1 :
名無しさん@ピンキー:
つい立ててしまった
まさかボクタイ?
鬼頭の漫画だろ
ガガガ文庫でノベライズもされた
田中さんが最萌えキャラ
>>3 とりあえずコピペ
>>2ゲットを阻止したかった。反省はしていない
ついに立ったか
誰かワク×コズエで一つ書いてくれ
ダイチ×ナカマを書きたいがネタが浮かばない
10 :
テンプレ案:2007/05/30(水) 02:03:02 ID:+D93FCNQ
丁度いいか。丁度いいな。
君たち、エロパロ書いてみない?
僕ね僕。エロパロ読んでるの。エロパロ。
ここは皆のSSを得るための場所なんだ。
>>9 ナカマが客とる前に思い出作っときたい、とか言って。
ゴンタに咥え込まれて昇天寸前のドラム
しかし、必殺『空間に対する回転』でゴンタの腕内(なか)を責めまくる!
13 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 16:34:26 ID:0UATNNRr
カコチズ、カコチズ!
「カコ君、早いよね」
「キリエっ、てめぇ!」
ダイチとナカマ、公園で矢村兄弟の面倒見つつ会議
↓
ミコが帰れないのでついでに泊まる
↓
深夜寝ている兄弟の服を繕ってあげるナカマ、感心するダイチ
↓
↓
↓
よっこらセックス
なるたるでのり夫と鶴丸のしあわせセックスを望む
やはり、カンジとアンコだろ
>>17 牧野由依@アンコが喘いでいる想像でおっきした
>15
よっこらセックスバロスw
20 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 22:22:00 ID:Dq1sJUj+
ウシロとカナ
チズ輪姦
とか
カナタさんとの慈愛にみちたよっこらセックスを
アンコを男全員でリンカーンを希望
>11
客とった時ってダイチ生きてたっけ?
ダイチ死後に自慰するナカマも捨てがたい
>>23 既に亡き人。
でももし電話で謝った理由がコスプレの事なら
その時から資金集めの事は考えていたと思ったから。
ナギの目の前でツバサを強姦するモジは?
ウシロがカナ虐待の延長で強姦中出し
カナは真性Mッ子で
>>25 あの兄貴が妹に欲情って姿がまったく想像できない件
・・・畑飼が或る筋から手に入れた情報でジアース搭乗の少女たちを次々に犯していく話とか
・・・すまん、つかれてるな
>>26 お前の好みなんか知るか。黙ってろよ
ウシロ腐れ女は
アンコだったらなんでもいい
>>26 いじめの延長で、とかなら考えられるぞ
カンジからエロ本を見せられて、興味ないふりするけど内心では興味津津
家に帰ってカナをいじめてるときにそのエロ本のことを思い出して…
とか、誰か書いてくれー
ウシロオタ女自重しろ
ナカマならなんでもいい
女<畑害に続いてウシロ程ムチャやりそうなキャラいねーだろうが!バカ!
関×田中で誰か頼む
本編が鬱だからかぼくらのでは幸せなセックルが見たい
死ぬ前にな
ここはキリエとチズでひとつ
キリエと眼鏡っこで
>38
それ読みたい!
ウシロ×カナちゃんで鬼畜SM
単行本進行でまだ生き残り連中だと
田中さん×カンジ
カンジ×アンコ
コエムシ×マチ
かな。
コエムシから質量以上の触手が出てくるのか
43 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 12:23:19 ID:J1oMFVCi
いや、コエムシの頭部をねじこむんだ
あれ?ウシロって死んだんだっけ?
言われてみるとカンジ断トツで将来経験値多そう・SEX上手そうだな
カンジは上手いっつうか強そうなイメージだ。ダイチも。
でもって自衛隊のお姉さんを何度もガツガツとw
ウシロは粘着質にネチネチとカナちゃんをいたぶる感じで。
並行世界でじゃれあいつつ平和にセックスしてるカンジとアンコ
前儀を終えて挿入直前
カンジ『アンコ、入れるぞ……よっこらセーックス』
アンコ『キモッ!!!』
50 :
ワク×マチ:2007/06/07(木) 22:44:58 ID:Hvp1pDDf
「なぁ」
「何?」
「本当に俺たちがあれを操縦するなんてなー、まるでどっかの漫画みたいだ」
「そうね・・・少し面白いかな」
私は楽しそうに話す和久 隆ことワクの話に適当に相槌を打っていた。
自然学校で出会った彼は、子供のようで、実はすごく真剣なことを考えていた。
門司 邦彦ことモジくんと話しているところを、私はこっそり聞いていた。
「なぁマチ、あれってやっぱり地球外から来たのかな?」
「どうだろう。もしかしたら軍の新しい兵器の実験台に、私たちはなってたりして」
「そうじゃなきゃいいけどなー、だって俺ら地球を守るんだぜ」
「勝てれば・・・だけどね」
「絶対勝てるって!ココペリ?だっけ、あいつはこのロボットが強いって言ってたし」
「次はワクくんが操縦するんでしょ?頑張ってよね」
風が強い。薄着だったので、少し寒かった。
「ワク、寒くない?私、もう中に入るけど」
「あぁ」
私が中に入ろうとした時、ワクは突然叫び出した。
「モジくんと居たときもやってたでしょ。そんなに興奮抑えられないの?」
「あぁ、ワクワクするぜ!あ、マチ、俺の操縦前のお願い、聞いてくれないかな?」
「何?内容によっては、ダメだけど」
51 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 22:46:13 ID:Hvp1pDDf
「俺と寝てくれないかな?」
いきなり何を言い出すんだコイツは、と思った。
「ちょっと冗談でしょ?ワク」
「冗談じゃないぜー、俺、このままだと興奮して地球を守れないかもしれない」
「そういうのはいいからっ!」
でも、私も私で、初体験・・・してみたかった。
ワクの、小さいけれどたくましい体を見ていると、私もなんだか、そんな気になってしまう。
バカだ。
「絶対だーめ。第一、まだ中学1年生でしょ?まだ早いってー」
「もしかしたら明日死ぬかもしれないんだからな!やっぱり、死ぬ前にヤってみたいとか思わないか?」
どうしてこの男は明日死ぬなんて言うのだろう。その可能性は、それこそ1%も無い気がする。
「何?地震が来て死ぬとか?病気になって死ぬとか?」
私は適当に話を誤魔化そうと思い、別の話に持ち込もうとするのだけれども・・・
「なんか、とにかく今、俺はマチとヤりたい!」
そう言うと私はいつの間にか、仰向けになって倒れていた。
「痛ッ!何するのよワク!」
「いーじゃんいーじゃん、ちょっとやってみよーぜ」
私は少しばかり抵抗しようと思ったが、ワクが私の上に乗っていてなかなか身動きがとれない。
しかも相手は男だ。力で勝てるはずがなかった。
「もーっ!ワク!!ほんと・・・冗談!」
私の抵抗する気力はいつの間にか薄れていて、このまま犯されてもいいと思ってしまった。いや、ダメだダメだ!
でも、どんな感じなのだろう?一回くらいやってみても・・・
「へぇー、マチって案外胸あるんだー」
と言うとワクは私の胸を服ごしに乱暴に揉んでくる。
さっきまで嫌がっていたはずの私。でも実際揉まれてみて、少し気持ちいいことが分かった。
「ワ・・・ク、やめてっ・・・」
「これが、『カンジてる』って言うのか?じゃあ気持ちいいのかな?おもしれぇ!・・・生で触っていい?」
「な・・・んで今頃・・・あっ!聞くの・・・よ・・・」
「じゃあ触らせてもらうぜー」
と言うとワクは私のキャミソールを脱がす。
「肌綺麗だねー、あれ?乳首硬いね。これはやっぱりカンジてるのか?!」
「感じて・・・ないっ!あっ・・・だめっ!」
ワクは私の乳首を楽しそうに弄っている。・・・何も抵抗出来ない。でも、恐怖心とか、そういうものは無くなっていた。
「あっ・・・ワクっ・・・いいっ・・・・んっ・・・」
「いいのか?コレ。って、なんかマチばっかり気持ちよくなってるなー」
そういうとワクは突然、私の胸を弄るのをやめた。
「ほら見てみー、マチに興奮したから、俺ボッキしたぜ」
その膨らみはズボンを穿いていても分かった。私は男性器の平均的なサイズなんて分からないけれど、お兄ちゃんより大きい気がした。
「確かこれを、マチの膣内に挿れるんだっけ・・・」
「んっ・・・やめ・・・てワク・・・」
さすがに本当に挿れられるとなると、やはり怖かった。でも、ワクはやめなかった。
ワクがズボンに手をかけ、脱ごうとする。
「あれ?何してんだ?っておまえら・・・」
動かせる範囲で首を回し、声のしたほうを見るとカンジが口元に笑みを浮かべながら立っていた。
ワクがカコに見えてくるのは気のせいって事で。
挿入シーンは書けません。お目汚しすみません。誰かお願いします。
やっぱぼくらのはないな
マチキタアアアアアアアアア
GJと言わざるを得ない!
むしろ、このまま続きを書いてほしい…
初トライ 駄文勘忍な
ダイチ・ナカマ
暗く狭い部屋、固く手を繋いで向かい合う二人。
『………本当に、いいのか……』
『うん…ダイチ君でないと私…』
最後まで言えずに、緊張と恐怖で頬は紅潮し、恥ずかしそうに俯いて涙目になってしまうナカマ。
『…………』
ダイチはそんな彼女を見て込み上げてくる衝動的な感情を抑えながら、両掌でナカマの頬を撫でる。
少し安心したナカマは目をつむり、お互い拙いながらもそっと探りあうように口づけ合う。
自分の上着を脱ぐと、ナカマを優しく寝かせ、ゆっくりと衣服を脱がせていくダイチ。こういった事が初めてだとは思えないほど一見落ち着いている。必死で平静を保っているのかもしれない
華奢で幼いが、無垢で綺麗な彼女の素肌が表わになる。一瞬見とれるダイチ
『…あ、あんまり…見ないで…』
また俯き、両手で殆ど成長していない自分の胸を隠すナカマ
気にしているようだ。だがそれは彼に再び大きな衝動を与えた
『…すまん、出来ない。』
そう言うとダイチは少し強引にナカマの手を退けた
『ぇっ!?……ぁっ…』
そして彼女の小さな胸の片方を口に含み、舌で弄る。もう片方は包むように撫でる。
膨らみ始めたばかりの胸の先はふにふにと柔らかだったが、彼女が声をあげる度にそれは硬くなっていく
『…ぁっ!…ん…んンッ…』
過敏に反応する自分の体、自分の声に戸惑い、掌で口を覆って必死で声を殺そうとするナカマ。
それは余計に相手をそそらせた!口を離して苦しくなったズボンを降ろし、立派にそそり立つそれが出てくる。
(!!どうしよう、こんなに…絶対入らない…)
不安とは裏腹に、彼女のそこは受け入れる準備が出来つつあった。彼女の足を優しく開いてやると、綺麗な桃色の割れ目から透き通った雫がこぼれ落ちた。
『…痛かったら、言うんだぞ』
『う…ん』
自分の脈打つそれを持ち、ナカマのそこに当て、探る。だが日々忙しく余り知識もない彼は流石にてこずっているようだ。だがそれが時折くちゅくちゅと音を立て刺激し、一層彼女の躯を喜ばせた。
ようやく入口を見つけ、ゆっくりと押し進めるダイチ。
『あぁっ………ぐぅっ……』
ナカマは叫ぶのを懸命に堪えた。やはりナカマのそこはダイチの硬く雄々しいモノではきつすぎた。
それでも必死でダイチを受け入れようと耐えるナカマ。少しづつ奥に進む度激痛に下半身がびくりと揺れ、目に涙が滲む。
GJ!!
続き待ちー。
ワッフルワッフル
本業を適当に終えてからやるから9時ぐらいまで待っててクレヨン(;´A`)
『……ッ!!…ん゙ぅっ……んぅうっ…』
手で口を抑えるのを忘れ、シーツを握り絞め唇を噛みながら痛みを悟られないようにするナカマ。
傍目でもナカマが耐えていると見抜くのは難しかった。それどころか恥ずかしそうに頬を赤らめ、か細い上体を歪ませ、潤んだ目がきらきら光る。痛がっていると分かっていても目茶苦茶に襲ってやりたくなる程その時の彼女はかなげで愛らしかった。しかし
『……やめよう…』
そう言うとダイチはそっ、とナカマから自身を抜いてしまった。
ナカマは驚き起き上がったが、すぐに気がついた。彼はナカマの激痛や不安を見抜き、本当は途中で止めない方が相手のためかもしれないが、彼なりにナカマの心体を気遣い、己の大きな欲を抑えたのだ。
『すまない…やっぱり俺じゃないほうがいい』
ダイチはつっけんどんにそう言うとズボンを履いて立ち上がった。彼女を上手く気遣えない自分が腹立たしかった。
『…待っ、待って』
ナカマは膝をついたままダイチのベルト部分に手をやると、ズボンからダイチのまだ燻り続けている精器をとり出し
『お、オイ…ぅあ…』
裏筋からゆっくり…拙い舌使いで舐め始めた。
こんな形だけど、彼の為になりたい―
ダイチは驚き戸惑いつつも思った。あれ程恥ずかしがっていたのに、どれ程の勇気が彼女を突き動かしたのだろうか。彼は、彼女の願いを叶えれるのは自分だけなんだと理解した。
再び隆起してきたダイチの大きなそれを口一杯に包み、首を小さく丁寧に動かす。
知識もないので下手ではあるが、自分に一生懸命奉仕するナカマ。ダイチは心から彼女を抱きたい、と思った。
『…ありがとう。今度は、本当に止めない』
そう言ってナカマと同じ目線で屈みこみ、ナカマの唇を優しく拭う
『ダイチ君…』
今度は永く口づけた。
………くちゅ、ちゅゆ、くぷ……
二人は控えめに舌を絡めていた。ダイチの舌の動きにナカマが小さく震えて応える。
『はぁっ…ん…あぁっ!…ひぁあっ!』
唇から首筋、そして胸に…以前より乱暴に乳首を弄り貪る。
再び布団に倒されるナカマ。結果的に長引いた前儀のお陰で息は荒くうっとりし秘部は更に濡れ、受け入れる準備は整った
『…一気にいくぞ…いいか?』
『はっ…はっ…大丈夫…ダイチ君だったら私…恐くなんてないから』
そして濡れた割れ目にダイチの自身を置き、伸ばすように上下にこすりつける
ダイチが男根を擦る度ナカマの綺麗なそこからぐちゅ、ぐちゅ…と信じられないほどいやらしい音が出てくる。ナカマ自身もやはり恥ずかしいようで、下半身から顔を背けて目をつむっている
『はぁっ…はぁっ…あっ…』
その時、不意に男根がナカマの中に入った。びくんとナカマの爪先が揺れる
『…捕まってろ』
ダイチはナカマの手を自分の背中にやると、ずむずむと一気に推し進めた!
『……っ!!……あぁぁ!!!ぁ゙あ!』
バリッという鈍い音がしたかと思うと、ナカマが悲鳴をあげてダイチの背中に爪を立てた!(尤も爪は短かく痛くないが)
『入ったな…くっ…』
ゆっくりとピストンを始めるダイチ。狭く湿ったそこはギチギチとダイチを締め付ける。
『あっ!…あぁんっ!!…くぅん…』
一方ナカマは段々と痛みよりも別の感覚が芽生え始める。もっとダイチを求めるような一層甘い声になってくる。それはダイチを更に硬くし動きを速めさせる。
『はっ…はっ…っ…』
ダイチも段々と呼吸が荒くなり、目の前で可愛く悶える彼女を見るにつれ運動が乱暴になっていく。
二人の間からナカマの初めての血が滴り落ちた。
65 :
ラスト:2007/06/09(土) 03:16:33 ID:HP+5AKB2
汗の香りと彼の男根にナカマは翻弄されていた。
ダイチの運動がどんどんリズミカルに速くなり、加勢するように彼女の子宮は二人を濡らす
『あぁっ、やあぁっ…ダイチ…くんっ…私…何かっ…あぁっ何か…変っ!…』
これまでにない快感の波。先にナカマに絶頂が訪れようとしていた。
ダイチは運動を止めない、止まらないのだ。完全にナカマの体に酔っていた。
リズムは更に速くなってしまい、堪らずナカマはダイチの逞しい背中にしがみついた。
『はっ、あっ、ダイチ君っ…もぅ…ぁっ…ひぁあぁっ………』
涙を流して細い足がひくひくと痙攣する。彼女の窒内も痙攣し、ダイチを締め付けた。
『う…あっ』
痙攣が終わるころにダイチも絶頂を迎えた。ぐったりしたナカマの下腹部にたくさんの精液がかかっていた。
二人は付き合う初日のように照れ臭そうに微笑み、ぎゅっと抱き合った
終
ぼくらの世界→ダイチ戦前
伊勢界→普通に生きてる→後に元気な赤ん坊を産む
どの世界でもいいようにしましたがナカマが俎のまんまなの忘れてた
なんか読みづらくなっててすみません、お疲れ様でした リセットボタンを押しながら電源をお切り下さい
GJ
まさしく名作だった
GJ!!
神よありがとうほんとうにありがとう
GJ!
自分のと比べると投下できやしないorz
おまいらありがとな!!
学校の作文で落第点取りまくり以来書いてない俺に神が降臨した奇跡だと思う
自論だけどナカマみたいな子の胸はマジで柔らかいんだぜ
次はドラム×ゴンタだな
GJ!!
ダイチになら抱かれてもいいと男の俺に思わせた鬼才
今ダイチ・ナカマを読み終わった。
最後の〆だけもう少し何か書いて欲しかった気もするけれど、かなりのGJ!
ダイチとナカマは夫婦かわいい。
_ _
'´ ) _ (´ ヽ
'、 / \ ノ
. `> _ ・-・ _<´
/:)`ヾェェェェシ´( :\ オレ様が盗撮したDVDを売ってやんぜ。イチキュッパでな
. ハ::/ ヽハ
゙、´ `ソ
\ /
. ` ┬ ┬ ´
. ,' .',
| !
|ャ ィ|
W
_ _
'´ ) _ (´ ヽ
'、 / \ ノ
. `> _ ・-・ _<´
/:)`ヾェェェェシ´( :\ あ?19万8千円に決まってんだろダボ
. ハ::/ ヽハ
゙、´ `ソ
\ /
. ` ┬ ┬ ´
. ,' .',
| !
|ャ ィ|
W
コモのおっぱいが見れるなら月給ぐらい喜んで投じよう
マキ×コモでガチ百合とかどう?
いい、すごくいい
しかしどちらかというと
マキ→ノーマル
コモ→レズっ気あり
という印象
異世界設定のラブラブっておk?
林間学校後ふつうに付き合ってるみたいなの
全然アリだろ↑も半分そうだし。
まぁダイチナカマは付き合っても二十歳前後までやらなそうだけどな
だれか
ウシロ×マキ
たのむ
>>80 GJ
鬼頭の絵柄って意外と真似しずらいんだよな…
カンジがアンコにセクハラしまくって卑猥な事言わせて焦らしまくるお話が聞きたいな
なんとなくダイチとの別れが近付いていることに気付いた双葉が
一度でいいからセックスしたいと頼む話が見たい…けどダイチが拒みそうだな
85 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 14:32:58 ID:OgQFOKWY
>>84 双葉ってそういう感じだよな
兄を好きになる対象としてみてるところがある
>80
GJ
なるたる明みたくダイチは気付かない振り向かないから自慰する双葉がいいななんて
夜、ダイチのことを考えてたら体が熱くなってきちゃって
だけど自慰の仕方が分からなくて
ダイチに助けてもらう双葉を想像した
ダイチとモジ以外は純愛描写しにくいんだよな
キリエがいるじゃないか
キリエ×チズ
ごめん、冗談
>92
チズはまぁいいとして、キリエがチズの相手っていうのが……
むしろキリエ×眼鏡の子の方がしっくりくるw
94 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 22:32:23 ID:cYgR21Ir
ツバサは?
よし、コエムシ×ココペリ書いてくる
ワク×コズエ
キリエ×チズは見てみたいけど、どんなきっかけからそうなるのか・・・
普通の少年の性への目覚めみたいなのなら、
ワク×チズとか見てみたいな。
幸せな平行世界な設定で。
これエロパロに使えそうじゃね?
299:名無しさん@お腹いっぱい。 :2007/06/16(土) 03:19:59 ID:F1jKjbOw [sage]
田中さんに「人生最後の思い出として童貞捨てさせてください!」って言ったら少し困りつつもOKしてくれるかな
302:名無しさん@お腹いっぱい。 :2007/06/16(土) 20:49:01 ID:Y5LHnnae [sage]
「いいの?こんなおばさんで…」
304:名無しさん@お腹いっぱい。 :2007/06/16(土) 22:02:35 ID:rHbKk7Qq [sage]
>>299 それも任務の一つなんだろうな、変な勘ぐりではなくて。
同様の理由で関がいるんだろうな
>>93 対面し、ふと相手側のサポート役を呼び出す眼鏡子。そしてキリエの目の前にワープし押し倒す。
「う、動かないで……ください。抵抗、し、したら、……こ、殺し、ます」
眼鏡子の手には小型の銃。キリエはされるがまま、眼鏡子に犯される
事が終わり、眼鏡子は「ありがとう」と言いながら、ジアースから飛び降りる
なんてのが思い浮かんだ。鬼頭っぽい感じで
>99
いいなそれw
101 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 19:09:55 ID:iaRpNMkH
>>98 >「いいの?こんなおばさんで…」
まさか人妻に萌える日が来るとは・・・
カンジ×女ウシロ頼む
ウシロ馬鹿腐女子が全滅しますように
なぜあれだけ女キャラがいるのにわざわざ女体化するんだ。しかもウシロ
腐女子はDQNがお好きなのですか
>>102 YOUはCORRPUT(腐)かい?
いっその事カンジをCHANGEしちゃいなよ
誰が上手く言えと
カナちゃんがウシロから性的虐待されるSSマダー?
カコとかは好きだけど童貞だからこそカコだしなぁ
アニメでカンジ×アンコフラグ?
カコくんは夢で暴れるくらいが丁度いいんです
夢で ね
田中さん×ウシロが見たい
女から積極的に犯されて最初喜んでるんだけど何回もイカされて結局苦しみもがく
それがイサオクオリティ
チズ「カコくん、私のこと抱いてくれる?」
カコ「いいぜ!」
数時間後
チズ「カコくんもうバテちゃったの」
カコ「うるせー!まだ終わってねーよ!」
さらに数時間後
チズ「カコくん、早いね。全然気持ち良くない」
カコ「どうしてまだ平気なんだよ……」
ありそうだから困る
意外と巨根なイサオに対して『早いのね…』と片付けるチズちゃん!
今期公開『ドラムえもん イサオの 童貞卒業』
乞うご期待!
ハゲ親父←コダマの近親相姦
117 :
sage:2007/06/22(金) 06:36:15 ID:Oa7iqd02
近親相姦ならウシロ×カナ希望w
モジはパイロットの仲では相手がいないかなあ・・
>24
>ナギの目の前でツバサを強姦するモジは?
誰か頼みます
>>120 モジの目の前でナギを強姦するツバサでおk!!
なんという逆レイプ・・・
キリエ×田中さんかカンジ×田中さんを頼む
田中さん好きな人多いなw
田中さん×ウシロ
ウシロ×ウシロ
>126
男ウシロ×女ウシロだよな!?
1)ウシロ兄×ウシロ妹
2)ウシロ妹×ウシロ兄
3)ウシロ男×ウシロ女
4)ウシロ男×ウシロ男(=オナニー)
可能性は無限大
女体化は気持ちが悪い。
ウシロ糞腐女子死ね
ウシウシうるせーぞYOU達(^o^)m9
俺はもうすぐ死んでしまう。
その事実を知ったとき、自分が死ぬなんて実感はほとんどなかったが、仲間の死を体験していくうちに嫌でも実感するようになってきた。
「俺、もうすぐ死んじまうんだなぁ…」
自分で言うのもなんだが、俺はまだ若い。
まだまだこの世に未練はある。
その中でも特に心残りなのが、童貞のままこの世を去ることになるかも知れないと言う事だ。
くだらない、と笑う人間も居るだろうが、童貞の男ならこの気持ち解るはずだ。
特にその気持ちが強くなったのは、田中さんと出会ってからだ。
正直、同世代にはそんなに性的な魅力を感じない。
なんと言うか、やはり俺はマザコンなんだろうな。
田中さんとはじめて会ったとき、強く惹かれた。
それは性欲ってよりも、母親に対する親愛みたいなものだった。
だけど、田中さんの事を知るにつれて、次第に母親としてよりも女性として見るようになっていった。
俺なりにいろいろアプローチをかけてみたが、田中さんは優しく微笑むだけで、俺を異性としてみてくれない。
多分、ただの子供としか思ってないんだろうな。
でも、俺はこのままじゃ終われない。
もう遠まわしなアプローチはやめて、勇気を出して頼んでみようと思う。
童貞捨てさせてくださいと…
これは期待!
「コエムシ、田中さんに会いたいんだが」
そう言うと、待ってましたと言わんばかりにコエムシが現れる。
「おめーついに決心したみてーだな」
コエムシはニヤニヤしながら俺を眺めている。
「…いいから送ってくれ」
「へいへい、せいぜい頑張れや」
気がついたら、すぐ目の前に田中さんが座っていた。
田中さんは死んだように机にもたれかかったまま眠っている。
薄暗い部屋には田中さんと…俺以外誰もいない。
(疲れてるのかな…?)
そりゃそうだ。田中さん達のおかけで、どれだけ俺達は助かってるかわかったもんじゃない。
特に田中さんは俺達の相談役だ。
死に行く子供達の相手をするのは、精神的にもかなりの負担になるんだろう。
(このままそっとしておこうかな…)
一瞬思ったが、田中さんの寝顔を見ていると、ついムラムラしてきちまった。
(さすがに寝込みを襲うのはマズいだろ…)
それに、寝込みを襲うとは言え、相手は軍人。
強姦なんてすれば、返り討ちに会うのは避けられないだろう。
でも、このまま引き下がるのも心残りだ…。
(キスだけなら…わからないよな?)
深呼吸をした後、そっと顔を近づける。
田中さんの寝息が耳元で聴こえる距離まで近づけた時、もう心臓が破裂しそうだった。
俺はこんなに純情だったか?
田中さんの薄い唇を、吸い寄せられるようにしばらく眺めた後、俺はついに決心して唇を重ねようとした。
「ん…」
いっ!?起きたか!?
ビビって後ろに飛び退いたら、ちょうど机の上に積み重ねてあった資料やらが、デカい音を立てて崩れ落ちた。
(し、しまったぁーッ!?)
その音に驚いたのか、田中さんも飛び起きる。
「!??…カンジ君!?」
「あ…えーっと…」
ヤバい。なんて説明しよう?
「あ〜そのぉ〜えっと…」
「ごめんなさい。少し疲れてたから…眠っていたみたいね。」
そう言うと、田中さんは起き上がって崩れ落ちた資料を片付け始めた。
「あっ!すいません!俺がちゃんと片付けますから!田中さんは寝ててください!」
「いいのよ。それに、私に用があって来たんでしょう?」
「え…?は、はい」
突然のアクシデントにすっかり本来の目的を忘れていたが、思い出したと同時に赤面してしまう。
「顔、赤いわよ」
「いい、いえっ、なんでもないです!すいません!気にしないで下さい!」
俺はしばらく田中さんと目を合わせないように資料を拾い集めた。
しばらくして、ようやく片付けが終わった。
思ったより量が多くて、軽い運動になった。
「ふぅ…で、こんな遅くに何の用だったの?」
「え?それは…その…」
SEXさせてください!
なんて、この状況で言えるわけない。
俺がしばらくうつむいて黙っていると、田中さんは黙って俺をしばらく見つめていた。
そして、しばしの沈黙のあと田中さんは困った顔をして口を開いた。
「まぁ、大体予想はつくけど」
ギクッ。
「…確かにあなたの年頃なら恥ずかしいことじゃないわ。それに…カンジ君はいつ死んでしまうかわからない…。男の子だもの、焦っちゃうわよね。でもね…私には夫も子供も居るの。だから…そのお願いはきけないの」
…この展開は予想していたけど、実際なってみると…ツライ。
「それに…こんなおばさんより若い子の方が良いと思うけど」
!!
「そ…そんな事絶対にないです!田中さんは僕が見てきたどんな女性より魅力的です!だって…田中さんと出会わなかったら…俺だって…こんな気持ち…」
なぜかわからないが、情けなくて俺は泣いた。
カッコ悪い…この場から全速力で逃げ出したかった。
田中さんはそんな俺を見て、少し考えているようだった。
しばらく沈黙が続く。
この沈黙は時間的には短いものだったが、俺にとっては何年も続いてるように感じるぐらい、長かった。
「んー…困ったわね…そうね…SEXはできないけれど、他の事なら…」
え?マジで?
「ほ、他のことですか?」
「それくらい、私も頑張らないとね」
そう言ってくれた田中さんの恥ずかしそうな、なんとも言えない優しい微笑みは、多分死ぬまでの思い出になるだろうな。
…それから、一息ついた後、田中さんは上着のボタンを外し始めた。
「えっ…!?ちょっ…」
まだ心の準備が出来てないんですけど!
「どうしたの?…やっぱりやめる?」
「えっ、えーと…そうじゃなくて…せ、SEXはしないんですよね?」
「…SEXだけが気持ち良い事じゃないって、あなたの年頃なら知ってるんじゃないのかしら?」
田中さんは鼻で笑いつつ、ボタンを手際良く外していく。
むはっ、これはいい……!
上着を脱いで、露わになった田中さんの上半身は、軍人、しかも子持ちとは思えないほどに細くて美しかった。
女性の、しかも憧れの田中さんの身体をこんなに近くで見ることができるなんて…。
もうすっかりギンギンになった俺のそこを見て、田中さんはクスッと笑った。
「恥ずかしいから…そんなに見ないで」
「す、すみません」
慌てて目をそらすけど、やはり何度もチラ見してしまう。
そんな俺を見て、田中さんは笑いを堪えきれない様子だった。
「そ、そんなに笑わなくても…」
俺は恥ずかしさでぶっ倒れそうだった。
俺はそんな恥ずかしさをこらえて、覚悟を決めて真剣な表情を作る。
「た、田中さん…そろそろ…いいですか?」
田中さんも俺に応えるように真顔になる。
「ええ…じゃあはじめましょうか」
田中さんは、そう言って俺のズボンのチャックに手をかけた。
「あぅっ…」
つい声がもれてしまう。
田中さんはゆっくりと俺のアレを取り出すと、田中さんは優しく先っぽを舐め上げる。
…良いところだが、ここでアクシデントが発生する。
「あぅっ!」
いきなりの快感に我慢できず、どぴゅっと勢いよく俺の精子が田中さんの顔面に飛び散る。
「す…すみませぇ〜ん」
初めてとは言え、自分のあまりの早濡っぷりが情けない。
「気にしなくていいのよ。初めてならこんなものよ」
顔中精液まみれにしちゃったのに優しい田中さんマジ聖母。
田中さんは付着した精液を軽く拭き取ると、出したばっかりなのにギンギンの俺のに再び手をかける。
「あんなに出したのに…やっぱり若いわね」
「こ、今度は頑張りますっ」
そう言った俺に、田中さんは一瞬優しく微笑んだ後、今度は一気に俺のをくわえ込んだ。
「アッー!」
いやらしい音が暗い室内に響き渡る。
この人は本当に田中さんなのか?と言うくらい激しい。
あまりの快感に腰が浮き、もう2発目も発射してしまったほどだ。
すぐに俺の頭は真っ白になってきたが、ここで落ちるわけにはいかない。
「あっ、あっの…た…田中さん…」
田中さんは一旦動きを止め、俺のを口内からヌポっと解放する。
俺の精液と田中さんの唾液が混じった液体が、ネバっと糸を引きながら口元を垂れるのが最高にエロかった。
「はぁ…はぁ…どうしたの?」
田中さんも興奮してるのか、息が荒く、顔が紅い。
「あ、あの…腰…振っても良いですか…」
「ふっ…はぁ…いいわ…んぐっ!」
俺はその一言を聞くと、我慢できずに一気に突っ込んでしまった。
田中さんの口内は温かく、俺の精液と唾液が絡み合い、半端なく気持ち良い。
「むっ…んっんっ…んっ!」
俺は田中さんのうなじを眺めつつ、腰を振りまくった。
「んぐっ!…んっんっ!んん〜っ!」
喉近くまで届いてるのか、田中さんは苦しそうな顔をしていたが、あまりの快楽に俺は止めることができなかった。
「はぁっ!はぁっ!すみいません!田中さん!出します!」
ドクドクッと勢い良く田中さんの口内に俺の精子が注ぎ込まれて行く。
「はぁ…はぁ…た、田中さん?」
田中さんは、優しく俺の精液を飲み干してくれた。
なんだかわからないが、嬉しかったのは確かだ。
しばらくして、俺は田中さんの柔らかい胸の中に抱かれていた。
もうそろそろ朝なのか、まどろみが気持ち良い。
「…満足できた?」
「は、はい…すいません、俺…なんか調子乗っちゃって…」
「いいのよ…これぐらい」
田中さんは俺を優しく包んでくれる。
「…あ、あの…やっぱり、俺がもうすぐ死んじゃうから…だからしてくれたんですか?」
俺の質問に、田中さんはまた困った顔をして、しばらく考えていた。
「そうかもしれないわね」
この一言は少しショックだったけど、少なくとも、この世に未練はなくなったかもしれない。
俺にとって、それぐらい幸せな出来事だった。
読んでくれた方ありがとうございます。
小説なんて10年近く書いてなかったうえに、夜中からぶっ続けで書いてたので、後半は眠たくて仕方なかったです。
後半かなり適当になってます。
次書く機会があれば、もっと頑張って気合い入れて書きます。
じゃあ夢の中で田中さんに膝枕してもらってきます。
GJ……!
楽しかったよ! カンジは幸せものだ。
でもこういうのって、田中さんは辛いだろうな。顔には出さなくても。
そして俺は田中×モジを書くタイミングを失ったwwwwww
どんどん書いてほしいですよ…
田中さんスキーとしてはw
ネットじゃまず見ないし。
田中さん夫ってどんな人だろう
ああ言ってるけど、田中さんも次に死ぬ土壇場になると覚悟が揺らぐと思うんだ
GJ!
田中さん好きとしてはどんどん書いてほしい
>>145 アニメ見てるともしかしてウシロの本当の母親
GJ!田中さんキレイだよ田中さん
151 :
田中×モジ:2007/06/25(月) 02:54:57 ID:fCAA/9FY
「く……」
カーテンを閉ざした密室に、殺しきれない呻きが流れる。
息を堪えるのは苦しい。けれど、その苦しさがこれを止めることができない。
早く、早く。もうそこに見えるのだ。切迫の行く末が。
「っ、は……!」
最後の声は形になって溢れた。手の中で迸り脈を打つ彼の熱。
その一瞬の恍惚の後、彼の瞼に後悔が降りてくる。
殺した息を、机に突っ伏してゆっくりと吐き出しつつ、呟いた。
「ツバサ……」
君のことを考えてこんなことしたって知ったら、怒るかも知れないな。
まだ心臓が高鳴っている。瞼の裏から掻き消えていく面影よりもゆっくりと、
速度を落としていく彼の心臓。
もうすぐ、これは彼のものではなく親友のものになるだろう。
そしていつか、彼の心臓の鼓動を、彼女は聞くかも知れない。
彼は足音を忍ばせて、真っ暗な廊下に出る。
手を洗って、それから小銭と携帯だけ握り締めて、灯りも消えて真っ暗な玄関を出た。
パジャマの素足にサンダルをつっかけて。家族は皆、早寝なので誰も気付かない。
夜の住宅地は寝静まっている。街灯の下を、彼は歩いてゆく。
寂れた公園の前には自動販売機がある。そこでコーラを買った。
それから錆びたブランコに据わった。
「懐かしいな。これ、よく立ち漕ぎしたっけ」
錆びて軋むブランコに彼は話し掛ける。親友とどっちが高く漕げるか、遠くまで飛べるか競った。
今、酷くブランコは彼の目に小さく見える。とてもこの上で立てはしないだろう。
でも、やってみようか。そう思って立ち上がろうとした瞬間、
彼は膝が立たないのに気付いた。
152 :
田中×モジ:2007/06/25(月) 03:53:47 ID:fCAA/9FY
田中美純を叩き起こしたのは、一本のコールだった。
枕に顔を埋めたまま、携帯電話のディスプレイを見る。『門司邦彦』の字が瞬いている。
半ば眠りかぶったまま、彼女は携帯電話を耳に押し当てた。
「田中さんですか」
少年の穏やかな声が、彼女の意識を急激に覚醒させてゆく。
「あ、ぼくです、夜分遅くすいません――やっぱりごめんなさい、切ります」
おかしいわね、取り乱して。名乗るのを忘れて『ぼく』なんて。
「いいのよ、モジくんでしょう。わかっているから」
寝台に身体を起こし、乱れた髪を手櫛で整えながら、彼女は電話の向こうで躊躇う声を促した。
「何かあったの? 言っていいのよ、私はそのためにいるんだから」
「……外で動けなくなりました。ブランコに乗ろうとしたんですけど」
酷く恥ずかしげに、彼は答えた。
ざっと着替えると、ライトバンを走らせて、彼の住む町へ向かう。
調査資料は頭に叩き込んであるので、彼の示した公園の場所も、すぐにわかった。
住宅の敷地二つ分程度の、手狭な児童公園。
「モジくん」
彼は、錆び付いた小さなブランコの上に座っていた。パジャマ姿のままで。
両手にコーラの赤い缶を握り締めて。
「モジくん!」
小走りに駆け寄る彼女を見上げ、モジの大人びた顔に、安堵じみた表情が浮かぶ。
まるで、縋り付くような瞳で、彼は彼女を見詰める。彼女の胸に漣が立った。
「……こんばんは」
しかし、次の瞬間には、いつもの冷静さをモジは取り戻していた。
「どうしたの、こんな夜中に」
「少し散歩したくて外に出たんです」
彼の行動を調べた書類に、非行歴の類は一切なかった。夜間に補導されたことも。
「ああ、気持ちいいものね、夜歩き。でも動けないって、貧血じゃなさそうね」
動揺を押し隠して、美純は尋ねた。
「わかりません。ただ、少し立ち乗りしてみようとしたら、足が動かなくて」
その言葉を、彼女は静かに受け止める。
彼は死ぬ。遠い先のことではない。彼は怯えている。
「ここに座ってたら風邪引くわね。ほら、腕を出して」
彼の腕の下に首を入れ、彼女はその細い身体を支え上げた。
軽かった。
中学一年生の彼は、伸び盛りを迎える前なのだろう。
女の子に騒がれるだろう端整な顔は、彼女の目よりも下にある。
こんなに小柄な少年が、たった13歳で、一体何を背負ったのだろう、と彼女は運命を憎む。
私でさえ、契約をしたことに震える夜が来る。なのに、こんな子供達でなくてもいいではないか。
「ごめんなさい、まだちゃんと歩けない……変ですね」
「モジくん、少しドライブでもしようか? その辺を軽く走るの」
彼女にできることは数少なかった。少年の身体を支えることと、軽い気晴らしを勧めることだけだ。
153 :
田中×モジ:2007/06/25(月) 05:49:46 ID:fCAA/9FY
コーラを握り締めていた手が、カーディガンを羽織った彼女の腕を掴む。
痛いほどの力だった。助手席に座らせるために引き剥がしただけで、心が痛む。
運転席でシートベルトを締めてから、美純は言った。
「そうそう、コーラ開けないでね。ブランコの後じゃ大爆発よ」
隣の席からくすりと笑いが漏れる。その横顔は、街灯の光を受け、青褪めて見えた。
「座りはしたけど漕いではいません。それに、飲みたい訳じゃないですから」
「そうね、あんなところに座ってたらからだが冷えるものね」
車は滑るように動き出す。目的のない二人の後ろに、夜の住宅地は置き去りにされる。
対向車のヘッドライトだけが、時折二人の顔を照らした。
「ファミレスでコーヒーでも飲みましょうか」
モジが口を開くまでに、暫し時間がかかった。
「喉は渇いていないんです。ただ、何かしないではいられない気がして」
酷く唐突に、ジアースの子供達の言葉は美純の胸を刺すことがあった。今もそうだ。
「今月の小遣いも使い切ってないし、って思ったら。
なんだか、変なことばかり考えてしまって」
言葉が途切れた。彼が顔を背け窓の方を向くのがわかった。
なのに運悪く、信号が赤に変わる。車を停め、彼女は窓に映る彼の顔を見てしまう。
彼は決して、涙を見せたりはしないのだ。そのような境に、彼はいない。
彼は既に、どこか遠いところに立っている。
「覚悟はしてるんだけど、ダメですよね」
全てが理解できた。同時に理解ができなかった。
彼女も、覚悟はしている。それでも、目の前に死が迫る恐怖は理解しきれていない。
ただ、僅かに彼が揺れたときだけ、自分に近いと思うだけだ。
「そうね……。私も契約したから、沢山のことが恋しくなる。
お酒を飲んだり、昔なじみと連絡したり、そういうことが」
「お酒はまだ飲めないですから。それに美味しくなかった」
「飲んだこと、あるの?」
「父のビールを舐めたことならあります」
美純は笑った。声を立てて、ひとしきり。
「それ、一番不味いところよ」
「そうなんですか。美味しそうだと思ったのに」
涙が出そうだ。この子達はそんなことさえ知らずに死ぬ。
渇いた日のビールの一口目の美味さも、誰かと夜を明かす楽しさも、
子供が膝に甘える喜びも、何も知らずに。
あの腕を掴んできた手。彼は縋る何かを求めている。
コーラの缶よりは、私の方がましだから私を呼んだのだ。
そう思われたかった。自分自身もそうありたかった。
でなければ、自分が許せないだろうことを、美純は感じていた。
「こっちを向いて、モジくん」
少年が振り向いた。彼女の目には、いつもと同じ顔をして、落ち着いて見えた。
彼は泣くことはしないのだろう。もう、そのようなところは通り過ぎたのかも知れない。
美純はシートベルトを外し、彼の方に身を寄せた。そして右手で、彼の肩を掴まえ、向かせた。
「田中さん」
接吻をした。彼の額に。穏やかな心と冷静さと、彼女のまだ知らないなにかが潜む座に。
彼女は少年の目を覗き込む。対向車線からの間遠な光が、街灯の明かりが、
そこに映っているのを彼女は見た。
「私にはまだあなたのようになれない。大人なのに情けないけど、
私には私の戦いがくる、その時まであなたのようには」
「……田中さん」
「モジくん、あなたの想うことを共有もしてあげられない。
でも、できることはあるの」
そのようなことを言う資格が自分にはあるのだろうか。
そう疑念を感じながら、躊躇うことなく、彼女は言った。
「少しの間だけ、目を逸らさせてあげましょうか」
こんだけ書いてまだ前フリ……orz
ごめんがんがるその分だけ濡れ場がんがる
>154
GJ!
読みやすくてよかった
楽しみにしてる
GJ!
続きが気になるぜ…
159 :
田中×モジ:2007/06/26(火) 00:20:08 ID:1NkET/Ed
田中さん夫婦ってどんな感じなんだろう。そんなこんなで続き。
アニメ版は首の文様がセクシーで入れようか迷ったのですが、なしにしますた。
――――――――――――――――――――――
「関くん? ごめんなさいね、こんな夜中に。私よ。
ほら、うちの情報部が持ってるセーフハウスあるでしょ。今、そこにいるの。
私の権限で使うから、根回しの方、よろしくね」
『か、カナタさんですよね? 何かあったんですか?』
あら、さっきのモジくんと同じだわ。動転すると名乗るのすら忘れてしまう。
「それと、未成年への淫行で引っ張られそうになったらお願い。
うちの旦那から何か言われたら、そっちも口裏あわせてね」
『淫行って……何するんですか!? もしもしカナタさん!?』
電話を切ってから、一つ深呼吸をし、彼女は玄関のノブを回した。
そういえば、コエムシさんに根回ししなくていいのかしら、などと思いながら。
いや、どうせあの口の悪いぬいぐるみは、絶対にどこかから見ている。
そうして密かに二人を嗤っているのだ。
「お待たせ」
築10年ほどになるマンション。生活感のない部屋だった。
家具は寝台とガラスのテーブル、小型のテレビだけ。
「ごめんね、なんにもない部屋で。ここね、危ない状況の人を匿うところなの。
でも、あなたをそういうホテルに連れて行ったりできないから」
彼はシングルの寝台に座ったきり、深く考え込む顔をしていた。
その頬に、ぬるくなったコーラの缶を押し当てる。
「どうする? 少しここでお話してから帰るのでもいいわよ。
お酒を飲んでみたいんだったら、外で買ってくるわ」
彼女は強いて笑顔を作り、はにかみを隠した。
モジがフローリングの床に落としていた視線を、上げる。
「……いいえ、最初のとおりにお願いします」
「じゃあ、脱がせてあげようか」
モジは静かに頷いた。ようやく赤らむ頬に、彼女は救いを感じた。
彼女は床に跪き、彼のパジャマのボタンを外していく。
服の上から支えて感じたとおり、細い肩の、薄い胸板のひどく頼りない肉体がそこにあった。
それでも、彼はなんて美しいのだろう、と目を見張る思いがする。
美しいのは甘い印象の顔や、色の薄い髪だけのものではない。
既に肩幅は広がり始め、腕にもそれなりの筋肉が付き、大人に変貌しつつあることを彼女に教える。
その寸前の、ひどくアンバランスな美しさがある。ジアースの子供達に共通の美しさ。
「あまり見ないでね」
美純は立ち上がると、普段着のカーディガンを脱いだ。
ブラウスやスカートを脱ぐ仕草を少年に見詰められていることに恥じらいを覚えながら。
自分の肉体に自信はある。容貌は同世代の水準を超えていたし、
訓練で鍛え上げた身体は引き締まっている。胸も子供を産んだ割には形を保っている筈だ。
けれど、ジアースの少女達の、すんなりと華奢な手足や弾むような肌には見劣りがする。
大きくなりすぎた尻に劣等感を感じるのも、生まれて初めてだった。
下着姿になって寝台に腰を下ろした美純の隣で、彼は重い口を開いた。
「田中さん、ぼくには好きな人がいます」
知っている。情報部の作成した書類の中で、彼はセーラー服の似合う少女と並んで歩いていた。
彼の向けていた微笑に、心の裡の何かを感じるのは容易い。
「そうね、好きな人ぐらいいるわよね。私にも夫がいるわ」
本当は、自分ではなくてその子とこうしたいのだろう。その彼の心が切なかった。
慰める方法は、ない。そのかわりのように、少年の細い首筋に唇を押し当てた。
そのまま柔らかく少年を寝台に押し倒して、美純は掠れた声で囁いた。
「目を閉じて、私をその子だと思って。私もそうするから」
160 :
田中×モジ:2007/06/26(火) 02:47:44 ID:1NkET/Ed
乾いた唇を噛んで、微かに湿らせる。
触れてもよいのだろうか、と己の中の倫理が歯止めを掛けようともがいている。
相手は自分の半分にも満たない歳の、少年だから。
「あ……」
夜の深い沈黙の中に、少女のような声が微かに漏れた。
首筋を唇でちろちろとなぞっただけで、彼は喉の奥で息を詰める。
女性を愛撫する男性の気持ちはこういうものなのだろうか。
切れ長の瞼の奥から上目遣いに見上げながら、彼女はそんなことをふと思う。
「モジくん、声、出していいわよ」
ズボンを履いたままの彼の上に身体を被せ、ぴったりと寄り添いながら美純は胸を高鳴らせた。
彼の胸の上で乳房が潰れて歪む。それ越しに、鼓動は伝わっていないだろうか。
「くすぐったい……です」
「そうね、でもすぐに慣れるから」
戸惑ったような表情で、息を詰め不安そうに見上げるのが可愛くてならない。
その表情を心密かに愉しみながら、鎖骨を降り、印ばかりの乳首に吸い付いた。
「……あっ!」
美純のしなやかな肉体を弾き飛ばす勢いで、細身の体が跳ねる。
彼の言うとおり、くすぐったいのか、それとも初めて味わう快感が恐ろしいだけなのか。
「元気ね」
色白の肌を舌でくまなく覆い尽す。モジの胸が荒々しく上下するのがわかる。
「ほら、わかる? ここがこんなになってきた」
熱く湿り始めた掌で、薄く滑らかな腹部をなぞり降ろした。焦らすようにゆっくりと。
「そこは……!」
そしてパジャマの股間の部分に優しく乗った。そこはもう、形を変えていた。
「言わないでください」
いつもは冷静な少年の声が、上ずっていた。
腕を上げて顔を覆い、彼女の視線から逃れた。
「恥ずかしいです」
「恥ずかしがることはないのよ。こうなって当然なんだから。それに私は嬉しいわ」
自分を追い詰める言葉を彼の耳に熱く流し込みながら、彼女は自分がどんな顔をしているのだろうかとぼんやり思った。
「私も、そうだから」
きっと、酷く淫蕩な女の顔をしているのに違いなかった。
続きktkr
ED曲に通じる母目線からの慈しむ感じが出てていいな!
所々入る笑いが全体の清涼剤かつスパイスになってるのもいい
これは先が気になるわ……超GJ
+
+ ∧_∧ +
+ (0゚・∀・)ワクワク
(0゚∪ ∪ テカテカ
+/ヽと_)__)_/ヽ+
163 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 07:55:20 ID:pD4uhSih
ワクとかナギ関連の読みたいなー。あと、なんといってもカコチズ!!
アニメ見直したら案外カコ×チズありえそうだったなw
だがあえてキリエ×チズを推してみる
まったくエロが想像できないが
「キリエくん、わたし妊娠してるんだ」
突然のチズの告白に、キリエは冷静だった。
「知ってたよ」
チズと目を合わせずにキリエは言う。
そんなキリエを見つめながら、チズは自虐的に微笑んだ。
「そうか。やっぱりキリエくんにはバレちゃってたか」
「チズ……」
キリエは恐る恐るチズを見る。
チズはいつもの余裕そうな表情を失くして、必死に笑顔を作っているように見えた。
手を差し伸べれば崩れそうな、笑顔。
キリエはチズを見ていられなかった。
「キリエくん、わたし大丈夫だから」
「……でも」
「ひとつお願いが、あるの」
不安で翳った表情を浮かべるキリエに対して、チズは微かな希望に縋るように、
小さく笑った。
「わたしと、して」
>165
ここまで妄想したが文章力が足りない。もう無理
キリエはチズにされるがままでいいと思うw
田中さんはぼくらののヒロイン的存在だな
田中さん、中1男子を全員喰って回るのかw
>>168を見て思った
コダマも田中さん(人妻或いは未亡人系)好きそうだ
原作・アニメでは出会わないしラノベではコダマの中身が変わってるから無理有るけど
170 :
田中×モジ:2007/06/27(水) 00:22:17 ID:SnuuPdLx
ココペリ「エロパロは、妄想すれば書ける。君たちでも、何も難しくはない。
そして、うp」
ワク 「すげえ、勃ってる」
コエムシ「言っただろ、ヅマとょぅι゛ょっょぃって」
………………………………………………………………
美純の指は彼の腰に掛かり、暖かく微かに湿ったパジャマを引き降ろしていく。
その瞬間、モジがきつく目を閉じ、やがて薄く開く。
(ああ、この歳でも、もう男なのね……)
下腹にまだ獣の毛は薄い。それでも、男の器官は布が退けられた瞬間、
ばね仕掛けの玩具が跳ねるように勃ちあがった。
「素敵よ。後で、これを私に……ね?」
しなやかな指で根元からなぞり上げ、そっとその形を確かめた。肌の手触りと、先端を濡らす雫も。
彼の細い喉の奥から心地よさげな呻きが洩れる。
まだ若いからか、特別なものということもない。それでも、確かな実感と熱を持って、それは掌を焼く。
意識が欲情に蕩けてゆくのを感じた。矜持に満ちた軍人ではない。導く大人でもない。
ただ、これが欲しかった。体の底が疼いて、腰の中で何かが崩れるような心地がする。
潤んでいる。恥ずかしいくらいに。
「ブラ、外してくれる?」
モジの腕が彼女の体に回される。背中で指が戸惑っている。
その焦る顔が、妙に男らしい精悍さを持っているのに彼女は気付く。
「ホックだから、少し押して……そう、ほら、取れたわ」
ふっとカップが浮いて、その中で豊かな乳房が自由になった。
「触って、いいですか」
そんなことを訊かなくても、と答える前に、モジが熱い掌をブラの中にねじ入れた。
「あ……モジくん……」
強く握り締める手。まるでこね回すみたいに扱われて、彼女の中に峻烈な快感が湧く。
その途中、指が彼女の乳首を強く押し潰した。
あられもない声が、その喉から迸る。
「凄い……濡れてる……それに熱い」
ショーツは膝までずり下ろされている。その底に愛液が染みを作っているのを、気恥ずかしさとともに彼女は認めた。
彼の上に突っ伏し、後ろから躊躇いに満ちた指でなぞられながら、彼女は彼の声を聞いた。
「本当は……こうは、ならないのよ。うんと触らないと、準備はできないの」
胸が高鳴る。熱いものが肉の狭間から滴り止まらない。
声も途切れ、喘ぎを殺すのに必死になった。
「どうして、こうなったんですか」
少年は答えることすら躊躇われる残酷な問いを、声を上ずらせながら投げた。
「そんなこと言える訳ないでしょう。……ね、もうそろそろ、いいわよね」
「……準備がないです」
少年の真摯な声。こんな時まで抗おうとしている。彼女は酷く優しい気持ちになって、言った。
「心配いらないわ、危ない日じゃないし、どうにでもなるのよ」
それでも不安そうに揺れる眼差しを向けられながら、彼女はショーツを脱ぎ落とし、彼の腰に跨った。
「いい、君はまだ知らない」
彼のものを宛がい、その熱を愉しみながら、ゆっくり腰を落とす。
肉が入ってくる実感に背筋が反る。モジの形のよい眉が寄り、腰に掛かった手が、女の豊かな肉に食い込んだ。
171 :
田中×モジ:2007/06/27(水) 01:17:42 ID:SnuuPdLx
「モジ君」
肉が不随意な収縮を繰り返すのを感じながら、美純は微笑んだ。
「わかる、私の中にいるのよ」
こくん、と小さく頷いて、モジが呟く。
「熱い……」
「硬くて気持ちいいわ」
早くも登り詰めそうな自分を感じて、彼女はゆっくりと美尻を揺り動かす。
彼もまた、ぎこちないながら突き上げるように腰を動かす。
「そう、上手よ……」
少年のものが、愛液に濡れて光りながら、彼女の中に出入りする。
「は……ああ……あっ……んん」
二人分の、熱く艶かしい吐息が、部屋に響いた。寝台の軋みが、それに加わった。
「田中さん」
汗ばみ高潮した少年の顔が、苦悶に近い表情に彩られる。
「ごめんなさい、もう……出そうです」
「出るの、出るのね」
彼女の声にも歓喜に近いものが現れた。まだ快楽の極みは味わっていない。
けれど、それほどの快感をこの少年に与えたという現実が、至上の喜びを彼女に感じさせた。
「いいのよ、モジ君、出して、中で出して……!」
さらに律動を激しくする美純の乳房の谷間に、背中に、美しい汗が光る。
「ぁ……!」
膣奥で彼のものが一際硬度を増した。その快感に震える彼女の下で、微かに仰け反りながら、
「ツバサ……!」
彼は誰かの名を呻いた。
そのまま、熱いものが爆ぜる。迸るものが脈を打ちながら溢れた。
「ごめんなさい、田中さん……」
繋がったまま、息も荒くモジが言う。その眼差しが、自分を越えて遠いところを見ているのを、美純は感じた。
「謝ることじゃないわ。最初からそうしてって言ってあったでしょう」
「でも……」
「好きなのね、その子」
彼は沈黙した。そして、酷く時間を掛けて考えた後、簡単な答えのかわりに、彼は言った。
「ご好意に甘えて、とてもひどいことをしてると思います」
「……私に悪いと思うことなんてないのよ」
ゆっくりと、彼のものが萎えてゆく。その根元を指で摘んだ。
「ぼくは、自分が酷い人間だとしか思えない」
「だからね、いいのよ」
身体を下の方にずらしていきながら、彼女は少年に笑いかけた。
「私はモジ君が好きよ。勿論一番や二番じゃないけど。そういう相手はほかにいるわ。
でも、こういうことができるくらいには好き」
モジが息を詰める。愛液と精液の混合物に汚れた性器に、彼女が口を付けたからだった。
172 :
田中×モジ:2007/06/27(水) 04:41:01 ID:SnuuPdLx
「汚いです」
慌てた声で制しながら、モジの指が美純の髪に触れる。
しかし、まだ淡い色をした先端の丸みを舌で辿り始めると、その指に力が篭る。
「すぐ元気になるのね」
後ろにも指を這わせる。すると、口から空気でも入れるように、すぐに力がみなぎってくる。
彼女は唾液に濡れた唇を開き、喉の奥まで使って彼をくるんだ。
「田中さん」
信じられない、というような声。
「んく……っ、んっ、ちゅ……」
唾液を乗せた舌が蠢くねばついた音、息継ぎする溜息が、響く。
咥えたまま上目遣いに彼の喘ぐ顔を見詰めると、彼はさらにそれを強張らせる。
「どう、気持ち、いい……?」
口から離すと、びん、と爆ぜそうなものが鼻先や頬にぶつかり、彼女は声を立てて笑った。
「言わなくてもわかるわね。
ねえ、さっきの続きをしましょう? 今度はモジ君が上ね」
「あっ、ぅあっ、いい、いいわ……」
精液に汚れたシーツから手を離し、滑らかな背中に手を回す。
そこは微かに律動し、汗に濡れている。
「握らないでください」
苦しげな彼の言葉に、彼女はほんの一瞬意識を取り戻す。
「中で、何かに握られてる感じがする」
その言葉がまた彼女を突き動かす。膣内がきゅんと締まり、彼に溜息を吐かせる。
「できないの、ごめんね……気持ちいいから、こうなっちゃうの」
汗ばんだ彼女の腿の間に、少年の引き締まった腰が触れていた。
目を閉じた苦しげな顔が、彼女の胸に埋まっている。彼の唇は時々、揺れる乳房を求め、その先端に震える乳首を咥えた。
「そう、そのまま……もうすぐなの。わかるわね」
ぎこちない仕草に揺さぶられながら、美純は嬌声の合間に囁く。
「私を見ないで、そのまま続けて」
迎え入れるように振る腰を見られたくないのではない。
濡れそぼった秘所のあさましさを知られたくないのでもなかった。
ただ、彼が本当に求めるものがあるのなら、自分は身代わりでいい。
だから彼女も瞼を閉じた。本当に想っているはずの人間を思い浮かべて。
「いいわ、モジくん、モジくん……」
……できなかった。腕の中には彼がいる。
こんな子供に本気になって。特に上手な訳でもないのに。
気持ちがいい。止まらない。それが感傷のせいであっても。
「あ、あっ、モジくん……私、もう……!」
ごめんなさい。思い浮かべることもできない誰かに言い訳をして、彼女はそのまま波に呑まれた。
「私、もういくわ、あ……ぁあああぁ……ッ!」
汗まみれの身体をのけぞらせ、きつく痙攣をした。
その彼女の中で、彼のものがもう一度しぶいた。
「……」
叫ぶ彼女の声に掻き消えるほど小さく、モジがまた誰かの名を呼んだ。
それが誰の名なのか、彼女はもう知らない。
173 :
田中×モジ:2007/06/27(水) 05:21:25 ID:SnuuPdLx
胸に伏したままの少年を抱き締め、美純は汗に濡れた額にキスをする。
そういえば、一度も彼とはほんとうのキスをしていない。
(教える順番、間違っちゃったかしら)
醒めつつある頭に小さな罪悪感が浮かんだが、それはそれでいいだろうとも思われた。
全ての身代わりにはなれない自分だから。
まして、こんなおばさんがファーストキスの相手まで務めるのは、役得に過ぎる。
汗が冷えて肌が冷たくなるまで、彼らはそうして抱き合っていた。
「喉、渇いた……」
モジはそう言いながら身を起こして、テーブルに置いたぬるいコーラの缶を取った。
華奢だが美しい後姿を見せて、彼はプルトップを引く。
ぷしゅ、と空気の抜ける音の後、わ、と驚いた声を上げて慌てて口を付ける。
まだ13歳の子供だ。女の体を知っても、それは変わらない。
変わらないまま彼はいなくなる。
「そろそろ空が明るくなるわ」
喘ぎに掠れた声で、彼女は現実を教えた。
「どうする、学校、行く? それともここで、もう少しこうする?」
「行こうと思います。最後まで」
言ってから、愚問だったと悟った。彼は他のことなど考えまい。
何故なら、そこにあの少女がいるからだ。
「じゃあ、明るくなる前に送っていくわね。ご家族に知られないように」
その時、彼が振り向いた。コーラの缶を彼女に差し出しながら。
「その前に一つだけ、お願いがあります」
彼はいつもの、酷く落ち着いた表情になっている。快楽の影はそこにはもうない。
「ぼくの心臓の鼓動を聞いて欲しいんです。友人のものになる前に」
寝台に身を横たえたモジの薄い胸に、美純は頬を押し当てる。
冷たい肌を通して、鼓動が、聞える。
ゆっくりとした、健やかな鼓動。熱い血が通っているのがわかる。
それはモジの命の音。
もうすぐ、これは彼のものではなく彼の親友のものになるだろう。
そしていつか、彼の心臓の鼓動を、彼の想い人は聞くかも知れない。
けれど今は彼のものだ。
そのことを忘れるまい、と美純は思った。
自分の命が尽きるときまで。
おわった……
昇り竜のことは考えずに書いた。
ショタ属性に目覚めそうになった。でもそれではモジにならないので我慢した。
長くなりましたが、読んで下さってありがとうございました。
ROMに戻ります。カコ×チズとかダイチ×ナカマとか
コエムシ×カナとかココペリさん陵辱とかドラム×ゴンタとかキノコとか
色々楽しみにしてます(・ω・)ノシ
GJ! お疲れ様ー
母性的なんだけど生々しくない田中さんと
子供なんだけどショタショタしくないモジの危うい感じが凄く良かった
エロより死生が根底にあるから切ないしらしい
>>174がまた次作書くような事があったら小躍りするなw
ただ、良かったんだけど、いちいち投稿してから続きを…とか
このスレに直接話を書きこんでくのは控えた方がいいと思うな
後から変えたいと思っても調整とかし辛いし全体を見るのも面倒だから
パソコンならwordとか、後パソでも携帯でもメモ帳機能がついてるだろうから
それを上手く使えばうんとやり易くなるよー
カコ×チズはつまらなそう。チズ×キリエがいいなぁ。
作りもしないで
文句だけ言う子は
晩ご飯抜きにするわよ
まず>176がキリエ×チズを投下するんだ!
いや、
>>176がカコ×チズとキリエ×チズを投下して
どっちが面白いかを比べるんだ!
キリエいいね。積極的なのがチズでないと無理っぽいのもいい。
カコは土下座でお願いすべきだなwww
「……なんで僕なの」
「キリエ君だったら、私を傷つけないから」
ってな風になるんだろうなあキリエ×チズ。
カコで構わないのならカコより先に畑飼でも構わないし
そもそも畑飼が傷つけたからチズは選ばないんだろうし。
カコがチズと合意の上でってなるとカコが誠意を見せるしかないだろうが
それが出来ないのがカコなんだろうなーとも思う。
チズと和姦でいくとしたら畑飼とは違って傷つけない→キリエと
畑飼と同じだけど傷つけない→カコとの対比が面白そうだ
長々と意味不明な書き込みしてスマソ
後12話のマキの飛びかかりに萌えた
「血が繋がってるって安心感に甘えてる」の台詞、原作もアニメも好きだ
ウシロ×マキが気になる
畑飼ほど傷付ける力のない、しかも自分も傷付くカコと
チズの傷を理解して癒そうとさえ考えそうなキリエ
どっちもいいね……!
カコのあの青さがたまらん。キリエはとてもよいピザ。
そしてマキの太腿に挟まれたいです。お尻に潰されてもいい。
ダイチ×ナカマを期待
じゃあ俺はフタバ→ダイチの一人遊びを期待
カンジ×アンコ
ダイチ×ナカマ
ならきっと鯉から龍に変身出来る
俺は双葉→ダイチ派だな!アニメの夫婦な二人にやられた・・・
双葉かわいいよ双葉ー
フタバ→ダイチ×ナカマでオッケー
誰か描いてくれ
原作でマキがウシロの所に行った時ってパジャマ姿だったけど
その後の公園のシーンでは上着着てるよな…
帰った時の両親の反応がノータッチなんで多分違うだろうが
(買ってやってない服着てる訳だし)
あれがウシロの上着だったら萌える
というかダイチ戦ではみんなパジャマだったけど
女性陣みんなノーブラだったんだろうか……気になる
中学生でみんな几帳面だから寝る時も着けてたりするのかなあ
カナちゃんはロリってよりペドの部類に入りそうだから
ブラも必要なければ生理も来てなさそうだ
>188
寝るとき着けてたら邪魔だしノーブラじゃないかなw
アンコ辺りは付けてそうだけどな
>189 着けてないと落ち着かない人もいるよ。
寝るときもつけてないと落ち着かない……コモ、チズ
日中もつけていたくない……マキ
まだいらない……カナ
寝るときとオフはノーブラ……田中さん
寝るときは外して大きくなるよう祈る……アンコ
ブラなんか飾りですよ……ナカマ
パンツもはいてないよ……マチ
チズみたいなタイプは胸を大きくしたいってノーブラで寝そうな気がする
下三行吹いたw
ナカマはともかくアンコとマチは美容に関してうるさいだろうし
バストアップ体操とか胸の大きくなる食べ物とかに敏感だろうなw
マンガを読む限りではカンジ×アンコ位しか思いつかなかったけど
アニメではダイチ×ナカマ、ウシロ×マキも有りそうな気がしてきた。
そういうわけで誰かワク×コズエで一つ頼む。
ダイチ×ナカマを隣の部屋で覗き見しながら一人遊びのフタバはまだですかー?
193だが大事なことを忘れていた
そろそろした方がいいのか悩んでいる……キリエ
を付け加えておいてくれ
やめろwwwwwww
やめてそれやめて本気で吹くwww
キリエの母ちゃんが息子の外見にきっつい小田母のようなタイプだったら
ブラとかガードルとか息子に着けさせかねないかもしれないがwww
キリエって中一組の中では一番小さいんだな
チズにどうやっても十センチ差で敵わないとか
あるいはアンコとカンジ(やはり十センチ差)ででこちゅーとか
カンジとカナちゃん(三十センチ差!)で頭ぽんぽんとか萌える
個々の成長差で縮まったり開いたりするのもいい
小さいって身長のはなしか!
マチは下着着てないけど手錠と首輪がついてるよ
↑地図の間違いだった
接点無いけどウシロとチヅが絡んだら面白そう
いいなそれ
自分は「ジアースで特定人を殺そうとした」者同士で
モジとチズの腹の探り合いとか考えてた
ニートと言われても仕方ない時間にウシロ兄妹近親相姦物投下。
クレヨンの理不尽な暴力注意報、妹サイドでカナが病んでたりします。
反応がよければクレヨンサイドも書こうかなと。
――…お兄ちゃんは、悪い人じゃないんです。だって、お兄ちゃんは…――
ぼくらの 「 兄 」
蛇口の水音が、五月蝿いと怒られた。悲しくなってみつめたら、こっちを見るなと叩かれた。
ごめんなさいと縮こまったら、喋るなともう一発。痛いと悲鳴を上げたら、黙れと蹴り飛ばされた。
「…ご、ごめんなさい!」
「五月蝿い、うるさい…!黙れって言ってるだろ!?」
お兄ちゃんは、とても機嫌が悪かった。機嫌が悪いから、怒っていた。
機嫌が、悪いから。
お兄ちゃんは頭を乱暴に掻きむしってから両手で抱え込んで、しゃがみ込んでしまう。
お兄ちゃんはきっと、寝不足で頭が痛いんだ。寝不足だから、頭が痛い。
頭が痛いから、機嫌が悪い。
お兄ちゃんに蹴られたところが、とても痛い。怒っているお兄ちゃんは、とても怖い。
だけど、
「…おにい、ちゃん」
お兄ちゃんの服の裾を掴む。――…それが、合図。
口一杯に、お兄ちゃんのものを頬張る。口に入り切らないところには、指を絡めた。
舌を使って満遍なく舐めて、絡めた指で上下にすけば、お兄ちゃんのものは一層大きくなった。
「ん…ん、んふ、ぁ…」
舌先で先っぽの窪みをちろりと舐めると、お兄ちゃんは小さく呻いてわたしの口からものを抜き取る。
それから沢山の、温かくて白く濁った液体を、わたしの顔に降り注がせた。
「あ…っ」
「……はっ、はあ…、次」
お兄ちゃんは暫く肩で息をしてから、いつもどおりわたしに言った。
「――…一人で、しろよ」
スカートをめくってからパンツを脱いで、足を大きくM字に開く。お兄ちゃんは、そこを黙ってじっと見ていた。
それだけでもうわたしのあそこは沢山濡れて、じゅんとしてもじもじしてしまった。
お兄ちゃんが、恥ずかしくって躊躇するわたしをはやくしろと急かす。
わたしは慌てていわれたとおり、そこへ手をのばした。きもちい場所は、自分で解っている。
真っ先に、もう赤くなっているおまめとぴんと立つ乳首を摘む。くりゅくりゅとこね回しくりくりと引っ張れば自然に声が出て抑えられなくなった。
「あ、ああ…っきゃ、ふぁあん!」
とめられなくなって、刺激を与える指がどんどん早くなっていく。
「お、にいちゃん…あ、あん…っ」
夢中でいじっているとお兄ちゃんが近づいてきて、ほっぺに張り付いた髪を優しくどけてくれた。
それから、優しく。とっても優しく――…キスを、してくれた。
――…お兄ちゃんは、悪い人じゃないんです。だってお兄ちゃんは…――
この時だけは、とっても優しいもの――…
そういや昔国語の成績が1番悪かったなあと思い出しながら書いた、反省はしてない。
アニメしか知らないが原作も読んでみようかなと思った今日この頃
>>208 ウシロ兄妹近親相姦キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!!
GJ!GJ!力の限りGJ!!!
すまん近親相姦は無理
こういうのを待っていたwwwwwwww
カナちゃん好きだよカナちゃん
>>210 折角投下してくれた物にそういうレス付けるなよ。
神経疑うわ。
>>208 GGGGGJJJJJ!!!!!
210はウシロ馬鹿腐女子だろw
腐女子じゃねえよ
姉がいる俺には辛いんだよ
結構濃いジャンルなんだから受け付けない人だっているんだよ
萌えないものは各自スルー推奨
新エンディングでダイチとナカマが手を繋いでた
気がついたら俺は泣いてた
>>214 兄弟居たって萌える奴は萌えるんだよ。黙ってろカス
>>217 それ、マジなの!?
と、今日観れなかった俺が食いついてみる。
>>219 マジ
なんというか全員が列状(別に死ぬ順番じゃない)に手を繋いでる絵でダイチの次にナカマが居た
余談だがワクはココペリと…
ココペリもいるのか。
…カンジとアンコはどうだった?
もうそのフラグで、一睡もできないぜ
ダイチ・ナカマは正常位のみ!
カンジ・アンコはバックか騎乗位!
これがっ!〈(^o^)〉俺のっ!<(^o^)>精一杯!!\(^o^)/
>>222 おお!ありがとう。
カンジの隣の足はナカマかな。
ダイチ×ナカマ、カンジ×アンコは公式か
カンジ×アンコ最高だな…。工作員誘拐未遂シーンで完璧好きになった。
>225
ウシロ×カナもじゃないかな。
「俺がカナちゃん連れてくから心配スンナ」でウシロが否定しなかったのには萌えた。
血が繋がってるか怪しいのもあるけど。
ウシロ×カナいいよな
カナちゃんは毎日中出しされてるから生理が来たとたん妊娠しそうだ
ウシロ×マキ派の俺が通りますよっと
229 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 23:06:19 ID:NsbWBLQr
カナ×カンジもいい感じ
ウシロ×マキってくっついたらどうなるんだろ?
ツンデレ?デレデレ?
>>232 いやいや、体重掛かって潰れちゃうからカナちゃんが上なんだよ
…処女だと逆に痛くて動けないんだけどね、騎乗位って
234 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 14:16:49 ID:15y8SXU5
マキ編終盤のカンジの気配りぶりはいい
カナ×カンジもアリだとオモタ
原作のカナはあと1,2年したら確実にカンジに惚れる
もうカンジがやる気出せば全員落とせる気がしてきた
モジは一途そうだからな
怖いくらいに
マキ→「俺も見てるよ」
アンコ→言うに及ばず
カナ→言うにry
この調子ならきっと他も行けるよね、カンジw
小説版メンバーは分からんが
アニメ版カンジ母とカンジって一卵性親子だから
そっち方向で嫌う女子も一人くらいはいそうだとは思うけどな
「死ぬ前にやらないか」のカンジ偏(全勝)を読みたいなw
もちろんトリはアンコで
チズは脅しでもしない限り無理じゃないかな
しかも死ぬことが解る前のタイミング限定
チズ攻略<相談に乗ったら急いで畑害を刺し殺そう!
意外にナカマが1番手強いかもしれない 客にでもならないとビンタされて終わりそうだ
カンジに何を期待してるんだw
カナがカンジに「わ、わたしの初めてを…その…貰ってくださぃ…」と言う日も近いな
カンジの背後に隠れたら全然見えない!たまにひょこっと顔出して恥ずかしそうにこっちを見る小動物カナちゃん(^ω^)
挿入時はウシロの蹴りより遥かに痛そうで見てられない!だけど健気に堪えるカナちゃん(;ω;)
俺自重しろ
カナちゃんはウシロに前も後ろも乱暴に破壊されてるから
カンジの優しい扱いに感動するに違い無い
ただ数カ月後に産まれてくる子がウシロのかカンジのかで悩むんだぜ
マジでウシロはカナちゃんを一回くらいは犯してる
2巻で女の裸見ても平気だったのはカナちゃんの素っ裸見慣れてるから
そしてカナちゃんにしか勃たないからだ
俺も自重しろ
>>241 「やらないか」の文字だけ見て「お、男もか!?」と焦ったじゃないか
死ぬ前にやらないか?〜ワクワク編〜
カナ→女性陣にフルボッコされる
マキ→赤面orパンチ
コモ・マチ→なにを?
アンコ→普通に引かれる
ナカマ→赤面orビンタ
キリエ→アッー!
ウシロ→恥ずかしいんだよ
モジ・コダマ→やらないよ
カンジ→うほっ
ダイチ・カコ→なにを?
自分でかいてみてなんだが
RIKAIDEKINAI☆
実はウシロカナ投下した奴なんだけど、苦手な奴もいるみたいだし
近親相姦は暫く自制するよ。近いうちにカコチズでも
>>250 ウシロ×カナの人か。萌えたので自制しないでえええ
カコチズ超期待
>250
苦手な人のために、
はじめに注意文書いてNG登録してもらえばいいと思う
特に兄妹はエロネタの定番だからちょっと驚いたわ
エロ本読んでりゃ分別つくと思たけど
>>530 そうだね苦手な人は飛ばしてなり前書きしとけばいいよ
>>250 キリエチズの方が興奮するのでそちらでぜひ
>>250 乗ってんのカンジだけじゃないかwww
やらないよもだけどなにを?の子がいて萌えた
そういうの分かってないっていうのがなんか可愛い
ところでナチュラルにチズがいないのはなんで?
今日は田中さんメインの回だったな
…おかげでさらに田中さんが好きになったぜ!
黒幕は田中さん。
261 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 02:21:13 ID:C7lLDXnL
チズが、動画で脅されてホテルで輪姦されてる時のを一本頼む。
しかし今回のアニメのカンジとアンコのバカップルぷりには吹いたwwwww
もう公式決定かよwwwww
バカッポーすぎて自分も吹いたww
あいつら何があってもきっと生き残るわwww
ナカマ×ダイチ
のほうはあんまり意識されてなかったけど
くどいくらいにバカップルしやがって・・・w
ガチでヤりそうで困るw
逆にカンジが先に死んでアンコ絶叫フラグにも見えるな
まぁモジの回とか見返したら、実はカンジすきー
レベルだったはずなのにな・・・w
>>265 逆かよw
ナカマに迫られるダイチも、まぁ、面白いかもしれないがww
でもナカマが迫らないといい人止まりな気もするな、ダイチ
ナカマが迫ってこそ踏ん切りがつくというか
正直「性欲をもてあます」ダイチは想像がつかない
あそこまで父親役が板に付いてると性欲感じるにはまだ早いかとてつもなく我慢強いかどっちかって気がするんだなあ
言えてるな。生きてて小田さんのマッパを見れたとして
1番動揺するけどオカズとかは考える暇もなさそうなカンジ
いや、ダイチスレでも書いたが、
「こわしや我聞」の我聞と国生さんをくっつけようと奔走する果歩のように
双葉がナカマを気に入って、ダイチとナカマをくっつけようとする展開が一番良い結果を生みそうな希ガス。
なんだか最近アニメではすでに死んだキャラがあまりに報われない展開なので
ここで一つダイチ×ナカマ(ナカマ×ダイチ?)の幸せなセックスが読みたい
まぁ惜しくも死ぬからここがしっかり働くってもんだぜ
ダイチナカマ異世界編で書きたいんだけど
ネタやヒントをくれまいか
つ
『保健の授業』
『水着でドッキリ』
『五年後』
『お風呂でばったり』
『エロ本発見』
『「好きです、付き合って下さい!」』
『回りの入れ知恵』(母・叔父叔母・ジアース仲間・兄弟etcetc)
『家族の後押し』(同上)
異世界ってのが「ジアースに乗らなかったぼくらの」って事と仮定して
キレが悪いしいまいちだけど気に入ったの使ってくれ
『周りの入れ知恵』『家族の後押し』『水着でドッキリ』
コ レ タ゛!なるほd!数日かかるけど必ず書くわ!
スク水いいなぁ恥じらいつつ浴衣マコたんもいいなハァハァ
お風呂でバッタリ<『ななな何にも見てないからな!』とか焦るダイチと半泣き百面マコたんモエス
バカップル、カンジ×アンコに触発
ダイチ性欲なさそう…
というよりも抜き方知らなさそうだよな…誰か教えてやってくれ…
>>279 ダイチは残念ながら鶴丸さんと同じような設定
だったらいいな
性欲バリバリありそうだぞダイチ
朝トイレで抜くのが日課
いつの日からかナカマを思い浮かべながら抜く自分に気がついてハッとする
「俺、ナカマのことを…!」
オナニーで一発抜くダイチは見てみたい
が、ナカマ萌えはダイチに自分の性欲を重ねすぎだろwww
>>282 いいねぇ。
それでナカマの方も学校でいじめっ子に強制オナニーとかさせられて本当はそういう事嫌いなんだけど
夜中に家に一人でいて、ふとダイチの事を思い浮かべてしまうときがあってそんな時は無意識に股間に手を伸ばしたりしてたら…
て、さすがにこれは飛躍しすぎか。
それぞれがお互いをオカズオナニーはありかも。
お互い次に顔を合わせる時は妙にあせってソワソワしてw
何も進展してないのに回りから見るとあやしい関係に見えたりするダイチとナカマw
>>283 正直済まんかった
ダイチもカンジやウシロ同様母親がいない
(四詩生むまで存命だろうから流石に思い出は色々あるだろうが)のを考えると
奴の年上萌えもアリかもしれんね、叔母さんや従姉や(楓って女だよね、多分)
会えてたら田中さんにもちょっと憧れてたかも……
しかし彼女らで抜いた後は嫌悪感で落ち込む
それがダイチクオリティ
親があれだけいなかったりすると
もしかして、兄弟がまぎれてるのでは?
とか考えてしまう
両親揃ってる子のが少なくね?未来はこんなもんかな?
どうでもいいけどダイチは夢精派に一票
双葉「三太だってするでしょ?」
三太「しねーよォ。」
双葉「するでしょっ!」
三太「しねーよォっ。」
何でダイチのオナニーの話でこんなにレスがww
オナニーなぁ
モヒロンだったら書きそうなんだが、
どうなんだ。
各キャラのオナニー
ナカマを犯すダイチの話しを誰か書きなさい
△オナニー派閥図△
マキ コモ ナカマ カナ →覚醒前
カンジ ワク コダマ マチ →アイテムに頼るよ派(エロビ。エロゲ、本etc)
モジ アンコ カコ →イマジナリーフレンド派(ブレインラバーは裏切らない!)
ウシロ ダイチ キリエ →夢でもし逢えたら派(素敵な事ね)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜越えられない壁〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
チズ
>>291 みんなダイチが好きだからあれこれ気になって仕方がないんだろうw
因みに俺も気になって仕方がないw
自慰アースか
田中さんはどうなんだろうな
原作は旦那
アニメはレズ専 何となく
299 :
274:2007/07/16(月) 03:13:33 ID:d4k6Pb7q
ようやく前半オワタ。小説て難しいな。
海外でぬいぐるみが頑張って勝った世界?設定
前フリだから非エロだよごめん。後半もガンダル
300 :
大半:2007/07/16(月) 03:20:05 ID:d4k6Pb7q
『あ……』
自然学校から半年は経つだろうか、ナカマと兄妹を連れたダイチは偶然銭湯で再会した。
その後女湯で双葉や四詩と打ち解けるのに時間は掛からなかった。
ナカマは三太や四詩にぬいぐるみを作ってあげたり、双葉に裁縫の手ほどきをする等兄妹に大変慕われた。
お互いの家に遊びに行くようになり(ダイチは余り同伴しなかったものの)、どこか遊びに行く時は誰かが『マコねーちゃんも呼ぼー』が定番となった。
ダイチ『いつも弟達の世話させてしまって…すまん』
ナカマ『ううん、全然。私もあの子達に…元気もらってるみたいだし。』
双葉達の話や、ダイチ自身にナカマは共感し、兄妹の力になりたいと思うようになったが…いつしか自分で気付かない程心に微妙な変化があった。
小田『ねー、この間○○公園で見たよ。あんたってもう男いるんだ?さすが親が違うとやる事早いねー』※
叔父『おっマコちゃん、来てたのか。あいつなら作業場にいるよ。呼んで来ようか?…なぁに遠慮すんな、丁度上がり時だから。さりげなく言っといてやるよ…ダイチー!可愛い彼女がお呼びだぞー!(即大声)』
周囲からもひやかされる事が多々あった。
その度ナカマは赤面し、首を振るが、ダイチは仏丁面で否定するだけだった。
ダイチは日頃兄弟によくしてくれるナカマに感謝していたが、断じてそういった関係にはならないと思っていた。
それらしい感情もないし、そんな余裕はない。そう思っていた。
夢に彼女を見るまでは。
(自分は何て夢を見るんだ…)
ある春の日、突然夢に知っている女の子が出てきた。よく知っている、ポニーテールの女の子だ。
そしてそれはとても口に出せないような夢だった。
それからは夢に出てきた本人を見ると、どうしていいのかわからず心苦しくなった。
正直、もう会いたくない―ダイチはそれが罪悪感から来るものだと考えていた。
しかしその矢先、ナカマはぱたりと遊びに来なくなった。態度に出てしまったのだろうか?しかし丁度良かった。
とは思ったものの、逆に益々彼女の事が気にかかるようになった。
302 :
大半:2007/07/16(月) 03:40:47 ID:d4k6Pb7q
(どうしてあんな夢だったんだ…)
眠れない。兄妹達の寝息を聞きながら照明を眺めていた。
ふとカンジやワクを思い出した。
いい奴らだったな、元気にしてるだろうか―…
そういえばあいつらは自分に保体の勉強等と言って何やらゲーム機の画面を見せてきた。
男女が…。
動揺して見ようとしない自分を面白がって
また無理矢理見せてきたっけ。あいつらめ。
あの時は驚きはしたがそこまで興味もなかったのに…
ぼんやり思い出していると、砂浜で一人、
仲良く遊ぶ皆を見つめていたナカマの後ろ姿が浮かんだ。
ナカマは来ない。
兄妹達は時折ナカマと作ったぬいぐるみを見て少し淋しそうな顔をする。
そして、夏が来た。
ダイチがバイトから帰ると、双葉が意気揚々と出迎えてきた。
『兄ちゃん!あのねっマコちゃんから電話があったの!でねっあのねっ…私達に浴衣作ってくれたんだって!一緒に花火大会に行こうよって!!』
後ろで跳び跳ねる三太、四詩。
ダイチはその名前が出て一瞬落胆し、安堵した
GJ!
1年後の未来ダイナカktkr
この淡々とした心情の書かれ方がダイチっぽくてイイ!
実に続きが楽しみだ。ガンガレ!!
GJ!凄い萌えた
このもどかしい感じこそダイナカだ……
花火大会が気になるよおおおお
ドキドキしながら続きを待ってます(*´・ω・`)
GJ!GJ!
308 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/17(火) 01:50:59 ID:UXwWS0xJ
ナカマかわいいよナカマ
309 :
sage:2007/07/17(火) 04:45:49 ID:RseVPe49
4着しか作れなったコスチュームの内1つをモジにあげてたから
ナカマはモジが好きなのかと思てたよ。
モジナカ萌エス!
310 :
大半:2007/07/17(火) 17:35:39 ID:tQgh6Qhx
双葉は突然はしゃぐのをやめ、ポツリと呟いた。
『マコちゃんが遊んでくれなかったのって、この為だったのかな?ねぇ兄ちゃん…行ってもいいよね?』
『あ、あぁ…』
断ろうと思っていたが思わず頷いてしまった。
ナカマは針子のバイトもしていたんだ…手間どった事だろう、断った方が酷になってしまう。
どう礼をすればいいかわからないが仕方ない、ダイチはとりあえず直接礼を言いに行く事にした。
外はもう暗い。妹達を残して自転車でナカマの自宅へ向かった。
自宅までの道のりは、まだはっきり覚えている。
急ぐ事もないのに、ペダルを漕ぐ足が速くなる。
高揚?緊張?困惑していたはずなのに、胸が高鳴っている。
何故だろう。疲れてもいないのに。
『ダイチ君?!こんな時間に…』
ナカマはドアを開けるのを躊躇った。一人だからと用心したわけではない。
開けてしまったが最後何かが変わりそうで恐かった。
それはダイチも同じだった。ドア越しのまま言う。
『浴衣…大変だったろ。ごめんな、ナカマ。…ありがとう。』
沈黙…姿が見えなくとも互いの緊張は伝わる。
先にダイチが続けた。
『じゃあ、な…』
ナカマは考えるより先にドアを開き飛び出した。
311 :
大半:2007/07/17(火) 17:49:41 ID:tQgh6Qhx
『待っ…』
階段の辺りが視界に入ったがダイチの姿は見えない。
もう帰った?ナカマは悲しそうな顔をし、玄関に戻ろうと振り返った。
すると目の前に人の口が見える。少し見上げると、
ダイチが驚いた表情でこちらを見ていた。
このままゴールか浴衣でゴールかマジで行き詰まった
文才なくてごめん…後浴衣について調べてるけど意外と脱がせづらそうな…萌えるのに
聞くもんじゃないかと思うけどどっちがいいかな?
是非是非浴衣エロで!
少々の勘違いはこちらでディレクターズカットするからぁ!
浴衣の合わせ目に手を突っ込んでの乳揉みと下着履いてないトークは男のロマンなんだよぉぅ!
隊長!揉むほどの乳がありません!
1年経ってんだから。うつ伏せ状態のナカマたんの背後から手を回せば、多少はあるはずさ!
>>312 GJ!続き楽しみにしてる
このままゴールでも俺的にはOKだが浴衣も捨て難いw
此処でセクースフラグ立てて浴衣に生かせばいいんじゃね?
遅くなったがカコチズ投下。長くなったんで投下を何回かに分けようと思う。
取り合えずセクース直前まで。話しはカコが死ぬ前辺りので流れは確実に無視してるw
死にたくないと、カコ君は嘆いた。
――…私はそれを、とても哀れだと思った。
「カコ君、私ね。契約してよかったと思ってるの」
「…っ!なんでだよ、チズ…なんで…!」
私から逃げるようにカコ君の体が、少しだけ後退した。顔の痣、選ばれた証――…死の刻印。
それが酷く滑稽に見えて、もしかしたら私は笑ってしまっていたのかも知れない。
「だって私たち、ココペリに会わなくても、ジアースが現れなくても
…戦わなくてよかったとしても、地球が滅びないとしても」
「どうせ、死ぬんだよ。」
何かにすがるように私を見ていたカコ君の表情が、たちまち歪んでいった。
頭を目茶苦茶に掻き回して、激しく首を振る。
私はそれに、追い撃ちをかける。
「コダマ君、見たでしょう。綺麗な顔してたよね?あんなあっさり死ねたら、素敵だと思わない?
契約していなかったら、私たちはジアースに潰されて死んでいたかもしれないんだよ?
…ジアースが現れなくたって。いつどんな風に死ぬのか、解らないんだよ?」
「……い、…だ」
ぜぇぜぇと肩で息をしながら、カコ君はぶつぶつとなにかを呟き始めた。
後ろ姿さえも具合悪そうに見えたのだから、顔面は蒼白に違いない。
「いやだ、いやだ……死にたくない、死にたくねえよ……!だって、だって……!」
「皆だって死にたくないよ。でも…あんなに綺麗に死ねるなら、私は素敵だと思うの。」
それでもカコ君は生きたいと首を振った。私はそれが、とても哀れにみえて
「うん、解ったよ…カコ君。」
「……あ、」
私はカコ君の傍へ近づいて、そっと肩を抱いた。びくっと肩が揺れて、小さな声が上がる。
カコ君の体は硬直していて、指の隙間から見えた顔はほんのりと赤くなっていた。
「…ち、チズ?…な、な、なんだよ…なにしてんだよ…」
「うん…死にたくないよね。死にたく、ないんだよね…」
カコ君の前へ回り込むと、顔を覆う手を優しくどけて顔を覗き込む。
やっぱり赤くなっていて、それでもその瞳はなにかを期待していた。
「大丈夫よ、カコ君。私がそんな恐い気持ち、消してあげる。」
忘れさせてあげる。
「……チズ?」
今日のチズは、何処かおかしかった。妙に優しいのは、妙に笑顔なのは、俺が死ぬからなのか?そんなに俺のことが嫌いなのかよ
命を賭けたゲームに参加しなきゃならなくなった、そんなくだらない理由で死ななきゃならない俺もおかしかった。
地球を守って、死ぬ。そんなことをしなきゃならないこの世界が、一番おかしかった。
兎に角、なにもかもおかしかった。
チズの顔が近い。
顔が熱い、赤くなってるんだろう。何がおこるのか、期待した。
まだ俺にはチズのことで舞い上がれる余裕があるんだなと、思った。
チズの手が俺の肩に触れて、チズの唇が俺の……
唇が?
イルカの鳴く声が、聞こえた気がした。
「ち、チズ?い、今、…今!!」
「うん。キス、したんだよ?」
好きな子との、キス。チズとのキス、チズと、キス!!
とうとう本格的に舞い上がった俺は、もう死んでもいいとさえ思った。
いや、まだ死にたくないけど。なんだったか、比喩表現?
――…けどすぐに、それは俺のことが好きだからとか、そんなものじゃないと気付いた。
「…俺が、死ぬからなのか?」
「え……?」
俺が死ぬから、情けをかけて
俺が死ぬから、哀れんで
俺が、死ぬから
死ぬ、から
俺はまだ、死にたくない
死にたくないけど、どうしようも、ない
そう、どうしようもない。どうしようもない、なら
「俺、どうせ死ぬん…だよな?」
「―――…うん。」
少しだけ間を置いて、チズが頷く。
眼前にあるその顔は、明らかに哀れみの瞳を俺に向けていた。
なにかが吹っ切れて、俺は目の前にいるチズを――…押し倒した。
一瞬、チズが微笑んだように見えたのは俺の気が狂ったからなんだろうか?
取り合えず此処まで。
gdgdになったが反省はしてない。
自制するって言った側から近親相姦が書きたくて仕方ないどうしようもない俺自重w
乙!
カコ、キスして貰えて良かったなw
小説2巻発売といいチズ日和だなあ
ウシロマキを書いてるんだが、
優しいウシロはもしかして需要ない?
原作でマキがパジャマのままウシロの家に転送した後
外に出るとき上着を着ているのが好きです
ウシロマキ需要あるよ!やさしいウシロ上等だよ!
326 :
ウシロマキ1:2007/07/18(水) 15:49:10 ID:GtXeKayL
門司くんの戦いが終わって…すぐ声を受けた。
次はあたしなんだと思うと、
何だか不安と悲しさと諦めが混ざったような複雑な気分になった。
でも、不思議と落ち着いてる自分もいる。
がんばらなきゃって気持ちが一番強いよ。
あたしは、戦える。
―――――――――――――――――――――
戦闘日が来るまで、フツーに日常を過ごすと決めたけど、
とりあえず、心残りを払拭しておきたいと思った。
このあいだ、ウシロに借りたコートを返す。
そして、もう一度念に念を入れて
「カナちゃんに優しくしろ!」って説教してやる。
この際、暴れてもいいぞ。
聞かないと脱がすぞって脅してもいい。
パンツ盗んでもいい。
ヤツの心にキョーレツな遺言を刻んでやるのだ。
学校帰り、ウシロの家を訪ねた。
コエムシに転送してもらうのは今回は止めといた。
なるべくなら、知られたくないからね。
結構迷って、やっと着いた頃にはもう日が暮れかけていた。
やばいやばい。お腹空いたし何か買ってってやろうかな。
ご機嫌とって、「もう暴力振るいません」って誓わせなきゃ
ならないんだから。あー大変。
ウシロの家も、その近所も、シーンとしていた。
遠くで犬が鳴いてたり、時々車の音がするけれど
それでも、とてもとても静か。
自分の心臓の音の方が、うるさく感じた。
なんであたし、緊張してんの。これから対決だってのに!
ウシロのことは、全然怖くなんかないけど、
たまにあのキツ〜イ目で睨まれると
脈が止まるような気になる。思考も止まりそうになる。
負けないように睨み返して、アイツが目を逸らすのが好きだ。
まるであたしが勝ったみたいだから。
でも今日は、逸らされても逸らされても
シッカリ目を見て話すよ。もう最後だろうと思うからね。
327 :
ウシロマキ2:2007/07/18(水) 15:55:49 ID:GtXeKayL
「よ!」
チャイムを鳴らすと、思っきししかめっ面のウシロが迎えてくれた。
うん、いいね。常に臨戦態勢でいてくれてこっちは助かるよ。
どかどかと遠慮なく上がり込ませて頂いて、
まぁまぁジュースでも、とペットボトルを並べる。
カナちゃんだけは安全な場所に...と思って呼んだけど、
カナちゃん、いなかった。
そういえば、あたしもコモに誘われてた…女だけで田中さんち集まろうって……。
この用があったから、断っちゃったけど。。。
なんと!するとウシロとふたりきりですか!こりゃ好都合なんだか悪状況なんだか。
ひぃ!ウシロくんがいい感じに睨みつけてきてますね。
よし、反撃! 目からガン付け超ビーム!!!!!
……いつもだったら…、ウザイなって感じで目を逸らされるのに、
今日は全然逸らしてくれなかった。
お陰で、見つめ合ってる感じになってしまった。
あたしの方が我慢できずに逸らしちゃったよ。…負け…た……?
「…何の用だよ?」
しばらくして、低く無愛想な声が小さく聞こえた。
我に返ってふとウシロを見ると、ヤツはまだあたしを見ていた。
でも、睨んではいない。眼鏡の奥から、真っ直ぐあたしを見てた。
なんかホッとしちゃって、力が抜けた。
「コート、返しに来たんだ。ありがとね」
洗濯してないけど、と付け加えると、別にいいよ。って言って受け取った。
ウシロのことだから、ひったくるかと思ったんだけど、そうでもなかった。
……なんかさっきから調子くるうな……。
………………。
……沈黙……。う、苦手……。
「そ、そそそのコート、ウシロの匂いがするんだよねー!ちょう嗅いじゃったー!!」
「……………」
ふざけて言うと、ウシロが何とも言えない表情をした。うわ、面白いかも…
次は何を言おうかと考えてると、ウシロが呆れたような声を出した。
「さっさと帰れ」
やっぱりちょっとムカっときて、すかさず言い返す。
「あのねぇ!あたしの本当の用は、分かってるはずでしょ!
カナちゃんに、二度と暴力振るわないって約束するまで、今日は帰らない!」
「…うるさい……関係ないだろ」
玄関へ追い立てようと、ウシロの右手があたしの肩を押した。
不意をつかれたので、あたしはバランスを崩して後方へとよろけてしまった。
ウシロが目を見張るのが分かる。そう。ワクくんのあの事が瞬時に思い出された。
328 :
ウシロマキ3:2007/07/18(水) 17:27:47 ID:GtXeKayL
「……っ………」
あたしが尻モチをつく前に、ウシロの手が腕をガシッと掴んできて、素早く引っ張りあげていた。
「ビックリした……」
ふたりして冷や汗をかいている。嫌なフラッシュバックだった…ウシロにとってはたぶん特に。
「…かえれ……もう…」
ウシロが俯いてこめかみに手を当てる。……なんか辛そう。
このまま一人ぼっちにはして置けない気がして、あたしは再び上がり込むことに決めた。
帰りたい気分じゃなかった。
「帰っても、家に誰もいなくてつまんないんだよね。言ったでしょ、弟がもうすぐ生まれるの。お母さんもお父さんも病院。」
「…………」
「あんたと腹据えて話したいと思って、ジュースやお菓子いっぱい買ってきたんだよ。話そう。話させて。」
そして、ちょっとだけ一緒にいさせて。
――――――――――――――――――――――――――
ウシロは、まぁだいたいは無口だけど、
聞けば、けっこう答えてくれる。
そして、あたしの話もちゃんと聞いてくれる。
あたしの命が残り少ないから、しょうがなくだったのかもしれないけど
少なくともこの間は、黙ってコート貸してくれたし、目を見て話を聞いてくれた。
会いに行って、良かったって思った。
適当に座って、ペットボトルからブドウのファンタを流し込む。
「ぷはー!しみるー!」
ウシロは無表情で飲んでいる。まったく、炭酸飲む時くらいテンションあがってもいいのに。
「あたしね、関係なくなんかないよ。あたし、生まれる前から弟のことが大事で大事で
たまらないんだ。守りてぇーって思うんだ。だから、ウシロにもこの気持ちのこと、
ちょっとでも考えてほしいなって。あたしを通じて、ウシロが、妹を守るって
思ってくれたらいいなーって」
そう思うんだ。本気だよ。
眼鏡の奥のウシロの眼力が、ちょっとあたしを怯ませた。
「生きてることに感謝してほしい。カナちゃんが生きてることに。」
言い終えて、あたしもウシロも俯いてしまった。真面目な話は柄じゃないけど
なんかもう、全部、今言わなきゃって感じがする。
「カナちゃんを大事にしてるあんたを思い浮かべると、すごく幸せな気分になるんだよね。
あたしのその妄想幸せを、ホンモノにしてよ。ホンモノにするって約束してよ」
ウシロは、ふぅ…と溜息をついた。
「じゃないと、安心して戦えないよ。心残りで、死んでも死にきれないよ」
一方的にズルいことを言いまくってから、あたしは黙った。
彼の言葉を待った。
ウシロ……。あたし、暴力さえなければ、あんたのこと嫌いじゃない。
気になって仕方なかった。ずっと。
なんでそんないつもイライラしてるのか、本当は知りたい。
何か理由があるの? あたしには話せないの?
……そこまで踏み込むには、まだ勇気が足りそうにない。
ウシロマキktkrw
期待して続きまってます!
…ワクコズエ書いてみようかなぁ…。
331 :
ウシロマキ4:2007/07/18(水) 19:31:07 ID:GtXeKayL
「おまえ、他人の心配してないで自分のこと考えたら?」
壁に寄り掛かったまま、吐き捨てるように言う。もうジュースは飲んでなかった。
とても低く、ぶっきらぼうな声に、ドキっとした。
…あたしのこと? もう十分考えたよ。覚悟は前からしてたし。
落ち着いてるし、全然大丈夫。
「親ん所、行けよ」
今さら、「実はあたしもうすぐ死ぬの。うわーん!」って泣きつけって?
いいよ。もうお別れはしてきた。弟のことももう期待してない。
だから首を振った。少し勇気を出して言った。
「あたしが、最後に一緒にいたいのは、ウシロだから」
顔を上げたウシロとバッチリ目が合った。
うわ。このタイミングは恥かしすぎる。すごい脈拍数。
声が震えちゃった。もう、隠せないね……
するとウシロが立ち上がって、こっち向かってきた。
え? ななな、なになに!? 思考が追いつく前に顔が目の前に来てて、
鋭い瞳があたしを見ていた。
「おい」
返事、できなかった。
「おれは、何度も帰そうとしたからな。おまえが、帰らないのが悪い」
言い終わる前にもう、ウシロの腕があたしの背中に回されていた。
うわ…。何だこりゃ…… キリキリと骨が軋むようなキツさ・・・・
ウ、ウシロ・・・・・・。痛い……。力、強すぎ……
彼が力を入れる度、思考が白んだ。
痛い…けど、これ位の強さならジアースのことすら、飛びそう…。
ウシロの首筋あたりからは、あのコートと同じ匂いがした。
でもコートじゃなくて彼本人なんだと思うと、全身が喜びで震えてくる。
さっきまで、あたし怒ってたのに……
最後だからって、本音言い過ぎたのかも……。素直になり過ぎて、あたし自信が瓦解した。
頬はカァっと紅潮するのに、脳はすぅーっと溶けていくような感覚。
まるでどこかに堕ちそうな。
ウシロ……もう、ダメだよ……。
これ以上抱きしめられたら、あたしきっと、おかしくなるよ……。
GJすぐる 続き期待age
333 :
ウシロマキ5:2007/07/18(水) 20:33:46 ID:GtXeKayL
「短いな」
え、何が。と思ったらウシロが髪を撫でていた。
「長い髪の女の方が好きだな」
「えっ……、コモとかっ!?」
「……………」
返事がない。
「………昔は、あたしも長かったよ」
可愛げのカケラもなくブー垂れて言うと、
ふっ、と息の洩れる声が聞こえた。………お……? 笑った!?
「嘘だよ。どっちだっていい」
顔が近い。ダメだ……このままじゃ、キスされる。いや、あたしがしちゃう。
気づいたら彼の首に腕を絡めて、お互いを引き寄せあっていた。
初めての口づけは、それだけでもう気持ちが良すぎて、
痺れていくカラダを支えるのが大変だった。
ウシロは結構タフで、唇を捕らえては離し、角度を変えて何度も重ねてくる。
「口…開けろ」
言われた通りにすると、ちょっと回りを舐められてから温かい舌が侵入ってきた。
背筋がゾクリと反応して、声が漏れる。
「……ん…っ」
キスが長い。
…ウシロが体重を乗せてくると、あたしはまるで中身のない人形みたいに
あっさりと倒れてしまった。乗っかってくるウシロが重い。
制服の裾から冷たい手が入ってきて、つい驚いてしまう。
「あ、あの、ちょっ、…ちょっと待……っ」
動きを止めたウシロが、あたしを見下ろしてうっすら笑った。
「嫌だったら、突き飛ばせば。」
う……。そんなコトする気はさらさら無いけど。
黙ってたら、しょーがねぇなぁ、って言って
ウシロは眼鏡を外し、上着を脱いだ。そしてあっと言う間にあたしの制服も剥いだ。
また、にやっと笑うと、唇が妙に赤く艶っぽく濡れていて、
なんて色気のある男なんだろうって、見とれてしまった。
あたしの貧弱な胸が恥かしい。
なんかちょっとでも、あたしに魅力的な部分があったら良かった。
もっともあたしは、女≠ナいたくなかったわけだけど…。
こんな風にウシロに抱かれるって分かってたら、髪くらいは伸ばしてたかも。
恋をするのは、もう少し後だと思ってた。
けど、今は精一杯、ウシロを愛したい。もしもの話をしても仕方ない。
「胸、隠さなくていい。」
「…ウシロ……」
「おれだって十分、未発達だ。お互い様だろ」
ほんとにぜんぜん無いけど、ぐっと揉まれた。
そのまま、小さく尖った突起物を摘ままれて、マジで意識飛ぶかと思った。
彼の頭部を引き寄せて、もぅ一度キスをねだる。
「ウシロ……、好き……。……好きだよ…………」
「……あぁ………」
そう返事をくれたことが、何より嬉しかった。
GJ
GJ!
ウシロのソレは、ものすごく硬かった。
思わず、うわぁ、と言ってしまった。
当然初めて見るし、興味はあったしで、触っているのが楽しい。
何より、ウシロが、くっと目を閉じて眉を寄せている。時々、小さく声が漏れたりする。
とても新鮮だった!
もうずっと舐めていられると思った。きっとヘタクソなんだろうけど、
ウシロは何も言わなかった。
「…んん、はぁっ…、ぁ……」
ペチャペチャと、あたしが夢中で舐める音だけが聴こえていた。
ウシロが気持ちいいなら、まだまだ何時間だって続けられるよ。
そんなことを考えていたら、突然ウシロが叫んで舐めるのを止めさせられた。
ヤツがいきなり動いたから、口から抜けちゃって、白いドロドロが顔にかかった。
おい、なんだコレ!?
「すまん。」
なんか謝ってるし。
汗で濡れた髪がカッコイイぞ。照れて頬も紅い。かわいいから許す。
あたしが笑うと、彼も俯きがちに軽く笑んだ。
ウシロのこと、ほとんど何も知らない。
両親の事情は、この前ちょっと話したけど、
ウシロ自身が、何を好きなのかとか苦手なのかとか、
特技とか趣味とか将来の夢とか、何にも知らない。
付き合って、デートとか、手を繋ぐとか、一緒に勉強するとか
そういうのを経ないでいきなりヤッちゃってるあたし達は、おかしいよね?
あたし達は焦りすぎで、ほんと笑える。
それでも時間が経つ度、ちょっとずつ不安が増す。
一分後? 十分後? 一時間後?
いつジアースに呼び出されるか、知れたもんじゃない……
ウシロ自身の話、聞きたいよ。
イライラの理由をぶつけて来なさい。片っ端からぶん殴って解決してやる。
だけどそれは時間があったらの話。
ウシロ……
「挿れて」
真面目に言った。
いまは、一刻も早く、そうして欲しかった。
「抱かずに終われるか」
彼も真剣に頷いた。
wktk
超wktk
wktk
WKTK
「う……っんん、あっ、あぁ……ぁ……」
とりあえずウシロがあたしの膝を開いて、真ん中を覗きこんでいた。
指が入るたびに、泣き出しそうになる。すごい恥かしくて。
変な音がする……なんか怪しげな煮物を引っ掻き回してる時のような???
ぐちょぐちょしてる。どうなのウシロ?
あー、お母さん直伝のウチの煮物、ウシロに食べさせてやりてぇー。
愛情を、教えてやりたいよね、コイツには。
こんな、ギリギリな時でゴメンね。もっと早くあんたとつるめば良かった。
あたしが、今一番あんたを愛してるよ。
絶対誰にも負けてないよ。いつも、睨み合ってたあたし達がこんなに近くにいるよ。
「…あんたがあたしの、最初で最後の好きな人だよ……」
「マキ、おれも。」
やっぱり、そう呼ぶか。恋人みたいでなんか嬉しー。
「……ん…っ」
指が抜けたと思ったら、ウシロの舌が秘部を舐めとっていた。
な、舐めるなんて……ゼッタイダメ……!
そう思ったけど、あまりの気持ちよさに腰が砕けた。
ウシロの両指が、真ん中の、さらに真ん中の実を剥き出しにしてる。
そこをピンポイントで舐められると、今まで抑えてたモノが一気に崩壊した。
「あぁっーーー!う、しろおおダメ!!あっ…あっあっ!…んんーー…!!!」
わけもわからず叫んでいた。過激すぎる。あたしもあんたも。
ちょっと家が揺れた。ウシロも驚いてた。
気持ちいい。どうしよう。……どうしようもない。
彼が動いて、先端を入り口に押し当てた。ウシロと目が合う。
あたし体が緊張してちょっと震えてる。
ウシロも顔が強張ってて、緊張隠せてない。
終わるまで、離さないでいてね。ずっと傍にいてね。
「……………ぁ……」
どちらともなく呻きが聞こえたとき、
ズッと腰を押して彼は、あたしのなかへと突き入った。
支援wktk
343 :
ウシロマキ8:2007/07/18(水) 23:29:20 ID:GtXeKayL
あとはもう、上り詰めるだけだった。
どんどんどんどん、あたしを追い詰めるよ……。
最初は戸惑ってたけど、あたしが痛くないって言ったら、
ウシロは少しずつ、動きはじめた。
指は体中を愛撫してくる。スケベだよね。
角度によって、ものすごく痛いところと、ものすごくイイところとある。
まだぎこちない。抑えられない、お互いの気持ちだけで動いてる。
……んっ! あぁ…っ!ハァ……ちゅゥ…
噛み付くようなキスをする。舌と舌が触れ合うと、ビリッと痺れた。
上も下も絡まり合い、ずんずんと深まっていく。
「あぁぁーーー…!…アッ……ん、ぅんんっ……!!!」
もう、可能な限りの奥深くに、ウシロがいるよ。
あたしは、嬉しいのと、ちょっと痛いのとで気づいたら泣いていた。
でも、ウシロも眉を寄せてボロボロに泣いていた。
だけど、意地悪そうに微笑みながら、一度引き抜いて、斜めに突き立ててくる。
抜いては突っ込んで、揺さぶり、快感の波を起こさせて、
興奮の高みへと煽り上げられていく。
「ああああっ!!!んっ、ん!!はぁ、あっ!…あっ、ぁ、、もぅ………」
跳ね回る身体を強く抱きしめてもらいながら、
ちょっと角度が鋭角になっただけで、あたしはあたしじゃなくなった。
「アッ………!あぁぁぁ――――――――――――!!」
今までで、一番高い声が上がったかと思うと、もう倒れ込むしかなかった。
身体が勝手に痙攣して、言うことを聞かない。熱くて朦朧としてくる。
次の瞬間には、彼もあたしの上に落ちてきた。
目が合って、軽くキスをくれた。あたしは額の汗を拭ってあげた。
それからは、ちょっと腫れた目でずっと見つめ合っていた。
ウシロを瞼の奥に焼き付けておくんだ。いつかまた出逢えたとき、すぐ分かるように。
――――――――――――――――――――――――――
早朝、送ってくれるって言うから、
着替えて、外に出た。
見上げたら、ちょうどジアースが転送されてくるところだった。
「……あんたに抱いてもらった以上、
もう心残りはカナちゃんのことだけだよ」
「……わかってるよ」
「あと、ファンタは美味そうに飲みなさい」
「あたしの弟にも、会ってあげて」
「それから、」
ウシロはただ、何も言わずにキスをした。
あたしももう、黙って転送を待った。
あたし、戦えるよ。
あんたが、見ててくれるんだから。
順番が、あんたより後じゃなくて、ほんと良かった。
あんたの番が来るまでは、
ちょっとでいいからあたしのこと覚えていてね。
ウシロ。
それじゃ。
全俺が泣いた
GJでした。
投下速度が遅くてすみませんでした。
なんとかIDが変わる前に終わってよかったです
原作でマキが好きで、(普段ボーイッシュな子の制服姿(スカート)にハァハァ)
やっぱ5巻読んでる限りマキの相手はウシロなんだと思いチャレンジしてみました
(ウシロに注目すると、結構カッコヨイ子ではないかと)
ただウシロはまだ謎だらけですから難しかったです。
途中からGJとかwktkとか声かけて下さった方々ありがとう
とてもとても励みになりました(´;ω;`)
長い文章を読んでくれて、本当にありがとう
…マキ可愛いよマキ…
超GJ!
GJ!ネ申過ぎる
やばい。マジでほろっと来たぞ
連投すまそ。
たかがエロパロなのに、ちゃんと伏線(?)とか
貼っててスゲーと思った。
つか切ねぇよ……マキがウシロを好きすぎるwww
マキ俺も大好きマキ!
ウシマキGJ
>>348 カコチズもよかった。続き期待
神が揃い踏み過ぎて何から喜んだらいいか分からんw
ダイナカはもどかしくてGJだしカコチズは救いのない感じが萌えるし
ウシマキはマキが女の子していてとてもよかった!
三者とも超GJ!お疲れ様&続き期待してるよー!ノシ
ウシマキGJ!
密かに好きな組み合わせだw
かなりマイナーだがマチワクとかも読んでみたい…。
のぉぉぉぉぉぉぉい!!!!! 投下早々これか!!
非常に萌えたので自分もウシロ走りしてきますね
>354
萌えた
ウシマキGJ!!!
な、なんかもう、俺もウシロ走りしてくるわっ!!
最高でした。職人さん、マジよかった。
カコチズの続きも期待なんだぜ!
>>354 おk、100万回保存した。
さぁ、俺もマキぃぃ!って走ってくるか…
職人さん最高!
ちょ、保存とかやめい!
もうみんなで、夕日の全力ウシロ疾走しようぜ!!
マキーーーー!!愛してるーーーー!!
ウシマキの人GJ!
カコチズもダイナカも続きが気になるな
全裸で待ってるわ
>>354 超GJ ウシマキいいよウシマキ
カコチズに期待しながら夕日をバックに走ってくる
363 :
大半書いた人:2007/07/20(金) 02:43:13 ID:nSSKKm+I
忘れた頃にサーセン、見事スランプの爆風に遭いました
レスもしないですいません、褒めて下さったヤシ、アドバイスくれたヤシ、ホントありがとうございました!
表現はアレだしめちゃめちゃ長いけど許して下さい
364 :
大半:2007/07/20(金) 02:45:01 ID:nSSKKm+I
掌を広げた程の距離で、久々に見る互いの顔。
『ッ…て…。』
ナカマは“待って”の続きを今更言い切るが、二人共驚いた表情のまま固まっていた。
『あっ、の、浴衣の事なら、気にしないで!』
先にナカマが目線を反らし、吃りながら後ずさった。
動揺がモロに顔に出ている、耳まで真っ赤だ。
自然学校では全く出さなかったような、女の子らしい表情。
その際ナカマの風呂上がりで乾ききっていない下ろした髪から、
堪らなくいい香がダイチの鼻先を擽った。
『あ…ぁ、その、いいんだ…驚かせて、悪かった…じゃあ!』
そう言うなりダイチはその場から逃げ出すように廊下を駆け、階段を降りていった。
家に帰っても心臓は高鳴ったまま。
(よからぬ事を考えてしまった…礼を言いに行ったのに、恩を仇で返す所だった…!)
それから数日経ってもあの時の彼女の顔や香りばかりが鮮明に浮かぶ。
そして花火大会当日。
夕刊のバイトが終わったダイチ。
今頃双葉達は先にナカマ宅で着付けしてもらっているはずだ。
ナカマに会うのは極力避けたい、だが叔父さん達に頼むわけにもいかない。
ダイチはまたナカマの家へ向かった。以前と反して足が重かった。
チャイムを鳴らす。暫くしてドアが少し開いた。
(どうかナカマだけは出てこないでくれ。)
『…ダイチ君?どうぞ、入って。』
…ナカマの声だ…。
邪魔する訳にもいかない。早く妹達を連れて祭に行こう。冷静を保つんだ。
そう考えながらドアを開け、中に入る。
心構えも虚しくダイチは目の前を見て固まった。
自分の心臓の鼓動が大きく変化し、全身を伝わっていった。
366 :
大半:2007/07/20(金) 02:56:17 ID:nSSKKm+I
ナカマが浴衣で立っている。
浴衣は濃い藍色の柄に、淡い黄緑色と桃色の華が遇ってあり、細い腰には黄色の帯がきつく締まっている。
髪形も違う。降ろした髪が左耳の舌でゆってある。
いつもの地味な格好との差も合間ってか、
町を歩けば数人が振り返るのではないかと思える。
正に可憐な少女だ。
ナカマは少し顔を赤らめながら言った。
『階段で下駄の鼻緒が取れちゃって、戻ってきたの…。っあ、双葉ちゃん達はお母さんと先に言ってるよ。』
『………』
ダイチは返答すら忘れていた。
不安になったナカマはダイチの前まで近付くと、
耳まで赤らめて残念そうに言う
『やっぱり、変かな?…似合ってない?』
『……。』
言葉が出てこないダイチ。胸の辺りが苦しくなってきた。
『……行こうか。』
ナカマはいつもの少しムッとした顔で早々と直した下駄を履き、
ダイチを擦り抜け玄関のドアノブに手を出した。
『……待っ…』
とっさにダイチはナカマの手を掴んだ。驚くナカマ。
向き合ってまた長い沈黙。
ナカマは意を決したように目をきゅっとつむった。
あの日から欲し続けた香り。ダイチは考えるより先にナカマの口を塞いで応えた。
367 :
大半:2007/07/20(金) 03:02:13 ID:nSSKKm+I
玄関の鍵は締まっている。しんとした室内。
ナカマの部屋だけ小さな音がする。
吐息。口を重ね合う音。時折漏れる声。
ベッドの上、仰向けのナカマにダイチが覆いかぶさるような体勢。
帯が緩んだのも手伝ってか
凛と整っていたナカマの浴衣はすっかり乱れ、
衿もだらしなく開いてしまっている。
同様におくみも広がり深いスリットのような状態で
そこから細い足が現わになっている。
ダイチはキスを続けながら、衿の間に手を入れ、そろそろと広げる。
滑るような肌に、桃の種程小さく膨らんだ乳房が出てくる。
殆ど子供に近い胸、だが触れてみると
前に四詩から貰った菓子(※マシュマロ)よりもずっと柔らかい。
ナカマがんんっと呻いて切なげな顔になった。
触る程グミのようになってきて、掌に引っ掛かる。
摘むと益々切なげな顔をして苦しそうな呼吸をする。
ダイチは妹達と風呂に入った事はあるが、
女性の体の変化の細かさにただ驚いた。暫く胸を探っていた手は、勝手におはしょりより下へ行く。
ナカマは浴衣なので下着も履いていなかった。
少しふわふわした部分があるだけで殆ど子供と変わらない。
368 :
大半:2007/07/20(金) 03:09:20 ID:nSSKKm+I
ダイチはここにきて戸惑った。
まだ早いんじゃないか。ナカマのここは…もう殆ど犯罪行為なんじゃないか。
そもそも妹達が世話になっている人を夢だけならまだしも、
今現実でそれ以上な行為をしてしまっている。
理性は今ならまだ戻れる。ダイチはキスを止めてナカマに不安げな目線を送った。
それを察したのか、ナカマは聞き取れないか細い声で応えた。
「いいよ」と艶めいた桜色の唇が動いている。
ダイチはすまなそうな顔をして、首筋から鎖骨をなぞるように口づけ、おくみの間に手を入れた。濡れている。
ジーンズを半端に脱ぐと、猛々しく勃起したそれが出てきた。まさに黒巨硬。
初めて異性のそれを見たナカマは硬直した。
(男の人ってこんなに大きい…の?!)
ダイチは続けてナカマの腿を掴んで受け入れ易い体勢にさせ、ねじ込むようにして自分の半身を近づけ
彼女の綺麗な割れ目に自身の先端を宛う。
今までカンジ達が見せてきた画面の光景を、無意識に覚えていたのかもしれない。
ナカマは真っ赤な顔をしながら恐る恐るダイチの広い肩に手を添えた。
もう戻れない。彼は覚悟を決めた。
369 :
大半:2007/07/20(金) 03:15:24 ID:nSSKKm+I
『……は………んンッ!!………んあぁっ!…………』
ナカマは快感に足をびくりと動かす。
中はまだ半分しか入らないぐらいキツい。
『………痛くないか……?』
覚悟を決めたダイチは調子を取り戻したようだ。
『はぁっ…はぁっ…ッ…………うんっ…。』
ナカマは微笑み、潤んだ優しい眼差しでダイチを見つめた。
痛みと快感からか呼吸が荒い。
そう聞くなりダイチは中心を押し進める。
『あっっ。!!!』
ナカマが可愛い声をあげてのけ反る。先端が子宮口に当たった。
ダイチはナカマを抱きしめると、後はがむしゃらに突いた。
ダイチが呼吸を吐くと同時にベッドが小さく揺れる。
ナカマの中は温かで、キツく締まっているのに、
濡れていて滑るようになっている。
動く度に割れ目からピタピタと音がする。それが聞こえる程不思議と二人の興奮は増していく。
(裂けそう……でも――――)
ナカマは涙を零した。怒涛のような苦痛と快楽に狂いそうになる。
ダイチのそれは硬く、ゴツゴツとナカマの中を刺激する。
ナカマは喘いで反応する。恥ずかしいのに止まらない。
『ふぁッ!アッ!あんっ……っあぁ!』
不意に痺れるような快感がナカマの子宮辺りから全身を駆け巡る。
待って、と言いかけたがダイチは容赦なく奥深くを突き上げてくる。ベッドはギィギィと小刻みに軋む。
『やぁっ…ダメっ!…‥あぁ、ぁっ!ゃあぁああっっ!!!』
ナカマの細い体は数回痙攣し、ダイチをきつく締め上げる。
『…う……あ……』
ダイチは堪らず声を漏らした。稲妻のような快感が中心を貫く。
『………っ!…』
その先の知識がダイチにはまだ無かった。
ダイチの息子はナカマの子宮の奥に入ったままで、
ビクビクと痙攣し先端から何かを放出した。
(これは…まさか…)
ナカマのそこから自身を抜くと、割れ目からトロリと白い液体が出てきた。
『…はぁっ、…はぁっ…あ……すまん……』
愕然とするダイチを見て、ナカマは恥ずかしそうに笑った。
キタキターーーー!!!
待ってました!!GJGJ!!!
もどかしい!なんてもどかしいんだ大半!!!
ここで子供ができて・・・
とか、ぼくらの世界なら、そんな風に考えたのはおいらだけでいい
GJですた
出来ちゃったとしても、二人がいい親になれるのは確実
ただダイチは悩んでしまいそうだ
生んでほしいけど生活費がぁぁぁ……みたいに
ともあれGJです!!乙!
374 :
大半:2007/07/20(金) 04:20:22 ID:nSSKKm+I
レスd!
おまんらが度肝抜くようなエロ小説書いてやんぜグハハァ
↓
アレ?話しが進まない?キャラ崩れてきた?
↓
\(^o^)/モリタ
になりました。
後中学生の彼女と浴衣でデートがもう叶わない歳になった俺は
自分で書いててイケメンダイチが少し憎らしくなりました
その後のオマケも書きます。
朝起きたら続き投下されててジアース吹いたw
なんだなんだこのGJラッシュは!人を萌え殺す気か!
中出ししても一向に男らしいままのダイチにも
引っ込み思案だけど健気で可愛いナカマにも萌えた。超GJ!!!
続き期待してるよー!
二人は汗ばんだまま、正気に戻ったように再び沈黙した。
ダイチは真面目な顔で沈黙を破った
『…すまない…どっちにしろ、責任は必ずとる。信じてくれ。』
ナカマは微笑んで言った。
『私だってとるよ。私がこうしたかったから。双葉ちゃん達を育てる責任も、一緒に背負わせて。出来るよ。大丈夫。』
そして、優しく微笑んだ。
ダイチを玄関で待たせ、ナカマはフリル付きのブラウス、黒のワンピースに着替えて出てきた。(※本編レストラン参照)
『…変かな?』
『いいや。急ぐぞ。』
祭会場は人混みでごった返している。すぐに逸れてしまいそうだ。
『探そう。』
ダイチはナカマの手を掴んだ。ナカマは驚いた顔をした後、嬉しそうに答えた。
『うん…!』
『マコねーたん遅いねー』
屋台の金魚掬いを見つめながら、藍色にシャボン玉の絵柄が遇われた浴衣の四詩が言う。
『にーちゃんもまだかなー』
三太も粋な甚平を着ている。
『マコちゃん、迎えに行った方がいいかな?』
双葉の浴衣は黄色に水仙が描かれていて、それぞれよく出来ている。いい生地だ。
美子は双葉の頭を撫でながら言った。
『いーの。あの二人、真面目すぎだものね。たまには羽目を外させなきゃ♪』
もう言い訳はすまい。
あったかレスありがとう、もうナカマだったら何でもいいので誰か頑張って下さい。
ナカマ×多ラちゃんも見てみたいかもしれない
ありえねーだろって組合せもいいかもしれない
それじゃ、ROMに戻りますノシ
GJ超GJ またひとつ楽しみなことが減っちまったぜ。あとはカコチズか
内容と関係ないけど、これ気に入った→\(^o^)/モリタ
子供できたってきいたときのまわりの反応が気になるのはおいらだけ?
いやぁGJ!ですた
最初叱られはするだろうが叔父さんもお母さんも祝福してくれると思うなあ
二人とも真面目でいい子だし将来もきっちり考える奴だからな
しかしいい生地吹いたw
いいな。二人の笑顔が目に浮かぶよ。
あとダイチの叔父さんのも、ナカマの母さんのも。
ダイチの妹弟もきっとスゲー喜ぶんだぜ……
ウシマキも幸せ世界の話をひとつ読みたいな…
職人さん、やってくれないかな……(´・ω・`)
こうなんつーかところどころで笑いのツボがあって、
萌えるやら吹き出すやら忙しかったぞゴルァ!
てなわけでGJ!
>>374 言い尽くせぬほどGJ!!ダイチカコイイよダイチ
浴衣姿のナカマもばっちり描写できててすごいです。あこがれちゃうなー
ダイナカ夫婦にフタバ・サンタ・ヨシが子供というありがちなパロを思いついたわけですが
・・・ああだめだそうなるとエロ要素がいれられない。五人目作らせるわけにいかないしなぁ
ダイナカGJ!
萌えをありがとう。
中田氏で謝るダイチも浴衣美人で健気なナカマもかわいすぎだ。しかし黒巨硬はさすがに吹いた。
この後フタバたちにナカマが浴衣を着てないことを指摘されたりしたら面白いかもw
>>383 是非頼む。
ナカマは母子家庭の一人っ子だから多分大家族とか兄弟が沢山いたりする家庭に憧れてると思うんだ。
385 :
花火大会便乗:2007/07/20(金) 21:25:07 ID:qJrzlNXK
>>381幸せウシマキ
ぉK、やってみる
その前に384を受けて思いついたんで、自己満投下。
>>374には悪いが、ちょっと便乗させてくれ。
↑のエピローグで双葉たちを探そうとダイナカが手を繋いだ辺りの続きってことで
―――――――――――――――――――――――――――
マキたちが着いた頃には、もう花火が上がっていた。
「あーもう、ウシロ!早く歩いてよ!座れなくなっちゃう」
花火になんぞ、興味のきの字も無いといった態度のウシロが渋々、マキと歩いていた。
「……あれ。あそこにいるの、ナカマとダイチ君じゃない?」
斜め前方の屋台の間を、やや早足でこっちへ向かってくる二人が
手を繋いだままキョロキョロしていた。
「うはー!付き合ってたって、ほんとだったんだ!」
「おーい!ナカマーーーー!!!」
騒がしい群集の中、よく通る声でマキが元気よく叫んだ。
「……あ…」
「マキ…!来てたのか。おぉ、ウシロも…」
「こ、こんばんは…」
ナカマは少しペコっとして、自分たちが手を繋いでるのに気づき頬を染めた。
「ヤダなぁ!そんな赤くならなくたっていいじゃん。二人のことは何となく知ってたよ」
ナカマはますます俯いて身を小さくした。
からかうつもりはないが、今のナカマはなんて可愛いんだろうとマキは思う。
「何か探してるの? わたあめ屋?」
「いや、先に来てるはずの妹と弟を探してるんだ」
「へー!ダイチ君の!? あたしも会いたい会いたい!」
「3人もいるんだよ。みんなかわいいの」
ナカマのその言葉に、マキは嬉しそうに笑った。
「らぶらぶだね!ナカマはきっといいお母さんになるね!」
すると今度は、ダイチまでも赤くなって下を向いた。
マキにはアツアツのハートマークが二人を囲っているのが見えて、大満足だった。
…ウシロは黙ったまま屋台のウインナーを食べていた。
みんなで双葉たちを探すことになり、人ごみをかき分けて行く。
前を歩く二人をじっと見ていたマキは、率直な疑問を口にした。
「ナカマ……なんか、歩き方おかしくない?」
途端、ナカマの顔がボボボっと真っ赤になった。
…確かに、腰がフラついて足元が不安定なのは、自分で分かっていたのだ。
「どっか、痛いの?」
何も言えないナカマは、ただブンブン首を振った。すると、ダイチが割って入った。
「……さっき、こっこ…転んだんだんだよな!」
「……ぅん… うん!」
頷いた。
「ははは!ナカマは意外とおっちょこちょいなんだよなぁ〜このぉ〜!」
ツンツーン。
「えへへへへー!」
「……………」
マキはこのおかしなやり取りに不審な眼差しを向けたが、
まぁ…、らぶらぶな二人の日常会話ということで納得する事にした。
「ねぇ。その服いいね!可愛いって言うより、なんかセクシー!」
今日のナカマは、黒のワンピースにフリルつきの羽織りもの。
髪を下ろした彼女も何だかいつもと違くて新鮮だった。
「ナカマのことだから、浴衣とか着るかと思ったのに。ワンピも似合うけどさ」
「さ…最初は着てたんだけど、げ…下駄の、鼻緒が…切れちゃって……」
「あーらら。残念だったねぇ……。それで着替えちゃったんだ?」
「………………ぅん……」
ナカマは頭が朦朧としてきた。
それが原因で、つい二人きりになっちゃって、エッチしてたなんて…言えない。
「でもそれの方が、デート着って感じで気合入っててイイよ!
ダイチ君羨ましいね!ひゅーひゅー!」
あうぅ……もう…ダメ……。
マキ……お願いだからこれ以上、この話続けないでぇぇ……ーーーー
ナカマの思考のぐるぐるがピークに達し、ふしゅぅぅぅー…と言った。
「ナッ、ナカマ!大丈夫かっ!?」ダイチの胸に倒れこんだ。
「ナカマ!?」マキが駆け寄ろうとすると、ウシロがガシっと服を掴んだ。
「なにすんのよっ!?」
「……おまえ…、空気読め。」
「はぁ!?」
「……帰るぞ」
「待ってよ!ナカマが……」
「いや、私、ぜんっぜん大丈夫だからっ」
ぐい。ぐいぐい。マキは渋々、後ろ向きに歩き出した。
「今日のナカマ、一段とキレイだったよぉーー!バイバーーーイ!」
マキはウシロに引っ張られ遠ざかっていった…。
ウシマキ作者さん日付も変わらぬうちにどうもありがとう…!
マキもナカマも可愛すぎだぜ、こんちくしょう!
ちょwwwwwwwwwwwwwwwwww!!!!!
面白杉るwwwwwwwwwwマジ吹きまくった!
>「……さっき、こっこ…転んだんだんだよな!」
これはタイプミス?そうでもそうじゃなくても
めっちゃツボでしたww マジGJ!!!
389 :
374:2007/07/20(金) 23:13:24 ID:nSSKKm+I
>>385 もうね…すごく…………GJです……
ヨロヨロするのがリアルで萌えた!マキ空気嫁wwだがGJwww
黒巨硬だから尚更なんだろうな〜あぁ痛がるマコたん可愛いよ…
職人さん、本当にありがとう!!
個人的に妊娠も萌えるけど一発目から大当りはないかな…
いやダイチなら多胎妊娠とかハットトリックをキメてくれるかもし(ry
カナちゃんを殴る蹴る以外のウシロは新鮮だw
ナカマ可愛いよナカマw
誰か田中さん×ウシロを…
いやアニメ設定だと大変な事になるんだけどね
小説版は鬼畜だな
マーヤ主役の陵辱ゲーみたい
393 :
385:2007/07/21(土) 03:44:59 ID:XVR3U1IX
レスありがとうな!!
おもしろいやり取りは書いてても幸せだわ
>>387 そういや日付変わってねぇ…焦りすぎたw
>>388 一応ミスではないつもり。どもるダイチ(笑)
>>389 こっちの想像力に繋がる話を書いてくれてありがとな!!
ダイチのはデカいからナカマは毎回ヨロヨロ→おんぶしてナカマを運ぶダイチ
→優しさに照れるナカマ→我ら萌え
>>390 それはもっともだと思ってる。ちょっと性格破綻してるよな…すまん。
ただ、殴る蹴る有りの小説を書くのはキツイんだ
パロ板だからそのへんは大目に見てほしい。
>>393 >>390は別に怒ってるんではないと思うよ
原作では「カナに母親を重ねて虐待している」節があるとされてるけど
恋人が出来たらそちらの方に対象が移行するかはまだ誰にも分からないんだし
十分OKでセフセフっしょー 気にしなくていいと思うよ
何はともあれ続編もGJ!空気読めてないマキがすごく可愛いなw
双葉達に会いたがるのがすごい萌えた。
ウシロとの事を思い出して妙に物分かり良かったり
自分も初めてはああだったな…とウシロの方向いて様子がおかしかったりするのもありそうで妄想ひろがりんぐw
今更だけど死ぬ前にやらないかワクワク編にチズがいないのは
ただ忘れてたからという理由だったりするw
遅くなったけどカコチズの続き投下。オチが意味不明でも気にせず読もうぜ
職人が神過ぎて今まで物おじしてたなんていえない
「きゃっ」
カコ君は本当に単純だと思う。馬鹿な子ほど可愛いを体言した、単純馬鹿の代表。
動揺したところを哀れみの目でみたら、予想通りに押し倒された。
抵抗は、しない――死ぬ前だもの、一発くらいやらせてあげてもいいと思う。
――けれど、なんなんだろう。じわりと滲む、罪悪感。
「…カコ君」
その顔を見上げると、荒い呼吸で服を開けさせるのもそこそこに性急に下半身へ手を伸ばされた。
その様は全く童貞そのもので、我慢に耐え切れずにうっかり笑ってしまう。
「――……っ!くそ、くそっ…馬鹿にしやがって」
それすら憫笑に見えたのかカコ君の動きは荒さを増し、逆に服を脱がせる作業を煩わしくした。
――女の服なんて、脱がせたことすらないんだろう。
その動きはもたついてじれったく、痺れを切らした私は自ら上着を脱ぎ、
それからカコ君の手を胸へ誘導してあげた。
カコ君は積極的な私に少し戸惑ったようだったけど、死ぬ間際の性欲に取り付かれた思考で
私の思惑を見破ることは不可能に近く、躊躇いを直ぐさま捨てては私の胸を潰さんばかりの勢いで揉みしだき始めた。
「……」
カコ君は息を荒げるばかりで、言葉を発する余裕がないようだった。
――はっきり言って、とても下手くそで胸を揉む手つきは寧ろ痛く。前戯でこれではどうしようもない
と、それは私がこうして呆れ果て、油断していた時に起こった。
「あ…っ!」
「……!」
服越しに乳首を甘噛みされ、思わず声が漏れる。
カコ君はその声にまた戸惑ったようだったけれど、ニヤリと彼が意味深な笑みを浮かべたのを
見届けると同時、ブラジャーごとワンピースを捲くり上げられてしまった。――上半身が外気に晒される
先程のいきなりの刺激も手伝ってかぴんと立ち上がって胸の先端にあるそれは
――私の、性帯感のひとつ。
「いや、やだ…カコ君。ちょっと待って…っ」
「は、…ははっ!」
敵将軍の首を獲ったと言わんばかり、声を上げて笑うカコ君を初めて不気味だと思った。
これが、極限まで追い詰められた人間だというなら確かにそうだ。
カコ君が私の右乳房を手でわしづかんでまさぐり、赤ん坊のように左の乳首を口に含むのを見れば
先生との情事を思い出して気分が高揚し、哀れむ余裕も無くなってきた。
そんな私にお構いなく、カコ君は執拗に尖端を舌でなぶり、――吸った。
「あぁっ…!」
全身がぞくりと震える。
もしかしたら軽く達してしまったかもしれない私の体は、淫乱。
「……ち、チズ…チズっ」
「あ……か、カコ君…!」
とうとう、パンツが下ろされた。ゴスロリ系の布に両サイドを紐で止める形状のそれは
所謂紐パンというやつで、カコ君がごくりと唾を呑むのがわかった。
カコ君は暫くその下着を見つめていたけれど、急に改まると私の目を真っ直ぐ見据えて言った。
「……な、なあチズ…俺…俺、こんなことしてんのさ…死ぬからとかじゃなくて……」
「………なに、よ」
「だ、誰でもいいわけじゃあないんだぜ?
――ち、チズじゃなきゃ…駄目なんだ。チズじゃなきゃ……」
チズの体に触れるたびに芽生える罪悪感と自己嫌悪は、アイツ
――教師の癖に生徒に手を出したあの野郎と今の俺の、この最低な惨状が重なったからなんだろう。
本心から出た言葉すら、自分を安心させるために打ち明けたにすぎないんだ。
「……カコ君」
強烈な自己嫌悪に苛まれてうなだれていると、何か温かいものが頬に触れた。
それがチズの手だってことに気付くのに時間はいらなかったけど、
「………っ」
こんな最低な俺に、チズがこんなにも優しくしてくれる理由は――俺が死ぬから
そうとしか考えられない卑屈な俺の思考を情けないと思った。
開けた服、荒い呼吸、余裕のない、初めての行為。
俺は好きな女の子とこんなことがしたかったのか?
俺は好きな女の子と、チズと、どうしたかった?
出来なかったこと、したかったこと。手を繋ぐこと、見つめ合うこと。告白、デート、
――女々しいってのは、多分こういうことをいうんだったか。
けど、そんなこと関係ない。俺達は、ことの順序を守る時間さえ与えられずに死んでいくんだ
――やっぱりどう覚悟したって死にたくない、死にたくない、生きたい。
「死にたく、ねぇよ…」
「………」
好きな女の子の肩口に、顔を埋めて泣いた。それも情けなくて、どうしようもなく泣けた。
「…なんで、こんな……こんなに、時間がないんだよ…っ俺達まだ十代なんだぜ?……なのに」
「カコ、君……っ」
見れば、チズも涙ぐんでくれていた。同調してくれてる?俺が哀れだから?
そう考えるより先に、手を伸ばして目許の涙を拭ってやる。
――好きな女の子の涙を拭うくらいはさせて貰ったって罰は当たらない、と思う
その手にチズが手を添えて優しく握り、ゆっくりと誘導されたその先は――露になったチズの下半身があった。
「……此処に、カコ君のが入るから……まずは少しずつ指入れて…慣らして」
「………っ」
思ったよりも柔らかいそこは、僅かな茂みによって守られながらじっとり湿っていた。
もう一人の俺が疼いて、息を呑む。そっと撫でると指先に何かとろりとしたが付着した。
「………すげぇ…濡れてる…、…」
「…………っん」
初めて触れたそこの感触に戸惑ったけど、何も知らないわけじゃない。
エロ本でみただけだけど、確か女は――
「……ここ、だっけ」
「は、あっ…!」
他の場所よりちょっと固い突起をひっかくと、甘い声と一緒にチズの体がびくっと跳ねて
なんだか俺までびくっとしてしまう。チズの下半身から滴る液体は、さっきよりも量を増して溢れ出た。
「カコくん・・……も、……い…れて……?」
「えっ?あ…うあっ、」
身を乗り出したチズが、股間を撫でる
――実はもう、限界だったりする。
「ね、……いれて」
耳に響くチズの艶めいた声に、頭の中が真っ白になった。
限界だった。思わぬ所で感情を吐露したカコ君は、思っていた以上に色々なことを考えていて
よこしまな下心も、一途な想いも、まっすぐな誠意も全て私に伝わった。
死にたくないという、普通に生きていたいという彼のささやかな望みが、叶わないことも改めて理解した。
死を楽観視して、追い立てて追い詰めて、情けをかけたつもりが彼を罪悪感の渦に陥れただけに過ぎないことも、理解した。
もしかしたら、私は今、少しだけカコ君のことが好きなのかもしれなかった。
こんな私を、犯してカコ君が浮かばれるなら――そう思ったら、とてつもなくカコ君が欲しくなった。
一撫ですると、カコ君が小さく呻き、次の瞬間ズボンに染みが現れる。
「………はあ、は、ぁ……っち、ず」
「……わぁ……か、こくん、イっちゃった……?」
最初はみるに耐えず馬鹿にしていた初々しさにさえ、慈しみを覚える。
殆ど寝そべっている状態だった体を起こして、ズボンのジッパーに手をかけ、
射精したばかりだというのに堅さを増すカコ君のそれを、直接手に取る。
人差し指で柔く先走りの溢れる先端を撫でるとどくんと脈打って、カコ君のそれは一回り大きくなった
「ち、チズ…チズ……う、ぁ……ま、また…出るから……っ」
「……だして、いいよ」
言いながら、それを咥内に含む。それと同時、カコ君は再び射精した。
後は、カコ君が私のナカをこの液体で満たすだけ。
――こんなことで、カコ君の、人の生死を軽視したことへの贖罪が出来るなら。
「……ち、チズ、俺……俺、もう…」
覚悟は決めた。全部終わったら、馬鹿にしていたこと、見直したこと、全部話してきちんとカコ君に謝ろう。
為されるが押し倒され、まま足を開らかされた――瞬間。
イルカのなく声が、聞こえた気がした
「……だ、ダメ!」
「……え」
こんなの、よくない。
何か、おかしい。
気がつけば、カコ君を押し返していて。
今更、現状の異常さに気がついた。
「ち、チズ?……俺とじゃいや、なのか?」
「こ、こんなの、……おかしいよ」
「なんで、今更……なんでだよ?」
全くもって今更。カコ君が唖然とするのも無理はないけど私、
――これじゃあまるきり、先生と
「同じ……なの、……こんなのじゃ、先生と、……変わらない」
こうなったのは、何のためだったか。
カコ君を少しでも死の恐怖から救おうと?
――きっとこの後の戦闘で、恐怖は戻ってきてしまう。こんなんじゃ、救うどころか逆に未練を残すだけ。
この、救われない。どうしようもない状況を作り出したのはほかでもない、私。
私自身のこの行動が、じわりと滲んでくる罪悪感の――正体。
「……同じ、って………俺と、……アイツがか?」
―――最悪だ
カコ君が、絶望したような表情でよろめく。
――私は、乱れた服を整えて立ち上がり、走り出した。
俺が、アイツと同じ?
あんなやつと、同じ?
チズは服を整えて走り出す。乗り気だったチズからの拒絶。――いきなり過ぎて、理解できない。
「ま、まてよチズ!俺は、俺はあんなやつとは違うんだぜ!?チズじゃなきゃ、…」
とにかく、このままではいられない。――俺はチズの後を追う。
「なあ、チズ……チズ…!俺はチズじゃなきゃ、チズじゃなきゃ嫌なんだぜ!?」
水族館の、長い通路を誰かが駆けている。
何かを追う少年と、それから逃げる少女。
『――滑稽だな』
階段へ続く道へと辿り着いた所で、少女は少年に追い付かれた。
『人を見下して哀れんで、あまつさえ中途半端な情けをかけて
……そんな自分を正当化した罪に、あんなところで気付くなんてよ。』
もがく少女のその顔は、罪悪感と劣等感で満たされていた。
『ククッ、あのカコってヤローも哀れなもんだ』
少女に掴み掛かる少年の顔からは、裏切られたときの絶望感と
その理由を言及しようとする必死さが見て取れた。
『あん?…うるせーな、俺様はあいつらの保護者じゃねーんだ。
ガキ15人の面倒なんか一々みてやれるかよ。』
少女は必死に少年を押し返し、蹴り上げた。
少年が、階段から転げ落ちる。
『にしても、一発くらいやらしてやらぁいいのに……あーはいはい、解ってるっての――ま、なんにせよ、もう手遅れだぜ?』
それを見届けた少女は、横たわる少年に畏怖と哀れみの目を向け
――再び何かから逃げるように、一目散に駆け出した。
『―――さぁて、次のパイロットは誰だろーなぁ?』
折角ほのぼのしてたのに意味不明な暗いもんかいてスマソorz
なにはともあれ投下終了。挿れさせてやりたかったがカコは童貞がいいという
俺の偏見によりそれが叶うことなくこんなオチ。
うん、ウシロ走りしてくる
GJ!
カコがもっとも輝くとき…それは報われないとき 。・゚・(ノ∀`)・゚・。
>>406 全カコが泣いた。パロですら報われないカコって一体・・・
ともかくGJ。超GJ
>>394 優しいお言葉ありがとう(´;ω;`)安心した
しかし、
>自分も初めてはああだったな…とウシロの方向いて様子おかしい
そんなマキ想像したら今日は一日何も手につかんかった…
自分どんだけマキオタなんだ
ウシロにさえ嫉妬('A`)きぃぃぃ
>>406 乙!!
ダーク路線好きだから全然ぉkですた
ちょっとどうなるかと思ってたんだけど、
やっぱりカコは童貞のままだった!!GJ!!
けど、カコもカコなりに真面目にチズを
好きだったんだなぁと思うと切ねぇですぜ…
チズは嫌でも先生思い出すだろうし
結ばれにくいカコチズ切ナス(/_;)
390なんかあきらかに怒ってないのに>393を書くってのことは
キャラの違うウシロの言い訳を本人がしたかっただけだろ
ガーン…あぁもう本当悪かったな
393は、390が怒っていると思って謝ったんではないぞ
ウシロの性格をよく描写できんまま書いてすまなかったってことだ
俺的に性格破綻してると思うウシロ
●その1●
ウシロ「マキwwwwwwだーいチュキwwwwww♪♪♪」 ガバッ!!
マキ「ひぃぃっ!」
●その2●
ウシロ「マキwwwwwwダイチとナカマのセク○ス覗こうぜwwwwwwww」
マキ「エロっ!?」
●その3●
ウシロ「カナ、今日もおれのパンツをたため」
カナ「…………(無言でたたむ)」
ウシロカメラ「パシャッ。」「うむ。今日もいいモノが撮れた」
●その4●
ウシロ「学校行きたい……でも友達イナイ……(´;ω;`)」
(ある日のウシロのブログ)
etc... だから大丈夫!!
●おまけ●
ウシロ「羊羹切らないでおれがキレてどうすんだよ」
羊羹wwwバカスwww
まあそんなわけで気にするこたあないよ
つまり394が余計なお世話だったってことかw
うざ
カコチズGJ!
二人の発想が中学生らしくてそれを上から眺めるコエムシ最高。
しかしこれで楽しみが一気に減ってしまった…
>>414 個人的にその3は有りww
大半を参考にさせて頂きました 職人さんすみませんス
>>419 ぬおおおお浴衣あああ!!
恥じらいのこもった表情がたまらんNE!朝からありがとう(´∀`*)
422 :
274:2007/07/22(日) 19:09:56 ID:ZQyb5uxG
>>419 ウォオオ見れない…一体なにがあるんじゃあぁあ
>>422 田中「世の中にはね、知らなくて後悔する事がたくさんあるのよ」
エロ?グロ?(おっぱい!おっぱい!)
>424
浴衣
mjd!?あぁ三鷹った…絵師さんありがとう…
>>419 午前中に見れたんだけど
保存する前に消されたのか…orz
GJな絵でした!再うpはない?
だれか
マキも
たのむ
たのむ!!!
マーヤお嬢様のエロは需要あるか?
マーヤお嬢様がドSなエロ小説ぎぼん
>>428 あーいいねそれ読みたい。
「冥途の土産に私がイイコト教えてあげましょうか?」
「女を知らずに死ぬなんて嫌でしょう?」
「キモチ良くなりたかったら、私の言う通りにしなさい」
「体は正直ね。こんなに大きくして」
「女に犯される気分はどう…?」
「私が許すまでイっては駄目」
「あなたは特別に中に出してもいいわよ」
こうですか?わかりません><
>>426 こないだうpしたナカマ、実はのり夫絵掲にあります
削除依頼(?)したけど多分まだ野ざらし。ぁdkfj@j
気にいってもらえると嬉しいです
>>430 (・∀・)イイ!
男子のオナニー見てそうだし、黒ニーソで足コキなんか上手そうだな
小説ぼくらのはツインテール邪悪娘に人生無茶苦茶にされるって感じがたまらん
そこで考えた。
マヤモジなんかどうよ?
モジ「僕は…ツバサと…」
マヤ「あら?でも此処こんなにしてるわよ?」的な
マヤ×モジ俺も想像した。
でもモジって、マーヤと絡ませるとプライドをズタズタにされ、徹底的に屈辱を味わう流れになってしまいそうなのが、ちょっと可哀想な希ガス。
俺的にはマーヤがカコを虐めつつも、ついつい可愛がって、本番中田氏まで許してしまう話の方が萌えるけどな…。
で、カコが死ぬ時、ちょっと涙ぐんでたりすんのな。
>434
カコ×マーヤいいなw
カコはチズしかありえないと思っていた時代が自分にもありました。
嫌だと言いつつマーヤの逆レイプで気持ちよく射精した時にツバサが現われてモジ廃人化
マーヤとアッサリ和姦承諾で大喜び、いざ挿入って時に戦闘に呼ばれて余計な未練を残しつつ童貞のまま死ぬカコと
なんて可哀想な想像が膨らんでしまうよw
>>429 ヴゥオアアアアアアアアアアアアアwwwwwwww!!!!!!!!!
マキwwwwwwwwありがとなwwwwwwwwww。゚( ゚^∀^゚)゚。
だが俺が期待していたのは
もっとエロエロ浴衣エロマキだったんだぜwwwwwwwwww!!
まぁいいか即レスサンキュな!wwwww
>>430以降
ぐはwwwwwwwwwwwwwwおまえらの会話に入れんwwwww orz
小説版買ってくるわ……活字読むの時間かかんだよな…
しばらくさよなら えろい人たちノシ
マーヤに踏まれてるカコ
なんてすぐ想像できてしまって困る
442 :
マヤ×カコ:2007/07/25(水) 01:07:39 ID:rXTZSDot
初めて投下します。
文章の稚拙さと投下間隔の長さご容赦下さい。
次回は明日の夜を予定しています。
読んで頂ければ幸いです。
――――――
操縦したら…死…ぬ?
カコはマーヤの発言を理解できない。いや、理解することをカコの頭脳が拒否している。
自分は、地球を救うヒーロー、になるんじゃなかったのか。何故一回の戦闘で死ななくてはならないのか。
そんなハズはない。自分は生まれ変わった。他人から必要とされる人間になったんだ。
そう信じたいカコは、精一杯の強がりを見せて言った。
「バ…バカバカしい。
…ていうかアレだろ?ほ、本当にヒーローになる勇気があるかどうか…た、試してんだろ?」
しかし、マーヤは冷たく言い放つ。
「…あなたがどう考えようが自由だけど、ルールは変わらないわ」
(嘘だ…嘘だろ…?
折角ヒーローになったって、死んだら、何の意味もねぇじゃんかよ…)
視線も虚ろなカコを見て、マーヤは自分の中にある悪趣味な性向が、ぞくり、とした快感を伴いつつ背筋を上ってくるのを感じた。
(これだから、この仕事は、辞められない…)
445 :
マヤ×カコ2:2007/07/25(水) 07:17:10 ID:rXTZSDot
予定を若干繰り上げてお送りしております。
この物語は、小説版のカコがパイロットに選ばれた後に、マーヤがネタバレした平行世界だと思って下さいw
――――――
マーヤは、死に直面した人間の姿を、これまで幾度となく見てきた。
逃れられぬ死を前にした人間が取る言動に、大きな差はない。
まず、[何故死なねばならないのか]と困惑する。そして[何故自分なのか]という怒りを、…
「て、テメェ…マーヤ!!
それ知ってて俺達を誘いやがったんだな!?」
周囲のモノに、闇雲にぶつける。
カコはマーヤに掴みかかろうとするが、空間から自在に出現する能力を持つ彼女を捕まえることができるはずもなく、カコの腕は虚しく宙を切るばかりだ。
そんな無駄な努力を何度か繰り返す中、不意に、ツインテールにまとめたマーヤの長い髪が、カコの鼻先に触れた。
何とも云えぬ芳香がカコの脳を刺激する。
母や姉以外の女性と体が触れ合う距離まで近付いたことのないカコには、それが単にシャンプーやリンスの類いが異なることに起因するものであることなど、わかるはずもない。
カコはその香りの良さに戸惑い、少しの間、我を失う。
まだ知らぬ女の香りに毒気を抜かれたカコは、振り上げた両手をバツが悪そうに下ろし、俯いた。
マーヤは、そんなカコの動揺が心底可笑しくてたまらない。
(退屈だし、ちょっとこの童貞クンをからかって遊ぼうかしら)
GJ!
続きwktk
゚・*:.。. カコは童貞の希望.。.:*・゜
GJ!!!
足コキも実にカコらしい!逆レイプでもマーヤらしい!
どう来る職人さん…wktk
449 :
マヤ×カコ3:2007/07/26(木) 06:37:20 ID:wrJmoU5u
カコを童貞のまま死なせるか、逆レイプとはいえ挿入させてあげるか、未だに迷ってますw
昨日ネカフェでなるたる全巻読んで鬱になりました。
――――――
死ぬ前に思い残すことはないかと問われたカコは、暫く考えた後、自室を出ようとした。
「あら、こんな美少女を置いて、どこへ行くのかしら?」
マーヤの顔や体つきは、自らを美少女と呼んでも全く違和感を感じさせない程に整っている。
長い睫の中にある深い瞳。すこし紅をさしたような唇。
容易に他者を寄せ付けない冷徹な表情と、ツインテールに黒のドレスという愛らしいスタイルが、余りにもミスマッチであり、淫靡ですらある。
そんなマーヤに顔を覗き込まれ、どぎまぎするカコ。
視線を逸らすと、スカートの裾から伸びるしなやかな足の、ニーハイの上端から僅かに覗く白い太股が、嫌でも目に入る。
「どこへ行こうが俺の勝手だろ!!」
マーヤは心中で、カコの台詞を正確に訳す。「俺のことが気になるなら、引き留めればいいだろ?」
殊更に強がってみせるのは、構って欲しい気持ちの表れ。
本当に単純で、分かり易い。
子供の癖に変に大人ぶった子より、こういう子が余程可愛いとマーヤは思う。
それは結局、相手に対して絶対的優位に立ち、相手を意のままに支配することで性的な悦びを感じる、マーヤの嗜虐性の表れに過ぎないのかもしれなかった。
wktk
451 :
マヤ×カコ4:2007/07/26(木) 12:26:19 ID:wrJmoU5u
「本田さんの所へ行きたいんでしょ?
やめた方がいいわよ。彼女、あなたのことなんて眼中にないもの」
「テ…テメェに何がわかるんだよ!!」
「あなた達を見てたら、嫌でもわかるわよ」
「……」
自分が本田千鶴…チズに振り向いてもらえないこと位、カコにだってわかる。
それでもチズにちょっかいを掛け続けるのは、その事実を受け入れたくないからだ。
「良いことを教えてあげましょうか?」
「な…何だよ」
「本田さんの秘密」
カコがマーヤを振り返る。目の焦点は合っていない。
「知りたい?
…後悔するかもしれないわよ?」
マーヤは、チズが担任の畑外という教師と性的な関係を持ち、程なくその教師自身によって性犯罪グループに売られ、性奴隷と化していることを語った。
確かキリエが、「チズは担任の先生のことが好きだ」と言っていたことがある。
カコはそれを認めたがらず、すぐに忘れ去っていた。
けれども。
カコは何度もマーヤの話を「嘘だ」と否定し続けた。
しかし、結局はそれが真実だということを理解せざるを得ず、ついにはその場にへたり込んでしまった。
カコの目の前で、マーヤの短めのスカートがひらひらと揺れる。
「それより、私とイイコトして遊ばない?」
ワクテカ!
>カコを童貞のまま死なせるか、逆レイプとはいえ挿入させてあげるか、未だに迷ってますw
ルートA,Bで両方書けばi(ry
チズねっとり輪姦を求めて来たけど無かったか・・・
あまりハードなのは取り扱っておりません><
御了承ください
まぁこの子たちはただでさえ
かわいそうなんだしな……
幸せにエロエロしてる今の流れが俺は好きだよ
マヤカコwktk
カコがんばれ
456 :
マヤ×カコ5:2007/07/26(木) 23:45:24 ID:wrJmoU5u
沢山の励ましありがとう御座います。
もうそろそろエロくなりますので心穏やかにお待ち下さい。
一応ソフト路線で行きたいと思います。
――――――
「女を知らずに死ぬのは嫌ですものね…。
私があなたの望みを叶えてあげるわ。
…但し、何でも私の言う通りにしてくれたら、ね」
カコはマーヤの誘いにあっさり乗った。
短時間のうちに、自分の死と想い人の陵辱という、極めて重大な事実に直面したのだ。
元々からして小心者のカコの精神は、既に限界に達している。
そうでなくても、マーヤの放つ妖艶な魅力は、同年齢の女子と比較することすら憚られる程だ。
だからカコが、せめて死ぬ前にマーヤと性的な快楽を得たいと欲求するのも、無理からぬことであった。
カコは軽い目眩を感じる。
目を開くと、そこは薄暗い空間だった。
カコは何時の間にか寝台のような物の上に横たわっていた。
ここは…何処だ?
起き上がろうとしたカコは、自分が下着一枚になっていることに気付く。
ギョッとして身じろいだカコだったが、何故か身動きできない。
カコの両手首は、頭の後ろにある寝台のパイプに固く結ばれていた。
つい先刻まで抱いていた劣情は、一瞬で消え失せる。
相手は、死を約束されたゲームに自分達を誘い込んだ張本人なのだ。
肌寒さを感じる気温のはずだが、カコは背中に嫌な汗が流れるのを感じた。
457 :
マヤ×カコ6:2007/07/27(金) 11:31:09 ID:qblVWdjm
暗闇に目が慣れてくるに従い、部屋の様子がわかってきた。
広さはカコの自宅の居間程度だろうか。
調度品は全くと言っていい程見当たらない、殺風景な部屋。
大きく開かれた窓…といっても窓ガラスははめられておらず、時折吹き込む夜風がカーテンを揺らしている。
本来灯りが備え付けられるはずの天井の中央には、何もぶら下がっていない。
ここが既に使われなくなって久しい部屋であることは、カコにも辛うじてわかった。
寝台の傍ら、月明かりに照らされたマーヤが立っている。
カコは「何だよコレ、話が違うじゃねぇか!!」と抗議の声を上げようとした。
だが、マーヤの鋭い視線に射すくめられ、飲み込んでしまう。
代わりに口から漏れた言葉は、
「ど…どうするつもりだよ…」
カコの怯えた表情を見たマーヤは、サディスティックな笑みを浮かべる。
「怖がらなくてもいいわよ。何も痛い事をしようって訳じゃないから」
そう言って、マーヤは寝台に腰掛ける。
カコの足元に座り込んだマーヤは、カコの方へ脚を投げ出した。
スカートの中が露わになる。
カコはマーヤの足の付け根から目が離せない。
その脚先が、カコの下腹部へと伸び、カコの下着の上からそれを弄び始めた。
ここでマヤ×カコ除く全員(カコは毎回見てるだけ)という超展開が!
お嬢様の足コキクルーーー?
460 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/27(金) 19:57:28 ID:7/m/oz4j
wktk氏
GJ!やっぱ黒衣装のお嬢の足コキにはクルものがあるな
いまからwktkだよ
しかしまったく関係ない話題だがゴスロリと足コキの組み合わせってどっから生み出されたんだろうな?
足コキと言えば幼女とか黒の靴下って感じだから、その流れでゴスロリに辿り着くのは至極当然だな
463 :
マヤ×カコ7:2007/07/27(金) 22:37:20 ID:qblVWdjm
>>458 ちょwwそれ超展開すぐるwww
またいつか別の平行世界で再現して頂くということで…。
ニーハイで足コキのアイデア頂きました。ありがとう御座いますm(_ _)m
――――――
マーヤは、黒のニーソックスを穿いたまま、カコのそれを両足で挟み、上下に動かした。
マーヤは寝台に後ろ手を付き、カコの足の間に腰を沈め、両膝をVの字に広げ、カコの下着の上に足先を伸ばしている。
マーヤのスカートの中は完全に露出し、ショーツが月明かりに白く照らし出されているのが見える。
それがどうしようもなく淫らで、眩しい。
「うっ…くっ」
「どう?…気持ちイイでしょ」
カコは、羞恥心と甘酸っぱさ、興奮と背徳感が入り混じったような、痺れるような感覚に満たされた。
カコも人並みに成人向け雑誌を読んだこともあるし、チズを肴に妄想に耽ったこともある。
しかし、今行われていることは、そんなカコの想像する性行為からは余りにもかけ離れていた。
「はぁ…あぁ…うっ」
「はぁ…はぁ…
ふふっ…直接してあげようか?」
マーヤは足の動きを止め、カコのトランクスを下ろし、全裸にした。
カコのそれの先端からは、既に透明な液体が滲み出ており、トランクスに染み付いている。
カコは最早、羞恥心を通り越して快感すら覚える。
カコのそれに、マーヤのソックスが触れた。
温かく、柔らかな繊維質がカコのそれを包み込み、優しく上下する。
お嬢様の足コキキターーーー
ハァハァ
アニメでかわいそうに改変されているキリエをチズとセックルさせてあげてください
466 :
マヤ×カコ8:2007/07/28(土) 07:20:11 ID:3Z9aZ5Vj
マーヤの両脚が上下動を続ける。
時折前後に動かし、再び上下に動かすと、カコはえもいわれぬ快楽で声を上げる。
マーヤは、カコのそれが以外に立派であることに少したじろいでいた。
勿論、小心者の一物は必ず小さくなければならないという決まりなど、どこにもないのだが、マーヤにとってその大きさはやや想定外であったことは確かだ。
ともあれ、マーヤも男子を足下に隷属させているという感覚に快楽を感じている。
体の中央から突き上げるような熱さを感じ、呼吸を乱しながら、この特殊な行為に没頭している。
「はぁ…はぁ…
もう、…私のお気に入りのソックス、こんなに濡らして…
いやらしい子ね…」
マーヤは、カコのそれから漏れだした液ですっかり濡れたニーソックスを、おもむろに脱ぎ始めた。
とてもカコと同身長と思えぬ程、長くしなやかな脚が、月明かりに映える。
マーヤは両の素足でカコのそれを掴んだ。
少し冷たく、柔らかな肌の感触が、カコを包み込む。
「あぁッ…
き…キモチいいッ…キモチいいよマーヤ」
マーヤは両足の指で左右からカコのそれをしごき上げ、更には足の拇指と人差指の間に亀頭の根元を挟み込み、締め付けた。
「はぁっ…く…う…」
467 :
マヤ×カコ9:2007/07/28(土) 08:01:57 ID:3Z9aZ5Vj
いつの間に用意したのか、マーヤの手にはチューブ状の物が握られていた。
その口から、透明に輝くゲル状の液体が、マーヤの素足に包まれたカコのそれに注がれる。
「…!!」
一瞬、ヒヤッとした感触に襲われたカコのそれは、熱を奪われ少しだけ柔らかくなった。
だが、滑りの良くなった足で、先刻とは比較にならない速さと激しさで刺激を受け、たちまち硬くなる。
それが所謂ローションと呼ばれるものであることは、カコにもわかった。
マーヤが足を動かす度に、卑猥な空気音が響き上がる。
それがまた、二人の興奮を否が応にも盛り上げていく。
カコのそれは、既に限界まで肥大していた。
カコは元来女子の脚に特別な執着を持つ性癖は有していないし、マーヤとてその道のプロという訳ではむろんない。
だから、足による刺激だけで絶頂に至ることは、通常なら有り得なかっただろう。
しかし、普段は高飛車で近寄りがたい雰囲気を持つマーヤが、例え虐待に近い形であれ、下半身も露わにして、こんなにも淫らな行為で自分に快楽を与えてくれているというシチュエーションそのものが、カコの欲情を著しく刺激していた。
「あぁっ、はぁっ、うっ
マーヤ、俺、もう、イキそうだよ」
カコのそれが一際硬くなる。
「はぁ…はぁ…
イイわよ…イッても」
余りの快楽により顔を歪めるカコを見下ろして、マーヤの嗜虐性は絶頂に達した。
「うっ、うっ、あ、あっくうっ!!」
カコの先端から、白い液体が勢い良くほとばしった。
マーヤの足に、カコから溢れ出た液体が大量に絡みつく。
マーヤはそれを、ビクビクと痙攣を続けるカコのそれになすりつけるようにして優しく動かした。
「はぁ…はぁ…
どう…私の足…気持ちイイ?」
勝ち誇ったように問う、マーヤ。
「あ…うん…」
カコは、後ろ手に縛られたまま、哀願するような顔でマーヤを見る。
「な…なぁ…マーヤ…
次は、その…」
「なぁに?」
見下すような視線をぶつけるマーヤ。
「あの…ほ…本番はまだかなぁ…って…」
マーヤはカコに顔を近付けて言う。
「もう少し、私の言う通りにしてくれたら、ね」
目と鼻の先に、マーヤの美しく上気した顔を見たカコは、このような行為の後だというにも関わらず、顔を真っ赤にしてしまった。
(あーもう全く、お嬢様の悪趣味には付き合い切れませんよ…。
自分も楽しいからってここまでサービスしちゃって…。
彼、性格変わっちゃいますよ。
勇敢な加古功なんて、どの平行世界でも前代未聞なんですけどね…。
もうどうなっても知りませんよ、私は)
これにて終了です。
この後、自分の今の屈辱的な姿をチズの境遇に重ねてカコ号泣→もう本番はいらないというカコに哀れみを感じたお嬢様本気モード→脱いで天女みたくなったお嬢様が手コキ→挿入、中田氏フィニッシュ→マーヤの為に戦って死ぬカコ→マーヤ涙目で完
…という流れも考えましたが、面倒臭いのでここで締めますw
この後カコが本懐を遂げたかどうかは、皆様のご想像にお任せします。
カコ×チズファンの皆様、スミマセンでしたm(_ _)m
何分初めての投下で至らない部分も多かったと思いますが、最後まで読んで下さってどうも有難うございましたm(_ _)m
こっちこそ礼を言わせてもらうぜ
と言いたい、が!
つ、続きは!?ねぇ続きは!?本気モードのお嬢は?途中から暴走するカコの激しい突き上げに乱れに乱れるマーヤは?
事が済んだ後で眠りについたカコの目尻に浮かぶ涙の玉を唇で掬いとるマーヤは?
俺、待ってる!もう一度作者さんがその気になってくれるのずっと待ってる!
そうだそうだ
これから淫乱マーヤがカコの突きにあんあん言わされて
終わったあとに恥ずかしくてちょっとデレるみたいな続きをお願いします
小説読んでないんで、マーヤって娘知らなかったんだが、
とても楽しめました!!GJありがとう!
自分から誘って、自ら足コキしてくれるお嬢ってイイね!
GJ!
>>470-473 有難うございます。
満足して頂けて嬉しいです(^-^)
リクエストまで頂き感激しました(T-T)
まだ需要があれば続編も頑張りたいと思いますが、どんな路線がいいですか?
@このままソフトSM
Aカコマヤ攻守交代
Bカコマヤ愛の芽生え
Cマヤ×カコ以外全員(カコ見てるだけ)www
上から順番n(ry
…甘酸っぱいやつが好きなので3をw
2から3の流れが良いと思います!
同じく、2から3がいいです
2から3が最高なのです
>>475-478 有難うございますm(_ _)m
A→B採用させて頂きます。
近日中に投下できるよう頑張りますので、どうか今暫くお待ち下さい(´∀`)
いい人だ
カコがどうなるのかwktkだ
楽しみに待ってる!!
文章の美しさに嫉妬
だがワクテカ 応援してる!!!
>>484 こ…!!これはイイ!お嬢かわぇぇぇ!!!!
美味しくいただきました!!マジでGJGJーーーっ!!
流れてる・・・
大変お待たせしております。
マヤ×カコU回戦をお送りします。
流れが難しくてすんなりA→Bと行かないかもしれませんが、頑張りますのでどうかお付き合い下さいm(_ _)m
マヤ×カコ1回戦(全10話)
>>442 >>445 >>449 >>451 >>456 >>457 >>463 >>466 >>467 >>468 [前回までのあらすじ]
マーヤ様による死の宣告と、心を寄せるチズのセックス地獄行きにより、精神をズタズタにされたカコは、マーヤ様の誘いに乗って童貞を捨てようとする。
だが、謎の部屋に転送されたカコは、後ろ手に縛られたままマーヤ様の足コキで昇天するのだった。
長い間使われていないような、薄暗い部屋。
薄汚れたカーテンが、申し訳なさそうに揺れる。
部屋の中央にある、ゆったりとした寝台。
その上に、カコは全裸で横たわっている。
頭の後ろにあるパイプに両手を縛られ、自由に身動きできない。
カコの股間にあるそれは、自身が放出した液体にまみれており、まだある程度の大きさを保ちつつ時折躍動する。
初めて経験する快楽の余韻に浸るカコの目は虚ろだ。
寝台の傍らに、黒いドレスに身を包んだ美少女が立っている。
非の打ち所のない程整った顔を、満足げに上気させている。
ニーソックスは脱ぎ捨てており、スカートの下から伸びる脚が艶かしく光っている。
カコはつい先刻、その美しい脚にしごかれ大量に射精したことを思い出し、再び下半身に熱い血が集まってくるのを感じる。
「どう?・・・今すぐ2回戦、始める?」
マーヤに問われたカコはどぎまぎする。
つ・・・ついに童貞を捨てるのか・・・俺は?
心臓が口から飛び出そうになるほど、動機が激しくなる。
「え・・・あ・・・う」
どもるカコ。
「・・・ふふっ。とりあえずシャワー浴びてくるわね」
そう言って、マーヤは結局寝台を離れていった。
2回戦待ってたヨー
wktk
↑前回タイトルの数字を間違えてます。
今回が2です。
いつの間にか美麗な挿絵が…
>>484 イメージを膨らませてくれて嬉しいです(´∀`)
――――――
遠くから水の音が聞こえる。
カコはマーヤの白い肌に水滴がしたたる様子を想像する。
もう暫くすればその肌に触れられるのだと思うと、カコのそれは、まるで先刻の射精がなかったかのように、忽ち膨張する。
しかし、水道もガスも止められていそうなこの部屋で、よくシャワーが浴びれるもんだといぶかしく思うカコだったが、考えてみれば何も無いところから自在にモノを出現させる連中なのだから、それくらい造作もないことなのかもしれない。
それならシャワーを浴びる必要すらないような気もするが、馬鹿らしくなってカコは考えるのをやめた。
一人になると、先程までの事がまるで夢だったかのように思えてくる。
目が覚めたら自分のベッドにいて、またいつものつまらない日常が始まるのではないか。
殆ど唯一と言っていい友人―もっとも、カコ自身は「舎弟」のように見ているが―のキリエこと切江洋介と一緒に、不良共のパシリとして過ごす日々。
そんな毎日から逃れるような参加した自然学校で、カコは生まれて初めて恋に落ちた。
一目惚れだった。
チズ…本田千鶴は確かに可愛かったが、それ以上に何か他の女子達と違うオーラを纏っていた。
カコはそんなチズのことを思い出す。
女の子とヤルって時に他の娘の事考えてちゃダメじゃんカコ
こりゃやってる最中にチズの名前呟いちゃって自尊心傷つけられたマーヤが
意識にも昇らないような自分でも理解できない程の嫉妬に駆られたおしおき責めをするフラグが立ったな
492は無視して2〜3の流れでお願いします
494 :
484:2007/08/02(木) 04:03:33 ID:whSkFCwM
>>491 いえいえ〜
むしろマヤ×カコ読んで描かせてもらいましたので!
続き、wktkして待ってます
マターリ行きましょうw
チズは、自然学校に来ていた他の女子達とも、あまり話すことはなかったようだ。
カコとキリエが初日からずっと一緒にいたから、というのもあるが、何となく女子の輪に入るのを避けるようなふしがあった。
そんなチズの持つ異質な雰囲気が、カコにとっては却って魅力的に映った。
今にして思えば、そんな彼女の異質さは、彼女の置かれた悲惨な境遇によるものだったということがわかる。
見ず知らずの男達に犯されるのは、どんな気分なのだろうか。
ひょっとしたら、寝台に縛り付けられ、身動きも出来ぬまま、なすがままにされていたのかも知れない。
―今の自分の様に。
カコは自分が複数の男達に下半身を弄ばれる様を想起し、嘔吐感に襲われる。
いや、自分はマーヤに犯されている訳ではない。
カコは頭を左右に振る。
もう余計な事を考えるのはよそう。
どうせ自分もチズも死ぬ運命なのだ。
マーヤはきっと俺の事が気に入ったんだ。そうに違いない。
カコは自分にそう言い聞かせた。
マーヤがある意味でカコの事を気に入ったのは確かだが、それはカコの想像するものとは大きくかけ離れていた。
この後カコは、そんな自分の考えの甘さを、痛烈に思い知らされる事になる。
更新遅くてご期待にそえず申し訳ないですm(_ _)m
なかなかエロに持っていけない自分の力不足が歯痒いですね。
次回あたりからエロくなる予定。
――――――
カコは自分の耳を疑った。
カコの目の前に、いつの間にかシャワーを浴び終えたマーヤが、再び黒のドレスを身に纏って腰を下ろしている。
「聞こえなかった?
…私の足を舐めて、綺麗にしなさい」
マーヤは、先刻脱ぎ捨てたニーソックスをわざわざ穿き直し、その足先をカコの眼前に突き出した。
カコ自身から滲み出た液体にまみれたそれは、まだ充分に湿り気を保っている。
カコは思わず顔を背けた。
「…どうしたの?
何でも言うこと聞いてくれるんでしょう?
早く舐めてよ」
マーヤは確信犯的な笑みを浮かべている。
―あァ、そうか…。
このときカコは、チズの味わった本当の苦しみが何だったのか、わかったような気がした。
人としての誇りを、踏みにじられた。
それが、チズにとって何よりも辛かったのではないか。
それにも気付かず、チズの気を引こうと躍起になっていただけの自分は、何と愚かだったことか。
自分は、チズのことを何もわかってやれていなかった。
そして今、自らすすんで屈辱的な状況を選び、心を売ってまで快楽を得ようとしている自分の姿が、途方もなく惨めに思えた。
カコは、腹の底から絞り出すようにして、微かな声を出す。
「もう…いい」
良かった…。本当に良かった…。
マーヤがニーソを履き直してくれて
いや途中でお嬢ニーソ脱ぎだすからどうなるかと思ったじゃバスク・オム
作者さんGJ!
カコ反撃ktkr
カコは、マーヤを拒んだ。
自分の、チズに対する想いを、踏みにじられたくなかった。
それが例え、もう間近に迫った死の、その瞬間まで報われることはないとわかっていても。
カコの精神は、中学に入る頃から、過剰な自意識や劣等感という名の分厚いかさぶたに覆われ、それがカコを自分の事しか見えない少年に変えていた。
しかし、マーヤが過酷で残酷な現実をカコに突き付けたことで、そのかさぶたは剥ぎ取られていき、カコ自身でさえ忘れていたカコの本心が、生々しい痛みと共に剥き出しになった。
元来カコは、人一倍繊細で、優しい少年なのだ。
例えカコと共にいじめられることになっても、キリエがカコの傍に居続けた理由が、マーヤにもわかった。
好きな女の子を泣かせてしまった男の子の気持ちって、こういうものなのだろうか、とマーヤは思う。
こんなことなら、あの時チズの秘密を暴露するのではなかった。
(構ってもらいたかったのは、私の方かもしれない…)
マーヤはカコの両腕の戒めを解いてやった。
カコは俯いたまま、足下に散乱する衣服を身に纏っていく。
そんなカコの様子に、少しの迷いも感じられないことが、マーヤには無性に悔しく、そして切なかった。
おお…
何か一巻時と二巻の小学生時とのギャップが自分の中で補完された気がする
素晴らしい
久しぶりに来て見たんだが
まだマヤ×カコやってたんかwwwww
長ぇえええー…
いいじゃん。全部まとめたら大した分量でもないだろ?
定期的にマーヤ分を補給してくれる良い作者だよ
欲を言えばもうちょっとまとめて見たいのですが
投稿してくれるだけでもよいです
分量の問題じゃなくて時間のこと言ったんだが…
いや、別にいいんだけどね。
他の奴が投下できないじゃんと思って
マーヤは、寝台から立ち上がろうとしたカコの左腕を掴んだ。
「待ちなさいよ。
私にあんな事をさせておいて、そのまま帰るつもり?」
『傍にいて』という言葉が、素直に出てこない。
マーヤがカコの太股に手を置くと、カコは驚いて身じろぎする。
この様な場面で、男のどこに手を触れれば心を開かせることができるかを、マーヤはわきまえている。
「男の子ならちゃんと、責任取ってよ」
カコはマーヤを振り返る。
少し拗ねたように、視線を逸らすマーヤ。
その余りのいじらしさに、カコはマーヤを抱き締めてしまった。
カコは、自分が何をしたかったのか、もうよく分からない。
姉に蔑まれた事。
不良に使い走りをさせられた事。
自然学校の事。
そして、チズの事。
それらが全て頭の中で渦を巻き、撹拌され、意味を失っていく。
カコは、寝台に横たわるマーヤのドレスに手を掛けた。
新雪のように白い肌が露わになっていく。
漆黒のドレスには不釣り合いの白いブラが、まだ成長を始めたばかりの乳房を覆っていた。
そして、裾の広がったスカートを捲り上げる。
マーヤは毅然とした態度を保ちつつも、恥ずかしさを隠せない。
「…カコ君も、脱いでよ」
下着姿にニーソックスのマーヤが、やや恥じらいだ様子で寝台に横たわっている。
カコはマーヤのブラを外そうとするが、お約束の様にホックが外れず、四苦八苦する。
クスリと笑ったマーヤは、背中に手を伸ばし、カコの代わりにホックを外してやった。
乳房が露わになるや否や、カコはそれを手で掴んだ。
「…!」
年齢相応に膨らんだ乳房は、まだそれが成長途上にあることを示すような張りを持っている。
カコはマーヤの胸に顔を埋め、唇を這わせていく。
そして、乳房の先端にある桃色の突起物を唇で挟んだ。
「あ…!」
マーヤは恥じらいとも悦びとも取れる声を上げた。
カコはマーヤの乳首の周囲をなぞる様に舐め、吸い付く。
左右の乳首を交互に吸い尽くしたカコは、マーヤの太股の間に手を伸ばす。
そして、白のショーツの下に手を差し入れた。
まだ完全に生え揃わない陰毛の感触。
その先にある谷間は熱く、濡れている。
初めて触るそれは、以外にも柔らかかった。
カコの心臓は、破裂せんばかりに激しく脈打っている。
マーヤの手がカコの下半身に伸びる。
マーヤは手探りでカコのトランクスの隙間に手を入れ、膨張するカコ自身をしっかりと握った。
「っ…!!」
カコ×マーヤはじまったな
やっと本番きた〜〜〜
既にじっとりと濡れている体の中心をカコに弄られたマーヤは、屈辱感と羞恥心に苛まれる。
不思議と嫌な気持ちはしない。
むしろ、それが益々マーヤを高揚させ、体の中心を熱くしていく。
マーヤの極端な嗜虐性は、実のところ被虐性の裏返しであるのかもしれなかった。
マーヤの秘所を触るカコは、その谷間が熱い液体を流しながら徐々に開いていくのを感じ取った。
カコはそこに中指を滑り込ませる。
「あッ…」
マーヤは堪らず声を上げそうになるが、強靭な自尊心でそれを呑み込んだ。
そして、その快楽に抗う様に上体を起こし、カコのそれを握り締める。
「うっ…く…!!」
カコとマーヤは、まるで競い合うかの様に互いの下半身を愛撫した。
カコの指がマーヤに快感を与えれば、マーヤの手の動きは激しさを増し、それによって快感を得たカコの指は更にマーヤの中を刺激する。
先に絶頂に達したのはカコの方だった。「はぁッ…あッ…うッ!!」
丁度カコの横から屈み込む様な態勢で寄りかかっていたマーヤの顔に向けて、白濁した液体が勢い良く放出された。
「…!!」
粘度の高い液体が、汗と共に顔面を伝っていく。
こんな屈辱的なことでさえ、今のマーヤには悦びに感じられた。
「あっ…ゴ…ゴメン」
「ふふっ…またイっちゃったね」
マーヤはその白磁のような顔をカコの精液にまみれさせながら、微笑む。
「次は…ちゃんと、ここに御願い」
マーヤは寝台に横たわり、両膝を立てる。
カコはショーツに手を掛けた。
マーヤは少し腰を浮かせて、脱がせ易くしてやる。
下着も取り払われ、ニーソックスだけを身に着けたマーヤの姿は、あまりにも不自然で、卑猥であった。
カコは、マーヤの脚を左右に分け、マーヤの上に覆い被さった。
マーヤがカコのそれを掴み、自らの秘所にあてがう。
「ここよ…」
しかし、いざ挿入しようとすると、カコのそれは熱を失い、柔らかく折れ曲がってしまう。
「あ、れ…」
それは、二回の射精の後だからか。
セックスに対する恐怖感からか。
それとも…。
マーヤは起き上がり、力無く萎むカコのそれを掴んだ。
そして―
「うっ…マ…マーヤ…!?」
マーヤは、カコのそれに口付けし、口に含ませた。
「ん…んん…んぐっ」
マーヤの舌の上で転がされたカコのそれは、忽ちのうちに膨張していった。
「ほら、大きくなったわよ」
マーヤの笑顔が、カコの胸に迫る。
十分な硬さを得たそれは、マーヤの体の中心に挿入されていった。
いざ挿入しようとすると、なぜかフニャチンになっちゃうの
すげぇぇぇえええ分かるぅぅぅぅうううううううう・゜゜・(/□\*)・゜゜・
wktk!! 続きどぞ!
J☆U☆N×KA☆NA
精鋭製作中!!
マジか!
ウシマキ第二弾書いてたんだけど、後にするわー!
加筆しよっと。
「あっ…待って…ああッ!?」
カコは自分自身をマーヤの谷間に触れさせるや否や、マーヤが制止するのも聞かず一気に最奥部まで挿入した。
カコはそのまま激しく前後運動を繰り返す。
「あッ、…はぁッ…、お…大っきいよ…カコ君…」
カコがマーヤを突き上げる度、痛みと快楽の波がマーヤの意識を押し流していく。
白い肌を朱に染めて身悶えるマーヤは、普段の気丈な姿からは想像もできない程に、女の子だった。
そんなマーヤの姿を見て、カコは男としての尊厳を満たされる思いがする。
今まで、ここまでカコの事を受け入れ、必要としてくれる人間は居なかった。
チズには何もしてやれない自分だが、マーヤには悦びを与える事が出来る。
自分を求めてくれるマーヤの為に、残り少ない命を費やしても、惜しくはない。
「はぁッ、はぁッ、マ、マーヤ」
「ん、んんッ、な、なあに、カコ君」
「お、俺、マーヤの事、好きになって、いいかな」
「あ、はぁッ、カ、カコ君、
ズ、ズルいよ、こんな事、してる時に…」
「お、俺、マーヤだけの、ヒーローに、なりたいよ…」
マーヤは、カコを抱き寄せ、唇を合わせた。
それは、目に浮かんだ多量の涙を、カコに悟られたくなかったからかもしれない。
×××
「功〜!!」
微睡みの中、遠くから声が聞こえる。
今日は土曜日で休みの筈だ。
カコは少し唸って寝返りを打つ。
階段を登ってくる足音。
(煩いなあ、もう少し寝かせてくれよ…)
カコの部屋のドアが勢い良く開いたかと思うと、カコの毛布は一瞬で剥ぎ取られた。
「功、早く起きなさいッ!」
目の前に、黒髪をツインテールにまとめた少女が立っている。
カコの家の隣に住む幼馴染み、槇島摩耶子―マーヤだ。
「な、何だよ朝早くから」
「もう、今日は本田さん達とタイガーカップランドに行く日でしょ!」
そうだ―忘れてた。
自然学校で知り合った本田千鶴―チズ。
楽しみにしていた家族旅行が父親の仕事の都合で中止となってしまったため、予め手に入れていた遊園地のチケットを活用すべく、チズはカコ達に声を掛けたのだった。
「全く世話が焼けるわねー。
下で待ってるから、早く着替えなさいよ」
慌てて飛び起きるカコ。
『初恋の先生が、事もあろうに私のお姉ちゃんの彼氏だったのよ!
ショックだと思わない?』
そんな話を、屈託の無い笑顔で話していた。
あの明るいチズに、もう一度会える。
自然とカコの顔は緩んだ。
一階に降りてきたマーヤに、カコの姉が声を掛ける。
「御免ねマーヤちゃん、功がいつも迷惑掛けて。
今度ちゃんとあの馬鹿に言い聞かせとくから」
「そんな、全然気にしてませんから」
マーヤはにっこりと微笑んで返す。
「それに、ああ見えて功君にも、いい所ありますから」
カコの姉は溜め息をつき、苦笑した。
玄関を飛び出したカコの眼前に、不安気な面持ちをした太めの少年が一人。
「な…何でキリエが居るんだよ!」
「ぼ、僕も、誘われたんだよ…」
「本田さんは切江君と私を誘ったのよ?むしろあんたがおまけよ」
「なっ…」
「ふ、二人とも、急がないと、電車に乗れないよ…」
「そうね。走るわよ、バカオ、じゃなかった功」
「…!」
カチンと来たが、渋々走り出すカコだった。
×××
カコは夢を見ている。
この地球とは別の、どこかの平行世界にある、ありふれた風景の中で、4人の少年少女が少しずつ大人になっていく、そんな物語を。
カコの頬を一滴の涙が伝っていく。
マーヤは、それを口唇で優しく拭ってやるのだった。
窓の外の空は、既に白み始めている。
まずは、お疲れ様でした!!
そして、GJです!!!
>『初恋の先生が、事もあろうに私のお姉ちゃんの彼氏だったのよ!
ショックだと思わない?』
うんうん泣けた……
チズがこう言える世界もあるかと思うと…泣けた……
>>515 うすっ
>>470でリクだした者ッス
GJ!いや文句なく完結まで行きましたな!
ちゃんとプロット消化してリクエストにも応えくれたし大満足、アンタとはうまいタブクリアが飲めそうだな
長らくスレを占拠してしまい、本当にすみませんでしたm(_ _)m
最後の方はみんな食傷気味だっただろうなとすごく反省しています。
それでも最後まで読んでくださった方、本当にありがとうございました(/_;)
>512,513
ワクワク
>>518 お疲れ様でした!!
最後の方泣かせてもらいましたよ....GJです!!!
カコマヤ完結乙カレGJ!
カコマヤGJ!
…ごめんなさい、ちょっと泣いてきます。
マーヤ…カコ…チヅ…
連載小説みたいですごく楽しみになってた…
素晴らしい出来なのに終わってしまって寂しいくらいだよ…
乙です!GJ!
良スレ発見
ダイチナカマは需要ある?
ダイチナカマは永遠に需要があるよ!
是非!
だが投下するなら、上のをすべて読んでからにしろよ?
もちろん舐めるように読んだ。ぼくらのキャラは全て愛しいんだ。
よっこらセックスしているかれらのまで全て愛しいんだ。
投下したいけどまだ出来てないよ
とりあえず今はマヤカコ神の余韻に浸りながらジュンカナとウシマキを待ってる。
もちろんダイチナカマも。書きかけてる人がもしいたら、気にせず投下してください。
wktk!wktk!
>>527 そっか。疑ったようなこと言ってすまない。悪かった。
俺も待ってる神たちよ……いざ降臨…
>>518 マヤカコありがとおおおおおおおおおう!!!
夢が‥‥夢のシーンで目から水が止まらなくなった。チズううううう
そんな平行世界があると全力で信じてる祈ってるよ!お布施のためにぼくラノ買ってきちゃうよ!ダイナカも描いちゃうよ!
そいえば此処ってエロ無しあり?
ワクコズ書いてみようと奮闘中だがキスどまりになりそう…
おいらはアリだとおもうなぁ
エロはこっちで補完するから
自分の投下したもん読み返してみるとイッキの誤植以上に誤字脱字多すぎてワロタ
>>527 ダイナカgnbr!!
なんだかんだでなかった
カンジ×アンコをノリノリでおとといから書いてた
タイトル「愛子はオレのアイドル♪」
…………
今週アニメ→アンコ
今月IKKI→カンジ
だなんて知らなかったんだ…不謹慎すぐる!!
いっぺん氏んでくる…
>>533 >「愛子はオレのアイドル♪」
そ、それはwwww
ま、様子みて投下してくれ
535 :
524:2007/08/08(水) 21:52:42 ID:fnYABDcf
思ったより進んだのでいったん投下してみる。
一応原作版な。だけどアニメも見てるのでいろいろ混じってるかも知れん。
勝手に最終回のオチを捏造(次回投下で出す)して、さらにその後のダイチナカマ。
よっこらセックス手前まで。
「悪い、すぐどく」
短い沈黙のあと、ダイチは不自然な早口で言った。
「座布団に躓くなんてな」
「……うん」
陽に焼けた彼の下、ひとまとまりの髪が散る。ポニーテールが痛いので、首を少し斜めにした。
立ち上がろうとして、ナカマの手がダイチの腕に触れた。
「あ」
「ごめんなさ……」
汗ばんでいる。指先が濡れたけれど嫌ではない。なぜか、真っ赤になった。
目が合う。逸らす。視界に飛び込んできた太い指に、またいたたまれなくて目をつぶる。
どくと言ったのに、ダイチはまだどかない。いつもは安心感をくれる温かい視線が、真上からだと落ち着かなくて恥ずかしい。
ナカマは思い出していた。ナベさんに「お客さん」を紹介してもらったときのこと。ああ、あのときみたいだ。あのときの緊張と今の緊張、その種類を比べるということは、やっぱり、「それ」を意識しているということなのだろう。
「…………ダイチ君」
返事はなかった。それで、ナカマは気づいた。
ダイチも、変わらないはずなんてないのだ。
「……蝉、うるさいね」
『あれ』に乗って、生き延びて、日常を、普通に流れる日常を過ごして、なのに何も変わらないなんてこと、あるわけないのだ。
うちに来ないか、と誘ったのはナカマの方だった。
ただしこの場合の「誘う」は他意のないものだ。
「子供用の服、作ったの。学校の課題で……ヨシちゃんにどうかなと思って」
作った服を矢村家にあげることは初めてではない。服飾系の大学に進んでからは、ダイチの妹たちに着せたい服を、すすんで作るくらいになっていた。
「それは嬉しい。が、いつもいつも悪いな」
「そんなことない。着てくれた方が、服も喜ぶもの」
問題は、ダイチが生地代を払うと言って聞かないことだ。もちろんナカマは固辞する。ちょっとした口げんかのようになる。大抵はダイチが金銭以外のお礼をナカマに支払うことで解決するのだが、これが結構な手間だった。
もちろん、ナカマにはそんな会話ひとつひとつ、幸せに思えるのだけれど。
「あのね」
この日、ナカマは先手を打った。
「ダイチ君の手料理、食べたいな。この前、フタバちゃんが言ってたの。ダイチ兄ちゃんの料理は、私のよりずっとおいしいって。フタバちゃんより上手だったら、きっとすごくおいしいよね」
最後の方はうつむいてしまったけれど、上手に言えたほうだと思う。
自分からお願いごとをするのは、得意じゃない。『得意じゃない』ことを、この人相手にならできるのだ。
「いや」
「え」
「自分は肉じゃがしか作れないぞ。むしろナカマの手料理の方が食べたい」
言って、ダイチはちょっとだけ恥ずかしそうに笑った。大きくは無い黒目が、笑うとさらに小さくなる。
この笑顔が大好きだ。
温厚で、優しくて、それこそ(絶対に言えないけれど)大地みたいに懐深い。彼の笑顔を見た母は、嬉しそうに言ってくれた。『マコちゃんは、幸せになるね』。
「じゃ……じゃあ、一緒に」
「作るか。そういえば、二人でっていうのは初めてだな」
もちろん、ナカマはすぐさまそれを否定した。『私は、お母さんの子供に生まれた瞬間からずっと幸せ』。
「ありがとう」
「いや、こちらこそ。……なんでお礼を言い合うんだ」
「え…… おかしいかな」
「……いや」
よく思う。
ジアースのパイロットに選ばれたときも、ダイチは家族の前でこんな風に笑っていたのだろう、と。
ジアースが来なければ、私の右手は振り上げた格好のままだっただろうか、と。
どちらの町に行くか話し合って、結局ナカマの家になった。家に呼ぶのは三回目だ。母に紹介してから、彼女は良くダイチに会いたがったけれど、二人の生活サイクルはなかなか重ならない。今日も母は留守だ。とても残念がっていた。
待ち合わせの駅には二十分前に着いた。五分後にダイチが来た。
「すまん」
「遅れてないよ。さっき来たところだし。急がせたのなら、ごめんなさい」
言いながら、思わず頬が緩んでしまった。思い出したのだ。五回目のデートのときに交わした奇妙な約束。
『待ち合わせ時間の十五分より前に来ないこと』。お互いがお互いを待たせまいとしてどんどん時間が早くなった結果、その日はなんと三十分前に同時到着。ゆゆしき事態だということで、大真面目にそんな約束をした。
だから謝らなければならないのはこちらの方だ。約束を破ってしまったのだから。待たせたくなくて。ダイチがこっちに来なければならないときには、待たせて一人で考え込ませてしまう時間をあげたくない。
昇り電車の窓からは遊園地が見える。
彼が守った、遊園地が。
「なんだか、あれだな」
「え?」
スーパーに寄った帰り道、ダイチがぼそりと呟いた。
「あれって?」
「……いや」
いいあぐねているらしい。小麦色の肌が微妙に赤っぽい気がする。買い物袋にふさがれていない左手で頭を掻く。
「…………」
さらに問い詰めるかどうしようか、ナカマは悩んだ。
なんとなく、分かってしまったのだ。きっとダイチは、今同じことを考えている。
「ダイチ君」
尋ねない代わりに、ナカマは右手の袋を反対側に移した。
「夫婦みたいだね」
あの時は、こんな時間が訪れるなんて信じられなかったよね。
「……ナカマは変わったな」
「よくそんな恥ずかしいこと言えるなって? ダイチ君は、あまり変わらない」
「喜んでいいのかな、それ」
「私は嬉しいかな」
「なら、喜んでおこう」
――ジアースが会いに来て、動けなかった右手は振り下ろされた。
殴った同じ手は今、違う左手と繋がっている。
「蝉、うるさいね。一生懸命、鳴いてるんだ」
「一週間だもんな」
蝉の気持ちは良く分かる。でも蝉にはこちらの気持ちは分からないだろう。
生き永らえた、という、人間の幸せは。
そんな会話をしたのが三時間前だ。
外は暗いけれど、まだ蝉は鳴いていた。どこか侘しい、けれど未だ大きな声を聞きながら、ナカマはダイチの下から動けない。
つまづいただけ。
ご飯を食べ終わって、後片付けをして、いろいろな話をしたり、映画を見たりしながら過ごした。
のんびりした幸せな時間のどこかの地点で、ダイチがつまづいただけ。ござの上、ナカマがたまたま、下敷きにされただけ。
「悪い、すぐどく。座布団に躓くなんてな」
少しだけ息を吐いてから、ナカマはできるだけ綺麗に微笑んだ。もしかしたらおかしな具合に引きつっているのかもしれなかったけれど、頬を上に動かしたら、自然な笑顔になれた。と、思う。
「ダイチ君。私、ダイチ君のこと、好きだよ」
ポニーテール、ほどいてしまおうか。
真上を見たい。正面から見たい。
「ナカマ、あのな、この状態でそんなことを言うな」
「どうして?」
「…………」
ダイチが年相応に見えるのは、彼が困ったときだとナカマは知っている。薄い唇を線にして、ダイチは憮然とした風に上体を動かした。
「だめ」
思わず、そう言った。すぐにとても後悔したけれど、止まらなかった。
「どかないで。お願い。どかないで」
「ナカマ……」
「わ、私……」
勇気が欲しい。この気持ちを伝えたいんだ。
「私、私、本当にダイチ君が……」
ああ。ああ、お母さん。お母さん。私、これのうまい誘い方は習ってないよ。
――男を家に上げるときは、絶対にコンドームの用意を忘れないこと。
言いつけ、遵守してます。
聞いたときは開いた口が塞がらなかったけど、アンコに貰っておいた。
――うん、それ、お母さんの言う通りにしときなさいよ。だってね、私とカンジだって初めては……
ごめん。ごめんねアンコ。ダイチ君をカンジ君と一緒にしないでほしいとか思って、ごめんね。
「っわ、たし……!」
「ナカマ、もういい。分かったから――」
「私、ダイチ君に、だっ抱い……っ」
「…………」
「だい、…………だい好き」
意気地なしだ。
ごまかしてしまった。自分ではもうちょっと、お母さんみたいなかっこいい女のつもりだったのに。
変わらないな。変わらない。
「言わせて、悪い」
でももう、いいのだ。
「自分の方が、ナカマを抱きたい」
引き起こしてくれなくても、自分で立ち上がることが出来た。けれどナカマは何も言わず、軽々抱き寄せられるままにされた。
温かい。耳に、鼻に、皮膚に、大切な命の気配がする。息の音、蝉の声、体臭、
「なぜだろうな。いつも、わかる。ナカマの気持ちは」
……穏やかな声。
いつの間にか泣いていた。頬を伝った涙は室温と同じ、体温より高い。無地のシャツに出来た黒い染みを見て、目を閉じた。瞼に押し切られ、更に染みが広がる。
手を回す。回りきらなかった右手の平に力をこめて、広い背中を抱きしめる。
『普通の人』は、こんな瞬間を『死んでもいい』なんて例えるのだろうなと、思った頭の片隅、沁みいらせるくらいの速度で、ダイチが言った。
「不安なんだろう」
わかって、くれている。つらいほどに。
つかの間ためらったのは、『あなたが愛しい』を証明したかったからだ。言葉に出来ないことを悔しく思いながら、首を縦に振った。
「今でも思い出すんだろう」
頷く。何度も頷く。嗚咽混じりで呼吸が息苦しい。それでも顔を埋めたまま、離れたくない。
「大丈夫だ。もう大丈夫なんだ、ナカマ」
「お願い、」
束ねた髪を乱して、ナカマはさらに頭を押し付けた。
「誤解しないで。安心させて欲しいわけじゃ、ない。けれど、自分勝手で、ごめんなさい」
「いいよ。わかる。ナカマが好きだから」
手が伸びた。頭を大きな手のひらが往復するのを感じた。
いつものナカマだったら、もうこれだけで満足してしまったのかもしれない。
でも今は、思い出していた。ジアースに関わった日々のことを、そして、ジアースが地球を去った日のことを。
あの日。
コエムシは言った。
『死んだ』仲間全員を、あのコックピットに集めて。ゆっくり回る地球、私たちの青い地球を見下ろしながら。
――お前らに、ご褒美をやる。
――選べよ、ほら。
「ナカマ、」
夏の夜の濃密な空気。蝉の声が止んだ。湿度はそのまま、最後の日と同じだ。
ナカマは感じたかった。ただ感じたかった。
確かに生きていること、確かに愛し、愛されて存在していることを、強烈に実感したかった。
「うん。……一緒に、」
一緒に。
実感したかったのだ。
541 :
524:2007/08/08(水) 22:01:26 ID:fnYABDcf
誤字脱字あったらスマソ。次回投下は遅くなるかも
関係ないが、「蝉うるさいね」は「足速いよね」を意識してみた
542 :
530:2007/08/08(水) 23:03:33 ID:tOd6ufZV
キスどまりでキャラ崩壊だけど何とかかけた超短文ワクコズでも投下してみる。
二人のイメージ崩れたらすみません…
543 :
ワクコズ:2007/08/08(水) 23:04:09 ID:tOd6ufZV
『ワク君についてどう思う?』
臨海学校で何回も言われた台詞。何回も聞いた台詞。
だからこそ胸に響いて。
あの頃は、未だ判んなかった。
あの頃は、もやもやが募ってた。
だけど、今なら言える。
確信は無いけど―多分。
だから、今度はちゃんと言おう。
『貴方が好きです』と。
私は和久家の前にいる。
理由は二つ。
告白の件と、前にした約束の少女マンガ版「源氏物語」を貸すためだ。
チャイムを鳴らすと、見慣れた顔が出てきた。
「あ、コズエ。あがって。あと、今は親居ないから。ゆっくりしてって」
聞きなれた声、少し幼さの残る顔。
出てきたのは、見慣れてて、私の好きな彼の顔。
大好きな、彼の顔だ。
それを見ると、少し緊張して少し顔が赤くなる。それに加え
「…立てるか?」
彼が私の手を取って自分の肩に回した。
「うん、大丈夫。」
相変わらずの、ワク君の優しさに触れた。
それだけで私は最高に幸せだ。
544 :
ワクコズ:2007/08/08(水) 23:05:03 ID:tOd6ufZV
私はワク君に支えられて階段を上り、2階のワク君の部屋まで来た。
部屋に入ると彼の匂いが充満して、それだけで私は顔が更に赤くなる。
とっても幸せな気分だ。
足が不自由な私でもワク君に支えられてここまで来れた。
だから、ワク君と一緒なら頑張れる。そんな気がする。
ワク君に支えられてたら、何処にだって行ける気がする。
いっぱい彼から幸せをもらえる気がする。
だから―
「ワク君」
勇気を出して。
「好きです」
彼の手の力が強くなっていく。
「コズエ…それ俺が…」
「付き合ってください」
「…喜んで」
そして抱きしめられて、私は天にも昇る気分だった。
それで、まぁ、車椅子が無いのでベッドに座らされた。
ワク君は私の隣にいる。
話を聞くと、彼も臨海学校で考えて、同じ結論に至ったらしい。
「俺…コズエを一目見たときから守らなきゃ…って思って…大事なんだ…」
嬉しいことだ。
「…ワク君…」
「ん?」
嬉しいついでにせがんでみる。
「…キス…して…」
…私の13年間の人生の中で最も赤くなった瞬間かもしれない。
見れば彼も真赤で。
私も真赤で。
…ちゅ…
私達の唇が触れ合った。
久々に読む側の
>>518です。
GJです!!
ネ申降臨っすね!!
ナカマの不安な気持ちが伝わって泣けてきました…。
成長して本当の悲しみや喜びを知った「ぼくら」も、いい味が出ますね。
何かもうエロパロのレベルを越えてる気がします。
ていうかこの世界ではカンジとアンコはもうセクロス済みかよwと思ってワラタwww
続きwktkしてます!!
あと、マヤカコに沢山のねぎらいのレスを下さり、本当に有難う御座いました。
…(´;ω;`)ブワッ
546 :
545:2007/08/09(木) 00:00:47 ID:atDKg1Bw
おっと、いつの間にコズワクまで!!
GJです!!
もちろんこの後Bまで行くんだろうと脳内で補完してますwww
>>541 わかりにくい表現だけど
Oバック履いたレゲエダンサーが逆立ちして開脚した時の会場の盛り上がりぐらい盛り上がった自分がいる
つまり
素晴らしくGJって事だ
乙です!そしてGJ!マジメに感想書かせていただく
>ダイチナカマ
なんつードキドキする文章なんだ…!読んでてときめきが止まらんかったです。
そして、これはこの二人だからってのもあるかもしれんが
とても温かい気分になれた。
ジアースに関わっといて、生き残る。それがどういうことか、どういう気持ちになるか。
悲しいんだけど、ナカマとダイチだからやってけるってのを、
甘い文章で表現してくれた。ありがとう!!!
>ワクコズ
…コズエが可愛すぎる!
こんな二人を見てみたかったんだよね。よくやってくれた!
つかもっとイチャイチャさせちゃえよ!
確かにこいつらはエロまではいかなそうだが
ドキドキなシチュエーションはいろいろあるぜ!!
てなワケで俺も脳内補完wwwww
ワクコズはいかにも中学生っぽい展開で微笑ましいなぁ、GJ!
脳内補完
初キスから1年後の夏、泳げないコズエがワクに家で水着姿を披露し、何だか興奮してそのまま一線を越えてしまう…
みたいな続きを是非ともお願いします。
ワクきゅんとコズエちゃんのラブ米キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
さすが8(ワ)月9(ク)日だ
>部屋に入ると彼の匂いが充満して
イカ臭いのかな
ワクのは濃くて臭いがきつそうだ
初ふぇらで苦っ!とかいう初々しいコズエを続きでやってほし
>>551 きゅんさん出張乙wwwww
いやあ今日はいい日だ‥‥!ダイチナカマ、朝の電車で読んでて泣きそうになったよ!
ジアースルールの設定も手伝って、ほんとに幸せそうな二人がよく描けてます、
そして「自分は肉じゃがしかつくれないぞ」とオマケのカンジアンコに羊羹吹きました。
ワクコズもかわいすぎてキュンキュンキュンキュンしますた、部屋に入るとその人の匂いが‥‥ってすごいわかる!
このままプラトニックなおつきあいでも、よっこら(ryでも是非続きが読みたいです。
コズエちゃんの相手をするときは脚の扱いに気をつけるんだぜわくわくさん!
とにかく、職人さんおふたりとも超乙でした〜
続きが投下されるまで自分の椅子が選ばれないことを願いますw
>>540 ナカマからダイチへの愛情だけじゃなくて母親を慕う気持ちとかアンコとカンジへのちょっとした張り合いとか、
生の実感みたいなものがすごい伝わってきた
きっと二人は大学生になっても臨海学校時点とそんな変わらないタイプなんだろうなあ
よっこらセックスだけじゃなくてもっと続き読みたいって気になる…超GJです
>>543 ワクとコズエのウブさに顔がにやけてくる…このワクワク感をどうにかしてくれw
源氏物語って原典は相当えげつない描写ある(と思う)のによく持ってきたなあコズエ
二人とも慣れてなくて漫画を見て「こんな事期待されてるのかな…」とかまごついてたらいいなw
>>550よ、いただいた!
【ワクの部屋でファッションショー】
●スク水
コズエ『どうかな。』
ワク『イイ!かわイイ!!!』
コズエ『学校の水着なんて着るの、何年ぶりだろ…』
ワク『ちょ、ちょっと食い込みを直したりしてみて!』
コズエ『え……、こ、こうかな?』
クイッ…クイッ
ワク『うひょーwww!!』
●フリルのパレオ
コズエ『どうかな?』
ワク『めちゃめちゃかわエエ!たまらん!』
コズエ『わたしには、ちょっと派手じゃないかな』
ワク『似合ってる。それで、頼みがある。』
コズエ『え……、な、なにかな?』
ワク『「このパレオをめくれるのはワクくんだけよ」って言って』
コズエ『…………』
●競泳水着
コズエ『どうかな?』
ワク『なんかカッケェェ!』
コズエ『ふふ。こうして目を閉じると、まるでオリンピックの選手になったような気分』
ワク『だが競泳はムチムチの筋肉とセットで萌えるというもの。コズエ、ちょっと胸を張ってみて』
コズエ『え……、こ、こうかな?』
グン!
ワク『あっ、コズエ、乳首がっ!』
コズエ『キャッ///』
●紐ビキニ
コズエ『どうかな?』
ワク『…えろい…えろすぎる…』
コズエ『貧弱なわたしじゃ、セクシーさに欠けるよね』
ワク『この…紐を…ちょっと引っぱる…だけで…コ、コズエの…ハァ、ハァ、』
コズエ『ちょっと!ワクくん!? キャ!すごいテント!』
ワク『はははははは!コズエエエエエ!!!お兄ちゃんって呼んでくれぇぇぇ!!
いや、ご主人様、いや、エロ大魔王様、いや、水着マスター、いや、』
コズエ『ワ、ワクくんが、壊れちゃった!><』
ワク『ぶるらああああああああああああああああ!!!(若本風)』
コズエ『キャァアー!トランクスの隙間から、ワクくんの黒巨硬がっ!≧≦』
ワク『そう言いながら、しっかり指の間から覗き見てるコズエ萌えーーー!』
すまなかった orz
キリエとチズをたのむー
>>555 おま、
>>414で変なウシロ書いてた奴か?wなんとなくテンションが似ている…
次はなにクルー(゚∀゚)ー?
ジュンカナは!? ウシマキは!?!? wktk!!
ダイナカGJ!しかし
>ごめん。ごめんねアンコ。ダイチ君をカンジ君と一緒にしないでほしいとか思って、ごめんね。
噴いたw
コダマ好きなんで誰かとくっつけたいなー
→そういやコダマのママンって登場しないな
→ママン…母性…→…ハッ!マキ!!!
とか無理極まりないCPを思いついた。当然需要は無さそうだしシチュも思いつかないので自重する。
名前orzorzorz
>>558 偶然同じことを考えていた
まだ誰ともくっついていないってことで
コモかなとは思ってたんだけど、そういう理由じゃ可哀想だよな
なんかムリヤリでも理由付けとかするのが作家ってモンよ!
がんばれ!!!!需要はあるノシ
シチュとしては、それを逆手にとって
周りがカップルになってく→「あらら…二人きりになっちゃたねぇ」みたいな
ほのぼのから始まっても良いかと!
コダマ×コモのプロットだけ立ててみた。
だがどうしてもエロにならないんだぜworz
>>556 原作チズの悲しいセックル
平行世界の幸せセックル
どっちがイイ?
>561
wktk
今週のぼくらの見てタナカさん×ウシロもアリな気がした
今週のぼくらの見てコエムシ(言葉攻め)×マチはアリだと確信した
コエマチに不覚にも萌えてしまった.....
>>555 萌えなさそうで意外にも萌えたwww
水着フェチ同士仲良くしようZE!!
ダイナカ物凄くwktkしてるのだが、その間にプロット出来てしまったので投下していいかな?
中身は以前GJだったワクコズの続き
ワクコズ作者さんスマヌ
需要があれば続きがんがる
太陽の光が、水面を照りつけている。
波打ち際で海水浴に興じる人たちの笑い声が聞こえる。
季節は夏。
まだ昼前だというのに、すでにうだるような暑さだ。
砂浜から少し離れた防砂林の木陰で、少年と少女が海を眺めている。
Tシャツと短パン姿の活発そうな少年と、電動車椅子の少女。
特段変わった組み合わせではないが、少なくともこれから海に入ろうという感じには見えない。
木陰にいればいくぶん暑さがやわらぐようだ。
時折吹く風が、二人の肌に浮かんだ汗の玉を乾かしていく。
コズエこと倉坂梢が、ワクこと和久隆と付き合い始めてから、今日で丸一年になる。
あの日、コズエはワクの家で、ワクへの想いを告白し、お互いの気持ちを確認し合うのみならず、ファーストキスまで済ませてしまったのだった。
晴れて交際を始めた二人だったが、その後ワクが、事情により中断していたサッカーを再開することになり、残りの夏休みは練習に費やされることになった。
新学期が始まってからも、土日はずっと練習。練習がない日には、遠征か試合が入った。
二人きりの外出は、元日にワク宅の近くにある神社へ初詣に行ったのと、春にコズエ宅の近所の桜を見に行った以来であり、今日が三度目となる。
そんな貴重な二人きりの時間に話すのは、ワクのたわいもない笑い話ばかりだった。
結局、付き合う前と何も変わっていない。
むしろ、キスを交わしたことで、なぜかお互いを変に意識してしまっているような気さえする。
そんな煮え切らない二人に、再び夏がやってきた。
二人が出逢った夏。お互いに想いを寄せた夏。気持ちを確認し合った夏。そして、初めて唇を重ね合った、夏。
コズエのクラスメート達は色めき立っている。夏の魔法と言えば聞こえはいいが、要するに心が開放的になり、恋人との仲が進展しやすいということだ。
泳げないコズエの心境は複雑だ。
二人で海に行ったら、ワク君は水着を着られない私よりも、可愛い水着の女の子に見とれてしまうんじゃないか?
それでもコズエは、ワクとの思い出が一杯つまった夏の海へ、もう一度行きたいと思った。
そして、二人が付き合い始めた記念の日(幸いにして練習は休みだ)に、海辺の木陰で、コズエとワクは一緒に砂浜を眺めている。
574 :
一年目の夏:2007/08/11(土) 17:57:14 ID:2zOmXmtB
砂浜には、楽しそうにビーチバレーをしている男女のグループがいる。
波打ち際で、大きな一つの浮き輪に仲良く掴まっているカップルがいる。
コズエはワクに尋ねた。
「ワク君は、泳がなくていいの?」
「いやあ、もう昨日も遅くまでシュート練しててクタクタでさぁ、泳ぐ気になんてなれないよ」
そう言ってワクは笑う。
本当は、ワクだって精一杯体を動かして遊びたいのだが、ワクはそれをおくびにも出さない。
それが、いつものワクの優しさだ。
でも、今のコズエには、それが切なく感じられる。
コズエは、車椅子の生活でもさほど不自由はしていないし、そんな自分を呪ったことすら一度もない。
しかし、ワクとこうして海へ来ると、心の底から思う。
――私も、元気なワク君と一緒に、たくさんはしゃぎまわりたい。
そして、もっとありのままの私を見て欲しい。
例えば……そう、私の水着姿を見たら、ワク君は私に見とれてくれるのかな?
「…コズエ?」
ワクの声で、コズエはハッと我に帰る。
「どうした?何か考え事?」
「んーん、別に?」
とっさにごまかした。
…でも、やっぱり気になる。
コズエは思い切って、でも表面上はあくまでさりげなく、ワクに尋ねた。
「あのね……やっぱりワク君も、水着の女の子に見とれちゃったり、するの?」
突然の質問に焦るワク。
「えっ……な、何で?」
そりゃあ、俺だって女の子の裸は興味ある(ていうか最近はそればっかり気になる)し、自宅のベッドの下にはコズエには絶対に言えないような雑誌が封印してあるけど……。
とっさにそんな思考が頭をよぎる。
「べべべ別に、そんなこと、ないよの」
間抜けな誤植の様に舌を噛むワクを見て、コズエは可笑しくなった。
「ふふっ。気にすることないじゃん。むしろ普通じゃない?」
「で……でもさぁ」
「いいなあ。私も水着、着てみたいな」
ワクはキョトンとする。
フツー、女子って、男子が女子をそんな風に見るのって、イヤらしいとかフケツとか思うんじゃないのか……?
『ワク君て、本当にニブいよね』
なぜか、ツバサこと柊つばさの声が蘇った。
『コズエだって女の子なんだから、ちゃんと女の子として見て欲しいときもあるんだよ』
ああ、そうか。
俺がカッコいい所をみんなに見せたいと思うのと同じだ。
コズエも、カワイイとかキレイだって言われたいんだよな。
「コズエ!」
「?」
「今から、コズエの水着買いに行こうぜ」
575 :
前ワクコズ作者:2007/08/11(土) 20:17:55 ID:dpIp2ro0
>>573GJ!
コズエとワクの二人が可愛くてもうたまらんですよ。
つーかワクいい奴だなwwwそして思春期の少年らしいwww
あと、前のワクコズにたくさんの感想ありがとうございます。チキンな私ですが物凄く勇気をいただきました。
そして、きゅんさんのコメントには吹きました。
ダイナカは幸せいっぱいの二人が可愛いです。あと、アンコとカンジの二人の初体験が気になるようなwww
本編では見られない幸せな二人が見れて私も幸せです。
さて、私はウシマキ、ウシカナ、カンアンと楽しみにしてますね。
カンジとアンコは将来ひろしとみさえみたいになりそうでいいね
ワクコズキター!微笑ましいなあw続きが気になるー
>558、>561です。
コダマコモ、ちゅー止まりなんだけど需要ある?
もし需要あるようだったらもうちょい推敲してから投下します
コダコモktkr
需要ありますよー!見たいw
…マチコエは需要あるんだろうか…
ワクコズまたキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
エロ本隠してあるワクきゅんが中学生男子って感じで可愛いですね
車椅子も未来の技術で水陸両用になればいいのに
>>578 ありがとう!多分明日の夜には投下できる、と思う。
調子乗って打ってたら5000字越えたから今がんがって削ってるorz
塚マチコエってコエムシ受けかwwww
…正直読みたいですノ
581 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 00:37:10 ID:ZJhDM73x
∧_∧ ∩ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ´∀`)/ < 菌徹 凶徒液の巣儀喪徒ってオナニー好きみたいよ!
_ / / / \______
\⊂ノ ̄ ̄ ̄ ̄\
||\ \
||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
.|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
>>580 コダコモ!!今まで無かったから、すごいwktkすぎる!!!
がんばって!
ウシマキ書いてる者だけど、
こっちはエロが長すぎてしまって削り作業……orz
疲れるよね(;´・`)>
583 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 02:48:51 ID:rCtRPYI3
誤植とか芸が細かいなwwww!!
つか、これで終わりじゃないよね??
続き待ってるよwkwkwkwk!↓
ぐはぁ!!!!!!
ここに住み着いて長いけど、こんなにwktkしてるのは久々だwwww!!
楽しみな新作が多すぎる!!作者さんたち、ぜひ頑張ってくれ!!!!
>ダイナカは真面目なナカマの気持ちが真っすぐ伝わってきて良かった。
よくあんなに大人なナカマのこと描写できるなぁ…
>ワクコズはまた、中学生らしい所がGJGJ!!
ここから先がどうなるのかすげー楽しみwwwktk
>コダコモ!!新しい!!どうなるのかまったく予想できん…
ちゅーしちゃうって聞いただけでドキドキ…!!需要あるよ!!
>ウシマキ…エロ長すぎるって…ちょwwww!???楽しみすぎて氏ねる……!!!!
前のやつもかなりのエロさだと思うんだが…
すまん、徹夜明けで興奮しすぎちまった
長文失礼しました。わくてかして待ちます
コダマコモ期待wktk氏。
>>580です。
削ったけどやっぱ長くなった…スマソorz
ちゅー止まりですが投下。
設定的にはマキがコダマよりも先に搭乗済みってことで。
小説1巻読んだ後だったからコダマが若干幼いです。
おつまみ程度に楽しんで貰えたらうれしい。
588 :
コダマコモ1:2007/08/12(日) 17:40:24 ID:sTllIAUk
俺が古茂田さんに執着しているらしいとぼんやり気付いたのは、割と最近のことだ。
『声』を受けてすぐ、ジアースに乗る前に2人で話しておきたいと思った。
…正直、どうして彼女なのか自分でもよく分からない。母親の影を求めているの
は確かだと思う、でもそれだけでは無いとも感じている。
そして俺は今、古茂田さんのピアノを聴いている。
『どう…したの?突然』
『古茂田さん、ピアノ弾くんだろ』
―古茂田さんのピアノ、聴いときたいなと思って。
口先の出任せも、死を約束された俺が言うともっともらしく聞こえたのだろうか。
古茂田孝美はあっさりと俺の言葉を信用した。
華奢な指が、鍵盤の上を滑る。俺は詳しくないので曲名は分からないが、
綺麗な曲だった。
ピアノを弾く古茂田さんの横に立って、そっと白い横顔を眺める。
少しやつれた頬に、黒い髪が掛かっている。
陳腐な表現だが、古茂田さんはピアノに似ていると思う。
白い肌に黒髪がよく映える。
(白いワンピース、とか似合うんだろうな)
ふと、旋律が途切れる。
「…コダマくん」
顔を上げる。一瞬だけ目が合って、すぐに逸らされる。
「その…大丈夫?」
なにが、と出来る限り無気力を装って返す。
伏せられたまつ毛が震えるのを眺めながら、あ まつ毛長いな、なんて
会話とは関係のないことを考える。
古茂田さんは膝の上に置いた拳で、スカートの裾をぎゅっと握りしめた。
「だって…次のパイロット」
「うん。俺、だね」
古茂田さんは顔を曇らせて聞き返す。
「…怖くないの?」
「戦うこと自体は怖くないよ。死ぬのは…まあ、怖くないって言ったら嘘だけど
」
死、という単語にびくりと肩を震わせて、古茂田さんは顔を上げた。
「俺はね、古茂田さん。世界を守るとか実感が湧かないし、
何故守らなきゃいけないのかも分からない。この世界がそんなに
価値あるものとは思えない。でも俺なりに色々考えて…仕方ないって思った。
命は使い捨てられる為に生まれるんだよ。俺もそのひとつだってだけだ」
589 :
コダマコモ2:2007/08/12(日) 17:41:55 ID:sTllIAUk
俺は白と黒の鍵盤を見つめながら淡々と続けた。
「て言うか、価値あるとかどうとか言えるほど世界に関わってないし」
「…画面越しに見る世界なら、傷付かないだろ」
「コダマくん…」
古茂田さんは酷く悲しそうな顔をした。そんな顔をさせたい訳じゃないのに。
もどかしい。
重くなった空気を振り払うように、俺は古茂田さんに笑いかけた。
「大丈夫。ちゃんと戦うから」
窓の外では、しょわしょわと蝉が鳴いている。
「コダマくん」
鍵盤を叩く指を止めて、古茂田さんは声を震わせた。
「わたし、わたしね、死ぬのが怖くない訳じゃないの」
「でも…自分は死ぬんだ、って思ったら、世界が違って見えた」
「ううん、違う。世界の本当の姿が見えた、って言うのかな」
「本を通して見るのとは違う、リアルな世界。たくさんの大切なもの」
「きっと、世界はもっとずっと前から、私が生まれたときから、
美しくて…愛おしいもので溢れていたんだわ。私が気付かなかっただけで」
「コダマくんにも、見て欲しい。気付いて欲しい。私たちの住む世界のこと」
「お願い。仕方ないなんて、そんな悲しい理由で戦わないで…」
古茂田さんは顔を上げて、まっすぐに俺を見た。が、その瞳の深さにたじろぐ間
もなく、またすぐに下を向いてしまう。
「ごめんなさい。傲慢だよね、こんなの」
古茂田さんは軽く頭を振って、また俯いた。頬を涙が伝っていた。
自分が彼女に惹かれた理由が、ようやく分かった気がした。彼女も自分と同じよ
うに、世界と関われずにいたのだ。媒体が違うだけで、2人ともフィルターを通
して世界と繋がっていた。
でも、彼女は目を開いて、世界に向き合おうとしている。受け入れようとしてい
る。多分俺は、俺の諦観を古茂田さんに否定して欲しかった。
何故だろう、その瞬間に、俺は恋を自覚した。
「…コモ」
590 :
コダマコモ3:2007/08/12(日) 17:44:12 ID:sTllIAUk
「え」
身を屈めて、古茂田さんの頬の雫に唇を当てる。うっすらと塩の味がした。
「…え、ちょ」
「あ」
狼狽した古茂田さんの声に、漸く今自分が何をしたのか気付いてさあっ、と
血の気が引く音がした。
「あ、え、」
「こ、コダマく…」
「や、あの…ごめん」
数分間人外語の応酬を繰り広げて、漸く俺は謝罪の言葉を口に出来た。
柄にもなく頬が熱い。
「う、ううん…大丈夫」
彼女の方も頬を赤くしてまた俯き、気まずい沈黙が流れた。
「その…イヤ、じゃなかったから」
「…え」
蚊の鳴くような声だったけれど、はっきりと聞き取れた。
それは、その、つまり。勘繰っても、いいのだろうか。
古茂田さんの表情を伺う。相変わらず赤い顔をして俯いている、
が嫌そうな素振りは感じられない。
―今、言わないと駄目だ。
そう思った。
…俺には、世界の美しさやら尊さやらはまだはっきりと見えないけれど。
きっと、自分を包む世界の愛おしいものの中に、古茂田孝美…コモも含まれてい
る。それだけはたしかなことだと思う。
591 :
コダマコモ4:2007/08/12(日) 17:46:17 ID:sTllIAUk
「コモ」
顔を上げたコモの頬はまだ赤くて、こちらを見上げる黒々とした瞳と濡れた目元
がとても綺麗だと思った。
「俺、コモに対してずっとモヤモヤしてて…多分、そう結論付けることで楽にな
りたいだけなんだろうけど、…あ、真剣じゃないって訳じゃない、けど説明した
かったから、その…ああ、何が言いたいかっていうと、」
言いたいことが上手く纏まらなくて、らしくないと内心で舌打ちする。
(ああ本当に、俺は人と関わるのが下手だ)
呆れられたかな、と不安になってそっとコモの顔色を伺うが、相変わらずの真剣
な瞳がそこにあった。まっすぐこちらを見詰める視線が、「女」を意識させる。
「俺は…コモが好き、だ」
…この状況でそれを言うのは卑怯だと、頭では分かっていた。
「…ごめん。ずるいよな、こんな時に」
コモは何も言わない。
俺は情けなくなって俯いた。
「コダマくん」
え、と顔を上げる前に腕を掴まれて引き寄せられ、状況を把握出来ないまま唇に
柔らかい感触があった。
「…!」
多分、十秒にも満たない時間だったのだろう。
でも俺には酷く長い時間に感じられて、有り得ないくらいの至近距離にある
コモの閉じた瞳を呆けたように見詰めるしか出来なかった。
コモの顔が離れても、俺は呆然としたままだった。
「…ど、同情でこんなこと、しないからね」
小さな声でそう言って、コモは真っ赤になって俯いてしまった。
ピアノ椅子に座って恥ずかしそうに身を縮めるコモが、急に年相応の女の子に
見えて。堪らなく愛おしくなって、俺は思わずコモを抱き締めていた。
「〜っ、こ、コダマくん?」
「…嫌?」
更に赤くなって動揺するコモに、探るように聞き返す。
…もっとも、俺の顔も赤かったけど。
「い…いや、じゃない…」
コモはそう呟いて、ゆっくり立ち上がって俺を抱き返した。
身長差のせいで、俺が抱き締められているような形になる。
何のために戦うのか、何のために死ぬのか。
俺にとって、命を対価にして守るべきものが何なのか。
個々の命に大した違いは無くて、命は使い捨てられていくものだと思う。
そこに意味を求めてしまうのは、俺の傲慢だろう。
でも。
俺が死ぬことによって、コモが少しでも長く生きられるなら。
俺が死ぬことによって、俺とコモを取り巻くすべてを守れるのなら。
「コモ…その、上手く言えないけど、俺」
「大丈夫、わかるから。大丈夫だよ」
小さい子供をあやすように、コモは俺の背中を撫でた。
静かで幸福な気持ちに満たされる。
「俺、戦う。戦える。」
「…うん」
視線を合わせる。俺が見上げる形になっているのがちょっと悔しい。
あと一年あれば、自分の方が高くなるだろう。それだけが残念だと思う。
しかしこの状況でなければ、おそらく自分はコモに恋をしなかった。
柔らかな黒髪に顔を埋めると、何だか懐かしいような匂いがした。
「…なんかコモ、ママみたいだ」
「ふふ…そうかしら」
笑い合って、もう一度キスをした。ちゅ、と音がして気恥ずかしくなる。
コモの唇は柔らかく、冷たかった。
庭では、しょわしょわと蝉が鳴いている。
もう夏も終わると、思った。
>>588-592 コダマコモキタ-----!!o(゚∇゚*o)(o*゚∇゚)o〜♪
激しくGJと言わざるを得ない!!
二人の意外な共通点とか、ピアノを使って身長差をフォローする所とか、いいアイデアだなー
最近の流れを見ると、何かもうドエロ変態小説ハァハァしながら投下してた自分が恥ずかしい…orz
>>580 コダコモktkr
超GJ!
二人の大人っぽさと子供っぽさにものすっごく萌えを感じましたさ。あぁ。
>あと一年あれば、自分の方が高くなるだろう。それだけが残念だと思う。
この一文で幸せ平行世界の二人も見てみたい、とか思ってしまいました。
コダマきっとものすごく良い男になってるだろうなぁ。コモの身長抜いたとき心の中で喜びそうだ。そんなコダコモ萌え。
おいしいもの見させていただきましたっ!GJ!
コダコモGJ乙!!
コダマのこと好きになった。。。
同じく幸せ世界のも読みたいです!
ほんと、最近の投下は、そのアイデア使ってマンガ描いていいですか!?
って思うくらい良いものばっかりだ!!
優しい気持ちになれるものが多い。素晴らしい。
596 :
一年目の夏3:2007/08/13(月) 14:29:42 ID:viS9Jx0H
「うわあ、ワク君、人いっぱいだね」
「そ……そうだな」
ワクとコズエの二人は、コズエ宅の最寄駅に隣接するショッピングセンターに来ている。
夏休みということもあり、建物の中は大勢の人でにぎわっている。
特にその店が若者向けの洋服を中心に扱うこともあり、10代から20台の若者のカップルの姿が特に目立つ。
――――――
「わ……私の、水着を?」
「そ。着てみたいんだろ?」
「で……でも……」
「いーからいーから。俺、小遣いもらったばっかりだし」
「え?今から行くの?」
思い立ったが吉日とばかりに、コズエの車椅子をつかんで走り出すワクだった。
――――――
そうやってコズエの返事も聞かずに連れて来てしまったのだが、
「ワク君、どうしたの?」
「い……いやその」
冷房がフル稼働している店内に入り、汗は引いたはずだったが、ワクは違う種類の汗が出そうな気がする。
ワクは、自分がこのような若者向けの店に一度も入ったことがないことに気づいた。
なぜか、入ってはならない大人の世界に足を踏み入れてしまったような感覚に襲われる。
障害者のための法整備は、道路にとどまらずこのような商業エリアにも適用されているから、コズエが車椅子であることは何の支障もない。
コズエにとっては、よく休日に友達と一緒にウィンドウショッピングをしにくるなじみの場所だ。
「そっか、男の子はあんまりこういうところ、来ないよね」
「そ……そんなことねえよ」
なぜか強がるワク。
サッカーの練習着はともかく、普段着まで自分で選ぶのは面倒臭くて、今でも親に買ってもらった服を着てるだなんて、死んでも言えない。
(これからは、自分で服、買おう……)
そう心に固く誓うワクであった。
「そ……それより水着、水着!」
このような買い物にうといワクでも見つけられるほど、水着売場は簡単に見つかった。
季節が季節なため、ほぼワンフロアが特設の水着売場になっているのだ。
足を踏み入れたワクは息をのむ。
これほどの数の水着が並んでいるのを見たことがない。
それはまさに、水着の楽園であった。
「うわぁ……」
ワクと一緒に、コズエも思わず声を上げた。
さまざまな形をした色とりどりの水着が、所狭しと飾られている。
597 :
一年目の夏4:2007/08/13(月) 22:03:16 ID:viS9Jx0H
色鮮やかに陳列された水着の列。
コズエは、まるで自分がお姫様にでもなったような気がした。
「ねぇねぇ、見てこれ。どう?」
コズエは、紐で結ばれた三角ビキニを自分の胸の前によせて、ワクの方を向く。
「そ、そりゃまずいって」
「え〜、どうして?」
(そんなの着てたらみんなコズエのこと見ちゃうじゃんかよ)
決して外で水着を着ることはないコズエにはいらぬ世話なのだが、なぜかワクはそんなことを思った。
いつもは落ち着いて見えるコズエだが、今日ばかりは目を輝かせてあたりを見回している。
そんな普段と違うコズエの姿を見たワクは、やっぱり連れてきて良かったな、と思う。
いくつかの候補からコズエが選んだのは、トップはフリルのついた抑え気味のビキニで、ボトムはスカート付きのセパレート。色は淡いピンク。
フリルの割には大人っぽく見える、というのが気に入った理由らしいが、ワクにはよくわからない。
ワクは水着についている値札を見て青くなった。予算が足りない。
(お、俺のサッカーシューズより高い……)
結局、二人で仲良く半額ずつ出し合うことになった。
そのままバッグとしても使えそうな立派な袋を抱えて店を出ると、もう日が傾きはじめていた。
二人は、コズエの自宅までの道を、ゆっくり歩いていく。
「もうこんな時間か〜。あっという間だったな」
「……ワク君」
「?」
「今日は、本当に、ありがとう」
満面の笑みを浮かべてワクを見つめるコズエ。ワクは一瞬我を失う。
「い……いやあ別に、ていうか結局プレゼントにならなくて、ゴメンな」
頭をかきながら照れるワク。
「ううん。本当に嬉しい」
絶対に着ることはない水着。だけど、この水着のおかげで、ワク君とこんなにも楽しい時間を過ごせた。それだけで、十分、嬉しい。
幸せな時間はあっという間に過ぎ、気がつけば二人はコズエの自宅の前にいた。
ワクは挨拶をして帰ろうとしたのだが、コズエの父は少し顔色を変えて外に出てきた。
「今、ワク君の自宅の方で地震があったようだ。うちから電話を掛けてみなさい」
電話によると、幸いにも地震によるけが人はなく、ワクの家も無事だったのだが、電車のダイヤが相当乱れているらしい。要するにワクは帰れなくなってしまったのだ。
「今日は、うちに泊まってもらいなさい。ワク君のご自宅には電話しておくから」
598 :
作者です:2007/08/13(月) 22:19:22 ID:viS9Jx0H
ワクコズ投下二回目です。
作者自身水着の知識がないので、下調べに時間が掛かってしまいましたorz
一応イメージとしてはパルコの三愛水着楽園を想定しています(バレバレですねw)
この後どうしようかな…
@純愛路線A微エロB水着フェチC黒巨硬w
悩み所です。
続きwktk
コズエは小説オリキャラなのにトップバッターだから印象薄かったけど、
今一巻読み返したら良い子だなあ。小説ワクみたいに長生きしたコズエも見てみたい。
まさに原作チズ紹介文の「正統派お嬢様タイプの女の子」だよな
続きキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
ボーダー服はワクママのこだわりなんでしょうか
まとめて
純愛路線→水着フェチ→微エロ→黒巨硬
きぼんぬ
続きktkrwww
純愛しか認めないんだからぁ!そしてこのまま二人ともそのまま水着プレイを…
…なんでもないです。暴走しました。
602 :
マチコエ:2007/08/14(火) 00:22:49 ID:GlmpudVG
できたのでとりあえず投下ー…の前に、
取り扱い説明書。
1.近親相姦が徹底的に駄目な人は見ないでください。(私も実は苦手だけどコエは擬態なのでおk)
2.鬼畜コエが好きな人は見ないでください。(いつもの鬼畜さが全く無いです)
3.マチがブラコン、コエがシスコンでもよければどうぞ(これは良いシスコンとブラコンじゃない!多分)
4.もりたのでもよければどうぞ(キャラ崩壊始まってます。特にコエムシ)
5.男が受け、女が攻めでもよければどうぞ(普通は逆だよね)
では、それでも全然おkだと言う人はスクロール、駄目だという人は見てもいいですが苦情は受け付けません。
てめぇ、文みじけぇんだよ!と言う突っ込みも受け付けません。仕様です。
あと抜けねぇよ!と言う突っ込みも(ry)
603 :
マチコエ:2007/08/14(火) 00:24:54 ID:GlmpudVG
私の最近の趣味は―お兄ちゃんを(普通の意味で)抱いて寝ることだ。
意外と低反発のぬいぐるみっぽくて触ると癒される。
「お兄ちゃんー…」
「どうしたよ?マチ」
「あのさ…いつものように抱いて寝たい…」
「またか…しゃーねぇなぁ。もう一回だけだぜ?」
お兄ちゃんはそう言って何回も一緒に寝てくれる。
こんな私しか知らないお兄ちゃん。
みんな知らないお兄ちゃん。
皆にも教えたいくらいやわらかくて気持ち良い。
私の―私だけの優しくてやわらかくて大好きなお兄ちゃん。
今日は耳の辺りをふにゅふにゅしてみよう。ふにふにだろうし。
ふにゅふにゅ。ふにふに。
「…っ…」
耳をこねてたらなんか声が聞こえた。
何かを堪えてるお兄ちゃんの声。
「まちっ…それやめろっ…」
ふにふにだし、普段聞けないお兄ちゃんの声が新鮮で面白い。
もっとしたくなるんだよなぁ…ドSのお兄ちゃんにはわかる感覚かも知れないけど。
私も妹だし、意外とSなのかなぁ?
ってな訳で、お兄ちゃん、覚悟してね(はぁと)
604 :
マチコエ:2007/08/14(火) 00:26:48 ID:GlmpudVG
「お兄ちゃん沢山の人を殺してたしね…これは罰だと思って?」
「ふぁっ…やめっ…!」
「私の大事な大事な仲間を殺してねぇ…」
「しょうがないだろ…仕事だし…ってかお前は…あぅ…」
「ここ触られるのいやなんでしょ?…それが判ったから、お仕置きっ」
くりくり。ふにふに。
「…俺の所為じゃないのにぃ…うぁぁ…」
ちなみに、お兄ちゃんが大量殺人者なら私もそうだけどそれは無視してやってほしい。
「もう…まちぃ…やめぇ…」
「駄目だよ?お兄ちゃん」
「ひゃぁ…撫でるなよっ…そんなとこっ!」
「此処が一番触ってて楽しいから駄目」
お兄ちゃんはもう我慢できないような声だ。
―その後、ずっと耳をふわふわされて、お兄ちゃんは意識を失った。
…すこしやりすぎたかなぁ…?
そのわずかな幸せと、ぬくもりと、ほんの少しの謝罪の中で、私も深い眠りについた。
大好きで、大嫌いで、鬼畜で、可愛いお兄ちゃんを抱きながら―
新感覚!。゚+.(゚∀゚)゚+.゚。wktk
606 :
マチコエ作者:2007/08/14(火) 00:31:52 ID:GlmpudVG
…異端な物書いてすみません。えぇ。
コエムシの喘ぎなんか誰も聞きたくないですよね。すみません。
でも耳を触られて感じる男の人がs…なにをする!?やめろ!
耳フェチな人とかに喜んでいただけると幸いです。
一応、アニメ軸でキリエまで死亡です。時間的には。
実は…おまけありますが…いります?
コエムシいいなw
おまけwktk
GJ!!
説明書でビビったが読んで癒されたw
マチがコエムシ抱いて寝てるシーン想像すると萌える
>>598 ワクコズ来てたーーー!!!
んもぅ、いい所で終わりやがって!
この流れなら、無理なく純愛で微エロな水着プレイが可能では??
wktk
>>606 マチコエ…キタ……やりやがった!
コエムシお兄ちゃんイイーーーー!!!こういうノリのも嫌いじゃないww
おまけ、ぜひ投下を↓
>>606 マチコエ萌えるなw
オマケにwktk
明日あたりにちょっと暗めのキリエチズいきまあす
コエムシ楽しすぎwww
何が来るかと思ったら低反発……
また楽しみにしてますお
612 :
524:2007/08/14(火) 15:27:15 ID:qeVqX0DL
ダイチナカマできたので投下ー
ものすごく長くなってしまった上、オリジナル設定がうぜーことになってる。
申し訳ない。
前回は
>>540。
でもざっと読んでみたら、今回投下分だけでもいいかもしれない
長い、ぎこちないキスのあと、ナカマはシャワーを提案した。少しでも不潔だと思われたくなくて、我慢できなかった。ダイチの汗の匂いは好きだけれど、自分のはどうかとなると。
「ダイチ君、先に……」
「いや、ナカマが先だ」
じゃあ一緒に。とはならないのがこの二人だ。
「……じゃん、けん、」
ぽん。
グーとチョキ。で、ナカマが勝った。
お風呂上り、何を着るか悩んだ。悩みすぎてどうしようもなくなり、結局いつも来ているチェックのパジャマにした。髪を拭きながら(待たせるのは、悪い)登場したナカマを見て、ダイチが一瞬凍りつく。
子供っぽくてびっくりされてしまったのだ。消えてしまいたい。
半泣きで、今度は一人、布団を敷いた。ござじゃ痛いと思う。分からないけれど、ござの上で寝るのは痛いから、痛いと思う。想像するのは、恥ずかしくてできない。
シーツを伸ばしているとき、なんだかすごくいやらしいことをしている気持ちになった。でもこれをしないと、まさかダイチに押入れを開けさせられるはずもない。私が、しないと。
「…………」
何枚敷けばいいだろう。
「………………」
枕は? タオルケットは?
パジャマの裾を握り締め、ナカマはじっとシーツを見つめる。真っ白いそれは清潔だ。真上からの光で、ナカマの影は薄く短い。
長めの逡巡。それが終わらない間に、もうひとつ影が現れた。
『そのうち、役に立つかもね』と、母が置いていった男物の黒いジャージ。バスタオルで頭を撫でながら、ダイチがナカマを見下ろしている。
「あの、こ、これは……えっと……」
それにしても、この気まずさは何だろう。準備のいい女だとか(実際いいのだけれど)思われていたらどうしよう。
「その……お……お布団、なかったら困ると思って……」
「ああ。ありがとうな」
は、と、顔を上げる。あんまり普通の返事が返ってきて驚いたのだ。
「どうした?」
「ううん……」
ほっとため息をついてから気がつく。ダイチはきっと、気を使ってくれたのだ。
煌々と明るい部屋の中、ナカマは照れくさそうに微笑んだ。
こんなに優しい人を前に、何も不安になることはない。
「ごめんなさい、私分からないことばかりで」
「自分もだ。……さっきから、色々とやばい」
少し意味を考えて、返事をするナカマ。
「お風呂、使い勝手悪かったかな。ちゃんと説明したらよかったね」
三回の瞬きをして、首を掻くダイチ。
「そういう意味じゃないんだが」
「じゃあどういう意味?」
笑う。大体の場合、ダイチは笑う。
一歩の距離、向かい合う。ナカマはなんとなく、シーツを引っ張る姿勢の崩れた足を正座に直した。もじもじと膝元を見つめていたが、ふと気がついて前傾姿勢になった。
ダイチの足首に手を伸ばす。指で布を摘む。
「ちょっと裾が短かったね。でも、これしか男物がなくて――」
オトコモノ、あたりで視界が翳ったので、語尾は随分控えめな音声になった。
「あのユニフォームも」
ダイチがしゃがんだ。服の裾からナカマの指を奪って、ぎゅっと握った。
「この手が作ったんだな」
感じ入った風な声音。不意を突かれて、どぎまぎする。
「ダイチ君のは、私じゃないよ」
「それでも、ナカマは偉い」
「そんなの。ダイチ君こそ、」
『尊敬してる』。
残念ながら、言葉にはならなかった。
「……あ……」
キスなんて、数えるほどしかしたことがない。
手を繋ぐのに一ヶ月かかった。キスまでは半年かかった。
『育む』という言葉がぴったりな、健全すぎるお付き合いだった。
……だから、ナカマもダイチも、そのとき初めて聞いたのだ。
他人の舌が自分の口の中で立てる音を。
瞼の残像すら消すつもりで、ナカマはぎゅっと目を瞑る。『生き物が居る』と思った次の瞬間、その生き物が上あごに触れた。
背筋がぞくぞくした。
震えたのがばれただろうか。絡めた指がまた強く締まり、ナカマはうっすら半目を開けた。潤み始めた視界は何を映しているのか判明でなく、ただ明るい。
「……ダ、……ん」
電気、電気点いてる。
「明るいのは嫌か」
ナカマの返事を待たず、ダイチはすばやく蛍光灯の紐に手を伸ばした。ぱちんという軽い音が続けざまに二度、あっけなく部屋は暗闇に満たされる。
よくあの訴えで通じるものだと、妙なところで感心し、手探りの感触にどきどきする。
『すごくえっちな』(とナカマは思った)音と感触が頭蓋を刺激した。どことなくぎこちない動きではあったけれど、いかにも彼らしい真摯な愛情表現はだんだん、ナカマを前後不覚にさせてゆく。
体温が上昇して、我慢できなくなる。内に篭る熱を爆発させたくなる。
「!」
わき腹に触れられても、ナカマはかろうじて声を我慢した。
子供っぽ過ぎるかなと落ち込んだパジャマの裾が、いつのまにか捲り上げられている。あまり日に焼かせない肌の上を、ためらいがちに手のひらが移動した。
「ボタン、あの、じ、自分でっ!」
「いい、すぐ済む」
本当に、すぐ済んだ。子供っぽすぎる(三回目だ)せいかボタンも、ボタンの穴も大きくて、無骨な指でもするするとはだける。暑い暑いと思っていたのに、体に接した一瞬の空気はとても冷たい。
「うわぁ…………!」
押し殺した悲鳴のような、泣き声のような、妙な声がのどから漏れた。反射的に手は胸元へ。
「ナカマ……?」
「ご、ごめんなさい、ただ、ちょ、ちょっと、だけ、恥ず……」
目が合った。いつもより少し、いや大分、熱っぽい目と。ナカマは手のひらで顔を覆った。
「あんまり、見ないで」
思わず、言う。
一息の間をおいてから、ダイチが応えた。
「……なんというか」
「え、ええ?」
「それは残念だ」
息のかかる距離なんて、反則じゃないか。
せめぎ合う羞恥心と、由来の分からない喜び、それから確実なのはキスの余韻、あとはたくさんの愛情。
「そ、そうなの……?」
混雑する頭を、一生懸命に駆使する。
もし自分がダイチだったら。いや、そんな立派じゃないけど、とにかくダイチだったら。
こんな反応を彼女にされたら、どう思うだろう? あんまり恥ずかしがって、相手が先に進もうとしなかったら?
……勘違い、しそうだ。
「いいんだぞ、無理しなくても。……やめるか?」
「やめないで!」
それは悲しい。とても悲しい。
「だめ。続けて。してほしい。ダイチ君に、してほしい」
必死に、それこそ睨み付けるくらいにダイチを見つめる。慣れ始めた暗闇で、ぶつかった先の目はやっぱり、周囲よりひとまわり温度が高い。
「ナカマってときどき、強いというか無鉄砲というか……」
「だ、だめかな」
「まさか。今の言葉は永久保存したいくらいだ」
ほっとする笑顔にひととき、心を和ませる。永久保存はやめてほしい、と冗談を返す前に、ダイチの顔からまた余裕が消えた。
「ナカマ、すまない」
言われて、掴まれたように動けなくなる。まるでドラムの気持ちだ。不謹慎だ。
「できるだけ配慮して優しくしたいとは思うが、その」
「うん」
「途中で止められないかもしれない」
「……うん」
でもその前にダイチ君も、と言いかけて、ナカマは言葉を途切れさせた。
『ダイチ君も脱いで』なんて、卑猥すぎるかもしれない。
「分かった」
だからなんで、分かるんだろう。
むき出しになった腹筋に思わず見とれ、すぐに目をそらし、今度はこちらのパジャマを引っ張られ脱がされ。
「ダイチ君、すごい筋肉」
ごまかすように指摘する。
「ナカマは何でそんなに色が白いんだ?」
返され、負けた。ますます真っ赤になった。
「白くないよ。コモとかの方が……」
「そうか」
会話を遮った一言に、ナカマは心臓を高鳴らせた。『早く』と同義の、あからさまな焦りの響きがそこには込められていて、つまり、ただダイチの一存でナカマの意志をねじ伏せるという、およそありえなかった事態が起こったのだ。
けれど決して怖くはない。相手がダイチなら、むしろ引っ張ってくれているという安心感がある。
ごく繊細な圧力が乳房にかかった。ふにゃりと形を変えたそれは、掴む指の色とのコントラストで確かに平静より白く見える。
母の予言は当たったのか外れたのか、胸はそこそこに成長した。チズには遠く及ばないまでも、色と形は絶賛された。アンコに。
「あ……っ、え、と」
「綺麗だ。柔らかい」
なんて実直な感想だろう。と、感心できたのも一瞬だった。
「わ!」
分厚い舌が乳房の中心を舐めた。くるりと回すような動きに、丸っこい乳首はくすぐったがる。
「舐め……ん……」
――カンジね、ココ舐めるとき、赤ちゃんみたいで可愛いんだー!
ごめん。本当にごめんねアンコ。気持ち悪いこと想像させないでとか思ってごめん。二人の赤ちゃんが丸のままカンジ君だったらどうしようとか思って、ごめん。
でも、うん……ダイチ君は、可愛くはない。『男の人』だから。すごく『男の人』だから。
というか、可愛いとか思う余裕なんて、ない。
「ダイチ君、どうしよう私、」
目線が『何だ』と問う。ナカマは火照った頬を押さえた。
「――気持ちいい、です……っんぅ」
くすぐったくて、むずむずして、ものたりなくて、下腹部が熱くなる。じわじわした快感は背中を伝わり、湿り気を帯びてそこに集う。
「あっ、あ……んっ、」
ほとんどされるがままで、これは抵抗とは呼べない。けれど無意識に手を伸ばした。頭に縋り付いた。
「ナカマ」
するりと、ズボンのゴムを伸ばして忍び込んだ手に気づく。思わず止めそうになった理由は二つだ。
恥ずかしかったから。それから、触られたら、大きな声をあげてしまいそうだったから。怖いのはダイチより、自分の反応かもしれない。
けれど、そうも言ってられなかった。抱いて欲しい。最後まで行くにはこのくらい、腿を掴まれるくらいで止まってなんて、していられない。
「痛かったか?」
太ももを握ったことを言っているのだろう。ナカマは首を横に振った。白い、少し桃色が見えてきた足の、一番太い部分を、ダイチの手は軽々篭絡する。
柔らかな肉に浅く沈んだ指の腹はもちろん手加減してくれていて、痛いはずがない。ただ、確信を持って目指している先の場所が問題なだけで。
ん、とナカマは声をくぐもらせた。腿を軽く握り、撫でながら、手のひらが奥に移動する。する、と、皮膚の鳴く音がしそうなくらい、肌に馴染む熱い温度。
食べても太らない体質なので、ナカマの体、特に足の肉付きは薄かった。痩せた体にのしかかること、少しでも力を込めることを、ダイチは躊躇している風がある。
平気なのにと思い、ふと以前彼に聞いたことを思い出す。
『冷静になって思うんだよな』
全てが終わってから、一年が経った頃。
『自分があと1秒早く走り出せば、ドラムの下敷きにされなかった人がいるって』
――自分は遊園地を守った、でも多分、守れなかったものの方が多いんだ。
それを否定する言葉を、慰めを、ナカマは必死で考えた。
考えて考えて、何も思いつかなかった。また、自分が嫌いになりそうだった。
「ダイチ君」
大事な人の痛みも和らげてあげられない。それで何かを救った人間だと、誇れるわけが無い。
「もっと、いいよ」
白い下着を、今度は自分で脱ぐ。ずりおろさせるためにいったん離れたダイチの手を、再び、やっぱり腿は恥ずかしいので、今度は膝小僧の上に導いた。
「思いやりなんて、もう貰いすぎたくらいだから。ダイチ君が優しいのは、十分私が知ってるから、私にくらい、もっと好きなことして、いいよ」
「ナカマ……」
「ちょっと恥ずかしいけど……」
自分から足を開くのはやっぱり無理だった。リード、なんて上級者みたいなこともできない。だから、きっちり閉じた足の力を少しだけ弱めて、それで精一杯だ。
「震えてるぞ」
「気のせいよ」
「嘘をつけ」
「私はダイチ君に嘘なんてつかない」
「だったら」
ぐ、と、さっきよりも強く、ダイチの指がナカマの膝に食い込む。
あれ、と、ナカマは思った。いつもより声が低い。
「これは慰め合いか?」
短い、そして不機嫌な言葉を耳にして、ナカマは一度、耳を疑った。
それから意味を理解し、何も言わず俯いた。
『言っておかないと後悔しそうで。自分を守りたいだけなのはわかってるんだけど』
あの時かけた電話。ダイチがナカマを理解し、許してくれた最初の自己満足。
『誤解しないで。安心させて欲しいわけじゃ、ない。けれど、自分勝手で、ごめんなさい』
……これも、そうなのか。
ただダイチの傷を少しでも負いたい、分けて欲しい。
これも自己満足なのか。
「ナカマ、ナカマ! おい!」
「私……」
「すまん、自分が言いたいのは」
ぼろ、と一粒零れ、あっという間に二粒、三粒零れ、筋になり流れ落ちる。
ジアースに乗ってから涙腺が弱くなったと、皆が言っていた。ナカマも、例に漏れず。胸の谷間を伝い、臍の上にも。
「私は、私は――」
私はどうして、泣いているんだろう?
「ナカマ」
「私は、」
泣くようなことなのか。自己満足は悪いこと?
「言ったのに。聞いて、くれたよね。ダイチ君が好きだって」
違う……と。思う。でも。
「慰め合いだけで、抱いてほしいなんて、言わない!」
でも、そこで終わっても、いけない。
私が満足して、それで終わりじゃない。誰か他の人を、納得させてあげられる、幸せにしてあげる、それくらいの変化を、私は望みたい。
思ったのだ。
十五人がジアースに乗った審判の日に。
コエムシは言った。
「お前らに、ご褒美をやる。全勝記念だ」
耳障りなあの声、偉そうな口調。でもそれに文句を入れるところまで、私たちの思考は追いつかなかった。
「生き返らせてやろうか?」
ああできるさ。あたりまえだろ。
だから最初にココペリが言っただろ? これはゲームだ。リセットボタンがあんだよ。
俺様のほっぺただ。……冗談だ。殺すぞてめー。
考えても見ろ。魂が抜けるのは『戦闘終了後』なんだぜ?
動かすのに魂使うなら、ふつー先に取るだろうが。わっかんねーかなー。おめーらほんとバカだな。駆動時間も、動かし方も違う。
前のパイロットの魂を使って動いてた、ってのもな、カコのときを思い出してみろ。ジアースが魂を奪うより先にチズに殺されてやがる。それでも問題なくジアースは稼動したぜ?
嘘っぱちだ。魂なんざ、書き換えの聞くセーブデータだ。
ま、てめーらには、いじれないゲームだけどな。
わかったか。ただのゲームだ。アミダでも決められる剪定をよ、こうやって遊んで暇つぶししてんだ。インドじ……おっと間違えた。アイツラは。
趣味が悪いなんざ、俺に言われても知らねーな。
……喜んでんじゃねえ。
無条件に再生なんて、あいつらがそんな気前いいわけねーだろ。
ゲームで傷ついた地球と、
お前らの命。
どちらか一方だけリセットしてやる。
うるせー! ごちゃごちゃ言ってると両方消滅させてやんぞ!
よーしいい子だ。教えてやる。
てめーらが自分を優先するとな、つまり、虫ケラみてーな命を数十年永らえさせれば、傷ついた地球の現状は完全に維持される。
ジアースの災害で死んだ奴は死に、崩れた建物は崩れる。
ああ? モジの心臓? そりゃ現状維持だからな。そのままあいつの体の中だ。
……いい質問だ。
地球は一度再生される。それから、予定調和に崩れていくんだよ。
どうやって?
てめーらの目で確かめればいいだろ。すんげー辛いらしいけどな!
てめーらが消えたら、地球は綺麗にしてやるよ。
てめーらはそれを確かめられないけどな。約束してやるよ。オレ様が冗談を言う顔に見えるか?
この地球の傷と、
てめーらの魂の傷、
どちらか一方だけをリセットしてやる。
選べよ、ほら。
そして、皆はそれぞれ、自分の意見を言い合った。
ジアースのせいで死んだ人たちを見殺しにしてまで、ぼくらの命は永らえるべきなのか。
この信用のおけない取引でましなのは、どちらか。
こんな経験をして、ぼくらは日常に回帰できるのか?
ぼくらの選択は――
ダイチは静かに泣いていた。あの時、皆泣いていたけれど、彼は一番静かに泣いていた。
意見を言う順番が来たときになって、彼はただ一言、『もう一度あいつらに会いたい』と言った。
ダイチの後で問われたとき、ナカマは色々なことを考えた。母のことを真っ先に、張さんやナベさん、同級生たち。ダイチ。
最後にやっと、これからの人生のことを。
こんなに大きなゆがみを抱えて生きていけるだろうか。自分の世界のゆがみ以上のものを、人のゆがみ、世界そのもののゆがみを、受け止められるだろうか。
「私は、生きたい」
たくさんの幸せ、たくさんの不幸、私の責任、地球の責任、気づいたこと、まだ気づいていないこと、生きること、死ぬこと、死んでも生き続けること立つこと、殴ること、抱きしめること――
「受け止めるくらい、強くなる」
なのに、まだまだだ。
まだこんなに泣いてしまうほど、弱い。
目のふちを腫れさせながら、ナカマは言った。抱きしめて『すまない』を繰り返すダイチに、ではなく、自分に言い聞かせるように。
「不安になるの。寝る前に目を瞑ると、罪深さに泣いてしまう。そのたびにお母さんが起きてきて私を撫でるの。すごく辛い。私、とても弱いよ。……でも!」
ナカマは叫んだ。大声で叫んだ。
「覚えていたかった! 覚えていたかったの! あの時確かに死んだ自分を、覚えていたかった! ダイ――ダイチ君、を、覚えて、いたかった!」
万感を込めて続けた言葉は、しゃくりあげて聞き取りづらいものだった、ダイチが息が苦しくなるくらいに抱きしめるから、嗚咽がまた、ひどくなる。
「慰め合いたいんじゃない。私はただ生きたいだけ。『ダイチ君を覚えていて良かった』『ダイチ君を好きになれて良かった』『私に生まれて良かった』って思いながら、死んだ私の続きを生きたいだけ」
しばらくの間、ナカマはダイチに寄りかかっていた。心臓の音が重なると安心するのだということを知り、耳をそこに押し付けた。
「ひどいことを言ってすまなかった。至らないな、本当に」
「……私も、みっともないところ、見せちゃった」
いいや、と呟いた後、ダイチの肺が膨らんだのを感じた。
「自分には、ナカマが無理をしているように見えたんだ。まだそういう段階じゃないのかもしれないと思った。ナカマのことだ、言い出したら後には引けないとかなんとか、変な義務感で耐えていそうでな」
「そっそんなわけ……」
「それはもう分かった。ただ、自分は嫌だったんだ。ナカマが無理をするのは。……それでも、止められない時がある。男だから」
抱きしめているから、そのことは良く分かった。ダイチとナカマは違う個人だ。
「ナカマはそれを知った上で『好きなことしていい』と言ったんだと思うと、情けなくてな」
みっともない勘違いだ。
言って、ダイチはいつもの顔で笑った。いや、ナカマからは見えないのだけれど、きっとそうだと思う。
「自分も、よく夢を見る」
今度は多分、目を伏せただろう。若干喉に詰まった声で、やっぱり自分に言い聞かせるような話し方で吐き出す。
「ドラムの下敷きになった人たちの悲鳴で目が覚めるんだ。フタバたちは心配してくれるが……言えないだろう」
「そう……だね」
「でもな、『にーちゃん大丈夫?』ってあいつらに言われたら、今度は幸せで泣きそうになるんだ。おかしいだろ?」
ナカマは勢いよく首を横に振った。
今度は確かに笑顔を確認した。
「それで、今みたいにナカマの傍に居るとだな……」
肩が跳ねた。どきりとしたのがばれていないことを祈る。
「あー……」
「……何?」
「普通に、な。なった気がするんだ」
夜はしんとしていた。部屋にはダイチの穏やかな声だけがあって、ナカマはそれに耳を澄ませた。
「自分は、ナカマのことを本当に自然に好きになれたから。この人は何をしたら喜んでくれるだろうとか、今は何を考えているだろうとか、ポニーテールが可愛いとか、……意外と胸があるよなとか」
「え」
「とにかくナカマとセックスしたい、とか」
「そっ……!」
「よく考える」
「よく!?」
もう一度ダイチが(無邪気に)笑ってくれることを、ナカマは期待した。
けれどその望みは破れた。どうやら彼は真剣に、言ってくれたらしい。
「だから今、とても嬉しい」
「…………」
さっきから乳房がダイチの腕に触れているのが気にかかっていた。泣き止んで、辺りの状況を冷静に確認すると、要するに全裸で、要するに『最中』なわけだ。
油断していた、という表現は正確じゃない。けれど、言うなればそれしかない。
「……ん、また……ぁ」
上手なキスなんて、ナカマは知らない。ただ、ダイチのこれが上手い下手のカテゴリに分類されるようなものではないと分かる。
力強い。決して強引ではなく、むしろ優しい。
「は……んんっ……」
――耳、気持ちいいよ。ダイチ君におねだりしてみたら?
……アンコ。何でいつも大事な場面で頭を過ぎるのだ。
「あ……」
残念ながら(と、一瞬思ったことをナカマはとても恥じた)、ダイチはそういった部分を愛撫はしなかった。代わりにただ、触れる。いたわるという表現がぴったりな方法で、ナカマの髪、腕、胸、腹、背中、輪郭を確かめるように、そしてきっと楽しみながら。
熱い手が触れた場所は汗ばむ。もとより高まっていた熱が、快感を積層しながら汗になる。染みのない肌がじんと喜び、それは一ヶ所に集まる。
唇から始まった湿度の高い確認作業は、そこを迂回しながら高まっていった。臍の横をかすめたとき、ナカマは猫みたいな声を上げた。びっくりしつつも嬉しそうなダイチの顔を見て、我慢できなくなった。
「……ね、……ダイチ君……」
ダイチの首筋、胸の筋肉。鎖骨。舌を這わせる。本能的にゆっくり。
「ちょっと、塩辛いね……私も、かな……」
荒い息の音が一瞬高まり、それが返事だった。
もしかしたらこれがきっかけになったのかもしれない。躊躇って、焦れていた指先はやっとそこにたどり着く。
「あっ」
「濡れてるな」
余裕がないのは二人とも。だから、いつもにまして無口になったダイチが時折漏らす正直な感想が、ナカマをひどく恥ずかしがらせることについて、彼を責めることはできない。所在無い指をシーツに引っ掛け、羞恥に耐えるナカマの姿は、ダイチの意図したところではないのだ。
声どころか息までも喉で押し殺して、体内に侵入してくる指の、異物感に耐えた。一本が限界であると知ったとき、ナカマは申し訳ない気持ちになった。
「痛いか?」
「平気……」
ぐ、と指が折れる。壁を押し広げるように慎重に移動する。とてつもなく優しい動きだったけれど、ナカマのそこはものを入れたことがない。「ん」、「う」、と、短い、くぐもった音が口から出てしまう。
「入るのかな……」
「私は、大丈夫……多分……」
官能を帯び始めた声は、どうしてこんなにため息交じりなのだろう。
「……ナカマ」
ずるりと、あっけなく指がどいた。
「失礼」
「え?」
代わりに、息が。
「え、ええ!?」
直後に、ぬるぬるしたものが。
「ダ、ダイ、ダイチく、あ、だ、汚いから……!」
顔があんなところにある。
聞いたことはあるけれど。
男の人って。
男の人って。
「や……ん、んん……っうぅ」
入り口を丁寧に。唇で挟まれ、とぷんと蜜が溢れる。不思議な感覚だった。一番深いと思うまだ奥にまで、快感が波になって届き、その返事がこらえ切れない喘ぎと、断続的に溢れる蜜。
べとべとになるよ?
言えなかった。気持ちよくて。必死なダイチのことを、初めて可愛いかもしれないと思った。
けれどそんなわずかの余裕も、核心に触れていなかったからのものだ。
「――!」
絶対に秘密だけれど――ナカマはその突起がものすごい快感を与えてくれることを知っている。少し弄るだけで全身をかけめぐる快感。背筋の痙攣まで気持ちいいのだ。
そんなところまで、見つけられるとは思わなかった。
「んっ、だめっ……! そこ、は、ぁ」
止める前に訪れた。浅い、ごく短い絶頂。
掴まれた腿がふるふる揺れた。呼吸を整えようと息を繰り返し、ダイチと目があって息が止める。
「できるだけ、痛くなくしたいんだが」
こくこく頷く。割って入った指が一本増えていても、声を漏らさず。
実際それは最初ほど痛くなかった。圧迫感も減衰していて、あるとすれば視覚の光景があまりに非現実的すぎることか。
薬指まで飲み込んだとき、ナカマは安堵した。下腹部の鈍痛は大きくなったけれど、これならばダイチを受け止められるだろうと思ったのだ。
「そろそろいいか?」
「うん……」
しばしの猶予(装着時間の長さは、ダイチの経験をもって推し量るべきである)のあと。
ナカマは思い知った。甘かったと。
受け止められる? 本当に、これを?
見ないわけにはいかない。見ざるを得ない。
ナカマが下ネタに強い中学生であったなら、真っ先にカンジのあの下品な言葉を思い出したところだろう。
「ナカマ?」
「う、ううん!」
思わず目を逸らしてしまいそうなグロテスクさにも関わらず、ナカマは目を逸らせなかった。
いきなり押し寄せた恐怖感。これを決して悟らせてはならない。今のダイチなら行為を続けてくれるかもしれなかったけれど、『怯えたナカマ』を見せて、彼に罪悪感を感じさせることはなんとしても避けたかった。
大丈夫。大丈夫――少しピントのずらしてナカマは考えた――お母さんなんて、私を通らせたんだ。3キロの質量まで、平気だ。
「!」
覆いかぶさる瞬間もゆっくりで、ナカマもゆっくり瞬きをする。上にダイチが居る圧迫感が、なぜか少し気持ちいい。
想像していた以上に足を広げさせられたときも、ナカマは顔を背けるだけで口を噤んだ。何か言っても全て「恥ずかしい」に変換されてしまいそうで。
「…………」
入り口にあてがわれたそれが、ゆっくり侵入してくる。じりじりと、やっぱりきつい。
力を抜かなくちゃ。
力を抜かなくちゃ。
「大丈夫か?」
前進が止まった。
「平気。……これで、入ったよね?」
「いや、まだだ。悪い」
謝ることなんてない。そう、言おうとした。
「ひ……っ!」
「く」
まだ、というか。ほとんど、入っていなかったんじゃないか。
低い、長い息を繰り返して、ナカマはダイチを見上げた。痛みで涙が滲むのは我慢しようもなく、微笑むことでそれをごまかした。
「お願い、ちょっとだけ、このまま」
「……分かった」
ダイチも苦しそうに見える。ナカマの少ない知識の中にも、「男の人は我慢するのが大変らしい」ことは、かろうじて存在した。それなのに、しようと決め手からここまで、ずっと我慢してくれている。いや、付き合い始めてから、ここまで。
ダイチの顎から落ちた汗がナカマの唇にぽつんと落ちた。それ以前にも汗はお互いの体に染み込んでいたけれど、一滴の熱いそれは、また違った。ダイチという人間の長所すべて、詰め込んだような辛さがある。
ナカマは泣いた。痛みからではなく、こみ上げる喜びから。
「ダイチ君、動いて」
もう、交じってしまおう。
お互いの体液も、匂いも、体も。そのときに溶け始めたような気がした。
「ふ……っん、んんっ」
最初はゆっくり、ナカマの様子を見るように。そして段々、追い込むように力強く。
押されている、という気持ちだった。移動が繰り返されるたび揺れる体は自分のものではないようで、下腹部は、別の感覚が働く生物。つまり、二人で一つの。
ダイチから見れば、ナカマはどんなに小さく映るだろう。ナカマがダイチの胸板に安心するのとはきっと違う。遠慮するなと言うことは今のナカマにはできない。単純に、もっともっと、慣れなければいけないと。
「っ、ふっ、あ、」
感じていたのは最初、ダイチの存在だけだった、中に居る、受け入れているという感覚。
そこに混じってゆく、感覚。近づいてくるようで遠ざかる。もどかしい快感は、ナカマの純真な幸福感をだんだん押し避け、せりあがってくる。
「あ、あ、あ、あ、んぅ」
規則正しいリズムで、喉が勝手に音を上げた。間にときおり、ダイチが息を押しつぶす音が混じった。絡み合った粘膜は別個のもので、だからお互いを刺激できる。空恐ろしくなるほどの強い予感が動きを促す。
衝撃的な痛みではなくなっても、鈍痛と呼ぶには重すぎるこれが、ほんの少しありがたい。不穏な快感とせめぎ合ってゆずらないこの痛覚がなければ、ナカマはどんなに恥ずかしい姿を晒してしまうだろう。
高まっていく波が最高潮に達しないうちに、結合は終わりを迎えようとしていた。早まり、激しく、腰がぶつかる。途切れ途切れに「あ」の音を迸らせ、ナカマは待った。薄目を開く。涙のベール越し、歯を食いしばる顔を見る。
目が合った。今度は逸らさなかった。おそらくはほんの一瞬、見詰め合う。名前を呼ばれる。
「ナカマ」
そのときこみ上げた気持ちを、ナカマは一生忘れないと思う。
後悔も、罪悪感も。
生れ落ちた罪。生き残る罰。この重い魂。
全て背負えるほどの幸福。
こんなに切ない気持ちが、ナカマの選択を肯定してくれる。
きっと、これからも。ことあるごとに。
「ダイチ、君」
腕を伸ばして、ナカマはダイチの頭を胸に抱きしめた。
「……く!」
狭い膣の中で、ダイチは膨らんだ。膨らんで弾けた。爆発のひと時をナカマは、目を閉じて味わった。胸元の呻き声。
包み込むような気持ちで、ダイチの背中を撫でた。捉えかけた快感を完璧に捕まえることはできなかったけれど、多幸感は息苦しいほどで、ずっとこのまま抱きしめていたいと思う。
ナカマの横にダイチが倒れこんで来た。避けてくれたにも関わらず彼の体重は重く、受け止めるのは少し苦しかった。
「すまん、悪いが……」
「気にしないで。苦しくなんて」
「もう少し、このままでいさせてくれ」
呼吸を整えながら、無表情に、でも照れくさそうにダイチが言った。
「うん」
――生きてて良かった。
本当に、良かった。
駅まで送りたかったが、危ないからと押し止められた。
こんなに深夜の帰宅、ダイチはきっと初めてだろう。
振り返って手を挙げ、それからずんずん遠ざかる背中を見送りながら、ナカマは少し心配になった。
夏場のこと、彼の服は清潔に乾いている。あの頭だからシャンプーの匂いが残ることもない。と、思う。
「…………」
次にフタバ達と顔を合わせるときのことを想像し、ナカマは眉をハの字にした。困った。
『ダイチにーちゃんって顔に出やすいですよね』と言っていたのはフタバだ。同じくらいポーカーフェイスが苦手なナカマは、そのとき何も言えなかった。
明日もきっと新聞配達の仕事があるだろう。本当に尊敬する。ナカマもたくさんアルバイトをしているが、母と自分のためというのとはまた別に、ダイチが頑張っているから励まされることも多々あった。
「マ」
のびをして、アパートの階段を登ろうと振り返ったときだ。
「コ、ちゃん」
ダイチの去った反対側に、満面の笑みの美しい女性が立っていた。語尾にハートがつくほど甘ったるくナカマの名前を呼び、首をかしげて微笑む。
「んふふー」
「お、お母さ……!」
「やるわねぇ。さすが私の自慢の娘!」
「そ……っ!」
幸せの余韻は消えた。香水の匂いの風に押し流されて。
「まず聞くわ。ちゃんと避妊はした?」
「も、もう! お母さん!」
「大事なことよ。あんたならそういうのちゃんと分かってると思うけど」
「分かってる! 分かってるからせめて部屋で聞いて!」
多分、この大声の会話が悪かった。
翌日ナカマは何回もおめでとうを言われることになる。引きつった笑いでなんとか耐え、セクハラすれすれの冗談も何とかかわし、
「よぉマコちゃん。祝い持ってきたぞ」
けれどナベさんにだけは、思わず怒った。
「おしゃぶりだ。息子だか娘だか知らねーが、顔がマコちゃんに似るように祈ってるよ、俺は」
……さらに数日後。
「それにしてもさ、ナカマに似たら絶対美人になるよね!」
「…………」
けれど、アンコには怒れなかった。
「どっちに似ても、真っ直ぐ育つだろうけど」
うん。
何にしろ皆、全員気が早い。
623 :
524:2007/08/14(火) 15:47:19 ID:qeVqX0DL
長ー
どんだけー
読んでくれた人ありがとうございます。
感想とかくれた人も、正直びっくりするほど嬉しかったありがとう!
投下後補足
1:神マッド『くじらの』を毎日聞きまくった結果、随所にもろパry
もとい、影響が見られます。なんという神歌詞……皆見れ、ってここの住民は絶対見てるわな
2:ぼくらのナカマはダイチの股間になんて目をやりません><
したがってダイチが風呂上りジャージ姿でおっきがもろバレでも気づきません><
3:最後、オナニー補足で申し訳ないけど、言い訳
終盤のこの一文、
>こんなに切ない気持ちが、ナカマの選択を肯定してくれる。
切ない気持ちってのは、このときに限ったことじゃないです。軸がぶれるので削除したけど、
お母さんと話したときとか、田々良さんとおいしいもの食べたときとか、逐一切なくなるんじゃないかなこの子。それできっと、生きてて良かったって実感するんだよ。
さて、またしばらくロム専に戻ります。
正直念頭に無かったカプまで開発されちゃってwktkが止まらねー
ダイナカからマキコエまで、いやまずは610さんのキリエチズwktk!
ハァハァしながらいつも待ってる!
624 :
524:2007/08/14(火) 15:51:21 ID:qeVqX0DL
しまったマキコエじゃない!マチコエ!
本当にすみません。消えます
>>623GJ!!
ダイナカ大人編完結乙です!!
生と性の悦びも業も全て背負っていく二人の将来に幸あれと願ってやみません。
てかアンコはカンジとのセクロス語りすぎだろ…w
まあそこは多分ナカマがアンコに
「わ…わたしにセックスの仕方、教えて!><」
ってストレートに頼んだからに違いないと勝手に妄想w
ちょうど私も執筆中だったので頑張るぞー
>>623 目から汁が出つつ良いえっちで、GJ!!!
↓チズカコキリエが同じ学校って設定で……長いんでぼちぼち落としてきます
628 :
キリエチズ1:2007/08/14(火) 22:18:46 ID:U6CYPs2Y
「なあ、一緒に自然学校行こうぜ」
またカコがチズを誘っている。
「…興味ないから」
そっけなく答えて教室を出ようとするチズに、珍しくカコが食い下がる。
「なんでだよ〜〜〜 絶対楽しいぜ! チズも誰か女子誘えばいいじゃん、おい! てめえも行くだろ?」
急に振られてキリエはどもった。
「あっ う、うん」
「んだよ! はっきりしねー奴だなあ〜〜〜 お前だってチズの水着見てーって言ってただろが」
「ぼっ ぼくは そんなこと言ってない… あっ」
チズが呆れた表情で、さっさと教室を出ていってしまう。
「……おめーのせいだ! ばかっ」
カコに小突かれて、キリエは少しよろめいた。
「あ〜〜あ しょうがねーなあ っとにノロマでよお」
ぶつぶつ文句を言いながら、カコも教室を出て行ってしまう。
キリエは極端に内向的な性格で、クラスにも友達は少ない。
カコはその少ない友達の1人で、端からみればカコがキリエを良いように虐めてるだけに見えたが、
カコはキリエに対してまったく遠慮がないところが、キリエにとっても一緒にいて疲れない相手だった。
629 :
キリエチズ2:2007/08/14(火) 22:19:19 ID:U6CYPs2Y
キリエがゆっくりと教室を出たとき、先に帰ったはずのチズが目に入った。
チズは真っ青な顔でカバンを床に落とすと、覚束ない足取りで女子トイレに入って行く。
その尋常じゃない様子に、キリエは思わず立ち止まった。
トイレの中から物を吐く音と苦しそうなチズの呻き声が聞こえてくる。
驚いたキリエは、チズの後を追ってトイレに駆け込んだ。
「チ、チズ、どうしたの?」
「…キリエくん、ここ女子トイレ」
「あっ ご、ごめん、でも、チズが…」
「…大丈夫よ、ちょっと気持ちが悪かっただけだから」
気持ちが悪いと言ったチズがしきりに手で撫でているのは、お腹だった。
「…お腹 どうしたの?」
キリエが何気なく言った一言に、チズの表情が固まる。
「…どうして?」
「だって、お腹を押さえてるから…」
チズが表情を硬くし、怯んだような目でキリエを見ている。
そしてぎこちない動作で(キリエから見たらわざとらしい動作で)手を胸に持っていくと
「別に、何でもないわよ」
と笑ってみせた。
それだけの記号で、キリエにはある考えが浮かんでしまったのだ。
630 :
キリエチズ3:2007/08/14(火) 22:20:11 ID:U6CYPs2Y
「もっ もしかして、チズ、妊娠…」
今度こそチズはその場に凍り付いた。胸の上で組んだ手だけが、小刻みに震えている。
「う あっ そのっ」
そのチズの様子にキリエも固まってしまった。
重たい沈黙の中、チズが青ざめた顔で、睨むようなキツイ視線でキリエを刺している。
「あのっ チ、チズ、ぼっぼく、誰にも言わな……」
「ホントにっ!?」
キリエが話し終わるのを遮り、チズがキリエに掴みかかる。
「うわっ!」
「誰にも言わないでっ! 人に知られたら! この子がっ きっと降ろせって言われっ… わたしっ…」
チズは堰を切ったよに捲くし立てると、キリエの腕を強く掴んだまま、声を押し殺して泣き出してしまった。
さっきまでの落ち着いた態度とは別人のようなチズの姿に、キリエは狼狽えて立ち尽くすばかりだ。
キリエはチズの様子が変わったことに気が付いていた。
他の女子とは少し違う雰囲気を持っていて、いつも明るい笑顔の魅力的な女の子だったのに
ほんの数カ月前から、笑わなくなった。
カコの軽口にも笑顔で応戦していたチズが、冷たい対応をするようになったのもその頃で
何か、チズを変えるような出来事があったのだとは思っていたけれど、それがまさか
チズの妊娠だなんて。キリエは言い様の無い怒りと悲しみで暗い気持ちになった。
631 :
キリエチズ4:2007/08/14(火) 22:21:02 ID:U6CYPs2Y
2人は連れ立って校舎を出る。
「キリエくん、家に寄ってよ。わたしの事、ちゃんと話すから…」
さっきまで泣いていたチズが、目の端を赤くしながらも気丈に微笑んでみせる。
(チズは、誰にも言えない秘密で苦しんでたんだ…)
その姿がキリエの従兄弟と重なり、キリエの胸を締め付けた。
『誰にも、私の気持ちなんか…』
閉じこもった部屋の中で、従兄弟はよくそんなことを言った。
傷を負って心を閉ざしてしまったキリエの従兄弟と、
負った傷についてこれからキリエに打ち明けるというチズ。
他人の心の傷なんて、そんな簡単にどうにかしてあげられない事を良く知っているキリエだったが
知ってしまった以上、どうにかしてあげたいと思うのもキリエだった。
(ぼくに出来るだけの事を、チズにしてあげなくちゃいけない)
キリエはチズの身の上にあった事実と、まっすぐに向き合う覚悟を決めた。
632 :
キリエチズ5:2007/08/14(火) 22:22:02 ID:U6CYPs2Y
「ここよ、お姉ちゃんも遅くまで帰らないから、遠慮しないで」
「う、うん」
チズの部屋は女の子らしい色彩のインテリアで飾られ、学校で知っているチズよりも幼い印象がした。
どこに座ったらいいかも分からず、キリエは所在なげにうろうろとチズの部屋に視線を彷徨わせる。
ジュースを持って部屋に戻ってきたチズに促され、キリエはやっと床に腰を降ろした。
「緊張してる?」
「す、すこし…」
そのキリエの様子にチズが笑った。
キリエは冷たいジュースをちょっとづつ口にふくみながら、チズが話し出すのを待つ。
「……始めは、好きで、先生は特別だと思ってたの」
キリエがジュースを半分くらい飲んだ頃、チズは独り言のように、先生との事を話しはじめた。
秘密のデートを重ねたこと。突然男達に売られたこと。
知らぬ間に撮られていたムービーで脅迫されたこと。先生を殺して自分も死のうと思ったこと。
ナイフを買ったこと。妊娠を知って犯行を思い留まったこと。
出産ムービーという形で子供すら玩具にする人だと知ったこと。
そして、チズがその子供を産む決意をしてること。
「どっ どうして、そんな奴の子供なんかをっ…!」
震えるキリエの声にチズはきっぱりと答えた。
「この子は、先生じゃない」
633 :
キリエチズ6:2007/08/14(火) 22:23:04 ID:U6CYPs2Y
「で、でも あいつの血が…」
「キリエくん、この子に罪はないの それにわたし、わたしの中に宿ったこの子を、愛してるの」
「わ、わからないよ」
「キリエくん、女の子とエッチしたこと、ある?」
「え?」
「誰かと愛しあって身体を重ねるのって、とっても神聖で気持ちがいいの、やらしい意味じゃなくて」
(な、なにを言い出すんだよ…)
キリエは赤くなって俯いてしまった。
チズの真剣な目が、キリエをジッと見つめているのを感じる。
「心と身体が通じあった時にこの子ができたのよ 上手く説明できないけど… 私なんかに宿っちゃって、可哀想だと思うけど…」
(あんな酷い目にあったのに、チズは先生と幸せだった時の気持ちも忘れてないんだ…)
キリエはチズの言ってることが分かったよな、分かりたくないような複雑な気持ちになったが
それでもチズがずっと秘密にしていた事をキリエに打ち明けて、少し楽になったであろうことは、
チズの雰囲気で分かった。
「学校も止めて、この子のために働くの」
「え…?」
「みんな反対すると思うけど、お姉ちゃんなら力になってくれるかな…」
無理だ、とキリエは思った。まだ中学生だ。義務教育も終わってないのに。
もしもチズの家族が説得に折れて出産を許したとしても、世間がそんな事をゆるすはずがない。
父親は誰だと聞かれたら? 事実を話せば先生はムービーを流出させるだろう。
そしたらチズの家族も今まで通りの生活なんて出来なくなる。
社会がそんなに優しくないことを、キリエは従兄弟を通して知っている。
634 :
キリエチズ7:2007/08/14(火) 22:24:18 ID:U6CYPs2Y
それを話そうかとキリエが逡巡している時
気丈な口ぶりとは裏腹に、
とても寂しそうな表情で、自分のお腹を優しく撫でている、頼りなげなチズの姿が目に入った。
「ぼ、ぼくも力になろうか」
キリエの口からは、思っていた事とまったく真逆の言葉が出ていた。
「ぼくも、学校が終わったら、チズの赤ちゃんのために バイトするよ…」
「えっ…?」
「そ、それに、お父さんが必要だったら ぼ、ぼくなんかでも、良かったら 一緒に病院へ行ったり…とか」
「キリエくん…」
チズの決意がどんなに困難なことかは頭では分かっていたけれど
キリエの本能と感性が、一瞬のうちにチズを助けることを選んでいたのだ。
「そんな迷惑かけられない! 先生がキリエくんにも酷いことするかもしれないよ」
「大丈夫だよ」
何の根拠もなかったが、キリエの言葉は力強かった。
「チズに酷いことする奴らを、ぼくが、そのナイフで やっつけてあげる、から…」
チズの頬に涙がつたわった。
さっき学校で見せた辛そうな涙ではなく、暖かい涙だった。
この数カ月、自分の捲いた種で出来てしまった誰にも言えない大きな敵に
一方的に蹂躙され深く傷付いていたチズにとって、キリエは始めて出来た味方だったのだ。
635 :
キリエチズ8:2007/08/14(火) 22:25:18 ID:U6CYPs2Y
「わたしの妊娠に気が付いたのが、キリエくんで良かった」
自分が女の子にそんな事をするなんて、今この時でも信じられなかったが、
キリエは静かに泣くチズの肩を両腕で包んで、精一杯優しく抱き締めた。
「キリエくんに、話せて良かった…」
チズは泣き顔を上げると、キリエの口にそっとキスをした。
キリエにとって始めての女の子とのキスだったけど、それはとても自然で優しい行為に感じられた。
キリエの腕の中で、チズが自分のブラウスのボタンを外していく。
「チ、チズ いいの…?」
「うん だって、この子のお父さんになってくれるんでしょ?」
チズがブラウスを脱ぎ捨てる。
キリエは目の前に現われたチズのピンクのブラと柔らかい肌に、固まってしまった。
「キリエくん、ブラ、外して」
チズがキリエの腕を掴んで自分の背中に導く。
キリエはチズの甘い匂いに包まれて頭が痺れたような感覚になる。
震える手でチズの背中のホックを探るが、なかなか上手くいかない。
背中をキリエに預けてる間にチズは器用にスカートを脱いで、ブラとお揃いのパンツを晒した。
そして密着したキリエの身体に柔らかく抱きついて、またキスをする。
やっとブラのホックを外して息を付いたキリエの手を掴んで、チズは自分の胸を触らせる。
「や、やわらかい…」
始めて触る女の子の胸に、キリエの手は震えが止まらない。
636 :
キリエチズ9:2007/08/14(火) 22:25:57 ID:U6CYPs2Y
「キリエくんの体も、やわらかくて気持ち良い」
チズがキリエの上に倒れ込むよにして、キリエを押し倒す。
緊張で真っ赤になってるキリエは、天井を向いたまま硬直してしまう。
そんなキリエを笑うこともなく、チズがキリエのシャツのボタンを外していく。
そしてズボンに手をかけるとチズが驚いたような声を出した。
「…キリエくんの、すごいね」
「うっああっ!」
キリエはすっとんきょんな声を出すと、股間を両手で押さえて横向きに転がってしまった。
恥ずかしさと緊張で、キリエはどうしたらよいのか分からず、軽くパニックになっていた。
チズにも聞こえそうな激しい胸の動悸も、恥ずかしくてどうしたら良いのか分からない。
「恥ずかしがらなくていいよ キリエくん わたしとちゃんとやろうよ…」
そう言うチズこそ、恥ずかしいような困ったような顔で、キリエに微笑みかけている。
(そ、そうだ、さっきからチズにまかせきりで、ぼくもしっかりしなくちゃ…)
キリエは必死に奮起すると、これも自分でも信じられないような勇気を出して
よろめきながらも立ち上がり、勢い良くズボンとパンツを脱いだ。
そして驚いた顔のチズを抱き上げて、ベットにストンと降ろす。
「チ、チズ、ぼく 始めてだから…」
震える声のキリエに、チズは優しく微笑んだ。
「ふふっ、いいの 大切なのは愛しあうことだもの 緊張しないで、キリエくんの好きにして」
チズが下から腕を伸ばして、キリエの頬を優しく撫でる。
キリエはチズへの愛しさを込めて、チズの華奢な身体を思いきり抱き締めた。
そして首筋に顔を埋めて、肩から胸にかけてキスをする。
柔らかい胸を口にして、桃色の乳首を吸うとチズが甘い声をあげた。
「ああ…んっ」
(ここ、気持ちいいんだ)
「…ああっ!」
キリエはチズの声をたよりに、チズの身体に舌を這わせた。
チズの呼吸もキリエの呼吸も荒くなる。
舌の愛撫を下半身に移動させて行き、チズの下着に顔を埋めると、股間が濡れてるのが分かった。
「チズ、濡れてるよ」
「やあっ…! 言わないでっ」
キリエはチズの下着をゆっくりと脱がした。
「あんっ…」
チズの指がシーツを固く掴む。始めて見る女の子のソコは、柔らかくてえっちな臭いがする。
キリエは震える指で、チズのそこをなぞってみる。
「やあっ…んっ!」
チズがびくっと身をよじって、悲鳴のような声をあげた。
(すごい、感じてるんだ…)
キリエは何度もそこを指で愛撫した。指にチズの愛液がたくさん絡みついてくる。
「ああんっ! もう だめえっ…」
チズの甘い声と臭いにキリエの下半身ももう限界だった。
「チ、チズ、もう 入れていい?」
「あんっ いいよっ… いれてっ…!」
キリエはチズの白い足を割って腰を進めると、チズを気づかう余裕もなく、自分のモノを一気に挿した。
「あああっ…!!」
チズの身体が思いきりのけぞる。
「チズっ すごいっ 気持ち良いよっ!!」
キリエが想像してたよりもそこは熱くて、自分のモノが溶けそうに気持ちが良かった。
「…どうしよっ もう、でちゃうっ!」
「いいよ…、思いきり出してっ」
キリエはあっという間に、チズの中に射精してしまった。
「…はあっはあっ チズ…ごめん 痛くなかった?」
チズは息を整えながら、キリエの身体の下で微笑んでいる。
「…大丈夫 良かったよ…」
2人はそのまま優しく抱き合って、目を閉じた。
チズはこれから沢山の敵と戦わなきゃならない。
ぼくが守ってあげるんだ。
ぼくが…
「わたし、自然学校、行こうかな」
「…え?」
「お母さんになるんだもの もう遊んでなんかいられなくなるから 今のうちに…」
「うん…」
「お腹が目立ってくる前に 水着をきて海で泳ぎたいな」
「そうだね、一緒に自然学校、行こうか」
チズはふふっと笑うとベットから飛び下りた。そしてキリエの腕を掴んで
「キリエくん 私の水着を一緒に選んで! シャワー浴びたら買い物しに行こうっ!」
久し振りに見たチズの笑顔だった。
キリエが思わず引き込まれるような、あの明るい笑顔。
ぼくらはきっとお互いを助け合って、補いあって、良い夫婦になれるんじゃないかな。
ぼくたちはまだ子供だけど、きっと上手くいくよ。
それはばくらがジアースに出会う、少し前の話し 了
コダマコモ投下した者です。
異端カポーだけど受け入れてくれて嬉しかったです。
レスくれた人もありがとう!ほんとに嬉しい!
貰ってレスの中にあったコダコモ大人編ならエロ持って行けるかも…!と思ったので
もし完成したら投下しに来てもいい?
そして神作者さんたちGJすぎる…!!!
愛ある作品ばっかりで目汁が止まらないよ。
ダイナカの2人の決意とか、ワクコズ、キリチズの中学生らしさとか、
もうお腹一杯です。GJ!!!!
>>627 チズ〜〜
もう目汁で画面が見えないよ…
GJ!!!!
>>627 GJ!!
まるでもひろんが書いたキャラがそのまま目の前で動いてるような気がした!!
チズの良いところというか母性愛がにじみ出ててすごくイイ!!
チズも死ななかったら姉みたいにすごく愛情が強い女性になったんだろうな…
キリエもその動物的直感はさすがw
そしてカコの空気っぷりにワロタwww
>>640 コダコモ作者さん…良ければ大人になってもコモより小さいコダマでいてくれると萌え死ぬのですが、ダメですか?www
643 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 00:44:51 ID:CgZRkBjb
>>623 テラGJ!GJすぎるだろ…
もうやばかった。一文一文から愛を感じたよ…感動できるエロパロなんてなかなか書けるもんじゃねーぜ!ダイナカますます好きになった。
オリジナル展開もよかった。本当にそんな風になったらどんなにいいか…
アンコにはふいたwwww良い小説をありがとうな!
>>627 GJ!!
原作チズの補足みたいだよ
キリエもキリエらしくて感動した
この二人もいいな(´・ω・`)
キリエはいい男だと思ったんだが……。
やぱりその通りだった! 素晴らしいよ!
いいものを見せていただきました。
>>623 乙でした!623の描くダイナカはなんて純粋なんだ
いつまで経ってもそのままのダイナカでいてほしい…
>>627 GJGJ!!!!
キリエにデレデレなチズが可愛すぎる!!!!
やっぱチズにはこうであって欲しいってのがフツフツと湧いたよ。
この二人の未来も、幸せでありますように…
ラッシュに便乗してウシマキを投下する。
いつまでも暖めてても腐るだけだからな…
純愛系が続いたので、こちらはエロに慣れてきた二人って感じで。
623のダイナカにもあった、アンコがエロ的協力者として出てくるのが
かぶっちゃった。すまそ。 では。↓↓↓
「ウシロ君、迎えに来たよ」
朝早く、一人の少女がウシロ家のチャイムを鳴らした。
無言でドアを開いたウシロの背後から、妹のカナがひょこ、と顔を出した。
「カナちゃん! おはよぉ〜♪」
「あ、すぐ行きます。」
少女は、カナに笑顔を向けてひらひらと手を振る。ふわふわした茶髪が肩の辺りで揺れた。
カナがとたとたと、準備をする足音が聞こえ、兄のウシロは開けっ放しのドアに寄り掛かった。
「どうぞ、ご勝手に。」
そう興味なさげに言い捨てて、ポケットに手を突っ込む。
彼女がカナを迎えに来ることは、事前にカンジから連絡を受けていた。
ミニスカートを穿いたオシャレな少女は、
カナを待つ時間を持て余すかのようにしばらくキョロキョロと辺りを見渡していたが、
やがてウシロに視線を止め、彼の頭から足先までをじぃ〜っと眺めた。
「ふーん…、」
「……何。」
眉を寄せて、ウシロが怪訝な顔をする。
「ウシロ君ってさ、最初の頃と比べるとずいぶん丸くなった気がする。」
彼はますます訝しがったが、少女はしてやったりとほくそ笑んで、
彼の、その表情を指摘した。
「出会った頃は、無表情か、怒ってるかどっちかしかなかった。そういう変な顔見たことないよ。」
勘の悪い男じゃないと思うから、言わんとしていることは分からないでもないだろう。
彼――常に無愛想で冷淡ともいえる性格であるウシロが、
マキ――快活で世話好きで感情豊かな女の子と付き合い始めてから大分経ち、いまだに上手くいっている。
―――これって100パー、マキの影響ウケまくりだよね!
大声でからかってみたい好奇心もあるが、やっぱりちょと怖いからやめておく。
自然と満足げな笑みがこぼれて、少女はニヤニヤしてしまう口元を手で押さえた。
「マキはすぐガミガミするけど、ウシロ君のことちっとも嫌がってないからね」
一方的に続ける。「…ンなこと、アタシが言わなくても分かってるか。」
少女は、斜め上に視線を向けて、何か考える素振りを見せたが、
「あ、そうだ」とウシロに向き直った。
おもむろにカバンから小さな箱を取り出し、押し付ける。少し早口になった。
「コレお餞別! マキが来たら、ふたりでどうぞ。」
何だこれは、と首を傾げたウシロが何かを言う前に、
カナがデイパックを持って現れた。
「おまたせして、すみませんっ。」
「きゃー!カナちゃん!!ヤバーイ!今日一日、カナちゃんを独り占めできるなんて最高!」
少女はカナの目線まで腰を曲げた。
「よろしくね、カナちゃん」
「はい。よろしくおねがいします。」
カナは礼儀正しく頭を下げて、かすかに笑った。
イイ子過ぎっ!と叫んで少女はカナをムリヤリぎゅうぎゅうと抱きしめる。
やがて、二人が手を繋いで遠ざかっていくのを、ウシロは見届けた。
家に入り、少女がくれた箱の中身を一瞥して、ため息をついた。
――――――――――――――――――――――――――――
「ねぇっ、カナちゃんはっ!??」
開口一番、マキは心底、不満そうな声をあげた。
口がへの字に曲がって、両手には握りこぶし。今にも殴り掛かってきそうだ。
「だから、カンジん家だっつってんだろ」
何度も同じこと言わせるな、と、ウシロがげんなりした態度でつっけんどんに答える。
どちらも怒っているのだけれど、二人の怒り方には非常に温度差があって、
どうも噛み合わないことが多い。喧嘩の原因は、大体いつも似たようなものばかりだ。
――“友達の家に泊まりに行く”。マキは、そう親に言って出てきた。
ウシロ家に来たはいいけど、カナちゃんがいないなんて想定外だ。
今日は、カナちゃんとの一日を本気で楽しみにしてたのだ。
一緒にご飯を食べたり、お風呂に入ったり、
夜は、眠くなるまでずっとおしゃべりして…。
ぐぅたら兄貴の世話なんか絶対させない。
カナちゃんの笑顔が見たくて、マンガやゲームもたくさん持ってきたのだ。
そりゃ、驚かせようと思って唐突に来たのは悪かったけどさ…。
「だから!なんでカンジ君ちにいるのよっ!?」
「……………」
ウシロが黙る。
マキはあからさまに顔をしかめて、ワナワナと体を震わせた。
「あ、あんたまさか……い、いやらしい事考えてんじゃないでしょうね…」
「…んなワケないだろ」
「あたしが、あんたの家に泊まるって分かってて、
カナちゃんを追い出すなんて…、それしかないじゃないっ!!」
バコーン!と、ウシロをぶん殴ると、マキは玄関へ戻っていった。
「あたしも、カンジ君ちに泊まる!!さよならっ」
喧嘩をしても、しばらくしてヒートダウンしたマキが戻ってくれば、事は終わる。
ウシロはどこへも行かない。ただそこにいるだけだ。
すぐに怒って、すぐに謝って、すぐに笑うマキを、ただ見ているだけだ。
『感情的になっても仕方ない』。いつでもそう思っているウシロにとって、
マキは毒のような存在だった。じわじわと浸透してきて内側から壊そうとする非致死量の鈍い毒。
その場から動かない≠フは、麻痺しているからだ。
やがて…マキが触れた所から毒がほどけていくのも知っている。
マキがいるから、まともに動けるようになる。
まるで、母親が来てくれるのを待っている『ダダっ子』のような感覚。
依存している…。カナの次はマキに。
だが、ウシロはマキを殴らない。
――――――――――――――――――――――――――――
「お前が行っても邪魔なだけだ」
「何でよっ」
「カンジの、女、…も一緒だから」
「はぁ? 何で……、アンコが………」
―――…ねぇねぇ、マキってば、聞いてるの!?
「カナも含めて3人でなんかのパーティーしてる。今朝、迎えに来てた」
―――あのさぁ〜、弟君が産まれて、シアワセなのも分かるけどぉ〜…
―――たまにはウシロ君のことも構ってあげないと可哀想ってカンジ!?
「なっ、なっ…」
空いた口がふさがらないとはまさにこのこと。
マキは先日した、アンコとの会話を思いだした。
妙にウシロのことを話題にして、しつこく迫ってきたっけ…。
プライベートなこともかなりツッコんできてそりゃもう大変だった。
「コレくれた。」
ウシロは、小分けにミシン目は付いているものの、切り離されず繋がったままの
コンドーム5連をぶらんとぶら下げて見せた。
―――ウシロ君て、絶倫っぽいよねェ……、マキがんばってねっ。
「避妊はしろってさ。」
「ア、アタリ前だッ!!」
アンコ…アンコ……なにかんがえてんだっ。
わぁぁぁーー!!
「カナも昨日から荷造りしてたし」
「え、えぇぇぇー……」
「遠慮なく励めってことだろ。」
「……………」
「みんなの声援に応えられないのか?」
「……ぅあ、あ、あ、あぁあぁもう、あんたねェ!!!!!!」
――な、なにがどうなって、みんなに応援されているんだ??
つか、応援されなきゃならないほど、性生活に悩んでなんかいない!!
オ、オチツコウ…。産婦人科でのお母さんを思い出そう…。
お母さんは、初めての出産だというのにちっとも慌てなかったじゃないか。
息を吸う。
ひっ、ひっ、ふ〜… ひっ、ひっ、ふ〜…
オ、オチツイテ…きた……。もう一回。
ひっ、ひっ、ふぅ〜………
そんな様子を見ていたウシロが、
「……妊娠したいのか?」
と呟いて、マキに怒られたのは言うまでもない。
650 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 07:58:35 ID:CgZRkBjb
おまいらの中のアンコはどんなだよwwwwwwww
>>650 アンコはエロい子ってイメージ俺にもある
ウシマキKtkr!!!!!!
なんかよさげな予感……続きwktk!!!!
いつのまにか、空が厚い雲に覆われていたのを二人は知らない――。
暗がりに沈むウシロ家のリビングで、キスを交わす。
「…………」
唇が触れ合っている間は、世界は驚くほどに静かだった。
「や、やだってば…しないったら」
マキはまだそんなことを言う。
「オムツ換えなきゃ……ミルクあげなきゃ……」
「…………」
「お風呂入れなきゃ……着替えさせなきゃ……」
「……うるせぇな」
「お姉ちゃんがこんな、いやらしいことしてたら…弟に悪影響じゃんっ」
その時突然、窓の外がカッ!と光るのを見た。
間もなく、空が割れんばかりのドゴン!!という低く鈍い音がして、マキはしばし動きを止める。
「か……雷…っ?」
次の瞬間には、ドバーっっっとものすごい豪雨が大地を打った。
「夕立…」
「帰れなくなったな……マキ。」
名前で呼ぶときは、ウシロのヤリたい≠フサインだ。
強引に抱き寄せられて、ついに抵抗ができなくなる。
「なっ、ちょっ…」
体重を乗せて、マキをソファに押し倒すと、
服の上から胸の膨らみに触れた。
「…………っ」
マキが、息を詰めるのが分かる。
揉みながら、唇を舐めて、その割れ目に舌を差し込んだ。
「ん…」
ちゅぷ……という音が二人の間から洩れて、舌と舌が絡み合い、
吸い付くようなキスを続ける。
「んぅ…んっ」
ウシロが、じゅるじゅると唾液を混ぜ合わせながら、マキの口内を犯していく。
抵抗しようと頭を後方へ引いても、
ウシロの腕が体を引き寄せて、それを許さない。
上着のファスナーを外されて、中のTシャツを捲り上げられたと思ったら、
あっと言う間に素肌に触れられていた。
舌はまだ絡ませつつ、背に回された指がブラのホックを外す。慣れたものだ…。
すぐにカップの下から手が侵入してきて、胸の粒をつままれた。
コリコリと動かされて、思わず声が出た。
「ふっあ…っ……」
ツンと尖った突起が硬さを増していき、マキは身をくねらせる。
「ヤダってば…ぁ…、んぁあ……っ…」
すぐにウシロの口元が首筋を伝って降り、乳首はペロリと舐めとられた。
コロコロと転がし、噛んだり、吸ったりといった刺激を繰り返すと、
マキはガクガクと快感に悶えはじめる。もう片方の乳房は、手のひらで撫で回した。
「ぁ……あっ……、くっ」
ギュッと目を閉じて声を抑えている彼女の艶かしい姿態は、本当にクセになる。
堕ちないように必死な仕草が、何ともそそられるのだ。
「そのままずっと、我慢してりゃいい」
言いながら体勢を変える。マキをソファに深く座らせて、足を開かせた。
ウシロは床に膝をついて、見やすい体勢をとる。
彼女がいつも好んで穿いているボーイッシュなズボンに手をかけて
ずるずると脱がし、脚から引き抜くと、
意外にも上品で可愛らしい、白いレースの下着があらわになった。
「…これ初めてみるやつだな」
「あ…、は…ぁ……みないでよ…」
恥ずかしがって膝を閉じようとするが、ウシロの手が内腿を押えている。
「新しいやつ…こんなに濡らしていいのか?」
言うまでもない。
もうすでに中心が蜜で染みになってしまっていると、マキも分かっている。
「この下着で、帰るつもりだったのかよ」
人差し指でつつかれた。割れ目に指先が沈んだ。
「んぁ…っ」
横の隙間から直に指が入ってくる。
「ううぁっ……さ、触っちゃ……、……ぁ」
襞をなぞられて、すでに蕩けている入り口辺りを撫でられ、変な声が出てしまう。
「こんなベトベトのまま、カンジん家行かれてもな…」
「……………」
マキは、何も言えなくなった。
さっきから背筋がゾクゾクし通しで、痛い。
早くもっとされたいという期待感と、
カナちゃんを追い出してこんなことしている罪悪感が
ごちゃごちゃに混ざって、悲しい気分になる。 弟の顔も頭をよぎる。
そんなマキの心痛には構うことなく、ウシロは下も脱がそうと手を伸ばした。
乱暴に白のレースを剥がすと、ぱっくりと開いた入り口がいやらしく潤っていた。
ピンク色に熟れた中心部から透明な愛液が溢れているのが見えた。
そろそろと中指を入れると、キュッと締まってマキの顎がピクンとあがる。
「ひぁ……、や…っ」
すぐに薬指も入ってきて二本でかき回され、蜜が次から次へと流れ出る。
ぐちゅぐちゅ……と水音が響くのが聴こえて、マキは気が遠くなった。
ウシロの指は、いつも強引にかき回す。
だけど、けっこうイイ所も突いてくるから文句が言えない…
「何だ。大人しくなったな」
「…指突っ込まれた状態で、喋れるかっての…っ」
正直、会話は疾うに億劫だった。
あぁもう、ダメだ、とマキは思う。
ここまで煽られて、もう我慢なんか出来っこない。
何だかんだ言っても、身体はともかく、心もウシロを求めてる自分を知ってる。
抱きしめられたり、キスをされたりするだけで、動けなくなる自分を知ってる。
ウシロの家に泊まるのだから、
もしかしたら、するかもしれない……と、考えてはいた。
カナちゃんと遊べるのを楽しみにしていたのも本当だけれど、
もし、万が一……ウシロと二人きりになったら……。
新しく買っておいた下着を着けてきている時点で、
いやらしいことを考えていたのは、マキの方だ。
結局自分はただの、女の子なんだと、改めて思い知る。
……好きな人に身体をいじられるのは、やっぱり気持ちいい。
……特に、口ゲンカをしたあとは、なぜかいつもより…欲しくなる。
「期待してたんだろ」
耳元で図星を突かれて、マキは胸の奥が熱くなるのを感じた。
「んっ……うあぁぁ…、ちょ…っ、ダ、メぁ……―っ」
ウシロの顔が、股の間に下りてくる。
襞を舐められると、マキの理性の糸が一本切れた。
ウシロが何かするたび、二本、三本と切れてゆく。
「はぁ…、ん……ふ…」
勝手に、甘えたような、媚びるような声が出てしまうことに驚きつつ、
正直に反応してしまう自分はもうすでに、陥落しているのだと思い知らされる。
「ベ、ベッド行こうよ…」
「ここでいい。」
マキをソファに膝まずかせ、背後から挿入しようと試みる。
ああもう…、自己中なんだから……。
ムカつくのに、悔しいのに、早く…来て欲しいとも思う……
普段とは違う体位に、マキの思考がますます混濁していく。
脳内が、それ≠セけしか考えなくなっていく。
この時だけは、ウシロに支配されて、
されるがままの自分を感じる。もどかしい…
「うぁ…、ウ……シロ…………」
不安げな声をあげたが、硬く熱いモノが入り口に当たるのを感じて息を吐いた。
うつぶせで腕をついて、腰をあげているだけのこの格好は
あまり好きではない。ただ羞恥心を掻き立てられるだけだ。
もういいから、早く奪って欲しい……。
いつも、挿入の瞬間は少しだけ恐い。体が強ばってしまう。
しかし、じっとりと柔らかくほぐされているソコは、
いとも簡単にウシロを受け入れてしまう……。
「は…ん、ん……」自分のどこからこんなにも甘い声が漏れるのか分からなくて、
マキはちょっと赤くなった。
……ゆっくりと、ゆっくりと、マキの中へ押し進んでいく。
今日もまた…この身体に自分を刻み付ける。
マキのイイ所。マキが一番よがる角度。
マキの喘ぐ声が一段と高くなる突き上げ方。
全部知ってるが、一気には、やらない。
じわじわと追い詰めていくつもりだ。
その方が自分も愉しいし、彼女も悦ぶ。
「んっ……、あ……ぅ…っ、あんまり…強くしないで…っ」
今にも泣き出しそうな声で、彼女が震えた。
邪魔な妹を追い出してする、セックス。
胸に疼く黒いものは、罪悪感なのか?
だが……、仕方ないだろ、したかったんだから。
ガッチリ覆い被さって、マキの腰の辺りに腕を回して抱きしめた。
この温もりだけが、共犯者のような気がして、愛おしい。
獣のように後ろから叩きつけて、細い体にしがみつく。
「あっ、……ぁぁぁっ……っ、ダ……あ―――――………」
声が高い。
身体に、クッと力が入る。
そのまま5、6回突いただけで、彼女はすぐ絶頂に達した。
「はぁ……はぁ…ぁ、……」
しばらくウシロの腕の中で身を震わせたあと、ぐったりと倒れてソファにもたれた。
……こんなに早いとは思わなかった。
マキはどんどん感じやすくなっている。
小さな痩躯が目の前で女≠ノなっていくのは、見ていて興奮する…。
マキは自分の中からウシロを引き抜くと、息を整えてから振り向いた。
「……あ…」
まだ、ウシロのそれはガチガチに勃起まま、蜜に濡れて光っている。
「こんなのが、入ってたんだ……」
ぐったりしたまま視線を下ろして、よろよろと床に跪く。伸ばされた指が絡まる。
目が合うと、ちょっと笑った。
「…舐める…、から」
恥ずかしそうに言うと、張りつめている敏感な竿を優しく握って口を付けた。
先端部分があたたかい口腔内に包まれ、ちろちろと舌を押しつけられる。
「んっ…ん……、ぴちゃ…ぴちゅ……」
唾液が絡んで、上手い具合に滑りがよくなっていく。
蠢く赤い舌が肉棒を濡らしていくのを眺めるのは、さすがにゾクゾクした。
「これだけは、うまくなったよな」
毎回、さんざんやらせて、覚えさせた。
奉仕している時のマキは、極めて従順で、言ったことを何でも実行した。
いろいろ…口では文句は言うが、舐めること自体を嫌がることはない。
結局は興味津々なのだ。
むしろ命令されながら興奮して、自ら淫らになっていくようだ。
「もっと……奥まで、咥えてみろよ」
声が……少し掠れた。マキを苛めたくてそう言ったはいいが、
射精感が相当募ってきていた。
「んっ……くちゅ…チュっ……、うぅー…グロい……硬い……」
しながら、不平を並べるのもいつものことだ。
舌先で先端のくびれを、指で根元の竿をこすりつけて、唇で吸い上げる。
「う、ぁ……なんか…出てきてるし……」
…ちゅぷ…っ……ぴちゅ……
手を液まみれにしながら、時折、亀頭の割れ目にも舌を這わせてくる。
こくこく、とマキの喉が鳴る音に煽られ、ウシロは高まる快感をこらえた。
エ、エロいな…(*´д`*)ハァハァ
マキかわいいよマキ
根元の袋を触られた時、ウシロの脚がピクっと動いた。
それを見たマキが彼を見上げ、潤んだ瞳を細めてふふっ…と笑む。
「……楽しいか…そんなに…」
「はぁ……はぁ…、うん……、すご…い……」
沁み入るように返事をして、奉仕に戻る。
「はぁ…」
限界が近づいて、話してる場合ではなくなったウシロは、
ため息をついてから、マキの頭に手を添えて合図した。
「マキ……出るから…」
「じゅぅぅ……ちゅぱ…、んっく…」
「……おい…っ」
「んんぅ!……んぁ、あ…、ぴちゃっ……」
びゅ………!びゅくっ、びゅるる……――――……
ほとばしりを感じたマキは、さらに喉元まで咥え込んで、
弾けたウシロの白濁液を最後まで飲み下した。
「……はぁ、はぁ……、ん、こくん、…ぐ…ぅ」
最後まで出きった頃に、ようやく口から竿を解放する。
べとべとの手で口元を拭い、ボーっとしたままブツブツつぶやく。
「…飲んじゃった……うぅぅ……飲まされちゃった……はぁ…」
「……自分で飲んだんだろが…」
「んぅぅ……、にがい…不味い……ぬめぬめ……」
クンクンと、手の匂いを嗅いだりしている。不快だった模様。
「今のあたしに、キス…できる?」
……まぁ別に、できる、と思う。
してやろうとしたのに、一瞬、間があったのを迷った≠ニ受け取ったのか、
少し頬がむくれた。
むくれた部分に口を付ける。確かに…、その辺りは精液の匂いがプンプンしていた。
マキが甘えたように擦り寄ってくる。
ウシロの背に腕を回して、ぎゅっと抱きついた。
「……でも、幸せだから、いっか」
自己解決して一方的に満足した。抱き返してやると、にっこり笑った。
うわ、前半戦だけで、9レスも頂いてしまった…
まだ続きあるんだが…いいのか…
>>650 アンコみたいな子がいると便利なんだなw もちイイ意味で。
ウシロのバックktkr
エロい!!エロいよ!!
マキが実はどMという設定がイイ(・∀・)!!
wktk!!
散々セックスフラグ立てられてるくせに、まだ投下されてないのアンコだけだなwww
アンコはエロキャラ扱いされてるけど、実は一番純粋で奥手だったみたいな話が読みたいな〜
二日あけただけでこんなに神SSが・・・
職人さんGJ!これからもよろしくお願いします!!
執筆陣の中で一番遅筆な漏れが来ましたよ
みんなwktkしてるウシマキの続きはまだみたいなので、休憩がてらワクコズ純愛路線をお楽しみ下さい
ウシマキ作者さん間ぶった切ってごめんなさいm(_ _)m
663 :
一年目の夏5:2007/08/15(水) 14:35:22 ID:/g6Osy0p
虫の音が聞こえる。
時間はすでに夜半を過ぎた。
眠れないコズエは、ベッドから起き上がり車椅子に座る。
これからどこへ行くというのだろう。
ワク君が寝ている部屋?
顔から火が出るような思いがする。
なんだか自分がひどくいやらしい人間に思えてくる。
でも、ワク君と二人きりで話せる機会は、次にいつ訪れるかわからない。
決心したコズエは、部屋の自動ドアを開けた。
廊下に出たコズエは、人の気配を感じて声を上げそうになる。
「ワ……ワク君!?」
ワクは、寝るために供された隣の部屋からちょうど首を出したところだった。
「コ、コズエ……お、起きてたんだ」
「ワク君こそ」
「お……俺、枕が違うと寝付けなくてさ、アハハ……」
ワクとコズエは二人でコズエの部屋に入る。
女子の部屋に入るのは初めてらしく、やわらかく淡い色のものが並ぶ部屋の中で縮こまっている。
「今日は、ほんとにありがとう」
「い……いやこちらこそ、ゴメン」
ワクは緊張のため、自分が何を言っているのかよくわからない。
いつもは普通にしゃべれるのに、何だって俺はこんなにガチガチになっているのか。
昼間、あんなに明るくはしゃぐコズエの姿を見たからだろうか。
目の前のコズエが、タンクトップ姿だからか。
さっきまで、コズエの水着姿を想像していたからだろうか。
(コズエって、意外と胸、あるんだな……)
「あのね、ワク君」
「な……何?」
「私、泳げないから、水着なんて買いにいったことなかった。ほかの女の子たちが、すごくうらやましかった。
だから、その……ワク君につれてきてもらって、本当に嬉しかったよ」
そう言ってにっこりと笑うコズエ。
その笑顔を見て、ワクは胸を強烈に締め付けられる思いがした。
ワクは1年前のキス以来、コズエの顔をまともに見ていない。たまに会う機会があっても、目を合わせられないでいた。
(コズエって、こんなに可愛かったんだ……)
ひょっとしたら、これが『好き』という感情なのか?
しばらくの沈黙の後、
「あのね」「えっと」
二人は同時に声を出す。赤面して目をそらすコズエ。
「な……何?」
「ワク君いいよ」
「コズエが先でいいよ」
コズエはたまらずうつむく。
昼間買った水着、着てみたい。ワク君だけに、見せたい。
そんなこと、やっぱり言えない。
「ワ……ワク君が先に言ってよ」
「あ……あのさ、変な風に思わないでくれよ。
コズエが、昼間の水着、着てるとこ、見たいな」
664 :
一年目の夏6:2007/08/15(水) 14:37:59 ID:/g6Osy0p
コズエは顔のみならず全身から火が吹き出そうな思いがした。
ワクも同じことを考えている。
頭のてっぺんから足の指先まで真っ赤になったような気がする。
「な……なんつーか、さ。ほら、せっかく買ったんだし、着てみたらどうかな〜、なんて……。
べ、別にコズエの水着姿見たいとかそういうんじゃなくてさ……」
ワクも何だかあせっているようだ。それを見たコズエはおかしくなって、少し緊張がほぐれた気がする。
「う……うん、私も、着てみたい」
「ちょっと時間かかるけど、こっち見ちゃ、ダメだよ」
「あ……あぁ」
コズエはベッドに腰掛け、昼間買ってきた淡いピンクの水着を取り出す。
(水着なんて着るの、何年ぶりだろう……)
そして、背を向けているワクを少し気にしながら、タンクトップを脱ぎ始めた。
足が不自由なコズエでも、着替え程度のことは一人でできる。それでもやはり普通の人よりは手間がかかってしまう。
素肌をさらすコズエ。胸は、同年代の子たちと比べても遜色ない大きさだと自分では思う。恥じらいと興奮で朱に染まった白い肌に、フリルのついたトップをまとい、乳房を抱えて形を整える。
そして、片手で腰を上げ、片手で短パンをずらしていく。他人のものであるかのような足を抱え、赤いボーダーのショーツを取り去る。着替えるのも楽ではない。
ワクの耳に、衣擦れの音が聞こえる。
今、自分の後ろでコズエが裸になっているのかと思うと、ワクは何だか変な気分になる。
ちょっとくらいなら、見てもバレないかな……という誘惑を必死でこらえる。
一方で、コズエにとって着替えが結構な困難を伴う作業であることを思うと、ワクの良心は痛んだ。
「お待たせ……いいよ」
振り返ったワクは、ベッドの上で女座りをしているコズエを見た。
ワクの顔から目をそらし、伏し目がちのコズエ。
「か……可愛いよ」
ワクは自分の顔が真っ赤になっているのがわかる。コズエの顔は恥ずかしくて見られないし、かといって体の方を見ると、以外にも張りのある胸や、くびれた腰、白く細い太腿がいやでも目に入ってしまう。目のやり場に困るとは、こういうことか。
「ホ……ホントに?」
コズエは緊張の余り体が小刻みに震えている。
そんなコズエを見て、ワクは再び胸を強く締め付けられる。
コズエを、抱きしめたい。
「ワ……ワク君!?」
気づいたとき、すでにワクはコズエをその腕に強く抱きしめていた。
純愛というかコズエのタンクトップ姿と着替えシーンがメインですw
言い訳になってしまいますが、実際に車椅子の方やその周囲の方で、「現実と違う!」と気分を害された方がおられましたら、この場を借りてお詫び申し上げます。
ワクきゅん×コズエちゃんの初々しい中学生カップルの続き
キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!
もっと二人を照れさせてください
>>665 ちょ!二人が照れすぎて読んでて悶えるwかわいすぎ
つかこれで終わり?ここからエロ突入じゃないの???wktk
ウシマキとの純粋度の差が激しすぎてorz
ノリノリでエロ書いた自分が恥かしいよ……
後編投下したいがワクコズと混戦になっちゃうとマズイんで
様子見。
>>667 ウシマキ作者さん気を遣わせてしまってごめんなさい。
私の方はまだ完結しておりません><
みんなwktkして待ってますから、お先に投下して下さい!
次からはちゃんと完成してから落とします…orz
朝からwktkしてずっと俺が待ってますよ!!!!
ウシマキがエロすぎて下半身丸出しだったが
ワクコズの初々しさにパンツを穿いた俺ですよ!!
続き期待age!!!!
670 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 20:29:40 ID:CgZRkBjb
アンコwww散々エロ扱いされてるのにエロ小説の主人公になれないのかwwww
そんなアンコが大好きです
>>668 ありがとう。
>>669 パンツは……脱いどけ!!!!
では後半戦。
ラストはギャグで締めてたんだけどやっぱりシリアスに変更した。
色々考えてたら、ウシロの気持ちが少し解ったんで。
「うわっ…、また…勃つの?」
一度放出したというのに、また硬さを帯び始めたソレを見たマキがちょっと引いた。
ウシロは仰向けにベッドへ倒れ、マキをうながす。
「え…、自分で…入れるの…?」 さすがに、それはちょっと…。 困惑して俯く。
「早くしろ…」
そう急かしてみると、マキはおずおずとウシロの上に跨り、膝を立てた。
ウシロの屹立したモノを握り、自分の入り口に押しあて、
ゆっくりと自らを貫いてゆく。
棒の根元まで腰を沈めると、息を吐いて呼吸を整えた。
彼のが、挿入ってる…。
だが、自分が上というのが何だか違和感があっておかしな感じだった。
不安げに見下ろすと、ウシロと目が合う。
寝そべったまま、余裕そうに笑った。
「喰われているみたいだ。」 嬉しそうな言い方だった。
「動いてみろよ」 そう指図すると、戸惑いながらもマキは身体を揺すった。
「はぁ……あぁ……」 ギッ、ギッと、ベットが軋む。
マキの動きに合わせて、ウシロも腰を浮かすと
繋がった部分からクチュクチュ、という湿った音がした。
恥ずかしさに顔を真っ赤にしたマキが、
へなへなと力も無くウシロの胸に手をつく。
「ん…ぁ……硬い……」
それでも、腰は止められないようだ。
「奥が…奥がぁぁ……、あぁん……」
腰を、上げては落とすたびに、表情が快楽に歪んでいくのが分かる。
身をよじって、眉を寄せ、陶酔しきった女≠フ表情……。
「奥が、何だ…?」
「……ああぁ……はぁ、はぁ…」
「気持ちイイんだろ?」
「…んぅ……違う……違うもん……」
首を横に振りながら、蚊の鳴くような声で否定する。
おそらく、意識の半分はもうここにはないのだろう。
ウシロは一度、強く突き上げた。
「……ふぁっ!?」
マキの膣がピクピクと反応し、ギュ……と先端を締め付ける。
「ちゃんと本当のこと言わないと、ヒドイことになるぞ…?」
指先で、腰のラインをなぞると、マキは観念したように目を伏せた。
「だめ……あたし、変になりそぅ……」
やっぱりもぞもぞと、肉棒に貫かれた体を揺らす。
「あ……ぁ、ん……気持ち……いぃ…、ウシロの……すごく…っ」
突き上げの衝撃は、彼女の理性をすっかり砕いてしまったようで、
とうとう狂ったように求め始めた。
腹を擦り付けるような勢いで、ウシロの股間をこれでもかと咥え込み、
小刻みに体を震わせる。
「ああっ…いぃ…っ、ウシロ………、好き……大好き…ぃ……」
結合部では、マキから溢れた愛液がべとべとに絡みつき、
淫らな音を立てながらも潤滑油となって二人の挿入行為を助けた。
「あぁ…っ!あっん……!ダメ、ウシロ……も、もっとしてぇ……」
そう言われてもマキは勝手に動いていて、ウシロはこれ以上、どうしていいのか分からなかった。
「…そんなに、イイのか?」
「んんっ、ハァ…っ……う、うるさ…」
返事もおざなりに、夢中で腰を振るマキ。
「…はぁ…はぁ……っ」
さっきからまったく同じ動きを繰り返しているから、
相当イイ所に当たっているのだろう。
恍惚に浸る彼女を眺めつつ、手持ち無沙汰になったウシロは、
無防備に晒されている乳房に手を伸ばした。
「んぁ…っ」
少し眉を寄せたが、それだけだったので、
次は乳首をつまんでこねくり回した。
「あぁ!あっ…!ハァッ…く…っ……、」
…やっぱり乳首は、感じやすいな…などと冷静に考えつつ、刺激を与え続ける。
「はぁ…はっ…あっ!ん、んーっ!!」
たぶんもう、ウシロのことなど目に入っていない。
「ひぁ…っ!だ、…だめ!…いや…もぅ……!!」
完全に一人で、向こうの世界にイッてしまったようだ。
「んっ…あ……っ…―――――……っ…」
ビクビク、ビク…!
マキの全身が小刻みに痙攣する振動が、ウシロにも伝わった。
顔も身体もピンク色に染めて、瞳を伏せたまま静かに達した彼女を
ウシロはキレイだと思った。
細くて脆い、柔らかな少女。
いま触ると、泣きくずれてしまいそうだ…。
勃起したモノに彼女を跨らせ、ただ寝転んでいただけの自分と、
男の体に乗り上げ、淫らに興奮して一人果てた彼女。
くらくらと、目眩のしそうなこの強烈な光景を、
彼は超至近距離の一等席で傍観した。
「ぁ……だめ、…ウシロ…ちょっと休ませて…」
身体を横たえた彼女がそうつぶやいたが、
ウシロは構わずマキの膝裏を持ち上げて、花弁を開かせた。
「おれまだイってないし」
両脚を肩に担いで、自分の先端が入り口に当たるように調節すると
マキは泣きそうな顔でウシロを見上げた。
「…待って…、待っ…ぁ…っ」ぐっと侵入する。
ぬるぬるに濡れっぱなしの入り口は、何の抵抗もなく彼を受け入れて、
クチュっと音を立てた。
体を押し開き…、やがて最深部にまで辿り着き、完全に繋がる。
「中…熱いな」
思ったことを口にした。
「…ぁんたが熱いんだ…よ」
彼女は憎まれ口のようなものを発したが、
頬は紅潮し、目がとろんと下がって、身動きがとれずにいた。
さっきイッたばかりの身体は少しでも動かしたら電撃が奔る。
きっとまた、いとも簡単にイける…。もうちょっと待って。
動かしちゃ、ダ……
そんなことを脳の奥で考えていたが、
一度彼が動くと、思考は遮断された。
「あっあっ……ぁぁ…!!んっ…んぁ…!」
快楽の波に襲われ、甘い疼きが広がっていく。
突き上げられる度にどんどん気持ち良くなってってしまう。
回数を重ねる度に身体が慣れていって、さらなる刺激を求めてしまう。
イヤイヤと首を振っていたが、喘ぐ声は高く艶っぽい…。
>>672 GJ!なんという官能小説。続きも期待してます
なんというエロさ。素晴らしい…
続きwktkです
「どうだ?」
突き立てながら、そう訊くと、熱を帯びた声が、かすかにした。
「ィ…、イッちゃうかも…」
「またかよ」
「……な…何回目……?」
「三回目だろ…羨ましいな」
「うぅ…ウシロのせいだ…」
「おかげ、だろ」
「ぁ…あっ、気持ちぃよぉ…っ」
「しゃべる余裕はあるんだな…」
「……が…がんばってる…、んだってば…っ、ぁ…!」
マキの細い腕が強い力でしがみついてきて、二人の身体がガクッと捩れた。
「…イテェ……」
「……うぁぁ、あ……ウ、シロ……ぉ!」
胸と胸が合わさると、急に締め付けがキツくなって、
ウシロもとうとう冷静ではいられなくなった。
イかないように、ぐっと唇を噛み締めてマキをむさぼる。
逃げられないように腰を強く掴んで、奥まで挿入する。
ねじ込むように攻めたてると、彼女は感情のままに高い声を上げた。
「はあぁぁ……!!ん…ふっ、あぁっ!あぁぁっ!」
素直に啼くマキをもっと、悦ばせてやりたいと思う。
もっと動いて、気持ちよくさせてやりたい。
目を覗きこむと、マキは唇を近づけてきた。
深く長く絡まり合う、キスを交わす。
くちゅくちゅ、という粘液の混ざる卑猥な音は、
もう、上から聞こえるのか下から聞こえるのか分からなかった。
動きが速くなる。性感帯が痺れていく。
「っ…!あ……!!あっあっ……んっ…あ、もう、ダメ……もぅヤダ…!」
「……んなコト、言ったって、止められるか………」
甘く激しい想いが湧き出てくる。
身体と同じくらい、心も熱かった。
「ぁ…はぁぁ…ウシロぉ……っ、いぃ、よぉ……」
「ん、……くっ…」
「……ねぇ、もっ…と……ぉ、…あぁぁっ!!!!」
マキは耐えることなく噎び泣いた。
打ちつけるごとにマキも揺れて、息も絶え絶えに大声で喘ぐ。
ウシロの腰が上下を繰り返すだけの、単純な運動であるはずなのに、
苦しいまでに追いつめられて、溺れる。
その真っ白な闇の中で、お互いが今、完璧に繋がっているということを感じる。
…一瞬の快楽を目指して、ふたりは求め合う。
「……早く、イけ…っ」
「……うぁ……う、ん……っっ」
うわごとのように返事っぽいものをして、
マキの膣がキューンと締まり、力が入った。
「マキ……っ、イイぜ…」
「あっ……あぁぁん……っあ………………――――――ぁぁぁ…」
弓なりに背を反らし、彼女の身体が大きく揺れた。
「もう、出す……ぞ…」
ただでさえ、居心地の良すぎる彼女の中が激しく痙攣し
グリグリと締め付けられ、いい加減、限界だった。
大きく腫れ上がったウシロの股間が爆発し、白濁した液を撒き散らす。
「……ん…、……」 ビクン、ビクン…!
目の前がぐらぐら揺れて、意識が飛びそうなほどの快感だった。
長い射精。……かなりの量が出たと思う。マキもそれは、膣内で感じた。
「んっ、あ……ハァ……ハァ」
「…はぁー…、…く……」
そのまま動けなくなったウシロを、マキは優しく抱きとめる。
熱い肌が汗で張り付いた。ほぅ、と安堵のため息が洩れた。
「…大好き……」
声は、確かにウシロの耳を通り、脳に刻まれた。
渦巻く毒≠ノ今日もまた、心を壊されて、ほだされる。
ますますマキから離れられなくなる。振り解けないほどの愛をくれる。
いつかの彼女の言葉を思い出して、ウシロは感謝をする。
――マキが、今日も生きていることに。
――――――――――――――――――――――――――――
雨が小降りになっていた。
「なんであの時だけ土砂降ったのよ……」
マキは空を睨みながらブツブツ文句を垂れている。
「明日は、晴れるかなぁ…。アンコにガツンと言いに行かなきゃ」
晴れてもいい。雨のままでもいい。
明日も、世界と彼女が存在していれば、それでいい。
「あんたも、付き合ってよね。」
「……疲れたからもう寝たいんだが。」
「あーはいはい」
カーテンを閉めて、いそいそと布団に入ってくる。
マキの匂いは――遠い、遠い昔にも嗅いだことがあるような気がした。
…でも。
頭に浮かぶものを振り払う。
たぶん――いや確実に、 『明日』 は来て、おれたちは目を覚ますだろう。
容赦なく消えてゆく今日≠繋いで、
マキと迎えることのできる新しい日を、ただ…待とう。
「おやすみ。」
合わせた手のひらを伝う温度を噛み締めると、強い眠気がやってきた。
同じ布団で眠ることに、こなれてきている自分たちに照れつつも、
ふたりは、ぴったり寄り添って眠りについた。
<終わり>
読んでくれた方、ありがとうございました。
「マキがこんなだったら、萌え死ぬ」。それだけを考えて書きました
前回の反省も踏まえて、マキだけじゃなく
ウシロのことも頑張って描写してみた……orz 答えがないから難しい。
とりあえず、『あたしに明日はないかもしれないんだから、』というセリフを否定させてやった。
エロさはどうでしたかね…?
ただ、マキへの愛は、純粋そのものなんだ……信じてクレヨン…
(補足:最後にウシロが思い浮かべたもの。
>>648に答えあります。
偶然、来週のアニメのサブタイになってビクーリ)
ウシマキが大好きってワケでもなかったのに唸ってしまった。
凄いです、純粋にエロかったです
>>680 GJです!!
まさしくエロパロの名に相応しい
なかなか続きが降りてこないので心配してました
こんな素晴らしい作品の腰折ってスミマセン…
私は自分が実際にやるとしたら抵抗があるプレイってなかなか書けないんです><
読む分にはすごく楽しめるんですがね
あそこまでエロくできるサービス精神がうらやましいなぁ〜
とにかくGJでした!!次回作も期待してます!!
GJGJGJGJ!!!!!!!
ウシマキ凄いエロかった……もう大満足!!!
ウシロ攻め頑張りすぎだろwww若いっていいなw
まさにネ申!!職人技だな〜……
乙かれさん!素晴らしい作品をありがとう
最近のアニメの出来にマジで凹んでいたから
よい刺激になりました…これで明日からもぼくらのを愛せるよ!!
いろんな意味でおっきしたぉ
※ウシロ×カナで[近親相姦]物投下します。原作三巻の身体検査後の話です。
ウシロがエディプスコンプレックス気味です。
ウシロ→順、カナ→可奈、になっています。
横田基地から帰宅するなりシャワーを浴びた順は、ろくに髪も乾かさないまま、居間の畳に寝転んだ。クッ
ションに顔を埋める。そのままでいると、基地でのおぞましい体験がまぶたの奥で再生される。
ああくそ、むかつく! 順は拳を握って、畳に強く落とした。なにせあの身体の中に何かが侵入してくる
感覚は、不快以外のなにものでもなかった。まったく、何故身体検査なんぞを受けなければならないのだ。
「おにいちゃん……」
細い声が耳に届いて、順はクッションとの狭間で顔を苦めた。おにいちゃん、ともう一度呼ばれる。
「あの……私もお風呂……入っていい?」
――そうだ、可奈も身体検査を受けたのだった。順達男子と同じく裸になって、尻に指でも突っ込まれたの
だろうか。
しかし、それだけか? 順は頭を捻った。女は、物を隠せそうな穴をふたつ持っている。検査は平等
に行われただろうから、もしアンコ達がそれらを探られたのだとすれば、未発達とはいえ当然可奈もだ。
順は指の腹を擦り合わせる。
(指だろうな……――指で、)
その推測に至ったら、急に順は苛立ちを覚えた。しかし持続性や継続性が無いものの類ではない。腹
の底に有る血液が沸騰して、頭を終点に定め、じわじわと身体を蝕むように昇ってくる気がする。
「男、女、どっちだ?」
順はクッションから重く頭を起こして、訊いた。可奈は、すぐ横さまに立っていた。その胸にはバスタオル
を抱き締めている。
「えっと……私は女だよ……」
疲れたのか、どうも可奈は呆けている様子だった。よくよく彼女の顔を見れば、頬は心成しか赤らんでおり、
大きいだけの瞳も虚ろだ。それに、小さな肩と背中には、力が入っていないように見えた。
「お前のことじゃ、ねえよっ。今日、検査した奴」
順は手元のクッションを、可奈に向かってぶん投げた。見事、彼女の顔面に命中する。クッションの奥から
表れた可奈の顔は、多少元来の色を取り戻していた。
「えっ、検査……? お医者さんは、男の人」
「どんな」
可奈は目を泳がせる。順は目つきを鋭くした。
「えっと……お父さんくらい、の人」
順は勢いづいて立ち上がる。それまでゆっくりと這い上がっていた熱い血が、頭の天辺まで一気に広がった
のが判った。
可奈は怖気づいた表情を浮かべた。
「い……言わなくちゃいけない……こと、だった?」
言って後退した可奈の胸倉を順は掴んで、乱暴に畳の上に倒した。可奈は悲鳴をあげた。順はぐっと彼女の
胸倉を握り込んで、その顔と距離を狭めた。
――気持ち悪い。
順は、心の中で吐き捨てた。父親のことが可奈の口をついたのが、ひどく不愉快だった。父親と年代の近い
男が可奈の身体に触れる光景は、想像するだけで胃の中に不快感を憶える。その男を通して、父親が可奈に間
接的に触れたように感じる。可奈が父親のものになったような、錯覚すらあった。
「お、おにいちゃん」
順自身、これらの嫌悪感が身体のどこから生まれてくるのか理解し難かった。どこからともなく発生しては、
胸の中で暴れ回っている。このまま暴れ尽きて欲しい気もしたが、それに耐えられるくらいの気力を順は持って
いなかった。
……どうにかしなければ。どうにか――、
「おにぃ……」
自ら起こした行動とはいえ、仮にも妹の唇に触れてしまったのは不味かったかと、順はその数秒後に気づいた。
顔をあげると、可奈が未確認生物でも見るかのような目を向けてきた。けれども、もう遅い。ここで止めれば、
後悔と自責の念を何ヶ月も背負う羽目になるのが、安易に予想出来た。一度発端させたのなら、やり通さなけ
ればならないのだ。可奈に全てを受け入れさせる。でなければ、胸が澄み切らない。
順は、再び可奈の唇を塞いだ。
(……ええと)
だが出だしからつまづく。ディープキスのやり方が分からなかった。唇の表面を一方的に擦り合わせながら、
順はカンジに借りたエロ本の内容を思い出す。順は舌を出して、可奈の唇の裏側を舐めた。可奈は顎を引いた。
「噛むなよ」
「んっ」
順は無理矢理、可奈の口内に舌を入れる。暫く口内を舐めまわした。しかし唇が火照り、唾液が増えるだけで、
肝心の舌同士は上手く絡められない。順は可奈の舌先に吸い付いてみる。
「くる……しっ……」
こほっ、と可奈が小さく咽た。
結局舌は絡まることなく、そうして順は唇を離した。可奈の口の端から、唾液が流れ落ちている。
順は、ぬめった口元を腕で拭った。胸倉を掴んでいた手で、そのまま可奈のワンピースを荒々しく肌蹴けさ
せた。ぶつんぶつんと、糸の切れる音が何度もあがった。だが構いはしなかった。だって、後で可奈が自分で
縫い直せばいいだけの話だ。
「胸ねーな……」
順は顔を顰めた。
予想はしていたが、可奈の胸の膨らみは皆無に等しかった。順はその片方の乳房に、手のひらを押し当てる。
「きゃっ」
女々しい声に、順は思わず肩を揺らしてしまった。
「変な声出すなっ」
可奈は震えて、顔を背ける。
「ご、ごめんなさ、い」
口を結んだ可奈を横目に、順は彼女の乳房を軽く凹ませた。こりこりした、硬いしこりのようなものに指が
止まる。それを押すと、可奈が目を細めた。痛いのだろうか? そう察して、順はしこりを何回も押した。
「っ、おにいちゃん、いたい……」
「だからなんだ」
すん、と鼻を小さく啜る音が聞こえた。
「ん、なんでもないっ……はぁ、――ふっ」
順は両手で乳房の突起を摘んだ。
「んんっ」
唇より薄めの桃色であるそれを、少々引っ張って、舌先で舐める。
「はぁっ、…………おにいちゃん、……はぁっ」
可奈の息遣いが荒くなってきた。それは順も同じだ。膨らみのない胸を触る最中で、下半身に熱が籠った。
順は手を可奈の足に移し、膝を立たせた。スカートを捲り上げ、可奈の下着の中に躊躇無く指を入れる。濡れ
てはいるものの、外気に晒せばすぐ乾燥する程度だった。
「さ、さ、さわっ」
可奈が涙声で言う。
「……身体検査で触られたんだろ? 親父ぐらいの男に。だったら平気だろ」
順は眉根を寄せた。可奈の秘部の表面を、三本指でゆっくり擦った。
「ふっ、あ、あ」
可奈の身体がしなる。秘部から液体が零れたのを皮膚で感じ取り、順は下着を脱がした。秘部の割れ目に
人差し指を入れて、辺りを撫で回す。
「だ、だめ」
可奈は太股を閉じた。
ふざけた真似を。順は、むっと口をへの字にして、腕で可奈の足を強引に開かせた。行為が終わるまで二度
と閉じられないよう、その間に膝を割り込ませた。
「ひゃあんっ!」
人差し指がある所に当たったとき、可奈が甲高く鳴いた。順は頭の位置を下げて、可奈の秘部を覗く。白く
濁った液体が、ひだのような肉を濡らしている。
「みっ、見ないでっ。おにいちゃん。やだっ」
順は無視した。割れ目の上方に、薄い皮に少々隠れた赤い実のようなものを見つける。順は指で、それを
掬った。
「きゃあっ」
びくん、と可奈の身体が跳ねた。ここが弱いらしい。順は粘液でべとべとになりつつある手で、赤い実を
集中的に攻めた。表面を触る。指で押す。爪で引っ掻く。その度に、可奈はひっきりなしに鳴いた。感じてい
るのだろう。粘液の出も、先程より良い状態だ。
つと、順は好奇心に駆られて、秘部の粘液にちょんと舌を当てた。
「わっ! だめっ。……汚い、から……」
これも順は聞き流す。
「あ、あっあぁ」
順は粘液を舐め取った。中途半端な塩辛さが、舌に広がる。おいしくない。続けて、中指を秘部の口に入れた。
可奈の中は、まだきつかった。順は、中指で肉壁を押しほぐす。まもなく指の通りが良くなったので、今度は
出し入れする。
「いたっ、は、痛いよぉっ……」
「……どうせ、検査のときも同じだったんだろ」
出た声が思いの他掠れていて、順は自分自身に静かに驚いた。
「ち、ちがう、こんなに……あっ!」
順は、指を可能な限り可奈の中に押し込んで、一気に引き出した。再び頭を屈めて、秘部に口寄せる。
「おにいちゃ……や……だ、やだっ、やめっ……」
可奈の中へと続く入り口に、順は舌を当てる。邪魔なひだは、指で横に開いた。わざと唾液を出して、可奈の
粘液と混ぜるよう、舌先を中に押し込んでやった。
「あっ! ああ!」
「……っ、あんまり、大きい声、出すなっ」
順は片手で、可奈の口を強く塞いだ。彼女の荒い吐息が、手のひらを蒸らした。
「んー! ん!」
順は、秘部の入り口に前歯を立てようとした。が、押し付けるような形になってしまった。この際、気にせず
続行する。順の口内を可奈の塩辛さが満たしてゆく。
「んふ、ふっ! ふ、おひ、はっ」
柔い果物を丸齧りするように、顎を動かす。
「んっ!」
どろっと、可奈の秘所から粘液が洪水のように出てきた。順は驚いて顔をあげる。液は白く濁っておらず、
透明に近かった。
「はあっ」
可奈の口から手を離してやり、順はその表情を窺った。涙でぐしゃぐしゃだった。普段から可愛くないくせ
に、更に劣化している。
「おい、拭け」
「え……?」
「口だ。お前の変なののせいで、濡れてるだろ」
「あ……う、うん……」
可奈は顔を赤らめて、順の口に付いた液体を、弱弱しく指で引っ掻いてきた。
……遅い上に拭けていない。順は、可奈の手を叩き払った。彼女のスカートを引っ張り、それで口周りを
綺麗にした。
「むっかつく……」
視界が、ぐらりと一瞬揺れた。
肩で息をしながら、順はジーンズのジッパーに手を掛ける。欲情した証拠を人目に晒したくなくて、可奈の
目蓋に唇を落とした。粘液とは別の、塩辛い味がした。
「え? ……おにいちゃ、ん? な、なに? 何か、かたい」
秘所の割れ目に肉棒の先端を当てると、可奈が不安げに見上げてきた。答えを返さず、順は肉棒を彼女の中に
挿し入れた。
「痛い!」
まだ先っちょしか入ってないというのに、可奈はもうぼろぼろ涙し始めた。ち、と順は舌打ちする。
「我慢しろ。こっちだって痛いんだよ」
可奈の中は大分緩んだと思っていたのだが、未発達な身体のせいなのか、もう締まり始めていた。ぎゅう
ぎゅうと伸縮する肉の壁が、肉棒をやけに圧迫してくる。歯を食いしばって、順は深く腰を沈めた。
何とか入りきった。
「痛い、本当に痛いの……」
ひっくひっくと可奈はしゃくりあげる。
改めて濡れさせなければ、両者共に苦しいだけだと順は踏んだ。手で、可奈の秘部にある赤い実を撫でる。
可奈は顎を仰け反らせた。
「ひぁあっ」
やがて繋がった場所から、くちゅくちゅと粘液の漏れる音がした。順はゆっくりと腰を動かす。
「あ、あ……あ」
苦しそうに、ひゅうひゅうと鳴る可奈の喉。その瞳は瞬きもせず、涙だけを流している。順は顔を顰め、
可奈の腕を引いて、自身の背中に誘導してやった。
「掴んでろ」
「は、はい……」
可奈の小さな両手が順の背中に回って、シャツを掴んだ。順は腰を揺らすペースを速めた。可奈の中も、
肉棒の挿入を順調に繰り返せるくらいにはなった。けれども痛みは残っているらしく、挿入する度に可奈は
順のシャツをぎゅっと握る。
「おにいちゃん……おにいちゃんっ……」
腰を動かしながら、順はだんだんと、支配感に満たされていくのを感じていた。身体検査と同様のことは
済ませた上、可奈とこうして繋がっている。可奈は痛がりながらも、順のシャツを握って離れようとしない。
おにいちゃん、おにいちゃん、としきりに順を呼ぶ。順だけを呼ぶ。今彼女は、心身共に順の存在に侵食され
ていることだろう。父が割り込める隙間などない。背筋に寒気が走った。高揚する。順は腰を突き上げた。
「おにい、ちゃっ、んっ」
肌同士をぶつけるように可奈の奥目掛けて打つと、小さな背中が反った。
「あっ。だ、だめっ、やだ! おにいちゃんっ」
可奈の肉壁が大きく伸縮し、順に射精感をもたらす。順は眉間を寄せた。肉棒を一度引き抜いて、可奈の中
を強く擦り、何度も何度も貫くように突いた。
「やあぁ! ああっ、んあっ。こわい! おにいちゃん、こわいっ……こわいよぉっ!」
可奈の奥まで届いたのが分かる。
「……っ」
限界を悟って、順は突くと同時に可奈の腰を引き寄せた。そして、うずく欲望を解放した。
「ひやぁあぁっ!」
可奈は一層、順にしがみついてきた。精液を一滴残さず搾り取るかの如く、彼女の中はうごめくのを止めない。
順は、可奈の背中にぎこちなく手を回して、自身も呼吸を整えながら、落ち着くのを待った。
本日二度目となる風呂からあがり、居間に顔を出すと、可奈は破れた服を着直し、バスタオルで畳の汚れを
拭い取っていた。しかし幾ら汚れは取れようと生臭い。順は鼻を摘んだ。
「あ……お、おにいちゃん……」
目が合う。可奈の顔が、みるみるうちに赤くなった。
「鬱陶しいっ」
順は可奈の背中を蹴った。
「臭い。どうにかしろ」
可奈は背中を撫でて立ち上がる。
「あ……物置に、ファ○リーズがある、から」
可奈は、ふらふらと危なっかしい足取りだ。太股が痛いのか、変に内股でもある。そうして居間を後にしよ
うとする彼女を、順はその髪を掴んで止めた。
「お前が取りに行ったら、臭いのが伝染るだろうがっ」
どかどかと足音を響かせて、順は物置に向かう。歩き方が癪に障って止めただけであるから、これは気遣い
ではない。断じてない。
終わり。
689 :
684:2007/08/16(木) 10:46:57 ID:AbLRP6s8
最後、6じゃなくて5でした。5で終わりです。
ワクコズwktkして待っています。
ワクコズ続編作者です
なかなか続きが書けないのでコズエを描いてみました
つ
http://gban.jp/i/41f3bz まあ挿絵から起こしただけだけど
横向でスマソが…似てるかな?
ラノベ版知らない方は、こんな子が水着姿で恥ずかしがって悶えてるんだなぁと妄想しながら心安くお待ち下さいm(_ _)m
691 :
マチコエの人:2007/08/16(木) 17:59:50 ID:uzCn7bJm
ウシロカナエロス!カナかぁいいなぁ。そしてウシロの鬼畜さは異常。
カナちゃんに優しく!カナちゃんに(ry
でも最後はちゃんと優しかったので安心しました。あれは優しさだよね?ウシロ(ニヤニヤ)
おまけ…アンコ分とマチ分どっちが欲しいか聞いてみたりします。
>>691 アンコ書いてるよノシ
できたら投下する
>>690 おぉ!!コズエGJ!
つか水着描いてよ!!それかワクとイチャイチャしてるのプリーズ!!
挿絵と言ったらウシマキ作者さんは今回は描いてくれんのかな?
前回の絵に激しく萌えたんで、
期待してみるテスト……
(つか、前回と同じ人ですよね?)
ウシロカナの鬼畜さに大満足w
次もマジ期待してるからよろしく?。
名前欄は気にしないでください〜
おいおいw
キリチズみたいのまた書いてくれな
後書きに一番重要な事書くの忘れてた……。
ウシロ×カナ読んでくれた人ありがとう御座いました。
>>690 ちょw絵、上手すぎだよ。似てる。
>>693>>697d
結局また描いてしまった…orz
元絵がないからバランスおかしいとか水着がカワイくないとか言わないw
フリルとかわけわからん設定にしたもんだから大変だった
つ
http://gban.jp/d/b/41g1jb.jpg みんなのイメージと比べてどうだろうか
どうでもいいがいい年した大人がせっかくの夏休みに女子中学生の水着姿を夜通し描いてるなんてなんかもう完全にオhル\(^O^)/
>>700 エロ以前に無駄に上手くてワロタw
も…もっと描いてくれ…!!
>>700 うまーーーーー!!すげぇとしか言いようがねぇ…
攻めウシロカコイイw
しかしこれは十分エロイと思いますぜ!!
怪しいエロスを感じる…
>>700 ( ゚Д゚)
(つД⊂)ゴシゴシ
…(;゚Д゚)ウ、ウマー!!
…漏れ自重するわorz
最近なるたる読んで鬱ってて、なかなか続きが書けなかったけど、とりあえずエロに持っていける目処がついたので一旦投下します。
長いけど、今日の夜には完結予定です。
704 :
一年目の夏7:2007/08/18(土) 18:04:10 ID:RG3G3Y7m
二人の時間が止まった。
窓の外の虫の音が、ひときわ高くなる。
コズエの長い黒髪から発する芳香が、ワクの鼻腔をくすぐる。
ワクの腕の中で、コズエは身を固めている。
互いの体温が、初めて通い合った。
「ワ……ワク君、痛いよ……」
ハッとしてワクは腕を放した。
「あ、ゴ……ゴメン」
目の前のコズエは、おびえたように小さく、うつむいている。
ワクは強烈な後悔に襲われた。
俺は、コズエを守りたいんじゃなかったのか。
突然抱きついたりして、コズエに嫌な思いをさせてしまった。
俺って、最低だな。
しばらくの沈黙の後、ワクは言った。
「……悪かった。
もう遅いし、そろそろ寝るわ。
水着、可愛かったぜ。見せてくれてサンキューな」
コズエに向かい、ばつの悪そうな苦笑を見せ、ワクは部屋を出ようとした。
「ま……待って!」
ワクは、コズエに背を向けたまま立ち止まった。
「あ、あの……えっと……」
コズエはつばを飲み込む。
「……も、もう少し、そばにいて」
ワクとコズエは、ベッドに並んで腰掛けた。
コズエは、水着の上にブラウスを羽織っている。
思えばワクは、コズエと一緒に居るとき、なるべくコズエを飽きさせないようにと、自分から話しかける一方だった。
だが今日は、ずっと黙っている。
コズエの話を、聞きたいと思ったからだ。
コズエが、ぽつりぽつりと話し出した。
「……ワク君、いつもゴメンね。」
「な……何が?」
「私が車椅子じゃなかったら、二人でもっといろんなところに行ったり、一緒に遊んだりできるのにね」
「い……いや、そんなこと全然思ってないよ」
それはワクの本心だ。コズエに合わせて行動することは、ワクにとってなんら苦痛ではない。
「俺のほうこそ、忙しくてなかなか会いにいけなくて……ゴメンな」
ワクは優しい。
コズエのことを大事に思ってくれている。それは、わかる。
今日だって、水着を買いに連れて行ってくれたし、明日はまた練習があるのに、こうして遅くまでコズエと一緒に居てくれる。
だが、その優しさが、コズエを追い詰める。
「あのね、私……ワク君がサッカーで活躍するの、すごく嬉しいし、応援したいなって思う。
でもね、私、すごく不安なの。
ワク君がサッカーがんばればがんばるほど、何だかワク君が遠い存在になっていくような気がする。
……だから、私……」
705 :
一年目の夏8:2007/08/18(土) 18:09:58 ID:RG3G3Y7m
「ゴメンね、ワク君。
私、ワク君より上手な人が一杯出てきて、ワク君が試合に出られなくなって、早くサッカーに飽きちゃえばいいのにって思ってた。
そしたら、もっとワク君と一緒に居られるし、ワク君を独り占めできるのになぁって。
……私、嫌な子だよね。
ワク君は、忙しい中でも私のためにいろいろしてくれてるのに」
「コズエ……」
ワクは、コズエの話にショックを受けている。
それは、ワクがサッカーに飽きることをコズエが望んでいることに対してというより、コズエが自分のことをそれほどまでに想ってくれていたのだということ、それを自分はまったくわかってやれていなかったことに対してのものだった。
コズエは、隣に座るワクの手の上に、自分の手の平を重ねた。
ワクの手に、コズエの体温が伝わってくる。
コズエの温かい気持ちまで一緒に伝わってくるような気がする。
「ワク君……ゴメンね。
私、ワク君にいつも何かしてもらうばかりだったね」
そんなことはない。俺だって、コズエからいろんなものをもらっている。
でも、俺がコズエからもらっているものって何だろう。
うまく言葉にできない。
「……私たち、別れようか」
ワクが想像もしなかった言葉がコズエの口から出る。
コズエを振り返るワク。
コズエは、目にあふれんばかりの涙をためながら、にっこりと微笑んだ。
「私、ワク君がいなくても、大丈夫だよ。
だから……今日は、もう少し、こうしてて」
コズエの目からあふれた涙のしずくが、重なり合うワクとコズエの手の上に、一つ、二つ、落ちた。
しばらくの沈黙の後、ワクは口を開いた。明るくも暗くもなく、落ち着いた声で、確かめるように語りだす。
「俺さ、一度サッカーやめてたじゃん。
俺、思ったんだ。
このままずっとサッカーを続けられるとは限らない。
いつか、サッカーを離れなきゃならなくなるときがくるかもしれない。
それはザセツなのか、飽きてやめるのかはわからないけど。
そう思ったら、自分が何でサッカーやってるのかわからなくなってきたんだ」
涙で赤く腫らした目で、ワクをじっと見つめるコズエ。
ワクは続ける。
「一度、ちゃんと考えたかったんだ。自分がサッカーをやる意味を。
……だから、あの時、自然学校に来た。そして、コズエに出会った」
706 :
一年目の夏9:2007/08/18(土) 18:30:36 ID:RG3G3Y7m
コズエは、ワクと初めて出会った時のことを思い出す。
港の岸壁で点呼を取ったとき、何かを思うようにコズエをじっと見つめていたワク。
それから船の中でも、島についてからも、なぜか自然と近くにいてくれたワク。
あの時のことを思い出すと、コズエはいつでも温かい気持ちになれる。
「俺……最初はコズエのこと、自分が守ってやらなきゃって思ってたんだ。
コズエが俺のこと好きだって言ってくれたときも、そうだった。
でも……違ってた」
「あのさ、コズエ」
急に問われて驚くコズエ。
「コズエは、俺がサッカーやってるから好きになってくれたわけじゃないよな?」
かすかにうなずくコズエ。
「なんつーか、その……
サッカーやってる俺、じゃなくて、ありのままの自分、っていうのかな。
それを、コズエが好きになってくれたような、そんな気がしたんだ。
それが、すげえ嬉しかった」
「だから……サッカーしか取り柄のない俺だけど、もしいつか俺がサッカーをやめるときが来ても、大丈夫だって思えるようになった」
「コズエのおかげで、俺はまたサッカーを続けることができたんだ」
コズエの目から、とめどなく涙があふれてくる。
コズエの視界はぼやけ、もう何も見えないが、ワクの声だけはコズエの心にはっきりと届いている。
「……俺、コズエのこと、大好きだよ。
今日みたいにもっと、コズエの楽しそうな顔が見たいんだ」
「だから、別れるとか、そんなこと言うなよ」
こんなにも人から必要とされている自分は、なんという幸せものだ、とコズエは思う。
車椅子だからとか、サッカーをやっているからとか、そんなことを考える必要はない。
今の自分の想いに素直になれれば、それでいい。
「ワク君、……
ありがとう。ゴメンね」
「私も、ワク君のこと、大好きだよ」
二人は、手のひらを重ね合った。
手をつなぐだけで、なんだか心までつながったような気がする。それが、ワクには不思議だった。
ワクはコズエの頬を流れる涙を指でぬぐってやる。
「ご……ゴメンね。一杯泣いちゃって」
潤んだ瞳で苦笑するコズエ。
「……ううん。可愛いよ、コズエ」
二人は顔を寄せ合い、目をつぶると、唇を重ね合った。
和久和久ドキドキ☆
コズエちゃんの「私は彼の事を好きでいていいんだ、
恋をしていいんだ」という幸せな想いが伝わってきて萌ええええええ
ワクコズは最高です\(´^ω^`)/
ワクコズかわええ…萌える…そして泣ける
しかし
>>707で噴いてしまったジャマイカwww
710 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 23:39:27 ID:1y5h3KZ2
>>707 かずひさってなんだろうと思ったらワクかwwww
意外に時間掛かってしまった…
大分お待たせしてますが、健全な青少年が寝ている間に投下〜
でもまだ挿入までorz
虫の音が聞こえる。
薄暗い室内に、月明かりが差し込む。
ベッドの上で身体を寄せ合う、半裸の少年と少女。
緊張と興奮とで荒くなる息を、懸命に押し殺している。
エアコンは効いているはずだが、汗ばむような暑さを感じる。
ワクはその肌に、初めて女性の身体を感じている。意外と、やわらかい。
「あ、あんまり、見ないで……」
コズエは自分の二の腕が太いことに若干のコンプレックスを抱えている。
足は使わないために細いのだが、その分腕の力に頼ることが多く、必然的に腕に筋肉がついてしまうのである。
だがそれとて、ワクにしてみればたいした違いには見えない。
ワクは、水着の上からコズエの胸の膨らみに手を触れる。ぞくりとした感覚がコズエの背中を上る。
だが、不思議と嫌な感じはしない。ワクになら、何をされても大丈夫だと思う。
ワクはしばらくの間、そのまま胸の上に手を置いていた。
そして、その手を這わせ、コズエの下半身に触れる。
「……!」
恥ずかしさに悶えるコズエ。だが、足を閉じることはできない。
ワクはコズエの丘の上に手の平を乗せて、その先にある谷間を水着の上から指でなぞった。
「あ……んん……」
たまらなく、恥ずかしい。
でも……ワク君に求められていることが、嬉しい。
今まで感じたことのない熱い感覚が、身体の中心に集まってくる。
「ワ……ワク君……」
コズエは、こういうとき自分がどうすればよいのかがわからない。
ただ、ワクにされるがままになっている。
ワクはコズエの水着の隙間に手を入れ、コズエの秘所を直に触った。
「いや……恥ずかしいよ……」
さほど長く触っていたわけではないが、コズエのそれはすでに濡れ、襞が開いている。
「あっ……ああっ」
ワクがコズエの谷間の上部にある突起に触れると、コズエは痙攣を起こしたかのように身体をよじらせた。
そこが、女性にとって気持ち良い場所であることは、ワクも知っていた。
初めて手に感じる女性器と愛液の感触に戸惑いながらも、ワクはコズエが自分の手で気持ち良くなっていることを嬉しく思うし、そんなコズエがなおさら愛しく思える。
ワクはそのままコズエの水着をずらし、脱がしていく。
足を動かせないために、コズエの下半身は隅々までワクに見られてしまう。
そう思うと、ますます下腹部に熱が集まってくる。
そして、水着のトップを無理やり上に脱がしてしまう。
まだ脱げきらないうちに、ワクはコズエの乳房をつかんだ。
「あ……ま、待って……んん……」
ワクがコズエの乳房の先端にある桃色の突起を指でつまむ。
コズエの身体を痺れるような感覚が襲う。
「ああっ」
乳首も気持ちが良いのだとわかったワクは、そのままコズエの乳首にキスをし、舌で舐める。
「ワ……ワク君……」
乳首を舐められると、何だか変な気分になる。
ワクのことが、愛しい。可愛い。
コズエは思わず、ワクの頭を撫で、頬をさすった。
コズエは、ベッドの上に後ろ手をついた。自分で動かすことがままならない足を左右に開き、その間にワクを迎えている。
ワクは、コズエの入り口に優しく触れる。ゆっくりとその奥へと指を滑り込ませ、そのまま、コズエの中を探るようにかき回す。
「あ……」
「……痛くないか……?」
「……ううん……気持ち、いいよ……ワク君……」
コズエは、暗がりに屹立するワク自身に、恐る恐る触れてみた。
「うっ」
ワクの声で、とっさに手を離すコズエ。
「……痛いの?」
「違うよ……俺もコズエに触られると、気持ちいいんだ」
コズエはワク自身を手の平で包み込んだ。そして、初めて触るその形を確かめるかのように、根元から先端までを指先でなぞっていく。
「ああっ……こ、コズエ……」
ワクも自分と同じように気持ち良く感じていることが、コズエにはたまらなく嬉しい。
コズエは、自分がしてもらったように、優しくワク自身を握り締め、愛撫した。
「コズエ……もう……俺……限界だよ」
「わ……私も……ワク君が、欲しい」
「コズエ……いいか?」
「……うん、いいよ……」
正直、怖い気もする。
あんなに大きくて、硬いワクのそれが、自分の中に入るというのがまだ信じられない。
それに……
体を許してしまったら、ワク君は自分に飽きてしまわないだろうか。
……いや、私は決めたんだ。
ワク君を、信じる。ワク君のことが好きな自分を、信じる。
だから……
「……ワク君、大好きだよ」
「……俺もだよ、コズエ」
お互い確かめ合うようにささやきあった後、二人は互いの性器を触れ合わせた。
ワクは、どの方向に自分自身を押し進めていけばよいかわからず、戸惑う。
「ん……と……ど、どっちかな」
そんなワクをコズエは握り、導く。
「……ここ、だよ」
ワクのそれが、コズエの入り口を押し開いた。
「んっ……」
ゆっくりと、だが確実に、ワクのそれはコズエの中に入っていく。
「ううっ……」
コズエは余りの痛さに顔をゆがめる。
だが、それこそが、ワクの体を、ワクの想いを、自分の中に受け入れている、証だ。
そう思うと、この痛みさえ、愛おしく思える。
「……コズエ……大丈夫か……?」
「う……うん……ちょっと痛い、けど、大丈夫、だよ……」
コズエは、痛みに眉をしかめさせながらも、ワクに微笑んだ。
「気持ち、いいよ、ワク君……」
ワクは、自分の身体をよりコズエに近づける。
ワクの身体が近づいた分だけ、ワクのそれが、より深くコズエの膣内に挿し込まれてゆく。
コズエの中は、やわらかくて、熱い。
気持ちいい。
それ以外の言葉が浮かんでこない。
ワクは脳が痺れるような感覚を味わう。
ワクの身体が動くと、コズエは身を捩じらせ、ワクのそれを締め付け、絡みつく。
それが、たまらなく、気持ちいい。
「コズエ……俺も、気持ちいいよ……」
「ワ……ワク君……」
コズエはいつしか、ベッドの上に倒れこんでいた。
ワクはコズエの両足を抱え、さらに深く、自分自身をコズエの中に挿入する。
「んん……くぅっ……」
ワクは自分自身を最奥部まで挿入する。
「ああっ」
コズエはたまらず声を上げた。
そして、入り口まで戻り、再度深く、挿入。
「ううんっ」
そのまま、前後運動を繰り返す。
ワクの亀頭が、コズエの内壁に激しくこすり付けられる。
ワクの動きが早さを増していくとともに、卑猥な液体音が徐々に大きくなっていく。
「はあっ…ああっ…ふうっ…ああん…あんっ…あんっ…はあんっ…ああっ…はっ…ああっ」
コズエはすでに痛みを通り越している。
ワクをその身体に迎えた悦びと、ワクの亀頭による刺激で、突き上げられるような快楽を味わっている。
「ああっ…ワク君…ワク君…気持ち…イイよ…
…あっ…ワク君は…あっ…気持ちイイ…?」
「ああ…気持ちイイ…気持ちイイよ…コズエ」
ワクの亀頭がコズエの上壁をこするたびに、コズエの膣内はまるでそれに応ずるかのようにワク自身に吸い付く。
その快感でさらに硬くなったワクの亀頭が、より激しくコズエの上壁をこすりつけるのだった。
「ワク君…私…もう…気持ちよすぎて…おかしくなっちゃいそう…」
「お…俺もだよ…コズエ…もう…イっちゃいそうだ」
ワクの前後運動が、ひときわ激しさを増す。
「ワク君…ワク君…ワク君」
「コズエ…コズエ…コズエ」
互いの名を、うわごとのように繰り返す。
そして―――
「あああぁっ」
コズエは、絶頂に達した。
全身の力が抜けてゆくのを感じる。
そして、ワクも。
コズエの奥深くまで挿入されたワクのそれが、一瞬硬くなり、躍動する。
そして、じんわりとした温かい感触が、半ば感覚の麻痺したコズエの膣内に広がっていく。
それとともに、コズエはワクへの想いで自分の身体が満たされていくのを感じる。
二人は、つながったまま、互いを強く抱き締め合い、キスをした。
そして、舌と舌を絡ませ合う。
自然と行った行為だったが、これが大人のキスなんだな、とワクは後から気づいた。
唇を離す。
見つめ合う二人。
「……痛く、なかった?」
「……うん、最初、ちょっとだけ。でも、すっごく気持ちよかった」
「俺も、すっげえ気持ちよかった。……大好きだよ、コズエ」
「私も。ワク君、大好き」
コズエの瞳は潤んでいる。
だけど、その瞳から涙のしずくが零れ落ちることは、もうなさそうだ。
――――――
夏休みの最終日。
Tシャツに短パン姿の少年と、車椅子のと少女が、海を眺めている。
前と同じ場所で、同じ姿で佇む二人。
ただ一点異なるのは、二人の手が固く結ばれていることだった。
「あのさ……コズエ」
「?」
「俺、コズエと同じ高校、受けようかな」
コズエはワクを見つめる。
その顔は、嬉しさ半分、呆れが半分の複雑な表情だ。
「あ、コズエ、今俺のこと疑ったろ?」
「だってワク君、ついさっきまで夏休みの宿題、終わってなかったじゃない」
「お、終わればいいのさ」
「ワク君、沢山勉強しないとね」
「コズエに教えてもらうさ」
「教えて下さいコズエ様、でしょ」
「教えて下さいコズエ様」
「三回回って、ワンって言って」
「…コズエ!」
二人の笑い声が、青空に吸い込まれていく。
涼しい風が、肌に心地良い。
夏の終わりは、もう近い。
716 :
作者です:2007/08/19(日) 05:47:17 ID:2Eu/qidB
やっと書き終えた…やれやれ
最後までお付き合い下さった方、本当に有難うございました
セクロス描写は自分の好みに引きずられないようにするのが難しいです
でもやっぱり引きずられてるような気がする…
ページの都合で割愛した裏設定↓
コズエの父は翌日から始まる大学サッカー部の合宿に参加するため、その日は早く就寝している。家もバリアフリーでデカいから喘ぎ声は聞こえない。
コズエの母は夫に気を遣わせないために、楽しめるときに楽しむ性格で、その日は友人達と小旅行に出ている。母が帰るまでに、コズエはシーツの後片付けをした。
そしてイく所まで書いて気付いた…ゴム付ける描写が無えぇwww
中田氏に抵抗ある人は脳内で補完してもらって、生の方が興奮する人はそのまま読んで下さいw
マヤカコもそうでしたが、やっぱり本番に持ち込む前に一波乱ないと、素直にセクロスさせてやれません
我ながらワンパターンだなと思ってしまいますが…
でも、この二人はどうしたらお互いを求め合うんだろ?て考えるのが、一番の楽しみですね
それではまた明日から仕事なんでしばらくROMに戻りますノシ
人の世話ばかり焼いてるアンコのセクロスをwktkして待ってます
このスレは神が多いなぁ
ワクコズGJ!毎回楽しみに見てました。作者様お疲れさまです。
ワクきゅん×コズエちゃんの初エッチキタ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━!!
職人さんありがとう
ワクコズ作者さんGJ!
ワクもコズもかわいくていいなあ
ウシマキ作者さんGJ!
このカプも作者さんの文章も、自分にはかなりツボです。
もし次回作があるなら、ウシロとマキのどちらかがヤキモチやいて…みたいな話が読みたいです。
ワクコズ乙乙乙!!!!
ワクいい男だなぁ!初体験ってすげードキドキするよ
まさに和久テ化だよ!
SSばかり読んじゃってレスしてなかったんで、亀レスします
ワクコズ続編作者さんの
>>682が気になる…
>抵抗があるプレイってなかなか書けないんです><
抵抗あるプレイってどれでしょう?そんなヒドイことは書かなかったつもりなんですがorz
>>693 前回と同じ人ですよ
>>719 ヤキモチ!!うはーーー!もう想像しただけで爆発しそう(何が
次は着衣プレイか野外かなって思ってたんだが (それかカンジ×アンコを覗きながらとかw)
それもらった!
>>721 うおお鳥肌!すげえ神だ…!
ダイナカも描いてくれると信じてる……!
職人さんたちみんな乙です。見るたびに新作が投下されるってすごいよな。
鬼畜もいいが明るいのもいい。切なくていい。明るくて切ないってぼくらのだから出来るんだよな。
>>721 3回保存した!(前コダコモ投下した者です)
文章だけじゃなくて絵も神すぎる…GJ!!!
このスレ見てると創作意欲湧くなあ。
コダコモのレスで貰った幸せ世界で大人になった2人に萌えたので
エロ書けるようにがんがってます。週末までになんとか投下しに来ますノシ
>>721 ぬぅをををーー!!
全俺が泣いた!!チキショー!
なんか…意外な組み合わせなんだけど、しっくりきてる気もする
やっぱこの二人は似てるんだ
恋するコモかわいいよ…
俺もダイナカをリク!
>>722-724d!
やっぱダイナカ人気だな!気合入れて描かせて頂くよ。
つか、あの流れでワクコズじゃなくてゴメン。
コダコモに期待。
あのさ、コダマにデレ状態のコモ…を想像したら
悶えすぎて心臓に毛が生えたっ
贔屓はマキだけど、とりあえず全員に萌えられるな…
贅沢なスレだ!!!!!
>>725 おまいさんの描く「ウシロにデレ状態のマキ」も
十分萌えますから(*´`)
>>725 ダイナカキタ━━━ヽ( ゚∀゚)人(゚∀゚ )ノ━━━!!!
そして
>>512のジュンカナを待ち望んでる。近親相姦イイヨイイヨー
>>720 ごめ…気にしないで下さい
私はエロパロでは必須に近いク○ニが苦手なのですorz
実際にしたことないから書けないんだ…
しかしコダコモ巧いな〜
良かったらお薦めのお絵描きソフトを教えて下さい
>>727 >>684-688読んだ?
私は近親以前に小4の時点で苦手なんだが(作者さんゴメソ)、文章巧かったし原作のウシロならやりかねんとオモタよ
今はツンデレウシロの流れだからスルーされるかもしれんね
>>728 注意だけでいいのでは?
前から思ってたんだけど苦手なカップリングを
遠回しにでも苦手とレスする人がいるのはどうしてだ。
苦手なカップリングがあるのは分かる。けれど表には出さないのが常識だろ。
例えば私はダイナカが好きだけど、ダイチは家族想いの印象が強いから彼絡みのカップリング苦手
とレスがあったらすっごく嫌な気持ちになる。
ここは固定カップリングのスレじゃないんだから、いい加減わきまえようよ。
コミケでぼくらの本手に入れた人居る?
>>728 ソフトはPhotoshopしか使ってないから、お薦めとか分からん…すまん
まぁフォトショでだいたいのことは出来るよ〜
>>730 それ気になってた!
弟がカタロム持ってたんで見てみたんだが、
「ぼくらの」は探した限りではあまりなかった(2〜3サークルくらい?)
実際行った人いたら教えてくれー
もちろんどんなパロがあったかだけでいいんで
ぼくらのはサイト自体見つからないな
みんなどうやって探してるんだ
大型検索エンジンで探した。
ごめんww大型じゃない大手だ大手www
>>729 済みません。今は反省してます。
不快に思われた方、本当に失礼しました。
スルーしてしまったことが気になってて、ちゃんと読ませてもらっていることを作者さんに伝えたかったのですが、苦手とか言う必要なかったですね。
以後気をつけます。
次スレが立つ位の良スレにしていきたいものです。
よし、では流れを変える為に投下します。
カンジ×アンコです。
但し、(微妙な意味で)期待を裏切るかもしれないです
了承いただくか、スルーして下さいwwwんで、笑って許してくれると嬉しい
オレは今、アンコの家に来ている。
アンコの家…スゲェ。広い。キレイ。でけぇリビングに、でけぇテレビ。でけぇソファ。
小生意気で少しワガママな所があると思ってたけど、マジでお嬢だったんだ。
さすがだなー。あの親父さんだもんな。
「座れば?」
お盆を持ったアンコがアゴでソファを促した。
「おぉ」
腰かけたら、思っていたよりソファは柔らかくて、オレのケツは必要以上に沈んだ。
「チョコ食べる? パパのお土産なの。ゴディバの」
アンコが、チョコレートの詰まった缶と、お茶の入ったグラスを机に並べる。
ふ、ハハハ……。ゴディバを客に出すとはなかなかやりおる……たぶん。
「一粒300円だよ」
「な!こんな小っせぇのが?」
指先にちょこんと乗る程度の大きさなのにこの値段……。
そんなチョコを一口食べる。……う、うまっ!
アンコもオレの向かいに腰かけて、チョコを口に運んだ。
…しかし、今日のアンコは口調に愛想が無いというか、機嫌が悪そうな気がする。
もしかしたら、アノ日なのかも? 女の子は大変だ。
だが、ふざけてそんなこと口にしたら、今日はマジでキレられそうな雰囲気。
何でそんな日に呼び出されたのか、よく分からない。
「………」
空気がピリピリしている…。気まずい…。
「うまいなー。このチョコ……」
機嫌取る為に、褒めてみる。いや、うまいのは本当だが。
「…………そう?」
アンコがチラっとこっちを見た。ちょっと嬉しそうな感じ。
よし、もっと言ってみよう。
「おぅ、こんなうまいもん、初めて食ったよ!
羨ましいぜ!親父さん、こんなん買ってきてくれるなんてな!
…つか、トップニュースキャスターだもんな……かっこよくて当たり前か。」
すると、アンコはしばらくオレを見てたが、やがて口を開いた。
「だよね。アタシのパパって、最高だよね。」
それは、本気で言ってるのか、そうじゃないのか、判りかねた。
自分に言い聞かせてるようなニュアンスもあるような気がした。
とりあえず、アンコの態度がすげー不審だ。なにがなにやら、さっぱり分からない。
「……で、オレは何で、今日呼ばれてんだ?」
本題に入ることにした。
738 :
カン×アン2:2007/08/20(月) 00:29:41 ID:Fo8I1ts8
問いかけると、アンコは黙ったまま無表情になった。
アンコって、普段は明るくて軽いノリなクセに時々こういう顔になることがある。
その顔をみるたびに、オレは、何か抱えてんだなって思ってた。
「まさかチョコ食わすためだけに呼んだんじゃないだろ?」
急かさないように、できるだけ柔らかい言い方になるよう気をつけた。
「別に責めてるワケじゃねぇけど。そっちが黙ってるからよ」
再び沈黙すると、付けっぱなしのテレビから聞き覚えのある声が聴こえた。
「パパ……」
番組がニュースに切り替わったようだ。アンコの父親が淡々とニュースを読み始める。
今日も、オレたちの知らない所で、色々な事件が起こってんのな……。
「カンジには将来の夢ってある?」
視線はテレビに向けながら、突然逆に問いかけられた。横顔のアンコは大人びて見えた。
「あぁ?あーー……そうだな……」脳には、沖天楼が浮かんだ。
「あるっちゃぁ、あるが……職業では、ないな……」
アンコがどんな答えを望んでいたのかは分からないが、
曖昧な返事しかできなかったことをちょっと悔いた。
「アンコには、あるのか?」
そう聞くと、彼女はうつむきがちに笑んだ。
そこにいつものアンコらしい、明るい空気が戻ってきたような感じがして、
オレはほっと安心した。もしかしたら、それを話したかったのかもしれない。
「ねぇカンジ。ちょっと待ってて。」
立ち上がると、そそくさとリビングを出て行ってどこかに引っ込んだ。
アンコの夢か……興味あるな。
オレは少し、テレビの音量を下げた。
「カンジー!ちょっと来てーー!」
しばらくすると、遠くから声が聞こえた。
廊下に出てみると、アンコが奥の角部屋のドアを少し開けて、隙間から顔だけを覗かせて手招きしていた。
「ねぇねぇ、驚かないでね。じゃーん!!」
ドアが勢いよく開くと、アンコが変な服を着てポーズを取っていた。
どぎつい赤色で、フリフリのついた、何かの衣装……みたいな…服…
「お……おぉ?」
面食らって、つい、ぽかんとしてしまっていた。いや、とってもイイ。すごい可愛い。
「イェ――イ!!」
くるりん、と回転してまた別のポーズをとったりしている。回るたびに短いスカートが舞って太腿まで見えた。
「……………」
「……ねぇ、どぉ?」
どぉ?……って言われても。感想を求められてるのか…。
素直に可愛いって言ってやるべきか。からかってみるべきか。
答えを探しあぐねていると、アンコはシュンとなって立ち止まってしまった。
「やっぱり、変か……。はぁ……」
「いやっ、違うぞアンコ!すげー可愛いよ!」けど、可愛い、なんて感想、ありきたりすぎるじゃんか…
「なんか気の利いた言葉が思いつかなくてさ……はは」
「気の利いたことじゃなくて、率直な意見が聞きたいの。」
ぼそぼそと消え入りそうな声で言って、じっとオレを見上げる。…ぐっとクる目つきに、どきっとした。
「アタシってさ、カワイイじゃない? その上お調子者じゃない?
……アイドルになって、テレビの中に行こうーってずっと思ってたんだ。そしたら、パパの気を引けるって…思ってた…」
普段からは想像もつかないほど、アンコの表情が暗くて、なんだかとても心配になった。
「アンコ…」
「…パパはアタシのことどうでもいいのよ……」
「そ、そんなこと…ないだろ……」
事情もよく知らないのにそう言うのは躊躇われたが、アンコの顔がみるみる崩れていくのを黙ってみてはいられなかった。
「っ……アタシ……可愛くない……? 何の魅力もない……?」
堰を切ったように、ポロポロと泣きはじめてしまって、オレはうろたえた。
「そんなことない!そんなことないぞ!!」
またつまらんことしか言えないが、否定の言葉は本当だ。
「オレは、可愛いと思ってる!アンコが本気になれば、アイドルになんてカンタンになれる!」
「……ヒック…、本当……?」
「おぅ!そういう派手な衣装もものすげー似合うし、性格も明るいし、アイドル体質じゃんか! 人を惹き付ける要素あるよ!
テレビに出たら、きっとたくさんの人がアンコを好きになる!!……でも、そうなったらオレは少し寂しいな……」
「……カンジ…」
「今、目の前にいる女の子が、みんなのモノになっちゃうんだもんな……なんかそういうのって、すごい悔しいじゃんか……」
……オレは、何言ってんだ。言葉が次から次へと勝手に出るぞ……
「アンコは、すげー可愛いよ……オレのアイドルだよ……」
……あぁぁぁ、オレ……何言ってんの…………恥ずかしいぃ……
だけど、アンコには、泣かないで欲しい。
できることなら、頭を撫でて、泣き止むまで抱きしめてやりたい。
「……カンジ………」
想いが通じたのか、アンコはオレに近づいてきた。
手を広げてやると、すぐに身を寄せてきて、顔を胸に埋めた。
……泣いてる女の子は…ほんとイカンよな……可愛くてたまらねぇ……
ぎゅっと抱きしめると、アンコも抱き返してきて、オレたちはしばらくそのまままでいた。
「……あのね。アタシ、カンジに謝らなくちゃいけないの……」
「何だ?」
まだ、目が潤んでいて、唇が震えていた。ぽろっとまた涙がこぼれる。
「今日カンジを呼んだのはね、カンジなら、アタシのこと、傷つけないと思ったからなの…。
パパとママのいない寂しさを埋めてくれると思ったから…。カンジのこと、利用しようとしてた……」
「いいよ…そんなん……」
「だけど、カンジ……ずっとこうして欲しかった……。抱きしめてほしかった……」
「もっと利用していいぜ……。アンコみたいな可愛い子が、寂しくて泣いてるなんて、オレは我慢ならない」
そういうと、アンコはさらに強く引っ付いてきた。
「カンジ……アタシのこと、ののしって……? 男を利用した、サイテーな女だって、本音言って……?」
しゃくりあげながら、そんな事を言い出した。
今日のアンコはやっぱり変だ。そうとう感情的になっている。
「そうだな……アンコは最低だな……」
だが、ノってみるのも面白い。オレもそうとう変になっているな……
「オトコだったら、誰でも良かったんだろ? 寂しさを埋めてくれる、都合のいいオトコ。それがオレだったと」
「ち、違う…っ、カンジ……っ、アタシは…………っ」
必死に首を振ってオレを見上げた。紅潮した頬が色っぽい……やばい。
「……違うのぉ…。カンジが……良かったのぉ………」
またポロポロ泣いて、訴えてくる。
「わかってる、わかってる。アンコはまったく…可愛いな……」
髪を撫でてやると、ほんわかと笑って、目を細めた。
そして頬を伝う涙を指で拭ってやって、オレも笑うと、雰囲気は一気にヤバくなった。
「アンコはオレを利用しようとした…寂しいだけのエロ女…。その罪をつぐなってもらうぞ………」
「うん……カンジぃ…、ぅん…………」
目を閉じて唇を近づけ合う。キスをすると、アンコはオレの首に手を回してもっと深く、とねだってきた。
ずちゅ……ぴちゃ…チュっ……ちゅう……
唾液を交換しながら、お互いの口元を濡らしていく。
「んんー…っ」
アンコは必死に首にしがみつきながら、オレの舌を吸い上げてくる。
ガクガクと小刻みに震えて、ちょっと辛そうだ。
「アンコ……親がいない間に、男を連れ込んで……、最低だぞ……」
キスの合間にそう囁いてやる。
「……ばれたら……、親は泣くぞ……。変態娘って…思われるぞ……」
「んっ……んぅぅ、…いいの……いいのっ」
体を離そうとしたオレを力いっぱい引き寄せて、また唇を求めてくる。
ちゅ、ちゅっと音を立てて、小さな舌先が口の中に割って入ってきた。
「ほんと仕方ないヤツ……。変態……。」
「ぅぅ………カンジ…っ」
切なげに恥らって目を閉じたけれど、オレが舐めとってやると嬉しそうに悶えた。
「ん……ん…っ、あぁ……カン、ジぃ……ごめんなさい…ごめんなさい……」
熱に浮かされて、さっきからずっとそればっかり言ってる。
我を忘れてオレの唇に吸い付き続けながら、どんどん理性を失くしていってるようだ。
……かなり可愛い。このままキスしてるのもいいが、他の事へ進んだら、アンコはどうなっちゃうんだろう……。
「さてアンコ……、どうやって罪をつぐなってくれるんだ……?」
「……ぇ…?」
「アンコはさっき、ののしって、って言ったよな……ののしられて喜ぶなんて…すげードMなんだな…」
「ち……ちが……ちがぅし……」
アンコは不安げに眉を寄せて、捨てられた子犬のようにシュンとなる。
「可愛いって言われるのと、変態って言われるのと、どっちが嬉しいの?」
オレもまぁ、オカシな質問をしてるのは分かっちゃいるが、いちいちうろたえるアンコの反応が面白くて言ってみる。
「……そんなの、可愛いって言われた方が嬉しいに決まってる……」
…うむ、実に素直だ。アンコってこんな素直な子だったっけか? 可愛いからいいか……。
「……つーか、変態なアンコが一番可愛い……」
もう一回、ちゅっと軽くキスをすると、恥ずかしそうに身をよじった。
wktk氏
愛子はオレだけのアイドルキタ
続きwktk
さて。
あのままアンコを押し倒せてれば良かったんだけど、アンコは涙が引っ込むと同時に我に返ってしまった。
「……ヘンタイはどっちだ……このドヘンタイめ……っ」
わなわなとそう言って、オレを睨みつけて、アイドル衣装のままリビングへ戻っていった。
ちぇ…。アンコとエッチなことできると思ったのになぁ。
押しが弱かったのか? 女ってワケわからねー。まぁいい、もう一度攻めてみる。
キッチンでコーヒーを淹れはじめたアンコ。背後に立って、覗きこんでみる。
「ちょっと、あんまり近づかないでくれる? ヘンタイがまた伝染るっ」
なんだよ。さっきまであんなに熱い口づけを交わしてたのによー。
「アイドルが淹れるコーヒー、☆さい☆こう☆!!」
グッと親指を立てて何かをアピってみるが、シカトだった。
「アンタも飲むでしょ。濃い〜ぃの淹れてあげるから目ェ覚ましてね」
くんくん。
「な、何?」
「アンコの髪って、ふわふわでイイよなー」
くんくん。
「ちょ、キモッ。匂い嗅がないでよっ!」
「めっちゃイイ匂い!」
夢中で髪の匂いを嗅ぎはじめるオレ。
くんくん!クンクン!くんくんクンクンくんくんくん!!ふぁー!!!この匂いたまらん!!!!
アwwwwwwンwwwwwコォォォォwwwwwwwwwwwwwwww!!!!!
「や・め・ろ、ヘンタイ!」
思わず、勝手に手が伸びて、アンコの髪に触れていた。
見た目通り、ふわっとした感触。指を通すと、隙間から本当にいい香りがプンプン舞い散る。
オレが触ると、アンコの肩が強張るのが分かった。……なんだ、キンチョーしてんのか?
「ねぇ〜アンコ、つぐないは……?」
「……っ…」 たじろいだ。こりゃ堕ちるな。
「ねぇ…、必死にごめんなさい≠オてたさっきまでのアンコは……?」
耳をいじりながら、耳元で言う。
「ちょ…、やめ…」
「すっげー可愛かったのに……」
「やっ……やだ…っ」
「これでアンコは、オレを二回も傷つけた……ヒドイ子だ……」
「…………っ」
絶句して、心底困ったような顔で固まった。あ〜あ……また泣きそう。
「今日オレを呼んだのは、やっぱり傷つけるためだったんだ……
オレが悲しがるのを見て……心の中で笑ってたんだ……」
「そうじゃないもん…っ…カンジが……、カンジがアタシのこと、変態変態言うから、いけないんだもん……」
「…え?」
「変態なんて、嬉しくないもん……可愛いって、言われたいんだもん……」
おぉ〜!それが本音か!
「バカだなぁ……可愛いって、何度も言ってるじゃんか」
肩越しに抱き寄せたら、プルプル震えているのがわかって、たまらなくなった。
「アンコのこと……好きだよ…。可愛いって思ってなかったら、こんなことしないよ……」
「……ぁ」
思い切って、胸に手を当ててみた。小さいけれど確かに弾力性のあるおっぱいがそこにはあった。
「好きな子のだから、触りたい……はぁ……はぁ……アンコ、触っていい……??」
「ンッ……アァっ、も、もぅ……触ってるじゃ……ぁっ」
ぎゅうっと揉んでみたら、ぐに、っと形を変える柔らかさに驚いた。
す、すごい!ものすごい感動だ!
「あぁ……アンコ…、オレ、こんなに柔らかいものに生まれて初めて触ったよ…っ」
興奮気味に言いながら、揉む力はどんどん強くなっていってしまう。
両手で両乳をメチャクチャに動かしたら、アンコはへにゃっとオレに寄り掛かった。
「ア……あっ、……カンジぃ………」
目を閉じて気持ち良さそうな表情を浮かべている。トドメを刺そう。
「アンコは…素直で可愛いけど…男を傷つけた最低な女だからな…。罪をつぐなってもらわないと…許されないぜ…」
「……ふ…っ、うん……ぅん…」
コクンとうなずくのを見てから、こっちを向かせて唇と唇を重ねる。
「アンコ……可愛い………。最低……。」
そう言ってやると、嬉しそうに体を震わせて、うっとりと呟いた。
「アタシのこと……好きにしていいよ…ちゃんとつぐなうからぁ……カンジ…嫌わないで……」
再びアンコの部屋に移動して、ベッドに座らせた。
「はぁ……はぁ……言われた通り好きにするよ…アンコのおっぱい…、柔らかくて気持ちイイ…もっと触らせて…」
今度は正面から押し上げるように触ったり、握ったりさせてもらった。
「あ……あぁぁぁ……っ……アタシの…おっぱい……?」
アンコはワケもわからぬまま悶えているようだ。
「生で触りたい……アンコの可愛いおっぱい……みたいよ…っ」
ムリヤリ、アイドル衣装を乱して、脱がそうとしてみる。
意図は伝わったらしく、アンコは自ら脱ごうとするが、動きが遅くてオレにはじれったく思えた。
「……じらすなんて、していいと思ってんのかよ…。アンコはただでさえ最低なんだからよ……」
「さ、最低なんて言わないで……」
「最低で可愛い……オレだけのアンコ……」
「は……ぁん……」
たぶん褒め言葉じゃないだろうけど、アンコは感じたようだ。
やがて見えはじめたその素肌にオレの喉が鳴った。今まで見えなかった部分……
白い……すべすべで、なんてキレイなんだ……。
露わになった乳房に、ついがっついてしまう。服越しよりも格段にイイ!
「あっ、カンジ……乱暴…すぎ…」
身をよじるけれど、抵抗はしない。むしろ感じようと胸を突き出しているように見える。
「アンコ……アンコ、これ…これなに?」
先端の突起物を指さしてたずねると、アンコはそこに視線を落とした。
「……え?」
「言ってみて。このピンクの部分、何て言うの?」
「え、えぇぇぇぇ? そ、そんなの言えないよぉ…」
「ここって、こんなにとんがってるモノだっけ? それとも、アンコが変態だからとがってるの?」
「あぅぅ……また変態って言った……」
「アンコが、コレの名前言えたら、舐めてあげるのに……」
小さな唇を半開きにして、アンコが固まってしまう。その間にオレは鼻先を近づけて、
そのピンクの匂いを嗅いでみせた。
「クンクン……あぁぁ、いい匂いだ……」ちょん、と鼻の頭が触れるのがもどかしい刺激となったようだ。
「あぁん……カンジ…っ……な、舐めて…ぉ願い……」
泣き出しそうな声で懇願されても、オレはなぜか余裕で、意地悪を続けた。
「ほら、だったら名前言って舐めてって、お願いしてごらん」
乳を掴みあげて、その部分が余計とがるようにして、ピンっと立った部分にふぅ〜と息を吹きかける。
「…く、あ……ソコ……ち、乳首……ねぇ、乳首……舐めてぇ」
よしよし。
頭を撫でてやってから、おもむろに乳首を口に含んだ。硬くシコっているから非常に舐めやすい。
ペロペロと飴を舐める気分ですると、不思議と甘く感じてくる。
「はぁぁっ、あっんんんっ……」アンコは首を振って感じまくった。
右も左も交互に舐めて、両方ともビンビンに立たせると、オレは満足し、次はアンコの下半身に目が行く。
「アンコ、乳首、自分で触ってな。」
両手を両乳首に持っていって、自分で弄れるように調節してやる。
最初は戸惑っていたが、やがて自分で揉んだりつねったりしはじめた。
「ぁ……ぁ、ん…」まったく…変態なんだから……。
心の中だけでそう思いつつ、スカートに手を掛けた。
すごい気になる。こんなに乱れているんだから、めちゃくちゃ濡れてそう。
果たしてオレの手に負えるかどうか……。
不安に思いながらベロンと捲ると、水玉模様のパンティがアンコの大事な場所を包んでいた。
その中心部分……。やはり、かなりの愛液で色が変っている。
したたるほどに、滲んでしまっているソコを、オレは吸いたいと思った。
欲望のままに口を近づける……途端にプーンと濃い匂いが漂い、息が苦しくなった。
じゅる……じゅるるるるるる……!!
股間に顔をうずめて、パンツ越しにアンコの愛液を啜りはじめるオレ。
なんか、スッパィ! だが、美味い!! ハァハァ!!!
上の方ではアンコが、ヤダ、とかやめて、とか思ってもいないことを口走っているが
気にしない。咽ぶような女の臭い……最高の興奮剤だ!
「やっ! ヤだぁぁ!…ああっ! あんっ!カ、カンジぃっ!!は…っ」
「ハァハァ……アンコ……ココ、美味いよ……アンコの汁……」
じゅうう……じゅる、じゅるる、ベロベロ……
「ああ…こんな変なもの……今まで飲んだことねぇよ……ハァ…ハァ」
「や…ぁ、あっ……あぁぁん……ぁう……」
ジュルジュル…と、布越しに口の中へ入ってくるアンコの汁を飲み下していくうちに、オレの頭もそうとうイカれてきていた。
ズボンには立派なテントが建っていて、はち切れそうな雄がパンパンに自己主張している。
今日……アンコ、ヤらせてくれんのかな………ハァハァ……。
よ、よし、もっとアンコの理性破壊に尽力してみよう……。
「アンコ……ココをこんなにビチョビチョにして……変態にも程があるぞ……」
「……ぁぁ、いやぁ……」
「ほら、見ろよ。オレの手も口もベッチョベチョだぜ……アンコのココのせいで……」
濡れてテカテカ光る手のひらを見せびらかして、顔にくっつけてやった。
「い、いやだ……汚い……」
「これ、自分の汁なんだぞ……。そうか、アンコは汚いんだ……」
「…ぇ……っ」
「そんな汚い所をオレに舐められて、さっきあんあん言ってたよなぁ?」
「……そんなこと…言ってな…」
「あ〜ぁ……素直なアンコは可愛かったのにさ…」そう言いながらまた秘部に触れる。
「カラダも、ココだけはこんなに素直で可愛いのに……。
肝心のアンコ自身がちっとも可愛くない……。ただの変態女……痴女…」
ソコをぐにぐにと揉みしだいてやる。
「あ……あぁぁ……ん……、ヘ、ヘンタイじゃな…ぁっ…」
「変態なアンコ……ねぇ、もっとオレに汚いトコロ、見せてみな……
この邪魔なパンツ……自分で脱いでごらんよ……汚いアンコ……」
「あ…、うん……脱ぐからぁ……変態って言わないで……汚いも言わないで……」
汚いは自分で言い出したんだろうが、と思いながらも、ついにアンコのエロい部分が見れることで非常にワクワクした。
「じゃぁ、脱いだら、私のココは汚くないです≠チてオレに見せながら言ってみな。そしたら最高に気持ちイイことしてやるから」
「さ、さいこうに……??」
「気持ちよくなりたいよな?」
「う、うん……」
返事をして、アンコは下着に手をかけた。全部脱ぐと、布団の下に隠した。
「うぅ、パンツ変な色に変色してたぁ…」
「アンコが、エッチだからな…」
「カンジが…触ったせいだもん…」
「コイツめっ」おデコをつつく。
「きゃっ☆もぅ!ウフフ」
「ははは!」
……やべぇ。アンコとは変態的バカレベルの波長が合いすぎて、アホ会話が止まらねぇ。
もうオレたちゃ、どこに出しても恥かしくない、バカップルの頂点まで上りつめている気がした。
「ア、アンコ、オレもう、繋がりたい……」
限界だ。収める場所が欲しい。スカートを捲くればすぐそこにある、温かい場所に突っ込みたい。
「え、も、もう…???」
「もう我慢できん。犯しちゃうぞ…」
「わっわっ、カンジ…」
ドスッ…と、アンコの上に被さる。小さな体はオレの下にすっぽり収まった。
入れる前にキスをする。
「あぁん……もぅ犯して…ぇ」
そんなこと言うもんだから、オレは手探りでスカートを捲り、脚をM字にさせた。
そそくさと割れ目を探し当てて、ビンビンになってる自分を押し当てる。
ドキドキ。よし、いくぞ!とぅ!
ぐちょ。
意外に抵抗がない。すげぇ!アンコの中は、オレに合わせて形を変えてくれているようだ。
あったけぇー……感動するよ、アンコ…。
「ふぁあっ…、あんあん!!やっ……カンジィ!!」
アンコはすでにヘロヘロだったが、必死にオレにしがみつく姿は最高にいじらしかった。
「痛いか?」
「い、痛くない……」
腰をもぞもぞさせて、アンコは「???」な目でオレを見た。
「なんで…???初めてのときって、痛いんじゃないの…!?アタシ、やっぱり変!?」
「変じゃない。かわいいから。アンコ」
少しずつ、さらに奥へ進む。
「んぁあん!はぁ……、あー……」
アンコの顔がみるみる赤くなっていって、オレを見る目が潤んでいく。可愛すぎる。
「太い!大きい!固いよぉぉ!!」
アンコ。その三語はオトコにとって最高の褒め言葉だぞ!
アンコの脚がオレの腰にからまり、ロックされた!
「あっ、あっ、カンジが…奥まで……ぇ!」
欲望のまま、求められるままにアンコを抱えて腰を早く動かす……。
「よし、アンコ。もう十分、つぐなってもらったよ。アンコの中、最高に気持ちいい!」
「あぁん。アタシも…カンジ……ハァ、アッ!ちょう気持ちいいよぉ…!」
「もう、変態って言わないからな」キュっと膣が締まった。
「うん……うれしい……カンジだいすき…」
「アンコは、可愛い…すげぇ可愛い……」膣が、緩んだ。
「………」オレは、なんとなく無言になる。
「変態アンコ…」
「あっ、やっ…言わないって…言った…はぁはぁ…」ぎゅうううう。
うっ、締まるぅー。
…やっぱり、アンコは、ののしられて感じる体質だった……
「…エッチなアンコ……オレだけの…エロアイドル……」
「カ、カンジィーーーーーーーーーーーーー……!!!」
ハァハァ。アンコはもうオレだけのもの。
彼女が変態なエロアイドルであることは、オレだけの…秘密だ。 完
カンジ、アンコ、お前たちは今日確実にバカップルの頂点に上りつめたよ。
ノリノリカンジと罵られて興奮するアンコイイ!GJ!!
このカンジのノリはルパンみたいだなw
ア〜ンコちゃ〜ん!!ぐふふ〜みたいなw
今までのとはまた雰囲気が違って吹きまくりだったwww
いい意味で期待裏切られた!!GJ!!
>>747、
>>748 二人とも、ありがとな。笑ってくれたんなら、嬉しい。もう満足さ。
投下後、あまりのダメさにふて寝してた…
SS書くのがどんだけ大変か分かった。
職人さんてマジですげーんだ…
これからもずっと、応援してる!!
いや、GJだったよ
つぅか、この二人はノーマルじゃいけない気がしてたから、むしろ期待通り!!
こんだけ変態なモノを書いておいてフテ寝してる
>>749に萌えた
>>749 公式CPマッテマシター!GJ!!ダイナカもウシカナも美味しく読んでた中
カンアンだけ投下なくてうずうずしてたんだ。
それとお前さんも充分杉なほど職人。
アニメが露骨過ぎて逆に書きづらくなったんじゃないかと懸念してたけど
いい形で裏切ってくれたw GJ!
754 :
719:2007/08/20(月) 19:25:29 ID:7ejOE8Di
カンジアンコの作者さんGJ!
完全なバカップルぶりがまさにイメージ通りだったよ。
>>720 まさかリクエストに反応してもらえるとは!
でも作者さんの着衣・野外・覗きver も絶対読みたいです!
投下される日を楽しみにしてます!
それにしてもここ神大杉!
大半もまた待ってます!
文才ない自分がむなしい
思いきり誘い受けになるが、真面目に聞く。ウシカナって需要ある?
ちょっとプロット完成したからこれから書こうかと思ってるんだけど
以前投下した例もあってちょっと不安。
>755
はじめに注意文書いてから投下すれば問題ない
ぜひ投下を!
>>755 カプと、特殊なシチュエーションならそれの注意書きがあればいいと思う。読みたい!
>>754 大半ってダイナカ?wたいはん?w
759 :
755:2007/08/20(月) 21:29:30 ID:m6F+BsK9
>>756-
>>758 ありがとう!気合出た!
遅筆だが頭の中エロエロ状態にしてウシカナに再挑戦するよ!
760 :
755:2007/08/20(月) 21:32:22 ID:m6F+BsK9
761 :
749変態:2007/08/20(月) 22:17:55 ID:Fo8I1ts8
>>750-754 …わぁぁぁ!!!なんか…みんなありがとう!
オイラ意外すぎてリアル涙目www
しかし褒めないでおくれ。脚光は浴び慣れていないんだ…
|壁|・ω・`)ノ もうここから職人たちの投下をコソーリ待ちます
神絵師さんのダイナカが楽しみです
黒巨硬でカンジちゃう
763 :
コダマコモ?:2007/08/21(火) 01:39:56 ID:A7jLpXV7
マキで一つ書きたいネタがあるのですが
相手をカンジにするかダイチにするか迷ってます。
ダイチの方が行為は書きやすそうですが、如何せんシュチュエーションが思いつかず……
あんまり長い間悩んでたら短いコダマコモが出来たんで投下します。
中途半端な終わり方、暗めです。
自然学校の初日、自己紹介で電子オルガンを弾いたコモと仲良くなれたのは、コダマにとって収穫だった。
彼女はピアノを弾く。コダマにはクラシック音楽の良さはイマイチ分からなかったが、普段から暇さえあればパソコンをいじり
ゲームのBGMなどをアレンジしたり、時には自ら作曲したりもしていた。
方向性は異なるものの、音楽の話が出来る友達が居るのは、嬉しい。
二人は自然学校の最終日にお互いの連絡先を教えあい、コダマの作った曲をコモが演奏するという約束も取り付けた。
ツバサなぞはそんな意外すぎる組み合わせの二人のやり取りを驚いた様子で見ていたが、マコ以外に友達と断言できる
友達のなかったコモは、そんな女子の目線も気にかけずただ喜んだ。
そして、コダマが、コモに弾いてもらうために作った音源と楽譜を持ってコモの家に向かおうとしたとき、眼前に砂嵐が走った。
――コズエの、戦闘があった。
日にちをおいて、カコの。
心も体も弱いコモ。
俺は……多分死への恐怖とかは薄いほうだと思う。命は使い捨てられるものだと思うから。
でも、コモはきっと違う。
きっと、すごく感受性が強くて世界に溢れる命の一つ一つに意味を求めるんだと思う。
その考えは、俺から言わせれば甘いと思う。そんなんじゃ、割り切れない。
死に逝く運命、地球を守るという使命……。
揺れる黒髪を、自分を見下ろして微笑む優しい笑顔を、オルガンを弾く横顔を、コダマは思い出していた。
……気になる。
パソコンに向かいヘッドフォンをつけ、彼女への曲を練る。
……戦ってもらわないと、困るから。
以前の、無邪気に作った曲とは違い、彼女を自分と彼女の目線で追った曲。
コモに、弾いてほしい。俺と、コモの音楽。
なんだか違う気がする。この感情は不安ではない。死への焦りはもちろんあるが、其れとは別の。
……そういえば、俺が戦意を喪失したチズに銃を向けたとき、コモはどう思ったんだろう。あれで、嫌われて無ければいいけど。
ただ父親だけを尊敬し、他人から自分がどう思われようが気にかけたこともなかったコダマらしからぬ発想である。
楽譜に一通り目を通したコモは、悲しい曲だと呟いた。
コダマ君らしくない、とも。
ピアノに向かうコモの横顔をじっと眺める。やつれた彼女を見るのは辛い。
長い黒髪が揺れる。真剣な眼差し。指先だけでなく、全身で自分の曲を表現しようとしてくれている。
瞬きすら忘れた様子でじっと見つめる色素の薄い瞳。その視線が気になってコモは指の運動を中断した。
「どうかした?私なんか変な弾き方してた?」
「そんなこと無い。とてもいい」
微笑むコモにコダマは近づいた。
コモはコダマが無邪気な笑顔を見せてくれると期待したが、コダマの顔には無表情が張り付いていた。
「続きを」
催促され、コモは改めてピアノと向き合う。コダマがまた一歩近づき、コモの背中に回りこむ。
再び鍵盤から音がこぼれ始めた。
誇り、拒み、偽り、驕り、黙り、怒り、狂う――。
コダマはドキドキと五月蝿い自分の心臓の音が邪魔だと思いながら、握り締めて汗ばんだ手を開き、
背中を曲げて背後からコモの肩を抱いた。
「ええっ?!コ、コダマ君?」
驚き、慌てたコモが振り向こうとするも、コダマは左手でコモの顎を掴み、正面に、ピアノに向かわせる。
「コモ。弾いて、俺の曲」
右の手をコモの首に、鎖骨に伸ばす。
「俺、コモのこと好きになっちゃったみたいだ」
コダマはまるでそうすればテレパシーで自分の思いがコモに伝わるかのように、コモの後頭部に額をつけて呟いた。
暑い。そろそろ銀杏も色づこうかという時季にも関わらず、コダマはそう感じた。
顎を掴んでいた左手の指先はそのままゆっくりと下に動かす。コモが唾を飲み込んだのが分かった。
興奮と緊張で熱くなった体とは対照的に、どうやら脳みそは冷静さを保ち続けているようだ。
コダマは手探りでワンピースのボタンを一つづつ外してゆく。
意外にもコモは大人しい。コダマにされるがままで、ただ鍵盤の上に置かれた指先を振るわせるだけだ。
765 :
コダマコモ:2007/08/21(火) 01:42:43 ID:A7jLpXV7
正面からコモの顔を見る勇気は無かった。
きっと彼女の顔には諦めか、自分への嫌悪で染まっているんだと思う。
コモのワンピースのボタンを全てはずし終え、其れをずらす。
全部を脱がすにはコモに椅子から降りてもらう必要がある。が、今の俺はコモと向き合う勇気が無い。
セックスは……まあ、今まで大して興味も持たなかったし、出来ればしたいと思う程度。今、それをする度胸も、無い。
そうとすれば、なんで俺はこんな事をしてるんだろう。
ただ、ドキドキする。コモに、触りたい。そんなところか。
はだけた肩に黒い髪が散り、広がっている。白い肌とのコントラストが美しい。
そおっと、髪の毛を指で退ける。きれいな肌に痕が残らないように、優しく、自分の欲望に忠実に、唇を寄せる。
顔はやつれているのに、見るからに柔らかそうなおっぱいは夏より大きくなっているのが不思議だ。
細い、でも自分より広い肩がびくりと動く。
今まで俯いていた頭が、ゆっくりと持ち上がる。
コモと向き合うのは怖い、でも俺は黒曜石で出来た鏡のように俺たちの姿を映し出す黒いピアノを、そこに映るコモの顔を見た。
悔しさで涙を浮かべているのか、コモの目は輝いていた。コモの唇が動いたその時。
頭の中に信号が走った。
―小高勝。
……呼ばれた。
コモの言葉は、聞き取れなかった。
続きwktk!すげーいい!
>>763 ウシロじゃダメなの?と聞いてみるテスト
理由は、自分がウシマキ派だからってだけだからあまり気にしないで!
ダイチorカンジっつーのも全然想像できなくてドキドキするわ…
どちらにしろ楽しみにしてる。
まあまあ
作者さんは好きにしてくれておkだよ。
リクエスト聞いてくれるのももちろん嬉しいが、
カンアンみたいにやりたいようにやってくれたのが一番読みたい。
>>767に同意する。
ウシマキ好きなのは分かるけど関係のない話で暴走しないで欲しい。
投下された訳でもないのにテンション高すぎるのも痛い。
失礼を承知で、18歳以上なの?って時々疑いたくなる。
>>763 5巻の決め台詞があるから個人的にはカンジ。
でもどちらでもwktkして待ってます。
コダコモktkr
続き凄く気になる…
コダマとコモの友情から恋愛になってくのが凄く萌えるw
あとコダマ、死が近づいてるからってカコ(未遂だったけど)みたいに強姦は駄目だ…おにゃのこはいかなるときでも優しく扱うんだ…
あと、マキとの組み合わせ、ダイチスレに「マリアはダイチとマキの娘みたいな性格だよな」みたいな住人同士のやり取りがあってダイチとの組み合わせがすげぇ気になってた。
だから個人的にはダイチで
771 :
754:2007/08/21(火) 13:12:55 ID:sAU3Kj5w
それぐらい元気なのはいい事だと思う、うん
マキの相手<正直どっちでも和むけどオールマイティカンジの大活躍も見たい
揉んで揉んで揉んで「やめろ…」って言われて「あっそ」止めるみたいなファインプレーが…!!
773 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 15:13:37 ID:OdZSwqFm
元気<あっもちろん2ちゃん以外での話 連投ごめす
素敵すぎるスレ発見で感動です!
自分本命カプもあり、他色んなカプありで感動で鼻血が止まらんよw
何という神率の高さ!
>>763 マキの相手は個人的にはカンジ希望!
やはり決めセリフあるしw
でも気にせず763さんが書きたいと思った相手が一番!
鼻血垂れ流しながら待ってますよ〜
話豚切って悪いが、このスレなるたるアリか?
>>775 つスレタイ
別に投下されてもいいと思っちゃうんだけど、一応ぼくらのスレだからな。
次スレ立てるようになった時、鬼頭エロパロにするか
このままぼくらのエロパロでいくか提案してみたらどうだろう?
その発想はなかったわ…!
もひろんなるたるも好きだし普通に見てみたいけど別々のがよくね?
別にここになるたる投下してもいいでないの
たまの事なんだし
なるたるの場合、セックスは作品の根幹に関わる重要な行為として描かれているから慎重に扱うべき
ぼくらのでエロパロするのとは意味合いが違う
漏れもなるたるエロパロ板を別に立てた方がいいと思うぜ
まあ読みに行くけどねw
ウィキって18禁禁止になるんじゃなかったっけ?
あ〜だったか?
ん〜なら作り直すわ。
784 :
763:2007/08/22(水) 00:25:40 ID:8VuwVgEP
皆さんコメどうもありがとう!
ダイチもむちゃくちゃ捨てがたいけど作中での絡みの問題から
今回はカンジで書いてみたいと思います。
コダマコモはあれで完結のつもりです。すみません。
また何かネタが下りてきたら続きを書くかも知れませんが、あまり期待はしないでください。
>>775 なるたるは別にスレを立ててやった方がいいと思う。
それだけの需要はあるはず。
多分なるたるは無いぞ
あれほど全巻読んだあとに性欲が失せる作品も少ないと思う
あのキャラたちで必要以上のエロを想像するのは出来ない人が多いんじゃないかね
やるとしたらことわりを入れてこっちでやるぐらいで十分だと思う
まあ時期的にアニメから入って他の鬼頭作品なんて知らんからやめてくれっていう人も多いと思うけど
そんなに書き手もいないだろうから、なるたるもここでいいだろ
読みたく無い奴は読まずに飛ばせばいいだけの話しだ
wikiダメなのか?今にうちに保存しておこう
なるたるは俺もここでいいと思う。単体スレじゃ100も行かない気がする
ぼくらのもアニメ終わったら失速するだろうし
このスレ容量大丈夫か?
今417KBだね
じゃあまだ大丈夫か。何Kbまでだっけ?
ぼくらのほどエロパロを想像でどうにかするしかない作品も珍しいな。
その分ありえないカップリングがほぼないってのが魅力だけど…
まだ中学生だもんな。考え方とか惚れるタイプとかもどうにでも変わるしな。
なるほど
だからかな?最近ねーよwって組み合わせ考えるのが楽しい
最近までキリエとチズと思ってたのが神職人さんにあっさり覆されたwww
ここの神達に刺激されて好きなダイナカ書きたいけど、文才ない上に話が浮かばない‥orz
代わりに浮かんだのがウシチズって…私の頭が理解出来ない
>>792 大丈夫だ。私には理解できる。
チズ&ウシロかモジって何だか神秘的なイメージがあるな。
原作でも同類みたいにモノローグで語られていたし。
コエ×ココペリ(シリアス)
ダイナカ!ダイナカ!
だがウシチズも読みたい
ぼくらのは未知数だなほんとw
自分はモジチズが気になるなぁ…
お互い、複雑な意味で好きな相手がいる同士だから、
いろんな方向から感情のぶつけ合いが出来て、良いドラマになりそう。
後味は悪いかもだけど…。
ちょっと書いてみる。
マジか!
おれにも気になったカップリングを
書いてみようっつって書ける文才がほすぃぃ…
みんなのwktkして待ってるわ〜
何かこのスレアクセスできない時間帯がある
結構見てる人多いのかな…
つ専ブラ
801 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 22:24:54 ID:CNSAvN/G
保守上げー
802 :
マチコエの人:2007/08/25(土) 00:58:40 ID:NLy2pPEk
ここでおまけとか投下してみる
カンアンです。
803 :
マチコエの人:2007/08/25(土) 01:01:07 ID:NLy2pPEk
最近は、ジアースに乗った後はカンジと帰ってる。
彼が送ってくれると言うので、お言葉に甘えてるだけだ。
しかし、これが後数回だと思うと、すごく悲しくなる。
だから、考えないように。
「そいえばさ」
「なに?」
「今日コエムシ何か妙にぐったりしてなかったか?」
「うそぉ!?」
そう言って笑う。
他愛の無い会話が凄く嬉しい。
なんでだろう?
「まじだって」
彼も笑う。
彼も楽しいかな?そうだったらいいな。
「あれは絶対誰かに何かされたな」
「コエムシに誰が何をするっていうのよ」
「マチにいたずらされたか?」
「…」
彼はしまった、と言う顔をした。
私はその顔から目を逸らそうと試みた。
そんな顔、見たくないのに。
―早く、この想いを伝えなくちゃいけないのに。
そんな事を思った後に彼に
「ん?アンコ、おでこに絵の具付いてるぞ?」
声をかけられて私は顔をあげる。
「うそぉ!?」
目が合って、少し照れくさい。
「あ、今日美術あったから…ついたのかなぁ?」
「気をつけろよ」
そんな事を言ってぶっきらぼうにハンカチを出す。
私はそれをぎゅっ、と握り締めて。一呼吸をして―
「…ありがとう」
「返さなくていいからな」
へ?と私は言いかける、が
「まぁ、そういう事だ」
と、言葉を彼にリードされる。
「…あ、此処お前んちだろ…?じゃあな!」
そして、彼は走り出す。
…私はその場に立ち尽くした。
え?これで終わり?
アンコ視点で続きヨロ
マチコエの人GJ
職人さん方…俺待ってる…
絶対ないだろうキリエアンコ、キリエカナを誰か頼む
どなたかコモ×生地お願いします
誰かエニグマ×ジアース書いてくれ
ゴンタ×ドラムを
ネタなのか判別しがたいw
少なくとも俺は本気だ
難易度高すぎるだろw
と思って読み返したナカマ編
ジアースを思い一歩引いて待つエニグマ
正々堂々戦うエニグマ 殴るしかできないエニグマ
くんずほぐれつエニグマジアース
最後の最後で思わず殴り返してしまうジアース
負けるエニグマ 立ち尽くすジアース
萌え…ないこともないかもしれないが…どうだろう
>>814 俺と同じことしてる・・・
中の人を可愛いイメージで変換したら萌え・・・たりしないなあ・・・
もう男が一切信用できないチズが姉を押し倒してエッチしてしまうのがイイ
あの姉なら拒まないはず
ツバサ×ナギ&マーヤ×モジで書こうと思い小説版読み返してたら、余りに重すぎて筆が進まなくなったorz
《人形》が存在する世界で暗くエロエロ
全く関係ない世界で幸せにエロエロ
どっちがいいかな?
本気で?
だったら暗くてドロドロきぼん
>>817 あえて幸せにエロエロで
まぁ幸せでもマーヤ様はSっぽいがw
820 :
えにぐま!:2007/08/27(月) 10:42:57 ID:Dsmtfiun
―――――互いに一目惚れであった。
2体共小1時間程立ち尽くし、硬直して見つめあう。
先にジアースが動いた。『俺、戦えないよ』
えにぐまは驚いて思わず問う『!…どうして…』
『お前に…惚れたんだ!』とえにぐまに向かって駆け出した、ジアースにはもうパイロットの声は届かない
衝撃波で周りの建物は綿埃のようにドギャアアァアアと崩れ散る
えにぐまの目前(約20m)まで駆け寄り、熱い抱擁を交わそうと腕を延ばした
『腕が、邪魔で、掴めない!』
ごめんめんどくなった\(^o^)/
これは・・・
ついにきたな
この調子でゴンタ×ドラム頼む!
コモ×生地も頼む
高級下着を食い込ませてアンアンするコモ様
>>825 うほ・・・色は上品な薄ピンクでお願いしますww
亀レスにもほどがあるが
>>159 >『淫行って……何するんですか!?
の後、田中さんの乱れた姿をうっかり想像してしまい悶々とするチェキ
だれかたのむw
無理だろうと思ったけど書いたらできた。ご希望に添えなかったら申し訳ない。
笑ってくれ。
↓生地×コモ
828 :
生地コモ1:2007/08/27(月) 18:56:51 ID:58SGO79H
誰にも言えない事がある。マキにも、もちろん両親にも。
部屋に鍵をかけ、窓を閉め、コモはおもむろにベッドに腰掛けた。右手には桜色の絹の生地。ふわりと広げてそれを両手で撫でる。手のひらから伝わる柔らかい感触に、うっとりと目を細めた。
「ん……今日は、これ」
クローゼットの奥には、誰にも知られていない引き出しがある。鍵つきのそこには、愛しい生地――絹から綿、麻にナイロンにベルベットまで。
開かずの扉ならぬ開かずの引き出しには、いつの間にやらコモの体臭をたっぷり吸い込んだ生地が詰まっている。
……こんなこと、誰にも言えないだろう。いい生地に興奮して、さらにそれで自慰するのがやめられない、など。
薄い水色の、上品なワンピースをゆっくりと捲り上げる。これもいい生地だ。肌に擦れる度興奮して、内腿をこすり合わせていたなんて言ったら、母は泣くかも知れない。街中で湿らせていた痴態を思い出し、コモは頬を赤くした。はしたない私。
白い、真っ白い太ももが露になる。桜色の生地で手で覆い、それで引っ掛けるように更に裾を捲り上げた。
「あ…………」
するするしたこの絹の感触は体のどの地点で快感に変換されるのだろう。内腿の触覚は総じて張り詰め、コモの脳髄を震えさせる。水色の裾、白磁の肌、桜色の絹。撫であげた先に、まだ薄い体毛が現れる。ほんの一つまみ、大事な部分を隠すには余りに頼りない。
下着ははいていなかった。骨盤にあたる生地の感触、もっと際どい部分に生地が触れるのを、歩きながら感じるのが気持ちいいのだ。
「私って……変態だわ……んぅ………き…もち、いい」
ベッドの端から転がった生地がふくらはぎを撫でた。それだけで声が漏れる。胸が熱くなる。下腹部がじゅんと潤う。
汗で首筋に髪が張り付いている。もどかしげに払い、背中のチャックに指を絡めた。降ろし、半裸になる。完全には脱がない。体に触れた服がちょっとずつずれる、こそばゆい感触がたまらないのだ。
「……っはぁ……」
皺になるのも気にしない。絹の上に横になり頬ずりする。柔らかい生地はそれに応えてコモに纏わりつき、受け入れるように皺を作った。
目を瞑る。身悶える。衣擦れの音と荒い呼吸――うっとりと生地を慈しむコモを見ているのは、ピアノだけ。絹を掬う指先がいやらしい、と自分でも思う。
「も、う」
もどかしい感触が高まり、高まり、我慢できなくなった。膨らみはじめた自分の胸に触れる。もちろん、絹を介して。体温の移ったそれで柔らかい乳首を何度もこすると、すぐに芯が出来る。生地越しに摘む。人差し指と親指で優しくつまんで、生地を滑らせて。
桜色のヴェールに覆われた双丘は身悶えるほどに震えて、コモの羞恥心と興奮は膨らむ一方だ。生地を使って自慰をしているのか、生地に抱かれているのか、段々分からなくなる。ここまで来ると陶酔は覚めない。突き当たるまで。
「あぁ……」
乳首をくるんでいた生地の両端をきゅっと引っ張る。
「やぁっ、ぅ、ん…」
突起の形そのままを表す絹。食い込んで、締め上げて。指先を少し動かすと生地が震える。どうしようもない快感が背筋を走り、コモはまた声を上げる。
「だめ、もう……」
いつの間にかべっとり汗をかいていた。もしかしたら、生地の色が変わっているかもしれない。張り付くワンピースをそれでも脱がず、水分を含んだ裏地をわざと体にこすり付ける。
盛大に喘ぎたいのを我慢して――我慢する必要などないのだが――絹を噛む。細長くした生地を、コモはついに股に挟んだ。
829 :
生地コモ2:2007/08/27(月) 18:57:58 ID:58SGO79H
我慢していた。街で母といい生地のハンカチを見ていたときから、本当はずっと興奮していたのだ。今日はあの生地を食い込ませたい。抱きしめて頬ずりしたい、と。
素肌のままの尻に、絹をそらせる。手を挟み込んで、生地の端を掴んだ。
期待で胸がどきどきする。コモは目を瞑った。触れてもいなのにまた性器が湿る。ぐ、と手に力を込めた。桜色の絹を一気に、引いた。
「――あぁん! あ、い、いい、生地、じゃない……!」
柔らかい、温かい布が性器を順番に、目もくらむような快感を与えながら擦れ、食い込む。
コツさえ掴めばそれは生き物のように、気持ちいいところを刺激するのだ。ぷっくり隆起したクリトリスに繊維の一本一本がさわさわと纏わりつき、膨らんだ入り口の花びらをこそばしてゆく。
「ゃあ、あ、あ、ん、んん……!」
きゅうと音がするほど、膣の奥が窄まったのが分かった。律動を続ける隘路は絶え間なく蜜を吐き出し、入り口の形に食い込んだ桜色の生地を、濃い梅色に変えてゆく。
コモはさらに端を引っ張った。小刻みに布を上下させて、刺激を高める。充血したクリトリスが形を変える。捻られて、擦られて。
「んん……ん!」
花びらに誘われるように、すっかり濡れそぼった生地は膣に吸い寄せられていった。コモが喘ぐたび、布をすばやく引くたび、穴に生地が咥え込まれる。離したり、また咥えたりを繰り返しながら、たまらない波はどんどん高まってゆく。
口の端から透明の唾液が零れた。かろうじて奥歯で齧っていた生地の端にぽたりと落ちて、ゆっくり染み込んでゆく。その様が、なぜだろうか、すごくいやらしい。
「は、はっ、ん、ああぁん!」
なりふり構っていられなくなった。花びらへの曖昧な、けれども蓄積していく感覚と、クリトリスを苛める、どうしようもない快感。コモは布を手放した。けれどすぐに、股の近くでそれを掴む。
思い切り食い込ませた。そして、上下した。
「……やあああ――っああぁ、んんん――!」
一気に高まる快感。頭の中が桜色になる。
「――――」
何も、ない、今、この瞬間は。生地が与える快感と、自分自身以外に。
「……、……はぁ、はぁ、は、……っ」
一番大きな波の後にも、小刻みに膣が震えた。まるで、挟んだ生地を呼び込もうとするように。びくん、びくんと、律動は太ももまで震わせ、反った背中の中心には汗が一筋流れる。
浅い呼吸を繰り返した。未だ自らを犯し続ける生地に縋りつき、コモはじっと、自分の体と、皺だらけのワンピースを見ていた。
自分で言うのもなんだが、吹き出しながら書いたよw
残るはゴンタ×ドラムなわけだが、待ってるよ職人さんww
ちょwwwww
いい生地×コモじゃな〜いwwwww
職人さんGJ!
生地www
生地wwww
このコモ様だとナカマ特製いい生地戦闘服もごっそり持ち帰ってそうだwww
GJでした
いい生地じゃないww
いい生地じゃない!
笑えるのとエロいのが同化してる!
良い物読ましてもらったよ!GJ!
いいSSじゃないwww
夜中に声出して笑ったわw
☆ュ○
誰かシロウ×マチ書いて><
いい生地じゃないwww
タナカ×ウシロだろ
近親ばっかじゃないw
チズ・市子だろ
生地×生地
845 :
生地×生地:2007/09/01(土) 03:38:11 ID:lpMfudtO
小指ww笑わせんなこのwwwww
GJ!
このスレ文も絵も職人のレベル高すぎww
GJッ!!
>>845 ぶーっ!!なんだコレwww盛大に吹いたwwww
生地もコモ様もGJすぐるw
乙!
やたら上手ぇワロタwwwwwまた描いてくれ!!!
コモじゃないwwなんというコモ様ww
カンジ巻きマダー?
全部書き上げてからここにうpしようと思ってためてたデータが消えてしまって俺涙目。
今度はちゃんとバックアップを取っておこう。
そんな訳でカンジ×マキの冒頭(前置き)部分です。
軽く吉川寛治1〜2あたりのバレっぽい部分があるので、気になる方はカンジ×マキ2からお読みください。
『あのもみあげの女は少し、カンジに似てる』
マキの事だ。ウシロよ、次のパイロットの名前くらい覚えていろ。
彼女は夜中にカナちゃんのことについてウシロに忠告をしに来たそうだ。
ウシロの場合言っても聞かねえだろうけど、マキの性格上ほっとけなかったんだろう。母性本能ってヤツか。
それからウシロはマキに言われた事をオレに話して聞かせた。
「手、繋ぐか」
そして、今オレはそのもみあげ女とデートしている。
差し出した指がマキの細い指に触れる。見下ろした肩が動き、小さな体が少し離れた。
「いい。……ごめんなさい」
少し残念ではあるが、まあ仕方が無い。
繋ぐ相手の居なくなった手をポケットに突っ込んで、少しばかり思いにふける。
恋なんて今までしたこと無かったし、したいとも思わなかった。避けていた、とも言えるだろう。
それは相手と死んだ母親とを比べてしまうというより、むしろ俺自身と俺の父親を比較しての事だ。
子供は、親を選べない。オレは今でも時たま、違うと分かっていても、母の自殺の原因の一部は父に在ると考えてしまう。
あの時親父は何もしなかった。
死んだ母を踏み台にして、自分だけ出世していった。
少なくとも、息子のオレにはそんな風に見えた。
恋愛という言葉は、どうしてもその先の結婚だとかセックスだとかまで連想させてしまう。
自分は、父親には成れない。
きっと、オレの父親みたいな男に、なってしまうんじゃないか。
考えすぎている。時々自分でもそう思っていた。
そう思っていた時に、ウシロのヤツからマキの話を聞いた。
目から鱗が落ちた。
いや、この場合は耳から、と言うべきなのか?
マキはいつも元気で、カラッとしてて情に篤い感じで、とても良いやつだ。おまけにからかい易い。
それが、自然学校での印象だった。まあ、普通にクラスとかにでもいそうな女の子だ。
しかし、ジアースと出会ってからはその印象が変わった。
なんだか、肝が据わりすぎているというか。
コダマが死んだ時なんか、次に自分が死ぬ可能性もあったのに、怯えるコモを励ましたり、
それ以前にも妙に冷静なところがあるような、そんな。
あるいは、オレと同じように自分の死に対する意識が普通の人に比べて薄いのか。
でもそれなら、なんで他人に対してはああも親切でいられる?
ウシロがカナちゃんに暴力を振るうとき、なんであんなに過剰反応するか。
そんな疑問が、いっぺんに解けた気がした。
それ以来、オレは残り少ない普通に流れる日常の中のところどころで彼女の姿を思い浮かべてしまうようになった。
『マキ、電話よ。吉川君って人から』
お母さんから渡された受話器を受け取る。
『もしもし。カンジ君から電話なんて珍しいね、どうしたの?』
『この間のお出かけは、本当にダブルデートだったみたいね。お父さん』
あたしの後ろでお母さんがからかい口調でそう言ったら、一拍置いてガシャンと音がなった。
きっとプラモデルが悲惨なことになってるんだと思う。
『なんか変な音しなかったか。……そっか、まぁいいや。
なあマキ、今度の休み暇ならオレと二人で会って話しをしないか。……コエムシには、あまり聞かれたくない話だ』
と、まあこんなカンジのやり取りがあって今日に至るわけなんだけど……。
カンジ君が家に迎えに来てくれた時にお母さんが『彼氏とデート』とか言ってくれちゃったもんだから、変に意識してしまう。
そんな自分がいかにも『オンナノコ』みたいで、ちょっとだけ嫌になる。
ちらりと隣を歩く背の高い男の子を見る。
「手、繋ぐか」
思わず断ってしまった。ひょっとして失礼だったのかな。
特定の男の子と、二人きりで、という今のような状況は、生まれて初めてだ。最初で最後かも。
暫くの沈黙。
あー、なんか変なカンジがする。カンジくん、何か喋ろうよ。話があるんじゃなかったっけ?
あたしは一度は逸らした目線を再びカンジ君に向ける。
いつものふざけた様子は無く、真剣な眼差しでどこか遠くを見つめている、大人びた横顔があった。
「……これからどこ行くの?話って、何?」
マキはこのすばらしく気まずい空気を早く払拭したかった。カンジが答えた。
「オレんち。……死んじまう前に、やりたいことがあるんだ。詳しいことは、着いてから言う」
それならはじめからあたしをカンジ君のとこに呼べばいいのに。そう言ってみたら、カンジ君、
「マキとコモの地元、一度見てみたかったから」って。あぁ、そういえばあたしはもうすぐ死んじゃうんだ。
そう考えるとなんだか気まずさがスーッと抜けてった。
ただ黙って二人で歩いた。
あたしの見ているもの、見ていたもの、見てみたいもの、あたしの代わりにカンジ君に見てもらおう。弟が、生まれるまで。
電車に揺られながら、あたしはそこからは見えないあたしの家の方向に目を向けた。だんだん遠ざかっていく。
「今更ってか、こんなタイミングで言うのもアレだけど、オレ、マキの事好きになった。
少しだけ、なんなら今日だけでいい。マキの時間をオレに分けてほしい」
改札を抜けてカンジ君にそう言われた時、頭を殴られたような気分になった。
「えー……ソレってあたしを女として見て、ってこと?」
「普通そうだろ。あんまり言わせるなよ」
否定してほしかった!
人から好かれるのは、もちろん嬉しい。でも、この告白は嬉しくない。
そりゃあ、このまえはコモと出かけて女の子らしくなろうと半ばコスプレみたいな格好して写真までとったケドさ。
今のあたしは人から、男の子から「好き」なんて言われて素直に言葉を受け入れて喜べるほど『オンナノコ』ではない。
「どうして、あたしなのかなー?」
「ウシロから話を聞いた。オレも男に……正確には大人に、だけど。成りたくなかった」
え?どういうコト?
あたし、ウシロには『カナちゃんを守りなさい』って言ったはずだけど。
「気にしてたんだろ、自分を生んだ親のこと」
カンジ君はそう言って一息ついた。あたしは歩きながら黙って隣で聞いてた。
「オレも、似たようなモンだから。でもマキはオレと違って……」
「何が違うの?」
「いや、なんでもない。とにかく偉いと思う。とにかく、これだけ素直に特定の他人を好きになれたのは初めてだ。
今までそういうの避けてたし」
前言撤回だ。
真剣に語ってくれるカンジ君の言葉はやっぱり嬉しい。……ちょっと照れくさいんだけど、でも。
「ありがとう。でもそんなコト言われるとこっちまでカンジ君のこと好きになっちゃうよ!」
「それ、オーケーって意味?」
「普通そうでしょ。あんまり言わせないでよね!」
あたしはきっと真っ赤な顔をして答えた。そうしたところで、ちょうどカンジ君の家に到着。
でも、ちょっと待って。付き合うって、それでいきなり彼氏の家って!!
流石に二人きりってことは無いよね?だよね?一様確認してみる。
「あー、カンジ君。お家の人とかは?あたし今からでも手土産買ってこようか」
「父さんは家にめったに帰ってこない人だし、要らないよ。そんな気を使うなって」
「そ、そっか」
何キョドってんの?いつもアンコをからかう時のアノ顔でカンジ君が。
ドキドキしながら、合わせてあたしもいつもの調子で、うるさいなーと返す。
二人で笑う。
このカンジ。あたしはあと何回こうして人と笑いあえるのかな。
>>856 も だ え ま し た
カンジじゃなきゃ駄目ってこういう事か…!
確かに同性の親に強烈な反発心がある者同士だからこその繋がりがすごく面白い。
原作と同じくらい、キャラの取り合わせと繋がりにはっとさせられた。
この上エロもあるのかと思うと期待で眠れなくなりそうw GJ!
>>853 職人さんキターーー!!!催促しちゃってすみませんorz
これは予想以上にドキドキなカップル…続きwktkして待ってます!GJ!
>>853 GJ!流れがすごく好きだ…。続き待ってる。
それから冒頭のウシロへのツッコミにワロタwww
860 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 15:30:11 ID:JjAG0MAE
カンマキ甘酸っぺーなage!
続き期待してる
今頃最速だとアニメ版カンジが頑張ってる頃でしょうか。
コメくれた方々、どうもありがとう!
「喉渇いたろ。何か飲むかー?」
「何でも、あるのでいいよっ」
居間に案内されたあたしは、そこで正座をして背後からの声に応えた。
コモん家程じゃないけど、ところどころにかなり高そうな家具が置かれてる。
「お待たせしました!このようなお飲みものは如何でしょう?」
畏まった言い方で、でもふざけてカンジ君が差し出したものは、ワイン。ラベルには見たことの無いアルファベットが並ぶ。
「沖天楼落成の記念でうちの親の勤める会社が両親に用意したらしい。オレも飲んだことはない」
そ、そんなのいきなり開けないでよ。普通お茶かジュース出すでしょ!
「あたしそういうの飲んだことないんだけど。ていうか、カンジ君のお父さんが大事にとっといたんじゃ?」
キュルキュルと回るコルクを横目で見ながら質問するマキ。
「これはオレの分だからいいんだって。ほら」
差し出されたグラスの中に注がれた濃い赤紫の液体を見つめて、マキは尚食い下がる。
「で、でもあたし達未成年だし、コレって見るからに高そう……」
己の分を注いでボトルに栓をした少年が目に前に座って下を向く少女に説明をしはじめた。
余談だし、こう言うと失礼かも知れないのだが、この少年、ワイングラスを持たせるともう完全に中学生には見えない。
「これは、母さんがオレの為に残してくれたんだ。『大人になったら好きな女の人と飲みなさい』って。
でもオレ達は大人に成れないから。……いつ戦闘が始まるか判らないし、飲めるのは今しかないと思って。
あ、別にコレが飲みたいからって、相手は誰でも良かったわけじゃなくて」
まだ口をつけていない赤い液体が波を立てる。なんだかおかしくって思わず笑った。
「ははははは。あー、そっか。ごめん、笑ったりして。カンジ君って意外とロマンチストっていうか。
うん、今日行き成り告白されて家に連れてかれて、あたしかなりびっくりしてさ、
もうそのままベッドに直行させられるものかと思ってた!」
カンジ君が一瞬固まったように見えた。なんとなく顔も赤いような気がする。あたし、何かおかしなこと言ったっけ?
「……流石に、告白したその日にってのはナシだと思ってたけど。付き合うって決めた訳じゃねえし。マキはいいのか?」
「うん?」
急に居ずまいを正して問うカンジ君に思わず頷いて返す。
するとカンジ君はグラスのワインをイッキの要領であっという間に飲み干した。
お酒の事とか詳しくは分からないけど、ワインってそういう飲み方をするんじゃないと思うんだけど。
それにしても、『好きな女の人』か。正直に言ってそんな風に言われるのはまだ慣れないけど、やっぱり嬉しいな。
手にしたグラスを傾けて中の液体に口をつけた時、カンジ君に名前を呼ばれた。
頭を上げると目の前にカンジ君の顔があって、戦闘中敵を睨むみたくそれ位必死な目つきであたしを見ていて。
ちょっと怖かった。だから首を動かしてそっぽを向こうと思ったんだけど、なんとなくそうする事は間違ってる気がして。
その代わりにあたしはまぶたを閉じた。
友達から借りたマンガだったかな。初めてのキスはレモンの味とかなんとか書いてあったケド。
あれは完全に間違い。実際は二人が直前に口にした食べ物とか飲み物にかなり影響される。
この場合は、ぶどう酒の味。
ワインで濡れた唇は想像以上に柔らかくってドキドキしてしまう。
そろそろ目を開けたいと思ったそのタイミングで、ゆっくりカンジ君が遠ざかっていった。
唇が離れる時に、ちゅっ、と小さな音がなった。
すごく小さな音だったけど、ソレを聞いてなんだかいやらしい気持ちになってしまった。
「部屋行こうか」
立ち上がったカンジ君にそのままついていく。
俯いた顔をわざわざ覗こうとは思わなかった。きっと、あたし自身も同じような顔してるから。
ワインは結局、飲んでない。
カンジ君の部屋に着いてまず目に留まったのが、ジアースのコクピットで見慣れたあのヘンな椅子。
聞くと姿勢を正す椅子だとか。カンジ君、小学生の頃は一時期かなり猫背だったらしい。
「マキには必要ないよな。姿勢いいし。そこ座りな」
「うん。だってあたしカンジ君みたいに背高くないからさ。これで猫背だったらみっともないよ」
ベッドの端に腰掛けながら返事をする。
……カンジ君はここで毎晩寝てるのか。家では布団敷いて寝てるからよく分からないけど、なんか大きい気がする。
うん、人が二人並んで寛げそう。
……。
…………。想像しちゃった。あたしとカンジ君でここで寝そべってて、見つめあってて……。
「どうする?これから」
カンジ君がそう聞いたとき、あたしはカンジ君のベッドに座って手をついてて、じっと掛け布団とシーツを見つめていて。
多分、他の人から見たら心ここに在らずな状態だっただろうから。それでも、カンジ君の言葉に応えようとしていて、
「……キスの続きを、何回も」
思わず口から出てきたのは、妄想に近い想像の続き。
「マキ?」
上ずったような声に呼ばれて振り返って赤い顔を見て、やっと気づいた。
「あ」と声を上げ、恥ずかしさから手にした毛布を顔に寄せ、『オトコノヒト』のにおいに驚き、慌てて手で顔を覆う。
この前国語で習った”墓穴を掘る”って、まさにこういう事だって実感した。
”穴があれば入りたい”心のそこから、そう思った。
ドキドキがとまらない。カンジ君があたしの隣に座った。
心臓よ、お願い、止まれ。……いや、止まっちゃ駄目だよ。落ち着いて。
「オレ、今すげぇ緊張してる。マキも?」
「あ、あたりまえでしょ!こんな恥ずかしい思いしたの初めてかも」
「オレもだよ」
二人で照れて笑って、今度はどちらからということもなく、自然に唇を寄せ合った。
ただ、一度は繋ぐことを拒否した手を伸ばし、しっかりと相手の指に絡めたのは、マキの方だった。
口と鼻に広がるにおいは、やっぱりワインの香りで、カンジ君の唇の動きに合わせてあたしも舌を動かす。
上手いキスの仕方なんてもちろん知らないし、カンジ君の方も『そういうコト』を避けていた風なことを言ってた。
ただ、先輩から聞いたり小学生の頃友達と一緒にエロ本を見たりして、なんとなく頭の片隅に入ってただけの知識
(二人とも興味が全く無かったわけじゃないわけで)を総動員して、お互いを求め合った。
そういえば、ワインを飲んでないあたしのキスを、カンジ君はどんな味だと思うのかな?
……恥ずかしいから聞かないケドさ。
息が苦しくなって唇を離すとそこからつぅ、と唾液の糸が伸びて、それを見てもう一度恥ずかしくなる。
はあはあと息を切らせながら口をぬぐって、カンジ君があたしの服に手をかけた。
「やっ、あ、あたし自分で脱ぐからさ、その……カンジ君も、脱いで!」
あたしは慌てて飛びのいて、ベッドの奥、壁に背中をつけて自分の足元を見ながら段々と声が小さくなってしまいつつも主張して。
「こっち見ないでよ?」
「どうせ後で向かい合わなきゃだろ」
そりゃあそうなんだけど、でも、心の準備ってのがあるでしょ。
あたしは脱いだパンツにいつの間にか出来ていた染みを見て、悟られまいと畳んだ洋服の間に挟みこんだ。
そしたらタイミングを計ったように背中に体重がかかってきて、「遅い」と声がした。
背中と腕を回されたわき腹、それに息のかかる肩から肩甲骨にかけてが異様に熱く感じる。
カンジ君は優しく圧し掛かっていて、その体の重さはむしろ心地よくも思えたけど、なんだかそれが恐ろしく感じられて、
畳んだ服の、奥に隠した湿った下着を思い出して。
あたしは重力の方向に沿って壁に体をつけた。
頬に、肩に、胸に壁の冷たい感触が。背中にはカンジ君の暖かい体が。
頭に浮かんだのはあたしを生んだ本当の母親のコト。
あたしの本当のお母さんは、こんな風に、男の人と―あたしはそれが誰かなんて知る由もないんだけど―セックスして、
あたしを生んだ訳で。今こんな風にドキドキしてるのは、『そういうコト』を求めてしまうのは、
あたし自身がそういう『女』って事で、それはあたしにとって絶対に、嫌なこと。
相手のオトコノヒトを、今のあたしの場合だとカンジ君を好きかどうかとか、関係なくて、『そういうコト』は怖くてたまらない。
いや、ちょっと違う。『そういうコト』に焦がれるあたしと、あたしの中に流れてあたしにそうさせる血が、怖い。
……カンジ君相手じゃなくても、こんな風にドキドキしてしまいそうな自分が。ただセックスだけを求めそうになってしまう自分が。
「怖い。カンジ君、あたし、あたしが怖いよ」
他人に、特に男の人には絶対に言いたくないって思ってた言葉が、口からこぼれてきた。
あたしはあたしであって本当のお母さんは関係ない、本当のお母さんの子供はあたしが小さい頃に死んでいて、
今のあたしは「阿野」万記なんだって、そう思ったのに、思ってたのに、思いたかったのに!
サンドイッチ状態の心は、それでもバランスを保っていたんだけど、壁は寄りかかるあたしの体温で暖かくなってしまっていて、
熱を、カンジ君の体を求める思いが勝ってしまって、どうしようもなくなってしまった。
「カンジ君」
これはあたしの、すごく個人的な問題なんだけど、人に、特に男の人には頼っちゃいけないんだと思ったけど、
とにかく今は助けがほしくて。思わず名前を呼んでいた。
「マキが今悩んでることは、何となくだけど分かる。オレも、オレが怖い。いいか、こっち向いて?」
恥ずかしさよりも自己嫌悪のため、人に醜態を見せたくなくて、でも頭の中には少しでもカンジ君に触れていたいって思いもあって、
それがまたあたしを自己嫌悪に陥れる。首を動かして壁にくっつけた額をずらし、横目でカンジ君の様子を伺う。
あのへらっとした笑顔があった。その笑顔はなぜかあたしを切なくさせて。
「さっきキスした時、マキはどんな感じだった?オレは、もっとマキの体を触りたい、キスしたいと思った。だから脱がそうとした。
それはマキの事が好きで、少なからずマキをオレの思い通りにしたいって思ったからで、それは何でかって、ずっと問い詰めたら
行き着く先がマキは女でオレは男だから、っつう結論になって。でも、その結果はオレにとっては不服なわけ。その結論は
他の人たち、例えばオレとかマキの、あ、マキのってのは生みの親の方のな。両親でも通用しそうでさ。納得いかねぇ、って」
そこまで言って、またちょっと笑った。
あたしもつられて少し笑う。話を聞くうちにに体は自然とカンジ君の方に向いていた。
「でさ、オレは今まで女の子を好きになりそうになる度に、全力でその考えを否定しにかかってた。オレの中の、
オレの父親と同じ部分を否定したくて。おかしいよな?……って、ナンか自分で話してて恥ずかしくなってきたぜ」
「その気持ちすごく分かる。続けて」って、催促したらカンジ君頷いて、
「マキは凄いよ、ホント。オレに似て、って言ったら失礼だよな。女の子は背負うものが大きいから。でも、それなのに
そういう考えを表に出さずに、オレとか本当に気づかなかったし、振舞っててさ、何か……うん、オレ、マキの事なら
父親がどうとか関係ナシに、心から好きになれそうな気がして、それで今こうやってて。
オレは、マキが女に生まれて来てくれて嬉しいと思う。マキが嫌だって言うなら止めるけど、オレは続きをしたい」
嫌じゃないし。分かってたんだよね。最初から、頭の中だと。
でもカンジ君の話を聞いて。本当のお母さんへの恐怖が完全に消えたわけじゃないけど、すごく気分が楽になって、
「ありがとう、カンジ君。女に生まれてきた甲斐があったよ」
笑いながら言って抱きついた。支えてくれる体の暖かい体温、触れ合う肌ににじむ汗の感触が気持ちいい。
むずむずする、快感を求める感覚は確かにある。あるんだけど、それ以上にカンジ君を好きっていう思いが強くて、
そう思えるように成った自分のこと、少し好きになれた気がした。
ラノベ発売前には完結させます。
GJ!!
沖天楼落成記念のワインとか、カンジが実は猫背だったとか、小道具や設定にカンジへの愛を感じたぜ
続きwktkして待ってるよ
こんなにwktkしたの久しぶりだ グッゾブ!
マキはやっぱ明るいとこが、かわえぇよな
続きも期待しております!
で、只今ナカマネタ発酵中なんだけど、アニメでのナカマの呼ばれ方って
田中→半井さん 関→摩子ちゃん で合ってるっけ?
今、会社に拉致られてるから確認できないんだ
誰かコダマ×カニのSMモノ書いてくれ
コダマ×カニのドSものなら
コエムシの力でカニを儚い美少女化して嬲り殺しを
いいなそれ
ぴぴるぴるぴる〜
「コエムシ、ありがと」
口だけで笑って、コダマはそれを見下ろした。砂浜にうずくまる白い四肢。艶やかな長い黒髪はべっとりと濡れていて、小刻みに震えている。寒さのためというわけではなさそうだった。俯けている顔は見えない。体格からして少女だった。
「いいってことよ。ま、せいぜい楽しめ。どーせおめーは……」
「もうあっちに行っていいよ」
「ちっ。人使い荒いんだからよー」
コエムシは人じゃないだろ。そんな突っ込みを口にするのは面倒だった。コダマはただじっと、小さく動かない少女を見つめた。
じり、と少女が横に動いた。コダマが足を一回、踏み鳴らす。
「おい、カニ」
びくり。初めて、カニと呼ばれた――カニであった少女は顔を上げた。真っ黒い瞳は丸くて、鼻も、唇も小さい。驚くほど首が細かった。砂にまみれた裸の肌が、コダマと目があってほんの少し赤くなる。
「な、なんですか……」
「へえ。しゃべれるんだ。面白いな」
か細く高い声だった。へたり込んだ格好で、折れそうな指で体を隠そうとしている。まだ未発達の乳房の前で、カニの手の平から砂がぽろぽろこぼれた。
「本当に人みたいだな」
「ひ、ひとでじゃないです、わたしカニです」
「聴力はカニ並み、と……」
カニを人間にすることだってできるぜ。コエムシがそんなことを言い出したときは思わず笑ってしまった。何だその無駄な能力。嘲る言葉を口に出す前に、コダマは気づいた。
カニなら、殺せる。元がカニの人間なら殺しても何ら面倒な問題は起きない。人を殺める経験ができるのだ。
思って、すぐに頼んだ。どんな奴にしてやろーか、とコエムシが尋ねたので(案外至れり尽くせりな奴である)、殺しやすそうなヤツ、と答えた。
コダマは一歩カニに近づいた。ひ、と漏らして、カニは右方向に逃げた。少しだけだ。コダマがとまると、カニもそれ以上動かない。
なるほど。確かに殺しやすそうだ。脆そうな体、きっと骨は細い。悲鳴だって上げるなといえば上げなさそうで、そもそも声が小さい。横方向にしか逃げられないし、肌だってものすごく柔らかそうだ――
「おい、動くなよカニ」
「え、は、はい」
思い立ち、コダマは膝をかがめた。カニと同じ目線で、至近距離で彼女を眺める。また僅か、カニの肌が染まった。コダマは薄笑いを浮かべた。
「コダマさん……?」
「俺の名前、知ってるんだ」
どうでもいいけど。
今から殺す相手のこと、何を知っても意味などない。ただ相手が生きている人間でさえあれば。
そして今から、何をしても問題ない。
「…………全部、人間?」
「で、でん部? ですか? おしり?」
コダマは素で驚いた。
「お前、ばかだな」
「おしり……多分、はい……あ、あの、コダマさん」
「なんだ」
「わ、わたしなんで、ひとにされちゃったんですか……?」
「いまさらか」
さすが、元はカニだ。いい感じに頭が弱く作られているらしい。もしこれが元から人間でも、確実に選ばれなかった側の人間だ。また殺してもいい動機が増えた。コダマは笑った。
「確かめてやるよ」
「なに、なにですか」
「お尻。でん部だよ」
「ぜ、全部?」
「お前わざとか。まあいいや。全部確認してやるから。ほら、あっち向け。海の方」
言われたとおり、カニは右回転で海の方を向いて正座をした。体に貼り付いた砂をぽろぽろこぼしながら、所在無さそうにコダマをちらちらと振り返る。うん、とコダマは頷いた。
「次、四つんばい」
「よ、よつ……?」
「両手足つく。それから、お尻、突き上げろ」
「はい、え、えっと……でも」
「いいから早く」
「何だか、恥ずかしいことのような気がするのですが」
「早く」
「……はい……」
空は快晴だった。雲ひとつ無い青じゅうたんの下、岩場の日陰でもじりじりと熱気は迫る。打ち寄せる波の音だけは涼しかったが、コダマは首筋に汗をかいていた。
けれど服は脱がない。カニが裸で、自分が着衣で――動きたいのを我慢して、目の前の光景をじっと堪能する。健康的な海の風景をバックに、突き上げられた少女の尻。白い。
菊門と、そのさらに奥の方にも影が見えた。他人の肛門なんてはじめて見たなと、そんな冷静なことを考えながら、その実、コダマの視線は尻に釘付けで、少しの間しゃべることができなかった。
「……カニのお尻、人間さん、ですか?」
「……どうだろ」
コダマは指を伸ばした。一切不潔な感じを受けないのは、そこが話に聞くよりもずっと綺麗だからかもしれない。元がカニだという意識が都合よく頭に住み込んでいて、菊門に触れるのも躊躇わなかった。
「ひゃっ」
「動くなよ」
やや硬い感触。ぐにぐに押しつぶして見る。
「コダマさん、そ、そこ、多分……」
「分かってるよ。確かめてるんだ」
指を入れようと押し広げてみた。入り口は弾力ですぐに戻ろうとする。
「ま、まだです、か」
「指図するなって。カニのくせに」
結局、指の第一関節まで入れて、それ以上は進めなかった。花火でも突っ込んでみようかと思ったけれど、花火はもっと別の遊びで使ってみたい気もする。
なんとも言えずざらざらした感触の穴から指を引き抜き、コダマはカニの尻の砂を払った。払った、というよりも、叩き落した。
ぱんと鳴った音は鈍い。ウシロみたいに鳴らないかなと一瞬思ったが、続けざまの悲鳴で気が晴れた。
「いたい! い、あい、いたいです!」
「痛い? なら多分、ここは人間だと思うな」
「そ、そうです――いたい!」
話す途中でもう一度はたいた。小さな尻がぷるんと震える。カニが振り返った。小さな造作の顔は痛みで歪められている。反比例してコダマは笑う。何だろうこれ。すごく、楽しい。
「カニ、もっと足広げろ」
頷いて、カニはまた前を向いた。暴力が止んでほっとしたらしい。真っ白だった尻には手の平のあとがくっきりといくつも重なって浮かび上がってくる。にやにやしながらコダマは、カニの股の間に腕を差し入れた。
これは好奇心だ。女なんてどうでもいいけど、別に経験して損はない。殺す相手を犯すのも、この先の人生の糧になるかもしれない。相手の悲壮感や危機感がいまいちで、それは物足りないけれど、それは贅沢というものだろう。
「このへんかな」
適当な部分を撫でてみる。
「ひえ!」
「変な声を出すなよ」
「コダマさん、そこも……」
「人だといいな。……ああ」
ここか。きっちり閉じた線のような入り口を何とか探し当てる。濡れてないなと思い、どうせなら泡でも吹けば便利なのに、などと思う。
見失わないように何度も撫でた。微妙な感触だ。ただやわらかい肉、のような気がする。ここにペニスを突っ込んで、気持ちいいのか怪しいところだ。カニだし。
「ひゃあ、あの、あんまり、撫でたり、あぅっ」
少し苦しい。右手でカニの局部に指を突っ込みながら(別に見失わないように必死なわけじゃないぞ、と言い聞かせて)、コダマはズボンのジッパーをおろした。
いつのまにかずいぶん硬くなったペニスを取り出すとちょっとほっとする。潮風に触れたとたん、それはまた大きくなった。
「コダマさん、まだ、ですか。わたしのからだに、なにか、どんどん……おかしい気がするんですが」
実際にはもっと途切れ途切れに、カニが言う。
「具体的には?」
「何か、お腹に入ってます。え……餌じゃないみたいです」
「俺の指だよ。ばかだな」
「ゆ、指!? 大丈夫なんですか、コダマさん!」
「俺のことかよ」
なるほど、こういう知識は皆無らしい。つまらない。最初に胸を隠そうとしていたから、知っていると思ったのに。
「もういいか」
入り口は依然硬いままである。指を抜くとあっさり閉じて、その指もわずかに湿っていただけだ。このままでは入らないかもしれない。
コダマはちょっと焦った。殺すことが目的なわけだけれど、それ以前につまづくのはどうも縁起が悪い気がする。というか、そんな小さな失敗をするような人間になりたくない。
カニをいじめて遊ぼう、という思いつきは、今は遠くに行ってしまっていた。とりあえず気分を沈めて、それからいろいろしよう。とにかく入れたい。出したい。
「……そうだ」
一瞬躊躇ってから、コダマはカニの後ろを離れた。
「コダマさん……?」
無視して磯の水溜りに向かう。生ぬるい海水を救って、手の平と、ペニスを濡らしてみる。
「これでいいかな……」
格好がつかないような気もするが――四つんばいのまま、不安そうにこちらをうかがうあのカニの姿よりはマシというものだろう。(『指がちぎれたんですか!』などとカニは叫んでいる。無視した)
焦る気持ちを抑えて、コダマはカニを再び押さえつけた。さらに足を開かせ、念のためにもう一度、カニの穴に濡れた指を入れる。すぐに乾きそうに思えたので、急いで自分のペニスを掴んで、あてがう。
「いいいっいい、いた、いたた、たい!」
くじけそうなくらいきつかった。むしろ痛かった。
「うるさいな!」
こっちだって痛い!
「で、でも」
「我慢しろ!」
俺もな!
「カニのくせに……」
涙が滲むのを我慢して、腰を推し進める。表情を見られないバックで本当に良かった。セックスは涙目で行うものだとカニに思われたときには、どれだけ残酷に殺しても殺したりない。
一番引っかかる先端をすっかり飲み込ませて、じりじり前に進む。押されて一緒に前に動くカニ(前にも動けたらしい)を叱り飛ばす。額を汗が流れた。
「なに、して、るんですか? え、コダマさ」
「陵辱のはずなんだけど……」
「漁術!? ひ、ひどい!」
「お前もうしゃべるな」
折れそうなくらい細い首を必死に動かし、カニはコダマの行為を確認しようとする。彼女は汗をかいていなかった。その代わりぐちゃぐちゃに泣いていて、濡れた髪が背中にべっとりと張り付いている。
痛ましさを感じられないのは、コダマが残酷だからというより、相手がカニだからのような気がした。ウミガメの涙も生理的なものなんだよな、と思い出すと、なんだか無性に腹が立つ。
まっすぐ細い、カニの背骨をきしませるイメージをコダマは頭に描いた。それから思い切り、突き刺す。
「きゃあ!」
僅か、溜飲が下がった。割って入った先の穴は、コダマの移動に合わせて吸い付くように閉じようとする。亀頭の先端が常に肉ひだに包まれていて、壁をこそげおとしているような気分でコダマはペニスを引いた。
「……う」
「いたい、いたい、いたいです!」
そこで初めて快感を感じることができた。耳からの悲鳴と、ようやく、おそらくはこれも生理的なカニの体液によって。きついのは変わらないけれど、入れたときよりは滑らかな体温を感じることができる。
「動くな、って……」
ずれるカニの腰を両手で押さえつけ、コダマは思い切り腰を打ちつけた。
「やめ、て、く、だ……っ」
小刻みの振動は全て、真っ白い砂に吸い込まれる。砂と同じくらい白かったカニの肌は既に火照りきって赤い。腕を伸ばして、コダマはカニの乳首を摘んだ。
「柔らかいんだ、これ」
「いたぁっ!」
「痛い、の? 軽くしかひねってないのに」
少しでも射精の時間を遅らせるため、ただの気まぐれ、カニをいじめるため。どれが本当か分からない。
小さい、けれども重力に従うほどには実のある乳房を下から包み込む。砂を掬って塗りつけた。ひゃぁ、だか、うゃぁ、だか、とにかく変な声がカニの真っ赤な唇から漏れた。丹念に揉みしごき、思い切りわしづかみにする。
「いたい、いたい、です! やめてください! そこ、ちゃんとにんげんです!」
「どっちがいたいんだ?」
「どっちも……!」
半開きになったカニの口から涎が垂れ、コダマの腕に着地した。汚い。後で綺麗に洗おう。
「お前、この程度で痛がってたらこれからどうなるんだろうな」
「え……?」
返事を待たず、コダマはコダマは腰を思い切り引いた。ぎりぎりまで塞がった膣の感触に眉をしかめながら、勢い良く貫く。
「あぅ!」
わざと、カニの体に爪を立てて支えていた。血が滲み出すのを眺めながら、コダマは必死で腰を振る。
何度も何度も、擦り上げ、締め付ける肉は、最終目的を忘れてしまいそうなほど気持ちよかった。じゅぶじゅぶ音を鳴らす正体が海水なのか、カニの体液なのか、コダマの体液なのか、混ざった全部なのか。
「あっ、あっ、コ、だめ、あっ、コダっ、……――ぁあっ!」
「……出る、……っ、」
息苦しそうにつぶやいて、コダマは結合部分を凝視した。
どくん、と一度大きく、蠢く膣に促されるようにして、残滓を。陶酔感は目を瞑ってしまいそうなほどだったが我慢した。動物のように限界まで突き上げられた尻の、グロテスクに開いた性器をじっと眺める。体毛のないそれは痛々しい。
「コダマさん……!」
全部出し切るまでコダマは口を聞かなかった。短い間だったけれど、カニの不安そうな声には何の心も動かされない。急速に小さくなっていくペニスを自覚してから、コダマはカニから抜け出した。同時にしゃがむ。
「まだ動くなよ」
顔を近づけて、カニの膣を観察する。生臭い匂いが鼻についたけれど、磯の香がすぐに払ってくれた。
「血だ……」
やっぱり無理があったらしい。ぴくん、ぴくんと、それ自体が生き物のように動く入り口の僅かな襞は、血と精液の混じったピンク色の液体を零していた。やっぱり愛液も出ていたらしい。粘性のそれはゆっくり下に落ちて、砂浜を汚す。途中の糸に指で触れてみた。
「気持ち悪いな……」
言いながらも、すぐには拭わない。カニのふくらはぎにこすり付け、カニの表情を見てみたりする。
「ええと……」
泣きながらもカニは、おかしな顔をしていた。腑に落ちない、何をされたのか分からない。そんな風な。
「交尾……でしょうか……?」
何と答えようか少し悩んだ。『お前みたいな低脳に、俺の種をやるわけないだろう』『その顔やめろ』『くっつくんじゃない。袖を掴むな』
「だから、検査だよ。検査」
目を逸らして、コダマは砂浜に腰を下ろした。首を傾げていたカニが、あいまいに頷いた。
「人かどうか、しらべたんですか?」
「……そうだよ」
「どうでしたか?」
なぜ不安そうに聞く。不快すぎる。
「人だったけど」
「良かったです!」
痛かったけど、我慢した甲斐がありました! ……低脳は幸せだ。コダマはため息を漏らした。顔を覗き込む少女の視線から逃げた。
「でもまだだ」
「え?」
「もう二三日、検査してみないと分からないな」
「ええー!!」
こんな大きなカニ、どこに隠そうか。花火はどうやって使おう。殺してしまうまで、どうやってこいつで遊ぼう。
分割バランスが悪くて申し訳ない。
SM予定のはずがコダマへたれた。
このあとカニはコダマがずっとおいしくいただき続けましたとさ。純愛物語だな
カニってそういうことかYO!!いやん、甲殻類モエす…GJ!!!
まったくこのスレの神ときたら幅広いにも程がある
Sっぽいの苦手だけど
>>871は文章上手いなー
コダカニ凄いなー!
まさか、そんな展開とは…心の底からGJ!
間違ってたら申し訳無いんだけど、コダカニ職人さんは大人ダイナカ書いた方?
ここで空気読まずにまさかの関×ナカマ投下
アニメ版10話分岐で設定はアニメ準拠です。どっちかが
ねーよwwwという方はタイトルNGワードでスルーよろしく
長くなったので分けて投下させてもらいます
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関の常識で計るに。
中学生を性愛対象にする人間、ましてやそれを「買う」人間などというのは
犯罪者であり、合意の上であっても変質者あるいはその予備軍に含まれる。
またそんな連中は異常性愛嗜好者であり、何らかのキャリアーの可能性も高い。
その点においてのみ、自分はまだマシだろう。
性癖はいたってノーマル(だと思う)だし、生体的な正常度は認知研のお墨
付きだ。脳波から神経に至るまで徹底的なチェックを受け、クリアした健康
状態だけは自信がある。
ナカマに案内されて玄関を上がるまでの間にとりあえずそこまで理論武装
しておく。今からする行為によっては自分もその「変質者」に入るのだが
それは無いと判断した。
いざとなったらナカマの気も変わるだろう。
さっきは興奮状態で、ああでも言わなければ本当に夜の街へと飛び出して
行きかねなかった。が、折を見て諭してやれば話を聞けない子じゃないはずだ。
それに。
先に立って部屋に入るナカマの後ろ姿を見ながら思う。
高い位置で結った髪、細い首。
しかしそのどれもが頼りない、歳相応の幼さにしか見えない。
哀しいかな関の守備範囲はものすごくノーマルだった。
ついでに、どっちかと言えば巨乳派である。男の浪漫で仕方ない。
妙なことになるとは思えないが、監視役にしては深入りしすぎかもしれない。
まだそんなことを考えていた。この時は。
「お邪魔します」
一言で言ってしまえばその印象は『仕事部屋』だった。
ミシンが2台。裁縫用の人形に、飾り気のない大きな鏡。
壁にかかった制服がかろうじて部屋の主が女子であることを示す他には
この年頃なら興味を持つだろう化粧品などの類も見当たらない。
女の子の部屋がどういうものか関にはすぐに実例は引けないが、もう少し
ぬいぐるみやら、よくわからない小物が飾られているものと想像していた。
かわりにあるのは小さなタンスの上の一輪挿しがひとつ。生花だ。
和室のせいもあるのだろうが、きちんと整えられすぎたこの部屋はとても
女子中学生のものには見えない。色が無い。落ち着きすぎているのだ。
だけど、ここは。
「ここが、摩子ちゃんの部屋?」
「はい。あ、すぐ片付けますから」
ナカマらしい、と言えばこの上なくナカマらしい部屋だった。
片付ける、と言っても物は少ない。
裁縫に使うのだろう生地を丁寧にたたみ、関にはよくわからない細々とした
道具や色とりどりの糸が入った籠を隅にどけてしまうと、すぐにする事は
なくなった。ちらりと関を見ると座るわけにいかないのだろう、物珍しそうに
ミシン台を眺めた姿勢で立ちつくしている。
自分の部屋が急に狭くなったような気がして、ようやくナカマはそのことに
思い至った。そうか、この部屋に男の人が来るなんて初めてなんだ。
というよりお母さんとナベさん、仕事を頼みに来る人以外で家に入った
人なんて関が初めてじゃないだろうか。
友達が来たことは、ない。
一度くらい、皆を呼んでおしゃべりしても良かったかな。
はじめて、そんな事を思った。
マキも来てくれるかな。でもやっぱりここじゃ駄目だ、ウシロくんのところ
くらい広ければ呼べたかもしれないのに。今まで一度だって考えたことは
なかったけど。もう少し皆のことも知りたかった、そして───
「摩子ちゃん、とりあえず話をしよう」
このままでは埒があかないと思ったのか、関が口を切る。
確かに、いつまでもこうしている場合ではない。今この瞬間にだって
『呼ばれる』かもしれない。時間がないのだ。
関は厳しい表情でこちらを見ている。彼ならばナカマの複雑でまとまらない
話も聞いてくれるだろう。
でも大人の男の人だ。友達でも仲間でも彼氏でもない。
結局、そういうものは持てなかった。
私が初めて部屋に招いた人は『お客さん』だ。
「あの、それじゃ、お布団敷きますので。その間、出てもらえますか」
「布団って、摩子ちゃんそれは…!」
「部屋、狭いし。押し入れの中とか見られたくないんです」
廊下に出されてしまった。
まだろくに話も出来ていない。どうしてこうまで極端なことをナカマが
思いついたのか、関にはいくら考えてもわからなかった。
残り少ない彼女の日常がこんなことでいいはずがない。なのに。
─── 何、してるんだろうな自分は。
これが田中ならばもっとうまく彼女の気持ちを引き出すだろうに。
そう、元はと言えば田中の一言でこんな事態になっているのだ。
半井 摩子の様子がおかしい。
その異常は保護という名の監視を続ける田中と関にもすぐに知れた。
操縦者に決まってからのナカマは、何か言いたそうに彼らの車に近づくが
その度に思い直したようにただ頭を下げて去って行く。
ここ数日、そんなことを繰り返していた。
「子供たちの方から、駆け込める場所が必要なのよ」
という田中の提案で、あえて隠れずに車を停めているのだが───
これでは逆効果なのではないだろうか。
ナカマはこちらに気付くと迷ったように目をそらすものの、いつも一礼して
から去って行く。性格的に無視もできないのだろう。
「やはり、露骨に監視されるのは辛いんじゃないでしょうか」
細い後ろ姿を見送りながら関が問う。
跡を追うべきかとも思ったが結局エンジンはかけなかった。
あの大荷物だ、いつもの店に仕立て仕事を納めに行くのだろう。
無意味な追跡はしたくない。
田中も特にそれを咎めようとはせず、ナカマの消えた角に視線を留めた。
「気持ちがいいことではないでしょうね。特にあの子は、人一倍責任感が
強いから。疑われているように感じれば負担になってしまうでしょう」
「結局、我々に出来ることって何なんでしょう」
関は力なく言うと、ハンドルに体を預けた。答えはわかっている。
こうしてただ『呼ばれる』までの間、彼女を見守ることだけだ。
様子がおかしい?報告書を書きながら、幾度憤りを感じたことか。
わずか14歳の少女が、死を予告されて異常でない方が異常だ。
「でもまだ私達に出来る事だってあるはずよ」
田中の言葉が、沈みかけた関の思考を呼び戻す。
「関くん、ここはしばらくあなた一人に任せます」
「は?」
どうしてそうなるのか。田中はいつものように淀みなく説明を始める。
そしてこうなるとまず反論は出来ない。
「一対一の方が話しやすい事ってあるでしょう?
半井さん、きっと何か話があるのに言い出せずにいるのよ」
「ちょっと待って下さい!」
それは、本気で待ってほしい。関は慌てた。
「摩子ちゃんは女の子です。そういうことならカナタさんの方が相談しやすいでしょう」
契約者である子供達には多いに同情しているし、軍人として彼らを守って
やりたい気持ちに嘘はない。だが、そもそも中学生女子など関からすれば
最も縁遠い存在なのだ。あの年頃の女の子が何を考えているのか、まして
うまく話を聞いてやる方法など見当もつかない。
「それに自分は…カナタさんほど、子供たちに信用されていません」
これも、本心だった。
田中は時に必要以上に彼らに踏み込み、姉とも母ともとれるような言動で
子供達に確実に受け入れられていた。それが関にはできない。
立ち入れば、それだけ自身も傷つく。近づいた分だけ冷静さを失う。
その危ういバランスの上で職務をこなす。そんな器用な真似は出来そうにない。
「関くん、もっと自信を持って」
どこか悔しそうな若い同期の姿に、田中は表情を和ませる。
関は少しだけ田中のこの顔が苦手だ。この女性にはかなわない、と思う。
「あの子たちはちゃんと見ているわ。私達が思うより、ずっと周りが見えているもの」
頑張ってね、最後にそれだけ言うと田中は本当に帰ってしまった。
駅まで送るという申し出も「ここで彼女を待っててあげて」という一言に
やんわりと拒否された。
単独行動はどうということはない、ないのだが。
シートに深く寄りかかり、関は子供達のことを考えた。男子はいい。
あの感情の振れは自身にも経験があることで、自分の言葉も通じるだろう。
だが女の子たちとなると話は別だ。
これがカナちゃんだったらまだ気は楽だ。あの子は子供だ、それに頭もいい。
マチだったら、アンコだったら。
一人一人の姿を思い浮かべて関は思考を打ち切る。不毛だったからだ。
夕暮れになってもナカマは戻らなかった。そろそろ探しに行った方が、と
関が思い始めたちょうどその頃、彼女の細いシルエットが曲がり角に見え
安堵する。ナカマは少し疲れたような様子で(ここ数日はいつもそうだ)
夕暮れの落とす自分の影と向かい合うように地面を見つめて歩いていた。
表情がわかるくらいに近づいた時、ふと顔を上げたナカマと目が合う。
こちらに気付いたのだろう。
だがやはり様子がおかしい。気付かぬふりをして通り過ぎてしまおうか、
迷っているようにも見える。もっとも、無視を決め込むにはナカマの
挙動は不自然に過ぎた。
その様は実に歳相応に見え、かわいいものだと関は思い直す。
これはこちらからきっかけを作ってやるべきだろう。話もしなければ。
窓越しに手を振ると、ナカマはすぐにこちらへ駆け寄って来る。
トレードマークのポニーテールが揺れていた。
そんなに急がなくてもいいのに。そんな事を思いながら関はルーフを下げ
彼女が来るのをしばし待つ。細い子だ。
全体的に体が薄いのだ。まさか栄養失調ということはあるまいが、本当に
ちゃんと食べているのだろうか。ダイエットなどで体を作る期間を無駄にして
しまったら今後の成長にも影響するのに。
そこまで考え、思考が暗転する。この子に「今後」は無い。
半井 摩子。彼女に関する調書は頭に入っていた。
裕福とは言えないが中流ではあるはずだ。そのデータには彼女には父親が
いないこと、あまり表に出したくない稼業に母親が就いていることも含まれて
いたがそれは無闇に触れるべきことではない。
走り寄って来たナカマは一礼はしたものの、予想に反して無言のままだ。
今日も飾り気のないシャツにジーンズという服装で、それが余計に彼女を細く
見せている。
やっぱり何か相談事だろうか。それも余程言いにくいことなのだろう。
何か言いたげに関を見るのだが、いざ口を開こうとしてはその度に弾かれた
ように目をそらしてしまう。いったいどうやって水を向けたものか。
考えあぐねた関が発したのは
「お帰り、遅かったんだね今日は。お疲れさま」
そんなごくあたりまえの会話だった。
それでもきっかけにはなったらしい。
「今日はいつものところじゃなくて、一つ先のお店に納品してきたんです」
普段通りの落ち着いた声でナカマが答える。
「慣れない道を通ったら帰りに迷ってしまったので」
「なんだ、言ってくれればついでに送ったのに」
何ということはない一言のつもりだった。が、にわかに表情を固くする
ナカマを見て関は後悔した。
「いいえ、これは私の仕事ですから。他人の手を借りる訳にはいきません」
きっぱりと言う。
そうだ、この子はそういう子なんだ。
しばし居心地の悪い沈黙が下りる。このままナカマが帰ってくれればと関が
気弱な思いに駆られ始めた頃、次に言葉を繋いだのはナカマだった。
車内を覗き込むように見回し、物問いたげに関を見る。
「…田中さん、いないんですね」
──── だから、言ったじゃないですか。
ここにはいない人にそう言ってやりたい。居たら言えないが。
「うん、田中さんもいろいろ忙しくてね」
やはり自分では駄目か。そうだろうな。
落胆を隠しつつなるべく優しく聞こえるように答える。せめて話くらいは
聞いてやりたかったが、どのみちこの調子では力になれそうにもない。
しかしナカマは立ち去るでもなく、上目使いで車窓に屈みこむように身を
寄せるとじっとこちらを見ている。話してくれる気になったのか。
頬を紅潮させ意を決したナカマの言葉、それは。
「あの、関さんは…彼女は、いないんですか?」
「え?!」
予想外だ。想定外にも程がある。なぜそういう話になる?
「どうなんですか」
重ねてナカマが問う。
真剣を通りこして必死な表情、それを見て思い出す。
この子は冗談でそんなことを訊く子じゃない。
「いや、残念だけど」
だから正直に答えた。見栄を張っても仕方がない。
口にしてからああ、と関は納得し同時にこれは荷が重いとも思った。
それなりに年長者としてあるいは軍人として、子供に聞かせられる良い話の
一つや二つは探せばあるが、こと恋愛相談なら自分にアドバイスできること
など多くはない。というよりほとんど無い。
だが意外だった。
この年頃で恋心を抱く相手がいるのは不思議ではないが、調書を読む限り
ナカマは学校に馴染んでいるようには思えない。むしろそういった甘やかな
ものをあえて遠ざけている節を感じていたのだが。
好きな子でもいるのだろうか。応援してあげたいが、役には立ちそうもない。
しかし続くナカマの発言は、関の予想をはるかに裏切っていた。
「じゃあ、私を…私を、買って下さい」
「何…を、だって?」何を言っているのか。
聞こえているはずなのに意味が、わからない。
一度吐き出したからだろう、ナカマの言葉は今度はとまらなかった。
「私を、です。私を買って下さい」
「摩子ちゃん…それ、どういう意味か」
「わかっています」
「なっ…」
「私とセックスして、その換わりにお金を下さいって言っているんです」
間違いようのない言葉できっぱりと言うナカマの姿は絶望的だった。
「なんで!そんな、君は」
思考がまとまらない。目の前にいるこの痩せっぽちな少女が。
「お金が、要るんです」
こんなにも簡単に、その体を売ろうとしている。
「どうして」
「それは、言えません」
ナカマはぎゅっと手を握りしめ、まっすぐにこちらを見ている。
何か言わなくては。こんなこと絶対に間違っている。そう思うのに、少女の
固い表情ときっぱりとした口調に関は気圧されていた。
「お金なら、僕がなんとかするよ。だから」
「駄目なんです。だって私には…もう返せないから」
そんな、そんな理由で自分を投げ出すのか。
「関係ない、なんなら国防省にかけあってもいい」
そうだ。軍人である関や田中にもしもの事があった時には、国防省を通して
国から何らかの補償がなされるだろう。だが子供達はどうだ。秘匿性を理由に
家族はおろか本人にすら何ら提供されていないではないか。
望みもしない道を追わされ、未来を失い、人知れず戦い、死んでゆく。その
子供達を前にどんな金額だろうと見合うものはない。
しかし、ナカマは揺るがなかった。
「それじゃあ自分が許せないんです。自分で稼いだお金しか、使えない」
絶句する。関の言葉など通じない。放心したように少女を見つめる。
ナカマは挑むような眼差しでその様子を眺めていたが、ふと視線を外す。
諦めにも似たそれは彼女が今まで見せた中でもっとも寂しげな表情だった。
「関さんが買ってくれないのなら、他の人に頼みます」
その言葉に一度は押しやった記録が関の頭をよぎる。
いるのだろう、彼女の周囲には。彼女を「売る」ことができる人間が。
そしてこの少女が。死を前にして何を思い、どんな想いでそうしたかも
知らず、ただ一時の愉しみのために弄ぶのだろう。
「駄目だ、摩子ちゃん!」
目が眩むほど一気に沸き上がる感情。それが怒りだと気付く前に関は車の
ドアを開けて飛び出していた。去りかけていた少女の腕を掴む。
あ、と短く叫ぶナカマを捉える。先ほどまでの固い眼ではない。ナカマは
腕を掴まれたまま、それでも関を見ようとはせず小さな声で言う。
「もう、時間がないんです」
「だからって、他にも方法はあるはずだ!こんな、こんなやり方は、最低だろ?!」
取り返しのつかない言葉。ナカマは腕を振りほどくと、関を見つめ
「でも私のお母さんはっ…!」
顔をゆがませ、崩れた。
関は思い出す。この子は操縦者になどならなくても、この年齢になるまで
充分に耐えてきたんだ。そうやって積み重ねて、これからやっとその意味を
知るはずだった。なのに。
「大きな声を出して、すまなかったね」
静かに声をかける。顔をあげたナカマは泣いてはいない。だがそれは、ただ
涙を意思でこらえているだけだ。
「お願いします。私の…私のお客さんになってください」
「摩子ちゃんは、本当にそれでいいの」
「はい、よろしくお願いします」
こんな時だと言うのに、ナカマはきちんと頭を下げる。それが、関には
たまらなく哀しく見えた。
「今日、お母さん帰らないって」
そう言うとナカマは自宅へ関を招いた。彼女の母親がなぜ帰らないのかは
聞かなかった。とにかく今、彼女を止められるのは自分だけのようだ。
操縦者のメンタルケアには軍も科学者も興味が無いのか、おざなりなのが
現状だ。だから、せめて近くにいる者が彼らを支えるべきだと関は思う。
それが些細なことであっても望みは叶えてやりたい。だが今求められている
ものは何だ?叱りつけてでも考え直させるべきか。話を引き出すべきか。
部屋に通されてからも、関はいまだ態度に迷っていた。
そして今「布団を敷くから」という衝撃的な理由で廊下に立たされている。
襖越しにナカマの気配が伝わってくる。本当に布団を敷いているようだ。
状況は不利になったと思っていい。
─── 何、してるんだろう私。
布団を敷く。
必要以上にシーツの皺を丹念に伸ばす作業に没頭していたナカマは、ふと
きりがないと気付き、手をとめた。他にすることがあるはずだ。
髪をほどいて軽く頭を振ってみる。ブラシを入れようとして、思い直す。
こういうのはもっと前にやっておくべきだった。
服もいつもの普段着だし、下着だって格別なものじゃない。
その、初めて、なのに。
いまさらながらナカマは少し後悔する。今からでも着替えるべきだろうか?
襖を見る。その向こうに居る、この部屋に馴染まぬ男性の姿を思う。
こんな格好じゃガッカリされてしまうかもしれない。
「どうして、関さんにこんなこと言っちゃったんだろう…」
誰でも良かった。むしろ全然知らない誰かの方が良かったはずなのに。
服は脱いでおくべきなんだろうか。
よくわからなかったが、何となく人に脱がされるのは厭だなと思った。
「あの、なんなら僕はここで話を聞くけど」
襖越しに遠慮がちな関の声を聞き、ナカマは飛び上がりそうになる。
思ったより長く待たせていたのかもしれない。
「やっぱりこんなことが正しいとは思えない。摩子ちゃんの気が変わったのなら」
「だ、だめです!」
自分でも驚くほど大きな声で関の言葉を遮る。
今この機会を逃せば、もう望みはかなわないかもしれない。
ナカマは一瞬だけ躊躇し、それから一気にジーンズを下ろした。
「…あ」
どうして今まで忘れていたのか。
身体中に冷たい液体を流し込まれるような錯覚。自分の体なのにうまく力が
入らない。立っていられなくなってナカマはその場へしゃがみこむ。
「摩子ちゃん?大丈夫?」
物音に異常を感じたのだろう、襖越しの声が緊急のそれへと変わる。
「関、さん」
すぐそこにいる人へ呼びかけているのに、喉がかすれてうまく声が出ない。
それでも彼の耳には届いたらしい。
襖を開けたことを関は後悔した。
日は落ちかけていたがナカマが望むほどあたりは暗くない。
それでもいつのまにか室内と廊下の明るさは逆転していて、襖に手をかけた
関の影と四角い形をトリミングしたまま長い明りを差し入れる。
夕闇の寄せる部屋の中央、シャツ一枚という不自然な格好で布団の上に少女は
座していた。髪を下ろした姿は、いっそう幼い。
だがそんなものに気がついたのは後だ。真っ先に関の目に飛び込んできたのは
少女の白い両腿に印された死の宣告だった。
ナカマはわずかに顔を上げ、すがるような眼で関を見る。
「…って」
「摩子ちゃん」
「怖くて」
窓から見えていた街頭に明りが灯る。
「怖くて、たまらないんです。一人でいると、叫びだしそうになる」
当たり前だ。けれどそんなことすら誰にも言えなかった。
「おかしいですよね。今までさんざん義務を果たせって言ってきたのに」
初めて告白するのだろうそれは半井摩子の嗚咽だった。
ああ、やっぱり。この子は声をあげずに泣くのか。そう思いながら、関は
部屋に足を踏み入れる。布団の感触で足もとは柔らかい。
「もっと皆のこと知りたかった。私のことも知っててほしかった」
ナカマの前に膝をつく。目の前にいるのは、どこにも逃られずに怯える女の子だ。
「私、私…やらなくちゃいけないことだって、わかっているのに」
これ以上は聞いていられなかった。今必要なのは言葉ではない。
不意に温かいものに包まれ、ナカマは言葉を失った。それが関の腕だと気が
ついた時、鮮明に思い出す。今まで何度も反芻したその光景を。
あの時、ジアースの中で私が『選ばれた』瞬間に ───
皆が振り返り、そしてうつむき視線をそらした。
そうだろう、どんな表情をすればいいのか。私もそうしてきた、多分。
そのくせ何人もの搭乗者を追い込んでいたんだ。
─── 一番、近くにいた人の表情を私は覚えている。
厳しい顔だった。
安堵でもない、憐れみでもない、むしろ怒っているみたいだった。
『私は、私の義務を果たします』
そう自分に言い聞かせる私をまっすぐに立つその人は見ていた。
それを、私は覚えている。
「…関さん」
「うん」
関は短く答え、片腕に収まるような少女の細い身体を抱きしめる。ナカマの
腕が遠慮がちに背中に回るのを感じる。それが、望みなら。他に出来る事が
ないのなら。関は自身の倫理や常識といったものに最後の蓋をした。
とはいうものの。
ナカマの細い体をどう扱ったらよいのか。肩に手をかけたまま、関は今さらの
ように戸惑い彼女の顔を見た。視線を受けたナカマは、そっと関の手を
振りほどくと立ち上がり、壁にかかっていたハンガーをとる。
「上着、脱いでください」
これではどちらが相手を気遣っているのかわからない。
「ありがとう。でも、いいよ」
それでもそんな日常的な仕草は部屋の空気をなごませてくれた。
ショルダータイプのホルスターは着脱に時間がかかる。体に馴染んだベルト
から解放されてしまうと妙に身は軽く、心細いような気持ちになる。
通常、関は室内でも上着をとることはしない。
その理由がこれだ。ジアース対策委員に編入されてから、彼には銃の携行が
許可されている。ジアースをめぐる子供達の周りは常に危険だった。ほどんと
条件反射で安全装置を視認し、折り畳んだ上着の中にそれを押し込む。
見てはいけないような気がしてナカマは目をそらす。どうしてそう思ったか
自分でもよくわからなかったが仕事を惹起させるものは厭だった。
「気が変わったら、すぐにやめるから」
あらためて向き合うと再び正座した格好のナカマは目に見えて体を固くする。
本当に体が薄い子だと関は思う。女性と呼ぶには幼すぎる。だがもう考えまい。
小さな顔、細い首。薄水色のシャツから覗く手首もどこまでも細い。その下に
伸びる脚にはあの不吉な印がくっきりと刻まれている。そのせいで余計に色が
白いのだと感じる。
手を伸ばし頬に触れると、びくりと肩を震わせた。
「…あ」
キスをするのも初めてなんだろう。
出来るだけゆっくり進めよう。いつでも止まれるように。
最初は、唇に軽く触れるだけの接吻を。
唇が離れるのをナカマはぼんやりと見上げていた。人の唇って柔らかいんだ、
と思う。
「外すよ」
関は彼女のシャツに手をかけこちらを見ていた。意識を戻されナカマは
にわかに全身を強張らせる。それがよほど不安そうに見えたのだろう。
「やっぱり、やめておく?」
少女はかすかに首を振ると小さく答えた。
「つ、続けてください…」
よほど恥ずかしいのだろう、語尾は消え入りそうだったが意思は固い。
その姿はじわり、と関の心に黒いものを残した。それが見る者に加虐的な
気持ちを抱かせるものだと彼女は気付いてもいない。
上から順番にボタンを外していく。一つ、二つ。三つめのボタンを外した時
シャツの下につつましく覆われた胸が覗く。
予想した通り、白い飾り気のない下着がナカマの肌を隠していた。健康的と
言って良いデザインのそれは欲情を誘うものではなかったが、彼女らしい
ものだった。
最初に部屋に入った時にも感じたのだが、どうもナカマはあえて女らしさや
色気を遠ざけているように関は思う。この年頃ならばそれなりに興味を持ち
自身を装うのが普通だろうに。
見ると、ナカマは視線に耐えるようにうつむいている。ほんのりと目元を染め
恥ずかしさに震えだしそうなのをじっと押さえていた。
「あの、そんなに見ないでください」
ナカマにそう言われてはじめて関はずいぶんの間、彼女を無遠慮に眺め回して
いたことに気付く。品定めされているように思ったのだろう、ナカマは視線を
落とすと
「変、ですか、やっぱり」
申し訳なさそうに呟く。
それがたまらなく可愛らしく、関は思わず微笑んだ。
「いや、そんなことはないよ」
いくら厳しく模範的に振る舞おうとしてもナカマは自分が思うよりはずっと
整った容姿なのだ。自然に女らしさを身にまとう頃にはさぞ色香のある美人に
成長していただろう。
その時に彼女を抱く男が癪だな。あり得ない仮定に下らぬ嫉妬まで覚える。
「いいんです、そんな」
関はまだ何か言いたそうなナカマの言葉を遮って首筋に顔を埋めた。
「…っん」
不意を衝かれたのだろう、ナカマは身をよじって反射的に逃れようとするが
腕を押さえられてどうにもならない。関は構わずに首筋から耳元へ、唇で
その形をなぞりあげていく。その課程で邪魔になった彼女のシャツを少しずつ
剥ぎながら、あらわになった肩にも唇を這わせる。
「…あっ…く、くすぐった…」
何、これ。すっかり混乱したナカマは知らずに声をあげていた。
くすぐったいのに、ぞくぞくと背筋が粟立つ。
「摩子ちゃん、気持ち悪くない?」
耳元で関が訊く。こんなに近くに他人の息使いを聞いたことはない。
音が空気の振動で伝わるのは知っているけど、きっとこういう事なんだ。
「は、はい…気持ち悪くは…ないです」
「じゃあ続けるけど…厭になったら言うんだよ」
いつでもやめるから、という言葉を省略して関はナカマの髪を撫でた。
その心遣いは彼女にとってなぜか切なく感じられた。
二人の間に言葉がなくなると微かな金属音が耳について、ナカマはなんとなく
今まで訊くのがためわられていた疑問を口にする。
「関さん、その、手はなんともないんですか」
関は動きを止め、体を起こすとナカマを見て困ったように言う。
「ああ、これ…気になるかい?」
「くっついたんですか」
その子供らしい問いに、関は思わず笑いそうになる。
「いや、そうじゃないけど。全部を修復するのはさすがに無理でね。
大丈夫、日常生活には支障ないよ」
「あの時はびっくりしました。だって」
それは関にとっても同じだ。あんなものが存在し、なおそれを上回る事態など
誰も予想しえなかった。馬鹿げている。
考えないようにしていた事を思い出す。コエムシは今も「視て」いるのだろう。
追いつめられた末に、こうして身を寄せる少女とただそれを受け止めるしか
できない自分を。
構うものか。見えぬ相手に毒づく。
巨大な影に追い立てられるような焦燥はいつでもそこにあった。そこから
逃れるように関は再び少女の唇を求める。今度は少し強く。
ナカマは大人しく目を閉じたが、唇を軽く噛まれると驚いたように口を引き
結んでしまう。無理もない。
「摩子ちゃん…すこし、口を開けてくれるかな」
「…はい」
小さな顎を引き、促すとナカマは素直に唇を開いた。その素直さに関は一瞬
胸を衝かれる。自分は、何をしているのだ。けれどここで熱を失えば二度と
再びこんな真似は出来ないだろう。関は自身の想いをねじ伏せるように強引に
ナカマの唇をふさいだ。
あきらかな異物の挿入にナカマは大きく目を見開く。
「んぅ…んっ…!」
挿しいれた舌で口腔を犯す。片手で収まるような小さな頭を支えて逃げようと
する舌に深く絡める。
「ふっ…あ」
苦しげに胸にすがりつく手の頼りなさに一度は唇を離した。ごく近い距離に
互いの目を見合ったまま、ようやく解放されたナカマは大きく息をつく。
呼吸を整えようとなだらかな胸が上下する。
わずかに瞳を潤ませ、見上げるその顔に戸惑いはあるが嫌悪はない。それでも
関は聞かずにはいられなかった。
「続けても…?」
再び手を伸ばし頬に触れる。ナカマはもう身を引こうとはせず、小さく頷いた。
二度、三度と次第に長く深く少女の唇を奪う。受け入れ方を覚えたのだろう、
拙いながらもナカマは精一杯応えようとする。
「ん…ふ…」
向かい合い座したまま、互いに溶けるように何度も舌を絡め合う。背中に
回された関の手がふつりとナカマの胸を解放する。またひとつ身を剥がされて
いくのを感じながらもナカマは唇を離そうとはせず、関もまたそれを許さない。
直に空気に触れるのを嫌うかのように身を寄せた少女の身体を引き寄せる。
「は…」
名残惜しく唇を舐めて離す関の体へしがみつくように、ナカマはその背に手を
伸ばし、何気なくその先に視線を送ってどきりとした。
関の肩の向こう、そこにはこちらを向くように鏡があった。関の背中に隠れて
自分の姿はほどんと見えない。
やっぱり、男の人って大きいんだ。そんな事を回らない頭で考えた時
「あっ…!」
首筋に押し当てていた唇で、関がかるく耳を噛んだ。
そして、ナカマは見てしまった。今まで見たこともない表情で声をあげる
自分の姿を。
あれが…私…?
忘れかけた羞恥心が一気に体を支配する。何年も過ごして来たこの部屋で
乱れて声をあげる自分が、たまらなくいやらしい存在に思えた。
目を逸らす。見たくなかった。なのに、見てしまう。
「ひゃっ…!」
背中に回されていた関の手がゆっくりとウエストをなぞって降りてゆく。
くすぐったい、でもそれだけじゃない。もっと触ってほしい。ナカマはただ
それだけを思い広すぎて回しきれない背中に精一杯腕を伸ばす。鏡の中の
それも同じように関を抱く。その女はとても嬉しそう、だった。
触れられているところだけに熱が灯るような錯覚と虚像の中の自分。
ナカマの身体を確かめるように添わせていく関の指にうまく頭が回らない。
「あ…っん」
どうしようもなく追いつめられて、ナカマは関を見上げた。
「…摩子、ちゃん?」
腕の中、間近に見つめられ関は息を呑む。
小さく開いた唇、とろりとした瞳。僅かに汗をにじませ、すがるように自分を
見る少女はこの上も無く侵しがたいものに見えると同時に、滅茶苦茶に壊して
しまいたくなるような、そんな危ういバランスを関に突きつけていた。
白い肌、薄い胸が乱れた呼吸に揺れている。
「関さん」
「…焦らなくて、いいよ」
半分は自戒のための言葉。このまま続ければ、自分はどこかでナカマを壊して
しまうだろう。関は意識したことのない凶暴な欲求が、頭をもたげるのを
自覚していた。その扉は永久に閉ざしておきたい。
しかしそんな思惑は、どこまでもまっすぐな少女の前に無力だ。
「お願いですから、優しくしないでください」
いつでも引き返せるという鍵をナカマに委ねることで逃げ道を用意している。
それを指摘されたようで。
「どうして」
「それは…」
それはナカマにもわからなかった。ただ、関がナカマを気遣う発言をする度に
寂しさを感じている。そして、虚像を見せつけられてわかったことがある。
私は嬉しいんだ。こんな状態でも。この人に、抱かれることが。
「あ…」
ぽたり、と涙がこぼれた。今までずっと我慢できたのに。
気付いてしまうと簡単だった。
怖いんだ。本当に求められている訳じゃないことを思い知らされるのが。
誰でも良かった、なんて嘘だ。今頃気がつくなんて。
「摩子ちゃん」
厭だ。聞きたくない。
飛び込むようにナカマは関の首に手を回し、つい先ほど覚えたように唇を
寄せてそれをふさいだ。溢れる涙もそのままに滑り込ませた舌で相手を求める。
「…んっ」
驚いた関が応えるより早く、夢中になってそれを吸う。ぽろぽろと、もう
止められなくなった涙をこぼしながら。それは、あまりにも無心で一途な
求愛だった。
「っは…あ…」
だがナカマの知識はそこまでだ。ここから先のやり方なんて知らない。
鼻先が触れるほど近い場所で瞳を合わせ互いに息を交わした一瞬の後。
ぐるり、とナカマの視界が一転した。
見慣れた天井。それが自分よりずっと大きな影で隠れている。
今まで見せたことのない表情。押し殺したような低い声。
「もう、訊かないよ。…いい?」
両肩を痛いほどに押さえつけ、関が見下ろしていた。
その肩の痛みが今は嬉しい。涙を瞳に溜めたまま、ナカマはこくりと頷く。
「はい。関さんは私の…最初で最後の ─── お客さん、だから」
とりあえず、ここまで。長くてすまん、残りは明日
コダカニ
>>871氏、投稿直後に重ねてしまって申し訳ない
自分もカニ欲しい。。。
関ナカマの続きwktk!
カニ良いよカニ少女〜〜〜GJ!!!
嬲り殺しまで書かないの?
891 :
871:2007/09/09(日) 17:29:52 ID:kPkxPXvd
関ナカマいいなー!関さん誠実でナカマ健気でめちゃくちゃ萌えた。新しい萌えを発見したよ!
続きwktkお待ちしてます。
投下は混ざらなければ別に問題ないですよ。ルールとかあるわけじゃなし。
どんどん投下されて盛り上がれば嬉しい。ぼくらの好きだ!
>>890 you書いちゃいなyo!
書くのは良いけど容量ヤバいぜ?
俺は携帯からなんで無理だが次スレ立てした方が良いぞ
じゃあちょっくら立ててくる。なるたるも統合でおk?
スレ立て誘導ありがとうございました。
後半戦は保守がてら向こうに投下させて頂きましたよ、と
レス読めてないので夜また来ます遅刻する
うめうめー
////
埋めてみるよ
神絵師のダイナカが次スレで投下されますように
俺も密かにダイナカ絵を期待して待ってる
wktkだ〜
埋めー
ジャベリンはゴンタとドラムの愛の結晶。
キタァァ(゚∀゚)ァァ( ゚∀)ァァ( ゚)ァァ( )ァァ(` )ァァ(Д`)ァァ(´Д`)ァァ゜(゚´Д`゚)゜。ウァァ・゜・(ノД`;)・゜・ァァァァン!!!
ありがとう!ありがとう即保存した!!
めっちゃくちゃ可愛いよ二人とも……たまらんです。眼福過ぎる神ありがとう
ところでわがままだけど、これまでの絵も再うpしてくれたらうれしいな……
ぐあ…間違えた
マキ×ナカマ て何かのカプみたいじゃないかwww
「マキ&ナカマ」が正解です
>>901 ナカマとマキキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!
ありがたく保存した
浴衣いいよ浴衣