シンフォニック=レインでエロパロ

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1名無しさん@ピンキー
外見と違い、鬱ゲーとして話題を呼んだシンフォニック=レインのスレ。
トルタでもファルさまでも、自由に投下。

http://www.kogado.com/html/kogado.htm
http://www.kogado.com/html/kuroneko/sr/index.htm
製作会社「工画堂スタジオ」

http://www.nicovideo.jp/watch/1178093904
ネタバレ注意、ファルさまルート動画
2名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 03:12:58 ID:umpsGvNj
ぬるぽ
3名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 05:02:26 ID:MqX05oBX
ガッ
4名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 23:08:59 ID:cwVjDvNp
ファルさまage
5名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 03:21:29 ID:iwYQ3ibf
こんなマイナーゲーのスレ立ててどうすんの?
6名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 18:24:14 ID:PFJHvhsd
こりゃまた嬉しいスレが立ったもんだ
期待
7名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 17:41:33 ID:0cli5xNK
とりあえず、誰かファル様S×クリスMのSSキボン
8名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 19:51:36 ID:/jNFkKTP
トルタはもらっていきますねage
9名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 19:39:05 ID:gp84dOhQ
ファルage
101/3:2007/06/10(日) 22:31:27 ID:j2DE01h8
「アル、疲れてないかい」
「……うん、ちょっとだけ」

 今年もまた、アリエッタとしてこの街を歩いた。
 カルツォーネも食べたし、教会にも行った。
 私の思い出が、アルに塗りつぶされていくような気がした。
 私の居場所が、ここにはない。

「少し休んだら? ベッド貸してあげるから」
「ううん、大丈夫。それより、あんまりのんびりしてると遅くなっちゃうよ」
「別に大丈夫だよ。今日は、ニンナさんのところに泊まっていくんだろ?」
「そうだけど、お腹減っちゃうでしょ?」

 何かしていないと、逃げ出してしまいそうだ。
 アリエッタとして演じていないと、ふとした瞬間に本当の私が顔を出してし
まうから。


 一体何がどうしてこうなっているのだろう。
「ん……んちゅ、はぁっ……クリス……」
「んむ……なに?」
 真っ赤な顔が、私の目の前にある。もうおでこがぶつかるくらい近くに。
「ねえ、やっぱりやめようよ……んっ」
「……どうして? 僕はアルのこと、大好きだよ」

「っ――!!!」

 身を引き裂かれる程の痛み。心臓は興奮でなく早鐘を打ち、唇は震える。あ
ふれ出る感情は憎悪。嫉妬。怒り。悲しみ。
 身体中にどす黒いものが溢れて、すぐにどうしようもない虚しさが襲う。

 私は、アリエッタなのだ。

「……そうだね。わ、私も……私も……」

 私はアリエッタ。だから、こうして愛を囁くのだってたやすいこと。
 いや、あの子は恥ずかしがりだから、逆にもじもじしてる方がリアルでいい
かもしれない。

「……アル?」
 怪訝そうなクリスの顔を見て、何かに気付いてしまう前にとにかく口を動か
した。
「クリスのこと、だいすきだよ」

 そして、言ってから、とても大切なものを失ったのだと気付いた。

 ああ、私は。恋心すら、アルに上書きされてしまったんだ。

「うん……アル、調子が良くないの? なら今日は、んっ!?」
「ん……んぅ……んむ……」
 クリスが言い切る前に、唇を重ねた。
 湿った音が頭に響く。

 ファーストキスなんて、十分くらい前にアルにあげた。
 恋人のキスも、さっきあげた。
 そして今、トルティリタの心を、アルにあげた。
 私は、さっきのキスで決めたんだ。
 今夜、アルとしてクリスに愛されることを。

「アル……っ、アル……!」
112/3:2007/06/10(日) 22:33:50 ID:j2DE01h8
「あっ、あぅ、んっ……!」
 身体の上で稚拙な動きを繰り返すのは、果たして誰だったか。
 ワタシには分からない。
「可愛いよ……アル……っ」
「あ、うっ、ありが、とうっ……ひっ……あっ!」
 砕けた心を寄せ集めても、もう『私』が見つからない。
 身体に打ち込まれる苦痛と僅かな快感、そして悦び。
 クリスに抱かれるのは、やっぱり嬉しい。
 そして、憎い。
「アル、あ、くっ……気持ちいい、よ……」
 ふと、窓から外を見る。
「っ、クリス……あぅ、いつっ! ……えっ」
 人型に欠けた満月が、浮かんでいた。
 妖精……だろうか。
 滲む視界で、それと目があった。その小さな彼女は、ゆっくりと口を動かす。

 ごめんね

「うっ……アル……もう、僕……っ!」
「っ……あ……」
 既に感覚のなくなりつつあったそこに、どろりとした感触。
 自分の荒い息づかいが、まるで他人事のように響いている。
「はっ、はっ、はぁっ、はっ……」

 今の一言は、誰に向けられたものだったのか。

 ごめんね、と彼女は言った。

 それは……ワタシなのか。

 ワタシは誰だ?

 アリエッタだ。

 クリスと愛し合えるのはアリエッタだけなのだから当然だ。

 だがなぜあの妖精は謝った?

 謝る必要なんてどこにもない。

 謝罪を受け入れるべき人はどこにもいない。

 いない?

 さっきまで、あれほど憎かったのに?

 あれほど嫉妬していたのに?

 あれほど怒りに燃えていたのに?

 それは誰だ?

 ワタシ……だ。

 ワタシは……アル?

 ……ちがう……。

 ワタシは……。
123/3:2007/06/10(日) 22:35:56 ID:j2DE01h8
 わたしは……。

 私……は、トルティリタ……だ。

 ギリ、と歯が鳴る。
「ア、アル……?」
 そうか、私への謝罪だったんだ。トルティリタへの、アリエッタからの謝罪
だったんだ。私を替え玉にして、私をのけ者にして、私をぐちゃぐちゃにした
アルからの!!!
「どうしたの、アル……そんなに辛かった?」
 ズクン、と心臓を叩き潰さんばかりの締め付け。
 この男は今、辛かったのかと言ったのか?
「辛くなかったはずがないでしょ……?」
「ご、ごめん」
「ずっと……辛かった。ピオーヴァに来てからずっと、ずっと、ずっとね」
「え? ア、アル……?」
 この間抜け面をした男は今でも愛しい。愛しすぎて、コロシテしまいたいく
らい。
「本当に、辛かった。ほら、だって、私は」
 ベッドに横になったまま、目の前の男に向けて、髪を後ろにまとめてやる。
「トルティリタなんだから」
「え……アル、冗談はよしてよ。そんな、はずないだろ」
 可哀想に、真っ青になって。

 あの夜と同じだ。

 アルを失った、あの夜と。

「な、なん、なんでそんな……くっ! あ、頭が……」
「まだ思い出せないの? 可哀想なアル」

 私はゆっくりと、両手をクリスの首に伸ばした。

 クリス、こんなに苦しんで可哀想に。

 いま、らくにしてあげるからね。













ごめんやりすぎた
13名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 22:42:52 ID:KZSq0FTB
ちなみにトルタはトルティニタな
14名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 22:45:07 ID:j2DE01h8
テラゴメス
やったの一年も前だから忘れてたわ
15名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 11:55:05 ID:JOVQn/YF
気づいたら投下来てたか。
隠れた名作でエロゲーじゃない為か、知らない人多いっぽいな
16名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 18:04:13 ID:fUgTBmt9
だれかファル様SSを!! 
17名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 11:48:26 ID:4TibNwve
ほしゅ
18名無しさん@ピンキー:2007/07/27(金) 13:37:22 ID:IvjvgZgE
にゃー
19名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 13:08:52 ID:LoMoWg5j
ひといねぇ
20名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 18:13:21 ID:9cOSq1F/
保守
21名無しさん@ピンキー
>10-12とか読んで、

トルタルート一周目の終盤で、最後まで自分がトルタではなくアルだと
誤魔化し続けて、その後、故郷からアルが亡くなったと言う知らせが届き、
ふたりへの罪悪感のあまり、自分が完全にアルになりきろうとしている
悲しいトルタ――と言う顛末を妄想した。
そう言えば、昔「ぎりぎりLOVE」と言うゲームがあって、そのエンドのひとつが
そういう感じだった気が……。一応、アレは主人公もそのことに気づき、けれどそういう
彼女の心の動きを認めて、香奈になりきろうと言う彼女を密かに支援することを決意してた。
――つまりなんだ。何が言いたいかと言うと、この流れでのグッドエンドが見たいなーと。