3P見たかったお
うむ
文才が欲しい…
俺も欲しい
文章書く練習すればいいじゃない
文才なんてあるレベルまではそんな差は出ないし
じゃあ練習がてら短編小説書いていい?3〜5レスくらいの
ネットサルのヒヨにレイプはせず日々セクハラして精神的に追い詰めていく物語orお竜が領主に凌辱される物語
いつもアイデアだけ浮かんで文に出来ないんだ…
良いんじゃないか?
過疎スレだし、例え練習だとしてもネタ投下されるのは良いことだと思う
あんまりにも支離滅裂な文章はどうかと思うが
ありがとう。日曜に投下出来るようにする
書きやすそうだから知名度低そうだけどヒヨで
やっぱここ過疎スレなんだ…
ヒヨといえばずっと前に一度レイプ&堕ちモノが投下されてたような・・・
ほす
oi・・・日付変更線回ったぞ・・・
申し訳ない…1レス分しか書けてない…ホント駄目だな俺
もうちょっと待っててくれ。夕方投下を目指して執筆を続けるから
ドンマイ…
>>673 初心者はそうやって期限を設けて自爆するんだよw
自分を追い詰める効果もいいが、ここは雑誌とかじゃないから首を絞めるな
スレに書き込むと挽回できないから、そういう時は自分の手元に〜〜まで投下するぞみたいに
書けばいいさ
とにかく慌てることないから。
仕事でやるわけでもないしなぁ
強制されるわけでもないから
のんびりと、気が向いたら投稿くらいの構え方で…
みんなありがとう。すごい久々の投下だからあまり自信無いけど、今から投下する
「ヒヨさん、さっきからため息ばっかりついて、どうしたんですか?」
友達のジェニーさんが私に尋ねる。
表情や声で明るく振る舞ってたつもりなのに、うっかり何度もため息をついていたものだから、さすがに心配になったのだろう。
「ご、ごめんなさい。ちょっと疲れてて…」
「何か悩み事があるんじゃないですか?せっかく久々に喫茶店で一緒にお昼を食べてるのに、こんなに暗いなんてヒヨさんらしくないですよ?」
「…………」
「…まあ、話したくないならいいですけど…」
ジェニーさんには悪いけど、この悩みはあまり話したくない。ジェニーさんまで巻き込みたくないから…
私がこんなに元気が無い理由、それは…カントクのセクハラだ。
ジェニーさんと過ごした休日が明け、またキャンプ地に戻った私は、みんなの練習をグラウンドで見守っていた。しかし…
「ヒヨちゃん、どうしたんだマム?」
「え!?な…何がですか?」
「ふふーん、隠しても無駄マム!ボクには分かるマムよ〜!ズバリ、今ヒヨちゃんは何か悩んでるマム!!」
「な…!」
私は驚きを隠せなかった。マムロさんにまでばれてしまうなんて…そんなに私は分かりやすいんだろうか…
「恋の悩みだったら彼女とラブラブのボクが聞いてあげるマムよ〜?」
「い、いえ…大丈夫なので、練習を続けてください…」
恋の悩みだったらどんなにいいか…マムロさんを練習に復帰させながら、私はそんなことを思っていた。
「今日の練習、終わりました」
練習後、私は監督室にいるカントクに練習終了の報告をする。しかし、それで帰れるわけがない。
「お疲れ。んじゃ、今日も掃除よろしく」
「…はい」
素っ気ない返事になっているのが自分でもよく分かる。私は秘書として、カントクの身の回りのお世話をしなくてはならない。間違いなく一日で一番嫌な時間だ。
最初はべつに嫌ではなかったし、むしろカントクやチームのためになると思えば楽しかった。だけど…
「……っ!」
「ふふ…」
まただ。カントクは今日も嫌らしい手つきでお尻を撫で回してくる。もはやこれも日課になっているような気がする。
しかし、悲しいけどこの程度のセクハラには慣れてしまった。今日はこの後何をされるのか…それを考えれば、この程度でいちいち騒ぐのも虚しくなってくる。
初日は驚きのあまり「きゃっ!」なんて情けない悲鳴をあげて、「な、何するんですか!」と、カントクを威勢よく睨んだのを今も覚えている。
「見てるだけでムラムラしてくるようなお尻してるからつい、ね。悲鳴をあげた時の表情は、最高だったよ」
あの日のカントクのあの言葉、忘れたくても忘れられない。あの時、その言葉を聞いて怖じけづいてしまった私の隙をついて、カントクは私を押し倒した。
めいっぱい抵抗したが、男性の力の前では私など全くの無力だった。あっさり裸にされ、顔ごと写真を撮られてしまった。
「訴えようとか変な気を起こしたら、この写真をネットに流すよ。でも安心しなよ、俺は優しいから決して犯したりはしないから」
そう言って写真で脅しをかけられている私は、毎日のように体を弄ばれている。
確かに犯されてはいないが、それは私が妊娠したりしたらまずいとカントクも分かっているからだろう。
「ほらほら、サボらないサボらない」
尻だけでなく胸も服の上から揉み始めたカントクは、体を硬直させてしまった私に愉しそうに命令してくる。
「っ…!」
私は悔しくてたまらないが、仕事を再開する。しかし、カントクのセクハラは止まらない。
「そうそう、頑張って頑張って」
カントクは、掃除機をかけている私の服の中に手を入れて、ブラジャーの上から乳首を刺激し始める。
「…や…あん…」
我慢出来ず声が出てしまった。顔が熱くなる。きっと今私の顔は赤くなっているのだろう。
「仕事中にエッチな声を出すなんてけしからんなあ。ちゃんと仕事に集中しなきゃ駄目じゃないか、反省しなさい」
「は、はい…ぁ…すいません…」
「ダメダメ、ちゃんと私を呼んで」
「すいません…ご主人様」
私は、カントクをこう呼ぶことを義務づけられている。恥ずかしさと、逆らえないこの悔しさに、涙が出そうになるが、なんとか堪える。
「いやぁ、かわいいなぁヒヨちゃんは。その羞恥に染まった表情、最高だよ」
そう言いながら、スカートの中に潜入してきた手が、私の恥ずかしいところをパンツ越しにいじくってくる。
「…ひ…やぁ…ご、ご主人様…も、もうやめて下さい…」
「んん?奴隷のくせに刃向かうのかい?」
我慢出来なくなって、つい懇願してしまった。やめてくれるわけないのに…
「も、申し訳ございません…」
「こりゃあお仕置きが必要だなぁ」
カントクはとても邪悪な笑みを浮かべながら、それぞれの手を下着の中に入れてくる。
「!?」
「お仕置きだ」
「ひ…ひゃ…あぁん…や、やぁ…」
指先で乳首と秘所を激しく刺激され、嫌でも甘い声が漏れてしまう。もういっそ、このままイカされて楽になりたい…
「…え……?」
「ほら、何ぼーっとしてるの?早く仕事仕事」
「………!!」
イカされる寸前で止められた。私は最初は訳が分からなかったが、カントクの狙いを、今理解した。
「どうした?辛そうな表情しちゃって。お仕置きが物足りないのかな?」
「い…いえ…大丈夫です…」
白々しく話しかけてくるカントクに、適切かも分からない返事を返す。ここでカントクの卑劣なやり方に屈するわけにはいかない…!
「ふふ、そうかそうか、問題無いか。それじゃ、続けて」
「っ…」
カントクも引く気は無いらしい。またいやらしい手つきで私をイカせない程度に弄ってくる。今度はなんとか声を我慢したが、正直もうほとんど限界だ。堪え切れなくなった涙が頬を伝う。
「あ、あの…もう掃除するところもないので、帰ってもよろしいでしょうか…?」
「そうか、終わったか。んじゃ今日はもう帰ってもいいよ。お疲れ!」
「れ!」のところで強く刺激され、軽くイカされてしまったが、なんとか今日は乗り切った。
しかし、毎日が楽しかったはずのこのお仕事で、仕事が終わった時に「乗り切った」なんて思う日が来るなんて…考えると悲しくなる。
明日はどんなセクハラ…いや、拷問が待っているのか、そんな心配をしながら、浮かない気分で私は宿行きのバスに乗り込むのだった。
投下終了。俺は凌辱とか、ネチネチした痴漢モノやセクハラモノが好きだからこんなんにしちった
アドバイスあったら是非お願いします。
俺に出来るアドバイスは今すぐ続きを書く作業に戻るんだとしか・・・
コメントありがとう。じゃあ続き書こうかな…いつ投下出来るか分からないけど
合成の壷かと思ったら変化だった。
卍カブラ+77が毒消し草に
誤爆でしたとw
久々に64を引っ張り出して、初めから城造りをしてみる。
何も考えないで暴れる鬼だけどサスミさんとかを襲ってアレしてるんだよね……。
俺が鬼なら絶対に襲う。
689 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/19(木) 00:30:51 ID:ATqkFRJ7
破壊活動にしか興味ないんだろ。
乙女の尊厳を破壊するんですね
691 :
パコたん〜とあるモンスターの日常:2009/02/23(月) 13:55:16 ID:kkeQv8mM
ここはダンジョンの中。
日の光の届かないダンジョンは恐ろしくも愛嬌のある怪物がうじゃうじゃいます。
えっ、あたしは誰かって?
あたしはモンスターだよ。
名前はパコたん。パコパコ罠を壊すような娘になってくれって親父はがつけた。
勘違いするなよ。あたしの名前はパコじゃなくてパコたんだからな。
種族は言うまでもないよな?そうパコタンだ。
中腹の井戸の名誉ある用心棒さ。まぐまぐや元締めの護送があたしの仕事。
そして侵入者の仕掛けた罠を木槌で叩き壊す。これがなによりのカ・イ・カ・ン。
あたしは罠が大嫌いだ。しいたけよりもピーマンよりも嫌いだ。
もちろん、親父からの言いつけもある。
「侵入者を憎まず、罠を憎め」は我が家の家訓だ。
けど、このまえあったあの屈辱をあたしは忘れない。絶対にだ。
今度あの奴に会ったらただじゃ済まさない。
自慢の木槌で泣いても殴るのをやめない。絶対にだ。
数日前のこと
あたしは侵入者に出会った。侵入者はそこに落ちてた罠を拾わずに上に乗った。
バカめ。あたしを罠にかけようったってそうはいくか。
すると突然、侵入者が杖を取り出した。
なんてことはない。あたしはこいつの射線軸からズレている。
何も問題はない。そう思った。
しかし事態は思いも寄らない方向に行った。
杖の光線が壁に反射してあたしに当たった。
「しまっ!!きゃっ!!」
気がついた時にはあたしは罠の上に立っていた。
超スピードとか幻覚とかそんなチャチなもんじゃない。もっと恐ろしいものの片鱗を味わった。
そしてカチッと罠の機動音がする。
あたしは罠を踏まされたのだ。もうだめだっ!!
あたしは思った。ごめん父ちゃん。
侵入者の剣にかかって殺されるならまだしも、よりによって罠に殺されるなんて。
ごめん。一族のみんな。この恥さらしのあたしを許して……。
そう思って下を見る。せめて自分がこれからどうなるのかを知りたかったからだ。
そしてその罠とは……。装備外しの罠だった。
な〜んだ。装備外しか。地雷とかデロデロとかそんなのに比べれば全然ゆるい。
少し我慢すればあの侵入者もボコボコにできるし、この罠も壊せる。そう思っていた。
しかし、いつもと様子が違う。あたしの知っている装備外しはあたしの木槌を外すだけだ。
けどこの装備外しはどこか違う。そして装備外しの触手はあたしに近づいてきて木槌を取り上げた。
何も言わない罠だったけどザマーミロとでも言いたげな表情だった。
くそっ。覚えてろよ。とりあえずパ子に木槌借りてこないと。
しかし装備外しはあたしを離そうとしなかった。
そして別の方向にその触手を伸ばす。待てっ!!あたしの装備は木槌だけだぞ!!
いっ、嫌っ!!それは外すのは反則だぞ!!いやぁぁぁぁ!!
勢いよく絡みつかれるあたしのズボン。
それはビリビリと音を立ててあっという間に引きちぎられた。
露わになるあたしの白のいやしウサギちゃんパンツ。
いいだろ?可愛いんだから。
次にシャツを引きちぎられてブラも剥ぎ取られる。
そして一族のなかでは結構あるほうな胸が剥き出しにされた。
くっ、くそっ!!罠にこんなことをされるなんて!!
新しくこの部屋に入ってきたモンスターはみんなあたしの方をみていた。
そう。ほぼ裸のあたしを見てみんな興奮しているのだ。
胸をつかまれてゆさゆさとされる。
いやっ!!こんなことされても気持ち良くない!!感じない!!
いやぁぁぁぁ!!
あたしが胸をいじくられている間に装備外しはあたしのパンツをずりおろす。
露わになるあたしの秘所。あたしはすっぱだかにされたのだ。
くっ、くそっ!!木槌さえあればこんな罠!!
あたしから取り上げたパンツを得意げに回す装備外し。
もういいだろ。あたしの装備は全部外れた!!
だからお願いだ!!それだけは返して!!
乙女の尊厳をズタズタに引き裂かれたあたし。
しかしまだ凌辱ははじまったばかりだった。
なんと触手は脱がしたパンツを引き千切ったのだ。
なっ、なんてことを!!
もうこのパンツで自分の裸を隠すことはできない。
あたしは全裸で家に帰ることを強制されたのだった。
その上でいきなり回転を始める触手。
もう触手が何をしようとしているのかあたしには分かっていた。
やっ、やめてっ、お願いだから、来ないで!!
そういいながらも、もうあたしの秘所からは愛液が垂れ始めていた。
罠にこんなことされても全然感じないのにぃ!!
キュィィィン!! キュィィィン!!
あたしの秘所の中に回転しながら入ってくる触手。
しかもとても太い!!こ、こんなの入るわけが!!
らめぇえぇぇぇ!!
あたしの膣の中で高速回転する触手!!
あぁぁぁぁぁ!!
胸のほうに巻きついてる触手は乳首を責め始めた。
いっ、いっちゃう!!いやだっ!!たすけてっ!!お願いっ!!だれかぁぁ!!
あたしのことを見ているモンスターがこころなしか増えてる気がする。
横ではパコタンの一族が笑いながらあたしのことを見ていた。
装備外し相手にイッてしまったら確かに一族の笑い物だろう。
もうあたしは日の下、ならぬこのダンジョンを歩けない。
せめてイクのだけは耐えよう。そう思った時だった。
お尻の穴の辺りにもう一本触手が入ろうとしたのだ!!
へっ!!えっ!!きゃぁっ!!
思わぬ衝撃でイッてしまったあたし。
ゲラゲラと笑い出す一族の連中の笑い声をあたしは永遠に忘れないだろう。
目から水が止まらなかった。悔しかった。とても悔しかった。
そしてとても恥ずかしかった。あたしを犯し終わると触手は罠に帰って行った。
あたしは服を着るのも忘れてずっとなきじゃくっていた。
「!!」
そんなあたしを見るなり比喩表現ではなく本当に3倍速で壁をすり抜けて
急いで駆けつけてきてくれたあたしの彼氏のカミカゼ。
「大丈夫か?」
「あたしは平気。大丈夫……。」
「目が虚ろだ。とりあえず侵入者から奪った布だが、これを巻いて俺の家に来い。」
と言うとあたしに布を巻いて3倍速で家まで連れて行く彼。
それ以来ほとぼりが冷めるまで、あたしはしばらく彼の家に泊まることにした。
彼の優しさが心にしみた。
だからあたしは罠が嫌いだ。絶対に罠は許さない。
この世界に存在する罠は一つ残らずあたしが叩き潰す!!
単発モンスター擬人化物です。
もうここのフロアまでくると、実際にはパコたんよりも
カミカゼのほうが驚異ですよね。
それでは。
乙した
作品が投下されることはいいことだなぁ
乙でした、発想にやられたw
保守
日本優勝記念保守
「やったな、おい!」
「黄金のコンドルは本当にいたんだ!」
「先を越されるとは…」
渓谷の宿場にいるありとあらゆる風来人から、大きな祝福と嫉妬を受けた。
背中を叩く手は止まらない。
「祝福してくれるのはうれしいけど、お願いだから拳ではたくな!」
「うーるせー!」
今度は顔面に拳が飛んできた。避けたのはいいが、バランスを崩して見事にすっ転ぶ。
笑い声と酒が上から降って…。
あぁ…意識が…。
「って、こんなところで死んでたまるかー!」
はね起きれば大爆笑。みんな屈託のない顔をしている。
酒でずぶぬれの体を震わせて、俺も笑った。
「して、シレンよ。結局のところ、どうすんだ?こばみ谷にきた目的は一応果たされたんだろ?」
酔っ払いがいきなりまともな事を言い出した。
「んー…まだ行ってないダンジョンもあるし、とりあえずもうしばらくここにいるかな」
「ふむ…ま、それならいいけどよ」
「なーんか含みのある言い方だな、おい」
酔っ払いが、いきなりニヤニヤ笑いだした。
嫌な予感…。
「いやな、竹林の村に行ったんだよ、そしたら鍛冶屋の娘がさ、
『シレンさん…いつまでこばみ谷にいるんでしょうか…?』なんて言うもんだからさ」
…顔が熱い。酒精のせいだな、うん。
「何真っ赤になってんだよ、さては両想いか?いいなー、若いって」
「下世話な事言うなよ…。コッパ、移動しよう。性質の悪い酔っ払いに付き合う義理はない」
「なんだ、愛しの彼女に会いに行くのか?」
周りからまた笑いが。とりあえず言った本人に酒瓶を投げつけ、撤退。
反論しても無駄そうだし、認めるのもシャクだけど事実だし。
通いなれた道を通り、竹林の村へ。迷わず鍛冶屋。
「あ、シレンさん。おめでとうございます!」
「ありがとう」
なんかずいぶん簡単なお礼だけど、仕方ない。これ以外にどうやって気持ちを伝えればいいのか。
そもそもこれまでは、そんなことを考えたこともなかった。人は変わるもんだな。
その後も少し談笑していると、外が俄かに騒がしくなってきた。揉め事かな…?
「ちょっと様子を見てくるよ」
「あ、はい。お気をつけて」
外に出てみると、ちょうどブフーのほこらの辺りに人だかりが出来ていた。
「どうしたんですか?」
「見てくれよ、これ。ブフーのほこらの下にダンジョンがあったんだ。
それで、そのダンジョンにナオキって人が潜っていったんだ。
それだけならいいんだけど、結構長いとこ帰ってこなくてさ…どうしようかなって。
正直言ってダンジョンに潜るのは怖いし、とはいえ放っておくのも…」
なるほどな。どれだけ心配でも、力がなくちゃ救出する手間が増えるだけか。
俺が潜るから、任せてくれ。そう言って、鍛冶屋に戻った。装備を預けておかないと。
「え、ダンジョン?」
事情を説明。いきなりすぎて戸惑ってる。まあ俺もだけど。
「うん。だからさ、ちょっと荷物を預かっててくれない?どうやら持ち物があると弾かれるみたいだから」
「あ、はい…」
おにぎり、巻物、盾…あと刀。うん、もう何も持ってないな。
「あの…シレンさん。お願いがあるんです…」
いざ出発、と意気込んだ瞬間。見事なくらい気合の腰が折れた。
気をとりなおして…。
「どうしたの?」
「わたしも、力がついてきたと思うんです。ですから、この刀…私に鍛えさせて頂けませんか?」
凄く申し訳なさそうな表情。でも、もう十分腕はあると思う。
少し仕事を見る機会があったけど、以前と比べれば、鎚の使い方が違う。
あと足りないのは、自信かな。それをつけさせる為にこの刀が使えるんなら、安い。
「いいよ」
「ありがとうございます!一生懸命、鍛えさせてもらいます!」
ぱっと顔が明るくなった。手を上げて応えて、鍛冶屋を去る。さて、行くか。
「…結構、深いな」
25、いや26階か?少しあいまいになってきている。
目の前、赤い影。
「!!」
死神か!始めは盾で防いだ。後はもう殴り合いだ。肉もない。マムルの肉を残しておくべきだった。
「はっ!」
会心の一撃。なんとか、倒せた…。
「お、シレンさん」
一息ついていると、そこにいたのはナオキ。なんでこんなに暢気なんだよ…。
とりあえず事情を説明。流石にばつが悪そうな顔をしている。しょうがないだろうけど…。
食材もある程度集まったらしく、抜けるのに同意してくれた。さて、帰るか…。
「あ、シレンさん。ご無事でしたか?」
見慣れた刀を研いでいた。そばには親方。いつも通り怖い顔をして、にらんでいる。
俺にした挨拶も、顔を上げてはいない。そんな状態だから、こっちから声をかけることはできなかった。
「無駄話をするな…研ぎあがったようだな。見せてみろ」
渡された刀を入念に調べる。物凄く重苦しい雰囲気。
あの子も、体を動かしていた時より汗の量が増えている。
やがて、刀を調べ終えると、鬼瓦のような顔がほころんだ。
「見事だ。立派な仕事だぞ。もう一人前だな」
うつむいた顔。弾かれたように上がって、すぐに涙がこぼれてきた。
「ありがとうございます…」
「礼ならシレンさんに言え。彼がお前を支えてくれたんだろう?」
俺の方に向き直って、ほとんど聞こえない声で礼…なんだか、居たたまれないな。
あんまり慣れてないよ。こういうの。
「ありがとうございました。今まで、ずっと、色々よくしてくれて。
シレンさんがいなかったら、ここまで来れなかったかもしれません。本当に、ありがとうございました」
また、深くお辞儀。もうなんていうか、どういう顔をすればいいんだ。
戸惑っている間に、親方は拵えを設えていた。
「シレンさん。刀、返すぜ。人の思いのこもった、いい刀だ。大事にしてやってくれよ」
「…はい」
テーブルマウンテンを攻略した刀。慣れた刀なのに、少しだけ重く感じた。
抜いて、振ってみた。重いような気がしたけど、それは気のせいだな。手に馴染む。いい刀だ。
「あの…親方」
「気にするな。行って来い」
…なんだ?
「ありがとうございます…シレンさん。ちょっとよろしいですか?」
「…?いいよ」
誘われるままに外に出た。もう夜。竹林の中を通り抜ける風が涼しい。
たどりついたのは、村のすぐ近くにある大きな石。どちらからともなく、座った。
隣の人は少し震えていた。見ていないふりをして、月を眺めた。俺にはただ待つしかできない。
「あの…」
月が中天に輝いていた。月明かりが優しい。
言葉は消え入りそう。話の内容は、大体想像ができる。
「実はわたし…ふるさとへ帰ろうかと思うんです。
わたしの夢…鍛冶屋のない村で、鍛冶屋になって、村のみんなに農具を作ってあげたい。
いつも汗だくになって働いているみんなが、少しでも、苦労しないように…」
「そっか」
上半身を倒して、石の上に寝転んだ。しばらく、風が竹を揺らす音だけが聞こえた。
「嬉しいのに…夢が叶うのに…でも、なんだか、寂しいです。
早く帰りたいと思っていたのに、今は…シレンさんや、色んな人にお世話になって…帰りたくないって思うんです。
シレンさん…どうすればいいんでしょう?わたし…凄く、悩んでます」
体を起こした。月の明かりに照らされた顔には輝く筋。
「俺は風来人。一所に留まらない渡り鳥。でも、君は違う。家もあり、両親もいるんだろう?
帰るべきだ。帰るべき場所に。待つ人がいる場所に」
輝く筋が、一つ増えた。これでいいんだ。
「ありがとうございます、シレンさん。わたし…帰ります。ふるさとに」
「うん」
立ち上がって、村へ帰った。二人とも、何も言わずに。
鍛冶屋の扉を開けた。親方も帰ってしまったらしく、誰もいない。
「お別れするのは、寂しいですけど…どこにいても、決して、シレンさんのことは忘れませんから」
「…じゃあね」
いつもと同じように、手を振って。ちょっとそこまで行ってくる、という調子で。
「いいのか?」
コッパ。しばらく姿を見せていないと思ったけど、どうやら聞いていたらしい。
「いいんだ。俺のためにも、彼女のためにも」
さて、次はどのダンジョンに挑もうか。すっと、身軽になった気分だ。いや、穴が開いた気分と言うべきかな。
しばらくの後。
「おーい、シレンさん!」
竹林の村に着いたとたんに、親方に呼び止められた。一体どうしたんだろう?
「どうしました?」
「あいつから、とんでもないものが送られてきたんだ!シレンさん宛てだよ!とりあえず、来てくれ」
返事を返す間もなく、腕を引っ張られた。そのまま鍛冶屋の中へ。
中に置いてあったのは、刀が一振り。かなり大柄な刀だ。どうたぬきかな?
「この刀は?」
「これがあいつからの贈り物だ。とにかく、見てくれよ!」
なんだ一体、と思いながら鞘を払った。すぐに、見入った。
見事に鍛えられていて、もともとが無骨な刀なのに、繊細さを感じられる。
鏡のように磨きぬかれた刀身は、黒々とした青。ここまで見事な刀、見た事がない。
「すげえだろ?あいつ、やりやがったよ!」
親方の声も少し遠くに聞こえる。いつまでも見入っていたかったけど、そういうわけにもいかない。
「これを俺に?」
「ああ。後、これもあんたにだ。手紙だよ」
手紙…か。
「わざわざありがとうございました。親方」
「いいんだよ。俺も嬉しいんだ」
暇を告げて、あの時の場所へ。
同じように石に座って、手紙を広げた。
親愛なるシレンさんへ。そちらはどうでしょうか?体調は崩していませんか?
この度、わたしが鍛え続けた刀がようやく完成いたしましたので、贈らせてもらいます。使ってもらえれば幸いです。
…私、結婚しました。シレンさんとは全然違う人ですが、すごく優しくて、頼もしい人です。
結婚して、子供を生して、連綿と命を繋げていく。それが当たり前なのでしょうね。
以前シレンさんは、自分のことを渡り鳥だと例えられましたが、それは当たっているのだと思います。
村に帰って、初めて思いました。私は飛び回ることはできない、空に憧れるだけの風見鶏だと。
ですが、シレンさんに出会えて、ようやく空への憧れを絶てました。
わたしはわたし。それでいいんだ、って思えました。
ありがとうございました、シレンさん。そして、さようなら。もうこばみ谷へは戻りません。
ここから、旅路の安寧と、幸運をお祈りいたしております。
「さよなら」
手紙を折りたたんで、空へ放り投げた。
落ちてくる手紙へ向かって、刀を振る。二度、三度と。
手紙は紙吹雪となって、竹林を揺らす風に乗っていった。
それから先、シレンは風来人として、様々な冒険を成し遂げた。
携えた刀は終世手放すことはなく、やがてあだ名をつけられる。
刀の由縁を知るものはやっかみを、知らないものは羨望をこめて。
―――――世話女房、と。
703 :
45:2009/03/25(水) 22:29:03 ID:0NhRAfVN
やっと続きが書けました…。エロになる予定でしたが、無理でした。ごめんなさい
いやあ、これはいいもの読ませてもらった
本当にGJ!
感動した。夜の竹林のイメージとかがしやすい文になってて、竹林に隠れて二人を覗いてる気分になるほど入り込めた
心からGJ!
gj!
707 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/07(火) 13:22:51 ID:L8d2pih6
次回作まだかなぁ…
誰の?
ノロージョとちゅっちゅしたい