職人さん、どうかよろしくお願いします。
おらおら、WWF(World Wide Fund for Nature:世界自然保護基金)の
愛くるしいパンダ様が
>>2ゲットだぜ! 頭が高いんだよ、ボケ!
. ,:::-、 __ >1 クソスレ建ててんじゃねーよ。ビンスみてーに裁判で潰しちまうぞ。
,,r 〈:::::::::) ィ::::::ヽ >3
>>2ゲットも満足にできねーお前は、俺の着ぐるみ着てプラカード持ってろ(プ
〃 ,::::;r‐'´ ヽ::ノ >4 お前はカキフライのAAでも貼ってりゃいいんだよ、リア厨ヒッキー(プ
,'::;' /::/ __ >5 汗臭いキモヲタデブは2ちゃんと一緒に人生終了させろ、バーカ。
. l:::l l::::l /:::::) ,:::::、 ji >6 いまさら
>>2ゲット狙ってんじゃねーよ、タコ。すっトロいんだよ。
|::::ヽ j::::l、ゝ‐′ ゙:;;:ノ ,j:l >7 ラッキーセブンついでに教えてやるが、俺はストーンコールドが好きだぜ。
}:::::::ヽ!::::::::ゝ、 <:::.ァ __ノ::;! >8 知性のねーカキコだが、お前の人生の中で精一杯の自己表現かもな(プ
. {::::::::::::::::::::::::::::`='=‐'´:::::::::/ >9 つーか、自作自演でこのスレ盛り上げて何が楽しいんだ?
';::::::::::::ト、::::::::::::::i^i::::::::::::/ >10-999 WWEなんか見てるヒマがあったら、俺に募金しろカスども。
. `ー--' ヽ:::::::::::l l;;;;::::ノ >1000 1000ゲットしたって、WWF時代の映像物に販売許可は出さねーよ。
`ー-"
森生先生スレだ!
1さんありがとう!
1乙!
5 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 20:49:18 ID:DedG/YOj
期待
1さんおつです!
大人になったミモザとカイルの話なんかを
期待してみたり…
はいぱあ警備隊が好きなのでうれしいがエロは難しい。
森生スレ!楽しみ。
はいぱあ高屋敷×つぶらものを激しく希望しているのだが
自家発電すら難しいよ…
コンクリートノイズとか昔の短編はありなのか?
少女漫画スレで十分だったのでは、相談すべきだったのでは、という気がしつつも保守。
結婚して半年、新婚生活を順調に送っていたはずの高屋敷つぶらは悩んでいた。
どれほど悩んでいたかというと、あの紅咲小町に相談するほどだった。
「それで、相談っていうのは何なんだい?わざわざあたしに相談しに来るなんてよっぽどの事じゃないのかい?」
今年ピー才で絶賛独身中の紅咲は、
つぶらに呼び出された喫茶店で紅茶を飲みながらつぶらに聞く。
「その、こういうことは、先生にしか、相談できなくて…」
下を向いたままのつぶらは暗い声で言う
「新婚ほやほやだって言うのにそんな暗い顔して…ほら、言ってごらん」
やさしく紅咲が先を促す。
「あの、タカヤシキがね、最近、その……」
「?何だって?」
「だから、あの……」
肝心のところで小声になってしまうので紅咲は身を乗り出して耳を傾ける。
「…Hしてくれないの」
「……あ、そう」
真剣な顔をしているから心配していた紅咲だが、
大したことのない悩みに力が抜ける。
「な!本気なんだから!いつもはいくら疲れていてもタカヤシキの方から求めてくるのに、
最近はぜんぜんしようとしないんだよ!こんなこと、
始めてだから私、どうしていいかわからなくて……」
そんなことか、と脱力した紅咲の様子を感じ取ったつぶらがテンションを上げてまくし立てる。
エキサイトしすぎて声が大きい。
「わかった!わかったから落ち着け。……それで、どれくらいしてないんだ?」
つぶらの声の大きさに周りを気にしつつ、つぶらを落ち着かせる。
「結婚してからはタカヤシキ、ほとんど毎日求めてきたの。
二日連続でしなかった日は無かったのに、それが今日で一週間も何にもなくって…」
うつむいて手元のコーヒーを見つめる。
「それは倦怠期ってやつだよ。結婚してから毎日やりまくってりゃ高屋敷も飽きるってもんだよ。」
「!」
ハッとつぶらが顔を上げる。
「そんな、じゃあ先生どうすればいいんですか。このままじゃ、うっ、ううっ…」
飽きられたという言葉にショックを受けたつぶらが涙ぐむ。
「ああもう、泣くんじゃないよ。この紅咲センセに任せときな。とっておきのを教えてやるよ」
「あんた、裸エプロンてのをやったことはあるかい?」
………………
……………
…………
………
……
…
高屋敷家の長い一日が今始まる。
軽いエロなしでした。
14 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 00:53:12 ID:IuGJXbCq
乙です!。
毎日求めてくる高屋敷wwwすごい想像出来てしまうwww
新婚高屋敷家www
めちゃめちゃ笑わせてもらいました。GJ!
新婚半年で裸エプロンすか。鼻血が見えるようです。
いつの間にかスレたったんだ
このスレは、2ちゃんを初めて一番の良スレになる予感…
「はいぱあ警備隊」の黒峰とアニー
ゲイの描写は正直よく分からないので、違っていたらごめんなさい。
10レス借ります。
『少女漫画・少女小説全般スレ4』
>>816の続き(下はコピー)
大学の図書館でレポートの資料を探していたアニーは、資料室の奥の座席に
黒峰の背中を発見する。
今までの憂鬱だった気持ちが、ぱっと花が咲いたかの様に朗らかになった。
この広いカレッジで彼に偶然会える機会は少なく、いつもアニーが追い掛け回しては
煙のように消えてしまう。
だから、ゆっくりゆっくりと近づいて囁きかけようと耳元まで口を寄せたときに初めて
彼が肘を突いたまま眠っているのだと気付いた。
こんなチャンスは滅多に無い。
隣の席に座ったアニーは、じっくりと黒峰を観賞することにした。
降ろした方が格好が良いと思える髪、神経質を表した眉間の皺、人を見透かす目は
閉じられていて少し残念。
そして綺麗だけれど、骨ばった掌は左手は頬に右手は机の上にあり、アニーは自分の
右手を添えようとするが、あと三センチのところで手が震えて動かない。
演技でエスコートされたときは、容易くこの手を取れたのに……
やはり止めようと手を引こうとしたとき、急に温もりに包まれた。
「何をしている」
しっかりと目を開いた黒峰が、アニーの手をギュッと握りこんでいた。
「起きていたの!?…意地悪ね」
大学の図書館で調べ物をしていたら、つい眠ってしまった。
珍しい失態ではあるが、気配を殺して近づいてくる人物に気付き目を閉じたままでいた。
バレバレだ。その女は気付かれないように注意している様だが、資料室の床は板張りで
彼女の高いヒールの音が響いている。
だが、いくらゆっくりと歩いているとは言えいつも軽やかに歩く彼女にしては足取りが
重そうな事が気にかかった。
そういえば、同じ大学に通うようになってからはストーカーの如く付き纏われていたのに
ここ数週間はその姿を見なかった。
別に気になったわけではないが、彼女の友人から聞いた話によると祖父の手伝いで大事な
会議を任されていたらしい。
孫を可愛がると評判の男だが、仕事に対しては容赦ないことでも有名なので彼女は
その大役を全うする為に大学を休んでいたのだ。
来たと言う事は、また付き纏われるのか……
彼女が頬に近づいてくる気配を感じて、キスでもされるかと目を開けようとしたが、何も
せずに隣の席に腰掛けている。
てっきり起こされると思ったのに、完全に起きるタイミングを逃してしまった。
すると彼女が動いた。
戸惑いがちに手を触れ様としている?
その手が引かれた時、狸寝入りを終わらせた。
「何をしている」
しっかりと目を開き、アニーの手をギュッと握りこんでいた。
「起きていたの!?…意地悪ね」
驚いて目を見開きながらも、諦めにも似た表情だった。
その手が以前パーティの時に臨時パートナーとしてエスコートした時より格段に細く
なっていて驚いた。
元々彼女は美と知性を兼ね揃えた非常に利用価値のある女だが、自分を最も美しく見せる
為に体重のコントロールや肌の手入れには専門家がついていると以前に聞いた事がある。
だが、この細さは異常だ。
マジマジと顔を見てみれば、いつもよりも厚化粧で隠しているつもりだろうが目元には
クマがあり、肌も荒れている。
そんなにも仕事にてこずったのだろうか。優秀な彼女にしては珍しいと感じた。
「何だ、その顔は……」
えっと手で顔を覆った彼女は、何でも無いのと話を逸らそうとバッグから封筒を取り出した。
見ればそれは彼女の祖父の誕生日パーティーの招待状であった。
「祖父のパーティには今後知り合っておいた方が為になる人物が大勢来るわ。
コネクションも必要でしょ。それに祖父が貴方と話をしたがっているの。
もちろん出席よね」
取り繕った態度でありながらも、自分のペースで話続ける女だ。
まぁ正直に言えば面倒くさいが、有難い話でもある。
「女性の知り合いなどいないでしょうから、仕方なく私がパートナーで許して頂戴ね」
無理ににっこりと微笑む彼女の手を乱暴に離しながら、席を立った。
「……当日までにそのクマを直しておく事だな」
そしてその場を離れた。
パーティー当日、普段はざっくりと胸元の開いた体のラインを強調するようなドレスを
選ぶアニーが、シースルーの長袖で胸下にリボンのポイントがあるAラインの服装で
首元にはラメのついたスカーフが巻かれていた。
髪は上げているがサイドの髪を下ろして顔のコケを隠している。
どうやら体調は戻っていないのだろう。
「いらっしゃい。祖父が待ちかねていたのよ」
いつもは服装の感想を求める彼女が一切そこに触れていない。
些か強引に腕を引っ張られ、彼女の祖父に挨拶を述べて話し込んでいると他の男が彼女を
ダンスの誘いに来た。俺の方をじっと見つめていた彼女だが祖父が一曲お相手しなさいと
いえば、その男の手をとってダンスフロアへと移動していった。
「黒峰君、最近アニーの体の調子が思わしくなくてね。今のあの子には荷が重い仕事を
頼んでしまったせいでどうやら不眠症になってしまったらしい。医師にも見せたのだが
薬で眠らせる影響で体重は落ちる一方……精神的なものだから、どうかあの子の心が
安心できるように話し相手になって貰えないだろうか」
黙って聞いていたが、無理だ。
彼女は私と話をしていてリラックスできるはずが無い。
だっていつも彼女は緊張しながら仮面を付けて話をしているのだから……
私にとって必要となる利用価値のある女としての仮面。
だが、彼からの話を断るわけにもいかないと考えているとダンスフロアからざわめきが
聞こえた。
どうやらアニーが倒れたらしい。
すぐに彼女の元へ駆け付け、その細い体を抱き上げるとあまりの軽さに驚いた。
男に比べれば軽いのは当たり前だろうが、この軽さは異常としか言いようが無い。
使用人に案内されてパーティ会場から少し離れた来賓室へ運ぶとベッドへ寝かせた。
するとすぐに目を覚ませた彼女は、使用人にたいしたことは無いから医師は呼ばなくて
良いと告げた。
「運んでくれたの?ごめんなさいね。貴方は会場に戻って頂戴」
「パートナーを置いて戻ったら、私は最低の男ではないか?気にする必要はないから寝ろ」
困った表情でベッドに横たわる彼女が眠る気配が全く無い。
本当に眠れないのだろう。
彼女の首に巻き付いているスカーフを外すと私はベッドへ上がり彼女の首筋に口付けた。
「きゃっ!な、何をするの!黒峰」
「眠らせてやろう、アニー」
話をして彼女に安らぎを与えるなど無理なのだ。
眠るためには疲れればいい。適度な運動で……ただ女を抱いた事がないので上手く行くか
分からないが……
下肢を弄って何度かイかせれば眠るだろうと考えていたが、彼女の涙に濡れた瞳を見て
いたら考えが変わった。
「貴方、女に興味ないって…んっ……」
彼女の言葉を遮ってその唇を塞ぐ、合わせた後に舌を差し入れるが不思議な事に不快感が
ない。女を相手にしているのに……相手がアニーだからだろうか?
彼女の抵抗を押さえつけ、纏められた髪を解きその頭を枕に押し付けながらキスを続ける。
「ふっ……やぁ……」
彼女の細い指が私の頭を押しのけ様とするが、セットした髪が乱れるくらいでたいした
事など無い。
背中を少し持ち上げファスナーを下ろし、ドレスを腰辺りまで下ろすと随分と肋骨が
目立っていた。ブラジャーを外そうとしたが、外し方が分からなかったので上に
ずらしたらその拍子にあっさり外れた。
男と違って丸みのある胸に手を伸ばすと初めて触れるそれはとても柔らかかった。
「くろみね……止めて……ああ!」
彼女の泣き顔に何故か興奮しているようだ。胸の先端に舌を這わせると彼女は
一際高い声を発した。
胸を吸いながら、手はドレスを脱がせてベッドの下に落とす。
彼女の下肢に指を這わせると薄っすらと濡れていた。
さっさと下着を脱がせると遠慮無く濡れた部分に指を入れる。
多少の抵抗はあったが、男とするよりは比較的簡単にことが進んで行く。
しかし、男と女では勝手が違うなと思っていると指先に突起が当たり、アニーの
体が跳ねた。
「あああっ……ひゃぁ……」
ここが弱いのかと集中的に指で擦ったり、摘んでみたりすると体液が手全体を濡らし
フッと彼女の体から力が抜けた。
どうやらイったらしい。
呆然としながら荒い息を吐くアニーを見ていたら、己の体に異変が起きている事に
気付いた。……女相手なのに反応している。
彼女を素っ裸にしておきながら、自分は正装を崩さずにいたことを今更気づいた。
まさかアニー相手に立つと思っていなかったのだ。
大分彼女を疲れさせたから、きっともう眠る事は出来るだろう。
このまま眠らせて、これの始末は自分でつけるかとベッドから離れ様とした時に
アニーが首筋に抱き付いてきた。
「黒峰……少しだけでもいいの。私の事、好き?」
彼女にしてみれば行き成り体を弄ばれたと思うだろう。
最初のきっかけは彼女の祖父の言葉だったが、辛そうなアニーを見ていられなかったのは
黒峰自身だ。
彼女の姿が見えなかった数週間に何かが変わっていた。
「……嫌いではないな」
正直に自分の変化を告げる事など出来なくて、捻くれた物言いになったが彼女は
嬉しそうに微笑んだ。
「じゃあ、最後までして?欲しいの、黒峰が」
そのまま彼女の方から口付けてきた。
女を可愛いなどと感じたことは、今まで一度もなかったのだが、目の前にいる存在は
言葉で表せないが大事に思えた。
ズボンから取り出したそれを充分に準備が整った彼女に挿入して行く。
「あ……あっ……あぁぁ……」
彼女の声がより一層自身を高ぶらせる。
私に抱き付こうとさ迷った指先が頬に当たり、僅かに傷を作った。まるで猫に
引っ掻かれたかのように……
彼女の手を自分にしがみ付かせると全てを入れるために腰をぐいっと押し付けた。
彼女の目から涙がポロポロ零れる様を見るのは、嫌いじゃない。
「……好きよ……私は…すき……なの……」
腰を動かすと彼女はうわ言の様に繰り返す。
もう我慢の限界に来て、彼女がキュッと締め付けてきたのを合図に一気に注ぎ込んだ。
「 」
その時言った言葉は、アニーには聞こえなかっただろう。
彼女を裸のまま寝かせておくわけにもいかないので、洗面所で濡らしたタオルで体を
拭いてから、またドレスを着せた。思い返せば男相手にこんな後始末をしてやったことは
なかったな。そんなことを考えながら己の身支度を整え、グシャグシャにされた髪を
手櫛で整えていると半分寝ぼけたままのアニーがまた髪を撫でてきた。
「……本当は分かっているのよ。御爺様に何か言われたのでしょ?このことを盾に
迫ったりしないから安心してね。これは二人だけの秘密。顔…傷付けてごめんなさい」
顔の傷をペロリと一舐めして、言う事は言ったと安心したのか再び眠りについた。
きっと彼女は次に会った時、本当に今夜の事について触れないのだろう。
こんな時まで仮面を被らなくても……だが、そう仕向けたのは自分だった。
男が好きな事に変わりは無い。でもアニーを抱けたのも事実。
分かった事は、彼女だけが特別だという事。
先程言った言葉に嘘はない。
クリスマスの天使は今宵ベッドの上で女となったが、黒峰の中に占める割合は大きく
なっていた。
『おやすみ、アニー。良い夢を』
終わり
GJ!
少女小説スレから楽しみにしてたよ!
黒峰×アニー萌え
素晴らしい!
GJ!!
鬼畜と自覚のない優しさの絶妙なバランスに萌えた。
カコイイな黒峰!
GJ!
黒峰×アニー萌え〜
GJ!
何故か、何だかとっても切ない気分に…
GJ!!!
結局、Hはしても片思いのままだから物悲しいのかなぁ
アニーからすれば好きな男と体だけの関係になったってことでしょ?
アニー切なす。体だけの関係と割り切るにはまだ純粋すぎるよね。
黒峰の複雑すぎる胸中を察するには恋愛経験値足りなさそうだし。
続き期待してもいいですか?
自分がはいぱあで気になるのは
高屋敷が地下室で兵藤センセの目を逃れるシーン。
「…野暮ですよ先生」
先生が居なくなった後エロパロ的展開はなかったのか。
やっぱり両想いになって欲しい…
クロアニ続編キボン!
『感嘆符』の二人がいいな〜
個人的にみつぐ君は小学生の方がカッコイイと思うショタジャナイヨ
エロパロなら高校生みつぐ君かな?
「はいぱあ警備隊」の黒峰とアニー
>>27の続きを書いてみました。
勝手に作ったキャラクターが出てきます。
文庫書き下ろしを読んだら、黒峰とアニーは同じ国にいても大学は違うようですが
その辺りは許して下さい。
7レス借ります。
先日、アニーは黒峰に抱かれた。
それは何があっても変わらない事実。でも、アニーには何故ゲイである黒峰が女である
自分を抱いたのかが分からなかった。
これが愛を囁かれた後の行為だったら、今ごろ幸せの絶頂だっただろうが彼は強引に
行為を進め「嫌いではない」と言っただけだった。
あの時のアニーは、精神的にも肉体的にも追い込まれていた為に体を許してしまったが
体調が戻り心も安定してきて考え始めれば、後悔に似た感情が生まれてきた。
愛してはくれない人とあんなことをしてはいけなかったのに……
久しぶりに大学へ行けば、目当ての講義が休講だとホワイトボードに張り出されて
アニーは残念に思いながら歩いていると自然と黒峰のいそうな場所に向かっていた。
彼の事が好きでしつこく誘い続けているが、あまり色好い返事を貰えたことがないの
だが会えるだけでも嬉しいので、彼の講義の時間割を調べつくして空き時間にいそうな
場所もチェック済みだった。
でも今のアニーは、黒峰に会いたい気持ちもあるが会っても平静でいられる自信がない。
やはり行くのは止めようと立ち止まり急に振り返ったら、後ろを歩いていた人物と
ぶつかってしまった。
「ごめんなさい。私の不注意で……」
慌てて誤った彼女の肩に手を置いた男は、彼女と同じ講義を取っているケイン。
「僕の方こそごめんね。君に見てもらいたいレジュメがあって探していたんだ。
今、時間いいかな?」
緩いパーマをあてた髪を書き上げながら資料を手渡してきたので、受け取ると彼女が
向かおうとしていたカフェテラスへと歩き出す。
一緒に歩いていると妙に体の距離を近づけてきたので、アニーはさり気なくバックを持ち
替えて彼との間にバリケードを作った。
「第一に要点がまとまっていないわ。それに利点ばかりに目が言っていて根本的な
問題を誤魔化していては、成果を得られないでしょ?もう一度見直した方が良いわ」
ざっと資料に目を通して言ったが、スペルミスが多くて話にならないレジュメだった。
確かそこそこの家の坊ちゃんであるケインは、親から用意された会社で学生社長を
していると聞いたが、これでは使えないとアニーは冷静に判断していた。
黒峰なら完璧な資料を作るのにと考え、慌てて首を振った。
どんなときでもつい彼の事を思い出してしまう。
そんなことに気を取られていて、隣の席に座っていたケインがアニーを抱き寄せようと
していたことに気付かなかった。
「やあ、アニー。用があるから彼を借りて行くぞ」
二人の間に割って入ってきたのは、黒峰だった。
彼はアニーの返事を聞く間も無く、ケインの腕をとって歩いて行ってしまった。
黒峰の方から声をかけてくれて嬉しかったのに、彼はケインに用事があったと思うと
アニーは寂しい気分になる。
そういえばケインは日本にいた彼の部下?寒椿に似た感じである。
それに気付いたアニーは、ケインが黒峰の恋人の中の一人なのだろうと考えてやはり
自分との事は、彼の気紛れに過ぎなかったのだと落胆して涙が出そうになった。
その後、何度か黒峰がケインと一緒にいる姿を見る事になり想像は現実の事なのだと
打ちのめされ、それでも彼を好きな自分がいて滑稽に思えた。
せめて彼に疎まれないように賢く使える女でいようと祖父の仕事の手伝いを更に
頑張るようになり、周囲の評価も上々だった。
前回休講だった講義が今回は無事に終わり、教材をしまおうとした時にするりと
手紙が落ち、何だろうと拾ってみればケインからでアニーは不思議に思いつつも
呼び出された学生の集まるエントランスへと向かった。
そこには真っ赤なバラの花束を抱えたケインが待っていて、アニーへ片膝をつきながら
捧げた。
「アニー、君は僕の女神だ。知的で類稀なる美貌を持つ君と平凡な僕では釣り合わない
かもしれないけど、君が好きなんだ。僕と結婚を前提にお付き合いしてください!」
あら?ケインは黒峰の恋人ではないの。とアニーが混乱している隙にケインが花束を
受け取らせてOKの返事を貰おうと必死になっている。
「貴様は馬鹿だと思っていたが、言っても分からない程とはな」
ケインの花束を横から毟り取り地面へ叩き付けたのは、黒峰だった。
アニーは目の前の黒峰の背中に戸惑いを隠せない。
「馬鹿とはなんだ。お前こそ何なんだ!僕がアニーに近寄るたびに邪魔して失礼だぞ。
アニーの恋人でもないくせに!」
ケインが放った一言がアニーに深く突き刺さった。確かに黒峰は恋人になどなってくれる
はずがない。
「アニーは私のものだ。貴様の出る幕は無い。来い、アニー」
黒峰の言葉がアニーには理解できなかった。でも呆然としながらも強い瞳で手を差し
出され、その手をとることに戸惑いは無い。
二人が手を繋いで去って行くとその場に残されたケインはガックリと両膝を落とし
周囲の人々からは溜息と喚声が上がった。
黒峰に連れられて来たのは、研究室の一室。ここは教授が研究旅行に出掛けているため
今日は使われていないのだ。
「クロミネ?あの……んっ」
先程の言葉の意味を聞こうとしたアニーの唇が黒峰によって塞がれる。
必死に離そうと両手で押し返そうとするが、その手を壁に押し付けられて口内を黒峰に
犯され続けた。
休み無く施されるキスに体の力が抜けた頃、いつのまにやら机に押し付けられていた
アニーの耳に背後から黒峰が囁いた。
「あの馬鹿に隙を見せるなんて、お仕置きが必要だな」
「何故?私は……」
貴方にとって何なの?と尋ねる前にワンピースの上から胸を鷲掴みにされ、強く揉まれ
その痛さに彼女の口から悲鳴があがる。
「いいのか?この部屋は使われないが、廊下には学生が歩いているぞ。大きな声を出せば
人が来るかもしれないな?」
背後で笑う気配を感じながら、アニーは震えた。
黒峰が本気で怒っているのが伝わってきたから、恐ろしくて仕方が無い。
表情が目で確認出来ないことが更に不安を増大させた。
ワンピースのファスナーを下ろされ、下着をずらして彼の指が素肌に触れると声が我慢
出来なくて、自分の指を噛んだ。すぐにそれに気付いた黒峰は、アニーの指を口から
離して自分のハンカチを噛ませた。そして彼女の両手を黒峰が脱いだシャツで後ろ手に
縛りアニーの体の自由を奪う。
それが彼女の体を傷つけない為だと彼女に分かるはずも無いのだが……
そこまでされて、アニーはもういいと諦めてしまった。
黒峰の態度の理由はよく分からないけれど、どうせ一度彼に抱かれているのだし
彼がしたいなら、別に構わない。一度目も今回も無理やりだけど最初にキスをくれた
のが彼の優しさなのかもしれないと思いこみ、彼から好かれなくても彼のものにして
くれるなら、きっと好きで居る事は許してくれるのだろう。それならもういい。
そう結論を出したアニーは、抵抗を止めて黒峰に体を任せた。
黒峰の手がアニーの性感帯以外の場所にも伸ばされ、彼女の肉付きが前回よりも良く
なっている事を確かめていた。
押し上げられたブラジャーは、鎖骨辺りで捻れて痛いがそれ以上の快楽を黒峰は
アニーの胸に与え、膝上まで下ろされたショーツは伝った液体で汚れてしまったけど
今はどうでも良かった。
ただ早く黒峰が欲しい。
アニーは自分でも気付かないうちに誘うように腰を振っているとその誘いにのるように
後ろから黒峰のものがアニーに挿入された。
考える事を放棄して、快楽に身を任せても見えない黒峰に不安ばかりのアニーは掌を
力の限り強く握りこんで爪をくい込ませていると黒峰は、すぐに彼女の拘束を解いて
爪のせいで血の滲んだ掌に舌を這わせて、その傷を癒そうとした。
そして彼女の体を横向けに机へ乗せ、ぐいっと足を持ち上げて互いが向き合うようにした。
黒峰の表情はアニーが想像していたものと違って、切羽詰りながらも少し困ったような
微妙な表情だった。
そして彼は彼女の口からハンカチを取り出し、柔らかに唇を合わせる。
もうそれだけで、アニーは幸せだと感じる事が出来て黒峰に向かって微笑みかけた。
「クロミネ、好きよ。……大好き」
その安心感の中、黒峰が中に注ぎ込んでくるものを感じてアニーは意識を手放した。
あの後、何も無い研究室に寝かせていてはアニーがまた体を壊してしまうので彼女を
抱えてタクシーに乗った黒峰は自分のアパートメントへ運んだ。
黒峰家が所有している家では息が詰まるから、一人で生活するために借りた部屋で
今まで誰も入れたことはなかった。したがって、彼女が初めての客人だ。
眠ったままの彼女をそっと自分のベッドに寝かせて、優しくその髪を撫でた。
アニーは何も知らない。
ケインが親の金で得た会社の経営に失敗した為、アニーのバックグラウンドに頼ろうと
したこととそれを見破った黒峰の計略によって、その会社の社長職を奪われていたことも
知らないままだった。
でもそれでいいと黒峰は、ほくそ笑み彼女の腹部を撫でた。
終わり
努力はしましたが、まだ両思いになっていない…
続きを書きたいとは思っていますが、エロなしでも投下させて頂けないでしょうか?
投下前に注意書きありなら全然OKだと思う
つかぜひ書いてほしい!
続き楽しみ〜!
GJ!
脳内ストーリー重視でエロは御座なりなのがミエミエ
エロパロの意味ないじゃん
自分でサイト作ってウプしたら?
46 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 01:50:31 ID:2GAg6gTS
>>43 待ってます。
微ェロがあれば嬉しいけど。
できればアニーがセクロスに開眼するまでを見たいですね…
高屋敷ものを書いて下さる方おられませんか〜
セクロス開眼(・∀・)イイ!!
直接のエロがなくても、エロい雰囲気さえあればいいと無問題なんじゃね?
そういうスレもあるし
保守
高屋敷とつぶらの初体験を激しく希望するなり。
>>51 なまちち見て鼻血吹く高屋敷とか。
いや意外におっぱい星の人か…?
『はいぱあ警備隊』より、まったく初ではない 高屋敷×つぶら で投下します。
さらも補足するなら Sな眼鏡の高屋敷×Mなつぶら です。
そっと…下着の上から尖りに触れる。
「ん……」
軽く爪を立てて、触れるか触れないかの優しさで。
焦らされてるような――そう、いつもの彼の指のタッチを思い起こす。
「ぁ、ん…たかやし、きぃ…っ」
意地悪っ、もっと、もっと強く、触って?
でないとほら、こんな風に腰、動いちゃうよぉ…
『梨本、どうした?』
高屋敷のからかうような声がアタマの中で響く。
「んっ、はぁっ…んんっ!」
『言えよ、どうしてほしい?』
意地悪、意地悪っ…わかってるくせに、いつも、わざと、言わせるなんて。
今日という今日は、絶対、言わないんだからっ…
ぎゅっと目を閉じて、必死にこらえて。
スライドさせた指が湿った布ごしに何度も押し込まれると、中でくちゅくちゅといやらしい音がした。
「ん…ぁあ、あっ、ゃああっ」
『またずいぶんと…』
「あっ、ぃやっ、ち、違うのっ」
駄々をこねるように首を振って否定する。
恥ずかしくてたまらなくて…きっと私の顔、真っ赤になってる。
恥ずかしすぎて、涙まで出てきて…
『違う?じゃあどうして欲しいんだ、梨本つぶら?』
「ん、んんっ!」
い、言わないん、だから…っ
『そうか、わかった…じゃあ…やめてやるよ…』
「ぁああっ、い、いやぁっ、さ、触って?もっと、触ってぇ」
『どこを?』
「…く、くり……す…さわ…て…?」
「しょうがないな、まったく……」
一瞬アタマの中の高屋敷かと混乱した私の正面で、彼――本物の高屋敷は、ドアにもたれかかって、眼鏡越しにじっと私を見ていた。
「ななな…な、な、なんで、どうしてぇ!?」
「どうしてって、自分の家に帰ってきて悪いか?」
確かに――私たちは今、一緒に住んでいる。
一緒に朝を迎えて、一日を過ごしたら同じ場所に帰って、同じベッドで眠るの。
でも、だけど…!
高屋敷はここのところ帰りが遅くて、おまけに朝起きるともういなくて。
淋しくて淋しくて、だけど意地っ張りな私は淋しいの一言も言えなくて。
どうせ今日も遅いんだ、って思って、ベッドで高屋敷のことを考えてたらヘンな気持ちになってきて…。
我慢できなくなって、始めた行為。
「お前は…いつもそうやってひとりでやってたのか?」
「ち、ちがうもん!こ、これは…初めて、だもの…高屋敷、電話もくれないし…私に会えなくても、平気、なん…ふぇ…」
「わかった、わかったから泣くなっ!」
久しぶりの、高屋敷の温もり。
ぎゅうっと抱きしめられて、心にぽっかり空いていた穴があっさりと埋まっていくような、温かい気持ちになる。
「やばい…梨本、そろそろ離れろ」
「え?どうして?」
「…いいから」
「やだよぉ…どうして?やっぱり私のこともう…」
飽きちゃった?もう嫌いになった?
アタマの中でぐるぐると悲しい気分が渦巻いて、再び涙が溢れてきそうになった私を見て、高屋敷は困った顔をして大きなため息をついた。
「だから…しばらくお前のこと抱いてないから…まずい、暴走しそうだ」
高屋敷の言葉に、またカァっと顔が熱くなる。
なんてこと言うのっ…でも…つ、つぶら、たまには意地を捨てて、素直にならないと!
「いい、よ…?」
「え?」
聞き返されて、ますます顔が熱くなったけど、私は震えながら勇気を振り絞って、高屋敷を見上げて言った。
「暴走、して?高屋敷が…いっぱい、欲しいよ…」
言い終わらないうちに、高屋敷の顔が下りてきて、唇をちゅうっと強く吸われた。
ダメなの、高屋敷の鋭い視線に射抜かれたら最後、もう私の心臓は破裂しそうに跳ね上がっちゃって、高屋敷のなすがままになっちゃうの。
「ん…んぅ、んっ」
息を吸おうと口を開くと、そこからまた高屋敷の舌が伸びてきて、口の中を這うように撫でられる。
そうやって私の息を荒くしながら、伸びてきた手が乳房に触れる。
円を描くように、軽く、なぞるように……
触ってほしい箇所にはなかなか触れてくれない。
背筋にぞくぞくと震えが走って、私の体温がまた少し、上がる。
触ってよぉ、高屋敷…苛めないで、よ…
望むことを焦らされて、それでも望んでいることを、言えなくて。
アタマがぐちゃぐちゃになってきて、涙がぽろぽろと零れ落ちる。
「バカ、泣くなよ…」
「だって、だってぇっ」
「言えばいいだろ?なんだって、してやるから」
高屋敷の瞳は優しくて…だけどその奥底にちょっとだけ、苛めたがりやの本性がのぞく。
こんな高屋敷を知ってるのはきっと、私だけだよね?
それは嬉しいの…嬉しいんだけど。
「い、言えないっ」
「ったく…しょうがない、特別サービスは一回だけだからな」
高屋敷はそう言って、胸の突起に歯を押し当てた。
「あっ、はぁあっ!」
「ん…こうして、欲しかった?」
「んっ、はぁ、んぁっ」
舌の先でちろちろと尖りを転がされて、深く口に含んで、咥内でしゃぶられる。
高屋敷の言葉に、舌の動きに翻弄されて、知らず身体が揺れてしまう。
おまけに指先は臍下、太腿、と這い回って、もう頭がおかしくなっちゃいそうで、私は今までになく我を失い始めていた。
久しぶりだから?
それとも私、すごくいやらしい女になっちゃったの?
恥ずかしい、恥ずかしくてたまらない、なのにもっと…もっとして欲しくて、たまらない。
「すごいな梨本…腰を揺らして…いやらしい」
「ぃゃあ…」
「ん…」
足の間に身体を入れ込んだ高屋敷。その舌が下腹部へと滑り降りていく。
「あ、だ、ダメ高屋敷っ、電気消して、恥ずかしいっ」
「あぁ、これはたしかに…恥ずかしいかな」
耐え切れなくて、私は両手で顔を覆い隠す。
「見ないでよぉ…ばかぁ…」
膝を大きく広げられて…きっと高屋敷は、濡れてしまっている私の下着をじっと見ている。
「梨本、下着、」
「い、言わないでっ」
「――びしょびしょ、だ」
私の体温がまた、上がる。
無意識なのかもしれないけれど…きっと高屋敷は、私を苛めるのが、好きなんだ。
そして私は――…
「たかやし、き…」
「なんだ?」
「…っと……もっと、して…気持ちよく、して…ぇ…」
苛められるのがきっと、好きなんだと、思う。
「梨本、もっとよく見るんだ、ほら」
「いや、い、やぁ、やだぁ」
明るさの元で、高屋敷は繋がった部分を見せ付けるように私の手を引き顔を向けさせた。
高まっていく快感に比例して私の理性もまた、いけないと思いながらも薄れていく。
目の前には高屋敷の中心のそれ、が、私の中に出し入れされていて。
明かりに照らされていやらしく光っていて、それを濡らしているのは間違いなく私、で。
卑猥な光景に加えて、聴覚を満たすのはぐちゅぐちゅと愛液がかき出される音と、高屋敷が身をぶつける音。
「…っ、見え、る?俺と梨本が、繋がってる、ところ」
「んっ、あっ、み、みえ、るぅっ」
「あぁ…梨本、すごく、いやらしくて…綺麗、だ」
「ぁああんっ…き、嫌いっ…高屋敷ぃっ、なんて、大っキライっ、んぁああっ」
――ずるいよ…いつもこんな時に、そんな台詞…!
「嫌い、か…激しいのも、嫌いか?」
「はあぁっ、き、嫌いよっ、ゃああっ、いゃああっ」
――嘘よ、スキ、大好きなのっ、もっと…もっともっと、いっぱい激しく、して欲しいの!
「そうか、じゃあ梨本の、希望どおりに」
「ゃああっ、ああっ、ぃぁああっ…!」
――嫌い…全部お見通しで、わかってるくせに意地悪ばっかりな高屋敷なんて…大っキライよ…
高屋敷の身体が下りてきて、止まらない私の涙をそっと舐め取る。
――だけど好きなの、アタマがヘンになりそうなくらい、大好きなの……
薄れていく意識の端で、"ごめん…明日はもっと、早く、帰るから"って、あったかくて優しい声が静かに響く。、
私はそれを夢とも現実とも区別がつけられぬまま、狂わされるように……
彼の体温に、その言葉に…与えられる全てに溶かされていくのだった。
以上です。
やり手のビジネスマン高屋敷、スーツ姿でネクタイを緩めてつぶらに迫る図、を想像するとなんか萌えます。
ぜひこのスレでふたりのエロエロな未来図を妄想していきたいです。
うわー、朝から幸せ!ありがとう
>>59さん!
同棲?に至った経緯もなんか萌えそうですよね。
ブラザーズの反対を押し切ってとか。
私は母校の教師をしてる高屋敷を妄想しました。
小町先生の後輩になってる。
担当は…社会?数学?
国語は細やかな情緒を読み取るのが苦手な気がしてw
つぶらは昔のコスプレが忘れられず看護師に。
たまに洗濯で持ち帰って夫に着てみせる…と。
落ちる?保守
浮上
保守
こんなスレあったんだ!w
森生作品、好きで集めてたこと思い出したよ。原作をまた読みたくなってきた・・・けど、全部実家に置いてきたんだよな〜(;´д`A
クロミネ×アニーは原作でも非常に好きだったから、続きに期待。
こんなスレあったんだ
そう皆が思ってしまうクオリティ
こんなスレがあったんですね。
おまけの小林クン好きだった。
健×吹読みたいなぁ
俺もおまけの小林くん好きだった、って男なのに少女漫画読む俺は、異常?
いちいち知らんがな
71 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/18(水) 18:44:08 ID:ahOPqFg1
泥酔仮面に迫られて、拒み切れずに関係しちゃって、
これは1回目とカウントすべきか迷うつぶらが読みたいです。
72 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 21:52:49 ID:GSqdtrsd
age
落ちなかったんだね。よかった
今回ララで書いたの、連載になるかな。
あの二人でエロが見てみたい。
75 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 08:26:04 ID:B9e5bdNv
ほす
今4人ぐらいしかいない?w
はいぱあ文庫版1,3を古本屋でゲト。
『大迷惑!』で「早く会いにこいよ〜」って
ボロボロ泣いてるつぶらに萌。
つぶらはまじかわええ
78 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 18:38:39 ID:8T5FJDd/
そんなに少なけりゃ、書ける人もいねぇかぁ…。
勢いで唐突にエロだけ書いてみた。
「小林くん」の健吾と吹雪。
ぶっかけ&フェラ注意。
「健吾、けんごぉ……っ」
甘い声音で呼ばれて、健吾の胸がどきりと高鳴る。
淡く色づく胸の先端を左手でつまみながら、膝立ちになった吹雪の下肢に右手を伸ばす。
そこはもう、熱くどろどろに蕩けていた。
「ん、んんっ、そこ……あっ」
外壁をなぞると、身体を支える吹雪の膝ががくがくと震える。
「ぅんっ、やだ、あ、あああっ……」
いつになく高い声を上げる吹雪に、健吾は気をよくした。もっとこの声を聞きたいと、筋張った指をさらに小刻みに揺り動かす。
赤子のように胸に吸い付いて、ちゅうと音を立てた。
柔らかな鎖骨にも、甘い香りのするくびすじにもくちびるを落として舐めあげる。
そのたびに吹雪の細くしなやかな身体が、びくびくと震えた。
「けん、ご……」
名を呼ばれて指を引き抜き、手のひらを腰に回して、くちびるを重ねた。
まるで獣のように舌を絡めあう。
溢れだした唾液が、健吾のあごを伝った。
この体勢はまるで吹雪に襲われているようだと、健吾は思った。
健吾の首に回っていた吹雪の白い腕が視界の端で動く。
細い手がくびすじを伝い、胸板をさすり、はちきれそうにたぎった自身にそっと触れると、ぴくりとそれが反応した。
「んんん、あ……ふっ」
くちびるを重ねたまま吹雪が声を漏らす。
ふと自身に違和感を覚えて、目を開ける。
吹雪のかたちのよい眉が、ゆるく切なげに中央によっていた。
首を軽く振りくちびるを離してうつむくと、あろうことか吹雪が健吾自身に手を添えて己の蜜壷に挿入を果たそうとしていた。
すでに半ばほどまで埋め込まれたそれが、あまりの出来事にますます質量を増す。
「ちょ、吹雪っ」
「んんん、な、に?」
「なにじゃないっ、待てっ、まだつけてない!」
ああ、と吐息のようにかつての委員長、元恋人、現在の世間的呼称・新妻は答えた。
「いいじゃん、せっかく結婚したんだし」
それって俺のせりふじゃないか、と言おうとしたくちびるを軽く塞がれた。
「それに今日は、たぶん大丈夫……中に出さなければ、たぶん、あんっ」
言いながらどんどんと自分の中に健吾を埋め込んでいく。
熱い。
熱くぬめる吹雪の中は、これまでに感じたことがないほど刺激的だった。
まるで別の生き物のようにきゅうきゅうと健吾を締め付け、かと思えば奥のほうではやわやわと先端を刺激して健吾を求める。
――やばい。
やばすぎる、と健吾は思った。
一度奥までくわえ込んだ吹雪は、ぶるると犬のように背を震わすとすぐに腰を持ち上げて健吾の快感を誘った。
かと思えばまた情熱的に腰をおろし、律動を繰り返す。
あわててがっちりと腰を掴んでその動きを止めると、吹雪が潤んだ眼差しで不満げに健吾を睨んだ。
「ちょ、ヤバイから」
「なにが、」
「ちょっと待て。な?」
「い・や」
健吾の腕を振りほどいて強引に吹雪は腰を下ろす。
「うあっ、ふ、吹雪っ」
「はあ……んっ!」
もう一度、といわんばかりに、腰を浮かす。
もどかしげに腰を揺らして、健吾を締め付ける。
熱い両手で顔を挟まれて、くちびるを奪われた。
理性が遠くなる。
本当に襲われているようだ。
燃えるように熱い舌が絡み合う。
「ん、まて、って……んん」
くちびるの隙間から漏れた声が、薄闇に溶けた。
結合部がくちゅくちゅと、卑猥な音を響かせる。
「う……ぶき、んあ、だめだっ」
あわてて吹雪の腰を持ち上げ、間一髪引き抜いた。
自身から放たれた白い精液が、滑らかな吹雪の腹を勢いよく汚す。
上向きに放出したそれは、眼鏡のない彼女の顔や髪にも絡まった。
「…………あ、」
吹雪の腰から手を離し、後ろ手で気だるい身体を支えた。
はぁと熱い吐息をもらし、呼吸を整える。
二・三度深呼吸を繰り返したところで、あわてて吹雪に向き直った。
ぼんやりとうつろな瞳で自分の腹を見つめている吹雪の頬に、そっと触れる。
「あの、すまん……」
頬と顎に飛んだ白濁液を掬い取って拭う。
ベッドサイドに備えておいたタオルに手を伸ばして、穢れた吹雪の身体を拭おうとした。
うつむいた妻の肩が、小刻みに震えている。
「吹雪、ほんと、悪かった」
ダメとか待てとか言っただろう、などという正論は、この際捨て置いた。
吹雪を怒らせるとロクなことにならないし、今回の半分は健吾が悪い。
何より吹雪の涙は心臓に悪いのだ。
「シャワー浴びよう、な?」
前髪をくしゃりとなで上げて、優しく問いかける。
「………………ひどい」
「ああ……ごめん」
「ひどい、ひどいひどいずるいっ」
「え?」
「自分だけ、気持ちよくなってぇぇっ!」
「はっ!?」
顔を上げた吹雪の目が据わっている。
「もっかい、するのっ」
たまに目にする駄々っ子モードだ。
いやあの、という健吾の叫びもむなしく、吹雪は身をかがめるとあろうことかしょんぼりとした自身にくちびるを寄せた。
「ま、まてっ、まてまて!! うっ!」
抗議間に合わず、ぱくりと熱い口内にくわえ込まれてのけぞった。
放ったまま清めてもいないそこを咥えられて、健吾の胸のうちは罪悪感でいっぱいになる。
引き離そうと肩を掴んでも、身をよじって吹雪はその手を振りほどいた。
ちゅうと音を立てて吸い付かれて、背筋にびくりと電流が走る。
唾液を絡めた舌がやわやわと側面を撫で回し、自身は質量を緩やかに取り戻す。
「吹雪、も、いいから、」
「ふぁめっ」
咥えたまま抗議の声を上げる。
さてどうしたものかと健吾は逡巡する。
この状態は気持ちいいことは気持ちいいのだが、どちらかというとくすぐったいし、何より後ろめたい。
そっと背を撫でる。
好きにさせてやりたいのは山々なのだが、無理してないわけがないだろうと想像に難くないので止めさせたいのも本音だ。
「……吹雪」
身を引きながら手触りのよい肩を両手で掴み、彼女の身体を起こさせる。
不満たっぷりに眉間にしわをきつく寄せる吹雪のくちびるを、強引にふさいだ。
「んんっ」
火照ったままの身体が、びくりと震える。
柔らかな乳房を、つんと尖った先端を、背中を、白い太ももを、体中を熱い手のひらで撫で回す。
重ねたくちびるから漏れる熱い吐息が、だんだんと余裕のないものに変わっていく。
背に手を回して、丁寧にベッドに寝かせると、額をなで上げてその瞳を覗きこんだ。
「健吾ぉ……」
「……ん?」
「欲しいの、健吾……お願い」
「ん、判った」
いつもこのぐらい素直だと扱いやすいのに、と思うと同時に、扱いやすい吹雪なんてらしくないと思う。
サイドボードから避妊具を取り出した視界の端に、雑然と転がるビールの空き缶がうつる。
手早く装着しながらとっさにその数を数えた。
1、2、3……4本だ。
こいつ、酔っ払っていたのかと少々げんなりする。
「……健吾?」
吹雪が両手の伸ばして健吾を待つ。
まぁいいか、と健吾は彼女に覆いかぶさった。
両足を開かせて、蜜を絡めて自身を進める。
「あ、あんっ……健吾、んんっ!」
細い肢体が、弓なりにそれた。
漏れた甘い声を掻き消すかのように、くちびるを覆った手のひらを握ってシーツに縫いとめる。
「やだぁ、けんごォ……っあ!! んあう!」
ずん、と突き上げる度に、白い喉をのけぞらせて吹雪が喘ぐ。
「あっ、んっ、だめ、まって、ふ、だめだめ!」
抗議の声を無視して、さらに腰を揺らす。
「まって、も、やだ……やだぁ、あっ、ああっ――」
身体全体をのけぞらせて、吹雪の裸体がびくびくと震える。
動きを止めた健吾をぎゅうぎゅうと締め付け、秘部が絶頂を知らせた。
やがてぐったりと力を抜き、荒い呼吸を吐き出すくちびるにそっと触れる。
ぺろりと耳朶に甘く噛み付き、吐息混じりに耳元で低く囁く。
「――――あのな、」
「……んー?」
「おれ、二回目だから、ちょっと時間かかるぞ?」
「え?」
「動くぞ、いいな」
「まってまって、ちょっと、あ、ああっ」
返事を待たず再び律動を開始する。
「ひぁっ! むり、むりむり、やだ、やっあ……あんっ、んんんぅ!」
身を捩って逃れようとする吹雪の肩を押さえつけ、片ひざを持ち上げて更に深く貫く。
先ほどのお返しだと言わんばかりに、何度も何度も腰を打ちつけた。
性急な刺激に幾度となく吹雪は絶頂に達し、敏感になりすぎた身体をもてあまして何度も健吾に懇願を繰り返したが、もちろん健吾が聞き入れるはずもなく、果てのない快感に、吹雪はついにぽろぽろと真珠のような涙をこぼした。
ベッドサイドに置かれたランプシェードが、二人の影を寝室の白い壁に映し出し、まるで獣のようなその影絵に健吾はますます興奮を深くし――――
*
「ねーみてこれ、素敵! やっぱ千尋ってセンスいいよね。おかーさん譲りかな」
繊細なガラス細工のランプシェードを手に、にこにこと嬉しそうな吹雪をちらりと見やり、健吾は深い深いため息をついた。
「お祝いなんていいって言ったのにね。小林クンってやっぱり律儀だよね」
大和の話題には相も変わらず蕩けそうな微笑で、ランプシェードにほお擦りを繰り返す。
「そっちは何だった?」
「……何でもない。手紙のようなもの」
不自然にならないよう最新の注意を払いながら、急いで千尋から健吾への結婚祝い「健吾&吹雪 愛の軌跡 Count98」を茶封筒にしまいこむ。
まずこの98が大変に気に喰わない。
97個の軌跡が存在するのか。
するとしたらどこに。
誰の目に触れた?
悶々と疑問が沸き起こる。
何より最後まで一気に目を通してしまい、最終ページにクセの強いけれど読みやすい千尋の字で『健吾クンの早漏☆ 鬼畜♪ ヘンタイ〜!』と書かれていてげんなりした。
官能小説まがいのコレに、少しだけ、興奮したのも事実だ。
「あ、カードも入ってる! えーと『健吾クン吹雪チャン本当におめでとう! こんど新居にお呼ばれしたいのっ。大和・千尋』だって! ふふ、ホントに来てくれるかな〜」
「…………大和はともかく千尋は嫌だ」
「何言ってるの! 千尋を仲間はずれにしたら小林クンにとばっちりが行くでしょ!」
それはそうなのだが、いまはマトモに千尋の顔を見る自信がない。
巧妙なワナだと判っているのに、どうしても本能がアイツを嫌う。
第一、もう少し落ち着かないと吹雪の顔だってマトモに見られないのだ。
「千尋め…………」
額に手を当てて、深く深くため息を落とす。
どうしたの、と言いかけた吹雪が近づいてくる。
頼むから今の獣のようなおれに寄らないでくれ、と胸のうちで叫んだその時。
――ピーンポーン。
インターホンが鳴った。
はーいと高い声を上げて吹雪が駆け出す。
健吾も立ち上がってその後についた。
二人の感情の異なる絶叫まで、あと三十秒。
86 :
愛の軌跡98:2007/08/16(木) 22:42:20 ID:A9SGoavm
以上です。お付き合いありがとうございました。
このスレの発展を願って!
>86
ちょw千尋ww
おもろかった。GJ
神降臨
ありがとう!
待ちに待った健×吹が読めて死ぬほど幸せだ!!
ありがとう神!
千尋サイコー!これはおまこば史上最大の罠じゃなかろーかw
ホントに4人か……笑える
いやまて、自分もいるぞ(汗
GJでした。
健×吹の大学生編とかも見てみたいと希望をぽとり。
ノシ はい!
ここにも一人いるよんGJ
> まずこの98が大変に気に喰わない。
> 97個の軌跡が存在するのか。
> するとしたらどこに。
> 誰の目に触れた?
> 悶々と疑問が沸き起こる。
私の脳内にも悶々と疑問が沸き起こる(笑)
あるなら私の目にも触れさせて〜v
活性化を祈り、健吾×吹雪を投下いたします。
エロなしで申し訳ない。
>>93だが、pc不調につき書き込めない。せっかく書いたのにorz
復帰したらまた書くから、今日のところは勘弁して。
ゆっくり待ってます。
6人はいるらしいね、なんか嬉しいw
96 :
ごほうび:2007/08/21(火) 01:45:59 ID:kVGCBqHa
健吾×吹雪「ごほうび」(エロなし)
付き合って間もない頃こそ「部屋にふたりきり」というシチュエーションに
どこか悶々としていたが、高校3年の2学期ともなると、そうもいかない。
図書室や自習室、教室にも勉強する生徒が溢れかえる秋にもなると
健吾と吹雪も、おのずと「お互いの部屋」で机に向かう機会が増えていた。
10月のある日曜日。
その日もふたりは健吾の部屋で、過去問集を挟んで向き合っていた。
基礎ばかりやっていても仕方ないだろう、という吹雪の提案で
2週間に1回はこうやって、過去問を解くことに決めている。
解き終わり、プリントを交換して答え合わせをする。
吹雪が採点する健吾の答案は、空欄や誤答が日に日に減ってきていた。
さらさらと点数を出すと、机の向こうの回答者に渡してよこす。
「結構いい線いってるじゃん、健吾。最初は数学以外はボロボロだったのにさ。」
「まあ、頑張ってるからな。」
知ってる、と吹雪はくすくす笑う。
デートと勉強の中間みたいな、こんな時間が吹雪にとっては何より幸せで。
こんな日がずっと続けばいいのに、と思ってしまう。
97 :
ごほうび_2:2007/08/21(火) 01:46:45 ID:kVGCBqHa
「行けるといいな、K大。一緒に。」
健吾がぼそりと呟いた。
「あとは頑張り次第だねー。特に健吾の。」
「うるせぇ。」
「ちょっと。」
吹雪は、拗ねて横を向いてしまった恋人の隣に座り直す。
「本当のこと言うとね、健吾がこんなに頑張るとは思ってなかったんだ。
だから正直すごいと思うよ。ここまで成績伸びてるの。」
だから、と彼のほうに向き直す。
「合格したら、何でも好きなものあげる、っていうのはどう?」
「はあ?!」
健吾はびっくりしたように、吹雪に向き直った。
「だから、好きなものあげるって言ってるの!
さすがに海外旅行プレゼントとかはできないけどさ。
ちょっとくらいごほうびがあったほうが、頑張れるでしょ?」
ね、と微笑む吹雪に、健吾は動揺を隠せない。
ごほうびにオレが一番欲しいものって。
こいつ、わかっててわざと言ってるのか?
それとも天然なのか?
健吾の動揺にまったく気付かない吹雪はなおも健吾に近付く。
「ねえ、何がほしい?教えてよ?」
甘い香りが、健吾の鼻先をくすぐった。
―――このバカ女。
健吾は覚悟を決め、吹雪の肩を抱き寄せると、彼女の耳元に唇をよせ囁いた。
「委員長。」
「―――えっ?」
「欲しいもの、だろ?」
98 :
ごほうび_3:2007/08/21(火) 01:47:17 ID:kVGCBqHa
びっくりして固まっていた吹雪が、その意味を理解した瞬間
彼女の色白の頬は真っ赤に染まっていた。
吹雪ほどではないが、健吾の耳元も赤く染まっている。
「―――バカっ!」
「ごほうびとか言うからだ。」
「それにしたって。」
「嫌なら、別にいい。」
これ以上、この話題を引き摺るのは体に悪い。
健吾だって、そういう気持ちはもちろん持っている。
けれど、何も吹雪に無理をさせてまで抱きたいとは思っていなかった。
こういうことはタイミングだとも思うし、彼女のペースで構わないとも思っている。
「ほら、続きやるぞ。」
吹雪の頭をぽん、と叩くと甘いムードを断ち切った。
これ以上この話題を続けるのは、体に毒だ。
しかし、次の問題を引っ張り出す健吾の腕は、吹雪にがしっと掴まれた。
「ちょっ、委員長?」
慌てた健吾の声を無視して、吹雪は彼の唇をふさいだ。
うなじに手を回し、自分から舌を差し込んでくる。
あっけにとられていた健吾が、吹雪の背中に手を回す。
長く甘いキス。
今までとはまったく違うその味に、酔いしれそうになったとき―――。
99 :
ごほうび_4:2007/08/21(火) 01:47:56 ID:kVGCBqHa
吹雪が健吾の胸元をどん、と突いて離れた。
見れば彼女の顔は、さっきよりも真っ赤で。
「か、考えとくから。」
目を伏せたまま、怒ったように言い放った。
そのあまりの可愛さに、健吾はつい意地悪く「何の話?」と切り返す。
信じらんない!もうやだ帰る!と叫んだ吹雪は荷物をまとめ
健吾の部屋のドアで振り返って健吾を睨む。
そして、その迫力に似つかないか細い声で
「嫌じゃないからね。」と囁き、部屋を出て行った。
取り残されたのは、悶々とした思いを抱えた男子高校生ひとり。
(なんだ、あの破壊力は―――)
大好きな彼女からの、あの甘いキス。そして帰り際の囁き。
健全な(というよりムッツリな)男子高校生には、刺激が強すぎる。
キスの感触、抱きしめた体の柔らかさ、
慎吾の「あの姉ちゃん、おっぱいでかいよな」発言までもが脳内をクロスし
よからぬ妄想に火がつきそうになる。
(い、いかん。オレは受験生だぞ!)
健吾はモヤモヤした思いを打ち消すべく、走るかわりにノートに向かうと
死に物狂いで勉強を始めた。
100 :
ごほうび_5:2007/08/21(火) 01:48:33 ID:kVGCBqHa
その頃、吹雪の部屋では。
(ヤダヤダ、健吾ったら信じらんない。)
真っ赤になった顔に、まだ収まりがつかない部屋の主が、ベッドに転がっていた。
耳元で囁かれた言葉、大きな手、キスの感触。
彼女自身、健吾とそういう関係になる日が来るだろうと思ってはいた。
それはきっと幸せなことだろうとも思っていた。
そんな中で「嫌なら別に」と言われ、ついカッとなってしまったのだ。
ちょっとした反撃のつもりだったのに―――。
(とにかく、大学に受からなきゃ元も子もないんだから!)
フラッシュバックしそうになる、先ほどの出来事を打ち消すべく
吹雪も死に物狂いで勉強を始めた。
次の定期考査で、吹雪はもとより健吾までもが学年10位以内に食い込んだことは
また、別のお話。
以上、お目汚し失礼。
盛り上がってほしいものだ。このスレには。
なんだ、このエロなしだというのにエロくさい話はっ
GJ!GJ!!
健吾の定期考査での躍進ぶり・・・
はじめは煩悩を打ち消すために勉強に力が入ったんだろうが
途中からご褒美目当てに変わっていそうだな。
で、うっかり想像しては煩悩と戦い、いつしかご褒美めあてに変わり、また想像して・・・
エンドレス。
すごい威力のご褒美だw
野望の動機は、不純なほうが達成されるものだ、とどこかで読んだ。
ちなみに記事を書いた人は、片思いの彼女に「司法試験、合格したら○分間キスしてあげる」という一言で、見事合格したそうな。
前払いのキスだけでこれなら、・・・こりゃ絶対に合格するぞ。
吹雪、覚悟しないとw
むはーっ!!
否応なしに初めて編を期待してしまうじゃないか!!!
えろくさいよ!
貫通編がたのしみだよ!
107 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 22:47:38 ID:zY6DLKG6
大学合格祈願あげ
初めては、合格決定当日かな?
それとも春休みだから卒業旅行もかねるのかな?
・・・でもそうしたら千尋とかもくっついてきそうだ。。
あ〜、卒業旅行なら絶対に千尋も同伴っぽいねw
かといって家族が留守中のお互いの家だと弟が帰ってきて突然ドアを開けそうw
で、吹雪は下着から片乳がポロリ、目は潤み、頬を赤らめたえらくなまめかしい状態。
健吾宅の場合、慎吾が「に、兄ちゃんのスケベ!」と叫んで飛び出し、
その後、慎吾は憧れの吹雪おねーちゃんのオッパイを脳内で何度もリピートw
吹雪宅の場合は雪人が慌ててドアを閉めつつも「人の留守中にナニやってんですか!」と怒り、健吾強制送還w
その後、雪人はイケナイと思いつつも姉の姿態をついつい思い浮かべてしまい「実の姉だぞ!しっかりしろオレ!」と
自分の頭をポカポカ・・・
自分的には本編のエロはもちろん、結構こういうのにも萌えてしまう。
自分は、合格発表確認した後、ホテルに直行か?!とか妄想したw
・・・だけど、二人とも初めてだし吹雪ちゃん痛がっちゃって一回目は貫通出来ず、結局三回目くらいで成功、みたいな感じだったりして〜とか。
三回ともホテルとかじゃお財布が苦しいから、二回目三回目はお互いの部屋で・・・とか。
妙に現実的な妄想だな(笑)
ついでにもう一言。
>>109 慎吾は鼻血ふいちゃいそうだな、そんなところ目撃しちゃったらw
千尋が卒業旅行についてったら、当然のように真の目的(笑)を察知して、健吾の隙を突いて吹雪にちょっかいを出しそうな気がする。
千尋 「僕ならもっと簡単に卒業させてあげられるよ?経験も技術もない健吾クンよりもね」
吹雪 「な、何で知ってるの・・・?!」
そこに健吾が来て、「貴様、何やってやがる!」と千尋をぶん殴る、みたいな。で、「目ェ離してゴメン」「ううん、大丈夫」→ベッドに雪崩れ込み
千尋は「やれやれ手間がかかるんだから」とか・・・
すいません、妄想しすぎました。
いや、慎吾はキスシーンだけで鼻血だろw
卒業旅行
健吾は千尋を殴りたい気持ちを
吹雪にぶつけてしまい=ゴーインにススメてしまい
後悔してめちゃくちゃ落ち込みそうだ。
吹雪の体を気遣いつつも
吹雪の美乳&くびれた腰&甘い香り、そして千尋へのジェラシーで
ついつい我を見失う野獣健吾・・・萌えるw
吹雪も良いけどこずえもね、忘れないであげて
こずえちゃんも可愛いよね。
おまこばの女の子キャラでは吹雪の次に好きだ。
東谷も意外とカッコイイ。
でもこの二人でエロは今のところ想像できないory
考えてみてもエロまでいかず、ほのぼので終わっちゃうんだよな〜
健×吹のエロを絡めつつ、東谷×こずえのほのぼのを書くというのはどうだろう
東谷とこずえちゃんは
同窓会→泥酔→ヤっちゃう→翌朝我に返る→女として意識される
…的な流れしか想像つかない。
むしろヤってなくてもいいんだ。
ゲロって脱がすとかソレっぽい感じで翌朝が迎えられたら。
でないとゆりちゃんからは奪えない!!
こずえは、文化祭の後とか何かありそう
それって何巻?
14巻〜15巻あたりだっけ?
進路についての青年の主張大会の後だよね。
自分的には健×吹の学祭デートエピも萌えどころだったが。
>>93です。
健吾×吹雪の初めて編・前半投下します。
ムッツリカップルは難しい。。
3月某日。
吹雪の家に1通の郵便が届いた。
郵便受けのカタン、という音と同時に吹雪は家を出て、封を切る。
それは、待ちに待った合格通知―――。
「よっしゃ!」
つい口に出してガッツポーズをする。
と、後ろで自転車の止まる音がした。
振り向くとそこには、全力で飛ばしてきたらしい健吾の姿。
「さすがだな、委員長。」
「へへ。健吾も?」
「・・・おかげさまで。」
これで晴れて、春からも同じ学校、というわけだ。
照れくささと嬉しさに浮かされながら、先生に報告をするため学校へ向かう。
忙しかった受験から、ようやく解放された。
これからは思う存分ふたりの時間が取れる、などと甘い期待を持ちながら。
が、しかし。
その考えは非常に甘かったのである。
学校に復帰するなり、回ってきたのは卒業関係の仕事の山。
クラス写真などは、推薦で大学に受かっていた日影が進めていたものの
卒業式当日の進行や答辞、謝恩会や担任へのプレゼントの準備や
その合間を縫っての、地元を離れるクラスメイトの送別会、
女子数名から始まったはずなのに、最終的にはクラスの全員どころか
担任・副担任までもが参加することになった、東京への卒業旅行の手配に
吹雪はもとより、健吾までもが借り出されるハメになっていた。
そして、あっという間に卒業式当日。
アルバムも卒業旅行の準備も出来上がり、委員長としての勤めも今日が最後。
午前中で式は終わったはずなのに、3−Aにはいつまでも人が残っている。
お菓子やジュースまで出てきて、まるで打ち上げのノリだ。
入学した頃は、私があの輪の中にいるとは思ってもみなかった――。
3年前、中学校の卒業式では誰よりも早く帰った吹雪は思う。
その同級生たちも、部活や委員会の送別会に流れ、自然と会はお開きになった。
もう昼時を過ぎ、影が伸びはじめている。
吹雪はふと思い立って、ある場所に向かった。
この3年間、教室の次によく通った場所。―――図書室へ。
そこには案の定、先客がいた。
「ここにいると思った。」
「ここにいれば、来ると思った。」
いつもの席に座る、健吾の姿。座り慣れた彼の向かいの席。
これからも会えるけれど、ここで会うのは今日が最後。
そう思うと、なんだかせつない。
「―――健吾。」
「ん?」
「卒業おめでとう。」
「ああ、委員長も。って、もう委員長じゃねえか。」
久しぶりのふたりの時間。
健吾は机の向こうから手を伸ばし、吹雪の手を取る。
「これから、名前で呼んでもいいか?」
嫌だ、なんて言うはずもないことなのに。
わざわざ確認を取る律儀な彼が、吹雪はやっぱり好きだと思い、
うん、と頷いた後で、覚悟を決めて切り出した。
勇気を出すなら今。私の決心が消えないうちに。
「あのね、今日、雪人も深雪も部活で遅くなるって。母さんお店だし。」
だから、と吹雪は言葉を繋ぐ。心臓が破裂しそうだ。
「あ、あの。せっかく約束したんだし。どうしても今日ってわけじゃないけど、その―――」
「家、行ってもいいか?」
決定的な言葉を切り出したのは、健吾のほうだった。
ただ家に行く。そんな意味じゃないことは、すでに暗黙の了解で。
3月の図書室。今日はぎりぎり高校生のふたりは
ぎこちなく頷き合うと、想い出の詰まった場所を後にした。
前半ここまで。
今週中には続きをアップします。
とりあえず、健吾には頑張ってもらわなくては。
お〜お〜お〜乙ぅ〜!!
続きを首を長くしてお待ちしています。
今の私は「おあずけ」状態の健吾の気分。
しかし絶えろ自分。
次の投下まで我慢だ自分!!では仕事いってきまー
ををぅ!!
投下されていたよ。
>>93さま、期待してます。
それにしても、ムッツリふたり…w
129 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 17:44:22 ID:GljwAmmI
ほしゅあげ
窓の外が、薄赤く染まっていく。
吹雪の部屋で、先ほど渡された卒業アルバムをめくりながら
健吾はいつになく緊張していた。
そもそも、世の人間は「初めて」をどう経験しているのだろう。
女の子は痛いらしいとか、そういう基本的な知識はさすがに耳にはしたが
具体的にはどうやって振舞えばいいのやら、皆目見当がつかない。
ただ、すぐ側にいる彼女のことを、いつもに増して意識してしまう。
今日の吹雪からの誘いは、正直予想外だった。
受験が終わってから、どうやって切り出そうかと必死で考えていたのに。
途中のコンビニで避妊具を買うだけでいっぱいいっぱいの自分を、ほとほと情けないと思う。
けれど、そんな自分に対して彼女は覚悟を決めてくれたのだ。
これは、すごく幸せなことなんじゃないだろうか。
健吾は意を決して吹雪の手を握り、瞳を覗き込むと
頬を染め俯いた恋人に、吸い寄せられるようにキスをした。
最初は軽く、そしてだんだん深く口付ける。
ひときわ長いキスの後、今度は彼女の耳元で囁いた。
「いいのか?」
吹雪がこくん、と頷くのがわかる。
その可愛さについ口元が緩んでしまう健吾を、吹雪は顔を起こしてねめつけた。
「あ、あの。言っとくけど私初めてだから。だから、その―――優しくして。」
最後の一言は、蚊のなくような声で。
優しくしたい気持ちと、奪ってしまいたい気持ちとで、鼓動がさらに早くなる。
「オレだって初めてで、余裕ないからな。―――でも、努力はしてみる。」
吹雪の手をとりベッドに移動する。
うなじのあたりでリボンが結ばれているトップスの裾に手をやると、彼女が自分を制した。
「ほどいて。」
うなじのリボンに手が導かれる。
なんだかプレゼントを紐解いているようだ、と思い、健吾は耳まで赤くなった。
「吹雪。―――オレもう脳みそ溶けそう。」
リボンをほどいたうなじに唇をつけると、吹雪の体がひくんと動いた。
小さな声が漏れる。
あらわになった白い肩。自分のものより細い鎖骨。滑らかな肌。
服を脱がせるごとに表れる部分に、指と唇を交互に這わせる。
シンプルな柄のブラを脱がせると、細身の彼女にしては意外なほどたわわな白い乳房がゆれた。
ああ、綺麗だ。と健吾は思う。
思いは声となって漏れていたらしく、吹雪は頬を染めた。
「あんまり見ないで。恥ずかしいから。」
吹雪の声を聞いて我に返ると、筋張った手で彼女のそれを撫で回す。
恥ずかしさと、かすかな快感から漏れる甘い声に気をよくすると
片方の先端に吸い付くと、舌先で音を立てながら転がした。
彼女が喘ぎながら、彼のシャツのボタンを外そうと片手でまさぐる。
まだ3月だというのに、ふたりとも既に汗だくだった。
夢中で服を脱ぎ捨て、産まれたままの姿で素肌を寄せ合うと
健吾は、吹雪の一番敏感な場所に指を進めた。
胸への愛撫のせいか、そこはしっとりと濡れている。
最も感じやすい部分を探し当てると、そこを中心に愛撫を始めた。
「ひゃあっ・・・も、ダメ・・・!」
最初の頃こそ声を抑えていた吹雪も、もう堪えきれなくなっていた。
全身を這い回る手がもたらす快感。好きな人とベッドの上で睦みあう幸せ。
初めての緊張も恐怖も、その前ではまったく意味をなさなかった。
ひとりでした経験が、ないわけじゃない。
でも、その時とは比べ物にならない気持ちの良さが体中に押し寄せる。
言葉にならない声をあげていた、自分が感じた下肢の違和感が
自分の中に入ってきた恋人の長い指だと知り、彼女の興奮は更に深くなった。
かき混ぜられ、くちゅくちゅという淫らな音が聞こえる。
感じやすい部分と中を同時に責められ、吹雪は軽い絶頂に達していた。
「ふぁっ・・・くっ。はぁ、はぁ―――」
かすかな痛みとしびれ。そして違和感と気恥ずかしさ。
それを簡単に飛び越えてしまう興奮と快楽を、吹雪は怖いとすら思った。
ふと健吾を見やると、今までに見たどんな表情とも違う、せつなげな顔をしている。
考えが顔に出ないタイプとはいえ、最初の頃よりだいぶ表情が豊かになった彼。
でもたぶん、こんな顔を見られるのは自分だけ―――。
そう思うと、吹雪は幸福感でいっぱいになった。
額にはりついた前髪を優しく整えてくれる彼に手を伸ばし、頬に触れる。
「健吾、しよ。」
彼は熱っぽい目で吹雪に微笑むと、ぎこちない手付きで自身に避妊具を装着した。
(―――こんなの、本当に入るんだろうか。)
ちょっとだけ我に返り、怖くなる。
「初めてが痛い」というのは、見る限りあながち嘘ではなさそうだ。
「吹雪。」
健吾に名前を呼ばれて、はっとする。
「はいっ!」
こっちの緊張が、伝わってしまっただろうか。
怖がってると思われたらどうしよう。あらゆる意味で恐怖だ。
「痛かったらちゃんと言えよ。無理なら、できるだけ止めるから。」
不器用な健吾の、精一杯の気遣い。
「大丈夫。試してみなきゃわかんないし。どうせ最初は痛いなら、私は健吾がいい。」
だって健吾とだったら、痛さも辛さも良い想い出にきっとなるから。
高校生活が、辛いことやうまくいかないこともあったけど、結果として最高だったみたいに。
健吾は目顔で頷くと、さっきまで指を入れていた場所に自身を進めてきた。
さすがに痛い。ぎりぎりと拓かれているようで、キツくてたまらない。
あまりの苦しさに声をあげると、健吾に心配げに覗き込まれた。
大丈夫だからと言って、彼の腰に手を回す。
「吹雪、力抜いて。―――そう。」
うなじや乳首を指で責めながら、ぎちぎちと彼が中に入ってくる。
不思議なもので、最初のうちは痛みしか感じなかったこの行為も
全長が中に納まる頃になると、かすかな快楽の予兆すら感じさせるものになっていった。
「んぁっ・・・」
繋がったまま健吾に抱きしめられると、つい甘い声が漏れてしまう。
眉根を寄せた彼は、ずいぶんと男っぽくて―――そして色っぽかった。
「動くぞ。」
かすれ気味の声で囁くと、健吾が腰をゆっくりと腰を進めてくる。
痛みと快感、初めての怖さと喜びで、もう溶けてしまいそうだ。
「やぁ・・・ん・・・健吾っ」
言葉にならない喘ぎ声の中で、自分の名前を呼ぶ彼女。
目を潤ませ軽く唇を開いた吹雪の表情は、非常に魅力的で。
痛くないわけないだろうに、健吾を信じて腕を伸ばしてくる吹雪を
気遣いたくて、めちゃくちゃに貫いてしまいたくて、健吾はもうたまらなかった。
快感が背筋のあたりを這い回り、絶頂の近づきを知らせる。
自分の下にいる吹雪にそのことを告げると、彼女はいいよと頷いた。
責めると必ず声をあげる箇所に、さっきより性急に腰を打ち付けると
吹雪が高い声をあげ、白い喉を見せてがくがくと震える。
健吾は彼女の腰を抱くと、ゴム越しに自分の欲望を吐き出した。
ぜえぜえと荒い息を吐いて、けだるく自身を引き抜くと
彼女の隣に横たわり、こちらも辛そうな吹雪を抱き寄せた。
すっかり乱れきってしまった、きれいな髪に触れる。
吹雪はだるそうに彼の体にひっつくと、一言だいすきと呟いて眠りに落ちていった。
(無理させたかな―――)
腕の中の恋人の寝顔を見ながら、健吾はひとりごつ。
さらさらとした髪がこぼれて腕にまとわりつき、くすぐったいくらいだ。
自分が昔、この髪に触りたくてたまらなかったことを思い出す。
髪に触ったら抱きしめたくなった。抱きしめたならキスしたくなった。
そして、抱いてしまった今は―――。
(ヤバイ。クセになるかも。)
そんなことを思って、ひとり赤面する健吾だった。
ほどなく吹雪が目を覚ます。
外はいつの間にか夕暮れが深まっていた。
軽くシャワーを浴びて汗を流すと、吹雪は健吾を送り出す。
「明後日は卒業旅行か。」
「うん。学校行事じゃないのにクラス全員集まるウチも、どうかと思うけど。」
「しかも担任・副担任まで。最後にデカイお勤めだな、委員ちょ――あ。」
つい委員長と呼びかけた健吾を、吹雪はなんだか可愛いと思った。
「なあ、旅行中はなんて呼べばいいんだ?」
「知らなーい!自分で決めて。」
わいのわいの言いながら、彼を送りに玄関に立つ。
「吹雪。体、大丈夫か?」
「・・・正直、ちょっとだるい。」
「すまん。」
「謝らないの!―――私、嬉しかったんだよ?」
大好きな人と、ここまで深く触れ合えて。
いつもと全然違う、健吾の表情も知ることができて。
これを幸せと呼ばずして、何と呼ぶと言うのだろう。
体の痛みは残っているけれど、でも―――。
(なんだか、クセになるかも。)
そんなことを思って、内心にやけてしまう吹雪だった。
自転車で夕闇に走り去る彼の姿を見送り、家に入ろうとすると。
「ふーぶきっ!」
聞きなれた声が背後から聞こえた。
そこにはなぜか、親友・斉藤あげはの姿が。
「あげは!こんなところで何やってるのよ!」
「別にー。たまたま通りかかっただけ♪」
たまたまって何よ、という疑問はとりあえず捨て置く。
「来てたのね、ムッツリ君。相変わらず仲がいいこと。」
「うるさいなぁ、余計なお世話!」
ああいうことの直後に、友達と会うのは気恥ずかしいと思って
ついついぶっきらぼうな言葉をかける吹雪に、彼女はにやりと笑い首元を指差した。
「リボン解けかけてる。」
ええっ!と叫んで赤面し、吹雪は後ろに手を回す。
そんな彼女を見て、あげははついぷっと吹き出した。
「嘘!」
やばい、図られた!とばかりに苦い表情になる吹雪の手を、あげはががしっと掴む。
「で、あるんでしょ?親友に報告することが。吹雪ちゃん♪」
喋りたいような、喋りたくないような複雑な気持ちになりながら、
これは卒業旅行もひと騒動ありそうだと、心配になる吹雪なのだった。
終。
以上です。
ムッツリカップルは難しい。お目汚し失礼をば。
しかしこのふたりは、味を占めたら激しそうだと思ってみる。
体力ありそうだし。
ありがとうありがとうごちそうさまでした
GJ!
ごちそうさまでした。
自宅で初体験、この二人らしくていいですね。
あげはの突っ込みが鋭そうだけどw
彼女はいつ済ませたのか…まだなのか
意外に奥手だったりして。
神様〜お初モノ、乙です!!
大変美味しゅうございましたw
>141
あげはは口達者な割にお子ちゃまなイメージ。
ツバメ先生が相手だし、たぶん初体験は20歳すぎ。
gj
体力は確かにありそうだw
GJ!!!
健吾は帰宅後、吹雪とのHをなんども頭の中で反芻するんだろうなぁw
1度Hを知ったら忍耐力も落ちるんだろうけど
クラス全員参加の旅行だから我慢しないと・・・と悶々とする
卒業旅行編も読みたいとか言ってみるw
乙です
GJ!!!!
こんなスレがあったとは…感涙!!!
7人に増えたか?w
というわけで7人目は笑うように
あはははははは・・・!
10人目だが笑ってみる。
待っていたんです!ありがとう!ごちそうさまでしたv
>>144 反芻しそうですよね、ていうかするよね。するはずだ。
そして辛抱たまらなくなるんだ・・・w
むっつりだからそりゃあもう…
むっつりバンザイ!!
7人目w
むっつり健吾 13巻始め辺りで何をイロイロ想像してたんだろうw
そりゃもう、抱き締め心地から想像できうる限りのry
しかし吹雪ちゃんも授業中に思い出し笑いとは、なかなかえっちい。
むっつりカマトトのわりにはw
ワロタ
こんなマニアックなスレあったんだ
いや〜いいですね、むっつりカップルは!
卒業旅行編がよみたいw
ごほうび作者さま、お待ちしております。
それと愛の軌跡作者様、97個の軌跡のうちどれか一つでもあればよろしくw
最近のレスだけみてると、ここは“むっつりスレ”みたいだな。
健吾のせいだ健吾の。
こやつがむっつり(スケベ)だからw
吹雪は、そんなにむっつりでもないと私は思うのだが。むしろツンデレ寄り?
ツンデレ、確かに。
局地的フェロモンの前ではツンが効かなくなるが、それがいい。
あと個人的には真央子が好き。
初めては憎まれ口叩きつつ、ガチガチに緊張してそうだ。
たかちは失敗しそうだけどw
159 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 01:35:57 ID:L3mRpwPX
過疎ってる…のね。
東谷×こずえの
>同窓会→泥酔→ヤっちゃう→翌朝我に返る→女として意識される
流れの「ヤっちゃう」以外なら書けたんだが。
エロさがないほのぼの系になってしまった。
とりあえず落ちるの嫌だから、一旦あげてから投下しますよ。
「我が人生最悪の日々」(東谷×こずえ)
低いエンジン音に気付き、東谷千明は目を覚ました。
頭が重い。
先程まで喧騒の居酒屋にいたはずなのに、いつの間にやら辺りは静かになっている。
「でね、せっかくだから明日は海でも行こうって千尋が。」と女の声がする。
「ああ、あの夏行けなかったしな。」と男の声―――。
(そっか、オレ同窓会で潰れて。)
それで小林健吾の車のお世話になっているのだ、と思い当たる。
かろうじて薄目を開けると、同じく寝てしまった坂上こずえの姿があった。
(情けねぇな、おい)
頭を起こす気力もなく、東谷は再び目を閉じた。
月の始めに彼女に振られた。
内定を蹴って高校の体育教師を目指すと言ったら、応援されるどころか「信じられない」とばっさり切られた。
ショックから立ち直りかけたところで、彼女が男と腕を組んでいる現場に遭遇したのが週の始め。
そして今日、初恋のマドンナ・向井ゆりに逢えると喜び勇んで出掛けたクラス会で、彼女がすでに既婚者だと知った。
まるで月に三度も失恋した気分でいたら、こずえに掴まりひたすら飲まされ、今に至るというわけで。
酔いが抜けてくる程、自分の醜態が思い出されて「穴があったら入りたい」気分だ。
運転席と助手席では、そんな彼の気も知らないカップルが暢気な会話を繰り広げている。
「明日早いし、泊まってくか?」
(随分とさりげないな、おい。)
「うん。最初からそのつもりで母に話してるから。」
(最初から…って!親はそれでいいのか?)
「吹雪、水着は?」
(あーもう、普通に呼び捨てだし。小林のヤロウ…)
「アンタん家に置きっぱよ?ほら、こないだ海に行ったときのまま。」
(半同棲かよ!)
当人たちには普通の会話なのだろうが、失恋モードの自分にはやたらと癪に触る。
大体、小林健吾という男はいつもそうだ。
身長がそう変わらないのに、何かがあるといつも頼りにされるのは彼。
スポーツ関連のイベントで注目されるのも、女子からきゃあきゃあ騒がれるのも彼。
東谷がゆりに振り向いてもらえなかった時も、気付けば好きな女・小林吹雪を振り向かせモノにしていた。
実力以上の力を発揮し彼女と同じ国立大に入り、同窓会では彼女をきちんとエスコートしてあらわれる。
でもって、酔い潰れたクラスメイトを送って帰るという任務をきっちりこなす。
彼女にばっさり振られ、酔い潰れ果てた自分とは雲泥の差だ――。
「ちっくしょー…」
思わず漏れた独り言に、助手席の吹雪が振り向いた。
「あ、東谷起きたの?大丈夫?」
はい、と清涼飲料水の入ったペットボトルが渡される。
ごくごくと飲み干すと、頭が少し軽くなった。
どうやら外は駅前らしく、車はノロノロ進んでいる。
「坂上ん家に先に着くから、お前はしばらく寝てろ。」
前を向いたまま健吾が発した一言が、なぜか癇に障った。
「いや、俺はここでいいよ。駅すぐだろ?」と、シャツの襟元を正す。
「坂上もオレが送っていくからさ。2人はもう帰りなよ。」
なんともタイミングよく目を覚ましたこずえの腕を掴むと
危ないだの、せめて最寄駅までだの引き止めようとする小林達を制して車を降りる。
呆れ顔の健吾に「ちゃんと送るんだぞ」と釘を刺され、またムカっときた。
(お前は自分の彼女の心配でもしてろよ!)
大人げないとはわかっているが腹が立つのは止められず、半ば怒ったまま駅に向かって歩き出した。
足元がおぼつかないこずえを腕につかまらせ、駅に向かって歩く。
歩き出したうちこそ意識をしっかりさせていたが、さすがに飲みすぎたらしい。
10分ほど歩いたところで「苦しい」と呟くと、彼女は道端に座り込んでしまった。
これはまずい。
しかし小林達の前でカッコつけた手前、呼び戻すわけにもいかない。
見る見るうちにこずえの顔色は悪くなっていった。
「吐きそうなのか?」「タクシー呼ぶか?」と声をかけるが、黙って首を横に振るばかり。
(どうしろってんだよ…とりあえず休めるところは…)
辺りを見回した東谷の目に、お約束の場所が飛び込んできた。
お城然としたその建物には、どぎついピンク色の文字でこう書いてある。
「ホテル・ラブキャッスル」と―――。
(愛の城かよ!)
安直すぎるネーミングに突っ込んでいる場合ではない。
ままよと覚悟を決め、こずえを担ぎ上げると彼は城に突入した。
部屋に入るとベッドに彼女を座らせ、吹雪にもらったペットボトルを持たせる。
「どこが苦しいんだ?」と聞くと、こずえは黙って胸元を押さえた。
どうやら吐き気はないらしい。
(とりあえず締め付けてるのはまずいよな―――)
悪い、と謝るとこずえのシャツのボタンを外しにかかった。
まずは一番上、そして2つ目・・・。
3つ目のボタンを外したとき、東谷の目に胸元の素肌が飛び込んできた。
ブラに包まれた、柔らかそうな双丘がゆれる。
(うわ―――)
女らしいところを感じたことなど今までなかった。
自分の好みとは正反対だと思っていた。
しかし、目の前にコレを突きつけられて動揺しないオトコはいない。
「東谷――。」
辛そうな声で呼びかけられて、なんとか正気を取り戻す。
が、彼女が口にした言葉に再び彼はぶっ飛んだ。
「ブラ苦しいー。外して。」
誘って―――いるはずはない。
現に彼女は見るからに苦しそうで、顔色も蒼ざめている。
しかし、何もオトコにそれを頼まなくてもいいだろう。
(しかも昔好きだった男にさ。まったく―――)
大体コイツは昔から、デリカシーというものに欠けているのだ。
気にするもんかと後ろにまわり、シャツの上からブラのホックだけ外す。
しばらく経つと、こずえの呼吸がだいぶ楽そうになったことに気付いた。
先ほど渡したペットボトルの清涼飲料水を飲ませる。
「汗かいて気持ち悪いだろ。たぶんバスローブがあると思うから。」
「うん。ちょっとシャワー使ってくる。」
こずえはそう言うと、多分ガラス透けるから向こうむいててと言い残しバスルームに消えていった。
やたらと場慣れした態度に、拍子抜けする。
(こういうところに来たことあるんだ、あの女。)
そう思うと、なぜかがっかりした気分が胸じゅうに広がった。
先ほど彼女の胸を見て、どぎまぎした自分がバカみたいだ。
自分だって向井ゆりを忘れて彼女を作ったのだから、こずえにオトコがいてもおかしくはない。
でも―――妙に心が傷付く。
まるで失恋回数が4回になったような気分だった。
バスローブを着たこずえが出てきて、どさっとベッドに横になる。
「東谷――。ありがと。」
背を向けているので表情は見えない。
「今度からは自分の彼氏に頼めよ。」と、つい口調がぶっきらぼうになった。
「んー?今いないよ。今月始めに振られちゃった。」
―――え?
あっけにとられた東谷が振り向くと、彼女は腕で表情を隠している。
「仕事が忙しくて会えずにいたらさ、別に好きな子作られちゃったー。」
口調はあっけらかんとしているが、傷付いているのがわかる。
「しょうがないよね、私こんなだし。ズボラでガサツで。」
東谷にはなぜか、声もかけられなかった。
部屋に沈黙が落ちる。
次に口を開いたのは、顔を隠したままのこずえだった。
「東谷。ハセガワさんて覚えてる?あんた入院したとき同室だった。」
「あの痩せたおっさん?」
「そう。あの人、昨日亡くなったんだよね。」
「あの人スキルス性の胃がんでさ。アレってすごく痛いの。
痛くて痛くてナースに当たる人も結構いるんだけど、あの人笑ってるのよ。
私がドジやっても『坂上さんは元気でいいね』って。で、飴をくれるの。
『頑張ってる坂上さんにごほうび』って。
昨日亡くなって、今朝ご家族がいらしてさ。ベッドの脇の引き出しみたら飴がいっぱい入ってて。
これが全部私へのごほうび用だったのかーと思ったらもう、たまらなくて。」
なんかやりきれなくて、つい飲みすぎちゃったんだよねー。
今月入ってから、そんなんばっか。まさしく我が人生最悪の日々よ。
声は笑おうとしているのに、彼女は泣いていた。
腕で顔は隠れているけど、頬を涙がつたっている。
同窓会ではしゃぐ姿は、彼女なりの精一杯の気遣いだったのだ。
「明るく元気なこずえちゃん」でいたいから。皆にそう思って安心してほしいから。
(なんて頑張り屋で、器のデカい女なんだろう。)
東谷は、そんな彼女を愛しいと思った。
顔を隠している腕を無理矢理外すと、ぎゅっと抱きしめる。
「こずえ。お前すげえな。」
すごいよ、うん。頑張ってるんだな―――。
そう繰り返しながら名を呼び頭を撫でると、こずえは彼の胸に顔を埋めて静かに泣き出した。
翌朝。
盛大な悲鳴を聞いて東谷は目を覚ました。
酔って泣いたまま寝てしまい、一晩中腕の中にいたこずえが状況を理解したらしい。
「東谷!その、あの、アンタ…」
「オレは何もしてないぞ。」
「じゃじゃじゃあ、あ、アタシ…」
「お前も何もしていない!」
「じゃあなんで私たち?!え、ええーっ!!」
この様子じゃ、昨日の事などちっとも覚えていないだろう。
そう思った東谷は、とりあえず体をおこす。
「そんなことより、腹減らないか?」
そんなこと、と言われて拍子抜けしたのか、こずえより先に彼女の腹の虫が答えた。
ホテルを出ると、近くのファーストフード店に入る。
赤くなったり青くなったりしているこずえに、東谷は念を押した。
「言っとくけど、何もなかったからな!やましいことは。」
「わかった。信じる。」
そう、何もなかったのだ。
ジュースを飲みながらハンバーガーを待つ彼女が、これまでと違って見える意外のことは何も。
もしも―――と彼は思う。
もしも彼女に、自分の夢の話をしたら。
大手企業の内定を蹴り、高校教師を目指す男の話をしたら。
彼女は一体なんて答えるだろう。
アイツみたいに「信じられない」と一蹴するだろうか。
あるいは、何かオレの予測もつかないような嬉しいことを言ってくれるだろうか。
東谷が覚悟を決めて、夢の話をするまであと3分。
そしてその3分後。
彼の人生最悪の日々は、ひとりの女の子によって人生最良の日々に姿を変える。
以上です。
あーエロくないよー。お目汚し失礼。
健×吹もネタがあるので、出来たらまた書きます。
スレの発展を願って!
てめえ信じらんねぇよ!
と大手企業どころか中小企業にもに振られ続けた自分が言ってみる・・・
それはおいといて、ぐっじょぶ。
こずえの描写がすごくこずえらしいよ!
健吾×吹雪まってる。
GJ!エロなくても普通にとてもイイ話だった。
ごほうびの飴のくだりで不覚にも涙。心あったかくなる、ほのぼの話ありがとう。
そしてごく自然にラブラブな健×吹が嬉しかった。
健吾カッコイイ・・・
あ、東谷も情けないけどカッコイイw 健気なこずえにも萌え。
次の健×吹ネタ、首長くしてお待ちしております〜
エロなかったけど良かったよ〜
GJ!
GJ!!自分も自然にラブラブな健吾&吹雪にニヤニヤしてしまった!!
こずえちゃんがこずえちゃんらしくて良かった!!
いいーー!!!!GJ!!!!!
こずえの良さと女性らしさを認識して惹かれる東谷・・・じーんときた
その前後の健吹もお待ちしております。
東谷とこずえがラブる流れを妄想してみた者です。
遅くなったが、gjだ!!
自分が妄想したのよりも、あの二人らしくて良かった!!!
幸せになれよ〜と思ったよ。
ども。東×こずえ作者です。
予告の健×吹できたので、投下します。
ちょっと長めですが、お手柔らかに。
女が上に乗っている。
浴衣を着たまま腰を揺らして喘ぎながら、彼の両手をがしっと押さえつけて。
比較的腕力があるとはいえ、所詮は女の子の力。
その気になれば手を振りほどくくらいわけはない。
しかし彼は、この扇情的なシチュエーションをもう少し堪能しようと思った。
―――反撃はそれからで充分だ。
コトの発端は、6月初旬に遡る。
就職活動の目処が立ち、教職を取っている4年生たちが教育実習に向かう季節だ。
小林健吾と小林吹雪も、ご多分に漏れず母校・向日葵高校に実習に向かった。
高校のクラスが馴れ初めの2人にとっては、なかなかに興味深いイベントのはずだったのだが。
「あ、恋愛関係の話題はノーコメントで通してください。お2人の関係も、当然秘密にするように。
冷やかしの種になるだけですし、生徒に示しが付きませんから。」
と、何も言わないうちから元担任の小林燕に早々と釘を刺されてしまった。
教え子を嫁に貰う予定の教師の言葉に説得力はあまりないが、まあそこは正論なのだし
そもそも実習生の中に同じ大学のコバヤシが2人いるのは無駄に目立つ。
ただでさえ人目を惹きやすい風貌の吹雪と健吾は、なるべく離れて行動することにした。
4年生になってから、就活・ゼミ・研究室・バイトに追いまくられ
まったくふたりの時間を取れていないのが不満といえば不満だったのだが、仕方ない。
実習後の楽しみに旅行の約束をして、それを励みに頑張ることに決めた。
「せっかくだから」ということで、大学生にはちょっと贅沢な温泉旅館を予約して。
実習での思わぬトラブルが待ち受けているとも知らずに―――。
高校という箱庭の子どもたちは、とにかく刺激やイベントに敏感である。
自分があまり他人に興味のない性質だっただけに、その事実は健吾を疲れさせた。
口を開けば「先生モテそうですよね。」だの「女子高生とかどーですか?」だの姦しいことこの上ない。
中でも最大の誤算だったのは、燕クラスの学級委員長のことだ。
「委員長」と呼ばれる、しっかり者で仕切り屋の彼女の姿に、どこか高校時代の吹雪を重ね
数学やら大学進学やらの質問に親身に答えていたところ、実習半ばでこういわれてしまったのだ。
「私、先生が好きです。付き合ってください。」と―――。
これは困る。しかし「恋愛関係の話題はノーコメント」という上意(?)も出ている。
迂闊に「恋人がいるのでゴメンナサイ」とも言えず困りきっていたところ、彼女は
「今は返事はいりません。実習が終わって、先生と生徒じゃなくなったら答えをください」と言って立ち去った。
でもって、そのシーンをばっちり吹雪に目撃されてしまったのだ。
それから実習が終了するまで、健吾は彼女のアタックに戦々恐々とする日々を過ごした。
このときほど、元担任の小林燕を身近に感じたことはない。
委員長の権限を上手に利用して一人暮らしのアパートに押しかけられるわ、
その場面を、何故かたまたま泊まりに来ていた腐れ縁・小林千尋に見つかるわ
当然のごとく吹雪は助けてくれないわで散々な目にあってしまった。
実習が終わり、自分には大事な人がいるためお付き合いできない旨をはっきり伝えて一件落着したものの
なんとなく、吹雪との間には微妙な空気が流れたままだった。
そのまま、約束の旅行の日が来てしまったわけで。
(気付けば2ヶ月、コイツにまともに触れてもいねえ。)
助手席に座る吹雪を見て、健吾はぼんやりそんなことを考えていた。
あからさまに避けられたり、不機嫌になられているわけではない。
ただ、何というべきか「そういう雰囲気」にならず、むしろ巧妙に避けられている気がするのだ。
付き合い始めてから5年近くが経つのだが、人前でイチャイチャできない性分はお互い様だ。
この2ヶ月を今日の旅行で取り戻そうと思うものの、車の中で手を握るきっかけすら掴めずにいた。
「健吾ー。これ何?」
彼の荷物の中に見慣れない瓶を見つけ、吹雪が聞いてくる。
「ああ、それ大和から。児童園の子供たちと作ったジュースだって。」
「ちょっと、なんでアンタのところに小林クンからプレゼントが届くのよ!」
だいたいアンタは・・・と吹雪が何かをいいかけてやめ、瓶を冷蔵庫にしまった。
何が言いたいのか、おおよそ見当はついている。
クールな風に見える彼女が、以外と嫉妬深いということも知っている。
喧嘩になってしまえば、あるいは自分が何かしたなら謝りようもあるけれど
そもそも健吾は大して悪くないのだし、それをわかってか吹雪は口論を避けている気がする。
(ああ、めんどくせえ―――)
考えれば考えるほど、彼女の機嫌を直す方法が思いつかない健吾は
とりあえず夕食を済ませ、温泉につかると部屋へ向かった。
これからの時間が楽しみでない20代のオトコなんて、今のオレくらいだろうと思いながら。
すでに吹雪は部屋に戻っていた。洗い髪をまとめた浴衣姿で窓の外を眺めている。
例のジュースが、机の上に瓶半分ほどになって置いてあった。
風呂上りで喉も渇いていた健吾は、瓶に手を伸ばすと残り半分を飲み干す。
ともかく、こんな状態じゃいつまでたっても埒が明かない。
わだかまりを残さないためにも、きちんと話し合おうと心に決めるなり、
彼女は電気を落とし、彼へと身を乗り出した。
勢いに圧倒され、手を後ろにつく。
「おい、吹雪?」
戸惑う健吾の声を無視して、彼女は彼の胸元に吸い付いた。
―――体が、動かない。
鎖骨の下あたりを強く吸われ、ぴりりとした痛みを感じる。
目の前には吹雪の細いうなじと洗い立ての美しい髪―――。
健吾が状況を理解し手を伸ばそうとすると、彼女はようやく顔を起こした。
胸元には、彼女がつけた跡がくっきり残っている。
「バカ!」
突然怒鳴られ、あっけにとられる。
「おい、オレは何もしてないぞ。」
「したじゃない!」
「だから誤解だって!あれはあっちが無理矢理・・・」
「もう、アンタって何もわかってない。」
「わかんねえよ。大体オレの何が悪いって」
いうんだ、という語尾は吹雪のキスによってかき消された。
そのまま布団の上に倒れこむ。
ちょうど吹雪が健吾を押し倒したようなポジションになると、吹雪がようやく口を離した。
すでに途絶えがちになっている声を張って叫ぶ。
「2ヶ月よ!・・・2ヶ月も、私はアンタに触らずに来たっていうのに!」
もう限界!と吹雪は言い放ち、健吾の上にぐいと覆いかぶさった。
「今夜はね。簡単には寝かせないから、覚悟しときなさいよ?」
そのまま再びキスで口を塞がれた。
彼女の細い指が、健吾の胸板を這う。
その指が乳首を捉えると、健吾の口からつい呻き声が漏れた。
「あ、感じてる。可愛い。」
いつになく積極的な吹雪がそこを舌で転がす。
気恥ずかしさと欲求に駆られて彼女に触れようとすると、手を布団の上に押さえつけられた。
「ダーメっ!私がしてるの!」
どうやらジタバタしても無駄らしい。
抵抗を辞めると、吹雪が満足気に下半身に手を伸ばしてきた。
下着の上から、半ば立ち上がりかけたそこを指でこすられる。
自分の上の吹雪は眼鏡をかけたまま浴衣を着崩した、かなり色っぽい――というよりエロい姿だ。
彼の足に、しっかり濡れた秘所の感触が伝う。
「ちょ、吹雪!お前下着。」
「ん?あー、つけてない。どうせ脱ぐと思って。」
だーかーら。
お前は何でそうなんだ、と叱ろうとするが、この状況ではあまりにも説得力がない。
そうこうしているうちに吹雪は彼の下着を取り去り、帯を解いてしまった。
取り出してきた避妊具を、ぎこちない手付きで装着させると彼の上にまたがる。
(あ―――)
実に2ヶ月ぶりの、彼女との繋がり。
文句なしに気持ちよく、このまま蕩けてしまいそうだ。
「んっ――気持ちいっ――あっ!」
自分から挿れておいて、吹雪もかなり感じているらしい。
そろそろ反撃するかと思い、健吾が腰を動かそうとした瞬間、彼女が腰を揺らし始めた。
ぬちゃぬちゃという水音が結合部から響く。
「吹雪。もういいから。」と手を伸ばすと、またしても押さえつけられた。
「ダメっ・・・。んっ、思い知らせて、やるんだから・・・。
私が、ちょっと目を離した隙に。さっ・・・。ジョシコーセーに、告られちゃって!
こんなに、んっ・・・好きなのに。健吾に触って、こーゆーことしたかったのに。
アンタは、涼しい顔しちゃって・・・!」
ある意味究極のシチュエーションでの殺し文句に、体がまた熱を帯びた。
ただ、ひとつだけ。たったひとつだけ不満が残る。
そんな健吾の気持ちを知らないであろう彼女は、いまだに彼の上にいる。
浴衣を着たまま腰を揺らして喘ぎながら、彼の両手をがしっと押さえつけて。
比較的腕力があるとはいえ、所詮は女の子の力。
その気になれば手を振りほどくくらいわけはない。
しかし彼は、この扇情的なシチュエーションをもう少し堪能しようと思った。
―――反撃はそれからで充分だ。
だんだん吹雪の嬌声が、早く余裕のないものに変わっていくと
健吾は彼女の動きにあわせて、腰を突き上げた。
「ひゃんっ!」と吹雪が叫んで、両手が離れる。
そのまま2、3度突き上げてやると、彼女は軽い絶頂に達した。
思わず後ろに倒れこみそうになる吹雪を、身を起こして捕まえ抱きしめる。
彼女の震えが止まるのを感じると、額をあわせて目の中を覗き込んだ。
「吹雪。お前さー。」
片手を腰に回したまま眼鏡を外させ、浴衣の帯をほどく。
「なんか、お前だけが我慢してたみたいに言うけどさ。」
すでに半分脱げかけていた浴衣も、するりと脱がせた。
「オレもお前に触りたくて仕方なかったんだぞ?」
「け、健吾?」
先ほど絶頂に達し火照ったままの顔の彼女は、イマイチ状況を理解していないらしい。
「もう限界!」
耳元で囁くとそのまま耳朶を舌でなぞり、同時にずん、と腰を突き上げた。
―――反撃、開始。
座った体制のまま吹雪をべたべた触り、攻めたおす。
これ以上ないというくらい奥まで分け入ると、彼女の嬌声はさらに高くなった。
何度もキスをし性急なまでに腰を動かすと、すでにギリギリまで上り詰めていた吹雪は
彼にぎゅっとしがみついたまま、絶頂に達してしまった。
それとほぼ同時に、健吾も彼女の中に熱い迸りを放った。
手早く避妊具を始末し、崩れ落ちるように布団に横になった吹雪に寄り添う。
目があうと、自然と笑い声がこぼれた。
「あーあ、もっと早く触っておけばよかった。我慢するの無理。」
「俺も。その―――悪かった。」
「謝らないの!その・・・ただのヤキモチなんだ、し。」
恥ずかしそうにかすれる声にも、くすくす笑いが混じる。
「ねえ、健吾?」
「ん?」
「せっかくだから、今日はいっぱい仲良くしようね。」
こんな可愛いことをカノジョに言われて、張り切らない男なんているわけがない。
「勿論。」と囁くと吹雪の足元を開かせ、くるぶしに口付けた。
不意を突かれた彼女の体がぴくんと跳ねる。
細い足首を伝い、膝を愛撫し、内股に舌を這わせる。
それだけで、彼女のそこは再びぐっしょりと潤い始めていた。
このまま挿れてしまうのが勿体無くて、秘所にも舌を絡ませる。
「あんっ!そこ・・・感じちゃうから!」
「嫌か?」
「嫌じゃないけど、恥ずかしいじゃない・・・」
「ふーん。さっきまであんな風だったくせに、よく言う。」
やりっぱなしで済ませられると思うなよ?
せっかく転がり込んできたチャンスをモノにできないほど、オレはダメな男じゃない。
唾液と愛液がしたたり落ちて、シーツに染みができている。
「健吾。来て。」
吹雪が瞳をうるませて、こちらを誘っているのに気がつくと
彼はようやく、彼女の中に分け入ることにした。
そこは熱く、するりと彼を受け入れたかと思うと、すぐに自身を締め付けてくる。
早く彼女を味わいたい衝動をなんとか堪えると、健吾は吹雪の頬を両手で挟んだ。
「今夜は簡単には寝かせないから、覚悟しとけよ―――。」
大学生にはちょっと高めの、温泉旅館の一室。
そこからは随分遅い時間まで、甘い嬌声が漏れ聞こえていた。
外がまぶしい。どうやら朝が来たらしい。
(うー・・・腰、痛っ―――)
腕の中で、吹雪はまだすやすやと寝息を立てていた。
浴衣の前がはだけ、胸元にいくつも桜色の跡が残っているのがわかる。
まあ彼の胸元にもしっかり跡が残っているので、お互い様だが。
(結局4回・・・や、5回だったっけ?)
自分のせい半分、吹雪がなかなか離してくれなかったせい半分で
まあ、昨夜はかなり張り切ってしまったというわけだ。
せっかくだから朝食まで惰眠を貪ろうと、目を閉じた瞬間。
枕元においていた、健吾の携帯電話が鳴った。
その音にぼんやり目覚めてしまった吹雪を制し、浴衣の前をあわせて外に出る。
電話を取ると、向こう側で聞きなれたボーイソプラノが響く。
「おはよう、健吾クン!あのね、ボクが送ったジュースなんだけどね。」
電話の向こうの友人・小林大和はなぜか涙声だ。
――嫌な予感がする。
そして、往々にしてこういう予感は当たる。
「あれ・・・千尋クンが入れ替えた罠ジュースだったの・・・」
「そんなことだろうと思った・・・」
あの吹雪が、何もなしにしょっぱなからあんなに積極的なわけがない。
ごめんね健吾クン、と大和が涙ながらに繰り返す。
「大和。お前は悪くないから。だからとりあえず、千尋に代われ。・・・いるんだろ。」
ここはひとつ、ガツンと言ってやらなければならない。
そう息巻いていると、電話の向こうから聞き覚えのあるケタケタ笑いが届いた。
「おはよー♪健吾クン!さわやかな朝だね。温泉旅行、楽しんでる?」
「・・・おかげさまで。」
千尋が家に来たとき、旅行のパンフを出しっぱなしにしていたことを思い出す。
絶好の罠機会を与えてしまったことを悔やんでも、もう遅い。
「お前なー。吹雪には絶対余計なこと言うなよ!」
「えー、どうしよっかな。」
「頼むから。」
また意地を張られてしまっては、こちらとしてもかなわない。
「わかってるよ。そんなことより、ちゃんと仲直りできた?」
「ああ、まあ。」
「それじゃこの罠は大成功。貸しにしとくよ、健吾クン♪」
千尋のイタズラは愛情の裏返し、ということぐらいわかっている健吾は
今回ばかりはコイツに貸しを作ろうと、潔く諦めた。
「千尋。あの罠ジュース、何入れたんだ?」
「え、知りたいの?どうしよっかなー。」
「いいから!」
語気を強めると、千尋がくつくつと笑うのが聴こえた。
「お酒を少し混ぜただけだよー。もう、健吾クンたら怒りっぽいんだから!」
「ただの酒、か?」
何かとんでもないものを想像していた健吾は、つい拍子抜けしてしまう。
高校時代から相変わらずの地獄耳が、その間に気付かないはずがない。
「ところでさー、健吾クン。俺知りたいんだけど。」
「何?」
「どうして、アレが『ただのお酒じゃない』なーんて思ったのかな?」
―――してやられた!
自分の失言を後悔するも、時既に遅し。
千尋は「朝っぱらからゴチソーサマ☆」と上機嫌で笑うと、電話を切っていた。
「千尋のヤロー・・・」
小林千尋は、罠の種明しで嘘をつくような男ではない。
それを知っているからこそ、ついついため息が漏れる。
(でも、まあ――)
風呂上りのアルコールが効いたとしても、それだけで何時間も盛り上がるものじゃない。
それを考えると、罠ジュースが『景気付け』となった可能性はあるものの
昨夜の行動は吹雪の本心だったのだろうと、健吾は都合よく解釈することにした。
(これは本格的に、千尋に感謝するべきかもな。俺・・・)
中に入ると、吹雪はまだ寝息を立てている。
久しぶりの2人の時間に、罠のことを考えるのはさすがに野暮なので
健吾は布団にもぐりこむと眠る彼女を抱きしめ、惰眠を貪ることにした。
了
以上です。
まあ「ムラムラがたまると暴走するわよ」という話です。
読んでいただいた方、どうもありがとうございました。
ちなみに
・教育実習の担当は、健吾→数学、吹雪→社会、日影→国語、東谷→体育。
・健吾に惚れた女子高生は、数学嫌いのオトコ嫌いな美人さん
という、しごくどーでもいい裏設定があったりなかったり。
ともかく、このスレの発展を祈ってます。
みんな教職とってるのに笑った
gj
ちょっと最近不健康なので、東谷に体育教えてもらってくる
GJ!
よかったよー!やきもち焼きの吹雪可愛い。
個人的に吹雪のメガネを外す健吾に萌え。
男が女のメガネはずすという行為にそこはかとないエロを感じてしまう。
>185 自分は体育よりイケナイこと教わりたいw
GJ!
実習に行ったら吹雪だって男子高校生にモテそうだがなぁ。
ヤキモチに忙しくてアプローチに気づかない吹雪ってのもアリそう。
吹雪はむしろ女生徒にモテてそう。
男子生徒には隠れて人気&スリーサイズを憶測される、みたいな。
ありそうありそう!!w
そんでスリーサイズについて話してるところに健吾が居合わせて聞いちゃうとか?
しかも吹雪になかなか触れないからモヤモヤが晴らせない、むっつり健吾ww
健吾サイドの教職編が読んでみたい…w
あぁそれ、読みたいですね
「あいつは胸だけ着やせする方だから脱ぐともっとデカイぞ、いやそうじゃなく!
オレが高校生のときは女教師のスリーサイズなんか予想しなかったぞ!まったく最近の・・・」
とか、悶々とする健吾。お前は吹雪以外に興味なかっただけだろ!みたいなw
吹雪の生着替えを“偶然”覗いちゃったときの健吾を思い出したw
森生作品でパロが読める幸せをかみしめながら保守
続いて保守
保守
最近過疎ってますね。
以前の教育実習に限らず、
健吾が吹雪にムラムラして悶々と過ごす、生き地獄話が読みたいのは自分だけだろうか?
自己処理はない方が余計いいなぁ。。
かわいそ具合がw
それで 実習最終日に解禁で激しいセクロスですねww
私は受験勉強一緒にしてる時に、が、結構生き地獄で楽しそうと思う
みんな生殺し健吾が好きだねw
というわけで健×吹ダブル生殺し編投下。
深夜12時。私・小林吹雪は恋人の部屋にいた。
部屋の主・小林健吾は深夜バイトでまだ帰らない。
通える距離とはいえ、自宅から大学まではバスと電車で1時間以上。
授業の準備で忙しい日などは、こうやって泊まらせてもらっている。
シャワーを借り汗を流すと、部屋に置いてある私の着替えを取りに向かう。
と、室内に干しっぱなしの白いシャツが目に入った。
悪戯心を出した私は、こっそり袖を通してみる。
(やっぱ、結構デカイな―――)
袖は余るし、裾は太腿の半ばまである。
洗ったばかりのものとはいえ、彼の気配はしっかりシャツに残っていて
まるで後ろから抱きしめられてるみたいだ、と思った。
ここ最近、私の授業が忙しくて彼にほとんど会えていない。
どうしても所属したいゼミの選考があるから仕方ない、とはいえ正直淋しい。
こうして彼の気配に包まれていると、そのことがつい思い出されて胸が詰まる。
―――ああ、もう。
彼に会いたい。正直触ってほしい。
めちゃくちゃに抱いてほしいし、思う存分イチャイチャしたい。
でも今日はダメ。彼の帰りを待ってコトに及んだら、1回2回じゃすみそうにない。
ただでさえ眠いのに、絶対明日起きられなくなるに決まってる。
ソファにごろんと横になって、手元のクッションを抱きしめる。
明日のプレゼンが終わったら覚悟しといてよ、などと思っているうちに
疲れていた私は眠りの底へと落ちていった―――。
深夜2時。バイト帰りのオレ・小林健吾は自室で途方に暮れていた。
目の前にはソファの上でぐっすり眠る彼女・小林吹雪の姿。
付き合いも長いし、寝顔だけで欲情するほどガキでもない。
問題なのは彼女の寝姿なのだ。
―――彼女はオレのシャツ1枚を着て眠っていた。
おそらく悪戯心を出して着てみて、そのまま眠ってしまったのだろう。
なんでも明日の授業で大事なプレゼンがあり、その出来次第でゼミの選考が決まるらしく
数週間前から、準備に余念がなかった彼女のことだ。
今日オレの家に泊まるのも、その準備で終バスを逃したせいだとメールで言っていた。
白いシャツの裾からは、すんなりとした足が伸びている。
(これはヤバイ―――)
なんせしばらく彼女を抱いていないのだ。
そんな20歳の男が、彼女のこんな扇情的な姿を見て冷静でいられるだろうか。
しかし、ここで煩悩に負けては男がすたるというもの。
なんせ明日は彼女にとって大切な日なのだ。
彼女にふさわしい男であるためには、ここで欲望に流されてはいけない。
(頑張れオレ!)
自分をなんとか励まし、ソファで眠る彼女をベッドまで運ぶべく抱き上げた。
いわゆるお姫様抱っこで、数メートル先のベッドに向かう。
ベッドにおろすと彼女が身じろぎをし、シャツがめくれた。
下着をつけていない、白い尻があらわになる。
「―――勘弁しろよ、オイ・・・。」
ぶっちゃけ触りたい。めちゃくちゃに抱きたい。思う存分イチャイチャしたい。
でも今日はダメだ。彼女の準備の成果を台無しにするわけにはいかない。
そもそも今コトに及んだら、1回や2回で終わるとは到底思えない。
もう神仏はドSだとしか思えないオレは、これ以上煩悩を刺激されずにすむよう
彼女に布団をかけると、客用の布団を引っ張り出して床に敷き横になった。
明日のプレゼンとやらが終わったら覚悟しとけよ、と心中で呟きながら―――。
以上、煩悩編でした。
翌日はさて、どうなることやらww
そろそろはいぱあも読みたいとか言ってみる。
うわ来た!来た!来た!
下着をつけていない白い尻・・・
吹雪!なんてことを!!
明日の夕方は、・・・想像するだに楽しいことになりそうだw
そして、あらためてGJ。
GJ
gj!gj!
だからさ〜ムラムラがたまると暴走するって言われてんだからさ〜
下手に我慢しないでさ〜
やっちゃえばいい〜んだよ〜コンスタントにw
一日一膳(←ダイエット中か)一日一発だよ。
我慢しとくから1回や2回で済まない事態に陥るんだよ。
一発やってすぐに寝る!これでなんとかなる(はず?)
しかし生殺し健吾イイGJ!
GJ!生殺し最高!
確かにはいぱあも見たい
すげぇっ!!よかった!!!
我慢のし過ぎで健吾、目がヤバくなりそうだぁw
はいぱあって全体的に生殺しだよね。
ここの住人にぴったりww
GJでした。
でも我慢できないで後で怒られる健吾も見たかったような・・・w
初めて読んだとき「じらしプレイ」かと思ったw>はいぱあ
207 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 15:23:57 ID:pq2pFDkq
保守
無茶を承知で言ってみる
うめさま×寅、鳥係×おかーさん、ヒロ×桃子、藤堂さん×富士子キボン
フジコさんでどの話だっけ?
コンクリートノイズの藤堂(電気屋さん)の彼女>富士子
「水を止めなさいっ!」と振袖でパトカー壊すシーンに痺れた。
あ〜!!いたね。
実家にあるからしばらく読んでないな、コンクリート
とっても遅くなったけど
>>198GJ 超GJ
続きが読みたい
春日くん×月穂、ポストマン×杏里、するめ×お圭、カイル×ミモザ。
このへんも読みたい。
ポストマンいいな!!
森生風オフィスらぶww
ちょ、まさかオフィスで!?
そりゃ、アレはオフィスだろう…
いや215が言いたいのは、アレをオフィスで、ってことだろう
218 :
215:2007/10/10(水) 11:17:04 ID:KXxFVsN+
すまん!!
アレは、オフィス「で」だろ
って言いたかったんだ。
>>214、
>>216申し訳ない!!orz
215は私なんだが…?
218は215ではなく217だと思われ。
成りすましではなく、単純に間違ったんでしょう。
221 :
218:2007/10/11(木) 08:24:30 ID:6INgrq9p
わぁっ?!二重に間違えるなんて、ほんとにアホだぁ〜…
>>216にある数字は全て+1にして読んでください。
ちなみに、
>>217は自分ではないよ。
紛らわしくして、スミマセン………
222 :
218:2007/10/11(木) 13:11:33 ID:6INgrq9p
さらに間違えてる…。
+1で読んで貰いたいのは
>>218なんだ。
ちょっと…反省して旅に出てくる。
223 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/13(土) 07:22:11 ID:r5qq0O65
あげますね
今日久々に「理由は〜」を読みました
お酒に酔っ払って甘えるあんりが可愛すぎる!!
あの辺りとか使えないかなと思ってみたり
225 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/17(水) 15:37:08 ID:GSA16zqM
あげ
すっかり寂れたなぁ
新作出てない作家さんは、難しいのかねぇ。
読みたいシチュをあげて職人さんを待つのはどうだろう?
ちょっと前に出てた、教育実習の続きはぜひ読んでみたいな。
229 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 16:33:51 ID:mbzQf9I4
あげあげ
ララの今号、見たことあるなぁ…
保守
クロミネ×アニーが読みたい……。
するめ×お圭が読みたーい。
233 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 10:48:25 ID:pShjftqg
やはり小林…
どの小林
その小林w
236 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 13:09:48 ID:z10RXjZQ
くれさきせんせー!!
あの小林が本当に女の子だったらあっちの小林と・・・
鮎川×小町センセ
おまけマンガでの鮎川にトキメいた。。。
慎吾目線の健吾×吹雪が見たいなぁ
>>238 割とテクも余裕もある鮎川と
身持ち固くて経験少ない小町ねぇさんを想像してるので
激しく萌え。
こまちさんが大人の色気?余裕でからかおうとしたら、返り討ちに合う話とか?
保
243 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 04:55:38 ID:2lX5hx0C
守
244 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 02:41:48 ID:1fvyPHKn
いよいよ終わりかなぁ…
保守
まだまだ
昨日ブクOFFで久々に小林くん読んだけど、
慎吾やっぱかわいいわ!!!!
いやいややはりムッツリ健吾
吹雪と健吾のいちゃいちゃ番外編が読みたくてたまらない…
ほ
し
過疎ってるなあ。寂しいので、さわりだけ。
黒×アニです。
何故こんな所に居るのだろう。
見えそうなくらい冷たく、重い空気がたちこめる部屋。
潰されそうな思いを振り払いたくて、細く長く、ゆっくりと息を肺から送り出す。気付かれぬよう、少しずつ。
「来い、アニー」
あの人が私を呼ぶ。私の目を真っ直ぐに見て。
いつも迷惑そうな顔ばかりするくせに。決して視線を合わせなんか、しないくせに。
たったそれだけのこと、ただ視線を合わせるだけのことで私が、どんな風になるかなんて知っているくせに。
「来い」
それで手を差し延べられたら。
うわーっ!!うわーっ!!!
来てた。
おつです!gjです!!
さわりだけなんて言わずに…
>>253 命令形がツボです
黒アニいい!GJ!! ぜひ続きを…
256 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 20:21:59 ID:OaTjFe5h
GJ!
続きほんまにないんすか!?
過疎が淋しくて勢いで書いたので、続きなんて考えてなかった…(´・ω・`)ゴメンネ
仕事が立て込んでいて、今までのネ申々みたいに早く書けないけれど、ぽつぽつ投下できるようがんがってみます。
でも他のネ申々の投下も待ってます!
では仕事に戻ります |彡サッ
258 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 17:24:00 ID:U/2sdCEn
お仕事がんばってください
ほすあげ
259 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 19:54:03 ID:JzkfQmiL
何かネタないかなあげ
健吹のいちゃいちゃ(軽度)をうっかり覗いた慎吾
261 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/16(日) 15:36:22 ID:2C4RO/QX
ほす
うっかり覗いたといえば本編の着替えシーン
健が抑えきれなかったらどうなってたか・・・なんて思う
あのシーンは限りなくエロいと思う
よくガマンしたな、健吾w
きっとガマン出来ていなければ、
まずは無言で近づいてぐいっと抱きしめるんじゃない?
そんで吹雪大パニック!!
今ミモザを読み返してきた
カイルのエロさに改めてふいた
…カインじゃなかったっけ
カインだねw
…カイルじゃなかったっけ
Kyle.Maximillion
カイルだよ
うはっ!!なんだ、この会話w
こんなに人がいたのか
てかこんな時だけw
そういや、新作出てたな。
1月だね コミクス派だからwktk
272 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 19:26:04 ID:M+useQKk
ほすh
保守age
274 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 05:26:39 ID:dTAdx7yz
hs
275 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 22:42:45 ID:Kcfs9dIE
新作買うひとー?
買うノ
1月4日だっけ? 基本コミクス派なんでとりあえず買ってみる
自分は様子見る
買った人感想ヨロ
あ 今日か 買いに行くかなぁ
自分地方だからまだ読めない
読んだ
人差し指姫?だっけ 収録されてた読みきりだけどあれ好きだな
もうちょっと年齢高くなった頃が読みたい
あの年齢のままじゃエロパロが犯罪化するw
282 :
280:2008/01/06(日) 14:58:17 ID:iiUHfdGH
本編は激甘の初々しい感じだった ほのぼのする
でも相手役がへたれで自分の好みじゃなかった
可愛いけどな二人とも 萌えるのは人差し指かなぁとw
残業で買いに行けなかった
イメージだとショタロリぽくね?
284 :
280:2008/01/08(火) 16:39:29 ID:0M+/vIdl
ショタロリで間違いないよ
森生さんちびっこ好きだなぁ
ってこのスレもう残り二人か!?
ノ静観組
ショタロリ好みじゃないんだよなぁ…
吹雪とかつぶらみたいなお年頃なナイスバデーのおねーちゃんが出てくる話が好きなんだ!
今回のは無さそうで買う気が起こらん
久々に来たら、めっちゃ過疎ってるやん!!
よく残ってたな‥。
私も買ったよ〜♪てかロリすぎてイマイチだった。
はいぱあ番外編クラスのがよみたいよ。
287 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 20:49:08 ID:GkJnjnQq
kasoage
そうそう、ロリは同じくちょっとなぁ
だから人差し指姫くらいかな、と思ったw
健吹カムバック。
289 :
285:2008/01/14(月) 17:42:58 ID:kC95qQnj
人差し指だけブクオフで読んでみるよ
健吹カムバックに2票目
じゃあ紅咲センセーに1票w
291 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 00:48:52 ID:zR1ttDC2
つぶらのカップ数ってGくらい??
そんなねーよw
293 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 16:00:47 ID:pNIYcIxr
Gってウシかよww
んじゃ、Dで
Dなら妥当だな
296 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 03:42:47 ID:p8s6lekv
吹雪もDぐらいだな
だが、吹雪は『意外と…』って感じで
つぶらはあからさまに『でかっ』って反応じゃなかったかい?
つぶらはデカい評価だけど時代がね…
逆だけど当時の一円は今の一万円みたいな感じの。
吹雪はスレンダーなのに意外と大きい。
つぶらはふくふくしてそうで見るからに大きい。
そんな感じ。
つぶらは抱き心地が良くて、
吹雪は腕前して貰って胸に顔をうずめたくなる感じ
がするんだけど
唐突だがミモザはあんま成長しなかったよなぁ
いや、カイルが大きくするんでね?
次のお題
ベストオブむっつりは誰だろ?
私はやっぱタカヤシキだと思うけど。
健吾が棄てがたいな
吹雪嬢の足やら腕やらに内心もにょもにょしてそう
たしかに高校生男子が腕脚にあんなに欲情するのは…w
306 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 08:42:43 ID:bxNmUJUi
でも鼻血回数は高屋敷のが上だよなw
健吾のむっつりは公式だからな。
脚やらにもんもんとしているとさすがむっつり!というか
脚フェチ?と思った。
普通の男子高校生は胸に意識がいくんじゃないかと
確かにそーゆーイミでも高屋敷は胸しか見てないな!!
健吾は足やら二の腕やらうなじやらが大好物のようで…
309 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/10(日) 10:02:14 ID:pL7d4NGG
ららでらっくす読んだひとー??
久々に大人のオトコがでてきたけど、女の子が幼かった…。
せめて、外見オトナ中身コドモってできなかったんだろうか…
310 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 18:21:15 ID:NPYLFLsY
小林四人組の未来が見たいなぁ
312 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 22:09:12 ID:HNkst1Dh
たとえば?
313 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 20:59:28 ID:sDjS1QWs
20年後とか?
314 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 00:06:18 ID:mhJsMw1a
38とかか。こども居るな。
どんな子かなぁ…
子供いるんだよなあ。
NGに育児って書いてあったし。
ぽっぷんの影響か自分はむっつりカップルのセックルが想像できない。
だからここの小説ににやにやさせてもらってる
316 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 20:21:00 ID:p6CpsBGd
吹雪は主婦してるっていうイメージがないなー
317 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 19:29:19 ID:uNj2m2lJ
わかる!!
共働きっぽいよね。
健さんはベタにサラリーマンぽいけど、
吹雪は医者が弁護士かはたまた検事か…。
もしくは大企業のキャリアウーマン!??
子どもは雪人みたいな、こざっぱりおにーちゃんと
慎吾風の女の子かな。
どうやって世話するんだろう。
なんとか我が手でしそうだよね、吹雪なら。
吹雪は子煩悩ていうか隠れ少年趣味で
息子にめろめろになりそう
んで健さんはほっぽっとかれてムラムラしそう
319 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 02:52:09 ID:01YVpzoY
お〜!!んで、健さんは
オトナの色気で迫るのですねっ!!!
そーゆーときは相変わらずウブウブな吹雪であってほしい
320 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 16:04:44 ID:hXCK3VsC
妄想が膨らむぜい!
321 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 12:39:59 ID:0T7IYS9j
さらに健吾のヤキモチには全く気づかない、鈍感な吹雪
「健吾なんか怒ってる??言いたいことあるなら言ってよ」
って見上げながら言ってもらいたいね。
いや、ここは鈍感吹雪に
ムラムラが暴走でひとつ
323 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 20:56:29 ID:0T7IYS9j
>>322 そりゃあもう!!
“なんでこいつはっ”ってイラつきながらも
溺愛ゆえに大暴走さぁ…
吹雪はなんで健吾がイキナリ襲ってきたかわけ分かんないんだろうなぁw
いっそのこと、健吾が「もう一人つくっちゃおーぜ」とか言ってしまいそうだww
ニヤニヤが止まらんな!!!
そんで吹雪はそんな健吾に流されつつも言葉を間に受けて
「私の事情はどうでもいいの」
とか言って泣いちゃいそう。そんで仲直りして結局二人目もできてたりしそう。
このスレの影響か20年後の小林くんを読む夢を見たんだが、健吾の説明で、2人にしておくつもりがうっかり3人目もつくってしまった男と書いてあった。
なんという生生しい小林くんorz
そんな夢見る自分キモスw
でもそうなればいいさ。
千尋に仲のいい事で♪ってからかわれるがいいさ。
326 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 05:26:57 ID:wn5c/MWO
ちょw自分もそんな夢見たいぜw
327 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 08:36:58 ID:t9w0vjEi
家族計画ダメダメ健吾ww
そんな夢見るなんて羨ましいなぁ!!
30代の健吾はムラってしてベッドルームまで我慢できるんだろうか。
30代になったら自重できるんじゃね。
20代はわからんがw
家族計画は吹雪がしっかりしてそう
吹雪は常日頃しっかり避妊してそうなイメージ
でもうっかりできてしまうのいいなw
329 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 19:35:08 ID:5G1WEL2d
自分は我慢できない健吾がいいな
それか、年の離れたきょうだいにしてしまう健吾w
=何年たってもラブラブ
初心に返って始めても読んでみたい
本編では水着吹雪に欲情する健吾って無かったからそれも読みたい…
そういえばララ表紙で水着吹雪とツーショットの時は余裕な顔をしていたな。
ま、実際は、脚出しただけであんなヤキモキしたんだから、
その比じゃないかもねw
確かにっ!!w
A組で臨海学校とか行った話を誰か書いてくれないかなぁ♪
考えるだけで萌え…
332 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 12:51:44 ID:zVR9lrc9
吹雪の水着はベタにビキニであってほしい…w
スク…いやなんでもない。
>>333 それは…w
胸当てないし、隠れ巨乳がバレるどころの騒ぎじゃないだろー…
足がきれいだからワイシャツのみ、とかも似合ってそうだ。
今、パルコとかの水着売場見てると結構きわどいのもあるよね。
どんなの着るんだろう?
健さんに露出低いのにされるのかな??
健さんは多分水着売場につきあえないw
海とかでぎょっとしてずっとパーカー羽織らせてそう
337 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 14:49:53 ID:8lsd9GBV
事前にチェックの独占欲<水着売場の羞恥心w
仕方なくナンパに来る奴来る奴睨んで撃退しかないねww
保守
あげは×燕先生でいつか神が降臨してくれるのを待ちつつ保守
卒業式〜同窓会までの空白期間が・・・!
あげは×燕先生は、
あの身長差だとイロイロ大変だろうなというのを、まず思うなぁ…。
341 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 23:50:42 ID:PbHmVDVl
>>341 まだまだ朝夕は冷えますから、風邪引きますよ〜w
燕先生が「キミには参りましたよ」
って降参するところを目撃したいっ!!!
343 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 01:38:13 ID:Y6kE1Ep1
先生…、もう高校生じゃないわ
千尋吹雪派だった自分に望みは…orz
健吾吹雪も好きなんだけれども^^;
345 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/25(金) 18:57:29 ID:CAhW6rmq
過疎だし、千尋吹雪でもいいんじゃない??
最初に注意書きしてくれたら、イヤがる人はスルーしてくれるでしょ!
書いてください!!!
346 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 08:53:56 ID:oydryl4E
五月です!
私も千尋吹雪派だよ。ノシ
吹雪千尋てシチュが思いつかない‥
吹雪がなんでもあしらいそうで。
フェロモンブロックの調子がおかしくなってしまうのが恋というものさ
タカヤシキでいいと思うw
はいぱあの1話と最終話を見比べると、もう相当ムッツリだったんだなあとよくわかる
でも後半はある程度表に出してたよね。堅物な部分ももう少し残してほしかったな。
>>299-300 ああほんとそんな感じのイメージだ
お圭ちゃんとするめは、付き合い出したら甘々いちゃいちゃしそう。
するめはお圭ちゃんをすごく大切にしそう。
見てみたいけど続編はないんだろうな…。
350だけど上2行は303宛て
板更新してなかった、ごめん。
突然タカヤシキが登場してびびったww
個人的には男の子は女の子より同学年以上の年齢差が好みなんだよな。
でも見るからにロリっぽいのもな…。
見た目は大人っぽいのに中身が超お子ちゃまな女の子とか主人公にしてくれないかな。
353 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 01:46:11 ID:7MP2zybx
>>352 >>見た目は大人っぽいのに中身が超お子ちゃまな女の子とか主人公にしてくれないかな。
それってポストマンの杏里かな。超お子ちゃまでもないが。
ミモザ(成長後)は?
あんり、ミモザ(成長後)有りだ!!!!
体が大人なら何でも良いw
今ララで出てるやつのおかーさん、吹雪にしか見えなくて困る。
…欠乏症か!??
356 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 17:52:06 ID:18fdevla
あげ
ララデラックスの歯医者さん、とりあえず完結しましたね。
読んだ人??
358 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 02:38:52 ID:On+yomV5
☆
森生まさみの描く女の子にフェラされたい。
あのぷにほっぺはやばい。
ときゃらめるBOYで改めて思った。
360 :
SS保管人:2008/07/08(火) 18:32:36 ID:O2iptBuV
もしまとめて保管していただけるならありがたいです。
>>360 いつもお世話になっております。
ぜひぜひ、保管をしていただきたいです。ありがとうございます。
森生キャラでエロパロとか
ふざけんなよ
吹雪の着替え見てたら絶対勃起するだろとか
つぶらの肉まんおっぱいはなんて上向きなんだろうとか
どう見ても事後ミモザとか
桃子とエレベーターの中でとか
なんてけしからん
15年も森生キャラで抜いてる俺を怒らせるな
あああああ
安産型の寅を後ろから、ってのを忘れてたぜ
もうだめだ、死のう
寅は、作者自ら「下半身おっきいよね」と言ってるしね。
いいお尻なんだねwうはw
367 :
SS保管人:2008/07/13(日) 00:56:32 ID:Xy8+51hu
おー。保管記念でなにか書こうかな。
369 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 11:46:15 ID:8buzzdEl
ぜひ!!!!!
ほ
し
372 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/31(木) 20:12:57 ID:hvlEic/+
いのあなたが。
373 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/04(月) 21:37:40 ID:Tyje1pzF
あつはなつい
374 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 00:30:43 ID:OAT25DW6
書こうかな、と、シチュエーションは頭に浮かんでも文章にするのは難しいもんだねぇ。
とりあえずここのところ頭の中は千尋×吹雪の妄想でいっぱいだ。
375 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 23:26:31 ID:MqbqpeKQ
千尋吹雪、千尋は結局無理強い出来なさそうだし、
吹雪はブロックあるし…。
難しいなw
376 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 21:17:31 ID:mpuM77Ij
ほす
>>375 無理じいは嫌だけど千尋ならアヤシイ媚薬を使うとかどう?
そこでいつものように「罠だよ」と囁くんですね、わかります。
379 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 22:38:36 ID:HCWDTq6E
今日久しぶりにブコフでパラッと読んだけど。
吹雪ってパーツがエロいね!!
鎖骨とかうなじとか足とか指とか。
そーゆーところばっかを散々いたぶりそうなのは健かちーか…
380 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/20(水) 13:13:14 ID:6DhraX3P
健悟はおっぱいフェチのような…
千尋は足好きだよね。
>>379 ちーでしょ
健はいたぶるというよりがっつきそう。
千尋×吹雪見てみたい。
びっくりするほどねちっこい千尋に翻弄される吹雪いいな!!
ねちっこいけど想いは純粋な千尋とか超萌える>千尋吹雪
384 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/24(日) 23:39:18 ID:1lIdRjB4
天然なねちっこさw
想うあまりねちこくなるんですね。
385 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/29(金) 11:31:10 ID:YJCD65Of
泣いてもやめてあげないんですね。
すすり泣く吹雪の涙を千尋が唇で掬い取る・・・だと萌える!
嫌がりながらも涙を拭う千尋にビクビク感じてるんですね
388 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 03:28:58 ID:aEwCfwLN
ほ
389 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 00:24:19 ID:sBqMZmJh
しゅ
390 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 18:51:21 ID:mlI6tZYN
小林
千尋と"大和子ちゃん"の絡みを見たい
392 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/26(金) 03:35:20 ID:A2ST70wu
森生って名字もあるんだな
友人に名前が森生な奴いたが・・・
ちなみにドM
や、やぁ…んっ…やめてよ…千尋クン…
意外にSな大和×Mな吹雪
とかどう?
395 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 23:55:32 ID:JqDS1rw6
吹雪ちゃん…ココ、こんなになってるけど、どうしたの?
わかんないなぁ…クスクス…ボクに教えてよ♪
みたいな?
結構アリで驚いたわ
397 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 01:29:39 ID:4AscxnZh
>>395 ありだなw たかち登場で不安定になってるころの大和とか。
千尋アイになった大和か…アリですなw
有りというか
それしかないだろう
という気になってきた
普段は羊、夜は狼な大和…いいすな!!
これに対して吹雪はびっくりしてる間にすんごいとこまで脱がされたりされちゃうんだろうな。
意外と服の上から片手でホックはずせる大和とか
『吹雪ちゃんは僕の味方でいてくれるよね?』って寂しそうに言う大和の手はスカートの中だったりww
大和(テケテケテケ…ズコッ)
吹雪「!?小林くん、盛大に転んだけど大丈夫!?」
大和「あぅ…(涙目)」
吹雪(小林くん可愛い〜)「挫いたの?ほら、おんぶしてあげるから。保健室、行こ?」
大和「…ありがとう吹雪ちゃん」
吹雪「この位、お安いごよ……!!???」
(大和の手が吹雪の胸に触れる)
吹雪「こ、小林くん!!??」
大和「なぁに?吹雪ちゃん」
吹雪(わかってないのかな…?)「…ううん、な、何でもない…」
大和(顔真っ赤にして、可愛いなぁ吹雪ちゃん
それに胸大きい…)
大和の計画成功!
このまま保健室へ行って吹雪は大丈夫なのだろうか!?
いいね〜w
吹雪「さ、怪我したところ見せて?」
大和「吹雪ちゃん…痛くしないでね?」涙目
吹雪(小林クン可愛い過ぎて鼻血でちゃう〜)「だぁいじょうぶ!私に任せて」ツンツン
大和「やぁ〜、痛いの〜」むに
吹雪「こ、小林クン!???」
大和「吹雪ちゃんのおっぱいフカフカだね。痛いの飛んでっちゃう」ニコッ(先端ココかな…と)ツンツン
て感じかねぇ?
そこで千尋があらわれたら、2対1でめちゃくちゃのトロトロにされちゃいそうだな。
鬼畜ktkr
406 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 00:15:41 ID:sBHWok/L
恐竜買った人いますか?
表紙見て躊躇してます…
それをなぜここで聞くかね
と思ったけど少女マンガ板の森生さんスレは微妙にあれてるからなあ
個人的にはレンタルラヴァーが良かったのでオススメ
>>404 変な言い方だけど、千尋は両手に花って感じで積極的に参加しそうだww
保守
千尋と大和が両方Sで吹雪がMって構図か…
おいしいな!!!
大和「吹雪ちゃん…ココ…どうしたの?」
吹雪「んっ…はぁ…やぁっ!」
千尋「ね〜ぇ、吹雪チャン……ココもこんなにしちゃってどうしたの?」
ム…
(* ゜∀゜)ムッハー!
412 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/04(木) 23:33:08 ID:5ufU4/LL
ほ
su
保守
もう誰もいないのかな
いるけどネタ無いなぁ…
画集出ないかな。
吹雪と健吾が海かプールに浸かってるやつとか好きだったな
本当にエロって難しいな。
書く書く詐欺になりそうだけど、エロシーンで文が止まる。
エロの神様おりてきてー
418 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/03(土) 17:07:15 ID:/o9JREBc
新年会あげ
419 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 09:36:08 ID:fX/w0agx
成人式も終わったなぁ
吹雪の振袖は何色かなぁ…
ピンクをキボンw
ピンクw
しぶ〜い、黄色とか紺色とか似合う気がするよ
422 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 00:29:55 ID:l5nHZEE3
バレンタインデーまであと…
はいぱあの盗撮写真とか
小林君のお着替え覗きとか
むっつりな人とかネタはありそうなんだけどね。
エロいシチュエーションはこれでもかってくらいあるのに
確か、森生まさみだったと思うんだけど、魔法使いの使い魔の兎がお姫様の死体にとりついて復活してHしちゃう話
タイトルはなんで、どこに収録されてたっけ?
このスレ見つけて小林クンに再燃した。
…のに、過疎ってるね…
>>425 『めるへんらんち』『めるへんでぃなー』
だよね。タイトルのどっかはカタカナだったかもしれないけど。
今、そのコミクス実家にあるからなんに入ってるかはわからんけど、この前読んだんだよな〜…
たしか…生徒会シリーズじゃなくて、パラレルシリーズじゃなかった!はず…
遅い上に曖昧ですまぬ
429 :
小ネタ:2009/03/08(日) 21:19:42 ID:o9KPt8ws
あの姉ちゃん、おっぱいでかいよな―――
弟の衝撃的な発言をふと思い出す。
掴んだ二の腕の細さ。
束ねた髪の下にのぞく真っ白い首すじ。
抱きしめたときの柔らかさ、暖かさ。
いつもの図書室で、ノートに書き込むときの伏せた長いまつげ。
の、姿勢のまま顔だけこちらに向ける、まなざし。
困った顔。信頼してくれている顔。泣きそうな顔。
今日も委い・・・小林吹雪は俺の心臓を何度も鷲づかみにしていった。
床に就こうと横になった瞬間に思い出されるその感触、その熱。
俺だけのものなら、どんなに良いか。
どこかに閉じ込めておきたいくらいだ。
そうして、あのサラサラとした髪に触れて、しっとりと柔らかい肌に触れて―――
“あの姉ちゃん、おっぱいでかいよな!”
――――――――――!
気づけば熱を擡げている己自信に切なくなる、小林健吾・17歳のある夜。
いまさらGJ!
しかし過疎だな
432 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/04(土) 06:38:18 ID:A/16xkYf
かそのためあげ
エロい
434 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/12(日) 23:11:12 ID:0ljR8jpx
エロいためあげ
小林健吾はデカい。
大きな体で抱きしめられると、すっぽりおおわれてしまう。
私だって決して小さいほうじゃないのに。
でも、小林健吾にぎゅって抱きしめられると、胸の中がきゅうってなって。
あったかくて、もっときつくきつく抱きしめて欲しくなって。
つい、「もっと・・」って言ってしまう。
とたんに、体が硬直してしまったかのように動かなくなる小林健吾。
「―? どしたの?」と尋ねると、はっとしたように私を放して
「いや、なんでもない」ってちょっとスネたように言う、それが小林健吾。
だ っ た の に ! ! ! ! !
「吹雪」
すっかり「い・・・小林」から「こ・・・ふ、吹雪」を通り越して、
今日も小林健吾はすんなり私の名前を呼ぶ。
「ん」
私が重い荷物を持ってるときに、ひったくるように奪い上げ・・持ってくれてたのに、
まず、大きな手のひらをこちらへ向け“かせ”と合図してくれる。
そうして重いエコバッグをひょいっと持つ。
「今日はナニ?」
エコバッグの中を見て夕飯を尋ねながら、反対の手で私の左手をぎゅっと握り締める。
あったかくて、ごつごつしてて、長い指の大きな手。
いつの間に、こんなにスマートにリードしてくれるようになったんだろう。
家について、靴を脱ぎ、「コレ、しまっとくぞ」エコバッグを持ったまま冷蔵庫に向かう。
週の半分は一緒にいるけれど、小林健吾は会うたびにオトナになっていってる気がする。
私を呼ぶ声も、抱きしめたときになでてくれる手のひらも。
そのひとつひとつが私を熱くさせるのに。
彼にとってはそんなことないのかな?
「吹雪」
ふと気づくと、食材をすっかり片付けてしまってローテーブルの前に座っている。
目が、“こっちへこい”って言ってる。
なんだか、急に寂しくなって、甘えたくなってしまった。
いつもはローテーブルの前にふたり並んで座る。
私が定位置に座ろうとしないのを見て、怪訝な顔をするのが見えた。
「―――て。」
声が掠れる。
「? なんだ?」胡坐をかいていた脚を立ち上がらせようとするのをあわてて止める。
「動かないで!」
ますます、ワケが分からない、って顔をする小林健吾を見て、
いつもぎゅって抱きしめられた時の、あの胸の中がきゅうってなって
もっともっと、って気持ちがあふれ出してきて。
「脚を、伸ばして。そのまま」
分からないながら私の願いを聞き入れようとしてくれている。
あぁ、早く触れたい。ぎゅってして欲しい。
脚を伸ばしきった健吾の腿の上を、驚いている彼の顔を見ながら跨いで座る。
スカートが擦り上がるけど気にならない。
腿の上に座って、健吾の首に自分の腕を巻きつける。
今日は暑い。
Tシャツの首筋から、健吾の匂いがする。
いつも健吾がしてくれるように、ぎゅうって抱きしめて、思い切り息を吸う。
少し汗ばんだ体。あったかい。ううん、すごく熱い。キモチイイ。
いつも私を抱きしめる腕が全く動く気配がないのに気づいて、健吾の顔を見上げると。
少し昔の、硬直したときの、あの顔をしていた。
でもこの次にきた行動は違っていた。
「健――、んんっっ」
名前も最後まで呼ばせてもらえない。
私は唇を塞がれて、ものすごい勢いで健吾の舌が私の舌を弄っている事に気づいたのは、
息が苦しくなってから。
「んっ、んはっ、ぅんん〜っっ」
散々水気のある音がした後、ちゅぴっと仕上げのような音がして、健吾は私を放した。
「はぁっ はぁっ はぁっ」息が上がっているのは私だけ。
力が抜けてしまった私は、健吾の肩にもたれて、
それでも突然の出来事を伺おうと目だけで健吾の表情を見た。
「なに?まだして欲しいの?それとも続きしようか?」
あの、スネた顔はもうない。
代わりに意地悪そうな目で問いかけられる。
え、なんで?何がどうなってまだ、とか続き、とかなってんの?
私が混乱しそうになってると、私を乗せてる下腹部を突き上げた。
「あっ」
勝手に声が出る。熱い。顔も。心臓も。なにもかも。
私だけが熱い。私だけ?
「オマエ、そーゆー顔、外でするなよ」ボソッと耳元でささやくと
スカートの中に手を入れる。
熱い手のひらが私の太ももをなでる。
あぁ、健吾も熱い。
徐々に私のナカを探る健吾の熱い指を感じながら、唇が勝手に動いた。
「はぁっ・・んっ・・もっと・・・・」
健吾の指がピタッと止まって、大きなため息が聞こえた。
「吹雪、エロすぎ。オマエの“もっと”って、どれだけオレを煽れば気が済むんだ?」
煽る?煽ってなんかない。ただ、健吾にもっともっと触って欲しいだけ。
相変わらず指は動かない。どうしてか、涙で視界が滲む。
「おねが・・・、触って・・・、もっと、奥まで・・・ひゃっ んぁぁあああっっっ」
―――健吾はたくさん触ってくれた。
私が望むだけ。低い声で私の名前を呼びながら。たくさんたくさん、からだじゅう。
すっかり遅くなってしまった夕飯を食べながら、誰に言うともなく言った。
「なんであんなことになったんだろう・・」
健吾がお茶をブッと吐き出す。「はぁ?」
「いや、あのさ? 最初は健吾に抱きつきたかっただけだったんだけど、
何がどうなってこう・・なったのかなって。ふとね。」
「オマエが誘ってきたんだろ。」
かぁっと顔が熱くなるのが分かった。
「誘ってないよ!あ、甘えたかっただけだもんっ!」
・・・・・。
2人の時間が止まった、ように思考停止。
「ふーん、吹雪はオレに甘えたかったのか。」
ますます熱くなる顔。私いま、絶対顔赤いわ。
「・・でも、その、明るいうちから、とか、オフロ入ってない、とか、急に、とか、いろいろ・・」
ぱちん。健吾が箸をおいた。
「あのさぁ・・・、吹雪にねだられると頭の中が真っ白になって、気づいたら絶対触っちまうから。
イヤなら今度から気をつけろよ。」
「ねだっ・・・」もうコトバが続かない。
健吾に言い負かされる?日が来るなんて。
「ねだると甘えるは同義語じゃないのか?」にやにやしながら追い討ちをかける。
「っ!! 広義ではそうだけど!」
「じゃあ、いいじゃん。イヤじゃないんだろ。」
あぁ、もうこの人にはかなわない。
「オレも―――」健吾が続ける。
「吹雪に甘えられると、気分いい。信頼されてる気がする。」
してるよ、信頼。
すっかり頼って、甘えて、ついでにめろめろですよーっだ!
悔しくなって腕に顔をうずめる。
「あんまり色っぽくなってオレの目の届かない所に行くなよ」
突然、不安げな声でボソッと言うから、驚いて健吾の表情を見ると。
あの、ちょっぴりスネた顔。
あぁ、健吾はやっぱり健吾だ。
すっかり安心した私がまた健吾に甘えると、また熱っぽい目で見てきちゃイケないから。
元・委員長として学習能力を高めなければ、と無駄な努力を決心した吹雪だった。
end
意外と長い割りにエロくなくてすんません。
付き合って、お互いの心の距離を掴むまでってタイヘンだよねってことで、
吹雪ちゃんが無自覚発情期になったらどうなるのか、というテーマでした。
健吾さんにはこうやってイイ感じのエロおやじに育って頂きたいという
個人的にな希望も込めて。
言い訳でした〜w
ひゃっほうGJ!!
ニヤニヤしながら読んだよ!あー、たまらん!
GJGJw
久しぶりに興奮したw
GJすぎる!とてもよかったです〜
444 :
440:2009/04/19(日) 23:16:13 ID:5CN8Neo0
稚拙な文章へGJありがとうございます。
実家からおまこば取り寄せたので、
いろいろ研究してまた投下できたらと思いますので
それまで保守がんばりましょうw
445 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/25(土) 02:11:13 ID:wN/ONFLV
ほしゅ
ほほほ
なぁなぁ、にーちゃん、最近あのねーちゃんうち来ないけどフラれたの?
それは家だと…できないわけで…
外で会って然るべき場所で…
と言えない健吾くん
え〜、なんだよ、はっきりしゃべれよ〜!!
フラれてないならなんでウチに連れてこねーんだよ。
近づいたらほんといい匂いするよな〜♪
クンカクンカ
あれ、兄ちゃんから同じ匂いが・・・となるわけかw
ほす
ほしゅほしゅ
薄着になる季節ですね。
455 :
名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 11:53:01 ID:K6MT4cco
あげ
黒峰とアニーいいね〜
>>456 いいね、黒峰とアニーは妄想が膨らむ
理事会がらみのパーティで飲まされてうっかり酩酊した黒峰が
家まで送ってくれたアニーをうっかり押し倒すとか見てみたい
そしていつもの調子でアナルでやっちゃうorやっちゃいそうになって
うっかりちょっと感じちゃったアニーから翌朝すねられるといい
保守
459 :
名無しさん@ピンキー:2009/06/25(木) 08:48:09 ID:ojYX3Edv
あげ
460 :
名無しさん@ピンキー:2009/06/29(月) 23:01:08 ID:RUA/zECq
夏が来る〜
ほしゅ
七夕…浴衣…うなじエロス…
その言葉では吹雪に欲情するむっつり健吾しか浮かばないw
大和「千尋クン、お祭り楽しいね!
千尋「吹雪チャンと健吾クンはちょっと遅れるって連絡があったよ」
吹雪「お、お待たせー」
健吾「…待たせたか?」
大和「うぅん!わぁい、これで皆でまわれるね!
…あれ?吹雪チャン、首ケガでもしたの?絆創膏が痛そう」
吹雪「ギクゥッ!」
健吾「む、虫にでも刺されたんじゃないか?」
こうですかわかりません〉〈
捕鯨
捕鯨ワロタ
保守
するめくん
エロを書くって難しい…
きゃらめるボーヤは一刻も早く大学生くらいになってくれないだろうか。
ショタの趣味は無いんだっw
ショタ好き
ショタ好きだけど、イタズラさせようとまでは思えないなぁ。
吹雪の対慎吾みたいに「らぶりー♪」止まり。
あぁ、でも少し前のS気質の大和は萌えたw
あの小ネタみたいなやつか。
アレは楽しかった!
またあの楽しい流れになりますように!
願い保守
保守
保守
小ネタを元にして初めて書きました。
書き上げたのにPCの接続が悪くてupできません!悔しいです!
明日の夜以降に投下します。
注・大和(+千尋)×吹雪です。
>>476です
腹黒大和(+千尋)×吹雪 投下します
エロパロ自体初書きなのでなにかと大目に見てください。
注:吹雪抵抗しなさ過ぎ。千尋唐突過ぎ。小ネタがっつりコピペ。
エロ描写イマイチ。
吹雪ちゃんにはボクが危なっかしくみえて仕方ないらしい。
そりゃ少しはドジな所はあるかも知れない。
けど、彼女はボクが男の子だってこと、忘れてやいないだろうか。
****
「吹雪ちゃーん」
テケテケテケ…ズコッ!!
また転んでしまった。顔を上げると吹雪ちゃんが心配そうに覗き込んでいる。
「!?小林くん、盛大に転んだけど大丈夫!?」
「あぅ・・・。」い、痛い。思わず足首を掴む。膝も擦ったようだ。涙がにじんでしまう。
助けを求めるように顔を上げる。…あれ?吹雪ちゃんちょっと笑った?
「挫いたの?ほら、おんぶしてあげるから。保健室、行こ?」
「…ありがとう吹雪ちゃん」
彼女の背中に回って身体を預ける。あぁ、いい匂いがするなぁ。
あぁ、首に手を回さないでそのまま落とせば胸にあたりそう。少しだけならいいよね。
「こ、小林くん!!??」
彼女が首を少し回す。
「なぁに?吹雪ちゃん」 素知らぬ顔で聞き返す。
「…ううん、な、何でもない…」
つい、と顔を前に戻す。気のせいだと思ってるのかな?
ふふ、顔が真っ赤だよ、吹雪ちゃん 。可愛いなぁ。それに思っていたよりおっぱい大きい…
ボクのイタズラ心に刺激を与えられちゃったみたいだ。
保健室には誰もいないようだった。
「なんかここで保健医見たことないような気がする…」
吹雪ちゃんがぶつぶつ言いながら、ボクをベッドに座らせてくれた。
「さ、怪我したところ見せて?」
「吹雪ちゃん…痛くしないでね?」潤んだ目で彼女に乞う。
「だぁいじょうぶ!私に任せて」と、ニコニコしながら消毒液の付いたカット綿で擦り傷をつつく。
吹雪ちゃんは気付いてない。ベッドに座るボク。床にしゃがむ彼女。
シャツの襟の隙間から見える綺麗な鎖骨。そこから下には丸いふくらみ。
更に下には折り曲げられてはいるけれど、デニムのスカートからスラリと伸びる脚。
自分の頬が緩むのがわかる。
「やぁ〜、痛いの〜」
大して痛くもないのにそう言って身体を屈めて胸に手を伸ばす。
むに。
あぁ、やわらかぁい…
「こ、小林クン!???」 吹雪ちゃんの声が裏返る。
「吹雪ちゃんのおっぱいフカフカだね。痛いの飛んでっちゃう」
ニコッと笑う。手の平全体で胸を揉み、親指で先端を探す。あぁ、このあたりかな。
そこ、をツン、とつつくと、吹雪ちゃんがピク、と反応した。
また顔を真っ赤にしたまま固まってる。ビックリして声も出ないのかな?
顎に手を掛け上を向かせ、目を閉じて唇を重ねる。わぁ、吹雪ちゃん、唇もフワフワだ。
離すのがもったいなくなってそのまま舌を差し込む。もちろん片手はフカフカのおっぱいを堪能してる。
なんだか先端部分が固くなり始めてるような気がする。
縮こまっている彼女の舌を掬い取り絡める。
「…っ、んっ」
心なしか吹雪ちゃんの鼻から抜ける息が甘い。
少し目を開けると潤んだ瞳と目が合った。右手に持っていたカット綿は床に落ちている。
舌を抜き、ちゅっ、と軽くキスをし、胸からも手を離し、彼女を見る。
「こっ、こばっ…、な、あ、」
今度は耳まで真っ赤にした彼女は、動揺しすぎてうまく言葉が出ないみたいだ。
すっかり床にへたり込んでしまっている。うーん、どうしようかなぁ。
え、いや、あの、と何とか言葉を繋げようとする彼女を立たせて、そのままベッドへ座らせる。
ボクもベッドの上に膝を付き、肩を押そうとしたら、吹雪ちゃんの右手がボクの左胸を押す。
「こっ、小林クン、なっ、どうしたの・・・っ?」
「吹雪ちゃん?大丈夫?顔も赤いし、息も浅いよ。
足に力も入ってないみたいだし、吹雪ちゃんがベッドで横になりなよ。」
ボクはいかにも心配しているような顔をしてみせた。
彼女は瞳を潤ませたまま、抵抗の言葉を失ったのか口をパクパクさせている。
次の言葉が出る前に、病人さん(?)には横になってもらわなきゃね。
右手の力が緩んだその隙にもう一度唇を重ねて舌を絡めながら左手でゆっくりと押し倒す。
あぁ、もうボクが止まらないかもしれない。
急く気持ちを抑えながら吹雪ちゃんのシャツのボタンを外していく。
レースの付いたブラジャーが現れ、その下には白い肌。押す役目が終わった左手をすぐに這わせる。
お腹を撫でながらスカートのボタンを外し、チャックをおろす。
唇は首、鎖骨へ。触れるたびに戸惑いがちな吐息が聞こえる。
「はっ、…―っ」
右手を背中に回し、ホックを外す。白地にピンクのマシュマロのような甘い匂いが弾ける。
「…綺麗だよ、吹雪ちゃん」
マシュマロの先端を口に含んで舌でコロコロと転がす。
「きゃ、あッ、は・・・」
反応が全然違う、ここ、感じちゃうのかな。先がどんどん固くなる。
嬉しくなってさらにちゅっ、ちゅっ、と音を立てて吸ってみる。
「ダメ。こばや、し、クンっ、あ、ん、はぁッ」
予想以上の反応に思わずクスリと笑いが込み上げる。
「ねぇ、吹雪ちゃん…、何がダメなの…?うふふ、こんなに可愛いのに」
「だっ、って、そんな、こと…、せなかまでッ」
…背中?
ボクの手は胸とお腹だ。恐る恐る目を上げるともう1本腕がある。
その先の手は吹雪ちゃんの背中を撫でている。どうやら彼女は背中も性感帯のようだ。
って違う!!逆を辿ると…
千尋くん!!!!
と、隣のベッドに居たのッ??驚く僕とまだ気付かない吹雪ちゃん。
口元に人差し指を立ててしーをした彼は手に持っていたタオルで吹雪ちゃんに目隠しをした。
そのまま唇を奪う。うっわ、テクニック凄そう。吹雪ちゃんの身体がびく、びく、と反応する。
なんだか悔しくなってボクも負けじと吹雪ちゃんの身体を愛撫する。
手を這わせ、いたる所に唇を落とす。千尋君は…わー、耳攻めながら髪撫でてる。
「はっ、あん、んぅぅっ、もうっ、なに…?」
吹雪ちゃんも混乱しながらも感じてるみたい。
すっと下に手を伸ばす。くちゅ、と潤いに指が触れた。
「やぁっっっ!!」彼女が腰を動かして逃げようとする。
もちろん逃がしはしないよ。するりと指を入り込ませる。
千尋くんが口を開く。
「吹雪チャン…どうしたの?」
その声に吹雪ちゃんは一瞬戸惑ったようにも見えたけど、それどころじゃないみたいだ。
「んっ…はぁ…やぁっ!」
恥ずかしそうに顔を背けてる。もっと追い詰めたくなる。
「ねぇ吹雪ちゃん…ココ、こんなになってるけど、どうしたの?
わかんないなぁ…クスクス…ボクに教えてよ♪」
くちゅくちゅと音を立てると激しく首を振ってイヤイヤをする。
「あれ?吹雪チャン、嫌なのかな?すごく感じてるように見えるんだけど」
千尋くんも言葉で責め、指で攻め、舌で攻め立てる。
手が胸元に下りてきた。それを確認してボクは吹雪ちゃんの脚の間に割って入る。
内腿を撫でるとまた少し腰を揺らす。下着を取って「そこ」へ顔を近づける。
「小林クン、「そこ」はどんな感じ?」
「うん、すごくキレイ。それからすっごく濡れてる。」
堪えきれずにまた中指を差し込む。やわらかい。それにどんどん溢れてくる。
指を差し込んだ上に可愛らしい蕾を見つけた。そっと唇を寄せてちゅ、と軽くつつく。
483 :
ボクも男の子 6:2009/08/22(土) 01:49:03 ID:RD5I1yjW
「っっ!!あっ、はぁんっ!!」
後ずさりしようとするのを追いかけ蕾を舐めた。同時に中指も出し入れする。
「おねがっ、ダ、メ…っ、やん、あんっ」
吹雪ちゃんの声が一段高くなる。あぁ、気持ちいいんだな。
胸の奥がきゅうっとなる。
「うん、吹雪ちゃん、もっと感じて。ふふ、ボク嬉しい」
「あっ、やぁっ」
千尋くんは舌と胸を交互に執拗に攻めている。
その度に「そこ」から蜜が出てくる。こぼさないように舐め取るのにどんどん溢れてくる。
はっ、はっ、と吹雪ちゃんの浅い息が聞こえる。中指がきゅっと締め付けられた。
「おねがい…、も、おかしくなっちゃう…」
あぁ、なって欲しい。もっともっと。甘い香りが立ち込める「そこ」をさらに掻き混ぜ、蕾を口に含んで転がす。
「あ、あっ、あ、あっ」
夢中で舐めながらちらりと千尋くんを見ると、彼も耳を舐めながら、胸の先端を摘んでいる。
吹雪ちゃんはさっきよりも激しく首を振っている。高い声の途中に声にならない声が漏れる。
「や、あ、もう、だ、めっ…、おかしくなっちゃう、なっちゃ…」
喋れないボクの代わりに千尋くんが追い詰める。
「かわいい吹雪チャン、おかしくなっちゃいなよ…」
「やっ、いやっ、あっ、あっ」
吹雪ちゃんの中はやわらかいのにボクび指をしっかりと締め付けて放さない。
千尋くんが耳元でとどめを刺す。
「吹雪チャン、…イキなよ。」
それを合図に蕾を甘く噛む。瞬間、吹雪ちゃんの中がぎゅっと締まる。
「だめだめ、だ、め…ぇっ!あぁぁっっっ!!!!!」
ビクン、ビクン、と身体を反らして吹雪ちゃんは昇りつめた。
「千尋くん、いつから居たの…?」
眠ってしまった吹雪ちゃんに布団を掛けながら、ボクは恐る恐る訊いてみた。
「ふふふ、教えちゃったらつまらないでショ?」
予想通りの答えにガックリと肩を落とす。
「あぅぅ。でも今回は千尋くんも共犯なんだからね。」
「そう?いやいや、しかし小林クンも結構ワルだねぇ。」
「!?…もしかしてこれも…」
青ざめるボクにもとどめの言葉。
「…罠、かもネ」
魅惑の笑みを残して千尋くんは保健室を出ていった。
またも、またも罠??
…でも今回はいいんだ。これで吹雪ちゃんもボクだって男の子だって意識してくれるでしょ。
…心配なのは、吹雪ちゃんどこまで覚えてるかなぁ。
すぐに寝ちゃったから夢だと思われちゃうかな。それはそれでもいいのかな。
「う、ん…、小林クン?」
吹雪ちゃんが目を覚ました。ふ、とボクと目が合うと瞳が揺れる。
「さっきのことはみんなにはナイショだよ?」
吹雪ちゃんの顔がみるみる赤くなっていく。
あぁ、やっぱりかわいくて仕方ない。誰にも渡したくないな。
「吹雪ちゃんはボクの味方だよね?」
ボクはにっこりと微笑んだ。
end
何を間違えたか1回sage忘れましたorz
本当にすみません。少しでも楽しんでくれる方がいたら幸いです。
GJ
続きがあったら読みたい
すげぇ!小林クンがちゃんと狼だw
GJです!!
488 :
435:2009/08/24(月) 00:23:55 ID:X+FqpadU
gj!
この夏、保守のつもりでちょいちょい書いてたものが出来上がったので投下します。
注)健吾×吹雪
長い割りにエロ描写イマイチです。
相変わらずエロくなくてスミマセン。。
「ね〜。吹雪、オネガイ!!親友の一生の頼みなんだって〜!!」
大学の近くのカフェ。
だいぶ年上の、初恋の“カレ”と婚約中の彼女は、
かわいく上目遣いに、私の「YES」という返事を待っている。
正直、めんどくさい。
でも行った事ないから行ってみたい。
寄りかけた眉間のしわが深くなる前に、まぁ親友のためだし、と自分に言い訳して。
「仕方ないなぁ・・いいよ。」
「わぁい!だから吹雪スキ!!」
―――――モンダイは、ヤツにどう伝えるか・・・だ。
*****
「プール?」
オムライスをほおばりながらヤツ、小林健吾はソレがなんだと言わんばかりに答えた。
「そう。この前できたアトラクション一体型の。あげはがね、行きたいんだって。」
「行けばいいんじゃないのか?行きたいんだろ。」
やっぱり、ソレがなんだ、だわ。
「・・・じゃなくて、健吾も一緒に行ってもらいたいの。」
「はぁ?お前ら2人で行くんじゃないのか?」
「それがね〜・・」
『先生がね、何にもしてくれないの!そ、そりゃあね、キスとかはあるのよ。
でもその先が―――。だから!プールでナンパされて、
私のカラダも魅力あるってところを見せたいのよ!!!!!』
「・・・・・。ごめん、意味がよくわからないんだが。」
ですよね〜。私も無謀だとは思うんだけど、でも、新しいプールは行ってみたいんだもの!!
「つまりね、普通に街でナンパされても顔目当てが主じゃない?
プールだと、水着になるからカラダ目当ての率のほうが多い、
それでナンパされる所を燕先生に見せ付けてやりたいと。
でも燕先生の誘導役といざナンパから守ってくれる役目がいるでしょう?
ということで、あげはと燕先生、健吾と私でプールに行こうって話になるわけ。」
私があげはの作戦を説明してる間、健吾はあっけに取られた顔からやがて
ムスッと機嫌が悪い顔になっていった。
「健吾、聞いてる?ねぇ、私もうOKしちゃったし、時間空けてよ。おねがい!!!」
ローテーブルをはさんで向かい合わせに座っていた所から、
赤ちゃんのハイハイみたいに健吾の横へ移動して、
胡坐をかく健吾の膝に手を置いて軽くゆする。
チラッと私を見下ろした健吾は口をパクパクさせて、
あ〜とか、う〜とか言いながらやがて「・・・・・わかった。」とだけ答えた。
「やたっ!水着は当日のお楽しみね!日にち決まったらまた言うからヨロシクね。」
実はカフェの帰りにあげはと水着も買ってしまっていたのだ。
健吾のOKをとった旨をあげはにメールで伝えると、速攻で日にち指定の連絡が入った。
あの子も仕事が速いわ・・。
あ〜〜〜〜〜新しいアトラクション、楽しみ!
*****
「スミマセンね、吹雪さん、健吾くん。」
髭をそって、サングラスはないけど、燕先生は相変わらずあげはに振り回されていた。
最近出来たアトラクション一体型のプール。
水着を着たまま園内を自由に歩き回ってアトラクションにも乗れる、夏にぴったりのテーマパークだ。
その入り口で待ち合わせた私たちは、さっそく更衣室へ男女で分かれた。
「今のところ順調ね、吹雪。」
思ったとおりにコトが運ばれていることに上機嫌のあげは。
「そう?」Tシャツを脱ぎながら、あいまいに答える。
まだ始まったばかりだと言うのに。ナンパだってそうそうウマくされるとは思えない。
そんなことより実は、アトラクションの方が楽しみなのだ。
「あ!いいじゃない、ソレ」
私の水着を褒めてくれるあげはも先日買ったばかりの水着姿。
低い身長を上手くカバーして、スタイルよく見せてくれている。
やっぱり美少女はなにを着ても可愛いわ・・。
髪を結い上げようとするあげはに思わず見とれる。
「やってあげようか?」ヘアブラシを受け取って長いつややかなあげはの髪を掬い上げる。
自分の髪の毛が結われるのを鏡越しに眺めながらあげはが言った。
「ねぇ、吹雪はナンパされたらコバヤシ怒るかな?」
「えぇ?怒んないでしょ。危ないことしかけたら怒られるけどね〜」
器用にあげはの長い髪をまとめる鼻歌交じりの吹雪をみて
「・・・そうかなぁ・・」あげははひとりごちた。
「はい、出来たよ!結構待たせちゃってるかも。行こう!」
「人の話聞いてないし!はいはい」
あげはと連れ立って更衣室を出ると、やはり男2人はすでにいた。
いたのだけど・・・
「ねぇ〜、いつになったら彼女くんのぉ?ホントはナンパしに来たんじゃないのぉ?
ほらぁ、もぅ一緒に泳いじゃおうよ〜」
限りなく分かりやすく、私たちよりも先に、ナンパされていた。
布地の少ない三角ビキニにクルクルに巻かれた栗色の長い髪。
腕や脚にもアクセサリーをたっぷりつけている女の子達。
健吾と燕先生の腕を取って、しなだれかかろうとしている。
隣のあげはが見る間にむくれ顔になる。
「吹雪、行くよっ」
「えぇっ」
2人のほうにズンズン歩いていくあげは。
「お・ま・た・せ♪」
燕先生の腕を抱きしめるように両腕でぐいっと引っ張り、
ナンパをしてきた女の子達を見向きもせずに先生に向かって極上スマイル。
あげはの美少女っぷりにたじろぐ女の子達。
「・・・ツレが来たから。ゴメンネ」
腕をあげはに抱きつかせたままサラッと女の子達に告げ、燕先生は
隣で固まってる(様にしか見えない)健吾と、あげはに出遅れた私に、
さ、行きまショウと促して歩き始めた。
「あ、ハイっ」先生につられて私と健吾もその場から歩き出す。
・・・さっきの先生のあしらい方、ずいぶん慣れてたみたいだけど、あげは大丈夫かなぁ。
っと前を歩く2人を見ていると、隣から視線が。
「健吾?なに?」
「・・・いや。・・・なんでも」
・ ・・なんでもだとう?彼女の水着姿見てコメント無し?その割りに視線感じるな・・。
「なぁによ。言いたいことあるなら言いなさいよ。」
「・・・ほんとに。なんでもないから。」
「ふーん」「吹雪〜!早く〜!!」
私の腑に落ちない返答と重なって、先を行くあげはが私を呼んだ。
「ハイハイ、どしたの」
今度は私の腕に抱きついて声のトーンを落とした。
「よく考えたら、先生と歩いててもナンパなんてされないわ」
絡めていた腕を解いて、私の横を歩くあげは。
前方の人たちが男女問わずあげはを見てあわてて視線を逸らすのが分かった。
それにしても、そんなにみんながみんなあわてて目を逸らさなくてもいいのに。
と思ったら。
よく見ると視線をすぐに逸らすのは男の人ばかりで女の子達は私たちの後ろ、
健吾と先生へ視線を向けて、そのまま見入っちゃってる。
健吾はパーカーを、先生はシャツを羽織っているけど、
2人とも前を留めてないからチラチラと肌が見えている。
健吾の胸板なんて見慣れているはずなのに、さっき、ちょっとドキッとしたのは内緒だ。
だから後ろの2人を見てる女の子の気持ちはすごくよく分かる。
ちょっと妬いちゃうなぁ・・。
波のプールで遊ぶときも、ウォータースライダーも、流れるプールも。
あげはが先生とまわらず、常に私にくっついていたにも関わらず
結局私たちはナンパされなかった。
私はどのプールも楽しんでたけど。
お昼には「かわいい教え子ですから」と先生が一人で買いに行ってくれた。
やっぱ簡単にナンパしてもらおうなんて無理なんじゃないかな。
「おい、コレ着とけよ。」健吾が自分のパーカーを差し出す。
「あぁ、ありがと。」ほんとは自分でも持ってたけど
健吾が差しだしてくれたのが嬉しくて素直に受け取って羽織る。
まだ少し水が滴る健吾の黒髪が日差しに当たってキレイ。
「らーぶらふデスネ。」あげはがぽそっとつぶやいた。
思わずビクッと肩を揺らしてしまう。
「2人して空気作っちゃってさ。」
すねるあげはを慌てて2人であやす。
「あ、あげは、ソフトクリーム買ってこようか?」
「焼きそばより焼きうどんのほうが良かったか?今から変えて来るか?」
あやすって表現おかしいんだけど、確かにあやしてる私たち。
「・・・ナニやってんですか、君たちは」
「「あ、先生」」
あげはを囲んでおろおろしている私たちを見て、
両手にたくさん食べ物を持った燕先生が、若干引き気味にやってきた。
やっと帰ってきた!あげはをナントカしてぇ〜・・。
「ほーら、あげはサン、2人にメイワクかけないの。フランクフルト食べるデショ。」
先生からフランクフルトを両手で受け取ってぽそぽそ食べ始めるあげは。
なんだかんだ言って、結局あげはの手綱を握ってるのは燕先生なのだ。
「さ、食べましょう。」燕先生が買ってきてくれたものを見ると、スゴイ量。
とても一人で持ってきたとは思えないけど、確かに一人で一度に持ってきていた。
焼きそばに焼きうどん、イカ焼き・フランクフルトにどこで売ってたのか、野菜スティックなんかもある。
あげははすっかり機嫌を直してフランクフルトを頬張ってるけど、けど!
何て言うかエロい。なんてベタなことさせるの、先生!と心の中で思いながら、
油でテカテカに光る唇で、フランクフルトを頬張るあげはをチラッと見て、
健吾を見やると同じことを考えてるのがまる分かりの表情で、
まだ手付かずのテーブルにあるフランクフルトを見つめていた。
やらないから!私はソレ、やらないからねっ!!
フランクフルトをスルーして、その隣の、イカ焼きに手を伸ばした。
お昼ごはんも食べ終わり、午後はアミューズメントの方へ行った。
水着のまままわれるだけあってコースターの水しぶきも容赦なくかかる。
さすがに水につかるわけじゃないから、パーカーを羽織ってるけど、
それも結構水をかぶって、せっかく乾いた髪もビシャビシャになってしまって、面白かった。
あげはもナンパのことなんて忘れたようにはしゃいている。
ひとしきり遊んで、少し休憩をとることになったオープンカフェに
健吾と先生を残して2人で化粧室に来た。
「んも〜!なんで?なんでナンパもされないの?」
2人が近くにいないことに安心したせいか、やや大きな声であげはがキレた。
「ちょ、あげはっ!声大きいよ。」
「なによ、自分達だけ逆ナンされちゃってさ。私よりも色っぽいコに!」
「やっぱ、私たちには無理なんじゃないかなぁ・・。もう諦めようよ。」
「吹雪だって、健吾といちゃついちゃってさ。健吾のクセに吹雪ばっかり見て!」
「いや、そんなに見てな・・「いーわよ。どーせ、やっぱり私なんて魅力ないんだも!」
話してるうちに興奮してきたのか、
うっすら赤くなった目に涙をためて唇を尖らせるあげはは、私から見ても凶悪にかわいい。
「・・お化粧落ちちゃう。頭冷やしてから戻るから、先に戻ってて」
一人で大丈夫だから、と化粧室から走りだしてしまい、あっというまにあげはを見失ってしまった。
ヤバイ、さすがに一人でフラフラしてたらよくない気がする。
私は慌ててカフェへ戻った。
「先生、ごめん、どうしよう!あげは見失っちゃった!!」
「えぇ!?吹雪さんにしては珍しいですね。とりあえず電話・・。」
すぐにケータイを取り出して電話をする燕先生。
ブーッ ブーッ ブーッ あげはのバッグの中から音がする。
「・・・あンのバカっ!」先生らしからぬ発言のあと、
「探してくるからキミたち好きに過ごしてて!」と駆け出した。
「ちょ、私も探してくる!健吾荷物あるしココにいて。」
一緒にいたのに、見失った私の責任だ。
「いや、一人でどうやって探すんだよ。結構広いぞ。」
「だけどさすがにあげは一人でいたらヤバイ人からも目つけられそうだし!」
そうだ。あげははかわいいし、ヘタしたら誘拐なんてことも・・!
行く、といってきかない私に健吾の目つきが極悪になっていく。
「バカか!それはオマエにも言えるんだぞ!少しは自覚を持て!!」
久しぶりに怒鳴られて、体が怯む。
でも、あげはを探さなくちゃという思いのほうが強い。
「なによ!私はナンパなんてされないもの。されるのは健吾でしょ!
とにかく大丈夫だか・・「オレが行く。全員の荷物あるしここで待ってろ。」
私の返事も聞かずに、ケータイだけを持って駆け出した。
「・・・なぁによ、かっこつけちゃってさ」
一人役立たずな気分でプラスチック製の椅子の上にかかとを乗せて背もたれに体を預けた。
待ってる時間は長い。
ほんとに、ヘンな人からナンパされてたらどうしよう。
小さいからって誘拐なんてされないよね。
あぁ、ほんとどうしよう!
グラスの氷もすっかり解けてしまった頃、先生があげはを連れて戻ってきた。
「スミマセン。見つけるのに少々時間がかかってしまって。ほら、吹雪サンに謝って」
「・・・ゴメン、吹雪。」
「ん、無事で安心したよ。良かった。」
私の返事を聞いて、あげははほっとしたように微笑んだ。
「ちょっと、ワタシたち先に失礼しようと思うんですが・・あれ、健吾クンは?」
「あ〜・・、あげはを探しに・・大丈夫です!ケータイ持っていったんで、
すぐに連絡しますから。だから先生たちは気にせず帰ってもらっても大丈夫ですよ。
あげはも疲れただろうし。」
2人は顔を見合わせて少し考えたあと、先生が「じゃあ」と言って
あげはの荷物を持って去っていった。
はぁ〜、遠くなる2人の後姿を見てため息が出てしまった。
なんだか、どっと疲れちゃった・・とと、健吾に連絡しなきゃ。
「はい」ワンコールもしないうちに健吾は電話に出た。
「もしもし、あげは見つかったって。もう大丈夫だよ。」
「了解、すぐ戻るから。」
「うん、さっきのカフェにいるからね。」電話を切ってからまたため息をついた。
やっぱり健吾が探しに行ってくれて、よかった、かもしれない。
通話終了の画面を見ながら、うれしい、誇らしい気持ちになった。
それから間もなく、ポンポン、と肩を叩かれた。
帰ってきた!と振り向くとそこにいたのは健吾じゃなく、知らない男の子だった。
「ねぇねぇ、さっきからずっと一人でいるよね。友達は?」
・・・このタイミングで来るか。「カレシ待ってるの」ぶすっと答える。
「え〜、でもオレずっと見てたけど一人だったよね。友達帰ってたじゃん。」
友達は?って聞いたくせに、帰ったとこまで見てるんじゃない。
「ねぇねぇ、ちょっとで良いからさ、遊ぼうよ。俺こんなかわいい子見たことない!」
「いや、だからムリってば!」
「まぁまぁまぁまぁ!いいじゃない、ちょっとだけ。ね!?」
この人すごくしつこい。私の腕を掴んで立ち上がらせようとする。
・・・ウザい!もう温厚になんてムリ!!
「ちょ、ほんとにっ「どこへ?」
私の腕を掴んでる、その腕をギリギリと掴んで、一番怖い声音が私たちの間に入ってきた。
健吾だ・・。ホッとして抵抗しようとしていた私の腕から力が抜けた。
「どこに連れて行くって?公衆の面前で殴られたいのか?」
相手を殺しかねない勢いで威嚇しながら、私をぐっと抱き寄せる。
「カレシいるんじゃん、安心したよ。よかったよかった!あはははは・・」
あくまでイイヒトを装いながら、ナンパしてきた男の子は後ずさりして慌てるように走って逃げていった。
「おい、オレ気をつけろって言ったよな。」
言ったかな。気をつけろ、とは言ってない気もするけど。
「・・・斉藤たちは?」ふと周りを見渡しながら健吾が尋ねる。
「あ、先に帰っちゃっ「じゃあもういいな。帰るぞ。」
「えぇっ!?」
さっき掴まれた腕とは反対の腕を掴み、私の荷物をもってさっさと歩いていく。
も〜、なんなのよ!?もっと遊びたかったのに〜!
「そのままの格好で良いから着替え取って来いよ。」
更衣室の前で掴んでいた腕を放して、そのまま自分の荷物を取りに男子更衣室へ入る。
仕方なく私も更衣室へ入り、荷物を取る。
そこで初めて気がついた。
さっきナンパされたときに掴まれた右腕よりも、健吾に引っ張られた左腕の方が赤くなってる。
もしかして・・健吾まだ怒ってるの??
荷物を抱えて、更衣室を出ると、すでに健吾は待っていて「行くぞ」と駐車場へ向かった。
車に乗り込んでからも健吾はずっと無口で、いつも無口なんだけど、
今は特にオーラが怒ってる気がしてならない。
「・・ね、ねぇ、こっちって家のほうじゃないよね?」
「・・・」
「・・ちょ、ねぇ、反省してるから!なんか言ってよ。」
「・・・」
何も言ってくれない健吾が余計に怖い。
「反省、ねぇ。」ふいに健吾が低い声でつぶやいた。
「してるのか?反省。なにに対して?」
ずっと黙っていた健吾が口をきいてくれたことが嬉しくて、即時に答える。
「してる!してるよ!不用意にあげはを探しに行こうとしたことでしょ!」
―ガンっ!
ハンドルを健吾が殴った。「―まえ全然分かってないな。」
気づくと車はホテルの駐車場だった。
「降りて。」冷たい空気をまとったまま、健吾が運転席から降りた。
適当に部屋を選んで、さっさと歩く健吾の後を小走りになりながら追う。
そうして入った部屋は、最上階の、天井がガラス張りになっている広い部屋だった。
「吹雪。こっち。」呼ばれて立たされたのは洗面台の大きな鏡の前。
後ろから健吾ががっちり腰をつかんで、鏡越しに私を見ている。
「パーカー脱いで。」
えぇ、こ、ここで?健吾に抑えられたまま?鏡を向いて??
さっきから何を考えてるのかさっぱり分からない。
いつもに増して表情がないのに、目だけがやけに強くて鋭い。
「ほら。」
私が動揺してなかなか動けないでいると、耳元に顔を寄せてもう一度言った。
「・・・脱げよ。」
耳元で低い声が響き、体の奥がゾクッとする、のに頭は冷静だ。
怖い!怖いよ〜!!震える手でパーカーのジッパーに手を伸ばす。
ジジジジ・・
ゆっくりとジッパーをおろし、開いたパーカーの間から、水着が見える。
ジッパー外したのを確認した健吾が私の肩に手を置き、
スルッとパーカーを落として、穿いていたショートパンツのジッパーも下げ、
するりと落としてしまった。
水着だけしか身につけていない私の顎を左手で持ち、鏡と対面させる。
「・・・この水着、どうしてコレにしたんだ?」
「ひぁっ」
私の顎を固定したまま耳元に唇を這わせ、
開いた右手は喉元から鎖骨をなぞり、水着のふちにするすると指を這わせる。
「それにココ・・」
「んっ」
ゆっくり、ゆっくりと水着のふちに沿って下降した指がスルリと谷間に入る。
「こんなに開けて、誰に見せたかったんだ?」
「っ!」
谷間から指を抜き、水着をまたいで、
手のひらで下から支えるように右胸を持ち上げるように撫でる。
低く響く声が耳元から離れなくて、ゆっくりすぎるその動作が逆に焦れったくて、
はやく気持ちいいところを触って欲しくて仕方ない気分にさせる。
顎は固定されたままだけどあまりの恥ずかしさに、
目線をそらし、私の胸元を這う健吾の手を見る。
「・・・鏡見ろよ、吹雪。ホシイって顔してるぞ」
そんな事言われても恥ずかしすぎる。自分のそーゆー顔なんて見れない。
「見ろって」
そう言って、それまでゆるゆると右胸を下から撫でていた健吾の右手が、
もうすっかり立ち上がっていた両の胸の先を水着の上から押しつぶした。
「ひゃあぁっ!!」
その瞬間、つい、伏せていた目を開いてしまった。
鏡に映る私と目が合う。
真っ赤な顔で、だらしなく開けた口に、潤んだ目。
手は力なく健吾の両腕を掴み、腿を合わせて、膝がカクカク震えている。
「エッロい顔」
かぁぁっと、赤くなった顔にますます熱が広がった。
健吾の意地悪な目線が鏡の中の私を捉える。
「こんなエロい水着で、こんなエロい表情で、襲ってくれって言ってんだろ?」
「ち、ちがっ、んっ!、んやぁぁっ」
私の否定の言葉をさえぎるように、
もうずっと前から熱く潤っている場所に、水着の脇から指を伸ばしてきた。
「やぁっ・・んっ、はぁっ、ひゃぁっ」
言葉にならない私の高い声と、クチュクチュと水音が響く。
ここは脱衣所なのに。こんな、立ったまま触られたことなんてないのに。
ずっと私の顎を支えていた健吾の左腕が離れ、水着を外さずに両胸を出す。
水着によって中央に寄った胸の、その真っ赤になっている先を片手でつぶすように弄る。
ガクガクと力が抜けてきた膝になんとか力を入れなおそうとするけど、
ちっとも思うように力が入らない。
ついに力が抜けて、洗面台に両腕で倒れ、なんとか自分を支える。
その間も健吾の右手は私の入り口を行ったり来たり、
でも、一番感じやすい部分にも、ナカにも触れてくれない。
「あぁぁっ、け、んご、お、ねが・・っ」
なかなか触れてくれない健吾にねだっても、表情ひとつ変えずに冷たく言い返された。
「さっきの答え、まだ聞いてない。襲って欲しかったの?ダレに?」
「ちがっ、んぁっ、お、そ・・てほし・・の、ひゃっ、けん、ごだけ・・だもっ」
もう、目も開けていられない。必死で、健吾だけって伝えたかった。
私の高い声と混ざって聞き取りにくい言葉たちが健吾に届いたのかどうか。
それを溶けたアタマで判断するより早く、健吾が私から離れた。
届かなかった?
それまで茹で上がっていた体温がすっと引いていくような気がして
身を起こそうとした瞬間―――
「んあぁぁぁぁぁぁっっぅ」
健吾が水着を着たままのソコへ入り込んできた。
肝心な部分に触れてもらえなかったのに、健吾を受け入れる態勢が万全なソコ。
確かに水音はスゴかったような気もするけど、そんなに??
混乱するのと同時に入り込んできた重圧のインパクトの余韻が過ぎても、
健吾は一ミリも動いてはくれない。
「なぁ、オレだけ、なのか?」
またも伏せてしまった私の腰を掴み、自身も上半身を伏せて耳元でささやく。
「オレだけに見せたいならどうして知らないヤツらにも見せた?」
―ズンッ
「すれ違うヤツらがこのカラダを見てたのに気づかなかったのか?」
―ズンッ
「オマエにこーゆーことシタイって想像するかと思わなかったのか?」
―ズンッ
「こんなエロいカラダ、こんなエロい表情、他のヤツらになんか見せられるかよ」
一突きしては低い声でささやく。・・少し辛そうな声音で。
「・・・オレだけだろ」
つぶやくように言ったと思ったら、激しく突き上げてきた。
脚が床から浮いて、腰がカラダの一番高いところにある不安定な体勢で、
止まらない私の声とたまに聞こえてくる健吾の吐息。
もうワケが分からない。分からないまま、頭の中が白く弾けた―――。
気づいたら、浴室で、湯船の中にいた。
健吾の方にもたれかかっていた頭を持ち上げると、
健吾の困ったような、申し訳なさそうな瞳にぶつかった。
「っ、スマン!ちょっとカッとしすぎて・・大丈夫か?」
健吾が、本当に申し訳ないって顔をして、私の様子を伺う。
ちょっと、かわいい。
「私・・脱衣所で・・?」
「そう、ぶっ飛んじまったんだよ。」
「・・カッとなって、手が出るの、直したんじゃなかったの・・?」
昔のことを思い出して、くすっと笑いながら言うと、
悪いけど、と私の瞼にキスを落とし言った。
「吹雪のことになると余裕がない」
「ふふ、何年たってんの。健吾だから、なのに」
「・・・・!まぁたオマエはそんなこと言いやがって」
襲いたくなるからやめてくれ、と首筋にキスされた。
ふと見ると、私はまだ水着を着ている。
着てるけど・・。
「ちょっと!なにコレ!????」
水着では到底隠し切れないところに、赤い点、点、点。
胸元にも、お臍の横にも、腰骨のところや腿の付け根まで。
数え切れないくらいのキスマークがあった。
気づいた私に健吾は視線を避けるように横目を向け、ボソッとつぶやいた。
「これで、人前ではもう着れないだろ」
この人、こんなに独占欲の強い人だったの?
呆れて何も言えなくなったけど、あまり感情を表に出す人ではないし、
たまには、いいかな。たまには!だけれど。
「ヤキモチ、妬かせてごめんね」
暖かくて嬉しい気持ちが胸に広がり、健吾の首に両腕を巻きつけ、頬にキスをした。
その後ちゃんと体を洗ってお風呂から上がり、ベッドに移動したけど、
今度は本当に何も身につけさせてもらえず、天井の鏡を見せられながら、
恥ずかしいことを言われ、気を失ってはゆすり起こされて
声が掠れるまで鳴かされてしまって、
次に気がついたらチェックインギリギリの時間だった。
もう、鏡の前ではゼッタイ油断しない!と密かに誓いながら慌てて準備をした。
*****
「ね〜。吹雪、ほんっとゴメンって!!」
大学の近くのカフェ。
だいぶ年上の、初恋の“カレ”と婚約中の彼女は、アマアマな顔で手のひらを合わせて、
チラッとこちらを見る。
絶対、悪かったと思ってないカオなんだけど。
「・・それで?ウマくいったの?」
「うんっ!それはもう、先生ね、すっごい剣幕で、怒ってくれてぇ、
・・・ハジメテあんなにいちゃいちゃしたもの・・」
満面の笑みを浮かべながら惚気るあげはの話を聞きながらぐったりした。
こっちはどれだけ大変だったか・・!
「でもぉ、もう二度とあんな水着人前で着ちゃいけません!って言われたの」
・・・ウチと一緒なんだけど。
てことは、あげは、ほんとに“シツコクオコラレタ”んじゃないの?
「ちょっとくらいいいじゃない、ねぇ?」
ちっとも懲りてなさそうなあげはを見て、
あげはのウカツな誘いには二度と乗るまいと心に誓ったのデシタ。
*fin.*
うぉぉぉGJもらった!!超うれしい!
ありがとうございます!
お気づきかと思いますが誤字が。
後から見つけてしまって恥ずかしい。
>>483 6
×ボクび指
○ボクの指 です。
浮かれてリロードしない間に神が…!!
ニヤニヤしながら読みました!
やっぱりむっつり健吾はたまりませんな!
503 :
名無しさん@ピンキー:2009/08/25(火) 14:26:26 ID:PSJnR4ug
ちょっと来ない間に投下たくさん!!!
ありがとうありがとう
いいじゃないですか!
505 :
488:2009/08/31(月) 20:21:54 ID:snY5SZTY
みなさんありがとうございます。
何とかカタチになってよかった…
ぼちぼちまた何か降りてきたら投下してみたいと思います。
すごくまったりしてますが細々がんばりましょうw
506 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/04(金) 08:42:35 ID:EGC54sPk
カソアゲ
507 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 14:05:30 ID:ThG/MBLw
小林アゲは
誰がうまいこと(ry
おにゃかすいた
にゃにゃにゃ
さて保守保守。
おまこば9巻以降が行方不明で涙目。
ミモザでニヤニヤしてくる。
保守
ほしゅ
保守です。
「羊たち〜」を読むたびに思う。迎えに来た後大変だろうなってw
キスだけで年単位我慢だなんて、ヒロはすごいよw
ほ
しゅ
ほしゅー
保守
保守します。
誰もいないかぁ
いなくはないけどネタがないから静観してるww
522 :
名無しさん@ピンキー:2009/11/23(月) 04:26:22 ID:BSrYQO2M
あげ
>>521 確かにネタが無い…。最近年齢設定低いしなー。
524 :
名無しさん@ピンキー:2009/11/27(金) 13:32:52 ID:7ym+4yPY
だしょー
理由は彼女に聞いてくれとか、格好のエサなんだけどな。
あんりが年のわりに子どもっぽくて、
案外ミモザのが大人なんじゃないかと…ww
お色気No.1はやっぱ吹雪かな。
うなじとか伏せた目とか美脚とかw
胸以外にもオイシイ部分がいっぱいww
だね。吹雪が一番!
…てか、頭も顔も良くて、胸もあって脚もキレイで…
その上うなじまでエロい!これは最強だね。
ミモザもいい。
あのパーティーの前に致したのかがとっても気になる所w
527 :
名無しさん@ピンキー:2009/12/06(日) 01:12:52 ID:hSP/rTkT
はじめてがアレって…ww<ミモザ
528 :
名無しさん@ピンキー:2009/12/06(日) 18:59:27 ID:G1M6prOe
東郷高校
保守ほしゅー
もうすぐクリスマスか…
DX、またしても幼かった
今までよりマシかもだけど
ストーリーは出来てる。
エロが書けないorzなんてこったい。
頑張れ!!待ってる!!!
頑張る。保守する。
534 :
名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 21:24:25 ID:c2wlpNws
支援
ほしゅ
ほしゅ
今年もバレンタインがやって来るね。
大味な手作りチョコ…
保守!
ほしゅ
するめくんセクロス
保守
かなり前の方でつぶらの胸のサイズの話が出てるが、私はEぐらいだと思う
84・57・87なら、アンダーは65ぐらいが打倒だと思うし
アンダーが細いと小さく見えがちだけど、そこは「低身長だと胸が大きく見えるマジック」で相殺
うん、絵の通りのきょぬーだ
ここまで書いて、早朝から何考えてんだと鬱になったorz
徹夜はいかんな、はいぱあのエロパロ考えながら寝ます
543 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/05(金) 01:22:05 ID:NfTYSLEf
>>542 さぁ早くそのエロパロを文章に起こす作業に戻るんだ
保守って待ってる
ほしゅほしゅ
保守
ほしゅ
ほしゅー
550 :
名無しさん@ピンキー:2010/05/18(火) 04:01:42 ID:Mgfaoz3C
hosyu
551 :
名無しさん@ピンキー:2010/06/13(日) 21:09:53 ID:7rS1yVVR
吹雪の乳もみてぇ
と、健吾がつぶやいた
ワロタwなんという心の声w
揉みたいだろうなー、やわらかそうだしなー。
大事なのはいつの時点での心の声か、ということですw
555 :
名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 20:48:28 ID:L8tCy3G1
むっつり選手権開催!!!
556 :
名無しさん@ピンキー:2010/07/31(土) 03:34:01 ID:tTW28q79
何か書こうかな。エロがむつかしいなー。
こずえちゃん
新刊出てるね
もちこ な。
表紙のロリくさい絵が………まだ買ってない。
新刊買った!
巻末に懐かしキャラが…でも出来るなら吹雪と健吾の2SHがみたかった。
長生きなスレ。
562 :
名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 08:34:10 ID:5tMxun5o
まだまだ生きてます
誰もいない間にこっそり投下。
久々に読み返したら高屋敷×つぶら、健吾×吹雪に萌えすぎた!
このスレでは健吹が人気なようなのでこちらで。
次スレから4レスほどお借りしますー
564 :
健吾×吹雪:2010/12/01(水) 16:59:22 ID:O4VJytQl
「は……っ、健、吾っ、ちょ……やっ……!」
短く呼吸を繰り返しながら、小林吹雪はびくびくと体を震わせる。
そしてその吹雪と、文字通り一つに繋がって体を揺するのは、吹雪がその名を口にした小林健吾その人だ。
「……エロ」
ベッドの上、二人とも衣服を纏うことなく、胡座をかいた健吾の上に吹雪が乗るような形で交わっている。
健吾がぼそりと呟いたかと思ったら、吹雪はことさらにびくりと震えた。
「あ、のね……っ!だっだれのっせい」
「吹雪」
耳元で名前を呼ばれては、このまま溶けてしまうのではないかという程に吹雪の背筋を快感が走る。
吹雪はほとんど無意識に健吾の首にしがみついた。
「……いいな、それ」
「え……?」
すげー求められてるみたいだ、と健吾は言うと、再び思い切り体を揺らしはじめた。
「あぁっ!やっあっ、ぁふ、ひゃああぁんっ!」
ベッドのスプリングがぎしぎしとうるさく軋む。
吹雪はもう、声を抑えることも出来なかった。
「あっやぁっけ、けんごっ!やっ、また……っ、あっだめっも……っ!」
細く高い喘ぎと共に、吹雪はこの日何度目かの絶頂を迎える。
「抑えるな……って言ったのはお前の方だろう?」
最初はこっちが優勢だったはずなのに、白く弾けた頭の中で、吹雪はぼんやりとそんなことを思った。
***
565 :
健吾×吹雪:2010/12/01(水) 17:00:01 ID:O4VJytQl
「いーってそういうの」
「だめ、私がやりたいの」
「諦めろ」
「やだ」
そんな押し問答が先程から続いている。
大抵の事なら健吾は彼女である吹雪の好きにさせてやりたいと思っている。
吹雪とて、そんな健吾のことがわかっている。
わかっているからこその、押し問答なのだ。
「ねぇちょっとでもいいからさ」
「い・や・だ!」
「なによ。ちょっとくわえたり転がしたりするだけでしょ!」
吹雪が散々頼み込んでいるのは、健吾への――ご奉仕。
「されたいもんじゃないの?男って」
「俺は、いやだ」
口を尖らせる吹雪に、健吾は少々の呆れ顔。
そもそも、吹雪がそれをしたがる動機が健吾は理解できないのだ。
ホントにこうなのか知りたいから、なんて、まるで人を実験動物のように――……
カチャカチャと音が鳴って、下半身には違和感。
健吾は思考を中断させる他なかった。
「……おいっ!何やって――」
「実力行使。嫌なら振り払えば?」
視線を上げずに、ベッドに座る健吾のベルトを外しにかかっている吹雪に、健吾はうぐっと息を飲んだ。
「なぁ……本気?」
「当たり前。でなきゃしないわよ、こんなこと」
吹雪は吹雪で、覚悟を決めては来ていた。
体を重ねるようになってしばらくが経ち、会えば毎回、とは言わないが吹雪の体ももう痛まない。
それでも、健吾は毎回吹雪の体をいたわるようにしてとことんまでにやさしく抱く。
それは幸せなことでもあって、不満なことでもあった。
566 :
健吾×吹雪:2010/12/01(水) 17:00:48 ID:O4VJytQl
そうこうしてる間に、いつの間にか外気に触れる健吾の分身は、時折触れられた吹雪の手の感触などで十分な質量を持っていた。
「……わ、な、なんか……不思議……」
間近で初めてそれを見た吹雪は、感動の入り混じった声を上げてそっと手を添えた。
「……っ」
「健吾……気持ちい……?」
一方で、健吾は目の前の女を組み敷いて衣類を取り払って、と、欲望を吐き出したくなる自分と格闘していた。
ぎりりと拳を握ってみても、官能的な視界を遮ってみても、局地的な刺激は止まることなく押し寄せる。
「ふ……ぶき、も、いいから……」
「だぁめ!まだなんにもしてない!」
吹雪はそう言うと、健吾のそれにぱくりとかぶりつく。
「……っ!ちょ……!っ、コラ!」
ダイレクトな刺激が健吾の脳天を貫く。ギリギリで理性を保っている今、吹雪を退かせるために触れることすら躊躇われる程だった。
「んむ……ね、気持ちいい……?」
びくびくと震える姿を見れば聞かなくてもわかるだろうに、言葉が欲しいのか吹雪はちゅぽんと口を外すと健吾を見上げる。
「やめてくれ……抑えられなくなる……」
「抑えないでよ!」
吹雪から目を逸らした健吾の言葉に被さるような怒鳴り声に、健吾は目を見開いた。
「……え?」
「抑え……ないで。大丈夫だから、そんなに簡単に壊れないから……私……大事にされるだけのオンナノコなんかじゃ、やだ……」
ほろほろと涙を零した吹雪は、次の瞬間には健吾によって抱き上げられていた。
「健、吾っ……?」
「……いーのか?」
567 :
健吾×吹雪:2010/12/01(水) 17:01:31 ID:O4VJytQl
手加減出来なくなるぞ、とかかった声に、吹雪はびくりと体を揺らす。
「……わ、私がそうしてって言ってるんじゃない……ひゃ、あっ」
強気な言葉は続けられることなく、甘い声に掻き消される。
――健吾が吹雪の首筋をねろりと舐めたからだ。
「あっま、待って、まだ途中――」
「お前が」
「え」
「火を点けたんだろう。それに――……」
俺は攻められるより攻めたい側なんだ、健吾が言ったその言葉を、吹雪が果たして最後まで聞き取れたかどうかは別にして、吹雪が一生懸命にやり方を学んできたご奉仕は失敗に終わった。
けれど、本能のままに求めてほしいという願いは叶ったわけで、健吾の理性を砕くという試みは無事に成功を納めて――冒頭に戻る。
その後、吹雪はしばらく腰が立たなかったとかなんとか……?
END
okgj
gjありがとうございます。
ここって、職人さんも住人さんもいらっしゃらない感じなんですよね。
発展を望むのは無理かぁ……
また何か書けたら持ってきます!
>>564-567 1日2日見なかった間に超GJ!!!
ふたりの、原作のまんまの雰囲気が伝わってくるような良作だったぜ
優しさに甘えたくなくて頑張ろうとする吹雪と
労りたいと思ってるのに、自分の中の激しさが
溢れ出てしまうムッツリな健吾とか
俺得なSSだったわw
>>569 常駐してはいるんだが(
>>551 とかで保守ageしてみたりw)
他に比べるとかなりまったりスレなんだよなここ
まぁ、それもアリかも試練
書きたいネタはあるんだがなー・・・・
おお!久しぶりに来てみたら・・・・。
GJでした!
572 :
名無しさん@ピンキー:2010/12/07(火) 01:26:27 ID:IA8wstV5
うおおおお!GJ!!
またお待ちしてます!
わぁぁぁ!!
ご光臨ごこうりん!
GJなんだぜ。むっつり健吾は大人気なんだぜ。
また期待してます!
意外と栄えてたなGJ
「あのさー、そろそろ子供欲しいんだよね。あんたは?」
「は?……あ、あー……うん。俺も、出来てもいいかなとは思う、けど」
「んじゃ、だいたいこの辺りが排卵日だからさ、よろしく」
「……ああ」
もうちょっとムードがあってもいいんじゃないか、と思う健吾と、
だいぶ勇気出した末にこうなった吹雪。
保守がわりに会話のみ小ネタにて失礼しますw
ナイスw
577 :
名無しさん@ピンキー:2011/01/14(金) 13:56:59 ID:92hsBvJC
最近、修学旅行で吹雪が泊まりに来た夜一晩中どきどきソワソワムラムラしてる健吾を想像してしまうw
小林クンと吹雪の配置が逆だったらなーと思うがストーリー的にしょうがないな
あと、吹雪との初めての次の日に大学で妙にニコニコして周りにびっくりされる健吾とか見てみたいww
小林クン、文庫版の刊行始まったね
ご新規さん増えるかなーちょっと期待
579 :
名無しさん@ピンキー:2011/01/27(木) 23:11:02 ID:LvMSGlf9
まじか???欲しいな…書き下ろし無いかな…………
>>579 あるよ。多分全巻
現在刊行してる1、2巻は、同時を振り返ったNG
3巻からは、こばやしーず?がページジャックする模様
文庫版読んだ影響か小林クンの夢を見た。
吹雪が出産で入院してて千尋が眠れなくて、
本当なら病室にいたいけど上の子がいるから
仕方なく家で眠れない夜を過ごしてるっていう
無駄に細かい謎設定だったww
ちょっと千尋吹雪書いてくる
夢なんてそんなもんw>無駄に細かい
黒峰とアニーの話を夢に見たことがかつてある。
アニーがらみの(無駄に細かいので割愛)な理由で泥酔する羽目になった黒峰を
運ぶ腕力もないアニーが、自分の泊ってるホテルの部屋で寝かせて自分も寝て
ふと目が覚めたら、まだ酔ってる黒峰に*を・・・みたいな
・・・どうしてそうなる?!と自分でもわけがわからなかったw
千尋×吹雪ヒャッホウ
書けたので千尋×吹雪投下します。
・千尋×吹雪
・朝チュン
・お酒は二十歳になってから
次レスから5レスほどお借りするので
嫌な方は千尋×吹雪で避けてください。
目の前の男に上機嫌で髪を撫でられながら、しばき倒したい、と吹雪は本気で思った。
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飲み過ぎたせいか、常より随分としつこい行為に付き合わされたせいか、
吹雪が目を覚ましたのは昼もとっくに過ぎてからだった。さらりと肌を
滑る真っ白いシーツと二日酔いでぐわんぐわん揺れる頭を抱え、不幸な
ことに昨夜の自分の暴挙をばっちり記憶している吹雪は、あまりの羞恥と
情けなさでちょっと泣きそうになった。
お酒の力ってなんて恐ろしいんだろう。いや違う、酔い潰れてあいつに
絡むなんて自分はなんて馬鹿な真似を。
穴があったら入りたい。いっそ消えたい。
吹雪は元来真面目な質である。父親がいない家庭で育った彼女は、
成人してからも特に家族と飲み交わす機会もなく、一人晩酌をするよりは
翌日の講義の予習に励むことを選ぶ人間だった。家にあるアルコールと
いえば料理酒か消毒薬くらいのもので、もちろん飲酒の習慣などあろう
はずもない。付き合いであれば酒が入る場所にも抵抗なく参加したが、
仕切り屋な性格も加わり、誰かと飲みに行くと酔っ払いの介抱に夢中に
なってまず自分の酒まで手が回らない。そうでなくとも他人が正体を
失くすかもしれないという思いが常に頭にかかって、酔いが回るまで
飲むことはほとんどなかった。
そんな吹雪が昨日、初めて深酒をした。
千尋と二人きりで特に止めるべき相手がいない状況のせいか量を過ごした
彼女は、この日まで自分の限界を知らなかったのである。
ほとんど初めてという泥酔状態に、吹雪の脳は発熱時と同じく正常な
活動を放棄した。普段の自分が聞いたら鳥肌が立つような甘ったるい声を
出した。こともあろうに自ら千尋に抱き着いた。甘えるように彼の胸元に
すり寄り、その薄い唇に口付けたときにさえ何の疑問も羞恥も
沸かなかったのだから、アルコールの力って本当に怖い。
そしていつも人を食ったような態度の男が珍しくぽかんと間抜け面を
晒しているのを見て気分をよくした吹雪は、調子に乗って愚か極まりない
ことを言ってしまったのだ。
「この先もする?」
その後のことは思い出したくもない。
酒で失敗したという話はよく聞くが、まさか自分に起きるとは思っても
みなかった吹雪である。もしこのことが大和にバレたら潔く死のう。彼に
平気で男を誘うような破廉恥な女だと思われるなんてとても耐えられない。
思考が物騒な方向に陥っているところに突然ドアが開き、吹雪は
飛び上がるほど驚いた。頭の中は軽く恐慌状態である。
「ああ、起きた?」
淀みない足取りでベッドに近付く千尋に、パニックのまま体を覆っている
シーツを胸元に引き寄せる。フェロモン云々は未だに吹雪の感知する
ところではないが、さすがに裸を見られて平然としていられるほど豪胆でもない。
「体、大丈夫?」
ハイお水、と冷たい液体が波打つグラスを渡され、情けなさここに
極まれりな吹雪に一体何が言えるというのだろうか。
大丈夫かと問われれば頭は痛いし腰も痛い。喉だってがらがらだし、
何より全身が怠い。要するに最悪だ。しかし原因は十割方自分にあるので
千尋を詰るわけにもいかない。むしろ体調が万全なら頼むから昨日の
ことは忘れてくれと詰め寄りたいくらいには精神的ダメージの方が
大きかった。あんなのは自分じゃない。
「いやあ、吹雪ちゃんからのあーんな熱烈なお誘いハジメテだったからさ。
オレもつい頑張っちゃった」
「……知らない」
酷い声だ。どうやらあの甘ったるい声は昨日出しきってしまったらしい。
芋づる式に思い出しそうになった昨晩の記憶に慌てて蓋をして、グラスの水を嘗める。
「あれ、覚えてないの?飲み過ぎだよ吹雪チャン」
窘める口調の千尋に無言で返しながら、吹雪は早くも考えることを放棄した。
もうこの際酔って忘れたことにしよう。自分が口走ったあれやこれや、
いつになく余裕のなかった千尋は、まとめてなかったことにした方が
精神衛生上いい気がする。揶揄い甲斐がなければ、きっと千尋もすぐに
忘れるだろう。
未だ通常運転には遠い頭が半ば願望じみた結論を出すも、千尋の舌は
絶好調で回り続けている。吹雪は明らかに酒の残痕ではない頭痛を感じて
頭を押さえた。
黙れこのサド男。
「それにしても昨日の吹雪ちゃん、可愛かったよねェ。千尋だいすき、
な―んて言っちゃってサ」
「……覚えてないってば」
「えーそうなの?じゃあもっかい言ってよ」
「誰が言うか!」
「じゃあ『あんだめえ吹雪しんじゃう』は?」
「そ、それは言ってないっ!」
「――覚えてるんだ?」
しまった。
ギ、とベッドが鳴いた。腰掛けた千尋の腕が伸び、長い指が吹雪の髪に
絡む。その胡散臭いほどの笑顔に、こいつは人を追い詰めるとき本当に
愉しそうだなと吹雪はしみじみ思った。
「……き、」
「ん?」
「きのうは酔ってたし、」
「うん」
「ちょっと調子が……わるくて、だから、」
「うん」
そんな声出すなこの馬鹿と喚き散らしたい気分だった。わかっている、
これはやつあたりだ。負け惜しみだ。相変わらず恋愛耐性の低い
吹雪には、千尋相手に甘やかされている事実がこの上なく恥ずかしいのだ。
自分が耳まで赤いのがわかる。ちょっと涙まで出てきた。
「……千尋、」
「うん?」
「…………すき」
「うん、オレも吹雪チャンのこと大好きよ」
くっくと喉で笑いながら旋毛に口付けられる。いつものように髪を
梳かれ、吹雪はまともに顔を上げられないまま、しばき倒してやりたい、
と心の中で唸った。
しばき倒したい。もちろん昨日の自分をだ。
終わり
携帯からなので改行おかしかったら申し訳ない…
空白のエロシーンも書いてたのに原因不明の
携帯強制終了によってあぼーんしました/(^o^)\
なんか浄化された気分
相手を別の小林クンにチェンジしても違いがいろいろ出て面白そう
gj
ちょ、空白部分読みたいw
何があったwww
職人さん乙です!
千尋相手だと「悔しいのに…感じちゃうビクンビクン…」な吹雪ちゃんになりそう
>>593 何ってそりゃナニだろww
健吾が相手だと何回もがっつかれて疲れそう
千尋が相手だと前戯も本番も長くて疲れそう
大和が相手だとどうなんだろうと真剣に考えてたら
結論が出ないまま世が明けた…
とりあえず吹雪は体力つけるべきww
健吾が相手だと、初めてがとにかく痛そう(上手くできなかった健吾は激しく落ち込みそう)
千尋が相手だと、貫通よりねっとり慣れさせるの優先してくれそう(千尋はリード上手)
大和が相手だと、指か×××か区別がつかないで「小林クン遠慮しないでいいよ」
と、言われそう(つまんないものじゃないもん!と泣く大和)
しばらく見ない間に投下が!職人さんGJ!
健吾×吹雪の甘甘ムッツリエロが読みたい…
周囲に振り回されエロエロできなかった2人が>甘甘ムッツリエロするのは
K大1年夏休みの頃だと思う〜
千尋の邪魔が入らない!…と訝しがりつつ3日3晩やりまくりそうだ健吾は
千尋×吹雪 GJGJ!
空白のエロシーン、正座して待ってますorz
600 :
名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 15:26:44.90 ID:UbyFPz7t
保守
ほしゅ
602 :
千尋×吹雪:2011/04/08(金) 11:12:14.02 ID:1Lk4G7dx
あれ・・・・・気がついたら美しい顔を見上げている状況になっている。
いつもの悪態も不思議なぐらいに出てはこない。
変わりに呼吸が止まってしまったかの様に息がとまった。
「あれ?抵抗しないの?吹雪ちゃんらしくもない」
軽い感じのいつも通りの千尋の冗談、いつもなら顔面にパンチして終了。
少しアルコールが入ったせいだろうか?眩暈がする。
でもすぐにその可能性を否定する。お酒には強い。
就職してからはそれなりのお酒の付き合いは経験している。
まさかビール3杯で酔ったりするわけがない。
「はやく・・・どいて」
ようやく口から出た言葉もいつもの悪態ではなかった。
自分は思ったより弱りきっている。
そしてこのサド男にすがっているのかもしれない。
健吾とつきあって8年、それなりに平和に過ごしていた。
だから少し前から健吾の様子が違って見えたのも仕事が忙しいんだろうと勝手に片づけた。
昔、まだ健吾と付き合っていない頃、初恋の女の子の話を聞いた事があった。
健吾はその女の子を好きになったと同時に、自分が言った言葉をずっと後悔していたんだと・・・
その生真面目な性格をその時はただほほ笑ましく思っていたんだ。
仕事関係の繋がりでその子に再開したと健吾に聞いた時に、あーと思った。
本当に馬鹿正直だと。告白されたけどきちんと断った。そう健吾は言った。
私に笑いかけた顔は傷ついて悲しげに映った。
「別れよう」
本当は別れたくないのに、そうしたくないのに一言告げて走った。
「待て、吹雪」
後ろから呼びかける声が聞こえたけど、止まらなかった。
健吾は追っかけてはこなかった。
いつもいつもどんな時も、喧嘩して必ず追いかけてくれた。
それがすべての答えの様な気がして。
私は卑怯だ。この先に待っているかもしれない健吾からの別れを聞きたくなくて。
健吾の悲しい顔を見たくなくて、自分が邪魔かもなんて思いたくなくて、自分から別れを告げた。
そして最後に試したのだ。彼の気持ちがどこに向いているかを。
足は重く鉛のようだ。眼からは勝手に水がでてくる。
下を向いて歩いていると誰かに激しくぶつかった。
「ごめんなさい」
ハッとして顔をあげると見慣れた無駄に美しい顔がこちらを見下ろした・・・・
603 :
千尋×吹雪:2011/04/08(金) 11:26:00.96 ID:1Lk4G7dx
「あれ、吹雪ちゃーん!!久しぶり!!あれれれどうしたの???」
千尋のペースに最初からいつもの悪態は出てこなかった。
「何でもない。じゃーね」
千尋の顔を見てすがりたくなった気持ちを振り切った。
こんなサド男に何をすがるってゆーの!!
自分に怒りがこみ上げて走ろうふりあげた腕をサッと掴まれた。
「そんーなひどい顔で帰ったら家族が心配するよ」
その言葉にうつ向く。確かにこの顔で帰ったら、全員心配してしつこく何があったか聞かれる。
心配かけたくない気持ちと聞かれたくない気持ちが大きく膨らむ。
「俺んちすぐそこよん。おいで。落ち着いたら帰りな」
いつになく優しい声で囁かれたので素直に頷いていた。
それぐらいにはいつもの自分じゃなかった。
抜け殻の様な自分を支えて千尋が歩く。
支えてもらわなければ転びそうになったり、よろけたりとっても普通の状態じゃない。
マンションに到着した事も頭が真っ白のままで「座って」と言われなければ気がつかなかった。
目の前のコップがトンっと置かれて、静かにビールが注がれた。
千尋は何も聞かなかった。だから落ち着かせる為に続けてビールを飲み込んだ。
コップを3杯空にしてから、自分ではもう落ち着いた気分になった。
「もう落ちついたから帰る」
そう顔を見ずに告げて立ち上がった途端腕を掴まれた。
「帰さない」
「冗談やめて」
いつもの冗談かと顔を見上げると真剣な顔がそこにあった。
そして今私は大きいベッドの上で千尋を見上げている。
604 :
千尋×吹雪:2011/04/08(金) 11:40:44.16 ID:1Lk4G7dx
「はやく・・・どいて」
「いつもの吹雪ちゃんならどかせるでしょ?俺からはどかないよ」
美しい顔がゆっくり降りてくる。柔らかい唇の感触がおでこに、瞼に、鼻に次々と落ちた。
軽く唇に触れてからすごく近いところで離す。そのまま目を見つめる。
私は考える事を放棄して目を閉じた。
すぐに柔らかい感触が唇に落ちて、徐々に深くなる。舌で歯をこじ開けられて息を吸うと同時に舌が絡まった。
深く舌を絡ませながら、器用な手で吹雪を脱がしていく。
フロントホックのブラはすぐに肌蹴、美しい胸を大きな手がつつみこむ。
声をおさえようと我慢する吹雪の耳元で声が響く。
「吹雪ちゃん、声が聞きたい」
吹雪は求めらるまま甘い声をもらした。
そのまま激しく求められ、繋がり、真っ白になって吹雪は記憶を手放した。
横には泣きはらした目で眠っている愛すべき人がいる。
千尋は美しい髪に手を伸ばした。手から滑り落ちる感覚は高校の時と何ら変わりない。
「健吾君、やっちゃったね〜。後で後悔しても、もう絶対渡さない。どんな手を使っても」
冷たい笑顔のまま千尋は細く白い体を後ろから抱きしめた。
605 :
名無しさん@ピンキー:2011/04/12(火) 22:25:26.50 ID:h0mq7DlO
千尋×吹雪 キタコレ!
何気に一番好きだ
職人様GJ!
自分もつい千尋×吹雪を探してしまうなー
原作で千尋にはもっと頑張ってほしかった…
607 :
名無しさん@ピンキー:2011/04/24(日) 00:36:45.65 ID:DNN+B9yc
ほしゅ
もちこに突然エロ男が出現した件について
609 :
名無しさん@ピンキー:2011/05/01(日) 02:58:37.60 ID:v0QUM8Kg
はいぱあを読み返して鮎川×小町もいけるじゃないかと気付いた。
ラブチョップの副会長がかわいい
611 :
名無しさん@ピンキー:2011/05/11(水) 04:24:37.74 ID:tSkGbTeF
最近の絵柄はかわいい系?だなぁ…
藤林丈司
文庫版書き下ろしが秀逸
614 :
名無しさん@ピンキー:2011/07/29(金) 00:30:00.32 ID:lpHF5bsb
ほしゅうでえろ
裏切り者藤林丈司
蒔子ちゃんと広田くんがよみたいほしゅ
そういやこの月曜には、健吾が吹雪の誕生日祝うのを忘れかけて
不機嫌になったのをなだめすかして最終的には
いちゃいちゃしまくってたんだろーなーw
鮎川×小町センセが読みたい
土曜日の朝、いつものようにお泊りに来てた鮎川に切れた小町に逆切れ鮎川
力ずくでキスを奪って(しかも長い)、ちらりと見えた小町の涙に我に返り後悔
でもその後、小町も鮎川を男として意識しだして、無意識に誘っちゃったりしてやばって思うんだけど
鮎川にいいようにアンアン言わされる話が読みたい
文才ほしい
619 :
名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 20:26:55.31 ID:SAK5MUa0
健吾×吹雪です。
健吾が一人暮らし設定。
昨日は中秋の名月でしたね。ということで・・・
よろしければ、読んでやってください。
620 :
ふたりのお月見(1):2011/09/13(火) 20:36:49.76 ID:SAK5MUa0
バイトからの帰り道、自分の部屋に明かりが着いているのを確認すると
疲れていたはずなのに足が軽くなる。吹雪が待っている。そう思うだけで、
顔が緩むのを抑えられない。
「ただいま。」
自分で鍵を開けて、部屋にはいると広くはないワンルームなのですぐ
に俺の声を聞きつけて吹雪が出てきた。
「おかえりなさい。大変だったね。疲れた?」
「いや。それより、悪かったな。金曜の夜は吹雪が来るってのに。」
靴を脱ぎ、部屋に入りながら言うと吹雪は笑って言う。
「大丈夫。ちゃんと合い鍵ももらってるし。えっと、ご飯は食べてきて
るよね?」
「あぁ。」
「じゃぁじゃぁ、お月見しようー。」
俺に座るすきを与えずに、腕を取るとベランダの方へと向かわせて
ベランダへと続く戸をカラカラと開けた。猫の額ほどの狭いベランダ
にに花瓶に入ったススキとパックのみたらし団子がちょこんとお盆に
のって置いてある。吹雪が用意したのだろう。
「今日は十五夜なのよ。」
「へぇ、そうなのか。」
「ふふっ。やっぱり、知らなかった。疎いよね。こうゆうこと。
ささっ、ここに座って。お茶入れてくる。月眺めながら、おだんご
食べよ。」
俺はテキパキと指示を出して台所へ向かう吹雪に苦笑しつつ、大人し
く彼女に従ってベランダに足を投げ出し、部屋の縁に腰を下ろした。
621 :
ふたりのお月見(2):2011/09/13(火) 20:42:20.71 ID:SAK5MUa0
どんな顔でこれ用意したんだろうなと、風に揺れるススキを眺めて今更
ながら急なバイトを引き受けたことを後悔していると、ふいに電気が消
えた。振り返るとそろいのマグカップにお茶を入れて吹雪が慎重に足を
運んでこちらに向かってきていた。
「電気消した方が綺麗に見えるよ。」
隣に座った吹雪からカップを受け取り、身を寄せ合って並び、月を見
上げる。雲ひとつない夜空に大きくてまるい月が浮かんでいる。
「月明かりって結構、明るいんだな。」
差し込む月明かりで、電気を消しているにも関わらず、吹雪の月を見
上げるあごのラインも、目の輝きすらも見える。
月の神秘がどうのこうのという話をしながらお茶をすすっていると
「へっくちゅん。」と、吹雪が可愛いくしゃみをした。夜風で冷えたの
だろう。残暑がわずかに残るものの、夜になると秋めいた風が少し肌寒
い。
「閉めるか?」
俺が聞くと吹雪は、小さく首をふって「もうちょっと」と言った。
待っているよう伝え、手探りで押入れからブランケットを引っ張り出し
た。吹雪は華奢な背中を見せて、飽きずに月を見上げている。衝動に駆
られて、ブランケットを肩にかけ吹雪の背後に行き後ろから抱きしめた。
622 :
ふたりのお月見(3):2011/09/13(火) 20:46:34.20 ID:SAK5MUa0
「きゃっ。……ちょ、ちょっと、健吾っ?」
小さな悲鳴と少しあせっている声を間近で聞いた。
「俺も寒かったし……嫌か?」
「……い、いやじゃないけど。」
赤くなってうつむく彼女に愛しい気持ちが込み上げてくる。しばらく
無言で暖かさを分け合っていたら状況に慣れたのか、吹雪が身をよじっ
て聞いてきた。
「ねぇ。おだんご、食べる?」
「おう。」
吹雪は手を伸ばして、三本入りのパックのみたらし団子を取った。無
論、俺は吹雪が動きやすいように腕をゆるめるものの彼女を放さなかっ
た。吹雪はパックを開けて俺の手元に差し出す。
「……食わせて。」
「は?」
「手が離せない。」
「〜〜〜っ!! もうっ。もうっ。仕方ない人。」
文句言っても、自分を離せと言わない辺りが可愛い。「はい。」と口
元に団子を持ってきてくれる。上の一つにかぶりつき、串から引き抜く。
甘辛い味が口の中に広がり、咀嚼して飲み込む。俺の様子をじっと見守
っていた吹雪に言う。
「うまいよ。」
吹雪は満足そうな笑顔を見せて、串の二段目の団子を食べた。食べ終
わると三段目の団子を「はい」と俺に差し出す。横に向けた串から団子
を引き抜いて食べる。食べ終えると、首をひねって、見上げてきていた
吹雪がくすくす笑いながら言う。
「健吾。みたらし、ついてる。」
623 :
ふたりのお月見(4):2011/09/13(火) 20:54:01.51 ID:SAK5MUa0
「ん。」
当然のように顔を突き出して取るよう催促すると、吹雪は微笑んで身
体をひねって口元に手を伸ばしてきた。が、その手は途中で止まった。
俺が訝しげに見るといたずらを思いついたような笑いを見せた。そして
次の瞬間、俺の口元をぺろりとなめた。突然の吹雪の行動に俺は驚いて
動けなくなる。吹雪はくすりと笑ってから、再び遠慮がちに口元や唇に
何度も舌を走らせた。
気がついたら、吹雪を抱きしめ思いっきり濃厚なキスをしていた。夢
中で唇を合わせ、舌を絡ませて、自分のものとも相手のものとも分から
ない唾液を転がす。「んっ。」と悩ましげな声にまだ唇を追いかけたく
なるのを我慢してそっと解放してやった。吹雪は、はぁはぁと荒い息を
上げて背を向けてしまった。
「あれは反則だろ。襲いたくなる。」
後ろから抱きしめ直して、ほんのり熱くなった耳元で言うと、か細い
声が聞こえた。
「……襲ってもいいよ。」
あまりの大胆な発言にくらくらする。これも月の神秘の一つなのかも
しれない。
「じゃぁ、遠慮なく……」
めったにない吹雪の積極的な申し出に、素直に乗ることにする。うなじ
に口付けながらカットソーのすそから手を入れ素肌に触れる。
624 :
ふたりのお月見(5):2011/09/13(火) 21:01:24.65 ID:SAK5MUa0
「あっ……んっ。」
服の中でブラをたくし上げて、その柔らかく張りのある感触を楽しむ。
服の下で動く手の様子が見て取れていやらしい。指の間で胸の突起を挟
んで転がすといっそう高い声を上げる。
「ああっ!……はぁっ……や、んっ……はあん。」
左手で胸を愛撫しながら、右手でジーパンのボタンをはずしファスナー
を開け、薄い布の中をまさぐる。間もなく、吹雪の愛液が手に絡み付い
てきた。蕾をこすり上げると吹雪は背を反らせてよがった。手の中から
生まれる水音が大きくなる。
「あああっ、はぁ、あん。……ね、あっ、……け、けん…ごぉ……んあっ。
ちょっとぉ。」
「ん?」
吹雪の鳴く声に夢中になって動かしていた手をゆるめてやると、吹雪
は「はぁぁ」と一息ついてから、俺にもたれかかってきた。
「おまえの声、すげえ興奮する。」
俺がささやくと、「もう」と呟きながら上目遣いで見上げてきた。
「ねぇ、脱がせて。」
すげぇ殺し文句。俺はもちろん恋人の甘いおねだりに軽くキスをして
から喜んで従う。
625 :
名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 21:30:04.89 ID:SAK5MUa0
長い・・・・
ようやく半分くらい?
すいませんが、ラブラブな後半は、また近々・・・
こんな駄文でよければ、また後半もお付き合いいただけると嬉です。
乙です!
後半楽しみにしております!!
627 :
ふたりのお月見(6):2011/09/20(火) 18:28:02.66 ID:3k0/qX5m
体を正面に向けさせて、カットソーもジーパンも下着もすべて取り去る。吹雪
は裸になると、ぺたりと床に腰をつけて座り、細くラインのきれいな足を投げ
出している。俺の視線が気になるのか、片方の手は股の間に片方の腕で豊かな
胸を隠している。月明かりの下で見る白いキズ一つないきめの細かい肌は何度
となく見ているはずなのに、なんだか今日は特別、美しい。
「……きれいだ。」
思いは口から出ていたようで、小さなささやきを聞きとめた吹雪は頬を染め
て俺から視線をはずした。手をそっと取って胸から外す。現れた胸に身をかが
めて唇を寄せた。
「ん……やっん……健吾も……あっ、ん、脱いで。」
口の中で硬くなった乳首の感触をもっと楽しみたかったが、胸元にひとつ赤
い花をつけて身を起こした。そしてリクエスト通り、手早く服を脱ぐ。裸にな
った俺に吹雪は膝立ちになって近づき、座った俺にまたがって細い指を俺の塊
に巻きつけ、さすり始めた。
「……うっ……はっ……吹雪……寒く、ないか……。」
甘い刺激を受けながら、吹雪の長い髪を梳きながら聞くと手を緩めずに答える。
「うん。大丈夫。健吾のは熱いね。」
吹雪の普段からは考えられないような妖艶な顔にゾクゾクする。
628 :
ふたりのお月見(6):2011/09/20(火) 18:31:21.91 ID:3k0/qX5m
我慢できなくなって、俺も吹雪の開いた太股をなで秘所に手を伸ばす。
濡れぼそったそこに指を入れてかき回す。
「あぁ、あっ、はぁ、ああん。あっ。」
快感に身体を震わせ、喘ぎながら、俺の肩にしがみついてくる。そん
な吹雪が可愛くて、指を増やし、熟知している吹雪のよい所を攻めるよ
うに出し入れをすると、一気に昇りつめた。
「ああああーっ!」
荒く熱い呼吸を繰り返し、くたっとなった吹雪を膝の上に乗せて片手
で抱きしめたまま、腕を伸ばして、引き出しのゴムを出し、準備を整える。
「んっ。」
深いキスを堪能し、唇を離すとそのままおでこを合わせて言う。
「吹雪、挿れて。」
「もうっ。ほんとに今日の健吾はあまえんぼうなんだから。」
吹雪は腰を浮かせて跨り直して宛がうと、ゆっくり中に挿れていった。
何かを耐えるような、そして待ち望んでいたものを与えられた時の狂喜
のような、吹雪の吐息と表情がたまらない。吹雪の熱くぬめった中に、
すべて入りきると、お互い大きく息を吐いた。顔を見合わせて微笑み合
うと吹雪から軽くキスをしてきた。そして俺がねだる前に俺の望みを感
じ取ったのか、自らそうしたかったのか、言ってくれる。
629 :
ふたりのお月見(8):2011/09/20(火) 18:35:22.69 ID:3k0/qX5m
「うん……動くよ……」
吹雪は腰を動かし、擦り付けてくる。感じているようでいい声を上げる。
「ぁあっ……ああ……ああっ……あん。」
最初は遠慮勝ちだった動きが、徐々に大胆にいやらしくなっていく。
俺は気持ちのいい刺激を受けながら後ろ手をついて吹雪の様子を見入る。
細くくびれた腰、腰に合わせて揺れるきれいな胸、その胸にかかる髪の
毛先が跳ねるように舞っている。月の下で見る吹雪は、その白さも相ま
って、この世のものとは思えないくらいに美しい。そう、それは月に帰
るあの姫のようで――
「やんっ。………………健吾?」
吹雪の戸惑いの声に自分が思わずきつく抱きしめその動きを止めてい
たことに気がついた。吹雪が痛がらない程度に、さらにきつく抱きしめ
直すとそっと言う。
「どこにも行くなよ。」
しばらく、大人しく抱きしめられていた吹雪だったが「健吾」とひど
く真面目で凛とした声で呼ぶ。思わず腕を緩めた。吹雪は俺の胸に手を
置くと、俺ときちんと目を合わせてくる。
「どこに行くっていうの。私の居場所はいつだって、ここなんだから。」
そう言うと俺の胸に身を寄せてきた。そして、楽しそうに言う。
「万が一、月からの迎えが来たって追い返してやるわ。」
「吹雪。」
630 :
ふたりのお月見(9):2011/09/20(火) 18:39:12.36 ID:3k0/qX5m
たまらなく愛しい思いがあふれてきて、あごを持ち上げ唇を合わせた。
滑らかな背中に手を回し、なでるようにその手を腰へ持っていく。そし
て下からずんずんと腰を打ち付けて、激しく吹雪を求めた。結果、繋がっ
たまま少しお預け状態になっていた吹雪はその急速さに悲鳴を上げた。
「ひゃん、ああっ……ちょ…っ……やっ、けん…ああああっ。」
卑猥な水音を立てながら、何度も何度も突き上げる。吹雪も俺に合わ
せて躍動する。吹雪の締め付けに耐えながら、動きは激しさを増す。もう何も考えられない。
「だ、だめ。あああっ。けん、ご。ああっ、…たし、あああっ。もぅ。」
「くっ……あっ……はぁ……いくぞ。」
喘ぎながら首を縦に何度もふる吹雪の深いところに突き刺して、二人
で果てた。
後始末を終え、まだとろんと絶頂の波の引かない吹雪を膝の上で横向
きに抱きしめると、吹雪は力なく胸に寄りかかってくる。その安心しき
った体重の預け方にすら喜びを感じる。艶やかな髪を梳いていると、吹
雪の目に光が戻ってきた。
「もぅ。お月見の予定がだいぶくるっちゃった。」
「寒くないか」
ブランケットを引き寄せながらお前のせいだろと心の中で呟きながら、
話をそらすと安心したように身を預けたまま微笑んで答える。
「健吾がいるから平気。」
ゆっくり吹雪のくれた言葉を噛み締めてから、耳元にそっと言った。
「吹雪、ベッドにいこうか。」
その言葉の意味を正しく理解したのだろう。少し顔を赤らめながら、
こくりとうなずいた。俺は大事な姫を横抱きにして、すぐそばのベッド
まで運んだ。
二人の夜はまだまだ長い。
おお!
続きが楽しみです。
632 :
名無しさん@ピンキー:2011/09/20(火) 18:41:49.57 ID:3k0/qX5m
以上です。
おつかれさまでした。
健吾が別人のようでしたが・・・(苦笑)
最後まで長々と読んで下さった方、ありがとうございました。
>>632 631です。
リロってなくてすみません。
もたもたしすぎました(汗)
楽しませていただきました!!
乙です!!
sussu
もっちもち
保守
638 :
忍法帖【Lv=40,xxxPT】 ◆yVcwTl1f21BR :2012/03/10(土) 21:13:01.11 ID:0/FnZuk4
保守上げ
卒業シーズンだな
つばめはアイドルオタクなへたれwだったから
あげはが式後は引いた(けっきょくはゲットしたがw)けど
あのまま押して押して押しまくる展開だったら・・・・と思うと
たまらんぜw
こんなスレあったのか…GJがたくさんだ
ちーさんが夢に出てきた記念あげ
『俺、逃がしてアゲルのはもうオシマイだって言ったよネ?
そろそろ諦めよっか♪
ーー吹雪チャン?』
ウン年ぶりに、こんな台詞を吐いて迫ってくるちーさんが夢に現れたので。
書き逃げ
ー ー ー
健吾と別れ、もう1年が過ぎた。
辛かった日々の記憶、胸の痛み‥‥‥
‥‥自分はもう二度と笑えないんじゃないかと思えた別れの痛みも薄まって、今は穏やかに毎日を過ごしている自分が少し誇らしい。
改札を抜けていつもと同じ家までの帰り道を歩き出す。
大通りを抜け、住宅街の一本道を進みながら、欠伸をひとつ。
(また恋が出来たりするのかな、なんて思えるとは‥‥。)
「あー、私も大人になったなぁ!」
些か大きい自分の独り言に苦笑しながら伸びをした。
その時ーーー。
ふと脳裏に浮かんだ顔は、無口な無骨な愛情と、別れの痛みを残した彼ではなく、
『俺はネ、吹雪チャン♪
吹雪チャンが幸せなら、健吾クンのことが好きで泣いていたって、他の男のモノになっていたって、
ーーー俺の側に居なくたって、それでも良いと思えるくらい、
吹雪チャンが好きだヨ‥‥。
だから吹雪チャン、笑って? 』
そう言ってフワリと、
とても綺麗に笑った千尋の顔だった。
(ああ、私はーーー
とっくに罠にはまってたんじゃないか)
時計を一瞥し、ため息をつく。
吹雪は諦めたように口元に笑みを浮かべ、駅に向かって走り出した。
642 :
あ:2012/06/15(金) 10:20:45.61 ID:dUiVIlK0
あがってなかったorz
続き待機!
644 :
初なんですけど:2012/06/28(木) 16:34:03.22 ID:Ht3iCtR+
皆さんすご〜〜〜いです!
少女漫画からエロっぽくしていく話作るなんて
私、18歳女子(嘘だと思う人はそう思ってもらっても……)
少女マンガ大好きでエロ漫画好きだから頑張ります。書いてみたい!!
ずっと書き込んでいた方々また戻ってきてぇwww
うん、あのね。
気持ちはありがたいんだけどね。
エロパロ板の利用は21歳からだから。
でてけ。
お、鯖移転?
ほしゅっとく
吹雪の誕生日、健吾はどうしたんだろうな・・・・・
社会人になると忘れがちになりそうだw
保守
巳年ほしゅ
今年も職人さんの光臨を願って。
651 :
名無しさん@ピンキー:2013/03/09(土) 16:32:30.78 ID:1lS9pyvR
ほしゅ
ほしゅ
aneLaLaに乗ってた新作が良かった。
男性主人公結構久しぶりな気がする。
らびっとアリスで3人ネタ待機保守
655 :
名無しさん@ピンキー:
ほしゅ