【涼宮ハルヒ】谷川流 the 48章【学校を出よう!】

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1名無しさん@ピンキー
谷川流スレッド設立に伴う所信表明

我がスレッドでは、谷川流作品のSSを広く募集しています。
過去にエロいSSを書いたことがある人
今現在、とても萌え萌えなSSを書いている人
遠からず、すばらしいSSを書く予定がある人
そういう人が居たら、このスレッドに書き込むと良いです。
たちどころにレスがつくでしょう。
ただし、他の作品のSSでは駄目です。
谷川流作品じゃないといけません。注意してください。

■前スレ■
【涼宮ハルヒ】谷川流 the 47章【学校を出よう!】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1177598193/

■過去ログ■
http://www9.atwiki.jp/eroparo/pages/210.html

■これまでに投下されたSSの保管場所■
2chエロパロ板SS保管庫
http://sslibrary.gozaru.jp/

■荒らしについて■
削除依頼対象です。反応すると削除人に「荒らしに構っている」と判断されてしまい、
削除されない場合があります。21歳以上なら必ずスルーしましょう。

PINK削除依頼(仮)@bbspink掲示板
http://sakura02.bbspink.com/housekeeping/
2名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 13:24:31 ID:NQ7+8DgY
Q批評とか感想とか書きたいんだけど?
A自由に書いてもらってもかまわんが、叩きは幼馴染が照れ隠しで怒るように頼む。

Q煽られたりしたんだけど…
Aそこは閉鎖空間です。 普通の人ならまず気にしません。 あなたも干渉はしないで下さい。

Q見たいキャラのSSが無いんだけど…
A無ければ自分で作ればいいのよ!

Q俺、文才無いんだけど…
A文才なんて関係ない。 必要なのは妄想の力だけ… あなたの思うままに書いて…

Q読んでたら苦手なジャンルだったんだけど…
Aふみぃ… 読み飛ばしてくださぁーい。 作者さんも怪しいジャンルの場合は前もって宣言お願いしまぁす。

Q保管庫のどれがオススメ?
Aそれは自分できめるっさ! 良いも悪いも読まないと分からないにょろ。

Q〜ていうシチュ、自分で作れないから手っ取り早く書いてくれ。
Aうん、それ無理。 だっていきなり言われていいのができると思う?

Q投下したSSは基本的に保管庫に転載されるの?
A拒否しない場合は基本的に収納されるのね。  嫌なときは言って欲しいのね。

Q次スレのタイミングは?
A460KBを越えたあたりで一度聞いてくれ。 それは僕にとっても規定事項だ。

Q新刊ネタはいつから書いていい?
A最低でも…………一般の――――発売日の…………24時まで――――待つ。
A一般の発売日の24時まで待ってもらえますか? 先輩、ゴメンナサイです。

Q1レスあたりに投稿できる容量の最大と目安は?
A容量は4096Bytes・一行字数は全角で最大120字くらい・最大60行です。
Aんふっ。書き手の好みで改行をするのも揃えるもバッチリOKです。
3名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 14:44:21 ID:u8ZWHhzK
>>1
4名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 15:02:50 ID:Ld4cRCvt
  原 作 者 の 新 作 読 む と や っ ぱ 圧 倒 的 な 力 の 差 を 感 じ て し ま う 。


  こ れ は も う 如 何 と も し が た い ね ……
5名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 15:16:24 ID:0FIAepnn
もうそれは飽きた
6名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 15:32:22 ID:VNof0Irl
>1乙
7名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 16:48:12 ID:AAPz+gb9
>>1 乙……
8名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 16:55:32 ID:4q7Yc7tj
ここは乙と言うべきなんだろうね>>1さん
9名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 17:20:48 ID:JWfyxd9o
 VIP内のsage推奨うp系スレのご案内です

―――アニソン mp3 系―――
アニソン
http://wwwww.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1179244381/
亞Aソープ
http://wwwww.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1179214775/
mp3
http://wwwww.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1179235986/
最近大盛況の電波ソングうpスレ
http://wwwww.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1179247164/
―――エロ漫画 同人誌 系―――
ああ zip de upよ、落ちてしまうとは情けない
http://wwwww.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1179230858/
ZIP☆ZIP☆ZIP
http://wwwww.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1179235636/
yと大きなお友達
http://wwwww.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1179253306/
―――その他―――
雑 新譜ならここ
http://wwwww.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1179245997/
10名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 18:34:53 ID:50fhs+Ts
1――乙。
11名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 19:03:50 ID:74IfFjDX
「あなたの―――>1は―――――とても―――――乙ね―――――」
12名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 22:08:56 ID:C9+c4sDI
前スレでのSOS団逆転したらっての、俺も今日まさにそんなこと考えてたから笑ったw
やっぱ誰でも思うよな。
13名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 22:21:00 ID:gjPxeMsH
>>1
私、イフっていうのは好きだな
14名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 22:23:24 ID:3ZsIJKHH
>>1
原作者の新作読むとやっぱ圧倒的な力の差を感じてしまう。
これはもう如何ともしがたいね……
15名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 22:29:09 ID:mX91nzse
原作者に追いつこうとする奴なんて居ないだろ
そういう奴は完全にオリジナル書くだろうし
16名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 22:35:56 ID:VNof0Irl
釣りレスに反応しなくても…
17名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 22:45:32 ID:74IfFjDX
風物詩的な定型文だよ、マジレスしたら野暮だぜ>15
18名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 23:24:15 ID:9bcQBIeI
>>15
原作者の新(ry = >>1
と解釈するがよろし
19名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 23:25:47 ID:nJKbRcXA
●<>>1乙カーレ!
20名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 23:45:55 ID:rm2X1MFU
今日「学校を出よう」を衝動的に全巻まとめ買いしてきた俺が>>1
21名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 23:49:42 ID:0wkEAhnb
>>1
原作者の新作さえ読めれば圧倒的な力の差を感じられたのに@6月1日orz
22前スレ984:2007/05/17(木) 00:12:53 ID:aFwvCypI
>前スレ989
失態‥‥‥orz
トリニティブラッドだったか‥‥‥確認して書き込めばよかった。
吉田、安井両先生、及びその関係者とファンの方々には謹んでお詫び申し上げます。
すみませんでした。
23名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 08:35:25 ID:J2lzRVUR
●<>>22気にしないでください。実は僕も似たような経験ありまして
24名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 18:16:31 ID:wvHuDDrz
なんか閉鎖空間発生してね?
一時間以内にレスがなければハルヒはキョンの嫁
25名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 18:17:38 ID:rfqtq9LC
無駄無駄無駄無駄ァ!
26名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 18:52:39 ID:zGCViZ7q
5分以内にレスが無ければ長門は俺の嫁ではない
27名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 18:55:38 ID:wvHuDDrz
なんで10時間もレスがなかったのにわずか一分でレス付くんだよwww
28名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 18:59:54 ID:A8rOkb2/
いい年してくだらないことすんなよ。
29名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 19:06:46 ID:8f/tIBy4
イイ男はいつだって子どもの心を持っているモノさ。

……場合によるが。
30名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 19:16:35 ID:tddFTGwi
一流の男は、みんなそう。
31名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 19:27:25 ID:yMrLHWt8
池面に悪い奴がいないのがイラつく。
32名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 21:06:10 ID:pcoasI4O
前スレの996〜1000に和んだ。
33名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 21:26:39 ID:c04QFSav
ハヒルの消失がamazonで買えるぞ

ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000QJLT9Q/

長門実写版が注目だぜ
34名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 21:52:15 ID:DxBylcKL
>>33
もう、アホかと
35名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 22:41:17 ID:4Y/uHokb
新刊延期らしいけど、保管庫にはもう収納済みですね。

8-479様: 『涼宮ハルヒの驚愕』
       『長門有希の嫉妬』

36名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 22:50:56 ID:5z5i+t6Q
どうも「涼宮ハルヒの驚愕」って聞く度に
「ハルヒエクスクラメーション」
って脳内変換されてしまう。

「宇宙人、未来人、超能力者がいるのはあなたたちだけではありません!」
「な、なにいっ!?」
37名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 23:13:19 ID:cMckK/o+
>>35
読み返してみた。



…黒みくる&ハイテンションユッキー&ホモ泉揃い踏みのアレか。
新刊がこんな展開になったら、間違いなく祭が起きるな
381レス小ネタ「佐々木すき焼き団」 ◆8KfHmthVUo :2007/05/18(金) 00:28:05 ID:C51ZD0sa

橘「おい、おまいら!! 彼が来ますた。喫茶店に集合しる」
佐々木「詳細を希望するよ」
橘「今日は、色仕掛けですが、何か?」
周防「―――色―――仕―――掛け…………キタ…………」
藤原「キタな」
キョン「色仕掛け程度で騒ぐ奴は逝ってヨシ」
橘「あなたがね」
佐々木「--------遅いねぇ。ホットコーヒー-------」
橘「--------再開!-------」
藤原「再開すなDQNが! それよりお笑いシーンキボンヌ」
周防「手を触れさせてウフッ♪」
キョン「↑誤爆?」
橘「閉鎖空間で二人っきり♪」
喜緑「お待たせしました。コーヒー>皆」
藤原「人形降臨!!」
橘「佐々木さんの閉鎖空間はとても安定しているの♪」
佐々木「お恥ずかしい限りだよ。心を覗かれたも同然だ」
橘「やっぱりどう考えてもあなたがふさわしいの♪」
周防「―――――――――」
ガシャン。
古泉「イタイ団がいるのはこの喫茶店ですか?」
橘「氏ね」
佐々木「むしろ生きろ」
橘「前向きに考えてくれない?」
藤原「橘必死だなw」
39 ◆8KfHmthVUo :2007/05/18(金) 00:30:54 ID:C51ZD0sa
×周防「手を触れさせてウフッ♪」
○橘「手を触れさせてウフッ♪」

スマンデスタイ。
40名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 00:31:24 ID:hGxy2EUR
VIP向けだな・・・
41名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 00:38:49 ID:XH6JQKOm
>>40
38はコピペ改竄ネタ
42名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 00:47:35 ID:C51ZD0sa
>>41
ハルヒ「楽しめればそれでいいのよ!」
キョン「いや、お前は楽しいかもしれんが、他の奴が楽しいとは限らないぞ」
古泉「さすがは涼宮さん。よいセンスですね」
長門「…………」
みくる「えっと、これって笑うところなんですか?」



周防「――あなた――の―SSは―――とて―――も―――酷―――いね―――」
43名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 01:03:04 ID:R55NYqrA
キョンが無意識に周りの女子を次々と落としてるのを見て焦るハルヒ………
と言う電波を受信……中にいきなり
「チャレンジ島は、夢一杯〜」と月曜朝7時30分のOPが頭の中に流れだしてオチを受信出来なかった
44名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 01:46:20 ID:y5E3h4uU
VIPに行けって、どこに行けばいいの?
45名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 01:48:22 ID:F7OYktUf
ハルヒ「ちょっとキョン!あたしのプリン食べたでしょ!?」
ttp://wwwww.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1179245351/
こことか、
ハルヒ「アナル、いじめ、シュールのSSはここまで来なさい!」
ttp://wwwww.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1179318662/
こことかかな。
46名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 01:49:31 ID:y5E3h4uU
Thank you
ってか早wwww
47名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 08:20:10 ID:txxc5cii
>Thank you
どういうセンスよ?
48名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 10:00:26 ID:gmiEApdz
島流しか
49名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 18:50:44 ID:hP6KzYgH
>>43
ちょwwwwwwwテラしまじろうwwwwwwwww
50名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 18:52:39 ID:5sayzdmJ
>>43
ヒント:チャレンジ等→藍蘭島
51名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 20:45:50 ID:R55NYqrA
つまり>>50が涼宮ハルヒの藍蘭島と言うSSを書くのか


藍蘭島にツンデレキャラ居たっけ?
52名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 20:51:13 ID:Xcu9ZkTP
なんか島ネタのSSあったな。何だったか忘れたが。
53名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 21:18:36 ID:T+Ci+RYK
涼宮ハルヒのひょっこりひょうたん島

●が嬉々として懐かしネタの解説を始めるが誰もついてこず。
だが最後の最後で
「そう言えばこの作品、実は死後の世界の話だった、
 っていう設定だった気もするんですが……」
54名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 21:19:37 ID:Y8xyFxUf
最悪だ…保管庫のSSがみんな消えてる。
55名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 21:24:17 ID:mLgo1mro
あ、ほんとだ。
56名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 21:27:36 ID:8Gr5OXek
ラノベ8と9が逝ってるな・・・
57名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 21:36:20 ID:EweuO+5M
原因は何だ…?
58名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 21:38:58 ID:RCnZ7meN
ホントだ…更新中とか?
59名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 21:39:33 ID:a8+4qpHz
なんとかならんのか?;;
60名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 21:39:56 ID:ApkePbM3
え、マジで?
61名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 21:40:37 ID:nldKXCVd
9は半分だけだ
62名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 21:41:45 ID:nrd5Pv99
ハルヒ全滅
63名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 21:44:22 ID:2LxkjGKK
涼宮ハルヒの全滅
64名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 21:46:23 ID:ApkePbM3
涼宮ハルヒの復活とかになんねーですか。
65SS保管人:2007/05/18(金) 21:49:05 ID:JURMfnTU
ちょいと保管庫を分割中です。
ribbon鯖の容量、250MBに到達してしまって半分を別の鯖に引越し中。
しばしお待ちを。
66名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 21:50:11 ID:8Gr5OXek
>>65
把握しました
作業お疲れ様です
67名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 21:50:44 ID:nrd5Pv99
>>65
把握。乙です。
68名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 22:00:33 ID:pQdKpfZc
早く分割作業終わらないかな〜
 
ところで保管庫の中でお前らが好きなSS何?
 
俺は少年オンザグラウンドゼロ
69名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 22:10:06 ID:TKjrHUVe
>>68
キョン×ハルヒのエロな話
70名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 22:10:11 ID:3BbFjN96
今更なんだけど、保管人さんって一人でやってるの?
すごい大変なんじゃね?
71名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 22:29:36 ID:CT5JBhCZ
なんだ、びっくりしたよ
保管人さん乙です
72名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 22:30:56 ID:lExUYpuJ
>>68
喜緑さんの校内放送
73名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 22:35:34 ID:Y8xyFxUf
『喘ぎ声』だな。
74名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 22:47:23 ID:EweuO+5M
今は一応保管庫見れるようになってるな。
75名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 22:48:04 ID:TKjrHUVe
涼宮ハルヒの校内射精。誰か書いてくれないかな。
76SS保管人:2007/05/18(金) 22:48:22 ID:JURMfnTU
引越し完了。

問題無いかな?
77名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 23:10:22 ID:x0d0YvxC
保管人さん乙です!!
78名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 23:13:23 ID:8Gr5OXek
>>76
大丈夫のようだな
乙でした
79名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 00:10:42 ID:l2MyhhNZ
乙です。いつもご苦労様です。
80名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 00:25:15 ID:zEmSWSc+
>>76
ご苦労様でした。
>>68
涼宮ハルヒのパン工房
81名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 00:56:03 ID:l2MyhhNZ
>>73
そんな作品あったっけか?
探してみたんだが、みつからない。
82名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 00:58:24 ID:qQOwu0bY
>>76



ところで鶴屋さんの頼みでキョンが執事喫茶のウェイターをする話が有ったと思うんだが、誰か題名かURLを知ってたら教えてもらえないだろうか?
多分このスレだったと思うんだが
83名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 01:15:24 ID:qQOwu0bY
ゴメン、自己解決。どうやら個人サイトのをここのと間違えただけだったようだ
84名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 09:57:40 ID:i5M5blIK
>>81
6-276のことじゃないか?
85名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 11:23:27 ID:lq1ffAOw
容量いっぱいってすげぇなw
保管人様お疲れ様です!

>>68
北高を出よう、あわのゆめとひとり、二涼辺三角関係
……つうかありすぎる。
86名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 11:35:34 ID:l2MyhhNZ
脱衣オセロが結構好きだw
あと耳掻きのやつとか
87名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 11:47:15 ID:Trm7Tx7Q
テキストだけで250MBってすごいなあ

いつもありがとうございます
88名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 15:50:31 ID:slGqde6P
>>86
40-77か?あれは俺もお気に入りだな。
34-7も結構好きだけど。
89名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 17:00:28 ID:dQjVJZU6
最近、涼宮ハルヒの日常の続きが出ないなぁ…寂しいぜ
90名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 17:47:09 ID:X2SfjOkY
投下自体が少ないな。
91名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 19:46:15 ID:vs5/xy5w
保管庫のSS見ようと思ったら、変なページ(オナペットなんとか)に飛ばされるんだけど何これ?
92名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 21:25:42 ID:YoMf15Oo
オナペットだろ
93名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 23:21:01 ID:+OZvSZWl
すみません。ハルヒが全てを知ってしまう内容の作品を何か教えてもらえないでしょうか。
94名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 23:35:17 ID:i5M5blIK
二〜三あったかな?題名までは覚えていないな。
95名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 23:43:21 ID:zEmSWSc+
>>93
最近の作品で言えば、
43-770様:『イノチ カケテト』
かな。
96名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 23:45:08 ID:zEmSWSc+
連投スマソ。これもだ
46-214様: 『Day of Good-bye』
97名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 04:47:28 ID:lh9Ekmxy
周防九曜のSSはないものか
98名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 05:07:41 ID:JhHV4OS/
そりゃ書けって言われたら書けるんだろうけど、今の情報じゃ短編が精々だしなぁ
99名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 05:08:33 ID:OKUL3hqP
>>97
無ければ創ればいいのよ
100名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 07:37:44 ID:aEuiaWKU
 心を奪われた。そんなセリフはナンパの常套句だ。

 軽い溜め息を吐く。
変な女、国木田が言ってたな。
 軽く唸る。
変だよな……。喋り方とか、髪とかな。

「……昆布」感想が口から漏れた。
「――御身御付け……」おみおつけって何だ?「……鰹出汁……――」

 軽くにやける。
昼は茶化したが分かるぞ、キョン。
変とかそういう事はどうでもいいんだよな、好きになっちまえば。

 とにかく、俺は周防九曜に心を奪われた。 俺はスケジュール帳に書き込まれた赤丸を見て、口元を歪めた。
さすがにハートは恥ずかしすぎる。
101名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 11:27:59 ID:jNhawzDn
驚愕発売延期ってホントか?

そういや、保管庫見てたら「涼宮ハルヒの驚愕」って在ってビツクリしたぞ。
102名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 14:25:15 ID:u+N5mFtm
>>101
ほんと。今のとこ発売日未定。
ラノベ板いけばもうちっと解ると思う。
103名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 17:03:34 ID:cv6g8O3u
過去ログって携帯からは見れないのですか?
パソない一人暮しでつ。
104名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 17:05:16 ID:7D3yopXA
>>103
つ ネカフェ
105名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 17:48:08 ID:b0MVeThp
>>103
つ フルブラウザ
106名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 17:58:02 ID:OIHf2kfj
>>103
会社のパソ
107名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 18:16:14 ID:kfhKIOrM
>>103
つ 実家に帰らせていただきます
108名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 20:33:17 ID:OKUL3hqP
>>103
つハルヒがパソを手に入れたときの行為
109名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 21:21:26 ID:1VKXi+q3
投下します。
エロなし10レス予定。
110ミヨキチの変貌1:2007/05/20(日) 21:22:45 ID:1VKXi+q3
「お兄さん、こ、こんにちは!」


 そろそろ春も半ばを超え、衣替えの心配をしなけりゃならなくなったある日の土曜、俺
とハルヒが立っているこの場所の後方から、涼風を思わせる声が耳に届いた。何処か聞き
覚えがあるような気がするが。
 しかし、俺にお兄さんと声を掛けてくれる人間はそう多くはない。っていうか、一人し
かいないな。
 本来なら俺の妹がその筆頭であらねばならんのだが、残念ながらあいつの記憶装置には
「お兄さん」という単語は登録されていないらしい。
もしくは著作権付きであるかのように、登録してもすぐさま削除されるようだ。
 それならば誰か? っていうと、これが妹の親友のミヨキチしかいないって事なんだな。
 だが待て、何かおかしい。ミヨキチだとすれば、声がいつもより大人っぽく聞こえるの
はどういう訳だ。
 いや、ミヨキチが大人びているのはすでに確認済みだ。それは問題じゃない。
 問題なのは、今目の前にいる女性がどう見ても俺やハルヒと同い年か、少し上にしか見
えないことだ。しかも最悪なことに、今俺はSOS団不思議探索の集合兼解散場所であると
ころの公園で立っており、そこでハルヒがたった今解散命令を下したところであり、つま
りハルヒが惚けたような顔つきで俺をお兄さんと呼んだ少女と俺とを見つめていたことだ。
 夏でもないのに、俺の全身から嫌な汗が富士の湧水のようにおびただしく噴き出してい
るのは、いったいどういう事だ?
「ちょっと、キョン。お兄さんだなんて、この子というかこの人誰? どう見てもあんた
より年下には思えないんだけど?」
 ショックから立ち直ったハルヒは、罪人を激しく責め立てる奉行所の同心のような形相
で俺を詰問した。
「そうは言ってもだな、俺には何が何やら全くわからないんだ……」
「嘘言いなさい。あんたに対してあんなに親しげに挨拶してたじゃない!」
 すると、ハルヒの迫力に恐れをなして沈黙していたその女性は俺を上目遣いで見つつお
そるおそる口を開き、
「あの、お兄さん。私です、吉村美代子です!」
 ああ、やっぱりミヨキチか。1週間も会わないうちにずいぶん育ったもんだな。男子3
日会わざれば刮目して見よ、とはよくいったもんだ。まあ、ミヨキチは女の子だがな。
 って―――、

―――育ちすぎだろ!

 そもそも背の高さが違うじゃないか。それに女性らしさを表すある部位もハルヒに勝る
とも劣らないほど育っているようであるし。
 えっと……これはいったいどういう事だろうね、長門さん?
 俺は助けを求めるように宇宙人製有機端末に視線を滑らせたのだが、その当人は俺を一
瞥しただけで小首を傾げ、その後は中空に視線を彷徨わせるだけで、まるで俺の期待に応
えてくれそうにない。
 また、古泉がしきりに携帯を気にしているのが気にかかる。ひょっとしてやばいのか?
 朝比奈さんと言えばこの事態が分かっているのかいないのか、キョトンとしてらっしゃ
る。彼女のその様子は俺の心を和ませるには最適だが、今はそれどころじゃないな。俺の
脳内にサイレンが鳴り響いている状態だ。
 俺は喉の渇きを覚えつつ口を開き、
「キミ、ミヨキチなの……か?」
111ミヨキチの変貌2:2007/05/20(日) 21:24:00 ID:1VKXi+q3
 俺の問いかけに対してコクッと首肯するミヨキチと名乗る美少女。背中まで伸びる黒髪
が印象的だ。ポニーにすればいいな、などと思わなくもない。
「キョン、どういう事よ? あんたの話じゃ彼女まだ小学生のはずでしょ? それなのに、
どう見たってその子、高校生以上にしか見えないんだけど」
 ハルヒの迫力は、今や地震の後の大津波のように俺を飲み込んでしまいかねないほどで
あり、つまり俺は戦慄を憶えたのだ。
 なんでもいい。この状況を乗り越えるマーベラスでエクセレントな言い訳を考えねば。
「ハルヒ、ミヨキチは確かに小学生なんだ。妹の親友でクラスメイトだし、クラスの名簿
にも載っているから、それを見せてやってもいい。それが証拠になるはずだぜ。……どう
だ、まだ信じられんか?」
 まあ、これで信じろってのはかなり無理がある話で、普段のミヨキチでさえおよそ小学
生には見えないってのに、今ここにいるミヨキチは明らかにそれよりも成長した姿だ。
 それに俺だって、本当にミヨキチかどうか訝しくなって聞き返していたしな。
「そう、あんたはそう言い張るのね? ……悪いけど信用できないわ。あんただって、最
初彼女が誰かわからなかったみたいだしね」
「いや、今日のミヨキチは普段よりも大人っぽく見えたから、別人だと間違えっちまった
のさ」
「嘘ね。キョン、あんたいったいあたしに何を隠しているの? そうでなきゃ、そんな見
え透いた嘘はつかないからね!」
 やっぱり信じてくれないよな。我ながらそう思う。俺の詐欺師としての話術は四流みた
いだ。いや、ランク外か? もっとも、黒を白と言いくるめられるほど弁論がたつ訳じゃ
ないけどな。
 この状況ををどう切り抜けるか俺が必死の思いで思考の螺旋を行ったり来たりさせてい
ると、ハルヒやおら俺を睨め付け、そしてうつむきがちなミヨキチを視界に入れた。
 さらにはハルヒお得意のアヒル口を見せ、
「でもまあ、今日のところは何も言わないでおいてあげるわ。その子も事情ありげだしね。
……その代わり、月曜日あんたにはじっくりと話を聞かせてもらうから、覚悟しておきな
さい!」
 まるで納得していないようだが、ハルヒはとりあえず矛を収めてくれたようだ。だが、
俺を取り調べる気満々のようで、ハルヒは百戦錬磨のベテラン刑事のような笑みを浮かべ
た。
 ……月曜日が恐ろしいぜ。
 それでも、ハルヒがいきなり掴みかかってこないだけ数倍マシだといえるだろう。
「それじゃあ、あたし達はもう帰るわ。あんたは、そのミヨキチって子と話しがあるんで
しょうからね」
 ハルヒは、ベンガル虎もあわてて逃げ出してしまいそうな殺気のこもった視線を俺に突
き刺し、地面のアスファルトを液状化させかねない勢いで駅へと去っていった。
 やれやれ、胃が痛くなってきた。家に帰ったら胃薬を飲んでおくか。



 さて、事情を聞かねばならんな。
「ミヨキチ……だよな? 当然の質問だと思うんだけど、いったいその姿はどうしたん
だ?」
 ミヨキチは少しうつむき加減で、美しく成長したその顔を哀しそうに歪めながら、
「私にもわからないんです。今朝起きたらこんな姿になっていました。それでもう、なに
がなんだかわからなくて……気がついたら家を飛び出していました」
 ミヨキチは今にも泣き出しそうな表情だ。俺も何とかしてやりたい気分で一杯で、今す
ぐミヨキチを慰めたくなるぜ。
112ミヨキチの変貌3:2007/05/20(日) 21:24:51 ID:1VKXi+q3
「家を出てからわたし、どこへ行くあてもなく、しばらくは図書館で過ごしてました。そ
れから駅前まで出てきてみたんです。でもわたし、本当に途方に暮れていました。そんな
時、お兄さんを見かけたんです。だから……わたし、思わずお兄さんに声を掛けてしまっ
たんです」
 ミヨキチはそう言葉を押し出すと、瞳を潤ませ、涙がひとしずくこぼれ落ちそうになっ
たが、それに気づくと途端に恥ずかしそうに目元を拭った。
 俺はミヨキチに激しく同情すると同時に、彼女の身に起こった理不尽な出来事に怒りを
覚えた。
 しかし、このまま哀しみをたたえた表情をさせているわけにもいかないので、ミヨキチ
の気持ちを落ち着けようと別の質問をしてみた。
「そういえば、ミヨキチ。君、服はどうしたんだ? お母さんかお姉さんのでも借りてき
たのか?」
 するとミヨキチはかぶりを振り、
「いいえ、これ私のです。今の姿ではちょっと小さいんですけど……」
 と恥ずかしげに言うものの、ミヨキチは幸い小学生にしてはそこいらの中学生よりも成
長著しい姿形をしているので、やや窮屈そうではあっても彼女の纏っている衣服が取り立
てて小さく見えるというほどではなかった。今の姿にもよく似合っていると言える。
「でもそんなに違和感ないな。けっこう似合ってると思うぞ」
「……! あ、ありがとうございます!」
 ミヨキチは実にうれしそうに微笑みを浮かべている。どうやら彼女の気持ちも少しはほ
ぐれたらしい。
 そこで俺はふと考えてみた。それというのは、彼女のこれからの身の振り方についてだ
が……さて、どうしたもんだろうな? ミヨキチが自分の家に戻ったところで、その成長
した姿を彼女の家族が目にしても、ミヨキチ本人だとわからないだろう。
 もっとも、わかったところで、大混乱に陥るのは必定だろうが。
 かといって、このままここに残して帰るわけにもいかんし……。
 俺は改めて成長したミヨキチに対して、頭の先から足の先まで視線を一巡させてみた。
 その姿は、普段のミヨキチを知っている俺にとっても、戸惑うような美しさだ。ハルヒ
や朝比奈さんに十分対抗できるとっても過言じゃないだろう。
 いかんな、俺はちょっと冷静さを欠いているらしい。まあ、自覚があるだけマシだとは
言えるが。
「あ、あの……お兄さん。そんなに見つめられると、私……」
 俺の視線があまりに不躾だったらしく、ミヨキチはうろたえて真っ赤だ。今にも頭から
石炭をくべた蒸気機関のように煙が出てきそうだ。
 悪いことしちまったな。
 自重しろ、俺。こんな姿をしていてもミヨキチは小学生だ。あんまりじろじろ見ている
と、『警察署の方から来ました』なんて事になりかねないぞ。
 まあそれはともかく、この状況をどうするかだ。とはいえ、あまり選択肢はないが。
 それどころか、どう考えても方法はひとつしかないな。つまり、両親が旅行で不在の俺
の家に連れて行くしかないということになる。ただし妹にどう説明するか、なんとも頭が
痛いな。
 そこで俺は、たった今思いついた提案をミヨキチに示してみた。
「ミヨキチ、よかったら俺の家に来ないか? 今日は両親もいないし、妹には説明しなき
ゃならんが一旦落ち着く場所も必要だろう?」
 だが、ミヨキチは俺に迷惑を掛けると思ったんだろう、俺の提案に対してなかなかうん
と言わない。それでも俺が重ねてミヨキチを誘いかけると彼女はおずおずと、
「ありがとうございます、お兄さん。では、お世話になります。……ふつつか者ですが、
どうぞよろしくお願いします」
113ミヨキチの変貌4:2007/05/20(日) 21:25:39 ID:1VKXi+q3

 ミヨキチはまるで高飛び込みのように体を折り曲げることで精一杯のお辞儀をし、俺へ
の感謝の念を伝えた。
 伝わったね。伝わったともさ。痛々しいほどにミヨキチの気持ちが感じられたぜ。何か
言葉が違うような気がするが、細かいことだ。
 それにしても、いつも妹が迷惑掛けてるんだから、そんな遠慮することもないのにな。
まったく、良いお嬢さんだぜ。俺の妹と交換したくらいだ。何なら今日から1週間ほどど
うだ?
 ようやく話もまとまったところで、俺はミヨキチを自転車の荷台に座らせ、自宅への道
をたどることにした。そして俺はペダルに足をかけ漕ぎゆく。



 駅前を出て10分少々の走行で自宅へと到着した。
 荷台に座っているミヨキチはあくまでも行儀よく、俺の妹みたいに足をバタバタさせた
り俺の背中に字を書いたり、はたまた脇腹をくすぐったりはしなかった。
 自宅の前で自転車からミヨキチを降ろすと、俺は自転車を玄関横にしまいこみ、妹に出
迎えさせるためインターフォンを鳴らした。
 しかし、何の反応もない。俺はその後数回鳴らしたが相変わらず誰かが出てくるような
気配はなかった。
 やむをえず手持ちの鍵でドアを開けた。次いでミヨキチが靴を脱いだところで俺はふと
大事なことを忘れていたことに気がついた。、
「そのうち妹も帰ってくるだろうから、自宅に連絡を入れておいた方がいいな。今日は家
に泊まっていくといいさ」
 俺はそう提案し、ミヨキチに電話の子機を手渡した。
 ミヨキチは「ありがとうございます」と丁寧にお辞儀をし、すかさず自宅の電話番号を
プッシュし電話に出た母親に説明をしている。
 それが終わると、俺はミヨキチをリビングへと案内した。
 そしてミヨキチをソファに座らせたところ、俺はテーブルの上に妹の置き手紙があるこ
とに気づき、それを手にとって読み下してみた。
 そこには、妹が今日ミヨキチとは別の友達の家に泊まるという内容が記されていたのだ。
さらに追伸として『あたしがいなくて寂しいかも知れないけど、我慢してね、キョンく
ん』などと相変わらず兄を兄と思わない妹の文字がそこには躍っていた。
 当然ながら俺はそれを見て唖然とし、すかさずミヨキチに手渡して読ませたところ、ミ
ヨキチは一瞬戸惑ったような表情を浮かべた。
 ……どうやら、非常にまずいことになってしまったようだ。いや、俺にはミヨキチにど
うこうしようなんていう邪心は、1マイクロメートルだってありゃしないぜ。本当だ。
 しかし、今俺の目の前にいるミヨキチは、いつもの妹の親友としての姿ではないんだ。
おそらくハルヒの変態パワーによるものだろうが、その力によって美しく成長を遂げた姿
だ。
 考えれば考えるほど、俺はとんでもないことをしているような気分に陥ってしまった。
どう見ても同年代にしか見えない男女が、一つ屋根の下で一夜を過ごすのということにな
るんだからな。たしかにまずいよな。PTAも真っ青のシチュエーションだ。
 しかしミヨキチはすでに立ち直って、何もなかったかのような顔つきに戻っていた。そ
して彼女は俺を上目遣いに見つめ、
「あの、わたし家事のことはやります。お料理も作ります。おいしくないかも知れません
けど……。ですから、お兄さんはゆっくりくつろいでいて下さいね」
 ミヨキチはどうやらこの状況を、特には意識はしていないようだ。逆に俺が意識し過ぎ
ていたようで恥ずかしい限りだ。それでも先ほど驚いて見えたのは俺の錯覚か?
114ミヨキチの変貌5:2007/05/20(日) 21:26:34 ID:1VKXi+q3
 まあそれはともかく、妹の友達でしかも小学生に家事なんてさせるわけにはいかない。
「いや、君はお客さんなんだから、そんなことしてもらわなくても良いよ」
「いえ、わたしの都合でお兄さんにご迷惑をおかけするんですから、このぐらいはさせて
下さい。お願いします!」
 俺はあれやこれやとミヨキチに説得を試みたが無駄だった。
 すなわち、俺はやけに積極的なミヨキチに押し切られるまま、本日の家事全般をミヨキ
チに委ねることになってしまったのだ。
 しかしミヨキチってこんなに押しが強かったか? 俺にはミヨキチは淑やかで躾けの行
き届いた良家のお嬢さんといったイメージがあったのだが……。認識を改めなくなくちゃ
ならないな。
 それにミヨキチがなんだか楽しそうだ。今も上機嫌で鼻歌を歌いながら冷蔵庫を開けて
いる。どうやら、晩飯を作ってくれるらしい。
 それにしても、友達の家に泊まるのがそんなに嬉しいのか? そうでも考えなければ、
ミヨキチの上機嫌さが説明できないな。ただし、妹はいないわけだが。
 そんなことを考えていると、ふとミヨキチがキッチンから顔を覗かせ、
「お兄さん、何か好きな食べ物はありますか? あれば作りますけど」
「ミヨキチが作ってくれるなら何でもいいよ。それにそこに入っている食材じゃ、たいし
たものは作れないと思うぜ」
「いいえ、これだけあれば色々作れそうです。ではお台所をお借りします」
 ミヨキチはそう答えると、スキップでもしかねない様子で再びキッチンに戻って夕食の
準備を始めた。流れるようなその動作はフィギュアスケートを見るかのように美しい。す
でに小学生のレベルではないな。
 しかし、ミヨキチはお料理スキルまで標準装備なのか? おいおい、なんてスーパー小
学生だよ。俺の妹にも少しは見習って欲しいもんだ。
 俺の妹が唯一備えているスキルといえば、強制目覚ましプロレス技だぜ。ただし兄限定
でな。後は、セクハラ攻撃か。こいつはもっぱらミヨキチが対象だが。
 ミヨキチが夕食の準備をしてくれている間に、俺は少しでもミヨキチの負担を軽くしよ
うと風呂の準備でもしようかとソファーから立ち上がったのだが、途端にミヨキチが目敏
く俺を制して、リビングから出ることを許してはくれなかった。
 まるで主婦そのもののミヨキチの様子だが、相変わらず生き生きとキッチンでめまぐる
しく動き回っていた。
 こういったのもいいななどと、俺は不覚にも和んでしまった。
 ……それからおよそ1時間が経過しただろうか。どうやら夕食ができあがったようで、
ミヨキチに呼ばれてテーブルに着いてみると、そこにはとても我が家の冷蔵庫に入ってい
た食材で作られたとは思えないほどの数々の料理が湯気を立てて並べられていた。
「これは……すごいな。ミヨキチ、本当に感心したよ。妹にも見習わせたいくらいだ」
 本心から感動したぜ。それにこれほどのレパートリーを持っていることにも驚いた。
「あ、あの冷めないうちに食べてみて下さい。上手くできたかわかりませんから、お味の
保証は出来ませんけど」
 俺のほめ言葉に素直に反応し、ややあわてた様子で俺に食事を勧めるミヨキチ。
 俺はそれに従い、実際にそれらの料理に箸を付けてみた。まずは煮物だ。ほどよく味の
しみていそうなジャガイモを一口大に分けて口に運んでみる。

 ――美味い!

 本当に驚いた。とても小学生が作った料理だとは思えない。ここから立ち上がって口か
ら光線をほとばしらせ、この感動を叫びたくなるくらいだ。
 それからは夢中で次々と箸を進めてみたが、どれもこれも美味かった。海原先生も満足
の品々だ。
115ミヨキチの変貌6:2007/05/20(日) 21:27:31 ID:1VKXi+q3
 だから俺はこの言葉をミヨキチに贈ることにした。
「ミヨキチ、本当に美味かったよ。もしこれからも機会があれば、また食べさせてくれる
かな?」
「……はい、よろこんで。こんなのでよければ何度でも」
 ミヨキチはまるで極上のワインでも飲んだかのように頬を赤く染め、俺の心からの賞賛
にくすぐったそうにしていた。 
 それにハルヒとは違い、ミヨキチの反応が実に初々しく、それを見るに付け俺の心は落
ち着かなくなった。
 それどころか妙な気分になりかけたのだが……いや、なんでもない、妄言だ。忘れてく
れ。
 しかし、なおもミヨキチは俺を見つめ、また俺もそれを受け止め見つめ返してしまい、
しばらくの間この空間をフワフワとするような表現しがたい妙な空気が充ち満ちていた。
 ……おい、小学生相手に俺は何考えているんだ。つーか落ち着け、俺。自制心だ。
 俺は今しがた湧き出てしまった邪念を業務用扇風機で吹き払うように、別の話題をミヨ
キチに振ることにした。
「ミヨキチ、そろそろ風呂の用意でもしようか? 俺がお湯を入れるから、先に入るとい
い」
ミヨキチはそれまでぼんやりとした表情をしていたが、俺の言葉を受けて静寂の水面に
小石を投げ入れたかのようにハッとして我に返り、途端にあたふたして、
「あ、はい。……いえ、わたしはお世話になっている身ですから、お兄さんより先にお風
呂を頂くわけにはいきません!」
 遠慮深いのはミヨキチの長所であるが、こういった場合にはもう少し融通を利かして欲
しいものだ。
 ここからは譲り合いの応酬となり、無駄に時間が経過していったのだが、またも根負け
した俺が先に入ることになってしまった。
 何というかミヨキチは、ハルヒとは別の意味で逆らいがたい雰囲気を持っているようだ。



 超特急で俺の入浴が終わり、それと入れ替わりにミヨキチが入った。俺はその間を利用
して、すぐさま部屋に戻り机の上に置かれている携帯電話を手に取った。
 言うまでもないだろうが、今日のミヨキチにもたらされた変化について、事情を知って
いそうなやつに電話を掛けてそれを聞き出そうというわけだ。
 俺が携帯のボタンを押して、コール音が数回、そいつは電話に出た。
『やあ、あなたでしたか。そろそろかかってくる頃だと思っていましたよ』
 この口調からもわかるようにハルヒ研究の権威でしかも超能力を使う変態だ。
『何か失礼なモノローグが聞こえたような気がしますが、まあいいでしょう。……あなた
がお聞きになりたいことはわかっています。何しろ僕たちは以心伝心の仲ですから』
 ニコッと微笑みかける古泉の顔が俺の脳裏に浮かび、不意に電話をたたき壊したくなっ
た。
 ……気味の悪いことを言うんじゃねえよ。
『これは失礼をば。それでは本題に入りましょう。ただし、僕は今夜とても忙しくなりそ
うですから手短にさせてもらいますが』
 忙しいって、例のアルバイトか?
『それ以外にあるとも思えませんが、確かにその通りです』
 それはご苦労なこった。まあ、がんばってくれ。
『それは僕へのねぎらいの言葉だと思って受け取っておきますよ。しかし、そもそもの原
因はあなたにあるのですから、あなたには応分の負担を担っていただきたいところです
が』
116ミヨキチの変貌7:2007/05/20(日) 21:28:29 ID:1VKXi+q3
 ちょっと待て。何で俺に原因があるんだ? 俺は一方的な被害者だろうが。ミヨキチも
含めてな。
『それです。吉村美代子さんが急激に成長を遂げてしまったことも、実はあなたに起因す
るのですよ』
 何を言っているんだお前は? 悪いのはみんなハルヒじゃないか。
『確かにこの度の騒動は涼宮さんの力によるものですが、発端はあなたなのです』
 納得がいかんが、取りあえず続けてくれ。
『では、そのように。……かつてあなたの彼女だと噂されていた【変な女】のことを耳に
していた涼宮さんですが、その正体が佐々木さんであることを先日知りましたね。そのこ
とにより涼宮さんの胸のつかえがひとつ取れたのですが、佐々木さんを実際に見ることに
よってもう一つの懸念材料が生まれたのです』
 彼女ってのが引っ掛かるが、それで?
『ええ、それであなたのもう一人の彼女であるミヨキチ=吉村美代子さんのことに関心が
向かったのです。まあ、つまりはあなたの女性関係を含む過去のことが気になって仕方が
ないようですよ』
 つーか、誰が彼女だ。俺は生まれてこの方ずっとフリーだ。彼女なんていたためしがな
いぜ。わざわざこの場で宣言することでもないが。
『あなたはそう思ってらっしゃるのでしょうが、涼宮さんはそうは考えていないのです。
涼宮さんにとって次の関心対象にもなった吉村美代子さんに向かって、無意識のうちに涼
宮さんの力が注ぎ込まれたのです。理由は今のところわかりませんが。そして、その力と
吉村さんの心の奥底に眠っていた願望とが相まって彼女の成長を促したと推測されます』
 にわかには信じがたい話だが、ハルヒなら何でもありだと思える気がするぜ。でもミヨ
キチの願望って何だ? あの姿になりたいといった願望があったというのか。
 それで、どうすればミヨキチは元に戻るんだ?
『それは今の段階ではわかりません。お役に立てず申し訳ありませんが。……ところで話
は変わりますが、その吉村美代子さんはその後どうしました?』
 ……ん、ああ。今家にいる。丁度風呂に入っているところだ。だが、しょうがないだろ
う。ミヨキチをあのまま捨て置くわけにはいかなかったんだからな。
『それはいいんですが、あなたはまさか、少年誌に載せられない行為に及ぼうとしている
のではないでしょうね?』
 少年誌ってなんだよ。そんなわけないだろう。あんな姿をしていてもあの子は小学生だ
ぜ。神に誓ってないと言える。
 さっき血迷いそうになったことは黙っておく。
『安心しました。ですが、今夜のことはなにぶんにも涼宮さんに知られることのないよう
にお願いします。僕はまだ閉鎖空間で死にたくはありませんから』
 古泉は悲壮な願いを残して通話を終了させた。
 やれやれだ。



 電話を置くと、外は土砂降りになっていた。屋根にたたきつける激しい雨音が痛いばか
りに俺の耳をつんざく。
 つくづくミヨキチを家に泊まらせてよかったと思うね。そうでなきゃ今頃いったいどう
していたことだろうか。想像もしたくないな。
 そのミヨキチだが、風呂を出た後、階段を下りてきた俺と一緒にリビングでテレビを見
ながらくつろいでいた。
 ところで、今のミヨキチはパジャマ姿だ。というのは彼女に着てもらう寝間着がないた
め、やむを得ず俺のパジャマを着てもらうことになったからだ。ちなみに彼女が今日来て
いた衣服(下着も含めて)は現在洗濯中だ。
117ミヨキチの変貌8:2007/05/20(日) 21:29:19 ID:1VKXi+q3

 そこ、妙な想像をしないように。
 そしてリビングでは、俺の妹の話に花を咲かせていた。
「学校ではあいつ、どんな感じだ?」
「彼女は学校でも明るい女の子ですよ。クラスでも結構人気があるみたいですけど、本人
はそれに気づいていないみたいです。この間も、男子に遠回しに告白のようなものを受け
たんですけど、彼女全然気がついていなかったみたいで、その男子がっかりしていまし
た」
 俺は嘆息すると、
「なんて鈍感なやつだ。普段は時々鋭いくせに、そう言ったときは妙に勘が鈍るんだな。
俺はそいつに同情するよ」
 そうしみじみと感想を漏らすと、ミヨキチはなぜかおかしさを抑えきれないといった表
情でクスクスと笑い声を漏らしていた。
「俺、何か変なことを言ったか?」
「いいえ、すみません。でも、お兄さんからそういった言葉が出るとは思わなかったの
で」
 なんだろう? 俺が何かおもしろいことを言ったんだろうか。そんな憶えはないが。
「やっぱり兄妹なんだなあって、お兄さんの話を聞いていてそう思いました」
 なにか俺が笑われている気もするが、深くは突っ込まないでおこう。
 それにようやくミヨキチに笑顔が戻ってきたんだ。よしとしたい。
 楽しい時間はあっという間に過ぎ去り、辺りはすっかり夜の帳に包まれていた。そこで
俺はそろそろ就寝時間だとミヨキチを促した。今日はミヨキチもさすがに疲れただろうし
な。俺もそうだが。



 リビングを後にすると、俺は彼女を妹の部屋に案内した。どうやらミヨキチはよほど疲
れていたのか、すぐにベッドに入るつもりのようだ。
 そして「お休みなさい、お兄さん」と礼儀正しくお辞儀して俺を見送った。
 妹の部屋を後にすると、俺はすぐに部屋に戻り、机の上に置いてあった携帯を手に取っ
た。そこで、今度は長門に電話してみようかと考えたのだが途中で止めた。
 明日考えればいい事さ。それより今日は疲れた。心も体もな。
 そう考えてベッドに入ったところ、俺が目を閉じるやいなや、部屋の中を強烈なフラッ
シュをたいたかのような青白い閃光がほとばしり、ほんの数秒後大地を揺るがすような轟
音が鳴り響いた。
 どうやら雷が近くに落ちたらしい。だがこの雨なら火事になることもないだろう。
 しかし、どうも停電になってしまったようで、近所の家から漏れ出ていた光も今は見え
なくなってしまった。
 それでも、明日になれば直っているさと、再び布団を掛け俺が目を閉じたところ、不意
にドアをノックする音が耳に入った。起き出して携帯電話の光を頼りにドアを開けてみる
と、真っ青な顔をしたミヨキチが立っていた。そして彼女はうつむきがちに切り出した。

「お休みのところすみません。あの……もしよろしければ、わたしと一緒に寝てもらえま
せんか?」

 ……え!? なんだって?

「その……雷が鳴った上に停電になってしまって、ですからわたし、とても心細くて。で
すから、お願いします。どうか一緒に寝て下さい」
118ミヨキチの変貌9:2007/05/20(日) 21:30:38 ID:1VKXi+q3

 俺は一瞬言葉を失った。なんつー大胆発言だ。ミヨキチ、それはまずいだろう。非常に
まずい。相手が妹なら俺のベッドに勝手に潜り込むなんてことも度々あるが、ミヨキチだ
ぜ。しかも大人の姿をしているんだ。
 しかし、ミヨキチががたがたと体を震わせて不安げな表情をさせている様子を見ている
と、そのまま返すわけにもいかず、またもミヨキチに押し切られるかたちになってしまっ
た。
 しょうがないよな。ミヨキチのこんな様子を見せられたのではな。などと、誰にに対し
てでもなく言い訳をしてみる。
 部屋のドアを閉め、俺はニトロを運んでいる運送員のようにおそるおそるベッドに入っ
た。
 それに続いてミヨキチもベッドの横に立ち、
「失礼します」
 そう言ってベッドに入り、俺の隣で横になった。
 隣にいるミヨキチからは、風呂上がりの良い匂いが俺の鼻腔をくすぐり、それがかつて
ない危機が俺に訪れていることを改めて認識させた。しかも全身を熱い血潮がぐるぐる駆
けめぐり、ミヨキチのバレてしまうんじゃないかと冷や冷やした。
 もはや閉鎖空間なんて目じゃないほどだ。この状況を脱することが出来るなら、閉鎖空
間で神人達とリンボーダンスだって踊ってやるぜ。
 それでも俺が今にも弾けてしまいそうな若さを自制すべく苦しんでいる間、ミヨキチは
安心したのか、息遣いも落ち着きを取り戻したようだ。
「あの、お兄さん」
 なんだ起きていたのか。
「はい、今日は色々ご迷惑をおかけして本当にすみません。今もこうして……あの、嫌じ
ゃありませんか?」
「そんなことはないさ。それに、今夜は俺が隣にいてあげるから、キミは安心して寝ると
いい」
「……はい、ありがとうございます」
 そして静かになった俺とミヨキチだったが、再び雷鳴が轟き、振動が地響きのように余
韻として部屋に止まるなか、ミヨキチが突如として「きゃっ」と声を上げて俺の腕にギュ
ッとしがみついてしまった。
「…………!!」
 当然ながら彼女の発育著しい部分が俺の腕に押しつけられ、さらには首筋に息を吹きか
けられるに至っては、ハルヒが今まで俺に課してきたどんな罰ゲームよりも精神力を要す
るものだと思えた。
「あ、あのお兄さん、すみません。でも、わたし……」
 潤んだミヨキチの瞳が俺をじっと見つめる。
「わかっているよ。俺はここにいるから、心配しなくてもいい」
 まるで余裕もない精神状態でそんなことを言って、俺はミヨキチの髪をなでてやる。
 すると、ミヨキチはさらに体を寄せてきて、さらに顔を俺の肩に付けた。つまり俺は墓
穴を掘った形になったのだ。
 この状況は、例えるなら天国と地獄が同時に俺の元にやってきたようなものか。しかし、
俺は天国の方を味わうわけにはいかないので、必然的に地獄に耐えなきゃならん。
 顔が熱い。しかし体はもっと熱く、ミヨキチを溶かしてしまうんじゃないかなんて思っ
たりもした。それに正常な思考が働かない。頭の中をミミズがのったくっているような感
じだ。
 それでも俺はかろうじて自制することができた。これは自分をほめてやりたいくらいだ。
 それから俺は一心不乱に滝に打たれる修行僧のような心持ちで煩悩退散をひたすら願い、
そして一刻も早く睡魔に襲われることを待つしかなかった。
 しかし、眠れない。ミヨキチは安心したのか早くも寝息を立て始めているが、彼女は腕
ににしがみついたままで俺は身動きもとれず、俺はまるで地下迷路で罠にかかって足を取
られ、周りの壁が迫ってくるのをただ待つだけの冒険者のようだ。
 それでも何とか眠りにつこうと、俺は古びたシャッターを下ろすように瞼を無理矢理閉
じた。こうなりゃ、寝るしかない。
119ミヨキチの変貌10:2007/05/20(日) 21:31:31 ID:1VKXi+q3

「キョンくーん、起きてー!」
 ドアを開ける音とともにやって来たその声が、俺の耳に痛いほどに響いた。
 俺はゆっくり目を覚まし隣を見てみると、ミヨキチもうっすらと目を開けつつあった。
 しかし、この声はひょっとして―――。
「あれー? キョンくんにミヨちゃん。どーして一緒のベッドで寝ているのー!?」
「えっ!? えっ、ええっ!?」
「おいっ、どうしてお前がここにいるんだ!?」
 妹はほっぺをふくらませながら、幼い目つきで俺を睨め付け、
「何時だと思ってんの? キョンくん。もう朝の十時だよ。ミヨちゃんもキョンくんと仲
良く寝てるなんてずるいよー!」
 もはやミヨキチが元の姿に戻っていることなどは意識の外だった。俺はその時混乱の極
みにあり、妹にどう説明するかで頭がいっぱいだったのだ。
 ミヨキチはあまりの恥ずかしさで、自分が元に戻れた嬉しさもかすんでいるようで、妹
にどう説明しようかと、まるで朝比奈さんのようにあたふたおろおろしていた。
 俺はその様子をみながら長嘆息し、明日俺を手ぐすね引いて待ちわびているハルヒのこ
とに思いが至り、恐怖と諦めの心境を半々に感じつつ、おずおずと妹に向かって言い訳を
始めた。
 だが妹は、俺の身の毛がよだつようなとんでもないことを言い出した。
「ハルにゃんも今日家に来るんだって。さっき電話があったよ」
 ハルヒのやつ、月曜日に話を聞くと言ってたのに……さては、最初からこうするつもり
だったのか。
 考えがまとまらないうちに、間をおかずしてインターフォンの鳴る音がこの部屋にまで
響き渡った。
 すると妹がすぐさま迎えに行き、ハルヒとともに階段を上る音が聞こえる。

 ―――本当の地獄はこれからだ!


 後日談をひとつ。ミヨキチが元に戻った理由は、結局古泉にもはっきりとしたことはわ
からなかった。推論としては、その日の夜ハルヒが特大級の閉鎖空間を作り出したことで
力を使い果たしたとか、それともミヨキチが願望を叶えられてそれに満足したことだとか、
あるいは単に時間切れなどというものもあったが、結局は決め手に欠けた。
 それからもうひとつ、あの日ハルヒが家にやってきて何が起きたかは、わざわざ言うこ
ともあるまい。願わくばミヨキチにとってのトラウマになってほしくないものだ。


終わり
120名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 21:33:34 ID:1VKXi+q3
以上です。
121名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 21:42:21 ID:JBdOR1IR
>>120
リアルタイムGJ!
雷様の空気の読みっぷりに感動www
キョンの心理描写がうまかった。俺もあんなことしてみt(ry
122名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 21:45:35 ID:CP5//1C0
>>120
あー、もうなんだろうな、このスーパーミヨキチの可愛さは!
GJ以外の言葉が思い浮かばねぇ!
123名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 22:08:45 ID:VFyqxh9x
>>120 GJ
良いもの読ませて貰った
もうこの世に未練は無い
124名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 22:21:01 ID:OIHf2kfj
>>120
その後のキョンも書いてくれ!ハルヒも泊りにくるとか?
>>123
イ`
125名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 22:43:26 ID:VFyqxh9x
だから私は世界を創り変える
涼宮ハルヒの憂鬱がミヨキチENDと言う世界に!

御免、皆引かないでくれ
126名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 23:43:45 ID:agkdt68h
>>120
GJ (`・ω・)b
127名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 23:50:09 ID:6cV+pwQ1
>>121
ミヨキチにハルヒの力が注ぎ込まれたとしたら、
キョン添い寝するために雷も狙って……。
128名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 00:05:44 ID:MnNpvIDw
>>120
>あの日ハルヒが家にやってきて何が起きたかは

  _  ∩
( ゚∀゚)彡  そこ詳しく! 詳しく!
 ⊂彡
129名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 05:55:26 ID:FAOJPAN7
ハルヒが来た後のカオス空間を考えると恐ろしい限りだ。

・ミヨキチがキョンのパジャマを着ている。
・前日ハルヒが会ったミヨキチとは明らかに姿が違い、別人にしかみえない。
130名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 07:58:41 ID:jFy3PuJ7
それに下着つけてない…
ノーパン・ノーブラ・・・一緒の部屋で寝てた。
妹→その事を話す→キョン死亡。
オワタ
131名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 08:02:16 ID:NUQieevw
おまけに小学生ですよ。
132名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 08:41:37 ID:jFy3PuJ7
>>131
確かに…
133名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 08:42:36 ID:tWEKRPgS
大変というか変態というか…
134名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 08:55:28 ID:qQRV8B0J
>>133
大 変 態
135名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 10:22:10 ID:w4+5sPOi
そりゃ大変だい
136名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 12:42:52 ID:SPWmZ9XA
小学生にちんこを挿入するのは決して悪いことじゃないと思う
137名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 12:50:38 ID:ZEJsNJln
138名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 13:08:39 ID:6T/o8i5R
ミヨキチが高校生になって大学生又は社会人のキョンと絡むのは良いとして…

小学生はちょっとな………………
139名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 13:11:46 ID:MeMMWz81
>>136
こんな事言ったらお前は驚くかもしれないが、実は世の中にはこんなものがあるんだ。

つ「常識」


それとも小学生にちんこ挿入しても悪く無い世界から来た異世界人か?
だったら一言だけ言わせてくれ。


つ「俺も連れて行け」
140名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 14:12:33 ID:T68C2Gdf
ちんこちんこ連呼するから
「つ」がちんこに見えてくるから困る。
141名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 14:19:05 ID:XQmh7BZB
>>140
Э ⊂

こういうことか?
142名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 15:44:59 ID:js5r/yV/
おつんつん(^^
143名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 16:11:34 ID:lFCBwHhU
女国木田・佐々木×キョンのダブル僕っ子絡みが見てみたい・・・・・・・・

あと、引越し後のハルヒSS保管庫のアドレスが分かりません。誰か教えて頂けないでしょうか
144名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 16:15:50 ID:wz3wICdk
妙な加速をしてると思ったらwwwお前らwww

>>143
今までと問題なく飛べるが?
145名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 16:18:04 ID:irFGTeeL

      ,..-‐‐':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、      /
      /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ,、    l
.     /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、   l    だ    俺
    /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ`  l
    /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',  l     か    は
   'l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::',  l
.   l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::j ヽ:::::::::::::::::::::::::::::iヽ、l     ら    ロ
.   l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/  i::::::::::::::::::::::::::,:i  l
   l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::,,::::::/  ,i::--、:::/::i、::::::i   l     な    リ
   l::::::::,.‐、:::::::::::i、:::::::/_,,..--―‐‐、/:/    ..、-i::iヽ ヽ:i   l
   i:::::::/ ヘヽ:::::i i::::::/r' ___,,,....--、 i,...-‐-i〈 ノ:),' i i  `   l    ・     コ
   ヽ::::i Y ヽヽ:i ',:::::i i く (_ノ::::}  i   ヽ`'''' ..iノ      >    ・
    ヽ:ヽく '、 ` ヽi i  `ー'''"  ,ノ  .::.、 ̄ ̄ i      <、   ・     ン
     `、::\ ヽ   '  `ー―‐‐‐'   ..:::::::ヽ、  /        \
      ヽ、:`ーヽ            ..:::::::/  /          ヽ、
        j::::i  ヽ、.              /            ヽ_____
        ヽ:j   ヽ、      ,.......-‐'7  /
         i     ` 、    `ー―‐' /
        /        ` 、       /
     __/ i''      \    `−---‐ '
   / ..i  i               .ト-- 、
  /::::::::ヽ ヽ、            i ヽ::::::::::`−、
146名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 16:31:12 ID:mRaYsN04
自称清純派w
147名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 17:07:36 ID:oqHatjaV
>>143
ああ、女国木田か。確かいつかのスレにあったな。
148名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 17:30:36 ID:TdPYEgHx
何か書きたいんだけど何書いていいかわからない そんな暑い夕方
スレを覗きに来るとTS国木田で盛り上がっていた
しばらく書かなくていいや 暑いしな
149名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 17:46:33 ID:KWM3t5Lc
あれほんとキモイよな
内容スルーしてもキモイやつらがキモイ盛り上がりかたしてるのダラダラ見せられるからどうしようもない
150名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 17:51:37 ID:TINgvAPa
>>149
つ鏡
151名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 17:58:11 ID:2m5k+NjK
152名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 18:33:06 ID:5mBRjE9O
目糞鼻糞を笑うってか?
153名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 18:42:39 ID:4JsiWJbf
>>151
とりあえず吹いた。
ホント世の中にはいろんな人間が居るんだなぁ。
それが俺じゃないのはなぜな(ry
154名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 22:00:52 ID:2NaY0Hdu
空気を読まずにエロ小ネタの投下いかせてもらいます。
佐々木×キョンのバカエロトークですが、佐々木をかなり暴走させていますので、オリキャラっぽいのやSMちっくなのが苦手な方はスルーヨロ。
7レス予定。

『笹の木狂操曲』
155名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 22:02:57 ID:2NaY0Hdu
鉛のように重い腰を引きずりながら、ようやくたどり着いた我が家のドアを開けると、待ち構えたような無邪気な笑顔に出迎えられた。
「ああ〜〜っ!キョンくん〜、おっかえりぃ〜〜!!」
前言撤回。無邪気なはずの笑顔が、誰かさんを髣髴とさせるような晴れハレに歪んでいる。
やれやれ、あいつを紹介したのは情操教育に悪影響を及ぼしちまったようだな。純真無垢に育ってもらいたかった兄貴としては痛恨のミスだ。
普段の俺なら心を鬼にして説教のひとつも行うところであるが、さすがに今日ばかりは1秒でも速くベッドにもぐりこみたかった。
なんせ今日は、高校生活が始まって以来の激動の一日だったからな。

そんな俺の心境を知ってか知らずか、力ない足取りで階段を昇る兄に向かって、我が妹はビシッと敬礼をしてみせた。
「にひひひ〜〜けんとーを祈る〜〜〜!」
健闘?なに言ってんだ?また変なアニメで覚えた単語なんだろうが、もうお前も小学校最高学年なんだから、そろそろデータベースの幅を広げて正しい使用法を覚えなさい。


しかし、唯一の安息の地であるはずの自分の部屋のドアを開けた瞬間、俺は妹の邪悪な笑顔の意味を悟った。
あの〜佐々木さん?俺のベッドでいったい何をなさっているんでしょうか?
俺の至極まっとうな質問に対し、布団の中を荒い息をついていた当該人物は、ドロドロに潤んだ目でこちらを見つめて何かを訴えながら、ビクリと体を震わせ、クタリと全身の力を抜いた。

あまりにも予想外の事態にドアを開きかけた体勢で固まりつつ、こやつが落ち着くのを待つこと5分。
いつもの冷静な顔に戻って、さも当然のように身づくろいを整えながら、ベッドの上に正座した佐々木が爆弾発言をぶつけてきた。

「やあ、こんばんはキョン、涼宮さんとのセックスはどうだった?」

!!!! 
な、なんでお前がそのことを知っているんだ!?!?
156名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 22:03:54 ID:2NaY0Hdu
「別に驚愕に値しないよ。僕が彼女に進めたことだからね。いや焚きつけたと言ったほうが正しいかな」
うぉいいいいっっっ!!!!!い、い、いったいどういうことなんだ!!!!!!
「まあまあ、キョン、落ち着いてくれよ。そんなに興奮されると、説明しづらいじゃないか。
もっとも、このまま押し倒してもらうほうが、僕にとっては望ましい事態なんだがね」
媚びと羞恥の混じった嬉しそうな笑顔が鼻先10cmの近さにあること気付いて、俺は慌てて佐々木の肩から手を離した。

「キョン、君は某和製動画アップロードサイトに興味はあるかい?」
動画アップサイトだと?人並み程度に興味はあるが、それと今回の事態がどう関係するんだ?
「いくら自分の選択の結果とはいえ、僕にだって勉強のための勉強に疲労を感じることがあるからね。
息抜きがてら、あれを見ることがあるのさ。で、最近人気になっている某アニメのオープニングMAD動画で気になったことがあったんだ」
某アニメ?ああ、あのピンクの制服のやつか。
「夏服は正統派な白セーラーだよ。そこがまた……いやそんなことはどうでもいい。
僕もこの分野には疎いからね。数少ない級友に専門家がいたので聞いてみたんだ。
彼女曰く、あれは白×WAWA以外のカップリングが望めない現在、究極の近親過ぎて素人にはお勧めできないとのことだが、こちらの質問には明確に答えてくれた」
ものすごく寒気を催す単語が混じった気がするが、敢えてこの鳥肌は無視しよう。
で、お前はなにがそんなに気に入ったんだ?アニメなんて元々好きじゃなかっただろ?
「あれの最後のほうに『制服で3P、それマゾって超すごい、いえい!』と聞こえるところがあるだろ?」
いや、聞こえないから!たしかにあの歌は聴きとりにくいアップテンポだが、絶対にそんなことは言ってないから!
「そこで僕は閃いたんだ。制服で3P。これこそ二大新ジャンルであるツンデレVS素直クールの決戦の場に相応しいんじゃないか、とね。
級友も留保つきながら、その案に賛同してくれたよ。彼女の専門分野でもなかなかマニアックなチョイスらしい。
その後の解説は専門用語が混じりすぎてついていけなかったが、専門家の同意を以って僕は次の段階に進むことにしたんだ」
ツッコミどころがありすぎて、どこから突っ込めばいいのか見当もつかないが、ひとつだけ言わせてくれ。友人は選んだほうがいいぞ、佐々木。
157名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 22:04:50 ID:2NaY0Hdu
「あの個性的な集団に属している君が言うとなかなか含蓄のある助言だね。それはともかく、僕は昨晩、涼宮さんに直談判を申し込んだのさ」
!!!! 
ま、まさか、あいつに神様パワーの件をぶちまけたんじゃないだろうな!?
「それをしたら僕の存在が抹消されてしまう可能性が高いからね。さすがにそんなリスクは犯さないよ。
ただ申し込んでみたんだ。正々堂々、ルールを作って競争しませんか、とね」
ルール?競争ってお前、橘の甘言に乗せられて、神様とやらになるつもりなのか!?
親友として忠告しとくぞ。やめとけ!それだけは絶対にやめとけ!!
「くくっ、さすがはキョンだ。君は無限大の優しさと誠意をもって、無残に女心を蹴散らす。
天性のサディストというべきだろうね。むろんそこが僕や涼宮さんのような変態には堪らないんだが」
更に嬉しそうに笑う佐々木。てか変態て。どうしちまったんだお前?今日は少しおかしいぞ。
「こうまで会話に齟齬が生じると、正直嬉しくなってくるね。これなら涼宮さんとの仲も遅々として進まないわけだ。
君のことを熟知しているつもりではいたが、彼女の昨日のボヤキには、さすがに信じられない証言が多々混じっていたんでね。
だが、どうやらブラフではなかったみたいだ。疑ったりして悪いことをしてしまったな」
ぼやく?あいつがか??信じられん!お前いったいどんな話術を使ったんだ!?
「大したことじゃないよ。僕たちはいわば仇敵であり、同時に戦友だからね。敵の敵は味方というやつさ。
彼女はとても親切で正直な好人物だよ。もちろん腹を割って話すために、僕も洗いざらいをぶちまける必要があったけどね」
佐々木とハルヒのぶっちゃけトークか。ちょっと想像もつかんが、まあお前にとってもハルヒにとっても友達が増えるのはいいことだ。
だが、敵うんぬんってとこは聞き捨てならんな。よっぽど困ってるのか?俺で力になれることなら、いつでも相談に乗るぞ。
それに俺の知り合いには、現実、非現実的な手段を問わず、その筋のスペシャリストが多いからな。遠慮なく何でも言ってくれ。
「なあに、これから時間をかけてじっくりと聞いてもらうさ。じっくりとね。
話を強引に戻すが、心友となった僕らはお互いの情報を持ち寄って対策を練ってみたんだ。
で、僕の一昨年の苦い経験と、彼女の昨年一年間の悪戦苦闘の数々を分析した結果、もはやこれは単刀直入に討ち入るしかないという結論に達した」
討ち入るて。赤穂浪士じゃないんだから、ちっとは落ち着け。暴力を全否定するほど平和主義者じゃないが、法治国家ではリスクが大きすぎるぞ。
「安心してくれたまえ。討ち入るというより、討ち『挿られる』方だからね」
ますます分からん。今日の俺は色々と疲れてて頭が回らないんだ。スマンがすっぱりと言ってくれないか。
「童貞を卒業しても会話を色っぽい方向に仕向けるのはまだ難しいか。やはり涼宮さんの助言は正しいね。
じゃあ、単刀直入に言うよ。僕らはルールを決めて君を逆レイプすることにしたんだ」
158名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 22:05:38 ID:2NaY0Hdu
!!!!!! 
ようやく話が見えてきた。今朝のハルヒの行動はそういうことか!!!

「そうさ。涼宮さんは今日、君を誘惑して本懐をとげたんじゃないか?まあ朝から動くとは彼女らしいけどね。
どうだい?強気な彼女に後背位で襲いかかって、その処女を獣のように蹂躙した感想は?
彼女としては初体験はキスの雨を受けながら、ゆっくりと正常位で愛してほしかったんだろうが、学校では時間と場所に制約があるからね。
君の理性を短時間で突き崩すには、必然的に尻を突き出して雌として誘惑するしかなかったんだろう。
今朝、机に両手をついた彼女は、お尻をつんと突き出して、少し足を開いて濡れぼそった女性器を開いてみせたんじゃないか?
まあ安心してくれ。僕らのようなマゾ雌にとって、それは理想的な処女喪失だからね。
襲ってすらもらえない状況で、自らはしたなく尻をふり、獣の体位でオスに慈悲を乞う。考えるだけでも濡れてくるじゃないか」

!!!!!!

「なぜそんなに詳しく予想がつくんだと言いたげな顔をしているね。これは僕が進言した案だからだよ。
鋼の理性を持つ君のことだ。強引にのしかかりでもしたら、優しく押しとどめるだけだろ。
襲いかかって拒否されるというのも、僕らのようなマゾ雌にとってなかなか悪くないシチュエーションだが、
やはり最初くらいは犯されたいのが女というものだからね。
だが、朝から動くとは。涼宮さんは天邪鬼そうに見えて、質さえよければ敵の塩を躊躇なく受け取る果断な素直さをもっているようだね。
これはいささか予想外だ。彼女とのディスカッションは有意義すぎて、お互いに暴走した妄想を制御できなかった結果なんだが、
今後はもう少し策を練ってオウンゴールを防ぐとしよう」
くくっと楽しそうに喉を鳴らす佐々木。おい、じゃあ今日のハルヒの行動は全てお前の仕込みなのか?
「仕込みとは人聞きが悪いね。安心してくれ。僕らはまっさらな体だからね。君が望む色に仕込まれる自信があるよ。
それに今日の学校での彼女の行動は、僕の妄想をベースに涼宮さんが現実と折り合いをつけた合作というべきかな。
不思議なものでね。屋外をテーマとしたシチュエーションでは僕の妄想の方がたくましいのに、家の中のこととなると彼女の助言は目からウロコだった。
お互いの得意な分野が現実では逆転してしまうとは皮肉なものさ。まぁその方がお互いの探究心と友情を高められるからね。悪くはないよ。
正直に言って彼女とはもっと早く知り合いたかったな。そうしたらお互いにずっと有意義な学生生活を送れていただろうにと痛切に思うよ。
まあ、人としては、いささか困った方向にまっしぐらだったろうけどね」
159名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 22:06:35 ID:2NaY0Hdu
あのハルヒをして、更に困った方向に突き進むとは考えたくもないが、その対策はあとでじっくり聞くとしよう。
なによりも今は現実に対処しなけりゃならん。休み時間ごとにトイレでフェラってのも、お前の入れ知恵か?
「む。さすがは涼宮さん。やはりそれを決行したのか。学校のトイレという空間は、噂の震源地だからね。
その拡散速度を考えると、いささかリスクが大きすぎると忠告したんだが、休み時間ごとに実行するとは。
やるね。それでこそ『恋敵と書いて【とも】と読む』にふさわしい女性だ」
をひ、年がばれるぞ。いや突っ込むべきはそこじゃない。ってえーとどこに突っ込めばいいんだ!?
「彼女の口に突っ込んだんだろ。で、どうだった?昨夜の暴露合戦では彼女は喉奥を犯されながら気絶してみたいと熱く語っていたが。
さすがに唖然としたよ。そんなことを考える女が自分以外にこの世に存在するなんて、正直、思ってもみなかったからね。
……おや、その顔だともう実行済みか。参ったな。一日でそこまで進まれると、僕も想定以上に頑張らなければいけない」
ますます嬉しそうにククッと喉を鳴らして笑う佐々木。その目がだんだんと妖しげな色を帯びてくる。
「休み時間ごとに、ということは、中休みと昼休みのことだろうね?
まさかいくらキョンでも朝のSHR前に彼女の処女を散らし、授業間の5分休みを含めて午前に3回、昼休みにじっくりと彼女の体をもてあそんだ上に、
午後の5,6限の間にまた1回、それでも飽き足らず放課後は体育会系並みの運動量をこなした、ということはないだろうね?」
ちょっと眉根を寄せて困った顔で聞く佐々木。はっきりと言おう。後者が正解だ。自分でもなんであんなに連射できたのか分からん。
「やはりそうか。実は僕は彼女の願望実現能力というやつを半信半疑だったんだ。さすがにいくらなんでも都合が良過ぎるだろう、とね。
それで彼女が意外なほど男性の生理に詳しくないので、カマを掛けてみたんだ。
キョンには特殊な絶倫体質があって、女が果てるまでいくらでも連射可能だ、とね。
修学旅行の夜に、性の秘密の告白合戦をしたという設定がよかったのかな?
なんにせよ本当に実現してしまうとは困ったな。いやはや、これは嬉しい誤算だ」
困ったのは俺のほうだ。いくら出しても勃ちっぱなしなんだぞ。女のお前にこの辛さはわかるまい。
「むう。それは申し訳ないことをしたね。わかった。責任を取って、今後、君の性欲処理は一手に引き受けるから心配しないでくれ。
もっとも最初から君の股間にひれ伏す予定だったけど」
そういう意味じゃねえ!だいたいお前、超進学校だろ。勉強どうすんだ。
それでなくても学校の授業についていくために、塾に通ってるって言ってたじゃないか。
160名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 22:08:38 ID:2NaY0Hdu
「その点に関しては心配無用さ。今日学校で君が涼宮さんを犯している姿を想像していたら、いてもたってもいられなくなってね。
授業中に淫欲に負けそうになってしまったんだ。さすがの僕でもそれはちょっとまずいからね。
意地になって持ち込んだ問題集に全精力を集中してみたんだ。そうしたら、あら不思議。一章を全部こなしても、時計が5分と進んでいなかった。
首をひねりながら、授業後に携帯の電源を入れてみたら、橘さんから歓喜のメールと留守電がそれぞれ十本以上も入っていたよ。
とうとう閉鎖空間を操れるようになったんですねってね。鳴り止まないんで、すぐ切ったけど」

橘……哀れすぎる。

「だから心配無用なんだ。今日から塾には一切行かない。周囲の雑音は今度の○ゼミ全国模試で吹き飛ばしてみせるさ。
これは涼宮さんとの協定でもあってね。模試で二人とも全国100位以内に行くこと。
その上で勝ったほうが1ヶ月間キョンの週末を独占できること。こんなにやり甲斐のある賭けはないよ」
なんだかすげえことをサラッと断言しやがったな。それはともあれ、その協定って他に何があるんだ。当事者として知る権利くらいあるはずだ。
「おっと、涼宮さんはそれを伝える時間すら惜しんで君と交わったのか。さすがだね。まぁ僕のほうが時間的に余裕はあるから、それもよかろう。
涼宮さんとの紳士協定では、彼女が日中の君を独占する代わりに、僕は君の夜と朝勃ちを頂くことになった。
まぁ授業時間や睡眠時間を考えたら、妥当な線引きだろ。これまでの人生であれほど熱のこもった議論をしたことはなかったよ。
最後にはお互い意地になって、1秒の単位で激論を交わしたからね。
もっとも、現実問題として夜と昼を分けざるを得ないから、最初っから結論は出ていたようなものだったんだけど。
でも、あれは楽しかったよ。うん。同性の肝胆相照らせる親友の存在が、こんなにも喜ばしいものだとは知らなかったな。
お互いの心は痛いほど分かるからね。譲りたいけど、絶対に譲りたくないんだ」
その心の底から嬉しそうな笑顔は本当に微笑ましいんだが、ひとつだけ言わせろ。そこに俺の意思が介在する隙間はないのか?
「もちろんそんな事はないよ。君は僕らを抱きたくないときには、抱かなくてけっこうさ。
お預けプレイというのも僕らマゾ雌にとっては理想の一形態だからね。
もっとも、奴隷の意地に賭けて、穴を使ってもらうように誠心誠意奉仕するつもりだけど」
おい、その熱意をもっと他の有意義な分野に使ってくれ。そうしたらお前らは歴史に名を残す人物になる。親友として俺も鼻が高々ってもんだ。
「歴史なんて、まだ生まれてすらいない後世の学者のマスターベーションみたいなものだろ。
そんなことより僕らはキョンの時間を体に刻んでほしいんだ。これこそ理想の青春だと思わないか?」
うっとりとした目で遠くを見つめる佐々木。わかった。もはや俺がなにを言っても聞く耳を持たないってこったな。
161名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 22:11:23 ID:2NaY0Hdu
「時にキョン、一応確認しておくが、さすがにアナルセックスは未経験だろうね?」
あたりまえだ。俺は今朝まで清い体だったんだ。一日でそんなに経験できてたまるか!
「さすがは涼宮さんだ。どんなに乱れても仁義は通してくれたみたいだね。
昨夜の話し合いで、君の童貞は彼女に譲るのは仕方がないとして、後ろの童貞だけは絶対に譲れないと主張したんだ。
学校という性とは対極にある空間で処女を散らすという理想は、涼宮さんに取られてしまったからね。
家人のいる中、あえぎ声をかみ殺しながら、前の処女を保ったまま後ろの処女を失うというのが、僕らの一致したもうひとつの理想形なんだ。
それに今日は危ない日だからね。もし少しでも精液が前に垂れたらと思うと、それだけで絶頂に達しそうさ。
まあ君が覚悟を持って前を使ってくれるというなら喜んで受け入れるが」
……なんだか頭が痛くなってきた。悪いけど横になっていいかな、俺?

「もう床に入るのか、いささか性急ではあるが、覚悟はとっくにできている。
さあ遠慮なくこのいやらしい菊門を犯してくれ。
大丈夫。エネマできれいに処理してあるから生でいけるよ。
何なら射精後に温泉浣腸をしてくれても構わないよ。うん、思い付きだったが、これは妙案だな。
処女のまま肛門を犯され、あまつさえ、その精液の温かさを味わう間もなく小便で押し流されるんだ。
精液便女としては、究極の烙印を押してもらうことになるんじゃないか!?涼宮さんの羨む顔が目に浮かぶよ!」
キラキラに輝く目で嬉しそうに語りながら四つん這いになる佐々木。
その無防備な笑顔を見て、自分がこいつにどれだけ息苦しい仮面を強いてきたのかがよくわかった。

こいつらは本物の変態だ。
だが、今日あれだけハルヒに注ぎ込んだにも関わらず、佐々木の告白を聞いてギンギンにおっ勃てている俺はもっと変態なのだろう。
いいだろう。潰れるまで犯し抜いてやる。
やり場のない滾りに支配された俺は、佐々木の細い腰を掴むと、一気にずぶりと暖かい直腸への侵入を果たした。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・

おわり?
162名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 22:18:32 ID:59P4F+CO
>>161
自身も書いてるが……

   おわり?
163名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 22:22:22 ID:pVxfaHvp
>>161
なんだこの佐々木w
とりあえずおつかれ〜
164名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 22:23:08 ID:jFy3PuJ7
佐々木の暴走だな!ハルヒとのセクロスの描写が欲しいな。
165名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 22:30:09 ID:TINgvAPa
俺のフルフル様が静まらない件
166名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 22:34:57 ID:w8U7kpcq
GJ!

ハルヒ視点の話があると、より良いかと。

あとはキョンが暴走して「二人まとめてかかって来いや」となるといいな。
167名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 23:00:53 ID:17DS6QPT
この変態め!!ニヤニヤしちまったじゃねーか
168名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 23:06:24 ID:mN0A11pX
>>161
えーと、要約すると

佐々木「いいこと思いついた。君、僕のお尻の中で小用をしてくれたまえ」

でおk?
169名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 23:20:05 ID:WOBlFEtg
>>161
ちょ、これはw

とりあえずgj!
170名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 23:31:41 ID:0NoJZAxG
>>161
続きはまだかね
171名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 23:35:50 ID:2G51IIVR
>>161
昼の話はいつ投下?


Gj!
172名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 23:39:29 ID:fTlvTDMZ
>>161
続きを期待しても良いだろうか
>>168
アッー!
173名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 23:41:40 ID:w8U7kpcq
おまけでいいから、ハルヒと佐々木のキョンへのご奉仕自慢大会があるといいかも。
お互いがどれだけマゾ雌であり、こんな屈辱的なプレイをしてもらったかを告白し合うところを
読んでみたい。
174名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 00:04:53 ID:cn2fULL3
>>161
久しぶりに凄まじいSSを読んだ。
雷光に打たれたような気分。

なんつーか、超すげー
175名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 00:06:35 ID:uwHgG6vV
変態が苦手な俺としては、これくらいで丁度いいと思ってしまう。
176名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 01:15:43 ID:+Z7KP/Q1
>>161
受けたw佐々木マゾって言い過ぎw
きょこたんもアホの子全開だしw
177名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 02:25:17 ID:LMYBI9as
良くも悪くもエロパロ的だな。
だがそこがいいんだが。
178名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 02:48:28 ID:qGYfbmq2
どっかでハルヒがガチマゾっぽいって話は読んだことあったが・・・
佐々木がガチマゾってのもいいな
GJ
179名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 07:57:21 ID:/N3wMlZV
既に更新されている。早いな。
180名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 13:22:16 ID:+irtiy13
昨日の活況が嘘みたいに元に戻ってるな。
181名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 20:25:44 ID:HqXahSN+
橘がキョンに調教されるSSもちゃんと収録されてるな
前見たときは入ってなかったからあれ?と思ったがよかったよかった
182名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 21:15:51 ID:zuVR7VMq
>>168
おまいの発想に驚愕したw
183名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 21:34:35 ID:0KgObOsP
すんません、保管庫のSSにブックマーク張ってて今見たらNotFoundだったんだけど
これは引越しの影響でしょうか
SSのタイトル忘れちゃったけど全部引っ越してるなら地道に探します
ていうか保存しとけって話だよね俺
184名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 21:38:43 ID:i0FahXl4
「温泉浣腸」という単語を初めて目にした。
この世の中のエロ単語なぞすべて知ったつもりでいた自分が許せない。

>>161
続編書いてくれたら、あと4回は作業できる。
すでに3回は作業した。
185183:2007/05/22(火) 21:44:26 ID:0KgObOsP
とか言ってたらあっさり見つけました
お騒がせしました
186名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 22:46:56 ID:vAOntdd5
みんなミラーページ『だけ』ブックマークしてたらダメだぞ。
本ページとミラーページ『も』ブックマークしとかないと。
187名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 23:59:13 ID:VXtnQzlF
本ページだけブックマークしてる漏れは勝ち組
188名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 00:08:44 ID:X/oetxVm
妻にもアナルしたことないな。試した方いますか?
189名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 00:33:38 ID:wHaqZjUI
風呂場でオナニーする時は全裸だしどうせだからと尿道とアナルの二穴責めてるよ
190名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 01:44:38 ID:MyPKTbYt
>>189
お前のオナニーになど興味ナス
191名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 02:05:17 ID:p3tTDEb9
>>189
おまえの書き込みを読んで、おぞましい光景を想像してしまった。
謝罪と賠償を要求する(`Д´)
192名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 03:14:07 ID:7RMgwaMK
慌てるな、189は実は美少女かもしれないぞ!
193名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 03:19:47 ID:qETSWfnM
 ↑ コロンブス
194名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 05:08:07 ID:1j/gYJ7k
三穴責めなさい>>189
195名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 06:00:02 ID:SXywLPaK
>>189
謝罪と賠償を要求する
お詫びに1本SSを書きなさい
196名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 19:15:38 ID:hmDscug/
温泉浣腸でググったらこんなの出た。
ttp://www.digicafe.jp/diary/86301.html
197名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 21:44:24 ID:NNlaco0R
突然で悪いが誰か女キョンのssのURL教えてくれないか
久々に読もうと思ったらnot foundになってたんだ

たしかハルヒが世界改変施して、キョンが女として普通に暮らしてる
みたいな内容のヤツなんだが
198名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 22:00:48 ID:Bf8tVC+1
http://red.ribbon.to/~eroparo/ranobe8.html

これの:27-389様: 『キョンの消失』 01/02/03/04 のリンクから飛べない?
199名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 22:23:01 ID:J9yg8mf6
200名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 22:27:42 ID:mx6eCfJU
直リンだとだめなわけか。いつも本ページから飛んでるから気づかなかったな
201154です:2007/05/24(木) 00:43:38 ID:ixoqNfSm
ただのバカエロ小ネタのつもりが、思いのほかレス貰ってしまったので、慌てて書いた>>154の続きを投下。
とりあえず日中のハルヒ戦その1(予定)です。
引き続きバカエロ……のはずが、なぜかガチエロになってしまったので、苦手な方はスルーヨロ。
てか、これでどうやってあの雰囲気に繋げるつもりなんだ?って突っ込みは無しの方向でorz

それと、続けるとしても、佐々木編は来週以降になるんで、おまいらの大好きな温泉浣腸はもうちっと待ってくれ。
8レス予定。



『鈴の実狂操曲』
202名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 00:44:51 ID:ixoqNfSm
「とっと起きろこのアホンダラゲ!何回かけたと思ってんのよ!!」
寝ぼけ眼で何とか携帯を探し当て、やっとの思いで通話ボタンを押した途端、待ち構えていたようにヘリの爆音のような声が鳴り響いた。
相手を確かめるまでもなく、こんなことをしでかす心当たりは一人しかいない。
えーと、今日って不思議探索だっけ?と、寝起きの頭で必死に考えながら目覚まし時計に目をやると……現在時刻5時15分。
……どおりでまだ薄暗いわけだ……だいたい今日は平日じゃねーか。いったいなんだってんだ。
「おはよう、キョン。あたし、いま家を出るとこだから30分後に部室に集合ね。あんたも絶対来なさい。わかった!?」
「いや、全然分からん」
「今日からSOS団も朝練することにしたのよ。体育会の連中になんかに負けてられないじゃない。だから、あたしたt」
結論。寝る。
シャミセンの迷惑そうな一瞥を受けながら、俺は切ボタンを押し、直後に再び鳴り出すうるさい携帯を布団の中に突っ込んで夢つづきに戻ることにした。


いったん鳴り止んだ携帯だったが、ようやく夢の世界に片足を突っ込んだあたりで、再びうるさく自己主張を始めた。
さっきよりは幾分回りやすい頭で時計を確認すると、現在5時35分。
「いま学校に着いたわ!って、すぐに出たってことは、あんたまだ家にいるんじゃないでしょうね!?」
「まだ寝てる」
「このバカキョン!朝練だって言ったでしょーが!!とっとと来なさいっ!!!6時までにこなかったら酷いんだからね!!!」
えーと、さっきが15分だったから……このアホは東中の学区から北高まで20分で着いたのか?
「気合で来れば楽勝よ!いいから6時までに来ること!ほんっっとに酷いことになっちゃうって決めたんだからね!」
決めただと?また死刑ってか?相変わらず訳分からんが、とりあえず現実的な対処をするとしよう。
「おやすみ」
と、答えて携帯を放り投げてはみたものの、2度も叩き起こされた頭は、すぐに三度寝するには、やや鮮明になりすぎていた。
さてどうしたもんかね?大声で何かを喚いている携帯をぼけーっと見守ること約3分。やれやれ、どうやらこのアホもようやく諦めたようだ。
妹の襲撃予定時刻は6時50分。おいおい、あと1時間も寝れるじゃねーか。
と、いうことで横になると、ようやく睡魔に引きずられる頃を見計らったように、また携帯が鳴り出した。
予告どおり6時ジャスト。てか、電源切っとけば良かったんじゃね?


「………………」
今度は無言電話かよ。
「おい、ハルヒ、今度こそほんとに怒るぞ。……………ハルヒ〜……………お〜い!………………聞いてっか〜!?」
「……ぁっんっ……きょ、キョン〜」
ようやく返ってきたのは、熱に浮かされたような弱々しい声だった。背筋が凍る。おい!どうした!いったい何があった!?
「あ、あんたが来ないから、ッンわ悪いんだからヒッ……ほんとにック酷いことになっちゃたックんだから……」
しゃくりあげるような声が混じる。くそっ酷いことになっただと!?慌てて飛び起き、制服に手を伸ばす。
「待てハルヒ!落ち着け。わかった。朝練だな。すぐ行く。だからちょっと待ってろ!」
「だって、も、ックもう6時になっッンちゃった、でしょ」
「知らん!普通の朝練は7時からのはずだ!」
まずいぞ。このアホウはなぜだか知らんが、本気で暴走してるみたいだ。なんとか時間をかせがにゃ、
って、こんなときにかぎって取れるワイシャツのボタンを床にたたきつける。だぁ!このバカシャツめ!
いや、落ち着け俺!ものに怒ってる時間なんかねーぞ!……怒ってる?よしそうだ!
203名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 00:45:41 ID:ixoqNfSm
「命令だ!ハルヒ、そのままの体勢でまて!」
さあ怒れ!!
「ンッぁ、え?め、命令?」
「ああ、そうだ。SOS団の規律を乱す平団員から団長様への命令だ!そのまま動かず待ってろ!!」
さあ来い!爆音に備えて少し携帯から耳を離す。
「め、命令なの?キョンから?あたしキョンに命令されるの?」
あれ?作戦失敗か!?
「このまま待たなきゃいけないのね?」
「ああ、そうだ。俺が行くまで、絶対にバカな真似をせずに待ってろ!」
「…………わかった。ちょっと怖いけどそのまま待ってる。キョンの命令だもんね。なるべく速く来て」
怖いけど?てかなんで命令されてちょっと嬉しそうな声になるんだ?くそっ今日のこいつは本気でやばいな。


いったんハルヒとの電話を切り、メモリの中で最も不本意な番号にコールする。
「おはようございます。いやあ、そろそろ掛かってくる頃だと思ってましたよ」
挨拶抜きだ。なにが起こってる?
「こちらも混乱しています。ただ、異常事態ではありますが、緊急事態ではないようです」
ますます分からん。とりあえず、ハルヒから呼び出されたんで大至急学校に行きたいんだ。すまんが、
「分かりました。すでに新川さんの車でそちらに向かっています。5分以内に準備をしてもらえますか?」
さすがに、こういうときは頼もしいね。
「簡単な朝食などは車の中に用意しておきます。では後ほど」

慌てて顔を洗いながら、歯を磨いていると、玄関先で急ブレーキの音がした。すごいね。3分も経ってないじゃねーか。
「おはようございます。簡単にこちらの状況を説明しますので、食べながら聞いてもらえますか」
WRCクラスの挙動を示す新川さんの運転じゃ、いくらアンパンにパック牛乳とはいえ高難度のテクを要するぞ。ってまぁいい。で、なにがどうなってるんだ?
「昨夜9時半ごろ、これまでで最大規模の閉鎖空間が発生し、急速に拡大を始めました。
しかも神人の発生数は過去最多。というよりあたり一面神人だらけで、我々はなすすべなく逃げ回るしかありませんでした」
昨夜?昨日のハルヒは、なんかの懸賞で屋内型レジャープールのタダ券が当たったとか言って上機嫌だったじゃねーか。次の不思議探索はみんなの水着探索に行くんだろ?
「ええ、それで我々も油断してたんです。しかし、この閉鎖空間の拡大は12分後に急停止し、同じ速度で今度は急激な縮小を始めました。
飛び回っていた我々は危うく外に放り出されるところでしたよ」
赤球がそのまま赤い水たまりに……スマン。冗談にならんな。そんなに睨むな。
「その後は北高を中心にちょうど市内を囲むような規模で落ち着き、そのまま固定されました。
ちなみにその過程で神人は一体に吸収合併されましたが、一切の攻撃が効かず、我々では手の出しようがありません。
そいつは30分ほど前に東中付近から北高に移動して、現在は部室棟のあたりで何もせずに待機中です。
正直言って今回の事態は機関の想定を超えていまして、今はとにかく少しでも情報が欲しいところなんです。
そちらではどのような動きがあったんですか?」
えーと、5時過ぎから何回かあいつから電話があってな。出たら今日からSOS団は朝練するから6時までに来いとかぬかしやがった。
あんまりにもバカバカしいんで無視して寝てたんだが、さっきの電話であいつの様子がかなりおかしかった。で、お前に連絡したってわけだ。
「ふむ。確かに涼宮さんは、現在、かなりの緊張状態にあるようですね。
ですが、何か緊急の危機にさらされているというわけでもなさそうです。
ただ、あなたからの電話の直前に雰囲気が……そのなんというか、グレーから極端に明度を落としたピンクになったとでもいいましょうか。とにかく今までにない兆候です」
明度を落としたピンク?何だそりゃ?
「おっと、着きましたね。この先の事態はあなた自身の目で確かめてきてください。健闘を祈ります」
古泉の真剣なまなざしと新川さんの指先までバシッと伸ばした本物の敬礼を背に受けながら、俺はダッシュで部室棟に向かった。
204名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 00:47:10 ID:ixoqNfSm
運動不足の身に朝一のダッシュはこたえる。だが、一晩中駆け回った連中に送ってもらったんだ、そんな情けないこと言ってられっか!!

そのハイテンションに急かされるように、一気に3階まで駆け上がると…………

!!!!
文芸部室の扉が半開きになってやがる!!!
あの口やかましいハルヒが扉を開けっ放しにするはずがない!!

胃の中に氷を放り込まれたような嫌な予感が全身を駆け巡る。
くそっ、だれかが侵入したのか!?


「ハルヒっ!!!!」
開きかけのドアを蹴破ると………………そこには信じがたい光景が広がっていた。


おーけー。落ち着け、俺。とりあえず、このあがっちまった息を元に戻そう。
深呼吸だ。そうそう。1回の深呼吸ってやつは酸素水1本分以上の酸素を体内に吸収してくれるらしいからな。
てか、それってあの手の水が意味ないって事じゃね?と、しょうもない小ネタで心を落ち着かせつつ、
背けようにも目が離れない生々しい現実を直視しながら、俺は3分ほど深呼吸を繰り返した。

その間、団長様の顔は、息を切らせて飛び込んできた俺に驚いて蒼白になり、次いで、俺の視線に気付いて見る見るうちに熟れきったイタリアントマトよりも真っ赤になった。

よーし。落ち着いてきた。グッジョブだ俺の肺。じゃあ次は脳が頑張る番だ。冷静になれ。この状況は一体なんだ?
客観的に見れば、俺は文芸部室に一歩入ったところで固まっているだけであり、団長様は自分の席にふんぞり返っているだけである。
いつもどおりのSOS団の平和な風景。

…………スカートをたくし上げたハルヒが、テラテラ光る内臓に指を伸ばして、見せ付けるように逆ピースで開いていなければな。


「ちょっと質問してもいいかな、ハルヒ?」
自分でも気味が悪いくらいの優しい声が出る。
「……なによ」
「何をやってるんだ?」
「キョンが言ったんじゃない。命令を守ってるのよ」
「そっか」
とりあえず開けっぱなしの扉を丁寧に閉め、ハルヒのほうに向き直る。
カチャリと扉の閉まる音に、ハルヒがビクッと反応し、熱に浮かされた目がさらに潤む。

「で、何をしてるんだハルヒ?」
「だ、だから、キョンが動くなって言うから、命令をまもって……」

「どれだけ心配したと思ってんだ、このドアホウ!!!!朝っぱらから何やってんだと聞いてんだ!!!」
抑えようにも抑えられない声が爆発し、ビクッと震えたハルヒの両目からボロボロと涙が溢れる。
「だって、ヒック、キョ、キョンがヒック……ヒック」
嗚咽を漏らしながら必死にこたえるハルヒ
「俺は扉開けたまま、そんなことしてろなんて命令した覚えはないぞ!誰かに見られたらどうすんだ!!だいたい、これがSOS団の朝練なのか!?」
あまりの情けなさに頭に血が上る。
「だって、ヒックあ、朝練だもの。なんかヒック体動かさなきゃって。それで……」
体を動かす?知ったことか!
「心配して損した!バカバカしい!俺は帰るからな!」
205名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 00:48:13 ID:ixoqNfSm
「待って!!!!!」

慌てて立ち上がったハルヒが、俺の憤りをも吹き飛ばすほど大きな声で制止した。
その怯えた両目からボロボロと大粒の涙がこぼしながらも、口は堅い決意を秘めてキッと引き結ばれていた。

ノロノロと机を回ったハルヒは、スカートをベルトのあたりまでたくし上げ、団長机に両手をついて、尻をこっちに向けてきた。


ツンと突き出されたハルヒの美尻。それは小ぶりながらも見事なくらいの逆ハート型で、思わず我を忘れて見蕩れるほど美しかった。
そして、綺麗なアールを描いてきゅんと弓なりになった腰から尻にかけてのラインの到達点には、
サーモンピンクの性器がぐずぐずに濡れぼそりながら、息づくように収縮を繰り返してた。


「ハ、ハルヒ?」
ゴクリと粘りつくような唾を無理やり飲み下し、精一杯の理性を総動員して、絞るように声を出す。
「イレテクダサイ」
なんだと?
「キョンのを!あ、あたしのおマンコに挿れてくださいっ!!キョンをくださいっ!!!」
血を吐くような激白。そのあまりの迫力に空気が固まり、俺の脳みそは完全にフリーズしてしまった。


そのままどれくらいの時間が経ったのだろうか。
真っ赤だったハルヒの尻がだんだんと透き通るような白に戻っていき、やがて蒼白なった。
そして、ハルヒはノロノロとスカートを元に戻し、上体を起こしながら、パンパンと埃を払うように皺を直してニッコリと笑った。
「ご、ごめんねキョン。今日のあたしちょっと変なんだ。
うーんと。あのね、女ってどうしてもこういう日があってさ。
まあ、その、えと……と、とにかくそういうもんなのよ。びっくりさせちゃってごめんね。
キョンには佐々木さんがいるもんね。それとも有希?みくるちゃん?鶴屋さんかな?」
口元が無理やり曲げられ、わなわなと引きつった三日月が現れる。

俺は昔、こんな笑顔を見たことがある。確か小学校の2年生のときだった。
そんなに仲がよかったわけじゃないけど、同級生が何かの病気で長期の入院をすることになった。
夏休み前の終業式。そいつの両親がケーキを持って来て、みんなで激励会をして鶴を折った。
そいつは、みんなの一生懸命な様子を、今のハルヒと同じ笑顔で見守っていた。
残酷なもんで、今の今まで俺はそいつのことをすっかり忘れていた。だれも思い出さなかった。
そういえば、あいつはどうなった?どこへ行った?

ハルヒはどこへ行く?

その硬い笑顔を浮かべたまま、ハルヒは幽鬼のようにフラフラとドアに向かって歩き出した。
待て。ハルヒはどこに行くつもりだ!?
206名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 00:49:22 ID:ixoqNfSm
「ハルヒっ!」
伸ばした俺の手を、ハルヒはビシッと振り払った。
「さわらないで」
振り返ったハルヒの顔には、憤怒どころか気持ち悪いくらいに透き通った笑顔が浮かんでいる。
見蕩れるほどに美しい微笑。だがそれは、咲き誇った桜の最後の一日に似ていた。

俺はなんてバカなんだ。こいつにこんな顔をさせちまうなんて!!

カッと頭に血が上る。
いやだ!こいつは絶対にどこにも行かせない!!!

タックルをするようにハルヒを抱きしめると、本気で暴れだしたハルヒのパンチが体中に降り注いだ。
だが、それらには情けなくなるほど力がない。いや力なんて残ってないのだろう。
俺にズタボロにされちまったハルヒ。
どうすりゃいい?俺はこいつをどう繋ぎ止めりゃいいんだ?


強引にこちらに顔を向かせると、ハルヒは頑として拒むようにそっぽを向いた。

ああ。キスなんかで誤魔化すつもりはないさ。
俺はこいつと繋がるんだ。拒まれたって繋がるんだ!
真っ白になっていた頭が紅蓮の炎で赤熱し、焦がされたような真っ黒な欲望が沸騰した。

俺は、こいつと繋がるんだ!!


首根っこを掴むようにして、力ないハルヒの上体を長机に押し付け、そのスカートを捲り上げる。
こんな瞬間ですら息を呑むほど美しいハルヒの尻。

207名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 00:50:20 ID:ixoqNfSm
「やだっ、だめよ!やめなさいキョン、あたしなんか、あたしなんかを相手にしちゃダメっ!
こんな変態で童貞捨てる気なの!?やめなさい!ぜったい後悔するわよ!!」
ボロボロに泣きながら必死の抵抗をするハルヒ。

「うるせえ!絶対どこにも行かせないからな!!お前は俺のものなんだ!!」

ジッパーを下ろすことすらもどかしい。この瞬間にハルヒが消えちまうかもしれない!
いやだ!そんなの絶対に許さねえ!!

「だめよ!キョン、落ち着きなさい!あたしなのよ、あたしなんかなのよ!」
取り出したモノは情けないくらいにギンギンに硬くなり、すでに射精したかのように先走り液がほとばしっていた。

喰らえハルヒ!!
尻穴のちょっと下あたりに適当に狙いをつけ、ぐいっと腰を突き出す。
亀頭を通して伝わる驚くほど柔らかい感触。
全身全霊でこの瞬間を貪らんと全神経一点が集約し、俺を構成する全ての細胞が歓喜に粟立った。

「だめっ、キョン、やめなさい!やっだめぇ〜!!!!」
必死に振り返りながら暴れるハルヒ。だがその瞳に生気が戻りかけている。
帰って来いハルヒ!!どこにも行っちゃいやだ!!!

だが俺の焦りをあざ笑うかのように、亀頭はつるつるとあちこちを滑り、一向に狙いが定まらない。
情けねえ!ハルヒが、ハルヒがどっか行っちまうかもしれないのに!瀬戸際なのに!!
なにやってんだよ!なんなんだよ!どこなんだよ!!

「は、ハルヒっ、お、俺っ」
ハルヒの瞳に優しい光が灯り、逃げるように振り回されていた腰がちゅぷりと俺の亀頭を捕らえる。
パズルの最後のピースがあうようなピタリとした感覚。
ここか?ここでいいのか!?
208名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 00:51:31 ID:ixoqNfSm
だが、ぐぐっと雁首のあたりまで侵入したところで、急激な抵抗感が息子をせき止めた。
さらに進むと、グチグチと何かが押し広げられるおぞましい感覚が襲い、全身に鳥肌が立つ。

眉がキュッと寄せられ、蒼白になるハルヒ。
だが、その目はキラキラと光りながらカッと見開かれ、俺のすべてを射ぬいていた。


「ハルヒ!!お前は俺のもんだ!!!」
全体重と全神経を棹先に乗せ、一気にのしかかる。
ぐぼっという感覚と共に、ギチギチに重かった抵抗があっけなく消え、ハルヒの最深部には、滾るような歓喜が渦巻いていた。


「ひっくぅっ!」
さすがのハルヒがびくりと跳ね、ギュッときつく閉じられた目尻から大粒の涙がボロボロとこぼれる。
まさに生身を引き裂かれる痛みに耐えるハルヒ。
その様子をコマ送りのように脳髄の底に記憶しながら、俺の中の何かがはじけた。

愛おしいのに壊したい。壊したいのに守りたい。守りたいのに狂わせたい。

吹き荒れる愛憎の矛盾と快楽の暴風。
説明のしようのない原初の感情に身を任せながら、俺はひたすら雄の本能に従って腰を振っていた。

はるひっはるひっはるひっ!!

一突きごとにの狂おしい程の愛しさがこみ上げ、一瞬でもはやくこの想いをハルヒにぶちまけんと全神経が猛り狂う。

はるひっはるひっはるひっはるひっ!!

はるひっ!はるひっ!!はるひっ!!!はるひっ!!!!


「キョ〜〜〜ン!!!!」
切羽詰ったハルヒの断末魔。雌を服従させる高揚感。ギュッと絞まる子宮口。愛しさを完結させる充足感。
俺のつま先から頭のてっぺんまでがドロドロに溶けてハルヒ色染まった瞬間、俺のすべてはハルヒの暖かな胎内に還っていった。
209名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 00:53:57 ID:ixoqNfSm
荒い息を調え、ふと我に返ると、ハルヒのいたずらっ子のような目がこちらを見つめていた。
いつもの、真夏のヒマワリのようなハルヒの顔。
だが、まだその目にはまだ少し涙が残っていた。

「お、俺……」
謝罪を言うべきか、感謝を述べるべきか躊躇した瞬間、ハルヒが人差し指で涙をぬぐいながら、俺の弱気を吹き飛ばすような笑顔を浮かべた。

「こ、これってば、どう見てもレイプよね。あ、あたし、あんたに、その、犯されちゃった、の、よね?」
かみ締めるように単語を区切りながら、尻すぼみで弱気になっていくハルヒ。
「ああ、俺はお前を無理やり犯した。一生をかけて恨んでくれていいぜ」
とたんにハルヒの瞳が曇る。
「ふ、ふんっバカにしないでよ!あんたは、あ、あたしの網にかかっただけなんだから!
これはあたしがあんたを襲ったの!勘違いするんじゃないわよ!」
そんなオドオドした目で、俺に逃げ道を作ろうとすんなよ。
俺は絶対逃げないからな。それにお前がどっかに行きそうなったら、また首根っこ掴んで同じことするからな!覚悟しとけ!!

ハルヒの瞳からとめどない暖かな涙がこぼれる。
「このバカキョン!あんたってば、ほんとに、ほんとにアホで、ヒック、ドジで、間抜けで、えと、ヒック、この、このっヒック」
しゃくりあげながら、何とか団長の面子を保とうとするハルヒ。
やれやれ。まったくお前らしいよ。

そして俺たちは、この世界では初めて、ゆっくりとした長いキスを交わした。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
おわるべき?
210名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 00:55:05 ID:ijJEC8Ng
エヴァンゲリオンと涼宮ハルヒの憂鬱の見分け方
放映開始から10年経ってもファンがいるのがエヴァ         放映前から2chにスレを乱立して騒ぐ工作員がいるのがハルヒ
10年経って続編情報が出てファンを複雑にさせてるのがエヴァ  放送後1年未満で風化がはじまり工作員が焦ってニセ続編情報のスレを乱立したのがハルヒ
人類補完計画など物語に数多くのミステリーがあるのがエヴァ  DVDの予約数が5万あったのに発売日の売上が2万というミステリーがあったのがハルヒ
ペンギンという一風変わったマスコットがいるのがエヴァ      女性キャラクターの顔が一風変わった爬虫類なのがハルヒ
セカイ系、無口系ヒロインのブームに火をつけたのがエヴァ    アフェリエイトで稼いでいたブログ連合が炎上したきっかけがハルヒ
映画で監督がファンを突き放したのがエヴァ              2ちゃん中に宣伝のマルチポストしまくりで嫌われ突き放されているのがハルヒ
悩み苦しみ弱音を吐き怒られる等身大の少年が主人公のエヴァ  人に迷惑をかけても積み重ねのない薄っぺらの「実は悩んでました設定」で罰をうけないのが涼宮ハルヒ
2chで話題が尽きないせいで専用板ができたのがエヴァ      2chで専用板がほしくて雑談やサッカー実況でスレを伸ばし、さくら板を横取りしようと荒らすも失敗したのがハルヒ
個性的なヒロイン達が魅力的に動くのがエヴァ             エロゲーやライトノベルで使い古されたテンプレキャラ達が主人公の気を引くために動くのがハルヒ
監督の好きなロボットアニメの影響が大きく出ているのがエヴァ  逆転裁判やガンダムの映像を丸パクリ、モザイク処理して喜んでいるのがハルヒ
主人公が自分の殻の世界から脱出するのがエヴァ         主人公にキスされてハーレム世界に戻っていったのがハルヒ
物語の印象的な断片を次々カットインするかっこいいOPがエヴァ Berryz工房の踊りをパクッた振り付けをバレるまでオリジナルと言い張っていたEDがハルヒ
211名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 01:11:33 ID:ENtArvhz
>>209
続けるべきだ いやむしろ続けてくださいお願いします
212名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 01:28:00 ID:mnIaOZxA
おまwwwGJ。

ところで最近保管庫の方見てなかったんで勘違いかもしれんのだが、
保管庫のSS、なんか行間が詰まってないか?
以前はもう少し、開いていた気がしたんだが。
213名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 01:35:27 ID:jxVd7fT2
GJ!!

来週が待ち遠しいぜ。

(個人的には、温泉浣腸の更に上を行くプレイを期待・・・)
214名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 01:49:02 ID:nxjuwN0a
投下します 
エロなし 13レス予定
215名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 01:49:38 ID:pTyaBkKK
>>212
詰まってるね。うーん、単なるタグの入れ忘れなのか?
引越し前の保管庫では、ある時期から行間の幅変えてた細かい管理人さんが……。
216名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 01:51:23 ID:nxjuwN0a

 毎度お馴染み強制ハイキングコースの愚痴をこぼして早一年、長かった本年度もついに終わりを迎えようとしている。実に長かった。
充実し過ぎ現実離れし過ぎ疲弊し過ぎの一年間は長く、実質約600年くらいあったのではないかと思われる過酷さだった。
中三の頃のおれの脳みそはこんな事態に巻き込まれ、散々な一年を過ごすとは微塵も思ってなかっただろう。
そんな感傷に浸っているわけだが、決して朝から妹のダイビングエルボーが肋骨に炸裂したからでなく、
珍しくおれの部屋で騒ぎ続けたシャミセンと戯れる妹に腹を立てているわけではない。
このあと起こるであろう災難に対して少しでも警戒しておかなければいけないからである。当然、おれには予知能力が有るわけではない。
が、この一年で培ってきた経験からツイテイナイと言うのは酷いときはトコトン、容赦無く畳み掛けるように攻め入ってくるので、
おれは細心の注意を払いながらハルヒの顔色を窺いつつ、何事もない一日を送るように努力しようと決意した。
しかしおれの決意ではどうしようもないのがハルヒ様々のご都合パワーであり、未来からの規定事項であり、機関による余興であり、

宇宙人による気まぐれであった。


   でいあふたーとぅもろー


 教室に入りHRまでの少しの時間ですら惜しむようにせっせと情報交換に勤しみ、結果的に何も得ないと言うだべりを終わらせ、
席に着こうとして異変に気が付く。ハルヒの目が輝いている。
「キョンっ! ビッグニュースよっ!」
「朝から騒がしいな、そんなに凄いことなのか?」
 まぁ凄いと困ってしまうので否定はして欲しいんだがな。
「本当はあんたみたいな下っ端に教えるのはもったいないんだけど、今回は特別に教えてあげるわ」
「自分から話を振っておいて教えないはないだろ」
 さっきからテンション上がりまくりのハルヒである。
「うっさい、黙ってあたしの話を聞いてればいいのよ」
 早く話したくてたまらないといった感じの団長様。
「で、何があったんだ?」
「転校生がこのクラスに来るんだって」
 ため息が出た
「こんな中途半端な時期に転校してくるなんて怪しすぎるわ」
 こめかみに指が吸い寄せられていく
「古泉君は普通の生徒だったけど今度こそアタリね、あたしは騙せないのよ。すべてお見通しなんだから」
 自然とまぶたが落ちてきた
「SOS団を偵察に来たに違いないわ。でもね、油断しているに違いないからこの状況を逆手に取って相手の親玉を引きずり出してやるわよ」
 大きく息を吸い込み
「ちょっとキョン、聞いてるの?」
 やれやれ

 嫌な予感は見事に的中し、この素晴らしい予知能力がなぜテストに使えないのかと本気で落ち込み始めたときに岡部がやってきた。
他のクラスメイトの反応もいつも通りで転校生なんて初めから居ないような雰囲気を醸し出している。
まぁハルヒだけはすでに臨戦態勢に入っていて、その威圧感ときたらおれの胃がキリキリ痛み出しそうなほどの悪い空気だった。
そんな藁をも掴むような心持でさっさとHRが終わることを祈ってはみたが第一声からそんな儚い望みは打ち砕かれてしまった。
「今日は転校生を紹介する」
 ざわつくクラス、静寂を保つハルヒ、胃が痛いおれ。
「みんな久しぶり。元気にしてた?」
 歓喜の渦に巻き込まれるクラス、静かな背後、倒れこむおれ。
「このクラスでいられるのもあと少しかもしれないけどよろしくね」
 ほらな? ツキはおれの味方はしてくれないようだ。
217名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 01:52:26 ID:nxjuwN0a

 朝倉が転校してきた。

 岡部が一応自己紹介を勧めるも、早めにHRを終わらせてくれた方がありがたい、と、担任を言いくるめる転校生。
もう少し転校生らしくして欲しいものだ。まぁ初対面ではないしこんなもんでいいのかね。

 クラスに美人の転校生が来る
普通の男子生徒ならソワソワしだしてもおかしくない状況であるが、おれは少しも嬉しいとは思えない。
おれの視界に嫌でも入ってくる谷口や山根みたいに素直に喜べないのはなぜだろう? 
 そうこうしているうちに朝倉の提案通りにHRはすんなり終わって今は早めの休み時間となっている。
元委員長さんは女子に囲まれて男子諸君が手を出せない状況に陥っていて、楽しく転校後の生活について話しているのだろう。
今のうちに長門に現状説明を要求してみるかな。
「キョン、行くわよ」
「どこにだよっ!」
 クラス脱出を謀るもハルヒにより脱獄失敗、ドアからぐんぐん離れていき、女子の輪の中に突貫。他の男達の視線が痛い。
「朝倉さん、ちょっと顔貸してもらえる」
 どこのヤンキーだ、こいつ。
「涼宮さん、順番は守らないといけないのね」
 そんなハルヒに萎縮する事も無く阪中は話しかけてきた。
「ごめんね阪中ちゃん、でも急用なのよ」
 どんな用事があるかぜひご説明していただきたいものだね。
「すっ、涼宮さんっ!」
「な、何よ」
 突然朝倉が驚いたような声を発していた。
「わたしの居ないうちにクラスに馴染めていたのね、あなたの事が一番心配だったのよ。
でも良かった、お友達がキョンくんだけってのも寂しいもんね」
 委員長らしい発言にハルヒは戦略的撤退を言い放ち、おれを引きずり輪を後にした。
何がしたかったのだろうか
 結局男子生徒諸君は朝倉に話しかけることなく一日が終了し、なに、どうせすぐに朝倉フィーバーも収まるであろうと考えてみても、
おれはそんな客観的な立場から物事を見渡せるような状況でなく、今すぐにでも帰宅して部屋に引きこもりたい気持ちでいっぱいであった。
もちろんそんなことはしないし、もし実行に移したら団長様、もしくは元委員長さんが尋ねてくるといった非常事態が発生しかねんしな。
そんなことを考えながらハルヒの後ろを付いていく部室までの道のりも終了。
「やっほ」
 少し考え事をしていたのか、いつもの無駄に余りまくっている元気はいずこへ、拍子抜けしてしまった我らのドア。
よかったな、いつもこうだとお前も長生きできるだろうにな。ハルヒはというと団長席に着きやはり何か考え事をしていた。
あいつの脳みその構造など知ったことではないし、考えなぞ読めるわけはない。
まったく、今度は何を考えているんだろうね、朝倉のことでないことを祈るよ。
 部室にはすでに他の面子も集合していて、朝比奈さんは正装であること間違いなしのメイド服を完璧に着こなしていて、
その御手から精製される朝比奈印の漢方薬もびっくりの効能を秘めているお茶の準備に勤しんでいた。
長門はお決まりの定位置でまるで象形文字ではないのかといった御本を読んでいる。
なぜハルヒはどこの言葉かも理解できないものを尋常でないスピードで読破していく長門にツッコミを入れないのだろう。
古泉は一人黙々とサイコロを振って六を出す練習をしていた。そんな練習をしていてもおれには勝てんぞ、また白星が増えてしまう。
218名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 01:53:29 ID:nxjuwN0a

 そんなありふれた団活ではあったが、おれとしては今すぐ長門をエスコートしてどこかでじっくりと小学生でも容易に理解できる
レベルの内容で状況説明をお願いしたいのは山々なのだが、団長様の様子を窺うと、軽率な行動は慎むべきとの脳内判断が
下されているので古泉を軽くひねって下校時、もしくは放課後にでも教えてもらえればいいかなと考えがまとまったその時、
 コンコン
 部室のドアが叩かれた。珍しい、お客さんらしい。
「どうぞ」
 低いハルヒの返事により、弱りきったかわいそうなドアが開かれた。
「おじゃましまーす」

 朝倉が入室してきた。

 まぁ、転校生が朝倉だった、に比べればそれこそ月とすっぽんくらいの衝撃の違いがあった。
これは朝倉の予想外の復活に驚きすぎたのか、もしくは朝倉が部室にやって来ることを予知できていたのかは定かではない。
今言えることはとりあえずこの後部室が修羅場と化す事ぐらいであろう。
「いったい何の用なのよ」
 低い声で顔を強張ら……せ?
「SOS団に興味があるのよ、涼宮さんが変わるきっかけになった団体らしいしね」
 あくまで物腰低く、朝倉は言ってのけた。しかし、
「ふん、もっともらしい理由を引っ下げて来たらしいけどあたしは騙されないんだから。
カナダの秘密組織がSOS団本部の現状把握の為に送り込んできた刺客に違いないわっ!」
 ツッコミ所満載な発言をしているハルヒであるがさっきから顔には、面白そう、が張り付きっぱなしであり、
発言の迫力からは考えられないほど楽しそうにしている。
「ふふ、さぁ? どうかしら」
 朝倉もしっかり相手しちゃってるしっ!
「ふん、今回は特別に入団を許可してあげるわ。謎の転校生キャラは埋まってるけどスパイキャラは空席だからね、
すぐに親玉を引きずり出してやるんだからっ!」
 もうどうにでもしてくれ。朝比奈さんはおどおど、きょろきょろしてらしていてそれがまた可愛らしいのなんのって、まあいつものことであるが。
古泉はニヤケ具合が不調らしくただの変質者に間違えられてもおかしくない笑みになっている。
長門は我関せずの精神で本の世界から帰還する様子は見当たらない。そもそもこいつはすべて最初から知っていたのだろうな。

 そんなこんなで始まっていった部活であったが、ハルヒはと言うと朝倉に尋問と名づけたトークを繰り広げていて、
カナダの話から日本経済の話、果物ナイフの意外な使用方法までそれは幅広く話し込んでいた。
こいつわざとやってんじゃないのか。
 そんな状況下にも関わらず、朝比奈さんはせっせとお茶を精製してはしゃべりまくっているハルヒの湯呑みに注ぎ、
朝倉の湯呑みに注ぎ、便乗しているおれの湯呑みにも注ぐといった甲斐甲斐しさ爆発状態だ。
古泉はゼロ円スマイルに帰還していて、サイコロの低い数字の生産に大忙しで、朝倉のことは微塵も気にしている様子は見せていない。
長門はいつもの様に地球の文学の研究に勤しんでいる。
で、おれはと言うと表面上は古泉と楽しくボードゲームで遊んでいる高校生を演じつつ、手に汗握る状況が一日続いていて
今すぐにでも長門を拉致ってしまいたい衝動を抑えるのに精一杯である。早くこの異常な部活が終了するのを待つしかない。

 長門による部活終了がやっとこさ宣告され、
これからがいいとこなのにとテレビを取り上げられた妹のような顔をしているハルヒがしぶしぶ朝倉を開放した。
「さて、では僕らは外で待つとしますか」
 当たり前だバカヤロウ。おれの朝比奈さんのお着替えを他の男に見せてたまるかってんだ。
言葉には出さずに、無言で部屋を出て行った。
219名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 01:54:52 ID:nxjuwN0a

「まさか彼女が帰ってくるとは想定外でしたよ」
 ため息交じりにニヤケてみせる。そうは見えないがな。
「そうですか? もしそうだとしたら僕の演技力もかなりの域まで達していることでしょう。次の文化祭での貢献度が上がり、
涼宮さんの機嫌を保つ一つの武器になってくれることを祈りますよ」
 また映画を撮るつもりなのか? まぁエピソード00だったしな。
「さて、どうでしょうね。それに涼宮さんのことですから04などと言い出すかもしれませんしね」
 卒業後も作品を取り続けないと完結どころか話が繋がらないといった事態に陥ってしまう可能性のほうが高く、
そもそも話を繋げること事態が不可能な脚本であり、そんなことを考えていると背筋がゾクリとするね。
「話を戻しましょう、朝倉さんのことです」
 おまえはそんなに慌てなくていいだろうに。
「それは違いますね」
 なぜだ?
「彼女が急進派に属しているからです」
「どこまで知っている」
「どこまでと言われましてもそうですね、誰が宇宙人でどこの派閥に属しているか、ぐらいですよ」
 多少言い回しが気に食わなかったとしても大人としての体裁を
「おや、お気に触りましたか?」
 何のことだ?
「ふふ、今のところ長門さんが何も言わない以上安全なのでしょうけどね」
 そう言い終えるとタイミングよくドアが開いた。

 下校時、ハルヒは朝倉を楽しそうに牽制しつつ朝比奈さんで遊ぶといった大技を披露し、
おれなんかは眼中にも入っていないであろう。そのスキ――本日最初のスキである――に長門に接触を謀る。
「長門」
「今夜七時、いつもの場所で」
 事態はあまりよくなさそうである。

 家に帰ってからも落ち着かず早く時間が過ぎないかと始めた時計とのにらめっこであったが、
災難から逃走中のシャミセンがおれの部屋にかくまってくれと言わんばかりの表情で舞い戻ってきて、同時刻、当然のように妹乱入。
凄まじい勢いで暴れる二匹オンマイベッド。間に入って仲裁しようとするも、暴れまくったシャミセンは逃亡、
妹もそれを追いかけて行ってくれたので部屋に静寂が帰ってくる。無残に散らかされた部屋と引き換えに。
せっせと片付けを進めているうちにちょうどいい時間になり家を後にした。
 移動中、シャミセンの不機嫌の原因を探るという思考の迷路に迷い込みこれはおれの現実逃避なのではないかと違った結論が出たとき、
いつもの公園に到着した。
「待たせたな」
「………………」
 無表情、無感動で立ち上がりおれを先導する。
その小柄な体格の後ろを付いていくこと数分、普段通り無言であるのだが、いつものような安心感といったものは微塵も感じられず、
これは長門がおれの気付かないレベルの変化をしているのか、はたまたおれがいつもと違っているのかは定かではない。
結局、結論が出ないまま長門の部屋にたどり着いていた。
「入って」
 家主より先に入室するのは気になるが変に断るのも悪いであろう。
「いらっしゃ〜い」
220名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 01:56:08 ID:nxjuwN0a

 長門の部屋からはいい匂いがしていた。
「長門、今日の晩飯はカレーか」
「そう、あたしが手によりを掛けて作った力作なんだから」
 基本的に長門はカレーしか食っていないイメージがあるんだが栄養的には大丈夫なんだろうか。
「あら、インターフェイスをあまり舐めないほうが良いわよ? 栄養素の調節なんか雑作もないことよ」
 そういや長門は辛口派なのか? それとも甘口派なのか? おれはどっちかと言うと辛口なんだが。
「長門さんに辛口はまだ早いわよ、味覚がお子ちゃまだからね。ほら長門さん、手洗いうがいが先でしょ」
「……うかつ」
 長門はせっかちさんだな〜
「本当よ、大好物を目の前にして日常的な習慣ですらおろそかにするなんてかわいいよね?」
 おれも手洗いうがいをしなくちゃな
「殺されたいの?」
 すいません勘弁してください軽い冗談ですってだからキャベツを切った包丁を持ち出さないでください朝倉さん。
長門もおれを置いてさっさと洗面所に姿を消してるしっ!

 朝倉作のカレーは確かに少し甘口ではあったが美味しくいただける甘さだったのでスプーンは滑らかに栄養補給の為に慌しく動いていた。
「で、なんでこいつがここにいるんだ?」
 黙々とカレー山脈を切り崩しながら
「……カレーが食べたかった」
 表情一つ変えないでそう言ってのけた長門。わざとだろ。
「本当よ? さっきカレー「お前は黙ってろ」
 こいつら妙に機嫌良くないか? 朝倉なんかやけに笑ってるし。
おれも笑い転げちまいたいよ、マジで。
「……本題に入る」
 そうだ、そうじゃないとおれは安心して明日からの緩い学校生活を送れ無いしな。
「情報統合思念体は……」
 少しの間を置き
「暇を持て余していた」
 少し絶望的なことを言ってのけた。

 様々な意味で胃が痛くなってきたので遅くまで長門家にお世話になることもなくおれは帰宅していた。
長門の話をまとめると、情報統合思念体は暇だったので朝倉でも復活させて北高に放り込んでみると、
そうするとハルヒが何か面白いデータを残してくれるに違いない。
まぁ危険な出来事が起こるとも思えないがしっかり監視役をつければ大丈夫でしょ。
と言う事らしいのだが、なんだ、長門もあの調子だしおれがあれこれ考えてもどうしようもなく、
今回は最初から朝倉はマークされているので安心なのだがどうにも安眠できるほどおれには図太い神経は持ち合わせていなかったようだ。
きっと明日は睡眠学習のオンパレードだな、うん。

 効果的なおれの起こし方を学んだと自負していた妹であったが内容を母に告げてみると軽く説教をされて朝からブルーになっていた。
自業自得と言えばそうなのだが毎朝起こしに来てくれている妹が落ち込んでいると申し訳ないのでしっかりフォローをし、
少し元気を取り戻したところでいつもの出発時間には少し早い気もするが家を後にした。
重い体を揺らしながらなぞる昨日のこと、あれは夢であって欲しいと願いながら、
それ以外のことは頭に浮かばないと言う寝不足の恐ろしさを痛感しながら北高生殺しの坂を必死にゆったりと登山中、
「おはよ〜」

221名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 01:57:32 ID:nxjuwN0a

 朝から背筋がゾクリとする爽やかな声を耳にした。
「……おっす」
「元気ないわね〜、こんな気持ちのいい朝からそんな声出してると幸せが逃げちゃうわよ?」
 ほっとけ
「そうだ、日直だったんだ」
「転校生のお前がか?」
 北高は転校生にそんな厳しい学校だったんだな。そうしないとあの学校は転校生の溜まり場になってしまいかねんしな。
「違うわよ、今日の日直の谷口君が休みらしいから代わりにやってあげようと思っただけよ」
 あらあら、流石元委員長さんだこと。尊敬に値するね……って、
「どうやって谷口の欠席を知ることが出来たんだ?」
 そもそもバカは風邪引かないんじゃなかったのか? ……あっ、あいつはアホだった。
朝倉は、ふふっ、なんて笑みを浮かべ
「禁則事項です、よ」
 そう言い放ちおれら北高生の怒りを買うだけにしか役立っているとは思えない坂道をかけて行った。
朝倉の本性を知らずにあの笑顔を見せられたらひとたまりも無いだろうなと思いつつ、おれも坂道をせっせと登り始めた。
 一日経っても収まるところを知らない朝倉フィーバーであったのだが、おれのそばにいるべき愛すべきアホはきっと
朝倉の転校に歓喜して熱を出したに違いないと気づき、知恵熱も出さないようなやつでもこういう事はあるんだなと
谷口のアホレベルの高さに感服気味のおれである。
それにおれの後ろの席のやつも一日中黙っていたので平和だったとしか形容できないのが現状である。
普段なら静かに黙られると、あ〜また何か企んでいるんだろうな〜、とか、今度はどんな退屈にイライラしているんだろうな〜、
なんてことまで考えてしまいおれの大切な数少ない勉強に使う脳みそ力を無駄に消費してしまう、ということも無く、
まったりと睡眠学習を満喫できたわけだ。
こらそこ、睡眠学習も立派な勉強だぞ。あのアホで有名な谷口が言っていたのだ、間違いないね。
国木田にはこの話は聞かせるわけにいかないな、アホ同志だと思われるのも嫌だし。
そんなハルヒは静かに一日中ニヤついていた。これでは古泉と同レベルで危ない人である。
しかし、それでも普段のこいつの危なさから考えれば落ち着いているに分類されることにおれは少し複雑な心境であった。
 そんな一年生も終わりを迎えようとしている春の珍事に翻弄されている五組の生徒諸君なのではあるが、帰りのHRも終わるとすぐに、
「さぁ、部活よ部活っ!」
 と、声高らかに宣言しつつ朝倉の手を引っ張っていく我らが団長閣下。朝倉も少し驚いているが俺のほうへ目配せをすると、
あなたも早く準備したら? なんて目で語っているような気がする。
長門の表情から何を伝えたいのか読み取ることに長けているおれの数少ない自慢――実際の所自慢にもならないような気がするが――
は、対朝倉用でも活躍してくれているようだ。そんな状況に流されっぱなしで本当に立派な大人になれるのか心配になりつつも
せっせと帰り支度をしている自分が少し悲しい、あぁ悲しい。

 部活も始まってしまえばいつもと同じようなスタイルで、朝倉以外の面子は定位置で黙々と作業に没頭していく。
そんな蚊帳の外状態の朝倉であったが、最初のうちはハルヒと電脳世界不思議探索ツアーに出発しており、あーでもない、こーでもない、
とたいした中身の無い討論を展開しつつクリックしては驚いての繰り返しであった。まったく騒がしいったらありゃしない。いつものことだがな。
 そして次なる標的となったのがSOS団専用お茶汲み兼癒しキャラである朝比奈さんであった。
朝倉はメイド服を着用しないものの朝比奈さんからお茶のイロハを学んでいた。
似合う似合わないは放っておいてさらなる混沌がこの部室に訪れなかったのはおれ個人としてはなんともコメント……
そんな朝比奈コーチによるあめとあめを使い分けるという絶妙な優しい指導により上達したであろう朝倉茶を笑顔で配り歩いていた。
流石にこの状況で堂々と毒を盛るなんて出来ないであろうし、仮に仕込んだとしても長門が気づいてくれるであろうから心から
お茶の味を満喫できるであろう。その辺はまったくの隙なし、抜かりなしだ。
他人任せだと言うことはこの際出来るだけ触れないでいただきたい。
222名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 01:58:40 ID:nxjuwN0a

 その後、二人によるちょっとしたお掃除が終わり、さて、なんて声に出し次の行動に移す気合注入。
標的となったのはおれ達ボードゲーム組であろう。朝倉が振り返った瞬間、
 ガタッ!!
 大きな音を立てて古泉起立。全員が凝視する中そんな視線をものともせずグングン進行し、普段見慣れないボードゲームを取り出し、
「いや〜、三人以上での対戦物はほとんど出来ないんですよ〜」
 満面の笑みで帰ってきた。いや、そのまま帰ってくれ気持ち悪い。
朝倉とおれが熱心にルール説明を受けているとなんと最大四人対戦であることが判明しその瞬間にハルヒ乱入、
ええい地獄耳が。ビリは罰ゲーム、次の不思議探索は無条件でそいつの奢りとお決まり発言。
いいだろう、さくっと古泉をやっつけておれの奢り記録をストップさせてやるぜ。

 と、意気込んだのは良かったのだが意外や意外、ビリが朝倉、古泉が二位という大惨事。
ハルヒの一位やおれの三位はまだ良しとして朝倉のビリには正直驚きが隠せなかった。
「あんたね、空気読みなさいよ。新入り負かしちゃってどうすんの? 雑用は雑用らしく接戦で負けなさいよ」
 そんな芸当がおれにできるかっ! てかぶっちぎり一位のお前が言えたことじゃないだろうに
「あたし団長だも〜ん、そりゃ強さを見せ付けないと下は付いてこないだろうし、せっかく遠くから偵察まで来てるのに
SOS団団長の偉大さを隠しておくのは性に合わないわ! それにその方が本部に報告しやすいだろうしね」
 挑発的にそう言ってのけた。もう好きにしてくれ。
「いやはや、まさかあなたに勝てる日が来ようとは……今日は僕にとっての特別な記念日になりましたよ」
 挑発的にそう言ってのけた。もう死んでくれ、頼むから。
そんな奢り確実となった朝倉であったがなんと楽しそうに笑っているではないか、あれか、金が有りすぎて使い道に困っていたとかなのか? 
それ以外の理由も見つからず、少しの融資を提案しようと思っていたらいつの間にか長門の隣で読書に励んでいた。
さて、朝倉はいったいこの団活で明日から何をするのかね? おれの視界に嫌でも入ってくる少年の目の輝きを取り戻し、
部屋の隅でぶつぶつ呟いている奴が鬱陶しい、あぁ鬱陶しい。

 そんな新しい雰囲気が生まれた団活であったのだが長門特製チャイムにより締めくくられた。
どうにかこうにか家にたどり着き昨日今日の疲れを癒すべく一目散に自室に退避し明日以降における
活動エネルギーを蓄えておきたいというちゃっちい割に今日一番の大仕事を遂行することも出来ず、
家に着くなり今朝の一軒によりまだ本調子でない妹が目に入り、部屋ではシャミセンが大暴れである。
なにか動物的に感じ取っているのではないだろうか? ほら、妹がピンチなんだ、助けてやってくれよ。そう言い放ち部屋から追い出した。
まったく、長男は大変なのである。さて、これで休めると思ったのも束の間、おれの願望は儚い夢となってしまった。
携帯電話が騒がしく唸り続けている。
「もしもし?」
「……きて」
「おまえの家でいいんだろ?」
「………………」
「今日も晩飯食わしてくれるのか?」
「………………」
「出来るだけ早く行くよ」
「……まってる」
 と、誰からの電話か確認せずに出たわけであり、この会話の量では何がなんだか分からないように感じるのは素人であろう。
おれのインターフェイスに対する感情読み取りはすでに人間では遥か手の届かないところまで達していると自負している。
そんなちょっとした優越感に浸りながら外出の準備を進め、母親に晩飯はいらないこと、もしかしたら遅くなるかもしれないこと、
妹の不機嫌を解消してやって欲しいということを伝え、家を後にした。
223名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 02:00:05 ID:nxjuwN0a

 そこまで急ぎでなさそうなのでゆったりとしたサイクリングを楽しみつつも長門マンションに到着した。
押しなれた番号を入力し、少しの間待っていると、
「は〜い」
 と、元気の良い返事が返ってきたのでとりあえず開けてくれとだけ伝えマンションに侵入。
使い慣れたエレベーターにそろそろ愛着も湧きそうな自分にいったい何回使ったのかと考えているうちに七階に到着。
インターフォンを鳴らすと中からパタパタと足音が聞こえてくる。さて、長門はさっきから何をしているのだろうか。
きっとおれには説明できないようなお仕事で忙しいに違いない。そう結論が出たところでドアが開いた。
「どうぞ〜」
 部屋の中からは染み付いていなか心配になるようなカレー臭がした。本日の献立は?
「もちろんカレーよ」
 インターフェイスはカレーを食わないといけない決まりにでもなっているのか
「長門さんに、何食べたい? て訊いたら、カレー、って答えてきたのよ」
 なるほどね、で? 長門は?
「ほら、そこ」
 朝倉が指差した先には……
「長門っ!!」
 なんと朝倉を働かせて読書中の長門がいた。
「……なに?」
 いや、特別用事があったというわけじゃないんだが、ほら、手伝ったりはしないのか?
「……断られた」
「そうかい」
「そう」
 いったい朝倉は何を考えているのか、この命題の答えを教えてくれないとおれのちっぽけな脳みそがパンクしてしまう恐れがあるのだが。
朝倉が台所に消えていったのを確認しつつ、
「なぁ長門、朝倉の目的ってなんだ」
「……それは……」
 一呼吸置いて
「……禁則事項、です」
 今、大流行中のこの台詞により誤魔化された。というか目的はあるのかよっ!

 様々な問題山積み状態であったのだが、台所が発信源だと思われるカレーの良い匂いにより思考停止、
迅速に栄養接収せよとの緊急指令が言い渡された。
「おまちど〜さま〜」
 お盆に乗ったカレーと言う山。……あぁ、想像はしていたさ。この量を完食しなけりゃいけないんだろ? 
ぱっと見て昨日よりデカイ朝倉印のカレー山脈。いざ勝負っ!
「「「いただきます」」」
 綺麗にハモったなと感心しつつもカレーを口に運ぶ。と、
「ん? 昨日より辛くないか?」
「えぇ、だって辛口のほうが良いんでしょ?」
 そうに違いないのだがここは長門の家であり、カレーなんてお客に合わせて辛さ調節するものではないだろうに。
「……わたしは」
「長門?」
 やはり甘い方が良かったのだろう
「お子ちゃまではない」
 そんな意地を張ってちゃまだまだだぞ
224名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 02:01:15 ID:nxjuwN0a

 そんなおれ的には大満足の食卓であったに違いなく、長門も満足げに無表情を浮かべている。
食後のお茶も訓練された朝倉茶は絶品で胃にも優しく明日の朝はスッキリと目覚められそうだ。
そして意味も無く今日のゲームで朝倉の敗因、古泉の奇跡を分析していると時間はあっと言う間に過ぎ去っていった。
もう少し時間があればおれの敗因も分析できただろうに。いや、決して悔しいなんてことはないぞ、おれはお子ちゃまじゃないんだからな。
「送っていこうか?」
「心から遠慮させていただきます」
 おまえにそんなことをされたのでは命がいくつあっても足りないからな。
「ひっど〜い、長門さんも何か言ってよ」
 残念だな朝倉よ、長門はな団員を危険な目に合わせるようなことはしないんだよ。
「……送ってもらって」
「……はい?」
 長門さん? 冗談ですよね?
「おねがい」

 そんな長門からの珍しいお願いを断れるほど人間腐っちゃいない自分を少し誇らしく思い、今は朝倉と並んで歩いている。
自転車に乗って一人で帰ったほうが早く帰れるだろうし、そっちの方が安全性バッチリなのはこの際突っ込まないでおく。
朝倉も送っていくとか言いながら休む間もなくクラスのこと、学校行事のこと、そしてSOS団のことをおれに訊き続けていた。
そんなにこの話が聞きたいなら長門と寝ないで朝まで討論すれば良いだろうに。
「長門さん、基本無口だから必要最小限のことしか言ってくれないのよ」
 なんて言いながら苦笑いを浮かべている。ううむ、おっしゃるとおり。
少しの沈黙が訪れた後突然朝倉が立ち止まった。
「どうかしたのか?」
「……そろそろ本当のことを話そうかと思って」
 後ろに振り返り自転車を立てて話を聞く体制を作り上げた。
「なんだ? やっぱりおれを殺しに来たのか?」
「ふふっ、だとしたらどうする?」
 それっぽい顔をして、朝倉は笑っていた。
「そんなことはないね」
「あら、なんで?」
「そんな気がするだけさ」
「へんなの〜」
 楽しそうに笑い出した、ところで本題は?
「あぁ、もうすぐわたしは消えるから」
 しばらくおれは声を発することも瞬きすらすることも出来ずに、ただただ立ち尽くしていた。

「昨日の午前三時三十七分、わたしは情報統合思念体によって再構築されたの。名目は涼宮ハルヒの反応、
及びその周辺に位置する人間の観察。SOS団の新しいメンバーとして潜入することにより目新しいことが観測できるであろう
というのが上の判断。成果はいまいちってところかしら、涼宮さんたら新しいおもちゃを貰った子供みたいに
はしゃいでくれたのは良かったんだけど期待していたほどの情報爆発は発生しなかった。
そしてたいした成果が上げられなかった以上、わたしは転校したままの方が色々と都合が良い。
だからこの辺一帯の記憶を消去させてもらうことにしたの。
本当は極力涼宮さんには手出しをしたくないんだけど今回の場合はしょうがないってことで上の意見は一致しているわ。
わたしの活動時間は四十時間の制限付き、要するに今日の午後七時三十七分、
わたしの情報連結の解除が終了すると同時に記憶の改変が始まるわ。
インターフェイス以外なんの例外もなく全員の、ね」
 そう言い終えると朝倉はあの笑顔をしていた。記憶の中に残っている何ヶ月か前の上っ面だけの笑顔。時間は……あと十分
225名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 02:02:18 ID:nxjuwN0a

「やっぱり最後ぐ「何故おれにこのことを話した」
 平常心を取り戻したわけではないがどうにか言葉が出た。
予期せぬおれの発言に少し驚きつつもしっかりと笑顔を作り、
「だから最後ぐらいしっかりあいさつはしたいじゃない?」
「記憶がなくなっちまうのにか? えらく人間的じゃねえか」
 いつ爆発するか分からない自分の感情を抑えつつ、昨日の、今日の朝倉を必死になって思い出していた。
細かなしぐさ、ありふれた言葉の会話、そして笑顔。長門用に特化されたおれの分析能力は騙せないぜ朝倉よ。
「おまえだって本当は「だめよ」
 少し大きな声を出し、安定を取り戻された。
「わたしはあなたを殺そうとしたのよ? そんな危ないのを長く置いておくわけないじゃない。上からの命令は絶対なのよ」
 何か無いのか、何か。朝倉が消されちまうまでの残り少ない時間内で、何か。
「それに勝手にあなた一人で盛り上がってるだけでしょ?」
 考えろ、ヒントになるようなことは無かったのか。すぐに他人に頼るとか言うなよ、こっちは切羽詰ってんだからさ。
「出来ることならあなたを殺して涼宮さんの反応を試したい気持ちでいっぱいなのよ」
 落ち着け、とりあえず落ち着け。そう、こういう時は朝比奈さんの着替えを……
『さて、では僕らは外で待つとしますか』
失せろ古泉、今おれは忙しいんだよ。後にしてくれ鬱陶しい。
『そうですか? もしそうだとしたら僕の演技力もかなりの域まで達していることでしょう』
 そうでしょうそうでしょう、さっさと消えて……ん? まてよ
「でもせっかく再構成してくれたんだからしっかり任務は全うしないとね」
「朝倉」
「どうしたの?」
「何故おれを殺そうとしたんだ?」
「もう忘れたの?」
 顔をしかめ、少し困った表情を作る。そして出来の悪い子供に教えるように
「わたしは飽きてたの、なんの変化も起こらない日常にね」
「自分の意思でそう判断したのか」
 いっそう渋った顔を出し
「そうよ、だから何なのよ」
「本当におまえの独断だったのか」
「……何が言いたいのよ」
「あれも上の命令じゃないのか」
「冗談、あれはわたし個人の暴走よ」
「上の命令は絶対なんだろ」
「反省したのよ、身を持って体験させられたからね」
 間髪いれず笑い声を上げながら、早口で。確信が持てた、やはりか。
「おせっかいな委員長はおまえの役割だったんだろ」
「だからわたしは……」
「それにさっき何故おれから色々聞きだそうとしてたんだ、そこまでする必要は無いだろうに」
「それは……」
「おまえ自身が興味あったんだろ? クラスに学校に、そしてSOS団……おれ達にさ」
「…………」
 返す言葉も見つからないらしく黙ってしまった。
まったく、こんな人間臭い奴がよくもまぁあんな機械的な表情を維持できるもんだと感心するね。
226名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 02:03:20 ID:nxjuwN0a

「それにな朝倉」
 返事は聞こえず、ただただ聞き入っているようにも思えた。まだ時間に余裕はあるな。
「ここ二日のおまえはずっと心から笑ってたぞ、あの頃の作り笑いじゃなく演技でもなく」
「うそ……なんで……」
「あの頃のおまえの演技力は凄かったとしても今の演技はあからさま過ぎだ」
 おれは色々鋭い男として有名なんだよ。朝倉は驚いたような表情を浮かべている。
まったく、やれやれ、だ。
「おれはな、長門の無表情から感情を読み取ることが出来るし、
古泉の安っぽい笑顔から疲労感やら焦燥感なんかも読み取ることが出来るようになったのだ」
 ちょっとした自慢になりそうだよ。
「長門さんの表情から? うっそ〜」
 心底驚いているようだ。というとおれはインターフェイスを軽く凌駕してしまうほどの能力を身に着けてしまっていたらしい。
自分の才能が恐ろしいね。
「だからおまえの作り笑顔なんて一発さ」
 長門や古泉に比べればちょろいもんさ。
「あの頃は気づかなかったくせに」
 経験不足さ
「あれから長門さんの顔をどれくらい見てたって言うのよ」
 それは禁則事項だ
「ふふっ、あなたもそれ使うの?」
 いったいどこからそのエネルギーが湧いてくるのかという眩しい笑顔が暗闇の中はっきりと輝いていた。
「だからこのままで良いだろ、改変もなし、もちろん転校も無し、だ。残り少ない五組としての学校生活を十分満喫する」
 どうにか笑いを止め、明るく
「そうね、友達と学校帰りに寄り道なんかして、ショッピングなんか楽しそうね。
アイスを食べながらの店頭の商品を冷やかしたりして、カラオケも行ってみたいな。
流行の歌から一昔の歌を熱唱したり、誰が最高得点を出すかで勝負したり。
で、休日は少し遠くまでお出かけしたりして、もちろん勉強も頑張るわ。
体育祭や文化祭にも貢献しないとね、わたしは初めてだからみんなに負けないように人一倍努力しなくちゃね」
 楽しそうに指を折りながらあれもこれもと声に出し色々考えている。
「やりたいことが多くて困っちゃうな、でも一番欲しいものは思い出。決して消えることの無い、
ずっとずっと心の奥底から抜け出すことの無い大切な思い出が」
 両手を胸に当て、大切なものが指の間からすり抜けていかないようにしっかりと握り締める。
「これから作れば良いじゃないか、高校生活はあと二年もあるんだ。イベント目白押しじゃないか」
 朝倉は柔らかな表情で小さな子供に言い聞かせるように
227名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 02:04:24 ID:nxjuwN0a

「でもね、ダメなの。どうあがいてもどうしようもないことはあるんだよ?」
 暖かな笑顔で満足しているようだった。

「水をさすようで申し訳ないのですがそろそろ時間なので」
 背後から透き通るような声が聞こえてきた。
出来れば聞きたくなかった、喜緑さんの宣告。
「あっ……」
「朝倉っ!」
 ひざから崩れるように倒れこむ朝倉を地面と衝突ギリギリで支えることが出来た。
「どうせ消えるんだから放っておいても良かったのに……」
「そんなこと出来るわけないだろ」
 今、おれのひざの上にいる朝倉は面倒くさそうに呟いた。
「喜緑さん、どうにもならないんですか?」
 うつむいて返事は聞こえない。あぁ分かってるさ、無理なお願いなんだろ。
「やさしいんだね。……あ〜あ、もう少し普通の女子高生やりたかったな〜。
美味しいもの食べて、みんなでおしゃべりして、そう、恋愛も頑張ってみたかったな〜。
わたしをしっかり理解してくれる彼氏とか……」
「出来るさ、おまえは人気者だし可愛いからな。老若男女問わず大人気だ。
おれと話している時間がもったいないと思うくらいの大忙しだ」
 そうだろ、楽しい学校生活が待ってるんだ。こんな所で倒れてる場合じゃない。
それに次の不思議探索はおまえの奢りなんだぞ、ばっくれようったってそうはいかないからな。
喫茶店で盛り上がって、組み分けして、たまにずるなんかもして、わりと充実した休日になるんだぜ……
そうだ、明日はおでんがいいな。きっとおまえの作るおでんはおいしいんだろうな。
大丈夫、味はおれが保障する。
長門だってたくさん食べてくれるさ。
自分の取り分が無くならないように注意しないとな。ははっ
……だからさ、朝倉。帰ろうぜ……ほら、まずはちゃんと自分で立とうとして、手を貸してやるよ。
なんだったら特別におぶってやってもいいぜ。早く帰らないと長門が心配しちゃうだろうしな、
なぁ、朝倉……

 朝倉は幸せそうな表情を浮かべ、ただただ眠るような声を出して


   「ありがとう」

228名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 02:05:26 ID:nxjuwN0a

「キョンくん、キョンくん」
 ぼんやりとした頭が少しずつ覚醒していき、微妙な違和感に包まれる。
が、その違和感の正体を瞬時に解析することが出来る寝起きの良さに驚きつつも、妹の頭をなでてやる。
「えへへ〜」
 流石に昨日の説教でこりたらしく優しく起こすという新技を体得してくれたようであり、何か特別な朝のような気がしてならない。
そんな珍しく朝から寝起きばっちり、頭すっきり状態の登校であるのだが、なぜかちらちら頭の中を過ぎる昨晩の夢。
内容はほとんど覚えてなどいないのだがたった一つだけしっかりと記憶に残っているものがある。
海辺で作った砂の城のようにいつ崩れるかも分からないといった表情を浮かべる少女の顔。
記憶自体曖昧になっているので誰だったかは思い出せないのだが、そんな表情と裏腹にナイフのように鋭く、
決して何事もあきらめてはいないといった瞳がおれの心の奥底に居座り続けている。
その表情と瞳を思い出そうとすればするほどたかが夢だというのに何かとっても大事なものが
心の中からすっぽりと抜き取られてしまったような消失感に包まれる。
気分が悪く、足取りも重い。

 さっきまでのさわやかな朝はどこに行ってしまったのかというくらいの変化に参っている。
「おはよ〜」
 そんなどん底状態のおれに背後から明るい声が伝わってきた。
「……おっす」
「また〜? こんな天気の良くてポカポカしている朝からそんなんだとお日様機嫌悪くなっちゃうよ?」
 ほっといてくれ
「あっ、今日も日直なんだ」
 昨日日誌だし忘れちゃって、なんて付け加えながら
「先行ってるね」
バシッ!
 そう言い残して駆け出していた。
 おれの背中を叩いて
「いてぇなっ!」
「ふふっ」
 満面の笑みで軽やかに駆けていく少女。転向する以前もなんら接点は無かったのだがやたら強く印象に残っているのはなぜだろう。
きっと谷口の美的ランクが高すぎたからか、谷口があいつに話しかけられてはテンションを上げていたから、
もしくは谷口があいつの転校後も頻繁に名前を出しては惜しいことをしたと意味の分からないことを言っていたうちのどれかであろうと
答えが出たときには、綺麗さっぱり心の奥底に居座っていた奴らが一斉にお引越しを始めたようでよりいっそう空っぽになった気がした。
 あいつの言う通り雲一つ無く青々とした空から暖かく、柔らかな日差しが降り注いでいてとても心地良く、
背中へのビンタにより弾き出された重い枷のようなものが春一番により大空へと霧散していくのを感じながら、
なに、空いちまった隙間にはそれ以上のものを適当に詰め込んでやれば良いのさ。
適当と言っても飛びっきりのすんごいやつを厳選してぶち込んでやる。
そう心に誓い、すでに見えなくなった背中を追うように再び歩き出した。
急かすように押し続けている追い風を受けながら一歩一歩長い坂道を登っていく。

どこまでも歩いていけそうなこの軽やかな足取りをおれは決して忘れない。
229名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 02:06:28 ID:nxjuwN0a
以上です 
230名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 02:15:35 ID:siiJdPjD
>>229
なんか久々に良質の朝倉物ののSSを読んだよ。
お疲れっす。
231名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 04:02:48 ID:Yp637gxN
GJ
こういう朝倉は最近なかったな
ワカメコンブに押され気味だったしな
232名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 08:49:33 ID:J1orb/RM
キョンのレイープ良かったよ。久々に朝倉SSも最高ですね
233名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 18:28:55 ID:J1orb/RM
  誰もいない
234名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 18:34:48 ID:u2HIm7Gg
 俺が居る
235名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 18:40:17 ID:O0RU7vUy
わたしはここにいる
236名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 19:05:25 ID:P917TiV8
俺は……ここにいるッ……
237名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 19:45:09 ID:6cs9SWFy
>>236
どっかの携帯機種みたいなIDだなw
238名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 20:14:01 ID:ZqmoW1gX
ワタシは居場所が欲しかった……
239名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 21:31:54 ID:tw5nH6iS
P917TiV8

パナソニックの917、テレビって感じだな
240名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 21:40:16 ID:J1orb/RM
P901iTV使っている俺。
241名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 21:48:10 ID:O0RU7vUy
vodafoneだけど、機種変しに行ったらなんか変なプランにさせられそうでソフトバンクショップいけません・・・
WEBにつなぐと頻繁にコンテンツエラーでるからもうテトリスもとれねぇよ
と以上谷愚痴、以下本題

なんか宇宙人って食べ物が似合うよね。
カレーとか昆布とかおでんとかワカメとか・・・・
242名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 22:53:26 ID:gJzw7yMD
プランは変更しなければ申し込みされないよ。
どうしても変なこといいそうだったら3カメや大手家電屋、直営店に行けばいい。
直営店は買い取りは高いけれどな。
243名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 22:56:20 ID:XQGDqzeh
>>236
ハセヲ乙
244名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 23:03:51 ID:LBQyQ5Jy
>>209
初体験はバカっぽい感じで進んだのかと思ってたらシリアスな展開でびっくりしたw

>>229
GJ。さわやかな読後感だ。そういえば朝倉ものは久々だったのかw
24545-867:2007/05/24(木) 23:45:22 ID:Zk+PSPka
投下します。
エロなし。小ネタ。3レス予定。
246そして桜の木の下に、季節外れの雪が降る:2007/05/24(木) 23:47:54 ID:Zk+PSPka
―――――――――――――――――
そして桜の木の下に、季節外れの雪が降る
―――――――――――――――――

1.

 気の早いセミが近所迷惑を考えずに周囲に騒音を撒き散らし始める、そんな初夏のある昼下がりの桜並木での話になる。
 久方ぶりに何もする事がない日曜日という、SOS団雑用兼奴隷の身分では得がたい幸福を噛みしめようと特に意味のない散歩に励んでいた俺は、急に視界に飛び込んできたノスタルジックな風景に思わず足を止められてしまうはめになった。

 さて、いきなりでなんだがここでクエスチョンだ。
 桜の木々の中で、咲く季節なんぞとうの昔に過ぎ去っただろうに一本だけ満開な木の下で、知り合いが悲しそうな無表情で佇んでいるという微妙な状況を目の当たりにして、常々一般人を自称したいと願っている人間は一体どうすればよいのだろうか?

「………」
「………あ」
 そんなクエスチョンを脳内電波に乗せて発信している間に、桜の木の下の知り合いことデフォルト無表情娘こと長門有希とばっちり目が合ってしまう俺。
 どうやら時間切れのようだ。今回は話しかける以外の選択肢はなくなっちまったな。
 とりあえず次のクエスチョンは、『次に同じ状況に出くわしたらどうすりゃいいのか』って事だ。
 次なんてなさそうで意外とすぐありそうだからな、よろしく頼む。

 そんなどうでもいい思考を溜息にプラスαして脳内から追い出しながら、望郷の念ってやつを起こさせる風景の一部と化していた少女に話しかける。
「長門、こんな所で何やってんだよ?」
「………桜」
「ああ」
「………」
 ………いや、終わりかよ。
 こいつとの会話は必要最小限以下の内容で終わるか、難しい単語を必要以上に並べ立てられるかどっちかなんだよな。どんな立派な思想も言葉にしなきゃ伝わらんし、論語を原書で読めと言われても大抵の日本人には無理な話なんだぜ。

「きれい?」
 そうだな。咲いた原因が分からんのが紐無しバンジー並みに不安なのだが、それを努力と根性で頭の片隅においておくとするならば、一本だけ季節という荒波に逆らいながらハラハラとはかなく散りゆく桜は美しいと思う。………でもな、
「きれいだとは思うが、好きじゃないな」
 何となくだが、そう、思った。
「………そう」
 長門は俺の意見に賛同するでも否定するでもなく、ただそれだけを呟いた。
 そのまま日が沈むまで、二人一緒に風景の一部と化していた。


 賛成も否定もなかった。
 けれど、最後まで彼女は悲しそうだった。
 何となくだが、そう、思った。


247そして桜の木の下に、季節外れの雪が降る:2007/05/24(木) 23:50:54 ID:Zk+PSPka
2.

 ぼんやりと家に帰って、淡々と飯を食い、適当に風呂に入り、大雑把に妹とシャミセンの相手をしながら昼間の長門の事を割かし真剣に考えていると、気付かないうちに大分遅い時間になってしまっていた。
 そろそろ寝ようかと思った瞬間に、月曜日の目覚ましのように人を鬱にさせる最悪のタイミングで携帯が鳴り出す。
 知らない番号だったのでこのまま無視して寝ようかとも思ったが、鳴り止む気配がカケラどころか目で確認できる大きさですらなかったので、鬱な気分のまましぶしぶ通話ボタンを押す。

「はい、もしもし」
「こんばんは。あなたの夜のおやつ、喜緑江美里です!」
 プツッ。電話を切る。
 つーかむしろこのまま意識も切りてぇ。枕が俺を呼んでいる。
 自発的に遠のかせようとした意識を引き戻さんとばかりに、再度嫌がらせという名の着信音が鳴り響く、………泣きてぇ。
「………はい」
 謙譲語の省略形を使う気力も無くなった俺に、空気を読んでいるくせにあえて読めてないふりをしているといった感じの口調で海産物Wが話しかけてきた。
「何か電波が悪かったようですね。こんばんは、喜緑江美里です」
 あなたの脳内電波はビンビンでしたよ。必要以上に関わりたくないので指摘しませんけどね。

「さて、今回は残念ながら真面目なお話です」
「そうですね。俺も残念ですが『今回は』の部分にツッコミはいれません」
「あらあら、そんな事をされたら、あなたのアイデンティティーがクライシスですよ」
「俺の中ではむしろあなたの株とかイメージとかの方がクライシスです」
 てかそんな事はいいんで、とっとと話を進めてください。
「んー、そうですね」
 コホン、と一つ咳払いをした後で、苦すぎるコーヒーに少しだけ砂糖を入れるような、どうにも分かりにくい優しさを込めた声で、喜緑さんはこう言った。
「桜の木の下には『想い』が埋まっているんですよ」


 『では、残さず食べてくださいね』と、謎の言葉を残して喜緑さんは電話を切った。
 寝る前にちょっと運動を、と思ったら間違えてフルマラソンを完走してしまったくらいの疲労感を覚えながらも、先程までの会話の意味について彼女達と比較すると一億分の一の処理速度も無いであろうマイディアブレインで考える。

 一本だけ咲いていた、あの桜の下には何が埋まっているのだろうか?
 誰の『想い』を吸って、あの木は花を咲かせたのだろうか?
 考えて、考えて、
 桜の下で佇んでいた少女を思い、
 自分があの桜が好きになれなかった理由に思い至ったところで、
 俺は彼女の『想い』を確かめる決意を固めた。


248そして桜の木の下に、季節外れの雪が降る:2007/05/24(木) 23:52:17 ID:Zk+PSPka
「あれー、キョンくんキョンくん、どこ行くのー」
「忘れ物、取りに行くんだよ」
「スコップ持ってー?」
「必要だからな」
「変なのー」
 ああ、俺もそう思うよ。
 でもな、こっちから取りに行きたい『想い』ってのが俺には確かにあるし、一本だけ咲いている桜ってのは美しいのかもしれんが、やっぱり何だか寂しいじゃないか。
「???」
 『想い』を埋めるのが彼女の意思だというならば、その『想い』を発掘するのは俺の意思だって事なのさ。

 そう、今からの俺の行動は俺が勝手に行うものだ。
 責任はちゃんと俺が取るし、長門がそれを非難するというのならあえて受けよう。
 まあ、とは言っても、これは長門の事を考えた結果であり、正直に話せばきっと彼女も………。
 ………あー、土下座ですめば御の字だよなぁ。下手すりゃ………死?
「よくわかんないけどー、キョンくんガンバー!」
 無責任に応援しやがる妹に、それでも背中を押してくれた事に感謝しつつ、『サンクー』とよく意味の分からない答えを返した。
 何かあったら遺産は全額お前にやるよ、………ほぼ0円だがな。スマイルでも一万個ほどテイクアウトしてみてくれ。


 家を出て、あの一人ぼっちの桜が咲いている方向を確認する。
 その方向へと、彼女の『想い』へと続く道を、満天の星空がライトアップしていた。
「よし、行くか」
 誰に聞かせるわけでもなく、ただ自分の意思を確認するために、そんな言の葉を夜空に送り出し、ゆっくりと、しかし迷わず、歩く。

 そんなに何でも出来るって訳じゃないけれど、とりあえずは俺に出来る事をするとしよう。


249そして桜の木の下に、季節外れの雪が降る:2007/05/24(木) 23:53:57 ID:Zk+PSPka
3.

 次の日の話だ。ついて来い。
 朝、睡眠を要求する体にブラックコーヒーという鞭をいれながら、スズメが驚くほど早くに学校へ来て、彼女へと続くであろう部室のドアをノックする。
 沈黙を『入ってよし』という彼女なりの答えだとどこかの団長様並みに都合よく解釈し、そのままドアを開ける。
 そこには俺の予想通り、別に約束していたわけでもないのに、いつもの位置に長門が座っていた。
 一人黙々と本を読み続ける彼女の姿に、昨日一本だけ咲いていた桜が重なる。

(いや、違うか)
 俺は昨日の一本だけ咲いていた桜に、そんなこいつの一人ぼっちの姿を重ね合わせていたんだ。

 これがあの桜を俺が好きになれなかった理由だ。
 俺は多分、こいつが一人ぼっちだという状況がイヤなんだろうな。
 ………まあ、こいつ自身が一人でいたいってんなら大人しく引き下がるが、あの『想い』から考えるとそれはないだろう。
 部室の片隅、一人ぼっちで咲く花に、寄り添うような思いを込めて話しかける。

「長門」
「………何?」
「チョコ、美味かったぞ」

 それが桜の木の下に埋まっていたこいつの『想い』。
 こいつがどうしてその『想い』を埋めようとしたのかなんて事は俺には分からない。
 今確かなのは一つだけ、チョコの上に書かれてあったそいつを、俺が自分から受け取りにいったって事だけなのさ。
 なんて書いてあったかは詳しくは言えないけどな。………すまんが、人にペラペラ喋っていい事じゃないと思うんだ。

 俺の言葉を聞いて何をどう感じたのか、長門はこっちを見ながらまるまる一分ほどフリーズした後、俺から目を逸らして、窓の外をみながらポツリと呟いた。
「………そう」
 その表情は残念ながら、俺から見えない位置にある。
 ただ、『笑っていてくれるのなら嬉しいな』と、俺はそう思った。
 そして、そんな俺の『想い』はどんな花を咲かすのだろうか、などと考えながら、長門と同じようにあの桜があった方向を、二人一緒に予鈴が鳴るまで眺めていた。


「ところで長門、朝からどうにも腹の調子が良くないんだが………」
「あのチョコレートは?」
「ああ、もちろん残さず食べたぞ。それがどうした?」
「………消費期限切れ」
「………」

 ………さて、冒頭のクエスチョンに追加事項だ。
 『もっと素敵なオチ』ってやつも一緒に考えてといてくれ、本当に誰でもいいからな。………やれやれ。


25045-867:2007/05/24(木) 23:54:44 ID:Zk+PSPka
以上です。
では、また。
251名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 00:10:29 ID:QWjN5b1H
GJ!季節は夏ってことは、冬からずっと埋まってたのか
252名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 00:23:08 ID:4Aynui5d
喜緑はっちゃけすぎwwww
253名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 00:35:55 ID:zHP0Gz0t
「悲しそうな」ってそういうことかよwwwwww
254名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 00:47:39 ID:wLED0kMB
>>245
超GJ。ただ、途中までは絶対こうだと思っていた。

ーーー
さて、警察に通報されないうちにとっとと掘ってみるか。
一掘り。当然だがまだ何も見えない。二掘り。何も埋まってなければ全くお笑い種だな。
三掘り。土の中から顔が出てきた。ついでに目が合った。
四掘り。ちなみにこれは今まで掘っていた穴とは違う場所を掘り、余った土を今までの穴に「待ちなさい」はい。

とりあえず一言言わせてくれ。何やってんスか朝倉さん。
「こんばんは。あなたの夜のおかず、朝倉涼子です! 嘘。ごめんなさい。帰らないで」
つまるところハルヒが俺と同じように桜の木の下の長門を見て、桜の木の下には死体が云々を連想。はい改変フラグON。らしい。
「ちなみに涼宮さんが想像力豊かなのは貴方も知ってるでしょ? だから簡単にこんな大惨事になる」

気がつくとゾンビな皆さん大集合アラウンド俺アンド朝倉withおなか減ったコール(多分)
「はいこれムーンライトアイスソードって銘の極普通のアーミーナイフ。ちなみに古今東西って唱えると特殊効果が」
はいはい殺してでも奪い取る殺してでも奪い取る。ええいロケットランチャーは無いのか弾数無制限で。
仕方ないから後でハルヒにきっついお仕置き(性的な意味で)を決行することを決意しながら
死者蘇生で俺のターンな皆さんを存分に殺して並べて揃えて晒してやることにした。


ーーー

絶対朝倉が出てくると思ってたんだよ…。
255名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 00:55:16 ID:gCqn/nAs
>>254
俺も朝倉が出てくるかと思ったんだが…
ていうかYOUその調子で朝倉ss書いちまいなよw
256名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 01:13:13 ID:LkMYVLBY
GJ!!俺はコレ大好きだwww


朝倉で落としたら長門が出てこれないだろwww
257名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 03:44:05 ID:qCtSYDRj
そんなに「w」付けて楽しい?
258名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 06:50:29 ID:Dpf60UQU
楽しい時に「w」を付けるんじゃないの?
259名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 07:00:45 ID:97nl8mLQ
たwwwwwのwwwwwwwwwしwwwwwwwいwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
260名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 07:30:04 ID:uYtcPeMr
>>259
………………………………楽しい
261名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 07:53:45 ID:F3H6oKQ/
    _, ._
  ( ・ω・)
  ○={=}〇,
   |:::::::::\, ', ´
、、、、し 、、、(((.@)wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
        _, ._
      ( ・ω・)
      ○={=}〇,
       |:::::::::\, ', ´
*.、、、、、、、、 し 、、、(((.@)wwwwwwwwwwwwwwwwwwww
           _, ._
          (・ω・ )
          ○={=}〇,
           |:::::::::\, ', ´
*・゚・*:.。:*・゚・、、、、、、し 、、、(((.@)wwwwwwwwwwwwwwwww
             ._, ._
           ( ・ω・ )
           ○={=}〇,
            |:::::::::\, ', ´
*・゚・*:.。:*・゚・*:。.:*・゚し 、、、(((.@)wwwwwwwwwwwwwwwww

   *``・*。
   |   `*。
  ,。∩    *
 + (・ω・`)*。+゚
 `*。 ヽ つ*゚*
  `・+。*・`゚⊃ +゚
  ☆  ∪~。*゚
  `・+。*・ ゚
262名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 11:19:06 ID:zEhe08MK
>>254
バラさないの?ひしとき君
263名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 11:40:42 ID:kv0trKqG
いいんだよ、キョンはいーちゃん並にテキトーで戯言でフラクラだから。
264名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 12:21:46 ID:UzyQjZ7F
いーちゃん?
265名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 13:53:29 ID:xmj7IceP
キョンもいっくんも、名前のヒントはあれど本名出てないしな
266名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 15:28:54 ID:LkMYVLBY
キョンはいーちゃんよりは真面目に生きてるよ……多分
267名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 17:03:18 ID:goDk2T7c
>>250
>>254
合わせて二度おいしかったwGJ
268名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 18:53:21 ID:zHP0Gz0t
>>261
*``・*。
   |   `*。
  ,。∩    *
 + (・ω・`)*。+゚
 `*。 ヽ つ*゚*
  `・+。*・`゚⊃ +゚
  ☆  ∪~。*゚
  `・+。*・ ゚
  ↑キョン?
269名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 00:03:49 ID:c5rT0KBd
20分以内にレスが無かったら長門は俺の嫁
270名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 00:06:49 ID:ZfdKWtYp
むしろみくるちゃんは俺の嫁。
271名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 00:20:21 ID:E96NgiJ1
俺はキョン母と不倫。
272名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 00:29:48 ID:qHXdJcxN
俺はミヨキチ(高)を
273名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 00:36:58 ID:NfkH20CR
むしろミヨキチ(小)を
274名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 00:48:47 ID:qtuyLVAC
園生様の下僕の座は譲れない
275名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 01:37:19 ID:9Pw3/j+e
じゃあ、ワカメはもらっていきますね
276名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 01:43:44 ID:51iG9xhm
そいじゃわたしゃ阪中さんをば
277名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 02:16:28 ID:AGrAqrWj
なら俺は成崎さんをいただいてくわ
278名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 02:55:12 ID:ak03LXdj
※このあと>>269-277は新川さんがおいしくいただきました
279博士君:2007/05/26(土) 03:01:30 ID:I+/9YF4b
じゃあキョンの妹は俺が貰っていきますね。
280名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 03:20:24 ID:kC8nIvdh
ここらで覚醒☆くるくる橘の続きが読みたい
281名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 06:27:58 ID:F9EdQkcq
佐々木には俺がオンナの悦びを教えてやるぜ


・・・ところで佐々木って、下の名前なんだっけ?
282名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 07:38:52 ID:mf6eG1Kj
つ主浩
283名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 08:32:54 ID:I+/9YF4b
まだ名前はでてない。
284名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 11:36:24 ID:wPFiiYTY
SS投稿します。

「シンデレラストーリー」

あらすじ
普段のハルヒと違う?いつものハルヒに戻すため、長門の力を借りてハルヒの精神へと潜入する。
だがそこで、俺は命を落とす羽目になってしまった。
285名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 11:37:25 ID:wPFiiYTY
高校一年の春、どこで運命を間違えたのか、俺がほんの一言よけいな入れ知恵を入れたせいで、「世界をおおいに盛り上げるための涼宮ハルヒの団」ことSOS団なる誠に胡散臭い団体まで作らされることになった俺。
毎度のこと、ハルヒは普通じゃない日常を捜し求めているようだ。だが、それにともなう代償は、すべて回りの人間に押し付けられる。
さて、今回の話もあまり俺は笑ってはいられない。

なぜなら、今回は、俺が死んでしまう話だからだ。

ハルヒの頭がおかしいとは最初の自己紹介のころから思っていたことだが、ここんところ、目に付くアイツの行動は、俺の基準のおかしさからかなり逸脱していた。
例えば。
いつものようにエスカレーターを望むような坂道を登り終えて、我が教室1−5組へ向かった。だが、そこで見慣れぬ野郎どもの人だかりが。
どうやらハルヒの周りに群がっているらしい。こっちはその前に席があるので、ひどく鬱等しい。
輪の中心にはハルヒが席に座っていたが、そこで信じられないものを見た。
こいつ、どこで見つけたのかSMの雑誌を広げていた。そして、図画のデッサンに使うような顔なし人形をつかって、雑誌の通りに緊縛の練習をしてやがる。
当然、周りの健やかな男子には目の毒だか、保養になるのかはわからん。だが、注目されることはたしかだ。
俺はハルヒに一通りの説教のお題目を言い切った後、始業のチャイムがなったことで人形や雑誌をしまい始めた。それで人だかりも解散した。
どうやら俺の話は、相変わらず聞く耳をもたないらしい。
だが、俺は奇妙に思う。アイツの目、なんだか死んだ魚のような目に似ていた。

朝の行動はその夕方に理解できた。
俺が掃除当番でおくれて文芸部の部室に向かった。俺がここに足を運ぶのは、あの変態の機嫌を損ねないためでもある。しかし、百合のような可憐さと蜂蜜のような少女の面影を残している朝比奈みくるさんのメイド姿を拝見したいためでもある。
一応、着替えている最中であることも考慮して、ドアをノックしてみる。
「あ、キョン、中に入ったら鍵を掛けてね」
ハルヒの声だ。大丈夫そうなので中に入って鍵を掛けた。…なんで鍵が必要なんだ?
振り返ると、団長机に腰掛けてハルヒが居た。いつもの席でいつものように座っている長門有希が居た。
いつもだったら、朝比奈さんがメイド姿で笑顔で出迎えてくれるはずなのだが。
と、イスに座ろうと奥までいくと、床になにかが転がっていることに気がついた。
裸の朝比奈さんだ。
両手を後ろに縛られ、尻を突き上げるようにしている。目は黒皮で目隠しをされ、口は喋れないように丸っこいボールのようなのをかまされていた。
一糸もまとわず、どこかで見かけたような格好をしていた。
それは間違いなく、ハルヒが教室で練習していたような無残な姿にされていた。
「何やっているんだ!?」
「おしよきよ。私の機嫌を損ねた罰」
そういうことを聞いているんじゃない。俺は朝比奈さんにかけよって、ブレザーをかけてやった。
「んうぅ……、んふ、んうぅ……、んんん、んふん」
朝比奈さんはずっと泣いていたようで、顔を涙とよだれでグショグショにしていた。俺は縛っているひもを解こうと試みるが、結びは固い。
「ねぇ、キョン、セックスしてよ」
言ってる意味がわからんぞ。
「目の前でこの子を犯してよ」
本気で言っているのか?
「…なによ?できないの?いつもはいやらしい目でみくるちゃんを眺めていたくせに」
今日のこいつは本気で頭がおかしいと俺は判断した。気違いのたわ言は無視して、俺は朝比奈さんを解放することに集中した。
「…つまんない。帰ろ」
そういうとハルヒは、団長机から飛び降りて、カバンを持って扉のほうへ向かった。
だが、俺はここでも気がついた。いつもは飢えた狼のようにギラギラした瞳がどこかへ消えうせ、変わりに荷馬車に乗せられて市場に売られていく子牛の目をしていた。
286名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 11:38:52 ID:wPFiiYTY
ロープはポリエチレン製で黄色と黒の模様のよく見かけるアレだ。俺は結び目を解くことをあきらめ、切る方法へと頭を切り替えた。
「長門、お前、切るものもってないか?ハサミとか」
すぐに長門はカバンの中からカッターをとりだし、俺に丁寧に手渡してくれた。
ありがとよ。一応礼は言っておく。だがな、俺がこうする前に、お前は哀れな朝比奈さんを助けることができたんじゃないのか?

なんとか朝比奈さんを救い出し、俺はおとぎ話でよくあるように、助けられた姫から抱きつかれて胸で泣かれていた。
ああ、我が心のエンジェルよ。もう大丈夫です。悪い魔物は立ち去りました。
「怪我とかはありませんか?」
「ぐすっ……ぐすっ……。だいじょうぶ……です。…びぇ」
長門が本を閉じる音が聞こえた。今ではこれが団活動の終了音になっていた。
長門は本棚に分厚いハードカバーのSF小説を戻すと、少しだけ俺の顔を見つめて、扉から出て行った。
俺は心の傷を負った朝比奈さんが心配だったゆえ、できるだけ一緒に居てあげたかった。だが、彼女も着替えなければならない。
俺は外で待っていることを朝比奈さんに言づけ、カバンをもって扉の外で待機した。
そして出てくる数十分間、つい先ほどの出来事を妄想していた。
ああ、朝比奈さん、すいません。先に謝っておきます。実は、目隠しを外すことを一番先にできたのです。けれど、俺は最後にまわしました。なぜならば、俺はひもを解き放ちながら、あなたのその危険な裸体をじろじろと眺めたかったから。

目を瞑って朝比奈さんのあれやこれやを想像していると、扉が開く音がして本人が出てきた。
目はまだウサギみたいに赤くむくんでいる。だが、少しは落ち着いたようだ。
「あの……、上着、ありがとうございました」
朝比奈さんは、丁寧にも、俺のブレザーをキチンと畳んで、折り目を付けて返してくれた。
その自分が受けていたことよりも、俺を気遣うこの心配りに、グッと来る。

下校時、俺は朝比奈さんのすぐ後ろを歩いていた。
前々から望んでいた機会が来た!ここで二人はお互いの距離を縮める……といった無粋な思惑を今の俺はもっていない。小さな肩を後ろからながめながら、俺はただ足長おじさんと同じ心境になっていた。
「あの……、もう、ここで結構です。わたし、もう……大丈夫ですから」
いつも部室で見せるみくるスマイル50パーセント引きを確認し、俺は朝比奈さんとここで別れることにした。
「今日はすみませんでした。俺がもう少し早く、部室へ駆けつけていたら」
「い、いえ……、あなたの、せいじゃ、ありませんから……」
そういて深々とお辞儀をして、ルンタタと道の奥へと小走りをしていった。
俺も後ろに振り返り、我が家に帰ろうと歩き出した。その数歩後、
「キョンくーん!涼宮さんをたすけてあげてー!」
朝比奈さんの声が聞こえたので、後ろを振り向くと、また朝比奈さんは小走りで駆け出していた。

ハルヒを助けろ?
287名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 11:43:07 ID:wPFiiYTY
数分後、俺は車上の人間となっていた。なぜなら朝比奈さんと別れた直後に表れたのは、例の黒塗りタクシーの窓から顔を出す自称超能力者、古泉一樹。
俺は胡散臭い笑みの古泉の勧めで車へと乗り込み、いつものたわ言に付き合ってやることにした。
「今日は団の活動に参加できず、申し訳ありませんでした」
べつにいい。俺は、そういえばお前の姿は見なかった、程度にしか思っていない。
「『機関』のメンバーたちと集まっていまして。実はここ三日ほど、涼宮ハルヒの作り出す閉鎖空間に違和感にきづきました」
何がちがう?
「それをお知らせする前に、貴方は『小宇宙』という言葉は、ご存知ありませんか?」
あいにく、ご存知ありません。
「我々が住む地球という太陽系の第三惑星は、宇宙の大きさから比べると、とても小さなものです。
まるで、砂粒と太平洋のようにね。その我々が目にする世界のことを宇宙と称しています。ところが、この広く深遠な宇宙と同じ大きさのものが、ごく身近に存在するとしたら?」
なんだそれは?燃やせば流星拳でも撃てるようになるのか?
「もう一つの宇宙は、我々の体の中に存在します。あなたにも、そして僕にも。
我々は夢を見ます。そして、頭の中で想像を働かせます。我々が宇宙の深遠を測れないように、人の心の中もどうなっているのかはかる術がない。
だから、宇宙と人の心は同じなんですよ」
古泉は言い終えると満足そうに笑みをうかべた。
「つまり、人の心と現実は繋がっていると言いたかったんですよ」
もしそうなら、俺の今晩のベッドには、朝比奈さんがかわいい寝息を立てているはずだ。
「そうならないのは、人には必ず真逆の力が働くからなんです。それを理性と呼んでいます」
だが、心の奥で思った出来事が、実際に起こせる力をもつ奴を、俺たちは知っている。
「そう、涼宮さんです。彼女が中心となって起こした事件の数々、その発端はすべて涼宮さんが望んだことが形となってこの世に現れたからになります。
だからこそ、我々の『機関』は、彼女を『神』と呼んでいる」
否定をしたかったが、実際に俺自身も当事者となって、ゆがんだ現実を戻そうと躍起になったことを覚えている。
「閉鎖空間もそのひとつ。ですが、最近発生した閉鎖空間はじつに奇妙なものでした。通常でしたら、彼女のイライラが空間を生み出すきっかけとなります。
しかし、ここ数日で我々の観察した範囲で彼女にストレスの有無を発見できなかった。そして、閉鎖空間に登場する『神人』も」
あのでかいニキビが?
「貴方も知っている神人は、青白く光る巨人です。ですが、我々の目にした神人は、赤黒かった。そして、暴力的で、我々が危害を加えるものと認識をすると、全力で反抗しだしました」
神人の話をすると、古泉はいつもの笑みを浮かべなくなった。
「あなたからみて、最近の涼宮さんに、何か変化の兆しは見当たりませんでしたか?」
俺は気づいたことを古泉に言ってやった。無機質の目をしていること。自分勝手で独善的だが、団員に危害を加えることはなかったのに、それをしたこと。
「つまり、我々が出した結論は、涼宮ハルヒは変わったのか、もしくは中身が入れ替わったのか?」
世界を自分中心に考えるお調子者のアイツに、代わりたいと思う奴がいたなんて心底仰天だが、そう冗談も言えそうにない。少なくとも、俺が知っているアイツは、自己中だが乱暴でない。
「元の涼宮さんに戻っていただくために、今回もアノ人にすがるより他はないでしょう。ちょうど着いたようです」
古泉が言い終わると、車は止まり、俺はタクシーから降りた。そこは良く知っている場所だ。
高級分譲マンション。長門有希が住んでいる。
288名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 11:44:27 ID:wPFiiYTY
「今回は別の情報体が涼宮ハルヒに憑依しているのが原因」
俺をマンションに降ろした後、古泉は閉鎖空間に向かうと言って、去ってしまった。
一人で長門の部屋へと向かい、今はこうして部屋で長門と座って話をしている。
「情報統合思念体の一部の組織が、涼宮ハルヒを破壊するのではなく、情報創生能力を残したまま人格だけを操作する計画を立案した。
今、涼宮ハルヒの精神には、別の人格がインターフェースされている」
つまり、かいつまんで言うと、ハルヒ本体は中で引きこもっているんだな。じゃぁ、長門、頼むぜ。いつものように、チャッチャとかたづけてくれい。
「私では無理だ」
は?今、なんと?
「人へのメンタル・ダイビングは可能。だが、潜入後に涼宮ハルヒの本体の発見が私には困難。しかし……」
長門は俺を見つめなおして言い続けた。
「あなたなら可能」
ちょっとまて。俺はお前と違って宇宙人でもロボットでもない、ただの一般高校生だ。
「あなたは涼宮ハルヒの鍵。決断を要求する。涼宮ハルヒの精神空間に潜りこみ、目的物の確認と確保」
なんていうミッション・インポッシブルだろうか。イーサン・ハントも、流石に人の心まで潜入したことはあるまい。やるよ。ここまで来たら、なんだってやってやる。

長門は立ち上がると襖で仕切られた戸を開けて、俺を中へと呼び寄せた。ここも思いでがある。この蒲団の中で、朝比奈さんと二人きりで三年間も寝ていたんだなぁ。
「潜入のために私の本体と同化してもらう。女性器からアクセスしてあなたの精神と融合する」
すると長門は器用に俺の学生服を脱がし始めた。
「長門、あのー、俺には、お前とセックスをする、…と解釈したんだが、…いいのかな?」
俺のシャツのボタンをはずし終わると長門は答えた。
「私ではダメか?」
いつもの無感動の長門ではなく、ミリ単位で心がゆれ動いた、と俺は思った。
手際よく素っ裸にむかれ、俺は蒲団に仰向けにされてしまった。長門はセーラー服を脱ぎだし、惜しげもなく裸体を露わにした。
白い。顔と同じように、まるで陶磁器のようにつやのある肌。体格に相応の小ぶりで形の良い胸。短くそろえた陰毛。
うん。だめじゃない。むしろイイ。
俺の感想を肯定と捕らえたようで、長門は俺に覆いかぶさってきた。そして片手で一物を握り、夜な夜な習慣付けている行動と同じ動作を始めた。
そして、顔を胸の辺りにうずめだし、舌で左側の突起物を転がすようになめまわした。
情けない話、俺はといえば、頭がついていけてないせいもあったが、ずっと長門にされるがままだった。
おかげで……その、なんだ、息子はコチンコチンになった。
長門はしごいていたナニを、そのまま自分の股の下へともぐりこませた。そして、ゆっくりと挿れ終わると、メトロノームのように正確にリズムをとるのだった。
「な、長門……、ちょっと、これ、…やけに、はやい」
「アクセス完了まで……6……5……4……」
カウントダウンが終わるにしたがって、俺の中で弾けたい欲望がどんどん高まっていくのがわかった。「長門、長門……あう、うああああああああああああああぁ」
放出するのと同時に俺は雄叫びをあげた。
289名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 11:46:40 ID:wPFiiYTY
気がつくと、俺の手足の感覚が無くなっていた。あわてて起き上がろうとしてみても、起きる体がない。まるで手も足も顔も目も無くなっちまったみたいに。だが、意識だけははっきりしている。
俺は透明で人の形なんかしていなかった。無形の存在。これがひょっとして情報思念体と呼ばれるものだろうか?
「涼宮ハルヒの戯態を捕捉」
長門の声が心の中で響く。まるですぐ側にいるみたいに。いや、きっと側にいるんだろう。ひょっとしたら、俺が長門の中に入っちまったのかもしれねえな。
ハルヒは夜のゲームセンターにいた。少し昔の格闘ゲームで、対戦相手を血祭りにあげることに夢中のようだ。
いよいよ、ここから、気違いハルヒの中とやらに入り込むんだろう。色々と不安は頭によぎるが、長門がいるからきっと何とかなるさ。
「精神世界の潜入までは私の仕事。その先は私は介入できない」
あてが外れちまった。なんてこった。
「精神の損傷は現実に直結している。気をつけて。生きて戻ってきて」
長門にしては、やたらと不気味な予言めいたものを俺に言い残して、俺をハルヒの中へと送り込んだ。

涼宮ハルヒの内面世界。
俺は普段着ている北高の制服姿をしていた。アスファルトの上に立っていた。周りを見渡すと、人は見当たらないがビルもある。信号もある。まるでいつかの閉鎖空間にそっくりだった。
だが俺は愕然としている。前になくて今あるもの。それも山のようにそこら中転がっているもの。
俺の死骸が散乱していた。

恐る恐る触ってみると、驚くほど良くできている。けしてマネキンのような素材ではなく、肌の柔らかさや骨の固さまでそっくりだ。
そして、その死に方は、死体ごとに異なっていた。
首から上が無くなっているもの。腹を刺されているもの。重たいもので押しつぶされているもの。エトセトラ、エトセトラ…。
ひと通りの観察を終えて気分が悪くなった俺は、ハルヒ探しを始めることにした。
なぜだか知らんが、俺にはすぐにでも見つかるような気がしてならん。俺の死体が転々と続いているほうに向かって歩み始めた。
そして、たどりついた建物は、
「……野球場」

入り口を通り、ロッカールームを見回り、売店から階段を登って球場を見渡すと、
「見つけた」
ライトスタンドの上段で、女の子が座ってうずくまっているのを見かけた。
ハルヒは俺の良く知る高1のハルヒではなく、小学校に通うのがふさわしい年齢をしていた。そして、見たことがない白いドレスを身にまとっていた。
俺が側まで寄って、隣に腰掛けても、ハルヒは何も反応を示さない。
「…ごめんな。ハルヒ。遅れちまった」
声を掛けてもまだ身動きもとらず、ひざを抱えて顔を伏せている。
俺もこんなとき、なにか気の効いたことを言えたらよかったんだと思うが、言わないほうがよかったんだろう。
たぶん。だから俺は、ハルヒの気持ちの整理が付いて、喋ってくれるまで側にいてやることにした。
290名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 11:49:00 ID:wPFiiYTY
「おじさん……山高帽をかぶったおじさんがきてね、おもしろいことをおしえてあげよう、っていったの。
私にはね、自分の思ったことが思うとおりにできるんだって。それでこれから毎日、この町で自分の好きなことをしていけばいい。そしたら毎日楽しくて楽しくてしかたがないよって。
うそだって思ったの。けど、私がアイスが食べたいって思ったら、右手にアイスを握っているし。歩くのが面倒くさいと思ったら、空を飛ぶ事だってできた。
それで、そのおじさんね、君はムシャクシャしてたんじゃないのか?って。
私はその通りよってこたえたわ。目茶苦茶きらいな奴がいるの。頭悪くて、スケベで、死んじゃえばいいって思う奴。
そしたらね、じゃぁ、そいつをおもちゃにして遊ぼう、っていったの。
言われたとおりにそいつを思い浮かべて、殺して、殺して、殺して、ただひたすらに殺した。
しゃべらないんじゃ面白くないと思ったから、感情もあるようにしてみたの。そしたらね、みんな、私のほうを向いて泣き出したの。死にたくない、痛い、苦しい、助けてくれって」
そうか、そうだろうな。
「その声を聞いてから、急に怖くなっちゃって。なんてひどいことを私はしちゃったんだろうって」
俺は子供のハルヒの頭に、ポンと手をおいて、やさしく髪をくしゃくしゃにしてやった。
「大丈夫さ。気にしてなんかいないよ。お前がそう思ってくれただけでコイツはチャラだ。それでいいだろ?」
ここでやっとハルヒは顔を俺に向けてくれた。涙のたまった瞳を指で拭いてあげて、俺はできるだけやさしく話しかけた。
「お前はやさしい奴だから、きっと気づいてくれると思っていたよ」
そこで突然、轟音が響いた。側のビルの上半分が砕け散っている。

赤黒い『神人』が俺たちを見ていた。

閉鎖空間で出会った『神人』は、町の破壊活動に夢中だったようだが、こいつはハッキリと俺をみつめている。
これが長門の言う、ハルヒに憑依した情報思念体か?まるで獲物をみつけたライオンのように。奴はゆっくりとこっちに近づいてきた。
「ハルヒ、立てるか?ここを逃げるぞ」
古泉たちがここに来ていないかを確認したが、それらしい姿は見当たらない。長門には駄目だしされているから、ここは自分でなんとかせにゃならんようだ。
手を握って、いそいで観客席を駆け下りる。あの巨人―俺命名『魔人』―は、三塁側席を吹っ飛ばして、球場に足を運び入れた。
『魔人』が片手を上段に振り上げたのを見て、俺はなるべくコントロールを効かせながら、ハルヒを投げ飛ばした。
うまいこと尻もちだけですんだことを確認すると、俺は横からの衝撃で吹っ飛び、階段を転げ落ちて石柱に叩きつけられた。

俺は退屈が嫌いだった。
ガキのころから戦隊物やSF、ファンタジーが好きだったのは、世の中がこんな面白い世界だったらいいのに、と本気で思っていたからだ。
だが、俺は話の主人公になりたいとは思わなかった。なぜなら、俺にはなんの取り柄も芸もないからだ。
氣をあつかうことは無理だし、見たことのない漢字をあてた名前の拳法も使えない。ロボットの操縦ひとつできないし、怪しい組織に改造も受けていない。
俺はただ、主人公の側で見守る役をやりたかったんだ。
そんな俺が話の主人公になったらどうなる?
なにもできず、あっけなくやられるだけさ。
291名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 11:50:57 ID:wPFiiYTY
全身を打ち付けてまったく身動きが取れない。床の感触が濡れているのがわかる。おそらく真っ赤になっているに違いない。俺はトラックに引かれたヒキガエルのようにくたばっていた。
ああ、俺ってこうやって死ぬんだな、って思った。

「いやあああああああああっ」
階段の上からハルヒの叫び声が聞こえた。ハルヒは『魔人』の方へと振り返り、いつものように威勢のいい啖呵を切り出した。
「もういいのっ!キョンはあやまってくれた。だから、もう、やめて!あっち行って!私の前から消えなさいっ!」
すると巨人は、なにも抵抗することもなく、言われたとおりに透明になっていった。
「キョン!キョーーン!?」
不思議な光景だった。ハルヒは階段を駆け下りていくたびに、大人びていくようにみえた。そして白いドレスが一番良く似合う年頃、俺の良く知るハルヒにもどっていった。
「いい?あんたはSOS団団長の雑用係でパシリで肩もみ係でネタ要員なの。
今度行くはずのケーキフェアやってる店の勘定もあんたが払わなきゃ駄目だし、喫茶店の飲食代だってあんたが受け持つんだからね。
だいたい、団長に断りもなしにくたばるなんて、そんな虫のいい話は絶対に許さないからね!?
神様が許してもアタシが許さない!死刑にするわよ?ほら、キョン!起きなさーい!」
十個ぐらいツッコミを入れたかったが、今は時間がない。
俺はハルヒの顔に手を当てた。
「帰ろうぜ。SOS団もまだ活動途中だ。朝比奈さんの新しいコスプレ衣装も気になる。
古泉とのゲームも、アイツからむしるだけむしってやんねぇとな。
長門だって、空気のように読書にふけって見えるが、きっと俺たちと一緒にいたがっている。
俺も、できたら、もっと素直に接して、ほしい、し…、たまにでいいから、ポニーテールの…、日があれば…。だから、ハルヒ……、ここから、か……ぇ……」
タイムオーバーだ。この世の時間にして8時44分42秒。俺は死んだ。
本当はいつかみたいに、ハルヒと口づけしてここを出ようと思っていたんだ。けど、だめだった。やはり、俺は、話の主人公になれない。
だが、女優になれるやつはいた。
ハルヒは、俺が力尽きると顔を近づけて……。

ライトのまぶしさを感じて、ゆっくりと目を開けた。ここはさっきまでいた長門の蒲団部屋だ。
俺は長門と二人で裸になって、重なり合っていた。長門は胸の辺りで伏していた。長門も気がついたみたいで、お互いが顔をあわせる形になった。
俺は、長門の顔を見たとたん、急に死んだ時の恐怖を思い出して、思わず長門の唇にむしゃぶりついた。体中が恐怖で震えて止まらない。
自分が息をつぐのも忘れていたので、あわてて顔を離した。
「すまん……」
長門は表情を変えずに否定した。
「長門、俺は……本当に生きているか?俺の頭がおかしくなった訳じゃないよな?」
今度は肯定した。そして、まるで俺の鼓動を聞くように、胸に耳を押し当てた。

やれやれ。たった今起きたばかりだが、頭は休息を欲しがっている。しばらく、長門の好きにさせてやるか。俺も生きてみんなの顔を見ることが楽しみになってきた。
すっかり、どっぷりハマっちまったな。このズタボロ団員生活。
少し吹き出しそうになり、もう一度、言葉を発して俺は目を閉じた。

「やれやれ」



292名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 11:52:35 ID:wPFiiYTY
以上です。ありがとうございました。

ちなみに、今作がハルヒSS初挑戦になります。
293名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 12:32:49 ID:q9eje4Fk

なんか長門の口調に違和感。
294名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 15:33:08 ID:OM6Q+s9b
乙!
「私ではダメか?」←『か』は無い方がいいと思った。
それ以外の台詞回しは特に問題ないかと。
295名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 16:24:14 ID:MZtpY6B7
乙。
なんかシリアスな場面のふいんき(何故か変換できない)がよかった。

毎回全員をフルネームで呼ばなくてもいいんじゃない?
296名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 16:43:41 ID:03+0r1v1
>>294
同意
でも「・・・だめ?」とかでも良いような気が
297小ネタ:2007/05/26(土) 17:54:17 ID:00Wk4sTT
今日は涼宮さんに聞かなきゃならない事があるのね。
一人でいる時を見計らって…ってそんな事滅多に無いから苦労したのね。
「ねえ涼宮さん。SOS団って可愛い女の子多いけど、団員同士で付き合ってたりとかは無いの?」
「へっ?ああ、そんな関係が皆無なのは私が保証してもいいわ!何せ団員の事は何でもまるっとお見通しで知らない事無しの団長、それが私だから!ついでにその女の子達はこの私が選び抜いた団員なのよ!由希もみくるちゃんもすっごい可愛いでしょ!」

すごい頼もしいのね。やっぱり涼宮さんに聞くのが一番だったみたい。
あと可愛い女の子ってのには涼宮さんも入ってんだけど…まあいいのね。
「それなら単刀直入に聞いちゃうのね。SOS団の小泉君って付き合ってる人いるのかしら?」
「小泉君?さぁどうだろ?彼バイトしてるし、バイト先とかで何してるかは知らないわね。」

えっと…知らない事あるのね…
「でも何で?まさか阪中さん(ニヤ」
「あっ、違うのね。友達に頼まれちゃって///」
「ふ〜ん。ま、直接小泉君に聞いてもらうしか無いわね。いくらSOS団の仲間だからってそんなプライバシーにまで干渉するつもりは無いの。悪いけど。」

そっか。意外と割り切った部活(?)だったんだ。なんかSOS団ってかっこいいのね。
「いやいやいいのね。じゃあキョン君についても聞くのも止めとくのね。」
「ちょっとそれ誰に頼まれたの阪中!言っとくけど恋愛は団則で禁止されてるの。ちなみに違反者は死刑よ!だいたいキョンに彼女なんている訳ないのは疑いようも無い確定事項だわ!
でもその女にこの事を知られる訳にはいかないわよ阪中!じゃないと特命捜査官兼最高裁判事兼死刑執行人のこの私がサーチアンドデストロイで惨劇の歴史を後世に残すことになってしまうわ!」

じょ、冗談なのね…
298名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 17:58:00 ID:qHXdJcxN
小泉で読む気無くした
299名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 18:08:51 ID:q9eje4Fk
由希で読む気無くした。
300名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 18:14:20 ID:00Wk4sTT
小泉の何が…ってホンマや!
301名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 18:19:06 ID:1+ySmd1O
○由希
○小泉

×みくるちゃん → ○みるくちゃん
×阪中さん → ○坂中さん
×涼宮さん → ○鈴宮さん
×キョンくん → ○チョンくん
×SOS団 → ○ZOZ団

ここまで徹底しないと!
302名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 18:42:05 ID:7XWS5fH5
・・・・・・やりすぎ
303名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 18:54:08 ID:/aSQ0MF1
面白いものだけを書けとは言わん。
つまらないものを投下するなとも言わん。
俺はどんな作品にもGJを言う。

だが、呼び方、口調、一人称だけは確認してくれ。
304名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 19:32:49 ID:n1c3/ar8
SS書くんならせめて原作の小説は読んでほしいぜ
305名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 19:37:00 ID:355o6fLY
>>297
これって涼宮ハヒルのSSだろ? え、違うの?
306保守小ネタ:2007/05/26(土) 19:38:11 ID:AlEeUxvm
「涼宮ハルヒと私は普通の人間ではない。
文字通り純粋な意味で私達は一般的な大多数の人間と同じとは言えない。
この銀河を統括する情報統合思念体によって選ばれた人間。つまり…

“彼らの代弁者”

それが私の属性」
「………」
「情報統合思念体とは…宇宙開闢とほぼ同時に存在し、膨張し、巨大化し、我々人類を“観測”してきた。
銀河系、それどころか全宇宙にまで広がる情報系の海から発生した肉体を持たぬ情報生命体
実体を持たずただ意識としてだけ存在する“それ”を…いつしか我々は“神”と呼称するようになった。
私の任務は彼らの意識を知覚できる者として彼らの意志の代弁、SOS教団を世に普及すること。
私を信じて。そしてできれば今すぐにSOS教団に入団して」

なんてこったい…普段無口な少女が唐突に語りだしたと思ったらよもやの胡散臭い宗教勧誘。いつだったか佐々木にネズミ購を勧められた時以上の衝撃だぜ。
「ところでだ。さっきの話だと涼宮ハルヒが普通じゃない理由がわからんのだが」
「彼女は旧約聖書でいわれるところの聖母の属性を付加された人物。そして私は彼女とあなたを導き“救世主”を誕生させるのが当面の目的」
………これ以上は付き合いきれ―
「ついでに私という個体もあなたの子を授かりたいと思っている」
―んこともない。電波系とは言え美少女は美少女だ。据え膳食わぬはなんとやらと言うだろ?って、いったい俺は誰に弁明してるんだろうね。
「とりあえずだ、長門」
「なに?」
「その、なんだ…いきなりそういう関係になるのもアレなんでとりあえず友達以上恋人未満から初めてみないか?」
「そう…イクジナシ」

「というわけでハルヒ、俺たち付き合うことになったから」
「…そ、そう……(くっ、全てにおいて先を越されたわ!有希…恐ろしい娘っ!!)」
307名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 20:22:54 ID:I+/9YF4b
キョンって無自覚なドンファンみたいだな。
308名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 20:32:39 ID:ak03LXdj
>>281
台詞がやられ役ぽいというか、言ってる途中で佐々木に刃物で刺されてしまい
冷たい目で見下ろされながら絶命しそうな雰囲気がありありな件について。

>>306
「佐々木よ、それはマルチ商法じゃないのか?」
「何を言っているんだい? 違うよ。全然違うよ」

こうですか? わかりません!
309名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 21:52:44 ID:tuvU7lnk
>>307
ドンファンって某サラマンダーよりはやーいに出てくるあいつか?
310名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 22:15:26 ID:h4XoqWvV
SOSだんだんちょう の ハルヒ は ドンファン をくりだした!!
311名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 22:31:42 ID:27bnGJsd
佳由季×真琴きぼー
312名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 22:48:23 ID:/cNCMyKF
真琴は能力的にエロには持ってき易そう
313名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 22:48:37 ID:279OaEj3
鍋とか買わされてるのか?w
314名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 22:53:20 ID:n7RUG+aB
ていうか原作でもいきなりエロに持っていってるしなw
315名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 22:54:32 ID:wqpFuKL3
>>281
ほとんどのツッコミは他の人に言われてるので2つほど気になった点を。

×情報思念体
○情報生命体
でおk


>少し昔の格闘ゲームで、対戦相手を血祭りにあげる

モータルコンバットナツカシス
316名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 23:02:55 ID:/cNCMyKF
フェイタルコマンドだっけ?相手の首引っこ抜いたりするやつw
317名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 23:04:04 ID:/aSQ0MF1
>>309
月曜の朝7:30からやってる番組のなんか踊る人だろ。
背中に牛乳って書いてある奴。
318名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 23:45:16 ID:wqpFuKL3
>>316
そうそう。あと心臓抉ったりとか。
「Finish him(her)」の表示が脳裏に鮮明に蘇ったわw
319名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 00:16:33 ID:+dPww7cB
佳由季×真琴より
真琴×佳由季×真琴じゃね?
320名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 00:17:44 ID:+dPww7cB
間違えた・・・・・・真琴が一人多くなってる。
真琴×佳由季だ。
321名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 00:46:30 ID:5Fzn4K7u
宮野×佳由季マダー
322名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 01:04:55 ID:m630cnRj
>>319
両方に真琴がいるのは受けと攻めを同時にやるからだよ
323名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 01:20:19 ID:dAEWmlFa
俺×おまいら
………いや
おまいら×阿部=俺
324名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 01:30:37 ID:x4h+UNh1
●<>>323さん、早くズボンを脱いで下さい。そうしたらあなたのお尻に注射してあげますよ。
325名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 01:32:30 ID:wpmZHhZH
>>315
アンカー間違ってないか?
326名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 01:33:35 ID:qTrz7FLI
>>324
お前はキョン一筋じゃなかったのか
327名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 01:56:16 ID:j7HpZkye
テレパスでリンクした状態でヤると…

ユキちゃん気持ちいい→真琴に伝わる→テレパスでユキちゃんに伝わる→それが真琴に
で快感が無限大に?
328名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 02:15:12 ID:Omx9v5uT
その理屈だと
佳由季×祈も快感の無限連鎖だな。
329名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 04:20:51 ID:rMCEKSjr
たかかず<俺はノンケでも平気で喰っちまうんだぜ?
330名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 04:20:52 ID:9O5g11u/
ライトオンリーだから祈は微妙。
てか行為中もマスク必須だよな彼女。
何口走るか分からんし。
331名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 05:49:31 ID:n8/yQZSv
光明寺茉衣子が増えた巻で、あの日のうちに
いったい何人の彼女がヤられただろうか
332名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 06:59:20 ID:Z3L3pboV
ピロートークで

真琴「ユキちゃんわたしの事好き?」
佳由季「言わなくても(テレパスで)分るだろ」
真琴「ユキちゃんの口から聞きたいのだわさ」

みたいなのを想像した。
333名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 07:35:52 ID:x4h+UNh1
今日は涼宮さんに聞かなきゃならない事があるのね。
一人でいる時を見計らって…ってそんな事滅多に無いから苦労したのね。
「ねえ涼宮さん。SOS団って可愛い女の子多いけど、団員同士で付き合ってたりとかは無いの?」
「へっ?ああ、そんな関係が皆無なのは私が保証してもいいわ!何せ団員の事は何でもまるっとお見通しで知らない事無しの団長、それが私だから!ついでにその女の子達はこの私が選び抜いた団員なのよ!有希もみくるちゃんもすっごい可愛いでしょ!」

すごい頼もしいのね。やっぱり涼宮さんに聞くのが一番だったみたい。
あと可愛い女の子ってのには涼宮さんも入ってんだけど…まあいいのね。
「それなら単刀直入に聞いちゃうのね。SOS団の古泉君って付き合ってる人いるのかしら?」
「古泉君?さぁどうだろ?彼にはキョンがいるし、バイト先とかで新川さんと何してるかは知らないわね。」

えっと…知らない事あるのね…
「でも何で?まさか阪中さん(ニヤ」
「あっ、違うのね。友達に頼まれちゃって///」
「ふ〜ん。ま、直接古泉君に聞いてもらうしか無いわね。いくらSOS団の仲間だからってそんなプライバシーにまで干渉するつもりは無いの。悪いけど。」

そっか。意外と割り切った部活(?)だったんだ。なんかSOS団ってすてきなのね。
「いやいやいいのね。じゃあ涼宮さんの事聞くのも止めとくのね。」
「ちょっとそれ誰に頼まれたの阪中さん!言っとくけどレズは団則で禁止されてるの。ちなみに違反者は死刑よ!だいたいキョンみたいにホモは疑いようも無い確定事項だわ!
でもその女にこの事を知られる訳にはいかないわよ阪中!じゃないと特命捜査官兼最高裁判事兼死刑執行人のこの私がサーチアンドデストロイで惨劇の歴史を後世に残すことになってしまうわ!」

という夢をみたのね…

334名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 10:12:48 ID:SmtxhNBB
>>327
……PSYネットって……ゴクリ。
335名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 10:18:49 ID:GX00AUhK
>>327
そういうあなたには「七胴落とし」をおすすめ。
死人も出るほどの危険な快楽ゲームが子供ではやってるという設定があった。
「学校」との共通点も多いような気がする。
336名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 15:35:21 ID:T5S4NqPk
>>335
原作スレでも出てたなその作品
337名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 18:33:23 ID:cLfWkhXl
質問よろしい?
ハルヒの能力が無くなる作品って
『卒業式の後で』
の他に何か無かった?
これの印象が強すぎて、どうにも思い出せない。
338名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 18:58:34 ID:x4h+UNh1
46-214
339名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 19:12:16 ID:cLfWkhXl
これがあったか、ありがとう。
しかし改めて探すとないもんだな。
後はVIPか外部ぐらいか。
「チキチキ! 女だらけのちょっとHな本音トーク喋り場inSOS団本部!!
 司会は不肖私こと心とお腹がベリーホワイト! な橘京子が務めさせて頂きます。腹黒って何ですか?
 さて今日はSOS団女性陣と我が佐々木団(仮)女性陣が交友を深めるため企画された喋り場第一回、その議題は、
 『みんなが注目のキョン君、彼はS? それともM?』でお送りしたいと思います!」

(周りからやる気の無い拍手、九曜は微動だにせず)

「(実は『"あたしの知らない淫靡な彼! この声は一体誰なの!?" と涼宮さんを動揺させて力を奪っちゃおう!の巻』
  ですけどね。他の二人には取り立てて根回ししてないですけど、僕っ娘さんと昆布さんですから、まあ大丈夫ですよね)」

「この場の全員に面識のある彼、言いたいことはあるけど、みんなの前で主張するのは恥ずかしい、
 そんな乙女心満載の皆さんにも安心、この事前に配布していた『喋りっ娘ボイスレコチェンジャー』(CV:大山のぶよ)
 つまり音声を変換して録音してくれるこの○笠博士の発明品に、本音をギュっと詰め込んで来て貰えたかと思います。
 実はそれとは別に、彼の親しい間柄の方々にもご協力頂き、ここに10人分の魅惑ヴォイスが格納されているわけです。
 匿名というヴェールに包まれた乙女の本音、正直あたしもドキがムネムネです!
 
 お手洗いは済ませましたか? マリア様へのお祈りは? 赤裸々な告白に顔を赤らめる準備はOK?
 では、『衝撃! 白昼の文芸部室に何が?! 極普通の少年の隠された素顔!!』 をお送りします!!」
 
 カチッ(気の毒なコンピ研から巻き上げた最新式パソコンのマウスのクリック音)
 
 
 
『多分みんなはあいつのことMだって思ってるんだろうけど、実はとんでもないスケベでSなのよね。二人っきりになると、
 ネチネチとその日あったことを並べながら、謝るまでひたすら焦らしてくるのよ。まあ、ちゃんと謝ればシてくれるんだけど…、
 いっつも直前で止められて、懇願して泣いてるところをニヤニヤ見て「お前はその顔が一番カワイイ」って…』
 
『彼はM。強気に接した方がより興奮度が高い。指先や足先を舐めさせると喜悦に満ちた貌をする。
 行為の最中も、蔑んだ目で見ると器官の一部がより増大する。しかし私としては常にそういった態度をとるのが少々困難。
 いつの間にか自分自身が制御不能になって失神してしまうこともしばしば。彼はMでケダモノ』
 
『えっと、キョン君はその、え、Sだと思いますっ! いっつもおっぱいを凄く、その…い、いやらしい手つきでこね回してきて、
 しかも、恥ずかしい台詞をちゃんと言うまで、ずっとそのままなんですっ! 手を離す頃には毎回腰砕けになっちゃってて、
 その後は好き勝手にされちゃって…。終わる頃には胸が汗とかアレとかキスマークとかで酷いことになっちゃっうんです』
 
『そうだね、彼はどちらかというとMなのかな。どうやら寝取られ属性があるようで、情事の最中に耳元で囁いてあげるんだ。
 「昨日は体育倉庫で押し倒されてね。今、君としていることをされてしまったよ。君と同じで避妊の手段を講じてくれなかった」
 なんて言った時は凄かったな。三回も飛ばされて、しかも粗相をしたのは初めてだった。勿論この身体は彼しか知らないけどね』
 
『SとかMとかじゃなくって、むしろ鬼畜です! 周りに人がいないのをいいことに、ビルの横手に押さえつけられて青姦ですよ!?
 しかも私初めてだったのに、抜かずの五回で、終わった後は血とアレの付いたモノを無理やり咥えさせられて掃除まで!
 ま、まぁ? そのせいで変な癖が付いちゃって、時々同じ所に呼んで同じ事をしちゃうんですけど…。悪いのは彼です!!』
 
『―――彼は――自由を奪われて一方的に攻められるのが―――好き― ―何も予告せずに――触れたり―――つねったり―――
 噛んだり――目隠しをすると――とても――悦ぶ― ――そうしているときの目が――一番綺麗――――でも――最近は―――
 手足を縛ったままで――腰だけ動かさせるのが―――一番―――気持ちいい―――』
 
『信じられないかもしれないけど、凄いSなのね。裸に犬耳と首輪と犬尻尾をつけさせられて、…もちろん尻尾は後ろにつけるのね、
 裏通りを散歩させられたり、マーキングさせられたり、お手から始まる動作1セットとか、色んな所を舌でペロペロとか。
 それも言葉を喋ったらメチャクチャにお仕置きされるのね。この前なんか、ルソーの見てる前で種付けされちゃったのね』
『間違いなくMね。だってアレをナイフで撫でられながらギンギンにできるなんて、M以外で考えられる? 止めるように懇願
 してくるんだけど、「いやだと言ったら?」って言った瞬間にまた一回り大きくするし。首筋に刃を当てながらしてる時なんて、
 もう限界だって叫ぶんだけど「じゃあ死んで」なんて言った後はもう凄いのよ? 酷い事はやめろ? うん、それ無理』
 
『ん〜、どっちかっていうとSかなっ! ハグするのが好きで、手足とか動かせないように抱かれちゃうともう抵抗できないっさ!
 押さえ付け癖、て言うのか分かんないけどっ。後ろ向きで両手首を捕まれて、足はガニ股で布団に抑えつけられて、背中から
 のしかかられると、もうされるがままになっちゃうかなっ! 本当は近藤さんを付けて欲しいんだけど中々言えなくってねっ!』
 
『えっとねー、よく分かんないけど、足で踏まれたり、手でペシペシしてって言われることがあるかな〜。 朝とかおっきく
 なっちゃってるときよりも、何かブワっと開いてビクビクしてた。こうなったら女の子にしか直せないんだよって言われたから、
 ときどき直すの手伝ってあげるの! でも苦いの出るし、お股になんかされるとグニってなるからあんまり好きじゃない』
 
 ピシッ(気の毒なコンピ研から巻き上げた最新式パソコンが何らかの力場に巻き込まれてヒビが入った音)
 

「(あ…ありのまま 今起こったことを話しますよ!? 『他愛の無いお喋りの間に過激な嘘を混ぜ込もうとしたら、すでに他が
  淫靡な行為の黙示録だった』 な、なにを言ってるのか分からないと思いますが、私にも何でこうなったのか分かりません…。
  世界改変とか高速詠唱とか、そんなチャチなものじゃ断じて無い もっと恐ろしいモノの片鱗を…
  
  っていうか現在その恐ろしいモノの真っ只中に居るんですけど!! 涼宮さんの周りの空間は歪んでるし長門さんの周りは
  凍ってるし朝比奈さんの後ろにはなんかスタンドっぽいの見えますし! 助けて私の神!!
  佐々木さん貴女もですかスゲェお面を付けてチェーンソーを持った等身大神人を沢山創り出すのはやめて下さい。死にます。
  九曜さんは何で髪の先っぽが蛇だの狗だの鹿だの666の獣達に…うわっ! 猫っぽいのと目が合った!?)」
  
「み、みなさん落ち着きましょう! 全員が全員こんなおちゃっぴぃな嘘を仕込んでくるとは思いませんでしたけど!
 ちょっと過激に素敵な会にしようだなんてみなさんホントに芸人根性「橘さん、ちょっといいかな」」
「な、なんでしょう?」
「一つだけ聞きたい。  ”君は、僕の敵か?”」

「(殺ル気MAX! この壮絶な殺気は何なんですか!? 神も仏も無いとは正にこの事! お父さんお母さんごめんなさい。あたしは
  未曾有の大災害の引き金にして最初の犠牲者です。お墓は海の見える高台がいいです。仕送りの蟹美味しゅうございました)」
  
コンコン
「ハルヒ、俺だ。もう結構な時間なんだが、何とか会は終わったのか? そろそろ帰りたいんだが」

「(ああ、やっぱり貴方は涼宮さんと佐々木さんの、そしてわたしにとっての鍵なんですね。貴方の命を賭したその勇気、一生
  忘れません! …というか寧ろ全ての元凶ですよね? あたしのアレは嘘だとして九股? 九尾の狐でも股は8つだというのに
  なんというプレイボーイ。いつの間にか殺気は彼に向いてますし、彼が跡形も無くなる前に脱出させてもらいますか。
  何といっても、命あっての物種ですから)」
  
「丁度呼びに行こうと思ってたところよ、キョン。入りなさい。みんながあんたに聞きたいことがあるんだって」

色々とend
342名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 20:52:32 ID:fgSTA7KK
>>340-341
GJだがツッコミどころありすぎて噴いたwww

いや、断じて悪い意味じゃないぞ?
「声変えても口調でばれるから全く意味ねえ!」とか
「結局キョンはSなのかMなのかわからねえ!」とか
「そもそもスマイル喜緑さんは出番なしかよ! 」とか(ry
343名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 20:53:53 ID:xFtwSq3m
途中で古泉がさり気無く混ざってないかドキワクしてた俺
344名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 21:22:39 ID:4H8j6ZMS
「最初に誘ったのはどちら?ですか……そんなことはもう忘れてしまいました。
 過去より今が大切ですからね。おっと、もうこんな時間ですかそろそろ行かなくては。
 この話はいずれ話す機会もあるでしょう、では。」

「ふんっ、あいつは鬼だ。」

こうですか、わかりません><
345名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 21:26:33 ID:FwYv37eJ
「お兄さんは…とてもステキでした」

こんな声が入っているかと思ったのにー
346名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 21:35:02 ID:s3ByzhiQ
何が入っていても殺されるんだろうな
宇宙的未来的超能力的、かつ超世界的に
347名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 21:41:22 ID:GX00AUhK
いやもうこういうの大好きw
すげぇ楽しかった。面白かった。

ありがとう。こういう作品を書いてくれてw
読んでてずっとニヤニヤしちまったぜ。
348名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 22:00:15 ID:OMBmmFA8
キョンは何人子供いるんだよ!
349名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 22:03:33 ID:RBiBnVr8
メガプレボーイ・キョン
350名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 22:06:54 ID:wpmZHhZH
>>345
kwsk
351名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 22:07:05 ID:rSmN07Y4
>>341
これは某マッガーレ並にニヤけが止まらないSSですねw
>マリア様へのお祈りは? 赤裸々な告白に顔を赤らめる準備はOK?
ヘルシングktkr
352名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 22:18:41 ID:FwYv37eJ
>>350
「えすかえむか?お兄さんなら服はLじゃないんですか?
え?そ、それは…他の人の物なんて分かりませんけど…すごく大きかったです…。
大きすぎて大変だろうって、ずーっと私の…その、ほとを…指や口で…
でもやっぱり凄く痛くて…私が落ち着くまでぎゅうっとだきしめてくれました。
最後は一緒にいこうって…なにか必死に我慢してる顔を見てると胸がぐーんってなって…
びしゃって感じが広がったと思った時、なにか頭が弾けたような気がしたのが最後の記憶です。
次に目が覚めたらお兄さんのが私を覗き込んでいました。
あの時の腕枕の感覚は一生忘れられません。」

こんな感じだったらおじさん嬉しいぞっと
353名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 22:27:49 ID:XAzcYAmu
>>343,>>345
同士よ
354名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 22:55:26 ID:NXOQNh9c
>>352
>お兄さんのが私を覗き込んでいました

性器を顔に近づけて目覚めを待つキョン乙
355名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 23:05:47 ID:wpmZHhZH
>>352
元ネタがわからないorz
356名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 23:26:35 ID:hyxmGSKx
ミヨキチだと思うよ
357名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 00:00:53 ID:s3ByzhiQ
目隠しして目が綺麗に吹いたwww
35845-867:2007/05/28(月) 00:07:16 ID:alArqIi3
投下します。
エロなし。6レス予定。
359そして朝は来て、陽が昇る:2007/05/28(月) 00:08:50 ID:alArqIi3
――――――――――――
そして朝は来て、陽が昇る
――――――――――――

1.

 人生という舞台を照らし出すスポットライトのような綺羅星が、暗幕という名の雲一つない空全体に広がっている、そんな夜の話だ。
 コンビニに買い出しに行く途中の路上で俺は、俺的太陽であらせられる天使様と前世からの運命なのではないかと思えるほどの劇的な再会を果たした。
 ………いや、ただ単にばったり出くわしただけだし、そもそも別れてから数時間程しかたっていないのだが、こういうのは気持ちが大事なんだよな、うん。

「あ、キョンくん、あのね」
 マイ運命の人(希望的観測)こと朝比奈さんは俺を見つめながら数秒ほどその場で一時停止した後、決意を込めた瞳と共に言葉の爆弾を投げつけてきた。

「あたし、未来に帰る事ににゃりましゅた」
 ………ただし濡れてて爆発しない、みたいな。

「………」
「………」
 周囲にいろんな意味で気まずい空気が流れる。
 フォローしたいとは思うのだが、この人の将来のためにも心を泣いた青鬼っぽい何かに変換して、ちゃんと駄目出しする事にしよう。
「そんな大事なセリフを噛まんでください」
「ふみぃー」
 一世一代の大博打に失敗した青年実業家のような情けない声が、投擲犯の口から転がり出てきた。

「や、やり直しですー。再審請求を再開しますー」
 いろいろと日本語が大変な事になっている朝比奈さん。
 てか、そんなどこぞの迷惑ハレハレ核融合娘みたいな事を言わんでください。このままだと天使から堕天使へとフォールダウンしちゃいますよ。
「き、記憶を、失ってくださーい」
「その100トンと書かれたハンマーは一体どこから出しやがりましたか!」
 ハンマーの重さにふらつきながらも一歩一歩こちらに近づいてくる堕天使A。
「キョンくんが悪いんですからねー! あたしにもよく分かりませんけどー!」
 そんな不条理特急一直線な事をのたまいつつ、朝比奈さんはハンマーを振り上げ、

「へ、わ、わ、わ、……わきゃあ」
 重さに耐えかねて後ろ向きに倒れこみ、
 ゴインッ!
「ふごっ!」
 そのままの勢いで後頭部をハンマーで強打した。

「きゅうううー」
 朝比奈さんは目を回したままピクリとも動かない。どっかで見たパターンだな、こりゃ。
 しかし、これでお別れとかいうオチだったら別の意味で涙が止まらなくなるぞ。………朝比奈さんらしいといえばらしいのかもしれんがな。
「やれやれ」
 でもまあ、そんなオチではお客さんは満足しないだろうし、何より俺自身が納得できないからな。
 こんな時一番頼りになる相手である、最近は親友というより戦友といった方がしっくりくる、長門有希に連絡を入れようと携帯を取り出す。これもまた、どっかで見たパターンだな。………何度もすまん、今度何かで埋め合わせするから許してくれ。


360そして朝は来て、陽が昇る:2007/05/28(月) 00:10:26 ID:alArqIi3
 ノーコールどころか番号を押す前に、かけようとした相手から電話がかかってきた。

『問題ない』

 おお長門よ、フライングすぎるにも程がある回答をありがとう。
『その朝比奈みくるはTPDDの影響であなたの情報領域内に一時的に存在しているに過ぎない。現在のあなたは情報活動を低下させているため影響がやや強く出てしまっているが、どちらにせよ看過出来るレベルである事に変わりはない』
 前回同様チンプンカンプンな説明ありがとう。足し算引き算ができるからといって微分積分ができると思ったら大間違いだぞ
 あーと、………すまんが今回も、分かりやすく頼む。

『そこは夢の世界。あなたが見ているのは目が覚めたら消えてしまう、ただの幻』

 その割にはなんか現実感があふれてるんだよな。………前回同様『夢と見せかけて実は現実でしたー』なんてオチはないだろうな?
『ない。今回は本当にただの夢』
 そうか、まあ、お前がそう言うなら信じるよ。たとえおまえ自身が俺の夢だったとしてもな。
 ………それで、どうすりゃ俺は目覚めるんだ。
『何もしなくていい。自然に目覚める』
 いや、目覚めるまでこの暴走気味な堕天使の朝比奈さんと一緒というのは、

 ………えーと、これは夢だから、

 ―――正直、

 ―――純情チェリーボーイである俺の口からはとても出す事のできない、そんな何かを持て余すっ!

『………来いや』
 命令ですか命令ですね分かりました従います。
 一瞬にして氷点下になった世界に響き渡る、仕事人の糸レベルに致死的な長門組長のお言葉に最敬礼で答える俺。

 ………ああ、ヘタレだぞ、悪いか。


361そして朝は来て、陽が昇る:2007/05/28(月) 00:11:38 ID:alArqIi3
2.

 意識を失っている朝比奈さんを背負って長門の部屋にお邪魔する。
 いまだに意識を取り戻す気配のない朝比奈さんは、長門の手によって俺の膝を枕に寝かしつけられている。
 ………何でだ?
「主役はあなた。………わたしは、脇役だから」
 ヒロインを選ぶ権利くらいくれよ、と言いそうになったが喉元で押さえこむ。泥沼フラグは踏みたくないしな。
「………手遅れ」
 ………泥沼に突き落とされましたとさ。
「悪いのはあなた。わたしにはよく分からないけれど」
「お前もかよ。どれだけ嫌われてるんだ、俺」
「………やっぱり、悪いのはあなた」
 そんな感じで『美味しいお茶を飲んでいるはずなのに何故か胃が痛くなる』という不思議事件を体全体で味わいながら、見掛け上はまったりとした時間を過ごした。
 俺の胃に穴が開くスレスレのタイミングでようやく天使様が目を覚ました。


「………キョン………くん?」
 朝比奈さんはまだ半分ほど夢の世界にいらっしゃるらしく、どこかボンヤリとした感じで、

「キョンくんは、あたしを忘れるの?」

 そんな訳の分からない事を呟いた。
「………」
 ポカリ
「はうう」
 無言で朝比奈さんの頭をはたく長門。容赦ねーな、おい。


「忘れられたくないのなら、ずっとここに居れば良い」
 長門の表面だけは淡々と言っているようにしか見えない、けれど確かに真摯な言葉に、朝比奈さんが裏も表もない泣きそうな声で言い返す。
「あたしだってそうしたいけど、でもそんな事はできません」
 一人じゃないという事に縛られている少女は、縛られていないからこそ一人だった少女に初めてはっきりと自分の意見を伝えた。
「あたしはいつかは絶対に未来に帰らないといけないの。そこがあたしのちゃんとした居場所なんだから」
 多分、長門もちゃんと理解はしているのだろう。ただ、納得できないだけなのだ。

「それでも、ここに居れば良い。………ここに、居て欲しい」

「長門さん」
 本当に実年齢相応な子供のような事を言い出す長門。
「長門、あまり朝比奈さんを困らせるんじゃありません」
 妹にそうするように無表情に泣きかけている少女の髪を少し強めにクシャクシャッと撫でつける。
 そうして長門をいつもの無表情に戻した後で、悩めるSOS団の太陽に正面から向き合った。

 さて、今度は俺の番だよな。
 言うべき事なんて分からないけれど、伝えたい事なら確かにあるんだ。

「朝比奈さん、俺は、」
「………うん」
 微妙に俺から目を逸らしている、弱いようで強く、それでいてやっぱり弱い上級生に、

「×××××」

 と、余計な比喩を用いずに率直な今の自分の気持ちを伝えた。
「約束します。何があっても、絶対に」
 下手にいつもの分かりにくい比喩を使うと、癒し系お間抜けさんであるこの方の場合、いらん誤解をしてまた暴走しかねないからなぁ。
 ………それに、夢の中でくらいは素直になっても良いだろう、多分な。


362そして朝は来て、陽が昇る:2007/05/28(月) 00:13:14 ID:alArqIi3
「キョンくん」
 俺の言葉を噛みしめるように目を閉じた朝比奈さんは、そう言った後、俺の首に手を回してきた。
「ありがとう」
 彼女の顔が視界いっぱいに広がって、脳内360度いっぱいに彼女が侵食してきて、

「ん」

 そのまま、ごく自然に唇同士が触れ合った。


 俺達の関係を表すかのように、一瞬だけ触れ合って離れる唇。………俺達が再度触れ合うという事は、はたしてあるのだろうか?
 俺から離れた彼女は、本当に天国から使わされた存在であるかのように神々しい満面の笑顔をうかべながら言った。
「うふふ。夢の中なんですから、これくらいは許してくださいね」
 ええ、俺的にはその意見に諸手を挙げて賛成したいところなのですが、先程から『ゴゴゴ』とかいう擬音付きでこちらを睨んでいる宇宙からの来訪者様がいらっしゃるのですよ。
「ふえ? ………ひうっ!」
 絶対零度のくせに自然発火しそうなくらい熱いという矛盾したオーラにあてられて一瞬にして燃え尽きる朝比奈さん。
「そう。………夢の中では何をしてもかまわない。学しゅうシタジッコウスルモンダイナイマカセテ」
 いや、句読点なしのカタカナ言葉で喋る人にはなるべくなら任せたくないなあと思うのですが。
「きゅううー」
 あ、朝比奈さんが夢の中なのにまた気絶した。タイミング良いなあ、ちくしょう。
 ………つーか、俺の体が動かなくなっているのは、要するに原因が女の側にあろうとも、とりあえずは男が悪いとそういうことですね。男女平等は死んだのですか?

「最初に言った」
 血管が浮き出るほど拳を握り締めながら、あふれ出る殺気っぽい何かを隠そうともせずにそう呟く長門。
「な、な、何を、かな?」
 分裂して見えるほど足を震わせながら、あふれ出る恐怖という感情を隠そうともせずにどもりまくる俺。
「悪いのはあなた」
 ギロチン台の刃が落ちる音が響いた気がした。
「助けてくれー!」
 俺の助けを求める魂の叫びが正義のヒーローに届くという御都合主義的な展開は当然のように起こらず、俺は結局目が覚めるまで夢の中で地獄を見るという稀有な体験をするはめになった。

 ………勘弁してくれ、本当に。


363そして朝は来て、陽が昇る:2007/05/28(月) 00:14:39 ID:alArqIi3
3.

 次の日の朝、何故か睡眠前より疲れがたまっているという愉快すぎる状況に、認めたくない種類の涙を流しながら登校した俺は、校門の所で珍しく朝比奈さんと会った。

「あ、キョンくん」
 昨日の夢を思い出して心臓が一つドクンと跳ねる。
 そんな動悸を気合で押さえ込み、平常どおりの挨拶をした。
「おはようございます、朝比奈さん」
 しかし、返ってきた挨拶は全く平常どおりではなかった。
「はわ、ふえ、ご、ご、ご」
「???」
 朝比奈さんはパニックになった新人ニュースキャスター並みに噛みまくりながら、瞬間湯沸かし器といった感じにボスンと顔を赤くして、
「ご、ごめんなさーい」
 と、叫びながら走り去っていった。
 ………俺、何かしたっけ?
「………した」
「長門よ。気配無く人の後ろに立つのと人のモノローグを勝手に読むのは止めなさい」
 とりあえず必要な注意だけをして事情を聞く事にする。

「昨夜、TPDDを介してあなたと朝比奈みくるの情報領域の一部が同期していた」
 ふふふ、長門よ。五目並べができるやつが囲碁までできると思うなよ。
 ………すみませんが分かりやすく仰っていただけないでしょうか?
「昨夜、あなたと朝比奈みくるは二人で同じ夢を見ていた」
 ああ、どうりであんな反応をされるわけだ。
 ………うわ、つーか、気まずいな、そりゃ。


「ところで」
 どうしたもんかなー、などと考えている俺に、長門がなんでもない世間話をするといった感じで話しかけてきた。
「何だ?」
「どんな夢だったの?」
 俺がお前にジェノサイドされる夢だよ、とか言えるはずもなく、朝っぱらから冷や汗が体のいろんな部位からあふれ出してくる。
 ………脱水症状で倒れる前になんとかごまかさんとならんよな。
「ちなみに、嘘を吐いたら夢と同じ結果があなたを待っている」
 ………冷や汗が逆に引っ込むという初めての経験にさらされました。
 やったね、俺! てか、やっちゃったね!

「えーと、長門さん。もしかしてもう夢の内容知っているんじゃ?」
「あなたの口から聞きたい。主に『朝比奈みくるに接吻されてどうおもったのか』、とか『ノイズが入って聞こえなかった部分のあなたの言葉』、とかを」
 なんというかもう、数分後には体のいろんな部位から血液があふれ出してくるのかもしれんね、こりゃ。


364そして朝は来て、陽が昇る:2007/05/28(月) 00:17:08 ID:alArqIi3
「長門」
 ただまあ、その前に一つだけ、真面目な質問だ。

「朝比奈さんは、まだ、未来に帰ったりはしないよな?」

 俺の質問に長門はコクリと一つ頷いた。
「そっか」
「そう」
 朝比奈さんが、夢の中とはいえ、何であんな事を言ったのかは俺には分からない。
 でもまあ、俺が伝えたい事ってのはもう決まっちまってるからな。
 ………あーと、朝比奈さんがやった事についてはノーコメントで頼む。正直に言うと泥沼ダイビングだからな、………もう手遅れかもしれんが。


「ちなみに」
「何だ?」
「涼宮ハルヒも昨夜のあなた達の夢を見せられていた」
 ………あいつは朝比奈さんの事になるとすぐに機嫌が悪くなるからな。我がSOS団の天使様が大事だってのは俺も大いに同意したいところなのだが、願わくばもう少し平団員も大事にして欲しいものだ。

「………」
「何だ、長門。その付ける薬がない何かを見るような無表情は?」
「………別に。それともう一つ」
「何だ?」
「先程までの朝比奈みくるとあなたの一部始終も彼女は見ていた」
 ああ、さっきからドドドドドとかいう擬音付きで砂埃を舞い上げつつ、大型トレーラーばりの勢いでこっちに向かってくる謎物体はそれか。

「キョンー! さっきみくるちゃんが顔を真っ赤にして走ってったのも、あたしが昨日悪夢を見たのも、我がSOS団から眼鏡っ子がいなくなったのも、なんか知んないけどあんたが全部悪いんだから、とりあえず一発殴らせなさーい!」
 遠くから響き渡る理不尽フルスロットルな馬鹿娘の声が侵入してきた脳で、過労死する自分の未来を幻視しながら現実逃避気味に空を見上げる。………いや、もしかしたら過労で死ねたら幸せなのかもしれんな。

 俺の心に降る雨なぞ知らんとばかりに、嫌味なほどきれいに晴れ渡った青空の中で、全てを見守る天使のように朝日が俺達を照らし続けていた。
 じゃあ、俺の命の灯火が消える前に今回の話をまとめておこうか。


 たとえ夜になったとしても、太陽を忘れる馬鹿はいないだろう。

 まあ、要するに、今回はそういう当たり前のお話なのさ。


「といやー!」
 ドゴスッ!

 記憶喪失にでも…………ならん限りは……な………ガクリ


36545-867:2007/05/28(月) 00:17:51 ID:alArqIi3
以上です。
では、また。
366名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 00:22:17 ID:KOhxfDOO
二度と来なくていいよ
367名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 00:23:44 ID:GI6YNDTO
夢だけど、夢じゃなかったーと五月の人達が言ってました
368名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 00:27:07 ID:mMj6r++1
>>365
目新しいネタはないけど、安定感があるな
悪くいうと無難だが、安心して楽しめるよ
読みやすいし、楽しかったよ
369名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 00:34:37 ID:7WrnfmPQ
>>356
サンクス
370名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 00:36:31 ID:KsEqiEfJ
うんと、そうですね……
導入部で躓くと、あとが辛いなあって
そんなふうに思いました。
371名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 00:38:49 ID:2b/2RE3B
>>340-341
>>342に同意wツッコミどころが多過ぎw
ていうか、このお嬢さん方はキョンの事をなんだと思ってるんだw
372名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 00:43:40 ID:yJi0DhPN
>>365

わたしゃこうゆうの好きだから良かったでさぁ
373名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 00:47:10 ID:cjiq5bQ2
>>340
ちょいエロじゃないよこれは。
374名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 01:06:36 ID:pIttrr9E
昨日、友人のお兄さん宅行ったんです。お兄さん宅。
そしたらなんか人がめちゃくちゃいっぱいで遊べないんです。
で、よく見たらなんか張り紙張ってて、SOS団勉強中、とか書いてあるんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、勉強如きで普段来てないお兄さん宅に来てんじゃねーよ、ボケが。
勉強だよ、勉強。
なんか爆乳とかもいるし。一人だけホモか。おめでてーな。
…………宿題、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、150円やるからその部屋空けろと。
お兄さん宅ってのはな、もっと安穏としてるべきなんだよ。
テーブルの向かいに座ったお兄さんといつ目が合ってもおかしくない、
視るか観られるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。SOS団は、すっこんでろ。
で、明日なら遊べるかと思ったら、カチューシャの奴が、あんたがどうしてもって言うなら明日も来てあげるわ、
とか言ってるんです。そこでまたぶち切れですよ。
あのな、ツンデレなんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、あんたがどうしてもって言うなら、だ。
お前は本当にどうしてもと言わないと来ないのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、明日も来たいだけちゃうんかと。
お兄さん通の私から言わせてもらえば今、お兄さん通の間での最新流行はやっぱり、
明日も遊びに来てもいいですか? これだね。
明日もお兄さんと遊びに来てもいいですか? これが通の頼み方。
疑問系ってのはお兄さんへの意思尊重が多めに入ってる。そん代わり自己主張が少なめ。これ。
で、それにかわいく見えるように(上目遣い)。これ最強。
しかしお兄さんとを強調しないと次の日にお兄さんがいないという危険も伴う、諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ない。
まあお前らド素人は、お兄さんの妹【ゆうじん】の妨害でも受けてなさいってこった。
375名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 01:25:40 ID:NCjeaxRa
>>374
何か黒くていい感じの改変だなw
376名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 01:31:56 ID:NT0CbfSc
そういえば腹黒ミヨキチがまだ出てない件
377名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 02:16:41 ID:D79HiY6V
腹黒妹はいないけど、純粋に黒い妹は結構あるんだよな
378名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 02:27:44 ID:dtjZHyT2
>純粋に黒い妹
なんか就職活動する前の俺の妹(ヤマンバ仕様)を思い出しちまったw
379名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 02:56:37 ID:SsgEVqB+
腹黒くない喜緑さんもまだ出てないよな

まあ想像できないといえばそうなんだが
380名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 05:09:29 ID:Ia8xgp6B
>>379
つサマーデイトアグリーンデイ
381名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 09:00:48 ID:VWkG0E7X
>379
喜緑江美里の校内放送
382名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 16:00:47 ID:7W+6mruQ
サマーダストクリエイターズなんてどう?
383名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 18:05:42 ID:7v6rE4Bd
な ん だ そ り ゃ
384名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 18:30:31 ID:8Xr1Bc3t
サマーダスト、つまり夏の塵、ゴミ。
これが夏の砂浜に落ちているイチジク浣腸の殻であることは賢明な読者諸兄には言わずもがなであろう。
ここまで言えば……分かるだろう?
385名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 18:44:32 ID:rXSJYhkz
喜緑さんと会長は鎖骨に煙草押し付けプレイとかやりそうだ
386名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 18:46:53 ID:NsRo6Sis
本スレに書き込めん……なぜ?
387名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 19:02:18 ID:NykOMDjd
>>380
なかなか良かった
白喜緑さんは薄幸そうなのが似合ってるな
388名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 19:16:03 ID:/DNRfmTv
>>386
TFEIの皆さんが何か工作でもしてるんじゃね
389名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 20:43:25 ID:vP2jbdoB
>>388
「────────」
390名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 21:00:25 ID:DTDOycHt
と、思ったら昆布が何かしたようです
391名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 21:09:01 ID:7v6rE4Bd
警告!
>>390様が黒い触手に絡めとられ、何処かへ連れ去られて行きました。
全スレ住民は至急避難してください。
392名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 21:10:54 ID:VWkG0E7X
ワカメじゃないの?
393名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 21:24:54 ID:A6j9mmOP
モズクだよ。お前なんか海のモクズになっちまえ。
394名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 21:48:52 ID:al+uNVhZ
ボクセカのエロパロってある?
395154です:2007/05/28(月) 23:23:34 ID:N22a/D0z
空気を読まずに>>154>>201の続きのエロ分投下。
前回はキョンのガチレイープでみなさんをドン引きにさせてしまったようですが、今回は>>154の続きで佐々木編ですので、あのノリに戻っているはずです。

と、いうことで、佐々木がオリキャラ化というか、人としてダメなキャラになって暴走しまくっている上に、SMチックな表現やアナルセックス等が多々含まれますので、苦手な方はスルーヨロ。

45-867さんみたいな正統派で質の高いSSを書きたいところですが、次があるとしても、やっぱりダメ話になると思われます。
目標であるループタイムの影を踏むどころか、ますます遠ざかっているような orz
9レス予定。


『笹の木後唇曲』
396名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 23:24:27 ID:5ja8Yvc4
前置きウゼエ
投下するなら黙ってさっさと投下しる
397名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 23:24:54 ID:N22a/D0z
佐々木はいそいそと四つん這いになると、名門進学校の地味な制服を着たまま、すでに脱ぎ捨てられたパンティに頓着することなく上半身をベッドに押し付け、美尻を高々と掲げた。
そして、両手で尻たぼを割るように大きく広げ、トロトロに光る自らの愛液で十分に湿潤した菊門を外気と俺の目に晒す。
そのいやらしい光景とは対照的に、佐々木の目は遠足前の小学生のようにワクワクと輝いていた。

無残に押し広げられた佐々木の桃尻のまん中で、可憐に息づくセピア色のアナル。
俺は片手でつかめそうなほど細い佐々木の華奢な腰に手をかけると、どくどくと先走り液を噴出させるムスコをその菊花にあてがった。

潰れるまで犯しぬいてやる。

やり場のない滾りに支配された俺がずぶりと侵入を試みると、亀頭によって信じられないくらいに内部に押し込まれた襞が最後の抵抗をみせる。
だが体重を乗せた攻撃を前にしてはその抵抗もむなしく、ぐぼっという音とともに、佐々木は異物を体内へ迎え入れた。

「ひぅっ!……んっんんっ……」

階下では一家団欒の広がる家で行われる背徳の情事。声を押し殺すために必死になって枕に噛み付く佐々木の体がすぐに酸素不足に陥って真っ赤に染まる。
その反動は、まあるい桃尻だけでなく、押さえつけられた腰にもべったりと浮かぶ脂汗となって現れ、その汗は直後に若雌特有の甘い香りに昇華されて、俺の理性を粉々に打ち砕いた。
その熱にあおられるように一気に奥まで侵入すると、本来は排泄物を切り捨てることを任務とする括約筋が、佐々木本人の意思とは無関係にムスコに噛み付き、オスを受け入れるための器官である膣とは全く異質の、容赦のない強烈な締めが棒に襲いかかってきた。
そのギチギチの感覚に圧倒されながら、更に内部へと突き進むと、直腸壁がつるつるとした独特の感触で段々になりながらムスコを押し出すように包み込む。
そして、最奥部の結腸口が菊花のキツさとはまた違った締め付けで亀頭を絡めるように蠕動を繰り返し、カリ裏をこそげ落とすようにねっとりと絡みついてきた。
強烈で容赦のない2段攻め。さすがににっちもさっちも行かなくなった俺は、必死の形相で迫り来る快感に耐える佐々木の表情を楽しむためにも、いったん動きを止めた。

「ハアハア、あっくぅぅあっあ、う、うれしいよキョン、僕はとうとう君に使ってもらえたんだね。ハアハア、ウっあ、2年越しの願いがかなったよ。
う、すまない。僕はいま嘘をついた。本当は中学の入学式前に教室が分からずオロオロしていた暗い女の子に君が声をかけてくれた時からこうされたかったんだ。
すごいよキョン。僕の人生の1/4をかけて培った想いが結実したんだ。
それにしても君は恐ろしい男だよ、キョン。マゾ雌に無駄な苦痛を与えることなく、一気に尻穴を貫き、徹底した従属心を叩き込むなんt……
ヒァッ!ま、まだ動かないでもらえないか、そんなにされると僕は……あひゃぁん!」
声を押し殺すことも忘れ、しゃべることで必死に理性を保とうとする佐々木。そんな懸命な姿が愛しくて、つい意地悪のために棒を動かす。
「ひぃ!う、動かないでくれ!あ、かはぁん!!そんなに腰を回されると、ぼ、僕の内部が!ひああ!壊れる!キョンに壊されるぅ!」
半狂乱で悶える佐々木の目からは徐々に理性の光が消え、代わりに一匹のメスとして雄の足元にひれ伏す喜びが溢れ始めていた。

どっかで聞いた5浅1深のストロークで淡々と責め続けると、佐々木はすぐにビクビクと跳ね始めた。おお、お前のバカ知識が初めて役に立ったぞ谷口!
その単調な攻めの前に、考えることを至上の喜びとしてきた佐々木の頭脳からは一切の理性が消え去った。
そして、快楽の奔流に漂うことを決めたマゾ女の顔で、うつろな熱に浮かれた視線を俺に向けながら、佐々木はとても幸せそうな微笑を浮かべている。

このままイかせちまうのも勿体ないな。せっかくだからこの穴をじっくりと堪能することとしよう。
俺がピストンのペースを落とすと、とたんに奴隷を自称しつつも注文の多いペットからのクレームが上がる。
「ああ、キョンここで止めるのかい!?お預けで飢餓感を煽ろうなんて……君ってやつはどこまで理想的なご主人様なんd、
ひああ!ゴメンナサイ!尻穴奴隷のくせに口の利き方が、ひぃぁぃぃ!」
398名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 23:26:08 ID:N22a/D0z
とりあえず、ギリギリと締め上げる菊門を支点に棒を一回転してみると、腸液で十分にぬれた腸壁はのっぺりと棒を包み込みつつ、所々でコツンとした感触があがる。
「ひくぅあっ!子宮を裏から突くなんて、どこまで君は凄いんだキョン!僕のジーンプールが……遺伝子の可能性たちが悲鳴を上げて……
ひいぃあぁ!痛っ!キョン、君という男は処女膜を外から押しつぶすつもりかい!?
すばらしいよ、僕のような変態ですら考えもつかなかったことを!まったく君ってやつはどこまで理想的なご主人様なんだ!
さあ壊してくれキョン!僕を、君の神聖なる魔羅を穢してしまったマゾ雌を壊してぇ!!」
普段の理性的で真面目すぎる性格の反動か、いったん始まった佐々木の崩壊は留まるところを知らず、口角に泡を飛ばしながら、半狂乱で思いつくがままの変態ワードを口走る。
これを録音しておいて、素に戻った佐々木に聞かせたらどうなるんだろ?

それにしても面白いもんだ。ちょこちょことムスコで内部を引っ掛けるように探るたびに、佐々木からはまったく異なる反応が飛んでくる。
「あぅ、そこは。ヒッなんかが来るよキョン、僕が僕じゃなくなってしまう、捕まえていてくれ、僕を放さないでくださ、ヒャウン!そこはダメだ、くすぐったくてウウッ」
ハルヒの膣との遭遇が国内旅行だとすると、異物同士がぶつかり合うこっちはまさに宇宙旅行だった。
ハルヒのあそこや口で受けたカルチャーショックは筆舌に尽くしがたいものがある。が、佐々木からいま受けている驚きはその比じゃないな。
だいたい常に冷静沈着なクールビューティーがここまで乱れるなんて、これだけでもまさに驚天動地だ
「ひぃぃ!キョン、いま君は涼宮さんの清らかな処女膜と、僕の汚らわしい尻穴を比べていたね。なんて残酷で無慈悲で理想的なサディストなんだ君は!
さあ、僕を蔑んでくれ!尻を振っても間違った穴しか使ってもらえない変態に罰を、ひゃうん!」
自分自身を貶める発言にちょっとした罰を与えるため、尻を軽くぴしゃりと叩くと、佐々木は急にしおらしくなってべそをかき始めた。

「ご、ご、ごめんなさい。僕みたいな変態が穴を使っていただいているのに、はしたなく感じてしまって……僕に根付いたマゾ根性はどこまで罪深くできているんだ。
どうか、どうか僕を見捨てないでくれ。もっと頑張るから。キョンに満足してもらえるようになるから。……どうか、もうちょっとだけチャンスを……くださいぃ」
ガタガタと震えながら必死に顔をこっちに向けて懇願する佐々木。その大きな瞳には大粒の涙が溜まっている。
愛しいのにキスが届かない。抱きしめたいのにこの体位じゃ抱き寄せられやしない。

いいことを思いついた俺は、シャフトを完全に埋没させたまま、佐々木の体を半回転させてみることにした。
ギチギチの締め付けが、無理な体位変更を咎めるように更に締めを強め、可憐な菊花が醜く歪む。
とりあえず、左足を高々と掲げさせ回転させようと試みると、
「ひゃう!こ、これはまるで犬が小便をする格好じゃないか。僕にふさわし……ヒ、待ってくれキョン、そんなに回されると僕の背骨まで……
僕を僕を16年間支えてきた全てが回っちゃう!ぐるぐる回ってるよ、キョン!怖いよ、らめぇ!」
1/4回転して、いったん松葉崩しで休むと、佐々木は顔のすぐ横にある俺の足指を必死で舐め始めた。
コラ、くすぐったいからよせって。だが、その声は耳に届いていないようで、佐々木は何かにすがっていなければ崩れてしまいそうなほど儚い微笑を浮かべている。

なんとかもう1/4回転させて、無理やりひっくり返すと、ビクビクと震えながら放心状態の佐々木は、もはや何一つ抵抗せず、まるで人形のようになすがままだった。
俺は佐々木のきゅっと締まった両足首をがっしり掴み、それをこいつの耳元まで持っていった。いわゆるマンぐり返しってやつだ。
体の柔らかい佐々木は、その体位を一向に苦にした様子はない。が、俺と目が合うと、真っ赤な頬をさらにカーッと赤らめてそっぽを向いてしまった。
見詰め合うのが恥ずかしいらしい。その初心さに腹の底から愛しさが突き上げる。そして同時に、顔を見つめながら、この真面目で理性的なボクっ娘を壊したくなった。
無理やり顔をこっちに向かせ、ネットリと絡みつくようなキスを施す。
すぐにうっとりとした表情で積極的に舌を絡めてくる佐々木の顔には、菩薩のような穏やかな微笑が浮かんでいた。
399154です:2007/05/28(月) 23:27:11 ID:N22a/D0z
さあ、壊れてもらおうか。
足首をぐっと押さえつけながら、ピストンを再開する。体勢に無理が生じるため、窮屈な腰の動き。
だが、この体位では、直線状に突き上げるたびに膣を裏側から押し出すような動きとならざるを得ず、佐々木をすぐに恐慌に陥れた。
「はわっわうっ!ダメだキョン、そんな風にしたら僕は、僕は……ひぎぃ!」

深く侵入するたびに背筋がピンと張り、棒への締め上げがキツくなる。それは、ゆるゆると抜くにつれて徐々に弱くなり、また、ズンと突っ込むとギュッと強くなる。
その一撃ごとに佐々木の目から雑多な色が消えていき、最後に残されたのは、原初のメスの喜びだった。
微笑みながらビクビクと跳ねる佐々木。深く侵入するたびに白い喉をむき、声にならない叫びを上げる。
そして、ピッチを上げてその波が収まらないうちに、波状攻撃を加えると、佐々木はイきっぱなしの状態のまま、お菓子の山を目の前にした幼稚園児のような笑顔を浮かべていた。
「出すぞ佐々木!」
「来て!僕を壊してくれキョン!!」
だが、出そうにも佐々木の強烈な締め上げがそれを拒み、精巣から精管に送り込まれた精鋭たちが、たちまち大渋滞を起こす。
凶暴なほどに吹き荒れる快楽のハリケーンが、俺を支えていた最後のタガを蝕み、
気がつくと柔弱で傷つきやすい器官を使っていることも忘れて、俺は一切の遠慮呵責のない猛烈なピストンで佐々木のアナルを突き上げていた。


「キョーーーーン!!!」
完全に意識を飛ばした佐々木が最期の断末魔を上げると、菊花がムスコを食いちぎるように締め上げた。
そして、その凶暴な締めが3秒ほど続いた後、全身の力がくたっと抜ける。
途端に飛び出す精液の濁流。
せき止められたスペルマたちは、カタパルトで空母から放り出される艦載機のように、容赦なく佐々木の直腸を蹂躙していき、佐々木を裏側から真っ白に染め上げていった。


「ああ、キョンのものが僕の汚い尻穴を……もっと、もっと塗りこんでくれ、僕を、マゾ雌を清めてぇ……」
肛門にどくどくと精液を注ぎ込まれながら、そのあまりの勢いに意識を取り戻した佐々木は、うっとりとした表情でうわごとを繰り返しながらギュッと抱きついて来る。
幼子のような幸せいっぱいの笑顔。こいつとはずっと親友を続けてきたつもりなのに、俺はこいつがこんな顔をするなんて想像してみたことすらなかった。
ごめんな佐々木。今日からは毎日こうしてやるよ。
俺は、力の限りを込めて、すがりついて来る佐々木を抱きしめた。
400名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 23:28:15 ID:N22a/D0z
どれくらいそうしていただろうか、ふと我に返ると、佐々木は幸せそうにまどろんでいた。
そういえば、こいつ、肛門に小便しろってリクエストしてたよな。
てか、そんなことってほんとに出来るのか?
今の今まで愛しさが溢れていた心に、急激に残忍な好奇心が湧きあがる。
いっちょやってみっか。決心した俺は佐々木と繋がっている事を忘れるために目をつぶり、便器に小便をしているイメージを浮かべてみた。
半勃ちなムスコが主の意思を汲んで膀胱とのコネクションを繋ぎ、ちょろちょろとだが佐々木の中に向かって進撃を開始する。

「へ!?まさかキョン!え、いや、待って!?ほ、ほんとに?ぼ、僕はいま体内に用をたされちゃってるの!?
肛門に、汚いものを出す穴に、小用をされちゃうなんて……僕は……僕は……君にとって便器以下存在に堕ちるんだね!?」
佐々木がうろたえながら、めそめそと泣き出す。やべえ、さっきのはさすがに冗談だったのか。
だが、一度始まった放尿はなかなか止まるもんじゃない。
「ひあぁあぁぁああぁ。すごく暖かいよキョン。でも、もっと暖かくて大切な君の子種が流されていく!ひどい、ひどいよキョン。君ってやつは、君ってやつはぁ!」
スマン佐々木、いま止めるから。
「だめだ!!出し尽くしてくれキョン。僕はこれで精液だけじゃなく、君の全てを受け止める完全なマゾ便女に昇格するんだ!
僕は、僕の尻穴は、いま液体だけじゃなく、君の罪悪感まで受け止めているんだろ。ああ、マゾ雌にとってこんなに誇らしいことはないよ。

僕はいまほどこの世に生まれてきたことを嬉しく思う瞬間はない。この幸せを永久に凍結しておけるなら、僕は神にも悪魔にもなるよ。
さあ、遠慮なく僕を便器として使ってくれ。いや、今後はトイレなんて一切使わせない。僕というマゾ便所がここにあるのだからね」
うっとりとした表情で、慌てて引き抜こうとした俺の腰を押しととどめ、幸せの涙を流しながら、恐ろしい宣言に酔いしれる佐々木。
……こいつは願望実現能力持ってないよな?大丈夫だよな?いまこの瞬間にハルヒパワーがこっちに引っ越してきたなんて事はないよな。
ハルヒは無茶苦茶なやつではあるが、最後の一線を越えない無意識の理性がある。
一方の佐々木は理性の固まりだが、一線を越えることに一切の躊躇がなさそうだ。
人様の体中に小便をするという、人道に外れた行為をしながら、俺は本気で今後のトイレ事情と世界の行く末を心配していた。
401名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 23:29:27 ID:N22a/D0z
すっかり意気消沈したムスコがぬるりと佐々木の中から開放されると、佐々木は名残惜しげにそれに見つめながら、満足げな笑顔で自分の尻をさすった。
えーとさ、佐々木。お前が嬉しそうなのはいいだけど、俺たちなんかとんでもないこと忘れてないか?

とりあえず、いまこの瞬間にはドアの外に人の気配はない。
が、普段はおっとりしていて、この世知辛い世の中を本当に渡っていけるのかと兄をハラハラさせる妹であるが、
どこをどう間違ったのか、あいつは兄の秘密を探知することにかけては忍者のような才能を持つことがある。
「まあまあ、秘密というのは漏れるように出来ているものさ。そんなに心配しても仕方がないよ。
それよりそんなに汗をかいたままのシャツを着ていたら風邪を引くぞ。さ、脱いだ脱いだ」
へこむ俺とは対照的に、まったく気にした様子もない佐々木は、そそくさと俺の制服のジャケットとシャツを脱がせると、
その下に着ていたTシャツを引っぺがし宝物のように押し抱いた。

あの〜佐々木さん?汗まみれの服を脱がせてくれて、新しいTシャツを渡してくれる心遣いはありがたいんですが、
なんでそのTシャツだけジップロックに入れてカバンにしまうんですか?
「いや、僕のせいで濡れてしまったわけだからね。責任を持って洗って返すべきだろ」
をひ。ぜったい他の目的に使う気だろ。こらっ俺の目を見て話しなさい佐々木。
「な、何を言ってるのかな、キョン?僕がシンナーを吸うバカモノのように君の残り香を堪能するとでも?
いやだなあキョン、僕がそんな目的に使うわけないだろ。風呂でさっぱりとしたあと、全裸にこれ1枚を着て、君の香りに包まれながら僕は……僕は……」
トロンとした目で遠くを見つめる佐々木……もはや何もいうまい。それはもうあげるから大事に使ってやってくれ。
「貰うだなんてとんでもない!毎回貰っていたら君の衣類がなくなってしまうじゃないか!
使用後はノリの利いたアイロンまでかけてきちんと返すよ。密かに僕の家庭的な一面を見せつける絶好の機会だからね。
一年のブランクを取り返すためには、こういうところで小さくポイントを稼いでおかないと!」
いや、そんな宣言しちゃったら秘かでもなんでもないから。てか毎回持って返ることのが規定事項なのかよ!?

「当然さ。だいたい君は、ジャージにつく洗剤の匂いが時々変わっていることに気付いたことはないのかい?
ちなみに君のうちは酵素パワーの○ップらしいが、どうやら涼宮さんのお宅はフローラルの香りが自慢のニュービー○らしいね。まあ、ここまで言えばわかるだろ?」
う……そう言われてみれば、持って帰った記憶がないのにジャージが綺麗に折りたたまれていたことがあったような。
俺は手っきりお袋が勝手に洗濯物を取り出して洗ってくれたものだと……
「思春期のむせ返るような雄の匂いほどメスを発情させるものはないってことさ。
まあ、性癖しだいだが、君たち男子がこのベッドの下に隠した本を熱心に見るようなものだからね。五十歩百歩というものだろ。
おいおい、そんなに変態を見るような目で見られると、ちょっと股間がうずくな」
照れながらトンでも発言すんなっ!だが甘くみるなよ。妹というスパイが暗躍する我が家においては、俺の秘蔵本はそんなところにはないのさ。
「くくっ。キョン、君は正直だな。目線の先から察するに、机の引き出しの裏側と、本棚の裏側にガムテープ固定か。残念ながらそこは十分に想定内だぞ。
妹さんは純粋無垢らしいから心配ないかもしれないが、小学6年生ともなれば早熟な子もいるものさ。
君の秘蔵コレクションは妹さんの友人一同の共有物になっていることは間違いないな」
にゃ、にゃんですと!?
「よーく思い出してみたまえ。妹さんの友人とたまたま目が合った瞬間にまぶしそうに逸らされたことはないかい?
ちょっと勘違いなんかしてニヤニヤしてみた経験の一つや二つくらいあるだろ?
あの年頃は一般的に、子供っぽい同級生よりも年上に強烈な憧れを抱くものだからね。
君の秘密を知ってしまった罪悪感と、君の性癖を知ってしまった興奮で……おや、どうやら思い当たる節があるようだね」
ニヤニヤと悪魔の微笑を浮かべる佐々木。
待て、冗談じゃないぞ。思い当たる節なんて……えーと、妹の友達で大人っぽくて、俺と目が合う子なんているわけ……いるわけ……orz
402名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 23:30:31 ID:N22a/D0z
「まあ、現実というやつは、かくも残酷なものさ。ちなみに、いま僕も現実について緊急かつ危急存亡の危機を迎えているのだが、聞いてもらえるかな?」
放っておいてくれ。いまの俺は自分を取り巻くすべての現実に打ちのめされた敗者なんだorz
「ふむ。君にそういう趣味があるなら構わないのだが、君の尿はいささか多かったようでね。
温泉浣腸という単語にあるように、いくらエネマを常用していても、浣腸効果はそれなりにあるようだ。
それだけじゃなく、直腸という場所は水分補給を任務としていることをすっかり失念していたよ。
簡単に言うと、君から供給された水分が、ごく短期間のうちに僕の体内に沁み込み、しみこめなかった部分とともに暴動を起こそうと……」
オイ佐々木。そんな冷静に分析してる暇あったら、とっととトイレに行きなさい。
「君はあえぎ声を聞かれてしまったかもしれないご家族のいるところに、女を一人で行かせる気かい?
そんなに無慈悲な男とは思わなかったよ、キョン。僕は君のエスコートがなければ、梃子でもここを動かないからな」
はいはい、エスコートでもなんでも致ししますよお姫様。てか、よくわからない理屈はいいから、危急存亡なんだろ?仁王立ちになってないでとっと行くぞ。
なぜだがよくわからないが、妙に嬉しそうな佐々木を便所まで連れて行き、その近くで待っていることを命じられた俺は、
家族の目を気にしながら、仕方なく廊下で体育座りをしていた。

すると、そこに最悪な人物が顔を出した。
「キョンくんぐんそ〜、戦果を報告せよ〜」
誰が軍曹だ。だが、その目を見る限り俺たちの闘いに気付いた様子はないな。どうやらセーフだったみたいだ。
「ちぇー、ダメじゃん佐々木〜、キョンくんなんておしたおせば、ちうのひとつくらい、いちころだぞ〜」
こら、年長者を呼び捨てにするんじゃありません。と、たしなめつつ振り返ると、そこには佐々木が完璧なお姉さんの笑顔で立っていた
「うん。じゃあ助言に従ってそうさせもらうわ。どうもありがとう」
「ふふふ〜。では、ここは若くない二人にまかして、わかものは退散するとしますか〜」
佐々木の大人びた艶やかな笑顔にぽかんとしていた妹は、ちょっと照れ笑いを浮かべながらリビングのほうに引っ込んだ。
あいつでも気を使うことがあるのか。お兄ちゃんは嬉しいぞ。まあ、何にせよ、ばれてないのはラッキーだったな。今後は気をつけねば。
と、警報装置の設置場所を本気で考えつつ、部屋に戻る。まあこんな理由じゃ長門は作ってくれなさそうだがな。
403名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 23:31:38 ID:N22a/D0z
「君は本当に妹さんにばれていないと思っているのかい?」
佐々木が嬉しそうな笑顔で話しかけてきた。女のカンはバカに出来んからな。まさかとは思うが……だんだん不安になってきたぞ。
だ、大丈夫だよな。俺は兄としてあいつを変な道に引きずり込んじゃったりしてないよな。
「くくっ申し訳ない。僕も彼女が気付いているとは思わないよ。というより、普通の方法では誰一人として気付き得ないんじゃないかな」
?? どういうことだ?
「さっき話しただろ。僕が授業中に問題集に集中していたら、時計が5分しか進んでいなかったって。
僕は全身全霊で君との逢瀬を楽しんだからね。時計を見てみたまえ。甘いピロートークの時間を抜かせば、せいぜい数分というところだろ?
君が僕の中を蹂躙していた時間はそんなに短くなかったはずだ」
むう。確かにそのようだが、お前がそんなに便利な機能を持っているとは。

「じゃあ確かめてみるとしようか」
と、いいながら佐々木が不似合いなほど可愛い携帯に電源を入れると、途端に着信を知らせるバイブレーションが巻き起こった。
佐々木がそれを無視しながら、留守録を操作すると、機械音声のあとから、聞き覚えのある声が興奮に包まれた報告を送ってきた。
でも登録名 立花て。下の名前も入れてやれとは言わんから、せめて正確な漢字にしてやろうぜ。

「佐々木さんですか!?橘です!!おめでとーございますー!!とうとう佐々木さんの閉鎖空間に変化があったのです!!
仲間から聞いて、さっき無断でちょっとだけお邪魔しちゃってたんですが、何が起きたと思います!?
じゃじゃーん!!なんと雨が降ってきたのです!!しかも2回も!!さらに芳しい香り付きで!!
涼宮さんの閉鎖空間は灰色一色らしいですからね!我々の大勝利です!!あたしもう本当に嬉しくって嬉しくって!!
でも仲間ったら生臭いとか言うんですよ!!まったくこの麗しい芳香が分からないなんて、ほんとうに……
ピー。ツギノメッセージデス。んんっもうっ、ごめんなさい。さっき切れちゃったんで……」
佐々木が無言で携帯の電源を落とす。
またしても哀れすぎるぞ橘キョコタン ……えーとさ、これってどう説明すべきだと思う?
「くくっ麗しの芳香だってさ」
愉快そうに笑いながら、ちょっと複雑な表情をする佐々木。そうだよな。勝手に心に侵入されちゃ、プライバシーもくそもないよな。
「まったくだよ。どんなにすばらしい香りだったのか、あんな表現じゃ分からないじゃないか。
まぁこの件はあとでじっくりと、根掘り葉掘り聞かせてもらうとしよう」
決意を胸にギュッとこぶしを握る佐々木。えーと、論点が多少ずれている気がしないでもないが……まぁ、ほどほどにしといてやってくれ。
404名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 23:32:31 ID:N22a/D0z
「そういえば、お前ってさ」
「なんだいキョン?君からの質問とは珍しいな。とうとう僕のことを知りたくなったのかい?それなら天にも昇る喜びと言うべきだね。
まったく君ときたら中学3年の1年間で、ほとんど僕個人に関する質問をしなかったんだぞ。
あれだけ僕が話しかけて、君の小学校における副担任の名前まですべて諳んじられるようになったのにも関わらず、だ」
あー、いやその、悪かった。そんなにキラキラな目で睨むな。今回もお前個人にじゃないことも混じってるから、ものすごく質問しづらいんだが。
「くくっ。そこがキョンのキョンたる由縁だな。いいよ。何でも聞いてくれ。
君には体の裏側をたっぷりと調べられてしまったんだからね。もはや隠すべきことは何もない。
性感帯からオナニーの頻度、どんなプレイで辱められたいかまで余すとこなく洗いざらい白状するよ。
あ、いや、これは尋問プレイにとっておいた方がいいかな?それとも拷問プレイの方がいいかい?
痛いのは苦手だったんだが、君はさっき僕の尻を優しく叩いてくれただろ。
あれで僕は、世の中には嬉しい痛みという矛盾した存在があることを骨の髄まで思い知らされて、感動のあまり涙腺が緩んでしまったんだ。
これで処女喪失の痛みも待ち遠しいだけってものさ。いや、それどころか出産の痛みを早く体験してみたくてたまらないよ。
むむ。そんなに引かないでくれ。さすがにちょっとそれは順序を飛ばしすぎだってことは、重々承知している。
とりあえず、君の容赦ないスパンキングの雨が僕の尻に降り注ぎ、耐えられなくなった僕は、尻穴の襞を数えられながら……」

おい待て。落ち着け佐々木……おーい佐々木さーん!?はやく帰ってこーい!!

「という冗談はさておき、アナルバイブの種類からボールギャグの数まで。何でも答えるからどしどし聞いてくれ」
いや、聞きたいのはそういうことじゃなくてだな。その、お前はなんで橘たちと付き合ってるんだ?
いや、あいつらを悪く言いたくはないが、その、なんと言うか俺はあいつらといい出会い方をしなかったもんでな。ちょっと気になってさ。
「ふむ。僕は正直言って橘さんや藤原君の組織、それにその目的とやらには興味はないし、周防さんの正体についてもまた然りだ。
だが、橘さんは友人として、とても気持ちのいい人物だよ。明晰な頭脳の持ち主との何気ない会話は頭をリラックスさせてくれるからね。
まぁ僕の件が絡むと、言いたい事が溢れてしまうようで、なにを言ってるのかさっぱり分からないけど。

藤原君は……そうだな、彼はキョンにも勝るとも劣らない不器用な資質の持ち主、というべきかな。
彼は二言目には現地民、現地民と僕らを蔑もうとするくせに、橘さんの呼びかける集会には必ず顔を出すし、
周防さんがコーヒーに楊枝やタバスコを入れようとするのを止めるのは、必ず彼なんだよ。
熱心にこの時代の文化風俗を研究してきているから、僕らでは思いつかないような面白い分析が聞けるし、任務ではなくそれを周防さんに教えてあげているようだ。
いずれ彼は自分の時代に帰る必要があるのだろうからね。一線を引こうと必死の努力している、というところかな。

周防さんは言うまでもなく、見ていて面白いからね。なんというか、水槽の中の亀を見ている気分さ。
やることなすことトンチンカンで、時々本物の電波ソングを歌い出すんだが、それがまた見事なんだ。
あれは一回聞くに値するよ。内容はかなり怖かったりするけど」
嬉しそうに出会ったばかりの友人を紹介する佐々木。俺の印象では、あいつらはただの嫌なやつらだったんだが、どうやら早計だったようだ。
だいたい出会い方が悪かったとはいえ、1−2回しか会ってない連中にレッテルを貼って佐々木から引き離そうと画策するなんて、俺もどうかしていたようだな。
405名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 23:33:49 ID:N22a/D0z
「まぁ、最大の要因は、周防さんに対する感謝と期待なんだけどね」
感謝と期待?あの電波子ちゃんに一体どんな感謝をするってんだ?
「ふむ。君らは彼女とのファーストコンタクトで、不思議な体験をしなかったのかい?
僕は鮮烈で心震える体験をさせてもらったよ。いや、今こうしてキョンと話しているきっかけをくれたのは彼女だといっても過言じゃない」
佐々木の瞳に真剣な火が灯る。天蓋さんとのファーストコンタクトというと……吹雪の洋館での出来事か。確かにあれは不思議体験だった。
「橘さんの分析では、どうやら我々の心の奥底にある願望を見せてくれたようだし、僕もその意見には賛成だね。
なんせ僕は、まわされて風呂に沈められるという天国を経験をしたんだから……」
前言撤回。そのうっとりとした瞳の奥には、轟々と音を立てながらエロい炎が踊っている。
だが、輪姦されてソープに売り飛ばされるというのが天国とは聞き捨てならんな。そんな破滅願望はやめたほうがいいぞ。
「何を言ってるんだキョン。僕を輪姦したのは十人以上に分裂した君で、風呂の中身はこってりした君の精液だったんだぞ。
これを天国と表現せずになんと言えというんだ。

あの日、塾帰りの公園で自転車を突然止めた君が優しくキスをくれたかと思ったら、ビリビリと僕らの中学時代の制服を破り、
身をすくめた僕を街路樹に押し付けて、君は立ちバックで僕の子宮に侵入してきたのさ。
それだけじゃない。快感のあまり失神しそうな僕が思わずしりもちをつくと、周りから何本ものたくましい男根がにょきにょきと伸びてきた。
驚いて見上げると、それらは全部キョンのものなんだ。君は蔑みの笑いを浮かべながら、僕の頭を優しく撫でた。
僕が一生懸命口で奉仕しようにも棒は次々に延びてくるからね。
結局僕は、穴という穴を余すことなくキョンに蹂躙されて、失神するたびに次の快感に無理やり叩き起こされるという天国を漂っていたんだ。
あれほどすばらしい体験は、この世にはありえないね。

そして、快感のあまり完全に意識を飛ばした僕が気付いたときには、水の入っていない西洋風の風呂に横たわっていた。
なにが起きるのかとワクワクしていたら、キョンが次々と入ってきて、僕に射精していくんだ。まるで公衆便所で用を足すようにごく自然にね。
顔、胸、尻、性器。最初はかけて貰ったところがカッと火照るんだが、そのうちまったく分からなくなった。
なんせ全身がキョンの精液まみれだからね。体中に粘りつくキョンのスペルマがドロドロに火照りながら、汗腺の微細な穴まで犯していくんだ。
あれは君の部屋に配置されるという僥倖を掴み取ったティッシュたちが体験した恍惚の歴史だったんじゃないかな。
強烈だったよ。僕はキョンの精液の中に半身を浸しながら、必死に性器を開いてそれを少しでも胎内に溜めようと努力したところで、ハッと目が覚めた。
そのとき、僕らはお互いの顔を見合わせてね。すぐに解散したんだが、ちょうど土曜だったから、家に帰るなり僕は食事も摂らず、一睡もせずオナニー三昧で朝日を迎えた。
何度も徹夜で勉強して朝日は拝んだが、あんなに神々しく充実した朝日は初めてだったよ。

ちなみに涼宮さんと語り明かした話もこれがベースになっているのさ。涼宮さんから聞いた話もそうかもしれない。こっちもすごいよ。なんせ……
いや、これは彼女から君が直接聞き出すべきものだな。僕が言ってしまっては興ざめというものだ」
嬉しそうにククッと喉を鳴らす佐々木。
えーと、どこを突っ込んだらいいんだろ?
突っ込み役のアイデンティティーが崩壊するのを感じながら、俺は頭を抱えた。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・
とりあえずおわる(人として)
406名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 23:51:42 ID:CrsVCaaH
アブノーマル乙
結構面白いけど
アナル属性が無い俺は読み飛ばした。
407名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 00:11:25 ID:6SSFBLGu
ナイス変態エロ GJ!!
ついでに橘のあわれっぷりに吹いた。
408名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 00:15:28 ID:CCflGPoY
おつかれさん。

読み応えがあってよろし。

あとはハルヒと佐々木の自慢合戦かな?
409名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 00:17:57 ID:4UMzVyYp
この変態! アブノーマル! アナルスキー!!(褒め言葉)
何がエロいって回想シーンのエロさに思わず脱棒。
個人的にはもっと徹底的に快楽に叩き込んだまま放心とか。
そうですか。こっちの方が変態ですか。
3Pにめがっさ期待。
410名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 00:25:21 ID:EBGAZXQn
佐々木はドMだなw
GJ!
411名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 00:38:29 ID:gRQFPvjW
またしてもきょこたんの待遇が放置プレイ級な件についてw
本当に、バカエロとは素晴らしいジャンルであるな。
412名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 00:40:37 ID:oNn6T1/k
とても変態ですねw
続きがものすごく気になる!
413名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 00:47:23 ID:YPI+yaPQ
欲望のままに書いてくださいw
414名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 00:57:16 ID:fSyzmGZ4
前置きとかあとがきとか大好きな俺w
415名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 01:50:48 ID:SvRIe2G/
佐々木スレから来ました。
ID:N22a/D0zさん、超GJ!
もはやノイズは無視して突っ走ってもらいたい!
416名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 02:40:16 ID:UBuRnQ1U
え、次はミヨキチ編じゃないの?

官能小説風のくどい説明は佐々木の口調と相性がいいな。面白かった。
GJ
417名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 04:02:55 ID:GrKxjx4R
ミヨキチ&妹3Pまたはハルヒ&佐々木の3Pに機体
418名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 04:52:35 ID:XFPKqwJH
幼児性愛者予備群は通報したほうがいいな。実行犯になるまえに。
419名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 05:30:52 ID:YeQNguTl
佐々木、橘京子、周防九曜に責められる・・・・・・荒川
420名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 05:56:34 ID:CwqWXnTd
この間涼宮ハルヒの音声を見つけたが、友人と一緒だったため購入できんかった。
くそっ...この悔しさをssに....できない
421名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 05:57:19 ID:CwqWXnTd
すまんsage忘れた。
422名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 12:46:22 ID:33nfOLZS
佐々木……お前もうダメだよ……(腹筋を押さえながら)

いやほんと作者GJ!
SM好きで淫語属性ありだが、ここまでぶっ飛んだモノはwww
作者に嫉妬
423名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 14:36:03 ID:+w2MLWRo
佐々木のエピソードがもっと見たい。
連載頼む。もっと調教を進めてくれw
424名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 14:54:22 ID:FPLRySWP
佐々木かわゆすwwwwww
佐々木は俺の嫁
425名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 15:23:40 ID:wjPRsP3o
佐々木=やたらデカい野郎、でインプットされてる俺の脳を誰かどうにかしてくれ…。
中学でも高校でも佐々木はクラスで一二を争うでかい男だったんだよ…
426名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 15:24:57 ID:6eekCeRB
いわれてみれば私の友人もでかいな
427名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 16:43:22 ID:97UJ47Do
俺のクラスにいた佐々木もでかい野郎だったな
野球部で坊主頭でさ
428名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 16:46:41 ID:TxFMK34b
>>427
ウチの佐々木もだわ。エースだったな。
429名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 17:22:14 ID:tY3GgV/Z
ヲレの厨房ん時の佐々木は小柄なおにゃのこだった
430名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 17:33:12 ID:kkfmboe4
思い返せば珍しいことに今まで佐々木という人に出会ったことが無いっぽい
431名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 17:39:39 ID:PmY89+It
俺もない
432名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 17:40:02 ID:aA0IMdep
俺の記憶の中の佐々木はハイクオリティな月姫の漫画を連載している。
433名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 17:42:39 ID:GrKxjx4R
俺!佐々木
434名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 17:56:00 ID:LDe76Y8x
高校のときクラスメイトだった佐々木くん。あだ名は 大 魔 神 (爆
435名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 18:30:53 ID:c92OzbOh
俺が知ってる佐々木は聾唖の剣客だったよ
436名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 18:44:51 ID:XOfXjFbX
>>432
佐々木少年だったっけ?
俺的には佐々木健介
437名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 19:30:01 ID:8up6PoTF
俺の近くにいた佐々木は普通に可愛かったな。
ちょっとシマリスみたいな口元が可愛かったのを覚えてる。
438名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 19:33:24 ID:+aWBUi2B
小中の同級生で二人ほど思い出せるが、片方は俺より少し背が高く、もう一人はかなり高かった。
しかし二人とも細身だったな。ひょろっとした体格だった。
439名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 19:53:43 ID:qwTl1lfi
俺の中学の頃に出会った佐々木は、本当に佐々木に良く似ていたな
そいつは体の約半分が機械でできていて、「ギタイ」と呼ばれていたよ。俺には良く分からなかったんだが、そいつの従順そうな瞳をボーっと見ていると、いつのまにか勃起したんだよなぁ。
あぁ懐かしい…… 
440名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 20:03:20 ID:tdK0UlDI
俺の近くの佐々木は俺っ娘腐女子
441名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 20:13:03 ID:+w2MLWRo
なんで「俺の佐々木回顧録」になってるんだ
442名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 20:34:44 ID:yxvARNJk
佐々木腐女子説
443名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 22:47:10 ID:EfVyT+Jf
>397-405

GJ!

こうなるとハルヒの変態ぶりを読みたくなってしまうな。

作中にもあったが、ハルヒがキョンの体操服を拝借して何やらヤッている話があるが、
例えば水泳の授業後にキュンの水着を拝借して、自室で変態オナニーに耽るハルヒ
なんてのはどうだろうか?
444名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 22:59:55 ID:gaJcO/MF
お前は何をさらっと言ってるんだ
445名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 22:59:57 ID:iFUkbWAu
とりあえず俺の佐々木さんは仕事が出来る上司だった。
446名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 23:00:13 ID:Lp5y9B0S
>>443
キュン(*・∀・*)イイ
447名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 23:26:39 ID:w+M/uQpb
俺の佐々木は学級委員長だった。ちなみに腐女子。
448名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 23:54:57 ID:YPI+yaPQ
俺の佐々木は俺だった。
449名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 23:59:32 ID:kSlWdEqS
ゲシュタルト崩壊乙
450名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 00:17:25 ID:B9kQAJCO
そうか! 俺も佐々木だからもし佐々木が嫁になれば必然的に嫁も佐々木、
いやそもそも元々佐々木である必要も無く嫁にさえなれば自動的に佐々木になるわけだ!
オートマチック佐々木! ヒャッホウ!! いやいや落ち着け、俺の嫁になるのは佐々木ただ一人であって
佐々木が佐々木の嫁になったところで佐々木としてのアイデンティティになにも変わることは無いわけで
つまり婚前と変わらない佐々木。僕っ娘な佐々木で男言葉な佐々木。佐々木かわいいよ佐々木!
休みの日に寝坊なんかしたら
「いい加減起きるべきだね。折角の貴重な休日を無為に過ごすつもりかい?」とか、
じゃあ、遠出して水族館にでも行こうかということになって
「水槽の底から魚を見上げる発想を最初に考えた人は誰なんだろう? この発想はもっと賞賛されるべきなんじゃないかな」
なんて口調はいつも通りだけど目はキラキラして凄く楽しそうな佐々木! ああ、最高だ! ハッピー過ぎる!!

というわけでちょっとキョンを闇討ちしようとして機関に阻止されて拷問されて穴という穴をアッー!されてから
フラフラになりながらも再度キョンを亡き者にしようとして情報統合思念体に阻止されて長門ビーム(氷属性、当たったら死ぬ)
及びマジシャン朝倉の人体切断ショー(タネ&容赦は一切ありません)を食らった後奇跡的に生き延びて
三度目の正直でキョンに膝かっくんしようとした所で朝比奈さんに阻止されて氷河期に一人だけタイムワープさせられて
一万年と二千年前から佐々木が生まれてくるのをじっと待ちながら愛してる。
451名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 00:21:38 ID:dmVxBSYZ
救急車、呼ぶか?
452名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 00:28:01 ID:KqosvHHO
そろそろ終りが近づいてるな人として
453名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 00:40:15 ID:frMjXwdh
逆に考えるんだ。
これは今までの理想像と性欲の対象が混同された思考から
それぞれを完全分離しようとする過程において、爆発を彷彿とされる性欲をもって自助していると。
きっとつらい事があったんだろう(一部の人類)。
454名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 00:48:54 ID:HKKZZZBy
うああ!
メンヘラピザな佐々木先輩に懐かれてしまった
俺の暗黒の高校生活のトラウマがよみがえった!
455名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 02:10:49 ID:hg1ppjvG
>>454
すげぇIDだ……
456名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 03:54:15 ID:HkgnDvJq
>>454
IDがフラグクラッシャーキョンと読めなくもない
457名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 05:55:39 ID:/Re9HxfQ
>>454
ダブルゼータじゃなくてトリプルゼータか
458名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 06:05:18 ID:D5d0yZdy
単に寝てるだけな気もするが。
459名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 13:31:17 ID:+Jybq/JL
しかしジーンプールやら遺伝子の可能性やらよく思い付くな……
460名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 15:44:00 ID:wQ3mmynv
ハルヒと佐々木の妊娠まだー?
461名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 16:06:59 ID:hIMTtuhu
>460
妊娠はまずいんじゃまいか?
462名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 16:40:05 ID:0qwQWOlN
>>461
だが俺は読みたい! ……出来ればエロパロで
463名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 19:10:40 ID:Wr0kIRn5
>>461
ハルヒが妊娠する同人誌持ってる
464名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 19:44:35 ID:+tmR2//l
保管庫にある
465名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 19:57:57 ID:hIMTtuhu
>>463
いったい誰の子?
466名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 20:07:49 ID:Tk4Fige0
やっぱりキョンじゃね?
467名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 20:08:59 ID:zDum2Z1+
べっにキョンじゃなくても…
468名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 20:58:07 ID:IhQr9pQx
>>461
vipまとめの”ハルヒの妊娠”を思い出した。

ハルヒと佐々木の妊娠ということは…つまり、ダブルNTRというわけか
469名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 21:11:39 ID:KlJxgL7O
佐々木……アナルで妊娠は難しいと思うぞ。
470名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 21:56:44 ID:0g31k+XL
vipまとめの「ハルヒの妊娠」は結局結婚してもキョンとハルヒは一度もエッチしなかったんだな
471名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 22:15:43 ID:KlJxgL7O
>>470
vipでもそのSSの話題が出るとまったく同じレスが来るな。
コピペ?

個人的に読み返すのもムカが来るが、最後ちゃんと読め。
ハルヒそっくりの双子とキョンそっくりの4人の子どもがいるだろうが。
472名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 22:29:08 ID:fusFny41
そうカッカするなよ。
ていうかこのスレでは佐々木は変態として通ってるけど、橘の方が変態の素質はあると思うんだ。
陰謀ではSっ気があると勝手に思ってたんだが、分裂を読んで印象が逆転した。
なんていか調教系に出てくるキャラのような印象っていうか……いや橘が嫌いってわけじゃなくてな?
こう、なんていうか、しっくり言い表すことが出来ナインだが
473名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 22:34:17 ID:rP9WHz5S
ああ、あれか。くるくる☆橘か。あのSSは実に良かった。
474名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 22:40:29 ID:6k0vFs03
>>472
超ドM
475名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 22:44:45 ID:cRMlvkUG
ドM佐々木もいいが冷たい目で足コキしてくれる佐々木様もいいなとふと思った

「ほら…キョン…気持ちいいんだろ…?
 君は僕にこんな風にされて…1週間履いたままの靴下で男性の象徴を蹂躙されて
 股間に血を滾らせてしまう卑しい奴隷なんだよ…
 おや?もう我慢できないのかい?でも駄目だよ。
 そんなに太ももを痙攣させて切ない声で喘いでいたって
 君の口からはまだ屈従の証を聞かせてもらってないからね」

みたいな
476名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 23:02:07 ID:nNm+VtKa
『もう一度みたいハルヒSS』て投票所
てのを実験的に設置してみたいんだけど
需要あるかな?
477名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 23:04:40 ID:qHA6ihs5
>>476
それは人気投票みたいなもの?
478名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 23:14:23 ID:nNm+VtKa
いや、人気投票というよりも
探しているSSはここにあるよー
ってのカンジ?
やぱし、マイナーな組み合わせのSSって探すの
は大変そうだからと思ったんだけど
どうだろ
479名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 23:16:06 ID:qHA6ihs5
それは他スレのでもいいの?
480名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 23:23:14 ID:0g31k+XL
>>471
ああ、そうだったのか
勘違いしてた

>>475
なんかいいなw
481名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 23:27:23 ID:nNm+VtKa
>>479
そこいらはあんまりこだわってないんだけど
個人サイトとこにリンクはるのは
流石にまずかろうし
試しに借りてみた無料レンタル投票システムだと
項目名にSSタイトル入れるとあとコメントしか
書き込めないみたい。
作るのならうまくまとめスレの何所其処とかに誘導できれば
いいんだけどね。
482名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 23:30:16 ID:XZizP5DN
>>481
そんな発言するってことは管理人か?
どっちにしてもあんまいい結果生みそうにないし、どっちかというと反対に1票
483名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 23:47:21 ID:fusFny41
投票とかじゃなくてさ、普通の2ch風掲示板で、
『このSS知りませんか?』
みたいな専用スレッドを立てたほうが簡単じゃないか?
484名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 23:50:45 ID:nNm+VtKa
>>481
済まない。どうやら投票所だと
無用の長物どころか
混乱の種になるらしいね
立てたらどういう結果になるか
考えてなかったよ。アホだ俺
485名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 23:59:40 ID:B9kQAJCO
>>484
自分のせいで仲のいい少年に風邪をひかせてしまった
いつもは勝気で我侭な少女がションボリしながら言っている風に頼む
486名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 00:02:27 ID:XZizP5DN
>>485
あんたさえ……あんたさえいなければあの子が苦しむ事はなかったんだっ!!
487484:2007/05/31(木) 00:06:19 ID:OFnzr+f+
>>485

ごめんね>>481、あたしの勝手な思い込みで
キミを振り回したりして
あたし…いらない子なんだね
もうキミ達の前に姿を現さないことにするよ…
488名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 00:37:52 ID:3410ziQJ
「…ねぇ、ちょっと本当に大丈夫なの? 凄い熱じゃない。苦しくない? タオル温くない?」
「…平気だから、お前もいい加減寝てくれ。お前も風邪引いちまったら元も子もない」
「あっあたしだってその、…悪いとは思ってるんだから。『第一回SOS団人気投票in校庭の隅っこ』
 なんて企画して、体調の悪いあんたを3時間も放置したのは流石にやり過ぎたと反省してるのよ?」
「…ああ、もう分かったから。ほら、俺寝るからさ。お前もそこの布団で寝ろ」
「わ、分かったわよ。…あのさ、お詫びに、何でも一つだけお願いを聞いてあげるって言ったら、あんたは何を…、
 やっぱ何でもないっ! 忘れなさい!」
「…俺の願いは、風邪が直った後にお前と一緒に遊びまわることだ。さっさと直して、また市内探検に行こうぜ」
「…バカ。…絶対に明日中に直してやるんだから! 覚悟しなさい!」


はいはいセルフ回収セルフ回収
でも宇宙人分が足りないので追加


「体内の免疫力の強化とウィルスの駆除を行う。ここに寝て」
「なんかえらく情緒が無いな。風邪っていったら氷枕とか桃缶とか…、いや、何でもない。
 手っ取り早く直してくれるならそれが一番だ。頼む」
「情報統合思念体奥義・瞬閃回復撃。ウィルス○スターとノー○ン先生の力を借りて、…今ここに奇跡を」
「ウィルス違いかよ! ついでになんだその怪しげな構えは!」
「トラップカード発動。あなたと私の着衣を破壊。さらに永続魔法の効果で3ターンの間私のコピーを3体創り出す」
「ばっバカな! 全裸の長門が4人+俺も全裸+布団=性欲を持て余す! こ、こんなコンボが!?」
「一晩掛けてあなたの身体に密着しさまざまな部位を擦り合わせ唾液を全身に塗りこみ口移して栄養を送り込み
 余剰なエネルギーが溜まった場合はその都度わたしの体内に回収する。(4方向サラウンド)」
「くそっ! 四身の拳なんて卑怯過ぎる! 風邪が治った後存分にお仕置きモードで折檻してやる!」
「…属性を変更。ナースモード。治療速度を150%に変更。(頭にナース帽を構築。一人は何故かネコミミ)」
「覚えてろっ! 今日は潔く負けを認めるがこれが完全な敗北では無いことを忘れるなっ!(一番近くの長門を抱き寄せながら)」
そして俺達は妙に黒くてキメの細かく微妙に波打った布団の上で朝日が出るまでいちゃついたのであった。


489名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 00:53:32 ID:g2yDgYd8
ノートンよりカスペルスキーやG DATAが良いと聞いたことがある
490名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 01:53:08 ID:qTzWEKgS
>>484
個人的には悪くないと思うけどな
やっぱりSSの数が膨大だし、初めてこのスレに来る人はオススメ知りたいだろうし

混乱するかどうかは住人側の問題のような……
491名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 02:15:47 ID:RluQgIbc
>>490
あって損はないとは思う
492名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 02:38:19 ID:x9pca4lI
>>489
カスペルはウイルス反応は凄いが、その他の機能が壊滅的というかあって無いような物なので、
総合的に見てノートンやバスターあたりが安牌ということになる。

この場合、ただ風邪を治療するだけだからカスペル先生で良いとは思うけどな。
493名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 07:17:41 ID:g2yDgYd8
>>492
他の機能が酷いのかwwwww
アンチウイルスだけいれてFWをノートンにするとかいいかもな。
てかF-secureも凄いらしいな
494名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 14:00:52 ID:2UBk6SzN
495名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 14:27:39 ID:thFFXbEn
ロリって・・・胸でけぇな、おい。
496名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 14:44:22 ID:mKiQ169w
ふん!胸がでかい長門は偽物だ。
胸が控えめなのは規定事項だ!
497名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 15:33:14 ID:M43KyNMN
>>496
そんな事言うと情報操作で存在消されるぜ…
498名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 16:12:16 ID:LjPuw2nF
>>497
(=ω=.) <貧乳はステータスだ! 希少価値だ!
499名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 16:27:26 ID:mKiQ169w
>498
キョン「長門・周防・佐々木は胸は控えめだからな。」
500名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 17:31:49 ID:k2r6xIIT
>>499
橘もジャマイカ?

500⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡
501名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 18:34:52 ID:JEm0F3yk
>>498
ちょwwwwこなた自重wwwwww
502名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 00:03:41 ID:t0Gpn1/D
>>494
高いな・・・って音声ありってwwwww怖いけど聴いてみたい
503名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 00:32:26 ID:ImXFDZ9A
>>494
何かと思えば、バックに893が居るので有名なアキヤマ興行か。
それ以外にトレースでも有名なトコだが… 
504名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 04:44:05 ID:ClLgZ/Zy
>>499
ザ・スニーカーでは意外とあり気だったけどな、佐々木。
中学時代はどう見ても控えめだったけどw

>>500
甘めに見積もってもBくらいかねぇw
505名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 06:14:26 ID:SUizax4j
揉んででかくしてやればいい
506名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 09:03:54 ID:Oemkjhds
本当なら今日発売なのにな。
(´・ω・`)
507名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 09:47:50 ID:NhTJTfMF
>>506
きっと世界が分岐したんだよ。
こっちが新刊が出てないルート。

他には
新刊が出てるルートと
谷川先生急病(脱毛症)の為来年まで延期ルート
がある。
508名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 10:28:58 ID:GtUknQH9
ザスニはどれくらいある?
うちの近所の本屋は10冊ちょいある。
田舎だけど。
東京だともっとあるんだろうな。
509名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 10:45:41 ID:4rUzTUy4
本屋も多いからね。
店によるとしか。
510名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 11:37:13 ID:cayur5Xi
驚愕ううぅぅぅ
511名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 11:38:32 ID:sYQ5WnPh
田舎の競合店が多くない店のほうが、数はおいとけるんじゃないか。
東京はよくも悪くもある程度専門化してないと……。
漫然とおいても売れないし。

一冊おいとくだけの地代とか諸々もあるな。
512名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 12:22:28 ID:xABkK8Do
縲朱ゥ壽?輔上′縺輔i縺ォ荳贋ク句キサ蛻?蜀翫〒縲√@縺九b縲主・碑オー縲丈ク贋ク句キサ縺ォ邯壹¥
縺ィ縺?縺?螟「繧定ヲ九◆繧薙□縲?
513名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 12:31:14 ID:Oemkjhds
文字化け?
514名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 12:31:29 ID:CmqYuRT1
つか近所の本屋、分裂が未だに初版で置いてあるよ。
515omikuji!:2007/06/01(金) 18:36:22 ID:Oemkjhds
そろそろエロSSが欲しくなったな。
516名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 19:08:41 ID:whR24gHb
がっつきすぎじゃない?
517名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 19:44:33 ID:oUXQYMmG
>>512
『驚愕』がさらに上下巻分冊で、しかも『奔走』上下巻に続く
という夢を見たんだ。
518154です:2007/06/01(金) 21:01:01 ID:NJOwfYGb
自分のバカ話のせいで他の職人様達のSS投下がなくなっていまったんで自重したんですが、ちょうど>>495-505あたりに出てるネタを書いてたんで、投下させてもらいます。
>>395の続きで、相変わらず佐々木がぶっ飛んでます。今回はバカ分が多めの小ネタですが、オリキャラっぽいのが苦手な方はスルーヨロ。
てか、ササキスキーの皆様ごめんなさい。
本来なら今日でこんなバカネタ一掃されるはずだったのに orz


『笹の木低胸曲』
519名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 21:02:20 ID:NJOwfYGb
佐々木のトンデモ願望に頭を抱えつつ、一応確認してみることにした。その怪しげな不思議体験とやらは初回だけだったんだよな?
「ああ、心の底から残念なことにね。もちろん周防さんには何度も頼んでみたんだが、彼女との意思疎通はなかなか難しいのさ。
なぜか藤原君はそれなりにコンタクトが取れているようだが、僕の対人スキルではいかんともしがたくてね。まあ彼女の場合は対人じゃないのかもしれないけど」
周防との対話にならない会話を思い出したらしい佐々木は、さも楽しそうにくっくっと喉を鳴らす。
「それで僕は気付いたんだ。不確実な手段を期待するより、橘さんのいう願望実現能力とやらが僕にあれば、あの天国を再現できるんじゃないかってね」
おい、橘。おめーは佐々木が神様になれば、世の中は安定して平和になるとか言ってたけど、明らかにダメな世界にする気満々じゃねーか。
「現状を維持するままではジリ貧になること解ってるんだけど、どうすればいい方向に向かうことが出来るのか解らず悶々としていた僕だったんだが、
たまたまニ○ニコで見たあのMAD動画に天啓を受けて、涼宮さんに宣戦布告をしたってわけさ。
まぁ結果的には願望能力云々じゃなくて、にっくき親友という得がたい存在を手に入れ、さらに、複数のキョンに無慈悲に輪姦されるのも悪くないけど、
一人の君に優しく乱暴されるほうがずっと気持ちいいってことを、ついさっき肛門に刻み込まれたから、もうどうでもいいんだけどね」
えーと、俺の暴走は世界を救った……のか? 
なんにせよ、すまんな橘。お前の計画は完全に頓挫したみたいだぞ。

「でも、なんでそんなことを聞くだい?」
いや、こっちの仲間が周防と会うたびに風邪を引いちまうんでな、どんな些細な情報でも手がかりになるかもしれないと思ってさ。
「長門さんといったかな、あの小柄な制服を着た子のことだろ?ふーむ……しかし、それは本当に病気なのかな?」
正確に言うと病気じゃないんだろうが、高熱を出してぶっ倒れちまうんだ。
コンピューターにウィルスが侵入してアラートが鳴り響いてるみたいなもんだと思うんだが、こっちのもう一人の専門家でもいまいち原因をつかめないらしくてな。
「ふーむ。それはウィルスの侵入というより、彼女が周防さんとのコンタクトを再び体験してるだけって事は考えられないかな?」
長門が周防と会うたびにあの不思議体験をしてるってのか?それはあるかもしれんが……でもそれじゃ高熱を出す理由にはならんだろ。
「いや、橘さんの話だと、長門さんはたしか情報処理能力の固まりなんだろ。
僕ですら十人以上に分裂したキョンに輪姦してもらったんだ。
彼女が僕の何億倍の情報処理能力を持つかは知らないけれど、少なく見積もっても全人類がキョンで、それに輪姦されている計算になる。
凄いな。きっと空港みたいのがあって、キョンが僕の体を使うためだけに、ずらっと列を作って待っているのさ。
100人位ずつの団体になって、待合室とかがあってさ、電光掲示板が待ち時間を刻一刻と記しているに違いない。
いや、それどころじゃないな、全人類がキョンなら、さすがの僕の体でも捌ききれないだろうからね。
輪姦される僕がドロドロに堕ちていく様子が、全世界に向けてライブ中継されて、それを見た全世界のキョンが蔑みの視線で僕を見下しながら、手淫するんだ。
しかもキョンの回復力なら一回で済むはずがないからね。一人が何度も何度も僕の体を弄び、
それに飽きたキョン達が、まるで仕事だといわんばかりのあきれた表情で、僕の痴態で白いものを飛ばすんだ。凄いよ。想像を絶するような天国だ。
そんな幸せに浸ったら、いくら宇宙規模のCPUとはいえ、知恵熱を起こしてオーバーヒートを起こしても、なんら不思議はなかろう」
あらぬ方向に目線を漂わせながら、ぽわんとした夢見心地で語り続ける佐々木。
長門が周防とのコンタクトで知恵熱起こしてるかもしれないって言う切り口はたしかおもしろいが……
って、おーい!さ さ き さーん!聞こえてますかー!?
520名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 21:03:05 ID:NJOwfYGb
「それに放出される精液は凄い量のはずだよ。僕のときですらキョンのスペルマに半身浴だったからね。
それから逆算すると……彼女は、こってりしてまろやかなキョン汁の海でシュノーケリングどころか、
深い海溝の底でキョン圧で押しつぶされそうになっているに違いない!そりゃ全身の細胞が火照って高熱を出すってもんだよ!!
なんて羨ましいんだ……白く濁ったキョンの、キョンの海で溺れ死ぬなんて、これ以上はない理想的な死に様じゃないか!
むう。長門さんめ。そんな壮烈な戦死を遂げて、天国を漂っているとは!!さすがだ。さすがだよ!
くううぅぅ。なぜ僕じゃないんだ!これって激しく不公平じゃないか!?」
お前の変態願望進化版を長門に押し付けんな!てか、長門を勝手に殺すな!それに俺に文句を言ってもしょうがないだろうが。周防に言え、周防に。

「おやおや、やっぱり君ってやつは罪作りな男だよキョン。それとも君一流の韜晦かな?
まぁ本当に君が気付いていないなら、敢えてライバルを増やす気はないけどね。
僕はひそかに、彼女はこの戦いに参戦してくるんじゃないかと踏んでいるくらいなんだよ」
いや、それはないな。あいつはありのままのハルヒを観察することが仕事なんだ。だからわざわざ刺激するような真似は金輪際しないさ。もう二度とな。
「くっくっ、それはどうかな?涼宮さんの願望実現能力は近頃落ち着いてきているんだろ?
それに焦って、橘さんは僕にコンタクトを取ることにしたって言っていたよ。
宇宙的なものの考え方なんてさっぱり見当もつかないけどね、涼宮さんを刺激するのに最も効果的な方法は、君に手を出すことだろ。
てことは、君を犯して涼宮ハルヒの出方を見る!なんて言い出しかねないんじゃないかな」
さもおかしそうに喉を鳴らして笑う佐々木。こいつにとってはちょっとしだジョークなんだろうが、思い当たる節がありすぎて、わき腹の辺りがズキズキ疼きまくりだ。
長門は絶対に大丈夫だろうが……長門のピンチなら大喜びで出張ってくるヤツがいるからな。こいつはしゃれにならん事態なのかもしれん。


本気で悩む俺の青白い顔を心配して、佐々木が話題を変えてきた。
「おいおい、ちょっとしたジョークなんだからそんなに気にしないでくれよ。
君が他の女の中で果てるなんて、想像するだけでも下腹部が火照る事態だがね。まぁ長門さんならよかろう。堂々と受けてたつ自信があるよ。
…………だが、もう一人のかわいらしい人はだめだ。あの人には絶対手を出しちゃいけないよ。分かってるだろうね、キョン!?」
もう一人って朝比奈さんのことだよな?あの御方は北高の女神様だからな。
俺ごときが手を出すなんて、想像することすらおこがましいが……でも、なんでまた長門はよくて、朝比奈さんはダメなんだ?
521名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 21:03:56 ID:NJOwfYGb
「あの人は……あの人は『あれ』を持ってるだろ!」
あれ?ってえーと、どれのことだ?
「あれだよ、あれ!あの物体さ!具体的には口に出すのも憚られるが、円周率記号のことだよ!」
円周率?ってことはπか?
「そうさ!あの羨ま……汚らわしい物体さ!まったく、あんな代物はしょせん9割が脂肪細胞じゃないか!
それが何だってあんなにもてはやされるんだ!?ぜったい間違ってると思うだろ?いや、思わなければいけないはずだ!
だいたい、あれは妊娠前後に乳腺細胞が機能する以外は、本質的には胴回りに付く肉と同じなんだぞ!
それがなんだいあの待遇の差は!!君にはウエストや二の腕に配置されてしまった脂肪細胞たちの悲痛な叫びが聞こえないのかい!?」
待て、落ち着け佐々木。とりあえず首を絞めるな、やべ、意識が……あれ、なんか川が見えるぞ?
「キョン!聞いてるのかい!?まったく君というやつは。今日という今日はトコトン説教してやるからな!そこに座りたまえ!」
リラックスしたアヒル座りから正座に直し、ピシッと背筋を伸ばす佐々木。やべえ、久々に見る本気モードだ。
「だいたいだね、カップ差なんてものは、しょせん胸囲のトップとアンダーの差を2.5cmごとに分けた指標に過ぎないんだ。
2.5cmだよ、2.5cm!しかも、これは半径ではなく円周だぞ!さあ計算してみたまえ、円周2.5cmの差が半径で言えばいかに些細なものであるかを!」
えーと、円周って2πrだったよな。ってことは6で割るから、えーと……5mm弱くらいか?
「違う!円周率を3で計算するなんて、君というやつはなんて不用意な男なんだ!!
いいかい!?円周率の歴史というのはだね、古代バビロニアの時代から始まり、コイレンの計算を経て、現代のスパコンでは1兆2411億桁も計算されていてだな、
幾何学の根本にして最大のなぞとでも言うべき、コラ!きちんと聞きたまえキョン!!
要約すれば、円周率を3で計算すれば、カップ差は半径で言うところの4.1666mmだがね、3.141592653589793で計算すれば、3.9788735…mmだ!4mmを切るのだよキョン!!分かるかいこの差が!!!」
分かった。分かったから、首を絞めるな、頭を揺するな……あれ、曾ばあちゃん?
「むむむむ!君は今、たかが4mmじゃないかとか思ったな!?そのあと4mmがあれば大台に届くのにと涙を呑む女がこの世にいかに多こといか!君は知ってるのかい!?
だいたいだね、ウエストは60以下を求めたりするくせに、アンダーの65を評価しないのはなぜだ!?D75よりB65のほうがよっぽど希少価値が高いじゃないか!!!」
いかん。完全にぶっ飛びモードだ。このままだと一晩中説教されかねん。えーと、なんか突破口はないか、突破口は?
522名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 21:04:40 ID:NJOwfYGb
「これは階級闘争だ!Bに光を!!ハイパーインフレを起こしているグラビア界における詐称撤廃を!
E以上を名乗るからには、中立の立場にある医師による診断書の提出を義務付けるべきだ!!君もそう思うだろキョ、ひゃうん!こら、さわるな〜!」
制服の上からでも、十分柔らかくて気持ちいいぞ。ほれ、ふにふにふにふに
「こら、き、きみは、僕をイかせて、この話題をうやむやに、す、する気だな。そ……そうはいかな……ぃ、ぁん!」
激怒モードの興奮から、そのままの勢いでエロモードにシフトチェンジする佐々木。そんなに気にするほど小さくないじゃないか。ほれっ、ふにふにふにふに
「ぁんっんぁ、はぁはぁんっ!こら、キョン、やめ、だめぁ、直接触ったりしちゃだめだからな、ぜったいだぞ、ぜったいに……ひぁっ」
とりあえず、腰砕けになった佐々木をベッドの上に引っ張りあげて、壁に背を預け、後ろから抱え込むようにして胡坐の上に乗せる。
そして、両脇の下から手を入れ、お望みどおりに制服のブラウスのボタンをひとつひとつ外していくと、触るなといいつつ、佐々木はボタンが外しやすいように胸を張った。
「べ、別に僕は、はぁん、キョンの、キョンの手が僕の胸を……す、すごい、心臓を直接触られている気分だよ、ひゃうっ」
滑々のおなかを堪能するように撫でまわした後、スカイブルーのスポーツブラの下から手を入れると、佐々木の暖かい鼓動とともに、ふにふにと柔らかく滑々な感触が指先に伝わってきた。
ハルヒのようにフワッと包み込むような大きさはないが、滑らかで指を弾き返す弾力……これはこれで十分すぎるほどに雄の理性を突き崩す魔性を秘めている。
「ひぁっ、だめだよキョン。恥ずかしいからこんな小さな胸見ないでくれ。ぁっあっんっ」
興奮で桃色に染まる佐々木の柔肌に煽られて、強引にスポブラを押し上げると、つんと張ったバストが現れた。
それは小ぶりながらも綺麗なおわん型で、その頂には薄桜色の控えめで小さな乳首が遠慮がちに震えている。
真っ赤になりながら俯く佐々木。その緊張の震えに合わせて魔性の小山がプルプルと揺れる。
「かはぁっ!ん、あ、ぁ、あ、ぁ、あ、ぁんっ」
強弱をつけて揉むリズムに合わせて変化する佐々木の嬌声。こんなに素直にな反応してもらえると、まるで楽器を奏でている気分になってくるな。
すばらしい感度じゃないか。じゃあ、これをもっと強くしたらどうなるんだろ?
「ひぃっ、ぎぅっ、あん、あんぁんあーーー!」
素朴な疑問を解決すべく、ギュッと強く揉んでみると、佐々木の柔肌から鳥肌と共に脂汗が滲み出し、それが白磁の肌の滑らかさを一層際立たせた。
その感触を楽しむように揉み続けると、若雌特有の甘いミルク臭が仄かに立ち昇り、脳がぐらぐらと突沸を始めた。
523名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 21:05:28 ID:NJOwfYGb
「あぐっひぁんっ、ん、んぁ、きゃん!……ん……ぁ…………んんっ」
そのあまりの柔らかい感触に夢中になって揉み潰しまくっていると、最初はあえぎ声を上げていた佐々木が、だんだんと押し黙り、下唇をかんで何かに耐えるようにしている。
しまった、女性のバストは粘膜並みの感度があるんだよな。こんなに強く揉んだりしたら……
「キョ、キョン、ひどいよ、ここまで奴隷の性感を高めておいて止めるのかい?君はどこまで巧妙で冷酷なサディストなんだ!
ひぁっんぅ、やめないでください!どうか……もっと罰を!こんなバストのくせにキョンの奴隷に志願した僕に罰を!
こんなの揉み潰してくれ!僕は、こんなバストでぼくは……滅茶苦茶にしてください!
こんな浅ましいお願いをするマゾ雌をもっと徹底的に蹂躙してください!」
べそをかきながら半狂乱で懇願する佐々木。
すまん。そんなに気にしてるなんて知らなかったんだ。俺は手にしっくり来るこのサイズが大好きだぞ。
だが、お前が気にしてるんなら、これから毎日お前が嫌がるまでずっと揉んで大きくしてやるからな、安心してくれ。
それにこんなにすばらしい感触じゃないか。手始めにこれがどれだけ男を煽るかって事を体に刻み込んでやるからな。覚悟しろ佐々木!

「ひぃうっキョンの、キョンの大きな手が僕の矮小な胸を!潰して!握り潰してぇ〜!あ、ぁぐ、ぁん!」
一切遠慮せずに力の限りグニグニと揉み続けると、ピンと勃った乳首が誘惑するようにコリコリと手のひらに突き刺さってきた。
それをクリクリとこね回すと、佐々木の嬌声がさらに一段シフトアップする。
「ひああああ!潰してくれ!こんな小さなバストいらないんだ!ひゃんぅっ、いやなんだっ!キョンの、キョンのものにしてっ!僕を壊してぇー!!」
ああ、お望みどおりにそんなコンプレックスごと揉み潰してやる!お前のおっぱいは最高だぞ佐々木!
桜色にピンと火照った可憐な両乳首を親指と人差し指でつまみ、潰れろといわんばかりに力を込めてグリグリと左右にひねる。
「ひああぁっ!焼けるよキョンっ抱きしめてくれ!僕は、ぼくはぁー」
ガクガクと跳ねながら断末魔の甘い叫びを上げ、崩れ落ちる佐々木。
後ろからギュッと抱きしめると、驚くほど華奢で頼りない感触が愛しさを倍増させる。
うつろな瞳と艶やか香りを十分に堪能しながら、俺はいつまでも佐々木の甘い唇を貪っていた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
おわりそう(社会的に)
524名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 21:08:49 ID:b3xUBzzf
書き手の個人的な書き込みがなければ、素直にGJしてあげられるのになあ
525名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 21:17:00 ID:LxYqlbf4
これはGJ!
佐々木の下半身は大洪水なんだろうな
これにはもっと期待したい
526名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 21:35:28 ID:epmnAQ2O
>>518が無ければスルーしなかったんだが
527名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 21:45:33 ID:O5EEaEew
結構個人的な書き込みが好きです。
528名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 21:48:30 ID:whR24gHb
いつから書き手は作品のみ意外語るのが禁止になったんだろうか。
俺はむしろそういうのは大歓迎なんだが。
いちいち細かいことにこだわり過ぎじゃね?
529名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 22:01:42 ID:2mPcTB6S
まあまったりといこー。作品投下してくれる方は神なのですから。
作品GJでした。続き待ってます。全裸待機してますんで。
530名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 22:09:00 ID:b3xUBzzf
>>528
その書き込みがイタくなければ構わないよ
でもね、十中八九、はしゃぎ過ぎてるか謙虚過ぎるか傲慢かで、常にイタいのよ
無論書き手と作品とは別物ではあるが、そう割り切れる読み手より、
こんなバカの書いたもんをわざわざ読みたかねえな・・・
俺はこんなバカの書いたもんに(;´Д`)ハァハァしちまったのか・・・
と思ってしまう読み手のが、ずっと多いだろう

それに、感想も書かずにそういうことを書けば、投下作品よりも楽屋話のほうが面白いと言ってるようなもんだが
531名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 22:12:03 ID:ilI2bNtC
>>530
全体的にお前のいってることに同意できない
532名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 22:12:54 ID:eW9CFhPG
佐々木GJ! 今回も笑ったw
Bに光をってーかBは光だから安心汁。

某佐伯妹が『Bは貧乳じゃないっ!』って言ってたの思い出した。
533名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 22:19:34 ID:m/giAjcg
>>530
>ずっと多いだろう
だろうは憶測だろ。
思わない読み手もいるし、518自体読まない俺もいる。
534名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 22:22:35 ID:yuSeFoe8
>>530
十中八九お前の嫌うタイプの書き手かよw
なんでそんなスレにいるんだ?w
535名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 22:22:41 ID:SmidRhxt
素直にGJ、あんたの作品好きだわ
作品以外のコメントがあると不快になる器が狭い奴もいるから、そこら辺注意してね
536名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 22:29:37 ID:0uE1vV10
幼馴染にずいぶんいじめられたんだな・・・それでこんな文面しか・・・かわいそうに・・・
537名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 22:39:09 ID:GqsnMMAS
なんか住人が変わってきた感がここ最近漂ってるな
ちょっと前は批評が多く色々きびしめだったのだが
あの頃の批評家達は何処へ?
538名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 22:39:15 ID:S4zagYWz
>>534
自分の嫌ってる連中が集まるスレの雰囲気を悪くしたいんじゃね?
539名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 22:51:59 ID:b3xUBzzf
投下作品に感想もつけぬ単発IDが、みるみる湧いてきたなあ
この人らこそ何しに来てるんだろう?
誰かを叩きたいなら2ちゃんねるにでも行きゃいいだろうに
540名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 22:58:02 ID:sYQ5WnPh
批評はともかく、いちゃもんは程々にしてほしいもんだ。
541名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 23:04:26 ID:5DnsmtKX
相変らずの変態ぶりで笑わせてもらったw
おかげ真面目に佐々木に対する評価が変わりそうだから、二度は読まん!すまないがw
542名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 23:04:32 ID:TEtW+G9+
気にくわなきゃ見なきゃいいんじゃねぇの。
作品は気に入ってるならそれが全てだろ。
作品についての批評ならいいと思うけど、作者について文句を言う場ではないと思う。
543名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 23:04:51 ID:Cy44tY1W
このシリーズがすごい好き。
佐々木に焦点をあてて書き続けてくれ。
めっちゃファンです。
544名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 23:07:08 ID:uk9O5YaF
なんかかなり他から流れてきてるなぁ。VIPか?
545名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 23:11:49 ID:2SOK1pjJ
>>523
このシリーズの佐々木の変態さは異常w
佐々木好きの人たちはキャラ崩れが酷くても何とも思ってないから
わざわざ余計な書き込みをする必要はナスだぞ
546名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 23:17:01 ID:epmnAQ2O
思った事を書込むと漏れなく叩かれるようだからここのお気に入りは消して
まとめで興味のわいたタイトルの作品だけを読むことにするよノシ
547名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 23:24:59 ID:TEtW+G9+
>>546
お前の読み方とか誰も気にしてないから一々書き込まなくてよろしい。
548名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 23:29:17 ID:WZ3XOz/7
>>523
毎度エロパロに相応しくGJ

ザスニの佐々木絵を見て「この娘があんなド変態なのかー!?」
と悶絶する俺はとりあえず逝ってくる
549名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 23:29:25 ID:CmqYuRT1
そろそろ九曜さんの出番かと思わんかね!パンジーくんっ!
550名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 23:46:22 ID:UBiEktGg
九曜さんは扱いに困るんだよな
本編で素性がはっきりしない上に長門以上に無表情ときてるし。


そんな俺は挫折者の一人です
彼女に人並みの快楽を教えてやってください
551名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 23:55:59 ID:1VAKB5vk
挨拶代わりにみくるんのニセモノを出して誘惑させる天蓋領域のインターフェースなんだし
エロ方面にもかなり期待できそうだけどな>九曜
552名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 23:59:13 ID:T7VKRTCZ
変質者に悪戯されても何されてるかわからなそう
553名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 00:06:22 ID:HXZyShaC
>>551
最新刊読んでないからわからんけど
なんかそのレスだけ見てるとキョンを襲いそうなキャラだな
554名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 00:08:18 ID:r2DQOLfB
分裂の時点で問題発言があるしな>九曜
先が楽しみだ
555名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 00:23:28 ID:QJ3AWm/U
>>553
「挨拶代わりにみくるんのニセモノ」は雪山症候群の話。
まああれは長門が無害化を施した結果のようだが
556名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 00:31:23 ID:HXwLPoYI
この佐々木がここまで変態だってことは、長門も相当のムッツリに違いあるまい
557名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 00:37:55 ID:nad1sEnC
このシリーズを楽しみにしている俺がいる。
558名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 00:49:44 ID:MgpV91Mq
佐々木…
変態シリーズは面白いな!巨乳対控えめ胸の戦いまだかな?
559名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 01:22:41 ID:Kr8MQuxT
佐々木はハルヒ並だと思った俺は少数派か?
特盛りとまではいかなくとも平均以上みたいな感じでさ。












ハルヒと二人で挟むとか考えた俺は廃人だがな。
560名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 01:34:16 ID:19x28Cnt
佐々木はまな板だと思ふ今日この頃
561名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 01:43:53 ID:WcqKKnmO
九曜は間違いなく長門を越える無口ヒロインになるだろう。
………なってくれないかなぁ
562名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 02:07:47 ID:r2DQOLfB
九曜さんの髪で髪コk


誰か来たようだ
563名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 04:27:20 ID:Ns+3ujfo
変態が増えていくシリーズかと思っていたが
変態を深めていくシリーズだったのか
次はどこを攻めていくのか楽しみだ

しかし佐々木の口調というか語彙でエロ妄想炸裂だととんでもないことになるな
564名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 05:03:10 ID:wvRaqodS
九曜をホテルに連れ込んでベッドに押し倒しても
何されてるかわからなさそう
565名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 06:32:40 ID:MgpV91Mq
>>563
確かに段々変態度が増していくよな
566名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 06:46:56 ID:kP2+MvnH
>>559-560
佐々木のバストサイズに関してはまだまだ議論の余地がありそうだな……。
と言ってみたものの作中で特に言及されている訳でもなく、結論なんて出ないのであった。

とりあえず参考(になりそうな)画像
ttp://www.sos-dan.com/img/src/1178290021115.jpg
567名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 07:53:55 ID:9u6Wk7zQ
>>566
ハルヒ並みに見えなくも無いな。
568名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 08:51:16 ID:CUbom7Ev
>>561
九曜はひたすら電波しゃべってるイメージがあるなぁ
569名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 09:46:03 ID:iTq4cDpj
>>518
消えろ
570名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 10:22:54 ID:MgpV91Mq
佐々木以外にでかくね?
571名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 10:54:09 ID:0LTUypoy
>>566
たまに考える実は佐々木なんて人いなかったのよendにはならないでほしいなぁ……。
572名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 11:59:56 ID:U1L9IHRj
そういえば電話に出てきた奴とSOS団の部室に来た奴って同一人物なのか?
573名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 12:17:05 ID:KoznV0m0
どうもそれっぽいね
574名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 20:28:32 ID:s3ZjIoyD
>>559
大丈夫だ。俺も同じ意見だから












最後の一行もな!!
575名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 20:32:34 ID:CH8llkfu
自分で探せといわれそうだがログが膨大なので諸兄のお力をお借りしたい
キョンが平行世界で鶴屋さんとラブラブになる話ってどれでしたっけ?
576名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 20:40:53 ID:NzXiOZWh
>>575
『少年オンザ二涼辺三角形は微睡まない三人乗りーズ』
577名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 20:42:01 ID:ZDQ59E8t
>>575
576の中に正解が混じってるw
578名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 20:54:38 ID:CH8llkfu
おお、感謝します。576のツンデレっぷりに心の好漢度ゲージが限界突破です。
579名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 22:01:04 ID:MgpV91Mq
鶴屋さんといっしょ
580名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 23:20:29 ID:pHmmqnhh
>>559
お前と全面的に同意見な俺も俳人か
581名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 23:53:40 ID:kP2+MvnH
>>559>>574
俺も結構あると思ってるぜ!
そして二人で挾(ry

>>580
なんで一人だけ雅な雰囲気なんだよw
582名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 23:58:05 ID:vVOIJEmn
どM佐々木(・∀・)イイ!
シリーズをもっと増やしてほしい!
583名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 02:01:12 ID:CJty3O/L
佐々木『あぁ…もっとキツく…キツく僕を虐めてくれ……』
俺「フヒヒ………ほら…どうだ?コレが欲しいか?」
佐々木『!………しぃ…』
俺「んん〜聞こえないなぁ〜?」
俺「…………欲しい………!」
俺「ホラホラもっと大きな声で言わないと〜」
俺「君のが欲しい!早く君のを僕の菊に入れてよぉあぉ!」
俺「よくできましたっと」
俺「うぅ……焦らさないでよぅ////」





俺「はぁ…………('A`)」
584名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 02:20:34 ID:ZLaaZC/G
>>582
あのシリーズを読んでると「もう佐々木はドMでにおいフェチの変態って事でいいよ」って気分になってくるw

>>583
(つ∀`)
585名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 03:22:02 ID:4eWjdQUj
>>583
途中から全部お前になってるのは仕様かww
586名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 05:58:01 ID:VjT0eC0q
力を失ったあとのハルヒを拉致って調教したい
587名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 11:12:34 ID:/hlapK14
ハルヒにバリウム飲ませて「なんか白いの出るぅ」と言わせたい。
588名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 12:28:22 ID:WQRvS2I6
ここは変態の見本市ですね!!!








俺も含めて
589名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 14:49:14 ID:Vni4ZKId
M字開脚で犯されてイキまくるロ○顔の有希

http://r-comic.com/akpro/www/doujin/SOS/index.html
590名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 15:15:01 ID:GCDmAZ+K
業者うぜぇ。
有希はこんなに乳がでかくない。
591名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 15:52:55 ID:jSggLwGj
変態佐々木を書いた人がシナリオ作ればもっと面白いかも
592名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 16:47:22 ID:ieg03mtE
乳のでかい有希など有希ではn                    おや、客かな?
593名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 18:22:46 ID:3DUi21Jf
>>592
(=ω=.) <だから貧乳はステータスだと(ry
594名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 22:00:36 ID:GCDmAZ+K
最近時々現れるその異様な顔文字はなんなのだろう?
595名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 22:11:00 ID:I2xUyyDh
こなただろ。

なんで、みんな乳なんて話題にするんだろうなあ。
大事なのは足首だよ!(少数派
596名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 22:13:31 ID:UugBdCMR
「むっつりスケベの上司をもつと大変です……っと」
「頼むから壽退社してくれ」
597名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 22:30:33 ID:e+dbtx6p
この女ずけずけ言いすぎだろ
598名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 22:31:35 ID:e+dbtx6p
誤爆すまそ
599名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 22:42:49 ID:Rc1JsWy/
あながち誤爆じゃないかもな。
600名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 22:44:48 ID:qy1Ttku8
確かに
60145-867:2007/06/03(日) 22:49:43 ID:IVzc4ynt
投下します。
エロなし。小ネタ。2レス。

602そして『歩み』は続いていく:2007/06/03(日) 22:51:04 ID:IVzc4ynt
―――――――――――――
そして『歩み』は続いていく
―――――――――――――


「古泉………いいのか?」
「ええ、僕にはどうやら前に進むしか道は残されていないようです。それに、たとえ篭城という手段があったとしても、閉じ篭ってわずかな時間を生きながらえるよりも、前に進んでわずかな可能性に賭ける方を選びたいのですよ」
「そうか」
 なら、俺に言える事はもう何もないな。
 そして俺は、古泉が確かに一つ前に歩を進めるのを確認した後で、
「じゃ、これで詰みだな」
 古泉が『歩』を進めた事によって空いたスペースに『角』を叩き込み、わずかな可能性とかいうやつをパチンという音と共に踏み潰した。


 さて、今回の話の舞台は、ある日の放課後、時間的にはもうSOS団団活動という名の意味無しまったりタイムが始まっているはず、の文芸部室である。
 俺と古泉はそこで二人きりで将棋を打ちながら、まだ来ていない残りのメンバーを待っていたのである。………てか、一局終わっても来ないって遅すぎだろう。
 いいかげん帰りたくなってきたのだが、そうすると理不尽にも俺達が無断欠席した事になるのだろうなぁ、………法律って何だろう?

 民主主義とやらが抱える矛盾に思いを馳せながらも、結局二人きりのまま二局目に突入する。
 始まってすぐに、古泉が万年雪のように溶けそうにない笑顔を伴い話しかけてきた。
「いや、しかし、強いですね、あなたは」
「お前が弱いだけだ」
 つーか、いろんな意味で状態異常としか言いようのないステータスを持つSOS団団員の中で、俺がこういうゲームに勝てるのはお前くらいなんだぞ。
「………もしかして、僕は朝比奈さん以下なのでしょうか?」
 朝比奈さんは『歩』が『桂馬』並みの動きをするからな。あれは一般人だとまず勝てん。
「ああ、『将棋とは関係ない部分で負けている』と、そういう事ですね」
 やかましい。上目遣いで『キョンくん、違うの?』とかやられてみろ。お前だって『あなたが仰る事でしたらなんだって大正解でございます。アタックチャンスは何番ですか?』ってなるだろ、なるよな、つーか、なれ!
「………もしかして昨日の閉鎖空間はそれが原因ですか」
「………正直、すまんかった」
 そういや、ハルヒのやつそんな俺達を見て、秋の日はなんとやらとでもいわんばかりに急に機嫌が急降下しやがったな。………もしかして、あいつ、『好き』なのかもしれんな。………将棋が。
「残念、不正解です。二回休み、でしたかね」
「将棋にそんなルールはねーよ」
 そんなお前にアタックチャンス。ほらよ、王手飛車取りだ。
「おやおや。あなたがアタックするんですか」
 古泉は作戦に失敗して逃げ道を探す軍師のような顔で盤面を見渡した後、いつものニヤケ面にスパイスレベルの真剣さを加えながら、こっちを向いてこう言った。
「はてさて、僕は王と飛車、どちらを捨てれば良いのでしょうか?」


603そして『歩み』は続いていく:2007/06/03(日) 22:56:06 ID:IVzc4ynt
「………何を訳の分からない事を言ってるんだ?」
 常識で考えれば分かるだろう。ハルヒ菌が感染したか?
 あれは感染力強いからな。………うわ、こっちくんな! 俺にまでうつるだろうが!
「いえ、僕は確かに非日常側の人間ではありますが、それなりにはまともな感性、………と言いますか、………まあ一般常識というやつは持っていると思いますよ」
 言いながら、古泉は将棋盤に手を伸ばす。………ハルヒ菌については否定しないんだな。
「確かに、理屈では王を逃がすしかないのですがね」
 王が逃げ、飛車が死んだ。………てか、殺したのは俺なのだが。
「ただ、感情として飛車を守りたい場合、僕はどうすれば良いのでしょうね」
 これは答えを求めていない、愚痴のような問いかけだろう。
 別にこいつの思考なぞ分かりたいわけじゃないのだが、それでも分かってしまえるほどの付き合いはしてきたって事なんだろうな。
「気に入らないなら、盤面ごとひっくり返せよ」
 分かったところで結局、こんな適当な答えしか返せない俺である。なんつーか、ダメな自分に嫌気がさしてくるね、本当。
「はは、僕にそんな力はありませんよ。涼宮さんならとにかく、ね」
「………将棋の話だろ。ハルヒは関係ない」
「そうですね。失言でした」
 沈黙の中、二局目は淡々と続いていく。
 迷いながらも悩みながらも、それでも時間は過ぎていく。

「ほらよ、王手だ」
 余計な思考を断ち切るように、古泉から取った飛車を盤面に叩きつける。
「取られたってんなら、取り返してみせろよ」
 敵になったり、味方に戻ったり、自分の意思とは関係なく、立場をコロコロ変えさせられながらも、それでも続いていくのだろう。
 『良い』も『悪い』もない、ただただ続いていくだけなのだ。

「ああ、今までとは全く関係の無い話なのですが、一つだけどうでもいい事を言っても良いですか?」
「何だ?」
 そんな俺の思考を読んだつもりなのか、本当にそう思っただけなのかは知らんが、古泉は何の答えにもなってない、本当にどうでもいい事を伝えてきた。
「今、楽しいですよ」
 何の意味も無い、ただの戯言。………ただまあ、否定するような言葉じゃないよな。
「………そうか」
 指す手を止める事無く『歩』を進めながら、とりあえず、ただそれだけを呟いた。


 おそらくこのままで良いのだろう。
 このまま続いていけば良いのだろう。
 
 ―――そう。少なくとも、『今』は、まだまだ続いていくのだ。

「ふふふ、ここに『歩』を打つと後三手で僕の勝ちですよ」
「………古泉」
「何でしょう?」
「二歩だ」
「………」
 とまあ、大体こんな感じで。
 ときたま失敗しながらも、それでも確かに、続いていくのだ。

 ―――それでも止まらず、進んでいくのだ。


60445-867:2007/06/03(日) 22:57:01 ID:IVzc4ynt
以上です。
では、また。
605名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 23:10:05 ID:jSggLwGj
なるほどなぁ。チェスだとクイーンとキングだな。
606名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 23:11:45 ID:i8d2nTSw
こういうの好きだ。
607名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 23:47:38 ID:h3KdMDB6
最近は結構1スレ消費に期間かかってるのね。
608名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 23:50:56 ID:sOyeQ6tn
GJ
文章もそうだけど、タイトルの付け方もうまいなぁ。キチンとオチに効いている。
609名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 23:58:42 ID:ieg03mtE
こういう平和な日常SSって好きだな。
610名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 00:08:49 ID:9NWJfCCE
GJ!
いいなあこういう日常系ほのぼのSS。
エロもいいけど、こういうSSってものすごく書くのが難しいんですよね。
ぜひぜひこの道を究めてくれ!
611名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 00:22:01 ID:b+exx1w1
きれいにまとまってるし、恋愛絡みじゃないのも好感。
いいなぁ。うまいなぁ。
612名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 00:57:03 ID:tq2ELrKx
保管庫にあるみくるのエロSSなら何がオススメかな?
613名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 01:15:43 ID:DVmsiNoy
なんだ? もう世代交代なのか?
みんなどこ行っちまったんだ。
おめーら居ねーと投下する気起きねーから帰ってこい。
今久々に100KB級の長編書いてっから……。
614名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 01:17:44 ID:lN2Nm2id
言うだけなら俺にもできるぜ
615名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 01:43:36 ID:A44pQ58/
まぁ驚愕でどこまで活気づくかだね
荒しが早く消えりゃなお良い
616名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 03:47:36 ID:DzzLvKm5
100KBって多いような気がしたが、よく考えりゃこのスレじゃ案外普通だよな
617名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 04:29:02 ID:u4UifaVt
スレをまるまる使い切った伝説のアレに比べればかわいいもんよ
618名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 17:28:59 ID:JegEXIlb
保守
619名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 18:21:56 ID:oWTQRmvu
>>617
そんなんあったのか?
どうやら俺は未だ新参の域を出れていないらしい。

kwsk
620名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 18:28:22 ID:E//EbOH0
>>619
古泉一樹のある種の罠だと思う
621名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 19:05:01 ID:b+exx1w1
つーか、それ以外にあるのかよw
622名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 19:14:57 ID:ybw5pyVu
あまりの長さに読む気を無くすあれか。
あんだけ書き溜めるぐらいなら章ごと書けた都度に投下して
推敲した方がいいんじゃないかと思った。
623名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 19:19:45 ID:lN2Nm2id
まとめる過ぎるくらいなら垂れ流せ、垂れ流すならまとめろと。
そういうことか。
624名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 19:20:06 ID:oePjhF1a
>>620
あれは長すぎるよな。
あまりの長さと他もろもろのせいで途中で投げ出すよ。
625名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 19:32:00 ID:Nxz1/mZY
>>624
>その他もろもろ
こっちが7割占めてるだろ。
特にあのオリジナルさと文体。
626名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 19:53:04 ID:0cH5Nbbg
>>613
じゃぁ期待してるよ。
627名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 19:55:01 ID:8ezg8jtd
41スレ目だな>古泉一樹のある種の罠
628名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 20:23:58 ID:jbvlgrhc
1レス一気に使い切って、いっそ清々しいと感じたな。
読まない人もスルーが簡単だろうしw
まぁ難しい問題だよな。
それと作品はともかく感想はあんまり溜めない方がいいと思うんだ。
いや毎回期待してるんだがなw
629名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 20:40:19 ID:CwHQ47ad
投下させていただきます。10レス予定。
630名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 20:41:07 ID:CwHQ47ad
「男として、女として」

習慣というものは恐ろしい。今日は休みだというのに目覚ましを平日と同時刻にセットしていた。カーテンの隙間
から入り込む朝日を確認し、再び睡眠の世界へ舞い戻るのかと思いきや俺はゆっくりと起き上がりカーテンを全開
にした。もちろん今日が休みだというのは承知している。俺の目を眩ませた太陽の光は一斉に俺の部屋に突入し、
夜の空気を掻き消していく。
太陽の光に目が慣れてくると俺の視界には雲一つない青空が広がっていた。
「…たまには雨のひとつでも降ってくれよ」
本日の第一声であった。
俺は背伸びをして洗面所に向かい、服を着替えると朝食を摂って再び部屋に戻った。そして早朝アニメを観るわけ
でもなく外出の支度をする。学校へ行くのではない。本日は土曜日。そう、SOS団市内パトロールの日なのである。

「遅い!罰金!」
半分寝ている体にムチ打って集合場所へ辿り着いた俺の耳に、ハルヒのもはや恒例になっている罰金宣告が届いた。
というか俺は一度として集合時間に遅れたことはない。今日だって10分前に着いているのだ。しかしどこでどうし
めし合わせているのか俺以外の全員が先に到着している。集合時間を守っていても一番最後に来たからという納得
のいかない理由で今日も喫茶店代を奢らされることになった。たまには雨でも降って市内パトロールが中止になっ
て欲しいと願ってしまっても無理はないだろう。俺が未だにボイコット運動を起こさないのは、朝比奈さんのキュ
ートな私服姿を拝めるからである。
「いつもいつもすみません」
古泉のやつの言葉は全く俺の心に染みてこないぜ。
今日のパトロールは午前も午後も朝比奈さんと同じ組になったので俺の心はこの空のように晴れやかだった。しかし
「ちょっと、キョン!」
解散して帰ろうとしているところにハルヒ団長がやってきた。
「あんた、やる気あんの?毎回一番最後に来て」
やる気が無かったら来ないだろうが。…まあ、やる気があるとも言えんが。
「何ですって?」
ギリギリとハルヒの眉毛がつり上がった。
631名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 20:41:55 ID:CwHQ47ad
「いいこと?今度また遅れたら喫茶店でオーダー一品増やすからね!それと一回くらい早く来てあたしを驚かせて
みなさい!」
そこまで言うとつり上がっていた眉毛が元に戻り、今度は人差し指を俺に向けてニカッと笑いやがった。全くこい
つの顔の筋肉の柔軟性にはいつも驚かされる。
待て待て。今のおまえの言葉には全てツッコミを入れたい。俺はおまえより早く来たことは一度だけあるぞ。それ
となんだ一品追加って。虎視眈々と俺の財布を軽くする計画を練っていやがるのか。
「んじゃ!」
しかしハルヒは俺に反論の口火を切らせる事なく人ゴミの中に消えていった。
独り残された俺は
「おまえの捜し物は、すぐ近くに三人もいるんだよ」
と呟いてみた。
地面に穴を掘ってそこに向かって大声で叫びたい気分ではあるが俺は家に帰る方を選んだ。駐輪場から出ようとし
たその時だった。

「や、やめて下さい…」

か細い女性の声が聞こえた。どこか聞き覚えのある声で、俺は引き寄せられるようにその声のする方向へ自転車を
引いていった。

「いーじゃんよ、俺と遊ぼうぜ」
駐輪場の反対側で見たものは、単なるナンパの風景だった。しかしナンパをしたことのない俺が見てもそのナンパ
はセンスがなかった。壁に女の子を追い詰め、見下ろすように話し掛けている。あれじゃ恐喝にしか見えない。案
の定女の子も怯えて下を向いている。
どうしたもんかと思っていると見覚えのあるものが目に映った。最悪なナンパをされて怯えている女の子が肩に
かけているポシェットだ。どこかで見たことあるぞ。
「ミヨキチ!!」
思い出すより先に言葉が出ていた。
「…あっ!!」
顔を上げた女の子は間違いなくミヨキチだった。俺の顔を見たミヨキチはナンパ男を振り切って俺の元へ駆け寄っ
てきた。
「あーん?なんだよあんた」
獲物を横取りされたハイエナのような目でナンパ男が近づいてきた。俺はミヨキチの手前平常心を装っていたが、
内心混乱していた。俺は今まで肉弾戦をしたことがないし、昼間歩き回ったせいで足腰も疲れているから逃げ切れ
まい。ではミヨキチだけでも逃がそうかと思ったがそのミヨキチは俺の服を掴んで離さない。
「シカトしてんじゃねーよ!」
ナンパ男のナンパ声で我に返った。ここはひとつかますしかないか。俺はミヨキチの肩を掴んで引き寄せると
「この女は俺の彼女だ!文句あるか!」
よし、声は裏返らなかったぞ。
632名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 20:44:25 ID:LNB4DD0D
そういえば、支援ってどれぐらいの頻度で必要になるんだ?
633名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 20:44:33 ID:CwHQ47ad
「カノジョだあ〜?」
ナンパ男は有り得ない角度に体を曲げ下から覗き込むように俺とミヨキチの顔を交互に見た。ここで目を逸らせた
ら負けと思った俺は渾身の勇気で視線を固定した。
「何だ、カレシ待ちだったのか。邪魔したな」
あっさりと引き下がってナンパ男は去っていった。ナンパのセンスはないが、引き際は心得ているようだ。もう少し
女心が解れば成功率も上がるぜ、などとどうでもいいことを考えていると
「あ、あのお兄さん…」
ミヨキチの声がして、そこで俺はかなりの力でミヨキチの肩を掴んでいることに気が付いた。痛そうにしている。
「あっすまん」
慌てて手を離すと、それを合図にするかのように二人同時に大きく息を吐いた。
「いやあ今のはしんどかったな」
「ありがとうございます。今の人、しつこくて…」
やっぱり女心が解ってないな、あの男。
「それにしてもキミはどうしてこんな所にいるんだ?ひょっとしてまた映画か?」
緊張の糸が途切れて矢継ぎ早に言葉が出てきた。ミヨキチは少し俯いて
「ええ…まあ…そうですね」
と答えた。
「なんだ。また年齢制限ものなら、俺を呼べばいいのに」
すると今度は顔を背けて
「でもお兄さん、週末は忙しそうですし…今日だって…」
と言うなり黙ってしまった。俺はドキリとした。そういえばミヨキチに会うのすら久しぶりだったのだ。
「…すまん」
634名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 20:46:31 ID:CwHQ47ad
人のこと笑ってる場合じゃない。
数秒の沈黙を破ったのは
「あのうお兄さん、これから時間ありましたら私の家に来てくれませんか?お礼もしたいですし」
というミヨキチの申し出だった。
いや、いくらなんでもそれはまずいだろ。キミはあくまでも俺の妹と親友なのであって俺は高校生で、なおかつキ
ミの両親は俺のこと知っているのか?
驚くべきことにミヨキチは肯定した。
「お友達のお兄さんが私にとても親切にしてくれるってこと話してます」
両親の反応はいかがなものなのだろう。
「しかしなあ…」
決心がつかない俺にミヨキチは続けた。
「…実は今日、両親の帰りが遅いんです。正直心細いんです」
だったら俺の家に来ればいいじゃないか。
「最初そう考えていました。でも…」
そこまで言ってまた黙ってしまった。よく見るとミヨキチは小刻みに震えていた。そうかさっきのナンパか。気丈
にしているがやはり恐かったんだな。こんな状態で俺の家に行ったら妹によけいな心配をさせてしまう、とでも考
えているのだろう。
「…解った。でも両親が帰ってくる前においとまするからな」
俺の言葉でミヨキチの震えが少し緩んだように見えた。
635名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 20:47:49 ID:CwHQ47ad
ミヨキチと妹は同じ学校に通っていて毎朝一緒に学校へ行く。なのでどのみち俺とミヨキチの帰る方向は同じであ
る。自転車の荷台に座らせてペダルをこぎだした。ミヨキチはとても軽く人一人乗せているという感覚はまるでな
かったが、腰に回されている手の感触でその存在を把握していた。ミヨキチは自分の家に着いて玄関をくぐるまで
俺の服を掴んで離さないでいたがそのことについて俺は特に何も言わず、好きなようにさせていた。
「私ちょっと顔を洗ってきますので待っていてください」
妹が何度となく訪れたであろう部屋に通されると、ミヨキチはそう言って階段を降りていった。
「妹とは大違いだなあ…」
非常に整理整頓されていて目立った埃もない。かといって長門の部屋のように殺風景ではなくぬいぐるみなどの女
の子らしいインテリアが配置されている。
何となく手持ち無沙汰になってしまった俺は座ることもできず美術館で絵画を観る入場者のように部屋を見渡し、
妹とミヨキチのツーショット写真を眺めていた。

ガチャッ

ドアの開く音がした。
「どうだ?落ち着いたかい?」
ミヨキチが戻ってきたと思って振り向いた俺が見たものは
「お、おいっ?!」

一矢纏わぬ、全裸のミヨキチの姿だった。

ミヨキチはドアを後ろ手で閉めると、大事な所を隠すわけでもなく俺と正対した。一言も発しない。俺も押し黙っ
てしまった。嫌でも視界に入るミヨキチの色白の肢体は細身ではあるが腰の綺麗なくびれ、整った乳房にピンク色
の乳首といった小学生とは思えない発育をしていた。しかしなぜミヨキチは裸なんだ。どう会話を切り出せばいい
んだ。
636名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 20:49:08 ID:CwHQ47ad
「お兄さん…」
おもむろに静かにミヨキチが唇を動かした。
「…今、私の体を見てどう思いましたか?」
言葉に全く抑揚がない。
「小学生には見えない、って思ったでしょう?」
何だって?一体この話に何の意図があるんだ?全く言葉を返せないでいる俺を尻目にミヨキチはさらに続ける。
「…今日、お兄さんに助けてもらう前に私はあのナンパしてきた男の人に自分は小学生です、って何度も説明した
んです。でも…でも信じてくれませんでした。こんな大人びた小学生がいるかって…」
ふっと顔を上げたミヨキチの頬には目からの水滴が伝っていた。
「お兄さん…私、嘘つきですか?私、小学生ですよね?11歳ですよね?」
どんどん涙が溢れてくる。
「どうして…どうして私は年相応に見られないんですか?このいやらしい体のせいですか?」
ぎゅっと拳を握りしめひっくひっくと嗚咽をもらすミヨキチに、正直俺はどうしていいか解らなかった。
「私、こんな体になりたくなかった。クラスの女の子にまでじろじろ見られて…。この体のせいでなんでもできる
いい子みたいに思われて…」
両手で顔を覆い肩を震わせているそのそばで発育した乳房は本人の意思とは関係なくぷるぷると一緒に震えている。
「ミヨキチ…」
俺は愕然とした。俺の知っているミヨキチと、その他大勢のミヨキチを見る目はほぼ一致する。小学生とは思えぬ
姿形、おしとやかでしっかりしていて礼儀正しい。だがそれはミヨキチには褒め言葉でも正しい認識でもなんでも
なく、深刻なコンプレックスとなって精神を押し潰そうとしていたのだ。
「私…もう嫌…こんな体…もう、私…」
637名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 20:50:06 ID:CwHQ47ad
「やめろミヨキチ!」
俺はミヨキチを思い切り抱きしめた。それ以上言うな。言ったらおまえの心が折れちまう。
「いいかミヨキチ。おまえの背が高いおかけで俺は今こうやって立ったままおまえを抱きしめることが出来るんだ。
妹みたいにちっこかったらそうはいかん。どうだ?ものすごく役に立ってるだろう?」
「おまえの体が小学生離れしているおかけで俺と一緒に映画に行こうって気になったんだろう?それで俺との思い
出を創ることができたじゃないか。俺楽しかったぞ」
今日だってその時のポシェットが目印になって顔を伏せてたおまえがミヨキチだと気付けたんだ。
「誰かに寄り掛かりたくなったら、いつでも俺に寄り掛かってこい」
さらさらの髪をそっと撫でると
「うわあああん!!」
ものすごい大声でミヨキチが泣き出した。詰まっていたものをすべて吐き出すように。やれやれ、ひどい声だな。
人様には聞かせられない。でもこれは紛れも無くミヨキチの声だ。俺はミヨキチの素の声が聞けたような気がして
嬉しくなった。と同時にこんな子にこれほどの重圧を加えてきた周りの環境に怒りを覚えてもいた。一番身近にい
るはずの両親はなにをやっているんだ。
もちろん俺は今考えていることを口には出さなかった。それよりも今はミヨキチをしっかり泣かせて落ち着かせな
きゃならん。くそっ、ミヨキチの体はこんなに小さかったのか。

「すみません、お兄さん…」

しばらくしてようやく泣き尽くしたミヨキチは、目の回りを真っ赤にして顔を上げた。
638名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 20:50:53 ID:CwHQ47ad
「…どうかな、俺でも役に立てたかな?」
ミヨキチの目を見ながら言うと
「…私、ナンパされたの今日が初めてじゃないんです。いつも最後は走って逃げたりしてました。だから今日、お
兄さんが助けてくれた時は本当に嬉しかった…」
だんだんといつもの喋り方に戻ってきていた。そして俺にこう告げた。
「私、気付いたんです。はっきりと。私はこの人が好きなんだって」
ミヨキチの顔がぐんと近づいた。
「んっ…」
人体は微弱な電気で動いているという話を聞いたことがあるが、今まさに俺は唇を通してミヨキチの体の電気を体
感した。その電流は一秒と経たずに全身を駆け巡り俺の体温を上げていく。ミヨキチが唇を離しても、その余韻に
よって俺の心臓の鼓動は速められたままだった。
「ミヨキチ…おまえ…」
惚けている俺にミヨキチはにっこり微笑んだ。そしてそのまま俺のズボンのボタンを外しファスナーを開けだした。
「おいっ何をっ」
言葉を発したときにはすでに小学生の女の子の手が俺のペニスを直に掴んでいた。
「言いましたよね…お礼がしたいって」
片手で俺のペニスをしごきながら視線は絶対に外そうとしない。
639名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 20:51:43 ID:CwHQ47ad
「私でも男の人がこうされると気持ちいいってことぐらい知ってますよ…」
俺はミヨキチを止めたかったが動けなかった。ミヨキチの手の動きはたどたどしくそれほど刺激はこなかったが、
その目に見つめられると体が動けなくなっていたのだ。
「はあ…はあ…」
ミヨキチの息遣いが次第にに荒くなり、そして色気を帯びていく。ミヨキチは跪くと俺のズボンをパンツごと一気
にずり下ろしペニスを解放させた。そして何の躊躇もなく今日一度も洗っていない俺のペニスにかぶりついた。
「うわっ」
ちくしょう、俺さっきから『んっ』とか『うわっ』とかしか喋ってないぞ。いつからカタコトになったんだ俺。
でもミヨキチの口の中暖かい…。
俺のペニスはそんな思考にすぐに答えた。
「んぐっ?!ぷはあっ」
一気に最大限にまで膨張したペニスにさすがにミヨキチは口を離した。しかし手は離さず上下にしごきながら
「びっくりしました。あごが外れるかと思いました」
自分の小さな口では根元までくわえ込むことは無理と判断したのか、今度は舌先で愛撫を再開した。チロチロと尿
道口を舐め回し、甘噛みしながら下を這わす。持ち主の反応を見ながらどこが一番感じるのか探しているような舌
使い。
「ああミヨキチっ!射精るっ!」
どこが一番感じていたかではない。全部感じていたんだ。あっという間に絶頂に達した俺は、ミヨキチの頭を乱暴に掴んでその顔にぶちまけた。
640名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 20:52:36 ID:CwHQ47ad
びちゃっ、びちゃっ…

そんな淫猥な音を立てながらミヨキチの頬や額や、まだ赤みの残る目の回りが俺の精液で汚れていく。その一部は
的を飛び越えて部屋の絨毯まで汚した。けれどミヨキチは黙ってどこか嬉しそうに小さな吐息を漏らしながら俺の
精液を受け止めていた。
「…水鉄砲みたいですね…けほけほ」
鼻の中に入ったのか少し苦しそうにしていたが、顔じゅうの精液を指で口元に導きごくんごくんと飲み込むと
「臭いけど…おいしい、です」
少女の体がぶるっと震えた。その姿を見たとき、俺の理性が半分飛んだ。

「きゃっ」
俺はミヨキチを押し倒した。ズボンもパンツも脱ぎ捨てた。全身に大粒の汗が出現した。
「ミヨキチ、聞いてくれ」
しかしそのあとが続かない。すると
「いいですよ、お兄さん…」
俺の汗を受けながら静かにミヨキチが言う。次の言葉がでた。
「いや違う、やっぱりいけない!」
「どうして…」
ミヨキチの声が沈む。違う、俺はこんな声を聞きたいんじゃない!
「ミヨキチ…男ってのは馬鹿な生き物だ。いけないと思っていても俺のペニスはギンギンにおっ立ってる。でもキ
ミは小学生だ。小学生とセックスするわけにはいかないんだ」
するとミヨキチは手を伸ばし俺のペニスを握ると
「…それなら、こっちを使ってください」
まだ毛も生えていないクレバスの下、尻の穴にあてがった。
「お兄さん…私だって女の子です。自分の好きな男の人に押し倒されたら、もう覚悟を決めてます」
目の回りの赤みは消えていた。
「お兄さんとひとつになれるなら、お尻の穴だって平気です。…私は、私がこんな体になったのはお兄さんと出会う
為だったんですから」
その言葉で俺の中の何かが動いたような気がした。この子とずっと一緒にいたい。
641名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 20:53:37 ID:CwHQ47ad
その言葉で俺の中の何かが動いたような気がした。この子とずっと一緒にいたい。
「っはあっ!」
ミヨキチの両肩を掴んで腰に力を入れた。にゅるり、という感触と共に驚くほどスムーズに直腸に入っていった。
もっと抵抗があるものと力を入れていたので一気に根元まで埋没してしまった。ミヨキチが軽い悲鳴を上げる。
股間に生暖かいものを覚えた。
「おひいはんの…ふぇいでふからへ…」
ミヨキチは直腸内への挿入の衝撃で失禁していた。挿入と排泄という相反する刺激を同時に味わい、ろれつが回ら
なくなっている。
「っひゃあ、うぐぅ」
俺はおしっこを拭くことなくピストン運動を開始した。ミヨキチは口を半開きにしてよだれを垂らし、鼻水まで垂
らしながら懸命に俺を受け取めようとしていた。
ぴっちゃん、ぴっちゃんと水音を立てながらミヨキチの体を貫くかのような勢いで常に根元まで押し込む。ひょっ
とすると直腸を通り越しているかもしれないが、ミヨキチの尻穴はまるで俺の挿入をずっと待っていたかのように
ぴったりとペニスにまとわりつき快感を与えてくれた。
「わらひの…おひりがあ…ひゃああ」
まだミヨキチはろれつが回らない状態だったが痛そうな表情ではなかった。俺は顔じゅうを精液だらけにして、よ
だれや鼻水まで垂らしているミヨキチのだらしない顔が愛しくてしょうがなかった。今全世界でこの表情を見てい
るのは俺だけなのだ。ミヨキチは俺だけにこの表情をさらけ出しているのだ。
「んぷ…くちゅ」
今度は俺からミヨキチの唇に触れた。体がびくん、と震えると
「はあ…お兄さん…」
俺の体の電気でろれつが元に戻った。
「ミヨキチ…俺達、もう離れられないな…」
その時、ミヨキチの尻穴が猛烈な蠕動運動を開始し、俺のペニスが一気に絶頂に向かった。
「で、射精るっ!このまま、受け取めてくれっ!」
「は、はいっ!」
俺達二人はしっかりと抱きしめ合ってその時に備えた。

ドクンッ!!

ペニスの先から本日二度目とは思えない量の精液が直腸の奥へ奥へと爆発した。「きゃあああ!!」
その激し過ぎる爆風にミヨキチが大きな悲鳴をあげた。
「熱い、熱いよお!私のお尻が、お腹の中が火傷しちゃううう…!!」
絶叫しながら俺の体を力いっぱい抱きしめてきた。俺は二度三度と襲ってくる射精の衝動を止めることができず、
体を震わせながら終息を待つしかなかった。
「ミヨキチ!ミヨキチ!」
俺は妹の親友のあだ名を叫び続けていた。
642名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 20:54:26 ID:CwHQ47ad
射精の快感で気を失いそうになるのを必死でこらえていた俺が我に返ると、体の下でミヨキチが微笑んでいた。涙
の跡がはっきり見えた。
「ミヨキチ…ひどい顔だな」
すかさず
「ふふ…お兄さんこそ…」
俺とミヨキチは再び唇を重ねた。

その後が大変だった。
ミヨキチの尻穴からペニスをゆっくり引き抜いて精液が押し出されてくるのを待ったのだが、菊門はきゅっと閉じ
てしまい出てこない。ミヨキチの体にしたら精液は異物だから体が拒絶反応かなにかで排出してくれると思ってい
たのだがその気配すらなかった。
小学生の女の子をM字開脚させてまじまじと尻穴を見つめているのも何だったのでトイレに連れていくことにした。
「腰が抜けた?!」
ミヨキチは顔を赤くして
「だってお兄さんすごかったから…」
俺まで恥ずかしくなってしまった。俺はそんな絶倫の自信はないぞ?
しょうがないのでミヨキチをお姫様抱っこして、俺は下半身裸のまま廊下を歩いてトイレに向かった。お姫様は腰
を抜かしているのでトイレの中に俺も入り便座に座らせた。トイレのドアは開いたままだ。
「…どうだ?」
跪いて訊ねる俺に
「…出ないです」
さすがに困った。
「ミヨキチ、体はなんともないのか?気持ち悪いとか、お腹痛いとか」
ミヨキチはお腹を撫でながら
「なんともないです。不思議です」
何となく声色が明るいのは気のせいか。俺の精液はそんなにミヨキチの体と相性がいいのか。
「お兄さん、出てこないならそれでいいです」
爆弾発言をされた。
「何言ってるんだ」
やや咎めるような口調の俺に
「本当のことを言うと、さっきお兄さんの…その、おちんちんをお尻に入れられた直後から記憶がほとんどないん
です」
まあ、腰を抜かすほどだったらしいからな。
「だから今、お兄さんの精液が体の中にあるという幸せな気持ちをもう少し味わっていたいんです」
643名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 20:58:31 ID:CwHQ47ad
裸で便座に座ったままミヨキチが目を細めた。ああ、そうだ、そうだとも。アナルセックスの記憶なんか無くった
っていい。だってそれは…。
「えっ?ちょ、お兄さん?」
堪らずミヨキチを抱きしめた。
「ミヨキチ、おまえいいお嫁さんになれるぞ」
耳元で
「もう、バカ」
少し呆れたような少女の声がした。


「それじゃ、ちゃんと戸締まりするんだぞ」
最初に言った通り俺は両親が帰ってくる前においとますることにした。名残惜しそうにするミヨキチだったが、こ
ればかりはな。結局ミヨキチの両親はフィガロの結婚とかいうおよそ今の俺には縁がないようなオペラコンサート
に行っているんだそうだ。さすがに小学生には無理だと判断したのは正解だが、娘をひとりで留守番させても大丈
夫だと思い込んでいるのは大間違いだ。
「ミヨキチ」
最後にもう一度抱きしめた。ミヨキチの新しく着替えた服からはやっぱり女の子の香がした。
「お兄さん」
玄関のドアノブに手を掛けたところで呼び止められた。ゆっくり振り向くとミヨキチがもじもじしながら
「あのっ…。こんなこと言うのも変ですけど…」
頬が赤い。
「私の…私の本当の処女を貰ってくれるのはいつですか?」
顔全体が火が出るほど真っ赤になった。
俺はドアノブから手を離してミヨキチに近づいた。そっと両肩に手を置いて澄んだ瞳を見つめる。そしてゆっくり
と、はっきりと、こう答えた。


「キミが16歳になったら」



終わり
644名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 21:00:39 ID:CwHQ47ad
以上です。予定レスオーバーしたことと、連投規制で投下に時間がかかったことを
お詫びします。
645名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 21:17:44 ID:V+NUZmdA
ミヨキチ大人化SSでも、そこまではしなかったのに・・・…。
キョン変態過ぎる・・・・・・。
646名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 21:29:23 ID:AkzDkgXP
もし俺がキョンの立場だったら
自殺して煩悩を封じていただろう。
未来ある少女のためにな('A`)
647名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 21:37:31 ID:LByTLouM
キョンの暴走っぷりに吹いたw
ここまできたら、ほとんどギャグじゃねぇか?
648名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 21:51:20 ID:9NWJfCCE
ちょwwwキョンぶち切れすぎwww
ここは変態の集うインターネッツですね(自分を含む)
649名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 22:03:08 ID:HzIApSRl
嗚呼、キョンは炉になってしまったのかwww
650名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 22:09:11 ID:Jlu8al2z
だが、
そ れ が い い !
でFA
乙! 面白かったw
651名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 22:22:45 ID:gEtkg52S
>>625
あれやけに鬱陶しいんだよなw

>>646
うそだ。絶対にうそだ。
652名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 22:24:05 ID:KHqrdiRb
ゴルァキョン!
アナルでするなYO(*´Д`)ハァハァ
653名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 23:28:01 ID:GQGEMfsp
なんという天体
654名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 23:28:23 ID:oWTQRmvu
今41スレの過去ログを見てきたんだが・・・

なんかすごかったです><
655名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 23:28:46 ID:GQGEMfsp
すまん。間違えた。

なんという変態。今スレは変態SS祭りですねw
656名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 23:37:30 ID:gEtkg52S
>>654
わざわざ五時間かけて読んだのかよwww
657名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 23:53:38 ID:AkzDkgXP
駄目だ…いかん………!


ウッ!
658名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 00:05:52 ID:QO2XpC9j
>>644
とりあえず文章に対してつっこみたい点は色々あるが、ここではあまりにも既出なんで割愛するよ。
もしこれがSS書くの初めてなら仕方ないとは思うが、スルー対象になりかねんからもうちょっとだけ文章を勉強した方がいい。
あと序盤に関してだが、どこから来たのか知らんが、ここは1レス内にもっと文字詰め込める。>>2の最後を読むこと推奨。

>>632
ここは基本的に支援はいらん。


ていうか、このSSでなんでこんなにGJ的なレスが続いてんだよ。
何ROMってんだお前ら。神職人さん達が離れちまうぞ。
659名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 00:15:33 ID:NZvskxFp
いやいや、全然GJ的でもないですし。
660名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 00:15:39 ID:JR3nWvQQ
>>658
支援いらないのか?
連投規制かかったって言ってるけど…
661名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 00:55:54 ID:Kp5UgzDS
>>660
たぶん8回だったと思うが、その回数書き込む間に、この板全体で一回も書き込みがなければ規制が掛かる。
夜中に長編投下でもない限り、なかなか無いと思うんだが。
662名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 01:04:34 ID:JR3nWvQQ
>>661
そうかthx。
長いの来てたら1回ぐらい間に入ってみるかな…
663名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 01:07:30 ID:ghtgdWt1
どっかに支援専用のスレがなかったっけ?
あれはもうなくなっちゃたかな……
664名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 01:14:46 ID:aD9Qy1LA
>>658
ぶちまけて言うと、あんたが突っ込むのを待ってたような気がちょっとする。
665名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 01:19:27 ID:lwmVl3SX
前に支援に入って感謝された経験があるのだが‥‥‥。
たしかに深夜だったな。
666名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 01:22:45 ID:nfwqBN7F
●<では今度は僕が彼を掘ってあげましょう
667名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 01:34:54 ID:DE/jjvWg
>>663
【24hで納品】BIG な BIG な、サーバーを用意しました 【2get禁止】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/924070501/

これ。
668SS保管人:2007/06/05(火) 01:51:15 ID:DE/jjvWg
>>212
行間は上手く広がったかな。

”LINE-HEIGHT”のタグは入ってるのに、どういう訳か今置いてる鯖では無効になってる。
スタイルシート使ったらちゃんと広がったけど。
669名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 01:52:02 ID:ghtgdWt1
いつも乙です。
670名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 02:13:50 ID:cdgXhJHq
お疲れ様です! 相変わらず仕事が早い!!

ところで今ここの住人はいつぐらいから入った人達が多いのかなぁ。
自分はもう一年近く住人やってるから、色んな作品……それこそ少年オンザやループタイム、ドラクエや女体化国木田
など色々見てきたんだが、前スレでの女国木田を叩いてた人達や、スレを丸々一個使いきった古泉罠を知らない人達
などを見ると、新規の人達も増えてんだなぁと思って……。

いやまぁ新規の住人さんが増えるということはその中から新たな職人さんが生まれる可能性もあるから良いことなんだけどね。
ただ前から好きだったシリーズを叩かれると辛いものがあるなぁ、と……。長文すまん。
671名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 02:34:17 ID:0TIi05y1
>>670
新規の住人さんはありがたい。だが、自分は新規出ることを認識していただきたい。これは侮蔑ではなく、職人さんを貶めないための注意である。
っていうことでいい?
672名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 02:36:20 ID:uBmOlTMI
>>450
wwwww
673名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 02:40:19 ID:V9M5puFI
延々とアレをナニした者です。保管庫の中の方、迷惑をおかけしました。

国木田さんのは、新キャラの印象がぶつかっちゃったかな。女性だったから。
でも、驚くような転回が待ってるかも知れんし。新刊待ち遠しいです。
674名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 02:45:11 ID:Kp5UgzDS
>>668
お疲れ様です。

>>670
俺はここ見出した頃にキョンの消失をリアルタイムで読んだ記憶あるから、26、7章くらい?
まだ一年経ってないな。
非単調〜の時に丸一日賞賛レスばっかりだったのがやたらと記憶に残ってるな。羨ましかったw

俺はどっちかというと叩く方より、なんでこれに?って思うSSにGJが多いことにアレだな。
この話もループになるけど、やっぱりここは下手なSSと神SSで大きな扱いの差をつけるのが良かったと個人的には思うんだ。
ぶっちゃけ、その中で賞賛レス貰うのって気持ちいいんだよなあ。
675名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 03:43:52 ID:bCMVBnrQ
昔も言ったが、贅沢なことだな
676 ◆LeyXT4003g :2007/06/05(火) 04:57:47 ID:Tv5uNuQ6
>>668
おつかれーっす!いつもお世話になっております。

>>670
専ブラに残ってるログは31章からなので、俺が前スレを消さぬ住人と化したのはそのあたり。実は俺、まだまだ新参者なのです。
『国木田♀』は、しっかりと国木田らしいキャラで書き進めて行ければ、保管庫様がありますし、シンパがこれからも増えると思いますね。
一方、『ドラクエ』は……RPGものでは仕方ないとはいえ、全員を主人公のように扱ってしまっているのがぐだぐだで苦しい。
今からでもキョン一人称に戻したほうがいいのね、などと勝手なことをぼやきたくなってしまいますよ。

>>674
>下手なSSと神SSで大きな扱いの差をつける
無理でしょうね。
百もご存じでしょうが、文芸作品の価値は、うまいヘタのほか、需要と供給の関係つまり流行り廃りらき☆すたがあるのですよ。
特に二次創作の場合、後者が大きいと言っていいでしょう。
マイナーキャラどうしのカプSSは、いくら懇切丁寧に描いたところで、たいてい読みもされず捏造カプと叩かれるのがオチであり、
また今回のように、いくら二次創作色ド薄+予定調和、ガチSSとしてでなく完全なネタSSとして読めという作品であろうとも、
このょぅι゙ょと一発やりてー!もっとド変態SS読みてー!
と心中で叫んでいる住人が多い状態であれば、GJが神楽鈴なりにつくでしょう。神SSのそれと匹敵するほどに。
プロの作家や大手同人作家なら、その名前によってトツゼンなマイナーものでも読ませることができますが、匿名掲示板ではそうはいきません。
といって、☆採点のようにキッパリ価値を決めてしまうのも、匿名板では自作自演から大荒れの元です。できません。
ですので、せいぜい個人で冷静な感想をつけてバランスをとるくらいしか、一介の読み手ごときには無理ですと思いますよ。
677名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 06:05:48 ID:lwmVl3SX
>>676
おお、来た来た。久しぶり。
てかニートの俺が言うのもなんだが、おまえも暇なんだな‥‥‥。
678名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 06:42:26 ID:EoCCsnT9
保管庫更新されてr
679名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 07:05:31 ID:v02doARx
>>674
ここはプリンほど酷くないからまだマシだと思ってる。
批判的なレスが特別、荒らし扱いされるわけでもないし。
680名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 07:42:10 ID:A44SqskU
キョンが最近アナルを犯した女性。佐々木・ミヨキチ
ミヨキチだとセクロスできないからな。
681小ネタ:2007/06/05(火) 10:10:13 ID:qoMPw7JX
SOS団の5人が電車に乗った。

「キョンの奴、真っ先にみくるちゃんの隣に座って……許し難いわね。エロキョンには厳罰よ厳罰! 古泉くん? 途中で降りたわよ。バイトって、何のバイトかしら?」
「え、えと、涼宮さんの隣はキョンくんでしたぁ。長門さん、電車で本を読んで、疲れないんでしょうか……」
「俺の前に一人立った。あと、ハルヒと朝比奈さんの前には誰もいなかったな。それにしてもハルヒのやつ、あんぐらいで怒るなよな、まったく……」
「……私の前は古泉一樹」
「女性の方は皆さん座っていました。……もっとも、そのお陰で、大規模な閉鎖空間が発生してしまいましたがね。無理からぬことですよ」


さて、SOS団員たちは、それぞれどこにいたのだろうか?
682名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 11:02:34 ID:X4AVMUjv
>>681
この情報だけでは詳細は確定できないぜ
683名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 12:26:16 ID:jT1LB9yM
>>681
長門の言う「前」がキーワードなのかなぁ。

この問題の構成人員をSOS団の5人だけと仮定
(他人は含まない)とすると、

キョンの左右に、ハルヒと朝比奈さんが座っていて、
キョンの正面に長門が本を読みながら立っていて、
古泉はどこかに座っている。

その後、途中で古泉が降り、空いた席に長門が座った
…のではないかと。
684名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 12:37:04 ID:ADlTqEVs
一人「立った」と大規模な閉鎖空間が発生がキーワードだと思う

キョンの左右に朝比奈さんとハルヒ
長門はキョンの膝の上でその正面に古泉じゃないか?
685名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 13:13:15 ID:E0MOG6h2
キョンの両隣にハルヒとみくる
長門がキョンの上に座って、その前に古泉が立ってたんだろ?
686名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 13:59:22 ID:ko2PD7eG
ハルヒ、キョン、みくると並びキョンの前に古泉。後は……

A:キョンの上に長門
B:キョンの上のアミ棚に長門
C:キョンに肩車されて長門
D:キョンに騎乗位でセクロス中長門
687名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 14:01:48 ID:A44SqskU
長門に穴あるのかな?
688名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 14:46:33 ID:iWXkyT4g
長門「無ければ自分で作ればいい」
689名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 15:15:12 ID:qoMPw7JX
答えです

ハルヒ・キョン・みくるが座り、古泉がキョンの前に立った

長門がキョンの上に座り、閉鎖空間が発生して古泉が電車を降りた

です

小ネタ、失礼しました
690名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 15:25:17 ID:00f3wl1G
>>689
余解(複数の解答)があるクイズはよろしくないね。
もうすこし厳密な定義で出題しないと長門さんに情報連結を解除されちゃうよ。
691名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 15:32:21 ID:b1TeiaSC
例えば正しい情報はこうだな。

×「俺の前に一人立った。」
○「俺の前に立ってた団員が一人いた。」

「一人立った」だけじゃ一般人なのか団員か区別できん。
あとハルヒと朝比奈さんがキョンの両隣というだけで左右が不明なのもマイナスポイントだな。
こういう問題では左右の位置指定まで問題文から把握できるようにするか
左右までは問わないと明記していないといかん。

ようするに何がいいたいかというと681乙!
692名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 18:28:48 ID:8uJt37YJ
まぁなかなか面白い小ネタではあったよね。
693名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 18:36:11 ID:v02doARx
なにもこんなスレで頭の体操しなくても………
といいつつ割と真剣に全力疾走した俺がいる。
694名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 18:52:51 ID:w6B44PWg
あげ
695名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 18:59:06 ID:A44SqskU
橘・キョン・周防が座り、藤原がキョンの前に立った

佐々木がキョンの上に座り腰を動かし、それをハルヒが見て閉鎖空間が発生して古泉が電車を降りた。
ならよかったにょろ?
696名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 21:01:51 ID:ko2PD7eG
橘・キョン・周防が座り、藤原がキョンの前に立った

藤原がキョンの頭を掴んでおもむろに腰を動か(r
697名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 21:53:14 ID:b35gmPFz
●がパンジーの後ろに立ち、おもむろにズボンを(ry
698名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 23:27:47 ID:BNOCiow4
藤原が●の後ろ(ry
699名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 23:36:20 ID:1Lh/xTvz
今更だが分裂の謎の少女って未来から来た妹でFAだよな?
どこかで聞いた声とか既視感とか説明付くし
電話かけたのもSOS団に入れる喜びとかキョンと同じ学校にいける嬉しさからかけたとすれば説明がつく
700名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 23:44:52 ID:X4AVMUjv
それは無いと思う、妹はハルヒパワーとは無関係だと思うぜ。 
新一年生に混じってきた女子生徒が怪しいな   
701名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 23:45:21 ID:ko2PD7eG
>>699
諸説色々。俺は別案でSS書き中。
702名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 23:46:02 ID:P/5CqY0x
そんな……声まで変わってる
703名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 02:34:24 ID:Gt9c3W8j
435 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2007/06/04(月) 21:01:37 ID:t4UHrblc
声優事務所騒動とかどうでも良いんだがこれを見ると
ほんとうに何かあったんだろうなと、しみじみおもってしまうな
http://www2.upjo.com/up/data/sa.jpg
↓あふたー
http://vista.chew.jp/img/vi8092335678.jpg
704名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 06:39:56 ID:frNLEGNM
声優なんかどうでもいい。
705名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 06:41:52 ID:PDlWi5IJ
あふたーもなんも、上の平野ってコスプレしてて全然普段と違うじゃん
元々下のみたいにアーパーギャルっぽい子だったよ
706名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 14:13:44 ID:NcUuDxZ9
平野綾はかわいい画像とかわいくない画像の差がおおきいな
707名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 14:24:53 ID:Vt83Dal1
女なんて化粧と髪型で別人に変わっちまうんだから気にしない気にしない
708名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 15:03:53 ID:qLNjF9uB
すきすきすきすき好きっ好き♪
709名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 15:06:25 ID:E0xu1dyU
というかここは谷川流のスレなので
アニメ版声優の話などどうでもいいのですが。
710154です:2007/06/06(水) 20:45:42 ID:1N4MhjZZ
空気を読まずにエロ分投下いきます。保管庫様に保存してもらっている48−154変態佐々木シリーズ?で、>>518の続きになります。
バカエロで、しかも佐々木がかなりぶっ壊れたキャラクターになっていますので、注意してください。
また、SM色が強く、キョンもダメ人間になっていますので、そういったものが苦手な方はスルーヨロ。

今回で佐々木編は終わりです。もしかしたら、ハルヒ編あるいは3P編があるかも。
8レス予定。


『笹の木口狂曲』
711154です:2007/06/06(水) 20:46:31 ID:1N4MhjZZ
「ところでキョン、きみは小道具に興味はないのかな?」
我に返ると、いそいそと着衣を整えた佐々木が、いたずらっ子の笑みを浮かべながら聞いてきた。小道具?ってなんの小道具だ?
「もちろんきみが僕を調教するためのツールに決まってるじゃないか。さっきの会話にちゃっかりアナルバイブやボールギャグといった僕の秘蔵コレクションの一部を挟んでみせたのに、きみは全然反応してくれなかったからね。もしや嫌いなのかと思ってさ」
えーとだな、アナルバイブってのはなんとなく想像つくんだが、ボールギャグってのは一体どんな道具なんだ?
「ふむ。やはりきみはまだこの方面にはくらいのか。いや、いいんだ。これから僕の体を使って、飽きるまでお気に入りを探してくれればいいだけの話だからね。ちなみにボールギャグというのは、これのことさ」
そう言いながら佐々木は、その摩訶不思議な道具を手渡してきた。それは穴がボコボコ開いたゴルフボールのようなものに革のバンドがついた代物だが……形状からは用途が想像もつかんな。
「それは口枷、いわゆる猿轡として使うものだよ。きみは中学時代から妄想の中で僕を何度となくレイプしてくれたと思うが、泣き叫ぶ僕を黙らせるために脱がせた下着を丸めて口に突っ込むというのは、現実にはやめた方がいいな。
もちろん妄想としては甚だしく性感を高めるし、僕も何度もきみにそのように扱われる場面をオカズにしたがね。
布類は唾液を吸ってしまって呼吸を妨げてしまうんだ。性行為中の酸素消費量は、とてもじゃないが鼻呼吸だけでは追いつかないからね。最悪の場合、窒息の危険性もあるんだよ。
しかし、これならボールに穴が開いていて呼吸は十分に確保されるし、何より開きっぱなしにさせられる口から涎が垂れ続けてしまう屈辱感がたまらないんだ」
うっとりと視線を宙に彷徨わせながら、明らかに実戦経験に基づいた薀蓄を披露する佐々木。

ってちょっと待て!?お前、いま当たり前のように通学鞄からこいつを取り出したが、こんなものを学校に持ち込んだのか!?
「誤解しないでくれ。いつもは革首輪しか持ち歩かないよ。これでも僕は学校では優等生で通ってるんだ。
でも、今日から僕はキョンに性奴隷として仕えるわけだからね。躾てもらう為の道具は大事だと思ってさ。とりあえず最低限必要なものを一通り持ってきただけさ」
いや、そういう意味じゃなくてだな、お前が何気なく使っているその校章が入った鞄を手に入れるために、どれだけの受験生が涙を呑むと思ってんだ。
それに、お前の家はここからそう遠くないだろ。いったん帰ってから来ればよかったじゃねーか。
「それも考えたんだが、一秒でも長くきみに使ってもらうためには、遅刻の可能性を徹底的に排除する必要があったからね。それに他に野暮用もあったしさ。
だいたい、奴隷たるもの三つ指をついてご主人様を出迎えるのが作法だと思わないか?」
どこから突っ込むべきか頭を抱えたいところだが、とりあえず、お前は俺が帰ってきたときに、三つ指ついてお出迎えってのはしてなかったよな。
「突いてたさ、前後の穴を三つ指でね」
サラッとトンデモ発言をしながら、妖しげな道具を嬉々としてベッドの上に並べる佐々木。
お約束のロウソクから賞でもらえそうな程スタイリッシュなバイブレーターに始まって、革製の輪っかやら、用途不明で無駄に高機能なクリップやら、明らかに安眠には向かなそうな素材で出来たアイマスクやら、その他もろもろ、出るわ出るわ。
ドラ○もんクラスとまではいかないものの、パズ○の鞄もびっくりな品揃えだ。だいたい、こういうのってけっこう高いんだろ?お前も女子高生だなんだから、服とか化粧とか、もっと小遣いは有意義に使えよ。
「安心したまえ。我が家では主要教科のテストに報奨金が支給される制度があってね。80点以上なら1000円、90点台なら3000円、100点なら10000円なんだ。
キョンは覚えていないだろうが、きみは中学の入学式前に僕に話しかけてくれているんだよ。僕はその瞬間に決心したんだ。いつかこの人の性奴隷なろうってね。まぁいわゆる一目惚れというやつだ。
そして、調教してもらう道具を入手するためだけに、こつこつ勉強を頑張ってきた成果がいまの僕の成績だからね。首尾一貫してなんら矛盾はないわけさ」
ここまで当たり前のように言われると、変なのは俺のほうなのかと疑ってしまいたくなるが……矛盾とかいう次元の問題じゃなく、何というか、人として一番大事な何かを忘れてないか?
712名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 20:47:35 ID:1N4MhjZZ
「だいたい、僕が奴隷として、はしたない姿をみせてしまった件に関しては、きみにも責任があるんだぞ。
きみが放課後に涼宮さんの体を気の済むまで弄ぶものだから、彼女は協定で定められた時間をオーバーしてしまったらしいのさ。
それで、あまりにも遅いので彼女に電話をかけてみたら、ちょうど彼女を自宅に送り届けたきみが帰宅の途についたときでね。自分の進言の成果をさりげなく聞き出しつつ、処女喪失のくだりを聞いたというわけだ。
もちろん涼宮さんは、きみとの甘い思い出を一生胸に秘して暖め続けるつもりだったんだろうけどね。キョンの童貞という唯一無二にして究極の世界遺産を独占したからには、その詳細くらいは公表する義務があると強硬に迫ったら、しぶしぶ語ってくれたよ」

えーと……あ、あれはだな……

「最初はしぶしぶだったけど、すぐに多幸感で胸がいっぱいになってしまったらしくてね。涙声になっていたよ。まったく、あのときの涼宮さんの恍惚とした声ときたら……きみに聞かせてやりたかったね。
準備に疲れ果てて、幸せ云々よりまず一区切りつくことに涙する結婚式の花嫁なんて目じゃないよ。仇敵である僕が思わず肩を抱きしめてあげたくなるほど、本物の幸せが涙として溢れてしまったような声だったんだからね」
佐々木が親友の結婚式を見守る目で遠くを見つめている。が、握り締めすぎた拳にはつめが突き刺さり、血の気が失せて真っ白になっている。おい、痛くないのか?
「キョン、聞いたぞ。きみは決死の想いで尻を差し出し、股を開いて誘った処女の悲痛な懇願を無視して絶望の淵に叩き込んでおきながら、その乾ききった心にレイプで無理やり優しさと精液と従属心を沁み込ませたそうじゃないか。
初体験から生半可な快楽では満足できない体に調教して性的な飢餓感の鎖で縛っておこうだなんて……きみってやつは、本当に天性のサディストだな」
そんなにジト目で睨むなよ。それにあれは無視したわけじゃなくてだな、なんというか、驚いてフリーズしちまっただけであってだな……

「そこがきみのすごいところだよ。そんなの狙って出来るものじゃないからね。キョンが本心から嫌がっているなら僕らは潔く身を引くし、お預けプレイなら穴を使って貰えるまでいくらでも尻を振るさ。
だが、積極的にせよ、消極的にせよ、完全に無視されてしまったら、どうしたらいいか分からないじゃないか。そのときの涼宮さんの絶望感と喪失感は察して余りあるよ。
そこまで追い詰めておいて、一転、首根っこを掴んで机に押し付け、野獣のように立ちバックで襲い掛かるなんて……。
僕の長いオナニー経験でも、ここまで理想的なシチュエーションは妄想すらしたことがなかったぞ!」
えーと、本当に目から紅い汁が出てないか佐々木?だいたい、あれはわざとじゃなくてだな、その……情けない話だが、俺だって必死だったんだぞ。
「そこがまたすばらしいんじゃないか!のし掛かってはみたものの、挿れる場所が分からず困惑する最愛の男を自ら導いて、結合を果たす……。
男のきみに、これが女としてどれだけ誇らしく、そして、母性本能を充足させる行為であるかは、想像もつくまい!!
涼宮さんは初体験で、雌として犯され、女として童貞を導き、処女として最愛の男を受け入れたんだぞ!!!これ以上の幸せがこの世に存在しようはずがない!!!!」
バンッと拳をベッドに叩き付け、今にも火を噴きそうなギラギラした目で迫ってくる佐々木。分かったから首を絞めるな。頭突きをするな。痛い、痛いっす、佐々木さん!
「そこで羨望と嫉妬で気が狂いそうになった僕は、仕方なくこのきみの体臭が染み込んだこのベッドで、麗しの芳香に全身を包まれながら、自慰をしつつご主人様の帰りを待たせてもらったというわけさ。
オナニーなどという生易しいものではなかったよ。あれこそ自らを慰めるための行為という意味で、ホンモノの自慰だ。
そして、最愛の男に抱かれた親友の報告を聞いて淫欲に負けた僕は、きみの蔑むような視線を受けるという完璧なフィナーレをもって、大人の階段をまたひとつ上がったんだ。
あれは凄かった……凄かったよ……思い出しただけで達してしまいそうさ」
一転、恍惚とした表情でトロンとした目を宙に漂わせる佐々木。えーと、あれはびっくりしただけで、別に蔑みなんていう意思はなくてだな……って、おーい、さ さ き さーん!てか、なんか瞳孔開いてね?
713名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 20:49:26 ID:1N4MhjZZ
数分ほどダメな幸せを反芻していた佐々木は、ハッと我に返ったとたん、決意に満ちた笑顔を浮かべた。思わず見蕩れるほど凛々しく、そして、儚げな微笑。
ハルヒの笑顔を真夏の太陽に例えるなら、佐々木のそれは夜空を煌々と蒼く染め上げる満月だった。

「涼宮さんがキョンとの普通の幸せを追求するなら、僕はきみとの普通じゃない幸せをトコトン追求する!これは乙女の全てをかけた総力戦だ。覚悟しておけ、キョン!!」

キッと射るような視線に込められた決意と、質こそ違えハルヒに負けない晴れハレな笑顔。そして、俺に向けられた拳には、
…………………………………………あのさ、佐々木。せっかく格好良く極めてるところを申し訳ないんだが、ピンクローターは正直どうかと思うぞ。

「とりあえずこれで僕を辱めてもらうじゃないか!こいつは僕が中一の最初の期末テストで、始めて92点を取ったお祝いに買った思い出の品なんだ。
今でこそ超進学校なんてものに通ってはいるが、それまでの僕は勉強なんてからっきしダメでね。もちろんスポーツもダメだし、内向きな性格で友達も少なかった。
ありていに言えば、だれにも相手にされない、ただのどん臭い女の子だったのさ。
でも、キョンに調教されたいという想いが僕を変えたんだ。あのテストが返された瞬間は生涯忘れないよ。
これが夢の第一歩なんだっていう高揚感で頭が真っ白になってね。思わず出てしまった小さなガッツポーズの本当の意味を知っていたのは、この宇宙で僕だけだろうな。
要するにこれは、僕が生まれて初めて自発的に行った努力の結晶であり、同時に、長い間過酷な現場を2人3脚で戦いヌいた最古参の猛者なのさ」
……えーとさ、佐々木。手に握り締めているのがピンクローターじゃなければ、これってものすごく良い話だと思うんだが……。
「何を言ってるんだいキョン!?とても気持ちのいい話じゃないか!!気持ちのこもっていない良い話なんて、何の価値もないだろ!?」
なんとなく思わず肯いてしまいたくなる正論だ。そのこもった気持ちの結果が、性的な快楽でなければな。
「まぁ四の五の言わずに、僕の体を玩具にしたまえキョン!大人のオモチャで生身の玩具を弄ぶ。これこそ大人の娯楽というものだろ!?」
遊園地を目の前にして興奮する幼稚園児のような、キラキラの笑顔な佐々木。俺だってこの手のものに興味がないって言えばうそになるからな。まあ一緒に大人の階段とやらを上りますか。
厳かに渡されたそのピンクローターを受け取った俺は、佐々木にベッドの上でM字開脚するように命令した。


羞恥で真っ赤になりがなら、いそいそとM字で性器をさらす佐々木。それは愛液でテラテラと輝きながら、早く男を飲み込みたいと卑猥な叫び声をあげるようにパクパクと息づいていた。
思わずフラフラと息子を突っ込みたくなるが、今日は危険日らしいからな。人としての幸せは、このエロい奴隷をもっと楽しみ尽くした後にとっておくべきだ。
「さあキョン、僕の一番深い部分を思う存分視姦してくれ。ああ凄いよ、そんなギラギラした目で舐め回すように見られると、それだけで孕んでしまいそうだ」
男を受け入れたことがないそこは、綺麗な淡いピンク色で、見ているだけで涎のように愛液がジワジワ滴っていた。
ふーむ、こいつが大陰唇で、ここが尿道でか。で、ここに息子が入るわけだな。改めて見るとこんな狭い穴によくも愚息が入るもんだな。で、この控えめなボタンみたいなのがクリトリスってやつか。
解剖学的な興味をそそられて、佐々木のあちこちを指でいじくっていると、佐々木がたまらず悲鳴を上げ始めた。
「う。や、ダメだキョン。そんなにじっくり見られると、ひゃうっ!こら、いきなり触らないでくれそこは一番敏感で、ひぁぁん!」
粘度の高い糸を引いてこぼれるジュース。指に付いたそれをぺろりと舐めてみると、少し苦く、甘い香りがした。
期待に満ちた目を潤ませ、荒く浅い息をつく佐々木。ピンクローターのスイッチをいれると、ビクッと反応し、ジーーーーーという低い音に促がされように、どくどくジュースが溢れてくる。
梅干を見たら唾が出てくるのと同じなんだろう。すっかり佐々木の体になじんだピンクの強者が猛り狂うのを見て、佐々木の体が真っ赤に火照る。
714名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 20:50:31 ID:1N4MhjZZ
だが、そのまま使うんじゃ面白くないな。せっかく色々持ってきてくれたんだから、他のも試してみよう。ということで、俺がいったんローターのスイッチをオフにすると、佐々木の目に狼狽と後悔が浮かんだ。
「キョ、キョン、すまない。こんなちゃちなオモチャは嫌いだったのかい?
そうだよな。それにさっきから胸や尻穴で絶頂に導いてもらったのに、また浅ましく僕だけ気持ちよくしてもらおうなんて……。違うんだキョン、ごめんなさい!一生懸命奉仕させてもらうから……この変態を見捨てないでください!」
半べそですがる佐々木。おいおい、スイッチ切っただけで、そこまで妄想を膨らませるか?
だが、こいつが奉仕したいってんならさせてやろう。この変態に相応しい方法でな。


俺はオロオロと視線を泳がせながらべそをかく佐々木に四つん這いになるように命じ、ベッドの上に散らばる道具の一つに手を伸ばした。
佐々木がいつも持ち歩いているという革の首輪。それは明らかに動物用とは異なり、ゴテゴテと金属がついている割には、洗練されたデザインだった。
そして、外側のビニールのような光沢を放つ硬い皮とは対照的に、内側は非常に柔らかい上質な皮革でできており、柔肌を傷つけないように職人が細心の注意を払って腕を振るった逸品であることを物語っていた。
まったく、この地方どころか全国でも有数の進学校に通う真面目なお嬢様が、普段こんなものを持ち歩いてるだなんて、誰も想像できないだろうな。

「ひっ、そ、それを使ってくれるかいキョン?僕は、僕はどれだけこの日を……」
儚いうなじにかかる後れ毛を梳くようにと掻き分け、分厚いわりには柔らかい革のベルトを、不安になるほど細い首に回す。
なすがままになりながらも、じっと潤んだ目を俺に向ける佐々木。俺はその熱い瞳を受け止めながら、慎重に、決して苦しくないような長さに調節すると、二重になった留め金をきっちりと締めた。
その間、佐々木の顔は真っ赤に火照りながらも、吸い込まれそうなほど深い黒を湛えた大きな瞳には、驚くほど澄んだ光が浮かんでいる。
そして、最後にサルカンの付いた革紐を留め金に取り付けると、寸毫の隙もなく完璧な雌奴隷がそこにいた。

伝統ある進学校の地味な制服を身にまとった真面目で堅物なお嬢様につけられた禍々しい首輪。
その引き綱をちょっと引くだけで、雌犬はビクリと跳ねる。
人生の意味を初めて真剣に考えさせられた高校受験を一緒に戦った仲間。一年間とはいえ、中3という最も多感で特別な時間を共有した親友。
それがいま、俺の足元で首輪をつけられて四つん這いになっている。
バカ話で腹の底まで笑い、数字の残酷さに涙した記憶で結びついたはずのこいつとの絆は、いま、一本の革紐となって結ばれている。


ありえない光景に立ちくらみを起こしそうになるほど興奮した俺は、逸るようにズボンとトランクスを脱ぎ捨てると、臍まで付くほどギンギンに滾った息子を見せ付けるように捧げながら、四つん這いの佐々木の前に回りこんで膝立ちになった。
「ほれっしゃぶっていいぞ」
自分のどこにこんな高慢でサディスティックな本性が隠れていたのか不思議になるほど残酷な声。だが、それに気圧されることなく、すっと正座に戻った佐々木が、凛とした微笑を浮かべ、深々と土下座をしてきた。
「ありがとう、キョン。どうかこの奴隷のいやらしい体を使って、たっぷり気持ちよくなってください」
育ちのよさを感じさせる、きっちりと折り目をつけながらも自然な一礼。
たぶん長年この挨拶をする日を夢に見ていたのだろう。高ぶる感情を押さえつけるように声が揺れている。
そして、再び上げられた顔には、目に涙を溜めながらも、幸せにいっぱいな笑顔が浮かんでいた。
「こんなのを着けられちゃったからには、僕の体は完全にキョンのものだからな。好きなときに、飽きるまで使ってくれ」
715名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 20:52:14 ID:1N4MhjZZ
そのあまりにも自然な喜びが溢れる笑顔にちょっと虚をつかれた俺を、上目遣いの潤んだ瞳で見上げる佐々木。この制服に首輪で至高のエロスを醸し出す奴隷は、四つん這いに戻って先走り液が迸る息子の鈴口に真摯なキスをしてきた。
それだけでも胴震いがおきそうなほど濃厚なキスフェラ。幼い舌がねっとりと絡みつき、味わうようにいやらしい音を立てながらカウパーをすする。
思わず腰砕けになりそうな俺の興奮を見て取った佐々木は、輝くような笑顔を浮かべながら徐々に息子を飲み込み、これから仕える息子の形をじっくりと調べるように舌を這わせてきた。
舌先がコリコリと鈴口を刺激し、引き際にはカリ首に味わうように唇を絡める。
そして、悪戯をするように竿を軽く甘噛みで刺激しながら、柔らかな頬の内側が亀頭をキュッと締め上げ、さらに上顎裏の襞がこそげるようにカリ裏に吸い付いてくる。
技巧的にはまだぎこちなさが残るフェラ。だが、その嬉しそうな笑顔と一生懸命さが逆に興奮を極限まで高め、眩暈がしてきた俺は、思わず手にしていた革の引き綱をギュッと握り締めた。

とたんに冷え冷えする様な現実感が襲ってくる。
俺はいま、四つん這いで首輪をつけた同級生の口にムスコを突っ込んでいる。
その異常事態は、小さな頭が積極的に動かされるたびに、首輪が立てるちゃらちゃらという柔らかな金属音でいやでも際立ち、奴隷を使役しているという現実を生々しく引き立てた。
ハルヒにしゃぶってもらった時とも、無理やりしゃぶらせたときとも異なる、ただ『口という道具』を使って自慰をするような醒めた興奮。
それとは残酷なほど対照的に嬉しそうに息子に奉仕する佐々木の笑顔。この雌犬に尻尾があったら、千切れるほどに振っていることだろう。


尻尾か……ふむ。俺は佐々木の口からいったん棒を引き抜くと、名残惜しそうなこいつに尻をこちらに向けて女の部分を大きく開くように命じた。
いそいそと命令に従い、見事な桃尻を高々と上げて、逆ピースで性器を開いてみせる佐々木。
先ほどのピンクローターに手を伸ばし、なんとなくスイッチをオンオフするだけでビクビクと反応し、俺がいっさい手を触れたわけでもないのにヨダレが糸を引く。
そのパクパクと息づく下の口にそっとローターを添えると、とたんに佐々木は甘い悲鳴を上げた。
「ひぁ、ぁぁぁん。らめ、そこは、効きすぎちゃって、ヒッあっくっ、あかぁはあnぁ」
ローターの振動にも負けないほどの勢いでビクビク跳ねる佐々木は、ダメといいながらも尻を振って、更なる刺激を求めて腰をグリグリと押し付けてきた。
まったく、とんでもない淫乱だな。ちょっと意地悪な気分になりつつ、俺は愛液で十分に湿ったローターを先ほど俺を散々に弄んでくれた菊門に当てた。
そして、徐々に力を入れてみると、それは意外ほどあっけなく直腸に飲み込まれていく。
「ヒッ!ダメだよキョン!そっちには専用のもっと細いのが、ひあーっ!キョンの、キョン専用の穴に無機質な物体がぁ!入っちゃうの!?こんなに大きいのに、キョンに開発されちゃった僕の尻穴は拒めないの!?」
全てを飲み込んだとたん、佐々木の菊花はコードを引きちぎらん勢いで、キュッと収縮した。なるほど。こんなに締められちゃ、愚息ももたないわけだ。
716名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 20:54:40 ID:1N4MhjZZ
「凄いよキョン!4年間も僕を虐め続けたローターを尻穴に突っ込まれるなんて!僕みたいな淫乱な雌犬にお似合いの最高の尻尾だ!
アナルビーズの尻尾くらいは妄想していたが、ローターを突っ込むなんて!きみってやつはどこまで容赦なく理想的なサディストなんだいキョン!?これ絶対取れないよ?どうしよう、僕はずっとこのままなのかな!?」
微弱な設定の振動に腰をくねらせながら、潤んだ目で興奮して問いかける佐々木。そんな大げさな、と思いつつ力を込めて引っ張ってみると……あれ?ほんとに取れなくね?
「無理だよキョン……ひぁぁぁ、動かしちゃらめぇー!」
何とか引き抜こうにも、動かすほどにキュっと締め付けるセピア色の菊花。すまんがもう少し尻の力を抜いてくれ佐々木。
「きみの太いものに気持ち良くなって貰う為だけに存在する穴なんだから、緩めるなんてぜったい無理だよ。
ああ、どうしよう?このままだったら、明日僕は病院に行かなくちゃ行けないんだろうな。ローターがアナルに嵌って取れない女子高生なんて専門家でも前代未聞なんじゃないか?
そこの医者がキョンなら、やれやれと肩をすくめながら、専用の器具を出してくるに違いない。
そして、僕が暴れないように研修医のキョンや看護士のキョンが押さえつけ、冷たい金属の器具でキョンたちにじっくり見られながら尻穴を広げられて僕は、僕は……」
うっとりと遠くを見つめながら怖い未来予測をいう佐々木。えーともしかしてこれって、けっこうシャレにならない事態なんじゃないでしょうか?
「でも、僕はきみ以外の男にアナルを曝すなんてぜったいに嫌だからな!だから、僕をイかせてくれキョン。さっきみたいに腰が抜けるくらいに全身が弛緩すれば、たぶん引き抜けるんじゃないか?」
お前ってば人生の大ピンチかもしれない時に、なんでそんなに嬉しそうな笑顔なんだ?まぁ、責任とって徹底的にイかせてやるからな。覚悟しとけ。


「くくっ。じゃあさっきの続きで僕の口を使ってくれないかな?涼宮さんも意識を飛ばすまで口を犯してもらったんだろ。僕もキョンにそういう性処理の道具として扱われたいんだ」
制服にローターの尻尾と革首輪をつけた佐々木は、バスタオルを敷いた床でぺたんとアヒル座りになりながら、ベッドの上にすわった俺の息子にむしゃぶりついてきた。
「僕の口はどうだいキョン?涼宮さんには負けるかもしれないけど、今日の僕は排卵日だからね。体温がいつもより高めなんだ。奴隷の異常を存分に楽しんでくれよ、ご主人様」
いつもは冷静な口調が、興奮でぬめるような湿り気を帯びている。
「おや、排卵日という言葉に反応してくれたのかな。凄い勢いでカウパー氏腺液が溢れてきたよ。くくっ、美味しいよ。キョンのカウパーがこんなにも僕を狂わせるとは思ってもみなかった。
オナニーなんかで満足していた自分がバカみたいだ。それにすごい雄の匂いだ。雌を服従させる獣の匂いだよ。これだけで脳味噌がとろけそうさ」
ソフトクリームを舐めように、ねっとりと舌でシャフトをねぶりあげながら、佐々木が嬉しそうに喉を鳴らす。
717名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 20:55:40 ID:1N4MhjZZ
「どうせ異常事態なら、もう少しオプションを追加してみようか。こんなのはどうだい?」
と言いつつ、鞄からシンプルなフレームレスの眼鏡を取り出す佐々木。あれ?お前って目悪かったっけ?
「いいや、これは伊達眼鏡さ。実は一昨年も塾で一度だけこれを使ってみたんだが、きみは一切こいつに言及してくれず、随分がっかりしたんだぞ。
だから、きみに眼鏡属性がないことは重々承知しているよ。だが、きみは眼鏡フェラの利点を考慮に入れるべきだよキョン。
考えてもみたまえ。眼鏡をかけることで理知的な雰囲気が増した僕の顔を犯せるんだぞ。それだけじゃない。顔面シャワーのときにスペルマがレンズに掛かる光景を想像してみたまえ。もちろんそれを舐めて清める僕の姿もね。
くっくっ。更に大きくなってきたよ。きみのムスコは正直だなキョン。それにこれは僕にとっても利点があってね。僕を服従させる子種汁が発射される瞬間を目を瞑らずじっくり楽しむことが出来るんだ。
どうだい?お互い悪い話じゃないだろ。エセ眼鏡っ娘のリベンジを受けてくれるかな?」
嬉しそうに悪戯っぽい笑顔で喉を鳴らす佐々木。悪いもなんも息子の反応を見てくれ。たしかにお前に眼鏡は異様に似合ってやがるからな。いうまでもなくこの瞬間に新たな属性獲得だ。
でも、明日、眼鏡をかけた誰かさんに思いっきり睨まれそうだな。
「ああ、今きみは僕にチンポをしゃぶらせながら他の女のことを考えているんだね?涼宮さんかい?それとも、誰か他の人かな?惨め過ぎて濡れてくるけど、これだけは絶対にその人には負けない自信があるよ」
ドロドロに潤んだ目で見上げる壊れたマゾ雌の表情。それはゾッとするほど儚げで美しかった。そして、佐々木はもう一度にこっと微笑むと、根元まで一気に息子を吸い込み、喉奥で強烈に締め上げてきた。
唇と舌と頬内で極限まで高められた耐性感にプラスされる止めの一撃。しかもこいつは菊門にも勝るとも劣らない強烈な締めだ。
快感のあまり苦悶に歪む俺の顔を満足そうに確認した佐々木は、さらに本当の止めを刺してきた。

それは、こいつにしか出来ない最高の技だった。
いつもの嬉しそうな含み笑い。そのためには喉をくっくっと鳴らす必要があり、いまその喉には俺の息子がすっぽりと納まっている。
予想も付かない驚愕のぬめりに満ちた喉奥の蠕動。喉全体がきつく亀頭を締め上げながらも、律動的な振動を始め、ピンポイントでカリ裏を嬲るように刺激する。
こんな技に抵抗できる男がこの世にいるわけがない。頭の栓が抜けたように真っ白になった俺は、たまらず佐々木の小さな頭を押さえつけ、その喉奥からムスコを引っこ抜く。
だが、その動作は真空ポンプから指を抜くに等しく、最高のバキュームとなって息子に襲いかかってきた。

喰らえ佐々木!
何とか口から息子を引き抜いた瞬間、溜まりに溜まった快楽が脳髄を駆け下りて佐々木の顔に解き放たれた。
まるで放尿のように、どぷどぷと佐々木の童顔に注がれる精液。
大きく口を開けた眼鏡の佐々木は、その攻撃をうっとりとした笑顔で受け止め、ときどき口に入る子種汁を美味しそうに飲み下していった。
だが、自分でも信じられないくらいの勢いで飛び散る白濁は、眼鏡や口だけにとどまらず、額からすっと通った鼻筋を経て柔らかな頬まで、佐々木の真面目で一途な顔全体に、むせ返るようなどろどろの栗の花を咲かせた。
隷属に陶酔する犬の目で最後の一滴まで放出されるところを嬉しげに見守っていた佐々木は、口に溜まったスペルマをコクリと飲み込んだあと、顔中に飛び散った白濁液を指で丁寧に集めては口に運び、慈しむように飲み下していった。
そして、眼鏡のレンズにベッタリとこびりつく精液を嬉しそうに確認した後、ミルクを飲む子猫のような表情でそれをペロペロと舐めて清めていった。
718名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 20:56:52 ID:1N4MhjZZ
それは想像を絶するほど美しく、いやらしい光景だった。
進学校の制服を着た優等生な親友が、首輪をはめられ、顔一面にドロリとした俺の精液をこびりつかせながら、嬉しそうに眼鏡に付いた白濁を舐め取っている。
そして、その顔は興奮で上気しながらも、強烈なほどに純粋な歓喜と幸福が溢れていた。

お前はブッカケられて何故そんなに幸せそうな笑顔をしてやがるんだ!
理不尽な怒りとサディスティックな興奮に支配された俺は、いきなり佐々木をベッドの上に引っ張り上げ、仰向けになった佐々木の頭だけをベッドから落とし、大きく口を開けさせた。
これからどんな仕打ちをされるか察知した佐々木の瞳は、どろどろに濁りながらも、期待に満ちてキラキラと嬉しそうに輝いている。
その瞳によって妙に冷静な部分を取り戻した俺は、後頭部に枕と布団を添えて保護すると、ベッドから降りて膝立ちになり、逆さになった佐々木の口に息子をゆっくりと突き挿した。

それはイラマチオなどという生易しいレベルではなく、相手が苦しみながらも歓喜する顔すら見えない、純粋な口腔に対する強姦だった。
普通のフェラとは上下が逆な不思議な感覚が襲い、極限まで喉奥深くに突き刺せる圧倒的な征服感に酔いしれる。
だが、こんなに理不尽で凶暴な攻撃を佐々木は嬉々として受け入れ、深々と口を陵辱するたびに、喉をくっくっと鳴らして迎撃する。
高まる性感とは裏腹にどんどん冷えていく俺の頭は、佐々木を徹底的にモノとして扱うことに、歪な快楽を覚えていた。
あくまでオナホでも使うかのように腰を機械的に動かし、玉袋を顔にたたきつけるように振り続ける。
だが、はだけたスカートに目をやれば、佐々木の下腹部は、まるでお漏らしをしたかのように、べちゃべちゃに濡れていた。

この世のものとは思えない、変態同士のどこまでも堕ちていく背徳感。

俺はゆっくりとしたピストンを続けながら、首輪の引き綱をもった左手で尻穴にすっぽり収まったピンクローターのスイッチを探し、そのバイブレーションを最強にしてみた。
暴れまわる戦友に苛まれ、痙攣するように震える佐々木。さらに制服のブラウスを突き上げるように浮いた乳首を右手でひねり上げると、佐々木はビクリと大きく震えながら、ピーンと背筋を張った。
とたんに、息子をねじ切るように締まる喉奥が最大級の振動を始め、抜くことが困難なほどのすさまじいバキュームが、息子を通じて俺の脳髄を直接ぶん殴るような快楽を叩き込んできた。

喰らえ佐々木!!
どぷどぷと喉に直接注ぎ込まれるスペルマ。普通ならどう考えてもむせるであろうその大量の異物を、意識を飛ばしながらも佐々木はすべて吸引し、次々に飲み下していった。
そして、俺の全てを吸い尽くすように最後の一滴まで吸い上げると、だらりと全身の力を抜き、ようやく亀頭をその喉から開放した。


無事ローターを菊門から引き抜き、いつ妹が侵入してきてもいいように、佐々木の着衣と部屋を片付けていると、穏やかな息をつきながら快楽の海を漂っていた佐々木は、我に返ったとたん、俺の胸に飛び込んできた。
「凄いよキョン!きみのとてつもなく濃くて熱い精液を喉にかけられた瞬間、快感のあまり窒息しそうになったんだ!
それに強烈なフレーバーが鼻腔から直接脳に届いて、僕の意識そのものを浄化していくんだよ!これこそマゾ雌を躾ける最高の媚薬だよ。これをヒック、これを一度でも味わったらヒック、二度とこれなしじゃ生きていけない!
これをいただけない生活を思うとヒック、それだけでも気が狂いそうさ!!僕はヒック、僕はヒッ、うわぁぁぁーーーあうわぅああーーん」
俺の胸の中で歓喜の涙を流しながらぐずっていたと思ったら、佐々木はとうとうまるで子供のように大声で泣き出してしまった。
完全に優等生の仮面が外れ、素のままに戻る佐々木。たぶん俺と最初に会ったこいつってのは、こういう顔をしていたのだろう。
そのあどけない表情に驚かされながらも、俺は佐々木が泣き止むまでずっと頭を撫でていた。
719名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 20:57:59 ID:1N4MhjZZ
どれくらいたったのだろうか。佐々木はようやく涙を止めると、ばつが悪そうに照れ笑いを浮かべた。
「これで僕は外皮粘膜の入り口と出口からキョンの色に染め上げてもらったんだね。五臓六腑にキョンのスペルマが沁み渡っているよ。凄いことだな、これは」
相変わらずの佐々木語録。だが、その微笑みは従属の誇りに満ちたマゾ雌の顔であり、同時に幸福に満ちた少女の笑顔だった。


「さて、本題に移ろうか」
へ?いままでのは本題じゃなかったのか?
「いいや。もちろん僕の個人的な要件はキョンに奴隷として可愛がってもらうことさ。でも、公的な要件のほうがまだ済んでいないんだ。そっちは……」
といいながら、なぜか問題集を机に広げる佐々木。それは明らかに自分用ではなく、俺のレベルに合わせた、初歩から中級までを対象にしたものだった。
マジすか?俺が唖然としていると、そこにタイミングよく妹が声をかけてきた。驚愕すべきことに、あの妹が佐々木に気を遣ってノックなぞという芸当を使う。
「ささき〜そろそろ夕ご飯にしようってお母さんが言ってる〜。ついでにキョンくんもどうぞだってさ〜」
おい、主客が転倒してないか?
なんにせよ、当たり前のように佐々木を交えた夕食で、俺は驚愕の事実を知ることになる。なんと佐々木が我が家に来た表向きの理由は、俺の家庭教師、兼、半居候になるためということらしいのだ。
話を総合すると、糖尿の気がありながらも、転勤が決まってしまった佐々木の親父さんは、超難関の進学校に合格した娘を連れて行くことも敵わず、単身赴任の道を選んだそうだ。
が、家事を完全に妻に任せっきりだったリーマンに、カロリーコントロールの食事なぞという高等技術が出来る訳がない。
当然、気遣わなければいけない佐々木のお袋さんも、このご時勢に年頃の娘をそうそう一人で留守番させるわけにもいかず、ほとほと困っていたとの由。
で、この策士が周囲をどう説得したのかは皆目見当もつかないが、佐々木の発案により、家庭教師を条件に、週の半分ほどをうちでお預かりすることとなったらしい。
高校入学以来、低空飛行を続ける俺の成績に業を煮やしていたお袋は、俺を再び塾にでも叩き込もうともくろんでいた矢先にこの話を聞き、何よりも弄り甲斐のある娘が増える点に魅力を感じて、二つ返事で勝手に話を決めた模様。
中学時代の成功例があるし、何よりこいつは全国でも指折りの進学校の生徒さんだからな。まあお袋のことだから家庭教師は名目で、化粧をしたり、服を買ったりできる年頃の娘が出来るので、大はしゃぎなんだろう。
言わずもがなで妹も大喜び。そして当然のように俺に選択権はなし。俺と同じ性格をした親父もいいんじゃないかの一言だったとのこと。
…………てか、これなんてエロゲ?いくらなんでも都合よすぎだ。お前もぜったい願望実現能力持ってるだろ?
720名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 20:58:45 ID:1N4MhjZZ
俺の気質を十分に知り尽くした佐々木による家庭教師は、苦手なポイントを的確に掴んで俺を上手に煽りながら教えてくれるため、非常に効率的だった。
ハルヒと違って手も飛んでこない。が、その分一切の容赦がなく、嬉しそうにニコニコ笑いながら、凹んで俺が反省するまで、これでもかと言わんばかりにダメ出しが飛び交う。
まったく、お前ってば、本当はドSなんじゃねえか?
「そんなことはないさ。どんな人でもSとMの両面を持つものだけどね。肉体的には僕や涼宮さんは明らかに引き返せないところまでマゾっ気に侵食されているんだ。
全く困ったもんさ。だから、こうしてきみを虐めてバランスを取っているんだ。もちろんあとで身体に逆襲して貰えるようにというお願いも込めてね。
涼宮さんもきみを虐めたがるだろ。その分たっぷり御礼をしてあげたまえ。彼女もそれを求めてるんだからさ」
なんだか納得いかんな。しかし何でまたお前やハルヒはMなんだ?こういっちゃなんだが、どっちかって言うとSだと思ってたんだが。
「甘いよキョン。女の表の顔というものは、だれでも多かれ少なかれ無理をしているものさ。
僕はもとより涼宮さんも天邪鬼で意地っ張りだからね。体が女を意識せざるを得なくなったころから、それを上手く利用して生きる女の本能になんとなく反発してしまってね。
幸か不幸か、そういった生き方が出来るだけの才能だけは持ち合わせてしまったせいで、気付いたときには引っ込みが付かなくなっていたんだ。
でも、意地を張って生きようとすればするほど、その反動で強烈に女として扱われたい、雌として従属したいという本能も強くなってしまうもなのさ。
だからこそ、常に自然体で、すべてをおおらかに受け入れてくれるキョンに惹かれたのも当然の成り行きというべきだろうね。

それに、きみはサービスのS,満足のMという言葉を知らないのかい?
きみは僕らを辱めて快楽を得てしまう自分に、どこかで嫌悪感を抱いているのかもしれないが、そんな必要は全くないんだよ。僕らはきみに責められることで、身体的満足だけでなく、深い精神的な充足感を得ているのさ。
マゾ雌の生理とは複雑なものでね。愛する男に虐げられるというのは、肉体的に倒錯した喜びだけじゃなく、最愛の人の屈折した愛情を受け入れるという母性本能を刺激する喜びもあるんだ。
男のきみには分かり辛いだろうが、女というのはそういう一面を持った動物なのさ。だから、きみは遠慮なく僕たちの身体を使って気持ちよくなって欲しい。それが何倍にもなって僕たちに跳ね返ってくるんだからね」
こいつの言っていることを理解するには、まだしばらく時間が掛かりそうだ。だが、こう言い切る佐々木の真摯なまなざしは、とても綺麗だった。そして、呆然と見惚れる俺の頭をぽんぽんと叩いた佐々木は、高らかに宣言した。
「今日の勉強はこれくらいにして、忘れないうちに復習をしよう。もちろん保険体育のほうのね。
言うまでもないが、僕が集中すれば時間はいくらでもあるし、涼宮さんのおかげできみは絶倫だ。僕らはすばらしいカップルだと思わないか?」
ニコニコと微笑む佐々木。悲鳴を上げるご子息とは対照的に、俺はついついその笑顔に釣りこまれてうなずいていた。

これじゃ潰されるのは俺のほうじゃないか。やれやれ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・
佐々木編おわり
721名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 21:31:08 ID:b7ywS/hf

ちょっと抜いてくる
722名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 21:44:44 ID:EgOnq8Xp
不覚にもおっきした
723名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 21:57:37 ID:TkeUVuxj
あまりにも乙
作業させてもらうわ
724名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 22:16:51 ID:frNLEGNM
乙!
俺今からトイレ行ってくる。
725名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 23:50:49 ID:NsHREZlT
相変わらずエロエロだなぁ…かなり才能あると思う、いろいろな意味でw
726名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 00:01:44 ID:mg9w8KwU
確かに。だが俺はもうギプアップだw
727名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 00:03:12 ID:vBYqYqu4
もう原作で佐々木をまともに見れないじゃないか…
728名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 00:15:17 ID:emuoNRHi
GJ!! 次は是非佐々木の処女喪失話をやってくれ!! もちろん変態テイストたっぷりでな!!
729名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 00:16:09 ID:qtIxD8iz
GJ! よかったら佐々木スレにも来て欲しいなぁ。
このシリーズ楽しみにしてまつ。
佐々木は長門はおk〜みたいなこと言ってたが、これは今後他のキャラが参入してくることを示唆しているのだろうか?w
730名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 00:25:14 ID:tVPw/QB1
さわやかにバカな変態!最高だった!!
731名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 00:28:47 ID:tKqSVA7A
>>729
でアニキャラ板でエロを書くのか?
732名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 00:31:50 ID:qtIxD8iz
>>731
別にそうは言ってないよ。エロパロはエロパロ板でやればいいと思う。
733名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 00:32:49 ID:166suMTb
冷静に読むと笑えるw
734名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 00:41:11 ID:M4xG9ve8
抜く前と抜いた後でこれほどまでに読んだ印象が変わるってのも珍しいw
735名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 00:41:25 ID:SvkiXAb8
アニメキャラ個別板にアニメ不登場の佐々木スレを立ててるのね。ふむ。
736名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 00:43:16 ID:tKqSVA7A
そういう乞食スレで紹介されたから一気に湧いたな
737名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 03:01:34 ID:lhX/M7Gf
このクオリティならハルヒ編→3P編も読んでみたい
738名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 03:54:32 ID:vr+EgQmi
この変態佐々木好きだw
739名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 06:49:55 ID:ecp4hxbw
変態ハルヒ編にも期待!
740名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 07:17:46 ID:6IFangUB
お前等…変態!変態!
741名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 08:54:58 ID:6IFangUB
連レスすまん
>>720
次の題名は笹の派ラプソディかな?
742名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 17:35:07 ID:xyDN6jkf
佐々木処女喪失編が読みたいYO!
743名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 17:36:47 ID:ejOHrH0X
遠隔バイブで佐々木を調教というのを(ry
744名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 19:38:02 ID:KNj1IpIy
ここは変態ばかりのインターネットですね。

電車内痴漢プレイの佐々キョンを(以下略
745名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 20:04:39 ID:YdYU08R5
授業中のハルヒ調教もぜひ。
背後から聞こえてくる振動音……。
746名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 20:27:27 ID:Xng/n6s3
変態が苦手な俺には今の流れは目に毒だな。
くそぅ楽しそうに変態トークしやがって!覚えてろ!
747名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 20:29:08 ID:XId2D49t
シスコンな兄とガチで兄ラブのキモウトとの兄妹の話とか、
キョンの好みが「変な女」だと聞いて、「変な女」を演じる純白な鬼緑さんや、
『言葉様』化する未来人の話とか、誰か書いてくれないだろうか?
748名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 21:22:53 ID:XzlPD0n5
( ゚∀゚)ミヨキチ!ミヨキチ!
749名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 22:16:23 ID:cjzO/GYI
>>747
テメエで書け。
てかキモウトヤンデレ邪悪系は人を選ぶから迂闊な発言すんな。
俺と一緒に修羅場スレに帰ろうぜ? な?
750名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 23:41:56 ID:jRdNybcv
言葉化ってなんや?
751名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 23:54:22 ID:GlvangcD
俺も分からないんでぐぐってみた。
一件目のAA見て逃げてきた。
こえー
752750:2007/06/08(金) 01:10:01 ID:DdpSe08O
ニコニコにあったエロゲの主人公にキレる遊戯ってやつの元ネタか
753名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 02:13:40 ID:q23vfjpl
このスレで不足しがちなヤンデレハルヒ分をデスノにて補充しているオイラは負け組み?
754名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 02:16:58 ID:D9tz5v8w
>>750
ヒント スクールデイズ
755名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 06:10:50 ID:DGX/7MI+
言葉様とお呼び
756名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 06:40:00 ID:RN4A1TQ1
>>474
>言葉化
みくるの中の人、楓と同じだもんな
757名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 07:24:23 ID:DdpSe08O
>>754
友達から詳細聞いた。
(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル
758名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 07:36:41 ID:k1KD+VoT
スクールデイズ?その作品面白いの?
759名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 08:56:20 ID:Tz4ZULJ7
7月からアニメ始まるから、見てみたら?
ttp://www.schooldays-anime.com/
760名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 09:16:52 ID:k1KD+VoT
すげえ…欝になりそう。
761名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 10:58:16 ID:s8MlcTep
>>759
アニメ化すんのかよ!
てかアニメ化できるのか?
762名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 11:35:14 ID:G2W/FqoH
>>761
ヒント:ゲームの時点で既に全編アニメーション
763名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 11:43:18 ID:jwroLoq4
いや、あんなものを公共の電波に乗せていいのかという点をついていると思われる。
764名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 12:56:42 ID:E2zs+S5f
”あれ”を地上波に乗せて良い物なのか、
つうか、
地上波に乗せられるレベルまで落としたらあの作品の存在意義が残るのだろうか?
765名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 13:51:11 ID:xN2ko6Ot
ノコギリエンドを希望する。
766名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 17:17:23 ID:62CfFr5D
おまえらなんだかんだで鬱大好きなのな
767名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 17:55:53 ID:NIJWES1H
TV版でも修正パッチ当てられるんじゃね
768名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 18:37:05 ID:Q6ffg2KU
2ギガを越える修正パッチktkr
769名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 18:46:01 ID:iz4UCKY6
そろそろスレ違いだから別でやってくれ
770名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 21:14:21 ID:0GlqXqLv
佐々木スレとやらにカエレ
771名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 22:29:15 ID:PQZSumRU
普通のラブコメで三角関係な話にすれば大丈夫。
ただ、それやっちゃうとスクールデイズじゃないというが。
772名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 23:13:42 ID:roXYsbNW
>>771
つうか、先祖から延々続く三角関係と相交わった複雑な血縁関係も必須だしな。

ttp://www.geocities.jp/bee_langley/School_days/sd_kousatu.html
ttp://www.geocities.jp/bee_langley/School_days/kakeizu.jpg

ハルヒでもコレくらい複雑な血縁関係をでっち上げたら…
773名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 23:20:23 ID:L37snkpX
>>770
なぜ佐々木スレ…
774名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 23:30:15 ID:KrFVzT1r
どうでもいいぜ
775名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 00:35:42 ID:lcCRSwFb
>>772
↓こんなんとか?

・存在の不確かなキョン父は、実はハルヒと野球観戦に行った親父と同一人物
・佐々木とハルヒの母親は姉妹(父親は同じ)
・情報統合思念体は実は一枚岩(主流派=急進派=穏健派)
・古泉はキョンの従姉妹と駆け落ちした男
・朝比奈さん=数年後のキョン妹
776名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 00:39:43 ID:7oTbxFqC
やめてくれ俺は磯野家の血縁関係を17の時にようやく把握した男だやめてくれ
777名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 01:52:14 ID:Dxf7cJE5

     ┬父──────┬
   ┌┴┐        ┌─┴──┐
父┬女  母┬父─┬女   父┬女    ┬父─┬
  従   ┌┴┐  ハ     佐        │   ミ
  姉    キ 妹  ル     々      女   ヨ
  妹    ョ  ||   ヒ     木      │   キ
       ン み               鶴    チ
          く                屋
          る

つまり、こうなればいいわけだな
778名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 02:50:07 ID:WRJs7+6V
ここでちょっと作品投下してみる
文才ないから読みにくくてもごめんね



厄介事っての突然やってくるだと知ったのは、奇妙奇天烈を体言したような団に入ってからのことだ。
入ったというよりは巻き込まれたのか?まぁ、でもSOS団設立のきっかけを作ったのはどうやら
俺のようだしそんな些細なことはもうこの際気にしないさ。
 さて、前置きはここまでにしておこうか。勘のいい読者なら分かると思うが、今俺は現在進行形で
厄介事に巻きこれてている。そしてこの厄介事を持ち込んでくれたのは誰であろうSOS団団長涼宮
ハルヒその人である。……いや今回の騒動を持ち込んだのはむしろ俺か?だが元を辿っていくと
原因はあいつで間違いないだろう。
今現在俺のの置かれている状況を説明すると長くなるが聞いてくれ。
779名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 02:50:58 ID:WRJs7+6V
六月に入り、季節ももうすぐ梅雨になる。しかしSOS団は雨が降ろうが雪が降ろうが雷が降ろうが
年中無休で活動するらしい。絶対的権力を持つ団長様がそう言ったのだからきっとそうなのだろう。
そんなわけで今日も放課後は奇怪な一団に支配された哀れな文芸部部室及びSOS団アジトで非生産的な
活動をしていた訳である。部室内には、メイド服を着て温度計と睨めっこしながらお茶を沸かしている
学園内の天使であり、時を翔る少女の朝比奈さんと、部室の隅っこで電話帳ほどの厚さをした
ハードカバーを読んでいる文芸部部長兼宇宙人製イントルーダーの長門、そして今俺と将棋の真っ最中
のニコヤカハンサム超能力者の古泉がいる。ハルヒなら個人面談で今頃岡部教諭に、人生設計に
ついて懇々と説得されているころであろう。あいつみたいなのを生徒に持った岡部にも同情するね、
まったく。四月の頭にあった佐々木とその他諸々の懸念事項も何とか片付き、いつもの緩々な放課後
を過ごしていた。平和ってことは良いことだ。
しかしこの緩々な空気を嫌うのがハルヒなので、そろそろなにか俺たちを疲れさせるようなイベント
を引っ張り込んで来るんじゃないかと予想する。またどっかのスポーツ大会のチラシでも持ってくるんじゃないか?
「良いじゃないですか、気の合う仲間同士で一緒に汗を流して何かをするってことは。」
格好だけは一丁前の手つきで盤面に駒を置きながらあの人畜無害な笑顔で古泉が俺に話しかけてきた。
スポーツ大会ぐらいならまだ笑ってられるがいつぞやの映画撮影のときのようにあいつの気まぐれで
世界が右往左往するような事態はもうごめんだぞ?
「まぁ、そうなったときは僕たちが全力をもってサポートさせて貰いますよ、できる範囲でね。」
そんなサポートが受けられるような状況にはなってほしくないね。

そしてこの数十分後にまさしくそんな状況になってしまうとは思ってもいなかった。
780名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 02:51:47 ID:WRJs7+6V
朝比奈さんの淹れてくれた極上の甘露を頂きつつ、古泉の駒を蹂躙していた時、ふと長門のほうを
向くと意外にも、本から目を上げ部室のある一点に視界を注目している。
どうした長門?そこには掃除用具入れしかないぞ、そう思って掃除用具入れに目を向けたとき――
 
「きゃっ!」

俺が掃除用具入れを視界に入れたのとほぼ同時にガタンと何かが落ちたような音と共に小さな
悲鳴がそこから聞こえてきた。
あー、何だ、今のは?今の悲鳴は朝比奈さんの物ではなく、もちろん俺や古泉の物でもなく
ましてや長門の物でもない。ハルヒはこの場にはいないし、いたとしてもこんな可愛い悲鳴はださんだろう。
ということは俺たち以外の第三者のものであることは間違いない。
少し驚いた顔の古泉から目を離し、椅子を立ち掃除用具入れに向かう。
前にもこんなことがあったなと頭の隅で感じつつ扉に手を掛け開くと――――

「あ…、その、こんにちは……。」
北高のセーラーを着た少女がいた。
「……何者ですか?あなた」
俺の問いに少し困惑した表情をするその少女

……ああ、また俺は変なことに巻き込まれたようだ。
781名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 02:52:34 ID:WRJs7+6V
 俺と古泉が部室に来たとき朝比奈さんは掃き掃除をしていたし、その箒をしまう所を
俺はしっかり見ていたし、そのときには中には薄汚れた箒やちりとり、バケツしかなかったはずだ。
それからはこの部室にはだれも出入りしていない。じゃあこの少女はいったいどこから来たんだ?
今年の二月中旬にも似たようなことがあったな、あの時は一週間後の朝比奈さんだったが。
じゃ、もしかしてこの少女も……。
そいつは掃除用具入れから出てくると、初めて来た場所を見る目で部室を見回し、その次に
長門を除いて唖然と困惑と驚きの表情の入り混じった団員を長門、朝比奈さん、古泉、そして
俺の顔をまじまじと見つめてきた。
そしてたっぷりと眺めた後、口を開いた。
「あの、いきなりで驚くと思いますがが、その、今は何年何月でしょうか?」
ああやっぱり、こんな質問をするってことはあれなのか。
俺と同じことを感じ取ったのか古泉が西暦と年月日を告げると、その少女は
「ウソ…」とか「ホントに来れたんだ…」とかうわ言の様に呟いている。
ここで俺がもう一度聞いてみる。
「あー、うすうす予想はつくんですが、あなたは一体何者ですか?」
するとその少女は意を決したような顔をして、
「私の名前は……ハルカ、その、驚くでしょうが私は二十一年後の未来から来ました。」

疑惑が確信に変わった瞬間だろうね。やっぱり未来人でしたか。こんな状況に慣れきった自分が恐ろしい。
782名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 02:53:37 ID:WRJs7+6V
困った状況に陥ったらまずはこいつに聞くのが一番だろう
「……長門、本当にハルカさんとやらは未来人なのか?」
「そう、しかし彼女は時空移動能力は保有していない。あなたと同じただの人間。」
ってことは何か、朝比奈さんみたいな人に協力してもらってこの時代に来たって事か。
「そう。」
長門がそういうならきっと間違いないんだろう。
そこで同じ未来人にも聞いてみよう。
「朝比奈さん、何か未来から指令とかってきてますか?」
「ふぇぇ、何も来てないですぅう」
ということは朝比奈さんとは無関係なのか?
「…古泉だめ元で聞くがなんか知ってるか?」
「そういうことはハルカさん本人に聞いてみるのが一番ではないでしょうか?」
やっぱりというべきか、流石の『機関』も未来人のことは専門外か。
「あー、ハルカさんだっけ、色々と聞きたいことは有るがまずは何でこの時代に来たんだ?」
こっちもなんとなく予想はつくんだけどな。
「この時代のおか、んん、涼宮ハルヒさんのことで来ました。」
何かを言い直したように彼女は一番聞きたくない名前を口にした。やっぱりあいつの仕業か。
「それともうひとつ聞きたいんだが君は俺と同じ苗字だがこれは何か関係有るのか?」
さっきの自己紹介で聞いてずっと頭の隅に引っかかってた疑問を聞いてみる。
すると彼女は困ったような顔をして、
「あのー…、今から言うこと驚かないで信じてもらえますか?」
君が来たことで十分驚いてるし、今ならどんな胡散臭いことでも信じてしまえる自身がある。

「それなら良いんですけど……、私はあなたの娘です。」

前言撤回、やっぱ驚こう。

「俺の娘?君が?」
「はい、もし信じてないようならこれを。」
そういって彼女はポケットをまさぐって一枚のカードを俺に突きつけてきた。
これは、保険証か?そしてそこには紛れもない俺の名前が記されていた。
どうやら本気で彼女は俺の娘らしい。何でだろうすごく頭が痛い。
そして横を見るといつもより心なしかニヤケている古泉となぜか顔を赤くして
手で口を押さえている朝比奈さんと氷のような目で俺を見てくる長門がいた。
「………わかった、君が俺の子供だって事はなんとか信じよう。ただそこでひとつ疑問が出来る訳なんだが。」
なんで俺の子供がハルヒのためにタイムトラベルまでして頑張ってるんだ?
北高のセーラーを着ているって事は彼女は高校生だろう、自分の子供が高校生
になるような歳になってもあいつは俺を引きずりまわしているのか?
「これは話してもいいことなのかな…。驚かないで聞いてくれますか?」
なんかすごくいやな予感がするんだが、一応聞いてみよう。

「未来の涼宮ハルヒは私の母親でもあるんです。」

いやな予感って物はよく当たる物だ。ああ、やっぱりそういうことか………。
783名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 02:56:01 ID:WRJs7+6V
後半gdgdでいい加減になっまった……。
完結しないと思う……
784名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 03:05:55 ID:eCqHeTcQ
gdgdや未熟なのはまだ構わんが、「完結しない」なら投下すんなと。
とりあえず短くてもいいから、作品を完結させなさい。そうすれば少しずつでもレベルが上がっていくから。
785名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 04:33:50 ID:bCveAhxI
そして導入部について勉強しなさい。
SSを読む気が出るかどうかが導入に掛かっている。

>>783のSSの出だしはカンフー映画に例えれば
田舎の道場で育った血気盛んな青年は父親に反発しつつ都会に出たがっていたが
ある日家宝を狙った族が道場を襲撃し父親が殺害され青年が敵討ちの旅に出る。

というぐらいありふれていて平凡で、そしてそれがハルヒのSSであるが故に読む気が起きない。
786名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 05:17:32 ID:rbANqWMU
>>784
禿同
787名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 05:32:18 ID:WQL2sTkN
まあ、結果的になんとか踏ん張っても完結しないのと、完結しないと最初に宣言しちゃうのでは、
読み手の気合も全くもって違うしね。
788名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 09:37:06 ID:xB4hOKi2
じゃあ消えろよお前ら
789名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 10:44:14 ID:WIL8g1ZS
どんだけ高級志向なんだよ
790名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 10:49:32 ID:/fB2fh2F
初心者ならVIP行ったほうがいいと思う。
791名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 11:16:54 ID:KifJsAi7
そしてVIPでも叩かれるw
792名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 11:18:21 ID:PiwZCdwQ
グダグダでも良いから続きが読みたい
どんな作品でも、途中で終られると、気になって仕方ねぇ
793名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 11:37:13 ID:9lzumwZ2
>>792
同意
794名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 12:29:59 ID:uho5eojq
おまいら、
えむすくらんぶると、おいしい魔法のとなえかたというエロゲーについてどうおもう?
795名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 12:33:45 ID:KifJsAi7
既出だお
796名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 12:34:47 ID:q+M+79l9
>>794
とりあえずおまえのIDのせいで今後その2作はアッー!! に見えると思う
797名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 13:12:26 ID:9lzumwZ2
ウホッ
798名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 14:49:35 ID:yFLrtbWY
>>797
IDの"9lzumw"が古泉に見えてきてしまったではないか。どうしてk(ry
799名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 20:02:00 ID:9lzumwZ2
●<くいづみだよ。
800名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 22:17:08 ID:YjTiI4q0
●<やって見ろ剛体術
801名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 22:23:56 ID:U7JKssEu
ID:YjTiI4q0のYjの部分でヤマジュン想像した。
802名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 22:24:49 ID:dNT7TpKa
アルマジロに食われちまう
803名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 23:08:57 ID:2b8ApZq/
オリバと申したか
804名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 23:31:02 ID:LpXhQA/j
>>788>>789
>>1に場所書いてあるから、いっぺん過去ログ読んだ方がいい。ここはずっとそういう志向なのが解るから。
んで、だからこそ、投下量は少ないが傑作率が高い、っていう昨今のこのスレの特徴がある。
805名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 23:32:40 ID:Vbd/lLy7
あんたズレてるぞ
806名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 23:45:50 ID:Uf5Ird6M
傑作率が高いとかどこと比較してなのかねぇ(プ
807名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 00:11:02 ID:T7p8nKM7
確かに根拠もなしに傑作率とか言われてもね。他スレに失礼でしょ。
まぁ、こういうスレだからとあぐらを描き続ける行く末の吉凶までは占えんが、
ここ最近5スレの傾向としては良い方向に行ってないと判断するね。俺はね。
808名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 00:14:30 ID:ONaIONNH
>>807
「良い方向に行ってない」とは?
嫌味じゃないよ。ここ5スレの傾向が良くないってのは何がマズいのかな。
投下作品に対する意味のない罵倒? それとも無意味な賞賛レス?
809名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 00:23:13 ID:FSCOpwoO
>>807
もうすこし分析たのむ。
810名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 00:32:59 ID:n2xZLT+z
>>808
良い方向に行ってない
↓翻訳
807が望む方向に行っていない
811名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 00:40:59 ID:X0t9MBMv
つまり、>>807は長門が自分の嫁になっていない現状に不満を感じている、と
812名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 00:46:52 ID:6m985P8Y
>>804は長門の嫁
813名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 00:47:45 ID:2IG9qRxN
南田洋子は長門の嫁さんーーー!



って歌あったのよ。
814名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 00:50:59 ID:T7p8nKM7
ああ、みんなの言う通りだ。だから一個人ごときに普遍的な分析なんか不可能だよ。
そもそも傑作の定義すらままならんでしょ。。
あくまでも俺的に、育てる気のないレスの連発で
とうとう益と害が逆転したかって感じてる。
「読ませてくれる作品」の投下が減ってるからな。それだけだ。
815名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 00:54:01 ID:4NQxmCda
>>814
育てる気がないレスってのは、いわゆるプリンやキャラスレSSに対する、
『とりあえずGJって言っておけ』というムード、というのがこのスレでの大まかな見解なんだが。
まさかGJされなかったから拗ねてる作者様じゃないよな?

取り敢えず、キャラスレに帰れば?
816名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 00:58:47 ID:jlcXjggT
とりあえず、読み手も批評家も住人もロム専も一つ作品書けば、投下量も増えるし投げやりなレスも減ると思うんだ
817名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 01:07:15 ID:T7p8nKM7
『とりあえずGJ』で長い目で見て本当に育つと思ってないよね?
それならば君と僕の考えは合ってるよ。
それだけで十分だ。消えるぜ。
818名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 01:28:57 ID:UShwxNle
ここまでが俺の自演
819名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 01:50:22 ID:mxmLtvlX
馬鹿につける薬って無いよね〜。

いや、誰に言ってるってわけでもないんだが……。
820名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 01:53:56 ID:J5GEYIel
みんな・・・、辛口な評価なのか愚痴なのかよくわからんが、
論点、最初とずれてないかい?
821名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 02:04:25 ID:J5GEYIel
ここでスパッと新作!





誰か書いて〜〜(T^T)
鶴屋さんとかちゅるやさんとかでさ
822名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 02:55:41 ID:Po4EIdAr
たまには他のシリーズの事も思い出してあげてください
823名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 03:23:43 ID:D/19okAO
あえて二次でここで書く意味や楽しみは、匿名のままその作品世界の創り主を(拙いなりに)
トレースし、まだ出てきていない描出もその線を活かしてやってみること。あるいは別の線を試みること。
簡単に言えば作品の解釈をぶつけることだが、そんなことを思ってるのは俺だけかもしれんのですまん。

逆に読み手の立場になって読んでみたいのは、たとえば本編ではまだ詳細不明の《邪神》や信徒を出して
みせたり、陳腐でない異世界人の設定、なるほど作者ならやりかねないと驚嘆させられるような。
贅沢こくなボケと自分に突っ込んどきます。

ただ、こうなるとカップリングなるものは大抵邪魔になってしまう。恋愛感情は進歩の妨げでしかない
などと誰かが言ってた気がするが、思わず同意したくもなる。
エロパロという場所であることをわきまえぬ発言ですが、一度書きたかった。ごめんみんな。
824名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 03:25:13 ID:Ac040apz
>>823
色々思うことがあったが最期の一文で許す
825名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 04:46:45 ID:wYD7dZ7s
ノリと勢いだけで一時的に流行った『  ラ  ノ  ベ  』
ブームが過ぎつつあるんだから、質量共に下がっていくのは当たり前。
当たり前のことにギャーギャー言うから空気が悪くなる。
アニメバブルが弾けただけじゃなく原作新刊で人気落ちちゃってるラノベのスレ、過剰の期待で自爆せんようにな。
細々運営に住人も意識を切り替え直した方がいい。
826名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 05:00:24 ID:c0EWu6JI
4 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/05/16(水) 15:02:50 ID:Ld4cRCvt
  原 作 者 の 新 作 読 む と や っ ぱ 圧 倒 的 な 力 の 差 を 感 じ て し ま う 。


  こ れ は も う 如 何 と も し が た い ね ……

827名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 05:46:17 ID:rGzC1nY6
上手い人のを読むと書きたくなる
828アバ比奈みくる:2007/06/10(日) 06:24:14 ID:gRpCq8wq
「キョン君、長門さんにお茶を淹れてあげてくれませんか?」
 なんとも珍しい、いつもなら自分で淹れる朝比奈さんらしからぬお願いだ。しかし断る理由など無い、あるハズが無い。
「珍しいですね、別にいいですよ」
 そう言うと朝比奈さんは嬉しそうに急須を俺に手渡し、魅惑的な笑顔で、
「ふふ、ありがとう。お願いね」
 まあ、たまにはいいだろう。俺は慣れない手つきで長門にお茶を淹れてやった。
「ほら長門、飲めよ」
 いつものノーリアクション……と思ったら、
「いただく」
 こっちを向き、ちゃんと返事をした。珍しいことは立て続けに起こるものなのか。
「えぇ〜っ……」
 朝比奈さんも驚愕、唖然としている。
 と、お茶を手にした長門の手が飲む直前、顔の前で止まっている。どうしたんだ?
「このお茶は……」
「どうしたんですかぁ? 長門さん?」
 なぜか偽悪的な笑顔の朝比奈さん。口調もどこか冷然としている。なにかイヤな予感がする。
「飲まないんですか? キョン君がわざわざ注いでくれたそれをいただくって言いましたよね?」
 ちょ、ちょっと朝比奈さん?
「………」
「いただくって言ったからには飲んでもらいますよ。それともキョン君が嫌いだから飲みたくないんですか?」
 えぇ!? なにを言ってるんですか!?
「そんなことは無い」
 長門は湯飲み茶碗を掲げるようにしてお茶をイッキに飲み干した。いったいなにが起きている?
「わっ! 本当に飲んじゃったんですかぁ!? 汚いですよぉ!」
 汚い……いま汚いと仰いましたか朝比奈さん? これはいったい何事なんでしょうか?
「違う、飲んだワケでは無い」
「じゃあどこに隠したんですか?」
「それは禁則事項」
「ふぇっ!」
 よくわからんが長門……こいつには何か人に認められていく才能みたいなものがあるらしい。
829名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 07:03:41 ID:sjK7A+x8
みくるのならリットル単位で飲めるとマジレス。
830名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 07:21:16 ID:8urxf99r
>>828
その頃……

「――それで今日の夕ご飯はどうしっ……! グフッ!ウゲェー!!」
「あらあら、どうしたんですか朝倉さん?」
「ゲッゲッ、ペッ!ハァハァ……わからないわ急に喉と食道が焼付くように痛んで……喜緑さん何かわかる?」
「さぁ?わたしにはわかりかねますね」
「そ、そう」
「それはそうと朝倉さん」
「?」
「ちょっと臭いますから少し離れていただいてよろしいでしょうか」
831名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 10:34:58 ID:uDu5qCxr
長門ヒドスwwwwwww
832名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 11:40:39 ID:J5GEYIel
ってゆうか、朝比奈さんいったい何を・・・・・・((((゜д゜;))))
833名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 11:44:35 ID:k/6OpE9a
アレか。ジョジョなのか
歯がクラゲに変化していたりするのか長門よ

つД`)朝比奈さんヒデェよ
834名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 11:52:31 ID:rjHHhFmf
部室の片隅でスカートをたくしあげ、裾を口にくわえる朝比奈さん。
そして、ショーツを指でずらして、急須に・・・
835名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 12:02:54 ID:J7sEpkii
ヤカンで沸かした水を…
836名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 12:10:41 ID:heOfjCWr
注ごうか迷って…
837名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 12:12:31 ID:e0QcR3D8
昨日●がキョンを掘った時にでた液体を
838名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 12:20:55 ID:Uh+CxC1H
ジョロ…ジョロ…ん?音がする。
朝比奈さんが急須を持っているから今すぐお茶を入れてくれるのだろう…
そろそろあのおいしいお茶が飲めるなんて俺達SOS団の特権だ。谷口や他の連中には当然味わうことはできない。
しかし朝比奈さん何故しゃがんでいるんだろうか?心なしか少し震えて見えるが、まぁ別にどうでもいいか。
長門は相変わらず本を読んでいる。古泉の奴は連絡があって今日は来れないらしい。まぁアイツのことはどうでもいい。
しかしハルヒは掃除当番で遅れてくるようだし今はこの雰囲気を味わうのは悪くわないからな。

839名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 15:11:28 ID:X0t9MBMv
キョン、おまい絶対狙ってるだろwww
840名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 18:02:53 ID:Q3+g41S7
…童貞

童貞なんですかぁ?

童貞にょろね!

いやー、貴方が童貞だとは

アンタ、童貞なの!?


キョン「 (;ω)グスン」
841名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 18:03:56 ID:eFcWogCV
わ か っ て な い と は い わ せ ん ぞ
842名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 18:36:25 ID:sjK7A+x8
キョンだけ童貞で、あとはヤリチン・ヤリマンばっかw
843名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 18:43:29 ID:wXgp7e9Q
鈍感なのはカモフラージュで、実はキョンは女好きのヤリチン。
SOS団の女子3人に対して、意図的に気を惹かせるような行動や
言動をして、一気にモノにする機会を狙っている。
もちろん中学時代に佐々木ともやってたし、ミヨキチにもこっそり
手を出している。



こんなキョンなら(*´Д`*)/ヽァ/ヽァ
844名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 19:48:40 ID:J5GEYIel
実はキョンさんにはすでに子供が7人ほど誕生してたり
しなかったり・・・。かく言う私も・・・・・・(喜緑談
845名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 20:10:55 ID:DH3v6rCW
>>844
なるほど、喜緑さんはキョンの子供だったのか
846名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 20:19:43 ID:Uh+CxC1H
キョンの子供を宿した人(俺の脳内)→黄緑・佐々木・ミヨキチ・森・阪中・朝比奈・長門。
847名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 20:37:32 ID:CqDqsU7v
なにこの流れw
848名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 20:57:35 ID:aw4064OB
>>846
近親はないと考えたわけか
849名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 21:43:38 ID:mpgUc5M2
佐々木スレからの転載だが、

448 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 メェル:sage 投稿日:2007/06/02(土) 19:59:27 ID:w6JTxACR
「ねえパパ、うちの姉妹全員母親違うのに、どうしてみんな同い年なの?」



という電波を受信した。

449 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 メェル:sage 投稿日:2007/06/02(土) 20:01:07 ID:ZBbOCOmw
>>448
何人姉妹ですか?

450 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 メェル:sage 投稿日:2007/06/02(土) 20:01:24 ID:uX8F/WhB
>>448
これは全俺最驚のカオスwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

451 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 メェル:sage 投稿日:2007/06/02(土) 20:05:34 ID:Zul/xDTX
>>448
キョン、たらしってレベルじゃねーぞww

480 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 メェル:sage 投稿日:2007/06/02(土) 21:35:12 ID:EjuOZIw4
>>449
9人ジャマイカ? ※喜緑さんは外してます

493 名前:480 メェル:sage 投稿日:2007/06/02(土) 22:49:26 ID:EjuOZIw4
wktk

あとさっきの奴だが、10人or11人だった。
涼宮ハルヒ
長門有希
朝比奈みくる
鶴屋さん
朝倉涼子
阪中
佐々木
橘京子
周防九曜
吉村美代子
以上10名に加え、場合によっては

でw

こんなんがw
850名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 22:00:23 ID:iIxWugLl
佐々木スレにカエレ
851名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 22:04:19 ID:TBSqVaVb
嬉々として転載して、罵られる>>849がちょっとおもしろい。
まあ、でもカエレ
852名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 22:22:55 ID:2L6ep0NM
>>851
IDがテレビ局
853名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 22:27:06 ID:ONaIONNH
>>851
ID最悪じゃんw
854名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 22:33:25 ID:X0t9MBMv
>>853
そういうお前はIDがオナw
855名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 22:41:30 ID:ONaIONNH
この板では問題ないw
何しろ最近の佐々木シリーズでいろいろ作業してるからなw
856名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 22:47:49 ID:ably/fP1
最近は佐々木ブームだからな。そう邪険にしなさんなよw
857名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 23:09:26 ID:iBKJZU20
ドM佐々木見てから佐々木が一番好きになった俺w
858名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 23:12:09 ID:TBSqVaVb
ちくしょう、へんなIDめ(つД`)
なんか暴言でも吐くべき?w


佐々木はまだ情報が少ないからなあ。
驚愕でどうなるんだろうね。
859名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 23:15:18 ID:5EVfZTle
>>854
9MBとはなかなか容量のあるレスだな
86047-781:2007/06/11(月) 00:04:33 ID:3e1tFQlN
投下します。
エロなし。10レス予定。
前の続きですが、読み返さなくても特に問題ありません。

861名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 00:05:08 ID:e0QcR3D8
てか9MBもあったらスレ終わるwwwww
862素面なアイソパラメトリック:2007/06/11(月) 00:06:20 ID:93nVRVO4
―――――――――――――
素面なアイソパラメトリック
―――――――――――――

1.

 涼宮さんがヤレヤレ不快としか言いようのない全世界酔っ払い化事件を起こした日から一夜明けた朝の事です。
 わたしこと喜緑江美里は、まだ誰も学校に来ていない時間に登校(侵入ともいいますね)し、学校の屋上から吊るされてシクシク泣いているお間抜けさんの周囲に遮蔽防音シールドを張ってから生徒会室へと向かいました。

「え、ちょ、待って喜緑さん! 何でそんなの張るのー!」
「あらあら、だって朝倉さんはもう学校からいなくなったはずの人なんですから、見つかったら大変ですよね」
 一応また学校に戻れるように申請は出していますけどね。通るかどうか分かりませんし、何となく照れくさいので伝えてはいませんが。
「いや、だから、降ろしてくれないかなー、………とか」
「申し訳ありませんが、あなたをそうした長門さんの許可もないのに、わたし一人の判断で勝手な事をするわけにはいけませんよね」
 決して『面白そうだから』、なんていう理由ではないですから許してくださいね。
「えーと、長門さんは?」
「私用があるとの事で、今日一日はちょっと連絡、つきそうにないですね」
「………つまり?」
「がんばれ女の子!」
 苦境に陥った彼女へと、心からのエールを送ります。
「鬼ー、悪魔ー、わかめー」
 心からの呪詛が返ってきました。
 ………わかめ、………わかめ、ねえ。

「え、あれ、喜緑さん。………その、何で黙り込んでるのかな?」
 びくつく朝倉さん。さて、躾って大事ですよね。
「………うふふ、そうですね。お詫びといってはなんですが、素敵なプレゼントを差し上げましょう」
「えっと、贈り物というより悪苦裏喪廼、って感じっぽいし、遠慮したいかもなー、………なんて」
「朝倉さんだって女の子なんですから、ちょっとくらい弱点があった方がチャーミングですよね」
「人の話聞いてないよこの人!」
 どうやら人の話を聞かないらしいわたしは、朝倉さんの期待通りに彼女の情報をちょこっとだけいじくります。
「え、何これ、やだ、いやーーー!」
「とりあえず高所恐怖症にしてみたんですけど、どうですか?」
 ついでに振り子のように屋上を基点に彼女自身をブーラブーラと動かしたりなんかして。
「ひっ、うあ、や、………あふん」
 おやおや、意外と早く気絶しましたね。………オモシロクナイ。
 まあ、少しは溜飲も下がりましたし、放課後までには何とか長門さんに連絡を取って降ろしてあげる事にしましょうか。………うーん、甘いんでしょうかねー、わたし。

 頭では余裕ぶってそんな事を考えながらも、生徒会室に向かう体は勝手に早足になってしまいます。
 いえ、これは現状起こってしまっている不測の事態にすばやく対処するためであって、別に昨夜から誘拐されているらしいある特定の人物が心配だからというわけではありませんよ。………理論上は、ですが。

 そんな無駄な、そのくせ消去不可能な事象を情報領域の片隅に置きながら、生徒会室のドアを開けたわたしを、
「―――いらっしゃい?」
 天蓋領域製のインターフェイスが何故か疑問文で出迎えてくれやがりました。ああ、もう本当にヤレヤレ不快な状況ですね。
 では、置いてけぼりの皆さんのために、こうなった理由を簡単に説明いたしましょう。


863素面なアイソパラメトリック:2007/06/11(月) 00:07:56 ID:93nVRVO4
2.

 朝っぱらから昆布に喧嘩を売られました。


 おや、これだけでは今の状況が伝わりませんか。どうやら情報の伝達に齟齬が発生しているか、あなた方の脳が少々アレなみたいですね。
 仕方ありません。では早朝、わたしが目覚めてからの出来事を詳しく語るとしましょう。

 朝、目覚めると今まで経験した事のない激しい頭痛に襲われました。………というか頭痛自体が初めての経験だったんですけどね。………なるほど、これが『初体験なんて痛いだけ』というやつですか。
 情報統合思念体にリンクしてみますと、どうやら昨夜涼宮ハルヒを中心に大きな情報爆発が起こったようで、今回のこの頭痛はそれの影響によるものらしいです。
 ………おや、そういえば昨夜の情報記録がありませんね。
 検索をかけると、会長を思いっきり殴り倒している映像や穴を掘って何かを埋めている映像など、どこかの誰かさんにはかなり致命的になる情報が断片的に出てくるのですが、………まあ過ぎ去った事は気にしないようにしましょう。
「過去―――思い出いっぱい―――夢………いっぱいいっぱい?」
「………乙女の部屋に堂々と忍び込んでおいて、第一声が電波ですかこの野郎」
 それよりも現在進行中で不法侵入者なこの真っ黒黒子さんを何とかしないといけませんからね。

「―――こんばんは?」
「おはようございます。玄関はあちらになります」
 とりあえず帰れ、と言外にほのめかせながらビシッと窓を指差します。………結構な高さですが、まあ大丈夫でしょう。
「友達―――百人………できる―――かな?」
 意味不明な質問にもできるだけ優しい対応を。
「不可能です」
 笑顔でそう返します。完璧ですね。インターフェイスの鑑ですよ、わたしは。
「―――しょっく」
 わたしの思いやりあふれる態度に調子に乗ったのか、全方位に鬱々電波を発しながら部屋の片隅に座り込む天蓋領域製の出来損ないインターフェイスこと九曜周防さんもしくは周防九曜さん。
 ………まあ、個体名称に特に意味があるとは思えませんし、ややこしいのでここからは九曜さんで統一しましょう。

 しかし、どうやら彼女のお話をちゃんと聞かないとこのまま延々と鬱々電波を飛ばされそうですね。………やれやれ、とでも言っておきましょうか。
「で、何の用なんですか?」
 わたしの問いに九曜さんは、今度は簡潔に分かりやすくこう答えました。………答えやがりました。
「生徒会長は―――預かった。………返して欲しくば―――今から学校に………一人で―――来い」
 昆布ごときがこのわたしを脅迫ですか。マジ煮込みますよこのやろ………コホン、失礼。
 ………今のは幻聴です、いいですね。決して会長が攫われたと聞いて取り乱した結果ではありませんよ、いいですね。もう一度言いますよ、いいですね。
 心と体両方に笑顔の仮面をかぶりなおして、九曜さんと再度向き合います。
「ええと、それで何が目的なんでしょうか?」
「………伝わら―――なかった?」
 どうにも会話が食い違いますねー。まあ、思念体と天蓋領域との関係を考えるとそれも納得できる気がしますが。
「理解力が―――ないのね」
「………」

 思念体に指示を仰ぐと『この機会に彼等とコミュニケーションをとる方法を探れ』との事でした。
 要するについうっかりコミュニケーションのとりすぎで彼女の五体がバラバラになったとしても無問題という事ですよね分かりましたお任せください懇切丁寧にわたしなりの悪喪手無死というやつをさせてもらいますともふふふふうふふうふふふふ。
「それで、学校で一体何をするのでしょうか?」
「殴り合いの―――大喧嘩」
 あら、ちょうどわたしもそうしたいと思っていたのですよ。気が合いますねうふふふふふふふふふ。

 そしてわたしは、伝えるべき事は全て伝え終わったのか、わたしの言葉どおりに素直に窓から出て行く彼女を見送りながら、本当に心からの笑顔を浮かべたのです。


864素面なアイソパラメトリック:2007/06/11(月) 00:09:56 ID:93nVRVO4
3.

 さて、これで今のわたしがおかれた状況というものが分かっていただけたでしょうか?
 まあ、要約しますとサーチアンドデストロイ、サーチ終了後といった感じですね、うふ。

「我が………妨害にも―――めげず………よく―――ここまで………来た」
 ええ、我を無くした感じで襲い掛かってくる名もなき一般人達を、どっかで見た事のある超能力者さんごと世界各地に吹き飛ばしたり、どっかで見た事のある未来人さん他一名にかわりに標的になってもらったりしながらも、超特急でわたし参上ですよー。
「では………最後の戦いを―――始めよう」
 望むところです、と返しながら彼女に向けて一歩を踏み出そうとしたその時です。
(『個体名称:喜緑江美里』への指令を解除、緊急停止措置として一時的に全機能をシャットダウンする)
 頭の中にそんな内容の声が響くとともに、わたしは急に力が抜け、その場に倒れこんでしまいました。


 目覚めると、視界いっぱいに青空が飛び込んできました。
「どうやら、余計な邪魔が入ったようですね」
 思念体に確認を取ったところ、思念体の一派と天蓋領域の一部が接触、わたしには理解不能なコミュニケーションという名の殲滅戦を行ったそうです。
 そして思念体が一派閥丸々潰して出したありがたい結論は、『戦闘』という接触行為は不適当である、というものでした。
 なるほど、それで戦闘に入りかけていたわたし達を一時停止させたというわけですね。
 思念体からわたしへと、戦闘行為以外の方法で彼等とコミュニケーションを取れ、との指令がきます。拒否権は………、ないですよねー、やっぱり。

 どうしたもんかなー、と頭を抱えていたわたしに九曜さんが話しかけてきました。
「―――かけっこ」
 彼女の視線の方向、校門に目をやります。
 誘拐されていたはずの会長が校門からこちらに向けて手を振っていました。
「ゴールは会長、ですか。賞品は?」
 すっと会長を指差す黒い子。
 いえ、会長の人権なぞどうせ最初からありませんから賞品にする事自体には何の問題もありませんよ。
 でも、あれはわたしの所有物なんですからあなたが賞品扱いするというのはちょっと違うと思いませんか。
「自信―――ない?」
「………上等です」
 結局会長が賞品という事になってしまいました。これ、わたしにとってはハイリスクノーリターンですよね。
 何か、乗せられっぱなしですね、わたし。ま、全部あの役立た………会長の責任という事にしておきましょう。


 とにかく、かけっこ勝負開始です。会長はどうでもいいですけど、思念体代表として負けるわけにはいきませんよね、………会長はどうでもいいですけど。
 ふふふ、私を敵に回した事を何かの髄まで思い知らせてあげましょう。
「では―――すたーと」
 そう決心したわたしは、気の抜けた九曜さんの開始の合図と共に、全力で攻勢情報を彼女に叩き込みました。
 うふふ、妨害禁止、なんていうルールはありませんでしたよね。

 ………怒られました。


 力を使えないように余剰情報量を限りなくゼロにされた状態で、まあ要するにMPゼロという感じで、再スタートです。
「じー」
「大丈夫ですよ、ちゃんとルールは把握しました。今の通常の女子高校生レベルの能力でスタートして、会長のいる場所まで先にたどり着いた方の勝ち、ですよね」
 コクリ、と頷く九曜さん。意外と素直ですね、………というか甘ちゃんですよね、うふふ。
「よーい、すたーと」
 何度聞いても気の入りようがない九曜さんの再スタートの号令と共に、わたしは先程確認しておいた屋上のとあるポイントから校庭へと飛び降りました。


865素面なアイソパラメトリック:2007/06/11(月) 00:12:41 ID:93nVRVO4
4.

 うふふ、天蓋領域の黒い奴は確かに能力は化物かもしれませんが、ともかく経験というものが不足していますよね。
 ゼロのMPは補充すればいいんですよ。敵味方、無関係の人々、余剰情報はあちこちに転がっているのですから。
 たとえば屋上から逆さづりにされて気を失っている誰かさん、とかね。

 逆さづりの朝倉さんに抱きつき、首筋に噛み付きます。
「あ、やだ、喜緑さん。こんな朝っぱらからそんな事だなんて、………って、吸われてるー! あたし吸われてるのー!」
 朝倉さんの保持する余剰情報を吸収。10秒チャージ、これで後2時間は戦えますね。
「あ、あたしの存在意義200円ちょい!」
「失礼な、薬局では150円弱で買えますよ」
「………しくしくしく」
 そんな感じのエスプリのきいたウィットなジョークを交わしながら校庭に降り立ち、屋上を見上げます。
 九曜さんはわたしの勝ちが決まったも同然なこの状況に呆然と………、

 ―――って、わたしに続くように飛び降りてるー!

 えーと、九曜さんも10秒ほど前のあたしと同じで能力は使えないはずですから、この高さからだとかなりスプラッタな事になってしまいますよ。
 いえ、まあわたし達や彼女はその程度で消滅する事はありませんし、スプラッタ状態の体だってすぐに治せば良い事なんですけど、………でも、………だから、………あー、もうこの出来損ないインターフェイスめっ!
 はたしてどちらが出来損ないなのだろう、というどうでもいい疑問を浮かべながら、九曜さんを受け止めます。………ああ、本当に甘々ですね、わたしは。

「………九曜さん、一応敵であるあなたの存在を切り捨てられなくなっているわたしを、出来損ないのわたしを、どう、思いますか?」
 自嘲を込めた、しかし真剣なわたしの質問に、天蓋領域の一部である、わたしとは違う存在の彼女はこう返してきました。
「―――ぽ」
 何故か無表情のまま、頬だけを若干赤らめる九曜さん。
「………」
 とりあえず体育館裏まで連れて行く事にしました。
 殴りましたよ。ええ、殴りましたが、何か。


 殴られた頭を両手で押さえながら蹲りつつ涙目になっている九曜さんを見ながら、『さて、これからどうしましょうかねー』などとわたしが考えているところに、会長がいつも通り余裕綽々といった感じでやってきました
「お疲れ様だね、喜緑くん」
「あら、役立た………失礼。会長、無事だったんですね」
「おお、これはいいツンデレだね。まあ、それはいいとして、ここで重大発表があるのだよ」
 『それはいい』事はないと思うのですが、………否定はしませんけど。
「何ですか、会長?」
「実は黒幕は私だったのだよ!」
 ○しましたよ。ええ、○しましたが、何か。


866素面なアイソパラメトリック:2007/06/11(月) 00:15:01 ID:93nVRVO4
5.

「こほん、そんないつもの痴話喧嘩はこれくらいにして、今回の事件の顛末というやつを説明しようと思うのだが、いいかね?」
 ………三分で復活しやがりましたか。徐々に時間が短くなってきていますね。
「ふふふ、私は煩悩の数だけ命があるからね」
「108個ですか」
「常人ではね」
「………会長は一体何人なんですか?」
「ふむ、煩人、とでもいっておこう。………凄いね、命が数え切れないよ!」
 まあ、言わせておきましょう。どうせ顛末とやらを聞いた後で存在ごと荼毘に付す予定ですから。

「えーとだね、一言で終わってしまうほど単純な事なのだが、その一言はこの九曜くんとやらに任せる事にしよう」
 『素直に自分の思った事を言いたまえ』と、会長に背中を押されながらわたしの前に出てくる九曜さん。
「―――ぽ」
 いや、それはもういいですから。
 九曜さんはロボットダンスを踊るかのような機械的で挙動不審な動きをしながら、しかしわたしから目を逸らす事無くこう言いました。
「―――お友達に………なって」

「………はい?」
 今までの彼女の行動とまるで結びつかない唐突すぎる要求に、わたしの頭の回りをフラフラとクエスチョンマークが飛び交います。
「おや、分からないのかい。どうやら情報の伝達に齟齬が発生しているか、キミの脳が少々アレなみたいだね」
「ええ、そうですね。ちなみに脳って殴ると正常に戻るみたいですよ」
 会長をコンボで50メートルほど吹き飛ばし、改めて九曜さんに向き合います。
「さて、お友達云々はおいといて、もしかして今までの行動は全てそのためにやっていた事なのですか?」
「―――そう」
 コクリ、と頷く九曜さん。
「方法に問題があるとは思わなかったのですか?」
 カクリ、と首をかしげる九曜さん。動きは最小限以下なのですが、ボリューム満タンの髪の毛がわさっと動くので分かりやすいんですよね。
「友情は―――殴り合いの―――大喧嘩から………生まれる」
「何ですかその都市伝説は!」
 というか、一昔前の青春漫画の展開ですよ、それは。リアルとファンタジーをごっちゃにしてはいけません。
「あい―――あむ―――ふぁんたじー」
 再度、頭に拳骨を落としました。

867素面なアイソパラメトリック:2007/06/11(月) 00:16:39 ID:93nVRVO4
 『おお―――おおお』と呟きながら、また涙目で蹲る九曜さんの隣に、一分で復活した会長がやってきました。
「では説明しよう」
「結構です」
「それは逆説的に言って『お願いします』という返事だと勝手に解釈して説明するよ。なぜなら私が説明したいのだからね」
 やる気もウザさも絶好調ですねー。まあ、害がない限りは放っておきましょう。害があれば、………ねえ。
「昨夜の事になる。キミと友達になりたいと思っていた彼女は上位存在………あー、わたしにはよく分からないのだが、上司のようなものなのかな? とにかくそんな存在に相談したらしい」
 コクコクと頷く九曜さん。どうやらここまでは問題ないようですね。脱線したらそく粛清しますけど。
「ただ、どうやらその上司のような存在が酔っ払っていたらしくてね。殴り合いから友情が生まれるような一昔前の青春漫画を資料として貸し出したらしいのだよ」
 ………本当にネタ元それだったんですか。
 と、いうか九曜さんも疑問に思いましょうね。
「うむ、最初は疑問に思ったらしいのだがね、その日の夜に川原で殴り合いをしている友人二人組みを見かけてしまった、との事だ」
 あー、絶滅寸前の希少種をピンポイントで発見しちゃいましたか。
「二人とも―――現在………虫の息」
 まあ、どこの誰かは存じませんがそのまま絶滅してもらいましょう、………わたしの精神的安息のために。

 そんな事より、疑問が一つ。
「会長、何でそんな事を知っているのですか?」
「ああ、彼女に直接聞いたからね」
「―――言った」
 あら、そうですか。それでは、
「会長、間違っていると分かっていて、どうして否定しなかったのでしょうか?」
「ああ、それはだ「面白そうだったから、とかぬかされるのでしたら爪と肉の間に一本一本針を刺していきますよ」
 固まる会長。笑顔なわたし。無表情な九曜さん。
 おやおや、愉快なギスギス沈黙空間が一瞬にして周囲に広がっていきますよ。………作っているのはわたしですけどね。

 三秒ほどで一時停止から復活した会長は、そんな空間を脱出しようと、取り繕うかのようにこう言いました。
「喜緑くん、殴り合いから生まれる友情というのも、あるんだ!」
「あら、そうですか。それではわたしも会長と友情を育みあう事にいたしましょう」
「ははは、ナイス墓穴だね、これは」
 そのまま埋まっていただきましょう、とわたしは会長に飛び掛りました。


868素面なアイソパラメトリック:2007/06/11(月) 00:20:12 ID:93nVRVO4
6.

「―――帰る」
 会長を(一応空気穴は開けておきましたが)地面の下に埋めた後で、いきなり九曜さんがそう言い出しました。
「いいんですか?」
 わたしの答えを聞かずに、と続けようとしましたが、よく考えるとわたしは彼女の問いにどう答えたらいいのか、まだ分からないんですよね。
「また―――来る」
 そう言って振り返らずに立ち去る九曜さん。そうですね、答えはまた、その時にでも。
 言葉にはせず、ただそう決意しながら九曜さんを見送るわたしでした。


「ところで喜緑くん、耳寄りな情報があるのだが、それと引き換えにわたしをここから出してもらえないだろうか?」
「何ですか会長、耳寄りな情報でなかったら埋めますよ、空気穴」
「………」
「うふふ」
「………すみません。出していただかなくても結構ですので、喋らせていただけないでしょうか?」
 よろしい。
「校舎の方でキミの友人らしき女生徒が屋上から宙吊りになっているのが発見されて、今ちょっとした騒ぎになっているよ」
「………」
「『えーん、助けてよー。喜緑さーん!』とか叫んでいたから、しらを切るのはちょっと厳しいかもしれないね」
 ………全然よろしくなかった。


 放っておくわけにもいかないので、わたしは後始末の方法を考えながら、溜息と共に重い足取りで校舎の方へ向かう事にしました。
「ちょ、私はこのままかね」
 ええ、脳が正常範囲内へとバクテリアに程よく分解されるまで、ちょっと埋まっていてください。
「ぬおっ、放置プレイか。放置プレイなのだねっ! さすが喜緑くん、愛が痛いねっ!」

 無視してそのまま立ち去ろうとしたわたしは、
「ああ、喜緑くん、最後に一つ」
 珍しく真剣な彼の声に、立ち止まらされました。
「私は今日初めて、キミがそういう存在だ、と知ったわけなのだが」
 その言葉に、心臓まで止まってしまいそうになります。
「あ………」
 だって、あなたがあまりに自然に接してくるから。
「キミの嘘を、知ってしまったわけだが」
 あなたが気付かないはずがないのに、それに気付きませんでした。
 いえ、もちろん彼だって嘘をついています。でも、そんな事が問題なのではありません。
「で、その事で、一つ」
 問題は一つ。嘘で作られた関係は、嘘がばれるとどうなるのでしょうか?
 彼がいなくなってしまう、と考えただけで、心臓が止まってしまいそうになります。
 止まったら、生きていけません。存在できるけど、生きていけません。
「喜緑くん」
 呼吸が止まってしまい、返事が出来ないわたしに会長は今まで聞いた事がないくらいに優しい声でこう言いました。

「私は嘘つきで甘々で出来損ないな、そんなキミが、好きだよ」

「………そう、ですか」
 再会した呼吸とともにそう答え、わたしは胸を押さえます。
 心臓はいつもより速いペースで、それでも確かに脈打っていました。


 遮蔽防音シールドを、忘れないよう彼の周囲に張り、何故だか軽くなった足を前へ前へと進めていきます。
 『まあ、放課後までには掘り出してあげましょうか』などと、彼が好きなわたしらしく、甘々な事を考えながら。


869素面なアイソパラメトリック:2007/06/11(月) 00:22:23 ID:93nVRVO4
7.

 そんな事件とも言えないような喜劇から数日が立ちました。
 あれからわたしはまだ九曜さんの姿を見ていません。思念体にも彼女の現在地を聞いたのですが、天蓋領域に関わっている事ですので分からない、との事。………まあ、すぐ会えますよね、きっと。

 朝倉さんは大勢の生徒に目撃された事をきっかけに再びこの学校の生徒として戻ってくる事になりました。お目付け役はわたし、やっかいな仕事が増えますねー、ふふふ。
 ちなみにわたしの負荷を減らすため、朝倉さんには生徒会に入ってもらう事にしました。今日はその一日目なんですよ。

「ふむ、嬉しそうだね、喜緑くん」
「いえいえ、そんな事は」
 ………まあ、少しはありますよ。朝倉さんが調子に乗るとアレなので言葉には出しませんけどね。
「ははは、やっぱり下につく者が一気に二人も増えるとやる気も出るというものだろうね」
「………二人?」
 浮かんだ疑問と膨れ上がる不安感をぶつける間もなく、生徒会室に新戦力らしい二人が入ってきました。
「―――おひさ」
「あ、あははは、………よろしくお願いしますー」

 さて、予想外な事態に陥っても、慌てず騒がず状況確認を、と。
「会長」
「何だね?」
「あの光陽園の制服を着た存在について、分かりやすく説明していただけませんか」
「サプライズだ」
 状況確認終了。とりあえず原因であるに違いない会長を血の海に沈めながら、光陽園の制服を着た存在こと九曜さんに話しかけました。

「九曜さん、なんであなたはここに居るのですか?」
「―――あなたは………わたしの」
 なんですか、友人とでも言うつもりですか?
 ………まあ、否定はしないであげます、というのがわたしの答えですけれど。
「―――お姉様」
「何ですかその超進化は!」
「駄目―! 喜緑さんにいじめられるのはあたしだけなのー!」
「そして何ですかそのイタさまっしぐらなカミングアウトは!」
 本当にイタいです。周りの視線とか、囁き声とかが、特に。わ、わたしはノーマルですよー。

870素面なアイソパラメトリック:2007/06/11(月) 00:25:44 ID:93nVRVO4
「会長、寝てないで助けてください」
 とりあえず場を納めてくれそうな人を叩き起こします。下手すればもっと混乱させそうな人ですが、そうなったらそうなったで有耶無耶にできますからね。
「ふむ、変な帽子をかぶった厳つい顔つきの中年男性に舌を引っこ抜かれそうになったのだが、………あれは、………夢、だよね」
「訳の分からない事を言ってないでこの変態どもを何とかしてください」
「ん、ああ、分かったよ、喜緑くん。私に任せたまえ、一言ですむよ、そんなもの」
 おお、珍しく頼もしいお言葉ですね。
「ああ、この言葉は我が生徒会の標語だからね」
 えーと、そんな標語があったなんて初耳なんですけど、まあとりあえずお願いします。
「ふむ、いいだろう。では、生徒会メンバー全員に生徒会長から伝える。心して聞くがいい」
 まあ、この会長が考えた事ですし、ろくな標語ではないでしょうが、話題をこんな変態的な内容から離すには十分でしょう。
「これが我が生徒会の標語だ! 『変態いいじゃないかっ!』」
 射程ど真ん中必中距離に引き戻されました。
「あなたが最先端ですっ!」
 とりあえず会長を再度血の海に沈めます。今度はきっちり舌を引っこ抜かれてきてください。

「―――じー」
「むー」
 そんな騒ぎを気にする事無くにらみ合いを続ける変態二人。
「喜緑さんって………」
「じゃあ、会長も、やっぱり………」
 聞こえてくる周囲の雑音。
「ふむ、喜緑くん。嬉しそうだね」
「うふふふ、えぐりますよ、色々と」
 三秒で復活する会長。
 ああ、もう本当に収拾なんてつけようがありませんね。むしろ散らかっていくばかりですよ。
 どうやらこれからはずっとこんな感じで、騒がしくて気の休まる暇のない、平穏とは程遠い学園生活が続きそうです。

「よし、喜緑くん。とりあえず私の胸に飛び込んできたまえ、特に意味はないが」
「ありがとうございます」ゴスウッ「がはっ!」
 でも、まあ皆さん楽しそうですし、ヤレヤレ愉快、というあたりで、手を打ってあげましょう。
 会長の胸に勢いよくジャンピングダブルニーをくらわせながら、わたしはそんな事を考えていました。

 甘々な結論ですが、まあいいです。
 だって、どうやらそれがわたしという存在の、
 酔っ払っいるわけじゃない、素面なわたしの本質みたいですからね。


87147-781:2007/06/11(月) 00:26:37 ID:93nVRVO4
以上です。
では、また。
872名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 00:39:27 ID:Ybj8PW30
お疲れ様
873名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 01:03:29 ID:Q0n4vK9v
【中国】使用済生理用ナプキンを原料に再利用し、レストランの紙ナプキンに。また使用済つまようじの再利用でエイズウィルス検出も★6
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1181485808/
874名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 01:03:35 ID:Pf4ukmH5
ワカメ最強伝説
875名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 01:06:14 ID:3jDL6sGK
何か会長が宮野みたいだなぁw
喜緑が可愛かった。素直に面白く読めたよ。
ありがとー。
876名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 01:22:44 ID:F+Lp5IF8
オレはSS評論家でもない1人の読者だ。軽々しく「GJ」なんぞは言わん
玄人読者や評論家に言わせれば、まだまだアラが出てくる作品なのかも知れん

1つだけオレに言えるのは、こういう作品は結構好きだって事だ
877名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 01:49:20 ID:1TeHxT85
この2人はやっぱり名コンビだなあと再確認したよ
878名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 03:50:13 ID:K9oMUmTp
分かったから佐々木スレに帰れ
879名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 06:44:22 ID:wR51aBfW
ワ〜カメ好き好きぴちぴち〜
880名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 07:04:20 ID:V/0FNXiv
>871
GJ!
喜緑さんかわいいよ喜緑さん

思念体も殴り合った結果おねいさまになっちゃったんかなw
881名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 10:37:17 ID:I0J27jJt
前の作品て何?
読みたい
882名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 12:36:21 ID:8ERPrsWP
>>871 GJ!!
会長カッコヨスw
ワカメ×コンブのおバカな掛け合いに期待大です!!
883名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 20:27:21 ID:Pf4ukmH5
ミヨキチスレにあったのを改造
(このままじゃ一生「妹の友人の女の子」としてしかお兄さんは私を見てくれない……)
(せめて一人の「女」として意識してもらいたい。そのためには積極的にならないとだめ!)
「美代子、ファイト!」
「ニャハハハ。ミヨちゃん、今授業中」



「おおおお兄さん! わわ私とデデデデートしてください!」
「ああ、いいよ」
(え?あっさり快諾。これは確実に意識されている…まさか…)


「お、お兄さん! う、腕を繋ぎましょう!」
「ああ、いいよ」
(にこやかに快諾……。やっぱり意識されている)


「お兄さん、キキキキキスして下さい。」
「ああ、いいよ」ブチュ
(かかかか快諾。意識されているよね? 口にチューだし)


「お、お、お、お兄さん、わ、わ、わ、私と○○○」
「ああ、いいよ。下着邪魔だから脱ぎなさい。」ガバッ
「え? ちょ、ま」
(ひええ、い、勢いで言っちゃった! でも快諾してくれたってことは──)
「お、お兄さん、もしかして、私のこと」
「ああ、好きだよ。愛してる。大好きだ。生まれる前から愛してる。もう君しか見えない。」
(こ、これは夢? 夢でも嬉しい……。美代子バンザーイ! バンザーイ!)



「バンザーイ!って夢ですよね分かってた分かってましたーアハハ」
「ミヨちゃん、ミヨちゃん、今授業中だよ。」
884名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 20:32:16 ID:WtETJvqr
矢部ー(((;゚Д゚)))
885名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 22:51:48 ID:Bvlzd5+q
投下します
非エロなんで、興味ない人スルーよろしく
886脱出プログラムはうっかりさん:2007/06/11(月) 22:55:06 ID:Bvlzd5+q
 『涼宮ハルヒの消失』P.158冒頭からの続き


 周囲は暗い。だが真の闇ではない。大丈夫だ、俺の目はまだ見えている。
「ここは……」
 街灯が照らす景色を頼りに、俺は自分の居場所を確かめる。ここはどこかの道路で、俺が手をついているのはなにかの柱の表面で、その柱には北高の名前が彫られている……。
「校門前だ」
 北高の。
 そして目の前には長門だけがいた。ハルヒも朝比奈さんも古泉も消えている。俺と長門の二人だけ。
「えっと……え?」
 長門の意図が掴めない。これが脱出プログラムの効果だというんだろうか? 部室から出るだけなら徒歩でも充分なんだぜ。それともここは既に元通りの世界ということなのか?
「長門?」
「?……なぜ、ここに、あなたが」
 違うらしい。
 俺の知ってる長門はこんな呆然とした声をあげたりはしない、決してな。
 この長門はさっきまで顔をつき合わせていた普通人間バージョンの長門に違いない。
 正直なところこの長門と別れるのは若干心が痛むというか、後ろ髪ひかれる思いがあったのは確かで、内心俺はちぃっとばかしほっとしてしまった。
 ま、それはさて置くとして、これからどうしたもんかね? てっきりエンターキー一発で万事解決だと思っていたんだが、これでまたもや行動指針を失っちまったことになる。
 とはいえ長門の用意したこの状況になんの意味もないとは思えん。きっとここには『時空修正の機会』とやらがあるに違いない。それは一体なんだ? どこにある?
「考え事の最中に悪いんだけど、どうしてあなたはこんな時間にこんなところで、長門さんと二人っきりでいるわけ?」
 突然思索に没頭していた俺に背後から誰かがぶつかってきた。
 どん、という衝撃が身体を揺らし、街灯の光を受けた俺の影も揺れた。その影に何者かの影が溶け合っている。何だ? 誰だ?
 首をねじって振り向いた。肩越しに女の白い顔が見えた。
 朝倉涼子。
「な……」
 言葉が出なかった。脇腹に冷たい物が刺さっている。平べったい物が深々と体内に侵入している。やけに冷たい。激痛よりも違和感が勝る。
「長門さんを傷つけることは許さない」
 いや……傷つけてねぇし。
 なんなんだ。なぜここになんの脈絡もなく朝倉がいるんだ。
 一体これはなんだ? 理不尽なゲームオーバーを強いられるゲームブックみたいなこの展開は?
 俺はどこでなにを間違っちまったんだ……


YUKI.N> ………うっかり
887脱出プログラムはせっかちさん:2007/06/11(月) 22:56:54 ID:Bvlzd5+q
 『涼宮ハルヒの消失』P.158冒頭からの続き


 周囲は明るい。先程までとは一変して充分な光源をもった空間に放り出され、俺の目は一瞬その眩さにくらんでしまう。
「ここは……」
 序々に正常な視力を取り戻していく目を頼りに、俺は自分の居場所を確かめる。
 ここは何かの部屋で、俺が手をついているのは炬燵の天板で、その炬燵机を挟んだ向こう正面には眼鏡を装着した長門の姿が……。
「長門のマンションだ」
 昨日訪れたばかりの。
 そして目の前には長門だけがいた。ハルヒも朝比奈さんも古泉も消えている。俺と長門の二人だけ。
「えっと……え?」
 長門の意図が掴めない。これが脱出プログラムの効果だというんだろうか? 部室から出るだけなら徒歩でも充分なんだぜ。それともここは既に元通りの世界ということなのか?
「長門?」
「……状況は理解している」
 この淡々とした長門の口ぶりに、俺は猛烈な既視感を覚える。そうだ、俺は前にもこんな状況に放り込まれたことがあったはずだ。
 俺の知る長門からさらに感情の機微を削り落としたような長門……
「そうか! おまえ、3年前の長門か」
「……」


 その後、俺は長門から今回の騒動の真相、解決方法、すべて聞かされることとなった。
 長門に蓄積されていった『エラー』。
 ハルヒの力を横取りして為された時空改変。
 俺はこれから風呂場で時間凍結されて3年後の12月18日早朝に戻り、長門を元通りにしなければならない、などなど。
 思うところはいろいろとある。だが、俺はもう決めたんだ、エンターキーを押した瞬間に、元の世界を取り戻すって。
 待ってろよ、長門。今そこに行くからな。


 その頃、光陽園駅前公園付近。
「まだなの、キョンくん? もしかして、またわたしうっかりミスしちゃった?」
 朝比奈みくるはこの近辺を既に5往復していた……
888脱出プログラムはやりすぎ:2007/06/11(月) 22:58:50 ID:Bvlzd5+q
 『涼宮ハルヒの消失』P.158冒頭からの続き


「東中学出身、涼宮ハルヒ。
 ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」
 さすがに振り向いたね。
 長くて真っ直ぐな黒い髪にカチューシャつけて、クラス全員の視線を傲然と受け止める顔はこの上なく整った目鼻立ち、意志の強そうな大きくて黒い目を異常に長いまつげが縁取り、淡桃色の唇を固く引き結んだ女。
 えらい美人がそこにいた。
 かと思えば、クラス全員がどんなアクションをとるよりも先に教室のドアが勢い良く開け放たれた。

「いや! ここ確かに元の世界だけど!」
 俺のそっくりさんがそこにいた。
 ここ、笑うトコ?
889名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 22:59:20 ID:3MYzVZrz
もう帰ってくれないか、マジで
890脱出プログラムは面倒臭がりさん:2007/06/11(月) 23:00:40 ID:Bvlzd5+q
 『涼宮ハルヒの消失』P.158冒頭からの続き


 周囲は明るい。先程までとは一変して充分な光源をもった空間に放り出され、俺の目は一瞬その眩さにくらんでしまう。
「ここは……」
 序々に正常な視力を取り戻していく目を頼りに、俺は自分の居場所を確かめる。
 ここは何かの部屋で、俺が踏みつけているのは北高の制服を着た女生徒で……って!
「うぉわっ! すみません!」
 上履き越しに感じる低反発布団にも似た感触が脳髄に達するか否かといったタイミングで慌てて跳び退る。
 俺という重しがどけられても、くだんの女性が動く様子はない。マズイ、当たりどころが悪かったか? もしかして責任は俺にあるのか?
「あの、大丈夫ですか!」
 こんなところで傷害事件を起こしている場合ではないだろう、俺。
 相手にしてみれば俺にだけは言われたくない台詞であろうが、とにかく意識を取り戻してもらいたい一心で安否を気遣う。
「あ…」
 それが功を奏したか、僅かながら反応が。真夏の気だるい午後を彩る風鈴の揺らめきのような微かな身じろぎとともに、うつぶせの女生徒の口からうめき声が洩れる。
「しっかりして! どこか痛いところはありませんか!」
 なおもゆったりとした身動きしかとれない女性を抱き起こす。腕にかかるその重みが思いのほか軽いのにちょっとした衝撃を感じつつ、俺は彼女の次なるアクションに期待した。
 そして、そんな彼女の口から飛び出した言葉はありとあらゆる意味で俺の予想外のものだった。

「あ…熱いお茶一杯が怖い…」
「って、『まんじゅうこわい』かい!」
 思わず空中を両手で平手打ちしてしまった俺の腕から女性の頭が滑り落ち、フローリングの床に勢い良く落下した。
891脱出プログラムは面倒臭がりさん:2007/06/11(月) 23:02:41 ID:Bvlzd5+q


「この度は危ないところを助けていただき、本当にありがとうございます」
 俺の目の前で湯気立つ湯のみを傾けている女性。
 マジで茶を注ぐ俺も俺だが、それを一口啜っただけで復活する彼女も異常としか言いようがない。
 最近のお茶には仙豆の成分でも含まれてんのか?
 それはともかく俺は彼女に僅かながら見覚えがあった。夏ごろに一度部室に訪れた清楚な美人。えっと、たしか朝比奈さんの隣のクラスの生徒で、名前は喜緑さんだったっけ。
 俺は今、えらく雑然とした一室にその身を置いていた。
 どこか長門の自室を思わせる、家具が圧倒的に足りていない印象を与える部屋。そこに邪魔な荷物を考え無しに放り込みました、ってカンジの物置じみた場所だ。
 いかにも育ちのよさそうな喜緑さんが自分の住処にするにはあまりにも似つかわしくない風情なんだが、その雑多な荷物の内訳を観察するに、どうも今回の真相の一端を垣間見たような気分に陥る俺であった。
 メイド服やカエルの着ぐるみなど、まともでない衣装ばかりが掛けられたハンガーラック。
 給仕に必要なポットや急須、カセットコンロにヤカンなど。(ちなみに現在喜緑さんがのどを潤しているお茶もこいつを使って淹れたもんだ)
 最新式のデスクトップパソコンに、おお、ここんとこ見かけなかった団長三角錐までありやがる。
 要するに文芸部室が実質SOS団の溜まり場として機能するようになってから持ち込まれてきたものすべてがここに放置されているってことだ。
 長門のメッセージ同様、元の世界との繋がりを匂わせる品々に、俺の胸にも懐かしいものがこみ上げてくる。心の故郷ってやつは産まれた場所だけにあるわけじゃないんだな。
 そんな感慨もひとしおな俺に向かって、なおも緑茶を飲み続ける喜緑さんは非難めいたものをまったく含まない声で言った。
「あなたに踏み潰されたときはどうしようかと思いましたが、無事に起き上がることが出来てよかったです」
「いや! それはもう本当にすみません!」
 しまった! あん時、意識があった!
 ここで唯一の協力者になるかもしれない喜緑さんの機嫌を損ねるわけにはいかない俺は、発火しかねない勢いで床に額を擦りつけた。
 俺程度の土下座で今までの生活が戻ってくるってんなら、ギネスに登録される回数だろうと頭を下げる所存だ。
 もはや現在の俺にとってこの人はたったひとつの希望。ラプンツェルの髪のごとき存在だ。それを断たれようもんなら俺は奈落の底に垂直落下しちまう。
 ふと、水が沸騰する直前に自身の中の空気を押し出すようなささやかな音が耳に入り、俺は頭上を見上げた。
 そこには笑いをかみ殺しているような表情の喜緑さんの顔が。
「すみません。冗談です。実はわたし、50時間ほど前からずっとあの状態だったんです。ですから、そんなに恐縮してもらわなくてもいいですよ」
 だったら布団のひとつも敷いておいていただきたい。不謹慎にも、そう思ってしまった。
892脱出プログラムは面倒臭がりさん:2007/06/11(月) 23:03:39 ID:Bvlzd5+q


「突然情報統合思念体とのリンクを切断されてしまいまして、もう2日以上エネルギー供給が滞っていたんです。
 こんなことなら普段から長門さんのように食物摂取による副次的な活力を補充しておけば良かったですね」
 俺がハルヒと関わるようになってから身に付けさせられてきた世界の裏側の常識、つまり世間一般の価値観から言えば非常識な単語の羅列。
 つまるところ、この喜緑江美里さんは長門のご同類な宇宙人なわけだ。3人目だよ、北高在中宇宙人。うちの学校はインターフェースホイホイかっつうの。
 しかしこれほど心強い援軍もそうはいまい。なんせ自分が宇宙人であることを記憶している宇宙人、もうこの世界から根絶しているかと思っていた規格外存在だ。
 俺はかつて『3年前の長門』にそうしたように、今回の道しるべとなってくれた栞を喜緑さんへと差し出した。
「どうにかなりませんかね。喜緑さんも今のままじゃいろいろとマズイでしょう」
「はい。時空改変によって、どうやら統合思念体もその存在を消したようです。早期解決が成されなければ、早晩わたしはその機能を停止するでしょう」
 俺から受け取った栞に書かれた文字をぬいぐるみに隠された盗撮カメラのように冷静かつ鋭く見つめながら、喜緑さんは俺に同意してくれた。
 よし、多分俺はこのふざけた騒動に終止符を打つための道筋を正しく辿っている。
「それにしても、喜緑さんはよく無事でしたね。長門も朝倉もただの人間になっちまってたのに」
「おそらく本件の犯人がわたしの存在を心の底から忘れていたのか、もしくは後始末を全部わたしに押し付けるつもりだったのか、いずれかでしょう」
 軽い世間話のようなつもりで言った俺の台詞に、喜緑さんは語調こそ穏やかなものの、なにやら不服な感情を匂わせる返答をする。心なしか眉間に力がこもっているようにも見える。
 いかん、ひょっとして一つだけ逆方向に生えてるウロコに触っちまったか?
「ところであなたはこの文面を読みましたか?」
 だがそんな不安も取り越し苦労だったのか、あっさり話題を切り替える彼女。一安心とはこのことだ。
 さて、喜緑さんの質問だが、答えはもちろんYESだ。なにせそのヒントを目にしたからこそ、俺はこの場にいるんだから。
 しかし
「この栞、あなたが脱出プログラムを起動した瞬間にデータ更新が実行されるようにセットされていたみたいですよ」
 そう言いながら彼女は手にした栞をクルリとひと回転、俺にその6文字が見えるように持ち替えた。
 俺には見覚えのない内容、そこに記されていたのは

『あとよろしく』

「人任せにすんのもいい加減にしとけやコラ、って長門さんに言ってあげるためにも全力で事件を解決しましょうね」
 喜緑さんのどこまでも慈愛に満ちた笑顔が逆に怖かった……


 その後、まあいろいろとあって、なんとかクリスマス鍋を堪能できる日常を取り戻すことには成功したわけなんだが……
 長門よ、いくらなんでも『あとよろしく』はねぇだろ……
 『涼宮ハルヒの消失』P.158冒頭からの続き


 周囲は明るい。先程までとは一変して充分な光源をもった空間に放り出され、俺の目は一瞬その眩さにくらんでしまう。
「ここは……」
 序々に正常な視力を取り戻していく目を頼りに、俺は自分の居場所を確かめる。
 ここは何かの部屋で、俺が踏みつけているのは北高の制服を着た女生徒で……って!
「うぉわっ! すみません!」
 上履き越しに感じる低反発布団にも似た感触が脳髄に達するか否かといったタイミングで慌てて跳び退る。
 俺という重しがどけられても、くだんの女性が動く様子はない。マズイ、当たりどころが悪かったか? もしかして責任は俺にあるのか?
「あの、大丈夫ですか!」
 こんなところで傷害事件を起こしている場合ではないだろう、俺。
 相手にしてみれば俺にだけは言われたくない台詞であろうが、とにかく意識を取り戻してもらいたい一心で安否を気遣う。
「あ…」
 それが功を奏したか、僅かながら反応が。真夏の気だるい午後を彩る風鈴の揺らめきのような微かな身じろぎとともに、うつぶせの女生徒の口からうめき声が洩れる。
「しっかりして! どこか痛いところはありませんか!」
 なおもゆったりとした身動きしかとれない女性を抱き起こす。腕にかかるその重みが思いのほか軽いのにちょっとした衝撃を感じつつ、俺は彼女の次なるアクションに期待した。
 そして、そんな彼女が弱弱しく右腕を持ち上げて脇を指差した。その先にはパソコン一式の姿があった。
 えらく見覚えのある機種のそれ。見間違えようがない。3日前まで部室に堂々と鎮座していたSOS団の備品だ。
「こいつは!」
 しかもその画面はなんらかの文面を表示しているじゃねぇか!
 無意識に女性を抱き上げる腕にこもる力を強めながら、俺は食い入るようにディスプレイを凝視する。
 俺の注目を一身に受けるパソコン、そこにはこう記されていた。

EMIRI.K> sleeping beauty


 がちゃっと扉を開く効果音と共に玄関が開放され、そこには眼鏡をかけていない長門の姿が。
「あなたはどさくさまぎれになにをしようとしている?」
「あら? どうして元に戻ってるんですか、長門さん?」
 あ、目ぇ覚ました。つうか状況がなにひとつわからねぇ……

「あなたは質問に答えるべき。なにをしようとしていた?」
「わたしはなにも。彼が与えられた条件の中でどう判断し、どう行動するか、それはあくまで彼の自由であり、気絶していたわたしはただそれを受動的に受け止めるだけでした。
 ところでわたしの質問にも答えてもらえませんか。どうやって従来のパーソナリティを回復したんです?」
「……愛の奇跡?」
「どちらかというと嫉妬が引き起こした火事場の馬鹿力という気がしますが。
 話は変わりますがこんなことを知ってます? 般若面は嫉妬した女性の顔を表しているんですよ」
 ふたりの口喧嘩は俺をよそにいつまでもいつまでも続いた……
894名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 23:08:48 ID:Bvlzd5+q
以上です
895名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 23:18:05 ID:AM5FGbdD
>>882
酔いどれアイソパラメトリック
まあ、47-781を探せばいいだけなんだけど。
896名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 23:27:12 ID:G95uMpaP
>>894
最近こういうのあまり見なかったが、やっぱりいいな。
過去ログ見ると、昔はこういう短編集みたいのが主流だったみたいだが。
897名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 23:47:23 ID:S+2HrGXJ
>>894
校内放送の作者さんかな? 違ったらスマン。
相変わらず文章はしっかりしていて読み易かった。
最後のパソコンのメッセージのくだりにはクスリとさせてもらったよ。
898名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 23:57:50 ID:Pf4ukmH5
>>896
同意。こんな短篇もいい。
899名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 00:20:37 ID:CPmtZcjP
>>894
なかなかにGJ、読んでてさり気なく引き込まれてる感がいい。

ただ勘違いしないで欲しいのは、これは書き手が上手いからおもしろいってこと。
俺含む文才皆無な奴が真似して書いても総スカンを食うから注意した方がいい。
900名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 00:24:10 ID:z5F4p+Wi
>899
骨身に染みるぜ・その台詞は…俺も文才があれば
901名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 00:37:47 ID:+UNxmD86
むしろPC再現でプチ改変の人じゃないか?と思ったら、校内放送も同じ手のものだったのか
902名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 00:39:25 ID:N3yaZKYM
そうだな。文章力の差だけで、面白さってのは驚くほど変わるよな。

>>899
そのレスの文を見る限りでは、あんたも充分まともな文章力あると思うぞ。
903名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 18:20:17 ID:R/GOAuTI
>>893
やっぱここのは小ネタ一つとっても面白いな。GJ。
904名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 20:40:14 ID:HhLyiWzR
驚愕のネタバレが怖くてこのスレをなかなか開けない俺。
905名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 20:43:25 ID:ZoYzu8dR
心配するな。発売してないからネタバレのしようがない。
906名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 20:47:03 ID:03EyCXTU
発売してない、ってのがネタばれといえばネタばれ?
907名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 23:04:30 ID:sEwR+D16
>>904
つ 8-479
908名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 12:25:52 ID:vG2IPCmZ
まだ発売日決まってないよね。
俺は八月あたりに出ると予想
909名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 19:42:22 ID:9q0TxYyi
逆に八月には出てくれないと六月予定だったのはなんだったんだと言いたくなってしまう。
延期っていくら延ばしてもいいって意味じゃないだろうし。
……本スレ向きの話題だったな。
910名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 21:26:25 ID:vYTMdQiC
七月七日であることを願っておこう
911名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 21:32:04 ID:LY8uzGvG
>>909
ちなみに本スレって何処ですか?いっぱい有りすぎて良くわからんです。
912名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 21:55:29 ID:aK4/jamM
ラノベ板の谷川スレ
913名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 00:05:48 ID:zqSa+UFs
あんまり急かしすぎると谷川が過労死してしまうぞ。

マジで。
914名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 00:20:16 ID:W9AnWlGi
学校は新刊出ないのかな…
915名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 00:23:04 ID:eZ96idIj
過労死するほどかいてねえだろ。
916名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 00:28:30 ID:pqTwOcw5
流れに乗って質問
ここの名作たちが谷川を苦しめることはあるのだろうか?
ネタとか被ったら……ねぇ
917名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 00:30:24 ID:QaZsYsio
>>916
こんなトコ見ちゃいないでしよ
918名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 00:42:15 ID:eZ96idIj
まあ、デビューしたらまず2chは見るなと編集が言うという噂だが。
たとえ見ていたとして、二次創作と、創作活動はやっぱり違うでしょ。
職人さんが生み出したものはすばらしいけど。
原作がどうとかはまた別だよ。
919名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 01:02:18 ID:HCMVogWC
たまには他作品の話も挙がること期待。
谷川作品は天使が天使らしくないところがいいよな。

天使A
「天使らしさなど糞食らえですよ。私は日本情緒を愛する天使ですから」
「人それぞれなのですよ。飽きない人だっているのです。あなたは好きなときに生身の美少女
とセックスできるからそのような淡白な感想を述べるのです。童貞の頃を思い出してください。
たぎる性欲に身を焦がされる時代があなたにもあったでしょう?」

天使B
「これは私の賢人の守護天使です。悪い士気の精神は石の矢で捜されます、そして、それは捜
されます。崩壊賢人、それ、それになる私たちの敵の支持者のように」
「非常に、再びすること・・・・・・。あなたは絵にいますか? 何があなたであるのにおけるどんな
問題が怯えていますか?」
920名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 02:49:26 ID:bm779ZxQ
天使といいつつ神が不在なのが特徴か。
921名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 10:29:42 ID:Nvd/pDTv
そういやメガテンも天使と悪魔が一緒の扱いだったな。
922名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 17:25:24 ID:EfDeMGzx
おまいら同人誌で気に入っているのはある?
漏れは
とりあえず「消失」読んでからね
D.L.action36-39
15498 長門有希やぶれたりっ
が気に入っている
923名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 17:34:52 ID:OAag0dNX
長門さんが好きというのは理解できるけどね、そういった話題は角煮でやってくれないだろうか?
924名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 17:50:39 ID:fK0Gu84q
おこちゃまを角煮に誘導するのはどうかと・・・w
925名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 19:16:53 ID:3+oLjBb2
豚の角煮ーッ!!
926名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 19:46:48 ID:OTEbTxdC
すぐvipを持ち出してきたり、グレーな板に誘導したり
だいぶモラルがないな。
927名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 19:51:28 ID:Wamky5Hp
画像関係の話題を半虹板へ誘導するのは自然な流れだと思うが…
噛み付くようなことなのか
928名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 20:09:27 ID:eZ96idIj
スルースルー。
929名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 20:33:54 ID:wq9YUOvW
質問

ハルヒがキョンに浮気を問いつめ、
SOS団員とは浮気した、ってキョンが吐露したのって何でしたっけ?
930名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 21:07:45 ID:Y1rTBnXS
46-292のことかね?
931名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 21:10:56 ID:wq9YUOvW
これでした、ありがとう。
932名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 21:26:08 ID:OHScpEsF
>>926
他板に誘導することはモラルと関係ねーと思うんだが
なにいきなり狂ってんだあんた?
933名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 21:51:03 ID:7oFfwg3t
はいはいおまいら、そういう話題はもうここで止めて、茶でも飲んで餅漬け。

つ 【アバ茶】
934名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 23:15:59 ID:b+cfEugT
「キョンの……キョンのだったら飲める……ああ、どうぞこの汚らしい雌豚を文字通りの肉便器として使ってくれ」

 悪いがさすがにスカトロ趣味までは無いんだ。すまんな佐々木。
935名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 23:26:35 ID:Jez5jiRV
佐々木遠隔調教編マダー
936名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 23:52:48 ID:mpdWVMc7
>>935
つ[イツキ拡張調教]
937名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 13:34:51 ID:yKbtHVFL
涼宮ハルヒの再会の続き(・∀・*)っ/凵⌒マダァ?
938名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 21:23:28 ID:ToE57OXh
涼宮ハルヒの○(ry
939名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 21:58:49 ID:s8vh9gtb
ちょっと訊きたいんだけど、情報統合思念体が登場したSSって既出?
保管庫のSS多すぎであるのかないのかさえわからない・・・
940名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 22:03:48 ID:pblK2e5V
えーと聞いていい?
キョンが風邪で学校休んで、見舞いに来たハルヒが
「キョンの寝顔独り占めだぁ〜」って嬉しそうに言うSS
どれだか教えてもらえます?
941名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 22:10:58 ID:ToE57OXh
>>939
SILVIA ◆3AMaK.bie2 様(3-128th):『涼宮ハルヒ番外編〜第0種接近遭遇〜』
942名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 22:11:57 ID:NoonnzJL
おいおい。
943名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 22:18:25 ID:s8vh9gtb
>>941
サンクス
やっぱり二番煎じだったか・・・orz
944名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 22:31:44 ID:mLIKiz7Y
むしろ二番目は速いほうだからいいんじゃないか?
情報統合思念体が登場って言われても良く分からんがw
945名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 22:39:43 ID:ToE57OXh
>>943
余程の事じゃないとネタが被ることなんてないから無問題。
むしろ期待して待ってる。
946名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 23:14:11 ID:pblK2e5V
ゴメン、自己解決しました。
947名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 23:44:03 ID:sIurrgHk
ここ四日くらい投下ないなあ。
今書いてる人いないのか?
948名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 23:47:01 ID:mLIKiz7Y
書いてるから投下ないんじゃない?
949名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 23:55:32 ID:yKbtHVFL
あらためてまとめサイト読んでて思ったけどさ、
上手い人は本当に上手いよね〜。
つくづく感心する。
それに比べて…な作品もちらほらあるけどね(´・ω・`)
950名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 23:58:51 ID:mLIKiz7Y
素人なんだから当然よ。……さて俺も頑張りたい。
951名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 00:03:20 ID:N0ZmZTlC
作品は職人それぞれ個別に評価すればいいのであって
他の職人と比べるものじゃないと思うよ
952名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 00:18:16 ID:XA4dvG5z
いらんこと言ってマジでスマソ(´・ω・`)
しかし
非単調ラブロマンスは微睡まない
の作者すごいなぁ…
もちろん他にもいい作品たくさんあるけどね。
953名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 00:28:45 ID:4p9YfleA
おまえさん……
その流れで、その名前を出すのがどれだけひでーことかわかってるのか?
俺、その人大好きなんで、そういう持ち上げ方するのはやめてくれ。
954名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 00:35:55 ID:2ugmRJ05
しかし
非単調ラブロマンスは微睡まない
の作者すごいなぁ…
もちろん他にもいい作品たくさんあるけどね。
955名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 00:42:12 ID:kEc6Vrw0
変態佐々木シリーズは名作だな
956名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 00:43:17 ID:USBQUKEx
>>937

すまない、もうちょい待ってくれ。
とりあえず、作者は生きてるってことを書いとく
957名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 00:45:05 ID:wNFJmqHZ
>>939
情報統合思念体は心配性 (暫定保管庫)
ttp://sinentai.spaces.live.com/

ここの話じゃないよね。
958名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 02:35:13 ID:TZUaruZD
厨な質問で大変恐縮なんですが、携帯では保管庫のSSが途中で途切れて半分くらいしか見れないのですがなにか方法はあららませんか?
ぽけぶらと使っても変なページに飛ばされます。
959名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 02:36:19 ID:Iup+9LlU
>>958
ファイルシーク
960名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 02:38:01 ID:mhrpgQY9
>>958
機種は?
961名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 02:50:50 ID:TZUaruZD
>959
ファイルシークでもぽけぶらみたいな感じで保管庫にたどり着けません。
そもそも自分の無知故使えてないだけかもです。色々クリックしまくってますが無駄です
>960
ドコモの903です。
962名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 02:52:59 ID:2ugmRJ05
PC使え
963名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 02:57:43 ID:mhrpgQY9
>>961
FOMA90x専用2chブラウザ「W2Ch」 part23
http://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/chakumelo/1180625700/
964名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 02:58:09 ID:TZUaruZD
>>962
パソ家にありません。みんな当たり前に持ってるのが羨ましいです。
スレ違甚だしくて気分害された方すいません。
なるべく早く消えます。どなたか詳しい方打開策があれば是非教えてください。
965名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 03:00:04 ID:9WeeC8T3
ここで訊くのはどうかと思う
966名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 03:03:59 ID:SNY1fU06
ネットカフェにいってPCをつかう。
ゆっくり読みたければ印刷する。
967名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 03:04:42 ID:TZUaruZD
>>965
すいません。
968名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 03:08:54 ID:mhrpgQY9
>>967
FOMA90x専用2chブラウザ「W2Ch」 part23
http://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/chakumelo/1180625700/

ここにいって無償でダウンロードしてみなされ。このブラウザで実際に見れるから。
969名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 03:35:01 ID:TZUaruZD
>>968
ダウンロードしました!ありがとうございます。保管庫見れるようになったのですがハルヒの保管庫だけクリックすると変な英文が出て開けません。
テンプレとか読みましたがわかりかねます。
なぜでしょうか?
質問ばかりですいません。
970名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 03:39:48 ID:9WeeC8T3
いや、これ以上は頼むから他所でやってくれよ・・・
だからあんたらゆとりゆとり言われるんだよ・・・
971名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 03:44:18 ID:mhrpgQY9
>>969
じゃあ、移転した関係で見れないのかもしれんな。ほかの方法もあるから、携帯コンテンツ板で探してみて。
いい方法があったら教えてね。
972名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 03:53:52 ID:rmXlqntz
とりあえず465バイト超えたんで新スレ立ててくるわー。ダメなら報告する。
973名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 03:56:37 ID:TZUaruZD
>>970
すいませんでした。消えます。他の方もごめんなさい。
>>971
最後にもう一度お礼言わせてください。
ありがとうございました。見れるようにがんばります。
974名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 03:58:02 ID:rmXlqntz
【涼宮ハルヒ】谷川流 the 49章【学校を出よう!】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1181933714/

新スレ立ててきたにょろ。
975名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 04:02:39 ID:ToaZ3kVC
>>974
ちゅるやさん乙
976名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 04:56:20 ID:w/KJFAA1
>>973
いま確認した。その専用ブラウザでちゃんと見られるよ。
977名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 10:14:27 ID:HITUXire
2ちゃんで低姿勢だと叩かれるよね
978名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 16:10:34 ID:xsYrRT2P
少なくとも21歳以上には思えんが……

>>974
乙。
979名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 16:31:25 ID:Iup+9LlU
>>973
もうスレ埋まるから言うけど、docomoなら無料のフルブラアプリ探せよ…
980名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 16:45:26 ID:dng4Gglj
>>977
低姿勢だろうが高圧的だろうが空気読めなきゃ叩かれるって
981名無しさん@ピンキー
「ファイルシーク」がスルーされてカワイソス(;´д⊂)