1 :
名無しさん@ピンキー:
素敵なエロ話でスカーッとしましょう♪
エロエロハッピーエロハッピー!!
○SSの神のご光臨お待ちしております。
○sage進行でおねがいします
○雑談OK!
SS貼り付け前や感想を言う前の“気配り”を忘れずに。
過去ログ及びローカルルールや
ローカルルールにするまでもない注意書きは
>>2-10辺り
●気配り例(ローカルルール)●
1.鏝半は連作以外は避ける
2.エロナシはスレ違いなので避難所なり各サイトへ投稿
直接行為がなくてもエロい雰囲気のものは投稿可
3.特殊な設定が出てくる場合は最初に宣言をして嫌な人がスルー出来るようにする
※特殊設定の例:
鬼畜・3P・強姦(じつは好き同士のオチでも)・百合・当て馬・ライバル
その他主人公×男キャラ以外で波紋を呼びそうな場合や
設定上名前だけの登場の場合も各々考えて随時宣言して下さい
4.「こんなの@@(キャラ名)じゃない」等の意見は避ける
5.470KB辺りorレス数970で新スレを立てる
※新スレ即死防止に、職人さんがSSを準備してある状態で立てるのが望ましい
●ローカルルールにするまでもない注意書き●
1.名前欄は 「タイトル」 にしていただくと、倉庫管理の人が助かるかもしれません。
2.1話完結の場合は 何分の何 と名前欄に書いていただくと、割り込みが防げます。
3.続きものの場合は、「今日はここまでです」と言っていただけたら、
続きがあるのかどうか分からなくて書き込みタイミングを迷っている
私達が書きこみしやすいです。
4.長い文章を連投するときは、携帯でもPCでも、いったん書き上げたものを
コピペで貼るのを推奨。書きながらゆっくり投稿されるとその間スレを独占することになり
他の人が困ります。
5.リクキボン・進行状況報告・需要ある?等の誘い受は嫌われます。
・・・おつかれ
乙……魚じゃない方の。
乙です。
即死防止乙
ホシュ
13 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 14:33:14 ID:EGLWNDbn
すいませんsage忘れました。
ほしゅほしゅ
新スレに神はまだきませんね…
ほしゅ
任天堂萌えで書いてみました
ゲームセンターデートにて、両思い状態?です
「ちょ…、天童く…ん、や…ぁ」
「いいじゃねーか。それともお嬢様は、こんないやらしいコトしたことないのか?」
ニヤニヤ笑って、彼の手が顎を掴む。
私の抵抗は、冷たい唇で塞がれた。
「んっ、ふ…」
ブラウスのボタンは上だけ外され、ブラジャーはずり上げられている。
胸が苦しい。
ブラジャーで潰れて誇張されたふたつの膨らみは、先端が彼のシャツに擦れて、
乳首がキュッと固くなった。
ゲームセンターの女子トイレの一室。
壁に押し付けられて、私は悪ふざけが過ぎた天童くんにイタズラされている。
こんな恥ずかしい恰好の女のコが居るなんて、誰が思うだろう…。
「は…ンッ!」
軽く頬をなぞり、耳元に息をかけられる。
「おまえ、すっげ可愛いー」
ニコニコしながらスカートをめくり、ショーツに右手が入ってくる。
「ひ…ぁ…、ぁ…」
イヤイヤと首を振っても、私のあそこは、すっかり彼の手のひらの中だ。
「ココ、あったかくて気持ちイイな…」
耳の傍で、わざと息を吐いて喋ってる。
天童くん、すごく優しくて、すごくいやらしい…。
全体をマッサージするみたいに、やわやわと手のひらで揉まれる。
「ふ…ぁ…、天童…く…」
――脳みそとろけちゃう…。
足に力が入らなくて、彼にもたれかかる体制になった。
「…ッ!!」
私の体重で、彼の中指がにゅるりと入り込んでくる。
「ほら、いいコにしてないと、気持ち良すぎて泣かしちまうかもしれねーぞ」
「ひぁ、んっ!んんんー!!」
クイクイっと指を曲げられて、私の腰が勝手にくねった。
恥ずかしいのに止まらない。
「んっ、んっ、…や、ア…ッ…!」
「自分でイッてみなよ」
「や、あ…!恥ずかしいっ…、見ちゃ…ダメぇ…」
何も考えられない。
イキたいよぅ…。
気持ち良くて止まんない…。
「イッてよ。イク顔見せて」
彼が舌を伸ばして、乳首を舐めてくる。
「あ!んぁ、乳首気持ちいの、スゴい…っ、ぁ、んっ、だめ…イクよぉ…っ!イク…っ…ん…っ!」
乳首を舌で弾かれ、摘ままれて、彼の中指だけで私はイッてしまった。
「は…ぅ…」
息の荒い私を抱き締めて、彼の指は引き抜かれる。
「ひゃ、ん…っ」
「気持ち良かったか?」
私は腕の中で、コクコク頷く。
「マジ可愛いヤツ…」
天童くんは少しせつなげに呟いて、ギュッと強く抱き締めてきた。
今日はここまでです
携帯からなんで改行変かも〜
激しく萌えさせて頂きました!
続きお待ちしております
禿げ上がるほどGJGJGJ!
任天堂と通常デート出来たら、と思っていた自分にはかなりの萌えでした。
ありがとうございました。
バカタン×主人公 投下させていただきます。
・DSGSの補習スチルネタです。学校で、です。
・主人公の名前は「みなこ」。二人はもう付き合ってる設定です
・バカタンの性格がかなり違うと思いますが、ご容赦下さい
・先生が出てきますが、直接は関わりありません
それではよろしくお願いいたします。
夕暮れの校舎。もうほとんど人は残っていない。
バイトと部活にかまけすぎ、2学期の期末で赤点を3つも取ってしまった私は、
今週1週間居残りで補習を受けるはめになっていた。同じく赤点3つの和馬といっしょなのが唯一の救いだ。
私と和馬は同じ部活、更に勉強がダメ同士で意気投合し、高校2年目のこの夏から付き合っていた。
「はぁ!ダメだ、解けないよう〜」
もう10分以上も同じ数学の問題と延々にらめっこしているのに、まったく突破口が見つからない。
私はシャーペンを投げ出し、あーあ、と大きく伸びをした。
隣に座っている和馬を見ると、どうやら彼はとっくの昔に諦めてぼーっと窓の外を眺めていたみたいだ。
「……なぁ、みろよ。帰ってこねぇと思ったら、氷室のやつあんなトコにいんぜ。」
和馬がくい、と外に向かって顎をしゃくってみせる。
どれどれ、と見ると、校門の入り口近くでなにやら生徒と話しこんでいる氷室先生がいた。
「あ、あれしほタンだ。」
そういえばしほタン、授業でわからないことはその日のうちに解決させるの、って言ってたっけ。
真剣な表情で話し込むしほタンを見て、えらいなあと思いつつ「長くなりそう……」と思わずつぶやいてしまう。
だって、氷室先生が帰って来ないと私たちだって帰れない訳だし。
……課題が全然解けていないことはこの際棚に上げておこう。
と、窓の外を眺めつつ考えていた私の背中に、不意に重みを感じた。
「か、和馬!?」
「……なぁ。あいつがあそこにいる間は、俺達二人っきりってことだよ、な?」
私達……というか、和馬が脱走しないようにするために、先生は教室のドアに鍵を掛けて出ていった。
その鍵は当然あそこにいる先生自身が持っている。だから、和馬の言うとおり今この部屋は
外からも中からも出入りできない密室になっていることに間違いはない。
あれ?……なんか嫌な予感がする。
「うん。そ、そうだね。……それが?」
和馬の腕が背中側から回され、顔が私の首筋に伏せられた。
耳元にかかる和馬の息で、思わず膝がくだけそうになってしまう。
少し濡れたような、かすれた声が吐息と共に首筋に触れ、一段と小さく、低くなった。
「なぁ。ちょっとだけ、この間の続き……しようぜ?」
この間って……もしかして和馬の部屋に遊びに行った時のこと?
じゃれあっているうちに何となくそんな雰囲気になって、キスをして。
その後、ちょっとだけ胸を触られた……あの時……。
これからというときに和馬のお母さんが階下から声を掛けてきて、そこで終わりになったんだけど。
「こ、ここで!? だってここ、教室だよ?」
燃えるような夕焼けの色が教室いっぱいに入り込んで、眩しいくらいに辺りを照らしている。
和馬の顔も、そしてきっと私の顔も夕焼けの色。
「俺、部活の時に体育館からよく校舎を見るから知ってるんだ。……この時間ってさ、
ガラスが反射して外からは教室の中なんて全然見えねぇんだよ。だから……な……?」
そういって、和馬は我慢できないといった風にカーテンも引かずに私をぎゅうっと抱きしめた。
そうして、とまどう私を置き去りにしたまま、制服の下からその熱い手をするりと滑り込ませてくる。
「や、……っ。か、かず、ま……!」
「みなこ……」
ちゅっ、ちゅっと首筋に噛むようなキスが落とされる。耳元で聞こえる和馬の呼吸が、荒い。
「ん、あ、ぁんっ……」
校舎の下ではパラパラと下校していく生徒達。
校門の所で、先生としほタンが話しているのが見える。
先生がちらりとこちらを仰ぎ見た。一瞬、先生と目があったような気がして、
思わず熱に浮かされてまいそうな頭が我に返る。
「ね、え、だめだよ。絶対外から見えてるよ……っ」
「大丈夫だ、っていってんだろ?」
そういうと、胸の辺りを触っていた和馬の手が、止める間もなくするっと私のブラをずり上げてしまった。
「や!ダメ……っ」
私のなけなしの抗議の声も、興奮している和馬には逆効果みたいだ。
「うっわ……はじめてだ……。すっげぇやわらけぇ……。なぁ、おまえ、乳首たってんぞ?」
「……や、あ、ぁん……っ」
熱くなった和馬の手にやわやわと胸をすくいあげられたり揉みしだかれたりしながら、
指で乳首をキュッとつままれて、思わず声が出てしまう。
「だっ…て、かずまが……あ、ああっ……んっ」
「……いやらしい声。もっと聞きてぇ……」
「やぁ……っ。かずま……だめ……」
かろうじて制服の下ではあるけれど、胸を晒され、揉まれながら、
時折キュッ、キュッと乳首をつままれ、私はもう立っていられなくなってしまった。
かくん、と膝が落ち、和馬にもたれかかる。
「なあ、こっちは?……どうなってるか見せてみろよ」
後ろ向きのまま黒板横の壁に手を付かされ、お尻を後ろに突き出す格好にさせられる。
そして和馬は、そのまま後ろから私にのしかかると、片方の手で胸を弄びながら
もう片方の手を下半身へとすべらせた。
「んん……っ、やぁっ……」
私はどうにか自分を立たせているだけでせいいっぱい。力が入らなくてもう抵抗出来ない。
和馬の手は内ももをするすると何度か往復した後、あっという間に私の中心へたどり着いてしまう。
「……湿ってる。あったけぇ……」
自分でもよく解っていた。そこは既に潤みきっていて、私の意志とは関係なくびしょびしょになっている。
だから、和馬がショーツの中心に指を這わせると、ぴちゃ、という水音が響いた。
「んっ!……あ…かずま……も、う、だめだってば……」
布越しでも十分に和馬の指を感じてしまい、私の泉が後から後から溢れてくる。
和馬の指は焦らすように割れ目にそって何度も往復され、そして一番感じる突起をくっ、とはじいた。
「……あっあ、あん、あぁぁっ……」
思わず首が仰け反り、腰が動いてしまう。
「おまえ、すげぇかわいいぜ。……もっとやらしい声、出せよ。」
そういうと、和馬はショーツの隙間からくいっと指を滑り込ませてきた。
和馬の中指が、くち…っという水音と共に、ほとんど抵抗無く私の中に飲み込まれていく。
「ひぁ!……ぁっ……あぁん……っ」
「……あったけ。……すげ、おまえが感じると、しめつけてくるぜ……」
指を沈めきった和馬は、興奮したようにそういうと、今度はゆっくりと中をかき回し始めた。
くちゃ、くちゅ…ぴちゃっ。……静かな教室に間断なく水音が響く。
「や、やぁ、あんああん……あん!」
私はもう我慢できずに腰を動かしてしまう。
「すげぇ、いやらしい……。たまんね……」
耳元でそう囁かれて、私は煽られ、いっそう溢れさせる。
「あん、あっ……あ!ダメ、かず……ま、なんかへん、私、へんだよぅ……!」
「イクんならイッていいぜ、みなこ。……好きだ」
和馬の指が2本に増え、動きを増す。首筋に何度もキスを浴び、我慢できずに後ろを向いてキスをねだった。
「ん、ん、あ……ああぁぁっ……!」
びくびくっ、と身体が勝手に痙攣し、私は生まれて初めて登り詰めた。
……その後。
ふと気づくと校門に氷室先生はおらず、なんとかぎりぎり私達の悪戯は見つからずに済んだものの
(当たり前だけどやっぱり外からは見えてなかったみたい)、課題は当然手つかずで。
こってりお説教をもらい、補習が3日伸びてしまった。
「……和馬のバカ。バカバカバカ! もう、知らない!」
帰り道、照れくささもあって怒ってみせる私の首に、さっと腕を絡ませて頭を寄せ、和馬がそっと囁いた。
「悪かったよ。でもさ……ものすげーかわいかったぜ、みなこ。」
顔を赤くして黙ってしまった私を、和馬がぎゅっと抱きしめた。
終わり
30 :
25:2007/05/24(木) 00:51:35 ID:TY/wMfHG
以上です。お粗末様でした。
少しでも楽しんで読んでいただければ嬉しいです。
それでは!
GJGJGJ〜!!!
萌えたよー。教室プレイいいね〜
主人公がかわいいね〜! GJ!
任天堂の作者様、バカタンの作者様お疲れ様でした。
すばらしかったです
あなた方こそネ申です!
前スレの氷室×主人公プラネタリウムネタを書いた者です。
夢オチは流石にな…と思ったのでリベンジ。前回の夢オチ前から微妙に続いています。
前回は痴漢ネタでしたが、今回は割りとラブラブ? です。
葉月が最初の方でちょろっとだけ出て来ます。
先生がなんだかよくわかならい人になってます。ごめんなさい。
思わず出た声は、上映終了の放送のおかげであんまり目立たずに済んだみたいだった。
明るくなっていく場内に、しばらく何が起こったのかわからず呆然としていたら。
「全く、君達は……」
上から、先生の声がした。いつも通りの、冷たい声。
「あ……」
いつのまに立ち上がったんだろう? ぜんぜん、気づかなかった。慌てて体を起こすと、
同じように隣の珪くんも動き出したみたいだった。
「……朝?」
「朝、ではない。やる気がないのなら参加しなくてよろしい」
先生は憮然とした様子でそう言うと、さっさと席を離れて他のみんなに指示を出しに
行ってしまった。
その後姿を、やっぱり呆然と見送る。なに、わたし、夢でも見てた?
ようやく頭がはっきりして来たらしい珪くんがのんびりと話しかけてくる。
「お前も、寝てたのか?」
「う、うん」
「仲間」
珪くんはそう笑ったあと、少し心配そうな顔になった。
「お前、頑張ってたもんな、勉強。今日は早く帰って休め」
「……そうする」
その言葉に素直に頷いた。
これから仕事だと言う珪くんとは、その場で別れた。期末の勉強で疲れていたのは間違い
なかったし、さっきの……プラネタリウムでのなんだかよくわかんないアレのせいで、ます
ますストレス溜まった気もしたしで、今日は先生の言う通り寄り道せずにまっすぐ帰ろうと、
そう思って。
ぶんぶんと頭を振って、一人歩き出したら。
「待ちなさい」
いきなり、呼びめられた。
「あ……」
どういう顔をしていいのかわからなくて、でも返事をしないわけにもいかなくて、おそる
おそる振り返る。
「君はどうも疲れているようだ、送って行こう」
先生は、いつも通りの表情だ。さっきあんなことしてたなんて、やっぱりとても思えない
……。
「あの……」
「私の車に乗りなさい」
わたしの返事も聞かずに、先生はそのまますたすたと先を歩いていった。放課後、一緒に
帰る時みたいに。
後を追うことに、一瞬ためらいを感じる。だって、ぜんぜん断られるって予想してない
みたいなんだもん。
なんか、悔しい。そりゃわたしが先生が好きだってことは、バレバレだとは思うけど。
でも、それとこれとは別だよね? ていうかアレは、ヘタしなくても犯罪じゃないかと……
そんなことをぐるぐる考えながら、それでも後について行った。気づくといつのまにか
駐車場に着いていて、先生は助手席のドアを開けてわたしが乗るのを待っている。
「どうした?」
立ち竦んでるわたしを見て、静かにそう言う。大好きな、先生の声。
「す、すみません」
わたしは慌てて車に乗り込んだ。やっぱり、拒否なんて出来ない。
ばたんとドアが閉まった時、ちょっとだけ後悔したけれども。
先生の車の助手席に座るのはもう結構慣れっこのはずなのに、今までにないくらい心
臓がバクバクする。
ちらっと横目で様子を窺ってみるけど、先生はいつものように冷静そのものの顔だ。
プラネタリウムでのアレは、なんかほんとにわたしの見た白昼夢か何かのような気が
してくる。
でも……夢じゃ、なかったよね?
だって、夢だったらこんなに……濡れちゃったりしないよね?
ハンパなところで放り出された体は、ホントのこと言うとさっきからぐずぐずで。
カラダがうずくってこういうことだったんだと、頭の一部は妙に冷静分析してるけど、
だからと言ってこの状況への手助けにはまったくならなくて。
だんだん、体が前屈みになって行くのがわかる。呼吸が浅く、速くなっていくのも。
ちょっと動いただけで胸と下着がこすれちゃって、声が漏れそうになって慌てて口を
押さえる。
たぶん、すごい立っちゃってるんだろうな、乳首……。
持って来たカバンをぎゅっと抱き締めて目を閉じる。やっぱり、ついて来るんじゃなか
った……。
ほんとは、すぐにでも帰ってしたかった。最後までイきたかった。まっすぐ帰ってたら、
自分で好きなだけ出来たのに。先生の指や、声を思い出しながら、してたのに。
そんなことばっかり考えてたから、車が止まったのにも気づかなかった。
「見なさい」
言われて、初めて目を開いた。あれ、いつのまにこんなとこまで来たんだろう?
「あ……」
そこは去年連れて行ってもらった、夕焼けの丘だった。一年前と変わらず綺麗な景
色がフロントガラス越しに広がっている。
「きれいですね……」
そしてわたしも去年と同じ感想を呟いた。そう、去年の今頃もわたしはテスト勉強で
疲れ切っていて、心配した先生が息抜きさせようと、ここに連れて来てくれたんだった。
それ以上は何も言わずに、ふたりで夕焼けを眺めた。……眺めてる、フリをした。
この場所はぜんぜん変わっていないのに、わたしはすっかり変わってしまった。たぶん、
先生も。
こんなにきれいな景色よりも、人気のない周囲に安心してる自分がいる。我ながら最低、
とは思うけど、もう限界。
「せんせぇ」
黙って景色に見入っていた先生の腕を掴む。流石に顔は直視できなくて、うつむいた
まま。
「……なんだ」
一拍置いて、先生が返事をする。その声が少しだけいつもと違っているような気がした
のは、たぶん気のせいなんだろうな。
「……さっきの続き」
息を吸って、大きく吐いて。先生の腕に額を押し当てて。
「して、ください」
……言ってしまった。死ぬほど恥ずかしかったけど、言ってしまったらすとんと楽に
なった。
「……」
予想通り返事は戻って来ない。でも否定の言葉も返ってこなかったので、思い切って
顔を上げた。
「せん……」
「君は」
ぐいと肩を掴まれて、引き寄せられた。眼鏡が額にぶつかっちゃうくらいに、先生の
顔が近づいている。
「自分が何を言っているのか、わかっているのか?」
「わかってます」
「……とてもそうは思えないが」
あくまでも冷静な先生の声に、カチンと来る。
「わかってますよ」
そう答えたとたん、なんだか腹が立って来た。あんなことまでしといて、なに言って
るんだか!
「さっきみたいにやらしいことして欲しいって、言ってるんです!」
「やらし…」
「その指でわたしを触っていじって最後までイかせてくださいって、言わなきゃわかん
ないんですか!?」
「君は、一体何を……」
流石に先生の声がうろたえたようにうわずる。おかげで恥ずかしい気持ちはどっかに
行ってしまった。
呆れるんなら呆れればいいんだ。
「わたしにここまで言わせてるのは、せんせぇじゃないですか!」
そこまで怒鳴るように言ったところで、体を背もたれに押し付けられた。
「わかった」
耳元でそう囁かれて、一気に体の力が抜ける。
「責任は取ろう」
熱い呼吸に耳をくすぐられて、ざわりと全身が粟立った。
「ちゃんと、取ってくださ……ひゃ」
何とか強がってそこまで言ったところで、また耳に息を吹きかけられた。助手席から
ずり落ちそうになって慌てて先生の首にしがみつく。そしたら今度は耳たぶを噛まれた。
やだ、なんでこんなとこが気持ちいいんだろ?
「先程から思っていたのだが」
わたしの考えを読んだように、先生は呟いた。あ、だめ、耳元で囁かれたらほんとゾク
ゾクする。
「君は随分と耳が弱いな」
先生の声は好きだけど、でもそれだけじゃなくて、うまく説明出来ないけど……弱い
って、こういうこと?
「知りませんよ、そんなの……あ」
耳のくねっているところを舐められて体を竦ませている間に、先生の手がスカートの
中に潜り込んでいた。大きな手で太ももの内側を撫で回されて、すぐに息が上がる。
その手を避けようと反射的に足をばたつかせたら、先生は急に体を起こした。ずれた
眼鏡を直しながら、とんでもないことを言い出す。
「このままでは制服が皺になる。脱ぎなさい」
……え? 脱ぎなさいって、言われても。
「君の動きが激し過ぎる。予想外だ」
「予想外って……でもここで脱ぐんですか?」
そりゃ人目はないけど、まだ明るい内からそういう格好はどうかと……と抗議する間
もなく、先生はわたしのスカートのホックを外してファスナーを下ろした。
「腰を浮かせなさい」
「ちょ、せんせ…」
腰を抱かれ下半身ごと浮かされてるうちに、するりと脱がされる。落ちたスカートを
拾って軽くたたむと、先生は運転席にそれを置いた。
それからわたしに覆い被さって、続きを再開する。どうすればいいのかわかんなくて、
思わずどうでもいいことを口走ってしまった。
「う、上はいいんですか?」
「今の所大丈夫だと判断した」
判断って……。
そうこうしてる間に、下着だけになった下半身を先生の手が這い回る。ひんやりとした
外気に触れてるはずなのに足はどんどん熱くなっていって、冷たい手の動きが鮮明に
なっていく。
おまけに。
「や……っ!」
ぼんやりと霞んで来た視線をさまよわせていたら、バックミラーに映っている自分と
ばっちり目が合ってしまった。大きく足を広げて、その間にスーツ姿の男を挟み込んで、
必死にその肩にしがみついて、とろんと陶酔した表情の、わたし。
「どうした?」
先生の指はもう下着までたどり着いていて、ゆっくりとその上をなぞり出していた。
指先が円を描くように動くのにあわせて、布のぬめった感触が伝わって来る。喘ぎ声を
抑えて、何とか言葉を発した。
「せんせ、わたしたち鏡に、映って……」
「……ああ」
無造作に後ろを振り向いて状況を確認するとすぐにこちらに向き直り、先生は何事も
なかったかのように先へと……つまりわたしの体へのアレコレを続行する。ちょ、ちょっと
待って!
「だめ、あっちに向けてくださっ……!」
「目を閉じていればいいだろう?」
「や、でも……」
それはそうだけど、でも。どうしても気になっちゃうよお……。
おまけに先生が体を少しずらしたせいで、ばっちりソコが映ってしまった。自分の
下着姿なんていい加減見慣れているはずなのに、その上を長い指が這い回ってるのを
見るのは、どうしようもなくいやらしくて。
「……君は、そういう趣味もあるのか?」
先生が呆れたように呟いた。その声の響きだけで、びくんとわたしの体は跳ね上がる。
「どういう、意味ですかっ」
「凄いことになっているようだが」
うう、誰のせいだと……そう抗議する前に。ぬるりと直接指が忍び込んで来た。
「ひゃっ!!」
布越しとは違うその刺激に一瞬頭が真っ白になる。柔らかなヒダを掻き分けるように、
先生の指はわたしの中心へと進んで行く。目を開けていられなくて、ぎゅっと閉じて先
生の肩に顔を押し当てた。おかげで何も見えなくはなったけれど、どうしても指の動き
だけに意識が集中してしまう。
「君は、何処が好みだ?」
おまけに先生は、冷静にそんなことまで聞いてくるし。なんでそんなに冷静なんだろ、
もうっ。
「そ、んなこと、わかんないですよっ」
その言葉通り、先生の指は割れ目の一番上から下までくまなく探っている。や、そん
なところまで触らなくても……ああ、でもすごくキモチよくて、もうなにがだめなのか、
よくわからなくなってくる。
指の動きに合わせるようにいつのまにか腰も動いてて、あ、もうすぐ、と思った瞬間。
「……今までの経験から、傾向を割り出せないのか?」
先生は、ぼそりとそんなことを言った。どういう意味……と思ったところで理解して、
一気に我に返る。
ちょっと、なんですか、それは。
「こんなの、するのもされるのも初めてです!」
思わず顔を上げて、叫んでいた。こんなすごいこと、したこともされたこともない!
「……そうなのか?」
先生は暫しの沈黙の後、不思議な表情になってわたしの顔をまじまじと見つめた。今
まで見たことのない、少し気の抜けたような表情。
「当たり前です!」
断言した後で、少々気まずい気持ちになる。そりゃ、先生のお好み通りのピュアっ子
じゃないのは、確かだけど、でも。
「……その、自分で……したことくらい、ちょっとくらい、ありますけど、でも」
もごもご言いかけてたら、ふいに抱き締められた。あ、あれ?
「了解した。気に入った箇所があったら報告しなさい」
「報告って、せんせぇ……」
妙に嬉しそうな先生の声に問い返す間もなく、さっきよりももっと激しく先生の指は
わたしの中で動き出す。深く、浅く、時には速く、リズミカルな動きにピアノを弾いてる
時の先生を思い出して、少しだけおかしくなった。
ああ、ピアノになれたらいいのに。そしたら毎日先生に弾いてもらえるのに。
「せんせ、ごめん、なさい」
「……どうした?」
首筋に唇を押し当てていた先生に、最後の力を振り絞ってお望み通り報告する。
「ぜんぶ、きもちいいから。ほうこく、むり」
「……それは、何よりだ」
低く囁いて。それから先生はいつのまにか探り当てていたわたしの一番イイところを、
強く弾いて。
「せん、せぇ……っ!」
わたしは真っ白になって弾けてしまった。
ぐったりと先生にもたれかかっていたら、暫くして先生は黙ったまま体を離した。数秒
わたしを観察した後、おもむろに謝罪を始める。
「やはり上も脱いでおくべきだったか。すまない」
……謝るべきポイントは、そこじゃないと思う。言ってもしかたないけど。
「大丈夫です。これくらいなら」
上着はちょっとくしゃってなってるけれど、家に帰って伸ばしたらすぐ直りそう。先生の
判断は正しかったみたい……と思ったところで自分の今の格好を思い出した。
「ス、スカート! 早くスカートください!」
「安心しなさい、誰も見てはいない」
「せんせぇが見てるじゃないですか!」
「何を今更……」
差し出されたスカートをひったくるように奪って、慌てて身に付けた。その間に先生は
運転席に戻って、発車の準備を始めてる。
……こうしてみると先生には乱れたところはちっともない。ポケットから出したハンカチ
で手を拭いたくらい?
シートベルトを締めたりしてたら、ほんとに、いつもの学校の帰りみたいな錯覚すら
起きる。
そんなわけ、ないけど。
「責任は取れたか?」
車が出発したあとぼんやり外を眺めてたら、急にそんなことを聞かれた。
「責任って?」
「……君が先程言っていたではないか」
「……あ」
そう言えばそうだった。もう頭からそんなことは吹き飛んじゃってた。
「はい、その、満足しました。ありがとうございました」
「……よろしい」
お礼言うのは絶対間違ってる……とは思ったけれど、他に言い様もなくて。ぺこりと
頭を下げる。
先生も微妙な顔で頷いたので、これでよしとすることにした。
そのまま普通に家まで送ってもらった。課外授業の帰りとしては少し遅くはなったけ
れど、いつもの学校帰りと同じような時間帯で、別れ際の挨拶も同じで。普通に送って
もらったお礼を言って別れてしまった。
先生の車を見送りながらちょっとため息を吐いた。本当に、何だか長い白昼夢を見て
た気がする。
結局、一番肝心な「なんでこんなことしたんですか?」は聞けなかった。先生はわたし
を気持ちよくしてくれただけで、自分は何もしてないし。
……されたかったわけじゃないけど。いや、されたかったのかな?
そう言えば、あれだけすごいことしたのにキスのひとつもしなかったなと気づいて、
ちょっとがっくり来る。
順番おかしいよね、絶対。はあ。
そうこうしている内に、車は角を曲がって見えなくなった。わたしがこうしていつも
見送ってるの、先生は知っているんだろうか?
……知らないんだろうな。はあ。
なんであんなひと、好きになっちゃったんだろう?
今日されたことを思い返してもやっぱり好きで、もっと好きになった気さえする。
まさかわたし、マゾの気でもあるのかな? そんなことはないと、思うけど。
ああ、理解不能のアンドロイドを好きなっちゃったのは、どんな運命なんだか。
……落ち込んでいても仕方ないので、よっしゃとコブシを握り締めて。
今度はわたしからキスしてやろうと心に決めた。
おしまいです。
主人公もなんだかヘンな性格になっちゃってすみません。
それでは。
GGGGGGGGJ!!!
素晴らしい!!ありがとう!!
久々にGS2も読んでみたいです!
ネ申様お原頁いします…☆彡
うっかりしていたら前スレを保管しこそねてしまいましたorz
どなたか前スレのログお持ちでしたらお送り願えませんでしょうか
大変申し訳ありません
>>50 先ほど保管庫記載のアドレスに送らせていただきました
>>51 優しくしてねor2
>>52 確認しました
どうもありがとうございます!大変助かりました
お手数かけまして申し訳ございませんでした
>>53 いつも乙
保管庫のおかげでいつでも神作品が読めるよ
心優しい神よ、51と保管人の尻物語を投下してくれw
>>55 っ【言いだしっぺの法則】
おまえ が かみ に なるんだ
保管人さん乙かれです
空気読まずに
>19-22
の続き載せてもいい?
待ってました!!
超期待してます
では投下させていただきます!
前置き>18
>19-21の続きです。
ネタバレありかもなので気を付けてー
ボヤけた視界のまま抱き合って、彼のシャツの匂いに包まれている。
「天童くん…。好き…だよ…」
さっきから下半身に当たっていた彼自身を、ジーパンの上からなぞった。
固くて熱くて、いとおしい。
「エッチなお嬢様だな」
彼は口の端だけを上げて笑うと、ポケットからコンドームを取り出した。
「保険体育のお勉強だ」
そう言って、私にそれを渡すと、自分でジッパーを下ろした。
グレーのボクサーパンツも一緒に下ろされて、彼のものが晒される。
「おっきいね…」
思わず口に出してしまって、彼と目が合う。
「おまえがあんな声出すからなー」
こめかみから指を差し入れて、頭を撫でてくれる。
「それに、かなりやらしー恰好してくれてるし」
「…っ、やだ…」
急に無防備な胸を意識してしまい、また先端が固くなるのが分かった。
「コンドーム、つけてよ」
髪を撫でながら言われ、身体を屈めて先端にかぶせた。
「ゆっくり、そうそう」
根元まで伸ばして、大きさを目の当たりにする。
準備が出来たとばかりに主張するものに、はしたなく期待してしまう…。
私の中に入りたくてたまらないって感じがする…。
「んじゃ、入れような」
裏腹な涼しい声で、彼は洋式の便座を閉じた。
それに座って、私の腰をグッと抱き寄せる。
座った彼の前に立たされて、私の胸は端正な顔の前に晒け出された。
恥ずかしくて顔が見れないよ…。
「天童…く…」
彼の舌がペロリと先端を舐めた。
「ひゃっ…ぁ!」
赤ちゃんみたいに乳首を吸いながら、
彼はショーツを引き下げ、片足を浮かせて抜き取る。
左足首に頼りなく丸められた下着は、じっとり湿っていた。
「ふ…ぁ…、天童く…」
両手で私の足を開いて、腰を落とさせる。
―クチュッ…
彼に股がった私のあそこは、すっかり開ききって亀頭を受け入れてる。
「好きだ、ぜ…」
囁きながら私の上半身を抱いてて、沈めて行く。
背中と肩に回された手に力が入ってるのが分かった。
天童くんも、気持ちいいんだ…。
「ぁ…、ん、ん…!入って、る…」
ずぷずぷと中を広げて、私は彼のものでいっぱいになった。
「は、あ…、ぁ…」
くねった私の腰を、押さえつけられた。
―突然の騒音。
ゲーム機の賑やかな音楽に、ココがどこなのか思い出す。
パタンとドアが閉まり、女の子たちの話し声がした。
「この後どうするー?」
「んー、やっぱフリマ行ってみようよ〜」
やだ…。
ヒクヒクしたあそこが、彼を締め付けている。
泣きそうな顔の私の唇に人差し指を押し付け、彼はニッと笑った。
私の腰を、しっかりと押さえ込み、音を立てないように乳首を舐める。
平たくなった舌が、ゆっくりと這う。
「……ッ!」
耐えなくちゃ、バレちゃう…!
お喋りに夢中な二人は、鏡の前でメイクを直しているらしい。
情けないくらいトロトロになった私は、乳首を舐められる度に軽い痙攣を繰り返している。
動かしたい…。
天童くんのものでかき回されたい。
気持ち良くして欲しい…。
それしか考えられなくて、女の子たちの笑い声が遠くに聞こえた。
―再びの騒音。
ドアが閉じ、二人の世界が戻ってくる。
「天童くん…っ、私、も…う、我慢、出来な…」
涙がこぼれたのに、自分で気付く。
「壬って呼べよ」
たまに出す、かすれた甘い声。
こんなときは決まって、子犬みたいに淋しそうな目をする。
「…じ…ん…、壬、好き…。」
彼はフッと息をつくと、私の下半身を解放した。
「もっと呼んで」
「ンッ!…ぁ、はぁ…っ!」
私はめちゃくちゃに腰を動かした。
ガタガタと音がするけど、構っていられない。
淫乱って言葉が頭をよぎる。
でも、すごく、気持ちイイ…。
「ぁ…!あ、ああ、壬っ、すご…い…っ、ん…っ!!」
手伝うように突き上げてくれるのが堪らない。
彼の息も上がってる。
ぐりぐりとかき回されて、頭が白くなっていく。
「やぁ…っ、あ、あ…、イきそ…ぉ…」
「イキなよ…」
唇を塞がれ、舌が入り込んできた。
激しく口内をまさぐって、喘ぎ声を絡め取られる。
「んんんー…!!」
声にならない声で叫ぶ。
私の身体は大きく波打って、精子を吐き出す彼のものに同調した。
心臓がバクバクして、幸せで、ふわふわする。
彼は唇を放して、ぐったりした私の頭を撫でてくれた。
「オレ、おまえのためだったら…」
…それだけ言って、黙ってしまったみたい。
私が頭が働かなくて、聞き取れないのかな…。
「天童くん…?」
「壬って、呼べないのか?」
あ、と気付いて彼を見つめた。
瞳の奥に淋しそうな色が浮かんだけれど、すぐに優しく微笑んでくれる。
「ま、その内な」
「…ごめんね」
私の頬に残っている涙のあとをぬぐって、あやすように頭を撫でてくれた。
「一緒の大学に受かったら、だな」
―天童くんなら受かるよ。
そう言おうとしたけれど、私の唇はまた奪われてしまった。
彼の前髪がくすぐったくて、まぶたを閉じる。
了
終了です
ご清聴ありがとうございました!
続きキタ━(・∀・)━!!!!
任天堂ハァハァ(*´Д`)萌えた!ありがとう。
自分も任天堂物投下したいけどうまくまとまらねぇ…orz
ご静聴?
68 :
sage:2007/05/29(火) 00:17:39 ID:2HZ+noL+
サンクス!!
DS未経験ですが、楽しませてもらいました。
>>67 間違えたスマソ
他の神うpも楽しみにしてますノシ
任天堂萌えた・・・神様ありがとう!!
また気が向いたら投下よろしくお願いします(´д`*)
任天堂の続きキテター(・∀・)
すごく良かったです!
任天堂、萌えっ
任天堂最高によかったです!!DSネタ、リアルタイム過ぎて最高です!!
>>53 保管人様
わたしのPCだと保管庫が別のアダルトサイトに飛んでしまうのですが…何か見れる方法はありますか?前スレ辺りにも同じ話題が出ていたのにすみません!
華麗にスルーお願いします。。
確認したら1から普通に入れたけど、画像の方をクリックしてたりしてない?
74 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 01:04:59 ID:XVcAtKRA
72>>
わたしも同じく保管庫が見れません 。゚(゚´Д`゚)゚。
保管庫に行こうとすると勝手にアダルトサイトに飛んでしまう…
なぜですかね??
アドレスをコピペしてみたら?
ほしゅ
保守&☆ゅ
ネ申降臨待ち……
hosyu...
79 :
sage:2007/06/14(木) 08:00:08 ID:53Bh+o09
ネ申はみんな夏コミに向けて執筆中かな・・・。
ほっっしゅ!
朝っぱらから保守…
保守wktk☆
まとめサイト消えた?
消えてないよ?普通に見てる。
前にも書いてる人がいたけど何か違うの?
保守
志波萌え保守
冷たいシーツの中で、何かに導かれるように目が覚めた。
隣に居るはずの人は居なくて。
「……貴文さん?」
部屋の中を見回しながら私は彼を探す。
お世辞にも広いとは言えない部屋で、窓側に座る彼を見つけた。
「おや? どうかしましたか?」
満月を背景にそう言う。その笑顔は、綺麗だけど儚くて。
今にも消えてしまいそうな気持ちになってしまって。
「何を……」
「月を見ていました。一緒に見ますか?」
私の気持ちも知らないで貴文さんは微笑む。そう、今の私はあの月にすら嫉妬と恐怖を抱いているのに。
「……もっと、こっちに来て下さい」
「やや?」
「……それで、月よりも私を見て下さい」
――そう、月に貴方を取られてしまいそう。そう思ったから。
「……困りました、ね」
我にかえる。私は何て恥ずかしくてわがままなことを言ってしまったんだろう。
「ご、ごめんなさい!」
「いえ、気にしないで下さい」
そう言いながら貴文さんはまたお布団の所に戻ってきてくれた。
そして私の頬に触れてくれた。
「さっきまで、君の寝顔を見ていました」
「でも……」
「……月を見に行ったのは、あまりに可愛い寝顔だったから、我慢をしてたんです」
「えっ?」
そのまま、貴文さんは優しいキスをくれる。少しだけ意地悪な、大好きな笑顔を浮かべて。
「でも、折角のお誘いです。また見せてくれませんか?君の全てを」
若のキャラソン聞いてたら思い浮かんだ。
もっと書いて!
ときメモのもうひとつあったスレって落ちた??
だいぶ下がってるようなのでageほしゅ
ほしゅ
hosyu☆
ハリー×デイジーです。
・名前は「美奈子」
・密も出てきます。
・二人はもう付き合っていて初体験も済ませています。
「城、見てぇんだよ!」
まただ…いくらお城が好きだからって誘いすぎだよハリー…
まぁ、お城も楽しいからいいんだけど、たまには別の場所にも行きたいよ…
「ねぇハリー、お城もいいけど他の場所にしない?」
「ハァ?他の場所って…例えば?」
「うーん…最近暑くなってきたから、海とか?」
「おまっ…オレが泳げねぇの知ってんだろっ!?」
「でも前より水に慣れてきたじゃない」
泳げないハリーの為にわたし達は水に慣れる特訓を少しずつしていた。
全く水に入れなかったハリーも今では腰の辺りまでなら浸かれるようになっている。
「浅い所ならハリーも大丈夫でしょ?楽しいよ?きっと」
「うーん…」
「ね?ダメかな?」
「うっ…そんな目で見られちゃしょうがねぇ…いいぞ」
そんな目?わたしどんな目をしてたんだろう?
ま、いいか。ハリーがいいって言ってくれたし!
「ありがとう、ハリー!じゃあ次の日曜日にねっ」
嬉しいな…。あ、新しい水着買っちゃおうかな?ちょうど土曜日に密さんと買い物に行く約束してたし。
「よかったわね。いい物があって」
「密さんのおかげだよ。わたしだけだったら、こんなセクシーな物選べなかったよ」
「そう?でも美奈子さんにとっても似合ってたわよ」
「そうかな?」
「うん。きっと針谷君も喜ぶわよ?ふふっ」
なんだか密さんにそう言われると自信つくなぁ。
ハリーも喜んでくれるよね、きっと…
「あれ?美奈子?」
「ふふっ、噂をすると…ってやつね」
「ハリー!?どうしてここに?」
「オレはバンドの練習の帰りで…って、オマエは?」
「わたし達は買い物の帰り。」
「そう。美奈子さん、とってもいい物を買ったのよ?」
「いい物?」
「ひ、密さんっ…!!」
恥ずかしいよ、そんな事言ったらハリーが期待しちゃうじゃない…。
「なぁ、いい物ってなんだ?」
「それは…そのっ…」
「ふふっ、明日までの秘密よね?ねっ、美奈子さん?」
うう…密さんには勝てないよ…。
「あ、私用事を思い出しちゃった!ねぇ針谷君、美奈子さんを後はお願い」
「えっ?密さん!?」
『じゃ、後は楽しんでね』そうわたしの耳元で囁いて密さんは帰ってしまった。
「美奈子、いい物ってなんだ?」
「えっ?」
「だから、いい物ってなんだよ。気になるじゃん」
「えーっと…その…」
どうしよう、明日まで黙っておく?それとも言っちゃう?どうしよう…
「なぁ、教えろよ」
グイッと顔を近づけてくるハリー…ち、近いよ…
「えっとね、明日の水着を…」
「なんだ…水着か」
「『なんだ』って何?せっかくハリーの為に買ったのに…!」
…ハリー、喜んでくれると思ったのに…
「わりぃ、そういうつもりで言ったんじゃ…」
「……」
「…なぁ、それ見せてくんねぇ?」
「えっ?」
「その水着。見たくなった。」
「見たくなったって、明日になれば見れるよ?」
「いや、今見てぇ」
「うーん…見るだけなら…じゃあどこか座れる所で…」
「そうじゃなくて、ただ見るだけじゃなくてオレが見たいのは、オマエが着てるとこ」
「ええっ!?」
「オレんち行こうぜ」
「…明日まで待てない?」
「待てない」
結局ハリーに根負けしたわたしはハリーの家へ行く事になった…。
「お邪魔しまーす…あれ?今日おばさんは?」
「仕事。なんか遅くなるって言ってたからゆっくり出来るぞ」
ゆっくりって…そんなつもりないんだけどな…
「じゃ、着てくるからちょっと待っててね。覗いちゃダメだよ?」
「ああ、分かってるって。別にそれなら着てからでも見る事出来るし…」
「えっ?」
「なんでもねぇ!とにかく着て来いって」
「…?うん」
わたしが買った水着は上は胸元にフリルとリボン、下は上と同じタイプのフリルが付いたハリーの好きな赤い水着。
でも、上は布の面積が狭いし下は紐になっているから少し勇気がいる感じ。
密さんは似合ってるって言ってたけど、やっぱり恥ずかしいな…。
「おーい、まだかぁ?」
わたしが出て行くのに戸惑っているとハリーの待ちくたびれたような声が聞こえてきた。
「いっ、今行く!」
勇気を出してハリーが待つ部屋へと行く…。
「おぉ〜」
「ど、どうかな?」
「いいじゃん!…なんかエロイな」
「エロ…って恥ずかしいよ…」
「なぁ…やっぱり明日海に行くのやめねぇ?」
「えっ!?せっかく水着買ったのに!?」
「だって、他のヤツに見せたくねぇよ…オマエのその姿」
「変かな?この水着…」
「そうじゃなくて!なんて言うか…オレだけに見せて欲しいっつーか」
「今はハリーだけが見てるじゃない」
「っ…だからっ!!」
一瞬なにが起こったか分からなかった…
わたし、ハリーに押し倒されてる…?
「今も、これからもオレにだけに見せて欲しいんだよ…オマエのその姿…」
耳元で囁かれてドキッとする…
「ハリー……んっ」
少し強引なキス…でも次第にそれは優しいものになっていく。
しばらくの間わたし達は何度も何度もキスをした…。
「この水着マジでエロイよな…」
「そうかな?」
キスが終わった後もわたしはハリーに押し倒されたままだった。
「だってこの紐解いたら全部見えちゃうじゃん」
そう言うとハリーはわたしの首の後ろにある紐を解こうとする。
「えっ、ちょっと待って!」
「いや、待たねぇ」
「やっ…」
わたしが抵抗する暇もなくハリーはあっという間に紐を解いてしまった。
「丸見えだな」
「やだっ…んっ」
胸の先端を軽く舐められただけでわたしは声を出してしまった。
「…なあ、いいか?」
「…ダメって言ってもするんでしょう…?」
「分かってんじゃん」
いつもの片方の口角を上げる笑いをするハリー。
ハリーは言い出すと聞かないからなぁ…。
「んんっ…」
片方の胸は口で、もう片方は手で…
そう優しく愛撫されると自然と声が出てしまう。
「あっ…」
今度は下の方の紐を解いていく…
「すげぇ…もう濡れてんじゃん…」
「やだ…言わないで…」
「だってホントの事じゃん」
ハリーの指はそこの一番敏感な部分に触れる。
「んっ…」
指で擦られたり摘まれたり…その度にわたしは喘いでしまう。
…その指は中へと入ってきた。
「あぁっ…」
「すげぇ絡み付いてくる…」
「やっ…恥ずかしいっ…あっ」
その指は何度も出たり入ったりを繰り返していく。
そして、わたしが絶頂を迎えそうになったその時…
「なぁ、もうオレ限界……いいか?」
「…うん…いいよ」
手早く避妊具をつけるとハリーがわたしの中へと入ってきた。
「んんっ…」
「…っ、オマエ締め付けすぎ…」
「だって……あぁっ…」
ハリーが動く度に二人の絡み合う音が部屋中に響く…
「ハリー…もうダメ…イキそう…」
「いいぞ…イッても…」
ハリーの指で既に絶頂を迎えそうになっていたわたしはビクビクと身体を震わせてイッてしまった。
わたしがイッた後もハリーは構わずに腰を押し付けてくる。
イッたばかりで敏感になってるわたしは突き上げられる度にまた声を上げて感じてしまった…。
「っ…あぁっ…あっ」
頭の中が真っ白になっておかしくなりそう…
ハリーも絶頂が近いのか動きが早くなる。
「ああっ…んっ…ぁあっ」
「…っ」
ハリーがわたしの中で身体を震わせ絶頂を迎えたのと同時にわたしも二度目の絶頂を迎えた…。
「なぁ、やっぱり海行くのやめようぜ?」
「じゃあどこにいくの?」
「城!!」
「……」
結局、次の日わたしとハリーは、はばたき城へ行く事になった…。
以上です。
読んで下さった方ありがとうございました。
あと、ハリーは城に誘いすぎだと思いますw
ハリーいいよハリー
ハリーの城とクリスの自宅はほんとに誘いすぎ
クリスに自宅あんまり誘われたことない
保守
昨日は佐伯の誕生日だったが投下なしか…
だから不平言ったりうp待つより、自分がさっさと神になれと何度言えば
108 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 00:55:32 ID:oNNp+D8X
保守
ほしゅ
hosyu
アダルトサイトに飛んじゃうって人は、ワンクッションページの事を勘違い
してるだけだとオモ。PINK板のはバナーだらけだからw
コピペで直接飛んだほうがいいね。
>ワンクッションページの事を勘違い
どんだけ初心者だよ
IDがGSだったのでほしゅ
hosyu
ほしゅ
保守
117 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/19(日) 22:31:29 ID:4WNZ1C1Y
ほす
☆ゅ
保守ついでに、
GS用の絵掲示板とかあるといいね。
姫条×主人公のエロパロ読みたい
マジで誰か保管庫のURL貼ってくれないか。頼む!
ときメモじゃないエロサイトなんか見たくないよ泣
入れる人がいるのならそのURLからなら行けるかもしれない!!
111なんじゃね
アホにも程がある
>>122左下にYour request is:ってあるでしょ?
そこをクリックすると行けるよ。
結局何人かいたっぽい「保管庫に行けない!」って人は
みんなワンクッションページを勘違いしてただけなの?
その後保管庫には行けたんだろうか
行けなくて結構
騒いでるアホはどうせ18歳以下なんだろ……
保管庫更新されてるのね
任天堂って任天堂というあだ名で大丈夫なのかな
>
>>132 確かに由来はそうだが、
言われてみると心配だな。ゲーム自体の会社は違う
から大丈夫だとは思うけど
保管庫読んだ
若先生は変態ばっかだなw
>>132>>133 ちょっと悩んでおります>任天堂
企業名そのものですし、あだ名とはいえエロパロなのでちょっとどうよ、と
普通に天童壬にした方がよろしいでしょうか
名前入れ忘れてしまった
保管人さん毎度乙です
自分は天童壬の方が良いかと
Jintendoとか…駄目か
天童任はいかがかな
ニンテン、とか。
元ネタはMOTHER
ここでMOTHERネタを見るとはw
天童がいいなー
シンプルに
ワルでいいよ
普通に天童や天童壬がいいと思う
皆さんご意見ありがとうございます
とりあえず普通に天童にしました
保守ですよん
wktk☆
過疎っててもここはまだましだね
キャラサロンは嫉妬厨が1人で仕切ってて荒れ放題だよ
キャラサロンで必死な厨はゲーム板でも若い子にキモイ連発してた喪女。
自分の気に入らないのを叩こうと周りも誘うがみんな呆れてるだけ。
キャラサロのスレはあの喪が居座る限り終わりだろうね。バカ勘違いし過ぎ。
タイトルにGSが入ってなかった
あの嫉妬厨あたしよりババアだな 主腐かもしれん
しかしネタのして一つ書けそうな展開だったのに残念でつ
ネタのしてって…氏んでくる
言い間違いじゃなくスレ違いの愚痴をここでやることを
恥じてから氏んでくれ
ほしゅ
hosyu
読みにくい&物足りないかもしれませんが投下します。
姫条×主人公です。
・「姫条ちゃん」呼び、主人公の名前設定「伊月」
・卒業後(主人公は進学)です。
・お風呂ネタ?です
突然の夕立に追われ、姫条ちゃんの部屋まで逃げ込んだ。
「うわー、びっしょびしょやん」
「天気予報では、快晴続きだって言ってたのにね」
天気も良いし、遊びに行こうと誘われ出て来たのは良いものの、少し公園通りをうろついて芝生公園を散歩し出してすぐ、夕立に遭ってしまった
私の試験が終わって久々に会ったのに、と姫条ちゃんはしょぼくれている。
「でも、凄い勢いで降ってきたからね…雨宿りしてたら、風邪ひいちゃう」
……と言いつつ、姫条ちゃんの部屋に逃げて来ても、私には着替える服なんて無いんだけど…
「んー、伊月が着れる服探さんとなぁ」
私は、濡れたままクローゼットを漁ろうとする姫条ちゃんの袖を引っ張った。
「いいよ! それより濡れたままだと風邪ひいちゃう。姫条ちゃん、シャワー浴びて着替えておいでよ。私の事は、後でいいから」
私の言葉に、姫条ちゃんはぽたぽたと水滴を滴らせながら振り返った。
「それやと伊月が風邪ひくやろー? 先にシャワー使い」
姫条ちゃんは笑って私の頭を撫でた。胸がキュンと跳ねるような感覚に襲われたけど、何だかやっぱり申し訳ないし、私だって姫条ちゃんに風邪をひかせたくない。
「私だって、姫条ちゃんが風邪ひくの嫌だよ」
素直な気持ちを零した。少し俯き加減で、心配するように、ちょっと拗ねるように。
今までの経験からすると、私がこういう行動を取った場合、姫条ちゃんは困ったように笑って、私の言う事を聞くんだ。
「……はぁ……。よし、伊月?」
姫条ちゃんは溜め息をついて。
私が顔を上げると、笑った。
にんまり、と。
……あれ?
「ほんなら、一緒に入るか!」
ちょっと待った!
私達は高校卒業のあの日から恋人として付き合い始めた。
でも、今まではせいぜいキス止まりの、まだ言ってみれば清い関係だったじゃないか。
それが、いきなり、お、お風呂工ッチ……ですか? 何か色々とすっ飛ばしているような気がするんですが。
「ハイ、暴れんといてー」
姫条ちゃんはニコニコと笑いながら私を軽々と抱きかかえ、バスルームに直行した。
そしてバスルームに入り私を降ろすと、ニコニコ笑顔のまま服を脱ぎ始めた。
「あ」
何やら思い出したように一瞬手を止める。
何だ?
ドアノブに手をかけた姫条ちゃんの背中から、カチリと音が聞こえた。
……鍵閉めた。誰が入って来るというのか。それとも私を逃がさないためか?
姫条ちゃんは上半身裸になって振り返り、私をじっと見つめている。
「な、何……」
「いや、その……」
ここまで勢い良く来ておいて、姫条ちゃんは急に照れたような態度を見せた。
「あの、嫌……か?」
頭を掻きつつ、身を硬くしている私に困惑しているみたいだ。
「うん、まだ駄目……かな」
視線を逸らしながら答えた。実際、心の準備が出来ていない。体の方だって、こんな事になるなんて思ってなかったから、ちゃんと色んな処理が出来ている自信も無い。
姫条ちゃんは、私の答えに対して無言だった。
うーん、男の子の心は結構デリケートだって言うし、傷つけちゃったのかなぁ。
私は心配になって、顔を上げた。
「あのね、姫条ちゃ」
「そう言う気持ちも分かるんやけど、今の姿では反則やで」
「は?」
「下着、透けてるし、全身濡れてて、何か……妙に色っぽいと言うか」
顔を赤くした姫条ちゃんの視線の先を確認する。
今日は白のブラウスの下に、一応キャミを着ていたけど、雨に濡れて見事に下着の模様が浮き出ていた。
「……もっ、嫌だ!」
「あっ、隠さんでもええのに」
慌てて胸元を腕で覆う私に、姫条ちゃんの目尻が下がる。
「そうやって恥じらう姿もなかなかえぇなー」
「もー、バカ! バカぁ!」
『バカ』という単語を連続で浴びせられたのが効いたのか、姫条ちゃんは残念そうにうなだれた。
そのうなだれた姿は、何だか大型犬が飼い主に怒られたようで、可愛らしさを感じる。むしろ何故か私が悪い事をしたんじゃないかとまで思わせるというか……
「ご、ごめんね?」
姫条ちゃんの濡れた髪をゆっくりと撫でる。すると姫条ちゃんは、その私の手に自身の手を重ねてきた。
そしてそのまま頬を這わせ、口元に運ぶ。
「っ!」
親指を軽く噛まれた。痛みは無い。でも、体に電気が走ったような感覚があった。
そこから更に、舌の先と思われる温かく湿った感覚が私の親指を襲った。
「き、姫条ちゃん、止めて」
「……」
私の言葉には答えず、無言で親指を口から開放すると、そのままゆっくりと私の顔に近付いてきた。
「んん……」
唇で唇を塞がれる。
キスは初めてではないが、口内にまで侵食されるのは初めてだ。
苦しい。
だけど、止めて欲しくは、ない。
ひとしきり私の口内を味わい尽くし、姫条ちゃんは私の唇を解放した。
そして、悪戯な笑みを浮かべ、蛇口を捻ると、シャワーのお湯の温度を調節した。
「風邪、ひいたらアカンしな」
まだ悪戯な笑顔のまま。
「嫌なモンを無理には出来んやろ。ま、洗いっこで我慢しよか」
「我慢って、結局脱がなきゃいけないんじゃない」
「せやかて、俺も健康な男子やねんでー? ずっと我慢してきたのにあれで止めれたことを褒めて欲しいぐらいや!」
何か、姫条ちゃんがそういうこと言うと、ものすごく説得力がある気がする。
「う……うーん、そうかな、ありがとう……かな?」
褒めてやろうと、姫条ちゃんの頭にそろそろと手を伸ばす。が。
「うん、やから、ハイ服脱いでー」
「きゃっ!?」
万歳の格好をさせられ、無理矢理ブラウスを脱がされた。ついでに、水で張り付いてキャミも一緒に脱げてしまった。
「ボタン取れちゃうじゃん!」
「あーゴメン、でも俺、伊月が裁縫しとる姿も好きやなー」
語尾にハートをつけた言葉を吐きながら、抱きしめられる。
姫条ちゃんの、濡れているけど温かい体が心地良い。
「……洗うだけだからね。変なことしたら怒るよ」
「うん、分かった。保障はせんけど!」
「ば、バカ!」
バカだと言われた姫条ちゃんは、嬉しそうに笑っていた。
お粗末さまです。エロ書くのは勉強中ゆえ…失礼しました。
おぉ〜!!
朝から来た甲斐があった!!ありがとう!!
>そのうなだれた姿は、何だか大型犬が飼い主に怒られたようで
↑↑↑すっごく分かる〜〜☆
>>155 GJ!
>>161 どうでもいいんだが、2ch系で「↑↑↑すっごく分かる〜〜☆」とか書くと
煽ってるように(馬鹿にしてるように)見えるからやめたほうがいいと思うよ
163 :
161:2007/09/29(土) 22:42:19 ID:0p2Kgi1E
164 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 00:47:30 ID:hNoD9uP5
あげ
hosyu
DSGS2がktkr
マジじゃん!!
楽しみ〜〜
リア厨が混じってるよう泣気がするのは気のせいですか?('A`)
>>169 …泣くなよ
キバヤシはサドエロキャラで固定だな…
言葉攻め上手そうだ(台詞も出てないうちから何となくだが)
ごめん
テンション上がっちゃって
保守ついでにGS2小ネタです。
「だーれだっ!」
昼休み、中庭のベンチに座って本を読んでいると急に視界が真っ暗になる。
大きな手で目隠しされて吃驚するのと同時に行為の幼稚さに失笑した。
「もぉー、何してるんですか?先生」
「あちゃー、当たっちゃいましたね。でもこの手を外したくないですね」
何を落ちついた声で我が侭を言ってるんだろう。
「嫌ですよ…離して下さい!」
人気のない中庭とはいえ学校の中で密着するとは無防備にも程がある。
誰かに見られたら困るし、妙な背徳感があってドキドキしてきた。
「そう言われるとますます離したくなくなります」
「ひゃっ!」
急に耳元で囁かれて体が強張る。
「あれ?何ですかその反応は?」
耳に先生の唇の感触……いつもより低い声に身体が電流が走ったようにビクッとした。
「や…めてく…ださい……」
視界が遮られている状態で耳だけに神経が集中する。
「イヤです。こんなに楽しいのに」
そう言ってペロッと耳を舐められる。
「あ…んっ…」
「いい声で啼きますね。感じてるんですか?」
「…感じ…てな…んか」
「学校でそんな声出して…困った生徒ですね」
耳元で啄ばむようなキスをされて、その唇がだんだんと首筋に落ちてくる。
眼の上を覆っていた手が離されて背中から強く抱き締められる。
「先生…誰かに見られます…」
「そうですね…頭では分かっているつもりですが、今は離れたくありませんね…」
「でも…学校の中です」
そっと腕を引き離して顔を覗き込むと、子どものように口を尖らせて拗ねた顔をしていた。
…と思ったら急に満面の笑顔に…?
「君は次の授業は出なくていいです。先生と一緒にサボりましょう!」
―終―
>>173 小ねたといいつつ結構エロいなw
GJ!
保守しつつハリーに悶えさせてもらう
GS2のDS移植を祝いつつ、新キャラにも期待しつつ、保守。
過疎ってるねえ
DSが出たら、少しは賑わうだろうか
ていうか、ここってエロのみ?
>>179 >>2嫁
DSGS2出たらキバヤシネタが
真っ先に投下されるような気がする
182 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 23:05:34 ID:d6uTaJtI
183 :
キテル小ネタ:2007/12/04(火) 09:01:36 ID:nXlPh8Tw
※はばチャCDネタ。あんまエロくないです
眩しい光が瞼をくすぐる。
潮風が髪を撫でて、コーヒーの香りが部屋を満たしている。
……コーヒーの香り?
起き上がって、しばらく考える。ここは私の部屋じゃないよね。
「……そうだ、昨日は」
思い出すだけで顔が熱くなる。
とりあえず、床に落ちている自分の服を掻き集めようと床に降りた。
「……さっきからコロコロ表情変えて面白いな、お前」
後ろから声がした。そこにはこの家の主がマグカップを二つ持って立っていた。
「……誰のせいだと思っているのさ」
「昨日のこと言ってんのか?やらしーのな」
「佐伯くんの意地悪」
「『佐伯くん』禁止って言っただろ」
窓からは朝焼けが見える。私が意味も理解せずに「二人で見たい」と言った朝焼け。
「おはよ。……綺麗だろ? 朝焼け」
「そうだね、すごく綺麗」
コーヒーを飲んだら、彼を散歩に誘おう。
今度はきちんと名前を呼んで。
>183
からかうキテルと照れる主人公のやり取りがかわいいな〜(´∀`*)
GJGJGJ!
すごく萌えた!
キテル最萌えなんですごく嬉しい
ほっしゅ
保守
>>182 160ですが、結構前に投下した物なのに、そう言って頂けてすごく嬉しいです。
一応、続きを何パターンか考えてはみたんですが、未だにエロらしいエロが書けないので…orz
ご自身のお好きなように想像して楽しんで下されば(´∀`)
189 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/24(月) 22:17:09 ID:Td9alAya
それぞれ最燃えキャラとの
クリスマスを楽しんでいることを
祈りつつ(脳内的な意味で)
メリクリイブage保守
クリスマスが終わったから次は初詣だよね保守
191 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 20:22:26 ID:oSrjgzb0
一度age
ついにこの板にもスクリプトあらし来たみたいだね
まめに保守らないとまずいかも
193 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 00:42:31 ID:Zx5y91dY
取りあえず保守
保守ageしておく
ほっしゅ
hosyu
保守っとく
年末年始にすっかりはまった私が来ましたよ。
ちょ、任天堂。昭和の少女漫画の主人公でつか。
でも萌え。
不慣れなのでなんかあったらすいません。
キテル×デイジー
**********
それは本当に偶然だった。
風邪で学校を休んだ佐伯君にプリントを届けに行った所、マスターが
「瑛なら二階にいるから上がっていきなさい。」と珊瑚礁のプライベートスペースに
上げてくれた。
もし寝てたら起こしちゃ悪いな・・・と考え、足音を立てないようにして一人
そおっと階段を昇って佐伯君の部屋に足をすすめた。
佐伯君の部屋の扉はきっちりとは閉められていなかった。
中から光が漏れている。・・・起きているのかな?
佐伯君、具合どう?・・・と声を掛けようとした時、私は信じられない光景を目に
してしまった。
佐伯君はその行為に夢中で私に気が付いてはいなかった。
私は見てしまったんだ。
あの佐伯君が。
あの佐伯君がベッドの縁に腰を掛けて一人でシテいる所を・・・・。
「は、は・・・・。あ・・・・。」
目をぎゅっと瞑り自分のそれを手で一生懸命にゴシゴシと擦っている。
聞いたことも無い、少しせつな目の掠れた声。
私は驚いて慌てて廊下の佐伯君から見えない位置に姿を隠した。
心臓がばくばくと音を立てる。
(ど、どうしよう、とんでもないものをみちゃった〜・・・・!)
私は自分自身に落ち着いて落ち着いてと言い聞かせる。
私はあんまりそういった方面が詳しい方じゃないけど、この位の年の男の子には
自然な行為に違いない・・・。そうどこかで聞いたことがある。
さ、佐伯君だってフツーの高校生なんだし・・・・。
と、とにかくこの場を早く去ろう。
佐伯君は寝てましたと言ってプリントはマスターに預ければいいやと私は来た方向に引き返そうと決めた。
その時だ。
「ッは、は。あかり・・・。ああ、あかり・・・。オレ、もう。い・・・。」
佐伯君が息も絶え絶えに私の名前を呼んだ。
私はぎょっとして思わずもう一度佐伯君の方を見てしまった。
佐伯君が左手に持っているのは修学旅行の時の私の写真だ。
ぐっと佐伯君の身体がしなって、動きが止まった。
はあはあと佐伯君は苦しそうに息を吐くとティッシュで自身を押さえていた。
「はあ・・・・。オレ、さいてー・・・。」
自嘲気味の佐伯君の声。
私は今度こそこっそりとそこから抜け出した。
珊瑚礁からの帰り道。
私は一人頭を悩ませていた。
明日からどんな顔で会えばいいんだろう・・・・?
<終り>
>>199 GJ、萌えたw
天地×デイジーを投下させていただきます。
・主人公の名前は「美奈子」。
・二人はもう付き合ってる設定です。初体験も済ませています。
・長いです
・事故チューあり設定です
・天地の性格がかなり違うと思いますが、ご容赦下さい
ではよろしくお願いします
「へぇ……かわいい部屋だね」
まるで子犬のように、天地は美奈子の部屋に入っていった。
「まってて。今、紅茶でも持ってくるから」
美奈子は天地だけを部屋に通すと、早々に部屋を出て行こうとする。
それを制すように、天地は美奈子の細い腕を掴んだ。
「ええ! いいから、ここに居てよ」
「……すぐに戻ってくるよ」
「お茶なんていいからさ。寂しいじゃん」
「毎日学校でも会ってるのに、寂しいなんて……一体、どうしたの?」
美奈子はチア部で、天地は応援部。
合同練習も多いし、毎日、学校で一度は会っている。
それに、二ヶ月前に付き合いだしてからは、学校の行き帰りもなるべく一緒にするようになった。
携帯電話でつい遅くまで話してしまうこともしばしばだ。
なのに、天地はたまに不安そうな顔をすることがある。それが美奈子にはわからなかった。今も不安そうな顔をしながら、美奈子を見ている。
「先輩。今すぐ、しようよ。嫌?」
「そんな、急に……」
「お互い休みも滅多にないんだし、ね」
テスト期間中で、部活も休み。学校も半日で終わっていた。
大好きな天地にお願いされてしまうと、思わず「いいよ」と、頷いてしまいそうになる。けれど、美奈子は首を横に振った。
「だめよ。汗もかいてるし、せめてシャワーくらい……」
美奈子が言いかけた言葉を天地はキスで塞いだ。
この前覚えたばかりのブラジャーの片手外しをさりげなく披露しながら、天地は美奈子の制服を素早く剥ぎ取っていく。
「先輩ってかわいいね。……はやく…欲しいな……」
甘い言葉に流されるまま、美奈子は天地のペースに巻き込まれてしまうのだった。
「私だけ、恥ずかしいよ」
美奈子は真っ赤な顔をしながら、両手で胸を隠している。
恥らう美奈子をベッドにゆっくりと寝かせると、天地はその身体の上に膝を立ててまたがった。
見下ろす先輩もやっぱりかわいいなぁ、と天地は思う。
だけど、かわいいってさっきも言ったばかりだし、言い過ぎるのは言葉を安くしてしまう気がして、天地は別の言葉を口にした。
「先輩の家の人って…本当に今夜は誰も帰ってこないの?」
一応、天地は確認する意味で美奈子に尋ねた。
「今日はお父さんもお母さんも旅行なの。だから、天地くんと私、二人だけだよ」
自分の部屋では何度も身体を重ねていたけど、美奈子の部屋は始めてで少し落ち着かない。
「そっか、よかった……」
「安心した?」
「うん、まぁ。でも、娘がこんなことしてるって知ったら、先輩の両親、泣いちゃうかもね」
天地が冗談めかして言うと、美奈子は真っ赤になりながら「ホント、口が悪いんだから……」と頬を膨らませた。
「怒んないで……ね」
息を吹きかけるように耳元で囁くと、感度のいい美奈子はビクッと身体を震わせた。その振動で、ベッドのスプリングがキシッと音を立てる。
曲線を描く美奈子の身体に指を滑らせながら、天地はゆるく膨らみの周りをなぞっていく。
じれったい動きに、美奈子は自然と身をくねらせていた。
「ねえ、先輩。僕にどうして欲しいの?」
「えっ……そんな、言えないよ…」
美奈子の指にキスをしながら、天地はさらに尋ね続ける。
「どうしたの? ちゃんと答えてよ」
「で、でも……」
「お願いだよ。教えて」
美奈子の耳を舐めて、耳たぶをゆるく噛む。指を差し込み、熱い舌を奥に絡ませながら吐息を入れる。右耳だけを執拗にゆっくり犯すうちに、美奈子の身体はさっきまでの強張りを失い、溶けるようにほどけていった。
「もう一度、聞くよ。僕に何をして欲しいの?」
「……あまち…くんに…たくさん…さ…わられ…たい…」
うわ言のように、美奈子は小さく呟く。
泣きそうなほどに瞳を潤ませている愛しい人の腰を抱きながら、天地は満足そうな笑顔を向けた。
「よくできました。……沢山、触ってあげるからね」
宣言するように呟くと、天地は美奈子の顎を掴む。そして舌を差し入れ、口内をこじ開けた。天地が美奈子を組み敷く体勢のせいで、美奈子は少し苦しそうに胸を上下させている。
「っ…んん…」
美奈子はたどたどしい動きで、それに応えようと舌を絡ませてくる。美奈子がなかなかキスが上達しないせいで、天地だけがやけに上手くなってしまっていた。
クチュクチュと音を立てて、舌を絡めあい、吸い、美奈子の歯ぐきを擦った。上あごを噛むように舐めて、唾液を美奈子の中に注ぐ。
「はあ……んく……」
美奈子は息も絶え絶えになりながら、注がれた唾液を小さく喉を動かしながら飲んでいる。
体液の混ざりあった淫らな唾液が、美奈子の形のいい唇の端からこぼれ落ちる。天地は美味しそうに舐め取った。
ベッドの上でされるがままの美奈子を上から見下ろすと、独占欲が満たされる。紅潮する顔を見たら、もっと欲しくなる。
欲が深いなぁと天地は自分に呆れながら、美奈子の口内を再び蹂躙していく。
唇を軽く噛み、柔らかい内壁をまさぐり、歯の裏側を丁寧に舌で擦ると、美奈子の息遣いもより一層激しいものに変わっていった。
「……んん…ぁあ……はぁ…」
美奈子はキスが好きなのか、身体を重ねる時は必ずせがんでくる。
もしかしたら、先輩は本番よりもキスや前戯の方が好きなのかもしれない、と天地は感じていた。好きな人が楽しくて気持ちいいなら、出来るだけしてあげたいと真剣に思っている。
こんなに自分が他人に対して、過剰なまでに強く何かしてあげたいと思ったことは今まで無かった。上辺を取り繕いながら、円滑に人間関係を築ければ問題ないはずだった。望まれればリーダーシップを発揮するくらいの器用さは持ち合わせているつもりだ。
先輩というただ一人に対して、こんなに深く関わりあいたいと願うなんて、自分でも意外だった。
好きになって付き合うようになり、その気持はより一層強くなっていく。
これが好きって事なら、なんて自由の利かない厄介で困ったものなんだろう、と天地は溜息を漏らしたくなった。
持て余して、暴走するしかないじゃん、と思う。
クチュと音をさせ、天地は唇を離すと美奈子の首筋に軽く唇を這わせる。
それはゆっくり美奈子の身体を滑り落ち、美奈子のふくらみの頂点にたどり着いた。
その先端はすでに立ち上がり、硬くなっている。色づくそれを口に含むと、舌の中でコロコロと転がした。
「…はぅ…ん…」
もう片方の双丘の頂点も指で優しく摘み上げると、指先で転がし、潰すように弄っていく。
「っん……はあ、んん……」
二点を責められ、美奈子は苦しそうにシーツを掴み、太ももを擦り合わせた。
「すごく硬くしてる。キスだけで感じた?」
「意地悪…言わないで……」
「意地悪なのは先輩の方だよ。いちいちかわいい声を上げるから、僕のここなんてさっきから悲鳴あげてるんだし……」
天地は美奈子の手を取り、隆起した自身を制服の上から触らせる。
「ホントだ……すご…いね」
「……じゃ、今度は先輩の番だよ」
そう言うと、天地は美奈子の秘所に指を這わせた。
「やっ……」
未だに慣れないのか、美奈子は抵抗するように足を閉じようとする。けれど、天地は構わず侵入していく。
その中はすでに十分な湿り気を帯びて、動かすとピチャピチャと水音をさせている。
指を一本入れてみると、すんなりと入っていった。
「すごい……もうこんなに、濡れてるよ」
柔らかな陰唇に割って入り、トロトロに絡みついた液を肉芽に擦り付ける。
「はぁあ…っ……それは、だ…め…!」
「だめ? 本当は大好きでしょ?」
肉芽を指の腹で触り続けながら、天地は問いかけた。
「はあ…うぁああん!……うぅ…く…」
薄皮をめくり、露わになった先端をゆるゆると円を描くように、指先と擦り合わせる。
とろとろの愛液が溢れ出し、秘所全体が濡れそぼっている。
いい反応に満足した天地は言葉を続ける。
「先輩。もっとして欲しい?」
美奈子は息苦しそうに、いやいやと頭を振ったけれど、もちろん、止める気は無い。
一番敏感な剥き出しの部分を、優しく何度も刺激させるたびに、美奈子は乱れ、肉芽を硬くさせていった。
その刻々と変化する様子に、女の身体の方が男より奥が深いよね、と思う。
こんな行為の最中なのに、また余計なことを考えてしまっていると天地は自分自身に呆れてしまう。ちゃんと集中しないと、先輩にも失礼な気がする。
昔からの考えを巡らす事が多く、悪い癖だと思っているが、なかなか治るものでもない。
応援部に入ったのも、練習がキツければくだらない事を一々考えなくて済むと思ったのも要因の一つだった。
最初はくだらなかった思考は、次第にネガティブなものに変わっていく。
この性格のせいで、一年前に先輩とした事故のようなキスも色々と悩んでしまったのだ。結局、先輩は気づいてもいなかったんだから、本当に馬鹿げた話だ。
とにかく、僕にとって余計な考えは毒にしかならない。
天地は頭を振ると、逃げるように行為に没頭した。
淡い茂みの奥にあるひだを割り、膣内に二本目の指を入れると、くの字に曲げて動かした。
そして、前壁を掻き回すように、往復を繰り返していく。
滑って熱い内壁が指に絡み付いて、クチュクチュと音を立てていた。閉じた入り口が少しずつ柔らかく、ほぐれていく。
「はぁっん……んん…」
天地は白く泡立った愛液を指で掬い取ると、美奈子に見せる。
「ドロドロだね、すごいや」
「やだ……見たくない…やめて」
「逃げないで、先輩。絶対にイカせてあげるから」
天地は身体の向きを反転させると、透明な液を美奈子の下腹部に塗りつけ、それを綺麗になるまで舐めとる。
「はぁ……んんっ……」
美奈子が苦しく、甘えた声を上げた。
「……ここも、どうなってるかちゃんと見せて?」
美奈子の太ももに唇を這わせ、軽く持ち上げる。
美奈子の股に顔を埋めると、内ももから中心部へじらすように舌先を当ててペロペロと舐めていった。
「ひゃっ…き、きたな……い…よ」
「全然。先輩に汚い場所なんてないよ。それより、凄いよ……舐めとるのが大変なくらい、どんどんあふれ出てくる」
「や…はあ、……んん」
「先輩のここ、すごくよく見えるよ。感じてヒクヒクしてる……」
わざとジュルジュルと音を立てて愛液を吸うと、羞恥からか、美奈子は両足を閉じようとしてくる。
それを両腕で押さえつけ、舌を膣口に差し込んだ。
「はぁ、はぁ…っ……んあぁ……」
先輩が苦しそうに、切なげに、喘げば喘ぐほど自分の中の何かが満たされていくと感じる。いつも纏わり付いて離れない、乾いた焦燥感が天地をより攻撃的にさせた。それらの正体がわかっているからこそ、天地は目を逸らして美奈子を執拗に攻め続ける。
ずっとこうやって先輩を繋ぎとめておけたら、どれだけ幸せかわからない。だけど、先輩は先輩で……。一つ年上で……。僕より先に卒業して……。また余計な思考に苛まれ、胸が痛くなる
埋められない壁を感じて、肉芽をキリッと噛んだ。
「ひゃああん……!」
美奈子の身体がフルフルと身体を震わせ始めている。
もう、先輩が達するのは時間の問題かもしれない。
天地は手早くゴムを付け、美奈子の白く湿った太ももをぐいっと持ち上げる。
「くっ……先輩の中、熱すぎるよ……」
先端を入れるだけで、射精したい衝動に駆られる。
始めるの前、先輩がシャワーを浴びたいと言っていた時、いいよって余裕を見せておけば、やる前に一回抜けたのに……と後悔がよぎる。
すぐ射精してしまうなんて男の恥だと自分を律し、硬く熱を持った自身を美奈子の中に突き立てて、意地をみせる。
ゆるい抜き差しを繰り返し、より肉壁の奥へ入り込む。
何とかなりそうなのを確認すると、天地は責めに切り替え、ピッチを早めていった。
鼓動が耳の奥で一定のリズムを刻みながら、身体を打ち付けあう音と溶け合ていく。
「うは…っん…あま……ち…くん……」
美奈子は焦点の定まらない目で名前を呼び、無意識に天地の身体にすがりついていた。
一度体勢を整え直し、美奈子のぬめる肉壁をさらに激しく犯していく。
次々と出る愛液が結合部分を濡らしながら、グチュグチュに混ざり合い、淫らな水音を響かせた。
律動はさらに強さを増し、何度も最奥を責め、小刻みに内壁をえぐり続ける。
ドロドロと熱を持った塊になって、天地のものを締め上げ、疼くような甘い刺激が腰に競りあがってくる。
下半身が勝手に暴れだし、頭が痺れる。ただ美奈子をめちゃくちゃに貫いて、自分だけのものにしてしまえたらいい。
先輩を、この手で壊してしまいたい。
いびつで激しい衝動に満たされるほど、体中の血液が中心に集まり、沸騰しそうになる。限界が近づき、目の前が真っ白になっていく。けれど、最初に叫んだのは美奈子の方だった。
「んっ、んはあ、イッちゃう…!あぁんっ――!!」
美奈子の腰が大きく揺れ、激しく仰け反ると、天地の中を膣壁がぎゅっぎゅっと締め付けた。
ヒクつく膣壁にすべてを搾り取られそうな、大きなうねりが天地を責める。
「――くぅあぁ!!」
最後にズンと体重を乗せ勢いをつけ、狭い中を突き進む。
より深いところを貫いたところで、天地はすべての欲望を解き放つように、熱い液体をドクドクと脈うたせながら、射精した。
連投なんでID変わります
二人とも、へとへとになってベッドに寝転ぶ。
美奈子がいつもように腕枕をせがんできた。
頭というのは意外と重く、腕が痺れてしまって、天地はあまり好きではなかったけど先輩の望みならと、腕を差し出す。
「ねぇ、天地くん……。ずっとこうしてたいね」
美奈子は無邪気な笑顔を向けてくる。
「そうだね。うん、ずっとこうしてたいよ」
あまりに疲れてしまい、おうむ返しに言葉をなぞる。
美奈子がしきりに話しかけてきているけど、ぼんやりと思考が停止して、適当に相槌で返してしまう。
「……天地くん、ちゃんと聞いてる?」
「ちゃんと聞いてるよ。先輩があんまりかわいかったから、見とれてただけ」
「嘘ばっかり……」
美奈子は怒ったのか、天地の頬を軽くつねった。
「本当だよ。ここも……ここも……全部……見とれてた」
「はぁ…んん……今したばっかりたよ……」
「ここも、ここもね」
体中をゆるゆると触れば、美奈子はくすぐったそうに身をよじらせる。
セックスも相手あってこそのコミュニケーションだよね、としみじみ思う。
「あっ……先輩を触ってたら、また元気になってきたかも……」
「えぇ? もう無理だよ」
「もう一度、しよっか?」
「わかったよ……。…でも、今度は、天地くんが一杯気持ちいいやり方でして? 私も手伝うから」
美奈子は半立ちになった天地のものに手を伸ばし、優しく触った。
「本当に、いいの? 先輩は全然気持ちよくないかもしれないよ」
「私がそうしたいの。これは一つ年上の先輩命令なんだからね」
いつもなら心臓が痛むはずの言葉も、なぜか素直に受け入れられる。
大切な恋人の言葉に流され、天地のペースは、いつも乱されてしまうのだった。
以上です。
お目汚し失礼いたしました。
GJ!
任天堂×主人公投下します。
エロ成分は薄めです。
毎月、第二日曜の昼過ぎに喫茶店。俺とアイツの暗黙の約束。
連絡先を知らない俺たちにとって、それだけが確実なものだった。
いつもの喫茶店で勉強しつつ、たまに脱線して他愛もないことで笑いあってみたり。
はば学のお嬢さんであるアイツは、適度にお嬢さんで、適度にさばけている。まじめで心配性
だけど、茶目っ気もあって冗談も分かる。こんな子と一緒に高校生活を送りたかったなぁ、と
今になって中一からの転落人生を後悔したりもしている。
いや、後悔するのは趣味じゃねえ。そんな明るく楽しい生活を取り戻すために、今頑張って
勉強しているんじゃねえか。
アイツと一緒に、同じ学校に通って同じ景色を見るために。
いつもは物静かな店内だが、今日は複数の女子高生グループが空気を無視して騒いでいた。
なんでも、店の横にあるスタジオに、人気モデルの葉月ナントカいうのがいるらしく、
そいつらは追っかけらしい。運の悪いことに、一番うるさいグループが俺たちの真後ろに
陣取って、声高にしゃべっている。
くそ、せっかくの静かな時間を邪魔しやがって。
甲高い女たちのキーキー声に、イライラが募って数式も頭に入らない。一言黙れと言ってやろうか、
そう思ったとき、
「たまには場所を変えて勉強しよっか」
アイツがやんわりと微笑んだ。俺の顔色を見て、すかさず切り出してくれたのだろう。おかげで
沸騰直前だった頭がひやりと冷めた。
会計を済ませて近くの喫茶店を覗いたが、時間帯のせいかどこも満員だった。
「どこも人だらけだね。わたしの家は、今日はお父さんのお友達が来ているし、図書館には
バス乗らないといけないしね。どうしようか」
「じゃ、じゃあさ、俺んち来るか?ここからだと、図書館行くより早いと思うぜ」
さりげなく言ったものの、手のひらは汗びっしょりで、声が若干裏返って早口になった。
引かれるか?ドン引きか?今まで築いてきた信頼が、その一言で流れたか?
…が、アイツはそんな俺の心を知ってか知らずか、にっこり笑って頷いた。
「じゃあ、お邪魔しちゃおうっかな」
玄関のノブを回すと、鍵がかかっていることに気がついた。そういえば、両親は親戚のばあさんの
見舞いに行くとか言ってたっけ。
するってーと、待てよおい。二人きりじゃねーか。どうするよ。いくらなんでもやばいだろ。
完璧狙ったと思われるだろ。親がいるのも気まずいが、いない方がもっと気まずい。
「ご両親、お出かけ?」
「あ、ああ。そうみたいだな。イヤなら図書館行くか?二人きりだとお前も居心地悪ィだろ」
「んー、そんなことないよ。あ、でももしかして、部屋にえっちな本とか置いてあって、
見られたくないとか?」
「バッ…んなの、ねーよ」
鍵を開けて、自分の部屋ではなくリビングに通す。いきなり俺の部屋につれていってもアイツも
困るだろうし、俺も色々な意味で困る。
台所でコーヒーを用意していると、背後に甘い吐息を感じた。
「うわ!お、大人しく座ってろよ」
「お手伝いしようかなって」
「いーから、お前は客なんだから、座ってテレビでも見てろ」
これ以上動揺しないように、深呼吸して、リビングに戻る。今日は勉強だ、勉強。
リビングのテーブルに向き合うようにして座り、途中で切り上げた数学のテキストを広げる。
日曜の昼間ってのは、思ったよりも静かだ。テレビもつけず、音楽も聴かず、締め切った
リビングで、二人きり。耳を澄ますと互いの心臓の音まで聞こえそうなほどの静けさだ。
俯いてテキストを見るフリをしつつ、時々上目遣いでアイツを観察する。
肩の辺りで切りそろえられた、黒い艶のある髪。ふっくらとした唇。丸みのある頬、
上から覗き込むような形になるので、襟元のあいた黒いアンサンブルの奥に、白い下着が
チラリと見えた。
マズイな…。やっぱ、図書館行くべきだったか。
「どうしたの天童くん、さっきから全然進んでないよ。詰まっちゃった?」
視線に気づいて、あいつが首をかしげながら尋ねてきた。
ビックリした拍子に、手元のコーヒーカップを思いきり払ってしまった。
「大変!」
すかさずアイツが回り込み、カバンから出したタオルで俺の手を拭ってくれた。
薄い黄色のハンドタオルは、たちまち茶色く染まって行く。
「大丈夫?やけどしなかった?」
ほとんど冷め切っていたので熱さは感じなかった。それより、アイツに触れられた方が、
もっと、熱い。
俺は衝動的にアイツを抱きしめていた。
「て、天童くん…」
アイツは独り言のように呟いたが、拒絶するでもなく、かといって受け入れるわけでもなく、
石のように固まってしまっていた。
俺は片手で彼女の髪を好き、肩にあごを乗せて体重をかけた。
ヤバイなー。止まらねえよ。こうならないために、わざわざリビングで向かい合ったっていうのに、
意味ないじゃん。でも抱きしめるコイツの体は柔らかくて甘くて、まるで媚薬だ。
抱きしめた腕を解いて、彼女の顔を見る。今まで見たことないほど顔を真っ赤にして、
怒ったような困ったような顔をしている。
あー、ダメだ。陥落っす。白旗です。
俺が徐々に顔を近づけると、驚いたことに、アイツはそっと瞳を閉じた。
マジっすか?いいっすか?
両頬を手で押さえ、そっと唇を重ねた。コーヒーと、かすかにイチゴのリップの香りがした。
キスするのが初めてなんて言わない。寄ってくる女もいたし、名前も知らない女と適当に
遊んだこともあった。でも、キスをしても体を重ねても、いつも相手との間には隙間があって
埋めようのない溝があった。
なのに、今は何だ。この満ち足りた気持ちはなんだって言うんだろう。
アイツの手がもぞもぞと動いて、ぎこちなく俺の背中に手を回した。
それが合図のように、俺はやや強引に唇をこじ開け、アイツの中に舌を差し込んでいった。
「ん、んぅ…っ」
さすがに驚いたのか、咄嗟に身を引いて逃げようと体をよじる。が、逃がさないようにうなじと
背中を支えて抱き寄せ、もっと深く唇を重ねた。
歯をなぞり、逃げる舌を強引に絡ませ、わざと音を立てて唾液を吸う。
十分にアイツの中を堪能して、俺はようやく唇を離した。名残を惜しむかのように、銀の糸が
俺たちを一瞬つなぎ、ぷつんと切れた。
アイツが堅く瞑っていた目をゆっくりと開いた。顔は真っ赤に上気して、唇辺りは唾液で
テラテラと光っていて、それはそれで、何とも言えない風情だった。
「……」
何か言わなくちゃいけない。でも、言葉が見つからない。ごめん、なのか?好きだ、なのか?
それともこのまま強引に押し倒して…?
ふと、握り締めた手に熱を感じた。アイツが、俺の手を両手で包み込んでいたのだ。
「天童くん、私、びっくりしたけど…嬉しかった」
リビングの堅い床の上で、俺たちは抱き合った。華奢なアイツは、堅い床に骨が当たるらしく、
身動きするたびゴリゴリと骨が鳴り、そのたびに真っ赤になって言い訳をする。
違うのこれはね、と早口で言うその全てが愛おしい。
俺はそっとアイツ抱き上げて、ソファの上に横たえた。ちょっと手狭だけど、部屋まで行く
余裕なんてない。
頬に口付けし、首をなぞって鎖骨へと。新たな場所に移行するたび、彼女は小さく声を上げる。
服をめくりあげて、直接肌に触れる。びくん、と彼女が身をよじる。
ほっそりとしたウエストから上昇し、下着に覆われた胸のふくらみに手を這わせる。
やや小さい。うん、まあ胸の大きさなんて関係ねえ。
背中を浮かせて、腕を背後に回してブラのホックを外す。こういうところは器用なんだな、俺。
…って、やばいか?経験豊富過ぎって引かれるか?
と一瞬狼狽したけれど、アイツはそれどころじゃないらしく、ぎゅーって音がするほど
強く堅く目を閉じていた。
俺の服の掴む手は、微かに震えていた。
目じりにうっすら、涙が滲んでいる。その姿は、あまりにも痛々しかった。
自分が最低なことをしているような気がした。
…何、やってんだろう、俺。
「…どうか、したの?」
アイツが目を開け、上ずった声で尋ねてきた。俺の複雑な表情を見て、意図することが
分かったらしい。手を伸ばして俺の腕を取り、自分の胸元に誘った。
「あのね、あのっ、震えているのは嫌なんじゃないの。大丈夫だから、わたし。だから…」
そう言う声も、誘う手も、震えている。
と、アイツのカバンからケータイの着信音が聞こえた。
「電話、出たほうがいいんじゃねえの?」
そう促して俺はアイツから降り、空になったコーヒーカップを持ってキッチンに向かう。
「…もしもし?あ、志穂?どうしたの?」
ためらいがちに電話に出たが、パッと声が華やいだ。どうやら相手は友達らしい。
「え!模試でA判定?良かったね!志穂頑張ったもんね。うん、うんそれで?」
はじめはこちらを気にしているような、遠慮がちな声だったが、徐々に明るい口調に変わって行く。
多分、これが素のアイツなんだろう。俺、そんなことも知らなかった。
そうだよ、俺はまだ、アイツのことを何も知らない…。
「うん、じゃあ、また明日」
電話を切ったのを見計らって、麦茶を入れてリビングに戻った。それまでニコニコとしていた顔が、
急に強張った。その急速変化は、言っちゃあ悪いが相当面白かった。
「ごめんね、えっと、その…」
「いいよ。つか、俺も悪かった。ちょっとがっついちまったな」
「そんなことないよ。わたし、わたしだって…」
「俺、お前があんなふうに笑うの初めて見た。友達と、あんなふうに話すんだって。
考えてみたら、俺お前のことあんまり知らないんだよな。だからさ、なんつーか…」
俺は言葉に詰まってわしわしと頭を掻いた。勉強しときゃあ良かったなぁ。こういうとき、
言葉を知っていれば、もっと自分の言葉でアイツに思いを伝えられるのに。
「お前のこと抱くのは簡単だけど、でも俺は、その、もっとお前のこと知ってから、
少女のお前のことを全部知り尽くしてから女にしてぇんだよ」
「天童くん…」
「なんつーか、その、勿体ねえ気がするんだよ。先は長いんだから、さ」
このもどかしい思いは伝わっただろうか?
お前も同じ気持ちでいてくれるだろうか?
怖くなって俺は俯いた。どれだけ時間がたっただろうか。痛いほどの沈黙を破ったのは、
アイツのすすり泣く声だった。
顔を上げると、目の前でアイツが顔をグショグショにして泣いていた。
「ど、どーしたんだよ!」
「ホッとした…。ごめん、嫌なのは嘘じゃないけど、本当はとっても怖かったの…」
そう言って、ガキのように大きくしゃくりあげた。
そっか。コイツは泣く時はこんな風なのか。新たな発見を嬉しいと思いつつ、俺は背中に
腕を回して、子供をあやすように何度も撫ぜた。
「ほら泣くなよ。俺はお前の嫌がることは絶対しないから。だから泣くなって」
「うん…うん。ごめんね、ありがとう。嬉しい」
アイツは涙の残る瞳を細めて、微笑んだ。
「じゃあ、大学に合格したら、ご褒美ってことで。予約したからな」
コクンと小さく頷いたアイツは、ふと顔を上げて俺に軽くキスをした。
「予約特典。えへへ。絶対一緒に受かろうね」
俺はしばし呆然として、それから思いきり頷いた。今の俺だったら、何だってできる気がした。
終わり
以上です。
ハマッたのが最近なので、もうちょっと色々投下するかもしれません。
よしなに。
217>激しく萌えさせていただきますた
初々しいふたりが(・∀・)イイ!!
続きも楽しみにしています
他の作家さんのもお待ちしています
キテル投下するかもですー
>>217GJでした!モノローグも任天堂らしい不器用さがあってイイ!!
>>217 GJです!!
「もうちょっと色々投下」というのは任天堂でかな?
他のキャラだとしてもそれも楽しみです。
>>218 キテルの投下期待してます!
>>217 堪能させていただきました'`ァ,、ァ(*´Д`*)'`ァ,、ァ
217です。
コメントありがとうございます!
もうちょっと色々は、他のキャラです。相変わらずエロ成分は薄いけど。
DSでの2発売までに、いくつか投下できたらいいと思っています。
=218です。キテル×デイジー投下します。
まだまだ慣れていないので何か失礼あったらすみません。
********
<1>
ネクタイってちょっとえっちだ・・・・。
こんな事思ってるって佐伯君に知られたらどうしよう・・・と私は溜息をついた。
佐伯君は帰り道、二人になるとネクタイを窮屈そうに少し緩める。
その仕草に私は何時もどきどきしてしまう。
私と佐伯君は恋人同士じゃない。
たまたま私が佐伯君の秘密を知ってしまって。たまたま珊瑚礁のバイトに
採用されたから私の前だけ佐伯君は素に戻る。
(このどきどきは佐伯君の事を好きって事なのかな・・・・?)
そう自覚してしまった時から身体がちょっと変になってしまった。
佐伯君が「だりー。」とネクタイを緩める度に、私の股の間が
変に熱くなりはじめた。それからショーツにおりものに似た液体が
つくようになってしまった・・・・。
「わ、私、変態なのかな?」
そう悩んだ事も一度や二度じゃない。
深夜のバラエティ番組である女子タレントが笑いながら『女にだって性欲
あるんだから!』と笑い飛ばしながら言ってたのを聞いて少し気が楽になったけど。
私、佐伯君に欲情してるんだ・・・・。
そんな罪悪感はきえてくれなかった。
(こんなよこしまな思いを佐伯君に抱いてる事を絶対に本人に知られちゃいけない。
軽蔑されちゃうよ・・・。)
そう心に決めたものの。
佐伯君のちょっとした仕草に私の身体は熱くなってしまう・・・。
<2>
「あれ?あかり。あかりは男子の部屋にいかへんのん?」
修学旅行1日目。はるひちゃんは不思議そうに私に聞いてきた。
「うん・・・。ちょっと具合悪いから・・・・。」
「えええええ。大丈夫かいな?うちも残ろうか?」
「いいよー。寝てるし。行ってきて〜。」
皆はお菓子を持って男子の部屋でゲームと雑談に参加するらしい。
私は身体がちょっとだるくて一人部屋に残る事にした。
(・・・佐伯君もこの建物の中にいるんだよね・・・。)
ぼんやりとそんな事を思う。
すると私の身体はまた熱くなってしまった。
(もう・・・・。)
熱はドンドン高くなって。理性で歯止めが利かない。
(私、おかしいのかな〜・・・。)
そう思いつつも指はジャージの上から自分のの股のあたりを擦り始めた。
駄目だよ、と思う。修学旅行なんだし・・・。
誰か帰って来たら・・・・。
そう思いつつも指は止まらない。
自制心よりも欲望が勝ってしまう。
「あ、あん・・・。さ、佐伯君・・・・。」
くちゅ、とショーツが音を立てた。
ジャージが邪魔で。
もっと直接刺激を与えたくなってしまって、ジャージを膝まで下ろす。
ちょっと位なら大丈夫だよね・・・とその行為を続行しようと思ったら
私はある人物の視線を感じた。
なんとジャージ姿の佐伯君が目を丸めて戸口にいる。
<3>
(・・・・見られた・・・!)
一瞬頭の中が真っ白になる。 私はばっと布団を被った。
どきどきが止まらない。
どうしよう、見られた・・・!
「お、オマエ。具合悪いって聞いて、それでオレ・・・・。」
しどろもどろに佐伯君が話す。
どうしよう、どうしよう・・・!
「お、オマエさ。その。してた・・・・よな、その。自分で・・・・。」
ぎし・・と畳の上を佐伯君が歩いてくる音がする。
「その。聞き間違いじゃなかったらオレの名前呼んでたよな・・・・?」
佐伯君の声が近くなった、と思ったら布団をゆっくり肩の辺りまで剥がされた。
あのさ、と佐伯君は言った。
あのさ、見せてよ。
「その。イクとこまで見せて・・・・?」
「え、ええええ!な、な、何を言ってるの!?」
「何って、いーから・・・。早く・・・・。」
「い、嫌!嫌だよ、そんなの!」
「・・・・。しないと皆に言うぞ。部屋で一人でオナってたって。」
佐伯君の眉間の辺りに皺が寄って。
はやく、と言われた。
私は佐伯君に上からのぞきこまれる形で行為を続ける事になってしまった。
「こ、こんな格好・・・・。は、恥ずかしいよ。」
「いーから・・・・。さっきの続き・・・・。」
私のジャージのズボンは膝のあたりまでおろされていた。
私は恐る恐る指を動かす。
「んっ・・・。んっ・・・・。」
「すげ・・・・。えろいな、オマエ・・・・。」
「や、や・・・・。」
「駄目、続けて。」
「み、みんな。あんっ。か、帰ってきちゃうよう・・・・。」
「当分帰ってこないって。・・・・すげ・・・なんかヤラシー匂いする・・・・。」
佐伯君の鼻息が喉下に当たる。
目が何処か充血してるように見えた。
<4>
「・・・そうじゃないんだろ。もっと早く動かしたいんだろ?」
佐伯君がちょん、と私の右手を触る。
「や、ら、らめえ・・・。こ、これ以上動かすと・・・・。」
「・・・・いっちゃうんだ。」
佐伯君はそう言うと、がばっと私に覆い被って来て私のショーツの上から
激しくそこを擦ってきた。
自分とは違う、ごつごつとした佐伯君の指。
反対側の手で佐伯君は私の胸をはだけさせ、激しく揉み始めた。
「さ、佐伯君・・・!」
ウルサイ、と佐伯君はそう言うと、私に情熱的なキスをして来た。
私の意識は既に飛びそうだった。
こんなのいけない、と思いつつも大好きな佐伯君にこんな事をされてるなんて
夢みたいだとも思った。
佐伯君の指が直接私の中に入って来た。
「・・・・腰、ぴくぴくしてる・・・・。」
「や、だ、だめええええええ!ゆびっ、いれないっ・・・。あ、ああああああ!」
ガクガクガクと私の腰が震えて私は佐伯君の腕の中でいってしまった。
恥ずかしさで何も考えられないでいると佐伯君は優しいキスを
何度も私の頬や額にしてくれた。
「・・・・すごい可愛かった。」
「・・・・や・・・・。こんなの見られて・・・・・。」
「・・・なあ。挿れていい・・・?」
だ、だめっと言ってもそれはなんの効力も持たなかった。
どこか乱暴に(でもちっとも嫌じゃなかった。)佐伯君は私のジャージのズボンと
ショーツを足首から絡め取ると彼のジャージのズボンもおろした。
彼のそれがわたしのそこに当たる。
「すげー・・・。ヌルヌルだからすぐはいりそう・・・・。」
「だ、だめ・・・。やめて・・・。私、初めてなの。」
「・・・・オレだってだよ。っていうか初めてじゃなかったら許さない。
なあ、いいだろ・・・・。」
「だめっ・・・!」
「・・・・なんで・・・・。ほら、先っぽもうはいっちゃった・・・・。」
「えっ!」
あそこに違和感を感じたと思ったら圧迫感に変わった。
「や、あ!い、痛い!」
「逃げないで・・・・。オレ・・・・。」
オレ、オマエの事好きだよ
そう私の上で言った佐伯君は。
今まで見た中で一番照れくさそうで。
一番私の身体を熱くさせた・・・・・。
<終り>
以上です。お粗末様でした。
>224
乙です!!
1行目の
>ネクタイってちょっとえっちだ・・・・。
に凄い共感w
ネクタイ緩めるキテル想像して萌えたよ〜。
>224
乙であります。続きが読みたいであります
キテルに見られたところでドキっとした
いくらデイジーでもするよなw
231 :
217:2008/01/21(月) 20:52:01 ID:EIdt9+cC
>224
GJです!
GS2は今度のDS版で買う予定なのですが、楽しみが増えました。
てんてー×主人公投下します。ちょい長めです。
夕陽がオレンジ色に校舎を染め上げる頃、いつもの音楽が聞こえてくる。
普段は使われていない第三音楽室から、月光、ノクターン、幻想即興曲、耳に心地よい音が
次々と溢れてくる。
私は気配を消して廊下に座って、その音を聞くのがひそかな楽しみになっていた。
まさかピアノを弾いているのが氷室先生とは思わなかったけど…。
本当はもっと近くで聞きたいし、先生に色んな感想を伝えたい。
だけど、触れてはいけない気がした。
私が土足で足を踏み込んだら、その世界は崩れてしまうのだと、そう感じて。
下校時間も近づき、グラウンドでは用具を片付ける下級生の賑やかな笑い声が聞こえる。
そんな声に混じって聞こえる、ピアノの調べ。
繊細で優しく、音もなく降り積もる雪のように。そして時には荒れ狂う嵐のように
私の心をふるわせる。ずっと、聞いていたい。先生の紡ぐ世界を、私も共有したいな。
今はまだ、ドアと、それ以上の見えない何重にも隔たる壁があるけれど、いつか、きっと。
…ふと、音が止むんだ。
もう今日は終わりなのかな。そんなことを考えていると、突然ドアががらりと開いた。
氷室先生が、じっとこちらを見つめている。やば…。黙って聞いていること、バレちゃった。
「あ、あの、あんまりにも素敵だったので、つい…」
「……」
「すごく感動して立ち去りがたくなっちゃって…」
「……」
ど、どうしよう。先生怒ってる。さっきから、無表情だもの。いつも無表情だけど、
いつにもまして表情がない。もしかして、今目の前にいる先生って、教会の地下で作られた
ピアノ演奏のためのアンドロイドなのっ?
パニックになって泣きそうになったとき、先生の表情が崩れた。
「入りなさい。思わぬ客だが、歓迎する」
人助けをして褒められた少年のような、ちょっと得意げな微笑を浮かべて、氷室先生は
私を音楽室に招き入れてくれた。
第三音楽室に足を踏み入れるのは、初めてのことだった。なんでも、昔、生徒が多かった頃は
使っていたようだけれど、今は教室の壁に沿ってほこりを被ったオルガンや、壊れた譜面台が
無造作に置かれているだけだ。
それでも、中央にはグランドピアノが主を待っているかのように佇んでいる。
「何か、リクエストはあるか?」
ピアノを前にした氷室先生は、いつもより表情がぐっと穏やかだ。
「えーと、別れの曲って…あれも、ピアノですよね」
「正解だ」
先生の、男の人にしては細くて繊細な指が、鍵盤に吸い寄せられて行く。私は先生の真横に立って、
流れる音楽を丸ごと受け止めようと、体全部を使って聞きとろうとした。
上手とか下手とか、そういうことは良く分からない。だけど、なんだろう。
聴いているだけで胸が締め付けられてくる。
背中をぽんと押されるように、一筋の涙が頬を伝って。そうなると、もう止められなかった。
先生と二人の時間を過ごす幸せと、それでも生徒と先生以外の何者でもないっていう現実と、
そして奏でるピアノの切なさと。
いつの間にか演奏は終わり、先生は困り果てたような目で私を見る。
ハンカチを出すか、叱るか、優しく慰めるか、考えた末に先生が起こした行動は…
「き、きらきら星?」
思わず涙も吹っ飛んで、私は目を丸くして先生を見つめた。まさか、先生がきらきら星を
弾いてくれるなんて…。
仏頂面でピアノを引き続ける先生がおかしくて、私はついに声を出して笑ってしまった。
「子供が泣き止むには、一番の楽曲だ。現に、今も効果があった」
子供扱いにはショックだけど、でも、いい。先生が私のために弾いてくれたんだから。
改めてポケットからハンカチを取り出して、目じりを拭った。
「涙の理由は、聞いてもいいだろうか?」
「先生のピアノに感動したんです。本当です。本当にそうなんです。音楽の授業で聞く
演奏よりも、先生の演奏のほうがよっぽど…」
「も、もう、いい」
エキサイトしかけた私を、先生が制した。よく見ると、顔が真っ赤になっている。
「その、なんだ。こう褒められるのは慣れていない」
今日は、私は先生を困らせてばかりかもしれない。でも、今日はなんだか、先生はいつもの
先生と違うような気がして。手の届かない人じゃなくて、もっと身近な人みたい。
「君は、ピアノを弾けるのか?」
首を横に振ると、先生は椅子から立ち上がり、私を強引に座らせた。
もしかして、教えてくれるの…かな?
「鍵盤に両手を置いて。そう、親指と小指を目一杯広げて」
手が…。先生の手が、私の手の上に重ねられる。同時に、先生が背後から私に覆いかぶさるように
身を乗り出す。背中に、先生の熱を感じる。
「ふむ…。君の手はずいぶん大きいな。演奏家に向いている」
声が、頭上から降ってくる。
「ほら、こうして…」
先生が、私の手を取って鍵盤を叩く。ポロンポロンとぎこちない音がする。
どうしよう。説明なんて耳に入らない。ただ、重ねられた手だけが燃えるように熱くて。
ふと、先生の手が離れた。ホッとしたような、残念なような気持ちで小さくため息をつく。
が、次の瞬間、私は先生に抱きすくめられていた。
「せんせ…」
「はじめは、気分転換のために弾いていた」
私の耳元に顔を寄せて、囁くように。ふだんの声と同じはずなのに、妙に甘くて色気がある。
「通りかかった一人の少女が、足を止めた。次のときも、そのまた次のときも」
ぎゅっと、私を抱く先生の腕に力がこもる。
「いつの日からか、私は自分のためでなく、その少女に聞かせるためにピアノを弾いていた」
「……」
「とても聡明な少女で、おそらく私に気を遣ってくれたのだろう。聞いていることを悟られぬよう
廊下の隅で、気配を消すように聞いてくれていた。だけど、ほら。正面を向いてごらん」
言われるままに正面を見ると、そこには鏡があった。写っていたのは、私の指定席である廊下の隅。
「あ…」
「声をかけるまでに、何日も躊躇った。私は教師で、少女は生徒だ。私は少女の前では
教師であり続けなければならなかった。だが…」
頬に熱を感じた。先生の唇を感じる。
「私は弱い男だ。自分を律しきることすらできない。しかし、抑えられない。君を求める自分を、
これ以上抑えることが出来ないんだ」
私は言葉を返す代わりに、抱きすくめられた先生の腕を、ぎゅっと掴んだ。
しばらくの沈黙のあと、先生はコホンと小さく咳をした。
「そ、その。この行為は肯定ということで構わないのだろうか」
「正解です」
先生の口癖を真似すると、先生は何かを言いたげに口を開いたが何も言えず、代わりに大きく
ため息をつく。私は自分から腕を解いて後ろを振り返った。
そこにいたのは、顔を赤らめ、口元をほころばせた一人の男の人だった。
「その…あまり、こちらを見ないでもらえるだろうか。慣れていないので、どうしていいか、
分からない」
「じゃあ、私、目を瞑りますね」
目と瞑ると両肩には手の感触。そして頬に暖かい唇の感触。やがてその感触は唇にも訪れた。
私はただ唇を引き結んで、降り注ぐ先生の思いを受け止めているだけだった。
次第に、先生の動きがせわしなくなる。はじめはちょっと触れるだけのキスだったけれど、
やがてすっぽりと、私を覆いつくすように深いものになる。
しばらくそうしていたから息が続かず、私は少し、口を開いた。
すると先生の舌が突如中に進入してきた。
「ん!」
驚いて逃げようとしたけれど、両肩をがっちりとつかまれ、身動きが取れない。
先生の舌はぬめぬめとしていたけれど、歯をなぞられ、舌を絡ませてくるうちに、それすらも
心地の良いものに変わってくる。体中が痺れて、フラフラしてくる。
いつの間にか、再び先生に抱きしめられ、私たちはかなり密着して互いの舌を絡ませ、激しく
唇を貪っていた。初めてなのに、最初から分かっているみたいに先生の舌を受け入れ、絡ませ、
唾液を交換し合う。静まり返った教室に、私と先生のいやらしい息遣いだけが響く。
学校で、こんなことするなんて…。
羞恥心に全身が燃えるようだったけれど、でも、離れられない。もっと先生が欲しい。
先生が私をいったん立たせ、自分がピアノの椅子に座り、私をその上に座らせた。
お互いに背中に手を回し、隙間がないくらい激しく抱き合う。
ねえ先生。先生も同じ気持ち?私のこと、もっと欲しいって思ってくれている?
ここが学校だからとか、教師と生徒だからとか、そういうこと、振り切って求めてくれる?
「せんせ…っ!」
眩暈を感じつつ、思わずそう声を上げると、ふと、先生の動きが止まった。
目を開けると、先ほどまでの表情とは違って、苦虫を噛み潰したような渋い表情だった。
「先生…?」
「…すまない。どうかしていたな、私は」
先生は背中に回していた手を解き、私を立たせて自分も立ち上がった。
「どうして謝るんですか?私、先生のこと好きだから」
「私自身の問題だ。いくら君を愛しているとはいえ、自分の職場で、対等な関係とは
言いがたい少女と、このような…」
「じゃあ、学校じゃなければいいの?お休みの日だったらいいの?」
「そういう問題ではない!」
…そうだった。先生は、そういう人だった。真面目で融通が利かなくて、でも本当は
生徒思いの先生なんだっていうの。私、知っている。だからこそ、今苦しんでいるの分かる。
そんな先生だから、好きになったんだもの。
下校を促すチャイムが鳴る。まるでシンデレラの12時の鐘のようだった。
ただ憧れていられればよかった。気配を消してピアノを聴いているだけでよかった。
もう、あのときの気持ちには戻れない。あんなに激しく求めあってしまった。
ただの先生と生徒になんて、戻れない。
鉛のような足を引きずって教室を出ようとすると、先生が呼び止めた。
「もう、遅い。車で送ろう」
やっぱり断ればよかったかもしれない。狭い車内で二人きりになることの辛さは、ちょっと
考えれば分かるはずなのに、それでもまだ、先生と一緒にいたくて乗り込んでしまった。
運転する先生の横顔はいつもと変わらなくて、それが余計私を泣きたくさせた。
私は、こんなに胸がつぶれそうなくらい先生を思っているのに。
先生は私の住所を聞いたあとは、ずっと無言だった。
「先生」
言葉と一緒に、涙がこぼれた。
「私、これからも先生のこと好きでいてもいいですか?」
「……」
「困らせたりしません。心の中で思っているくらいは、いいですよね」
車が音もなく止まった。私は俯いて自分の靴をじっと見つめていた。まるで判決を待つ被告の気分。
それすらも拒絶されたらどうしよう。そうしたらもう、学校にも行けないよ…。
「君は…バカだ」
ぐいっと、体を引き寄せられた。
「だが、私のほうがもっと馬鹿者だ。大事なことを、君に先に言われてしまった」
見上げると、先生の顔は真っ赤だった。
「私が理屈をこねて、なんとか整合性のある理論を導き出そうとしているのに、君と来たら
まったく飾りもない素直な言葉で私のあるだけの理性を吹き飛ばしてしまった」
な、なんだか言っていることは難しくてよく分からないけど…。
「つまり先生も、私のことを好きでいてくれているんですよね?」
「そういっては身も蓋もないが、正解だ。要するに、だ。教師と生徒が一線を越える付き合いを
するのは教育上好ましくないが、かといって、私は君を失いたくない。この矛盾を
どう解決すればいいのか」
「なら、こっそり付き合えばいいと思います」
先生はぽかんとしたように私を見て、それから声を上げて笑った。
「まったく…。まったく、その通りだな」
ひとしきり声を上げて笑ったあと、先生は私の頬に手を置いた。
吸い寄せられるように、唇を重ねる。
狭い車の中は、キスを交わす水音だけが響く。さっき音楽室で交わしたキスよりもっと濃厚な、
大人のキスだった。口の端からは、飲み込めない唾液が糸を引いて垂れている。
「せんせ…っ、あのっ、外から見られちゃう…」
すでに日も落ちていて、もともと人通りは少ない道ではあるけれど、さすがに恥ずかしくなって
私は先生の腕を叩いて抗議した。
が、先生は大丈夫、この車は外から見えないから、とだけ言って行為を続行した。
最初の頃こそ気にはなったけど、しだいに思考能力がなくなって、まあいいかと思ってしまう。
それほど先生のキスは蕩けそうで、クラクラする。
先生の手が、制服越しに胸に触れる。
初めての感覚に、頭の先からつま先まで電気が走ったように痺れた。
「んんっ、んぅ…」
唇を塞がれたままなので、声がもこもってしまうけれど、それでも無意識のうちに声が出てしまう。
優しく、なぞるように触れてくる。制服をめくり、手が中に入ってくる。ひんやりした先生の手が
下着越しに妖しくうごめく。ぐいっと背中に手を回し、慣れた手つきでホックを外す。
「恥ずかし…キャッ!せっ、せんせ…っ!」
先生が制服を捲くりあげ、胸に顔を埋めてきた。体を反らせても、がっちり抱きしめられているので
身動きすらできない。
「や…っ、あ、あぁっ!ダメ、こんなの、私…ッ!」
敏感な部分を口に含み、わざと大きな音を立てて吸い上げる。ざらついた舌の感触に、全身に
鳥肌が立つのが分かる。開いた胸は手でこねくり回され、自在に形を変える。
車の中は身動きが取りにくい。導かれるように先生の膝に乗る。先生は私の胸に顔を埋めたまま
蕩けるような愛撫を続ける。
仰け反って後ろに倒れそうになる私を支えつつ、先生の手は、次第に背中から腰に降りてきた。
スカートの中を分け入って、お尻に触れる。
「あぅ…ン!」
私の体温を吸収して火照った指が、お尻をなで上げて行く。私は先生の首にしがみつき、
次々に与えられる快感に必死で堪えようとしていた。指はお尻から内股を伝い、はしたなく
大またをあけて膝に乗っかっている、その付け根に触れた。
「いや…!だめ、ホントだめっ!」
先生の指が、下着ごしに一番大切な場所に触れた。気を失いそうなほど恥ずかしいのに、
口ではダメっていっているのに、体が言うことを聞かない。もっと触れて欲しくて、自ら
体を擦りつけてしまう。まるで催促するみたいに。
私の疼きに合わせてくれるかのように、指がゆっくりと上下に擦られる。
「あぁっ、あ、あぅ…せんせ…」
腰を浮かせて、自ら下着を下ろす。狭い車内では脱ぎ捨てることもできなくて、中途半端な
状態だったけれど、それでも、もう大事なところは熱くて蕩けそうで、我慢が出来なかった。
先生の指が、入り口付近を擦る。そして、ぐっと中指を突きたて、私の中に入ってきた。
「ん…んっ!」
私の中に、先生を感じる。初めて味わう異物感に、痛みがなかったわけではない。
それでも、鈍い痛みよりも、圧倒的に気持ちよさと嬉しさが勝っていた。
「だ、大丈夫か?」
荒い息を吐きながら尋ねてくる先生に、大きく頷く。ちょっと、笑顔ってわけには行かなかった。
先生の表情も、いつもと違う。顔は上気して、額はうっすら汗ばんでいて髪が乱れている。
私は先生のネクタイを緩めて、震える指でボタンを外し、はだけた鎖骨のあたりに唇を沿わせた。
先生はゆっくりと指を抜き差ししながら、開いた手で胸を愛撫し、唇を覆って舌を絡ませあう。
体中から絶え間なく与えられる快楽に、もう耐えることができなかった。
「せんせ…っ、なんか、ヘン…。おかしくなりそ…ッ!」
抜き差しされる指が、徐々にスピードを上げて行く。抉るように差し入れ、中をかき回す。
中で蠢く指が、私の敏感な部分をどんどん探り当てていく。
「あ、あぁ、あ、あぁ…ッ」
声が上ずって、体が痙攣しそう。ガクガクと体が仰け反り、先生に抱きしめられる。
密着がより強まり、中指が体の一番奥を貫いた。目の奥が真っ白に爆ぜ、その瞬間、
私は意識を失い、糸の切れた操り人形のように先生の胸に倒れこんでいた。
頬に冷たいものが当たった。振りほどくようにして、目を開ける。
「…やっと目が覚めたか。どうだ、気分は」
頭上から先生の声が聞こえた。
「あれ…私…?」
「君はその、気を失ってしまったのだ」
運転席の先生は、ハンドルに肘をついてしかめっ面をしていた。
「すまない。年甲斐もなく、止められなかった」
自分の手を体に当ててみる。下着は上も下もきちんと装着されているし、制服も乱れはない。
ただ、下腹部にちょっとだけ違和感を感じる。これは、まさか、違うと思うけど…。
「あの、最後まではなかったんですよね?」
「当たり前だ!私は気を失った人間を無理やり襲う人間ではない」
「そそ、そうですよね。あれ、でも先生は大丈夫ですか?私ばっかり、その…」
「余計なことを気にしないでよろしい!」
「はいっ!」
思わず背筋を正してしまった私に、先生は優しく微笑みかけてくれる。
「君が満足なら、それで良い」
そういわれると、さっきまでの痴態が思い出されて、私は鼻血を吹きそうなくらい赤面してしまった。
「わー!わ、私ってば!なんか、凄かったですね。ごめんなさい!忘れてください!」
「確かに君は凄かった」
「冷静に言わないでください!」
「が、とても魅力的だった。忘れろというのは無理な相談だ」
車が静かに動き出した。改めて窓の外を見ると通いなれた通学路で、そんなところでいくら暗い
とはいえ、車の中で先生とあんなことを…と思うと、血管が破裂しそうなほど赤面してしまった。
「あ、そこの角でいいです」
まさか家の前に横付けしてもらうわけにも行かず、ちょっと手前で下ろしてもらった。
「ありがとうございました。その…えっと、また、ピアノ聞きに行ってもいいですか?」
「無論だ。その…待っている」
コホンと小さく咳をして、先生は言った。
「次のリクエストは、別れの曲などという縁起でもない曲目は外すように」
おわり
241 :
217:2008/01/21(月) 21:01:46 ID:EIdt9+cC
以上です。
てんてー、頑張らないとギャグになってしまうw
いやあああああああああ
めちゃくちゃ萌えました'`ァ,、ァ(*´Д`*)'`ァ,、ァ
ちょっとおかしくてかわいいてんてーが好きなので
ほんとよかったです
ぶるぶるしましたw
GJです読み応えがあって良かったよ
てんてー次は本番まで行けると良いな
GJ!GJ!
ギャグとエロが紙一重のてんてーが愛しい
うわ〜乙です。てんて-萌えなので、かなり美味しかったです。ギャグとシリアス紙一重に笑えました。
本スレでキバヤシ遊び人疑惑が…エロパロにもってこいッスw
247 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 02:37:35 ID:TvsWemMb
GJです!
きまじめなほろ苦さと可笑しさにエロが絡んでいて、てんてーも主人公もよかったです!
また次も最後までいけなくてもイイw
空気読めなくてすみません、
DS版って女の子にもタッチできるんですか!?
空気読めてないっつか、スレ違い
今度から女向けゲー一般板のGSスレか、携帯ゲーソフト板のGSスレで聞け
とりあえず、1st Loveでは女の子にタッチ出来ないとだけ答えておく
>>249 答えてくださってどうもありがとうございます!
そして失礼致しました。
251 :
228:2008/01/24(木) 23:08:01 ID:ySjBesMK
自分、早くピュアたんやってピュアたん×デイジーもかきたい・・・
>>217 GJJJJJJJ!
てんてーの不器用さがたまらんです
また作品お待ちしてます!
>>251 ピュアたん投下お待ちしてます
ただ、コテになるのはここではあまり望まれないので
数字コテも辞めたほうがいいと思う
うっかりクキ食い残しならすまん
>>217 GJGJGJ!萌えました〜!てんてーかわええ!
217です。
みなさん感想ありがとうございます。
252さんのコメントを見て改めて気づいたのですが、
このスレはコテはやめたほうがいいのですね。
今後は名無しで投下します。不快な気分になった方々、申し訳ないです。
252さん>251です。もし不快な思いさせてたらすみません。
私も名無しに戻りますね。
また他の方の投稿、お待ちしています。
姫条×主人公投下します。
エロは少なめ。
(…なんだか、妙なことになってもーたな)
姫条まどかは、腕を組んで小さく唸った。
大好きなあの子と映画に行って、公園で話をして、夕方家まで送って行ったのだが、偶然買い物
帰りの彼女の母親と門でばったり出くわし、あら彼氏?素敵な人じゃない、よかったら晩御飯
食べていらっしゃいよ、え、一人暮らし?それは大変ねえ、じゃあ遠慮しないでどうぞ。
つまりはそういういきさつがあって、姫条は今、彼女の家のダイニングで彼女の一家に囲まれて
食事をしているというわけである。
「俺、関西弁使う人と話したの初めてだー!」
「野球はやっぱり阪神ファンかい?」
「味付けはどう?もっと薄いほうが奥地に合うかしら?」
「もうみんなっ!質問ばかりは姫条くんが落ち着かないじゃないっ」
ちょっと頼りなさそうな父親に、気さくな母親、生意気盛りの弟。まるでホームドラマだ。
(…こんな家族、ほんまにおんねんなぁ)
家族とか、一家団欒とか、そういう言葉と無縁の姫条にとっては、始めてみる風景に戸惑いを
隠し切れない。時折こちらを見ながら苦笑いを浮かべる彼女も、学校や外で見るときより
ずいぶん印象が違う。
彼女の素直さ、愛らしさ、そして真面目さはこういう家庭で育まれたのか、と思う。
(…やっぱり家って、大事やねんな)
「ホントに騒がしくてごめんね、うちの家族ったら、ホントもう…」
食後のコーヒーは、彼女の部屋で飲むことになった。姫条としては、階下に両親、隣に弟がいる
状況で彼女の部屋で二人きりというのは、嬉しい反面拷問でもある。
(…我慢やで、俺。ここでがっついたらもうこの家来られへん)
彼女も落ち着きなくソワソワしている。もっとも彼女の場合は、自分の部屋をどう思われるのか、
その点のみが気になっているようだが。
「ええ家族やな、うわやましーわ」
「ホント?」
「ああ、ホラ俺んところはお袋が生きとる時から、親父なんて仕事ばっかでいないも同じやったし、
お袋が死んでからは、それこど同じ家に住んどっても、一言も口きかんかった」
姫条は遠くを見つめた。
それでも小さい頃はそれなりに一家団欒があったと思う。母親が弁当を作り、親子三人で
ピクニックに行った事もある。キャッチボールをした時、カーブを投げた父親を世界で一番
カッコいいと思っていた。
いつの間にか父親は仕事で多忙を極めて家庭を省みなくなった。生活は裕福になったけれど、
母はいつも寂しそうな眼をしており、いつだって帰りの分からぬ父のために食事を作って
待ち続けた。
「…姫条くん?」
黙りこくった姫条を、彼女が心配そうに見つめた。
「あー、すまん、ちょっと感傷的になってもーたわ」
彼女も姫条の家庭の事情は知っている。表情を曇らせ、悲しそうに俯く。
「ジブンのせいちゃうで。俺、今日はめっちゃ楽しかったし。えー家族やん。大事にしいや」
「うん…ありがとう」
彼女はそういうと、姫条の肩に頭を乗せてきた。どきん。と心臓が跳ね上がる。
「どうかしたの?急に怖い顔になって」
「な、なんでもあらへんよ。それよりジブン、ちょーっとくっつきすぎちゃうん?」
姫条の葛藤を知ってか知らずか、彼女は不思議そうな顔をする。
「だっていつもは姫条くんの方からくっついてくるじゃない」
「そやけど、今日はジブンの家やん。家族おるところでイチャコラは、さすがによーできひんわ」
彼女の顔がパッと朱色に染まる。慌てて体を離した。
「そそそそうだね、ごめんねっ」
「でも…」
姫条は背中を向けた彼女の背後から覆い被さるように抱きついた。
「隣に弟、下に親がいるのにこうするって、結構燃えるわー」
「ちょ、ちょっと姫条くん」
さっきということが違うじゃない、と慌てながら、彼女はまきついた腕を外そうとするが、
がっちり抱えられて身動きが取れない。
うなじから耳にかけて、鼻を擦りつけるようにして生暖かい息を吹きつける。そのたびに彼女は
ぶるっと身をすくめる。耳たぶを甘噛みすると、歯を食いしばって声を抑える。
「我慢せんでええよ。声出したらええやん」
「姫条くんのイジワル…っ」
「俺はかまへんけどなー。我慢は体に悪いで」
姫条は背後から回した腕を伸ばして、服越しに彼女の華奢な体を愛撫した。するりと服の中に
手を滑り込ませ、じかに肌に触れる。
「や…っ、だめ、やめよ?」
「大丈夫やって。もうちょっとだけ」
ブラを上にずらしていきなり乳房を揉んだ。両手に抱え込むようにして、上下にゆする。
「あ…ッ、ぁ、あぅ…」
彼女が顔を仰け反らせて喘ぐ。姫条を止めようと自分の手を彼の手に重ねるのだが、それ以上は
力が入らない。したがって己の手でも愛撫を重ねることになってしまう。姫条は彼女の首に
唇を押し付け、いくつもキスマークをつける。
彼女は力が抜けたのかもはや抵抗することもなく、姫条にもたれかかるように体を預け、
荒い息を吐いている。静まり返った部屋に、彼女の甘い吐息が立ちこめる。
姫条が彼女の先端の敏感な部分を引っ張るように持ち上げると、びくん、と反応する。
「や、やぁっ!」
思わず大きな声が出そうになり、彼女は自分の服の袖をかんで声を殺した。眉を寄せ、涙を浮かべ、
顔を紅潮させて必死に堪える様子が、またたまらない。
「そんなことせんでも、こうしたらええ」
姫条は彼女の顔を自分の方に寄せ、唇を塞いだ。最初から歯をこじ開け、舌を差し込んでくる。
「んんっ!」
彼女の声はくぐもったまま姫条の口の中に吸い込まれる。姫条の情熱に浮かされるように、彼女も
いつになく積極的に答えてきた。ぎこちないながらも、舌を絡めて求めてくる。
姫条はそろりと彼女を床に押し倒した。彼女は自ら腕を姫条の首に絡めてくる。
と、その時だった。
「ねーちゃん、そろそろドラマ始まるよ!」
廊下から聞こえる尽の声に、弾かれたように身を起こした。
(…あのクソガキっ!)
あとちょっとのところで邪魔が入り、姫条は将来の義弟に軽い殺意を覚えた。が、彼女は明らかに
ほっとしたように身づくろいをして、火照った頬を手で仰いだ。
(…ま、タイムアップちゅーこっちゃな)
「ドラマ見んねやろ?ほな俺もそろそろ帰るわ」
二人で階段を下りると、彼女はちょっと待っていてと台所に走って行った。
「姫条さんて、意外に大胆なんですね」
階段の上から声がした。尽が手すりにもたれかかるようにして姫条を覗き込んでいる。
「オコチャマは黙ってアニメでも見とき」
「僕は来年中学ですから、子供じゃありません。ま、ちょっと刺激が強かったけど」
尽は強気な言葉に反し、やや顔を赤らめた。ちょっと気の毒なことをしたかな、と反省する
姫条であった。
「あ、そうだ。姫条さん、良かったら姉の情報、定期的に送りましょうか?」
「え!なんやもー尽くん、ようでけた子ぉや。俺のこと兄ちゃんと思って何でも頼ってや!」
「情報量は月500でどうですか?」
「金取るんかい!」
突っ込んだところで、台所から両手に紙袋を持った彼女が現れた。
「これ、お母さんから。冷凍庫に入れておけばしばらく持つと思うから。もし自炊するのが大変な
時とか、良かったら食べてね」
中には今日食べたハンバーグとピラフ、それ以外にもカレーやシチューなどが小分けにされて
入っていた。
「こんなん…ええのに」
姫条は言葉に詰まって俯いた。受け取った紙袋はずしりと重い。彼女の母親の暖かさを感じる。
その暖かさが存分に彼女にも受け継がれていることを、姫条は知っている。
「おおきに、ありがとさん。ありがたくいただくわ」
よかった、と彼女は顔を綻ばせた。そこまで送るとサンダルを突っかけ、玄関に出る。
「今日はほんま、ごちそうさん。楽しかったわ」
「うん、私も。でもちょっとびっくりしたな。まさか部屋で…」
彼女が顔を赤らめて俯く。姫条はわざと大げさに笑ってごまかす。アレは冗談だったと彼女にも
思わせるように。しかし、彼女の顔は赤いままだ。
「どないしたん?」
「…あのね、もしあそこで最後まで…だったら、私、これからもずっと、あの部屋にいるだけで
ずっと変な気分になっちゃうな、って思ったの」
よりいっそう顔を赤らめ、彼女は消え入りそうな声で呟いた。釣られて姫条の顔も真っ赤になる。
(…ちょ、ジブン、それは反則やわ〜!)
ここが彼女の家の前でなかったら、抱きしめて噛み付くようにキスをしていたところだ。
「あ、そうだ。これ尽が姫条くんに渡してくれって。なあに?」
彼女の差し出したメモ用紙には、ケータイのアドレスが書いてあった。
「これって尽のアドレス…?なんで?」
「あ、ああ、帰り際にちょっと話してたら、色々気が合うてん。そやからかなぁ」
「ふーん…?」
不思議がる彼女に、またしても愛想笑い。
(…あの弟、味方につけといたほうが賢いようやな)
姫条は、ポケットにメモ用紙を突っ込んだ。500円の出費は意外と安上がりかもしれないなと
考えながら。
おわり
以上です。
姫条の関西弁、言葉が変だと思いますがご容赦ください。
バイトの団欒話って泣けるわー
堪能させてもらいました
乙でした!
GJ!次は最後まで頼む。
姫条の関西弁は何の違和感もない自分関東人。
あと一週間くらいか
ピュアたんだって多感な年頃なのだから、異性にムラムラする事もあるに違いないとwktk
>>262 自分関西人だけど、数個しか違和感なかった!
よく出来た方だよ、お疲れ!
一鶴さんや蛙が潰れたような声出す人や天然小悪魔ちゃん辺りで
書けたらいいなあと思いつつ、寝る
269 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 02:07:00 ID:BFvOHbLq
もうすぐ発売あげ
270 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 23:03:28 ID:hda6ASG+
あからさま過ぎて踏む気にもなれんわ
任天堂×主人公投下します。
>212->216の続き…ってほどでもないですが、同じ空気ってことで。
ちょっと長めです。苦手な方はお手数ですがスルーしてください。
「もう、天童くんてば!」
そう言って腰に手を当てて頬を膨らませるアイツの仕草、実は結構気に入っている。
その顔が見たくて、わざと怒らせてみたりもする。今回も、発端はソレだった。
いつもの喫茶店で向かい合って勉強しているとケータイが鳴り、相手が昔のダチだったもんで
つい声が大きくなり、言葉も乱暴になってしまった。話の内容は、まあ、アレだ。ケンカの助っ人。
「え?あの倉庫で?何お前ら二人だけで?相手は?」
気にしないそぶりで英語の辞書に視線を走らせていたアイツの肩が、ピクリと揺れた。
「えー困るって。いや、そりゃお前らのことも分かるけど…。うん、うん…。ったく、仕方ねえな。
ただいるだけでいいんだろ?加勢とかはナシだからな?」
結局断りきれずに、人数合わせで手は出さないという約束を取り付けて電話を切った。
「…またケンカの話?」
やべっ。声がメチャクチャ低いんですけど。
「ち、ちげーよ。人数合わせだからオレはケンカしないよ」
いつものようにごまかそうとしたけれど、今日ばかりは通じなかった。
「同じだよ。ねえ天童くん、ケンカやめるって言ってくれたじゃない」
アイツの目に、うっすらと涙が浮かぶ。感情的に声を高ぶらせるアイツをみるのは初めてだった。
申し訳ないなという気持ちと、そんなことまでアレコレ指図されたくないという苛立ちが混ざり合う。
今日はそうじゃなくてもイライラしていた。手ごたえのあった模試の結果はC判定だし、
今やっている英語の問題はちっとも分からねえし。
オレはがたんと乱暴に席を立った。
「そうだな、できない約束なんてするもんじゃねえな。オレ、無理だわ」
完璧に八つ当たりだって分かっているけど、こうなった以上あとに引けずに店を飛び出した。
「待って天童くん!」
アイツが必死に追いかけて先回りした。
「やっぱはば学のお嬢さんとオレじゃあ、住む世界が違うんだな」
自嘲気味に唇を引きつらせて笑うと、アイツの瞳から涙がポロポロこぼれた。
「天童くん、自分のことを卑下しているように見せかけて、私のこと差別している。学校なんて
関係ないよ。私は私なのに…」
「……」
「もう、いい」
アイツはそういって走り出した。追いかけることも出来ずに、オレはその場に釘打たれたように
立ち尽くすしかなかった。
はば学は坊ちゃん嬢ちゃんの集まる学校で、クリスマスともなると理事長の家でクリスマスパーティ
なんぞを開くらしい。まったくおめでたいやつらだぜ。
とはいえ、アイツもそれをとても楽しみしているようだった。その話をしたときはまだ単なる
勉強仲間だったので、ふうん、てなくらいだった。
あの日から、一度もアイツに会えずにいた。
喫茶店を覗いても、学校の前で何度か待っても、結局会えずじまいだった。こんなことなら意地を
張らずに連絡先を聞いておけばよかった。
オレはあの日、確かにケンカの先には行ったが、頑として加わらなかった。おかげで前歯が
欠けたけど、それでもアイツの涙ぐんだ顔を思い出すと、拳を振るうことなど出来なかった。
今更何を言っても遅いかもしれないけれど、それだけは伝えたかった。
あと一つ。胸ポケットの中でくしゃくしゃになったこの紙も、どうしてもアイツに見せたい。
はば学の理事長宅ってのは市内でも有数の豪邸で、俺も前から知っていた。
だめもとで、門の前で待ってみる。もしかしたらアイツに会えるかもしれない。
(げっ)
パーティが終わって次々と姿を見せる生徒たちは、みんな思い思いに着飾っていた。女だけなら
ともかく、ヤローまでタキシードを着ているヤツや、ビシッとスーツで決めているヤツもいる。
オレなんて、自慢じゃないけど制服以外でネクタイなんてしたことないぜ。
女もちょっと余所行きのお出かけ、なんて程度ではなく、この寒いのに肩むき出しのロングドレスに
毛皮のコートなんて奴らばかりだ。
似たような格好の中、ふと見知った顔が飛び込んできた。
ファーのついたコートを着て、友達数人と楽しげに談笑しながら歩いてくるのは、確かにアイツだ。
かすかに化粧をしているみたいで、いつもより若干大人っぽい雰囲気だった。
声をかけようと前に進んだが、人の波に流され、なかなか近づけない。すれ違うやつらが、
超普段着のオレを見ては怪訝そうに眉を寄せる。いつものオレなら、片っ端からガンを飛ばして
にらみ合いになっているところだが、今日はそんなことしている暇もない。
…だが、いつの間にかアイツの姿は見えなくなっていた。
近くの公園のベンチに座って、オレは大きくため息をついた。結局アイツとは会えずじまいで、
もしかしたらこのまま会えない運命なんじゃないかとさえ思える。気弱になった人間の思考回路
ってのは、面白いくらいマイナス思考だ。
どのくらいぼんやりしていただろう。さすがに体中が冷え切っていたので、帰ろうと立ち上がった。
その時、首に暖かいものが触れた。
「やっと見つけた」
ベンチの後ろに立っていたのは、缶コーヒーを持ったアイツだった。
「あっちこっち探し回っちゃったよ」
「なん…なんで?」
「さっきのパーティ、ずっと門の前で待っていてくれたでしょう?ごめんね、気づいてたんだけど
ちょっと抜けられなくて」
「別に…。オレが勝手に来ただけだから、いーんだよ」
アイツはオレの隣にすとんと腰掛けた。はいっ、と手にしていた缶コーヒーを手渡し、自分は
カバンからもう一本を取り出して自分の頬に当てた。
「この間、ケンカ…したの?」
「してねえよ。約束したろ、もうケンカしないって。結局オレも頭数に入れられちまったけど、
自分からは何もしなかったぜ。代わりに歯、欠けたけど」
笑かすつもりでニッと歯をむいて笑ったが、アイツはしょんぼりとうなだれた
「…ごめん、私のせいだね」
「お前のせいじゃねえよ。それより、オレだってお前にひどいこと言った。ホント、悪かった。
なんつーの?売り言葉に買い言葉っての?本心じゃないんだ」
「うん、分かってる。私もひどいこと言っちゃったし、これでおあいこってことにしよう?」
ぽすんと、アイツがオレの肩に頭を乗せてきた。それがとても自然な仕草で、なんだかオレは
無性に嬉しかった。
「あ、そだ。オレお前に見せたいものがあるんだ」
胸ポケットから、クシャクシャになった紙を出す。何度も確認して広げたり折ったりしているので、
ほとんど破けそうになっている。
「なあに?あ、これ模試の結果だね。あ!スゴイA判定だ!頑張ったんだね天童くん」
パッと花が咲いたようにアイツが笑顔を浮かべる。それだけで、合格のお墨付きをもらったようだ。
「ホント…頑張ったんだね」
まるで自分のことのように喜んでくれる。あー、勉強して良かった。本当に良かった。
「なぁなぁ、ご褒美くれよ」
「ご褒美?えー?何欲しいの?」
「…ラブホ、行かね?」
「!!!」
音を立てる勢いで真っ赤になったアイツは、すかさずオレとの間に距離をとった。
ちぇー。そんな警戒しなくてもいいじゃんか。
「ジョーダンだよ。合格するまでお預けだもんな。つーかさ、今日のめかしこんだ格好、
オレにも見してよ。はば学のヤローが見て、オレが見られないのって悔しいじゃん」
明らかにホッとしたような顔をして、アイツは腕時計に目をやった。
「じゃあ、喫茶店行く?今ならまだやっているよね」
「海の方、行かねえ?こっからならタクシーで1メーターくらいだし、俺らがよく行く倉庫が
あってさ、暖房もつくし、そっちの方が…」
下心は絶対ない!ってわけでもないので、つい声が小さくなっちまう。だぁーっ、もう!
「つまり、お前のこと他のやつらに見せたくないんだよっ!」
アイツはびっくりしたように目を見開いて、何度も瞬きをする。そしておもむろに手を絡めてきた。
「ケーキ、買って行こうね」
コンビニでケーキと飲み物を買って、タクシーに乗る。買い物をしている間も、タクシーに
乗っている間も、ずっと手を繋いでいた。嬉しいけれど、照れくさい。
海に近い倉庫街は、俺たちのような半端モンがたむろする開き倉庫がいくつかあった。さすがに
クリスマスイブにたむろってるヤツらはいなくて、倉庫街は静まり返っていた。
海からの風がびゅうびゅう吹きつけ、オレたちは走って倉庫に飛び込んだ。
倉庫はカーペットを引いて、ソファとテーブル、そして暖房器具のみだ。
「テキトーに荷物置けよ。すぐ暖かくなるから」
だんだん部屋が暖まってきたところで、アイツはおもむろにコートを脱いだ。黒いノースリーブの
膝丈のワンピースで、首にはハートのネックレスをしている。
地味すぎず派手すぎず、とってもよく似合っていた。なんだかオレが見立てたみたいな満足感。
「いいじゃん。すごい似合ってる」
「そかな。でもあんまりジロジロ見られると恥ずかしいよ」
「なんで」
「腕太いし」
「普通だよ」
「ふくらはぎ太いし」
「普通だよ」
「胸ないし」
「それは確かに」
ひどいっ!と口を膨らませて、アイツはオレの胸を拳で叩いた。あーなんか、オレたちなんて
バカップルですか?
アイツの細い腕を取って、抱きしめる。アイツも逆らわず、おずおずと背中に手を回してくる。
しばらく置物になったかのように抱き合って、ちょっと気恥ずかしくなって体を離す。
「ケーキ、食べようか」
24日の夜なのにケーキはすでに3割引で、よせばいいのにアイツはホールケーキを買っていた。
んなに食えないだろ、と何度も言ったのに、一度ホールで食べたかったの、と力説され、
しぶしぶ買った。生クリームいっぱいのイチゴのケーキは見ているだけで胸焼けしそうだが、
アイツは目をキラキラ輝かせている。
カーペットの上にじかに座って、並んでケーキを食べる。隣ではアイツが、一口食べるごとに
歓声を上げている。単純というかなんというか…無邪気すぎて、ちょっといじめたくなる。
オレは人差し指に生クリームをつけて、アイツの口元に持っていった。
「舐めてよ」
夢から醒めたように困惑した顔。
「いいじゃん、指だよ指。ちょっとだけ。な?」
「えー…じゃあ、ちょこっとだけ。ホントにちょっとだからね」
やたらちょっとを強調しつつ、アイツは皿を置いてオレの指をそっと咥えた。
(うわ、暖けえ…)
体中に鳥肌が立つような感覚だった。口内の生暖かさと舌の柔らかさが今まで感じたことのない
快感をつむぎだす。アイツは、ちょっとと言いつつも付け根までほおばり、口をすぼめて
舌を使って丁寧に指を舐める。
指でこんだけってことは、その、アレだ。別のモンの時も、なんだ、相当期待できるっつーか…。
やば、妄想したら危険なことになってきた。
「ストップストップ!もういい。サンキュ」
オレは強引に指を引っこ抜いた。相手に主導権握られるのは、ちょっとコケンに関わる。
「じゃ、お返しな?」
主導権を奪い返すべく、アイツの唇に生クリームを塗りたくって、舐めるように唇を合わせた。
「んんっ」
わざと音を立ててピチャピチャと舐める。アイツは体をぶるっと震わせて、しがみついてきた。
生クリームのベタベタ感と唇の柔らかさが心地よい。舌をねじ込んで口内も存分に味わう。
「あぅ…っ、う、ン!」
背中を優しくなぞる。ファスナー下ろしてぇ…つか、胸触りてぇ…。いやでも、一応大学
受かるまでは我慢だっつったしなー。約束破るのは避けたい。だけど…。
ふと、アイツが体を離した。熱っぽく潤んだ瞳でオレを見つめ、自分の背中に腕を持って行く。
シャッ!とカーテンを開けるような音がした。そのまま、ぽすんとオレの胸に顔を埋める。
「…よ?」
「んん?」
「いいよ、って言ったの。天童くん頑張ったし、今日は、特別」
背中に手を回して、ギョッとした。ファスナーは腰の辺りまで勢いよく下ろされている。
「おま…」
言葉が出なかった。ありがとうなのか、嬉しいなのか、どれもそうで、どれも違う気がして、
オレは彼女の震える肩にそっと口づけた。びくん、と体が跳ねる。
ワンピースの肩を抜いて下ろすと、上半身は白いレースのブラだけになった。
ブラの上からそっと触れる。オレの手にすっぽり入ってしまうほどのサイズだが、下着越しでも
柔らかさが伝わる。
オレは彼女を床に寝かせ、そっと覆い被さった。ブラを押し上げ、手でこね回し、唇を寄せる。
尖った先端は、寒さではない情感によって、天井を向いて自己主張をしている。口に含むと
アイツは小さく跳ねた。
「あぁっ!や、なに…?」
おそらくはじめての感覚なのだろう。アイツは体をばたつかせながら首を大きく横に振る。
もっと泣かせてやりたい。怒った顔もいいけど、顔を真っ赤にして泣く表情もたまらない。
先端を舌で舐り、もう片方は指で擦り上げるように引っ張りあげる。
「や、やぁっ!天童…くんっ」
手が支えになるものを求めて虚空をさまよう。やがて、オレの頭に降りてきた。どうやら頭を
引き離そうとしているようだが、まったく力が入らないようだ。気にせず続行。
膨らみを下から押し上げ、円を描くように揉んでいく。
「いゃぁ…ン!ダメ、あぁっ」
白い喉が仰け反る。
「イクならイきなよ」
「い、いくって?」
荒い息を吐きつつ尋ねてくる。お嬢さんは一人エッチとかもしないのかね。ま、そのほうが
楽しみが増えて好都合なんですけど。
オレは顔をアイツの耳元に寄せた。胸の先端は、両方の指できゅーっと擦って持ち上げる。
「きゃぅっ!」
「我慢しないで、イキなよ」
息を吹き込むように耳もとで囁いて、舌を耳にねじ込んだ。
「……っ!や、ダメえ…っ!」
ひときわ高い声で泣いて、アイツはぐったりと体を弛緩させた。荒い息が倉庫内にこもる。
うつ伏せになって、顔だけ横に向けるアイツの視線は虚ろだ。汗ばんだ顔に髪が幾筋か
まとわりついているところや、白い肌の中に一際鮮やかなピンク色のソレとか、なんというか
その格好だけでご飯三杯くらいいけそうだった。
着ているものを脱いで、ポケットに入れていたゴムを素早くつける。
アイツは意識が朦朧としているのか、ぼんやりと視点のあわない瞳でオレを見る。
体のラインに沿って手を下ろしていき、下着に手をかけると腰を浮かせて協力してくれる。
ワンピースもろとも剥ぎ取ると、お互いに生まれたままの姿になる。
「寒くないか?」
「大丈夫だよ…。さっきから、体が熱いの。天童くんのせいかな」
「まだまだ熱くなるからな」
オレは秘密の場所を、手のひらで包み込んだ。すでに一度頂点を極めたせいか、初めて触れるのに
すでにしっとりと熱を持っている。線にそって手を動かすと、アイツはモゾモゾと体をくねらせる。
入り口を探り当て、指を一本入れてみる。
「あっ!」
アイツがびくんと跳ねた。細くて狭く、指一本でも動かしにくいほどだ。だが時間をかけて
ほぐしていると、やがて蕾が綻ぶように、入り口にも余裕が出てきた。
「あ、いやぁ…ッ!苦し…っ、天童くん、なんか、ヘンだよぉ!」
アイツは首を左右に振って、切なげに泣く。オレは二本目の指を挿入し、くいっと中で曲げた。
「やぁ!ダメ、ダメだよぉ!また、またヘンになっちゃうっ」
指を激しく抜き差しすると、グシュグシュという淫猥な音が響く。オレは我慢できずに
すっかりふやけた指を引き抜いて、膝を分け入って猛ったものを押し当てた。
「力、抜けよ」
「……っ!」
アイツの口から声にならない悲鳴が聞こえる。オレは聞こえない振りして強引に貫いた。
ただ自分の欲望が暴走し、アイツの体を気遣ってやる余裕すらなかった。
「…入ったぞ」
立ちはだかる堅いものを突き破り、納まるべき場所に納まって、ようやく冷静さが戻った。
涙でぐしゃぐしゃになったアイツの乱れた髪を整え、涙を拭ってキスをする。
「ごめん、痛かったよな」
「痛いけど…でも、良かった。天童くんと一つになれたんだね…」
その言葉に、アイツの中で体積が増していくのを感じた。繋がってるだけなのに、気を抜くと
すぐにイッてしまいそうなくらいだ。そのくらい心地よくて、そのくらい幸せで…。
しばらく繋がったまま、抱き合った。言葉なんかなくても、こうしているだけで互いのことが
分かり合える気がした。そのくらい一つに溶けてしまったかのような感覚。
「動いても、いいよ。私なら大丈夫だから」
アイツが恥ずかしそうに呟く。お言葉に甘えて体を起こして、腰を動かした。
動かすたびに中がきゅうきゅうと締め付けられる。水分が叩きつけられる卑猥な音がして、
それがいっそうオレの興奮を煽り立てた。
アイツといえば、大丈夫なんて言いながらも、歯を食いしばって必死に痛みを我慢している。
(ごめんな…)
心の底から申し訳ないと思いつつ、すでに体は止められなかった。貪るように腰を叩きつけ、
抉り、高みに上る。
「…っ、あぅ、く…っ」
限界に近づいたのを確認して、アイツを抱き起こしてキスをする。
「んんっ!ん、んぅーっ!」
オレの膝にアイツが跨るような体勢になったため、よりいっそう結合が深まる。
「クッ…!」
オレはアイツの胸に顔を埋め、自分の欲望を吐き出した…。
「そういえば、さ」
身支度を整えて再びケーキをぱくついている時に、ふと気になって尋ねてみた。
「お前、なんか欲しいものないの?ホラ、一応クリスマスだし?金ねーけど」
「天童くんのA判定が一番のプレゼントだよ」
「オフクロみてーなこと言うなよ。ホントさ、なんかないの?」
フォークを置いて、しばし宙を睨んだアイツは、パッと笑顔を浮かべた。
「そうだ。ねえ、私のこと名前で呼んでみて」
「なんだそりゃ」
「いいの!だって、一度も呼んでくれてないんだもん。ね?」
よく覚えてるなーと思いつつ、コホン、とわざとらしく咳をして、アイツの耳元で囁く。
世界でたった一つの、オレの宝物の名前を。
おわり
以上です。
バカやバイトを攻略していても、つい勉強して任天堂を出してしまう…。
そのくらいイカレてます。GS2発売前に投下できてヨカッタ
>>282 GJです
おふくろな主人公にグッと来ました
284 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:09:37 ID:t0Ot3AJd
>284
自分も
ここ最近GS1で投下しているのって同じ人だよね
エロ度でいったら高くないけど、物語としてはまとまってるとオモ
深夜に投下します。
DSGS2に床ローリングしながら作りました。
キバヤシ×主人公←キテルかな。
後、ちらっとハリーや西本さん出てたりします。
エロは寸止め?でキテルはデバガメです。
新キャラのネタバレも入ってるので見たくない方はスルーでお願いします。
*****
(そろそろ家に着くから携帯でも鳴らすか)そう思って携帯をポケットから出しながら住宅街の角を曲がると。
「げ。」思わず声が出そうになり慌てて元来た角に隠れて様子を見る、するとそこには門に寄りかかりながら必死に目の前の男にしがみつく女と、
そこに覆いかぶさるようにキスをしながら女の顔と太ももを触っているように見える男、要するにバカップルがいた。しかもよく見ると女の方はうちの制服だ。
「…こんなところで何て迷惑なやつらなんだ。」そう言いながらも何故かその情事に目が離せないでいた。男の片腕が壁に寄りかかっている為、
こちらからは女の顔は確認できないが、そう遠くない距離と深夜の為か、2人の荒い息遣いが聞こえてくる。
「んっ、んん。っはぁ…」その艶かしい声は佐伯には刺激的だった。
自分の意思とは裏腹に主張してくる自身に、そっと手で刺激を送りながら成り行きを見守った。
(俺のせいじゃない、こいつらがこんな所でヤッてるのが悪いんだ。)
そう思いながらも自慰行為を行う右手はだんだんと緩急をつけ始めると、簡単に濡れてきてしまった。
「やっ、…嫌ぁっ。」その間もカップルの行為は続いている。
壁に寄りかかっていた男の片腕はほぼその形状のまま女の両手首を頭上でつかみ上げ抵抗出来ない様にして、
空いている手で遠目かでも確認できるほど大胆にスカートの奥を触っている。
そ光景に耐えられず、佐伯は自身の手に熱い思いを吐いた。
そんな佐伯に気づくはすもない2人だったが、突然男が彼女の体から離れ、彼女はそのまま地面に座りこんだ。
どうやら彼女もイッタみたいだ。
そのままどうなるか静観していたが男は自分だけ身なりを整えるとまだ座っている彼女に
「じゃあ僕はこれで。」と何事もなかったかのようにさっさと歩いていってしまった。
女は俯きながら返事もしなければ立ち上がろうともせず、男が見えなくなっても座ったまま立ち上がる気配がない。
(何だよそれ、有り得ない位冷たくないか?)そうは思ったが同時にこのカップルには関わらない方がいいと判断して角に隠れたまま、
参考書の事を思い出した。
が、今だ少女がいる自宅前で会うのは無理だろう。せめて電話していつものぼんやりの声を聞いて家に帰ろう。
そう思い。携帯から自分の好きな少女の番号をかけながら、来た道を歩き出した。
♪〜♪♪〜
後ろから聞こえてくる何度も聞いた携帯電話の着信音。
考えないようにしてたんだ。
だってあいつは自分の家の前で男といちゃつく様な女じゃない。
それに、あんな男と…あいつ、絶対遊びだろ。そんな奴に引っかかるわけがない。
そう、思ってたのに。
「…佐伯君。」
弱々しく俺の名を呼ぶ声を、振り向いて確認してしまった。
さっきまで俯いて反対を見ていた彼女が俺を見ていた。
たくさんの涙を落としながら。
泣き声ひとつ出さず涙を流す彼女は、
声をなくした人魚のようだった。
金曜日
「あっ、そうだ。佐伯君、今度数学の参考書買うの付き合って?」
「えっ!お前が?使うのか?…参考書を?痛っ。」大げさにリアクションした俺に膨れっ面をしながらチョップをかましてきた。
「私だって、勉強位するんです。…あんまり成績よくないだけで」最後のほうは口を尖らせて、顔を赤くしながら話してくる。
正直かわいい、と思うがここでにやけるのは悔しいので頭をグシャグシャにしてやる。
「やっ!また〜。」と嫌がってるが、俺はこっちを見られたくない時に良く使う手なので、向こうも馴れた様子で軽くあしらう。
「で?いつ行こうか。」何事もなかったように話を進められた。俺は少し考えて、
「日曜なら、付き合ってやらなくもない。」と答えた。
わかった、と笑顔で答えられてまた顔が緩みそうになった。
俺こんなキャラじゃなにのに…、と少し自己嫌悪しながら隣を見るとまだニヤニヤしてる顔があって(まぁ、いいか。)と思ってしまった。
他愛のない、帰り道の会話だった。
土曜日
明日のデートらしき物の事を考えると、授業がいつもより長く感じた。
やっと、最後のチャイムが鳴りうるさい女子が来ない間に帰り支度を済ませると玄関で針谷に会った。
「おっ、佐伯今帰りか?」
「ああ…」じゃあな、という前に針谷に左腕を引っ張られた。
「何だよ?俺急いでんだよ。」店の準備の前に明日のデートの下見に本屋に行きたいんだよ。針谷には言わないけど。てか誰にもいわないけど。
そんな俺の様子に、まあまあと言いながら針谷は話し始めた。
「うーんと、あ、今日の若王子の寝癖見たか?」
「は?」思わず返答に詰まった。なんだ?今日の針谷はどうにも歯切れが悪い。その後もどうでもいい話をだらだらとしてくる。
いつもの針谷らしくない。言いにくいことなのか?
俺はわざとらしく大きなため息をついて口を開いた。
「針谷。」
「お、おう。」
「人生にでも疲れたのか?」
「バッ!ちげーよ!!」
「じゃあ何だよ。」
「………あのさ。」ようやく話す気になったらしく神妙な面持ちになった。早く話せ、そして帰らせろ。
「ああ。」
「あいつ、3年と付き合ってるって、マジ?」
……………。
「は!?」何言ってるんだ?俺は何も聞いてないぞ。
「デマじゃないのか?」俺は精一杯冷静な振りをしたが、少し声が震えた。針谷は気づかなかったみたいで続く。
「それがそうでもないぞ。西本が言ってた事だし。」
西本?一瞬誰のことかわからなかったが、あの元気な関西弁の女子か。
よく、はるひちゃんが〜って話を聞かされるな。え、だとしたら信憑性高くないか?
「俺てっきりお前ら付き合ってると思ってたから驚いてさ。」
そんなの俺自身がびっくりだ。
嫌待て。まだはっきり本人から聞いたわけじゃない。
あいつはぼんやりだから、その男にちょっかいかけられているだけかも知れない。
そしていつもの対俺の時のように気づきもしない、と。
なんか、これが一番しっくりくるな。なんだそうだよ。
安心した。
あいつに俺じゃない彼氏なんて。
その後、針谷は男の情報を細かく教えてきた。
それによると、
男の癖に綺麗で、ヨットが趣味で、家族で四重奏をしたりするらしい。セレブってやつだ。しかもかなりモテるらしい。統合すると、
金持ちでいけ好かない奴みたいだけど、あいつの天然に振り回されてさっさとあきらめればいい。
そう思った。そうしたら今度は気持ちが大きくなってきた。俺って単純なのか?
針谷と別れたときには大分時間がたってしまっていたが、予定通り本屋に寄り、予定になかったが参考書を買ってしまった。爺さんに早く上がらせてもらって、あいつの家に行って渡してやろう。そしたら明日は一日遊べるじゃん!
最近寒いから、暖かいところだよな。
俺の部屋、とか?それはマズイか?いや、でもそこでいい雰囲気になって告ったりしたら、OK出たりして。
お付き合い初日で大人の階段?まぁ、それもアリ、だよな?などと邪な考えに浸っていると、
「瑛、そろそろ時間だよ。今夜は用事があるのだろう?」いつの間にかそんな時間か。妄想激しいな俺。
「うん、ありがとうじいちゃん。あ。片付けはそのままでいいから。」ああ、と返事が返ってくるのを聞きながら急いで部屋に戻って着替えて、本屋の袋を持って家を出た。
冬の夜はやっぱ寒くて好きになれないけど今からの事を考えると不思議と苦じゃなかった。
291 :
286:2008/02/22(金) 05:15:20 ID:Z9FheaaD
>>291 乙ー。ストーリー性あって面白かったよ。
てか続き読みてええ
キテルは路上で自慰なんてしないと思うが・・・
野獣志波を希望
シバたんと獣のようにまぐわりたい
順番的に投稿したままでも面白いと思ったよGJ!
キバヤシのひどい男っぷりがいっそ気持ちいいw
でも、ちゃんとデイジーイカせてやってるとこが律儀w
自分はその他どーすんだ、キバヤシ
DS版 GS2のエンドロールに禿げ萌えたので小ネタ投下します
エロほとんどなしで申し訳ない
↓
「少し…歩きましょうか?」
卒業式の後制服のまま海辺を散歩していて、3年間担任だった先生から告白された。
今までも何度か先生は自分の事を好きなのかな?と感じた事はあったが、
その度に言葉でははぐらかされていた。
そして、たった今気持ちを確かめ合ったわたしたちは、彼から促されて海辺を歩いている。
(綺麗な夕日…)
波の音と二人の靴が砂を食む音だけが聴こえる。
海の方からキラキラと輝く夕日を見て胸がキュッと苦しくなる。
振り返ると先生はわたしから2、3歩ほど離れてゆっくりと歩いていた。
目が合って…彼がずっとわたしを見つめていた事に気付く。
「若王子先生…」
夕日を見て苦しくなり、彼と目が合って息が詰まりそうになったわたしは、
どうしても彼に触れたくなり、つい手を差し伸べていた。
「……どうしたの?」
ゆっくりと優しくわたしの腕を掴んで微笑んだ。
「…別に…ちょっと夕日を見て…胸が…」
急に恥ずかしくなって、そのまままた歩き出そうと彼に背を向けると、
掴まれていた腕をぐいと引っ張られ、背中から抱き竦められる。
「胸が?……どうなったの?」
耳元で低い声で囁かれて身体が震える。
「……苦しく…」
「僕も……苦しいよ…」
「えっ?」
「君に触れたくて、…君にキスしたくて…」
「キスなら!」(さっき灯台で……)
「しっ!…続きを聞いて」
灯台での先生の告白から夢のようなキスをした。
それなのに先生はまだ苦しいといい、耳朶に口唇を付けてキスをしたいと言う。
その言葉だけで身体が芯から熱くなる。
(…続きって……?)
「あのキスは気持ちを確かめ合ったキス。いま僕がしたいのはもっと大人のキス」
「えっ?」
耳朶から頬に首筋に口唇が動き、だんだん身体から力が抜けていくのを感じる。
「こっち向いて」
されるがままにくるりと身体の向きを変えられると、両頬を大きな手で縫い止められて
そのまま先生の言う大人のキスをした。
「…っん…ぁ…」
躊躇う事無く口内をその舌に犯されて小さく声が漏れる。
「さっきの続きです……触れて、キスして……君を抱きたい」
かっと身体全体が熱くなる。
(…っ、抱きたいって……抱き…)
頭の中でぐるぐると先生の言葉が廻り、心臓も有り得ないほど大きく弾んでいる。
「……ごめん。…びっくりしたよね?…つい先刻まで君の担任の先生だったのに」
言葉では謝罪しながらも、先生の口唇はわたしの耳元や首筋を絶えず攻め続ける。
「…っやぁ、んんっ…」
頭が真っ白になって、ただ先生の愛撫に嬌声をあげるだけになる。
自分のこんないやらしい声を耳にするのも、下半身が疼くのを感じたのも初めてだった。
「ここで君を押し倒してしまいそうなほど、僕には余裕はないけど……」
(ここっ?)
一瞬にして現実に引き戻された私の吃驚した顔を見て先生は噴出した。
「ははっ…そうですね。場所は移動しましょう」
「…っ、はい」
「でも…逃がしませんからね!」
(終)
野獣志波激しくキボンヌ!!
古森×デイジー書こうとしたけど想像以上に方言が難しいな…
>>299GJです。萌えました。
あのエンドロールでこんな事が!!と思うと堪りません。
305 :
286:2008/02/24(日) 04:37:24 ID:KnA8oRH4
前回の続きを書いてみたんですが誰一人ハッピーエンドにならなくて、
気分転換にキバヤシ×主人公で、ほぼ主人公目線です。
前回あまりにもキバヤシの扱いが悪かったので反省したはずなんですが、今回も悪いですww
キバヤシ好きの姐さん方、申し訳ないです。
内容は前回の話の少し前だと思っていただければ幸いです。
後、今回も西本さん出てます。では。
恋に落ちたのは、いつだったのだろう。
きっと、初めてあなたを見た時。
友達はたくさんいたけれど、太郎君は最初から違っていた。
私達は春夏秋、と一緒に過ごしてすっかり両想いだと思っていた。
だからあの日、はるひちゃんと恋バナになった時話してしまったんだ。
*****
「やっぱイヴは彼氏と過ごしたいなぁ〜。学校のパーティーだけなんてめっちゃ寂しいわぁ。」
「う、うん。そうだよね。」イヴかぁ、太郎君にパーティーの後の予定聞いてみようかな。
「ん〜?何や、顔が恋する乙女になっとるで〜?」はるひちゃんがからかってくる、もう。
「なぁ、そろそろ教えてくれてもええんちゃう?週末のウチの誘いを尽く断るワケ。」
うう…、確かにここ半年位受験勉強を理由にして遊びは断っている。
本当はそれだけじゃない事にはるひちゃんは気づいていてよく突っ込まれる。でも何となく恥ずかしくていつもお茶を濁してばかりだったけど今日は。
「実は…」
「うんうん。」待ってましたと言わんばかりのキラキラした表情で私を覗き込んでくる。
…うう、やっぱり恥ずかしい。でももう隠し事したくないし、言わなきゃ。
「今、お付き合いをね?してる人がいるんだ。」やっぱりぃ〜と大きな声で言いながら私の両手をがっちり握ってくる。
で?どんな人?何年何組で、趣味は?何回くらいちゅうしたん?もしかして、その先も…?とそこからはもう質問攻めだった。
…放課後のお茶のはずが、夕飯まで済ませてしまうほどに。
はるひちゃんと別れてから、さっきまでの会話を思い出す。
(も〜、太郎君とキスなんてそんなの早すぎるよ。手だってプラネタリウムとかライブハウスとか暗くて危ない時だけしか繋がないのに。帰りも19時には家の前にいるし。
太郎君って紳士なんだよね、大切にされてるのがわかる。何気なく入ったレストランやカフェはいつもとっても素敵だし、正直そんな人と付き合ってるんだってだけで満足なんだよね。明日も美術館に行くし)
駄目って思ってても顔が緩んでしまう。いけない、こんなの知り合いにでも見られたら恥ずかしい。
そんな事を考えながら商店街を歩く。
「…あれ?」今、太郎君がいたような…しかも派手な女の子と。
しかし、既にその姿はなく私はついに幻覚を見るほどになったのかと、たいして気に留めることはなかった。
*****
デート当日、私はいつも通り待ち合わせ時間30分前に、太郎君は5分前にやってきた。
「君はいつも早いね、たまには僕を待たせてくれよ。」いつも通り太郎君は今日もさわやかだ。
美術館は地元出身のアーティストの展覧会だった。
どれも優しくて、作品を大切にしながら作り上げているのが伝わってくる素敵なものだった。
それに太郎君が隣で一つ一つ、分かりやすく説明してくれた。
美術館を出た私達は、海浜公園付近のカフェで少し遅いランチを食べる事に。
太郎君はコーヒーとクラブハウスサンド、私はココアと野菜ベーグルを。
暖かかったのでオープンスペースで頂いた。潮風とうみどりの声が気持ちいい。
「そう言えば太郎君はイブはパーティーの後時間ある?」
「はるひちゃんがね、太郎君にあって見たいって言うの。『あんたの彼氏、ウチがきっちり挨拶せんと!』って。」はりきっちゃって、という前に太郎君が言葉を遮ってきた。
「そろそろ行こう。少し冷えてきた。」確かに、おしゃべりに夢中になり過ぎた。目の前のココアはすっかり冷たくなっていた。
私達は帰ることにした。
結局イヴの予定を聞きそびれたな、まぁパーティーで会えるだろうからいいか。等と考えていると公園の前に着いた。
「さっきの話。」太郎君がこっちを振り替えり、足を止めた。必然、私も歩みを止める。
「君の友達が挨拶を、ってやつ」はるひちゃんだってば、と言いたいが辞めた。
太郎君ははるひちゃんも佐伯君も名前を覚える気はないらしくひと括りに『友達』と言う。だから私は意地になって名前を出すのだ。
「ああ、うん。はるひちゃんがどうかしたの?」ふと顔を見るけど夕日が眩しくて、太郎君が今どんな顔なのかわからなかった。
「僕たちが付き合ってるって、噂になってるの?」もしかしたら太郎君困ってるのかも。おうち、お金持ちだもん。両親から何か言われたり…。
「あ、ううん。全然噂とかにはなってないよ。この前私がはるひちゃんに言っちゃっただけで。」私は、太郎君が困らないように必死に誤解をといた。
「へぇ…」一瞬太郎君の口元が怪しくつりあがった気がしたけど、実際には先程同様わからなかった。
「ねぇ、君は僕のことが好きなかい?」今更なことを聞いてくる。
「…好きだよ。」それだけしか言えなかった。
っ!!!
突然、太郎君が抱きしめてきたのだ。
「た、太郎君?」問いに答えはない。代わりのように彼の左腕が私のお尻を撫でさすってきた。
怖い、私の知ってる太郎君じゃないみたい。まるで別人だ。
「震えてるね、怖い?」耳元で囁かれてこんな時なのにドキっとしてしまう。
「太郎君と、突然どうしたの?誰かに見られたら…」それだけ言うのが精一杯だったが、それで離れてくれると思った。
「そうだね、ここから先は見られたくないね。じゃあ公園に行こうか。」予想と反した答えに驚いたが、その前にと耳たぶにキスをされた。
「んっ…やっぱり女の子だね。かわいい」そのまま手を引かれ公園内に入る。
さっきまで恐怖心しかなかったのに、耳元での囁きとキスで私は体が熱くなっていた。
つないだ2人の手を見ながら、手をつなぐのはこれで3回目だとぼんやりと思った。
誰もいない公園の、ベンチの裏の雑木林へ私達はやって来た。
私は木を背もたれにして座らされ、太郎君が足の間に入ってくる。
「初めて?ちゃんと気持ちよくしてあげるから、ね。」笑顔でそう言いながら私のブラウスのボタンを外していく。
目の前は太郎君、下ははだけた自分の姿に目のやり場に困って、目を瞑ると胸に痛みが走った。
「ちゃんと目を開けて見るんだ。じゃないとまた痛くしちゃうよ?」少し悪戯っぽい笑顔で、言う。どうやら胸を強く掴まれたみたいだ。
その笑顔と痛みに忘れかけていた恐怖が舞い戻る。なんで、太郎君はこんな酷い事するんだろう。私何かしちゃったのかな。
考えても考えても答えは出てこない。本人に聞きたくても恐怖からか、声が断片しか出ない。
「やっぱり、思った通り綺麗な胸だね。」ボタンを全て外され、ブラ越に先程よりも優しい刺激がくすぐったい。
胸に顔を寄せながら人差し指でブラを降ろされ私の左胸は初めて人前に晒された。
「乳首も綺麗なんだね。」そう言って人差し指と親指でこねるように触ってくる。その度、自分とは思えない声が出て太郎君は笑う。
「っん!!あ、やっ。」気づいたら先程まで指で悪戯されていたのに、口に含まれてしまっている。
舌が意思を持っているかのように私の胸を蹂躙する。
片方の胸だけで私は自分の恥部が熱くなるのを感じた。
「気持ちいい?」顔を上げて満足げにたずねられるけど、恥ずかしくて「…そんな事、ない。」としか言えない。
そお?と言った後いきなりスカートの中に手を入れて直に下着を擦ってきた。
「ひゃ、はぁ…んんっ」刺激にたまらず少し大きな声が出てしまった。
耳元で囁かれる。
「嘘つきさん、君のここはとても素直だよ。君も本当のことを僕に言ってごらん。」
太郎君の声は媚薬のようにゆっくりと私の思考を閉じて快楽に委ねさせていく。
もう、抗うことは出来なかった。
「…気持ち、いいよ。とっても」それだけ言うとよく出来ましたといつもの笑顔で言いながら私のショーツを膝まで脱がし、
「ご褒美だよ。」と一気に貫いた。
「痛いっ!」激痛だった。いくら濡れていたとはいえ初めてなのだ。
「やだっ、もう抜いて。無理、無理、ふぐぅ。」必死の抵抗は片手であっさりと塞がれてしまった。
「誰かに見つかったら、困るのは君だよ。」すぐ慣れるから我慢して?と言い、加減なく自身を私に打ちつける。
さっきから時折見せる笑顔はもうない。眉間にしわを寄せ、頬には汗が伝っている。
汗?涙?わからない。もう何も考えられない、考えたくない。
「…ああっ!」突然引き抜かれ太ももに暖かい感触が流れ落ちる。
しばらく二人とも肩で息をしたまま動かずにいた。
太郎君がバッグからポケットティッシュを取り出して、後始末をしてくれた。
身なりを整えた後、ベンチに座りなおした。すっかり暗くなっていた。
「僕は、特定の恋人を作るつもりはないんだ。」身体がまだ熱い。
「だから友達に紹介は、遠慮するよ。」こんなにショックな事を言われてるのに、反論する気力がない。
「だけど。」髪をとかれる。腕の温かさが顔を横切り、もっと熱くなる。
「君の体は僕の想像以上だ。これからもこのままの関係を続けよう。」髪をといた腕が頬を触り軽く持ち上げる。
太郎君と初めてキスをした。
快楽に逆らえないだけなのか、彼を愛しているのか、
わたしにはわからなくなってしまった。
けれど、初めてのキスは
とても優しかった。
*****
あの時から、太郎君は気まぐれに私を求める。
最後までする時もあれば、途中で何事もなかったかのように帰ってしまうこともある。
最近は私が嫌がる場所でいきなり求めてくるようになった。
映画館とか、満員電車とか。
けれど時折見せる泣きそうな表情を見せる彼を突き放すなんて出来ない。
結局は、彼を拒めない私が悪いんだ。
END
312 :
286:2008/02/24(日) 04:55:52 ID:KnA8oRH4
以上です。また微妙にハッピーエンドではないですね。
本当に申し訳ないです。
では、また神を待ちつつDSGS2やって待ってます。
>>305-311 乙です!どんな振る舞いをされてもキバヤシに萌えでした。
キバヤシもう一度やりなおそうかな…
以下、若×主人公(小波さん)です
エロのみです
言葉遣いがおかしくても、仕様なので許してください
314 :
313:2008/02/24(日) 16:44:08 ID:ShCzvYZB
反映されないようなので、細かくうpします。
途中、内容が被ったらごめんなさい。
315 :
313:2008/02/24(日) 16:55:49 ID:ShCzvYZB
どうしてもだめなようで、僕は、泣いた orz
日を改めて携帯からでもうpしに来ます
お騒がせしました
>286
DSGS2やってないけど面白かったよ。
外出しって避妊効果はあまりないと聞くがキバヤシとは思ったけど
320 :
313:2008/02/26(火) 00:15:59 ID:btvWgr5v
うp再トライしに来ました、全裸で。
ダメだったら携帯でうpしますので、ID変わってても怪しく思わないでください。
以下、若×主人公(小波さん)です
エロのみです
言葉遣いや間がおかしくても、仕様なので許してください
文章量的にも何もひっかかってないはずなのに、
どうしてもうpできないようです なぜ
「書き込みしました」の表示は嘘なのかそうなのか
期待させてしまった方、ごめんなさい。2ch勉強しなおしてきます…ノシ
322 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 01:13:53 ID:LAC6Ccsv
思い切り期待してたぞ!
気長に待ってますよ〜
>>312面白かったよ!GJ続きが納得いくものだったらまたうpしてくれるとありがたい。
>>313ドンマイ!まったり待ってるよ〜。
>>321 メールでデータ送っていただいて保管庫で公開はいかがでしょう
書き込み代行はできるかな
是非ご一考を
最初の行が空改行で、なおかつ22行以上の長文だとスルーされるらしいよ。
もしかして、それに引っかかったんでは?
326 :
313:2008/02/27(水) 02:43:55 ID:IypZxTwE
>>324 先ほど、usで始まるヤフーアドレスで、gs-ssの方のアドレスにメールしました。
せっかく書いたので、保管庫で救っていただけたら嬉しいです。
よろしくお願いします。
wktk!wktk!
キバヤシ×デイジーです。
キバヤシがかなり病んでますw
レイプ表現があるので苦手な方は気をつけて下さい。
今日も僕はあの店へ行く。
これは毎日の日課みたいなものだ。
「あ、太郎君…いらっしゃいませ…あの、2名様でよろしいでしょうか?」
「ああ。…さ、座ろうか」
「またこの店ー?アタシ飽きたんだけどー」
「いいじゃないか、ここのコーヒー美味しいんだし」
ああ…君はまたそういう顔をするんだね。
僕が他の女を連れてこの喫茶店へやってくると必ずその顔をする。
悲しそうなその顔。そしてもう一つの顔。
あえて目は合わせないようにしているけど知ってるんだよ?
君が僕の事をずっと見つめている事を…
「太郎クーン、アタシショッピングモールで買い物したいー」
「そう、じゃあ行こうか。あ、君、お会計お願いね」
「あ、はい…」
暗い顔。少し痩せたかな…?
うん、確かに痩せたね。毎日見てるんだからそれくらい分かるさ。
「1800円になります」
「ねぇ…」
「えっ?」
「終わる頃迎えに来る」
彼女の耳元で彼女にしか聞こえないくらいの声でそう囁く。
君はすぐ顔を赤くするね。見てて面白いよ。
「あのっ…」
「またね」
ただ迎えに来ると言っただけなのに凄く嬉しそうにするんだね。
…でもこれはゲーム。
そう、ゲームなんだ、その嬉しそうな顔もいつかは終わる。
騙されちゃ駄目だ。
「もう終わるだろ?」
「あ、うん。今着替えてくるから待ってて?」
笑顔で答える彼女に僕は不覚にもドキッとしてしまった。
どうして僕は彼女から離れられない?
いつものように振舞えばいいじゃないか。
もう飽きた、ゲームなんだ…そう言えばいいだけ。
どうしてそれが出来ない?
どうして毎日ここへやってくるんだ?
どうして…
いつかは裏切られる、それならその前に僕の方から別れを告げればいい。
ただそれだけ。
簡単な事じゃないか。
でも彼女は卒業式のあの日、あんなに冷たくしたのにまだ僕の事を思ってくれている。
どうすればいいんだ。
もっと冷たくすれば離れていくだろうか?
でも、もしそれでも僕の元へ戻って来たら…?
最近、そんな事を考えてばかりだ。
……それにしても遅いな、着替えるだけのはずだろう?
少し様子を見に行ってみるかな…
ノックは…一応した方がいいか。
「ねぇ、まだ?待ってるんだけど」
「あっ、ごめんね、もう少し待って…」
まだ待つのか?もう20分は経ってる、流石に着替え終わってるだろう。
「ねぇ…待てないよ、入るよ」
「えっ!?ちょっと待ってっ」
彼女の制止の声と同時に扉を開ける。
「…あれ?まだ着替えてないの?」
彼女は喫茶店の制服姿のまま立っていた。
一体今まで何をしていたんだ?
「あの、スカートのファスナーが引っかかって動かなくなっちゃって…」
「ああ、布を挟んじゃったんだね。貸してごらん?」
「え、いいよ!」
「いいから…ほら」
「ありがとう、今日の太郎君優しいね」
優しい、か…。
たったこれくらいの事で優しいって言ってくれるんだね、君は。
「そう?そんなに優しい?」
「うん、迎えに来てくれたし、今だって優しくしてくれてるでしょう?」
反応に困るな…
だた迎えに来ただけなのに、それに今だって優しくしようとしてしている訳じゃない。
「…ねぇ、少し気になったんだけど、これサイズ合ってないんじゃない?」
スカートはウエストではなく腰の辺りで履いているようだった。
このタイプのスカートは腰ではなくウエストの部分で履くもののはず。
「あっ、最近ちょっと痩せちゃって…」
やっぱり。
「食べてないの?」
「色々忙しくて…バイトが終わって家に帰ったら学校の宿題をやったりとかで時間がなくて…」
それは僕の所為?
そこまで無理をしてこんな事を続けているのか…?
「そう…はい、もう大丈夫だよ」
「…ありがとう」
どうしてそんなに嬉しそうにするんだ?
本気にしてもいいのか…?
いや、駄目だ。またあの時と同じ事になる。
そう、だからそうなる前に僕の方から…
「あの、太郎君?」
「何?」
「わたし着替えたいんだけど…」
「そう」
もし今、彼女に酷い事をしたら彼女は離れていくだろうか。
もうこんな気持ちで悩まなくても済むのだろうか…?
「だから向こうへ…」
「僕が手伝ってあげるよ」
「えっ?」
「着替えるの」
「えっ…待って…」
こうすれば彼女は必ず僕から離れていく。
そうだな、まずは上からいくか。
彼女は驚いたようにして後ろへと下がる…でも無駄だよ。
後ろにはテーブルと壁があるだけ。
「そうだ、テーブルの上に座ってごらんよ。その方がいいだろ?」
「どうして座るの…?」
「あれ?立ったままの方がいい?」
「太郎君、何言って…きゃっ」
軽いと、こうも簡単にテーブルの上に押し倒せちゃうものなのか。
君はまだ僕に何をされるのか分かってないみたいだね。
こうしたら分かるかな?
「あっ…太郎君やめて…」
抵抗しても無駄、両手はもう僕が押さえつけているんだからね。
僕の好きなように出来る…
「だって着替えるんだろう?だったらまずはボタンを外さなきゃ」
「じ、自分でやるから!それと起き上がりたいんだけど…背中が痛いよ」
「テーブルの上は硬いからしょうがないよ。でも、もう少しでそんな事は気にならなくなるよ」
「えっ…」
テーブルの硬さなんて気にならなくなるくらいめちゃくちゃにしてあげる。
それでも君は僕を好きだって言っていられる?
「やっ…やめ…」
「へぇ…痩せてる割に胸はあるんだ」
「っ…」
頬を赤くして目を潤ませて僕を見つめているけどそんなに嬉しいの?
それともこんな事をされるのはいや?
左手は彼女の両腕を押さえつける事に使っているから右手だけでブラウスのボタンを外していく。
すぐに白いブラジャーがあらわになる。白なんて君らしいね。
ブラジャーを上に押し上げると、彼女の白い胸に触れる。そしてそこの突起にも…
「あっ…」
「ねぇ、嬉しい?僕にこんな事されて」
「やめて…」
「こうやってもそんな事言っていられる…?僕の事好きなんだろう?」
胸へと口付ける。
突起の方へ口を移すと彼女は甘い声を上げる。
吸い付くようにすると更に感じて声を出す。
僕はその反応を楽しむように愛撫を続ける。
彼女はますます顔を紅潮させていく。
抵抗したくても出来ないって感じかな?…だろうね。
そろそろ下の方へいってもいいかな?
スカートの裾から手を入れると彼女はビクンと身体を振るわせた。
「やっ…」
「どうしたの?下の方も触って欲しいだろ?」
「太郎君…やめようよ…」
「どうして?もうこんなに濡れてるのに?」
「やだっ…」
ショーツの上からでもしっかりと分かるくらい彼女のそこは反応していた。
ショーツの隙間から指を滑り込ませてみる。
少しキツイけれど彼女は僕の指を受け入れた。
「いたっ…」
「大丈夫、すぐに良くなるよ」
まずはゆっくりと指を出し入れする。
その度にいやらしい音が部屋に響き渡る。
彼女も段々と感じていっている。
最初は苦痛そうだった顔も今は素直に僕の指で感じているようだ。
それを確認すると指の動きを早める。
彼女はその指の動きに合わせて腰を動かしている。
「そんなに感じて、君は淫乱だね…」
「っ…ちがっ…」
「違わないだろう?ねぇ…こんな事されても僕の事好き?」
「好き…好きだけど、こんな事する太郎君は嫌い…」
「そう、それでいいんだよ」
そう、それで君は僕から離れていく。
これでいいんだ…
「ねぇ、もっと気持ちよくしてあげようか?」
「えっ…?」
ズボンを下ろしそっと僕自身を彼女のそこへ押し当てると一気に奥へと差し込んだ。
「いたっ、痛いっ…太郎君やめてっ…」
「っ…すごい、締め付けるね…」
涙をこぼしながら拒む彼女を無視して本能のままに動く。
痛みから逃れようとしてもがく彼女を動かせないようにする為に両足を持ち上げ、力強く押さえつける。
彼女はあきらめたのかそれとも受け入れたのか、拒むのをやめ声にならない声をあげている。
そんな彼女を気にもせず更に動きを早くする。
二人が絡み合う音が部屋中に響く。
「ねぇ気持ちいい?」
「……っ…」
涙をこぼしながら首を横に振っている。
そうだろうね。初めてで、しかもこんなに無理やりしているんだからね。
気持ちいいと答える方がおかしいよ。
僕は今、自分の快楽を満たす事しかしていない。
彼女の気持ちなんてこれっぽっちも考えていない。
でもそれでいいんだ。これで確実に彼女は僕から離れていく。
こんな気持ちで悩む事もなくなる…
そんな事を考えていると少し胸が痛む気がした。
その胸の痛みを考えないようにする為、僕は一心不乱に腰を押し付け続けた…
「…ねぇ、もう泣き止んだら?」
「………」
さっきから彼女は俯いたまま。
結局、当たり前と言えば当たり前なんだけど行為は僕だけが果てる形で終わった。
「ほら、約束通り着替えさせてあげたよ。さあ帰ろうか、送っていくよ」
「…いい、一人で帰る…」
「そう…」
彼女は一度も僕と目を合わせようとせずに部屋を出て行った。
これでよかったんだ。
……さよなら。
ふと何気なく手を見た。
彼女とさっきまで繋がっていた事が鮮明に思い出された。
その手には血が付いていたから…
今度は少しどころじゃない激しい痛みが僕の胸を襲った。
…でも、これでいいんだ。
一体僕は何をやっているんだろう。
彼女はもうここにはいないはずなのに…
だって、昨日あんな事をしてしまったのだから。
でもここへ来ずにはいられなかった。
…コーヒーを一杯だけ飲んで帰ろう、そう思い喫茶店の扉を開けた。
「…あ、太郎君、いらっしゃいませ、今日は一人なんだね…?」
「なっ…どうして…」
どうして君がいる。
どうしていつものように話しかけてくる。
頭の中が真っ白になって言葉が出てこない。
「あの…太郎君が待ってる気がして…」
「えっ?」
「もちろん、昨日の事は許せないけど…太郎君が気になったから」
「…気になった?」
あんな事をしたのにまだ僕を気にかけてくれるのか?
まだ僕の事を…
「太郎君、昨日悲しそうな声をしてたから…だから…」
「悲しそうな声?…そんなのするわけないだろう?」
これは僕の強がりだ。
そうでもしなければ僕は泣いてしまいそうだった…
「あ、ごめん、そう、だよね…あの、じゃあお席までご案内します」
「ああ…、ねぇ…」
「なに?」
「明日も、また来る」
「…うん!」
彼女の嬉しそうな笑顔がとてもまぶしかった。
今日も僕はあの店へ行く。
彼女に会うために…
以上です。
読んでくださった方ありがとうございました。
かなりSな感じのキバヤシだったんですが、
また機会があれば今度は付き合ったあとのあのデレデレな犬郎を書いてみたいなと思ってしまいましたw
よかったです!!
デレデレ太郎も期待しています!!
おつ!悩めるキバヤシ良かったー
デレ犬郎にも超期待してます!
GJ!Sと見せかけてMっぽいキバヤシがよかった
デレ太郎も期待してます!
>>335 GJ!禿げ上がる程萌えますた!
デレたキバヤシも正座して待ってる。
上でも出てたけど、自分も古森書きたいのに津軽弁の敷居が高い……
何処か参考に出来るサイトとか無いかな?
(´・ω・`)
313様からデータいただきましたので書き込み代行トライします
若×主人公です
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
マーブル色の水風船。
きらきらした水笛、おもちゃの指輪は左手薬指に。
背中のリボンが、ゆっくり解かれてゆく。
初めて見た先生の浴衣姿にどきどきしたせい?
花火を見ながら少し、
切なそうだった表情に見とれたせい?
今夜は上手くことばが出て来ない。
近付く身体を抱き締めて受け入れた。
「…親御さん、心配しないかな」
うん、とだけ声を出して頷いた。
初めてアリバイを作ってもらったから、
その後どうしたらいいかなんて知らない。
初めてのお泊りだから、
この部屋での振る舞い方も知らない。
顔を見るのもいまさら恥ずかしい。
肩に頬を預けたら、浴衣に残っていたのは人込みと夏の香り。
今となってはもう私一人が独占できる細い指に、もう一度指を絡ませた。
薄明かりの中、ふいに、顔をのぞき込まれる。
先生の輪郭が少しだけずれた気がして、
薄く目を閉じた。
柔らかな唇の感触、触れるだけ。
軽いキスの数に合わせて、
まだ腰に緩く巻き付いたままだった帯が穏やかに払われていく。
吐息の感覚に気付くと、唇の端から進入される。
舐めなぞられる口内に、少しずつお互いの舌を混ぜて。
ここは風呂場とは違う。
‥余計な水分はないから聞こえる音は全部、お互いどちらかのモノ。
こぼれそうな唾液を飲み込んで、
先生の着ている浴衣、肩の辺りをぎゅっと掴んだ。
さっきまで私がつけていたリップのせいかな、
‥口唇に薄い桜色。
胸を落ち着けながら、
息のあがったサクラの口元をそっと指先で拭いた。
ちらりと合わせた視線はお互いにうつろ。
慌てて下を向いた。
指先を戻してまたさっきの場所を掴む。
と、地の白にピンクが乗ってしまった。
「あっ、ごめ‥んなさ‥」
「?」
「あの‥、汚れが‥」
彼は、
線になって薄く色付いた汚れを指にかけて目をやる。
ふふ、と笑って。
柔らかな瞬きで返事が返ってくる。
優しい口角…。
じれったい温度、まだ慣れない。
舌は首筋へ流れる。
「‥っん」
両手をつかまれたまま、触れる場所が移動していった。
「‥‥ぁん‥」
胸の上を滑る唇に、びくびくする。
無意識に逃げる体は、いつのまにか布団に沈む。
いつの間にか浅く唇を噛んで、喉の向こうに押し殺していた声。
私の肌に跳ね返る静かな彼の問いに、そう気付かされる。
「…声を聴かせて?」
薄く開けた目で、首をかすかに振った。
「‥ ヤ‥。」
指が、手のひらが、私の肌をゆるやかになぞる。
次々に移動していく快楽に、舌に、唇に、いちいち体がハネる。
「‥…我慢しないで」
シーツに指を託した。
‥何度もチクリとする感覚、いくつも跡を付けられてしまう。
さらに下へ行こうとする顔を引き止めて、
潤みっぱなしの目でダメとおねがいした。
這う指を押さえて牽制しようと腕を伸ばすけれど、
そうする間に注がれる気持ちの良さに、体がいうことをきかない。
快楽は全部、下腹に伝っていく。
白くなりつつある頭、額は少し汗ばむ。
ホッとする顔が、近くに戻ってくる。
ひとつ、唇をついばまれて。
‥汗をかいてるの、私だけ‥?
触れた頬はいつもと変わらない肌触り‥。
恥ずかしさが一気に込み上げた。
私に寄り添ったままで
片手が、少し寄り道をしながら下へ這う。
両脇がリボンで結ばれただけの私の下着もするり解かれて。
まだ、触って然るべき場所には何もされていなかった。
でも、そうでなくてもどういうことになっているか分かる。
「‥‥あ‥っ」
「‥ん?」
「‥待って‥、待っておね がぃ‥」
体のハネ方が尋常じゃない。
彼の浴衣を強く握った。
「‥‥、あ、ぁ」
何をしているでもない、ただ指が外郭を通るだけ。
「や‥ やぁ だ‥、」
だんだんと掴んだ布地に力が入る。
指がゆるりと動くたび、細かな電流が走る。
「‥‥すごいね ‥‥感じてくれてた?」
何を言われたって、もう遅い。
聞こえない、答えられない。
返せない。
「―‥‥かわいい」
笑われたっていい、もう、お願いなんとかして‥
彼の腕に縋った。
だるい体。丁寧にさばかれながら、瞼にキスをくれる。
重い睫で意識も遠く、彼を見た。
先生は四角い包みを布団の脇に軽く投げて。
もうすぐ『来る』だろうことに、喉の奥がチクりと鳴る。
‥早くとせがんでも良い場面。
受け入れる場所はきっとぬるぬる。
今ならなんの問題もなくすんなり入っていけると思うから‥。
覆われた真上を見上げると、
瞳が合う。
‥なんて可愛い人。
「 …貴文さん‥」
まだ呼んだことのない名前、余韻が甘く響く。
ゆっくり動いた視線は止まって、じっと見られた。
「 ‥ ‥‥ 、スキ‥ 」
大好きなの。
飾らないきもち。
愛しそうに瞼に唇が降る。
まさぐられて、先に指がひとつ。
まるで無理なく侵入した。
「‥―っ」
数回出し入れしたあとで、
「‥慣らさないでもいけそうだけど ‥」
どうしようか、と聞かれて。
痛いことはしない、‥優しい。
内で関節が曲がるのが分かった。
「 ‥っ‥ひ ぁ 」
好い場所を好く弄られて、体が内側に収縮する。
必死に言葉にした。
「‥いいっ、すぐ 、欲しいの ‥ 」
足は小刻みにふるふると震えて、
まだ一度も、越えていない。
彼の目にはどう映ってるのかな…。
「 ――、あ…っ」
入り口から中への圧迫に、息を吐いてがんばって力を抜く。
進む硬さに自分の肉壁がからんで押し込まれ、
生じる痺れでどうしても緊張が入る。
十分濡れていても、
本来は頻繁に何が入る場所でもないからキツイ。
微かに揺れた肩を横目で見て、
もどかしい手でシーツをいじった。
少しずつ挿れられるそれを根元まで受け止めて、
「 ‥はぁ 」
上から小さな息がはかれる。
通り道の異物感を感じながらも、全部収まったことにほっと安心した。
力の抜けた片手の指には、その5本を割るように指が重なって。
にぎにぎと握ったら、
「‥くすぐったい」
と笑う。私もにこりと笑って‥すぐに吐息を戻すことになる。
「 ‥ ‥――」
入ったそれが、外へ向かう。
端を残して、また、中へ。
開けていた眼差しも、次第にキツく閉じられる。
閉じた目を、幾度も閉じて、閉じて‥。
まだ来ない熱を、待ち堪える。
繋がりが多く潤む頃にはもう、
切なさも大きさを増してくる。
吐く息は、時折甘く伸びる。
巡る動きも間隔を狭める。
その度にピリピリと白さに侵される。
熱くなる。
合わされた手に強くすがりついた。
‥そろそろ、予感を自分に覚える。
「 ―‥あっ 、」
瞬間、声も大きく昇る。
横に向けて布団に押しつけ耐えていた顔、
声の方へ向けてから濡れた瞳を合わす。
最早溢れっぱなしの息を、くっと止めて。
相手の呼吸に合わせようと自分を禁めた。
貫く刺激も動きを遅めて、‥次第に止まる。
閉じる事の多かった目を長く開けると、少ない光にチカチカする。
―‥深呼吸。
彼の髪を梳いて、
‥首筋に滲む汗をひたり、指の甲で触った。
走る脈が 速い、熱い。
‥うれしい。
ふっと口の端が緩む。
向かい合う表情はいつもと変わらず優しいけど、
‥やっぱり色っぽい。
キスが欲しい、
その要求に少し驚いたあとで、
長く甘いのをくれた。
そのあとの刺激は比にならない。
長く掛けてゆっくり上がった階段も、
3段飛ばし位で速く同じ位置に戻る。
抜ける、嫌なものが全部。
しがらみ全部。
世界には2人だけで、
他には何もいらない。
以上でございます
313様、データありがとうございました
区切り方が上手くなくて申し訳ありませんでした
わぉ!なんか上品なえろって感じで禿げ萌えた(*´Д`)
全裸で待ってた甲斐があったよ!
313氏GJ
>>335 GJ!!
行為はSだけど、キバヤシのMな内面の葛藤に萌えました!
目から汁でた
犬郎も期待してます!
>>313 GJ!!
上品なエロスに萌えますた!
甘く幸せな二人を拝めて全裸で待っててよかったです!
保管人の方も乙です!
>>339 も/ん/じ/ろ/う
という変換サイトはどうだろう?
津軽弁難しいよね〜
でも古森話待ってる。全裸で!
>>339ではないがピュア×デイジー制作中
学校内でってのが自分的萌えなんだがピュアは無理そうなのでデイジー卒業後設定、ピュア宅で…ってなってしまうなあ
前フリが長くて本番までいけるだろうかw
そして勿論
>>339のピュアもwktkして待ってる!全裸で!
>>350 クラムチャウダーを作って待ってる!
裸エプロンで
風邪引くからこれでもきてなさい
つスクール水着
>>313 GJGJ!!!
しばらくこの萌えで過ごせますありがとう
代行の方もお疲れ様ですありがとう
投下します。
キバヤシ×デイジーで、デイジー視点です。
ゲーム中にあったイベントの省略部分を勝手に考えました。
ネタバレご注意ください。
「喫茶アルカードってわかる? ときどき僕はあそこに寄る。
君がバイトでもしてれば、会えるかもしれない」
卒業式の日。恋愛を、ただのゲームと称した太郎君が、私に告げた最後の言葉。
今でもあの時の太郎君の顔は鮮明に覚えている。
口元は笑っているのに、瞳は全くといっていいほど笑っていなかった。
でも、怒っているとか困っているようではなく、どうすればいいのかわからない
瞳だった。
だから、私は。
********
喫茶アルガードは、いつもお客さんで賑わっている。
立地条件や、値段、味、そして何より店の雰囲気が良く、この辺りではちょっと
した有名店だ。
今日は水曜日ということもあって、混雑している。
ひっきりなしにやって来るお客さんがようやく引いてきたのは、私の就業時間が
終了するほんの三十分前だった。
普段なら取れるはずの小休憩も取れずじまいだけれど、あと少しと思うとほっと
する。
そう思いながら、ゆっくりとテーブル席を片付けていた時だった。
「――バイト、もう終わる?」
不意に、後ろから声がして思わず肩に力が入る。
それは予想外に近い距離で囁くように言われたとか、いつの間にか背後に人が立っ
ていたからだとか、そういう理由ではない。
その声の主が――。
「あ、太郎君! うん、もうちょっと」
悟られないように、営業スマイルで振り返って返答した。
自分より頭一つ大きな太郎君を見上げるにはかなり首を上げなければならない。
太郎君は、予想通りいつもの笑顔を私に向けている。
太郎君は、ほぼ毎日この喫茶店に訪れる。いつも、複数の女性を連れて。
だけど、今日は珍しく、一人でやってきた。
私がここで働き始めて、初めてのことだ。
そして初めて、いつも座る店内窓側のテーブル席ではなく、私の前のカウンターに
座っていた。確か訪れたのは、一時間ほど前だった記憶はある。
帰る時いつも挨拶はしてくれるので、まだいると思っていたのだけれど。
「時間が空いちゃったんだ。すぐ支度できる? 出かけよう」
その台詞に、私は思わず瞬きを数回する。
太郎君から誘ってきてくれた事なんて、去年の森林公園以来だ。
いつも隣には女の人がいたし、卒業式の日にあんなことを言うから、もうないと
思っていた。
「うん」
だから、なのかもしれない。
単純に、嬉しかった。
だから、私は間髪入れずに返答した。
********
先ほどまで室内にいたので気づかなかったが、夕方から夜にかけて雨が降ったらしく、
灰色のアスファルトには黒い染みがところどころ浮き上がっていた。
太郎君に連れられて、私は公園の隅にある多目的アスレチックにある、高さの低
くて広いハンモックにベンチ代わりに腰をかける。
半乾きのロープはひんやりとしていて、気持ちいい。
「――雨の匂い、って言うよね。こういうの」
横に腰掛けていた太郎君が、つぶやく。
「あ……聞いた事あるかも。
でも雨の匂いって言うより、アスファルトの匂いじゃない?」
「だろうね。雨ってただの水だし。僕はこの匂い、苦手だな」
「そう? 私は結構好きだな。ちょっと嫌だけど何だか恋しい、みたいな感じ」
フッ、と太郎君の笑う顔を横から見た。立っている時よりも、座っている時の方が
距離は近い。
いつもよりも太郎君の顔を近くで見ることが出来る。
月明かりと街灯で照らされた顔は、とても綺麗だ。
まじまじと見つめてしまっている事に気づいて、視線をそらす。
何だか今日の太郎君はいつもと違う気もする。
初めて、一人で喫茶店に訪れたのか、それとも卒業して初めて誘ってくれたから
なのか。
両方なのかもしれないし、どちらも違うかもしれない。
「ねぇ」
「え?」
返事をするよりも早く、肩を後ろから捕まれ上半身ごと太郎君のほうへと向けさ
せられた。
太郎君の片方の手が私の肩に、もう片方の手が私の後頭部へと回り、否が応でも
太郎君の顔を見ざるを得ない。
お互いの息が顔にかかるくらい、近づいている。
顔に血が昇るのが、わかった。
顔を背けようにも太郎君の手が、それを許してくれない。
声を出そうにも、太郎君の顔に息がかかりそうで、出せない。
同じ人間なのに、男女の差というのか、太郎君の腕の中で私は上手く身動きが
出来ない。
私が唯一出来る事は、視線を太郎君から背ける事。
「目、こっち向けなよ」
いつものように、コーヒーを注文するような淡々とした口調で、太郎君は私に告げる。
命令、と言ったほうがいいかもしれない。
心臓の音が、聞こえてしまうんじゃないだろうか、と思うくらいバクバクしている。
顔が真っ赤だし、きっと泣きそうな顔をしているのはわかっている。
だけど、太郎君はそれを許してはくれないだろう。
秒速何ミリ何コンマと思うくらいゆっくりと視線を太郎君に向ける。
街灯が太郎君側にあるせいなのか、距離が近すぎるのか、思ったよりも太郎君の
顔がはっきりと見えなかったので少しほっとした。
最も、太郎君側からしてみれば私の顔ははっきりと見えているのだろうけど。
その安堵感が伝わったのか、太郎君は両手を私の頬に持っていき、距離を近づけた。
何をされるのか、わかってしまい思わず目をつぶる。
今度は何も言われなかった。
そしてゆっくりと、太郎君の唇が私のそれと重なる。
もう、何も考えることが出来なかった。
ほんの数秒だったかもしれない。
でも、私には何分にも何時間にも感じた。
それくらい、緊張した時間だった。
ゆっくりと太郎君の顔が離れ、少し目を開ける。
太郎君の熱い息が顔にかかり、顔がより赤くなった。
お互いの顔が判別できるくらい離れて、私は再び視線を逸らした。
何を言っていいのか、わからなかった。そして、太郎君の真意も。
太郎君とキスをするのは、はじめてではない。
去年の夏、森林公園を歩いているとき、不意にされたことがある。
あの時はあまりに急な出来事だったため、ただただ顔を真っ赤にして動揺してし
まった。
太郎君はそんな私を見て、笑いながらごめんね、と悪びれずに誤った。
そして、次はゆっくりと優しく、キスをしてくれた。
あの日も、確か前日が雨の日だったから、地面は今日みたいに濡れていた。
でもあそこは森林公園だったから、今日みたいにアスファルトの匂いではなくて
草木の放つツンとした匂いだった。
あれも、雨の匂いになるのだろうか。
ならば共通してツンとした匂い、というのは変わらないから、ツンとした匂いが
雨の匂いという意味を成しているのだろうか。
そんな事をぼんやりと考えていると、再び太郎君の唇が降りて来る。
何度も何度も、ついばむように太郎君は私に口づけをする。
少しずつ、強張っていた体から力が抜けていき、私と太郎君はそのままハンモックに
倒れこんだ。
何度も音を立てて、するりと口内に何かぬめりのある暖かいものが入って来た時、
思わず目を見開いた。太郎君の舌だ。
思わずそれを噛んでしまいそうになったが、太郎君が私の顎を抑えてそれを阻止する。
下はハンモック、上は太郎君に挟まれていて、何も出来ない。
太郎君は歯列を確かめるように撫で回して、私の舌を絡み取る。
時折下唇をそれでなぞり、歯で甘噛みされる。
先ほどの口付けよりも、それは長かった。
呼吸が上手く出来なかったため、太郎君が離れた後私は肩で息をする。
そんな私を太郎君はいつものように、つまらなそうな、無表情で見つめながら私
の顔に張り付いた前髪を掻き分ける。
瞳には涙も溜まっているし、顔も真っ赤だし、汗もかいているし恥ずかしい。
頭の中が、真っ白だ。
優しく、髪の毛を撫でて再び口づけをされる。
今度は最初から、舌を絡め取られた。
違和感は、なかった。
先ほどとは違い、髪の毛を撫でてもらっているからかもしれない。
それがとても心地よくて、自分の口内を動き回る舌も優しい動きで、こんな状況
なのに安堵している。
それに答えようとしたいけど、私はその術を知らない。
自分が舌を出せばいいのか、太郎君の動きに合わせるべきなのかそうでないのか。
それとも、ただされるがままにすればいいのか。
何をすればいいのか、わからない。
だから、その代わりに太郎君の背中にそっと腕を回す。
このまま、体が溶けてしまってもいい、と思った。
それくらい私の体は熱かったし、太郎君の体温は気持ちが良かった。
どれくらい時間が経ったか、わからない。
ゆっくり太郎君が唇を離して私の耳元に寄せて軽く音を立ててキスをし、そこを
ざわりと舐める。
そして反対側の耳を指先で優しく撫でた。
その感覚に思わず身をすくめ、ようやく頭が追いついてきた。
「太郎君……?」
私の言葉が耳に入っていないのか、太郎君はそのまま舌を首筋へと移動させる。
もう片方の手は、首、肩へと滑ってだんだん下のほうへ移動する。
さすがに胸まで到達した瞬間、とんでもない方向へ進んでいる事実に気付いて叫
ぼうとした瞬間、太郎君が耳元で囁く。
「――外だから、声響くよ?」
いつもと変わらない、淡々とした口調で。
その言葉と口調に、私の体がビクリと反応する。
そうだ、ここは外だ。いや、外なのにこんなことをしているのはおかしい。
太郎君は、そのまま手をゆっくりとTシャツの中に潜り込ませた。
ひんやりとした手が肌に触れ、気持ちいと思うよりもゾクリする。
そのまま指をゆっくりと撫で回すように上へと移動させ、胸へと到達した。
揉まれる、と思い瞳をぎゅっと閉じたが、予想外にその手は感触を確かめるわけ
でもなく、ごく弱い力で撫で回す。
触れたか、触れていないかという微妙な感覚に、夏だというのに、体から汗が噴き
出ているのに寒気が走った。
寒気、というよりジェットコースターで上から下へと一気に駆け抜けていくあの
不思議な感覚に近いかもしれない。
今まで自分が経験したことの無い感覚だった。
声を出そうにも、出せない。誰かに見つかったりしたら、そう思うと余計に太郎君の
唇と手の動きに集中してしまう。
今自分達がいる場所は公園の隅で陰になっているのが幸いだった。
胸の頂を撫でた時、体を大きく動かしハンモックを揺らした。
それに気をよくしたのか、太郎君はそこをかすめる時だけ緩慢な動きで円を描く
ように撫でまわす。
時には強く、時には弱く。太郎君の指一本一本が違う動きで私を攻め立てる。
それに合わせて声を出してしまいそうになり、上唇を噛み締めた。
背中を軽く持ち上げられて、ホックを外されてTシャツごと上にずらされる。
せめてもの抵抗、と無意識に腕でそれを隠してしまうが、ゆっくりとそれを捕ま
れ外される。
呼吸は乱れて、太郎君の顔をはっきりと見られないくらい、瞳に涙は溜まっていた。
ハァ、と息をした瞬間を狙ったかのように胸の頂を口に含まれ、大きな声が出そうに
なったので慌てて両手で口を塞ぎ、ぎゅっと瞳を閉じる。
瞼越しに太郎君がフッと笑うのを感じる。
そのまま何度も音を立てて口づけをしたり、その回りを撫で回すように舌を動か
したりするのがわかる。
その度に声を出しそうになるが、それを堪えるように奥歯をかみ締めた。
これが気持ちいい、というのかはわからなかった。
男の人に胸を見せたのは初めてのことだし、ましてや撫で回されたり、舐められたり、
なんてされたことがない。
むず痒いような、こそばゆいような感覚が一番しっくりくるかもしれない。
太郎君がそれを指で擦ったり、口に含んだりする度に下半身から何かがぞわぞわと
這い上がるような感覚がする。
ただ、突き放すように乱暴にではなく、優しく扱われているのだけはわかった。
いつもの突き放すように、見下ろすような太郎君はここにはいないから。
だから、私は受け入れているのかもしれない。
「待って……そこは……」
谷間に口を押し当て一舐めされ、そのまま手がスカートの中に入っていく時、
さすがに声を出してしまう。
やはり太郎君は聞いていない振りを続けているのか、そのまま下着の中に指を進入
させた。
自分でも滅多に触れることの無い場所を触れられる恐怖。
確かめるように、数本の指が割れ目をなぞる。
そしてゆっくりと、未開の場所へと指が進入する。
「痛……!」
先ほどの不思議な感覚は、もう冷え切ってしまうような痛みが襲ってきた。
自分の体の中に、固いものが入る恐怖が体全体を駆け巡る。
すがるように、目の前にある太郎君のシャツを皺になってしまう位きつく握り締めた。
耳元で溜息が聞こえ、ゆっくりと指が引き抜かれて撫で下ろす。
「――濡れてるから、すぐに慣れるよ」
しかし、それが束の間の幸せであることを思い知らされるように太郎君は囁いた。
その台詞で、太郎君がこの行為を止めてくれる事はないと悟った。
愕然とした私を無視し、再び指を挿入する。
恐らく数ミリずつ、出ては入ってを繰り返しているのだろうけど、一向にそれに
慣れる気配はない。
こんなこと、皆がやっているなんて。
これよりも大きなものを入れるなんて、想像が出来ない。
それとも、私が特別なのかもしれない。
今まで、自分から痛みに向かって行動するなんてしたことがなかった。
だから、これも出来れば避けたいと思っている。
「痛い……お願い……」
太郎君のシャツを先ほどよりも握り締めて声を搾り取るようにつぶやく。
その台詞に、指の動きが止まった。
恐る恐る太郎君の顔を覗き込もうとしたら、ずるり、と指を引き抜かれ引き裂か
れるような痛みが走る。
思わず目をつぶった反動でシャツから手が離れ、太郎君が上半身を起こした。
「……?」
恐る恐る目を開いてみると、太郎君は先ほど自分の中に入れていた指を舐めていた。
艶かしいその仕草に、顔が更に熱くなる。
何かを言おうとした瞬間、再びその指が下着の中を入っていく。
再度の進入に抵抗しようとしたが、もう片方の手で腕を頭上に縫いとめられてし
まった。
先ほどの痛みよりも強い痛みが来るであろう、と思い体を強張らせ瞳をつぶる。
しかし、指はそことは違い別の場所へと宛がわれる。
そしてそれを挿入するわけでもなく、ゆっくりと上下にこねるように動かした。
瞬間、体に今まで感じたものとは違う、電流のような衝撃が駆け巡る。
目を見開いて大声を出そうとしたが、それを太郎君の口が塞いだ。
両手は太郎君の手によって固定されているので、どうしようもない。
叫ぼうにも、やめて、と言おうにも太郎君の口が許さない。
強引に口内を動き回る舌とは対象的に、下半身に宛がわれた手は優しく自分が
見たこともない『何か』を愛撫する。
いやだ、いやだ。
お願いだから、止めて欲しい。
いやだ、いやだ。
お願いだから、止めないで欲しい。
そんな複雑な感情が、頭の中を支配する。
知らない感覚が、ただ怖い。
それを訴えようにも、訴えることが出来ない。
涙が、頬を伝う。
太郎君の指が私の『何か』をはじいた瞬間、私の体も何かがはじけた。
まるで真っ白な布に、黒インクを垂らすような、染みていくような、
それでいて痺れるような感覚を全身がかけめぐり、陸に上げられた魚のように両
足を揺らす。
太郎君は唇を離すと、私の肩口に顔をうずくませる。
何だかそれが気持ちよくて、脱力感も相まって私はゆっくりと太郎君の背中に腕
を回す。
太郎君の体温と、先ほどの痺れるような感覚が気持ちいい。
太郎君の荒い呼吸を聞いて、ゆっくりと私は瞳を閉じ、お互い何も喋らず沈黙が
流れた。
********
このまま時が止まればいい、そう思った。
だけど、そんなこと許されるわけが無い。
時を動かしたのは、電子音だった。
「おっと、電話だ」
先ほどの荒い呼吸は嘘だったかのように、いつもの口調で太郎君は上半身を起こ
してズボンから携帯電話を取り出した。
通話ボタンを押して、私から背けるように反対側を向いてハンモックに座りなお
す。
「ああ、君か! え、今から?」
明るめの声で、太郎君は嬉しそうに電話越しの――恐らく女性と会話をする。
上半身をほぼ外気にさらし乱れている私とは対象的に、太郎君は先ほど私が握り
締めたシャツの部分以外は乱れていない。
それを恥ずかしく思い、慌てて服を元に戻す。
全てを元に戻した時のタイミングを計ったかのように、電話も終了した。
……太郎君、電話買ったんだ。
その言葉を太郎君にぶつけることが出来たら、どんなに楽だろうか。
卒業式の日、携帯電話の番号を教えてくれない時点でこんな事言っても無駄なのは
はわかっている。
今時の高校生で、しかもあんなに人気のある人が携帯電話を持っていないわけがない。
「じゃあ、そういうことだから」
「え?」
ハンモックに座りなおしている時に、太郎君はいつもの口調で立ち上がる。
「人と会うんだよ。というわけで、送れないけど。じゃあ」
「……うん」
嫌だとは言わせないような口調で、太郎君は私に軽く手を振り公園から去っていく。
ただ一人、私だけが取り残される。
先ほどの熱さが嘘のようだと思うくらい、体は冷えてしまった。
太郎君、これから遊びに行くのかな……。
悲しみがこみ上げてくる。息が上手く出来ないような錯覚に捕らわれた。
ゆっくりと唾を飲み込み、落ち着かせる。そして深呼吸をした。
こんなことで、泣きたくはなかった。
鼻声になっていると思うけど、それは前からだと言い聞かせるために、すんと鼻を
小さく鳴らし、夜空を見る。
そういえば、今何時なのだろう。
いつもより遅い帰りを皆心配しているだろう。
携帯電話を開いて時間を確認する。思っていたよりも時間が経っていないので安心した。
あのまま、電話が来なかったら。
私と太郎君はどうなっていたのだろうか。
そのままで終わっていた?
それとも続きをしていた?
それは、誰もわからない。太郎君でも、きっとわからない。
明日、私はいつものように喫茶店でバイトをしているだろう。
そして、太郎君もいつものように訪れるだろう。
今日のことが何も無かったように、太郎君は振舞うと思う。
私も、恐らくそうするはずだ。
公園の門を出た瞬間、一台の車が走り抜け風が流れるとともにツンとした焼ける
ような独特の匂いが鼻を駆け巡る。
先ほど、太郎君が言っていた『雨の匂い』
苦手と言っていた、『雨の匂い』
「……私は、嫌いじゃない」
そうつぶやいて私は家路へと向かうべく、歩き出した。
おわり
以上です。
最後はアンハッピーエンドっぽいし、最後までやってなくてすみません。
本当はキバヤシの葛藤とか色々あるのですけど、デイジー視点になったので
ドSになってしまいました……orz
機会があればラブラブな二人を書いてみたいと思います。
ありがとうございました。
GJGJ!面白かったよ!!
デイジーに禿萌た!!
GJ!
実際のイベントに感じるぐらい自然でした!
しかしキバヤシ、ひでー男だよな…
GJ!やってなくてもすごくいい!
自分はやることより雰囲気やストーリーが
しっかりしてるのにすごい萌える
すばらしい萌えをありがとうありがとう
GJ!キバヤシの心中の葛藤もちょっと見たかったw
372 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 03:38:32 ID:wsu1dQa4
保守
373 :
LOVE最高!!!壱:2008/03/07(金) 11:50:34 ID:Kce3MJ0q
ハリーに新曲が出来たと呼ばれ,
私は音楽室に急いだ。
音楽室には案の定ハリーがいて,
なぜか志波君もいた。
志波君は窓の外の野球に夢中で,
私が来た事に気がつかない。
ハリーはヘッドホン片手に嬉しそうに,
駈け寄ってきた。
ハリー「これが今度出来た新曲だ。聴いてみろよ。」
主人公「ありがとう。楽しみにしてた。」
ハリー「オウ。」
私が新曲に酔いしれ,うっとりしていると,
後ろからガバっと抱しめられる感触がした。
374 :
LOVE最高!!!弐:2008/03/07(金) 12:13:39 ID:Kce3MJ0q
振り返ると,そこにはハリーがいた。
主人公「ちょっとハリーヤダ。止めて,何するの!!!」
ハリー「お前が好きだ。ずっと前から・・・。」
ハリー「お前が佐伯の事を好きで佐伯もお前のこと好きなのは知ってる。」
ハリー「だけど止めらんねぇんだよ。」
ハリー「お前を好きな気持ちは誰にも負けねぇ。」
ハリー「お前は佐伯にも誰にも渡さねぇ。」
ドサっ
いきなりハリー押し倒され,私は力の限り抵抗するが,
両手はハリーの片手で纏められ抵抗しきれない。
初めは,ためらったようなキスだったが,
だんだん情熱的なキスに変わり,私は息も絶え絶え抵抗するしかなかった。
375 :
LOVE最高!!!弐:2008/03/07(金) 12:29:46 ID:Kce3MJ0q
ハリーは私の首筋,胸に紅の証を刻んでいく。
ハリーのキスがだんだん下にいくにつれ,
私は,この後に起こる事を察してしまい
両足に力を入れた。逃げられない・・・。
だけどこのままでは・・・。
私は決死の覚悟でハリーのわき腹を蹴った。
ハリーの動きが止まる。
ハリー「痛ってぇー。お前そんなに嫌かよ。」
ハリー「佐伯とはもう寝たのか・・・。」
主人公「・・・・・。」
ハリー「何とか言えよ・・・。」
私の無言を肯定にとったかハリーはまた私に圧し掛かった。
376 :
LOVE最高!!!四:2008/03/07(金) 12:49:48 ID:Kce3MJ0q
片手で胸を揉みもう片方の手で秘所を弄る。
緊張のためかまったく濡れてこない。
それまで黙ってこの場を傍観していた志波君にハリーは言った。
ハリー「おいっ,志波,お前も黙って見てないでこっち来いよ。」
ハリー「お前だってこいつの事好きなんだろ。」
ハリー「こいつに慰めて貰えって。」
志波「・・・・。」
志波君は無言で私に近着いて来た。
主人公「志波君・・・?」
私の目の前で志波君は学ランのズボンを脱ぎ,
己のいきりたったモノを取り出した。
ハリー「ほら,お前が口でしてやれよ。」
377 :
LOVE最高!!!五:2008/03/07(金) 13:50:41 ID:Kce3MJ0q
志波君は顔の前に,熱くそそり立ったモノを差し出すと,
私の口に押し込んだ。私は初めて感覚と口の中の異物感に戸惑い泣いた。
抵抗するように,舌を使って押し返そうとするが,まったく無意味だ。
いっこうに動きがない事を悟って志波君は,自ら腰を動かし始めた。
ハリーは,私の秘所に顔を近着け,ピチャピチャと音を立てながら
吸い上げる。
ハリー「そろそろ良いか。」
その一言の直後,今までに無い激痛が走る。
ハリーが一気に貫いたのだ。
主人公「やぁっ・・・。」
主人公「いたぁぁぁい。痛いよハリー。
早く抜いてぇ・・・。」
ハリー「それは出来ねぇよ。ごめんな。でもお前の中最高だぜ。」
ハリーは激しく腰を打ちつける。
涙が止まらず止めどなく流れる。
志波君も限界が近い
志波「うっ・・・。」
っと声を上げ,私の口の中に己の欲望を吐き捨てた。
私の口から白い精がトロリと溢れだした。
私は一瞬意識を飛ばした・・・。
378 :
LOVE最高!!!六:2008/03/07(金) 14:28:02 ID:Kce3MJ0q
目が覚めるとそこにはハリーと志波君が,待ちかまえていて
すぐさま声を掛ける。
ハリー「おうやっと起きたか。お前グッタリして気失っちまうから
ちょっと焦ったぜ。」
ハリー「まだまだこれからなんだから楽しませてくれよ。
なっ志波。」
志波「・・・・ああ。」
志波君とハリーはお互いを見合わせうっすら笑うと,
私の方へ向かってくる。
ハリーは私をひょいっと抱き上げると,志波君の上に
ゆっくり体重のまま落としていった。
ハリー「志波はまだお前にお世話になってないからな。」
ハリー「さすがだな。易々と志波のを咥え込んでやがる。お前淫乱だな・・・。」
私は恥ずかしさのあまり顔を両手で覆う。
志波君が下から突き上げる。
主人公「あぁ・・・。痛いよ。志波君。あたしなんか変・・・。」
志波「お前の中スゴク熱いな。吸い込まれるみたいだ・・」
ハリーは,私の後ろに回りお尻を自分の方に向け,
一気に差込貫いた。
主人公「いやぁぁぁ。あぁぁん・・。ダメ壊れちゃう・・・。」
ハリー「やっぱ尻の方は初めてだろ。締まりが違うぜ。」
志波君に突き上げられ,ハリーに前後に揺さ振られるたびに,
私の思考回路は崩れ理性が飛んでいく。
私は自分の喘ぎ声と涙と恥ずかしさ
二人の激しい動きに,
墜ちる処まで墜ちていった。
379 :
LOVE最高!!!七:2008/03/07(金) 14:55:33 ID:Kce3MJ0q
音楽室のドアが開く。
ガチャ
三人揃ってドアの方を向いた。
今一番会いたくない人物だ
ハリー「佐伯・・・。」
佐伯「お前らなにやって・・・・・。」
主人公「佐伯君・・・。」
佐伯「お前何だよこれ,どう言うことだよ。
主人公「・・・・・。」
佐伯「なぁ針谷・・・。てめぇコイツに何シヤガッタ!!!」
ハリー「何って見ての通りだよ。俺はコイツが好きなんだ。
お前たちが付き合って用が関係ねぇ。」
ハリー「こうする事でしかコイツを俺のものに出来ねぇんだから,
力ずくでもお前から奪ってみせる・・・。」
佐伯「針谷,言っておくがこいつは物じゃない。こいつの気持ちを考えろ。」
「お前とはもう絶交だ・・・。」
佐伯「おい早く来いよ。行くぞ。」
主人公「瑛・・・。」ガチャ。
ハリー「なんであいつは佐伯しか見えてねぇんだよ。
人魚と王子ふざけんな・・・笑わせる・・・・。」
志波「なぁ針谷,お前マジなのか。あの女に・・・。
ハリー「ああ本気だ。怒りと嫉妬で自分が自分で無くなるくらい
惚れてんだ・・・。
志波「そうか・・・・・。」
志波君が音楽室を出てからも,ハリーはギターを弾きながら
泣いた・・・。泣いて泣いて泣き続けた・・・。
完
タイトルと本編の温度差ww
どうでもいいんだがセリフ前にキャラの名前がつく台本みたいなSS?って
他のエロパロスレだとたまに見かけるけど、このスレだとあんま見かけないな
スイーツ(笑)
投下はsageでするほうがいいんじゃ
台本乙
>>355-367 を書いたものです。
続きを書いてみましたので投下します。
キバヤシ×デイジーで、キバヤシ視点です。
前回同様ゲーム中にあったイベントの省略部分を勝手に考えました。
オリキャラ、キテル(名前だけ)が出ています。
エロ度は前回同様のレベル。
ネタバレ注意ください。
上タイトル間違えた……orz
では、気を取り直してどうぞ。
====================================
『アルカード』は、僕のお気に入りの喫茶店だ。
オーダーごとに豆を挽き、サイフォンで丁寧にたてられた香り豊かなコーヒーの
味は格別で、店の雰囲気も悪くないし、その上値段も破格。人気モデルも御用達。
僕は、今日もそこへと足を運ぶ。
「……でねぇ、今日の英文で当たっちゃってさぁ。予習なんてしてないじゃん?
大変だったんだから」
「へぇ」
僕の向かい側に座っている一人の女性は、携帯電話を片手に話をしていた。
携帯電話でメールをしたいのか、それとも話をしたいのか、それとも両方なのか。
別に僕はそれを咎めることもないし、女性も気にしていないのでそのまま会話は続ける。
携帯電話には、複数のストラップが付いており、正直携帯電話よりもそっちの方が
重いんじゃないかな、と思う。
外見からもそちらの方が大きいし、鞄に入れるのも苦労しそうだ。
ストラップ越しに、携帯電話を握る手がチラチラと目に入る。
スクエア・オフに切りそろえられた長い爪。
爪先にはラインストーンをちりばめ、キューティクルには花の形をしたデコレーションが
なされている。
「聞いてるのー? タロー君」
「聞いてるよ。ああ、その爪綺麗だね。自分でやったの?」
すると彼女は携帯電話のフリップを閉じ、よくぞ聞いてくれました、といわんばかりの
嬉しそうな勝ち誇った表情を僕に見せる。
「あ、気付いてくれた? うん、自分でやったんだー」
「へぇ、器用だね。とっても似合ってる」
僕のその台詞に大変満足したのか、目の前の女性は顔を赤らめる。
この台詞を言えば誰がどう喜ぶなんて、簡単だと思う。
君だけが特別、だとか他人と比較して特化した部分を褒めるだとか、または
コンプレックスにしている部分を長所のように褒めればいい。
正直、その爪は僕からしてみれば文字を書くにも、携帯電話を使用するにも、何を
するにも長い爪やデコレーションが邪魔をして煩わしいと思うが、目の前の女性は
そう思わないし、それを褒められる事を至上の喜びと感じているからいいと思う。
余計な事は、一切言わないほうがいい。
だって、これはゲームだ。
攻略のポイントさえ掴めば、誰にだって出来る。
ブルル、と重いストラップを装備している携帯電話が振動する。
その長い爪で、再びフリップを開きボタンを押してそれを自分の耳へと運ぶ。電話だ。
「はーい。もしもっし。……あれ? 今日だっけ? ごめんごめん、すぐ行くー」
あーやば、と小さく声を出して通話終了ボタンを押し、申し訳なさそうな表情で
僕を見つめた。
「タロー君、ごめん。今日バイト入ってたぁ」
すっかり忘れてたよ、と言いながら帰り支度をする女性。
「そう。じゃあ頑張って。僕がここ払っておくから」
ありがとー、と間延びした、ごめんとは言っていても全く反省の色が伺えない顔で
女性は店を出て行く。
僕はそれを責めることなく、笑顔で見送る。
たった一度それを責めて逆に怒りをあらわにされると面倒だし、僕もそこまで一緒に
いたいとは思わない。
別に、僕は女性の一番になりたいとか、独占したい気持ちは一切無い。
だから、もし向こうが他に好きな人が出来たり、僕も他に気に入った女の子が出来たり、
そんなことがあったらすぐにでも今の関係は終わらせてもいいと思っている。
だって本気になったら、この関係は終わるから。
急に一人になると、物悲しいものになる。
この後どこかへ遊びに行く予定だったのだが、僕の予定も狂ってしまった。
今から家に帰るのも何となく一日がもったいない気がするが、かと言って時間が
時間だから今から捕まえることのできる相手なんて早々いるはずがない。
どうしたものか、と考えていると視界にある人物が目に入る。
高校時代の後輩で、この喫茶店でバイトをしている彼女。
卒業式の日に、僕はこの喫茶店の場所を教えた。
携帯電話で現在時刻を確認すると、そろそろ彼女のバイトが終わる時間だ。
新しい標的を決めて、彼女が手すきになった瞬間を見つけ出し僕はゆっくりと席を
立ち彼女の元へと歩み寄る。
僕より頭一つ分低い彼女の背に、僕の影が映る。
「バイト、もう終わりだろ?」
「あ、太郎君! うん、もうちょっと」
背後からの声に、彼女はくるりと振り向き笑顔で答えた。
いつも、そうだ。僕は急に彼女に話しかけて、彼女は物怖じせず笑いかける。
「今日は予定が狂ったんだ。支度しろよ。これから出かけよう」
「えっ?」
一瞬目を開き驚いたような表情を見せる。僕はその表情に満足し、上半身を屈めて
彼女の耳元に顔を寄せ囁く。
「いつもの場所で、待ってるから」
彼女がこれに弱いのは、当然僕は知っていた。
最も、彼女が僕に対して強い否定を露にした事はない。
案の定、彼女は少し顔を赤くしこくり、と頷いた。
*********
夜の公園は誰もいなくて、数本の街灯がそこを照らしている。
わずかな遊具だけがあるこの小さな公園は、昼は子供やお年寄りで賑わっているが、
夜は空疎だ。
いつ来ても、ここには誰もいない。
だから、ここを彼女との集合場所に使用している。
いつものように、僕は公園の隅にあるハンモックに腰をかけていた。
「……太郎、君」
小走りで来たのであろう、息が少し切れ切れで彼女は僕の前にやってきた。
先ほどのウェイトレスの格好とは違い、僕がよく知っている学生服を身にまとっている
彼女。
「こっち来なよ」
そう言いながら、僕は彼女を手招きする。少し躊躇したように見えたが、ゆっくりと
僕の元へとやって来る。
僕の右隣へと座ろうとする彼女の腕を掴み、引き寄せた。
「わっ……」
「こっちだって」
バランスを崩す彼女を、そのまま反転させ足の間に彼女の小さな体を引き寄せて
後ろから抱きしめる。
少し強張っているのが伝わり、鼻で笑いながら彼女の耳元に顔を寄せた。
「遅かったね。そんなに混んでなかったと思うけど」
「う、うん。これ買ってて……」
少しどもりながら、未だ右手で掴んでいた紙袋を僕に見せるように軽く掲げた。
喫茶アルカードの、店頭販売しているコーヒー豆だ。
僕も一度購入した事はあるが、やはり淹れ方が違うのか、店で味わうものとは程遠い
ものになってしまったためそれ以来購入はしていない。
「珍しいね。あんまりコーヒーなんて飲むイメージ、ないけど」
「あ、私じゃなくて。佐伯君に頼まれてて……」
佐伯君。
その名前に、僕は彼女の腰に回していた腕に力を入れる。
確か、一学年下の通称はね学の王子という人物だ。
「あ、そういう事じゃなくて……! 佐伯君、お爺さんと喫茶店やってて。私も
前はそこでバイトしてたんだけど。だから、研究のために色んな喫茶店通ってるの」
僕の雰囲気が変わったのが伝わったのか、彼女はまくし立てるように話す。
その行動が、僕の神経を逆撫でる事なんて、全く考えていない。
「別に僕は何も言ってないけど」
そう言いながら、彼女の耳裏に音を立てて口づけをし、舌を這わせた。
僕の腕の中で、身をすくめながら彼女は再び口を開く。
「だから……、一緒に行ったら気に入ってくれて。……でもお店が忙しいから
コーヒー豆買って来てって頼まれて」
その台詞に、僕は感情がすっと低くなるのを感じる。
頭の中にドロドロとした黒い感情が、静かに吹き出てくるのがわかった。
「――……一緒に、行ったんだ。あそこに」
予想以上に低く冷たい声が僕から漏れた。
先ほどとは違う空気にようやく気付いた彼女は、体を捻って顔を僕に向ける。
「だから違っ……」
最後までは、言わせない。言わせたくない。
衝動的に、彼女の唇を閉じた。顎をつかみ、唇を開かせてねっとりと舌を絡ませる。
舌を尖らせ小刻みに動かし、舌全体を這わせた。
薄い瞳で彼女を見ると、鼻で上手く息が出来ないのか少し苦しそうな顔をしている。
時には浅く、深く舌を絡ませて。
歯列をなぞり上顎を舌先で撫でると、甘い吐息が漏れた。
体の力が完全に抜け切り僕に身を寄せた時、ようやく僕は唇を離した。
潤んだ目元をほんのり桃色に染める彼女は、浅く早い呼吸を繰り返した。
「何が違うの?」
そうつぶやきながら、ケープのリボンをほどき背中にあるチャックをゆっくりと
引き下げる。
長年見てきた制服だから、どのような構造になっているかは熟知していた。
きめ細かい陶器のような肌が露出され、指先が皮膚に触れるか触れないかの微妙な
タッチで弧を描く。
彼女が息を呑むのがわかった。
「だから……佐伯君とは」
苦しそうな息遣いの合間に、漏れる声は艶っぽい。
「ただ触ってるだけで、感じてるんだ」
「だから違……」
「さっきからそればっかだよ、君」
少し汗ばんできた肌の感触を味わいながら、背中にあるホックを外す。緩められた
隙間に後ろから手を入れて胸に直接触れた。
形の良い胸を掌で優しく包み込み、撫でるように揉みしだくと、甘い吐息が聞こえる。
既に胸の頂は硬くなっていて、そこに軽く触れるだけで小さな体はびくりと震えた。
その回りをゆっくりと円を描くようになぞり、首筋に舌を這わせる。
耳まで真っ赤なその顔を、横顔でしか確認できないのが残念なところだ。
体を反転させて抱きかかえるような体勢もあるが、上半身を外に晒すほど今日は
暖かくもないし誰かに見られたら急な対応は出来ないだろう。
……いや、この時点でそんな事出来るとは思えないけど。
「太郎君……」
切なげな声を漏らす彼女は、何を言いたいのか。
これ以上は止めて欲しいのか、それとも物足りのか。
何、と聞かずに僕は制服の中に入っている右手を胸から離してスカートに自分の
手を滑り込ませる。
恥ずかしいのか少し足を閉じてしまった彼女を、なだめるように太ももをゆっくりと
撫で回す。それすらも今は彼女の情欲をあおり立てるらしく、少し身を捩った。
少しずつ開かれた足の隙間に手をやり、下着越しに感触を楽しむ。
そこは十分と言えるほど潤っていた。
軽くそこをなぞりながら下着の中に手を入れ、潤みきった秘所の入り口をくすぐり、
愛液を快感の芽にまぶすようにいじると、大きく体が揺れる。
クチュ、と水音が聞こえ彼女をよりいっそう快楽の底へと落としていく。
片方の手は軽く叩くように胸の頂を攻め、もう片方は敏感な芽を指先で撫で回した。
刺激が強いのか、体は小刻みに震え、頭を弱弱しく左右に振る。
「わかる? ここどうなってるか」
軽く秘所を叩きながら囁けば、喉を鳴らして唾を飲み込む。
円を描くようにゆっくりと、中指をそこに進入させると体が大きく跳ねた。
「まだ、痛い?」
浅く出し入れを繰り返し、耳元で囁く。
横顔を覗けば、先ほどよりも盛大に眉根を寄せていた。
痛みはそこまでないらしい。
以前はほんの少し挿入するだけで、痛いと泣いて首を振っていた。
返事が無いのは肯定と判断して、指を奥深く挿入する。
時にゆっくりと優しく、時に早く乱暴に、時に内部を擦るように指を動かし、彼女の
内部を弄ぶ。
その度に唇から漏れると息はとても甘い反面、切ない。
「……太郎君」
彼女が僕の名前を呼ぶたびに、僕は気持ちが高揚する。
普段の明るい声で呼ばれるのもいいが、僕に身を委ね感じているときの声は耳に
心地よい。
快楽に酔い、それを耐えるように口を押さえている顔は、ぞくぞくする。
真珠のようなしっとりとした肌も、熱も、声も。
全て僕を満たしてくれる。
答える代わりに、彼女の頬に軽くキスをした。
中指で秘所をかきまぜ、親指で快感の芽を転がす。
同時に、胸の頂を軽くはじくと、彼女が今までになく大きく震え上がり絶頂を迎えた。
**********
「落ち着いた?」
衣服の乱れを整え、浅い呼吸を繰り返す彼女の髪の毛を軽く撫でる。
火照った体は相変わらずのようだが、彼女はコクンと頷いた。
口元を押さえていた右手を、握り締め自分の下へ移動させる。
僕よりも大分小さなその手は、少しかさついていて荒れていた。
「荒れてるね」
「あ……うん、水仕事してるし。ハンドクリーム塗らないとすぐに荒れちゃう」
あまり見られたくないのか、その手を引っ込めようとする仕草を取るがそれを無視して
指先を軽くなぞる。
爪は短く切りそろえられており、何も塗ってはいない。
「あの……荒れてるから」
「別に、気にしないよ」
一つ一つ爪を手で擦り合わせれば、先ほどの余韻が残っているのかビクリと反応した。
それが面白くて、鼻で笑う。
そんな僕を、彼女は前から覗き込んだ。
「何?」
「あ……あの」
僕が握っている手とは反対の手を口元にあて、視線をそらして目を伏せた。
何か言っていいのか、何を聞けば、何から聞けばいいのかという複雑な表情。
視線を彷徨わせ、言葉を選んでいる彼女を見て、まずいと悟る。
「どうし」
「さてと……」
彼女から視線を外して、言葉をかぶせた。それ以上、言わせたくなかったから。
驚いたような表情をしているだろう。無視された、と思われても良かった。
先ほどの空気を全て崩すように、自分の膝の上に乗っている彼女の背中を軽く
叩いて立たせる。密接していた膝から胸の部分が空気に触れ、少し寒い。
「次はどこ行くかな」
彼女は自分の台詞が流された事を察し、ゴクリと唾を飲み込む。
そしていつの間にかハンモックからずり落ちた学生鞄の中から、携帯電話を取り出した。
時間を確認し、綺麗な柳眉を寄せる。
「あの、太郎君、わたし、もう帰らないと」
確かに、そういう時間かもしれない。
彼女がここに来た時刻はいつもより遅かったし、いつもより落ち着くのにも時間が
かかった。
もしかしたら携帯電話に親からの連絡も入っているかもしれない。
「あれ? 君は僕と一緒にいたいんだろ?」
だけど、僕の口から出た言葉はそんな挑発的な言葉だった。
案の定、困ったような表情を僕に見せる。
「でも、もう遅いし……」
けど、彼女は嫌だとか無理だという絶対的な否定を僕には向けないのを僕は知って
いる。
予想通り、彼女は曖昧な回答を僕に向けた。
「そっか、君、制服だしね。僕まで補導されちゃかなわない」
溜息混じりに肩を落としつつ、そう告げると安堵する彼女がそこにはいた。
そしてごめんね、と呟く。別に、彼女は悪い事は一切していないのに。
「じゃ、まあ、気をつけて」
いつもの笑顔を彼女に向け、僕は手を振る。
一つ分低い彼女は、一瞬驚いたような顔をしたがそれ以上は何も言わずに軽く
おじぎをして後ろを振り向いた。
その背中を見て、先ほどの情事を思い出し再び抱きしめたくなる衝動に駆られる。
だけど、そんなこと僕が今したら困るのは彼女だ。
そのまま、僕の方には一切振り向かず彼女は歩き出す。寂しげな後姿だった。
彼女の姿が全く見えなくなった時、再びハンモックに凭れ掛かり溜息をつく。
最後に彼女が言いかけた台詞は、想像がつく。
いつもこの行為が終わったときにする表情だ。
僕は、彼女と最後まで至った事は一度も無い。
大概彼女が達してそれで終わりのパターンだ。
何故そうしているのか、それは一切彼女にも言った事が無いし、言うつもりも無い。
そもそも、自分でもよく理由がわからないのだ。
彼女を傷つけたくから、と思えばそもそもそれよりも前から傷つけているのは
重々理解している。
卒業式の日から、僕は彼女が心の底から笑っている顔を見た記憶がない。
だんだんと、彼女の前で冷静でいられなくなる自分がいる。
今日だって、彼女の口から男の名前が出てくるだけでドロドロと粘りつくような
黒い感情が胸にこみ上げた。
そんな感情、望んでいるわけではないのに。
無論、彼女とその男はただの友達だとわかっている。もしそんな関係だったら、
彼女の口からは絶対出てくるわけは無いのだし。
正直、これ以上彼女に深入りするのは危険だとわかっている。
恋愛はゲームだ、そんなこと重々わかっている。
あの時、僕は誓ったはずだ。
だから、いつも後腐れの無い女性を選んできた。
遊びだとわかっていて、本気にはならない。
彼女も、そんなタイプだと思っていた。
それならば徹底的に拒否をすればいいのに、出来ない自分もいる。
拒否するのは簡単だ、僕があの喫茶店に行かなければいい。
連絡先も交換していないのだし、お互いの家だって知らない。
途絶えれば、最初の頃は辛いかもしれないが時がそれを癒してくれるだろう。
だけど、それを出来ずに僕は毎日あの場所へと向かってしまう。
そして、彼女が傷つく台詞や行動を取ってしまう。
何度傷つけても、彼女は僕を受け入れてくれるのがわかっているから、
だからそうしてしまうのかもしれない。
僕は、彼女に完全に拒否される事を望んでいる反面、恐れている。
もし、今日喫茶アルカードの扉を開けて彼女がいなかったら。
いたとしても、ただのお客さんの一人として扱われたら。
そう思うと、酷く切なくなる。
こんな感情、いらないのに。捨ててしまおうにも捨てられない、この感情。
ふと、思い出す。
先ほどまで触れていた、綺麗に爪が切り揃えられている少し荒れている手。
そして喫茶店で見た、デコレーションされた爪を持つ綺麗な手。
今その二つが差し出されたら、僕はどちらを選ぶのだろう。
一時のゲームを楽しむために、綺麗な手を選ぶのか。
それとも。
「……比べる事自体、間違ってるか」
鼻で笑い、立ち上がる。
公園内の落ち葉が舞い、冬を含んだ風が僕の頬を撫でた。
もう秋も終わる。
これからはこんな場所であんなことをすれば風邪を引くから他の場所でも行くか、
なんて図々しい事を考えながら僕は帰路についた。
おわり
以上です。
またやってない……orz
エロ度が前回より低いですが、ここまで読んでいただきありがとうございました!
>>385 GJ!!
(*´д`)本番なくてもイイヨイイヨー
リアルタイムきたー
GJ!
今回も良かった!
DSGS2やってないけど面白かった。GJ
続き待ってます
なんという実力主義のスレwww
言葉の選び方や使い回しが綺麗でいいね!
読んでいて引き込まれる感じがした
お互いが考えてることのすれ違いがセツナス
キバヤシ×デイジーよかった!乙です!
>>399 つうかその前のに誰も触れないのは
実力主義うんぬん以前の問題。
テンプレのルールも読めない投下はクズ同然。
403 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 06:02:43 ID:M9lUk2Ts
>>385 GJ!面白かったです!
キバヤシはエロしやすいキャラだね
古森の人をスク水着て待ってるんだけど、やっぱり方言は書きにくいのかな
405 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 17:54:05 ID:ypY8enWP
全てぬるい(藁)
ED迎えてデレデレM男なキバヤシとちょっとSっ気あるデイジーの話も読んでみたいw
(笑)はともかく(藁)とか久しぶりに見たわ
台本の人乙
408 :
箸休め:2008/03/10(月) 09:15:56 ID:CBqZ1tJU
注意書きするまでもないですが、一応。
キバヤシカワイソスネタです
デイジー「太郎くんのって、すごく立派だね」
真嶋 「え…?」
デイジー「自分でも、本当はそう思ってるんでしょ?」
真嶋 「実はちょっと」
デイジー「やっぱり? じゃあ本当のことを教えてあげる」
デイジー「たいしたこと、ないよ」
なんという鬼畜デイジーwww
>>408 ワロタwwwwwwwwwww
Sデイジー萌えますたwww
キバヤシ涙目www
413 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 23:48:05 ID:Hk5zl1gS
age
キバヤシの返答によっては「すごく(ry」になるわけかw
「すごくかわいいよ」
こうですか!わかりません!!1!><
どっちにしろ褒めてない気がwww
>>408 ワロタw ドSデイジーGJ!
小説を投下します。
少し長くなったので、前編後編に分けます。
ご了承ください。
隠し×デイジーで、隠し視点です。
前編はエロがありません。
告白ED後で、付き合っています。
キテルが出ていますが、VS状態ではありません。
うんざりする位とは言いすぎだけど、それなりに雨が降った、世間一般で言えば
『梅雨』の時期。
「暑いね……」
手をうちわ代わりにあおぎ、空を見つめる彼女は、そうつぶやいた。
触れている腕の部分が、お互い湿っていて少し気持ちいいのか気持ち悪いのか微妙な
感じだ。
とりあえず、今座っているベンチは少しひんやりとしていて気持ちいい。
「梅雨でじめじめしてるから」
「冬には冬将軍って言うけど、夏将軍とか梅雨将軍っているのかな」
「……もともと冬将軍は19世紀初頭のロシア戦でのフランス軍の敗退をイギリスの
新聞記者がそう評価したものであって、夏や梅雨にそういった話は……」
「そういう答えを求めてるんじゃなくて」
呆れ顔で、彼女は僕を見つめた。
ならそんな質問しなければいいのに、と言うとまた一言多いと叱咤されるだろう。
そもそも、彼女が冬将軍の話をしたのが悪いはずだけど。
大学に入学して、早二ヶ月半。
授業にもそろそろ慣れて、お互いの友達も出来初めて大学生活の基盤が出来始めた
この時期。
僕と彼女が、一般的に言う彼氏彼女の関係になってから三ヶ月半が経とうとしていた。
高校は違えど、大学はめでたくも(別に示し合わせたわけではないのだけれど)
同じになった僕ら。
かと言ってもお互い、ベタベタしたいとか、同じ共通科目をとって授業中も
いつも一緒だとか、いわゆる『バカップル』ではないため、大抵会うのは
授業後とかお昼休み程度。
(……そんな事は、問題じゃないんだよな)
「何か言った?」
「いや? 何にも」
そう、問題はそこではない。
今まで会っていた回数なんてすずめの涙程度だから、以前に比べ格段と一緒に
いられる訳だし、大満足とまではいかないが、満足だ。
それよりも。問題は。
「赤城君、アイス食べたい」
「じゃあ生協行く?」
「大学の坂上ったところに、アイスクリーム屋さんが出来たんだって。住宅街の
真ん中にあるんだけど、おいしいらしいよ」
「なるほど、じゃあ行こうか」
よっと、声を出して立ち上がり、彼女に手を差し伸べた。
「親父くさい……」
彼女は苦笑交じりに言いながら、僕の手を握って立ち上がる。
そのまま手を繋いで歩くかと思いきや、すぐにそれは離され、歩き出した。
そう、これだ。これ。
卒業式の、あの日から僕達の関係は一向に進展していない。
キスをしたのはあの日以来一度もないし、手を繋いで歩いた経験なんて、一切無い。
それ以上なんて言わずもがな。
いわゆる『純粋異性交遊』というやつだ。
いや、普通に考えて三ヵ月半も何も無いってことは立派な『不純異性交遊』だと
思われる。
全然健康的ではない。
原因はわかっている。卒業式のあの日。
初めて、唇を重ねた後。
少し涙交じりの彼女を見て、本当に可愛いなぁ、と欲目もありながらようやく手に
入れたぬくもりに酔いしれていたあの時。
彼女は目を伏せ、恥ずかしそうに……なんて仕草ではなく、いつもの表情でこう
告げた。
『あの……赤城君に誤解されるかもしれないから言っておくけど……キスするのは、
初めてじゃないの』
これ以上に無い、余計な一言を。
いや、すでにその時点で色々と誤解されるから、という言葉を飲み込んだ。
『えっと……小さいときに、って意味じゃないよね。当然』
『うん。隠しておくほうがよくないかな、って思って』
キスした後に、ファーストキスじゃないよ宣言をされてもなぁ、と思う。
別に、そんなところ聞きたかったわけでもないし。全く、どうして君は一言余計
なのだろう。
だから、僕もうっかり一言余計な事を呟いてしまった。
『ああ……僕も初めてじゃないし』
少し意気消沈だったし、なんとなくそれが負けた気もして、僕もそれに便乗して
やろうと思ったから。
別に前にキスした女の子なんて、彼女と出会う前にちょっと付き合った子だし、
一週間という非常にハイスピードで終わった恋なので正直、カウントしたくもない
思い出なのだから言わなくてもいいとは思ったのだけど。
その台詞を聞いた瞬間、彼女の綺麗な柳眉がぴくり、と動いた。
ああ、もしかしてまずかった? なんて思う前に彼女はくるりと後ろを振り向き、
すたすたと海辺を歩いていく。ああ、疑問系ではなくて、肯定系だ。
怒った? と聞いてもきっと別に、というだけだろうし。
ごめん嘘だよ、なんて嘘ついても無駄だろうし。
過去の事だし、今は君が好きだなんて言ったらもっと怒りそうだし。
どれを言っても一言余計、でぴしゃりと跳ね返されそうだ、と思い僕と彼女は
そのまま無言で歩き続けた。
でもその時はものの五分しない程度で、彼女がいつもの表情で僕に笑いかけて
くれたから『ああ、怒ってないんだ良かった』と自己完結したのだ。
そう、その時は。
違和感を覚えたのは、大学に入ってしばらくした頃。
キャンパスでは一緒に歩くのはいいけど、手を繋ぐのは恥ずかしいのだろう、
と思っていたのでそれを尊重すべくそのままにしていたのだけれど、さすがに土日に
一緒に遊びに行ったときに手を繋ごうとしてするりと回避されたのにはへこんだ。
これ以上になく、がっつりとへこんだ。
キスしようにも、そんな雰囲気に一生懸命持ち込んでもそれを上手くすり抜けて
しまう。
難攻不落、とはこのこと。
そんな関係を続けて、早三ヵ月半。
今時の大学生で、三ヵ月半も付き合ってキス一回・手を繋ぐ〇回って、僕ら位では
ないだろうか。
キスはともかく、手を繋いだ事がないって、ありえない。
表彰されてもおかしくない位だ。いや、是非とも表彰して欲しい。勲章ものだと思う。
「よく頑張ったで賞」でも、「今時ありえないで賞」でも何でもいいから
いただきたい。
時折、お昼のワイドショーのテレフォンなんだかに相談したいくらいだ。
彼女と付き合って三ヵ月半、未だに手を繋いでいませんと。どうせそんなのネタ
だろう、と笑われて終わりだと思うのだけれど。
深夜のラジオ番組なんかに投稿したなら、もしかしたら『そんな彼女別れちまえ。
まだ若いんだし、色々恋しろ青少年』とか言われそうだ。そしてストラップを
貰ってこんなの、いつ使うんだと一人突っ込みをして。
だけど、結局はそんな関係でも彼女の事が好きなのは変わりない。
一緒に話をしているときは楽しいし、喧嘩もお互いの意見を交換しているようで、
それはそれで面白いものがある。
そう、ただ一つの関係進展以外は、とても順調なのだ。
その一つをどれほど重く捉えるかが一番の問題で、今のところはそんなに問題では
ないと思っている。
少なくとも、まだ理性が働いている今は。
「赤城君? どうしたの?」
少しだるそうに、彼女は僕の十歩ほど先の場所で声をかける。
太陽の光が目に入って眩しかったとか、とても適当な事を言って、僕は彼女の後を
追いかけた。
そんな事を考えていると、フツフツとあの時の苛立ちが蘇って来た。
もしかしたら、初めてのキスの相手があの佐伯なんだかかもしれない。
顔も悪くないというかかなりの美形で確か『はね学の王子』と呼ばれていた
らしいし、名前で呼んでいたし。
なんだ、その恥ずかしい二つ名は。最近流行の王子様ってやつか。
だったらテンポよく『はね学王子』の方が語呂がいいと思わないか。
『の』がいらない、絶対いらない。
いやそもそも、あんな悪魔みたいな、嫌味に笑う男どこが王子様なんだ。
悪役王子か?
「……なかなか、止まないね」
何も喋らない僕に、彼女は呟いた。うっかり頭の中で佐伯なんだかのことを考えて
いたら、彼女を無視していた。
少し反省して、空を見上げる。
にわか雨だと思っていたが、どうにも止む気配はない位ザアザアと雨は降り続けて
いるし、雲は切れそうにも無い。
アイスクリーム屋の前に、このままいてもしょうがない。
だけど、ここは住宅街で屋根になるところがないし。
さて、どうしたものか。
そんな事を思いつつ、辺りを見渡していると、ふと住宅街にはふさわしくない、
変わった趣の建物が目に入る。
古ぼけた、どこかの城をモチーフに作られた建物。そしてそこには電飾で作られた
ある文字。
(住宅街に、ラブホテルか……)
日常を提供する空間と、非日常を提供する空間。
なんとなくそのアンバランスに苦笑する。
まぁここは大学も近いし、ラブホテルって密集しているところや郊外、予想外の
場所にあるわけだから、なんとなく納得は出来るのだけど。
彼女はそんなものは目に入っていないらしく、どうしようかと思案している表情。
お店の人に傘を借りるとかそういった発想もあるのだけれど、それは伏せておこ
うと思う。
そんな風に思ったのは、さっき佐伯なんとかの事を思い出したからかもしれない。
「あそこ、行こっか」
「え?」
「ほら」
どこに、とは言わず、その先を指もさすこともなく、有無を言わさず強引に手を
握り締める。
彼女は一瞬手を引っ込めようとしたけど、抵抗したって男の力には勝てやしない。
そのまま強引に、僕は引っ張った。
そういえば、こんな風に強引に彼女を誘うのは初めてかもしれない。
**********
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前半は以上です。
後半はまた後日アップします。
ちょうど投下に居合わすことが出来て嬉しい!GJでした!
隠しがラブホでどんな行為をするかwktkしながら後編を待ってます
ごめんなさい。5が抜けてました……orz
>>418-421 >>425 >>422-423 の順番でお願いします。
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**********
「あ、雨」
「嘘」
大学から徒歩五分程度にある、アイスクリーム屋でアイスを食べて店を出た直後の
事だった。
アスファルトが、徐々に雨に染みて黒くなっていく。店前のアーケードに一時身を
隠して様子を見る。
「降るなんて、聞いてないよね」
「にわか雨だと思うから、すぐに止むよ」
「うん……」
ちらりと見る、彼女の横顔。
彼女は、可愛い部類に入ると思う。
絶世の美女、やミスなんとか、やクラスのアイドル的存在みたいなレベルには
到達していないが、美少女ランクをAからEで判定するならBからBプラスに
ランク付けされると思われる。
その微妙な位置が、また僕を悩ませるのだ。
正直Aプラスや特AとかSランク(ランクが増えたような気がする? それは
間違いだろう、多分)だったら、ほとんどの男がお近づきになりたいと思うけど
それ以上は望まないだろう。
だけど、彼女がいるランクというのは、身近な可愛い子というポジションなので、
案外Aプラスや特AとかSランクだとか、SSランクだとか、そういった高嶺の
花系よりも実際はモテてしまっているケースが非常に多いわけだ。
あれ、またランクが増えている気がする。まぁ、問題は無い。
共通科目の授業でたまたま隣になった男がはね学出身で、さり気なくそれとなく
彼女の事を聞いてみたら、案外人気があった、とのこと。
しかもさり気なく聞いてみたはずなのに、何故かそいつはニヤリ、と端正な顔を
嫌味な表情に変えて、
『ああ……お前か。あいつの彼氏ってやつ。聞いてる』
と最後の一言、いや全て余計だと思われる台詞を吐いた。
聞いてるってなんだ。まるで、俺の方が彼女を知ってるように言うあの台詞は、
どうにも気に食わない。
確か、佐伯なんとかという名前(苗字はかろうじて覚えているが、名前は忘れた。
テラだかモルだか、なんとなく二文字だった記憶はある)だった。しかも彼女の
名前をこれ見よがしに名前で呼んでいた記憶がある。
それすらも、腹が立つ。
最もそんな事、癪に障るから彼女には言わなかったけど。
よくよく考えれば、生徒会繋がりで知り合った氷上君だって同じ大学なんだから
そっちに聞けばよかったな、なんて今になると思う。
良かったです
後半もwktkで期待しています
GJ
後半も期待してます
>テラだかモル
ワロスw
とても良かった。
後編も期待しています。
自分のなかで「モルたん」が定着しそうですw
GJ!!!
この語り口調!
赤城らしいというかなんかツボにハマりますた
デイジーの事故チュー相手が誰なのかチョット気になる
本文もいいけどタイトルもセンスいいな
後半楽しみです
>>425 GJ!後編楽しみにしています
以下、天地×デイジーを投下します
二人はお付き合いをしていて、既に深い関係になっているという設定です
拙い文章ですが、よろしくお願いします
僕の家を訪れた先輩が、お土産として買ってきてくれたアナスタシアの新作ケーキを二人、自室の低いテーブルの上で味わっていた。
「先輩、顔に生クリームついてるよ」
「えっ、どこ?」
華奢な白い指が慌てて口元を探る。
「そこじゃない、こ・こ」
先輩の顔に手を伸ばして、唇の端を指の背で拭ってやる。
生クリームのついた人差し指を舐めていると、向かいに座る先輩の視線を感じた。
その円らな瞳と自分の瞳を重ねると彼女はとっさに視線を床に落とした。
恥ずかしそうに俯いた姿がたまらなく可愛くて、つい意地悪をしたくなる。
「あのさ、先輩」
「このケーキもおいしいんだけどさ、実はもっとおいしいデザートがあるんだよね」
「まだ食べるの?」
先輩は呆れたように僕を見つめる。
「ね、いいでしょ。ダメ?」
子供のように甘えてねだると、先輩がふふっと微笑んだ。
「しょうがないなぁ、食べていいよ」
先輩ってば、人を疑うってこと知らないんだから―――心の中でクスリと笑う。
「じゃあ、いただきます」
突然立ち上がって隣に腰を下ろした僕に驚く声を塞ぐように唇を奪う。
「んっ…!」
柔らかい唇を食むように甘噛みしていき、微かに開いた隙間に舌を滑り込ませる。
逃げようとする舌を追いかけて自分のそれと絡ませる。
「っ…ふっ…」
小さな唇の隙間から甘い声が漏れる。
絡めた舌にはさっき食べたばかりのケーキの味が微かに残っている。
それを激しく貪り、頭の芯が蕩けるような甘さを味わった。
そっと唇を離すと、二人の唇のあいだを銀色の糸が繋いだ。
そのまましばらく僕を見つめていた瞳が離れたかと思うと、両手で僕の身体を押し返そうとした。
動こうとしない僕を見て「デザート、食べるんでしょ」と濡れる唇が動いた。
「…先輩、おとぼけさんにも程があるよ」
押し返そうとした手を掴んで床に押し倒し、そのまま首筋に吸い付く。
「やだ…だめっ」
「食べていいって言ったの、先輩でしょ?」
覗き込んだ顔が、先程の会話の意味をようやく理解して赤く染まる。
薄いブラウスの上から膨らみを荒く撫で回すと小さく肩を揺らした。
可愛らしいレースが襟元を飾るブラウスのボタンを上から一つずつ外していく。
ブラウスのあいだから現れた下着と素肌がひどく艶かしい。
背中に手を入れホックを外し鎖骨の上にずらす。
既に硬くなった頂きに軽く触れ、吸い付くように口に含むと背中をぴんと張り詰めて甘い息を吐いた。
そのまましつこく何度も舐め回し、下へ下へと舌を這わして印を刻んでいく。
僕の舌で汚された胸元はほんのりと赤く染まって厭らしく光る。
スカートの袖を腰までたくし上げて下着の上から秘所をなぞるとしっとりと濡れていた。
「先輩、濡れてるよ」
意地悪い笑みを浮かべて彼女の羞恥心を煽り、手をかけた下着を爪先から一気に引き抜く。
「やっ…」
秘部に触れようとした僕の腕を白い腕が掴んだ。
見上げると一生懸命に首を横に振っている。
「わかった」
そう言って、ふぅと息を吐いた僕を見つめる瞳に戸惑いの色が差す。
本当、素直じゃないんだからと思いながら秘部に顔を近づけ熱い息を吐いた。
これから何が行われるのかを知った彼女の両手が僕の頭を除けようとする。
それを無視して目の前の茂みに顔を埋めて舌を這わせた瞬間、腰が大きく揺れた。
身を捩ろうとする体を足首を掴んで動けないようにする。
溢れてくる蜜を舌で絡めとる度に、頭に置かれた彼女の両手に力が入る。
その手はまるで僕の行為を促すように添えられているかのようだ。
震える蕾を吸い付くように貪ると、声にならない声を上げて痙攣するように体が震えた。
「顔、見せて」
覗き込もうとすると腕で顔を隠された。
その腕をほどくと気だるそうな瞳がゆっくりと僕を映す。
「翔太くん…の…うそつき…」
肩で息をしながら、途切れ途切れに抗議の言葉を口にする。
甘くかすれた声を発して潤んだ瞳を向ける姿は誘っているようにしか思えない。
彼女の腕や腰に纏わりついて皺になった衣服の乱れが僕の欲望を更に煽る。
「挿れるよ」と言って彼女の足を肩に乗せると息を呑んで頷く。
桜色の唇を震わせて僕を求める彼女がたまらなく愛しい。
熱を持った自身を彼女の中にゆっくりと埋めていく。
初めは僕の侵入をきつく拒んだ内壁がきゅん、きゅんと絡んで僕を奥へ奥へと誘う。
その締め付けに達しそうになるのを眉を顰めて堪えた。
僕の額から流れた汗が彼女の腹に滴り落ちる。
「愛してる」と彼女の耳元で低く囁くと、彼女の細い体の奥を何度も突き上げた。
「ふ…あっ…しょうた…くんっ…」
快楽に溺れ理性をなくした彼女が僕の動きに合わせて腰を振る。
甘い声で何度も僕の名前を呼んだあと、宙に浮いた爪先がびくんと跳ねて大きく震えた。
繋がったまま身体を転がし床に自分の背をつけてぐったりとした彼女を上にする。
そして余韻でひくつく彼女の奥を更に下から突き上げた。
甘い悲鳴に涙が混じるのを聞いて彼女の奥に白い欲望を放った。
―――― ―――― ――――
汗と欲望に汚れてくしゃくしゃになった服を着直して、これじゃ帰れないと泣きそうな目で睨む彼女に
「じゃあ、泊まっていけばいいじゃん」と子供みたいに意地悪く微笑むと彼女の顔が再び真っ赤に染まった。
以上です
大接近モードの夕方から夜に変わるときの天地のセリフがえろくて萌えましたw
お付き合いしてくださった方、どうもありがとうございました
>>435 GJGJ!!!!!
天地最萌えなので嬉しすぐる!!
ほんとに、天地の大接近はいちいちエロくて困るよねww
>>435 乙です
天地は声がエロいしたまにSっぽいなwけしからん!
438 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 12:19:24 ID:qjt4kOj/
保守
後半を投下させていただきます。
前半は、以下の順番でお読みください(投下順番間違えてごめんなさい)
>>418-421 >>425 >>422-423 隠し×デイジーで、隠し視点です。
前半に比べ、大分長く砂吐くくらい甘いです。
ご注意ください。
ラブホテル、ってイメージはキラキラしていてベッドもロココ調だとか、
バロック調だとかの内装で、とにかく洋風でゴテゴテしていて、いかにも非日常的な
雰囲気を味わってください、というイメージだと思っていたのだけど、
自分達が選んだ部屋は普通のシティホテルと何ら代わりの無い装飾だった。
むしろ、初めて部屋に入ったときの煙草とむわっとした独特の匂いは、
カラオケボックスとさほど代わりが無い。
あれだ、カラオケボックスにダブルベッドと浴室がつきました、って感じ。
現に机の上にカラオケボックスと同じタウンページ並みの厚さの曲一覧本
(名称がわからない)が置いてあるし。
入り口はむわっとしていたのに、室内は空調がきいているらしく、少し身震いする。
アイスクリーム屋からここまで、およそ五分も走っていたから、濡れているのも
影響しているだろう。
思っていたよりも、びしゃびしゃになってしまった。
「……」
髪の毛が少しばかり濡れている彼女は、顔をこれまで見た事がない位真っ赤にして
いた。
でも、照れているより怒気を孕んでいる様な気がしてならない。
「……服、乾かさないと。先に風呂、入ってくる?」
「信じられない! 何、何でいきなりこんなところ……」
「のこのこ着いてきただろ、君」
「強引に赤城君が連れてくるからでしょ!」
まぁ、確かにそうなのだが。
入り口で、思いっきり引っ張られたけどそれを無視して強引に肩を掴んでそのまま
入れたのは、僕だ。
でも、完全に嫌がらなかったのは彼女だ。
本当に嫌だったら逃げるなり、ここは住宅街なんだから叫べばいいのに。
「……服」
「は?」
「服、濡れてるから着替えてくる。……ついでに体が冷えたから、シャワー浴びて
くるから。どっかに浴衣とか、ない?」
そう言われて、軽く辺りを見渡しても、ベッド周辺にはそんなものは見当たらない。
恐らく洗面台付近にでもあるのだろう。あっち、と指を挿すとキッと冷たい視線を
僕に向けてツカツカとそちらへと歩いていく。ガサゴソと、ビニル袋を破る音が
聞こえ、そこから何かが投げられた。
「はい! 赤城君の分!」
投げられたのは、薄っぺらいパジャマとタオル。なるほど。
そのままパタンと洗面台の扉は閉じられてしまった。
やれやれ、と思いながら服を脱ぎ濡れた部分を乾かす。
次第に、浴室からシャワーの音が聞こえてきた。
そこでようやく、冷静になる。
よく考えると、とんでもない事したのではないだろうか。
一応付き合っているとはいえ、まだキス以上皆無、付け加えてそれも最近ご無沙汰の
二人が、こんなところに来るなんて。
いくら雨をしのぐからと言って。
(……そりゃ、あんだけ怒るのも当たり前だよなぁ)
後悔の念が押し寄せてきた。
いくら、こっちが苛苛してたからと言っても、その原因は彼女ではないんだし
(まぁ間接的には彼女になるんだけど)短絡的に、いいやと思って来てしまった
気がする。
とりあえず、事の説明をして謝ろう。
そして、別に今日はやましいことはしない、と断言しよう。
いや、本当は出来ればこんな絶好のチャンス利用しないでかと思うけど、彼女を
傷つけるのはもっと嫌だし。
不規則な音が、自分が未だ見た事のない彼女の身体を想像させる。
その音も次第に小さくなり、パタリと聞こえなくなって浴室と洗面室を繋ぐ扉が
開く音が聞こえて、さすがに気持ちが昂ぶる。
ごくりと、唾を飲み込んだ。
その音をごまかそうと、テレビのリモコンを持ち電源をつけた。
テレビは自宅のものと少し似ていたので、戸惑うことなく操作できる。
差しさわりのないドラマの再放送が表示され、扉越しに聞こえる衣擦れの音が
聞こえない大きさに調整した。
勿論、ドラマの内容なんて見てはいないのだけれど。
しかし、一向に彼女はそこから出てくる気配がない。
こちらは一生懸命彼女への弁解をシミュレーションしていて、三度くらい暗唱し
てみたのだけれど、それでも出てこない。
不審に思いつつ、もう二回くらい暗唱してみたけど、やはり扉は開かない。
気分でも悪くなった、なんてことあるだろうか。
今日の昼は暑かったけど、アイスクリーム屋を出てから雨が降って体も冷えて
しまったから、その温度差に耐えられなかったなんてことはある。
さすがにそれはまずい、と思い立ち上がり洗面室の扉を軽くノックした。
それでも、返事がない。ますます先ほどの考えが濃厚になり、覚悟を決めて扉を
開いた。
予想に反して、彼女は倒れてはいなかった。
だけど、予想外の光景が僕の眼前に広がっている。
バスタオルを肩からかけて全身を覆い、鏡の前で立ち尽くしている彼女。
鏡越しに、目が合った。
シャワーで暖まったのか、ほんのりと頬を赤らめていた顔が、朱に変わる。
既に全身はタオルで隠れているのに、身体を抱きしめた。
「わっ!! ノックくらいして……!」
「ごめん……!」
慌てて扉を閉じる。少し見えてしまった、彼女のうなじにようやく静まっていた
気持ちが昂ぶっていくのがわかる。
その場にゆっくりと腰を下ろして、扉越しに話しかける。
「でもノックはしたんだ。……聞こえなかったみたいだけど」
「………………」
返事は、なかった。そのまま続ける。
「パジャマ、あるんだろ? どうしてそんな格好で突っ立って。……服だって、
ハンガーにかけた方がいいだろ?」
「………………」
またしても、返事はない。聞こえるか聞こえないかの溜息をつく。
「……勢いで」
ものすごく、細心の注意を払わないと聞こえないくらいの大きさで彼女は
つぶやいた。
このままじゃ聞こえないから、テレビの電源を切る。
「勢いで、シャワーを浴びたけど。よく考えたら場所が場所だし。色々考えたら、
服を着て出るほうがいいのか、タオル一枚の方がいいのか……判らなくて。
本当に雨をしのぐためなのか、それとも……って思っちゃって。赤城君が嫌、
って意味じゃなくて、ただこんな急に……って思うとやっぱり……」
今にも消え入りそうな声に、しばらく呆気にとられてしまう。
なんだ。怒っているだけだと思っていたけど。
面白さと、それ以上に愛おしさがこみ上げて来る。
「……笑ってない?」
「いや、面白いなって」
「笑ってるじゃない……ほらまた、一言多い」
きっと頬を膨らませているんだろうな、と思うとより笑みがこぼれてしまう。
このまま扉を開けてしまいたいけど、そんなことをすると今度こそ怒ってしまい
そうだからやめておく。
「今日は雨しのぎだから。君が嫌がるなら、何にもしないよ。服が乾いたら、帰ろう」
そもそも、僕ら最近そんな色っぽい事全然してないじゃないかという、
余計な一言は飲み込んで。
少し、僕は安心する。
こんな風に悩んでくれるって事は、僕を男だと見てくれているという事になるから。
付き合っているというものの、一度もそんな事ないし、手を繋ごうとしても
避けられているので、もしかして彼女は僕と付き合い始めて後悔しているんじゃない
かと思っていた。
ただ、ちょっと珍しい出会いをして、運命と錯覚して。
それで完結しているんじゃないか、と思っていたから。
だから、今も一緒にいるのだけれどそれはいつの間にか恋愛感情ではなく、
たんなる友情になっているんじゃないかとも少なからず疑問を抱いていた。
「……笑わないでよ」
「ごめんごめん」
彼女は相変わらず、ふてくされている。その声すらも、愛しいと思うのは僕だけで
ありたい。
「それに、こういうの赤城君慣れているかもしれないけど、私は初めてなんだから」
「…………は?」
意味不明な発言に、僕は素っ頓狂な声を上げてしまった。
「だから、赤城君は」
「いや、二度も言わなくていいから」
もう一度、彼女の言った台詞を頭の中で反芻させ噛み砕く。
「……いつ、僕が誰とこんなところに」
「だって」
少しの沈黙が流れる。
「赤城君、ホテルのフロントでもすんなりチェックインしたし。それに、
パジャマだってどこにあるか、すぐわかっていたみたいだし。私がシャワー浴びている
間にテレビなんて見てて、リラックスしてるし。――それに」
「それに?」
「……卒業式の日、『ああ……僕も初めてじゃないし』って言ってたから」
いやそれは、キスの話だったんじゃなかったか、と思うのだけれど。
第一、それを言うなら最初に君が言ったんじゃないか。
先ほどの溜息とは違い、扉越しにも聞こえるように、盛大な溜息をつく。
「なによ、一言多いんだから……!」
「いや、喋ってないし。……とりあえず、出てきなよ。ああ、コーヒーポッドが
あるからコーヒーでも飲む?」
ふと目に入ったものをこれまた口にしたのが悪かった。
「だから、どうしてそんなに知ってるのよ!」
「……いやさ、普通のホテルにだってあるし。今目に入ったから言っただけなん
だけど」
「そんなの、知らない」
「君、観察眼ないんじゃない?」
あ、余計だったかも。と思ったけど口を滑らしてしまったのは仕方がない。
案の定、返事はなかった。
恐らく彼女は未だにタオル一枚だからこのままだと風邪を引くだろうし、それを
思うと心配よりも逆に僕が変な想像に花を咲かせてしまいそうだ。
「ねぇ、これじゃあ天岩戸のアマテラスみたいだし。こっち来なよ。何もしないから」
テレビ前のゲーム機が目に入ったので『ゲームもあるから』と言いそうに
なったけど、それじゃあまた堂々巡りになりそうなので今度は口にしないでおく。
数秒の沈黙の後、衣擦れの音が聞こえた。それにホッとして、その音を隠すように
テレビを再びつけ、ソファに腰掛ける。
しばらくするとキィ、となんともひ弱そうな扉を開ける音がした。
ゆっくりと振り向くと、パジャマ姿に先ほどまで着ていた塗れた服を片手に抱え
ている彼女が、顔を真っ赤にして出てくる。
先ほどはほんの一瞬だったし、うなじしか見ていなかった(これじゃあまるで僕が
変態みたいだけど、別にうなじフェチというわけではない。たまたま目に入ったのが、
これだった。断じて、フェチではない)のだけれど。
一まとめにした髪、上気した肌、パジャマから覗く生足。いや、こんなミニスカート、
履いているの見た事がないから仕方がない事だ。
ごくり、と唾を飲み込みそうになる。
自分で宣言したのだけれど今の状況で、何もしないってのは本当に蛇の生殺しだ。
「赤城君も、シャワー浴びる?」
「いや、いいよ。ハンガーあるから、かけきなよ」
視線を外してハンガーのある方を指差す。何も言わず、彼女はそこへペタペタと
音を立てて歩いていく。
なんか、そんな音でも意識してしまう自分はとても弱いんじゃないかな、と思う。
ゲームでいうところの、瀕死状態。
カチャ、とハンガーに服をかけ終え僕のほうへ来る彼女のスペースを開けるために、
ソファの右側に寄る。
ポスン、と音を立てて彼女は僕の横に座り、ソファに置いてあるクッションを
抱きかかえた。
「……服、どれくらいで乾くかな」
「さぁ。休憩は三時間だしなぁ。……さっき見たから。このインフォメーションの
ファイルで」
「……そう」
先手必勝机の上に置いてある、クリアファイルを指差す。そう、と頷いて彼女は
テレビに視線を移した。
相変わらずドラマの再放送はやっているのだけれど、今日からこのドラマが
始まったわけでもないような雰囲気だし、本放送時僕はこれを見た事がないから
全くわからない。元よりドラマなんてあまりみないから、目の前の俳優が、
誰なのかもはっきりしない。
「これ、面白い? 私見た事ないんだけど」
「見た事あると思う?」
「思えない」
だよね、といいながらテレビの電源を消す。より一層、部屋は静かになった。
「……さっきの」
さっきの? 先ほどから色々と問題がありすぎてどれをさしているのか判らず
逡巡する。
口を開こうとする前に、彼女が話を続けた。
「卒業式の日、『ああ……僕も初めてじゃないし』ってやつ」
「うん。ちなみにあれはキスだから」
そっか、と少し安堵を含む呟きが聞こえる。
「でも、悔しかった……」
「え?」
彼女のほうに顔を向けると、先ほどと同じくテレビのほうに視線をおいて
クッションを抱きかかえていた。
形のよい唇が、ゆっくりと開く。
「それよりも前に、私色々と嫉妬してるし」
「ああ……」
珍しく、言葉足らずで語るので思考を張り巡らせ足りない部分を補い、頭の中で
補完させる。
つまりは。
「君ばっか嫉妬していて、僕が全く嫉妬していないから、嘘ついたってこと?」
「嘘じゃない!」
「わっ」
いきなりの、横からのクッション攻撃に思わずソファから転がり落ちそうになるが、
何とか踏ん張ってみせる。顔を見ると、赤いのは相変わらずだけど、瞳には涙が
たまっているのか潤んでいる。
「キ……キスはしたことがあるの。じ……事故でしたキスだけど。ぶつかっただけで」
なるほど。
「別に、赤城君が誰と今まで付き合っていたとかそういうのは気にしないように
しているけど。……なんか、自分の知らない赤城君がいるってのが少し、嫌」
俯き加減で僕にそう告げる彼女。
愛おしい気持ちが胸にこみ上げる。
普段の毅然とした、ちょっと一言多いけど的を射た彼女もいいと思うけど、
こういういかにも乙女というか、いじらしいというか、そういう彼女も案外悪くない。
案外ってのが一言多い、とまた言われそうだけど。
「あのさ」
ようやく彼女は、クッションから顔を離し、僕を見つめる。
そう言えば、ここに来てはじめてちゃんと視線が合った気がした。
僕も、彼女も余裕なんて無い。
そんなものがあったら、とっくにこんな面倒な関係になっていないと思う。
「僕らは、知り合って三年だけど。一緒の学校でもなかったし、お互いそれぞれの
十八年間ってのがあるから、知らないところが多いのは当然だと思うんだ。
知ってたらストーカーとかエスパーとかならまだしも……とにかく、おかしいでしょ、
それは」
「確かにそうだけど」
「だから、これから知っていけばいいんじゃない? 思い出はこれから作ってい
けばいいんだし」
「……」
「過去ってものは変えていく事が出来ないけど、未来って変えていく事が出来る
だろ?」
彼女は数回瞬きをして僕を見つめる。
そして抱きかかえたクッションに顔をうずめた。
「…………………………キザ」
「……だからどうして、一言多いかな」
「だって……ちょっとそれ恥ずかしい」
「僕だって、恥ずかしいよそんな台詞……」
「赤城君って、変にくさいところあるよね。いつも変だけど」
「君だって変だよ。そんな僕と一緒にいるんだから」
「確かに、そうかも」
笑いながら、クッションを軽く僕のほうへ投げるように渡す。
それを掴みながら彼女の手に触れた。抵抗は、なかった。
「でも、慣れてもらわないとね。時間は、たっぷりあるから」
知らないところは、沢山ある。お互いの好きなものとか、嫌いなものなんて
全部把握しきれていない。
でも、これから知っていけばいい。
二人でクスクスと笑う。
一つにまとめていた彼女の髪ゴムが、ぱさりと落ちた。
解かれた髪の毛に触れ、彼女はぐしゃぐしゃにしないで、と笑いながら僕の顔に
触れる。
鼻をつまんだり、眉間をぐいぐい押したりと遊んでくるので、僕も髪の毛に手を
入れて少しぐしゃぐしゃにした。
「やめて、って言ってるのに」
「お返し」
軽く頬に触れ。
片方の手は、彼女の手を握って。
彼女の腕が、僕の首に回されて。
自然と、唇が重ねられた。
何度も、ついばむように。
時折、彼女はその合間に僕の鼻をかじったり、頬にしたりとじゃれていたけど。
それも、全て愛おしいと思う。
「…………ねぇ」
「何?」
「ベッド、行ってもいい?」
「さっき、しないって言ったくせに」
笑いを含んだ返答に、僕は少し安堵する。
柔らかい髪の毛を軽く撫でて、僕も笑みを浮かべた。
肯定と受け止めて、腕を掴みベッドへと移動する。
「意地っ張りな君だから、絶対言わないだろ。だから、誘ってみた」
笑いながら、お互いベッドになだれこむ。
少し煙草の匂いが広がった。シーツに染み込んでいるのだろう。
彼女を下にして、頬をなでる。
さすがに緊張しているのか、ゴクリと唾を飲み込む音が聞こえた。
そして軽く目を伏せている彼女の額に軽くキスをする。
少しむず痒いのか、身を捩じらせた。
緊張も少し解けたようで、そのまま右手を握りシーツに縫いとめる。
薄い唇を何度も軽く吸い上げ、わずかに開いた隙間に舌を差し入れた。
握っている手に力が入るのがわかり、逆にこちらからも力を入れ、反対の手で
髪の毛を撫でる。
クチュ、といやらしい音が聞こえて僕の気持ちを昂ぶらせる。
味わうように口内に舌を這わせていると慣れてきたのか、それに合わせる様に
舌を動かし始める彼女を薄目で見、より絡ませた。
唇を離し、彼女を見つめた。
息を荒くし僕を見つめる彼女は扇情的で。
「……ぐにゅぐにゅして気持ち悪い」
でも、やっぱり一言多くて。
苦笑しながら、首筋に軽くキスをして舌を這わせる。
そして服のボタンに手をかけた。パジャマ、と言っても簡素なもので、それを縫い
とめているのはボタン一つ。
外して、ゆっくりと開くと彼女の肢体が目に入る。
「……下着、つけてなかったんだ」
それも上も下も。初めて見る女の子の裸の感想がこれってどうなんだろう、とは
思うのだけれども。
「だって、両方濡れたし。あんまり見ないでよ……」
胸を空いている手で隠しつつ、僕をじろりと睨む。
くしゃり、と髪の毛を軽く掴むように撫でて再び口づけをした。
男と女。性別が違うだけでどうしてこんなに体のつくりが違うのだろう。
腕なんか半分くらいの細さで、何を食べているんだろう。
肌も自分とは違って艶やかだし、色も白い。
同じヒト科ヒト属ヒト種なのに、こうも違うと違う種類のものなんじゃないか、
と錯覚する。
柔らかな胸を手で包み、それを揉み解せば甘い吐息を漏らして僕を熱情の世界へ
と運ぶ。
顔を寄せ、両の頂をそれぞれ手と唇で愛撫すれば、顔を真っ赤にして口を押さえた。
彼女の行動全てが、僕の感情を昂ぶらせる。
「……なんで」
「ん?」
先ほどまで、台詞らしい台詞を漏らさなかった彼女を見つめる。
「なんで、こういう事するんだろう……」
「そりゃ、さぁ……」
「違うの。だって、ただあそこに入れるだけなら、こんな作業いらないと思わない?
生物学的に考えると。これって生殖目的なんだから」
「今そういう目的でやってるの?」
「違うけど。でも、どうしてこういう準備しないといけないのかなって思う時がある」
どうして前戯なんているの、と言われてもなぁ。
そうしないと、彼女が痛いわけだし、そもそもこんなことしながら、言うもの
なのだろうか。
「……ごめん、一言多かった。でも、喋ってないとなんか不安なの」
そう言って枕に顔をうずめる。そんな彼女を見て、少し笑った。
「緊張してるんだ?」
「馬鹿にしてるでしょ」
苦笑しながら、繋いでいる手をゆっくりと僕の心臓近くに持っていく。
「緊張、してるでしょ」
本当だ、という表情で彼女はそこを撫でるように触れた。
少しぞわりとして、ああ、今彼女はこんな感覚に捉われているのだろうと感じる。
そう思うと、不安を除くために喋っている気持ちがわかってくる。
「一緒……なんだね。私たち」
「ん?」
「赤城君の体と、私の体。同じ人間なのに、何だか違うなって思って。
それがちょっと怖かったんだけど。心臓は一緒だ。なんだか、嬉しい」
僕が先ほど思っていた事を、彼女は告げた。
そう思うと、顔が綻ぶ。
「また余計、とか思ったでしょ」
「いや、僕もさっきそう思ったから」
本当? と上目遣いで僕を見つめる彼女に軽く口付けする。
それに答えようとしたのか、唇を離した僕の髪を撫でて少し上半身を起こして
唇を合わせた。
「……もう、大丈夫。なんか、怖くなくなった……かも」
顔を真っ赤にして、言う台詞とは思えないけど、頷く代わりに背中に手を回した。
自分の胸に当たるやわらかい感触が、耳元で聞こえる彼女の吐息が、気持ちいい。
このままでも十分かな、なんて思えてきた。
……いや、やっぱりそれじゃあ困るけど。
**********
膝裏に両手を添えて脚を少し開かせ、秘部に手を置く。
抵抗はなかったが、上唇を噛んでいる姿が目に入った。
ゆっくりと花弁をなぞれば、桃色の吐息を漏らす。
少ししか潤っていないそこを重点的になぞり、指を塗らしてゆっくりと挿入させた。
初めて受け入れる異物に、眉間に皺が寄る。
痛がっているのか、ただ異物感が嫌なのか。
「痛い?」
「変な感じ……固い」
痛みは生じていないようで、安心して少しずつそれを埋める。
「あ……ちょっと苦しいかも、それ以上は」
第二関節が入った時に、そう呟いた。少し引いて、また入れてを繰り返す。
甘い吐息がこぼれるのを確認して、柔らかいふくらみの頂に口付けた。
そのまま秘部の指を引き抜き、震える芽を弄ぶ。
聞いた事の無い、高い甘い声が聞こえて背中がゾクゾクした。
この声を聞くのは、僕だけでいい。
そんな小さな独占欲が沸いてくる。
彼女にどんどん妬けばいい、とは言っているものの僕の方が本当は嫉妬深いのかも
しれない。
そんな余計な事、言わないつもりだけど。
ギッ、とベッドをきしませ、ベッド付近にある避妊具を手に取る。
青い小さな袋から出てきたそれで自分のものをかぶせていると、彼女がいつの間にか
起き上がっていて見つめていた。
「……見るなよ」
「赤城君だって、見た」
「それとこれは、違うんだけどな」
「同じだと思うけど」
「わかったから、はい寝て」
彼女に覆いかぶさり、脚を開いて秘部に自分のものを宛がう。
少し上に身体をよじ登らせた彼女を、なだめるようにして髪の毛を梳く。
「……痛い、よね」
「まぁ、さっきの指よりも大きいものが入るから」
少し緊張を解くように、それを数回擦り付ければ、ひゃっ、と色気の無い声が
聞こえてきた。
「……優しくして欲しい」
「善処するよ」
すがりつくように、彼女は僕の背中に腕を回す。
再び僕はそこに宛がい、身を沈めた。
彼女の顔に、苦痛の色が見え始める。
自分も彼女の中はちょっときつく感じるのだから、恐らくとてつもない苦痛が
あるだろう。
なだめるように、彼女の頬を撫でる。背中の手に力が入るのがわかる。
少し身を引いて、先ほどよりも深く入れる。
押しては引いてを繰り返し、徐々に侵入していく。
「痛い?」
「……思ったよりも、痛くないから大丈夫」
つまり、ことは痛いには変わりないのか。
ごめん、と呟きながら再び進入する。
痛みに耐えている顔も可愛いなんて思う僕は、やっぱり変なのかもしれない。
最奥まで入れてしばらくそのままでいると少し慣れてきたのか、薄く目を開けた
彼女が片手を背中から滑り落ちるように動かし、自分の腹部に持っていく。
「ここ、入ってるんだよね……」
返事をする代わりに、額に張り付いている前髪を掻き分けた。
「なんか、不思議……」
「僕は、思ったよりも君が痛がってないから、安心した」
「痛いには、変わりないんだからね」
「わかってるって」
少し怒りながら、僕の首に腕を絡ませる。
「もう大丈夫だから……動いていいよ」
耳元で、小さな声で吐息混じりに彼女は囁いた。
それを合図に、ゆっくりと動き出す。彼女が苦痛にならないスピードで、律動を
始める。
自分の動きに合わせて、ベッドのきしむ音と彼女の悲鳴に近い声が部屋に響き渡る。
繋がった部分は、彼女の身体に苦痛しか与える事は出来ないけど、それに耐えて
自分に身を任せてくれている事が何よりも心を満たしてくれる。
太腿を抱え、一層挿入を深くして突き上げた。
ああ、そろそろ限界だ。
「ごめん」
そう呟いて、腰を動かすスピードを上げる。
背中にある手を一つとって、ぎゅっと握り締めた。
その指先一つ一つから、新たに熱い何かが流れ込んでくるような感覚。
自分を受け入れてくれている彼女を、とても愛おしく思う。
「――……」
初めて彼女の名前を、小さな声で呼んでみる。耳に入っているかどうかはわから
ないけど。
こういう勢いでしか、今は呼べないから。
そうしてゆっくりと、自分を解放した。
下半身に全て力を持っていかれる感覚に襲われて、彼女の体の上を押しつぶす。
「重い……」
そう呟かれたものの、ちょっと力が入らないのでそれを無視した。
「重いってば……」
息を整え、上体を起こしながらゆっくりと自分自身を彼女から引き抜く。
急に引き抜いたために、彼女が苦虫を潰したような表情に変わった。
「………………」
荒い息のまま、彼女の横にある枕を顔の上にかぶせる。ぶはっ、となんとも間抜けな
声が聞こえたけど、無視して自分の処理をした。
さっきつけたところを見られたので、予防線だ。
僕がなにをしているのかわかったみたいで、さすがに枕を顔から離す事を彼女は
しなかった。
だけど。
「終わったの……」
代わりに、その台詞を一つ。
そのタイミングと口調に、落胆する。
せめて、顔を赤らめて『?』がついていたのであれば、素直にうん、と言えるの
だけれど。
その言い方だと『やれやれ』だとか『ああ、もう終わったの? 案外あっさり』
とかとにかく男としてのプライドを逆なでするようなニュアンスを含んだ発言にしか
聞こえない。
「だから、一言多いって……」
すると、くってかかってくると思っていた彼女が枕を外して、顔を赤くしプイと
僕から逸らす。
浅い呼吸を繰り返し、整った時にようやくつぶやいた。
「一言多いのは、赤城君にだけだよ……」
その顔と、台詞が。
僕の気持ちを、再び昂ぶらせる事なんてきっとわかっていないんだろうな。
結局、僕らはお互い一言余計な事を言ってしまうのが性分なのかもしれない。
でも、それって二人とも素直に気持ちを伝えているって事になるんだろう。
「そういう発言、今の状況だとかなりまずいんだけど」
「……以後、気をつけます」
「いや気をつけなくていいけど」
「どっちよ」
なんだろう、この試合に勝って勝負に負けたような感じは。
なんとなく悔しいので、僕は勝負の件は一切無視して試合に勝利した喜びに浸る為
彼女を抱きしめた。
**********
すっかり服も乾いて、ホテルを出れば既に空には星が降っていた。
回りは住宅街だけあって、ところどころの家から夕食の匂いが流れている。
ホテルに入ったときと同じように、僕らは手を繋いでいる。
だけど、あの時とは少し違っている。
「そういえば」
ふと、彼女が思い出したようにつぶやいた。
「名前、呼んでくれたよね」
「聞いてたの」
「うん。ちょっとびっくりしちゃった。いっつも『君』だったから」
少しだけ気持ち握る手に力を入れて、彼女は微笑む。
「新しい赤城君を知った感じ」
「君もそろそろ、赤城君ってのやめたら?」
うーん、と言いながら何かを思い出したように、眉間に皺を寄せる彼女。
そして形のよい唇が歪む。
「ユキってのは嫌」
これまた唐突に、呟く。
「あの子が呼んでたから……」
ああ。なるほど。そう言えばそれが高校時代の、最大の喧嘩の要因だったっけ。
なんて言うと絶対に怒り出して、繋いでいる手を振りほどこうとすると思うから
言わないでおこう。
「じゃあ『一雪』」
「なんか、結構言いづらいよね四文字って」
「……」
「……うん、そうする。そんな目で見ないでよ」
それにしても、自分は他の男に名前で呼ばせているのに、ずいぶん勝手だなって思う。
名前一つでこんなに一喜一憂してしまう程のものだろうか、なんて言うとまた何か
言われそうだし。
「今、『名前一つくらいで』って思ってるでしょ」
「……まぁ、そんなとこ」
まぁ、まだまだ時間はあるんだし。
これから、色んなことを知ればいい。
きっと、まだまだ知らない事なんて、山ほどあるんだから。
強く手を握り返す。
彼女は僕に笑いかけた。
その笑顔が、僕は一番好きな顔だなぁ、と思う。
「君、いっつもそういう顔して入ればいいのに」
「……一言、余計」
「だね」
僕らはいつも一言余計だ。それにより怒ったり、泣いたり笑ったりする。
だけど。
一言余計が、丁度いい。
おわり
以上です。
予想外に長くなりました。
読んで下さった方、ありがとうございます。
激しくGJ!!!
赤城とデイジーのキャラが立ってて、
両方に萌えながら読ませていただきました!
面白かった!
デイジー可愛いな
GJ!
デイジーがとても可愛くてドキドキしました。
期待していて良かったです。
赤城とデイジーが更に好きになった!
ありがとう
上手い!GJ!!!
赤城とデイジーのキャラを良く掴んでることに感心しました
もっともっと読んでみたいので機会があったらよろしくお願いします
GJJJJJJJJ!!
凄い上手でひきこまれました!
ど、どなたかハリー×デイジーを投下してはくださらんかっ
>>463 まずは463が投下するんだ!
さぁ!!
若×デイジーを投下します。
ED3の2ヵ月後です。
灯台告白はメッティで、少し登場します。
とにかく若に嫉妬させたいと思いましたw
冒頭にやや強引描写あります。
そして今手元にDSがなくて確認できないところがあるので
間違ってる箇所があるかもしれません…。
拙いですが、よろしくお願いします。
466 :
若×デイジー:2008/03/24(月) 04:13:40 ID:/eGpnbWF
「ちょっと、まって、せ、先生…!」
「どうして?前にも言いましたけど、先生はもう大人なので
好きな子が家に来たら当然こんなことしちゃいます」
今日、付き合って2ヶ月、はじめて若王子先生の家に来ている。
いつもちょっとしたもので食事を済ませてるみたいだったから夕飯の材料も買ってきた。
でも全く手はつけていない。付き合ってる人の家に行くのだから、
当然少しは覚悟していたけど、でも、これは…。やっぱり今日の彼はおかしい。
第一若王子先生が私に抱きついてきたのは、家に入って10秒もしない
玄関先だった。玄関に入り、先生と猫たちの匂いに溢れている家を感じて、
ちょっとドキドキしながらブーツを脱ごうとして後ろを向いて屈んだところを
後ろから抱きしめられた。驚いて身じろぎしながら先生の方を向くと
いきなりのキス。それも、大人のキス…。
「ん、ふ… せん…せ…」
軽く抵抗するが、すごい力でそのまま抱きかかえられて、となりの部屋に敷かれた
布団に寝かされた。私は何が起こってるのかわからなくてただ目が白黒する。
買ってきた食材が玄関先でちらばっているのが遠くに見えた。
―――ものの1分か2分。来て一瞬の間に先生は私を押し倒して、上にかぶさっている。
「…ん…!」
先生が激しくキスをする。そのまま先生の唇はわずかに下に降りていき、
首筋にキスの雨を降らせた。私は何がなんだか分からなくて
ただ足をジタバタさせて抵抗する。
「君は…僕が好きですか…?」
先生が私の首筋に顔をうずめたまま、耳元でささやく。
「え…も…もちろんです…でも…」 「なら」
先生は私の肯定の言葉を聞くと、先を遮って続ける。
「なら、お願いです…このまま…」
切羽詰った感じの声。こんな先生は知らない―――。
スカートが捲くられて先生の手が入ってくる。
「いやっ…ちょ…だめっ!先生!!」
私は自分の太ももに当てられた先生の手を掴んで必死に抵抗する。
「嫌…ですか、やっぱり…」
先生は急に手を止めると、そのままうつむいた。
くりくりした癖毛が小刻みにゆれているように見えたが、
うつむいていて私には表情が見えない。
467 :
若×デイジー:2008/03/24(月) 04:19:24 ID:/eGpnbWF
「嫌だなんて…ただ、びっくりして…どうした…んですか?」
本当に、一体どうしたというのだろう……。彼らしくない。
私はゆっくりと腰を上にずらして上半身を起こした。
先生はうなだれたままだ。様子のおかしい先生を見ていると単純に胸が締め付けられる。
私は思わずその髪に指をからませて、先生の頭を軽くなでた。
愛しい気持ちが湧き上がってくる。先生の頭がピクッと動いた。
先生はゆっくりと顔を上げて、布団に座る。方膝を立ててその膝に手を置いた。
しかし目線はななめ下を向いて私の顔を見ようとしない。
どこか一点を見つめて呆然としているようにも見える。
そういえば、いきなりあんなに激しく求められたのに
さっきから全く目を合わせてくれていないような気がする…。
「…ました」
「え?」
「今まで、君は氷上君と一緒でしたよね。
君が来るから、おいしいコーヒーでも買いに行こうかと思いまして
商店街に行ったら、偶然、見ました」
……確かに。ここへ来る前に寄ったスーパーの入り口で、私は偶然氷上君に会った。
今日はご両親がいなくて、友人と家でご飯を作って食べるとか。
友人…たぶん女の子だろう。私には少し心当たりがあるから。
私の友人でもある氷上君のことが好きなあの子。
2ヶ月前、私は氷上君の告白を断ってその後若王子先生の告白を受け入れた。
氷上君とは、違う学部ではあるが同じ大学に進学したので、
たまに見かけた時は少し気まずくてお互いなんとなく避けたりもしていた。
だけど、スーパーの入り口ですれ違うという避けられない状況で
私たちは久しぶりに言葉をかわしたのだ。
大学に進んで志を同じくする友人にもたくさん出会えたようで
氷上君は充実した生活を送っているようだった。
そこにわだかまりはなかった。なんとなく気まずい思いを続けていたので
氷上君が前向きに私と話してくれた、という事実が嬉しくて、ついしばらく話し込んでしまったのだ。
468 :
若×デイジー:2008/03/24(月) 04:24:27 ID:/eGpnbWF
「偶然あそこで会っただけです…一緒だったなんて、そんな…」
「君は氷上君にこう言いましたね。
お母さんが熱を出したから代わりに買い物に来た、と。どうして嘘を?」
先生がようやく私を見た。怒っているというよりは、なんだか悲しげな、切ない瞳。
そんなことまで聞いてたなんて。
「…はずかしくて」
「嘘です」
「そんな…嘘なんかじゃ…」
「氷上君はきみの事、好きでしたよね。卒業式の日、告白されて君は断った」
先生に告白される前に氷上君に告白されたことは先生と付き合ってすぐに打ち明けた。
先生はあまり顔色をかえたりせずに「そうでしたか」とだけつぶやいて
なんだか拍子抜けしたのを覚えている。
「どうして言ってやらないんです?僕と付き合ってるって。
どうして彼にまだ期待を持たせようとするんですか」
「期待だなんて…!」
「ショックでしたよ。
ようやく君とおおっぴらに付き合えるようになったというのに、君はまだ隠そうとしているんですね。
僕は世界中に言いふらしたいくらいの気分だというのに。それも隠した相手は氷上君…」
「………」
「君が彼の告白を断って、僕と付き合ってくれてようやく勝てたと思ったんですが…。
知っていましたから、彼の気持ちは。でも、やっぱり不安です、今でも。
君は氷上君と同じ大学に行っていて、僕は仕事を持ったたまにしか会えない年の離れた恋人です。
僕が彼なら逆転のチャンスは大いにある、と思うでしょうね」
そんな風に考えていたなんて。私は絶句した。あの先生が。
いつも優しく微笑んでいて、私を包んでくれる大人の男性。
もちろん、とぼけたところも子どもっぽいところも多くて、でもそれがまた可愛くて…。
こんなに激しい感情を持ってるなんて、あまり考えてなかった…。
先生が不安だったなんて。どうして気づかなかったんだろう。
「ごめんなさい…でも、私には先生だけなんです。それだけは分かって欲しい」
先生の腕を掴んで目を見て訴えた。必死な私を見て、先生の固かった表情が少し緩む。
「証が欲しいんです」
「証?」
「乱暴して、本当にすみませんでした。自分でも抑制が効かなくて。
…先生は大人ですけど、恋はしたことはありませんでした、君に会うまでは。
こんな気持ちは初めてで、どうしたらいいかわからなくて。
君が氷上君のことをなんとも思ってないのは知っています。
僕のことを好きでいてくれることも…。ただ、不安なんです。
君が愛しくて、誰にも渡したくないんです。
何かをこんなに強く願ったことは、ありません」
「先生―――」
私は先生の顔を抱きしめた。嬉しかった。
先生はたまに言っていた。付き合ってからも。
目の前の僕が君の望む僕じゃなかったら…って。
でも、私は先生のすべてを受け入れられる、絶対に。
私の胸に顔をうずめながら、先生も腰に手を回して私を抱きしめた。
すみません…番号付け忘れていました…
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「証、もらえますか。どうしても欲しいんです」
「証って…?」
「君を抱いて、僕のものにしたい、という意味です」
先生が私を見て悪戯っぽくニコリと微笑む。
表情だけは、いつもの若王子先生だ。でも、その言葉って。
顔が赤くなっていくのが自分でもわかる。
もちろん、少しはそのつもりで来ている。拒む理由もないのだが。
「先生って大胆なんですね…」
「そうですか?」
そういうと、先生は私にキスをした。
軽く、唇と唇が触れるだけのキス。
「誰よりも先に、君に触れたいんです…。君を僕のものだって、刻み付けたい。
いやらしい僕は、軽蔑しますか?」
私はわずかに首を横に振る。
先生の手が、背中からブラウスの中に入ってきた。
背中をじかに撫でられる感触に、私は吐息を漏らす。
証――。そんなもの必要ない。
私には先生しかいないのは今もこれからも変わらないから。
ただ、先生に抱かれたい。もっと、先生を肌で感じたいと思った。
ちょっと中途半端になりましたが今日は以上です。
続きはまた後日アップします。
乙!
いいとこで切れて残念orz
続きも超楽しみにしてます!!若好きだー!!!
こっちまで切ない気分になって思わずため息が出たw
続き楽しみに待ってます!
GJGJ!!
続き全裸で待ってます!
474 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 03:39:07 ID:dbOa1nkK
保守
大接近はみんなエロいなー
花屋の「楽しいか?俺もだ」が
「気持ち良いか?俺もだ」と脳内変換される
自分はフィーバー時の志波がエロいと思う
「うぁっ…」ってやつ
デイジーがいけない所を触っちゃってるとしか思えない
フィーバー時って、結構みんな喘ぐよなw
先生がまた、私を押し倒す。こんどはゆっくり。
「どうして僕はこんなに君が好きなんでしょう」
先生が私の首筋に何度もキスを降らせる。
「ん…」
鎖骨をぺロッと舐められた。身体がピクッとはねる。
「この二ヶ月、なるべく大人であろうとしてきました」
先生はキスを続けながら、私のブラウスのボタンをはずしてゆく。
「今日だって、本当はこんなことまでする気はなかったんです…。
君がちゃんと許してくれるまで、どれだけ時間をかけてもいいと思ってました」
ブラジャーが露になって、心臓がバクバクしてくる。
「でも、だめでした。氷上君と楽しそうに話す君を見て、
僕の胸は張り裂けそうで…不安で…」
先生の表情がまた、心なしかゆがむ。
ブラジャーの中に早急に右手を入れられた。
「…あっ…せ、せんせ…」
いきなり中心に触れられて思わず声がでる。
先生は右手で胸を揉みしだきながら、左手を私の背中にまわしてホックを外した。
ゆるんだブラを上にずらし、舌で中心を転がす。
「んふ…あ…」
胸だけだというのに、下半身がじんじんしてくるのが自分でも分かる。
たまに太ももに先生の暖かい塊が触れるのを感じて、さらにドキドキした。
初めての感覚にどうしようもなく興奮している。
先生の手がスカートの中に入ってきた。
指は太ももを伝いながらショーツの中心にたどり着く。
「!!」
触れられた瞬間、ピクッと身体が動いた。
「…おや…」
先生が私の顔を見てニッコリと微笑む。いつもの先生の笑顔。
「興奮する?うれしいです」
「その…あっ…」
私はどうしようもない恥ずかしさで思わずギュッと目をつぶる。
「ん…ふ…あぁっ」
先生は濃厚なキスをしながら、私の快感の中心を上下にさすった。
口内に差し込まれる先生の舌と、指使いがいやらしく動く。
その快感に、奥からとめどなく何かが溢れるのがわかった。
「あああっ」
下着の横から、先生の指が入ってくる。
先生の指がぬるぬる滑る感覚で、自分がとても濡れているのだと知った。
先生がクスッと笑う。
「もっと見せて、君の顔―――」
ぬるぬる滑る指でさっきまで下着ごしに触られていた蕾を探り当てると
直接上下にさする。
「あっ――んんっああっ…!!」
あまりに激しい快感に、なんだか怖くなってとっさに脚を閉じて先生の手を止めた。
「閉じちゃだめですよ」
先生は私の両足の間にぐっと入り、脚が閉じるのを防いだ。
先生の指が私の入り口にあてがわれて、ゆっくり進入する。
「いっ…いた…」
「こんなに濡れているけど、やっぱり痛いですか」
先生は少し驚いた顔をして今度は親指で蕾をいじりながら中指を奥へ進めた。
私は快感と痛みが同時に襲ってきて何がなんだかわからなくなる。
ずらされた下着が食い込む。
「もうちょっと、です。 あ、ほら、入った」
先生の中指が私の中に根本まで埋まっている。
中でくちゅくちゅと動かされた卑猥な音が広がる
若王子先生と、こんなこと――。
そう思っただけで痛みすらも快感に感じて、私は声をあげる。
「あああ…はあぁ…!」
「君は、なんて顔をするんでしょう」
先生はするりと指を抜くと、私の下着の両側に手をかけてゆっくりと脱がせた。
あそこが外気に触れる感覚がひんやりしていて改めてそこがかなり濡れているのだと感じた。
「もう僕は、たまりません」
先生が私の脚を持って大きく開かせる。
「だめっ!!」
恥ずかしさで思わず顔を両手で覆った。
「やあ、かわいいのに」
先生はズボンのポケットから何かを出すと、ベルトを外す。
カチャカチャという音すら卑猥に聞こえて、私は先生を見ることができない。
しばらくすると、パリッと何か袋を開けるような音がした。
「…いいですか?」
私は顔をそらしたままうなずくと、すかさず先生がぐっと入ってくる。
緊張がピークに達した。
「ああ…!!い、いた…!」
メリメリと広げられる感覚、さっきとは比べ物にならない圧迫感。
「…きつ…いです」
先生も吐息をもらす。
「…大丈夫…ですか?」
先生が私の顔を覗き込む。
「だい…じょうぶ…」
先生はうなずく私を見て軽く微笑むと、腰をさらにぐ、ぐ…と奥に進めた。
「あああああ…!!」
あまりの痛さに先生の腕に爪を立てる。
「あ…もう少し…力をぬいて…
もうちょっと…あ…」
先生の腰が私の腰とぶつかる。
「…これで、全部…です」
先生は一息つくと、眉間に皺をよせて痛みに耐える私の髪を撫でてオデコにキスした。
「君の、今のその顔…」
「…?」
「初めての顔、この世で僕しか見ることができないんですね。
僕はそんなことにたまらない喜びを感じてしまいます」
「…先生…」
先生と繋がってる部分の痛みが徐々に和らいでいく。
先生が愛しくて、頬に手を当ててキスした。
「あ…」
先生の腰が反射的に動く。
動かされるとやっぱりちょっと痛くて、思わず顔がゆがむ。
「す、すみません…」
先生があわてて謝る。
「いいんです…私をもっと先生のものにしてください…」
私は先生の背中に手を回してギュッと抱きしめた。
そこからは無我夢中だった。
先生は私に気を使いがならも腰を動かす。
痛みはあったけど、愛されていることがヒシヒシ伝わってきて
幸せな気分に満たされた。
「ああ……すみません、もう、出そうで…
最後だけ、少し、強くしても、いいでしょうか…」
「いいよ、先生…」
もう痛みは軽くなっていた。何よりも先生の激情を感じられるのが嬉しかった。
「ああっ…はぁ…君は…」
先生が腰を大きく打ち付けてくる。
先生の高まりにつられて私も高まっていく。
「僕だけのもの…です…」
「あああああっ」
先生が一層大きく腰を私に打ちつけた。
「!」
痛みはあったが、私の中でドクドクと波打つ先生を感じて
なんだかいとおしい気持ちが湧きあがって来た。
「…ふ…う…」
先生の脈動が収まり、しばらく呼吸を整えると、私の中から先生がずるりと抜かれた。
気だるい雰囲気が漂う。
それでも先生は私を抱きしめたまま離さない。
「すみません…」
先生がつぶやく。
「どうして…謝るの?」
先生の汗ばんだ額に触れる。
「あまりにも自分を抑えられませんでした。
僕は欲望をぶつけるだけぶつけてしまった。
君の事になると、冷静でいられません…。
駄目なんです」
搾り出すような切なげな声でつぶやく。
私を抱きしめる先生の手に力がこもった。
「先生…私、嬉しかったです」
「え…」
「先生がそんなに私を思ってくれて…幸せです…」
「…!嫌われるかと思ってました。こんな醜い嫉妬むき出しで…」
私はまさか、と言って先生に深くキスした。
「先生…好き…」
「僕もです…」
それからも先生はたまに嫉妬する。
でも素直な感情をぶつけてくれる先生がまた愛しい。
嫉妬する若王子先生も、きっと私しか見ることが出来ないと思うから。
その姿はこれからも私だけが独占していく。
あああ、以上なのですが
ごめんなさい最後のは8じゃなくて9です…。
本当にどんくさくてすみません。
お付き合い下さった方ありがとうございました!
>>479-484 GGGGGJ!!!
デイジーには余裕を見せたいけどできない若の心の葛藤がいいねえ
もし気が向いたらまた投下してください
あなたの文章好きだー
でも後半投下の前にもワンクッション置いたほうがいいぜ
普通に始まったからびっくりしちまったさー
GJ!GJ!
良かったよー!
>>485さん
すみません!そうですよね、
不慣れなもので…以後気をつけます。
気に入っていただけて嬉しいです。
また妄想がまとまったら投下します。
>>486さんもありがとうございました!
GJすぐる!!!
嫉妬系好きなのでもえました
GJ&乙!
嫉妬若可愛いよ
またの投下に全裸で期待
乙でしたー
若いいよ若!!禿萌えた!
>>479-484GJすぎる若はエロいな
真咲辺りで誰か投下してくれないだろうか
彼もなかなかエロいと思う
GJ!面白かったです。若の口調はエッチだな。
そして何気に千代美に嫉妬、まさかの氷上好きを自覚しました‥
キテル×デイジー投下します
・2年目3月の設定ですがカレンダー無視してます
・若干長くてエロ分かなり薄めです
ではよろしくです。
「なあ、今度の休み、ウチこないか?」
そう誘われたのは、暖かい春の日。
今まで何度もデートして、いろんなところに行ったけど
彼の家に誘われたのは初めてだ。
「…またバイトさせられるんじゃないよね?」
「違うって。おまえまだ根に持ってんのか?」
「ふふ、冗談だってば。楽しみにしてるね」
好きだとか付き合うとか、そういう具体的な話はしていないけど
私たちは結構うまくやっていると思う。
一緒に帰ったり寄り道したり、休日に出かけて手を繋いで歩くなんてこともしてくれるようになった。
もちろん、自惚れないようには気をつけているつもりだ。
学校では相変わらず女の子たちに囲まれているし、たまに上の空な時があるし。
でもいつか、ちゃんと言葉にして伝えようとは思っている。
「どうぞ」
「おじゃましまーす」
初めて入る、オトコノコの部屋。
ドキドキっていうより、何だかワクワクしてしまう。
「あんまキョロキョロすんなよ。ま、適当に座って」
物珍しげに部屋を見渡す私に瑛くんの声が飛ぶ。
しばらく他愛もない会話をしていると、ふと会話が途切れた。
「…瑛くん?」
「あ、ああ、悪い。ちょっとボーッとしてた」
「ねえ、もしかして…体調、あんまり良くない?」
「え、なんで?そう見える?」
「…最近、学校帰りによくお茶しに行くでしょ?
前はそんなこと無かった気がするんだけど、最近は毎回ケーキ食べてる。
疲れた時って、糖分が欲しくなるっていうし、だから…」
そうなのだ。最近、帰りは毎回喫茶店めぐり。
しかも彼から誘ってくることが圧倒的に多かった。
もちろん嬉しいは嬉しいけど、いつもと違う感じに少なからず疑問を抱いたのも事実だった。
「疲れてるようなら、長居しないようにするし…」
「半分正解で、半分ハズレ、かな」
「あたっ!」
笑いながらチョップをかまして、「ちょっと待ってろ」と言って彼は部屋を出て行った。
「…あいつやっぱ実は鋭いのかな」
厨房に向かいながら俺は一人呟く。
ボーッとしてるから気づかないと思ってたのに。
少し疲れているのは本当。
なぜなら、最近寝る間も惜しんでケーキ作りに励んでいたのだから。
「うん、うまそう」
完璧に出来たケーキを取り出し、淹れたコーヒーと共にトレイに載せる。
バレンタインに、物凄く気合の入ったチョコをもらった時に決心した。
絶対、あいつの気に入るお返しを作ってやろうと。
二人でよく出かけるようにはなったものの、まだ互いに知らないことも多い。
だから敵情視察という名目でいろんな喫茶店に連れまわし、行く先々でケーキセットを頼んだ。
彼女の好みを知るために。
それから今日まで、これ!という一作を作るために毎晩頑張ってきたのだ。
まあさすがにそこまで読み取られるほどボロは出していないつもりだ。
とはいえ。
さっきの指摘もそうだが、あいつは学校では決して「瑛くん」とは呼ばないし、
必要以上に近づいてきたりしない。
おかげでまわりには全く気づかれてなさそうだし、あいつの風当たりが強くなるなんてことも無い。
そういうのを考えると、意外といろいろ考えてんのか…?と思えてくる。
…そんなこと、ないよな。
俺はトレイを持ち直すと、彼女の待つ部屋へ向かった。
「あ!ケーキだ!」
扉が開いて、美味しそうなケーキとコーヒーを持った瑛くんが戻ってきた。
「…おまえ、何見てんだよ」
「え?あ、ゴメン。なんか懐かしくて」
私の手には、見覚えのある写真立てと、そこに飾られた一枚の写真。
絶対ヤダ、と渋る瑛くんを無理矢理引っ張って、二人で撮ってもらった京都での写真だった。
「あーもう、返せよ!」
「顔が赤いよ?」
「気のせいだ!」
トレイをテーブルに置いて写真立てをひったくると、机の引き出しにしまってしまった。
「ねえ瑛くん、これ手作り?だよね。すごく美味しそう」
「今切るから」
スッとナイフを入れて、鮮やかな手つきでケーキを切り分けてくれた。
「あれ、自分の分は?」
「まずおまえが食べてから。…一応、バレンタインのお返しだから」
「わあ、ありがとう。いただきまーす!」
瑛くんの視線を感じながら、ケーキを口に運ぶ。
「…すごく美味しい。今まで食べたケーキの中で一番美味しいよ。」
「…良かった。コーヒーもさ、ケーキに合わせて淹れたんだ」
「これ、お店で出してる?なんか、新鮮な感じ。」
「いや、このためにブレンドしたやつ。だから、人に飲ませるのはこれが最初」
「じゃあ、いずれお店の新メニューになるんだ?」
「…出さないよ。おまえ専用のケーキセットだから」
そっぽ向きながら、瑛くんはボソッと呟いた。
「…ふふ。ふふふ。ねえ、瑛くんも食べなよ。すごく美味しいよ?」
「んじゃ、俺も食べるかな」
「はい、あーん」
「…なんで」
「なんで、いいじゃん。ほら、あーん」
「…ヤダ」
切り分ける邪魔すんな。そんなキラキラした目で俺を見るな。
「さっき、半分正解したでしょ?だから、ご褒美。ね?」
ご褒美あげる相手が違うような気がするのは俺だけか。そうか。
「…しょうがないな、一口だけな」
恥ずかしさを堪えて、俺はあいつのご褒美をありがたく受け取った。
「うまい。これ作ったやつ天才だな」
「うん、天才だね!」
いつものように、俺のボケは流されていった。
互いにもう一切れずつ食べて、微かな満腹感を覚え、ゆったりした空気に身を委ねる。
少し開けた窓から入る風が気持ちよかった。
最初の関門、ケーキはクリアした。
問題は次だ。
部屋に呼んだら、してもらおうとずっと思っていたこと。
切り出すタイミングは、今しか、ない。
「…な、なあ、あのさ」
「なあに?」
「あの…、あれだ、さっきおまえ半分不正解だったから、俺の言うことを聞いてもらう」
「え?な、なに?」
「……ひ、…」
「ひ?」
「ひざまくら………して」
なーんだ、とかそんなことは言わずに、彼女は微笑んでポンポン、と自分のスカートを叩いた。
窓際のベッドに、窓を背にして彼女が座り、そこに俺はゆっくり身体を横たえた。
「重くない?」
「大丈夫だよ」
「なんかさ…、いい眺め」
「えっ?」
「なんでもない」
ふぅ、と一つ大きな息を吐いて、彼は目を閉じる。
「どう?ひざまくらの感想は」
「思ったより、弾力がある」
「もう!」
「冗談。…すげー気持ちいい。いや、心地いい、かな」
風が、さらさらと彼の髪を揺らす。
(まつげ、長いな)
髪にそっと触れて、そのまま梳いてみる。
気づくと、小さな寝息が聞こえてきた。
…よっぽど疲れてたのかな、やっぱり何だかんだ忙しいだろうし。
今日だって、お店が臨時休業になったのにこうして付き合ってもらってるわけで。
ちゃんと、休んでるのかな。
休んでくれてるといいな。
せめて、今の短い時間だけでも。
―夢を見ていた。
暖かい海の中を、漂っていた。
そこには何の不安も恐れもなくて。
ああ、よく表現として使われる「羊水の中にいるみたいだ」ってこれのことか、と思った。
誰かが、近づいてくる。
ああ、ここに居たのか。
ずっと探してた、俺だけの人魚。
少しずつ覚醒していく意識とともに目を開ける。
暖かな春風。
微かに感じる潮の香り。
さらさらと髪を梳く音。
柔らかく笑んでいる、大切な人。
「…ゴメン、せっかく来てもらってんのに、俺…」
「ううん、いいよ。寝顔もじっくり堪能したし」
体にはカーディガンがそっとかけられていて。
髪はずっと優しく撫でられていて。
やたらチョップ仕掛けてくるのは、やっぱり髪を触りたかったのかなとか考える余裕も無く。
穏やかな状況とは似つかわしくない激情が身体を駆け巡るのを感じた。
「…あー…、これから言うこと…いやすることか、嫌だったら嫌って言えよ」
「えっ?」
返事を聞く気なんて無かった。
身体を起こして彼女と向かい合い、両手を自分の両手で掴んだ。
気づいた時には、彼の顔が目の前にあって。
唇に何かが触れた。
認識する暇もなく、一旦離れてまた口付けられた。
何度も何度も、触れては離れ、また触れて、を繰り返した。
「…あのさ」
「えっ?」
急に話しかけられて、また思考が付いていかない。
「…いいんだけどさ、別に。…目、閉じろよ」
「だ、だって、そんな、急んっ」
抗議の声は唇に塞がれた。
今度は、静かに、目を閉じた。
唇に、体中の全ての神経が集中してるみたいな感覚に襲われる。
私、今、瑛くんと、キスしてるんだ。
改めてその事実に気づいて、全身がカッと熱くなった。
いつの間にか、掴まれていた手は自由になっていて。
掴んでいた手は、背中に回されていた。
私も、その手を背中に回した。
スラッとしてるように見えても、やっぱり男の子なんだ。
意外とゴツゴツしてて、広くて、大きかった。
不意に唇が離れて、目を開けようとした瞬間、ギュッと抱きすくめられた。
…好きだ。
耳元で、小さな声がした。
―ん?
ふと、我に返る。
今、俺、何て言った―?
どうやら、違うタイミングで言うはずだった言葉が、
思わぬ気持ちの昂ぶりでポロッと零れてしまったらしい。
「…瑛くん」
「う、ウソだよ!勢いだよ!ハハッ、騙され―」
「…うそなの?」
体を離して恐る恐る顔を見たら、あいつはなんとも言えない表情をしていた。
「あんなこと、しておいて、…ウソ、なの?」
「うっ…」
そのまま、俯いてしまった。
「…ウソなわけ、ないだろ。…………なあ、」
小刻みに震える彼女の肩を掴む。
「…っ、じゃあ、本当は、どうなの?」
「……好きだよ、じゃなきゃキスなんてしない」
「…っ、もう…だめ……あはは!」
「お、おまえ…!」
―やられた。
きっと、世界中どこを探しても俺以上に顔の赤いやつなんていないだろう。
チョップしようと手を振りかざした瞬間、彼女は言った。
「知ってたよ。」
顔を見合わせて笑い合い、私たちは再び長いキスをした。
そしてそのまま、ベッドに柔らかく押し倒された。
予感はあった。
でも、怖くは無かった。
他の人と比べることができなくても、
彼の手は十分すぎるくらい優しかったから。
体中に降るキスも、あちこちに触れる手も、全てが優しかった。
何度も互いの名前を呼んで、
何度も好きだよ、と言った。
結局、最後まではできなかったのだけれど。
途中でどうしてもくすぐったいのをガマンできなくて、
「ああもう、おまえやっぱ何にも考えてないだろ!」
って呆れた瑛くんにチョップされてしまった。
お互い笑っちゃって、ムードも何もなくなっちゃって
ただ抱きしめあいながら、何度もキスをした。
中途半端なんて、大丈夫なのかな?って思ったけど、
「おまえ1ペナな。次楽しみにしてろよ」
なんて、彼は笑いながら言った。
「コーヒー、飲む?」
「うん。」
「了解。ちょっと待ってろ」
頭をグシャグシャってして、彼が私のためにコーヒーを淹れる。
美味しいケーキと、美味しいコーヒーと、
ちょっと屈折した、私の大切な人。
これからも、こんな幸せが続けばいい。
以上です。
精進します。
読んでくださった方ありがとうです。
GJ!GJ!
超GJ!!
やっぱキテルデイジーいいな〜
キテル可愛いよキテル!
乙でした!
GJ!やりとり可愛いなー。和んだ
おはようございま(ry
キテルとデイジーの口調も可愛いし、
なんか「手を掴む」とか、そういう細かい描写に萌を感じた(*´∀`)GJ!!
GJ!キテルもデイジーもゲームのまま出てきた感じでよかった!
ひー、何か知らんけど凄く萌えた。
GS2やってみたいと思ってしまった。
>>493-503 禿げ上がるほど萌えた!
二人ともかわいくてゲームのイメージそのまんまだよ
いやー、楽しませてもらいました!GJ!
「ふふ。ふふふ」と二段階で笑うデイジーに萌えた
ごちそうさまでした!
かわいい!デイジーもキテルもどっちもむちゃくちゃかわいかったです
思春期な感じがたまらんかったです!ありがとうございます
>>493-503 GJ!!
激しくキテルとデイジーに萌えました。
交互に視点が変わるのもよかったです。
二人が可愛すぐる。
若×デイジー投下します。
卒業後で既に出来上がっている二人で、デイジー視点になります。
大接近モードの台詞がちょこちょこ出てきますので、
ネタバレご注意ください。
暦の上で九月は秋になるらしいけど、Tシャツ一枚で十分どころか暑過ぎる。
そんな残暑残るこの時期、大学生は休みだから幸せだ。
去年は確か、実力考査でうなっていた記憶がある。
ああ、良かったと思いながら、恐らく考査で午前中に生徒は帰宅してしまった、
教師しかいないであろう校門を数ヶ月ぶりにくぐる。
「やぁ、いらっしゃい」
「いらっしゃいって、変じゃないですか?」
ニコリ、と化学準備室で先生は出迎えた。
九月初旬。
先生に『学校にいらっしゃい』と言われて訪れた高校は、在学中の頃と何ら
変わりない。
でも、自分は制服を着ていなくて。なんとなくそこがちぐはぐだと思う。
「その調子じゃあ、また許可証貰ってないでしょう」
肯定として、先生と同じようにニコリと微笑む。
本来なら、正門からちゃんと入って、来訪者記録に記入しなければならないけど、
昔のように、ごく自然に下駄箱から入った。
どうして先生がそれに気付いたかといえば答えは簡単で、私が裸足だからという事と、
卒業後訪れるのはいつもそのようにして学校に侵入しているからだ。
「そうだろうと思ったから、はい」
「ありがとうございます」
緑色の、学校名と校章が印刷されたスリッパを渡される。外は暑いといえども、
学校の廊下は思った以上に冷たい。
そういえば、裸足で学校を歩いた事なんて、ない。よくよく考えれば足が真っ黒に
ならないかな、とも思う。
「すみません。今テストの採点をしていて。もうすぐ終わりますから、それまで
待っていてください」
「先生の科目、もう終わっていたんですか」
「ええ、今日終わったばかりで。本当、試験って嫌ですね。何が嫌だって、この採点。
大体皆さん同じところを間違えるし」
「先生がそんな事言っていいんですか?」
「いけないでしょうねぇ。でも、今は君生徒ではないし」
談笑しながらも、先生はペンを走らせる。
弧を描いたり、クロスさせたり。
「でも、私テストは結構好きでした」
「珍しいですね。さすが元学年一位」
「勉強は嫌いでしたけど、テストって先生が投げかけたものを、生徒が答えて、
それをまた返してくれるって流れが手紙のやり取りみたいで。そこだけ、好きでした」
「そういう考えの人は、あんまりいないでしょうねぇ」
「昔、ハリーにその話をしたら『お前、頭おかしいんじゃない?』って言われました。
思いっきり、眉間に皺を寄せて」
ハハ、と笑うのを最後に、会話は終了して先生は黙々とテストの採点作業に取り
掛かった。
手持ち無沙汰になった私は、辺りをぐるりと見渡した。
ほんの数ヶ月前まで、ほぼ毎日のように訪れた化学準備室。
あの頃は、先生に会うために訪れていた。いくつかの化学の質問を携えて。
懐かしさに、笑みがこぼれる。
「先生、コーヒー淹れますね」
返事はなく、軽く手をあげるだけだった。集中しているのだろう。
勝って知ったるなんとやらで、どこに何があるかは把握していたため、席を立ち
準備する。
以前は丸底フラスコ・ガスバーナー・三脚を使用して沸騰させていたのだけど、
いつの間にか化学準備室に電気ケトルが置かれていた。
いつからそうなったのか、季節すら思い出せない。気付いたら、そこにあった。
電気ケトルと、先生の仕事の音が重なる。
生徒はとっくに帰宅してしまったのか、声もほとんど聞こえない。静寂。
この光景は、私が高校生だった頃から何も変わっていない。
あの頃から私はここを訪れ、先生が作業している間にコーヒーを淹れて待っていた。
でも、あの頃と今は少し状況が変わっている。
私がここを卒業したことと、二人の関係。
**********
「ああ、やっぱり君の淹れたコーヒーは美味しいですね」
作業が終わり、先生はコーヒーに口をつけた。少し冷房が効きすぎている
この部屋には丁度いい。
「ただのインスタントですよ」
「いや、やっぱり配分が違うんでしょう」
初めて会った時から変わらない笑顔で、笑いかける。
ここでコーヒーを飲んだ次の日。私は先生にマグカップをプレゼントした。
いつも忘れるんでビーカーで飲んでいるんです、という先生にそれを渡した時、
照れくさそうに笑った先生。誕生日でもないから、貰ってもきっと教頭先生は
怒らないでしょう、秘密ですよ、と言った先生。
「今のクラス、どうですか?」
「可愛いですよ。皆色々悩んで、笑って、泣いて。君と一緒です。大きな子供だ」
また子ども扱いする、と頬を少し膨らますと先生は冗談ですよ、と笑った。
「そうそう。今クラスで流行しているんですよ、はね学七不思議。ちょっと季節
はずれだけど」
「私よりも少し上の代が流行ったって聞いた事があります」
トイレのなんとかさんとか、誰もいない音楽室で鳴るピアノとか、異界に続く階段
とか。何故か先生関連の者が多く、科学室の骨格標本のあばらに願いを書いた
短冊を飾ると、若王子先生が願いをかなえてくれるとか、先生のフラスコサイフォンで
入れたコーヒーを飲むと三日間だけ頭が良くなるなどと若王子七不思議みたいな
感じだ、と聞いたけど。
「それでね、この化学室でも噂があるみたいです」
「そうなんですか?先生のフラスコサイフォンコーヒー以外に?」
「そんなのあるんですか。知りませんでした。もうそれはありませんね。
フラスコサイフォンではもう淹れていませんから」
少し笑いながら、フラスコサイフォンで淹れていないコーヒーを口にする。
マグカップをコトン、と机の上に置いて間をおいた。
「何でも『放課後、女の人のすすり泣く声が聞こえる』とか。どうやら、その噂は
今年度に入ってからのようです。だから、君が知らないのは当然でしょう」
その台詞に、少し顔が赤くなる。
それって。
「多分君が今思ってることが、ピンポンです。――いらっしゃい」
私が何かを答える前に、身体をこちらに向けて手を広げ、ニッコリと笑う。
少しとまどいながらも、椅子から立ち上がりゆっくりと先生の前へと歩いていった。
「ここ、座って」
指定された、先生の膝の上に跨って向かい合うように座った。
「……見られたら、どうするんですか?」
「見られることはないでしょう。ほらここ三階だし、廊下側の窓は全て曇りガラスだし」
そう、見られることはない。
化学準備室がある校舎は別の校舎と離れているし、学校の回りには高い建物なんて
ないので、外から見られる心配はない。
そう、見られることは、ないのだ。
でも。
髪を撫でられ、腰に手を当てられ抱きしめられた。
立っていると身長差のある二人だけど、こんな風に座っていると顔の位置は同じ
高さになる。
先生の顎が私の右肩に置かれて、囁くような声が聞こえた。
「七不思議の一つ、体験しましょうか」
「……やっぱり、聞こえてるんじゃないですか。大丈夫って言ったのに。ばれた
ら懲戒免職ものですよ」
「その時はその時です」
顎を肩から離して、そっと私の頬に口づけをする。
唇は徐々にそこからずれて、私の唇と重なるには時間はかからなかった。
先生の手が私の腰を柔らかく撫で、自然と私も先生の肩に手を置く。
何度も口付けを交わして、半開きになった口に舌を入れられ絡め取られる。
コーヒーの味が、口内に広がった。
入り込んでいる舌に、濡れた音に、身体が震える。
何度も何度も執拗に舌を絡め、時折下唇をなぞられる。
身体の芯から熱くなるのを感じ、唇を離したときには息も荒くなっていた。
息を整えながら先生を見つめると、苦笑される。
「その瞳は、反則ですね。もし先生が君と同じ年の青少年なら、大変な事になって
います」
懐かしい台詞に、思わず噴出す。
まだ私と先生が、『生徒と先生』の関係だった頃。
一緒に空中庭園にデートした帰り道、悪戯に先生の髪や肌に触れていたら、急に
止められてそう言われた。
「……ボルケーノですか?」
「ええ。でも僕は君が思っているよりも、成熟した大人じゃないので」
そう言いながら、Tシャツに手が入ってきた。先ほどコーヒーを握っていたのか、
少し暖かい手が背中に触れる。
弧を描くように徐々に上に移動する手に、思わず声が漏れる。
もどかしいくらいゆっくりと、私の反応を確かめるように動く手に全ての感覚を
支配され、先生の首に腕を回して抱きしめた。
「全く、君は大きな子供ですね」
「……子供に、こんな事するんですか?」
「まさか。君だからするんです」
再び、重ねられる唇。ねっとりと這い回る舌と手に、下半身が熱くなる。
少し上半身を浮かせて、より身体を密接させれば、先生自身の熱さが伝わり、
私の心は満たされる。
口の端を舌でなぞられながら、背中のホックを外された。
そのまま、両手は撫でるように前へと移動し、胸へと到達する。
先ほどの撫でたような動きとは違い、形を確かめるように揉みしだけば、
自然と吐息が漏れる。
「――Tシャツが伸びちゃいますね。脱ぎましょうか。はい万歳」
緩慢な動きをやめて、私の腕を上げさせTシャツを脱がす。
ストラップを右肩から外し、パサと床に落ちる音がした。上半身が冷たい外気に触れ、
身をすくめる。
「空調、効いてますね」
「消す?」
「……いいです。すぐ、熱くなると思うから」
それもそうですね、と笑いながら先生は再び私の胸に触れる。
既に勃上がっている頂の回りを指で何度もくるくると回され、思わず息を呑んだ。
先生は恐らく、それを口に含むだろう。いつもしている事。
だから、それを容易に出来るよう両手を肩について少し腰を浮かせる。
これも、この体勢の時はしている事。
だけど、いつもと違い先生の唇がそこに降りてくる気配が無く、胸全体を撫でる
ように触れるだけだった。
次の刺激が欲しくて、思わず身じろぎし先生に声をかける。
「あの、先生」
「なんですか?」
「そこじゃなくて、そっち」
「――そっち?」
その少し悪戯を含んだ言い方に、羞恥心で顔が赤くなる。
肩口に置いていた手を離して、先生との距離を少しだけ置いて見ればそこには
いつものように笑っている、先生の姿。
「そう言えば、前に話しましたね」
とても今私たちがしている行為中とは思えない、普段の表情と口調で、先生は口を開く。
「『赤ん坊は、興味を持った対象に手で触れたくなる』」
それは、昔先生が私に言った台詞だ。
これは確か、臨海公園で遊んだ帰り道だった記憶がある。
「『それに慣れると、今度は頬や体で触れたくなる』――今、僕はそんな状況です」
先生の指先が頬をさする。先ほど暖かいと思った手は冷えてしまったようで、
冷たく気持ちがいい。
「では質問。その次はどうなると思う?」
「――『口付けたり、口に含みたくなる』」
「ピンポンです。さて、どうすれば僕はそんな気になるでしょう」
どうすれば、と言われてもわからない。
あの時はそんなやりとりはしなかったし、私は先生の喜ばせ方を、まだよく理解
していない。
「そんなに悩む事じゃない。簡単な事です」
考えあぐねている私の背中を、先生の大きな手が撫で回す。
先生に触れたい、触れられたいと思うのはいつもだ。
だから、いつも触れていた。
ではその次は?
口付けたり、口に含みたくなる事は?
(……そういう、事)
先生の髪の毛に触れる。猫っ毛の私とは違う固めの質感。
流れるように、先生のネクタイに指をかける。シュル、と衣擦れの音がしてそれを
引き抜く。
そのままシャツのボタンに手をかければ自然とそれは落ち、私の下着の上へと着地した。
他人の服を脱がすなんて、慣れていないためぎこちない造作になる。
何度か戸惑いながらも、全てボタンを外し終えシャツから腕を抜き先生の逞しい
胸板が現れた。
私と同じくらい、熱い体に触れると少し安心する。
一度思いっきり抱きしめ、密着させれば心音が伝わってくる。肌を密着させる
気持ちよさを教えてくれたのは、先生だ。
両手を頬に当て、ゆっくりと顔を近づける。
今まで自分から、先生に口付けたりした事はない。
口付けたり、舌を絡めたりしてくるのはいつも先生からだ。私は、いつもそれに
反応しているだけ。
唇が重なっても、先生はただ私の体を撫でるだけでそれ以上のことはしてこなかった。
スローモーションのように口を開き、先生の上唇を舐める。
二、三度舐め、開いた口内に自分の舌を差し入れた。
その瞬間、急に抱きしめられ舌を絡め取られる。
溶けるほどの熱い抱擁と、深い口付けに、眩暈がする。
「……ピンポン、ですか?」
「はい。満点です」
満足げに、先生は私の首筋に顔を移動させた。
先生の吐息が肌に触れるたび、舌が触れるたび、気絶しそうな位くらくらする。
自分から、胸を押し付けるように顔を抱きかかえれば、それに答えるように頂を
含んで。
じわじわと、胸から全身に広がる心地よさに、体をしならせて熱い吐息を漏らす。
冷えた体は、とっくに熱を持ち冷房の温度を下げたい位だ。
お互いの体が熱すぎて、溶けてしまうような錯覚。
溶けてしまえばいい、とも思う。
元々、一つだったかもしれない。だから、体を繋げるのかもしれない。
もっと、刺激が欲しい。
もっと、このままでいたい。
「どうしました?」
先生が私から口を離し、見上げた。
きっと顔は真っ赤だ。お互いの熱い息が顔にかかる。
口を動かそうにも、上手く動かせない。
「……ください」
やっとの思いでその言葉を口にし、それを補うように上半身を密着させ唇を重ねた。
肌よりも、先生の口内は熱くて、ますます溶かされそうになる。
「……今日の君は、とても大胆だ」
唇を離して、鼻と鼻を擦り合わせるように、先生はつぶやく。
「そうさせてるのは、誰ですか」
頬を膨らまして、反撃として自分の鼻を先生の鼻に押し付けた。
痛いです、と言いながらも笑っている先生が目に入る。
釣られて自分も、笑った。
**********
「ゆっくり、入れてみてください。まず擦り付けて……そう」
抱き合って自分から挿入する事は、初めてだ。
肩に両手を置き、腰を支えられ固定した形で、先生自身に摺り寄せるように上下する。
「そのまま……一気に入れるのではなくて、いつも僕がしているように」
体を、沈める。自分の内部に広がる圧迫感。
痛みはもう無くなったが、最初に入ってくるこの瞬間だけはどうにも慣れない。
違和感を拭う様に髪の毛を優しく撫でる先生に、答えるように沈める。
長い時間をかけ根元まで受け入れ、熱い息を吐いた。
「動けますか?」
「どうやって……」
「自分が気持ちいいようにです。先生は男なのでこればっかりは、わかりません」
一応例ですけど、と付け加え軽く下から突き上げた。
突然の刺激に、泣きそうな声を漏らす。
さぁ?と先生は私の腰から手を離し、顔を見上げた。
ゆるゆると、腕に力を入れ、腰を上下に動かす。
自分の動きにより、先生自身が出て入るのは普段と違った感覚があった。
気持ちいい、というよりも違和感。
普段先生は、どのように動いている?
記憶をたどりながら、上下に、前後に動かす。先生がいつもしてくれるように。
前後に擦る様に動かした時、頭の片隅に小さな火花が散る感覚がした。
その感覚をもっと知りたくて、同じように動かす。
先生の顔を覗くと、荒く熱い息を吐いていた。
普段見ない、先生の顔。
しっとりと濡れた肌を擦り合わせ、先生に口づけをする。
上から、下から、何か熱いものが溢れる様な感覚に酔いしれる。
「どうしました?」
腰の動きを止め、唇を離し先生により密着させ、肩口に顔を寄せた。
「……あの、ね」
先生がいつもやってくれるように、ゆっくりと背中に手を回し、撫でる動作を繰
り返した。
「こうやって、抱き合ってると」
「先生が呼吸するたびに、中で動くだけで。その振動が気持ちいい」
その台詞に、自分の中の先生がピクリと反応した。
「体が、ゆっくりと熱くなるみたいで。静かに燃えてるみたい、先生の」
まるで、丸底フラスコを沸騰させるアルコールのように。
じりじりと、熱くさせる。
「いつもは急にだけど、こんな風にゆっくり先生に満たされるのも、気持ちいい」
体の外から内から。満たされていく。
「……君という人は」
自分の内部に入った先生自身が、ピクリと動くのがわかる。
肩から顔を外して、顔を覗いてみると恍惚の表情を浮かべた先生が、そこにいた。
「言ったでしょ、僕の理性をあまり信用しないほうがいいって」
「は……はい」
「どうやら、もうちょっと我慢しようと思ったけど、無理みたいです」
そう言いながら、先生は下から突き上げる。強い刺激に、体がのけぞりそうになる。
すみません、と言いながらも先生は腰の動きを止めなかった。
「そのまま、腰動かし続けて……」
返事をしようにも、出てくるのは熱に浮かされた涙混じりの声しか出てこない。
声を抑えよう、抑えなくてはいけない。
そうしようにも、それを許さないように先生が腰を突き上げる。
時には浅く、深く。
夢中で、体を動かす事しか許されないくらい激しく。
先生の体温と、自分の体温が熱くなる。
熱に冒され、私は先生の名前を口にするのが精一杯だった。
**********
「七不思議、どうでした?」
体を軽く拭きながら私の顔を大きな掌で包み、先生が唇を塞ぐ。
何度か軽く口付け、唇を離すと視線が合った。
「……夢中で、聞こえませんでした」
視線をそらして、そう呟く。耳まで真っ赤であろうその顔を、先生は優しく撫でた。
「そうですか。僕はちゃんと聞こえました」
顔がそれ、先生の吐く息が耳元にかかる。
「――至近距離で、しっかりとね」
囁き声は、卑怯だ。
「全然、七不思議じゃないですか。ただ単に、聞かれただけ」
「そんなものでしょう?七不思議って」
「もうここでは、絶対しません」
それは残念、と全く落胆していない表情で先生は私の腕を掴み、椅子から立たせた。
よく見たら先生は既に服を着ていて、空には色を濃くした茜色の夕陽が広がっている。
「秋ですねぇ。日が、短くなってきてる」
床に落ちていると思った下着とTシャツはいつの間にか机の上に並べられ、先生に
背を向けてそれを身に着けた。
秋といえば。
「……そういえば」
着替え終わり、先生に体をくるりと向けた。
「先生、もうすぐ誕生日ですよね。何か欲しいものありますか?」
「やや、そうでしたか。すっかり忘れていました」
「去年も同じ事、言ってましたよ」
そうですねぇ、と口に手を当て、困ったような(本当に困っているわけではないのは
わかっているけど)顔を作る。
そして、何かを思い出したように、ポンと手を叩いた。
「……ああ、あれがいい。ほら」
「あれ、とは?」
「君が一年生の時に、プレゼントしてくれた本ですよ」
「……『最新ナウい言葉辞典』、ですか」
あの頃は、先生とはそんなに親しくなくて。
結局教頭先生の意向により渡す事が出来なかった、あの本。
渡せられなくて、悲しくて。ラッピングされたまま、机の奥にしまってある。
「初めて君が、僕にくれようとしたものだから、あれがいいです」
「本当に、いいんですか?」
「あれが、いいんです」
穏やかな表情なのに、強く告げるその顔に、思わず笑みがこぼれる。
「……じゃあ、誕生日に」
「楽しみにしています」
先生の笑顔は、出会った頃から変わらないと思っていた。
でも、きっと少しずつ変化していると思う。
私も、この三年間で変わったし、変わらない人なんていない。
以前先生は、僕と君は先生と生徒の顔をしていなければならない、と言った。
卒業した今は、先生と生徒ではない。
「先生」
だから。
「私たち今、どんな顔してますか?」
質問の意味がわからず、先生は首を傾げる。そんな先生に私は笑いかけた。
私の表情で、意味をようやく理解した先生は反則ですね、とつぶやいた。
顔が赤いのを隠すように、夕陽が先生を照らした。
おわり
以上です。
読んでくださった方、本当にありがとうございました!!
ハリーと真咲と古森をスク水着て待ってます。
リアルタイム投下キター!
卒業後いいねいいねー
しっとりした雰囲気がエロスでした!GJ!
若が若らしくてよかったですGJ!
リアルタイム遭遇キターー
積極的なデイジーに萌えた
GJ!
古森未攻略だが、ここで方言キャラと知って燃えてきた
リアル津軽民として古森落としに行ってくる (>.<)ノシ
GJ!
ゲームネタとリンクしてるのがいい!
ボルケーノだけは吹くけどww
すげーよGJすぎる
2人の七不思議ワロタw
聞かれてるww
GJGJGJ!!!
なんかちょいちょい萌えネタ練り込んであってずっと萌えのターン!だった
すげー上手いなー
ちょっと高校ハリーで考えてみたけど、若と違ってえちーにスムーズに行けないwww
なんか「男女七歳にして同衾せずだろ!」とか言ってきっちりけじめつけてそうな気がしてw
>>493 GJ!あまりにもツボ過ぎる…!!
萌えと笑いのバランスが本当に好きだ。
あああもう、いつもボケを流されるキテルが可愛すぎる…
>>531 いや、むしろ
ハリー「男女七歳にして同乗せずだろ!」
(同衾せず……って言いたいのかな?)
535 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 05:27:52 ID:vWxuppjh
保守
>>534 ちょwハリー可愛いな
大接近ラストには開き直ってるみたいだし
オッケーな状況になったらガンガンいきそうな気もするな
でも「結婚するまでナシ!」とか言っちゃうハリーもアリかもしれん
キテル×デイジー投下します。
一応
>>493-502の後日談、という体です。
ハリーがちょこっと出てきます。
ではどうぞお付き合い下さい。
俺には、彼女がいる。
可愛くて、優しくて、性格も良くて。
本人には絶対言わないが、自慢の彼女だ。
惜しむらくは、少し、…いや、かなり鈍感なところ。
知り合って2年になるが、
深い関係になったのはつい先月の話。
…深いと言っても、ビミョーに、である。
互いの気持ちを確認しあった。
そこまでは良かったんだ。
そのあとが見事にグダグダ。
その時は素直に笑い合えたし、こいつホントしょうがないな、と思った。
でも。
よくよく考えてみたら、
俺はこれ以上無いチャンスを逃したんじゃないだろうか。
可愛い彼女を目の前にしてお預けとは。
「はね学のプリンス」の名が泣いている。
…王子。
どこがだろうな。
中身は、こんなにも余裕のない、ただの思春期真っ盛りな男子高校生なのに。
はあ。
あいつに会いたい。抱きしめたい。というか、抱きたい。
…思うだけ、タダだし。
もう一つ大きな溜息をついて、俺はバイトの休憩を終えた。
次の日の学校帰り、あいつを誘って喫茶店でも行くかと思ったが姿が見当たらない。
近くのやつに聞いてみると、脱兎のごとく教室を飛び出していったらしい。
「まあ…しょうがないか」
どうしても行きつけの喫茶店の新メニューのリサーチをしておきたくて、
久々に一人で寄り道することにした。
頼んだコーヒーを待っていると、店の隅に、見覚えのあるボケ面が見えた。
向かいに座っているのは、針谷。
俺の誘いを断って他の男と…いや、今日は誘ってないんだった。落ち着け俺。
それにしても。
なんで針谷と。何しゃべってんだ。
さすがに声までは聞こえない。
でも、あいつは楽しそうに笑ったり何かを真剣に聞いていたり、
針谷に何か言われて慌てて辺りを見渡したりしていた。
くるくる表情が変わるのがおもしろい…、とか言ってる場合じゃない。
けど、二人の間に割って入るのは気が引ける。
友人関係をどうこう言いたくは無いし。
そりゃ言いたいけど。他の男とあんましゃべんな、とか言いたいけど。
あいつには浮気とかそんな器用な真似絶対できないだろう。
というか、されてたまるか。
二人に気づかれないように、さっさと店を出た。
コーヒーの味なんて全く覚えていなかったことに後から気づいた。
「だから、そうじゃないって」
「うー…わかんない」
「おまえ人の話聞いてんのか?」
計14チョップ。
流石に手を酷使しすぎたかもしれない。
でもまあ何とか理解してくれたみたいだし、良しとする。
紅茶を飲みながら、ふと思い出した。
「そういえば、おまえこの前針谷と喫茶店に居たろ」
「えっ?な、なんで知ってるの?」
「なんでも。何話してたんだよ」
「な、なんでもないよ。あ、あの、勉強のこと聞いてたの」
「勉強を。針谷に。…ほう。」
「て、瑛くん疑ってる?」
「当たり前だ。自分より順位が下のやつに聞くやつがあるか」
本日15チョップ目をとばす。
「うう…」
「ほら、何話してたんだ?怒らないからお父さんに言ってごらん」
「…ホントに、怒らない?」
「ああ。さ、言いなさい」
怒らないから言ってごらん、という前置きで
結果怒らなかった例など無いんじゃないだろうか。
もちろん、怒らない気など無かったわけだが。
あいつには怒られる要素があるって自覚があるらしいし。
そして。
その内容を聞いて、
怒らずにいられるほど俺には余裕が無かった。案の定。
要約すると、こうだ。
『男の子を喜ばせるには、どうしたらいいの?(性的な意味で)』
なぜ。
なぜそれをよりにもよって針谷に。
「だって…ハリーくらいしか思いつかなくて…」
そういうことだったのか。
『初エッチ大特集』と表紙に大きく書かれたあの雑誌。
やたらニヤついていた針谷。
そういや背中も叩かれた気がする。
「…で、針谷は何て言ったんだ」
「え、えと…」
「やっぱいい。聞きたくない」
いろんな感情が湧き出てきて、自分の感情がわからなくなる。
「瑛くん、怒った…よね。…ごめんね」
「別に」
「絶対怒ってる…」
「怒ってない」
「だって…」
ああ、泣きそうな顔してる。
女の子いじめるのは趣味じゃないはずなんだけど
なんだろう。……可愛い。
「ごめんね…、許してもらえないかもしれないけど、本当にごめん…」
「…俺すげー傷ついた。」
「…」
「2ペナな」
「…えっ?」
「忘れたとは言わさない。前のと合わせて2ペナな」
「前って………あ」
途端に真っ赤になった顔にそのまま続ける。
「そのペナルティを実行してくれたら許す。」
「う、うん。…できることだったら」
「できるかじゃない。やるんだ。拒否権はナシ」
「うう…わかった。どう、すればいい?」
あいつが覚悟を決めたようなので、こちらも覚悟を決める。
「おまえからキスして」
赤くなるな俺の顔。
さらっと言うの大変なんだから、なんか反応してくれ。
「は、恥ずかしいよ…」
ああもう!俺だって恥ずかしいんだ!
と言いたいところをグッと堪えて、あくまで冷静に。
「ほら、早く。許さなくてもいいのか?」
「やだ…っ」
真っ赤で涙目な超カワイイ顔で言われたからたまったもんじゃない。
膝立ちで恐る恐る近づいて、俺の前で止まる。
座ってる俺を少し高い位置で見下ろして、両手をゆっくり俺の肩に置いた。
一瞬の間があって、
少しだけ唇が触れた。
「…もっと」
「えっ」
戸惑いながらも、再び口付けられる。
「もっと」
もう一度。
「……もっと」
もうどっちからとか関係なかった。
俺たちはただひたすら、互いの唇を貪り合った。
舌を入れたら、あいつはまだ慣れてないからか驚いたように目を見開いてたけど
すぐにまた目を閉じて。
そのまま、床にゆっくり倒れこんだ。
心臓が、爆発しそうだ。
俺の舌が首筋を、耳をなぞると、あいつは小さな声で呻く。
今まで聞いたことのない、やけに扇情的な声。
あちこちに火がついたように熱い。
流れる髪を手櫛で梳いて、もう何度目かわからないキスをする。
そのまま、手を胸へと伸ばした。
「んっ…!」
何か言いたげだけど、言わせてやらない。
服の上から撫でたり、軽く掴んだりする。
前回かろうじて見た、華奢な身体と意外に豊かな白い胸。
必要以上に気が昂ぶってしまいそうで、慌てて映像を頭から引き剥がす。
手をゆっくり服の中に進入させ、下着をずらそうとしてふと考える。
グイッとやったらなんか、破れそうで。
「…脱がせていい?」
返事は無かったが一度小さく頷いたので、遠慮無く服を剥いでいく。
(眩しい…)
下着だけ、それも下だけ。これはヤバイ。
思わず見とれていたら、くいくいっとシャツが引っ張られた。
「…私だけじゃ、恥ずかしい…」
そういうものなのか。
とりあえず、上だけ脱ぎ捨てる。
再び、胸への愛撫を再開する。
吸い付くような肌触りが気持ちいい。
手や舌が頂点に触れるたび、小さく声を上げて身体を跳ねさせる。
少しして、軽く乱れた息遣いが聞こえてきた。
今日はどうやら、くすぐったくは無いらしい。
ゆっくり、片手を下へと下ろしていった。
すべすべの肌をなぞって、ただ一箇所、布に覆われた場所に辿り着く。
「…!やっ、恥ずかしい…っ」
「ヤダじゃない。拒否権ナシ」
「だって、それはさっきの…!」
お互い、軽口を叩くくらいの余裕はまだあるらしい。
それでも、下着の上から秘所をなぞると、あいつは言葉を止めて目を固く閉じた。
指をしばらく往復させた後、最後の下着に手をかける。
特に拒否も抵抗もされなかったので、そのまま剥ぎ取った。
むせ返るような、女の匂いがした。
そのまま当てられてしまいそうで、意識をそこから引き離す。
直接触れたそこは熱くて、驚くほど潤っていた。
痛がらないように、ゆっくり、優しく指を動かす。
「…っ、あ…っ」
時折漏れる声が悩ましくて、俺を一層駆り立てるけど。
まだだ。我慢だ、俺。
弄っていた指を、そっと、埋めるように入れると
「ひゃ…っ」
少し身体を強張らせて、声を上げた。
「…おまえ、なんて声出してんだよ…」
「だ、だって…」
「いや、それも可愛い」
言ってから急に恥ずかしくなって、顔を見られないように口付ける。
「痛く、ないか?」
「う、うん…、大丈夫…」
上気した顔で小さく呟く。
少し歪められた眉は、苦痛のせいじゃないと取っても大丈夫なのか。
吸い込まれるように、指は奥へと侵入していった。
撫でるように、中を擦る。
静かな部屋に響く音が、すごくいやらしく聞こえて。
それにあいつの声が加わったからもう。
「…ゴメン、俺もう限界」
鞄からゴムを取り出してジーパンと下着を脱ぎ捨て、手早く装着する。
身体を跨いで脚を広げ、先を宛がう。
「ゆっくりする、つもりだけど、痛かったらすぐ言えよ」
こくこくと、少し不安そうに頷くのを見て、思わず躊躇する。
「…瑛くん、私、大丈夫だから…」
そんな俺の気持ちを見抜くようにあいつが言った。
「ホントに、言えよ」
念を押して、少し、腰を進めた。
顔を見る。
大丈夫、そうかな。
もう少し、進める。
「…っ」
少し、息が漏れる。
不安だ。
「な、なあ、ホントに大丈夫か…?」
目を瞑ったまま、頷く。
もう少し。
「う…っ」
身体を倒して胸の横辺りについた手を、すがるようにあいつの両手が掴む。
「や、やっぱやめようか…」
「…っ、だ、大丈夫…」
荒い息を吐きながら、俺の顔を見上げて少し微笑んだ。
「…ごめん」
グッ、と押し込んだ。
「っ!!」
瞬間、あいつは声にならない悲鳴を上げた。
俺の腕を、白くなる程掴んで。
俺には想像もつかない。
指でさえ、あんなに狭く感じたというのに。
こんな…、指とは比べ物にならないモノが入ったらそりゃ痛いだろう。
俺ばっかり、なんかその…気持ちよくて、申し訳ない。
そんなことを思っていたら、あいつの頬に水滴があるのに気づいた。
「あ……ゴメン。痛かったよな。ていうか今も痛いよな。ホント、ゴメン」
指でそっと拭う。
「ふふ、大丈夫だよ」
「でもおまえ、涙が…」
「それ、瑛くんの、汗だよ」
…あれ?
「瑛くん、すごい汗」
あいつの手が、そっと俺の顔に触れる。
「あんまり、痛くなかったよ。すごく、気を遣ってくれてるの、わかったから」
痛くないはずないのに、それなのに気を遣ってくれてるのはおまえの方だ。
どうしようもない愛しさが込み上げる。
汗ばんだ額に、
朱が差した頬に、
細かく震える瞼に、
微笑みを湛える唇に、
身体を動かさないように、キスをした。
すごく、満たされた気分だった。
ずっとこのままで居たいくらいだ。
「なんか、不思議な気分」
「…ああ」
「私、知らなかった」
「何が?」
「好きな人とひっつくのって、気持ちいいんだね」
…この状況で煽るな。
前言撤回。ずっとこのままなんて無理。
―火をつけた、おまえが悪い。
「あー…、ゴメン、ちょっと動く」
「えっ?」
「痛かったら言って」
何度目かのセリフを口にして、ゆっくり腰を動かした。
「あ…」
少し抜いて、また押し込む。
何度か繰り返して、少しずつ、小刻みに動くと、それに合わせて短い吐息が零れた。
赤らめた顔、目を閉じて、小さく息を荒げるあいつを見て、
これが夢なのか現実なのかわからなくなる。
絡められた指が、二人を繋ぐ箇所が、そこだけがリアルで。
ダメだ。もう何も考えられない。
最後の理性だけは保とうと、頑張った。
できるだけ、苦痛を感じさせないように。
でも、この何ともいえない快感には勝てそうにない。
俺、ホントに余裕無さすぎ。
ああ、もう、…ダメ。
「…悪い」
小さな声で詫びて、少しだけ速度を速めて。
「…っ…!」
欲望を、一気に解き放った。
あまりの快感と気だるさにしばらく放心していたが、我に返って後始末をする。
「…あんま、血、出なかったんだな」
「えっ!?…う、うん」
さっきまであんな格好してたのに、それより恥ずかしそうな顔で返事を寄こす。
床にはついてないみたいで安心する。
…終わってからじゃ遅いっての。俺のアホ。
「悪いな、痛いだけだったろ。ゴメンな」
「ううん、すごく、嬉しかった」
「え?」
「ホントはね、怖いかな、痛いかなって、不安もちょっとあったけど…
瑛くんがすごく優しくて、怖く無かったよ」
…可愛いやつめ。
「あ、でも、一つだけ、想像と違ってた、かな」
「ん?何?」
「ベッドで、するものだと思ってたから…」
思わず言葉を失った。
…くそう、この俺に、そんな余裕あるわけないだろ。
つーか、そういうことはもっと早く言え。
「ああ、だよな。んじゃ、やり直す?」
「えっ!?」
「プッ、冗談だよ!」
頭をグシャグシャしてやる。
「あと1ペナ分、何してもらおうかな」
そう言ったら彼女は、自分のしたことを思い出したのか顔を赤くしてあたふたしだした。
その姿が可愛くて愛しくて、ギュッと抱きしめた。
―俺には、彼女がいる。
可愛くて、優しくて、性格も良くて。
本人には絶対言わないが、自慢の彼女だ。
絶対に、誰にも渡さない。
以上です。
お付き合いいただいた方、ありがとうございました。
抜けてますね、失礼しました…
********
無事進級した俺たちは、晴れて受験生となった。
普段から勉強はしているし、特別焦ることはない。
問題はあいつだ。
俺と同じ大学を目指すのはいいが、今のままじゃ少しばかり勉強が足りないらしい。
だからといって、特に慌てた様子もないところが大物感を感じさせるというか…
っていうか、その気なら勉強してくれ。頼む。
俺が教えてやれば一番いい。
けど、学校ではあまり頻繁に一緒にいるわけにもいかないし、
かと言って部屋に連れ込めば俺の頭から勉強なんて言葉は吹っ飛ぶだろう。
第一教えてくれとか言ってこないし。あいつ。
―学校とバイトと煩悩のバランスを取るのは非常に大変なのだ。
バイトを終えて部屋に戻ると、留守電が入っているのに気づいた。
『もしもし、瑛くん?バイト中かな、お疲れさま。
あのね、今度の日曜って、空いてるかなあ…電話、下さい』
メッセージを聞いてすぐにかけ直す。余裕がないんだ、俺は。
「…もしもし」
「あ、お疲れさま。留守電、聞いてくれた?」
「聞いたからかけたんだろ。どっか行きたいのか?」
「あ、うん。あのね。来週、小テストがあるんだけど、苦手なところだから教えてほしいなって思って」
「ああ、いいよ。どこで待ち合わせ?」
「あのね、うちに来ない?」
なんだ。なんだその爆弾発言は。誘ってんのか。なあ誘ってんのか。
「お母さんが、プリンスを見たいって言うから」
うん、どっちにしろ爆弾発言には違いないな。おまえは一体なんて説明したんだ、俺のこと。
断れるはずもなく、あいつの家に行くことが決まってしまった。
親が居るのが幸か不幸か。
…悩める受験生は辛い。
服装オッケー。髪型もバッチリ。
念のため、爪を短くして、ヤスリもしっかりかけた。
あの翌日、何故か針谷に押しつけられた雑誌に載ってたからじゃない。断じて。
読んだのだって、たまたま、ヒマだったからで。
そもそも今日は、勉強を教えに行くんだから。
ああ、勉強道具持たなきゃ。
家の前まではいつも送るけど、
中に入るのは今日が初めて。
しかも、問答無用で親に紹介されるとなるとさすがに緊張する。
インターホンを押すと、すぐに扉が開いた。
「いらっしゃい。時間どおりだね」
「お、おう。おじゃまします」
「あ、そうだ。お母さん」
「!う、うん」
「お父さんと出かけちゃって。なんか急に隣町の美術館の券もらったんだって。
期限が今日までだから行って来るって、さっき出て行っちゃった。
瑛くんによろしくねって言ってたよ」
はああああああぁぁ。
一気に気が抜けた。
俺の緊張を返してくれ。いや、いいんだけど。
「どうしたの?」
「いや、なんでもない」
「そう?こっちこっちー」
きっと、なんにも考えてないんだろうな。
何の疑問もなく自分の部屋へ通すあたり。
―おまえ、二人きりってこと、わかってんのか?
乙!
デイジーがネラーで吹いたw
ハリーとキテルの関係がいいなー
雑誌で知識は豊富なんだろうか>ハリー
GJ!前のを読んだときも思ったが、
デイジーが包容力あってキテルにぴったりだった
ハリーとの関係は小説思い出すね
楽しませてもらったよー、ありがとう!
(性的なryで盛大に笑ってしまったが
デイジーはかわいいしキテルはキテルだし
GJ!続き?読みたいです
>>538-553 GGGGGJ!
相変わらずキテルとデイジー二人が可愛すぎる
>>556と同じく(性的なryでうっかり笑ってしまったが、
それでも全体の雰囲気は崩れてなくてすげーと思った
なんつーかキャラ解釈がすげー好みです
いいもん読ませてくれてありがとう
GJ!
ぐるぐるしてるキテルはやっぱり最高だw
ハリーとのかけあいは高校生らしくて微笑ましいし
デイジーも可愛くてほんといい女だと思う。
キテルが惚れこむのがわかるよ〜
再萌えをありがとう!!
GJ!等身大な良いキテルをありがとう!
gjgjgjgj!
DSで2プレイ中の自分にはこれ以上ない萌えだった
キテル可愛いよキテル
すんばらしい。
てか、文才が凄い。
貴方に惚れる。
ありがとう。
爪にやすりをかけてるキテル、かわいい・・・
すっごい萌えました
ありがとーーーーーーー!!!!
「ねえ、お願い。こんなこと、志波くんにしか頼めないの…」
「…なんで、オレなんだ」
「…志波くんなら、優しく、してくれそうだったから」
「いいのか?あいつ、これ知ったら怒るんじゃないのか?」
「高校、卒業するまでは待てって言われた。
でも、どうしても…したくて…」
「……まあいい。ホントに、いいんだな?後悔するなよ」
なんだ?
この会話なんだ?
弦が切れた勢いで指まで切っちまって、手当てしてもらいに来た保健室。
『保健医外出中』の札があるにも関わらず、ボソボソと声がする。
それも、あのやたらとデカイ志波とかいうやつと、
…俺の好きなあの子の声。
「あ……っ!」
「我慢しろ。こうしないと、後で辛いのはお前だぞ」
「う、うん…わかってるけど、でも…っ」
これ、ヤバくないか?いろいろ。
ほら、場所とか、状況とか。
ほ、保健室、だよな?ここ。
「あんま大声出すと外に聞こえるぞ。ほら、もう少しの我慢だ」
「……うん」
あ、声潜めやがった。
聞こえねえっつの。
「…ホントにやるのか」
「いいの。もう覚悟したの。…みんなやってるんだし、大丈夫だよ」
「そうか。オレは初めてだがな。こんなことするの」
「う…、ゴメン…」
「…そろそろ良さそうだな。…いくぞ」
「…っ!」
…いいのか?止めなくていいのか!?
このままじゃ、あいつが志波に………
いや、ダメだ!学校内で不純異性交遊はダメに決まってる!
「志波、てめえ学校で何してんだよっ!!」
勢いよくドアを開けた。
「…針谷?」
「…ハ、ハリー!!」
「…ん?」
「…え?」
あれ?服…着てるな。
そもそも距離は近いけど、あいつ手に何持って…
「…何って、穴」
「あ…」
「ハ、ハリー…ごめんね」
しょぼくれた顔であいつが言う。
「ごゆっくり」
志波はさっさと出て行ってしまった。
「…ピアス開けたいなら俺に言えっての!」
「だって、この前ダメって言ったのハリーだよ…」
「そ、それはそうだけど、ほら、俺と違ってオマエは成績もいいし…」
「どうしても、お揃いにしたかったの…」
そんなこと言われたら言い返せねぇだろ。
「…しょうがねえな。俺がやってやるよ」
「ホント!?」
「ああ。ただし今度の休みに、うちでな。消毒とか全部揃ってっから」
「やったあ。ありがとう、ハリー!」
次の休み、二人きりの部屋で耳を触らされて自分を抑えるのに苦労したのは言うまでも無い。
超ベタなネタでした。
あるあるあるwwww
思春期ハリーGJ!!
ワロタw
かわいすぐるよハリーwwww
乙でした
ちょwwwかわいすぐるwwwベタだけどそこがいい
思春期( ・∀・)イイ!!
569 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 02:50:20 ID:x1FNQS9z
保守age
ハリーかわええwwwwベタだけどそこがいい。
571 :
若×デイジー:2008/04/09(水) 22:24:31 ID:HqH+Dk+a
若×主→キテル投下します
黒若鬼畜+道具ありなので苦手な方はどうぞスルーしてください
若最愛なんだけどなぁ
572 :
若×デイジー:2008/04/09(水) 22:25:05 ID:HqH+Dk+a
千代美ちゃんに「また明日」を言って、はるひに少しだけからかわれながらも、瑛くんと待ち合わせの場所へ向かう。
瑛くんはいつもと同じように「遅い!」って言ってチョップして、だけど優しく笑ってくれる。
そんないつもと同じ放課後になるはずだった。
そう、若王子先生に科学準備室に呼び出されるまでは。
「……若王子先生」
「や、どうしたんですかそんな怖い顔して」
「あ、あの、わたし、」
「心配しなくても大丈夫。“あの話”ならまだ誰にもしていませんよ」
「……っ!!」
“あの話”。
先生の言葉にわたしは身を固くする。脳裏に最悪の未来がよぎったからだ。
先日ショッピングモールで瑛くんとわたしと先生はばったり出会ってしまった。
瑛くんは珊瑚礁の制服を着ていて―――そう、先生に働いていることがバレてしまったのだ。
顔を強張らせる瑛くん。わたしは何も言えず、溢れ出しそうな涙を堪えるのがやっとだった。
だけど、そんなわたし達に先生はいつものふんわりとした笑顔でこう言った。
『一緒に困ることくらいは出来るから、一人で頑張らないでほしい』、と。
この教員らしからぬ(それでいてすごく若王子先生らしい)言葉にわたし達は救われた気持ちでそれぞれの帰路についた。
その数日後、科学の授業でのこと。
先生は授業中にこっそりとわたしに手紙を寄越した。
『佐伯君のアルバイトの件で話があります。放課後科学準備室で』
手紙を誰にも見られないように制服になおす。授業は勿論身に入らなかった。
「君は優しい子だ。佐伯君を守りたいんだね」
「……はい」
「佐伯君は君の……恋人なのかな?」
「ち、ちがいます!わたしの一方通行で……」
「……そう、ですか、一方通行」
思わず口にした自分の気持ちに頬を熱くする。
あぁ、ダメだ。先生の顔が見れない。
先生のクスリと笑う声が聞こえて顔を上げる。
「うん。だけど先生ね、悪い大人だから意地悪なんです。
それに教師だから、ホラやっぱり彼のアルバイトについて職員会議にかけないと」
笑顔で吐かれるその言葉にわたしの心臓は止まりそうになった。
学業とバイト。その両立をどれだけの気持ちで瑛くんが頑張っているか知っているから。
優等生でいることにどれだけ瑛くんが努力しているか知っているから。
全部知っている。彼の苦悩も、夢も、マスターへの想いも。だって、ずっと見てきたから。
そしてわたしは、そんな彼が誰より好きだから。
573 :
若×デイジー:2008/04/09(水) 22:25:36 ID:HqH+Dk+a
「せ、先生、お願いします!それだけはやめてあげてください」
「うん、だけどね」
「わ、わたし何でもします!だからそれだけは……っ」
「何でも、ですか……」
先生の視線がわたしに止まる。頭のてっぺんから、上靴の先まで。
いつもの柔らかい目線とは違う、どこか冷たい視線。まるで実態動物をみるような―――こわい。初めて会う人に見える。
「じゃあ、そのスカートをめくってみせてください」
いつもと違う視線、いつもと同じ声色、ありえない言葉。
わたしは思わず耳を疑った。先生は今なんて?
「せ、せんせ……」
「聞こえませんでしたか?もう一度言いましょうか?」
「そんなの出来ません!」
「そうですか、うーん、それは先生も佐伯君も残念です」
「っ、……!!」
「簡単です。交換条件、といえば分かりやすいでしょうか」
先生は冷たい笑顔を浮かべたまま言った。
「……佐伯君を、守りたいんでしょう?」―――わたしには、頷く以外の選択肢は残されていなかった。
スカートを持つ手が震える。瑛くんの顔が浮かぶ。
叫び出しそうな思いを必死に堪え、わたしは先生に視線をやる。
「うん、なかなか好戦的な目だ。先生は君のそんな顔を見るのは初めてです」
「……わたしも、こんな目で人を見るのは初めてです」
「生意気な君も嫌いじゃないけれど、賢明じゃありませんね。ブ、ブーです」
その言葉に覚悟を決めた。瑛くんはわたしが守る。
スカートを下着のラインまで捲り上げる。先生は薄ら笑いでこちらを見ている。ただ、見ている。
屈辱のあまりきゅっと下唇を噛み締めた。噛み過ぎたのか、口の中に鉄の味が広がった。
「……先生、これでいいでしょうか」
「そうですね……、では次はこれを突っ込んでみましょうか」
先生の手にある細長いもの、それは―――試験管?これ以上ない程の恐怖が身体中に走った。
「そんな、それ、せんせい、」
からからに乾いた声で恐る恐る問いかける。
「これを君の中に挿れてみてくれますか?」
「ひッ……」
「これを、ここに」
先生は試験管をわたしの下着越しにぐっとあてる。その固い感触に眩暈を覚えた。
思わず床に座り込む。身体が震えているのが分かる。
先生はそんなわたしの手を取り、下着を剥ぎ取ると―――試験管を握らせた。
「……さぁ、どうぞ」
574 :
若×デイジー:2008/04/09(水) 22:26:36 ID:HqH+Dk+a
誰にも見られたことのない秘部を晒している恥ずかしさよりも、今は恐怖の方が強かった。
手が震えて、何度も試験管を床に落とす。その度に硝子特有の音が響く。
「せ、んせ、」
無駄とは知りつつも懇願する。お願いします、どうか助けてください、許してください。先生は笑顔のまま言った。
「早くしないと、先生この後職員会議の時間なんです。忙しいんです。―――あぁ、会議の内容は君の頑張りで決まるけどね」
「やだっ、それは……ッ」
「先生が挿れてもいいけど、君が自分で挿れている姿を見たい。……ほら、頑張って?」
まるで補習の生徒を叱咤するかのような声色で、先生はわたしの両手を掴んだ。
わたしのそこに、試験管が入る。ゆっくりと。確かめるように。
「あっ、や、だ、いや…ぁッ」
「まだ余裕がありそうです。もっと、奥に」
「無理っ、もう無理です、ゆるしてぇっ…!!」
「もっと、奥に」
泣きじゃくるわたしの手をとり、先生が試験管をもっと中心へと挿入していく。
誰も受け入れたことのないそこが悲鳴を上げる。初めての痛みに血が流れ出す。
「い、痛い、せん、せ、痛い、いやぁッ……!」
どうしてこんなことになっちゃったんだろう。
試験管を出したり挿れたり繰り返されながら、ぼんやりと思った。
尊敬していた先生に試験管で犯されている。
わたしにはもう抵抗する気力もなかった。痛みに耐え、時間が過ぎるのを待っていた。
「……やや、もうこんな時間ですか」
5時を告げるチャイムの音に先生は動きを止めた。
「先生、会議に行かなくては。残念ですが、今日はここまでです」
わたしはゆっくりと身体を起こす。涙も血もいつの間にか乾いていた。
「せんせい……」
「勿論、佐伯君の事は会議にはかけませんよ。先生は約束を守ります」
安堵が胸に広がる―――先生の次の言葉を聞くまでは。
「会議は週に一度です。……来週の放課後、またこの場所で待っています」
にっこりと微笑む先生。
わたしに拒否権は、なかった。
575 :
若×デイジー:2008/04/09(水) 22:27:54 ID:HqH+Dk+a
以上です。
若好きな方、不快になられたらホントすいません。
次回は甘い若主を書いてみたいです。
GJ!
セリフとかに含みがあるから若は黒くても違和感無いなあ
そして健気なデイジーが切ない…
雰囲気ぶち壊すようで悪いけど
初めてであっても血が試験管に
つくことはあっても流れる
ほど出ないと思うんだ・・・
GJ!
若黒いよ若
たまたま生理がきたと思えば無問題
たまたま生理ww
流れるほどの出血だったら、内部に裂傷できてるだろうなあ
よく見るけど、「かがく」は化学だよね?
ちょっと気になった
まさか、試験管ではなくてビーカー…?
まさか、試験管ではなくて割れた試験管…?
段々痛いものになってきてるぞw
便乗して。
まさか、試験管ではなくてナス型フラスコ…?
>>586 な、ナス型?んなもんねーよw
と思って検索したら普通にザクザク画像が出てきて先生ビックリです
なんか昔雑誌の「痛い思い出」かなんかで、電球オナヌしてたら破裂して病院送りになった
ってのを読んだのを思い出した
自分の稚拙のせいで変な流れに…
自分としては流血っていうよりも少し血がついたくらいの気持ちだったのです
描写が弱くて誤解させてしまい、すいませんでした
そして書いてる本人も途中までフラスコって書いてたのは秘密
途中でググって「あ、やべフラスコってこれか」と気づいてよかった…
後日談を投下しに参りました
ただ不毛な会話が続くだけのぐだぐだです
590 :
若×デイジー:2008/04/11(金) 18:27:32 ID:Ix0EU+xh
「―――>>572-
>>574という鬼畜設定プレイはいかがでしょう?」
「イヤです」
「……即答ですね」
「当たり前です。何考えてるんですか、もう」
「えっへん。先生は大人だから君と鬼畜なことがしたいんです」
「その大人だからフレーズ使えばなんでも許されると思ってませんか」
「うっ」
「そんなんだから先生は変態扱いされちゃうんですよ試験管使って何してるんですか」
「ぜ、絶望した!女子高生の恋人に変態呼ばわれされる自分に絶望した!」
「先生。それはジャンル違いです」
「そもそも先生はもっと自分の風評に気を遣うべきです」
「風評、ですか」
「若主メインのHPでさえ黒若&白若ってわけてあったり、科学準備室はほぼアレな場所に使われてたり、
エロパロまとめサイトについては
>>134さんにこんなこと言われちゃってますよ
>>576さんに違和感ないなんて言われちゃってますよ」
「ふーむ。弱りましたねぇ」
「猫好き・IQ200・白衣の科学教師・ほんわかキャラだけど薄暗い過去持ち。
完璧設定なのにどうしてなんですかむしろそのIQ200設定がどのサイトでも変態プレイにしか生かされてないのは何でですか」
「やはりそのギャップがアレなんじゃないでしょうか」
「ギャップ萌え、ってやつですか」
「先生よくわかりません。でも、……君は、それでもいいんですか」
「なにがですか?」
「世間で変態扱いされている僕と、その、お付き合いしていて平気なんですか?」
「……先生」
「やっぱり絶望した!思春期の生徒達よりむっつり扱いされている自分に絶望した!」
「……嫌だなぁ、先生が変態なわけないじゃないですか」
「えっ?」
「先生は裏表なんてない人に決まっています。生徒に手を出すなんて絶対しない素晴らしい方です」
「え、えっ?」
「ね、せんせ?準備室であーんなことしたり、陸上のフォーム矯正としてこーんなことしたり、しないですよね?」
「あ、いやあの、」
「白衣プレイとか、科学準備室で変な媚薬作ったりとか、体育倉庫でとか、しないですよね?
ビーカー?ナス型フラスコ?いやいや、まさか、先生に限ってそんな。
衝撃・淫行教師逮捕!なんてよくある見出し、わたし見たくないですもん」
「……ハイ、以後気を付けます」
色々とすいませんでした甘々なんてわたしには無理でした\(^o^)/
>>134さん・
>>576さん引用しちゃってすいません
ぷっw
おもしろかったですよww
過保護な志波に、
タコさんウインナお裾分けしたり、
野球部の洗濯手伝ってもらったり、
下校中に鞄を持ってもらったり、
取れかかったボタン縫い付けてあげたお返しに
コンビニでプッチンプリン買ってもらっちゃったり、
開かないジャムの蓋を開けてもらったり、
そんな可愛いことばっか思い付いてエロに持っていけんorz
志波が狼であることは誰の目からみても明らかなのに…。
うわあ青い春だあww
タコで触手プレイ
洗濯洗剤で泡姫プレイ
鞄で手が塞がってるところをセクハラプレイ
ボタン糸で緊縛プレイ
プリンとジャムを女体盛りプレイ
エロスてんこ盛りじゃないですか
>>594 wwww
>タコで触手プレイ
ここだけは突っ込ませてくれwww
メッティ×デイジー投下します。
ちょっと不真面目なメッティですがご容赦を。
パタパタパタ。
人気の無い廊下に、足音が響く。
(いつ落としたんだろ…)
一番お気に入りだったボールペンが見当たらない。
さっきまでいた生徒会室に忘れたのかもしれない。
次の授業まで、あまり時間が無い。
「君、待ちたまえ!」
「は、はいっ!」
ふいに鋭い声が飛んできて、私は思わず立ち止まる。
「そんなに急いで、どうしたんだい?」
「もう、格くん、ビックリさせないでよ!」
「ハハ、ごめんよ。もしかして、生徒会室に行くところかい?」
「そうなの。忘れ物、しちゃったみたいで」
生徒会に入った私は、お昼休みにここに来るのがお気に入りで、
同じ執行部である格くんがちょくちょく顔を出すようになった。
それがいつしか恒例になって、
私たちが仲良くなるのにそう時間はかからなかった。
「鍵を返しに行くところだったんだ。僕もついていくよ」
少し早足で、私たちは歩き出した。
誰も居ない生徒会室に足を踏み入れる。
さっき使っていた机、歩いたと思われる場所、共用のペン立ても見たが一向に見当たらない。
「無いなぁ…あ、授業始まっちゃう。格くん、鍵は私が返しておくから教室戻っていいよ」
「ああ」
頷きかけた格くんの視線が止まる。
「どうしたの?」
「窓の外、見てごらん」
「あ!」
思わず窓際に駆け寄る。
さっきまで降っていた雨はいつの間にか止んでいて、
代わりに大きな虹が出ていた。
「うわあ…キレイだね」
振り返って格くんの方を見ようとしたら、格くんはすぐ後ろにいた。
「ああ…、こんなにクッキリした虹を見るのは久しぶりかもしれないな」
「そうだね。すぐ消えちゃうのかな」
そっと、後ろから二本の腕に包まれる。
「消えるまで、見ていようか」
「…うん」
そのまま、頬に柔らかくて温かいものが触れた。
格くんの腕に手を添えて、少し身体をもたせ掛ける。
鼓動が早くなるのが自分でわかった。
…この後、格くんがおそらくするであろうことも。
ひっついている心地よさを確かに感じながら、
一方で期待している自分がいる。
静かな室内に、チャイムの音が響く。
格くんの唇が、そのまま首筋に降りてきた。
「…っ!」
ほんの少しの刺激なのに、身体が震える。
格くんは、その私の反応を決して見逃さない。
つ…と舌が這うと、背筋がゾクゾクとした。
「あ…っ!」
思わず声が出て、私は慌てて自分の口を塞ぐ。
「だ、だめ…格、く……!」
「何が駄目なんだい」
「ひ、ひと…来たら……あ…!」
絶え間なく与えられる快感に、頭がまわらない。
「こんな時間にこんなところにいる悪い生徒は、君と僕くらいだ」
格くんの手が私の頬に添えられる。
顔を向けると、覗き込むようにした格くんが優しく笑って、キスをした。
「…授業、行かなくていいの?」
「こんな顔した君を放っては行けないだろう?」
身体を向き合うように回され、再び口付けられた。
当てられた左手が、そのまま私の頬を優しく撫でる。
軽く開いた口から、彼の舌が侵入してくる。
浅く深く、口内を蠢く感触。
「……はぁっ、はっ、はぁっ…」
唇が離れて、再び首への愛撫が始まって。
「んん…っ!」
首だけは、どうしてもダメだ。
彼に触れられると、どんなわずかな刺激も快感になる。
そして、それを彼はもう知っているから。
手で口を塞いで、声を必死に抑える。
そんな私を知ってか知らずか、その舌は的確に私の敏感なところを攻める。
ダメ、ダメ…!
弱々しく首を振っても、彼は気にしない。
ダメ、身体に、ちからが、はいらない…!
足がガクガクと震え、窓に背を押し付けたまま私の身体は崩れ落ちる。
そのまま、ペタン、と尻を床についた。
「だ、大丈夫かい?」
息を荒げながらうつむく私に、格くんが顔を覗き込んで言う。
「…大丈夫そうだね」
言葉を返す間もなく、彼は制服に手を差し入れる。
火照った身体に、少し冷たい格くんの指が触れた。
だらしなく開いた足の間に身体を入れ、彼の指が胸へと伸びる。
「もっとしてあげたいんだけれど、…汚れるから今日は我慢してくれ」
二つの手が二つのふくらみを這いずり回り、敏感なところを容赦なく攻める。
「あ…んん…っ」
漏れる声を唇に塞がれた。
――初めて、身体を繋いだ日。
私も彼も当然初めてで、何もかもが手探り状態だった。
その時は知らなかったのだ。
こんなにも、自分が淫らなことを。
彼は何も言わないけれど、きっと“勉強”したに違いない。
行為の時に言葉が少なくなるのは、私の反応を見ているのだろう。
回数を重ねる毎に、私の身体は彼にどんどん快楽を与えられていった。
彼が巧いのか、愛情の成せる業なのか、はたまた自分が過敏なのか。
どれかはわからない。どれも、かもしれない。
私は彼とのそんな時間を、いつしか待ちわびるようになった。
だから、虹を見ながら抱きしめられた時、期待した。
授業をサボらせてしまうことに罪悪感は感じたけれど。
それよりも、身体の奥から湧き上がる、彼を求める気持ちが上回ってしまった。
こんな淫乱な自分を知られたら、嫌われてしまうだろうか。
ボンヤリと快感に身を委ねていると、突如、下腹部に何かが触れて
私の身体は大きく跳ね上がった。
「んん……っ!んっ、ん…っ」
口が塞がれていなかったら、とんでもない声を上げていたに違いない。
それを考えてなのかどうか、格くんはずっと舌で口内を弄っている。
口と胸と大事なところを同時に攻められて、意識が朦朧としてきた。
心地よい息苦しさ。身体が熱い。
下着の中に格くんの指が侵入してきて、これでもかと蜜を溢れさせる箇所を撫でる。
「っはあ、はあっ、…っ」
「すまない、ちょっと脱がすよ」
小さな声で囁かれて、腰を少し浮かすと
下着が取り除かれ、下にハンカチが敷かれた。
一旦中断したことで少し落ち着いたかと思ったのも束の間、
すぐに格くんの指が中に入ってきて、また一気に熱くなる。
「あ…っ、やっ、ああっ…!」
格くんにしがみ付いて、口を身体に押し付ける。
―声を、抑えられない。
指が2本になって、空いている手が今度は私の耳を弄り始めて、
水音を消すように耳の近くで音が響く。
「あ……、あ、あ…っ、いやあ、ダメ…っ」
グイグイと、格くんの指を締め付けているのが自分でもわかる。
中で自在に動き回る格くんの指が、激しさを増していく。
「ダメ…ダメ……っもう…っ!!」
グッと目を閉じて、強く、格くんにしがみ付いた。
一瞬、世界が止まって。
すぐに、真っ白になった。
気づいたら、格くんの腕の中にいた。
「あ…私……もしかして、寝…てた…?」
「ああ、寝てるっていうより少し気を失ってるように見えたけれど」
「ご、ごめん…」
「大丈夫だよ。5分と経っていない」
まだ少し余韻の残る身体を起こす。
どうやら、後始末もしてくれたらしい。
「…さっき、何を考えていたの?」
「えっ?」
「あ、いや、途中で何か考えてるように見えたから。その…」
「…?」
「…良く、なかったのだろうか、と」
「そ、そんなことないよ!」
「…いいんだ。僕はこういうことには慣れていないし。現に今も、こんなところで…」
「本当に違うの。………逆、なの」
「逆?」
恥ずかしくて、顔が見られないけど。
少し落ち込んだような、困ったような格くんを見たら言わずにはいられなかった。
「……き、気持ち良すぎて。もっと、もっとしたい、して欲しい、って思う。…けど、
こんなことばかり考えてる子、格くんは嫌かもしれない、って…思って…」
少し間があって、格くんが息を吐き出す音が聞こえた。
「君はいつも僕のことをよくわかってくれているけれど、わからないこともあるんだな。
君にこういうことをするのは、君にもっと触れたい、それだけだ。
僕は好意を持たない相手に触れようとは思わないよ。
…君も、そうだろう?」
「…うん。格くん以外なんて、考えたこと、ない」
「なら、僕が君を嫌う理由がないよ。
…すまない、不安にさせてしまうのは僕の器がまだまだ小さいんだな」
「ううん、そんなことない。私が勝手に不安になっただけだから」
「…君は優しいな。…ありがとう」
いつもの優しい笑顔を湛える彼に、私も微笑んでキスをした。
「格くん、ごめんね、授業…」
「ああ、いいんだ。もう塾でやったところだし。クラスメイトにメールしておいたから、
今頃保健室に付き添いで居ることになっている」
い、いつの間に…
「今日は、生徒会の活動は無い日だったな」
「うん」
「塾…も今日は休みだ。ちょうど良かった。学校が終わったら、ウチに来ないかい?」
「あ……うん、いいよ」
「よし。サボった分の授業は僕がしてあげるよ」
「…え」
「学業は学生の本分だからね。…ん?どうかしたかい?」
「…ううん。なんでもない。あ」
「どうしたの?」
「虹、消えちゃったね」
「ああ、すっかり晴れたな」
「なんか勿体無いことしちゃったな。写真撮っておけば良かったかも」
「たまに見るからいいんじゃないかな、ああいうのは」
虹を見ていた時と同じ体勢になって、格くんは言った。
「…もう一時間、サボる?」
「サボり癖をつけるのは良くないな。続きは帰ってから、だろう?…僕も流石に準備が無いし」
「そ、そんなつもりじゃ…!」
「ハハ、冗談だよ。チャイムが鳴ったら、行こうか」
「うん。…あっ!」
「君は忙しいな。今度は何だい?」
「探してたペン、スカートのポケットに入れたんだった…」
「…全く、君とはどれだけ一緒にいても飽きることは無さそうだ」
「じゃあ、飽きるまでずっと一緒だよ?」
苦笑する格くんに言ったら、身体にまわされた腕に少し力が入って。
「心配しなくても、離したりしないよ。君の事を解読していくには
ちょっとやそっとの時間じゃあ足りないからね」
「…格くんの、えっち」
「なッ!なななんの話をしているんだ、き、君!」
思わず立てた笑い声は、鳴り響いたチャイムにかき消されていった。
以上です。
読んでくださった方、ありがとうございました。
一番乗りGJ!
メッティカッコヨスww
GJ!
エロいメッティに萌えました!
GJ!
デイジー可愛いな
GJです
メッティ爽やかにエロいな
GJ!
そういうお勉強も頑張っちゃうメッティに萌え!
メッティ最萌えなので嬉しかった。ありがとう!!
GJの連鎖にワロタ
でも自分もGJ!
キマジメッティ可愛い
まじGJ!!!!
ハンカチ敷くとか萌えました
メッティ最高だ
ほんとにいい子だよね、メッティかわいいよメッティ
エロッティ!
メッティgj!
未攻略なんだが攻略したくなった…
DSの志波プレイ中にエロさ満点で血を吐きそうです。
大接近見た後だとどのキャラも
卒業してすぐ深い関係になりそう
志波は絶対に辛抱できないな
キテルも卒業式当日に珊瑚礁に連れ込んでそうだが
そもそもあそこまでやって卒業まで何もない(付き合ってすらいない)ほうがおかしいけどなw
ピュアは将来子だくさんになりそうだからきっと絶倫
大接近で辛抱できなくなっちゃったSSとか読みたいです
おっと「お前が書け」というレスは不要だ
大接近後は家でオナヌーしてそうだよな
特に走って逃げ帰るキテル辺りが
ギターに主人公の名前をつけてみたはいいけど、お手入れでふきふきしたり
それどころか触る度に切なげに名前呼んでモダモダしてるかと思うとご飯10杯はいけるな
猫に主人公の名前をつけて愛でるみたいなやつですね
わかります
ギターはいいけど猫は動物虐待な気分になって駄目だな。
いや王子が子猫に性欲を感じる変態と言ってるわけではないぞ断固として。
ギターはラインが女性の体っぽいところあるよね。
そういう点ではバイトのバイクがいいな。
バイクに主人公の名前つけて清志郎でも歌って手入れして欲しい。
まあ距離おいて見ればどれも変態っぽいのは間違いないがなw
>>620全員してる気がするw
メッティにいたっては自己嫌悪の懺悔の日記を書いている。
ピュアもお迎えに来たデイジーでしてる。
花屋が最萌えな自分は少数派なんだろうな。
>>626 ノシ 自分も花屋最萌
まあ、少数派なことは自覚してるが
>>626 かわいい後輩に対して性欲を持て余してる花屋くそ萌えます
> ピュアもお迎えに来たデイジーでしてる。
そういやにおいがどうとか言ってたな
近寄らないと分からないと思うが
においに関する文章あったっけ?
そういや太陽の匂いがするとか何とかいってたね。
ピュアたんの世界は父ちゃんと若王子電話とデイジーしかないもんな。
「今日は、いい」
→匂いを思い出しつつ励む
ってことか、毎日頑張るな古森
デイジー×天地投下します
・一部、強引描写ありですのでお気をつけ下さい。
・若王子先生が名前だけ出ます。
ではどうぞお付き合い下さい。
「せーんぱい?何ボーッとしてんの?」
「あ、ゴメンゴメン。何でもないよ」
デートの帰り道。
手を繋いで歩きながら家へと向かう途中、ふと思い出した、あの日の記憶。
「ウソだ。ねえ、何考えてたの?」
「…翔太くんと初めて出会った日のこと」
そう言うと、彼は顔を少し赤らめて、そのあとちょっと笑った。
「あんな衝撃的な出会い、なかなかないよね」
混み合った駅前。
落し物をした彼。
追いかけた、私。
「こんな風に出かけるようになるとは思ってなかったけどね」
繋いだ手に視線を落として、私の方を見る。
そのまま、更にニコッと笑った。
素直で純粋で、甘いものが好きな年下の男の子。
仲良くなるうちに、ちょっと生意気なところも出てきた。
でもそれは、私の前でだけ。
「今日も楽しかったね、先輩!」
ニコニコと笑いかける彼に頷き返したものの、
私の思いは別のところにあった。
さっき思い出した、出会いの少しあとのこと。
あの暑い夏の日。
買ったばかりの水着を着たくて、予定の空いていた彼を海へ誘った。
いつもよりはしゃいでいた彼は、海の家でいろんな食べ物を買い込み、
それを平らげたかと思うと眠ってしまった。
なんとも無防備な可愛い寝顔。
私は時間も忘れてその姿に見入っていた。
刺激的な格好と長い時間一緒にいることは、二人の仲を進展させるにはもってこいだったようだ。
現地解散の予定のはずが、気づいたら私の部屋にいた。
「やっ…ちょっと、何…」
「何って、言わなくてもわかるでしょ?本当に嫌なら、抵抗すれば?」
「だ、だって……あっ…!」
「フフ。…可愛い」
「そこはダメですって、先輩……っ!」
思わず、襲ってしまった。
本気で抵抗されたら、いくら年下とは言え男の子にはかなわないだろう。
しかし、言葉では少しの抵抗を試みるも、体は全くと言っていいほど無抵抗だったから。
「先輩っ、やめてください…!なんで…っ、こんな…!」
「なんで…?天地くんに、欲情したから」
「え…あ、ああっ」
されるがままの彼の、あらゆるところを触って弄って、舌を這わせた。
その度に上がる声が、少し潤んだ目が、可愛くて。
初めて見る男の部分でさえ愛しく思えた。
「ああっ、だめ、ダメですっ、…僕もう……っ!」
恐らく我慢はしていたのだろうけど、舌と手の動きを速めると
あっさりと私の口の中に放出した。
「…っ!せ、せんぱい、ごめんなさい…!」
「…どうして天地くんが謝るの?」
「だって、今…」
泣きそうな顔で口元を見つめている。
口の端を指で拭って、そのまま舌で舐め取ると、彼の顔が朱に染まった。
「…先輩は、初めてじゃ、ないんですか」
「何が?今のこと?」
「そ、その…それも含めて、…全部」
「初めてには見えない?」
「そ、そういうつもりじゃ…!…すみません、失礼なこと聞いて」
襲われたのは自分の方なのに、何故か謝り倒していた彼。
正直失敗したかな、と思った。
可愛いと思ったのは本当。欲情したのも。
だけど、いくらなんでも順序ってものがある。
予想通り、彼は校内で会っても目も合わせてくれなくなった。
でも。
休日に電話をしてデートに誘うと、断られることは無くて、
最初のうちこそ気まずそうにしていたけど、
回数を重ねるごとにだんだん打ち解けていくのがわかった。
もっとも、私も心を開いてもらえるまでは、あの日のようなことは控えるようにしていた。
あまり身長のかわらない彼と並んで歩いていると、
スベスベでピチピチな若い肌がすぐそこにあって、
触り倒したくなる自分をどれだけ抑えたことか。
…何度か誘惑に負けて触ったこともあったけど。
「天地くん」が「翔太くん」になって少し経った頃、
私は今まで我慢してたのを解き放つかのように、
再び彼に襲い掛かった。
今度は微塵も抵抗されなかった。
「先輩、ほらまたボケッとしてるよ!」
「ゴメンってば。ね、今日、寄っていく?」
下校時に寄り道しようと誘ったときのような元気な返事ではなく、
少し間があって、「うん」と小さな声が聞こえた。
「…嫌ならいいんだけど」
「い、嫌なんて言ってないじゃん!行くよ、行く行く!」
力いっぱい反論された。可愛い。
家に帰ると、お母さんが満面の笑みで出迎えてくれた。
『親しき仲にも礼儀あり』が信条の母親は、
きちんと挨拶のできる翔太くんがかなりお気に入りのようだ。
「あら、いらっしゃい。あとでお茶持って行くわね」
今日もご機嫌で話しかけている。
部屋に入ると、彼はすっかり定位置となった場所に
クッションを抱え込むように体育座りした。
ショールを外して、クッションを持って彼と向き合うように座る。
「…ねえ、昨日」
「ん?何?」
「若王子先生と、何しゃべってたの?」
「何って…部活のこと?フォームについて指導受けてただけだけど」
「ホントに?なんか楽しそうだったよ」
「……ヤキモチ?」
顔を近づけて下から覗き込むと、ふいっと顔を背けられた。
「…先輩には、僕の気持ちなんてわかんないよ」
それには答えずに、黙って下腹部に手を伸ばした。
「…っ!や、やめてよ先輩、こんな時に」
人差し指で、つ…と布地の上から輪郭をなぞると、身体がピクッと動いた。
「ねえ…私がヤキモチ焼いたことないなんて、本気で思ってるの?」
手のひらを当てて、ゆっくり擦る。
「あ…っ、だって…っ」
「いつもたくさんの女の子に囲まれて」
「ぅあっ…!」
グッ、と掴んだ。
「……やぁ…っ、あ……!」
今度はやわやわと揉みしだく。
「声出すと、お母さんに聞かれちゃうよ?」
そう耳元で囁いた瞬間、扉がノックされて、翔太くんの身体がビクリと跳ねた。
「お茶入ったわよ」
「今開けるー」
礼儀を重んじるお母さんだから、決してノック無しにドアを開けたりはしない。
けどそんなこと、翔太くんは知るはずも無い。
ドアを開ける直前に振り返ると、クッションをギュッと抱いて下を向いていた。
「ありがと」
「私これからお友達とお食事行ってくるから。お父さんは今日も残業だって。
ご飯、作ってあるから後で温めて二人で食べなさい」
お母さんが出かけたのを確認して鍵をかけ、部屋に戻る。
「お待たせ」
「先輩…」
さっきと同じ格好でうつむいたまま、ポソリと呟く。
「……ごめん」
「何が?」
「ホント、僕ってガキだよなあって。
……若王子先生みたいに大人だったら、もっと余裕ある男になれるのに」
何も言わずに、ほっぺたにキスした。
「でも私は翔太くんが好き」
―余裕なんていらないの。
もっともっと、がっついて欲しい。
欲しいものを手に入れるまで泣き喚いて駄々をこねる子どものように。
少し顔を上げたのを見逃さず、そのすぼめられた唇を舐めた。
「んっ…」
押し付けたあと少し離して、吸うように再び口付けると
甘い吐息を漏らしながら口を少し開いた。
そのまま舌を入れると、すぐに彼の舌が絡み付いてきた。
体の間に挟まっていたクッションを横に放り出して、
舌を絡ませたまま彼を押し倒す。
思う存分口内を味わって唇を離すと、外気に触れたそこがひんやりした。
落ちる髪を耳にかけて彼を見下ろす。
顔はほんのり赤く染まって、目なんかうるうるして、短く息を吐き出している。
なんてそそる姿だろう。
誘っているとしか思えない。
顎の下から喉元へ滑るように舌を這わすと、少し上を向いて呻く。
服を脱がせて、張りのある肌をそっと撫でる。
「あ…っ」
全体を、触れるか触れないかくらいのタッチで撫で回すと
弱々しく声を上げて、身体を震わせる。
小さな突起に指を滑らせると、また少し声を上げた。
撫でたり摘んだりしながら、もう一方をざらりと舐めあげた。
「ぅあ……っ、やっ、あ…!」
私よりよっぽど可愛いんじゃないか、と思える声を上げて身を捩る。
下も全部脱がせて、ヒクヒクと動くそれを見つめる。
「せ、先輩、あんまりじっと見ないでよ…」
さっき少し触ったのもあってか、既に立ち上がっている。
手を伸ばしかけて、ちょっと迷ってやめると、なんとも切ない顔をしてこっちを見てきた。
「ダーメ。まだお預け」
再び胸を愛撫しにかかる。
その舌をゆっくり移動させていくと、また小さな声で喘いだ。
所々、強く吸い上げるように唇を押し付ける。
だんだん下がっていって、窪んだおへそを通って、
存在を主張する彼のモノに辿り着く。
でも、まだダメ。
大事なところを避けるように周りを舐めあげる。
立てられた膝をグッと割って押さえつけ、付け根に触れると、
期待ともどかしさの入り混じった吐息を漏らした。
「…はぁっ、はぁっ、先輩…、意地悪しないでよ…っ」
「…何が?意地悪なんてした覚えないけど」
「も……やぁ…っ、せん…ぱい…っ」
思い切り意地悪な顔をしていたんだろう。
息を荒げながら抗議する彼はもう泣きそうになっている。
ゾクゾクする。
可愛い。可愛い。
下腹部からじわり、じわりと快感が生まれていく。
「どうして欲しい?言って?」
「…っ、…わって…、触って……!」
その言葉を聞くや否や、なんの前触れもなく私はそれを口に含んだ。
「ああああああっ!」
一際大きな声を上げて、腰が動く。
でも、まだ達してはいない。
こんなにもはちきれそうなのに。
「あ…あああ……っ、ぅ……」
舌を尖らせて筋に沿って舐めても、全てを口に納めてみても吸い上げながら上下に動かしても、
手でやわやわと、時に強めに触りながらしても、
今日の彼はなかなか果てなかった。
「我慢しなくていいんだよ?」
先端を舌でチロチロと舐めながら、上目遣いで様子を見る。
「あ…ちょっと待って、…っ、先輩、ストップ……!」
「何で?」
手の動きを止めず、問いかける。
「ああっ、先輩やめ……っ、あ…、ダメだってば…っ」
構わずパクッと咥える。
口の中でビクビクと動いて、解き放たれるのを今か今かと待っているよう。
手の動きと口、舌をいっきに強めてやると。
「あ、ああっ、…やだ、やああああっ、あうぅ………っ!」
身体を痙攣させ、包み込んだ口の中に勢いよく精を迸らせた。
出された分を飲み干し、残りを吸い出すようにしていると、
上半身を起こした彼がこっちを睨んでいた。
「っはぁ、はぁ、…ストップって言ったじゃん…!」
「どうしたの。なんかマズかった?」
「…先輩の中が良かったのに」
涙を浮かべながらそんな可愛いこと言わないで。
ニヤけそうな自分を抑えるのが大変だから。
堪えきれずに目から零れた一滴を舌で舐め取って、そのまま口付ける。
あ、今飲んだばっかりだった、と思い出したが彼は気にして無いようで、
怒りの意思表示か、少し乱暴に舌で弄られた。
「何回でもイケばいいよ」
耳朶にキスをして、耳元で続けた。
「イッた時の翔太くんの顔、…好き」
身体がビクン、と反応する。
「他の子になんて絶対見せてあげない」
耳の裏にもキスを落として、私は立ち上がった。
「ベッドに行ってて」
服を脱ぐのももどかしい。
早く、欲しい。
気が急いて、あちこちに引っかけながらも服を脱ぎ捨て、
引き出しからゴムを取り出して、再び立ち上がりつつある翔太くんのモノに手を伸ばす。
少し強めに扱くと、すぐに固さを取り戻した。
「先輩…、もう…大丈夫だから、それ、貸して……」
「んー?」
ゴムを咥えたまま顔を上げると、手を伸ばそうとしているのが見えた。
取られる前に手に持ち替えて、代わりに指をパクッと咥えてやった。
「っわ!な、何してんの、先輩!あっ、いいってば!」
アワアワしてる間に封を切って、構わず被せていく。
もうちょっと苛めて遊びたかったけど、私の方ももう限界みたいだった。
「…いい?」
「うん、来て」
全く何もしてなくても準備万端な私の秘所を宛がって、少し腰を落とす。
翔太くんに身体を支えられて、ゆっくり埋めていった。
「んん……っ」
この瞬間が好き。
飲み込んでいく感じ。
それと、飲み込まれる側のなんとも艶かしい表情も。
支えられてた手がすすっ、と肌の上を滑る。
熱を帯びた手に背中を撫でられて、ぞわりと快感が走り抜ける。
「っ……!」
お返しとばかりに指を背中に走らせると、中で動いた感じがした。
「…翔太くんはまだ動いちゃダメだよ」
両肩に手を置いて、少し腰を上げては落とし、を繰り返す。
「…ね、ここ、触って?」
翔太くんの手を掴んで、自分の胸に当てた。
身体とともに上下する胸に両手が当てられ、ゆっくり揉みしだかれる。
「あ…、んっ、気持ちいい…っ」
固くなった頂点を摘んでクリクリされると、身体中が甘い痺れに覆われる。
上下運動を止めて腰を押し付けるように動かすと、だんだん喘ぐ声が大きくなってきた。
「あ、あ、先輩、せんぱいっ」
乱れた息のまま、噛み付くように唇を求め合った。
少しでさえ離れたくなくて、腕を回してきついくらいに抱きしめる。
すぐに、私の身体にも腕が回されて、力強く抱きしめられた。
鼓動でさえ、絡み合う気がした。
「先輩、も…いいよね、動くよ」
抱きしめられたまま、今度は私側に押し倒された。
ポスン、とベッドに倒れこみ、もう一度強く抱きしめた。
繋がったままの箇所が熱い。
「……先輩、動けないよ」
「んー、もうちょっとだけ」
首筋にかかる彼の息が心地いい。
額にうっすら浮かぶ汗も、
体内で脈打つ彼のモノも、
なにもかもが愛しい。
「…もー、先輩、焦らしすぎ…」
ブツブツ言いながら、そのまま首筋に唇の感触。
「あ…っ」
さっき自分がしたように、耳朶にも。
荒い息が耳をくすぐる。
「ああ……っ、や…ん」
「う……っ、…あ、先輩ダメっ、……そんな…締め付け…たら…!」
真っ赤な顔で歯を食いしばってる。
腕を解いて、彼の二の腕に手を添えた。
「はっ、はあっ、危なっ……、もう、…覚悟してよね、先輩」
言葉を返す間もなく、グッと脚が持ち上げられ、奥まで激しく突かれた。
身体が反る。掴まっていないと振り落とされそう。
ベッドの軋む音。激しい息遣い。零れる声。
熱に浮かされたように、ただ繰り返し彼の名前を呼んだ。
中とともに頭まで掻き回されているようで、
思考、が。働かなくなる。
何を口走っているのかすらわからないまま、
ただただ、与えられる快感を逃すまいと、全身で彼を受け止める。
「あっ、はっ、せんぱ…っ、はぁっ、…いよ、イっていいよ…っ!」
何か聞こえる。何もわからない。
来る。大きな波が来る。
見えない何かを掴むように、夢中で手を伸ばした。
目が開けられない。
だるい。心地いい。苦しい。眠りたい。あったかい。
頭の中で何かが弾けてすぐ、翔太くんの声が聞こえた、気がした。
今は私の上でグッタリしているけど。
重い腕を動かして背中をポンポン、と撫でるように叩いた。
「んー……」
ゆっくり目を開けると、整わない息に、体が上下するのがうっすら見える。
「……ごめん、すぐ退くから……」
「えー?」
ギュッと抱きしめた。
「苦しいよ、先輩」
そう言いながらも何だか嬉しそうな響き。
「…離したくないんだもん」
「今日の先輩、なんだか子どもみたいだよ」
「…子どもでいいよ」
それで、繋ぎとめられるのならば。
欲しいものは欲しい。
私のだから、取らないで。
そうみんなに言えたらどんなにいいだろう。
「どこにも行かないでね」
「…先輩?」
「私は子どもだから、置いてっちゃやだよ」
言いようの無い不安は、きっと彼と同じ。
翔太くんが年下であることを気にするように、
私だって年上であることを気にせずにはいられない。
決して埋められない、ほんの数ヶ月の差。
それでも。
強く抱きしめられ覗き込まれた、その瞳は力強くて。
強張った心が解けていく気がした。
「…その顔、他の人の前でしないでね」
私にしか見せないその顔を胸に刻み込む。
「イッた時の可愛い顔も、私だけのものだからね」
「それはこっちのセリフ。ねえ先輩、その可愛い顔、もう一回見たいな」
優しく口付けて微笑む彼の笑顔を、信じようと思った。
終わりです。
お付き合いいただいた方、ありがとうございました。
リアルタイムに初遭遇
禿乙
GJ!!!!
天地最萌えにはたまらん!!
デイジーから襲うのにこんなに萌えたのは初めてだよ
ちょ!!お姉さんなデイジーに悶えました
デイジー攻めもいいなあ
萌えをありがとう
痴女デイジー(;´Д`)ハァハァ
狼デイジーいいねー
白天地を襲っちゃうってのも新鮮だったよ
>ゴムを咥えたまま顔を上げると
ここ読んで、口でゴムつけてやんのか凄ぇなーと思ったのは秘密だ
いちご味とかそういうのかね
どっちにしてもテクニシャンぽいデイジー萌え
651 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 03:30:38 ID:UnpxM+br
口でゴムくわえてそのままくるくるってつけてやるのって
結構難しいんだよ…絶対練習しないと出来ないと思うw
デイジーすりこぎとかで練習したんかなwwwww
さすがにそんな風俗みたいなテク披露したりしてないだろw
普通にパケに入った状態の端っこをくわえてただけで
まぁ自分も一瞬凄いテクニシャンデイジーだと驚いたわけだが
自分もそこで口にくわえるってことは
そのまま口でつけてあげるつもりなのか〜
デイジーすげぇなと思ったww
だとしたらどこで修練を積んだんだろうw
勉強熱心なデイジー
更新されてた保管庫にピュアって項目があったんだ。
いつの間に神が降臨していたのかと覗いてみたんだ。
作っただけだったんすね・・・
オラ…オラもう……ワクワクしてきたぞ
デイジー天地GJ
年下を襲うようなデイジーも良いな
志波の大接近がエロいのはもちろんが
花火大会で浴衣タッチした時の台詞がヤバい気がする
何を色々気を付けるんだよwww
脱がしやすいとか、そーいう事を気を付けんのか?
タッチが上手くいくともらえる
ちょっと恥ずかしいメールも変態っぽいしなww
志波は変態なんじゃないよ
健全な男子高校生すぎて色々だだもれなだけだよ(´ω`)
だだもれしてる穴を塞いでやりたい!
パンクすればいいんだ、健全な高校男子なんて!
志波のだだ漏れの穴なんて塞いだら
間違いなくパンクした時にデイジーが襲われるよ
大接近後に公園のトイレとかで犯されちゃうよ
お前らは志波を何だと思ってるんだww
大接近はあきらかに誘っているデイジーが悪い
男の性をもてあそびすぎだ
みんなよく我慢してるよナー
卒業した後に家に呼んだ時が全裸のタイミングだなw
志波といえば自宅デートで口タッチしようとしたのになんで避けてしまうん?(´・ω・`)
デイジーわかんなーい
志波もデイジーに弄ばれてんじゃないかって
不安なんだよ!!w
まあ、実際もてあそばれてるんだがw
キャラ発表の時点ではまさかエロ担当が志波だとは思わなかったな
発売前は当然クリスがエロ担当だと思ってたw
クリスはまさにエッチというライトな表現があう
高校生組の中では余裕があって紳士だと思う
志波は何というかエロスだよねw
極妻の濡れ場を連想してしまう。志波。
背中に彫り物があっても違和感なさそう。
青春野球少年という設定のはずなんだが。
まだ志波未攻略な自分wktk
志波を攻略してる時のデイジーが
男性向けエロゲのヒロインとか、少年漫画のヒロインみたいに見えた罠
これもみんな、志波が男臭くエロいから悪いんだ
志波はキャラがエロスなだけじゃなくて、中の人の声もエロスだからなぁ。
おまえら志波をなんだと思ってるんだwwww
かくいう自分もデイジーが志波に襲われる妄想で飯10杯いけたが
一番我慢がきかなそうな男なうえに
志波相手のデイジーはわざと誘っているとしか思えないからw
ここではキバヤシよりも危険な男扱いの志波にワロタw
志波>>>(ボルケーノの壁)>>>キバヤシ
キバヤシは性的な意味の危険は無かった気がする
だって志波は
大接近でデイジーと別れたあと指の感触を思い出してる
ってわざわざメールしてくるくらいなんだから
危険だよ
大接近後にも言ってたけど、理性が崩れたら抑えられないし
抑える気もないみたいだしねww志波は
DS版で危険度アップだよ
タッチ台詞も色々ヤバイの多いし
志波の人気に嫉妬w
志波意外はきんな均等なエロさな感じか?ピュアはピュアだが
エロいといったら天地も思い出す。
大接近で明らかに喘いでるぞあいつ。
それとイラスト集のイベント設定資料のエロさがすごすぎて興奮する
メッティの喘ぎ声もいい
大接近でシバカツとメッティの声にエロスを感じた。
メッティは普段ハリのある声でハキハキ喋ってるくせに
スキンシップや大接近では、いきなり声裏返したり囁いたりしてくるのがズルすぎる
特に囁き声はエロすぎだ、あの破壊力は半端ない
メッティ囁きすごいよなw
親友相談で友情の時はめっちゃハキハキしてたくせに、
恋愛になるとほぼ囁き声で、思わずヘッドフォン外しかけたわww
メッティ大接近の「気持ち良い…」は何度聞いても吹いてしまうw
メッティと言えば
僕は男だから、力ではかなわないがエロかったなww
若と天地の大接近には、黒さがにじみ出てた気がするんだぜ
この2人からは、野獣系な志波のエロさとは違うエロさとヤバさを感じた
志波が獣化してデイジーを襲うなら
この2人は、ブラック化してデイジーを襲うだろう
メッティは大接近と親友愛情状態で最萌えになった
腹から出てる声が、かすれて色っぽくなるのに
ニヤニヤが止まりませんでしたよ
ちょっと強引に迫るメッティを想像して禿萌えた
キバヤシには既にヤられてそうだったなぁ
キバヤシはヤるヤらないとか興味なさそうだな
デイジーと一緒にいることに重きを置いている印象
付き合いがセックスレスでもいけるかもな
プレイ前は、ナンパ男に付き合ってた女の子払い下げて
彼女がヤラれてるのを無表情で見てるくらいの
鬼畜を想像してたよ<キバヤシ
全然違ってた
むしろ童貞くらいの勢いで
先輩にご奉仕だけ散々させられて
自分は寸止め喰らって童貞太郎か
御奉仕太郎か…ゴクリ
三年寝太郎みたいなあだ名が続々発生しているよ
ピュアを逆レイープしたくてたまらない
メッティが嫉妬する話が読みたい。と自分では書けないので言ってみる。
親友愛情状態のメッティが、デイジーを想うあまり強引な行動に出る…という設定が浮かび、書いている最中ですが、なかなか上手いこと書けないでいます…
頭に浮かぶものを文字にするのは難しいです
キバヤシ童貞ピュアヤリチン
>>699 気長に待ってるノシ
メッティは腕力では敵わないって言うほどだから、一度箍が外れたら
凄い事になるんだろうなぁ…とオモタ
愛情ゆえにめちゃくちゃにされちゃうデイジー(*゚д゚)=3
スキンシップ時の志波くんのセリフ、
「まだいけるけどな。全然。」
…いつもいつも、えっち方面に脳内変換して身悶える…。
>702
ノ゛
「まだ足りない」も……。
おまえに撫でられると胸のあたりがざわつく……。
も、やばい(*´д`)ハァハァ
志波は、花火大会での
「浴衣か、気を付けろよ?色々と」もなんとなくヤバい気がする
志波はなんかこうすべてがえろいよね
ルックス、声、台詞が一体となって相乗効果
恐ろしい子・・・!
運動キャラをエロ担当にするとは恐るべし
もっと純情かストイックだと思ってました
覚えたての猿理論か
なまじ体力あるからなー
うんうん。
志波くんは血の気が多そうだから、
ソッチ系も辛抱できなさそうだし、激しそう…w
あぁ、とにかく、
セリフがストレートでえろえろすぎる。
の一言に尽きるw
けど、ぶっきらぼうな優しいとこいいなぁ。
図書室で高いとこにある本を取ろうとしてくれる
志波くんに萌えまくり、床ローリングですよ。
触発されて? 志波×主、投下します。
初めてなので、色々お許しあれ。
昨日やっと攻略したよ>志波
712 :
志波×主@:2008/04/30(水) 00:52:42 ID:zQ9wLV/9
「・・・ねぇ」
「なんだ?」
朝から愛し合って、裸のまま1枚のシーツに包まり、恋人の髪を梳いてやりながら
幸せに浸っていた志波は、少しだけ不満を含んだ彼女の声色に少しだけ眉をひそめた。
「あんまり良くなかったか?」
「ううん、すっごく気持ちよかったよ・・・って、そうじゃなくて!」
「ああ、まだ足りないのか」
「そうじゃなくて!!」
「・・・じゃ何だ」
志波はため息を吐きつつ恋人の顔を見た。お互い忙しくて、1ヶ月に1度会えるか
会えないかなのだから、もっと色気のある顔しろよ・・・まあ、今のふくれっ面も
嫌いじゃないんだが。なんて事を考えながら。
「あのね、・・・ここのところずっと勝己くんの部屋(でエッチ)ばっかりだし」
「?」
言葉がいったん途切れ、恋人は顔を赤らめた。
「・・・たまには一緒に外に出掛けたいなぁ・・・なんて」
「あぁ、デートって事か」
志波の言葉に、彼女は耳まで赤くなる。さっきまでもっとスゴイことしてたのに、可愛いヤツ、
と内心志波は頬が緩むのを抑えた。
「どこに行きたい?」
「いいの!?」
彼女のぱっと輝く笑顔に、志波は心の中でときめきポイント急上昇中だが、極めて平静を装う。
出来るだけ叶えてやりたいと思った。次の言葉を聞くまでは。
「あのね・・・市民プール」
「勝己くん、ウォータースライダー好きで・・・きゃ!」
気がつけば、再び志波は、恋人を組み敷いていた。
「やっぱ却下」
そう言いながら首筋に唇を落とす。
「お前、やっぱり鈍い」
そう呟きながら、志波はまだ先ほどの行為の余韻の残る身体を愛撫し始めた。
彼女の甘い声をBGMに、なんであそこに誘っていたのか、やっぱりコイツ全然分かっちゃいなかったか・・・
と恋人の天然さに嘆息する。
と同時に、ちょっとしたキーワードでエロスイッチが入ってしまう自分自身に内心あきれながらも、
我慢の日々だったあの頃の自分へのご褒美のように、恋人の胸に印を付けたのだった。
713 :
志波×主A:2008/04/30(水) 00:58:16 ID:zQ9wLV/9
「結局、デート出来なかった・・・」
「・・・ごめん」
夕方、スーパーからの帰り道。
恋人の不満を宥めるように、志波は買い物袋を持って無い手を、彼女の指に絡めた。
「これで勘弁してくれ」
しゅんとした志波の姿は大型犬を思い出させ、彼女は思わず噴き出した。
「いいよ」
彼女は、手を握り返しながら微笑んだ。
「でも、これって、デートじゃなくて」
「デートじゃなくて?」
「新婚さんみたいだね」
へへ、と照れたように笑う。
夕陽のせいだけでない彼女の朱に染まった顔を、志波は一瞬呆けて見つめた後、腰をかがめ、耳元で囁いた。
「このまま一緒に暮らすか」
「えぇっ!?」
「ハハッ」
本気とも冗談ともつかないように笑い飛ばすと、志波は夕日以上に真っ赤になった恋人の頭を
子どものように撫でると、再び手をつないで歩き出した。
彼女に対し、ありのままの自分をぶつけられる、そして受け止めて貰える『今』に心から感謝しつつ、
志波はこれからの未来に思いを寄せた。
終わりです。
短かいし、アレだけど、まあ志波への愛って事でw
乙です
>「このまま一緒に暮らすか」
萌え〜(*´∀`)
乙〜
これでしばらく戦える
GJ!
デイジーかわいいなあ
>ときめきポイント急上昇中
でちょっと笑ったw
>>711 乙です!
ここ数日、このスレで志波くん関連のレス書いてた者です;
最萌えキャラのSSはやっぱり嬉しい♪
微エロでいい感じです。
>「このまま一緒に暮らすか」
少し微笑みつつ、クールな口調で言ったんだろうなぁw
乙です
プールにそんな下心があったのかw
>>716 現実とだろう、そりゃ
禿萌えた!志波くんのセリフは
全て中井ボイスで再生されますた。
なんか唾がたまって「ゴクリ」ってなって
くそ恥ずかしかった@職場
GS2一通りやったらエロ妄想が止まらなくなって来ますた
保管庫見てきて萌え死んだよ
最萌キテルはテクなし早漏がいいなあと個人的に思ってたんで
いくつかそういうSSもあって大満足でした
すまん、言い忘れた。
保管人様、SS神様ありがとう
726 :
社長:2008/05/01(木) 22:34:33 ID:he1j0XZY
志波くん;
志波くん♪
志波流れの所なんだか申し訳ないんだれど
キテル投下させていただきます
初めて書いてみた、うっは。
【壊れ系キテル要注意】
【萌え要素などない】
【えっちシーンはないけれどもレイプ設定あります注意】
729 :
深海1:2008/05/01(木) 23:33:15 ID:avlvdHIG
冬の海の色は嫌いだ。黒くて、鈍く光って、得体の知れない怖さがある。
でも…深海ってこんな感じなのかもしれない、そんなことを考えながら俺は
ポケットに入れていた携帯を取り出す。着信はなし。メールの問い合わせも…って来てないか。
最近は勤務中以外は離さなくなってしまった携帯をぼんやりといじりながら今日も来ない連絡を
待ち続けていた。彼女はここ最近、連絡をよこして来ない。前は日曜になると必ずと言って良いほど
電話があったのに。またこっちから誘うしかないのか…少し負けた様な…何ともいえない気持ちで
発信履歴から彼女の番号を呼び出す。
730 :
深海2:2008/05/01(木) 23:34:07 ID:avlvdHIG
いや待てよ…確か今週は土曜に1年上の代の卒業式があったはず。
あいつも出席するだろうし、その時で良いだろう。土曜日に、さも今、思い付いたような感じで
「明日暇か?」…うん、これでいこう。“恋はかけひき”とはよく言ったもので、何の得にもならない
プライドの為に損得勘定をしてしまう。いわば意地みたいなものか。そうだな、あいつも少し
意地をはってるのかもしれない。こちらから誘うのを待ってるのか?素直じゃないな。
そう考えると不思議と心に余裕が出てきて連絡がないことも気にならなくなった。
何だかすべてがうまくいきそうな気がして、小声で歌を口ずさみながら店へと戻る。
731 :
深海3:2008/05/01(木) 23:35:35 ID:avlvdHIG
土曜日は、絵に描いたような快晴だった。門出にふさわしい天気、か…俺も一年後には
卒業なんだな。そう考えるとちょっとだけセンチメンタルになり、卒業までの時間を愛おしく感じる。
一分一秒を無駄に過ごせないな、そうだ、早いことあいつを誘わないと。少し辺りを見渡すと、人ごみを掻き分け
あいつを探す。すぐに見つかった俺の大好きな小さい背中、少し茶色がかった肩までの髪、後ろ姿だけでもすぐわかる。
そりゃそうだ…2年間ずっと目で追い続けていたのだから。
でも、あいつは誰かと話して居るようだ。妙に顔の整った明るい髪の男…見たことある、
確か1年上の…名前何て言ったっけな。邪魔をしてはいけないと思いつつも会話の内容が気になり近づいてしまう。
「――――君は僕のことが好きなのかい?」
「好きだよ…――――」
732 :
深海4:2008/05/01(木) 23:36:15 ID:avlvdHIG
……状況が理解できない。
あいつは今にも泣き出しそうな顔で言葉を続けている。
誰であれ、あいつを泣かす奴を黙って見過ごす訳にはいかない。今までだってそうして来たんだ。
これからもそうする予定だったんだ。好きって、何のことだ、どういうことだ。
真っ白になりかけた俺の頭に男の声が響く
「――――駄目だよ。これはゲームなんだから――――――」
そうか
これはゲームなのか。
ああ、やっとわかった。
ゲームか。ゲームなら…負けるわけにはいかない。
ゲームなら、力ずくで相手の駒を奪えば良い。
帰り道、まだ黒い海を眺めながらあいつに電話をかける。
「なぁ、明日暇か?俺ん家、来ないか?」
*****************************
734 :
深海6:2008/05/01(木) 23:37:28 ID:avlvdHIG
****************
行為を終え、果ててぐったりとしている彼女を眺めながら考える。
このゲームは、随分と難易度の低いゲームだったと。クリアしても、そこには期待していたような
満足感・充足感は待っていなかった。彼女は放心状態でただじっと、俺を見つめていた。しかし彼女と目が合うことはなく
…きっと俺の髪でも見ていたのだろう、乱れた髪でも。
そんな顔するなよ、俺が悪いみたいじゃないか。
そんな目するなよ、泣きたいなら泣けばいいだろう。
頼むよ、何か言えよ……黙ってるとお前、人魚みたいだろう。
735 :
深海7:2008/05/01(木) 23:38:34 ID:avlvdHIG
耐えられなくなって、彼女の顔をつかみ、こちらに目を向けさせる。
どうして俺はあの時、彼女と目を合わせてしまったのだろう。
焦点の合わない彼女の目を見て、俺は知ってしまったのだ。
俺は駒を奪ったのではなく、駒を壊してしまったのだということを。
そういえばあの話の最後は、どうなるんだっけ。
若者は人魚を探しに海へ出て……ああそうだ、二度と戻らないんだ。
若者はきっと……海へ沈んでしまったのだ。黒くて深い、海の底へ。
部屋においてある青や緑のガラス細工が、不気味に黒く光っている。
今まで見たことのない色なのに、知ってる…なんだっけ、この色…。
全身からゆっくりと力が抜ける。海に沈むように、俺は堕ちて行くのを感じた
END
小分けにしすぎたかも、すいません
あとキバヤシ卒業式イベの台詞がちっとも思い出せなくて適当になってしまた;
ダーク・壊れ嫌いな方、すいませんでした。
乙
つか、最近ゴミつけるの流行ってんの?
そんな事ないお^^^^^^^^^^^^;
乙
しかしエロパロスレなんだからレイプシーン省略ってのはどうなんだろう
>>728 キテル乙です
ハリー×デイジーでハリー視点です
大接近モードをやっていて思いついたものです
Hシーンは無しです
あと短いです…
741 :
衝動 1:2008/05/02(金) 01:47:27 ID:lgC+TEkE
ああ…まただ…
いつもこれだ。コイツは一体何を考えてるんだ?
「…なぁ」
「ん?なに?」
「なんでオマエはいっつもオレに触るんだ?」
「えっ?ごめんなさい、ダメだった…?」
「だっ…ダメじゃねーけど…」
ダメじゃないけど、だけど少し刺激が強すぎる。
『思春期』の男の気持ちを分かってなさ過ぎるぞ、コイツは。
毎回ペタペタと触ってきて…
その手は柔らかくて暖かくて、オレはその手の感触が忘れられなくて
いつも帰った後は一人で……って何思い出してんだよ!
そりゃあ、健全な男子だし一人でシたりもするさ
別におかしくないはずだ、うん。
でもいつも終わった後は罪悪感でいっぱいになる。
なんだかコイツを汚してる気がして…
それでもやめられないオレはどうかしてるな。
そう思うけどコイツも悪いと思う。
何考えてるんだか分からないが髪とか顔とか体とか色々触りすぎだ!
このオレ様の時間をかけてセットした髪をさわりやがって…
こんな事してもいいのはオマエだけだからかんな!覚えとけ!!
あと、たまに唇なんかにも触れてくるし…
これってどういう意味だ?
オレもやりかえすぞ?
…コイツの唇、触ったら気持ち良さそうだな…
なんか塗ってんのか?ぷるぷるしてて、もしキスなんかしたら…
あー!!つーかオレは何考えてんだ!?
「ハリー?どうしたの?顔、赤いよ?」
「は!?べっ、別に赤くなんてねーよ」
ヤベッ、一人で変な事考えてたから顔が火照ってきたかも。
自分の頬を触って熱さを確認しようとしたその時…
「ほら、やっぱり赤いよ。ぽっぺなんてこんなに熱いし、もしかして熱があったの?」
また…
オレに触れるなよ…変な刺激与えんなよ…
オレの気持ちも知らずに…
めちゃくちゃにしてやりてぇって衝動が分かってんのか?
オレは気付くと頬に触れるコイツの手を掴んでいた。
742 :
衝動 2:2008/05/02(金) 01:49:07 ID:lgC+TEkE
「ハリー…?」
「なあ、少しはオレの気持ちも考えろよ」
このままオレの思うようにしたらどうなる…?
このままオマエに触れて、キスして、そして…
手を掴んでいるのとは反対の手でコイツの髪に触れ撫でてみる。
さらさらしてて気持ち良い。ワックスで固めてるオレの髪とは大違いだ。
そのまま手を下へと降ろし頬にそっと触れてみた。
…柔らかい。
そんな事をしてるオレをじっとコイツは見つめている。何も言わずに…
何も言わないって事はいいのか…?
このままオレのしたい事をしても…
ゆっくりと顔を近づけてみる。
今はコイツを家まで送っていく途中で周りには人はいない。
暗いし誰も見てないよな…?
顔が近付いていくのと同時に自然と手に力が入る。
「っ、ハリー?ちょっと、痛いよ…」
その言葉でハッと我に返る。
気付くとオレとコイツの顔の距離は数センチしかなかった。
「っ!わりぃ!!オレ、何してんだ!?」
パッと手を離しそれと同時に顔も背ける。
オレ、今コイツにキスしようとしてたのか…?
「ハリー、大丈夫?やっぱり風邪なんじゃない?なんか今日おかしいよ?」
それはオマエの所為だ…そう言いかけてやめる。
「大丈夫だ。…もう遅いし少し急ぐか」
自分の行動に驚いた。
あのまま事が進んでいたらどうなっていた?
キスして、体に触れてそして……
アイツを家まで無事送り届けてから自分の家に帰ったオレはすぐにまた罪悪感でいっぱいになった。
アイツの感触が忘れられなくて、そして忘れないうちにと思って…
次アイツに触れられたら止められねぇかも。
このめちゃくちゃにしてやりたい衝動はどうしようか…
罪悪感でいっぱいになるその行為の後始末をしながらオレはそう思った。
以上です
大接近モードのあとはハリーに限らずみんなオナヌしてると思うんだw
機会があればこの続きとしてめちゃくちゃにしたい衝動が爆発したハリーを書きたいと思います
>>736 乙です。
ダーク系苦手だったんだけど、
きれいな文章だったのですんなり読めました。
切ない……
投下します。
ピュア×デイジーでピュア視点です。
デイジーは卒業後、保育士の設定。
ピュアの一人称は、心情部分が僕になっています。オラだと字数やら色々と…
津軽弁使用者でないので多々間違っている所があると思いますが全力で見逃して下さい。
似てない・エチーぬるい・誤字脱字はス、スルーでw
携帯からなので見辛いと思いますがご了承下さい。
ジリジリと照りつける太陽がすっかり赤くなり、そろそろ西に沈みそうな夕方。
外の空気は生暖かいままで、涼しいと思える日まではまだほど遠そうだ。
「可愛かったね、イルカ」
「んだ、めごがった」
久し振りのデート、そして久し振りの水族館。
なかなか会えなくて寂しかった日々も、今日のデートで全て消し飛んでしまった気がする。
帰り道、お互いがまだ少し気持ちが高ぶったままで何だかそわそわしている。
久し振りのデートだから?イルカが可愛かったから?
─違う、手を繋いでいるから。
今までと違う、恋人繋ぎだから。
絡み合った指が夏の暑さのせいか少し汗ばんでたまにスルリと抜けてしまいそうになる。
けれど離さないようにしっかりと、手を繋ぎ直す。そんな事を繰り返していた。
「夏休み、もうすぐ終わりだね?」
「え…あ、うん。長いと思ってたけど…あっという間だった」
「だよね、…受験勉強はかどってる?」
「なんとか」
自信をもって、大丈夫とは言えなかった。
そんな自分に苦笑いを浮かべると彼女はくす、と笑った。
「受験勉強、何だかもう懐かしい響き。不思議だなあ」
彼女はそう言うと空を見上げた。
卒業してから彼女は保育士になったと聞いた。
─優しい君にはぴったりだ、と言ったら頬を赤く染めて「お世辞が上手くなったね」と照れ隠しでデコピンをされたことがあったな、
なんてふと思い出してしまった。
「…くん」
「古森君」
「え?」
「え、じゃないよ。どうしたの?ボーッとして」
彼女は僕の顔の前でヒラヒラと手を振っていた。
首を傾げて不思議そうな表情でこちらを見ている。
「き、気にしなくていい。何でもね」
慌てて首を左右にぶんぶん振る。
彼女はそう?なら良いけど、とにっこり笑みを浮かべた。
─この笑顔には弱い。早くなった鼓動を落ち着かせようと小さく深呼吸をする。
生温い風が肺に入り込んでくる。
と、落ち着いた瞬間。
ぐ〜っと気の抜けた音が聞こえた。
彼女の方を見てみると、案の定頬を赤く染めてこっちを見つめていた。
「…聞こえた?」
「……残念だけども」
そう答えるとお互い同時にふふ、と笑いが零れた。
「オラのえで、ままく?」
「えっ…じゃ、じゃあ、ご馳走になろうかな」
恥ずかしがりながら彼女はこくりと頷いた。
──
「ごちそうさまでした」
二人一緒に両手を合わせ軽く礼をする。
彼女は満足そうな笑みを僕に向けて、
「やっぱり古森君の料理美味しいね、クラムチャウダー二回もおかわりしちゃった」
「だば、ままくってもらうから嬉しくて気合い入れた」
「ふふ、ありがとう」
彼女の言葉にまた鼓動が早くなる。
我ながら忙しい心臓だと思う。
「でもこんなにゆっくり古森君と居られるなんて本当に久し振りだね」
「ん…、だな」
皿を片付けて腰を落ち着かせ、テレビをつけて映った番組を二人で何気なしに見る。
「…明日は休み?」
「うん、今日から一週間だけ夏休みもらったの。
…学生は夏休みだけど親御さん達は普通に仕事だから子ども達のお世話しないと」
「そっか、大変だな保育士さんも」
「でもやりがいは有るよ、子どもと遊ぶの楽しいし」
そう子供のことを話す彼女はとても優しい顔をしていた。
母親みたいな、慈愛に満ちた表情。
でもその表情を、子供にじゃなくて、
「……オラに…」
「えっ?何が?」
「………ヤキモチ妬いてしまう」
「……子どもに?」
「…うん」
「ふふ、古森君がヤキモチ妬きって意外」
「…そう?オラ、結構…そかもしれね」
「何か嬉しいな…、ヤキモチ妬いてくれるのって」
「君は…?」
「うん、私も負けてないかも」
くすくす笑い合うと一瞬沈黙する。
その空気が嫌で彼女との距離を縮めていく。
「…古森君?」
「……名前」
「えっ?」
「名前で、呼んで」
「…………た、拓…君?」
肩が触れ合うまで彼女の近くに寄る。
自分でもこんな積極的になれるとは思いもしなかった。
きっと彼女のせい、全部君のせいかもしれない。
「拓で、良い」
「…た、拓……」
「…うん」
ぎゅっと左腕で彼女の肩を寄せる。
思っていたより彼女の体は華奢で小さくて、
力を込めたら折れてしまうんじゃないかとそんな気持ちになる。
きっと今の僕の顔は真っ赤だ。自分でも分かるぐらいに顔全体が熱い。心臓もうるさいくらいに早く鳴り響いている。
「拓…君、あの、私もう帰らないと…」
「…泊まってったらいい」
「…っ!で、でも」
「父ちゃん、今日…帰ってこねえから」
今日の朝から父ちゃんは仕事先の人達と旅行に行った。
「付き合いだから仕方ない」と父ちゃんは苦笑いしながら出掛けた。
父ちゃんには悪いけれど、僕にとっては幸運と言ったら良いのだろうか。
彼女と久し振りに会って、心の中にあるモヤモヤしたこの感情をハッキリとしたかった。
「…まいね?無理強いは、しないけど」
「………でも私、着替えも何も持ってきてないし」
「…だな。…………すまね、いきなりこしたらごど」
「ううん…でも、本当に久し振りだから…た、拓君とは一緒に居たいな…って思っちゃったけど」
「…!」
彼女がきゅっ、と僕の服の裾を掴む。
その手は微かに震えていて、耳がほんのり赤く染まっているのが視界に入ってくる。
そんな顔されたら、
─そんな顔、されたら。
「拓、君……?」
気が付いたら僕は彼女を床に押し倒していた。
彼女の髪が床に広がる。少し赤くなった頬も、涙目で僕を見つめるその顔も、全部全部が愛しく感じられた。
彼女の唇に、触れる程度のキスをする。
─ああ、心臓がうるさい。
「んっ…た、拓君、私……」
「オ、オラ…こういうの…初めてだはんで…あの…」
「……っ…わ、私…も…」
「…優しく、するから…」
もう自分自身が少ない理性を保つのは、無理な話だった。
彼女がこんなにも好きで、すぐ側に居るのにその体に触れられないのはもどかしかった。
少し戸惑った後、彼女の柔らかそうな唇に先程より深いキスを落とす。
他人とこんな近くで触れ合うなんて、初めてのこと。
彼女の吐息が、暖かい唇が僕の全てを少しずつ、少しずつ削ぎ落としていく。
「…っは……」
「怖く、ない?」
そう彼女に問いをした僕自身の声も、僅かな恐怖から震えていた。
情けない、とか思われたりしてないだろうか。
「…大丈夫、拓君だから」
僕を、信じてくれてる?
やっぱり君は、こんな時でも優しくて、
僕の心を解きほぐしてくれる。
震えが収まると、彼女の首筋に顔をうずめ、ちゅっ、ちゅっ、と口付けていく。
「ふ…ふふ、くすぐったいよ拓君」
顔を上げると彼女が笑っていた。
いつもと同じ、無邪気な笑顔で。その笑顔に僕も自然を笑みを浮かべる。
「緊張、してると思ったから…その、」
「うん、うん。ありがとう、拓君」
こくりと頷く彼女の髪を手櫛で梳くとサラサラと指の間から柔らかい髪が零れる。
その手を徐々に下へ下へ、と運んでいく。
ブラウスのボタンを一つずつ丁寧に外すと白い肌が視界に入ってきた。
「…綺麗」
思わずそう呟いてしまった。
「あ、あんまり見ないで…」
「ご、ごめん」
そう言われ慌てて目を逸す。
それからそっと露出したブラの上から彼女の胸を触る。
─柔らかい。
今まで感じたことの無い弾力が下着越しでも伝わってくる。
「んっ…」
口端から零れた甘い吐息に鼓動が早くなっていく。
そのままブラを上にずらすと適度に膨らんだ乳房が整った形で姿を現す。
それを両手でゆっくり揉み始めると、彼女の吐息が段々大きくなっていくのが耳に入ってきて、
自分の身体が、頬が熱くなっていくのが分かる。
「んぁ…っ…」
「…勃ってきてる、ここ」
桜色をした乳頭が段々と固く起き上がってくる。僕はそれを堪らず口に含み、舌で転がす。
「やっ…んっ…」
彼女の呼吸も徐々に荒くなっているようで、体全体が僅かに揺れてくる。
僕は構わず乳頭を舐めたまま、もう片方の手で空いている乳房を揉む。
「はぁ…っ、ん…う…」
「めごい顔…もっど見たい…」
すっかり赤く染まった彼女の頬と、少し潤んだ瞳に僕は魅了されていた。
乳房を揉んでいた手を下腹部に向かってスルスルと走らせる。
「た、拓君…そこは…っ」
「…濡れてる」
スカートの中に手を忍び込ませ、下着越しに茂みを触ると、じんわりとそこは湿っていた。
「い、言わないで…!わ、私…」
彼女は両手で自分の顔を隠し、身をよじらせた。
その行動が可愛くて、愛らしくて、つい意地悪をしてしまいたくなった。
「どうして、濡れてるの?」
「えっ…!?そ、それは…あの…」
そう問い掛けると、彼女は両手をどけ驚いた表情でこちらを見た。
そしてみるみる内に顔、耳までが真っ赤になっていく。
─少し、からかい過ぎたかな。
罪悪感が胸に浮かんでくる。
「…すまね、こんなこと言わなくて良かったのに」
「え…あっ…い、良いの、少し驚いたけど…」
「…うん、ありがと」
そう言われ心が軽くなった。
─僕には彼女を困らせるなんて、やっぱり出来ない。改めて感じた。
下着に触れていた指が、また熱を感じる。
それに呼び戻された様に彼女のスカートをたくしあげ、小さなリボンがあしらわれている白の下着に手を掛ける。
少しずつ下にずらしていくと、茂みが現れそこは微かに蠢いていた。
初めて目にするソレに、僕の心臓は今まで感じたことが無いくらいに早く動いていて、
自分でも息が荒くなっていくのが分かった。
「…触って、良い?」
不安げな表情をしている彼女に優しく声を掛ける。
彼女はこくりと頷いた。
「んっ…あっ…!」
割れ目にそっと指を乗せると、びくっと彼女の体が動く。
そのまま指を滑らせ、肉芽に辿り着くとそれを摘んでみる。
「は、ん…っあ…!」
初めての感触に、僕の手は止められなかった。
彼女の嬌声が更に刺激して、肉芽を押したり擦ったり世話しなく手を動かしていた。
「やっ、こ、古森くん…っだ、ダメ…」
「気持ち良く、ない?」
「違うの、ちがっ…あっ…!」
余裕が無くなってきた彼女は僕を名前で呼ぶことも忘れているみたいだ。
いつもの呼び方なのは少し寂しいけれど、そんな気持ちを埋めるには充分過ぎるほど僕は満ち足りた気持ちになっていた。
流れ出してくる愛液の温もりさえも、彼女の全てが愛しく思える。
肉芽から手を離し、膣へと指を向けると彼女が上ずった声で僕に問い掛けてきた。
「はぁっ…、えっと、入れる所…わ、分かる…?」
「え…あ、あの…ここ…?」
いきなり彼女にそんな事を聞かれ、とても驚いた。
彼女なりに気を使ってくれているのだろう、恥ずかしながら優しい声音でそんな事を言ってくれるなんて。
保健体育の授業でドキドキしながら習った記憶がある。それを思い出しながら入り口付近を指でつつく。
「んっ…!」
「い、入れるよ…?」
「う、うん…」
内心興味と恐怖が入り交じった不思議な感覚で、そこへ指を伸ばしていく。
ぬぷり、と生暖かい感覚が自分の人差し指を支配する。
「あっ…んっ!」
彼女の腰が僅かに浮いたと思うと、開いていた足が閉じていく。
「ひ、開いて?じゃないと…」
「わ、分かってるの、でも…怖くて…っ」
「…!ご、ごめん」
気が付くと彼女の体が小刻みに震えていた。
僕は空いた手で彼女の頭を撫でる。こうすることしか、僕には彼女を安心させる術がなかった。
「大丈夫、大丈夫だから」
「う、うん……」
彼女の目には涙が溜まっていて、今にも泣き出しそうだった。
そんな顔に僕は心を締め付けられた。
怖い思いさせるくらいなら、こんなこと止めた方が良いのかと僕は考え込んでしまった。
すると彼女の手が伸びてきて、僕の頬を触った。
「私…古森君が好きだよ。だから…大丈夫、大丈夫だよ」
そう吐息混じりの声で彼女は呟いた。
怖い思いをさせているのに、君はそんなにも優しいなんて、僕は涙腺が緩んだ。
「ありがとう、ありがとう」
僕は震えた声でそう答えると入り口付近からナカへ人差し指を進入させる。
「んっ…!」
指を奥に進めていくごとに、彼女の嬌声は大きくなっていく。
垂れ流される愛液が彼女の気持ち良さを物語っているのかもしれない。
ゆっくりと指を引き抜くと、とろりと愛液がまた流れ出て来る。
彼女の呼吸は荒く、肩が上下に動いている。
「はぁ、はぁっ…古森く…ん…っ…」
「あ…オ、オラの……」
「えっ…?」
「いれても、良い…?」
既に反り勃った自分のモノが、窮屈だと言わんばかりにズボンを押して上げていた。
彼女は戸惑った表情を見せると、ゆっくり口を開いた。
「うん……良い、よ…」
伏し目がちでそう答えると、きゅっと目を瞑った。
その言葉と表情に、今すぐにでも顔から火が出そうなくらい僕の体は熱くなった。
ベルトを外し、ズボンから自分のモノを取り出すとソレは充血しきっていた。
「い、入れる…よ…?」
一言告げると、彼女の両足を持ち上げ入り口にソレをあてがう。
「んっ…、うん……」
ぴくんと彼女の肩が跳ね上がるのを見た後、ゆっくりとナカにソレを挿入していく。
「んぁっ…!?や、や、やだ、古森くん…!!」
「だ、大丈夫、大丈夫だから、」
急な圧迫感に彼女は恐怖したのかもしれない。目を開け両手を伸ばし僕の背中をぐっと引き寄せる。
当の僕自身も初めての経験でどう対応すれば良いのか分からなかった。
「いっ、痛い…!痛いよ、っ…!!」
奥に推し進めていくごとに、彼女の悲痛な叫びは強さを増していった。
「ち、力、力抜いて…!」
「やっ、痛い!あぁっ、っや…!」
痛がる彼女の姿に、僕は同じ言葉を繰り返す事しか出来ない。
彼女の爪が僕の背中に食い込んでいく痛みと、厚い肉襞とで進めない苦しさから額からは汗が染み出ていた。
「も…すぐ…だから……っ…」
「んん、んっ…!!」
痛みを我慢する彼女の頭をそっと撫でながら、自分の腰をゆっくり、ゆっくり押し進め、 とうとう窮屈でない部分まで入り込んだ。
「はあ…はあ…っ…奥まで…入った…」
「本当…?」
「うん…本当」
上目で見つめてくる彼女に笑みを向け、汗で額に張り付いた髪を取り払ってあげる。
「君のナカ…凄くぬぐい……」
「は、恥ずかしいから、そ、そんなこと言わないで…!」
恥ずかしがる姿に僕はたまらなく愛しさを感じ、彼女をぎゅっと抱き締めた。
「動いて…良い?」
耳元でそう囁くと、彼女が身をよじる。
「うん…」
それだけ呟くとまた背中に回した手に僅かな力を込める。
彼女の両膝の裏に手を掛け、腰を押し進め始める。
「んっ…」
「怖く、ない?」
「うん…もう平気…大丈夫…」
そう言うと彼女は微笑みを浮かべた。
君は、本当に太陽みたいな存在で、いつも僕の心を明るくしてくれる。
大好きで、大好きで仕方ない人。
「んっ、あっ、ああ…!」
「ぐっ……」
徐々に律動を早めていく。
室内に肉と肉とがぶつかり合ういやらしくて不可思議な音が木霊する。
「あっ、あっ、古森くぅ…んっ…!」
「ん…ぐ……」
そろそろ限界が近い。
繋がっている所からしてくる匂い、お互いの汗の匂い、彼女の匂い全てが僕の頭の中を埋めていく。
「ああ、ああっ!古森く…、私もう、もう…ダメ…!!」
「オラも…っもう…無理……っ!」
「あああっ、ああ…!!古森く……ん…!」
「ぁぐっ…!!」
きゅう、と締め付けられる感覚を振りほどき、彼女のナカから自身を抜き出すと押さえ切れない射精感を彼女のお腹に吐き出した。
───
「ごめん、汚してしまって…」
高ぶった気持ちが落ち着いた後、僕は我に返り慌てて彼女のお腹に出してしまったモノを拭き取った。
彼女は、まだ目が醒めない内に急いで敷いた布団へ移動させた。
まだ肩で息をしているが、それも徐々に収まってきたようだ。
「大丈夫、ごめんね心配かけて」
「それはオラさ言うことだ…ゴ、ゴム持ってなくて」
「ふふ…古森君がそういうの持ってるなんて想像出来ないよ」
「…ど、どういう意味で?」
「純粋そう、って意味で」
笑顔で面と向かって言われると、かなり恥ずかしい。
きっと今は顔も耳も真っ赤だ。
それを隠す様に僕は彼女を抱き締める。
温かくて、大好きな君の匂い。太陽の匂い。きっと僕はいま世界で一番幸せかもしれない。
「…それなら、君だってそうだ」
「……ありがとう」
抱き締めた腕を少し緩め、彼女の額と自分の額をソッと合わせる。
「…名前」
「えっ?………あっ!」
「好きな風に、呼べば良いから」
思い出した様に声を上げた彼女に笑い掛け、また強く抱き締めた。
「…イルカ、また見に行こう」
「……うん、行こうね。帰りは海へ寄り道して」
「それから灯台へ行って、プレゼント貰おう」
「うん」
そして僕達は手を繋いで眠りについた。
End.
以上です。
ひとつ書き忘れてました、名前呼んでてすみません…!orz
きっと普通の攻略キャラだったら名前呼べただろうな、とかいう妄想が入ってます。サーセンorz
かなり前に投下すると言っていたのに書き直し、書き直しでもう4月に…orz
スク水着て待たせてしまった人、風邪引いてないでしょうか?w
スレROMっていてシバカツの無理矢理とか書きたくなったのは秘密ですw
ではスペース有難う御座いましたノシ
>>728 たんたんとした感じがよかったよ
キテルこんな感じに壊れそうでイイヨイイヨー
>>755 待ってたおwwスク水は着てる人では無いですがww
強気でいじらしいヒッキー最高ですたwあとお腹に出(ry
ともかくGJ!
759 :
711:2008/05/03(土) 01:16:13 ID:vy3zYKSP
沢山のレス、ありがとうございます。
志波は声がエロイので楽しんで書かせていただきました♪
でも、読み返して、文章の稚拙さに床をローリングしてたよ。
御礼と言っては何ですが、新たな妄想を投下します。
キバヤシ×前カノ で。
一瞬だけ、若王子先生が出てきます。
seasonの特典CD聞いてたら妄想が止まらなくなっての産物です。
せつな系です。
CDのネタバレ(キバヤシのセリフ)と、ゲーム本作とは待った間違う解釈のなので、
それがダメな方は、タイトル 『 私だけの宝物 』 でスルーしてください。
初めはね、悪阻かと思ったんだ。
馬鹿みたいで、笑っちゃうでしょ。
でも、それだけ太郎君と結ばれたことが嬉しかったから。
そりゃお互いの将来の事とか考えたし、正直焦った。
それでも私、それ以上に嬉しかった。
だって、太郎君との証が私の胎内に宿っているかもしれないって。
それが1月はじめの出来事。
結局、10日遅れて生理が来て。それでも吐き気は一向におさまらなかった。
余りにも長引くから、近くの医院に行ったら、直ぐに大きな病院を紹介された。
そして、偶然に見てしまった。聞いてしまった。
両親の涙。
ガン
ヨメイ、イチネン
何それ?嘘だ。だって私、こんなに元気だよ?
ちょっと痩せちゃったけど、顔色だっていいよ?
ねえ、嘘だと言って。お願いだから。
・・・太郎くん、助けて。私を抱きしめて「大丈夫」だってキスして。
お願い。神様。
私、まだ太郎くんに伝えたい事沢山あるのに。
・・・それが2月の出来事。
太郎くんには、受験の追い込みだから連絡しないでと、先手を打った。
学校が自由登校で良かった・・・と心から思う。
病院のベッドの中で、これからの先の事をどうすべきか必死で考えた。
そして、大好きな太郎くんのことを。
入学式で、始めて見掛けたとき、ギリシャの彫刻かと見惚れる位に綺麗だって思った。
「先輩」って、顔を赤らめながらも、一生懸命想いを伝えてくれる姿が好き。
そして初めての夜。
すごく痛かったし、どちらかというとスポーツみたいだったけれど、その痛み以上に幸せだった。
太郎くんの腕枕は本当に気持ちよくて、お互いに数え切れないほどキスを交わした。
そうした時間を重ねるうちに、ベッドの中では、太郎くんの方が『お兄さん』みたいになってきていて。
それが私の変なプライドを壊してくれそうで、余計に彼との未来が明るく感じられていた。
それなのに。
入院後、私は自分の病気のことを、医師から詳しく説明して貰った。病状のこと、余命のこと、これからどんな治療をして、それがどれ位の時間が掛かり、どんな副作用があるのかも知った。・・・自分のことなのに、まるで他人のことのように感じる。
ただ、こんな事に太郎くんを巻き込めない、醜くなる私を見られたくない、と思った。
同時に、そんな姿を見た彼が心変わりするかもという予想は、想像することが出来ないほどに辛いことだったから。
こんなになってまで崩せない自分のプライドの高さに、私は自嘲するしかなかった。
・・・それが、2月末日の出来事。
そして、3月1日。
「先輩、卒業おめでとうございます」
綺麗な花束を抱えて、太郎くんは私に会いに来てくれた。私の大好きな笑顔で。
1か月ぶりに会う太郎くんは、また背が伸びていた。声もよりハスキーになった気がする。
花束高かったんだろうな。
気遣いが嬉しいのと同時に、そんな優しい太郎くんに対して、これから私がしようとする
ことがどんなに酷い事か、その花達に責められているようで、胸が痛んだ。
「もう帰れるんでしょう?ねぇ、これから2人で・・・」
私は、彼の言葉をさえぎり、一方的に別れを告げた。
掌に爪を立てて白くなるまで力を入れて両手を握りしめることで、ともすれば
震えてしまいそうな身体を必死で支えた。最後くらい微笑んであげたかったけれど、
感情が許容量を超えてしまっていたからか、うまく笑えない。
結果的に、仮面をつけたような無表情で、昨日から考えていたセリフを淡々と言うことが
できたんだけど。
「僕が怒らせたなら謝るよ、だから・・・」
太郎くんが泣いている・・・私のために。やっぱり綺麗。
こんな時にまで私はあさましい。抱きしめて、太郎くんに全てを告白して縛りつけて
しまいたくなる。でも駄目。決めたんだから。
「分からない?エンディングなんだよ。お互い楽しんだでしょ?」
「エンディングって・・・そんなゲームみたいに言わないでよ」
「ゲームと同じだよ。好きになったほうが負け。・・・じゃあ元気でね」
そう、私の負け。駄目だ。涙出そう。踵を返すと、花束もそのままに、
彼の前から走り去った。
その後トイレの中で、声を殺して泣いた。
太郎くんの悲しそうな表情が頭から離れない。・・・今なら戻れるかも。さっきのはやっぱり
冗談だったのだと言ってしまいたい。・・・自分で決めたことなのに涙が止まらなかった。
トイレから出て、顔を洗い、鏡を見る。
すごい顔。卒業式の主役とはとても思えない。とは言え、もう時間は無かった。
・・・心配したけれど、すでに帰ってしまったからか、それから太郎くんに
会うことはなかった。
教員室では、もの凄く心配そうな顔をした両親と、担任・副担任が待っていた。
先生方にお礼を言うと、病気の件を知った事もあってか、担任から沈痛な面持ちで
励まされた。
「貴女の思い出は貴女だけのものです。それがあれば頑張れます。」
だから負けないで、と微笑みながら優しく肩を抱いて握手してくれたのは、副担の
若ちゃん先生。いつもポヤっとして身なりもセンスも悪いのに、時々ピンポイントに爆撃してくる。
・・・抑えていた感情が、また噴き出してしまった。号泣する私の横で、若ちゃんが担任から
叱られているのを聞きながら、私の高校生活は終わりを告げた。
太郎くんが、私の本当の気持ちを知ることはないだろう。
あんな酷い事をした、私の事なんか忘れてくれたらいい。
そして、私の大好きな笑顔で過ごしてくれていたら、それだけでいい。
太郎くんと過ごしたこの1年間を忘れない。
私の思い出は、私だけの宝物。
764 :
759:2008/05/03(土) 01:39:53 ID:vy3zYKSP
以上です。
Bの文章が、途中読みにくいかも。ごめんなさい。
実は、まだキバヤシ未攻略です(汗)
保管庫を含め、他の神々様の作品、楽しく拝読しています。
いちばんのお気に入りは、再び世捨て人している若王子先生。
あれで私も色々なものを失い、生まれ変わりました。
ありがとうございます。
機種依存文字とか(汗)とかは使わない方がいいぞー
とりあえず乙!
乙です。切り口が斬新で萌えました!
これが後の太郎暴走に繋がると想像したら切ねぇよ先輩
エロのない話はここでやらなくてもいいと思うんだが
乙
やったやらないってあればエロに入るのでは
>>745-755 GJGJ!萌えた!
ピュアかわいいかた
全裸で待ってたかいがありました
ありがとう!
771 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 15:26:17 ID:brcR9cQ7
可愛いんだけど、何か物足りない・・・
もっと生々しくてエグいのが読みたい。本能むき出しの。
誰がお願いします。
エロサイトでも行ってSSメモ帳にコピペして名前置換して読んでろ
フランス書院なGS想像してワロタww
大接近といい、志波の自宅3回目といいデイジーは男どもに襲われても文句は言えないな
むしろデイジーの誘い受け
ウチのデイジーは自宅にお呼ばれしたら、妙に露出の多い服を選んでるよ
いっそ襲ってくれとw
>>777 ありすぎて困るw
意味がないとは思いながらもついつい自宅デートの時は
キャミ系+ホットパンツだけの超薄着にしたりしてしまう
どう見ても「私を食べて」アピールです本当にありがとうございました
革リボンのバレッタでデコレーションもお忘れなくw
それでもいざ襲われたら「わたし、そんなつもりじゃ…」などとのたまう
鬼畜デイジーなわけですね、わかります
そして形ばかりのかすかな抵抗で更に煽ります
プレイしてるとデイジーが小悪魔どころじゃなく思えてくる
狙ってるよな
現実であんな事したらとっくに輪姦だな
デイジーは一度犯されるべき
おっぱい星人の私は、デイジーの制服を見る度に
「おっぱい出すの難しそう…」
と思ってしまう。
ワンピの裾から一気に捲くり上げ?
ワンピをずり下げインナーを捲り上げで
その間からオパーイのみ露出っていうのもあり?
ワンピずり下げ+ケープ着用、で隙間から、だと思った
788 :
社長:2008/05/08(木) 19:09:13 ID:ZaupGgOG
くだらんコテ残っててスマソ
社長にワロタ
夏服のインナーは結構長いよな
あれ捲り上げると首のところモコモコになっておっぱい隠れそう
あれも後ろファスナーなのか?
頭から被るタイプだとさらに脱がすの困難になるな
となると初めてのエチーが制服着用で開始だった場合
脱がせ方が分からないでオタオタする野郎どもにニラニラできる訳ですね、分かります
下だけ脱がしてやっちゃうとか。
初めてでそれはもっと嫌だな、遊ばれてるみたい
自分で脱ぐのもいいな。
服がストンと足元に脱げ落ちる姿に生唾飲み込む男子達とか。
>>794 複数?!
デイジーストリップショー!
踊り子さんにお手は触れないようにー!
て違うか
保管庫の若SSにあの制服脱がしながら背中にキスするのがあった気がする。
あれ萌えた。
無理矢理設定の場合、若者達は押し倒したあとちょっと困るだろうな。
引き裂くのも難しそうだし。
若は年の功だけあって服を脱がすの上手そうだ
別の乙女ゲーの攻略対象が女子の制服の構造知ってるとかって会話を思い出した
ブレザータイプじゃない制服は事前に勉強してないとわからなそうだな
セーラーの横ファスナーあけて腹チラとか萌える
1の女子制服は前ボタンだから脱がせやすいな
コス用のはね学女子制服ってないのかな
あったらちょっとは参考になりそうだけど…
へぇ、リアルになっても冬服は可愛いね
でも高ぇww
発表当初は「これはないわ」と思ってたのに
今見てみるとかわいくてしょうがないから不思議だ>制服
卒業前の竜子姉みたいな発言w
次シーズンはブレザー希望。第2・3ボタンだけ外してブラ押し上げるんだ。
肌蹴たシャツと靴下だけってエロいよね!よね!(゚∀゚)
制服談義に水を差してなんだが、メッティって初エチーに備えてコンドームの強度検証してそう
何箱も買い込んでより正確な数値を(ry
>>803 スレチだが、高いって言えば金コの音楽科冬服一式買うと物凄いことになるんだぜ
星奏学院マフラー:\5,880(税込)
星奏学院音楽科男子コート:\29,400(税込)
星奏学院音楽科男子制服/タイ:\8,190(税込)
星奏学院音楽科男子制服/ベスト:\10,290(税込)
星奏学院音楽科男子制服/ジャケットセット:\34,650(税込)
星奏学院普通科男子制服/パンツ:\12,600(税込)
合計:\101010(税込)+ワイシャツ・靴下・皮靴(キャラによってはヅラ)別途要
スレチとわかってるなら、何故書くんだ。
金コ高けぇぇwwwwww
制服って普通に買っても3万はするし夏冬物や替えも用意したら結構高いよね
もし羽ヶ崎学園みたいな制服の学校あったら制服目当てで行きたくなりそうだよな
喪ブスなんで着る勇気ありませんが。
学校近辺は変質者も増えそうだね…
羽学は似合う子が着たらたまらん制服
腰のラインがシュッとしてて好きだわ
きらめき高校みたいな、オーソドックスな制服も見たかったなぁ
はば学は最初見たとき制服だと気づかなかった
私立だったらはば学みたいな制服けっこうあると思うけどなー。
私ははね学の方が制服に見えなかったよ。主に女子。
可愛いから好きだけどね。
デイジーのスカートが短くてハラハラする
あの手のワンピはバンザイするとスカートもついてきて
丈が短くなるから余計に際どいなー
主人公「ああーーっ 古森くん あたしのおしっこ出るとこ見でええ」
古森拓「おめえのしりたぶ ひっばだいでええがあ」
主人公「ぶってー ぶって ぶって メンチョもぶっでけれえ」
古森拓「くそ!(ベチッ)くそ!(ペチン)どだあ どだあ でかいちちしやがっで」
主人公「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛」
くだらなすぎて僕は吹いた…
>>818 中にショート丈のスパッツ装着済みで
ドキドキワクワクした男共をガッカリさせて欲しい
制服話に戻すが、
>>786と
>>787にひどく萌えたのだ、
しかしいざ脱がそうとするとインナーがすごく邪魔!
ワンピのファスナーあけて肩からずり下げ、
でも腕は抜かずにケープとワンピの間におっぱい、
ってしたいのだが……ブラも取れないよね
ワンピから腕抜けばいいのだろうが、
それでもケープつけたままインナーだけ脱ぐとか
無理ぽ
>>822 ブラはずり下げるかずり上げるかしたらいいじゃないか
密タン×デイジーは書いてもいいだろうか?
>>824 ひーちゃんだいすきです
是非おながいします
>>822 冬服ならタートルも一体型のワンピだということにすればおk
>>826 そうします
首周りにブラだのインナーだのもっさりすると動きにくいしなあ、
と思っていたところだったのでこれですっきりです
ゴールド
フィンガー
ファイブ!!
保守
保守っとこう
篤姫見てるとなぜか若王子先生を思い出すよ
突然ですが 隠し×デイジー投下します。
卒業後大学生で付き合ってる設定です。隠しは一人暮らし。
>>786 >>787 に萌えてしまって制服着用エチーです
いろいろ変態ですいません
「さて。今日は僕は散々放っておかれてとっても淋しかった。
だから、これからは僕のこと、構ってもらおうかな」
「ちょっと……赤城くん、なにする気?」
「そうだな……、じゃあ、これ着て?」
赤城くんがクローゼットから取り出したのは、わたしの高校のときの制服。
絶対にいかがわしいことにしか使うはずがないと分かっているのに、「お願いだから」と懇願されて、この前この部屋に持ってきたもの。
「えぇ〜っ!?」
「早く。お願いだから?」
ハンガーごと制服一式を胸に押し付けられて、わたしはしぶしぶそれを受け取った。
分かっているんだけど、どうしても赤城くんの「お願い」には弱い。
こんなカッコいい(しかも大好きな)顔で言われて、逆らえるわけがない。
でも、赤城くんはそのことが絶対分かっている顔で、無茶なことを私に「お願い」してくるから、ちょっと、
……いや、かなり相当悔しい。
「僕は無理矢理今日連れて行かれたんだから、少しはお返ししてもいいだろう?」
赤城くんはそんなことを言いながら、ダイニングの椅子を引いて腰掛けた。
テーブルに肘を着いて、いつもとは少し違う冷たい視線で私のことを見つめてくる。
「お返しと言うか、仕返しでしょ……。変なことしないでよ?」
「……?変なことって?」
「変なことは変なことだよっ。……その、写真撮ったりとか、そういうこと……」
語尾がごにょごにょと誤魔化すように小さくなるのは仕方がないことだと思う。
それを聞くと赤城くんは、はじけるように笑い出した。
「あはははっ!……そ、そんなことしないよ。……なに?して欲しいの?」
「そんなワケないじゃない!!」
「だよね。 僕だって、君のかわいいところを他人に見せるつもりはないから、安心して。
ね、早く、着替えてよ。君の嫌がることはしないよ、約束する」
「もう……。何する気なのよぅ」
けれど、なぜかどうしても逆らえない。
とっくに高校を卒業したのに、時々こういうことを強要してくる赤城くん。
たまにホントに変態なんじゃないかと思ってしまうけど、でもそんなところも好き、
とか許してしまう私も、結局は赤城くんと同じ変態なんだ。
……あーあ。どこで間違ってしまったんだろう!
「あっちで着替えて来ていいよね?」
バスルームへ向かおうとすると、背後からからかうような声。
「どうして?ここで着替えればいいのに。見ててあげ……」
「いいよねっ!?」
「……はいはい。分かりました。譲歩しましょう」
くすくすと笑い混じりの声を背に、わたしはバスルームに入った。
彼女が着替えるのを待つ間に、帰り際に買ってきたお菓子の箱を開けた。
当初の予定では、二人でデートをする予定だったのだけれど、(僕にとっては)運悪く
(彼女にとっては、どっちだか分からないけれど)彼女の高校時代の親友、という女性に出会ってしまい、
なぜかそのまま四人でカラオケボックスに入ることになった。
女三人寄ればなんとやら。最初こそ、僕に気を使っていた彼女らだったが、次第にお喋りに熱が入るにつれて、
僕のことなんかてんで無視して何時間も喋り、歌い続けていた。
その間、僕は一人で(愛想笑いの優等生顔を顔面に貼り付けたまま)
歌本を頭から読みふけるという冒険を始める羽目になったのだった。
とはいえ、あまり没頭すると彼女らにばれるので、適当に歌を聞いている振りをしながら、
更に会話も聞いている振りをしながら、だ。我ながら、よくやる。
「つまらなかったでしょ、ゴメンね?」と彼女は謝ってくれたけど、
それにかこつけて、楽しいことをするいい口実にはなった、かな。
我ながら、彼女に関しては少しタガが外れている、と思わなくはないけれど、彼女が恥ずかしがったり、
困ったり、泣く寸前の表情をしながらも僕の無理難題を聞いてくれる姿は、この上なく可愛いんだから、仕方がない。
(……皿は要らない、かな。 飲み物も、飲み飽きたし、要らないか)
彼女が買ってきたそのお菓子を眺めながら、そんなことを考えていると、バスルームのドアが開く音がした。
「……なんか、スカートの丈ってこんなに短かったっけ?」
羽ヶ崎学園のグレーのワンピースとケープを着けた彼女が、スカートの裾を押さえながら、こちらへ歩いてくる。
高校在学中には、数えるほどしか見たことがない彼女の制服姿に、ざわりと胸がさざめいた。
「お帰り。うん、いいね。やっぱり似合うよ」
「卒業してから半年くらいしかたってないのに、すごく恥ずかしい……」
彼女はしきりとスカートの長さを気にして、自分の前や後をきょろきょろと落ち着かない様子で見ている。
「ねえ、やっぱりスカート、短くない?こんなの、よく着てたよねぇ、わたし」
「胸が大きくなったから、スカートが持ち上がっちゃうんじゃない?」
僕は立ち上がって、彼女に向かって手を広げた。
「もう!ホント赤城くんって……」
彼女はいつものように顔を赤くして反論しかけていたけど、僕を見ると、案外と素直に近寄ってきて、僕の腕の中に納まった。
「赤城くんだからだよ?誰にでもこんなことする子だと、思わないでね?」
ぎゅっと背中に腕を回すと、僕の肩に顎をうずめた彼女がつぶやいた。
もちろん、こんな姿を見せるのは僕の前だけで充分だ。……もったいなくて、他のやつになんか見せられるもんか。
「大丈夫。かわいいよ。君の制服姿、もっとたくさん見たかったんだ」
薄桃色に染まった耳たぶに唇を寄せながらささやくと、いっそう耳が朱に染まったような気がした。
「……赤城くん?なにしてるの?」
「ふーん。これって、こういうふうになってたんだ」
「何が?」
「これ。ワンピースとは別々になってるんだね」
私のことを抱きしめながら、赤城くんは制服のケープを持ち上げて、ひらひらと上下に動かしている。
「そうだよ……もうっ、赤城くん」
赤城くんがなにか喋るたびに、耳に舌があたり、ぴちゃりと水音がする。
それがなにかとてつもなく恥ずかしいことのように思えて、思わす声を上げたけれど、
赤城くんにはきっと、そんなセンサイな私の気持ちなんて通じない。
「なに?」
「ちょっと……いちいち耳を舐めるのやめて」
「いやだ」
……やっぱり。
心の中でそっとため息をつく。
赤城くんは私のことをよく意地っ張りだとか、頑固者とか、言うけれど、
それならわたしも言わせてもらうけど、赤城くんは変わり者で、ちょっと自己中心的だ。
典型的なB型。
そんなことを思っていたら、相変わらず耳を舐められる水音の合間に、
背中のファスナーが下ろされる音が聞こえてきて、おもわず声を上げた。
「っていうか、赤城くん、何してんの!?」
「さて。なんでしょう?」
「なんでしょうって……。ひゃんっ」
ワンピースの背中のファスナーを下ろされて、背中に赤城くんの冷たい手の感触がしたから、驚いて声を上げてしまった。
耳や頬に当たる赤城くんの吐息は酷く熱いのに、なぜか手だけがとても冷たくて、そのギャップにも驚く。
「女の子の制服って、なかなか着づらそうだね。ファスナーに手、届かないでしょ?」
「あ……ちょっと……」
何も抵抗できないうちに、ふつり、と小さな感覚がして、ブラのホックが外された。
そこまでして、僕ら二人とも立ったままだったことに気がついた。
我ながら、なんというか。夢中になるっていうのは簡単に言えばこういうことなのかな。
さすがに、ここからのことを立ったままで、というのも無理な話だし、何よりムードがない。
僕は一旦抱きしめていた彼女の体を離して、両肩に手をおいて、正面から彼女を見た。
「ベッド行こう。ね?」
そう告げると、こくりと頷く。
清楚で可憐なイメージの羽ヶ崎学園の制服姿と、顔を真っ赤にして、瞳を潤ませた姿は、
ひどくギャップがあって扇情的だ。
しかも背中のファスナーは僕の手で全開に開け放たれている、ときた。
彼女の肩の後ろと、膝の裏に両手を差し込んで、一気に持ち上げた。
女の子というのは、とてもふわふわとして軽くてあったかいものだというのは、彼女を抱き上げて初めて知った。
「かわいい。制服着ている君を、在学中にそう何度も見ていたら危なかったかもな」
「……な、何が……?」
「僕の理性が」
ベッドまでのわずか数歩の間に、そんな言葉をかわす。
「きっと、君のことを見ていた男子はみんな、君に欲情したぜ?」
出来る限りゆっくりと、僕は彼女をベッドに横たえた。
自分は彼女の脇に腰掛けて、覆いかぶさるように彼女の頬の両側に両手をつく。
「そんなこと、ないもん」
「いいや、あるね。きっと、君は友達と信じて疑わない、誰もみんなだ」
「そんなことないもん」
「意地っ張り。 でも、いいんだ。 君は高校のときもずっと、僕のことだけを見ててくれたんだろ?」
「うん」
「なら、いい」
肘を曲げて、彼女に口付けた。何度も、何度も。
のどが渇いて仕方がないときのように、彼女を求める気持ちが止まらない。
僕はもう一度、彼女の首の後に腕を差し込んで、上体を起こさせた。
彼女の瞳はうるうると水気を帯びていて、とろんと僕を見つめてくる。
あぁ、もう、誘っているとしか思えない。
その目を真正面から見つめながら、ケープの下に手を差し込んで、ワンピースを肩からずり下ろした。
「さっき着たばかりなのに」
形だけの彼女の抵抗など、気には止めない。
腕の中ほどまでを露出させてみると、思ったよりも刺激的な光景になった。
特徴的な(このデザインだけを目当てに、羽ヶ崎学園に入学を希望する女子も多いらしい、
と彼女から聞いた。そういう短絡的な思考は僕には理解できないが)
真っ白なケープはそのまま彼女の肩に残っていて、上半身のみを露わにさせられた彼女。
レースのついた白いブラは、さっき僕がホックを外してしまったので、
ストラップによって頼りなく肩にぶら下がっているだけで役目を果たしていない。
「……すごい、やらしいかっこ……たまんない」
そう言うと、彼女は耐え切れないように顔を背けた。
首を振った勢いで柔らかい茶色の髪が揺れ、その合間から真っ赤になった小さな耳が見えた。
「恥ずかしすぎる……」
「あぁ、僕ってちょっと、変態ッぽいよね。自覚したよ」
「気づくの遅すぎ」
目をそらされてしまったけれど、僕は彼女の顔を見つめたまま、両手を伸ばした。
下着と素肌の間のふくらみに手を差し込むと、何度触れても信じられないほどに柔らかい弾力が返ってくる。
ゆっくり、ゆっくりとその感触を楽しむように、両手で揉むと、それだけで甘い声が彼女の口から漏れた。
そのまま両手でブラを胸の上まで押し上げると、ケープの下から裸の胸だけが見える。
「ああ。ほんと、下手なAVよりもやらしい……」
「ほんっと、変態……」
羞恥に耐え切れず、と言った様子で彼女は下を向いたまま。
言葉は強気だけど、震えるような声で言われたって、誘っているようにしか取れないんだよ?
「僕のこと、見なよ。顔上げて」
僕は顔を近づけて、彼女の胸に吸い付いた。
指と舌で、かわるがわるに頂点を舐ると、先ほどよりももっと甘い声。
「ぁ……はぁん……」
視線だけで彼女の顔を見上げると、桜色に頬を上気させた彼女と目が合った。
「ああん……」
いつの間にか僕の頭に彼女の手が添えられていて、胸に抱き寄せるようにされていた。
柔らかい彼女の指の感触が、僕の髪を何度も梳いている。
胸から逸らすまいとされているようで、僕はいっそう舌を動かしては、たまに、ツンとかたく上を向いた頂点に歯を立てた。
胸を舐めながら、片手を下半身に移動させる。
短い(さっきああは言ったけれど、やっぱり短すぎると思う。
高校のときに彼女とこういう関係になっていたら、絶対に認めない)スカートの裾から伸びた両の太ももは、
隙間なく閉じられていたが、僕の手が触れると、誘うように力が抜けて中へと導いてくれた。
「う……ふぅん……」
太ももをくるくると撫でさすってから、中心に手を伸ばした。
下着の上から触っても分かるほどに濡れたそこを、形を確かめるように上下に擦る。
何度も、何度も。
「あ、あぁ。あっ、あかぎくん……」
彼女の指が、僕の髪をきゅっとつかんだ。
「……ん?どうしたの?」
胸から唇を離し、顔を上げると、瞳を潤ませた彼女が、唇をかみ締めている。
「あぅ、……あの……」
いまだに下着越しに触れている彼女の秘所が、ちょっとヤバイくらいに蜜をあふれさせている。
クチュクチュと、僕の指の動きに合わせて水音が漏れて聞こえてくる。
「うん?何かしてほしいことがあるの?」
「うん……あの……。ち、直接さわって……」
「よく出来ました」
二言目には「意地っ張り」と彼女のことを評してはいるけれど、
実のところ彼女は意地を張っているというよりは、ただ単に照れ屋なだけなんだ。
だからこうして、一度解き放ってしまえば、普段とは一変してとても素直で、可愛らしい彼女が現れる。
スカートの中に手を入れて、びしょびしょになってしまった下着を取り去った。
ついでに、黒いハイソックスも両方脱がせて、ベッドの下に放り捨てる。
何度もむさぼるように唇を吸い、舌を絡ませ、
吐く息と吸う息の合間に彼女の上半身に体重をかけて、ゆっくりとベッドに横たえた。
彼女の足を開かせて、その間に体を入れる。
膝立ちになって彼女を見下ろしながら、僕はTシャツをジーパンを脱いで、下着一枚になった。
「私も脱いでいい……?」
相変わらず中途半端に制服を脱がされた格好の彼女が見上げてくる。
「だめ。すぐ脱いだら制服着た意味ないし」
「イジワル……動きにくいのに」
そのへんは聞こえない振りをして、制服のスカートを捲り上げた。
さっき下着は脱がせてしまったそこに、改めて手を伸ばす。
「ぁ……あんっ」
「すっごい、濡れてるよ。あふれてる。あぁ、ほら。もう入っちゃう」
「あん……あっ、あぁぁ、言わないで……っ」
下着の上から擦っただけなのに、蜜をあふれさせたそこは、するりと僕の中指を受け入れた。
「あぁ……あっあっ、あ、か、ぎくん……っ」
彼女は腕を伸ばして、僕の首にしがみついてくる。
その手にぎゅうっと力が入ったのを感じて、彼女の中に入っている指を増やし、
更に親指でもっと敏感なところをきゅっと捻った。
「あぅ……んっ!やだ、やだっ!」
「いいよ、キモチよくなりなよ」
ぎゅっと目を瞑った彼女が、どんどんと乱れていく。
上り詰めていく。
もっと、もっと、感じればいい。
妙な支配欲にかられて、僕はぐちゅぐちゅと音を立てるほどに、求められるままに指を動かした。
それに合わせて彼女も腰を揺らめかせる。
ああ。これって二人の共同作業。
ケーキ入刀なんかより断然いい。
「あああっ……い、いっちゃう……!あ、あぁぁん……!」
ひときわ高く鳴いて、僕の指をよりいっそう締め付けながら、彼女が登りつめた。
ぎゅっと痛いくらいに腕に力を入れられて。
体は伸びきり、ひくひくと足が痙攣したように彼女の絶頂を伝える。
放心状態の彼女の意識が戻るか戻らないかのうちに、
僕は下着も脱いで、張り詰めたものにすばやくゴムをつけて、
彼女の潤んだそこに押し当てた。
汗で額に張り付いた彼女の前髪を、人差し指で軽く払ってやると、
彼女が薄く目を開いたので、ちゅっと音を立ててキスをしながら、ぐいっと下半身を押し進めた。
「ぁ……あぁん……」
ほとんど抵抗もなく彼女の中に侵入すると、弱弱しい彼女の声。
中はとろとろに熱く、それだけで一瞬で達しそうになるのをぐっと目を瞑ってこらえる。
「あぁ……きもちいい……」
「ぅん……気持ちいいね……赤城くん」
思わず声を漏らすと、とろんと潤みきった瞳で、彼女が僕を下から見上げてくる。
いまさらながら、まだ彼女が制服を着乱したままの姿なのに気がついた。
いつの間に外したのか、リボンはほどけているけれどケープ本体は
彼女の首に引っかかったようにしてまだかろうじて残っていて、
ワンピースは片腕だけを抜いて、上半身を露出させている。
スカートは腰の上まで捲り上げられていて、
彼女と僕の下敷きになってきっとしわくちゃになっているだろう。
我ながら、なんというか。
彼女はもう女子高生ではないけれど、女子高生を無理矢理襲ってしまった、
みたいな背徳心が今になってやっと芽生えてきた。
「なんか……。ちょっと変態な彼氏で、ごめんね」
すると彼女は、笑顔になって、くすりとわらった。
「いいよ、そんなの。……付き合い始めたときから、知ってるもの」
「ハハッ、そう、だったね。……でも、ごめんね」
とりあえず言いたい事だけ言って、返事を聞かずに、腰を動かした。
「きゃ……ぁ、あふ、ふぁぁん……!」
僕の動きに合わせて、彼女から声が漏れる。声にあわせて、腰も淫らにくねらせて。
激しく腰を打ち付けると、それに答えるように彼女の最奥も、きゅうきゅうと僕をしめつけてきた。
彼女の背中に腕を回し、ぎゅぅっと抱きしめる。
柔らかい胸が、僕との間にはさまって窮屈そうに形を変えているのが見えた。
「あっ、あああ、あっ……ん、もう、もう……だめぇ……!」
「ふっ……イこう、……いっしょに……!」
「あ、かぎくん、……すきっ、ああん、だいすきっ!」
たまらない、というように声を絞り出した彼女、
同時に一番奥がぎゅっとこれ以上にないくらいに僕を締め付ける。
その動きに搾り出されるように、僕も一気に自分を解放した。
しばらく放心状態で彼女のことをそのまま抱きしめていると、
意外にも彼女のほうが早く我に返ったようだった。
「赤城くん……?だいじょうぶ?」
「ん、あぁ。……うん」
一度達した後なのに、彼女が少し体勢を動かしただけで、中がぐにゅりと僕に絡まってくる。
今すぐにでも第二ラウンド臨戦態勢に突入しそうな自分自身をなんとかおさめて、
僕は自身を彼女の中からゆっくりと引き抜いた。
彼女の腕は相変わらず僕の首に絡みついたままで、離れようという気配がない。
僕は彼女の唇にひとつキスを落として、後始末をしようと彼女に背を向けた。
それでも尚彼女は僕の首にしがみついて離れないのだけれど。
「はぁ……。制服、くしゃくしゃだぁ……」
「ァ……、ごめんね」
「ううん、いいの、別に。……でも、赤城くん?」
「ん?なぁに?」
「もう、脱いでいいよね……?」
耳のすぐ近くで聞こえる彼女の声。
情事の後の甘い雰囲気がそうさせたのか、
僕はちょっとした悪戯心を起こして、振り返りざまににっこりと笑いかけてみた。
「ん、いいよ。今度また着てくれるなら」
「え〜。もう、ホント変態なんだから、赤城くん」
「そういう変態が好きなんだろう?仕方ないよ。ね」
「……もう!!」
ぷくっと頬を膨らませてはいるけれど、全然本気じゃない顔で怒る彼女。
「それに、まだ当分は、服を着るの禁止だからね?」
「え、えぇ〜っ!?ま、まだするの?」
「もちろん?まだまだ全然だからね?」
覚悟しろよ、と心の中で付け足しながら、そういえばさっき、
イく寸前に彼女が言っていたことに答えてないのに気がついた。
なので、唐突だけれど、答えてあげることにする。
「僕も、……大好きだよ」
「……も??」
分かってないみたいだけど、まぁ、いいか。
845 :
835:2008/05/25(日) 23:06:52 ID:tASQxWkB
以上です。
改行とかいろいろ見づらくてすいません。初投下でした
変態というと隠しの出番になってしまい、彼が哀れで仕方ない
けれど最萌えなので許していただくことにします
それでは失礼いたしました
>>835 GJです
制服プレイの好きな赤城に萌えさせて頂きました
>>835 GJ!
制服プレイは全脱ぎさせないという基本を分かっている
変態な赤城と朝まで語り合いたいです。奴は分ってる……
>835
GJ!
私も赤城と意見が合いそうだ。
ってか、自分変態だったんだな…
>>835 GJ!
エロ描写がたまらん!大変美味しくいただきました
>>835 GJ!!変態上等!!
赤城とは良い酒が飲めそうだw
>>835 GJです。
描写がとてもうまい!萌えました…。
他のキャラのSSも読んでみたくなった。
そろそろ次スレの時期ですね
いやいや、まだ全然もちそうですよ
>>852 ホントだ
容量が結構キテるな
ほっといたら落ちるかも
855 :
835:2008/05/29(木) 16:20:17 ID:0coaMHeo
GJたくさんありがとうございました!
なかなか中心になって脚光を浴びない赤城に
愛の手を。
また萌えネタ見つけて投下したいとおもいます
それでは名無しに戻ります
保守
857 :
氷上×はるひ:2008/06/01(日) 20:34:05 ID:qqcA2T/x
氷上×はるひで無理矢理表現有りですのでダメな方はスルーお願いします。
その他デイジー・ハリー・千代美・若が出ます。
視点が交互に替わります。
初めて書いてみたので長くなってしまい申し訳ないです。
「はぁ〜」
もう何度目の溜息だろうか。こんなつもりじゃなかったのにと、態度が語っている。
申し訳ないとは思うが、僕を誘った君が招いた事態なのに、あからさまにそうされるとこっちも不快だ。
文句のひとつも言ってやりたい所だが、1日僕と一緒という外れクジを引いた彼女の心情を察して我慢しよう。
角度を変える景色に集中して時間が経つのを待つ。
羽ヶ崎学園に入学し、夏休みを終えた頃の事だった。
「なぁ氷上、遊園地行かへん?」
チケットを4枚扇子のように振りながら西本君が近付いて来た。
風紀委員として服装の乱れを注意するくらいしか話した事がない西本君になぜ誘われるのか理解に苦しんでいると
「…あの子も来るんやで」
と耳打ちしてきた。
誘いに乗ったのは「あの子」のせいではなかった。正直にいうと女子と遊ぶということに興味を惹かれたのだ。
女子に、と言うか同級生に遊びに誘われたのは実は初めてだった。
真面目すぎて皆から距離を置かれているのには自分でも気付いている。
そんな僕を誘ってくれて、嬉しかった。
性格上、僕は服装や立ち居振る舞いが軟派な人が苦手で、もう1人の男子が針谷君だと聞いた時は困ってしまった。
しかし、彼は見掛けによらず古風なところがあり綺麗好きでもあった。
そして遊園地から見える改装中のはばたき城の話題で僕達は打ち解けた。
時折古い格言を持ち出したりして面白い事を言う彼はなるほど、魅力的な人間だ。女子に好かれて当然だと思ったのだった。
「そらモテるわなぁ…あの子美人やし、頭はええし、何でも出来るし、優しくて…うちと違ごて太股も細いし!」
ずっと窓の外を見たまま、短い白いスカートから伸びている太股をペチペチと叩きながら自虐的に笑った。
思わず西本君のコンプレックスであるところの太股に目がいく。
「!?」
目を見開いた。
西本君のむっちりとした太股の奥に濃いピンク色の、その…下着が見えていたのである。
もちろん、覗いたのではない。断じて。
上っていく密室を見上げたまま膝を揃える事も忘れている西本くんに過失があったのだ。
見てはいけないと思いながらヒラヒラが付いた柔らかそうなカーブから目が離せない。
西本君が外を見たままなのをいいことに、横目でチラチラと見てしまう。
そして気付いてしまった。
どういう仕組みでそうなっているのか知る由もないが、白いタンクトップの下から首の後ろに伸びて結ばれているヒラヒラした紐の色は、派手なれと同じじゃないか!
と、言う事は…ずっと見えているそれは下着の一部…
カーッと血が昇り目の前が霞む
。何事かと思ったら興奮で眼鏡が曇ったようだ。
慌てて眼鏡をハンカチで拭いていると
「ん?どしたん」
挙動不審な僕に気付いて西本君がこちらを向いた。
「い、いや何でもない。その西本君」
「なんや」
「針谷君じゃなくて残念だったね」
下着を凝視してしまった後ろめたさから言わなくてもいい事を口走ってしまう。
「…こっちこそ、ごめんやで。あんたがあの子と仲良うにしとん知っとるもん」
また窓の外に向き直り言う。
「…せっかく来てくれたのに隣におるんがうちで、ほんまにごめんな」
「そんなことない!僕は…」
てっきり「せや!なんで氷上と乗らなあかんねん」と罵られると思っていたから面食らってしまう。
今日は凄く楽しめたし君が謝る必要は無いといった内容を長々と逆上気味に捲し立てた。
ひとしきり演説を終えたところで彼女を見ると窓側を向いたまま俯いて、消えそうな声で言った。
「…ありがとう」
ギュッと胸が締め付けられるような感覚がして僕は言葉に詰まり、そのまま密室が地上に戻るまで、もう何も言えなかった。
好きで休んだんやないのに、補習でマラソンやなんてほんまについてないわ。
夏休み直前のプールの授業を私は女の子の理由で休んでしもた。
そのまま夏休みに入ってしまったんで新学期早々、補習として放課後1人外庭を10周も走らされるはめになって
…9月とはいえまだまだ暑いんやから、水泳させてくれてもええのに。最悪や。
それに、面倒なことがもう一つ。
抜き打ちで行なわれた持ち物検査で入学した頃買ったお気に入りのリップグロスが没収されてしもた。
今まで何回も没収される度にどうにか返してもらっていたんや。
限定品でもう入手不可能やし…それに…あれはどうしても、返してもらわなあかん。
千代美がおれば上手い事言うてさっさと返してもらお。
炎天下を走らされたせいで頭はクラクラするしお腹もペコペコやし、帰ったらもう業務用のアイスをカレースプーンで好きなだけ食べるんや。
独り言を言いながら人気のない廊下を汗だくの体操服のまま生徒会室に向った。
途中、廊下の窓から校門の方へ目を向けると赤い髪が歩いているのが見える。
何メートルも離れとるのに火がついたみたいに身体がカッと熱くなる。
「ハリー…」
知らずに呟いていた声が届いたかの様にハリーが振り返ったから心臓までおかしな速さに脈打ちはじめる。
「あっ」
ハリーに向かって駆け寄る『あの子』
遠くても分かるくらいに顔を緩ませたハリーはその子と並んで歩き出した。
あの子もハリーを好きやってわかったあの日から、私の楽しかった高校生活は一変した。
学校におると進展していく2人の様子が嫌でも目に入ってくる。
「もう、ええわ」
減るのが嫌でほとんど使わへんのに、ずっと持ち歩いとったんはあの子とお揃いやったからやけど…
同じもん使ってもうちはあの子には敵わへんのや…。
自分で捨てるのは忍びないけど、このまま取りに行かんかったら保管期限切れで生徒会が処分してくれるやろ。
仲良く帰る2人を見てすっかり投げやりな気分になってしもた私は数メートル先の生徒会室に入るのを止め、来た道を戻ることにした。
「西本君」
大きく『風紀』と書かれた腕章が呼び止めてきた。
「なんや?」
「没収されたものを取りに来たんじゃないのかい?」
キラリと眼鏡を光らせて言う。
「……」
「いつも取りに来るだろう?お揃いだとかお守りだとか限定品だとか言って。ついて来たまえ、返却しよう」
言ったかも知れへん。あの子とこんななるとは思てなかったし。
うちらの喧嘩は皆が知っとる。
…誰とお揃いなんかもわかっててあんな事言うんやから、氷上もたいがい性格悪いで。
「ノートにクラスと名前を記入して」
「はーい」
「…西本君。…なぜ体操服なんだい」
顔を上げると氷上が『没収品』と書かれた段ボール箱を持って近付いて来ていた。
心なしか頬が赤い様な気がする、なんでやねん。
ピンクのリップグロスを差し出して顔赤らめとる姿は
(き、気色悪い…)
と思わずにはおれんかった。まぁ、言わへんけど。
「体育の補習で走らされててん。10周もやで…」
ぼやく様に言ってグロスを受けとろうと手を出すといつもの機械みたいな涼しい顔で言った。
「君は常習犯だからわかってると思うが明日までに校則の書き取り三回を提出すること、いいね」
…面倒や。明日までて、言っとくけど今日はすぐ寝るで。
ふと、初めてあの子に声掛けた時を思い出してしまう。
半分強引にあの子のぶんも買っていったのにえらい喜んでくれて…
戻れないその頃を思って目頭が熱くなった。
「…返してや」
早く帰ろ。泣きそうなん、ばれたないし…
「提出する気がないなら返せないな。…これは化粧品だろう?僕たちはまだ学生で…」
お説教が始まってしもた。なんかもう、苛々してくる。
「…今も唇に何か塗っているだろう、のけたまえ」
ポケットティッシュを取り出し渡してくる。
嫌やで!氷上の太腿で温まったティッシュなんか!
「…嫌」
目を合わせんように反抗する。
「学校では必要ない。どうしてもしたいなら校外で使えばいい」
鼻先にティッシュを突き付けられ顔を背けた。
「学校でしか会えへんのに、他でやっても意味ないもん!」
苛々が頂点を極め思わず怒鳴ってしまった。でも…ここまで言わせたらさすがに退いてくれるやろ。
不意に腕が捕まれた…
「痛っ」
思いもよらぬ強さで押され、気がついたら私の視界には氷上と天井しかなかった。
生徒会室は辺ぴなところにある
。一階の端の、資料室や面談室など殆ど人気のない教室よりも奥まった所にあって
…夕方は西日でブラインドを閉めていても部屋の中の全てを蒸す様に暑くする。
もっとも、生徒に尽くすのが任務の生徒会だから、校舎内の条件の良くない部屋を使うのは当然の事だと思っている。
そして、それらの条件は今の状況にとても都合が良いのだった。
思ったよりも細い手首に、力の加減がわからず思い切り掴みすぎてしまったようだ。
作業台に押し倒した足の間に入り、被さるようにして両手を掴んで西本君を押さえ付けた。
「なんやねん!!」
顔を真っ赤にして怒っている。
僕の手を押し退けようとしているけれどこっちが驚いてしまうくらい力が弱い。
自分が肉体的な力で優位に立った事など初めてのことだし
…散らばった髪や体操着の膨らみを見下ろすと、身体の内側が総毛立つような妙な高揚感を覚えた。
「…離してや!」
左手だけで頭の上に両手を留め直す。
怒りを噴き出す唇をティッシュで拭った。
「んむー!」
何回か拭ったがぬめりがなくなっただけで色が変わった感じはしない。
「もうええやろ!いつまでやってんねん」
「キラキラしたものが取れない」
「ラメは拭いてもなかなか取れへんのや」
そう言って子供みたいに舌で唇を一周ペロリと舐めた。赤い舌が生々しく動く様を間近で見て、崖っ淵で持ち堪えていた僕の中の何かが崩れた。
「ふぁっ!んー、うぁ…」
気がついたら下唇に付いていた『ラメ』を舌で舐め取っていた。
「やっ、や…」
首を背けるので顎を持ってまた舐める。
力ずくで上下の唇を執拗に蹂躙し、洩れてくる抗議の言葉さえも舐め尽くした。
やっと唇を開放し彼女を見た。
唾液で口の周りが妖しく光る。ハッ、ハッと浅い息を繰り返しながら怯えきった目で僕を見る。
「な、なんで…あんたはイジ●ー岡田か!…はは、は…」
イジ●ー岡田とは誰なのか、わからなかったが何か面白い事を言おうとしたのは理解できた。
そして、僕がここで止めれば冗談で済ませてくれる…そういう合図に思えた。
止められるのなら、始めからやっていない。僕は決して誰でも構わず乱暴を働いているのではない。
君だからだ。
君が体操服であんな事を言うからだ。
一年間でピンクのレースが欲望に形を変えた。妄想が暴走するのに十分すぎるほどの時間だったのだ。
「知らないな」
せやから勉強のし過ぎはよぉないんや!
すぐキレてまうし、イジ●ー岡田も知らんて!知っとったら大爆笑のはずやのに。
押し退けたいのに暑くて朦朧とする…マラソンしたせいやろか、なんや力が入らへん。
足を使って暴れようにも氷上が足の間に思いっきり入ってきてるもんやから…
うちはカエルみたいな無様なポーズになってしもてて。
当たってるとこにおかしな違和感もあるから怖くて下手に動けへん…
そや、ほんまはめっちゃ怖い。…なんでこんなことになってしもたんやろ。
うちが反抗的やったから…?
眼鏡が光ってどんな顔しとんかも見えんし、いつも腹から声出すくせに今日はずっと囁くみたいに喋ってくる。
「…君は、香水も付けているのか?」
「えっ!つけてへんよ、これは…」
制汗剤やけど、そんなん言えん!言うたらこいつ絶対ワキ舐めてくるで!
「アレや、シャンプーの。きっとシャンプーの匂いや、ははは」
恐怖で顔が引きつっとるのが自分でもわかる。
「シャンプー…」
うちの髪を指で梳いて耳元に顔を寄せてきた。眼鏡が顔に当たって身体が強張る。
「なんや?!」
耳の軟骨に沿って舌が這う。息遣いと水音で鳥肌が立つ。
なんでこんなことするん?!
くすぐったくて堪らへん。声が出そうになるんを必死で我慢した…
「…ん?西本君、ピアスは違反だ。外したまえ」
不意に手が開放された。
よっしゃ!!反撃や!
「こんなんする奴に違反とか言われたないわ!」
眼鏡もぶっ飛ぶパンチをかましたった!!
…つもりが、押さえられてたせいで手に力が入らんなってしもてて、ほっぺを小突いた位にしかならんかった。
「あっ…」
ずれた眼鏡を直しながら色素の薄い、高貴な猫みたいな目を細めて見下ろしてくる。
こいつこんな目しとったんや…って、考えてる場合やあらへん!
グイッと腰を押しつけて更にのしかかってきた。
「早く外したまえ」
「…わ、わかった」
従うしかない…氷上が身体を退いてくれな、うちは作業台から下りられへんのや…
左の耳に両手を持っていく。氷上の目は見んようにした。
緊張してキャッチを上手い事掴めへん…もたついてたら思いも寄らん事が起った。
「やっ!」
氷上がうちの胸を掴んだ!しかも両方。
「阿呆ぉ!やめてっ!」
グルグルと揉んでくる手を剥がそうとする、けど、全然力が入らん。やめて、やめて言うても全然聞いてくれへん。
体操服と下着越しに、敏感な部分を親指で擦ってくる。身体をよじっても逃げられる訳もない。
「…もぅ…堪忍してぇ…」
氷上を見上げるとまるで自分がそうされてるみたいに、
頬を染め目を潤ませて、恥ずかしそうな顔をしていた。