運命をうたう。
彼の為に、見知らぬ青い水の星のビジョンを、伝え続ける。
「僕の、女神」
見知らぬ悪夢に身を捩り震える私を、暖かな胸にそっと抱き寄せ涙に濡れた頬を唇で拭ってくれた彼。
「僕の、女神」
「僕の、女神」
自分の薄かった胸が、軽い痛みを伴いながらうっすらと隆起し出す頃、その言葉に、想いに込められた本当の意味を私は知った。
私の気持ちなど無視してしまえば、もっと早く遂げられただろうその感情を、ずっと抑え、待ち続けてくれていた彼の優しさに、私は生れて初めて涙を零した。
「泣かないで、フィシス。」
私が傷ついたと思ったのだろう。差し伸べた両手からは、悲しみと狼狽が滲み出ていた。
悲しんでなどいません。
嬉しいのです。本当に、嬉しいのです。
言葉にしたら、空気に解けて消えそうに思えて。私はただ微笑みながら、彼の胸に飛び込んだ。
<魔女と蒼の戦士と悪魔と 2>
彼の舌が、指が、唇が、私の全てを埋め尽くしてゆく。
焦らず、時間をかけながら、ゆっくり、ゆっくりと私を愛してゆく。
重ねた唇の隙間から、彼の熱く滑らかな舌が忍び込み、恥じらって逃げ惑う私のそれを巧みに捉え絡み付く。
その舌先から、生まれたままの姿で重ねた全身から、互いの想いが流れ込み混じり込む。
「君が欲しい」
「あなたが、欲しい」
私の閉じた瞼をついばんでいた彼の唇が、頬を撫で、うなじを通り、やがてささやかな乳房にたどり着く。
「あっ・・!」
暖かく濡れた感触に、私の全身に電流が駆け抜けた。
『大丈夫、怖くないよ。』
私の乳首に口づけながら、彼が囁く。
『感じるままに、心のままに・・・・
君の、声が聞きたい。』
彼の大きく熱い掌がもう一方の胸を包み込みゆるりと揉みしだく。
彼の望みを叶えたかった。
隙間ない愛撫を落としていった彼が、最早力の入らぬ私の両足をそっと大きく広げ、その狭間に顔を埋めた刹那、私の全身は制御不能になった。
開いた唇からほとばしった叫びの、何と淫らなこと。
駆け抜ける凄まじい快楽の渦に、シーツの海で跳ね上がる身体。
全身の皮膚から、放熱の為の汗が吹き出し、身を捩る度に玉となって転がり伝う。
彼の舌先が蠢く度、私の身体の奥底から熱い流れがあふれ出て、泉のような水音を立てる。
未知の快楽と恐怖に泣き叫び、のたうつ私をどこかでもう一人の私が見下ろしている。
そんな眩暈にも似た感覚と共に、私のすべては絶頂の大きな波に攫われていった。
全身が、どろどろに溶けてしまったような、疲労感と開放感に漂いながらも、彼の“願い”は完全に叶えられていない事を、既に私は知っていた。
中途半端ですが続きは後日
悪魔はまだかー!(笑)
>>431-432 乙
ブルー、キースの2段構え、おもしろそうだ。
“願い”ってなにか気になるので、早めの帰還待っている。
このスレ的には、フィシスがブルーが開発し、キースが美味しくいただく
のが定番になりそうだなw
変態爺様、乙!
爺様は開発するほど何も知らないと主ww
キースで初めて開発されるんだろ
だからもうブルーには戻れない悲哀があるんだな嗚呼ww
アニメのキースはフィシスに興味なさそだもんな。
原作の萌えっぷりもヨカタが。
いくらでもやっちまえよブルー。
本人はキースが来て初めて開眼、らしいしwww
これからも相当遊べそうでうれしいよ。
ブルーがフィシスにとって初めての男性ということで
確かに一応開発はしてるんジャマイカ。
でもその行為はあくまでまっとうで優しく、ノーマルつーか少女マンガ的に
めくるめく夢の時間、みたいなかんじなんだよな。
一方キースは、もっと乱暴な容赦ない行為でフィシスに別の世界を
初めて見せる、ってかんじ。
この二段構え、もー、2度オイシイので大好きですwww
安泰だな、
よし437とオレでこのスレは繋いでやるから書き人来たれ!!
フィシス受け超推奨過激なもの求む!!
今までもかなり過激だったしww
なんだ、はっきり言え
すすり泣き、小さな声にならない声で哀願を繰り返しながら、
フィシスはキースの残酷な要求に従うために、身体を起こした。
彼に背を向け冷たい床に両腕を突くと、わなわなと震えながら
ゆっくりと腰を、上に向けてゆく。
焦れるあまり、キースは女の腰を両手でがっしりと捕らえると、
ぐいっとフィシスの尻を上に向かせた。弾みで、両肘が床につき、
お尻を高く上げる屈辱的なポーズになってしまう。
「ああっ!!!」―絶望の嗚咽がフィシスの口から漏れる。
キースの目の前に、高く突き出された白くて丸いお尻と、
パックリと割れた女の秘部があらわにされた。
ハァハァと熱い息を吐きながら、キースはフィシスの秘唇に指を伸ばした。
周囲は淡い金色の毛に覆われ、菱形の不思議な形状の
ヴァギナは貝のようなビラをはみ出させている。
小陰唇に触れると、奇妙なぽちぽちした感触が心地よい。
秘唇を掻き分けるキースの長い指を、フィシスの愛蜜が濡らし、
トロリとこぼれ出した。キースは指を濡らす愛液に一瞬躊躇したが、すぐに、
その透明な粘液を己の指にからめ、さらに女体の探索に乗り出し始める。
「ああ!・・・う!・・・ふぅん・・・」
フィシスの身体はキースの指の戯れに狂い踊り始めた。
フィシスは、キースの手から発せられる不思議な熱動に、
怯えながらも引きつけられるのを感じて戸惑っていた。
ザワザワと身体の内側を引っかかれるような、不快と快感の
入り混じったおののき・・・。
それがフィシスをどうしようもなく妖しげな気分にさせる。
本来、ブルー以外の男に触れられて感じるなどと、
絶対にあってはならないことだ。
だが、ソルジャー・ブルーに開発されきったフィシスの身体は、
男の手で秘所をまさぐられただけで、単純に昂ぶり開いてしまう。
「ふ・・・う・・くぅん・・・」
抑えようとしても喉の奥からくぐもった声が漏れ、
さらにヴァギナから甘い蜜が溢れ出した。
キースはもう、限界を感じていた。
コンバットスーツのファスナーを下ろし、興奮のあまり
わななきながら下着をずり下げると、巨大な男根が
ポンッと弾けるような勢いで飛び出した。
怒張しきったキースのペニスは全体的に赤黒く、
表面に血管が浮き出していた。
亀頭は小さな子供の握りこぶしほどの大きさに張り、
抑えきれない欲望に、それ自体が意志を持っているかのように、
ゆらゆらと上下に首を振っていた。
(ああ!!そんな!!どうしよう!!!!)
テレパシーで何でも手に取るように解るフィシスには、
四つん這いで後ろ向きになっていても、キースの物の巨大さを
はっきりと悟ってしまった。
(あんなに大きな物で貫かれたら、文字通り壊れてしまう!!)
それまで感じていた背徳の快感は一気に冷え、
恐怖のあまりスーッと気が遠くなった。
キースは、揺らめく男根に手を添えて女の秘唇に押し当てた。
中心の穴があるところに見当をつけ、少しずつ力を込めてゆく。
(もうダメ!犯される!!)
フィシスは、ガクガクと全身を震わせ、涙で顔をくしゃくしゃにしながらも、
最後の最後に精一杯の儚い抵抗をせずにはいられなかった。
「いやああああ!!助けて!ブルーーー!!ソルジャー・ブルーー!!!!!」
心の底からの悲痛な叫びがフィシスの口から溢れ出る。
その願いも叶わず無常にも貫かれようとした、まさにその時―
明日で最終回
まさにその時覗き見爺様が???
大きさに負けてやむなく敗退、なカワイソ爺様に一票!!!
<魔女と蒼の戦士と悪魔と 3>
彼に導かれ、快楽という甘い蜜の味を知ってから、幾年過ぎたのか。
その時は、突然訪れた。
私のタロットにも表されること無く、不意に巻き起こった一陣の風のように。
「助けられなかった。
僕のミスだ。」
ぽつりと足元に落としたような声で、彼は己を哂っていた。
人間たちが勝手に決めた“規定”から、ほんの少し外れただけで容赦なく切り捨てられる命たち。
彼らを救うのは、砂漠に散った細かな宝石を拾い集めるのに似ていた。
掬い上げても、掬い上げても、指の隙間からこぼれ落ちてゆく光の粒たち。
「もう少しだったのに。
あと数秒僕が早く到着していれば、あの少年は生きながら焼かれずに済んだのに。」
悔恨の言葉が、暗く重い色に染まって。
迫害から逃れ、身を寄せ合う同胞たちの長として、うつむくことなく前を見据える事を自らに課した彼。
決して弱音を吐かず、希望を捨てず、皆を導くべき力強き存在として。
でも -------
あなたはそれで、いいの?
それが、あなたの全てなの?
「どうかご自分を責めないでください。ブルー・・・」
彼の心を癒したいと願う自分の中に、未だ知らぬ彼の本質を手に入れたい欲望を認めたくなくて、
唇は通り一遍の慰めの台詞を吐く。
階段に腰をおろしていた彼が、私に向かって手を差し伸べる。
駆け寄りたい衝動を懸命に抑えながら立ち上がり、いつも通りの緩やかな足取りで近付く。
そして、
触れた指先の冷たさと、流れ込んでくる彼の思念が私を打ち据えた。
ずっと前から、初めて素肌を合わせた時から知っていた癖に。
それから眼を背けていた私。
『君が欲しい』と言いながら、彼は私から何一つ奪ってはいなかった。
ただ、ただ、私に注ぎ込み、与えるだけだった。
暖かく柔らかな体温も、強張った心と身体を溶かす優しい言葉も、想いも。
巧みな愛撫で私を快楽の海に漂わせながら、自身の欲望を果たすことすらなかった彼。
私は、彼を削り取って生きてきたのだ。
こんなに瘦せ細らせるほど、彼から奪い続けてきたのだ。
彼の想いが、濁流となり私の中を駆け巡る。
『僕を、助けて』と。
もう、私は迷わない。
彼の“願い”の全てを叶える事を。
彼の足元に膝をつき、凍える手を両手で包み、口づける。
「どうか、私を、あなたの寝台へ ------- ブルー・・・」
エロ無しですまん。すぐ続き行きます!
<魔女と蒼の戦士と悪魔と 4>
ここに、最初に生まれたままの姿で横たえられた時は、彼の手に完全に隠れてしまうほど幼かった私の乳房は、
長い年月の果て、ようやく彼を受け止めるだけの容量を持った。
すっかり身体に馴染んだ彼の愛撫が、いつものように私を解きほぐす。
額から始まった口づけが、唇を味わい頬を滑りうなじを通り、
両の乳房を揉みしだき、つんと突き出した乳首を舌先で転がし熱く吸い上げる頃には、
溢れ出た淫らな泉は、悶える私の動きに合わせ音を立てて、彼の唇と舌を乞うた。
そして、熱い水面から顔をのぞかせた花芯を舌で転がし、啜り上げようとした彼を、私は初めて制止した。
「もう、いいのです。」
戸惑いと不安に揺れる、紅い瞳に、私は精一杯の微笑みを捧げる。
「どうか、私を奪ってください。」
両手を差し伸べ、自ら大きく脚を開き、彼をいざなう。
「奪って ------ あなたの思うがままに。
ブルー・・・・・・」
灼熱の刃に貫かれた刹那、唇を突いて迸った私の絶叫は、彼の耳にどんな風に届いたのだろう?
私を穿つ彼の欲望の蠢きが、遠くなりかける意識を身体に繋ぎ止めていてくれた。
擦れ合う肉と、混ざり合う体液が奏でる淫蕩な音色が、2人の狭間から絶え間なく生まれ、そして消えゆく。
衝撃と、痛みと、それを遙かに凌駕する、狂おしいまでの喜びが私に注がれる。
かすかに軋む寝台の音で、自分が激しく腰を振っているのだと気付いても、もう羞恥の気持ちは欠片も無かった。
私を見下ろす彼の表情に、自分と同じ喜びの色を感じた時、不意に涙が溢れ出た。
嬉しくて流す涙だったと、思い込んでいた、愚かな私。
この先、全てを失う恐怖と絶望の予兆だと、察する事も出来ずに。
他の方のエロが強烈なので、自分の文の甘ったるさが泣けてくるorz
ごめん、次、やっと悪魔くん登場です・・
書き手二人とも乙!!
こうして並べてみると
つくづく男と女がエロに求めるものの違いがわかるな。
過疎りそうなのでコソっと書き込みww
>>374 作者殿、漏れはあなたの作品の続きが読みたいっす
熱愛です、エロパロスレ気にするな。
漏れが推奨します。
>>448 ごめん、オレも気になってたんだww
でもここじゃちょっと…って言われそだナ
431だけど、私も読みたい。
というか、私はあなたの作品に触発されたんですよ。>374さん。
足元にも及ばない出来ですが(涙)
お邪魔でしたら、ROM戻りしますから、いらしてくださいね。
もしかして196〜と240、254〜と374は同じヒトなのか?
続けて読むとなるほどd!ダナ
自分も続きが気になるのでヨロシクn
>>441>>445 いろんなバージョンが楽しめて、ここはもうパラダイスだよw
書き手さん、本当にGJ!!
>445
ありがとう、>452さん
情けないことに、掲示板がらみのトラウマ持ちなんで、ちと凹んでたけど、何か勇気出ました。
日付が変わるまでには、UPしたいです。
>>448 他スレと比べれば確かに伸びないがww
おまいも漏れもこそこそ書き込んでいればいいんジャマイカ
とりあえず今夜は二人の書き手にエールを送るぜ!!
「キース、僕です!聞こえますか!? マ ツ カ で す !!」
飛行艇内に、天上からの声が降りそそいだ。
「えっ!?」
キースは、驚きのあまりガクッとバランスを崩してしまった。
そのはずみで己の分身を自分で強く握りすぎてしまい、
強烈な痛みが張りつめきったペニスから全身に広がった。
キースの口から思わず悲鳴が飛び出る。
「いでででででっ!!!!」
「キース!怪我をしたんですか?!」事情を知らないマツカが叫ぶ。
「え!?あ、いやその、なんだ、違う・・」
キースは、しどろもどろに言い訳することしかできなかった。
「今から僕のサイオンシールドであなたを包んで、そこから脱出させます!」
「ええっっ!?もう!?・・でも、あの、いや、その、ちょっと・・・待ってよ!」
うろたえるキースの返事を聞いたマツカは、チッと舌打ちした。
「何言ってるんですか?!キース、僕は忙しいんですよ!!!
時間がないんです!!これから基地に帰って
“11PM”見なきゃなんないんですから!!」
「・・・・・・・・え?・・・・“11PM”って・・・え?これSFなのに、
な、何でお前だけ昭和の時間軸なの???」
「うるさいな!どうだっていいじゃないですか!!
早くしないと温泉コーナーのウサギちゃん見逃しちゃうんですよ!!!」
「う・・・ウサギちゃん・・・・て・・・・・」
思わぬ超展開に混乱しきったキースは、ただただポカンとするほかなかった。
>>431、皆さんのお言葉に甘えてお先に通りますぜ!
何が起こったのかは知らぬが、どうやら最大の危機だけは
回避できたことを悟ったフィシスは、この隙にとばかり
すばやく身をひるがえして脱いだドレスを胸元にかき抱いた。
「ああっ!!」
そんなフィシスの変り身を見たキースの口から思わず嘆きの声があがる。
涙目になったキースは虚しく彼女に手を伸ばしたが、
無情な天使の声は最後の希望までをも引き裂いた。
「さあ、行きますよ!!」
白熱したグリーンのフィールドがキースを包み始めたか、と思うと
救命艇からまるで引き抜かれるように無理矢理テレポートさせられてしまった。
「ああーーーー!!いにゃぁぁぁぁぁぁーーー!!!!!!!!」
キースの奇怪な悲鳴が宇宙空間に尾を引いて流れる。
―その姿は、まるで畑からすっぽ抜かれた、大根のようだった・・・
マツカのサイオンによって無事に救出されたキースは、
飛行艇の床にドサリと投げ出される格好で転送された。
「無事でよかった!キース!」
しかし、操縦席から振り向いたマツカは、キースの姿に愕然と目を見張った。
コンバットスーツのファスナーは下まで全開に引き下ろされ、
たぎったままの局部が雄々しく上を向いてはみ出していた。
(な!?・・・この人、ウサギちゃんって聞いただけで、
もう抜く準備していたのか!?どこまで童貞丸出しなんだ!!)
紳士的でフェミニストなマツカは、昔から何処に行っても女たちの人気者だった。
無骨な軍隊の中にあって、決して他の男たちのように威張ることをせず、
どんな女性に対しても常に優しく振る舞う。
彼女たちはそんなマツカに単純に感激し、贔屓して可愛がり、
時には・・・その体までも惜しげなく与えてくれた。
グレイブと懇ろな仲のあのミシェルでさえ、基地のひと気の無い一角で
こっそりとキスをねだってきたこともある。
もちろんその時のマツカが、いつもの愛らしい笑顔で
彼女の望みに応えたことは言うまでも無い。
実は彼のそんなモテぶりがキースを含め、
男たちからの更なる反感を煽っているのだが、
それもこれも愛される代償であって仕方が無いことだと、
意外なほど図太い性格のマツカはあっさりと受け流していた。
性生活に不足を感じたことのないマツカにしてみれば、
キースの存在は天然記念物にも等しかった。
マツカは彼に出会ってからすぐに、実はキースがまだ
女を知らないことを思念で見抜いていた。
それからは、キースに大人しく従いながらも心の中では彼のことを
「機械のように完璧だけれど、ヌーブラが何なのかも知らないキース」
とか「その日に穿くパンツの柄までマザーに訊いてから決めるキース」
などと密かに馬鹿にしていた。
とどめ
マツカは、キースに冷ややかな侮蔑の目線をくれると、
操縦席のコンソールに向き直った。
モニターからはおなじみの「シャバダバシャバダバ〜〜」の
テーマソングが流れ出す。
マツカは、フンとひとつ鼻を鳴らすと「あ、ほら始まっちゃった」と
つぶやき、その後キースに目を向けることは無かった。
キースは、床からもそりと身を起こすと、
マツカの後頭部をギラついた目で眺めた。
「・・・・・・・・・・マツカ・・・・・・」
「はい?」
「・・・・・・・・・マツカ・・・・・・・!!!」
「は?あんすか?」
「どぅぐるううわああああああああ!!!!マツくぅわああああぁあぁ!!!」
「うぎゃあああああああ!!キースううううううううう!!!!!!!!」
その後、ジョナ・マツカの姿を見た者は、誰もいないという。
今週のキーワード“セメテ ドウテイ ヲ ステタカッタ”
キースファン、マツカファン、フィシスファン、および
全国のテラへを愛する皆様に深く陳謝いたします。
だが、あたりまえだが反省なんか全然していない。
書いているうちにフィシスよりもキースをおちょくって
陵辱してみたくなってやった。
昭和なH番組というと11PMしか思いつかなかったんだZE・・・。
これだけではバーストできないので、もう少し性懲りもなく続きます。
次回、青爺のキッツイお仕置きがフィシスに炸裂する!?
近日(?)ウプ予定。それまでは、ぜひガンガッテくれ!名もなき職人たちよ!!
なんて、がっかりさせるオチなんだ・・・
ちょっとこの閣下おかしいとは思ったが、期待して損した。
何でもあり、でよいではないかww
なんと幸せな時代なんだ・・
なんて楽しい流れなんだw
青爺のお仕置に期待。
鬼畜ながらも余裕のないキースにワクテカしながら読んでいたら
あまりに意外な展開。
哀しすぎるキーワードに落涙を禁じえない。
460さん乙です!
こういうアホ(すみません、ほめ言葉です)なのもいいですね。
遅れましたがやっと1本上がりました
では・・
<魔女と蒼の戦士と悪魔と 5>
「------ 悪魔・・!」
喉から絞り出した私の言葉を、男は鼻の先で嘲笑った。
「俺が悪魔なら、お前は魔女だな。」
氷の声が、私を切り裂く。
掴まれた手首の痛みなど消し去る激痛と恐怖を伴って。
抗えるはずなど無かった。
そう罵られるだけの大罪を、私は犯していたのだから。
シートに固定されていても、身体が引き千切られるかと思う程の乱暴な操縦を経て、
ようやく小型艇は安定飛行に移ったようだった。
隣の操縦席の男が軽く息を吐く気配を察し、私も張り詰めていた肩の力を抜いた。
それに気付いたのか、男は耳障りな金属音を響かせて自分のシートベルトを外し立ち上がる。
見下ろす刃のような眼差しに、皮膚が粟立った。
「お前のお陰で無事脱出できた。
------- 礼をしなくては、ならんな。」
冷たいレザーに包まれた手が、私の顎をきつく掴み、上に向ける
「せっかくだからな、お前の種族のやり方にそったものにしてやろう。」
男の平坦な発音の奥底に渦巻く、“憤怒”と“憎悪”という名の黒く重い波が
襲いかかってくるイメージに、喉の奥から声にならぬ悲鳴が迸った。
「俺が、味わった苦痛と、屈辱を返してやる。全て!」
身体を締め付けていたベルトが外される音が、どこか遠くで聞こえていた。
伸びてきた男の腕の下をくぐり抜け、駆け出そうとした身体が床に叩き付けられる。
「俺から逃れられるなどと、考えるだけ無駄だ。」
哂いながら、男は私の衣装の端を踏みつけたまま、スリットを片手で引き裂いた
布の裂ける悲鳴のような音と共に、私の身体は仰向けに反転し、男の視線の元、
胸元まで無防備な姿を晒した。
「いやっ!」
夢中でもがいた指先が、のしかかってくる男の顔を掠めた次の瞬間、
自分の頬に衝撃が走った。
秒遅れで襲ってくる痛みと、口中にじわりと広がる血の味で、
ようやく自分が頬を打たれたのだと自覚した時には既に、
私の全身は、男の完全な支配下にあった。
まずいな・・・サドキース描写が楽しくなってきた(爆)
<魔女と蒼の戦士と悪魔と 6>
食い込んだ男の前歯が、乳首を食いちぎらんばかりの執拗さでぐりぐりと擦り合される。
もう一方の乳房には、もう幾つ目になったのか分からない爪の痕が、真新しい傷口を晒していた。
快楽も、暖かさも無い。それは真実、“暴力”そのものに他ならなかった。
その時までの、私にとっては。
「苦しいか、悔しいか?
これこそ、お前たちミュウが人類に為してきた暴虐なのだ。」
復讐と支配の喜びに黒く染まった男の思念と共に、ミュウへの、そして私への憎悪の言葉が降り注ぐ。
「断りも無く人の心に侵入し、全てを暴き出し操る、
恥ずべき化け物共が!」
2回目に殴られた際、床に打ちつけた頭が鈍い痛みの波を送り続けている。
鼻孔を逆流して喉に流れ込む血にむせ返りながら、
ぼやけた聴覚は、侮蔑の言葉を何故か律儀に拾い集めていた。
愛撫という名の、傷と内出血のあざを無数に残しながら、男の指と唇は下ってゆく。
そして、到達したその個所を、大きな両手が限界まで広げた。
私を打ち砕くための最後の仕上げの為に。
男の欲望が私を貫いたその瞬間、のけぞった喉は引き攣れた呼吸音を発しただけだった。
肉を引き裂き進むその容量に、激痛が駆け抜ける。
「今更何を不慣れな風を装う?慣れているくせに。
奴の情婦らしく、腰でも振って見せたらどうだ?」
男の勝ち誇った顔が、脳内に閃いた刹那、全身の痛みが、恐怖が消え去った。
「--------- 私はいいのです。
いくらでも、あなたの好きなように汚せばいい、いたぶればいい。
でも ------- 」
身体の奥底から、形容しがたい何か熱く狂おしい波が寄せてくる。
「でも、あの人を。
ソルジャー・ブルーを貶めるのだけは、決して許さない!」
それは、私が生まれて初めて持った、“怒り”という感情だった。
こんな時間まで粘りましたが今はこれが限界。
おやすみなさい(ばたり)
>>466 GJ!よくがんばったな…
夜中の執筆はこたえるだろ、ゆっくり休め。
続き待ってるぞ!!
自分はなんだか眠れなかったので、明け方から前のマツカ編の続き書いてみた。
またエロ無しなのでそろそろ本気で怒られそうだが
日曜の朝だし、おおらかな気持ちでスルーしてもらえないだろうか・・・
ごめん。
予告していた時刻の数分前に、キースは戻ってきた。
新しく入れたお茶を前に、僕と彼女が向かい合って座っているところへ。
彼の顔に一瞬、意外だという表情が浮かんだが、それはすぐに消えた。心はガードが堅くて、僕には読めなかった。
「出撃だ、マツカ」彼女に目もくれず、彼は言葉を続けた。「女を、連れてきた方法でエンディミオンに乗せろ。すぐにかかれ」
「乗せるって、攻撃艇にですか」まさか。出撃中、あの精密機器搬入用ケースの中にずっと閉じ込めておくなんて。
「そうだ」
部屋を出て行こうとするキースをあわてて追いかける。
「でも、彼女には着るものもないし、あの…」
「必要ない。女をここで処分すれば死体の処理に困る。収容所へ送るには、お前がミュウを隠匿したとマザーに報告しなければならない」
「僕が隠匿、ですか?」
「お前だ。女をこの基地に連れ込んだのは、お前だからな」
問答無用、とばかりに言い放ち、キースは足早に部屋を出て行った。
あのケースでは機密性が高すぎる。酸素がすぐに無くなってしまうだろう。何かもっと、他のものを使わなければ。
温かい手が、僕の腕に触れてきた。
振り返ると彼女が僕の後ろに立っていた。
「お願いがあるの。ケースに入れる前に、わたしを殺して」
「だめだ、あきらめないで」だけど方法は無いのかもしれない。彼女を死なせたくないのに。
「あの人の言うとおりだわ」彼女の声は落ち着いていた。「わたしの死体は邪魔だもの。ケースに入れたまま運行中に廃棄すれば、面倒なことにならないでしょう」
「そんなこと言わないで」
腕を引いて抱き寄せる。柔らかい彼女の身体。抱き締めると、彼女は僕の肩にあごを乗せて、もう一度「お願い」と囁いた。
「いやだ、僕は」いつの間にか流れていた涙が、彼女の金の髪を濡らす。
「泣かないで」彼女は僕の頬にキスをして、ゆっくりと僕から身体を離そうとする。
…絶対に死なせない。
あらためて彼女を腕の中に抱き締めて、僕はそう決めた。
エンディミオンの中までは、あのケースで運ぶことにした。艇内でいったん蓋を開け、彼女を入れた脱衣袋は他へ移す。彼女がおとなしくしていれば、他の人間に気づかれずに済むだろう。
訓練艇の仮眠用簡易服を彼女に着せながら、計画を彼女に話す。
彼女は首を横に振った。
「どうして」
「…ここへ、戻ってくるということでしょう」彼女はうつむく。
「そう、だけど…」僕は言葉に詰まった。
嫌なのか。それより死を選ぶと、彼女は言うのだろうか。
「いつまでも続けられることではないわ」
(わかっている。わかっているけれど僕は…)
「君を死なせない」
大事なことは口で伝えよう。耳を通して聞く僕の声が、彼女の中に残るように。
「生きていても無駄だわ」今度は彼女が泣く番だった。力なく微笑んでみせる彼女の目から涙がこぼれたとき、僕は胸が潰れそうだった。
「…返してあげる」思わず、口から言葉が出た。
え、と彼女が顔を上げた。
「返してあげるよ、仲間のところへ」
言葉にすると、本当にそれが可能かもしれないと思えてきた。
攻撃は熾烈を極めた。
彼女の仲間を残らず奪うマザーの計画を、キースは冷静に推し進めた。
メギドという兵器が、あの星を焼き尽くそうとしていた。
伝説のタイプブルーが現れたと知って、意気揚々とメギドの制御室へ向かうキースの背中を見たとき、嫌な予感がした。
「少佐、行っては駄目です」
(女を連れて行く)
キースの返事は思念で届いた。僕はその場に動けなくなった。
(早く連れて来い、マツカ)
それは命令だった。
こんなことになるなら、基地のどこかに彼女を隠してくるべきだった。
絶望にくらむ思いで、僕は彼女の元へ向かう。
「キースのところへ行くよ」
そう小声で呼びかけて、脱衣袋ごと彼女を抱えあげた。
僕の言葉に緊張した彼女が、身を硬くする。
(なに?)(どうして今なの?)(何が起きているの?)
思念が不安に乗って流れてくる。僕には答えられない。
カートで運び、制御室の前でキースに彼女を渡す。
「出せ」顎で指図するキースは興奮気味で、銃に装填する手が微かに震えていた。
乱れた金髪が、冷たい床の上に広がる。彼女は簡易服から伸びる白い四肢を、自らの内側に抱え込んだ。
そんな彼女の様子にちらりと目を遣り、キースは満足気な笑みを口の端に浮かべる。
「お前はここにいろ」片手に銃を、片手に彼女の腕を掴んでキースは僕に言った。
「待ってください…」
彼を止めなければいけない。彼女もそれを願っているのに。
だがキースは彼女を片腕に抱え、制御室のドアの向こうへ消えた。
とたんに、彼女の長い悲鳴が思念で伝わってくる。
矢も立ても溜まらず、僕は二人の後を追って制御室へ入った。
その男が彼女の恋人だったのだと、一目でわかった。
「やはりお前か、ソルジャー・ブルー」キースが彼女を盾にして、男に近づきながら銃を連射する。
満身創痍の体で、敵の兵器の中枢へ乗り込んでくる男。
その男と距離を置いて互いに見つめあう彼女が、崩壊寸前の心を解き放っていた。
(来ては駄目)(あなたを死なせたくない)(死なないで)(わたしに構わないで)
悲痛な叫びに、僕は耳をふさぎたくなった。
腕の中の彼女の思念を、キースも感じていないはずがなかった。彼はそれをまるっきり無視して、踏みにじった。
「お前の大事なものはすべていただく」彼女を乱暴に抱え、銃を撃ちながら、キースは既に勝利に酔ったかのように男に声を掛け続けた。「この女も十分楽しませてもらった。なかなか良かったぞ。私の好みの味だ」
怒りを抑えていた男の思念が、沸きあがった。
続いてキースは、わざと自分の心を読ませた。彼女の白い裸体が、彼の手で開かれていた。
「いや、やめてっ…」同時に叫び声を上げた彼女の頬を、キースが銃を持った手で殴りつける。
刹那、キースに対する男の憎悪が激しく燃え上がるのを、僕は見た。
彼女はキースの腕の中でぐったりと脱力し、床に擦り付けんばかりに頭を垂れた。長い金髪が、床を引き摺っていく。
彼女の絶望が、手に取るようにわかった。
彼女を助けたい。でも、僕には何もできない。
(聞こえるか、地球のミュウよ)突然呼びかけてきた思念に、僕はそれほど驚かなかった。キースと彼女を挟んで、僕は男と向かい合っていた。
(君の思念を読んだ。手を貸してくれないか)怒気に流されることなく、張り詰めた思念が真っ直ぐに僕に届いた。
(どうするんですか)僕は怖かった。男の期待に応えられる自信がなかった。
(私はこの兵器を破壊する)
だが目の前の男は、キースの攻撃を防御しているだけだった。徐々に、キースが男を追い詰めているように見えた。
(その反動で彼女を我々の船に送る。君は彼女にシールドを張るのを助けてほしい)
時間がない。できない、とは答えられなかった。
男が、その瞬間に向けてカウントダウンを始めた。
「少佐、ここにいては危険です」キースの背後から腕を回すと、虚をつかれたキースの手が緩んで、彼女は床に落ちた。
一瞬のことなのに、僕にはすべてが見えた。
床に手を着いた男の元に、彼女が駆け寄る。
男から何かを手渡され、彼女の姿はすぐに揺らぎ始めた。
どうか無事に!僕は叫びのような祈りを思念に変えて送った。
見送った男が、悲しげな顔で何ごとかを呟いた。
それから後のことは、わからない。
僕にはキース・アニアンが残された。
次に彼が彼女のことを口にしたのは、廃墟となったE−1077から戻る艇内だった。
「あの女の名前を聞いたか、マツカ」星々の浮かぶ暗い空間に視線を向けたまま、彼が言った。
何の前触れもなかったが、それが彼女のことだとわかっていた。
「…聞いていません」
「そうか」それっきり、彼は押し黙った。
遠い記憶を探るようにめぐらせる、彼の思いもまた暗い宇宙を彷徨っているのを、僕は隣で静かに見守った。
マジですまんな。
みんなの激エロ、待ってるから。
>467さん!
<魔女と〜>書いてる者でございます。
わぁあ!待望のマツカ編だ!
エロ無し全然OK!さすがの文章!もう貫禄さえ漂ってきて痺れます〜〜
エロもバイオレンス描写もアクションもものすごく引き込まれてしまう!
やっぱ、才能ってすごいや!
私も続き待ってます!
>>467 うおーーーっ、待ってたぞ!
日曜の午後にうっかり泣かせていただきやした、乙!
>>465 よっしゃ、GJ!
キースは激しいキャラなんだよな、まったくww
473 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 23:06:14 ID:65DAmXVD
鯖落ちしてたな・・
ageます確信犯スマソww
<魔女と蒼の戦士と悪魔と 7>
「あの人を、-------- ソルジャー・ブルーを貶める事だけは、許さない!」
魔女と、裏切り者となじられ責められても構わない。
自分が、この男に脱出の手引きをしたのは、紛れも無い事実なのだから。
いくらでも侮辱するがいい。
私はそれを甘んじて受けねばならない。
でも、あの人は。
あの人だけは、守らなければ。
この男の、狂気にも似た殺意と憎悪から。
「------- 許さない!」
切れて血の滲んだ唇が、ゆっくりと黒い言葉を作り出してゆくのに合わせ、全身の血液、全ての器官、皮膚の細胞の一つに至るまでが、凄まじい熱を帯び始める。
「------!き、貴様!何を!?」
私を犯していた男の、勝ち誇った顔が驚愕と苦痛に歪んでゆくのを見上げながら、
自分の唇が奇妙な形に吊り上がるのを感じていた。
私から抜け出そうとする男を、包み挟んでいる粘膜と両脚が許さない。
そう。もう、この男を「逃す」わけにはいかない。
何があっても。
床に投げ出されていた両手をゆるりと持ち上げ、苦痛に硬直し喘ぐ男の胸にぴたりと当てると、ごく自然に“想い”が浮かんできた。
『潰れて、しまえ』
「ぐぁああっ・・・!」
押し殺した叫びが、私の耳に降り注ぐ。
手のひらから伝わる、男の肺と心臓が軋む感触が、何故か酷く心地良くて。
苦痛から逃れるべく、私の腰に回っていた男の両手が私の手首を掴み引き剝がそうとする。
「駄目」
骨をへし折られる程の激痛にさえ、私は微笑みで応えた。
血に汚れ床に広がっていた髪が、別の意志をもった生き物のようにうねりながら、私にのしかかる男の首に巻き付くと、凄まじい力で締め上げ始める。
これでいい。
これで大丈夫だ。
あの人は、守られた。
仲間達も守られた。
私は、満足だ。
このまま、消えて無くなっても悔いはしない。
掌に伝わる男の命の炎が揺らぎ出す。
あと、少し。
あと、少しで、全てが終わる。
私は、解放される。
全ての罪から、運命から。
掠れ始めた思考の幕に浮かび上がった彼の面影に、最期の微笑みを送ろうとしたその時だった。
聴覚を撫でる細かな泡の弾ける音に顔を上げると、私はただひとり、
生まれたままの姿で水中に漂っていた。
がんばって真昼間にエロバイオレンス描写を書いてみた。
やっとアクセス出来たんでとりあえず投下してみる。
うざくてごめんね。まだあと3回ぐらい続くんだコレorz
>>467 乙!すごい〜!
ブルーが単身乗り込んできたのはフィシス救出のためだったんだ。
みんなが悲しすぎて泣いてしまったよ。
キースが鬼だけど、それでもフィシスは好きで・・みんな切ない〜。
我侭言えば、二人の再会編もいつか見たい・・。
>>467 すげーーー乙!
自分も待ってたよーーー!!
ぜひ完結させてください
いつまでも待ちます!!
>>474 はーっ、キースにとって本物のバケモノだね、ミュウww
メギドで焼きたくなるのもわかるわーー。
お馬鹿な展開にしてしまってゴメ・・
これもともとは初体験の閣下が、そのう・・・ナンだ・・・
巨根で文字通り引き裂いてしまって、フィシスはショックで精神崩壊
アハハウフフの状態で監禁・リンカーンまで書いたんだが、冷静になって読み返してみて
自分の嗜虐性にほとほとウンザリしてギャグに流してしまったんだ
次はもう少しグロッキー抑えてエロにできるように精進するよ
書き手さんたちガンガレ!超ガンガレ!
>>467 おおっ続きだ!もうないのかと思っていたから嬉しい!
今更ながら2番目のキース×フィシスを書いたものですが
暖かいお言葉ありがとうございました
実はかなりどきどきしながら投下したんでほっとしました
それにしても皆上手いなあ。自分もがんばろ
>>451 321〜と467〜も同じ作者のものだと主。
自分も続きが読みたいので、作者殿には仮にでも名乗ってもらえないだろうか…?
作者殿!この先何が(誰が)来るのかwktkしてるのでよろしく!
う〜ん。「悪者」じゃないキースも見てみたいお。
>>481 スウェナと、とかだと優等生同士過ぎてどうなのかな・・・
スウェナが主役だとハー○クインとかレディコミっぽくなりそうでwww
このスレの読者としては微妙?
だけどそれがいい!!って人は書き込んでみれば書き手が現れるかもよーー
自分は激しくスウェナとキースが読みたいぞ
<魔女と蒼の戦士と悪魔と 8>
そこは、冷たさも熱さも感じない、体温と同じ水温を保つ、
あの懐かしくも恐ろしい場所 ------- 私の生まれ故郷だった。
視線の先にぼんやりと映るものがあった。
青い水中にたゆたうその影が、ゆっくりと私に近づいてくる。
距離が縮まるに従い、それは次第に明確な人の形を成してゆく。
意識しないまま私は両の手のひらを、それに向けてかざす。
そして、互いの指先が、掌が触れ合った刹那。
目の前の影は、あの男の姿に、なった。
あの時、シャングリラでガラス越しに垣間見たイメージと全く同じ情景が私の前にあった。
同じ?
いや、
違う。
触れた箇所から、何か形容しがたい熱量が奔流となって私に流れ込んでくる。
同時に、私の中の熱も音を立てて男に流れてゆく。
“やめて!”
本能的な恐怖に捉われた私は、必死に離れようとするが、
2人の手は融合したかのように合わさり、びくともしない。
“やめて!”
声なき声で叫び、身を捩ろうとした刹那、私は気付いた。
気付いて、しまった。
男から流れ込んで来るものと、私から流れてゆくものは、“同じ”だった。
合わせた皮膚が、細胞が、私を形作る全ての元素が、目の前の存在を求めていた。
それは、故郷を 恋い慕う、胸をかきむしられるような思慕の念にも似て。
コワシテハ、イケナイ
身体の奥底から、私の全てが叫んでいた。
短めかつエロ無しです。
次からキース君逆襲編(?)
逆襲楽しみ!
待ってまーす
エログロ、レディコミ、と幅が広がると読者層も広がるよなwwきっと。
キースとスウェナか…思いつくのは教育ステーションかな。
コモンクラスだっけ、そこに旅立つ前に
「一度で良いから、思い出を私にちょうだい」みたいな…
でもあの時のキースはヒヨコだし、おままごとになりそうだな
それいいかも。
あの頃のスウェナはまだそんなに感じ悪い女じゃなかったしw
でも確かにキースが朴念仁のヒヨコ時代だからな〜。
でもそれで意外にも巧かったら萌えるけど
「話とは何だ、スウェナ」
…やっと二人きりになれた。
私の心臓は破裂寸前。キースが、私のすぐ前にいる。腕時計から目を離さないけれど。
その伏目がちな表情も、なんて素敵なの。
「私があなたに教えてあげられることが一つだけあるわ」
どきどきしながら、ずっと考えてきたせりふを語る。
「なんだそれは」キースはそっけない。
でもそこがいいの。
どうしてあなたは、他の男みたいに私になびかないの。
どうしていつも、私なんか眼中に無い、みたいに振舞うの。
そんなの許せない。
私にプロポーズする人だっているのに。
私がこんなふうに髪を解いているのは誰のためだと思っているの。
私を見て、キース。
あなたのためになら、私は何だってできるのに。
「なんだ、スウェナ」
彼が目を上げて、私を正面から見つめた。
・・・とかなら書けるぞ。
(あんまり興味ないけど、多分書いているうちに燃えるか・・も・・・)
>>490 うわああ!早速来た( *゚∀゚)=3
wktkしてお待ちしております!
いざとなると、私も声が震えそうになる。
でも、がんばるのよスウェナ。
チャンスはこれ一度きりなんだから。
「ねえ、私たちの年頃では当たり前のことなのよ、第二次性徴といって…」
「それは17歳までのことを言うのだろう。われわれはもう18歳だ」
「…そうだけど」
17歳まで?そうだったかしら?
何より、私の話にまるで興味のなさそうなキースに、ちょっと焦ってしまう。
「あなたは眠れない夜なんてないのかしら、その…異性のことを考えて、とか」
ああ、私だって恥ずかしい。思わず彼に背を向けてしまうけれど、このさい仕方がないわ。
「えーっと…。何か私でもあなたの役に立つのであれば…。勉強が手につかないとか、集中ができないとか、そういう夜は…」
息を吸って、吐いた。ほら、もう少しよスウェナ!
「…私が助けてあげられるんじゃないかと思うの」
こんなお馬鹿で必死なスウェナが可愛いと思う人は書き込んでくださーい。
これならもう少し書けるけど、こういうのじゃないのが読みたいならもう書かない。
>>462 乙女なスウェナ乙!
でも人妻あがりの寂しいキャリア女なスウェナもよくない?
「思想」とか「理想」とか頭でっかちな理由で離婚しちゃったけど
身体が寂しくって我慢できないのーみたいなww
>>492 いいよいいよースウェナ可愛い!
でもどうか492さんの負担にならない程度にして下さいね。
「2人きりの同窓会」にあれこれ妄想した人は少なくないはず。
あの時のキースは、既に女性との経験は数え切れないほどあっただろうし。
(あのフェロモンは百戦錬磨じゃないと出せないと信じたい!)
キースに色々と教えてあげるつもりだったのに
逆にキースのフェロモンに翻弄されてしまうスウェナ。
「何なの一体?ステーション時代のときはこんなじゃなかったのに…
ああ、彼に見つめられただけで身体の奥がゾクゾクするわ。」
週刊誌で事件の背景としてストーリー化されているような、俗っぽーいエロ話期待ww
「久しぶりに会ったあなたに翻弄されて私は・・」みたいな告白系?
>>496 どっちかっつーと「そこまでだ、スウェナ・ダールトン」の構図じゃね?
あれに次の展開を期待した視聴者、見事に裏切られたよナー
ここで補完してもいいかもww
個人的にはあんまりキョーミないけど・・
いや、自分は大いにある!!>キョーミ
乙女スウェナ&女心まるでわからんちんの朴念仁キースも
小生意気ながらキースに未練たっぷり一人寝が寂しいキャリアスウェナ&
百戦錬磨フェロモンキースも
どっちもおもしろそうだなー
<魔女と蒼の戦士と悪魔と 9>
どさり、と倒れ込んできた男の重さに、私の意識は現実に引き戻された。
「------- どうした?もう、終わりか?」
激しく咳き込みながらも、男は私に向ける眼差しの刃を納めようとはしない。
「さすが化け物だ。大した破壊力だったぞ。------ だが、詰めが甘い。」
倒れ伏した状態のまま、私の耳元で低く囁く声に、心臓が踊り上がる。
「残念だったな、止めを刺さなかったお前の負けだ。」
打ち込まれたままでいた男の楔が、再び熱と硬度を持ち始めたのを感じ、全身の皮膚が戦慄いた。
「もう人質の価値も無いが、いずれ研究材料として切り刻まれる運命だ。
今のうちにメスらしい使い方をしてやろう。」
ゆっくりと上体を起こした男は、未だ荒い呼吸の中、笑みを浮かべる。
見る者を恐怖と絶望、そして甘く苦い破滅へと導く、悪魔の微笑みを。
再開した男の動きは、最初に私を犯し始めた時とは明らかに違っていた。
怒りと憎しみに任せ、引き裂き打ち砕かんばかりだった凶器が、
不規則な強弱と角度を付け、私の中を掻きまわす。
その目的とするところが何であるかを察した時には既に、
私の中は熱く濡れ、男の動きにまとわりつき粘った水音を立てていた。
私自身の意思を離れ。
いや、違う。
これは、私が
私の心が、求めている?
“同じ”存在としての、この男を --------
瞬間、頭の中に青い水のイメージが満ち、
両の手を溶け合わせ漂う、私と同質な存在が、目の前の男と重なる。
直感は、確信に、なった。
「------ あ!あなたは!
あなたも、“見た”のでしょう?」
私と、あなたは -------
「黙れ」
続く言葉は唇ごと大きな手に阻まれ、消えた。
とりあえず投下
鯖落ちしてた?
少し焦ったよ(笑)
501 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 23:27:08 ID:gJo1XvTv
>>500 乙です!続きwakuteka
あの二人だけの同窓会、に反応したのは自分だけじゃなかったか
鯖落ちしてたか?スレオチ防止のため上げとく
キースとスウェナは彼女の一方通行、キースのスルーッぷりが面白かったので
ちょっと書いてみた。すみません、エロなしです。
「私達・・お互いの慰めになれると思うわ」
スウェナの両腕がキースの肩に置かれ、そっと遠慮がちに首に巻きついた。
しばらくの抱擁のあと、スウェナはキースの唇の自分のそれを合わせた。
けれども、キースの唇はひどく冷たく、口付けというよりただ接触してるという感じが続いた。
スウェナは急に白々とした思いで、相手から身体を離した。
「まるで心ここにあらずって感じね。こんな時くらいエリートの仮面ははずしてくれてもいいのに」
強がって言ってみせたものの、彼女はひどく傷ついていた。
「スウェナ。私がここへ来た理由は・・」
「ええ、わかってるわ。ピーターパンのことね。だけど・・久しぶりに出逢えた友人に対する
礼儀って言うものがあるでしょ?ほんの少しでも・・親密な時間を持った友人なのに」
「そのことなんだが」
キースは突き放したような態度から急に神妙な、誠実ともとれる表情になった。
「今日ここへ来たのは、昔のことで聞いておきたい事があるからだ」
「あら、なあに?」
教育ステーション時代、あるパーティで二人は男女の関係をもった。
その夜の思い出を糧に、スウェナは今まで生きてきたといっても過言ではない。
「あのとき、私はひどく酔っていた。それで君に何か希望を抱かせるようなことを言ったのではないかと、非常に後悔してるんだ」
後悔・・あの夜のことを何度も反芻し、陶酔してきた彼女にとって辛い言葉が返ってきた。スウェナは唇を噛み締める。
「もうちょっとモノの言い方があるでしょうに・・」
「どうなんだ?私は君に守れない約束か何かを口走ったのだろうか?」
「いいえ。大丈夫よ。あなたはベッドの中でも冷静だったわ。その点は安心して結構よ」
「そうか。ではこれで失礼するよ。君が何を狙っているのかは知らないが、我々はもはやあのときの子供ではない。
それくらいの分別は君も分かってるとは思うが・・」
「大人の分別ね。ええ、とてもよくわかるわ、メンバーズエリートさん」
キースはピーターパンの本を手に取ると、さっさとドアの方へ歩き出した。
「こんな形で初恋が終わるなんて思ってもみなかったわ」
スウェナはキースの背中に向かって自嘲気味につぶやく。
キースを愛した長い年月を思うと胸が痛い。けれどあまりにあっけなくて何だかおかしくもある。
スウェナは自分で自分の気持ちがわからず、泣き笑いのような表情でキースを見送った。
(終わり)
オンエア見てたときもスウェナがモビーディックに重ねている夢は
「キース・アニアンと幸せになる私」に違いないと思てたよ
マジ夢見るキャリア女って感じで一人寝の年月が長そうな服装だったしww
出るんだよな、服の好みに(自由業だから特に)・・・
>>502 おおGJ!スウェナ切ないなあ…
でもキースは、スウェナに散々冷たい仕打ちをしたのに
最後の最後に彼女を頼ったよね?
最終回まで生き延び、最後までキースと対等の立場であったスウェナもまた
キースにとって大切な人だったんじゃなかろうか(本人自覚無いけど)。
個人的には、キースの永遠のライバルであり、また身も心も結ばれた恋人でもある
「メンバーズエリート・スウェナ」を見てみたかったが。
>>504 エリートコースに乗って以来、他人とのプライベートな交流がほとんどなかったキースにとっては
結局サムやシロエのようにステーション時代の人間関係を大切にするしかなかったんだろ
精神的な交流があったかもしれないポジションの女はスウェナだけだったかも
でもそれは結果的に、という話で
キース自身はスウェナに「学生時代の友人」以上の思いはなかったと思う
というよりサム以下は絶対だろ
なんてマジに書くスレじゃなかったゴメン
自分はお馬鹿な乙女スウェナ乙!ってことで…
自分も思わずキースとスウェナ書いてしまった
でもやっぱりエロはないんだ…すまんな
「行ってよ!本はもう渡したでしょう?!」
カウンターに顔を埋めるようにして、押し殺した声でスウェナが叫ぶ。
「あなたって本っ当に変わらない。中途半端に優しくて、でも絶対本気じゃない。そういうのって辛いのよ?分かってる?!」
「スウェナ、飲みすぎだ。出よう――送って行く」
冷静に腕を取るキースの手を払いのける。
「子供じゃないんだから自分の始末ぐらい自分で出来るわよ。帰ってよ!もう私に用はないでしょ?!」
「スウェナ」
命令することに慣れた有無を言わせない口調。スウェナは唇をかみ締めて椅子から降りるとバーを飛び出した。
「離してよっ…!」
腕を捕まえる手をスウェナは必死に振りほどこうとするが、びくともしない。
「落ち着け。君らしくない」
その言葉にかっとなってキースを睨みつける。
「私らしくないって、何も知らないくせに…!あなたが私の何を知ってるっていうの!」
その様子にキースがため息をついた。
「いちいち揚げ足を取るな。相変わらず素直じゃないな。言いたいことがあるならはっきり言え」
「悪かったわね。どうせ素直じゃないし生意気で嫌味で可愛くないわよ。分かってるわよ、離婚するときあの人に散々言われたわよっ」
そう、悪いのは私だって分かっている。現実に向き合う勇気もなくて逃げるように結婚したくせに、実際に暮らしてみたらその生活にも夫にも幻滅して。
結局また仕事と子供に逃避、そして離婚。逃げてばっかりのくせに馬鹿みたいに虚勢を張っていつも空回り。現に今だって同じことを繰り返している。
思わず叫んだ後でばつが悪くなって視線をそらす。キースが離して自由になった腕をもう一方の腕で抱くようにして身体に寄せる。
「別れたことを後悔しているのか?」
「まさか」
スウェナは低く笑った。
「未練があるわけではないのだな。ただの捨て台詞だろう、真剣にとるな」
キースが続ける。
「もし、自分に自覚があって嫌な部分があるなら、変える努力をすればいい。それだけのことだ。――変える気もないなら仕方がないが」
冷静な口調、あまりにも正論。苛々する。何もわかってないくせに。どうせ他人事で外から眺めるだけのくせに。
「――素直になる努力?綺麗ごと言わないでよ」
スウェナは俯いたまま、口元に暗い笑みを浮かべる。
「それならお願い、慰めて」
切りつけるような言葉。内容の甘さとは正反対に、まるで挑むように。
「寂しいの。抱いてくれる?」
一瞬の沈黙の後、キースの静かな声が聞こえた。
「――私でいいのか?」
瞬間、スウェナは息を止め、そして静かに眼を閉じた。深く細く、息を吐く。
「無理しちゃって…」
かすかに呟く。
「そうでもないさ。――本気でなくても優しくできる。私はそういう人間なのだろう?」
相変わらず淡々と言う。だが、その声がどこか甘く思えたのは気のせいだろうか。
生ぬるい夜の風が二人の間を吹き抜けていく。泣きそうだった。
「じゃあ、それでもいい。――優しくして」
俯いたままスウェナは右手を伸ばした。その指がキースの服の裾に絡まった。
この後のエロシーンは各自脳内補完してくれ
力尽きた。すまんな…
みんなすごい!
ここはパライソか?
ログ保存決定
テラはノマカプ者は少ないかとおもてたからほんと嬉しい
ブルフィシもキスフィシもキススェナもおもしろい
も少しフィシスに優しいキースキボンだけど鬼畜でもイイ!!
読めるだけ幸せ
ネ申たちよ、ありがとう
>>500 続きwktkで待ってる
ほんとネ申ばっかり!500、502、506さんGJ!!!
どれもみんなおもしろい
自分の中で登場人物が皆それぞれアニテラの声で再現されてるよw
>>506 そんな、脳内補完なんてヘビの生殺しww
ぜひ続きをお願いしたい
キーススウェナ、ここで公式カプ宣言決定www
<魔女と蒼の戦士と悪魔と 10>
問いたい言葉も、告げたい言葉も、男は許そうとはしなかった。
右手は口を塞ぎ、左手は逃れようともがく腰を掴み、私を犯し続ける。
拒否しなければならないのに。
感じるのは苦痛だけのはずなのに。
何故、こんなにも、身体が熱いの?
自分の問いに、もう一人の自分が哂う。
“知っているくせに”
“もっと、感じたい、貪りたいと願っているくせに”
『やめて!!』
発せない言葉が思念となり、私と繋がる箇所から男に流れ込む。
「ほう?止めて欲しいのか?」
唇を冷たい笑みに歪めながら、男が腰をほんの少しだけ後退させると、
楔にまとわりつく粘膜がたちまち浅ましい水音を立てた。
「残念だったな、お前の身体は止めて欲しくないそうだぞ?」
喉の奥で低く哂いながら緩く抜き差しされ、淫らな粘膜は
更なる狂喜の音楽を奏でる。
『ああ!止めて!お願い、止めて!
私たちは、私たちは --------!』
乱れる思念の渦の中、私はただ叫び続ける他、術は無かった。
凄まじい快感だった。
しかし、それは禁忌のもの。
猛毒の甘い蜜。
私たちは、同じ元素で構築され、同じ根を持つ存在。
同じものを求め、同じものを感じ。
互いに欲するものが何であるか知り尽くしている存在。
全身から、汗が吹き出し粒となって転がり伝う。
自分の身体が燃えて溶け去る幻想に酔いながら、私はうわ言のように繰り返していた。
「--------- 殺して、お願い、私を、殺して・・・・!」
禁断の果実は甘く苦い、ってことでw
>>510 盛り上がってるなあ
そろそろクライマックスか?
続き待ってるよ!
<魔女と蒼の戦士と悪魔と 11>
「-------- 殺しは、しない。」
朦朧とした意識の中、落ちてきた言葉は
この状況下にも関わらず、どこか穏やかな響きさえ持っていた。
支配し続ける動きはそのままに、口を塞いでいた手が私の頬をそっと拭う。
そうされて初めて、自分が涙を流していた事に気づく。
「……何故? あなたは私が憎いのでしょう?」
絶え絶えの息の下、やっとそれだけを言葉に乗せると、閉じた瞼を通して
薄く映る男の顔に、一瞬だけ少し困ったような笑みが浮かび、
そして。
「お前ほどの逸材、あっさり廃棄するには少し惜しい。
当初の予定を変更して、“壊れる”まで、生かしておいてやる事にした。」
悪魔は微笑みながら、両手で私の太ももを掴み、貫いたままの身体を無造作に反転させた。
粘膜を抉る体内の凶器に、喉から悲鳴が迸る。
そんな反応すら楽しむように、男はうつ伏せになった私の腰だけを
高く引き上げ、蹂躙を再開させる。
ずん、と身体の奥で鈍い音が響く。
これまで体験した事も無い深い位置まで刺し貫かれた恐怖と絶望、
それを凌駕する甘い喜びに、背中が粟立ち反り返る。
それでも、「声」だけは。快楽を訴える声だけは発してはならない。
脳髄まで沸騰しそうな熱に身体と精神を奪われかけながら、
私は自分に残された最後の矜持にしがみ付いていた。
しかし、それも、束の間の愚かな足掻きでしかなかった。
背中にゆっくりと圧し掛かる暖かな重み。そして滑った舌先の感触。
前に回った大きな手が、揺れる私の乳房をゆっくりと掴み上げて。
その刹那、男と繋がる箇所から電流が脊髄を駆け上がり、
全身の皮膚に痙攣の波が押し寄せ、長い指に摘ままれる乳首が硬く尖がる。
限界、だった。
狂ったように虚空を引っ掻く両手の先に、淡く微笑む紅い瞳が浮かび、
そして、消えた。
モウ、アナタノモトニハ、モドレナイ
獣の咆哮が、喉を焼いた。
次回、最終回・・・になるといいなぁ(遠い目)
爺ちゃんやっぱり寝盗られちゃったか・・・
続きwktk〜〜〜
<魔女と蒼の戦士と悪魔と 12>
あの人の元には、戻れない。
それが私の犯した罪の報い。
果て無い暗闇に堕ちてゆく私。
狂気の灼熱に煮えたぎっていた身体は、既に氷のように冷たくて。
寒い。
とても、寒い。
無意識になにかに縋ろうと伸ばしかけた両手で、自分自身を抱きしめた。
もう、誰かの手を求める資格すら、無いのだと思い出して。
涸れ果てたはずの涙が、氷の粒となって頬を転がり暗闇に消えた。
差し伸べられる暖かな手も、
優しい微笑みも、
深く心に沁みとおる声も、
私は自分から捨てたのだ。
漆黒の闇が、胸を押しつぶし始める。
もう少しで、私は「無」になる。
もう、少し ----------------
甘やかな絶望に、最期の笑みを浮かべたその時だった。
突如、目の前に、まばゆい光が広がる。
力強く暖かな、太陽の光にも似たオーラは暗闇を瞬時に蹴散らし、
私の身体をしっかりと包み込んだ。
『--------- ありがとう。生きていてくれて……』
少年の泣き笑いの思念の中に、あの人の“声”が重なる。
柔らかな日向の匂いに意識を溶かしてゆきながら、
私はただ、幼子のように声を上げ泣き続けた。
「お帰り、僕の女神」
目覚めたその先に、彼がいた。
初めて出会った時と寸分違わぬ暖かく、優しく、そして美しい微笑みを浮かべながら。
<魔女と蒼の戦士と悪魔と 13>
彼は、欠片も私を責めなかった。
仲間を裏切り、全滅の危機に晒す結果を生んだ罪人の私を。
床に打ち伏す私の傷を気遣いながらそっと抱き起し、
尚も懺悔の言葉を連ねる唇に、そっと人差し指を当て、淡く微笑んだ。
「もう、いいんだ。
君をここまで追い込んだのは、僕なのだから。」
抱き寄せられた胸を通して、言葉に出せぬ彼の想いが流れ込んでくる。
私が存在すらしなかった遠い時間の彼方で、彼が味わった苦痛と屈辱、
そして悲しみが。
「誰も、君を責める事など出来ない。
たとえ、それが大切な仲間であったとしても。」
初めて聞くような、熱く激しい想い。
私だけに向けられた、私だけを求める声。
それだけで、もう、何も要らなかった。
「君によかれと思ってしたことが、
逆に君の苦しみを増す結果になってしまった。
----------- だから、君にかけた魔法を解こう。」
右手に青白い炎を上げる死神のカードを持ちながら、彼が、耳元に囁く。
甘い恋の詩を読み上げるように。
「戻ったら、また、君の地球を見せてくれ。」
彼は立ち上がる。
いつもの通りの、微笑みを浮かべ、
いつもの通りの、穏やかな声で。
きっと生まれて初めての嘘を、優しい嘘を、つきながら。
「行ってらっしゃい」
潰れる胸の音を聞きながら、私も微笑みを返す。
そして、一陣の蒼き風となり、
あの人は、行った。
行って、しまった。
私の手に、少年に継げる補聴器を残して。
<魔女と蒼の戦士と悪魔と 14 最終回>
「僕の、女神。」と、ささやく声を失って。
「魔女め!」と嘲る声を失って。
それでも、私は生きている。
「あなたは生きるのだ。」
「私達を、覚えていてください。」
仲間である証の能力など、とうに失っていた私をシャングリラに飛ばしながら、
彼らは微笑んでいた。
あの人の夢を、願いを叶えた太陽の少年も、今はもういない。
沢山の命を消し去って、飲み込んで。
それでも星々は清らかにまたたき輝く。
時は、刻み続ける。
「あなた、めがみさま?」
「マザー?」
いいえ、私は誰でもない。
私は、「人」
愚かで弱い、それだからこそ、愛おしい命たちの一つ。
「どこへ、ゆくの?」
小さな体温が、私にそっと寄り添う。
「清らかな、大地へ --------- 」
熱い涙に洗われた私の前には、輝く緑の地平が、どこまでも続いていた。
「魔女と蒼の戦士と悪魔と」 完
だらだらとスレを占領して申し訳ありませんでした。
初の男女カプもの&初テラパロでしたので、いたらないところばかりですが、
曲がりなりにも最後まで書ききる事が出来て、嬉しさでいっぱいです。
以後は、再び大人しく(?)ROM専に戻ります。
読んでくださった方、レスをくださった方、「地球へ・・」を愛する全ての方に愛と感謝をこめて。
書き手より。
>>516 良かったー!GJ!
フィシスは結局全部失くしてしまったんだな…
ひとまずお疲れさまでした
ROM専なんていわずまた書いて欲しい
467です。
なんか前回の書き込み、寝てなかったせいか上から目線な発言だった・・
嫌な思いをさせちゃってたらゴメン。
>>516 お疲れ様でしたー!!
なんか久しぶりに来たらたくさん書いてあって
わくわくしながら読んだよ!
イメージの膨らませ方がうまいと思う。
あ、これも上から発言っぽいナ、すまん・・
自分も書いてあるキースとフィシスの話があって
載せようかどうしようか悩んでたんだけど
あっためていてもしょうがないから・・行きます
ドアが開くと、大きな窓の前に彼が立っていた。
こちらに背を向けて、微動だにしない。
「…お前が来ると思っていた」
静かに放たれたその声に、胸が震えた。
「銃はそこにある」
白い軍服姿の彼の向こうに、月が赤く見えていた。
明るい室内の窓ガラスに、銃口を彼の背に向けるわたしの姿が映る。
問うべきことは多くあるのに、唇から出てくる言葉はなかった。
憎むべき正当な理由がわたしには許されていても、何の意味も持たないのと同じように。
力なく銃を下ろすわたしがその場にうなだれるのを、彼は見ていた。
銃をデスクの上に戻そうとすると、ゆっくりと彼が振り返った。
「気は済んだのか」
銃を置く手を掴まれた。
わたしの思念が彼に向かって流れ込む。
「…いいんだな」
腕を引き寄せられ、デスクの上に仰向けに寝かされる。
上から唇が重なってくる。差し込まれた舌が絡みつく。初めは軽く、そしてすぐに貪るように激しく。
わたしの目から涙が零れ落ちた。
(ずっと、会いたかった)
わたしと同じように、彼がそう考えていたことがわかったから。
先に軍服を脱いだ彼が、わたしの衣服に手を伸ばす。
どんなに乱暴に扱われてもかまわなかったのに、彼はゆっくりとわたしの肌があらわれる過程を楽しんだ。
肌が照明の光に晒されるたび、彼の唇が表面を滑り、強く吸われる。
わたしの身体の奥で、何かが蠢き始める。
乳房が晒された時、思わず隠そうとした腕を開かれた。
「見せてくれ」
彼の視線が、突き刺さってくるように痛かった。
彼が何かを操作して、室内の明かりが消えた。
窓から差し込む月の光だけの、薄ぼんやりとした暗がりが私たちを包む。
「寒いか」
彼の腕がわたしを抱き上げる。
熱い胸に抱き留められて、再び重ねた唇にさらに深く舌が差し込まれた。
やさしく扱われていることに半信半疑でいるお前を、私は感じる。
あれほど酷い扱いを受けたにもかかわらず、お前はまたしても私の元へ来た。
本来なら正気の沙汰ではない。
あの赤い星でも、真っ直ぐに私に近づいてきたお前。
私にはお前の行動がまったく理解できなかった。
だが今ならわかる。
腕に強く抱いたお前の身体の内側が、熱を持ち始める。
もう一度デスクに寝かせて、首筋に舌を這わせた。
顔を背けるお前の唇から、漏れ始める喘ぎ声。
その声が、聞きたかった。
もっと激しく喘ぐ声が。
月から雲が去り、その輝きに室内の明るさが増す。
ゆっくりと乳房まで舌を滑らせ、片手は柔らかい乳房の重量を楽しんだ。
乳首をとらえると身をよじるお前の仕草も、私の記憶の中そのままだ。
もっと深く分け入りたい。
お前もそれを望んでいるだろう。
お前の思念の中には、私という存在に対する執着を恋愛感情ととらえている節がある。
そしてそれゆえに引き起こされる罪悪感が、常に存在している。
お前が快楽を自分に許すまいとするのはそのためだ。
お前を解放してやる。
舌で乳首を刺激しつつ、膝の裏に腕を差し込んで、お前の身体を九十度回す。
デスクの上から足を下ろさせず、そのまま足首を持って開いた。
窓から差し込む月の光の中に、お前の美しい花びらがあらわれる。
「ああ、いや…」小声で叫びながらお前は足を閉じようとする。
「駄目だ」その膝を押さえて再び開かせる。
白く照らされた足の間で、私に向かって開くお前の花。
一歩下がり、跪いて、露を含んだ薄紅色の花びらを間近で鑑賞した。
その花から懐かしく芳しい香りが匂い立ち始め、私の鼻腔を刺激する。
あれから何度も夢見た、お前の香り。
だが夢見たよりもはるかに魅惑的なその香りに、早く酔いしれたいという思いを抑えて、私はそっと指を伸ばす。
濡れて輝く花びらに触れた途端、お前は声を上げて身体を震わせた。
露が零れ落ち、私の指を濡らす。
思わずその指を舐めた私は、もう我慢ができなかった。
舌を尖らせ、お前の花芯に突き立てる。唇を花びらに押し付けて蜜を吸う。
「ああん、ああ…」
一気に歓喜の階段を駆け上がったお前の声が、暗い室内に甘く響き渡る。
私の欲望も抑えきれなくなり、お前の足を抱えて夢中で貪った。
初めて会ったときから、お前の身体の虜だった。
それを自らに認めるまで、私には時間が必要だったが。
待ち焦がれていた花の蜜を啜る私の下半身に、最初の大きな波が押し寄せてきた。
夜は長いようでいて短い。
私は立ち上がってお前の足を両肩に掛け、花びらを散らす勢いで挿入した。
身体を二つ折りにされたお前が、喘ぎながら私のペニスを締め付ける。
互いに激しく呼吸を乱す中で、唇を吸い合った。
お前が耐えられなくなるまで突き上げる。
私の影がお前の白い身体の上で踊るのを見るのは、不思議な興奮を引き起こした。
太古の昔、人類は子孫繁栄のために月明かりの下でこうした行為に及んだことだろう。
私はペニスを引き抜き、お前の身体を裏返してデスクにうつ伏せさせた。
足を床に下ろしても、お前には立つ力が残っていない。
その腰を掴んで後ろから挿入する。
「ああっ、ああー…」お前ののどから振り絞られる声が心地よい。
私はデスクに片手を着き、身体を支えられないお前の腰を抱いて突き続けた。
「あ…ん、もう…だめ…」デスクにひじを付いて、お前は私の腕から逃れようとする。
私が圧倒的な力でお前を捉えていると知りながら。
逃れられないという絶望の中の悦びが、お前をさらなる高みに押し上げる。
私はそれをよく知っている。
お前が絶頂に達する頃合を見計らい、私自身も今夜最初の欲望を解き放って、お前の上に果てた。
ぐったりとしたお前を抱き上げて、床に横たえる。
美しくデザインされたお前の身体。
隆起する肉体の影もまた曲線を生む。
月の光の中で、陰影が織り成すさらなる造形美に、私は胸を打たれた。
この世のものとは思えない造作のお前の身体に触れると、しかしそれは作り物などではなく、温かな血の通った生き物なのだ。
私はお前の身体に被さり、その上半身を眺め下ろす。
乳房の間、薄い皮膚の下で脈打っている心臓。
お前は、生きている。
マザーが無から作り出したものの中で初期の最高傑作だったお前は、決定的な欠陥がありながら処分されることなく、この世に生まれ出た。
マザーの判断も鈍らせるほどの美しさが、温もりを持って今、私の身体の下にある。
その身体は私に抱かれるために、あまたの困難を越えて再び私の元へとやって来たのだ。
恐らくは、どんな状況においても私を探し出すべく、そうプログラムされているために。
月の光の下で白く輝く肌に、私の唇が跡を付けていく。
敏感なお前は軽く触れるだけで、小さく震えて声を立てる。
金髪に陰影が差して身体の輪郭を飾る。
今宵この場所でお前を抱くことは、偶然の悪戯でもあり、導かれた必然でもある。
あの満月が沈むまで、私はお前を放さない。
お前を何度でも悦ばせてやろう。
私とお前の明日は違うかもしれないが、今はひとつだ。
大きな月が窓から見える、暗い室内で目が覚めた。
あれは地球の月だ、わたしは地球にいるのだと思い出す。
わたしは床に横向きに寝かされ、後ろから伸びた腕にしっかりと抱き締められていた。
耳の後ろで微かな寝息が聞こえる。
彼の腕の中にいるのだ。
彼の手に、自分の手のひらを重ねる。
眠る前の夢のようなひと時を思い出すと、恥ずかしくて顔が熱くなったが、足の間に悦びがよみがえった。
同時に胸の奥がつんと痛くなる。
この星へは、ブルーと来るはずだった。
志半ばでブルーは亡くなったけれど、もしかしたらこれでよかったのかもしれない。
彼の思いを継いでジョミーに従ったわたしたちが辿り着いた地球は、わたしの記憶とは似ても似つかない、荒廃した惑星だったのだから。
でもわたしはすぐに自分のそうした考えを、頭を振って否定した。
ブルーはわたしのために、ミュウの仲間のために、力を使い果たして亡くなったのだ。
どんな現実でも、自身が願った結果なら彼は受け入れただろうに。
ブルーの壮絶な最期を思い出して、胸に鈍痛が走った。
わたしが見せていた青い星の映像に、力を得ていたブルー。
わたしは知らなかった、あれが地球ではなかっただなんて。
今わたしを腕に抱いている彼も、同じ映像を記憶として持っていた。
初めてナスカで会ったとき、あの映像を見なかったらわたしは彼に興味を持つこともなかった。
彼はあの時すでに地球の本当の姿を知っていたはずだ。
あの青い星の映像が何を意味するのか、彼に聞けば答えが得られるのかもしれない。
だがそうすることに意味があるのだろうか。
ブルーはもういない。
地球はわたしたちを待つ青い星ではない。
地球はミュウにとって、明日への道標ではないとわかったのだから。
彼の体温に包まれているのを感じながら、わたしは今更ながら自分が恐ろしくなってきた。
あんなに愛してくれたブルーから離れて、どうしようもなく彼に心が惹かれてしまったわたし。
そんなわたしを助けるために、あの兵器から帰る力を使ってしまったブルー。
わたしがブルーに見せ続けたあの青い星だって、結局は偽りだったのだから。
わたしは急に、鳥肌が立つほどの罪悪感に襲われた。
ブルーがわたしの偽りに気づいたら、どんなに傷ついたことだろう。
それでもきっとブルーはわたしを許す。
わたしはそんな人を裏切った。
涙が溢れそうになった。
その時突然肩を引き倒され、彼がわたしの上に乗ってきた。
唇が重ねられ、抱きすくめられる。
彼は目覚めて、わたしの思念を受け止めていたのだ。
「ゆるして」口から出た自分の言葉に、わたしは驚く。
わたしは、何の赦しを求めているの。
何もかもを巻き込んで、わたしは彼を選んでしまった。
何もかも自分の撒いた種だった。
彼が優しくも激しく、わたしを再び求め始める。
あっという間に足の間に挿入され、上半身を抱き起こされて、向かい合ったまま彼の足の間に座る。
快感がわたしを貫いて、頭上へ抜けていく
わたしがこんなに幸せではいけないのに。
「いいんだ」彼の声がした。
「気持ちがいいときは気持ちがいいと言え。これはどうだ」彼がわたしの腰を自分に引き寄せた。
より密着度が増して、わたしの敏感な部分が刺激された。
「どうだ」彼が問う。
「…素敵」掠れた声で答える。
彼が微笑んだ。彼がそんなふうに笑うのを、初めて見た。
彼の指がわたしの後ろの穴を刺激し始めて、わたしは羞恥のあまり立ち上がりそうになった。
押さえ込まれても堪らずに、彼から半身を反らす。すると彼は舌で乳首を狙ってきた。
「あ…ん…」わたしのあげる声が歓喜の響きを持つのが、恥ずかしかった。
彼がそのままわたしを床に押し倒し、いきなり激しく腰を打ち立て始める。
その律動に身体を合わせ、わたしは彼に征服される悦楽に酔った。
どうしても、彼に抱かれる悦びに勝てなかった。
今度は彼が先に達したが、間髪おかずに乳房を責められる。
幼子のように乳首を吸う彼が愛しかった。
指を彼の黒い髪に絡めて、頭を優しくかき抱いた。
すると彼が顔を上げて、わたしを見た。
「なに?」わたしの問いに答えず、彼はわたしの足の間に下りていく。
またしても両足が開かれ、わたしは彼の舌を震えながら受け入れた。
わたしの<弱点>が執拗に責められる。
「これは私の真珠だ」と彼が言う。
だめ、もうやめて。
肉声でも思念でもなく、魂が内側で叫ぶ。
果てしない絶頂の階段を上り続けるわたし。
彼に抱いてもらえる身体でよかった。
与えられるものを持っている女に生まれて、よかった。
わたしは罪深く、そして最高の幸せを感じる女として生を受けた自分の人生を受け入れた。
しらじらと明けゆく空を、お前と並んで見ている。
この一夜の間に、お前は私に自然な笑顔を見せるようになった。
朝が来れば私たちには決定的な別れが来るとわかっていても、お前は微笑む。
抱き寄せると私に身体を預けて、私を仰ぎ見た。
その口の端に浮かぶ笑みに心をくすぐられて、お前の頬に思わず手を添える。
お前は私の女だ。
私にとって、唯一絶対の。
だがそうお前には告げるまい。
お前にとって、この夜は通過点であればよいのだ。
お前が求めるものを、私はすべて与えたかった。
お前が自ら望んだものを得られた記憶が、お前の中に残ればよい。
私の願いはその裏で密かに叶えられたのだから。
私の母であり、母ではないお前。
お前の胎内で育たなかった私がお前の子宮に何度も達することは、この命の不条理にこだわる自身の迷いを払拭させるための儀式だった。
お前は何も知らなくていい。
腕の中で微笑むお前を愛しいと思う。
太陽がもう少し昇ったら、お前を帰さなければならないだろう。
その前にもう一度、お前を抱きたい。
私の手に頬を預けて仰ぐお前に、口づけるために顔を寄せながら、私はお前に掛けるべき最初で最後の言葉を口にする。
「愛している」、と。
・・お付き合いありがとうでした
自分のフィシスはまだまだ続きそうだけど
なんか書けない気がしてきたよ
すまん、↑アップする手順間違えて、切るところがくっついちゃったりした
まじゴメンな・・
>>516>>518 二人ともよくがんばった!!GJ!!
夜中まで待てずに来てしまったww
後でまた来る!
>>518 すご!!
嬉しいです。待っていましたから。
けど二人の出会いが終わってしまったことに寂しさが・・。
(できればまだまだ読みたいです・・)
どうしよもなく惹かれ合う二人がいい!
前回までキースは鬼畜(それもいいけど)オンリーだったけど、最後に自分の出生を知った伏線が
あったから今回は優しいキースだと踏んでたのでよかったー。
今まで洪水みたいに激しいキースなりの愛と、今回の深い愛、やっぱり閣下は魅力的だ。
生まれ変わっていつまでも一緒にいてくれ・・。
なんかすげーことになってんな・・・
>>516 乙!ここまでドラマチックに書けるなんてすごいよ!
またゼヒ書いてくれ!
>>518 待ってたぞーーーーっ!!
書けないなんて言わず、続きでも何でも読ませて欲しい!
読者はいつでもここにいるぞ、乙!
できれば再びキースと、ってのは難しいのかな・・ちょっと希望
>>516,518
ネ申たち乙
マジ乙
ほんっと読ませる
スゴイ
いいモノ読ませてもらえました
本当にありがとうございます
特に518のキスフィシ話は自分の中で公式になってしまったぞw
>>518 今、このスレ遡って作者さんの作品全部?読んできた!
スゲーーー乙!
作者さん
本とか、出していないんですか?
出してなかったらここに乗せちゃったりしてもったいないって言うか・・
でも自分は自由に読みたいからここがいいけどーー
またぜひ書いてください!!
>>516>>518 すげーーーーーー
なんかもう読み応えのあるもんばっかり!
しかもホントにドラマチック
激しいキースに萌えるし、ブルーのせつなさにもぐっとくるぞ
書き手さん、超超乙でございました
またの降臨待ってるよー
>>516 力作d!自分は次の展開が読めなくてドキドキしたゾ
次回作にも期待!!
やっぱりDVD4巻のジャケで妄想しちゃうよなーーー
職人さんたちGJ!!
>>516>>518 書き手さんたちお疲れ様ですー乙!
大作揃いでオドロキ
それぞれの世界が十分楽しめたよw
もっと気軽にうpしてよいと思う
軽めのものでもみんな大喜びさ!
待ってマースww
・・スウェナねたも待ってるよー!
そういやスウェナ編のあの続きも読みたいねー。
533さんの言うように軽めのものでも大歓迎だよ。
職人さんには書いていただけるだけで皆とっても嬉しいから
思いつきでのうpも大歓迎。
もうブルーとフィシスは来ないのかなー
・・と書いてみるww
大作の後で正直、気が引けるが・・
スウェナ、軽め、思いつき でもいいという
言葉に励まされて・・投下
思ったよりのってる。いや、食らいついてるなんてもんじゃない。
表面上はいつもの冷静なキースだが、内心はかなり動揺してる。全身全霊で彼を愛するスウェナにはそれがよくわかる。
「ちょっと待って、コーヒーが冷えてしまったわ。入れなおしてくるわね」
キッチンの奥へ引っ込んだスウェナは、胸に手を置いて大きく深呼吸した。
愛する男が今、自分の部屋にいる。展開しだいでは彼の心に深く入り込めるかもしれない。
(しっかりするのよ、スウェナ。これはまたとないチャンスなのよ)
ミュウの船へ招待された。といっても正味30分といなかったのだが、さも情報を掴んだとばかりに
もったいぶってキースヘ揺さぶりをかけてみた。
正直、彼が釣れるとは思わなかった。彼の立場なら、スウェナとは比べ物にならない程の情報を把握してるはず。
たかだか幼馴染の逢瀬に重要性を見出してるとは思えなかったし、事実挨拶程度で再会は終わった。
誇張して大げさにジョミーとの関係やミュウの船内について語ったが、キースにとっては底の浅い情報だろう、一蹴されるだろうと
覚悟していた。
それがどうだろう。国家元首ともあろう人物が一般人の部屋へ忍び、身体全体でスウェナの一言一言を聞き漏らさないよう
緊張感を漂わせている。
果たして何が彼の心を捉えたのだろう。自分の言葉のどこに彼は神経を震わせたのか?
スウェナは自分の観察眼と洞察力をフルに活用して記憶を辿る。
(ジョミー・・ではないわ。確か彼が視線をあげたのは長老たちの話題になったとき。そうだわ、彼らの中に気になる人物が
いるんじゃないかしら)
そのとき、あることを閃いた。まるでパズルの最後のピースをはめるように、ひとつの答えが浮び上がってきた。
(まさか・・そんな・・)
しかし、あまりにも荒唐無稽な自分の推理にスウェナは目眩に似た感覚を覚えた。
馬鹿げている、あり得ない。しかしその答えはスウェナの頭の中に焼きついてしまった。
スウェナの脳裏にある人物は、遠くからちらりと見えた髪の長い女性。その女性と、昔聞いたキースのマザー想像図が重なり合った。
「彼女のこと、あんまり気にしなくても大丈夫よきっと」
努めて冷静を装いながら、スウェナはキースの前にカップを置いた。賭けが外れはしないかと内心ドキドキしていたが
その心配はなかった。キースはそれとわかるほど、明らかに動揺していた。
「どういうことだ」
「どうって・・ジョミーに訊いてみたら?」
「君に訊いてるんだ」
「あたしだって、ちょっと会ってお話した程度だからよく分からないわ。でも、きっとジョミーが守るんじゃないの?」
嘘をつくのがこんなにたやすいとは・・スウェナはびっくりしていた。彼女がジョミーと、キースとどういう関わりがあるのかなんて
見当もつかない。なんとなくジョミーとお似合いだと思ったまでだ。
「恋人同士が醸し出す雰囲気っていうの?そういうのってあるじゃない。過去のことは忘れて上手くやってる・・そんなふうに
感じたわ。可愛いわよね、あのふたり」
自分でも感心するほどすらすらと嘘を重ねた。
しかし例え問い詰められても、自分の推測だという逃げ道を確保してる。そう考えて、あくまでも強気でいこうと決めた。
同時に何か暗い予感がスウェナの心に影を落とす。
(今までキースの心にはサムとシロエと、周囲の部下しかいなかったのに)
自分を飛び越してなぜあの女が気になるの?よりによってミュウの女なんかと・・。突然透けて見える何かに全身が蒼ざめる思いだ。
「あなたも大変ね。ミュウとの戦いはあるし彼女は気になるし」
「君には関係ない」
「そうね。あたしが知りたいのはテラの未来のことだけ。そのために変なゴタゴタに巻き込まれたくないの」
「巻き込みはしない。安心したまえ。あくまでも私個人の問題だ」
そう言うとキースは腰を上げた。
「コーヒーをありがとう。美味しかったよ」
「待って!行かないで!」
スウェナは思わず立ち上がる。
「分かってるんでしょう?私の気持ち。あなたが好きよ。初めて出会った頃からずっと。全部分かってるくせに私に
彼女を語らせるなんて酷いじゃない、ずるいわよ!」
言わないつもりだった言葉がほとばしり出た。スウェナの目に涙が浮かぶ。
「・・好きだって?」
「そうよ・・あなただけを、ずっと見てきたわ」
涙に濡れた顔をキースに向けた。
「言えなかった。言えるはずないじゃない。エリート仲間として出会ったのにいつも突っ張って、蓮っ葉な口きいて・・
死んでもこんなこと言うつもりじゃなかったわ!」
ずっとキースと対等でありたいと高みを目指して頑張って、意地を張って生きてきた。
それが・・今まで軽蔑していた女に成り下がっている。捨てられようとしているのに、すがりつくなんて。
こんなベタな女は知らない、あたしじゃない・・はず・・。熱くなった頭の隅でぼんやり考えた。
「君がそこまで追いつめられてるとは思わなかった」
「あなたのせいよ。女のことでうろたえた姿なんか見せられて・・私・・」
「ともかく」
キースはスウェナに向き直り、改まった声で言った。
「やはり私はこれで失礼しよう。そして二度と会わない」
「どうして?迷惑はかけないわ!」
スウェナはキースの肩にすがり付く。
「もう二度と好きだなんて言わないわ!だからもうこれっきりだなんて言わないで、お願い!」
自分で自分が哀れだった。自分の女心がみすぼらしい。キースもそれは感じているだろう。
「・・君の心を背負い込むことはできない」
「・・・・・・」
「これ以上逢っても君に何をしてやることもできない。君から奪う一方だ」
「もうすでに奪われてるわよ」
スウェナは苦笑する。
「キースアニアンという一人の男のせいで、私は人生を棒に振ったようなものよ。あなたとのとんでもなく希薄な
関わりのせいで、私はずっと飢餓感にさいなまれてきたわ。あなたが私に与えてくれるものは実に少なかったわね。
いいえ、ほとんどなかったといっていいかしら。時間も、愛情も、情熱も・・」
キースの腕をぎゅっと握り締めた。
「それでも、時々おこぼれのようにくれる優しさを待って生きてきたの。まるで蛇の生殺しのような日々を。
あたしはいつも死ぬほど淋しかった。そんなこと、あなたは全然想像もつかないんでしょうけど」
「それは君の問題だ。私にはどうすることもできない」
「あなたのせいでこんな不本意な思いで生きてるっていうのに?」
「私は自分の思うとおりに生きてきた。君が私に何を期待しているのか知らないが、今更生き方を変えるつもりはない」
男の、無機質な喋り方にスウェナは無力感を感じて身体がすくんだ。
もう、あなたって人は・・」
「話はそれだけかね。用がないなら失礼するよ。ああ、それから取材は全て広報にまかせることにするからそのつもりで」
「待って、まだ大切な話があるわ!」
男のあまりの冷淡さに、スウェナは悲しみよりも怒りがこみ上げて来て、彼を帰すわけにはいかないと固く決心した。
「話というか、取引したいことがあるの」
「取引?」
「そう。私、あなたにとんでもないことを喋ってしまったわ。ミュウの船に行ったこと」
「ああ・・」
「あなたがマザーに話したら、私は即銃殺か収容所送りね」
「安心したまえ。誓って誰にも話さない」
「信用できないわ」
「・・・・・・・」
「あなたはイザとなったら誰であろうと非情に切り捨てる人よ。だからこそ今の地位にいるんでしょうけど」
「それで取引か」
「ええ、私にあなたのネタを頂戴したいの」
「・・・?」
「ここで私を抱いてちょうだい。国家元首が一般人の部屋で女性と寝た一大スキャンダルがほしいの」
スウェナはキースの首に腕を回して抱きついた。
「スウェナ・・」
「お願い、キース・・」
二人の影が重なり、もつれ合うようにし傍らのソファへ倒れこんだ。
お互いの衣服を剥ぎ取り、スウェナは男のつややかな背中に腕を巻きつけて喘いだ。
「優しくなんかしないで。愛撫なんていらなからすぐにきて。めちゃくちゃにして」
スウェナの腰が彼をとらえ、生き物のように彼に絡みつく。キースはスウェナの臀部をつかんで激しくかりたてた。
「私を憎んで。憎んで憎んで痛めつけて。そのほうが嬉しいの。何も考えたくないの」
優しさでは駄目だ。毒をもって毒を制すしか、この情熱を抑えられない。
キースはスウェナの中で充血し、膨張し、乱暴に揺すりたてた腰は速さを増していく。
やがて彼の肉体から白い飛沫がほとばしり出ると、力尽きたようにスウェナの上に崩れ落ちた。
ソファにスウェナを残してキースは着替えを済ませた。
無言でドアのノブに手をかける。
「待って。さっきのことだけど」
スウェナが引き止めた。これからどうなるのかわからない。終わるのか、それとも始まるのか――
どちらにせよしこりは残したくなかった。
「彼女の話、あれは嘘よ。本当は遠くから少し見ただけなの。私は何も知らないの」
一時の沈黙の後、キースは出て行った。その背中から何かを読み取ろうとしたが、やはり何も分からなかった。
(終)
自分はフィシス受けが好きだけどスウェナは昼ドラ・火サスでもいけるので
すごく書きやすいと思った。
・・というわけで他のエロパロ、楽しみにしています
>>540 おぉ早速スウェナバージョンが…!
スウェナの場合は人類同士のせいか、より現実味が増すね。
本当にありそうなかんじの話しだw
GJ!!!!
キースはスウェナにはとことん冷淡だけど
その理由が、12話の「変わったのは君の方だ」という寂しげな一言に集約されていると思う。
6話時点の可憐なスウェナのままだったら、キースはもっと優しく接したと思うがどうだろうか?
でももし少しでも未練があったなら
スウェナにもらったお花を投げ捨てなくても良かったと思う
>543
「花」は女性自身(週刊誌じゃないぞ・笑)の隠喩だからね…
そう解釈すると、彼女からもらったそれを捨てるのは、キースの明確な意思の表れかと。
ブルフィシよみてええ
>>542 一理あるかも。
ステーション時代は女心の機微もわからずまったくの鈍感野郎ゆえの
そっけなさはあったけど、別にスウェナが嫌いで冷たかったわけではないと思う。
・・ってスレ違いかw
でもそのスウェナを抱いてあげるような余裕がでるほど
成長した閣下の話を読むのは楽しいw
スウェナもフィシスも、一度キースに抱かれてしまったら
他の男相手だと物足りなさすぎるんじゃなかろうか?
特にスウェナ。キースとの激しい一夜が忘れられず
彼の面影を求めて片っ端から男を喰いまくってそうだ。
>>540 いいよ台詞がいいww
「…あなたのタネを頂戴したいの」に変換して
以下勝手に想像して楽しませてもらったw
>>540 いいよ台詞がいいww
「…あなたのタネを頂戴したいの」に変換して
以下勝手に想像して楽しませてもらったw
ごめんなんか
溜まっちゃってるみたいな投下しちゃった
逝ってくるorz
551 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 20:58:42 ID:EuBFRyD2
age
506です。前言撤回
続きをちょっとだけど書いてしまいました。すまないね…
部屋に入るとキースはコートを脱ぎハンガーにかけた。
「私はシャワーを使うが、どうする?」
その場にじっと立っているスウェナを振り返り、訊ねる。
スウェナは少し考えて首を振り、「後にする」と答えた。
キースがバスルームに消えるのを確認すると、スウェナはコートとバッグを置いて窓際に寄り、外の景色を眺める。
高級ホテルの高層階。そこから見下ろす夜の街は幾多の光で彩られて、美しく瞬いていた。
(さすがメンバーズエリートね…)
最高級とまではいわないものの、こんな場所に泊まるのは余程の理由がない限り、ごく一部の余裕のある階層だけだろう。スウェナは部屋の中を見渡した。
部屋はゆったりと広く、くつろげる造りだ。置かれているソファーやテーブルも一見、派手ではないが落ち着いていて、その他の調度品も重厚な質感を保ちながらそれぞれの場所に納まっている。
訪れる人が快適に過ごせるように計算された空間。申し分のないシチュエーション。
(私だけってことはないのだろうけど)
手馴れた態度が複雑な気分にさせる。
思いを巡らせているとバスルームの戸が開き、バスローブを着たキースが現れた。
「浮かない顔だな」
「別に」
彼女に背を向け、ミニバーの扉を開いてウイスキーの瓶とグラスを取り出す。
「気が変わったのなら、言ってくれて構わないが」
「――そうして欲しいの?」
つい出てしまう、皮肉な返事。
キースはちらりと彼女に眼を向けたが何も言わず、冷蔵庫から氷を出して水割りを作る準備を進める。
「ごめん――シャワー浴びてくる」
疑った自分を恥じ、避けるように床に視線を落とすと、スウェナはバスルームに向かった。
シャワーから戻るとキースはソファーに座ってグラスを傾けていた。
ぼんやりと考え事をするような横顔。心は此処ではないどこかにあるように。
スウェナもまたバスローブに身を包み、彼の斜め左の位置に腰掛けた。
「飲むか?」
キースが顔を上げた。青灰色の瞳にようやく彼女が映り、それが彼女の心を震わせる。
スウェナが首を振ると、キースは手にしていたグラスを置いた。
ガラスがテーブルにあたり、かつんと硬質な音を立てる。グラスの中の氷が揺れた。
伸ばした手が彼女の肩を抱き寄せ、唇が重なる。
ウイスキーの香りがした。
エロの場面を書く自信がなくて続きは書かないつもりだったんだけど
凄い作品を読んで挑戦してみる気になった
この先どうなるか分からないけど、こんなのでよかったら付き合ってやって下さい…
>>552 うっわーーーすっげー萌える!!
ドキドキしちゃうよww
続きwktkwktkwktkで待ってるよ
なんて、昼メロの似合う2人なんだw
>>554 体を合わせる一方で互いにとことん利用しあいながら憎しみを募らせていくんだろww
萌えるなーwktk
ageるさ
来るなら来いっ!
ホントに人類同士だとやけにリアルだw
光景が目に浮かぶ。
早く続きが読みたい〜。
・・ずっと人大杉だったのに書き込みがないのは何故?
スウェナ色に染まっているところへスマン
また眠れないのでwちょっと書いてみた
ちなみに470の続きで、エロ無しなんだ
ごめん・・
地球政府の攻撃から逃れるために、決死のワープのカウントダウンが始まったときだった。
ブリッジに立つ自分の横で空間が揺らぎだしたのを見て、ハーレイは「待て」と叫んだ。
「どうしたんですか、キャプテン」「なんですか」
口々に声を出し、ハーレイを振り返るクルーの表情は、すぐに驚愕へと変わる。
一瞬の間隙をおいて、みなが見守る空間に女が一人出現した。
長い金髪に包まれた、若い女が。
「フィシス!」
真っ先に駆け寄ったハーレイは、彼女を抱えこむと同時にはっと息を呑んだ。
簡素な服を着せられ、手にはソルジャー・ブルーの補聴器をしっかりと握りしめたフィシス。
しかしそれは、ハーレイがよく知っているはずの彼女ではなかった。
「フィシス様だ」「ソルジャー・ブルーが助けてくださったのね」「よかった」「フィシス様」「フィシス様」…。
「ワープを続行する。各自、持ち場にもどれ」ハーレイがフィシスを抱えたまま叫ぶ。
「…ラ、ラジャー」「カウントダウン再開します…」
ブルーは亡くなったのだ、とハーレイは痛感する。フィシスを助けるために。そして…。
ハーレイはフィシスの様子に注視する。
化粧を落とし、少しやつれた顔。簡素な服はおそらく、収容所へ送られるために着せられたのだろう。その服から伸び出ている彼女の手足には、無数のあざのようなしるし。
そして何よりも、彼自身が彼女から受ける思念の波形。
それらはすべて、少女の頃から彼女を見守ってきた彼の知る限り、かつてのフィシスのものとはあまりにもかけ離れていた。
何を意味するのか、彼女に問うまでもない。
彼女が生きて戻ったことを手放しで喜ぶべきだろう。
ソルジャー・ブルーが、自らの命に代えても守りたかったものなのだから。
ブルーの横でいつも無邪気に微笑んでいた少女。
もちろん長い年月の間、ブルーが彼女に触れない日がほとんど無かったことを、ハーレイは知っている。
それでもいつも彼女の純真な感情、純粋な思考パターンはどこまでも澄み切って、淀んだ所がなかった。後ろめたい感情を抱いたことがなかったのだろう。隠すものを内側に秘めたことすらも、おそらく。
その彼女から、笑顔が消えた。
ゼルが彼女に託宣を願おうと言い出したとき、ハーレイは気が進まなかった。彼女の様子を知るのが、怖かった。
リオにも声を掛け、三人で天体の間へ赴く。
彼らを迎えるフィシスの顔は、ひどく青ざめていた。
「占う…までも無いでしょう」震える声でフィシスは答えた。顔を上げもしない。
「…疲れているのです。今日はこれで」
人に背を向ける彼女など、ハーレイはこれまで見たことがなかった。彼女が隠そうとしていることが、占いの能力に関することだけであればよいが、と彼は思った。
しかし、そうではないのだろう。
階段を降りる途中でハーレイは心を決めた。二人を先に返し、再び階段を上る。
彼女は彼らに背を向けた場所に、そのまま立ちつくしていた。
「…あなたにはわかったのでしょう、ハーレイ。わたしがもう、占う力を持っていないことが」
彼女の声は力なく放たれ、ハーレイの心に深く沈んだ。
「フィシス…無理をすることはない。私もこれからは配慮します」
「配慮だなんて…。いいえ、そんなこと…だってわたしは」いきなり顔を覆った彼女が、その場に崩れ落ちる。
「フィシス!!」あわてて駆け寄り、彼女を腕に抱きとめた。
またさらに、彼女の身体は軽くなっていた。身体に触れた瞬間から流れてきた思念の中に激しい自責の念が渦巻いているのを知って、ハーレイは胸が詰まった。
「ちゃんと食べているのですか。あなたに何かあったら、私がソルジャー・ブルーに叱られます」
「…わたしが叱られるべきだわ」憂いに満ちた顔に、長いまつげの先から涙が幾筋も流れ落ちる。「罪深いのはわたしだもの…」
その言葉の裏に巧みに隠された真実のにおいを、ハーレイは感じ取る。彼の知るフィシスは、隠しごとのできるような少女ではなかったのだが。
フィシスの肩が小さく震える。彼女の体温を腕の中に感じながら、ハーレイは動けずにいた。
「わたしが犯した罪で多くの血が流れたのに、ブルーを失ったのに、何もできなくなったわたしが残されて、それなのに誰もわたしを責めない」
自分がどんなふうに男の目に映るのかわかっていない、ということも彼女の罪だろうとハーレイは思う。それほどまでに目の前の彼女の姿態はなまめかしく、かつてない影が妖しく本来の美しさを引き立てていた。
しぐさの端々にやるせない気持ちが溢れ、内側からにじみ出る寂しげな鈍い光は傍に立つ者の庇護欲をかきたてる。
「…責められたでしょう、トォニィに」のどの奥から、ハーレイはやっとのことで声を出すことができた。
「知っているの?」
ハーレイを見上げる彼女の顔。涙に濡れつつあどけない表情のままで。すべてを相手に預けてしまうことに慣れている、フィシス。
「みんな知っています。あなたのことを責めようとする者は他にいません。あなたは自分自身をこんなふうに罰している。もう十分苦しんだ。あなたが考えるあなたの罪というのは許されたのではありませんか」
そう、彼女にはこれからもつらい日々が続くだろうから。
ブルーを失って何の拠り所もなく、生きていかなければならない。
彼女自身が気づいていようといまいと、彼女はもう罰を受けているのだろう。
そう考えていくうちに、目の前のフィシスはハーレイの知っている小さな少女に戻っていった。
「許される類の罪だとは思いません。でも…」金髪の頭を振って、彼女はうなだれる。
その時、ほんの少しの間、彼女の思念が途切れた。
だがすぐに彼女はもう一度、ハーレイに背を向けた。
「ごめんなさいハーレイ、取り乱したりして。もう大丈夫です」
立ち上がろうとする彼女に手を貸しつつ、ハーレイも立ち上がった。
二人の身体が、離れた。
暇を告げて、ハーレイは階段を下りていく。その足からは徐々に力が抜けていった。
自分には、彼女を引き受けることはできない。抱きとめたとき、彼女の身体の芯にこもっていた熱に戸惑った自分だ。
ブルーと一緒にいた頃の、少女らしい彼女を忘れることができなかった。だが今、彼女はすっかり変わってしまった。
……女に。
天体の間を出たところで、廊下をやって来るソルジャー・シンの姿を認めた。
何か声を掛けるべきだろうかと考えたが、一礼してすれ違った。
軽く目礼を返しただけで、若き指導者は真っ直ぐに天体の間へ入っていく。
彼もまた、ずいぶんと変わった。
青く冷たい氷のような炎を胸に秘めて、ジョミーは戦いに邁進する日々を選んだのだ。
ハーレイは自分がひどく年を取ったように思う。
そして、今のジョミーが今の彼女にどんな用があるのだろうかと考えた。
まさか、とハーレイは足を止めて振り返る。
いや、選ぶのは彼女だ。
これからは自ら、生きる道を選ばなければならない。
ハーレイは急に疲れを覚えた。
そんな自分を笑うと、その声すら乾いていてむなしかった。
はー、このシーンでエロがあっちゃまずいかと思ったけど入れてもよかったかなー
とりあえずもうエロなしは自重するよ・・
>>506=552
GJGJGJ!!!
いいなー、昼メロwww
続きwktk〜
>>561 個人的には、561の考えた話のテイストが変わると思うんなら
無理にエロ入れなくてもいいと思う
だってここのフィシスって存在自体がむっちゃエロだしなw
エロパロ板だけど職人さんには書きたいように書いて欲しい
と自分は思ってしまうよ
NLカプが貴重らしい?テラ関係でこれだけ濃密で何度も読み返して
しまうような話を読ませてもらえて、ここの職人さん達には本当に
感謝してるんだ…
>>561 ・・ハーレイ!
こうなるともはやフィシスのエロさは武器ですねw
向かうところ敵無しですかーwktk
更なる活躍期待します!
シリアスなお話が多いから、ここら辺で一転、馬鹿笑いできるような明るいエロチックコメディ
なんか読んでみたい。・・・てか、書いてもいいかな?
国家元首になったセルジュとトォニィの毒舌合戦とか酔った勢いのイチモツ比べっことか(爆)
>564
イイと思う!
ここは何でもありだよ
待ってるゾw
>>564 最後の行をやるならホモ方面に向かわないよう頼む。
それは該当板で。
>566
ご心配無く。そのつもりは毛頭ございませんので。
てか、テラでホモ(ゲイ)ネタは何故か全く浮かばないんですよ。
他ジャンルではさんざん書いてるくせに(笑)
>>1 そういえば漫画版のパロって無いね
やっぱり神聖化されちゃってたりするからいぢりにくいのかな
>568
アニテラに比べ、健全さがうたわれている原作だが、3歳から一気に12歳に成長したトォニィが
ガラスケースの中から全裸で”ゆらり”と現われ、嫣然と微笑む所は原作唯一最大なエロいシーンだと思ってる。
当時「風と木〜」を同時進行で描いていたと改めて納得ゆく名場面。
このシーン(トォニィ急成長)は逆にアニテラの方が健全なんだよな。
12歳の男子裸にエロさなんか感じないけど
感じるべき演出だったのか・・
自分は全然エロがわかってないようだorz
>>570 いや、そのへんは個人の差が大きいでそ。
自分も特にエロさは感じなかったし。
まぁ、自分はあのフェロモンキースですら14歳程度ではなんの
エロ的興味もわかないタイプなので、余計かもしれないけどw
>>561 ・・十分エロいから心配無用ではw
来週も待ってるよ!
ステーション時代のキースがフィシスと出会っていたらどうなっていたんだろ?
たまにはキースの生々しくなく美しいエロも見てみたい。
ステーション時代だと、お姉さまと高校生(外見的に)みたいな
かんじになりそう
でも前期OPの二人のシーンはそれほど違和感なかったから
それもアリなのかなー
でもどうやって出会うのかを考えると難しそうだ
強いて挙げれば例のフロアでフィシスのコピーに会う位しか
可能性が思いつかないけど、それじゃあ違うもんな
コピーじゃない、別フィシスだなスマソ
>>573 美しいエロ自体見たことねー
激しくキボンw
職人さんたちに頼りっぱなしで申し訳ね
ジョミー×ニナとか見てみたい
ジャンル変わっちゃうけどダンとニナがみたい
キースはグランマと関係を持った後、泣いて縋るイライザを
用済みだといって顔色一つ変えずに虐殺し、
さらに追い討ちをかけるように彼女の居た場所を跡形も無く滅ぼしたんだよね?
あの場面のキース、ものすごく性的な悪魔に見えた。
キースとイライザのエロは、フィシスやスウェナなど比べ物にならないくらい
濃密で危険な香りがすると思う。
>>580 ずーっと上の方でも出てたキがするけど(?)
イライザってプログラムなんだよな?
自分が水槽で育ったっていうナマな現実の前に
「お前は用無しだ」ってキースが切り捨てた気持ちは
倒錯とは対局にある感情じゃないかな
ってここで書くことじゃないかw
前に出てたのは、「生身じゃないイライザとどうやるんだ」
みたいなやつだったが・・どうやるんだっていうか
ビジョンにエロを感じるってエロビデオ見てるのとどう違うんだ?
でも職人さんの芸に期待してみるwww
そういえばココをみてシコってる奴っているのか?
ニナと言えばエロい唇
じょみと、子どもつくろ♪とか言いつつ
干されてたらしいなw
ダンとヨロシクやって欲しいよ
ルリと百合もイイがwwww
ジョミーの子供を欲しがるニナは無邪気でエロい
百合ってこの板的にどうなんだ?
587 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 22:53:28 ID:5zw31eqU
age荒らしですww
そういう名前があるなんて知らなかたよw
でもやっぱり何だかんだ言っても
フィシス受けが一番良い
俺もフィシス受け好きwwww
ブルーとフィシスが大好物だけどなぜかキースとスウェナは見れないんだよな〜
なんでだろ?
>>589 好みに合わないものはスルー、でいいじゃん
自分はフィシスもスウェナも大好き!
>>552さんの続きが楽しみだ
首を長くしてまってるぞ
自分はここの職人さんが書かれる話のおかげで
どのカップリングも好きになってばかりだ。ありがとう、ありがとう!
成人検査前の日に、スウェナがジョミーの額にチュッしたシーンに
萌えたと言うかきゅんと来たせいか、この二人も密かに良いと思ってる。
でも爽やか過ぎてエロには程遠いね。
本スレネタであれだが、キースのアレって32cmなのか…
ああでもフィシスを犯すのなら、それくらい化け物級のデカさの方が萌えるかも。
そしてフィシスなら、最後にはその超巨根を体内でしっかりと受け止められそうな気がする。何となく。
ここのフィシスさまを読んでると「聖娼婦」という呼び名が浮かんでくるよ。
いや別にソレで商売してるわけじゃないんだが。
>>594 ブルー「一回3万円で貸してあげよう。フェラ付きだったら+5千円だ」
マニアックだけどニナとカリナ受けも好き
>>596 ニナはマニアックではないと思うwwww
漏れも好きだ!
予定してたコメディでなくシリアスで。(コメディは難しいと再認識・涙)
また性懲りもなく長い上、エロは、微妙かもしれませんが(汗)
「君歌う緑の地 1」
一歩進むごとに、その音は確かな旋律と歌声となって、僕の聴覚を撫でた。
ドアの前でいったん立ち止まると、無意識に溜めていた息をひとつ吐く。
わざわざ歩かなくともテレポートを使えば、入室など造作も無い事なのは分かっている。
けれど、この部屋、いや、この部屋の住人だけは、別だ。
特別視しているわけじゃない。ましてや尊敬の念を抱いているつもりもない。
ただ、苦手なだけなんだ。
微かな音と共にドアがスライドすると、明瞭になった室内の音声---- 歌声とハープの音色 ---- が一斉に僕を包み込んだ。
「あ、ソルジャーだ!」
いち早く僕に気付いた一人が、声を上げると、他の全員がそれに同調し、合唱は中断された。
「こんにちは、ソルジャー!」
「あたしたち、お歌上手になったでしょ?」
「一緒に遊ぼう?」
「今日はレインは来ないの?ぼく抱っこしたいな。」
彼女の周りで輪になっていた子供たちが僕を取り囲んで、無防備な笑顔を見せた。
「ごきげんよう、ソルジャー。」
両腕やマントにまでぶら下がられて、辟易している僕の背中に彼女の声がかかる。
子供たちの相手をしている名目で、返事をするどころか振り向こうともしない僕を気にする風も無く、
いつもの穏やかな微笑みを浮かべているだろう彼女。
本当に、この女は苦手だ。
ミュウでもなく、人間でもない、中途半端な生命体。
僕たちミュウを絶滅の危機に晒し、また、人間との絡まった因縁を解きほぐすきっかけの一端を担った女。
先代のソルジャーたちが、女神と崇め、愛した女。
与えられた力を失い、ただの雌の肉体を持つだけになった女。
指一本動かさずとも、思念の一刃を閃かせればあっけなく破壊できる程、脆い存在。
なのに、何故、僕はこの女が怖いのだろう。
「どうしたのソルジャー?おなかが痛いの?」
不安げな思念と声に我に返ると、右腕にまとわりついていた少女が心配そうに僕を見上げていた。
「何でもないよ、心配しなくてもいい。」
笑顔で答えてやると、丸い小麦色の頬に安堵の色と幼い笑みが浮かぶ。
その中に、今は遠くなってしまったアルテラの面影を見た気がして、知らず胸の中が小さく痛んだ。
そんな僕を、彼女はただ静かに見守っている。
あの時から寸分変わらぬ美しい微笑みを浮かべて。
こんな出だしですが、いかがでしょう?
>>598 GJ!!
>また性懲りもなく
<魔女と…>の人?それとも
>>370かな?
週末は立て込みそう出し自分も早く読みたいのでww
早めの連投よろ!!
集中投下乙だぜw
なにそれw
書きたいようにやれやー
気長に待つ由
すぇな書いてた人だよね?
・・って最近来た漏れがエラそかな
00前の集中帰宅かよw
↑↑↑おまいらww
○子寮だと思ってスルーしてくださいorz
エロってだけでこうも釣れるかねww
「君歌う緑の地 2」
長老たちの最期の力によって、地殻変動を始めた地球から生還した彼女。
その周りには「実験材料」として地下で育成されていたという多くの子供たちが寄り添っていた。
その約半数が、後にミュウであると診断されたが、人間であるはずの残り半数の子供たちも、何故か船を降りようとはしなかった。
不安定な船上生活よりも、治安が回復しつつあったノアやアルテメシアで生活した方がいいという説得にも、彼らは首を左右に振り続けた。
「だって、フィシスさまのそばにいたいんだもの。」
こっそり示し合わせたんじゃないかと勘繰りたくなるほど、全員が全く同じ事を口にして朗らかに笑ったのだ。
それからだ。彼女が変わったのは。
いや、“変化”は既にあの時から始まっていたのかもしれない。
「それは、ソルジャーに対する侮辱です!」
打たれた頬の痛みより、胸に重く響いた彼女の言葉。
犯した罪の重さも、己の非力さも愚かさも、全て受け入れ飲み込んだ彼女。
力も、愛する者も全て失い、ただ一人寄る辺無き身に置かれても尚、閉じた目を前に向け、凛と立っていた彼女。
愛され、守られ、庇われていた、ひ弱なあの女はもうどこにもいない。
今の彼女からは、愛し、守り、庇う役割を担った者の持つ強さが、全身から暖かい光となって放たれている。
この強さは、どこに隠されていたのだろう。
「さあ、そろそろ次の授業が始まりますよ。
今週中に2桁の計算をマスターしないとね。」
盲目の女占い師の執事兼楽師から、今やすっかり保育士然となったアルフレートが、しぶる子供たちを講堂へと引率してゆく。
すれ違いざまに、僕に向かって軽く頭を下げる生真面目な横顔から、険しさが消えたのはいつの頃からだったか。
自分も少しはソルジャーという呼び名に相応しくなってきたのかと、こんな時は、ほんの少し自惚れてみたくなる。
甲高く澄んだ声と賑やかな足音が去った室内は、子供独特の甘い残り香と奇妙な静けさだけが残った。
「……お茶はいかがですか?ソルジャー。」
彼女は、微かな衣ずれの音をさせながら、静かに立ち上がった。
手渡された、砂糖を入れていないはずの紅茶にほのかな甘みを感じ、自分が思いの他疲労しているのだと気付く。
先代のソルジャーと人類軍の国家主席が共闘し、命を賭けて勝ち取った「自由」は、また「混乱と混沌」の始まりを告げるものでもあった。
頻発する各惑星内のいざこざを、一つ、一つ、人類軍と共に根気よく治めてゆく。
ほんの少し前まで殺し合いをしていた者同士が、同じ目的を持ち力を合わせるという行為は、口に出して言う程容易くはない。
互いの信頼度がゼロどころかマイナスから始まっているのだから、当然といえば当然なんだろうが。
ミュウと人間。同じ根を持つ異種族たちが、どこへどんな形で行き着くのか、僕にも分らない。
しかし、今起こっている事全てが「過渡期」という名で称されるという事だけは確かなのだろう。
でも、そんな想いを目の前のこの女には、聞かせたくない。
子供じみた意地を張る一方で、先代達は、彼女とどんな語らいをしたのだろうと、ふと思った。
彼女は、ただ静かに微笑んでいる。
連載中、お邪魔してすみません
552のスウェナの続きです
いろいろ手を入れているうちに、変かどうかすら分からなくなってきた(泣)
でもこれ以上遅くなるのもどうかと思うので、腹くくっていきます
結構シリアスなので、嫌いな人はごめんなさい
唇を互いに甘く咬みあって、その弾力を確かめる。やがて唇を割って舌が差し込まれ口の中をまさぐる。舌と舌が絡み合う。熱と熱が混じり合う。
一旦、唇が離れてスウェナは深い吐息をついた。間髪おかずキースの唇が首筋から耳に伝う。
「ベッドに」
耳元で囁く低い声。誘われるまま彼女は部屋の奥へと導かれた。
照明を落とすと部屋の中は薄暗がりに包まれる。
彼の腕が背後から彼女の身体を抱きしめてくる。その締め付ける強さに、甘い息が零れた。
腰に伸びた手が、彼女のバスローブの結び目をほどいて肩をはずすと、バスローブは床に落ち、白い裸身が薄闇にほんのりと浮かび上がった。
キースがその滑らかな肌に顔を寄せる。肩を這う唇の感触。彼女は天井を仰いで眼を閉じた。
片方の手で腰を抱きながら、もう一方の手が背後から乳房をすくい上げて揉みしだく。柔らかい塊は手の中で動きに合わせて様々に形を変えた。長い指が乳首を軽く摘む。かすめるように触れ、弾き、押し、捏ね回す。
唇が背中、首筋、耳朶に触れる。
女の身体がほんのりと熱を帯び、唇がかすかに喘ぎ声をつむいだ。
乳房の感触を充分に楽しんだ後、キースは彼女の腰を掴んでゆっくり自分のほうを向かせ、そのままベッドに仰向けに倒した。
再び身体を起こすと自身のバスローブに手をかけて脱ぎ捨てる。
彼が彼女の上にのしかかり、彼女はその重さに一瞬息を止めた。初めて肌と肌が直接触れ合う。苦しいような心地よいような圧迫感。
喘ぐ彼女の素肌に口付けが落ちる。彼女もまた、彼の背中に腕を回し、その肌に指を滑らせた。
「あ…」
乳首を強く吸われて、背中をのけぞらせた。舐め上げられた乳首はつんと尖って舌の上で転がる。彼女は胸に彼の頭を抱きしめた。
同時に彼の手が降りてくる。脇腹から腰のラインをなぞり、脚を辿る。
柔らかい茂みに触れられて、彼女は一瞬、身体を固くしたが、分け入った指に敏感な部分を刺激されると、すぐに身体は緩み、疼きだす。
唇と舌を使った乳房への愛撫を続けながら、指は悪戯に蜜を絡めて襞をなぞり、奥に隠れる花芯を弄ぶ。
「あっ…いや…」
強く摘まれ圧迫される度に電流のように走る快感に、彼女は小さな悲鳴をあげた。男の黒髪をかき乱す手に力がこもる。
「はあ…う…」
徐々に速く、甘さを増していく吐息。脚と脚が絡まる。
彼女が充分に潤って温かく濡れた頃、彼は不意に体を離した。
ひんやりとした空気に肌を晒し、名残惜しむように彼を追いつつ、彼女も指を離す。
彼が足元に身体を移す。訝しむ彼女の脚が大きく開かれ、露にされた蜜をたたえる花弁に顔が寄せられる。
「え…やっ…」
恥ずかしさに思わず脚を閉じようとする。けれど彼女の脚を抱える腕の力は強く、動じない。
彼女の焦りを無視して、開かれた花弁に強引に唇がおしあてられる。差し込まれた舌が彼女の秘所を暴いていく。
「いやっ…あ…あぁ…っ…」
熱い舌が這いずり回る感触に、身体が火照り、瞳が潤む。
身体がとろけていくような感覚。あられもない嬌声をあげて身をよじった。
ひとしきりの快楽に酔い、痴態を晒した後、ようやく彼が体を離して解放されると彼女は息を弾ませて熱を帯びた身体を起こした。
ベッドの上に座って向かい合う。
今更ながら全てをさらした恥ずかしさにまともに顔をみられない。散々乱れた彼女に対し、彼は変わらず平静なままだ。
俯く彼女を再び抱き寄せようとするのを手で押さえて制すと、彼女は覚悟を決めて、幾分硬くなっていた彼自身に手を伸ばした。
「――横になって」
小さく囁き、下半身に顔を近づけてそっと口に含む。
指を添えて咥えたままどこかぎこちない様子で上下に動かしていく。口の中のものが徐々に硬く張りつめていくのを感じながら、できるだけ丁寧に舌で舐めあげ、刺激する。
強弱をつけて何度も動きを繰り返す。真剣だった。苦しくなり、一旦、唇を離して息をついた。
何気なく顔を上げると、思いがけず彼と眼が合った。
半ば体を起こして彼女をじっと見つめている彼。とっさに顔が赤くなる。その情事とは不釣合いなどこか真摯な表情にスウェナは狼狽した。
「ごめん――何か変だった?」
不安になって尋ねる。あまり慣れてないから、と少し恥ずかしそうに呟き、照れたような困ったような顔をする。
瞬間、彼がかすかに笑ったように見えた。
「いや、良かった」
キースは体を起こし、驚くスウェナの頭をくしゃっと撫でた。
彼女の背中に手を添えて静かに仰向けに押し倒す。膝の裏を抱えて脚を広げ、そのまま彼女の中に身体を埋める。
「ん…」
ゆっくりと律動を始める。浅く深く、リズムを変え、角度を変え、味わうように。
スウェナは深く息をついた。身体の力を抜き、彼の動きに彼女もまた自然に自分を合わせていく。
激しくはないが穏やかな快感。心と身体の緊張がほぐれていく。寄せては返す波の間で揺られ、まどろむような心地よさが身体を満たす。
キースの大きな掌が彼女の手の指を捕まえ、シーツの上に縫い止める。
やがて彼は一度、彼自身を引き抜いてから、彼女をうつ伏せに反した。
彼女の腰を高く持ち上げて後ろから挿入する。
「あ…んっ…」
先刻とはまた違う感覚に彼女は身体をのけぞらせた。
二、三度慣らすように緩く抜き差しした後、一転して激しく腰を打ち立てはじめる。
「あっ…」
突然、身体の深い位置に差し込まれたことに動揺する。頭の中で危険を告げる警報が鳴った。体の奥に深く貫かれる度に衝撃が身体と脳天を突き抜ける。
「いやっ…だ…めっ…」
いけない。自分の身体が自分のものではないように制御できない。身体が勝手に反応してしまう。
恐怖に駆られて逃げようとするのを力ずくで押さえつけられて尚も責め立てられる。
思わずシーツを握り締めた。濁流のような快感が身体の中心で暴れまわって、彼女を壊していく。背中に覆いかぶさるようにして彼女を捕まえる彼の呼吸もまた、次第に荒く激しく変わっていく。
「お願いっ・・・やめっ…」
ベッドに顔を押し付けたまま、小さく叫んだ。
悲鳴のような哀願は聞き入れられることなく、容赦なく身体を貫かれながら、征服される悦びにいつしか彼女は感じるままに叫び、喘ぎ、のたうちまわっていた。
こんな風に誰かと夜を過ごすのは何年ぶりだろう。背後から抱きしめるキースの胸に頭を預け、スウェナは瞳を閉じた。二人はベッドの上で身体を寄せ合ったまま、先刻までの身体の火照りの名残りを楽しんでいた。
「ありがとう」
彼女は自然にそう口にしていた。その気持ちに嘘はなかった。彼が自分自身に許せる最大限の誠意で答えてくれたことが彼女にも分かっていた。
「礼には及ばない。私もいい思いをさせてもらった」
その言葉は彼女への気遣いなのかもしれないけれど、それでも嬉しかった。スウェナは彼の腕に指を乗せ、安心したように微笑んだ。
「良かった。負担にしかならないかと思った」
「そんなことはない」
耳元でキースの穏やかな声が聞こえてくる。
「スウェナは可愛いと思う。もっと自分に自信を持っていい。過去に囚われるのはよせ」
まるで子供扱いするように、大きな手が彼女の頭を撫でる。
嘘つき。嬉しい反面、スウェナはふと、切なくなった。
過去に囚われているのは自分も同じくせに。自分が殺した少年のことを忘れられず、残されたメッセージを知りたくて、挙句、彼女とこんなことになっている。
たぶんそれは彼の心の傷。もし彼女がそのことを問えば、この優しい態度も穏やかな時間も瞬時に消え去ってしまうだろう。
彼は彼女に甘い言葉はかけてくれても、自分のことは決して語ろうとはしない。
急に襲った寂しさに彼女は反射的に身を縮めた。彼の腕の中は暖かく、そして寂しい。
それは多分、彼女が彼に与えられるものが何もないからだ。そして彼が与えてくれるものは、無関心に近い優しさと、慰めの言葉と身体だけだから。
心だけは絶対に彼女にはくれない。
スウェナは首を返して背後にいるキースを仰ぎ見た。彼女ではなく別のものを見つめている瞳。穏やかだが熱さを感じさせないその顔は、今でも彼の心が此処ではない遠い場所にある何かを追い求めているように思えた。
「――ねえ」
彼は絶対に彼女のものにはならない。けれどせめて今だけは、彼女を見ていて欲しかった。
身体をずらし、正面から彼を見上げる。それに気付いた彼もまた、怪訝そうに腕の中の彼女を見返した。
「もう一度、いい?」
キースの手に自分の手を重ねる。
彼は意外そうな様子をしたが、それでも彼女の身体を強く抱き寄せると、再びその唇に口付けを落とした。
翌朝、眼を覚ますと既に彼の姿はなかった。
そしてテーブルの上に残された一枚のメモ。
そこには仕事があるから先に帰るということと、ピーターパンの本の礼と、部屋は昼まで押さえてあるからゆっくり休んでいって構わないという旨のことが記してあった。
スウェナはビルの一室の窓辺に立って、外を眺めていた。そこは首都星ノアにある、自由アルテメシア放送の隠れ家の一つ。都心からはやや外れた場所にあって、周囲に高いビルはなく、遠くに街の中心部を望むことができた。
(見てる?あなたのメッセージを受けた人々が立ち上がって、マザーの庇護から離れて自分たちの力で考え、生きようとしているのよ。)
どこからかサイレンの音が響き、はるか遠くではマザーネットワークの施設が黒煙を上げている。
部屋に設置されたモニターには、各地で起こっている人々のマザーへの反乱の様子が次々に映し出されていた。
これから先のことを予想するのは難しかった。人類は本当にマザーの支配から逃れ、自立することができるのか。ミュウと人類は共存することができるのか。きっと口で言う程、容易いことではないだろう。
何にせよ、大いなる苦難が待ち受けていることには変わりはなく、せめて事態がよりよい方向に向くように精一杯、自分の出来ることをして行こう、と彼女は思う。
彼とはあの夜以来会っていない。
あの頃を境に彼と彼女の運命は大きく動き始めたように思う。
ミュウの侵攻がきっかけであったのかどうか、あの後、彼は危うさすら感じられるスピードで、駆り立てられるように出世の階段を登っていった。
軍人として最高の地位を手に入れた後には、強引ともいえるやり方で政敵を排除して元老院の議員となり、終には自ら国家元首となる宣言をして、権力を自分のものとした。
彼女は彼女で、宇宙クジラを追ううちに、かつての幼馴染、ジョミーと再会し、今まで隠されてきたミュウの存在を知った。
そして政府に縛られない報道を立ち上げる活動に身を投じ、一介のジャーナリストから一転、当局に追われる身となった。
体制に生きる者と体制を批判する者と、立場の違いが鮮明になるにつれ、互いに疑い、警戒し、連絡を取ることすら避けるようになったのは当然といえた。
いや、一度だけ、彼女から彼に連絡を取ったことがある。
娘の、レティシアの件だ。ずいぶん迷った末のことだった。
レティシアは既にミュウと判断されて収容所に送られていたのだが、ミュウとの戦闘が劣勢となる中、軍がその収容所のコロニーを落とす作戦を立てていると知った時は、卑劣なやり方にショックと怒りを覚えた。
当然、最高責任者である彼が関与していないわけがない。必要ならどこまでも冷徹になれる人だと分かってはいたが、ただミュウであるというだけで何の罪もない人々の命を戦争の道具にする行為は人として許しがたいものだった。
しかし娘を助けるには、そんな彼であっても頼るしかなかった。
反体制のジャーナリストが戦争中の国家元首に個人的なつてをつかって自分の娘のいるコロニーを落とすのをやめてくれと頼む。非常識、と非難されても仕方がないだろう。今でも許されないことだと思っている。けれど彼女はあえてそうすることを決断した。
彼が彼女の頼みを聞くはずがないことは予想していたし、実際、そうであったけれど、万が一の望みにかけた。なにより最初から諦めて行動せずに、後から悔やむのはもう嫌だった。
そしてこのとき、覚悟していたとはいえ、彼女に一切斟酌せず、容赦なくコロニーを落とした彼を、心底、恨んだ。
だから、キースがメッセージ送ってきたとき、彼女は本当に驚いたのだ。
そしてそこに映っていた映像をみたとき、公の感想とは別に、スウェナは胸を衝かれる思いだった。
そこには、これまで彼女が触れることのできなかった彼の本心と苦悩がこめられていた。
そしてそれを託す相手に彼女を選んだということ。
自分は彼にとって取るに足らない存在だとずっと思っていた。けれど、彼が彼女に寄せてくれていたある種の信頼にはじめて気付き、彼女は涙した。
そして同時に彼に対して持っていたわだかまりが、全てではないにしても、消えていくのを感じた。
スウェナは腕時計に視線を落とした。人類とミュウの代表による会談が始まってから既に四時間が経過しようとしていた。
今、彼女は決意していることがある。
彼が帰ってきて落ち着いたら、ずっと言えなかった自分の本当の気持ちを、今度こそ伝えようと思う。間違いなく振られるだろうけど、それでも構わない。
逃げることなく気持ちを伝えることができたら自分はきっと、本当に変わることが出来る。
そして彼と彼女と、対等な一人の人間と人間として向き合えば、二人の関係も新しいスタートラインに立って、もう一度やり直すことが出来るだろう。
同じ道を共に歩くことは叶わなくても、それで充分だ。
スウェナは空を見上げた。ところどころ白い雲がたなびく、明るい、澄んだ青空。一筋の飛行機雲がまっすぐに力強く伸びている。
人類とミュウの未来がこんな風に輝かしいものであれば良いのに、と彼女は願った。
そしてそれはきっと、彼の願いでもあるだろう。
この空のどこか遠くに地球はある。
一体、どの方角なのだろうと見渡してみたが、判るはずもなく、スウェナは手をかざして、ただ眩しげに眼を細めた。
(終わり)
稚拙な上に予想以上に長くなってしまいました。おまけに暗いし…すみません
読んでくださった方、コメントくださった方、続きを待ってくださった方、本当にありがとうございました
自分ひとりではしんどくて書けなかったと思うので…
よい経験になりました。感謝しています
スウェナはそのうちいい人見つけて結婚して幸せになって
そして時々でいいからキースのことを懐かしく思い出してあげて欲しいと思う
・・日曜の朝からごっつぁんです!
>>605 これからどうなるかわからないところに萌えるなー
続き待ってるよー
>>606 ハードで読み応えがあったよ!
またおねがいしまーす
重い中にも、一筋の光明と切なさがこめられてて、余韻の残るお話でした!
ありがとう、感動したよ。
スゥエナはキース(とジョミー)の死を知ることはあるんだろうか?
結構辛辣に言われることが多いスゥエナだけど、こういうお話を読むと、本当に等身大のリアルなキャラだったんだと
再認識させられるね。
613 :
天体の間:2007/12/02(日) 14:17:24 ID:KFGdfci/
以前よりこのスレに何度か投下してきた者です…
最終まで2編、書き終わったのでこれからUPします
今日は大にぎわいみたいだからやめようかと思ったんだけど
逆にお祭りみたいでいいかな、とw
ちなみに最初の話は各章のまとめに近いので、
>>196―のジョミー編(『ナスカの魔女』一連)
>>254―、
>>268―のマツカ編、
>>374―のフィシス、
>>518―の地球編
を読んでおいてもらえるとよくわかると思う
エロは後の話にwでもできればこの順番で読んでください
空間が微かに揺らいだ後、トォニィが天体の間に現れた。
「トォニィ、部屋に入るときはドアを通りなさい」
フィシスは毎度たしなめるが、彼は聞かない。
今日はブリッジから直接テレポートしてきたのだろう、上気した頬で階段を上る足取りにも、子どもっぽい憤りが見られる。
「だってフィシス、ヤエはひどいんだ、まるで僕を子ども扱いで」
事実あなたはまだ子どもだもの、とフィシスは思わず顔をほころばせる。
もちろんその言葉を口にすることはない。
そのトォニィにソルジャーの役目を負わせているのは、他ならぬ自分たちなのだから。
ターフルの横に立ったトォニィは、きょろきょろと辺りを見回した。
「子どもたちは?」
「もう休みました」
あの子たちよりも、トォニィの方が実年齢は下だということをフィシスは思い出した。
「ふーん」トォニィは落ち着かなげにブーツを踏み鳴らす。
「どうしてここには、訪ねてきた人が座る椅子が無いの」
「…どうしてかしら」彼の直球に動揺を隠せず、フィシスは答えた。
その事実を正面から問うた者は、これまでいなかった。
「座る必要が無かったのか」そこまで口にして、トォニィは真実にやっと気づく。
「そうか…」
占いを請うものは立って聞く。
前のソルジャーたちは、この場に長居することは無かった。
長居するときは、奥の部屋で過ごしていたからだ。
「えーっとさあ…」背を向けて彼女から離れ、トォニィは階段の最上部に腰掛けた。
「カナリアたちのことだけど」
「ええ」
「あの子たちを、いったんノアに降ろそうという話があるんだ。政府の、スタージョン大佐からの話なんだけど。いずれ彼らを引き受けたいという流れらしいよ」
「…そうなの」
ああ、あの子たちとも別れなければならないのだとフィシスは落胆する。
振り返ったトォニィは、彼女のそんな様子を見ていた。
「寂しいよね?」
彼の言葉に軽く嫉妬が入り混じっているのを、フィシスは感じ取った。
「ええ、ずいぶん懐いてくれているから。でも、ここが最適な教育環境とはいえないでしょうし、政府から申し出があったのなら、責任を持って彼らを引き受けてくれるということなのでしょう」
「いいなあ、あいつらは」トォニィがまた正面を向き、両手を頭の後ろで組んで半身を反らす。「あっちでもこっちでも大事にされて」
素直な感情の吐露に、フィシスは吹き出しそうになった。
可愛いトォニィ。まだ甘え足りないのだろう。
早くに母を亡くし、身体が急速に成長してからは誰もが彼に大人として振舞うことを望んだから。
「トォニィ」
フィシスは立ち上がった。
彼の背後に近づきながら、フィシスは彼に手を差し伸べた。
「…こちらへいらっしゃい」
何か考えがあって掛けた言葉ではなかった。
だがすぐに、自分から誘ったのだということに彼女は気づいた。
それは彼女にとっても初めてのことだった。
614 :
天体の間:2007/12/02(日) 14:18:08 ID:KFGdfci/
寝室へ導いたときも、何がどうなるのかフィシスにはわからなかった。
ただトォニィが求めるならば、何を与えてもかまわないという気持ちでいた。その気持ちを隠さなかった。
「…いいのかな」吐息を吹き掛けながら、トォニィが耳元で囁く。
おずおずと伸ばされた腕に、フィシスはぎこちなく抱きすくめられた。
彼の背に手を回して、なだめるようにゆっくりと撫ぜる。
腕を解いたトォニィが、唇を合わせてきた。
その口元の硬い反応に、フィシスは微笑を浮かべる。
「何?」彼女の笑みに気づいたトォニィは、軽くショックを受けたように身体を離す。
「初めてなんだから仕方ないじゃないか」
「あなたが望んでいるのはこういうことじゃない気がするの」
彼に合わせて、フィシスは素直に思っていることを口にした。
「無理に大人になろうとしなくていいのよ、トォニィ。ここではあなたがあなた自身でいることを許されているの」
その言葉に、トォニィの表情が和らいだ。
「僕は…」うつむいて、顔を赤らめる。
フィシスには、トォニィの考えていることがわかった。
彼の頭を胸に抱える。そのままベッドの上へそろそろと彼を導き、二人で静かに横たわった。
「あのとき、僕をずっと抱えていてくれてよね」
目を閉じて、フィシスの服の生地から唇を離さずにトォニィが言う。
「あなたの胸の感触をなぜだか僕は覚えていて、それがたまに僕をひどく苛立たせたんだ。思い出してはいけないことのように思えて。だからあの時のあなたを否定したかった。否定すれば、胸の感触そのものも忘れられるんじゃないかと思った」
顔を上げてフィシスを見るトォニィの表情は、歳相応にあどけない。
「でも忘れられなかったんだ」
微笑を返して、フィシスはその頭を再び抱えた。
トォニィに糾弾されたとき、深く気持ちが傷ついたことを思い出した。
「…ごめん」トォニィが彼女の胸に顔を埋めて呟く。「ごめんなさい。あんなにあなたを責めたりして。ママのことはあなたに関係なかったし、それにあの男のことも」
ずきんと、心に刺さっていた棘が震えた。トォニィにもそれは伝わった。
上体を起こして、トォニィは大人の顔になる。
「あなたは、そんなにも彼のことを」
「…あのときは、そうではなかったわ」今ならわかる、とフィシスは静かな気持ちで答えた。
「わたしは彼が持つ青い星の記憶に興味を引かれたの。わたしが持っていた記憶と、まったく同じものだったから」
「どういうこと?」
話しておこう。フィシスは心を決めた。
地球を後にしてからこの3ヵ月のあいだ、子どもたちの世話をしながら毎日考えてきた。ブルーが亡くなった後に、少しずつかたちを現し、鮮明になってきた自分の記憶。それと様々な経験の中で見聞きしたことをつなぎ合わせて、自分なりにたどり着いた結論を。
615 :
天体の間:2007/12/02(日) 14:29:03 ID:KFGdfci/
二人がマザーによって作られた存在であるという話を、ベッドの上に胡坐をかいたトォニィは、神妙な面持ちで聞いていた。
青い星の映像は、作られる過程において施された共通の教育のひとつだという彼女の憶測も。
「マザーによって作られたっていうのは、確かなの?」話の後に、信じられないという口調でトォニィは言った。
「わたしがブルーに会ったときの水槽の環境と、キース・アニアンがナスカでわたしに見せた水槽の様子がだいぶ違うの。あの研究が50年以上積極的に行われているとすれば、マザーの勅令によるものに違いないでしょう」
よみがえった記憶では、自分の育った水槽の周りにキース・アニアンの形をしたものはなかったことを、フィシスは言わなかった。
ナスカでガラス越しに手を合わせたとき、二人の間に浮かんだイメージはキースの記憶だったのだ。彼女の姿を見たことで、抑圧されていた彼の記憶の断片が浮かび上がったのだろう。
その結論は、彼女の思い出に暗い影を落とした。
「そういえばあの最下層へ向かう途中で、あなたの姿を模したものをたくさん見かけた気がする」
「そうね」あの場所で育ち、カナリアと呼ばれていた子どもたちが自分にすぐに懐いたのも、自分が彼らにとって馴染みの形をしているからだろうとフィシスは思っていた。
もしかしたらキース・アニアンもそうだったかもしれない。
地球で会ったとき、彼はすでにあの真実に達していたのだろう。
そう考えると寂しくなった。
「たとえどんな背景があっても、わたしが彼を逃がしたことに変わりはないわ。罪は消えない」フィシスは話を戻した。
「不可抗力だよ、あの頃のあなたは手に触れているものに心を遮断できなかったのだし」
そうだった、とフィシスは思い出す。それは遠い昔のことのようだった。
ブルーと一緒にいた頃のフィシスには、隠す必要があるものは無かった。
それゆえに、触れているものから思念を隠す方法を知らぬまま育ったのだ。
しかしナスカ以降の彼女は他人から隠すべきことを数多く抱え込み、必要に迫られて、その術を徐々に身につけてきた。
今では触れられていても、何かを隠しているということすら知られずにいることができた。
「トォニィ…罪は罪だわ。でもあなた以外の誰もわたしを責めなかった。わたしはどんな形にせよ、責められることで自分の罪を深く認めたかった。自分を罰したかった」
「それでグランパに罰してもらったの」顔を背けて、トォニィはそっけなく言った。くるりと背を向け、膝を抱える。
「グランパの本当の気持ちは違ったよ」彼の口調には軽い怒気が含まれている。「わかっていたでしょう」
フィシスには答えられない。
何ごとも、導かれた結果なのだと自分では思うようにしていた。
ナスカの前にジョミーが自分を求めてきていたら、もしかするとすべてが違う結果になっていたかもしれないのだ。
でも彼は求めてこなかった。
「僕だって、罪はたくさん犯したさ」
長い沈黙の後、トォニィは呟いた。
「政府側の人間をたくさん殺したし、それに」彼の声のトーンがさらに落ちた
「キース・アニアンの側近に、ミュウがいたんだ。僕らの仲間が。だけど彼はキースを庇って僕を攻撃した。説得したのに。結局、彼はキースを庇って…」
マツカのことだ、とフィシスはすぐに思い当たった。
彼の温和な思念を思い出した。キースを、彼は守ってくれたのだ。彼の思いが遂げられた最期であったようにと、フィシスは祈った。
「僕がキース・アニアンを殺そうとしたのは、僕なりに彼がマザーの鍵だと感じていたからなんだ。
彼の存在自体からは、強力な威圧感も受けた。それをミュウに対する憎しみだと思ったんだ。
排除しなければ、僕らにとってとてつもない脅威になる気がした。危機感に駆られて、僕は居ても立ってもいられなかった」
ベッドの上で膝を抱えて語るトォニィの大きな背中を、フィシスは見守った。
616 :
天体の間:2007/12/02(日) 14:29:55 ID:KFGdfci/
「だけどあの日、最下層までグランパを探しに行ったとき、キースはグランパと心が通い合っていたみたいだったよ。なんだか二人は…戦友みたいだった」
「そう…。二人に最後に会ったのはあなただったわね」
「うん」トォニィはうなずく。「二人とも酷い怪我をしていて。グランパが僕に補聴器を継がせようとしているとき、キースは僕に声を掛けてきて…」
歯切れの悪い様子で、彼はいったん言葉を切った。
「…僕が彼の側近を殺したのに。彼を、何度も殺そうとしたのに、穏やかな口調で『若者よ』って」
若者よ。
それが自分にとって、キース・アニアンの最後の言葉になるのだとフィシスは思った。
地球にはメギドというあの兵器が落ちて、地殻変動が起こり、すべての地表が12時間で業火に包まれた。
住民の3分の2以上の命が失われたと聞いている。
3ヶ月経った今、地球の表面が急速に冷え固まっているという報告がこの船にも届いた。
何がどうなっていくのか、誰にもわからない。
自分たちがどこへ向かっているのかも。
『若者よ』。
フィシスは涙を飲み込んだ。
それは希望の方向を示す言葉だった。
「もう一つお願いがあるんだけど」
階段を降りる手前で振り返り、トォニィがためらいがちに切り出した。
「あなたの記憶のその星を、僕も見せてもらいたいな」
「ええ…トォニィ」
フィシスは微笑んで手を差し出す。トォニィと指を絡めて手のひらを合わせ、静かにあの星に思いを馳せる。
星の海から始まる旅が、青い輝きを放つ星に至るまで、トォニィは感嘆の声を上げ続けた。
そして青い星の前では誰もが同じように無口になる。
ジョミーも嵐のように猛々しく自分を抱いた後、眠りにつく前にいつもこの星を求めたものだったとフィシスは思い出す。あのひと時こそが彼にとって真の休息であったのだろう。フィシスはそう信じている。
やがて目を開けたトォニィは、瞳に輝きを溜めていた。
「…ありがとう。本当に美しい星だね。また見せてほしいな」満面に笑みを浮かべ、手を振りながらトォニィは階段を下りていく。
可愛いトォニィ。フィシスは手を振り返した。
この部屋を出たら、彼にはソルジャーの重責が待っている。
「あなたも降りるでしょう、ノアへ。カナリアたちを送ってあげるよね」階段の途中で彼が叫ぶ。「きれいな星だよ、あなたのその星にはかなわないけれど」
「…少しだけなら」
ノアという星はなぜか苦手だった。青いけれど、あれは地球ではない。
地球があんな姿になってしまった今、自分の居場所はこの船をおいて他にないとフィシスはあらためて強く感じていた。
自分の魂が安らげるのは、ここだけだ。
フィシスはトォニィを見送る。
若者はドアを通り、勢いよく外の世界へ駆け出していった。
617 :
その星の名前:2007/12/02(日) 14:37:00 ID:KFGdfci/
次、行きます。
これはやはり
>>240ーと
>>321−のキースを読んでおいていただけると
よくわかるかと思います
実は行き当たりばったりで展開してきた割にはなんとかまとまったかなー
大量投下になっちゃったけどもう書いちゃったから
なんかスッキリしたくてwwごめん
これで完結です
行っておいでよ、後で迎えに来るから。
トォニィはそう言ってわたしを笑顔で送り出した。並んで立つスタージョン大佐が、同じく笑顔でうなずいていた。
一人で廊下を先へと進み、突き当りの部屋を目指す。
『何も覚えていないのです、ステーション入所前のことも、後のことも』
スタージョン大佐の言葉の意味を考える。
『10時間以上、大量出血による低酸素状態にありました。医師によると、脳の損傷によって失われた記憶が戻る可能性は少ないだろうということです。
でも彼は身体のリハビリを続ける一方で、新しく与えられた知識を食物を摂取するかのように吸収し、習得し続けています。
まるで知っていることを思い出しているようなスピードなのでわれわれも驚いているのですが、それも医師たちは否定するのです。あくまでも彼は、新しく覚えているのだと…』。
それならばわたしを覚えているはずが無い。
病室のドアの前で、わたしはためらった。
地球で彼を訪ねたときも、こんなふうにドアの前で逡巡したのを思い出す。
3ヶ月余りしか経っていないのに、何年も前のことのようだった。
部屋に入る勇気を、あらためて自分に問う。
彼がわたしの姿を覚えているとしても、それはわたし自身ではなく、わたしの姿をした他の何かかもしれない。
それでもいいと、答える自分がいた。
失われたと思っていた命が生きて今ここにあるのなら、たとえわたしが忘れ去られていても、彼の姿を認めたい。
彼が無事であるとこの目で確かめて、船に帰ろう。
喜ばしい気持ちと共につらい決断を下すような思い切りを、胸に刻む。
そうしてわたしは、前へと踏み出した。
レースのカーテン越しに差し込む午後の陽光にまどろんでいたところへ、微かな気配が訪れた。
目を開けると、彼女がベッドの脇に立っていた。
「あなたは…」
長い金髪の女は、目を伏せたまま私に向かって微笑む。
だが私には彼女が泣いているように見えた。
私は彼女を知っている。それは確信だった。
目覚めて以来、私はすべての記憶を失っていることに強い不安を感じてきた。
スタージョン大佐を始め、あらゆる役職や立場の人間がこの病室を訪れて、過去の私について多くを語っていった。
経歴、人となり、交流のあった者とのエピソードの数々、そして私の仕事について。
見知らぬ事実が私の前に大量に積まれ、世界として構築されていく。
何一つ思い出せないばかりか、それらについてすぐに馴染むよう求められているのがわかると、いっそのことまったく違う人間に生まれ変わったことにしてもらえないだろうかと考えることもあった。
何を聞いても何を見せられても、私は昔の私の片鱗も、自らのうちに取り戻すことができなかった。
しかし彼女のことは違う。
初めて、自分の心が動くのを感じた。
感情が訴えた。
私は彼女を知っている。
彼女の姿に、鼓動が高まった。
618 :
その星の名前:2007/12/02(日) 14:38:04 ID:KFGdfci/
「あなたは誰だ」
彼女の唇は開かれない。
代わりに大粒の涙がはらりと両頬に流れ落ち、彼女は手で口元を押さえて後退った。
「待ってくれ」声が上ずった。私はベッドから身を乗り出して、彼女のその手を掴んだ。
初めて会う人間には無礼な振る舞いかもしれない。しかしそれが自分にとって、彼女に対する自然な動きだという気がした。
「なぜ語らない」
ベッドに彼女を腰掛けさせる。彼女は手を預けたまま顔を伏せた。
その手から伝わってくる温かな光。
「あなたは…ミュウか」
知っている。確かにこの温かなものを、受け取っていたことがある。
「名前を教えてほしい。あなたのことを思い出せそうな気がする」
「…あなたはわたしの名前を知らなかったかもしれません」
「名前を知らなかった?」その声をよく知っているのに。
「そんなはずは無い…。何度も会ったことがある気がする。私はあなたをよく知っている」
「…2回です」濡れた頬を上げて、彼女が私を見る。「2回だけ、会ったことがあります」
「2回だけ?」それが自分にとって、どれほど強い印象を残す経験だったのだろう。
「その時のことを話してくれないか」
しかし彼女は首を振って立ち上がり、私から離れようとした。
掴んだ手が伸ばされる。
「あなたが生きていると知って、ひと目会いたかった。それだけなのです」
「待て」
ベッドから出て、彼女の手を引き寄せた。一瞬にして彼女が腕の中に収まる。
自分のとった行動の大胆さに私自身は驚いたが、彼女は拒まなかった。私の胸に拳を揃え、うつむいて顔を隠した。
「教えてくれ」金髪に隠れた耳に向かって囁く。「あなたを見ていると胸が痛くなる。私にとって大切な存在だったはずだ」
「思い出さないほうがいいこともあるでしょう」彼女の声が泣いている。「すべての記憶がいい思い出とは限らない」
「あなたのことはすべて思い出したい」
自分がどうするつもりなのか予想がつかなかった。だが感情がこれほど動くことは、目覚めて以来初めてのことだった。
その流れに従う以上に自然な成り行きは、ないように思われた。
「語ってもらえないのなら、こちらに聞こう」
彼女の顔を仰向けさせ、唇を重ねた。
この唇の柔らかさを覚えている。
一度離して、もう一度重ねた。今度は二人の舌が絡まった。
ベッドに押し倒し、上から抑え付けるように深く舌を入れて掻き回す。
そうだ、自分は前にもこのように荒々しく、彼女を上から押さえ込んだことがある。
服を脱がそうとすると、彼女が手をそっと私の肩に添えた。起き上がり、私に背を向けてするりと服を落とす。豊かな金髪の影に、白い肌が覗く。
私は壁面のスイッチに触れてドアをロックし、自分の寝着を脱いだ。
彼女の背に手を伸ばし、後ろから乳房を揉み上げる。
「ああっ…」彼女の上げる声に、私も高揚する。
これは確かに、私の知っているものだ。
自分の内側に、確実なものを得た喜びが広がった。
619 :
その星の名前:2007/12/02(日) 14:39:58 ID:KFGdfci/
ベッドの上に座り、彼女を後ろから腕に抱えて、激しく唇を合わせる。
何をどうすべきか、私の手が知っている。唇が、舌が覚えている。
仰け反る彼女の胸と足の間に指を伸ばして、それぞれのつぼみを同時に刺激した。
彼女の喘ぎ声をすべて唇で塞ぐ。
彼女の身体は小刻みに震え、わたしの肩にしがみつく彼女の細い指には力がこもる。
我慢できなくなってきているようだ。
彼女の身体の反応がすべてわかっていた。
それを思い出せるという喜びが、私の興奮に拍車をかける。
彼女の身体のどこもかしこもが、触れるたびに私の感覚を呼び覚まし、記憶を語りだす。
甘い思い出が、彼女の身体の地図となる。
この身体は、かつて私のものだった。
彼女の片足の膝の裏を持って、上体を仰向けに横たえ、足の間に顔を寄せる。
陽光の中に咲く花を、懐かしい気持ちで眺めた。顔がほころぶのがわかる。
愛しい花。その蜜が香る。
ふっと息を吹きかけた。
「ああっ、ん…」
そうだ、そういう声を上げるのだ、お前は。
自分が彼女を「お前」と呼んでいたことを思い出す。
そうして舌を伸ばし、その蜜を受けた瞬間、電撃のような快感が全身を駆け抜けた。
と同時に、鮮烈な映像が自分の中によみがえる。
なんだ、今のは。
自分が、彼女を乱暴に扱っていた。彼女を殴り、彼女の肌に歯を立てていた。
私は自分の頬に手を当てた。
ひとつ思い出すと、様々な断片が水底から浮かび上がるように現れて、それぞれの場面を映し始めた。
暗く冷たい闇が、足先から立ちのぼって私を包んだ。
彼女が私の様子に気づいて、上体を起こす。心配そうに私の顔を覗き込み、温かな手を伸ばしてくる。
「私はお前を傷つけるために抱いたことがある」
自分の声が、遠くから聞こえてくるようだった。
「どうしてそんなことをしたのか…自分が何を考えていたのか、それが思い出せない」
彼女が膝を立てて、私の頭を温かい胸に抱えた。
白く柔らかい乳房に、私は額を押し付けた。
「わたしは傷つかなかったわ」
頭上から、彼女の静かな声が降ってくる。
「初めは、確かにあなたは優しくしてくれなかった。でも後から思い返すと、わたしはあなたにどんなふうに扱われてもそれが嫌ではなかったの。本当です。
だからまた、あなたに引き寄せられるように会いに行った。二度目に会ったときのあなたはとても優しくて、わたしは嬉しかったわ」
胸に染みた。
目を閉じると、涙が零れ落ちた。
620 :
その星の名前:2007/12/02(日) 14:40:46 ID:KFGdfci/
「あなたが優しくしてくれたことが、わたしには宝物のような思い出だった。あなたに二度と会えなくてもその思い出だけでいいと思っていた。でもあなたがこうして生きていて、また会える日が来るなんて」
彼女から溢れる明るさが、穏やかな温もりと共に私を包んで闇を押し流す。
それは彼女が感じている幸せなのだ。その感触も、ひどく懐かしかった。
「私の病室を訪れる誰もが、私の過去について賛辞しか口にしなかった。だが私の頭のどこかで何かが、そんなはずは無いと告げていた。そのとおり、私は残酷な人間だったのだな。私によって傷ついた人間は、少なくはないのだろう」
彼女が私の頬を手で包んで仰向かせ、まぶたに片方ずつ、ゆっくりとキスをする。
目を開けた。
私は彼女の流れ落ちる金の髪に包まれ、燦然と輝く光の中にいた。
穏やかさを浮かべた彼女の白いおもてが、私を見下ろしている。
「私は、お前、と呼んでいた」うわ言のように呟いた。
「そう呼ばれるのが好きでした」彼女が微笑んだ。
「お前のことを美しいと言ったことがあるだろうか」
「いいえ」
「…綺麗だ」彼女の腕を引いて、唇を合わせる。
「愛しているとは?」腰に手を回して抱き寄せた。
「…一度だけ」彼女が頬を染めた。
明るい室内で互いの裸体を晒している今、何をいまさら恥ずかしがることがあるのだろう。彼女の反応が愛しかった。
「愛している」窓からの光を受けている彼女の顔に、そう告げる。
ずっと愛していたはずだ。初めて会ったときから。
なぜもっとそう言わなかったのか。
力を込めて抱き締める。細い身体の形を、私の腕が覚えている。
「言葉がすべてではないわ」彼女が言う。「以前のあなたは心にずっとガードをしていたけれど、表情や行いの中にわたしを愛しんでくれているとわかることがあったの。それを見つけると嬉しかった」
私の背に添えられた彼女の手のひらが、熱を帯び始める。
柔らかい思念が私たちを包んだ。
彼女の頭を引き寄せ、金の髪に顔を埋める。頬擦りすると、彼女がさらに身体を寄せてきた。
そっと彼女を横たえる。首筋に舌を這わせ、乳房を愛撫する。
彼女があの声で喘ぎ始めた。
舌で彼女の形をなぞる。時間を掛けて、彼女の全身を味わった。
これからも私の女でいて欲しい。
そう熱く願いつつ、足を開かせる。
「私の考えていることがわかるか」挿入しながら問い掛ける。
「…わかるわ」恍惚と酔い、喘ぎながら彼女が答える。
彼女の両足を肩の上に担いだ。可能な限り力強く、彼女の子宮に打ち込んでいく。
身体を二つ折りにされた彼女の息は荒く、締め付けはきつくなって、私も限界に近づいた。
月光の中で、彼女を同じように抱いたことを思い出す。
あの時の自分の、彼女の身体に焦がれる熱い思いがよみがえった。
だが身体だけではなかったはずだ。
汗を光らせ、金髪を振り乱して輝く彼女を、愛しいと思う。
お前のすべてを愛している。
優しい思念、私を包む光と温もりのすべて。
お前を愛している。
この思いは伝わっているだろうか。
「…伝わっ、て、いる、わ」彼女が懸命に答える。
私たちは共に絶頂を迎え、微笑みとキスと高揚の嵐の中でその頂を越えた。
621 :
その星の名前:2007/12/02(日) 14:41:30 ID:KFGdfci/
窓からはオレンジの光が差し、夕暮れが近いことを告げている。
「もう帰らなくては」弛緩した身体を私に添わせていた彼女が、小さく呟いた。
肩を抱き寄せ、金の頭に唇を付ける。
彼女は私の胸に手を置いて、それからのろのろと上体を起こした。
その腕を掴んで、また胸に抱く。
「だめ、迎えが来ることになっているの」彼女は再び起き上がり、私の首の横に片手をついて、横たわる私を見下ろす。
金髪が流れ落ち、見つめあう私と彼女の顔がまたしても金色に包まれる。
腕を伸ばして、その頬に触れる。彼女が微笑んだ。
心が震えた。
「…行かないでくれ」
彼女の顔に寂しい色が差す。
「お前に会うにはどうしたらいいのだ」
彼女は答えない。
「まだ名前を教えてもらっていない」
金髪が遠ざかり、白い天井が見えた。
起き上がり、すばやく彼女の腕を引いて組み敷いた。
「いや…やめて」
「もう会わないつもりなのか」深く口づけた。乳房を揉みしだくと、すぐに乳首が立つ。
「だめよ…やめて」
喘ぐ彼女をさらに責めたくなる。彼女の手を掴み、私のペニスを握らせた。
「ああ、だめ…」
私の感情が膨れ上がるように彼女の手の中で急速に大きくなるそれが、次にどうなるのか彼女にはわかっている。
「やめて、立てなくなるわ」
「そうさせてやる」
「いやあっ…」
哀願するような切ない表情が、さらに私の欲望を掻きたてる。
広げた腕を上から抑え付けた。彼女の顔を見下ろしながら、怒りに膨れた強大な欲望を真っ直ぐに挿入する。
「ああっ…」刺し貫かれる衝撃に、彼女の上体が仰け反る。
そうだ、私は残酷な人間なのだ。
お前を破壊したい。
そしてお前のかけらをすべて、私の中に収めたい。
「私の名前を知っているはずだ」激しく突き上げる律動に、彼女と私の快感が共鳴している。「私の名前を呼べ」
「…キース」
苦しげな息遣いの下で彼女が私の名を口にすると、胸に喜びが湧いた。
「もっとだ。もっとはっきり呼ぶんだ」
「キース…ああ、キース」
喘ぎにあわせて自分の名前が呼ばれるのは、心地よかった。
「お前は私のものだ」私も言葉で返した。「お前を放さない。何があっても」
彼女の悦びが、慎ましい金の光になって私の目の前に広がる。
私はその光の中で誓いを捧げながら彼女を突き続け、彼女の中に私の持てるすべてを注ぎ込み、炸裂させる。
622 :
その星の名前:2007/12/02(日) 14:51:19 ID:KFGdfci/
足に力が入らない。
身体が鉛のように重かった。
拒んだ後も何回も求めてくる彼に、何の抵抗もできなかった。
けれど、その度にわたしの幸福感が強まった。
彼に何度も打ち込まれた子宮が熱い。
わたしの体内に残っているであろう彼の残滓をも愛しくて、足の間から流れ落ちることが恨めしかった。
彼の痕跡がわたしの身体に残ることはない。
わたしはまた白い身体に戻ってしまう。
「行ってはいけない」と彼が言う。「お前は求められれば与えてしまうだろう。お前を他の男に抱かせたくない」
彼の腕がわたしに身体に絡みつく。
わたしの帰るところは今はもうあの船しかないのだと感じていることを、彼には伝えない。
以前はあの青い星に帰るのだと思っていた。ノアというここではなく、わたしが夢見るあの星に。
「その星は…」わたしの思念を受け止めた彼が、驚いてわたしの顔を覗き込む。「もう一度見せてくれ、その星を」
「あなたにもあるでしょう、同じ記憶が」わたしはゆっくりと彼の手をとる。
男たちに、何度こうしてこの星を見せたことだろう。五本の指を絡めて、二人の手のひらを合わせる。
「あなたも思い出して。あなたの中にある青い星を」
彼が目を閉じ、イメージを浮かべながら語りだす。
「あらためて覚える知識以前に、この星の記憶が私の中にあった。そしてこれは地球だという気がしてならなかった。
実際の地球とは似ても似つかないというのに。どうして自分はこんなものを見るのか、どうしてこれを地球だと自分が思うのか、ずっと不思議だった」
「よく見て」
やがて彼の顔に、神秘に打たれた驚愕が浮かぶ。
「星の角度ひとつ違わない。どうしてお前と私が同じ映像を記憶しているのだ」
わたしはもう片方の手のひらを、彼の腹部に走る真新しい傷跡に滑らせる。
あなたはあの地の底からよみがえった。
わたしの元へ帰ってきた。
この奇跡が導く先は、どこへ続いているのだろう。
すると突然、わたしの脳裏に真実が閃いた。
ああ、このようにわたしたちは生きていくものなのだ。
得心による安らぎが、わたしの中で静かな波紋のように広がっていく。
「話してくれ、一体…」
「あれはわたしたちの未来」占っていた頃のように、わたしの声で語られる言葉が力に満ち、この世の理となって光り輝き始めるのを感じる。
「わたしとあなたは、あの地球が現実となる未来を生きるために作られた二つの個体」
「未来?」
「わたしとあなたが行き着くところ」
この星の映像は、わたしたちが互いを見出すための信号であったかもしれない。
わたしはあのとき見つけた、あなたを。そして運命の輪が回り始めた。
「一緒に生きてくれるのか」目を開けて、彼が言う。「私と共に」
計算どおりに作られたであろうわたしたち。
宇宙の端と端に分かれて生きていたのに、導かれてめぐり合い、離れ、互いに想いを掛け合って、今はここにいる。
向かい合う二人の間の、指を絡めて握り合う両の手に、深い思念が込められる。
「見て」
寄り添うわたしたちの心に応えて、その二つの星が今、重なる。
わたしたちの未来がひとつになる。
青く輝く美しい星、テラに。
天体の間
その星の名前
以上です・・
…おわった!!
占領しちゃってゴメン、すっきりした!
初めはジョミー編で書いたみたいにフィシスがバトンみたいに
都合よくソルジャー間を継承されていく話にしようかと思ってたんだけど
みんなの反応で「黒い影」が話題になったからキース編を書いてみて、
「マツカが来るのか」と書かれたからマツカ編を書いたりしていたら
なんかフィシスが好きになっちゃってw
もう俺の嫁ですwwでこんなことに。
付き合ってもらってありがとうございました。
でもみんなの書き込みがなかったらこの話はこうならなかったので
この完成は皆さんのおかげですw
ありがとう、とても楽しかった
今後は他の人の応援がんばるよ
お世話になりましたー
このスレの職人さんはみんな文章の上手い人たちばかりで、
スゴイなーって思いながらずっとスレを追わせてもらってる。
そして女キャラびいきでフィシススキーかつキーススキーの自分は、
やっぱり一番623さんのSSにもう悶えて萌え萌えさせてもらいました。
エロくて切なくて希望が感じられるお話、本当にありがとうございました。
623さんのSS読めてよかったです。真剣に感謝。
ほんっとフィシスは623の嫁だ、大事にしてやってくれwww
このスレのおかげでブルフィシ、ジョミフィシだけじゃなく、キスフィシ、キススウェナ、
マツフィシもうなんでも好きだ!
>>605はトニフィシの話かな?がんがって。
wktkで待ってる
>>623 乙でした!
よもやエロパロ版で感動にむせび泣く日が来るとは…。
壮大な物語のENDを書いてくれて本当にありがとう!
>>623 そんな、これが最後なんてっ
もうひとつ大事なやつ、忘れてやしませんかwktk
フィシス嫌いだったけどもうちょっと見たいww
ブルー絡み大大キボン
ここのすごさはどーよ!!ってかんじだ
どの話しも素晴らしすぎる すごいぞ、このスレ
>>606 続きを待ち望んでいた一人です。超乙!!!
期待を裏切らず、もうサイコーーーーに萌えさせてもらいました
シリアスなのに甘いベッドの雰囲気がたまらないよん
大人なキースいいなあ!またぜひお願いします
>>623 エロなのに感動したよ〜!
もう一回全部読み直してまた感動
超乙でした!
「君歌う緑の地 3」
「----- 今日ここに来たのは、あんたに聞きたい事があるからだ。」
言外に、お茶を飲んでくつろぐ為じゃないと匂わせたつもりだったが、相も変わらず柔らかな笑みを浮かべる彼女の表情からは、
僕の意図を理解したのか否かを読み取ることは出来なかった。
「最近、ツェーレンの様子がおかしいんだ。」
今は失われてしまった、赤く美しい星。僕たちの故郷、ナスカ。
そこで、ミュウの歴史上初の「母体出産」で生を受けた7人。
僕たちの、頑強で完璧な身体と、強大な“力”は、それまでのミュウには持ち得なかったものだった。
しかし、その“力”が、同胞達から、疎まれ恐れられる要因となったのだから、皮肉なものだ。
その後、シャングリラで同じように母親の胎内から生まれた赤ん坊達は、一応健康体ではあったものの、僕たち程の力は持っていなかった。
いつからか、僕たち7人は「ナスカの子」と呼ばれ、特別視される存在となっていた。
人間達との戦いで、タージオン、コブ、そしてアルテラの3人を失い、今や4人となってしまった僕たち。
思念の乱れは即、チームワークに影響を及ぼす。
殺戮と破壊が目的ではない内乱制圧とはいえ、一瞬の隙が命取りになるのには変わりないのだ。
ツェーレンの異変に最初に気付いたのが、約2ヶ月前。
人類軍との共同作戦で、さる小惑星で出没するテロリスト集団の鎮圧に成功し、帰路に付いている時だった。
一人シートにもたれ、ぼんやりとあらぬ方向を見ては時折ため息をつき、こちらの呼びかけにも、すこぶる反応が鈍い。
そうかと思うと、いつも以上に元気にはしゃぎ回り勢い余って、休憩室の壁をぶち抜いたり。
任務中に何かあったのか、と問いただしても「別に」とだけ答え、さりげなく目を逸らすばかりで。
オヤエには「乙女心に土足で立ち入るものではありません、ソルジャー。」なんて訳の分からない事を言われるし。
実際、彼女の思念を読み取ろうにも、巧妙にシールドを張り巡らしてあって、文字通り「打つ手無し」なんだが。
「あんたは彼女の“名付け親”だろう。何か彼女から聞いていないか?
シラを切ったって無駄だぞ。昨日この部屋からツェーレンが泣きながら出てきたのは知ってるんだ。」
もう誰一人、失う訳にはいかない。失いたくない。
もどかしいまでの無力感と、それを認めたくない焦りが、僕を突き動かす。
でも、目の前の女の表情には、一筋の変化も見られなかった。
「ええ、確かに昨日ツェーレンはここに来ました。
---------- でも、女同士の話ですので。」
両目の奥が、かっと、熱くなった。
「------- ああ、そうだろうさ。僕だってツェーレンから無理矢理聞き出そうなんて思っちゃいない。
あんたから聞き出しゃいいんだからな。----- 喋りたくなきゃ、身体に聞くだけだし。」
長く忘れていた、暗くて熱い感情の波が、僕の奥底からごそり、と音を立て起き上がる。
他の方の、可愛いトォニイと比べるとちと気が引けますが、とにかく投下(汗)
>>623 お疲れさんでしたー!!
もう終わっちゃうなんて寂しいよー
自分もブルーとの絡みをちょっとみたいww
>>467〜でちょっとブルーが出てくるよね?
フィシスとの関係が気になってたんだ
是非!!番外編でお願いします!!
>>628 漢だトォニィ!!いけーーー
連載っていいな
だんだん盛り上がってきててwktk
>>623 超乙!
この後キースとフィシスが一緒に暮らし始めたら
毎日どんだけエロい生活なのか考えて萌え萌えだ・・
多忙で留守がちなキースは間男対策に苦労するとかw
また何か頼む!
>>630 養子もらうなら女の子じゃないと駄目だな
息子じゃ危ないだろw
>>623 乙!!大ファンです!この圧倒的な読み応え、読後の充実感は
素晴らしすぎで・・嬉しいです。
やはりナスカの魔女の話もそうだったんですねー。
ということはナスカ以降ジョミーとフィシスは・・。でも今回
トオニイが優しい男に成長したことがわかって感慨深い。
初めはキースのこともマツカのことも想定外だったなんて驚きです。
こんなに素敵にまとめることができるなんて、本当に凄い。
一番泣いたのはフィシスがマツカに「私を殺して」と言ったところ。
そしてブルー対キース、その後の二人・・何もかも凄くて、脳内で
これが公式になってます。
623さんに触発されてます。また、そういう人多そうですね。
願わくば番外編ででも、読めれば嬉しいです(贅沢ですが)
見た目父娘のようになって苦悩するキース・・本当にどんだけ
フェロモン出してるんだかこの二人、で非常に大好きです。
(目覚めさせていたもらいました。ありがとう!)
>>606 gj!!
女の扱いにめちゃめちゃ慣れてるっぽいキースに萌え萌えですた
>>623 すごくよかった、何度も読み返してます前の話も。
自分も公式にさせてもらいます!!
でも共通の話題として他の人と話せないのが残念で・・
もっと623さんの世界に浸らせてください!
軽いエピソードみたいのでもなんでもいいのでゼヒ読みたいです
ハーレイ編も、長老たちが一線を退いていくことを暗示しているんですよね?
なんかああいうのもいいと思います!
これ読んでもらえているといいなあ
623さん、エロパロパロ?でもエロなしでOKですよ!!
・・ニナって二ナジョミでもいいのか?
「君歌う緑の地 4」
そのまま硬い床に叩きつけても構わなかった。
しかし、ミュウ第一世代の記憶を持つ唯一の存在を失うのは、さすがに痛い。
荒れ狂う思念の波の中で、かろうじて保った理性の欠片が、女の身体を寝台の上に“移動”させた。
清潔だがいたって簡素なベッドの上に放り出された華奢な身体が、シーツの海に沈み、そして豊かな髪を金の花のように広げながら、ふわりと浮き上がる。
「ツェーレンの名付け親ということに免じて、拷問だけは勘弁してやろう。
もっとも、あんたからモノを“聞き出す”のは造作も無いことだけどね。」
その言葉に初めて頬を強張らせた女の反応に、胸の中がぞくぞくと波打った。
もっと、慌てふためけばいい。見苦しく泣き喚けばいい。
成す術もなく横たわる女を見下ろしながら、僕は邪魔で暑苦しいマントを脱ぎ捨てた。
心をまともにガードすることもできず、結果、肌に触れた者に、己の思考を垂れ流してしまう女。
ミュウでないという以前に、その心の脆さとだらしなさが許せなかった。
ツェーレンの一件を利用して、長年積もった鬱屈を晴らしたい自分の狡猾さをとりあえず思考の隅に押しやって、僕は支配者の笑みを、口元に乗せる。
「服が、邪魔だな。」
言い終わらぬうちに、女を包み飾る衣服と装飾品が瞬時に消え、部屋の片隅に小山を作った。
「いけませんソルジャー!お止めになって!」
蒼ざめた唇が悲鳴を上げる。
自分自身への危害よりも、ツェーレンとの記憶を読まれるのを恐れていることがありありと分かる反応。
それすら、今の僕にとっては怒りの燃料でしかない。
「うるさい。」
吐き捨てるように呟いて、僕は、我身を庇うように折り曲げられていた女の四肢を大きく左右に開き、思念の鎖でシーツに固定した。
「この部屋にはシールドを張ってあるし。助けを呼んでも無駄だよ。
アルフレートが戻ってくるのも約3時間後だからな。諦める事だ。」
跳ね上がりそうになる語尾を密かに抑えながら、僕は殊更ゆっくりと彼女の身体に手を伸ばす。
お前の、その取り澄ました面の皮を引き剝してやる。
僅かに施された自分の居場所にしがみ付くことしか出来ない、惨めな姿を晒すがいい。
お前など、怖いものか。
怖いものか!
そして。
不規則な呼吸に激しく上下する、白く盛り上がった胸に右手を沈めたその時。
女の全身から甘い香りが立ち上り、僕を包み込んだ。
-------- しまった!
取りこまれる。
自分の失態に気付いた時には、もう、遅かった。
お子ちゃまなので、服の脱がせ方も情緒ゼロですトォニィ(笑)
いいぞいいぞ
WKTK
>>636 ニナジョミの方がしっくりくる漢字
明るいセクロスしそうだな
ニナが必死でソルジャーにご奉仕するといいよ!!
「ねーこんなのどうですかーソルジャー」
とか言いながらあんなことやこんなことを
いろいろ試してくれちゃうニナw
・・ほ、欲すぃーー!!!
ニナジョミはきわめて健全な希ガスw
ジョミーは幼女ニナを見てるからセックル時はどれだけ成長したかよくわかるな
「君歌う緑の地 5」
まばゆく色鮮やかな無数の光球が、目の前を凄まじいスピードで通り過ぎてゆく。
あるものは、焼けつくような熱を帯び、またあるものは肌を凍らせる冷気を発し、僕の脇を掠める。
100年近く蓄積された、“記憶”という名の膨大な情報の渦。
その奔流に逆らって、僕は突き進む。
女の精神波に同調したばかりに、逆に取りこまれてしまったが、どのみち必要な情報を引っ張り出すつもりだったから、かえって手間が省けたというものだ。
時折、今は失われた懐かしい声と気配に惹かれそうになる自分を叱咤しながら、目的を見失わぬよう、意識を集中する。
「どこだ?ツェーレン!」
僕たちは、同じ故郷を持ち、同じ境遇に置かれた兄妹。
この女に話せて、僕に話せない事などあるものか。
噛み締めた奥歯が、ぎりっと音を立てた。
やがて、研ぎ澄まさせた聴覚が、微かな泣き声を捉えた。
僕のよく知っている声。でも、初めて聞く、胸を締め付けるような泣き声が。
そして目の前に、丸く淡い縁取りを施したビジョンが現れた。
最初に見えたのは、金色の巻き毛。
次第に明瞭になる泣き声に合わせ、くせの強い金髪が細かに震えている。
ツェーレンが、誰かの膝に顔を伏せ、泣きじゃくっていた。
「“ティンカーベルみたいだ”、って言ってくれたの。
皆、怖がっているのに、あの人だけがあたしのことを奇麗だって言ってくれたのに。」
“あの人”って、誰だ?共同戦線を張った、人類軍の野郎か!?
しゃくりあげるツェーレンの髪をふわりと撫でる白い手が映る。
「あたしも、最初に会った時から好きだったの。----- なのに・・・」
顔を上げた彼女の、涙に濡れた紫の瞳に映る、よく知った白い顔。
ああ、そうか。これはあの女から見た映像なんだ。
女の膝に縋りつきながら、ツェーレンは続ける。
「やっと、殺し合いなんかしなくてもよくなったのに。大好きな人が現れたのに。
パパと、ママみたいになれると思ったのに。」
笑ったつもりの顔が、くしゃりと歪んで。
「ドクターが教えてくれたの。
あたしには、赤ちゃんを産める機能が無いんだって!
あたしだけじゃない、ペスタチオもタキオンも、------ トォニィも。
ナスカ生まれの子は皆、生殖機能に欠陥があるんだって!」
ツェーレンの叫びが、胸を貫いた。
同時に、脳裏に一つの言葉がよぎる。
「対価」
この異常ともいえる、強大な能力の為に支払った“対価”が、これだというのか。
僕たちは、次代に繋ぐことのできぬ命。花も実も生み出せぬ存在。
アルテラは、何も知らぬまま、逝ったのだ。
すみません、妙な展開になってきました。
エロエロはもうしばらくお待ちください。
「あの人」って人類の誰だろうwktk
続き、楽しみに待ってるよ!
人類と接触するチャンスは中田よね?
いがいとシドとかハーレイとか?
早く続きwktk!!
本当にここはエロパロ版なの?て位クオリティの高い話が続いて嬉しいお
>>644 続き脂ギッシュで待ってます
「君歌う緑の地 6」
「他の皆には、絶対話さないでって、ドクターにお願いしたわ。
ペスタチオはまだ小さいし、タキオンはあたしよりずっと大変な仕事をしているし、トォニィはソルジャーなんだし。
------ “こんなこと”で、心を乱したりしたら、命に関わる、でしょ?」
涙に濡れた頬が、必死に微笑みの形を作る。
彼女は、全部一人で背負い込むつもりなのだ。
何が“ソルジャー”だ。------ 同胞の心ひとつ守れないなんて!
ごめんよ、ツェーレン。
僕なんかより、君はずっと強い子だね。優しい子だね。
あれほど勢い良く煮えたぎっていた感情が、みるみる冷えて小さくなってゆく。
自省の波が僕を押し流し、2人から引き離そうとしたその時だった。
「では、“彼”の事は、どうするのですか?ツェーレン。」
“ここ”に来て、初めて耳にした女の声に、思わず心臓が跳ね上がった。
「あたしの気持ちは、変わらないわ。あたしは彼が大好き!
でも、もう……諦めなきゃならない。」
「何故?」
白い指が、優しく頬の涙を拭う。
「だ、だってあたしは、ママになれないのよ!?
彼をパパにもしてあげられないのに!」
「でも、愛することは、できます。」
穏やかな、それでいて凛とした声が、凍え始めていた僕を捉え、包んだ。
「あいする、こと?」
初めて使う言葉のように、たどたどしくツェーレンが繰り返す。
「ええ、そうです。あなたは、彼があなたのことを好きだと分かったから、自分も好きになったのですか?」
「違うわ!そんなことない!
………それに、きっと私の方が先に好きになったと思うから。」
小さな顔が耳たぶまで真っ赤に染まった。
「本当に、彼の事が好きなのですね。」
こくりと頷くしぐさが、ひどく幼い。
「彼の心があなたから離れても?」
「………好きだわ、それでも!」
毅然と顔を上げたツェーレンは、初めて見るような大人びた顔をしていた。
その大きな瞳の中で、女が優しく微笑んでいる。
「それが、“愛する”ということですよ、ツェーレン。」
「でも、あたしにできるかしら?」
それでも残る小さな不安に、白い両手がそっと寄り添い、支える。
「大丈夫、この私にだって出来たことですもの。」
言葉も出ないツェーレンの驚きと、痛みが、僕に重なる。
見開いた紫の瞳の中で、女は静かに微笑んだまま、自分の下腹部に金の巻き毛をそっと押し当てた。
その瞬間、立ち上る、暖かな甘い香り。
ツェーレンの記憶と共に、僕は、より深い女の中に引き込まれていった。
応援、感謝・感涙・感激です!
今日中に、あと1回は上げたいのでがんばりまーすv
すげー!!
がんがれ、待ってるおーーーー!!wktk
「君歌う緑の地 7」
左手に感じる、柔らかく暖かな感触。
白い紗幕がかかった意識が少しずつ晴れ、本来の感覚が戻った時、僕は誰かの手を握っていた。
霞みの少し残る目を瞬かせると、視線の先に、自分の伸びた左手と、それをしっかりと握る白い手が映った。
足裏に不規則に当たるごつごつした感触で、自分が、どこか知らない所を歩いていると自覚した瞬間、つま先が何か固いものに当たった。
つまずき倒れそうになった僕を、その白い手は思いもかけぬ強い力で支えてくれた。
「だいじょうぶ?…もう少しだから、がんばって。」
透きとおった少女の声と、その小さな手にすっぽりと包まれている左手で、自分の身体が小さな子供に戻っている事にようやく気付く。
「君は、誰?」
少女は振り向くが、強い逆光で顔がよく見えない。
僅かな風に揺れる長い金の髪が、彼女の姿を光に縁取る。
僕の問いに、淡い微笑の気配だけを返し、少女は再び前を向き歩き出す。
やがて光に目が慣れて、自分の周辺の様子が確認できるようになった。
白っぽい上空から乾いた強い光線が降り注ぎ、どこまでも続く岩だらけの赤茶けた大地を焦がしている。
ツェーレンはどこにいるのだろう?
彼女の記憶と共に、女の深層に導かれたところまでは確かだったのに。このあいまいな世界の中では、自分自身の認識を保つのが、今や精いっぱいだ。
「どこまで行くんだ?」
いちど振り向いたきり、後はただ無言の背中を見せるだけの少女に業を煮やし、声を尖らせた刹那、生々しい血の匂いが鼻孔を掠める。
少女は裸足だった。
そしてその白く細い足は無数の傷に蔽われ血にまみれていた。
「おい!あんた怪我してるじゃないか!」
「だいじょうぶ。へいきよ。」
驚愕と気付かなかった自分への憤りに、思わず叫んでしまう。が、少女はこともなげに、振り向いた横顔で笑って見せた。
こんな荒れ地を子供が裸足で歩けば、どうなるか想像するまでも無い。
畜生!こんなチビでなけりゃ、この子を背負ってあげる事だって出来るのに。
己の無力さが、悔しくて、悲しくて、胸が痛くて。
「泣かないで、----- ほら、あそこよ?」
よほど酷いべそ面をしていたのか、優しいいたわりと導きの声に顔を上げると、少女の細い指先が指し示す先に、一本の木が立っていた。
剥き出しの岩肌が点在する大地にぽつんと生えているその大木は、太い幹からしなやかな枝を勢い良く張り巡らせ、濃い緑の葉をぎっしりとおい茂らせている。
死と静寂の荒野で、そこだけが瑞々しい生命の息吹を伝えていた。
でも、僕には分かっていた。分かってしまっていた。
この樹は、花をつける事が出来ないのだと。だから実を結ぶこともないのだと。
「------ まるで、僕たちのようだな。」
木漏れ日に目を細めながら見上げ、呟く。
「何も生み出せない存在が、生きている意味が何処にあるんだろう。」
「あるわ。ここに。」
僕の傍らから、透きとおった声が、凛、と答えた。
緑の葉が作り出した優しい日陰の中で、白い少女が微笑んでいた。
豊かな金の髪と同じ色の大きな瞳に、僕の顔を映し出しながら。
白い指先が、すい、と上がった。
インナースペース描写は難しいのですorz
先が禿しく気になるww
ガンガレww
623です。
レス、ありがとうございました!!
いや、518〜書いたときはマジでキースは退場だと思ってた
(だって死ぬじゃん、みたいな)のに
なんだか書き込み見てると先を望まれている気がしてwww
というわけで518以降最後の2編はみんなの書き込みに従った結果だったわけで
自分的には対トォニィと対ブルーの2編書いて終わる予定だったのにそれがすべてお蔵入りwww
結局トォニィ可愛くなっちゃうしさーw
でもUPしたこれでみんなが楽しんでもらえたならよかたと思う
これからもがんばるよ、他分野だけど
まじでありがとな♪
楽しかった
これから書くとすればエロパロパロ?だからww
>>652 あ、623さん降臨されてる!
他分野ってテラじゃないの・・?(ノД`)
そうじゃないと信じたい・・
いつでも、何でも待ってます!623さんの作品大好きです。
>>652 べっ、別にお蔵入りになった対トォニイと対ブルーを読みたいとか
エロバロバロ投下して欲しいとか思ったりなんかしてないからねっ!!
自分は諸手をあげてお待ち申し上げ益田623殿w
当初からずっと肯定してきたのは自分です乙
623さんがいなかったら不完全燃焼だったことを思うと
いいから何でも来て下さい!!!
な感じです自分・・・守りますからいらして下さい是非。
感じてください、そういう人多いはず
言葉による力、信じたいです
商業主義にはうんざりです(涙
「君歌う緑の地 8」
「見て。」
細い指先が作り出す軌跡に乗り、どこからともなく飛んで来た1羽の白い鳥が、枝にとまり美しい声で歌い始める。
間もなく、その声に応えるように、もう1羽、大きさは同じ位で少し色合いの違う鳥がやって来た。
2羽はしばらく互いに鳴き交わした後、ぴたりと身体を寄せ合い濃く茂った緑の葉の中に姿を消した。
やがて枝の向こうから、複数のちいちいと微かな鳴き声が聞こえ出し、親鳥となった2羽は忙しく巣を往復する。
僕の足元を何か小さな生き物が走り抜けた。
そいつはナキネズミによく似た太い尾を揺らしながら、幹の上をらせんを描くように駆け登ると、枝の上にちょこんと座った。
姿の見えぬ幾つもの小さな羽音、さわさわと葉を揺する気配。
静寂に包まれていた荒野に、少しずつ“音”が加わってゆく。
命の、息吹の奏でる音楽が。
頬を撫でる風に微かな温かみと水の匂いを嗅ぎ取って、何気に上空を仰いだ僕の額に、ぽつん、と水滴が当たった。
雨か? -------- と認識する間もなく、その水滴はたちまち無数の雨粒となって僕たちに降り注ぎ始めた。
「……マントを脱いでくるんじゃなかった。」
隣に立つ少女くらいは濡れずに済んだろうに。改めて自分の“勢い任せ”な所を何とかしなきゃ、と思った。
「おい、あんた」
寒くないか?と続く言葉が喉に引っかかって止まる。
僕の隣で、僕と手を繋ぎながら、透明な雨粒に金の髪を光らせて、少女は嬉しそうに白い歯を見せ、笑っていた。
僕の肩の下で。
小さくなった?いや違う。僕の身体の方が大きくなっているんだ。
足元を見ると、赤裸だったはずの地面は柔らかな緑の草に覆われていた。
雨を吸い込んだ大地から立ち上る水蒸気の中、緑はゆっくりとその身を伸ばし、やがて色とりどりの小さな花を咲かせる。
少女の足の傷はいつしか消えていた。
「よかったな。」
僕の言葉と、少女の笑みと、雲の切れ間から射し投げられた黄金の光が重なった時、僕たちの背後から幾つもの小さな足音が近づいてきた。
ささやき声やくすくす笑う声、誰かが誰かを呼ぶ澄んだ声。
子供たちが互いの手を繋ぎ、またじゃれ合いながら転がるように、僕たちの横をすり抜け、大木の元に集う。
一人の少女と一人の少年が、僕に微笑んだ。
それは、とても、とても優しくて懐かしい微笑みだった。
「-------- ママ?パパ?」
僕の呼びかけに、微笑みは一層深く暖かくなって。
2人はしっかりと手を繋ぎ、光射す木の向こう側に消えてゆく。
今一度、微笑みの残像を僕に残して。
「------ ここは……あんたは……!?」
問いにならない問いに、少女は僕を見上げ、ただ静かに笑みを返す。
僕の腰のあたりで金の髪が風に揺れて輝いた。
幾度目かの子供たちの一団が横をすり抜ける。
その瞬間、髪を2つに結んだ少女の後姿が眼の端に焼き付いた。
「アルテラ!」
少女は足を止め振り向くと、刹那僕を見つめた後、弾けるような笑顔で大きく手を振った。
「ま た ね!」
声無き声で僕に呼びかけ、彼女は仲間達と共に、光の中に溶けていった。
次の次位にエロがくる・・はず(汗)
な、なんか想像つかない展開で気になる!
早く続きをお願いします!
623さん、いらしていたら聞いてください
仲間内で、623さんの作品群の流れを汲んだものを
イラスト、マンガ等で作ろうという動きがあります・・・
儲け主義ではありませんが、商品として販売するものです
ここには著作権が存在しないのだから相談したり許可を得る
必要がないと言う者もいて、自分も迷ったのですが
とりあえずご報告させていただきます・・・
すみません、楽しんでおきながらなんだか利用しているみたいで
でも623さんの作品があんまり素晴らしいのでこのままこのスレを
見ている人だけのものにしておくのはもったいないと思うのです・・
よろしかったら正直なご意見をいただけないでしょうか・・
厳しいお言葉覚悟です
よろしくお願いします
ウラギリモノ!
>>659 横だけど、著作権は発生してるよ
この場合は623さんが著作権保持者
掲示板の書き込みの著作権については判例もある
漏れは今はただ657の続きを純粋に待ちたい…
うん、がんばれ657!
・・ところでやっぱりニナは難しいのかorz
>>659 横レスさせてもらう。
他人様の創作を流用したものを、有償配布しようという行為が
後ろ暗いものだという自覚はあるんだろうか?
どうしてもやるつもりなら、623さんの了承を得た上で、
刊行物にそもそもの経緯(某掲示板掲載の作品群が元ネタということ)を
明記しておくのが最低限の礼儀だよ。
661の言うように著作権は発生しているから、ちゃんと筋は通しておかないと。
ニ、ニナ〜・・
>>659 許可を求めた事は偉いと思うよ、しかし
目的があくまで「657さんの作品の素晴しさを広めたい」のであれば
本人の作品だけをまとめて本にして、無償で配れば良い話なのでは?
広める方法を間違えてないか心配なんだけど…。
>>666 作者は623さんだよ
657さんにもあやまったほうがいいよw
623さんの意見が来るまで自分は待つよ
あ、ごめんね
>>666は623さんの事を書きたかったのにすみませんorz
自分も以降はご本人の降臨をじっと待つ事にします。
ここの作品を毎日楽しみに通ってたのに
何だか冷や水ぶっかけられたような気分だ・・。
2ちゃんねるは、一番作品を広めるには最適な環境だと思うけどな。
それでも更に知って欲しい(儲けじゃなくて)なら
有償の刊行物でなくてもやり方はたくさんとあると思うよ。
自分は正直、今のままで楽しいし、それ以上は望んでいないけど。
何にせよ623さんが萎える感情を持たないよう祈ってます。
うん、もめているとほかの書き手さんも萎えてしまうんじゃないかと心配だ。
657さん、読めない展開に自分は毎日、続き来てないかwktkしながらチェックしてるよ!
待ってるぞ、がんばれー!
623です、こんばんは
657の続きが早く読みたいのでレスします
659については「売れないだろーこんなモン」が最初の感想
でもきれいな絵がつくと違うのかな
自分も視覚的イメージを意識して書いたから
読んだ人が絵を思い浮かべてくれたなら嬉しいけれど
そのイラスト作品?が自分の目に入ることはないんだなと思うと残念だ
自分はそういうサイト?とかコミケ?とかわかんないから
どうやって売られるのか想像つかないしなー
やる奴は黙っていてもやるだろうしさ
ここに書いて、何人かは本当に楽しんでくれたみたいで嬉しかった
でも何処かで自分の書いたものに準じたものが絵になっていたりするなら
それ見たかったな
見る方法がないのも残念だ
なんか自分のせいで空気が悪くなった気がしてマジレスしてしまったが、以上
あとはみんなで657の続きを待つのだww
空気とか、623さんのせい、ってことはないと思う
659の真意がわからないけどもしかして仲間に対する牽制?
623さんの言うように、やる奴は黙っていてもやる世の中だものねw
それに少し表現とか変えれば、別作品と言い切ることも可能だし?
私はそういうのみつけたらどうしようかなって、自分のとるべき態度について考えたよ
こんばんは、皆さまお待たせしてすみません。やっと続きが書けました。
こんな出来ですが、楽しんでいただけたら嬉しいです。
長いので2回に分けました。(先刻投下に失敗した・涙)
「君歌う緑の地 9」
降り注ぐ陽射しの下、小鳥が、葉のざわめきが、子供たちが歌う。
シャングリラの天体の間で、カナリアたちが歌っていた、同じ旋律で。
静かに佇む大木の向こうには、光輝く緑の草原がどこまでも広がっている。
そこに消えてゆく、無数の小さな命たち。
僕も行きたい。みんなと一緒に。
でも、自分の両脚は、前へ進めない事を知っていた。
力の抜けた両ひざが、柔らかな草の上に落ちる。
僕の肩に、小さな手が添えられた。
「あんたは、寂しくないのか?」
《フィシスは、寂しくないの?》
僕の声と、ツェーレンの声が、重なる。
「いいえ、ちっとも。」
見上げた白い顔に微笑みが咲く。
「寂しくなんか、ないわ。
だって、みんな、待っていてくれるから。」
細い両腕を広げ、少女は僕をそっと抱き寄せた。
華奢な白い胸から、ほのかに立ち上る、花の香り。懐かしい記憶の香り。
ああ、そうなのか。
この女は、何ひとつ失っていなかった。孤独ではなかった。
全てを受け入れ、全てを許し、全てを見守り続けているのだ。今も、なお。
だから、どんなに汚されても、ぼろぼろに傷ついても、彼女の中は、こんなにも豊かで清らかに美しいのだ。
待っていてくれ、アルテラ。
僕にはまだ、引き継がれた事、やるべき事、見届ける事が、たくさんあるんだ。
全てが済んだら、いつか、きっとそこへ行くから。約束するから。
だから、その時まで、待っていて。
「君歌う緑の地 10」
抱きしめた細い身体の温もりが、僕を包み込む。
意識が、ゆっくりと溶け、無数の粒子となって上空に舞い上がる感覚。
『カリナ、おめでとう!なんて可愛い赤ちゃんなんでしょう!
どうか健やかに育ちますように……』
喜びに満ちた、彼女の声。僕の記憶の欠片。
『ああ!なんて酷い!こんな小さな子供に!
------ 痛かったでしょう?怖かったでしょう?
ごめんなさい、ごめんなさい。あなたを守れない私を許して……』
慟哭と後悔と悲しみの波動が、僕を揺さぶって。
上昇が、加速する。
復活してゆく五体の感覚。
最初に感じ取ったのは、髪を撫でる細い指。
そして、暖かく柔らかな白い胸。
頬を撫でる彼女の指先の動きで、自分が泣いている事に気付く。
「------ 僕は、あんたが、嫌いだ。」
「ええ、存じております、ソルジャー。」
こと、こと、と、規則正しいリズムを刻む、心臓の音に合わせ、緩やかな声が返ってくる。
「よせよ、“ソルジャー”なんて。----- あんたが言うと厭味ったらしく聞こえる。」
「では、何とお呼びすれば?」
返答の代わりに、僕は半身を起し、目の前の白く美しい顔を両手でそっと挟んだ。
「----- 本当の名前で、呼べよ。」
紅い唇が微かに震え、僕の名を作り出す。
「……トォニィ」
「聞こえない。」
喉が、とても乾いて、声が上ずってゆくのを止められない。
「トォニィ」
こぼれる甘い吐息を、微笑む唇ごと奪う。
ぎこちなく長い口づけが終わり、互いの唇が離れた時、自分がどうすればいいのか、既に僕には分かっていた。
「------- いい、服ぐらい、自分で脱げる。」
気遣うように、そっと伸ばされた白い手を押しとどめる自分の声は、ひどく上ずっていた。
トォニィ、おまえどれだけツンデレかと小一時間
ああーーーーーっ来たーーーーっ!!!
待ってたぞー
これからだな、これからなんだなwktk
エロは永久に不滅です!!
ってか、腐じゃないエロは貴重なんでw
テラは特にwww
623さんが二度と降臨されなかったら659のせいだからなーーーーっ
・・と言うだけ言わせてもらって
674、気にするなおw続き待ってる
おはよー
674の続きが待てないぞー
がんばってくれー
「君歌う緑の地 11」
触れ合った素肌から伝わる体温と鼓動。
男のものとは異質の、しっとりと滑らかな皮膚は、指先や手のひらの動きを取り込み、そのまま包んでしまいそうな錯覚を与えてくる。
細く、のびやかな首筋。片手で砕けそうな肩。その下でうっすらと浮き上がる鎖骨。
片手に余る程、大きく盛り上がった白い乳房は、僕の動きに反応した彼女の微かな身じろぎにさえ豊かに揺れた。
絞り込んだような細い胴、そこからなだらかなラインを描く丸い腰。すんなりと伸びる両脚。
僕の髪を梳く白い指先も、背に回った腕も、以前図書室で見たことのある古代彫刻の女神像を思い起こさせた。
「------- あんたは、奇麗だな。」
大嫌いだけど、と、続く言葉は肌を通し思念で伝える。
「あなたのお母様ほどでは、ありませんが。」
微かな恥じらいの波動を含んだ彼女の返答。
“謙遜”とかいうやつか。大人っていうのは面倒な言い回しをするものだ。
それ以上の“会話”は無駄な気がして、僕は今するべき行為に集中することにした。
うっすらと汗ばみ始めていたうなじに口づけをしたのは、彼女の唇にした同じことを肌にしたらどうなるだろうか、という好奇心からだった。
「あ………っ」
僕の唇と舌先が、焼けつくような熱と甘い中にほのかに混じる彼女の汗の味を感じるのと、彼女が吐息に混じった微かな声を上げたのは同時だった。
“どうした?”
「いえ、なにも…」
戸惑いと、一層深くなった羞恥の感情が肌を通し、さざ波のように伝わってくる。
“ふん、なら、こういうのも何ともないんだ?”
自分の中の、何か言い知れぬ色の波が騒ぎ出すまま、鎖骨に軽く歯を立ててみると、鋭く息を飲む音と同時に、僕の胸の下で白い身体がびくん、と跳ね上がった。
視線だけ上げて彼女の顔を見ると、目を閉じたままの白い顔には薄い赤味がさし、普段は調和のとれた半円を描いている金の眉も、その心のありようのまま不安定に揺れていた。
鼓動の加速してゆくさまが、肌をまさぐる僕の指先に熱を伴って伝わってゆく。
少しきつく吸い上げただけで、赤く跡がつく肌の反応が楽しくて、いつしか僕は夢中で彼女の全身に口づけを落としていた。
ひそやかだった吐息に掠れた声が混ざり、やがて抑えきれぬ声が甘く苦しい響きとなって、僕の聴覚を弄った。
2人の動きで作られたシーツの波の中、長い金の髪が広がり漂う。
「----- ! あ、ああ…っ!」
汗に光りながら揺れる白い乳房の誘いに耐えられず、ぴんと立つ薄赤い先端を口に含んだ瞬間、彼女の背が弓なりに反りかえった。
反射的に、浮き上がった背中とシーツの間に左腕を差し入れ、上半身を固定し、右手はもう片方の胸をゆっくりと揉みしだく。
こんな行為で、母でもない彼女から得られるものなど何も無いはずなのに。
自分のしていることを無意味で滑稽に感じる一方で、それを凌駕する荒々しい感情の渦 ------- 本能、と呼ぶもの ------- が、僕を突き動かしてゆく。
柔らかだった彼女の乳首は、音を立てて吸い上げ甘く噛む度に、こりこりと硬く変化し、僕の舌先を刺激した。
もう片方の胸も丹念に吸い上げ終わる頃には、彼女の上げる声には明らかな快感の色に染まっていた。
そして、彼女だけのものであったはずの、“熱”が、僕自身からも発せられていることに気づく。
それが、彼女の肌から伝えられたものなのか、自分自身の中から沸き起こったものなのか、もう僕にも分らなかった。
ただ、彼女の声を。喜びに喘ぐ、耳をとろかすような甘い声をもっと聞いていたい。
そんな想いで満たされさ迷う僕の指が、白い腹をまさぐり骨の浮き立った腰を通り、彼女の中心にたどり着く。
ふわりとした金の茂みをかき分け、行き着いた指先に熱い滑りを感じ取った刹那。
僕の下で、白い身体がこれまでにないほど大きくたわんだ。
声にならぬ悲鳴が、甘い悲鳴が、僕の中を駆け抜けた。
ビギナーっぽさが出てるでしょうか?
次回「下半身編」(爆)
真性エロ乙!
続き早く来てくれー
キタワァ…*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*
MXの再放送観てるけど
フィシスってエロいなって視点で観ると
完璧エロいww
すげー
679早く続きwktk
行けートォニィーwktk
どうしようトォニイ×フィシスがこんなに萌えるものだったなんてー(AA
ここは新しい萌えに沢山出会える良いインターネッツですね!
続き楽しみにしてますwktkwktk
良いインターネッツですww
みんなで支えるエロスレ乙!!
トォニィのツンデレビギナーっぷりがたまらんです。wktk
抱いとけよ、トォニィ!!
裏山しっす、いいぜ乙!!!
みんな健全過ぎて悶悶
「君歌う緑の地 12」
軽く触れただけのつもりだった指先が、ぬるり、と、“中”に引き込まれる。
熱い。
それが最初の感覚だった。
人の生れ出る場所。そして、その種を植え付ける場所。
“知識”として得た、そこの機能と意味。
しかし、今、彼女が見せている反応は、この場所の存在意義がそれだけではないことを明確に物語っていた。
差し入れた中指の腹に、びっしりと並ぶ、何かの細かな突起を感じ、その形状を確かめようとほんの少しだけ動かしたとたん、周りの濡れた壁が一気に僕の指を押し包みうねり始めた。
予想もしていなかった事態に、反射的に引き抜こうとした指をより一層強く巻き込み、彼女の内壁は逆に奥へ奥へと誘うような動きをする。
体内の動きに連動したように、一層激しく全身をくねらせる彼女のきめの細かい肌はいつしか薄赤く染まり、汗に濡れ滑らかに輝いていた。
声を出すのがそんなに恥ずかしいのか、両手で押さえる下から、しかし止め切れぬ濡れた声が吐息のように零れ落ち、僕の耳にまとわりつく。
他のどの場所でも。乳房を吸った時でさえ、こんなに激しい反応は見せなかったのに。
彼女の滑りに誘われて、人差し指が新たに加わる頃には彼女の中から発せられる粘ついた水音は、はっきりと聞こえる程大きいものになっていた。
僕のぎこちない指の動にさえ、熱い内壁は反応し新たな熱い粘りを溢れさせ、
のけぞった白い喉から甘い喘ぎを生み出している。
この不思議で奇妙な器官の構造を、僕は直接自分の目で確かめたくなった。
「-------! あ!……いやぁ!」
無造作に引き抜かれた指に反応して仰け反った彼女に構わず、僕は素早く彼女の両脚の間に体を滑り込ませ、完全に動きを封じた。
「いやっ!あ…お願い!トォニィ、やめて…」
燃え上がるような羞恥と恐怖で奇妙に彩られた思念に構わず、僕は力なくシーツを蹴る白い両足の膝裏に手を差し入れ、持ち上げながら大きく開いた。
僕の目の前に、赤い花が咲いていた。
眩しく白い太ももの付け根、黄金の茂みに縁どられ、彼女の性器は透明な露に濡れた幾重もの花びらを微かに震わせていた。
視線にすら感じるのか、花弁の奥からまた新たな露がじわり、とにじみ出てくる。
彼女の哀願の声が、次第にすすり泣きへと変化してゆく。
花弁の繊細なひだをゆっくりと追っていた僕の目が、花の上部にある小さな突起をとらえた。
よく見えるよう、僕は周辺の肌を両の親指でぐい、と左右に開く。
花弁にまさる複雑で繊細なひだに包まれたその中からちらりと見え隠れする小さく光るもの。
花のつぼみを思わせるそこを、容赦なく指の腹で割り開く。
シーツをずり上がって逃れようとする彼女を、腕の力だけで抑え込み、僕は現われた薄紅の小さく丸い粒をそっと口に含んだ。
躊躇もためらいも無かった。
そうすることが、当たり前のように。生まれる前から決められていた約束のように。
舌先に、つるん、と小さな丸い粒を感じた瞬間、彼女の喉から悲鳴が迸り、全身の皮膚から凄まじい放熱が始まる。
拘束の解かれた上半身が、僕の舌の動きに反応し、狂ったようにのたうった。
連動して跳ね上がりそうになる腰を両腕と肩で抑え込んで、僕は夢中で粒を味わう。
「いや!いやぁ!お願い、やめて、やめて!」
“嘘言うなよ、あんたのここは、気持ちイイって、言ってる。”
びくびくと震える太ももを抑え込み、再度花びらに右手指を2本突き入れながら、僕は彼女の懇願を嗤った。
「駄目!やめて!トォニィ、早く、あなたが……!」
彼女の身も心も支配下に置いている優越感に満たされていた僕は、その時になってやっと、自分の方こそが瀬戸際まで追いつめられていることに気付いたのだ。
腰の中心で、熱く、痛みを覚えるほど硬く膨張した僕のペニスが、収まるべき鞘を求めて、先端を濡らしながら、反り返っていた。
半身を起こし、白くくねる腰を両手で掴んだのと、しなやかな両腕が差しのべられたのは同時で。
かすみ始めた視界の中、彼女が自ら腰をより大きく開き、角度を調整して僕の侵入を補助してくれたのに気付きながら、突き進むしか術はなくて。
熱く濡れた無数のひだに包まれたと感じた瞬間。
僕の熱は、爆発していた。
あーーーーあーあーートォニィ……
次回、下半身・リベンジ編(笑)
ここでシドが「ヨォーソォーロォ〜!」と叫んだとか
ほとんど言葉も交わさないまま行為を終えて、背を向けて眠るキースが恨めしかった。
かりそめでも優しい言葉を掛けてくれるとか、腕枕をしてくれるとか、そんなことを求める自分は間違ってるだろうか。
スウェナは小さなため息をついた自分をも許せなかった。
自分を惨めだと思うのが嫌で、ベッドのぬくもりから逃げるように抜け出した。
熱いシャワーを浴びよう。
眠れぬ夜の明けた朝、自分に活を入れるときそうするように。
一人で生きていくことを選んだのは自分だから。
10代の頃、ずっと憧れていた人。
結婚していた時も離婚の後も、彼の出世ぶりをニュースで聞くたび、大声で叫びたくなったものだ。
みんな、私はステーションで彼の一番近い友人の一人だったのよ!
エリートになる前の彼の、貴重な素顔を知っているのは私なのよ!
だけど実際のところ、自分は彼の素顔など知ってはいなかった。
熱いシャワーの湯を顔に浴びて、目覚めなければいけないとスウェナは自分に言い聞かせる。
あの頃、あんなに彼の近くにいても何もわからなかった。
近づけないという不安定な関係が嫌で、自分から逃げ出した。
今、ベッドから逃げてきたように。
両手で自分の身体を抱き締め、スウェナはうなだれてシャワーの湯の勢いに打たれる。
あの頃、プライドを捨てて彼の前に身を投げ出したら、何かが変わっていただろうか。
少なくとも何もせずまま結婚してしまうなら、それだけの賭けに出てもよかったのに。
10代の自分はおさな過ぎて、拒まれることが何よりも怖かった。
後になってあんなに後悔の日々を送り、優しかった夫を傷つける結果になるとわかっていたら、ただ一度でも勝負に出て、はっきりと敗退するべきだった。
スウェナは手のひらを濡れた身体の四方に滑らせ、そのラインを確かめる。
独り身の自分が30代になっても衰えずにいられるのは、寂しい夜を自ら慰めているからだが、それもいつまで続けられるだろう。
キースはおざなりに愛撫してくれたが、それほど気が乗っていないのは明らかだった。
誰かと比べられているのかと考えると、悔しくてたまらなかった。
若い頃の、何にでも自信があった頃の自分の肉体を彼に見て欲しかったのに。
情けなかった。
自分の人生は結局、取り戻したいものを求めて悶え足掻きながら堕ちていくようだとスウェナは自嘲する。
湯を止めると、寝室からアラームの音が聞こえ、すぐに止んだ。
あわててバスローブをはおり、シャワールームを出た。
キースはすでにベッドから離れ、素早く着衣を整えつつあった。
その手際のよさ、慣れた振る舞いに、スウェナの胸は軋むような音を立てて痛む。
「アラームをセットしていたの?」自分の声に棘があることはわかっていたが、どうしようもなかった。
「お忙しいものね、国家元首さん。お引止めして申し訳なかったわ」
キースは答えなかった。ブーツに足を入れ、立ち上がって上着を手にする。
「待って。こっちを向いて」スウェナはその背に向かって叫んだ。
「私を見てよ、キース・アニアン…」
相変わらず、彼は背を向けたままだった。
振り返れ。
振り返ってよ、キース。
スウェナは必死に祈った。
あなたのすべてを受け止めてあげるから。
私にしかできないことが、きっとあるはずよ。
「…早く新しい伴侶を見つけることだ、スウェナ・ダールトン」上着の袖に手を通しつつ、彼は淡々と言葉を続けた。
「君が抱えている問題を私はこれ以上引き受けることはできない。他を当たってみるべきだと思う。これは友人としての忠告だ」
そう言い放って何のためらいもなく部屋を出て行くキースを、スウェナは無言で見送った。
男女の営みとは、身体の会話だ。実際、仕事でそういう切り口の記事を書いたこともある。
自分は彼にあれほどまでに近づきながら、互いをわかり合うためのコミュニケーションが何も取れなかった。昔も、今も。
スウェナはあらためて、自分とキースは重ならないレールの上をそれぞれ生きているのだと思い知る。
空虚な内側を何によって埋めたらよいのかわからなかった。
音のない寝室を横切り、ベッドの右手壁面に作り付けられた本棚に歩み寄る。
その本の間に目立たぬよう、隠しカメラとマイクを設置してあった。
彼との行為の一部始終が、高性能のそれらによって記録されているはずだ。
本体を取り出したスウェナは、それを床に投げつけようとして思いとどまる。
これを失ったら、あとで自分が後悔するかもしれないという気がした。
もちろん当初の予定のように、何かに利用するために中身を公開することなどはいまさら微塵も考えていなかった。
だけど自分はこの記録を生涯の宝としてしまうだろう。
スウェナは自分がかわいそうだった。
それでもキースに会えなかった人生と会えた人生ではどちらがよかったかと問われたら、なんのためらいも無く後者を選ぶ。
どんなに傷ついた結果でも、今やスウェナは満足していると言わざるを得なかった。
さっきまでキースに抱かれていた自分の身体を抱き締めて、スウェナはその場にしゃがみこんだ。
こみ上げて来る嗚咽をこらえようとして、こらえる必要が無いことに気づいた。
子どものように床に座り込み、声を上げて泣き喚いた。
思いつく限りの悪態をつき、口に出したこともない汚い言葉で彼を罵った。
やがてまたひとしきり思う存分泣いて、それから膝を払い、静かに立ち上がった。
スウェナネタのこのテンションは書き尽された感じだが
リハビリに書いてみたのでスルーよろしくww
もうすぐクリスマスだと思うとスウェナが思い浮かんで・・
また頑張るよ・・623でしたー
元気でよかったー623さん!
リハビリおkですよー
またお願いします!
マンセーもどうかと思って書きコ自重してたけど自分も待ってますw
>>690 わーい!623さんの番外編(?)嬉しいです。
スウェナ→キース→fさん の切ない思いと
大人の色気が漂っていいですね・・。女のプライドに
雁字搦めのスウェナ、面白い!映画を見てるよう・・。
623さん、何でもOKなのでいつでも待ってます!
>>688 早く来てくれー
寸止めやないかーーーー
>>688 下半身・リベンジ編w
首を長くしてお待ちしてます
ここが過疎るきっかけってやっぱあれなのか?
誰が何を書いてもいいスレなんですよ
知らなかったのかなー
こんばんは688です。
ついさっき初めて、689さんのシドのつっこみの意味を理解できました(爆)
「シド…いっぺんシメとかないとな」とトォニィがつぶやいたとかつぶやかないとか(笑)
年内にはエンドマークを付けたいので、引き続き頑張って書いてます。
もうしばらくお待ちくださいませ(礼)
年内かー
帰省するので早めの投下望むが無理は望むまいよ
いやはや、ここまでフィシスがやられまくると溜飲が下がるというかなんと言うかww
年内かー
帰省するので早めの投下望むが無理は望むまいよ
いやはや、ここまでフィシスがやられまくると溜飲が下がるというかなんと言うかww
ブルーマンセーディスクの正直な感想
こ の ロ リ コ ン ど も め !!
やはりミュウは危険分子だな!
こんんばんは。連載中ですがちょっとお邪魔します。
エロなしですが、ちょこっと話題で出てたニナ話投下します。
ニナは自分でも認める以上にジョミーが好きだった。
ジョミーに見つめられると自分の中に炎が注ぎ込まれるような気がして、甘美な燃焼が全身を駆けめぐる。
身体の中の血が沸騰したように熱くなり、彼への想いがさざ波のように押し寄せる。
今もそうだ。ブリッジで皆の前に姿を現したジョミーへの愛で胸が一杯になる。
胸の底から湧き上がって来る喜びに、為す術もなくうっとりと身をまかせているだけであった。
数日前のこと。めずらしくジョミーが声をかけてくれた。
「やあニナ、元気かい?髪型変えたんだね」
「ジョミー、この髪型に変えたのはもう半年も前よ」
「そうだっけ?」
「香水もつけてみたの。気付いてた?」
爪にはマニキュア。口紅は大人っぽい色に。露出の多い大胆な下着も着けている。
意識したのはジョミー、あなたの目。でも、あたしは眼中にないの?
「いや、ちょっと・・わからなかったな」
「あたしが丸坊主にしても気付かないんでしょうね」
「いや、それならわかる」
「失礼ね!レディに向かって」
「レディはそんな膨れっ面しないよ」
「もう!みてらっしゃい!後悔させるくらいセクスィ〜になってみせるわよ」
「・・・期待してます」
「どうせあたしは子供っぽいわよ!髪も真っ直ぐじゃないし、綺麗なプラチナブロンドでもありませんからね」
思わず棘のある声で呟いてしまい、はっとした。
ジョミーの瞳の中の笑いが消え、少し困惑したような曖昧な表情に変わった。
そこへハーレイが業務連絡を伝えに来たため、ジョミーは「じゃ」と手を上げて行ってしまった。
数日、ニナは鬱々として眠れぬ夜を過ごした。
(今度あったら・・)何度も繰り返し考える。
まず子供みたいに拗ねたことを謝ろう。そしてもう、ほのめかしたり試したりなんかせず告白しよう。
子供の頃から大好きで、ジョミーのような男性に出逢えて自分がどんなに嬉しいか。
ジョミーとプライベートで親しくできて、どんなに誇らしいかを率直に言おう。
そう決意すると急に視界が明るくなったような気がした。
ジョミーは士気を高める言葉を一言二言告げたあと、さっさと奥へ引っ込んでしまった。
ニナはジョミーの後を追うべく、席を立った。
「おい、どこに行くんだ?」
トキが隣の席でニナの腕を掴んだ。
「離してよ。もう業務は終わってるわ」
「あと5分あるよ」
「いいでしょ。それくらい。大事な用があるのよ」
「やめなよ」トキはニナを睨んだ。「ソルジャーは君じゃ無理だって」
「何のこと?何の権利があってあなたそんなこと言うの?」
ニナはキッとなってトキの手を払いのけた。
「冗談じゃないわ。放っておいてよ。あなたに何がわかるっていうの!」
「わかるさ。君が辛くなるだけだ・・」
「どうしてあたしの心がわかるのよ。あなたには関係ないでしょ!余計な口出ししないで!」
ニナは真っ赤に上気した顔でブリッジを出て行った。
自分の後姿にトキの熱い視線を感じる。やめてよ、うっとおしい。
いつもあたしの一挙手一投足をしつこい眼差しで追いかけるんだから。大嫌い、あんな男。
やっぱりジョミー、貴方だけよ。ああ・・大好き! ニナは祈るような思いで駆けていた。
シャングリラの庭園。空はそのまま船外の銀河を映し出していた。
どこからか音楽が流れている。優しく、癒されるような曲調だ。
ジョミーは一人その場で佇んでいたが、ニナを見つけるとニッコリと笑いかけた。
「ジョミー・・」
「ニナ、おいで」
ジョミーは二ナの手を取る。
「踊ろうか?」
「・・え?踊るって・・あたし、踊れないわ」
「僕もそうさ。いいんだよ。ただこうして抱き合ってゆらゆらしてればいいんだよ」
ジョミーは覆うように二ナの背中に手を回し、音楽に合わせて身体を揺らし始めた。
嬉しさと恥ずかしさで心臓が爆発しそうなニナは、おずおずとジョミーに持たれかかる。
身体が熱い。まるで体温が一気に上昇したようだ。
宇宙の闇の中、所々に庭園のライトがぼんやりと光を放つ。
二人はしばらく抱擁したまま思念を絡ませていた。
まるでこの船で、いや宇宙に二人っきりでいるよう・・ニナは夢見心地でジョミーを仰ぎ見る。
ジョミーの瞳に自分を見出したとき、はっと我に返る。
「ジョミー・・あたし、話が・・」
「ニナ」
ジョミーの抱擁に力が込もる。
「ニナ、ごめん・・」
「・・・・・・・・」
「好きな人がいる」
遠くからジョミーの声が響いて、二ナの視界が急に暗くなった。
ジョミーは身体を離し、二ナの肩に手を置いた。すまなさそうな、哀れむような眼差しだ。
「あたしの思念を・・読んだの?」
「いや。誰でもすぐにわかるよ。キミがここへ息を切らして来た瞬間にわかった」
「あたし・・わかりやすい?」
「うん。全身で叫んでた。顔もそうだけど、身体中で感情を爆発させてた」
ニナは小刻みに震え、全身の力が萎えていくのを感じた。
「ジョミーの好きな人、もうわかるけど・・告白したの?」
「いや、片思い」
「だって・・出逢ってからもう何年もたつのに」
「そうだね。もう何年も一方通行のままだ」
「ジョミーの馬鹿!そんなに好きならどうしてここにいるの?さっさと彼女のもとへ行けばいいじゃない」
二ナの表情がにわかに崩れ、大粒の涙が頬をつたっていく。
ジョミーは困ったような表情を浮かべ「ごめん」と繰り返した。
ひとしきり泣き終わるまで、二ナの背中をそっと抱き締める。
ニナはしゃくりあげながら、涙で滲んだ瞳をジョミーに向けた。
「教えて、ジョミー。あなたの想いを全部吐き出して。あたし、あなたにそれを聞く権利があるわ」
「別に大したことじゃないよ。彼女は僕が好きじゃない。それだけだ」
「大したことがないなら、どうしてそんなに苦しむの?」
「それは・・その、僕が落ち込むことなんて・・ひとつひとつは実に瑣末な事ばかりさ。
ただ、その小さな積み重ねが結構こたえるから、こうして苦しくなるのかもしれない」
「例えば?あの人のどんな仕草に傷つくの?」
「うーん・・」
ジョミーは遠い目をする。
「仕事以外の会話の声音の冷ややかさ、とかね」
「それから?」
「・・ソルジャーシンと呼ぶところとかな。何度も名前で呼んでくれって頼んだのにね」
「それから?」
「すべてが儀礼的で冷たくて・・僕の全ての好意に対してその場で礼を言うところかな。
僕は見て見ぬ振りをしてきたけど、本当はとっくに気付いていたんだ。彼女は僕を愛していない。
でも長としての僕を必要としている。その点僕は努力した。しかし男としては実にどうでもいい存在なんだ。
彼女はあらゆる瞬間、それを僕に分からせようとしていた」
ジョミーは苦しそうに眉を寄せる。
「僕は一目で彼女が好きになったのに、日を重ねるごとに想いは募る一方だったのに・・・
フィシスはそうじゃなかったんだ」
彼の思念が震えたかと思うと、歪んだ表情を隠すように両手で顔を覆う。
彼もまた不毛な恋に苦悩し、疲労感を覚えているのだろう。
ニナはそう考えることによって、わずかだか慰められるような気がした。
ジョミーの言葉はそのまま自分に還ってくるような気がする。
あたしだって本当はわかってた。命がけで好きな男の心なら、手に取るようにわかる。
こういう結果になるのは知っていた。だから・・わざとわからないように眼を曇らせていたの。
ジョミーの柔らかな眼差しが、あの人とあたしでは全然違うことを見逃しはしなかった。
ジョミーがあたしを振り払う仕草なら、今すぐいくつも並べる事が出来る。
あたしは絶対にそれを認めたくなかったから、ジョミーを紳士的で礼儀正しい男性だと周囲にも
自分にも言い含めてきた。けれど・・そう・・ジョミーはあたしを好きだけど愛してはいない・・。
「ニナは強いな。羨ましいよ」
「強い?あたしが?」
「告白って言うのは何かをはっきりさせることだから。僕はピリオドを打つのが恐くて仕方がない」
「そういうとこ、へなちょこジョミーね」
「まあ、そうだね」
「納得しないでよ。あたしだって見かけほど楽天的じゃないのよ。本当は恐かったの、怯えてたの。
でもあたしは意気地なしであることを止めたいと思ってる。あたしでさえ努力してるのに、ソルジャーが
臆病なんて、それはないんじゃないの?」
「全くその通りだ。面目ない」
二人にいつもの空気が流れ始めた。
「女はね、強いのよ。男ほどいつまでもウジウジと引きずったりしないの。本能で別の男性を求めるものなの。
きっと、あの方も・・だから頑張ってよ、ソルジャーシン」
「ありがとう。僕のほうが慰められて変な感じだね」
何だかまた泣きたくなってきた。泣いちゃおうかな・・。
心とは裏腹に二ナの表情はふっ切れたようにサバサバしており、先程の失恋の痛手などなかったかのように
明るくジョミーと別れた。
ジョミーを見送ると、ニナは一種茫然とした感じでその場に立ち尽くしていた。
どうやってシャングリラ船内に戻ったのか覚えていない。ふらふらと船内を歩き回り、気がつけば
ブリッジの自分の席に座っていた。
地球時間で夜中になるため、当直の何人かを残してブリッジはガランとしている。
ふと、コーヒーの香りがしたかと思うとトキが後ろに立っており、そっとカップを差し出した。
「ありがとう」
「飲んだら早く部屋に戻るんだね。明日も激務だからね」
「さっきはごめん。あたし、なんだか凄く嫌な感じだった」
「いや、僕も無神経だったよ。気にしちゃいない・・けどニナ」
「何?」
「辛いときは、素直に泣いていいんだぜ」
「・・・何言ってんの?あたし別に泣きたくなんかないわよ」
「強がるなって。僕の胸を貸してあげるから」
「イヤよ」
「ほどよい厚みで最高だぜ。僕は落ち込んだとき、自分の胸に抱かれたいって思うけどな」
そのときニナは、トキがジョミーの半分でも格好よければいいのに、と心底思った。
こういうおどけ方はジョミーにこそ似合うのよね。今の冗談がジョミーの口から聞ければどんなに嬉しいかしら・・
ニナはまたしてもたった今別れたばかりの男を思い出していた。
「・・あたし、大丈夫だから」
ぎこちなく微笑しながら答えた。
「――」
トキの瞳に痛みが走る。何か言いたげな唇を無理やり閉じ込めたように言葉を封印した。
「そっか・・。ま、あんまり暗くなるなよ」
そう言い残してトキは席を立った。遠ざかるその背中はひどく寂しそうに見えた。
ブリッジに残ったニナは長い時間、ぼんやりと二人の男のことを考えていた。
片思いの切なさ、哀しさは嫌というほど身に沁みている。けれど、やっぱり応えられない。
かわいそうなジョミー。かわいそうなトキ。かわいそうなあたし。
「どうしてこうも上手くいかないのかな・・」
ぽつりと呟いてコーヒーを飲んだ。コーヒーはすっかり冷めていた。
(終)
切ない話は書きやすいので・・こうなりました。
ニナの明るいエロを期待してた人にはごめんなさい。
クリスマス描写も織り交ぜればよかったかな・・と投下後に気付いた。
ではここのエロパロ大好きなので、作品楽しみにしてます。
乙!ニナジョミ好きなので嬉しいです
悲恋でもニナ可愛いよニナ
>>708 乙!
ニナなんてカワイイ(´∀`*)
朝からほのぼのさせてもらったお!
ありがとな
腐が苦手な自分にとってここは楽園だ〜w
フィシスエロいよ可愛いよw
大好きだ〜www
乙!
フィシス好きとしては、ジョミ→フィシに大いに悶えた!
713 :
楽園に帰る:2007/12/23(日) 01:43:52 ID:5aTy6sAp
捧げられた白い花束からは、清楚で甘く、控えめな香りがした。
薄く繊細な花弁が幾重にも重なり、空調の微かな風にも震えるその花の様を、好ましく思った。
「…お願いです」
誰かが何ごとかを訴えていた。
花束から顔を上げた彼女は、その男の激しくたぎる一途な情熱が自分を射貫いていると知った。
「何をしている」銃を向けつつ相手の腹を蹴り上げて、キースは一喝した。
温室の床を転がった男はあわてて起き上がり、乱れた着衣もそのままに腰を落としたまま後退る。その顔は恐怖にゆがみ、目は向けられた銃口から離れない。
「お前は誰だ」
「に、庭師ですっ、今週は代行でこちらに」
「そうか。貴様のような若造がくるとは聞いていなかったが」男の腹に、さらに容赦無く蹴りを入れ続ける。「私の到着があと数秒遅かったら、貴様は今頃蜂の巣だ。二度とこの家に近づくな」
気を失って床に延びた男から視線を外し、銃をしまいながら膝をついて彼女に両手を差し出す。
乱れた金髪の渦の中に横たわっていた彼女がふらつきながら上体を起こし、彼の腕の中に崩れ落ちた。白いブラウスの胸元が裂け、下着が覗いている。
「大丈夫か」キースは彼女をしっかりと胸に抱いた。
予定外に早い帰宅が幸いした。もう少し遅かったら、彼女は男に手折られていただろう。
彼女の身体は冷えて、小刻みに震えている。
腕の中の彼女の弱々しい思念に、キースの胸はきりきりと痛んだ。
迂闊だった、と激しい後悔の念に駆られる。
温室の外の庭には隙なく警備の網が張り巡らせてあり、屋内の廊下にも監視カメラが万全に配置してある。しかし温室内は死角だった。
彼女が静かにすすり泣き始める。怖かったのだろう、とキースは腕に力を込めた。彼女の頭に頬擦りし、金髪に口づける。
「…何かされたのか」できるだけやさしく問い掛ける。答えを確かめずにいられなかった。
彼女は激しく首を振り、無言で彼の身体にしがみつく。嗚咽が漏れ、彼女の怯えと悲しみが訴えるように彼の中に流れ込んだ。
自分が仕事で家を空けている間、彼女の慰みになるだろうと温室を設けて花を揃え、庭に手を入れさせてきた。
だが今、その温室の床に無残に踏み散らされた白い切花が数多く落ちているのを見て、キースはこれまでにも自身の胸に何度か去来していた問いを、あらためて正面から自分に投げ掛ける。
―――この社会に彼女を連れて来たことは、果たしてよかったのだろうか。他者への悪意に満ち、自らの欲望のために他人を平気で傷つける人間が、欲望を遂げるために偽りで装う人間が、珍しくないこの社会に。
彼女を抱き上げて、寝室へ運ぶ。
彼女はキースの肩に頭を預け、ぐったりと胸に抱かれていた。
自分も彼女と初めて出会ったときには乱暴に手折ったのだと、キースは切り込まれるような痛みと共に思い出す。
ソルジャー・ブルーというあの男から奪いたくて、そして自分の負った精神的苦痛の復讐のために、彼女を傷つけた。短時間に何度も彼女を辱め、命まで軽率に扱った。
だが今、彼女は彼を信頼して身も心も彼に預け、安らかな呼吸を取り戻しつつある。
あの罪を、自分は彼女を守ることで償わなくてはならないと肝に銘じてきた。それにもかかわらず先刻彼女を危険に晒してしまったことが、彼には悔やまれてならなかった。
彼女をベッドに横たえて、身体に毛布を掛ける。泣き濡れた彼女の頬にキスを落として、並んで横になった。
彼女の手がそろそろと伸ばされ、彼の胸に届く。
「なんだ」その冷えた指先を握り締めて、彼女の身体を抱き寄せる。
自然と唇が重なる。
いつもは温かいその唇のひんやりとした感触に、またしてもキースの胸は痛んだ。
頬を手のひらで包むと、やはり冷たい。
「…寒いのか」
彼女の濡れた唇がわずかに開いた。
「…温めて、わたしを」掠れた声が、彼に囁いた。
714 :
楽園に帰る:2007/12/23(日) 01:44:40 ID:5aTy6sAp
静かな寝息を立てているフィシスの髪を掻き分けて、口づけるためにそのうなじをあらわにしたソルジャー・ブルーの、指が止まった。
絶対に自分の思い違いではない。
白いうなじに微かに残る痕。
彼は胸に氷を詰め込まれたような悲しみに、息が止まりそうだった。
本意ではなかったが、少し強い力で少女の身体を揺り起こした。
「ただいま、フィシス。僕だよ」感情を抑えて囁いた。
夢から覚めた彼女がブルーを認め、いつものように白い思念で彼を歓迎する。
「お帰りなさい、ソルジャー」微笑んで、伸ばした腕をブルーの首に巻きつける。
その思念に一点の曇りも無いことが、ブルーをさらに追い詰めた。
「フィシス…」思い出させるだけでいいんだ、と彼は自分に言い聞かせた。
相手が誰か分かれば、彼女から遠ざけておけばいい。
「僕が留守の間、何をしていたの」
「…ソルジャーがいなかったのは昨日…」
「そう、昨日だけだよ」たった一日の空白が、ブルーを苦しめる。「何をしていたの?」
「…ヒルマン教授のところで、子どもたちと遊びました」
子どもか。そう思いながらも、ブルーの不安は消えない。
「何をして遊んだの」
「…かくれんぼとか」眠そうに、目をこすりながらフィシスは答える。「でも誰もわたしを見つけられませんでした、ソルジャー」
「そうか、それは隠れるのが上手だったね」
ヒルマン教授のところへ行かせるのはよそう。ブルーはフィシスを抱き寄せて、その頬に口づけた。
「そのとき、誰かがこんなふうに君に近づいたりしたかい」
フィシスはしばらく考えていた。
「…そういえば、よく知らない人が」悪びれない口調でそう呟く。
やはり大人だ。ブルーの心が凍りついた。この船に乗る仲間の中に、彼女に欲望の手を伸ばした者がいる。
「その人はどうして君のところにきたのかな」フィシスの服を脱がせるブルーの手が震える。もっと酷い痕跡をこの眼で確かめることになるのではないかと、怯えていた。
「…眠れないからと言っていました」
「何?」彼女の白い肌の隅々まで視線を走らせつつ、ブルーは問い返す。「眠れないからなんだと言ったの?」
「一度だけ、ぎゅうってさせて欲しいって。お願いされてしまったのです」
「お願いされたのか」笑っているつもりの自分の顔は、酷く歪んでいるだろうとブルーは思っていた。「そうか、お願いか」
誰だ、一体誰なんだ。
怒りに錯乱して、ブルーは激しい眩暈を覚えた。仲間を疑うようなことを、いまだかつて一度もブルーは経験したことが無かった。ましてや自分がフィシスを大事にしていることは、この船の誰もが知っているはずであるのに。
「顔を思い浮かべてごらん、その人の顔を」
「はい」
しかし素直に答えて差し出されたフィシスの手を取ることなく、ブルーは立ち上がった。
「ソルジャー?」ブルーの真っ青な顔の裏にある感情が、フィシスには理解できない。
「やめておこう…。もう、知らない人でも誰でも、あんまり近くに来させちゃいけないよ、フィシス。誰かが君に近づいていいのは、僕が一緒にいるときだけだからね」
「はい」金髪を大きく揺らして、フィシスはうなずく。
その人物を、引き裂いてしまうかもしれない。
ブルーは、自身の心の奥に芽生えた仲間に対する不信の力強さに恐怖したのだった。
どんな理由があるにせよ、そういった態度ひとつでも表すべきではなかった。
自分はミュウの長、統率の頭、ソルジャーなのだから
715 :
楽園に帰る:2007/12/23(日) 01:45:38 ID:5aTy6sAp
フィシスが小さく、くしゃみをした。
「ごめんね、フィシス。毛布に入っていて」
ブルーは自身も衣服を脱いで毛布に入り、フィシスに並んだ。
無邪気な手が伸びてきて、彼の腕に絡みつく。
彼女に向き直ってその身体を抱き締め、ブルーは今日こそ彼女を本当に自分のものにしてしまおうと思い始めていた。
万が一にも、誰かに踏み荒らされる前に。
ブルーはフィシスの唇にキスをする。いつものように軽く。
フィシスがくすぐったそうに笑い声を立てる。
その笑顔を見つめながら、ブルーは手をゆっくりと下ろしていった。
僕のお嫁さんになるかい。
そう問い掛けたところで、フィシスにはその意味がわからないだろう。
わからないからこそ戯れにでも問い掛けて、答えを言わせてもよかった。
はいソルジャー、と彼女は鸚鵡返しに答えるに違いない。
だがブルーが求めているのはそういうことではなかった。
たとえ今、誓約という形で彼女を繋ぎ止めておいても、いずれ時が自分を切り離すだろう、彼女から。
そうすれば彼女には他の男を選ぶ自由がゆるされる。
「ソルジャー?」
フィシスの声に不安が表れていて、ブルーは躊躇した。普段の彼とは違う思念に、彼女は気づいたのだ。
こんなことをしたら彼女が自分から離れていってしまうかもしれない。
いや、彼女は拒まないだろう。
何をも拒まず、受け入れるように育ててきたのは、自分のためだった。
これは自分の罪だ。
ブルーの手が、フィシスの細い太腿の間に分け入る。
「あ…」驚いたフィシスの手がブルーの腕に強くしがみ付く。
「怖がらないで、フィシス」
ブルーは指をそっと差し入れる。
もうずっと前からわかっていた。
彼女の身体はおさな子のそれではなく、すっかり成長し、少女というより一人の女性として完成しつつあるということが。
だが認めたくなかったのだ。
緊張しているフィシスの中に、ブルーの指が深く進入していく。
濡れていないその秘所の周辺を、他の指で軽く愛撫する。
「あ、あ、ソルジャー…」フィシスがわずかに腰を引いた。反応している自分の身体の異変に、彼女は戸惑っていた。
「フィシス、僕のものになってくれ」
「わたしはいつでもソルジャーのものです」震えながらフィシスが答える。
永遠に?そう聞きたい気持ちを飲み込んで、ブルーはフィシスの形の良い乳房を手のひらで包む。柔らかい感触を愛しむように撫で擦ると、フィシスの顔に複雑な表情が浮かび、思念が乱れた。
716 :
楽園に帰る:2007/12/23(日) 01:46:17 ID:5aTy6sAp
これまでは、彼女の肌にキスをするだけでごまかしてきた。
全身へのキスも、くすぐるように舌を這わせるのも、彼女にとってはただのスキンシップでしかない。
だがブルーが乳首を口に含むと、フィシスの身体が大きくわなないた。
「ソ、ソルジャー…」
フィシスの泣き出しそうな声を、悲しい気持ちでブルーは聞いた。
彼女はもう女として十分反応できる身体だということだった。
「フィシス、愛しているよ」いつも何度でも浴びせてきた言葉。
舌でその小さな乳首を絡め、舐め、吸い上げる。
「あ、あ、ああ…」
ブルーにとってまだ少女だったはずのフィシスの口から、誰も教えていないはずの喘ぎ声が漏れる。指を挿入していた彼女の中で、温かな液体が流れ出す。
「ソルジャー…」
「怖くないよ、フィシス。僕のことが好き?」
小さくフィシスがうなずいた。
自分に絡み付いているフィシスの腕をほどく。足をさらに開かせて、ブルーは彼女の泉に顔を寄せていった。
「君は僕のものだよ、フィシス」小さなピンクの入り口にキスをする。舌を入れる。
「あ、あっ…」フィシスの手が宙をさまよう。いつもならしがみつくことのできるブルーの身体がそばにないことが不安なのだ。
混乱している、女性としてはおさないフィシスの思念をブルーは受け止めていた。
初めて君を散らすよ、とブルーは胸の奥で呟く。
永遠はかなわなくても、最初は僕だ。
舌で愛撫しているうちに、泉は滾々と湧き出でて周囲を潤い満たし、ブルーはフィシスが快感を感じ始めているのを知った。
まだ早すぎると思っていたのに、君には遅すぎたんだね。
ブルーの気持ちは悲しかったが、身体は男として彼女に反応していた。
彼女の泉に、奮い立ち屹立する自身を、そっと近づける。
両足を大きく開いても、緊張している彼女の身体はなかなか彼を受け入れない。
無理やりということをいつもブルーは好まなかったが、この場合は譲れなかった。
「僕を信じて、フィシス。僕ともっと仲良くなりたくないかい」
「なりたいです…ソルジャー」顔を上気させたフィシスが、小さな声で答える。
次の瞬間、ブルーは一気に彼女の中に侵入し、彼女の花を散らした。
驚きと痛みで悲鳴のような声を上げたフィシスの口を、彼は包み込むように自らの口で塞ぐ 。
彼女の思念が不安と驚愕で混乱する中、ブルーは彼女の中でゆっくりと動き始めた。
白い彼女の頬を流れ落ちた一筋の涙を、ブルーのキスが受け止める。
「ごめんね、フィシス。君と、もっと仲良くなりたかったんだ」
「もう、もっと仲良く、なったのですか」涙声のフィシスが尋ねる。
「今なっているよ」動きを早めながらブルーは答えた。
「僕を、これからはブルーと呼んで、フィシス」
「ブルー…」呼吸荒く、フィシスが彼の名を呼ぶ。「わたし…なにか、とても…変です」
「変じゃないよ」ブルーは微笑んで、フィシスの頬にキスをする。
「君と僕の心が、本当に通じ合っているということだよ」
痛みを超えて、フィシスが新しい感覚を自らの内に見出すのを、ブルーは見守る。
これからは、今までのスキンシップが違う意味を持ち始めるだろう。
やがて彼女の中から白くまばゆい光が満ち溢れ、二人を取り囲み始めた。
「ソルジャーっ…」自身の変化に付いていかれないフィシスが、ブルーの肩にしがみつく。
「ブルーだよ、フィシス」その手を離し、上からシーツに押し付けるブルーの声が光の中に響く。
フィシスから溢れる金の光は辺りをすべて呑み込み、その鮮烈な輝きの中で、二人は互いの姿を見失った。
717 :
楽園に帰る:2007/12/23(日) 01:47:00 ID:5aTy6sAp
腕の中で頬を上気させたまま眠る彼女を見ると、キースは愛しさが激しく込み上げるのを感じた。
彼女から求めてきたのは初めてのことだった。
彼女を悦びで満たして先刻の恐怖を忘れさせたかった。ゆっくりと優しく、彼女の望むままに抱いた。
慎ましやかにねだる彼女が新鮮で、湧き上がる荒々しい衝動を抑えるのが難しかった。
そして何より、いつもは受け入れるだけの彼女が今日は彼の背に指を這わせ、肩にしっかりとしがみついてきたことが嬉しかった。
以前から、行為の際に彼女が自分の背や腰に腕を絡めてこないことが、キースの心の何処かに引っかかっていた。それゆえ今日は彼女との結びつきが一層深く、強いものになったように感じられた。
胸に頬を摺り寄せてくる彼女を、何に代えても守りたいと思った。その一方で、もしかしたら彼女はやはりこの生活に寂しさを感じているのではないかという気がした。
ミュウの船を降りて以来、彼女は仲間たちにも会っていない。
彼女は彼女なりに新しい生活に馴染もうとしているのだろうと彼は思っていたが、無理をしているのかもしれなかった。
やがてかすかに身じろぎして、彼女が目覚めた。キースの腕の中にあると気づいて、頬を赤らめる。
朝も晩も毎日のように愛し合っているにもかかわらず、彼女が浮かべる恥じらいの表情はいつまでも初々しく、微笑ましい。
その頬に思わず口づけて、キースは彼女を正面から見つめた。
「今日早く帰ってきたのは、お前に知らせたいことがあったからだ」
そのニュースを早く伝えようと、高揚した気分で帰宅した自分を思い出す。そんなニュースでもなかったら彼女の危機を救うことはできなかっただろう。偶然に感謝しないではいられなかった。
彼女を抱き起こして、サイドテーブルの横に置いた鞄から30センチ四方のガラスの板を取り出す。1センチ弱の厚みのその板は金属で縁取られ、端のスイッチを入れると立体映像が立ち上がる仕組みになっている。
「なに?」彼に頭を寄せて彼女が尋ねる。
「見ていろ」キースがスイッチを入れて、板を底面とする立方体の空間に地球の映像が浮かび上がった。「今から約30時間前の地球だ」
北極圏から南極まで、地球上空の軌道に10基の人工衛星が配置され、24時間で一周しながら地球の様子を撮影し続けている。その衛星から届けられる映像を立体に構成したものが、リアルタイムでこの板へ送られ、再現されるようにプログラムしてあった。
「かなり海水の温度が下がったようだ。まだ青い星というわけにはいかないが…」
地球は明らかに生物を受け入れるべく、再生の道を歩んでいた。もちろんそのスピードを速めるための様々な遠隔操作が今も継続的に行われ、それが功を奏していることも間違いない。
数ヶ月前まで大気圏に立ち込めていた灰色の厚い水蒸気の雲が、真綿のような少量の雲に代わっていた。
白くにごった海のあちこちに、うっすらと青色が認められるようになってきた。
その映像に向かって伸ばされた彼女の指が、愛しいものに触れるようにそっと空間を撫でる。
「人が住めるようになるのはいつかしら」うっとりとして静かに、彼女が言う。
「そうだな。酸素濃度が安定するにはまだ時間が掛かるだろう。われわれの世代では難しいかもしれないが、次世代はおそらく」
キースも手を伸ばし、空間にとどまっていた彼女の手を自らの手で包んで握り締めた。
「…もう一つニュースがある」切り出すキースの胸には、いくらか迷いがあった。
718 :
楽園に帰る:2007/12/23(日) 01:48:19 ID:5aTy6sAp
最初は遅々として進まなかったミュウの入植が、ミュウ化する人間の増加に応じて加速度的に進行してきた。今では人間とミュウが何の隔てもなく暮らす都市が珍しくない。
それに伴い、自然出産を望む夫婦が急速に増加した。
SD体制以前から約300年の間、医療分野の谷間といっていいほどまったく手の着けられていなかった、母体による妊娠出産に関する研究が爆発的な勢いで推し進められるようになり、その成果が連日、彼の元にも報告されていた。
「お前の器質的な問題を、最新の技術で解決できるとわかった」
どういうことかわからないといった表情の彼女に、キースは彼女の反応を恐れる気持ちを抑えて、言葉を続けた。
「手術を受けなければならないが、難しいものではない。お前は妊娠できるようになる。私たちは子どもを持つことができる」
彼女の口が微かに開いた。そしてぽろぽろと、大粒の涙をこぼし始める。だがすぐにキースの胸に飛び込んで、その首に腕を回した。
「…本当なの?」
彼女の声に歓喜が満ち溢れているのを聞いて、キース自身も喜びと安堵で胸が一杯になる。
「本当だ。嬉しいか」聞くまでもない。触れている彼女の身体から、その思念がじんわりと温かく伝わり始めているのだから。
「夢みたい…」彼女の声には感激が、小さな無数の泡のように弾けている。
「夢ではない」首に巻きつく腕をほどいて、キースは彼女の顔を覗き込んだ。「これは夢ではないんだ」
彼女に深く口づける。お前は私の希望だと、強く思いを込めた。
自分たちはこの社会に証を刻み、時の流れに足跡を残して生きていくのだ。
彼女に出会わなかったら、自分はそう考える人間ではなかったかもしれないとキースは思う。
「あの地球の土を踏むのは、わたしたちの子どもなのね」彼女が歌うように囁く。
「私たちの絆が、生まれ変わったあの星の上で生きるのだ。それに」とキースは彼女と指を組み合わせ、手のひらを重ねる。
「私たちはいつでも帰れるだろう?あの星へ」
彼女と額を合わせ、目を閉じて、同じ星に思いを馳せる。
期待に膨らみ、喜びに弾む思念が、共鳴し合う。
未来は、彼らの手の中で青く確かに輝いていた。
調子に乗ってまた書いている自分が信じられん・・
間男=庭師、っていう古典的発想と、>>1の『孕ませネタ』ってなんだろうとずっと気になっていたので、その二つから連想してみた
このあとDNA鑑定で母子と判明して云々、なんて展開にはならないよw
『朝も晩も毎日のように』って書きながら泣けてきた623でしたー・・
719 :
楽園に帰る:2007/12/23(日) 09:08:32 ID:FGRPsqaR
>>718 乙です!!
もうホントに完全オリジナルですね623さんww
この先どうなっていくのか・・
待望の対ブルーが読めて嬉しいです
またお願いします!
>>718 乙!素晴らしいです!オリジナルなのに
本当にこういう続きなんじゃ・・と思ってしまう・・。
世界観を踏襲して、尚且つ広がる623さんの作品に惚れてます。
しかもブルーの回想(夢?)まであって、なんて美味しい今回。
キースが・・本来熱い思いを秘めてるのに(公式では)報われなくて
欲求不満でしたが、623さんの話がそれを爆発させてくれたのが嬉しく感謝してます。
フィシスにメロメロの閣下が、なんて可愛いんだ。
あれだけ人生ストイックに送ってきたのでその皺寄せが一気にフィシス愛に
きてる感じですねー。
私は上記ニナと537でちょこっとスウェナを書いたのですが、きっかけは
623さんに感化され、憧れたためです。あんな風に萌える作品が書ければいいな、と
いつも思ってます。
どんどん調子に乗ってください!大歓迎です!!
(あまりに嬉しくて・・長文すみません)
719です
書き方わからなくて失礼しました
ゴメンなさい
『楽園に帰る』ってタイトル深いです623さん!!
マンセー足りなくてすみませんww
お元気になられたようで安心しました
このまま引き続きお待ちしています!!
超乙!
ブルフィシマンセー!!
楽園に帰る、すごくよかったです!!ぜひ続きの子作り偏が読みたいです!
キースにブルーにトォニィまで溺れさせる超魔性の女だ、
ここのフィシス…怖ろしい子!
それにしてもジョミーの影が薄いw
ジョミーガンガレww
>>725 あるとすれば純愛エロかな(なんだそれ)ww
フィシスとキースの水槽チルドレンは
異性を狂わせる魔性の遺伝子を持っているに違いない。
728 :
星を継ぐもの:2007/12/25(火) 00:05:20 ID:kejO+0RU
部屋に入るなり崩れるように膝を折ったブルーの元へ、フィシスは駆け寄った。
「大丈夫だよ、フィシス」
いつものように彼女を安心させるための笑顔を浮かべて、ブルーは彼女の差し出した手に頬擦りしてみせる。
だがその頬擦りがいつもより長く熱のこもったものであると、彼女は気づいた。
「何か…良いことがあったのですか、ブルー」
「そうだよ。決めたんだ、ジョミーに」目を閉じて語る彼の声には安堵と、一時的にも肩の荷を降ろした開放感が満ちていた。「彼が、我々の迎える新しいソルジャーだ」
そんな、とフィシスは自らの胸に痛みが走るのを知る。ソルジャー・ブルーが自らの時代が終わることを他人事のように語る口調が、彼女にはたまらなくつらく寂しいことだった。
「何が悲しいの」フィシスの低調な思念をからかうように微笑んで、彼はフィシスの顔を見上げ、その口のはたに軽いキスをする。
「やっと君だけの僕になれるのに」
そんなの嘘。
笑わなくてはいけないと思いつつ、フィシスは涙が零れそうになる。
「フィシス」そっと立ち上がったブルーが彼女を抱き締めた。
「ごめんね。君に火を点けておきながら、いつも一人にして」
「ブルー…」応えるように彼の背に手を回し、その温もりに安心する。
ブルーはフィシスの髪を掻き分け、その白い耳朶を唇で軽く挟んだ。
「あっ…」彼の唇が触れただけでフィシスの眠っていた感覚は呼び覚まされ、腰が引けた。「ごめんなさい、ブルー」
「何をあやまるんだい。こんな君にしてしまったのは僕なのに」
ブルーはフィシスの頭を抱え、その首筋に上からゆっくりとキスを落としていく。
「あ…ん、だめっ、だめです、ブルー」疲れて帰ってきた彼に先を続けさせるわけにはいかないと、フィシスは自分の身体を裏切って彼を制する言葉を繋ぐ。「お疲れなのですから…もう、おやすみにならないと」
「今日だけは許してくれ」と彼が囁いた。「…我慢できない」
その彼の声の熱さに、フィシスは自分の内側がとろけ出すのを感じた。
729 :
星を継ぐもの:2007/12/25(火) 00:05:58 ID:kejO+0RU
ベッドの脇まで、抱き合い、口づけを交わしながら移動した。
ブルーの手のひらが彼女の胸を下から包む。ドレスの薄い生地を通してその手の熱と、五本の指の感触が伝わる。その指がそれぞれに動いて、彼女を刺激する。
「ああ…ブルー」自分の声に悦びの響きがあることが恥ずかしかった。身をよじって、彼から顔を背けた。
胸元に、ブルーの唇が下りていく。指がドレスの飾りと肩紐をはずすと、ドレスは簡単に彼女の身体から落ちた。白い裸体の輪郭を、ブルーは両手を滑らせて確かめ、抱き締める。
そのままフィシスをベッドに横たえて、ブルーは彼女の身体を見下ろしながら服を脱いでいった。
「…きれいだよ、フィシス」震える彼の声にも気持ちの昂りが溢れている。
羞恥に頬が染まるのが、フィシスにはわかる。ブルーの視線はいつも熱くて、フィシスはその視線に捕らえられるだけで疼いてしまうこともあった。
ブルーが乗ってきて、彼女の首筋の肌を今度は本気で吸い始める。
「だめ、跡が…」
「いいじゃないか、僕が残したい」
微笑むブルーの唇が、彼女の肌を滑っていく。手が、あらわになった乳房を直に揉み上げる。
「ああ、ブルー…」自分はその手や唇を待っていたのだと、フィシスはあらためて思い知る。
「嬉しい?フィシス」上目遣いの彼には、既に彼女の悦びが伝わっているはずだった。「僕とこんなふうに仲良くするのは久しぶりだね。寂しい思いをさせてごめんね」
「そんな、寂しいなんて」フィシスは首を振った。
「本当に?」ブルーが彼女の顔の正面まで戻ってくる。「そんなことを言われると僕が寂しいよ」
「まあ、いじわる」からかわれているのだと、フィシスは微笑んでブルーの口づけを受ける。
寂しくて、恋しくて、せつなくて。自分がどんなにブルーを求めていたか、彼にわかっていないはずがなかった。
(…それは君が僕しか知らないからだよ)
漏れ聞こえた彼の微かな思念に、鈴の音のような哀切が一瞬響く。
え、と聞き返そうとしたフィシスの口が彼の口で塞がれ、絡んでくる狂おしいまでの舌の乱舞につき合わされて、思いは流された。
「ブルー…」互いの唇が離れたとき、フィシスは彼の吐息の中に溶けてしまいたかった。
「僕のことが好き?」いつものように彼が尋ねる。
「ええ、もちろん」答えながら、自分は幸せなのだとフィシスは考える。好きな人にこれほど大事にされて、これ以上を望む自分は間違っている。
これ以上?自分の考えたことに、フィシスは一瞬戸惑った。だがきっと、それはブルーとの時間のことだろう。
「フィシス…」
ブルーの熱い眼差しに射竦められて、フィシスの五感が興奮で浮き立つ。一方で、急ぎすぎる自分をはしたないと思う自分が他にいて、息づく身内の熱情をフィシスは自ら抑えこんだ。
730 :
星を継ぐもの:2007/12/25(火) 00:06:39 ID:kejO+0RU
ブルーの舌が、乳房の外側から円を描きつつ、のぼっていく。舌の先で、乳首の先端を弾く。
次の瞬間にその乳首を強く吸い上げられて、フィシスはこらえきれずに大きな声を漏らし、上体を反らした。
「可愛いよ、フィシス」恍惚と酔うような口調で彼が囁く。
片手で乳房を揉み続けながら、ブルーはフィシスの足の方へ移動する。舌が臍までおりてくる頃、指が先に足の間に達し、深く沈んだ。
「ああ…ん、ああ…」フィシスは期待と悦びで、自分が抑えきれなくなっていた。
ブルーの指が入ってきた時、フィシスは自分から足を開きかけて気づき、あわてて閉じようとした。
「いいんだよ、それで」手で押さえたフィシスの膝の間に、ブルーが身体を落としていく。「愛してるよ、フィシス」
彼の舌をその場所に受けて、フィシスは自分が途方もない濁流に巻き込まれたと知った。
甘美な感激が、瞬く間に全身に広がって感覚を押し上げる。
「ああ、ブルー!」無駄とはわかっていても、この瞬間が永遠であればいいと彼女は願った。
ブルーに愛されているという悦びが閃光となって、フィシスの頭上で大きく弾ける。きらきらと美しい光を放つ細かい花びらのように、それが降ってくる。
何も知らなかった自分に、愛し愛されるということはこういうことだと教えてくれたのはブルーだった。
「僕だけのものでいて、フィシス」
強く祈りにも似た思念のこもるその声に、フィシスはいつものように答えた。
「わたしはいつでも、あなたのものです…」
彼自身が入ってくるのを感じ、フィシスの思念は白熱し始める。
(ありとあらゆる場所へ出かけていったんだよ、フィシス。そして君を見つけた)
ブルーの思念が、その身体の律動と共に直接フィシスに流れ込む。思念は形となって、彼女の身体に刻まれていくようだった。
(君に出会ったとき、僕はソルジャーという役目以外の意味を、僕の人生に見つけたんだ)(君は僕の大切な女神だよ、フィシス。僕が生きてきた意味を、君は何もせず、ただ存在するだけで教えてくれている)
(それまでの僕は、役割を果たし責務を全うすることだけを考えて、ミュウの仲間のために生きるという名目の中に自分を埋没させていた)
(だが僕は気がついたんだ、君の抱く美しい地球を見て)(君がいれば、僕は僕の希望を持ち続けることができると)
(君が僕を支え続けてくれた)(そしてようやく、僕はジョミーを見つけた)(僕に成し遂げられなかったことを、彼がきっとやり遂げてくれる)
(すべて君のおかげなんだよ)
(わたしは何もしていません)穏やかな快感の波の中で、フィシスは答えた。
(君にもいつかわかるよ。人は存在するだけで他の人間の支えになるということが)
その時ふっつりと、ブルーの思念が途切れた。
あわてて起き上がり、フィシスはブルーの頭を抱き寄せる。「ブルー?」
無理をしていたのだ。疲れが限界に達していたのに、無理に自分を慰めてくれようとしたのだと、フィシスは悲痛な思いに身を裂かれた。
「…ごめん、フィシス。今、ちょっと眩暈が」フィシスの膝の上で、ブルーは頭を振った。
「だからだめだと言ったのに」自分が泣き出しているのがフィシスにはわかった。胸が張り裂けそうだった。「もうだめ。いけません」
「だって、したいんだ」今やその声にすら力のないブルーの、閉じかけたまぶたの下の眼差しはしかし変わらずに赤く激しく燃え盛って、彼女を見上げた。「君と仲良くしたいんだよ」
「いけません」涙声で、フィシスは首を振る。
「泣かないで…」震える手が伸びてきて、金髪ごと彼女の腰を抱き寄せようとする。
その前にフィシスは自身の腕を広げ、ブルーを抱き締めた。
731 :
星を継ぐもの:2007/12/25(火) 00:07:19 ID:kejO+0RU
行かないで。
いくらそう叫んだとしても、彼はやがて行ってしまうとフィシスにはわかっていた。
愛しいという思いとつらいこととは、既に同じものだった。
ブルーが自分の肌に残した跡は、いつも一両日で消えた。
自分は一人残されるのだ。
年月を経て、ブルーが弱っていくにつれて、あの青い星だけが彼の心の支えとなっていることにフィシスは気づいていた。
それでもいい、何も与えられないよりは。
そう思っていた。
でも本当に疲弊しているときのブルーは、彼女の星すら見ることができなかった。
ベッドへなだれ込み、そのまま眠りに落ちていく彼を見て、ブーツを脱がし、マントをはずして衣服を緩める他に、彼女のできることはなかった。
大切な人が傷ついて帰ってきても、自分には何も与えるものがないことが悲しかった。
求めない者の前では自分が無力だと知り、フィシスは途方にくれた。
やがて眠り続けるようになったブルーの横で、フィシスは彼の魂に話し掛ける日々を送るようになった。いらえが返ってくることもあれば、ただの独り言で終わることもあった。
テラを見せて。君のあの青い星を。
あんなふうに求められることがどんなに幸せだったかと、フィシスはつらつらと思い返した。
行かないで。行かないでください、ブルー。
答えが返ってこない日に限って、ブルーの顔を見ながらそっとそう訴えた。
ある時、いつものように訴えていたフィシスの手に彼の手が触れて、彼女を驚かせた。
「全部…聞こえていたのですね」頬に流れていた涙をあわてて拭いながら、少しとがめる口調で彼女は言った。「人の悪い…」
(君は面白いよ)眠った顔のままでブルーは答えた。(僕が返事をしないでいると、何でも話すから)
「話したいことがたくさんあるのです」
(僕が起きていたときはあまり話す時間がなかったね)ブルーは言う。(できるだけ一緒にいるようにしたけれど、全然足りなかった)
「ブルー…」
(君は気づいていないかもしれないけれど、僕は、いつでも君の中にいるんだよ) ブルーの思念は、少しずつゆっくりとし始めた。
「どういうことなのですか」
(君が、僕に会いたいと思うなら、いつでも、こんなふうに、会話をすることができる、はずだ)
「会話…あなたとですか」
(そう、いつでも、会えるよ。試して、みて…)
ことん、と音を立てるように彼が眠りの底に落ちて、あとには静寂が満ちた。
732 :
星を継ぐもの:2007/12/25(火) 00:07:47 ID:kejO+0RU
何度も、フィシスは試してみた。
ジョミーが自分に好意を寄せてくれていると感じたときも、ミュウの仲間たちがナスカに降りることになったときも。
自分がどうしたらいいのかわからないとき、不安に駆られたとき、彼女は彼を捜し、求めた。
だが、答えが返ってくることはなかった。
そうして時が過ぎ、ブルーの思念や言葉が無いところに長くいると、フィシスには彼が何をどんなふうに感じていたのか、想像するのも難しくなってきた。
自分は彼にとって何だったのだろうと、次第に彼女は思うようになった。
ブルーはいつも自分の夢に入ってきたけれど、自分は本当の彼のことがなにもわかっていなかったのではないか。本当に近づけてはいなかったのではないか。
いつでも会える、とブルーは言った。
だが結局のところ会えずじまいであれば、何の支えもない自分の所在をフィシスは心細く思い、広い天体の間で一人過ごす時間は、何ともいたたまれなかった。
だからといってあのときの過ちは、気の迷いのなせる業だったなどと言えるものではなかった。
フィシスはブルーの前で、ブルーに背く選択をしたのだ。
最後の別れはその結果、残酷なかたちで訪れた。
鮮烈な記憶が、そののちも彼女を苦しめることになった。
あの兵器の中枢で、彼女を待っていたその姿。
「ブルー!!」拘束の手から逃れて、彼女は彼に駆け寄った。
「フィシス、この補聴器を持って帰って」いつもの優しい眼差しで、彼はフィシスを見つめた。
「いや、あなたも一緒に」手に補聴器を押し付けられると同時に揺らぎ出した自分の姿に動揺し、フィシスはブルーに向かって手を伸ばす。その手が宙を掴んで、フィシスは絶望した。
「いやです、ブルー」必死に伸ばした指の先で、霞んでいくブルーが微笑んだ。
「また会えるよ、フィシス」
閃光が彼らの間に割って入り、またしても二人を引き離して光の波に巻き込んだ。
733 :
星を継ぐもの:2007/12/25(火) 00:08:49 ID:kejO+0RU
(つらい)
(こんなにつらいことは、もういや)
身体を引き裂かれる思いで、フィシスは光の海を彷徨っていた。
激しい痛みに身をよじり、声の出ない叫びを上げ続ける。
(あなたとは、こんなふうにいつも引き離された)
(もっと見つめられたかった)(もっと触れて欲しかった)
(誰かにそうされている時にだけ、わたしは生きている実感が得られるのに)
自分の輪郭は他の者の目で、手で確かめられることによってこの世に存在していると、いつからか彼女は考えていた。
誰かに求められ、与えていなければ自分は存在する価値がない。
(そうではないよ、フィシス)
ブルーの声が聞こえた。待ち望んでいた、ブルーの声が。
(君は特別な存在なんだ)
(一人だけで、何よりも特別なんだよ)
(わかりません、ブルー。それはどういう意味なのですか…)
彼方で、誰かが自分を呼んでいた。
力強い手が、自分の手を握り締めていることにフィシスは気づいた。
その手を見ることはできなくても、確かに誰かに支えられていると感じる。
(そうだ、この手を信じて、わたしは歩いてきた)
(長く、漂いさまよい続ける年月の中で、この手を見つけた)
(この手はわたしの座標)
(足の下に確かな大地を感じなくても、この手があればわたしはわたしの足で立つことができる)
今や自分という存在が、ただの影や形にすぎないわけではないと、フィシスにはわかっていた。
そして今の自分には、彼に与えたいものを与えることができるということも。
再び、自分を呼ぶ声が聞こえてくる。
どの方角だろうと顔を上げたフィシスは、自分が闇に差す光の束のなかに浮かんでいることに気づいた。
声は頭上高く、光の源から響いていた。
あの声を目指そう。
フィシスは両足に力を込めて、闇を蹴った。
赤ん坊が泣いている。
「無事に生まれた、男の子だ」
まぶしい室内灯の光の中から、夫の声が聞こえる。
フィシスの手を握り締めるその手が、感動に打ち震えている。
ええ、知っているわ、とフィシスは胸の奥で答え、夫の手を握り返す。
産湯につかり、新しい布にくるまれた赤ん坊が運ばれてくる。
ああ、やっと会えた。
泣きながら、笑顔でその子を迎える。
長い旅だった。自分はずっと捜してきたのだ。
星の海から自分を見つけ出し、命を懸けて愛してくれた人を、今度は自分が捜し出したかった。
赤ん坊を両手で受け止めて胸にいだいたとき、フィシスは自分がこれまで生かされてきたことに感謝した。
自分にしかできない奇跡が、腕の中にあった。
赤ん坊の額に口づけて、そっと囁く。
おかえりなさい、ブルー。
・・魔女だ!さすが俺の嫁ww
実は前回の投下後、リアル家族に623が自分だってバレたorz
以前からこのスレ読んでたらしくてマジでメギド直撃だったよ・・
でもクリスマスケーキ2回食ったら何とか回復したレベルだったがww
もう完全開き直った・・自分、エロいですスイマセン
出産話キター!!!GJです!!!毎回話の素晴らしさに感動しています。まさか赤ちゃんがブルーの生まれ変わりだったとは…w夫はもちろんキースですよね?
↑すみませんうっかり書き込んじゃいました
623さん、素敵なクリスマスプレゼントありがとうございます!
ブルー良かったねwwwでも今後がちょっと心配かも・・?
今後父子で一人の女取り合うわけかww
なるほど、で、次は息子となったブルー×フィシスという禁断カプなわけだな!
なんという萌え。
母フィシスと息子ブルー、スゲー萌だ…
近親相姦たまんねw
ついでにブルーは念願の地球へも行けるのか。
てか、623とその家族って、いったいwww
キスフィシは終わっちゃうのかなー・・
次のブームはブルフィシだぜ!
キスフィシも見たいです…フィシスがキースを頼りにして、キースがフィシスを守ろうとするなんてなんて萌える二人なんだw
>>733 乙!ついに誕生ですね。しかもブルーとは・・全く予想しませんでした。
ミーシャのような子ができてキースが溺愛、とか思いましたが
考えてみればフィシスが年取らない娘のような側面がありますね・・。
また、「君の存在が特別」の伏線回収がここで!・・すっきりしました。
リハビリスウェナからわずかの日数でこれだけ書けるなんて、本当に凄い才能ですね・・。
家族に知られてアワワな状況、お察しします・・でも頑張ってください。
623さんワールド、凄く楽しみです。
745 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 18:12:27 ID:jbWMVlgS
ほ
623です、こんばんは
楽しんでもらえたならよかった
また頑張るよw
年末年始、旅に出るけどPC持参なのでまた来ます
623さん
首を長くして待ってます!!自分も623さんの作品の大ファンです!
>>623 なんかすげー感動した・・ありがdです!
これぐらい兄寺も盛り上がってほしかたよ
トォニィはまだあ。・゚・(ノД`)・゚・。
「君歌う緑の地 13」
顔を上げられなかった。
いくら生まれて初めての経験でも、自分が男として果てしなく情けない状況に陥った事くらいは理解できていた。
直前まで、未知の領域に足を踏み入れた興奮と、彼女の心身を支配している優越感に高揚していた身体からはすっかり熱は去り、いたたまれなさと居心地の悪さだけが残滓のように僕に貼りついていた。
「------- 笑うなよ。」
とっさに口から出た自分の言葉に更に落ち込む。
馬鹿か、僕は!何予防線張ってるんだ。余計惨めになるだけじゃないか!
目の前のしわだらけのシーツを睨みながら、自分を思念で力の限り罵倒する。
その癖、2人の間に一瞬生じた沈黙に心臓が冷たく軋む感覚で、無意識に彼女の返事-------- 否定の言葉を欲していると自覚して、本気でこの場から消えたくなった。
不可能なことではなかった。だが、僕の心を読み取ったように、その時、耳元で小さな声がした。
「何故そのような事を仰るの?」
取り繕いも、機嫌取りも、ごまかしも無い、言葉通りの無垢な問いだった。
未だ彼女の顔をまともに見られない僕が顔を伏せたまま答えに窮していると、シーツに放り出されたままの僕の手に、柔らかな手が重ねられた。
『何故、そのような事を仰るの?
私は、とても気持ちがよかったのに。』
恥じらいと、それにも増した悦びの想いがさざ波のように僕の中を走り抜ける。
弾かれたように顔を上げた僕の目の前に、頬を薄紅色に染めた小さな顔があった。
「-------- 本当か?」
言ってすぐに、自分の発言の馬鹿馬鹿しさに気付き、余りの羞恥に耳が痛いほど熱くなった。
問いただすまでもない。彼女は僕に嘘はつけないのだ。言葉でも、思念でも。
そのことを一番知りつくしているのは自分のはずなのに。
混乱の極みにある僕に、どこまでも優しく綺麗な微笑みが静かに頷いた。
「---------- そうか。なら、いいや。」
言葉の後を思考が追いかけてくる。通常ではありえない、異常事態と言ってよい状況なのに、何故か僕自身はそれを受け入れていた。
不思議と静かな気持ちで、彼女の身体から繋がりを解こうとした僕の頬を、白い両手がそっと包んだ。
『ですから、今度は、あなたも気持ち良くなりましょう……』
手のひらから流れ込む彼女の想いと、僕の性器を押し包む熱い粘膜が、僕の身体に再び熱を呼び起こそうとしていた。
二度目の口付けは、僕なりに学習した成果か、より積極性を出してきた彼女の技巧か、前回とは比較にならないほど、熱く、濃厚なものだった。
甘く濡れる小さな舌を追い、歯列を割って侵入させた舌先で口中をなぞると、その刺激に白い身体が細かく震え、逃げていたはずの彼女の舌が逆に僕を捉え絡みついた。
連動したように、僕のペニスを咥え込んでいだ彼女の性器が、微細な強弱をつけた波を打ち始める。
『-------- あんたに、喰われている、みたいだ。』
徐々に速度を増す心拍と呼吸の中、舌先から隠さぬ心情を伝えると、彼女はより強く舌を絡ませながら、応えた。
『では、あなたも私を喰らってください。----- トォニィ。』
羞恥という薄絹の最後の一枚を脱ぎ落した剥き身の心が、僕を呼ぶ。僕を求める。
どくん、と身体の奥底から、大きな鼓動が聞こえた。
シンクロする、血流。呼吸。粘膜の蠢き。そして想い。
彼女の体内に留まっていた僕自身が、再び、芯を取り戻し始めていた。
「……あ…っ」
ほんのわずかな身じろぎで、赤い唇は快楽の声を発する。
その微かな、でもとろける様に甘い声をもっと聞きたくて、もう少し大きく腰を動かしてみると、今度は声だけでなく、白く細い首が仰け反った。
繋がった腰がゆらり、とうねり、一層きつく締めつけるのに負けまいと、僕もその容量を増大させてゆく。
「あ、あぁ…!」
快楽の声を発する度に、冷えかかっていた白い身体が再び熱くなってゆく。
そして、それを組み敷く、僕の全身も。
「…ひ……!」
ぐちゅり、と粘ついた水音と、細い悲鳴が、美しく淫らな音楽を奏でる。
「聞かせろよ、……もっと!」
放出を堪えることすら、目も眩むような快感に直結する事を初めて知った僕は、ただ夢中で彼女の中を刺し貫き、掻き回していた。
2人の呼吸と、嬌声、肉体の合わさる乾いた音と濡れた音、寝台の軋む音。
それだけが、僕たちの存在証明だった。
752 :
地上の夜:2007/12/28(金) 06:36:05 ID:A1/LrCbj
>>751 すげーエロ描写おいしくいただきました!
待つだけのかいがあるなあ、勉強になります
続きも超エロで是非ww
自分623ですが連投狙うわけじゃないんだけど
なんかいつもタイミングが・・ごめんな
軽くエロパロパロ?の続き書いてみました
「ああ、いやっ…やめて、あなた…だめっ」
寝室の間接照明が、ベッドの上で悶えあがく彼女の影を壁に大きく描き出す。
彼女の拒む様子が自分の欲望に火をつけ、攻撃性を大いに煽り立てるのをキースは感じる。
抗う彼女の両手を片手で押さえ込み、あらわな胸に対峙する。大きく揺れる白い乳房の、赤い乳首を激しく吸い上げた。
甘く、ぬるい液体が舌にまとわりつき、快感が彼を貫いて目の奥で点滅し始める。
「いやっ、やめて」
彼女が喘ぎながら上げる泣き声に、彼の気分は高揚し、興奮で血が踊った。
片手を伸ばして彼女の足の間をまさぐる。そのつぼみを執拗に狙うと、彼女の泉はすぐに溢れて彼の指を溺れさせた。
「だめ、もうすぐあの子が目を覚ますのに」懇願するその声にはしかし、彼女を支配しつつある悦びの響きがある。
こんなに感じているお前の身体を、赤ん坊などに明け渡すものか。
出産直後の大きく張り切った彼女の乳房は、見るだけでキースの下半身を疼かせる。彼は無言で彼女の乳首に舌を巻きつけ、乳を吸い続けた。
「ああん、だめっ、やめて…ああっ」彼女の抵抗は虚しくも粘り強い。
キースはいったん乳房を離れ、足の間に身体を移した。
泉の蜜を舌ですくい上げると、彼女は歓喜に打ちのめされて感極まった声を上げる。自分の声を恥じた彼女が、全身を強張らせてその快感を身内にとどめようとする。
以前よりもさらに鋭敏になったともとれる彼女の感覚に、キース自身がさらに大きく反応した。
征服欲で膨れ上がった自身を、彼女の泉に沈める。嫌がる彼女の振る舞いとは裏腹に、彼女の中が彼をとらえて引き込んだ。
その勢いに乗じて、一息に貫く。激しく突き上げつつ指で乳首を刺激してやると、彼女は喘ぐ息の下で声が出ない。
仰け反る白い首に舌を這わせ、頬を舐め上げる。
「あ…ああ…」眉を寄せて煩悶する彼女が恍惚に酔っていることが、キースには手に取るようにわかる。
そのまま彼女の中に、猛り立つ自分自身を解放した。
彼女の意識が、快楽の彼岸へと遠く流される。
そうして彼女が何も抵抗できなくなってから、キースはあらためて悠然と、彼女の乳房に取り付いた。
「いや…あなた、もう…やめて…」掠れた声で、彼女が虚しく彼を拒む。
片方ずつゆっくりと、舌を絡めて吸い上げ、彼女の乳を味わい尽くす。
感覚のすべてを知られているキースの唇と舌の前になす術もなく、彼女は抑えようのない快感が渦巻く中で、嘆き悲しんだ。
「どうしてこんな…ひどいわ」
彼の唇がようやく満足して彼女の乳房から離れると、仰向けにされたそのままで、彼女が泣き出した。
「よくなかったのか」キースは彼女の腰を抱き寄せる。「喜んでくれていると思ったが」
「だってあなたの目的は、あの子のご飯を取り上げることでしょう」
「お前は自分が人一倍感じやすい身体だということがわかっていないようだな」キースの手が、彼女のわき腹から乳房に掛けてを撫で上げる。「授乳などもってのほかだ」
「もしわたしがそうだったとしても、それは相手があなただからです。まさか赤ん坊にわたしが…」
「たとえ赤ん坊といえども他の男にお前が感じるのは許さない」
「そんなことありえません」
「どうしてそう言い切れるのだ。やっていることは一緒ではないか」
「やめて。赤ん坊が母親にする当然の行為です」
「私は知らない」キースは再び彼女に被さり、その乳房に顔を近付けていく。「お前の身体は私のものだ、誰の勝手にもさせない」
「どうしてあの子にいじわるをするの?」肘を立て、キースの肩を両腕で押して、彼女は先刻よりも必死に抵抗する。「わたしとあなたの、待ち望んだ子どもなのに」
どうしても乳房を吸わせまいとする彼女に腹を立てて、キースは乱暴に彼女の両腕を押さえ込んだ。
「そうか。それならどうして日を追うごとに、あいつは誰かに似てくるのだ」
そう言い放つと、彼女の顔にはっとする表情が浮かび、みるみるうちにその色は暗く沈み込んだ。
753 :
地上の夜:2007/12/28(金) 06:36:45 ID:A1/LrCbj
「あなた…」
つらそうに呟く彼女の顔を見下ろすキースは、もはや自分を止めることができなかった。
「お前は一体何をしたのだ。何故あいつがあの男に似るようなことが起きるのか、お前にはその理由がわかっているのか」
「…ごめんなさい」
か細い声で彼女が答え、キースの怒りは爆発した。
「何故謝る」彼女の両腕を激しく揺さぶり、強い力で上から圧迫する。「何を知っている」
「あの子があなたの言うように彼に似ているのなら、たぶんそれはわたしが願ったから」苦しい息の下、彼女は答える。
「願っただと」堪え忍ぶような彼女の表情が、キースを狂おしい嫉妬に駆り立てた。「何を願ったというのだ」
「もしも彼の魂がこの宇宙の何処かに彷徨っているのなら、新しい命をあげたかったの」彼女の目から流れ出す幾筋もの涙が、金髪に落ちていく。「わたしは幸せだから…」
「何…だと」
「わたしは今、ここであなたと幸せでいるから。でもここでこうしているのは、あの時わたしが彼を裏切ったからだわ。そしてそのせいで彼は命を落とした」
彼女を押さえつける両手から力が急速に抜けていくのを、キースは感じた。
「願うことで叶うなら、彼に新しい人生をあげたかったの。そう強く願っていたわ。だからあの子が彼に似ているのは、そのためかもしれない」
「お前はあいつが、あの男の生まれ変わりだと信じているのか」
「いいえ」と彼女は答える。「それにもし本当に生まれ変わりだとしても、前世の記憶などないほうがいいでしょう。わたしたちにできるのは、あの子に幸せな人生を送らせてあげることだけだと思うの」
キースはしばらく、彼女がすすり泣く顔を見下ろしていた。
それからその身体をそっと抱き上げた。泣き濡れた頬に口づけし、金髪に頬擦りする。
「…あの男が死んだのはお前のせいではない」
「わたしがあなたを庇わなければ、彼はあんな死に方をしなかったわ」
そして自分たちはここでこうしていることはなかったということか、とキースは彼女の思いを辿り終えた。
そうだ、あの男がいなかったら、自分たちは今ここにいないだろう。そして他ならぬ自分たちの出会いが、あの男を死に至らしめたのだ。
だがキースは彼女を腕に抱きながら、他の言葉を探した。
「人はみな何かの理由によって死ぬのだ。それが愛するもののためであるのなら、その死は無駄ではない」
彼女の手のひらが、彼の胸に置かれる。ちょうど、心臓のある辺りに。
ゆっくりと顔を上げる彼女の唇に、キースは顔を寄せていく。
深い口づけの中で、彼女に敬服している自分に彼は気づいた。母を知らないはずの彼女が、母親としての側面をすでに身に着けていた。
自分はそれほどまでの父親に、なることができるだろうか。
その時、遠い部屋から赤ん坊の泣き声が小さく聞こえてきた。
「私が行く。連れてこよう」ベッドを降りてから、ためらいがちに訊いた。「ミルクは、作ったほうがいいだろうか」
涙に濡れた顔で、彼女は笑った。
「ええ、お願い。きっと足りないわ」
だが部屋を出ようとすると、彼女が呼び止めた。
「待って。わたしも行くわ」
彼女にガウンを着せて、手を繋いだ。徐々に大きくなっていた赤ん坊の泣き声が、彼らを呼んでいる。
父と母の手を求め、闇の中で訴えているおさな子の元へ、彼らは向かった。
閣下、昨日はお誕生日だったそうでw
極上ワインは買えないので代わりに一本献上します
「ちじょう」違いだな、多分ww
遅まきながらいろいろ反省した
当分自重するよ
623でしたー
>>751 キタ━━━(゜∀゜)━( ゜∀)━( ゜)━( )━(゜ )━(∀゜ )━(゜∀゜)━━━!!!!!
待ってたお!!
すげーエロいーーーw
兄寺の今後を考えるとトォニィとフィシスって全然ありだよね、なんて萌えwww
続きwktkで待ってるガンガッテくれ!!!
>>623タン
乙鰈!
623タンには本当にたくさん萌えさせてもらった。
特に地球編と『その星の名前』は何度も読み返させてもらったよ。
ありがd
きたー!!623さん、閣下の嫉妬、悶えさせていただきました!!良い夫婦になってくれよお二人さん!閣下、遅くなりましたが誕生日おめでとうw
623よ、自重などもってのほかだ!
続きを頼むぞ!生まれ変わりブルーよ来たれ〜
家族にバレてなお、堂々とエロを書き続ける623さんに敬服だw
623さん自重なんて言わずにまた気軽に来てください!!待ってます!623さんのキースとフィシス読んでたら幸せになれるから好きだ!
「君歌う緑の地 14」
突き入れる肉塊と、それを受け入れる肉の鞘。
僕たちを繋ぐ器官は、そんな言葉でも表わせる取るに足らないモノだ。
でも、今、こうして生まれたままの姿で肌を重ね、互いの身体の奥深い処で探り合い、喰らい合い、求め合う自分たちには、そんな事実など、どうでもよかったのかもしれない。
僕は、彼女が嫌いだ。
女神と称される美しく優しい微笑みも、おっとりとした優雅な立ち振る舞いも、甘く透き通った声も、完璧な創りの淫らな肢体も、しなやかで強い心も、彼女を形作るすべてが。
そんな頑なな感情を、自らの行動で見事に裏切っておきながら、何故か僕はひとかけらの矛盾も感じてはいなかった。
「----------- はぁ……っ!あ、あぁ、ト……トォニィ!」
身体の下で、幾度目かの絶頂の機会を逃した彼女が、掠れた甘い悲鳴を上げる。
ほんの気まぐれで、侵入する身体の角度を少しずらし、偶然彼女のつぼみが僕の下腹に擦られた時に判明した、彼女の“スイッチ”。
僕を包み込む粘膜に電流のような衝撃が走り、やわやわとまとわりつくだけだった濡れた襞が一気に奥へと引き絞られる。
汗の粒を光らせながら、白い半身がシーツから浮き上がるタイミングを逃さずに、“そこ”から離れてやると、濡れた赤い唇が苦しげな、それでいてとろけるような溜息をこぼした。
「何だよ、言いたいことがあるんなら、はっきり言えば?」
優越感に満ちた台詞を吐くことで、徐々に追い詰められている事を隠そうとする自分は、滑稽なほど姑息で卑怯だった。
そうしながら同時に、皮膚から勝手に読み取れる思念ではなく、彼女の唇から生れ出る“言葉”を必死に乞うている僕がいる。
決して相容れぬ支離滅裂な想いは、だがどちらも僕の偽りのないむき出しの心だった。
ねっとりと熱い空気の中で、少しずつ重なってゆく2つの呼吸。
やがて、僕の目の前で彼女の唇が花のように開き、明確な意思を持つ、一つの言葉を紡ぐ。
「私を、連れて、いって 。トォニィ-------- 」
艶やかな汗に光る頬に、微笑みが広がっていた。
あの、緑の地で、消えゆく命をひとり見送っていた少女の、どこまでも透明な微笑みが。
押し開き、抉り、切り裂き、駆け昇る、凄まじい快楽という名の衝動。
見栄も、外聞も、虚勢も、理性も、すべて捨て去った、剥き出しの心と身体で、僕たちは互いを貪り合う。
この世界にただ2人残された孤児のように。一瞬でも離れたらたちまち凍えてしまうような、そんな錯覚さえ覚えながら。
寝台のスプリングに助けられた動きでは物足りなくて、もがく細い腰を両手で掴んで持ち上げ、より深く結合したまま自分の腰を抉るように回すと、彼女の嬌声は狂気の色を帯び始める。
「あぁあ!いや!いやあっ!」
刺激で一層過敏になったつぼみの先端を抉られ泣き叫ぶ声は、とうに意味をなさないモノになっていた。
白くくねる身体に、僕の汗が滴り落ちて彼女のそれと混ざり合う。
汗だけじゃない。結合した局部から全身に伝わった灼熱に溶かされたみたいに、次第に僕たちの境界線が曖昧になってゆく。
粘膜も、体液も、皮膚も、髪も、骨も肉も、そして想いすら絡み合い溶け合ってゆく、ぞっとするような、それでいて奇妙に甘美な感覚。
遥かな時の彼方から、絶え間なく繰り返されてきた、“人が人を生み出す”ための聖なる営み。
でも、同じ行為でありながら、僕たちのそれは、永遠に一粒の実すら結ぶことのないモノなのだ。
『でも、ぬくもりと喜びを、分かち合うことは出来ます。』
彼女の“声”が、白くかすみ始めた視界と思考の中に、染み込んでゆく。
両目の奥が再び痛いほど熱くなり、熱い液体があふれ出て僕の頬を濡らした。
シーツの海でさ迷っていた細い両腕が大きく広がり僕を誘い、そこに身を埋めてゆく僕の腰を、しなやかな両脚が持ち上がり絡み付く。
反り返った背を、今度こそ逃さずに両腕でしっかりと抱き上げ、僕は彼女の耳元に囁いた。
「行こう、一緒に ------- フィシス」
そういえば、彼女の名前をまともに呼んだのって、生まれて初めてだ。
白く弾けてゆく意識の中、僕はそんな妙に現実味の濃い思
760です
すみません!あまりの睡魔にコピペ一部失敗しました!(大泣)
最後の2行を追加訂正させてください。
そういえば、彼女の名前をまともに呼んだのって、生まれて初めてだ。
白く弾けてゆく意識の中、僕はそんな妙に現実味の濃い思考を巡らせていた。
次回、(ようやく)最終回。
当初のプロットを大改正しました…
私的には、623のブルーが死んだ後、ジョミーが初めてフィシスを犯す話が読みたい。ジョミー視点で!
>>760 おおお!エロいよエロだよー!
眠い中、大感謝です。最終回待ってるよ!
623乙!!待ってたよー!閣下のミルク発言にテラ萌えたw自重なんて言わないでおくれー!待ってるよー!
「君歌う緑の地 15 最終回」
真新しいシーツに包まれて、静かな寝息を立てている彼女は、とても幼く見えた。
獣のように叫びながら快楽の頂に駆け上がった僕たち。
互いに打ち砕き喰らい合った身体と意識を拾い集め、一足先に現実世界に戻った僕の下で、彼女はまだ幻想の世界に心を置いているようだった。
抱き上げて運ぶことも出来たけど、快楽の余熱に染まっている肌をまた求めてしまいそうな自分がひどく恥かしかったから、彼女を最初にこの寝台に運んだ時と同じ力を使うことにした。
彼女専用に造られたバスルームで、白い身体と長い髪がどんなふうに清められているんだろうか、なんて想像をしかける自分は馬鹿だと思う。
2人分の体液を吸ってぐしゃぐしゃに濡れたシーツと、ついでに室内の空気を一気に真新しいものに変える。
僕と彼女の行為の痕跡を消す作業に、何故心がしくりと痛むのか、その時の僕にはまだ分からなかった。
シャワーを借りて手早く汗を流し、足音を忍ばせながら身支度を済ませても、寝台の彼女が目覚める気配は無かった。
寝息に合わせてかすかに上下する長い金の睫毛が美しいと思う一方で、何故かさびしい、と感じる自分を振り払ってドアに向かう。
「……トォニィ」
待ち焦がれていた、小さなかすれた声に背が跳ね上がる。
「何?まだ寝てればいいよ。
アルフレートには適当に言っておくから。」
上ずりそうになる声を必死に抑え、そっけなく言い置いて退散しようとする僕に彼女の声が追いすがる。
「あの……、ツェーレンのことを ------ 」
それは、必死に子を想う母親の声だった。
「ツェーレンがどうしたって?
僕は、あんたのところにお茶を飲みに来ただけだ。」
暖かく切ない何かが胸の奥底から湧き上がってくる感覚を抑えながら、僕は部屋にかけていたシールドを解いた。
「--------- ありがとう、トォニィ。」
涙がこもる綺麗な声を背に、僕は脚を踏み出す。
“彼女を困らせ、泣かせてやろう”という当初の目的は果たせた。なんて負け惜しみだか何だかよく分からない想いを胸に丁寧にしまい込みながら。
僕は、僕たちはどこまで行けるんだろう。
でも、どんな道を進んだとしても、どれほど血を流し肉を骨を刻もうとも、僕はもう恐れない。
あの緑の地で、待っている人たちがいるかぎり。
「------ その時には、一緒に、歌おう。
フィシス。」
白く輝く微笑みを脳裏に浮かべ、僕は力強く床を蹴った。
「君歌う緑の地」完
筆者です。
皆様、ここまでお読みくださって、ありがとうございました!
既にお気づきの方も多いと思いますが、これは「魔女と蒼の戦士と悪魔と」の続編にあたります。
当初は、今編でエロパロを卒業するつもりで完璧に続編を書けないようなプロットを立てていましたが(要は“彼女”を儚くするつもりでした・汗)、ここまで書いているうちに妙に彼らの関係に愛着が出てきてしまいました。
よって、今後もまた何かしら書き散らすことになります(迷惑ですかやっぱり)
きれいに回収できなかった伏線(ツェーレンの想い人とか)を文章にしたい気持ちもありますし。…これはエロなしのコメディになるかも(笑)
予告通り、何とか「年内」に終了できて、作品の出来はともかく達成感はあります(苦笑)
では、皆様、よい新年をお迎えください!
今年こそは、紅組に勝ってほしい、筆者でしたv
前世の記憶が残る少年ブルーと母親フィシスの禁断エロがみてぇーー!!
ネ申よ来たれ〜!!
キース・フィシス夫妻の二人目子作りプレイが見たいです。
>>766 超超乙でした!
あなたのおかげでトニフィシにハマりまくり…(・∀・)イイ!
この先有り得ない話じゃないかもなとかwktkしましたw
またトニフィシを書かれる時を楽しみにしています
もちろんそれ以外でも
関係ないけど授乳プレイはトォニィに似合うような気がw
>>766 職人さん乙乙乙!
ここのフィシス受けはどれも神ばかりで楽しませてもらっていますwwww
>>766 ネ申あけおめ&超超超乙でした!!
おもしろかったー
何度も読み返したよ、読み応えあるなあって
インナースペースのところとか
766のおかげでトォニィ好きになれた
トォニィにも誰かしら慰めてくれる人必要だと思うんだw
迷惑なんかじゃない、今後もまた何か書き散らしちゃいなよYOU!
エロなしコメディでも何でもいいので読みたいです
待ってます
自分は623ワールドでフィシスの体知っちゃったがために、もう誰と
セクースしても満足できなくなって悶々としてる閣下を妄想してみたんだが
漏れSS書けないどうしたらいい
771
なんて素晴らしい妄想なんだ!!ぜひ読みたいぞ!フィシスの体の虜な閣下テラ萌えるw
>>771 閣下が誰とセクースしても満足できないのは、おそらくフィシスの身体を知ってしまったがために、
ただでさえ凄まじいフェロモンと精力がさらにパワーアップし、相手の女性が最後まで
とても耐えられないからだと妄想してみる。
フィシスもいいけど他のキャラのも見たい
いや、フィシスだけでいい。
女キャラ少ないからなー。あまり選択肢ないよね。
自分はスウェナも萌えられるから、キースとスウェナの関係も
ウハウハだけどさ。
やっぱフィシスだなー。あの色気がたまらない。色気があるキースとフィシスの組み合わせが好きかな
漏れはやっぱブルフィシかな。全ての始まりだし
皆様あけましておめでとうございます。
皆様と共に、このエロパロを今年も萌え萌えに盛り上げてゆきましょうv
ではご好意に甘え、新年らしく明るいお話を書かせていただきます。
「いもうとのこいびと 1」
『ねえ、いつまでこうしていなきゃならないの?』
『---- 奴が姿を見せるまでだ。』
『あたし、足がしびれちゃった。もう立っていい?』
『駄目だ!身を隠している意味が無くなるだろ?!』
初夏の陽射しがさんさんと降り注ぐ、惑星ノアの昼下がり。若葉の緑まぶしい公園の一角にある植込みの陰で、人知れずテレパシーの応酬が行われていた。
『シールドを張って気配を消しているから、物音さえ立てなきゃツェーレンには気づかれないんだ。もう少しがまんしろ、ペスタチオ。』
しゃがみ込む姿勢に退屈し始めた、右隣の黒髪の少女をなだめながら、赤毛の青年は目深に被った帽子の下から、鋭いまなざしを植え込みの向こうに向けていた。
大切な同胞であるツェーレンの不可解な言動の原因を突き止めた、ミュウの3代目長ソルジャー・アスカこと、トォニィの取った行動は極めて迅速だった。
素知らぬふりを決め込みながら彼女の素行を逐一チェックし、その行動パターンを分析。
その結果、ついにツェーレンが“異変の原因”と(幾度目かの)接触をするという情報を入手した彼は、調査の協力をした他の仲間2人を伴いノアに降り立ったのだ。
『でも、ツェーレン、さっきからもう30分以上待ってるよ?
本当に、来るのかなぁ?その人間。』
茂った枝の間から、利発な大きい瞳をくりくりさせて、静かにたたずむ細い背中を見守っているペスタチオが心配げにトォニィを見上げた。
『ああ、来る。絶対に来るさ。
彼女との約束をすっぽかしやがったらただじゃすまさないからな!』
『てゆーか、そもそも僕らがここでこうしてる必要ってあるの?
ツェーレンの様子を探るんなら、透視するなり思念飛ばすなりすりゃいい話じゃないか?』
焦燥と怒りに思念を燻らせる青年の左隣では、長い待ち時間にすっかりリラックスムードになったタキオンが芝生に片肘をつき寝転がっていた。
『他の件ならともかく、奴の姿だけは直接肉眼で確認する必要があるんだ!』
潜伏調査中とはとても思えぬ緊張感の欠落した同胞たちに内心歯噛みしながら、若きミュウの長(しつこいですが3代目)はひたすらその時を待った。
やがて、彼らが見守るオレンジ色のワンピースの背がぴくりと反応した。
「ここよ!」
喜びに満ちた声を明るく弾ませ、全身から眩しいほどのオーラを放ちながら少女は大きく手を振る。
固唾をのんで待ち構える6つの目が、転がるように駆けてくる人物を捉えた。
そしてその全身を凝視した後、最初に(テレパシーにて)口を開いたのは、ペスタチオだった。
『------- あたし、あの人どこかで見たことある。』
『そういえば、僕も』
思案顔で記憶を辿る2人の間で、一瞬の思考停止状態から回復した青年は、ぼそり、と(テレパシーにて)呟いた。
『なんだ、あれは。------- 人間なのか?』
『あっ、思い出したー!
この前アタラクシアに行ったニナがお土産に買ってきてくれた、お菓子の袋の絵にそっくりなのよ!』
『そうそう。確か、“マシュマロの化身マシュマロマン”とかいったよな。』
呆然とする者、繋がった記憶に納得し安堵する者たちの存在を知る由もない恋人達は、互いの名を呼び合いながら駆け寄る。
「ツェーレン!会いたかった!」
「私もよ、ヨシオ!」
小麦色の肌をした小柄な少女と、色白の福々しい体型の青年は、2か月ぶりの熱い抱擁を交わしていた。
背後に控える、えもいわれぬ色合いの思念に全く気付かないまま。
つづく
なんだよ誰だよヨシオってwwwww
623です、こんばんは
さっき帰ってきました
昨年中はいろいろレスありがとう
旅先では書き込みができなかったけどROMってました
自重するって言ったのは自分の書いたのを何度も読んでくれていたりするらしいとわかって
なんか申し訳なくて・・自分わりと一発書きというか
一息に書けるとそのまま読み返さずにUPしてきちゃったんで
今読むと変換ミスも言葉遣いの間違いも表現の重複も結構多いから
ホントにごめん、反省した
でも今年も一発書きは変わらないかもww
いろいろリクエスト?もらって嬉しいのでちょっと考えてるよ
771みたいにみんなが自分で考えた話を書いてもらうのも、みんなで楽しめるならいいと思うし
自分はあの世界、ここではみんなに自由に使ってもらってかまわないから
長文スマン、何はともあれ今年もよろしく!
623さんお帰りなさい。ことしもよろしく!
微妙な出来ですが、続きです…長いので2度に分けて投下しますね。
「いもうとのけっこん 2」
「待ったかい?」
「ううん、今来たところよ。」
『嘘つけ!45分25秒も待ってたくせに!』
古今東西不変の“待ち合わせデートのセオリー”通りの会話をする2人を睨み据え、トォニィはひとり唸った。
そんな背景など露知らぬ恋人達は、会えなかった日々の様々な出来事を仲睦まじく語り合っている。
『優しそうな人間だね。ツェーレンに悪い考えも持っていないし。』
『いいんじゃない?一応あいつがミュウだって承知してるようだしさ。
ま、外見はアレだけどね。』
“あー、心配して損した”とばかりな言葉と態度の同胞の間で、ひとりミュウの長だけが眉間のしわを増やしていた。
『僕は納得しないぞ!
----大体、人間とミュウが付き合ったって上手くいくわけないじゃないか…』
盲目の元女占い師に見せていた、泣き笑いの小さな顔が脳裏に浮かび、青年の胸がちりりと痛んだ。
-------- どんな綺麗事並べたって、結局泣く事になるのはあいつなんだ…
そして、僕の力など何の役にも立たない。
己の無力さをひとり噛みしめるトォニィを置いて、手を取り合う恋人達の親密度は暖かな色のオーラとなって辺りを染めた。
それに反比例するように、すっかりシリアスモード一色になってしまったトォニィの思考がふと途切れる。
何かが袖を引っ張る感覚に顔を向けると、少し困った表情のペスタチオがいた。
『トォニィ…、お腹が空いた。』
『もう少し、待ってろって!』
『あと、トイレに行きたい。』
『あ、僕も』
「だから最初に済ませておけって言っただろ!?」
「だって、こんなに長くなるなんてわからなかったもん。」
「適当なところにテレポートして済ませればよかったじゃないか!」
「ここ(ノア)じゃ、極力サイオン使うなって言ったのはトォニィだぜ?」
「だめ、がまんできない」
「ま、待て!待てったら!」
俄かに騒がしくなった背後を振り向いた2人の前に、植え込みを折り倒しながら絡み合った3人が雪崩れてきた。
「……………トイレの場所、教えてくれ。」
跳ね跳んだ帽子から盛大にあふれ出た赤毛を枝に絡みつかせた、ミュウの長(嗚呼3代目)が赤い仏頂面でぼそりと問うた。
初めて乗った公共バスの車窓からの風景に、瞳を輝かせている同胞たちを、小さくため息をついて見やったトォニィは、改めて目の前の2人に視線を移した。
突然の、しかも限りなくみっともない登場をしたにも関わらず、この肉付きの良い青年の表情と思念には、彼らを嗤う色は微塵も無かった。
“ヨシオ・サトー”と名乗った青年は、はにかみの中に誠実さをにじませながら、訥々と自己紹介を始める。
以前、人類軍の補給部隊に属していたこと、ミュウとの和平が結ばれた後行われた人員削減を機に除隊し、現在は小さな菓子店を経営していることなど。
彼が一つ一つ説明するごとに、隣に寄り添うツェーレンがほほ笑みながら小さくうなずくのが、妙にトォニィの癇に障った。
「あたしと初めて会ったのが、丁度除隊する日だったんですって。」
運命の出会いを思い出し、少女の頬が薄紅色に染まる。
「ええ、お世話になった皆さんに召し上がってもらうケーキを運んでいる時でした。
窓の外を何気に見たら、ハトと一緒に彼女が空を飛び回っていたんです。
ええ、本当に楽しそうに!」
「びっくりしたでしょ?すぐ近くにミュウがいたんだもの。」
その時の恋人の顔を思い出したのか、ツェーレンはくすくすと楽しそうに笑った。
「ええ、驚きましたとも!
でも、それ以上に空を舞う彼女がすごく綺麗で…子供の頃読んだ童話に出てくる妖精みたいだ、って思ったんです。」
「“ティンカー・ベルだ!”って言われたから、あたし彼のところまで降りていって、訂正したのよ。
“違うわ、あたしの名前はツェーレンよ”って!」
きらきらと光る少女の大きな紫の瞳を眩しそうに見つめ、青年は柔和に微笑む。
「でも、僕にとっては今も君はティンカー・ベルだよ。」
「嬉しいわ、私のピーター・パン…」
『------- けっ、やってらんねーぜ…!』
ピンクのオーラを全開させる恋人達から放置状態にされたトォニィは、ひっそりと思念をささくれさせるほか術はなかった。
隣のシートではペスタチオが、めぼしいおもちゃ屋を見つけたと無邪気な歓声を上げている。
つづく。
>782
あぎゃー!タイトル誤植だ!
×「いもうとのけっこん2」
○「いもうとのこいびと2」でした。
ごめんなさい!脳内で改正してお読みください〜
(実は続編のタイトルだったりする)
今年もヨロシク!
フィシス受けが読みたいのだが・・・
623さんに書いてもらいたいです・・
ここはアニテラ限定?
自分、アニテラは完璧じゃないので書くとしたら原作ベースになるんだが…。
>787>788さん
ごめんなさい。やっぱりこのスレにはそぐわなかったかな。>783
623さんの降臨をお待ちしましょう。
やっぱり文章の格が違うね。
>789さん
原作寄りの作品も読んでみたいです!是非!
>790
ん、784かな?788は781で623さんが
みんなが自分で考えた話を書くのもいいって言っているののレスだと思うぞw
テラの世界を新しく展開してくれるここの職人さんは自分にとって尊敬に値するので
できればまた何か書いて欲しい・・
ちょっと先が読めなくてレスがつきにくかっただけだと思う
気にしないで、また頼むよ!
>789
原作ベースどころか何でも書いていい板です!!
ぜひお願いします
お待ちしています!
ちょっと待ったーーーーーー!!
>>790 は783でいいのかな?
ここに続きをwktkしている香具師がいるんだが…
このスレはNLならなんでもありだと思うし臆せず書いて欲しい
トォニィとフィシスのその後なんかもバッチコイだ
つかぶっちゃけ読み鯛
>>789 全く全然無問題
是非是非自分からもお願いします
>>790 ちょっ…やめないでくれ!
自分は読んでいて和めて楽しかったよ。今までシリアスが多かったからコメディも新鮮。
よっしー結構好きだw
お前らが初めからレスつければよかったんだろww
ここは寺をベースに、自分が想像もできなかった世界を
それぞれの職人さんがありとあらゆる方向に表現してくれるから大好きだ!
793さんの話も、楽しんで読んでたのでぜひ続けてほしいっす。
787,788さんは別に793さんに宛てたレスではないと思うし。
>>789 原作もアニメもどっちも好きなのでうれすぃ。
大歓迎でーす。
流れ読まずに投下。ギャグです。
放課後。シャングリラ学園生徒会室では、いつもの男共がたむろっていた。
リオ :「どうしました?ジョミー。難しい顔して」
ジョミー:「どうしたもこうしたも…何だこの予算請求わ!どの部も目一杯ふっかけてきやがった」
ブルー :「失礼な。落研は正当な要求しかしてないぞ。抹茶に菓子代に座布団に部室の奥のソファーの
寝心地が悪いのは本当だ。あれの買い替えだけはどうしても譲れん!!」
リオ :「それのどこが落研と関係が・・?ジョミー、美術部だってそうですよ。画材は結構値が張るんです。
どこかの弱小部と同じに考えてもらっては困ります」
キース :「それはウチの部のことかね?・・確かにうちは部員一人の弱小クラブかもしれんよ。
しかぁし!!それを補って余りある活動を俺は行っているんだ!人形劇に必要な小道具、セット
遠征費と金はいくらあっても足りん!どんなに人形がボロかろうが子供達は待っててくれるのだ。
その期待に応えるためにも俺はだな…」
ジョミー:「あーーー!!わあったよキース。君の熱意はよーくわかった。正直、君の部の予算案はまだ
可愛いほうなんだ。実はさ、とんでもない数字を要求してきたクラブは・・」
ブルー :「な、なんだってーー!?」
ジョミー:「・・まだ何も言ってないよ」
ブルー :「そうか、すまん。ちょっと先走りすぎた。で、どこかね?その身の程知らずのクラブは」
ジョミー:「それが…」
ブルー :「えぇーーーー!!??」
ジョミー:「………」
リオ :「この方は無視しちゃって構いませんから」
ジョミー:「あー…(コホン)実は・・桁違いの予算を請求してきたのは・・占い部なんだ」
3人 :「占い部ーー!?」
リオ :「あそここそ0円でもOKですよね。何でまた…」
ブルー :「大変だ!僕のフィシスは騙されている!」
3人 :「はい??」
ブルー :「そうだろう?無垢なる彼女がそんな守銭奴のような真似をするはずがない!
きっと誰かに騙されているに違いない」
キース :「あの女ならがっつりそういう真似しそうだがな」
ブルー :「黒幕だ。そうだ、彼女に悪知恵を吹き込んだ悪魔がいるんだ」
キース :「あいつがそんなタマかねぇ…って何でみんな俺を見る??」
ジョミー:「いや、なんとなく…」
リオ :「ねえ…」
ブルー :「嫌だなあキース君。僕達は友達だよ?疑うわけないだろ。で、最近フィシスと何を話した?」
キース :「思いっきり疑ってるではないか!」
・・・そうだ、がっつりやってくれ!!!
ブルー :「いや、気を悪くしたのならすまなかった。だが、知っての通り彼女は浮世離れしたところがあってね。
幼馴染として心配なんだ」
リオ :「確かにちょっと変わってますよねぇ」
ブルー :「まだまだ子供なんだよ。キースのように頭が良くて、見た目30歳の言うことなら素直に聞いてしまうだろう」
キース :「俺は17歳だ!俺は関係ないぞ。大体あの女に対する認識、なんか間違ってないか?」
ジョミー:「むしろ騙されてるのはブルーなんじゃないかという気が・・しないでもないけど・・」
キース :「だろ?俺が悪魔ならあの女は魔女だ」
ブルー :「なにいぃぃぃぃっ!!ジョミー、キース!君達は!君達はなんという…!」
2人 :「うぉあ!?なんだ!?」
ブルー :「君達はフィシスのことを何一つ理解しちゃいないんだ!彼女を侮辱することは僕が許さない!」
リオ :「とにかく、キース君はブルーに謝って下さい」
キース :「は?何で俺が謝らなきゃいかんのだ」
リオ :「ひどい事を言ったのは事実ですから」
キース :「ひどい事を言われたのはむしろ俺だろう?なあ。なのに俺が悪いのか?」
ブルー :「そう、悪いのはいつだって君だ。覚えておきたまえ」
キース :「貴様…!」
リオ :「まあまあ、とにかくブルーには僕の女神なんですから」
ジョミー:「何だその意味不明なフォローは。…ともかくフィシスに会って直接聞いてみようよ」
リオ :「いました。奥の応接室です」
ブルー :「これはまあ…w」
キース :「我々の心配をよそに、呑気なものだ」
ジョミー:「あらら…」
小春日和の温かな午後、フィシスは応接室のソファーでぐっすり眠っていた。
キース :「しかし、これはこれで…」
ブルー :「うむ」
リオ :「そうですね」
ジョミー:「仕方ないな。また後で出直そうよ…っておーい、御三方、聞いてる?」
ブルー :「なかなか風情があって乙な光景だ」
キース :「酒が欲しいところだが、仕方ない。コーヒーでいいか」
ブルー :「僕は抹茶で」
リオ :「コーヒーに抹茶ですか。ジョミー…」
ジョミー:「いや、僕は何も…」
リオ :「あなたの後ろの戸棚に入ってます。ポットは会議室のほうにありますから。僕はコーヒーでいいです」
ジョミー:「…………」
(女性を肴に一杯やるなんて…)
あんたらそれはセクハラだろうと喉元まで出かかったが、保護者たるブルーが一番乗り気なため
ジョミーは何も言えず、会議室から自分の椅子を用意して(もうひとつのソファは3人が占領したため)
全員分のお茶を持っていった。
ブルー :「常々フィシスは着痩せして見えるタイプだと思っていたが・・」
キース :「BかC…いや、もしかしたらDはあるかも?」
リオ :「重要なのは量より質ですよね」
キース :「うむ。昨今の巨乳ブームは嘆かわしいな。我々少年の好みはむしろ手のひらサイズだ」
ブルー :「見た目35歳の君に少年心を語って欲しくないな。」
キース :「俺は17歳だ!!なんだこれは?新手の嫌がらせか?」
リオ :「まあまあ・・静かにしないと起きてしまいますよ。ゆっくり鑑賞できるチャンスなんて
滅多にないのですから。仲良くしましょう」
ジョミー:「リオ…君、そういうキャラだっけ?」
ブルー :「ジョミー。僕らは性的探究心最高潮のお年頃なのだよ。男にはみな乳房依存の傾向があると
心理学でも有名でな…」
ジョミー:「つまりヤラシイ目で見たいってこと?」
キース :「そういう言い方をするな。隠されたモノを見たい心理は人類共通だ。ほら、例えばあのスカートの…。
くそっ。真面目に校則を守るのも考え物だ」
リオ :「女生徒はほとんど丈を短くしてるのに・・ですよね」
ブルー :「そういうとこ鈍感というか頓着しないんだよなぁ」
キース :「というかお前が『フィシスvスカートを短くしたほうが可愛いよv』とか何とか言えば
容易に落とせそうではないか」
ブルー :「やめてくれ。僕のイメージが・・」
リオ :「やったらやったで僕的には敬うべき存在を見失いそうですが…」
キース :「しかし見たくはないかね?」
リオ :「何か新しい格好を提案することなら出来るんじゃないですか?たまには趣向を変えてという風に」
ジョミー:「うーん・・今流行のメイド服とか?」
キース :「お帰りなさいませというやつか。なんだそれは………… ぃぃ」
ブルー :「ううむ。なかなか魅力的だが、僕のイメージが・・」
リオ :「でも生徒会は変人の集まりだって、公然と噂されてますから。今更イメージの失墜もあったもんじゃ
ないというのが現状ではないかと」
ジョミー:「変人の集まりって… 本当のことだけにちょっと傷つくよね。…と、あ・・」
フィシス:「…うぅ…ん…」
うるさかったのだろうか。フィシスが顔をしかめて仰向けに寝返りをうった。
その際ひらりとスカートがめくれてほんの一瞬太ももがあらわになった。
4人 :「おおおおぉぉっ…!」
キース :「やはりチラリズムは最高だな」
ブルー :「そういう下種な言い方はやめたまえ。というかもう君は見るな」
キース :「は?お前は小学生か?」
ブルー :「そういう君は見た目40歳のキース君」
キース :「………(怒」
リオ :「まあまあ・・以下略」
ジョミー:「と、とにかくそろそろ行こうよ。さすがにやばいよ」
ブルー :「うむ・・名残惜しいがそうするか」
ブルーは上着を脱いでフィシスにかけてやり、男達は部屋を後にした。
数日後。占い部の部室。
ニナ :「コンコン、せーんぱいっ」
フィシス:「あら、ちょうどお茶にしようと思ってたの。いらっしゃい。エヴァンのチョコレートがあるわよ」
ニナ :「わーいvラッキー。相変わらず占い部は優雅ですね」
フィシス:「ふふ…ちょうど予算案が通ったし、お祝いも兼ねて、ね」
ニナ :「えぇー!?あの銀河予算が!?すごい、どんな手を使ったんですか?」
フィシス:「まあね、色々。文化祭でメイド服を着て占うことになりそうだけど、そんなのどうにでも節約できるしね。
お茶のおかわりいかが?」
ニナ :「いただきます。素敵〜先輩。私にもコツを教えて下さい!」
フィシス:「ええ…いつか・・ね」
(終わり)
シャン学設定は書きやすいです(オススメ)
行間が揃わなくて読みづらいのは勘弁・・。
今年もここでたくさんの作品が読めますように…。
乙!!!
コメディとはこういうものでありましたなwww
かわいいよ男共!
そしてやっぱり、「フィシスは魔女」でいい!!
キースの見た目が上がってくのに噴いたw
「いもうとのこいびと 3」
市内循環バスに乗り込んでから約40分後、一行が降り立ったのは、とある住宅街だった。
無機物的な建築物が目立つ中心街より幾分くだけた、緑あふれる暖かな雰囲気の街並みに、トォニィたちは自然に肩の力を抜いていた。
「やあ!ヨシオ!昨日はうちの家内の誕生ケーキをありがとう。おかげでパーティは大成功さ!」
ほんの10歩進むうちに、通りかかった住人が次々と声をかけてくる。
「サトーさん、今日はお客さんが大勢なんだね。お友達かい?」
「今日は定休日だけど、後でケーキの予約だけしに行っていいかしら?」
「久しぶりだね、ツェーレンちゃん!店の皆も待っていたよ。」
「少し見ない間にまた綺麗になったねぇ。ヨシオも本当にいい子を彼女にしたもんだ!」
初めて見る自分たちに警戒心を抱かないばかりか、知らぬうちにすっかりツェーレンと親交を深めている人々に、トォニィは驚愕を隠せなかった。
「少し前から、ヨシオのお店を手伝っているの。とっても楽しいのよ?」
ツェーレンが、少し恥ずかしそうに打ち明ける。
「彼女、とてもセンスがいいんですよ。
店の内装とか、ラッピングデザインとか……。彼女のアドバイスのおかげで売上も伸びましたし、何より子供たちが本当に慕っていて ----」
「子どもたち?」
「あっ!ヨシオ兄ちゃんとツェーレンお姉ちゃんが帰ってきた!」
丸々とした頬に笑顔を浮かべるヨシオの最後の言葉を問いただそうとしたトォニィの耳に、甲高い幼子の声が響いた。
[クルミの森]という看板が掲げられた古びた木造の小さな店は、簡素な造りでありながら同時にどっしりとした暖かさをがあった。
絵本に出てくる小人の家を思わせる小さなドアを開くと、中は思いの外広く、ガラスケースに陳列された色とりどりのケーキやパイ、クッキーにペスタチオは歓声を上げた。
「こんにちは、ようこそいらっしゃいました!お茶をご用意しましたので、どうぞこちらへ。」
先刻、道で声をかけた子供より幾分年上の少年に案内され、店の奥に進むと、その先には広いリビングが続いていた。
「みんな、お客様だよ。ごあいさつをしようね。」
少年に促され、そこで思い思いに遊んでいた、2〜3歳ほどの小さな子どもたちは、回らぬ口で歓迎の言葉を告げ、ぴょこんと頭を下げた。
「軍を退役する時頂いた支給金を、この店舗の購入と増築にあてました。
御覧のとおり、店より住居の方が広くなっちゃいましたけどね。」
膝や腰にまとわりつく子どもたちの頭をなでながら、苦笑する青年の隣ではツェーレンが他の幼児の鼻水を丁寧に拭いてやっていた。
「この子たち、みんなあんたの兄弟なの?」
代わる代わる近づいて来ては、好奇心いっぱいのまなざしで見つめてくる子供たちに軽く手を振りながら、タキオンが尋ねる。
「いいえ、僕たちは孤児なんです。」
ヨシオの代わりに答えたのは、彼らをリビングに案内しお茶をふるまった一番の年長者らしき少年だった。
〈マザー・コンピューター一律管理体制〉の撤廃により発生した各惑星の混乱は、結果数多くの親のない子供たちを作り出した。
急遽設置された保護施設も、人員不足と後手後手に回る管理のまずさから増設もままならぬ状況が続いていたのだ。
「それならばいっそ、僕が出来る限り引き取ろうと思いまして。
元々、子供は好きですから。」
最初の2人が1人増え2人増え、今は10人の大所帯だと、青年は朗らかに笑った。
店主ヨシオの手による、ベリーのパイやシフォンケーキの美味しさは、荒野の惑星と船上の生活しか知らなかったトォニィたちを、驚かせるに足る素晴らしいものだった。
何度も「おかわり!」を要求するペスタチオ(と、それに便乗するタキオン)に、青年は福々しい笑顔で応え、ツェーレンもかいがいしく手助けをする。
彼らの姿を眺めているトォニィの心に、いったん治まっていた焦燥感にも似たささくれた波が再び湧き上がってきた。
「----- 少し、外で話しませんか?トォニィさん。」
ヨシオはそっと立ち上がると、恋人の同胞に穏やかな表情で提案した。
部屋の一角ではペスタチオとタキオンが子供たちの相手をし始めている。
リビングの南側のドアからテラスに出ると、芝生に覆われた明るい中庭が広がっていた。
幾度も補修や手入れをしてきたことが分かる、小さなブランコや砂場、木登りや果実採取に活躍しているであろう、穏やかな木陰を作るコケモモの樹。
青年の心根の色合いが、そのまま表れている空間がそこにあった。
だが、そんな光景も今のトォニィにとっては、受け入れがたいものでしかない。
「------- で、僕に話って何だよ。」
心の内を、ミュウでもない一介の人間に悟られた事。そしてその事態を引き起こした自分の未熟さが許しがたく、トォニィは声を尖らせる。
「彼女のことでご心配をおかけして、本当に申し訳ありませんでした。
いずれ正式に貴方のところにご挨拶に伺うつもりでした。」
「挨拶?何の?」
頭を下げ、穏やかな中に真摯な色をにじませた青年の言葉をトォニィは鼻の先であしらう。
「も・・もちろん、結婚の承諾を頂くために、です!」
「子供、産めないぜ、あいつ。」
丸い顔を真っ赤に染めたヨシオを冷たく見下ろし、ミュウの長は吐き捨てた。
すべてを終わらせ、元通りにさせる決定打、と信じて。
だが、返ってきた言葉は彼の予想を完全に打ち消すものだった。
「ええ、知っています。------- ツェーレンが話してくれました。」
まっすぐに見上げてくる青年のまなざしは、どこまでも真剣で誠実だった。
「へぇ…、それで、あんたはあいつと一緒になって、幸せに暮らすんだ。」
「はい!」
「この店を切り盛りして、あの子供たちを養育して、毎日過ごすんだな?」
「決して贅沢はできませんが、2人で頑張れば、きっとうまくゆくと思うんです。」
次第に抑揚を失ってゆく、トォニィの声に気付かないまま、青年は恋人との明るい未来に思いを馳せる。
「ふぅん、そして、あんたは先に寿命が尽きて死ぬんだ?
ツェーレンをひとり、置き去りにして、さ!」
伸ばされた右手が、青年のシャツの首元を掴み、地面に叩きつける。
「知らないとは言わせないぜ!? ミュウの寿命がお前たち人間の3倍はあるってことをな!」
ただならぬ物音に、室内からいくつもの慌ただしい足音が飛び出してくる。
視線の端に、ツェーレンの金の巻き毛が映ったのを振り払うように、トォニィは呆然と自分を見上げる人間の青年に向き直った。
「いい気なもんだぜ!結局お前は自分の事しか考えてないんだ!
残される者、置いて行かれる者の痛みも、悲しみも知ったこっちゃないんだな!」
記憶に浮かび上がる、かけがえのない幾多の人々の顔 ------ 今は失われた愛しい人たちの笑顔が、胸を焼く。
「僕たちが、どれほどの犠牲を払ってここまで生き延びてきたか、お前にわかるか!?
どれほどの血を、涙を流してきたか、分かるか!?」
そう。だからもうこれ以上、大切な存在を失う悲しみを味あわせたくない。
その為には、何だってやる。どんな泥だって被ってみせるさ。
全身の皮膚が泡立つような狂気じみた高揚感が、トォニィをただ、突き動かしている。
「こっちが我慢してやってるのをいいことに、女一人の幸せも見届けられない奴が、能天気にべらべら喋りやがって…!いっそ ---- 」
この場で首の一つもへし折ってやろうか。
荒れ狂う激情が、境界線を越えようとしたその時だった。
「------- やめて、トォニィ………、もう、やめて。おねがいだから……」
ゆっくりと振り向いたその先に、涙をいっぱいにたたえたペスタチオの瞳があった。
「やめて、ね?みんなが、こわがってるでしょ?」
無理に笑みを作ろうとした蒼ざめた頬に、留められなくなった大粒の涙が零れ落ちてゆく。
その震える肩をしっかり抱いたタキオンは唇を固く引き締めたまま、澄んだ空を見上げていた。
つづく
またしても暗雲立ち込める展開に(涙)
せめて最後は笑いと、トニフィスで決めたいっす!
いいよ、乙!
>>796 シャングリラ学園で来るとは。天然でない腹黒フィシスもよいな。乙!
>>803 続きをありがとう!ヨシオくんいい奴だ。ヨシオも803も頑張れ!
エロじゃないこういう話が載せられるスレが他にあるといいのだが・・
エロじゃないこういう話が載せられるスレが他にあるといいのだが・・
ごめん2重投下してしまったorz
分ける必要性は自分はあまり感じないな
小さくて腐が多いジャンルなのに、こんだけ充実
したノマ話を一気に読めるスレはありがたい
みんなで支えるエロパロスレ乙
エロ、だよねえww?
俺の友達が聞いてきたんだが、これも妄想なのか?だって
妄想以外に生きる道はない、とか書くとあの嵐野郎が噛み付いたりするのかWW
嫌ならスルーしたまえよWWWWW
ここはエロがいいな、漏れとしては・・・
803です。
ここの住人の方々の懐の広さと深さは、本当に素晴らしい。
思考と感情のバランスが絶妙で、良い意味で大人なんだよね。
そのご好意に甘えて、エロのエの字もない上にオリキャラが出張る話を書かせていただいてますが、
正直、UPするたびに今度こそ「ここはエロ専門だから空気嫁」とかの反応が来るかも、
とびくびくしています。
自分は「長編嗜好」らしく、どうしても話を「繋げ」たくなるんですよ。
前回2作も今回も自分のテラワールドでは全部繋がっているので、微妙なお気持ちを
抱かれている方も多いかと思いますが、どうかあと数回のご容赦を。
終わったら、トニフィシスの「お馬さんごっこ」を書きたいと思ってます。
ええもう、本当に文字通り「ヤッてるだけ」の(爆)
長々と自分語りごめんなさい。
このスレとても楽しませてもらってる
漏れは話書けないからみんなの投下待ってるお
お馬さんごっこでお願いしますw
っつか、拗ねてただけなのかww
このスレのおかげでトニフィスにはまった
続き楽しみにしているのでガンガッテくれ
「いもうとのこいびと 4 最終回」
「------- いいんだよ、ペスタチオちゃん。彼の言うとおりだ。」
静かな声と、重ねられた手の温もりが、トォニィの荒れ狂う思念を緩やかに静めてゆく。
「貴方が経験されたご苦労と、今背負われている重責に比べれば、確かに僕など取るに足らないちっぽけな存在でしょう。」
押しつけられた地面からトォニィを見上げる青年のまなざしには、恐れも怒りもなく、そこにはただ、静かないたわりだけがあった。
「辛さや悲しみを一緒に乗り越えてきたからこそ、皆さんの絆は強くて深い。
彼女を見ているとそれがよく分かります。」
ヨシオは丸い頬に暖かな微笑みを浮かべると、そして改めてトォニィを真っ直ぐに見詰め、重ねた手をしっかりと握りしめた。
「トォニィさん。
貴方の、彼女を想い大切になさりたいお気持ちにはとうてい敵わないけれど、
僕は……、それでも僕は、ツェーレンを愛しているんです!」
ヨシオの黒い小粒な瞳が、力強く澄んだ光を放つ。
「お願いします!彼女の人生のほんの一部でいいんです。どうか彼女と共に生きてゆくことをお許しください!」
「私からもお願い。トォニィ……」
青年の肉付きの良い手に、いつしか彼らの傍らに立っていたツェーレンの華奢な手が重なった。
恋人達が奏でる眩しい想いが手のひらを通し、トォニィの心を暖かく灯してゆく。
「-------- こいつは、お前の半分も生きてくれない。」
「ええ、分かってるわ。」
「こいつがいなくなれば、お前は一人ぼっちになるんだ。」
「平気よ。寂しくなんか、ないわ。」
『寂しくなんか、ないわ』
ツェーレンの微笑みに、金色の少女のそれが重なった刹那、彼の混乱を極めていた思考が、すい、と解けて一筋の道を作り上げた。
“自分のことばかり”だったのは他でもない己自身だった、と。
“寂しい”のは自分だった、と。
自分の後をよちよちと必死に追っていた、“小さかった妹”は、既に別の絆を結び、別の道を歩み始めていた。
「だいじょうぶです、心配しないでトォニィさん。ぼくたちもいっしょにいます!」
年長の少年が、強い意志を持った利発な瞳で微笑む。
「ぼくたちが、そしてぼくたちの子供たちが、またその子供たちが、ずっとツェーレンお姉ちゃんを守りますから!」
『だから、なかないで?ね?』
とことこと近づいた一人の幼子が、芝生に膝をついた青年の頭をそっと撫でた。
「お前……」
「ええ、その子ミュウなのよ。一緒に遊んでいて気がついたの。」
虚を突かれたように、幼子の笑顔を見つめるトォニィに、ペスタチオが頬をぬぐいながら説明した。
「それから、彼もそうだぜ、トォニィ。」
タキオンに言われ、年長の少年は頬を染める。
「“能力”っていうほどたいしたものじゃありません。その日の客足や、お天気を予想するぐらいですから。」
「とんでもない!この子にはどれだけ助けてもらっているか…」
「ノアの気象庁より確実だって、ご近所のお墨付きなのよ?」
恋人達に評価され、少年の笑顔は一層輝いた。
「--------- まったく、どいつもこいつも、勝手なことばっかり言いやがって。」
ぼそり、と呟きながらトォニィは立ち上がる。
ふてくされた口ぶりとは裏腹の、心の中に軽やかな風をそよがせながら。
「あの……、僕たちのことを -------」
「好きにすれば?」
背に追いすがる声を邪険に扱う振りをしても、もう恋人達は騙せなかった。
「ありがとう!トォニィ!」
「あ…ありがとうございます!お兄さん!!」
「誰が兄さんだ誰が!」
マシュマロの弟なんか持った覚えはないぞ!と叫ぶ青年に、子供たちの笑い声が弾けた。
やがて恋人達は互いの手を取り、しかと見つめ合い誓う。
「僕と結婚してください、ツェーレン。」
「……はい!」
2人の名を呼びながら祝福する子供たちの声が、緑の中庭に響く。
「-------- ところで、だ。」
喜びの声がわき立つ中、ひとり背を向けていたミュウの長は、ふと思いついたようにくるりと向き直った。
その一見至極真面目な表情に、全員の注目が集まった事を確認してから、彼はおもむろに口を開く。
「ヨシオ、“そっち”の法律で、結婚が許可される最低年齢は?」
「は…?ええ、と、18歳からですが、それが何か?」
きょとんと応える妹の婚約者に、トォニィはにやり、と笑った。
[ナスカの子]だけが知っている、それは[悪だくみを思いついた]同胞の典型的な笑顔だった。
「じゃ、当分結婚はお預けだな。こいつまだ子供だし。
何、たいした期間じゃないさ、“ほんの”14年間待つだけだから。」
「ト、トォニィ!」
「口答えしないの、4歳児!
あ、それと婚約期間中の肉体的接触は手を繋ぐまでに限定。キスも厳禁だからな。」
呆然とする青年と顔を真っ赤に染めて抗議する妹、「許してやれば?キスぐらい」と助け船を出すタキオン、よく分からないけれどとにかく良い方向に進んだらしいと安心するペスタチオ、など、それぞれの心模様を、初夏の青空はただ静かに見下ろしていた。
「------- そうですか、安心しました。
でも、“決め事”は少し厳しすぎませんか?トォニィ。」
仄かに香の漂う、その部屋の女主人はたおやかな声で、寝台に大の字で寝そべる訪問者に意見を述べた。
「いいんだよ、人間って奴は、少しでも気を許せばすぐ増長するんだから。
このぐらい絞めてやった方が、あいつらの為なんだ。」
赤毛の青年は、ふてくされたように答えた。
「“郷に入れば郷に従え”ってあんたもよく言うじゃないか。
後で、ごちゃごちゃ言われない為にも、ツッコミ所は一つでも少ない方がいいんだよ。」
ツェーレンが大切なら、出来るはずだし、万が一破ることがあったらタダじゃ済まさないしな。
口に出さぬ、その暗く切ない思念を振り払うように、青年は大きく寝返りを打って声を上げた。
「あー、もう、今日のことはこれでお終い!
帰るなり、オヤエの説教を1時間聞いて、溜まったデスクいっぱいの執務の山を、栄養ビスケットと水の夕飯とりながら片づけたんだぞ!
だから------------- フィシス。」
シーツに投げ出した四肢はそのまま、青年は眼差しで、彼女を求める。
応える衣擦れの音が、静かに近づいて行った。
白い胸に顔をうずめ、静かな寝息を立てる青年の顔は、幼い子供のようだった。
その頬にかかる乱れ髪を、白い指でそっと梳きながら、フィシスは一人祈る。
「どうか、見守っていてください。
彼らの行く末に、幸多からんことを。」
胸の奥に浮かぶ、懐かしい人々に心からの微笑みを送りながら、女神は巻き毛にそっとキスを落とした。
「いもうとのこいびと」おしまい
長々とスレを占領してしまった事をお許しくださり、感謝いたします。
正直コメディとしてはかなり微妙な出来になってしまいましたが、トニフィスでエンドを迎えることができてちょっと安堵する自分(笑)
次はお約束の「パカパカ」書きますので、今しばらくお待ちくださいませ。
ツェーレンとよっしーのヤッてるとこをはないのかww
>>820 乙〜
いやいやなかなかほのぼのでなごんだよww
お馬パカパカ…いらん妄想が膨らむ
ブルフィシやキスフィシはもう来ないのかorz
すぇな 書いてくれてた人たち
フィシスを料理してもらえませんか?
いちいち興ざめするようなAAつける事もなかろうに。
自分も職人さんたちへの感謝の気持ちはあるけど
正直 マンセーが続くと他の意見が書きづらくなる
先を制してしまうのもわかるよ
タイミングが難しいよな
職人さんの気持ちを考えていないわけではないと思うし
乙だと思った人も早くレスすればいいだけの話では・・
2レス程度でマンセーが続くも何もないでしょう。
好きカプ読みたいのは誰だって同じだが
他カプ者をなえさせるような真似して
自由に投下しにくい雰囲気にするほうが損だと思うよ。
いつでも連載中では自由に投下しにくいよ
もうやめ・・
>820
乙!!パカパカww待ってるよーん!
メル欄はデフォでなく作品タイトル入れれば
複数の作品が同時投下されても、区別しやすいかと
ここも初期には確かに何が投下されてもみんな超乙で大歓迎だった気がする
最近は反応がおとなしくなったよな
他スレも過疎ってるし・・さすがにw
>823
ブルフィシは他探せばあるんじゃね?
興ざめしたりなえる前に応援レスつけてやれよ・・
みんな楽しく読んでるよ職人さんありがとうねー
さて投下するときは
・名前欄に題名とかコテとかトリとかを入れる(スルーしたい人用)
・複数の発言に分割して投下するときは名前欄に分数で(×/△など)示す
(途中でズレたら投下終了時に「今日は終わり」とか言ってくれ)
・1つ目の投下(1/△)にカプとか特殊属性とかがあれば書く
・作品は別途作成したものをコピペで投下すること
こんな感じでヨロ
>833
いいアドバイスありがとう!
名前欄をタイトルにしている方は以前からいらっしゃったから自分もそれに倣うことにするよ。
カプタイプの明記は思いつかなかった!確かに気遣いだね。
どうしても長いものを書いてしまうから、全部書き終えてからの分割投下になるけど。
>833
乙!いいと思う
次スレ立ちそうもないから議論で埋めるのもうやめようぜ
>831
ごめん、他ってどこ?
マジ知りたい
年が明けても続いていることすら奇跡だよ
遡ってみたけど824は誤爆?
825が反応しているのが笑えるな
皆ここが好きなんだよ。
良いことだ
みんな頑張って「エロパロ2」に続けるんだ!
微力ながら、自分、だらだらした粘り強さなら自信あるからv
840がその気ならやろうぜ
まだ原作エロパロ来てないしな
アニメは、キース、フィシスがフェロモン系でエロが似合うけど
原作は難しそうだな
原作トォニィなら、異種姦めいた鬼畜エロもこなせる気がする。
原作トォニィの残酷さにちょっと期待したいな
>>831 自分もそれ、マジで知りたい。2ちゃん内?外?
外なら幸に登録されてるかの、ヒントだけでも教えてくれ。頼む。
>>823 >>845 やっぱここにブルフィシ来て欲しいよな・・って
書き込めるまでに半日以上掛かっちゃったじゃないかww
他カプの話が出たからって職人さんの作品否定しているわけじゃないんだし
他の職人さんが作品を投下するきっかけになるかもしれないし
今日の流れは過剰反応だと思ったよ
・・ジョミフィシもお願いしますw
マザーが美女で実体があったらなあ・・・
マザーに絶対服従で、マザーを憎みながら惚れ抜いてるキースと
キースを飼い犬のように扱いながら原作風に実は深く執着しているマザーだったら
自分的にはめちゃくちゃ萌えるんだが
目玉とか変な像なのがとても残念だ
>>848 それめっさいい。自分も萌えw
原作のテーマに「母性」っていうのもあるから、そういう方向からキースが
アニメで描かれてたらなあ。
そしたらキースのフィシスへのこだわりとかがよりドロドロになりそうで
超好みになるんだがww
自分たこ焼きの国の住人なんで昨日都市に勇気さん本目当てに行って
きた。ほとんどがブルジョミでブルフィシ本は1冊しか見つけられん
かったorz
このスレは男女エロマンセーな自分のオアシスだww
>>834 全部書いてあるんなら一気に投下すれば問題無いんじゃねーの
投下の間が空く場合はルールも必要だと思うが
>>847 自分は原作ジョミフィシに萌えるが極少数派で仲間が見つからないよ
アニテラでもっとはっきりブルフィシ出してくれれば
腐だのホモアニメだの言われることもなく
もしかしたら後世に残る作品だったかも?
動く絵で萌え萌えしたかったよー
ここにしか書けない妄想だけどねww
確かに。
ブルフィシ路線でいけば、良作アニメで終わってた。
ガチホモファンに狙いを定めるから質が落ちるんだよな・・・
うん
はっきりやってくれていればブルーが幼女を誘拐してるようにも見えなかったのに・・
あーでもあれはあれでもいいかw
>854
合意
あれはあれでエロネタの大いなる「種火」だから。
でもまぁ、「火の無い所に無理矢理発煙」が二次創作作家の得意技というか業というかw
精進して「火のない所に火炎瓶」クラスの大技を繰り出してみたいものですはい。
あんたエロ初めて書いたって言ってなかったか?
男女カプが初めて、だったのか?
あ、削除しやがったなww
妄想が 走り出したら 止まらない
自戒自戒・・
>856
はい、
男女カプが「初めて」でした。
ここへ初めて投下した時は「他流試合」感覚でおっかなびっくりというか(笑
でも、今はすっかりはまっていますv
次の駄文をじっくり暖めつつ、職人さんたちの降臨をお待ちしております〜
860 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/15(火) 20:39:05 ID:ekehg/1p
おまえも腐か・・
もう腐だとか腐じゃないとかいいだろ・・・
他ジャンルで腐だろうと、ここで素晴らしい男女カプ書いてくれるんだから。
漏れらを楽しませてくれる職人さんを敬おうぜ