野村美月作品のエロパロ小説スレです
◆エロパロスレなので18歳未満の方は速やかにスレを閉じてください。
◆ネタバレはライトノベル板のローカルルールに準じて発売日翌日の0時から。
◆480KBに近づいたら、次スレの準備を。
エロパロ&文章創作板ガイド
http://www9.atwiki.jp/eroparo/
おらおら、WWF(World Wide Fund for Nature:世界自然保護基金)の
愛くるしいパンダ様が
>>2ゲットだぜ! 頭が高いんだよ、ボケ!
. ,:::-、 __ >1 クソスレ建ててんじゃねーよ。ビンスみてーに裁判で潰しちまうぞ。
,,r 〈:::::::::) ィ::::::ヽ >3
>>2ゲットも満足にできねーお前は、俺の着ぐるみ着てプラカード持ってろ(プ
〃 ,::::;r‐'´ ヽ::ノ >4 お前はカキフライのAAでも貼ってりゃいいんだよ、リア厨ヒッキー(プ
,'::;' /::/ __ >5 汗臭いキモヲタデブは2ちゃんと一緒に人生終了させろ、バーカ。
. l:::l l::::l /:::::) ,:::::、 ji >6 いまさら
>>2ゲット狙ってんじゃねーよ、タコ。すっトロいんだよ。
|::::ヽ j::::l、ゝ‐′ ゙:;;:ノ ,j:l >7 ラッキーセブンついでに教えてやるが、俺はストーンコールドが好きだぜ。
}:::::::ヽ!::::::::ゝ、 <:::.ァ __ノ::;! >8 知性のねーカキコだが、お前の人生の中で精一杯の自己表現かもな(プ
. {::::::::::::::::::::::::::::`='=‐'´:::::::::/ >9 つーか、自作自演でこのスレ盛り上げて何が楽しいんだ?
';::::::::::::ト、::::::::::::::i^i::::::::::::/ >10-999 WWEなんか見てるヒマがあったら、俺に募金しろカスども。
. `ー--' ヽ:::::::::::l l;;;;::::ノ >1000 1000ゲットしたって、WWF時代の映像物に販売許可は出さねーよ。
`ー-"
このスレたったのか
>>1 そのテンプレ、竹宮スレからそのままコピペしてないか?
6 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 05:04:04 ID:ccmn4mOf
>>5 だとしても問題なくね?食らいつくようなことか?
別にマルチメディア展開したわけでもないし、職人来てくれるか?
まだ要らんだろ、常識的に考えて……
そう言われながらも着々と成長していったスレを俺は知っているんだぜ
世の中、万人受けなんてありえないよ
コアだとかマイナーな物だって好きな人がいるんだし、少なても需要があるのだからスレがあったっていいんじゃないかな?
11 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 17:12:11 ID:XVVVZl1p
age
12 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 14:04:32 ID:zy0Wnwk8
13 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 02:02:34 ID:NbAkNfCs
保守
あげ
15 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 01:28:35 ID:wFUW5cwn
誰もこないな…
個人的に好きな作家だけどメディア展開してないとさすがに人こないか…
16 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 02:00:52 ID:fwhR0AjJ
俺はたぶんこの人の大学の後輩でそこそこ好きで他のスレには投下したことあるが、これには協力できない
17 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 23:47:09 ID:0LR7nOj8
保守
18 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 22:25:32 ID:Mn0QsX2p
遠子×心葉
心葉×ななせ
心葉×美羽
心葉×千愛
姫倉×遠子
こんなもんか
19 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 01:49:41 ID:zYTpO/7m
芥川くんを忘れているじゃないか!
20 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 05:01:37 ID:vYE7p1dC
保守
保守
ほす
23 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 22:43:30 ID:RkPj0UaD
「やだ、井上超下手。やりにくい」
と、頬を赤くして文句を言っていた。
しかしその数年後、ななせは
「や、やだ、井上っ、超上手ぅ……。はぷ、ちゅっ……んん、やりにくい、よぉ……」
と、心葉のモノに舌を這わせつつ呟くことになるのだった。
どっちにしろやりにくいわけだな
だが文句を言いつつ絶対に止めない
僕は、文芸部室でいつものように三題噺を書いていた。
それを待つ遠子先輩もまたいつものように椅子に体育座りしてなにか本を読み…食べている。
三題噺をそろそろ書き終えるところで後ろからガシャンッという音とキャッというなにやら悲鳴のような音がした。
何事かと思い振り返ると、そこにはスカートがめくれ、手を投げ出しうつぶせに倒れた先輩がいた。
「何してるんですか…スカートめくれてますよ」
その言葉に慌てて立ち上がり、スカートをただす遠子先輩。
「こ、心葉くんのえっち!へ、変な目で先輩を見るなんて」
遠子先輩の頬はみるみるうちに真っ赤に染まっていく
「もう少し成長してから言ってください。今の先輩に欲情する人はただの変態です」
「なっ…べ、別に成長してないわけじゃっ…そ、それにそこまで小さいわけじゃないわ」
「はいはい。そうですね…まぁ見たわけじゃないんで知りませんけど」
「心葉くん」
「なんですか?」
「見たいの?」
「帰っていいですか?」
「ひどい……少しくらい興味を持ってくれたって」
「えっ…」
という妄想
おい神、続きはどうした
というGJ
官能小説を食べて、その作中の雰囲気にあてられ媚薬を摂取したような状態になる遠子先輩が我慢しきれず心葉を押し倒す展開を希望する
しかしベタだな…
晒しage
ネタ程度に投下
HRを終えた後、いつものように文芸部の部室へと向かう。
最初のころは少し抵抗があったけれど、
今では遠子先輩のために三題噺を書くのも悪くないと思えるようにはなってきた。
部室の戸を開けると、そこにはパイプ椅子に行儀良く体育座りして本を読んでいる遠子先輩の姿があった。
いつものように手になにかの本を持ち、そのページを小さくちぎっては口へと運んでいる。
その姿には、少しだけ心が惹かれる。
「遠子先輩。何を読んでいるんですか?」
遠子先輩にしては珍しくその本にはブックカバーがしてあった。
「こ、心葉くん!い、いつ来たの?入るときにノックぐらいしてよ。びっくりしちゃうじゃない」
少し慌てた様子の遠子先輩の頬は、なぜか真っ赤だった。
「いつもノックなんてしてないじゃないですか…。それにどうしたんですか?そんなに顔を真っ赤にして」
「な、何でもないわ…別に」
遠子先輩は、少し顔を俯き恥ずかしそうにしている。
「今日は何の本を読んでいるんですか?」
「こ、これ?これは…えっと……」
(ど、どうしよう。ま、まさかタイトルなんていえるわけないし…)
「これはね。なんというかその心葉くんには分からないような…えっと…難しい本よ」
「教えてください…なんか遠子先輩に馬鹿にされてると思うと人間終わりな気がします」
本を持っている遠子先輩へと近づきその本に手を伸ばそうとする。
「だ、駄目!駄目よ心葉くん。この本だけは」
そういいながら両手でその本を大事そうに抱える。
「分かりました。諦めますよ…で、今日のお題は何ですか」
「そうそう、今日のお題は…きゃっ」
隙を突いて遠子先輩から、本を抜き取る。
その本を見ると・・・少し見覚えが空色の表紙が・・・
と思うのもつかの間そのタイトルは、いかがわしい雰囲気を漂わせるようなものだった。
「部室で何読んでるんですか……」
あきれながら呟く
「うぅ、ごめんなさい」
遠子先輩って難しいな
なんか心葉に一線を引いてる感じがして…
乙
>>31 乙。
そんな時は、ななせを書いて気分転換するんだ
やだ、井上、もう三回も出したのにまだ勃つの? ケダモノ。
えっ、胸で挟むの? 変態、趣味悪い。
こう? じょ、上手にできなくても文句言わないでよ!
先っぽ舐めながら胸で擦るの? ぴちゃ、ぴちゃ……ねえ、上手?
井上のどんどん硬くなってきてるよ……辛いでしょ? 早く出してあげる。
んっ、んむっ……えっ、出る?
きゃっ……もうっ、顔にかかっちゃったじゃない!
スマン、俺の文才ではこれが限界だ。
イイヨイイヨー
ななせはほんといいツンデレだよな〜w
先に目覚めて心葉の寝顔を幸せそうに眺めてるときに
寝言で「美羽・・・」って呟くのを聞いてしまうななせ。
ななせの黒くなる瞬間だな
ツンデレからヤンデレにジョブチェンジか
4話であのまま心葉が払うって事になったら確実に麻貴先輩に食われてたよな。
性的な意味で
41 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 21:23:11 ID:xP3DvnIo
保守
「ねぇ…井上、もう付き合ってずいぶん立つから… して いいよ…」
「僕、非童貞ですよ?」
@「良いよ…それでも私、井上が欲しい!」
A「相手だれよ!?」
B「童貞じゃなきゃヤダヤダ!」
つA
………うん、ヤンデレ好きなんだ。すまない。
C遠子「話は聞かせてもらったわ」
………うん、修羅場もハーレムも大好物なんだ。すまない。
D「私も…初めてじゃないから」
………うん、女の子に過去があるって言うのが良いんだ。すまない。
E麻貴「私が頂いたの」
………うん、逆レイプ好きなんだ。すまない。
ワロスwwwwwwww
Aだと
「相手だれよ!?」
問い詰めてくるその声に答えることができなかった。
「いや、それはえっと…」
「ちゃんと答えなさいよ!それとも私にはいえないって言うの?」
「だからその…」
「もういい!べ別に井上が誰と何してようと関係ないんだから!」
この後
ななせから襲い出す場合と
怒ったななせをなだめるように手を出す心葉の場合
が考えられるな
無論、ななせから襲う方に一票。
………うん(ry
小話 ネタ友人 書いたの俺
「やだあ、井上って超下手……」
僕のすぐそばで、琴吹さんが失望の色と共にそう呟く。
「そ、そんなこと言われてもなあ」
弁明の言葉を口にしようとするが、ブーブーと不満コールが置き続ける。
琴吹さんの身体は左右に揺れて続けている。ソレに合わせる様に右に、左に。
普通こういう人は下手糞なはずなのに。ひょいひょいとポイントを抑えて攻撃していく。
「うわっ!?」
「ホント、井上弱い」
また攻撃を食らう。僕のほうは後一回でもうダメなところまで来てしまった。
弱い弱いといって非難しているくせに、こっちを向くときの顔はにんまり顔だ。
……どうにか、反撃してやる。
「これで、最後!」
例によって身体を右に左に揺らしながら、琴吹さんが攻撃してくる。
「させないよっ」
それをどうにかくねらせて回避。
「へっ?」
今まで完璧に攻めていた琴吹さんは、僕の回避に瞬間身を固める。
……それが、致命的な隙だった。
「いくよ!」
決死の反撃である僕の分身が、琴吹さん目掛けて突き進み、そして……その中心に吸い込まれた。
「いやあああ!」
琴吹さんのカートについていた風船が1つ、割れた。
「でももう井上の方は1個なんだから、すぐ割っちゃうよ」
「そ、そんな怖い目でこっち見なくたって……」
そんな、二人のマリオカート。
終われ。
GJ!
保守
というかやっぱ少ないなあ
職場でちまちま心葉×ななせか心葉×遠子をかこう
なにかシチュリクありますかー?
上の展開で黒ななせ希望!!!!
>>53 上の展開ってどれです?
黒ななせはかけるとは思うんですが、うん。
王道で心葉×遠子。
実はずっと待ち望んでいる。恥ずかしくなるほどのラブラブを……!
>>56 遠子先輩を書こうとすると、めちゃくちゃしんどいなあ。
1P目にして挫折しそうorz
なんといっても食べてるときの感想を書くのが辛い……
まあ甘いの書きます。あとエロイの。
個人的には
>>37からの黒化ななせか、心葉の非童貞判明からの逆レイープが……読みたいです……。
無茶言い過ぎだな、俺も。
そういえばななせとか遠子先輩の胸大きさってどうなってたっけ?
遠子先輩は洗濯板と記憶にある気もするが手元に本がないから確認できないや(´・ω・`)
このスレを竹田さんが監視しています
遠子先輩…推定Aカップのぺたんこの胸。
「大したことないかもしれないけど、ちょっとはふくらみあるもん!」
十歳以上の女の子ならほとんど勝てる(多分、心葉の冗談)
スリップ一枚でも見事にぺったんこ。
琴吹ななせ…抜群のプロポーション。
「死にたがり〜」のイラストから察するに、豊かな胸。
竹田さんについては、明確な描写なし。
だって竹田さん空k(ry
>>61 顔からして遠子先輩とタメを張れるような体形だと思う
63 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 22:09:26 ID:TAB/WP//
age
思ったんだけどさ、麻貴と流人ってフラグ立ってね?
俺だけ?
それは穢名のラストの件のことか?
そうしたら、流人が尻に敷かれるのは必至だ。
ところで、森ちゃん×芥川というのを思い付いたんだが、如何かね?
その二人って何か接点あったっけ?
エロ無しの小ネタ行きます
「心葉くーん、まだ〜?」
「はいはい、今すぐ保守します」
最近ようやくインターネットで検索することを覚えた遠子先輩は、真っ先に小説を探し
た。
そして辿り付いたのが、大型掲示板サイトのエロパロ及び文章創作板だった。
「稚拙で、まるで中学生が書いたような文章もあるけど、だからこそ職人の神SSに巡り
合えたときの嬉しさはひとしおね。もういくらGJしても足りないわ!」
だからって、お気に入りのスレの保守用SSをぼくに書かせることはない。第一、ここ
は十八禁だから、ぼくが回覧するのは違反じゃないのかな。
まず原作のライトノベル既刊四冊を読まされ、それから出版社公式サイトの月一小説ま
で目を通させられた。もうすぐ新刊が出るから、きっとそれも読まないといけないのだろ
う。
「とびっきりエッチなのを書いてね。もはや文学である必要はないわ。抜ければいいのよ、
抜ければ。エロパロの価値は、萌えられるか抜けるかの二つに一つよ。感動や笑いなんて
オマケに過ぎないわ」
遠子先輩は、プリントアウトした小説をちぎり、かさりと音を立てて口に運ぶ。むしゃ
むしゃと咀嚼したあと、こくりと飲む込む。
「ああ〜、こんなところにも美味しいお話が転がってるなんて、私はなんて損なことをし
ていたのかしら。決めたわ、心葉くん! 機械にもっと強くなるの。そうしたら、近くの
本屋さんに売っていないような本だってお取り寄せできるじゃない?」
「じゃあ、もうぼくはお役御免ですね」
「だめよ、やっぱり一番美味しいのは肉筆のお話だわ。卒業するまで、私のおやつを書き
続けてもらいます!」
ぼくは溜め息を吐きながら、どこかほっとしていた。
パソコンに遠子先輩を奪われるなんて、哀し過ぎるじゃないか。
名作のカバーをかけたフランス書院文庫を間違って食べてしまっていきなり乱れまくる遠子先輩、という電波を受信したが
そういう本を持っていそうな登場人物がいないので先に進まない。
森さん
何故 流人ではダメなんだ?
「間違ってカバンに入っていた」
という自然な形でいけるのに
普通に部室にありそうなんだが
なんか部活のっぽくないから食べちゃえ
↓
らめぇ…
とか
「心葉くん見てっ!こんなものを発見したわ」
なにか珍しいものでも発見したのか、遠子先輩がはしゃぎながら、僕を呼ぶ。
「はいはい。何を見つけたんですか?」
「これを見なさい!」
言いながら、僕のほうへと本を押し付ける。
そこには、○○文庫と書かれていた。
その出版社は、とある分野で有名な出版社だった。
「え〜っと…これは?」
「部室の棚の奥のほうで発見したの。すっごく美味しそうだと思わない?何の本なのかしら?」
その様子からすると、遠子先輩はその出版社を知らないようだった。
「美味しいかどうかはともかく、とりあえずやめておいたほうがいいと思いますよ…?きっとお腹壊しますって」
「平気よ。私は、文学少女。本を食べて苦しい思いはしても、お腹を壊したことはないわ」
「でも…それは…」
「いいわ、私一人で食べるもん!心葉くんはしっかり三題噺を書いてっ!」
そこまで強く言われてしまっては仕方がないので、しぶしぶ三題噺へと意識を戻す。
しばらくした後、紙をちぎる音と
「ひゃっ…」
という奇妙な声が後ろから聞こえた。
こうですか?分かりません><
古今東西の文学を知り尽くした遠子先輩が、なぜ有名な出版社を知らないのか。
そもそもどうして、心葉がその出版社を知っているのか。
揚げ足を取るつもりはないんだが、どうもしっくりこない。
自分は高校時代まで純然たる文学少女だったよ。
純文学や少女小説などの出版社は山ほど知ってたけど、
エロ絡みの出版社なんぞ一つも知らんかった。
だって、興味ないんだもん。そーいうもんではないの?
小説に描かれてない部分を勝手に妄想して書くもんだしな
心葉が知ってて、先輩が知らないものがあってもいいと思ったんだ。
男と女だし
まぁ違和感あるようなら気をつけるよ
その本を部室の棚に隠したのは姫倉で、遠子への狡猾な罠だったという妄想が浮かんだ
ここの住人なら、電撃公式サイトは見てるよな?
淫語連発の遠子先輩に会えるぞ。
電撃じゃなくてファミ通だよ。
吊ってくる。
81 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 23:03:25 ID:ypw1FR+C
age
ヤンデレ最高!
心葉×美羽を書きたくなった。
けど、まだ妄想が足りない
足なめの邪魔が入らなかったらというIFをぜひ!
「アレをすれば、全部よくなる」とか「アレをする」とかいう文章で
「アレってナニ? オナヌー?」なんて考えてた俺はもう駄目だと思う
>>85 おまえは俺か
途中までずっとそう思ってた俺
新刊読む前に本スレでへんな書き込み見たからそれ以外考えられなかった
美羽がチンコだせって言ったら出すだろうな
エロパロしやすいネタがあるようでやりにくいな…
1:遠子先輩が卒業する日、最後に二人だけで文芸部の部室に集まる事に → 雰囲気に流され、勢いで合体
2:胸を大きくするには揉んでもらうとサイズアップ、という迷信を確かめる為、心葉に頼む → もみもみ → 雰囲気的に(ry
3:先輩が心葉を弄りすぎて心葉激怒 → 押し倒す → 何時の間にか和姦に
4:琴吹さん、性欲をもてあました揚句、心葉を押し倒す → 雰囲気(ry
5:芥川くん、心葉を襲(ry
とりあえず、マジで無理矢理はなしでこんなもんか?
全部ありきたりだけど1とかはありなんじゃないかな
野村作品の場合、ほんとに合体しちゃうより寸止めとか妄想とかのほうが似合う希ガス
4番見てみたいな……。
だが何故だろう。5番も見てみたい俺がいる。
>>92 アーッ!
個人的には4はないとおもうんだ。
雰囲気以下略はありそうだけど。
そして2はガチ。
「心葉くん。放課後待ってるから、絶対に来てね」
朝、いつになく真剣な顔をして話しかけてきたと思うと、そう言い残して遠子先輩は、先に行ってしまった。
放課後になり、とりあえず文芸部へと足を向ける。
また何か面倒なことをさせるに決まっているんだろうけど…
部室のドアを開けると、遠子先輩がいつもと同じようにパイプ椅子に座って本を読んで…いるわけではなかった。
朝あったときと同じような表情で、何か悩んでいるみたいだった。
僕が入ってきたことに気づいたのか、顔を上げ、笑顔で話しかけてくる
「こんにちは、心葉くん。遅かったわね」
「こんにちは。どうしたんですか?本を読んでるわけでもないのに、そんなに真剣な顔をして」
その言葉を聞いて、少し怒ったらしく、頬を膨らませる
「ひどいわ心葉くん。まるで私が本を読む以外は適当に生きているみたいじゃない」
「ちがうんですか?僕は、本を読む以外でそんな顔をしている遠子先輩を見たことありません」
「うぅ…それはだって、文学少女だもん、本読むことが一番の幸せで…美味しいし…」
なにかぶつぶつと呟いている遠子先輩を無視して、僕は話を進めた。
「で、僕に何か用ですか?」
「そ、そうだったわ。あのね、用というかその…」
「なんというか………心葉くん」
「はい?」
「心葉くんは、ななせちゃんのこと好き?」
「いきなり何を言い出すんですか…」
わけも分からず、突然琴吹さんの事を聞かれ、さっきまでそんなことを考えていたのかとあきれてしまう。
「いいから、大事なことなの!」
なんでそんなに怒って…
遠子先輩の勢いに押され、僕は、答えてしまう。
「はぁ、まぁ好きになりつつはありますけど…」
「そ、そう。…じゃぁ千愛ちゃんのことは?」
「嫌いではないですよ、友達だと思ってます」
「そう」
先輩は、僕への質問が終わると、少し残念そうに肩を落としていた。
「やっぱり、心葉くんはそうなのね…」
「何をがっかりしたのかは知りませんが、人のことを勝手な妄想で変に判断しないでください」
僕の言葉を聞いていないのか遠子先輩は、俯いて何かを考えている。その様子は、なんだかとても上品で、綺麗だった。
その姿に見とれていると、ふいに遠子先輩が顔を少しだけ上げ、僕のほうを見つめ返してきた。
「ねぇ…心葉くん」
「は、はい?」
目が合い、少し慌てながらも何とか答える。
「私の胸。どう思う?」
「………はい?」
さっき以上に意味不明なことを聞かれた。
なにを答えろって?
「だから、その…どう思うって聞いてるのっ」
「……その何もないかのように平らなもののことですか?」
「…うぅ、ひどぉい。私だって好きでこんなふうになっているわけじゃないのに……」
少し言い過ぎてしまったのか、先輩は本気で落ち込んでいるようだった。
「大丈夫ですよ。そのうち成長しますって…多分」
慰めようと声をかけるが、先輩にはあまり効果がないようで、体育すわりして顔をひざにうずめている。
その体勢のまま何かを呟く声が聞こえた。
「胸って揉むと大きくなるっていうけど、あれってどうなのかな……?」
「は…?」
少しだけ元気を取り戻したのか、ぼくのほうへと近づき、問いかけてくる。
「ねぇどう思う?」
「し、知りませんよ、そんなこと」
遠子先輩が自分で揉んでいる姿を想像して、思わず顔が赤くなり、恥ずかしくなる。
「あぁー心葉くんの顔が赤い…。変な想像するなんて…ふけつー」
「そんな想像してません。だいいち、揉む以前の問題なんじゃないですか」
「うっ…そんなこと…ない、もん、ちゃんと膨らんでるもん」
「ほらっ」
その言葉と同時に、手が遠子先輩に引っ張られ、その手を自分の胸へと押し付ける。
手のひらに、少しだけど、やわらかなものを感じる。
自分以外の鼓動。
自分以外の体温その暖かさ。
そんなものを感じた
………確かに、多少のふくらみはあるみたいだった。
でも、この状況はあまりいい状況とはいえないわけで…
状況を少しづつ理解してきた遠子先輩の頬がみるみるうちに赤みを帯びていく。
しばらくして自分がしたことを完全に理解するとキャッというかわいらしい悲鳴とともに慌てて、手を離す。
「ご、ごめんなさい。心葉くん」
「僕のほうこそすみません」
互いに顔を真っ赤にしながら謝りあう。
しばらくして、僕はいつもの調子を取り戻したが、遠子先輩はまだ少し気にしているようだ。そんな簡単に忘れられるようなことでもないだろうけど…
まだ顔は真っ赤だけれど、さっきより落ち着きを取り戻した遠子先輩がもう一度僕に尋ねてきた。
「ねぇ、私のその…どうだった?」
はぁ…気にすることが違うんじゃないだろうか…
そう思いつつも、遠子先輩には素直に感想を答える。その言葉に機嫌を良くしたのか、
遠子先輩がへんなことを言ってきた
「そ、その良かったら、心葉くん、揉んでみない?」
適当に書いてみた、適当すぎてごめんなさい
何を謝る必要があるんだ。
さあ、続きを書いてくれたまへ。
続きが読みたいです書いてください><
心葉×ななせ
流人×千愛
一詩×美羽
麻貴×遠子
あれ、遠子先輩だけ幸いじゃないぞ……
99 :
94:2007/09/09(日) 00:39:26 ID:vMINaPXv
調子に乗って続きを少し書いてみた
「………は?」
この人は何を言っているんだろうか?
とうとう本の食べすぎでおかしくなったのか?
いくらなんでも、自分の胸を後輩に揉んでもらおうなどという考えはおかしいと思う
遠子先輩はそんなことを考え呆れている僕を気にもせず、恥ずかしそうに頬を赤く染めながらこちらを見つめてくる
「だから、その…」
そのまま何も言い出せずに、固まってしまう先輩に一言
「何か変な本でも食べたんですか?駄目じゃないですか変なものは口にいれちゃいけないってあれほど……」
そのとき、遠子先輩の小さなコブシがプルプルと震えているのをみた。
「心葉くんの……バカぁ!」
その叫びとともに、気づいたときには頭を殴られていた。
「恥ずかしいの我慢して、一生懸命お願いしたのにっ」
先輩の目には少しだけ涙が浮かんでいる。
そんな顔をしている遠子先輩を見ていると、まるで自分が何か悪いことをしたかのように思えてきてしまうから不思議だ。
でも、ここはひくところじゃない…はず…おかしなことを言っているのは先輩のはずなんだから。
「どう考えてもおかしいでしょう。何をいきなり…後輩に胸を揉めなんて、おかしいに決まってます」
「だ、だって…」
「だっても何でもありません」
「…うぅ」
僕にはっきりといわれた先輩は黙り込み、その場でがっくりとうなだれている。
「だって、男の子はみんな大きなほうが良いっていうし、私だって今のままじゃ…」
先輩がブツブツと唱えてくるその言葉が僕の耳へと入ってくる。
「大丈夫ですって、そういう趣味を持った人ならたくさん…」
遠子先輩に思いっきりにらまれ、言葉がそこで途切れる。
「じ、冗談です。そんなに睨まないでください」
「心葉くんだって大きいほうがイイもんね」
「……僕、そんなこといいましたっけ?」
確かに僕に特殊な趣味はないけれど、そんなことを言った覚えもないし、思ったこともない。
「だって、さっき言ったもん。千愛ちゃんよりななせちゃんのほうがいいって」
「なっ、それは、変な意味じゃなくて、純粋に…」
「本当に?」
「ほ、本当ですよ!」
遠子先輩に真正面から覗き込まれ、慌てて答える。
「怪しい…」
そのまま見つめられ、つい目を逸らしてしまう。
「あっ、今目を逸らした。やっぱり心葉くんもそうなんだ」
「ち、違いますっ」
まったく、この人は自分の行動がどんな意味をもつのか全く理解していない…。
貴女みたいな人に見つめられれば誰だって目を逸らします。
でも、そんなことを正面から言えるはずもなく、そのまま黙ってしまう。
「やっぱ胸は大きいほうがいいのね」
呟いて、いつもの調子を取り戻していた遠子先輩が再び黙り込み、頬を真っ赤にしながら、僕のほうへと向き直る
「だから心葉くん…お願い…」
「えと、そのぉ」
さっき以上に真剣に言われ、さっきまでの自分が嘘みたいに、遠子先輩に何も言えなくなる。
「心葉くんは、そんなに私のことが嫌い?」
今にも泣き出してしまいそうな声で聞かれる。
なんて、ずるい人なんだろう。僕がそんなことを聞かれて、はいと言えるわけがない。
僕にとってもう一度立ち直る機会をくれたのはあなたなんだから。
「そう…じゃないです。やっぱこういうことって…自分でやるとかじゃ駄目なんですか?」
「こういうのって誰かに揉んでもらわなきゃ効果がないっていうし…」
「どうしてもですか?」
返事の代わりに視線を返される。
「分かりました」
「ホント?」
「どうなっても知りませんから…」
「ありがとっ!」
その言葉と同時に遠子先輩が首筋に手を回し、抱きついてくる。
女の子特有の甘い香りを感じ、どうしたらいいかわからず、そのまま固まってしまう。
「あの、先輩?」
「あ、ごめんなさい。これじゃ揉めないよね」
「今からですか?」
「そうよ。先輩命令よ」
「はいはい」
理不尽な先輩命令を文句いわず聞くのはいつものことだし、特に不服はないけれど、ひとつだけ言いたかった。
先輩、ここ、学校ですよ?
おー、その調子で頼む
しかし問題は場所ではなく行為そのものだとは言わないんだな、心葉
なぜに上から目線
素直にGJといえないツンデレなのか?
gj
上から目線のつもりはなかったのだけど、そう見えたのならスマン
GJ
104 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 15:08:52 ID:29ggpx+O
全力でGJ!
保守
ほ
撲殺天使ななせちゃんという毒電波を発信したのは誰ですか?
遠子先輩にハァハァ…
遠子先輩がハァハァ……
111 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 15:49:29 ID:+pwZn9di
age
ほ
113 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 01:42:45 ID:NY4c6sqF
>>69 似たような事考える人間っているのね。
と言う訳で以前書いたものを手直ししてみた。
長すぎてはじかれたので分けます。
「心葉くーん、お腹空いた。おやつ書いて!」
今日も今日とて遠子先輩が言う。
「えーとね、今日のお題は苺と箪笥と…」
「たまには趣向を変えてやってみませんか?」
遠子先輩の言葉を遮り先日思いついた事を実行してみることにした。
「…何?」
僕の声に何か感じるものがあったのか訝しげな表情を浮かべる。
「この間みたテレビでワインのブラインドテイスティングっていうのをやってたんですよ。知ってます?ブラインドテイスティングってのはワインを飲んで」
「知ってるわよ、それぐらい。色や味や香りを色々言って生産地とか使われてる葡萄の品種、ワイナリーの名前や年代まで当てるって奴でしょ?」
さすがにこれくらいの事は知っているようだ、なら話が早い。
「それを文章でやってみませんか?」
「へ?」
「遠子先輩は文章を読んでその原稿を食べて味を感じることが出来ます。ならば目隠しをしてまず原稿を食べて貰い感想を述べる」
突然の僕の提案に目を丸くしながらも頷く先輩。
「で、そのあとで同じ原稿を読んで自分の味覚が確かだったかを確認する」
「…ふむ」
「どうです、やってみませんか?」
出来るだけ平静を装い数日前から練ってきた計画を並べ立てる。
「……判ったわ、やってみましょう。でも『一字一句字も同じもの』でじゃないと感じる味も違っちゃうんじゃない?」
自分の『舌』を評価されるとあって慎重だ。
「その辺はご心配なく。カーボン紙を敷いて鉛筆で書いた『元のもの』を食べて貰いますから」
こうして世にも珍しい『文学少女による文章のブラインドテイスティング』が始まった。
「で、その原稿は今から書くの?」
「もう用意してあります」
僕は鞄から先日書き上げた原稿とアイマスクを取り出した。
「……何だか用意周到ね」
言いながら僕の目を覗き込む。内心ビクつきながらも表情に出さないように続ける。
「久々に執筆意欲が湧き上がりましてね。枚数は少ないですけど自分の持てる物全てをつぎ込んで一気に書き上げました。二時間ほど掛かりましたが」
「ふーん」
これ以上突っ込まれるとやばい気がしたので強引に話をすすめた。
「じゃ、はい。まずはこれ。転んだりするといけないからまずは椅子に座って下さい。それからアイマスクをつけて、そうそう。原稿は大体いつもと同じサイズにちぎって順に渡します。先輩はそれを食べて感じたことを覚えておいて最後にどういった話かをまとめてください」
アイマスクで視覚を遮られているせいかぎこちなく首を縦に振る先輩。
「あ、両手は椅子の背凭れの方に回して下さい」
「な、何でよ!?」
「紙の手触りとか考えることなく純粋に『物語』を味わってもらう為です」
う〜〜そういうものかしら…言いつつ首を傾げる遠子先輩の背後に回り両手をハンカチでまとめる。
「じゃあ始めますよ」
ピリリ。
「はい、口を開けて。あーん」
おずおずと口を開ける遠子先輩。薄い桃色の唇、白く並んだ歯、その中で唾液に濡れて艶めかしく蠢く赤い軟体動物のような動きをする舌。興奮でぶるっと体が震える。
原稿を縦にちぎって先輩に咥えさせる。シャクシャクと小気味良い音をたて咀嚼して飲み込んでいく。
「…ん〜〜何だろお餅が甘い。で、ぬるっとして。あ、え〜〜と甘いホットワインが喉をとおっていく感じ」
「はい次ですよ」
「ふわっと体が浮く感じが…ん、肉のようなグミ?が熱くて」
遠子先輩が思いつくままに言葉を口にする。フムフム、結構正確な感じだなっていうかいかにもな『感想』だ。
「あ、急に青臭いにおいを感じる。んん〜なんか…のどがイガイガするような」
三分の一程の原稿を味わって貰ったところで遠子先輩に変化がみえてきた。頬に薄く朱がさし、唇も色が濃くなってきているのがわかる。
「ん、また甘いんだけど今度のはとろっとして蜜のようなのが…くどさは感じないんだけどどんどん溢れてくる」
体をむずむずさせながら一枚、また一枚と紙片を飲み込む。その度にピクリと背を反らせ足をすり合わせたりしている。縛られた手を見るとぎゅっと握り締めたかとおもうと力が抜けてだらりとなったりして面白かった。
「はい、頑張って下さい。あーん」
「今度はお腹が引きつる感じから…その…えっと…あの、だんだん気持・・・ち…が」
原稿が残り僅かとなった頃にはこちらの声はもうとどいていないのかひたすら舌を突き出し、紙片が乗せられるとそれを咀嚼し味わうことのみに必死といった態にみえた。体を捩り足をすり合わせ口からでてくる言葉はもはや文章の感想ですらなくなってきていた。
「はぁっ…ん…やだ、そんな。いいっもっと…あぁんあっあっふぅんあぁ〜〜っ」
顔を真っ赤にして喘いでいる遠子先輩を見てじらしてみたくなった。
「ほら、遠子先輩こっちですよ」
届くか届かないかギリギリのところで最後の紙片をヒラヒラさせて見る。紙片がおこす僅かな音かそれとも微かな匂いを頼りにしてか必死に舌を伸ばす。いつもの遠子先輩からは思いもよらない淫靡な姿だった。
「はい最後の一切れですよ」
指先にかかる吐息に熱を感じつつ観察を続行する。
『最後の一切れ』この言葉が耳に入ったのか今迄より時間をかけて味わっている。
「…っつ、はぁん…あ…なにこれ…なにか…なにか……くるっ」
そういったかと思うと体を仰け反らせて何かを耐えるように硬直させがっくりと椅子に崩れ落ちた。背中を背もたれに預けきり荒い息をはく。
半開きになった口元からは透明な液体が紅潮した頬をつたって床に糸を引いていた。
心葉のキャラが違っているうえに文体真似できてなくてすんません。
GJ!
昼間からいいもん見た
これはGJせざるおえない
続きまってるぜ!
>>115・116レス有難うございます。
続きなんだけどこのまますすんでもキャラの名前を借りただけの
『ヘタレなエロ小説』にしかならないんですがそんでも良いっすか?
一応頭の中で色々捏ね回してはいるんですが…そんなのでも良ければ
書いてみたいと思います。
自由にやっちゃっていいんじゃないかな?
結局、エロくなったときにキャラがどんな行動を取るなんて誰も分からん
どこかで無理矢理キャラを動かすように仕向けないといけない
同じ創作するものとして、痛いほど分かる感覚だな
119 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 20:47:43 ID:ZerNjZCN
120 :
117:2007/10/01(月) 21:38:16 ID:rcaF+9JM
>>118 レス&アドバイス有難うございます。
何とかキャラの個性が残るように努力してみます。
>>119 わー有難うございます!!以前同人誌で少しだけど書いてた時にも
貰った事のない言葉です(言った事は数知れず)
こんなに嬉しいとは思わなかった(^o^)/頑張ります。
現在シコシコ書いておりますんで明日か明後日には何とかしたいかと。
ここは過疎スレだから大丈夫だけど、
書き手がコテハンで投下以外のレスをするのはよくない
別のスレではやらない方が賢明かな
特に全レスはやめたほうがいいかもね
作品の方は大変良かったです。続きが楽しみです
123 :
117:2007/10/04(木) 04:40:59 ID:WNs+H62s
何とか書けました。
かなり長くなりましたが挫けず読んでいただけると嬉しいです。
色々ご忠告有難うございます。以後気をつけます。
>>114の続き
その1
アイマスクをそっと外し遠子先輩の顔を覗き込む。
硬く閉じられた目がそっと開かれ僕の顔が瞳に映っている。まさに忘我の境地といった感だ。最初は虚ろだった
が少しずつ焦点が合っていくのが見て取れた。
まだ先程の余韻を引きずっているのか目が潤んでいるのが判る。
「遠子先輩?」
声をかけるとこちらに顔をこっちに向ける。
「コノハ…く…ん?」
どうやら僕の事は認識できているようだ。そっと顔を寄せてもそむける事もしない。先程の痴態を見られていた
ことはまだ理解できていないようだ。
ゆっくりと顔を近づけていく。既に互いの息を唇に感じられるまでの距離に縮まったが遠子先輩は顔をそらそう
としないどころかこちらに顔を近づけて目を再び閉じる。
(これなら大丈夫かな)
薄く紅をさしたような遠子先輩の唇が濡れて光っていた。まるで誘うかのように小刻みに動く。
唇をそっと重ねてみる。拒否される事は無かった。遠子先輩の唇を挟み込み舌でなぞるとまた少し開いていく。
舌を差込み咥内をまさぐると向こうからも舌を絡めてきた。唾液を送り込みすする。そんな行為を続けていると
遠子先輩はもどかしそうに体を捩って顔を押しつけてくる。椅子の後ろに纏めてあったハンカチをほどく。瞬間
手が勢い良く振られた。
(殴られる!!)
衝撃に備えて身を硬くした次の瞬間、頭をぎゅっと前に引き寄せられ遠子先輩の唇が強く押しつけられた。貪る
ような舌の動きに翻弄されつつも何とかこたえていると徐々に腕の力が弱くなってきた。そっと唇をはなし背中
に手を回し抱きしめる。頬をすり合わせるような体勢になると遠子先輩の舌が僕の耳朶を舐め上げる。ぞくりと
した快感が背筋を奔り抜けた。それが判ったのか先輩は体をずらし耳に顔を寄せて甘噛みしたり舌を這わせたりした。
その都度快感に体が反応する。遠子先輩の舌が離れた一瞬をついて僕は反撃に出た。
首筋へ舌を這わせつつ右手を胸に当てる。
(やっぱり小さいというか…無さ過ぎる。上半身を脱がすのはやめておこう。違う趣味に目覚めてしまいそうだ
し)
とりあえず下から手を差し入れてブラジャーをずらす。なんの抵抗も無くブラが上にずれる。手で触れてみると
判るくらいの微妙な膨らみの中心に僅かなしこりを感じとる。
人差し指と中指の間にそっと挟みこむと遠子先輩は鼻を鳴らして泣いている様な声を漏らした。
(あ、考えてる事伝わっちゃったかな)
顔を下半身に移し膝から太ももへと口づけをしていくと閉じられた足が少しずつ開いていった。
体を滑り込ませスカートをゆっくり持ち上げていくと急に遠子先輩の手に阻まれた。
顔を上げるとさっきとは違う赤に頬を染めて頭をブンブンと振っている。
一緒におさげも振れて僕の顔をペチペチと叩く。
右手の動きを早めて愛撫を強めると僅かながら力が弱まった。
その隙を逃さず顔を股間へと押し込む。
124 :
117:2007/10/04(木) 04:44:11 ID:WNs+H62s
>>114の続き
その2
(冷たい!!)
鼻先に触れた布から水分が感じとれた。どうやらショーツが濡れているのを見られるのが嫌だったらしい。
遠子先輩が僕の頭に手を掛け押し戻そうとするが、力を込めて前に出て鼻先に布を押しつける。一番敏感な突起に当たったらしく動きが止まる。上下左右に顔を動かすと徐々に力が抜けていった。スカートを持ち上げようと
したが今度は邪魔が入らなかった。
さっき鼻が当たった箇所に見当をつけてそこを中心に舌を動かす。
「ひっ…あふっ、ふぁん…ひゃっ」
先輩の口からたえまなく喘ぎ声が漏れ出す。
舌に力を入れると布越しにも液体が溢れてくるのが判った。
「…もっと…この…はくん…もっと、強く…して」
いつしか遠子先輩の手は僕の頭を押し戻すのではなく、押しつけるように後ろに回され腰も椅子から浮き上がってきていた。
ショーツに手を掛け引きおろしていくと股間と布の間に一筋の糸が引かれているのが見えた。足からショーツを
引き抜き今迄以上の熱意を込めて舌を動かしさらに奥へと侵入を試みる。
溢れ出る液体を全て啜り、さらなるものを求めて舌を奥へと差し入れる。
「ふわっ、あっ。やだぁ、そんなに…ひゃん。あんっ。ひっ、くるっ…また、何かが…あぁぁぁぁぁっ」
絶頂が近いことを察して舌と上唇で突起を挟み込むと遠子先輩は二度目の絶頂を迎えた。
「ふっ、ふわっあっ…くぁぁぁぁぁぁぁん!!」
僕の顔を秘部に押し付け、体を丸めるように足を持ち上げ硬直する。
一瞬後、秘裂から今までにない勢いで熱い液体が吹き出す。頭を太ももに挟み込まれ逃げる事も出来ずそのまま口で受け止め飲み込む。
びくっびくっびくっびくっびくっ。
数回の痙攣を数えた後ゆっくりと体から力が抜けていった。
「…ふぅっ」
息を吐いて口の周りをぬぐう。こぼれた愛液で胸元がぐっしょりと濡れていた。
「あ〜〜〜これはまた…」
言いつつ立ち上がろうとした時足が縺れた。
むぎゅ。
「うぉっと」
遠子先輩の顔面に股間を押しつけてしまった。慌てて腰を引こうとしたが動けない。
遠子先輩の手が腰に巻きついていた。
「さっき食べた『お話』と同じ匂いがする」
遠子先輩が顔を上げずに呟く。
125 :
117:2007/10/04(木) 04:47:42 ID:WNs+H62s
>>114の続き
その3
(これ以上するつもりはなかったんだけど…)
先輩の手をほどきながらその場の勢いで頭にうかんだ言葉を口にする。
「さっき食べた『お話』実際にやってみますか?」
遠子先輩の潤んだ瞳が僕を見上げる。
チャックを下ろし、いきり立ったモノを外に出す。
「さっき食べた『お話』を追体験するんです」
先程までの体験のせいで既に僕のモノはカチカチに充血して先端には透明な雫が浮かんでいた。
先輩はクンクンと鼻を鳴らすと舌を伸ばし先端に浮かんだ雫を舐め取った後おもむろに口に含んだ。歯が当たり
痛みに声が出そうになるのを堪える。
「そう、上手ですよ。続けて下さい」
まぁ、当然ながら初めての行為…だと思うけどそれなりに気持ちいい。
「口をすぼめて吸いながら舌を絡めたり、先のほうをくすぐるみたいにして頭を前後に動かして」
快感にうっとりとしながら指示を出しているとコツをつかんだのか熱心に顔を動かす。腰の辺りでぞくりとした感覚が蠢く。
(そろそろヤバイかな)
「遠子先輩、もう良いですよ。そこまでにして下さい」
声が聞こえていないのか一層動きが速く激しくなる。
「ちょっと、先輩。駄目ですってばそれ以上すると…出…」
慌てて腰を引こうとしたがいつの間にか腰に手が回され逃げられない。
次の瞬間、ビクンと体が跳ねて精液が吹き出した。
びゅるっ、びゅっびゅっびゅっ。
粘汁が先輩の咽喉を叩く。ペニスの動きがおさまったのを唇越しに感じ取ると先輩はゆっくりと咥内に溜まった
それをのどを鳴らして飲み下した。
射精感に浸りつつゆっくりと床に崩れ落ちる間も先輩はそこから口を離さなかった。尿道に残った精液を搾り取り、
もう何も出なくなったものに舌を這わせる。
くすぐったさを感じながらもそれは再び充血し始め硬さを取り戻していった。
遠子先輩の目が淫らな光を灯しぼくを見上げる。
唇を重ねゆっくりと床へ押し倒していく。スカートを捲り上げるがその手がもう押えられることはなかった。
126 :
117:2007/10/04(木) 04:54:43 ID:WNs+H62s
>>114の続き
その4
薄いヘアに守られて淫裂がヒクヒクと息づいている。指で押し開くとピンクの肉が誘うかのように閉じたり開いたりしていた。
その中心の小さな秘穴に反り返ったモノを押しつける。
くちゅっ。湿り気を帯びた音がきこえた。
ゆっくりと腰を進めて秘肉を割り開いていくと微かに抵抗を感じた。
(あ、もしかしてこれは)
遠子先輩を見ると手を胸の前で握り締め、ぎゅっと目を閉じ浅く呼吸をしながらもこの先に訪れる感覚を心待ちにしているように見えた。
「ちょっといいですか?」
声をかけ両手を背中に回させる。唇を重ね激しく舌を使う。
「んむっ、んっくっふっ」
応じてきたところでぐっと腰を押し込んだ。
ぴっ。何かが切れるような音を感じると同時に腰が前へと進む。
背中に回された腕にぎゅっと力がこもる。一瞬後「コツン」と壁に当たった。
先輩は痛みを堪えて歯を食いしばっていたがやがてふ〜っと息を吐いてからまた浅い呼吸を繰り返した。
息が落ち着くのを待ってゆっくりと腰を揺らす。はじめのうちは眉間にしわを寄せ痛みに耐えているふうだったが段々と声が漏れ始めた。
「んっ、ふっ、はっ…くぅん、ひっ…あん」
声が大きくなるにつれ秘洞の中も変わっていった。最初はスベスベした触感がまとわりつく感じになり奥へ奥へと
引きずり込むようにと変化していく。
背中に手を差し入れて遠子先輩を引き起こす。互いに向き合う形となり、挿入が一層深くなる。
「ふぁっ、はっ、うん、あぁっ、あんあぁっ」
いつしか遠子先輩も腰を揺らし始めていた。二本のおさげが僕の背中で踊っている。唇を重ね互いに舌を絡ませ快楽を貪る。
二度目の射精感が襲ってきた。小刻みだった腰の動きを大きくする。
「先輩、僕…もうそろそろ…」
「ひっひゃぁん…ん、いいわ。心葉君…の出して。中にいっぱい、いっぱい頂戴!」
次の瞬間先輩の体が痙攣すると同時に肉洞全体が狭まりギュッとペニスを締め付ける。
どくっどくっどくっどくっ。二回目とは思えない程の量の精液が吹き出した。
遠子先輩が僕の背中に爪を立ててかきむしる。
痛みと快感が混ざり合う中でしばし陶然としていると、先輩の呼吸は徐々に落ち着いていき「はぁ〜〜っ」と大きく息を吐いて
がっくりと力が抜けて後ろに倒れかける。慌てて抱え込み、そっと床に体を横たえさせた。
力を失ったモノが抜け落ちた場所から破瓜の血と粘汁が混ざり合ったものがこぷりと音をたてて零れ落ちた。
127 :
117:2007/10/04(木) 04:57:52 ID:WNs+H62s
>>114の続き
ラストです。
「何を書いてるの?」
後ろから声がしたかと思うと細くて黒い紐が肩越しに落ちてきた。
慌てて振り返ると遠子せんぱいが目をキラキラさせて僕の顔を覗き込んでいた。
「え、いや何でもありませんよ」
いいつつ原稿用紙を隠そうとしたが既にそれは遠子先輩の手に渡っていた。
「いつもは私が催促しないと何も書いてくれない心葉くんが人のけはいに気付かずに書いてるなんて!これはよほどの傑作に違いないわ!!」
慌てて原稿を取り返そうとしたが頭を押さえつけられもがいているうちに読まれてしまった。
「…こ〜の〜は〜く〜ん〜〜」
先輩の肩が小刻みに震えている。
身体の向きを変え逃げ出そうとしていた僕の首にいつもの先輩からは信じられない速さで腕が絡みついた。地獄の底から
響いてくるような声が聞こえる。
「これは何?」
「いや、その、あのですね」
「これは、何かって、聞いて、いるのよ?」
頭から血の気が引く音を聞いたのは初めてだった。
「こんなに酷かった?」
へ、思わず僕は自分の耳を疑った。聞こえてきたのは恥かしさのせいか、か細い消え入りそうな声だったのだ。
「…私そんなに…エッチっていうか…卑猥っていうか………だった?」
遠子先輩は顔を真っ赤に染めて聞いてきた。
「まぁ、その、多少は誇張してありますが概ねそんな感じだったかと」
ますます顔を赤くして遠子先輩はその場で頭を抱えて蹲った。
真っ赤に染まった耳に顔を近づけて囁いた。
「確認してみます?」
遠子先輩の頭は縦に振られた。
色々突っ込みはあるかと思いますが今はこれが精一杯。
また何かネタを思いついたらカキコさせて頂きます。
GJ!
違う趣味に目覚めてしまいそうだし)と、
「さっき食べた『お話』と同じ匂いがする」 にぐっときました
ところで、
「心葉くんひょっとして、小さい胸好き?」
はっとした様子で遠子先輩がたずねる。
どうしてそういう話になるんだ。隣の琴吹さんの眉がぴくりとつりあがる。
「僕にそんな特殊な性癖はありません」
妙な誤解を与えないよう、はっきりと否定する。
「ひどい…心葉くん」
少し心が痛むが、琴吹さんの手前、下手なフォローはまずい。
ただでさえ嫌われているのだ、井上はロリコン野郎だなどという噂が流れるのはごめんだ。
ちらりと、琴吹さんの様子をうかがうと、顔を赤くしてこちらをにらんでいる。
…少し冷たく言いすぎただろうか。
「井上、胸大きい方が好きなんだ…?」
胸に手を当ててじっとこちらを見据えながら、そんな言葉を口にする。
「え…、こと、ぶきさん…?」
なんなんだ、この状況は。
そして、なぜそこで目をそらすんだ。
…という電波を受信したのだがどうだろう
ちなみに、「実はそうなんです」で遠子先輩ルートへ
117、GJ!
性描写が上手いなあ
乙!
ななせが心葉に告白して、心葉がそれを拒絶。
それでも心葉に振り向かせようとななせが脱ぐ。
という電波を受信して書こうと思って心葉とななせが付き合いだすあたりを復習してたら、
美羽への気持ちが強くなってかけなくなった…
GJでしたー
このスレでの初エロSS堪能させていただきやした
50を無駄にえろく改変してみた。
-----------------------------
「やだ、井上ってばもうでちゃったの……?」
白濁液に塗れた肉茎に舌をにゅるにゅる這わせながら、琴吹さんが失望の色と共にそう呟く。
「ここからが、気持ひいいんらよ…?」
口にくわえたままそんな訴えるようなまなざしを向ける。
声にあわせて舌がぷるぷると震え、それだけで腰が砕けそうになる。
「そ、そんなこと言ったって…」
弁明の言葉を口にしようとするが、琴吹さんの舌が与える快感に言葉がでない。
琴吹さんの柔らかな手が僕のモノを上下にさすり続け、ソレに合わせる様に舌を皮の間をなぞるように舐めあげる。
男性経験どころか、異性とろくに会話もしたことがないであろう琴吹さん。
それなのに。絶妙に緩急をつけて僕を翻弄する。
一度達したはずのそれはもうすでに、はちきれんばかりに勃起していた。
「うわっ…!?」
琴吹さんの舌がスジをぬるりと舐め上げる。
「ホント、井上ここの裏側、弱いね…」
そういいながら次はくびれに舌を巻きつけ優しく先端を吸い上げてくる。
僕のほうは後少しでもうダメなところまで来てしまった。
弱い弱いといって非難しているくせに、こっちを向くときの顔はにんまり顔だ。
……どうにか、反撃してやる。
「すぐ、楽にしてあげるね…」
髪を右に左に揺らしながら、琴吹さんがやんわりと口に含んだ剛直をすすり上げる。
「させないよっ」
ちゅぽんっ…
「ぷぁっ…な、何?」
もう一息で達するというところで、腰をくねらせて口内からペニスを抜き取る。
そして座り込んで僕のペニスにむしゃぶりついていた琴吹さんの腰を抱き上げる。
くちゅ…ちゃぷっ…
そして舐めているうちに興奮したのだろうか、すでに熱く濡れていたソコに先端を押し当て…
「へっ?ちょ、ちょっと、井上…?」
今まで完璧に攻めていた琴吹さんは、僕の行動に瞬間身を固める。……それが、致命的な隙だった。
「いれるよ」
にゅぷ、にゅぷ…ちゅぷっ…
決死の思いで僕の分身を、琴吹さんの膣内目掛けて突きいれ、そして……その中心に吸い込まれた。
ぬちゃっ…ぬちゅ…っ…
「や、…いやぁああ…っ」
先端で柔肉をかきあげると、そのたびに琴吹さんのからだがぴくっ、ぴくっと震える。
それに呼応するように膣肉も収縮を繰り返す。いつのまにかなされるままだった琴吹さんがゆっくりと腰を使い始めている。
「やぁ、…いの、うえぇ…」
顔を上気させ、とろんとした目で僕の体に手を回す。
琴吹さんの柔らかな乳房が顔に押し当てられる。琴吹さんの身体…なんだかすごくえっちだ…
思わず口に含み歯を立てないように優しく食む。すべすべでマシュマロみたいにやわらかくて。
「琴吹さん…こんなに腰震わせて、…気持ちいい?」
「っひあん・・・あっ・・・気持ち、いいよぉ…」
琴吹さんも限界が近いようだ。彼女の艶やかな肉体といやらしい腰使いに、僕の勃起はもはや最高潮に達していた。
「ひゃぁん…あ…っ、ああんっ!」
びゅ、びゅくっ、どく、どくん…
僕は膣内がビクビクと痙攣し彼女が達するとほぼ同時に、奥深へと精液を注ぎ込んでいた。
にゅぷ、にゅぷぷ…ちゅぽん…っ
肉棒を琴吹さんから抜き取るとまだ出し切れていなかった精液が彼女の胸へとはねた。
射精とともに激しい疲労と虚脱感に襲われ、ベッドへと倒れこむ。
「わたし…、まだ一回しかいってない…」
方で息をしながら、琴吹さんがつぶやく。
「ごめん、今日はもう無理だよ」
「…だめ」
そういって琴吹さんは僕の上に肢体を横たえると、ゆっくりと身体を前後させた。
琴吹さんの精液に塗れた豊かな胸。とても淫靡な光景だった。
それを見て僕の下半身が、再び鎌首をもたげる。
正直、僕の体力は限界に達していたが、コイツはそんなことはお構いなしのようだ。。
「くす、…井上のまだまだいけそう」
今度は彼女かがペニスを入り口へとあてがい、中へと導く。
そして琴吹さんはぐったりとする僕の上で腰を揺らし始める。
揺れる胸と髪を見つめながら、僕はただ彼女の与える快楽に身をゆだねるだけだった。
{完}
GJ!
積極的なななせがいい
>>135 GJ!
心葉総受けというか受けキャラっぽいな。もし皆の性別が逆だったら、多分中学時代、心葉は美羽に憎まれて忘れさせないためか、強引に自分のものにするためにレイプされてたな。
>>138 心葉レイプはガチ。
むしろ性別そのままでも…
140 :
ななし:2007/10/14(日) 15:00:32 ID:8MJNbhNw
GJ!
「ほら見て、コノハ。コノハのこんなになってる」
私はそういって、嫌がるコノハのそこを撫でた。
コノハの顔は真っ赤になっていて女の子みたいだった
別にエッチが好きな訳じゃないし、そういうことをしたことがあるわけじゃない
でも、こうしないとコノハが私を見てくれなくなる。
どこかに行ってしまう。
そう思った。
だから、コノハが嫌がるのを無理に私が押し倒した。
「や、止めてよ。ミウ」
私の手をとめようとコノハがもぞもぞと動く。
でも、私はやめてあげない。今度は、ズボンを脱がそうとする。
するとコノハは、手てしっかりとズボンを押さえてきた。
コノハはやっぱり男の子で女の私じゃ少し力が足りない。だから少し卑怯な手を使う。
「コノハ、私のこと好き?」
つぶやくように言うとコノハの動きが止まった。その隙にズボンを脱がす。
するとそこには見たことも無いようなものがあった。
硬いものが、上に向かって真っ直ぐにそそりたっていた。
「大きい…」
思わず、声に出して呟いてしまう。
男の人がそういう気分になると大きくなるというのは知ってたけど、想像してたのとは違った。
変な形をしていて、とにかく大きかった。
「だめだよ…こんなの…」
コノハが顔を真っ赤にしながら訴えかけてくる。
そこで、呆然としていた自分に気づいて、慌てて我に返る。
恐る恐る、それに触る。とても硬くて、暖かかった。
「あ…」
コノハが女の子見たいな声を出す。それが面白くて、私は何度も撫でたり握ったりした。
「ミウ…お願いだから、やめて」
「コノハは変態だね。女の子にこんな風に触られて、こんなに硬くして」
その言葉に、コノハのそれがピクッと答えた。
「…そんなに嬉しいんだ?」
「ち、ちがっ…」
その言葉を封じるように私は、コノハのそれを握って上下に動かす。
「…うぅ…」
さっきから抵抗していたその声もだんだん弱弱しくなっていく。
しごくのを止めてその部分に顔を近づけると、なんだか変なにおいがして、すこし抵抗を感じた。
でも、そんなことは気にせずその部分を咥える。
「うっ!……み、ミウ!」
私のしたことに驚いて、コノハが何か言っているけど、そんなの関係ない。
構わず、頭と一緒にその部分を上下に動かし続ける。
だんだんと早くしていくと、それは突然起こった。
「ミウ!もうだめっ…離して」
その言葉が何を意味するのか私は分かってた。
だから気にせずそのまま続ける。
「お願いもう…だめだ、よ……出ちゃっ、あっ」
口の中でいきなり大きくなったかと思うと勢いよく液体が出てきた。
思っていたより量が多くて、こぼしてしまいしまいそうになり慌てて口を押さえる。
苦くて、飲み込みにくくて、口から出してしまいそうになったけれど、一生懸命飲み込んだ。
だって、これはコノハのだから…。
コノハの顔を見るとコノハは呆然としていた。
私にされたことがショックだったのかも知れない。
でも、まだ終わりじゃない。
コノハにちゃんと私を見てもらうためにはまだ足りない。
そして私は、仰向けになっているコノハのうえに覆いかぶさるようにのり、コノハと視線を合わせた。
そして、自分の服に手をかけながら、はっきりと言う。
「コノハ。私のハダカ…見たい?」
>>138-139影響された。 逆にコノハがミウに対して攻めるところが見てみたい気もする
>>141 GJ!
こんな展開だと、心葉は美羽から一生離れられなくなるな
結婚後も、『井上 ミウ』としての印税があるから働かしてもらえずに一生軟禁されそう
>>141 GJです!
肉奴隷の心葉……ときめくじゃないか
妄想具現化サンクス!!
天使みたいに思ってた女の子に、こんな風に言い寄られるのって、なにか、こう…来るものがあるな。
シスターがえろいと燃えるようなものか?
145 :
妄想琴吹さん:2007/10/15(月) 01:40:53 ID:h/OZ8Bys
先ほど、変な電波を受信したので、投下しときますね。
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「井上と付き合うってことは、そのうち、え、えっちなコトとかもするんだよね?」
ティーン雑誌の特集記事を眺める。ソコには、赤裸々な体験記事が載っていて、
『クリスマスに彼とどきどきの初体験!』なんて見出しが目に入るだけで、顔がかぁっと熱くなる。
「でも、あたし初めてだし、もしそうなっても井上のこと満足させて上げられるかな…」
「初めてだと痛いっていうし、井上、無理しなくていいとかいって」
「琴吹さん、入れるよ?」
「うん、きて…井上」
じゅぷ…じゅぷぷ…
「…ッ!!」
「痛いの?琴吹さん」
「だ、だいじょうぶだから、動いて…」
「無理しないで、琴吹さん。こうしてるだけでも十分気持ちいいから」
「井上…」
「…とか言って、結局あんまり動かさずに終わっちゃうんだろうな…」
そんな井上を思い浮かべると、うれしい気持ちがすると同時に申し訳ない気持ちになる。
「ひょっとしたら、あのミウって子と、もう初体験は済ませちゃってたりして…」
気持ちがしょんぼりとしてくる。
そんなので、やっぱりミウの方が気持ちよかったなあとか思われたら。
「…だめっ。そんなの。」
雑誌をぺらぺらとめくる。
「え、なにっ、コレ。えぇ!?く、口で気持ちよく…?こ、こんなのあるんだ…」
確かにこれなら、初めてでも痛くないし、こっちで調整できるから井上を気持ちよくさせることもできるかもしれない。
なんて、思い立ったのが30分前。
いまあたしは、ぐつぐつと手鍋でお湯を沸かしている。
「えっと、沸騰したら2分間ゆでるのね…」
ぼこぼこと気体を吐き出す、鍋にさっきコンビニで買ってきたウィンナーを入れる。
「よし、茹で上がった…」
ゆでた手のウィンナーはとても熱くて、すぐに触るとやけどしてしまいそうだ。
「水で適温まで冷やして…」
ざるでお湯を切り、じゃばじゃばとボウルに水を注ぐ。
「ん、こんなもんかな。」
なぜこんなことをしているかというと、その、練習のため。
さっき見た本に、はじめてみたアレはウィンナーみたいだったって書いてたの。
体温ほどにさめたウィンナーを摘み上げ、指で挟んで滑らすように上下に動かしてみる。
「おっきい…。これが、井上の…」
言葉にした瞬間、身体が熱くほてって、胸がどきどきしてくる。
「コレをお口で…」
唇をそっと近づけ、ついと舌を伸ばす。
こんなに、ぱんぱんに腫らしちゃって…脳裏に井上の笑顔が浮かぶ。
「…ッ、む、ムリッ!絶対ムリ!」
あと数センチというところで、思わずウィンナーをボウルに投げ入れた。
だって、井上の顔が浮かんだとたん、なんだかウィンナーが妙に生々しく見えて、気のせいか血管見たいのが浮かんで…。
とてもじゃないけど、できない。恥ずかしすぎる。
水滴がついた指をじっと見る。まださっきのウィンナーの熱が残ってるみたいで、湯気が立っている。
「…んっ、はぷ、ちゅっ、ちゅぽ」
指を口に持っていき指についた水分を舐めとる。
「…おいしい。」
当然ながらウィンナーの味だ。ほんのりと塩味がする。
「…これなら、大丈夫かも」
うん。まだ、ウィンナーはあたしには早いみたい。少しずつ慣らしてかないとね。
「…とりあえずこのウィンナーは、冷蔵庫に直しとこう。」
その日、夕食にでたウィンナーはジャガイモと一緒に並べられて、すごくおいしそうだったけど、
口に持っていったら、また井上の顔が浮かんできそうで食べられなかった。
>145
良い電波です。
萌やし尽くされてしまいました。
本番の時歯でプチっと噛み切りそうで怖いなw
148 :
妄想琴吹さん:2007/10/15(月) 19:01:05 ID:h/OZ8Bys
今日は琴吹さんと映画を見に来ている。売店で、ウーロン茶と、ミルクティー、それにホットドッグを買って席に着く。
「琴吹さん、ミルクティーでよかったかな?」
「あ…、うん。ありがと。」
女の子らしい、淡い桃色のワンピースを着た琴吹さんは新鮮な気がしてどきりとしてしまう。
今まではきつい印象が強かったけど、本当はかわいらしい女の子なんだな。
朝食をあまり食べなかったせいか、少し空腹を感じる。
映画が始まる前に食べてしまおうかな。ホットドッグの袋を開ける。
すると、琴吹さんがこちらをじーっと見つめているのに気がついた。
「…琴吹さん、食べる?」
すっと琴吹さんの顔の近くに差し出す。
「い、いいっ!いらない。あたし、おなかすいてないから。」
なんだか妙に強く拒絶されてしまった。・・・ひょっとして緊張してるのかな。まあ、仕方ないか。僕だって似たようなものだし。
がぶりとホットドッグにかぶりつく。…うまい。本格サルサソースとやらの酸味と辛味が食欲を促進させる。
「!?あ…、あぁ…ッ」
琴吹さんが目を見開いて声にならない声を出す。
「…ひょっとして、食べたかった?」
とたんに琴吹さんの顔がカアッと真っ赤に染まる。
「…ッ!!バ、バカッ、知らないっ!」
もうすぐ、映画が始まるというのにものすごい勢いでどこかへ走り去ってしまった。
「ちょ、琴吹さんっ!?映画…っ」
放っておくわけにも行かず、すぐさまその後を追いかけるが、あっという間に見失ってしまう。
女の子に食欲とかに関する話は失礼だったのかもしれない。
気を取り直して、琴吹さんの携帯に電話をかけようとしたとき、
柱の影から琴吹さんがすっと顔を出し、申し訳なさそうな様子で、近づいてきた。
「あの、ご、ごめんなさい。なんだかあたし、ちょっと緊張しちゃって…」
琴吹さんの目は潤んで今にも泣き出してしまうんじゃないかという様子だった。
「気にしないで、実は、僕もちょっと緊張してたんだ。だから、琴吹さんの気持ちわかるよ。」
「あ、ありがとう、井上。」
表情のこわばりは、ほぐれたみたいだけど、まだちょっと気落ちしてるみたいに見える。
「ところで、実は今日は急いでたんで、朝食を食べてないんだ。」
あたりを一通り見回す。フランクフルトにホットドッグ、チョコバナナ…。うん、これなんかでいいかな。
ソフトクリームのコーナーに向かい、そしてLサイズをひとつ、Sサイズをひとつ購入し、小さいほうを、琴吹さんに渡す。
できるだけ、繊細な乙女心を傷つけないように。
「あ、ありがとう…」
目元が少し笑っている。やっぱり、お腹すいてたんだな。
ぺろ…
「ん…、コレなら、大丈夫かも…」
ペロペロとソフトクリームを舐める。琴吹さん。ぺちゃぺちゃと小さな音が聞こえて、変な想像をしてしまう。
心なしか顔も火照って、目も少し潤んでいるような。唇が触れるさきからアイスが溶け出し、形を変える。
ソフトクリームの段々が先端のクビレみたいに思えて、あたかも琴吹さんが僕のソレに舌を這わせているような。
…何を考えているんだ。僕は。これじゃあ変態じゃないか。そう思い、気を取り直す。
「ここのソフトクリームおいしいね。」
「うん…。」
あむっと先端のクリームを口にし、ちゅうっと吸いたてる。口を離すときにちゅぽっと音がする。
よく見ると唇に付着するクリームが例のどろっとした液に見えなくもない。
う…。まずい、なんだか下半身がむずむずしてきた。
落ち着け。落ち着くんだ。ただ、アイスを食べているだけじゃないか。
頭の中で、うろ覚えの般若心経をとなえ、雑念を振り払う。
「あ…やだ、垂れてきちゃった…」
コーンに垂れた白濁を舌で舐めとる琴吹さん。
そう、そのざらざらしたところが特に敏感で……じゃない。
欲求不満なのか?付き合い始めたとたん、こんないやらしい妄想をするだなんて…
「はぁ…、甘くて…おいしい」
不信心な僕には般若心経もたいした効をなさないようだ。
結局その日は、僕のモノに懸命な奉仕を続ける琴吹さんの幻が頭を離れず、昂ぶる欲望を押し隠して耐えるほかなかった。
GJ! こいつら二人してww
性欲持て余して、全てのものがエロく思える時期が、俺にもあったな……
なんか久しぶりに来たら良作連打じゃないか!! GGGJJJ!!
151 :
妄想琴吹さん:2007/10/19(金) 01:58:50 ID:F0O3X7lq
昨日のデートは散々だった。
「せっかく井上が誘ってくれたのに…」
ホットドッグのソーセージが、またアレに見えちゃって。
「食べる?」っていって差し出してくれたとき、まるでいきなり井上の…、を目の前に突き出された気がして。
井上がそれを食べたときなんて、その、せ、生殖器を口に含んでるみたいで、変な声上げちゃった。
だから、「ひょっとして食べたかった?」なんていわれちゃった時、いやらしい妄想が見透かされた気がして、つい逃げ出してしまった。
でも、そのあと恥ずかしくて、情けなくて、泣きそうなあたしに、井上はソフトクリームをご馳走してくれた。
「井上がくれたアイス、おいしかったなぁ…」
思い出すと井上の優しさが伝わってきて、うれしくて、ぽわっとした気持ちになる。
…でも、そのあとも少し井上の様子はギクシャクしてたように思う。
やっぱり、映画館のことで、変な子だって思われちゃったのかな…
さすがに、あんなえっちな妄想まではばれてないと思うんだけど。 というかもしばれてたら、自害しかねない。
「別に、食べ物が何でもだめだってわけじゃないんだよね。ソフトクリームなんかはぜんぜん平気だったし」
チョコバナナはもしかするとムリかも。あの、太さと、びみょーな反りぐあいが。
あの時、井上がソフトクリームを選んでくれてほんとよかった。
なんかあそこの店、妙にアレを連想させるようなメニューばっかりだったし。
フランクフルトなんて渡されてたら、また暴走しちゃってたかもしれない。
やっぱり早急にアレに慣れた方がいいんだろうけど、食べ物で練習するのって、やっぱりやめたほうがいいのかな?
また、昨日みたいなことになっちゃったら大変だし。と、なると…、
「指…かな。」
この前ぱくって咥えたときも、問題なかったし。なにより、いちいち準備しないでいいから、いつでもすぐできる。
よし、思い立ったらすぐ行動。井上と過ごした時間はきっとミウって子の方がずっと長い。
あたしは集会遅れでスタートしたランナーみたいなもんなんだから。足りない時間は、より濃密な時間でカバーするしかない。
雰囲気を出すために少し部屋の電気を暗くして、優しいBGMを流す。
「やだ…、なんか、どきどきしてきちゃった」
ううん、きっと少しどきどきするくらいがいいんだ。
「えぇっと、まずは指を優しくつまんで…」
しゅっ、しゅっと以前ウィンナーでしたように指を滑らせる。
「あ、なんかちょっと気持ちいいかも。新陳代謝とか、活発になりそう。でも、こんなのでいいのかな?」
そうだ。たしか、この前見た雑誌では、ぬらして滑りをよくするってかいてあったよね。
「でも、水なんて部屋においてないし…、う〜ん、これでいいかな?」
たらーっと人差し指にベビーオイルをたらす。う…、ちょっとベトッとする。
「うん、でもさっきより滑らかに滑っていい感じ」
あ、なんかちょっときもちいいかも…。しばらくにゅっ、にゅっ、と指を擦っていると指先がぽかぽかと暖かくなってきた。
「確かに、気持ちいいんだけど…、なんか、これって、マッサージしているだけじゃないの…?」
…まあ、手でするのは準備運動みたいなもんなんだよね。たぶん。
「うん。これくらいやれば、きっと井上も準備万端だよね?」
自分で口に出してから、なにかすごい、えっちなことをいってしまった気がして体がかっと熱くなった。
準備万端って、つまり…、"そうゆうコト"だよね?
「…っ!う、うん、早く、次いこう。次ッ!」
えーと、まずは舌で、優しく側面をちろちろと刺激する…だったよね?
気のせいか、すごくエッチな気が…。舌を小さく突き出して、腹の部分にすうっと近づける。
ぺちゃ…。 あ…、あたった。舌先を左右ににチロチロと動かす。なんか、くすぐったいなあ…。
たしか、男の子は裏スジってトコがすごく気持ちいいんだよね…?
「ん、にゅ…、こんな感じ・・・?」
ぬるぅ…と根元から先のほうへ舐めあげ、舌の裏を使ってにゅるっとなでおろす。
「それと、先っぽのぷくってしたところ。ちょっとくびれてるとこらへん…」
第一関節を井上のソレに見立ててなぞる。
「にゅりゅ…、こう…、かな?…れる、ぬちゃ…」
部屋が薄暗いせいか、あたしが変になってきたからなのか、ぬめぬめとした指が男性器とオーバーラップする。
舌から引き離して、じっと見つめる。 舌とアレの間につう…っ、と透明な糸が伸びる。
唾液とベビーオイルが混ざって、ねとねとってしてる。
「やあ…っ、な、なんか、やらしいよう…」
乙
153 :
ななし:2007/10/26(金) 16:52:40 ID:j55Ejufo
GJ!
保守
155 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 02:18:57 ID:6CNVCPLT
保志
156 :
94:2007/11/13(火) 00:31:58 ID:ZlQ/fuXA
>>100 遠子先輩が椅子を僕の隣に持ってきて、そこに座った。
「さぁ、いつでもいいわ心葉くん」
ひざに手を置き、目を瞑ってじっとしている。
一度は承諾したけれど、正直どうすればいいのか全くわからない。
僕が戸惑っていると遠子先輩が声をかけてきた。
「どうしたの?心葉くん」
「やっぱこういうのはまずいんじゃ…」
「さっき良いって言ったでしょう?男の子なんだから一度言ったことはちゃんと守りなさい」
その言葉と同時に、僕の手を引っ張り自分の胸へと持っていく。
「さあ、ちゃんと揉んでね」
「…分かりました」
覚悟を決めて、遠子先輩の胸にそっと手を添えて、ゆっくりと少しづつ揉んでいく。
とそこには大きくは無いけれど確かにふくらみがあって、軽く押す僕の手をしっかりと押し上げてきた。
そのことが女の子の胸を触っているということをぼくに意識させ、自分の頬が熱くなっていくのを感じる。
ふと遠子先輩の顔を見ると、その頬は赤みを帯びていて、目を瞑ったまま恥ずかしそうに俯いていた。
「はぁ…」
遠子先輩の口から漏れでたその声はなんだかとても色っぽい。
いつもの遠子先輩とは全く違う雰囲気で、大人の女性を感じさせる。
「…心葉くん?」
「な、なんですか?」
いきなり声をかけられ現実へと連れ戻される。
「その…もっと効率的にというか…」
確かに今の状況じゃ横から片方づつ、片手で揉むことしか出来ないけれど…。
「でも、この体勢じゃ無理ですよ」
「じゃ、じゃあ心葉くんの上に私が乗るっていうのは…どうかしら?」
「それは…重いんじゃないですか?」
遠子先輩が自分の上に乗るということが恥ずかしすぎて、とっさにそんなことをいってしまう。
「お、重くないもん。軽いもん。女の子はみんな羽のように軽いんだもん。…最近甘いお話ばかり食べ過ぎて少し太ったかもって思うこともあるけど…」
どうやら、先輩が気にしてることをいってしまったみたいだ。
「でも、本って太るんですか?」
「………」
無言のままじっと見つめられて、何もいえなかった。
「…分かりました。僕の上に座ってください」
遠子先輩が僕の上へのってきた。
先輩の細い体がすぐ近くにあり、さっきとは違って顔は見えないけれど、
そのぬくもりをじかに感じる。
さらに遠子先輩の女性らしい香りが鼻腔をくすぐり、頭がボーっとしてする。
「さぁ、心葉くんお願い」
突然聞こえたその言葉に、ハッと我に返り、遠子先輩の胸へと手を伸ばす。
今感じたのは気のせいだ。先輩に色気を感じるなんて…僕はまだ正常な人間だ。
そう思いながら、遠子先輩の胸を揉み続けた。
正直馬鹿なことをしているとは思う。でも、遠子先輩の頼みを断りきれなかった自分のせいなのでどうすることも出来ない。
157 :
94:2007/11/13(火) 00:34:13 ID:ZlQ/fuXA
「い、良い感じよ、心葉くん。その調子で私の胸を大きくするのよ」
やっぱり、遠子先輩は遠子先輩だ。
「はいはい…」
「あ〜心葉くんなんだか返事がてきとぉ〜。もしかして、気持ちよすぎて何も考えられなく…ひゃぅっ」
先輩が喋るのをやめるように少し強めに力をいれる。
「こ、心葉くん?…ぁ…それはちょっといたっ…」
「すみません、痛かったですか?気持ちよすぎて、我を忘れてました」
言いながらも、遠子先輩の胸を乱暴に揉み続ける。
「ご、ごめんなさ…う…私が…あ、はぁ…悪かっ…ぁぅ…やめ…」
「わかりました。やめます」
答えると同時に胸を揉むのをやめ、遠子先輩から手を離す。
「え、や、違うの。そうじゃなくて…」
「どうしたんですか?やめましたよ?」
「うぅ…心葉くんのいじわる…」
「いじわるって…ぼくは、別に…」
「いいからっ!」
遠子先輩は僕の手をとると、そのままさっきと同じように胸へと持っていった。
その時、指先に何かがあたった。
「ぁっ…」
下着と服を通して小さく自己主張するそれに触れた途端、先輩が声を漏らす。
最初はその意味がわからず、何度かその動作を繰り返してみる。
「ぅ…ゃぁ…」
しばらくして、自分のしていることの意味をやっと理解した。
「す、すみません!」
慌てて謝る。偶然とはいえ、僕はなんてことをしてたんだろう。
「ホント、すみません」
ところが怒っていると思っていた遠子先輩からは意外な返事が帰ってきた
「…ぅ、うん。気にしないで」
互いに恥ずかしく、しばらく黙った後遠子先輩が小さな声で話しかけてきた。
「でも…心葉くんが見たいなら…」
「え…」
「心葉くんが見たいなら、脱がせても…良いよ」
その言葉の意味を理解する前に、遠子先輩は、リボンへと手をかけていた。
ちょっとだけ書いてみた。
関係ないけど遠子先輩が攻めってあり得るんだろうか?
GJ!
素晴らしいっ!
159 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 14:46:46 ID:uYVjI8oC
へたれ攻めって奴っすか。
GJ!
160 :
117:2007/11/14(水) 21:57:25 ID:rL4oMvWN
途中だけどとりあえず投下してみます。
パタパタパタ。カチャ。パタン。
「はぁ〜〜っ……。よしっ!髪も洗ったし体も磨き上げた、あと明日の朝にもう一度
シャワーを浴びて髪をセットすればオッケー…っと!!」
クローゼットの扉には明日着ていく予定の服が掛けられている。可愛く見えるだろうか、
かといって子供っぽ過ぎないか、苦心の末にコーディネイトされた服をみて一人で頷いた。
明日の事を考えると胸がキュッと音をたてて疼いた気がした。
「目覚ましも合わせておかなきゃ。えーっと待ち合わせ場所までの移動時間と身支度と…」
ブツブツ言いながらながら部屋の中をぐるぐる回る。
「よしこんなもんかな」
部屋の明かりを消し、目覚まし時計を枕元に置いて布団の中にもぐり込む。目を閉じた
がすぐに布団から這い出す。
「あんまり時計が近すぎるっていうのも不安かな。気付かないうちに止めちゃって寝過ごすなんてお約束もあり得るわよね…」
そんなふうに考え出したら時計の時間が本当に合っているのかが気になった。携帯を開いて時間のずれをチェック。
大丈夫。再び布団へ行きかけて電池が切れないかが心配になってくる。
「カチ、カチ、カチ」
時計の秒針は不穏な音をたてる事も無く動いている。
「今度こそ大丈夫」
一応念の為携帯のアラーム機能をセットして充電器に置く。
三度布団にもぐりこもうとした時、机の上のピンク色に気がついた。
「あ…」
森ちゃんがくれたんだっけ。
「はい、これ。『お守り』だよ。開けるのは土曜日になってからね」
貰ったのは金曜日の帰り。時間指定の理由を聞いても教えてくれなかった。気にはなっていたけどそのまま机の上に置きっぱなしにしてあったんだっけ。
紙袋の封を開けると中にはメモ用紙サイズの紙と何かが入っていた。とりあえずメモを開く。
『ななせへ。
いよいよだね。
井上だってひょろいように見えても男なんだから
いざという時にはこれを使ってね(^^)/』
(……?何のことか判らないけど)
思いつつ袋の中に入っていたモノを取り出してみる。
ピンク色でキャンディーみたいな包装だけどもっと薄っぺらくて丸いわっかのようなモノが入っているのが判る。裏返して見るとマジックでこう書かれていた。
「若さ故の過ちを起こさないようにね」「思いやりだよ」「女の子の方がしっかりしなきゃ駄目だよ」
顔が真っ赤に染まるのを感じる。実物を見るのは初めてでもこれが何かは理解できた。
そして使われる状況も。
(もっ、森ちゃんったら、ちょ………そんないきなり。べ、別に井上とそんな事……えっ…と、その……そりゃまぁその…)
つい、と目を上げると明日着ていく予定の服が目に入った。
「ぬ、脱がせにくいかな。もうちょっと胸元の開いた大人っぽい服の方が…」
ちょっとまだ肌寒いかと思ってトレーナーを着ていくつもりだったけどカーディガンのほうがいいかな。あ…下着もブラとショーツが合ってないし。
「出来るだけ新しいので…可愛いっていうんじゃなく大人っぽいので…あ、これいいかな。でもこれと合ってるのって…」
結果布団の中に入ったのは一時間後だった。
「くしゅっ」
いけない、湯冷めしちゃったかな。早く寝なきゃ。
161 :
117:2007/11/14(水) 21:59:05 ID:rL4oMvWN
続きです。
ベッドの中で目を閉じ必死に眠ろうする。なのに睡魔は一向に訪れずそれどころか胸の鼓動が早まっていくだけだった。
(明日は井上とあってご飯食べて映画観てそれからそれから…)
……この数日間繰り返したシミュレーションを頭の中で描こうとする。
しかし何故か脳内に描かれるのは心葉の顔が浮かぶ。それも見たこともない筈の至近距離で瞳を潤ませて…。
ひゃぁぁぁ〜〜!!思わず枕に顔を埋め激しく振る。
更に激しくなった鼓動に思わず胸を押さえる。
ピクッ。体にジーンとした震えが奔った。
「ふぁん!」
自分以外触れた事の無い胸からの初めての感覚に戸惑いを隠せずも、体の芯を奔り抜けた感覚を忘れる事も出来なかった。
(今迄こんな事無かったのに。…なんで…?)
思わずドアの方を見つめる
(い、今の声…聞こえなかったかな)
家族が近づいてくるのではないかと気配を探るが大丈夫なようだった。
もう一度、今度はゆっくりと胸に手をやる。そっとつつみこむように胸に触れる。
さっきよりも弱いけれどもジワリとした快感が生まれる。何度も何度もブラジャー越し
に揉んでみたが最初に感じた感覚には届かなかった。じれったくなった時だった。
(あ、こんな…に)
胸の中央でピンク色の突起が熱を持っていた。初めて見る体の異変に驚きつつ、じかに指で触れてみた。
ピリッ。
「ひゃぁっ!!」
最初よりも激しい感覚にベッドの上で体が跳ね上がった。
(えっ、なに…今の。なんかすごく……気持ち…よかったかも)
おそるおそる胸を揉み乳首に指を這わせると自然と声がこぼれ出す。
「ふぁっ…はん…んんっ。なんだかこれ…とまんないよぉ」
激しく胸を揉み乳首を指の間で挟みこむ。快感が泉の様に湧きあがる。いつしかショーツの中央に大きな染みが生まれていた。
(あ…ここ、こんなに濡れてる。いつの間にこんな事に)
そう思って指で触れた瞬間に頭が真っ白になった。
「ぁふぅっ!」
既にパジャマは乱れてただ体にまとわりついているだけの状態にとなり布団は体を覆ってはいなかったが気付くことなく快楽だけを求めていた。
「はっ…あっ…んんっ。やぁん…あんあぁん。」
快楽が身を包む。いつしかショーツ越しではなく直に股間へと指を這わせていた。快楽
に身をゆだね更なる段階へと登りつめようとしているのに其処までたどり着けない。そんなもどかしさに気が狂いそうになった。
「ふぁん。なんで…なんで。苦しいよぅっ」
涙が枕を濡らす。あと少しなのに…もう少しなのに。
「なんでなの、はぁっ、いのうえぇっ!!」
心葉の顔が脳裏に浮かぶ。段々と近づいてきて間近に息を感じる。
(…ななせ、好きだよ)
次の瞬間、体に電気が奔った。
「あふっ、いっ、井上、あ、あたしも…くふっあぁぁぁぁぁん」
体が反り返り一瞬後ベッドにくずれ落ちる。そしてそのまま眠りへと落ちていった。
GJ!
163 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 20:41:43 ID:nDW+97cc
GJ!
164 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 23:12:42 ID:pPG+Pn3b
じゃぁだれか本スレの展開で行こうじゃないか
ほ
>>141から
私の言葉に、呆然としていたコノハの目の焦点が定まってきた。
「そ、そんなの…」
「コノハ。コノハだけに、見せてあげる」
ゆっくりと服を脱ぎ、ブラジャー姿になる。
それだけでコノハのそこは元気を取り戻しつつあった。
「嬉しいんでしょ?」
「ち、違うよ、これは、その…」
「いいよ。コノハ」
背中へと手をまわしブラジャーのホックを取ろうとする。
そこで手を捕まれた。
「やっぱりダメだよ、ミウ」
悲しそうにこちらを見上げるコノハの顔が私の心をズキズキと痛める
まだ、まだダメ、コノハ
その痛みを振り切るように、その顔を覗きこむ。コノハの手をそっと振りほどき、その頬へと手を当てる。
「ミウ?……んっ」
私は、その唇へとそっとキスをした。
最初は、唇を合わせるだけ、少しづつコノハの口内へと侵入していく。
「ん…くちゅっ…ちゅぱ…はぁ…」
「…はぁ、ミウ、やめ…ん…ちゅ」
コノハを喋らせないように、キスを続ける。
コノハとのそれはとても暖かくて、気持ちよかった。
できるならこのまま、ずっとしていたいくらいだった。
でもそういうわけにはいかない。
私は、コノハの抵抗がなくなった隙に唇をそっとはなし、ブラジャーをはずす。
「見て、コノハ」
たいして大きくはない、自分の胸。その部分をコノハが見ている。
それだけで、すごく恥ずかしくて、自分の顔が熱くなってくるのを感じた。
「コノハ、好きにしていいよ。ほら」
そのことに気づかれないように強がりながらも、コノハの手を自分のそこへといざなう。
「…ミウ」
「ぁ…」
その手が触れただけで、意識せずに声がでてしまう。
手からコノハの体温が伝わってきて、自分の脈がだんだんと速くなるのを感じる。
でも、そこまでだった。コノハが自分からその手を動かすことは無く、目を閉じているだけだった。
そのことが少しだけ悲しかった。
仕方なく、コノハの手を離し、今度は身につけているもの全てを脱ぎ、コノハのいきり立ったモノの上へと跨る。
すっかりと濡れたそこを少しづつ近づけていく。
「ミウ!それだけはだめだよ、やめて!」
コノハがそう言ったときにはもう私はコノハのそれを入り口へと押し当てていた。
コノハのが少しづつ入ってくる。自分の中に何かが入ってくるその感覚は、怖くて怖くてたまらなかった
すこし止まって考えた後、覚悟を決め、一気に貫いた
「…いっ…」
その痛みに、何がなんだかわからなくて、泣き出しそうになった。
「み、ミウ?だ、だいじょうぶ?」
その言葉に、甘えそうになるのを必死で堪えた。
痛いよぉコノハ、助けて。
心の中でそっと呟いて、痛みを我慢する。
我慢しなきゃ、コノハに見ていてもらえるように。
痛みに耐えながら、少しづつ腰を動かす
「ミウ、お願いやめて、辛そうだよ」
まだ…やめられ…ないよ
コノハの言葉を無視して、上下に動き続ける。
「う、だめ…」
少しづつ、コノハのそれが大きくなってきた。
「ぬ、抜いて、早く」
「コノハ…はぁ…このまま…っ…出して」
「やめ、うっ!」
その瞬間自分の中に、コノハのが放たれたのを感じた。
それをかんじてようやく動きを止める。
「ミウ…」
今にも泣き出しそうな顔をしているコノハの顔が目に映った。
その顔がとても愛おしくて、コノハを抱きしめた。
良かった。これでコノハに見ててもらえる
そう思った瞬間に、今まで張り詰めていたものが切れ、一気に泣き出しそうになる。
それを隠すために、私はコノハをよりいっそうきつく抱きしめた。
「コノハ、コノハが望むなら、私は、キスもしてあげるし裸もみせてあげる。コノハのためだったらなんでもする。だから、一人にしないで」
小さく囁いたその声がコノハに聞こえたかはわからないけれど、それに返事をするかのようにコノハが抱きしめ返してくれた。
それだけで嬉しかった。
深夜のノリで変なものになったかも・・・寝なきゃだめね
感動した!
GJ!!
>>167 GJ!
美羽に攻められる心葉っていいなぁ
一詩「井上・・・俺の全てを受け止めてくれ・・・」
心葉「ぅぅっだめだよ芥川くん・・・僕たちはぁん・・・男同士だから・・・っく」
一詩「ハァハァ・・・いいんだ、俺の愛を・・・出すぞ!!」
心葉「んくっ・・・くるっ・・・!!」
ア ッ ー !
すみませんOTL ちょっと飛び降りてきます
>>170 一部始終をみていた寿さんがなきながら乱入。
ななせ「井上…芥川なんかより、ずっと気持ちよくしてあげるから…!」
心葉 「こ、琴吹さ…!?」
ななせ「あたしの中にこれ突っ込んだほうがずっと気持ちいいんだから」
心葉 「うぅっ!!」
ななせ「つぅ…ほら、気持ちいいでしょ?井上あたしの中でビクンビクンしてる」
心葉 「んくっ・・・くるっ・・・!!」
ア ッ ー !
すいません、吊ってきます
なんだこの流れwww
流れを読まずに携帯から投下してもいい?まだ出来上がってないけど
流れを読まずに携帯から投下してもいい?まだ出来上がってないけど
176 :
ななせ×心葉:2007/12/05(水) 04:12:57 ID:7SyHztqU
日曜日。僕は今映画館の入口にいる。
あの日プラネタリウムで美羽と別れてから数日が過ぎて、漸く琴吹さんとの約束の日がやってきたのだ。
館内に入ると緊張した面持ちの琴吹さんが僕を待っていた。
「ごめん、お待たせ!」
「べ、別に私も今来たトコだし、それより早く行こうっ」
慌てる様子が可愛くて、つい口元がほころんだ。
映画は琴吹さんに決めてもらったことを思い出して、
「今日見る映画ってどんな映画なの?」
「井上、もしかして映画の内容知らないの?」
「うん。タイトルは聞いたことあるけど、どんな内容なの?」
すると琴吹さんは真っ赤な顔でもじもじとして、言葉を詰まらせた。
その時館内のアナウンスが鳴った。間もなく上映するらしい。
僕は琴吹さんの手を掴み、
「もう始まるんだって、行こう!」
と言い真っ赤な顔をした琴吹さんを場内に引っ張っていった。
場内には結構な数の人が居て、僕はその中でも後ろの方の列の真ん中の席に座り、その右側に琴吹さんが座った。
場内が暗くなり、静寂に包まれる。
すると椅子の上に置いていた僕の右手の上に温かいものが乗った。
見ると、琴吹さんが恥ずかしそうに僕を見つめていた。
僕はすぐに理解し、そっと手を握り合った。
巨大なスクリーンに映像が次々に流れる。
だけど少し経って僕は舟をこぎはじめた。
昨日の夜緊張してあまり眠れなかったせいかもしれないし、映画の前置きが長すぎたのかもしれない。
そうしてウトウトしていると、不意に右手をぎゅっと握られた。
その拍子に僕は目が覚め、驚いて琴吹さんを見上げると、その目はスクリーンに釘付けになっている。
その視線の先では、若い男女がベッドの上でもぞもぞと動いていた。
時折響く嬌声がそれの意味を理解させた。
それからは僕もスクリーンに釘付けだった。
琴吹さんは映画が終わった今でも赤い顔をしている。
実は僕もさっきの映画の熱が残っているのか、体が熱い。
やがて帰路につくとき、琴吹さんが言った。
「い、井上の家、今日は皆出掛けてるんだよね…?」
「うん。」
琴吹さんは懇願するように言う。
「あ、あの私暫く家で1人になるんだけど、寂しくて…井上の家にと、泊めてくれないかな…?」
心臓が止まるかと思った。
177 :
176:2007/12/05(水) 05:24:31 ID:7SyHztqU
初めて書いてみたらかなり難しかった。初っぱなからミスって2回も同じこと書いちゃったし。
脳内妄想とアドリブだけで書いてみたのがまずかった。
今度は先に文章考えてから書こうと思うのでこれ程酷くはならないようになると思う。
多分続く。
乙!
「っはぁ…はぁ、いのう、えっ……」
あぁ、僕は何をしているんだろう。
琴吹さんが僕の家に泊まることになって、家には二人だけで、琴吹さんが僕の部屋に来て、それから――
僕はベッドの上で、全裸の琴吹さんの上に覆いかぶさっていた。
琴吹さんは肩で呼吸し、涙目で僕を見つめている。
そして秘所からは初めてを失った証の血が滴っている。
そうだ。僕は琴吹さんが初めてだということも考えず、快感の渦に溺れるまま彼女を貫いたんだ。
行為の際中、琴吹さんは痛みに顔を歪めていた。それでも僕は僕を止められなかった。
あれだけ愛しいと、守りたいと思ったのに、僕はまた傷付けてしまった。臣くんにも、ななせをよろしくと言われたのに。
僕は罪悪感に胸をきりきりと締め付けられた。美羽を知らず知らずのうちに傷付けていたと知った、あの時のように。
崩れそうな顔を見られないよう顔を背け、
「ごめん、琴吹さん…僕、きみを傷付けるつもりはなかった。でも、また…」
突然、柔らかいものに口を塞がれた。驚き見ると、琴吹さんが僕に抱きついてキスをしていた。
やがて唇を離すと、銀色の糸が僕たちの間を伝った。
「井上が謝ること、ないよ。確かに痛かったけど……元々私が誘ったんだし」
琴吹さんは僕を抱き締めたまま慈愛に満ちた声で言う。
「井上は、もっと私に甘えて良いんだよ?今までずっと苦しい思いを抱えてたんだから……
井上も、私が夕歌のことで苦しんでいた時、側にいて励ましてくれたよね?
だから私も、井上のこと全部、受け止めてあげるよ」
涙が溢れて止まらない僕を、琴吹さんは優しく抱擁した。
やがて泣き止んだ僕に琴吹さんは言った。
「コノハ……来て」
僕はそれに応じ、己の半身を濡れそぼった秘所にあてがう。
「いくよ……ななせ」
ゆっくりと半身がななせの膣内に侵入していく。
「っふ、ふぁっ」
最奥にたどり着いた。
僕はそのまま上下運動を始め、徐々にスピードを上げていく。卑猥な水音が室内に響く。
「こ、コノハっ。あっ、すっ、好きっ!ひゃっ、ぁっ」
「ななせっ、ななせっ!」
ななせの秘所は洪水のように愛液を流し
「いっ、イクっ!コノハっ、イクぅっっっ!」
同時に膣壁が勢いよく締まり、僕は熱い思いを膣内に放った。
その夜は部屋から喘ぎ声が絶えることは無かった。
キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!
遅れたけどこれで終わり。ベタベタな展開でスマソ
本当はもっとエロを書きたかったんだけど、童貞の俺にはムリでした。
いやいや、乙カレー。
乙
でもコノハと表記されると、美羽と混同しちゃうんだよなあ……
184 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 00:56:16 ID:qBqqLxRx
保守
公式のオンライン小説でなんだか
>>170な展開になってて笑った
新刊が出れば書く気が起こる
そう、思ってるんだ・・・
そういや今月出るんだっけか
いっつもすぐ忘れて店頭で発見して買うパターンにはまっちまうんだよなあ・・・
クリスマスはワインとケーキと遠子先輩で決まりだな
あとペプシNEX
クリスマスデートの遠子先輩と心葉
なんかエロくなくても読みたいような気がする
先輩をアルコールで酔わせることが出切るんだろうか?
酒飲んで酔うのかは不明だが
心葉ならアルコールのような物語を書けるんじゃないか?
それこそ先輩が変に酔っ払ってしまうようなやつが
既に最新刊を読んだ者に問いたい。レモンパイといえば誰だと思う?
普段はうさぎの姿のスーチー戦士の女の子。正体は宇宙人。必殺技はカンドラ。
確かにさ、新刊でたら書く気が出るかもっていったけどさ…
手に入らないとかorz
196 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 06:49:11 ID:74QG7gT0
こんなのもあり?
ひどい、ひどい。あんまりだ!
自分の部屋に逃げ込んだ私は、ドアを閉めると、頭を押さえてうずくまってしまった。
彼はあの子を信じると言った。私に帰ってくれ!と言った。
開いたままの瞳から涙が落ち、ベットに崩れるように倒れこむ。
しんじられない、しんじられない。あの子は犬って呼んだ。彼を犬って呼んだ!
そして彼はあの子の差し出した足にキスをしようとしていた!
なんで、どうして?どうしてそんなことができるの!!
絶望と、くやしさがいっぱいで胸が張り裂けそうになる。
彼の素直で真直ぐな心を独り占めにして、なじり、おとしめ、汚したんだ。
身体中から大事なな何か搾り出され、引き裂かれるようなうめき声が知らず知らずに溢れ出してくる。
許せない、許せない。絶対に許せない!
許せない!!
激しく、暗い感情に押しつぶされてどれくらい時が経ったのだろう。
私はベットのシーツをまるで仇のように握り締めながら眠ってしまっていた事に気がついた。
のっそりと体を起こすと、頭がボーっとし、病院での出来事が本当にあった事なのかも良くわからなかった。
鏡の中の私はひどい顔をしていた。髪はぼさぼさで、頬は泣きはらして膨らんでいる。
とても、とても惨めな姿だった。
彼には絶対に見せられないな・・・
そう思うと不思議なおかしさがこみ上げてくる。私はきっと馬鹿なのだろう。
こんな目にあっていながら最初に考えたのが彼のことだなんて・・・
自分自身にあきれながら鏡の中の自分に問いかけてみる。
自分よりもあの子を信じた彼に腹を立てていたのだろうか?
それは違う。
彼の心を弄んだあの子がにくかったのだろうか。
それも違う。
私は・・・、私はあの子がうらやましかったんだ・・・
自分の感情をぶつけ、困らせて、おろおろとした彼を従わせる。
それはどれ程の事なのだろうか?
ちょっとした思い付きから、病院のあの子の様にベットから足を差し出してみる。
自分の足先にはうろたえた彼の姿がある。
困惑した彼、おずおずと差し出される手、そして神聖な儀式を行う為の様に近づけられる彼の表情。
197 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 06:51:25 ID:74QG7gT0
彼の唇が触れるか触れないかの瀬戸際で思わず足を引っ込めてしまう。
駄目だった。駄目だった。
ありえない・・・!!
ただ、これだけの事で、心臓は張り裂けそうになり、顔が熱く、息は詰りそうだった。
そして自分が情けなくなる。想像の中でこれでは現実ではどうなのだ?
意を決してもう一度足を差し出す。
彼の手が私の足に触れる。そっと、やさしく。
ただそれだけのことで背中に軽く何かが走る。
心音を抑えながらじっと両腕を固める。
彼を、私だけのものにするのだ。
彼の顔が私の足の甲に近づき、穏やかに触れたとき、何かを堪える為に自分の人差し指を噛み締める。
暗く、黒い、しかし、どこか奇妙な思いが身体中をかけめぐった。
私だって、私だって・・・
彼が離れ、また私の足と交わる。再び、三度、四度・・・
ゆっくりと時間は流れ、そのたびに噛み締めた指の間からくぐもった息が漏れる。
自分が何をしているのか、自分が何をされているのか判らなかった。
足の付け根のあたりがぎゅっと閉じられ、自分の意思とは無関係に擦り合わされる。
おなかのずっと奥のほうがむずかゆくなり、痺れが広がってゆく。
駄目だ。駄目だ・・・何をやっているのだろう・・・最低だ。私は彼を汚している。
笑顔の彼、素直な彼、真直ぐな彼、しかし私は止めることが出来ない。
彼の手がふくらはぎから徐々に上がってくる。そんな事はさせてはいけない。いけないとと判っているはずなのに。
彼の指が、頬が、髪が、息遣いが、全てを包み込んでゆく。
駄目、駄目、駄目・・・
彼の手はすでにスカートの中まで達していた。
自分が恐れていることを、そしてどこかで望んでいることを彼にさせてはいけない。いけないのに・・・
足の指先がきゅっと糸をひいたようになる。
どんなに抗おうとも無駄だった。
彼がたどり着いた時、全てをあきらめた。
素晴らしいとしか言いようがないな、GJ!
ところでこれは黒ななせ?Sななせ?
199 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 23:29:01 ID:M+useQKk BE:741960296-2BP(1000)
hssh
200 :
117:2007/12/27(木) 10:22:38 ID:wCzYmlsI
おやつ読んだら触発されてついこんなものを書いてしまった。
日曜日。
弓道の道場の体験コーナーはいつしか二人だけになっていた。
心葉は想いを抑えきれず芥川に向き直った。
「芥川君…僕…その…」
言いよどむ心葉の顎に手を掛けると芥川は唇を重ねた。
「んっ」
「何も言わなくていい。わかっている」
そのまま二人は互いの唇を貪った。
芥川の右手が心葉の股間に触れた。心葉はそれを払いのけようとせず唇を貪り
舌を差し込む事で応えた。
ちゅっ…くちゅ、じゅ…じゅる。
弓道場内に響く音で互いが昂っていくのが判った。
芥川の左手がズボンのファスナーを引き下ろし、そのまま心葉の右手をそこへ誘
う。下着越しに感じるその熱さと硬度に心葉は呟きを漏らした。
「芥川君のココ、すごく熱い」
「お前が欲しくてこんなになったんだよ、心葉」
「本当に?嬉しいな」
下着の中へ手を差し込み熱く滾ったモノを引き出す。それは反り返って天を向い
ている。心葉は跪いてそれに唇を寄せた。
ついカッとなってやった。いまは反省している。
琴吹さんの続きほったらかして何をやってるんだ俺…。_| ̄|○
すいません 吊ってきます。
ついに北
202 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 15:17:00 ID:tUf+aYiv
うほ、いい男
すごく・・・・・・GJです・・・
「なにやってんすか。お姫様」
泊まるところを探すために、町のお姉さんに声をかけているところにその人は現れた。
おれ、苦手なんだけどなぁ…
「借りを返しに来たわ。あたし借りを作っとくの好きじゃないの」
「別に、あんたのためにやったわけじゃないからなぁ。遠子姉に頼まれただけだし」
「それでも、あたし自身が気にするのよ」
はやいとこ話を切り上げて、次のお姉さんに声をかけたくてもそうはいかないらしい。
「じゃぁ、一緒に寝てくれるんすか?」
少しずるいとは、思うけどこれでもうどっかにいってくれるだろ。
そう思いながら、言った言葉には意外な返事が返ってきた。
「いいわよ。ただし、私のやり方に付き合ってもらうわ」
「そうそう。これで借りなんて……は?」
「いいからウチに来なさい」
「ちょ、ちょっと訳わかんないんだけど?なぁ、おい」
訳も分からぬまま屋敷へと連れてかれた。
書こうかと…思ったんだ………
205 :
196:2007/12/28(金) 09:54:29 ID:1IXm9Q+Y
>>198
Sナナセを目指すも成り切れず・・・て感じにしたかったのですが・・・
文章力がないのは元々なのでよろ。
>>204
続きを是非!!
206 :
196:2007/12/28(金) 09:54:50 ID:1IXm9Q+Y
>>198
Sナナセを目指すも成り切れず・・・て感じにしたかったのですが・・・
文章力がないのは元々なのでよろ。
>>204
続きを是非!!
207 :
196:2007/12/28(金) 09:56:11 ID:1IXm9Q+Y
二回打ち。スマソ
心葉×遠子の濃厚なセクロスが見たい
心葉とななせのラブラブ新婚生活が見たい
あの時母親が来なかったので、そのまま心葉と幸せになる美羽が読みたい
ぼくは書きかけの原稿を保存し、ワープロソフトを閉じ、立ち上がった。
ドアを開け、部屋を出る。呼びにこようとしていたのだろうななせが、ぱたぱたとスリッパを鳴らして近寄ってくる。
「あっ、心葉、レモンパイできたよ」
にこにこと、高校生の頃には想像できなかった自然な笑顔で笑いかけてくる。
「うん」
ぼくもにこやかに微笑む。
リビングに入るとレモンの爽やかな香りが鼻孔をくすぐる。 椅子に座り、ななせがレモンパイを切り分け差し出す。
食べてみると、酸味と僅かな甘味があって美味しかった。
遠子先輩なら、まぁ、なんておいしいのかしらまさに青春の味ね! 酸味と甘味が素敵なハーモニーを奏でているわ〜〜。なんて言いそうだな。
と、考えていたらななせがじぃ〜と見つめてくるので、その様子をいじらしいと思いながら、
「うん。とっても美味しいよ。腕あげたね」
と、微笑みながら言うと顔を赤くしてはにかみながら、「ありがと……」と呟いた。
この反応も高校生の頃とは全く違う。今は素直喜んでいると分かる。
けど、高校生の時は意地を張って
『別に井上のためじゃないからねっ』
とか言ってたんけど……
う────ん
それはそれでなんか寂しいかも。
その後、ぼくらは取り留めのない話をした。
これはいい嫁ななせ。
ただのデレじゃなくて、たまに妄想爆走する賑やかな嫁になりそう
ちょっとしたことでスネるとツンデレに戻って二度おいしい
何か書きたいなあと思いつつ、芸風がガッツリエロなので原作の空気的な意味で躊躇う。
和姦主義激甘派でもあるのだけど。
いや、心葉が美羽の足を舐める場面だけを書くエロ文というよりフェチ文な小ネタとかなら……(゚∀゚)
いいじゃんガチエロ。
俺としては原作ではありえないからこそってのもアリだと思うわけだがどうだろう。
……どうしてもアレなら、これ↓を末尾につければおk。
>
――そこまで書き上げてしまってから、僕ははたと正気に返った。
「……こんなの……先輩に読ませられるわけないじゃないか」
こんな刺激の強いモノを摂取させたら、あの人はきっと鼻血を出してぶっ倒れてしまうに違いない。
正直に言えば、それもおもしろいかもしれないと少し思わないでもないんだけど……。
そんなことを思いつつ、僕はグシャグシャに丸めかけたルーズリーフをとりあえず二つ折りにして、教科書に挟んでおくことにしたのだった。
それが果たして先輩の目に触れたかどうか、それはまた、別のお話。
<
>>211 GJ!
レモンパイ読んで思ったが、各キャラの料理のレベルはどのくらいだろ?
新刊で心葉のスリーサイズまで知ろうとするななせに恐怖を覚えたのは俺だけだろうか?
誕生日や血液型なら占いに当てはまると思うけど……
>>215 スリーサイズについては、ななせが知ろうとしたのかもしれないし、
遠子先輩が誕生日などを教える際に親切心でさらなる情報を
付け加えたのかもしれないとも思うのだけど。
どうだろう?
いや待て待て。
そもそもなんで知ってるんだ、先輩。
それはもう、心葉が寝てる間にしっかり抱きついて・・・
いや、それは時系列的におかしくなるだろ
220 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 11:53:43 ID:P6x6LZCu
遠子先輩は妖怪だからそれぐらいわかってもおかしくはない。
もしかすると本を食べることによってその本の作者のことがわかる能力付きとか…
>>219 心葉って宮沢賢治の話を先輩から、聞かされたときに苦しくなったことがあるような気がしたから
そこでってことで
なるほど。
「今日のおやつ」ならぬ「今夜のおかず」を書いてみるという遊びをやってみたいと思うので、お題をもらえないか?
何でも書けるっていうような職人でもないから、三つに限らず挙げてもらって書けそうなのをピックアップと言うことで。
あんまり尖がってると書けないだろうし、エロのネタになりそうな単語が良いけど、まあ何でも。
「フェラーリ」「学校」「制服」
「スカート」「自宅」「電気震動機」
「ピンク」「病院」「さよなら」
こんな感じでいいのでしょうか。
「監禁」、「媚薬」、「手錠」
「病院」、「想像妊娠」、「小説」
「屋敷」、「手料理」、「痺れ薬」
↑追加で
「嫉妬」「修羅場」「三角(多角)関係」もお願いします
「拘束」 「連続」 「強制」 「絶頂」
「開発」 「空腰」 「羞恥」 「淫語」
「懇願」 「おねだり」 「衆人環視」
あたりでお願いします。
「二丁拳銃」 「ヘタレ」 「オンドゥル」 「先輩」 「死神」 「モズク」
三題噺の場合、つながりがワケわからない三語のほうがおもしろくなる
つなげたらシチュエーション確定しちゃうようなお題はあまりよろしくない、というか本末転倒
単語どうしの空白を埋めるようにしてストーリーを捏造して「なるほどこうなるのかー」って遊びだから
天野遠子先輩はそのへんよくわかってらっしゃると思います
全員から一つずつランダムに拾い出したらどうでしょね
さいころとか振って
「キスして。コノハ」
床に膝をついたまま驚いて見上げると、美羽はすっかり笑みを消し、凄艶な目でぼくを見おろしていた。
「できるでしょう?」
冷たく、甘い声。
その声と、ぼくを見つめる視線の熱さに心が蕩けて、縛りつけられ、ぼくは美羽の望むまま、小さな足に顔を近づけていった。
美羽の言葉は、絶対なのだから――。
震える唇が、白い足に触れようとする。
こんなことしちゃいけない、とは思いながら、実のところあまり抵抗は無かった。
ふわりと、石鹸の香りがする。
触れる。
唇が、美羽の足の甲に触れた。こんな場所だけど、美羽の肌には違いなくて、美羽の白い肌に確かに口付けているわけで。
意識した途端、頬どころか耳まで熱くなる。きっと、真っ赤だ。
「舐めて……」
その声が耳から流れ込んで、頭の中を満たしていく。ついっ、と足先を持ち上げて突きつけられ、珠の並んだみたいな足指が目の前に来る。
流石に少しためらい、だけどスローにはなっても止まりはせず、再び唇を寄せる。石鹸に混じって、微かに人の肌と汗のにおいがするけど、不快には思わなかった。
「ふふ……」
かぷ、と口に美羽の爪先を受け入れた。
ゆっくり舌を動かす。足の指の間を下から上に通り抜けた。
「んっ……」
くすぐったそうな声に目線を上げたら、美羽も頬を朱に染めている。
「もっとこっちに来て」
言われるままに、冷たい病院の床を這い、美羽の足元にひざまづく。促されて、また足指を吸う。ぬるん、ぬるんと舌を這わせる。また美羽が足を上げていくのに従い、爪先から足裏に口付ける場所を移していく。
頭をアルコールで満たされたみたいに、まともにものが考えられない。柔らかく滑らかな美羽の足の裏が舌に甘く、痺れていく。
「じっとしてるのよ、コノハ
言われるまでも無く、とっくに躰は動かない。
美羽のもう一方の足が動いて、ぼくの臍の下の方を突付いた。
「はぅっ……」
ぞくっ、と変な感触が背筋を走った。同時に気がつく。ズボンの中が、痛いぐらい張り詰めている。
「嬉しいのね、コノハ。あたしの足を舐められて」
布地越しに、美羽の足がぼくのものを撫で回す。いや、痛いほど強くはないけど、むしろ踏んでいる。嬉しいかなんて自分でもわからないけど、足の裏に押し付けた唇からは涎が零れていた。
「コノハ、ベルト緩めてズボン下ろして」
「そんな……」
いくらなんでも、と思うが早いか、ぐっと踏み込まれて痛みに呻く。
「ふふふ……コノハ、この中、見たいでしょ?」
ワンピースのナイトウェアを腿の上まで捲って、美羽が尋ねてくる。
いや、尋ねていない。教え込むような、逆らえない響きで断言していた。
「いいわよ。犬にはご褒美もあげないとね」
変わらず片方の足はぼくに舐めさせ、もう片方の足でぼくの脚の間を押さえたまま、美羽は白い布地を引き上げた。
見るちゃいけない、そう思っているのに、目を逸らそうとも閉じようともせず、ナイトウェアに劣らず白い太腿が露わになっていくのを追っている。その奥に、やがて淡いピンク色が覗く。
こくん、と喉が鳴っているのを聞く。
「ほら……コノハも、見せてくれるでしょう?」
やっぱり、尋ねてはいなかった。
「……うん……」
ぼくの顔を踏みつける格好の美羽の足を舐め続けながら、マリオネットの糸を繰られるみたいに、両手が動く。
震える指先がベルトを緩めようとしたそのとき、部屋のドアが大きく開いているのに気付いた。
すぐ隣に、腕をリングで固定した杖をぎゅっと握りしめた、パジャマでニットの琴吹さんが、真っ赤な顔で立っていた。
「さよならっっっ!」
231 :
230:2008/01/09(水) 01:26:29 ID:BVOGsuVy
正直すまんかったw
バラバラに貰って書くつもりだったのだが、三つセットで提案してくださってたので今回はセットで。
オカズになんぞなりそうもないが、まあ、今回はこんなところで許しておくれ。休みの日にでももうちょっとガッツリしたのを書くよ……。
GJ!
「病院」「ピンク」「さよなら」だよね?
やっぱり美羽いいなぁ
1レスモノでも俺はかまわんのでまた書いてくれたら嬉しい
GJ!
筆早いな、羨ましい
イイよイイよ〜
「心葉くん。お願い、もう我慢できないわ…」
「まだダメですよ」
「うぅ…おかしくなっちゃう」
「ここを…っと」
「ぃやぁ、そこは、ダメぇ、そんなふうにしないでぇ」
「そんないきなり、あぁ」
(この声…井上と天野先輩?一体部室で何をしてるの?)
(まさか、井上。そんな、天野先輩と学校で…)
(井上のバカバカバカっ!)
「ふぅ、やっと終わった」
「心葉くん。ちょ〜だい」
遠子先輩そっと手を差し出してくる
「ダメです。途中なのに見ましたよね?その罰です」
「そんなぁ…心葉くんのいじわる〜おにぃ〜あくまぁ」
「僕は人間です。人間じゃないのは遠子先輩でしょう」
「私は妖怪じゃないわ。文学少女よ」
「僕は一言も妖怪だなんていってません」
「…いじわる」
こんな日常を毎日送ってそうだな
236 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 08:26:21 ID:arJOCoMT
乙
遠子先輩ってさあ、官能的なセックスするんだよ。「心葉くん…私の夜露に濡れた漆黒の密林に
心葉くんの今にも爆発しそうな熱いマグマを内に秘めた活火山を入れて欲しいの」とか言ってさあ。
でもなんかそれがたまらなく燃えるんだよな。萌えるんじゃなくて燃えるって感じ。本当にたまんないよな。
誰か書いてくれるかと期待してお題を提供します。
「誘蛾灯」「白昼夢」「読心」
ちょっとイメージしずらいかもしれないけど……
しっかし、エロ前提で三題噺はきっつくない?
全く思いつかない自分がいる。
お題からどう発展したらいいのか全く分からないし、書いても長編になりがちで途中で詰まる
あとはなんだ。原作の描写がしっかりしすぎてるから、ものすごく書きにくい……
「誘蛾灯」
夜のスーパーとか、コンビニとかでバチバチやってる青い蛍光灯のこと。
昼間も灯ってるけど目立たない
「白昼夢」
現実とあいまいな夢でしたっけ? 歌にもありますよね
「読心」
これはそのまま?
閉店後のスーパー。誘蛾灯の下で睦みあう。
青い光に照らされる秘処。危うげな魅力、吸い寄せられる。
お互いがお互いの心を読みあう、というかつながる。
で、夢オチと。
俺の妄想力じゃこんなもんだ。ちなみに心葉×ななせで。
淫らにさらけ出された、遠子先輩のなまめかしい足。
頭がクラクラする。まるで白昼夢を観ているかのようだ。
現実感を失った部室の片隅で、ぼくはその姿態から目をそらせずにいる。
誘蛾灯から逃れられる蛾など、どこにいるだろう。
ソレを望みながらも、怖れを抱くぼくを、遠子先輩はその魔的に濡れた瞳で見つめ、読心したかのように言った。
「心葉君……大丈夫、怖がらないで……来て」
こうですか、わかりません。
>>241-242 まさにそんな感じです。ありがとうございました。
「誘蛾灯」に惹かれた獲物がまるで「白昼夢」をみているかのような
曖昧な現実感を醸し出し、「読心」により惹かれた理由を綴って
いく感じを表現して貰いたかったのです。
自分で書くと大したものにならないので誰かに書いて貰いたかったのです。
文学少女だとシチュエーションを三題噺で考えられるから楽しいですね。
書けそうだったら今度何か投下させてもらいます。
「舞花と一緒にお買い物に行ってきます。帰りは夕方になります―――母」
日曜日の朝、ゆっくり起きて来たぼくは、そう書かれたメモをテーブルの上に発見した。
そ、そんなっ!どうしよう……。
正直、この状況は予想していなかった。
なぜなら実は今日、琴吹さんを家に招待していたからだ。と言っても、それはただ単に一緒に宿題をしようって話になったからであって、別に深い意味があったわけじゃない。
それに、彼女をお母さんに紹介したかったっていうのもある。学校でぼくに友達ができるのが、お母さんにはとても嬉しいことのようだから。
以前、芥川君が訪ねて来てくれた事はあったけど、あのときはいろいろあってちょっとピリピリした空気で、とても和やかに紹介すると言うわけにはいかなかったし。
まあ、琴吹さんを友達≠ニ言ってよいのかは、まだ迷ってしまうところなのだけれど。
それなのに、今日に限って家族が誰もいないだなんて。これじゃまるで、その……下心丸出しみたいじゃないか!
恥ずかしがらずに、お母さんたちには、昨日の晩にでもあらかじめ言っておけばよかった。後悔先に立たずだ。
メモ用紙には、さっきの文章の隣に「ご飯は昨日のカレーを温めてね。あと、冷蔵庫にプリンがあります」と書いてある。時計を見ると、9時をちょっと過ぎたあたり。
琴吹さんとは1時に約束しているので、まだ時間はある。どうするにせよ、とりあえずご飯を食べてから考えることにしよう。
「ごめんね、実は今日、家に誰もいなくなっちゃってさ」
と、カレーを食べながら、何度か携帯で琴吹さんに連絡しようかとも思ったけど。
でも、そんなことをわざわざ言うのもなんだか気まずいし、それを理由に「また今度」っていうのも……。それにたぶん琴吹さんのことだから
「そ、そっか……。じゃ、じゃあしかたないよね……べ、別に井上の家に行かなくても学校で会えるし!」
なんて感じで答えて、そしてそう言いながらも、とても悲しむんじゃないかな。そう考えるくらいには想われているって、自惚れていてもいいよね。
携帯を手に取る度にそんなことを考えて、結局、かけることはしなかった。
こんな話に需要はありますか?
是が非にも続きを求む
わっふるわっふる
続きを書いてみました。
下書きなしで昼休みにささっと書いたやつだから、デキは保証しないけど……、とお決まりの嘘をついてみます。
あと、トリップつけましたので、私の文章がお目汚しと感じましたら、NGにしてください。
食後に、念のためシャワーを浴びることにする。一応、家に人を招いているわけだし、身だしなみは大切だよね。
そうだとも。
もちろん。
変なことを期待しているわけじゃ、ないぞ。
…………。
だけど、そんな自らへの言い訳をあざ笑うかのように、体は、素直と言えばあまりに素直な反応を示していた。
パジャマの前が、これ以上ないほどの勢いで押し上げられている。
し、しかたないじゃないか! こう見えても、ぼくだって年頃の健康な男子なんだから……。そういうことに、興味
がないわけがない。
もちろん、誰に対してもっていうわけじゃない。ぼくは流人君じゃない。あんなふうにはなろうと思っても無理だし、なりたいとも思わない。相手が琴吹さんだからこそ、その……いけないことも考えてしまうのだ。
その証拠に、遠子先輩とは、麻貴先輩の別荘で褥まで共にしたというのに、全然そんな気にはならなかったもの。
まあ、あの時は遠子先輩があまりにも無邪気と言うか、無防備だったというのもあるけど。状況も、いろいろとそ
れどころじゃなかったし。
でも――絶対そんなことはないだろうけど、でも――もしあの時、遠子先輩がぼくを誘惑してきてたとしたら、ど
うだろう?
ちょっと想像してみる。そういや遠子先輩、いいにおいだったな……。
…………。
…………!
なんてことだ……今のぼくは、あの幼児体型にまで欲情してしまうのか!?
なにか、ものすごい罪悪感を感じてしまった……。
と、ともかく、この状態はまずい。早くシャワーを浴びて、琴吹さんが来る前になんとか落ち着かせなければ。
シャツが汗でじっとりと湿っていることに、脱いでみて初めて気付いた。今日はたいして暑いわけでもないのに。
そんなに興奮してしまっているのだろうか。ぼくはいつからこんな淫らな人間になってしまったんだろう……。
下を見ると、さらに動かしがたい証拠を突きつけられる。かつてないほど自己主張するぼく自身によって、下着が目一杯引き伸ばされ、溢れ出した雫が、その部分の布地をはしたなく染めあげている。
しかもひくっひくっ、と不随意に跳ね上がり、恥ずかしいシミをさらに広げていく。
ゴムを引っ張って布地をソコから離すと、ニチャッ、という濁った水音とともに、剥けるようになって間もない先端との間に橋がかかる。そのままパジャマのズボンと下着を一緒に下ろして、足を引き抜く。
脱いだ下着をあらためて見てみると、まるでお漏らしをしたように濡れている。
うわぁ……こんなになっちゃった下着を、お母さんに見られるわけにはいかない。シャワーを浴びるついでに、自分で洗っちゃおう。
それにしても、女の子も、その……『そういう気分』になると濡れるって聞くけど、こんな感じなのかな。
こ、琴吹さんも、やっぱりこんな風になったりするんだろうか……?彼女も、ひ、一人エッチとか、するのかな……?
「はぅっ……!」
思い浮かべたのがいけなかった。腰が無意識にカクカクと動いてしまい、跳ね上がったモノが、下腹をぺちぺちと叩く。
ああ、もう限界……!
ぼくは脱衣所から浴室に飛び込み、床に座り込むと、自身を掴み、激しく擦りあげた。
足指には力が入り、ぎゅっと丸まっている。上半身はのけぞり、後ろの壁にもたれかかる。
「……琴吹さん!……琴吹さん!……」
うわ言のように彼女の名前を繰り返しながら、絶頂を求める。
想像の中で、下着姿の彼女が上ずった声でぼくの名前を呼びながら、下着のクロッチ部分を指でなぞる。
「……井上ぇ!……井上ぇ!……」
彼女の指に、布を浸透した体液がしたたり、そのまま床まで糸を引く。
ぼくの指に、恥汁が絡み、ジュチュジュチュと淫靡な音を立てる。
ひくつきが断続的になり、ぼくに終わりが近いことを知らせる。快楽の命ずるまま、ぼくはさらに激しく自らを責め立てる。足がピンッと伸び、おしりがキュッっとすぼまる。
もう……もう……だめぇ……。
「うあぁぁ、ああぁぁっ……!!」
びゅるるるるっ……びゅるっ……びゅっびゅっ……。
腰を突き上げ、何度もしゃくりあげながら、ドロドロの劣情を浴室にぶちまける。
二度、三度と、大量に吐き出しながらも、搾り出すような指の動きを止められない。
力が抜けたぼくは、そのまま床に横たわり、荒い息をしながら、しばらく呆けたように動かなかった。
ごめん……俺、ショタ属性あるんだ……
あと、なんか、もっと推敲するべきだった……
それから>248の改行が変でごめんなさい……
……orz
心葉×ななせでそのうち続きを書くかも。
もし望む人がいたら、ですが。
244からこの展開を予想した人間はいたのだろうか?
まあ好きにすればいいけど
言いたいことは二つだけ。
属性ある云々ではなく正真正銘のショタだ。
それから現実のななせが一度も出てきてなくてびびった。
でも文章は好きだから、お願いします普通の書いて……
結局、最新巻の独白が本編終了後の未来なのか、そう見せかけてあの年代のお話があるものか、どっちだろ。
取り敢えず先輩を思い出して遠い目をするコノハを、黙ってはいるけど切なげに見る嫁ななせ妄想。
そんな仕草を目撃した日は夜がやたら甘えん坊になったり。
後一巻で終わりだし未来の話じゃないか?
個人的には誰と誰が結婚したとか交際してるとか明確にしないで、心葉が最終的に誰を選んだかわからないまま色んなカップリングの可能性を残したまま終わって欲しい
そんな美羽や魚谷さん好きな俺は少数派だろうか
誰を選んでも二度と美羽に対する思いのような強い気持ちを持って欲しくない
と思っている美羽派の俺はさらに少数派
自分を選んだことに喜ぶななせだが、心葉は自分を見てくれない。
いつも違う人を見ている気がする。それは遠子かそれとも美羽か。
ていうビターエンドもありだと思うぜ。
257 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 22:08:58 ID:NOX1eZk6
保守
258 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 22:12:52 ID:AyJSBlYw
ほ
と
と
ぎ
262 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 16:58:44 ID:KdoF0gHJ
す
w
遠子先輩を書きたいのに思い浮かばないな・・・
妄想力が低下してきたか
267 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 01:09:36 ID:wdID1+eR
保守
>249の続きを書きました。
楽しんでいただければ幸いです。
どれくらいそうしていただろう。
少しずつ、ぼくを蝕んでいた劣情の波が引いていくのを感じる。
それにあわせて、脱力感からも徐々に解放されていく。
ぼくはよろよろと体を起こし、シャワーの栓を開いて、白濁した残滓を洗い流した。
そのまま体を――ついでに汚れてしまった下着を洗う。
その間も、ぼくの頭の中は琴吹さんでいっぱいだった。
だけど、それはさっきまでのような淫らな妄想ではなく、恥ずかしくて怒鳴ってしまったり、照れ隠しに怒ったりといった、可愛らしい姿。
ただ素直になれないだけなんだって解ってからは、彼女のそういう態度を、とてもいとおしく思えるようになった。
それは……そう、庇護欲と言ってもいいかもしれない。彼女を守るために、ぼくに出来ることなら何でもしたいと思う。
臣君との約束もあるけど、それだけじゃない。今のぼくの、琴吹さんに対する偽らざる気持ちだ。
でも、こんなこと言ったら、琴吹さんはやっぱり顔を真っ赤にして、怒ったように悪態をついちゃうんだろうなぁ。
それを想像したら、なんだか微笑ましくて、ちょっと嬉しくて、幸せな気分になる。
と同時に、さっきまでの自分の行動を思い出して、ひどく情けなくなった。
琴吹さん、こんなぼくでごめんなさい……ぼくも頑張るから……。
体を拭いて服を着た後、部屋の窓を開けて換気をしてから、暖房のスイッチを入れる。
室内の整理は昨日の内に済ませてある。
体は念入りに洗ったし、歯も丁寧に磨いた。
あとは、琴吹さんが来るのを待つだけだ。
時計を見ると、短い針は「11」と「12」の間、長い針は「2」をやや過ぎたあたり。
あと2時間弱か……ああ、なんだかすごく緊張してきた!
じっとしてられなくなったぼくは、なんとなく窓の外をのぞいてみた。
……あれ?
あの、バッグを提げて家の前の道をうろうろしてる女の子……。
あれってもしかして……。
ぼくは、窓を開けて名前を呼んだ。
「琴吹さん!」
すると琴吹さんは、びくっとしたようにこっちを見てかたまる。
「い、井上っ……!」
みるみるうちに顔が真っ赤になっていくのが、遠目にもわかる。
現実の琴吹さんは、ぼくの妄想の中よりも、はるかに可愛いかった。
「今、玄関開けるから!ちょっと待ってて」
ぼくは急いで玄関に行き、ドアを開け、琴吹さんを招き入れた。
紺色のコート、白いセーターとおそろいの白いプリーツスカートという格好が良く似合ってる。
グレーのハイソックスも、ポイント高い。
「いらっしゃい、琴吹さん。ずいぶん早かったね」
「べ、別にっ!ちょっと家を出る時間を間違えただけよっ!」
にらみつけるような目付きでそう言う琴吹さんは、どう見ても怒っているようにしか見えない。
でも、彼女の本当の気持ちを知った今は、そんな態度でさえ妙にこそばったくて、つい顔が緩んでしまう。
「ちょ、ちょっと、なに笑ってんのっ!女の子の顔見て笑うなんて、最低っ!」
「ご、ごめんね。とにかく上がってよ」
「あ、う、うん……おっ、おじゃましますっ!」
靴を脱いだ琴吹さんは、妙な勢いをつけて家に上がる。
それから、もじもじと組んだ両手をくねらせて言う。
「そっ、そだっ、あのっ、おかっ……えっと、おっ、おばさんにっ、ご挨拶しなきゃ!」
……うわ、いきなりきたか。
「あの、あのさ、それなんだけど」
ぼくは、鼻の頭をかきながら説明する。
「なんか、みんな出かけちゃったみたいでさ。今は家に誰もいないんだ」
「そうなんだ…………えっっ!?」
一瞬きょとんとした後、みるみるうちに顔がこわばっていく琴吹さん。
ぎゅっと眉が寄り、唇もかすかに震えている。
「じゃっ、じゃあ、ふふ二人っきりってことっ!?……う、うそ、や……だ、なにそれっ!……なに、それ……」
うーん、もしかして、これは本当に怒らせてしまったのかな?
それは、そうだよね……わざとではないにしても、騙したみたいになっちゃったんだから。
ただ、体目当てで小細工を弄した、などと思われるのだけは、なんとしても避けたかった。
ぼくの、琴吹さんに対する気持ちを、誤解されたくない。
「ごめん、あの、こんなつもりじゃなかったんだけど、その……」
必死で弁解する。
「朝起きたら、ぼくだけしかいなくって……本当は、琴吹さんをちゃんと家族に紹介したかったんだけど」
「えっ……紹介、してくれるつもりだったの……?ちゃんとって、せ、正式に?」
「あたりまえだよ」
「そ、そっか……そっか……。そ、そうよねっ!誰もいない家に呼び出すなんて、そんな度胸、井上にはないもんねっ!」
なんか、よくわからないけどわかってくれたみたいだ。よかった。
それにしても琴吹さん、なにげにひどいことを言う。まあ事実だから反論できないんだけど。
「でも、それならそうと一言連絡くれてもいいのに……。そ、その……………………とか…………んだから…………」
「え?ごめん、よく聞こえなかった」
「だっだからっっ!女の子にはそれなりに準備が必要だって言ってるのよっっ!……なっ何度も言わせないでよっ!馬鹿っっ!」
ああ、なるほど。
「そっか、それもそうだよね。あまり知らない人と会うのって緊張するもんね。ぼくしかいないってわかってるなら、気を使う必要もなかったもんね」
そう言ったら、琴吹さんはギンッ、と音がしそうなくらいの勢いでぼくをにらみつけた。
「……い、井上って、本当、鈍感っ!最っ低っっ!」
ええっ!?なんか、ぼく、変なこと言った……?
「とにかくさっ!廊下で立ち話もなんだからっ!」
と、ぼくはごまかすように、自室のドアを開けた。
琴吹さんは、中を見渡して
「……これが井上の部屋……ふ、ふーん、意外と片付いてるんだ」
そりゃ、昨晩必死で整理しましたから。
テーブルの前に用意しておいたクッションを勧めると、琴吹さんはコートを脱ぎ、そこに座った。
ぼくも、おそろいのクッションを出して、その向かいに座る。
「あの、これ」
琴吹さんが、持って来たバッグから、花柄のランチクロスで包まれたお弁当箱を取り出した。
クロスをほどいてフタを開けると、中にはハートに型抜きしたカラフルなお菓子。
「あたし、マシュマロ作ってきたんだ」
「へえ、ありがとう。いただきます」
ぼくは一つつまんで口に運んだ。
「ん……これは、さくらんぼ味かな?こっちはレモン味だね。うん、思ったより甘さも控えめで、すごく美味しいよ」
「かっ、勘違いしないでよねっ!べつに井上の好みに合わせたわけじゃ」
「違うの?」
「そっ、それは……」
琴吹さんは顔を斜めにそらせて、拗ねたように言った。
「そんなの、い、言わなくてもわかってよ……」
「う、うん……ごめん……」
「井上、さっきからあやまってばっかり」
「ご、ごめ……いやその……」
うん、本当はわかってるよ。でも、琴吹さんの口からはっきり言って欲しかったんだ。
ぼくのためにマシュマロを作ってきてくれたんだって。ぼくの好みの味にしてくれたんだって。
琴吹さんこそ、わかってくれてもいいのに……もう。
「……違わないよ」
えっ?
「い、今、なんて……?」
「だからっっ!ち、違うのって聞くから、違わないって言ったのよっっ!ああ、もおっ!」
琴吹さんは居住まいを正すと、
「いっ、井上のことを想いながら、井上の喜ぶ顔を考えながら、井上の好みの味に作りましたっっ!これでいいっっ?!」
「……ありがとう。すごく、うれしい」
うれしさと、そして恥ずかしさのあまり、のたうち回って身悶えてしまいそうなくらい。
ああ、そうか、男が思わず女の子を抱きしめてしまう衝動って、これなんだろうな。
理性とテーブルに阻まれて、行動に移すことは出来ないんだけど。
いや、違う、ぼくが臆病なだけか。
――そして、二人とも沈黙。
気まずいと言うわけではないけれど、なんだか変に気恥ずかしい……どうしよう。
ああ、そうだ、そもそも今日は宿題をやろうって話だったじゃないか。
「ええっと、じゃ、じゃあ、とりあえず数学から始めよっかっ!」
ぼくは立ち上がり、机の上のカバンをつかんで、教科書を取り出そうとした。
が、あせるあまり足をもつれさせて、盛大に転んでしまう。
カバンの中身が、床に飛び出した。
「きゃあっっ!……い、井上っ!大丈夫っ!?」
「あいたたた……うん、だいじょう……」
ぶ、と言おうとして、全然大丈夫じゃないことに気付く。
散乱した教科書やノートに混ざって、今絶対にこの場に出してはいけないものが、ばら撒かれてしまってた。
それは…………遠子先輩の写真。
いつだったか写真部の板垣くんから買って麻貴先輩に提供した、その残りのやつだ。
しまった!カバンの中に入れっぱなしにしてたのを、すっかり忘れていた!
板垣君の顧客は、基本的に「そういう目的」のために買う男子がメインだ。
なので、多くの写真は、アングルとか構図とかが、なんというかその……かなり「実用的」になっている。
こんなものを琴吹さんに見られるわけには……って、もう遅いですね。どうもすみません。
琴吹さんは、その内の一枚を両手でつかんで、ぶるぶると体を震わせていた。
「井上、これ、なに」
地の底から這い上がってきたような声で問い詰めてくる。
以前、森さんが琴吹さんの携帯を使って勝手にぼく宛にメールを送ったのを知った時よりも、さらに低い。
「な、なにって、その……遠子先輩が売れ残って晒し者にされるのが哀れだったんで、写真部からまとめ買いしたんだ」
……だめだ!こんな説明、例え事実だとしても説得力無さ過ぎるよ……。
「…………なんだ、そっか」
ほら、琴吹さんも全然信じてくれな…………え?
「遠子先輩、美人だから人気あるもんね。こういう写真もいっぱい売れるんでしょ?」
……信じてくれたんだ?
いや、売れるって言うか、売れなさそうだから買い占めたわけだけど。微妙に誤解されてる気がする。
「それにしても、写真部こんなの売ってるんだ。まったくしょうがないわねー」
などと言いつつ、散らばった写真を拾い集めて、テーブルの上にまとめて置いた。
それからおもむろにお弁当箱とカバンとコートをつかんで立ち上がった。
「ごめん、帰る」
「えっ!ちょ、ちょっと待ってよっ!」
部屋を飛び出そうとした琴吹さんの手を必死でつかまえて、引き止める。
「馬鹿っ!馬鹿っっ!はっ、離してよっっ!」
「離さないよっ!琴吹さん、絶対誤解してるよっ!」
「誤解っ!?何がよっ!どう誤解するって言うのよっっ!」
そう叫ぶと、琴吹さんは力が抜けたようにへたりこんで、両手で顔をおおった。
「……だ、だって、遠子先輩じゃ、か、かなわないじゃないっ!と、遠子先輩と一緒にいる井上は……すごく、自然なんだもん……!
あ、朝倉さんの時は、絶対負けるもんかって思ったっ!
だって、井上がもっと傷つくって思ったからっっ!だから、絶対井上は渡さないってっっ!
でもっ……でも、遠子先輩がライバルじゃ…………あたしなんかじゃ…………勝てっこ、ないじゃない…………!」
「琴吹さん」
ぼくは、後ろから琴吹さんの肩をやさしくつかんだ。
「泣いているの?」
「泣いてなんか、ないわよ……っ!」
そんなこと、涙声で言われても説得力ないよ。
「で、でも残念ねっ!遠子先輩にはもう、遠恋の彼氏がいるんだからっ!い、井上の、片想いなんだからっ!
片想いの辛さを、思い知ればいいじゃないっ!馬鹿っ!……馬鹿っっ!さっさと離してよっっ!」
「離さないよ」
ぼくは再び言う。
「琴吹さん、やっぱり誤解してる。
遠子先輩は、もちろん好きだよ。いろいろ問題はあるけど、いい先輩だし。世話にもなってるし。
でも、今のぼくが一番守りたいって思うのは、一番抱きしめたいって思うのは、遠子先輩じゃない。
もちろん、美羽でもないし、竹田さんでもない」
この先を聞き漏らさないで欲しかったので、つかんだ肩を引き寄せて、琴吹さんの耳元でささやいた。
「ぼくが一番好きなのは、琴吹さんだよ」
「んぅっ…………う、嘘つかないでよ……」
「本当だよ」
「じゃ、じゃあ、あ、あの写真は、な、何なのよ……っ!」
「さっき説明した通りだよ。信じられないかもしれないけど……だけど、信じてほしい」
「そんな言い方……ずるい……馬鹿……」
ずるい。そうかもしれない。我ながらムシのいいことを言っているような気もする。
……もう、仕方ない。
「琴吹さん、これを見て」
ぼくはそう言って立ち上がり、机の引き出しから、A4サイズの封筒を取り出した。
そして中身を琴吹さんの前に並べる。
「…………えっ?こ、これ、あたしっ!?」
「うん」
それは、さまざまなアングルで撮影された、琴吹さんの写真。
スク水で準備運動をしている姿やら、体操服の胸を揺らして走る姿やら……。
「も、もしかして、あたしの写真も、その、買ったの……?」
「うん、買った。っていうか、買い占めた」
「買い占め!?」
「うん。ネガごと。だって、他の人には琴吹さんのこういう姿を、変な目で見られたくないし。
まあ、ぼく自身はこの写真はいつも使ってるんだけど」
あ、しまった、思わず自白してしまった。
「んなっ、なっ、なっ、つ、使うって…………ばっ、ばばば馬鹿じゃないのっっ!?」
「だ、だって……す、好きなんだからしかたないじゃないか……!
もう、琴吹さんこそ、なんでぼくの気持ちをわかってくれないのっ?!
意地っ張りで、優しくて、可愛くて、こんなぼくを好きになってくれて、自分が傷付いてでもぼくのことを救おうとしてくれて……。
そんな女の子を、好きにならないわけ、ないじゃないか!
こんなに好きにさせて、せ、責任とってよねっ!」
「ちょ、井上……それは女の子のセリフでしょっ!そっ、そういうことは、あたしに言わせなさいよね……」
「ごめん……。でも、わかってよ、ぼくの気持ち……。本当に好きなのは、誰かってこと……」
「う、ま、まあ、信じてあげても、いいわよ……」
よかった……わかってくれたみたい。
その言い方も、琴吹さんらしくて、なんだか嬉しい。
でも、あんまり意地っ張りだと、ちょっと意地悪してみたくなる。
「信じるって、何を信じてくれたの?誤解したくないから、ちゃんと言って欲しい。ねえ、ぼくが好きなのは、誰?」
「そ、それは、だから……そのう………………あ、あたし……」
「じゃあ、琴吹さんが好きなのは、誰?」
「あう……い、井上……」
「続けて言ってみて」
「…………い、井上は、あたしが好きで、あたしは、井上が……好き」
「うん」
「もう、馬鹿……」
お互い顔を見合わせて、くすくすと笑いあう。
ぼくも琴吹さんも、笑いながら涙を流していた。
ああ、幸せでも涙って出るんだな。
そして、甘酸っぱい空気の中、ぼくたちは自然に唇を重ねた。
初めてのキスは、マシュマロの味がした。
(続く)
ごめんなさい、エロまでたどり着けませんでした。
続きはそのうち書きます。
あ、甘酸っぺぇ
これは続きを期待せざるを得ない
>>274 美月さん何書いてるんですかwww続きに期待しとります!
>>274 待ってましたって感じだな
GJなので続きも頑張って欲しい
278 :
sage:2008/02/10(日) 09:26:38 ID:hqBRTqll
心葉乙女www
乙乙〜
>>274 GJすぎる!!やはりツンデレはいいものだな。
281 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 19:48:10 ID:5C1b4IWq
282 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 20:09:44 ID:ZxkhdUgg
>>274 これは良いななせ!
是非とも続きをお願いします!
>281はマルチ注意、何処飛ぶのかは怖くて踏んでないから確認してない、
っていうかなんで行く先々にあるんだよコレじゃ俺がマルチだよwww
284 :
117:2008/02/13(水) 00:04:53 ID:bOZz5b89
ご無沙汰してます。
>>160の続きが書き上がったんで投下します。
相変わらず長ったらしいんですが良ければ読んで下さい。
ピピッ。電子体温計が音を立てる。
「ん〜〜と、三七度七分。何度計っても同じよ。はい、やっぱり風邪ね」
「え〜〜〜〜っ!!」
「そんな声出しても駄目。今日は外出禁止です」
井上と映画の予定がまたながれちゃった。せっかく昨日は体もピカピカ磨き上げたっていうのに…。
悲しくなって布団を顔まで引き上げる。
「起きてきたかと顔を見たらピンク色になってるじゃない。反応鈍いし『こりゃ風邪だな』と思った
ら案の定でしょ」
得々と続くお母さんのお説教に体を縮ませる。
「この時期に外で風邪の菌ばら撒くなんて世間の受験生の迷惑になるから諦めなさい。まぁ、せっか
くの『デート』が中止になって残念でしょうけど」
思いがけない言葉に飛び起きてしまう。
「な、何で知ってるのよ!」
お母さんは得意満面の笑顔。
「親の勘をなめるんじゃないわよ」
がっくりきてきてつい突っ伏してしまった。
「けど何をやってお風呂でてすぐに布団に入ったんじゃないの?」
昨夜のことを思い出して耳まで赤くなるのが判る。顔を上げることも出来なかった。
「後でお薬とか持って来てあげるからおとなしく寝てなさい。半日もあれば熱も下がるでしょ」
そういって部屋を出て行った。
はぁ〜〜。
思わず溜息が出てしまう。何で井上と映画に行こうとすると何故かトラブルが起きるのよ、もう!
何かの悪意が働いてるとしか思えないわ。
まぁ、今回のことは自分が悪いのかも知れないけど。あっ、いけない。井上に連絡しなくちゃ。携
帯、携帯っと。
『件名:ごめんなさいm(__)m
本文:風邪引いちゃった。
母から外出禁止令が出て今日は行けません。
本当にごめんなさい。映画は他の誰かと行ってきて下さい。』
ピッ。送信ボタンを押す。
はぁ、行きたかったなぁ。…井上誰と行くんだろう。やっぱり芥川君辺りかな。
285 :
117:2008/02/13(水) 00:10:26 ID:REjTLFYj
>>284の続き
その2
「はい、お薬飲んで。それから冷えピタ貼ったらさっさと布団の中に入りなさい」
お母さんに言われるままにする。冷たさが心地良い。
携帯から着メロが流れる。
飛び起きて携帯を掴む。きっと誰かと行って来るって書かれているんだろうな。
『件名:了解です
本文:映画は琴吹さんの風邪が直ったら一緒に行きましょう。
風邪が早く良くなるよう祈っています』
………井上、映画に行かないんだ。待っててくれる。なんだか顔がにやけてしまいそうになる。
「その顔から察するに、デートのお相手みたいね」
すっかり存在を忘れていたお母さんが笑いながら話し掛けてくる。
「あーもぅっ、出てってよ」
「ハイハイ分かりました。あ、お母さん午後から出掛けて誰もいなくなっちゃうけど大人しくしてる
のよ」
携帯を開いて井上からのメールを眺める。
『映画は琴吹さんの風邪が直ったら一緒に行きましょう。
風邪が早く良くなるよう祈っています』
ふふっ。何でだろう、こんな短いメールがこんなに嬉しいなんて。映画に行けなかったのに何だか
幸せだ。
薬のせいか眠くなってきた。目蓋が…重い。
ピンポーン。
んぁ。
「お母さん、誰か来てるよ〜〜」
声を出してから思い出した。そういえば出掛けるからって言ってたっけ。
部屋着のカーディガンを羽織って玄関へと向かう。ん、熱下がってるみたい。
「はーい。どなたですか?」
鍵を外して扉を開ける。一応チェーンはかけたままにしておく。
「初めまして。僕、琴吹さんのクラスメートの井上心葉と言います。ななせさんのお見舞いにお邪魔
したんですが…」
そこまで言ってから井上は頭をあげた。
「ちょ、ちょっと待ってチェーン外すから」
な、何で井上がいるのよ?っていうかなんでうちの住所知ってるの?パニクりながら扉を閉め、深
呼吸。髪の毛大丈夫かな?目ヤニとか出てないかな?涎の跡とか無いよね。
大急ぎで玄関に掛けてある鏡でチェックをいれてそっと扉を開ける。
「い、いらっしゃい」
今度は井上がパニクっていた。
「琴吹さん?何で、風邪引いてたんじゃないの?」
「え、風邪はもういいんだけど」
「何やってるのさ!風邪引いて寝込んでる人間がそんな薄着で立ってちゃ駄目じゃないか。部屋はど
こ?はいさっさと戻って布団に入る」
そういうとあたしの背中を押して家の中に入ってきた。
286 :
117:2008/02/13(水) 00:13:27 ID:REjTLFYj
>>284の続き
その3
「お邪魔しますっ」
結局勢いに押されたまま布団の中に押し込まれてしまった。
「ごめん。ついパニクっちゃって」
「いえ、べつに」
落ち着いたらお互いにどぎまぎしてしまって会話に詰まってしまった。
「あ、これお見舞いに買ってきたんだ」
そういって井上はパステルカラーの紙袋を差し出した。中には幾つかのフルーツゼリーが入ってい
た。
「風邪だって言うから口当たりの良いものがいいかとおもって。あ、おうちの人は?挨拶もしないで
あがって来ちゃった」
立ち上がろうとするのをコートの端を掴んで引き止める。
「あ、みんな出かけちゃってるの。風邪っていっても熱がちょっとあっただけだし、もう下がってる
から」
疑わしそうに見つめられる。
「ホントだって!あ、そんなに信じられないなら熱計ってみせるわよ」
そういってパジャマのボタンを一つ外し、枕元の体温計を腋に挟み込む。三六度六分。
体温計を見せた時には何故か井上の顔が赤く染まっていた。
(あれ、何で井上赤くなってるんだろ)
ふと胸元を見たらパジャマの胸元が大きく開いたままだった。慌てて胸のボタンを留める。
再び気まずい空気が部屋の中に漂う。
「あ、あの、そうだこれ食べようよ」
取り繕うようにゼリーを取り出す。季節のフルーツが使ってあるらしいイチゴの入ったゼリーを手
に取る。冷たいゼリーが喉を通っていくのが気持ちいい。
「でも、急に風邪なんてどうしたのさ」
夕べのことを思い出し焦ったらゼリーが気管に入ってしまったらしく咳が出た。
「ゲホッ…ご、ごめん。ゼリーが気管に入って……ゴホッ」
「やっぱり横になってたほうがいいよ。僕ももう帰るから」
そういって立とうとする井上のコートの裾を掴む。
「帰っちゃやだ。もう少し一緒にいて」
薬を飲み、布団の中で大人しくしていることを条件に井上は腰を下ろした。
クラスメートやテレビの話をしているうちに風邪薬のせいかまた眠くなってきた。
井上帰っちゃわないかな。
………井上が前を歩いてる。追いかけて話しかけようとしたら、あの子、朝倉美羽が立っていた。追
いかけるのを止めて二人が喋ってるのを見ていた。井上の幸せそうな顔がみえる。
いつの間にか井上一人だった。声を掛けようとしたら天野先輩と話していた。二人の間に入ってい
けずに離れたところで見ている。井上は安心した顔をしている。
また井上が歩いてるのが見えた。走りながら声をかける。
「井上」
声を掛けたけど振り向いて困ったような顔をしてまた歩き出す。
「ちょっと、井上ってば」
追いかけたいのに足がうまく動いてくれなくて、その間にも井上との距離は広がっていく。
「井上!ねぇ待ってよ!井上、行かないで!!」
287 :
117:2008/02/13(水) 00:15:55 ID:REjTLFYj
>>284の続き
その4
「…さん?どうしたの、琴吹さん?」
井上の顔が間近に見えた。思わず抱きついた。
「やだ!行っちゃやだ!やっと近づけたのに、行かないで!!」
離されたくなくてしがみつく。
「ちょ、ちょっと琴吹さん?落ち着いて!?」
「ひどいよ、待ってっていってるのにどんどん行っちゃって。あたしの事そんなに嫌いなの?そりゃ
つい睨んじゃったりしたけど、でもそれは緊張してたからで!あの子や天野先輩にはあんな顔見せて
私の時にあんな顔しなくてもいいじゃない。しょうがないでしょ。好きな人になんて声掛けたらいい
か分かんなかったんだもん!」
はぁ〜〜〜っ。思ってた事全部言ってちょっとすっきりした。
パジャマを着た自分の腕が目に入る。あれ?あたし制服着てたはずなんだけど。ここ何処?周りを
みまわすと見慣れた壁紙がある。もしかしてあたし寝惚けてた?そのうえ井上に告っちゃった?
嫌〜〜〜〜!!
飛びのいて頭まで布団の中に潜りこむ。
パニックに陥りかけてるところに井上の声が聞こえた。
「えーと、その、何だか判んないけど僕悪いことしちゃってた?ごめんね」
「…こ、こっちこそごめんなさい。寝惚けてたうえに勝手に井上のこと怒っちゃって」
布団の中から蚊の鳴くような声で謝る。
「あの、あの。い、井上のこと、その…す」
そこまで言ったところで井上が遮った。
「琴吹さん、顔をみせてくれないかな。ちゃんと顔を見て言いたい事があるんだ」
もそもそと布団から這い出してベッドに腰掛ける。でも恥かしくて井上の顔を見ることが出来ない。
「すぐ終わるからちょっと顔を上げて欲しいんだけど」
何とか顔を上げたけどついつい下がってしまい上目遣いになる。
「じゃぁ言います。…僕も琴吹さんのこと…好きだよ。琴吹ななせさん僕と付き合って下さい」
驚いて顔を上げると真面目な顔で頬を真っ赤にした井上がいた。
「こ、こちらこそ宜しくお願いしますっ!」
勢い良く頭を下げる。
ふふっ。みつめあいどちらともなく笑いがこみ上げてきた。なのに、視界がぼやける。
「こ、琴吹さん?」
「え、なに?どうかした?ふっ…あれ、おかしいな。嬉しいのに…なんで、井上が…好きだって言っ
てくれ…たのに…」
嬉し涙って言葉があることは知ってたけど自分が体験するとは思わなかった。ただ涙を流す私の肩
を井上はぎゅっと抱きしめてくれた。
顔を上げ笑いかけると、そっと目元に残った涙をぬぐってくれた。
吐息を感じるほどに近づいた顔をみつめると優しい笑顔があった。自然と目を閉じる。
唇が重なり合う。ほんの数センチの触れ合った場所から想いが湧き上がる。
もっとこの人を感じたい。もっと強く。もっと深く。
首に手を回し強く押し付け、唇を少し開いて舌を差し出してみる。向こうからも同じように舌が差
し出され、それを迎え入れるだけでなく相手から差し出されたそれに絡ませながら進める。互いに触
れる部分をより多く、より深くしようと唇を開ける。
愛撫するように舌を絡ませ咥内をまさぐり、唾液をすする。
「んんっ、ふぁん。んん〜〜ぅふぅん」
ピチャ、クチュ、ジュプ。
(あたし何だかすごく大胆なことしちゃってる。…でも止められない)
288 :
117:2008/02/13(水) 00:18:29 ID:REjTLFYj
>>284の続き
その5
時々こぼれる声と湿り気を含んだ音が部屋の中を満たしていく。その音に誘われて動きを激しくす
る。そしてベッドの上に倒れ込む様に重心を後ろにずらす。
あたしの背中がベッドについたところで、井上の動きが止まった。
首の後ろに回された手をほどき体を離す。
「…井上…どうかしたの?」
(大胆すぎたかな。でも井上のこと思ったら止められなくなっちゃったし)
「あの、これ以上進んじゃうと止める自信が無いんだけど…」
「あたしは井上のこと好きだよ。だからもっと井上のこと知りたいし、感じたい。だから、その…井
上が迷惑じゃなければ、つ…続けて欲しい…な」
「僕じゃ琴吹さんに相応しくないんじゃないかって思えちゃって……僕でいいの?」
「井上で良いんじゃなくて、井上がいいの。…優しくしてね」
井上は微笑んでキスしてくれた。
唇が首筋へと移る。最初はちょっとくすぐったかったが我慢していたら、何だか体の中が温かくな
ってきてくすぐったさが消えた。
「あふっ、あん…あはぁっ」
自然と口から声がこぼれだす。聞かれてると思うと恥ずかしくなって堪えようとして唇をかみ締め
ても我慢が出来ない。まるで昨夜のように…。
舌が軟体動物のように動き体の上を這い回る。気がつくとパジャマのボタンが全部外されブラがず
らされていた。
「きゃっ。やだ、見ないで」
慌てて隠そうとする手を心葉が止める。
「駄目だよ。隠さないで」
「でも、だって恥ずかしいし…それに井上小さい胸の方が好きなんでしょ…」
(それになんだか乳首が尖がっちゃっていやらしい)
「…へ、何の事?僕は普通サイズが好みなんだけど。これくらいが一番だよ」
ちゅっ、ちゅっ、れろん…こりっ。ちゅ〜〜〜っ。
「ひゃん、あんっ…きゃっ。そんなぁあふっあぁぁぁぁん」
興奮で硬くしこった敏感になった部分を舐められ、吸われ、歯を立てられたりする度に体に電気が
奔り口から声が漏れる。
自分がどんな格好をしているのか次第に分からなくなっていく。身を任せきりされるがままに受け
入れて声をあげる。
「はぁぁっ、ふぁぁぁん…井上、いのうえぇっ。いいの、いいのぉもっともっとしてぇ!」
うなじに舌を感じたかと思うと胸を揉まれ、お腹をなでられたかと思ったら尻に歯を当てられる。
気がついた時には何も身に着けずベッドの上で荒く息を吐いていた。井上が服を脱ぎ捨ててこちら
に向き直る。視線を下に移すと初めて目にする男のモノが見えた。
(細身の体だけどやっぱり男の子なんだ。えっ、アレってあんなに大きいの!あんなのが入るのかなぁ)
一瞬冷静になったところへ手が膝にかかり足を開こうとした。急に羞恥心が戻り体を硬くなる。
「楽にして、もっと僕を感じて」
指がそっと膝の裏を撫でる。恥かしさよりもその先にある快楽の予感が勝り力が抜けていった。
ゆっくり開いていく腿の内側へと唇を這わせつけ根へと上っていく。
(昨日の夜自分でしたときよりも…気持ち…いいかも。もっと…して欲しい)
腰がもじもじとゆれる。昨夜の経験から得た更に強烈な快感を生み出す箇所への愛撫を求めて体が
蠢くのを自覚した。
舌が淫裂へ触れる。
くちゅっ。十分に水分を含んだ音がきこえ、顔が赤くなる。
ちゅっ。ぴちゃ。じゅるっ。くちゅくちゅ。じゅ〜〜っ。
舌が這いまわり敏感な突起をつつくと体に電気が奔り、その度に体が反り返り口から今迄よりも大
きな喘ぎ声こぼれる。
「もぅっあはぁこっこんな…のって。ひゃん…あふっ、そん…ふぁっ。やぁ…」
紡ぎだされる声は既に意味をなさずただ喘ぐ事しか出来なくなっていく。
289 :
117:2008/02/13(水) 00:20:21 ID:REjTLFYj
>>284の続き
その6
あぁんはぁっ、いぃっひっもぅふぁぁぁっ。はぁっはぁっんんん〜〜〜」
ぬちゅじゅるん。くちっじゅぷっじゅぷっちゅ〜〜じゅくっ。ななせから生まれる声と音で室内が
満たされていく。その密度が増すにつれ最初は硬く閉じられていた膣口がじわじわとひらいていく。
それを察した心葉は両手をななせの太ももに廻し固定すると充血して膨れた淫核に鼻をあて、舌を秘
洞へと挿しいれた。
「ひっ……そ、そんなとこぉ…に…いれ…ちゃ…だ…あはぁっ」
タンポンすら使った事の無い自分にとって、初めての異物の挿入に恐怖の声を上げかけたが快感が
それを上回った。
昨夜と同じ感覚がななせの中で蠢きだした。もうすぐ、もうすぐ何かがくる。
一度経験した絶頂へむかって体が疼きだす。恐怖にも似たあの感覚が近づいてくる。
「はぁっあぁんあんあん。ひっ…い…いの…うえ…井上ぇっ!いやぁ〜〜!!」
快楽に身を委ね昨夜と同じ感覚を味わいたいという体と、自分が自分でなくなってしまう感覚に怖れにも似た感情が戦っていた。
さっきまでと違うななせの声に心葉が動きを止めて顔を上げる。
「…怖いの。…なんか分かんないんだけど…怖いの。自分が自分でなくなっちゃうみたいで」
顔を手で覆い終わりの方は泣きじゃくるような声になりながら告げる。
心葉はそっと髪をなでた。
「大丈夫だよ、僕がいるから。それにそうなるのは僕の事感じてくれてるからでしょ。嬉しいな。そ
れから名前で呼んでくれないかな『心葉』って」
背中に手をまわし、頭を自分の胸に押し付けるようにしながら髪をなでつつ心葉が言った。
「……この…は?」
「うん、ありがとう。ななせ」
(あ…いま、私のこと呼んでくれた…んだ。…ななせって。なんだかそれだけで…)
心葉が愛撫を再開する。唇を重ねたまま右手をななせの秘所へとのばし熱く潤いを帯びた場所の中
心を指でなぞる。
「うぅん…ん……ぷぁっ。…あぁっ…こ…のは。このは…気持ちいいよぅ…もっと…もっとしてぇ」
ある意味陳腐な台詞かもしれなかったが、心葉のことを信じた。そして初めて名前を呼ばれたこと
がななせにふんぎりをつけさせた。
心葉の指が速度をあげる。今度は不安を感じることなくただ快楽に酔いしれた。
「はぁ…はぁ…心葉、心葉っくるっ…またさっき…みたいのが。心葉…好き、好きなの!心葉、ギュ
ッと…ギュッとして…」
心葉が空いているほうの腕でななせを強く抱きしめる。
「はぁっはぁっ…んん…うっうぁああっ…んん〜〜〜〜」
いきつきそうになって呼吸が止まりかけたとき声が聞こえた。
「もっと、もっと僕を感じて。愛してるよ、ななせ」
心葉の指先から繰り出される快感と求めていた言葉に包まれななせは絶頂をむかえた。
「ふぁっあっあぁぁぁ〜〜〜〜〜〜!」
体をのけぞらせたまま数秒間固まったかと思うとふぅっと電池が切れたかのようにベッドに沈み込
んだ。
朦朧とした意識の中、荒い息を吐いていると心葉が足を割って体を差し込んできた。
「ななせ、いいかな?」
「うん…きて。心葉のこともっと感じたいから」
くち。心葉のものが入り口に当たり音をたてる。
ずるっ…ずずっ…ずっ…。
じわじわと秘肉を割り開いて進んでいくと何かに突き当たる感触が訪れる。ななせが
こくりと頷き、心葉の首に腕を回し、上半身を密着させると心葉は体を進めた。
290 :
117:2008/02/13(水) 00:22:40 ID:REjTLFYj
>>284の続き
ラストです
一瞬後『ビッ』といった感じの音が響いたかとおもったら心葉の体がぐっと進んだ。
「ふぅっ!!」
ななせの口から息が漏れる。『コツッ』と何かが突き当たるような感覚とともに心葉の
動きが止まった。
「大丈夫?」
はっ、はっ、はっ。浅い息を吐きながらコクリと頷く。目元に浮かんだ涙が落ちる。
「分かる?ななせのが僕のを包んでるんだよ」
すこし下半身に力を入れてみる。鈍い痛みとともに何かが自分の中にあることを感じさせる異物感
があった。
「うん。心葉の…がびくんびくんいってるのが…分かる。あたし、心葉…とひとつになったんだよね
…」
チュッ。心葉がキスをしてそっと体を覆いかぶさる。その背中に手をまわし体を密着させる。
「心葉の体…あったか〜〜い」
痛みに少しずつ慣れていくにつれ息が整っていく。心葉がゆっくりと腰を揺すり始める。
「うっ……いっ…くっ…つっ」
最初は鈍い痛みに思わず声が漏れた。心葉が腰を回転させると徐々に声の質に変化がみえはじめた。
「ふぅん…はぁ…んっ…いぃっ…ん…もっと…あぁん」
自分の口から漏れ出る声に驚きながらも心葉の動きから生み出される快楽におぼれていった。
いつしか声だけでなく体の動きにも変化が現れはじめていた。心葉の動きに合わせ腰が動き出す。
「ななせ。ななせのなかすごく気持ちいいよ。僕のに吸い付いてくるみたいで、それだけじゃなくき
ゅんきゅんしめつけてくる」
「んっ…ほんと?嬉しいな。心葉が喜んでくれて…嬉しい。はぁっあん。あたしも気持ちいい。もっ
と、もっとして」
ななせの言葉をうけて心葉がうごきを早めていく。
「ふぁん、それ…いぃっ。もっと…もっとぉ心葉ぁ」
ぎしっぎしっぎしっ。ぐちゅっじゅぷっじゅっ。
「あっあぁんっはぁっふぁっあっあっあぁ〜〜っ」
ベッドのきしむ音とななせの嬌声、そして水分に満ちた淫らな音の三つが混じりあい部屋を満たす。
「ななせ、僕もうそろそろ」
「…うん、きて…心葉であたしをいっぱいにして!」
言って心葉の唇を強く吸い両足を腰に絡ませる。心葉の動きが早まりななせの声が大きくなる。
「あっ…あたし…また……なにか…」
「くっ、でるっ」
「心葉…心葉好きっ…あっあん…ふわぁぁぁ〜〜〜」
心葉の肉茎から吹き出した樹液がななせの最奥に叩きつけられる。その瞬間ななせの体が痙攣した。
びくっびくっびくっびくっ。
「あ…はぁ…ぁ…ぁ〜〜〜〜〜〜この…はであたしの中が…いっぱいに……なってる」
お互い息が整ったところでななせは心葉の顔を正面からみて言った。
「心葉…大好き。…ううん、じゃなくって、その…。心葉…愛してる」
ぬふぅ!グッジョブすぐる!
……アレ?
いつの間にかななせの一人称から三人称になってない?
293 :
117:2008/02/13(水) 21:40:40 ID:b+0OU+Qd
仰るとおりで御座います。
その5の途中からです。
ななせの一人称だとどうしてもエロが書けなくなって三人称に移行しました。
小説の作法からしたらやってはいけない事だとは思いつつもつい…。
下手くそですいませんm(__)m
以後もう少しましなものを書く様に精進いたします。
保守
295 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 21:05:38 ID:LSpzigkp
保守
296 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 23:55:00 ID:XeGOAjxB
保守
297 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 12:32:25 ID:6pmaO8nm
ほ
298 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 00:13:57 ID:EwSpzEqT
し
299 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 03:24:54 ID:Ilp1p/9k
の
300 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 17:46:30 ID:bNiVa6ZN
カ
301 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 17:23:16 ID:8HGfMJf5
|
ビ
|
304 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 11:59:22 ID:jGQGj79a
ス
|
306 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 21:19:31 ID:p8WxAcf6
パ
307 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 22:27:31 ID:IgNv6Zaa
デ
ラ
ッ
ク
マ
312 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 16:18:44 ID:KYQmSFi2
竹田さんのSSは無いのな
強姦されてる自分を傍観している竹田さん目線のss
こんなのをいきなり受信したが職人さん……
女の子の泣き叫ぶ声が聞こえる。
聞き覚えがあるその声は、いつも自分が聞いているその声。
「いやです!やめてください」
「いいじゃねえか減るもんじゃねえし」
見知らぬ男に後ろから抱きつかれているのはあたし自身だった。
コンビニでの買い物の帰り道人気のない真っ暗な公園を通ったあたしを、その男は襲った。
あたしは、恐怖も何も感じなかった。
でも、今までの私が、普通の女の子を装って生きるための仮面が、恐怖を感じる女の子を私に演じさせていた。
「いや、やだ!離してっ!!」
「うるせぇ、黙りやがれ!ぶっ飛ばすぞ!」
「うぅ……」
暴れる私を押さえ込み、男の手が服の中へと侵入してくる。ブラをずらし、直接私の胸を揉む。
「や…」
その刺激に私の乳首が反応し、少しづつその存在が強調されてきた。
「ほらほら、嬉しそうじゃねえかここの部分がよ」
「いっ…」
あたしは乳首を強く摘ままれ、声を上げていた。なんとか逃げようと体をよじっている。
乳首は痛いけれど、どうってことはなかった。
こんなことしてなんになるのかな。何か嬉しいの?
そう思いつつ、あたしはそのまま、男の好きにさせた。
今度は片方の手があたしのスカートの中に入ってきた。一通り太ももを撫でたかと思うと、パンツへとゆっくりと迫ってきた。
「……お願い……いやっ…」
「こんなに濡れてるくせに何嫌がってるんだよ」
自分の体が男の手に対して反応し、自分の股間の辺りが濡れている。それは分かるけど。
嬉しいの?怖いの?悲しいの?なんなんだろう?何も感じない。普通の子はこんなとき何を思ってるんだろう……
気づけば、私のパンツは脱がされ、私の濡れたソコには大きくそりたったものが当てられていた
書こうかと思ったけど、挫折した。ムズイな
>>268-273の続きを少し書きました。
本当にちょっとなんですが、楽しんでいただければ幸いです。
永遠とも、一瞬とも思える時間が過ぎる――。
琴吹さんはそっと唇を離すと、親指で右頬を伝うぼくの涙を拭った。それから、左も。
「井上の泣き顔、なんか可愛い」
「……琴吹さんの泣き顔の方が、可愛いよ」
そう返したぼくは、琴吹さんの涙に軽くくちづけた。
「でも、もう泣かせたりしないから。ぼくが、守るから」
「えー、井上、ちょっと頼りないし、無理」
あ、ひどい。
「で、でも、頑張るからっ!」
「うん、ありがと」
そう言って琴吹さんは、ぼくの背中にそっと手を廻して、顔を胸に預けてくる。
「でも……う、嬉し涙は、流させてよね」
ぼくは、彼女の頭をそっと抱きしめた。
「うん」
「……やだ、井上の胸、すごくドキドキしてる……。ねえ、あたしもすごくドキドキしてるの……わかる?」
ぼくはそっと、琴吹さんの胸の谷間に、手のひらを押し当てる。
「うん、わかるよ……琴吹さんも、すごくドキドキしてる」
そのまま、形の良い大きな胸を、手のひらですくい上げるように愛撫する。
「それに大きくて、やわらかい……」
「や、んぅ……」
「気持ちいい?」
「バカ……そんなこと……き、聞かないでよ……。もう、井上がこんなにえろいなんて、思わなかった……。
ねえ、あたしの写真で、どんな想像をしたの?この分だと、あたし、なんか相当すごいことされてそう……」
「うん、ごめん。頭の中で、いっぱいいっぱい、すごくやらしいこと、しちゃった」
「やだ、もう……。は、恥ずかしいから、あたしの写真でそういうことするの、禁止っ!」
それから、こう、続けた。
「そ、そういうことは……あ、あたしに直接すれば、いいじゃない……!」
……ごくっ。
ぼくの喉が、はしたない音を出してしまう。
「い、いいの?こ、琴吹さんが想像してるよりも、もっとず――――っとえっちなこと……しちゃうよ?」
「うん、いいよ……あたしに、いっぱいいっぱい、すごくやらしいこと、して……。
そ、それに、女の子だって……井上が思っているより、ずっと、ずっと、その………………えっちなんだから」
ああ、もうっ!そんなこと言われたら、歯止めが利かなくなっちゃうよ……!
ぼくは、琴吹さんの頭をかき抱くと、再び唇を奪った。今度は、さっきより激しく、貪るように……。
琴吹さんも、さらに強く抱きついてくる。彼女の大きな胸が、ぼくに押し付けられる。
お互いを啜り合うはしたない音が、唇からこぼれる。
夢中で伸ばしたぼくの舌を、琴吹さんも受け入れる。
初めは、おずおずと、先端をつつき合わせて。
でも、すぐに舌を絡め、唾液を潤滑剤に、ざらざらとした粘膜同士をこすり合わせる。
本来は味覚のための場所が、淫らな器官となって快楽を提供する。
……すごい。舌って、こんなに感じるんだ……。それに、口の中って、とっても……熱い。
口の奥を通して、背筋から腰にかけて、甘い疼痛が連続して走る。
琴吹さんの舌が、誘うようにくねる。
ぼくもそれに応える。
唾液はさらに粘性を増し、部屋にねっとりとした水音を響かせる。
琴吹さんが、口にたまった唾液を流し込んできた。
ぼくは必死で吸い、喉を鳴らして飲み込む。
それに合わせて、きゅぅっと、ぼくにしがみつく琴吹さんの腕に力が入る。
飲干せなかった分が口の端からあふれ出し、とろーっと垂れていくのがわかる。
顔にかかる琴吹さんの鼻息がくすぐったくて、ゾクゾクする。
ぼくはすでに、痛いくらいに勃起していた。
「はぁ―――、はぁ―――…………」
息苦しさに耐えられなくなってやっと、ぼくたちは口唇愛撫を中断する。
充分過ぎるほど攪拌され、あんかけのようになった唾液が、離れた唇同士をしばらく繋ぎ、そして切れる。
とろんと潤みきった、琴吹さんの目。
半開きの口も、その周りも、ぬらぬらと濡れ光っている。
可愛いなぁ、と思っていたら
「やだ、井上の顔、とろけちゃってる」
と言われた。おそらく、ぼくも同じような顔をしているのだろう。顔に力が入らない。
「うん。琴吹さんにとろけさせられちゃった」
「あたしも……。お願い、もっと、とろとろにして」
「そんなお願いされたら、ぼく、もう止められないからね……おねだり琴吹さん」
「ばか…………んぅっ」
琴吹さんの首筋にキス。
最初は軽く。はむっ、はむっ……と、小鳥がついばむように。
それから唇を強く押し付け、這わす。
「んぁ……くすぐったい……」
唇とともに舌を駆使し、あごのラインをなぞり、うなじ、そして髪の生え際を愛撫する。
耳の後ろをこじるように舐め、耳たぶを優しく甘噛む。
「うっ……あっ……か、体に唾のにおいが、ついちゃう……ふぁ……」
「……嫌?」
「い、嫌じゃ、ないよ……もっと体中に井上のにおいをつけて……あたしを、井上のにおいのする女にして」
ぼくはうなずくと、セーターの裾に手を掛けて持ち上げる。琴吹さんにバンザイをさせて、そのまま裏返しに腕を抜く。
その下は、淡いクリーム色のブラウス。震える指をボタンに伸ばして、胸元から一つ、一つと外していく。
四つほど外した時点で、露わになった胸の谷間に、キスマークを付けていく。
「これで、ここももう、ぼくのものだよ」
キス。キス。キス。リフレイン。
「ゃ、ぁ……じ、じらさないで……」
「いや、そんなつもりじゃ、ないんだけど」
でも……。
「じゃあ、琴吹さんはどうして欲しいの?ねえ、どこをお口でして欲しいの?」
琴吹さんの困った顔が可愛すぎて、ぼくは意地悪く尋ねてしまう。
「ばっ、バカバカっ!し、知らないっ」
「言わないなら、ぼくの好きなようにキスしていくからね」
ブラウスのボタンを一番下まで外すと、はだけることなく、おへその周囲を舐める。
おへその中には舌を入れずに、そのまま横方向に、ナメクジのように舌を這わせていく。
「ひゃ、あ……んふ……や、だ……」
「嫌?嫌なの?」
「い、嫌じゃないけど、その……」
「なあに?なんでもおねだりしてよ」
舌を這わせた跡を、人差し指の先でつつっと撫でる。
「ふぁ……だ、だから、そこじゃなくって……」
「ここじゃなくて?」
「そ、その…………む、胸にも、してよ……」
「ここ?ここなら、さっきキスしてあげたじゃない」
指を、胸の谷間に持っていき、肌に付着したぼくの唾液を、塗りこめるように延ばす。
「やぁ……そうじゃなくって……わ、わかるでしょ……」
「はっきり言ってくれないと、わからないよ」
「だ、だから……その…………お……」
「お?」
「お…………おっぱいも、いじって……」
うわぁ。なんだか妙な達成感。
琴吹さんは目を吊り上げてぼくをにらんでるけど、その顔も可愛すぎる。
「うぅー……い、井上って、思ってたより、ずっと変態……」
「琴吹さんだって、こんなおねだりしちゃって、思ってたより、ずっとえっちだね」
「バカ……い、井上相手じゃなきゃ、え、えっちになんか、ならないんだからっ!」
「ぼくだって」
ゆっくりとブラウスの前を開きながら答える。
「琴吹さん相手じゃなきゃ、こんな意地悪にはならないよ」
フリルと刺繍の付いた、ミントグリーンのブラが現れる。
「おしゃれな下着だね。似合ってる」
「あ、ありがと……」
「でも、脱いで。琴吹さんのおっぱい、ぼくに見せて」
「ん……」
琴吹さんはちょっとうつむくと、腕を背中に廻し、ブラのホックを外す。
左腕でカップを押さえ、右手の指をストラップに掛け、肩から下ろす。
そして、琴吹さんの大きくて形の良い、やわらかそうなバストが、ついに露わになった。
えっと、また続きます。
最後まで書けてなくてごめんなさい。
>>321 イイヨイイヨー
急がずにじっくりと書いてください。
乙乙〜
324 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 15:08:27 ID:il56AJcd
325 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 20:38:33 ID:Kv9BQAZm
どうも、
>>317-320の続きです。
まだ……というか、また最後まで書けてないけど
「糞業者の宣伝2件でスレストなんて耐えられないっっ!!」
とばかりに投下しちゃいます。
こ、これが琴吹さんのおっぱい……!
大きいのに型崩れしてなくて、つきたてのお餅みたいで、とてもやわらかそう。
それに、綺麗な桜色の乳首が痛そうなくらい強く勃ちあがっていて、ぼくの劣情をさらに煽る。
初めて見る、好きな女の子のおっぱいに圧倒されて、ぼくは鼻息も荒く見入ってしまった。
「や、やだ……恥ずかしいから、あんまり見つめないで」
「へぇ、そ、そうなんだ……恥ずかしいんだ。じゃあ琴吹さんは、恥ずかしいとこんなに乳首が勃っちゃうんだね。やっぱり変態さんだ」
「ち、違っ!ば、バカ!もうっ……い、井上のほうが、変態じゃないっ!」
「そうだよ。ぼくは琴吹さんの前だと、バカで変態になっちゃうんだ」
そう言って、ぼくは琴吹さんの、その可愛く自己主張する突起にむしゃぶりついた。
「ひゃうっ!」
そこは、首の周りとはまた違った、甘い味がした。
べちょべちょと音を立てながら味わい、吸い、両の唇で挟み、しごきたてる。
突起の周囲のぶつぶつを、筆を刷くように舐める。
舌先を突くように押し付け、弾く。
その間、手で胸を下から持ち上げ、指を立てて優しく掻く。
反対の手も、もう一つの乳房に押し当て、触るように、なぞるように愛撫する。人差し指で、乳首をはじくように刺激する。
「あっ、うっ、うはぁっ……はうんっ……!」
強く吸いながら口で乳房を引っ張ると、ちゅぽんと言う音とともに外れ、大きく揺れる。
「あっ、あっ、やっ……ふああっ!」
あえぎながら身をよじる琴吹さんを押さえつけ、今度は乳房全体に舌を這わせる。
乳首から脇にかけて、脇から鎖骨の下にかけて丹念に。
谷間を、顔を挟まれながら通り、そして、胸を押し上げるようにして、下乳とお腹で作られた隙間を舐める。
そこは、汗を掻きやすいのか、ちょっぴり塩の味がした。
「ひゃああっ、あうっ……」
「あ、もしかして、ここ、気持ちいい?」
「しっ、知らないっ!んんっ……!」
そっか、やっぱりここ、気持ちいいんだね……。
ぼくはそこを、執拗なまでに味わうことにする。
舌の腹で擦り、舌の先で刷き、唇を這わせ、音を立てて吸い付く。
「や……そ、そこばっかり……ん……だめぇ……」
たぷりと味わった後、反対側にも、同じようにぼくのにおいを付けていく。
唾液で妖しくぬらついた胸は、なまめかしさを増し、さらにぼくを興奮させる。
その唾液を染み込ませるように、両手で揉みしだく。
「ん、ああっ……お願い、井上、そのままキスして」
その声に応え、胸への愛撫を続けながら、再び唇を重ねる。
今度は、そっと触れ、擦り合わせる、優しいキスをした。
唇を離すと、ぼくは体を沈めて、おなかにキスをしながら、琴吹さんの足に手を伸ばし、太ももを愛撫する。
そして、次第に手を下げていき、グレーのハイソックスに指を掛ける。
すると琴吹さんは
「あ、ちょ、ちょっと待って!」
と言って立ち上がると、ベッドにちょこんと腰掛ける。
それから、しばらく思いつめた表情をしていたけど、決心したような顔をして、ぼくの鼻先に右足を差し出した。
そして、こう、言った。
「きっ、キスしてっ…………ここここ、コノハっ!」
ええっ!?
これって、いつかの病院で美羽がやったことの再現!?
でも、「コノハは、あたしの犬だもの」と言った美羽のような、抗い難い雰囲気は、全く出せていない。ソックス履いたまんまだし。
むしろ、オドオドとこちらの反応をうかがう琴吹さんの方が、よっぽど犬っぽい。
ぼくは思わず、「ぷーっ!」と噴出してしまった。
そして気付く。ああ、ぼくは本当に美羽のこと、吹っ切れているんだな……。
「な、何がおかしいのよっ!ひ、人が必死で、こんな……っ!」
「あはは、ごめん。でも、琴吹さんに、美羽の真似は似合わないよ」
それに、と少し真顔になってぼくは続ける。
「ぼくは、琴吹さんが琴吹さんだから好きなんだよ。だから、美羽の真似なんて、しないで。琴吹さんでいて」
「井上……。で、でも、あたし、朝倉さんに負けたくないっ!井上が朝倉さんにしたこと、全部、あたしにもしてよっ!」
「ぼくが美羽にしたこと以上のことを、もう琴吹さんにはしちゃったよ」
「う、嘘。だ、だって、井上、こんなに、その……こういうこと、手慣れてるみたいだし。
やっぱり、あ、朝倉さんとも…………し、したんでしょ。本当のこと、教えてっ!」
琴吹さん、そんな風に思っていたんだ。
でも、それは誤解だよ。
「してないよ。美羽とは、キスより先に進まなかった。ぼくが手慣れてるように見えるのは」
指を立て、爪で太ももを上下になぞる。
「ひゃぅっ……」
「頭の中で、いつもいつも、こうやって琴吹さんをいじめてたからだよ。頭の中で、何度も何度もイメージトレーニングして」
お尻のすぐ下を、指先でくすぐる。
「ふあっ!」
「それを、今、実践してるんだ。でも、ぼくが想い描いていた以上に、琴吹さんはとっても感じやすい、えっちな体だったんだね」
「そそそそんなに感じてなんか、ないっ!え、えっちな体って言うなっ!!」
「ふぅーん。これだけ甘い声を出しておいて、そんなこと言うんだ。じゃあ、琴吹さんは、演技してるの?」
「そ、それは……そ、そうよっ、演技よっ!」
「そっか……演技して、足舐めさせようとして……琴吹さんは悪い子だね」
ぼくは、ちょっと拗ねたような顔をして琴吹さんの瞳を見つめる。
「琴吹さんも、美羽みたいに、ぼくを犬にしたいの……?」
すると琴吹さんは、びくっと体を震わせ、おびえたようにこちらを見る。
「あ……ご、ごめんなさい……。その、あ、あたし、そ、そんなつもりじゃ……」
「ぼくは、琴吹さんの犬じゃなくて、琴吹さんの、その……こ、恋人が、いいんだけどな」
「井上……あの、ほ、本当に、ごめんなさいっ!あ、あたし、ちょっと考え無しだった……。こんなことするべきじゃなかった。
犬になんかしたいわけじゃないよ。あ、あたしも、い、井上の、恋人がいいっ!」
「ありがとう。琴吹さん、好きだよ……とっても好き」
「あ、あたしもっ!あたしも、井上のこと、好き、大好きっ!超大好きなのっ!」
ぼくは、琴吹さんの両手をつかみ、指を絡めると、もう一度キスをした。
そして、ベッドに優しく押し倒す。
「でも」
ぼくは琴吹さんに覆いかぶさり、太ももをやわやわと触りながら、続けた。
「そうは言っても、ぼくはもう、琴吹さん専属のバター犬になっちゃってるけどね」
「ば、バター犬……?」
それ何?という表情できょとんとする琴吹さん。
……あれ、知らないんだ。
そっかー。
ぼくは、くふっと笑みを浮かべると、琴吹さんの唇を舐めた。
「バター犬っていうのはね、琴吹さん」
「ん……」
「この舌でね、琴吹さんの……」
太ももをを愛撫していた手を、少しずつ付け根の方にずらしていく。
そして、探り当てたソコに中指を押し当て、下着越しに撫ぜる。
「ここを、舐めるんだよ」
「んぅっ!や、う、嘘っ……だ、だめだめだめっ!そんなとこ、き、汚いよっ!」
「琴吹さんの体で汚いところなんか、どこにもないよ」
布地を突付くと、ふにゅっという、すあまのような触感とともに、指先が沈む。
琴吹さんの体はどこも柔らかくて触り心地抜群だけど、ここは別格だ。
しかも、ひくっひくっという震えが伝わってくる。
こ、これが、琴吹さんの、女の子の部分……。なんていやらしく動くんだろう……!
それに……。
「すごいよ、琴吹さん……ショーツがこんなに湿ってる……。まるでお漏らししたみたい。指に吸い付いてくるし。
ここは、舐めて欲しいっておねだりしているみたいだね。あえいでるのは演技のはずなのに、おかしいね」
「うぅ、バカ、バカ、井上の、意地悪っ……」
「ねえ……琴吹さんの、びしょ濡れのやらしいおまんこ、舐めさせてね」
わざと卑猥な言葉を使う。
「やぁ、だめぇ……」
琴吹さんの弱々しい静止には耳を貸さず、ぼくはおもむろに、スカートの中に顔を潜らせる。
そこはすでに、むせかえるほどの女の子独特の匂いで満たされていた。
ぼくは、鼻をねじ込むように中心に押しつける。
「やっ……あっ、だっ、だめぇ……あんっ!」
クロッチは、二重の布を通り越して染み出した琴吹さんの愛しい体液で濡れそぼっていた。
むにゅっ……と鼻先がめり込み、湿ってひんやりとした下着越しに、柔肉が優しく包んでくる。
ぼくは顔を押し付け、ぐりぐりと責めながら、鼻全体を震わせるように息を吸い、琴吹さんのにおいを嗅ぐ。
「ああ……これが琴吹さんのにおい……いいにおい……」
「や、やめ、あんっ!やめてっ……ひぁっ!に、におい嗅いじゃ、あっあああっ!やっ……ふあぁっ!……やだぁっ!」
残念ながら琴吹さん、やめてと言われて止まる段階は、もうとっくに越えてるんだよ。
ぼくは、自分の肺腑の全てを琴吹さんのかぐわしいにおいで満たそうと、なんどもなんども深呼吸を繰り返す。
「す――――っ、はぁ――――、す――――っ、はぁ――――、す――――す―――ぷはぁっ、はぁっ、はぁっ、んす――――……」
そのたびに琴吹さんのあえぎ声は逼迫したようにオクターブを上げ、それがさらにぼくを駆り立てる。
「うあっ、い、いのう、えぇっ!だめぇっ!はっ鼻で、うあっ、こっ、こすらないでぇっ!うひぃっ……!においっ、いやぁっ……!!」
腰を引いて逃げようとする琴吹さん。
でもぼくは、腰骨の下辺りを両手でしっかりと押さえつけ、逃がさない。
「ひっひあぁっ!!だ、だめぇっ!ほ、本当に、もうっ、だめなのぉっ!あ、あ、だめぇ、だめぇっ!うあ、あああああっっ!!」
ぼくはそこで顔を離した。
下着と顔との間に、納豆のような幾筋もの細糸がきらめく。
「ああああっ……あ?え?……い、井上、な、なんでっ!?も、もう少しで……」
もう少しで?
その先を言わせたい気もするけど、ぼくも興奮のあまり、そんな余裕はなかった。
さあ、においは嗅いだ……。次は、味だ……。
また、続きます。
筆が遅くてごめんなさい。
エロシーンは難しいですね。
331 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 15:15:54 ID:t8Rghf9Z
>>330 GJ!!
エロすぎる。
そして心葉超変態w
333 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 00:56:34 ID:qmbCrH8I
保守
>>330 遅ればせながらGJ!
ななせ最高にカワイイwwww
おはようございます。
244です。
>327-329の続きをまた少し書きました。
今まで鼻を押し付けていた部分をあらためて見る。
そこは、琴吹さんの穴の形に布地が食い込み、扇情的な光景を作り出していた。
ぼくは限界まで舌を突き出し、先を尖らせると、一気に突き挿した。
「んうあぁぁっ!!」
声を震わせ、激しく身を捩る琴吹さんだったけれど、ぼくが押さえつけている限り、逃げることはできない。
そのまま、呼吸ができなくなることも厭わず、顔を限界まで擦り付け、布地ごと穴に捻じ入れるように舌を押し込む。
「んーっ……!ひあぁっ……!」
「……ぷはぁ……」
息継ぎのため、ぼくは仕方なく力を抜く。
そしてまた挿し込み……抜き……挿し込み……抜き……。
その動作を何度も繰り返し、煮詰めすぎたジャムのような、エグ味のある濃厚な味を楽しむ。
ときおり、フェイントで動きを止める。
「んんーっ!じ、じらさないで……ふあぁ……んあっ!……はぁ……ん……ひっ!?」
上下に動かす。緩急をつけてえぐる。
深く挿し込んだまま、ソコを広げるように円を描く。
顔全体を押し付けているので、自然と鼻先でも刺激をあたえることになる。
「ああーっ!あっ、んっ、んんーっ!あっそっそんなっあぁ!あひっ、ひうっ!」
琴吹さんの味……琴吹さんのにおい……最高だよ。
布地を吸い上げ、口に含み、染み込んだ琴吹さんの汁をちゅうちゅうと絞り取り、喉に流し込む。
「えふ……飲んじゃった。すごく美味しいね……琴吹さんのおまんこ汁」
「い、やぁっ、言わないでぇっ!エッチなこと言っちゃいやぁっ!バカ!変態!」
琴吹さんに可愛いく罵られる悦びに背中を震わせながら、ぼくは舌による愛撫を再開する。
ただし今度は、両手で太ももを抑えつつ、親指を伸ばして足の付け根を引っ張り、穴を広げて……。
「ふああぁぁっっ!!うっ、ふっ、あああっ、んあああああっ……!だめぇ、あ、あたし、も、もうっ……!」
琴吹さんの腰がぐぐっと突き出され、ぼくの顔に押し付けられる。
ああ、なんていやらしい動きなんだ……もしかして、もう、イっちゃいそうなの?
エッチなご奉仕で好きな女の子を絶頂に導けるなんて、男冥利に尽きることこの上ない。
でも……まだ、だめだよ。
ぼくは、顔を離す。
「ああっ、嘘っ!いやっ、や、やめないでぇ!お願いっ、い、いじわるしないでぇっ!してぇっ!してぇっ!」
琴吹さんの欲情が、羞恥心を上回ったみたい。
シーツをぎゅっと握り締め、首をぶんぶんと左右に振りながら、あられもなく腰をぐぐっと跳ね上げ、はしたなく快楽を要求する。
「しないでほしいの?してほしいの?どっち?」
にやにやしながら言う。
でも琴吹さん、心配しなくても大丈夫だよ。ぼくだってもう、やめられないから。
ただし、ここからは……直接、してあげる。
まずはスカートを脱がせる。ジッパーを下ろし、ずるずると引っ張り、足を抜く。
そして、お尻の下に差し入れると、琴吹さんの腰を上げさせ、ぼく達のはしたない匂いがたっぷり染み込んだ布を、ずるずると引き下げた。
髪と同じ色の茂みが目に入ってきたところで、いったん止める。
細く柔らかく縮れの無い、真直ぐな毛質。そして、可憐なまでに薄い。
「知ってる?ここが濃いと性欲が強くて、薄いと弱いんだって」
爪の背で撫で付ける。
「あれ、やっぱり迷信だったね。だって、琴吹さん、薄いのに、こんなにエロエロだもんね」
「やぁっ……もお、やぁっ……」
「やだって言っても、もうこんなに濡れちゃってるもの。ただでさえ薄い毛が、肌にべっちょり張り付いて、やらしいね」
「ちっ、違うもん……それ、井上の唾だもん……」
……うん、まあ、ぼくの唾も確かに含まれてるかもしれないけれど。
「でも、それにしてはずいぶんニチャニチャしてるよ。ほら、こんなに糸ひいてる」
親指と人差し指を使ってそれを示すと、琴吹さんは、両手で顔を覆って、ぶんぶんと大きく首を振って否定する。
でも、追加のご奉仕をねだるように、両足を閉じて内股をすり合わせてるんじゃ、意味無いよ。
「ねえ、続き、してほしい?」
尋ねると、琴吹さんは顔を隠したまま、コクン、と小さく頷いた。
「じゃあ、脱がすよ……」
今度は、まだ履いたままの靴下のところまで引き下ろす。
そこで手を離し、琴吹さんの足首を下着で拘束する。
そのまま足を曲げさせ、両膝をつかむと、ぼくはゆっくり左右に開いた。
淫らで歪つな平行四辺形が、琴吹さんの滑らかな脚線美で描き出される。
その、足首の対角にあたる場所を、ぼくは全神経を集中させ、目に焼き付けるように凝視した。
「やぁ……こんな格好……そ、そんなに、見ないで……」
「こ、これが、琴吹さんのおまんこ……。すごい、お尻の穴まで濡れちゃってる……。
それに、まわりのお肉がぷっくり充血して、真っ赤に膨らんで、いじってもらいたがってるみたい。
それなのに、ここはまだ閉じたままなんて、琴吹さんは、こんなところまでツンデレなんだね」
指を伸ばして、そのツン状態をぱっくりと開く。
むにゅっ……と、つやつやしてうっすらとピンク色をした綺麗な粘膜が剥き出しになり、ぼくほ思わず息を呑む。
「こっ、これが、あ、あそこの穴、なんだね……。すごい……とってもエロい眺めだよ……。
中はもう、すっかりデレデレだね……。ちっちゃいお口をやらしくぱくぱくさせて、まるで餌をねだる金魚みたい……。
それに、こ、こっちのもっとちっちゃい穴は、おしっこの穴かな……?その上の……」
割れ目の上の部分を指で押し、持ち上げ、それを露出させる。
「この、突起は……ク、クリトリスってやつ……?」
「うー、バカ、もぉっ……聞くなぁっ!」
いやいやをする琴吹さんは、まだ顔を隠したままだ。
「ねえ、顔も見せて」
「いやっ……あ、あたし、今、すごくエロい顔してるもんっ……」
「だから、見たいんだよ。琴吹さんのエロい顔……ぼくだけにしか見せない顔。よく見せて……」
琴吹さんの手首をそっとつかんで、優しく顔から剥がす。
もちろん、体を両足の間に割り込ませ、膝から手を離しても足を閉じられないようにするのを忘れない。
琴吹さんは、ぷいっとそっぽを向き、ぎゅっと瞼を閉じていた。
けど、口は半開きで、はぁっはぁっと悩ましげな吐息を繰り返している。
「本当にエロい顔になってるね……。発情した琴吹さんも、とっても魅力的だよ」
横顔の頬にキス。
横顔の耳にキス。
「やん……あふ……もう……井上なんか、すごい変態顔になってるじゃない」
「仕方ないよ……琴吹さんが、あんまりエッチなんだもん」
「バカ……」
それからまた体を下の方へずらしていき、至近距離からソコを観察する。
「ねえ、発情したおまんこ、もっとよく見せて」
「や……だめぇ」
「毛が薄いから、割れ目が隠れないね。ほら、穴がひくひくするたびにエッチなお汁が垂れてくるのが丸見えだよ。
琴吹さん、いっぱいいっぱい、欲情しちゃってるんだね」
そう言うと、琴吹さんは目を少し開けて、ぼくをにらみつけた。
「い、井上が、そういうふうにしたんじゃない……!そ、それなのに、そんなこと、い、言わないでよっ!バカ!」
そして、また横を向くと、言った。
「いいから、は、早く、つ、続き……してよ」
「――――っ!」
その強烈なまでのおねだりを聞いて、ぼくの心の中のどこかが、決壊した。
もう、本当に止められない……っ!
ぼくは、琴吹さんの発情の中心に、思い切り、吸い付いた。
「んんぅーっ!」
布越しとは比べ物にならない濃厚な香りと、直接触れる柔肉の舌触りに、ぼくの理性が侵されていく。
劣情の赴くまま、酸味と塩味の利いた媚粘膜を、ひたすら舐め上げ、吸い、舌を差し込む。
「ああっ……い、井上っ……舌がっ、んふっ、は、入って……ふあぁっ!」
琴吹さんの穴が、差し込んだ舌をきゅぅっと締め付けてくる。
そして、さらに奥への挿入を求めるように、ひくひくひく……と淫らな蠕動を繰り返す。
その刺激に、舌が射精してしまいそうだ。
「ふっふあっ……あっあっ……もう、あっ、うあっ!」
琴吹さんの声が、どんどん切なさを増していく。
ぼくは追い詰めるように、舌先をくにくにと蠢かせ、奥から溢れてくる粘液を掻き出すように、激しく抽迭を繰り返す。
琴吹さんの背中がのけぞり、足にググッと力が込められるのがわかる。
突き出された腰が、ガクガクと震え、暴れる。
握り締めた手で引っ張ったらしく、シーツが縒れる。
「ふぁっ!もうっ……あ、あたしっ、も、もうっ……ふあっ、うあぁぁ――――っ!んあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ――――――っ!!」
びくんっ!と琴吹さんの体が大きく跳ね、今までと質の異なる、粘り気の少ない淫液が、じゅわぁ……と奥からあふれ出てくる。
ぼくは、それを舐め取り、吸い上げると、口に溜めてくちゅくちゅと味わい、飲み込んだ。
そして、今度は、割れ目の上の方で、待ちわびるように突き出ている、可愛らしい突起に舌を這わせた。
「うひゃぁっ?!うっ、ああっ、そこ、だめぇ、だめぇっ!お、お願いっ、今は、やだぁ!や、やめっ……てぇ……!休ませてぇっ!」
ぼくは顔を上げる。
「じゃあ、イく時に『おまんこでイク』って言ったら、やめてあげる」
そう言ってから、腰を掴み、舌の腹を突起にべちょっと押し当てると、円を描くように動かした。
「なっ!?バ、ババババババカっ!!そそ、そんなこと、言えるわけ……きゃうぅっ!やあぁっ!やだよぉっ!こんなの、やぁっ!」
琴吹さんは必死で、ぼくの頭を両手で押しのけ、引き剥がそうとするけど、どうやら力が入らないみたい。
「うふあっ!いやぁっ!つ、つらいのぉっ!お願い、だからっ……!いやぁっ!く、くすぐったいよぉっ!うあぁっ!ふあぁぁっ!」
舌の先端で突付く。
唇で挟んでしごき、軽く吸い上げる。
「ひっ!だめっ、やめっ、うはぁっ!ふあああっ!やめてぇっ!いやぁっ!いやぁぁぁっ!」
吸い上げたまま、筆で履くように、上下に、左右に、苛める。
突起の側面を、右回りに、左回りに、何度も責める。
下から持ち上げ、小刻みに震わせる。
「うあ、あっ、う、嘘……ま、またぁっ……またぁっ!いやあぁっ!お、おま……い、イク……おま……ん……ううっ……
もう、やあっ……ゆ、許してぇ……い、あ、あぁぁぁぁぁぁ――――――っ!!」
さっきよりも弱々しく、首をのけぞらせ、上半身を左右に捩る。
琴吹さんが発する淫靡な芳香が、さらに濃度を増したような気がする。
「またイっちゃったの?本当にエロい体だね。とっても可愛いよ、琴吹さん。でも……」
ぼくは、匂いの中心へ、再び舌を伸ばした。
「ちゃんと、言えてなかったよね」
「そ、そんな……いやぁ……だ……だめぇ……ほ、本当に……もうだめ……もうだめなの……やめ……てぇ……ゆ、ゆる……してぇ……」
琴吹さんは、ぼくの頭を、ほとんど力の入ってない手の平で、ぺしぺしと叩く。
「バカ……バカ……うあ、やあ……こ、壊れ……壊れちゃう……からぁっ……ふあぁ……いやぁ、だめ、だめ……なの……うあぁ……
い……言う……言うの……言う、からぁ……お、おま……イクから……イク……おまんこで……イク……うあ……イクぅ――――――!」
琴吹さん……今度はちゃんと言えたね……。
でも、自分で言わせておいてなんだけど、琴吹さんのそのセリフは破壊力抜群で、ぼくの暗い情欲の焔に、油を注いだだけだった。
ぼくは構わず、お口でのご奉仕を続けた。
「うあ、うそ……いったのに、いったのにぃ……なんでぇ……あたし、いったよぉ……うああ……死ぬぅ……また死んじゃうぅ……
また……おまんこ、死んじゃうよぉ……あぅ、あ……あああ……んぅ……ひうぅぅぅ――――――…………」
琴吹さんの足にぐぐっと力が入る。
でも、ぼくが押さえているので、ぴんっと伸ばそうとしても伸ばせず、太腿をぶるぶると震わせる事しかできない。
琴吹さんの穴から、ごく少量の体液がぷしゃっと噴出し、ぼくの顔にかかる。
ぼくは、ようやくソコから口と手を離した。
琴吹さんは、力尽きたように手をだらんと伸ばし、よだれと涙でぐちゃぐちゃになった顔で、絶え絶えに息をしている。
足は、がに股のまま投げ出され、すっかり開ききった秘密の唇をさらけ出している。
身に着けているものといえば、ただ腕が通っているだけのクリーム色のブラウス、そして足首に絡まった靴下と下着。
ぼくは、ブラウスを脱がし、もはや縒れて紐みたいになってしまったその下着を足首から抜く。
そして琴吹さんの上半身を起こし、抱きしめると、おでこにキスをした。
そういえば、必死で顔をうずめてたから、琴吹さんのイってる顔が見られなかったな……。
そんなことを考えてたら、両頬をぎゅうーっとつねられた。
「ほほふひはんっ!?ひょっほ、ひひゃひ……」
「し、信じらんないっ!バカ!最っ低!」
琴吹さんが思いっきり引っ張っり、ばちんと手が外れる。
うわっ、本当に痛いよっ!?
「あたし、やめってって、言ったよね?つらいから、休ませてって……言ったよね?」
「ええと」
「言ったよねっ!?」
「……はい」
「はいじゃないっ!き、聞こえたんなら、やめなさいよっ!す、すぐだと、めちゃくちゃくすぐったいんだからっ!
そ、それに、あああああんなセリフまで言わせてっ!言ったのに、何でやめないのよっ!?もう!バカ!変態!死んじゃえ!
だいたい、あたしばっかり、あんなに、何度も、その…………と、とにかくっ!すっごく恥ずかしかったんだからねっ!」
「ご、ごめん……。でも……気持ちよかったでしょ?」
「しっ、知らない!もうっ、バカバカ!だっ、だいたい、あたしばっかり脱いで、井上はまだ服着たまんまじゃないっ!
ふっ、不公平よっ!い、井上も、み、見せなさいよっ!」
琴吹さんは、恥ずかしそうにうつむくと、すごいことを言った。
「こここ今度はっ、あ、あたしの番なんだからっ!や、休ませてなんか、あげないんだからねっ!」
(続く)
まだ続きます。
毎度ぶつ切りでごめんなさい。
342 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 03:34:34 ID:vE0QrjDw
下手
>>341 GJです!あなたはこのスレの希望の星だ。
>>341 じっくりと段階を追っていく感じがかなり初々しくて可愛いw
是非とも続きを!
345 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 08:35:50 ID:cHY42lCO
乙
346 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 00:03:33 ID:1JlFoPV5
GJ!
勉強に疲れて、文芸部室で寝ている先輩にいたずらする妄想をしてごめんなさい
>>347 妄想を文章化するのって意外と簡単なんだぜ
書いたら先輩が優しく添削してくれるらしい
349 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 23:53:58 ID:xyiNh5zr
今年俺は文芸部にはいって遠子先輩とふたりっきりで///
実技で添削してもらえるなら、なんだってするなきっと
え、心葉の手を持って直接添削?
そして恋愛描写について、心葉と実践?
デートから始まって、キスして……
告白と睦み言のレッスンを忘れちゃいけません
顔を真っ赤にしながらも心葉に指導するため、率先していろいろしようとする遠子先輩か
なんか良いな
過疎だな……
>>355 今月末に新刊がでるから、それさえ出れば…
どじな先輩を書こうとした
意識したわけじゃないが行動が千愛とかぶった
難しいな。
FBオンラインの短編読みたいと思ってアクセスしてみたら、
>本サイトの連載物(小説、コミック、コラム)のバックナンバーは連載中に
>かぎり過去6カ月分のみお読みいただけます。6カ月を過ぎたものについては、
>バックナンバーから削除されます。
そりゃないぜー;;
359 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 06:58:42 ID:rKsbfqwZ
最新刊待ち
千愛ちゃんって意外と非処女かもな
意外も何も
流人にひどいことされて感じてしまうななせが読みたい
>>362 まさしく「くやしぃ…でも感じちゃう…!」だな
そんな
ななせと心葉の見て、切なさが募ってオナニーする遠子先輩がみたい
そこに通りすがりの絵が好きな指揮者が現れるわけですね
分かります
ななせのNTRは見たい気もするが、間違いなく鬱になりそうなぁ。
むしろ心葉が寝取られた時のななせの反応が見たい
文学少女は男も女も一筋な奴が多いからやりにくそう
流人も「恋人」は多いが本命は基本的に一人だし
>>367 ななせは自分の場合は許せないけど、心葉の場合なら許しちゃいそう
な気がする。
370 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 12:48:26 ID:qI3iRIpY
遠子先輩との純愛はまだですか
新刊がヤヴァイ
まだ買えなくて気が狂いそう
「きえぇぇぇぇぇぇ」ッテカンジ
373 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 22:53:38 ID:Oe6TR34V
流人なら本気でななせを殺しそうだ
保守
375 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 00:16:36 ID:HccnQvx2
新刊って、上巻なんだよな……。
買ってから気付いた…
そういえばコミカライズされるんだな
ほしゅ
やばい・・・本編のアレはそこらのエロゲーを越えたな
裏切りとか大層な……とか思ってたけど、遠子先輩のアレは裏切りとしか形容できねえ。
全てが読者を傷つけるために書かれてた気さえする。
間違いなく文学少女最強のヤンデレは野村美月
ミウの初稿知ってる段階で編集に近い人なんだろうなと
予測は出来たから裏切られた感は無かったな
俺はてっきりミウが書く事を辞めたせいで首を吊った編集者か何かの娘が
復讐を糧に近づいてきたのかと思ってたからそんなに暗い展開じゃなくてほっとした
琴吹さんや千愛ちゃんがどう描かれるか楽しみだ
スレ違いなんだが、禁書といいなぜにガンガンなのだろう。
ひぐらしのせいなのか?
エニックス発だし、版権関係整理してゲームやラノベ系のマンガを受け入れる下地が強いんじゃないか?
自分とこでラノベレーベル盛り上げて話題作作るよりもそっちのが楽だと考えたんじゃないかな
なんだかんだで漫画の方があたればでかいし
もう2カ月はSSなしか
妙に積極的な心葉がななせと最後までいっちゃう作品マダー?
389 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 21:32:54 ID:rguzfA1x
妙に積極的なななせが心葉をヤっちゃうSSマダー?
ほ
さ
上巻の「噛みつかないでください」「…ごめんなさい」
に萌え尽きた人多数。
あとがきのチビ遠子のパンチラといい、サービス旺盛な巻だった。
393 :
心葉×琴吹:2008/06/07(土) 02:40:10 ID:sdpusxqb
その日、僕は琴吹さんを家に招き、お茶菓子を用意しているところだった。
「琴吹さんミルクティーでよかったかな?」
「う、うん。ありがとう。」
カップを受け取る拍子にワンピースの胸元が空いて、わずかに胸の谷間が覗く。
「・・・・・・・・・・・・・」
・・・すごいな。前からスタイルがいいとは思ってたけれど、ここまでとは。
・・・D・・・いや、Eはあるか?淡いオレンジに白のレースか・・・
「・・・井上?どうしたの?」
琴吹さんの視線が上を向き、ある一点で止まる。
「・・・ああ、勃っちゃったみたいだね」
「た、たった・・・?」
「うん。琴吹さんの胸があまりに大きくてやわらかそうだったんでつい・・・ね」
その言葉の意味するところを理解したのか、琴吹さんの顔が真っ赤に染まり、胸元をとっさに押さえる。
しかし、押さえた手のカタチに胸がゆがむのもまた魅力的だ。
「大丈夫。一度出せばすぐ治まるから、気にしないで。その辺にある本なら好きに読んでてくれていいから、適当にくつろいでて」
そういって、落ち着いてトイレへと向かう。
「ま、待って井上・・・」
「どうしたの?琴吹さん。」
部屋を出ようとドアノブに手をかけたところで呼び止められる。早く鎮めないと結構つらいんだけどな。
「あの、井上のがそうなっちゃったのって私のせいなんだよね・・・?」
「・・・まあ、そうだね。やわらかいし、大きいし」
「そ、そっか」
「さっきは大丈夫って言ったけど、ここまで勃起してると結構つらいんだ。もう、行ってもいいかな?10分くらいで戻るから。」
「ば、バカ!何言ってるのよ!」
「いや、でもこれは一度出さないと治まらないよ。せっかく家に来てくれたのにほったらかして申し訳ないとは思うんだけど」
「そうじゃなくてっ!・・・あたしが、してあげるって言ってるの・・・」
琴吹さんはこれ以上ないくらい顔を真っ赤にして、最後のほうは小声でうつむいてしまった。
「琴吹さんが?胸でしてくれるっていうの!?」
「・・・え?む、胸・・・?」
「ありがとう、琴吹さんがそんなに僕のことを思っていてくれたなんて・・・」
ベルトをはずし、ファスナーを下ろして、灼けるようにたぎる剛直を取り出す。
「ひゃっ・・・!?」
「大丈夫、怖くないよ。ほら、触ってみて」
恐る恐る伸ばされた指先が裏スジに触れる。
「あ、熱い・・・」
「琴吹さんの指は白くてすべすべしててすごく綺麗だね。感動的だよ」
まさに白魚のようなという表現をしたくなるような手触りだ。垂れた先走りが指先をぬらして実に淫猥だ。
「こ、こんなに熱くなって大丈夫なの?それに、何かぬるって・・・」
「うん、琴吹さんに触れてもらって喜んでいる証拠だからね。胸ではさまれでもしたらもっと出るはずだよ。」
「・・・はさむ、胸で・・・」
少しためらうようなそぶりを見せた後、ゆっくりとワンピースのボタンをはずしていく。
ひとつひとつ手惑いながら衣服をはだけていく様が情欲をそそる。
「やだ、恥ずかしい・・・」
そういいながらブラを下方へずらし、とうとう琴吹さんの豊かな乳房があらわとなる。
下着から開放された乳房はふるふると振るえ、よりいっそう大きく見えた。
そのふくらみの真ん中にさくらんぼのようなつつましくもつんと立った乳首。
琴吹さんの恥らう様子ををまじまじと観察しているうちに、自然と胸に手が伸びていた。
394 :
心葉×琴吹:2008/06/07(土) 02:59:34 ID:sdpusxqb
「や・・・ぁあっ」
指先にたぷたぷと小気味よい感触が伝わる。
手を動かすたびに形のよいふくらみがみだらに形を変え、揺れ続ける。
「っ・・・あ・・・ふっ・・・んくっ・・・井上ぇ・・・」
琴吹さんが切なそうな声を上げる。
こんな声を聞いていたらいつ出てもおかしくないな・・・。
緊張していた琴吹さんの身体からこわばりが抜けるのを確認すると胸から手を離す。
「はぁ、はぁっ・・・、井上?」
呼吸を荒くしながら瞳を潤ませ、どうしてといった表情を浮かべる。
「胸を揉みしだかれて、身悶える琴吹さんを見ていたいのはやまやまなんだけど、・・・そろそろこっちのほうが限界みたいだ」
わざと肉棒を必要以上にビクンビクンと震わせ、限界をアピールする。
「っ・・・!あ、・・・うん。ほ、ほんとに苦しそう。早く楽にしてあげないと・・・」
その動きにどこかおびえるような琴吹さんの表情が嗜虐をそそる。
「それじゃあ、するね・・・?」
赤黒く晴れ上がったものが脈動する様を見て覚悟を決めたのか、二つのふくらみをそっと剛直に沿わせる。
「う、うわぁ・・・っ」
柔らかな二つの塊に亀頭が包み込まれ腰がビクッと震える。
いきり立った肉棒の形に合わせて琴吹さんのつきたてのおもちのような胸が形を変える。
「井上の、私の胸の中ですごいどくどく脈打ってる・・・」
ほほを上気させ、うわごとのようにつぶやく。
「うん、琴吹さんの胸もすごい脈打ってるね。振動がペニスに伝わってすごく気持ちいいよ」
先端からあふれる先走りが潤滑油の役割を果たし、ぬるっとすべるように胸が男根を擦る。
そうして胸の谷間から亀頭が顔を覗かせた。
「は、恥ずかしくて、死んじゃいそう・・・」
よっぽど恥ずかしかったのか琴吹さんは目をつぶり動きを止めてしまった。
もう一度ビクンビクンとペニスを震わせてみるが、琴吹さんは目を開こうとはしない。
そこで、こちらから腰を動かし、男根を胸にこすりつける。
じゅっ、じゅぶっという音とともに琴吹さんの身体がビクビクと震える。
「ば、バカッ・・・動かしちゃだめぇ・・・」
上まで突き上げると時折先端が琴吹さんの顔や唇に触れ透明な粘液が琴吹さんにべとりと張り付く。
「琴吹さん、これ見て。真っ赤にはれ上がってるでしょ?琴吹さんにしてもらってるのがうれしくてこんなになってるんだよ。」
しゃべりながらも腰の動きは止めない。腰を引くと胸がカリに密着して柔らかな刺激が加わる。
突き上げると裏筋や鈴口が琴吹さんの顔に触れ、これまたいい刺激を与えてくれる。
琴吹さんが恐る恐る目を開き、亀頭を凝視する。
「・・・うれしいの?井上?」
子犬みたいな目で僕を見上げたずねる。
「うん。夢だったからね。琴吹さんにこうしてもらえて人生の目標の半分は達成できたような気がするよ」
一度腰の動きを止めて琴吹さんの様子を探る。
「そ、そうなんだ・・・」
そういって琴吹さんはうれしそうに目を細め少しずつ胸を上下させはじめた。
さらに、両脇から琴吹さんの手が添えられふくらみがよりいっそう密着する。
「うあぁっ・・・い、いい感じだよ。琴吹さん・・・」
「んっ・・井上の、なんだかヌルヌルしてちょっと気持ちいいかも・・・」
395 :
心葉×琴吹:2008/06/09(月) 16:30:50 ID:bcXMYPbP
「はむっ・・・んちゅ・・・」
そこへ更なるぬめりがくわえられた。琴吹さんの小さな口が先端をかぷっと咥えこんだのだ。
ただ口に含んでいるだけだが胸のゆれあわせ口内が擦れる。
時折、息が苦しくなったのか口を少し開いて空気を取り込む瞬間に下が擦れて不規則な刺激が加わる。
「琴吹さんは男の人のものを口に含むのは初めて?」
「ぷぁ・・:・あ、当たり前じゃない・・・バカ。こんなこと井上にしかできないわよ・・・」
「そっか、僕も女の人に咥えてもらうのは初めてだよ。琴吹さんだけが僕のおちんちんをしゃぶったんだ。」
「・・・あたし、だけ?」
琴吹さんがきょとんとした表情を浮かべる。
「どう?僕のおちんちんを独り占めした感想は。今、琴吹さん以外に僕のをしゃぶれる人はいないんだよ。」
「・・・し、知らないっ」
ちょっと恥ずかしがらせすぎちゃったかな?
琴吹さんはそっぽを向いてしまった。でもその双乳には僕の陰茎を挟んだままだ。
少し怒りながらも胸には僕のものを挟んでいる光景はなかなかくるものがあるな・・・
「琴吹さん。今まで誰も触れた事のないところを琴吹さんに触れてもらえたことに僕は本当に感動しているんだ。」
琴吹さんがまだ少し目を吊り上げながらもこちらに目をやる。
「そして、これから先もコレをしゃぶるのは琴吹さんであってほしい。」
「井上・・・、それって」
「これから生涯、僕のものだけをしゃぶり続けてくれないかな?」
「うん・・・。いいよ。井上の、これからもずっと、あたしだけがしゃぶってあげる・・・。」
息を乱しながら懸命に舌を動かす。
この寂れっぷりはどうしたことか
たぶん、下巻待ち状態なんじゃないかな
398 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 18:54:06 ID:cV2PwD+Y
gj
ぼくと遠子先輩、琴吹さんは文学部へ向かっている。部室の掃除をするためで、琴吹さんは手伝ってくれるという。
「あれ、遠子先輩、胸大きくなりました?」
「ななせちゃん、わかる?うれしい!これも心葉くんのおかげね」
あぁ遠子先輩、誤解を招くような発言は止めてください。
そんな遠子先輩は本当にうれしそうに微笑み、ぼくたち2人を残し先へ行ってしまった。
一方、琴吹さんはわなわなと震え、顔を真っ赤にし、うつむいた。
「えっと琴吹さん、、」
「っ最低!」
そう言うと琴吹さんは帰ってしまった。涙目だったのは僕の気のせいだろうか。
誤解を解くのは大変だ。確かに遠子先輩のぺったんこの胸を若干でも大きくしたのは、ぼくかもしれないからだ。
ある日、僕が文学室に入ると唐突に遠子先輩は立ち上り宣言した。
「心葉くん、わたしの胸が、その、あれなのは牛乳を飲んでないからよ!」
「じゃあ、飲めばいいじゃないですか」
「そうするわ。でもおやつも乳製品にすれば効果は早いと思うの」
遠子先輩は自信たっぷりに僕の方を見て言った。
「だから、今日からの三題噺のお題は乳製品に関するものよ。いや、むしろお題は牛乳だけでもいいわ!」
それから、ぼくの苦悩は始まった。
(乳製品に関する話ってなんだよ、、、)
でもぼくは、時には意地悪もしたけれど遠子先輩の言う通りにしていった。
遠子先輩にも大きくなっている実感があるらしく、うれしそうな遠子先輩を見るのがぼくもうれしかったから。
「けど琴吹さんにはますます嫌われたな」
その頃、天野遠子は部室で1人で笑っていた。
(これで、ななせちゃんは当分心葉くんに近づかないわね。この誤解を解くのは本当のことを言う訳にはいかないから、とっても大変なはず。
その間に、わたしと心葉くんの距離を近づければ、、、。私は文学少女。数学は苦手だけど、こういう計算は得意です)
「ふふふ」
こんな電波受信し書いてしまいました。短時間で描いたので、雑なところも多いと思いますが勘弁してください。
400 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 12:27:45 ID:6HjVHFmz
GJ!こんな遠子先輩もまた良し!
401 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 14:09:31 ID:fyzerulM
401
402
遠子先輩、それは牛乳はカロリー高いから、ただ単に太っny)
だから先輩はかわいいから何でもおkってことで
本スレより
FBonlineの文学少女の秘密の本棚、森ちゃんがかわええ。
そして同時にカワイソス。あの名前はさすがに、ねえ…………
名前のことを言わせれば心葉もそうだけど。女の子っぽい。
森ちゃん&反町のパロの可能性が!!!誰か頼む!!
一ヶ月前に思いついて途中からネタに困った俺が通りますよ
あの中だけでキャラ把握するのがムズイ
七夕だから小ネタできるかなーと思ったけど、この時期の心葉と周りの関係の把握が難しいね。
俺には無理だったよ。
七夕をネタ程度に書いたけど
規制が……orz
age
>>411 GJ!
6まであるのな
1と2は雰囲気が微妙にあるけど3以降は……
413 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/15(火) 01:21:42 ID:ZjvrYcpr
保守
先輩×美羽
ほしゅ
418 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 13:54:03 ID:ddYyxXb8
あ
本スレのSS、こっちで思う存分やれば制限無く続き書けるのにorz
>>340の続きはまだですか?
いい加減、風邪引きそうです。ずっと全裸で待っているので。
ほ
ななせ本多数あったんだろうか?
なぜななせに限定するッ
そうだっ遠子先輩モノがあるかもしれないだろっ
俺が遠子先輩とのコトを書いてるそばから食べちゃうので無理です。
遠子先輩を安易にきょぬーにするトーシロとか居たらやだな。
シャ○とかのきょぬーエ○土人とか見ると自分でも驚くほど拒否感沸くし。
流人「ねえカノジョ、俺とお茶しない?」
ななせ「話しかけないで急いでるんだから…」
流人「いーじゃんちょっとだけっスよ」
ななせ「やめてよ!警察呼ぶわよ!」
流人「心葉」
ななせ「・・・え・・・?」
流人「図書館、校章……」
ななせ「・・・あ、あぁん・・・ああ・・・ああああああああああ(ペタンと座り込む)」
流人「好きな男の前でパンツ…丸見え」
ななせ「ああ、あふゥッ・・・ひいいい・・ガクガク(恍惚としてよだれをたらす)」
流人「五百十円…」
ななせ「ああ・・あ・うんっ・ああ・・・ビクンビクン(よだれと涙と小水を漏らす)」
ななせ「レモンパイレモンパイ」
芥川「あんっ!ああん・・らめ・・・もうらめえ!ビクンビクン」
>>427 カオスすぎるwなんだよこの流れはwww
430 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/26(火) 06:06:30 ID:KlKRcCID
芥川wwwww
ノリノリだな、芥川www
芥川早漏杉だろwww
>>247 だめだwww
見るのが5回目でも笑えるwwww
いよいよ今日はホワイトデー。緊張していたら、僕は眠れなかった。
「行ってきます」
お母さんに声をかけ、ぼくは家を出る。
何故だろう。徹夜明けで疲れているはずなのに、全然眠たくない。
いつもの通学路を進んで行くと、かつてぼくたちが待ち合わせていた場所に、琴吹さんが俯いたまま佇んでいた。
「琴吹さん」
ぼくは声をかける。
「あ……」
琴吹さんは少し不意をつかれた様子だったが、すぐに弱々しく微笑んだ。
「おはよう、琴吹さん」
「おはよう、井上。……今日は何の日か覚えてるよね」
「その事なんだけどさ……」
言いかけて僕はふと、琴吹さんがやつれている事に気が付いた。
遅すぎた如月の木枯らしがぼくたちを包み込み、二人の間に沈黙が流れる。
「……わかってたから」
「へ?」
突然琴吹さんが呟いた。
「あたし……わかってたんだ。井上は、あたしよりも、遠子先輩の方が好きなんだよね。あたしの事、ななせって呼べないんだよね……」
琴吹さんの瞳から、ぽろぽろと涙がこぼれる。
「違うんだ」
「違わないよ。何よりの証拠に井上は小説を書いたじゃない」
「違う」
「違わないっ!」
否定していたぼくに、琴吹さんは叫ぶ。
「井上はあたしと同情で付き合ったんだよ! 夕歌の事で傷ついたあたしが可哀相なだけだった!
本当は井上は、ずっとずっと、遠子先輩のことが――」
「ななせっ」
耐え切れなくなって思わずぼくは叫び、ななせの口唇にぼくの口唇を重ね合わせた。
僕にとって生涯初めてのキスは、柔らかいいちごの味がした。
数秒ほどだっただろうか。
口唇を離すと、ななせの顔を見た。彼女の頬は林檎の様に朱色に染まっている。
「最初は……」
ぼくは少し言い澱む。でも、本当の気持ちを、ぼくのななせに対する本当の気持ちを、伝えなきゃ。
「最初は、ぼくはななせに、嫌われてると思ってた。いつもむすっとしててぼくを睨んでたし。
昔のぼくを知ってると聞いた時は、正直驚いたけどね。
それから、水戸さんの事や、美羽の事で、ぼくはななせに惹かれていった。
そしてこの間ぼくに『書かなくていい』って言ってくれた時、ぼくはすごく救われたんだ。
でも、いつまでもななせに頼っているわけにはいかない。自分に勝たなきゃ。
そう思って、この小説を書いたんだ。
だってななせは――ぼくが守らなきゃいけないんだから。
だから、今はっきりと言わせて下さい。
井上心葉は、琴吹ななせのことを、愛しています。ずっと……これからもずっと……死ぬまで……」
いつの間にか、ななせの涙が大粒のものに変わっていた。
「ななせ……」
ぼくは呟く。
「バカ……バカバカバカ!」
ななせは涙声で叫んだ。
「井上って本当にバカだよ……流されやすくて、好きな人のことをずっと引きずって。
あたし本当になんでこんな人好きになっちゃったんだろうって本気で思った。
何度も、何度も。けどね……それでもあたしも、井上が……」
ななせは微笑みを浮かべる。
「井上の事が、大好きだから」
ぼくたちは、体を重ね合わせた。
「勢いでここまで来ちゃったんだけど……」
そう言いながらななせは、頬を赤く染めてうつむく。
再び沈黙が流れる。
このままじゃいけない!
そう思ったぼくは、無理矢理話題を作る。
「あのさ、ななせ」
「な、何?」
「……ラブホテル入ったことある?」
「なっ、なぁっ! あ、有るわけないでしょっ!」
顔を真っ赤にしてななせは怒る。
そんな一つ一つの仕草も、今のぼくにはとても可愛らしく見えた。
「あのさ……」
ななせが僕に呟く。
「優しく……してね」
そう言いながら服を脱いで行く。
もつれあうかの様に、ぼくは華奢なななせの体に覆いかぶさった。
そしてそのままぼくは、ななせの秘裂をまさぐる。
「痛っ」
口唇を噛むななせ。
「ご、ごめん、大丈夫?」
「う、うん、平気だよ……くうっ」
ななせは痛みに堪えるため、目を背ける。
「ごめんね、下手くそで」
手を止めて、ぼくは謝った。
「ううん、そんな事無いよ。あ、自信が無いなら……」
と、言いかけてななせは言い澱む。
「無いなら?」
「あ、その……おっぱいの方が……いいかも」
恥ずかしげにななせは言った。
「あ、そうなんだ。よく知ってるね」
「ち、違うのっ! ただ雑誌によく書いてあるだけで……ひゃっ」
言い終わる前にななせの乳首を舐める。
「あっ……ふん……なぁっ」
ぴょこんと飛び出した乳首を舌で転がすと、ななせはかわいらしい声を上げた。
さらにぼくは唾液にまみれた本体を揉む。
「ななせのおっぱい……大きくて綺麗だね」
「そ、そんな事はっきり言わないでよバカっ……あぁん」
ななせは耳まで真っ赤になっている。
実際、ななせの乳は、柔らかいのもあるけど、弾むような手応えがした。
「あのさ、井上……今度は井上が気持ち良くなる番だよ」
ななせはしゃがみ込み、ぼくのペニスをぺろぺろと舐める。
ちゅぷっ、ちゅぷっと淫らな音が奏でられている。
「むぅっ、あむぅっ、ひ、ひもひいい?」
「うん、気持ちいいよ」
ぼくは答えた。
実際、無茶苦茶気持ちいい。必死でこらえてるけど、出てしまうかもしれない。
「ななせ……ぼくもう……」
するとななせは舌の動きを止めた。
「じゃあ、あ、あたしのヴァージンを、貰ってください……」
そう呟いて。
「いくよ」
ぼくは告げる。
「うん……」
ななせはそれに答えて頷く。
互いの距離はほんの数センチ。
ぼくはななせの脚を肩にかつぎ、その間にビンビンになった肉棒を突き立てる。
ところが、どうやらななせの中はまだ潤ってなかったみたいだった。
でもその状態でぼくは一気に腰を突き進める。
「ぐうぅっ」
ななせの身体を業火が貫き、ななせは呻き声をあげ背骨をしならせる。
「ごめん、大丈夫?」
ぼくは抜こうとする。
「ぬ、抜かないで! 続けて! あたしは大丈夫だから……うぐっ!」
しかしななせは涙ながらにそう懇願した。
ぼくは彼女の願いを聞くかのように、根元まで埋没させ、腰を動かす。
「あぐぅっ、はあぁっ、ひゃん、あ、あたし、井上と繋がってるのぉっ!」
ななせは歯を食いしばって、必死に破瓜の痛みに耐えている。
ぼくはそんなななせが心から愛しく思えた。
「ぐぅっ、はぁっ、ああん」
やがて、二人にも限界がやってきた。
「な、ななせ、もうダメ、ぼく、出そう」
「いいよ! 出して! あたしの中に出してぇっ! 井上を愛してるからぁっ!」
その言葉は、ぼくの中の何かを弾けさせた。そして、
「い、行くよ……出るっ!ああっ出るっ!」
「ああああああん!いくうううう!」
ぼくはななせの中に熱いたぎりを弾けさせた。
「学校……サボっちゃったね……」
ラブホテルから出た直後、ぼくたちは公園のベンチに腰掛けていた。
「あのさ、ななせ」
僕は唐突に切り出す。
ちゃんと言わなければいけない。
「……何?」
「終業式の日、遠子先輩に、小説を渡してくるよ」
「……」
ななせは黙ってしまうが、少し怒った表情を見せる。
「あ、勘違いしないで。ぼくはななせが好きだから」
「わかってる」
唇を尖らせて、ぼくを睨みながら言う。
「えっと、じゃあなんで怒ってるの」
「前にも言ったよね、あたし嫉妬深いって」
「うっ」
芥川くんの家での出来事がフラッシュバックする。
僕は殴られることを覚悟した。
「でも……」
ななせは続ける。
「ずっと一緒にいてくれるなら、水に流してあげるから」
頬を朱色に染めながら、ぼくに告げる。
ぼくは何故かどうしようもなくなってしまって、
「好きだっ!ななせ」
と叫びながらななせを抱きしめた。
「い、井上、そんな、人前で……」
とななせは言う。
もちろんこの時間だから、その場には誰も居ない。
ただ春の暖かい風が、そっとぼくたちを祝福してくれていたのかもしれない。
うひょー ななせ派的にはGJすぎるぅー!
<妄想のななせエンド>
(またやられた……)
塩入りシュークリームのしょっぱい味が口いっぱいに広がる。
送ってきたのはもちろん遠子先輩だ。
あの日、ぼくはななせとの幸せな未来を選んだ。
ただし、小説は破らずななせに預かってもらった。
ぼくが死んだ後に出版社に渡してもらうことになっている。
遠子先輩もそれで納得してくれた……はずだったんだけど。
どういうわけか、身の危険を感じることが異常に多くなった。
「先輩はぼくに早くに死んでほしいんですか?」
問い詰めても、先輩は笑っているだけで否定も肯定もしなかった。
しかたがないので、ぼくはいま新しい小説を少しずつ書き溜めている。
それ以来、露骨に危険なことは起きていない。
かわりに、この手の「警告」がときどき来るようになった。
ドアの向こうから、レモンパイの甘い香りがただよってくる。
ななせが口直しに美味しいレモンパイを焼いてくれているのだろう。
ぼくは急いで異様な味の物体を呑み込み、再びキーボードに向かった。
(……遠子先輩、そんなことしなくても小説を書き続ける約束は)
忘れません。
最近いいのが多くて嬉しいなぁ
ちょっと上に行くとどうしても笑ってしまうけどw
441 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 01:15:57 ID:FBn/OlV2
本スレで、続編小説を書くと言った者なんだが、プロローグと第一章序盤を書き上げたので貼ってみる
かなーり長くなってしまってるが、あしからず
留意点としては
琴吹 ななせがパリに赴いた次の日からが舞台
美月さんの文調に極力合わせたつもりですが、自分の無文才の為駄文と化しているかも
参考小説と、伏線も一応は用意(原作よりチープでゴメンナサイ)
何度か読み直して矛盾は少ないようにしたけれど、限界あります(・ω・;)
その他、序盤の登場人物に関しては
天野 遠子 心葉との関係は親密にはなっているが、それほど以前と変わっていない
井上 心葉 六年の歳月で、遠子への恋愛感情は落ち着き、以前のような関係に
琴吹 ななせ 外では心葉の事を吹っ切れたと告白しているが、世話を焼いたり、実はまだ気にはしている
臣 志郎 ストーリーの関係上、ノーコメントで(汗)
非常にスローペースな更新になると思いますが、ご了承下さい
プロローグ ●自己紹介代わりの回想
六年間が、費やしたこと
ここは歌姫の楽園。 そう、夕歌は言った。
あの頃のあたしには、その気持ちはわからなかった。
けれど、今はわかる気がする。
大勢の観客の中で、二人は真っ白な光に包まれて綺麗な歌声を振り撒いたり、天
使のような神聖な音楽を耳の奥に送ってきたり、つむがれる一つ一つの言葉を詞
に変えて、あたし達のもとへと届けてくれる。
きっと二人は天使で、飛ぼうと思えばすぐに天国へといけるのかもしれない。
夕歌と、臣なら。
とても澄んだ声で、 あたしを応援してくれた二人。
あたしの気持ち、悩み、願い。色んなことを知って、共感してくれた。
けれどあたしは、二人の事をどれだけ知っていたのだろう。
二人はどれだけ苦しんで、辛い思いをして、あたしに笑いかけてくれていたんだ
ろう。
あたしの日々は、六年前にガラリと変わった。
夕歌は翼の天使になって、臣は歌の天使になった。
そして、井上からたくさんの勇気をもらって、…たくさん泣いた。
全部、今のあたしにとって必要だったこと。
大切だったこと。
23歳の7月。
あたしはごく普通に会社へ通い、夕歌の好きだった歌を聞きながら家に帰り、休
みの日には『美女と野獣』を聞きながら、井上の小説が連載された雑誌を、ゆっ
くりと読む。
そして今は、黄昏時のパリの劇場で、歌の天使が出てくるのを待っている。
臣の晴れ姿を目に焼き付けて、帰ったら井上にたくさん話して聞かせよう。
あっちはまだお昼だから、公演が終わってから国際電話でかけるのがいいかもし
れない。
今日も執筆で夜更かしするだろうから、早く寝るように念を押しておこう。
天使が歌声を奏でるのは、もうすぐ。
文学少女と暁の街の最終歌(ラストオペラ)
一章 天使から作家へ
「心葉くん、すごく言いにくいのだけれど、ここはもっとこう、シンプルな感動
がいると思うわ。そう、斉藤洋の『先生の入院』のような、プレーンな酸っぱさ
のグレープフルーツを食べている感じに」
書き上げた三題噺をくわえながら、遠子先輩が神妙な顔つきになる。
随分最近の本を話にもってきたけど、大学にいる間にで「味」の好みが変わったのだろうか。
「夕方の河原で、茜に染まった清流を、両手ですくって喉を潤し、愛情の甘酸っ
ぱさを咀嚼する清らかさ!うん、葡萄とはまた違う、酸味強いグレープフルーツ
が舌をさっぱり刺激して、切ない気持ちにさせてくれるわ。あぁ、先生と生徒の強い信頼の証!
短編小説『先生の入院』の作者の斉藤洋は、平成児童文学の先駆者で、
ネコの友情を描いた『ルドルフとイッパイアッテナ』で一躍少年文学ジャンルのトップに躍り出るの。
登場人物の内面を、シリアスかつコミカルに捉えた彼の作品は、恋の甘さとはまた違う、愛情の美味しさがあるのよ」
ぼくは、執筆中の小説の印刷原稿をテーブルの端によけて、遠子先輩のおやつの
三題噺を書いていた。
昨日、白いマフラーを巻いて、鮭をくわえた熊の前で再開した感動もつかの間、
早速と言うか、空腹だったらしい遠子先輩に「北海道」、「文学少女」、「東大」
で書いてと頼まれたのだが、案の定、
「に、苦いっ!舌がしびれて、鼻がツーンとして、ワサビを食べてるみたい。文
学少女が東大足切りで、北海道大学も足切りで、高卒でひきこもりなんて、苦す
ぎよ、心葉くん」
と言われたので、今日は加減して作ったら、薄味にし過ぎてしまったらしい。
ぼくは、学校に行った妹が作り置きをしていたレモンパイを口に含みながら、冷
静に言った。
「昨日のお題が余りにも濃すぎたので、今日は薄くしたんです。それよりも遠子
先輩。ぼく、そろそろ仕事に取りかかりたいんですが」
なんでぼく、今さら三題噺なんて書いているんだろうか。
24にもなって『おやつ』をねだってくる女の人は聞いたことがない。
遠子先輩は、ぼくの小説担当者兼添削係で、物語を食べる妖怪だ。
本などに書かれた文字や印刷された文を美味しそうに食べ、毎回のように文学知識を披露する。
毎回と言っても、昨日までは六年長期の中断期間だったけれど。
昨日『妖怪』って言ったら、相変わらず頬をふくらませて、
「断じて妖怪じゃないです!わたしは、この世の全ての物語を、食べちゃうほど
愛しているた・だ・の『文学少女』です」
と反論してきた。
正直、もう『少女』って年齢じゃないと思うけど。
以前のトレードマークだった、腰まで届くくらいの細く長い三つ編みは、
さらりとストレートに伸ばされていて、黒い澄んだ瞳と顔立ちのほうは以前と少しも変
わっていない。
ついでに言えば、凹凸のないスレンダーな体つきも余り成長の様子が見られない。
一見は上品そうなお嬢さんなのに、食いしん坊でおしゃべりなところも以前のま
まだ。
三題噺をまた書かせる辺り、ぼくの担当として、別の方向へ行ってしまっている
気がする。
仕事の進み具合にひそかに不安になった時、遠子先輩が話しかけてきた。
「今頃ななせちゃんは劇場で公演を見てるくらい?昨日見送りに行ったんでしょ
う、心葉くん」
「ええ、ぼくも一緒に行きたかったんですけど、今は仕事が詰まってるし。それ
にいきなり担当の人が来るって聞いたものだから、行くに行けなかったんです」
嫌みを含んだ口調で言う。
「もぉ、そういう冷たい言い方、よくないわ。わたしに会う時は、泣いてくれる
って言ってたのに。相変わらず若者らしくないんだから」
六年という歳月は、良くも悪くも人を大人にするようで。
「若者同士の再会にちょっと涙はないなぁ、って考えを改めたんです」
「むぅ、余計なところは大人になっちゃって」
ぷんっ、と遠子先輩は横を向いた。
実際、六年前は泣くほど会いたいと願っていたけれど、昨日は穏やかに、笑顔で
遠子先輩と再会することができた。 服装が服装だった事もあって、
感動的な雰囲気にはどうしてもならなかった。
芥川くんや美羽も遠くの仕事に就いてしまったから、親しい人との別れは何度か経験している。
頻繁に連絡が来るのは琴吹さんからくらいで、よく 「締め切り大丈夫?」とか
「鍵ちゃんと閉めて寝るんだよ」とか電話で世話を焼いてくる。
家に来てべったりの妹ほどではないけれど、ぼくってそんなに生活力がないよう
に見えるんだろうか。
「それに心葉くん、わたしの事いまだに『先輩』だし、前と変わらずそっけない
し、保護者に対する尊敬が足りないと思うわ」
保護者って…。
もうお世話はかなーり間に合ってます。
「『先輩』がもう定着しちゃったんです。急には変えられません。それより、
仕事が切羽詰まってるので、こっちの原稿の添削、お願いします。くれぐれも食べないように」
ワープロで印刷した原稿用紙の束を、遠子先輩の細い腕に乗せる。
しばらくむっつりしていた遠子先輩だったが、仕事モードに変身したのか、
じきに原稿をペラペラとめくり、一心不乱に集中して読み始めた。
そんな様子を、ぼくは穏やかな目で見つめ、続きの執筆に取りかかる。
いつかの日常だった風景。
ここは狭くて埃まみれの、あの頃の懐かしい部室じゃないけれど。
今はもう、琴吹さんから勇気をもらい、美羽から叱咤激励され、遠子先輩と幼い
キスをした日々ではないけれど。
この平穏が、今のぼくにはとても心地よく感じられた。
けれど、遠子先輩が、いわゆる『非日常』を運んでくるのも自然の道理で。
ポケットに入れてある携帯から、『美女と野獣』のメロディが流れた時、ぼくは
少なからずわかっていた。
ああ、きっと、また物語が始まるんだ、と。
いいじゃないですか 続きwktkして待ってます
レモンパイ食べながら待ってます。
上の小説書きですが
あくまで遠子先輩と心葉は「先輩後輩以上恋人未満」な関係からスタートなので、本編でななせ派だった人もよかったらこれから読んでくだせう
ななせ派だけどこういう感じならありだと思います。
変な話このはは先輩に依存してる感じでずるずるってのはあるけど、一応自立して
先輩とやっていけてるのである種原作の目的も達成してるかな、と。
今までのなかで最高傑作が来る予感。
エロは入れないでくれると個人的にはうれしいです。
452 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 21:22:08 ID:QbWSGHS9
>>451 全く純粋な後日談たが、やっぱスレ違いなんかね?
誤字スマソ
普通の続き小説ですぜ。その為『文学少女と暁の街の最終歌』ってタイトルで書いてます
455 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/02(火) 03:43:05 ID:5XKe7BY0 BE:960922548-2BP(0)
GJだよ、GJ!
456 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/04(木) 22:05:39 ID:n7J3Vp2b
続きまだー?
>>456 スマソ、あんまり連レスはよくないかと思ったんだ
三章までできてるが、手直し中です
おいおい、職人の少ないこの現状で催促なんぞすなすなw
まぁ続きが詠みたくなる気持ちはよく分かるw
460 :
小ネタ:2008/09/05(金) 15:59:10 ID:woVGPDm4
うわぁ…、遠子先輩相変わらず胸が…。
そんなことを思っていると、表情にでてしまったのだろうか、遠子先輩は急に怒り始めた。
「心葉くん、人の胸を見ながらどうしてそんな顔するの! 好きな女の子の胸を見て、どうして寂しそうな顔するのよ!」
「いや、だって先輩の胸…」
「違うの! 私は…えと…違うんだから!…えと…。そう! スレンダー! ちょっとスレンダーなだけなのよ! スレンダーなだけなんだから!」
腕をわちゃわちゃと動かし、顔を真っ赤にしながらスレンダーなだけだと連呼する遠子先輩。
そんなに、小さいことを認めたくありませんか…。そんなことを思いながらも、可愛い過ぎるその動きに小さく微笑んでしまう。
「もー、どうして笑っているの! 心葉くんなんて知らないっ!」
頬を膨らませて、ぷいと横を向いてしまった遠子先輩。その仕草の可愛さについ優しく抱きしめる。
「ふぇ…、えと、心葉くん?」
呆けた声を出す遠子先輩。その声に心葉の嗜虐心がくすぐられた。
「遠子先輩、胸って揉むと大きくなるらしいですよ? だから僕が、遠子先輩の胸、大きくしてあげますよ。」
そう耳元で囁く。すると遠子先輩は、首まで真っ赤にしながら抱きつき返し、
「……うん、よろしくね。心葉くん。」
と囁き返してきた―――。
うん。ごめんなさい。
ただ、スレンダーなだけだって一生懸命言い訳する遠子先輩が書いてみたかっただけなんだ。
お目汚し失礼。
繋ぎにもならん!スマン。
その光景が目にうかんだw
乙
乙
すばらしいじゃないか。
乙
これはこれですばらしい。
>>445の続き貼ります、一章最後まで。
あんまり連レスするのも悪いので、次は完成した後にどこかのサイトに張ろうと思ってます(´д⊂)
夏休み明けに大学で、国文考察のレポート提出があるので進みは遅くなりますが、ちゃんと完成させますze
駄文なので、どうか期待をせずに(つд∩)
かかってきたのは、やっぱり琴吹さんの携帯からだった。
「もしもし、琴吹さん?……うん、ちゃんと聞こえてるみたい。そっちは?」
ちかちかと光っているぼくの携帯のミニディスプレイには、国際通話のマークが
小さく表示されていて、彼女が無事にあっちに着いたのだとわかる。
先月、
『パリでもしっかり繋がる携帯ってないかな?あたし、他の子みたいにそこまで携帯に詳しくなくて』
と話していたので、可愛らしい虹色のイルミネーションで光るライトピンクの携帯を画像で送ってあげたら、
次の日にはその機種で試しの電話が来て、
『やっぱり井上、相変わらずセンスないね』
と笑いながら言っていた。
琴吹さんに似合う色だと思ったんだけどな。
でも、今こうして雑音もなく普段通りに通話はできているし、本来の目的は達しているようだからよしとしよう。
ぼくの書いた印刷原稿に集中している遠子先輩は、部屋端のソファーにちょこんと座って、
視線を文字に並走させていた。
電話がきたことに少しも気付かないほど、彼女のスイッチはフルに入っているようだ。
白のワンピースに赤い薄手のカーディガンを羽織っている遠子先輩は、
ほとんどいつも制服姿だった以前よりも、より一層育ちのよいお嬢さんのように見えた。
体育座りした膝に白い頬をのせて、ぼくの原稿をめくっている様子は、
彼女の変わらない人柄を明にうかがわせる。
その光景に小さな懐かしさを感じながら、ぼくはレモンパイの最後の一切れを口に放り込んで、
書斎から静かに廊下へと出た。
「あっ…、仕事中だった?掛け直した方が、いいかな」
電話越しに、少しためらいがちな琴吹さんの声が聞こえてくる。
「ううん、気にしないで。それより体の方は平気?時差とか、パリはズレが大きいから」
隣の寝室のドアを開けて、壁にかけてある振り子時計をちらりと見やりながら、
ぼくは自分のベッドに腰掛けた。
フランスのパリは、日本と八時間近くもの時刻差があり、日本の方が早くて、
フランスの方が遅い。
この時差は、人によっては眠れなくなったり、体調を崩したりするものらしく、
長旅の疲れもあるだろうし、ぼくは少々心配していた。
「飛行機でぐっすり眠れたし、ホテルでも少し寝たから、あたしは大丈夫。
井上も、仕事頑張るのはいいけど、あんまり夜更かししちゃダメだよ」
そう、おだやかに答える琴吹さん。
正直、女の子が一人外国に行くというのは、色々と気がかりがあったのだけれど、
琴吹さんはフランス語もばっちりだし、どうやらぼくが気にすることもなさそうだ。
琴吹さんは大学で語学を専攻してから、今は国際関係の仕事に就いてOLをしてい
る。
ぼくも漠然としか知らないのだけれど、色んな国との輸出入の手続きや取り決め
の通訳をするという、いわば国と国との橋渡しみたいな仕事らしい。
それだけでもすごいのに、英語、ドイツ語、フランス語を当たり前のように話せ
て、更に今は中国語まで勉強中だとか。
ぼくは、そんな琴吹さんを尊敬せずにはいられない。
同じ23歳だっていうのに、まだまだ駆け出し小説家のぼくには、
彼女はどこか遠くの人のように感じられた。
「これからは夜更かししたくても、遠子先輩が早くに来るからできないんじゃないかな。
あの人、朝から夕方まで毎日ぼくの家に居座るつもりみたいだから」
妹の舞花に、編集担当の遠子先輩が加わって、更に明るさが増しそうなぼくの自宅兼仕事場だけれど、
小説を書くにはちょっと騒々しすぎる気がしなくもない。
特に遠子先輩は、ぼくに意味もなく持ち前の文学知識を披露してきたり、
かつての三題噺を書かせたりしてきそうなので(もう既に二回書いたけれど)、
いささか複雑な心境ではあった。
六年ぶりに会えたのはすごく嬉しいのだけれど、
ぼく、今連載物の仕事も請け負ってるんだよなぁ……。
「…そっか。会えたんだね、遠子先輩と。どうだった?前と、変わっていた?」
「髪が三つ編みじゃなくなってた事以外は、少しも変わってなかったよ。
…琴吹さんは?臣くんとは、会えたの?」
…・・・あれ?
ふと、あることに気付く。
壁の振り子時計を、ぼくはもう一度、今度はしっかりと見た。
今が夕方の六時だから、あっちは朝の十時過ぎで、たしか臣くんの出ている公演
は朝九時からで……。
「ちょっと待って、琴吹さん。ひょっとして今、舞台の最中じゃないの?」
一時間半のプログラムって聞いたから、終盤も終盤、もう終わる頃じゃないか。
こんなタイミングでわざわざ電話なんて、一体どうしたんだろう。
「……あのね、やっぱり井上に知らせておいた方がいいと思って……。途中で抜
け出してきたの」
琴吹さんの声が、急に不安げに曇る。
なんだろう、その声音に、昨日空港で見送った時の彼女のような
晴れやかな元気さがない気がしたのは、ぼくの気のせいだろうか。
いつか、こんな琴吹さんの声を聞いた気がする。
悩んでいるような、辛さを隠しているような声。
「琴吹さん……?ぼくに知らせたい事って?なにか、あったの」
引っ掛かる気持ちを抑えながら、ぼくは携帯を耳に押し付けた。
あの頃ぼくはまだ高校生で、まだ琴吹さんともあまり仲が良くなくて、
遠子先輩は文芸部の部長で。
琴吹さんの友達の水戸さんが、突然いなくなって……。
電話の向こう側からの、悩むような沈黙のあと。
「……今日の舞台、臣がいなかったの。代役の人が、代わりに臣の役を演じてて・・・」
戸惑うような琴吹さんの声が耳に入ってきた時、既視感に似た妙な感覚が、ぼく
の胸を、背中を、鋭く撫でた。
◇ ◇ ◇
ななせ。
私がもし、ななせの前からいなくなっても、心配しないでください。
最近自分の歌が思うように歌えず、少し、悩んでいるだけ。
今のような歌声で聴いてもらっても、ななせが気の毒なだけかもしれない。
いつもそれが、気がかりです。
いつか天使のような声で歌えるように、必死で練習しなきゃいけない。
歌は、きっと私を幸せにしてくれる。
そう信じて。
私が頑張って歌を続けていられるのは、全部ななせのおかげ。
かつてのななせの言葉に、どれだけ救われたか分かりません。
でも、今ある平和な日常も、私にはどれだけ残っているか分からない。
私は、ファントムになってしまうだろうから。
贈り物を、作っておきます。
今の私にはこれが精一杯だけど、いつかななせに届くのを願って、私は作ります。
今ではなく、いつか、受け取って欲しい。
ななせに、見つけられるかな。
ななせの「大事なもの」を想えば、きっと見つけられるはず。
『私の二番目に好きな本』。これが、最初のヒント。
元気で、明るくて、優しいななせ。
それは、いつまでも変わらないでしょう。
ななせが幸福だといい。ななせの願いが、全部叶うといい。
じゃあ、いってきます、ななせ。
○文学少女と暁の街の最終歌(ラストオペラ) 一章〆
GJです。
ただレモンパイ=ビクンビクンにインプリンティングさせた
>>427の罪は重いと思うんだ…
>>468 GJです。毎回楽しみにしてます。
>>472 ここはエロパロである以上そういう作品を書くのは
自由なのであまり気に入らなかったとか感想なら良いかもしれませんが、
重罪はないと思います。と、マジレスするべきではないのか・・?
>>473 多分レモンパイと言う単語見るだけで笑ってしまうようになって
シリアスシーンとかでも思い出し笑いしてしまうって感じの意味じゃないか?
とマジレスしてみる。
ようやく規制解除……。
いや、あのですね、>341を書いた後、規制に巻き込まれまして。
その間に作家上が出てシチュエーションありえなくなってしまって、
もう誰も続きなんか待ってないだろうし、いいかとか思ってたんですが、
>420のような奇特な方がいらっしゃったんで、じゃあ……と思ったら
また新たな規制に巻き込まれてて。その間にななせがあんなことになってしまって……。
っていうか、私が最後まで書いてから投下すればよかったんですよね。ごめんなさい。
そんなわけで、もう>340の続きはかけませんです。
もしもまだ続きを期待している人がいたら悪いと思って、ケジメとしてご報告させていただきました。
長々と失礼しました。スルーしてください。すみません。
>>476 プロバイダどこ?
半年も規制されてたのか…カワイソス
何はともあれ
>>476さんGJでした
【俺達が望むエロパロ】
・美羽様の足コキ女王様プレイ
・遠子先輩が尋常じゃないほど過激な官能小説たべちゃったら……!
・ななせと純愛したいですby心葉
・芥川くんに(ry(注意:腐女子の要望)
・麻貴先輩と流人と竹田さんの……
あっちのが誤爆なのか誘導のためか判断しにくいなw
FBオンラインの、麻貴先輩と流人の描写されてない部分がすげえ読みたい……。
麻貴が妊娠したときスクールデイズを思い出したのは俺だけじゃない
えっと……、本スレでちょっと書いたら、エロい妄想が出たんでこっちに投下!
寸止めどころか尺止めだけど、続きはなかったりなかったり。
心葉宅で
遠「あっ、編集部に連絡しなきゃ!」
心「じゃ、貸してください。 どうせ電話かけられないんでしょう?」
遠「もうっ!心葉くんてば、馬鹿にしないで!」
カチカチ一生懸命がんばる遠子さん、次第になみだ目になる。
心『あぁ……遠子かわいすぎ』
遠「うぅ……心葉くん……(なみだ目で上目遣い)」
心『ズッギュゥゥン!』
心「遠子、携帯電話を使いこなすには、携帯電話と仲良くならなきゃ……ね?」
そういった心葉は、遠子の肩を抱き、携帯電話を取り上げた。
遠子の携帯電話はストレート、機種はI○F○B○R2である。
緑色がかわいいのだそうだ。
遠「あの……心葉くん? 仲良くって、どうやって?」
不思議そうに聞いてくる遠子、心葉はニッコリ笑うと、彼女の秘部にそれを押し上てた。
遠「ひぁっ! 心葉くん、いきなりなにするのぉ……」
なみだ目のまま、不安げに見上げてくる遠子。
心「こうするんですよ?」
またもニッコリと微笑むと、心葉は自分の携帯電話を取り出し、遠子の携帯電話に発信した。
ブブブ――
振動を始める携帯電話。それを、遠子の陰核に押し当てる。
遠「ひあぁぁん……っ!心葉くぅん……いやぁぁ」
目に涙を浮かべながら、必死で心葉の腕をそこから離そうとする遠子。
しかしどうあがいても力は心葉の方が上である。
心「どう遠子、なかよくなれそう?」
遠「だめぇ……そんな、ひゃうん! 動かしちゃだめぇ……」
次第に熱っぽい目をする遠子、そんな顔をみて、僕のモノも既にいきり立っている。
遠子の隣で、自分のモノを取り出し、
心「遠子、自分だけキモチ良くなるなんてこと、ありませんよね?」
そう言って、彼女の手をそこに導いた――
みんな!がんばれ!
エロは明日への活力だぜ!
484 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/16(火) 10:50:15 ID:34NMR+zq
w
今日最終巻読み終わった
流人と姫関連のカプは想像つかなかった
それにしても、遠子、ななせ、美羽、紗代、舞花→心葉か
無自覚のハーレム、修羅場形成しやがって
____
/ \ /\ キリッ
. / (ー) (ー)\
/ ⌒(__人__)⌒ \ <だって、オレは、須和拓海の生まれ変わりだから。
| |r┬-| | オレには前世の記憶があります。
\ `ー'´ / ぜーんぶ覚えてます。
・・・・・・m9(^Д^)
ミウ「あ、マグカップ、落っことしちゃった。――あーあ、足がびちょびちょだ。
コノハ、掃除してよ。私、足がまだよく動かないんだ」
心葉「いいよ。……ほら、キレイになったよ。あっ、ねぇ、何で足を突き出すのさ?」
ミウ「だって、足も濡れちゃったんだもの。キレイにしてよ。ああん、雑巾じゃ駄目、汚れちゃうじゃない」
心葉「じゃあ、何を使うの?」
ミウ「ふふふ、そのお口は、何のためにあるのかな?」
心葉「……!」
ミウ「早くキレイにして、コノハ」
心葉「……こう、で良いのかな?」
ミウ「うん、上手ね。とってもキモチ良いよ。コノハは良い子だ」
あっ! おっきくなってきたからちょっと後に続かせてもらうぜ!
ピチャリと水音を立てながら、丁寧に指の間まで舌を這わせる心葉。
その目は、少しずつ熱を帯びているように感じた。
ミウ「ねぇコノハ? どうして、ここはこんなに盛り上がっているの?」
そんな舐められていないほうの足で、美羽は心葉の股間を優しく撫でる。
心葉「ちょっ! 止めて美羽!」
ミウ「あら、どうしたのコノハ。 まだキレイになっていないわよ?」
心葉「だって……」
ミウ「なに?コノハ。 私の足、キレイにしてくれないの?」
嗜虐心をくすぐられる顔で見上げてくる心葉に、美羽は冷たい視線を投げる。
その顔を見て、心葉はゆっくりと足をキレイにする作業を再開した。
ミウ「ふふっ、コノハはヘンタイだね。 私の足を舐めながら、おっきくさせちゃってるんだもの」
変態紳士達の手にかかれば一寸した小ネタを提供するだけでssに仕上げてくれるな。
「ねぇ、おたく――それ、本気なの?」
肉感的な唇が、珍しく困惑の形に歪む。
だが、一方でどこか状況を楽しんでいる様に見えるのは、
さすがに“姫”と呼ばれる女、姫倉麻貴である。
「もちろん、本気ですよ。流石に、自分の家が経営する病院で、
男を取り合った相手が死んだら、少しは困りますよね」
「ほんと、血を掃除するのだって大変なのよ」
「でしょう? だから、流くんを私に下さい」
「っ――とに、困っちゃったな」
麻貴は対峙する少女を改めて眺めた。
子犬のように愛らしい。
日頃の竹田千愛は、まさにそう言う少女だった。
だが、今は違う。
どじで愛くるしいかりそめの人格は消え失せ、
替わりに己の狂気さえ冷徹に見晴るかす理性が顔を見せている。
そして今、千愛は切れ味の良さそうなカッターを手に、己の頸動脈の上に当てて、
「流くんを諦めてください。そうでなければ、ここで死にます」
と言っているのだ。
さっきまであれほど居た、櫻井流人の“彼女たち”は、千愛の狂気に当てられて消え失せた。
面白い見物だ、と麻貴は思った。
だが、麻貴には、彼女たちほど簡単に引けない理由があった。
麻貴のお腹には、流人の子供が居るのだった。
多分、子供のことを言えば、少しは優位に立てるんだろう。
だが、これは女と女の勝負なのだ。
子供を持ち出すのは、何かが違う。麻貴にはそう思えた。
なら、自分にはこの女に対抗できる何がある?
――無い!
彼女には、あまりに背負う物が多すぎた。
姫倉という家。当主の責任。
そして、何よりも、あの忌々しい祖父に対しての意地。
これでは、勝負をするには、あまりにも不利ではないか。
くそっ、まただ!
この少女もまた、生も死も雄々しく耐える、縛られぬ魂の持ち主なのだ。
そして私は、自由な魂が紡ぐ物語で、ただの傍観者として振る舞う他なく、
主役として生きることは望めないのか。
深いため息。
麻貴は俯いて自嘲的に笑い、そしてその笑いは、徐々に大きくなり、狂気すら孕んでいった。
「――っハァッハァッ、ああ、おかしい。
ねえ、その櫻井流人って、ろくでなしよ。人間のくずよ。まあ、多分知っていると思うけど」
「ええ、もちろん知っています。その上、お金にもだらしなくって、多分将来性もないでしょうね」
「判ったわ。その人間のクズ、おたくにあげる」
「ありがとうございます」
「でも条件があるわ。――その手で、そのクズをもう一度刺して。できる?」
「よろこんで」
千愛が、初めて笑った。
今気が付いた。
エロじゃない!
>>493 本スレではギリギリなエロが投下されまくるというのに
エロパロスレに投下されたものがエロなしとはいったいどういう(ry
だがGJ そして次はエロいのを頼みます
GJですね。
というか麻貴も流人ほどじゃないけど享楽的だよなぁw
諦めなければならない立場かそうでないかはあるけど
496 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 17:12:03 ID:uVr9cJWL
美羽はドS
でも心葉に求められればMにもなると思う
媚薬を飲ませた心葉に自分をレイプさせて心葉を追い詰める美羽でも可
それなんて家族計画?
499 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/21(火) 15:49:01 ID:kEu0Xm9f
一巻のヌードデッサンのシーンで心葉が欲情
↓
麻貴先輩に搾り取られるというのは?
美「コノハ、あたしに許してもらいたかったらね……今ここで一詩と抱き合ってみてよ」
心「ぇとその…美羽?」
美「はやくして…コノハ」
美「コノハ、あたしに許してもらいたかったらね……今ここで一詩と抱き合ってみてよ」
心「ぇとその…美羽?」
芥「はやくして…井上」
レモンパイレモンパイに続く狂気が出来そうなな流れ
だがそこで遮断するのが俺の役目!!
「……おや、少年」
ゆっくりと麻貴先輩が近づいてくる。
「つるつるといっておきながら、おたくは……女の子みたいな顔して、案外節操なしなんだね」
そう言うと、麻貴先輩は突然、僕の股間を踏みつけた。
「あぅ……っ!」
「こんな状態になっておいて、遠子には欲情しないっていう趣旨の発言はないんじゃないの?」
「麻貴センパ……やめ……っっ!!」
「おやおや、どうしようか。 やめろと口ではいう、けれどここは余計に硬くなる……」
「それは……麻貴先輩が……っ!」
グニグニと僕の股間を踏みながら、麻貴先輩は遠子先輩の方をクルリと向いた。
「遠子、どうやら少年はおたくに欲情したらしい」
「……ちがっ!」
「ほう、どこが違うのかな。 じゃあおたくのこれはどうしてこんなに硬い?」
「やめて麻貴!」
「喜ぶべきだろう遠子。 少年は遠子がつるつるでも構わないらしいからね」
「やめて、絶交するわよ!」
必死になって叫ぶ遠子先輩。その叫びを意に介さずに、麻貴先輩はゆっくりと足でズボンのファスナーを開ける。
すると、まるでソレを待ちわびていたかのように、僕の性欲が飛び出してきた。
「……なかなかいいモノを持っているようだね、少年。」
ゴメンムリ
504 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 22:19:59 ID:mLRv6RZ1
遅かったっすね、心葉さん。
僕は今でも後悔している、地下室の扉を開けてしまったことを。
そこには流人くんに辱められている琴吹さんがいた。
今でもありありと目に浮かぶ。
天野遠子先輩似のAVありませんか?
昔あがってたんだけど・・・・
506 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/29(水) 04:27:01 ID:zUb81Dbs
美羽はもう美羽様ってよぶわ
美「コノハ、あたしに許してもらいたかったらね……今ここで一詩と抱き合ってみてよ」
心「ぇとその…美羽?」
芥「らめぇ…もう、我慢できないっ…!」
六年後遠子先輩とセクロス後
(美女と野獣の着信音〜♪)
琴吹さん?
心「…はい」
琴「い、井上……あたしだけど……ななせをよろしくって言ったよな」
心「臣くん!?」
臣「別れないと、オレなにするかわかりませんよ。遠子さんのこと、めちゃくちゃにして、壊しちゃうかもしれませんよ(キリッ」
って電波受信
コノハちゃんが美羽様に前立腺を責められてイっちゃうSSはまだですか
蛍の話を書こうと思って思案したが、調教物ぐらいしか思い付かなくて諦めた
511 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 13:56:06 ID:tgZkYbKu
臣くんが心葉の声を使ってななせとテレフォンセックス……少し無理があるな
魚谷さんからの手紙を破り捨てる舞花
どっかの義妹とキャラがかぶってそうだが気のせい
来月新刊か
出番の少ない魚谷さんや美羽の出番があるといいんだが
過疎スレあげ
515 :
K・I:2008/11/27(木) 06:37:57 ID:Ba3Yt38X
僕にはT・Aという彼女がいます。
そのT・Aと週に1回〜2回くらいセクースするんですが
ひとつ気になる事があるんです・・。
セクースしてるとき彼女が「あんあん・・」とか言いますよね
でも彼女が絶頂に達してくると
「ああ、ああ〜!! ああ〜〜〜!!!
なるほどなるほど!!!ああ、ああ〜〜〜〜!!!なるほどーーーー!!!!!」
と言ってイクんです。
ジョルジュ・バタイユの本でも食したのか
本人は大真面目なようなんですが、僕はこんな彼女がダイスキーです。
なるほど?
517 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/27(木) 13:23:01 ID:mT4Edo6u
このラノ2009年ランキング1位おめ
つかマジで驚いた
ほ
美羽様はまだですか?
ミスリードと気付かずうっかりななせに感情移入し過ぎたなァー。
読み返せなくなって全巻売っちまったよ、文学少女……
本スレ見てたら
ななせがもし流人にあのまま……とか想像してしまった
ちょっと読みたいような読みたくないような・・・・・・
俺はブチ切れた心葉が鬼畜モード開眼して
流人を拘束した上にケツにバイブ突っ込んで
ハッテン場として有名な公衆トイレに「肉便器です」って張り紙貼って捨ててくるのを想像してしまったw
>>435-437を俺の中で正史として、3年に進級した後、教室内でイチャデレして周囲に砂を吐かせるバカップルになっている二人を妄想することに成功した。
なぜか心葉が(妄想内で)魔王に進化したけどそれもまたよし。
あとはその妄想を皆で共有するための文章化が必要だな
井上心葉:ホワイトデーの日、遠子先輩に原稿を手渡す。今までありがとうございました。
3年になってからもななせ、芥川、森ちゃんと同じクラス。
作家復帰を果たし、学業と両立させる。正体はバラしてはいないが、特に隠してもいない。
遠子に見せていた意地悪な部分、がななせにたいしては急激に進化する。
ななせを傷つけずに泣かすのが生きがい。
自宅とは別に仕事場を借りるようになり、ななせとの愛の巣としても使用。
琴吹ななせ:見事想いを実らせ、心葉と相思相愛の中に。
3年になってからは、文芸部に入部し、教室、部室、仕事場を問わずに無自覚にイチャつく。
その姿にクラスメイトは男女問わず悶える。
見事なまでのいじられ体質になり、心葉、森ちゃん、美羽の玩具。
いつもこの3人のせいで涙目になる。
美羽とはアレ以来親友となる。
芥川一詩:3年になり、美羽と付き合い始める。
天然ボケな部分がやたら発覚。世界の中心が美羽となる。
心葉の玩具2号。とにかく美羽絡みで、翻弄される。
朝倉美羽:芥川と付き合うようになり、リハビリに励みながらも前向きに生きる。
たまに芥川のことでコノハに電話で相談したりする。
電話のトラウマは完治とはいえないが親しい人からの電話は凄く楽しみになる。
たまにななせの泣き言も聞く。
ちなみに心葉は美羽との電話の最中、なんとなくそわそわしているななせを横目で見ることをこの上なく楽しんでいる。
天野遠子:卒業式の日、心葉に告白するも玉砕。北海道でマフラーの似合う男性を探す日々。
とはいえ心葉のことは吹っ切っていて、純粋に作家として応援している。
たまにななせの相談に乗ったりもする。
やはりななせは玩具。
割と頻繁に本州に帰ってきている。
まあこんな感じで妄想。
文章化は俺の力じゃきつい。というよりここまで考えた自分に若干ひいた。
うん、お前馬鹿だろう。
……畜生、見てえ。
上の設定生かして先輩から心葉に手紙送ろうとしたらどうしても恋文になってしまうのでやめた
ななせ派の職人お願いします
「…ん」
「あ、ななせ起きた?」
「…心葉?あ、おはよう〜」
「おはよう、ななせ。そろそろ起きたほうがいいかなと思って」
「ん〜ありがと。今何時〜」
「11時30分。ずいぶんと今日はお寝坊さんだね」
「え〜ごめん!朝ごはんとk」
「…井上、琴吹。ここは教室内で、今は授業中だ。そういう会話は自重した方がいいと思う」
ななせ、即座に覚醒→超赤面
心葉超いい笑顔
クラスメイト超悶絶(芥川除く)
「井上くん、琴吹さん。授業が終わったらそろって職員室に来なさい」
担任も超いい笑顔で呼び出し。
という夢を見たい。
コラボを読んで以来、コノハと書いてあるときは女装心葉と読んでしまう。
その状態で、挿話集p176を読むと、
……コノハは愛玩用の小型犬……
そういう風に、あたしがしつけた。
Sな美羽様に、Mで愛玩用のコノハちゃん(女性用下着のみの状態)。
擬似レズ状態で、どんな風なしつけがなされているのかを想像してしまう自分は、
相当どこかがおかしいのだろうw
最新刊を読んで、あまりにななせの扱いが相変わらずアレなので、妄想の言語化に挑むことにしました。
エロは一応無しです。
原作ラスト前後を改変した、俺なりのななせルートです。
先に謝っておきますが遠子先輩派はおろかななせ派の方々もごめんなさい。
アナザーホワイトデー
漸くにして今までのことに決着がつけられた。
今度こそもう迷わない。
自分の弱さには逃げない。
部室を出て、向かう先は一つ。
彼女のいる場所だ!
「ごめんね、待たせちゃって」
蹲る彼女に呼びかけた。
彼女がぼくと遠子先輩のやり取りを聞いていたことはわかっていた。
そしてその後逃げ出したことも。
なにもいくら人がいない場所を探していたとしても、この図書館の地下室を選ばなくてもいい筈なんだけど。
「あの…」
「ダメっ!」
遮るように、彼女は拒絶した。
「…ダメだよ、井上。こんなところにいちゃ。遠子先輩を追っかけないと」
彼女は虚ろな眼でこちらを見ずに、呟く様に言った。
ああ、一体ぼくは何度彼女を傷つければ気がすむのだろう。
何度も傷つけたくないと思っていたのに。
−でも今日で最後にする。
「ぼくは君にずっと嘘をついていた。本当は遠子先輩はただの先輩なんかじゃなかった。ぼくを今日まで支えてくれた人で、遠子先輩はぼくにとって本当に大切な人なんだ」
「…そうだよね。本当は気付いてた。遠子先輩が井上を好きなことも。井上のことを本当に誰よりもわかっているのは遠子先輩だってことも」
「ずっと、そのことから逃げていた。遠子先輩が自分にとってどういう人なのか。そして自分と向き合うことからも」
「…だ、だっ、たら、すぐ、遠子先輩を、追いかけなさいよ…っ!!なんで遠子先輩の告白を断ったのっ!!」
それはだって…
「ぼくが好きなのはななせのことだから」
思えば、付き合い始めてからも、一度も好きだと言ったことはなかった。
自分からも、遠子先輩からも、ななせからもずっと逃げ続けてきたから。
自分がどういう気持ちでいたのか、全然向き合わなかったから。
「なんでよ…あたし井上の気持ち全然わからなかったんだよ!小説だって井上は書いたじゃないっっ!!」
「うん、あの時ななせがもう書かなくてもいいって、言ってくれたとき、すごく嬉しかった。本当に救われたんだ」
ぼくがそういうとななせはまた俯き、力無く呟くように言葉を紡ぎだした。
「…違うよ、あ、あたしはあの時、井上のことを考えて言ったんじゃないんだ。あたしは実はあの時嬉しかったんだ。
井上を…縛ってるものは…小説だと思ってたから。井上が小説から離れれば、遠子先輩や、朝倉さんとつながる縁が切れると思ってたから。あたしだけを見てくれるようになると思ったから!」
「…うん。実は気付いてた。あの時初めて、ななせは自分の為に動いたよね」
−病院でぼくが暴言を吐いたとき
−長い間雨に打たれながら、ぼくに謝りに来たとき
−親友がいなくなったとき
−そして、美羽と立ち向かったとき
ずっと誰かのために動き、傷ついていたななせが初めてと言ってもいいほど自分のために言った言葉。
その時になってようやく気付いた、ぼくがどれだけななせに好かれていて、そしてななせのことを好きだったか。
だから決めた。
ちゃんと向き合うことを。
遠子先輩と、そして作家としての自分と。
「…それだけじゃない。井上が…また小説を書き始めてたから、頭がおかしくなりそうで、書いてる小説に火をつけたいって思った!
遠子先輩が悪いんだって思った!遠子先輩なんていなくなっちゃえばいい!て思った!
今日、井上が教室に来ないで直接部室に向かったってわかったとき、気付いたの。
…あたしはあのときの朝倉さんと同じだって」
ぼくの方に向かって、いつもより強く、涙をこらえるように捲くし立てた。
「あの時、あれだけ偉そうに朝倉さんに言ったのにね。あたしは自分勝手に井上を縛ろうとした、だからダメなんだよ、あ、あたしのこと好きだなんて言っちゃ…遠子先輩じゃないとダメだったんだよ、あたしなん…っ!」
もうこれ以上ななせを傷つけたくなかった。
だからななせが自分をこれ以上傷つけないように、口を塞いだ。
「ぼくはななせじゃないとダメなんだ」
そう言ってぼくはななせを抱きしめた。
もう逃げない、だから今こそ想いをぶつけなくちゃ。
「ぼくはななせが好きだ。不器用だけどまっすぐで優しいところが好きだ。照れるとすぐ赤くなってバレバレの嘘をつくところも好きだ。
ぼくのことを自分が傷ついてでも助けてくれたことが嬉しかった」
ななせが自分を傷つける暇なんてもう与えない。
「ななせがぼくの為に作ってくれたお菓子はどれも絶品だった。校章や本代を保管していてくれたことを知ったときは正直嬉しい以上に恥ずかしかった。
それにななせはプロモーションも最高だ。実は写真部の隠し撮り写真はネガごと全部買い取ってるし、是非ともそのおっぱいは揉みしだきたいと思ってる!」
「ちょ、ちょっとバカ、何言って…」
「そうやって照れながら怒る所も可愛い」
ななせを抱きしめていた手を離し、お互いが正面を、ちゃんと向き合えるようにした。
「もう二度とななせを傷つけたりしない。ななせとのデートは地球が滅亡しようともうすっぽかさない。
ホワイトデーのお返しは情けないことに用意できてないけど、必ずななせが望むものをあげる」
「で、でもあたし、井上のこと」
「まだわかってないと思ってるなら、これからわかっていってほしい。ぼくももっとななせのことをわかりたい。
今のままじゃ全然足りない。だから、この先何年、何十年かかったとしてもお互いにわかり合いたい」
自分でも凄いことを言っているという自覚はある。ほとんどプロポーズだし、プロポーズのつもりだ。
「だから、ななせ。今まで散々、傷つけておいて勝手な言い分だとは思うけれど」
本当に勝手な言い分だとは思うけれど
「ぼくのそばにいてくれないか」
…うん、もうプロポーズだ。
「あ、あたし…」
「ああ、悪いけど返事はハイかイエスにしてくれないか」
その時ぼくの目の前にいたのは、涙で顔をぐしゃぐしゃにして、真っ赤にしながらも、
世界で一番可愛い笑顔を見せてくれたななせの姿だった。
「はいっ!!」
−言ったでしょ、ななせは可愛い。本当に可愛い。世界でいっっっちばん可愛い。って−
なぜかそんな声が聞こえた気がした。
とりあえず以上で終了です。
お眼汚し大変申し訳ございません。こんな妄想をすることで、辛い現実(原作)から眼を背けております。
当然そう言いつつも、しっかり原作は新作の挿話集も含めて愛読しております。
機会があれば、またSS書くかもしれません。
ご指摘等あれば拝聴いたします。
537 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 20:16:19 ID:8M9zcw47
gj
最終巻以降、感動しつつも闇に沈んでた俺の思い出に光明が射した。
なんとなく529を修正
「…ん」
「あ、ななせ起きた?」
「…心葉?あ、おはよう〜」
「おはよう、ななせ。そろそろ起きたほうがいいかなと思って」
「ん〜ありがと。今何時〜」
「9時30分。ずいぶんと今日はお寝坊さんだね」
「ち、遅刻じゃない!何でもっと早く…」
「…井上、琴吹。ここは教室内で、今は授業中だ。そういう会話は自重した方がいいと思う」
ななせ、即座に覚醒→超赤面
心葉超いい笑顔
クラスメイト超悶絶(芥川除く)
「井上くん、琴吹さん。授業が終わったらそろって職員室に来なさい」
担任も超いい笑顔で呼び出し。
今日は一体どこから学校に来たのか、と。
>>537,
>>538さんありがとうございます。
大晦日だというのに、需要があるかどうかもわからないのに、調子に乗って再投下します。
一応前回の続きになってます。今回はタイトル未定。エロなし。
万が一誰かが喜んでくれたら幸いです。
−3月23日、あの運命の日から1週間余りが過ぎた日、1通のメールがぼくの元に届いた−
「…あ、もしもし?うん…、実は…、うん。それで…、…そう。わかった。場所は…」
そしてぼくは今ななせと共に、再びあの地下室へと足を運んだ。
あの日と同様、図書館のドアにはクローズの札がかかっていた。
なんせ春休み中に図書室に足を運ぶ奇特な生徒もそうそういないので、問題はないだろうが。
ノブを回してドアを開け、地下へと進んだ。螺旋階段を呆れるほどゆっくり降りる。
ななせがぼくの制服の裾を無言でぎゅっとつかんだ。
大丈夫だよ、と安心させる為にぼくは微笑んだ。
もう二度と、危険な目にはあわせないから。
「遅かったすね」
階段を降りると低い、彼の声が聞こえた。
件名『話があります』
本文『琴吹さんと一緒に、あの地下室に来て下さい』
流人くんがそこに立っていた。
「…もう退院できたんだ」
「まるで退院できなかった方が良かったような口ぶり、いや表情から何もかもがそう言ってますね」
何がおかしいのか、くぐもった声で笑った。
「まあ実際にはもっと前に退院できてたんすけど、まあこっちも色々ありましてね。ちょうど今日が色々と都合が良かったからね」
そういうと、彼は笑みを消し、真剣な表情で問いかけてきた。
「なにがあったかは大体わかってんすけど、一応心葉さんの口から聞かせてくれませんか。あの日遠子姉と何があったのかを」
「…遠子先輩に会って、卒業祝いに小説を渡した。そして、2つの約束事をしたよ」
「約束?」
どうやらこの話を、流人くんは聞いてなかったらしい。ななせも驚いたように、ぼくのことを見上げている。
そういえば、ななせが飛び出した後にした約束だったな。
「まあいいや、その約束が何かはともかく、心葉さんは遠子姉の想いには応えなかったんすね」
「ああ、そうだね」
そう流人くんの質問に応えながら、あの日のことを思い出していた。
実は、あの日、遠子先輩がぼくに告白したのは、ぼくに断らせる為じゃないか、と勘繰っている。
ずっと、全てのことから向き合わずに逃げ続けてきたぼくが、初めて遠子先輩の過去の事件と向き合ったことで、新たな決意を固めたこと。
遠子先輩は、ぼくの心残りを消し去る為に、あの日自分の気持ちとぼくの気持ちに決着をつけようとしたのではないかと。
あくまで、想像に過ぎないが、本当に遠子先輩には最後の最後まで世話になりっぱなしだった。
「…あの日、遠子姉は帰ってから泣きじゃくってました」
流人くんは何かを堪える様に、そう漏らした。本当は遠子先輩のことだって傷つけるつもりなんか無かったのに。
「やけ食いしながら」
…おかしい、罪悪感が少し薄らいできた。
「やけ食いってもしかして」
「…ええ想像の通りっす。凄えシュールな様子でした」
…うわあ、想像しちゃった。申し訳ないのに、凄く笑える。やっぱり妖怪じゃないか。
「で、まあその際に、母さんの書斎にも、入っちゃって…うっかり食っちゃったんすよ」
えっ、母さんってまさか叶子さんの…
「お陰で母さんがかんかんで。帰宅してから、正座で説教っす」
「…叶子さんが、説教?」
「ええ。とにかく何言っていいのか自分でもあんまわかってなかったけど、とにかく遠子姉に怒ってました」
そう言うと、互いにしばらく沈黙が続いていたが、流人くんは堪えていた感情が抑えきれなくなったようで、急に
大笑いした。
ぼくもつられた。
遠子先輩のことがわかったことは嬉しかった。だが、遠子先輩の話をするだけなら、さっきから黙りっぱなしになっている彼女を呼ぶ必要は無い。
流人くんは笑みを消し、かつてないほど真摯な表情になり、
「すいませんでした!」
涙ながらに叫び額を地面にこすりつけた。
「オレがやったことを許してくれだなんて言いません。だけど出来ることなら何でもやるので、償わせてください!」
悲痛な叫びだった。あの日流人くんは一度死んで、また生まれ変わった。だからこそこうしてぼくらに頭を下げているのだろう。
「何でも…?」
ここにきてはじめてななせが口を開いた。
「じゃあ、あんたがあの日望んだように、あんた自身をナイフで刺して死ねって言ったら死ぬの」
これまで聞いたことが無いくらい平坦な口調で言うと、彼女はどこからかナイフを取り出し、一歩踏み出そうとした。
「ダメだ」
そう言って、彼女を制した。そんなことをさせるわけにはいけない。もうこの場にいる誰一人として傷つけるわけにはいかなかった。
「…すみません。オレはもう死ぬわけにはいかなくなりました。だから死ねません」
かつて憎まれることを望み、誰かに殺されたがっていた彼はもういなかった。
ぼくとて彼のやったことを許すつもりは無いが、今ここにいる彼の想いは本物だと信じている。
「あ、あの時、本当は凄く怖かった。図書館でいきなり襲われて、心葉に助けられた後も、ずっと怖かった!
また、あんたがあたしに何かしてくるんじゃないかって、心葉を傷つけるんじゃないかって!」
今だって流人くんのことは怖いだろう。でもななせはここに一緒に来てくれた。
今も涙をこらえて、必死に流人くんを睨みつけている。
「今日だって本当は怖かった!でも!またあたしの知らないところで、心葉が傷つけられるかもしれないて思うと我慢できなかった!」
正直、ななせにこのことを知らせるかどうかは迷った。だけどもうななせに隠し事はしたくなかったし、
流人くんが何を企んでいたとしても、もう逃げずに、立ち向かえる、そう思って2人でここに来る決心をした。
「…すいませんでした!すいませんでした!」
流人くんは度々、地面に頭を打ちつけながら、ただこれしか方法を知らないとばかりに涙ながらに謝っていた。
そのまましばらく誰も何も言わなくなったが、
「だったら、もういい。あたしはあんたを許すつもりなんか無いけど、あんたにしてほしいこともないから。
だからせめてもう誰も傷つけないようにしなさい」
ななせはそう言って、顔を上げると、ぼくの方を見て微笑んだ。
「じゃあ、もう用は済んだみたいだし、行こっか!ちょっと寄りたい店もあったし」
と世界で一番かわいい笑顔で言ってくれた。流人くんはもう声も出せずにひたすら頭を下げ感謝の意を表していた。
ぼくはその言葉を受け、彼女に向かって
「じゃあぼくらはもう行くから、そのナイフもしまってくれないかな」
と、先ほどからななせがぼくを守ろうとしてくれていたのと同じように、
流人くんを守ろうとナイフを握り締めていた彼女、竹田さんに呼びかけた。
「…ありがとうございますっ!ありがとうございます」
竹田さんはナイフを取り落とし、掠れるような声で涙を流していた。
そこにいたのは、人懐っこい明るい女の子ではなく、人間の感情を理解できないと嘆く女の子でもなく、
自分の恋人を心配し、かつ自分の過ちを悔いる、普通の女の子だった。
その涙が、本物であることは疑うまでもないだろう。
ぼくも2人がやったことを許す気にはならない。ただ、この2人が互いに支えあって、
もう傷つくことが無ければいいな、とは思えるようになった。
そう思い、帰ろうとするぼくの背中に向かって、流人くんの呼び止める声がした。
「心葉さん!琴吹さん!あの…なんていうか、やっぱ二人、お似合いっすよ」
ぼくらは自然と笑顔になり
「「当然だよ(でしょ)」」
と答えた。
当然のことではあるけれど、その言葉は、色々と嬉しい知らせがあった今日の中でも、一番嬉しい知らせだった。
以上です。
本当はもうちょっと書きたいこととかもあったのですが、上手くまとめきれずに断念。
今年最後に読んだラノベにここまではまるとは。
なんだかんだ言って、色々書きたいみたいなのでまた書くと思います。
もうちょっとギャグ調の妄想があるので。
仕事場でいちゃつくバカップルネタとか、
文化祭のメイド喫茶で二人そろってメイド服を着る羽目になるネタとか。
エロい話も書けたら書きたいなあ…
では何人くらいが読んでくださるのか分かりませんが、良いお年を!
>>526 すまん
>天野遠子:卒業式の日、心葉に告白するも玉砕。北海道でマフラーの似合う男性を探す日々。
この辺がどうにも気になるんだが
心葉のためを思って告白もせずに身を引いた遠子がいくらパロディとは言えどうして告白するの?
占いの恋愛大殺界が解けるの七年後だから北海道で男探しも変だし
ななせエンド自体は好きなんだが、素直に楽しめないよ
告白せず、諦めた。大好きな本を読みつつ、楽しい大学生活を過ごす日々
とでも解釈したらいいんでない?
あけましておめでとうございます、そしてごめんなさい。
まあ脳内妄想だったので説明がつかない部分も実際多いと思いますが、その辺には実は設定があります。
あくまで俺の妄想ですが。
一応基本軸として
1.心葉が好きなのはななせ
2.遠子は現時点において、心葉の最大の理解者(当然、心葉自身やななせ以上に)
というのがありまして(注:俺の脳内に)
遠子先輩が告白したのは、心葉自身の口からはっきり気持ちを聞くことで、
心葉の成長を促すことと、自分の気持ちにけりをつけようとした、というSSを
書こうとして、失敗して破棄したのですが、設定だけはちょっと発表した2作には匂わしてます。
告白は心葉のためでもあり、遠子自身のためでもあるということにしておきたいと考えてます。
恋愛大殺界に関しては、結構いい加減に扱ってますが、単純に北海道での生活を楽しんでいて欲しい、
という願いなので男探しというのはまあとりあえず名目です。
いい人がいたらくっつくかも、というくらいです。
ぶっちゃけ適当です。すみません。
出来ればみんな報われてほしいですね。
またSS書きがてら語るかもしれません。
楽しんでくれたら幸いです、楽しめなかったのはすみません、ぼくの力不足です。
好評不評、需要の有無に関わらず、妄想再投下します。
前回と前々回の間の話です。
アナザーホワイトデーのおまけ
3月20日、ぼくはななせの部屋に3度目の来訪をした。
「というわけで、のばしのばしになっていたホワイトデーのお返しを持ってきました」
「あ、ありがとう。…嬉しい」
照れながらも、その表情に若干の困惑があるのをぼくは見逃さなかった。
「ああ、勿論今日までのびたのは、忘れていたからじゃなくて、昨日森さんから電話で、説明を求められたことと、
ホワイトデー3倍返しの儀礼の正当性の講釈を聞かされたこと、は関係なく、ちゃんと今日渡せるように用意してたよ」
「あ、あたしは心葉が忘れてるだなんて思ってなかったんだけど、
そ、それに森ちゃん、はずっとあたしが最近まで元気がなかったこと心配してくれてたし…
それで、昨日電話で話してて、ちょっとそういう話してたら…ご、ごめんね!あたしが悪いの!
余計なことまで言っちゃったから…」
赤くなりながらも、必死に親友を庇っている様子が本当にかわいい。
「うん、森さんはいい人だね。ななせのことを本当に大切に思っていたのが凄く伝わってきたよ」
以前、ななせの携帯を使ってぼくを呼び出したときも、ななせがいなくなったときぼくに連絡してくれたときも。
思えば、ぼくとななせがこうしてつきあえるようなったのは彼女の力も大きい。
「…うん、いっつも森ちゃんには助けられてる」
嬉しそうにななせも頷いた。
だから、ぼくのホワイトデーの用意を聞き出して安心した後は、
なぜか自分の彼氏への愚痴とノロケ話に転換して辟易したことは黙っておくことにしよう。
みんな気付いてないみたいだけど、森さんの相手って反町くんだよなあ、絶対。
なんであんなにバレバレなのにみんな気付かないんだろう。
「で、3倍返しになってるのかはわからないけど、実は渡したいものは3つあるんだ」
「え、そ、そんな気を遣ってくれなくてもよかったのに、あ、あたしは心葉から貰えるだけで嬉しい…」
思わず衝動的に抱きしめたくなる。とりあえず渡すまでは自重しておこう。
「ええと、これはクッキー?」
「うん。いつもななせに作ってもらってたから、一度自分でも作ってみようと思ってね」
「へえ、チョコクッキーかぁ、あ、結構上手に焼けてる」
「ななせが作ってくれるみたいに凝ったものは出来なかったけどね」
一度失敗して、結局舞花に手伝ってもらったことは伏せておこう。
「もう1つは、これ…オルゴール?」
「うん、開けてみて」
流れ出てくるのは、ぼくらの思い出の曲。
「『美女と野獣』のテーマ…」
「うん、CDは持ってたけど、オルゴールは持ってなかったな、と思って。
デザインが気に入ってたんだけど、曲は結局それしか浮かばなくて…」
悩んだのは夏の時も同じ。だけど、あの時には感じなかったことを感じた。
プレゼントを選ぶということがこんなに楽しいだなんて。
「嬉しい…な、なんか心葉からは貰ってばっかりな気がしてきた、マフラーとか、ストラップとか…」
校章とか本代とかね。とは心の中でだけ付け加えておいた。言ったらまた真っ赤になって怒り出すだろうし。
それに本当に貰ってばっかりなのはぼくの方だしね。
「で、ええと3つめのものを渡す前に、ちょっと話しておきたいことがあってね」
卒業式の日、遠子先輩に渡した原稿は、読了後、佐々木さんを通じて薫風社の元へ届けられたこと。
次の日には佐々木さんから出版の依頼が来たこと。
そして作家になることを決めたこと。
「そっか。やっぱり心葉は作家になるんだ…」
ななせはぼくが作家になることを望んでいない。
ぼくが苦しんだ経緯を知っているから。
それと、遠子先輩や美羽とのことも、まだ心に残ってるのかもしれない。
「うん、自分で決めたことだから。もう逃げないって」
遠子先輩との約束でもある、あれ以来一度も会えてないけど。
「…そっか。あ、あのさあたしに出来ることってあるかな?
あたしは…遠子先輩みたいにいっぱい本読んでるわけじゃないし
朝倉さんみたいに自分で話作ったり出来ないけど、なにか…」
それはぼくのため、あるいはななせ自身のためか、消え入りそうな声になりながら、
相変わらずいつもどおり必死に訴えてきた。
「そのことなんだけど、3つめのプレゼント…というのかな?これを貰って欲しいんだ」
ぼくはポケットから鍵を取り出した。
「え、ええと、なにこの鍵?」
ななせが不思議そうに聞いてきた。
「佐々木さんや家族とは相談したんだけど、これから家とは別に仕事場として、駅前のマンションを借りることにしたんだ。
それで、その部屋の鍵なんだけど…ななせに貰ってほしいんだ」
そう言って鍵を手渡すと、ななせは真っ赤になって
「え、ええええと、あ、あの、そ、そそそそれって、ど、どどど同棲ってこと?
あ、あ、あああたしたち、まだ高校生だよ!?そ、そそういうことは、ま、まだその」
今度はぼくが真っ赤になる番だった。
「あ、ああいいや、違うんだ。し、仕事場って言っても、寝泊りとかはちゃんと家に帰るし
す、住むための場所って訳じゃなくてさ」
ぼくは必死に弁明した。確かに説明不足だったけれど、同棲とかはまだするつもりはない。
ぼくらは健全な高校生だ。
「そ、そ、そそそうだよね。ご、ご、ごめんね、あたしとんでもない勘違いしちゃって」
やっぱりわたわたしているななせはかわいいが、すこし咳払いして落ち着くことにした。
「いや、ぼくの方こそごめん。ぼくがこの仕事場に行くのは基本的に休みの日と、
たまに学校帰りに行くことがあるかもしれない、って位だと思う。」
学業優先は、家族との取り決めでもあったし、佐々木さんも納得してくれた。
「だけど、ぼくは出来るだけ多く、ななせと一緒にいたい。作家としてのぼくでいるときも」
それが、ぼくの偽らざる本音だった。
付き合うようになってまだ3ヶ月
向き合うようになったのは1週間ほど前
まだまだぼくはななせのことを知らないし、ななせもぼくのことを知らない。
もっともっとななせのことを知りたいし、もっともっとぼくのことを知ってほしい。
出来るだけ多くの時間を使って、ずっと一緒にいたい、それがぼくの願いだ。
「あ、あたし、も、作家としての心葉のことも知りたい!どんな風に想って、どんな風に書くのか
な、何が出来るかはわからないけど、心葉の力になりたい!」
感極まったのかうっすらと涙を浮かべながらも、ななせは満面の笑みで力強く宣言してくれた。
「何が出来るかは、これから一緒に考えよう。とにかくそばにいてくれるだけで嬉しい。
だから、貰ってくれるよね?」
この質問もハイかイエスしか求めてない。
「うんっ!!」
多少の誤差は認めるけど。
そのままななせを抱き寄せて、唇を合わせた。
−蛇足−
「まあ、こういうことも、この先のことも色々、やりやすくなるわけで」
「色々って、え、ちょ、ちょっと!」
「ぼくの家だと、舞花がうっかり入ってきかねないし、
ここだとこの前みたいにお兄さんがひょっこり帰ってくるかもしれないし」
「あ、あ、あれは、もう滅多には、ってそうじゃなくて!まさか、そのために仕事場借りたんじゃないでしょうね!」
「ははは。そうそう仕事場で寝泊りするつもりはないけど、ベッドはちゃんとあるから」
「ば、ば、ば、ばか!なにするつもりなのよ!」
「そりゃ仮眠とかだけど、ななせはなんのことだと思ったの?」
「な、なんのことって、あんたがさっきからえろいことばっか…」
「別にえろいことなんて一言も言ってないよ。で、なんのことだと思ったの?」
「ば、ばか!心葉のスケベ!変態!」
「やだなあ、根拠のない言いがかりは。全部ななせが勝手に想像しただけじゃないか、えろいなあ」
「(声にならない呻き)バカ〜〜〜〜〜!!心葉のバカ〜〜〜!!出てけ〜〜〜!!!」
余りに大きな声だったので、しっかり下の階のななせのおばあちゃんにも聞かれてて、
ぼくらは説教及び、琴吹家一同からのからかい混じりの尋問を受ける羽目になりました。
以上です。
最後だけコメディ風味。心葉の魔王設定のほんの一部だけだしてみたり。
文章化は難しいなあ…
実際の作家の方がどんな生活してるのかは知りません。
>>555 GJ!
自分は大好き&楽しみにしてます。
自分でも
>>526の設定で小ネタを書きたくなるくらいにw
本スレで
790 :イラストに騙された名無しさん:2009/01/06(火) 11:21:14 ID:o1Sn5AsX
この作者って女性だよな?
文体がなんとなくそれっぽい気がするんだけど。
でも桜庭一樹はペンネームと違って女性だしなぁ・・・わからん。
というのを見かけて、今までの話とは違う(結局)ななせルートが浮かんでしまった。
例によって需要の有無を問わず投下します。
'Philip,I Love'ee'
(あなたを愛しているわ、フィリップ)
−完−
と。ふう。外伝の書き下ろし分を、書き上げ一息ついたところで、ななせが入ってきた。
「お疲れ様、一息ついたら?」
「ああ、ありがとう」
脱稿した喜びもあって晴れやかに答えた。
「それにしても、プロジェクトメモワールだっけ?本編終了したのにこんな企画が立ち上がるなんて
随分な人気ねえ、"文学少女"シリーズ」
「まあ、嬉しい限りではあるけどね。ただ次のシリーズを書くのにプレッシャーにはなるね。」
「次のシリーズかあ、まあでも…次のシリーズではもうわたしを出さないでほしいんだけどね、あ・な・た」
ななせがぼくのことを「あなた」と呼ぶときは、決まって怒ってる時だ。
「…ごめんなさいっ!外伝で幸せにするから」
「ってインタビューでも答えて、舌の根も乾かないうちに出すこの短編集。
全編読んでみたけど、ますます不幸になってるのはなぜかしら」
「…いやまだ出るからね、短編集。それにこれはあくまで小説の話だから」
「そうよね!例えあたしが、最初はテンプレどおりのツンデレで後半は骨折られたり散々な目にあって、
せっかく付き合うようになっても、最後はあなたの都合のいい女になって捨てられようとも
あくまで小説の話だもんね」
眼が笑ってない。
余りにも身内の人間をモデルに使いすぎたせいか、やたら回りからは不評だったりするこのシリーズ。
「いいわねえ、天野さん。美味しいところ全部持っていって、ラストは綺麗に別れと再会が出来て。
ホントに羨ましいわ」
当然主人公の文学少女にもモデルがいる。現在担当の天野さんという若手の編集者なのだが、
彼女があまりにも文学少女だったから、思いついた話といってもいい。
まあ彼女からもちょくちょく文句を言われる。
『あ、あの井上先生!ヒロインのモデルにしていただけたのは光栄なんですけど、
なんでわたし紙を食べてるんですか!あれじゃまるで妖怪じゃないですかっ!
それに胸だってちゃんとありますっ!奥様は時折わたしのこと涙目で睨んでくるし…
売れたからいいんですけど…』
いやあ申し訳ない。
そういえば、この前姉からも電話があった。
『コノハ、読んだわよ、"文学少女"。ねえ、なんでアンタが小さい頃色々話しつくって
聞かせてあげた優しいお姉さまが、ヤンデレとして描かれてるのかしら。
犬の分際で随分と偉くなったものねえ…』
姉より妹が欲しかったのでその欲望は小説に表してみた。
作家志望だった姉は今では福祉の仕事に就き、公務員の旦那とつつましく暮らしている。
が、相変わらず弟=犬の図式は変わっていない。
実際に、姉に内緒で、薫風社に原稿を送ってぼくの方が入選したとき、
姉は飛び降りたりはしなかったが、弟を突き落とそうとはした。
今となっては笑い話だ。
電話の途中義兄さんが姉を宥めながらも一言、
『心葉くん、きみのなかではオレはあんなにどMか』
あの姉と結婚するという選択をした時点で超ドMです。
友人として中々に味のあるキャラクターになったと思うのだけど。
ヒロインの異父弟のモデルの大学時代のサークルの後輩からも久しぶりに電話が
『いや、愛する女に殺されたら最高!とか言いましたよ、酒の席で。けど井上さんの中では
オレはあんなに危ないヤツだったんすか!?』
でも、刺されたよね、2回。実際に。
もう何年も会ってないけど
やたらヌードモデルを女子に迫っていた美術部の先輩
いつも朗らかに笑ってたけど素に戻ると凄い無表情で怖かった同級生(竹田くんという男子だった)
話したことはないけど、インパクトのある名前でよくからかわれていたらしい、隣のクラスの女子
みんなぼくが勝手にモデルにしたことを知ったら、怒るだろうか。
それとも、ぼくのことはもう忘れてるだろうか。
元気にしてればいいのだけど。
無性に、高校時代が懐かしくなった。
「扱いが酷いのもともかく、なんで校章の話とか小説にするのよ」
ななせの声で現実に引き戻された。
「まあ細部は変えてあるから、そうそう知り合いが見ても気付かないと思うよ」
実際には
ななせとは中学の頃から一緒だし(このとき初めて喋った)
パンツはしましまじゃなくくまのパンツだったし
校章は翌日投げつけられて返してもらった。
「うう〜やっぱり恥ずかしい…もう絶対あたしのこと小説に書いたらダメだからねっ!」
ななせもあの当時に比べれば随分落ち着いたけど、すぐ顔を真っ赤にする癖は直っていない。
「まあ、それでも人気が出たから、次の短編集では主役だから」
当初はサブキャラクターとして出しただけなのに、正直ここまで人気が出るとは思ってなかった。
「ふんっ!ど、どうせ主役って言ってもまたずっとスルーされる役回りなんでしょっ!
なによ、自分は実際はこんな繊細なキャラじゃない癖に!どっちかっていうと毬谷先生寄りの癖に!」
ななせがみみずを嫌いなのも本当。
まあ主人公を余りにぼくに似せすぎるのも、ななせをメインヒロインにするのもあまりに恥ずかしいからね。
小説はあくまで小説、実際にぼくらの青春時代はこんなに事件にあふれていたわけじゃないし、
トラウマばかり抱えていたわけでもない。
それでも、作品の中のキャラクターが、
自分の判断が正しいか迷ったり
自分が嫌になったり
素直になれなかったり
恋をしたりしたのは
これは誰にとっても本当のお話。確かにぼくらが抱えていた気持ちでこれらは作り話じゃない。
今だって毎日は平穏でも、色々悩んだりする。
それでも今は、愛する妻がいて
「おとうさん!おかあさん!レモンパイ焼けたよお!」
かわいい娘もいる。
「そういえば舞花だけはモデルに使ったけど文句を言わなかったね」
「別に文句を言うようなところなかったでしょう。舞花にだけは甘いんだから」
まあこれでレモンパイに一杯のチャイもつけてくれれば、人生もすばらしい、かな。
なんてね。
−完?−
最初毬谷先生結構好きでした。
まあ変な締め方しちゃいましたが、微妙なおまけの構想はあります。
基本は
>>526路線ですが。
あと
>>556さん。持ち帰り、改変自由です。よろしければ、是非。
最後に一言。
野村先生本当にすみませんでした!
うん、いいわ、これw
563 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 20:16:15 ID:kc19E66d
GJ!!
心葉もななせも、キャラ違いすぎ。
この話の場合設定的に俺らが知ってる心葉やななせとはキャラ違って当然だろw
いくら二次創作だからって、ひどすぎ。
もうこれは心葉でもななせでもない。自分の都合でキャラやストーリーを改変しすぎて気持ち悪い。
自分もななせエンドを望んでたけど、これ読んで遠子エンドで良かったと思った。
ななせエンドにしてたら、こんなぐだぐだになってたんだな。
心葉が遠子よりななせを好きになった流れに、まったく説得力がない。
ななせを選んで作家復帰とか、都合よすぎ。
>>565 > この話の場合設定的に俺らが知ってる心葉やななせとはキャラ違って当然だろw
この話もひどいけど、キャラ違いすぎなのは、その前の話からだよ。
心葉の魔王設定てなに?
ななせも頭弱い子に見える。
また見えない敵と戦ってる奴が現れたな
>>566 >いくら二次創作だからって
これは二次創作。お前の憤りは前提からして間違ってる。
何故触った。
.| | | | | | | | | | || | |
.| | | レ | | | | | J || | |
∩___∩ | | | J | | | し || | |
| ノ\ ,_ ヽ .| レ | | レ| || J |
/ ●゛ ● | .J し | | || J
| ∪ ( _●_) ミ .| し J|
彡、 |∪| | .J レ
/ ∩ノ ⊃ ヽ
( \ / _ノ | |
\ " / | |
\ / ̄ ̄ ̄ /
 ̄ ̄ ̄ ̄
>569
ただの痛い子だ。IDをNGして流しとけ。
まぁ作品が好きな人には
キャラがそういうことをするのが嫌な人
矛盾が出ない程度に本編の外伝、if的な二次創作が好きな人
とりあえず作品からきたものが好きな人
いろいろ居るわけだし仕方ないだろう
>>573 それでも最初にifといってる(妄想を正史としている)のに
ごちゃごちゃ言うのはさっさとこの板から出て行くのがマナーだと思う
まあ感想が色々あるのは当たり前だし仕方ないんだが、
妄想を書き散らすエロパロ板の、断りを入れてる投下に、悪意剥き出しで言うのはマナー違反だと思うがなぁ。
2chにマナーなんぞあるのか、って言う奴もいるが、人が集まれば自然発生するもんだし。
まぁ感想はいろいろあるなかでも最低限を守れってところか
俺からすれば次の参考になるし、批判はドンとこいだが嫌な人もたしかにいるだろうしな
なぁに二次ss界の地雷原中の蠱毒にはもっと厄いネタが満載だ。
エヴ○ナデ○コカ○ン型○と○ハG○…
ただ読んでるだけで氏にかけるような代物だから、
ここら辺のベスト最低ネタをプリントアウトして先輩に食べさせたら確実にアボンすると思う。
ボート部の登場はまだかいのう?
579 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 14:06:29 ID:zDFHFvT+
あげ
ななせと付き合ってる設定で
美羽がななせの目の前で芥川コノハと3PするSSを
今日文学少女シリーズ読み終わって、このスレ来てみた。
良作がたくさん読めて感動している。
書き手の皆様ありがとう。
ようこそ〜ノシ
久々に投下したいと思います。
色々ご不満等もおありかと思われますが、宜しければ駄作と鼻で笑ってスルーしてください。
今回は
>>526の設定でも、作中作設定でもなく、本編内でのifで。
愚者での演劇の題目がシンデレラだったら。
コメディです。
拙作ですが、コノハちゃんがでます。
では『シンデレラ』どうぞ!
第一部開幕
−昔々あるところに一人の美しい女の子がいました−
−しかしその女の子は、毎日毎日意地悪な継母と二人の義姉にいじめられていました−
−その女の子は毎日全ての家事を押し付けられ寝るときはいつも竈の隅に追いやられていたので、継母たちは女の子を「灰被り(シンデレラ)」と呼んでいじめていたのでした−
(床を掃除しているシンデレラ)
はぁ…、なんでよりによってぼくがシンデレラ役をやらなきゃいけないんだろう。
そりゃ劇に気乗りはしなかったし、台詞を覚えるも面倒だけど、なにも『シンデレラ』をやることないじゃないか。
いくらあらすじくらいは頭に入ってるからって、ぶっつけ本番で劇なんかできっこないよ…
…誰が王子様役なんだろう。まさか遠子先輩がやるんじゃないだろうな。そういえば他の役も誰がやるのか知らないし…
−シンデレラが心の中で身の不遇を嘆いていると、そこに二人の義姉がやってきました−
「やっと会いに来てくれたのね、シンデレラ」
そのありえないキャストに思わずバケツをひっくり返してしまった。
「美羽っ!?どうしてここに!?」
美羽は高校も違うし、なぜか松葉杖無しで歩いてるし、そもそも時系列的にまだ再会は果たしてないはずなのになんでここに!
「あら、シンデレラ。義姉に対して呼び捨てだなんて随分な口の聞き方ね。ちゃんとミウお義姉さまと呼びなさい」
微妙に役になりきってるし。まあいいや、この話書いてる人がいい加減なんだろう。とりあえずいまは上演中なんだから…
「も、申し訳ありません、ミウお義姉さま。お掃除は今終わりました!」
「そう、でもさっきコノ…シンデレラがバケツ倒しちゃったから、あたしの足が汚れちゃった」
いや実際には水は入ってないんだけど。と思っていたら美羽がこちらに向けて足を伸ばしてきた。
「綺麗にして、シンデレラ」
…えっ!?何この演出?演出なの!?
綺麗にしてって言われても、どうすればいいんだ?
「できるわよね?だってシンデレラはあたしの犬なんだから」
聞こえてくるのは甘く冷たい声。ああ、そうだ。迷うことなんか無い。
だってシンデレラはミウお義姉さまには逆らえない。美羽の言葉は絶対だから。
おずおずとその白い足元に顔を近づけると…
「やめてっ!」
意地悪な継母が登場した。
って琴吹さんだ。よく引き受けたなあ、この役。
「井…シンデレラはあんたの犬なんかじゃない!勝手なことばかり言わないで!」
「なによ!この泥棒猫!シンデレラはあたしのよ!人のものを勝手に取らないで!」
…新解釈?
ぼくが知ってるシンデレラとは大分違う。少なくとも継母と義姉が不仲という話は聞いたことが無い。
とりあえずとめればいいのかな。
「あの、お継母さま、ミウお義姉さま。どうか喧嘩はおやめになっ」
「「シンデレラは黙ってて!」」
はい、黙ります。
どうしよう話の先が見えない。
こうなったら
「あのう…竹、チアお義姉さま。お二人の喧嘩を止めてくださいませんか」
登場して以来一言も台詞を喋ってくれない竹田さんに仲裁を依頼してみた。
「いやです。まきこまれたくありませんから」
無邪気な笑みで、どこから取り出したのか分からないジンジャーケーキを食べながら答えた。
「いや、でもこのままじゃ収拾つかないよ」
「そうですね、流石にそろそろ止めた方がよさそうですよ、ほら」
いつの間にやら罵り合いから取っ組み合いに移行してる!
「ダメだよ!二人とも!みんな見てるし、ああっ!琴吹さん!またパンツが見え
シャー(カーテンが急速に閉まる音)
第一部閉幕
第二部開幕
−毎日継母や義姉からいじめられるシンデレラでしたが、ある日家にお城から舞踏会の招待状が届きました−
−聞けば王子様の婚約者を探す為の催しだとか。継母や二人の義姉は喜び勇んで、精一杯着飾ってお城へと向かいました−
−しかし、シンデレラは冷酷にも留守番を申し付けられるのでした−
(音声のみ)「と、とにかくあんたは舞踏会に来たらダメだからねっ!ちゃ、ちゃっかり王子様役とかやってるかもしれないし(小声)、お、お土産は買ってきてあげるから大人しく留守番してなさい!」
−意地悪な継母から冷たい言葉をかけられ、舞踏会にいけないシンデレラは、家に取り残されたシンデレラは、一人涙するのでした−
「ううっ、嫌だなあ、この格好だけでも大抵恥ずかしいのにこの後ドレスも着るなんて。
話もぼくが知ってるシンデレラとは全然違ってきてるし。それに誰が王子様役なんだろう(しくしく)」
−そんなシンデレラに思わぬ救いの手が現れたのです−
「舞踏会に行けなくて困っているようね!シンデレラ」
泣いている僕の前に、現れたのは細くて長い三つ編みと、平板な胸を持つ魔女だった。
「ああっ!魔女のお婆さん!わたしを助けてくれるんですね!」
よかった、魔女が代償にヌードモデルとかを要求するリアル魔女じゃなくて本当に良かった。
「ひどぉーい!わたしは魔女なんかじゃありません」
おかしい物語の根幹を否定し始めた。まさかいつものアレを言うつもりじゃないでしょうね
「わたしは古今東西の魔法を極めた"魔法少女"よ!」
「せめて"文学少女"でお願いします」
世界名作劇場が、大きいお兄さん御用達の深夜もしくは早朝アニメになってしまう。
「えへん、とにかくありとあらゆる魔導書、10万3千冊を読んだこの"魔法少女"に不可能はありません。
今すぐカボチャと鼠を持ってきてください」
その魔法少女は魔法が使えません。大喰らいな所は確かに通じているのかもしれないけど。
それにしてもライトノベルまでカバーしてるとは…
「持ってきました」
「ふふ、ご苦労様。それでは…レ○ーズ!」
もう本当にやめてください。
−魔女が呪文を唱えると、たちまち煙が立ち昇り、シンデレラの衣装は綺麗なドレスに、鼠とカボチャは立派な馬車へと早変わりしました−
「まあっ!やっぱり似合ってるわね!シンデレラ!わたしの見込みに間違いはなかったわ!」
「…ありがとう魔女のお婆さん、それでは舞踏会に行ってきます」
「ああっ!待って!注意しておか」
「十二時までには帰ってきます、ご心配なく」
「…そうそうお礼として三題噺を、」
「書いてる暇は無いので、代わりにこれを差し上げます」
始まるまで読んでいた『シンデレラ』を手渡す。
「…ありがとう。頂くわ。じゃあしっかり王子様の心をつかむのよ!」
−こうして魔女のお陰で舞踏会に行ける事になったシンデレラは心弾ませて、お城へと向かうのでした。−
「はあ、王子くらいはまともだったらいいんだけど…」
「あの心葉さん、オレわざわざ出てきてこんな格好して台詞無しすか」
「良かったら第三部から代わろうか」
「…遠慮しときます」
馬と喋るシンデレラも今までぼくは聞いたことが無い。
第二部閉幕
「きゃー!シンデレラが復讐魔になって、継母と義姉がカラスにつつかれて死んじゃった〜
甘くてすっぱいレモンパイの中から、キムチとゴーヤが混ざってる〜!!辛い〜!!苦い〜!!
なんでペロー版じゃなくてグリム版なのよ!でも心葉くんがくれたものだし、最後まで食べます…」
第三部開幕
−舞踏会に遅れてやってきたシンデレラでしたが、その美しさに王子様は魅了され、王子様のダンスの相手に選ばれるのでした−
「これは美しい姫君、ぜひとも私と一曲踊ってください」
「まあ!わたくしとですか!光栄ですわ王子様」
(音楽が流れ出して中央で王子様とシンデレラが踊る)
王子役はまともだった。背が高く涼しげで賢そうな顔つきをしていて、誠実な人柄はまさに王子様というべきだろう。
そんな彼と今手を取り合って踊ってるぼく(ドレス着用)…
「どうかしたのか、シンデレラ。泣きそうな顔になってるが」
「王子様とこうして踊れるのがうれしくてたまらないのです(棒読み)」
今すぐ逃げ出したい。
しかもこんなグダグダな劇なのに、観客は思ったよりも多く盛況だった。
一体何が楽しいと言うのだろう
「誰だっ!あれは誰だっ!誰なんだぁぁぁぁっ!
天野に勝るとも劣らない可憐な姿!あの儚げな少女は一体誰なんだ!」
「やっぱり芥川くんが攻めで、コノハちゃんが受けなのよ!素敵〜!!」
「一詩くん−もっと、早く−言ってくれれば、よかったのに−あたし、バカだから−わかんないよ−」
幻聴だ。幻聴に決まってる。
「シンデレラ、あと少しの辛抱だ。耐えてくれ(小声)」
「っていうかなんでこんなにダンスタイム長く取ってるのさ(小声)」
ふと横を見たら、こちらを物凄い形相で睨みつけている、お継母さまとミウお義姉さまと目が合った。
怖い!確かに、ここはシンデレラに嫉妬するシーンだけど演技が真に迫りすぎてるよ二人とも!
そういえば美羽は、ぼくが他の子と遊んでると、相手が男子であっても不機嫌そうだったな。
もしかして、琴吹さんも芥川くんのことが好きなのかな、
まさかそれでいつも一緒にいるぼくのことを邪険に扱ってたのか?
ゴーン ゴーン
「(助かった)まあ!12時の鐘が!申し訳ありません!王子様!わたくしもう行かなくてはなりませんわ!」
一刻も早くこの場から離れたい!
「待ってくれ!せめて名前だけでも教えてくれないか!」
さっき2回ほど呼んでたよ。実は。
喋り方も地が出てきたし、やっぱり彼も平静ではいられなかったのか。
「お許しください、時間がないのです」
そう言いながら、ガラスの靴を脱ぎ捨てて舞台袖へと駆け込む。
とにかく最大の山場は終わった。
「これは、あの人の靴…、この靴を手がかりにすれば…!」
第三部閉幕
最終部開幕
−シンデレラのことを忘れられなかった王子は、街に自ら赴きガラスの靴の持ち主を探したのでした−
−そのことが街中の噂になり、みな持ち主に取って代わろうとしたのですが、誰一人としてそのガラスの靴に足が合う娘はいませんでした−
−やがて王子はシンデレラの家までやってきました−
「ダメですね、この靴はあたしには大きすぎるようです、残念です」
さして残念そうでも無くチアお義姉さまは笑っていた。
「ダメね、この靴はあたしには小さすぎ…ってちょっとまって。なんであたしの足がコノハより大きいってことになるの」
「朝倉、あくまで劇中の設定だ、怒るな。それから蹴るな」
「そういえばグリム版では、靴に合わせるために足を斬ってましたね」
チアお義姉さま、笑顔で言わないで。
さてとうとうクライマックスだ。一刻も早く終わらそう。
「あのわたくしにもその「じゃ、じゃあ、うちにはそのお姫様はいなかったってことねっ!だから早く帰って!」
お継母さま、王子様を突き飛ばしたよ…
まあ、芥川くんが変な目で見られるのが嫌なんだろうなあ。
でも、ぼくももうこれ以上この場にいたくないし。
「あの、ゴメン琴吹さん。今日のところだけ我慢してくれるかな
琴吹さんの気持ちは分かったから。(小声)」
「えっ!?あ、ああああたしの気持ちって!?」
「ゴメンね、今まで気付かなくって。でもちゃんとわかったから、
だから今日だけはお願い。一刻も早くこの劇を終わらせたいから(小声)」
するとお継母さまは真っ赤になって刻々頷いていた。
やっぱり芥川くんのことが好きなんだな、あんなに照れちゃって。
確かにクラスの皆が言うように琴吹さんはツンデレなんだな。
なんか胸がもやもやしたけど、とにかく終わらすぞ!
何か暴れだしそうなミウお義姉さまは、チアお義姉さまが抑えてくれている。
「あのわたくしにもその靴をはかせてください!」
ようやく言えた。
そして靴をはいた、ピッタリだ!
「おお!貴女があの時の姫君!再びお会いできて嬉しいです!」
顔を見て分からないのか、とか思ったけれども、とにかくもうトラブルや余計なアドリブは入れさせない!
今多分ぼく(シンデレラ)と芥川くん(王子様)の想いは、これ以上ないほど重なっている!
「もう一度会えると信じてました!」
最後だ、とにかく最後なんだ!
王子様が跪いて求婚の言葉を言う!それを承諾する!それで終わりなんだ!
「わたしの妻になってくださいますか」
辛い!女子だったら嬉しいに違いないけど本当に辛い!でもこれを乗り切ったら終わりなんだ!
「ええ!」
精一杯の笑顔で返す。客席から歓声とか嬌声が上がるけど聞こえない!あとはナレーションが入って終わりだ!
−こうして深い愛情で結ばれた二人は、互いに抱擁し熱い接吻を交わし、永久の愛を誓いましたとさ−
時間が凍った。
「「だめえ!!!」」
なにやら意識の遠くでお継母さまとミウお義姉さまと王子様の声と、本日最大級の嬌声が聞こえた。
「だ、だ、だだだだだめだからねっ!そんなの!シンデレラはうちの子だから!どこの馬の骨か分からない相手にはあげられません!」
「そうよっ!シンデレラはあたしのなんだからね!一詩にはあげないから!」
「いや、オレもこれ以上は御免蒙りたい」
なんでこうあっさり終わってくれないんだろう…
「何やってるの!シンデレラ!早く王子様と接吻を!」
魔女の出番は終わりなのでもう出て来ないで下さい
「…遠子先輩の発案なんですか、これ」
「清純な文学少女であるわたしがこんなこと考え付きません。発案者は上よ」
−ああ、いいわねえ。熱い抱擁と接吻!遠子!これだけグダグダの劇を手伝わせたんですもの!当然利子があるんでしょうね!−
ああ、姿を見せないなあ、と思ってたらそんなところにいたんですね…
「おおい、ちぃ、帰ろうぜ」
「あ、流くん。もう衣装脱いだんだ」
「ったく、これ以上付き合いきれないし」
「そうだね、じゃあ幕だけでも閉めておいてあげようか」
「まあ、あとのことは中の人間に任せるか」
シャー(幕を閉める音)
最終部閉幕
「もう!絶対!劇になんか出ませんからね!!」
「そういえば、流くん、あたしたち時系列上はまだ付き合ってないどころか出会ってもないよ」
「まぁ細かいことはいいんじゃね?冒頭でとっくにやらかしてるし」
「そうだね。ここは大目に見てもらおうか」
おまけ
あれだけグダグダだった劇がなぜか大好評で、文芸部の妖怪ポストには大量の続編希望の投書が来ていた。
漫画研究会の有志が、作品まで送ってきたらしいが、遠子先輩は見せてくれなかった。
遠子先輩漫画も食べれたのか。
「ところで心葉くん、その痣は?」
「琴吹さんに泣きながら殴られました。グーで」
芥川くんとの仲を取り持ってあげようとしたのに、なんであんなに怒られなきゃいけないんだろう…
以上です。
コメディというより悪ふざけでした。
一番壊れたのは誰だろう、やっぱり遠子先輩か(ななせ派ですが遠子先輩も好きです)
まあとりあえず涙目で芥川くんと踊るコノハちゃんだけでも胸に刻んでいってください。
GJ,GJ,Good Jobです!
自分も前に似たような方針のを書いたことがありますが、
やり取り、単語、小ネタの何もかもがツボでした。
>>593さんありがとうございます。励みになります!
今度は久々に
>>526の設定で再投下。ご都合主義上等!の心意気で。
警告!
エロ無しです。
キャラ崩壊は過去最大です。
心葉とななせは出てきません。
タイトルは仮題として『櫻井さん家のその後』ってな感じで。
遠子姉が北海道へ出立して、1ヶ月。
色々愛憎入り混じり歪みまくっていた櫻井家も、あの頼りない作家のお陰で、
少しずつだが本当の家族になろうとしていた。
全てがオレの思い通りになったわけじゃねえけどが、その方が良かったのかもしれない。
心葉さんが遠子姉の作家にならなかったのは今でも残念だけど、
オレがまるで期待すら抱けなかった家族としての形が出来上がろうとしている。
オレたち3人が家族として笑いあって過ごせる日、そんな日が来るのも遠くないのかもしれない。
「はあ…」
「どうしたんだよ、母さん。ため息なんかついて」
母にして偉大なる大作家櫻井叶子が居間でなにやら眺めながら、溜息をついていた。
「ちょっとアルバムの整理をしていたのよ」
「アルバム?」
小さい頃から写真など撮られた覚えなんかないが、学生時代の写真かなんかだろうか。ちょっと覗き込んでみたらタイトルが見えた。
『遠子 成長記録集』
「…なんだ、これ?」
「見ての通り遠子の写真集よ」
いや、娘の写真を撮りためてる母親というのは珍しくねえけど、珍しくねえけど!
「色々問い質したいことはあるけど、いつの間にこんなの撮ってたんだよ…」
「主にあの子が気付かないときね」
写真のほとんどが寝顔で、残りの写真もただの1つもカメラ目線のものがねえ…
「あんた実の娘を盗撮って…」
「しょうがないじゃない、わたしは遠子に殺されなきゃいけなかったんだから。甘い顔なんて見せられなかったわ」
過去の桎梏から解かれ、遠子姉が遠くに行ってしまったことで、色々と箍が外れてきたとは思ってたけど、丸っきりの変態じゃねえか、うちの母親。
「それにしても年々結衣に似てくるわねえ〜」
およそ他の誰も見たことがないであろう蕩けた表情で遠子姉の写真を見ている。
ちなみに遠子姉は結衣姉さんの遺伝子は全く受け継いではいない。
「…てか、この写真高校時代のだよな。明らかに校内の写真なんだけど、まさか入ってたのか」
水着はおろか着替えの写真もある。うわ、これなんかほとんど裸じゃねえか、どうやって撮ったんだ。
「ああ、この辺のは、この前出版記念パーティで知り合った姫倉グループの娘さんからお近づきの印にって言われてもらったのよ」
とんだ変態同盟が結ばれていた。
「まだ若いのにシングルマザーを目指すとは思い切ったものね…お腹の子も随分大きくなってたみたいだけど」
ああ、その子あんたの孫です。
「他にも色々と遠子の学校での様子とかが聞けてよかったわ」
本当に嬉しそうだ。
「…今更言うのもなんだけどさ、そこまで大切に思ってるんだったら、なんでネグレクトをやめなかったんだよ」
遠子姉は言葉には出さないけれど、すごく傷ついていた。
母さんのネグレクトの原因は結衣姉さんへの贖罪の意識とかもあるんだろうけど、それにしてもあんまりだ。
母親としての愛を素直に表現できなかったんだろうか。
「…わたしは遠子から愛される自信なんかなかった。だから憎まれようと思ったの。
憎しみは愛情よりも強い感情、それで憎まれて殺されることがわたしの最上の望みだったわ」
今は違うけどね、と付け加えた。
憎しみは愛より強い、でも自分が愛する人間に憎まれて殺されたいだなんて歪んだ考え方
そんなこと一般市民のオレには到底理解できない!
「…今なぜか物凄く図図しい幻聴が聞こえた気がしたわ」
「ん、母さん、疲れてんの?」
〆切前の修羅場を過ぎたばかりだ、今までほとんど口にすることもなかったが作家というのも重労働だし疲れもあるだろう。
「まあいいわ、遠子の写真で癒されるから。流人目障りだからどこかに行ってなさい」
いつのまにやらオレがネグレクトされている。
まあ、今まで8年分溜まりに溜まったものもあるだろうし、これを機に、遠子姉と母さんの距離がずっと縮まればそれは本当に幸せなことだと思う。
やっぱり心葉さんには感謝してもし足りない。
「それにしてもこんなに可愛い遠子を振るなんて、何考えてるのかしらあのヘタレは」
母さんはそうは思ってなかったようだ。
まあ、遠子姉はちゃんと吹っ切れたみたいだし、母さんとの関係が快方に向かっている今となっては遠子姉が消えてしまうことはない。
遠子姉ならどんな素敵な人でも引く手あまただとは思うから、これもいい経験になればいいと思う。
それにしてもまだブツブツ言ってるな…
オレはまあなんとか折り合いもつけられたけど、母さんは大丈夫だろうか。まさかとは思うけど、
邪魔だからという理由で琴吹さんを襲うとかいう斜め上な凶行とかしないだろうな。
もしものことがないように常識人のオレが気をつけないと!
「流人、一度自分の人生を振り返ってみなさい」
オレの人生?
オレの人生はちぃへの愛で溢れている。
「まあ趣味嗜好は人それぞれだし、文句をつける筋合いはないのだけれどね」
「いやまあ趣味嗜好で片付けられる問題でもないと思うぜ」
流石に巨乳ツンデレ萌えで片付けたら、心葉さんにも琴吹さんにも悪いだろう。
「まあ、確かに覚悟はいるわね…相手の子芥川くんとか言ったわね」
・・・は?
「…誰から聞いたんだよ、その情報」
「勿論、遠子からよ。まあ確かにそういう趣味嗜好の人からすると遠子じゃうまくいかないのもしょうがないかもしれないわね」
ジョークなのか、負け惜しみなのか、八つ当たりなのか想像がつかないけれど、若干遠子姉が心配になってきた。
母さんとちゃんと会話が出来ているのは喜ばしいことのはずなのに。てか、何で何の疑問も抱かずに受け入れてんだよ!
「まあどちらにせよあんなどこの馬の骨か分からないようなヤツに遠子は渡せないわね」
なんか著しく不安が増大していくぞ。物事は信じられないほど上手く言ってるはずなのに。
「…あのさ、前言ってた彼女のことだけど、今度家に連れてきてもいいよな」
この独占欲の塊の変態には引き合わさない方がいいのかもしれない。
「ええ、別に構わないわよ。なんなら彼女をおいてあんたは家を出てもいいわ」
なんだろうこの扱いの差。
(終わり)
(おまけ)
「それはそうと、この子可愛いと思わない?」
と母さんが指差したのは、笑顔の遠子姉と一緒に写っている女の子。
女の子にしては長身だが、どこか憂いを帯びた表情ながら、綺麗な黒髪に可愛らしい表情。
胸は遠子姉よりはちょっとある、って程度だが、十分に魅力的な女の子だった。
「へえ、確かに可愛いな、遠子姉の友達か?聖条の制服着てるし。こんな子聖条にいたかな?」
こんな可愛い込みかけたら絶対忘れないはずなんだけど。
…でもどこかで会ったような気もするな。
「この子だったら、遠子の嫁に来てもいいわ」
「嫁かよ」
以上です。
コメディは書いてて楽しいけど、どうも思うように書くのは難しいです。
最後のオチはコラボ読んでないとわからないと思います。ごめんなさい。
第三者が見たらかなり気持ち悪いレスに見えるのだろうなあ、
と思いつつ言わせて貰います、GJです。
なんというか、貴方はもう一人の俺か? ってぐらいツボを的確についてきます。
流人の思考がコラボ先の主人公っぽく思えました。
600 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/21(水) 16:57:08 ID:LOWWI25s
「・・・ふぅ」
僕は何かと怨念のようなものを燃やしていた。なにかはわからないけど、深いところから来るもやもやしたものだ。
それを今どう解消すべきかということで溜息を吐いた。おかげで勉強も手に付かない、三大欲求を体が欲しているのか、気だるいのだ。
遠子先輩と付き合っていて、多少の性交渉もあるので性欲には困っていないし。
ご飯はきちんと朝昼晩抜いたことがない、では睡眠か?、いや違う。いちおう9時間睡眠を誇っているのでそれはないかなぁ。
ふいにラジオが聞こえてきた。
-妙に気だるいだとか言うときって、身の回りに余計なものがあったり、もてあましているものがあったりするんですよねー・・・・
そうか、余計なものと言ったらガンを飛ばしてくる糞ビッチこと琴吹ぐらいしかいない。
琴吹は僕に気があるからガンもとい視線を向けてくるという噂を聞いたことがある、もし嫌いでも好都合。
あれを潰せばいつも休み時間とかをイライラして過ごさなくても済む。
自然と笑みがこぼれてきた。
僕は糞ビッチもとい琴吹ななせを潰す計画を練ることにした。なんという暇人。
たまには悪もわるくない、あ、これダジャレじゃないっす。
まず琴以下略を放課後呼び出し、相手がもう僕に気があるっぽいから柔道部の男くさい連中に掘らせればよい。
「我ながら鬼畜だ
で、そこをケータイとかで撮影して教室にでも貼ってあげよう、そして動画はパソコン部の奴らに高額販売だ。
「気に入らない奴をコキ下ろすだけで金も盗れる
実によいことです。
殺しては自分の地位にかかわるから肉便器とか書いて便所に捨ててきたらいい。
早速、柔道部とパソコン部の野郎に交渉すると。あいつらは性欲のかたまりなのか即答okだった。
-翌日
今このスレで卓球場知ってる人っている?
いないと流石に寂しい
カーテン洗ってきちゃった
文学少女のSSは鬼畜が足りない
いらないと思うなー、鬼畜。
ちょっとしたテスト。
「甘い暮らしを守るため」
「おやつの時間を守るため!」
「愛と正義のお菓子屋さん!」
原作がある意味スイーツ展開だから
鬼畜展開やろうとするといくらでもシャレにならない領域までやれてしまうからねえw
なんでもかんでもスイーツ(笑)ってされたら伊豆の踊り子だろうとなんだろうと
恋愛要素が絡めばそう認定されてしまう
あんまりにもという話なのでこちらで
コノハ君がス○トロプレイに興味を持ったとき、遠子先輩はどうなるんだろう?
>>526の設定で投下
注意
地の文がありません。
キャラ壊れてるかもしれません。
オリキャラが二人出ます。
しかも彼らが主人公っぽいです。
でも気にする必要はないと思います。
では投下します。
「ど、どうかな?心葉、美味しい?」
「うん、美味しいよ。この玉子焼きなんか絶品だね」
「そ、そう?だったら嬉しい」
「あ、そうだ。ななせ」
「えっ!?」
「あ〜ん」
「ちょ、ちょっと!何やってるのよ!バカ!」
「ちゃんと、美味しく出来てるから。ななせ自身にも味わってほしくて(ニコニコ)」
「うっ…ホントバカ…(ぱくっ)」
「どう?美味しいでしょ?」
「恥ずかしくて味なんか分からないよ…だ、大体こういうのってあたしの方からやるもんじゃないの!?」
「そうだね、じゃあ今度はななせに食べさせてもらおうかな」
「えっ!?え、え、その、あのちょっと、、」
「なあ、ここ教室だよな」
「確認するまでもなくここは教室で、今は昼休み中だね。外は雨だから結構人も残ってるみたいだ」
「…どうにかならないのか、あれ」
「どうにかしてみたら?僕はゴメンだ命が惜しい」
「…今年に入ってから井上の黒いウワサ耐えないよな」
「教頭先生が井上くんを見るなり涙目になりながら逃げてったとか、ボート部が部員一同井上くんには敬語で話すとか、
写真部が活動停止に追い込まれたとか、なんか凄いよね。当人は肯定も否定もせずに笑ってるけど」
「けどよ、このままじゃ糖尿病患者が増える一方だぜ」
「大丈夫でしょ。最近ではみんなインシュリン注射を常備してるし」
「虚ろな目でスイーツ(笑)読んでる奴いるけど」
「低血糖症も怖いよね」
「飴玉代わりか、しかしあんな妊娠とか自殺未遂とかDVとかの話に糖分が含まれるのかね」
「まあ、確かに現実味がないよね。実際周りに早々そんな人いないし」
「そもそも本が食えるわけでもねえしな」
「ほんと、食べられるなら僕も食べてたかもね」
「独り者は辛いよな…最近じゃ他のカップルまで影響されて甘さ倍増だし」
「森さんと反町くんなんかもう第二の感染源だよね」
「もうこのクラスでまともなのは芥川くらいか」
「本当に彼は凄いね。あの二人の近くにいても淡々としてるし」
「つうか、アイツなんでこんな日に休んでるんだよ…あれ」
「おはよう」
「おはようって芥川くん、もう昼休みだよ?珍しいね遅刻なんて」
「ああ、ちょっとな」
「なんかあったのか?」
「朝倉からメールで『今日バイトが午後からになったから午前中つきあいなさい』って呼び出されてな」
「…は?」
「一人暮らしで、最近自炊に懲りだしたらしく、挑戦したいレシピがあるらしく、その買い物の付き合いと試食を馳走になった」
「…ええと」
「ああ、そろそろ昼休みも終わるな。5時限目は数学だったな(すたすた)」
「…なあ、朝倉って誰か知ってるか」
「察するに芥川くんの彼女なんだろうね、平日の午前中が暇な人みたいだけど」
「あいつもしっかり病気になってたんだな…おい、どうした?」
「ちょっと震えがとまらなくなってきたから、行きがけに買った井上ミウの新刊でも読もうと思って」
「…俺にも見せてくれ。スイーツ(笑)よりはよさそうだ…」
おわり
一度やってみたかったモブからの視点。
それと会話形式オンリーで。
それにオリキャラ二人混ぜるのは無謀だった気も。
彼ら二人に特に設定はありません、幸せになってくれたらいいです。
>>599 元々バカテスのコラボから読み始めて、ああいうノリが好きなので影響は多分に受けてます。
流人はコメディにすると異様に動かし易いですね。
喜んでもらえて嬉しいです。
「やめて……っ、声、出ちゃう……っ」
せり上がってくる快感を、喉の奥で必死に押しとどめ、あたしは懇願した。
むき出しの胸を、ぴちゃぴちゃなめていた櫻井が、乳首を唇ではさみながら、からかう口調で言う。
「出しても、いっすよ。琴吹さんの可愛い声、もっと聞かせてください」
「あっ、やっ……!」
乳首の先に、かりっと歯を立てられて、反対の乳首も指の間で転がされ、思わず高い声をあげてしまう。
図書室のカウンター奥の司書室で、あたしはもう十分近く櫻井になぶられている。
壁に背をもたれるようにして、しゃがみ込んでいるあたしのすぐ前に、ブレザーの制服を着た櫻井がいる。
あたしが逃げられないよう、体をぐっと押しつけ、あたしの胸に顔を埋めている。
あたしの制服の上着は、前のボタンを全部櫻井にはずされて広げられ、ピンクのブラも首まで押し上げられ、
むき出しになった二つの胸が、櫻井の指や舌の動きにあわせていやらしく揺れている。
「いや……っ、声……声がっ」
尖りきった乳首をちゅくちゅくと音を立てて吸われ、反対の胸を手のひら全体で乱暴にもみしだかれる。
逆の乳首にも吸いつき、歯でしごいて硬く尖らせてゆく。
「あ……ふぁ……! んんっ……くぅ…んっ」
「琴吹さんの胸、やらしっすよね」
「んんっ、くぅ……」
「大きくて、やわらかくて」
あたしに見せつけるように、両方の胸を下からすくいあげて揺らし、唾をたっぷりこすりつけるようになめ回す。
「あふ……! んんんっ……やっ……あぁんっ」
「乳首を、こんなに尖らせてさ」
指で左右にはじいて、刺激する。
「んんんっ、んっ! はぅ……っ」
あたしの胸は、櫻井のつけた赤いキスマークだらけで、櫻井のすりつけた唾でびしょ濡れだった。
櫻井の手が、今度はスカートの下にもぐりこんでくる。
薄い下着を太ももまで引きずりおろし、指で割れ目をなぞると、びちゃびちゃと音がした。
「濡れ濡れっ。琴吹さん、オレに胸吸われて、こんな感じてたんだ。なのに、必死に声押し殺しちゃって、
我慢は体によくないっすよ。気持ちいいって、認めちゃえばいいのに」
きっと数え切れないほどの女と、こういうことをしているのだろう。巧みな指先が濡れたヒダの間にもぐり込む。
そうしながら、マメのような突起を、別の指で押し込むように刺激されて、あたしはみっともなく体を揺らした。
「あんっ……ふあ! あんっ、あぁ……んっ」
いくら我慢しようとしても、そこをぐりぐり押されると、スイッチが入ったみたいに甘い声が出てしまう。
「やだ……っ、やだっ! もうやめて、お願いっ」
「処女みたいなこと言うの、しらけるからやめましょうよ。琴吹さん、オレに何回抱かれたと思ってんです」
あたしを傷つけるためにささやかれたその言葉に、胸をつらぬかれる。
そうだ、あたしはもう、井上に処女をあげられないんだ。
一週間前、心葉さんのことで大事な話があると、櫻井に呼び出された。
櫻井の知り合いのマンションに連れて行かれて、そこであたしは櫻井に犯された。
『ねぇ、心葉さんと別れてくれません? 心葉さんは、遠子姉の作家なんですよ』
『どうして、あんたにそんなこと言われなきゃいけないのっ? あたしは井上が好き。絶対別れない』
『琴吹さんのために言ってんすけどね。琴吹さんも気づいてますよね? 今、心葉さんの心の中にいるのが誰なのか。
あの二人の間に割り込もうなんて、無理なんですよ』
『そ、そんなの、知らない。井上の彼女は、あたしだものっ』
『そうっすか。じゃあ、無理矢理でも別れてもらしかないすね』
櫻井はあたしをフローリングに押し倒し、そこでまずあたしの唇を奪い、服を破り裸にし、全身をなめまわし、
キスマークだらけにしたあと、あたし中に押し入り、処女を奪った。
あたしは泣きながら抵抗したけれど、重い体は、いくら押しても引っ掻いてもびくともしない。
一回では解放してもらえず、四回もやられた。
あそこから血が流れ、床に染みができ、あたしは汗と櫻井がかけた精液で、ぐちゃぐちゃに汚れた。
櫻井は、ぐったりしているあたしを抱き上げてお風呂場に連れて行き、そこであたしの体に石鹸を塗りたくって
泡立てながら、もう一回あたしを抱いた。
最初のときはすごく痛かったのに、このときは気持ちよくて声が押さえられなくて、お風呂場の壁にあたって
響く自分の声を、絶望的な気持ちで聞いた。
櫻井は、あたしに口止めをしなかったし、心葉さんと別れなければバラすとも言わなかった。
ただ、翌日から放課後になるとあたしの前に現れ、司書室や地下の書庫や、開店前の知り合いの店や、あの
マンションで、あたしを抱いた。
たいてい一回ではすまなくて、二回も、三回も。
きっと櫻井は、あたしがのほうから井上と別れるよう、仕向けているに違いない。
けど、あたしはどうしても井上と別れたくなかった。
「ひゃん! ああっ! あんっ! あん、あんっ、あぁん……! んんっ!」
あたしを向かい合わせに膝の上に乗せ、櫻井があたしの中に自分のものを埋める。
ぐちゅぐちゅと音を立てて出し入れする。
出入り口を太く硬いものがこする感覚、内側の壁や、体の一番深いところを穿つ快感に、頭の芯がとろけそうになる。
嫌なのに!
こんなに、嫌で嫌でたまらないのにっ!
背筋を、ぞくぞくした甘い刺激が駆け抜けてゆく。
「琴吹さん、腰、動いてるぜ」
指摘されて、首筋から頬がカァッと熱くなる。
「ち、違ッ! そんなことない……! あんっ! ふあ! んぅ! 違う……っ、
違う……だから!」
嫌なのにっ! 井上以外の人となんて、嫌で嫌でたまらないのにっ!
「はぁんっ、ふあっ……!」
声が止まらないっっっ。
櫻井がにやりとし、あたしの腰をつかんで突く速度をあげる。胸をなめ、乳首を舌で器用にはじく。
「あ、やだっ! ああっ! んんんんっ! 助けて、井上! 助けて! やだ、やだぁぁっ!」
乳首を強く吸われた瞬間、あたしは背中をのけぞらし、達した。
それでも櫻井は、あたしを突くのをやめない。達した直後で敏感になっているあたしを、がくがく揺さぶり、最後は引き抜いて、
あたしの胸に、なまあたたかい白い液をかけた。
「……いいんすかね、心葉さんの名前なんか呼んで。心葉さんが今この部屋に入ってきたら、困るのは琴吹さんでしょ」
出したばかりで濡れているものを、あたしの口へねじ込む。
「ほら、しっかりなめてください。琴吹さんのこぼしたエッチな汁で、汚れたんすから」
「んぐぐぐ」
口の中いっぱいに生臭いものを詰め込まれて、目に涙がにじんだ。
早く終わらせたくて、床に四つん這いになって、櫻井のそれに舌をからめる。
「んぐっ、んんっ、んく……っ、れろっ……くちゅ……んんんんっ、んくっ、ちゅっ。
んぐぐぐっ、んんんんっ、れろっ……くちゅ、ちゅっ、んっ、んっ、んんんっ」
ふるんと垂れた胸の乳首から、櫻井がかけた精液が、汗と一緒にぽたぽたしたたり落ち、むき出しのお尻が揺れている。
櫻井の股間に顔を埋め、櫻井のものに吸いつき舌を這わせ、犬みたいにぺちゃぺちゃなめている。
櫻井の言うとおりだ。
こんないやらしい姿、井上に見せられない。あたしが櫻井に何度も犯されたってわかったら、きっと井上はあたしから離れてゆく。
夕歌――夕歌も、こんな絶望的な気持ちで、好きでもない男の人たちに抱かれていたの?
愛する人に殺された親友のことを思うと、目の前がますます真っ暗になり、胸が抉られるように痛んだ。
「んんんんっ、んっ……んくっんくっ……くちゅ、れろっ……んんんっ」
「ッッ、出るから全部飲んで」
硬く張りつめきった櫻井のそれが爆発し、喉に苦い液がどっと押し寄せる。
「んんんんんっ!」
あたしはむせそうになりながら、飲み下した。気持ちが悪い。吐きそうだ。
「けほっ、んくっ……あんたなんか、大嫌い……っ」
床に四つん這いのまま、荒い息を吐きながら唸ると、顎をぐいっとつかまれて、いきなりキスをされた。
熱い舌が、あたしの舌に蛇みたいにからみつき、息ができないほど吸い上げられる。
そのまま好き勝手に口の中をなぶられて、体の芯がほてってくる。
櫻井が唇をはなし、あたしの顔をにやにやと、のぞき込む。
「その大っ嫌いな男は、あんたのファーストキスの相手ですよ」
あたしの下唇に指をあてなぞり、いたぶるように続ける。
「この生意気な口が、ハジメテくわえたのもオレのものだし、ここを――」
と、さっきまで自分のものを出し入れしていた場所に、指を差し込む。
「んっ」
びくんとし、声を噛み殺すあたしを見て、おかしそうに目を細める。
そのまま、ゆっくりと指を動かしながら、
「ここを、ハジメテ使ったのも、オレ。こっちも――」
あたしの体を、ぐるりと反対向きにし、おしりの穴を指でくすぐる。
「オレがハジメテを、いただいたんすよね?」
やわらかな髪がおしりにかかり、ぴちゃりと音がして、濡れた舌が、そこをなめはじめる。
「やだっ、やめて……っっ、気持ち悪い、汚いっ」
「どうして、女って、みんな同じコト言うんすかね」
櫻井は、あたしのあそこを指でぐちゅぐちゅいじくりながら、濃厚な舌使いで、おしりのすぼみや割れ目をなめ上げた。
「やぁん! やだっ、やだってば――変態!」
おしりを揺すって払いのけようとすればするほど、あそこに突っ込まれた指が、内側の壁をひっかいて、体がぞくぞくと震えた。
「いいすね。罵られると、燃えます」
櫻井が立ち上がり、自分のものを、あたしのあそこにすりつけはじめる。
さっきの挿入で濡れていたそこは、よくすべって、ぽちっとした突起の上を幾度も行き来するその刺激に、あたしはたまらず声を上げた。
「あ……! あぁん……っ」
敏感な突起が充血したみたいに張りつめ、櫻井のものも硬くなる。
それを櫻井は、あたしのおしりの穴にあてた。
「やぁぁ……っ、そこはダメぇ」
「こっちだって、とっくに処女じゃないじゃないすか」
みしみしとおしりの穴が押し広げられる感覚がし、櫻井があたしの胸をもみしだきながら、
そこを使いはじめる。
「ああんっ! やだっ! やだってば! ふあ! んんっ、んっ! やめてぇっ!」
「琴吹さんの処女は、前も後ろも上も、ぜーんぶオレがハジメテだってこと、忘れないでくださいよ。
心葉さんに、前の処女はあげられないから後ろの処女をあげるとか、しおらしく言い出されても困るんすよ。
琴吹さんにはもう、心葉さんに捧げられるものなんか、ひとつも残ってないってこと、自覚してください。
それにほら、こっちも前のときより、気持ちいいはずっすよ」
「やぁっ、気持ちよくなんか――ひゃうっ! あぁっ! ぁ! あぁん!」
肉と肉がぶつかる、ぱんぱんという音が、部屋の中に響く。
櫻井はあたしを突き上げるように攻めながら、あたしの乳首を強くねじったり、優しくなでたり、指先で転がしたり、また強く引っ張って
はじいたりして、あたしにさんざん甘い声を上げさせた。
そのあと、腰からおしりへのラインをくすぐるようになでられて、背筋がぞくぞく震えた。
おしりの穴を使われているという違和感が薄れ、櫻井に突かれるごとに、快感がエスカレートする。
ぷっくりふくらんだ前の突起を指で押し潰すようにつままれ、足が浮いてつま先立ちになるほど、強く突き上げられて、
「あぁっ!」
高く叫んで、腰を揺らめかせた。
早くカウンターに戻らないと、一緒に当番をしている子が様子を見に来る。
ううん、櫻井に「邪魔しないでね」とにっこりされて、ぼーっとしてたから、それはないかも。
でも、もし井上が図書室へ来たら――。そのドアを開けたら――。
井上のこわばった顔が目の裏に浮かんだとたん、恐怖が心臓を貫いた。
「やだ! やだやだっ! やめてっっ! やめてぇ! いやああああ!」
櫻井が、あたしの口を大きな手でふさぐ。
「っっ――さすがにそこまで声張り上げたら、やべっすよ。感じてくれてんのは、嬉しいけど」
後ろから顔を寄せて、耳たぶを噛みながらささやき、
「まだ、オレ、イッてないすから。早く終わらせたかったら、もっと腰振って、おしりの穴、しめてください」
さらに激しく、突き上げた。
「んんんんっ、んんんっ――んぁっ――んんっ、んっ! んっ!」
口をふさがれているので、うめき声しか出ない。
いや! もういやぁ! 助けて!
片手で前の穴をとけそうなほどかきまわされて、後ろの穴は、熱い肉で好き放題に突かれている。
足ががくがく震え、頭の中で光がはじけるほどの快感に、何度も気が遠くなる。
もうこれ以上、感じたくない。感じたくないよぉっ!
井上っ! 井上っ! 井上っ!
今、あたしを後ろから貫いているのは井上だと想像しながら、あたしは何度目かの絶頂を迎えた。
櫻井もイッたようだった。
おしりの穴に注ぎ込まれた白い液があふれ出し、あたしの太ももをだらだらと伝う。
床に倒れたまま痙攣しているあたしに、櫻井が刃物みたいな笑みを浮かべて言った。
「良かったすよ。明日は道具とか使ってみます? 期待しててください」
櫻井が出いったあと、あたしは胸と下半身をむき出しにしたまま、床にしゃがみ込み、
一人で泣いた。
閉館の札を下げたあと、Pコートを着て、マフラーを巻いた。
鞄を抱えて、うつむいたままぼんやりしていると、ドアが開いて井上が入ってきた。
ああ、井上が来てくれた。
大好きな井上の顔を見たら気持ちがゆるんで、微笑みがこぼれた。
「お待たせ、帰ろうか」
「うん」
小さくうなずいて、辛いことなんてひとつもないって顔で、立ち上がった。
井上に、バレンタインには手作りのチョコをあげる約束した。
その日は、井上と過ごすのだ。
日曜日には、井上の家に遊びに行ってもいいと、言ってくれた。
きっと井上の家族にも、紹介してもらえる。
お土産に、レモンパイを焼こう。
井上が喜んでくれるといいな。
けど、当日そこには櫻井がやってきた。
井上のために焼いたレモンパイを、手づかみでむしゃむしゃほおばって、口元に薄い笑みを浮かべ、意味ありげにあたしをじろじろ眺めた。
まるで、あんたがどんな声で鳴くのか、どんな顔でイクのか全部知ってるんだぞ、と言ってるみたいな、なめるような目で。
櫻井がなにを言い出すのか、あたしは心臓が破れそうなほど怖くて怖くて、不安で不安で、高まる緊張に耐えらきれず、
櫻井を怒鳴りつけて部屋を飛び出した。
追いかけてきた井上の顔も、まともに見れず、
「ご、ゴメン……今日は帰る、ゴメンね、ゴメンね」
と謝って、階段を駆け下りた。
どうしよう、櫻井が井上に、あたしが処女じゃないってバラしたら。
あたしにはもう、井上にあげられるものは、なにも残ってない。
全部、櫻井に奪われた。
ううん、そんなことない!
もつれて転びそうな足で走りながら、必死に首を横に振る。
心は、井上のものだ。
それだけは、櫻井にも奪えない。
大丈夫、櫻井はきっと井上には言わない。これまでもそうだったもの。
櫻井の狙いは、あたしをいたぶって、井上から離れるようにすることだ。
だったら絶対に、櫻井の企みになんか負けないっ。
バレンタインの朝、あたしは、引き出しに大切にしまっておいた井上の校章を、ペンギンのぬいぐるみの首の中央の、赤いリボンの上にとめた。
そのぬいぐるみだけ後ろ向きにして、他のぬいぐるみと一緒に並べておく。井上が気になって、手にとるように。
それから、井上がくれた五百十円を挟んだプレートも、本棚の後ろに、少しだけ見えるように置いておく。
あとは、ずっと渡せなかった暑中見舞いの葉書を井上に渡して、それから夕歌の話もしよう。
井上は優しいから、あたしがまだ夕歌のことで哀しんでるってわかったら、放っておけないはずだ。
もともと井上があたしとつきあってくれたのも、夕歌が死んで落ち込んでいるあたしへの、同情からだったし……。
井上を引き止めるために、あたしはなんでもしよう。
だって、こんなことでもしなきゃ、あたしは遠子先輩に勝てない。
井上が好きなのは、遠子先輩だってことくらい、わかってる。
井上がぼんやりしているときは、たいてい遠子先輩のことを考えているんだって。
井上はまだ、自分の気持ちに気づいていない。
遠子先輩も、何故だかわからないけれど、井上から離れていこうとしている。
だから井上が遠子先輩への気持ちに気づく前に、あたしはどんなズルい手を使っても、井上の心をつかむんだ。
井上は、校章や五百十円を見つけて、照れくさそうだった。
「やっぱり、嬉しい、かな」
赤い顔で、そう言ってくれた。
半年遅れの暑中見舞いも、嬉しそうに受けとり、
「ぼくも、琴吹さんに渡しそびれていたものがあるんだ」
と言い、翌日一緒に登校する約束までしてしまった。
待ち合わせの場所に到着したら、遠子先輩と井上が話していた。
遠子先輩は井上にサヨナラを言いにきたみたいだった。
去ってゆく遠子先輩を切ない目で見送る井上を、塀のかげからこっそり見ているのは、胸が裂けそうに辛かったけれど、
これでもう遠子先輩と井上が会わずにすむのなら、いいと思った。
井上が、遠子先輩から返してもらったマフラーを首に巻こうとするのを見て、遠子先輩が触れたものに触れてほしくなくて、
「そのマフラー、あたしがもらっちゃ……ダメかな」
と井上の手を押さえて、言ってしまった。
「井上の、マフラーが、欲しいの」
あたしが哀しそうな顔をしていたからだろう。井上は迷うような表情を浮かべながら、あたしの首に白いマフラーを巻いてくれた。
あたしは泣いてしまいそうなほど、嬉しかった。
これで井上は、あたしのものだ!
そうだよね、井上!
そのあと、井上は遠子先輩の家まで、会いにいったらしい。
遠子先輩に小説を書いてほしいと言われ、泣きながら帰ってきた。
井上の家の前で待っていたあたしは、井上を抱きしめて、
「書かなくていいよ、井上が小説を書かなくても、あたしは井上が好き、ずっと側にいる」
と言ってあげた。
そう、井上は小説なんて、書かなくていい。
作家になんて、ならなくていい。
遠子先輩や朝倉美羽と繋がるものになんか、関わってほしくない。
井上ミウなんて、知らない。
そんな人、あたしたちには全然関係ないっっ。
井上は、あたしにすがりついて、いつまでも泣いていた。
あたしは井上の心を、完全に手に入れたつもりでいた。
けれど――。
「セコイ手、使いますね、琴吹さん」
授業中。
地下の書庫で、櫻井は制服の上からあたしの胸とおしりを、なぶりながら言った。
「はなして。授業、はじまってる」
もがいても、腰に巻きついた手はびくともしない。服の上から乳首をつままれて、甘い声を上げる。
「あっ」
「日々、感度が上がってんじゃないすか。心葉さんにはさも純真そうに、『書かなくてもいいよ、井上の側にいるよ』なんて言って、
腹の中じゃ『作家』の心葉さんは必要ないって思ってるくせに」
何度も乳首をつまみ、ひねったり、はじいたりしながら、耳や喉に舌を這わせる。
そのたび、甘い電気が背筋を走る。
「あ、あたしは、井上のためを思って――」
櫻井が、あたしの胸をぐっとつかむ。
「ふぅん、でも琴吹さんは、心葉さんが作家に戻るって言ったら、作家になんかならないでって、泣いて反対するね。賭けてもいい」
「そ、そんなこと――あっ、やんっ」
櫻井の手が上着の中にもぐりこみ、ブラカップに手を差し入れる。
もう片方の手も、スカートをまくりあげ、太ももをからおしりのあたりを、なでまわしている。
「やだっ、授業が――あっ、あっ、ふあっ」
ねっとりと耳を這っていた舌が、鎖骨のあたりをなめ、歯を立てる。
「ダメっ、痕がついちゃう! んんっ!」
下着の上から、股の間を指でノックされ、びくんと首をのけぞらせた。
どうして、こんなに感じちゃうの……っ。
「ねぇ、琴吹さん、オレと賭をしませんか?」
櫻井が、布にできた割れ目を、指で何度もすーっとなぞりながら、真顔でささやく。
あたしはふるふる震えながら、喘いでいる。
「あ……ふぁ……か、賭け……?」
「そう。琴吹さんは、『小説なんて書かなくてもいい』って言葉で、心葉さんの心をつかんだつもりでいるでしょ?
だからさ、それ証明しません?」
「んんっ……くぅん、あっ、あっ」
櫻井が指を縦に動かしている場所が、どんどんしめってゆく。
「ホワイトデーまでに、心葉さんが琴吹さんのことを『ななせ』って呼ぶようになったら、琴吹さんの勝ち。
オレは二度と琴吹さんにこんなコトしません。けど――」
櫻井が、下着の布ごと、指を割れ目に押し込む。
「ひゃっ」
「ホワイトデーが来ても、心葉さんにとって、あんたが『琴吹さん』のままだったら、負け。
そしたら、心葉さんと別れてください」
言いながら、えぐるように、ぐいぐい指を動かす。
「あっ! ひゃぅ! そ、そんなのって――あっ! ダメっ! んんんっ」
「やっぱ、自信ないっすか」
「あんっ、そんなこと……っ」
首を横に振りながら、不安が胸を鋭く刺す。
井上は、「ななせ」って呼んでくれるだろうか……。
「じゃあ、決まりっすね」
濡れて透けた布の上から、一番敏感な突起を無造作に引っ張ったあと、ゆっくりと床に押し倒し、喉や鎖骨をなめながら、
足をからめ、スカートや上着をまくって、全身に手を這わせはじめる。
そうしながら、張りつめた股間をあたしのそこに、ぐいぐい押しつけてくる。
「あぁっ、いやぁ……っ、喉、噛まないでぇ、痕をつけないでぇ。
い、井上に見られたら……! あぁん!」
「ホントに、いつまで処女のつもりなんだか。それとも抵抗するほうが、感じます?」
「っっ、この世で一番、あんたが嫌いっ! んんんんんんっ」
叫んだとたん、強引に唇をふさがれた。
舌をからめとられ、唇で唇をなぞるように、こするように、はさみ込むように愛撫されて、息ができない。
必死に逃げようとする舌を、向こうの舌が引き込み、舌と舌を重ね、先端を噛み、またからみあう。
途中から、頭がとろけそうになり、あたしのほうから、舌をからめていたような気がする。
唇をはなれると、よだれが、つーっと糸を引いた。
すぐ上からあたしを見おろし、おかしそうに笑う。
キスで感じてしまったのが悔しくて情けなくて、あたしは涙目で睨み返した。
「……死んじゃえ」
櫻井が甘い目になる。
「なら、オレのこともっともっと憎んで、殺せばいい。
そしたら……あんたのこと、世界で一番好きになるかもしれないよ、ななせ」
あんたなんかに名前を呼ばれたくないっ。その名前は井上だけのものだ。
そう言おうとしたとき、また唇をふさがれた。
むさぼるようなディープキスに、頭の中が白くなりかけたとき――。
地下書庫の重いドアが、荒々しい音を立てて開いた。
「よせっ! やめろっ!」
それが井上の声だと気づき、いっきに現実に引き戻され、ぞっとした。
櫻井の胸を両手で押しやり、足をばたつかせる。
櫻井が身を起こして振り返る。
井上はすごい勢いで走ってきて、櫻井を突き飛ばした。
あたしに、「ゴメンね、ゴメンね、琴吹さん」と何度も謝り、あたしは井上に泣きながらしがみつき、がたがた震えた。
大丈夫、バレてない。
服は乱れているけど、口の中に櫻井の舌の味が残っていることも、股間が濡れていることも、井上は気づいていない。
あたしが、もう何度も櫻井に抱かれたなんて、思わない。きっと間に合ったと信じてる。
だからあたしも、危ういところを恋人に救われた、処女のふりをする。
井上の腕にしがみつき、櫻井に向かって叫ぶ。
「あんたになんか、怯えたりしないっ! あたしは、この先もずっと井上と一緒にいるんだから!」
そうして、井上に向かって健気に見えるよう、小さく笑いかけた。
「井上が好き……。あたしは、井上の側にいる」
大丈夫。
きっとあたしの願いは叶う。
そうだよね、夕歌。
井上はホワイトデーまでに、あたしのことを「ななせ」って呼んでくれるよね。
そのあとは、ずっとずっと井上は小説なんか書かず、作家にもならず、朝倉を思い出に変えたように、遠子先輩のことも忘れて、
あたしだけの井上心葉になってくれるんだよね。
そのことを確信しながら、あたしは井上の腕に自分の腕を強くからめ、地下室の階段をのぼっていった。
END
普段
>>526の設定で心葉×ななせでアホSS書いてるものです。
>>615-622の作品が、リアリティと説得力があったため、原作準拠のIF話が出来てしまいました。
作家の下巻の170ページのちょっと後くらいの話だと思います。
警告
鬱です
もうこれ以上おばさまを苦しめるわけにはいかない。
わたしは賭けに負けたのだと認めざるを得なかった。心葉くんにもう小説を書いてだなんて言えない。
井上ミウなら、お母さんの物語を再現できる、おばさまの苦しみを止めることが出来る
わたしはそう信じていた。でも、それはわたしの勝手な願望で、心葉くんを苦しめただけだった。
もう消えてしまおう、わたしがいることで、おばさまだけでなく心葉くんまで苦しめてしまう。
心葉くんはわたしがいなくなったら悲しむかな?散々振り回すだけ振り回して勝手にいなくなるなんて勝手な先輩だよね。
それでも、心葉くんはわたしが最初に会った時とは違う。私のことは忘れてちゃんとやっていけるはず。
それに…ななせちゃんがいる。
ななせちゃんならどんな時でも、心葉くんを懸命に支えて、一緒に幸せになれるはず。
わたしはもう必要ない…
いろんな人に迷惑かけちゃったな…
泣きそうになるのを堪えて歩く。もうわたしは独りで生きていく。
北へ行く。もう親しい人とも二度と会えない。
おばさまとも、流人とも。
麻貴とも、千愛ちゃんとも、ななせちゃんとも、芥川くんとも。
そして…心葉くんとも。
寂しいけれどもその方がいい。ちゃんと耐えられる。
哀しくてたまらないけれど、綺麗に笑いたい。
笑わなきゃ…
ふと前を見るとわたしを見ているよく知っている子の姿が見えた。
琴吹ななせちゃん、わたしの可愛い後輩にして心葉くんの彼女、の姿だった。
「ななせちゃん」
どうやら彼女はずっとわたしを待っていたようだ。こんな寒い中。なにかあったのだろうか。
「あの、どうしたの?こんなに寒いのに」
「どうして…」
掠れた声で目に涙を一杯溜めながら、わたしに問いかけてきた。
「どうして井上に小説を書けなんて言ったんですか!」
ああ…、わたしの勝手な願望は心葉くんだけじゃなく、ななせちゃんまで傷つけていた。
ななせちゃんは心葉くんが傷ついているのを見ていたたまれなくなったに違いない。
「遠子先輩だって知ってるでしょう、井上が小説を書いたことでどれだけ傷ついたか。それなのになんで…」
「ごめんなさい、ななせちゃん」
もうこれ以上誰も傷つけるわけにはいかない。
「そのことはもういいの、もう諦めたから…」
「…もう…いい…?」
「ええ、心葉くんに小説を書いてもらいたいっていうのはわたしの勝手な願望だったの。だからも
バチン
わたしは最後まで言うことが出来なかった。
口の中になにかぬるぬるしたものが通り、それがおそらく血であろうということはわかったが、何が起こったのかさっぱりわからなかった。
呆然とするわたしの目の前に、今まで見たことのない形相をしているななせちゃんの姿があった。
「『もういい』?何よ『もういい』って…」
「ななせちゃん…」
「そんな…そんな簡単に諦められるようなことの為に、あたしたちを振り回したの!?」
違う!簡単に諦めたわけじゃない!
わたしにとっては本当に大事なことだった。
でも、反論しようとしたわたしの前に、ななせちゃんは衝撃的な事実を告げた。
「たかだかそんなことの為に、櫻井をけしかけて、あたしと井上を別れさせようとしてたの!?」
えっ…?
今ななせちゃんはなんて言った?
サクライヲケシカケテ…?
「りゅ、流人がどうしたの!?」
「今更とぼけないで!ずっと櫻井があたしに井上と別れろって嫌がらせを続けてたのはあんたの差し金でしょう!」
知らない!流人がななせちゃんに嫌がらせを…
「し、知らないわ…ななせちゃん!どういうことなの!?詳しく聞かせて!」
わたしは背筋が凍るのを実感した。ななせちゃんが言ってることは嘘じゃない、そんな奇妙な確信があった。
「この期に及んでシラを切るつもり?毎日毎日高校の図書館まで櫻井はあたしに嫌がらせをしにきたわ
最初は自分と付き合わないかとか、ふざけたことを言ってくるし、
あたしが断ったら今度はあたしと井上じゃ相性が合わないとか勝手なことをいい始めた!
挙句の果てには、図書館で襲おうとまでさせたくせに!それを知らないとかいうつもり!?」
目の前が真っ暗になった。
なんで、わたしの知らないところでなんでそんなことが起こってるの…
…まだ知らないとか言うつもりなら、この前の土曜日はなんなの!?なんでシュークリームまで持って井上の家に行ったの!?」
「ち、違うわっ!あれはただ先輩として一度後輩への家庭訪問を…」
「わざわざあたしが行く前日に?」
っ!日曜日にななせちゃんは心葉くんの家に行ってたの!?
でもよく考えたら判ることだった。
週末に付き合っている二人が一緒にいることは不思議じゃない。
土曜日に心葉くんの予定が開いているという時点で、当然気付かなきゃいけなかった。
「ごめんなさい!わたしが軽率だったわ。気付かなきゃいけなかったことなのに、そこまで気が回ら
「櫻井は知ってたみたいだけど?」
また流人が!?
「日曜日に、呼ばれもしないのに井上の家に上がりこんで、散々吹聴してたわ!
あんたが毎日シュークリーム焼いてたこととか、犬も食わないようなシュークリームを井上が全部食べたことかをね!
毎日手作りお菓子の練習だなんて、随分と念入りな家庭訪問だったみたいだったけど、一体何が目的だったの!?」
もう言い訳は出来なかった。
わたしが心葉くんの家に行くのを土曜日にしたのは、確かに流人の薦めがあった。
「もう十分上手くなってるから、今週の土曜日あたりにでも心葉さんの家に持っていったら?」
流人が何気なく言った土曜日というのを特に気に留めず心葉くんの家に訪問する日に決めてしまった。
もしかしたら塩と砂糖を取り替えていたのも流人の仕業かもしれない。
でも、わたしが心葉くんの家に行ったこと、それはわたしが決めたことだ。
家庭訪問なんていうのは勿論名目上のこと。
本当は、この街を離れる前に一度だけ心葉くんがどんな家で育ったのか見ておきたかった。
わたしが憧れて止まない暖かな家族。
そんな中で育った心葉くんを。
でも、本当にそれだけだっただろうか。
わたしは心葉くんを諦めることが出来ていたのだろうか…
心葉くんにはななせちゃんという彼女がいて、それをさしおいて自宅を訪問するという行為自体がすでに二人に対する裏切りではなかったか。
今更ながら事の重大さに慄然とした。
わたしはもう消えなきゃいけないのに!
ななせちゃんの応援をしなきゃいけないのに!
「ごめんなさい…もう絶対にこんな真似はしないし、流人にも手出しをさせない。
本当よ!もうわたしはこの街には戻ってこないから!ななせちゃんの邪魔はしな
バチン!!
さっきよりも大きな音が逆の頬を打った。
「バカにするなっ!!」
ななせちゃんの顔は叩かれたわたしよりも痛そうだった。
「いつも、いつもいつもいつもいつも!味方面して見下してんじゃないわよっ!!
気付いてないとでも思ってるの!?あんたが井上のこと好きだって!!
それなのにいつも澄まし面で、そんなことまるで思ってないみたいにふるまうの!!」
「いつだってそうだ!自分が傷つきたくないから、聖人面して井上を惑わす!
夕歌の事件の時だって!朝倉の事件の時だって!自分が傷つかない高みから、
したり顔で名探偵みたいに、ご高説を述べて!」
「夕歌のこと何も知らないくせに!死んだのはあたしの親友だ!
なにが文学少女だ!なにが物語を読み解くだ!
何の関係もないのにでしゃばるんじゃない!!」
言葉と平手の双方がわたしを打ちのめした。
「なんでよ…なんであんたなのよ…簡単に諦めてるようなあんたに!
傷つくのが怖い卑怯者のあんたが!偽善者の癖に!
あたしの方が!あたしの方が井上のことを好きなのに…
なんでいつもあんたなのよ…」
ななせちゃんはしばらくへたり込んで嗚咽を上げていたが、おもむろに立ち上がり何も言わずに去っていった。
もう後期試験まで待っていられない。
この街にいても、わたしが大好きなみんなを傷つけるだけ。
今すぐこの街を出なくちゃ…
でも
わたしはどこに行ったらいいの…
以上です。
次からはまたアホ話に戻ります。
次こそは明るいエロスを書きたい!
まあでも、流人の蛮行は見過ごしたままじゃいけないものですよね…
遠子は本編およびその後においてこのことを知らないまま終わったのでしょうか。知ったら一番傷つくと思うのですが。
ぼくは人生で二度の恋をした。
最初の恋は、小学三年生のとき転校してきた、ポニーテールの女の子。
あざやかに物語を語る大きな目のその子に、ぼくは夢中で恋をし、きらきらした言葉にうっとりと耳を傾けた。
二度目の恋は、高校二年生の終わり。
弱かったぼくを励まし、ぼくの心を抱きしめて救ってくれた、すみれの花のような三つ編みの上級生。
夕暮れの金色の光の中で、いつも幸せそうに本のページをめくっていたその人のために、ぼくは一冊の本を書いた。
彼女たちと出会って、ぼくは作家になった。
そして――。
「井上ミウはみんなの作家だけど……井上心葉は、あなただけの作家です」
甘く微笑んで、ゆっくりつぶやくと、遠子先輩は目をむいたまま真っ赤になってしまった。
「こ……心葉くん」
白い手を優しくつかんで、今返してよこした三題噺の原稿を握らせて、その上から包むように手を重ねる。
六年間、いつもぼくの手を優しく握りしめてくれたその人の手を、今度はぼくが握り返す。
遠子先輩の手は、六年前と少しも変わらず、やわらかですべすべしていて――あたたかだった。
文学少女の証の三つ編みは、社会人になった今ではさすがにほどかれ、まっすぐな黒髪が肩からさらさらこぼれて
いるけれど、花のような唇も、長い睫毛も澄んだ瞳も、ほっそりした体つきも、あの頃と変わらない。
いいや、想像していたよりもっと綺麗になっていて、まぶしいほどだった。
「食べてください、遠子先輩。ぼくの六年分の気持ちがつまっているから、きっとものすごく甘いはずですよ。
食べないと、後悔しますよ」
「で、でも、わたし、心葉くんの新しい担当さんで、今日は仕事で――そんなおなかが鳴るようなこと、言わないで……っ」
ぼくに手を握られて、赤い顔でわたわたしている遠子先輩のほうへ顔を寄せ、すみれの花のような唇に、ぼくの唇を重ねる。
「……!」
すぐに顔を離して微笑むと、さらに赤くなり絶句した。
「食べてくれるまで、仕事の話なんかできません」
「脅迫するの? わたしのほうが新人で、人気作家の井上ミウ先生より立場が弱いのを知ってて、これってセ、セクハラよ」
「六年間、遠子先輩との約束を守って頑張った、ご褒美だと思ってください」
「……意地悪」
遠子先輩は頬をちょっとふくらませて、すねたようにぼくを見上げたあと、泣きそうな顔になり、慌ててうつむいて、
「……いただきます」
ぼくの三題噺を食べはじめた。
タイトスカートからのびる細い足をきちんとそろえてソファーに腰かけ、三枚の原稿用紙を読みながら、また目を
うるませて泣きそうな顔をし、端から千切って口へ入れる。
「……あまぁい」
小さな声で、つぶやいた。
お題は、“約束”“再会”“永遠”。
三枚の原稿用紙に、ぼくの気持ちをいっぱい込めた。
遠子先輩と離れていた長い時間、ぼくがなにを支えに過ごしていのたか。誰のことを想っていたのか。
遠子先輩がぼくの首に巻いた白いマフラーは、今ぼくの首に巻いてある。
遠子先輩がくれた熊のマスコットは、玄関のポーチで、ぼくが描いた鮭をくわえている。
それを見たとき、遠子先輩の瞳が揺れて、泣き笑いの表情になったこと。
そんな遠子先輩を見て、ぼくの胸もいっぱいになって、六年間ずっと閉じこめていた気持ちが、あふれそうになったこと。
ぼくの書いた三題噺を、かさこそとひそやかな音を立てて食べている遠子先輩を見ているだけで、抱きしめたくてたまらないこと。
「こんなに甘いのに……こんなに切なくて……でも、幸せで……あたたかくて……」
千切った紙を、ほっそりした指で口へ運ぶ遠子先輩の瞳から、ぽろりと涙がこぼれ落ちる。
ぽろり、
ぽろりと。
千切った紙に涙が落ち、しめったそれを口へ入れ、ぽろぽろ泣き続ける。
「やだ……っ、心葉くん、どうして泣いているの?」
最後の一欠片を飲み込んだ遠子先輩が、涙で濡れた顔を上げ、驚いて尋ねる。
「っく……遠子先輩だって、泣いているじゃありませんか」
同じくらい涙を頬で濡らしながら、震える喉で言い返す。
遠子先輩がソファーから立ち上がり、ぼくの目元を指でそっと拭く。
「泣いたらダメって、約束だったでしょう。心葉くんは、すぐに泣くんだから」
切ないほどに優しい声。
涙をぬぐう、甘い指先。
「泣いてません。今日まで一回も泣きませんでした。泣きたいときも、遠子先輩のことを思い出して、我慢しました。
遠子先輩に手を引かれて歩くだけじゃなくて、遠子先輩と一緒に進んでいきたかったからっ。
それができる大人になって、遠子先輩とずっと一緒にいたかったから――もう二度と、あんな風に遠子先輩の後ろ姿を見送るのは、
嫌だったから――っく――もう二度とっっ、二人が離ればなれに、ならないように……っ!」
感情のセキが決壊し、ぼくは遠子先輩を引き寄せ、抱きしめた。
「この先だって、あなたの前でしか、泣きませんっ」
さっきより深く、唇を重ねる。
遠子先輩もぼくの頭をぎゅっと抱きかかえ、唇を押しつけ、舌をからめてくる。
ずっとずっと、こうしたかった。
遠子先輩を抱きしめて、何度何度何度もキスをして、ひとつに溶けあいたかった。
遠子先輩の、やわらかな唇。
やわらかな舌。
何度も何度も何度も何度も、離れては引き寄せ、唇で唇をなぞり、舌をからめあい、キスをする。
遠子先輩の頬についた涙を、ぼくは唇でぬぐった。
そのまま同意を求めるように、耳たぶをそっと噛むと、遠子先輩はぴくっと震えたけど、無言のままぼくを抱きしめる手に、
ぎゅっと力を込めた。
胸の奥が熱くなり、ぼくは夢中で遠子先輩の頬や喉や、清楚な白いブラウスからのぞく鎖骨に、キスを落としていった。
遠子先輩の肌はどこまでもなめらかで、すみれの花の香りがした。
ぼくが、ちゅっと吸うたびに、赤紫の花びらが浮き上がり、ぴくん、ぴくんと身じろぎし、小さな声を上げる。
「ぁ……んっ……」
ぼくは遠子先輩をソファーに座らせ、ブラウスのボタンをはずしながら、胸元に顔をさまよわせ、花びらを増やしていった。
髪が移動するのがくすぐったいのか、眉根をぎゅっと寄せて、唇を噛みしめて耐えていた遠子先輩が、「あっ、ダメ……っ」
と、つぶやいた。
ぼくは三つ目のボタンを、はずそうとしているところだった。
「それ以上は、ダメ」
「どうしてですか」
顔をあげると、小さい女の子がべそをかいているみたいな顔で、
「だって、わたし……わたし……予定よりも、全然……なんですもの」
「予定って、なんですか」
まさか生理? 遠子先輩、生理あったのか?
けれど、ぼくの予想はすぐにくつがえされた。
「夏みかんは無理でも、普通のみかんくらいには……なるはずだったのよ。いくらなんでも、そのくらいには育つはず
だって思うでしょう? 六年も経ってるんですもの。なのに、高校生のときと、全然変わってなくて……。
ぅぅ、大きくなる体操も、毎日してたのに……」
胸のことか!
確かに、そこだけは別れたときとまったく変化がなく、まったいらだ。
ぼくにとっては、そんなのまったく問題ではないし、むしろ遠子先輩の胸がいきなりみかんサイズになっていたら、
豊胸手術でもしたのかと疑ってしまい、そこへばかり目がいって、集中できないだろう。
けど、遠子先輩にとっては大問題のようで、
「やっぱりダメっ。せめてすももくらいになるまで、心葉くんには見せられないわ」
ブラウスのボタンを留め直そうとする手を、ぼくは慌ててつかんで、キスをした。
「――んっ」
口の中を舌で甘く探り、ぼーっとする遠子先輩に、顔を離して優しく言う。
「いいんです。ぼくが好きなのは、そのままの遠子先輩ですから」
好きですと言葉にしたのは、たぶんこれがはじめてだ。
こんなときに、そんなことに対して言うのもどうかと思う、効果はあったようで、遠子先輩が、
「心葉くん……」
と涙ぐむ。
「がっかり、しないでね」
「するわけありません」
ぺったんこなのなんか服の上からも丸わかりだし、という軽口は寸前で飲み込んだ。
また途中で止められると困るので、舌をからめあう音が聞こえるほどキスをしながら、三つ目のボタンをはずす。
遠子先輩が、ぴくっとし、体をこわばらせる。
四つ、五つと、ひとつはずすごとに、細い体がひきつり、硬くなる。
ブラウスの下は、白いレースのスリップと、淡いすみれ色のブラジャーだった。ブラウスをするりと袖から抜いて、
上半身が下着だけになると、肌の白さがいっそう際だった。
スリップの裾に手をかけ、両脇から体のラインをなぞるように、じりじりと持ち上げてゆく。
びくんっとする遠子先輩に、その間もずっとキスを続ける。
細いウエストが見えて、可愛らしいおへそが現れ、淡いすみれ色のブラが現れる。
「遠子先輩、手、あげてください」
唇の上でささやくと、遠子先輩は恥ずかしそうに目を伏せ、ばんざいした。
天女の羽衣のようなスリップが、持ち主の体から離れ、床に落ちる。
背中に手をまわし、ブラのホックもはずす。
「こ、心葉くん……っ、どうしてそんなに慣れてるの。は、はじめてじゃないの?」
落ちそうなブラを両手でぎゅっと押さえ込み、遠子先輩が非難するように尋ねる。顔が真っ赤だ。
「ホックくらい、誰でもはずせるでしょ。それに、ぼくもこんなことするのはじめてで、すごく緊張して、どきどきしてます」
実際、心臓が高鳴りすぎて、どうにかなりそうだった。
「意地悪だから、モテなかったの?」
「違います。遠子先輩としか、したくなかったんです」
ブラを腕の間から引き抜くと、遠子先輩が「きゃっ」と叫んだ。
「遠子先輩と、したくてたまらないんです。もう我慢できないんです。いろんなことを、遠子先輩としたいんです。
もっと言わせたいですか?」
「い、いいわっ。やめて」
遠子先輩が、ぷるぷると首を横に振る。
ぼくは遠子先輩の腕に両手をかけた。
「遠子先輩は……」怯えているようにぼくを見上げる遠子先輩に、急に不安になって、おずおずと尋ねる。
「ぼくが相手でも、いいですか?」
遠子先輩の目に、優しい光がにじむ。
胸を隠していた手をほどいて両脇におろし、あたたかな声で答えた。
「心葉くんじゃなきゃ、イヤ」
目に染みるような真っ白な――純潔な、肌。
降り積もったばかりの雪のように清らかで、なだらかな胸で、桜色の小さな実が初々しく、ぼくを誘っている。
それは、ぼくが知っているなによりも、美しくて神聖な光景だった。
ぼくを見上げて微笑む遠子先輩も、汚れのない聖女のようだった。
「とっても、綺麗だ」
溜息をつき、全身を包む幸福感と、胸を震わす歓喜とともに、桜色の実に口づける。
「あ」
遠子先輩が、甘い声を上げる。
恥ずかしそうに震える乳首を唇に優しく含んだまま、反対側の乳首も指でそっとつまむと、また「ぁ」と声を漏らし、
目をぎゅっと閉じて、ぼくの頭に手を回し、引き寄せる。
そんな仕草にときめいて、ぼくは口の中の乳首を、舌でやわらかく転がし、反対側の乳首も、指の間でくりくりとこすった。
遠子先輩は、とても感じやすいようだった。
ソファーに背中をあずけ、首を横に傾けて、体をぴくぴく震わせながら、愛らしい声を何度も上げる。
「んっ……ふぁっ、あ……ぁっ、くぅん」
「やぁ」
「んんっ」
「ぁ」
ぼくが乳首に軽く歯を立てると「ぁ……っ」と、体をこわばらせ、ちゅくちゅくと吸い上げると、
「あっあっ……ふぁぁ……んんっ」
切なそうに首を振り、乳首を押し込むように、ぐりぐりと撫で回すと、
「やっ、んんっ……ぁぁっ、んっ、ぁ、ぁ」
と、切なげな吐息をこぼし続けた。
鼻の頭をこすりつけるようにしながら、たいらな胸をあますところなく、ちろちろとなめ、いくつもいくつもキスをし、
ぴちゃぴちゃ音を立てて、乳首をはじく。
何度もつまんでは、指の間で転がし、優しく引っ張り、また口に含んで吸う。
乳首の先端と、付け根の部分は特に感じるようで、そこを爪や歯で軽くひっかいただけで、
「あぁん……っ!」
と、ひときわ甘い声を上げて、腰をびくんと揺らした。
そうするとぼくは幸せな気持ちになって、ますますそこばかり、なめたり吸ったりして、遠子先輩を乱れさせた。
「やぁ……っ、心葉くんの、意地悪……っ、あぁ! ふあ!」
ずいぶんたっぷりと時間をかけて、遠子先輩の胸を攻め、そのうっとりするようになめらかな感触や、汗と一緒に
たちのぼるすみれ色の香りを、味わったように思う。
遠子先輩の胸も、首も、ぼくのつけたキスマークだらけだった。
「こ、心葉くんばっかり……ズルいわ」
ハァハァと息を吐きながら、遠子先輩が恨めしそうに、ぼくの首のマフラーの端をつかんで引き寄せ、ぼくのシャツを脱がせはじめる。
「わたしだって、ちょっとは慣れてるんだから」
「な、慣れてるって――」
「西鶴の好色シリーズだって、千夜一夜だって、O嬢の告白だって、鬼六先生だって、読破してるんだから……っ」
ホッ、そういうことか。でも、鬼六先生って――。
一体、なにをされるかとひやひやしてたら、遠子先輩はぼくのシャツのボタンをすっかりはずして前をはだけただけで、
顔をこわばせて躊躇してしまい、おそるおそる乳首をなめはじめた。
ミルクを飲む子猫のように、ピンク色の舌を出して、こわごわと、おずおずと、なめはじめる。
その、くすぐったいようなぎこちない舌使いに感じてしまって、遠子先輩が口をすぼめて、ちゅっと乳首を吸うと、
火がついたみたいに腰が熱くなった。
ぼくは、遠子先輩に好きなようにさせたまま、両手を伸ばして遠子先輩の背中からお尻へのラインを撫でおろした。
「ひゃ!」
遠子先輩が、びくっと腰を揺らす。
「やんっ、邪魔しないで、心葉くん。あぁっ!」
ぼくにお尻をつかまれて、やわやわともまれて、またぴくぴく震える。腰のあたりを指でくすぐるのにも、耐えられない
らしく、ぼくの胸や乳首に必死に吸い付きながら、何度もびくっ腰を浮かし、甘い声を上げる。
「あぁんっ! ふあ! んんんっ、ちゅっ……んくっ……はぁんっ! ダメぇ、心葉くん」
遠子先輩が、こんなに感じやすいなんて知らなかった。
喘ぐ遠子先輩に、何度もうっかり歯を立てられて、囓られて、ぼくも「ん……っ」と呻きながら、
タイトスカートをたくしあげ、ストッキングの上からお尻や太ももを、撫でまわす。
「や……っ、いやぁ。スカート、しわになっちゃう」
抗議されて、腰のホックをはずし、お尻を浮かすように抱きかかえ、足元に落とした。
「や……やだ」
上半身裸で、あとはストッキングとショーツだけという姿にされ、遠子先輩が身をくねらせる。
ぼくは、ブラと同色の淡いすみれ色のショーツも、ストッキングと一緒に引き下ろした。
「ストッキング、夏だからなくてもいいでしょけど、一応伝線しないように協力してください」
お願いすると、遠子先輩は恥ずかしそうに、
「ぅぅ」
と唸って、自分から腰を上げた。
太ももや膝に、ねっとりとキスをしながら、ショーツとストッキングを脱がせてゆく。
遠子先輩が唇を噛み、ふるふると震える。
「んんっ……んっ……んんんっ……」
床に這いつくばるようにして、華奢な膝下や、足首にも、口づける。
小さな足をうやうやしく手にとり、足の上から指先にまで、唇を押しつける。
「や……心葉くん、もう、いい」
「まだですよ」
もう片方の足にもキスしたあと、ぼくは遠子先輩の足を広げ、太ももの間に顔を埋めた。
「心葉くんっ!」
遠子先輩が、驚いて叫ぶ。
やわらかな泉のあるその場所にもキスをし、舌を突き出して、中へ潜り込むように、ぴちゃぴちゃとなめはじめる。
遠子先輩の反応は、激しかった。体に電流が走っているように、何度もびくびく腰を浮かせ、声を放った。
「やぁっ! そこはっ! ああぁっ! ふあ! きゃあぁっ! あっ、あっ、あっ! ダメぇぇぇっ!」
ばたつく足をしっかりつかみ、甘いヒダを舌で押し分けてゆく。
やっぱり感じていたのだろう、そこはすでにしっとりと潤い、すみれの花のような甘い香りを放っていて、ぼくを夢心地にさせた。
あぁ、こんなところまで、すみれの香りがするんだ。
鼻をこすりつけて、匂いを吸い込む。
鼻先が、小さな赤い芽にあたり、それをぐりぐり押し潰しながら、さらに顔をくっつけ、湧き出るすみれの香りの液を、すする。
「あああっっ! ひゃぅ! んんっ、んんっ……やぁぁんっ! らめぇ、心葉くん。おかしくなっちゃう!」
遠子先輩の声が、切羽詰まってゆく。
赤い芽をちろっとなめると、
「ああんっ!」
腰が跳ねた。
ぼくはそれを口に含み、舌先で激しく転がした。
「ああああああっ! ああっ! ぁぁぁんっ! きゃふ! んんっ! あぁんっ!」
遠子先輩の反応がさらに激しくなり、硬く尖ったそれを歯の間に挟んで、軽く囓ったとたん、
「ああぁぁぁぁんん!」
と叫び、体をぶるぶる震わせて、達した。
きらきら光る液が、どっとこぼれてきて、指を入れるとヒダがぴくぴく震えて、からみついてきた。
「遠子先輩、大丈夫ですか?」
「……意地悪」
遠子先輩がソファーにぐったりと仰向けになり、涙目でぼくを見る。
「もう……舌で気持ちよくなるのはイヤ……。心葉くんのをちょうだい」
その表情はとても色っぽくて扇情的で、実際ぼくだってもう、遠子先輩が欲しくて我慢できなかった。
「はい」
と微笑んで、ぼくは遠子先輩の上におおいかぶさり、キスをしながら、遠子先輩の中に入っていった。
首に巻いたマフラーの両端が、遠子先輩の顔の横に垂れている。
遠子先輩が、舌をからめてくる。
さっき一度イッて、遠子先輩のそこはぐちゃぐちゃに濡れていた。硬くなったぼくのそれも、途中まではすんなり
入っていった。優しく包み込まれてゆく感触に、めまいがする。
けれど、そこから急に狭くなり、遠子先輩も辛そうに顔をしかめた。
「んんっ」
「痛いですか、遠子先輩」
「へ、平気よっ。続けて、心葉くん」
「すみません」
ぼくの背中にしがみついて、目を閉じて耐えている様子に、愛おしさと申し訳なさを感じながら、ぼくは腰を進めた。
「んんっ……んんっ……んっ」
「……っく」
二人して汗だくになりながら、すっかり挿入する。
入りましたよと伝えたら、涙がにじむ目を細く開けて、微笑んだ。
「心葉くん……大好きよ。心葉くんは、ずっとわたしの一番大切な人だったわ」
その言葉に胸がいっぱいになって、また泣きそうになる。
ぼくも、ずっと想っていた。
遠子先輩が好きだと気づいたのは、別れの日だったけれど、きっともっと前から、ぼくは遠子先輩に恋をしていた。
すぐにくじけるぼくの手を優しく握って立たせ、ぼくの行く先に希望の光をともしてくれた人。
そうして、ここからは一人で行きなさいと、優しい目で告げた人。
本当は、遠子先輩も傷ついて苦しんでいたのに、そんなこと少しも見せず、哀しいときほど、誰より綺麗に笑っていた。
遠子先輩が一度だけ、ぼくに感情をぶちまけて、ぼくにすがって「きみは書かなきゃいけないわ!」と叫んだとき、
誰より心をあずけていた人だったから、裏切られたような気がした。
けど、違った。
遠子先輩は、ぼくのためにあの言葉を言ったのだ。
遠子先輩が残した手紙には、ぼくへの気持ちが綴られていた。
『はじめは、お母さんの書くはずだった小説を、心葉くんに書いてほしいと想っていました。
けど、気づいてしまったの』
『心葉くんの書く小説は、お母さんの書く小説にはない、特別ななにかがあるということに』
『いつか心葉くんが書いたものを、食べられない日がくる』
『それは、わたしだけのものにしちゃいけないお話だから』
心葉くんは、書くべき人だから――。
その言葉は、正しかった。書くことをあれほど拒んでも、ぼくは結局書くことに帰ってきた。
それを教えてくれたのは、遠子先輩だった。
あの木蓮の下で出会ったときからずっと、遠子先輩はぼくに深く関わり、ぼくを見つめていてくれた。
遠子先輩の強さが、優しさが、愛情が、ぼくをここまで支えてくれたのだ。
別れの日、遠子先輩もぼくと同じくらい辛くてたまらなくて、それでもぼくのために、一人で門をくぐっていったのだと、
今、ぼくを見上げる遠子先輩の、愛情のこもった瞳を見て、わかった。
「ぼくも――遠子先輩を思い出さない日なんかありませんでした。ずっとあなたに恋していました」
遠子先輩が幸せそうに微笑み、ぼくをぎゅっと抱き寄せる。
「心葉くんを、もっと感じさせて」
その言葉だけで、達してしまいそうになる。
ぼくは必死に我慢し、遠子先輩の奥をうがちはじめた。
「んんっ、ふあ……っ、ああっ、んくっ」
きっとまだ痛いはずだ。
なのに、ぼくを抱きしめながら、
「心葉くん、好きよ」
「嬉しい」
「大好き」
と、甘い声でささやく。
ざわざわとうごめくヒダが、ぼく自身を包み、奥へ奥へといざなってゆく。
その甘さと悦楽に、ぼくはのみこまれそうだった。
「あっ! あんっ! ふああ! んんっ! あっ! あっ!」
「んんっ、遠子先輩っ、遠子先輩っ」
何度も、遠子先輩を呼ぶ。
「こ、心葉くん、嬉しい……ああっ! あぁ! んんっ! あんっ、あんっ!」
ほっそりした足をぼくの腰にからめ、遠子先輩が叫ぶ。
「ああっ! あぁんっ! んくっ……。ふわっ、んんっ、あぁ!」
遠子先輩の胸が、ぼくの胸に、ぴったりくっついている。
遠子先輩の心臓の音が聞こえる。
どくどくと、すごい早さで鼓動している。
「心葉くん……! 心葉くん……!」
「っっ、遠子先輩……!」
ぼくらは舌をからめあい、同時に達した。
遠子先輩の中がきゅーっと狭くなり、ぼくのそこから吐き出された白い液を、飲み込んでゆく。
ぼくのものも、遠子先輩の中も、まだびくびく震えている。
ぼくらは、そのまましばらく抱き合っていた。
幸福の余韻が覚めないまま、遠子先輩の髪をなでたり、キスをしたりしながら、うとうとしてくる。
「眠っちゃダメよ、心葉くん。まだ打ち合わせが終わってないんだから」
「ぁぁ……そういえば……舞花が、お茶を淹れてて」
ぼくはハッとして体を起こした。
遠子先輩も跳ね起きる。
「舞花!」
「舞花ちゃん!」
そうだ! キッチンに舞花がいたんだ。すっかり忘れていた。
半裸に近い姿のまま慌ててドアを開けて、さらに青ざめる。
床に、銀のトレイに載った紅茶と、切り分けたレモンパイが、置き去りにされている。
紅茶はすっかり冷え切っている。
そしてトレイの前に、紙が挟んであった。
『実家に帰ります。舞花。PS お兄ちゃんのバカ』
おろおろするぼくら。
「ど、どうしましょう、心葉くん……!」
「あぁ、舞花が、お母さんたちに話したら!」
けど、きっとどうにかなるはずだ。
だって、ほら、ぼくの隣には、文学少女がいるのだから。
END
>>mWwNrj1i
ごちそうさんでした。
このSSは、まるで練乳をたっぷりかけた完熟イチゴのようね!
ほっぺがきゅうってなるような甘酸っぱい二人の想いに、濃厚であまぁいエロが良く合うの!
ぐっじょぶよ!
甘かったですGJ!
ふと思ったんだが
文学少女な遠子先輩が性行為に対して淡白だったりすると面白い
>>638 こういう遠子先輩そのものな感想がさっと出てくるところが、
文学少女スレの恐ろしいところだなと思ったw
保守
「うふふ、心葉くん。今日はお口でしてあげるわ。ほらぁ、じっとしていて」
「ひゃ、だめです、遠子先輩っ! 口でなんて」
「大丈夫よ。だって私の舌は、食べ物の味を感じられないんだから」
「そ、それは食べ物じゃありません!」
懲りずに
>>526の設定で。
心葉×ななせで。
もうキャラ崩壊とか気にしたら負けかなと思ってる。
エロ難しい…
644 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 23:27:54 ID:gnIIfb6f
「じゃ、じゃあ今日は一日これを着て過ごしてもらうからね!」
などと高らかにメイド服とウィッグを片手に僕の彼女はのたまった。
ことは昨日、書き下ろし文の仕事も脱稿し、一息つくと同時にちょっとしたゲームをして
"負けた方が勝った方の言うことを一日中何でも聞く"というルールを決め、ななせが勝ち、ぼくは今日ななせに逆らえないのだけれど
「メイド服はいいとしてそのウィッグはどこから?」
あんなものを買った覚えはないし、ななせが自分で買いに行ったのだろうか。
「ど、どこからでもいいでしょう!も、貰いものよ!」
こんなものをどこの誰がくれるというのだろうか。
「う…いいじゃない、別に着てくれても。遠…セーラー服は良くてもメイド服はダメって言うの?」
上目遣いになりながら若干涙目で唇を尖らしている。それは反則だよ。
それにしても不吉な単語が聞こえたような…詳しい話は明日聞こう。
「わかったよ。じゃあ今日は忠実なメイドとして、ななせお嬢様に仕えさせてもらいます」
普段ななせが着てる服ということを考えると、あの時のセーラー服よりは役得があるし。
じゃあ、着替えは…
「こ、こ、こここで着替えていきなさい!コノハちゃん!」
うわあ。
着替え終わると、ななせはしばらくぼくの顔を見て呆けていたけど、徐にデジカメを取り出した。
「こ、こここれは証…記念写真よ!大人しく撮られなさい!」
仰せのままに、お嬢様。
ただし明日になったら詳しいご説明をお願いします。
午前中はメイドとして朝食や昼食におやつのリクエストに応えて作り、
マッサージ、ゲームの相手等恙無くメイドとしてななせお嬢様にお仕えした。
ある程度時間がたってくると、メイド姿も気にならなくなってくるし、
最近なかなかかまってあげられなくて、寂しそうだったななせが喜んでくれることはぼくも嬉しい。
しかし夕食のリクエストに応え作ろうとしたところ、どうも材料が足りない。
「いかが致しましょうか、お嬢様」
…なんか少し楽しくなってきた。
「そ、そうね。だ、だったら」
ななせは急に何かを思いついたように悪戯っぽい表情をして
「今から買い物に行ってきてもらおうかしら!」
まあ当然だよね。
「かしこまりました、お嬢様。では行ってまいります」
ちょうど他にも買いたい物もあったし、せっかくだから一緒に済ませてしまおう。
「え、あ、あの、ちょっと…」
なぜかななせが少し慌てたように、何かいいたそうにしている。
「なにか、他にご入用のものがございましたか?」
「い、いやそういう訳じゃないんだけど…」
「そうですか?それでは行ってまいります。まるべく早く戻ってきます」
少しななせの態度が腑に落ちなかったがとりあえず買い物に出かけることにした。
夕食及びそれ以外の買い物をしているのだが、おかしい。
妙に視線を感じるし、店の人も怪訝な顔をしたり、なぜかオマケしてくれたりする。
今もすれ違うたびに振り返られたり、遠巻きに見られたりしている。
なんなんだろうと思っていたら、遠巻きに見る人の中に知った顔を見かけた。
「あれ、こんにちは森さん」
「…え!?え、えと」
声をかけるとなぜか驚いたようにして後退った。
「…あの、どうしたの?」
ぼくが誰か分かってないかのようなしぐさにむしろこっちが驚く。
「え、あの…え?・・・・井上くん?」
なんで疑問系…、あっ!
ようやく気付いた。今自分がメイド服で往来を闊歩していたことを。
どうりでやたら見られるわけだ…
「ええと、井上くん、もしかしてそういう趣味が…」
マズい!趣味でやってるなんて誤解受けたら、また学校に行けなくなる!
謎の美少女作家より恥ずかしい!
「いや、これは今日だけで、趣味でやってるんじゃなくて…」
ぼくの趣味は着る方ではなく着せる方だ。
ただ果たしてこの状況をなんと言おうか。下手に誤魔化すより正直に言った方が傷は少なくて済むかもしれない。
「今日一日お嬢様のご命令に逆らえないんです(にっこり)」
さて、これで乗り切れるか。
「お、お嬢様…も、もしかしてななせのこと?」
結局これまでの経緯を包み隠さず話した。
「そうなんだ、罰ゲームで…」
「うん、趣味でやってるわけじゃないから、本当に」
若干引き気味ではあったものの、女装好きの変態のレッテルを貼られることは避けられそうだ。
「でも、メイド服か…井上くんのというよりななせの趣味…?着るのはともかく、着せるのは…それにしても似合ってるなぁ…」
なにかぶつぶつつぶやき始めた。
「まあ、折を見て、ななせにはもっと恥ずかしい格好をしてもらうことになるから」
「いや、さらっととんでもないこと言わないでよ、こんなところで…まあうまくいってるようで何よりだけど。…程ほどにね」
「そうだね、まあ流石に裸エプロンとかは自重しておくよ」
なぜだか急に森さんの視線が異様に泳ぎ始めた。
「じゃあ、ここで長時間立ち話してても、お互い恥ずかしいし」
「そうだね、あ、その前に!」
ぴろりん☆
森さんにも撮られちゃった。
「ただいま、戻りましたお嬢様」
帰宅すると、ななせは顔を真っ赤にして
「だ、大丈夫だった?なにも問題はなかった?」
今なら分かる。まさかぼくが何の抵抗もなくすんなり買い物に行くとは思ってなかったんだ。
「はい、問題ありません。途中で気付いてちょっと恥ずかしかったですけど」
せいぜい森さんに会ったくらいで、問題ということはない。
「ふ、ふ〜ん。恥ずかしかったんだ、あんまりそうは見えないけど」
まあ色々と自分でも最近麻痺してきてるなあ、とは思うよ。
夕飯を作り、少し時間つぶしはしたものの、どうやらネタが切れてきたらしい。
ななせはなんとなく落ち着かない様子になり、若干イライラし始めたようだったが意を決したように、寝室に来るようぼくに命じた。
寝室に着くなり、ななせの手によってメイド服が半脱ぎ状態になる。
全部脱がすのではなく、中途半端に脱いだ状態で羞恥心を沸き立たせる、というのは普段のぼくの趣味だが、
いざやられる側に回ると、恥ずかしいよりも先に、こんなときでも一生懸命なななせの姿にただただ頬が緩むのを我慢するばかりだ。
スカートと下着が脱がされ、露出したぼくのモノを咥えようとしてやめ、代わりに白く冷たい手でしごき始めた。
「ふふっ、こ、こんなになってる…こ。こんな格好で感じてるんだ…い、嫌らしいんだね、コノハちゃんは…」
顔を真っ赤にして、呼吸も荒くしたお嬢様による言葉責めが始まった。
これもすることはあってもされるのは初めてだ。
慣れてないからたどたどしいことこの上なく、恥ずかしがってぼくと目があわせられないヘタレ攻めだけど新鮮でいい!
否が応でも興奮は増し、一日メイド服を着た甲斐が果たされ精を放とうとした刹那、ななせの手がピタリと止まった。
「き、気持ちいいんだぁ…コ、コノハちゃん、イ、イキそうなの?イカせてほしいの?」
どこで覚えてきたのさ、そんなセリフ…
ぼくの見つかるように隠している秘蔵書物にその手のはなかったはずだけど…
しかし、寸前で止められ収まりもつかないし、今日は一日メイドを演じきると決めた以上、ここは乗るしかない。
「お、お願いします。イ、イカせてくださいっ!」
言うと、ななせは顔を更に真っ赤にしながら、不安と決意を織り交ぜた表情で、
「だ、だだだったら、こ、ここにキ、キスしなさいっ!!コノハ!」
と、ぼくの鼻先に右足を突きつけてきた。
あれ、なんかデジャブ。
似たような状況におかれたことが過去にあったような気がするんだけど…
ななせのほうを見ると、顔を真っ赤にして眼をかたく瞑っている。
しかし足舐めはしたこともさせたこともないけど、普段ついつい胸やお尻にばかり意識が行きがちだが、
ななせの脚は白く、すらっとしていて見事な脚線美を現していて、中々に奉仕のし甲斐がありそうだ…
新鮮な興奮と共に、お嬢様の命に従うべく、ぼくは跪き、お嬢様の脚に舌を這わそうとしたところ、ななせと眼が合い
「きゃあっ!!」
蹴飛ばされた。
いてて、鼻血出ちゃった。
「ご、ごめん!心葉大丈夫!?」
すっかり素に戻ったななせが心配そうに駆け寄ってきた。
今のぼくの姿を客観的に見てみると、上半身は着乱れたメイド服、下半身は丸出し。
そして女装をしながら鼻血を垂らしている、なんとも締まらない姿だなあ…
「ごめん、ごめんね。あ、あたし調子に乗りすぎた…こんな真似するつもりなかったのに…」
涙を滲ませながら謝る姿には、全てのことを許してしまいそうになるが、蹴られたことはともかく、
なんでぼくが女装をする羽目になったのかは聞いておきたい。
「ええと、聞きたいことがいくつかあるけど…最近遠子先輩に会った?」
びくっという音が聞こえそうなほど、ななせは体を振るわせた。どうやら図星らしい。
やはり過去の女装話を遠子先輩がななせにバラしたらしい。
まあ以前はぼくのスリーサイズをバラした(どうやって調べたんだろう)こともあるから大して驚くことではないのかもしれないけれど…
帰郷してるなら、会いたい気もするけど…
「あ、あの実は、遠子先輩にも会ったけど、遠子先輩だけじゃなくて…」
あれ?遠子先輩以外にあの話を知っている人と言えば…
ななせの話を要約するとこうだった。
たまたま街を歩いていたら、帰郷していた遠子先輩と、一緒にいた麻貴先輩と再会し、3人で一緒に喫茶店に入った。
近況を互いに話しているうちに、ぼくとの話に及んだときに、麻貴先輩がななせに、
男に良いように遊ばれてる都合のいい女になってるだけじゃないか、とか挑発してきたらしい。
しばらくは遠子先輩が窘めたりしていたらしいが、麻貴先輩が、以前ぼくが女装してきたときの写真を持ち出して
井上くんは遠子のためならここまでやったけど、おたくのためにここまでやってくれるかしら、などとさらに挑発を重ね、
期限内にぼくに女装させることが出来るかどうか、の勝負、という流れになったらしい。
「…あのさ、ななせは今まで余り接点なかったから知らないかもしれないけど、
麻貴先輩は他人を不安にさせることをライフワークにしてる人だから、
あまりあの人の言うことを真に受けたらダメだからね」
今までは遠子先輩が主な被害者だったけど。
「え、えっと…確かに姫倉先輩の言うことも気になったんだけど…そ、そのなんていうか…あの…」
なんか妙に煮え切らない様子だ、まだなにかあるのかな。
「しゃ、写真のセーラー服姿が凄く可愛かったから、メイド服姿も見てみたかったのっ!」
ななせまで何を言うんだ。
「いや、別に可愛くないから、本当に」
「な、なんでよ!今だって物凄く可愛いじゃない!あ、あたしよりよっぽど似合ってるじゃないっ!」
「ななせこそ何言ってるのさ!メイド服もナース服もななせが着て初めて輝くものじゃないか!自分で着る為に買ったんじゃない!」
「う、ううううるさいっ!何言ってるのよ!バカ!大体セーラー服なんか着て遠子先輩たちとなにしてたのよ!」
「思い出したくもないよっ!そもそもあれはななせのせいでもあるんだからねっ!」
「どういう意味よっ!」
こうしてツンデレお嬢様と喧嘩をしながら、ぼくの人生で二回目に女装をした日が終わりを告げようとしていた。
とりあえず以上です。
なぜか途中であがってしまいました。すみません。
同人でななせのメイド姿の話を読んで以来、それにインスパイアされたらこんなのになっちゃいました。
もっと精進します、特にエロ描写。
一応続き(というかおまけ)の構想があるのでまた書きます。
需要は今や俺自身だけかもしれませんが。
楽しかったよー乙。
というか専ブラ入れてないなんて事はないよね?sageチェック外さなければ無問題だと思うけど
GJです。
相変わらずいい意味でいろいろと突っ込みどころ満載で片っ端から突っ込みたいところですが、あえて一言で。
心葉自重しろww
設定が設定なだけに嫌う人はいるでしょうけど、どうせ誰にも万人受けするものなんて書けないのですから、
気にせず我が道を突っ走ってもいいと思いますよ。少なくとも私はついていきます。
今思ったけど妹のエロパロってないよな
なんかよさそ
投下します。
前回の裏話。
エロなし。
あたしが心葉に初めて出会ったのは中2の冬。
それまであたしは男子なんて嫌いだし、男子もあたしのことが嫌いだと思っていた。
あたしも、すぐに人と喧嘩してしまうあたしが嫌いだった。
けど、その時出会った男の子は、そんなあたしにも何の見返りも求めず、助けと笑顔をくれた。
一目惚れだなんて、漫画や小説だけの話だと思ってた。
だけど確かにあたしは恋をした。
ずっと伝えられなかった想い。
だけどずっと伝えたかった想い。
そして高校での再会。
そこにいたのは、あたしの知ってた曇りのない笑顔の男の子ではなくて。
笑顔の仮面を被った得体の知れない男子。
それが信じられなくて悔しかった。
訳が知りたいのに聞けなくて、ただ当り散らした。
そして高2の冬。
あたしにとって、とんでもなく辛くて、苦しくて、悲しい出来事が起こった。
あたしは弱くて、耐えられず何度も崩れ落ちそうになったけれど。
心葉が支えてくれた。
あの日と同じように心葉が助けてくれた。
心葉が戦う力をあたしにくれた。
だからあたしも勇気を出して戦った。
冬の凍てつく寒さに凍えそうになったけれど。
互いにはぐれたときもあったけれど。
あたしたちは一緒に春を迎えることが出来た。
もうこの先はなにがあろうと、ふたりなら乗り越えていける。
そう信じている。
のはともかくとして、今あたしは久々にピンチを迎えている。
目の前には、尊敬すべき先輩にしてかつての恋敵、天野遠子。とその友人である姫倉麻貴。
場所は以前イブに心葉たちとパーティーをした店、確か櫻井の行きつけの店。
これはマズい。今更ながらあたしはここしばらく平和ボケしていたことを実感した。
午前中、心葉の仕事場のほうを訪ねたんだけど、心葉は〆切間近の原稿に集中していて、あたしの相手をしてくれそうな様子はなかった。
心葉は話を書くとき、一度集中し始めたら周りのものが目に入らなくなるみたいで、放っておいたら食事も忘れて何十時間でも机に向かい原稿用紙に書き連ねている。
いかにも作家らしいといえば作家らしいのだが、周りは気が気でない。自宅で書いているときは、心葉のお母さんや妹の舞花ちゃんが気をつけているんだけど、
仕事場にいるときはそれはあたしの役目だ。とりあえず、今は邪魔はしないでおこう。
進み具合を見ると恐らく今日中に脱稿するだろうし、労いになにか美味しいものでも作って食べさせてあげたい。
昔の文豪の妻たちもそんなことを考えていたのかな、と勝手な想像をして、思わず赤面したりもする。
そんなことを思いながら買い物に出かけたのがほんの1時間前。
そして、道で偶然遠子先輩と再会したのが50分前。
立ち話もなんだから、という理由でこの店に入ったのが40分前。
なぜか店に入ると、まるで図ったかのように赤子を抱いた麻貴先輩が声をかけてきたのが20分前。
そして今に至るわけだけど、あたしは久しく忘れていた感覚を思い出した。
ハメられた…
遠子先輩は決して悪意で動く人間ではない。
穏やかで綺麗で賢くて、決して偉ぶらず、それでいて茶目っ気もある、あたしから見たら、夕歌とは別の意味で理想の女性だった。
心葉に芥川や臣、それにあたしや朝倉も彼女に救われた。
にも関わらず、今思い出すのは彼女にハメられた記憶ばかりである。
心葉のスリーサイズの情報と引き換えにコスプレパブへの制服での潜入を手伝わされたり
(あれであたしは骨折する羽目になった)、
演劇で心葉が主人公であたしがヒロインという話だったから出演を快諾したのに、実際には自分がちゃっかり主人公をやったり
(よく考えたらあのヒロインは主人公を振って別の男に走る役だった、やらなくてよかった)
悪意はないはずなのに、いつも酷い目に合わされた気がする。
いや、遠子先輩はまだいい。問題は隣にいる姫倉先輩だ。
何度か、顔合わせはしたことがある、という程度で、直接話をしたことはほとんどない。
ただ、聖条高校でこの人の存在を知らない人間はいない。
余りにも多くの噂があって、しかもその全てが真偽はともあれ突拍子もないものばかりだ。
全生徒の弱みを握っているとか
教頭の愛人の名前や働いてる店も知っているとか
一声かければ、何でも従う大勢の部下がいるとか
高校に自分専用の部屋があり、中で気に入った子を引き擦り込んで食べてるとか
ノンケでも構わず食っちゃう女だとか
文芸部が潰れないのは、遠子先輩が姫倉先輩の情婦(イロ)だからとか
卒業間際に男を引きずりこんで、孕ませたとか
あたしが知っているだけでもこれくらいだ。
今抱いている赤子が、男に孕ませたとか言う子だろうか。
店に入ってからもずっとあたしのことを挑発するような笑みを浮かべてこっちを見ている。
正直苦手なタイプだ…
今のところは、遠子先輩とあたしがたわいもない近況報告をしているのを、姫倉先輩が聞いているだけ。
あたしの進路のことや、図書委員での活動や、竹田の話。
遠子先輩での大学生活やサークルでの話。
一見自然な会話だけど、不自然なまでにある話題を避けている。
そんな均衡した危ういバランスを保っていた会話が姫倉先輩によって大きく崩された。
「ところで、おたく心葉くんと付き合ってたわね。彼は元気にしてるの?」
きた。
どの道、避けられるわけのない話題ではあったけど、遂にきた。
あたしは逃げる気は毛頭ないし、負ける気もない。
遠子先輩には悪いけど、あたしは満面の笑みを浮かべて、
「ええ、とっても元気ですし、すっごく仲良くしてます!」
ちょっとでも遠慮したことを言ったら一気に食われそうな気がする。
「そう、それは良かったわ」
答えたのは遠子先輩のほうだった。
「心葉くんが元気にやっていることも、ななせちゃんと仲良くやっていることも」
遠子先輩はあくまで穏やかな笑顔を浮かべていた。
どうも姫倉先輩以上に、遠子先輩の真意が読めない。
実は再会したのは本当に偶然だったのかも、とも思えてきた。
あるいは、単純に心葉がどうしてるか知りたかっただけなのか。
だとすると、ここになんで姫倉先輩まできたのか…
「でも、本当にうまくいっているのかしらね」
色々と思考に没頭しかけたあたしは、姫倉先輩の声が現実に引き戻した。
「ちょっと!麻貴!何言ってるのよ!」
遠子先輩が窘めているけど、姫倉先輩は止まらない。
「あたしは高校時代の心葉くんにはよく遠子関連のことで頼まれごとされたりしてたから、
よく覚えてるんだけどあの頃のふたりは本当に妬けちゃうくらい仲が良かったからねぇ」
「麻貴!いい加減にしなさい!ごめんなさい、ななせちゃん!すぐに黙らせるから」
どうやらこの人はあの櫻井の同類のようだ。
それと遠子先輩の様子から見ると、ふたりがグルという訳でもないらしい。
「あら、本当のことじゃない、幽霊騒ぎのときも、夏の別荘での事件でも、
心葉くんは遠子のために駆けつけてきてくれてたじゃない」
「そもそも誰のせいで起こった事件だと思ってるの!」
なにやらあたしの知らない話を持ちだして、あたしにプレッシャーをかけようとしている。
だけど、お生憎様!朝倉や櫻井とやりあった経験でそんなのはもう慣れっこになってしまった。
別に心葉が過去になにかあったとしても、他人の口から聞いたものなんて信じない!
そんな安っぽい挑発には乗らない、あくまで冷静に対処できる。
「そ、そそれは、た、単に心葉が、や、や優しいから先輩のために、い、色々し、してあげたってだけで、
べ、別に、れ恋愛感情とかじゃ、な、ないと思いますけど?」
「あら、あたしは恋愛感情の話なんてした覚えはないけど?」
即座に切り返された。
「まあ、でも心葉くんがおたくと付き合い始めた理由って、案外遠子と会えなくなった寂しさの穴埋めの為で
おたく、単に男にとって都合のいい女ってだけじゃないの?」
「そんなことないわよ!!バカにするなっ!!」
そう、そんな訳がない。でも、相手がそもそもこっちの話を聞く気がないのでは、永遠に平行線だ。
「そうね、そこまで言うなら、少し賭けをしてみる?」
そう薄ら笑いを浮かべたまま、姫倉先輩は一枚の写真を取り出した。
写真にはロングヘアでうちの高校の制服を着た女の子が写っていた。
女の子…?
改めてその写真をよく見ると、そこに写っていたのは女の子ではなかった。
「流石に気付いたようね…それは去年、コノハちゃんが遠子のために女装した姿よ」
「麻貴!なんてもの見せてるのよ!あんたは!」
嘘…、写真に写っているのはどこからどう見ても女の子。
長い黒髪、薄い胸、羞恥に頬を染めた様子は、同性から見ても魅力的でかわいらしい女の子。
だけど、見間違いようもない、ここに写っているのはあたしの恋人だ。
可愛い…
「心葉くんは遠子のためならここまでやったわ…それで賭けというのはカンタン、
心葉くんがおたくのためにこれと同等、あるいはそれ以上のことをやってくれるかどうかを証明してくれればいいのよ!」
姫倉先輩の声でまたあたしは現実に引き戻された。どうやら少しトリップしていたらしい。
いけない、冷静さを保たなくちゃ。
「ど、ど、どどどどどういうことよ!?」
問い返すあたしに
「だから心葉くんにおたくが頼んで女装したら、おたくと心葉くんが互いに想いあってるってあたしも認めるわ
どう?この勝負受ける?それとも自信ない?」
当然ここは引けない、引くわけにはいかない。
勝って、コノハちゃんの艶姿を、もとい、あたしと心葉の絆を姫倉先輩に見せ付けてやる!
「の、臨むところよ!」
そう答えると、姫倉先輩はさらに笑みを深くし、なぜか遠子先輩まで一瞬新世界の神の様な笑顔を浮かべていた。
「そう、じゃあ証拠として女装した心葉くんの姿を撮影してきて、おたくデジカメは持ってる?」
幸いにして持っている。当然言われるまでもなく、網膜のみならず、しっかりとデータにも残しておくつもりだ。
「なら、そのデータをあたしのアドレスに添付ファイルで送って。期限は3日以内で、当然出来るわよね?」
そういって、メアドが書かれたメモをどこに用意していたのか渡されたが、3日だなんて冗談じゃない。
そんなに待ってられない、今すぐにでも、コノハちゃんの姿を見てみたい。そのためならあたしはどんな手段でも使うつもりだ。
「じゃあ、あたしはこれで」
「ああ、衣装なんだけど、おんなじセーラー服じゃ芸がないわ。
そうね、メイド服でもナース服でもなんでも望みがあれば服はこっちで用意するけど」
「そのへんはちゃんと一式揃えているので結構です」
はじめて姫倉先輩の笑みが消え、一瞬真顔になった気がする。
とにかくメイド服もナース服も、なんならゴスロリだっていつもあたしが着せられてる分がちゃんと仕事場のほうに揃ってる。
サイズは大きめに作られてるから、心葉もなんとか着られるはずだ。
そう色々な衣装に身を包んだコノハちゃんに思いを馳せながら、店を出たところで遠子先輩に呼び止められた。
「ななせちゃん、これ」
遠子先輩が差し出してきたのは、黒のロングヘアのウィッグだった。
「これは以前記念にとってた物なの。ちゃんと心葉くんの頭のサイズにぴったりのはずよ」
あたしはすっかり髪の事を失念していた。
それを親切にもわざわざあたしに思い出の品を渡してくれるなんて本当に遠子先輩は親切な人なんだろう。
「大丈夫よ、ななせちゃんはこの賭け絶対に勝てるから!期待して待ってるわ」
そうあたしを力強く励ましてくれる遠子先輩の笑顔はまるで聖母のようだった。
「はい!ありがとうございます!絶対に心葉にメイド服を着せます!」
ついでだから色々と普段やってくれないことや、やらされてることをやらせてみよう!
「絶対よ!楽しみに待ってるからね!」
笑顔で手を振る、遠子先輩に別れを告げ、あたしは一路、心葉の仕事場へと急いだ。
どんな困難があったって、もう絶対に負けない!
なにがあっても、この賭けに勝って、心葉にメイド服を着せるんだ!
以上です。
このネタもうちょっと引っ張ります。
ななせ視点は異様に難しいです。
賭をしようのやりとりが、流人×ななせ・陵辱の人と同じ流れなのは、どうなのよ。
そのあとのななせの遠子への暴言も、↑への嫌がらせみたいで、すげー感じ悪かった。
あのななせの発言、書き手の代弁してるだけで、マジムカツク。
で、今回の書き出しは、心葉×遠子の冒頭のパロ?
他人の影響受けやすいのはわかったけど、パロを他のパロからもってくるのは気分悪い。
ななせー、ぜんぜん冷静になってないぞー。
確か文学少女にはバカテスコラボから入ったのでしたっけ?
実際、「冷静に対処〜」のところは明久のそれっぽいですし。
となると恐らくななせ一人称の短編は読んでないでしょうね。
だからどうというわけではないのですが。
愚痴を言うなら自分でかけ。
あんたが嫌い=他が嫌いという訳じゃないくらいここに来る年齢なら分かるだろう。
俺嫌いだから、だから何?スレの雰囲気悪くするリスクを考慮してまで言いたいことだったの?
冷静に対処できると言っておいて冷静でないあたりにななせらしさが感じられていいわw
ななせの恋日記が超読みたい。
前回の続きです。
遠子と麻貴の話。
エロなし。割と真面目な話。
「あっ!」
あたしのメアド(当然捨てアド)に添付ファイルつきのメールが送られてきた。
「遠子!琴吹さんから写真届いたわよ!」
奥で悠人をあやしていた遠子に声をかけると、遠子は悠人を抱きかかえながら、あたしの元にやってきた。
「どれどれ?あっ!コノハちゃんメイド服着てる〜」
「…丈が若干短いあたり、元々は琴吹さんの衣装だったのかしら?」
「うわ〜やっぱり可愛いわね〜…でも」
「「恥じらいが足りない」」
最後の方はヤケなのか楽しくなってきたのか、笑顔を浮かべてポージングまでしている。
それはそれで中々に楽しい絵面ではあるものの、あの日見せてくれた羞恥に打ち震える姿が見たかったのに、少々残念だ。
人は変わっていく生き物、そんな言葉をあたしは今まで信じていなかったが、あたしの周りがこうも変わっていったならば、信じざるを得ない。
悠人を産むことを決めて、祖父と立ち向かうことになったとき、高見沢だけでなく、父や草壁までもがあたしの味方についた。
姫倉の因習を打ち壊したいという気持ちは、父や草壁、そして祖父自身があたし以上に強かったのかもしれない、と今では考えている。
当然あたしの婚約は破棄されたが、世間体もあるから勘当も出来ない、ので病気療養の名目で姫倉の名義のマンションで悠人と二人暮しをしている。
屋敷から放り出された身ではあるが、それこそがあたしの切望してやまなかった自由であった。それにあたしは一人で悠人を育てているわけではない。
父や草壁、高見沢は、様子見という名目で、屋敷にいたとき以上に頻繁にあたしを訪ねてくる。
かつての浮気な預言者である悠人の父親は、麻貴ひとりに任せておくと悠人がどうなるかわかったもんじゃない、
と悪態をつきながら面倒を見にくる。
その悪態にかぶせて、かつての死にたがりの道化は、あたしたちの将来の予行演習だよね、
などと笑顔で語りかけながら慈しみに満ちた表情で悠人を抱き上げていた。
暇を見つけてはお義母さまもよくやってきて、悠人の写真を大量に撮っていったり、初孫の世話を買ってきてくれる。
ちなみにあたしとの関係は極めて良好で、悠人を抱きながらいつも父親にだけは似ませんように、と呟いている。(当人がいる時でさえも)
そういえば今回のコノハちゃんの写真と、お泊り中の遠子の寝顔はセットで送っておこう。間違いなく喜んでくれる。
あたし自身も悠人が生まれたことで大きく変わったんだと思う。
当初は悠人は、姫倉への復讐、祖父に対抗するための道具、という考えが確かにあたしにはあった。
けれども、祖父との衝突や周りの人の協力を得て、そして自分自身がお腹を痛めたということで、そのような考えは今では微塵も存在しない。
ただただ、この子とあたしが幸せになる為に全力を尽くすだけだ。
一度だけ、あいつをこの部屋に呼んだ。
悠人を前にどうすればいいか分からない様子で困っていたが、それでも確かに悠人を抱きかかえた。
人は変わっていく、あいつも例外ではないはず。
あいつが変わることは、蛍にとっても決して悪いことではないはずだ。
「それにしても、麻貴」
遠子の声であたしは現実に引き戻された。
「いくらなんでもこの前のは言い過ぎよ。打ち合わせではあそこまで言うはずじゃなかったでしょ?」
「打ち合わせ以上のことをやらないと、おたくは演技下手だからすぐバレてたわよ」
この写真の撮影者、琴吹ななせに協力を仰いだときの話である。
正直、お人よし過ぎる親友のことを想い、少し意地が悪くなったこともあって、必要以上に挑発的な口調になったかもしれない。
ただ、それ以上に…
「それにしても、からかい甲斐のある子だったわね」
虚勢を張って平静を装おうとして、欠片もうまくいってない姿は一種遠子に通じるものがあった。
「あっ!やっぱりそう思うわよねっ!ななせちゃんって純情で、一生懸命で、色々考えていることが表情に出て、それがすっごく可愛いわよね!」
かつての恋敵にここまで思わせるというのは、ある種魔性の女といえるのかもしれない。
寧ろ、琴吹ななせにメイド服を着せるべきだったろうか。一度描いてみたい。
ただ、それにしても
「ところで、遠子。おたくは…心葉くんには会わないの?」
遠子を傷つける質問だったかもしれないが、あたしは聞かずにはおれなかった。
人は変わっていく生き物。この言葉はこの文学少女にもあてはまるのだろうか。
関係性という意味においては、あたしと遠子の関係は高校時代と今では、大きく変わったといえる。
遠子が北海道の大学に進学したことで、物理的な距離は遠くなったにも拘らず、心理的な距離は信じられないほど近くなった。
今みたいに、泊りがけであたしの家に遊びに来るなんてことは以前では考えられなかった。
関係が変わったのは、あたしが変わったことが理由のひとつだが、遠子もあの事件が解決したことで変わったのだろうか。
「…あのね、麻貴。わたしが大学でも文芸のサークルに入ってることは話したわよね?」
遠子は急に神妙な顔をして、語り始めた。
「ええ、確かそこのサークルで、おたく、小説を書き始めたって言ってたわね」
そうなのだ。正直、遠子は文学少女であるが、今まではあくまで純粋な読み手であったが、今は書き手たろうともしていると聞いて、正直あたしも驚いた。
「わたしがずっと願っていたこと、それは小母さまのために、母さんの物語をつむげる作家を見つけること
そして父さんのように作家を成長させる人になること、だったわ」
あたしは口を挟んだらいけないと思い、ただ黙って聞くことにした。
「幸いにして、井上ミウという作家を見出すこと、そして心葉くんに出会うことが出来たわ。
だから、わたしは心葉くんに書いてもらうことで、その二つの願いを同時に叶えようとしたの」
あくまで穏やかに、大切なものを見るように遠子は語り続けた。
「それでも、その願いは中々叶わなかったし、わたしはそれ以上のことも願おうとした。
けれど、それを抑えつけて、当初の願いだけを叶えようと思ったわ。
それでもわたしの高校生活も終わろうとして、どうしても時間が足りなくて、
結局焦って我慢できなくなって心葉くんを傷つけてしまった」
柄にもなく、遠子が悪いわけじゃない、と叫びそうになってしまった。
彼女がもっと我侭一杯振舞ったところで、誰が責めることができようか、そう思った。
「それでも、心葉くんは、わたしたちが囚われていた過去の桎梏を全て解き放ってくれた。
そして、その時心葉くんが立派に成長したこと、想像から物語を紡げる本当の作家になったんだって実感したわ」
実際、井上心葉は、作家井上ミウとして、遠子の卒業後も、学生との兼業作家として執筆活動を続けていると聞く。
「だからあたしももう過去に囚われたままではなく、変わっていかなきゃ、そう思うようになったの。
そして、心葉くんに告白した…」
その結果については今更反芻するまでもない。
「勿論期待はあったけど、心葉くんが誰のことを本当に好きなのかは分かってたわ。
告白したのは、わたしが変わっていくために必要なことだったの。例えそれが失敗に終わったとしてもね。
だから、吹っ切れたといったら嘘になるけど、別に心葉くんに会いたくないわけじゃないし、
ななせちゃんと仲良くしているっていうのは本当に嬉しいことなのよ」
そう言い放った遠子は嘘も衒いもない、眩しい笑顔を浮かべていた。
「会えない理由は、もしかして今本を書いていることにあるの?」
ようやくにしてあたしは口を開いた。
「ええ。今までの本当のことを知っても、やっぱり父さんはわたしにとって大事な人なの。
だからわたしの作家を成長させる人になりたいという願いが変わらないわ。でも、父さんとは別のやり方で、その願いを叶えてみたくなったの。
だから、わたし自身、物語を紡ぐことをやってみたいと思うの」
「作家になりたいわけではないの?」
「わからないわ。もしかしたらわたしも作家になりたいと願うかもしれない。
まだまだ色んな可能性があるわ。だからわたしも物語を紡ぐ、そしてそれがどんなに稚拙な物語だったとしても
それを自分で成し遂げることが出来たとき、その時、改めて心葉くんに会って、読んでもらいたいの。
だから、それまでは会わないでおこう、って決めたの」
そう締めくくった遠子の眼は、あくまで輝いていた。
みんな変わっていく。
ずっと変わらないままだと信じていたものも、変わっていく。
多分それは、嬉しいばかりじゃなくて怖いことでもある。
それでも、みんなみんないい方向に変わっていけばいいと思う。
「でもね、麻貴。変わらないことだってあるのよ」
そう、それでもやっぱり変わらないことだって存在する。
「わたしは物語を紡ぐことをしようとも」
「わたしは、古今東西のありとあらゆる物語を愛している」
「「正真正銘の"文学少女"ってこと」よ!」
以上です。
まだこの話引っ張ります。次で最後。
基本はギャグというより悪ふざけで書いてます。
保守
くららが...くららが勃った
保守のついで
「井上。朝倉のことで相談があるんだが」
「え?ミウのおしりのほくろのことかな?」
「………」
「朝倉。ほくろがあるのか?」
「なに一詩?なんなの?急に」
「いや…、その…、井上がな…」
「コノハが?…ああ、ほくろってコノハのおしりのほくろのこと?」
「………」
ガンバレ芥川君
ハードディスクが壊れたり、データが初期化されたり、アクセス規制を食らったりしたけど何とか元気です。
前回の続きで
心葉×ななせ
エロです。
例によって
>>526設定
キャラ崩壊してると思います。
「うーん」
駄目だ、やっぱり捨てアドだったらしい。
ななせが麻貴先輩に教えてもらったアドレスに、メールを送ってみたけれど送信されなかった。
うぃーん
「うーん」
しかしそれにしてもあの先輩も何を考えているのだろう。
一児の母となって少しは真人間に近づいてきた、と流人くんが言っていたけど、あの麻貴先輩だからなあ。
うぃーん
「うーん」
いや、それより遠子先輩だ。あの日以来会ってないけど、元気にしてたのだろうか。
ななせの話によると元気そうだったらしいけど、会いたかったな…
身勝手な考えなのかもしれないけれど…
うぃーん
「うーん」
「ちょっ、ちょっと!そ、そんなところでっ…わ、わざとらしく…、う、唸って、ないで、は、早くコレ、は、外しなさいよっ!」
声のする方向を見ると、両腕をベッドに拘束され、乳首と、クリトリスにローターを装着されているななせの姿があった。
まあ僕がやったんだけど。
「ダメだよ、ななせ。これは、罰なんだから。約束は昨日一日の間のはずだったのに、最後の命令は12時過ぎてたよね?」
ぼくは心からの笑顔で言った。
まあ、まさか留守中に早くも画像データを送られてるとは思わなかったので、その腹いせもないといったら嘘になるけど。
「ううっ!き、気づいてた癖にっ!もう12時回ってたことを!だ、大体、そ、それなら、な、なんで、まだメイド服着てるのよ!」
ななせの指摘通り、もう約束の時間は過ぎたのだから、メイド服を強制される義務はない。義務はないけれど
「ああ、これはアフターサービスですよ、お嬢様」
再び、メイド:コノハちゃんのスイッチを入れ、ななせの秘所を指でかき回す。
「あんっ!」
「随分と感じてるんですね、お嬢様。」
ななせの秘所から早くもとめどなく愛液が溢れていた。
いつもよりも、反応が早い。
ぼくのメイド服姿に興奮しているのか。
両手を固定されている状態で責められてるのがいいのか。
はたまた、夕飯に混ぜた隠し味が功を奏したのか。
おそらくその全部だろう。
「お嬢様、本当はこんな風にいぢめてほしかったんですね」
「はぁ…ち、違うっ!そ、そんなんじゃ、ない…」
息も絶え絶えに否定するななせ。
だが、なろうと思ってもなかなか素直になれない上の口とは裏腹に、下の口は本当に素直だ。
「でも、こんなにびしょびしょになってますよ?これって感じてるってことですよね?」
そういいながら、糸を引いている愛液ををななせの目の前まで見せつける。
「か、感じてるんじゃないっ!そ、そ、そそれは汗よ!」
言い放った瞬間ななせの顔がより一層赤くなった。
まるで咄嗟にした言い訳が、あまりにバレバレだったから、かえって恥ずかしくなったかのような態度だ。
「ああ、汗だったんですね。申し訳ありません。では、拭き取らせてさしあげます」
舌で。
びちゃ、にちゃ、ずずっ、
「ちょっ、あん!あああぁ!!はぁ、うんっ!はぁっ…」
汗まみれで濡れたままの不快な状態でいつまでもいさせるわけにはいかないので、舌で丹念に拭き上げる。
しかし拭けども拭けども、滲み出てくる汗は増える一方で、ななせの秘所はますます湿ってきている。
「う〜ん、なかなか乾きませんね」
「はぁっ…はぁっ…ば、ばかっ…、か、乾くわけないでしょ…、も、もう、は、早く…」
「やっぱり奥の方から汗ばんできてるから、なかなかうまく拭けないみたいですね」
と、言っても、舌じゃ、ななせの秘所の奥の方まではどうやっても届かない。
ならば別のもので拭き取ればいい、ポケットから今日、いや昨日、こんなこともあろうかと買っておいたものを取り出した。
「これなら、奥の方まで届いて拭き取ることができますよ」
そう微笑みながら、ぼくは取り出したバイブレーターのスイッチを入れ、汗ばんで潤滑しやすくなったななせの秘所に一気に差し込んだ。
「ひっ!…あんっ、やっ!はぁ…はぁっ…」
決してイカさないよう、調節しながらゆるやかに動かす。
「どうですか、お嬢様?このままイカせましょうか?」
寸止めを繰り返したため、もう限界間近のはず。だが返ってきたのは
「嫌ぁっ…」
拒絶の意志だった。
「バ、バイブじゃ嫌ぁ…こ、心葉のをちょうだい…っ!」
その言葉を待ってたよ。
「わかったよ、ななせ」
メイド:コノハちゃんスイッチ再びオフ。さようなら、コノハちゃん。
メイド服を脱ぎ捨て、もう必要のなくなった拘束具及びローター、バイブと言った小道具を取り外す。
ななせも限界間近だが、ぼく自身もさっき寸止めされ、妙な中断があったためムズムズした半端な状態だった。
はむっ
ななせは、3割がた意識を飛ばしながらも、左手で自らの秘所を愛撫しながら、ぼくの肉棒に舌を這わせる。
くちゅっ!ずちゅっ!ちゅばっ!
しばらく卑猥な二重奏を響かせていたが、ぼくもほぼ準備はできていたので
「ななせ、もういいよ」
完全に蕩けた表情のななせに声をかけ、肉棒から離させ、ゴムをかぶせ臨戦態勢に入った。
ななせはゴムを被せたぼくの肉棒を見るたびに、最近では何かを訴えたそうにしているが、いつその訴えは口に出るのだろうか。
「入れるよ」
「んっ!」
正常位で挿し込み、ぼくが覆いかぶさる形で、互いに向かい合う。
ななせは、当初は自分の恥ずかしいときの顔を見られるのが嫌、という理由であまり好きではなかったらしい正常位だが、
今ではぼくの顔が見れるから、一番好きな体位だという。
「あんっ…はふっ!はぁっ!あっ!あっ!あっ、こ、心葉、イクっ!イっちゃうっ!!」
「ぼくもっ!イクよっ!ななせっ!」
ビクッ!ビクビクッ!
ゴム一枚を隔てた状態でも十分に伝わる熱さ、おあずけしていた一週間分の精を放ち、一気に脱力した。
心地よい疲労感の中、ふとななせの方を見ると、ななせも落ち着いたのか、目の焦点が合ってきて、ぼくの方を見るとにっこりと微笑んで…
殴られた。
「…痛い」
「こ、ここここっちのセリフよ!な、な、何してくれてんのよ!こ、こ、こんな拘束具やバイブとか、いつのまに買ってたのよ!」
「え?昨日だけど」
「あ、あああの格好で!?」
「最近ずっとカンヅメ状態だったし、ネットの通販とかなんか好きじゃないし」
「バ、バ、ババカじゃないの!?買うなら別の日でも、ていうか買うな!こんなもの!」
「せっかくだから休み中にいろいろ試してみたかったからね」
「このバカっ!」
こうして別の意味での第2戦が始まり、なし崩し的に、本当の意味での第2戦を調子に乗って交えたため、原稿を取りに来た佐々木さんの顰蹙を買ったのはまた別の話。
以上です。
真面目にエロ書くのはしんどいです…
こうもっとコノハちゃんがななせを責めたててるところをうまく表現できないかと
試行錯誤しましたが俺にはこれが限界…
良作。誰も何も言わないのは。よくないと思う。
第一の質問ですが、なぜ■■さんがここにいるのですか?
688 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/06(月) 01:26:45 ID:DDTvQ7LE
乳首とかクリとかある
保守代わり。
「じゃあ一詩ここでいいから」
「うむ。あ、そうだ朝倉。男手が必要な時は言ってくれ。
蛍光灯の交換とか」
「はぁ?そんなの自分でやるわよ。
なんだかんだ言って、あたしの部屋に上がり込もうとしてるんでしょ?」
「いや、そういうわけではない」
「とにかく大丈夫だから。じゃあね」
☆ ☆ ☆
「すまんな、井上。広報誌なので掲載料といっても謝礼程度しか出せないが」
「ううん、芥川君、そんなこと気にしないで。
僕なんか作家といっても大先生じゃないんだから。
それより芥川君。
仕事も忙しいとは思うけど、たまにはミウのとこにも顔出してあげてね」
「ん?朝倉のとこへか?」
「この間もミウのところに遊びに行ったら、蛍光灯の交換をさせられちゃったよ」
「そ、そうか…」
がんばれ、芥川君
保守
保守のついで――
「いつもすまんな、琴吹。俺には女性の好みはわからんから」
「いいけど。朝倉さんへの誕生日プレゼントの相談くらい。
でも、毎年マメだよね、芥川は」
「どうも俺は融通が利かないというか、つまらん男だそうだから、これくらいはな」
「真面目もいいけど、たまには息抜きも必要だよ。
だから、この間は芥川も来ればよかったのに」
「この間?」
「そう。この間、井上の部屋で鍋パーティーした時だよ。
わたしと朝倉さんが買物してたら、ばったり舞花ちゃんと会っちゃって、
急遽、井上の部屋で鍋パーティーすることになったんだよね。
芥川も呼ぼうって話になったんだけど、
朝倉さんが電話したら『一詩は今日は忙しいって』って言ってたけど?」
「あ、ああ。そうなのか。(……電話は来てないな)」
がんばれ、芥川くん!
がんばれ芥川くんシリーズは好きです。
「がんばれ芥川くん」シリーズ、いい味出してますね。