「えーと、それじゃあ……いくぞ魅音」
「う、うん……。――あ!あのね圭ちゃん、」
「大丈夫。脱がさないから」
「うん……」
バスタオルを敷いた布団の上に横たわる魅音の両足をそっと開き、水着の股布部分を横にずらす。
じっくり見てみたかったが、あんまり間が空くと魅音も緊張するだろうし、
情けないことに俺も爆発寸前だったから、一気に挿し入れた。
ずちゅっ……!ずっ、ずっ、ずちゅっ……。
「……ふっ!く、うぅうぅ……っ」
濡れているはずなのにかなり窮屈な魅音の中。自分でするのとは全然違う未知の快感に任せて
つい激しく突いてしまったが、魅音は痛みに歯を食いしばって耐えているようだった。
「悪い、魅音……っ、すぐ済ませるからな……」
「あう……う、だ、大丈夫……いたくないよ」
苦痛に顔を歪ませながら、無理に笑顔を作って。ああもう、まったくこいつはこんな時まで……。
「魅音……っ」
早く終わらせてやらないと、魅音には痛いだけだもんな……。
あまり痛くならないように、激しい快感に溺れそうになりながら行為を続けた。
ず……ずず……。ゴチッ。
「痛っ!」
さっきまでとは違う、やけにハッキリした魅音の声。
「…………あ」
痛みから逃げようと無意識に後ずさっていたのか、壁に頭をぶつけてしまったようだ。
「わ、悪い魅音っ!……よいしょ」
両手で太ももをつかんでズリズリと元の位置まで戻る。
「大丈夫か?……ただでさえ痛いのな」
「ううん、平気……ぁぅ」
そっと頭を撫でてやると、辛そうな表情が少しだけ和らいだ。
「ごめんな魅音。……なるべく早く済ませるから……いてっ」
下半身に痛みが走る。
「ふぇ……圭ちゃんどうしたの?……男の人も痛いものなの……?」
「あ、いや……水着がこすれて、ちょっと……さ」
摩擦で軽く擦りむいたのだろう。
「あ、そっか……」
魅音は俺と繋がったまま、きょろきょろと部屋中見回している。
「圭ちゃん、アレ……使って」
「ん?」
魅音が指差したのは、ペン立てに刺さったハサミ。
「アレで、その……切っていいよ、水着」
「……お、おう……」
そっと手を差し入れ、皮膚を切らないよう気をつけながらハサミを入れる。
シャキン……。股間の圧迫感から開放されると同時に、露になった結合部分に下半身が熱くなる。
「魅音っ、みおん……!」
さっきよりきっと痛いはず。でも止まらなかった。
「ふあっ!あぅ……圭ちゃん、……痛いよぉ」
ぎゅっとしがみつき肩に頬を寄せる姿がたまらなく可愛くて。
「いくぞ、魅音……っ」
「ふぇっ……いくって、どこに……ふぁあっ!」
激しい快感の中でもさすがに中に出すのはマズいと判断した俺を、我ながら褒めてやりたい。
荒い息でぐったりと横たわる魅音。切られた水着の腹部に散る、魅音の血と混じってピンクに染まった液体。
なんだかとても痛々しかった。
「けーちゃん……」
「――悪い、なんか俺ばっかり気持ちよくって……痛かっただろ?」
「ううん、そりゃ痛かったけど……さっきあんなに気持ちよくしてもらったし、
それに圭ちゃんが気持ちよくなってくれて嬉しいよ」
汗で髪が貼り付き、ちょっと疲れた表情で、それでも笑顔を向けてくれる。
「あのさ、魅音が気持ちよくなるように、これから俺も頑張るからさ」
「え……あの、えっと、……これっきりじゃないの?これからもおじさんと、その……こうして、いいの……?」
「当たり前だろ?」
「――――よかった」
うっすらと、目尻に涙。まったく、なに遠慮してんだか。
俺はこの上ない果報者だってのに、魅音は俺に「選んでもらった」と思ってやがる。
「――ま、でも今日はこれだけな。最初から何度もするのはキツいだろうし、
魅音も帰りが遅くなるのはマズいだろ?少し休んだら送って行くよ。――ほら」
「――――うん!」
腕を伸ばすと、魅音は一瞬躊躇した後、嬉しそうに頭を乗せてきた。
目覚ましを一時間後にセットして、魅音が眠りにつくのを確認すると、俺も瞳を閉じた――。
「悪い……せっかくの備品なのに、こんなにしちまって」
「大丈夫だよ。まだいっぱいあるから気にしないで。
これは持って帰って綺麗に洗っておくよ。……えへへ。圭ちゃんとの罰ゲーム専用だからね☆」