1 :
名無しさん@ピンキー:
2007年大河ドラマ、風林火山で妄想してください。
由布姫は各自脳内変換で美少女にしてください。
2 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 22:20:03 ID:hNf4Bpwe
ぬるぽ
スレ立てるのは勝手だが
…功名が辻が現時点で未だに投下がない件
信玄「この下郎めっ!食らえっ!!」
勘助「ぎゃあああっ!しっ尻が裂けるうっ!?」
信玄「ふんっ!ふんふんっ!!」
勘助「痛いっ!痛いーっ!!うっ動かないで・・・っ!!」
信玄「嘘を言うな!こんなに股の竿を硬くしおって!!」
>>4 勘助じゃなくて、高坂昌信を相手にすれば史実だったのに。
「ミツやんを励ましにいくずら」
何日か前、どこかから隻眼の浪人が来た。侍が好きなミツのことだ、平蔵は落ち着かなかった。
彼が去ってしばらく経つが、ミツはどこか寂しそうであった。平蔵はそんな彼女を慰めようと、
思い立ったのである。
「あんっ」
「ん?」
ミツの家に近づくと、妙な音がきこえた。濡れた女の鳴き声だ。
(ミツやんの声!)
平蔵の心の臓はドクドクとなったが、こっそりと中の様子を覗いた。
声ははっきりと聞こえるようになった。
「かんすけぇっ」
そこにはあの男を思い、股を広げ、己を慰めるミツがいた。
自分で乳房を揉み、乳首を転がし、女の穴に指を出し入れする。曲げられたつま先が
がくがくと震えていた。
抜かれた指がぬめって光るのを見て、平蔵は虚しさを感じた。
何故、後一歩が踏み出せないのだろう。
このままでは誰かに盗られると、分かっていた筈なのに。
平蔵の足はいつの間にか、ミツの声の聞こえない所へと向かっていた。
文章なんて今まで作文くらいしか書いたことないから
下手でごめんね
>8
平蔵の虚しさが生々しくていいぞーGJ
10 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 18:32:48 ID:PAiS9IY+
支援age
由布姫と勘助キボンヌ
忍芽と幸隆とか。
信繋から見た勘助、信玄由布とか。
信虎×大井夫人を希望
“あの場面”の続きなり、若い頃の話なり・・・
ヒサ輪姦をkwsk
ここは無難?に晴信と由布姫の呪いの笛プレイを誰か
ヒサ輪姦は書きやすそう。でも、ヒサ好きだから書かない。
このまま落ちるのはいやじゃ
た
まあメインヒロインがあれじゃあなw
19 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 11:21:36 ID:MWGPRZe5
武田家色事指南役・小山田による
笠原夫人寝取り話が読みたい
今夜お前を風林火山
21 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 23:17:47 ID:KJHoi49J
いけいけ攻めること
22 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 01:37:14 ID:Ey/vDtSb
今週出た風魔の姉さんエロかった…
やはりここは真田×葉月で
葉月×伝兵衛の介護プレイ
幸隆が浮気するなんてイヤン
最近ゆう姫が美人に見えてきた。
目の病気だ。
27 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 21:05:09 ID:OYZwt6Bb
幸隆×忍芽が読みたい
>>26 立派過ぎる眉毛と上向いた鼻を何とかカバーすれば…
近眼ならば眼鏡外してみれば結構見られる…気がする
Gacktの出来次第では
謙信おにゃのこ説もいけるはず
30 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 11:22:06 ID:7aLCjrcb
あげ
ノベライズの新刊読んだが、
小山田と姫の関係にドキドキした。
なんだあの色気は
32 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 00:01:56 ID:E3UR9xLy
勘助由布好きな俺は明らかに負け組み
33 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 03:59:39 ID:kLyscyl4
俺も好き。
勘助由布も好きだが未だにミツの存在が忘れられない
35 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 19:08:48 ID:7+4e36HW
みつやんwwww
36 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 22:52:51 ID:n+GPJ4kg
今週もエロかった あげ
小山田ww
ちらっと観てみたけど、ガクト色っぺー
>>37 変なテンションの人が多いから違和感ないわなw
小山田が美瑠姫乱捕りw
人身売買のシーンで、ずっと幼女の泣き声がしてて欝だ。
勘助×ミツ、小山田×美瑠姫キボン
あとエロなしで諏訪頼重×ねねとか読みたい
>>40 わがままだな、オイw<エロなしで読みたい
42 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 12:38:56 ID:k2MuqizV
小山田×美瑠姫は
陵辱路線か純愛路線か、それが問題だ。
初めは陵辱気味、やがて純愛路線へ ってのが理想かもしれない。
44 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 01:40:16 ID:BGMfhpcW
小山田様最大の見せ場
小山田の見せ場は女関係しかないのかw
流れも空気も読まずに、大井夫人×三条夫人で投下
微かな衣擦れの音と共に、衣が滑り落ちた。
揺れる灯が、白い肌を照らし出す。
五十路に達した身とはとても信じられぬ豊満な裸身。
胸の膨らみの微かな垂れぐあいも、逆にその豊かさ故かと感じさせる。
見とれていた三条は、ふいに脱ぎかけていた衣の襟を掻き合せた。
己の貧弱なる乳房を恥じるように、両手を胸の前に置く。
その手を、白い指が捕った。
「・・・お北様」
恥らう三条の口に、大井夫人の柔らかい唇が重なった。
咄嗟に歯を食い閉めて抗うが、襟を掻き分けた手が乳房を捉えるや、堪らず喘ぎ声を漏らした。
その一瞬の隙を衝いて、大井夫人の舌が侵入する。
逃げ惑う三条の舌を絡め捕るや、思うが侭に堪能する。
そして、その間も、大井夫人の指先は三条の胸を揉み、乳首を弄び続ける。
やがて、顔を離した義母を、とろりと焦点の定まらぬ目つきで見上げる三条。
大井夫人は彼女を愛しげに見つめると、ゆっくりと衣を脱がせていく。
夢うつつの三条は逆らわず、たちまちのうちに生まれたままの姿に剥かれたが、
「・・・お北様、はっ!」
ふいに正気に戻ると、慌てて両の掌で胸を隠した。
「ふふふ、可愛らしいですよ・・・」
笑みを浮べた大井夫人が、その掌を押し退けて、乳首を口に含んだ。
そして、彼女の左手はもう片方の乳房をやさしく揉み解し、右手の指は、三条の股間で滑る玄門にゆっくりと忍んでいく。
「はっ・・は・・・、はうっ、はぁう・・・」
三条の喘ぎが、次第に大きく、早くなっていく。
揺らぐ灯の下、裸身を絡めあう、甲斐国主武田晴信の母大井夫人と正室三条夫人。
二人の姿を、ただ仏像の微笑だけが見下ろしていた。
<おわり>
すまん、何故か最近あの二人のシーンに、妙に淫靡な雰囲気を感じるもので・・・。
GJ!
確かにこの二人はエロい。
貧弱なる乳房と仏様がみてるにワロタw
48 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 21:19:45 ID:OK967G1w
三条×源たん
微かな衣擦れの音と共に、衣が滑り落ち、白い肌が露となる。
揺れる灯が、春日源五郎の前に、三条夫人の裸体を照らし出す。
いつも見慣れた男のそれとはまるで異なる、女の柔らかな肉体。
「お方様・・・」
圧倒されたように、源五郎は呟いた。
「そちは、女子は初めてであろう」
三条は微笑むと、源五郎の傍らに跪き、するすると衣を脱がせた。
解かれた下帯の下から現れた、未だ女を知らぬこわばりを、白魚の様な指で弄ぶ。
「あ・・・・」
微かに顔を歪め、喘ぐ源五郎。
その甘い喘ぎ声を聞くや、三条の表情が変わった。
(この者は、御屋形様の腕の中でもこの様な声を・・・)
突然、彼女の心の中で、冷たい嫉妬の炎が燃え盛った。
「少し待ちやれ」
源五郎から離れ、部屋の片隅にあった小箱から何かを取り出す。
「お方様?」
三条の様子を訝しげに見つめる源五郎。
やがて・・・、
「今宵は、これで愉しもうではないか」
「!」
振り向いた三条の姿に、源五郎の目が大きく見開かれた。
三条は、腰に木製の張り形をつけていた。
胸こそ貧弱であるとはいえ、三条の体は女性的なふくよかさに溢れている。
その彼女の腰に、紛い物とはいえ男根がそそり立つ様は、異様さに溢れていた。
「ふふふ、恐がらずとも良い。そちは慣れているであろう」
先程までの仏のような慈悲に満ちた顔とは異なる、嗜虐心に溢れる笑みを浮べた三条。
腰で、黒光りする張り形がぶるんと震えた。
それは、源五郎がいつも見慣れた晴信の物を、太さ、長さ共に圧倒していた。
「お、お許しください!」
本能的に恐怖心を感じた源五郎は、這ったまま逃げ出し、部屋の戸に手を掛けた。
だが、突如その戸が開いた。
現れた人物に、源五郎は縋りつく。
「げ、源四朗! 助けてくれ」
だが、両目に微かに涙を浮べて訴える源五郎の顔を、飯富源四郎は無言で見下ろす。
「・・・源四郎?」
怪訝な顔で見上げる源五郎。
全裸で縋りつくその顔を見下ろしながら、源四郎は呟いた。
「源五郎・・・、お前は・・・、いつもそうやって・・・」
愛、嫉妬、羨望・・・。
様々な感情の入り混じった炎が、源四郎の瞳の中で燃え盛っている。
源五郎の裸の肩を、源四郎の両手ががっしと掴んだ。
「源四郎!」
源五郎はもがくが、源四郎はびくともしない。
「源四郎・・・」
絶望の涙声で呟く源五郎の背後に迫る三条。
「さあ、今宵は三人で愉しもうではないか」
嗜虐の微笑が呟いた。
揺らぐ灯の下、絡み合う三人の裸身。
彼らの姿を、ただ不動明王像の両の眼だけが見つめていた。
<おわり>
すまん。三条の言葉遣い、少し変だったかも。
>>49 晴信しゃんはいつもお方様にどんな事をされているのやらwww
源四郎さんをこういう使い方するあたり、心得てらっしゃるw
GJです
>>49 GJ!
46の時にはまだ恥じらっていた三条さんがいつの間にこんなツワモノにw
女とは恐ろしいのぉ。
GJ!
今度は不動明王様がみてるキタ━━━(゚∀゚)━━━!
53 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 05:11:05 ID:GGDMc/A+
信虎×大井夫人の初夜を書いてみました。
2ちゃん初投下で激しく緊張。
拙い上にもろもろ捏造しまくってますが、笑って許してください。
・・・・
深更、まだ木の香が立ち込める新しき躑躅ヶ崎館を、白い絹の夜着を蹴立てて歩く男の姿があった。
若き甲斐の国主武田信虎。
精悍な骨相だが、美丈夫と呼ぶにはその眼光は鋭すぎる。
左の拳の中に胡桃が二つ。足音にそれを鳴らす甲高い音が混じる。
廊下の先は館の奥向きへと通じ、今宵迎えたばかりの彼の正室が、初夜の床を整え平伏して信虎を待っていた。
凪いだ湖面のように美々しく敷かれた褥を、わざとのように乱し、どっかりと腰を下ろすと、姫は頭をさらに深く垂れ、
少し煙ったような柔らかい声で「幾久しゅう……」と、型通り挨拶を述べた。
信虎が無言なので、姫は顔を上げることができなかった。
胡桃を擦る音だけが聞こえる。
それが耳に入るたび、心の臓が縮む心地がした。
婚儀のあとの宴にも、その音は姫の耳に恐ろしく響いていた。
(……何を恐れることがあろう、我もあの胡桃も、似た身の上であるものを)
姫は自嘲気味に思った。玩ばれるも、一思いに砕かれるも、同じ手の胸三寸であることに変わりはなかった。
やがて思い出したように信虎は「面を上げよ」といい、姫はほっとしながらその言葉に従った。
美貌であるが、それは牡丹や芍薬のような、ともすると押し付けがましい類のものではなく、しめやかに咲く白椿のような風情である。
そこには生まれ持った官能と、後から備わった理知や気品が不思議な均衡で存在していた。
くっきりした目鼻立ちには侵し難い気品があるが、ふっくらした頬や唇には匂い立つ色香があり、ともすれば主の意思に反して愛撫をねだるようにも見える。
この姫は上野城主 大井信達の息女である。
大井は元々武田に連なる一族だが、信達と信虎の代になって争うようになった。
一時は信達が優位に立った事もあったが、最終的に敵の喉元に刃を突きつけたのは若い信虎だった。
窮した大井は駿河の今川に和議の仲介を頼んだ。
今川との間に波風を立てるのを避けるために、やむなく和議を受け入れたが、
全けき勝利を前にして刃を引かなければならなかった信虎の心中はいまだ煮えくり返っている。
そして、目の前には和議の印として人質同様に送られてきた姫がいる。仇敵大井信達の掌中の珠、しかもこの上なく美しい。
信虎は己の煮詰まった鬱憤のはけ口を、姫の肌に求めた。
54 :
53:2007/07/07(土) 06:57:21 ID:GGDMc/A+
……もうちょっとだけ続くんですけど、いいでしょうか。
うまくまとまらなかったので、また改めて投下しにきます。
56 :
53:2007/07/07(土) 20:05:26 ID:GGDMc/A+
>>55 ありがとうございます!
では、恥ずかしながら続き投下しますね。
57 :
53:2007/07/07(土) 20:25:05 ID:GGDMc/A+
信虎×大井夫人 初夜その2
細い肩を引き寄せ、鼻先に立ち上った芳しい匂いを存分に吸い込みながら、信虎は姫の懐に手をねじ入れた。
豊かな乳房が探るまでもなく掌に吸い付いてくる。
(よい手触りじゃ)
信虎はゆっくり時間をかけて楽しんだ。
「これほどの姫をわしに奪われて、大井信達は、さぞ無念であったろうのう……」
歌うような抑揚であった。
信虎はほかにも姫に何か言ったようだ。
姫はそのどれにも答えなかった。答えられなかった。
思考も感覚も麻痺したようになっている。男を近づけたことがない身に、今の状況はあまりに異常すぎた。
己の尻は男のあぐらの上にある。固くて熱い胸が背中に密着し、腕が後ろから絡みついていて、しかもその片方の先は夜着の合わせ目の中に消えて、蠢いている。
信虎の唇は己の髪に埋もれていて、声は耳朶のすぐ後ろから発せられているのに、どこか遠くから響いていてように姫には思えた。
そのまま体から魂が抜け出たような状態でいられたなら、姫は少しは楽にこの夜をやり過ごすことができたが、信虎はそれを許さなかった。
信虎は腕の中の姫が呆けたようになっていることに気づいた。
十四歳で家督を継いだ。女との戦歴もちょうどそれくらいから始まっている。張り詰めすぎた女が時折このような状態になることを信虎は心得ていた。
が、このまま、楽に抱いてしまうのは、おもしろくない。
柔らかい乳房に信虎の爪が立った。親指と人差し指、そのまま強い力でつねり上げる。
激痛が姫の意識を男の腕の中に引きずり戻した。
その悲鳴を信虎は気に入った。我に帰ってもがき始めた体をしっかりと抱きしめ、笑いながら腕の中の抵抗を楽しんだ。
手の中に小鳥を握って力をこめ、その恐慌を楽しむのに似ている。
惨い時間が流れた。姫は何度も悲鳴を上げたが、助けに来るものはいない。奥向きの者は皆、文字通り息を殺していた。
もがくうちに姫は、自分の髪の尋常ならざる乱れ様に気づいた。
いつの間にか信虎が姫の元結を噛み切っていた。長い髪が信虎と自分の体にめちゃめちゃに絡みついているので、あちこちが引っ張られてひどく痛んだ。
姫は己の無様さが情けなかった。
武家の姫である。もしもの時の身の処し方、心得を幼い時から言い聞かせられて育った。
また、父の軍勢が武田に追い詰められたときにも、死の覚悟はしたつもりだった。
それなのに、いざ息が止まるほど締め上げられると、自分は力一杯に抗い、許しを乞う声を上げてしまった。
男女の営みについて姫に説いた母は、
「殿方がどのような振る舞いに及んでも、為すがままにせよ」
と言ったがlこのようなことも受け入れねばならないのか。
乱れた裾から入った手が好き放題を始めて、その痛みと屈辱に姫は声を上げて泣いた。
無様と承知で、突き上げてくる感情と痛みをどうにも堪えることができなかった。
58 :
53:2007/07/07(土) 20:26:32 ID:GGDMc/A+
信虎×大井夫人 初夜その3
やがて、こわばって軽く痙攣した体を信虎の手が褥に横たえる。
膝の上でさんざんになぶられて、姫はいつしか息を吸うことも吐くことを忘れていた。
乱れきった黒髪を丹念にほぐして撫で付ける手は優しかったが、今の姫にとってはそれすら拷問にしか感じられない。
解けかかったまま辛うじて絡みついていた腰紐を引き抜き、白い絹の波から女の裸体を引きずり出すと、
甲斐の夜の冷気に暴き出されたのは上品な面立ちに似合わぬ豊満な体だった。腰は細いのに尻も太股もたっぷりしている。
慎重に守られていた肌は白く滑らかだ。
信虎が爪が立てた場所が赤くなっている。
信虎はその上に、ずっと握ったままだった胡桃を転がした。あれほど揉み合ったのに、信虎はそれを手放してはいなかった。
か弱い女の抵抗など、実際片手あれば十分だったのだ。
信虎は姫の肌を胡桃で弄び続けた。憑かれたような目をしていて、嗜虐的な笑みも消えていた。
姫の汗を吸って淡褐色の胡桃が艶を増していった。
それが乳首の上を丸く転がったとき、姫ははっきりと悶えた。
喘ぎをもらした唇は、与えられた恐怖に感情が振り切ってしまったのか、緩んで半開きになっている。
凄艶であった。信虎は引き寄せられるように身を屈め、それを吸った。
口づけに没頭しているうちに、いつのまにか胡桃は褥の外に転がってしまっている。
戦で傷を負い武術の鍛錬がままならなかった折り、せめてもの手慰みに握り締めていたのが手に馴染み、信虎は、気がつくと胡桃を手放せなくなっていた。
「胡桃を握っておりますれば癇癪が鎮まると申します。せいぜいお励みくださいませ」
激しやすい主君に家老の荻原常陸介が笑って言ったのを思い出す。
信虎は己の腰紐を解く節高く、筋が幾つも浮いた手を見た。
手は大きくなり、膂力はついたが、ことさら気性が変わったとは思えない。
が、感情に任せて大井を滅ぼさなかった程度には効き目はあったのかもしれない。
姫の足を押し開き、その中に身を沈めながら、
(この姫を城と共に焼かずに済んだのは重畳であった)と信虎は満足げに思った。
・・・
櫛形の窓から射し込む夜明けの光で大井の姫は目覚めた。
慣れ親しんだ上野の城の寝所ではないので一瞬とまどう。
豪胆な彼も、さすが敵から奪った姫を、しかも惨たらしく苛んだあとでは、傍らで眠る気になれなかったと見える。
気を失った体に素肌に注意深く掛けられていた夜具は、せめてものいたわりか。
信虎がいないことに心から安堵しながらも、彼の用心が無用なことを今の姫は思い知っていた。
あのような目に遭って舌を噛むこともできない臆病な自分が、信虎のように恐ろしい男の寝首を掻くことなどできるものか。
責め抜かれた体は内も外もひどく痛み、見ると覚えのない痣が胸の上に散っている。
起こしに来た侍女にこのような姿を見せるわけにはいかないので、姫は夜具から這い出て、ゆっくりと身支度を整えた。
腰紐を結びながら、このまま庭へ駆け出したい衝動に駆られる。
逃げ出したい。薄い夜着一枚の姿でも、裸足ででも。父と母の元へ走って帰りたかった。
が、父と母のことを思うと同時に、自分が今なぜここにいるかを思い出した。
己は自分の身で大井の家の安泰を購ったのである。どのような目に遭っても、あの男の妻として生きていかねばならぬ。
あまりの心細さに姫の手は自然に胸の前で合わさっていた。
目を閉じ、祈りの形を作りながら、姫はいったいどの神仏に救いを求めればよいのかわからず、途方に暮れていた。
おわり
GJGJGJGJ!! ! !!!!!!!
描写が美しくてイイ!
胡桃の辺りがエロかったです(*´Д`)
61 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 16:30:38 ID:SCbfnRDn
GJじゃ!!
信虎の描写も良いのう!
ついでに放送日あげ
某も何か書きたいのぅ…
62 :
平蔵xヒサ:2007/07/08(日) 20:59:44 ID:8AmQ1MQi
平蔵xヒサの久々のツーショットがうれしかったので、時代物は初挑戦
ですが記念に投下させて頂きます。
平蔵の支えで災禍から立ち直るヒサが描きたかったので、辱めのシーンも
含みます。さほど濃くはありませんがお嫌いな方はスルーお願いします
(自分も書いてて辛かった)
63 :
平蔵xヒサ1:2007/07/08(日) 21:02:05 ID:8AmQ1MQi
傷ついた心と身体で、それでもヒサは歩き続けた。
ヒサを駆り立てたものは使命感だけであったろうか。否。
********
いくら男勝りのヒサとて屈強な男達が相手では敵うはずもなく、高遠の兵達に
苦もなく捕らえられてしまった。
男たちは昂ぶり、野卑な笑いを浮かべながらヒサの身体を品定めする。
―ふん、どうせおなごなら誰でもよいくせに
まだ蔑むだけの気力はある。同時に、この男たちにとっては自分が上玉に見えるで
あろうことも感じていた。
それはヒサの最後の矜持でもあり、逃れようもない苦境であるにもかかわらず、
かすかに男らに対する優位の意識を生んでいた。
猿轡を噛まされた。
「楽しむ前に舌でも噛み切られた日にゃぁ、勿体ねぇし寝覚めが悪いからの」
―何が寝覚めが悪いだ。後ならいいのか、ふざけるな
また胸の裡で悪態をつく。
―それにしても、舌を噛み切って死ぬというのは思いつかなんだ。何と迂闊な
今まさにヒサは己の不用意さを責めていたのだ。武家の女人たるもの生きて
辱めを受けるよりも自ら刃の露となるべしと、幼い頃より教えられてきたのだが、
生憎と今のヒサは丸腰でこれでは戦うどころか自害もできぬ、と。だから、
そういう手があったかと他人事(ひとごと)のように思った。
そして、もし生き永らえたとしてもやはり命を絶つつもりである。
―けれどその前に
諏訪のため、矢崎家のため、父のため、武田の間者のことを知らせに
ゆかねばならぬのだ。
死ぬのはその後でいい、そして。
―平蔵
いまひとたび、ひと目だけでも会いたいと心の底では思っていた。
しかし辱めを受けんとするこの時に平蔵を思い出すのは身を灼かれる
ように辛い。だから深く胸の底に沈めていた。
64 :
平蔵xヒサ2:2007/07/08(日) 21:08:01 ID:8AmQ1MQi
男達はヒサの体を開きにかかっていた。
二人がかりで両側から腕を押さえつけられ、汚れた手が襟元に入り込む。
白い乳房がつかみ出されて無遠慮にまさぐられ、裾は容赦なく腰の上まで捲り上げられて
下生えまで顕にされた。
やめろ、と叫びたくとも猿轡に邪魔された舌は用をなさない。ただ頭を激しく振るのが
せめてもの抵抗だった。
脚に力を込めてもまるで抗っていないかのようにたやすく割り広げられ、股の間を
さあっと冷えた空気がなぶる。そしてヒサの秘所はついに男達の眼前に晒されて
しまった。
ヒサはぎゅっと目を閉じた。
―これは……、悪い夢だ。そう、夢なのだ
しかし、すぐにこれが現(うつつ)なのだと思い知らされる。
最初の男の怒張した一物が何の潤いもないヒサの壷に突き入れられたのだ。
―痛っ!いたい、いたい、痛いっ……
軋むような、裂かれるような痛みに体を貫かれ、ヒサはきつく眉根を寄せた。
猿轡を噛まされているから悲鳴を上げることもできず、歯を食いしばることさえも
できない。ただ喉の奥でうぅ、と唸る。
夢でないのならば、これは体の痛みだけだ、それだけなのだ、必死でそう思おうとしていた。
ごわごわとした男の毛がヒサの恥丘にすりつけられ、その度にぞっとして肌が粟立つ。
男が腰を揺する度、鋭い痛みと鈍い痛みがヒサを苛む。鋭いのは濡れていない壷口が
男の物で無理やりにめくれて擦られる痛み。鈍いのは体の奥をどすんと突かれるような
痛み。いっそ殺されたほうがましだと何度も思う。
ヒサの痛みも不快もお構いなしに男は段々と虚ろな目になりながら夢中で腰を使い続け、
やがて体を震わせて間の抜けたと吐息とともにヒサの中で気を遣った。
皮肉なことに、最初の男が放ったおぞましい白濁は淫液の代わりとなって二人目からの
痛みをいくらか和らげた。それでも、無理やり擦られ続けた壷口の襞は男らの精が沁みて
ひりひりと痛む。
三人、四人と次々にのしかかられ、ヒサは次第に消耗していった。
薄く瞼を開くと、焦点の合わぬその目に薄汚れた兵が自分の乳房に吸い付く様が映った。
ふと、それが赤子のように見え、なぜか哀れに思えた。
この者共も死の影におののいているからこそ女を犯すのではないだろうか。略奪がしたくて
戦に加わる者もいると聞くが、真は誰だって死にたくはなかろう。
そう考えると己がまるで、飢えた獣に身体を差し出す徳の高い僧のようにも思えてきた。
―なれどこんな目に遭うとは、己は前世ではよくよく悪事を尽くしたに違いない。
しかし今生でこれだけ功徳を積めば、きっと来世はよい生(しょう)を得られるであろう
いずれも、死にも等しい責め苦を受けている己が心を慰めんがための妄願である。
だが、それを誰が責められようか。
―厭じゃと思うても逃げられるわけでなし、かといって歓べるわけもない。
今は舌を噛み切って死ぬことすら叶わぬ。ならば埒もないことを思って耐えるしか、
ただ早く終われと願うしかないではないか
おぼろになる意識の中でそんな風に思いながら、気丈に耐えていた。
65 :
平蔵xヒサ3:2007/07/08(日) 21:09:41 ID:8AmQ1MQi
もしヒサが未通女であったなら、このような辱めは今よりも耐え難かったかもしれない。
無論男に抱かれた経験があれば耐えられるというものではないが、ヒサは嫁いだその日から、
心の裡ではすでに己を穢れたものと思っていたのだ。
気が進まぬながら有賀家に嫁ぎ、閨で初めて夫を受け入れた時は身も心も張り裂けるように
思われた。愛しいと思うことなぞ到底できぬが、それでも、家のため、父のため、耐え忍んだのだ。
なのに夫となった男は主家を裏切り我が父をも窮地に陥れる卑劣な男であった。
自分は何のためにあのような思いをと、ここへ来る道すがらの口惜しさを思い出すと今も腸が
煮えくり返る。
夫と交わったその瞬間、元より叶うはずもなかった淡い願いも捨てたのだ。
そう、平蔵への想いは断ち切ったつもりだった。
それゆえ一度穢されたものが何度穢されようとも同じ事と腹を括ったのかもしれない。
たやすく割り切れるものではないが、そうとでも思わねばヒサは正気では居られなかっただろう。
よほど飢えていたのかそれとも他に気の急くことがあったのか、さほどしつこく嬲られることもなく、
男らは思ったよりもさっさと済ませてくれた。
そして、女一人何ができると侮ったか、あるいは放っておいても恥辱に耐えかねて自害するとたかを
括ったのか、ヒサの命は取らずに立ち去っていった。
投げ出されるように解放された後、己の手で猿轡を外したヒサはしばらくの間ぼんやりとしていた。
我に返るとげえげえと吐き、涙をこぼして咳き込みながら思った。
―生きている。気も触れておらぬ。人とは存外強いものじゃな
命が残されたのは幸いなのか災いなのか、いずれ自ら絶たねばならぬのに。
―わからぬ。しかし、今は
ヒサはよろけながら立ち上がった。
66 :
平蔵xヒサ4:2007/07/08(日) 21:14:44 ID:8AmQ1MQi
穢れているから寄るなと叫んだ。なのに平蔵は何のためらいもなくヒサを抱き締めた。
離せと命じてもその腕を緩めなかった。
辱められた身で好いた男の顔を見る辛さ、武家の娘らしく誇りを持って死なねばという想い、
夢に見た男の胸に縋って泣きたい気持ちが縺れ合い、ヒサの心は千々に乱れていた。
気弱な平蔵が父に逆らってまでヒサの命乞いをし、己が一生守るから、と、そう言った。
父の差し出した脇差は、ヒサの命を絶つためのものから守るため刃に変わり、平蔵がその脇差を
収めた時、己の命も平蔵の懐におさめられたような気がした。
その時初めて、死なずに居てよかったとヒサは思った。
「平蔵?もう寝たのか?」
「いえ、ヒサ様は眠れねえのでごいすか?」
「ああ。……少し表に出たい」
「お、お供します」
平蔵は、心の傷の癒えぬヒサが自害しようとするのではないかと気が気ではなかった。
女ならば誰しもそうかもしれぬが、あのような目に遭って、人一倍勝気なヒサがどんなにか
悔しく堪えかねるだろうと胸が痛む。しばらくは目を離せぬと思った。
だから眠れなかったのかもしれぬ。
しかし、口下手ゆえ何と慰めてよいのかわからぬ。第一自分の慰めなど役に立つものだろうか。
いや、立ちはすまい。
ならばせめていつでも傍に、そしてヒサの望むままに、そう思って夜更けの散策に付き合った。
「ヒサ様、お体に障りませぬか?」
「大事無い。人の体は存外丈夫なのじゃ」
「へぇ、そうでごいすか」
「なれど……心の方は脆いのかもしれぬ」
やはり苦しんでいるのか。
「平蔵、死にたくないのと死にたいのと、いずれが弱い心なのだろう」
振り向いたヒサは夜目にもわかるほど蒼白い顔をしていた。
「ヒサ様っ」
思わず腕をつかむと、ヒサは抗いもせず平蔵の胸に倒れかかりその腕の中で小刻みに震えた。
やがて押し殺した嗚咽が聞こえ出す。
67 :
平蔵xヒサ5:2007/07/08(日) 21:17:26 ID:8AmQ1MQi
平蔵はしばらく黙ってその体を抱きしめていた。
「強くても弱くても、ヒサ様はヒサ様でごいす。何があってもこの平蔵はヒサ様のお傍にいるでごいす」
「では……おまえは私を抱けるか?」
暗い声だった。
「は?」
「お前が、私を傷物にしてくれておれば裏切り者の有賀になど嫁がずに済んだのじゃ。
そうすればあのような目に遭わずとも済んだのに。お前のせいじゃ、お前が意気地が
ないからじゃっ」
無茶を言っている。
平蔵が主の娘であるヒサにどんなに想いを寄せようと、それだけでなく娘の方も平蔵を慕い、
互いに好き合っていようとも、それは許されぬことである。ましてや気弱で心優しい平蔵に
そんな真似ができるはずもなかったことは百も承知で恨みごとを言っている。恨み言というよりも
駄々か、しかし本心でもある。
「も、も、申し訳ねえでごいす。お、お赦し下さい。けど、旦那様に討たれるのが恐かったからでは
ねえでごいす。有賀の殿様に嫁ぐのがヒサ様の幸せと思ったからでごいす」
「では、今なら抱けるのかっ」
「うらはヒサ様が好きでごいす。けど、うらのような者がそんなこと…」
平蔵の脳裏には、寄るなと叫んだヒサの思いつめた顔が、半狂乱になって腕を振りほどこうと
もがく姿が蘇る。だから心の傷を思い、触れるのすらも躊躇っていたのだ。
「言い訳を申すなっ。穢れてしまったおなごなどもう抱けぬに決まっておるっ」
自らを蔑んで再び狂乱しかかるヒサの言葉に、平蔵は口にしてはならぬ、想ってもならぬと
戒めていたことを吐き出してしまった。
「う、うらはヒサ様のお苦しみを思って……、だからたとえ抱けなくとも一生お傍でお仕えしたいと…
…けど、まことはヒサ様がお厭でなければ今すぐにでも……」
「……馬鹿あっ、平蔵の馬鹿、馬鹿、馬鹿っ、馬鹿っ!」
ヒサが喚きながら平蔵の胸を拳で強く叩く。
平蔵は打たれながら、こんなものはヒサの受けた痛みに比べれば物の数ではないと思った。
ヒサの拳にぽたり、と平蔵の涙が落ちた。
「平蔵の、馬鹿……うわあぁっ」
ヒサは初めて大声を上げて哭いた。
抱き締めながら平蔵も泣いた。
やがて、しゃくりあげながらヒサがつぶやいた。
「平蔵に、なら……よい」
「ヒサ様!」
平蔵に唇を捕らえられると、ヒサは顔を仰向けてそれを受け止めながら平蔵の胸に縋る。
脚の力が抜けてへたりこもうとするヒサを支えようと平蔵も腰を落とし、そのまま茂みの
中で二人の体はもつれるように重なり合った。
68 :
平蔵xヒサ6:2007/07/08(日) 21:22:22 ID:8AmQ1MQi
口を吸い合いながら、平蔵の手が、背中を、乳房を、腰を、着物の上から撫で回す。
拙くて荒い手つきだが、ヒサはその手に込められた想いと熱を十分に感じることができた。
それゆえに心地よく、甘い心持ちになってくる。
着物の裾を開かれる時にぞくりとした。一瞬だけ悪夢を思い出す。しかしその遠慮がちな
所作はこれまでのどの男とも違う。脚をそっと割り開く手はかすかに震えていた。
―平蔵の、手
あれほどまでにおぞましく、身体が総毛立ち吐き気を催すほどに忌み嫌っていた営みなのに、
平蔵にのしかかられた瞬間、固い縛めがほどけたように肉体(からだ)が開いていった。
脚の間に押しつけられた硬く熱い塊は、これまでは己を穢した禍々しきものの象徴でしか
なかったのに、平蔵のものならば欲しいと思った。
「ヒサ様、まことにいいのでごいすか?」
「今さら何を」
「けど……」
「……穢れたおなごはやはり厭か?」
「そうではねえでごいす」
「ならば……」
ためらいがちに平蔵の先が壷の入り口にあてがわれるとそれだけでヒサは身震いをした。
厭だからではない。
その場所が物欲しげにひくひくと蠢いているのを己でも感じる。
―何とあさましく、はしたないのだろう。でも…
それは生まれて初めて味わう女の歓びだった。
汚らしい唾を無理やり塗りつけられるのでもなく、乾ききった壷を軋ませて押し入られるのでもなく、
自らとろとろと蜜を吐き出しながら平蔵の熱い男を受け入れていく。
「んっ、あ、あぁっ」
体の内を充たされていくにつれ、これまで漏らしたことのない甘い声が出た。
何という幸福感。
もういつ死ぬるとも構わない、ヒサはそう思った。
おかしなことだ。こんなに幸福なのに、なぜ死ぬことなど。いや、幸福だからかもしれない。
思い残すことなど何もないほどに、満たされているからだ。
69 :
平蔵xヒサ7:2007/07/08(日) 21:24:31 ID:8AmQ1MQi
「うぅっ…ひさ様…」
「馬鹿。何を泣いている、男のくせに」
「申し訳ございません…でも…」
平蔵がゆっくりと腰を進め、ヒサの奥深くを探るように突く。
一旦飲み込んだものを逃すまいとするようにヒサの壷はざわざわ平蔵に絡みつく。
営みの中でこんなことは初めてだった。
「平蔵…、もっと…もっと。お願いだからわたしを」
―清めてくれ
口には出さないが平蔵にもわかる。
「いいでごいすか」
「うん」
平蔵の手が袷の中にそっと忍び込んでヒサの乳房をやさしくさする。
それだけでヒサは夢を見ているように心地よく、喘ぐ声が止まらない。
「口を、塞いでくれ。声が、はしたない声が」
はしたないなどとんでもない。ヒサのよがる声は平蔵にとっては天上の楽の音だ。
が、ヒサの気持ちを尊重して口を吸ってやる。口の中でヒサの舌が出迎え、
互いの舌を貪るように絡めあった。
「ん、んんっ……んむっ」
平蔵が腰を使えばそれでもくぐもった声が漏れ、それが出入りをする度に
入り口にも奥にもこの上もなく甘く疼きに見舞われる。
やがてざわざわとしたものが内に満ちて、体がふわりと浮き上がるような心持がしてきた。
―これが、これが真の女の歓びなのか
目を閉じているのだから元より視界などないが、視界のようなもの、いや意識の幅だろうか、
それが段々と狭くなり、やがてぷつん、と途切れた。
ヒサが我に返った時、平蔵が体の上で硬直したように動きを止めた。
「くっ…、あっ…、ひ、ヒサ様ぁっ…」
ヒサは、己の中で気を遣りながら震えている男の腰を優しく撫でた。
平蔵の重みが愛おしい。
「これで…いつ死んでも心残りはない」
それを聞いて、ぐったりとヒサにのしかかっていた平蔵が跳ね起きた。まだ体はつながったままだ。
「ヒサ様!この平蔵を残して死ぬおつもりでごいすか?どうしてもというのなら平蔵も死ぬでごいす。
ヒサ様がいないこの世で生きていてもっ」
わかった、もう言わぬから、と言ってヒサは平蔵の首に腕を回してしがみついた。
「そろそろ戻らぬと父上が起きるやもしれぬ。最近は目が覚めるのが早いと言うておった。歳のせいじゃな」
「ヒサ様、そのような」
ヒサは悪戯っ子のように舌をペロリと出してくすくすと笑った。その顔を見て平蔵はやっと安堵した。
立ち上がろうとするヒサがぐらりとよろめき、平蔵が慌てて支える。
「だ、大丈夫でごいすか」
「脚に、力が入らぬ……おまえのせいじゃ、負うてゆけ」
「へ、へえ。喜んで」
70 :
平蔵xヒサ8:2007/07/08(日) 21:27:27 ID:8AmQ1MQi
小屋に戻った二人は横になりながらひそひそとまだ言葉を交わしていた。そっと手を握り合っている。
「平蔵、お前は今も武田を恨んでいるのか?」
「あたりまえでごいす」
「それは…お前が想っていた娘が殺されたから?ならばお前は今もその娘のことを…」
「そ、それは…確かにミツやんのことは好いてたでごいす。けど、今にして思えばミツやんとは
幼馴染で、妹のように大事に思っていたからかもしれ…」
慌ててミツへの想いを弁明しようとする平蔵に、ヒサはうれしさをおぼえながらも少しからかいたくなる。
平蔵の初恋の相手に妬けぬこともないが、本心から気にしているわけではない。
「妹のように?お前が?…向こうはお前を弟のようにと思っていたかもしれぬではないか」
「ひ、ヒサ様…。そんなにうらは頼りないでごいすか?」
うん、とヒサが愉快そうに答える。
「そんなぁ」
「…だから、私がお前を守ってやる…せっかく助けてやった命ゆえ」
「ヒサ様…」
頼りないと言いながら自分の胸にすがりつくヒサを抱き締めながら、平蔵にはわかっていた。
ヒサは足手まといになりたくないから、勝気な言葉で平蔵を安心させようとしているのだと。
どこまでも気丈なお方だ、とそれがまた愛おしくなった。
飢えと凍えで死にかけていたところをヒサに救われた平蔵が此度はヒサの命を救った。互いに命を
救いあうなど滅多にあることではない。見えぬ縁でつながれているのかもしれない。もしかしたら
ミツが引き合わせてくれたのかもしれぬ、と平蔵は思い、心の中でミツに手を合わせた。
そしてそのミツの姿に、もう二度と愛しい女を目の前で死なせるようなことはしない、と誓った。
その時、矢崎十吾郎が寝返りを打った。
今さら二人が結ばれるのを禁ずることはないと思うものの、やはりばつが悪い。
互いに背を向け合って眠りについた。
眠っているはずの十吾郎の睫毛が濡れていたことに二人が気づくことはなかった。
―完―
以上です。お目汚し失礼致しました。
改行失敗してレスたくさん消費してしまい申し訳ありませぬ。
いやあ素晴らしい。
ヒサ萌え!
職人さんGJGJ!!
ああ、ドラマの中の「辱めをうけた」ってシーンをもう一度見たくなってきた。
職人GJ!!!
保守
上げる
78 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 11:07:23 ID:sU7XGUdd
景虎×桃姫でどうだ。
予告の桃姫は美人だった。
甘利×大井夫人希望
80 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 20:51:58 ID:q6+SQA3b
小山田×ミルミルマダー?
ここって2回に分けての投下ってありですか?
続きは2日後くらいになる見込みですが。
内容は 幸隆x忍芽 葉月x?
では投下します。かなり捏造ありですがご容赦下さい。
【幸隆x忍芽編】
松尾城に入って数日、真田幸隆と妻忍芽は久しぶりに閨で枕を並べていた。城内の備えを急ぎ整える日々の中、
つかの間の休息である。
幸隆は、武田へ降る前に忍芽の兄が訪れた時のことを思い出していた。
「そなたの言葉は千の兵よりも心強くうれしかった。儂はまことに得がたいおなごを娶ったものじゃ」
「そんなにお褒めになっても何も差し上げるものはございませぬ」
「ははは、それは残念じゃ。いや、お前にこそ何か褒美をやりたいが…、何か欲しいものはないか。まだ真田の
地を全て取り戻したわけではないゆえ浮かれてはおれぬし、大したこともしてやれぬが」
「勿体のうございます。わたくしは殿のお傍にいられるだけで…。なれどもし叶うなら……」
忍芽が言い淀む。小袖や帯というわけではないのだろうかと幸隆は訝しんで促した。
「あの…、また、殿のお子が欲しゅうございます」
「何を言い出すかと思えば」
「いけませぬか?」
「いや、しかし、できるかどうかは天のみぞ知るじゃからなぁ」
「ではお子が授かりますよう、今宵もたんと可愛がってくださりませ」
請われるまでもない。幸隆は元よりそのつもりだがこうして甘えられるといっそう愛おしさが募る。
「…子と言えば次は姫が欲しくはないか」
「もし姫ならば嫁にやるのが惜しいと言い出されるのでは」
「当たり前じゃ、誰が嫁になどやるものか。婿を取っていつまでも手元に置くに決まっておるではないか」
「なれど、おのこかおなごか、これこそ天のみぞ知る、でございますゆえ」
「これは一本取られたな。いや、男子でもよい。また儂の子を生んでくれ」
幸隆は睦言を交わす間にも忍芽の帯を解き、夜着を開いていた。そして、二人の子を生したとは思えぬほど
艶かしい柔肌に指を滑らせながらため息をつく。
これほど体を重ねているのにこの肌に飽くことがないと正直に告げれば、忍芽も素直にうれしがった。
幸隆は柔らかい乳房に触れながらふと思いついたように言う。
「この乳房で二人の子を立派に育てたのだな。命の乳か、儂も吸うてみてよいか」
「まぁ…。乳は出ませぬがよろしゅうございますか」
少し呆れたように微笑む忍芽の乳房の、淡く色いた先端に口をつけ、ちゅうちゅうと音を立てんばかりに吸ってやる。
「あ…」
忍芽は思わぬ刺激に眉根を寄せながら、つややかな声を上げて白い喉をのけぞらせた。
「うん、乳は出ぬが甘いぞ」
「お戯れを…」
「まことじゃ」
言いながらもう一方の乳房を掌でそっとさすっている。
忍芽は息を弾ませ、夫の頭を抱くようにして撫でた。
戦にあっては勇猛果敢で知略にも優れた夫が、甘い言葉を囁きながらまるで赤子のように己の乳房を口に含む様が
愛おしい。戦や政(まつりごと)の中でいつも弓のように張りつめているその心と身体を、せめて閨の中では
緩めてやりたいと思う。
乳房を慈しんでいた幸隆の手は、なだらかな腹部を滑りやがて谷へと辿り着く。そのあわいにそっと指を
差し込んで撫で上げると、ひくり、と忍芽の体が震えた。
幸隆は茂みの中に女の泉を探り、その淵に静かに指を巡らせる。
忍芽は堪えるように少しずつ息を吐き出した。
尻から掌を滑らせてきめ細かい肌の感触を楽しみながら腿を開き、再び泉の淵に戻した指で、柔らかい肉襞を
くすぐるように弄ぶ。そして潤みを纏った指でさねを押し開き、忍芽の一番敏感な場所、小さな肉の芽を
とらえると、そっとこすり上げた。
何度もゆきつ戻りつする指先に忍芽は息を弾ませながら声を漏らし、はしたないと恥じらった。
可愛がってくれという忍芽の願いを叶えようとしてか、幸隆の愛撫は常よりも濃い。
「誰が聞いているわけでなし、いや、聞いている者があれば聞かせてやるがよかろう。夫婦(めおと)ゆえ
憚ることもなし、我らが睦み合うのは国の栄えじゃ」
余計に恥じ入らせるようなことを耳元で囁く。それは、その恥じらいがより忍芽の体の火を煽り立てるのを
知ってのことだ。
常は領主の妻として、また母として、立派にその務めを果たしている忍芽であるが、その鎧のような重責を
時には解いてやりたいと、一人の女となって歓ぶ姿を見たいと、幸隆は思う。
思惑通り、忍芽は白い肌まで染めて身を捩り、情けを求めるようにひたと夫の胸に縋りついた。
幸隆は指先と言葉に誘われてまた溢れ出す露を確かめながら囁きかける。己の槍はもう、妻を歓ばせるための
逞しさを十分に漲らせていた。
「参るぞ」
幸隆が矛先を突き立てると、忍芽は体をわななかせながら深い吐息を漏らす。
熱いものが根元までおさめられた壷はひたひたと吸い付くように蠢いた。
しばし閨の中には、一つになって抱(いだ)き合う二人の息遣いだけが聞こえ、闇よりも濃い気配が満ちていく。
初めのうち幸隆は、温かく潤んだ中の蠢きを楽しむようにゆっくりと腰を進めた。
やがて互いの肌と肌が熱を分け合ってしっとりと汗ばんでくるに従い、激しく貫き始めると、忍芽は腰を揺らし
ながら逞しい得物を迎え入れ、狂おしい手つきで夫の背や腰を撫で回す。
が、忍芽はいまだ声を立てぬように唇をかみしめている。
「堪えることはないと言うに」
「…なりませぬ、旦那様…」
「ならば、啼かせてやる」
長年連れ添ってきた相手ゆえ、どこをどう突いてやれば心地よいかは知り尽くしている。
時折深く挿し込みながら、指で乳房の蕾をなぶるように構ってやる。そこは口で吸ったときから薄紅く色づいて
夫の指を待ちわびるように程よく固く尖っていた。
たまらず、忍芽は身を捩りながらかすかに喘ぎをもらし始める。
「あ、あぁ……」
「忍芽、どうじゃ」
夢中でうなずきながらすがりつく妻がいじらしく、その、よい所を何度も突いてやる。
乳房を弄られ、壷の内を搗きとろかされてはもはや己に燃えさかる火を堪えきれず、忍芽はついに
歓びの声を上げた。
「あぁ、旦那…さま…あぁっ、天にも昇る、心地にございます……」
夫の鋼のような背に、爪を立てんばかりにしがみついた忍芽は、わななきながらやがて静かに褥に沈んだ。
幸隆は、天にも昇るという言葉の通り法悦にひたっているような妻の顔を眺めつつ、その身体の奥深くへと
己の命を注ぐように、祈りを込めて精を放った。
「忍芽、そなたは儂の菩薩じゃ」
「……旦那様のためならば、わたくしは、夜叉にも、菩薩にもなりまする…」
幸隆は忍芽をひしと抱き締めた。
最中に「聞く者は無し」と言いながら幸隆がちらと上を見やり、その眼に一瞬暗い影を宿したことは、
忍芽の知らぬことであった。
幸隆は、妻が腕の中で寝入ったのを確かめて再び天井に目を向ける。
天井裏に潜む者、それは。
―葉月め、またか
身につけた術により音も気配も見事に消してはいるが、幸隆だけは悟っている。隠しきれぬほどあふれる情念の
向かう先が、他ならぬ幸隆だったからである。
閨の見張りとして控えているとはいうものの実は一種の覗きであった。しかし幸隆は、葉月の働きに免じて
知らぬ振りをしてやっていた。
父を亡くした葉月にとって、幼き頃より仕えてきた幸隆は主であると同時に父であり兄であり、そして、焦がれて
止まぬ想い人であった。主のためならばどんなことでもできる、命も身体も惜しくはない、と葉月は常から思っていた。
その恋い慕う男が妻といえども他の女を抱くのを目の当たりにすることは、葉月にとって最も酷であるはずなのに、
何ゆえこのような真似をするかといえば、閨から聞こえる睦言が己に向けられていると、抱かれているのが己だと、
そう夢想すればこの上もなく甘美であり、奥方が閨に居ない時は、余人の知らぬ無防備な幸隆の寝顔を、
己一人のものとして飽かず眺めることができたからである。
幸隆も、揺るぎない信頼を葉月に寄せているばかりでなくやはり娘のごとく可愛がっていた。しかしそれだけに
抱こうという気にはならない。
ある戦で奥方を城に残して出陣した折などは、伽を申し出た葉月を烈火のごとく叱り、けれどその気遣いには
礼を述べ、やさしく諭して閨から去らせたこともあった。
とはいえ葉月の想いが消えぬことも承知していて、その捌け口くらいは大目に見てやらねばならぬと思っていたのだった。
―しようのない奴じゃ
〜続く〜
ktkr!!!!!!
エロい、エロいよ…続き楽しみに待ってる
>>86さんktkrありがとうございました。
続き投下させて頂きます。葉月x伝兵衛
葉月は、天井裏で主と奥方の房事の声を聞きながら、身体が滾り腹の底が疼くのを感じていた。
夜も白々と明ける頃、「見張り」を終えた葉月が棲家へと戻る。が、潜り込んだのは己の寝床ではなかった。
布団の中に潜り込むやいなや、寝ている男の上に跨ってその着物の裾をかきわけ、持ち主同様腑抜けたように
眠りこけているものを握り締めた。
「わっ、何をする」
奇襲に目を覚ました男が叫んでも葉月はたじろぎもしない。襟元に差し込んだ手で己の乳房を揉みしだきつつ、
もう一方の手は男のものを扱き始めた。
既に半眼となり吐く息は熱い。
蛇の抜け殻のようにふにゃりとしていた男のものは、たちまちのうちに硬くなって鎌首をもたげていく。
「あぅっ…、ま、またかっ、葉月」
「うるさい」
葉月が潜り込んだのは伝兵衛の寝床であった。
これが初めてではない。
伝兵衛は松尾城の仕度を手伝うためしばらく城下に逗留していたが、その間、葉月による夜明けの襲撃を
度々受けていた。
若く美しい女に寝込みを襲われ交わりを求められるなど、男冥利に尽きることである。他の者ならばこれ幸いと
楽しむであろう。無論伝兵衛とて最初の時は驚きながらも喜んだ。
だが今日という今日は断固として抗うつもりであった。
その訳は――。
********
幾度目かの襲撃を受けた時のこと。
伝兵衛は、己に跨った葉月が腰を動かしつつ漏らした喘ぎに凍りついた。
『との…、…ゆきたか…さまぁ…』
―ゆ、幸隆様だと?真田の殿様ではないか、どういうことだ
『おまえ、い、今までどこで何してた』
『…閨の護りじゃ』
『ね、閨って殿様と奥方様のか』
葉月はぷい、と横を向いた。
『まさか最中にずっと…』
ずっと居らねば見張りにならぬと開き直ったが、それは言い訳がましく、ばつの悪そうな顔をした。
それを見て、幸隆と忍芽の閨を覗いて昂ぶった身体の捌け口にされていたのだと初めて気づいた。
『そんなに殿様を慕ってるだか』
『勤めじゃと言うに』
葉月は言い張るが、その想いは火を見るよりも明らかだった。
己の身体を捌け口にされていることに憤るより、叶わぬ想いが憐れに思え、以来その襲来を楽しめなくなった。
出会った時から己が虚仮にされているのは知っているが、おなごの身で、命を張って役目を果たそうとする姿は
どこかいじらしく思えた。気性も姿もまるで似てはいないが、けなげに生きる若い娘にふと亡き妹を重ねたのか
もしれない。
加えて、伝兵衛は生来世話好きのお人好しである。
主のためなら命も惜しまぬ葉月が危うく見え、己のことは棚に上げ、放っておけぬ気になった。
かたや葉月は、これまで閨の見張りの後に男の肌を求めることなどなかったのに、よりによって伝兵衛を
その相手に選んだことを己でも訝しんでいた。
そもそも己よりも弱い男など論外ではないか、おまけに面(つら)も不味い、と。
―情けない男。だがなぜか憎めぬ
捕らえた時、二、三日なら水さえ飲ませておけば死なぬものを、憐れな声で泣きつかれてつい飯を食わせた。
縛られたままでは手が使えぬとこぼされれば、仕方なく手ずから口に運んでやるなど、素破として非情に
生きてきたこれまでの葉月にはなかったことだ。
―この男といると調子が狂う
そう思いはするが、伝兵衛と居ると知らぬうちに己の心が安らいでいることには気づいていなかった。
伝兵衛は思いがけぬ素早さで身を起こし、葉月の手首を掴んで仰向けに転がした。
常ならば力でも伝兵衛に負ける葉月ではない。が、肌の熱さに気もそぞろなところへ、相手が伝兵衛だからと
油断していた。
「逆らうか、伝兵衛」
「いい加減にするずら」
「おのれ、何を…する、あ…」
先ほどまで己で揉みしだいていた乳房をやんわりと掴まれて葉月がたじろぐ。
「目ぇ瞑って、そうして想う男にされていると思えばいいずら。おみゃあにゃあ世話になったが礼もできねえし、
せめて体の火ぐらい消してやるから」
「よ、余計なことを。大人しくしておればお前とていい思いができるものを」
口では抗うものの、組み敷かれた葉月は、伝兵衛の存外の動きと言葉に反撃の機を失っていた。
「そうはいかねえずら」
言いながら、掴んだ乳房の先端を舌先でつついたかと思うとぺろりと舐め上げた。
ふくらみにかぶりつくようにして口に含んだ蕾を、くにゅくにゅと舌で転がし、やがて軽く歯を立てる。
張りつめるように尖っていた蕾にぴりりとした疼きが走り、葉月が喉をのけぞらせた。
「んっ…あっ…ふ」
思いのほか伝兵衛の舌は巧みで、葉月はその誘惑に負け、ゆっくりと目を閉じた。
腕や脚は陽に焼けて浅黒いが、着物の中の乳房は白い。伝兵衛がその白く弾けるようなふくらみを交互に吸って
やると、葉月は素直に心地よさげな声を上げた。
やがて伝兵衛の頭は腹の下へ降り、引き締まった褐色の脚を易々と開いてそこに顔を埋めた。
谷間にあふれる露を見て、叶わぬ相手を想ってしとどに濡らしていた葉月がまたあわれになる。
―真田様もお人が悪い。一度くらい情をかけてやればいいだに
己のことは二の次である。だから嫁の来手がないのだ、と太吉に言われたことを思い出してなるほどと思いはするが、
どうにもしようのないことだとも思う。そういう性分なのだ。
とにかく、今は葉月の火を鎮めてやらねばならぬ。一度着いた火は無理に水を注しても燻るだけだ。
燃やし尽くしてしまう他はない。
意を決して肉襞に舌を這わせると葉月の腿がふるふると震えた。
「なっ…やめ…あっ…」
たちまち濃い紅色に染まる柔襞をわざとぴちゃぴちゃと音を立てて舐り、壷口の中にまで舌をねじこむと、
流石の葉月も女の声で喘ぐ。
「んっ…うぅっ……はぁっ…ん」
浅いところをかき回していた舌は、やがてさねの中から小さな豆を探り出してきゅっと吸い上げた。
伝兵衛は、葉月の豆がふくらんで艶やかに色づくのを確かめながら、そこを弄る度に跳ねようとする腰を押さえつけ、
幾度も吸っては舌先でつついてやる。また時にはこりこりとその弾力を感じるほど強く扱き、時にはやさしく
ついばむように唇で包む。
葉月は、伝兵衛には悪いと思いつつもやはり思い浮かべるのは幸隆の顔で、その顔が己の脚の間に埋められて
いるのを夢想している。
「あっ…んっ……ゆ…」
そして幸隆の名を言いかけては止める。伝兵衛の言葉に甘えてはいるが、それでもためらっていた。
―幸隆様と、殿様と、呼べばいい。吐き出してしまえばいいだに。俺に気兼ねすることはねえだに
葉月の躊躇いを察した伝兵衛だが、そう言ってやりたくとも己の声を聞けば葉月が醒める。燃え尽きるまでその
夢の中にいさせてやりたいがために胸の裡で叫び、なおも攻め立ててやる。
葉月は、絶え間なく続く攻めに夢と現の狭間を漂い始め、己がどこに居るのかもおぼろになっていった。痺れる
ような心地よさが下腹を突き抜けた時、ついに箍(たが)が外れた。
布団を強く握りしめ、腰を押し付けるように背をしならせつつ幸隆の名を呼ぶ。
「殿っ、との…あぁっ、あぁ、ゆき…たか…さま、あぁっ…」
我を忘れて叫ぶように喘ぎ、そして果てた。
ぐったりと体を投げ出した葉月に伝兵衛が布団をかけてやろうとした時だった。
葉月はそれを止めながら、手を伸ばして伝兵衛の股の物を静かに握った。それは、先ほど葉月の手で張りつめさせられた
姿のままで、己以外の男の名を呼ぶのを聞いても萎えてはいなかった。
憐れと思うのは、つまりそれは惚れたということで、惚れた女のよがるさまをつぶさに見て、余計にその硬さと
熱を増していた。
「このままでは、困るだろ」
「べ、別に困らねえずら、放っときゃそのうち…」
「……勿体ない」
「ま、まだ足りねぇだか」
「……いや、違う火種だ。お前が着けたのだからお前に消してもらわねば」
「お、俺でいいのか」
「……うん」
伝兵衛が再び己の身体の上に跨った時、葉月は瞼を開いて伝兵衛の顔を見据えていた。
その視線を避けるように目を伏せ、上目遣いで葉月を見ながら伝兵衛がぶつぶつとつぶやいた。
「なにも、そんなに俺の面を見なくても。さっきみてえに目を瞑ってりゃいいだに」
「ふん、お前の面は不味いが癖になるのだ」
「ひでえずら」
「ぐずぐずしないでさっさと……んっ、あぁっ」
顔の出来をけなされた腹いせではないが、葉月が喋っている間に一気に貫いた。
舌でとろかされていた壷の内は、火種と葉月が言った通り、熱くうねりながら伝兵衛を飲み込んでいく。
眉根を寄せて呻きながらも、葉月はまだ目を開けたままだった。
―まことに間抜けな面じゃ…。あまりに抜けているからつい気を許すのだろうか
葉月は、己の欲を充たすことよりも葉月の熱を鎮めようとしてくれた、この男のやさしい心根が沁みていた。
礼というわけではないが、この男とじっくり向き合ってみたくなっていた。
伝兵衛の抜き挿しを迎え入れながら、背中に手を回してしがみつき、その腰を引き寄せるように脚を絡めた。
懸命に腰を使う伝兵衛の額の汗を掌で拭ってやりながら囁く。
「伝兵衛、ゆっくりでよいから…もっと奥を」
「わかった」
しばらくすると、また注文をつける。
「あぁ、伝兵衛、もっと速く」
「一体どっちじゃ」
「そのくらい、様子を見て加減しろ、気が利かぬ」
「まったく、うるさい、おなごじゃ」
伝兵衛に注文をつけながらもその実甘えている。
葉月が歳の離れた男に惹かれるのは、早くに父親を失くしたせいなのかもしれない。
伝兵衛の息遣いもだいぶ荒くなり、もう二人とも言葉はない。
「あ、伝兵衛、そこ、そこじゃ、そこをっ…あぁっ…んっ」
そこ、と言われたところを必死で突いてやっていた伝兵衛は、いきなりぎゅうっと締め付けられた。
葉月は腰をひたと押し付けながら爪先をぴんと立て、全身を強張らせた。
やがてしがみついた指がほどけ、どさりと布団に沈み込む。
「おいっ…くっ、あ、あぁ」
前触れもなく気を遣った葉月に締め付けられ、そろそろ限界に達しようとしていた伝兵衛も、思わず声を漏らしながら
放ってしまった。
目を閉じて息を整えていた葉月が、その声を聞いて、くく、と笑った。
「…間抜けな声じゃ」
「し、しょうがないだに、おまえがいきなり」
「いつ来るかわからぬのに前触れなどできるか」
「まったく…気の強(こわ)いおなごじゃ」
「……伝兵衛、いつ甲斐へ帰る」
「あぁ、明日の朝には発つずら」
「そうか、ではその間抜けな面も今宵でしばらく見納めか」
「今宵?」
「閨の見張りはもう、せぬ」
その夜再び肌を合わせた後、寝物語に伝兵衛は、葉月に己の身の上を語って聞かせていた。
戦で親兄弟は皆死に、ただ一人残った歳の離れた妹はこともあろうに武田信虎に惨殺された。
その妹が、幸隆を武田に引き入れた張本人であるあの山本勘助の子を身ごもっていたと知り、
葉月は驚いた。
「お前も山本殿も武田を恨んではいないのか。何ゆえ武田に仕える」
「恨みはしたが、今のお屋形様は仇である前のお屋形様を追放したんだし、そう考えれば恩人のようなもんだに」
―それに
『恨みだけでは武田は討てぬぞ』
若き日の晴信公に初めて目通りした日のこと、その慈悲深い人柄に打たれたことや、己と太吉を召抱えてくれた
板垣信方のことを話してやった。
「なんだ、丸め込まれただけではないのか」
「それもあるかもしれねぇが、人は食わねば生きられねぇ。板垣様はその術を与えてくれた。それに、あの方には
誠があるだ。俺のようなもんでも辛抱して使って、信じてくれる。俺はあの方のお役に立ちたいだ」
「ふぅん」
「おみゃぁも……真田様に尽くす気持ちはわかるだが、命を粗末にするなよ」
「お前こそ。そんなに間抜けではどうやって生き残るものか、他人事ながら思いやられる。もし板垣様に暇を出されたら、
我が主に頼み込んでこの城の厠の掃除くらいはさせてやるから、無理はせぬほうがよいな」
「まったく、どこまで虚仮にすれば気が済むずら」
先ほどまで己の下で甘い声を上げていたくせにと思うものの、剣の腕では確かに敵わぬし、どうやら口でも敵わぬらしく、
伝兵衛はぶつぶつ言いながらも黙る。しかし、葉月なりに己を気遣っているのも知れて胸が熱くなった。
いつ戦場の露と消えるとも知れぬ者同士、憎まれ口を叩きながらも、互いの血汐の熱さを確かめ合うように再び身体を重ねた。
〜完〜
91 :
偲(しのび):2007/07/29(日) 03:06:39 ID:YwAwhrRd
以上です。お粗末様でした。
このスレに来るほど風林火山好きの方には釈迦に説法だと思いますが念のため。
真田幸隆と正室の間には、文献によれば5人の男子が生まれたそうで、
残念ながら姫はできなかったようです。
GJでした。
幸隆と忍芽もよかったです。
でも、葉月のほうは相手の意外さと描写がうまくて、
よく特徴を掴んでいる気がしてハァハァしました。
あらためて、おつかれさまでした
GJです。
伝兵衛兄やんの再現率が高くてすごかったです。
葉月と伝兵衛はドラマではどうなるんでしょうね〜。
なんかフラグ立ってる気もしますがw
GJ!!!
まさか葉月と伝兄やんが見れるとは
95 :
87:2007/07/31(火) 23:13:04 ID:biNRHE7B
>>92-94 GJありがとうございました。
普段お礼レスは控えてるのですが、保守も兼ねてお礼申し上げます。
伝兵衛x葉月は普通のレビューブログでもカップル認定or希望多いようですね。
できれば平蔵xヒサのように幸せカップルになってほしいものです。
ちょっとあげときますよ
今日の景虎は良かった
上杉謙信女性説とかもあるらしいけど…
あるね、女性説
もしそうだとすれば、文献?に残ってる謙信の描写を考えると
相当ガ体のいい女性だったことになるみたいだけど
真田殿も凄みがあってよかった。蔵之介は悪そうな顔させたら一品だな
>>97 鎧の大きさから考えると、156cmくらいじゃなかったっけ。
男性の平均が159くらいの時代に。
男性なら少し小柄。女性なら少し背が高いくらいか?
真田は、忍芽とあんなに微笑ましい夫婦を装いつつ
閨でも鞭をしならせてるんだろうかと妄想してしまったw
>>98 そっか、そんなに大きくないのか<景虎
天狗のようなって描写が確かあったような気がするんだが。
天狗というとつい別のものを思い浮かべてしまう…
いやぁ、案外Sは忍芽の方じゃないかな<真田殿
Mの気持ちがわからないとSになれないともいうし
まぁ自前の鞭はしならせてるんだろうけどw
ヒサが須田に手篭めにされるのを想像した
景虎女性説は
「婦人病で死んだ」とかかれた文献があるかららしいね。
今日読んだ本によると景虎が願掛けで女断ちしてたのを、
「女とやらないんじゃなくて、本当は女だから女とやれない」
とからかわれていた延長で、ふざけて(意地悪で)婦人病と書かれたと思われる
と書かれていた。
真実はわからないけどね。
小山田×おっぱい姫が読みたい〜
>>83-85 幸隆×忍芽GJ!
ラブラブですね〜。この夫婦の仲良しっぷりは風林でのオアシスです。これで三人目の仕込みは完璧ですね。
昌幸がw
105 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 23:40:46 ID:/ExH2lJ1
景虎は桃姫が本気で好きなんじゃないか?
と今日の放送見て思った。
ここの信虎×大井夫人は興奮した!信虎鬼畜。
それに比べて最近小山田×ミルたんは、小山田の純愛にしか見えません。
無理矢理はしないって台詞が自分には効いてる。ミルたんの立場にしたらそんな台詞気休めにもならないだろうけど。
どこか噛み合わない不幸せな雰囲気が好き。
幸隆×忍芽は夫婦関係安定していてホッとする。政略結婚だろうが若奥様はすぐに旦那様になついちゃったぽいと想像。
小山田カワイソスって感じだな。
女は怖いぜ……。
でも毎晩のようにダンカンに可愛がられていた美瑠の淫乱な身体は男なしではいられないんだぜ!
もう子供が生まれたから、
今は毎日のように美瑠姫を抱いてるのだろうか。
でも小山田の子は孕んでくれないんだよな(´・ω・`)
毎日ミルのとこに通えるわけじゃないからね。回数よりタイミングだとは思うけど子供は。
晴信と由布は離れて住んでるけど、頻繁に会いに行くにはしんどい距離なの?
>>110 躑躅ヶ崎館(甲府)と諏訪じゃ直線距離でも80kmくらいあるんじゃ?
しかも晴信さんは超多忙だしのう
信濃で戦がある時は諏訪が拠点になるから、晴信しゃんは由布んとこで結構な期間過ごすことになる。
確か、躑躅ヶ崎から諏訪に戻される時に勘助が由布にそんなこと言ってたな
現地妻かw
小山田と美瑠姫は、岩殿城と駒橋の屋敷だっけ。
距離はどのくらいだ?
家臣とその家族は甲府住まいが基本だっけ。真田家はどちらにいても一緒にいるみたいだけど。
誰かお願いだから小山田×ミル書いてくれ〜!
ミルが小山田のをフェラするシーンがあると嬉しいんだけど。
117 :
景虎x浪:2007/08/18(土) 17:43:20 ID:RQ0zWhtC
不審者勘助に薙刀を突き付ける浪の姿がカッコ良く、
景虎x浪で書いてみました。
景虎は女性とナニはしなかったはずですが、その言い訳はSS中で
自身に述べさせています。それも含めて数々の捏造ご容赦下さい。
夜更け過ぎ、ここ越後春日山城でも張り番の者を除いては誰もが寝静まっている刻であるが、この城の主である
長尾景虎は一人目覚めていた。手酌の酒にも飽いて今は夜着姿で書物を読んでいる。
じじっと音がして、灯が消えた。
―油が切れたか。
呼べば誰か参じるであろうが、己の酔狂のためにわざわざ寝ている者を起こすのも気が引けて自ら立った。
また、もし起きている者がいれば話し相手にでもしようかという気もあった。
廊下を歩いてゆくと折よく浪の部屋に灯りがついていた。
浪は直江兼実の娘で、城に上がって以来侍女として景虎の身の回りの世話をしているが、気立ても働きぶりも
中々良い。気性が真っ直ぐで気高さもあり、侍女として城に入った経緯(いきさつ)のせいか、景虎は己では
気づかぬながら姉の桃に重ね合わせ、兼実の目論見とは少し違うのであろうが気に入って信を置くようになった。
手渡した経文を毎日熱心に読んでいるのも感心である。
「あの娘は兼実ではなく母御に似たのであろうか」
と、つい一人ごちた。
兼実とて景虎が女人を抱かぬことは知らぬはずはないが、それでも美しい娘を差し出せば易々と不犯の誓いを
破ると思ったか、あるいはあれでも、まだ若い景虎を気遣っての所業であったのか。
ともあれ、その後の浪の働きぶりに免じ、兼実の行いを浅ましいと断じるのはやめにしたのであった。
部屋の中からは読経の声が聞こえ邪魔をするのを少し躊躇ったが、灯がないのも困るし浪なら話し相手には
願ってもない。そっと戸を引くと灯に映る浪の影が揺らめいて見えた。
声をかけあぐねつつ経文を聞いていると、時折途切れ、呻くような声が混ざる。
具合でも悪いかと一歩踏み出した時、眼前に現れた浪の姿に景虎は掛ける言葉を失った。
緋色の着物の襟元は開き、裾は大きく乱れ、片手は膝の間に差し込まれている。その手の動きに合わせて身悶え
する姿は、まるで灯の中に飛び入ってその身を焼かれる虫の如くであった。
今は女人への欲を断っている景虎であるが、十四の時に還俗させられたのち全く女と交わらなかったわけでは
ない。浪が何をしているのかはおぼろげに知れた。
膝の奥深く、女人の秘所を擦っているらしかった。
―何と……
驚きのあまり咄嗟にどうしようとは思い浮かばず、とりあえず息を殺してそのまま部屋を出ようとした。
が、後ずさる時に戸に踵を打ちつけてしまった。
かたり、という音に読経の声が止む。
「誰じゃっ」
浪がはっとした様子で怯えたように振り返りつつかすれた声を上げた。
「……儂じゃ。遅くにすまぬが油が切れた」
もはや致し方無しと、声とともに景虎が姿を現すと浪はひいっという悲鳴のような声を上げて飛びすさった。
「と、殿っ……お、お赦しをっ」
乱した着物を整(ただ)しもせずそのままひれ伏して赦しを請う姿に、さすがの景虎も声を掛けられず黙っていた。
やがて浪はきっと面を上げて真っ直ぐに景虎の眼を見据えると、震えてはいるがはっきりとした声を発した。
「わ、わたくしがこちらに上がりましたのは欲からではないと申しました。なれど、殿にお目通りしたその日
よりわたくしの心に欲が生まれましてございます。その欲は富でも権力(ちから)でもございませぬ。……殿が
経文を下されたあの夜から、それを読むのが伽と仰せられた時から、その経を読む度にただただ殿のお情けを
頂戴したく、この身が燃えるのでございまする。経を、読んでも読んでも火は消えませぬ。……お赦し下さり
ませ……いいえ、いいえ。毎夜かような業火に苛まれるのはもはや耐えられませぬ。……いっそ、お手討ちに
なさって下さりませ」
激しくかぶりを振って髪を乱し、吐き出すように言うと、浪の見開いた瞳から涙の粒が零れ落ちた。
色を失った唇がうっすらと一筋朱に染まるのはきつく噛み締めたゆえに血が滲んだものだろうか。
『経を読んでも荒ぶる魂は鎮められぬ』
景虎は兄の言葉を思い出しながら、浪がこのような有様を晒していることに困惑していた。
しかし、この素直で真摯な娘を、色に迷うたからといって見殺しにするのは果たして正しき道と言えようか。
身の欲に迷うは病のようなもの、されば、救ってやるのが仏の御心に添うものとは言えまいか、そう思った。
さらに、宇佐美定満が景虎を諭した言葉を思い出す。
『人の欲を否としてはなりませぬ』
己は不犯の誓いを立ててはいるが、己の誓いのために浪を見捨てるは宇佐美の言うようにまさに己の欲なのかも
しれぬ。眼前で震えている哀れなおなごひとり救えぬ己に何ができるであろうか。
つまり、この場において浪を救うというのは情けを掛けてやるということであるが、それは決して己の欲からで
はなく、ならば仏の道に背くことではない。
景虎が己が胸の内で問答していると、浪はいつの間にか護身の懐剣を取り出していた。
「殿がお討ちくだされないのなら……かような浅ましき姿を見られて浪は生きては居れませぬ」
鞘を払い今にも刃を首筋にあてようとする浪の手首を、景虎は腰を落としながら、はし、と捉え、そのまま引き
寄せつつ静かに呼んだ。
「此方へ」
浪は懐剣を握り締めたまま、景虎を見た。
景虎の顔には怒りも蔑みもなかった。常のように微かに眉根を寄せて憂いに満ちてはいるが、その眼には慈しみ
を湛えている。
掴まれている手首から懐剣が落ち、浪は景虎の顔を見つめたまま吸い寄せられるように近づいた。
片膝をついていた景虎はその身体をそっと抱きかかえると、胡坐を組んでその中に包み込む。
「……お屋形様…」
「違(たが)えるでないぞ。これは儂の情ではなく毘沙門天の慈悲と心得よ」
景虎は浪の乱れた襟に両手をやり、それを正すのかと思えば、く、と左右に大きく開く。
たわわな白い乳房がこぼれた。
己の身に何が起こっているのかわからぬかのように、浪はぼんやりと景虎の顔を眺めている。口は薄く開いた
ままである。
景虎は印を結ぶようにそろえた人差し指と中指を、円を描くように乳房の上で滑らせ始めた。
浪は驚いて声も立てられず、今度はその指を惚けたようにみつめている。
その息遣いが荒くなり始めた頃、静かに景虎が言った。
「浪、唱えよ」
「は……」
「毘沙門天の真言じゃ。……なうまく さまんだぼだなん おん べいしらまなや そわか」
その言葉に操られるように浪の唇からも真言がこぼれだした。
景虎の指先は椀を伏せたような乳房の上の小さな蕾を捕らえ、真言を唱えながら数珠を巡らすがごとくに
その蕾をつまむ。その度に浪の声は艶めいた吐息に変わるが、それでもやっとのことで唱え続けている。
景虎は乱れていた裾をさらに開き、白く柔らかい太腿の間にそっと手を差し入れた。
指先で奥の秘肉に触れながら、その湿り気を帯びた弾力のある手触りは、城から程近い浜にあがる貝の肉に
似ているとふと思う。山中の栃尾城と違い春日山城から浜までは近い。この城に戻ってすぐは懐かしく、
しばしば馬を駆って潮風に吹かれに行ったものだった。
―浪という名も海に因んだものであるか……
そんなことを思いつつ探るように指を這わせると、その奥に少し硬く触れるものがあった。
―これは……珠……
万葉の歌に詠まれた白珠*を景虎も見たことはないが、秘肉の狭間に隠れている様は貝の肉の中に生まれる
という白珠を思わせた。ふと見てみたくなったがそれは欲かと思いとどまりつつ、その手触りを楽しむように
指先で転がすと、浪が腕の中で身体を跳ねさせた。
景虎は秘肉の芯に戻した指で潮が満ちているのを確かめると、襞の間にゆっくりと埋めていった。
「う…んっ…」
二本の指を差し込まれた浪は快楽とも苦痛ともつかない呻き声を上げる。
中は濡れてはいるが指を通したその襞は閉じた貝のように固い。
「そなた、もしや未通女(むすめ)か」
浪がこくりと頷く。
当たり前である。所望されたのであれば別であるが、どこの家臣が主君の伽をさせるためにわざわざ生娘でない
者を侍らすであろう。しかし景虎はそういう機微には疎い。
ただしおなごの扱い方は、還俗してすぐに教育と称して与えられ幾度か実践もさせられていた。元服したと
いえど齢十四ではまだ家臣に抗いきれるものではない。相手をしたのは然るべき家臣の縁者の後家など手練の
女であったが、いざというときに女の前で戸惑わぬよう、未通女の扱い方、見分け方も伝授されていた。
教えられていた通り、硬い秘肉をほぐすようにそっと掻きまわせば、浪がまた息を飲みながら身体を震わせる。
景虎の指の根元には熱い潮がこぼれ出し、吸い着くようなその口に指を押し入れる度にぴちゃぴちゃという
水音が聞こえたが、浪はそれを恥じいるゆとりもないのか、熱に浮かされたような眼で中空を見つめながら
遠慮がちに喘ぎを漏らした。
「そなた、悔いはせぬか。もしまことに契りたい男がいるのであらば……」
景虎が静かに問うとその言葉が終わらないうちに浪は首を強く横に振った。
「おりませぬ、そのような……。このお城に上がるまでは…。今は、お屋形様に、否、毘沙門様にこの身を
捧げることこそが無上の悦びにございまする」
「……さようか、ならば」
参るぞ、と言いながら浪の体を少し持ち上げると、己の矛先をあてがった。
浪の乱れた姿に欲を催したわけではないが、乳房をとらえてやりつつ真言を唱えるうちになぜか男の徴(しるし)
が硬くなり、隆々としたそれはまるで毘沙門天の宝棒の如くにそそり立っていた。
「っ…うっ…」
充分に潤っていても、初めて男を受け入れる浪の秘貝は想いとは裏腹に固く閉じている。それを突き破られる
痛みは並大抵のものではないであろう。浪は呻き、景虎の衣をぎゅっと握り締めた。
「痛むか」
固く目を閉じ眉根を強く寄せながらも首を横に振る。
「ならば真言を……」
「はい……おん…べい…しらま…なや……ああっ、うっ、うぅっ…」
景虎は呻く浪の身体を抑えつけるように抱き締め、ぐい、と己の宝棒を押し込んでひと息にその殻を破った。
声無き悲鳴をあげて気を失ったように浪の首がのけぞると、その頭(こうべ)を片手で支え、血の色を失った唇に
吹き込むかのように真言を唱えながら口づけた。
「なうまく さまんだぼだなん べいしらまなや せんじきゃ そわか……」
薄く瞼を開いた浪が、あぁとつぶやき、口移しに受け取ったかのように真言を唱え始めた。
「そなたの中は温かいの……。ここは人がこの世に生を受ける時に通り来る道か。人は生まれる前の胎内が
懐かしくこうしておなごの中へ潜り込もうとするのやもしれぬな」
景虎は憂いを帯びた瞳のままでふと頬を緩めながら言った。
そうしてしばらく赤子をあやすように浪の体をゆっくり揺すっていたが、やがてその背中を支えながら己の
宝棒の根元へと打ち下ろし始めた。
その度に痛みとも心地よさともしれぬものが大波のように浪をさらい、唱え続けている真言を時折途切れさせる。
景虎も真言を唱えているがその息が乱れることはない。
浪の身体を持ち上げては打ちつけるように貫きながら、時折いたわるように乳房の先に口づけてやる。
硬く張りつめた剛直は、まさしく煩悩を打ち砕く金剛杵の如く浪の中に突き立てられていた。
その金剛杵は、凪いだ海の如く静まり返った景虎の面とは裏腹にますますその熱と強さを増していき、もはや
まともに真言を唱えることができなくなった浪が絞り出すように喘いだ。
「…はっ…ああっ…うっ…」
やがて浪は景虎の夜着を固く握り締め、大きく背をのけぞらせながら気を失った。
景虎は放たぬままにその秘肉の中から己を引き抜いた後、乱れた髪を梳いて着物を整(ただ)してやりながら、
浪が正気を取り戻すまで腕の中に抱いてやっていた。
その胸にはまた別の言葉が思い浮かぶ。
『人を慈しんだこともなく如何に領民を治めまするや』
―あれは……道安、否、山本勘助めが言うたのであったな。人が人を治められるとは思わぬが、実のところ浪も
含めて家臣や民はこの儂を頼りに暮らして居る。それを欲として嫌うは己の欲、ならば慈しむ心を忘れてはなる
まい。宇佐美の申す通り、民のあるがままを、俗世のあるがままを……
「気づいたか」
「は…、お屋形様…。ご無礼を、……お、お赦し下さりませっ」
その腕の中から飛び出さんばかりに身を起こすのを景虎が宥めながら腕を緩めた。
「構わぬ。身体は大事無いか」
「は、はい……」
「ではもう休むがよい。……いや、その前に油をもらってゆこう」
「た、ただ今お持ち致しまする」
「いや、よい。持って帰れば済むことゆえ」
景虎は何事もなかったかのように憂いを含んだ笑みを向けて帰っていった。
―今のは、夢であったのか
油を持ってゆっくりと歩み去っていく景虎の背を見送りつつ、浪は思った。
しかし、景虎が来る前の嵐のような懊悩は消え去り、代わりに身体の奥に微かに痛みがあった。
―毘沙門様のお慈悲……
「……浪は、お誓い申し上げます。これより毘沙門様にこの身も命も捧げまする。お屋形様の御為ならば
如何なることでも致しまする」
そうつぶやいた浪は、景虎が消えた部屋の外へ向かって身体を擲(なげう)つようにひれ伏すと、ひたすら
毘沙門天の真言を唱え続けていた。
――完――
以上です。お目汚し失礼致しました。
何箇所か改行ミスって読みにくなり面目次第もござりませぬ。
124 :
118:2007/08/18(土) 20:31:37 ID:RQ0zWhtC
×直江兼実
○直江実綱
でした。誰と間違えたんだろうorz
GJ!!凄く(・∀・)イイ!!
お経唱えさせながらって景虎どんだけ鬼畜プレイwwwwwでも萌えますた。気丈なおにゃのこだからなお(*´д`)ハァハァ
漏れは筆力無いから、妄想を文章化できるのうらやましい。これからも妄想の赴くままお願いします
景虎でこんなエロが読めるなんて!浪に救いがあってよかった。
風林の女性は控え目だけどしっかりしてて強くてツボ。
明日も越後メインだよね。浪と桃姉の出番が楽しみ。
井上靖の原作では無縁だったエロさに乾杯
GJ!
128 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/19(日) 21:43:15 ID:KtZ7coQ8
>>123 GJです!
健気な浪には幸せになってほしい。
今週父上にひどい扱いされてカワイソス(´・ω・`)
浪すっかり景虎になついてワンコ状態。いじらしいし、なんか声が可愛かった。
来週はテンション高いな〜特に真田夫婦が。予告であんなに見せつけてくれると楽しみだ!
真田はイベントがある度に気合いの入った子が出来るイメージ。打から皆男子。
幸隆さんから幸昌までみんな優秀だからすごいな
132 :
小山田×美瑠:2007/08/26(日) 00:33:45 ID:aH7Ptjv0
以前、信虎×大井夫人の初夜ものを落としていったものです。
また初夜ものをひねりだしましたので、推参つかまつった。
今度の餌食は小山田と美瑠です。
小山田がちょいヘタレですが、自分の中では彼は美瑠の前では少年のようになってしまうイメージなので……
では行きます。
133 :
駒橋にて 1:2007/08/26(日) 00:39:08 ID:aH7Ptjv0
領内の沙汰に時間を取られた小山田信有が、駒橋館の下男に馬の手綱を預けた時、
日輪はすでに西の山の峰へとかかっていた。
この界隈では供も連れずに馬を走らせる領主の姿がしばしばと見かけられ、志賀城で討たれた笠原清繁の正室が、
この館に囲われていることを、今では知らぬ者はない。
小山田は、己の領地を覆う美しい空を一瞥した後、足早に館の奥を目指した。
笠原の未亡人──美瑠は縁側へ出て、富士の峰に薄くかかる雲が、ほのかな茜色に染まり始めたのを眺めていたが、
館の主の足音を聞くと、つと表情を固くして部屋の奥へ身を隠した。
彼女が望まなくても、館の主が側室の部屋に入るのを止めるものはこの館にはいない。
ほどなく現れた小山田は、室内に彼女の姿を認めて、その顔に笑みを浮かべた。
「久しいの。変わりないか」
武田家の重臣の誰かがそれを見れば、この男がこんな優しげな顔を作ることができるのかと、さぞや驚いただろう。
美瑠はちらりと小山田の顔を見たきり、挨拶をしようともしなかった。
だいたい、久しいというほど、前の訪問から時を経てはいない。
酔狂な男だと美瑠は思った。
いったいこの男は何を求めて、かくも頻繁にここにやって来るのか。
彼は己が誓ったとおり、彼女の身を今すぐどうこうする気はないようだ。
身を硬くしている美瑠をしばし優しいまなざしで眺め、ぽつりぽつりと他愛もない話をしては、名残惜しげに去っていく。
陣中にあっては刺々しい物言いをする尊大な男だと思っていたが、ここでの彼は人が変わったように穏やかだ。
己の領地で心が和むものなのかもしれない。
この武田の属将を憎む心に変わりはないが、ただ一人の男と限って見れば、そう厭わしいものとは思えぬ。
そう、彼の訪れが厭わしいのではないのだ。果たさなければならない勤めを日延べし続けている煮え切らぬ己の心が、
ただただ情けなく、呪わしいのだ。
さっき先触れが男の訪れを告げたときに、今日こそは、と思ったが、こうして無防備な顔を見ると、やはり、できそうにない。
美瑠は、さっきまで見ていた空を、今度は部屋の窓ごしに眺めた。
美瑠の対面に腰を下ろし、小山田は葛藤する美瑠を眺めていた。
(美しい横顔だ。幾度見ても飽くことがない)
彼女が心を許すまで、まだまだ待たねばならぬことは十分に覚悟している。
あまり頻繁に訪れて邪心を疑われるのは本意ではないが、この女とひとところにいるのは、ひどく心地がいい。
郡内領主たる重責も、武田の下風に立つことの屈辱も、鬱積も、なにもかもどうでもよい、そんな軽い心持ちになる。
美瑠の額から鼻筋、唇、頬を一巡した小山田の視線は、彼女の長いまつげの先から、同じ窓の外へと向かった。
──日が、落ちる。
もうそろそろこの部屋を出なければならない。
彼女に手をつけないという意思は固いが、夜に二人きりになって、自制を保つ自信はない。
名残惜しげに小山田はつぶやいた。
「明朝、用あって甲斐府中へ発つ。よって、しばらくはここに参ることができぬ」
その言葉が美瑠には決定的な最後通牒だったことに、彼は気づかない。。
そして、彼は、彼女の手がその腹へと伸び、すぐに膝元へと戻されたのも見なかった。
134 :
駒橋にて 2:2007/08/26(日) 00:42:40 ID:aH7Ptjv0
美瑠の胎内には、亡き夫笠原清繁の子が宿っている。
この腹の子を生かすためには、この男の子として産み育てるしかない。
(幾度も機会はあったものを、無駄に日を送りすぎた……。もはやこの機を、逃すわけには参らぬ)
美瑠に視線を戻した小山田は、悲痛な決意の宿るその顔を見て、気遣わしげに眉を寄せた。
「顔色が優れぬようだが……そなた、どこぞ具合でも悪いのではないか?」
しばし間を置いて、いまや完全に心を決めた美瑠が答えた。
「顔色が優れぬとしたら……それはあなた様が、しばらく会えぬとおっしゃったからです」
美瑠は自分の口から紡ぎ出された言葉を、脳の片端で他人のもののように聞いた。
甘くねっとり媚びた声、とても己の声とは思えない。
小山田は、一瞬彼女の言葉が意味するところがわからなかった。
「あなた様にお会いできぬのは……さびしゅうございます」
小山田はそれでも、目を見張ったまま何も言おうとしない。
美瑠は男ににじりより、彼が胡坐の上に置いている手に、己の震える手を置いた。
男の手もまた、細かく震えている。
小山田は凍ったように動けなかった。口が渇いて何も言えない。
迫る美瑠の瞳に魅入られたように、視線を動かすこともできない。
すでに日輪は山際に消えかかり、室内は赤黒く染まっていた。
その赤い部屋の中で、すがりつくような瞳で、美瑠がこちらを見上げている。
そう、燃える志賀城での邂逅と同じように。
もの言いたげな美瑠の唇がゆっくりと動いた。
「殿……」
頭蓋の中で脳が震えたような、強烈な眩暈の後、小山田は我を忘れた。
男の熱い息が美瑠にかかった。
抱きしめる腕が苦しい。
男の肩越しに見る残照は、彼女にもまた、燃える志賀城を思い出させた。
美遠くに聞こえる烏の声に不吉の念を煽られながら、美瑠は機械的に男の背に腕を回し、観念したようにその瞳を閉じた。
135 :
駒橋にて 3:2007/08/26(日) 00:52:20 ID:aH7Ptjv0
*
彼女が妊娠の兆候に気がついた時、志賀城中は地獄絵の様相を呈していた。
頼みにしていた上州からの援軍は小田井原にて敗れ、残虐な武田は討ち取った膨大な首をこの城の周りに並べてみせた。
死肉をついばみに来る烏や獣の声が昼夜を問わず響き渡り、どのように固く戸を閉ざしてもむせかえる腐臭から逃れることはできなかった。
水も兵糧も尽き果て、城中にあるどの顔も憔悴し、死相が浮いている。
あまりの運命の皮肉さに、美瑠は一人で嘆き、子の事を夫はおろか誰にも告げなかった。
夫婦してあれほど待ちかねた懐妊も、今となっては無念の種を増やすだけだ。
(嫁してより、ひたすら望み続けて授からなかったものを、笠原の家が滅びようとしている今になって……)
初めから授からなかったと諦めるほかはない、そう思いつつも、美瑠は一人になるとつい腹に手をやり、腹の子にあれこれと語りかけずにはいられなかった。
が、容赦なく落城の日が訪れた。
いよいよ最期という時も、美瑠は自然に腹へ手を伸ばしていた。
(母と共に、御仏のもとへ参ろう)
が、懐剣の鞘を払い、炎を照り返す刃を己の喉元に当てたそのとき、
これまでにない強烈な吐き気が美瑠の身を襲った。
それは胎の子の生きたいという悲鳴のように、美瑠には思えた。
懐剣は手から滑り落ちてどこかに見えなくなっていたが、美瑠はもうそれを探さなかった。
黒い目には強い意志の光がある。
二つに身を折ってしばし喘いだあと、美瑠はよろよろと立ち上がり、出口へと向かった。
すでに居室は炎に包まれていた。
逆巻く炎の中を這うようにして逃れると、行方を遮っていた戸が熱風で倒れ、彼女の前に道が開かれた。
そして炎の先にたたずむ黒い人影があった。
力を振り絞ってその足元に這いより、助けを求めて顔を上げると、鋭い目をした男がこちらを凝視していた。
その男が今、自分の唇を貪っている。
己から仕掛けたことだ。それに、男の舌は、唇は、こんなにも生々しい。
残照が、山の縁にわずかな紫色を残すだけになった頃、小山田はようやく美瑠の唇を放した。
この愛おしい女を、野合のように慌ただしく抱いてはいけないと、切れかかった理性の糸が彼に告げている。
小山田は未練がましく美瑠の髪を直しながら、感情を押し殺した振り絞った低い声で、
「今宵はそなたのもとで休む」
と言った。
美瑠は一膝後ろに下がると三つ指をつき、今宵からこの身の主となる敵将に、ゆっくりと平伏した。
136 :
駒橋にて 4:2007/08/26(日) 00:54:43 ID:aH7Ptjv0
ことにふさわしい刻限になるのが、どれほど待ち遠しかったことか。
臥所のなかでようやく美瑠を抱いた小山田は、どんな少しの間でも、もはやこの体を離したくはないと思った。
そう、それが衣を脱ぐためだったとしてもだ。
彼の衣のあわせ目はすでに激しく乱れて、むき出しになった己の胸で美瑠の豊かな乳房が潰れている。
この上なくよい眺めだ。
抱きしめられた美瑠は、小山田の肌がこんなにも熱いのを意外に思った。
男がいつも涼しげな顔をしていたせいかもしれない。
しかし今、美瑠を膝の上に抱き上げている男の顔からは、一切の冷静さは消えている。
焦れた小山田の手が、美瑠の腕を片方ずつ夜着から抜き取る。
白い衣は今では彼女の腰の周りにかろうじてひっかかっているにすぎない。
男の素肌に触れる場所が多くなるにつれて、美瑠の体温も上がっていった。
膝の上に抱き上げられて、湿った腿と腿が絡んだ。
美瑠の乳房が彼の鼻先でふるりと揺れるのを見て、小山田はたまらずにその間に顔を埋める。
頬を額を、そこら中に擦り付けて美瑠の乳房の感触を味わう。
その度に小山田の柔らかい口髭があちこちをくすぐって、美瑠は危うい気分になった。
ふと、そうすると亡き夫が悦んだことを思い出し、美瑠は己の乳房を持ち上げ、男の顔を柔らかく挟んだ。
男の愉悦の声が体の芯に響いて、不思議に心地いい。
「……っ」
汗で体が滑って、美瑠の足の付け根が男の怒張した男根にこすれた。美瑠の乳房の間で、小山田の獣じみた目の光が強くなる。
早く奥を抉りたい。
美瑠の腰を抱く手につい力がこもった。
(待て、元服したての若造ではあるまい……)
──違う。女の味を覚えたての少年の頃でも、こんなに飢えた気分にはなったことはない。
切羽つまっている自分を小山田の理性が必死でなだめる。
どうにかこうにか美瑠を褥に横たえて、荒い息を整えた。
横たわっても球の形が崩れないたっぷりとした乳房が目を惹くが、くびれた腰も、なだらかな線を描く下腹も、
またそこから連なる太股も、この上なく美しく、触り心地もよい。
改めて美瑠の腰紐を引き抜き、女の体の美しさに満足した。
燃える城から拾い上げた彼の宝だ。
もっと細かい場所まで検分しようとよじり合わされた足を何度も開こうとしたが、美瑠はそのたび恥じらって閉じてしまう。
なんともかわいい仕種だが、小山田は何度目かに力ずくでそれをこじ開け、さらに奥へ唇を近づけた。
舌が触れた瞬間、美瑠の体に強く力が入るのがわかった。
「いや……いや!」
これまで抗う様子のなかった美瑠だったが、初めて甲高い声をあげて身をよじった
強いて、はかない花に触れるように注意深く美瑠を扱っていた小山田だったが、そんな風に拒まれると、
たとえ美しい花びらを散らしてでも、奥にある蜜を啜りたくなってしまう。
彼女を押さえつける手の、力を増した。
137 :
駒橋にて 5:2007/08/26(日) 01:00:38 ID:aH7Ptjv0
小山田が顔を埋めているその奥には、まだ人の形も為していない小さな命がある。
それは見だけでわかるはずはないしが、美瑠の頭の中で、危険を知らせる鐘が鳴り止まなかった。
しかし、舐められると身がすくみ、指でかき回されると、赤子が男の手で惨たらしく掻き出されてしまいそうな心地がして、
されど、今宵、己はこの男を篭絡しなければいけないのだ。機嫌を損ねるようなことは避けねばならぬ。
男はいまだ、そこを弄ぶことに没頭し、離す気配を見せない。
男を知らぬ体ではない、触れられれば感じてしまう。だが、それは赤子の命を脅かす危険なもののように美瑠には思えた。
美瑠は、別の方法で、男の気を逸らすことを試みた。
上半身を起こし、腕を伸ばして小山田の耳にそっと指を入れる。
それが気持ちよかったのか、彼女の股間にぴったりと密着していた顎が浮いた。
すかさず指を入れて、頬を撫でながら男の顔を持ち上げる。
美瑠は自分の体液にまみれた男の口のまわりに舌を這わせた。
大きく口を開き、出来うる限り舌を伸ばし、美瑠は男の閉じたまぶたから頬まで、丹念に舐め上げる。
それをしながら、鍛え上げられた胸の小さな乳首を探ると、男はそこが敏感なようで、目を閉じて熱い息を吐いた。
美瑠の愛撫が気持ちよいことに加えて、慎ましやかに見えたこの女のあまりに淫蕩な仕種に気おされ、
小山田はされるがままになっている。
快楽に耐えて眉根を寄せた男の顔を、美瑠は少し冷めた目で見下ろした。
こうして、亡き夫が教えた手管で男を翻弄してしていると、この屋敷に来た日に男が言ったことが思い出されてならない。
「そなたは、誰かが夫を打ち負かし、城からそなたを連れ出すことを待ち望んでおったのじゃ」
聞いたときには愚かな、と思ったが、今にして思えば、それはあながち的外れではなかったかもしれない。
海ノ口城の戦いで両親を失った美瑠は、相木市兵衛によって城から助けられた後、父方の大井一族に引き取られた。
養父もその妻なる養母も、憐れな境遇の彼女を慈しみ、美瑠も心から養父母に仕えたが、
彼女がそろそろ年頃になろうかという頃、その良好な関係はにわかに壊れた。
美瑠に養父の手がついたのである。
それはすぐに養母の知るところとなり、美瑠は慌しく笠原清繁の元へと片づけられた。
歳の離れた夫は、誰から聞いたのか、養家で彼女の身に起こったことを知っていた。
すべてそのせいだとは言わないが、夫とは最後まで心が通い合わなかった。
彼女の心を軽んじた夫であったが、彼女の体を愛することには至極熱心であった。
彼から叩き込まれた性技が、いまここで思わぬ役に立っている。
美瑠は、夫が彼女に教えた通りに小山田の体に舌を這わせ続けた。
138 :
駒橋にて 6:2007/08/26(日) 01:08:37 ID:aH7Ptjv0
舌は顔から胸、下腹へと滑り、小山田が気がついたときには、二人の体勢は完全に入れ替わっていた。
そして、美瑠はこの場の主導権をいまや揺ぎ無く掌握している。
小山田の下肢にたどり着いたその舌の動きは、さらにきわどいものになっていった。
痛々しいほど筋を立てて反りくり返っている性器なだめるようにねぶると、小山田の喉が鳴った、そして、美瑠はそれを聞き逃さない。
彼が好む場所を彼が好むように、丹念に弄ぶ。
卑猥な水音が規則正しく閨に響いた。
彼女の口から滴る唾液が、いつしか彼の尻へ伝わって肛門を濡らすと、美瑠の細い指もそれを追って動いた。
今まで抱いた女で、そんなことをする者はいなかった。そこを弄られることがこのように心地よいとは、知らなかった。
「う……」
頃合を見計らって、美瑠は己の唾液でたっぷり濡れた彼の男根を、柔らかい乳房で挟んだ。
美瑠はそれをひどく愛おしいもののように扱った。ときおり唇から唾液を垂らして潤いを補いながらやさしく捏ね上げる。
温かくて、柔らかくて……浅ましいと思っても払いのけることができない。
──あの男が、美瑠にこのような娼妓の如き技を仕込んだのか。
快楽に赤く染まる小山田の瞼の裏に、恨めしそうな笠原清繁の首が浮かび上がる。
死者をもう一度殺せるものならば、己自身の太刀で膾の如く切り刻んでやりたい。
彼女の愛撫が心地よければよいほどに、小山田の心中にドロドロした感情は次第に強くなっていった。
小山田は、己の股間に顔を埋めている女の顔を見た。
眉根を寄せ、美瑠はひたむきに舌と指を動かしている。彼を悦ばせ、その心身を己に繋ぎとめようと、懸命になっている。
いじらしい──。
場違いともいえる感慨を、小山田は抱いた。
美瑠の肩に置いた手が白い肌にめりこむ。やがて小山田の股のあたりの筋肉が引きつって、
そろそろ限界を迎えようとしたとき、美瑠は速やかに動きを止めた。
(ここで子種を吐かせては、元も子もない)
女の体が蛇のように己の上を滑るのを小山田は感じた。
美瑠が己の上に跨ろうとしている。
張り詰めた先端が、女の狭い入口を裂いたとき、小山田は身を起こした。
女の前では温厚な男を装いながら、実はこの女にしたくてたまらなかったことを、小山田はようやく自身に許した。
美瑠の肩を褥に押し付け、一思いに奥まで突き上げると、女の表情がゆがんだ。
痛いのだろうか、苦しいのだろうか。でも、もう止まらない。
「美瑠……」
押し入った時には、まだ硬さを残していた美瑠の肉は、小山田に突き上げられるごとに甘くほぐれていった。
美瑠の腰が勝手にうねる。唇が淫蕩な声を吐きだす。強烈快楽に、男に抱かれている真の目的が、遠のいていく。
救いを求めて伸ばした指は、男の指に封じ込められた。双方がこめる力で、指が強く強く絡み合う。
「殿、との……」
女が漏らしたその名に、小山田の神経が逆立った。
(それは儂のことか?死んだ男のことではないのか?)
疑惑にいらだって、より深く女の奥を突き上げると、女は、それをさもうれしそうに男を締め付けた。
「ああ……」
切羽つまった声が双方の唇から漏れる。
体の奥深く、子を宿している所が、危険なまでに収縮するのを美瑠は感じた。
でも、もう歯止めが効かない。彼女を蹂躙する男の熱い肉に心地よい場所を何度も何度も蹂躙され、
美瑠は昇りつめた。それに引きずられるように小山田も果てた。
139 :
駒橋にて 7:2007/08/26(日) 01:12:34 ID:aH7Ptjv0
汗ばんだ胸の下にある女の体は、蕩けたように力が抜けていたが、秘所だけはまだ、痙攣を止めていない。
それは、彼が吐いた精をたとえ一滴も逃すまいとしているようだった。
しかし、彼女の穴を塞いでいた小山田の男根は満足しきってやがて力を失い、
そこから零れ落ちたものが、女の股に白濁した筋がを作った。
それは小山田の体も生暖かく濡らし、やがて冷えたが、それでも彼は美瑠の体を離さなかった。
暴れ狂う欲望の奔流が過ぎ去り、洗いざらしの心に残ったのは、女へのせつないばかりの愛しさだけである。
「みる……美瑠……」
こんな風に優しく名を呼ばれることは、海ノ口城で両親を失ってから、久しくなかったと、美瑠は思った。
そして、少女の頃に戻ったように、美瑠の心は頼りなく震え、子のために利用しようとしている愚かな男の体を、
震える己の心ごと、しっかりと抱きしめた。
絡み合っている相手の男もまた、少年のように安らかな顔をしている。
美瑠はほどなく眠りに落ちた。久方ぶりに、恐ろしい夢も見ず、ただただ深く眠った。
再び陽が昇るまで、二人はそのまま、互いを抱きしめたままだった。
おわり
長々と済みませんでした。
なんやかやと理由をつけないと、挿入には至れない自分です。
スレ汚し、すんませんでした。
GJです!リアルタイムで遭遇した。
小山田も美瑠も切ないなあ…。
大河でも、美瑠姫の心が少しでも小山田にあったのだと思いたい。
小山田の心は言われなくてもわかるw
小山田美瑠キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
いいよいいよ〜!!
143 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 19:12:15 ID:iGIx0VQi
放送日age
あの夜の真田家は燃えたに違いない
小山田×ミル超GJ!!
小山田にもミルにも萌えなので興奮2倍でした。
最後あたりちょっと切なくて泣きそうになっちまったよ。
なんという力作……。
少々憎まれ役的な扱いの小山田だけど、美瑠が関わると
ピュア(死語)な部分がずずいっと現れてきて切ないんだよなあ。
この2人の関係も、どこか別の展開に絡んでくるのかな?
>>144 そして四人目、男子ばかり。
真田夫婦+αはほのぼの癒される。
小山田美瑠GJ!
ダンカンこのやろーw
GJ
ダンカン美瑠読みたくなったよ
小山田美瑠は美しくていいな。
ダンカン美瑠って鬼畜っぽいかも。
誰も笠原とは呼ばないんだなw
公式にあった次々回の予告見ちまった。
小山田美瑠.゚。・(゚´Д`)・゚。・
自分も見たウワァァン
再放送見たら、常田×忍芽を想像した。
常田は若い頃義姉上が好きじゃったんじゃないかな。
真田の長男が常田に似てるのはなぜだw
>>154 自分も常田は兄嫁に絶対惚れてると思ったよ。
でも忍芽は夫以外に見向きせんだろうし、常田不器用そうだし、
不義にまではいたってなさそう。
常田→忍芽とか
甘利→大井夫人とか、実直な男が片思いで悶々としてるの想像するのも楽しいな。
忍芽の浮気だけは想像できないんですが。
真田・常田・忍芽は結婚前から顔見知りな感じだろうか。結婚前は常田と忍芽の方が仲良かったりしたら萌える。
甘利×大井夫人、超絶プラトニックな感じが良い。
常田「義姉上、私を調略するが兄上の為、そう思っているならば、いかな条件でも聞き入られまするか」
忍芽「聞き入れまする」
常田「ならば……湯浴みをされよ」
忍芽「!?」
常田「兄上との絆を深くするには、良い考えでござろう」
源太「叔父上!」」
常田「お主は、人質じゃ、獄にて待てっ!」
みたいなんは鬼畜過ぎか
弟クンが小物になりすぎて可哀相なので
>>157 「うぉぉぉぉぉぉっ、義姉上、義姉上っっ……忍芽ぇぇぇっ!」
どぴゅっ
「はぁはぁ」
閨には常田一人。周囲にはむなしく散乱する使用済みのちり紙。
「う、うぅぅ……義姉上、浅ましきそれがしをお許しください……」
常田涙目
あとからそういう鬼畜シチュエーションを妄想し、夜な夜な自家発電に励む常田
って方が自分的にはしっくりくるw ごめん、157
あるあるwww
>>157>>159 もっと鬼畜なの妄想したorz
深井に源太クンを羽交い絞めにさせておいてその目の前で忍芽を…
もちろん舌を噛まないように猿轡
でも常田の妄想オチだったらいいかもね。義弟セツナス
どうしても弟があの兄を出し抜けるとは思えません。
むしろ弟の気持ちを知っていて、弟を悩ますようなことをする鬼畜な兄のが想像しやすい。裏切りの城から真田はSにしか見えないし。
忍芽が幸隆と結婚して子供もできて
目の前で愛の劇場を繰り広げていても、
忍芽を忘れられずになかなか結婚せず
義姉の忍芽に心配される常田。
忍芽「隆永殿は真面目な方。あなた様からよいおなごを紹介して差し上げては?」
幸隆「(・∀・)ニヤニヤ」
そんな昔の真田家。
弟が忍芽に惚れているのを承知で、わざと見せつけて楽しむドSな兄w
弟は毎晩涙目で自家発電
常田がやけに忍芽に帰れ帰れ言ってたよなぁ。
あれは、小さい頃から好きだった忍芽が自分の兄に命まで捨てるようになったから、忍芽の顔なんか見てられないと・・・w
隆永セツナス
先にノベライズ版読んだときは常田より春原兄→忍芽にほんのり萌えたんだけどな。忍芽に怪我の手当てしてもらったり、河原兄宛の手紙を渡されたとき、ちょっとじ〜んとしてたり。心配気な忍芽に対して明るく答えるところが良い。
今日の放送は女性率高かったね。
来週は小山田×美瑠祭だな。
女は怖いと連呼してた小山田ワロタ
>>167 そりゃ、あれだけの目にあったらな…w
屋敷に帰ったら信虎様似の正室のジト目にもさらされるんだろうし。
弥三郎と信茂は母親が違うらしいから、少なくとももう一人側室がいるんだよな……
つらい立場だな、小山田
弥三郎の母は、地元出身の側室らしいな。
子供3人とも母が違う小山田。さすがだ。
武田家中一の色事師が散るか……
さびしいのお
小山田は閨では美瑠に主導権を握られているのやもしれぬ。
美瑠姫なんとなくSっぽいし…w
揺るぎない立場の正室(公家の姫三条・武田の姫)
気心の知れた側室(武田一族油川氏の於琴姫・地元郡内出身の姫)
滅ぼした敵から奪った側室(由布姫・美瑠姫)
晴信と小山田の三人の妻ってなんか似てるな。
>>172 すごいこと色々してくれそうな雰囲気があるよな、真木美瑠は。
自分中では小山田美瑠は最初立場もあって小山田(S)美瑠(M)な組み合わせかと思いきや、実は夫は純情で妻はしたたかと立場が逆転してしまった。
真田夫婦は妻が強いのかと思ったら、夫が隠れSで妻はとことん夫に従順とイメージが変った。
「そなたが儂を抱いたのじゃ」
で、美瑠姫に掘られる小山田を想像してしまったw
初めはドSだと思ってたけど、意外とMの素質がありそうだ。
そして美瑠姫に開発されて喜んでそうw
小山田×美瑠書いたものです。
後から見直すと、誤字脱字で脈絡も乱れていることに呆然……。
ほんとうにごめんなさい。酔って書きましたorz
んで懲りずに空気も読まずに甘利×大井夫人投下します。
今日も酒入っているので、また後から赤面するかもww
前ほど長くないので勘弁してください。
では行きます。
一目で恋した女は、その夜のうちに主君の妻となった。
「それがしは武田家家臣、甘利備前守虎泰でござる。大井家ご家臣方々には随行ご苦労でござった。
姫様はこれより我ら武田家のものがお守りし、躑躅ヶ崎館へとお連れ申す」
ここまで彼女に付き従っていたた大井の家臣らが、武田家の者に返礼する声を、まだ歳若い姫は涙を拭いながら聞いていた。
父と、これから夫となる男の所領を分ける峠で、自身の乗る輿は引き渡されようとしている。
せめて慣れ親しんだ家臣らの顔と、生まれ育った郷を遠目にでも見納めておきたいと、姫は無作法を承知で御簾をかき上げ輿の外へ出た。
「……危ない」
つまずき、前のめった体を固い手が支えた。
傾いた体を立て直すと、実直そうな男の顔が間近にあった。男は低い声で、
「……ご無礼つかまつった」
と言った。姫はその声を聞き、それが先ほど甘利と名乗った武田の若い武者と知った。
「……いえ。甘利殿とやら、しばし皆に別れを告げたいが、よろしいかの?」
気丈さを保ちながらも、父や兄弟以外の男をそれほどまで近づけたことのなかった大井の姫の声はうわずっていた。
甘利は手を離し、諾の証に頭を下げた。その耳までが赤く染まっていたことを、うら若き大井の姫は気がつかなかった。
*
庭の外で舞う花びらが、まるで雪のようだ。
夜は更けていたが、不動堂の灯りはまだ消えていない。漏れる灯火が庭先に吹き寄せられた花びらをおぼろに照らした。
花の盛りを過ぎても、甲斐の夜は寒気が厳しい。そして炭火もない室内でにはただ一人、尼姿の大井夫人が不動明王に真摯な祈りを捧げていた。
そろそろ老境に差し掛かろうという白い横顔には、往時の美貌と色香がいまだに色濃く残っている。
生者ならざる気配が障子を動かすことなく部屋の中へ滑り込み、己の背後に座したのを大井夫人は感じ取っていた。
何者かは、名乗らなくともわかる。
だから恐ろしくなどない。
「甘利がそなたに惚れておる」
まるで犬がするように後ろから責めながら、夫の信虎は肩ごしにそう言った。
乱れた息遣いに愉快そうな響きが混じっている。
「此度の戦でも奴はよう働いた……少しは情けをかけてやればどうじゃ?ん?」
「……お戯れを」
なんとかそれだけを言って、大井夫人は喘いだ。背中から回った傲慢な手が、強く乳房を揉みしだいている。
嫁ぐ日に瞬時触れた大きな手と、近くに迫って恥ずかしげに面を伏せた男の顔が、くっきりと脳裏に思い浮かんだ。
うなじを舐めていた夫が、突然歯を立てる。まるで最中にほかの男のことを思ったことを咎めているようだった。
それに甲高い声を上げながら、
(甘利も、このように荒々しく女を抱くのであろうか)
と大井夫人は思った。
やがて、穿ったままで体位を入れ替え、乳房を押しつぶすように圧し掛かってくきた夫の、獣じみたうめきを聞きながら、大井夫人は達した。常よりほのかに甘い余韻が、手足にけだるく残った。
*
幽鬼となってまで、この間へ彷徨い出るとは、なんと未練がましいこと、と甘利は思った。
思い続けた女人がそこにいる。齢を重ね、尼姿となった今も相変わらず美しい。そして死したこの身を縛るものはもはやなにもない。
それなのに、指一本動かせず甘利はただ端座しているのみであった。
やがて、その口から言葉がこぼれた。
「……お北様。人も時も移ろえど、わが甲斐の山々は、決して変わることはござりませぬな。
お屋形様のお心もいずれ、この甲斐の山となりましょうぞ」
生者と死者とに隔たった今、己の声が目の前の女人に聞こえるものか、確信していたわけではない。
が、返事はあった。
「甘利……もはや甲斐のことは案ぜず、安らかに往生するがよい」
その声は、今や魂のみとなった甘利を心地よく揺さぶった。
己が薄く消えていくのを感じながら、男は手の中に生涯たった一度触れただけの女の体の柔らかさをしっかりと握り締めていた。
止んでいた風の音が強くなった。
再びひとりとなった大井夫人の法衣の膝に、桜の花びらが吹き寄せられた。
涙が数滴、その上に滴った。
甘利大井、最後のドラマのシーンが切なくて泣きそう。
合間の信虎大井の関係も緊張感があって好き。
甘利と信虎は対極にあるね。
良い話を読めたという感じです。
大井と甘利の関係、良いですな。
お疲れ様でした!
朝かえらいもんを読んでしまった。
涙が止まらないじゃないか、どうしてくれるー
流れぶった切ってスマソ
前回の話見てたら勘助×由布、晴信×由布見たくなってきた
誰か書いてくれるチャレンジャーはおらぬものか…
×由布小説がないのをずっと不思議に思ってたので、書いてくれる人いるなら見たい。
でも次週の後には小山田美瑠祭りをきぼんw
最近の武田家や小山田美瑠見てると真田劇場見たくなってくる。唯一健全にラブラブな夫婦だからほっこりしたい。
一方で、ここのおかげで信虎×大井夫人に萌えがとまらない。
>>185 信虎×大井夫人萌え、自分も止まりません。
躑躅ヶ崎館跡の武田神社に行ってきたんですが、宝物館に信虎が京都へ行った時、大井夫人のために
備前長船に打たせたという美しい懐剣がありまして、あまりにも鋭いので痛みもなく自害できると言われている
という解説読んで
京から戻った夜に「そなたに土産じゃ」、と大井夫人に懐剣を抜いて見せて
「動くでないぞ。手元が狂う」
とか言いながら大井夫人の肌に刃を滑らせる信虎公と、身を固くして喘ぐ大井夫人の姿を
想像してました。浅ましきことよのお……orz
先日甘利×大井夫人を落としていったものですが、由布姫×勘助が浮かんだので
落としに来ました。
連投しちゃって申し訳ありません。
本番には至らず、肝心なところもぼやかしてありますが、これ以上このカップリングでは突き詰めて書けないw
では、参ります。
188 :
房中指南:2007/09/09(日) 03:28:19 ID:6GeAtQuH
本から顔を上げた由布姫は上機嫌な声を上げた。
「おお勘助、待ちかねましたよ!」
(姫さま、今日はまた、なんとお美しい……)
まばゆい笑みに勘助は蕩けるような心地がした。
「して、どのようなご用事でござりますかな?」
急な用だと言われて飛んできた勘助である。
(此度はいったいどのようなわがままを……)
この姫のためならば、どんな無理も聞いて差し上げたいと思っている勘助であるが、
姫が口にする言葉は、しばし彼の想像する次元を凌駕する。
が、そこがまたこの姫のなんとも麗しいところでもあって、勘助の胸はときめいていた。
「まあお待ち。遠路呼び立ててそなたも疲れておりましょう。菓子をとらすゆえ、まずは一服なさい」
由布姫が「これ」、と一声発すると、その声を待っていたように志摩が次の間から姫の居室へと滑り込んできた。
小さな丸い餅がいくつか、それから白湯の碗の乗った盆を、勘助の前に進める。
「ご苦労でした。志摩、そなたはさがっていなさい」
「はい……」
下がりざまにちらりと己を見た志摩の視線が意味ありげで気になったが、その疑念は次の由布姫の言葉でたちまちいずこかに飛び去った。
「その餅には滋養のよい薬草がたんと入っておる。私自らが作ったのです。さ、早うお食べ、勘助」
「なんと、ひめさま御手ずから作られたものを、それがしに……」
あまりの喜びに勘助の目が潤んだ。緑色とも茶色ともつかぬ怪しげな色をした草餅を恭しく取り上げ、口に入れる。
それは諸国を行脚して様々なものを口にしてきた勘助ですら、これまで口にしたこともない、極めて面妖な味がした。
が、勘助はそれを天上の食べ物のように時間をかけて咀嚼した。
「まっこと、美味でござった!」
口の中に癖の強い味が残ったが、それを消してしまうのがもったいないので、勘助は白湯には手をつけなかった。
「おおそうか。それはよかった」
姫は艶やかに微笑んで勘助を見ている。
この姫がこのように上機嫌なのは珍しい。
幸福な勘助はふと、由布姫の膝元の本へ目を止めた。
「熱心にご覧でしたが。それはいかなる書物でござりまするか?」
「これか?これは、房中術の指南書じゃ」
189 :
房中指南2:2007/09/09(日) 03:35:24 ID:6GeAtQuH
さようでござりまするか、と満面の笑みでうなずきかけて、勘助は目を剥いた。
「ぼ、ぼうちゅうじゅつ……!?」
同じ武田家家中の小山田郡内などとは違い、その方面には極めて疎い勘助ではあるが、その意味することは知っている。
(男女の営みの、指南書……姫様が!?)
「お屋形様にお会いできない無聊を慰めるため、私はこのところ書物ばかり読んでいたのですよ勘助」
「は、はあ……」
「その中の一冊に、京のおなごは、幼い頃より殿方をたらしこむ術を習うと書いてあったのです」
そんないかがわしいことを、この姫はいったいどのような書物で読んだのだろうか。勘助は眩暈を感じた。
京のおなごといって真っ先に思いつくのは、お屋形様の正室の三条夫人である。
(怪しげな本の文言に、三条の方様への対抗心を煽り立てられたか)
見ると姫のくっきりとした蛾眉がキリリと吊りあがっている。
「私は諏訪総領家の娘として、俗なことより遠ざけられておりましたゆえ、よこしまなことなど知らず清く育ちました。
が、こうしてお屋形様の側室となったからには、お屋形様にもっと悦んでいただく術を学ぶのが側室たる私の務め。
そうではないか?勘助!」
歳若く美しい姫の口から発せられるには、とうていふさわしくない生臭い言葉の数々に勘助は固まった。
「それで志摩にいろいろ書物を取り寄せさせたのですが、……やはり書物だけではなかなか要領を得ぬのです」
じり、と姫が勘助に一膝近づいた。気おされた勘助が後ろへ下がる。
「勘助、そなたの体で試させておくれ」
勘助の体からどっと汗が噴き出した。
「ひ、姫様!それがしは急用を思い出しましたので、これにて失礼を!」
立ち上がった勘助の袖を由布姫がさっと捕らえた。
勘助の体が無様に床の上に転ぶ。
(こ、これは何事!)
思い通りに動かぬ体に狼狽する勘助を、由布姫が得意げに見下ろしていた。
「動けぬであろう?勘助。先ほどの餅には、痺れ薬が入っておったのじゃ」
由布姫が内掛を脱ぎ、床へと落とす。美しい織物がそこに花畑を作ったように床にふわりと広がった。
「それから、書物に書いてあった媚薬もたんと。のう、そなた、なんぞ体に変わりはないか」
屈んだ由布姫が手が勘助の袴の紐をほどき、布を掻き分ける。
「ひめはま、おゆるひくらはい……っ」
痺れる唇を必死に動かしたが、姫は意に介さずに勘助の下帯を取った。
190 :
房中指南3:2007/09/09(日) 03:39:49 ID:6GeAtQuH
「おお、これは見事。あの書物に書いてあった媚薬の処方は偽りではなかったのじゃな」
股間のものをまじまじと見られている気配に勘助は恥ずかしさで、消えたい気分になった。
「……そなたのは、お屋形様のものとは少し違うのう」
自身の股間を見下ろして、由布姫が無邪気な声を出している。そんな異常な状況に高ぶっている。
でも、それを差し引いても、股間がおかしな具合で脈打っているのがわかる。これは尋常ではない。
そういえばさっきから妙に体が暑かったのだ。
途方に暮れている勘助の竿を由布姫がたどたどしく握った。
強くしごかれて、勘助は悲鳴を上げた。
「ひ、ひめさま、い、痛うございまする!」
「そうか?おかしいのお。このようにするようにと、あの本には書いてあったが」
それから姫は勘助の股間のあちこちを触ったが、どの仕種も勘助には悲鳴を上げさせるだけだった。
「お許しくださいませぇ!」
なんの潤いもないまま上下に強くこすられては、痛いのは当たり前である。ただでさえ勘助のそこは薬で敏感になっているのだ。
つまらぬことを試みるのはやめて解放してくれるよう頼むつもりで勘助は思うように動かない首をもたげた。
姫は思い通りにならぬ勘助のものを持て余し、途方にくれていた。
そして、姫の首からさがる摩利支天の掛け守りに勘助の目は引き寄せられた。
──同これと、同じような光景を遠い昔に見たことがある。
『勘助、こうすると気持ちいいらに?』
腹が大きくて交われないミツが、自分にしてくれた愛撫を、勘助はまざまざと思い出した。
(ミツ……)
姫の顔に、微笑むミツの面影がうっすらとかぶる。
勘助の胸中に、姫をいじらしいと思う気持ちが湧き上がった。
思えばこのような常軌を逸した行動も、お屋形様を己に繋ぎとめたい一心から出たことなのである。
あまりにもけなげではないか。
(助けて差し上げたい)
勘助は大きく息を吸い込んだ。
191 :
房中指南4:2007/09/09(日) 03:42:37 ID:6GeAtQuH
「……姫様、口です。お口を使うのでございます」
はっと、姫の見開いた大きな目が勘助に向けられた。
「口か?」
「そうです。巷ではそれを口取りと申して、殿御をたちまち虜にする技にございます。
この技を身につけられますれば、お屋形様も飴のように蕩けること、間違いないと存じまする」
「おお、勘助、それを教えておくれ!」
「承知いたしました。姫様、まずは口中にたっぷりと唾をお溜めくださいませ!」
そして勘助は、由布姫に男の勘所を事細かに教えた。
始めはぎこちなかった姫だが、勘助の熱心な指導で次第にコツを掴んでいった。
「そう、お上手です。ひめさま、ひめさまあああっ」
ついに勘助は弾けた。
「やりました!私はやったのですね、勘助!」
うれしそうな姫とは逆に、美しい姫を己の精液で汚してしまった勘助は、泣きたい気持ちになっている。
「……申し訳ございませぬ、姫様」
「よいのです勘助。心地よさそうであったのう。私はこれを早くお屋形様にもして差し上げたい!」
口元といわず頬や鼻まで白濁した勘助のものでべとべとにしながら由布姫は笑った。
薬のしびれが消えた勘助は体を起こし、少しはだけてしまった懐中を探って懐紙の束を取り出し、
己よりもまず、由布姫の顔を清めた。
己の飛沫は姫の金色の摩利支天にまで散っている。それも丁寧に拭う。
「のう勘助!そなたの知謀で、お屋形様が一日も早く諏訪にお越しくださるようにしておくれ」
勘助にされるがままになりながら、由布姫が言う。
「頼みましたよ!」
美しく晴れ晴れとした微笑に、再び心が甘く蕩けるのを感じながら勘助は、深々と頭を下げ
「承知仕りました」
と言った。
──信濃で戦になれば、お屋形様は諏訪にお越しになる。姫様の御許に。
隻眼の軍師の頭の中で、伊那の高遠に兵を挙げさせる策謀が奔馬の如く駆け回っていた。
おわり
>>187 お疲れ様でした。
真面目な作風なんでこう書くと、すげえ失礼かも知れませんが、
読みながら笑いが止まらんかったですw
なかなか珍しいものを読ませていただいた、有難う(笑)
ただ書き手さん、嫌々書かされてるような気がしてならんかった。
書きたくないけど書いてみた、みたいな。
それとも狙ってなのか?
↓誰か、このネタで描いてくださいませんか。
自分、文章力ないので。
245 :日曜8時の名無しさん:2007/09/10(月) 17:31:04.70 ID:kCuygu2C
>>242 ミルも小山田を愛していたこと、朝日に向かって自害した状況を考えると、
一晩中の夜伽の後で果ててた所を刺したんじゃないかと勝手に推測
187です
青木ばりに空気の読めないものを落としてすみません。レスもらえてホッとしました。
全然嫌々とかじゃなく、書いてる最中はマジ楽しかったです。自虐的な悦びというか……
こういう感覚もあるんだと自分でも驚いた。
いつも思い入れのある組み合わせしか書いたことがないので、
×由布姫なんて考えたこともないねぇな、書くとしたらどんなシチュかなぁ
と思ってたら、スルスル話ができて、気がついたらうpしてました……。
不愉快な方がいたら申し訳ない。
連投してしまって、ほかの方が投下しにくい雰囲気を作ってるんじゃないか心配です。
194のシチュすごいよさげなんで、どなたかぜひ書いてください。
>>195 ここ書き手が極端に少ないから、できたらどんどん投下して
いいんじゃないかな、良作なんだし
これまで落とした人ってたぶん3〜4人しかいないよね
スレが存続してれば職人も増えるかもしれないしさ
ただ、リクに無理してまでは応えないほうがいいと思うよ
書きたいものをまた書いてください
そうだよ、職人さんがそこまで気にしなくていい
いいネタが浮かんだらどんどん書いて下さい
小山田×ミル姫はまだかなーwktk
今夜こそ殺す決意で寝所にいる女と
今夜こそ殺される覚悟で寝所に向かう男
二人はどんなやりとりをするんだろう。
最近オゴト姫とリツに癒されるわ〜。明るくて画面が華やぐ。勘介とのやりとり可愛いすぎるだろ。
来週は大井夫人と出番削られなきゃ真田家に期待。
久しくコンビで出番のない伝兵衛と葉月はどうなっているんだろう。
リツいいよねぇ。回が進んでお嫁入りの暁には、このスレにも萌えな作品が落ちてくるんじゃないかと期待。
んで来週は大井夫人退場かぁ……
なんでもいいから小山田×ミルが読みたい。
ていうか自分でも書いてみる。みんなも自分の好きなカプで挑戦汁!
大井夫人の退場は辛い。このスレで新しい萌えを発見したのに。みなに慕われている役がいなくなるとぽっかり穴が空いた感じがする。
真田なら長男がどれだけ常田に似てきても、立派に育ててくれるよね。
>>202 ここでは源太佐衛門は常田の子でFAなんかw
酒か薬で忍芽が朦朧としているところを、兄と偽ってコトに及んだと想像
204 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 21:58:52 ID:WcHl1iP4
胡桃×大井夫人age
小川雅史のマンガのことかと思ってしまった
大井夫人が亡くなっても信虎は駿河でピンピンしてるんだよなあ。
>>203 その手があったね。最後まで旦那だと疑わない忍芽に罪悪感と虚しさに襲われそう弟。
>>206 信虎公は大井夫人の訃報を聞いても平気な顔をしているんだけど
内心では「あれが一番よいおなごじゃった」と胡桃鳴らしつつ大井夫人のことを思い出しててほしいw
そういえば大井夫人の胸を鷲掴みにしたりしてたなあ…
209 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 21:12:54 ID:7vWQ7Q79
長野様×関東管嶺様に萌えage
>>209 つ数字板
リツやん萌えるよリツやん
積極的でいいね
勘助もさっさと貰っちゃえばいいのに。
195です。
小山田×美瑠でちょっと幸せなのを書きましたんで、なんだかんだ言って結局連投してしまいます。
塩尻峠から1ヶ月ちょい経過したころの設定。
甲府→郡内までの距離とかわからないので、色々捏造してます……。
212 :
朝まだき1:2007/09/24(月) 03:57:33 ID:4yDSdY8n
館内のそれほど遠くないところから響く赤子の声を、小山田信有はひとり床の中で聞いていた。
彼の顔のそばには枕がもう一つ、冷えたままで転がっている。
そこにいるはずの女は、泣いている赤子に奪われてしまったのだ。
先刻、壁をいくつか隔てた部屋から赤子の泣き声が響いてきたのは、まさしく美瑠の腰紐を解こうとしているところだった。腕の中の美瑠の体は瞬時に固くなり、小山田は思わず噴き出した。
(……まるで見計らったようではないか)
藤王丸には侍女がついている。しかし、このように気もそぞろでは楽しめまい。小山田は美瑠を離してやった。
「構わん。行ってやるがよい」
「申し訳ございませぬ」
美瑠は乱れた夜着を掻き合わせながら、そそくさと寝所を出て行った。
子供っぽい妬心だが、泣く子のところへ行くというのに、女にうれしそうな気配があったのが、少し気に食わぬ。
(いずれにしても、泣く子には勝てん)
待つのは構わない。ただたまらなく眠い。だが、今眠ると恐らく朝まで目が覚めないだろう。それはつまらぬ。
彼は丸々ふた月、美瑠の側を離れていた。
塩尻峠で信濃守護小笠原長時を降したあと、小山田勢は佐久へと転じ、村上に呼応して武田に叛いた武将の討伐に当たった。
その戦にも勝ちを納め、手勢は弥三郎や家臣と共に郡内へ返したのだが、小山田はそのまま躑躅ヶ崎館の武田晴信のもとに出仕し、戦勝の報告や戦後の処理の評定などに追われていたのだ。
戦へ出立したのは暑い最中だった。今は涼風が立ち外では虫も鳴いている。
眠気をそらすため、部屋の調度に描かれた四季の花々を眺めると、帰って来たのだ、という実感が改めてこみあげてきた。
美瑠をここに連れてきてから、もう一年と少し。いつの間にか彼の中で「帰る」という言葉は、谷村の本邸でも甲斐府中の館でもなく、この小さな駒橋の館に来ることを意味するようになっている。
久方ぶりにここへ帰り着いたのは、この夜半近くのことである。
もともとは、明朝府中を発ち、昼すぎ頃に着く算段で、駒橋にもそのように使いをやっていたが、美瑠の顔をようやく見られるかと思うと、あとたった一夜を府中の館で過ごすことが我慢できなかった。それで、途中から夜道になるのを承知で出立したのである。
「このような刻限に急ぎお戻りとは、なにか大事でもあったのでございまするか?」
出迎えた美瑠は、また急な戦でも始まったのかと、不安そうな顔をしていた。
「何事もない。単に、わしが早うそなたに会いたかっただけじゃ」
小山田が照れる様子もなくさらりと言うと、美瑠はただでさえ大きな目をさらに大きく見開いた。
この顔を見られただけで、夜道を駆けてきた甲斐があった、と小山田は思った。
「なんという無茶をなさりまするか……」
美瑠は呆れ、小山田も苦笑した。
まったくだ、今になってみると我ながら正気とは思えぬ。
府中から郡内へと向う街道は、途中から深い山道である。
笹子峠のような音に聞こえた難所もあり、夜盗が出ると噂される場所もある。山本勘助ならいざ知らず、郡内領主である己が、日が暮れてから駒を進めるなど無用心としか言いようがない。
が、小山田は己のらしからぬ奇行を楽しんでいた。
この女のためならば、どこまででも愚かになれる気がする。
おもしろいではないか。
213 :
朝まだき2:2007/09/24(月) 03:58:45 ID:4yDSdY8n
が、再会の感慨も、己の奇行が吹き飛ばしてしまったかのようだ。
美瑠は小山田の前にひざまずき、せっせと旅装を解いているが、久しぶりに会ったと言うのにまったく口を開かない。
見下ろした美瑠の襟元も帯も少し乱れていた。すでに床についていたのに慌てて身支度を整えたのだろう。
「そなたに会いたい一心でしたことぞ。うれしゅうはないのか」
小山田がからかうように言うと、美瑠の手が止まった。
ちょうど夜気で湿った手甲を脱がせたところだった。
じっと小山田の手に触っている。
「……お手が、冷とうございます」
美瑠の手が小山田の手を包み込んだ。
格別変わったことをされたわけではないのに、心臓が跳ね上がる。
美瑠は責めるような、すがりつくような目でこちらを見上げた。
「二度と、このような危ういことはせぬと、お約束くださいませ」
好きな女に身を案じてもらうのは心地よいものだな、と小山田は思った。
「わかった。もうせぬ」
それほど弱い男ではないと言い返したい気持ちもあるが、志賀城で出会った時以来、美瑠にこの角度で見つめられると、どうも弱い。
が、あやまりながらも、すでに予感がしていた。自分はきっとまた、同じような愚行を犯してしまう。
自分のために困ったり、怒ったりする美瑠を見るのが好きなのだ。
声に誠がないことに気づいたのか、美瑠はまだ疑わし気に小山田を見ている。
小山田は周りで立ち働く侍女の目を盗み、美瑠の艶やかな頬を撫でた。不意をつかれた美瑠の顔が灯火の下でほのかに赤く染まって見えた。
眠気は目だけではなく、肩や背中へも重くのしかかってきた。
あくびをかみ殺した口中には、わずかに美瑠の味が残っている。
なんとはなく悩ましい気分になって、小山田は寝返りを打った。
美瑠はまだ戻ってこない。
藤王丸はまだ泣いている。しっかりした大きな声だ。
戦に出る前、常よりふた月早く生まれ落ちた「我が子」の顔を、小山田はあまりよく覚えていない。無理もないだろう、生まれたばかりの子は目鼻立ちが定まらぬものだから。
あれからふた月。少しは己に似てきただろうか。
不吉な考えが、胸に舞い降りる。
(ふた月も早く産まれた子が、あのように逞しい声を上げることができるのであろうかの……)
孕んだと告げられてから、見る見るうちに大きくなっていった女の腹。
産月よりふた月早くに生まれながら、健やかで体も大きかった赤子。
そして、側に置いてわかった美瑠の真っ直ぐで慎み深い気性。──あのような女が何故あんなにあっさりと敵将である自分に肌を許したのか?
そのどれもが一つの方向を指し示している。
(やはり、あの子は……笠原清繁の……)
それが真実ならば、小山田家にとって由々しきことである。
しかし、自分は美瑠を手放すことなど出来ない。彼女が悲しませることなど出来ない。それは離れていたこのふた月で身に沁みてわかった。
小山田の口元がゆがんだ。
幸いなことに、彼が思い乱れる時間は短くて済んだ。
小山田は、ほどなく赤子の声が静まり、代わって虫の音が聞こえ始めたのも、戻ってきた美瑠が灯火を消す前に己の髪を撫でたのも知らない。
長い道のりを急いだ疲れが小山田を捕らえ、深い眠りの渕へ引きずり込んでいた。
214 :
朝まだき3:2007/09/24(月) 04:00:06 ID:4yDSdY8n
(結局眠ってしもうたのか)
目覚めた時には、部屋には青く清浄な夜明けの光が射し込んでいた。
富士から降りてくる冴え冴えとした大気が、ここが甲斐府中でも信濃でもないことを彼に教えている。
小山田の左肩のすぐそばに美瑠の小さな顔があった。己の右肩を下にし、小山田の左肩にもたれるように眠っている。
首を伸ばして女の懐かしい髪の匂いを嗅いだ後、もっと顔がよく見えるように、体の向きを変えた。
美瑠は華やかな目鼻立ちだが、一城の主の正室であった過去にふさわしい重さと言うか、落ち着いた風格を顔の中に備えている。それが眠ると抜け落ち、妙に幼い顔になる。
小山田はそんな美瑠の寝顔が好きだった。いや、もちろん目覚めている顔も好きなのだが。
よく眠っている。そしてもう少しゆっくり眠らせてやりたい。
が、一方で身のうちに沸き上がる邪念が小山田の指をそわそわと動かしていた。
襟元から覗く鎖骨の窪みが美しい。この滑らかな肌が豊かな乳房に続くのを小山田は知っている。
美瑠の腰紐をもてあそんでいた手が、ゆっくりと彼の方向に動いた。
結び目が緩むにつれて、襟が二つに割れ、深い谷間がこぼれ落ちる。
朝日はまだ昇りきっておらず、光もまだ青いが、明るさは灯火とは比較にならない。
襟元を掴んで布地をゆっくり開くと、艶のある白い絹地が美瑠の背中を滑り落ちた。
何度も抱いた女の体だが、ここまではっきりと見たことはなかった。
白い素肌の上を舐め回る小山田の目が、たちまち欲望を孕んで細められた。
鼓動が美瑠を起こしてしまいそうなほど速く、大きくなっていく。
半開きの唇は熱い息で渇いたが、口中にはとめどなく唾が湧いて飲み下しても飲み下しても溢れそうだ。
肉感的な躯と、あどけない寝顔との落差もたまらぬ。
頬にそっと指を置くと、ぴくりと長いまつげが動いたが、反応はそれきりだった。
安堵と落胆が同時に小山田の脊椎を通り過ぎた。
このまぶたの向こうにある瞳が見たい。
が、寝顔が可憐なので、揺すぶって起こしてしまうのも勿体無い。
(どうしたものか)
独りごちながら、美瑠に顔を近付ける。
口鬚が女にわずかに触れる。
そっと舌を伸ばし、つついてみる。
それを鼻や頬に二度、三度と繰り返すうちに美瑠は、ようやくうっすらと目を開けた。
「……ん」
幾度か瞬いたあと至近距離に小山田の瞳をみつけて、美瑠は無防備に微笑んだ。
ふわり、と音が聞こえたような気がした。
引きずり込まれるように唇を吸うと、むずがるように美瑠が鼻を鳴らす。
少し寝ぼけているようだ。自分があられもない姿にされていることに気がついていない。
小山田が自分の顔に鳥がついばむような口づけを落とすのを、とろとろとまぶたを動かしながら受け入れていた美瑠は、しばらくたってから「あっ」と小さな悲鳴を上げた。
今になって慌てて胸を覆っているが、華奢な手で包みきれるような乳房ではない。本人もそれに気づいたのか、小山田に背を向けてしまった。
きれいな背中だ。
長い髪をかき上げて首の横から胸の方へと回す。返す手で丸い肩を撫でる。
小山田は横たわったまま、美瑠を背後からゆっくり愛した。
敏感なうなじ、悶える肩甲骨、くねる腰を、掌や舌で順番に楽しむ。
背中越しでも美瑠の吐く息が速く、熱くなっていくのがわかるが、素直に愛撫を受け入れるにはまだ矜持が許さないようだ。力の入った体はいつもより固い。
いつものように、触れた瞬間に溶ける体を抱くのもいいが、恥じらう体を無理矢理開かせていくのも興奮する作業だ。
小山田の唇が尻に達した。半球に顔を埋め、尖った鼻をこすり付ける。もう片方には指を埋める。深く。
柔肌をたっぷりと舐めてから甘噛みすると、美瑠の太股がもぞもぞと動いた。
尻に唇をつけたまま脚線を丁寧に撫でる。足裏に触れた途端、美瑠はくすぐったがって足をばたつかせた。
聞いたことのないような愛らしい声を出して笑い悶えるものだから、つい悪戯心が湧き、跳ねる体にのしかかって脇腹や腋下もくすぐってみた。
「やめ……っ、もぅ!!おやめください……っ」
たちまち子供同士がするような掴み合いになった。
215 :
朝まだき4:2007/09/24(月) 04:03:03 ID:4yDSdY8n
美瑠はあっけなく降参して小山田の夜着の袖をつかんで許しを乞うた。
「お許しを!苦し、ゅう、ございます……!」
声は笑っているが目の端には涙が浮いている。
たまらなく愛おしくなって、抱き起こして息が鎮まるまで背を擦ってやると、腕の中の美瑠の素肌に金色の光が射している。
小山田は窓の外をにらんだ。
(もうそろそろ起きるべき刻限か。)
美瑠も外の明るさに気づいたのだろう。急に素に戻って、小山田が脱がした夜着を引き寄せると、胸から下を覆ってしまった。
「殿……そろそろ侍女が参りますゆえ……」
抱き締められているのでそれ以上身支度が整えられないのだ。
──気に食わぬ。
美瑠の声の調子が普段に戻っているのが気に食わぬ。落ち着いた顔が気に食わぬ。
睦み合う相手が、自分より先に我に返っているのを見るのは実におもしろくなかった。
自分も美瑠も、厳格な武家の暮らしぶりが身についている。日が高くなるまで惰眠を貪ることはおろか、戯れあうような自堕落を己に許したことはない。
今日までは、だが。
小山田は続きを夜までは待つのをやめた。
片手でしっかりと美瑠の背を抱いたまま、もう片方の手を乳房へと動かした。
「侍女が参ったらどうだというのじゃ?」
乳房の形を確かめるように撫でながら乳首を親指で転がすと、美瑠はおもしろいように反応した。
「……っ、このようなところを……見られましたら……」
「見られたら、なんじゃ?」
「し、示しが……つきませぬ。天道が登ってから、このように、ふしだらな、…ぁああ、ん」
「ここはわしの領地で、わしの館ぞ。好きなときに好きな女を抱いて、誰が咎めるというのじゃ?」
腫れて重くなった乳首を乳輪へと揉みこむ。指を大きく開いて揉み上げ、たわわな乳房の形を好きなように変える。
「まことに見事な乳房じゃの」
美瑠の両手が伸びてきて小山田の目を塞ごうとした。それほどまでに見られるのが恥ずかしいか。闇の中ではこの乳房を使って様々なことをしてくれるというのに。
「だめ……見ては、いや」
逆効果だ。その仕種も言葉も。
小山田の視線が乳房からなだらかな下腹を通り、体の中でそこだけ色濃い繁みにたどり着く。
(此処ですら、こんなに恥ずかしがるということは彼処は……)
小山田は昂揚しながら美瑠を褥に横たえた。
「……お待ちを……おやめ、ください!なりませぬ!……いや、いやじゃ……っ」
太股を押し開こうとすると、美瑠は期待以上の反応を示した。
(面妖じゃな……好きな女がこんなに嫌がっておるのに、楽しゅうてならぬ。)
口元が笑うのを止められない。
小山田は美瑠の膝頭に手を当てて、丸く撫で回してから、腿を押し広げた。
「そのように大きい声を出すと、侍女が参るぞ?」
易々と美瑠の腿の間に侵攻を果たし、女の複雑な入口を検分しながら言う。
「わしは別に構わんがの」
「……ぃ、や」
美瑠は声を押し殺しながら小山田の頭を遠ざけようとしている。
髪より少し縮れた柔らかい繁みをかき回す。舌を大きく広げ、まずは全体に這わせる。
懐かしい美瑠の味が舌に乗った。湧き出てくる女の体液と、己の唾液を混ぜ合わせながら、舌を尖らせてここか、という場所を舐め回す。夜と違ってはっきりと見えているので狙いがつけやすい。
やがて美瑠の抵抗に小刻みな震えが混じり始めた。
美瑠の太股が幾度も小山田の耳をこする。舌を割れ目から奥へ挿し込んで蠢かすと、その柔らかく心地よい太股が今度こそ小山田の頬をしっかりと挟んだ。
「……ん…ん……っ」
女の花芽を弄ぶ役目を指に明け渡し、小山田は顔を上げた。
そこには、さわやかな朝の光には相応しからぬ、妖艶な光景がすっかりできあがっていた。
216 :
朝まだき5:2007/09/24(月) 04:04:26 ID:4yDSdY8n
乱れて幾重にも波立つ褥の上に美瑠の躯が横たわっている。
窓の格子の影が白い肌の上に落ち、まだらの模様を作っている。
声が漏れぬように片手が口を塞いでいるが、与えられる官能に震えるまぶた、羞恥に歪んだ眉根までは隠せていない。
耳たぶがすっかり桃色に染まっている。
片方の手が助けを求めるように斜め上に伸びて、敷布を強く握りしめている。乳房はその二の腕でいびつに潰されて、深い谷間と柔らかい肉がいやらしく強調されていた。
腰がよじられているせいで臍の形が歪み、ひくひくと蠢いているのが悩ましい。
仕上げに、ほつれた髪が顔や体に幾筋も絡み付いて、その本流の髪の束が床の上で艶かしく渦を巻いていた。
美瑠の目が固く閉じていなかったら、小山田の顔から笑みが消え、白眼がギラギラした光を帯びるのを見ただろう。
戦場で敵に攻めかかるような顔で、小山田は美瑠の手首を掴んだ。
美瑠の口元から手を引き剥がして代わりに自分の唇をあてがう。
音の高さが違う二つの息と、味の違う二つの唾液が美瑠の口腔でめちゃくちゃに混じった。
もっとほしくて小さな美瑠の顎を押さえ舌を吸い上げる。
股間が痛いほど脈打っている。耐えられない。
目的を達するために美瑠から離れると、濡れて光る唇が、もっと、と動いた。
うつろになった美瑠の口の中に右手の指を入れてやると、すぐに温かい舌がぬるりと絡み付いてきた。
夢中で己の指をねぶる美瑠の淫らな貌を、まばゆい光がくっきりと照らし出ている。
もう明るいとか暗いとか、そんなことは考えられなくなっているらしい。
自分がそうしたと思うと、背筋をそくそくと誇らしい悦びが駆け上がる。
小山田の方も、もう限界だ。
美瑠の口から指を抜き、身につけていたいたものを手早く脱ぐ。
美瑠の足を折り曲げて開き、はちきれそうに大きくなった先端をめり込ませる。美瑠の粘膜が侵攻を阻んで押し返そうとするのを、力攻めで降す。
一瞬腰が抜けそうな心地になり、小山田は美瑠の細い体に全体重を傾けた。
美瑠の体が軽く達したように波打つ。
小山田はゆっくりと美瑠を突き上げ始めた。己の鼓動の速さが動きを急かすが、なるべくゆっくり。
「あ……ぁっ」
喘ぐ美瑠はきれいだ。もっと見たい。こんなに明るいところで美瑠を抱く機会は、そうはないだろうから。
さっきの嫌がりようでは、腕の中の女がこんな不行状をそうそう許してくれるとは思えない。
ふた月だ。ふた月も会えなかったのだ。そして自分は十二分に戦功を上げたではないか。
これぐらいの褒美は許されよう。
小山田の動きが、鞭打たれたように速くなった。
激しく腰を動かしながら、大きく目を見開く。
己の体の下で美瑠が乱れている様を目に焼き付ける。
黒く大きな瞳が潤んでいる。
艶やかな頬が日を受けて輝いている。
細い腕が絡み付き、揺れていた乳房が小山田の胸に押し付けられる。
瞳が強く閉ざされる。逆に赤い唇が大きく開かれる。叫ぶ。
ついに小山田の視界がぶれて、目の前が美瑠の温かい肌の色一色に染まった
「美瑠……」
達する寸前、小山田が名を呼ぶと、美瑠はひどく満ちたりた息を吐き、小山田の背に強くしがみついた。
強い射精感に全身が痺れている間も小山田は目を開けたままだった。
美瑠の体は彼が与えた快楽に全身を収縮させ、やがてとろりと弛緩した。
愛しさが募って美瑠の湿った頬に己の頬を押し当てると、美瑠も体を小山田にすりつけてきた。
自然に言葉が口から零れ落ちる。
「美瑠……好きじゃ」
美瑠が熱い吐息を漏らす。
「好きじゃ」
美瑠の目がまぶしそうにまたたく。
「好きじゃ」
美瑠の目が潤む。
「好きじゃ」
美瑠の唇がうっすらと微笑む。
「好きじゃ」
美瑠の笑顔が、少しずつ泣きそうな顔に転じる。
「好きじゃ」
美瑠が目を閉じる。
「好きじゃ」
美瑠が顔を伏せる。
「好きじゃ……」
しばらくして美瑠が消え入りそうな声で言った。
「……わたくしも」
その一言で何もかも捨ててしまえそうな気になっている今の自分を愚かだと小山田は思った。
恐らく自分を欺いている女の言葉を──。
が、うぬぼれかもしれないが、さっき自分に抱かれている時の美瑠の顔を見ていたら、「好き」の一点に限っては信じていいのではないかと思えた。
ならば、迷うことなどない。自分はこの女に全力で騙されてやろうではないか。
小山田は美瑠の肩に唇を近づけ、彼女がおそらく今一番喜ぶ言葉を囁いた。
「あとで、藤王丸を抱いてやらんと、のう」
小山田がそう言うと、美瑠がぴくりと動いた。
「……はい」
美瑠が遠慮がちに体をすり寄せてくる。
その髪を撫でながら窓の向こうに見た太陽は、先ほどより随分高い位置にあった。
いい加減起きなければ、昼になってしまう。
だが、昨日夜道を進んでいなければ、自分はまだ勝沼を過ぎたあたりにいるはずだ。
ならば、もう少しこのままでいても構わぬだろう。
この心地よい不行状を続けるための屁理屈をひねり出すと、小山田は美瑠をしっかりと抱き直した。
小山田は幸せだった。そして腕の中の女もそう思っていてくれればいいと思った。
おわり
以上です。
書き終わって気づいたんですが、
この頃美瑠タンはまだ授乳中ですよね、エチすると乳でますよね……………忘れておったわ
では、長々と失礼しました。
小山田美瑠待ってたよ。
幸せなのが嬉しい!
GJ!!!
実際にあった話っぽくて面白かった。
小山田もまさか美瑠に殺されるとは思ってなかっただろうな…
>>210 リツも勘介もかわいすぎる。
太郎夫婦が若くて綺麗なので出番があるといーなー。
最近武田勢は若くて綺麗どころが増えて華やかになったね。
これから越後との戦もあるし楽しみ。
昨日の放送。
太郎夫妻の婚儀を見ながら温かい視線を交わす晴信と三条に萌えた。
きっとあの晩は、自分たちの婚儀の日を思い出しながらイチャイチャしたに違いない。
自分も晴信三条萌えた。子供を間に挟んで仲いい夫婦の図が真田以外、ましてや晴信夫婦でも見られるなんて。村上夫婦も息子可愛がってそうで萌えた。
真田家がちっさい昌幸を甲府に送り出すシーンとかやってくれないかなあ。
224 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 02:16:17 ID:aDuLRpJ7
>>218GJ!
確かに小山田は美瑠に好き好き言ってそう
で、自分もこないだの放送で晴信×三条に萌えた。
そういえば新婚の時あの二人ラブラブだったんだよな
小山田ミル最高だ。
今更だが、風林火山のカップリングのバリエーションってどんなのがあるかと思い立ち
リストアップしてみた(衆道・百合は除く)
かなり強引なのも含んでるけど
●公式(夫婦・両思い)
勘助×ミツ
晴信×三条夫人
晴信×由布姫
晴信×於琴姫
信虎×大井夫人
真田幸隆×忍芽
諏訪頼重×禰々
村上×玉ノ井
平蔵×ヒサ
小山田×美瑠姫
笠原×美瑠姫
太郎×綾姫
政景×桃姫
太吉×おくま
●これから公式?
伝兵衛×葉月
勘助×リツ
源五郎×リツ
●非公式
甘利×大井夫人
景虎×桃姫
雪斎×寿桂尼
信虎×寿桂尼
信虎×三条夫人
伝兵衛×おくま
飯富×萩乃
●片思い(公式)
平蔵→ミツ
勘助→由布姫
浪→景虎
●片思い(非公式)
葉月→真田
常田→忍芽
春原兄弟or深井→忍芽
景虎→桃
大熊or柿崎→浪
茂吉→リツ
弥三郎→美瑠姫
飯富→三条夫人
源四郎or源五郎→三条夫人
信繁or信廉→三条夫人
>>226 乙。広がるエロスの世界だな。
オゴト姫関係なんか見てみたいな
>>226 乙です。
弥三郎×美瑠姫に不覚にも萌えた。
>>226 ドラマで絡みのない弥三郎×美瑠があるのにいつも一緒な相木×忍芽が入ってないのになんか和んだ。
カプにするには雰囲気って大切だよね。
自分は家臣→殿の奥方が好物なのでそれぞれの家臣→大井、忍芽は元々好きだったが226のおかげで飯富→三条という萌えを発見できました。
飯富さんはときに晴信以上に三条と太郎の心配してるし三条たちも飯富をとても信頼してるもんな。
駒井→三条はどうだろう?
最初の頃はちょっとだけ絡みがあったような。
武者震い×寿桂尼様が抜けてる
初期の頃なら勘介→忍芽と勘介←少女美瑠とかが印象に残ってる。真田に紹介された妊婦の忍芽に見とれたり、まだ子供だった美瑠との可愛いやりとりを最近の勘介とリツを見て思い出した。
>>230 最近の駒井はクールだがあの頃は萩乃に絡まれたりして可愛げがあったね。
226です
>武者震い×寿桂尼様
それはノーマークだった!!ちょっと東光寺で腹切ってくる。
姫オタの勘助×美瑠は?小山田が激怒しそうだけど。
晴信→ミツもありかな〜と。
>>232 >>234 少女美瑠の初恋の人が勘助だったら萌える。また海ノ口の勘助って水を得た魚でイキイキ軍師してて
かっこいいんだよね。若いし。
大人になった美瑠は武田の軍師になった勘助を許さないだろうから(公式HPで中の人もそう言ってた)
二人の距離が縮まることはないだろうけど、嫉妬に狂う小山田はテラ見てみたい。
>>235 そういえば晴信→ミツは信虎にミツが殺される原因だったんだよな…。
姫パートを見るたび、晴信はもっと勘介と由布の仲気にしていいと思うんだけど。
由布とか美瑠とか姫で側室は旦那と身内しか接触ないな男に。
>>237 >由布とか美瑠とか姫で側室は旦那と身内しか接触ないな男に。
ずばり「囲われる」って表現がぴったりくるな
隔離されて男と、男の子供だけがすべての生活かあ……
>>235 晴信→ミツあったね〜初期に
ミツの腹にぼこがいなかったら今頃どうなっていたか
あのエピソードと由布姫の件で晴信と勘助は女の趣味似てるなと思った
ミツ、由布ときてリツも晴信と好み被るんだろうか。
山の巻、終わってしまうのが淋しくてなかなか読めない…相変わらず仲良しだな真田一味は。
あの二人の女の好みが被るとして、勘助サイドから見た於琴姫・三条夫人はどうなんだろうね
自分はノベ我慢できずに読んだよ。泣いてしまった
於琴姫にも結構ぽ〜っとなってたような
天然に押されてるだけかも、だが
勘介は由布を除けば自分に親切にしてくれたり、好意を寄せてくれる人にとことん弱そう。あと身分が上の女の人にもね。
三条は最初の出会いがあれじゃなければいけたかも。
火の巻に、積翠寺は晴信の昔からの遠駆ルートだったから於琴姫のところに通っても勘助にバレなかった
みたいなことが書いてたけど、昼下がりの情事だったのかなw
そういえば、ドラマではまだ一緒に映ってないよね?あの二人がなんで知り合ったのか気になる。
本スレに、史実では油川家と縁のある小山田が、油川家の姫を側室にするのに動いた形跡がある
みたいなカキコがあったけど、ドラマでは完全スルーだったね
川中島で勘助戦死を聞いて、静かに笛を吹く三条の方とか見たいな。
生前は、由布サイドの勘助と敵対したけれど、それはもう過去、みたいな感じで。
笛を吹き終わった三条に
「見事な音色じゃな」と褒める晴信。
「あの者の供養になりますやろか・・・」
「あの者とはたれじゃ?」
「隻眼のあの者にございます」
「そちが、勘助のために笛を奏でるとは」
「こなたさまに誠心誠意仕えてくれましたのに
私はあのものを心底労わってやったことがありませなんだゆえ・・」
「そうか」
「冥府への旅の途中のあの者のせめてもの慰めにでもなれば」
「勘助のことじゃ、聞いておろう。」
再び笛を吹く三条。
躑躅崎館近くの山本邸。静かに屋敷に染み入る笛の音。
太吉「旦那様、よき音色にございますな」
>>245 残念ながら三条は笛が吹けなかったはず…
実家は笛の名手の家らしいけど。
それで笛を由布にあげたんじゃなかったっけ。
毒が塗ってないかどうか勘助が疑って顰蹙買ってたような。
>>246 三条様は京女であらせられますので
笛の名手でいらしても
「できない」とおっしゃることはあるかと。
「ウチにあがってぶぶづけでもどぉどす?」
「ではご馳走になりましょう」
(いやぁ、ほんまにあがらはったわ。かなんわぁ)
三条さんは確か「私は笛は不得手でのう」とおっしゃっていた。
音大出ててピアノの先生の資格は持っているけど、コンサートピアニストほどの腕ではない
みたいなニュアンスじゃないかと自分は思った。
でも、音痴で不器用でもかわいくて全然おK。最近ますます三条さんが好きだ
以前駒井→三条を懸想した者です。
なんかノリで書いてしまいました。
寝取り系のマイナーカプなので、嫌いな方はスルーして下さればと思います。
では投下。
250 :
梅の雨降る1:2007/09/30(日) 01:37:47 ID:euMrIHSP
「梅の雨降る」(駒井×三条)
※三条の名前は『皇女・三条華子―武田信玄夫人』(著・高野賢彦)
に習って「華子」としてあります。
今宵の雨は、降り止む気配もございませぬな。
このような晩には、つい昔語りなどをしてみたくなるものでございます。
そう、あの日も雨が降ってございました。
何年も、何十年も経とうと忘れようのない雨の晩―――。
某があの方と過ごした、春の晩でございます。
その日、某は躑躅ヶ崎の館にて書状をしたためておりました。
御屋形様は前日より諏訪に赴かれ、五日ほどは諏訪にて過ごすと伺っておりましたが
せっかくならば少しでも早く仕上げ、万全を期したいもの。
ついつい仕事に熱が入り、気付くと外はすっかり闇に覆われてございます。
しかも運の悪いことに、雨が降り始めておりました。
川の氾濫を心配するほどではなくても、濡れて帰るには少々強すぎる雨。
帰るのも億劫で、某は城に泊まることを決めました。
なにぶん幼少より親しんだ躑躅ヶ崎城。
奥近習どもに尋ねずとも、夜を明かす場所くらいは簡単に見つかります。
某は奥の小部屋に向かいました。
その部屋は少々手狭なものの、中庭の白梅が美しい気に入りの場所でございます。
さて、と思い襖を開けると―――そこにはあの方がいらっしゃいました。
あの方は某を見て、驚いた顔をなさりました。
「駒井様―――」
なんという偶然でしょうか。
某の心は、どくんと音を立てて跳ね上がりました。
「御方様。このような夜更けに起きていては、お風邪を召されまする。」
震える声を隠し諌めますると、あの方は柔らかく微笑まれました。
「ほんに嫌な雨じゃの。諏訪にも、雨は降っておりますじゃろうか。」
雨が降れば、御屋形様のご帰還も遅くなる―――。
普段は悋気を口にすることなき方だとはいえ、
御屋形様が諏訪の御寮人様の下に長く留まることが面白いわけはござりますまい。
あの方のいつになく昏い眼差しに、某の心はぐらりと揺れました。
そして気付いたときには、某はあの方を背中から抱きしめていたのです。
251 :
梅の雨降る2:2007/09/30(日) 01:38:45 ID:euMrIHSP
あの方に初めてお会いしたのは、京からお輿入れされた日のこと。
その時感じた胸の高鳴りは、未だに忘れられません。
甲斐のおなごとは全く違う言葉、仕草、そして気品のありように
公家の姫様とはかようなものであるのか、
おなごとはこのようにたおやかなものなのかと思い、思わず言葉を失いました。
その折より近習として武田晴信様にお仕えしていた某は
あの方の身の回りのお世話や、甲斐のしきたりをお伝えする役目を負ってございました。
いかにも武者らしい武田の家臣と違い、齢も近く話し易かったのでしょうか。
「あれは何」「これは何」と無邪気に某を頼って下さったものです。
そのうちに、某は姫様に心奪われてしまったのです。
他人と争ってまで何かを手に入れたいと思ったことなどなかった某が
初めて我が物にしたいとの思いに駆られたお方。
それが我が主君の妻となるべく甲斐に参られた姫君とは、なんという皮肉でしょう。
何人にも悟られてはならぬ、と心の奥に蓋をした恋心なれど―――いや、さればこそ
自身が妻を娶り、子が産まれても朽ちてゆく気配はございませんでした。
たまに城中でお見かけするだけで、どれ程心が高鳴るか。
その黒目がちな瞳で見つめられるだけで、どれ程幸せか。
某が幾度頭の中であの方を抱きしめ、その温もりを味わってきたか。
誰にも気取られぬよう隠し続ける己の醜さは、勘助の由布様びいきより性質が悪いものでしょう。
252 :
梅の雨降る3:2007/09/30(日) 01:40:07 ID:euMrIHSP
初めて抱きしめたあの方の身体は、雨のためか冷え切っておられました。
どんなにかあの方は、驚かれていたことでしょう。
某の腕を逃れようともされず、ただただ身を硬くしておいででした。
「駒井様?」
諌めるように名を呼ばれても、すでに溢れてしまった思いはどうにもなりません。
腕にいっそう力を込め、とうとう思いの丈を口にいたしました。
「ずっと、こうしたいと願っておりました。お慕い申し上げておりました。」
あの方はお答えになりません。
「秘めておくつもりにございましたが。御方様のお姿を見て辛抱ならなくなりました。」
この声の震えは、もはや隠し通せるものではなくなっておりました。
「――雨のせい、にござりますやろか。」
あの方の細い指が、某の腕に触れます。
その指で腕をそっと解かれると、立ち上がって襖を閉められました。
雨の降りしきる音が、こころもち大きくなったような気がいたします。
あの方は某を振り向かれ、菩薩のようにふわりと微笑まれました。
「政武様。」
あれほど柔らかく、許すような響きで名を呼ばれたことは、後にも先にもございません。
某は、ずっと呼びたいと願ってきたあの方の名を口にしました。
「華子様―――華子様!」
万感の思いを込めて、あの方―――華子様を抱きしめ唇を奪いました。
脱ぎ散らかされた着物が、畳の上に綾をなします。
長い間夢にまで見た方の身体は、何人もお子を産まれたとは思えぬほど
白く美しく、柔らかくていらっしゃいました。
そこかしこに触れ、唇を落とし、舌でなぞり、名を呼び、思いの丈を口にし―――。
主君の妻を抱くなどと、打ち首になってもおかしくない行為だと申しますのに
某は強い喜びと、この時がいつかは終わってしまう切なさに満たされておりました。
華子様を貫き、ひとつになったときもその思いが消えることはなく。
快楽に身をよじり、か細い喘ぎを漏らす華子様を見つめながらこう呟きました。
「このまま貴女と溶け去ってしまいたい。」
―――きっと某は泣きそうな顔をしていたことでしょう。
「ええ、わたくしも。」
溶け去ることなどできもしないくせに、手酷い裏切りの最中であるというのに。
華子様のその言葉は、まるで真実のように某の心を貫きました。
253 :
梅の雨降る4:2007/09/30(日) 01:40:53 ID:euMrIHSP
たった一度きりの、春の幻のような情事。
切なく狂おしく張り詰め、安らぎや満ち足りた幸せとも無縁の
それでいていつまでも続けばと思ってしまうような時間。
絶頂に至ってなお、某はいつまでも華子様を抱きしめておりました。
そして、それきり。
あのことを知るものは、某とあの方の他には誰にもおりません。
あの方は華子様ではなく元の御方様となり、妻として母としての勤めを見事に果たされ
某は内政に、戦にと側近として御屋形様にお仕えして参りました。
あのような思いでおなごを抱いたのは初めてのこと。そして、あの夜より先にもございません。
恋は人を鬼に落とすなどと申しますが、あの夜のせいで地獄に落ちるのであれば
それはそれで本望だ、と某は今でも思っております。
その後武田に訪れた命運につきましては、誰もが存じておられることでしょう。
皮肉で無慈悲な運命に翻弄され、それでいて優しく慈悲深かったあの方。
今も偲ばれる某の華子様は―――昨年、失意の果てに身罷られました。
決して幸せとは呼べぬであろう晩年を迎えられたあの方は
某とのあの出来事をどう思っていらしたのか、これでもう聞くことはできますまい。
由布様への悋気ゆえ、ご自身を傷付ける気になったのか。
雨の淋しさゆえ、誰でも良いから縋りたくなったのか。
某の必死の告白に情けをかけて下さったのか。
あるいは―――都合の良い妄想ではございますが、あるいはあの方も
某を、ほんの少しでも慕って下さっていたというのか。
すべては過ぎ去った、昔の出来事でございます。
されどこのような、雨のしとしと降りしきる淋しい晩には
愛しい愛しいあの方のことが思い出され、心が締め付けられてならぬのです。
了
以上。
マイナーでごめん。
独白でごめん。
とりあえず放送日なので楽しみです。
リアルタイムで遭遇するのって初めてなんだけど、すんごく興奮するね!
一生忘れられない熱っぽくて切ない出来事を、淡々と語っているのがすんごく駒井ぽいです。
GJ!!
GJです!
文体がすごく駒井っぽくてよかったです。
それにしても切ないなあ…。
三条には雨がよく似合いますね。
大河の駒井は何となく側室とかいなそうなイメージだ。
淡々とした家庭を築いてそう。
257 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 00:57:13 ID:2Fa9lFT+
放送日age
伝兵衛は手柄を立てて葉月にプロポーズでもするつもりだったのか?w
伝兵衛の年齢が良くわからないんだけど、葉月とはそれほど年の差カプではないのかな?まあ年齢差関係なく力関係は葉月>伝兵衛だよね。
来週は女性陣が多くて楽しみ。
ノベによれば、伝兵衛は一話の時点で24。ミツは18。
勘助(35)より11年下。見えないがw
260 :
美瑠抄:2007/10/02(火) 20:58:27 ID:LiEQJ2qZ
女正月は、女たちが婚家から堂々と実家に帰りゆるりと過ごす
雛の祭のようなものであったけれど、
武田との戦で父も母も、養父母も夫も、この世の縁者すべてを失った美瑠は
どこに訪ねることもなく、日がな一日小山田の城で琴を静かに弾いていた。
小山田家の正妻は甲府の武田本家に慣例通り行っており、小山田にとっては
まことに自由な時間であったが、だからこそ美瑠と二人きりで過ごすには
外聞をはばからねばならず、城に残った家臣たちを呼び宴を催すのが常だった。
今年も女正月が近づいた時、「甲斐でいずこかへ、出かけとうはないか?」
いつもなら「いえ・・・」と答えた美瑠が、今年は「では、お訪ねしといところがございます」
「どこへじゃ?」長いまつげをしばたかせながら「山本殿のお屋敷へ」と美瑠は答えた。
小山田は驚いたが、彼の驚きを予測していたのだろう美瑠は冷静に言葉を続けた。
「昔、父の城におりました頃、山本殿がわが家中のために戦ってくれました。
隻眼のお顔は1度見たら忘れられぬお顔故、笠原の城が落ちた後、
武田方にいたあのお方の顔を私はすぐに見つけることができました。
山本殿も私を覚えておいでて労わってくださいましたのに、
落城直後ゆえ気がたっていた私ははしたないマネをいたしました。
それをお詫びしたいのです」
小山田は武田の戦勝宴で馬場から聞いた話を思い出した。
「あのような良き女子を果報じゃのう。いやうらやましい。
落城の憂き目を見たのに泣きもせず勘助の差し出した水を跳ね除ける気の強さは
たいしたものじゃ。あのような美女が泣いてばかりではつまらぬ」
「勘助が、美瑠に?」
「おお、そうじゃ。なんでもほれ、勘助はあの真田の郎党と一緒に潜入しておっての
その時、まだわらべの美瑠殿に会うたそうじゃ。
幼きながら、我ら武田と戦い傷ついた城の将兵を労わる賢い姫じゃと
勘助はワシに話しておった。怖い顔をしたあの男がかような優しい目をして
語っておったので、そなた幼き姫に嗜好でもあるのかと尋ねたらあの恐ろしい目で
睨まれたがの。」
「勘助はその後美瑠には?」
「まさか笠原の城にいるとは思いもせなんだ
知っておれば、あのような地獄を見せる前にお救いしたのにと言っておった。」
「あの勘助が、か」
「そうじゃ、あの勘助が」
「お屋形さまのご機嫌結びに美瑠を諏訪の姫のように献じようとでも言うのかの」
「これ、小山田殿。美瑠殿は笠原夫人じゃ。他の男に縁付いたおなごを
親方様の寝所にいれるは」
そこまで言いかけて、馬場は人妻だった女を側室にしている小山田の立場に
我に返った。「い、いやすまぬ。我らとお屋形様ではお立場が異なる。
我らなら、戦で得た女子が美しいというだけで十分じゃ。
しかるにお屋形さまは」
「お屋形様は房事もまつりごと、じゃな。馬場殿」
「まぁ、お二方、今宵は戦勝の宴。さぁ、飲みませぬか」
そう言って駒井は手を叩き、遊び女たちに管弦を命じた。
笠原の城を落として得た女子たちは見目よきものは家臣に
若きものは将兵に、残りは武田の金山の鉱夫へのなぐさみにという
晴信の命令は女たちの阿鼻共感とは裏腹に粛々と実行され
その陣頭指揮を取った駒井は、今日一日の憂いを酒で流そうとしていた。
美しい女たちをめぐって、武田の家中で遺恨にならぬように
女たちの身柄は競によって決めた。誰よりも高値がついた笠原夫人を
馬場も含め、家臣たちが我も我もと競ったが、
眉一つ動かさず、誰よりも多くの金を積み競を終わらせたのは小山田だった。
小山田ならば宴席で房事の自慢などすることのない性分ゆえ
今後美瑠のことで武田家中が角つきあわせることはないと胸を撫で下ろした。
女というものがそのかよわげな外見とは裏腹に、時に男の命運も決める力を持っていることを
この時駒井は知ったつもりでいた。
261 :
美瑠抄2:2007/10/02(火) 21:10:30 ID:LiEQJ2qZ
落城の城から這い出してきた女たちの命運は勝軍武田にあった。
競の日は、終わると宴席を儲け、武田家臣たちは競り勝った戦利品である
敵の美女をはべらし、その女の所有権が誰にあるかをはっきりと示すと同時に
競で得た女たちは戦利品であり、モノであり、まつりごとを含めて縁づいた
正室や側室のの立場をなんら脅かすものではないことを女たちに暗に納得させ、
武田の家臣の家庭に無用な争いごとを防ぐ目的もあった。
そして・・・もうひとつ。戦勝に浮かれたその夜に、武田の将が閨を急いて
恨みだく女たちに寝首をかかせる機会を与えない、という配慮があった。
もはや身分も名もなく、武田家臣の戦利品でしかない女たちは
競の間中、自害させぬように口には猿轡を入れられ、両手は戒められていた。
このため、体の弱いものは競が終わるのをまたず事切れることも少なくなかった。
競が終わり、新しい「主人」が決まり、その主人によって舌に噛まされていた轡と
両手を後ろでに縛られていた戒めを、解かれるのだが、
その時をまって、敵将に挑み無礼討ちされる女
猿轡を解かれたその直後に舌を噛み死に果てる女も少なくはなかった。
そのような悲劇を多く見聞きしてきただけに
屈辱にふるえる笠原夫人を手中に入れてた喜びよりも
失う恐怖が小山田を包んでいた。
「今からワシはそなたの戒めを解く。が、ひとつ約定してくれぬか
舌など噛まぬと。もしそなたがワシとの約定を違えたら・・・」
小山田が手を鳴らすと、ふすまが開き、そこには美瑠と同じく戒められ
猿轡をかまされたまだ子供のような娘がいた。娘は美瑠を認めると
その両眼から涙があふれ、猿轡をした口から嗚咽がした。
「そなたの侍女であろう?ワシはそなたのためにこの娘も競ったが
もしもそなたがワシの目の前で舌噛み切ることがあらば、
この場でこの娘をこの姿のまま雑兵共に与えるつもりじゃ」
美瑠の体がガクガクを震えるのを小山田は感じた。
「安心せい、そなたが自害せぬと誓うてくれるなら
この娘はわが小山田で召抱え、そなたの側に置く。
自害せぬと誓うてくれるならそなたの戒めを解くが」
問いかける小山田をすさまじい光芒を放つ瞳で美瑠は見つめていたが
ややあって、うなづいてみせた。
ほっとした安堵のようなため息を小山田は漏らし「ご免」といって
美瑠の戒めを小刀で切った。猿轡から解放された美瑠の唇から唾液が
滴り落ち、慌てて口元を押さえながら美瑠は、戒められている
自分の侍女のところへ駆け寄ろうとしたが
長らく戒められていたために、足がもつれ倒れ伏しそうになったのを
小山田は抱き取った。美瑠の体が嫌悪で強張る。
「安心いたせ、そなたの侍女はわが小山田の家中ゆえ、誰も手出しせぬ。」
もう一つのふすまが開き、小山田家の老女が着物を携えて出てきた。
「宴まで間がある。その間に湯浴みをさせて仕度を頼む」主人の命に平伏した後
顔をあげた老女は昨日までの敵将の夫人に、一瞬蔑むようなまなざしを向け
美瑠は屈辱で体が熱くなるのを感じたが、そんな自分を注視している小山田に
気づき、「お断りじゃ!」と叫んだ。老女は目を剥いたが、
小山田は顔には不思議な笑みが浮かんでいる。
「さすがは、笠原の正室じゃ。泣くだけの女とは違う」
262 :
美瑠抄3:2007/10/02(火) 21:15:24 ID:LiEQJ2qZ
小山田の手によって競の間中美瑠の手首を戒めていた紐は切られたが、
彼女の手は自由を取り戻せず、
笠原の将兵を斬り刻んできた敵将の手にしっかりとつかまれていた。
小山田の手と自分の両手をいまいましげに見ながら美瑠は続けた。
「競で買った獲物なら、泥に汚れて戒めたまま連れて行け。武田の宴席にはふさわしかろう」
「それもよいな」小山田は静かに答えた。
「が、獲物を飾って並べて魅せよとのご下知じゃ。多恵!」
小山田にそう呼ばれた老女は、懐剣を抜き戒めが解かれぬままの侍女に近づいた。
「私の侍女は庇護すると言ったではないか!」
「主人であるそなたが強情を張れば、その責めを負うて自害するやも知れぬ。
よいか、それで?」
卑劣な、なんという卑劣な。見るがいい、武田の悪将!
美瑠が舌を噛み切るより先に小山田は美瑠の顎をつかみ、口に指を入れた。
侵入者に果敢に立ち向かおうとする美瑠の舌の烈しに己が指が翻弄され
熱をもった肉体とは裏腹に小山田の声は冷酷に響く。
「そちは自害はせぬとワシと約定をかわした。そうじゃな?笠原の奥方」
美瑠の双眸に涙が溜まり、小山田の指を噛み流れた口内に血の味がした。
血の匂いがあの恐ろしい日の記憶をよみがえらせた。
味方の首は城の廻りに並べられただけでなく、城の中に武田の将兵によって投げ込まれ
城内は阿鼻叫喚の地獄になった。狂人と化して、味方の首を食らい
女と見れば手当たり次第に犯す男たち・・・。落城を願い何度も城内に味方により放たれた火。
男たちと共に死ねずにいた女たちを待っていたのは更なる武田の地獄。
牛馬のように競にかけられ、母子ですら引き離されて金で売られていったのだ。
「奥方さま!お助けくださいまし!」今も耳にこだまする多くの声・声。
それほどに人命を踏みにじる武田の将であるこの男が
このままこの場で自分を斬ることを由としないのはなぜか
その理由がわからぬほど美瑠は子供ではなかった。
それこそ城も夫も失った自分に残された唯一の武器ならば・・・
美瑠は彼女が噛んだ小山田の指をそっと舐めた後、そのまま指を舌で包んだ。
それは一滴の墨汁が桶の水を黒くするように小山田の心に効いた。
彼の手にいれた美しい獲物は、彼よりも先に手にいれたものによって
閨とはどういう場所かを教え込まれていることを、美瑠の小さな舌は
はっきりと小山田に宣言していた。
降伏と勝利を同時に宣言する、美しくも激しい美瑠に
武田家中随一の怜悧な小山田の若さが煽られる。
美瑠は小山田が手に握った小刀を自分に振り下ろすのを見た。
死への恐怖はなかった。武田敵将を自分の命と引き換えに
戦利品の女に焦れて手討にしたと卑しき武将と汚名を着せ葬ることができれば
泉下の父も夫も少しは無念が晴れようか?
小さく悲鳴を上げて、膝下に崩れ折れた美瑠を小山田は見下ろした。
小山田の小刀で断ち切られ美瑠の着物も帯も床に落ち散り
その中心で長い髪でなんとか体を隠そうとしている美瑠の白い肩、背、
手で抑えられいてるまろやかな乳房。
焦ることはない。この豪奢な獲物は己が手の中なのだ。
「多恵」と呼ばれた老女は美瑠に新しい着物をかえ、足元に散らばった着物を片付け始める。
思い出でもあるのか、老女の手をさえぎろうとした美瑠の手を小山田が掴んだ。
「そなたは今はこの小山田が妾!得心いただけたか?」
武田一怜悧との評判のこの男の目に、激しい情念が宿っているのを美瑠は確認した。
美瑠が敵将小山田に灯した火は、彼の胸の中で生涯燃え続け
小山田も美瑠も果てた遥か後に、武田を滅ぼすのろしになることを
二人はまだ知らなかった。
263 :
美瑠抄:2007/10/02(火) 21:24:57 ID:LiEQJ2qZ
小山田×美瑠が好きで、描いてみました。
武田が勝ち戦で捕虜にした男は金山で
女は女郎にしたというのは歴史書でしりました。
笠原夫人が競にかけられた、というのは大河板で見て
それから想像して描きました。
競で売られる女たちの描写は想像です。
歴史を絡めて描くのは初めてなので言葉遣い・描写等
おかしなところも多々あったと思います。
ノベライズイズ山の巻の話はあまりしないほうがいいかな?
自分的に今までの定番カプにも新しいカプにも燃料がわんさかだったんだが。
武将が出家したら必ず女性も断っているものなのか気になる。
>>263 乙です
文章スタイルが硬派な時代小説風でかっこよくて羨ましいです
ドラマに描かれていない部分に抱くイマジネーションは人によって違っていておもしろい
色々見てみたいなあ
>>264 山の巻は萌えてんこもりですよね!自分は読んじゃったのでそのあたりの話もしたいのですが、
まだ読んでいない人もいるだろうしなあ。うずうずする
リツと春日弾正とか、景虎とあの方とか、もう妄想が止まらないったらw
小山田ミル大好きだ。
でもミルより小山田に萌えてしまった・・・orz
267 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 18:52:48 ID:+W0q/qTj
放送日あげ
今日は三条を思いやる飯富さんにうるっとした。
義信×綾せっかく仲良し夫婦なんだからもっと出して欲しいな。
ノベは春日弾正×リツのドラマ後の二人が見たいと思いました。
あとは真田夫婦が最後までご馳走さまでした。さすが武田家のアットホーム担当。
だんだん飯富さんと萩乃が夫婦漫才みたいになってきている、気がする。。
意外と良いカップリングかもしれん。
義信と綾は見た目もお雛様みたいで美しいよね。
梅と新九郎も、史実によればむつまじい夫婦になるらしいけど。
270 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/09(火) 02:29:55 ID:Scwh1HcH
風林の梅と新九郎も、史実通り気が合いそうな気がする。
お互い真面目そうだし。
お舅さんの氏康も梅を可愛がってくれそうだ。
何でも教えてくれる清水さんもいるしw
>何でも教えてくれる清水さん
性的な意味で?と思った自分は心が汚れている。
しかし、清水さんならあの美声で新床の作法も解説してくれそうだな。
もちろん法条では新床の作法も
氏康「清水、教えてやれ」
清水「はっ(以下、一言も噛まない)」
新九郎「(神妙な顔で聞き入る)」
なんだろうなあと思った自分の心も汚れてる。
武田の太郎くんには飯富さんが、晴信さんには板垣が、真っ赤になりながら解説したんでしょかね
京の公家の家は昔から房事におおらか、
ってか房事も武器にしてきたから
公家の血筋の寿桂尼さまのこと、ちゃんと孫娘には教育してて
今川の姫が太郎さんをリードしてたりしてね。
今川家は義信を骨抜きにするために綾を送ったから当然寿桂尼さまはいろいろ仕込んだんじゃないか?
雪斎と寿桂尼は僧籍で若くはないのに、なまめかしいといつも思う。
三条もあんな顔して晴信を翻弄したんだろうか
>>259 てことは勘助ミツ夫婦って結構な年の差カップルだったんだなw
年の差萌えの自分には嬉しい情報だ
公式HPのトピックスを見返していて、信虎の中の人がインタビューに
「略奪結婚とはいえ、信虎は非常に愛していただろうと思うんです。」
という発言を読み改めて萌え、また信虎×大井夫人を書いてしまいました。
暗いのばっかり書いてすみません。では投下します。
酒器の割れる音と女の悲鳴が甲高く躑躅ヶ崎館の奥向きの一室に響いた。
倒れた瓶子から白濁した酒が流れ、赤い華美な打掛の裾を汚す。
袴をつけずにゆったりと着流した艶のある灰色の小袖の少し乱れた裾の近くには、若い女の恐怖で歪んだ顔があり、
わけがわからぬままに平伏して許しを乞うその女を、甲斐の国主である武田信虎が見下ろしていた。
燃え上がった彼の激情は一瞬で室内に惨状を作ったが、冷めるのもまた一瞬だった。
信虎は今は冷ややかな目をしている。
ほんの少し前まで信虎は、この若い側室の襟元に手を入れて柔らかい乳房で暖を取りながら上機嫌で酒を飲んでいた。
女は美しく酒も美味かったが、唐突な怒気が彼に盃を放り投げさせ、女の小袖の襟元から乱暴に手を引抜いて細い体を突き飛ばさしめた。
しかし何に腹が立ったのかもう思い出せない。
どうせ些細なことだったのだろう。
泣くだけで手ごたえのない女を一瞥した後、信虎は女にも酒にも興味を失い、部屋を出た。
躑躅ヶ崎の館の廊下には、この冬最後の満月の光が細い格子の隙間から幾筋も射し込み、信虎の行く手を照らしている。
不動堂の近くを通りかかった時、かすかな笑い声が信虎の耳に入った。
これから会いに行こうとしている妻が発する、聞き慣れぬ響き──。
信虎はふらりと体を揺らすと、その方向へ足を向けた。
気配を殺して中を覗き込むと、不動明王の前に彼の正室の大井夫人と、嫡男の勝千代が歓談していた。
妻の膝には経文が、息子の手には一枝の白梅がある。
躑躅ヶ崎館の庭先にはまだ雪が残り、梅の蕾みはまだ固い。
大井夫人は、息子がもたらした春の兆しを眩しそうに眺めていた。
「鮎沢はもう梅が咲いておるのじゃな」
鮎沢には勝千代の学問の師がいる長禅寺がある。
「いえ、鮎沢でも咲いていたのはこの枝のみでござる。危うき崖近くの梢でござったが、母上にお目にかけたくて板垣を梅の木へ登らせました」
「そなた、板垣ほどの者にさような真似をさせたのですか」
勝千代の傳役板垣信方は武田家の重鎮中の重鎮である。
たかが梅一枝のため、大事な家臣に危うい行いをさせたことは、母としてはたしなめねばならぬところだ。
しかし板垣が梅の木へ取り付いている姿を想像すると、大井夫人は説教用の表情を作ることができなかった。
大井夫人は吹きだす様に笑った。
「板垣が花盗人をするのは、なかなかに面白き眺めでござりましたぞ」
それをよいことに勝千代はすましている。
「ちょうど今宵は月夜。梅を楽しむにもよい夜でござる」
今年十歳になる勝千代は、歳よりもずっと大人びた口調で言うと大井夫人に梅の枝を手渡した。
「月の輝きは晴れたる雪の如く、梅花は照る星に似たり──か」
大井夫人が菅原道真の有名な詩をそらんじて見せると、勝千代は我が意を得たりというように頷いた。
「菅公がその詩を詠まれたは、それがしとそう変わらぬお歳であったとか。あやかりとうございまするな」
「頼もしいこと──学問に励んでおるようじゃの」
「菅公に比べれば恥ずかしき限りでござりまするが、近頃は殊に孫子が面白うてなりませぬ。百戦百勝は善の善なるものに非ず──ひとくだりごとに眼を開かされる心地でござる。母上もお読みになられるとよい」
「そなた、母に兵法を学ばせて、いかがする気じゃ」
孫子への傾倒の程が窺える熱っぽい息子の語りように大井夫人はまた笑った。
信虎は妻の微笑にじっと目を凝らしている。
見慣れぬ表情。見慣れぬ声。
その美しさに湧き上がった嫉妬が胸を焼き、意図せず手の中で胡桃が、コリ、と硬い音をたてた。
その響きはごく小さいものだったが、大井夫人の耳を鋭く突き、口元の笑みは霧と散った。
なかば仕方なく不動堂の入口へ一歩踏み出した信虎に、大井夫人はゆっくりと頭を下げた。
夫の目の縁は赤く、酒を過ごしていることを大井夫人は悟った。
「……勝千代、次郎のところに参って、学んできたことなどを話してやるがよい」
このところ特に賢しき言動が増えた息子に父の風当たりは強い。
加えて今宵信虎は酔っている。
言葉を交わさせてはいけないと大井夫人は思った。
せっかくの美しい月夜に夫の罵声は聞きたくはない。
母親と月を眺めながら学問の話をしたかった勝千代は、至極不満だったが、母の心遣いは十分に理解できたので、
感情をぐっと飲み込み、父母それぞれに一礼して不動堂を出て行った。
信虎は息子の背中を睥睨したあと、視線を己の正室に向けた。
視線は微笑みの余韻を求めてさまよったが、白い美貌は静かな湖面のように凪いでおり、漣ほどの感情も浮かべてはいない。
しかしその水底深くに沈んでいる憂いだけは透けて見える。信虎はいらだった。
「また経など読んでおったのか。相変わらず抹香臭い女じゃ」
吐き出すように言うと、信虎は女を脅かすようにわざと音を立てて不動堂の戸を閉めた。
夫人は先刻信虎の興を削いだ側室の名を上げ、今宵はあちらにお泊りのはずでは? と尋ねた。
信虎が憮然と何も応えずにいるので、大井夫人はその顔の上に視線をさまよわせながら
「なにか、私に急なご用でも……?」
と静かな口調で言った。その言葉に信虎はじろりと女の顔をにらんだ。
「用がなければ、わしはお方様には拝謁できんのか。……お偉いことじゃ」
「また……そのような」
顔をそむけた大井夫人に近づき膝を折る。酒臭い息が大井夫人の頬にかかった。
「勝千代とはさぞ、お大切な話をしておったのじゃろうて。わしごときが邪魔をして悪かったのう」
丁寧な文言と揶揄する声音と不機嫌な表情とがバラバラで結びつかない台詞が、いつものように大井夫人の心を切り刻む。
「学問の進み具合などを尋ねておっただけにございます」
夫人は視線を流したが、信虎の節くれだった大きな手が白梅を大井夫人の手ごと掴んだ。
「勝千代め……小器用に浮かれた風流ばかり身につけおって……。そなた、武田の跡取りをそなたの父のごとく文弱な男に育てる気か」
細腕をひねりあげるように枝を目の前にかざし、信虎は吐き棄てるように言った。
「さようなことはございませぬ。勝千代は武家の棟梁となるに必要な修養を積んでおりまする。決して軽佻浮薄に風雅の道に遊んでいるわけでは……」
夫人の父大井信達は歌道の道に優れ、文人として知られている。父までも引き合いに出して息子を罵られて、夫人はつい反駁した。
夫人は、信虎の己への執着の深さゆえ、夫人が庇い立てすればするほど夫の嫉妬を煽ることをまだ気づいてはいない。
たちまち信虎の表情が険しくなった。
信虎は夫人の細い指を一本ずつ引き剥がして白梅を奪うと、高雅な花を憎々しげに一瞥してから床に打ち捨てた。
白い花びらが月光に舞い、梅の芳香が一瞬強く立ち上る。
息子が大切に守って自分の元へ届けた花弁が惨たらしく散るのを、大井夫人の瞳が追った。
抑えた表情にわずかに悲しみが滲んでいる。
信虎にはそれがたまらなく妖艶に見えた。
節だった大きな手が大井夫人の肩に伸びる。
「おやめくだされ」
低く抑えた声でつぶやき、夫人は夫の体を押し返した。
「御仏の御前にございまするぞ」
揉み合って、大井夫人の膝にあった経文がはじけ飛び、床の上でばらりとほどけて広がる。
「──ふん、そなたに委せておれば、勝千代君はさぞかしご立派な甲斐の守護様になられるであろうよ。少なくとも──仏の前でこのような罰当たりをせぬ男に育てるが良いわ」
信虎は手の中の胡桃を、夫人の襟元へねじ込んだ。
「お許しを……お相手ならば、寝所であい勤めまするゆえ……なにとぞ」
「何を今更。そなた、ここでわしに抱かれるのは初めてではあるまいが」
忌まわしい記憶に夫人の顔が歪む。
ゴツゴツした感触に夫人が見悶えた動きも手伝い、胡桃は上質で柔らかい絹地とそれに負けぬ滑らかさを持つ肌との間で、またたくまに紛れた。
「はて……どこに行ったのかのう」
信虎は白々しく言って、背後から女の体に手を這わせた。
大きく指を開き、豊かな乳房は特に念入りにまさぐり、ことさらに女の屈辱を煽る。
わざと胡桃のありそうな場所から遠回りし、ようやく帯の上に留まっていた固く丸いものを探り当てると、信虎はそれを幾重にも重なった女の着衣ごと掴み、女の感じやすい部分へ揉み込んだ。
一つは乳房に、もう一つは臍の周りに。
体を鈍い快楽が駆け巡ったが、大井夫人は歯をきつく食いしばり、意地になって声を漏らさなかった。
目を閉じ、心の中で経を唱えている。
乞うているのは身の救済か、罪深い夫への御仏の許しか。
それとも己を苦しめている憎い男の調伏か。
体と心が乖離し乱れていく中、次第に夫人にもわからなくなっていった。
しばらく胡桃で遊んだ後、信虎は夫人の打掛を剥ぎとった。
沈んだ色の錦は品がよく女には似合っているが、信虎の好みではない。
衣だけではない。この女は何一つ彼の好みには合わない。
はかなげな目鼻立ちも、控えめな物言いも、従順を装いながら己を曲げぬ気強さ、聡明さも。
美しい顔と体を持っていながらわざとのように地味に装い、万事出過ぎず空気のように振る舞っているくせに、家臣や他の側室までが彼女を慕うのも癇に触る。
これほど嗜虐心を煽る女を、信虎は他に知らない。
その堪える表情の美しさも、容易に声を出さぬ強情さも、実に踏みにじりがある。
なれば虐め抜いて、歪む顔を見て満足しておればよいものを、性の悪いことに、自分はこの女を愛おしく思っているのだ。
──恐らく、この世の他の誰よりも。
眉根を寄せ、苦しそうに歪んだ顔が灯明に浮かび上がり、信虎の心をきつく締め付けた。
先ほどの微笑んだ顔とは別人のようだ。
己の存在が愛しい女をこれほどまでに苦しめている。
──だからどうだというのだ。今更、この女に花でも贈れとでも言うのか。
夫人の歪んだ唇に、信虎は己の唇を寄せた。
先ほど息子に向けていたようなくつろいだ笑みは、自分に向けられたことがない。
(無理はあるまい)
信虎は自嘲した。
(……嫁してより、このような目にばかり遭わせられてはのう)
冷たい唇に軽く触れ、夫人の肌を求めて襟元を大きく開いた。
剥かれた白い肌はたちまち寒さに粟立ったが、容赦なく裾をたくし上げて太股までも冷気に晒すと、女の体を経巡った胡桃が零れ落ち、床にカタリと落ちた。
大井夫人の吐く息が白い。
信虎が己の衣服の裾をさばき、赤黒くそそり立った男根を掴み出す。
女を犯す寸前、信虎は妻が深く帰依する不動明王の坐像に挑むような視線を投げた。
炎を背負った恐ろしい顔の仏は、黙って半裸の男女を見下ろしている。
不動明王をにらみつけたまま、膨れ上がった先端をめり込ませると、大井夫人はようやく絶望的な喘ぎ声を漏らした。
(──目の前でそなたを信心する女が汚されておるのに、何もできぬか。)
跳ねる体を押さえつけて奥まで貫き、非道な快楽に身を浸しながら、信虎はふてぶてしく笑った。
(──わしからこの女を救えるならば、救うてみるがよい。)
不動明王をにらみつけたまま信虎は大井夫人の体を固く抱きしめた。
(離さぬ……)
ゆっくりと体を動かすと、寒さに粟立った女が、腕の中で次第に熱くほぐれて湿った。
つながっている部分が甘くとろける。それなのに、大井夫人の眉間にはまだ濃い苦悩の色がある。
その表情にたまらなく高ぶりながら、信虎の総身を貫く快楽には、砂を噛むようなざらついた痛みが混じっていた。
やがて灯明は消え月も沈んだ。
思いの通わぬ二つの白い吐息が、闇の中では一つに混じりあった。
おわり
以上です。お目汚し失礼しました。
仲代信虎と風雪大井夫人のかもし出す雰囲気はエロいですよね
このカップリング大好きです
GJです!
信虎と大井夫人は大人な雰囲気がありますよね〜。
284 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 19:52:12 ID:PL0PDQPr
放送日age
信虎が表紙のステラ読み返したよ。愛憎が表裏一体なんだよね信虎一家。
ステラの表紙は美味しいんだけど役の格好だったり中の人だったりバラバラなんだよね。真田夫婦が格好揃わなくて残念。
葉月と伝兵衛も年の差カプだけどそれを感じさせない力関係。葉月が伝兵衛に遠慮ないのは甘えてるからだと思うと萌え。
>>285 いいなあ、そのステラほしい。信虎かっこいいわ。じいさんなのに。
田辺表紙の時も小山田扮装だったらよかったんだけどな
書店で三ヵ月以上前のバックナンバー取り寄せできなくてNHKスタジオの売店で買ったステラ。一年間分余裕で在庫あった。
勘介、晴信、義元、信虎、三条、由布、真田、板垣、景虎、忍芽、小山田のうち、
内野、谷原、佐々木、田辺が中の人が表紙。
イケメンは役より中の人を表紙にしたいのか?(Gackt除く)
信虎×大井夫人の新作キテタ!
この二人に胡桃プレイは欠かせないねw
GJ!
>>282 GJでした!!
エロい夫婦だよな〜
葉月と伝兵衛は最終回までにくっつくかなぁ
勘助←リツもどうなるか見物
すいません、勘介×ミツを投下します。
時期的には、第一話の最後で赤部を殺した直後の話です。
しかしながら肝心の第一話を見直して無いという致命的ミスを犯したので、幾つか矛盾点があるかもしれません。
文章も稚拙ですが、諸々勘弁していただいて、とりあえず読んでもらえれば幸いです。
1
葛笠村は、夜である。
先ほどまで降っていた雨はあがり、今は冴え冴えとした満月が浮かんでいた。
村の奥の林のなかで、ふたつの呼吸が息づいている。男と女が、闇のなかで抱き合っているのである。
女はこの年で十八、男は三十五。美女と野獣といっていい。
男の体躯は隻眼破足、名を山本勘助という。先刻、侍をひとり殺していた。
女の名は、ミツ。抱きしめるとその倍の力で抱き返してくる。そういう女だ。
ミツが、勘助にささやく。
「うらには、勘助のこころに咲いてる花が見えるだよ」
それは愛の告白といってよかった。
……………
勘助は、ミツに覆い被さるように抱いている。
草の繁みが寝床で、月と星は天井だ。野の獣どもは寝静まって、ふたりの荒い呼吸だけが辺りに響く。
ふたりの横には屍体があった。
勘助が屠ったその骸は、首と胴に別れて転がっている。
その隻眼を骸のほうにを向けて
(わしも、いずれは、こうなる)
と思う。
寂漠としたものから逃れるように、ミツに優しくささやく。
「恐くは無いか」
「恐い、勘助の、顔」
そう言って笑った。
(ミツは、強い)
勘助が舌を差し込めば、ミツは答えるように絡んで来た。
離すと、透明な滴の糸が引いた。
「うら、もっとこうしていてぇずら」
ミツは不意にそうを言った。
瞬間、勘助を哀しいものが貫いた。
しみ入るような熱さが、躰の内奥を打った。
ミツを、ひたすらにいじらしく思ったのである。
勘助には、ミツの明るい強さが逆に彼女の厳しい宿命を裏付けるものだと思えてならない。
明日、自分はこの村を発つ。もう戻ってこないだろうという予感がある。
この女は、それを知っているのか?
知りながら、自分を求めているのか?
「月」
「え?」
勘助が振り仰ぐと、満月だった。
「うらはこの格好だから、あのキレイなお月さまが見えるんだども、勘助はその格好じゃあ見えねえずらな」
ミツを下に敷いた格好なのである。
「今夜はとくにキレイずら」
「月が好きか」
「見とると、ぼんやりしてくるじゃ」
「わしはそなたの顔を見れれば、それだけでよい」
「…うれしい」
ミツは恥じ入るように顔を背ける。
その仕草が勘助を惑乱させた。
血が、どうしようもなく沸った。
(これは、止められぬ)
丸い首筋に強く吸い付くと、ミツはくぐもった甘い声を漏らした。
「勘助ぇ、そこがいい…」
せつない喘ぎを聴きながら、勘助は自分が欲望を止められぬ何者かになって落ちてゆくのを感じた。
2
ミツは土の香りのする女だった。
勘助の鼻腔は、ミツの躰の奥から発する土と汗の混じりあった臭いに満ち、そこに強烈な淫媚さを嗅ぎとると、自然に抱きしめる腕の力が強まる。
しなやかな筋肉の存在を、着物を隔てていてもありありと感じた。
もっと、直に感じたい。衣服など邪魔だ。
そう思うやいなや、勘助はミツを突き放して脱ぎ始めた。
「どうしたのけ?」
ミツは、勘助が急に離れたことに驚いて見上げると、もっと驚いた。
闇のなかに仁王立ちの勘助の裸身が浮かび上がっているのである。
怒張した摩羅が荒い呼吸とともに跳ね、汗が月明かりに反射して光った。
「おねしも脱げ」
ほい来た、とミツは敏捷に立ち上がり、するする帯を解く。橙色の着物がはらりと落ちる。
男の前に真裸を投げ出すと、全身に夜風を浴びて気持がよかった。
ミツの小柄な躰は筋肉が引き締まって、子鹿を連想させた。
お椀のような丸々とした乳房がふたつ、みずみずしい張りを保ちながら突き出ている。
乳首は固く尖って、それは夜風の冷たさのせいだけでは無い。
下腹の、黒々と生え揃った茂みには、硬質のちぢれ毛が手入れされないまま堂々と息づいている。
ミツは惜しげもなくそれらを晒し、草の上に佇んだまま動かない。
恥ずかしがる必要は無かった。お互いが下帯も何もつけない裸である。
闇のなかにぽっかりと浮かびあがるミツの肢体は、ますます妖しい光を放ち辺りを照らすかの如く艶やかに見えた。
勘助は衝動に突き動かされミツを荒々しく掻き抱くと、そのまま草むらに押し倒し、大地の上に伏せて口付けする。
剥き出しの肌に、同じ土の冷たさを感じながら。
勘助のぶあつい掌は、ミツの皮膚の上をまるで蝮のように這う。その肌はじっとりと汗ばんでおり、感触は唐磁器に似てなめらかである。
「んん……ぁぁん…」
いたわるように撫で、責めるように揉んだ。あたかも、ミツがそこにいることを確認するかのような手付きで。
事実勘助は、ミツの腰の丸みや肩や腕の骨の硬さ、若い肌の弾力などを掌に感じる時、女がそこに確にいるという実感を得た。
ミツもまた、触れられて快感を得ることによって、はじめて自分の肉体を得たような気がした。
勘助は、まるで職人のような手付きで、ミツの躰をかたち造っているのである。
やがて両の手は乳房に到達し、その柔かく白いものを揉みしだく。
「んっ…ぁはぁ……んんっっ!」
乳房に深く沈む指はその柔かさを感じながら、また寄せて返す反復運動、つまり若さゆえの弾力をも感じる。
当たり前のことだが、乳房から指を退ければ窪んだ跡はこんにゃくのように震えて、本来の形を回復する。
その当たり前のことが、ミツの水々しい若さを証明するようでもあり、生き物の神秘のようでもあり、勘助の興奮をさらに高めた。
「おぬしは、俺が抱いたどの女より、よい躰をしておる」
「うら以外の女のことなんか、思いだしちゃ嫌ずら」
ミツはむくれた声で言う。それは閨の睦事のようなふざけた感じでは無く、真実むくれたような声であった。
「機嫌を直せ」
人指し指で先端の蕾を奔びながら、耳たぶを口にふくむと
「ひぃあっ…!」
ミツの躰がびくんと跳ねて、大きな嬌声をあげた。
芯は通っているが外壁は柔かい、乳首にはそんな感想を持った。
「直ったかね」
「まだまだ」
「強情な女だ」
ならば、と云うように勘助は唇を左の乳首に宛てがう。
「ひぃあっっ!」
ミツが痺れたような声をあげる。勘助は赤子のよう乳首吸いながら、ミツの高まる鼓動を聞いた。
3
不意に、勘助の下腹にここちよい異変が起こった。
ミツの指先がふぐりをまさぐり、揉んでいるのである。
驚いて顔を見合わせると、ミツはすがすがしいくらいの笑顔で微笑みかけてきた。
(許してくれたか)
と安堵すると同時に
(けなげな、おんなだ)
との感慨をも抱く。
勘助はミツのしていることを、はしたない、とは思わない。
(わしを喜ばそうとしているのだ)
そう素直に思うことについて、この男はなんの躊躇いも無いのである。
(よし)
体位を素早く変え、ミツの足のほうに頭を向けた。そこには黒い繁みの一角がある。
(おんなとは、かようにも濡れるものか…)
ミツは
(あっ)
と思う間もない。既に、舌が侵入している。
「あ…はぁああ……ぁん……」
勘助のざらついた舌が、巧みに肉襞を掻き回す。
舌を出し入れし、なぞり、吸い付いたりして刺激を与え、ぷっくりとした肉の芽を舌先で器用に剥くとそれをちろちろと転した。
「ああっ!…んっ……あはぁぁ……」
「ここがよいか」
「はぁぁぁんっ…、そこ、いい…!」
それは洪水の光景を想起させた。
甘い酔いはミツの全身を浸し、舌が中を擦るたびに雷が走り、気を遣りそうになる。
ミツは、快楽の陶酔に支配された頭で考えた。
(うらも、なにかして勘助に答えにゃあ)
見上げれば勘助の男根が、ぶらぶら、揺れている。
(男など、こうしてみれば他愛もないものじゃな)
そんなことを思った。そして、こいつをどうにかしてやろうと考えが決まった。
(勘助、いくだよ)
ミツは野太い肉棒を根本からつかまえると、亀頭の先端へ接吻する。口中に唾液を蓄え、一気にそのものを頬張る。
固く凝った肉棒は、口には完全に収まりきらない。それでも、舌でなぞるようにして舐め回すと、勘助の呻きが聞こえた。
「かんしゅけぇ…きもふぃいいだか?」
「おぬし、どこで」
「…おくまに教わったんじゃ」
言いながら、ミツは額に汗を流し懸命な愛撫を続ける。
ふたつの陰嚢をしゃぶり、裏筋をしごきあげ、尿道口をほじくるなど、知っている限りのあらゆる手段を尽す。
亀頭の先端から染み出てくる汁をすすりながらしごくと、下品な音が発して、それが少し恥ずくもあったが、同時にますますミツを高ぶらせた。
(中が、じんじんして、せつないずら)
子宮が、男を求めて疼くのである。
「勘助、気持いいだか?」
「凄いことを聞くやつだな」
「ねえ、いい?」
「男子の鉄腸も蕩ける、というやつだな」
「うらはずぅっと蕩けっぱなしじゃ」
「はは」
(蕩けるどころの騒ぎでは無い。逝きそうだ)
勘助は泣きたかった。
4
「ねえ、勘助」
「ん」
「うら、おぼこで無ぇくてごめんな」
「そんなこと」
と勘助は笑って、顔を見合わせる体勢に戻ると、ミツは涙目になってこちらを見つめていた。
「な、ごめんな」
「どうした」
「なんか、急に情けなくなってきて……」
思えば、まだ十八の娘なのである。十以上も離れた男、しかも流れものの浪人と契ろうというのだから、度胸がある。
「勘助は、うらぁでええんか?」
「……女なら、誰でもよいのだ」
拙い答えを言ったと思った。幸いにもミツは
「馬鹿」
と呆れるように笑ってくれた。
「そういう時は、男は黙って抱きしめるもんずら」
指南までされてしまった。
しかしながら、やっぱりミツは強いおんなだ。勘助は己の年甲斐の無さに比べてみて、感心してしまう。
そんな場合では無いが、とりあえずミツを抱きしめてみる。
「遅い!」
ミツは、げらげらと笑った。勘助は苦笑する他ない。
「ついさっきまで、色っぽい顔して喘いでいたのはどいつじゃ」
「いい年なのに、おなごのあしらいが下手すぎるずら」
「……お前を抱きたいな」
何か、事も無げな調子で勘助は言った。
ミツは、今度は笑わなかった。黙って、膝を開いた。
「ぁぁああああッッッ!」
闇を、ミツの叫び声が切り裂く。
歓喜の呻きは辺りを満たす。
「ああっんっ……やっっ…ん…っあっああぁぁぁぁ!」
全身を貫く甘美な振動。
勘助が腰を打ちつけるたびに、強烈な愉悦の波紋は全身に広がって、指先まで痺れた。
皮膚も骨も肉もみな溶けてしまいそうな、熱い官能である。
「ああっ…勘助ぇっ、もっと…もっとっっっ!」
叫び声に呼応するように、勘助は激しく腰を振る。
肉の襞が、男根を強く締め付けるのに耐えた。突くたびに中が潤った。
ミツの表情を見ると、恍惚として美しい。
眉間には快楽のために皺が寄り、汗で黒髪が肌にまとわりついている。
その程よい厚みの眉毛、漆黒に光る瞳、形よく隆起した鼻梁、唇から漏れる白い歯……
全ての表情が美しく、なんと生き生きと輝いていることか!
喘ぐなかでミツが言った。
「上、いいだか?」
「?」
と、思うとミツの躰がせり上がってきた。
「勘助が、寝てくれろ」
ミツの躰が上になる。
(あっ)
「これで月、見えるだか?」
ミツは、自ら腰を振りながら、いたずらっぽく笑った。
勘助の頭上に、ミツの躰と重なって、満月がある。
「ああ、みごとじゃ」
5
ミツは髪を振り乱し、豊かな乳房を揺らして、豪快に腰を上下させる。
勘助がその動きに合わせて下から突き上げると、結合した部分が、くちゃくちゃ、粘液の音をたてる。
ふたりの快楽を貪ぼる運動は、音楽にも似た規律を示す。そして運動の音楽は、また官能の音楽でもあった。
演奏は、やがて激しく、終極の絶頂に向かって奏でられてゆく……
「あんっ!……はッ……あぁんっ!!……んんッ!!……」
「ミツっっっっっっ!ゆくぞッッッッッッ!!」
勘助の陶酔した思考のなかで、ミツと満月の形が重なって白く濁ると、そのいきりたった陽根は、勢いよく精液を吐き出した。
「ひゃぁっ!…あっあっっ!あぁぁぁー―――っっっっ!…イクぅっっ!」
ミツは子宮の奥にほとばしる精液を感じると、沸き上がるような快楽に躰がびくんと反り返った。
………
共に果てながらふたりは、ささいな優越感を感じていた。
──死者に、かような快楽は得られまい
横の草むらに、さむらいの生首が転がっているのである。
死者は、こちらを見透かして睨んでいるようにも思われた。
──いずれは、みな死ぬ、それまで、せいぜい楽しむことだ
………
ふたりは、荒い呼吸をととのえている。
(これで、よかったのか?)
勘助に、再び疑念が頭をもたげた。
しかしミツの顔を見れば、安堵しきった笑顔なのである。
(これで良かった)
そう思うことにした。
夜が明けるまでには、まだ時間がある。
気が付けば、ミツはまたしたくなっている。
勘助のそれを撫でると、まんざらでも無いようで、再び硬さを取り戻しはじめた。
その後、運命は変転し、勘助は村にもどることになるのだが、世のなかは一期一会なのである。
今契らずに、いつ契る?
了
なんかのっけから章別けぐっちゃぐちゃになっでますがww
終りました、でわ
298 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/21(日) 01:31:55 ID:LYR0mxIq
ミツやんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
一話の勘助×ミツの関係が風林にはまるきっかけだったので、嬉しいです。
ミツやんもすごくそれっぽい。GJ!
この後二人に訪れる運命を思うと切なくなりますが…。
さりげなく
>ミツの小柄な躰は筋肉が引き締まって、子鹿を連想させた。
とかあって、((( ;゚Д゚)))してしまった。
萌えた。gj!
ミツかわいいよミツ。
風林火山の女たちは、どこか土の薫りがする。
百姓の娘から公家の姫まで、まさに土に根をはり生きる花。
そこにあるエロスにどきっとするのだな。
Gj!
勘助×ミツは風林火山の萌えの原点だなあ。
ここ、久しぶりに来てみたら、いいSSがたくさん投下されてて驚いたよ
正直、すぐに落ちると思ってたw
>>300 確かに。いつ落ちちゃうかと思うくらいマターリだが良作多し。
何気にクオリティ高くないか?ここ。
今日は桃姫に萌えた。相変わらず姉上は美しい。
景虎はシスコンなだけじゃなくマザコンなのかw
桃姫は髪形変わってまたお美しくおなりですなあ
政景殿はメロメロでしょうね
確か半年ほど前に卯松(景勝)が生まれたばかりだよ。
すでに三人目。政景はメロメロだねw
桃姫も育児で忙しい時に弟が問題起こして心配だっただろうな。
帰ってきて顔を合わせたら、どんな会話がされたんだろう。
なんとなく桃姫は穏やかに叱ってから「お帰りなさい」と微笑んでくれそうな気がする。
なんか
>>304を読んだら
景虎×桃というか景虎→桃に萌えた。
姉上お美しいよ姉上
景虎と桃姫の仲のよさに内心嫉妬する政景が浮かんだ
表に出さないで溜まった鬱憤は閨でry
そしてまた長尾家に子供が増える
今回は久しぶりに浪が出て来て嬉しかったな。またさらに景虎の犬化が進んでた。
景虎の抑揚のない台詞が相手が浪ということで耐えられた。
いつの間にか景虎が本音を晒せる相手になって…!
ノベの景虎が浪にお土産何がいいか聞くところ萌え
「何がほしい?」じゃなく「また土産を買ってきてやる。何がほしい?」だから、
一回目の上洛の時も景虎は浪に土産を買ってきてやったんだよな。
一体何をやったんだろう。高野山オーダーメイドの毘沙門天とか?
あの二人の間に流れる空気を見てると、景虎、嫁にもらってやれよと思う。
景虎にとっても、こんなに気の許せる相手はいないんじゃないか。
それでも不犯を守るのが景虎らしいと言えば景虎らしいが…。
なんか二人とも可哀想だ。
>>308 自分の信仰する神様の御守りを贈るのが風林でのトレンドですか?
勘介も景虎ももったいないことするよな。
武将は出家したら妻と離縁とかしなくてもいいの?
>>309 晴信なんか、出家して信玄になってからも
於琴姫に子供産ませてるしなw
宗派によっては女との交わりを絶つ必要もなかったんじゃない?
311 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 12:31:32 ID:GXRV9ulw
坊主期待放送日age
312 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 19:09:08 ID:NXGTwH6/
浪…(つД`)
甲斐の出家ブームが越後にまで
>>297 遅くなったがGJ!!!
勘助×ミツはやっぱり萌えるな〜
浪…・゚・(つД`)・゚・。
悲しすぎる。
景虎は浪の思いに気づいてなかったのか、気づいててスルーしたのかどっちだ?
せめて前に投下されてた景虎×浪を再読して幸せな気分になることにする…。
浪せつなす……
あの女優さんの声が小動物みたいにかわいくて好きだ
そういえば美瑠のお父さんも奥さんがいて娘さんも小さいのに出家してたっけ
大井夫人もだけど、女性は出家しちゃうと「落飾」っていうのがぴったりするほど
世俗を捨てる感があるけど
男の人はそうでもなくてリツが言うとおり「上辺を飾る」だね
悲壮感がまるで違う。
エロパロ板で、カプやシチュのキボンカキコなんかした事ないんだが
「勘助×リツ」が禿しく読みたい!!
勘介の最高のつれになるべく、風林登場カプのところへ突撃し、最後は真田家で泊り込み修行中、勘介に連れ戻されるリツなんかは読みたい。
どんなエロゲーだそれ
>>317 それって、閨のテクを磨くために武者修業に出るってこと?
ならば郡内小山田家には行かねばのう
あと相模北条で氏康公にお目通りして
「清水、教えてやれ」
「はっ」
あとはどこだ?今川家?
勘介バカだよなぁ
あんな可愛くて若い娘が慕ってくれるってのに
4次川中島の前に一度勘介リツに襲われればいいよw
家中全員で図って
勘助はリツを大事に思ってるからこそ娘にしたんだろうし
エロはちょっと難しいかな
でも同居してるといろいろドギマギすることがあるだろうなあ
そういうのは見たい
勘助の背中を流しに風呂場に乱入するリツとか
湯上がりのリツを見てクラっとする勘助とか
勘助のフンドシを繕っているリツを見て赤面する勘助とか
お給仕するときに手に触っちゃってドキドキする勘助とか
なんかリツより勘助に萌えてきたw
勘助×ミツ、勘助←リツ(?)。
43話辺り、シリアスじゃないです。
>>290さんの設定を、少しお借りしました。
少しリツが不憫かも知れません、が勘助×リツも好きです。
二十年ほど前に赤部守を討ち取った葛笠村の離れ、花畑の中に勘助は座り込んでいた。
朧月がぼんやりと、白く小さな花達を照らしている。
何故己は此処にいるのか、甲斐の屋敷からどうやって此処まで来たのか…。
真っ当な疑問は浮かぶものの、形にならず緩やかに吹く風と共に四散していった。
さわさわと揺れる花達に視線を落とす。
これらの名は何と言うのだろう、と他愛も無い疑問が脳裏を掠めた時、
不意に現れた人影に勘助は視線を上げた。
「誰じゃ、っな?!」
「勘助っ!」
何の躊躇いもなく飛び込んできた身体を、慌てて受け止める。
古く擦り切れた着物越しに若く瑞々しい女体を感じて背筋がぞくり、と震えた。
この身体を知っている、忘れるはずがない。
しかし、今生で二度と抱ける筈がないことは勘助がその眼で確かめたはず。
勘助、会いたかっただ。」
胸元からぐいと顔を上げ、にぱっと微笑むのはやはり亡き妻。
「…某にもとうとう迎えが来たか?しかしまだ景虎と雌雄を決しておらん上、
四郎様の行く末も定かでは無いのにおめおめと逝く訳には…」
「何言ってるらに、相変わらず小難しい事ばかり考えてるだか?」
混乱する余り、思考をそのまま口に出してしまい早速突っ込まれる。
我が城じゃ、己が守るべきはお主とその腹の子じゃと誓ったはずが
守ること適わず、死に目にすら会えなかったミツ。
言いたい事伝えたい事は山ほどある筈なのに、
軍略にかけては滑らかな己の舌は今ぴくりとも動いてくれぬ。
「本当に変わってねえだな、勘助。
そういう時は黙って抱きしめるもんずら。」
いつぞやの指南を再度口に出し、からからと笑うミツにつられて
しっかりとその身を抱きしめてみた。
日焼けした首筋に顔を寄せる。ふと、違和感に勘助は眉を寄せた。
ミツの匂いは、大地に根付く今正に周りに咲いている花そのものだった。
しかし今首筋から香るのは、同じ花でも野に群生する物ではない。
例えるなら、庭で丹精込めて育てられた山茶花のような…。
「どうかしたのけ?」
強張った身体を感じ取ったのか、不思議そうな声が耳朶を打つ。
幽谷にいた者とて多少の変化はあるだろう、そう驚くこともあるまいと
思い直して勘助は再びミツの首筋に唇を落とした。
甘やかな花の香りに誘われるように、幾度となく口付ける。
ふぁ、と小さな嬌声を零して腕の中の身体が身じろぐ。
己でもそうは残っておるまいと思っていた劣情が、
その媚態に突き動かされるように湧き上がり熱をもたらした。
それに気づいたミツに下帯の上から撫で上げられ、生じる快楽に息を呑む。
もはや先程感じた違和感や、ミツは己を迎えに来たのでは…
という疑問は勘助の脳裏からすっかり消えていた。
「ん…ミツ…」
首筋を舐め上げ耳朶を甘噛みしながら、
勘助は腕の中の妻の名を柔らかく囁いた。
その途端、甘く鳴いていたミツの身体が先程の己より顕著に強張る。
驚いて腕の中を覗き込むと、明らかに眼を潤ませながら睨みあげてくる視線。
「ミツ、どうした?」
訳もわからず訊ねると、ますます視線には棘が混ざり
とうとう零れた涙がつう、と頬を伝って。
「…嫌っ!!」
突然両の手で力一杯胸を突かれ、受身も取れず勘助は
強かに後頭部を地面に打ちつけた。
痛む後頭部を抑えながら起き上がってみれば、
そこは葛笠村の花畑ではなく、甲斐の己の屋敷。
日の光が差し込む中、またもやリツの顔が視界に入る。
「リツ、お主また某の寝所に…!」
慌てて眼帯を着けつつ、この嫁希望養女をどう諭すべきかと
向き直った勘助は言葉を失った。
どこか拗ねた様にじっとこちらを見つめてくる棘のある視線は、
先程まで己が見ていた夢の中のミツとそっくりで。
背筋をぞくり、と嫌な汗が伝い二の句が告げない勘助。
リツはしばらくそんな勘助を無言で見ていたが、不意ににっこりと笑って
「『旦那様はもうお年で、役に立たないから鬼蓑の娘を養女にした』
等という不埒な噂も城下に流れておりまする。
でもそんなことは根も葉もない噂、私安心致しました。
これでいつでも、旦那様のお子を産んで差し上げられます。
ですが、旦那様が起きておられる時にお願いしますね。」
立て板に水のようにすらすらと述べると、笑顔のまま
「おくまが、朝餉の支度が出来たと呼んでおりまする。」
と固まる勘助を置いて寝所から出て行った。
「『起きておられる時にお願いします』だと?」
他にも色々聞き捨てならないことを聞いた気もするが、
謎かけのようなリツの言葉に頭を抱える勘助。
ふと、リツの残り香であろう花の香りが鼻を掠めた。
そう、例えるなら先程勘助を魅了した山茶花のような香りが…。
呆ける勘助の寝所に、太吉の
「だんなさま〜、飯の支度ができたでごいす〜。」
という暢気な呼び声がむなしく響き渡った。
後日、勘助は晴信改め信玄の出家に伴い、道鬼と名を改めた。
むろん計略的な意図もある。
信玄の領民を思う気持ちに、素直に感動したのも理由の一つ。
しかし最大の理由は、相変わらず嫁志望の養女に
図らずとも手を出しかけた己に対する戒めであった。
(あの夢は恐らく、ミツからの警告でもあったのだろうな)
高野山で、清胤和尚に言われた事を思い出す。
死者は何かしら生者に遺していく者。きっとミツは幽谷から
「勘助もいい年して、若い者を誑かしてるんじゃねえだに。」
と苦笑交じりに勘助に伝えに来たに違いない。
いずれにせよ出家という節目を持って、養女と己の間に
きっちりしたけじめが出来る、はずだったのだが…。
「道鬼様、おはようございます。」
「…リツ!お主また寝所に!!」
「お酒も少しなら問題ないのでしょう?
でしたら女人も、少しなら問題ないではありませぬか。」
今朝も山本家の寝所から、賑やかな言い争いが聞こえてくる。
リツに婿が来るまで、果たして勘助改め道鬼の理性が持つか。
マリシテンのみぞ知る所である。
以上です。ミツとリツは名前だけじゃなく性格にも共通点が多いよなぁ、
と思い書いてみました。
GJ!
山本家パートはやっぱ、エロに向かってもほほえましいなw
和睦の条件に正室と一夜、とかってなかったのかなあ。鬼畜すぎるからないかね。
GJ!!
勘助は幸せになってほしいんだけど、報われないのが実にイイ
目の前でますますきれいになっていくリツを見ながら苦しんでほしい
>>332 徳川家康の実母於大の方の母は水野忠政の正室だったけど、
和睦の条件として離縁され松平清康(家康の父方の祖父)の妻になったけど
一夜妻っていうのはさすがにあったかどうか……
豊臣秀吉が臣下の大名の妻に手を出そうとしたので、身代わりを立てたっていうのは
小説やドラマでちょこちょこ見たりする。
風林火山でその条件にあてはまるカプリングはなさそうだねぇ
無理矢理でも義元×三条夫人とか、義元父×大井夫人とか?
武田の武将が織田信長の叔母が嫁いだ城を攻め
未亡人になった城主夫人にたいして
・降伏する
・城主夫人が自分の妻になる
この2つを呑めば、領民の殺戮はしないという条件を提示して
これを受けて信長の叔母は武田の武将の妻になった。
約束通り殺戮はなく、夫婦仲もすっごくよかったが
時が下り、侵攻してきた織田軍に信長の叔母は捕らえられ
甥の信長から「淫婦」と罵られ、逆さ磔で刑死した。
>>334 最近四郎様と一緒の城に引っ越していった秋山の事かー!
>>335 あやつめ、そんな不埒な所業をしとったのか。
秋山にイケメンな俳優を持ってきてるのはそういう裏設定があるからかな?
>>317さんのネタをお借りします。
カプは リツ×勘助(?) 晴信×於琴姫、真田夫妻、葉月×伝べえとなります。
上記カプと、ほぼエロ無しかつ品のないギャグ、及びリツ一人称がお嫌いな方は
「リツの閨事修行」をNG登録お願いします。
時代考証も余り考えておりません上に長いです…ご了承ください。
この度山本家の養女となった私リツには、悩み事がございます。
私自身はあくまでも山本家に『嫁入り』したつもりです。
何しろ甲斐のお舘様直々に、
「リツと申すのか…良きおなごじゃ。お主、勘助の子を産んでくれんか?」
と命ぜられた身でございます。
旦那様その人も、隻眼破足の爺と本人は仰いますが
どうして中々良き殿方です。
私に押されてあたふたしている所など、とてもお可愛らしくて
「戦の鬼」「謀を好む血も涙もない男」などという世間の評判は
本当に当てになりませぬ。
というわけで旦那様の子を産む気満々の私ですが、
当の旦那様ににその気がございません。
ならばその気にさせて見せましょう、と寝所に忍んでもここで問題が一つ。
私は武家の娘です。末娘として、父鬼美濃に大事に育てられて参りました。
いくら好奇心旺盛とは言え、閨事にはとんと縁がなかったのです。
もちろん、何処か他家に嫁ぐ際の嗜みとして一通りの作法は
年頃に母上に教わりはしたものの、作法は作法です。
積極的でない相手をその気にさせる方法など、あるわけもございません。
よって目下私の悩みは、
「いかにして旦那様をその気にさせる術を知れば良いか。」
に尽きていたのでございます。
「リツ、あまり元気が無いようですが何かありましたか?」
貝合わせの最中だというのに、無意識に溜息を漏らしていたようです。
於琴姫様に心配そうに声をかけられ、私は慌てて笑みを浮かべました。
「いいえ姫様、左様な事はございませぬ。」
「そうですか、私はてっきりあの山本殿と何かあったのかと。」
姫様はふんわりした方ですが、意外と鋭い所がお有りになられます。
ですが、閨事の事など姫様にお聞きするわけには…。
「山本殿は、中々寝所に誘って下さらぬのですか?」
突然悩みそのものを言い当てられ、驚いて姫様を見ますと
口に手を当てられ、ころころと笑っておいででした。
「まぁリツ、そんな顔をして。
私とて一児の母、それなりの推量はできますわ。
それにお舘様が『勘助は頑固でいかんな、あれでは少々リツが不憫じゃ』
と先日仰っておりましたゆえ。」
すっかりしてやられた私は、素直に心中を姫様にお話申し上げました。
すると姫様は小首を傾げられて、
「そうですね…いくら言葉や書物で知ろうとしても、
中々解りづらいものですから。あ、そうですわ!」
妙案が閃きましたわ、と姫様が嬉しそうに話された内容に
私は目が回りそうになりました。
「今宵丁度お舘様が、お渡りになられます。
百聞は一見にしかず、と言いますもの。
用意は致しますから、お舘様との閨事をこっそり見せて差し上げますわ。」
とんでもない!と必死にお断りしたのですが、
姫様は一度思い込まれたら聞いて下さらなくて。
その夜、私はお二人の睦言を拝見する事になったのです…。
翌朝、眼が真っ赤になった私を見て
心なしか艶が増された姫様は嬉しそうにお笑いになりました。
「どうでしたか?何か聞きたい事があれば、遠慮せずとも良いのですよ。」
「あの、姫様。その、御口で…」
「尺八のことですね。殿方を喜ばせて、
その気にさせるには良い方法だと思いますよ。
笛を縦に吹くようにすると良いようですね。歯は立てないで…」
姫様にみっしりと教えを受けた私は、その教えと
昨夜眼に焼きついた光景でふらふらの頭を抱えつつ屋敷に帰りました。
門をくぐると、おくまが気づいて駆け寄ってきます。
「リツ様、おかえりなさいませ!
今小県から、真田様ご夫妻がこられておりますだ。
旦那様は夜帰ってくるだに、リツ様がお相手してくだせい。」
真田様は、旦那様の昔からのご同輩でいらっしゃいます。
小県から泊りがけで、尋ねてこられることもよくあるのだそうです。
私は急いで、ご夫妻をお待たせしている客間に向かいました。
「おお、リツ殿。どうじゃもう山本家には慣れられたか。」
「本日はお世話になります。」
真田幸隆様と奥方の忍芽様。城下でも評判の鴛鴦夫婦でいらっしゃいます。
「お蔭様で、旦那様をはじめ皆に良くして頂いております。」
私がそうお返事致しますと、お二人は揃って不思議そうな顔をされ…
真田様は大笑いされ、忍芽様は苦笑いされました。
「旦那様、か!これは勘助の奴、未だに梃子摺っておるようじゃのう!」
「貴方、失礼ですよ。」
いつも中がよろしくて、羨ましい限りです。
いつも通りの私なら、この様な事は到底口に出せませぬ。
ですが今は、昨夜拝見した光景と於琴姫様の御指南で頭が一杯でした。
それ故、ついつい…。
「お二人はいつも仲がよろしくて、羨ましゅうございます。
なにか夫婦仲の秘訣はございますか?例えば閨事など…っ!」
途中で気がついて、口を押さえても後の祭り。
一瞬固まられた後、真田様はさらに大笑い。
忍芽様は、私を窘められるようなお顔をなさいました。
「そ、そうじゃなぁ。夫婦仲が良くないと閨事も上手くいかんものだからのう。」
「…リツ殿。勘助殿もお年ゆえ貴方を養子になされたのですよ?
そのお心を汲んで、婿をとられるまで良き娘であるべきです。」
母上の様な忍芽様にそう言われては、私も何も言えませぬ。
やがて日も暮れ、お二人は当家に宿をとられたのでございます。
その夜更け。どうにも寝付けずにいた私は、水を飲みに中庭の井戸へおりました。
冷たい水を口に含んで、寝所へ戻ろうとすると
何やら低く抑えたような声が致します。良く聞くと悲鳴のようです。
(まさか、お屋敷に賊が?)
それなら真っ先に、太吉達が起きてそうなもの。
真相を確かめる為、私はこっそりと声の聞こえる方へ向かいました。
どうやら庭に面した客間の辺りから、声は聞こえてきています。
そこまで近づけば、昨夜の経験上嫌でも声が男女のものとわかりました。
これはいけない、気づかなかったふりをして戻ろう…と踵を返した時。
「…あなた、何も山本殿のお屋敷でこんな…」
「リツ殿にあのような事を言われてはな。
きちんと道具も持ってきておる、案ずるな。」
己の名前が聞こえ、思わず振り返ると
月明かりの下うっすらと、障子にお二人の影が映りました。
「その様なこと案じては…んっ、あ…」
「違うのか?申してみよ忍芽…。」
足に根が生えてしまったかのように、私はそこから動けなくなってしまったのです。
翌朝、夜更けに長く屋外にいた為か私はどうやら風邪を引いてしまったようです。
真田ご夫妻をお見送りすることも出来ず、頭痛の為床についておりました。
風邪といっても頭痛の原因は、専ら昨夜見た影にございます。
その、影という形でもはっきりと、忍芽様のお身体に縄が掛かっているのが
見えてしまったのでございます。
(お二人は長く連れ添われ、忍芽様は真田様の為に
命をかけて敵陣に行かれたこともあるとか。
左様に信頼関係があるのなら、緊縛も愛情表現ということなのでしょうか)
閨事は奥が深い、深すぎます。
ここ数日で得た知識で頭が沸騰しそうになっていると、音も無く襖が開いて
「リツ様、薬が出来ましたので持ってきました。」
と真田の喇叭、葉月が入ってきました。
「葉月?わざわざありがとうございます。」
「山本様が『風邪に良く効く喇叭の薬は無いか、リツに飲ませてやってくれ』
と血相変えてまして、ひきとめられました。義娘思いの良い義父殿ですね。」
真田様に同行されていた葉月に、旦那様がその様な事を…。
やはり旦那様はお優しい方です。忍芽様にああは仰られましたが、
義娘として諦めることはできそうにありませぬ。
決意を再度固めていると、ひょいと葉月が覗き込んできました。
「ところで、リツ様。昨夜はまたどうして
真田様の御寝所を覗かれていたんですか?」
「…ゴホゴホッ!!」
頂いていた薬湯を思わず喉に詰まらせ、咳き込んでいると背中を叩いて頂きました。
「ご安心ください、真田様にも報告してませんから。
そりゃあ、あれだけ寒い中外にいれば風邪も引いて当たり前です。」
葉月は真田様の身辺警護をしている身、
昨夜の私の行動を知っていて当前と言えばその通りです。
観念して、私は経緯を全て葉月に話しました。
一通り話し終えると、葉月は腕を組んで軽く唸りました。
「真田様のあれは、確かに愛情表現だけど…あ、どうか他の方には御内密に。」
「はい、黙っています。」
頷くと、葉月の眼がきらきらと好奇心に輝きだしました。
「で、リツ様は於琴姫様にご教授された技で、山本様に挑まれるので?」
あからさまにそう口に出されると、やはり恥ずかしさが先にたちます。
それに実行に移すには、一つ問題が残っていたのです。
「それが…旦那様は私が寝所に入ってもお目覚めになりませんけれども、
お身体に少しでも触れるとすぐ眼を覚ましてしまわれるのです。」
どう考えても、教わったことを致す前に突き飛ばされてしまいます。
「成る程…山本様らしいっちゃらしいけど。」
首を捻って何事か思案していた葉月は、ポンと手を打ち鳴らして
「抵抗されるなら、相手の動きを封じてしまえばいいのでは?
リツ様、私が喇叭独特の手の縛り方を教えてさしあげますよ。」
またとんでもない事を妙案とばかりに聞かされ、今度は本当に眼が回りました。
「葉月、旦那様を縛るなんてそんな事…」
「何仰ってるんですか。緊縛だって愛があれば問題ないことは、
リツ様も昨夜見られたでしょう?」
昨夜の艶かしいお二人を思い出し、今度は頭にカッと血が上ります。
私の様子を興味深げに見ていた葉月は、今度は私の手を曳きました。
「喇叭の薬湯は即効性だから、もう効いてきたでしょう?
そうとなれば、見て覚えるのが一番!」
曳かれるまま寝所を出て縁側まで行くと、
其処には何時もの様に伝べえが昼寝しておりました。
「丁度いいところにいい獲物が。
リツ様、よぉーくご覧になっていてくださいよ。」
笑ってそう言うと、葉月は早速懐から縄を取り出し
猫のように伝べえに近づくと…あっという間にその手首を縛り上げてしまったのです。
「なぁっ?!お、おめぇ葉月!!一体なにするだ?!」
驚いた伝べえが手首を捩っても、一向に解ける気配がありませぬ。
これなら確かに、女の細腕でも殿方の動きを封じることができそうです。
「何するも何も…相変わらず隙だらけ。
そんなことで伝べえの主人の役にたてるのか?」
「う、煩いっ!屋敷で昼寝していて何が悪い!!
…何乗ってきてるだ、早くこれを解くだ!」
「嫌なこった。それぐらい自分で解けなきゃ、間者なんて務まらないよ?」
真っ赤になって怒鳴る伝べえに、何時の間にやら伸しかかって楽しそうな葉月。
何やらお邪魔のような気がして、
私はこっそり寝所に戻って床に入りました。
薬湯の御蔭か、ぐっすり眠って夕刻に眼を覚ますと
おくまが白湯と、珍しい練り菓子を盆に載せて持ってきてくれました。
「おくま、その菓子は?」
「ああ、これは旦那様が。
『リツが眼を覚ましたら、食べさせてやってくれ』だと。」
朴念仁の癖に妙な所だけ気が回るだな、と笑うおくまと一緒に笑って
私はその、甲斐では滅多に手に入らない菓子を口に入れました。
ほんのりと甘さが口の中に広がり、溶けて消えてゆくそれはとても美味。
「リツ様、元気になっただか?」
「ええ、とても。旦那様にはお礼をしなくては。
おくま、縄を一本持ってきて欲しいのだけど。」
「?それでお礼をするのけ?」
おくまの訝しげな問いに、私はにっこり笑って答えました。
その翌朝。
旦那様の悲鳴ともなんとも付かない声が、山本家の屋敷に響き渡りました。
太吉たちは
「どうせいつものことずら。」
と、寝所には来なかった様でございます。
さらにその夕刻。
心なしか煤だらけになった伝べえが、私の元へ訪れました。
「リツ様、一体旦那様に何しただ?うら、
『葉月は一体何をリツに吹き込んだ!!喇叭縛りなんぞ仕込んで、
なんのつもりだっ!!』って旦那様に城の中庭で、種子島の的にされただよ。
あいつのやったことで、うらを責めてもどうしよーもねえだに。」
ぼやく伝べえに手ぬぐいを渡しつつ、私は首を傾げます。
「さぁ、腕を縛った時は確かに随分と驚かれておられました。
でもその後は、喜んで頂けたと思っておりましたけど…?」
ただ、拙いながらも於琴姫からご教授された技を駆使しておりましたら
息を荒げて涙目になった旦那様に
「リツっ…本日はどうしても、朝一番に出仕せよと、お舘様が…
だから、ひとまず離れてくれっ…」
と仰られて致し方なく離れて、縄を解いて差し上げたら
物凄い速さで仕度されて朝餉も取らずにお屋敷を出て行かれたぐらいで。
「殿方は、途中で止められるとたいそう辛いとお聞きしました。
それでご機嫌が悪かったのでしょうか?」
考えつつ伝べえを見やると、何故か目頭を押さえています。
「旦那様…道理で泣きながら種子島を構えてただか…。
うら、今回ばかりは旦那様に同情するだ…。」
「?」
私の悩み事は、ひとまず進展した様でございます。
旦那様が帰ってこられましたら、是非今朝の続きをして差し上げないと。
そしてゆくゆくは、旦那様のお子を産んで差し上げねばなりません。
「勘助…、このままだと心労で禿げるんでねえか?」
「??」
勘助が不憫です、これでも勘助ファンですごめんなさい。
突っ込みどころ多すぎるんで書き逃げします。
>>337 GJ!
面白かった!!勘助と伝兵衛がいいなw
この続きをエロ展開にすればいいんだYO!
葉月がイキイキしてたよ!於琴姫もおおらかでいいな。
幸隆はリツの発言がなくとも最初っから他人の家でやる気満々だったみたいで忍芽かわいそう。それにしても忍芽は縛られる姿がしっくりくる。
リツの頑張りには頭が下がる
リツ可愛いよリツー! GJ!
書き逃げしたのにGJありがとうございます。
連投になりますが、リツの閨事修行勘助視点投下します。
勘助ヘタレです。渋い勘助じゃないと駄目な方は、
「勘助苦悩する」をNG登録お願いします。
近頃のリツは、どうも余計な知識を誰かから伝授されているらしい。
周りが面白がって、囃し立てるからいかんのだ。
このままでは鬼美濃殿に申し訳が立たぬ。
果てさて、如何致したものか…。
某、五十を越えてまで若妻を娶る積もりは毛頭ない。
元々隻眼破足、決して人好きせぬ外見もさることながら
家を栄えさせる事そのものに興味がない。
この様な男が伴侶では、余りにリツが不憫。
常々そう口に出しておるというに、わかって下さるのは
今の所忍芽様のみ。太吉から馬場殿、終いには諸角殿まで
「勘助、勿体無い事を申すな!それともお主、もう役に立たぬのか?」
などと相木殿のようなことを言う。
本当に役に立たぬのなら、むしろそれを理由に出来て有難いとまで思う。
未だ役に立つからこそ、こうして悩んでおるのではないか。
そうこうしているうちに、リツがまたとんでもない事をしてくれた。
先日風邪を引いてしまったようで、葉月に薬を頼んだのが拙かった。
何故目が覚めたら、手首が縛られておるのだ。
「旦那様、おはようございます。
頂いた練り菓子、たいそう美味しゅうございました。
今からお礼をしたいと思いますので、どうか暴れないでくださいね。」
満面の笑みでリツに言われ、何事か?と混乱しておる間に
その、下帯に手を掛けられて思わず叫んでしまった。
しかし、主が絶叫しておるというのに何故太吉は様子を見にこんのだ?
いや、見に来られても困ったことにはなったのだが。
「旦那様、お静かになさって下さい。」
咎めるように言われても…リツ、何か間違っておらんか?
こちらの静止の声も聞かず、覚束ない手つきながらも下帯を抜き取られる。
早朝の未だ力ない光とは言え、日の本とリツの興味深げな視線に晒されては
流石に起つ物も起たん。
これなら心配ないだろう、と情けなさはさておき安心しておったのに…。
誰だリツに尺八など教えたのはっっ?!!
ふいにリツの頭が下がった、と思いきや
ねっとりとした熱に一物が包まれ、予想外の刺激に思わず声をあげてしまった。
「うぁっ…な、な、何をしておるかリツっ?!」
「ですから、お礼を。
見ると実践するとではやっぱり違いますね。ええと、この辺り?」
口を離して、一体何処で何を見たのやら首を捻るリツ。
呆気なく起ち上がった雁首の辺りを舌でなぞられ、身体が跳ねるのを押さえられぬ。
先、裏筋と丹念に刺激されれば息が乱れ、声を抑えるのがやっと。
(このような事、一体誰が?どうやらこの手の縄は喇叭独特の縛り方。
という事は葉月か?あ奴、リツに何という事を…っ!!)
となんとか思考を逸らして耐えようとするも、物事には限界という物がある。
小さな口腔いっぱいに頬張られ、懸命に吸い上げられてはどうにもならん。
「ふっ…くぅ、リツ、やめっ…」
「ふぁふぇふぇほふぁいふぁふは(何故でございますか)?」
咥えながら上目遣いで喋るでない!もう些かも、身が持たぬ…。
こんなことでは鬼美濃殿にも姫様にも申し訳がたたん!
ましてや「由布、これで許してやれ」
と寛大に仰って下さったお舘様にも合わせる顔が…。
まて、お舘様?今は朝だ、ならば一つだけ理由は作れる!!
「リツっ…本日はどうしても、朝一番に出仕せよと、お舘様が…
だから、ひとまず離れてくれっ…」
リツにあったのは仕込まれた知識だけで、経験はないのが幸いだった。
男の身体を知り尽くしておれば、
「もう直に果てましょう?すっきりなさってからで宜しいではないですか。」
等と言われかねんところであった。
暴発寸前の一物を無理やり下帯に押し込め、着衣もそぞろに寝所を飛び出す。
背後でリツが、
「でしたら、お帰りになってから続きを致しますね。」
と申しておったような気がするが気のせいだろう。気のせいだと思いたい…。
朝餉を食い損ねた上、着崩れた衣のお蔭で本日はからかわれ通しだ。
駒井殿にまであの涼やかな調子で
「山本殿、袖から縄目の後が見え隠れしておりますよ。」
と指摘され、情けないやら腹が立つやら。
(それもこれも、リツに要らん事を吹き込んだ葉月!
あの喇叭、今度顔を見たら種子島の的にしてくれるわ!!)
そんなことをつらつら考えつつ種子島を眺めておると、
整備に呼ばれたのであろう、何時に無くにやけた顔の伝べえが姿を現した。
「あ、旦那様!…どうしただ?普段より一層怖い顔になってるだよ。」
「お主こそ、そのにやけた面はなんだ。何か良いことでもあったか…っ!」
いやいやそんなことねーだ、と手をふる伝べえの手首。
其処に残るのは、間違う事なき縄目の跡。
「…伝べえ、庭に直れ。」
「は?旦那様何言って…どうして泣いてるだ?
って旦那様種子島は人に向けちゃ危ねえってうわぁっっ?!」
「喧しいっ!!葉月は一体何をリツに吹き込んだ!
喇叭縛りなんぞ仕込んで、なんのつもりだっ!」
「うら知らねぇだよ!
なんであいつがやったことでって旦那様勘弁してくだせぇ〜!!」
伝べえに逃げられ、苛ついていた所をお舘様に呼ばれた。
領民の為、出家なさるという。これぞ正に天の助け。
「某も共に出家いたしまする。
つきましては早速今晩にも手配致しましょう。」
「勘助、何もそう急ぐことは無いのだが…?」
「何を仰いますお舘様!兵は神速を尊ぶ、善は急げと申します。
ご心配召されるな、直にでも寺に使いをやりましょう!」
何となく不審げな眼を向けてこられるお舘様。
しかし「今晩の養女から逃れる為、出家したい」などとはとても言えぬ…。
こうして某山本信幸勘助は出家、名を道鬼と改めた。
屋敷に戻って伝べえに会うと、奴は目頭を押さえてこう言いおった。
「旦那様…心労で禿げる前に、剃っちまっただか。」
「伝べえ、もう何も言うな。」
勘助×リツ、大好きなのですが
この二人でエロ、となるとここまでしか書けませぬ。
第四次川中島前に大人の雰囲気で…な筆氏様おられましたら
どうかお願いいたします。
>>351 GJw
思わず顔がニヤけちゃったよ
自分は好きだな。リツに対して腰が引けてる勘助w
朝っぱらかたら立ち寄った甲斐があった。
すごいワロタよ。大好きだ。GJ!
>>337 何気にマニアックなプレイを見せてくれた真田夫婦に悶々しました。長年連れ添っているだけに色々ありそう。
晴信は風林では一番の絶倫なイメージだな。晴信と幸隆は出家して余計に生臭さが増したように感じる。
小山田が生きていれば良かったのに残念。晴信、真田、葉月に比べて小山田は超ノーマルそう。まっとうな保健の授業をリツにしてくれるだろうに。
自分では色事のスペシャリストなつもりなのに、
実はすごいノーマルな性癖の小山田が容易に想像できたw
勘×リツ?投下します。エロなしですみません。
リツが山本家の養女になって数年たった設定です。
リツを娘にしたことを勘助に後悔させてやろうと思って書き始めたら、
リツもかわいそうなことになってしまいました。……なんでやねん。
相変わらず捏造酷いです。
ではいきます。
362 :
夜来風雨声1:2007/11/04(日) 06:43:04 ID:HtQOS7f5
今は剃髪して道鬼と号している山本勘助は、夜中雷の音で目覚めた。
轟音と激しい雨音に混じって、小さな足音がこちらへと近づいてくるのが聞こえる。
(やれやれ)
勘助が枕元の眼帯を拾い上げて結び終えたのと、寝所と次の間を隔てる襖が開いたのとはほぼ同時だった。
「旦那様……!」
開いた戸から橙色の塊が勘助めがけて突進してきた。
リツを抱きとめた勘助の背後、明り取りの障子を透かして稲光が光る。
──雷。
可愛らしい外見をしているくせに恐ろしく知恵が回り、なまじそのあたりのの武将などよりもよほど胆力のあるリツが、
この世で恐れる唯一のものである。
養女となって始めての雷雨の夜、リツがこのように勘助の寝所に逃げ込んで来た時には、
勘助は、彼女が雷を口実に夜這いをかけてきたのでは、と疑った。
後日、実父の原美濃守にそれとなく探ったところ、この娘が幼い時より、
「雷だけには弱い」
というのはまことで、実家でも父の寝所に潜り込んでいたということを聞いた。
以後、この養女が雷が鳴る度に大騒ぎするのに、甘んじてつき合ってやっている次第である。
それが父親の役目というのならば仕方ないが、なにか納得いかないものを感じている勘助ではあった。
「これ、たかが雷ごときにそのようにおびえるでない」
「怖いものは仕方がないではありませぬか」
「が、いつまでも雷が怖いと父に甘えてどうする。子供ではあるまいに」
「されど、旦那様のほかにこの館に助けを求められる者などおりませぬ」
勘助の脳裏にこの家の他の住人──伝兵衛に太吉夫婦、茂吉らの顔が浮かんだ。
確かに、おくまはともかく、ほかの者にリツの取り乱した姿を見せたくはない。
勘助は溜め息をついた。
「だから常日頃早う婿を取れと申しておるのじゃ」
「それとこれとは別でござりまする!……きゃっ」
一際大きな雷鳴に勘助の胸にぐりぐりと顔を押し付けてきたリツの背中を、勘助は仕方なくさすってやった。
363 :
夜来風雨声2:2007/11/04(日) 06:50:18 ID:HtQOS7f5
「……しかしあの鬼美濃殿の娘でありながら、雷が恐いとは面妖至極……」
勘助は武田家に仕官したばかりの頃、雄たけびを上げながら自分に向けて剣を振りかざした原美濃守の形相を思い出しながら言った。
「は? なにゆえでございますか」
「あのお方は見た目といいお声といい、まこと雷神のごときではないか」
リツが顔を上げ反駁する。
「何をおっしゃいますか。父上はところ構わず落ちて来てドシーン!!とかバリバリ!!などと恐ろし気な音でわたくしを脅かしたり、
お宮の杉の木を真っ二つにしたりはいたしません!」
怖がっているわりには、身振り手振りを交えて熱弁するリツである。
「矢や刃なら防ぎようもありますが、どこに落ちるかわからぬものからは、逃れようがありませぬ。だからこそ恐ろしいのではありませんか」
「……それではわしの側におったところで詮無きことではないか?」
リツはブンブンと頭を振った。
「いいえ。一人でいるよりはずっとずっと心強うございます。それにアレは一人で居る女子を選んで落ちるものと聞いておりまする」
リツは雷、という言葉を口にするのもイヤなようである。
「アレは女子のへそが大好物なのだと乳母も申しておりました」
いったいこの娘は現実的なのか迷信深いのか……。その発言の矛盾を突こうと口を開けた勘助を、リツは潤んだ瞳で黙らせた。
「どうぞ、もうしばらくお側にいさせてくださいませ。後生でございます」
そんなやり取りを繰り返すうち、稲光と雷鳴との合間はどんどん短くなっている。
やがて一際鮮やかな閃光が部屋を白く染め、地震のように館が揺れた。
雷は近くに落ちたらしい。
「いやあ……っ!!」
リツが飛び上がって勘助の首にしがみついた。
「落ち着け、落ち着くのじゃ。取り乱すでない」
それはリツにではなく、むしろ自分へ向けた言葉だった。声が裏返ったのは雷のせいではない。
夏のことで夜着の布地は薄く、胸に押し付けられた乳房が、勘助の中枢に生々しい感覚を伝える。
出家し、齢五十を過ぎたとは言え、毎日鍛練を欠かさぬ勘助の体は頑健そのもので、そして十分にまだ「男」である。
心臓がばくばくと波打つ中、必死に養女をなだめる言葉を探す。
「案ずるな、わしがついておる!だから、もそっと離れよ、の?」
リツのしがみつく力はゆるまない。いったいこの細い体の一体どこにこのような力があるというのか。
恐怖のために速くなっている鼓動が、細かい身の震えがたまらなく愛おしい。
この愛おしさは父親の感情か。
恐らく──否である。
が、この娘を妻でなく養女にすることを決めたのは己だ。
そうしたことには様々な理由があったが、
若く美しい娘を、自分のような老いぼれの妻とするのはあまりに不憫。
リツにとってもよかれと思ってしたことだ。だから悔いてはいない。
この娘には、もっとほかに相応しい男がおる。己が由布姫様に捧げたように、この娘を真摯に愛し、
己よりもはるかに長く娘の側にいてやることのできる、若く強い男が。
しかし、その一方で思っているのだ。
この愛おしい娘を、誰にも触れさせたくない。
この腕の中にいる娘を守る役目を、近い将来ほかの男に委ねなければならぬと思うと、
勘助は身を焼かれる心地がした。
なんという欺瞞だ。
自分は、持ち込まれぬ縁談に鼻もひっかけないリツを叱咤しながら、実はそのたびに胸を撫で下ろしているのだ。
勘助は目を閉じた。
瞼の裏には、乱れた裾からこぼれ出したリツの脛が、雷光で白く焼き付いている。
リツの頬が勘助の首筋にぴたりと張り付く。その滑らかな感触に勘助は総毛立った。
乱れた息遣い、髪の匂い、わずかに震える温もり。その全てが勘助の理性を揺るがす。
勘助は腕の中に、リツの体と己の煩悩を、必死に封じ込めた。
364 :
夜来風雨声3:2007/11/04(日) 06:54:28 ID:HtQOS7f5
*
「はああ……生きた心地が致しませなんだ」
リツがため息混じりに言った。
雷は去り闇が戻った寝所をぼんやりと常夜灯が照らしている。
雨はまだ降り続いているようだ。
すがりつくリツに押し切られて、褥に仰向けに倒れてしまっている勘助に、リツが覆いかぶさっている。
「……いつまでそうしておるか。早うどけ」
手を振って追い払おうとする勘助の首に、リツはくすくす笑いながら抱きついた。
「よいではありませぬか、もう少し甘えさせてくださいませ、旦・那・様」
「調子に乗るでない!」
勘助は体を起こしてリツを振り払い、乱れた襟元を正した。
生きた心地がしなかったのはこちらの方である。
リツの女体に掻き立てられた血の猛りは、いまだ鎮まらず、勘助の体のあちこちでくすぶっている。
父として接するのはもう限界なのかもしれぬ──。
今宵という今宵はそれを思い知らされた。
日々艶やかさ重ねていく娘に、いつか取り返しのない過ちを犯してしまう前に──
勘助は居ずまいを正した。
「──リツ」
「はい」
「一日も早く婿を取るのじゃ」
「またその話でございまするか──聞きとうございませぬ」
リツはぷいっと膨れて横を向いてしまった。
「聞け。わしはもう老いぼれじゃ。いつまでもそなたを守ってはやれぬのだ」
「──そうは思えませぬが?」
リツが勘助の体に意味ありげな視線を這わせた。
勘助はたじろいだ。己の欲望の気配を悟られていたのか。
不穏に騒ぐ鼓動を抑え、強いて父親らしい厳しい顔と声を作る。
「──よいから、何も言わずに、次にわしが連れてきた男を婿とするのじゃ。よいな。もうこれ以上先延ばしにすることは許さぬ」
勘助のただならぬ物言いに、リツの顔からすっと表情が消えた。
365 :
夜来風雨声4:2007/11/04(日) 06:57:22 ID:HtQOS7f5
どれほど雨音を聞いただろうか。
リツは口を開いた。
「わかりました。おっしゃる通りにいたします」
虚ろな瞳はそのままに、リツは口元だけを動かしている。
自分で言い出したことだが、あまりのあっけなさに、勘助は少し拍子抜けした。
「……そ、そうか。うむ。よくぞ申した。では早速──」
「ただし」
望む答えを得た割には、力のない勘助の声を、リツの強い声が圧する。
「一つだけ条件がございます。──私を一夜だけ旦那様の妻にしてくださいませ」
一瞬その言葉の意味を理解できず、勘助はきょとんとした。
リツが手で己の顔を覆い、搾り出すように言う。
「この家に養女として参った時には、覚悟ができていたと思ったのです。旦那様の妻になれないのであれば、
相手が誰であっても同じこと──ならば、旦那様がお選びになった方を夫として受け入れようと。
……されど、やはりイヤ。私は旦那様でないとイヤ」
馬鹿なことを申すな、と言うつもりだったが、勘助は声が出なかった。
リツの顔が苦しそうに歪む。
「だから、せめて一夜だけでよいのです。お情けをいただければ、私は誰とでも祝言を挙げてさしあげます。
茂吉でも伝兵衛でも、誰であっても否やは申しませぬ。ただ一夜、旦那様が私を抱いてくだされば──」
リツが思いのたけを全てを吐き出し終わる寸前、灯火が急に激しく揺れた。
燃え尽きる寸前に一際大きく燃え上がった炎が、涙に濡れたリツの貌を照らし、消えた。
燈芯が尽き果てて真の闇に包まれた部屋を、再び雨の音が包んでいる。
「……愚かなことを申しました。お忘れくださいませ。道鬼様」
部屋に沈んでいた湿った空気がゆらりと動き、リツの足音が廊下を遠ざかっていくと、
勘助は、宙に浮かしたままリツに届かなかった腕を、はた、と褥に落とした。
「わしは……間違ってはおらぬ」
リツを妻ではなく娘とした己の選択を、誤りではないと思いながらも、
胸を押さえられるような苦しさに、勘助はその夜眠ることができなかった。
おわり
以上です。
リツには一度だけ思いを遂げさせてあげたい気もするのですが、
やはり、パロとは言え一線を超えさせるのは抵抗ありますねい
きれいな体であの人にお嫁にやりたいという気持ちもありますしねw
ではお粗末でした。
>茂吉でも伝兵衛でも、誰であっても否やは申しませぬ。
。・゚・(ノД`)・゚・。
こんなに覚悟を決めてるのに勘助〜!!
>>360 小山田は公の場で下ネタ言うから目立ってたけど、プライベートでは真田・相木が猥談をして勘介をからかってそうだ。
勘介は下ネタは嫌じゃないけど、特定の人の話になるとダメそう。
景虎は浪がいなくなって、どう感じたのだろうと思い書いてみました。
エロ無し、景虎⇔浪 悲恋です。お嫌な方は
『浪の内掛け姿』をNG登録お願いします。
浪の内掛け姿は、さぞ美しかろう。
それを見たいと願ったは、やはり仏の怒りに触れる欲であったか。
知らず知らず心を許していた侍女は、
上洛した際の土産を受け取ることなく己の前より姿を消した。
その訳を今になって悟ろうとも、もう詮無き事だ。
二度目の上洛より越後に戻り、館に帰った景虎は
浪が何時ものように出迎えに来ない事をいぶかしんだ。
父である実綱に言い渡され景虎の侍女となってからは
日々欠かさず、景虎を出迎えていた浪である。
「何処ぞに出かけておるのか…?」
以前京より持ち帰った土産を手渡した時の、
清楚な蕾が綻ぶ様な笑みを脳裏に描いていた景虎は
無意識に眉間の皺を深くする。
それでも浪が帰ってからで良かろう、と直に意識を
上洛中に起こった内政、外圧への対処に切り替えた。
しかしどれほど時が経とうとも浪は帰ってこず、
身の回りの世話はするものの浪ほど勝手のわかっておらぬ
侍女に苛立ちすら覚えだした頃、直江実綱が館に現れた。
「お舘様、お疲れの所申し訳ござりませぬ。」
何時になく落ち着かない様子の重臣に、何があったかと向き直る。
「武田に動きがあったか。」
「違いまする、我が娘の事ですが…」
「浪が、いかが致した。」
思いがけず気に掛けていた名を耳にし、景虎は眼を見開いた。
額一杯に汗をかき、俗物ではあるが優秀な重臣は平身低頭する。
「申〜し訳ござりませぬ!あの不心得者が、わしが眼を話した隙に
何処ぞの寺へ出奔したようで。」
「…寺へ、出奔しただと。」
「はい、お舘様に終生お仕えすると申しておきながら真に情けない。
何やら『出家する』と書置きだけが残っておりましてな。
今、何処の寺に居るのか探しておる所です。全く一体何が不満だったというのか…」
京にたつ前、土産は何が良いかと聞いた際の浪の顔が浮かんだ。
何もいりませぬ、どうかご無事でと笑った顔。
良き縁談は無いか、と宇佐美に尋ねた際の
「浪は結婚など望んでおりませぬ、お舘様に生涯お仕え致します。」
とどこか泣きそうであった顔も。
「…その必要はない、実綱。浪は仏の教えに帰依したのであろう、
ならば無理に引き戻す事は御仏の意思に反する。」
「は、しかしそれでは…」
「浪は良くわしに仕えてくれた。
それに免じ、今後は浪の思うままにさせてやっても良かろう。」
首を捻りながらも退出していく実綱を見送り、景虎は酒を用意させた。
独り、器を干しながら京より持ち帰った内掛けに思いを馳せる。
浪の内掛け姿は、さぞ美しかろう。
それを見たいと願った。その横に座する男は、
有能で長尾を裏切らぬ家臣であれば良いと思った。
しかしそれは、仏の怒りに触れる我が欲。
浪が己の前から永遠に姿を消したは、仏罰なのであろう。
内掛けを羽織る浪より、土産を受け取り微笑む浪が見たかったのだと
今更気づいても詮無き事だ。
何とかこの二人を幸せに書きたいのですが、
どうしても景虎→浪、浪→景虎になってしまうorz
GJです!
だが切ない…(つД`)
景虎と浪は来世で結ばれてほしいカップルだ。
ちょっと目を離したら、短期間にいっぱい投下されてて朝から読みふけってしまった
みなさんGJ!!
しかし勘×リツも虎×浪も切ない
風林火山で今のところ円満なのはひょっとして真田夫婦だけでは?
大森って絶対Sだろ
>>360 小山田はせいぜい目隠しが限界っぽい、でも指遣いとかすごそうw
>>374 たしかに最初っからずっと仲良しなのは真田夫婦だけか。真田は夫婦愛、家族愛担当だしね。
これからの葉月、伝兵衛に期待。
でも結ばれて円満ではないから、ここが盛り上がるんだとオモ。
>>369 美瑠のことで下ネタ言われたら、小山田はブチ切れるか
すんごい目で相手を秒殺しそう。
年頃っぽい、小山田息子が美瑠をみてムラっとしたのを感づいたら
息子をブン殴りそうだし。
小山田×葉月とか面白そうだな。
口だけ色事師なのが玄人の手にかっかって明らかに。
後、小山田と由布もどうあがいてもかなわないお館様とライバルの想い人で気にかけてるって設定は美味しかったな。
途中で小山田いきがるの止めちゃって残念だ。
武田に超コンプレックス持ってそうだから正室(武田の女)との関係とかも見たかった。
武田家・小山田家の和睦は小山田出羽守の生まれる前だから
信虎妹は年代的にもお父さんの越中守の奥さんで出羽守の母親?みたいだけど
田辺小山田は主家から押し付けられた高慢な年上の正室っていうのがイメージぴったりなんだよな
そうでなくても
元服したての頃に、かわいい顔してるのを人妻とか未亡人に目をつけられて
閨の手ほどきされて自信つけちゃった感じがする
というわけで、寿桂尼×小山田
若い頃今川に使いに行った時にパヤパやされちゃったという設定でどや。
……すんません、妄想が過ぎました。
>>376を見て、HDに小山田×美瑠←弥三郎視点のボツSSがあることを思い出しました
と言っても、小山田が弥三郎をぶん殴っているわけではありませんがw
回想シーンが多いためやや長めですが、投下します
よろしくお願いします。
380 :
初恋1:2007/11/12(月) 02:09:31 ID:TrK+FcvK
領主の嫡男である小山田弥三郎は、常緑樹でギザギザに縁取られた青空へ、やり場に困った視線を向けた。
(落ち着け……落ち着くのじゃ)
脈打つ心臓が肋骨を破り飛び出してきそうだ。
自らの鼓動に急き立てられつつ、退路を考えていると、さっきから彼の耳を刺激し続けているせわしない息遣いに
「ああ……」
と甘くかすれた旋律が乗った。
弥三郎は数年前に元服も初陣も済ませて、跡取りの勤めを立派に果たしている。
されど温和な性格が滲み出した柔和な顔は、実際の歳よりもいささかあどけなく見えた。
その生真面目な瞳が誘惑と好奇にゆらいだ。
彼は郡内小山田邸からしばし馬を走らせた山中の、とある森の斜面にいる。
高い木々に囲まれて鬱蒼としているが、目の前の窪地には目立った立木もなく、そこにだけ木漏れ日が明るく射し込んでいた。
斜面に横たわる楕円形のちょうど底にあたる部分には泉が沸き、小さな花が群れ咲いて休息を取るのに格好の空間となっている。
弥三郎の喉は、カラカラに渇いていた。ほんの少し坂を下るだけで存分に泉の水が飲めるというのに、窪地をまばらに縁取る茂みから動けずにいる。
泉のほとりには先客が居て、枝葉の間から白っぽいものがちらちらと動くのが見えた。
彼の色白の頬がうっすら赤く染まっているのは、強い陽光の下、馬を走らせてきたためだけではない。
──男と女が衣服を乱して睦み合っているのだ。
男は彼の父親の小山田出羽守信有。女の方は上背のある父にすっぽりと隠れているので顔が見えない。
(困ったところに行き逢うてしもうた)
泉の周囲は、巨人が一掴み抉り取ったようになっている上、ぐるりと潅木が取り囲んで天然の垣根を作っているので、こんなに近くに寄るまで二人の姿が見えなかったのだ。
弥三郎は二人が唇を吸い合う、くちゃ……という水音にさらに頬を赤らめた。
彼が父からこの居心地の良い場所を教わったのは、まだ鶴千代丸と呼ばれていた頃である。
こっそり執務の間を抜け出して、野駆けに出る支度をしていた父の袴を掴み、一緒に連れて行ってくれとねだると、まだ髭もなかった若い父は、唇を斜めに引き上げて笑い、鞍へ抱き上げてくれた。
強い腕にしっかり支えられ、自身も馬のたてがみを握りしめながら、弥三郎はいずれ父から引き継ぐ土地の景色が、眼前に移ろいゆくのを胸を躍らせて眺めた。
その時休息を取ったのがこの泉だ。
父は少年の頃雉を狩っている途中偶然にここをみつけたと言っていた。
「わしの気に入りの場所じゃ。誰にも申すな」
手ずから泉の水をすくって弥三郎に与えながら、父はそうも言った。
大きな手に唇をあてて飲んだ水はとても冷たく、ほのかに甘く感じた。
その日のことはそれ以後父との会話にも出たことはない。
しかし弥三郎は一人で遠乗りに出られるようになってから、すでにここを幾度か尋ねている。
風光明媚で人に会うことが少ないこの道は、身分を隠して馬を走らせるのにちょうど良い。
恐らく父もそういうところが気に入ったのだろう。
今でこそ領主の務めを学ぶため、父の傍らに控えている時間は長くなったが、幼い頃に過ごした記憶は多くない。
そのせいだろうか、あの日の出来事が弥三郎にはことさら慕わしく思えるのだ。
その思い出の場所で不埒な仕儀に及ばれていることに、弥三郎は怒るべきであろう。
しかし父と女の乱れた息遣いは、梢のざわめきや小鳥の声に不思議に違和感なく溶け込んでいる。
弥三郎はついに誘惑に屈し、視線を声の方へと向けた。
381 :
初恋2:2007/11/12(月) 02:12:12 ID:TrK+FcvK
二人は向かい合って座り、結びついた部分を要とする一枚の扇のように互いに背を反らして快美に喘いでいた。
腰巻ごとたくし上げられた女の衣が、尻の下で皺になっている。
微行のために地味な色を選んだようだが、身分卑しからざる武家の女の身なりだ。
投げ出された足の白さが目にまぶしい。
弥三郎にはそれが男の体に絡み付くためだけに作られたものに見えた。
せつなく草を踏みにじる丸い足指、細い足首から膝頭を経て、震える太腿の先、乱れた衣の奥へ。
「いけない」とは思いながら、弥三郎の視線はきわどいところにまで吸い込まれた。
ひっきりなしに揺さぶられて均衡を失った女が支えを求めて父にすがる。
くすんだ藤色の小袖が女に斜めに引っ張られて、筋肉の張りつめた武将の背があらわになった。
女の華奢な手がその上を、入口を探すように掻きむしる。
ぴくり、と震えたのは弥三郎自身の体だ。
白魚のような指が己の体をまさぐったような気がした。
やがて、父の膝によじ登って自ら腰を波打たせ始めた女の顔が、木漏れ日の中に白く浮かび上がった。
(やはり)
と弥三郎は思った。
印象的な黒く大きな瞳、それを縁取る長いまつげ。あえかに開いた口元のほくろ──。
官能に歪んではいるが、その顔には確かに覚えがある。
なぜならば、女の夫を殺した戦に弥三郎も加わっていたからだ。
──数年前の志賀城攻め。
その頃、甲斐のお屋形様が下す下知の残虐さは、病かと首をひねるほどであった。
主君の豹変を皆が恐れいぶかしむ中、父は非道な任を、笑みすら浮かべて忠実に遂行した。
弥三郎はそんな父に自虐的なものを感じていた。
表立った奇行や堕落があったわけではない。またその内心にどのような葛藤があったのかは知らない。
しかし、あの頃の父の心が何かの理由で屈折し、荒んでいたのは確かだ。
志賀城攻めにおいて、小山田勢は先備えの一翼を担っていた。
戦で鬱屈を晴らすかのように父の差配は容赦がなく、小山田勢は文字どおり死体の山を築きながら、城の奥深くへ踏み込んだ。
「女子供は生け捕りにせよ」
白刃を肩に無造作に担いだ父の口元にはぞっとするような笑みが浮かんでいた。
それが、である。
後刻、燃え落ちようとしている曲輪から引き上げてきた時には、父の顔にあった澱んだ翳りは、嘘のようにかき消えていた。
そのかわり、腕の中には、炎と同じ色の打掛をまとった女が、いた。
父は女を陣羽織の胸深く抱き寄せ、降りしきる火の粉から守っている。
その手つきの濃やかさは虜囚を扱うものには見えなかった。
主君の手を煩わせるには及ばずと、気を回した家臣が女の体を受け取ろうとしたが、父はそれを威嚇するように睨みつけた。
結局女が気がつくまで、父はその顔を飽かず眺めていた。
弥三郎はその理由を、意識を取り戻した女が、父の腕から降り立つのを見て理解した。
煤で汚れていてもなお、女はこの上なく美しかったのだ。
ふらついた体を支えようとした手を振り払い、気丈に敵将を睨み据えた女を、父の小山田出羽守信有は兜の下の目を細めてまぶしく見返した。
側近くにいた家臣の幾人かは父に芽生えた女への執心を敏感に嗅ぎ取ったが、そこから少し離れたところに立つ、同じ「信有」の諱を持つ若者が、父によく似た表情を浮かべて女をみつめていたことに、気づいた者はいなかった。
その日以来、幾度も夢に現れては弥三郎を悩ませたその女が、そこにいる。
──しかも夢の中よりも淫らな姿で。
382 :
初恋3:2007/11/12(月) 02:17:06 ID:TrK+FcvK
弥三郎が視界を阻む枝を掴んで身を乗り出した時、彼の潜む繁みの近くから雉のような鳥がばさばさと飛び立った。
それは弥三郎の肝を冷やしたが、それ以上に快楽にふけっていた女を我に返らせた。
「あ……」
うろたえて引き剥がそうとした細い体を父が抱き留め、なだめるように髪を撫でる。
「美瑠、大事無い……ただの山鳥じゃ」
(……みる)
弥三郎はその美しい名を、胸の中で唱えた。
敵将笠原清繁の正室だった年上の女は、父に恩賞として与えられ、その側室となっている。
囲われている屋敷の名にちなみ、家中では「駒橋の方」または「駒橋殿」などと呼び習わされていた。
女のまことの名を、弥三郎はこの時始めて知ったのである。
「無粋な鳥じゃ……今少しであったものを」
父が女のむき出しの肩に頬をすり寄せ、焦れったく腰を動かすと美瑠は居心地悪そうに身をよじった。
「殿、もう館へ戻りませぬか。このようなところでは……気がとがめまする」
「案ずるな。ここは元服した頃から幾度も参っておるが、一度として人と会うたことなどない」
「……ここへは、女人とご一緒に?」
「妬けるか?」
暴れる美瑠を父は笑いながら抱き締めた。
「嘘じゃ。女はおろか誰も連れて来たことなどない……いや、一度だけ弥三郎を伴ったことがあった、な」
「弥三郎、さま……?」
美瑠は鸚鵡のように父の言葉を繰り返したのに過ぎない。
されど、思いを寄せる女の唇が己の名前を紡ぐのを聞いた弥三郎の体温は上がった。
しかも、父と繋がったままで発せられたその声はひどく妖艶だった。
「あれが幼少のみぎりに一度連れてきたきりじゃ。弥三郎とて、とうに忘れているであろう」
安心させるようにそうささやくと、美瑠の体を弥三郎から良く見える草の上へ横たえた。
美瑠の襟元がさらに大きく開かれる。
まさか当の弥三郎がすぐ近くにいて、たわわな乳房に生唾を飲んでいるとは思いもしない。
「あ……」
父がずっと繋がったままだった腰をゆっくりと進めると、赤い唇がうっとりと開いた。
弥三郎は甘美な高ぶりに全身を痺れさせながら、父が女の体を好きにする一部始終を見た。
羞恥や潔癖など、彼を後ろめたくする感情は興奮に押し流されてしまった。
生身の美瑠の喘ぐなまめかしさは、弥三郎が眠れぬ夜に頭の中に作り上げた幻とは比べ物になどならない。
弥三郎の男根が固くいきり立って下帯を押し上げている。
布地をこする他愛のない刺激だけで精を漏らしそうになり、弥三郎はあわてて股間を押さえた。
頭に血が上って耳鳴りがする。鼓動が速くなりすぎて息苦しい。
目の前では、父が美瑠の足を抱え上げ、さらに結びつきを深めようとしていた。
「は、あ……んっ」
体を打ち付け合う淫らな音が大きくなる。
我慢できずに弥三郎は袴の合わせ目から張り詰めたものをつかみ出していた。
「美瑠……」
父が何度も何度も女の名を呼んでいる。
呻きと鳴き声が混ざり合って高まる。
一際強くなった風が木々を激しくざわめかせ、極みの声を消した。
やがて
弥三郎は肩を揺らしながら口を塞いでいた手を離した。
もう片方の手に疲れた視線を落とす。
それは白く濁った粘液で汚れていた。
草の上にも白いものが滴っている。
弥三郎はそれを虚しく眺めた。
383 :
初恋4:2007/11/12(月) 02:23:45 ID:TrK+FcvK
強すぎる快感の余韻と、ざらついた嫌悪に身を浸し、後始末をするのも億劫だった。
一方の眼前では、父が手際よく身じまいを整え、泉の水で手ぬぐいを濡らすと美瑠の体を甲斐甲斐しく清めている。
乳房の間にたまった汗の玉まで、丁寧に。
美瑠は蕩けた顔をまま、しばらく父のなすがままにしてたが、やがて恥ずかしそうに身を起こし襟を掻き合わせた。
美しい体が隠されていくのを名残惜しく見守り、弥三郎は汚れた手をむなしく草になすりつけた。
(わしは、なんと、浅ましいことを……)
泣きそうな弥三郎をよそに、窪地の二人は互いの衣についた草を仲良く取り除きあい、並んで泉の縁に座って喉を潤している。
ぱしゃん、と軽やかな水音に二つの笑い声が重なった。
水をはね散らかし、戯れている。
弥三郎の思考は乱れた。
くらくらする。
今日は始めて目にするものがあまりに多すぎるのだ。
仇のすべてを睨み殺しそうな瞳をしていたあの女が、なんと可憐な顔をしていることか。
いや、それよりも自分の父はあんなにも朗らかな顔で笑う男だったか?
まるで弥三郎に見せ付けるようにじゃれあった後、父は美瑠の膝に頭を預け横になった。
木漏れ日の中でやすらいでいる二人を見る弥三郎の頭に「つがい」という言葉が自然に浮かんできた。
己の母のことを思うと胸が痛むが、この二人の間に割ってはいることは誰にも出来ぬと思われる。
それは、己とて同じことだ。
美瑠の指に濡れたほつれた毛を撫でられながら、父がぽつりとつぶやく
「このままずっと、こうしていられればよいのにのう……」
つられてうなずきかけた女が、大切なものを思い出したようにまつげを瞬かせた。
「まこと、よいところにございまするな……でも、早うあれを、藤王丸に飲ませてやらねば」
美瑠の視線の先をたどると、男物と女物の笠と履物や脚絆の類がきちんと並ぶそばに、白い小菊を挿した籠があり、濃い緑の草が覗いていた。
「つれない女じゃ。わしより藤王丸のことが気にかかるのか」
父が鼻をつまもうとするのを美瑠は笑いながら逃れた。
藤王丸というのは美瑠が産んだ子だ。一度も逢ったことはないが、近頃病がちだというのは噂で聞いている。
この弟の出生に関しては、不穏な噂も耳にするが──目の前の二人にそのような気配を匂わせるものは何もない。
「今日は私のわがままをお聞き届けくださり、外へお連れ下さってありがとうございます。これで藤王丸の咳もよくなるものと存じまする」
「目当ての薬草がみつかってよかったのう。それはさように効くのか」
「はい。私も幼き頃には体が弱く、よう咳を致しておりましたが、そのたびに母が、この草を煎じて……」
美瑠は言葉半ばで横を向いた。
彼女がお屋形様が初陣で見事落城せしめた海ノ口城の姫で、その戦で両親を失ったこと。
その信濃攻めは、父が先代の信虎公にさかんに具申して行われたこと。
弥三郎がそれらの事実を知ったのは、それからずっと後のことである。
だから、弥三郎は父が少し居心地の悪い顔をしたことには、ほんの少し違和感を感じただけだった。
384 :
初恋5:2007/11/12(月) 02:34:07 ID:TrK+FcvK
美瑠はあたりに咲いていた白い花を摘み、手慰みに編み始めている。
それを見て、父が言った。
「……器用じゃな」
「幼い頃、この花でよう遊んだものでございます」
懐かしそうに言う女の口は微笑んでいたが、目にはなにか愁いの色がある。
「随分遠くまで参ったように思っておりましたが……甲斐も信濃も、咲く花は同じでございまするな」
遠く信濃の佐久からこの郡内へ、美瑠を略奪同様に連れてきた父は、何も答えなかった。
ただ己の顔のすぐ近くで女の指が規則正しく動くのをじっと眺めている。
遠く小鳥の声が響く。
女の編んでいる花輪の先が、端座した女の膝に達しようという頃、父の口からあくびが漏れた。
「殿、少しお休みになっていらしてもよろしゅうございますよ。私は藤王丸の土産に花輪を編んでおりますゆえ」
「ん……」
「では、三尺ばかり編み終えましたら、お起こし致しまする」
「美瑠」
「はい」
父はさも心地よさそうに女の名を呼び、女も笑顔でそれに答えた。
「四尺じゃ」
「はい」
「……美瑠」
「はい?」
「ゆるりと編め」
「はい」
父は女の膝を枕にすぐに安らかな息を立て始め、弥三郎はその機にその場から立ち去った。
この時振り返ったのが、弥三郎が生きた女を見た最後となった。
どこをどう馬を走らせたのか、弥三郎が谷村の邸に帰ったのは夜も更けていた。
床で目を閉じた弥三郎の瞼の裏に、赤い打掛をまとい、燃えるような瞳をした笠原の正室の姿が浮かび上がる。
志賀城の戦以来、習慣となっていることだが、今宵はそれが身に沁みてつらい。
弥三郎は、今日に至るまで笠原夫人がいまだ恨みを抱いたままで父に囚われているものと思い込んでいた自分を嗤った。
今、駒橋館に住まうのは父を愛し、愛される美瑠という名の別の女だ。
己が恋をした女は、もうどこにもおりはしない。
父に抱かれ、父の子を産み、溶けて消えた。
「……みる」
山の中で父の腕で喘いでいた女と、己が恋した女を別人と割り切ろうとしながら、弥三郎はその美しい名をこっそりつぶやいた。
彼が心から美瑠の面影を消せなかったように、美瑠という女の心に怨嗟の炎が尽きていなかったということを弥三郎が知るのは、この次の年、天文十年の正月、雪の朝のことである。
それはもう半年ばかり先に迫っている。
弥三郎は今はそんなことを知る由もなく、微笑む女の顔を脳裏に思い浮かべながら、ただ眠ろうとあがいていた。
おわり
以上です。
出番がないのをいいことに弥三郎の性格を捏造しまくってしまいました。
父との絡みが見たかった
GJです!
弥三郎は出番は少なかったですが、よかったですよね。
ひねくれ者の父に似ず、素直そうな所が少年らしくて。
いや、美瑠と出会ってからの小山田は「そなたが儂を抱いたのじゃ」
という本人の弁通り、それまでとは明らかに変わったので
案外似た者親子なのでしょうか。
そんな想像が膨らむ作品GJでした。
gjgjgjgjgjgj!
萌えさせてもらったよ
>>376です。
職人様、GJ!です。
目の前に情景が浮かんでくる筆力、凄いです。
小山田が勘介に口では幸せといいつつ全くそう見えなかったのが哀れだったな。
勘介のライバルキャラ?だったけど後半は息子の代含めて真田家と好対照だね。
地味に平蔵ヒサ夫婦は幸せになってほしいな。せっかく好き同士で結婚できたんだからな。葉月と伝兵衛もしかり。
武家の政略結婚で夫婦仲がいいと逆に可哀相だ。
390 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 02:24:43 ID:qo1vveNJ
GJ!!
お姫様抱っこと膝枕に萌えた
勘介とリツのSS投下します
文章長いんで、飛ばし飛ばしにでも読んでいただければ幸いです
一応エロはあるんですけどエロに辿り着くまでが長い上に、エロくないかもです
ご勘弁ください
壱
玄関の扉を開けて、勘助は驚いた。
素裸のリツが、ちょこんと座っているのである。
勘介の頭のなかは、奇襲を受けた軍勢のように混乱した。
そのまま、固まってしまった。
リツは何か縫い物をしていたようで、ひざの上に布きれが置いてある他は、乳房からなにから丸見えである。
立ち尽くす勘介をよそに悠然と座りながら、いつもの眩しいような微笑みを浮かべている。
「あの……」
そのままの姿勢で何かいいかけたが、勘介は狼狽のあまり何を言っているのか聞こえない。
初陣の時に似ていた。感覚が濁り、己の位相は消失する。
とつぜん、リツがすっと立ち上がるのを見ても、何もできぬ。
かろうじて下半身を覆っていた布が落ちたのを、ただ眺めるだけだ。
(もっと叫ぶとかなんとか、あるのでは無いか)
呆然とそんなことを考えていた。
リツの裸形は美しかった。
それは五十を過ぎた男の忘れていものだ。
若さであり、女であることの素晴らしさだ。
などと批評をしておった、その時
「旦那様!」
勘介の惑乱は破られた。
リツの一喝が全てが明瞭にした。
そしてその反動が猛然と沸き上がるのにまかせて、一息に叫んだ。
「服を着ろぉぉぉぉぉッッッ……」
絶叫である。
それは或る日の夜のこと、山本勘介が館を辞し帰宅した時のことだった……
しばらくして
「お待たせいたしました」
何も無かったかのように、ぱたぱたと軽い調子でリツが奥の間から出てきた時には、勘介は土間にて座り、しかめ面をする余裕を取り戻していたが、やはり落ち着かない気分であった。
橙色の着物姿のリツは
「ご飯の支度をいたしますね」
と言って、甲斐甲斐しくお椀に粥をよそりはじめる。
その姿はまるで妻になったかのようだ。
「お椀にござりまする」
平然と椀を差し出したが、この女は先刻のことを忘れて飯が食えると思っているのか。
リツは照れるわけでも無く、意味深な笑みを漏らすのみだ。
かえって勘介のほうがどぎまぎとしてしまった。
「太吉達がいないようだな」
ひとまず、気になっていた疑問で探りを入れてみる。
「みなさん、いらっしゃりません」
「なぜ」
「ひとにはひとの用事があるものでしょう」
「ふん」
そういうことか、と思った。
明日は珍しく、勘介の非番なのである。
弍
勘介が終日家にいることなど、滅多に無いことだ。
それで、いらぬ気を使ってみんな出ていったのだろう。あるいはリツが出ていかせたか。
なんにせよ、やっかいなことになった。
リツが山本家の養女となって数年経っていた。
いまだにリツは勘介を父上とは呼ばないし、勘介はリツに違和感がある。
違和感とは、つまりリツの勘介に対する恋愛感情である。
「で、あれはおぬしの……策略か」
「なんのことでこざいます」
(とぼけやがる)
と思ったが、年甲斐にも無く顔のこわばってゆくのがわかった。
リツはいつも落ち着き払っていて、その辺りの小娘じみた軽薄さを微塵も感じさせない。
ただ時折、ひとを驚かすことを言って楽しむような所があった。
「その……おぬしの……その…玄関でのことじゃ」
「まあ、わたくしの裸のことですか」
おちょくっているのか。
勘介は敗けじと声を荒げた。
「太吉達のこともそうじゃ、いったい何の了見で」
「軍師の娘にはふさわしいことでございましょう」
「やはり」
「たまには、旦那さまとふたりっきり、いいではありませぬか」
「しかし何も裸にまでならずともよい」
「あれは偶然」
どこまでが本当だか。武田家随一の知恵者と称される己が、たかが小娘に翻弄されているのかと思うと情けない。
「で、どうでした、わたくしの裸」
「馬鹿なことを申すな」
「はい」
「よいか、おぬしは我が娘じゃ」
「はい」
「そのつもりでわしはそなたを慈しんでおる、これ以上はしたない真似はするなよ」
「はい」
「うむ」
「旦那様」
「……ん」
「玄関でのお顔、真っ赤でおもしろうございました」
怒鳴りつけてやろうかと思った。
リツの愛くるしい顔も、いまばかりは憎たらしい。
ぱっちりとした黒い瞳が、臆することなく勘介をみつめている。
肝の座った、座り過ぎた女だ。
小柄な体駆は可憐なほどで、どこにそんな活力が潜んでいるのか不思議だった。
(あの透き通るような肉体に)
参
勘介は、着物に隠されているリツの肉体を想った。
やはり武家の娘であるのか、日焼けをしていない白い肌だった。
四肢は細いが、骨だけは親譲りでしっかりとしているようである。
形よく整った釣鐘型の乳房の先に息づく桃色の蕾は、処女であることの証拠のように思えた。
しかし下復に茂る繊毛の黒さは肌の白と対照をなして、妙になるほど扇情的だ。
若葉のようなリツの体は、枯れたはずの勘介に思わぬ劣情を催させたのだった。
もう何年もおんなを抱いていない勘介にとって、若いリツの体は魅力ではあった。
だからといって、抱きたいとも妻にしたいとも思わないのが、勘介という男である。
リツの伴侶は前途ある若者でなくてはならない。しかし、それを言っても判らぬであろう。
リツは、あくまで娘に過ぎない。
「あの、もうお終いでございましょうか」
勘介は菜物も椀物も食い終っていた。
「あ……ああ、うむ」
「また、呆としていらっしゃいましたよ」
好奇心いっぱいの幼女がはしゃいでいるようなあどけない顔で、リツがころころと笑う。
「左様か」
「あの」
リツが、何か白いものをそっと差し出した。
布である。
勘助が受けとると、ごわごわした感触。
広げてみて
「ふんどし?」
と気付いた。
「誰のじゃ」
「あなたさまの」
「馬鹿ッ!」
大声を出すと、こめかみが痛かった。
どうしてリツは驚かすようなことばかりするのか。
「お気に召しませぬか、破れていたので」
縫ってさしあげたのか?先刻のは、あれか。
「裸で縫っておったのか!」
「もう暑い季節にござります、皆もいないことですし、だから裸で」
「己の褌の世話くらい、己でするわ!」
とにかく、女に褌を見られたことが恥ずかしい。とくに、この女には。
「リツ、おぬしは、余計なことばかりじゃ!」
勘介は怒鳴ってから少し後悔した。
リツの笑顔は消えて、能面のようになっている。
しかし、これくらいはと思い直し
「明日は、非番の予定じゃったが止めた、出仕する」
そう冷たく言い捨てて、奥の自室に帰った。
あとには、リツと褌が残った。
肆
座敷は静かになった。
取り残されたリツは、黙々と後片付けをはじめた。
そうして全ての食器を片付けても、心のもやもやした残滓だけはどうしても拭えない。
(つまり、馬鹿な男に恋したということかしら)
とつぜん、胸を締め付けられる思いがした。
涙が頬を伝っている。
涙は一滴一滴、とめどなく溢れ出た。
迂濶にもリツは、その時はじめて己のみじめさを悟ったのである。
漏れそうになる鳴咽を、体を折り曲げひっしに抑えた。
あの時――玄関での一件は、あらかじめリツの詐略したことでは無かった。
(それすら、勘介殿は疑っておられるのであろう)
誰もいないことを幸い、実家でよくしていたように着物を脱ぎ捨てたのがいけなかったが、後悔しても遅い。
誤解されても無理はなかった。
太吉らと示し合わせて勘介とふたりっきりになろうとしたのは本当だからだ。
それにあの時、勘介を誘惑する気持が起こらなかったといえば嘘になる。
たしかに褌の綻びを縫うのに夢中で勘介の帰宅するのに気付かなかったが、扉の開いた時
(わたくしの体を見せつけてやれ)
咄嗟のことで、下卑た野心が羞恥心に勝り、あわよくばそのまま抱いて欲しいと思った。
(褌のことも、怒っていらした)
ふたりっきりになれることで浮かれ過ぎていたのだ。
勘介に喜んでもらいたかったし、照れて恥ずかしがる所も見たかった。
その後の会話でも、勘介の気を和らげようと試み、わざととぼけてみたりしたのだが、ことごとく嫌味な女に見えていたことであろう。
(いや、もともとわたくしが嫌味な女なのだ)
全てが間抜けな話で、その途方も無い欠落感は、ここに勘介のいないことが証明している。
寂しさが身に染みて、震えそうに悲しい。
そして、つれない勘介を恨めしく思ってすらいる己の浅ましさが惨めだった。
横を見遣ると、褌が無造作に転がっている。
リツはそれを手に取ってみた。
仄かに、冷たい。
あるべき場所に褌は無くて、リツの掌中にあるから冷たいのであろう。
(褌は、股間に宛てがわれて常に熱を孕んでいなくてはなるまい)
リツは、褌に篭っていたはずの熱気を想った。
その熱気の源を想った。
(勘介殿……)
伍
(勘介殿……)
涙は止んで、胸のうちにある高ぶりが燎原の炎ように盛んに興ってゆく。
顔が刻々と陰惨なものに変容してゆくのがわかる。
情欲に捕われた女の顔だ。
リツは白い布に顔を埋めて、男の匂いを吸い込んで、止めることができない。
汗と油の混じり合って染み込んだ香りは、深い部分を熱くさせた。
(これは寂しさを埋める、わたくしの最後の手だて)
そう弁解するより先に、帯に手をかけている。
座敷を照らす蝋燭の灯が蠢めきに応じて揺らめく。
皮膚のほてりを鎮める外気の涼しさは、衣服を着けぬ姿態であることを、嫌応なく感じさせた。
(あっ!)
体が勢いよく跳ねた。
指先で軽く、乳房の先端に触れただけで鋭い矢尻に突つかれたようである。
(別のいきものが、わたくしの内にいる)
そうとしか思えぬほどに感じやすくなっている。
しかし、声だけは漏れてはならぬ。
(そもそも、わたくしの部屋で始めればよい)
とも思わぬでもないが、この姿は見られてもよかったのである。
勘介に見られるのであれば、幾らでも見てほしいという惑乱した性欲があった。
ただ声を聞かれたくないというのはいかなる心理か。
(きっとわたくしの乙女の部分がそうさせるのであろう)
それはきっと、婦女のつつしみとか理性とかいうものの所為だ。
リツは再び褌を手に取ると、口に含んで噛み締めた。
鼻孔全域に広がる勘介の匂いに恍惚として酔いしれる己を、はしたないと思う余裕はもう無かった。
匂いが、未だ見ぬ勘介の肉体を、生々しいまでに想像させた。
リツは褐色の硬い皮膚を持つ腕に荒々しく掻き抱かれている己を想うと、男の産毛に触れた時の、くすぐったさすら感じてしまう。
それは想像というよりも、妄想か錯覚に近かった。
かつて男に抱かれたことの無い女は、恋焦がれるあまりにここまで追い詰められていたのである。
なにか深い闇に飲み込まれること、愉楽に溺れるとはそういうことだ。
……その始終を、襖の隙間から覗くひとつ眼があった。
勘介である。
(すこし、酷いことをしたかな)
リツのことが気にかかり、慰めに戻ろうとしたところ、なにやら尋常ならぬ気配を感じて、そっと覗いてみれば既に艶めかしいことになっているではないか。
(まったく、今日という日は)
と苦笑したが、自身の陽根は徐々に、硬質のものに成長している。
陸
隙間から見えるリツの顔は、淫らに歪んで美しい。
普段の、幼さの残る笑顔には見られない、喜悦を帯びた表情があらわれていた。
桃色の歯茎から生える白い歯は、褌をしっかり噛んで離さない。
黒髪の生え際にはうっすら汗の粒が滲み、眉間に悩ましげな皺が寄っていた。
眼を瞑って、一心不乱に体を揺らしている。
体のいたる所から汗が吹き出て、きらきら光った。
リツの細い指が突きたてられているその窪みは、温泉が湧き出るように潤っていた。
甘い酢のようなその香りは、とてもリツの小柄な体から発せられたとは思えないほど強烈である。
いつしか勘助は、己の剛直したものを握り扱ごいていた……
リツは左の手で乳房をまさぐり、右の手で下腹の花唇を穿った。
体はぬるぬると汗ばんで、額から水滴が流れ落ちる。
黒い茂みの奥の、柔らかく熟れた内壁を探るように指でなぞってゆく。
さらにてらてら濡れそぼる肉芽の皮をひん剥いて外気に晒し、小刻に扱きあげる。
(わたくしの指が、勘介殿の節くれ立った指であったのなら)
そう思うと熱い蜜がじんわり溢れて、クチュクチュ、粘液質の音がたった。
両股を大胆に開いて、指使いはますます豪快になってゆく。
乱暴なまでに、掻きまわす。
(勘介殿のお指、気持ようございまする)
そう囁くと勘介は、恥ずかしそうに顔をそむけた。
リツはその仕草をたまらなく可愛いものだと思った。
(リツは、はしたない娘だな)
そう言われればさすがのリツも顔を赤らめずにおられない。
(そうでございます、勘介殿のせいで、はしたない娘になったのでございます)
勘介は笑ったように思える。
腕を伸ばして、そのがっしりとした体を抱こうとした。
しかしその感覚は虚しいままだった。
(んん……ぁはぁぁ……、勘介殿…せつのうござりまするぅ………)
来るべき快楽の爆発に、リツは身構えた。
やがて沸点を越えた快楽が、堰を破る水のように溢れ出た。
(あぁぁ……いく、いく……いくッ……っぁぁぁぁあああああああ!)
灼熱に貫かれてたような衝撃。
体ごと宙空へふっ飛びそうになるのを、褌を噛んで踏んばった。
鉄砲玉が弾けるように、窪みから大量の白泉が噴き散って、床の上に雨を降らした。
眼の前が白くなった……
漆
翌朝。
朝飼の粥から湯気の立ち昇るのを眺めながら、勘介は考えるのである。
(やはり、わしに性欲以上のものは無かった)
リツが絶頂を迎えた時……時を同じくして、勘介はどろりとした樹液のようなものを吐き出していた。
そうしてみれば、後はさっぱりとしたものだった。
リツを女として見ていた欲望は、樹液とともに流れ消えてしまったのである。
(これは、恋ではあるまい)
愛はある。
親として娘に対する、愛。
証拠に勘介は、娘の秘事を盗み見て逝ったことについて、幾分かの申し訳なさと恥ずかしさがあった。
横でリツがうつむいて、黙りこくっている。
昨日から、会話らしい会話を交していない。
「……んん、リツ」
「はい」
顔上げたリツには、やはり人をはっとさせる輝きがあった。
それでも表情は、怪訝そうに曇っている。
悲しそうな顔ではなく、心の底から笑っていて欲しいと、勘介は親として思うのだった。
「……今日はな、やっぱり、非番のままじゃ」
「はあ」
「……非番じゃ」
「あの」
「ん」
「非番ということはつまり、今日一日中この家に、リツとともに居てくださるということでございますか」
「そうじゃ」
「だんなさまーー!!」
「!!」
凄まじい勢いでリツが飛びついてきた。
鼻孔に、昨日の匂いを和らげた、安らかな香りが広がる。
「これこれ」
花が咲いたような、いつもの笑顔がそこにあった。
瞳が、潤んでいた。
(わしは甘い親かな)
甘やかしたことがこの先かえってリツを苦しめることになりはせぬか、そんな危惧はある。
(いずれ、良い婿を見付けてやらねばならなぬ)
リツにとっては残酷なことだが、それが親としての役目だと思った。
(いったい、どうしたことかしら)
リツは心の隅で訝った。
さては昨夜の自慰を見られて、それで哀れに思われたか。
(見られていようが、いまいが、それはわたくしにとってさして重要なことでは無い)
見上げれば、勘介が笑っている。
いい気なものだ。
(つねってやろうかしら)
でも、止めた。
素直に甘えようと思った。
いま、この幸福に浸れば良い。
この先いつ崩れるとも知れない、刹那の間の幸福に。
(わたくしは、いずれ旦那様を父上と呼ぶ日が来るのだろうか)
不吉な、しかしいずれはそうなるであろう未来の影を振りきるように、リツは勘介の胸に顔を埋めた。
褌の匂いがした。
終りです
誤字とか、ツマンネとか、あったらご指摘下さい
泣いて喜びます
でわでわ
GJ!
勘介の字や、玄関の戸を開けるで「?」となったが
充分エロかったよ!
やっぱ、この二人は親子の枠を越えるのは無理なんかな
GJ!
冒頭の裸で勘助並みにたまげて話に引き込まれました。
リツ……いいぞもっとやれ
リツ×勘助は挿れないがゆえのエロスがあるとそれがしは思いまする
402 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 05:46:52 ID:8zf/5nEf
今週は葉月と伝兵衛が楽しみ。
いつもは片思いの女性の想いを遂げさせてあげたい派だが、勘介とリツはギリギリなのがいいね。その分、源×リツに期待大なので来週楽しみだが幸隆×忍芽がカットされないか不安。一緒にいるだけでラブラブな二人は安心して萌えられるのに。
今日は、伝兵衛にそっくりの軍神さんにも新たなカップリング発生らしいね
妄想成分補充できるといいな
風林火山は女性の人数が少なくて組み合わせが限られてるのが残念
飯富さん×嫁ぐ直前の梅姫とか妄想してみたけど、忠義が過ぎて手を出さないし
之政殿×嫁ぐ直前の綾姫とか妄想してみたけど、武者震ってばっかりだし
エロに結びつかない orz
いい男が多いのにもったいないっす
ここは泣けるエロパロスレですね。何だか切ないSSが多くてたまらない。
職人様方、gj過ぎます。
>武者震ってばっかりだし
ちょwwwww
今回の放送やばい
伝兵衛×葉月と景虎×伊勢姫にハァハァしっぱなしだった…!
伝兵衛×葉月、上手くいってくれー!!
今日の話はちょっと盛りだくさんすぎて、メシ食いながらみられませんでしたw
伝兵衛×葉月萌えた。
あと、香坂いい男になったな。
かしこくて重みもあるのに源五の時の純粋さも残してて、実によい〜(コリッ)
来週のリツとの出会いが楽しみだ。
源五郎とリツというと、どうしてもリツ×源五郎で
源五郎がリツにこけしで掘られる姿しか浮かばない。
明らかに戦国板の尻スレのせいだなw
>>409 ちょっwwwww
初夜の寝床で白無垢で
源五「それがし、攻めは初めてじゃ。……武者震いがするのお」
リツ「われもじゃ!(手にこけし)」
源五「……え?」
という二人を想像してしまったではないか。どうしてくれる。
保守でござーる
公式の藤村さんのインタビューを見て、妄想沸いたので投下します。
寿桂尼×勘助 寿桂尼視点 需要は恐らく0でしょう…愛はなさげ?です。
身の危険を感じるお方は『寿桂尼×勘助』をNG登録お願いします。
初めてその男を見たのは、善元殿を駿河当主に据えるための戦の最中であった。
隻眼破足、決して見目良いとは言えぬ浪人。
ただ、雪斎の血筋らしくその境遇にしては知略に優れ使えそうな男であった。
何より、その唯一の眼に宿す激情。
高温の炎が青く燃え上がる様を思わせる光。
それを眼に宿しながら、その男は善元殿の御前でこう述べた。
「某は甲斐を…武田を、憎んでおりまする。」
醜い。しかし美しい光。
この光は男…勘助の魂を糧にしている。
生涯燃え尽きることはないのだろうと…その時は、思ったのだ。
男は、女そのものにそれ程慣れておらぬ様であった。
衣を剥ぎ取る手はおぼつかず、何も知らぬ若者の様。
不惑を越えたとはいえ、衰えてはおらぬこの身に触れるのを何故か躊躇っている。
「どうした、そなた妻子がおったのであろう?」
何も知らぬわけではあるまい、と手を取り導く。
ごくり、と喉仏が上下し触れた手が忙しなく動き始めるのを見届け、私は少し笑った。
部屋に上げる際命じて身を清めさせた為、普段男から感じる泥臭さは鳴りを潜めている。
しかし、欲に突き動かされるまま這い回る手はそのまま獣の性を思わせた。
「拙いの、勘助…少し変わると良い。」
「は、しかし…」
傷だらけの手を取り、戸惑う肢体に指を這わせる。
先程己がされていたよりずっと繊細に、しかし感所は押さえて。
身を振るわせる男の胸に口を寄せ、さらに煽る。
息を弾ませるその身からは、焚き染めるよう命じた香が薫った。
勃ちあがった陽根を手に取り口に含めば、驚愕に満ちた声が降ってくる。
「な、何をなされます…っ!」
「口淫は初めてか…そう悪いものではない、大人しくして居れ。」
弄ぶように舌戯を揮えば、ぎりぎりと歯を喰いしばる音と荒い吐息が聞こえてくる。
香ではもはや隠し切れぬ雄の臭いが強くなってきたところで、口を離した。
ぼぉっと呆けた表情に苦笑しつつ、添えた手をそのままに身体を起こす。
「今度は、勘助が私を楽しませる番じゃな。」
返事を待たず、陽根を身に沈める。組み敷いた身体が飲み込まれた衝撃にしなり、
呆けていた顔が快楽に歪んだ。
ここ駿河で飼い殺すつもりとは言え、そのまま大人しくしているような男ではあるまい。
ならば、何処へ行こうとも今川を裏切れぬよう何かをもって縛るが上策。
己への言い訳はそんな所、その眼に宿る美しい炎を間近で見てみたい…。
心の底に湧き上がった欲そのままに、義元殿の御前を辞した勘助を館に招いた。
雪斎は気づいていたらしく、
「御戯れは程ほどになさいませ…義元様が気づけば、
ますますあの者への風当たりがきつくなりましょう。」
とあの読み切れぬ顔で言われはしたが。
考え事に気を取られている間に、男は限界を迎えていたらしく。
肩を掴まれ、床に倒される。技量も気遣いも無い獣じみた動き。
ただただ己の欲に浮かされるその眼を覗き込めば、欲したものによく似た光。
決して明るくは無い、闇夜に浮かぶ狐火の様なそれに見惚れる。
ふいに男が呻き、陽根が熱い胎内から引きずり出されて欲情が腹の上に滴り落ちた。
「良かったか、勘助?」
返事は無い。眉根を寄せぎゅっと隻眼を閉じ余韻に震えている。
なんと勿体無い事を、それでは眼が見えぬ。
「これからどうするつもりじゃ。
大人しく駿河に留め置かれ、武田への恨みは忘れるか。」
はっと、閉じられていた眼が開いた。途端に零れ落ちてくる激情。
竈に大量の薪を投げ入れた様に、私の言の葉に反応して炎が燃え上がる。
「いえ、申し訳ありませぬが…某恨みを忘れることなど出来ませぬ。
駿河でそれが果たせぬなら、適う所まで参る所存でございます。」
「そうか、それで良い。」
そっとその顔に手を添え、もう一度間近に引き寄せて見たかったものを覗き込む。
「今川にとっても武田は敵じゃ。
お主が何処へ行こうとも、その恨み忘れぬ限りは手を貸そう。」
その後、男は流浪の果てに武田に取り立てられた。
随分と晴信の信を得たと聞いたが、その身の内には未だにあの火を宿したままであろう。
諏訪を見事な手腕で、殆ど兵を損なうことなく切り取ったかと思えば
諏訪の美姫を家中の反対を押し切り側室に据え、家中に災いの種を蒔く。
武田の内部からその崩壊へ向けて着々と手をうつ様は、
雪斎のそれ程見事ではないが大したものと思われた。
寅王丸を預けたい、と久方ぶりに駿河へ訪れた際も、男の眼に変わりは無かった。
むしろ諏訪の姫に出来た子を担ぎ上げる算段が垣間見え、義元殿が
「厄介者ばかり押し付けおって…」
と不機嫌になる中こっそりと笑ってしまった。
武田は日に日に力をつける。しかしその武田を突き崩すは、
そこまで尽力したかの様に見えるあの男であろう。
それが適う瞬間を是非見てみたい。あの眼に宿る炎はその時、果たして
どのような色を浮かべるのであろうか。
時は流れ、義元殿が上洛を始めた折にその絶好とも思える機会が転がり込んできた。
寅王丸、今は長笈と名乗る諏訪の遺児に面会を求める男。
矢崎平蔵と名乗るその男は正直、有能とは思えぬ。
しかしこの男が投げ入れる寅王丸という石は、どんな形にせよ
武田家中に波紋を広げるに違いなかった。
そして、その機を逃すような勘助ではあるまい。
緩やかに微笑みながら、私は長笈と平蔵を引き合わせることに決めた。
投げ入れた小石の顛末を、私は織田と戦を構える最中に勘助本人から聞くこととなった。
長笈は討ち果たした、お舘様においてはお怪我も無く無事であったと聞かされ
内心の動揺を押し隠して口を開く。
「そうか、長笈がまさかその様な暴挙に出ようとは思わなんだ。」
何故お主は動かなんだ、と視線に乗せて問うてみれば
…帰ってきたのは、いつかみたあの眼。
醜く、しかし美しい憎悪に燃え上がるあの炎がただ私を見据えていた。
今は亡き、雪斎が零していた事を思い出す。
「勘助は諏訪の姫と若君に心を奪われておるようですな。」
まさか、と一笑にふしたはずが、男が私に向ける感情は
心奪われた人の縁者を計略に使われた事に対する、底知れぬ怒り。
義元殿は、もはや生きて戦場から戻るまい。
義元殿を何故か盛んに挑発し、桶狭間を通らせようとした男の意図を
私は愚かにも…やっと、知る事となったのだ。
主を失い乱れる家臣達を叱咤し、泣き崩れる氏真に喝を入れる。
今川を支える者としての務めを果たし、独り部屋で義元殿の首が入った箱を抱えた。
義元殿は、勘助を嫌っていた。
勘助その者の見た目や経歴もさることながら、
母の不埒な心情を薄々と感じとられていたのだろう。
その嫌悪と私自身の浅ましい欲が齎したものが…今私の膝上にある。
あの男は、武田は今川を許すまい。必ず駿河を平らげんとしてくるであろう。
私に残された氏真と今川を、例え死した後でも護り抜かなければ。
押しつぶされそうな程の懺悔の念。
それでも僅かながら…あの眼に今正面から見据えられていると感じる故に
沸き起こる震えを押さえながら、そっと箱を抱える手に力を込めた。
以上です。
寿桂尼、随分と後々まで「勘助は武田を恨んでいる」と言い続けていたのは
何でだろうと思っていたら、藤村さんのインタビューで何か沸きました。
妄想全開の内容ですので、ご批判は平にご容赦を。
伊勢姫と影トラって寝たの?
>>417 政虎は女の人とはしないってルールを破らないでしょ。
真田夫婦はたまにどんなラブシーンを見るよりも恥ずかしい気持ちにさせてくれる。
葉月はつくすタイプだなあ。幸せそうで何より。
>>412 GJです。
何度か投下していらっしゃる方ですよね。相変わらず端正な文章、堪能しました。
不謹慎ですが、寿桂尼様や大井夫人の尼姿にはエロス感じますな。
>>417 伊勢さんはそういう事態になったら自害するとオモ
あのお姫さんがまったく政虎に心を動かしてない感じなのが自分的には萌えですた
>>412 GJです
志保様はいつまでも気高く、しかもかわいい方ですよね
伊勢姫は無傷で成田さんの所に帰っても
景虎となんかあったんじゃないかって
旦那に疑われなきゃいいけどねw
成田様は器が小さい雰囲気だったから、あらぬ邪推で悶々としそうですなあ
伊勢さんが帰ってすぐに妊娠・早産でもしたら逆小山田の悲劇で成田家震撼w
成田「影虎は見目よき男子であろう」
伊勢「さようでございましょうか」
成田「正直に申してみよ!」
伊勢「わたくしが何を申そうとも、あなた様は聞く耳がないかと存じますゆえ
何も申しません」
成田、いきなり伊勢に襲いかかる。伊勢、されるがままになり
それがさらに成田を苛立たせ、常にも増して伊勢を乱暴に扱う。
伊勢は、今までにない姿にされあられもない体位をさせられる。
「どうじゃ、この淫らな姿は。影虎に見せてやりたいものよ」
「妬心にかられ、もはやその両の目は何もうつしませぬか」と
伊勢は涼やかに言い放ち萎えてしまう成田。
影虎の元から伊勢が戻った後、成田は妻伊勢の前では不能になり
伊勢は、髪を下ろし尼僧になる。
その伊勢の元を影虎が訪ねる。
「そなたをかような姿にしたは、我の罪・・・」
伊勢、静かに影虎を見つめ
「罪はわが身から出たこと。どうぞご放念を」と凛と告げる。
「我のために、仏に慈悲を願ってもくださらぬか」
伊勢、黙って手を打ち、障子が開けられ庭が見える。
冬枯れのその庭を黙って見つめる伊勢と影虎・・・
小山田「美瑠、存じておるか。このエロパロ板はスレッドが801を超えると圧縮という合戦があるのじゃ」
美瑠「はて、それはどのような」
小山田「勢いのないスレッドが軒並みdatに落とされ淘汰されるのじゃ。あたかも信濃の小豪族が武田に席巻されたがごとくな」
美瑠「(父上……殿……!)」
小山田「……というわけで美瑠、この風林火山スレッドが落ちぬように、我らの濃厚な睦みごとを、な。フフフフ」
美瑠「無慈悲な宿命よ。これでお気に召されたか!(グサリ)」
……というわけで、801スレになったので念のために保守っておくでござる。
公式ページの葉月インタビュー読んだら幸隆←葉月、伝兵衛葉月に萌えて
>>83さん読み返したよ。今さらだけど伝兵衛と葉月幸せそうでいいなあ。
地味にYahoo!の風林相関図で忍芽が正室や妻でなく恋女房って表記されてるのに気付いてふいた。間違ってはいないと思うが武家っぽくない。
>恋女房
気がつかなかった。不覚w
確かに真田の奥方に「恋女房」では軽い気がしないではないですが
忍芽さんを普通に正室じゃなく「愛」妻とか「恋」女房とか
余分に付け加えたくなる気持ちはよっくわかる
それにしても、重ね重ね相木妻が出てこなかったのが惜しいなあ
相木殿でSS書いてみたかったでござるよ
相木殿は大好きだけど女性で絡むの忍芽だけだしカプ物は難しいよね。
どうしても真田夫婦や勘介にツッコミ入れる役になってしまう。
「わしには妻に〜」や勘介とリツへの下ネタなツッコミとかいい味出してる。
428 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 21:18:15 ID:0FQ5tC7E
放送日あげ
なんというか、もうおわっちゃうんだね……。
430 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 22:11:37 ID:ItHZhfn0
>>1です。
なんとなく立てたスレがまさかまだあったとは驚いた。
>>430 乙!
過疎気味だったけどいいSSが多くて楽しませてもらったよ
いまだに小山田×美瑠萌え
432 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 23:29:18 ID:pBhe55Nf BE:574837373-PLT(17000)
最初は勘介×みつ、みつ殺害後は真田夫婦、終盤で伝平衛×葉月が好きだった。
仲良し夫婦萌え〜。
とくに真田夫婦は最初っから最後まで見せつけてくれた。
晴信×三条も長年連れ添った絆が感じられて先週良かった。
>>327 相木妻もだけど他にもいろんな人の奥さん見たかったな。義元に超美形な奥さんとか見て見たかったかも。
〜第四次川中島武田勢本陣〜
勘助「おや、皆様お揃いで何をご覧になっておりまするか?──むっ、2ちゃ○ねる?」
真田「ぴんく板の我々のスレじゃ」
勘助「(……この忙しいのになにやってるおられるのか)」
相木「ここしばらくSSが投下されておらぬのじゃ。寂しいのう」
馬場「川中島決戦に突入し、もはや色恋どころではないからのう……このスレもこれまでじゃ」
真田「そういえば馬場殿はこのスレのSSに登場しておられませなんだな」
相木「馬場殿はおなごの容姿にコメントすることが多かった割には
本編中に御自身の恋愛要素が皆無だったからのう!残念でござったのう。フハハハ」
馬場「ムッ、相木殿には言われとうない!」
相木「それがしは妻が登場しておりますゆえ、恋愛要素が皆無とはいえませぬな」
つ『わしは妻にあんなことはよう言えぬ(真田の本懐)』
馬場「台詞だけではないか!」
真田「まあまあ」
馬場「真田殿はよいのう。83殿に美しい奥方とのラブラブな睦み事を書いてもろうておるからのう……イジイジ」
駒井「それにしても、もっとも色事が華やかでおられるお屋形様主役のSSがないとは面妖でござるな」
信玄「そう申すな駒井──数は多くない。フフ」
真田「お屋形様、駒井殿!(いつのまに)」
信玄「しかし本編がクライマックスを迎えておるというのにかように過疎っておるのは体面が悪い。
駒井、なにか書いて投下せよ」
駒井「そういう役目なれば、それがしより山本殿のご息女が適任かと」
勘助「(ギクッ)」
馬場「それはよい!山本殿、ワシと諏訪の御寮人さまの侍女のマキとのSSを頼んでくれ!」
勘助「それは、有り得なくもない……か(マキ死んじゃったけどな)」
真田「……馬場殿、意表をついてこられましたな(しかし需要あるのか?)」
相木「意表と言えば、ワシと葉月のW不倫などおもしろそうじゃぞ。ハハハどうじゃい!」
真田「相木殿、忍芽に出入り禁止にされても知りませぬぞ」
信玄「ではワシは、鬼美濃×おふくを所望じゃ」
駒井「お屋形様、いささかお戯れが過ぎると存じます(ニッコリ)」
信玄「フハハハ、そう申すな。ワシは看病シチュが好物なのじゃ──ん?勘助、勘助はどこに参った?」
自分のPCに由布姫と自分とのエロなしのSSが書き溜めてあることを思い出し、
決戦を前に涙を流しながら削除する勘助の姿があった。
……風林火山のSSをもっと読みたい一心でかような文を書いてしまいもうした。失礼はひらに御容赦。
職人様の作品の投下を全裸でお待ちしているでござーる。
>>433 ワロタw GJです
このスレは本当にクオリティが高いな
>>433 馬場可愛いよ、勘介可愛いよ!エロなしSSなのがらしいな。
相木は台詞ひとつで馬場に勝ち誇ってるし。葉月より忍芽と不倫したらレベル高いなあ。
>>433 ワロタwww
またたまにこんなの書いて下さい
全裸は寒いお。半裸にしとけ。
おもいっきり時期を逸しておりますが、思いついたので投下させていただきます。
弘治二年の六月のある夜、越後春日山城内の毘沙門堂に、真言を唱える声が響いていた。
声の主は、城主、長尾影虎である。
深く帰依する毘沙門天に、懸命に祈りを捧げる影虎。
だが、その胸中は、煮えくり返るような思いで満たされていた。
(何故皆、愚かなことでいがみあう・・・)
家臣たちに対してである。
領地、あるいは己の面目。
影虎から見れば、いずれも些細なこと。
だがそれらのために、家臣たちは互いに徒党を組み、いがみあうのだ。
(虚しい・・・)
怒りと共に、虚しさが込上げてくる。
『影虎』
(姉上?)
影虎はふと、姉である桃姫の声が聞こえたような気がした。
(・・・ふっ、愚かな)
五年前、上田の長尾政景の元に嫁いでいった姉の桃姫が、この場にいるはずがない。
そう、長尾一族の団結のため、それまで敵対していた政景に嫁いだ桃姫。
だが、政景との夫婦仲は円満で、この正月には次男、卯松が生まれている。
(姉上・・・)
影虎の脳裏に、姉の、そして姉の夫たる政景の顔が浮かんだ。
「殿、いけませぬ・・・」
「ふふふ。よいではないか、桃」
政景の手が、妻の襟元を割って押し入る。
「いけませぬ・・・」
恥らいの声をあげる桃姫だが、その声色に強い拒絶は感じられない。
むしろ、夫の手がその乳を弄ぶにつれ、その声には甘い媚が混じりだす。
「殿・・・」
微かに潤んだ目を夫に向ける桃姫。
政景はそんな妻を満足気に見やると、やおら桃姫の腰帯に手を掛けた。
結びを解くや、一気に帯を引く。
「あ〜れ〜」
くるくると回る桃姫の体から、夜着が滑り落ちる。
そして、染み一つ無い白い裸体が、夜具の上に仰向けに倒れた。
恥ずかしげに身を縮める桃姫。
政景はしばらくの間、じっとりとした視線で舐めるように見つめた後、妻の足元に蹲った。
ほっそりとした足首を手にとり、うっとりと頬ずりする。
さらに、愛しさを込めて口づける政景。
「と、殿・・・」
桃姫の戸惑いの声にも構わず、夫の唇は彼女の足を遡っていく。
脹脛から膝の裏、太腿を経て両足の付け根に達した政景は、迷うことなく妻の秘所に顔を埋めた。
「い、いけませぬ!」
さすがに制止しようとする桃姫だが・・・
「・・・あ、あぁ・・・」
舌による甘美な責め弄りの前に、忽ち艶めいた喘ぎ声を漏らしだす。
「桃・・・」
政景が顔を上げた。
夫婦の視線が合った。
「殿・・・」
愛しげな呟きと共に、おずおずと両足を広げる桃姫。
政景は満足気な笑みを浮べると、愛する妻の上に伸し掛かっていった・・・。
「姉上!」
自らの叫び声で、影虎は我に返った。
「夢・・・、いつの間にか、眠っていたか・・・」
呟きと共に、強烈な自己嫌悪に包まれる。
「なんという夢を・・・」
影虎は頭を抱える。
影虎の前に立つ毘沙門天像。
影虎には、その顔が、いつになく厳しいものに感じられてならなかった。
第一夜・終わり
GJです!
景虎→桃姫の話は前から読んでみたかったので嬉しいです。
第一夜という事は、続きも期待していいんでしょうか。
まったく、「影虎」だなんて・・・OTL。
一応、続きを投下させていただきます。
弘治二年の六月のある夜、越後春日山城内の毘沙門堂に、真言を唱える声が響いていた。
声の主は、城主、長尾景虎である。
景虎の祈りは、いつになく激しいものであった。
「われに力を与えたまえ。この内なる煩悩を払う力をわれに与えたまえ・・・」
そう、昨夜の淫夢。
そしてその本となる自己の煩悩を払うべく、景虎は激しい祈りを捧げる。
景虎は己に言い聞かせるように思った。
(姉上は一族の団結のために、そして越後の安泰のために政景へ嫁がれたのではないか!その姉上に対してあのような事を・・・)
昨夜、己の脳裏に浮かんだ光景を掻き消さんがため、激しく祈る景虎。
(そう、姉上は兄上の勧めに従いて・・・)
景虎の脳裏に、亡き兄晴景の顔が浮かんだ。
景虎に家督を譲った直後、桃姫を嫁にやることを勧めた時の兄の顔が・・・。
「景虎は納得したか・・・」
臥所に身を横たえたまま、長尾晴景は言った。
「・・・いいえ」
枕元に座した桃姫が、寂しげ答える。
「ふふふ。幼き頃より、そなたたちは仲の良い姉弟であったからな。『姉上。姉上』と、あれはそなたによくなついておったのう。そのそなたを、いかに一族の団結のためとはいえ、まるで人身御供のように嫁に出せと言われても、俄かには得心しがたきことであろう・・・」
「人身御供などと、そのような・・・」
ぽつりとつぶやく桃姫。
彼女の手首を、ふいに晴景が掴んだ。
身を起こすや、病弱な身に似合わぬ強い力で抱き寄せる。
「あ、兄上!」
抗議の声を封じる様に、兄は妹に唇を重ねた。
舌をねじ込もうとする晴景だが、桃姫は固く歯を食いしばり拒む。
だが、兄は妹の胸元に手を差し入れて乳房を攻め嬲る、裾を割って秘所を弄ぶ。
堪らずゆるんだ唇に、晴景は再び舌をねじ込み、妹の舌を絡め取った。
妹の口中を、思うがままに堪能する兄、晴景。
いつしか、桃姫は抗いをやめ、晴景にその身を任せきっている。
晴景が顔を離した。
血を分けた兄妹が紡ぎあった唾液が、互いの唇の間に糸を引いた。
桃姫の瞳が、ぽぅと呆けている。
そんな妹に、晴景は言った。
「正直、儂もな、ここまで仕込んだそなたを手放すは惜しい」
「そ、その様なこと・・・」
はっと我に返った桃姫が、顔を背ける。
晴景は笑みを浮べながら、彼女に言った。
「さあ、次に何を為すべきか。わかっておろう」
一瞬の沈黙。
桃姫はゆっくりと立ち上がり、帯を解いていく。
衣擦れの音と共に衣が滑り落ちてゆき、一糸纏わぬ裸身が現れる。
妹の様子を満足気に見守っていた兄は、再び身を横たえると、自らも寝巻きの帯を解いた。
ひ弱な晴景には似つかわしくない雄渾なる逸物が表れ、ビンっと天を衝かんばかりに屹立する。
桃姫は兄の体を跨ぐと、ゆっくりと腰を下ろしていく。
「あぁっ・・・」
晴景の分身を己が身に収めるや、桃姫は艶めいた声を漏らした。
そして、自らの腰をゆっくりと振りはじめた。
合わせるように、双の乳房も揺れはじめる。
それらの揺れは、次第に速さを増していく。
「あ・・・、あぁ・・・、あぁあぁ・・・」
口からこぼれ出る、艶やかな喘ぎ。
自らの体の上で淫らに舞う妹の肢体を眺めながら、晴景は言う。
「儂は景虎に家督を奪われた。当たり前のことじゃ。
儂はこの通りの病弱な身で、不甲斐無き男じゃからな。
武将としての器量、景虎には遠く及ばぬ。
はるか以前から覚悟はしておった。
なればこそじゃ、桃。
なればこそ、儂はこうしてそなたを奪ったのじゃ。
そして、政景のもとに嫁に出すのじゃ。
桃、そなたは、そなただけは決してあやつには渡さぬ。
決して、そう、決してじゃ。ははは、はははは・・・」
どこか空虚な笑い声が響いた。
そんな兄の様子を見下ろす桃姫の顔に、憐れむような表情が浮かんだ。
だが、次の瞬間、押し寄せる肉欲に押し流され、消えていった。
狂ったように腰を振り、晴景の逸物を貪り続ける桃姫。
そして、
「ぁあああぁ〜ぁぁああぁぁ〜〜〜!!」
一際大きな嬌声が、晴景の寝所に響きわたった。
「姉上!」
自らの叫び声で、景虎は我に返った。
さらに強烈な自己嫌悪に包まれながらしばし立ち尽くす。
「なんという夢を・・・」
景虎は頭を抱える。
景虎の前に立つ毘沙門天像。
今の景虎には、その顔が、呆れ返っているように感じられてならなかった。
第二夜・終わり
弘治二年の六月のある夜、越後春日山城内の毘沙門堂に、真言を唱える声が響いていた。
声の主は、城主、長尾景虎である。
激しい祈りの声。
だが、景虎の祈りの声には、いつもとは異なる色彩が混じっていた。
景虎の顔にも、どこかやつれたような様子がみられる。
「われに力を与えたまえ。この内なる煩悩を払う力をわれに与えたまえ・・・」
そう、連日の淫夢。
そしてその本たる自己の大いなる煩悩。
それを払うべく、景虎は帰依する毘沙門天に、縋りつかんばかりの激しい祈りを捧げていた。
ふと、背後に人の気配を感じ、景虎は振り返った。
そこに見出した人影に、思わず呟いた。
「姉上・・・」
そう、彼の姉たる桃姫が、微笑を浮べて毘沙門堂の入り口に立っていた。
桃姫がここにいるはずはない。
景虎の煩悩が、今宵も彼女の姿を借りて現れ出たのであろう。
(ふっ・・・)
景虎は、急に心が軽くなったように感じた。
己の煩悩にも、気負うことなく対することが出来るように思えた。
「退がれ・・・」
穏やかな、だが断固とした口調で、景虎は姉の姿をした己の煩悩に命じた。
そんな弟に、桃姫は再び微笑んだ。
そして、脇へと退いた。
怪訝そうな表情を浮べる景虎。
だが、桃姫の退いた後から入ってきた人影を見るや・・・、その顔は驚愕に凍りついた!
しばしの沈黙の後、景虎は搾り出すようにして言った。
「は、母上様・・・」
そう、桃姫に続いて入ってきたのは、景虎の母、虎御前であった。
夫、為景の死後、出家し深く帰依する観音菩薩への信仰の日々を送っている虎御前。
だが、今景虎の前にあるのは、現在の姿ではない。
かつて七歳にて寺に入る景虎を見送った、若き日の姿。
『誠に強ければ、力など頼らずとも生きられるはず。力を振るわずとも、己を見出せるはず』
その時に贈られたこの言葉と共に、幼き景虎の心の奥底に刻み込まれたその時の姿。
その姿のままの虎御前が、景虎の目前にあった。
「虎千代」
虎御前は優しい笑みを浮べながら、景虎の幼名を呼んだ。
「母上様・・・」
呆然としたままの景虎。
虎御前はそんな我が子に微笑みかけながら、帯に手をやった。
そして、自ら衣を脱ぎ捨てていく!
「は、母上様!」
再び驚愕する景虎。
そして、硬直する我が子の前で、虎御前の全てが露となった。
染み一つない艶やかな白い肌。
ふくよかに肉のついた胸と腰。
若く美しい母の裸身。
「・・・」
瞬きすら出来ず、凝視するだけの景虎。
「虎千代」
虎御前の裸身が歩を進め、その両手が息子の頬を包む。
「は、は、母上様! い、い、いけ、いけませぬ!」
後ずさって逃げようとする景虎。
そんな息子の唇に、母のそれが重なった。
景虎の頭の中が、一瞬にして真っ白になった。
暖かく包まれるような気分の中、景虎は目を覚ました。
目の前に見出したのは・・・、豊満な女の乳房。
どこか懐かしく見覚えのあるそれは・・・
「!」
慌てて見上げる景虎を、母の微笑が迎えた。
いつの間にか全裸で横たわっていた景虎に、虎御前がその裸身を添わせていたのだ。
虎御前は息子の顔に乳房を押し当てた。
抗いがたいものを感じた景虎は、虎御前の乳首を含んだ。
かすかに懐かしさを感じながら、母の乳を吸う景虎。
「!?」
ふと、刺激を感じ、下半身に目をやった。
「あ、姉上!」
そこに見出したのは、姉の桃姫。
虎御前と同じく全裸となった桃姫が、景虎の股間に顔を埋め、彼の逸物に口唇での奉仕を行っていたのだ。
「い、いけませぬ!」
制止する景虎だが、桃姫は愛撫をやめない。
彼女の巧みなる舌使いの前に、景虎の逸物は忽ちの内にいきり立った。
やおら、虎御前が立ち上がった。
身動き一つ出来ぬまま仰向けに横たわる息子を、跨いで立つ。
彼女の真下には、娘の唾液に塗れた息子の逸物が、天を衝かんばかりに屹立している。
そして、虎御前はゆっくりと腰を下ろしていく。
かつて腹を痛めて産んだわが子を、再びその胎内に迎え入れるために・・・。
景虎は我に返った。
彼がいるのは、いつもの毘沙門堂の中。
そう、これもまた夢だったのだ。
ふーと溜息をついた。
毘沙門天像に目を向けた。
どんな厳しい叱責をも受け入れる覚悟のもとに。
だが、次の瞬間、景虎はかつてない衝撃を受けた。
毘沙門天像から、景虎は何も感じることは出来なかった。
景虎の深く帰依する毘沙門天。
あるときは励まし、あるときは叱り、景虎を導いてきた義の守護神。
いかなる時も、景虎はその存在を身近に感じ、己が力の根源としてきた。
その毘沙門天像が、空っぽだった。
魂の抜けた、ただの木彫りの像に成り果てていた。
「儂を・・・、お見捨てになられたのか・・・」
景虎はしばらくの間、放心したまま座り込んでいた。
春日山城から景虎の姿が消えたのは、その翌日のことであった。
景虎煩悩・終わり
どうも、お目汚し失礼しました。おやすみなさい。
〜第四次川中島上杉勢本陣〜
直江「お屋形様のSSキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!」
柿崎「桃姫様と虎御前様キタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!」
本庄「ありがたやありがたや(なむなむ)」
宇佐美「各々方、打ちそろって何を眺めておられる?」
直江「お、宇佐美殿……これはまずいところを見られたかのう」
柿崎「2ちゃ○ねるのぴんく板にある風林火山スレじゃ」
本庄「なかなかに良作がそろっておりまするぞ」
宇佐美「ほう、ちと拝見してもよいか?」
直江「構いはせぬが……お屋形様には内密に、の」
宇佐美「心得た。では……(閲覧中)」
直江「しかし新作が投下されたとは言え、我が陣営のSSはまだまだ小勢じゃな」
本庄「我らが陣営は女子が少のうござるからのう。浪殿に桃姫様、虎御前様、それに成田の正室……か」
柿崎「いずれも上玉揃いじゃが、惜しいことに人妻かご出家かのどちらかじゃ(タメイキ)」
直江「ふふふ、禁じられた女人との秘め事というのも格別じゃ……」
本庄「直江殿……またご息女に怒られますぞ」
・
・
・
宇佐美「いや〜堪能した。しかし我が陣営はお屋形様がらみの物語ばかりなのであるな。
女犯を絶っておられる身であるものを……。皮肉なことよ」
直江「おうよ、あれほどの美形であれば、女子など食い放題であろうに、もったいない限りよ」
柿崎「しかしそれがしも書いてほしいのう……成田の正室はよき女子であった……」
本庄「ちょっ。貴殿、斬ろうとしておったではないか」
柿崎「怒りや憎しみは、常に恋と背中合わせなのじゃ……(ウットリ)」
宇佐美「それはさておき、記念すべき最終回直前に我が陣営の大作を投下するとは438、天晴れである!」
直江「おうよ!縁起がよいことこの上もない」
本庄「ありがたいのう。これを燃料に戦うでござるよ(なむなむ)」
柿崎「これで今宵の決戦は我らの勝利まちがいなしでござる!!(ガッツポーズ)」
……というわけで、
>>438 GJ!
あと数時間で最終回ですが、ドラマの放映は終わってもここのSSが増え続けますよう
それがし半裸で祈っておりまする。
450 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/16(日) 19:56:36 ID:noXzOQus
最終回あげ
勘助・゚・(つД`)・゚・。
ミツ。・゜・(ノД`)・゜・。
>>438、乙。とりあえず抜いといた
そして
>>449、ワロタwwww
つーか最終回だし。賛否両論あるけど、しんみりさせられたね。最後のミツの台詞が全てを物語っている気がする
平蔵がちゃんとお家に帰れますよーに。
前回忍芽と葉月が旦那の無事を心配してたけど、史実はともかく真田と伝兵衛は絶対死にそーにないキャラだよな。
最終回後の香坂とリツが気になります。
リツは結婚する気になれるまで、しばらくかかるかもしれないね。
「帰ったら祝言じゃ」と家を出た人はもう帰らない…。
そんなリツを支えて、リツの傷が癒えるまで待ってやる香坂が浮かぶ。
実の父も生きてたし、リツにはいつか元気を取り戻して源五郎と幸せになってほしい。
山本家の跡取りが出来るくらい子供もいっぱい産んで。
それが勘助の願いでもあると思う。
しかし、リツとマリシテンの号泣シーンで
頭の片隅でナスプレイ?と思った自分は勘助に斬られてくる。
>>454 >ナスプレイ
あー!自分も同じ事をwww
ほう……ナスプレイとな。実におもしろい。
>>454-455よ。それを文章にして急ぎうpするのぢゃ
「なーすぷれい」と誤読致した
無念
そこでおフクの出番にござりまするな
おふく×鬼美濃+平蔵
〜第四次川中島終了後間もないおふくの家〜
伝兵衛&太吉「原様ぁ、お迎えにめーりましただぁ!」
………おふく×鬼美濃+平蔵 めくるめくナースプレイ中………
伝兵衛「……のわっ、原様!それに、へ、平蔵ぉぉぉぉ!!!」
太吉「あーにょしとるだ!!!」
おふく「あんれまあ。おめえさんらもまじりてえだか?ふふふふ」
・
・
・
・
太吉「んー、よくわからねえが、なんだかお幸せそうだで、もうしばらくしてから改めてお迎えにめえりますだ」
鬼美濃「す、すまんのお」
伝兵衛「よく考えたらワシも葉月と初対面ん時に似たようなことやってもらっとったずら」
太吉「平蔵、達者でな」
平蔵「達者でいられるわけねえらに!!」
勘助亡き後、収入のなくなった伝兵衛と太吉を鬼美濃が高待遇で召し抱えたことは言うまでもない。
平蔵がどうなったかは……知らない
なにやってんだよwww
父はナースプレイで
娘はナスプレイとは……
〜第四次川中島終了後 躑躅ヶ崎館〜
香坂「駒井様、『プレイ』とはいかなる意味でございまするか?」
駒井「ありきたりな交わりでは飽き足らなくなった者共が、快楽を得るためにいささか倒錯した行為を営むこと、かのう」
香坂「……よくわかりませぬ」
駒井「小山田殿がご存命であれば、もっと詳らかにご指南いただけたのであろうが………
そうじゃのう、どのような言の葉でも、後ろにつければたちまちに官能の香りが立ち上る
呪文の如き言葉……とでも申すべきか」
香坂「ますますわかりませぬ」
駒井「以前諏訪の御寮人様がお屋形様の閨で一晩中笛を吹いておられたであろう?」
香坂「はい」
駒井「あれは笛を通して愛を確かめ合っておられたのじゃ。いわば『笛プレイ』」
香坂「そのようなことで、気持ちよくなれるのでござりましょうや」
駒井「それはお屋形様にお伺いしてみなければわからぬ(ニコリ)
が、このように一見エロスと懸け離れているが如く見えることでも、『○○プレイ』と称することで、
麗しき睦みごとに昇華される」
香坂「なるほど、少しわかって参りました。では、駒井様が以前萩乃どのから逃げまどっていたのは
鬼ごっこプレイだったのでござりまするか?」
駒井「ハハハ、そのように言われればなにやら淫靡で美しき思い出に思えるから不思議じゃのう」
香坂「さすれば、越後の上杉政虎が関東攻略の折、成田に加えた仕打ちは、鞭打ちプレイ?」
駒井「それに加えて公開羞恥プレイとも言えるが、残念なことに板違いじゃの(ニコリ)」
馬場「それがしもわかり申した!」(襖ガラリ)
香坂「馬場様、それに相木様……!」
馬場「その論で申すと、『第38回村上討伐』でのあれは『ツバプレイ』じゃ!どうじゃエロかろう相木殿!」
相木「むっ、唾をかけられたくらいで、な〜にを得意げに」
馬場「むはっ風林火山で女人に体液をかけられた武将はこのワシたった一人ぃぃぃぃぃ!」
相木「たっ、体液! ものは言いようだが、それは確かにエロい!!」
馬場「はーっはっはっ、勝った!相木殿に勝ったぞぉぉぉぉ!!」
相木「おのれぇっ!!!」
香坂「馬場様の喜びようは尋常ではありませぬな」
駒井「海ノ口城で相木殿に矢を射掛けられた遺恨をまだ忘れておらんと見える」
香坂「しかし、あのお二人は何を競うておられるのでしょうか」
駒井「小山田殿亡き後の、武田家エロ奉行の座じゃ」
香坂「なるほど……」
相木「……はっ、待て待てぃ!勝ち誇るのはワシの話を聞いてからにしてもらおう」
馬場「往生際が悪いぞ、素直に負けを認めよ」
相木「『第8回奇襲!海ノ口』を思い出してもらおう
風林火山で幼女を、それも背後から抱きしめた武将はワシ一人ぃぃぃ!!!!」
馬場「よ、ようじょ……!」
相木「それにワシが助けなんだらこのスレに小山田×美瑠が投下されることもなかったのじゃ。なんたる大手柄!
これぞ名づけて青田買いプレイ。どうじゃい!!!」
香坂「……駒井様、相木様の背後に金色に光る小山田様が見えるのは、それがしの気のせいでござりましょうか」
駒井「いや、ワシにも見える。半分透けておるがのう……」
香坂「(しかし、プレイの意味はわかったが、リツ殿はナスでいかなることをするつもりだったのだろう?
祝言のあとで聞いてみよう)」
思わず浮かんだので書いてみたが、怒られそうな気がしてる
香坂×リツ+ナスのSS書いてくれる方がいたら神認定
464 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 20:42:08 ID:XAsUaaUp
梅姫×飯富のSS希望
>>463 GJ!!
笛プレイで吹いたw
いや、ダジャレでなく
新婚七日目の香坂×リツ投下します。
(ナスプレイではありません)
捏造+エロ薄目で申し訳ありません。
では参ります。
467 :
香坂×リツ1:2007/12/25(火) 05:15:39 ID:kpRPAuah
香坂弾正は、したためたばかりの幾通かの書状を几帳面に並べる終えると、燈台の灯りを手燭に移し文机の前から立ち上がった。
この甲斐府中の邸は、侍大将となった折にお屋形様直々に賜った。
一年の大半を最前線で過ごしているため、使用人とその家族の館のようになっているのは亡き山本勘助の邸と似ている。
その山本家からこの邸へ、リツが嫁いできたのは五日前のことであった。
川中島の戦の後、香坂はしばらく海津城を動けなかった。
(山本様を亡くされて、リツ殿はさぞ悲嘆にくれておられるだろう)
彼女を慰めるために駆けつけられないことにひどく心が痛み、香坂は自分が思っているよりもあのリツという女人に深く恋をしていたらしい、ということに気づかざるを得なかった。
が、ここで上杉に備えていることが甲斐を、お屋形様を、そしてリツ殿を守ることである。
そう心得て日々精勤していた香坂に、海津城に滞在していたリツの実父原美濃守が、傷が癒えて甲斐に戻る折、意外なことを告げた。
「おぬしにまだリツを娶る気があるならば、勘助の喪が明け次第すぐに祝言を上げられよ。
そのためにしばし甲斐府中に戻ることを許すと、お屋形様から御文を頂戴しておる。
その間は深志より馬場殿が海津城に入られるゆえ、案ずることはないとのことじゃ」
「それがしに依存はござらぬが、リツ殿はそれでよろしいのですか。
あれほど慕っていた山本様が亡くなられたばかりで、今はとてもそのような気にはなれぬのでは……」
「リツも承知のことじゃ。おぬしとの祝言は勘助が強く望んでおったことであるから、
それを叶えてやることが供養になるであろうとな」
そのような事情で、彼が覚悟していたよりはるかに早く、リツは彼の妻になったわけである。
468 :
香坂×リツ2:2007/12/25(火) 05:22:18 ID:kpRPAuah
香坂は火の気のなくなった書斎から廊下へ出ると、新妻のいる寝所へすぐには足を動かさなかった。
足元の磨き抜かれた床板に、手燭の明かりが黄金色の輪を作っている。
リツと顔を合わせたくないのではない──逆である。
急ぐ気持ちにまかせて速足で──、というのがはひどく気恥ずかしいのだ。
香坂は大きく息を吸うと、鼓動に反し、寝所へ続く廊下を出来うる限りゆっくりと歩いた。
どこからか花の匂いが漂ってくる。
そういえば、昼間リツが家のあちこちに花を活けていた。そのどれかが匂い立っているのだろう。
「端々まで行き届いて建てられたよいお邸でございまするなあ。日当たりもよいし、庭の花も野菜もよく育つことでござりましょう。
あの見事な梅の木は、来年花を見るのが楽しみでござりまする」
香坂は祝言の次の朝、リツがうれしそうにそういうのを聞くまで、己の邸の庭にどんな草木が植わっているかもろくに知らなかった自分に気づいた。
気づいたのはそれだけではない。香坂は彼女と共に過ごして初めて、己のこの邸がどれだけ居心地がよいかを知った。
朝餉の時に庭から差し込む光、書斎を吹き抜ける風、己のために白湯を運ぶリツの足下で鳴る床板のほんのわずかな軋みまでが心地よく耳に響く。
使用人らと早くも打ち解けたリツが彼らと笑い合う声が、台所や菜園の方から聞こえてくると、自然に笑みが浮かんだ。
香坂は川中島で壮絶な最期を遂げた山本勘助に思いを馳せずにはいられなかった。
妻と娘、関係は異なるが、あの孤独な軍師もまた、自分が今感じているような安らぎをリツから与えられていたのだろうか。
としたら、彼の晩年の私生活もそう悪いものではなかっただろうと、今の香坂には思えるのだった。
寝所に続く戸をそろそろと開けると、ほのかな灯火に照らされたリツは、縫い物をしていた手を止め、夫の顔を見上げて微笑んだ。
「申し訳ござりませぬ。すぐ片づけますゆえ」
そう言って手早く歯で糸を切ったリツの手にあるのは男物の衣類だった。
己の物かと思うと、くすぐったい。
祝言を迎えてからというものの、こんなささいなことにドギマギしっぱなしである。
妻を迎えたばかりというのは誰でもこうしたものなのだろうか?
昼間、躑躅ヶ崎館ですでに妻も子もいる源四郎と顔を合わせた折、よほどその辺りを問うてみたかった。
──もちろん本当に尋ねることなど、恥ずかしくてできなかったが。
その躑躅ヶ崎では、お屋形様を筆頭に顔を合わせた者ことごとくに、
「で、どうじゃ?妻を迎えた気分は」
と、意味ありげに尋ねられたので、
「格別変わったことなどござらぬ」
そのたびに香坂は平静を装って答えなければならなかった。
──まさか正直に「至極よき心持ちです」と言えるわけもなかろう。
469 :
香坂×リツ3:2007/12/25(火) 05:31:22 ID:kpRPAuah
針箱を片づけて戻ってきたリツに香坂は、
「先に休んでおられよと申しましたのに──」
と照れ隠しのように言った。
淡い橙色の夜着がよく似合って、まともに姿を見られない。
そんなことに気づく様子もなく、リツは香坂の背後に回って彼が夜着に重ねていた羽織を脱がし、手早く畳んだ。
「妻が旦那様より先に休むことなどできませぬ」
「そういうもの、なのですか?」
いつまでも他人行儀な物言いの抜けぬ夫にリツが微笑む。
「はい。そういうものなのです。どうぞお床にお入りくださいませ。今宵は少し冷えまする」
香坂は彼女に誘われるまま、褥に横たわると、やや遅れてぬくもりが、香坂の傍らに滑り込んで来た。
覚えたばかりのリツのほのかな匂いが、香坂の心身をたちまち甘い情欲に浸す。
おずおずと伸ばした指先がリツの手に触れた。
ずっと夜気の下で縫い物をしていたせいか、とても冷たい。
指先を優しく包むように握ると、リツもそっと力を返してきた。
温めてやるつもりが、こちらの体の方が心地よい火照りに包まれていく。
「リツ……殿」
香坂はまだ呼び捨てにすることもできない新妻を抱き寄せた。
互いに夫婦であることになかなか慣れない、体の方はそうでもないのは不思議だ。
口づけると数夜前までは震えるだけで、固く閉じられたままだったリツの唇が自然に開き、彼の舌を柔らかい己の内側へと招き入れた。
唇を貪るのは止めぬまま、襟の中へと手を滑り込ませると、塞いだ口中から熱い息が吹き出す。
互いの唾液ですっかり濡れた唇を頬から耳へ、そして首筋へと滑らせ、襟を押し開きながらうなじへ口づけると、組み敷いたリツの体が跳ねた。
「あっ……ぁっ…ん」
ここを触れられるとリツが悶えることは二日目の夜に覚えた。
そして今宵の声はその夜よりもずっとずっと甘くて、香坂を悦ばせた。
彼女の丸い乳房の頂にある桃色の輪を親指でこすると濃い紅色の蕾が立ち上がり、待っていたように口に含むと、速くなった息遣いと同じ拍を刻みながらリツの指が香坂の背をさまよう。
高揚しながらリツの細い体にこの五日の間に覚えた愛撫を繰り返しながら、その身を包む衣を奪うと、袂から抜き取られた細い腕がしなりながら絡みついてきた。
香坂の襟を闇雲に引っ張って肌を隔てる布地を脱がそうとしている。
(こんな仕種は、今宵が初めてだ)
もどかしい手を助けて自らも裸形になると、体にかかっていた夜具までもが跳ね飛んでしまったが、二人とももう寒くなどなかった。
470 :
香坂×リツ4:2007/12/25(火) 05:51:50 ID:kpRPAuah
互いの愛撫に急き急かれ、リツの柔らかい繁みの奥に己を押し当てながら思わず笑い声を漏らしてしまった香坂に、リツが不安そうな声を上げた。
「……なにか……?」
「いえ……祝言の夜に……ここ……リツ殿の入口がよくわからなかったことを、思い出したものですから」
「……あっ」
「今宵は、わかりまする。とても濡れておられるから……ほら」
湿った割れ目に先端をめり込ませるとリツにもはっきりとわかる水音が発った。
「んっ……」
「……まだ、痛みまするか?」
「いいえ……」
その言葉に安堵しながらリツの奥へずるずると吸い込まれるように己を納め、更に奥を穿つと、一際甲高い声がリツの唇から漏れた。
「あ、まって……」
逃げる体を押さえて肩に歯を立てる。
「リツ殿……熱い……」
時折、息を弾ませながら動きを止めるのは、決してリツのためではない。
この快楽を少しでも長引かせたいからだった。
また達しそうになって腰をひこうとした時、
「や……旦那様……」
ずっとされるがままになっていたリツの足がきゅっと腰にからみついて、ひどく淫らにうねった。
かろうじて踏みとどまっていた香坂の優しさが、それで途切れた。
「リツ……」
足を大きく広げさせて容赦なく突き上げた時にリツが漏らした声が快楽のためか、痛みのためか、それはもう香坂にはわからなかった。
*
気がつくと夜明けが近いことをを告げる烏の声が聞こえていた。
背中越しに抱き締めたリツの細い体がぐったりしている。
もう一度抱き直し、肩に唇と当てるとリツが「ん……」と声を漏らした。
寝ているのか、起きているのかわからない。
「リツ……?」
返事はない。
湿った肩に頬を押し当てて耳を澄ますと、安らかな寝息が伝わってくる。
香坂は微笑むとそっと体を起こした。枕辺でかろうじて消えずにいた灯火が、リツの艶が浮いた肌を照らしている。
くしゃくしゃになっていた夜具を拾うと、己の体ごとリツの体をくるんだ。
安らいでいた香坂の顔が、ふと曇った。
こんな幸福な時間に、ふと、あと二日もすれば、再び海津城へ赴かなければならない身であることを思い出してしまったのだ。
だが、とりあえず、あと二日は、この人と過ごすことができる。
香坂はリツを起こさぬようにそっと抱きしめた。
(いつか、この方を海津城へ伴おう)
もちろんすぐと言うわけにはいかない。
上杉との戦はまだ終わったわけではない。きっと遠からず兵を出してくるだろう。
それに家臣の妻は甲府の邸に留まるのが慣例であり、それは暗に反逆を防ぐ人質の意味合いも含んでいる。
お屋形様に願い出れば、きっと許してくださるだろうが、早い出世を遂げた自分を家中で厳しい目で見る者がいることも知っている。
誰にも文句を言わさぬだけの手柄を立て、誰はばかることなくリツを海津城へ連れて行くのだ。
この愛しい人を託してくださった山本様が縄張りをした城へ、
そして二人で千曲川を渡り、川中島の父上の墓に花を手向けよう。
いつかかの地が揺るぎなく武田の領土となったときに。
ほかならぬ山本様の意思を継いだ自分がそうするのだ。
まどろむ香坂のまぶたの裏には、いずれ腕の中の妻と共に訪れるはずの勘助の墓と、その周りに乱れ咲く花が月に照らされてほんのり白く浮かんでいた。
おわり
以上です。
最終回で香坂×リツのことがまったく触れられていなかったのが無念。
この二人は晩婚だけど、真田家並みにいちゃいちゃして、ぼこをたくさん作り、
明るいいい家庭を作ってほしいです
……では、捏造失礼しました。
よかったよ〜GJ!!
子沢山を願ってやまないってくらい、なんかほほえましいなあ。
幸せにしてやれよ源五郎!
473 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/25(火) 19:19:00 ID:6clHmGIS
ぐっじょぶです!
GJです!
源五郎とリツは本当に幸せになってほしいカップルだ。
リツはきっといい奥さんでいいお母さんになるだろうから、
子供たくさん産んでいい家庭を築いてほしい。勘助もきっと喜ぶだろう。
保守
なんか、スクリプト荒らしが来てるらしい
476 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 16:30:04 ID:CTLsZk7N
保守上げ
なんとかこのスレは流れずにもっててほしい……
477 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 18:40:06 ID:kQV6dP0z
保守
478 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 19:00:51 ID:2OnkTx9w
保守
479 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 20:07:19 ID:5+YczZT3
保守るのじゃ〜!!
保守
481 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 21:05:49 ID:M+useQKk
たかが荒しのねずみ一匹に我が武田軍がやられるわけなど無いわ!
>>463 相木と馬場の小山田の後釜争いワロス。こういうネタ大好き。
>>467 香坂とりつが真田夫婦みたいに仲睦まじい夫婦になることを勘介パパも願ってるよね。
483 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 01:55:25 ID:edKzURnt
香坂×リツ保守
484 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 02:32:47 ID:HKF2pLyf
昨日一日で、好きなスレがたくさん討ち死にしてしもうた(つД`)
寝てる間にまたスクリプト乱立が来たらと思うと、なかなかPCの前を離れられません
諸爺を心配しながら馬上で一晩過ごした馬場ちゃんの気分でござる
もし風林の同人が出てるのならコミケ今日だったのかな。探しに行けば良かった残念。
真田夫婦にはまって時代小説や歴史読み物に手出したが信玄以外はやはりマイナーで情報少ないよね。
人気のある真田家ですらそうなのだから、信虎夫妻や小山田夫妻好きの自分はどうすれば……
コミケには行った事がないのですが、風林火山関係のサークルもあるんでしょうか?
487 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 10:54:44 ID:huGizhxw
総集編age
ラストコッペパンか…。
488 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 13:25:10 ID:s9rKtrh3
勘助×ミツのラブシーン
信虎×大井夫人の寝所コリッ
小山田×美瑠の出会いシーン
幸隆×忍芽の「そなたがいなければ生きていけんのじゃ」
香坂×リツの「女人にこのような気持ちになったのは初めてでございます」
総集編でカットされませんようにage
>>488 勘助ミツ以外全部カットされてたorz
存在削除された美瑠姫と浪と葉月(´・ω・`)
小山田もいつの間にかいなくなってた…。
桃姉様は予想外に出番が多くて嬉しかった。
ちび景勝もセットだったし。
後半は録画してるから、前半の真田初登場時のノロケが見たかったな。忍芽が淡い色の着物で侍女連れてて普通に領主の奥方していた頃が。
ミツは始まる前はオリキャラかよと不安だったが魅力的なヒロインでした。若い勘介とミツにじーんとした総集編。
完全版レンタルしてくれるかなー。
〜伝兵衛・葉月夫妻、甲斐府中真田邸に年始の挨拶のため訪問中〜
相木 「堅苦しい挨拶はそのぐらいにして飲め飲めい!」
葉月 「……今年も正月早々こちらにいりびたっておられるのですか、相木様は」
伝兵衛「こりゃ葉月!失礼でにゃーか!」
相木 「わははは、よいよい伝兵衛w」
忍芽 「おや、もうお酒も肴もありませんね。持ってまいりましょう」
葉月 「お方様、私が」
忍芽 「では葉月、手伝っておくれ」
(女性陣退場)
真田 「ところで伝兵衛、大晦日の総集編は観たのか?」
伝兵衛「へえ……(ショボーン)」
相木 「ほほう。その顔じゃと、そちもあの編集には不満があるようじゃのう(ニヤニヤ)」
伝兵衛「……葉月の出番がなかったでごいす。
ワシぁ、ワシぁ……葉月の半ズボン姿がもう一度見たかったずら〜(涙目)」
相木 「そうであろうそうであろう。そこでじゃ伝兵衛、よいものがあるぞ」
つ【風林火山 総集編〜相木's カット〜全4巻】
伝兵衛「DVDでごぜーますか?」
相木 「風林火山のラブシーン・お色気シーンをあますことなくまとめた、これぞ総集編の 決 定 版 じゃ!」
真田 「それで桃色のパッケージなのか(呆)」
相木 「伝兵衛と葉月の緊縛食餌プレイは林の巻じゃったかのう。
山の巻には『チーン!』も『気持ちがよい時など得した気分じゃ』も収録しておるぞ。どうじゃい!!」
伝兵衛「ほっ、ほしいでごいす!!」
相木 「甲州金四枚でどうじゃ?」
伝兵衛「買うずら!(つ碁石金×4)」
相木 「まいどあり……うぉぉぉぉっ!?」
(風のように現れた葉月、相木の腕をひねり上げて金を取り返す)
葉月 「相木様、違法ソフトでお金儲けをなさるおつもりですか?N○Kに密告されたくなくば……」
相木 「わかったわかった!タダでやる、だから勘弁してくれい!!」
葉月 「伝兵衛ほら。つ【DVD】
愚かな奴じゃ。そんなに半ズボンが見たいなら、私にそう言えばよいものを」
伝兵衛「!!! 真田さま相木さま、ワシらはこれで失礼致しますだ! ゆくぞ葉月ぃ!!!
(早く帰って半ズボンプレイずら!)」
(伝兵衛「俺とゆかねかドンキナドン♪」を歌いながら葉月とともに退場)
相木 「真田殿にも進呈つかまつろう」
真田 「かたじけない。忍芽の初登場の妊婦姿は入っておるのかのう?」
相木 「抜かりはないわ」
真田 「馬上鎧姿もあるかのう? いざ落ち延びようという時に不謹慎ではあったが、あれには萌えたわい♪」
忍芽 「まあ、殿ったら(ポッ)」
真田 「フフフ……おや? 相木殿、今日はもうお帰りか?」
居心地がよかったはずの真田邸のラヴな空気は一人で受け止めるには強烈すぎ、今更ながら勘助の死が悲しくてならない相木殿であった。
相木 「勘助ぇぇぇ、何故死んだぁぁぁぁ!!!」
おわり
本当に総集編は色気なしで残念杉。
風林火山でエロでラブラブなSSもっとたくさん読みたいでごいす。投下こないかな……
492 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 21:14:49 ID:bcJ9KZIz
GJ!w
>>491 相木殿は本当に愛すべきキャラですな!さすがひこにゃん。
香坂とりつもお年始の挨拶に行かなくてはならん。
真田が逃げて勘介に再会するシーンは忍芽が源太抱っこしてたので家族でお出かけのように見えて和んだ。
総集編、録画したまま見ていないのだが色気なさ杉なのかorz
相木殿、ぜひ我が家にも一枚……。
〜リツ、甲斐府中真田邸に年始の挨拶で訪問中〜
忍芽「そうですか、香坂殿はこの正月は海津城でお迎えなのですか」
リツ「はい。お屋形様からお許しはあったそうなのですが、
三月程前に所用で一度戻ったばかりでございますゆえ、やはりそう頻繁に城を留守にもできませず」
真田「そうか。リツ殿には気の毒じゃが、香坂殿が越後に備えてくれておるゆえ、
こうして我らも安堵して正月を迎えることができるというものじゃ」
リツ「身に余るお言葉でござりまする。夫が聞けばどのように喜ぶことか」
相木「しかし勤めとは言え、若夫婦が離れて暮らさねばならぬのは寂しいことであるのう。
特に夜などのう。ハハハ」
リツ「はい。とてもさびしゅうございまする(ニッコリ)。ですので折り入って相木様にお願いが」
相木「ほう、なんじゃ?なんなりと申すが良い!」
リツ「伝兵衛よりDVDのことを聞きましたぞ。未公開映像入りの見事な総集編とか。
私にもくださいませ」
相木「なんじゃ、そんなことか!てっきり寂しいので夜に閨に来てほしいなどと
言われるかと思うたぞ。ハハハ!!」
忍芽「相木殿……」」
相木「ははは冗談じゃ! ほれ、持ち帰るが良い つ【DVD】
そうじゃ。海津城の香坂殿にも送ってやれ つ【DVDもう1セット】」
リツ「ありがとうございまする! ああ、父上の温泉入浴シーン♪」
真田「おい、目当ては勘助のヌードか」
リツ「相木様。父上の入浴シーンの放送時にカットされた部分も入っていると
伝兵衛が申しておりましたが、まことでございまするか?」
相木「うむ。N○Kにはワシの間者がおっての」
リツ「さすがは相木様♪」
忍芽「そうそうリツ殿! 香坂殿が源五郎と名乗られていた頃のお姿も麗しかったですよ
(うちの殿の若い頃には負けますが)」
相木「おうそうじゃ! 公式の総集編にもちらりと映っておったのう
放送時には魔性の半ズボンなどと、女人のみならず殿御の間でも評判であったのじゃぞ」
リツ「さようですか。私ショタの魅力はあまりわからないのですが……
(腹の上に手を置いて)
でも、この子がおのこであれば、いずれあのような姿に育つのやもしれませぬなあ」
忍芽「リツ殿! 身ごもっておられるのですか!?」
真田「なんと!!」
相木「まことか!?」
リツ(にっこり)
相木「勘助の、勘助の孫じゃ!めでたい、めでたいのぉぉぉ勘助ぇ!!」
忍芽「相木殿、鼻水が出ておりまする
つ【ちり紙】
ま、殿も涙で衣が濡れておりまするぞ」
(一徳斎をちり紙で拭き拭き)
真田「忍芽、そういうそなたも泣いておるではないか」
(拭き拭き返し)
相木「忍芽殿! いちゃついておられる場合ではない! 酒じゃ! 祝い酒じゃ!」
忍芽「はい。ただいまw」
おわり
────────────────────────────
>>493 殿の
>香坂とりつもお年始の挨拶に行かなくてはならん。
を読んで、こんなことがあったらいいなあと妄想つかまつった
毎度捏造ひどくてすみません
>>495 ああ、この輪の中に勘助がいたら。・゚・(ノД`)
GJ!!です
勘助はきっと皆を見守っているよ。
リツの後ろでニコニコしてると思う。
>>495 香坂・りつバージョンありがとう!
こうしてみると勘介は幸せだったよねえ。
勘介亡き後は相木&真田夫婦は香坂とりつをいじるんだけど、りつは動じないで香坂は反応できなさそう。
実の父鬼美濃もいるし、勘助死後も皆けっこう元気にやっていけそうだ。
勘助もそれが一番嬉しいだろう。
鬼美濃父さんは第四次川中島の3年後に病没なので
勘助と一緒にリツの後ろでニコニコする日もそう遠くない(つД`)
香坂、リツを支えてやれ
ということは
香坂とリツの閨は常に
実父と義父が心配して覗いてるという事に。
「ああっ、リツッ!そのような、夫にまたがる等、不敬なっ」
「いやいや勘助殿、仮にもわしらの娘なればあのくらい猛々しくなければお館様をお守りする良き後継ぎは得られん!ここは生温かく見守るのじゃ」
「う、うむ。それはそうだが鬼美濃ど…おおっ、なんじゃリツが袂に隠しておるのは」
「どれ。うーむ、ナスのようじゃな」
「なぜナスなどを」
「なんじゃその目は。誤解するな、あのようなこと、わしは幼き頃よりリツに教育した覚えは。お主ではないのか」
「なにをたわむれを、拙者もじゃ!…こ、香坂殿っ、喘いでおる時ではない、逃げいっ」
香坂何されたw
>>501 着衣セックスの上にナスプレイw
充実した夫婦性活のようでなによりじゃのう
BShiで再放送始まってたんやね
BShi見られないし、放送時間は仕事中なんですが
家に帰ったらつい実況スレを覗きに行ってしまう
昨日は晴信と三条夫人の初夜だったんだね
見たかった
今川館の当主の家族が住まう奥向きでも、特にこの御殿は正室が亡くなってから使われていない。
人が来ることもまれなその一角の小さな納戸に美しい少女がいた。遅れて現れた紺の素襖の男が、彼女の下座に胡坐をかき、うやうやしく頭を下げる。
「姫様にはご機嫌麗しゅう。それがしにお話とはなんでござりましょうや?」
(何故このように鈍い男を好いてしもうたのであろう)
少女は今川家の息女の綾姫。男の方の名は庵原之政、こう見えて今川家の重臣である。
綾姫の唇から溜め息が漏れた。
女子が話があるとこのような場所に呼び出したなら、色めいた話に決まっているではないか。
綾姫は少し恨みがましい瞳で之政をにらんだ。
抜けるように白い肌の上に目や唇が絶妙な曲線を描いていて、怒った顔も美しい。
庵原之政は今川家の軍師太原崇孚雪斎の甥である。
かの僧の細やか目配りは駿河遠江の内政・外交のほか、主君の子女の教育にも及び、その血縁者である之政は自然、幼い氏真・綾姫兄妹の側近くにいる機会が多かった。
遊び相手と言うには歳が離れていたが、幼い相手とも本気で戯れてくれるこの無邪気な若者を、兄妹ともに好み、よく纏わりついていたものである。
綾姫は久しぶりに近くで之政の顔を眺めた。
之政は父の隠居に伴って最近庵原の家督を継いだばかりで、若さも威厳もまだ身分には釣り合っていない。
さらに滲み出る人の良さが彼を実年齢より若く見せているようだ。
だから歳月は流れているのに、格別変わったようには見えない。
(やはり、館内で見るどの家臣よりも、よいおのこじゃ)
彼の察しの悪さに焦れて遠ざかっていた恋慕の波が胸に再び押し寄せ、綾姫は之政の手に触れた。
この大きな手を引いて自由に館内を歩き回っていた昔が懐かしい。
庭のはずれで転んで泣いて、背に負うてもらったことや、四つん這いにさせて奥向きの廊下を何往復も馬の真似事をさせたこともあった。
でも、その頃だって、之政と自分の側にはいつも兄の氏真がいたから、之政は完全に彼女だけのものではなかった。
やがて綾姫の方だけ部屋の奥深くに留め置かれ、兄が遠乗りだ蹴鞠だと言っては大好きな之政を連れ出していくのを遠目で見送らねばならぬようになった。
身分高き家に生まれた女子のさだめとは言え、それがどれほど口惜しくせつなかったことか。
その視線が次第に熱を帯びたものに変わって行ったのは、この年頃の娘にはごく自然なことだろう。
之政が妻を娶った時には一晩中泣き明かした。
彼と結ばれるなどと思っていたわけではない。自分がそれをいくら望んでも父や祖母が家臣の妻に自分をくれてやるわけはないのだから。
それでも、時折会えるだけでも幸せだったのに、もうそれも叶わない。
姫は数日後に甲斐武田家の嫡男への輿入れを控えているのだ。
輿入れが決まってから祖母の寿桂尼は、かなりの時間を綾姫に男女の閨のことを教えることに割いた。
姫は赤面を通り越して気を失ってしまいそうだったが、祖母は眉一つ動かさず淡々と彼女に語り聞かせた。
「色の道は公家の家では王朝の昔より脈々と培われてきたもの。私の教える通りにすれば、無骨な武家の男などそなたの思うがままに蕩けよう」
その言葉は綾姫の心を捕らえた。
(本当に? ……之政も?)
綾姫は目の前に広げられた絵草紙や絵巻物におずおずと目を落とした。
祖母によって頭に詰め込まれていく生々しすぎる事柄も、之政とするものと想像すれば幸せだった。
之政のことを考えている度に感じる両足の奥深くの悩ましさや、乳首が固く尖る感覚の正体も知った。
一度でいいから思いを遂げたい。ほんのひと時でいいから之政と結びつきたい。武田に嫁いでしまう前に。二度と会えなくなる前に。
そして勇気を振り絞って呼び出したのに、今のところ遠まわしな手管はすべて効き目がない。
之政は姫のそんな心など知りもせず、笑って言った。
「姫様はまもなくお輿入れでござりまするな。なにやらそれがしまで武者震いが致します!」
「何故私の輿入れにそなたが武者震いするのじゃ」
「姫様が嫁がれることで武田家の結びつきは更に強まりましょう。若君には北条より姫を迎え、我が今川は後顧の憂いなく西へ向かうことができまする。これでいよいよお屋形様のご上洛にお供できると思えばこの之政、ますます身震いが致しまする!」
自分がほかの男の妻となることを喜んでいる之政を綾姫は本気で憎いと思った。そんなことは聞きたくないと思った。だから黙らせた。己の唇で唇を塞いで──。
濃紺の男の衣に、美しい刺繍が施された朱色の絹が重なった。
初めて触れる男の唇は想像していたよりもずっと柔らかかった。
「ひ……っ姫様?!」
彼女から逃れた男の背が調度にぶつかり、棚の一番上にあった塗箱が転がり落ちた。
色とりどりの組紐や料紙が揉み合う二人に降り注ぐ。
「痛っ」
これはとっさに落下物から姫をかばった之政の頭に箱がぶつかった時に漏れた声だ。
姫はその機会を逃さずに愛しい男に抱きついた。男の胸は広く、衣越しにも鍛えた固い筋肉の感触がわかった。
痛む頭をさすりながら、男は己の胸元に顔を埋めているうら若い姫に視線を落とした。
「姫様、大事ござりませぬか?」
艶やかな髪が小さく上下するのを見て安堵したが、華奢な体は相変わらず自分にしがみついたままである。
唇に柔らかい感触が残っている。──さっきのはいったいなんだったのだろう?
姫の体をそっと押し返そうとすると一層強くしがみつかれて、之政は戸惑った。
「あの……なにとぞお離れ下され」
今度は首を横に振った姫の手入れの行き届いた髪が豪華な打掛の上でゆらゆらと動き、焚きしめられた高価な香が立ち昇った。
「ゆきまさ……」
その声はまだ少しあどけなかったが、ゆっくりもたげた顔にはすでに女の色香が芽生えている。
「ゆきまさ……私を抱いて」
勇気を振り絞って言った姫の目の前には、狼狽しきって見開かれた之政の目があった。
「ひ、姫様……血迷われましたか!」
逃れようとする男の袴を咄嗟に踏みつけ、無様に転がったところにすがりつく。
「一度だけでいいのじゃ、之政、抱いて……私が武田に嫁ぐ前に!」
「主家の姫君にさような狼藉を働いたとあっては之政は腹を切らねばなりませぬ!」
声を裏返らせて慌てる愛しい男の有様に、姫はムラムラと怒りがこみ上げた。
「切ればよいではないか!」
それは姫自身、思ってもみない言葉だった。
思わぬ返答に之政もひるんでいる。その体にかじりついて叫ぶように姫は言った。
「私が他の男のものとなっても平気な之政など死んでしまえば良いのじゃ!」
そのまま泣き臥してしまった姫を之政は呆然と見下ろした。
この姫がいつから自分にそんな思いを抱いていたのか、彼にはわからなかった。
腕の中の姫は確かに美しく育った。こんなに美しい女を彼はほかには知らない。
だが、こうして生々しく体を接していても姫に邪な気持ちなど沸いてはこなかった──。
「お許しくだされ姫、やはり之政にエロは無理でございます」
泣き崩れる姫の背後の戸が音もなく開き、寿桂尼が立っていた。
「甲斐の山猿の息子に、かわいい孫娘を清らかなままをやるのは腹立たしいゆえ、見逃そうと思っておったが──そなたは、何をしておる!」
「バカっ、之政のバカっ」
綾姫が顔を覆いながら駆け去って行くのを見守り、寿桂尼は溜息をついた。
「まあ、このような中途半端でも、保守にはなるであろう」
「それがし、申し訳なくて武者震いが致します」
「あーそれはもうよい」
───────────────────────────────────────────────
いろいろすみません。エロに持ち込みたかったんだけど、できませなんだ。こんなんでも保守になれば……
まさかの武者震いのシリアス展開にwktkしていたが、
>「お許しくだされ姫、やはり之政にエロは無理でございます」
ここで吹いたw GJですw
綾姫エロ美しいよ綾姫。寿桂尼様何でもお見通しだよ寿桂尼様。
>>507 ワロタ GJ!
でも
>「お許しくだされ姫、やはり之政にエロは無理でございます」
そこをなんとかお願いできんかのうw
保守しに来たら、キタ━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━!!職人サーン!!
>>507 GJ!!
このテイストで一作品作れますぜダンナ
せっかく寿桂尼様も見逃そうとしてくださったのにwww
武者震いしてないで突撃しろってば。
GJですた。このスレ、まだまだいけますねw
之政殿のエロきたこれwwと武者震いしておったのにww
おのれおのれおの(ry w
>>507殿、よ〜した〜! コリッ
このスレは良い作品が多いなあ。職人様方GJです!
新婚のころを今見ると晴信と三条は本当若かったなあ。
諸説あるけど初登場時の忍芽(幸隆の正室)は幸隆が24?なら十代なんだね。侍女つれて明るく淡い色の着物着て普通の奥方様してたんだね。
>>514 「晴信初陣」は今見返すと武田・真田両若夫婦のラブラブっぷりが見られておいしいね
美しい真田の庄を舞台とする真田夫妻の幼馴染→恋愛(常田横恋慕)→結婚妄想が止まらないっす
>>515 忍芽は小さい頃は幸隆よりも歳の近い常田と遊び仲間として仲が良いと萌える。
幸隆は忍芽と8歳くらい歳の差あるみたいだから、あまり早く手を出して欲しくないというか、友達のお兄ちゃん⇔弟の友達と認識してるといいなあ。
隆永可愛い子連れてるじゃん。ああ河原さんちの?弟と仲良くしてあげてね。みたいな出会い。
>>516 忍芽によると、「我が殿の人を見る目は確か」らしいから
手は出さなくても、小さい忍芽には早いうちから目はつけてたかも
チビ常田は「大きくなったら忍芽殿を嫁にするんだ」と思ってて
でも照れ屋さんだからずっと言い出せないでいたのに、お兄ちゃんがあっさり
少年幸隆「大きくなったらワシの嫁になるか」
チビ忍芽「はい♪」
チビ常田(ガーン)
みたいな
気の毒だが常田は報われないシチュが良く似合うと思う
忍芽の河原氏は、幸隆の祖父(海野氏)の家臣なんだっけ?
そう、じじ様の家老。ノベライズで忍芽父が討ち死にしたとき、幸隆が悲しむ忍芽に「仇は絶対討つぞ」って慰めるのと、「殿が必ず武田を討ちます」は大好き。
>>518 幸隆はチビ忍芽の返事受けたらさっさと祖父や忍芽父に根回ししちゃいそう。後は忍芽育つの待つだけ。
>「仇は絶対討つぞ」
そんなおいしいシーンがあるんすか
ノベライズは火と山は持ってるんだが、風と林は持ってない。
そういや小山田×美瑠もノベライズはすごくエロくてどきどきしてたが
ドラマは自粛した映像になってて、おのれおのれおのれ(ry
もしやカットされた色恋描写ほかにあるかもしれませぬなあ
買ってくるよ
台詞は変わってなくても、小説は地の文があるからね。
勘介が真田夫婦に初めて会ったとき、勘介視点で夫婦のラブ度補強&勘介→みつ描写があってウマー。
カプ萌えしているから文章一行だけでも美味しくいただきます。
523 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 20:59:27 ID:6DjRr4Lx
保守age
保守
ほしゅほしゅ。
真田夫婦と伝兵衛×葉月の緊縛プレイをキボン。
伝兵衛と葉月は伝兵衛が自由を奪われる方向で。
>>526 相木「なぜそこにワシの名がないのじゃ!?」
528 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/08(金) 12:50:42 ID:+Hel/jDv
保守
>>527 相木殿は解説要員でお願いします。
なんか葉月より真田夫婦の全てを知っていそうだ相木殿。
530 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 23:17:21 ID:q2YbbAmX
戦国の世にはバレンタインデーもチョコもないのは承知しておるが
海津城でリツが送ってきた衣類の荷物の底にチョコをみつけて微笑む香坂とか
スナックしのめで忍芽殿から義理チョコをもらって喜ぶ勘助と相木殿とか
美瑠にチョコを口移しで食べさせてもらう小山田とか
大井夫人にチョコトッピングして賞味する信虎とか
あり得ぬとわかっていても見たいのう……
チョココーティングしたお館様の笛を吹く由布姫とか
由布姫は毒入りチョコ作ってそう
「勘助。これをお食べ」
「なんと姫さまにこのような菓子をいただくとは!勘助望外の幸せにござりまする!!」
「さ、早く」
「ははっ。…むぐむぐ、はは、これは甘うございまするなぁ、……う…む…?」
「どうじゃ?」
「…なにやら…指先が痺れてまいったような」
「そうか、まだその程度か。もっと量を増やした方がよさそうじゃの」
「は?」
「もうよい。さがれ勘助」
「おまちくだされ!姫さまは今拙者に何を」
「気にするでない」
「よもやとは思いまするが」
「大丈夫。大丈夫じゃ、今はまだ研究段階ゆえ」
「大丈夫ではございませぬ!」
勘助哀れw
甲府に帰ればリツが愛情のこもったおいしいチョコを用意してるから口直しせよ
そっちにはやばい薬は入ってない…よな
いや、きっと精力剤が山のように・・・
保守☆
過疎ってるorz
ここ保管所はないの?
もう放送終わっちゃったしなぁ
せめてなんとか1000までは行きたいな。
元々まったりしたスレではあったけど、こう過疎るとさびしい
BShiとかDVD実況とか自分の中ではまだ風林火山で盛り上がっているんだけどなあ
542 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 18:17:39 ID:4+AoXl4y
>>541 自分もまだまだ熱いが新たなネタがないからね…。
某車のCMを風林の真田家に変換してニヤニヤした。真田の本懐見てさらにニヤニヤ。
忍芽に手紙渡されたときの顔とか殿にボコボコにされたときも自分が頼んだんですって笑う春原兄がいい人で好きっス。
日付変わったが雛祭り保守
風林火山のSSもうこないのかな…
保守しとく
保守あげ
「影」
夕焼けに染まった躑躅ヶ崎館の庭、砂利の上には向かい合った二つの影が長細く伸びている。
片方は少女の影で、もう片方は男の影であろう。小さな男の影は跪いて俯いている。
「梅姫様…そろそろ日も沈みましょう、お部屋へ」
「嫌じゃ。…まだ戻りとうない」
俯いていた男は顔を上げ、心配そうに主君の娘、梅姫を見上げた。
「御身体に障りまするぞ、近々御嫁ぎになられ…」
「その話はするな!」
澄んだ、高い怒声が庭に響き渡る。池には波紋が広がった。
飯富は肩をすくめて戸惑う。
「…飯富、私は政(マツリゴト)の道具なのか?」
そのすくめた両肩に白く華奢な手が置かれる。
「いえっ!さような事は断じて!」
「では私は何のために嫁ぐのじゃ?」
口を開くが、飯富には次の言葉が浮かんでこない。
「……クスッ」
小さな姫は不意にクスリと花の様に笑った。
跪いたままの家老は状況がよく理解できずに目をパチクリさせている。
「戯れじゃ、飯富」
「戯れ…?」
戦場では甲山の虎と恐れられる飯富だが、なんとも素っ頓狂な声が出た。
そんな飯富を見て、また姫は楽しそうに笑う。
「私は大丈夫じゃ、覚悟も出来ておる。少し我が儘を言ってみたかっただけ」
そう言って肩から手を離して微笑んだ梅姫の顔にはどこか寂しさが漂っている。
「…部屋に戻る」
夕闇が迫っている。庭には涼しげな風が吹き抜け、姫は静かに背を向けた。
二つの影が遠くに離れたように見えた。
小さな背中は微かに震えており、それを見てこの姫は本当は甘えたかった、
本当は不安に押しつぶされそうだという事を飯富は悟った。
「飯富っ…?な、なにを…?」
いきなり後ろから抱きしめられた梅姫は戸惑いを隠せない。
「姫様……この飯富がどんな時も、必ずついておりまする…」
ひしと腕の中に温もりを感じながら優しく語りかける飯富。
とたんに少女の中にあった不安や我が儘なものが涙となって溢れ出す。
片手で優しく姫の頭を撫でながら、飯富は微笑んだ。
日はもう沈み、藍色の空にはほんの少しだけオレンジの夕日の余韻を残している。
「泣いたらスッキリした」
溜め込んでいたものを全て涙として流した姫の目の回りは赤い。
向かい合って立っている飯富は無言で優しく頷いた。
「飯富、」
急に真面目な顔になり、梅姫は飯富の目を見つめた。
「はっ…」
いきなり胸倉を掴まれ、バランスを崩した飯富の額に柔らかなものがそっと触れた。
まだ薄く残る二つの影が、一つになった。
「…ありがと」
幼子の様な無邪気な笑みを見せて、少女の影は走り去った。
小さな男の影が一つ取り残されている。額に触れてみて、頬を赤らめて俯いた。
夜の風が、火照った男の頬を心地よく撫でて、過ぎていった。
______________________________________
ぜんぜんエロパートない上にグダグダ;
色々ごめんなさい(泣
>>548 GJ!
小さな姫と振り回され気味な猛将の関係に萌えました
この二人は清い方がいいので、自分はエロなしでもOKです
>>548 GJでござぁぁぁあああああある!!!
まだまだ風林火山で萌えられるぜ。
GJGJ!
飯富さんと梅姫は、なんとも微笑ましく、萌えました^^
三国同盟の回も楽しく見られそうな。
保守
保守
久しぶりに「逆襲!武田軍」を見て、また小山田×美瑠に萌え、書きかけてほっといたSSをひっぱりだしました
思いっきり季節はずれで恐縮
髪フェチ注意
小山田は照りつける日の下、駒橋邸の庭を歩んだ。
道中ずっと強い陽射しに炙られ続けてきたので汗みどろだった。肌の火照りも鎮めたかった。
だから侍女に行水の支度を命じる手間をも惜しみ、小山田は庭の井戸へ直行して諸肌脱いで井戸の水を被った。
今年は暑さが厳しい。大きな合戦もなくこうして自領で過ごしていられるのはありがたかった。
戦を恐れはしないが、去年の小笠原攻めのように炎天下に具足を着こんで戦うような機会は、今後そう多くあってほしくはない。
美瑠にとっては三度目の郡内の夏か。
敵将から奪った女をここへ連れてきた月日を数えながら顔から水滴を払うと、庭の向こうに一族が城を構える岩殿山が目に入った。
熱気で山際がぼやけている。
修験道の聖地でもある峻厳な山は、この駒橋の館から眺めるのが一番美しいが、こう照りつけがきつくてはゆっくりと愛でる気にもなれない。
小山田は濡れた衣を着替えるために母屋へ向かった。
体から落ちた滴が乾いた地面にみるみる吸い込まれて乾く。
日は高く女の元を訪れるにはまだ相応しい刻限ではない。
今日は領内に下す法度の草稿を仕上げるつもりだったが、近習は襟に見苦しい汗の染みを広げて粗相を繰り返しているし、右筆は粘る手に貼りつく紙に難渋し、常より筆跡は乱れて書き損じも多かった。
小山田自身、涼しい顔を作っているつもりだったが、脳は暑さで濁るばかりだ。
そんな状態で仕事になどなるものか。
小山田は家臣を下がらせ、厩へと向かった。
日が落ちれば少しは涼しくなろう。それまでは駒橋の美瑠のところで過ごそう。
駒橋に行っても暑さから逃れられるわけではないが、同じ耐えるならば家臣の暑苦しい顔ではなくて、美瑠の美しい顔を眺めている方がよいに決まっている。
途中で口うるさい老臣に出会ったが、暑さのあまり諫言を吐く力も出ない様子で、主が愛妾の元へ向かうのを憔悴した顔で見送っていた。
かように暑さは人に隙を作る。それは普段くつろいだ姿を見せない彼の側室とて例外ではない。
薄絹の帳の陰で白いうなじをあらわにして眠る美瑠を見て、小山田は目を細めた。
洗い髪が解き放たれて床の上に広がっている。
水分を含んだそれは妙に妖しく小山田の目に映った。
彼女の細い肢体を覆っているのは薄い麻の帷子一枚ばかりで、ややくつろいだ襟から深い胸の谷間が覗き、しなやかな体の線が白い布地に透けている。
小山田の手が乱さない限り着る物に緩みを見せない女がこんなに無防備な姿をしているのを見せるのは珍しい。忌々しい暑さだが、お陰でよいものが見られた。
彼女の傍らには生まれて一年になる藤王丸が安らかな寝息を立ており、美瑠は眠りながらも扇でわが子に風を送っている。
(子を思う母の心とは、まことに天晴れなもの)
感心しながら小山田は慈愛に満ちた母に邪な唇を近づけた。
美瑠の耳朶に赤い血管が透けている。それを狙う。
焚き染めたばかりの香が小山田の鼻先に立ち上った。
薄くすべすべした肉片が下唇に触れると、それだけで口中に唾液が満ちる。
舌を出して舐め上げようとした瞬間、ひどく熱いものが触れたように美瑠の体が跳ねた。あまり深くは眠っていなかったようだ。
「……殿!」
長いまつげが小山田の鼻先で瞬いた。
身を起こした美瑠が細い指を動かして襟を整える。
「お越しでござりましたか。出迎えも致しませず、申し訳……」
「しっ。静かに。藤王丸が起きる」
小山田は唇に指を一本当てて、美瑠を制した。
美瑠は大きな瞳を動かして小山田の顔を探った。なぜこんな時間にここにいるのかと言いたいようだった。
「暑くてたまらんのでな、館を抜け出して参ったのじゃ」
そう言って頬に唇を落とすと美瑠はくすりと笑った。
暑さの不快も吹き飛ぶ愛らしさだ。
小山田は美瑠の肩を抱き寄せ、さっきまで彼女が眠っていた臥所へ共に横たわった。
濡れた美瑠の髪が手の上にこぼれ落ちる。小山田はそれを指で梳いた。
「髪を、洗ったのだな」
「はい。お見苦しいところをお見せ致しまする」
「よい。冷たくて気持ちよい」
小山田は手首に美瑠の髪を巻いた。
「殿もご一緒にお休みになられまするか?」
美瑠が軽く瞳を閉じて小山田の肘に額をこすり合わせた。
安らかな美瑠の顔を小山田が邪な目で見回す。
出迎えに出た侍女から美瑠は藤王丸に添い寝をしていると告げられた時には、親子で川の字になって昼寝をするというのも暑さをやり過ごすにはよいと思ったのだが
──こんなになまめかしい姿を見せられてはそんな気も失せるというもの。
小山田は父親の情より男の本能を優先することにした。
女の短い声が響く。
そして、庭に面した部屋の帳の陰には、安らかに眠る赤子が一人きりで取り残された。
*
四方を閉ざされていた奥の部屋は薄暗く、窓格子から細く差し込む光がくっきりと白い線を描いていたが、部屋の中央に横たえられた美瑠の体にその光は届かない。
美瑠の白い体は、彼女の上に身をかがめた小山田の影と、解き放たれた彼女自身の長い髪とで黒々と翳っていた。
洗ったばかりでまだ乾ききらぬ髪は男の手でかき乱され、乳房や腹の上に飾り立てられている。妖しく波打つ髪の先端は、彼女の細い体に跨がる小山田の屹立した男根へ繋がっている。
水分を含んだ黒髪は熱い手で弄ばれても、不思議といつまでもひんやりとした手触りを保ち続けていた。その感触に魅せられた小山田は、さっきからずっとそれを蹂躙することに夢中になっている。
美瑠の髪もろともに性器をしごく男の掌の中に、粘っこく光る張り詰めた丸い先端見え隠れする。
美瑠の視線がそれに吸い寄せられる。
このまま、精を吐いてしまうつもりなのだろうか。
どちらにしても、髪は洗いなおさなければならないだろう。
女が長い髪を洗って乾かす労力のことなど殿方は知るまい。その日も美瑠は薬草を焼いた灰汁で髪を丁寧に洗いすすいだ後、侍女の手を借りて念入りに梳り、昼寝をする藤王丸の傍らに添い寝しながらゆっくりと髪に香を焚き染めていた。
見苦しい癖などつけぬように、寝返りを打つのも辛抱していた。
それなのに昼寝の最中に現れた小山田は、髪が衣を濡らしてもかまわぬよう、薄着でいた美瑠をみつけると、目を輝かせて奥の間に連れ込んでしまった。
美瑠の裸体に黒髪を散らし、撫でさすり、己の肌にも絡めてもつれあった。
髪には二人の汗がたっぷりとしみこんでいることだろう。
でも、文句は言えぬ。
注意深く手入れした髪を穢そうと、磨いた肌に生々しい歯形を残そうと、この男にはその権利がある。
自分は彼の側室なのだから。
問題は、浅ましいこの身だ。
男の肉欲に同調して高まる己の体を美瑠は持て余していた。
体と畳の間にある彼女の着ていた衣を足の間から溢れたものが濡らし始めていた。
今日はまだそこに男の指は触れていない。
腰骨の上にいる男の体が重い。男が動くたびに肌をこする湿った感触、頭皮へと響く男のけしからぬ律動が悩ましい。
立ち上がった乳首に、指先に、ひくつく瞼に、下腹から不穏な感覚が這い上がる。
自分勝手に快楽を極めようとしている男を体内に咥え込みたくて仕方がない。
己の体の熱を持て余して、美瑠がむずがるように頭を振ると、ようやく小山田の動きが止まった。
すでに快楽で緩んでいた男の顔が得意げに笑う。形よく尖った美瑠の鼻をぬるい舌が舐める。
「これが、ほしいか?」
小山田は艶やかな赤紫に膨れ上がって猛々しい筋が浮かべたものを抜き取ると、女の顔近くに突き出した。
美瑠は望みを声に出しはしなかった。しかし、黒く潤んだ大きな瞳はすべてを饒舌に語っていた。
ゆっくりと美瑠の舌先が張り詰めた男根に伸びた。
赤い舌が吐息混じりに弾力のある性器の上を行き来するのを見て小山田は満足そうに笑った。
「参れ」
小山田は巧みに体の上下を入れかえると、美瑠は嬉々としてその上に跨った。
「あぁ……!」
甘くかすれた美瑠の声が締め切られて熱く澱んだ部屋の空気に溶ける。
小山田には、己の上で腰を揺らす美瑠の細い体がまばゆかった。
手を伸ばし、美瑠の乳房を揺れる髪ごと揉みしだく。
つかみきれなかった髪が指からこぼれて小山田の肌を冷たく撫でる。
締め付ける蜜壷からこぼれる汁が小山田の繁みまでをしとどに濡らした。
髪に執着する小山田の微妙な愛撫に焦れていた美瑠は性急に絶頂を求めて腰を動かした。
恍惚とする小山田の口元に、女の汗の滴が飛び散る。
小山田は舌を伸ばしてうっとりとそれを舐めた。
558 :
小山田×美瑠〜洗い髪〜3:2008/03/24(月) 06:29:47 ID:uoJzRXc2
動きに同調し、下から強く突き返してやると、美瑠がうれしそうに背をそらして鳴いた。
窓から差し込むまだ高い太陽が、絡み合う二つの影を床に黒々と染め上げる。
「はあ、あぁ……ん……殿……」
「美瑠……美瑠、よいぞ……」
存分に喘ぐ二人にとって幸いなことに、窓の外でうっとおしいほどに騒ぐ蝉の声が乱れた声をかき消してくれた。
「ああ……」
焦れきった己の疼く部分を存分に小山田にすりつけて、美瑠はいつもよりあっけなく達した。
快楽に力が抜けてしまった美瑠を組み伏せて背中からのしかかる。小さな口の中に指を押し込み、吼えながら細い女体を責める小山田の眼前で黒い髪が淫らにうねる。
低い声と共に艶やかに光る美瑠の黒髪に白い粘液がほとばしったのは、それからわずか数秒後のことだった。
*
ぴちゃん
床に置いた盥の中で美瑠の髪が泳いでいる。
小山田の手が美瑠の髪をすすいでいた。
己の劣情でべっとりと穢してしまった髪を侍女に任せるのは気がひけて、小山田は自ら井戸で水を汲み、美瑠の髪を洗ってやっていた。
女の髪を洗うのは初めての経験だったが、水の中にたゆたう髪の中に指を通すのは思いのほか気持ちがよい。
無骨な大きな手で、濡れた美瑠の髪をしごいて滴を切る。
優しく布で髪を押し包み、頭皮を揉んで水気を取ってやると美瑠は心地よさそうに肩を動かした。
「気持ちよいか?」
「はい」
小山田は満足そうに笑った。
「そうか。ならばこれからはいつもわしがそなたの髪を洗ってやることにしようかのう」
「お戯れを……。こんなことはもうこれっきりにしていただかねば」
暗に浅ましい所業を責められて、小山田は美瑠の手から櫛を取りあげ、その髪を梳き始めた。
優しく丁寧に。
美瑠は目を閉じて彼のするままに任せている。
彼女の耳のそばに唇を置きながら、小山田は黙々と美瑠の髪を優しく梳き続けた。
やがて小山田は櫛を投げ出して畳の上に横たわった。情事に疲れた美瑠の頬がその胸の上に重なる。
抱きあった二人に差し込む窓の外では相変わらず蝉の声が響いている。
蝉は、土から出れば長くは生きられぬ。
そして残り少ない命に急かれ、恋の相手を乞うて鳴くのだそうな。あのように声高に鳴くのだ。
それは誰から聞いた話だっただろう?
懸命に騒ぐ蝉を哀れみながら、小山田は愛おしい女の体を得意げに抱きしめて目を閉じた。
美瑠とこうして寄り添っていられる時間が無限だと信じる男の上で夏の太陽がまた少し、西へと傾いた。
おわり
時期はずれで本当に申し訳ない。
以上です。
GJ!!
>>555 GJ!!
エロくてそこはかなとなく幸薄い小山田×美瑠イイヨイイヨー
自分も完全版DVD見直しては萌えを再体験してる。
562 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 10:01:54 ID:5Y8iwpzu
GJ!!
髪コキ+シャンプープレイとは小山田w
保守
保守
保守
某深夜ドラマでミル姫の中の人の
エロスにハァハァしてる子はいねがー
ノ
「最強の敵」と「宿命の女」は深夜枠で撮り直すべきだ
保守アゲ
エロパロ初心者ですが風林火山のスレあったんですね!
放送中にぎわってるころに来たかった。
残念すぎる
保守
おのおの方どのカップリングが一番好きですか保守
小山田×ミルミルは昼ドラでえがった…
だが本編で閨シーンがなかったのは補償と賠償を(rya
あんな立派な乳を谷間も晒さないなんて万死に値する
押せ押せ美少女→たじたじオッサンシチュ好きなのでリツ→勘助も良かった
そしてここのスレで信虎×大井夫人に開眼した
一番て言われたら、やっぱり勘助×ミツやんかな。
最終回の〆が眼帯にあの花+ミツやんナレで涙した。
実は結構年の差カップルだったのも萌え。
じんわり好きなのは、伝兵衛×葉月w
勘介×ミツorリツ
だな。王道だけど。年上の軍事オタクと年下のしっかり娘という構図がよい。つーか俺もあんな娘に言い寄られたいorz
ドラマ見てるときにはなんとも思わなかったが、ノベライズの勘助×由布姫のなんとロマンチックなこと
あれぞまことの王道。
せつないSS、投下されぬかのう
エロさで選ぶなら小山田×美瑠
あの二人の閨シーンはなぜもう少し襟元を緩められなかったのか
原作やノベライズは本当にいいんんだな、勘助×由布姫
エロは無理だが究極の愛って感じで
ホントビジュアルが惜しまれる
576 :
sage:2008/05/14(水) 20:05:03 ID:i0QG7FXu
最初から最後まで唯一ラブラブを通した真田夫婦が一番好き。どんな辛いときも、お互いを信頼しあって支え合い真田の郷取り返したときは感動した。
伝兵衛と葉月もいい夫婦になるよね。
ビジュアルだったら義信と綾が群を抜いていいけど、出番が美瑠より少ないからなあ。
小説では義信の綾ラブっぷりに和んだ。
綾姫は義元が亡くなったあと泣いてる姿が絶品でしたな
色っぽかった
〜第四次川中島の戦い終了後〜あの世
由布姫「勘助、勘助はどこです」
勘助 「は、姫様。勘助こちらに控えてございまする」
由布姫「おお勘助、エロパロ板の風林火山スレが過疎っておる。なんとかしておくれ」
勘助 「ひ、姫様はエロパロ板の住人でございましたか!」
由布姫「水鳥になって諏訪湖の上を飛び回るのも飽きました。お屋形様もまだ当分こちらにおいでには
ならぬし退屈なのです。エロパロ板を覗きたくなるのも無理ないでしょう」
勘助 「しかし、この勘助、エロはいたって不調法にて……」
由布姫「そなたの不調法はわかっています。そもそもそなたにもう少し色恋エピがあれば、このスレはもっと
盛り上がりとうにとっくに新スレが立っておったでしょう。不甲斐ないこと……(溜息)」
勘助 「……(涙目)」
由布姫「私が命じたとおり、そなたが鬼美濃の息女を嫁を取っておればよかったのです」
勘助 「お言葉ですが、姫様。それでは
>>467のように香坂×リツが投下されることもございませんでした」
由布姫「ま……それはそうかもしれぬな」
勘助 「姫様、それがしエロパロは書けませぬが、保守がてらこのスレにどのような宝が投下されたか
書き連ねてみるでござる」
4 尻コピペ
7 平蔵→ミツ
46 大井夫人×三条夫人
49 三条夫人+源四郎×源五郎
53‐58 信虎×大井夫人
63-70 平蔵xヒサ
83-85 偲(しのび) 幸隆x忍芽編
87-90 偲(しのび) 伝兵衛x葉月編
118-122 毘沙門天の慈悲 景虎x浪
133-139 駒橋にて 小山田×美瑠
178-179 甘利×大井(プラトニック)
188-191 房中指南 由布姫×勘助
212-217 朝まだき 小山田×美瑠
250-253 梅の雨降る 駒井×三条
260-262 美瑠抄 小山田×美瑠
278-281 信虎×大井夫人
291-296 勘助×ミツ
324-330 勘助×ミツ、勘助←リツ?
338-347 リツの閨事修行 リツ×勘助(?) 晴信×於琴姫、真田夫妻、葉月×伝べえ
352-356 勘助苦悩する リツの閨事修行の勘助目線
362-365 夜来風雨声 勘×リツ?
371-372 浪の内掛け姿 景虎⇔浪 悲恋
380-384 初恋 小山田×美瑠←弥三郎
392-398 勘助×リツ
413-416 寿桂尼×勘助
433 保守ネタ 第四次川中島武田勢本陣
439-440 景虎煩悩第一夜 景虎→政景×桃姫
443-444 景虎煩悩第二夜 景虎→晴景×桃姫
445-447 景虎煩悩第三夜 景虎→虎御前&桃姫
449 保守ネタ 第四次川中島上杉勢本陣
460 保守ネタ 第四次川中島終了後間もないおふくの家
463 第四次川中島終了後 躑躅ヶ崎館
467-470 香坂×リツ
491 保守ネタ 伝兵衛・葉月夫妻、甲斐府中真田邸に年始の挨拶のため訪問中
495 保守ネタ リツ、甲斐府中真田邸に年始の挨拶で訪問中
506-507 綾姫×武者震い
548-549 影 飯富×梅姫
556-558 洗い髪 小山田×美瑠
勘助 「このほかにもこのスレには風林火山の萌えが様々にちりばめられておりまする」
由布姫「大義です。……で、勘助、ここまでするならなぜまとめサイトを作らないのですか」
勘助 「申し訳ありませぬ。……残念ながら勘助、その術を持ちませぬ」
由布姫「不甲斐ない……」
勘助 「申し訳ござりませぬぅぅぅぅぅ!!」
というわけでこのスレのまとめサイトを作りたいと思うのですが、どうすればよいのでござろうか。
やり方がわからず途方に暮れておりまする
(リストに落ちてるSSがあったらごめんなさい)
>>578 >〜第四次川中島の戦い終了後〜あの世
あの世ってw相変わらず素敵なセンス
GJ!!&SSのリストアップ乙です!!
まとめサイトは管理たいへんそうだから、保管庫に丸投(ry
あっいやその、管理人さんに申請するとかは?
それはそれでまた、まとめるのが大変なんだが・・・
@Wikiなどよいのでは?と思ったら
アダルト禁止であったorz(まとめサイトでよく見るので)
どなたか詳しい方がいらっしゃらぬかのう。
勘助、風林火山スレが過疎っ(ry
>>578の後 〜あの世〜
勘助「(584に誤ってカキコ)しまった!まちがえて送信してしまった……!」
ミツ「ん?勘助まーたエロパロ板を見てるらか」
勘助「わ、わわわわわ。これは、姫様にまとめサイトを作るように言われたので
仕方なくっ……!!」
ミツ「そうだったでごいすか。最近『お姫様でエロなスレ』とか『年の差カップルでエ
ロ萌え』とか
よく見とるで、あにょしとるらと思っとったずら」
勘助「(赤面)」
ミツ「で?うまく行きそうらか?」
勘助「うむ。
>>583殿のお陰でなんとかなりそうじゃ」
ミツ「それはよかったでごいす。
あ。もうこんな時間ずら。それじゃ、うら働いてくるら」
勘助「そうか。すまんな、またそなたの世話になって」
ミツ「なに言ってるでごいす。勘助はお屋形様以外のどなたにもお仕えするのが
イヤなんだから仕方ねえずら。
お屋形様がこちらにお越しになるまで、ウラが勘助を行かすじゃ!」
勘助「(うれしくて涙目)ミツ、我らはもう死んでおるぞ」
ミツ「ははは、忘れてたずら」
美しくレイアウトするのは無理かもしれませんが、
>>583様に教えて頂いたリンク先
をいろいろ拝見してアダルト小説OKの場所を確保しましたので、
作品の保管庫を作らせて頂きたいと思います。
葛笠言葉同様なれておりませんので、少し時間がかかるかもしれません
>>585 おおっ!!乙乙乙でござる!!!
勝どきをあげる準備をしておくでござるよ!!←意味不明
>>585 乙でござる、GJでござる!
楽しみにしてるよ〜
588 :
585:2008/06/08(日) 21:53:07 ID:kYGIm432
>ウラが勘助を行かすじゃ!
「生かすじゃ」の間違いです。不覚を取り申したorz
それがし、今まで自分の好きな作品の二次創作スレばっかり見とったんですけど
保管庫を渡り歩いていてシチュエーション系に目覚めてしまい申した
いやいやおもしろいところがたくさんございますなあ
小山田は「金の力で困ってる女の子を助けてあげたい」スレなど好きそうと思いまする
金の力で〜って、なんか「罪と罰」思い出した
スレチですまぬ
590 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 12:10:37 ID:qpIC5r9F
>>590 乙でござる!みなのもの勝鬨じゃ、勝鬨をあげよ!!
すごい綺麗!!ちょっと感動しました
自分は他のサイトは覗いた事ないんで、なんのアドバイスも出来ませんが
今のままでも十分のような気はします(注意書きも入ってますし)
きれいに作られましたね。
当方の味気ない保管庫とは大違いです。当方のもいつか、こんな風にしたいです。
さて、注意書きについてです。当方も全部は書いていないのですが、
列挙するとすればこんな感じです。
長文失礼します。
1.出典
2.18禁
(以上は記載済みですね)
3.二次創作であり、原作のイメージと異なる場合あり
4.性的表現あり
(これらを受け入れられない場合は、閲覧を遠慮してほしい)
5.ドラマや小説、関連団体等とは、無関係
(いわゆるナマモノに対する注意です)
6.各作品の著作権は執筆された方に帰属する
7.並び順について(執筆順や、主要カプ順等)
(これは、当方のジャンルがカプ論争で揉める可能性があったため。
上の方に出すと保管庫はそのカプに肩入れ?と思われかねないので予防線)
8.(筆者が書いた)作品以外の注意書きやコメント等の扱い。
全部乗せるか、部分的に取り込むか(読者を選ぶ属性の場合は必須かと思う)
9.作者名のつけ方(コテハンがいる場合の、名無し氏作について。通常は番号付与)
10.誤字や改行処理の方針について
11.(できれば各ページに)検索等でこのページに入った人へ、
トップページ(注意書き欄)への誘導リンク
そうそうそれと。閲覧数カウンターとか、アクセス解析とか付けられたら、
保管庫側の励みになると思いますよ。
594 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 20:48:13 ID:Ob5fW0As
595 :
590:2008/06/12(木) 23:23:01 ID:8Fw2Llwa
>>592 詳細に書いてくださってありがとうございます。参考にさせていただいて順次取り入れていきます。
個人的にジャンル分けしているのがみやすいように思ったのですが
SSの並び方はもう少し考えた方がいいかな?
しかし、投下されたSSを整理していて、勘助の女性からの攻められ具合に笑いました
ミツ以外の相手にはほとんど受身www
しかしそこがいい
>>590 すごい!びっくりした。これでスレ落ちを気にせずいつでも読めるんだね。
乙です、乙〜 勝どきをあげるでござるよ
えいえいおーっ!えいえいおーっ!(脳内は親方様の声で再生中)
久しぶりに来てたら保管庫できてたとは!作ったひと乙!!!
この偉業に応えるためには新しいSSが必要だなということで誰か
598 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 02:28:17 ID:4ESFhU19
保守
〜あの夜〜
弟「む……また携帯が風林火山スレに繋がらぬ……兄上、a○にたばかられましたな」
兄「PCも規制じゃ!せっかくわしが主役の名作SSができたのに投下できぬとは!
おのれおのれおのれおのれ……!」
弟「兄上、何度おのれと言えば気が……
えっ、兄上が主役のエロパロ!?そんなっ、相手はどなたでござろう?!」
兄「ふふふ諏訪の禰々殿じゃ。武田から諏訪に嫁いできた可憐な姫は、凛々しい高遠城主と
一目で恋に落ちたが、悲しいかなそれは姫と狡猾な諏訪領主との望まぬ婚礼の席であった……
どうじゃ!萌えるであろう!わははは」
弟「……」
兄「わしは姫を救うために果敢に兵を揚げ、一方で姫はいやな相手との閨の務めに耐えながら
想う男が救いに来るのをひたすらに待っておるのじゃあ……エロいのう美しいのう」
弟「……」
兄「早く投下してネ申と呼ばれたいものじゃ。規制解除が待ち遠しいのう!」
ナレーション「兄がスレ住人から邪神と呼ばれて叩かれるのを忍びなく思った高遠連蓬軒は、
その後兄のPCをこっそりフォーマットしたのである」
おわり
南無諏訪大明神様、ロマンチックな七夕の夜にこんな保守しかできない私をお許しください。
それから規制を早く解除してくだされ
600 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 01:02:13 ID:+2bBMcd0
「あの夜」じゃなくて「あの夜」でしたorz
そして600ゲト
規制が解除され、
>>599のSSが投稿されますように(‐人‐)ナムナム
高遠兄「そうかそうか、
>>601-602、そなた達そんなにわしのSSが読みたいか!」
高遠弟「いいえ、
>>601-602殿は単におやさしいだけかと思われます」
高遠兄「(聞いてない)そうじゃ連峰軒!
わが城に忍び込んだ真田の素破を縛って色々するのも
おもしろそうだと思わんか?」
高遠弟「いいえ(きっぱり)
それに高遠城はとっくの昔に武田に奪われておりまする」
高遠兄「おのれおのれおのれ……(ry」
>>601-602殿、かたじけない。
P2導入検討してみます
でもなんだか難しそう……
604 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 08:59:57 ID:+h5+dL29
ドラマ本編をリアルタイムでなかなか見れなかったんだが、
ここで小山田×美瑠を読んで2人が大好きになって、ドラマを1話から見るようになった。
そして昨日の夜、2人の最後を知って部屋で大泣きした…orz
チラ裏ぽくてごめん。
でもSS読んでドラマを最初から見始めるなんて初めての経験だったんだ。
ここの職人さんはみんなレベル高くて、SSも素敵な物ばかりで本当にいいスレだと思った。
あと、下がっているので上げておきます
小山田×美瑠は
美瑠に会う前のツンツンした小山田
小山田に会う前のかわいい少女時代&二度も落城を経験した不遇な美瑠姫
その両方を見ているのであの最後がなおさら悲しすぎるんですよね
でもあのせつない関係が好きです
小山田と美瑠姫の夫婦は萌えるな
607 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/31(木) 00:07:56 ID:+M8gMX7t
圧縮回避保守
来週のゴンゾウは勘助×三条夫人が見られるみたいだね
>>608 あのドラマ、駒井もいるしリツも出てたからなにげに風林火山率高いw
スレチごめん
規制解除記念カキコ
自分的には、勘助を縛って三条夫人が足&言葉で責めるとかならば
勘助×三条夫人もありだと思いまする
611 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 10:39:26 ID:hZnysci0
保守あげ
612 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 22:01:56 ID:AqrKHD1S
ほしゅ
613 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/29(金) 12:16:18 ID:aRS+DREg
あげ
保守
615 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 23:05:53 ID:2CJ5Nci4
保守あげ
景虎×浪が大好きだーーー!!!
と主張してみる。
景虎と伊勢になにかあればよかったのにと言ってみる
617 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/26(金) 23:52:10 ID:6IL0tycH
やっぱり小山田×美瑠が好き
と、言っておこう。
やっぱり勘助×ミツでごいす
それがしのISPの規制が解除されたそうだが、まことであろうか……
ためしに氏政×梅姫が見たかったと言ってみる
>>619 解除おめ!
リツ×源五郎が見たかった。
宇佐美殿安らかに…
宇佐美殿、おじいちゃんだったけど色っぽかったよね。・゚・(ノД`)・゚・。
ご冥福を心よりお祈り申しげます
623 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/15(水) 23:47:07 ID:HgDJjHEo
保守
DVDを最初から見直してます
勘助×ミツはいいなあ
勘助×ミツは1話から萌えまくってたなw
数話後にはミツあぼんだったけどorz
しかしその後もミツの為に信虎を亡き者にしようとしててやっぱり萌えた
史実だと景虎と恋仲になった女性は出家して、その後自害したって説もあるから
浪の死亡シーンがなくて本当に良かったと安心したもんだ。静かに別れるってのもかなり悲しかったが…
思えば風林火山は好きなCPがどんどんいなくなっていったなぁ…orz
最後まで安泰だったのは幸隆忍芽くらいだったなあ。
香坂リツに希望が残ったのは救いだったなぁ
あのお見合いの会好きだ
数字板の風林火山スレが落ち申したが
まさかこちらスレの方が長生きするとは思わなんだwww
このスレには摩利支天のご加護があるからのう
>>629 数字板とエロパロ板を行き来するとは、お主中々の強者よのう
放送終了後まもなく一年になりますが
まだそれがしは生きておりまする!
生きておりますれば……あきらめませぬ
SSの投下を
633 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/27(木) 20:54:03 ID:MoBTJxqA
ageもまた戦術にござりまする
桃の花が優雅に咲き誇る庭を前にして、その香しく愛らしい花とは不似合いな、仏頂面をぶら下げた若い男が縁側に腰掛けている。
その膝には一本の刀が置かれ、白い布で表面を丹念に拭いている最中だ、手入れしているらしい。
刀の刃は、穏やかな春の日の光を反射し眩しいほどの鋭い光を放っている。
「…………」
――甘利虎泰。
武田信虎の側近を勤めるその青年が歳とは不釣り合いな堅く重い表情を変える事は殆ど、ない。
例い変えたとしても浮かべるのは怒りか、苦虫を噛み潰したかの様な表情だけだ。
「…おや、甘利ではないか?」
「御方様……」
不意に背後から聞き慣れた声が降ってくれば、反射的に刀と布を脇に置いて立ち上がり、桃色の庭に背を向けてその声の主に跪く。
慌ただしく自分の前に跪く青年を見て、うら若き少女は微笑みを白い頬にやんわりと浮かべた。
「また刀の手入れをしていたのですか?」
「……は。」
「昨日もしていましたね。私が見る限りそちは刀の手入れをしているか、木の棒を振り回しているかのどちらかじゃ。」
「……は。」
「疲れぬのか…?」
顔を上げた甘利は眉間に皺を寄せて、しばしの間黙り込んだ。
その目線は揺れており、どの様に答えて良いのか迷っている事がすぐ分かる。
大井夫人は姫独特の上品な含み笑いを漏らして、侍女達を下がらせてから縁側に進み出た。
「…甘利、私は戦が嫌いです。飢餓に喘ぐ領民を犠牲にしてまで、何故戦うのですか?」
鼻につく春の香に、優しげな目を細めながら縁側に腰掛けて、背後に佇む忠臣に隣に座るよう付け加える。
青年は未だにしかめっ面だったが命に従って隣に腰掛けた。青年の動悸が激しく波打つ事を少女は知らない。
「全ては…甲斐の国がためにございまする。」
「甘利、そなたは先日もその前もその様に申したな…国、国と…お主の頭にはそれしかないのですか?」
精一杯頭を絞って真面目に答えたつもりだったが、何故か呆れた様な口調でそう返されてしまった。
御方様は私を頭の悪いカタブツだと思われているのだろうか…思いを上手く言葉に表現出来ない己が腹立たしく、膝に置いた両手で自分の袴の裾を握る。
隣に座るまだ幼さの残る横顔は、散りゆく花びらを目で追いながら静かに私の答えを待っている。
口を開きかけるが、白い首筋に覗く淫らな印を目の当たりにすると直ぐに口を閉じた。
御方様は主君の妻、今宵もきっと閨を共にするのだ、そう…今宵も。己の胸が焼けた様に痛むのを感じる。
「学のない某には…それしか考えられませぬ。」
無表情を装いながらようやく搾り出した短い答えを返すと、白い顔がこちらを向く。
大きな黒々とした瞳に吸い込まれる様で…ふとその目が穏やかに笑う。
「ふふ…甘利は面白いですね。」
「……いえ」
「ではそなたの想う国とは何ぞ?…申してみよ。」
私にはどうしても理解できない、何故この男はこれほどまでに国に固執しているのか。
真意を知りたくて、問うとまた眉間に皺を寄せて黙り込む。まだ私と幾つも違わないというのに眉間に刻まれた痕は深い。
きっと何時もそうしてしかめっ面を浮かべているからだろう、そうして自分の気持ちを押し殺しているから――
「某の想う国とは…」
口を開いて話し出すが後が続かない。少女の揺らがぬ真っすぐな視線から逃れたくて、庭の桃へと視線を移す。
この人は知らない。私の許されざる、汚れた思慕など。
癖になってしまった様で、自然と眉間に皺が寄ってしまう。眼前にふわりと桃の花のかけらが舞い、芳しい匂いが花をつく。
「国とは……?」
甘利はなかなか答えようとしないばかりか、視線も合わせない。答えが早く聞きたくて、身を乗り出し顔を覗き込む。
甲斐の暴れ牛とも呼ばれる男が明らかに動揺している様を見るのは面白くもあった。掠れた咳ばらいをしてから向き直り、閉ざされていた口を再び開いた。
「……人、にござる。」
「人…ですか?」
「は。某が思い、守るべき国とは人にございまする…御屋形様と御方様は勿論、領民や臣下の者共…某にとっては、人こそが我が国なのです。」
緊張で震えそうになる手で膝の袴を再び握り締め、近い距離にある顔を見つめながら話す。偽りだけは言いたく無かった。
「……そなたは…」
柔らかに膨らんだ唇から小さな声が漏れるが、その先は聞こえなかった。
聞き返そうとする前に御方様は私から顔を離し穏やかに何時も通りの笑みを浮かべてから、おっとりとした動きで顔を正面の庭へと向け、無言で桃の花を見つめた。
つられて桃の花を見遣れば春の昼下がりの陽を浴びて、光る花は風で揺れる。
「…綺麗じゃの…甘利、桃の花は美しい。」
「………誠に。」
少女がこっそりと横目で青年を見遣ると、普段浮かべている堅い仏頂面とは違う表情があった。
彼は伏し目がちに頬を染めて、柔和に微笑んでいのだ。少女はそれを見て、幸せそうに目を細める。
甘い香が桃色の風に乗って、縁側に佇む二人の穏やかな一時を包んでゆく。
--------------------------------------------------------------------
裏無し乱文失礼しました;
甘利が国のため、国のためと繰り返して言うのは
大井夫人への想いを隠すためだったら嬉しいです←
素敵SSを期待して・・・
637 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 23:40:25 ID:G5AGY+dL
GJです!
桃の花が目に浮かんでくるような、雰囲気のある素敵なSSでした。
甘利と大井夫人も気になる二人ですよね。
>>634 新作キタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!
GJでござーる!!
カタブツあまりん大好きです。しかも描写が幻想的でいいですねえ
さっそく保管庫に格納いたしました
>>634 GJ!!
待ち続けてホントに良かった…久し振りに心が潤いました。
素敵なSSありがとうございます。
641 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 00:43:27 ID:D7jdAvB7
放送終了一周年記念age
風林火山の新たなエロの可能性はないか妄想した末
勘助×摩利支天(ミツの姿で現れて慰める。性的な意味で)
摩利支天×リツ(勘助の姿で現れて慰める。性的な意味で)
毘沙門天×浪(景虎の姿で現れて慰める。性的な意味で)
に行き着いた罰当たりなそれがしをお許しください
神仏ぷれいとな?
643 :
583:2008/12/16(火) 00:47:38 ID:rlsVe2E0
644 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/16(火) 23:59:12 ID:vD2gkBZi
>>643 このスレの保管庫奉行です
実はそれがし、あれ以来そちらのスレにこっそり乱捕りに通っておりまして
保管庫築城の動きもニヤニヤしながら拝見しておりました
立派な保管庫の完成おめでとうござりまする!
645 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 21:30:18 ID:U9nkc3FW
保守上げ
646 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/29(月) 20:33:18 ID:+9Er5hF6
小山田×美瑠 読みたいとあげてみる
647 :
【大吉】 【118円】 :2009/01/01(木) 01:24:55 ID:UU0k1rsz
吉以上が出たら風林のSSが投下される(‐人‐)
お金は勘助の給料
648 :
【大吉】 【1657円】 :2009/01/01(木) 06:08:29 ID:T0v/aSzA
>>647 でかした!かちどきを上げるでござる!!
寒くなりましたな。甲斐も越後も雪模様なようで。
色々なカップルで温めあう話などこないかのう……
650 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 00:49:39 ID:xDXZhLyz
天地人に香坂が出ていた。
立派になったなあ…。
風林ファンとしては、家でリツが待っているのかと思ってしまうw
小山田×美瑠を投下します。
武田家を震撼させたあの事件直前の二人です。
暗くて寒いのでご注意ください。
小山田が障子を開けると、締め切られていた部屋には女の部屋独特の甘い香気がしっとりと立ち込めていた。
それに混じった薬湯の匂いがわずかに鼻腔をつく。
部屋の灯台に明かりを燈すと、揺れる炎が寝具の上で悩ましくうねる黒髪と女の白い顔を映し出した。
黒い瞳の焦点が不安定に揺れながら小山田の顔に結ばれ、唇がわずかに「との」と動いた。
衰弱ゆえの鈍い動きが悩ましい。
「そのままでよい」
だるそうに体を起こそうとした美瑠を手で制し、小山田は彼女の褥の傍らに胡坐をかいた。
美瑠が産んだおさな子が病でこの世を去ったのは秋のことだ。
季節は冬へと移り年も改まったというのに、美瑠の嘆きは癒える様子がない。
美瑠はろくに食事も摂らない。
眠りも足りてはいない。
精神の均衡を失った彼女が、夜な夜な悪夢にうなされるのを小山田は共寝の床で聞いた。
「藤王丸……!」
それは亡き子の名を呼ぶ悲痛な声であり、何者かに許しを乞う苦しげな声だった──。
「……殿……父上……お許しください、どうか……」
武田に滅ぼされた彼女の父や先夫、そして志賀城で死んだ兵の霊が夢に現れて彼女を責め立てている。
小山田は美瑠がうなされるのに気づくとそのたびに彼女を揺さぶり、大急ぎで亡者の輪の中から連れ戻した。
そうしないと、彼女が黄泉へと引きずられ、そのまま二度と目覚めぬような気がしたからだ。
ぐったりした体を抱きしめ、耳元でささやく。
「大丈夫、わしはここにおる。そなたの傍を離れぬ」
離さない。断じて──。
「……生きることは、裏切りではない」
小山田信有もまた、美瑠と同じ「武田に負けた家の子」である。
ただ、郡内小山田家は武田に膝を屈することでその命脈を保った。
父の心中はいかばかりであったろう。彼自身、幼き日より受けた屈辱は数え切れない。
しかし、父の決断のお陰で今の自分があり小山田家がある。
美瑠に出会うことも──できた。
平賀家も笠原家もくだらぬ誇りゆえに身の処し方を誤り滅びたのだ。生き残った美瑠に咎はない。
それとも、誇り高き死者とやらの血を引く唯一の子を、仇の家臣の庶子として葬ったのがそれほど不満か。
閨にわだかまる闇の中、小山田は姿の見えない怨霊を睨みつけた。
罪悪感で心を満たした美瑠は、日々花がしおれるように弱っていく。
目を覚ましていても幻は追いかけてくるのか、ふいにおびえる素振りを見せる。床についている時間は増え、正気でいる時間は日々短くなっていく──。
「また、何も食さなかったそうじゃな」
苦悩を押し殺した小山田は美瑠を優しく叱咤してから微笑みを作った。
手に提げてきた小籠から黄金色の果物を一つ手に取って弄ぶ。
「蜜柑じゃ……美味いぞ」
小山田が果皮に爪を入れると、酸味を含んだ爽やかな香りが澱んだ部屋の中にこぼれた。
駿河や相模のごくごく温暖な沿海部で産する蜜柑は、貴重品である。小山田はそれを食の進まない美瑠のためにつてを尽くして取り寄せさせた。
このようなものならば喉を通るかと、祈るような気持ちだった。
器用に手を動かして皮を剥く。ほろほろと果肉にまつろう白い筋を丁寧に取り除いて、半透明の膜に包まれた房を一つ、美瑠の口元へ差し出す。
美瑠は首を横に振るった。
「……お許しくださいませ」
小山田は仕方無しに剥いた蜜柑を一房自らの口に含んだ。
身を屈め、美瑠に口づける。
閉じた唇と歯を愛撫して開かせ、柔らかく噛み砕いた果肉を女の口へ注ぎ込む。
励ますように唇を舐めてやると、しばらくしてゆっくりと美瑠の白い喉が動いた。
「……甘いであろう」
笑みを浮かべる小山田の目の前で、口中のものをすべて飲み下した美瑠の唇が薄く開いた。
喜んでもう一房与えようとしたが、それは拒まれてしまった。
「……もういりませぬ……そうではなくて」
細い指が小山田の胡坐をかいた膝にゆるゆると這い上がる。
「殿……」
果汁に濡れた唇がなまめかしくて目を奪われる。
「ならぬ。体に障る」
「抱いてくださいませ……」
「ならぬと申しておる──こんなに、弱っておるのに」
彼の下肢で頭をもたげ始めたものを、いつの間にか衣の中に潜り込んできた美瑠の指が擦る。
「よさぬか」
息を乱しながら、弱々しくしなる女体を注意深く引き剥がすと、背を反らした美瑠の潤んだ目に視線を囚われた。
美瑠の手が小山田の手を取って懐へと導く。
手足は折れるように細くなったが、美瑠の乳房はまだ淫靡な柔らかさを保っていた。
悩ましく体をくねらせると、乱れた襟元で乳房がふるりと揺れた。
「抱いてくださらねば、眠れませぬ……鎮めて下さいませ。昨夜のように……」
情けないほどに理性が揺れる。
乳房を握る手に力を入れると、美瑠は、ああ……とうれしそうに喘いで己の太腿をすり合わせた。
「わかった。ただし、そなたはこれをすべて食べるのじゃぞ──よいな?」
こくりとうなずいた美瑠の体を膝の上に抱き上げると、小山田は蜜柑を一房もぎとって美瑠の唇に入れた。
生ぬるい舌が甘い果実よりも小山田の指を求めて吸い付いてくる。
唾液で濡れた指で舌をなぞり、咀嚼を急かす。
一房、また一房。美瑠の唇に小さな果実のかけらを運びながら、小山田の息はさらに荒くなっていった。
美瑠の体が膝の上で弱々しく体を揺らし続けるのが体の芯にたまらなく響く。
早く、抱きたくてたまらなくなる。
苦しそうに休み休み果物を食す美瑠の口元から甘い汁が一筋伝い落ちた。
小山田の舌がそれを丁寧に舐める。
美瑠がせつなく躯をすり寄せてくる。
「殿……もう」
「まだじゃ」
最後の一房を口に含まされた美瑠の唇が小山田のそれに吸い付いた。
汁気の多い果肉が二つの舌の間で弾けて、甘い水分が溢れる。
焦れた小山田はそれを自らの喉に飲み下した。
細い女体を褥に押し倒し、裾を開く。
美瑠が自ら開いた足の間で彼女の果肉がぬらぬらと露を含んで光っていた。
むしゃぶりつくと口に残る酸味が美瑠の分泌する生ぬるい液体に混ざる。
「あぁ…あああ」
かすれた嬌声にくらくらしながら夢中で肉襞を指でこじあけてすすり上げる。
「ん……」
べとべとに濡れた顔を上げると、美瑠は己の両の乳房に細指を埋めていた。
柔肉を揉みしだき、紅色に尖った乳首を掌で擦りあげて悶えている。
「ん……ぁ」
慎みや矜持の糸はほつれ、彼女を彼女たらしめていた心のかたちは、もう保てなくなっている。
小山田は愛する女の痴態を陶然とした目で眺めた。
「殿……」
美瑠が小山田を呼ぶ。痩せた手足を悩ましくくねらせる。
その細い体に覆い被さる。
まとわりつく夜着を剥ぎとるのももどかしく、まず急いで貫く。
極めて乱暴な挿入を女の濡れた肉は柔らかく受け入れた。
「ぁあ……ああ」
腕の中の女の唇が狂おしい啼き声と共に甘い果実の香りを吐きだした。
互いに噛み付くように唇を貪り合っていると少し塩辛い鉄の味が混じった。
美瑠の歯が小山田の唇を傷つけていた。
血の味は興奮を一層煽った。
肌を無茶苦茶にまさぐり合って、争うように体を叩きつける。幾度も幾度も。
「……このまま死にたい」と息を乱して美瑠が言う。
「殺してくだされ、さもなくば私は……」
言葉の続きは絶頂の喘ぎにまぎれた。
いつの間にか火桶の火は尽き果て、閨の空気は冷たく冴えていた。
外でさらさらと雪が降り積もる気配がある。
小山田は、まるで底知れぬ深きところから伸びる触手に絡め取られ、溺れかけているような美瑠の体を抱きしめた。
彼女の絶望の海は深く冷たく、どこへ泳ぎ着けばいいのかわからない。それでも小山田は彼女を抱いて力の限り泳ごうと思った。
力尽きた時は──共に溺れればいいだけのこと。
快楽に消耗しきって眠った美瑠の髪を男の手が愛おしく撫でる。
小山田は女が夜明けまで、安らかに眠れることだけを、ただ祈りながら眠りに落ちた。
おわり
以上です。
小山田と美瑠の命日は正月二十三日、もうすぐですねえ
では。
GJ!
泣ける…(つД`)
657 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 01:43:54 ID:cdH1ErZw
小山田×美瑠姫キタ━━━(゚∀゚)━━━!
>>647のおみくじのおかげだ。
この二人は本当に悲しくも美しい。幸せになってほしかった…。
GJ!綺麗な文章ですごく引き込まれました。
そして泣きました…本当にこの二人は切なくてしょうがない…(つд`)
GJ!
保管庫に収納完了しました
なんとか、なんとかこの二人を幸せにしてやることはできないのか。・゚・(ノД`)・゚・。
天地人でお館様が亡くなられた(´・ω・`)
そのうち四郎様が出てくるのかな。
>>660 ドラマ・ストーリーによると出てくるようだ。>四郎様
風林火山と天地人の間に、綾姫は太郎様と引き離されて駿河に戻され
梅姫は甲相同盟が決裂して北条の若君と引き離され甲斐に戻されてるんだよね
悲しい……
それでも菊姫なら…菊姫ならきっと何とかしてくれる
663 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 13:18:20 ID:SsC3huZl
武者震いながら保守
664 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/03(火) 23:50:18 ID:SOgUTAZW
祝!四月よりBS-hiで再放送決定age!
祝着至極!
このスレもまた賑わうといいな。
666 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/14(土) 18:53:10 ID:/QvDYl3a
再放送まではなんとしても保守るでござる
DVDで村上夫妻に萌えたが本スレによるとあの方は史実では消臭殿の妹御らしく
兄妹の落差にワロタ
保守
再放送は3/31かららしい
楽しみじゃのう
武者震いがするのお
わしもじゃ!
671 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/25(水) 19:52:22 ID:WU6FjiE8
あげ
672 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/29(日) 00:06:49 ID:09ISfE9t
青木大膳「わしを一度も登場させずに風林火山のエロを名乗るとは、かたりものめが!」
再放送キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
ミツやんはやっぱりかわいいずら
みつやんが木に縛り付けられてたのは事後だったのか!?
とか二年前に気になった事がまた気になってしまったw
ノベライズでは勘助と朝を迎えた後の台詞なんかもあったなあ。
きたろう×ミツ
きたろう&北条雑兵S×ミツ
赤部×ミツ
青木×ミツ
679 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/14(火) 00:13:06 ID:F6Z6akCs
そろそろ圧縮がきそうなので、上げるずら
勘助×ミツ
晴信(初代)×ミツ
信虎×ミツ