投下途中で容量切れになってしまったので自力でスレ立てしてみる
で、前スレ955は俺です
ギリギリ一回目の投下分だけは投下できたものの、あとがきというか区切りをかけなかった…
一応本文自体は前スレにあるので全部です
恐らくは五回前後の話になるかと
純愛とか和姦とか無理です、でもダークも無理、なのでこんな感じに
セクロスよりも愛撫、愛撫よりも脱衣
そこにロマンを感じるのが俺クオリティ
>>1スレたて乙!!
前スレ955GJです。続きに期待
スレ立て乙。
保守
6 :
955:2007/04/26(木) 05:38:01 ID:hZ6v3tLh
おはようございます
お一人とはいえ反応してくださるかたがいて嬉しいです
続きは今夜掲載予定
たぶん、他のネタを書くとしてもずっとヤミネタでいく予定
…皆が臆して書けないと言うのならば、俺がヤミを書く! 趣味範囲で
7 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 10:40:27 ID:Jwws1/E/
支援age
8 :
ヤミ金:2007/04/26(木) 21:00:17 ID:dk42kle8
955改めヤミ金です、前スレ960の続きを投下
この作品はBCのドクターのイヴ解剖ととらぶるのヤミ「全裸決定!」の時のトレインとララの空気の読めなさに憤って思いついたネタですw
9 :
ラコスポの逆襲A:2007/04/26(木) 21:01:15 ID:dk42kle8
「じゃじゃーん!」
「…イロガーマ?」
ラコスポが取り出したのは、先日ヤミとララの服を溶かす大活躍を見せたイロガーマだった
しかし、そのサイズは先日のものとはかけ離れて小さかった
小さいラコスポの手にちょうど収まるくらいの手乗りイロガーマ
見た目はやはりカエルなので小さいからと言って可愛らしさなど微塵も感じられない
「このイロガーマはガマたんの子供なんだもん。お父さんがやられて怒っているんだもん!」
「やったのはプリンセス…」
「原因はお前だもん! さあ金色の闇、覚悟するもん! ガマたんの敵討ちだもん!」
ラコスポが言い終えると同時に、小イロガーマはぴょこんとヤミの身体へと飛び移る
着地地点は胸元のあたりだった
「さあ、スッポンポンにしてやるもん、金色の闇!」
「う…!」
小イロガーマはヤミの胸元より少し上、右肩のあたりまで移動すると口から粘液を垂らしだした
やはり親と同じ生態らしく、粘液と接触したヤミの服がジュゥゥと音をたてて溶けていく
「小ガマたんはなりこそ小さくて、ガマたんみたく一気にすっぽんぽんにひん剥くのは無理だけど、
その分じっくりゆっくり溶かすことができるんだもん」
「だからなんだというのですか…えっちぃことには変わりはないじゃないですか!」
「一気にっていうのも魅力的だけど、やっぱりこういうのは徐々にやるからいやらしいんだもん。さあ、どんどんいくもん!」
「ニャー」
ラコスポの命令に応え、小イロガーマは粘液をどんどんたらしていく
両肩、首、首元と服の頂上部分があっという間に粘液によって溶かされていった
「くぅっ、やめ…!」
粘液の感触に眉をしかめつつ、ヤミは小イロガーマを振り落とそうと身をよじる
が、訓練でもされているのか、小イロガーマは絶妙なバランス感覚でヤミの身体の上に立ち続けた
「無駄無駄! 小ガマたんはその程度じゃあ振り落とせないもん!」
ラコスポが自慢気に語る間にも小イロガーマの攻撃は続く
鎖骨まで降下し、胸元にまでその粘液を垂らし始めた小イロガーマ
そしてついに、粘液はヤミの胸のふくらみにまで達した
ジュゥ…
ゆっくり、ゆっくりと溶かされていく自分の服をヤミは悔しそうに見つめる
すでに服の消滅は胸の上四分の一に達しようかというところだった
「こ、この…!」
このままいけば小さめながらも程よく膨らんだ二つの乳房があらわになってしまう
そう察したヤミは乙女の羞恥心に突き動かされて動きをより一層激しくしようとする
だが、次の瞬間
小イロガーマは粘液の投下をピタリと止めた
「?」
粘液が止まったことはありがたいが、止まる理由が思い浮かばないヤミはラコスポの顔を怪訝そうに見つめた
ラコスポはヤミの行動が予想どうりだったのだろう、満足そうな笑みを浮かべる
「不思議だもん?」
「何故、止めたのですか。私を解放する気になったのですか?」
「ぷぷぷっ! そんなことありえるはずがないもん。小ガマたん、じゃーんぷ!」
号令と共に小イロガーマは跳躍
ヤミの小さな双子山を飛び越えるとその先にある腹へと着地した
「何を…」
「続きだもん、小ガマたん!」
ヤミが問いを言葉にする暇もなく、粘液の投下が再開された
数秒後、小イロガーマの着地地点、すなわち腹を中心にヤミの服が溶けていく
まず、ヤミの可愛いおへそがあらわになる
続いて、腰と胸の間の部分がどんどん溶かされ、くびれたウエストが晒されていく
また、捲りあがっていたスカートも格好の餌食だった
小イロガーマはパンツに粘液をたらさないよう注意しつつヤミの下半身をさらしものにしていく
やがて、再び粘液が止まる頃にはヤミの服は身体を隠すという使命をほぼ果たすことができなくなっていた
「良い格好になったもん、金色の闇!」
「……っ」
ヤミは言葉をつむぐことができなかった
下半身を隠す布はもはや残すところ純白の下着一枚だけ
上半身は胸にマフラーがまきついているかのように残っている黒色の服のみ
ヤミが元々ノーブラであることを考えると、これはもはやセミヌードといっても過言ではない
「どうしたんだもん? 恥ずかしくて声も出せないもん?」
「黙りなさい…!」
「あれれ、まだ声が出せるもん? それにそんな反抗的な目をしちゃって…やっぱりスッポンポンにしないとわからないもん?」
パチン、とラコスポが指を鳴らす
小イロガーマはゆっくりとヤミの胸元へと移動した
「小ガマたん、やっちゃえ!」
「ニャー」
とろり、と三度目の粘液の投下が開始された
小イロガーマは今までになく慎重に粘液をたらしていく
ミリ単位で少しずつ少しずつ服を溶かす
ヤミはその間ただ震えて小イロガーマを睨み付けることしかできない
「よし、おっけーだもん!」
ラコスポの静止の声がかかり、粘液が止まる
胸を巻くように残っていた布は両サイドを溶かされてしまっていた
その上、胸の上下も更に絶妙に溶かされてしまったため、上乳と下乳が見えてしまっている
面積的に言えば胸の三分の二が露出していると言っても良い
しかし、その胸の頂上はまだ布に隠されたままだった
「おお〜、セクシーだもん!」
「こんな…こんな格好…っ」
胸に残る黒い布は、胸を辛うじて隠すだけのものに成り下がってしまう
そしてこの瞬間、ヤミは抵抗のために身体を揺することすらできなくなってしまっていた
何故ならば、身体を揺すれば胸にかかっているだけの布が落ちてしまうかもしれなくなってしまったからだ
「んふふ〜♪ どうだもん、金色の闇。恥ずかしいもん? 凄く恥ずかしいだろうもん?」
「わ、私は…こんなことくらいで屈したりはしません…!」
気丈な言葉だが、口調の震えはいかんともしがたかった
当然、それに気がついているラコスポは笑みを押さえられない
「ふ〜ん、じゃあこれでどうだもん?」
四度目の粘液投下
粘液は胸の谷間を通過し、胸の上下左右をくまなくミリ単位で溶かしていく
そして…
「ひゃっほー! 小ガマたん天才!」
パチパチとラコスポは手を叩いた
粘液が止まった瞬間、ヤミの胸を覆う布はもはや乳首を守る数センチ平方のものだけだった
乳輪と乳首だけをかろうじて覆い隠す布と言う光景はむしろ全てが晒されているよりもいやらしい
「あ…う…」
ヤミは金縛りにかかったように動くことができなかった
もはや身じろぎをしただけで布が滑り落ちてしまうレベルなのだ
ラコスポは、一際悪そうな笑顔を浮かべた
「さって、ここからがお楽しみた〜いむ!」
ラコスポは小イロガーマを自分の胸元にしまうと、ヤミの身体へと人差し指をのばす
狙いはわき腹だった
つん
「あっ」
恥ずかしさの余り、目を閉じていたヤミに少なからぬ衝撃が走る
くすぐったさと驚きの中間とも言える衝撃
ヤミは反射的に身をかすかに揺らした
「おおっ!?」
「!?」
身体の震えと共に、ヤミの小ぶりな胸もささやかな揺れを見せた
自然、頂点で健気にもその場所の死守を行っていた小さな布切れも揺れる
(ダメ…!)
ヤミの祈りが通じたのか、かろうじて布は動きを止め、場を動くことはなかった
ほっと一息つくヤミ
だが、油断はできない
一息つくその行動だけでも布は危うさを増すのである
なんとかこの状況を打開しようと思案するヤミ
しかし、ラコスポはそんなヤミの気持ちもお構いなく続けざまに指を伸ばした
「おへそ」
「っ!」
「うなじ」
「ぁっ」
「ひざこぞう」
「ぅくっ」
「脇の下」
「くぁっ」
ラコスポの魔指が次々とヤミを襲う
そのたびにヤミの身体は反応し、揺れる
ヤミはなんとか身体の反応をおさえようと努力する
乳首の防壁は既に風前のともし火だが、だからこそそこをラコスポの目に晒すことは耐えがたかったのだ
だが、いかんせん狙われた場所が場所だけに反射を起こしてしまうことは止められない
「お? なんかピンク色が見えてきたぞ〜?」
「えっ…」
ラコスポの言葉にヤミは慌てて胸元へと目を走らせる
胸を守る最後の砦たる小さな布切れ二枚は僅かに死守している場所からずれていた
そしてずれたその部分から乳輪が僅かに見え隠れしている
その一つ一つは小さな反応だったとはいえ、何度も何度も揺らされ続ければ胸の頂点に乗っかっているだけの布はそうは持たない
数ミリのずれはいたしかなく、布を責めるのは筋違いと言うものだ
だが、ヤミにはそんなことは関係なかった
彼女にとっての重要事項は自分の肌が晒されていくと言う危機的状況のみ
流石に布を責めるなどということはしないが、ヤミは自分の身体の過敏さを恨んだ
「むふふ、もうちょっとで全部見えそうだねぇ〜」
「目を、閉じなさいラコスポ…!」
「まあまあ、そんなに怒るものじゃないもん? そうだ、ずれたままってのもあれだし、元に戻してあげるもん!」
「え…あ、や、やめてください!」
ラコスポの紳士的(?)な言葉にヤミが嫌な予感を感じた瞬間、その予感は現実のものとなった
ヤミの胸へ顔を近づけたラコスポがふーふーと息を吹きかけ始めたのだ
「ふー」
「あっ、や、やめ」
「およ、右にずれちゃったもん。じゃあこっちから、ふー」
「ああ…」
「今度は左に行き過ぎたもん? うーん、難しいもん」
ラコスポがヤミの左右に身を移動させては息を吹きかけて布の位置を修正しようと試みる
だが、吐息で微妙な位置調整などできるはずもなく、右に左にとヤミの二つのポッチを守る布が大きく揺らされていった
「ラ、ラコスポ……いい加減に…」
「む? なんかむずむずしてきたもん? ふぁっ…ふぁっ…」
「なっ!?」
ヤミは嫌な予感に身をすくませた
今クシャミなどされたら間違いなく布は吹き飛ばされてしまう
つまりそれは自分の胸を守るものが全てなくなってしまうということだ
だが、身動き一つできない自分がラコスポのクシャミを止めることは不可能である
ヤミは絶望に顔を青ざめさせた
「ふぁーくしょん!」
瞬間、ラコスポのクシャミの声が部屋に響き渡った
来たる風圧に備えて身を硬くするヤミ
「…?」
しかし予想していた突風はやってこなかった
ラコスポを見やると彼は口を両手で押さえていた
つまり、突風は彼の口に押し込められたということだ
だが…
「あっ!?」
身を硬くする瞬間、ヤミの身体は大きく震えていたのだ
胸の攻防戦が始まって以来の一番の揺れは当然胸にも及ぶ
柔らかそうに左右に揺れる胸
そしてその頂上を守る布切れ二枚はその衝撃を受け、ついにその役目を終えようとしていた
「おっ、おっ、おっ!?」
ラコスポが口を押さえたままがぶりよりでヤミの胸元へと顔を近づける
彼の目に映るのはすーっと頼りなさげに胸という双子山の頂上から滑り落ちていく布切れ
そして次の瞬間、ヤミの胸はその全貌をついに現した
「〜〜〜っ」
「うっひょひょーい! おっぱい! おっぱい! 金色の闇の生おっぱい!」
ラコスポの歓声が耳朶を打つ
ヤミはラコスポから目をそむけてその瞳を閉じることしかできなかった
初めて胸に受ける男の視線
ドクドクと鳴る心臓
少女の本能が最後の砦たる股間を守ろうと太ももをぎゅっと閉じ合わせた
「いやあ、ボクたんの周りの女の子と比べればちっちゃいおっぱいだけど、これはこれでいいねぇ、正に美乳だもん!」
ラコスポの批評どおり、ヤミの胸は比較的小さい
彼が恋焦がれるララと比べればその差は歴然だった
だが、形は黄金率といってよいほど整っていて、目を飽きさせない
身体に比例した小さい乳輪と乳首が外界の空気にぷるぷると可愛く揺れ怯える
身につけているものはパンツだけという姿と相まって、少女特有の瑞々しさが絶妙ないやらしさをかもし出していた
15 :
ヤミ金:2007/04/26(木) 21:10:13 ID:dk42kle8
二回目の投下完了
三回目までは脱衣だけでどこまでエロくできるかを焦点に頑張ります
容量のことがよくわからなかったため、前スレをぶったぎってしまい申し訳ない
16 :
ヤミ金:2007/04/27(金) 08:29:32 ID:JtiYAqec
一晩たって反応がないと需要のないものを書いてしまったとか単に下手だったのかと不安になってしまう俺ガイル
初めての投下なんで反応の相場がイマイチよくわかってないのですが、このまま投下し続けていいんだろうか
GJ!このまま突き進んで頂きたい。前スレが突然止まってしまったんで心配していたが…
ちなみにヤミは寝かされてるのか?立たされてるのか?
最高
ヤミ金、心配しなくてもお前はネ申だ!!
いらん心配をしなくてもエロパロ板では職人がネ申
ラコスポグッジョブ
ララと出会って幾年月。
いよいよ学校を卒業するにあたって、ララか春奈か、
男としてどちらかを必ず選ばなければならない岐路に立たされるリト。
そんな折り、実はデビルークの女性は生まれつき短命で
ララの余命はあと一年しか残っていない事を知る。
ララは、それをひた隠しにしながら、努めて明るく振舞っていたのだ。
その事を知ったリトはララに、せめて最後の一年間ぐらい、
心の底から笑っていて欲しいと、彼女との結婚を承諾する。
一年後。
儚げな、それでいて芯の強い、けれどやはり折れてしまいそうにか弱げな
そんな色んなモノの混ざった複雑な微笑みを浮かべて、
ララはベッドの上で息を引き取った。
臨終の床でララは、リトに最後に伝えたかった言葉を伝える。
「リト……私の事は、忘れて良いからね?」
「馬鹿野郎……他にもっと言う事あるだろうがぁ……っ」
数年後。
リトと春奈の間に、元気な女の子が生まれる事となった。
大きくなった春奈のお腹を撫でながら、リトは問う。
「この子の名前、何にしようか?」
春奈は、最後まで自分が短命である事をリト以外に打ち明けず、
常に気丈朗らかに振舞って、思い出の女性を思い浮かべた。
「ねぇ、あなた……この子の名前なんだけど……」
結局この漫画、こういう終わり方が一番綺麗だと思う
>>23 エロパロ板で言うのも何だけど、最終的にララはレンと結婚すると思う。
で、もちろんリトは春菜と。
つ妻妾同衾
>>23 何その鬱エンド。
漏れの中ではリトが春菜、ララ、なぜか金色の闇も一緒の
ハーレムエンドになってるわけだが。
漏れエロゲのやりすぎ乙
誰か美柑が調教・開発されるのを書いてくれ
リト×美柑の近親相姦なわけですね
古手川 唯
普通にかわいいな
本スレが異常者に荒らされてるぞ。
エロ無しSS書いてみたんだが、ここに投下していいのかな?
おk
今更だけど
>>23のラスト近辺
「振る舞って」→「振る舞っていた」だった
さすがに春菜まで余命短くしちゃ鬱だ
>>16 前スレの続きが読みたくてうっかり重複スレを立ててしまったアホがここにいる。
続きも楽しみにしてます。というかここで終わられたら生殺しですw
モンボル(リトんちにあるデカイ花)×美柑まだぁ?
37 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 18:13:38 ID:lVsohcfA
このスレ2ch検索で検索できないんだけどなぜ?
出来ますよ。
不具合が出ているのかと思って、今試したら出来た。
そう言や昨日ケータイから見たら、俺も検索出来なかったな
どうせケータイで閲覧なんて滅多にしないから忘れてたけど、何でだろ?
他のスレは普通に検索出来たのに
スレタイのtとTの違いとか?
もしや半角スペース?
42 :
ヤミ金:2007/05/01(火) 20:42:08 ID:3v/d+Ls1
ヤミは寝かされてます、でないとラコスポは見下ろせませんし
描写不足で折角読んでくれた方には申し訳ない
読んでくださっている方もいるとわかったことですし、三回目いきます
ちなみに今の今までDIONのアク禁に巻き込まれてました…
「ふふん、宇宙広しといえどもあの金色の闇のおっぱいをひんむいたのはボクたんだけだろうもん!」
「…わ」
「ん?」
「私を…解放しなさい。今なら…許してあげます…」
弱弱しいヤミの声
だが、その内容は未だに心が折れていないことを示している
ラコスポはそんなヤミの態度に憤ることなく、むしろ喜ぶかのように手を叩いた
「さっすが金色の闇だもん! ここまでひん剥かれてもその態度!」
「私は…屈しないと、言ったはずです…!」
四肢を拘束され、股間のにおいを嗅がれ、身を守るものはパンツ一枚という姿にされたにもかかわらずヤミは気丈だった
その態度は宇宙で恐れられた暗殺者の誇りを如実にあらわしている
だが、いかんせんヤミも所詮は一人の女の子だった
裸を見られ、平気でいられるような神経は持ち合わせていない
身体は既に顔だけでなく足の先まで隅々がほんのりと赤く染まり、上気している
体力の続く限り行われた抵抗の結果分泌された汗がその珠のような肌を幾筋も滑り落ちる
汗を吸収した純白のパンツは晒された当初よりもその面積を縮めていた
「良い眺めだもん……だが、邪魔なものがあと一つ!」
ずびし! とラコスポが指差したのはヤミの身体を守る最後の布だった
ヤミはラコスポの言葉に身体を震わせる
それはそうだろう、パンツを溶かされてしまったら正真正銘のスッポンポンなのだ
「さあ、今ならまだ間に合うもん? ボクたんに隷属を誓い、あのリトとかいう小僧を始末するならここまでにしてやってもいいもん?」
「戯言を…!」
「やれやれ……その言葉、後悔するがいいもん!」
ラコスポは再び懐へと手を伸ばすと、小イロガーマを取り出した
小イロガーマは心得たようにラコスポの手からジャンプすると、ヤミのお腹の辺りに着地する
「いよいよメインディッシュだもん」
「う…くぅっ」
流石に最後の砦を暴かれるのは格別の恥ずかしさなのだろう
ヤミの拘束された四肢と身体が今までになく激しく暴れた
しかし、それも所詮は無駄な抵抗
前後左右に揺れる腰とぷるぷる振動に揺れる胸がラコスポの目を楽しませるだけだった
ジュゥゥ…
ついにヤミの下着へ粘液の侵攻がはじまった
まずは右のウエスト部分が溶かされていく
「うぅ…」
右腰に触れるものがなくなっていく頼りない感覚にヤミの心臓がはねる
じゅわっ…完全に右ウエスト部分が溶かされる
ヤミの大事なところを覆う白い布地が小さく縮んで左へとよれる
「次は左だもん」
ラコスポの言葉と共に左ウエスト部分が右と同じように溶かされていく
くるん、とやはり右と同じようにパンツが小さく縮んだ
「よし、これで準備は整ったもん」
「じゅ、準備…?」
腰から消え去った布の感触に燃えるような羞恥を覚えつつもラコスポに問いかけるヤミ
だが、ラコスポはヤミの疑問に答えることなく部屋の隅から何かを運んでヤミの足元へとおいた
「こ、これは…」
少し頭を持ち上げたヤミの視界に映ったのは一台の固定されたビデオカメラだった
そのアングルは間違いなくヤミを捕らえている
瞬間、ヤミは自分の格好を思い出し、カッと頬を赤らめた
「ラ、ラコスポ!」
「折角のお楽しみだからね、ちゃんと記憶しておくのは当然だもん?」
「今すぐ、それをとめなさい!」
「嫌だもん♪ それに今から決定的瞬間が訪れる予定だもん? 映像記憶は当然のことだもん」
「け、けってい…」
ラコスポの言葉にヤミは自分の未来を察した
ぴょこん、と役目を終えた小イロガーマがラコスポの懐へと戻っていく
「小ガマたん、ご苦労だったもん! 後はこのボクたんにまかせるもん!」
「ニャー」
ラコスポが胸を叩く姿も、小イロガーマが嬉しそうに鳴く姿もヤミには見えなかった
考えるのはいかにしてこの状況から脱出するか
しかしいくら考えても脱出方法は浮かばない
焦りと羞恥、そして不安がヤミの小さな身体を轟々と焼いた
「それでは、第一スイッチ…オンだもん!」
いつの間にかラコスポの手におさめられていた謎のスイッチが押された
拘束台の両脇からマジックハンドが現れ、ヤミの両腰を固定する
「何を…」
「第二スイッチ、オンだもん!」
ヤミの戸惑う声にも構わず、続けざまにボタンが押される
ヤミのおへその裏側から下、太ももから上の部分を支える拘束台が床へとしまわれていく
「な…」
腰がマジックハンドで固定されているため、ヤミのお尻が落下することはない
だが、支えを失ったヤミのパンツの後部分は別だった
両ウエスト部分が溶かされているため、はらりとそのお尻から白い布地が離れてしまったのである
「きゃっ…」
ヤミは悲鳴を飲み込むことができなかった
両足は堅固に閉じられているため、前面部のパンツは今だその役目を死守し続けている
だが、両ウエスト部分を溶かされ、縮んだ白い布地はかろうじてヤミの秘所を守っているだけ
そして、何よりもこれでヤミの身体の後面部を守るものは全て消え去ってしまったのだ
「ふふん、第三スイッチ、おーん!」
ヤミの反応に機嫌を良くしつつ、ラコスポは更にボタンを押した
今度の変化は足の拘束台だった
膝の裏をつきあがるように拘束台が持ち上がっていく
自然、ヤミの腰は僅かに浮き上がり、足は山折り…つまり体操座りのような形となってしまう
「むふふふ…」
ラコスポはにやけた笑みを押さえようともせず、四つ目のスイッチに手をかけていた
ここまでくればそのスイッチの役目はヤミとてわかる
じんわりと浮かぶ汗を額ににじませながら、ヤミは足に力を込めた
「さて、最終通告だもん。このボタンをボクたんが押せばお前は世にも恥ずかしい姿をボクたんとビデオカメラの前で晒すことになるもん?」
「…その、そのボタンから、手をはなしなさい」
「じゃあボクたんに隷属するもん?」
「……」
ヤミは真っ赤に染めた顔をぷいっと横へ向けた
それはつまり、否定と言うことだ
「ぷぷぷぷ、いいねぇいいねぇ! 金色の闇はこうでないと!」
「……」
「でも強がりも程々にしたほうがよいと思うもん? 肩が震えているもん?」
「……」
「あくまで無言だもん? まあいいもん。そっちがその気ならこっちも遠慮なくやれるもん!」
ぐ、とラコスポの指に力が込められた
そして第四のスイッチが発動する
ウイイ――ン
機械的な音と共にヤミの膝から下の拘束台が中心で割れて左右へと開いていく
自然、ヤミの閉ざされた足の奥にある股間部分がラコスポとビデオカメラの目に映る
股間部分は今だ純白のパンツがその役目を果たし、中身を見ることはできない
しかし後部分が垂れ下がってしまっているため、真下から覗き込めばヤミの大切な部分は丸見えだった
だが、ラコスポはそんな無粋な真似はしなかった
真正面から見てこそのお宝映像なのだ
「さあいよいよご開帳だもん!」
膝下に続き、いよいよ太ももの部分が開いていく
ヤミは顔を真っ赤にして足を閉じようと必死で力を込める
だが、女の子の力で機械の力に逆らうなど土台無理な話である
徐々に徐々に、ヤミの羞恥を煽るように足は開かれていった
(ダメ…ダメ…!)
祈るようにヤミは足へ力を込める
だが、無慈悲な機械による開脚作業は止められない
ぴったりと閉じあわされていたはずの太ももはヤミの意に反して膝上からゆっくりと身を離していく
ずる、とヤミの下着が傾いた
(お、落ちる…落ち……い、嫌!)
一部分を溶かされた前面部よりも無傷の後面部のほうが重量は重い
太ももを閉じ合わせることによって落下を免れていた純白の下着は、開脚と共に物理法則に従って滑り落ちようとしていた
そして…
「あ、ああっ…」
ヤミの悲痛な声が薄暗い部屋に響き渡った
足の開度が半分くらいまで達した瞬間、ついにヤミを守る最後の砦が陥落したのだ
しゅる、と音を立てて床へと滑り落ちる純白の下着
それと同時に、勢いを増した機械の動きがあっという間にヤミを開脚させた
(こ、こんな…)
ヤミは現実から目をそむけるようにぎゅっと目を瞑った
だが、目を瞑ることによってラコスポの視線が肌でわかってしまう
また、視覚を閉じたことによって鋭敏化された聴覚が「ジー」というビデオカメラの動作音を聞き取ってしまっていた
「ひゃはっ! 全裸全裸! 金色の闇の全裸だもん!」
「くぅっ…」
「スッポンポンで睨んでも無駄無駄♪ むしろ映像的にすっごくそそるんだもん?」
ラコスポの言うとおり、全裸で身体を固定された美少女が顔を真っ赤にして涙目で睨んでくるという図は非常にエロ可愛い
しかも、美少女のとっている格好は寝そべった状態で足をM字開脚という扇情感溢れるものだ
真っ当な精神を持つ男なら既に襲い掛かっていてもおかしくはない
「さ、さて…いよいよ金色の闇の大事なアソコをじっくり拝見させてもらうもん」
ごくり、と緊張を飲み込むようにラコスポはヤミの開かれた足の間へと身を滑らせた
数多の女性の裸を自分の権力を使って見てきたラコスポは女性の裸には場慣れしている
だが、今回は相手が相手である
さしものラコスポの緊張と興奮を抑えきれない様子だった
「やめてください…」
ヤミの哀願ともいえる言葉がラコスポの耳朶をうつ
だが、ラコスポはそれを聞き届けることはなかった
いや、正確には耳に入っていなかった
何故ならば、ラコスポは目の前に広がる光景に魅入られていたのだ
「これが、金色の闇の…」
幾分か感動した面持ちでラコスポはそこを見つめた
ヤミのその部分は少女のイメージ通り毛が生えておらず、つるつるだった
よって、ラコスポの目にはあますところなくヤミの秘所が映っている
汗がにじみ、熱くほてった太ももの奥
そこにある花びらを思わせる性器は守るものがいなくなったことに怯えているのか、僅かにひくひくと震えていた
「おおー、ちょっと感動したかも?」
言葉通り、ラコスポは幾分か感動した面持ちでヤミの足の間に身を置き続けた
金色の闇といえば全宇宙の裏稼業の生物が恐れる最強の暗殺者である
そんな少女が、今自分の目の前で股を開いて性器を晒しているのだ
ラコスポ、正に男の本懐ここに極まれり! であった
「うっ…ぅぅっ」
一方、ヤミは涙を堪えながら身を必死に捩じらせてラコスポの視線から逃れようともがいていた
誰にも見せたことがない部分をあますところなく見つめられ、あまつさえビデオカメラにまで撮影されている
しかもその実行者は自身の嫌悪する男だ
そのショックは女の子として計り知れない
だが、いくらもがいても拘束から逃れることはできない
無機質なビデオカメラの瞳がその魅惑的な動きを記録におさめるだけだった
49 :
ヤミ金:2007/05/01(火) 20:49:43 ID:3v/d+Ls1
三回目の投下終了
全裸決定!編。つかすっぽんぽんにするだけで三話とかなんという異色
>>23 綺麗ではあるけど両先生のノリでそれをやるとは思えないなぁ
何よりそのEDにはヤミがいませんwww
まさにGJ! やっぱり氏の作品は凄くツボだ。
つうか脱がすまでの工程だけでここまでエロく書けるものなのか。
続きも期待してます。
51 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 21:56:29 ID:MIBOgv5g
神SSが全部投下されたらこのスレが2ちゃん検索できる
53 :
ヤミ金:2007/05/02(水) 21:06:18 ID:iV5eHnu9
四回目の投下いきます
>>52 うあ、ごめんなさい。見逃してました
一通りヤミの恥態を眺め終えたラコスポは名残惜しげに少女の股間から身を離し、再びヤミの頭の横へと移動する
ヤミはひたすら暴れていたせいか、荒い息をついていた
羞恥と疲労に顔を赤らめ、頬を上気させる金髪の少女はえもしれぬ色気を放っている
「い、色っぽい表情だもん!」
「だ、誰が…」
「まだえっちなところは触ってもいないのに、そんなエロい顔をするなんて、金色の闇は淫乱だもん?」
「違う…! 私は、い、いんら…なんか、では…あり…ま、せん!」
淫乱、とは流石にいえないのか途切れ途切れに声を発するヤミ
ラコスポは驚いた
拘束され、全裸にひん剥かれたにも関わらず少女の目の力がまだ完全に失われていないのだ
数多の女の子を調教してきたラコスポからすれば、ここまでされて強がりを保っているのは賞賛に値する
(だーけーどっ)
ニヤリ、とラコスポは心中で邪悪な笑みを浮かべた
確かに金色の闇の精神力は想定以上だった
だが、少女の声色と表情を見ていればもう一押しだということがわかる
責めがこれで終わりではない以上、むしろ楽しみが伸びただけともいえるのだ
「さあて、邪魔なものは全部取り除いたわけだし、いよいよ味見に入ろうもん」
「っ!? これ以上、何をしようと…」
ヤミが困惑と不安、そして怯えをにじませた声をあげる
ラコスポはその初々しさにますます笑みを深める
こなれた女よりもこういったウブな処女を辱めるほうが彼としては好みなのだ
ラコスポには挿入する、という意味合いでの男性器がない
去勢をしたとかそういうわけではなく、彼の種族がそういう体の作りをしているだけだ
しかし、それだけにラコスポは性に貪欲だった
他の誰かに挿入させるのは癪に障るのでやらないものの、ありとあらゆる性的な責めを学び、実践してきた
とりわけ、彼が好むのは彼自身が自ら相手を責めるという行為である
ただのおさわりじゃん? というなかれ
そういった方面だけに特化した経験をつんでいるラコスポの手はもはや魔法の手と言ってもよいのだ
早い話が処女でも濡れ濡れってなもんである
蛇足がすぎた
ラコスポは指をワキワキさせて準備運動を始める
実際のところこの行動自体に意味はないのだが、ヤミを威圧するには十分だったらしい
ヤミはラコスポの次の行動を理解したのか、再度抵抗を開始した
「ふうむ、まずは…」
「あっ……?」
ラコスポは首筋からおへそまでをすーっと指で流す
その触れるか触れないかと言う絶妙なタッチはヤミに思わず声を出させる
「くふふ、可愛い声だもん?」
「っ…」
「しっかしすべすべな肌だもん。これまたボクたんの味見歴の中で一番かもだもん?」
続いて太ももからふくらはぎを
そして肩から手の甲をラコスポは指でなぞっていく
直接的な部分を触られているわけではないのだが、ラコスポの容姿に似合わぬ繊細なタッチにヤミはむずがゆさを感じていた
「大体こんなものかな?」
「……?」
「わけがわからないもん? ぐふふ、これはサーチングだもん。単に触りたいところだけを触るのは愚の極み
女の子をあえがせてこその愛撫! ならばまず最初に調査は必須だもん?」
「え…調査…? え…?」
「そしてそれは今終わったもん! 金色の闇、お前は既にイっているもん!」
「は?」
ずびし! と自信たっぷりに指を突きつけるラコスポ
だが、突きつけられたヤミからすればバカバカしいことこの上ない
ヤミとて性的絶頂の意味くらいは知っている
だが、彼女にその経験はない
そして経験がないからこそラコスポごときにイかされることはないとヤミは確信していた
無論、それは処女ゆえの楽観であり、彼女は後にそれを後悔することになるのだが
「あなたなんかに触られても、感じたりなんかはしません」
「ほう、えらい自信だもん? とてもさっきまでスッポンポンにひん剥かれて涙ぐんでた姿とは大違いだもん」
「…黙りなさい」
思い出さないようにしていた自身の恥態を指摘され、ヤミはたじろいだ
だが、これ以上の弱みを見せるわけにもいかない
ヤミは強引に羞恥を震える胸に押し込め、キッとラコスポを睨んだ
「おおこわっ! だけどその表情をいつまで保っていられるもん?」
「…触りたければ触ればいいです。ですが、私は絶対に感じたりなどしません…」
「体は正直に震えてるのに、健気だもん? まあそっちのほうがボクたんにとっても嬉しいけど…」
会話に飽きたのか、それとも我慢がきかなくなったのか
ラコスポはその小さな体全体で少女のお腹の上にのしかかると、満を持してヤミの胸へと手を伸ばした
「っ…」
「声を出したかったら出してもいいもん?」
「だれ、が…」
ラコスポの手がヤミの小さく膨らんだ胸の上で踊りはじめる
乳首には触れないよう、だが変幻自在に指を動かすラコスポ
ヤミの胸は指の力にへこまされ、ゆがみ、若々しい肌の弾力をラコスポに示し続けた
「おお〜、やっぱり女の子の胸は柔らかいもん! ちょっと小さめなのは減点対象だけど、手触りのよさは文句なしだもん!」
(…っく…っ…)
「ほらほら、無理に声を抑えなくてもいいもん?」
「声、なんか…だしません…!」
嫌悪が先立つため、ヤミの反応は鈍い
しかし、むずがゆいような、それでいてどこか不安を煽るような感覚が確かにヤミの中に生まれ始めていた
そして次の瞬間、ラコスポの指がついにヤミのピンク色の乳首へと伸びる
「……ぁっ」
「およ、今声をだしたもん?」
「……」
「まただんまりかもん? まあいいや、それそれそれ〜」
つん、つん、つつんっ!
軽快なリズムでラコスポはヤミの乳首を攻め立てる
見た目には指でつっついているだけなのだが、スピード、タイミング、力の込め方は絶妙だった
その証拠に、ヤミは胸の先から伝わってくる感覚に振り回され、息を荒くし始めたのだ
「はぁはぁ……ぁ…ぅ…っ」
「むう、強情だもん! だけど…体のほうはそうでもないもん?」
「…ぁ…え…?」
「乳首が勃ってきたもん」
「―――!?」
息を荒くしてラコスポの責めを耐えるだけだったヤミの顔色がさっと青に変わる
慌てて自分の胸へと視線を走らせるヤミ
そこには、確かに自己主張をはじめようとしている自分の乳首が存在していた
「あ…な…う、嘘です、こんなことは…!」
「嘘も何も、事実はここにあるもん? ほーれほれ、すくすく育つもん〜」
つぼみに水を与えるようにラコスポは半勃ちの乳首に刺激を与え続ける
すると、ピンク色のつぼみはより一層その色を鮮やかにし、みるみるうちにその形を変化させていく
「だ、だめです…それ以上は…」
「ここまで成長させておいて、何を言ってるもん? ほーら、とどめだもん!」
トドメとばかりにラコスポの指がヤミの乳首を弾く
反動で揺れた乳首はふるふると震えるとぴょこんと顔を出すように勃起を終えた
「勃起終了〜」
「そ、そんな…こんなこと…」
知識はあっても、初めて目にする自分の体の変化をヤミは呆然と見つめる
触って欲しそうに自己主張をしている桜色のつぼみが自分の体の一部だと信じられない
「金色の闇といっても所詮はただの女の子、浅ましいものだもん」
「違う、私は、私は…」
「否定しても証拠はここにあるもん? それにちゃんと記憶も残ってるもん」
ラコスポが指差した先、つまりヤミの頭上には先程から微動だにせずヤミの体を映し続けるビデオカメラの姿があった
「え…!?」
ヤミは驚いた
ビデオカメラは足元にラコスポが運んできた一台だけのはず
「くふふふ、まさかこんなお宝映像を一方向からだけで撮影すると思ってたもん?」
「で、でも確かに先程までは…!」
「ふふん、単に迷彩をかけておいただけだもん。実際はもっと配置してたんだもん?」
「なっ…」
ラコスポの言葉にヤミは自分の周囲を慌てて見回した
そこには、足元以外にも頭上、左右と合計四台のビデオカメラの姿がある
「後は、上にもあるもん」
確かに、ラコスポの言うとおりヤミの真上の天井にもキラリと光るレンズの姿があった
「え…あ…ということは…」
「そう、そのおっぴろげた股以外にも、ちっちゃなおっぱいや羞恥に歪む表情、そして真上からの全体絵!
全部全部ズームで絶賛撮影中だもん!」
「そ……あ、嫌!」
今まであらゆる角度から自分の姿を撮影されていたことに気がついたヤミは途端に肌に熱をおびた
意識していなかった機械の視線が四方と上から降り注ぐ
ラコスポとは違い、意思のない瞳
しかしだからこそヤミはその瞳に怯えた
何故ならば、その瞳は自分の恥態を忘れることがない
ただひたすら記録として自分のあられもない姿を映し続けるだけなのだから
「くふふ、安心するもん。後でちゃんとお前にも全部見せてあげるもん?」
「…だ、誰が、そんな…」
「けどこのビデオは高く売れるだろうな〜、なんせあの金色の闇のスッポンポン映像!
宇宙オークションにでもかければ城が建つかもしれないもん?」
「な…!?」
ヤミは戦慄した
ラコスポ一人に見られているだけでも死にそうなくらいの恥ずかしさと屈辱なのに
この上不特定多数の男たちにまでこの一部始終が見られてしまうかもしれないのだ
そんなことになれば暗殺者廃業は勿論のこと、二度と外を出歩けないことになる
「ラコスポ、馬鹿なことはやめなさい!」
「おおっ、急に元気になったもん? ふっふーん、じゃあここでオナニーしてみせてくれたらやめてもいいもん?」
「ふ、ふざけないでください!」
ラコスポの下品な提案にヤミは一瞬自分の状態を忘れてはっきりとした怒気を浮かべた
しかしラコスポはなんら慌てることなく予想通りとばかりににやついた笑みを漏らす
「じゃあ全宇宙にこの映像をばらまいてもいいもん?」
「…そ、それは……」
「まあ、どっちにしろそれは完成度次第だもん。完成度が高いようならボクたん一人のものにしたほうが優越感にひたれるもん」
ねぇ? とラコスポはヤミの顔ではなく勃ち震えている乳首にと問いかける
無論、乳首が答えを返すはずもないが、ラコスポは構わず満足そうに頷いた
「さて、あんまり話し込んでも意味はないし…まあいざとなったらカットすればいいか。じゃあそろそろ続きだもん」
「くっ…」
「だーかーらー、暴れても無駄だっていってるもん? あ、なるほど。撮影に協力してくれてるもん?」
「馬鹿なことをいっていないで、私を…!」
「はずかしめてほしい? わかったもん、後でまたちゃんと弄ってあげるからいい子にしてるんだもん?」
「ちが……あっ!?」
言葉尻を捕まえたラコスポに反論しようとしたヤミがぴんっと乳首を弾かれて首をのけぞらせる
だが、その隙にラコスポは再び移動を始めていた
59 :
ヤミ金:2007/05/02(水) 21:14:28 ID:iV5eHnu9
投下終了
たぶん次で終わる予定ですが、次はまだ書いてる最中なのでどうなるか不明
反応頂いた方には大感謝です
60 :
ヤミ金:2007/05/02(水) 21:17:33 ID:iV5eHnu9
蛇足。ラコスポにち〇こがないってのは俺が挿入をかけないってのとせめてもの良心www
流石にラコスポにヤミを犯させない程度には良心が発動したようです
乙です。チンコ消されたラコスボカワイソスw
突いてないから逆に五感をフルに使って楽しんでるって感じだろうかw
挿入抜きでどれだけエロい責めが見られるのか続きも楽しみにしてます。
GJ!
挿入がないのは残念だが愛撫スキーとしてもこの後のラコスボの活躍には期待してる
百合はNGかな?
おけ
65 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 18:15:18 ID:we6VcMLW
美柑×リト を、今夜にでも投下します。リト×美柑ではありません。
美柑×リトってあたりがwktkだぜ!
美柑×リトマダー
>>65じゃないんだけど前スレ最後のほうで美柑リトの少し過去話しを書きたい
って言った者です。エロはないんだけど今夜あたりに投下したと思ってる
釣りじゃなくてマジです
俺はヤミ金氏の続きを期待してる
71 :
ヤミ金:2007/05/06(日) 09:36:49 ID:Ga+Sbcn8
ヤミ金です、ラストパートはなんとか完成しそうなので今夜にでも投下予定
書いてる最中に別のネタが浮かんで集中できない…
ならば別のネタも書いてしまえばいい
誰か古手川さんのを書いて
74 :
ヤミ金:2007/05/06(日) 20:43:58 ID:a4Uk2KO/
予告通りラストパートの投下いきます
「さてさて、次はいよいよ本番だけど…こっちはどうなってるもん?」
「……え!?」
ラコスポの言葉に視界を引き戻されたヤミはラコスポが移動を始めたことを確認した
当然、目的地は自分の股間の他にはない
見られただけでも死にたくなる恥ずかしさだったというのに、この上そこまで触られることになれば自分は屈さないでいられる自信がない
ヤミは胸における自分の体の反応に弱気になっていた
なんとか保たれてきた金色の闇としての矜持も、既に後がなくなってしまったのである
ガチャガチャ!
残る力全てを振り絞ってヤミは拘束から逃れようとあがいた
既に余裕はひとかけらも存在していないことがその暴れっぷりからもわかる
しかし、ラコスポはそんなヤミのあがきを一笑にふす
彼は今、巣に捕らえた蝶を狩る蜘蛛の気分であり
思いのほか強情だった少女が余裕を完全に無くした姿は彼の欲情を大いにそそっていたのだ
「なんだ、まだ濡れてないんだもん?」
ガッカリしたような内容とは別に、ラコスポの声音は嬉しそうに弾んでいた
彼の目の前にある少女の性器は先程見たときの状態とまったく変わりはない
乳首は勃ったものの、流石に正真正銘の最後の砦は強情さが違うようだ
だが、それでこそ楽しみがいがあるというもの
ラコスポは目の前の少女が悦楽の表情で股を濡らし、嬌声をあげる姿を夢想した
一方、ヤミは再び自分の大事なところを覗き込まれてしまったことに激しい羞恥を覚えていた
見られるだけではなく、触られる
その事実はヤミに恐怖と絶望、そしてほんの僅かな切望を抱かせていた
「ふっふ〜ん♪」
ラコスポは鼻歌を歌いながらまず太ももに手を伸ばす
マッサージを施すように丹念にさする
ヤミは性器を触られなかったことにほっとするも胸の時とはまた違ったむずがゆさを覚えた
「はぁっ…はぁっ…」
「およよ? まだ序の口だというのにもう息があがってるもん? それとも…」
「だ、黙り…」
「ま、いいもん」
ヤミの振り絞るような声を無視し、ラコスポは徐々に手の位置を上げていく
目を閉じてもわかる、股間へと迫るラコスポの指
ヤミはなんとか自分の大切なところを逃がそうと体をくねらせる
しかし、腰を固定されている以上それは無駄な抵抗だった
僅かに腰と足が揺れ動くその光景はラコスポの手から逃げているというよりも男を誘惑をしているといった方がしっくりくる有様である
「ひぁっ」
そしてついにラコスポの指がヤミの性器を達した
かすかにふっくらと盛り上がった処女の丘にラコスポの指が降り立つ
ラコスポはまずすーっと中央の筋を人差し指ですべるように流した
ビクリ、とヤミの体がこれまでで一番大きく震える
「むふふっ、流石にはえてないだけあってすべりがいいもん?」
「……っ!」
「お? ひょっとして気にしてたもん?」
「だ、誰がっ…」
「まあ別に気にすることはないもん。はえていようがいまいがここから潮を吹くことにはかわらないもん」
「な…ぁ…っ!」
悪態をつこうとしたヤミの顎が性器を触られた反射で持ち上げられてしまう
ラコスポの責めが本格的に始まったのだ
ぴったりと今だ閉ざされた秘所の入り口を丹念に揉みほぐすラコスポ
だが、決して指で強制的に秘所を開かせるようなことはしない
あくまで自分からそこを開かせようとノックしているだけの行為
「はっ…はぁっ……」
だが、他人はおろか自分ですらこうして触ったことのない部分を触られているヤミは確実に追い詰められていた
女性としての性的反応こそかろうじて行っていないものの
彼女の身体はピンク色に染まり、呼吸は荒くなり、珠のような汗が全身を覆う
ぷぅんと少女の体臭がラコスポの鼻腔をくすぐった
「ふふん、いいにおいだもん?」
「……っぁ」
ラコスポの揶揄に反応する余裕も既になくなり、ただ身体をラコスポの指に合わせて躍らせるだけのヤミ
だが、彼女は最後の一線だけは守り通していた
時折声をもらすものの、それは決定的な快楽の悲鳴ではないし
何よりも、少女の性器は入り口を開くことなく、また濡れる気配すら見せない
ラコスポはそんなヤミの身体の強情っぷりにいたく感心する
焦りはない
確かに予想以上の頑張りではあるが百戦錬磨のラコスポからすればむしろそれは闘争本能をかきたてるだけだ
しかし、このままではもう少し時間がかかってしまう
それは撮影している絵的にはマイナス点である
(ふむ…)
ラコスポは思案する
悪戯に時間をかけるのはよくない、ならば…
「こうかな?」
「え……あ、ああっ!?」
ヤミの驚愕の声が響き渡った
といってもラコスポが特別なことをしたわけではない
単に片手を太ももに回しただけだ
だが、この同時二ヶ所責めには意味があった
太ももというのは性的な責めが間接的に秘所に伝わる
つまり、ヤミはこれで直接間接両方で秘所を責められていることになるのだ
自然、太ももで増幅された性感が秘所に集中する
「あっ、ああっ!」
瞬間、ついにヤミの口からはっきりとした悲鳴があがった
ただの悲鳴ではない、それは間違いなく性的興奮を含んだ声
「おっ、ようやくあえいだもん? それじゃあ…」
「……はっ、むっ…うぁっ」
嬌声を抑えようとヤミは必死に口を閉じる
だが、一度開いた口は止まらない
ラコスポの左手がふともも、ふくらはぎ、足の甲と流れるように動き、右手がひたすらに秘書を責め続ける
ヤミは処女ゆえに反応は遅かったが、逆に処女ゆえに一度興奮が始まるとそれを押さえる術を持たなかった
じゅわ…とヤミの秘所から愛液が溢れ始める
「濡れてきたもん濡れてきたもん♪」
「そ、そんな…うぁぁっ!?」
ヤミはショックに目を見開きながらも間断なく続けられるラコスポの愛撫にあがらえなかった
愛液がこぼれだすと連鎖的に頑なに閉じていた秘所も口を開く
ひくんひくんと口を開いて震える花びらがラコスポの指をしきりに催促する
ラコスポはその願いに応えるように隅々まで反応を確かめながら丁寧にそこを撫でさすった
「むふふ…まるで洪水だもん。処女だって言うのにこの量…金色の闇はオナニー常習者だもん?」
「なっ…そんなわけ…あっ…はぅんっ」
ラコスポほどになれば目の前の女がどれくらいの性的経験者かはすぐにわかる
そしてヤミは性交はおろかオナニーも経験したことがない、とラコスポは見抜いていた
にも関わらずこのような問いかけをしたのはひとえにヤミを追い詰めるため
羞恥と動揺は性的反応を促進するのだ
実際、ヤミはラコスポの問いに否定はするものの、下半身から伝わる快楽が増したことに気がついていた
「そんな…はぅ…そん、あぁん!」
一度たりとも経験したことのない感覚が全身を蝕み、思考を断ち切ろうと迫ってくる
聡明なヤミは既に自分の身体がどういう状況になっているのかを理解していた
だが、信じられなかった
自分の身体が自分を裏切るなどとは夢にも思っていなかったからだ
勿論、意思と身体の反応は別物である
しかし経験のないヤミには自分の身体の反応が自分の意思によって起こったものとしか思えない
それはつまり、心身ともに女の自分がラコスポに屈したということを意味する
(違う…私は…私は…!)
それでも、それでもなおヤミは抵抗の意思を残していた
既に思考にもモヤがかかりかけ、身体は得体の知れない圧迫感に苛まれている
しかしヤミは焦点のあわない瞳で空を見つめた
絶頂に達しないこと、それがヤミの最後の矜持だったのである
「さて、そろそろ…トドメといくかもん?」
だが、ラコスポの責めはやむことをしらず、ついに指がヤミのクリトリスへと伸びる
既に包皮が脱げていた少女のクリトリスは外気に怯えふるふると震えていた
しかしラコスポの指は容赦なくそれを捕らえる
「――あっ!!」
ヤミはその瞬間、確かに身体が浮いたかのような錯覚を覚えた
思考が完全に断ち切られる
そしてその時、ヤミの口はカッと開かれていた
「ああっ…ああっ……あっ、い、いやぁぁぁぁっ!」
最後まで拒絶の声を発したのは立派だが、身体の生理的反応は止められない
ヤミの腰が伸び上がろうと固定アームを軋ませる
全身が硬直し、ただ一ヶ所秘所のみが花がぱっと咲くように開き
そして、ヤミの小さな秘所からしぶきがあがった
「わっはぁ〜〜〜♪」
ラコスポは歓声をあげた
愛液のしぶきが顔を濡らすが気にしない
むしろ歓迎するところなのだ
「あ……」
ヤミはくたっと気力を失ったように脱力すると全身を拘束台にゆだねる
意識が途切れていく彼女が最後に見たものは、自分の愛液によって顔を濡らしたラコスポの嬉しそうな表情だった
「にゅふふふ…」
ラコスポはそんなヤミの恥態を眺めつつ、非常に満足気に笑った
口元の愛液をなめとり、その味を吟味する
ラコスポが立っていたため股下のビデオカメラは意味がないものとなっていたが、ラコスポは気にしない
天井のカメラがあるし、記録映像などこれからいくらでも追加できる
それに今の瞬間は一生忘れることができないだろう、と確信していた
金色の闇の絶頂の瞬間などレアという言葉すら生温い貴重な映像なのだ
「むふ、気絶してるから聞こえないだろうけど…金色の闇、これからが本番だもん?
いずれ進んでボクたんに股を開き、濡らすようになる…これはこの一歩だもん」
絶頂こそ極めさせたものの、ヤミはまだ完全に屈したわけではない
だが、一度性的な興奮を覚えてしまった以上それも時間の問題
ラコスポはヤミの今だひくひくとわななく股間を凝視しながら、今後の調教に思いを馳せるのだった
80 :
ヤミ金:2007/05/06(日) 20:51:57 ID:a4Uk2KO/
ラコスポの逆襲、完
スライム責めとか触手責めとか羞恥責めとかむしろこの後が本番なんですが
まだ経験値が足りないので書けません(w
他にもいくつか書きたいネタがあるのでまた近日書き込むこともあると思いますが
その時はよろしくです
乙ーエロかったよ。次も楽しみにしてる。
最後のラコスポの「むふ、気絶してるから(ry
ってクリムゾンかよw
何はともあれヤミ金 乙
屋上へと続く階段で沙姫はリトに合わせて腰を動かしていく
はだけたブラウスから覗く豊かな胸がリトの胸板で擦れあい先端を赤く充血させる
リトは腰に回していた腕を手前に持ってくると沙姫の胸に手を這わせ揉みしだく
「あっ・んん・・あぁっ・・・リトだめですわぁ・・・激しすっ・・んんんっ」
形のいい眉を寄せて甘えた声で拒絶する沙姫
だけどそれは沙姫の「もっと責めて」という合図
リトは乳輪を舌でなぞると硬くなった乳首に舌を絡ませ吸い上げる
「んんっっ・・ああぁぁ・・ふぁあっ・・リトぉダメっダメです・・あっっん」
人を気にして抑えていた声を嬌声へと変えリトの中で体を仰け反らせる
沙姫の肉壁は白濁した愛液と共に肉棒に絡みつき奥へ奥へとリトを導いていく
唇が重なり舌と唾液の混じわる音が廊下に溢れ出し淫靡な空間をつくる
そんな二人だけの世界を階段の曲がり角から見ていた生徒が一人いた
「・・・な、なんてハレンチな////」
授業が終わり放課後いつもの様に沙姫と帰るため席を立とうとしたリトの手に何かがあたる
「なんだ?」
カバンに入っていた一通の手紙
『結城リト 少し話しがあるので放課後生徒指導室まで来なさい』
差出人不明の手紙に少し不安を覚える
「オレ・・・なにか悪いことしたっけ?」
校舎の一角誰も近寄らない場所に指導室はあった
コンクリートの無機質さと人気のなさがリトの不安感を更に煽る
リトは一つ深呼吸すると意を決し扉を開ける
「失礼しま〜す」
中はリトが思っていた以上に簡素で最低限の椅子と長机が一つあるだけだった
その椅子に女の子が一人座っている
「あれ?えっと・・確か同じクラスの・・・・」
「古手川唯よ・・元1−Bのね」
唯は椅子に座ったまま腕を組みリトをじっと見つめる
「そっか、じゃあ古手川も呼ばれたんだな」
「違うわ。呼んだのは私よ結城君」
「へ?」
唯は手近にあった椅子を引っ張るとそこに座るようにリトを促す
「それで話しって?」
言い難いことなのか俯き言いよどむ唯はやがて顔を上げてリトの顔を見つめる
「結城君、あなた学校であんなことしていいと思ってるの?」
「あんなことって?」
「とぼけないで!私見たんだから・・・階段であなた達二人がその・・・////」
(あっ見られてた・・・)
リトはバツが悪そうに頭を掻くと少し顔を赤らめながらしどろもどろに弁明する
「いやあれは・・なんつーか・・・ほらオレ達付き合ってるわけだし、付き合ったらそういうことはするだろ?したくなるだろ?」
「そんなの知らないわよ////とにかく!これからはあんなこと私が許しません!」
唯はリトをキッと睨みつけるとまくしたてる
「それに付き合ったらって高校生があんなことしていいと思ってるの?付き合うなら付き合うでもっと健全な・・・・あっ」
リトは唯の話を最後まで聞かず席を立ってしまう
「ちょっと待ちなさい!」
「ああもうわかったよ。次からは気をつけるから」
「そういうことじゃなくて、待ちなさい結城君っ」
唯はリトの前に立ちはだかると両手をいっぱいに広げて通れなくする
「まだ話しは終わってないわよ結城君?」
リトは溜め息を吐くと唯を睨みつけ少し声を荒げる
「古手川の言いたいことはわかったけどオレ達に関係ないだろっ!それに、だいたいなん
で古手川がそこまで言うんだよ?」
リトの剣幕に一瞬ひるんだ唯だったが負けじと体を一歩踏み出し反撃する
「関係あるないに係わらず、学校の風紀を乱す人達を私は許しません!!」
リトも一歩踏み出しくって掛かる
「だ・か・ら!お前に関係ないだろっ?」
「元クラス委員長として風紀を乱す人達を見過ごせないわ」
それから数分散々言い合いをした二人は息を荒げ互いを睨みつけていた
「とにかく、もうオレ達に係わるなよ!だいたいお前・・・・」
リトはあることに気付き言葉を途中で飲み込んでしまう
「なによ?」
唯は気付いていないがお互い身を乗り出して言い合っていたため、かなり二人の距離は縮まっていた
その距離およそ数センチ
目と鼻の距離にいる唯の顔にリトは内心ドキドキする
よく見なくてもわかるほど整った端正な顔立ちに、釣りあがった大きな黒い瞳
その瞳に全てを吸い込まれてしまいそうな感覚にリトの心は乱れていく
「ねえ、どうしたのよ?」
鼻にかかる唯の甘い息に頭がくらくらしてくる
沙姫とはまったく違う目の前の少女にリトの中のいけない何かが顔を覗かせ様とする
「と、とにかくこの話しはこれで終わりなっ!オレ早く帰らねえと////」
「あっ待ちなさい!まだ話しは途中・・・・」
再びリトの前に回りこむ唯をリトは思わず軽く突き飛ばしてしまう
「きゃあっ」
床に尻餅をつく唯に慌ててリトは手を差し出す
「あっ悪い!って大丈夫か古手川?」
唯はリトの手を掴もうか一瞬迷うが握り返す
「あ、ありがとう・・・」
「どっか怪我とかしてないか?ぶつけたところとかは?」
さっきまでの言い合っていたリトとのギャップに唯は目を丸くする
「え、ええ大丈夫よ・・・」
「ホントか?・・悪かったな古手川怪我なくてマジでよかったよ」
心の底から唯の無事に安堵するリト
「と、とりあえずここから出ねえか?」
リトの手を握ったまま歩き出した唯の体がふいによろめく
「あっ!?」
リトの体に身を任せる形で抱きついてしまう唯
「ご、ごめんなさい////」
「べ、別にいいけど////・・・・ホントに大丈夫か?」
唯は俯いて言いにくそうにもごもごする
「足・・くじいたみたい・・・」
その言葉にリトの顔は蒼白になる
「なっ!!それならそうと早く言えよ!」
リトはその場にしゃがむと唯に背を向ける
「ほら乗れよ。保健室まで連れて行ってやるから」
「えっ?////」
「心配すんなって!放課後だし人全然いないから見られることねえよ」
唯はリトの言葉にしぶしぶ体を預ける
ちゃんと乗れてるか確認するとリトは唯をおんぶしたまま立ち上がる、と
その軽さにリトは驚く
(マジかよ!沙姫より全然軽い・・・)
「どうしたの?」
「な、なんでもねえよ////」
ついつい沙姫の体と唯の体を比べてしまう
そんなリトの妄想を知ってか知らずか唯はなるべく密着しないようにとリトの肩に手を置き背中との距離をとる
それでも次第に、歩くたびに体の位置がずれていきリトの背中に完全におぶさる形になっていく
リトの鼻に掛かる艶やかな黒髪の香りが、首筋への吐息が、そして背中に押し付けられるその体系からは意外な大きさの胸がリトの頭を激しく沸騰させる
(やばい!こんなところ沙姫に見つかったらなにされるか・・・)
頭に腕を組んで見下ろす沙姫が思い浮かびリトの足は自然と早くなる
「・・・・・・」
そんなリトに何を思うのか唯は黙ったままリトにしがみついていた
保健室のベッドに唯を座らせるとリトは主のいない部屋で棚をあさっていた
「ったくなんでこんな時に御門先生いないんだよ」
「しかたないわ。先生だって色々仕事があるのよ」
リトは心の中であの先生に限ってそれはないだろとつっこみをいれると包帯と湿布を手に唯に向き直る
「あ・・自分でするからいいわよ///」
「いいってこういうのは誰かにやってもらった方がうまくできるし、それにこうなったのもオレの責任だしな。ほら足だして」
唯は言われた通りに足を差し出す
リトは唯の足を自分の膝の上にのせると靴下を丁寧に脱がしていく
「あっ!よかったな腫れはないみたいだぞ。まあけど念のため湿布とか貼っとくな」
てきぱきと手馴れた様子のリトを唯はじっと見つめる
「ん?ああオレ妹と二人暮らしなんだ。だからこういうことはオレの担当でさ
だから自然とうまくなっていったんだ」
「結城君妹さんと二人暮らしだったんだ」
湿布を貼り包帯を切るためにハサミに手を伸ばす
「ああ、古手川のうちはどうなんだ?兄弟とかいるのか?」
「私の家は・・・」
作業を終え唯に向き直ろうとしたリトの目に唯の見事な太ももが飛び込んでくる
今まで必死だったため気付かなかったがリトに脚を差し出す唯の格好はすごく魅力的で
リトの理性をざわざわと刺激させる
長い脚に魅力的な太もも、白いすべすべの肌、全てが目の前にある欲望にリトは必死に耐える
「どうしたの結城君?」
「な、なんでもねえよ///」
その時確かにリトの耳に「青春ねぇ、結城くん」と御門の笑い声がふふふと聞こえてきた
その声に思わず振り返ったリトとドアが開いたのは同時だった
「リトっ!!」
ドアの前で仁王立ちになっている沙姫を見てリトの顔から血の気が下がっていく
「さ、沙姫!!?」
ドアを閉めると優雅に歩きリトの前で腕を組んで見下ろす
「聞きましたわよリト。あなた女の子を突き飛ばしただけではなくその体に傷を負わせたそうですわね?」
その落ち着いた声とは裏腹にこめかみのあたりがぴくぴくと震えている
「な、なんでそのことを・・・・?」
「私の情報網を甘くみないでくださる?」
リトの脳裏にポニーテールと眼鏡の少女が浮かぶ
「そんなことよりどういことですのリト?あなたらしくもない・・・・」
言いよどむリトに溜め息を吐くと沙姫は突然唯に頭を下げた
「どういう理由であれ私のリトがあなたに傷を負わせたのは事実ですわ。私も謝ります
ですからリトを許してあげてくださらない?」
目の前のどう見ても高飛車で高慢な感じの人物の突然の謝罪に唯は言葉を失う
「ほらあなたも謝りなさい!」
隣で呆けていたリトを掴むと頭を下げさせる
「ホントにごめんな古手川」
「も、もういいから、ね。二人とも顔をあげて」
「よかったですわねリト。それはそうと唯さんとおっしゃったわね?今日一日私のリトをあなたに貸してあげますわ。どうぞ好きに使ってやって」
抗議の声をあげかけたリトを横目で制すると踵を返し扉に向かう
「それでは私はこれで帰りますわ。リトあなたはちゃんと彼女を家まで送って差し上げなさい」
それだけ言うと会話を打ち切るかの様に扉をピシャリとしめていく沙姫
「はぁ〜・・・ったく」
「あの人が結城君の?」
リトは気のない返事を返すと帰り支度を始める
(あんな人が結城君の前であんなハレンチなことを・・・・///)
さきほどまでの沙姫を今日自分が階段で見たことに重ねて一人唯は赤面していた
そこにリトが手を差し伸べる
「ほら立てるか?家まで送ってってやるよ」
リトの申し出に唯は素直に手を重ねる
帰り道、おぶっていくわけにもいかず結局リトは唯のかばんを持ってやり二人は並んで歩いていた
「ごめんなさい結城君、なんかこんなことになってしまって」
足をひきずりながら申し訳なさそうに呟く唯にリトは笑いかける
「気にすることねえって、それに全部オレが悪いんだしさ・・・・」
言いながらどんどんテンションが下がっていくリトは小さな声でごめんを連発する
そんなリトを唯は不思議そうに横目で見ていた
学校の風紀を乱した、指導室でのケンカ腰な態度、突き飛ばした時の慌てよう
保健室でのやさしい雰囲気、そして今の弱気な感じ
今日一日で、唯の中のリトの存在は風紀を乱す人からころころ変わっていき、自分でも結城リトがわからなくなってきていた
そりゃ高校生にあるまじき不純な行為をしたことは今でも絶対許せない!
許せないんだけどそれだけで結城リトの全てを決めてしまおうとは思わなかった
思いたくなかった。だってそれは―――――
唯の足が止まる
「ん?古手川?」
「・・・・結城君私・・・・ここでいいから。家すぐそこだし」
なぜか慌てた感じの唯を不思議そうに見ながらもリトはかばんを渡す
「そっか、じゃあ気をつけて帰れよ。足、家ついたらまたちゃんと診とけよ」
それだけ言うと背を向けて歩き出すリトに唯はおもわず声をかけてしまう
「あ・・・あの結城君・・その・・・・こ、これからどうするの?」
「え?ん〜〜とりあえず沙姫に会いに行ってくるよ。ご機嫌とらないとな・・・」
「そっか・・・じゃあ結城君も気をつけてね。あっわかってると思うけど・・・」
唯の真剣な表情にピンときたのかリトは慌てて同意する
「わかってるわかってるって。沙姫とはなんにもしないってそれに今日はそれどころじゃねえしな」
唯は半眼でリトを睨むと腕を組んで姿勢を正す
「わかってると思うけど私あなたのこと許したわけじゃないから。話しもまだ終わってないし・・・
だけどケガのことはありがとうおかげで足痛くなくなったから////」
顔を赤らめながらそっぽを向いて話す唯をリトは沙姫と重ね合わせてしまう
「ちょっと聞いてるの結城君?人が話す時はちゃんと」
「えっ!?ああ、わかってるちゃんと聞いてるって。えっとじゃあオレはそろそろ行くから古手川も早く帰れよ」
「ちょっと結城君まだ話は・・・・もうっ」
遠く走り去って行くリトの背中を少し見つめながら唯は無意識にクスっと笑ってしまう
家に着くと唯は部屋のベッドに寝転がった
制服を着たまま寝るのは抵抗があったが今日は色々ありすぎて正直疲れていた
目を閉じると今日一日の出来事が頭を巡る
階段で体を交わらす男女、汗と独特な匂いが鮮明に甦る
「許せない・・・あんなこと」
シーツを握り締める手にギュッと力をいれながらも唯は別のことを考えていた
自分をおぶって手当てしてくれた背中と手
あの時、背中の揺れに任せておもわずしがみついてしまった自分が許せないのと同時に
制服越しに伝わるリトのぬくもりと鼓動を密かに感じていたのも事実
異性にあんな風に触れたのも、あんなに近くに身を寄せたのも唯にとっては初めてであり
そして、信じられないことだった
「結城・・・リト・・・」
呟きと共に胸に広がる初めての感情に唯は目を閉じる
それがなんなのかはわからない。だけどとても心地よくそしてどんどん高鳴る胸の鼓動
唯はいつしか深い深い眠りへと落ちていった
昼休みの学校
主のいない保健室のベッドが一組の男女の動きに合わせてギシギシと軋む
「なんだよ・・やっぱりお前もこういうのがいいんだ」
黒髪の少女を貫きながら結城リトは意地悪く笑いかける
違う――――違う――――違う――――
「結城君もっとしてっ・・もっとほしいのぉ」
心とは裏腹に勝手に紡がれていく甘い言葉に唯は困惑する
何度も出し入れされる肉棒に何度も掻き回される膣内
唯の華奢な体は快感を越えた悲鳴にも似た喘ぎを出す
四つん這いにさせられ、何度もあびせられた精液に汚れた制服は脱ぎ払われ、唯の白い裸体がリトの手で乱暴に汚されていく
「あぁ・・ふわぁ・んんっ・・あっくぅ・・んん」
嫌っこんなの――誰か――私はこんなこと――
「あんっ・・結城君、結城君・・ああっくっ・・ああんんんっ」
望んでなんかいないのにどうして――――
それでも体はリトを愛しい人を必死に求める
その端正な顔立ちを白濁で染め上げても
その男を知らなかった花弁を血で染めても
唯はリトの唇を求めてそれに吸い付く
絡み合う舌に口からこぼれるほどの唾液を送り込み貪る
「はぁ、んんっ、結城君結城君っ・・ああぁぁ・・」
結城君が好き、大好き、だからだからもっともっと――――
ハッと目を覚ますと部屋の中はすでに真っ暗で、時計の針は夜の9時を廻っていた
寝ぼけた頭でさっき見た夢を反芻すると唯の顔はみるみる真っ赤になっていく
「・・・な、なんて夢を見てるのよっ私はーーーーーっ!!」
それから数分
両手で押さえた頬の上気が収まるころ唯は暗い部屋で深い溜め息を吐く
落ち着くと頭にリトの顔が浮かびまた顔を赤くしては溜め息の繰り返し
唯はとりあえずじんじんと熱くなっている下腹部をなんとかしようと着替えるためベッドから降りる
すっと両脚で降りるとそのまま普通に歩いてクローゼットまで歩いていく
汗を吸い込んだ制服のボタンを外す時、鏡に映る自分と目が合う
今日は信じられないことの繰り返しだわ
私らしくもない――――
唯は頭から雑念を振り払うと再び鏡の中の自分に向き直る
鏡の中の漆黒の瞳は唯にある疑問を投げかける
あの時結城リトに言った言葉
『足・・くじいたみたい・・・』
「私どうして結城君に嘘・・・ついたの?」
胸がキュッと締め付けられる思いに唯の心はさまよう
答えが出ないまま唯は部屋を出た
終わり
いつも沙姫×リトを書いてるんですが今回唯にやられてしまって書きましたw
微エロなのは許してください
一応続きものっぽく終わらせたので需要があれば唯のエロは次ちゃんと
書こうと思ってます
89 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 18:50:38 ID:gryOKBRA
GJ!!!!!!!!!!
おつかれさまです。
GJ!
続きも是非!
なんだよこのスレ素晴らしいじゃないか…ヤミも古手川もすげえ良かったです
GJ!
続き是非とも
唯×ララで
94 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 21:25:34 ID:K6J5t3Tz
ヤミ陵辱物を書こうと思うのですが
どうでしょうか?
注意点
携帯からのなので少しづつしかかけません
国語の成績は中の中でした
>>94 おk。
ていうかそんな事いちいち書かない方がいい
よっぽどウザイ態度じゃなきゃここの住民は受け入れるよ
96 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 23:52:37 ID:19X58JmG
只野仁っぽかった気がした
97 :
ヤミ金:2007/05/13(日) 01:12:31 ID:17c/AX/0
大事なのは文章力や長さじゃなくてどれだけエロいかもしくは萌えられるかだと思いますよ
と、次のネタをこつこつ固めてる俺が言ってみる
98 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 12:33:57 ID:C3p4K7WB
書くにあたって一つ質問が
ヤミがララを呼ぶときはプリンセスでしたでしょうか?
最近ジャンプを出してしまったので思い出せません
そうです
エロいの頼むよ
101 :
闇の堕ちる時:2007/05/13(日) 14:54:37 ID:C3p4K7WB
出来たので一応投稿
誤字脱字や口調の違いは勘弁してください
序章
春の陽気に包まれた町・・・
スタスタと本に目を通しながら歩く金色の髪をした少女が一人。
読んでいた本も終盤に差し掛かったとき不意に肩をたたかれ、声をかけられた
「ヤミちゃんみっけ!」
ヤミと呼ばれた少女が振り返るとそこには、ララがニコニコしながらたっていた
「お久しぶりです。プリンセス。何かご用ですか?」
ヤミが読んでいた本をパタンと閉じ礼儀正しくたずねる。
「うんとね・・・そうだ!あれ!」
ララは、唇に人差し指を当て少し悩んだ後、ヤミの向こうの空を指さした。
「なんですか?」
ヤミが振り向いた次の瞬間
[ゴス!!]
ヤミの後頭部に鈍い音と共に激痛が走った。
ドサッと倒れるヤミ
薄れていくヤミの目に映ったのは、
どこから取り出したのかも解らない木製のバットを手に
ニヤリと笑ったララの姿であった。
序章〜終〜
ヤミの頭が
カンボツしますた
104 :
闇の堕ちる時:2007/05/14(月) 22:36:22 ID:OriOWYeS
続きです
ズキン・・・
「・・・っ」
ヤミは殴られた頭の痛みで目を覚ました。
ヤミはあまりの痛さから頭を押さえようとしたが
手が動かない
ヤミが首を動かし自分の体を見わたした
すると
台にヤミ自身の四肢が拘束されていた。
「・・・」
ヤミはとりあえず気を落ち着かせあたりを見渡した。
周りには機材のような物がいくつもあった。
「あ・・・目が覚めたみたいだね」
不意に背後からの声が聞こえた。
「プリンセス・・・」
そこに立っていたのは例のごとくララであった。
「プリンセス・・・拘束を解いてください。
返答によってはプリンセスといえども容赦はしませんよ。」
ヤミは髪をナイフのようにしてララに出来るだけ強気で言い放った。
しかし、ララはクスクス微笑しながら
「ヤミちゃんこわーい」
といいつつ、ヤミに歩み寄っていく。
105 :
闇の堕ちる時:2007/05/14(月) 22:39:04 ID:OriOWYeS
「それ以上近づくと攻撃しますよ!」
ヤミは、声を張り上げた。
しかしそれを聞いたララは、ニヤリと笑い、ヤミへと向かって走り出した。
「・・・!」
ヤミはナイフ状の髪でララに切りかかるが、
ララは、それを余裕でかいくぐりヤミの唇を奪った。
「んんーー!?」
ヤミはあまりの衝撃に、トランスを解いてしまった。
ララは、舌を強引にヤミの口内に侵入させようとする
ヤミは必死に口を閉じるが・・・
すぐにララの舌の侵入を許してしまう。
「ん!んー!んふぅ・・」
口内を逃げ回るヤミの舌をララ舌が絡めとる。
ヤミの目にうっすら涙がにじんできた。
[ゴクン]
突然ヤミの喉に何かが流れ込んできた。
ララの唇が離れる。
「ハァ・・ハァ・・・何を飲ませたんですか?」
ヤミは髪を再びナイフにトランスさせ、ララを睨んだ。
ララは微笑し、
「ナイフは、危ないから手にしてよ・・・小さい手がいっぱい。」
とヤミの質問を無視して言った。
「質問に答え・・・え?」
ヤミの髪はヤミの意志に関係なく、無数の小さな手へとトランスしていた。
106 :
闇の堕ちる時:2007/05/14(月) 22:41:17 ID:OriOWYeS
とりあえず出来たところまで書いてみました
107 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 22:59:18 ID:YEIbxsQ2
いいネいいネ!!
「おはよー」「おはよ〜ねえねえ昨日のテレビ・・・」
生徒達が朝の挨拶を交わす中、誰にも話しかけることもなく唯は廊下を歩いている
別に挨拶が煩わしいわけでも恥ずかしいからでもなくただ自分には・・・・
そんな思いにふけっていると3階廊下の窓際の一組のカップルに目が止まり
自然と足が止まる
(あっ・・・)
仲良くしゃべっているリトと沙姫を唯は少し複雑な表情で眺める
昨日から結城リトを思うだけで胸が苦しくなる・・・
「でさ美柑のヤツがララに言ったんだ『ララさんもうちょっと』・・・・ん?」
「あっ///」
自分に向けられる視線に気付いたリトと唯の視線が交わる
思わず声をあげてしまった唯は顔を赤くして何故か視線をそらす
「あら?あなた確か昨日の・・・」
「古手川じゃん、どうしたんだよそんな所で?」
「えっ!?あ・・・そのおはよう」
手を振りながら近づいてくるリトにそんなことしか言えない自分がもどかしい
「ああおはよ、ってか足は大丈夫なのかよ?」
「え?あ、足?・・・ええ・・も、もう大丈夫みたい。一晩寝たら治ったから」
「へ〜まあ腫れもなかったしよかったじゃん。まあオレが悪いんだけどさ・・・」
唯が昨日ついた嘘にもまったく気付く様子もなく、純粋な気持ちで自分を心配するリトに
唯の胸がチクリと痛む
と、その時朝のホームルームの始まりを告げるチャイムが鳴る
「それではリトまた後で」
そういい残し優雅に去っていく沙姫の横顔を後姿を唯はおもわず目で追っていく
整った顔立ち、モデルの様なプロポーション、綺麗な金髪、お嬢様特優の気品さ
自分にはない物を全て持っている沙姫に軽い羨望を抱き唯はうっとりする
「・・・川!古手川!!」
リトの呼びかけに現実に引き戻されていく
「なにやってんだよ?ほら早くしないと始まっちまうぜ」
「え、ええ・・わかってるわよそんなこと!」
教室に向かうリトの背中を眺めながら唯は握りこぶしをつくる
(そうよ!しっかりしなさい古手川唯!!)
一つ気合をいれると唯はリトの後を追った
四時間目苦手な数学ということもあり昼前独特の倦怠感と空腹とでリトは机に突っ伏していた
(腹へったなァ〜)
ぐぅぐぅと鳴るお腹をさすっていると今朝と同じ視線を感じて、リトはその方向に目を向ける
(古手川?)
リトの反応に一瞬おどろいた唯は次の瞬間ぷいっと顔を逸らす
(なんだよ・・・)
それからもちらちらと自分を見てくる唯に気付いているのかいないのかリトはぼ〜っと黒板を見ていた
昼休み
みんなお弁当を持ってそれぞれの場所でそれぞれのグループで談笑しながら食事をしている中で、唯はいつもの場所で一人お弁当を食べていた
校庭の端にある大きな木の根元、芝生のクッションと降り注ぐ暖かい木漏れ日に包まれる
唯はこの場所が好きだった。一年生の時からずっとこうして一人で食べていた
いつもの場所にいつもの時間、そんな唯だけの世界に影が割り込んでくる
「なんだこんなところにいたのかよ」
見上げるとお弁当を抱えたリトが立っていた
「結城君?・・・なんの用?」
「ああ、一緒に食べようと思ってさ」
リトは唯の返事も待たずに芝生に腰を落とす
リトの突然の誘いと行動に箸を咥えたまま唯は抗議の声を出す
「ちょ、ちょっと待って!私誰も・・・それに沙姫さんは?」
「ああ沙姫なら屋上でララ達と食ってるはずだぜ」
ぽかんと口を開けている唯をよそにリトはもくもくとおかずを食べていく
「・・・そ、それだったら私のところよりも沙姫さんのところに」
「なんでだよ?別に古手川と食べてもいいだろ?」
リトの真意がわからず唯は黙ってしまう
沈黙が続きだんだんと空気が重くなっていく
そんな雰囲気にリトはなにか話題をと唯の弁当箱を覗き込む
「うわァ古手川のってちっちゃいなァ。よくそんだけで足りるよな?」
「べ、別に私これで普通だし・・・」
「そうか〜?」
リトはいつも食べている沙姫の弁当箱を思い出し唯のと比べる
五段重ねのお重とリトの手のひらよりも全然小さい唯の弁当箱
「あ〜・・でもやっぱり少なくないか?だって沙姫なんて・・」
「結城くんっ!!!」
「な、なんだよ?そんな大声で?」
「私・・・・一人で食べたいの・・・だからごめんなさい・・・」
リトはなにかいいかけたが唯の表情を見て口をつぐむ
「そっか・・・邪魔だったんだ、それじゃあな古手川」
去っていくリトの後ろ姿を見ながら唯の心は後悔の念で塗りつぶされていく
どうしていいのかわからない
どんな顔をしたらいいのかわからない
結城君が来てくれたことはすごくうれしい・・・うれしいけど・・・
ただ沙姫さんの名前がでるたびに胸が苦しくなる
結城君に抱く気持ちに戸惑ってしまう
唯はお弁当の残りに手をつけずリトの去った方をずっと眺めていた
五時間目の授業が始まっても戻ってこないリトに先生が唯に探しにいくように頼む
「まったく!どうして私が・・・」
廊下を歩きながらぶつぶつ文句をいう唯だがその心は揺らめいていた
昼休みのこと、リトへの気持ち、リトに会ったらなんて言おうどんな顔をすれば・・・
そんなことを考えている唯に聞き覚えのある声が聞こえてくる
「結城・・・君?」
唯は声がする方へと足を向ける
誰もいない美術準備室の前でリトは沙姫を抱き寄せその唇を奪う
舌と舌が絡み合い唾液の水音が廊下に洩れる
「んっ・じゅる・・んんっ・じゅ・・むぅう・・ちゅる・」
(ん?あれは・・・・な!?なんてハレンチなっ!!またあの二人は////)
さっきまでの悩みはどこえやら急ぎ二人を注意しようと唯は駆け出す
けれどその足がしだいにゆっくりとなり止る
リトの顔、互いに愛し合う二人の愛撫に唯の胸は激しく高鳴ってしまう
(だ、ダメよあんなハレンチなこと!!今すぐやめさせないと・・・)
だけどその目はリトに釘付けに、その手は胸に
ドキドキ、ドキドキ、ドキドキ
ますます高鳴る鼓動が唯の体を理性を麻痺させていく
(あんなこと・・・////)
廊下の曲がり角から見える二人は互いを求めその体を押し付けあう
唯の耳にも聞こえる絡み合う舌と舌の水音
口から漏れる息が荒くその頬が赤く唯はじっと二人をリトを見つめる
そんな唯に気付くことなくいつもより長い濃厚なリトの舌使いに沙姫の体は徐々に火照っていく
「むっんん・・ちゅる・はぁ・・リトどうなさったの?今日のあなた・・・あっ」
リトは沙姫の腰に回していた腕を引き寄せると首筋にキスをし舌でなぞる様に舐め上げる
「あんっくすぐったいですわ・・・んっリトもうやめっ・・これ以上は・・」
リトの唾が白い首筋を伝い落ちはだけたブラウスから覗く胸の谷間に落ちていく
舌を首筋から喉へあごのあたりを通り反対がわへと滑らせる
「んんん〜〜〜・・ダメですわぁ・あっんん」
リトの愛撫で立っていられなくなった沙姫はリトの胸元へもたれる様に体をくずしていく
「なに?なにがダメ?」
「・・・・・///」
耳元で囁かれるリトの甘い言葉に沙姫の顔は赤くなりリトの胸の中で体が震えだす
その手は下腹部へ伸びくちゅくちゅといやらしい音を立てて自らの秘所をかき回していく
熱い吐息を漏らしリトにしがみつく沙姫はなにかをおねだりしているかの様で
沙姫の少し潤んだ瞳で上目遣いで見つめる仕草にリトは唾を飲み込む
「リトォ、お願いしますわ・・私もう・・・」
リトはベルトを外しズボンを下ろすと勃起した肉棒を取り出し沙姫の割れ目にあてる
ゴクリ――――
初めて目にする男性器にリトの見事なモノに唯は無意識に喉を鳴らす
ギュッと制服の胸元を握り締めた手にも力がはいり
額にはうっすらと汗がにじんでくる
(ど、どうしたの私?体が熱い・・・)
自分の体の変化を気にしながらも二人から目が離せない
下着を取り自らスカートをたくし上げて腰を落とす沙姫の口から喘ぎと吐息が溢れ出す
リトの上に完全に騎乗するとその首に腕を回し軽いキスを交わし合図を送る
ヌチャヌチャと結合部から漏れ出す卑猥な音に唯の顔はみるみる真っ赤に染まる
(うそっ!あんなこと・・・だけど結城君すごく・・気持ちよさそう・・)
沙姫の体に夢中になって腰を動かすリトの顔
恍惚でいて、もっと快楽をもっと欲望を求める牡の顔
―――――ゴクリッ
飲み込んだ唾の後追うかの様に唯の指が口の中に入れられる
ちゅぱッ・・じゅる・んんっ・・・
火照った体が目の前の淫靡な光景が唯の理性をかき乱し狂わせる
(んんっ・・はぁあ・んっ・・ぁぁんん)
甘い吐息は喘ぎえと変わり下腹部がじんじんと熱くなっていく
(私・・私・・・結城・君、んんっつ///)
指をしゃぶりながら反対の手が胸をなぞり、スカートに伸ばされる
外気に触れた下着は触らなくてもわかるほどじっとりと湿っていた
その感触を確かめるように求めるように唯の指は中へと入っていく
(やだっ私っ・・学校でなにを///)
理性が拒絶する
沙姫を押し倒し覆いかぶさるリト
リトに必死に求められ幸せそうな沙姫の顔
(沙姫さん・・・・)
胸が痛む、沙姫の顔を見るだけで胸が苦しくなる
(私・・私沙姫さんに嫉妬してる・・・こんなことダメなのに)
だけど一度認めてしまえばもう、唯の中のリトへの気持ちは止まらない止めることができない
唯は壁に背中を預けると下着の中の指を動かす
それは唯にとったら無意識のことなのかもしれない
だけどリトの顔を見てるだけで体の芯が熱くなる、あそこがうずいてくる
私も―――私も結城君に―――
唯は沙姫と自分を重ねていく
舌で指をしゃぶりつくし、膣内を反対の指で掻き混ぜる
(んんっ!!ふぁんっ・・はぁ・う゛ぅぅ)
口に咥えた指から涎を垂らしながら唯の指は加速する、止まらない
リトに抱きしめられ悶える自分が
リトのモノを受け入れている自分が
リトの全てを―――
唯の頭の中でぐるぐるとリトと自分が交わる姿が浮かぶ
掻き混ぜた秘所からはとろりと愛液が太ももを伝い
乱れた制服の胸元から見える乳房には汗の珠が胸のラインにそって落ちていく
(はあっ・んあぁ・・むぅ・んん・・ダメっ私・・・こんなことっ)
すぐそばにいるリトの気配
(ヤダっ!!私このままだと・・・///)
結城君の近くなのに隠れて一人でしてるなんて・・・だけどだけど私もう・・・
(結城君っ!!////)
体の中で絶頂の波が広がると立っていられなくなった唯はその場にしゃがみこむ
荒い息の中、それでも浮かぶリトの顔
唯は自分のリトへの気持ちにその余韻に呟く
「結城君・・・私あなたのことが・・・」
ふと名前を呼ばれたような気がしてリトは廊下の曲がり角に振り向く
「どうなさったの?」
「いや・・さっき誰かそこにいたような・・・」
リトが首を伸ばして見るとそこにはもう誰もいなかった
六時間目の体育の授業
「なあリト?おまえもう体調平気なのかよ?」
「ん?」
隣の猿山に気のない返事を返すリト
五時間目ずっと沙姫といたため授業をさぼってしまったリトが休み時間教室に戻ってきてみると、
何故かリトは体調不良が原因で保健室で寝ていたことになっていた
リトにとったら意味がわからなかったが本当の事なんていえるはずもなく、流れにまかせてそのまま体育の授業も見学していた
「まあな!おかげで完璧に治ったよ」
「ふ〜ん」
猿山はリトを横目でにやにや眺めるとその首に腕を回し引き寄せる
「で?ホントは天条院センパイといたんだろ?なにしてたんだよ?ほら吐けよ!」
「な、なんにもしてえねよ///」
首を締め上げる腕を振りほどくと、むせ返る喉を押さえながら猿山を睨みつける
「とうぜんの報いだ!一人だけモテやがって」
「おまえな〜」
「あっ!そうそうところでリト、ちゃんと古手川には礼言ったのか?」
「え?」
「えってお前な・・・古手川だぞ。お前を探しに行って保健室で寝てるって先生に言ったの」
リトはきょとんとしてバスケットボールを持っている唯を見る
「何考えてんのかわかんないけどカワイイとこあるじゃん、それに・・・」
猿山は再びリトを引き寄せると小さな声で耳打ちをする
「古手川ってなにげにスタイルいいよな。ひょっとして天条院センパイよりいいかも」
「お前なに言ってっ・・・」
「まあまあ聞けよ。あの子見た目きつそうだけどよお前をかばったり根はやさしい子なんじゃねえの?」
猿山の言葉にリトの脳裏に昨日の指導室での事、保健室の事、そして今日の昼休みの出来事が浮かぶ
「そうか〜?」
「お前見る目がねえな」
眉根を寄せるリトにあきれた猿山はボールを持ってチームに合流する
一人残されたリトは他にすることもなく黙ってコートを眺めていた
『古手川だぞ。お前を探しに行って保健室で寝てるって先生に言ったの』
(ホントになに考えてんだ古手川のヤツ・・・)
そう思っても意識してしまう。ぼーっとコートの中の唯を見ているとふいに目が合う
「・・・っ!?////」
ふいっとあさっての方向を向く唯に思わずリトの喉から抗議の声が出かける
(なんだよっ!やっぱりわかんねえヤツ・・・・)
授業の終わり使ったボールを専用の入れ物かごに集めて倉庫まで運ぶことになったのだが
その役を誰もやろうとはしなかった
(めんどくせー)(お前やれよ)(あんなの運べないわよ)
口々に文句をいう中すっと一人手を上げる者がいた
「はい!私がやります」
「古手川・・・さん?君一人で大丈夫かい?」
唯に対して心配そうに声をかける佐清にも唯は気丈に振舞う
「はい!!大丈夫ですこれぐらい」
「ふむ・・それじゃあ古手川さんに任せようかな?」
佐清は他の生徒を解散させると唯に任せて職員室へと消えていく
(ラッキー!)(さすがは古手川さん)(やっぱ頼りになるよね〜)
調子のいいことを言いながら帰っていくクラスメートに混じってリトは唯を見つめていた
「んっ!・・・あれ?重・・い!!」
底にタイヤがついている入れ物かごだったが、ボールと合わせるとかなりの重さになる
女の子一人の力では、まして唯一人の力ではびくともしなかった
「んんっ・・・はぁ〜ダメ全然動かない」
かごを前に途方に暮れる唯にふっと手が差し出される
「ゆ、結城・・君?」
「なにやってんだよ?こんな物一人で運べるわけねえだろっ!ったく古手川はなんでも・・・ってお前も手伝えよな」
思いがけないリトの援軍に唯の鼓動は高鳴る
「う、うんありがとう・・・・」
「別に・・・お礼だよ!さっきオレをかばってくれたんだろ?」
あの時の光景が甦り唯は複雑な表情を浮かべる
そんな唯に気付くこともなくリトの助けもあってかゆっくりとそれは倉庫へと入っていく
体育倉庫の中は独特のカビの臭いと舞い上がる埃と、生徒が無理矢理運んだのか無茶苦茶
に積み上げたのか、備品の整理もされていないひどい惨状になっていた
「うわ〜ひでえなこれ・・・」
リトはうんざりした表情でかごを適当な場所まで運ぶと心底嫌なのか早々に立ち去ろうとする
「なあ、さっさとこんな所から・・・・古手川?」
リトが呼びかけようと後ろを向くと唯は奥の方でなにやら備品の整理を始めていた
「なにやってんだ古手川?」
「なにって整理。片付けないと後から来た人達が困るでしょう?」
そりゃそうだけど・・・言いかけた言葉を飲み込み、リトは黙々と作業をする唯を見つめる
(きっと否定しても古手川は残って一人でもするんだろうな)
リトはそんな唯に溜め息を吐くと手近にあったゴールネットを持ってたずねる
「なあ?これどこにしまえばいいんだ?」
「えっ!?・・・えっとそこの棚にちゃんとたたんでしまっておいて」
リトの行動に唯の顔もほころぶ
それから二人は汗と埃にまみれながらも黙々と続けていた
「ふ〜〜にしてもすげえ量だよな」
片付けても片付けても終わらない作業にリトも疲労を隠せない
リトは唯の体を心配して休憩するよう呼びかける
「なあ古手川、ちょっと休憩しないか?」
唯はリトの呼びかけにも集中しているのか返事をしない
「お〜い、古・・手川?」
リトは唯の近くにいき呼びかけようとして思わず息を呑む
唯は今、上の棚の整理のため跳び箱の上に乗って作業をしているのだが
見上げるリトの目に唯の綺麗な太ももがとびこんでくる
太ももだけじゃない、長い脚に短パンに包まれたお尻、動くたびに揺れる体操服の下に見える白い肌
沸騰しそうになる頭をなんとか押さえ慌てて目線をそらすリトだったが男の本能が邪魔をする
リトは唯に見つからない様にちらちらと盗み見ては改めて唯の体に興奮を覚える
均等のとれたスタイル、華奢な腕、膨らんだ胸に艶やかな長い黒髪
『古手川ってなにげにスタイルいいよな。ひょっとして天条院センパイよりいいかも
あの子見た目きつそうだけどよお前をかばったり根はやさしい子なんじゃねえの?』
猿山の言葉が脳裏に浮かぶ
(確かに・・・古手川ってむちゃくちゃカワイイのかも・・・////)
そんなリトの気配に気付いた唯が声をかけようと後ろを振り向いた時、唯の体がぐらっと傾く上で必死にバランスをとろうとするが間に合わない
「あぶねえっ!!」
我に返ったリトが腕を伸ばして唯の体を支えようと地面を蹴る
平均的な運動神経のリトだったがこの時だけは別物だった
間に合わないと知るとなんとか落ちる衝撃を和らげようと自分が唯の下に来るように体を入る
どしゃっという音と共に備品が崩れ砂埃が中に舞う
「・・ってぇぇ」
リトは痛む体を無視し唯に怪我がないか尋ねようとして固まってしまう
自分の右手がなにかとてもやわらかいものに触れている
リトは恐る恐る視線を下げていくと思わず叫びそうになる声をなんとか押さえ込む
リトが触れているのは唯の胸だった
(や、やばいっ!!なんとかなんとかしねえと)
リトは手を離そうと上体を起こすが、動けば動くほど胸が手に押し付けられる
むにゅっと手の中で弾む唯のやわらかい胸
(うっわァ!!やわらかい・・・ってそうじゃなくてっ)
リトはなんとか男の本能を払いのけ、とにかく唯に動いてもらおうと声をかけようとして
気付いた
唯はリトの胸の中で震えていた。恐かったのかすがりつく様にリトの服を掴んでいる
(カ、カワイイ・・・)
思わずそんなことを思ってしまう
リトは抱きとめた左手を唯の腰から外して、その黒髪にやさしく触れる
ギュッと抱きしめた唯の体は、おぶって保健室まで連れて行ったあの時よりもずっと軽く
そして小さく感じられた
ふわりと匂う髪の香り、体操服越しに伝わる唯のぬくもりと震える体
リトは唯を愛おしいと感じていた
その腕に力をこめ唯をさらに強く抱きしめる
すると唯がリトの胸の中でなにかもごもご口を動かす
「・・・・っ」
「ん?どうしたんだよ?心配すんなってオレが・・・」
「いっ・・・」
「え?」
「いやあぁぁぁっっ!!!」
唯はどんっとリトを突き飛ばすとリトから距離をとるよう離れる
突き飛ばされたリトは備品の一部に頭をぶつけ悶えている
「いっ・・てぇぇなにすんだよ!!?」
「それはこっちのセリフよ!!」
リトは言い返そうと唯の顔を見て押し黙る
唯はその黒い瞳に涙をいっぱい溜めて胸を押さえていた
「一緒に運んでくれてうれしかったのに、手伝ってくれてうれしかったのに・・・・」
唯の中のリトへの感情が激しく交差する
「私・・・私・・・」
胸元を握り締める手が体が震える
唯はリトに背を向けるとそのまま倉庫から走り出してしまった
後に残されたリトは追いかけるでもなくただ黙ってその場でしゃがみこんでいた
そんな唯の様子を4階の窓から見ている者がいた
「あら?あの子・・・・」
天条院沙姫は走り去っていく唯をそして倉庫を見て少し考える
「ふ〜ん・・・・なるほど」
>>87の続きということで書きました
書いたんですけどかなり長くなってしまったので少し間をあけて
投下したいと思います
115 :
ヤミ金:2007/05/16(水) 12:00:48 ID:xcPQ8UKV
>>114 GJです!
さて、素晴らしい作品が投下されたすぐ後ですが、二個目の話が固まったので投下してみる
前回と同じく数話構成です
タイトルは「校長の日課」、被害者はやっぱりヤミです
116 :
校長の日課:2007/05/16(水) 12:02:06 ID:xcPQ8UKV
日もどっぷりと暮れたある日
闇の中の学校の廊下をのっそりと動く影が一つ
「ふふ〜んふ〜ん♪」
影は機嫌良さ気に鼻歌を歌いつつ歩いていた
小柄でぽっちゃり系の容姿
派手な柄物のスーツに黒いサングラスと怪しいことこの上ない風体
そう、影の正体は彩南高校の校長だった
彩南高校の校長といえば学生の間では有名な人物である
勿論、それは良い意味ではなくほとんどが悪い意味での話だが
彼はとにかくエロい、ハレンチ、ロリコンと救い様のない三拍子を揃えている
教師という聖職者が生徒に欲情してる段階でかなりダメなのだが
彼の恐ろしいところはそれを隠そうとしないところだ
風で女生徒のスカートが捲くれ上がるシーンに遭遇すれば迷わずカメラの有無を確認する
シャワー室に忍び込んでノゾキをする
スキンシップと称して尻を触る
こういった行動は日常茶飯事なのだ
というかこんな奴がなんで校長? ていうかなんでクビにされないの? 教育委員会なにやってんの?
といった疑問がふつふつとわいてくるのが普通なのだが、何故か彼は罷免されることがない
無論、彼は女子生徒及び若い女教師からはすこぶる評判が悪い
しかしそれ以外の生徒からは意外と言って良いほど彼は好かれている
基本的に楽しければそれでよしといった彼の気風故に大概の校則違反はスルーされるからだ
それに男子生徒からすれば校長の行動によって自分らもムフフな風景を目にすることができる場合がある
教育者として、というか人間としては最低レベルの男ではあるが、不思議なことに嫌われること自体は少ない
それは彼自身の人徳なのかは不明だが
117 :
校長の日課:2007/05/16(水) 12:03:21 ID:xcPQ8UKV
蛇足が過ぎた
さて、こんな時間に彼は何をやっているのか? という疑問である
ここで校長として夜の学校の見回りを率先してやっている! といえば聞こえがいいのだろう
だが、当然のことではあるがこの男にそんな高尚な考えはない
「よし、ここはOK! ここも不備はない!」
言葉だけ聞けば設備の点検をしているように見える
だが、彼が点検をしているのは自分のライフスポットだった
階段の下のスカートの中身が見える場所
更衣室隣の物置に作った覗き穴
ブルマやスクール水着がたまに置き忘れられているロッカー
これら校長生活をおくる上での重要スポットの点検が彼の夜の日課なのだ
おいおいそんなことする必要はあるのか? という疑問があるだろうがこの作業を甘く見てはいけない
校長のエロ行動は学校全体での周知の事実なのだ
当然女子生徒は校長の行動に警戒をする
そうなると校長はいかにしてその警戒を潜り抜けて己の欲望を満たすかということを研鑽しないといけないのである
無論、手っ取り早いのはそんな行動はしないとううことなのだが、校長の頭の中に降参の二文字はない
女体の神秘を探求するためならば命すら惜しまない
それが校長という男の生き様なのだ
118 :
校長の日課:2007/05/16(水) 12:04:40 ID:xcPQ8UKV
「さて、最後にシャワー室のほうを見回るかな」
校長は一通りのスポットを見回ると微妙に早足になってクラブの部室が立ち並ぶ校舎の一角へと足を向けた
運動部の部室区域にはシャワー室とそれに付随する更衣室がある
ここは特に校長のお気に入りのスポットだった
運動をおえて上気した体を晒し、シャワーを浴びる女子達
それらを眺めることは校長にとって至福のひとときである
故に彼はこの場所の見回りは特に念入りにしている
覗き穴が塞がれていないか、穴の大きさ及び角度は問題ないか
ロッカーに何かむふふなアイテムが残されていないか
それらの確認はある意味生徒たちを卒業させること以上に重要なミッションなのである
「おやおや?」
シャワー室までもう少しというところで校長は反射的に近くの柱に身を潜めた
視線の先で何かが動いたからだ
もしや不審人物?
校長は眉をひそめながら怒りの表情を作り上げていく
無論、これは学び舎に忍び込む犯罪者に対する義憤から来る怒りではない
何故ならばここはシャワー室の目の前だ
つまり不審人物の目的は校長と同じ目的である可能性が高い
自分は良いが、他の男がそういった行為をするのは許せない! というなんとも自分勝手な理由なのだ
校長は不審人物を確認するべく目に力を込める
「校長・アイ!」
説明しよう
校長・アイとは暗闇の中でも目標をはっきりと視認できるようになったり
遠くの物も精密に見えるようになるという校長の必殺技である
主にノゾキやハプニングシーンに遭遇した時に使用される技であり、何気に使用頻度は高い
119 :
校長の日課:2007/05/16(水) 12:06:12 ID:xcPQ8UKV
「むむっ、あれは…」
暗闇の中、シャワー室に向けて歩いていたのは一人の少女だった
金色の髪を揺らしながら黒色の薄い服を身に纏い、周囲をある程度警戒しながら歩く小柄なその少女に校長は見覚えがあった
少女は、先日本屋でエロ本を立ち読みしている時に偶然発見した美少女だったのである
「チャーーンス!!」
校長のサングラスが闇夜の中キラリと輝いた
既に不審人物に対する怒りは消え、校長の思考は隠密モードに切り替わっていた
少なくとも校長の美少女データベースの中にあの少女のデータはない
つまり彼女は彩南高校の生徒でないことは確かだ
ならば何故こんな時間にこんな場所に彼女がいるのか?
答えは簡単だ、彼女はシャワーを浴びに来たのだ
いや、家とか銭湯があるじゃん? という疑問は校長にはわかない
少女――ヤミの事情などこれっぽっちも知りえない校長だったが、彼女の目的だけは断言できていたのである
「むふっふっふ♪」
含み笑いを抑えつつ校長はゆっくりと移動を開始した
足音は立てないように、気配は消して差し足忍び足
初遭遇の時にボコボコにされた記憶は鮮明に残っている
見つかればただではすまないだろう
だが、やめるという選択肢は浮かばない
負って沸いた新たな美少女データ保存のチャンス、逃す手はない
校長はヤミに見つかれないよう常に気を配りつつシャワー室の裏口へと向かうのだった
120 :
ヤミ金:2007/05/16(水) 12:08:02 ID:xcPQ8UKV
今回はここまで
次は早ければ今夜、遅くとも今週中には投下したいと思ってます
校長についてはあんまデータ集めてないので口調とか適当かもしれませんが、そこは見逃してください(汗
121 :
ヤミ金:2007/05/16(水) 12:17:15 ID:xcPQ8UKV
ぐわ、誤字発見…ラスト二行は
負って沸いた→降ってわいた
見つかれないよう→見つからないよう
と脳内補完しといてください(汗
着替えを終えた唯はそのまま帰る気になれず、誰もいない校舎を歩いていた
胸にあるもやもやした気持ち。気付くと唯は生徒指導室の前に来ていた
(ここって・・・・)
ガラガラと扉を開ける
中はひっそりと静まりかえり昨日のやりとりが嘘のようだった
「はぁ〜誰もいるわけないのに・・・私なにを期待していたの・・・」
唯は手近にあった椅子に座ると長机に頬杖をつく
結城・・・リト・・・
一年の時から委員長としてがんばってきた唯にとって、ここまで一人の生徒のことを思うことなんてなかった
高校に入ってからだけじゃない。中学も小学校の時もずっと
自分を悩まし苦しめ、そして―――――
「いったいなんなのよ・・・」
呟きと共に窓の外に目を向ける
夕日が唯の顔を赤く染め、その眩しさに目を細める
窓の外にある体育倉庫が目にとまりさっきのことを思い出し反射的に胸を押さえる
あたりまえのことだけど唯はリトも「男」なんだとわかった
今まで間接的にリトのそういう「男」の部分を見てきた唯にとって、体育倉庫の出来事は
リトを異性として男としては感じずにはいられない事だった
だから別にリトのことを嫌いになったわけでも軽蔑したわけでもなく
ただ―――――
「びっくりするじゃない!・・・あんなこと///」
唯はリトがいないことをいい事に文句を言う
「助けるなら助けるでもうちょっと・・・・」
自分をかばって身を挺して助けてくれた
それなのに私は結城君を突き飛ばしてしまった
「・・・・もうちょっと・・違うやり方があるじゃない・・・」
体に胸に残るリトの感触
抱きしめられたぬくもりが唯の胸を高鳴らせる
「いけないわ///と、とにかく謝らないと!!」
唯はリトに会う決心をすると席を立つ。すると――
「古手川いるか!?」
「えっ?」
扉が勢いよく開くと息を切らせて立っているリトと目が合う
「「あっ!!」」
二人の声がハモり室内が一瞬で静寂に包まれる
唯はリトの姿を確認すると顔を赤らめてふいっと後ろを向いてしまう
「えっと・・その・・あのさ古手川」
「なによ?」
表情は見えないが怒ってるっぽい唯にリトは慎重に言葉を選んで精一杯の気持ちを伝える
「さっきはその・・・ホントにごめんっ!!ムネとか触っちまったりして・・・
悪気がなかったっていうか・・・その・・」
「もういいわ」
「えっ?」
唯の予想外の言葉にきょとんするリト
「もういいわよ謝らなくても」
「え?あ・・怒ってないのか?」
「怒ってないって言ったら嘘になるけど・・だけどもういいの」
唯はリトに向き直るとリトの頭に手を置く
「それより私のせいで結城君頭ぶつけたわよね?だから私の方こそごめんなさい」
リトの頭を撫でながら本気で心配する唯
「え!?ああ・・・・・古手川って素直なところあるんだな?」
「えっ!?////」
唯はリトの言葉にドキっとして固まる
「そうやって素直な感じだとすげえカワイイのにな」
耳まで真っ赤になった唯は今にも倒れそうなほどに頭を沸騰させる
「えっいや・・その・ほら古手川って普通にすげえカワイイのにさなんかもったいないっていうかその・・・////」
自分の言った言葉の意味を理解したのか照れ隠しに頭を掻きながら慌てて誤魔化す
123 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 13:37:15 ID:4Hinn1o7
この漫画の校長ってリーダー伝たけしの校長に似すぎじゃねえ?
「と、とにかくその・・・古手川はそうやって素直な方がオレは好きだな////」
唯はリトの言葉にどう返していいのかわからず言葉につまる
唯の胸の奥でリトの言葉が何度も反芻する
――――――オレは好きだな
好き・・・・素直な方が・・・・私は・・・
なぜかもじもじとしている唯を心配してリトは声をかける
「あのさ古手川・・そのホントに大丈夫か?」
唯は体をビクッとさせると慌てて両手をひらひらふって否定する
「だ、大丈夫よ!全然・・・うん///」
「そうか?なんかいつもと違うっていうか・・・まあ古手川が大丈夫っていうならオレはいいんだけどさ」
「本当に平気・・・ありがとう結城君」
慣れない唯の言葉にリトはこそばゆさと照れとで頭がぼ〜っとしてくる
(やっぱ古手川ってカワイイなァ・・・ありがとう・・かァ)
唯を見ているとドキドキしてくる、頭がぼ〜っとなっていく
(や、やばいかもオレ・・・)
リトは自分が必要以上に唯にドキドキしていることに気付くと、慌ててその場から立ち去ろうとする
「じゃ、じゃあオレはもう行くから。古手川も気をつけて帰れよ」
踵を返して帰ろうとするリトの背中に唯の言葉が掛かる
「あ、あの!結城君・・・そのこれからどうするの?」
「えっとどうするって・・・・」
きっと結城君は・・・・
「沙姫のところかな、ほらいつも一緒に帰ってるしな」
沙姫の名前に胸が痛む
私じゃなくて沙姫さんの・・・・
「じゃあオレもう行くから。また明日な古手川」
扉から出ようとするリトの動きがとまる
振り返ると唯がリトの服をひっぱっていた
「古・・手川?」
顔を俯かせながら唯は小さな声で話し始める
「まだ話は終わってないわよ」
―――――行かないで
「どうせ今日も沙姫さんとハレンチなことしに行くつもりなんでしょう?」
―――――私のそばにいてほしいの
「古手川・・・?」
「あれほどダメって言ったのにどうして・・・どうして・・・・あなたは」
―――――どうして気付いてくれないの?
「・・・・わかってくれないのよ・・・」
―――――私の気持ちに
「お前・・・・」
リトは唯の顔に手を伸ばすと、指で溢れる涙をそっとぬぐってやる
「なに泣いてるんだよ?」
「え?」
知らず知らずに流していた涙に唯はとまどう
そんな唯の頭をやさしく撫でるとリトは笑顔を向ける。その顔に唯の胸は心は釘付けになってしまう
「あっ・・・////」
目に涙をいっぱいに溜めてリトを見つめる
「古手川・・?///」
至近距離で見詰め合う二人、お互いの心臓の鼓動が聞こえる
ドクン、ドクン、ドクン、ドクン
(な、なに考えてんだオレは?沙姫がいるってのに・・)
だけどそれでも目の前の涙を流す唯をリトはなんとかしてやりたかった
伝わってくる気持ちに思いに
リトの手が髪にかかりその下の涙に濡れる頬に触れる
「あっ///」
近づいてくるリトの顔に唯は一瞬とまどいを見せるが、目を閉じてリトの唇に近づける
ここは学校なのに、こんなこと、こんなハレンチなこと――――
重なり合う唇と唇に唯の心臓は跳ね上がる
初めてのキス。舌も入れない触れるだけのキス。シンプルだけど思いが通じる通じ合う甘いキス
短くて長いキスが終わると二人は見つめあったまま動こうとはしなかった
見つめる唯の濡れた黒い瞳はリトになにかを訴えかけるようで
「い、いいのか?」
唯は否定も肯定もせずリトの胸元をギュッと握り締める
「ここは学校なんだぞ?お前の嫌いな風紀を乱すことだしそれに・・・不純なことだしさ///」
リトは唯の複雑な表情を見ると、両腕を使って唯をひょいっと抱きかかえる
いわゆるお姫様抱っこだ
「な、な、コラ!!ちょ、ちょっと結城君!?////」
リトの腕の中で暴れる唯を長机の上に座らせる
やっとリトから解放された唯は開口一番文句を言おうとして、その口を塞がれる
リトの甘いキス。唇に触れるただそれだけで唯の体を意思をとろけさせてしまう
「んっ・・・///」
リトは唯の口から唇を離すと真剣な顔をつくり再び問いかける
「ホントにいいんだな?」
エロ本どころか保健体育ぐらいの知識しかない唯でもわかるこれからする行為
唯の体が強張る、頭の中でぐるぐると理性と感情が廻る
唯はぎゅっと目をつむって考える
わかってる!全部わかってるわ
だけど、だけど今だけは――――
いつの間にか触れていた手をギュッと握り返すリト
「無理すんなって。それに古手川の気持ちちゃんと届いてるからさ
心配しなくてもオレ好きだぜ古手川のこと////」
「えっ!?」
一番聞きたかった人から一番聞きたい言葉が聞けて、唯はどうしていいかわからず
感情の赴くままにリトに抱きつく
「ちょっ!古手川?」
「・・・・お願い・・・来て・・・・」
今まで生きてきた中でそしてこの先もないだろう唯の最大の勇気にリトは応える
3回目のキス
だけど今までとは違う、熱い吐息と共にリトの舌が唯の口内へと進入してくる
その生暖かい感触に唯は口を閉じて進入を防ごうとする
「んっ!・・んんっ」
リトは唯を強く抱き寄せると、唯の口から吐息が洩れる
すかさずリトは舌を入れる、すぐに唯の舌とぶつかる
「んんっ!!・・うんんっ」
恐いのか目をつむったまま動こうとしない唯の気持ちを解す様に少しずつ舌を絡めていく
先端で舌の先を突き、側面を裏側を馴染ますように滑らせていく
「んっ・・はぁっ」
徐々に伝わるリトの感触に最初は強張っていた唯の体もだんだんと落ち着いてくる
そんな唯の表情を薄目を開けて確かめると、リトはさらに先に進もうと口を動かす
舌全体で唯の口をしゃぶる様に舐め回すと、その口内に唾液を送り込む
唯は口に伝わる異変に気付くと、反射的にリトを遠ざけようと手でリトを押し返す
けれど力で勝てるはずもなく唯の口に唾液が流し込まれる
「んん!!・・んっうんん・・」
こくんっこくんっと小さな喉を鳴らしながら唾液が喉を通っていく
「ん・・あぁ・うぅ・・ぷはぁ!」
糸を引いて離れる唇、唾液の感触を確かめるように喉に触れると唯は恨みのこもった目でリトを睨みつける
「そんな怒るなよ・・・それよりオレ古手川の唾がほしいな」
えっ!?っと言う前に塞がれた口にまたリトの舌が入り込んで口内を犯していく
歯の裏を舌をリトの舌が唾液が唯の口を侵していく
「んんっじゅる・・んちゅる・ちゅぱっ・はめて・・やめなはいっこんな
いやらひい・・んんっ」
顔を真っ赤にして抗議する唯にリトはどうして?とそんな顔をする
尚もなにか言いかける唯の頬を両手で挟むと、リトは舌と口を使って唯の唇を吸い上げる
「うんんっ!・・んっむぅぅ」
絡み合う唾液が溢れ出し二人の口を妖しく彩る、こぼれた唾が机に落ちていく
口を離した二人の間にはさっき以上の糸が何本もできていた
「はぁ、はぁ、こんな・・・こんなハレンチなこと・・///」
「えっ?そっか?古手川の口すげーおいしかったけどな」
笑いかけるリトに唯の顔が火をふく
「な、な、な、なっ・・何変なこと言ってるの!!////」
それを見てリトはさらに笑う
「な、なにが可笑しいのよ?私は真面目に・・・」
「いやいや、そうじゃなくて・・・・」
リトは唯を抱き寄せるとその口に軽くキスをする
「安心したんだよ。やっと古手川らしくなってきたって」
その言葉に唯はなにも言えなくなってしまいまた目を閉じてリトを待つ
「んっ・・」
再び重なり合う二人
リトは唯の制服のリボンに手をかけるとシュルシュルと解いていく
器用に片手で一つずつブラウスのボタンを外していくと、その下から白いブラに包まれた唯の胸があらわれる
(古手川って・・・意外とムネあるよな)
その胸の感触を確かめるようにリトの指がすーっとラインにそって動いていく
「えっ!あっ・・ちょっと・・・やめっ・・あぁ」
頭ではわかってはいたことだけど唯にとってはまだ抵抗があるみたいで、リトの手から逃れるように後ろに下がろうとする
リトはその腕をガシっと掴むと言い聞かせるように見つめる
「心配すんなって。オレがちゃんとするから!」
結城君のことは信じてるし、大丈夫だってわかってる。だけど・・・・
リトの真剣な目を見つめ返す
「わ、わかってるわよ!そんなこと・・・」
ふいっと横を向いてしまう唯にクスっと笑いかけるとリトは再び指を動かし始める
白のレースのついたカワイイブラジャーを見てリトはあることを思う
(ひょっとして古手川って・・・カワイイ物好きとか?)
ふと覗き見た唯はリトの方を見ようとはせず、ふるふる震える体に顔を赤らめていた
(・・・カワイイ)
リトはブラに手を這わすとその上から軽くなぞる様に揉んでいく
「んっあぁ」
唯の反応にリトの男の部分も刺激される
手全体を使って包むように揉んでいく。強く弱くそして少し激しく
やわらかい感触がリトの手の中でぷるぷると震えリトを興奮させる
「あっ・・ん・はぁぁ」
短い吐息の様な唯の喘ぎ
リトの指が擦れると下着越しでもわかるほど唯の先端は硬くなってくる
下から押し上げられるブラの上からコリコリと擦ると唯の体もピクピク反応する
(見たいなこの下・・)
リトは唯の背中に手を伸ばすとホックを外す
唯のあっと言う声と共に肩ヒモのないブラは簡単に落ちていき下から乳房があらわれる
ブラをとってもほとんど変わらない形に大きさ、白いすべすべの肌にもちもちとした弾力がそなわり、先端のピンク色の乳首をより淫靡に彩る
「あんまり見ないでよ///」
リトは目の前の光景に唯の言葉も耳に入らず、ただ欲望のままに胸へと手を伸ばす
「はっあぁ・・」
下着越しとは違うまして自分で触る時とはまったく違う感触に唯はおどろく
そしてそれはリトも同じだった
手に伝わるすべすべの手触りにやわらかい弾力
手のひらで前後左右に揺れる胸の感触にリトは一瞬で虜になる
「うぅんんっ・・あぁぁ・・・」
揉んでいる内に硬くなった両先端を指で弾きその反応を楽しむ
ピクンピクンと震える胸にリトは舌を這わしていく
「ちょ、ちょっと待って!まだ・・ああぁっ・・んくぅ」
熱い舌が乳首に絡みつき、まるで胸全体を一度に弄られているかの様な感覚に襲われる
「んんっ・・はぁっ・ふぁあん・」
リトは反対側の乳首を2本の指で摘みコリコリと転がしていく
「ああっっ!結城・・君っ・はあぁ・・んん」
唯は自分の胸にむしゃぶりついているリトを見ると改めて思う
(男の子って胸が好きだってきいてたけど・・こんなに・・・)
唯の思いをよそにリトはどんどん胸を責めていく
両手で無遠慮に揉まれる乳房は桜色に火照り、赤く充血した先端に歯を当てて甘噛みする
「ん!!痛っ・あぁ・・それダメっ・んんっ」
唯の反応にリトの手は口は乳首を責めたてる
「やっ・・めてっ!はぁあ・ダメなの・・本当にっ」
(本当にダメっ・・・私このままだと・・・)
その口が勃起した乳首を吸い上げると、唯はリトの頭を抱き寄せビクビクと体を震わす
「あっ!・あっ!・・はぁ、はぁ・・んんっ・・」
長い体の震えと官能的な吐息
髪に掛かる唯の吐息が終わるとやっと解放されたリトが唯を見上げる
「古手川乳首弱いんだ?」
「だって・・私、こんなこと初めて・・で、はぁ・・はぁ」
まだ頭がぼ〜っとしている唯の腰に手を回すとリトは耳元で囁く
「それじゃあもっと・・気持ちよくなろっか?」
唯の体にゾワリと悪寒にも似た感覚が現れる
リトの手がすーっと唯のむちむちした太ももを撫でていく
「なっ!?どこ触ってるのよっ!!///」
「えっ?」
唯の声にびっくりしたリトは太ももから手を離す
「どこって?だって脚開いてくれないとなんにもできないじゃん」
「あ、脚を開くって・・・////」
唯は自分の脚を見下ろすと、めくれあがったスカートから下着が丸見えなのに気付き急いで直す
「とにかくそんなハレンチなことできないわ!////」
「そんなこといわれてもな〜・・・」
本気で困っているリトを見ると唯も少し考えすぎたかと思ってしまう
だけどここは女の子の一番大切な場所で・・・・・
「・・・・・・」
唯はじっとリトを見つめると少しだけ考え込む
うぅ・・・結城君なら・・少しだけなら・・・
唯は困っているリトの服をひっぱると小声でぼそぼそ話しかける
「へ、変なことしなきゃ少しだけなら・・・いいわよ////」
リトは唯の言葉に顔を輝かせると再び太ももに手を這わせる
「あぁ・・・」
(古手川の脚ってむちむちしててエロイよなァ)
リトは唯の靴を脱がせると太ももの付け根あたりから口をつけて舌を這わせる
「ヤっ!///な、なにしてっ・・あぁぁ」
脚を持ち上げ内股をつーっと舌を滑らせていくその気持ちよさに、唯は抵抗できない
太ももから膝小僧、黒の靴下の上から膝を足の甲そして、指と指の隙間まで
リトは丁寧に舐めていく
足の先端、指の周りはしゃぶるように
「ヤメっくすぐった・・あぁ・・んんんっ」
こそばゆさと快感の波に唯は身をくねらせる
リトは来た道を戻ると今度は反対側に這わしていく
結城君っああっ!・・くすぐったい・んんあぁ・はぁ」
「じゃあもうここ触ってもいいか?」
はぁはぁと息を荒げる唯は言葉につまる。さっき言った手前今さら変えることはできない
「す、少しだけなら・・・・」
リトが脚を舐めていたせいで股が開いたままの唯のあそこは、ブラと同じ柄のレースがついたショーツが丸見えだった
近づくリトの顔に口から漏れる吐息が唯の胸を不安にさせる
結城君・・・・・
『心配すんなって。オレがちゃんとするから!』
結城君の言葉・・信じるしか・・・
「古手川ちょっと腰上げて」
唯は言われた通りに腰を浮かせるとリトはスルスルとショーツを脱がしていく
好きな人の前だとはいえ始めて晒した自分の大事なところに、唯は恥ずかしさで目を潤ませる
(これが古手川の・・・ムチャクチャきれいじゃん)
ピンクの花弁に包まれた唯の秘所
男を知らないどころか今までほとんど弄ったこともないであろう唯の神聖な場所にリトは興奮を覚える
ゴクリと唾を飲み込み、割れ目にそって慎重に指を這わせる
震える指が割れ目に当たると唯の口から喘ぎが漏れる
両手で広げると膣内はすでに蜜で溢れかえっていた。広げただけでとろりと蜜が溢れ出す
リトは溢れた蜜を指ですくうと恐る恐る中へと指を入れていく
「あっ・・はぁぁ・・」
唯の膣内は息を呑むほど温かく、纏まりつく愛液が指を少し動かすだけで、くちゅくちゅと音を出させる
「嫌ァ!そんなの動かさないでェ」
「そんなこと言ったって・・うわっ///」
リトは改めて今の唯の格好を見て赤面する
長机に座っている状態の唯はリトの目の前で脚を開いているせいでM字になっており
はだけた胸と上気した頬がより唯を官能的にさせる
(エ、エロ過ぎる////)
「?」を浮かべるまったく気付いていない唯に愛想笑いを返すとリトは再び秘所に顔を向ける
(にしてもすげーやらしいな・・・)
指を抜くと愛液が幾本の糸となり床に落ちていく
「んんっ・・はぁはぁ」
リトに見られることが興奮するのか唯のあそこはどんどんいやらしくなっていく
ゴクリ―――――
(ここにオレのを挿れたい)
リトは顔を上げるとぼ〜っとなっている唯に話しかける
「あ、あのさ古手川・・・そのそろそろいいかな?」
「えっ?そろそろって?」
唯は聞き返そうとして息を呑む。短パン越しに膨らんだリトの男性器
「えっと・・・もう我慢できなくてさ」
唯はリトの顔と膨らんだ部分とを交互に見る。少し考え込むと机から降りてリトのそばに寄る
「我慢できないなら別にその・・・いいわよ////」
「えっ!!?」
思いがけない唯の言葉にリトは聞き返してしまう
「だから別にいいのっ!だって・・・・私だけ気持ちよくしてもらってたらダメじゃない
それに・・・・それにこういうのは共同でするものでしょ?愛し合ってる二人の共同作業というか・・・・////」
どこかずれてる感じの唯の思考にリトは微笑むと手近にあった椅子を持ってくる
リトはいそいそと短パンとパンツを脱ぐと椅子に座り、唯の手を取って近くまで招く
リトのそばまで来た唯は思わず勃起したモノを見て動かなくなる
あれが、あんなものが今から私の中に・・・・
「大丈夫か古手川?」
リトの言葉に我に返る。だけどその顔は不安に塗りつぶされていた
唯は握っていたリトの手を強く握り締める
目をつむると頭に流れてくるリトとの出来事。その一つ一つが唯の不安を消していく
「心配いらないわ・・・それより私初めてだから・・そのちゃんとして!」
それでも完全には消えない不安を気丈な態度で打ち消すとリトの上に跨る
ゆっくりと腰を落とす唯だが、だんだんと不安が大きくなる
(こ、これでいいのかしら・・・結城君に任せれば・・)
その時唯の割れ目に触れるモノがあった
「あっ・・」
リトの先端が唯の割れ目を広げ中に入ろうとしていた
(なにこれっ!!?熱いっ)
その感触に体をゆすると擦れた愛液がくちゅくちゅと音を立てる
「ヤダっこんなの!ハレンチすぎるっ!!」
「大丈夫だって!落ち着いてゆっくりでいいから」
腰に回されたリトの腕に支えられて唯はゆっくりと沈めていく
ぐちゅぐちゅと結合部から卑猥な音が流れ唯の体が羞恥に震える
熱い吐息が途切れ途切れにリトの顔にかかり、震える体を預ける様に抱きつく唯を、リトは愛しむ様に支える
唯の動きが止まった。リトにもわかるお互いが触れているのは唯の純潔の証
唯はリトの頬を両手で挟むと愛しい人を、好きな人をその目に焼き付ける様に見つめ
唇を重ねる
「結城君・・・好きよ・・大好き・・・」
甘い息がリトの口に入っていく。唯は笑顔を浮かべる世界で一人にしか見せない笑顔
その初めて見る唯の笑顔にリトの心は鷲掴みになってしまう
「古手川・・・オレ・・・」
唯は微笑むと一気に腰を沈める
「んんんっ・・・!!」
痛みに耐えギュッと体を縮める唯をリトは全身で抱きしめた
いつもより小さく感じる唯の体、毅然とした唯でもなく、怒った唯でもない
古手川唯というただの女の子をリトは守りたいと思った。こんなに自分を思ってくれる唯が愛おしくてたまらなかった
「もう・・平気・だから」
涙に濡れた顔をリトに向けて微笑む唯にリトは口を重ねる。自分の思いと共に
「オレも好きだから・・・唯のこと・・大好きだ」
唯の目から大粒の涙がぽろぽろこぼれる
今までの思いが溢れ出しリトの胸の中で声をあげて泣く
ギュッと抱きしめるリトに顔を向けると今度こそいつもと同じ気丈な顔で笑いかける
「うん・・本当に大丈夫だから・・後は結城君に・・・リトに任せるわ」
二人はキスを交わすと息を合わせる様に腰を動かしていく
実はリトはすでに限界だったりしていた
唯の膣内はその温かさと蜜の絡み具合、そして肉壁の締め付け具合がリトにとってはパーフェクトだった
リトの形に纏まりつく肉壁がカリを擦りあげ、ヒダの部分から締め上げる秘所全体がリトの肉棒をしゃぶっているかの様にギュウギュウ求めてくる
射精感の込み上げをなんとか理性で押しとめる
(それにこのまま出したら唯のヤツが怒るんだろうなァ)
唯はリトにしがみ付いて必死に合わせていた
痛みはある。だけどそれ以上にリトとつながったこと、気持ちが一つになったことが唯から不安や悩みを取り除いた
二人は手を繋いで体を動かしていく
ギシギシと椅子が軋み唯の喘ぎとリトの吐息がそれに重なっていく
「はぁ・・んっ、あぁんん・・リト、リトぉ・・んんっ」
何度も名前を呼んで求めてくる唯を抱きかかえると長机に寝かせる
唯の細い腰を手で固定するとその体に肉棒を打ちつけていく
「ああっ、イっはぁ・・んんん・はっぐゥ、んんっつ!」
リトの角度が変わると膣内の新しい感触に、唯の体に快感が満ちていく
「あっヤメっ・・激しすぎるわ、よ・・んんっ・・あぁぁっ」
「へ〜唯ってこっちの体位の方が好きなんだ。じゃあこれは?」
リトは微妙に角度を変えながら膣内に肉棒を送り込んでいく
突かれるたびに変わる感触に、唯の体がそれを求める
「唯すげえやらしい腰自分で振ってるじゃん」
「ち、違うの!これはそんなんじゃなくて・・んんっ・・はぁああ」
そうじゃなくて・・・・腰が勝手に動いちゃう・・・求めちゃう
私リトのを欲しがっている・・・もっとして欲しいって・・もっと突いてって
「こんなの・・・・ハレンチすぎる・・・///」
心と体の考えの違いにとまどう唯にリトは笑いかける
「そうか?けど今の唯すげえカワイイけどな」
自分の動きに必死に合わせようとする唯が、1つ1つの唯の反応がリトの心をくすぐる
「な、なに言ってるのよ!?こんな時にっ///」
それに私カワイイなんて・・・・沙姫さんの方が・・・・
「んっ・・・・・」
唯はリトの首に腕をまわすと自分の胸に抱き寄せる
「お、おい唯?」
「いいからっ!!」
顔を見れなくてもわかる唯の声がリトの心に響いてくる
お願い――――お願い――今だけ今だけでもいいからっ―――
「んんっ・・ああ・んっ・・リト、リトお願い・・お願い来てっ・・私欲しいのっ」
「唯・・・・」
リトは唯の腕を解くと腰を打ち付ける、激しく何度も何度も
「うあっ・・はああっ・・・すごっリトが・・あああっ・んん」
少しでも長く、少しでも深く
「あっくぅっ・・私もうダメっ・・ああおかしくなるっ・・ああっんんっ・・はあっぅ」
「オレも・・もう限界・・出すな!唯の膣内に」
「うん、うん・・お願い全部出してっ・・お・願いリトぉ」
肉壁が波をうつようにざわめきリトに絡みつく、奥に更に奥に子宮口まで
込み上げる射精感を欲望のままにリトは子宮へと送り込む
「あぁ・・ああ・熱い、すごくわかる・・・リトのが私の中に」
唯は子宮のあたりを指でさするとリトに微笑みかける
「唯?大丈夫か?」
頬にふれるリトの手のぬくもりを唯はいつもでも感じたいと思った
離したくない―――離れたくない――――
そんな二人の様子を扉の前でじっと聞いていた者がいた
壁に背を預け腕を組みながら、その長い睫を伏せて考え事をしている
その体が壁から離れると、綺麗な金髪をなびかせて廊下を歩きだす
「あの沙姫様?よろしいのですか?」
沙姫の後を追いながら凛が不安な顔で聞いてくる
そんな凛を服を引っ張って止める綾
「・・・・・・」
沙姫の沈黙に二人はおろおろしてしまう
その足が廊下の真ん中でとまる
「凛、綾今日見たことはみんな忘れてしまいなさい!覗き見なんて私の経歴に泥を塗るだけですわ
・・・・それに後のことはリトがちゃんとするでしょう」
沙姫の言葉に二人は顔を見合わせ考え込む
沙姫は最後に一度だけ指導室を見るとなにを思うのか、その瞳を揺らめかせると
再び歩き始めた
ここは投下が多いな!
オアシスのようだ
制服に着替え終えたリトが窓の外を見ると、校庭の真ん中を歩いている沙姫が目に入る
その姿にチクリと胸が痛む
(オレ・・・・・)
「なにしてるのよ?早く行きなさいよ」
後ろを振り返ると唯がリトを見つめたいた
「えっ?でも・・・・」
「大丈夫わかっているわよ。心配しないで私なら平気だから」
唯のいつもと同じ顔にリトはそっと手を伸ばす
頬にかかる髪をやさしく撫でると、手のひらで頬を包む
「唯オレはお前のことが・・・・」
唯はリトの手を横目でちらりと見ると、人差し指と親指でその手を抓る
「軽々しく下の名前で呼ばないで!それに・・・さっきの事はその流れにまかせてしまったというか雰囲気というか・・・・とにかく!
私はあんなハレンチは事自分でも許せないの!だから・・・だからあなたも忘れなさい」
そう言うと唯はリトの背中をぐいぐい押して教室から出そうとする
「ちょ、ちょっと待てよ唯!おまえ・・・・」
唯はリトを締め出すと扉に鍵を掛けて入れないようにする
外からリトがなにを言おうとも文句を言おうとも唯は耳をかさず扉を開けなかった
扉の前で唯は目をつむってリトの声にじっと耐える
頬に残るリトのぬくもりに自分の手を重ねて、そのぬくもりを思いを噛み締める
「ごめんなさい・・・・ごめんなさい・・リト」
溢れる涙と共にリトとの出来事がよみがえる
体を重ねたぬくもり
リトと交わした言葉
大好きなリトへの気持ちと一緒に涙が止まらない
唯はリトが帰るまでずっとずっと泣き続けた
「・・・・悪いな待たせた・・・」
暗い表情で車に乗ってきたリトを沙姫はじっと見つめ再び窓の外へ視線を移す
「出しなさい」
動き出す車の中、一言の会話もないリトに沙姫は窓を見つめながらゆっくりと話す
「ねえリト?私一つだけどうしても許せないことがありますの」
「え?」
窓の外を眺めていた沙姫はゆっくりとリトへと向き直る
「女の子を泣かせる殿方を私は決して許せませんわ」
「沙・・姫・・・?」
翌日リトはいつもより早起きして学校に来ていた
唯に会うため、唯を探すため
リトが教室に向かうと唯がちょうど教室から出てきたところだった
手にはマンガの雑誌が握られている。恐らく学校に持ってきた男子から唯が没収したのだろう。
リトは相変わらずだなと笑うと唯に手を振って呼びかける
「お〜い古手川〜!」
そんなリトを一瞥すると唯は、リトとは何事もなかったかの様な顔をする
唯は喉元を指差しながらリトの横を通り過ぎていく
「・・・・ネクタイ」
「えっ?あァァ・・・」
走ってきたため歪んでいたネクタイを締めなおすと、唯の腕を後ろから掴んで振り向かせる
「な、なによ?」
「古手・・じゃなくて唯!」
リトの声に思わず顔を赤くさせて文句を言う
「だ、だから下の名前で呼ばないでって言ったでしょ!」
「そうじゃなくて・・・・」
リトは唯の体を抱き寄せるとギュッと強く抱きしめる
「な、な、なにしてんのよっ!!///」
廊下の真ん中でしかも人が何人も見てる前でのリトの突然の行為に頭がパニックになる
「いいから落ち着けって!な?」
「わかったから!わかったからいい加減離しなさいっ!!」
名残惜しげに体を離すリトに唯は睨みつける
「あなたいったい何考えて・・・」
「唯・・・そのオレと付き合おう!ってか付き合ってほしいんだ」
「へ?」
リトの言葉に唯の目は点になる
付き合う?・・・だって結城君には沙姫さんが・・・
唯の表情にピンと来たのかリトは自分の顔や首を指差して力なく笑う
「まァ昨日あれから色々あってさ・・・話せば長くなるんだけどさ」
見ればリトの首筋には色々と傷ができており、ほっぺたが心なしが赤く腫れているみたいで
唯はそこに恐る恐る指を近づける
「ってぇぇ・・・」
「あっごめんなさい」
少し涙目になりながらもリトは改めて唯に真剣な顔を向ける
「それでオレと付き合ってくれるか?」
唯は正直とまどっていた。一度はあきらめた気持ち、昨日あれから一晩泣き明かしたこと
唯の中で複雑な気持ちがうずまいてくる
「その・・オレ昨日唯に言った言葉も気持ちも全部全部ホントなんだ!唯が好きだ」
わかってる・・・みんなわかってる・・・・
その時、唯は自分をじっと見つめる視線に気付き目を向ける
(沙姫さん・・・!?)
リトの後ろでじっと自分を見る沙姫の視線に唯は息を呑む
責めるでも悲しむでも怒っているでもない、ただ純粋に唯を見つめる瞳
沙姫の口が開いて言葉をつぐむ音のないただの言葉。だけどその声は唯の耳に確かに届く
『リトを傷つけたら許しませんわよ!』
唯は沙姫の顔をじっと見つめ返すとコクンと首を縦にふって応える
それに沙姫はくすりと笑うと最後にリトの後ろ姿を見つめ、お供の二人を引き連れて歩いて行った
「・・・なあ唯?それでその・・・どうなんだよ?」
唯はリトに向き直るとその目をじっと覗き込む
「・・・・まずは授業中ちゃんと先生の話を聞くこと!学校に余計な物は持ってこないように!それから服装!!」
唯はリトのネクタイに手を掛けると慌てて結んだ結び目をキレイに整える
「・・・・ちゃんとして!!付き合うのはそれからよ。わかってると思うけど私不純なことはしないから!
その・・・高校生がそんなことするなんてもっての他だし、これ以上風紀を乱すわけにはいかないわ////」
リトは唯を引き寄せるとその体を強く強く抱きしめる
「ちょ、ちょっとさっきの話聞いてたの!!?////」
「それでもいい。それでもいいから・・・オレ唯が本当に好きなんだ////」
「わかったから早く私から離れなさいっ!!」
まったく離そうとはしないリトに仕方ないといった顔をするとその頭をやさしく撫でる
(私も・・・私もリトが大好きよ)
終わり
長くなって本当に申し訳ないです。書きたいこと書いたらこんな長さになって
しまいました。今度からは気をつけたいと思います
とりあえず話どう纏めればいいのか迷ってしまってこんな終わり方にしたんですけど・・・
まあ全部不用意に沙姫たんを出した自分が悪いんですけどねw
次は普通にリトと唯を書こうかと
長くなりましたが読んでくれて本当に感謝です!!
>>120 ヤミ金氏GJです!ヤミが本当に好きなんですね
今夜?続き期待してます
校長の日課テラワロスwwwwwwwwwwwwwwww
何この素晴らしすぎるスレ
勢いで書き上げたので投下します。
非エロなので、期待しないで下さい。
あと、季節感が今の時期と全然合ってないので、そのおつもりで。
世の中には、図書館が好きな人間が意外と多い。
殊に女性においては、その傾向が顕著なようだ。
タダで本が読めるから。或いは一人の時間に浸れるから。
理由は様々だが、年寄りを除けば平日の図書館は、殆ど女性ばかりだ。
少女は、地球上においてこの空間を、密かに気に入っていた。
照明を眩く反射する程の黄金色の髪をゆるやかになびかせて、
少女は本棚の前に立ち尽くしていた。
『ウィトルウィウス人体図に見る生体比率概論』
今適当に思いついたような脈絡の無いタイトルのその本は、
少女の身長と比較して随分高い段に置かれていた。
別に、取れない事は無い。
髪を伸ばしてやれば良いだけの事だ。
しかし、人目がある。この星では手で物をとらねば、奇異な眼で見られる。
試みに背伸びしてみるが、手はギリギリ届かなかった。
さりとて、腕の組成を組み替えて、ダルシムみたいに伸ばすわけにもいかない。
仕方ない、踏み台を持って来よう……。
溜息交じりにそう考えていると、背後から頭上を通って、
別の者の手が、目的の本を取り上げたのが見えた。
「あ……」
「ほらよ。これが取りたかったんだろ?」
やや見上げたその先には、忌々しい顔が仏頂面で見下ろしてきているのが見えた。
「結城リト……」
「今日は地球の事をお勉強か? 金色の闇」
リトは周囲におかしな目で見られないように、少女の通り名を小声で呟いた。
「ったく面倒ったら無ぇよなぁ。
人前で堂々と『金色の闇』なんて呼ぶわけにいかねぇんだもん」
比較的人の少ないテーブルに腰掛けて、二人は会話した。
もっとも会話と言うより、リトの方が一方的に話しかけているような印象さえある。
金色の闇も一応返答はするが、気のない、適当な相槌に過ぎない。
リトとしても、正直この少女と仲睦まじく話したいと思っていない。
基本的に、苦手な相手なのだ。
しかし鉢合わせた以上は、無視して通すわけにもいかない。一応知人なのだ。
リトは少女の読みふけっている本……先程リトが取ってやった本の
背表紙を見つめて、感心するやら呆れるやら、複雑な声で呟く。
「また難しそうな本読んで、まぁ……」
しかし、少女は何も言葉を返さなかった。
イエス・ノーで答えられるような簡単な会話なら乗ってやらないでもないが、
わざわざこちらから話を広げてやろうとも思わない。
結果、居心地の悪い沈黙が訪れる。
少女はひとしきり黙して読書を続けていたが、
いつまで経っても目の前のリトが帰る気配が無いので、
思い切って自分から口を開いてみた。
「いつになったら帰るんですか。……と言うか
何の用事があって、休日でもないのに図書館に?」
少女の方から話題を振ってきたので、リトは水を得た魚のように
ここぞとばかりに話に食いついた。
「今日は休校日なんだよ。代休つってな。
ララはうちの親父の仕事を、面白がって手伝いに行ってる。
一人で家に居ても暇だから、適当にブラつきに来たんだ」
「……そうですか。
単なる暇潰しに付き合うつもりはありませんから、
さっさと目の前から消えてくれませんか?」
せっかくリトが会話を広げてやったのに、少女はやる気の無い返事を返した。
どうせだからリトと一緒に遊びに行ってやろうか、などと
考えてやる程、少女は社交的でもなければ、リトに好感も持っていなかった。
「愛想が無ぇなぁ、お前って。まぁララ程底抜けに陽気でも困るけど」
「人を殺す仕事をしているのに、愛想がある方が不気味でしょう?」
そう言われてみればそうだ。
陽気に笑いながら他人を手にかける殺人鬼を想像してみて、リトは寒気を覚えた。
大人のレディのように静謐な眼差し。
対照的に幼い顔立ちと容姿。
金で作られた細工物のような流麗な長髪。
黒は女を美しく見せるというのもあながち嘘ではないようだ、
黒衣をまとって書物を読みふけるその姿は、深窓の令嬢のようですらあった。
気を抜くと、思わず見とれてしまう。
「……何、ジロジロ見てるんですか」
「え、あ……いや、悪ぃ。何でも無い」
「……えっちぃ事考えてたんじゃないでしょうね?」
「ば、馬鹿っ! お前相手にそんな危険な真似が出来るかよ」
再び、気まずい沈黙。
リトはもう帰ろうかとさえ思ったが、さりとてどう言って席を立てば良いかもわからない。
じゃ、俺はこれで……とでも言っておくのが無難かもしれないが、
そもそも別れの挨拶を交わす程仲が良いわけでもない。
しかし何の挨拶も無しに席を立つのも気がひける。
やはり知人であればこそ、何がしかの言葉をかけるのが当たり前だろう。
だが、じゃあ何と声をかければ良いのかと問われると、返答に困る。
結局そうしてリトは、いつまでも席を立つタイミングを逸し続けていた。
それに、この端麗な容姿をもう少し眺めていたい、という気持ちも、正直あった。
チラチラと相手の方を見やり、時々視線が合うと、慌てて目を伏せる。
お互いに言葉もろくに発する事なく、無為に一時間程過ごしていった。
少女は読んでいた本をパタンと閉じると、おもむろに席を立った。
「もう読み終わったのか?」
「いいえ。続きは明日にします。もうそろそろ閉館ですから」
そう言ってそそくさと歩いて行く後を、リトがついて行く。
何でいちいちついて来るんですか……そう言いつつ本棚に本を戻そうとした時、理由がわかった。
そして悔しい事に、リトがついて来てくれていなければ、また面倒になるところだった。
「届かないんだろ? 貸せよ」
「……」
馬鹿にされたような、気を遣われたような。悔しいような、有難いような。
これでは、あまり無下に突き放す事も出来ないではないか。
「……どうも」
しばらくの後、少女はようやっとそれだけ口にした。
ごく自然ななりゆきで、二人は並んで図書館を出て行った。
「……いつまでついて来るんですか」
「いや、つーか……俺ん家そっちなんだもん。別について回ってるわけじゃねぇよ」
夕暮れの川原沿い。周囲の建物が妙に暗く見える。影に吸い込まれそうだ。
ノスタルジーを呼び起こす風景に、何となく胸のあたりが苦しくなってくる。
それはリトばかりでなく、異星人の少女にも同様らしかった。
元々暗い表情が、心なしか昼間より更に暗く見える。物思いにふけっているのかもしれない。
それは、不覚にも心を射抜かれてしまうような、美しい横顔だった。
「……あなたは、私の顔を見るのが趣味なんですか? 結城リト。
図書館でも、ずっと人の顔ばかり無言で眺めてきて……」
「いや、え……あ、ごめん」
夕日の色を映しこんだその髪は、黄昏色に染まっていた。
案外『金色の闇』という通り名には、夜の暗闇よりも
今のこの黄昏の方に、近いニュアンスがこめられているのかもしれなかった。
「なぁ、金色の闇」
「何ですか、結城リト」
「……いやごめん、何でも無い」
「……?
不気味な人ですね。それに、何でも謝り過ぎです」
リト自身、何を言おうとしていたのか、自分でもわからなかった。
不気味と罵られても、反論出来ない。
途中、鯛焼きを売っている露店を見かけた。
季節柄、こういう温かい食べ物が欲しくなる。
そう言えば来月は、クリスマス・イヴが控えていただろうか?
今年は誰と過ごすんだろうな……ララか、或いは春奈ちゃんか。
もしくは妹と二人で? まさかね。そんな事になるぐらいなら、一人の方がまだマシだ。
そんな事を呆然と考えていると、少女の目線が露店に向いた。
「買ってやろうか?」
少女はすかさず頷いた。現金な女だ。こういう時だけ素直なのだから。
だがリトの財布の中には、生憎鯛焼き一個買える程度の小銭しか入っていなかった。
千円札を崩せば二人分買えるのだが、鯛焼きのために札を崩すのも気がひける。
少女は少女で、今日は財布を持ち合わせて来ていないようだった。
「参ったな。一個しか買えねーわ」
勿論リトとしては、少女の分だけ買ってやって、自分が我慢する事に吝かではない。
だが、この少女はどうにも遠慮してきそうな気がする。
一緒に食べるのでもなければ、彼女がリトに鯛焼きを奢ってもらう理由は無いのだ。
じゃあ買わずに通り過ぎれば良いではないか、という簡単な話なのだが、
この少女の鯛焼きを見つめる目を前にして、そういうわけにもいかない。
「……半分コしよっか?」
リトの問いかけに、少女はこくりと頷いた。
少し顔を赤くして首を下に傾ける仕草が、妙に可愛らしい。
うちの妹もこのくらい可愛ければ……と思いつつ
結局妹など、どれ程可愛くても鬱陶しいだけに違いないと思い直す。
「毎度ありー」
初老の鯛焼き売りの男から鯛焼きを一つ購入して、
二人は土手の方へと降りて行った。
綺麗に半分に割ってやりたいところだが、形状の問題から難しい。
とりあえず割ってみて、餡子の多く入っている方を少女に渡してやろうとリトは思った。
が、その前に鯛焼きがきっちり半分に割れた。
というか、裂けた。
「……んなっ!?」
鯛焼きの口の部分から尾の部分まで、直線を描いて光が一閃する。
真っ二つになった鯛焼きの向こう側で、少女は自分の髪の毛の先を、ハンカチで拭っていた。
「これで丁度半分ですね」
「お、お前なぁっ! 誰かが見てたらどうすんだよ!」
「誰にも見えませんよ。地球人の動体視力で捉えられる程、遅いつもりはありません」
少女はリトの手から、鯛焼きの片割れを取り上げて答えた。
確かに、彼女の特性を知っている者でなければ、今の瞬間何が起こったのか理解出来なかったろう。
性格と言い、その速さと言い、まるでどっかの格ゲーに出てくるミ○ア=レイジのような女だ。
男と女では、大抵の場合男の方が先に食べ終わるのが常だ。
まして口の小さい少女の事だ。
リトが鯛焼きをものの数秒で食べ終わっても尚、少女はまだ半分も食べ切っていなかった。
「早いですね、結城リト……」
「いちいちフルネームで呼ぶなよ、気色悪ぃなぁ。
……まぁ、お前にリトって呼ばれるのは、もっと気色悪いけど」
「だったらあなたも、私の事を『金色の闇』などと無粋な名前で呼ばないで下さい」
言われてリトは、考え込んでしまった。
それこそ、じゃあ何と呼べば良いのだと問いたくなる。
……ヤミちゃん?
まさかね。
苦笑いとも自嘲ともつかない表情で、溜息を浅くこぼす。
「だったら、本名教えろよ。教えてもらえないものを、呼べるわけ無ぇじゃんか」
牽制するようにそう言うと、少女はひとしきり黙り込んだ。
本名など。
久しく呼ばれた事は無かった。
本名が、必要になった事も無かった。
通り名さえあれば、それで不都合は無かった。
彼女に目をかけるララでさえ、勝手にヤミちゃんなどとあだ名をつけて呼ぶくらいで
誰も彼女を、本当の名で呼ぼうとした者はいなかった。
「私……私の本名……」
その言葉の続きを待つリトの間抜けな表情が、今の少女には恨めしく思えた。
皆からちゃんと名前で呼んでもらえる者に。
どんな名前なのかすら、気にしてもらえない者の孤独など。
「理解出来る筈が……」
思わず口にしてしまった呟きは、運悪くリトの耳にしっかり届いてしまったようだ。
「何の話してんだ、お前?」
「……何でもありません」
少女は再び、先程の美しくも暗い、儚げな表情に戻った。
「リト」
「結城君」
少年の名を呼ぶ、ララや蜜柑や春奈の声が、少女の頭の中でフラッシュバックし続ける。
態度に違いはあれ、皆親しげに、リトの名を呼ぶ。
対して、自分はどうだ?
「金色の闇」
「金色の闇」
「金色の闇」
依頼を持ちかけてくる者達や、自分を恐れるターゲットや、目の前の少年や……。
無数の声の、その全てが、少女を無機質な呼び方でしか扱わない。
ララの『ヤミちゃん』という呼び名さえも、その亜流に過ぎない。
金色の闇、金色の闇、コンジキノヤミ、コンジキノヤミ、コンジキノ……。
……いや。
例外が、いる。
少なくとも、今隣で自分を見つめてくる、この間抜け面の少年。
彼だけは、今、こんな私の名前を、気にとめてくれた。
本当の名前を教えて欲しいと、言ってくれた。
そう思った時少女の中の、少年を見上げる気持ちに、揺らぎが生まれた。
油断していたのかもしれない。
或いはこういうのを、心を開く、と言うのだろうか?
それとも、気を許す、と?
どちらにしろ、ガードが下がった事に変わりは無い。
並んで鯛焼きを食べていたために、距離が近過ぎたのも一因だろう。
ふとしたキッカケで、容易く心の壁が瓦解する事は、往々にしてある。
丁度、そういうタイミングだったのだろう。
少女はいつの間にか、リトの腕に軽く凭れ掛かって、嗚咽を漏らしていた。
指先が、軽くリトの袖の皺を摘んでいる。
行かないで。
指は、そう懇願するようですらあった。
「なっ……ちょ、おい? マジどうしたんだよ?」
だが、少女は答えない。
口をきつく結びながら、それでも抑えきれない泣き声が漏れ出るくらいで、
一言も何かを喋ろうとはしない。
だが、涙は言葉以上に雄弁だった。
黙って彼女を抱きしめている内に、何故彼女が涙したのか、
その理由がリトにも何となく伝わってきたのだ。
触れ合う事は、言葉以上に相互理解を深めていた。
少女が落ち着く頃には、もうすっかり空は濃い紺色になっていた。
少女の綺麗な髪が輝きを損なうのは、勿体無いような気がした。
「あのさ……」
黙りこくる少女を尚もその左胸に抱きとめながら、リトは口を開いた。
「こういう言い方すると、説教臭くて気分悪いかもしんないけど……
自分の名前をちゃんと呼んでほしいなら、
先にお前の方から、相手の名前をちゃんと呼んでやるべきだと思う」
リトの言っている意味が、少女には一瞬わからなかった。
相手の名前なら、ちゃんと呼んでいるつもりが、少女にはあったからだ。
しかし、まるで意味合いが違う。
その事に気づいた時、少女は泣きはらして赤くなった顔を、もう少しだけ赤くした。
「……リト」
それは、泣き始めてから今までで、やっと彼女が発した初めての言葉だった。
「……って、呼んで欲しいんですか?」
「いや、その……別に、そこまでは。結城で良いよ、結城で」
いきなりファーストネームを呼ばれて、リトは困惑した。
慕うララの事でさえ、プリンセスとしか呼ばないこの少女が。
事もあろうにリトの事をそんな風に呼ぶとは、誰が予想しただろうか?
こういう時、童貞は辛いものがある。
ただハグしているだけで、簡単に硬くなってくる。
空気読めよ、俺の息子。恨めしげに、下半身にそう念じる。
周囲が暗いのと、上半身しか密着していないので、やり過ごせるかと思ったのだが、
ふと少女が下に目線を向けた瞬間、あっさりとバレてしまった。
「……この、膨らみは」
「やっ、あっ! いや、その……ごめん」
「……えっちぃのは嫌いです。結城リト」
「あっ、テメェ! またそんな呼び方しやがって……」
少女はリトから離れると、彼女にしては珍しい事に、少しだけ微笑んだ。
そうして、またすぐに無表情を繕い、言葉を発した。
「あなたが私の事を本当の名前で呼んでくれたら、
私もあなたの事、また下の名前で呼んであげます」
リトはしばらく押し黙ったが、やがて意を決したように口を開いた。
「……お前の名前、教えてくれよ」
少女は、口を小さく開いて答えた。
「一度しか言いませんから、よく聞いて下さいね?
私の名前は……」
奇しくも来月には、クリスマス・イヴが控えていた。
はい終了。
148 :
ヤミ金:2007/05/16(水) 23:10:34 ID:Ss76SsFW
>>137 GJ!
徐々にヤミの話が増えてるようで嬉しいです
俺も頑張らねば…
リト×古手川唯最高の組み合わせww
古手川唯=ツンデレ・ツリ目・委員長・黒髪ロング・着痩せ
パーフェクト!!グゥレイト!!!やったぜGJ!!!!
リトが単なるラノベ系主人公になってないか?
151 :
ヤミ金:2007/05/17(木) 10:22:31 ID:izZKJt0P
校長の日課二回目投下行きます
投下が多くなったのは喜ばしいですが、ラブも萌えも書けない俺は微妙に肩身が狭い…
152 :
校長の日課A:2007/05/17(木) 10:25:10 ID:izZKJt0P
「何か寒気がします…」
自分を狙う鋭い視線に晒されていたヤミはぶるっと体を震わせた
しかし知覚している範囲では周囲に人はいない
気のせいか、とヤミは歩みを進める
ここで宇宙有数の殺し屋であるヤミが校長一人に気がつかないっておかしくね? と読者諸氏は思われるかもしれない
だが、これは校長のステルス機能と、彼が出しているのは殺気ではないということが大きな要因となっているのである
斬ったはったの世界で過ごしていたヤミは殺気等自分を害しようとする気配には敏感だが、それ以外には鈍いのだ
まあ、ある意味では校長はヤミを害しようとしているのではあるが…
「…カギはかかってはいないようですね」
ヤミの目的は校長の推察通りシャワーを浴びることだった
いつもは宿泊施設を利用しているヤミだったが、先日体調不良の治療に払った代金(+屋敷の修理代)のせいで金欠気味なのである
これが宇宙全域の悪人に恐れられている少女の行動だと思うと非常にわびしいものがあるといえよう
「ロッカーは…83番を使わせてもらいましょう」
ヤミは適当なロッカーを開くと服を脱ごうと両手を背中に向ける
が、すぐにその手は止まった
ロッカーの中に鏡があったからだ
通常、ロッカーに鏡がついていることは珍しくはない
しかしこのロッカーの鏡はデパートの服売り場の着替え室のように正面全体が鏡になっているのだ
普通ならばちょっと変わってるなと思う程度だが、一人でいるが故の静寂がヤミに妙な羞恥心を芽生えさせてしまった
誰もいない空間の中、鏡の中の自分という存在に脱衣を見られるというのはちょっと恥ずかしいと思ってしまったのである
「…馬鹿ですか、私は」
と、自分に呆れつつもヤミはくるりと半回転して鏡に背を向けた
これで鏡は見えない
ヤミは落ち着きを取り戻し、再度背中へと両手を向かわせるのだった
そう、自分を見つめる一対の視線に気がつくことなく
153 :
校長の日課A:2007/05/17(木) 10:27:06 ID:izZKJt0P
一方、そんなヤミの姿を凝視する校長の姿が鏡の裏にあった
鏡の裏は校長一人がギリギリ通れるくらいの通路になっている
これは壁に直接覗き穴を作ってはバレバレだろうということから校長が特注で作らせた覗き様の通路なのだ
外の壁と中の壁の間に作られたこの通路の存在は当然校長しか知らない
勿論その用途は覗きのためだ
ロッカー、シャワー室に取り付けられた鏡はマジックミラーになっていて校長側からははっきりと鏡の向こうを見ることができる
「よしよし、ベストポジション」
目を爛々と輝かせて校長は目に力を込めた
目の前には鏡一枚を隔てて服を脱いでいく少女の姿がある
ほぼ毎日やっていることではあるが、夜という時間的シチュエーションが彼の興奮を高めていた
「おおっ、始まった!」
気づかれないよう小声で興奮しながら校長は鏡にがぶりよった
ヤミは背中のジッパーをゆっくりとおろしていく
新雪のような綺麗でなめらかな白い肌が徐々に露出
デキモノ一つないうなじや背中の肌が校長の目を楽しませる
続いて、腰の部分までジッパーを下げ終えたヤミは両肩からゆっくりと黒の衣服を脱ぎおろしていく
肩、背中、腰と少女の体が徐々にあらわになる
「ごくり…」
校長は興奮を抑えられなかった
このままいけば次はお尻が露出されるはず
初めて校長がヤミを目撃した時からずっと切望していたスカートの中身がついに拝めるのである
初遭遇の時は世界の修正力でも働いたのか、お尻の一部や太ももこそは見えたもののギリギリで少女のショーツは拝めなかった
それはエロードを極めんとする校長にとっては痛恨の出来事だったのだ
あの娘はどんな下着を着けているのか? 幾数日中悶々と悩んでいた答えがついに明かされる時が来た
154 :
校長の日課A:2007/05/17(木) 10:28:56 ID:izZKJt0P
「うっひょーっ」
歓声と共に、するり…と黒の衣服がヤミの足元へと落ちる
そしてヤミは手と足のアクセサリー(?)をも外し、下着のみの姿となる
ブラはつけていないのか、下着といってもショーツのみの姿なのだが、その後姿は非常に扇情的だった
発育途中の少女特有のほのかな色気が校長の興奮を誘う
「ふうっ…」
開放感からか、ヤミが僅かに身じろぎをする
長い金の髪がゆれ、お尻を覆っているショーツが見え隠れした
その瞬間、校長は脳内データに高速でデータを書き込み始めた
白…そしてTバック!
少女らしからぬ大胆な下着に校長は興奮のゲージをまた一つ上げた
なるほど、Tバックならば確かにあの角度で下着が見えなくても仕方がない
ヤミからすれば誘惑とかそういったつもりは全くなく
単に動きやすさからのチョイスだったのだが、意図しないが故の色気というものがあった
ヤミの容姿にTバックというアンバランスさは校長…いや、男からすればGJ以外の評価はないのだから
「しかし…良いお尻の形だ!」
校長は下着に目を奪われながらも、下着からはみだしているお尻にも注目していた
ぷりぷりとして触り心地の良さそうな二つの桃
大きさ自体は小さめだが、ロリコンの校長からすればそれはむしろ望むところである
ああ、触りたい、撫で回したい、かぶりつきたい…
校長はハァハァと荒い息をつきながらあふれ出る欲望を抑えることに必死だった
155 :
校長の日課A:2007/05/17(木) 10:30:57 ID:izZKJt0P
「むおおっ!?」
ヤミの手がショーツのゴムへとかかった
瞬間、校長の視界がコマ送りのようにスローになる
150キロの剛球を打つプロ野球選手をもしのぐ極度の集中力がそれを可能にしているのだ
ヤミの細い指がショーツと肌の間に滑り込む
そしてゆっくりと布を歪ませながらショーツがお尻から離れていく
時間に換算するとほんの数秒の出来事だったが、校長にとっては数時間ともいえるシーン
ショーツが脱げていくにしたがってヤミは体を折り、お尻を校長の方へと突き出すような格好へと変化していく
すっ…
そしてついにショーツが膝下へ移動を果たした
元々Tバックなのでお尻はほぼ丸見えといって差し支えなかったのだが、やはり下着があるのとないのではエロ度が違う
角度の問題なのか、お尻の穴や秘所は見えない
しかし眼前で揺れるお尻は校長を満足させるに足りるものだった
だが、ヤミのサービスは続く
右足を上げ、ショーツを右足から抜く
続いて、左足も同じようにしてショーツを抜く
ヤミが動くたびに左に右にと可愛らしいお尻が揺れる
そしてそのたびに少女の大事な部分が見えそうになったりするのだ
もうちょっとお尻を上げてくれ!
校長は切実に祈っていた
しかしヤミは要望を聞き入れることなく脱衣を終える
(くっ…しかし!)
ちょっとガックリした校長だったが、すぐさま思考を次に移した
服をしまうためにはヤミは一度正面を向かなければならない
つまり今まで見ることができなかったヤミの裸の正面がもう少しで見えるはずなのだ
しかし…
156 :
校長の日課A:2007/05/17(木) 10:32:22 ID:izZKJt0P
「えっ、ちょっ、ちょっと!?」
瞬間、校長の視界は真っ黒に染まった
ヤミは振り返ると同時に自分の着ていた衣服をハンガーにかけ、ロッカーに収納したのだ
当然、校長の視界は塞がれ、ヤミの姿を見ることはできなくなってしまう
「ま、待て、やり直しを要求するっ!」
非難してみるものの状況は変わらない
右に動いても左に動いても視界は黒のままだ
かろうじて足元は見えるのだが、それがまた校長の悔しさを増長させる
「そうだ、足元からなら!」
校長はすぐさま地面にはいつくばった
下からならば見えるはず…!
だがその発想は一歩遅かった
校長の視界には離れていくお尻と太ももしか映らない
既にヤミは移動を開始していたのだ
「トホホ…」
これ以上ないというほど肩をガックリと落としながら校長は立ち上がる
しかし、彼はすぐに立ち直った
そうだ、これからが本番なのだ!
着替えはむしろ前座に過ぎない
これからはシャワーシーンなのである
校長は頬を緩めると体に似合わぬ素早い動きで移動を開始するのだった
157 :
ヤミ金:2007/05/17(木) 10:34:38 ID:izZKJt0P
今回はここまで
相も変わらず脱衣にばかり情熱を傾けてしまう俺…
基本、俺が書くのはこんなんばっかになる予定です、偏ってるなぁ
>>147 GJ!
でもなんかリトがキョンっぽいw
リトと唯と沙姫氏GJ!!
162 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 17:10:39 ID:JzQ1LABC
ヤミ金待ち!!
163 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 21:20:36 ID:145yOALe
リトララも誰か
リトと唯、ルクティアに似てる希ガス
ルクティア厨はきえてほしいところ
167 :
ヤミ金:2007/05/21(月) 08:38:59 ID:279xTFg/
今週号でヤミは邪な視線にも敏感だということが判明
今書いてる校長の日課の話が全部ぽしゃるってことじゃないか… _| ̄|○
…こ、ここはエロ『パロ』版なんだから問題ないよね、ね?
動揺しつつ次回は今週中にはなんとか投下したいと思ってます
ラストさえ気をつければいいじゃないか
ということで気長に続編待ってます
170 :
ヤミ金:2007/05/21(月) 21:02:27 ID:JgWpb7/y
今週号のけしからん太ももに欲情した!
というわけで校長の日課ラストです
温かい言葉が身にしみる…
171 :
校長の日課B:2007/05/21(月) 21:04:12 ID:JgWpb7/y
校長は興奮しながらも静寂を保つという器用な状況を作り上げていた
目の前には一枚の鏡
その向こう側には誰もいないシャワー室がある
シャワー室は個室式になっているので校長の待機している個室にヤミがくるとは限らない
しかし校長は長年の勘と経験でここで間違いはないと確信していた
ガチャ
はたして、校長の予想通りにノブが回る音が響いた
最早校長のこのあたりの嗅覚は人知を超えているといっても良いのだが、今はそこに言及している場合ではない
校長は黒いサングラスの奥を赤く血走らせながら必死に息を押し殺す
ここで音を立ててしまっては全てがご破算になるのだ
そして、ドアが開いた
(むおーっ!!)
ぶしゅーっと校長の両鼻から興奮の度合いを表すかのように空気が噴射された
いよいよお楽しみタイムの始まりである
「ここもですか…」
両手で胸と股間を隠した格好でヤミは一つ溜息をついた
ロッカーに引き続きシャワー室まで正面が鏡張りだったからである
とはいっても別段特別おかしいというほどのことではないし、何よりも自分は無断侵入者にして無断使用者なのだ
感謝こそすれどもケチをつけるわけにはいかない
しかし…はっきりいって落ち着かない
誰も見ていない(実際は校長が絶賛覗き中)とわかっていても大事な部分は隠してここまできた
一応人並み以上の羞恥心を持つヤミとしては自分の姿が全て映された状態でシャワーを浴びるというのは困惑ものだったのである
「…贅沢を言っても仕方ありませんね」
ずっと一人で生きてきたヤミにとってはこうしてシャワーを浴びられるというだけでも贅沢なのだ
多少の羞恥でその機会を逃す方がバカというものである
ヤミは数秒悩んだ後、胸を覆っていた手をゆっくりとシャワーへと伸ばした
ただ、やはり恥ずかしかったので股間を覆う手はその場に固定したままだったが
172 :
校長の日課B:2007/05/21(月) 21:05:24 ID:JgWpb7/y
(キターッ!!)
一方、校長は振動を立てずに小踊りという不可能への挑戦を行っていた
美少女が恥ずかしげにドアを開け、胸と股間を隠している図というのは存外に校長の興奮を高めていた
普段校長が覗いている女子生徒達は安心感と開放感からか
「これでもか!」とばかりに自分達の裸体を隠そうとはしない
無論、そっちの方が校長としては助かるし、楽しめる
しかし、被写体が代わってもポーズや行動が同じでは流石に飽きが来る
その点、目の前の美少女はまるでストリッパーのように焦らしてくるのだ
しかもプロとは違い恥ずかしげな表情が素人っぽくてたまらない上に新鮮さを感じさせてくれる
シャァァ…
シャワー室に水滴の弾ける音と水蒸気がたちこめる
しかし、特注のマジックミラーは曇らない
校長は鼻の下をこれ以上ないほど伸ばし、目の前の絶景を眺める
依然ヤミは股間から手をどけようとしないもののそれ以外の部分はガードがとかれている
ほっそりとした肩
柔らかそうな二の腕
くびれきれていない腰
けしからん太もも
そして、小さめながらも確かにその存在を主張している胸
それら全てが満遍なく校長の脳内映像データベースへと保存されていった
(…いいっ!! これは素晴らしいっ!!)
校長はヤミの全身をくまなく眺めながらもやがて視線を胸に集中させる
少女の体躯に見合った小ぶりな胸は降り注ぐ水滴を瑞々しい肌で弾き返す
ヤミが身じろぎするたびにふるんふるんとかすかに揺れ動く様は非常にいやらしい
そしてその中央にちょこんと鎮座している桜色の乳首は愛らしくその存在を校長の目に晒していた
(ああー、吸いたい揉みたい嘗め回したいっ!!)
恐らくはこの状況で男が考えるであろう全ての思考を校長は妄想していた
両手はニギニギと何かを揉むように動き、唇は何かをついばむように細長く伸び、口内では舌が縦横無尽に暴れまわる
だが、それは叶わぬ欲望だ
実行に移せば待つものは破滅
故に校長は血の涙を流しながらせめて視覚だけでもと視姦を続行するのであった
173 :
校長の日課B:2007/05/21(月) 21:06:30 ID:JgWpb7/y
ぞくり…
ヤミは言い知れぬ悪寒を感じ、びくりと体を振るわせた
「温度は適温のはずですが…」
水温がぬるかったのか? と疑問を感じつつヤミは少し温度を上げる
悪寒の正体は校長の視線なのだが、それに気がつくはずもないヤミはシャワーを続行した
「はぁ…」
熱い雨が小柄な身体を濡らす
ヤミはすぐ隣に「水になりたい!」と心底願っている変態がいることに気がつかずに裸体を晒し続ける
左手はずっと股間におかれたままだ
ヤミ自身もなんでここまでこだわっているのかわからないのだが、それでもなお手をどける気にはならなかった
あるいには無意識の内に校長の存在を感じ取っていたのかもしれない
だが、そんなヤミの気持ちを知ってか知らずか校長は段々じれ始めていた
(むむむ…邪魔だ、あの手が邪魔だ…)
他の部分は余すところなく全部みたというのに、肝心の部分だけが未だに見えなかった
ヤミが動くたびに指の隙間からチラチラと中身が見えそうになるも、水滴と蒸気が邪魔をしてはっきりとは見えない
焦らすのもいい加減にしろ、チクショー! と心の中で叫んでみるも鉄壁のガードはとかれる気配を見せない
外れろー外れろー
校長は祈った、ひたすら祈った
(けど、逆に考えてみたらエロいなぁ)
校長は祈りながらも思考を羽ばたかせていた
股間に手をやって身体を火照らせている美少女
見ようによってはオナニー中に見えなくもない
シャワーの気持ちよさゆえの恍惚の表情も校長妄想にかかれば性的な快感にとらわれているようにも見えるのだ
第三者から見れば何やってるんだかと思われることは請け合いだが、考えるだけならばタダである
校長は目に見える現実と脳内の妄想で二重にヤミの裸体を楽しむ
174 :
校長の日課B:2007/05/21(月) 21:07:42 ID:JgWpb7/y
「ふぅ…そろそろでましょう」
(えっ、もう!?)
数分後、ヤミと校長のそれぞれ意味合いの違う幸福の時間が終わりを告げようとしていた
だが、その時こそが校長の待ち望んでいた瞬間が訪れる機会だったのだ
シャワーを浴び終わった高揚感からか、ヤミの心のガードが緩んだのである
(ぬおっ!?)
校長は慌てて出てきそうだった声を両手で押さえた
ヤミがうーんっと背伸びをしようとしていたのである
文字通り、背伸びとは背を伸ばすように身体を縦に開く作業
当然、片手を股間に置いたままではできる作業ではない
しかしヤミは左手を股間に置いたまま右手のみを天に突き上げた
だが、ぐっと身体を伸ばしたせいで左手の位置も上がる
自然左手によって頑なにガードされていた秘所が開放されていたのである
(もうちょい、もうちょい…!)
校長は鏡にかぶりつくように張り付き、ヤミの股間を凝視した
左手は既に股間を離れており、上から覗き込むようにしているが故の角度の問題で見えないだけだ
しゃがみ込めば丸見えなのだが、校長は既にそんな発想を思い浮かべることすら無理になっていた
人は一つのことに夢中になると全く他の思考が出てこない
それは時に素晴らしい結果を生むこともあるが、大抵はロクでもない結果を生み出す
カタ…
「え?」
そして今、例に漏れず校長にもロクでもない結果が発生しようとしていた
鏡を固定する部分が校長の重量に耐え切れず、決壊を起こそうとしていたのである
175 :
校長の日課B:2007/05/21(月) 21:08:36 ID:JgWpb7/y
カタ…ゴトッ
何かが外れるような音がヤミと校長の耳に届いた
しかし校長は目に全精力を注いでいるため脳がその音を認識しなかった
ヤミは不審な音に戸惑う
何事かとシャワー室を見回すとおかしな部分があった
鏡である
鏡の上淵が外れていたのだ
「なっ…」
「へ?」
ヤミの驚愕と校長の間抜けな声がシンクロする
そして次の瞬間、鏡が今だ水滴を出し続けるシャワーを巻き込みながらヤミへと向けて倒れこむ!
「っ!」
ヤミは鍛えた反射神経を持って咄嗟にバックステップを試みた
だが、ヤミは一つ失念していた
ここはシャワー室である
水に濡れた床はすべる
「あっ!?」
ヤミの足が浮いた
滑りながらも後退すること自体には成功していたためガラスに押しつぶされることはない
しかしヤミは無様にも大股開きですってーんとしたたかに背中を打ちつけながら倒れこんでしまう
「うぅ……」
大したダメージではないとはいえ、痛いものは痛い
背中をさすりながらヤミは上半身を起こす
「…え?」
そして下半身に感触を得た
瞬間、ヤミは反射的に太ももを閉じ合わせてしまう
「むぐ」
声がした
自分の声ではない
発信源は自分の股間からだ
ヤミは半ば確信しながらもゆっくりと視線を下げる
そこには、サングラスをかけた男の頭があった
176 :
校長の日課B:2007/05/21(月) 21:09:33 ID:JgWpb7/y
(な、何が…?)
校長は事態を把握できずにいた
体重をかけすぎてガラスが外れてしまったということはわかる
だが、今の状況はどうなっているのかがさっぱりわからない
目の前は真っ暗だった
ただ、周囲からはとても良いにおいが漂っていた
そして校長にはそのにおいには嗅ぎ覚えがあった
そう…これは美少女のにおい
「…え?」
女の子の声が聞こえた瞬間、校長の頭は柔らかい何かに挟み込まれる
それほど強い力ではなかったので痛いというほどではない
むしろ柔らかい弾力が頬に心地よい
「むぐ(もしや…これは!?)」
きゅぴーん!
息苦しそうな声を上げながらも校長の目が光った
ここに来てようやく校長は自分の状態を把握したのだ
そう、つまり今自分は――謎の美少女の太ももに挟み込まれているっ!!
だが、至福の時間は長くは続かなかった
校長が顔を横に向けようかなと思案した瞬間太ももが離れて――つまりヤミが足を開いたのである
177 :
校長の日課B:2007/05/21(月) 21:10:18 ID:JgWpb7/y
だが、それは校長にとって待ち望んでいた瞬間の訪れでもあった
ヤミはただ校長から離れるためだけに足を開いて後退した
しかしその行動は同時に致命的なミスでもあった
足を開いたまま後退するということはつまり、校長に全てを晒すということに他ならないのだから
「おおおおおおっ!?」
校長は歓声をあげた
美少女が目の前で大股開きで座っているのだ
しかもその身体はシャワーの水滴で濡れに濡れ、熱に上気して色っぽい
「――なっ!?」
歓声に一瞬遅れてヤミの顔が真っ赤に染まる
自分の格好に気がついたのだ
ヤミは何も考えられず、ただ少女の本能で自分の痴態を隠そうと行動する
つまり、足を閉じて手で大事な部分を隠そうとしたのだ
だが、それよりもなお校長の行動は早かった
れろん
「あっ…」
股間から届く痺れるような感覚と共に、ヤミはくてんと力を抜いた
そう、校長はヤミが動くよりも先に床にはいつくばった自分の身体を前進させ
舌を伸ばし、ぴったりと閉じ合わさったヤミの秘所を一舐めしたのである
178 :
校長の日課B:2007/05/21(月) 21:11:32 ID:JgWpb7/y
だが、そこまでだった
はっと我に返ったヤミは素早く立ち上がると胸と股間を両手で隠しながら背景に
「ゴゴゴ…」と効果音を背負いつつ校長を見下ろす
「何か、言い残すことはありますか?」
「……美味しかったよ!」
ヤミの髪が無数の拳へと変化する
だが、校長はそれを怪訝にも恐怖にも思わず、ただそっと目を閉じ、舌なめずりをした
(我が性涯に……悔いなし!)
その瞬間、校長は確かに漢だった
そして虐殺の幕が開く
翌日、用務員の木劇下蔵(58歳)は真っ赤に染まった丸い「何か」を校庭の片隅で見つけ、悲鳴を上げることになるのだった
179 :
ヤミ金:2007/05/21(月) 21:15:43 ID:JgWpb7/y
校長の日課終了、オチはまあto LOVEっぽく
…しかしネタがどんどん沸いてくるなー
完全オリキャラの変態宇宙人の来襲とかヤミEDとかキスから始まるデートイベントとか
どれから書けばいいものやらwww
ヤミ金激しくGJ!!
ところでヤミEDって何?
181 :
ヤミ金:2007/05/21(月) 21:30:19 ID:JgWpb7/y
ヤミヒロインでの最終回妄想ってことです >ヤミED
>>23 さんの作品に創作意欲を惹かれまして
ヤミヒロインでの最終回でも一向に構いませんよ。
漏れはヤミに対しては特別な思い入れはありませんからねぇ…(ヤミファン スマソ)
ただヤミ金さんの「ギャグ+ちょいエロ」は好きですよ。
GJ!!
校長…あんた、漢だぜ
「38.3度・・・・これは完全に風邪ね」
体温計を見ながら溜め息を吐く美柑
「まったくバカは風邪ひかないって迷信だったみたい」
「うるせー・・・」
力なく返すリトはガンガンする頭を押さえて早々に部屋に引き上げて行く
「ねェー、なんか持って行ってあげようか?」
階段下から顔だけ覗かせて気をつかう美柑にもリトは手の平をひらひらさせて否定するだけ
(なによ・・・・これでも心配してあげてるのに)
ふてくされた美柑はBGMがわりにつけていたテレビに向き直ると
ぷらぷらと動かしている自分の小さな足を見ながらある一人の男の子を思う
『大丈夫か美柑?』
小2の時インフルエンザで倒れた自分に朝まで付きっきりで看病してくれた
慣れない手つきでおいしくないごはんを作って洗濯もしてくれた
両親共働きのため2人しかいない広い家の中でそのやさしさにどんなに救われたか
手をずっと握ってくれたその温もりにどんなに癒されたか
いつの間にか胸に抱きしめたクッションにもギュッと力が入ってしまう
「は!?・・・私やばい・・・かも」
美柑は頭をふるふるさせ思い出を振り払うとおもわず見上げた天井をじっと見つめる
時刻は夕方を少し過ぎた6時
「はぁ〜しょうがない。なにか作ってあげるとするか」
美柑はソファーから立ち上がるとスーパーに買い物に出かけた
それから数時間後
「あ〜しんど。ったく風邪なんて何年ぶりだよ。オレがしっかりしないと!このままだとあいつに・・・・」
兄妹二人暮らし。自分がダウンしたらその分小さな妹に負担がかかるとリトなりに健康には気をつかっていたのだが
「それにもう美柑を泣かすわけには・・・・」
幼い時の思い出がリトの脳裏によぎっていく、と
「誰を泣かすって?」
「うわぁ美柑!!?おまえいつの間に」
扉のところで大きなお盆を手にかかえながら美柑が立っていた
「ちゃんとノックはしたんだけど。まっどこかの誰かは妄想の世界に入り込んでいたみたいだったから気付かなかったんじゃないの?」
半眼でリトを睨みつけるとなにも言わずベッドの隣の机にお盆をのせる
「ごはん作ったから食べて」
本日のメニューはブリ大根・ネギのみそ汁・野菜とささみの雑炊
美柑が土鍋の蓋を開けると中からなんともいえないおいしそうな雑炊の匂いが湯気と共にたちこめる
それは熱で体力を消耗していたリトのお腹を刺激するには十分すぎて
おもわずリトのお腹の虫がぐ〜っとなる
「なんだ意外と元気そうじゃん」
リトの反応に顔をほころばせると美柑はてきぱきと準備を始める
「なぁこれって量多くないか?」
重い体をゆっくり起こすとリトはどうみても一人分以上ある料理に首をかしげる
「えっなんで?もうっ!じっとしててよリト!」
リトに上着を着せ服が汚れないようにタオルを膝にかけてやる
「・・・・私もここで食べるからいいの」
「いや、うつるから下で食べてこいよ」
「うるさいなァ。リトが寂しくならない様に一緒に食べてあげるんだからありがたく思ってればいいの」
美柑はこの話しはもう終わりと言わんばかりに手を合わせる
「いただきます」
「・・・いただきます」
それでもリトは自分の雑炊を器に取り分ける妹の顔を見ながら内心うれしく感じていた
風邪でダウンしてるとはいえいつもよりやさしい感じの美柑に一人感動する
そんなリトの鼻においしそうな匂いが流れてくる
「なに一人でにやにやしてるの?熱でついに頭おかしくなっちゃった?」
「う、うるせー////」
リトは内心を暴かれた動揺からか美柑の手から器を急いで取り上げると美柑の静止も待たずに熱々の雑炊を口に運ぶ
「あっちっっ!!!」
「やっぱり・・・・まったく!」
美柑は溜め息を吐くと濡れタオルでリトの口元を拭いてやる
「ほらこれで大丈夫でしょ?」
リトの赤くなった口を冷やすとその手から器を取り、ウッド調のスプーンに盛った雑炊を自分の口に近づける
「ふ〜ふ〜ふ〜・・・・よしっ!ほらリトあ〜ん」
「・・・・・」
「・・・・・」
リトに食べさせようと腕を伸ばした姿勢のまま固まる美柑と、困惑気味のリト
「・・・・へ?」
「あっ・・・////」
耳まで真っ赤になった美柑は器をリトにつき返すとそのまま下を向き料理を食べていく
沈黙が続き変な空気と雰囲気に包まれながらも二人はただ黙って箸を動かしていく
「ふぅ〜うまかったよ美柑」
後片付けをしている美柑にいつもと同じ調子の声がかかる
「そ、そんなの当然でしょ。腕が違うんだから腕が」
得意げな顔をする美柑にリトはくすっと笑う
「ああわかってるよ、だからまた作ってくれなありがとう美柑」
リトの笑顔を真正面から受けると美柑はぷいっと顔そらしそのままなにも言わず廊下に出てしまう
それから2時間後
ぼーっとしていたリトの耳にドアがノックされる音が聞こえる
「リトぉ〜生きてる?」
「なんだよ?」
ドアの隙間から顔だけ覗かせている美柑を半眼で睨むとうっとしそうな感じの声をかける
「なによそれ?せっかく私が苦しんでいるリトに差し入れを持ってきてあげたのに」
後ろ手に箱を持ちながら美柑が部屋にはいってくる
「なんだよ差し入れって?」
美柑は得意げな顔をするとリトに箱を差出し中身を見せる
ひんやりとした空気と甘い匂いが箱から流れてくる
「サー○ィワンのアイスクリームセット、風邪の時は冷たくて甘い物も喉にいいでしょ?」
アイスよりも美柑の気遣いにリトの顔もほころぶ
「なんか調子よくないリト?」
「ま、まあいいだろ。それより早くたべようぜ」
色とりどりのアイスに目移りしているリトに美柑はアイスを一つわたす
「え?いやオレチョコよりもこっちのキャラメルの方がいいんだけど・・・」
「いいからリトはこっち」
無理矢理差し出されたチョコをしぶしぶ受け取るリト
けれど舌で一舐めしただけで口に広がる甘さと冷たさでリトの不満も吹き飛ぶ
「うまいなこれ!冷たくて喉の奥もなんか気持ちいいし」
「ねえリト?」
「なんだよ?」
アイスを頬張りながら軽く聞き返すリトだったが美柑の真剣な表情に口が止まる
「どうしたんだよ美柑?そんなマジな顔してさ」
「体大丈夫なの?」
「な、なんだよ急に?まあ頭はガンガンするし体はだるいけどな喉はおまえが持って来てくれたアイスで結構・・・おい美柑?」
美柑はリトの言葉を最後まで聞かずに身をよせていく
「お、おい?」
その小さな体のぬくもりが自分に伝わる距離まで近づいた時リトは思わず目を瞑ってしまう、と
額に少し冷たくて暖かいそしてやわらかい感触が伝わる
「ふ〜ん熱はちょっと下がった感じかな?けどまだまだ高いしってリト!?」
「えっ!?ああ」
目を開いたリトの目に美柑の冷たい目線が突き刺さる
「はぁ〜今までリトの変態さは色々見てきたけどまさかここまでとはね実の妹を意識しちゃうなんてね。変態ねリト」
美柑の氷点下の声にリトもさすがにうろたえる
「いやだってお前が紛らわしいことするからだろ?////」
「紛らわしいって常識で考えればわかるじゃない?」
美柑の容赦ない正論に押し黙ってしまう
そんなリトをあきれと侮蔑のいりまじった目で見下すとポケットから袋を取り出す
「はい薬。ホントは食後に飲むものだったんだけど忘れてたから今飲んで」
「おまえそんな大事なこと・・・・うっぅぅ」
リトの勢いも今の美柑の顔を見ればどんどん下がっていく
そんな美柑の目線から逃れるように顔を背けると渡された薬を急いで喉に流し込む
それからもまた美柑の罵りと繰り返される頭痛とに悩まされながらリトは徐々に深い
眠りへと落ちていった
深夜2時過ぎ
夢の中今だ熱い体の一部に熱とは違うなにかやさしい感じの暖かさに気付きリトは目を覚ます
暗がりの中しっかりと布団に包まっている自分とその手をギュッと握っている影に
リトは慌てて上体を起こす
(美柑っ!?)
喉まで出かけた声を無理矢理飲み込むと冷え切った体の美柑に布団をかけてやる
「まったくお前まで風邪ひいたらどうするんだよ?」
その声は非難のそれではなくやさしい温もりに満ちた声
リトの手が寝息をたてる妹の綺麗な黒髪をやさしく撫でていく
「んっ・・・・うん」
リトの手を握る指にギュッと力がはいりその目にうっすらと涙が滲んでくる
美柑の頭を撫でながらリトの脳裏に小さい頃の思い出が甦る
まだリトが小学生だった頃今日みたいに風邪でダウンした夜
小さい妹は苦しむ兄のそばでおろおろしていた
なにかしたい――――おにいちゃんを助けたい―――
けれど熱で息を荒げるリトのそばで幼い美柑はただ見守ることしかできなかった
リトにご飯を食べさせ寒くならない様に布団をかける母親の姿をじっと見つめている
その目から大粒の涙がぽろぽろあふれてくる
『ねえおにいちゃんいなくなっちゃうの?おにいちゃんだいじょうぶだよね?』
目から涙をいっぱいこぼしリトにすがりつく美柑
『ひっく・・・おにいちゃんいなくなちゃやだよぉ・・ぐすっひっぐ』
風邪の事がよくわからず寝込んだ兄のそばでただ泣きながらおろおろする美柑の頭を
やさしく撫で大丈夫よと微笑む母親
夜遅くになっても、泣き疲れて眠い目をこすりながらも美柑はリトのそばを離れようとはしなかった
ただ大好きなリトのそばにいたい。大好きなおにいちゃんのそばに
美柑はリトの手をキュッと握り締めるとその大きな目に強い意志を宿してリトを見つめる
『あのねあたしなんでもできるようになるからね。ごはんもつくるしせんたくもするよ
だからおにいちゃんゆっくりねててね。それで早くげんきになってまた遊んでね
あたしがおにいちゃんをよくするから』
美柑はリトの手を握り締めながら何度も何度も呟く
その日から美柑は少しつづ変わっていった
母親の後をずっとついて行きその言葉を行動を目に焼き付けていく
最初は見よう見真似
皿を落とし割ること十数枚。焦がした真っ黒な魚にちゃんと切れていない大きさの違う野菜
洗濯機に服を詰め込みすぎて動かなくさせること数回
だけどリトも母親もそんな美柑を叱りはするけど決して止めようとはしなかった
日に日に女の子に成長していく小さな妹をリトは心の中で誇らしく感じていた
そして母親が仕事で家を出て行く時
リトと美柑の小さな二人だけの生活が始まった
美柑が家事をリトが美柑を支えそして助けるそんな持ちつ持たれつな生活
美柑の髪を撫でながらリトの回想は続いていく
すると眠っていた美柑の目から涙がこぼれてくる
「リトぉ・・・・心配しないで・・・私が・・絶対治して」
夢の中でもリトの看病をしているであろう美柑にやさしく笑いかけると
リトは人差し指で涙をふき取り美柑をギュッと抱きしめた
美柑がベッドの中で目を覚ますと時計は朝の10時を少しまわっていた
「あれ?私寝ちゃって・・・・ん?リトっ!?」
まだ寝ぼけている頭をフル回転させると美柑はリトを探しきょろきょろする
私が寝ているのはリトの布団・・・じゃあリトは・・・どこ?
美柑は慌ててベッドから飛び降りると急いでドアを開け1階に下りる
2階の物音に台所から顔を覗かせているリトを見つけると美柑は駆け寄る
「リト熱は?大丈夫なの?」
リトは美柑の手を取ると自分の額にもっていき笑いかける
「大丈夫だって!ほらな?熱下がってるだろ?」
美柑はリトの言葉だけでは信じられず顔や首回りをぺたぺた触っていく
「あっ・・・ホントだ」
「だろ?」
美柑は昨日からの疲れなのか安心からなのかその場にぺたんと座り込む
「はぁ〜まったくリトのくせに心配ばかりかけて・・・んっ!?」
ぶつぶつ文句を言う美柑の頭をリトは力いっぱい撫でる
「いっ痛いってリトっ!」
「おまえのおかげだよ美柑。ありがとうな」
文句を言いかけた声が喉の奥に消えていき目を丸くすると、美柑は慌ててリトの手を払いのける
「そんなのあたりまえでしょ。それにこのままリトに倒れられたままじゃもっと困るし」ぷいっと背けた美柑の顔は少し赤くなっていた
「なんてことがちょっと前にあったんだぜ」
沙姫はリトの話しを聞き終えるとリトを押しのけ美柑に抱きつきその頬に頬ずりする
「まあっ!とっても可愛いですわよ美柑」
「痛い痛いって沙姫さんちょ・・やめっ・・リトっ見てないでなんとかしてよっ」
「まあ普段は生意気なヤツだけど可愛いところもちゃんとあるんだよな」
美柑は沙姫の腕からなんとか脱出すると息を荒げリトを睨みつける
「だけどもう心配はいりませんわよリト。あなたが倒れた時には今度は私が看病いたしますわ」
胸を張って自身満々にいう沙姫にリトは顔を歪める
「ホントに大丈夫なのかよ・・・・」
「それってどういう意味ですの?」
(また始まった)
毎度二人のケンカに美柑はすっと立ち上がると台所に向かう
「まったく痴話喧嘩なら外でやってよね」
冷蔵庫からジュースを取りながら美柑は一人ぶつぶつ文句を言い始める
「だいたいリトってなんでもかんでも話しすぎるのよね。この前もペラペラと・・・・」
溜め息を吐きながらコップに映った自分を見つめながら美柑はさっきの会話を思い出す
『あなたが倒れた時には今度は私が看病いたしますわ』
「私・・・もう、必要ないのかな・・・リト・・・・」
思わず俯いてしまった目から涙がこぼれそうで美柑は慌てて顔を上げる、とそこに
「どうしたんですの?美柑?」
美柑を後ろから抱きしめながらいつのまにか沙姫が立っていた
「沙姫さん!?な、なんでもないのっ!なんでも」
美柑は袖で目をこすると気丈にふるまう
そんな美柑を抱きしめながら沙姫は一呼吸おいてゆっくりと話し始める
「リトはね、私といる時によくあなたのことを話しますわ。『美柑の料理はおいしんだ』
『あいつすげえ妹なんだぜ』って」
「なにそれ?ただのシスコンじゃない・・・」
「ふふ、確かにそうかもしれませんわね。だけど私はそんなあなた達がうらやましいですわ」
「えっ?」
沙姫は腕に力を込めるとその艶やかな黒髪にやさしくキスをする
「私がどんなにリトを思ってもどんなに近くにいてもきっとあなた達二人に敵わないものがあると思いますわ。それが兄妹というものでしょう?」
「・・・・・・」
「ねえ美柑、一つだけお願いがありますわ」
「・・・・お願いって?」
「あなたのリトへのがんばりを少し私にもわけてくれません?」
美柑は沙姫の言葉に一瞬言葉をつまらせる
だってそれは―――――
「ダメ?」
・・ダメじゃない・・けど・・けど・・・
「美柑?」
「・・・リトってさいつも鈍くさいし、バカなことばっかやってるしさ、エッチで間抜けで頼りなくていつも・・・いつも・・・」
美柑の小さな体が沙姫の体の中で震えその腕をギュッと掴む
「だけど・・だけど・・私はそんなリトが・・・・」
美柑は沙姫に向き直るとその顔に笑みを浮かべにやっとと笑いかける
「あいつ苦労すると思うよ、いいの沙姫さん?」
沙姫は無言で頷くとじっと美柑を見つめる
「ふ〜ん、じゃあ共同戦線といこっか?」
「ええ、お願いしますわ美柑」
沙姫の笑顔にそっぽをむくとバツが悪そうにコップのジュースを一気に飲む
「それにしても沙姫さんってたまにはいいこと言うのね」
「それって褒められてるんですの?」
沙姫は一瞬睨みつけるとすぐに笑顔になり美柑の手を取り歩き出す
「まあいいですわ。それよりもこれから色々と教えてほしいですわね」
「教えるってなにを?」
沙姫は腕を組んで少し考え込む
「そうですわね・・・まずは料理ですわ」
「得意料理ってなにかあるの?」
「・・・とりあえず野菜の切り方から教えてくださらない?」
「うわっ何ソレ?ウザそー」
二人は仲良く?リトのいるリビングに戻っていった
終わり
今回は美柑の話ということでエロなしすみません
美柑を少しリトにデレさせすぎたかな?こんな美柑もありということでw
とりあえずまた以前書いた美柑×ヤミみたいなロリレズものも書いていこうかと
朝から全米が泣いてしまった
なんてハートフル…GJ!
192 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 22:16:46 ID:YE1ZsNWt
ララの父すらおそれる基地外鬼畜戦士がヤミを襲うっていう妄想してるんだけどどうかな?
しかもエロじゃなくてレイプ。ただのレイプじゃなくて顔面殴ったりして血とかがでまくるやつ。
残酷なシーンとかある予定、でも切断とか内臓とかまではいかない。
こういうのはだめか?
書いてくれ。グロじゃなければおk
ララの父がヤミを犯すほうが見たい
いやそこは御門先生だろ
196 :
192:2007/05/23(水) 18:14:36 ID:KZ2VSErx
いやあ、とらぶるに出てきそうなキャラのノリじゃなくて、
本当に映画とかに出てきそうな邪悪な奴を書いてみたいな
例えて言えばレクター博士みたいなやつ
とらぶるにはあわないかもしれんが
矢吹の描く敵キャラって怖くないし、今流行の「暗い過去をもったかわいそうな子」じゃんww
あんま好きになれん
S御門×M校長 でおk
198 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 22:01:36 ID:+VE3HGfk
リトララキボン
199 :
192:2007/05/23(水) 23:17:16 ID:mGc5e1Af
ララは地球からデビルーク星に帰還していた。これは王、つまりララの父が「親子仲直りでもしよう。リトとも好きにするがいい。だから、たまには親子で仲良くしよう」と言ってきたからだ
しかし、ララはデビルーク星に行っても面白くないので拒んだ。何度も拒んだ。だが、父親は親子の仲直りのはずなのに、最後には深刻に「たのむ・・・戻ってきてくれ」と言った
「パパ、どうしたの?親子の仲直りなんだから明るくしてよ!あたしが拒んだのが行けなかった?」
すると父親は、深刻な表情で言った
「いいか、もう地球には行くな!」
その言葉を聞いてララは「やっぱりリトが気に入らないんだ」と思って、反発するが、父親は言い続ける
「地球は・・・滅茶苦茶にされる・・・絶対にお前はここにいろ」
ララはわけがわからないので理由を聞いた。父親は答えた
「いいか、今地球にとんでもない奴が向かっている・・・かつてエネルギーを暴れることに使い果たし、眠ってしまったか死んでしまったかと思われた奴がだ」
ララは父にさらに追求し、そしてついに父親は衝撃の事実を話す
「そいつはレクター(基地外犯罪者の代名詞といえばレクター博士だから、そこから名前をパクりましたw)といって、あらゆる星を破壊しつくした悪魔だ
正直言ってやつは強すぎる・・・」
ここからはララ父の回想です
もういいよ、乙
201 :
192:2007/05/23(水) 23:27:58 ID:mGc5e1Af
かつてギド・ルシオン・デビルークは、宇宙中で暴れまわっているレクターの話を聞き、退治しようとしていた
ギドはエロでわがままではあったが、どうしようもない悪だけは許せなかった(じゃあ部下の失態ぐらいで星壊すなって言いたいけど、まあ許してねw)
レクターは散々暴れた後、星を破壊してまたどこかへ暴力と破壊を求めに行くらしい
そしてギドはレクターとついに対面したが、そこにはなんとも生々しく、悲惨な光景が広がっていた
体がバラバラに切断された死体、顔が変形する殴られた死体、焼かれて焼死した死体などさまざまだ
これをレクター1人がやったかと考えるとぞっとしたが、まあ自分の強さなら楽勝だと考えていた。しかし・・・
「なあ、生き物、とくにメスをいたぶるときって興奮しないか?」
レクターがこの言葉を放った瞬間、レクターが恐ろしいパワーを発した
(・・・なんだこいつ?このパワーはいったい・・・?)
「暴れていたぶる対象がいなくなったら星ごと消して終わるのさ・・・おまえデビルークの王だろ?一緒にレイプショーでも楽しまないか?」
「ふざけるなよ!俺はそういう性癖はない!!」
202 :
192:2007/05/23(水) 23:38:22 ID:mGc5e1Af
そしてレクターは凄い形相でギドを見る。ギドは初めて恐怖した・・・。相手に対して恐怖を抱いたのは初めてだ
「まあいいや、もし俺の邪魔をしたら殺すからな・・・貴様らの軍隊全員と戦ってもいいんだぜ!?」
そういうと、レクターは近くでおびえている美しい女性の側へ寄っていった
「お・・・おねがいです!助けてください!殺さないでください・・!」
だが次の瞬間、レクターは女性を仰向けにし、そこへ馬乗りし、女性の顔を殴り始めた
バキィッ・・・
「あぁ!!痛い・・・!やめて・・・やめてくださ・・あぁ!!」
今度は反対側から殴る。そして興奮したかのようにどんどん顔面を殴っていった
「いやぁぁぁぁ!!グフッ・・いたぃ・・!やぁぁぁぁ!!ゴォッ」
レクターは楽しみながら殴っていた
いや
もういいから
誰も読んでないし
乙だから
あいたたたた
書くのは自由でしょ?レイプものもOKだろ?
今までとは別のものを書きたいんだよ
何故こういう反応が返ってくるのかわかっていないのかw
レクターはどんどん興奮していき、さらに殴る強さや速さを加速させる
そして彼は笑っていた。まるで悪魔のように・・・
「あっはっはっは!うあっはっはっは!」
その姿に恐怖したギド。この異常な光景に、正義感の強い部下が攻撃をした。剣で攻撃をした。
しかし、レクターの体には傷ひとつ付かない。
「なんだお前!?」そう言ってレクターがにらみつけると、戦士は爆発し、内蔵が飛び散った。その内臓を女性に見せ付けた
そしてその臓器を女性の口につっこんだ
「ぐもぉ・・・うぅー!ウエッ!!」
「あはははは!!!」
まあいいや。去るよ。じゃあな。
すこしぐらい過激な奴があったほうが面白いと思うけどなww
まぁ、表現の自由はあるからなぁ。
書きたいんなら書けば良いと思うよ。
漏れはレイプじゃヌけないけどね…
いいよ、ここは鬼畜ものはだめみたいだし
ルール破ってすまなかった
ただ、捕まるからやらないだけで、人間みんなレイプしたいとかそういう感情を持っていそうじゃないか?
もちろんそれは悪いことだってわかるけど、でも襲ってみたいとかそういう心もあるんじゃねえ?
と、中二病臭いこといってすまなかった。忘れてくれ。
俺は悪いことする人間じゃないからな。ゲームや映画と現実の区別ぐらいできてるから俺は危ない人じゃないぞ。
まあみなさんがんばってください。
おk
とりあえず18歳以上になってから来ような
内容じゃなくて文章力云々の問題だお(;^ω^)
なんだこの流れ。よってたかって作家追放とかありえん。
まあオリキャラは余計だけどな。
これを作家と言うのは他の作家に失礼
厨房でももう少しマシな小説を書くわ
内容じゃなくて小説を書く基本が分かっていない
基本がどうとかアホか。何時からここは評論家気取りが集う厨スレになったんだ?
俺は事実を言ったまでだ
他ののSSにはこんなレス付いてないだろう?
読み物としてのレベルに届いてないんだよ
>>199.201.202.208
これはひどい
流石の俺でも引くわ
「ドピュドピュスペルマ君」という名称のメカを考えたのだが
SS書いてる途中でPCの電源落ちて、やる気が無くなった
222 :
ヤミ金:2007/05/24(木) 03:45:49 ID:D5GOvYY/
え、オリキャラまずいの?
とオリキャラ宇宙人出してヤミを脱がせようとしてるネタを考えてる俺がいますよ
まあ俺のはあくまで脱ぎ特化だが(ぇ
223 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 07:13:23 ID:ryzejaBb
オリキャラは勘弁
つかなに
この流れ
224 :
ヤミ金:2007/05/24(木) 08:10:42 ID:D5GOvYY/
あれ、なんかオリキャラ使用は微妙に不評な予感?
女の子の服を切り刻むのが大好きという変態宇宙人VSヤミとかちょっと書いてたんですが…そういうのも皆さん的にはダメなのかな?
しかしリトを使うのは難しいし、今まででてきた宇宙人たちもなぁ
ララの発明メカを使たりするとらぶるらしいハプニングコメディ調オンリーに切り替えるべきだろうか?
純愛えっち系は書けないからなー俺
そこんとこどうでしょうか皆さん
と聞きつつネタをメモ溜めておこう…
225 :
ヤミ金:2007/05/24(木) 09:54:40 ID:D5GOvYY/
とりあえずオリキャラ宇宙人ものは置いといて新作三本目です
今回はとらぶるらしいギャグコメテイスト系のお話
ヤミ以外のヒロインにも初挑戦です
「ねえ、リト」
「ふーきって何?」
「へ?」
進級後、委員長が春菜に決まり無事新クラスが始動したある日
ララは唐突にそんな質問をリトに投げかけた
「ほら、唯がいつも言ってるじゃない。ふーきふーきって」
「ああ、確かに言ってるな」
主に俺たちのせいで
とは言っても無駄だとわかっているのでリトはあえて言わない
毎度毎度、起こす騒動起こす騒動が唯の言うところのハレンチなことばかりなのだ
リトとて立派な男なのだから騒動に付随するお色気ハプニングが嬉しくないわけがない
しかしだ、学校や街中でそれが頻繁に起こるのでは一般的な神経を持つリトとしてはたまったものではない
そういう意味では唯の言いたいところは非常によくわかるのだが…
(注意してどうにかなるような奴じゃないもんなぁ、コイツ)
「ん? リトどうしたの?」
「いや、なんでもない…っと風紀の話だったな」
恐らくはララに理解させることが一番難しいであろう単語である
しかしリトは誠心誠意心を込めて説明をした
そうすることによってララが騒動を起こすことを自粛してくれるようになる可能性を僅かでも求めたのだ
だが、リトは甘かった
それをリトはこの翌日に思い知ることになる
「じゃーん! リト、見てみてー♪」
「…なんだこりゃ?」
翌日、結城家朝食の席でララが自信満面で差し出してきた『ソレ』をリトは訝しげな目で見つめた
『ソレ』はテレビくらいの大きさの円筒形の箱のようなものだった
サイドと下方からはそれぞれ手と足のようなもの…恐らくはアームだろうものが伸びている
正面には目と口、そして何故か目には黒ブチ眼鏡が装着され、首元(?)にはネクタイまで用意されている
「小型…ロボット?」
「うんっ! 名付けてフウキ君!」
「フウキ…くん?」
「そう、リトが昨日風紀について教えてくれたでしょ? それで作ってみたの!」
「なんで?」
「だって、唯一人が風紀を取り締まってるんでしょ? だからそのお手伝いをさせようと思って…」
なるほど、とリトは感心した
方向性はどうあれララの優しさによる産物であるのならばリトとしては文句はない
例えこのロボットがとんでもないものであっても
故に彼は言えなかった
風紀についてとやかくいう存在が唯一人なのは単に他の面子がララが起こす騒動に尻込みないしは諦めているからである
古手川も損な性分をしてるよなー
同情するリトだったが彼自身も十分その原因の一つであることを特に自覚していなかった
「んで、コイツはどういう役に立つんだ?」
「うん、この子は基本的に自立行動ができるから風紀倫理に従って風紀を守っていない人たちを注意したり取り締まったりするんだよ」
「へーってちょっとまて。風紀の基準はどうなってるんだ?」
「データ入力は先生にお願いしたから大丈夫!」
「…なら安心か」
ララ基準だったとしたらまた大惨事を招きかねない、と身構えていたリトはその言葉にほっとした
たまにはララも役に立つことするんだなーと何気に酷いことを頭の中で考えつつリトはコーヒーへと手を伸ばす
だが、彼は知らない
ララの言う『先生』というのが誰だったのか
かくして、この数時間後に起きる大騒動を未然に防ぐすべは失われてしまうのだった
「…ふっ」
ただ一人、未来を確信している蜜柑は我関せずとばかりにトーストをかじってはいたのだが
「さて、スイッチ・オン!」
カッ!
登校中、ララの手によってフウキくんに生命の息吹が吹き込まれていく
起動を果たしたフウキくんはゆっくりと立ち上がり、周りをサーチし始める
爆発したりしないだろうな? と少しばかり身構えていたリトはどこか拍子抜けしたようにその様子を眺めていた
「む!」
「ん?」
「そこの貴方! ネクタイが曲がっています! あと一番下のボタンを留め忘れていますね!」
「え、あ…」
リトが突然の怒声に怯んだ隙にフウキくんは素早くリトの服の乱れを直す
「これでよし」
「ああ…サンキュ」
「全く、身だしなみは風紀の基本! 日本男児たるもの身だしなみには気をつけてもらいたい!」
「ご、ごめんなさい」
フウキくんの迫力に何故か丁寧語で謝ってしまうリト
だが、一方でフウキくんの性能に感心する
見た目はアレだが、高性能じゃないか…
「申しおくれました。私の名はフウキくん、どうぞよろしく」
「よろしくねーフウキくん!」
「おお、創造主は流石に見事な制服の着こなし! 文句のつけようがございません!」
「えへへ、そう?」
ララを持ち上げるフウキくん
褒められたララは満更でもなさそうにくるりと一回転をする
ふわり、と遠心力で制服の短いスカートが持ち上がる
(レースの白…! じゃなくて、うわわっ!!)
突然の嬉し恥ずかしハプニングにリトは顔を赤らめつつ回れ右をする
こういったハプニングシーンに多々遭遇するリトだったが基本的には彼は紳士だった
ただ、瞬間的に見えてしまうものはどうしようもないので脳内に下着が焼きついてしまうのはいかんともしがたいのではあるが
「じー」
「ってオイ、フウキくん何をしてるんだ?」
「いえ、向こうの男子生徒の鞄から漫画の反応がありまして…こら、貴様っ!」
フウキくんはそう叫ぶと一目散に前方へと駆け出す
仕事熱心だね、と感心するララを尻目にリトは一欠片の疑問を抱いていた
それは
(アイツ…今、ララのスカートの中を見てなかったか?)
気のせいか、風紀を守るように作られてるのにそんなはずはないよな
そうリトは頭を振ると疑問を打ち消す
「どうしたのリト、早くしないと遅刻しちゃうよ?」
「いけね、走ろう!」
前方で男子生徒の鞄から漫画を強奪して注意するフウキくんを見つつリトとララは駆け出すのだった
「ねえ、結城君。聞きたいことがあるのだけれど」
「古手川? どうしたんだ?」
「あれは…何?」
唯が指さした先には女子生徒のお菓子を没収しているフウキくんの姿があった
お菓子をとられた女子生徒は当然ぶーぶー言ってはいるのだが、フウキくんの姿が可愛らしいためか本気で怒ってはいない
だが、極めて常識を大切にする唯からすればフウキくんの存在そのものがナンセンスである
故に不服ではあるものの、唯は最もわかりやすく説明をしてくれるであろうリトに話しかけたのだ
「あーあれか、あれはなフウキくんと言って…」
昨日のことも含めてリトは大雑把な説明を行った
「そう…」
唯はなんとも言えない複雑な表情を作る
また奇怪なシロモノを持ち込んできたララに対する憤りはあるものの、それが自分のためと聞かされれば表立っては非難できない
それに存在の非常識さを除けばフウキくんはよく働いているといえる
唯としてはその非常識さがどうしても受け入れることができないのではあるが…
「害はないようだし…ううん、ダメよ! 私が認めたら…」
「古手川、気持ちはわかるけどさ。一応ララもお前のためを思ってあれを作ったんだ、だからさ…」
「…わかっているわ」
キッとリトをにらみつけながらも唯は現状維持という結論に達した
本当はフウキくんを排除したくてたまらないのだが、自分以外は既に受け入れの体勢を整えてしまっているのだ
そこで自分ひとりがぎゃーぎゃー言っても仕方がない
それに善意からの行動を否定することもできない
唯は深い葛藤の末にフウキくんの姿を視界から除外するということで折り合いをつけるのだった
「悪いな」
「…ふん」
三時間目が終わる頃
フウキくんは特に問題を起こすでもなく順調に活動を続けていた
この頃になると唯もフウキくんを認めざるを得なくなり、ララに感謝の気持ちを表すのもやぶさかではなくなっていた
「しかし、この学校は実に風紀が乱れていますな」
「そうかな? ちょっとフウキくんが厳しすぎるような気が…」
(いえ、彼の言うとおり)
「これは心外な、私は風紀に基づいて行動しているだけ! すなわちそれは皆さんのほうに問題があると何故おわかりにならないのですか!」
「うっ、た、確かにそうなんだけど〜」
(よくぞ言ってくれたわ!)
「私もつらいのです! しかし心を鬼にして私はこの学校の秩序を守らないといけない使命を与えられているのです!」
「あ、あはは…」
(フウキくん…!)
春菜、里紗、未央の三人をバッサリ言い負かしたフウキくんに唯は感動の視線を投げかけていた
今ではすっかりフウキくん擁護派である
「しかしいかんせんこの学校は広大。私一人では手がたりませんな」
「うーん、でも量産しようにも材料がないし…あ、そうだ! ブーストモードにすれば」
「ブーストモード?」
「うん、フウキくんの性能のリミッターを解除するの」
「おいおい、でもリミッター外すんだろ? 壊れたりしないのか?」
「大丈夫大丈夫、単にバッテリーの消費率が激しくなるだけだから、それに充電はバッチリだしね!」
「おお、それは僥倖! それでは早速お願い致します」
「おっけー、ぽちっとな♪」
ララはフウキくんの背中の隠しボタンを押す
すると、フウキくんの体中から蒸気が発生し、フウキくんの目がカッと見開かれた
「おおおお。キタキタキタキタ――!!」
傍目にも元気入りまくりといった感じでフウキくんは活性化する
そしてそのまま彼は教室を飛び出していくのだった
騒動、開始
一回目投下終了
ここからフウキくん大活躍! の予定
ちなみにフウキくんには某ゲームを元ネタにしてます
233 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 15:54:54 ID:kL+oAa2q
評論家気取りってww
たかがみんなが楽しむだけの商業価値もないただの書き込みにケチつけるとかウケルww
その皆を楽しませようとした書き込みにケチつけるどころか叩いて追い出したのは棚に上げるのか。
本当に頭の悪いのが多いな。とても成人してるとは思えん。
>ヤミ金氏
いつも乙。二次系でオリキャラに活躍させるのは何処でやっても嫌われる要素。
パロを楽しみたい奴的には作者の脳内キャラを用意されても困るだけだ。
まあ、評判悪かろうが書きたいものを書けばいいと思うけどね。
本来ここじゃSSを書く人間だけが偉いはずだから。
フウキくんの元ネタを知ってる俺が居る
まあ調子に乗りすぎた。すまんな。
ところで最近ララのSS少なくないか?そして原作でも空気になってないか?
238 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 17:13:33 ID:ryzejaBb
>ヤミ金氏
乙カレー続き頑張って
とりあえず過ぎた話題引っ張るのやめようぜ
作品についてコメントだそう
ヤミ金の新作キター!!
続きwktk
240 :
闇の堕ちる時:2007/05/24(木) 18:56:23 ID:YdJE3tr9
すいません
携帯を落としてしまい、
今まで書き込み出来ませんでした
今日私の元に返ってきたのですが
いろいろ故障しているので
修理に出そうと思います
2〜3日ほど書き込めませんがよろしいでしょうか?
>>224 これが批判される理由が分からない。
オリキャラが嫌われるのは「メアリー・スー」であってこれはそうではない。
こういう類のものは同人誌では腐るほどある。
同人誌の読み手とネットSSの読み手では感性が違うのか?
書き手は断りを入れて、読みたくない人はNG設定でスルーが大人の対応。
>>240 >>修理に出そうと思います
>>2〜3日ほど書き込めませんがよろしいでしょうか?
ダメっていわれたらどうするの。
「修理に出すのでしばらく書き込めません」
で充分。
別にオリキャラが出ても話が面白かったら良いよ
叩かれるのは下手だからだ
243 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 20:37:41 ID:ryzejaBb
ララが空気なのは仕方ない
新しいキャラにスポットが当たるのは必然
しかし未だに春菜が一番な俺は間違いなく異端
245 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 21:59:46 ID:L5t6X7sU
春奈は前髪おろせばいいのにな
でこ広いのってあんまかわいかったりかっこよかったり見えない。元の顔がよくても
V6の昔の岡田みたいなもんだな。デコデコ言われてたし
まあそんな話はどうでもいいか
ここの住人はリトララとリト春菜だとどっちを求めてるの?
どっちかのSS書きたいと思ってるので
どっちも
248 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 23:36:07 ID:ryzejaBb
↑ワガママなやつめww
>>244我が同士よ
つーことで春菜との純愛物に一票
>>248 お前とは美味い酒が飲めそうだ
だがあえて春菜陵辱物に一票
ララ×春菜
251 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 07:00:42 ID:J5RtV4+N
252 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 07:08:55 ID:1m+sA2/7
ルンが変身ミスってふたなりになってララかお嬢様か唯に調教されるのを望むのは俺だけ?
253 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 08:02:53 ID:J5RtV4+N
ルンリトは需要あると思うが
フタナリは勘弁したいな
レン=ルンだからこそのネタだけどな
俺的には純愛が欲しいところ
ノレソの存在意義あるか?
積極キャラはララでいいぢゃん。
255 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 10:57:07 ID:J5RtV4+N
まぁ正ヒロインと
準ヒロイン両方に用意したかったらしいよ
積極キャラ
春菜信者と言ってるがルンをかわいいと思った俺がいるorz
ルンがいてもいいじゃないか
ララとルンがリト争奪戦をしたらエロいんじゃね?
257 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 14:09:47 ID:5JB5agl+
リト×春菜
258 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 14:17:38 ID:1m+sA2/7
お嬢様が付き人の二人(名前あったか)を調教とか読みたい
調教好キーですまない
>>254 レンに存在意義を見出すためじゃないか
ルンの積極さはララのそれとは全く違うと思う
ララのは自分がエッチなことをしているという自覚がない
ルンのは完全にリトに迫ってる感じ。
ルンいいなぁチクショウ
ララ×ルン×リトの3Pで
私は金色の闇
人呼んで宇宙一危険な殺し屋
私のことをナノマシンだと笑うなら笑ってください
確かに私は体の半分は宇宙人で半分はナノマシンです
体の中に機械や生体兵器が組み込まれています
だけど言っておきますが私をバカにする人は
この長髪、ナノスライサーが胸に突き刺さるのを覚悟しておいてください
生体兵器が 鋭く光り
戦場に広がる 地獄絵図
ナノスライサーで 返り血浴びる
冷たい殺し屋・ナノマシン
★(金色) 苦しみを超えた時
(金色) 微笑さえ失っちまった
☆マシンでもない
人間でもない
悲しみが宇宙に こぼれ落ちる
愛を知らずに 夢にはぐれて
Ah-Lonely night
(セリフ)
暗殺の以来は虚しい
私が生まれ育ったのはとある惑星です
出来損ないの暗殺者としてみんなに石を投げられる毎日でした
そして次に入ったのが蛇の穴
改造専門の生体兵器研究所
しかし生まれながらに私に備わっている戦う本能が負けることを許さなかったのです
私は相手を打ち倒して広い宇宙を逃げたのです
この世は倒さなければやられる
だから倒すために私は戦います
しかし言っておきます
私の体の中にも赤い血が流れているんです
鉄のハートが重いお前は
暗殺が 生きがいなのか
金色の闇と 仇名されても
無口な殺し屋・ナノマシン
(金色) 残酷なラフ・ファイト
(金色) 美貌の下に悲劇を隠す
☆くりかえし
★くりかえし
☆くりかえし
262 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 21:13:08 ID:J5RtV4+N
かなりいい案が出てるね
ララ×ルン×リト3P
ララ&ルンのリト争奪戦
沙姫の調教ネタ
などなど
やはり俺が期待したいのはリト×春菜かなw
ララ×ルン のみってのも
レズイラネ
純情ものイラネ
ってことで沙姫の調教ネタでおk
なら俺は調教モノイラネと言ってみる
問題は希望通りのSSを書いてくれる職人さんがいないってことなbbだが
>>266 希望通りのSSってどんなの?
>>262がまとめてくれてるけど数がありすぎてどれ書いていいのかわかんないよw
じゃあここは空気を読まずに金色の闇自慰もので
269 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 07:45:39 ID:N/0tiU1r
いや
ララルンのリト争奪戦で
流れ読まずにリト×唯で
元ネタって某大百科だっけ?
違うか…?
なんか一本足の変なロボットだったような気がするんだが。
どうでもいいな。スルーして。
273 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 21:05:01 ID:iyBoSNkJ
みんなどんなネタがいいの? ちゃんと決まれば俺が書いてやるよ(^_^)「
274 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 21:53:12 ID:y0l5BEV8
ララと友達2人のララ調教もの
そして調教されたララ&リト
275 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 21:58:07 ID:N/0tiU1r
そりゃあルン×リト
春菜×リト
276 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 19:27:38 ID:ZYXQiUGt
275に賛成!
俺もその組み合わせが乙…
277 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 19:30:45 ID:JU0c21lj
ララ×春菜で
278 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 21:13:04 ID:liKkvjbY
まずい
過疎ってないか?
今書いてるから、もうちょい待って
仕事ばっかで中々創作時間作れないんだ
【エロ教師】 教え子の女子小中学生6人や教え子の母複数人と性交しまくり、鬼畜先生に懲役7年求刑
・18歳未満の小中学校の教え子計6人にみだらな行為をしたとして、強姦(ごうかん)罪
などに問われた群馬県太田市の元市立小中学音楽教師 岩井彰人(旧姓 吉田彰人)被告(31)の論告
求刑公判が10日、前橋地裁(結城剛行裁判長)であり、検察側は懲役7年を求刑した。
検察側は「被害に遭った教え子らは、好意を抱いていた教師から性欲のはけ口とされた」
と指摘した。
論告によると、岩井被告は昨年3月から11月にかけて、12−16歳の教え子に計24回、
県内のホテルなどでみだらな行為をした。被害者には小学校教諭時代の教え子だった
当時12歳の女児もいた。
http://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20070510-196611.html
281 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 06:48:50 ID:fk70cR6n
>>279 頑張って下さい
いい作品を期待してます
282 :
ヤミ金:2007/05/28(月) 12:02:01 ID:7wOY5WY9
続きを待ってくださっている方には申し訳ないですが
只今絶賛風邪ひき中…
しかし妄想する時間だけは多分にあるからネタだけが積もっていく罠
なので他の職人さんの到来を期待するぜー他力本願!
廊下の窓際で楽しそうに笑っている一組のカップルを見つめながら金髪の少女は小さな溜め息を漏らす
その様子を後ろから見ていたポニーテールと眼鏡の付き人二人は肩を寄せ合い嘆いていた
「あぁ〜沙姫様・・・」
結城リトを古手川唯に譲ってからというもの以前の輝きをすっかりなくした主に二人の心配は高まるばかり
「おいたわしや沙姫様・・・」
「・・・凛、私に少し考えがあります。沙姫様に元気になってもらうためにもあなたの協力が必要なの!」
そう言うとハンカチで涙を拭いている凛に綾はそっと耳打ちをする
以前から思い描いていた秘密の計画を――――
翌日の土曜日、休日ということもあり沙姫はいつもより少し遅めに目が覚める
気だるい体を起こそうと上半身に力をいれた時いつもと違う感触に沙姫は眉を寄せる
目を凝らすとその原因に思わず悲鳴がでそうになってしまう
「な、なんですのこれは!?」
沙姫の腕は後ろに回され手首に頑丈そうな手錠がかけられていた
「おはようございます沙姫様」
ベッドの隣にはいつもの二人
「あ、あなた達なんですのこれは?見ていないでなんとかしなさい!」
二人は顔を合わせるとくすりと笑いあい沙姫に顔を向ける
その目はいつもの二人とは違う、暗い瞳に冷酷さと妖艶さが混じった見る者の魂をゾクリとさせる
沙姫の体に寒気が走る
「・・・凛?綾?」
沙姫の反応に満足したのか二人はゆっくりとベッドに歩みよる
「沙姫様、私達は常日頃からあなたをお慕い申しております」
「ですから沙姫様の心中を察すると心が苦しくなるのです」
「なにを言ってるのあなた達?・・・それより早くこれをなんとかしなさい」
沙姫の頼みにも二人は無表情で歩み寄る。その足がベッドにかかる
「あぁおいたわしや沙姫様・・・こんなに無理をなさって・・・」
「ちょっと凛!?」
3人分の体重でベッドが軋む
「ですから私達二人が今から沙姫様を癒してさしあげます」
「・・・綾?」
二人は左右から沙姫を囲む形で見つめ合う
沙姫はたまらず逃げようと腕に力を入れるが鉄の手錠はびくともしない
カチャカチャと手錠が擦り合わさる音だけが部屋に響く
そんな沙姫の様子に綾はクスリと微笑む
「沙姫様覚えていますか?その手錠あなたが結城リトとしたプレイの時に使った物なんですよ」
沙姫の顔がさっと赤に染まる
「あ、あなた・・・」
「ですが今度は沙姫様が手錠をされる側になりましたね」
凛の少し熱を帯びた言葉に沙姫はうろたえる
「さあ、では始めましょう」
「私達からの気持ちですよ・・・沙姫様」
二人は動こうとする沙姫の体を両側から押さえつけると、薄いネグリジェに覆われた沙姫の体に指を這わしていく
それは愛撫するでもなく弄るでもない、ただライン沿って指をなぞらせるだけの行為
「ちょ、ちょっとなにするの!・・も、もうやめなさいっ」
「フフフフフ」
二人の不気味な笑い声が沙姫の不安をさらに掻き立てる
「沙姫様とってもきれいなプロポーション・・・きっと結城リトは喜んだに違いないわ」
「だから私達も楽しみましょう凛、だって私達はこんなにも沙姫様を思っているんだから」
頭上で繰り返される二人だけの世界に沙姫の思考はついていけない
「あなた達いったいなにを考えて・・・」
「あぁ沙姫様、心配なさらずに全て私達に任せてください」
綾は凛に目配せするとそれを合図に二人はどこから取り出したのかハサミを掲げる
「ちょっと・・・・」
「フフフ、さあ沙姫様お着替えの時間ですよ」
なにか言いかけた沙姫の口を手で塞ぐと二人はネグリジェにハサミをあてる
「んんっ・・むぅっ・ん・・んんん」
ジョキンッジョキンッとハサミが音を立てる度に凛の手の下で沙姫は声にならない悲鳴をあげる
無骨な鉄の感触に肌がぶるっとざわめき体が小刻みに震えだす
「見て凛、沙姫様とってもカワイイ」
主の反応がうれしいのか二人は鼻歌を歌いながらハサミをあてていく
上下左右あらゆる場所にハサミを入れられ沙姫のネグリジェはどんどん形を失っていく
「ああ・・・見て綾、沙姫様の体が・・・」
「ええ・・・見ているわ凛、とっても美しい」
見るも無残なネグリジェの下に沙姫の見事な体があらわれる
白い肌にすべすべの陶器の様な感触、くびれたウエストにカワイイへそ
形も大きさも完璧な胸に桜色の突起、震える体に合わせて胸もぷるぷると震える
白のショーツに覆われた下腹部に太ももを擦り合わせながら沙姫は二人を睨み付ける
その目は激しい怒りを宿していて普段の二人なら縮こまってしまう物だが
今の二人にとってはむしろ心地いいぐらいだった
「沙姫様そのような顔をなさらないで。これも沙姫様のためなのです」
凛の手を首を振ってどかせると沙姫は二人に怒りをあらわす
「あなた達なにやってるんですの!!?これはいったいどういうつもりなんですの!?」
二人は顔を合わせると心外だと言わんばかりに顔を曇らせる
「なにを仰るんですか沙姫様」
「そうです、これは沙姫様のためなんですよ!」
「あなた達・・・いい加減になさい!!さっさとこれを外しなさいっ今すぐ!」
綾は少し悲しそうな顔をすると沙姫の耳元に顔を寄せる
「これは沙姫様のためなのです。大丈夫です直にその意味がわかってきます」
綾の意味深な言葉に沙姫は一瞬きょとんとする
綾の視線に凛は頷くと沙姫の頭の方へ移動していく
「沙姫様ご自分の気持ちを全て出してくださいね」
「綾・・・?」
沙姫の疑問をよそに二人はそれぞれの位置に移動する
沙姫はさっきの意味がわからず綾に聞こうと上体を起こそうとするが凛がそれをさせない
凛は肩を押させつけるとその黒い瞳に恍惚と喜悦を浮かべ口から荒い息を吐いている
下腹部に指を這わし今か今かとその時を待っている綾の視線が前後で交わる
「あ、あなた達・・・ヤメ・・」
心のどこかではわかってはいても頭では二人を信じていた沙姫の顔に恐怖が混じる
二人は視線を合図に待っていたと言わんばかりに沙姫の体にむしゃぶりつく
「凛!綾!ヤメテっ・・今ならまだ許してあげますわっだから・・・」
凛の両手が沙姫の胸を鷲掴みそのやわらかさを弾力を手の平全てで堪能する
すぐに硬くなった乳首に愉悦を浮かべると凛は胸を揉みながら人差し指をコリコリと押し付ける
「ヤメっ・・あぁ・んっ・・はぁ・凛お願いしま・・はあっ」
綾はその舌で内股を太ももを舐めまわしていくと唾液が幾筋の糸を引き沙姫の太ももを彩る。何往復もされる舌使いに沙姫の腰が自然に浮いていく
「ああっ・・ヤメ・あっ・・んんっ・綾どうしてこんな・・・んんっ」
「やめませんよ沙姫様。今日は心行くまで私達と楽しむんです・・・」
凛の指が赤く充血した乳首を摘み上げ乳房を上へと引っ張り上げる
「あっ!痛っ・・凛!こんなことをしてただではすまなくてよ!」
凛はそれすらも心地いいのかうっとりした表情で沙姫に顔を近づける
「沙姫様口よろしいですか?」
「え?なにを・・・んんっ・ぁっ・・うぅ」
凛は沙姫の唇を奪うとその舌を強引に中に入れていく
「んんっ・・ひん!?ひゃめてっ・・むぅ・・んん」
くちゅくちゅと絡み合う水音に凛の舌は激しさを増していきその口内に次々と唾液を送り込む
「んっはぁ・・む、ちゅる・・むんんっ・じゅる・・じゅぱっ・・んっんん」
溢れ出した唾液が沙姫の口元から頬を伝いベッドを濡らしていく
「よかったわね凛、あなたずっと以前から沙姫様とそうやってキスしたかったのよね」
沙姫の足の指を一つ一つしゃぶりながら綾が微笑む
その視線は長い脚を太ももを舐め回すと沙姫の大事なところ秘所へとそそがれる
「あぁ・・だから私も・・・はぁ、もう・・・」
熱い息を吐きながら秘所へと近づく綾の気配に気づくと沙姫は体をゆすって抵抗する
だがその顔は凛によって両手でしっかり押さえ込まれているのでわずかしか抵抗できない
綾がするするとショーツを脱がしていき、その手が無理矢理脚を開かせると割れ目があらわれる
「あぁこれが沙姫様のあそこ・・・」
うっとりと見つめる様子の綾に沙姫は泣きたくなってきた
今までリトにしか見せてこなかった自分の大事な部分
幼い頃から常に一緒にいた凛・綾といえどこんな形でこんな風に見られるなんて
沙姫は恥辱とくやしさから涙が出そうになる目を閉じて必死に耐える
綾はそんな沙姫の様子にお構いなしに憧れのあそこに指を近づけていく
まだ閉じられたままの割れ目を綾は指を使い左右に広げさせる
リトに散々弄られた割れ目は肉ヒダも膣内もまだピンク色のままで綾の興奮を高める
「沙姫様とても美しゅうございます」
溜め息を漏らすとためらいもなく人差し指を膣内に入れる
「あぁっ・・綾あなた!らメ・・それひしょうはっ」
「フフ、それ以上はなんですか?沙姫様のここすごくいやらしくなってますよ」
少し指を曲げただけで愛液の音がくちゅくちゅとなる
後から後から溢れる愛液と指に絡みつく肉壁の感触に綾の指も激しさを増していく
「ヤメ・・うぅ・あぁ・・はあ、んんっ・・ひん!あや!やめてっやめて」
「やめませんよ沙姫様!あなたは凛に口を犯され私に膣を犯され本当はうれしいはずなの
に本当はもっとして欲しいと願ってるはずなのに・・・・」
綾の暴言に沙姫は思わず手を出そうと手錠をガチャガチャとさせる
「フフフダメですよ沙姫様、そんな怖い顔なさってはせっかくの美貌が台無しです
それよりもほら・・・ここをこうすると!」
沙姫の腰がビクンと上下に震える
綾の指が中で蠢き沙姫の一番感じる箇所を責め立てる
中よりも入り口の方、ヒダの周りやクリトリス
「知っていますよ沙姫様あなたの弱いところは全て、凛」
凛は口から舌を引き抜くと沙姫の顔を愛おしそうにペロペロと舐め回す
口を開放された沙姫はむせながら大量の唾液をこぼしていく
「いかがでしたか沙姫様?私の口の味は?」
「・・・はぁ、はぁあぁっ・・・凛っ!?」
「そんな怖い顔しないでください。悲しくなってしまいます」
凛はそう言いながらもスカートの中に手を入れ自らの下着を脱がしていく
「さあ沙姫様、口を味わった後は今度は私のあそこを味わってくださいね」
凛は沙姫の顔に騎乗すると自らの顔を沙姫の秘所へと近づける
「これはなんのつもりですの?」
「今から凛と舐めっこをするんでよ。お互いのあそこに口を押し付けて貪るんです
できますよね?結城リトと何度もしたことですし」
それに沙姫は真っ赤になって怒り出す
「誰がそのようなことを!!」
そんな沙姫に二人は微笑み合うとそれぞれ秘所へと舌を指を近づけていく
「ダメですよ沙姫様そのようなわがままを言っては」
綾の指が何本も何本も中へ入っていき愛液を外に溢れさせる
「沙姫様も私達を悦ばせてください」
凛の指が肉皮に包まれたクリトリスをきれいに剥いていく
剥き終えた赤く大きくなっているクリトリスに凛は涎を垂らす
「あぁぁ・・・んっ・・」
伝わり落ちる唾液が秘所を濡らしそのなんともいえない感触が沙姫の性感帯をほどよく刺激する
唾液でぬるぬるになっていく肉ヒダを広げきると挿入している指から膣に収まりきれない蜜があふれ出す様子に綾が笑みをこぼす
「あらあら沙姫様はしたいないですよ。こんなにお漏らしをして」
「はぁ、はぁ・・綾・どうしてなの?凛も?」
「「全てあなたのためですよ沙姫様」」
口を揃えて笑いかける二人の姿に沙姫の本能は警告を発する
(わ、私このままだとこの二人に・・・・)
膣内で蠢き始める指に、近づく舌の生暖かな感触に沙姫の体は震えだす
「た・・助け・・・助けてリト・・・・」
「今なんとおっしゃいましたか沙姫様?」
「もう一度大きな声で言ってもらえるように手伝ってあげましょう綾」
再開される二人の責め
「ヤメっ・・・・んん!!」
膣内で掻き回される四本の指が肉壁を擦り上げせまい膣を徐々に押し広げる
「んんっああ!!綾っ痛いっ!ああっんんん!!」
凛は勃起したクリトリスに綾とは違うやさしい愛撫を繰り返す。舌で舐め取りキスをする
「あぁっ・・んあぁ・・はあヤメ・・いっやぁぁっ」
ぱっくりと広がった割れ目からは捲れ上がってしまった肉ヒダで中から愛液がとめどなく溢れだし、
第三関節まで入っている綾の指が中を這い回る度にぐちょぐちょと卑猥な音を立てる
「ひゃめ・・おかしく、おかしくなってしまいますわっ!!」
「かまいませんよ。沙姫様の喜びが私達の悦びなのですから」
上下左右に掻き回される手に沙姫の膣は悲鳴を快感の声をあげる
「あっくぅっ・・ううんっ、やっあああ・・ひゃめて・・だメっ!ダめれす・・」
ろれつの回らない言葉とぴちゃぴちゃとなる水音、三人の荒い呼吸と喘ぎが部屋に満ちていく
ぐちゅぐちゅと泡立つ愛液が白濁に変わり、それに唾液が交じり合った秘所はただの淫乱なものになっている
「もう許ひてっこれ以上はっ・・いや・嫌ぁ・・あああっ」
「ああ沙姫様のここすごくおいしい」
凛の舌がクリトリスを包みいっきにそれを吸い上げる
「ああっっ!!凛凛らめっダメですわっ・・・そこ・・あああんんああぁっ!!!」
今までの量とは違う愛液がベッドに大きな染みを作っていく
「ああ・・・んっぁぁ・・・はぁ、はぁ」
「沙姫様イッテしまった様ですね凛」
「ええ、けれどまだまだ沙姫様の美しい姿を見たいでしょ綾?」
引き抜いた手に付いた愛液を舌で堪能しながら眼鏡の奥の瞳を不気味に細めていく
「それでは少々早いようだけどアレを出しましょうか凛」
(・・・アレって・・)
息を荒げながら後ろからごそごそと何かを取り出そうとする凛を見つめる沙姫
「沙姫様本日の私達からのプレゼントですよ」
綾の瞳の奥、眼鏡に隠れたその黒い感情を読み取ってしまった沙姫に冷や汗がどっと吹き出る
「な、なんですの・・・なにを・・・」
「心配なさらないでください」
微笑む綾の一つ一つの動作に体がビクビク反応する
凛は箱状の物を持ってくると中身を綾となにやら確認しあう
頷きあう二人が今の沙姫にはすごく怖い
「はいでは沙姫様受け取ってくださいね」
二人の手に握られているのはローターとバイブ、なんの変哲もない普通の物に沙姫は眉根を寄せる
今の二人が考え用意したものにしては普通すぎる
凛と綾はおびえる沙姫の左右に移動するとやさしく諭すように言い聞かせる
「心配しなくてもこれはただのバイブとローターです」
「ですからなんの心配もせず沙姫様は快感に身をゆだねてください」
凛は沙姫の脚を広げると今だヒクヒクとしている割れ目を再び指で広げる
「ちょっと待って!私さっきイッタばかりでまだ・・・・あああっっ!!」
綾がスイッチの入ったローターをクリトリスに当てると沙姫の腰がビクンと震える
「わかっていますよ沙姫様もっと欲しくてたまらないのですね」
「違・・んんっ・感じすぎて・・・あああっくぅ!」
早くもガクガクと震えだす沙姫の体に凛がバイブを当てる
「さあ沙姫様もう一つ入りますよ」
「っ!!?」
愛液に包まれながらズブズブと膣内に沈んでいくバイブ
無機質な金属の感触が肉壁を刺激しギュウギュウと締め上げる
「んんっあああ!やめてっ・・抜いて抜きなさいっ!今そんなことされると」
「されるとなんです?スイッチを入れてあげましょう」
凛の指がスイッチに触れる。カチッという音と共にそれは最大出力で動き出す
「あっああああ!んんっ・・ダメっ・おかしく、あぁ壊れますわっ」
グイングインと中を掻き混ぜるバイブに沙姫の理性が飛んでいく
「あっあっああっ・・んんんっ・・もうやめて!ひゃあっ!!」
上下前後に動かされていく二人の手
その目は感情とは程遠いものが宿り、ただ手を動かしていく敬愛する主のためだけに
二人の愛撫に自然と沙姫の腰が動き出すと薄く微笑み合う
涙を流しながら悶え体をくねらせる沙姫
自分の意思とは関係なく快楽を求めてしまう自分の体に喘ぎとは別に嗚咽が混じる
そんな沙姫が愛おしすぎて二人は主の体の上でキスし舌を絡めると、糸を引く口を沙姫の胸へとそれぞれ運ぶ
沙姫の目が交互に二人を見、その口が拒絶の声を出す前に凛と綾は乳房へ乳首へとしゃぶりつく
その激しい愛撫に沙姫体はガクガクと震え二度三度と連続して絶頂を迎えてしまう
「やっあああっ!!はあんっ・・んんっ・くっあぁはぁ・・はぁああっ」
イッテもイッテもやめない止まらない愛撫に沙姫は気が狂いそうになる
じゅぶじゅぶと出し入れされるバイブから愛液がとめどなく溢れだす
ローターで舐め回されるクリトリスは赤く充血に限界まで肥大していた
「ヤメテっ・・もうやめて!お願い・お願いしますわ・・もうもう私・・私」
懇願する沙姫の下腹部がブルッと震えだす
「あっ・・・!」
その様子に二人は顔を見合わせ笑い出す
「沙姫様どうなされました?」
「まさか・・・おトイレに行きたいとかじゃありませんよね?」
沙姫の顔が真っ赤に染まる
「違っ・・・あぁ・・ダメ・・ダメトイレにっトイレに行かせて!お願いしますわ」
「ダメですよ沙姫様。こ・こ・でしてくださいね」
微笑む綾に沙姫が睨み付ける
「あなたっ!あなた達二人はどこまで・・・・!!」
「ん〜そんなに怒られるなんて困りましたね凛?」
「・・・綾そろそろ沙姫様も限界でしょう。ここで本当のことを言ってみては」
綾は凛からバイブとローターを交換するとスイッチを切った状態で動かしていく
「はぁっ・・ああっ・んん・・お願いっ・・」
「沙姫様、これなんだかわかりますか?」
「な、なにって・・・・?」
それはどう見ても普通のバイブ。沙姫は考えるも尿意がそれを邪魔をする
「そんなことより早くトイレにっ!!」
「・・・これ結城リトの形と大きさに合わせて作った特注品なんですよ。沙姫様もう結城リトのことを忘れてしまったのですか?」
「・・・・リト・・の・・」
そんなことを言われも沙姫にとったらわかるわけがない
「そうですよ沙姫様!言ってみれば沙姫様は結城リトに何度もイカされたあげくに尿意までも・・・」
綾の言葉が沙姫の脳裏に入っていく。目線が下に下に自分の割れ目に入れられている物に注がれる
「そうです。言ったはずですよこれは私達からのプレゼントだと!」
再びスイッチが入れられる
「ああっ!!んっ・・んんんっ」
「どうですか愛しい人のモノは?」
――――愛しい?違いますわだってリトはもう・・・
粘ついた白い愛液がバイブに絡みつく
「こんなにもあなたを求めている」
「違、違いますわ!だってこれは・・あっくぅ・・んん」
膣内が掻き回される度に沙姫の尿意は一歩一歩近づく
「本当にそうですか?こんなにもあなたは咥えて離そうとはしないのに?」
見ると綾は手を離していてバイブだけが沙姫の割れ目に入れられたまま動いていた
「あっ・・・ああ・・」
するりと凛が沙姫を抱き起こし後ろから羽交い絞めにする
「沙姫様素直になってください」
後ろを振り向くと凛が耳元で囁く
「あなたは結城リトを求めているのです。だってそうでしょう・・沙姫様の体をこんなにも淫らにしてしまっているのです。もう戻れませんよね?」
凛はちゅぱっと舌を耳に這わせる
「沙姫様のいやらしい蜜が溢れて止まらなくなってますよ?」
二人のやり取りに沙姫はギュッと目を閉じる
――――私がリトを求めている?違いますわ!だってリトはもう私のものでは・・・
「「さあ沙姫様どうなさりたいのですか?」」
二人の問いにも沙姫は答えられない。近づく尿意は限界まで来ていた
「そ、そんなことはどうでもいいですわ!それより早く私を解放なさい!」
もじもじと腰をくねらせる沙姫は本当につらそうで顔も紅潮してきている
「ダメですよ!ちゃんと本当のコトをいわないと解放しません」
「だから・・・!」
「沙姫様はご自分の気持ちを言うだけでいいのですよ」
凛の両手が胸を揉みしだいていく
「んっ・・・トイレにッ・・ぅん・」
襲いくる快感と尿意の連続に理性のひもがぷつんと切れそうになる
「沙姫様はわかっているはずですよ。本当はどうしたいかを」
「ど、どう・・・したい・・か・・」
硬くなっている乳首を指と指の間で転がす
「そうです。自分をこんなに苦しめる寂しい思いにさせる元凶を作った人物」
「はっ・・んん・・あっ!く・・そんな人・・・」
「いるじゃないですか沙姫様」
舌が首筋をなぞり胸の谷間に落ちていく
「あの女・・・古手川唯ですよ!」
沙姫の脳裏に唯の顔が浮かぶ。リトと楽しそうに話す唯の顔、幸せそうな微笑
「わかりましたか?あの女が沙姫様の全てを奪ったのでしょ?」
「違いますわ!私が・・私がリトをあの子に・・・・」
「まだそんなコトを言っておられるのですか?・・・仕方ありませんね」
綾は溜め息を吐くと一気にバイブを膣の奥まで挿入する
「ああっ・・あっ・んんん・・はあああ・・奥にっ・・」
「わかっていますよ。あたっているのでしょう奥に?」
バイブの先端が子宮口を擦り上げる感触に沙姫は体を震わす
「あっ・・ヤメっ・こんな・・ああっ」
「思い出しましたか?結城リトに沙姫様はよくこうやって犯されてましたよね?」
前後に動く度に奥にあたる金属の冷たい感触
「あっヤメ・・ああっあたって・・ああダメ・・もれ・漏れてしまいますわっ!」
震える体を凛が押さえつけると綾の動きがどんどん加速される
「沙姫様本当のことをおっしゃってはどうです?本当は結城リトをどうしたいのですか?
あの古手川唯をどうしたいのです?」
――――私が願っているのはリトの幸せ・・・リトが幸せなら・・・
「言ってください私達に!あの女をどうしたいのか」
「わた・・私は・・・んんっあああっ・・・綾!綾やめなさいもう・・・もうっ」
綾はローターをクリトリスに押し付ける。その感度に沙姫の理性が切れてしまう
ベッド一面に広がる黄色がかった染み。少し生暖かい感触に手を濡らした綾が微笑む
「ああ沙姫様のおしっこ・・・すごくいいわぁ・・・」
「はぁ、あぁ・・あああっ・・ん・・っぁ」
肩で息をする沙姫に二人はもたれかかる
「結城リトに失禁させられましたね沙姫様」
「とっても気持ちよさそうでしたよ」
――――私
「さあどうなさりたいのですか?もっと欲しくありませんか結城リトを」
――――リトを・・・・
「沙姫様っ?」
――――私リトのことを
「「沙姫様ご命令を!」」
――――リト・・・古手川唯・・・
俯きしゃべらない沙姫を二人は心配そうに見つめる
それからしばらくすると手錠を外された沙姫はゆっくりと綾と凛を抱きしめ言葉をつむぎだす
「凛・綾あなた達に頼みたいことがあるの・・・・」
終わり
スレの流れを読まずにダークな感じのSS投下申し訳ない
純愛ものも書いてるんだけどなかなか進まなくて・・・
とりあえずこのリト唯沙姫話はこれで終わりです
292 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 17:35:33 ID:fk70cR6n
GJ!!!!!!!!!
前の続編ですね
いい具合いに沙姫がいじめられてるww
引き続き純愛物も期待してます
同じくGJ!
ダークな感じのもアリですね。
続編希望です。
>ヤミ金
建前「お大事に…」
本音「えーい!うpはまだか!」
295 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 21:38:42 ID:fk70cR6n
本音漏れてるww
職人は神だからもっと崇めなさいww
296 :
無理矢理4P:2007/05/28(月) 23:46:24 ID:ZzRiZ4Xa
書きあがったので、投下します。
法的に無理のない範囲でのハーレムエンドを目指して書いたのですが
何度か忙しくてジャンプが読めなかった週があったので
ひょっとしたら本編との矛盾とか、かなり発生してるかもしれません。
その辺は、どうかご容赦下さい。
あと、近親相姦とかレズモノが苦手だと言う人は、NGでもしといて下さい。
では、投下開始。
297 :
無理矢理4P:2007/05/28(月) 23:47:49 ID:ZzRiZ4Xa
普通の人間なら、ストレス性の胃炎になっていて然るべきだ。
宇宙人に求婚されたり、それが原因で命を狙われたり、
その宇宙人の行動に振り回されたり、その宇宙人の発明品に爆死しかけたり。
胃炎どころか、自殺の原因になっていてもおかしくない不運の数々。
それでも彼が傍から羨ましがられるのは、彼に求婚している宇宙人が
ヒト型の目から見て、非常に可愛らしい顔立ちの美少女だったからだ。
「おっはよー! 良く眠れたぁ?」
件の宇宙人・ララは通り抜けるような声で、
家主である結城リトの布団を引っぺがした。
寝惚け眼のリトはのろのろと起き上がると、恨めしそうにララを見上げた。
「何が『良く眠れた?』だ……
たった今お前が起こすその瞬間まで、現在進行形で寝てただろーが」
休日の朝に無理矢理叩き起こされる程、迷惑な事もない。
これが無ければ、あと一時間は寝ていられたのに。
「美柑が朝食用意してくれてるよ。早く食べないと冷めちゃう」
ララに促され、リトは仕方なく気だるい体を起こした。
わざわざ妹が食事を作ってくれているのだから、
それを無下にするような真似は、兄としては出来ない。
ララに手をひかれ、パジャマ姿のままで一階へと降りて行った。
「呆れた、まだそんな格好してる。
早く着替えないと、春菜さん来ちゃうよ?」
ほどよく焼けたトーストと、良い具合に半熟の目玉焼き。
と同時に、まるで妻のような口ぶりの小言。
我が妹ながら、こいつは将来良い嫁になるんだろうな、とリトは思った。
「予定は11時からなんだから、まだ大丈夫だろ」
リトは席につくと、まだ野暮ったい瞼をこすりながら、コップに牛乳を注いだ。
時計の針は、午前の8時を指している。
確かに、11時までまだかなりの余裕がある。
こんな時間にわざわざ起きる必要など、本来無い。
とは言え、今日は来客があるのだから、部屋を軽く掃除せねばなるまい。
リトもララも美柑も、平日は学校だから、家の中を掃除する時間はあまり無い。
加えてリトは、空いた土日にすら、気分が乗らねば掃除しない。
来客に備えての部屋掃除の時間を確保させるために、
この不精の兄を叩き起こしてくるようにララに頼んだ美柑の狙いは、的確と言えた。
朝食をとり終えて、しばらくぼーっと過ごし、
9時を過ぎた辺りから、リトは部屋掃除に乗り出した。
廊下とトイレと、二階に通じる階段は、美柑が担当した。
リトの部屋と違って、普段から美柑がそれなりに気を配っているため、
この三箇所は比較的短時間の掃除で済んだ。
ララが発明品を作って掃除を簡単に終わらせようと提案してきたが、
リトは必死に、美柑はそれとなく、それぞれに提案を断った。
298 :
無理矢理4P:2007/05/28(月) 23:48:52 ID:ZzRiZ4Xa
10時55分。
インターフォンの音が鳴る頃には、掃除は終了していた。
リトの部屋も、ララが入り浸るようになってからは
あまり散らかせなくなっていたので、掃除にはそんなに時間がかかっていなかった。
ララは、さもこの家の住人のように、玄関へと真っ先に向かった。
「はいはーい! ちょっと待っててねー」
ドアの向こうから現れたのは、春菜だった。
手には手提げ鞄を携えており、その中には教科書とノートと参考書が入っていた。
「こんにちわ、ララさん」
定期試験まで二週間。
試験を珍しがって、面白がっているララと、
反対に試験にまるで乗り気でないリトの二人に、試験対策を施すために
春菜は自ら勉強会を立案したのだ。
ララは勿論大賛成だし、春菜とプライベートで会えるのなら、リトにも断る理由は無かった。
年頃の女子の部屋に上がりこむわけにもいかないので、場所はリトの部屋となった。
かくして、今日この三人が結城家に揃ったという運びだ。
とは言え、試験までまだ二週間もある。
試験範囲はまだ発表されていないし、習った範囲の一部を
あまり重要でないからと、試験範囲に含めない先生も、たまさかいる。
つまり試験対策と言っても、今この時点では、
どこを勉強したら良いのか、リトには検討もつかないのだ。
勿論春菜のような優等生は、それでもちゃんと勉強する。
試験一週間前だろうが、二週間前だろうが、一ヶ月前だろうが、それは変わらない。
逆に言えば、普段から予習復習に余念の無い春菜は、
何もわざわざ結城家に来てまで『試験に向けての勉強』をする必要は無かった。
必然的に、三人とも試験対策に身が入らなくなる。
リトはだらけて床の上に寝転がるし、春菜も何となく根をつめる気になれないし、
ララに至っては、開始五分で勝手にリトのベッドの上に上がって、漫画を読み始める始末。
途中で人数分のケーキとジュースを持って部屋を訪れた美柑は
「やっぱり、こうなったか……」と口の中で呟き、呆れながら輪の中に混じった。
299 :
無理矢理4P:2007/05/28(月) 23:49:59 ID:ZzRiZ4Xa
テーブルの上に散らばっていたテキストや筆記用具を片付け、トレイを代わりに置く。
現金なもので、それまでベッドの上でゴロゴロしていたララは、
ケーキが来た途端に起き上がって、床の上に座りなおした。
「わぁ、美味しそー!」
「ったく、コイツはこういう時だけ……とは言え」
無許可で他人のベッドの上に上がりこんで、無許可で他人の漫画を読んでいたララに
リトはぶつくさと文句を言いながら、隣に座った妹の方に、目線を向けた。
ケーキもジュースも、最初から三人分しか用意されていなかった。
来客へのもてなしなのだから、美柑の分がある方がおかしいのだ。
そんな事は気にもとめず、美柑本人はリトとララと春菜の前に、
それぞれケーキとジュースを並べていく。
当然、春菜もそれは気になった。
「えっと……美柑ちゃん、良かったら私のケーキ、食べて良いよ?」
「気にしなくて良いよ。春菜さんはお客さんなんだから、そんなワケにはいかないし」
本人は本当に平気なつもりなのだろうが、周りからしてみれば
小学生に遠慮されては、立場も何もあったものではない。
まして、それを鵜呑みにして素直にケーキを頬張る気にもなれない。
「西連寺は良いよ。美柑には俺のをやるから」
兄はそう言うと、自分のケーキとジュースを、美柑の前に差し出した。
こういう所を見ると、やはり彼も『お兄ちゃん』なのだな、と思わされる。
お互いに相手に譲ろうとしてムキになりかける兄妹を見ていると、
春菜はこっそり笑みがこぼれてしまった。
ララは秘密道具でケーキを増やそうと提案したが、それはあっさり却下された。
焦げた生クリームで部屋と体中がベトベトになるような事態は、誰しも避けたかった。
結局兄としての立場を立たせるため、美柑はリトの差し出したケーキを最終的に受け取った。
とは言えリトも喉は渇くから、ジュースだけは台所まで降りて、パックごと取ってきた。
コップももう一人分、追加で持ってきた。
しばらくして空気が落ち着いてくると、ララはまたベッドの上に上がりこんだ。
さりとて、リトは特に文句を差し挟まなかった。
自分のベッドの上で女の子が寝転がっているというシチュエーションにも、いい加減慣れていた。
しかし春菜は、自分の好きな男子のベッドの上に、
自分以外の女の子が寝ているという状況が、内心面白くなかった。
友人に嫉妬するなど、浅ましい事だと自戒しつつ、笑顔を取り繕う。
美柑は「少しは春菜さんに気を回して、ジェラシー回避してあげなさいよ」
と心の中で唱えながら、甲斐性なしの兄を静かに睨み付けた。
気のきく男なら、多少無理してでもララをベッドから起き上がらせるか、
もしくは春菜の横に座りなおして、相対的にララを半ば蚊帳の外に置くかするだろう。
それが出来ない辺りがリトの優柔不断なところだ。
どちらも傷つけずに済まそうとするから、どちらも中途半端になる。
或いはこれでは、実はララの方が大事なのではと思われても、仕方の無い事だ。
美柑は思い切って、リトに尋ねてみた。
ララにも春菜にも聞こえるように……
聞こえていなかったフリなど、両者とも出来ぬように、
それなりに声を張って、はっきりとした口調で。
「で、結局リトはさ。ララさんと春菜さんの、どっちが本命なの?」
瞬間、場の空気が止まったのは言うまでもない。
リトと春菜は、目を丸く見開いて言葉を失った。
寝転がって本を読んでいたララも、勿論驚いたには違いないが、
こういう事に頓着が無いのか、あるいは肝が据わっているのか、反応は他の二人程強烈でなかった。
しかし、三者とも三様に顔を赤くし、絶句した点は同じだ。
リトにしてみれば、自分が春菜に好意を寄せていた事が、
図らずもララと春菜にバレてしまったわけだ。
と同時に、春菜への想いに美柑が気づいていた事自体、既に驚きの対象だ。
が、当面の問題はそんな事ではない。
当面の問題は、いかにしてこの状況を収束させるかと言う事だ。
なるほど、これも計算しての美柑の質問だったのかもしれない。
優柔不断なリトとは言えど、当人二人が同席しているこの状況で、
答えをはぐらかすのは至難の業だ。
必ずどちらかを選ばなければ、いつまで待っても事態は収まらない。
それを見越して、美柑は敢えて三人が揃っているこのタイミングで、質問をぶつけたのだ。
「なっ……おまっ、お前……」
口をパクパクさせながら、辛うじて美柑への文句を口に乗せようとするリト。
しかし、何と文句を言えば良いのかもわからず、呂律もうまく回らない。
ちらりと一瞬春菜の顔を見るが、その表情を読み取るのが怖くて、
すぐにまた目を背けてしまう。
そんな逃げの姿勢が、美柑には殊更鬱陶しかった。
「そろそろハッキリしたらぁ?
いつまでも三人仲良しこよしってわけには、いかないでしょ」
妙にマセた意見を言う辺りは、とても小学生とは思えない。
こういうドライな考え方をする所は、さすがに女なのだなぁと思い知らされる。
「そっか……リトの好きな子って、春菜だったんだ……」
ララは、かつてリトが自分に言っていた言葉を思い出していた。
既に好きな子がいるから、ララとは結婚出来ない。
出会ったばかりの頃、彼はそんな事を言っていた。
まさかこんな身近な所に、その相手がいるとは思わなかった。
瞬間、春菜と目が合う。
しかし春菜は、リトが春菜から目を逸らした時と同じように、ララから目を逸らした。
春菜は、頭の中が混乱していた。
心のどこかで、リトが好きなのはどうせララなんだろうと、諦めていた。
認めたくはなかったが、自分で勝手に負けた気になっていた。
勝ちたい、リトを得たいと思ってはいたが、とても叶うとは思えなかった。
それがどうだろう。
ひょんな事から、リトが自分に好意を抱いてくれているらしい事を、伝えられたのだ。
まだどちらが本命かは確定ではないらしいが、今までより遥かに希望がわいてきた。
と同時に、その希望が裏切られたらどうしよう、という危惧も生まれた。
もし彼が選んでくれるのが自分ではなかったら、明日からどうやって生きていけば良いのだろう。
明日から、どんな顔でリトやララに会えば良いのだろうか。
また、仮にリトが選んでくれたのが自分であったとしても、問題は同様だ。
明日から、どんな顔してララに会えば良いのだろうか。
どちらにしろ、もう友達ではいられないかもしれない……。
だが、そんな場の緊張を、ララはあっさりと打ち砕いた。
というより、彼女は何故春菜やリトが、こんなにも重苦しい空気でいるのか理解出来なかった。
この修羅場を、修羅場とすら認識していなかった。
「あのさぁ、何でリトが、私と春菜の、必ずどっちかを選ばないといけないの?」
再び、場の空気が停止した。
ララが口を開いた瞬間、リトも春菜も、彼女がどんな意見を出すのかと、内心身を強張らせた。
しかし、そのとぼけた口調と、予想とは無関係な単語の並びに気を抜かれ始め、
最後の疑問符を聞き終えた時には、またいつものごとくララに呆れ返りかけていた。
「あっ……あのなぁお前」
「えと……ララさん、意味わかってる?」
若干空気が柔らかくなってしまったのは、美柑にとって計算外だ。
このまま、なし崩し的に答えをはぐらかされてしまう可能性もある。
それでは意味が無いのだ。
だが、ララの質問の意味がわからないのは、リトや春菜と同様だ。
頭の中で、彼女なりにララの意見を解釈してみる。
恐らくは、リトにとっての選択肢がララと春菜の二名しか無い点を、ララは突っ込んだのだろう。
ひょっとしたら美柑達が気付いていないだけで、他にリトが気に入っている女がいるかもしれない。
そんな可能性を無視して、この場の人間だけで話を進めるのは、いかにも滑稽だ。
ララは、そういう事が言いたかったのかもしれない。
……などという美柑の予想は、まるで意味が無かった。
ララは、別にそこまで深く考えていなかった。
単純に、本当に、何で一人だけを選ばないといけないのか、その事が疑問だったようだ。
それまで口を挟まず空気化していたペケが、ここぞとばかりに解説する。
「デビルーク星にとっては、一夫多妻はごく普通の事なんですよ。
だからララ様には、リト殿が一人の女性を選ばねばならないという
地球の風習が、理解出来なかったのです」
「い、一夫多妻……って……」
そう言えば、この地球でも、国によっては(或いは民族によっては)一夫多妻は認められている。
独占欲を抜きにすれば、子孫を残すのに最も効率の良い家族形態ではある。
今の日本では重婚は否定されているが、昔の将軍や偉い人などは、
側室を何人も抱え込み、子を何人も作ったものだ。
勉強好きな春菜は、瞬時に頭の中で情報を組み立て、納得してしまった。
そしてまた、美柑も重婚をすんなりと受け入れてしまった。
「そっか、別にそれで構わないんだ……。ララさん、地球の戸籍無いんだし。
デビルーク星の戸籍ではララさんとリトが入籍しておいて、
地球の戸籍では、春菜さんとリトが入籍してれば良いんだ。
なぁんだ、別にどっちか一人に絞る必要無かったんだねぇ。良かったじゃん、リト」
この修羅場を作り出しておいて、その本人が勝手に納得してしまった。
心臓が縮まる思いまでしたリトにとっては、
自分抜きで勝手に部外者に納得されても、苛立たしいだけだ。
だが、美柑をどやそうとするリトの声を、再びララが遮った。
「そう言う美柑は、リトと結婚しないの?」
もう空気が止まるのはこれで本日三度目だ。
何でここで、妹である美柑との結婚まで、話題にのぼってくるのだろう。
デビルークでは、兄と妹でも結婚出来るのか?
その疑問には、ペケの代わりに春菜が回答を提示した。
「そう言えば……昔は日本でも世界でも、近親婚はごく普通の事だったんだっけ?」
「……そ、そうなのか? 西連寺」
「ギリシャ神話とかでも、兄弟姉妹と結婚した神様は登場するし……」
だが、これは流石に特例過ぎる。
自分が、血の繋がった妹と結婚?
確かにこの妹は将来良い嫁になるだろうとは思ったが、自分の嫁にしたいとは思わない。
想像するだけで気色悪い。何が妹萌えだ、現実に妹持ってから言ってみろヲタどもが。
しかし予想外にも、美柑はまんざらでもないようだった。
「別に私は良いよ。どの道地球の戸籍には影響しようが無いんだし。
デビルークでもどこでも、自分の住んでない星の戸籍で
私とリトがどういう扱いになってても、困る事なんか別に無いだろうし」
こういう割り切りは、さすが美柑といったところだ。
三重婚に、近親婚。
全員にとって、悪い話ではない。
恋愛観念が根本的に地球人と異なるララは勿論、
割り切れてしまうのであれば、春菜にとっても損は無い。
そして、美女二人(+妹)と同時に関係を持てるという事は、リトにとっても悪い話ではない。
倫理観からの抵抗はあったが、欲望を退けられる程にはならない。
先程までの修羅場から一転して、嬉しそうな目ですりよってくるララと
潤んだ瞳で見つめてくる春菜(と、どうでも良い表情で眺めてくる美柑)を見ていると
リトは、我慢する気も、紳士でいる気も失せてしまった。
時計の針は、いつの間にやら正午を回っていた。
元々勉強するために集まっていたので、テレビもステレオも切ってある。
他に気を紛らわす要素は、殆ど無い。話の逸らしようもない。
だからララに迫られた時、リトにはそれを避ける事が出来なかった。
「リトー、キスしよー」
「はぁあ!? ちょ、待っ……」
有無を言わせず、春菜と美柑の見ている目の前で、リトはララに唇を奪われた。
その細腕からは想像出来ない、地球人以上の腕力で顔をがっしりと掴まれ、
逃げられない状態に固定されて、半ば無理矢理キスされる。
もっとも、たった今この場の全員と結婚する事が確約された以上、
婚約者の一人であるララからの求愛を断る道理は無かった。
ララはリトから唇を離すと、羨ましそうに二人のキスを見つめていた春菜に、バトンタッチした。
「はい。次は春菜の番!」
「え、わ、私?」
「当たり前じゃん。私達みーんなリトのお嫁さんになるんだから、
みーんなリトと愛し合おうよ」
もはや三角関係だとか、女同士のジェラシーだとか、そんな観念はララには備わっていないようだ。
極めてオープンに、この重婚を快諾してしまっている。
デビルークでは当たり前の事なのかもしれないが、地球人である春菜にはまだ馴染みにくい。
とは言え、この関係に納得した事に違いは無い。
そっと瞳を閉じて、春菜はリトに全てを委ねた。
「さ、西連寺……」
押し黙る春菜から覚悟を読み取って、リトは静かに彼女に顔を近づけた。
憧れの女の子と、念願叶って初キスを交わせる。
たとえそれが宇宙人や妹の目の前であろうが、もはや気にとめていられない。
先程ララがそうしてきたように、リトもまた、春菜の顔を両手でしっかり保持した。
しっかりと言っても、手はあくまで添えるように優しく触れさせるだけだ。
しかし、それで十分だった。手など、相手の心を誘導してやるだけのものでしかない。
ふっ……と微かに、唇を触れさせる。
それから少し思い切って、もうちょっとだけ唇の密着度を高める。
あくまでソフトな、純粋なキス。
恐々としていて、お互いに臆しているのが、傍から見ていてもわかる程だ。
童貞と処女なのだから、それも当然だろう。
やがてすっと唇を離した時、春菜は嬉しさのあまり、うっすらと涙を浮かべていた。
余韻を吹き飛ばすように、ララがリトをつついてくる。
「さぁさ、お次は美柑だよ!」
「……何ぃ!?」
「って言うか、私もキスすんの、ララさん?」
当たり前じゃない、と言わんばかりに、ララはリトの肩を掴んで、彼の体を美柑の方に向けた。
とは言え、いくら何でも兄妹で口付けなど、正気の沙汰とは思えない。
美柑自身、小さい頃ならいざ知らず、この年になって兄とチュウしたいとも思わない。
が、一応彼の嫁になる以上、断るのも変な話だ。
「しょうがないなぁ……オデコになら良いよ」
そう言って美柑は、前髪を掻き分けて額を突き出した。
ここまで来たら、それをムキになって嫌がる事も、リトにはなかなか出来ない。
たかが妹相手に、たかが額にキスするくらいの事を、何故頑なに拒否する必要があろうか。
一頻り考え込んだ後、リトは吹っ切れたのか、妹を軽く抱き寄せてから
春菜の時と同じように、優しく柔らかく、口付けてやった。
リトが離れると、今度は美柑の方からリトに近づいた。
そして、挨拶のように軽やかに、その頬にキスしてやる。
「ま、こんなもんでしょ」
「あ、あぁ、まぁ……
おいララ、これで満足か……?
って……」
振り向くと、ララはペケの機能を解除して、全裸になろうとしていた。
見る間に服が、蒸発するように空気中に解けていく。
「お前、何やってんだよっ!?」
「……何って?
せっかく夫婦になったんだから、夫婦の営みに精を出さなきゃ。ね?」
ララは春菜に目配せして、軽くウィンクした。
どうやら、事はキスだけでは済ませてもらえないようだ。
付き合う前から婚約が確定しただけでも驚きなのに、
更に付き合い始めてものの三分で、肉体関係に及ぶ事になろうとは。
さすがに断ろうかと思ったが、躊躇無く全裸になったララを前にして、
春菜には退く事は出来なかった。
勢いで無理矢理ララに脱がされたリトの肉棒は、既に硬くそそり立っていた。
全裸のララと、躊躇いがちに下着姿を晒す春菜が目の前にいるのだ。勃起しないわけがない。
学校で性教育を勉強し始めたばかりで、まだあまり知識も貞操観念も無い美柑が、
興味本位でリトの肉棒を触ってきた。
「へぇ、興奮すると大きくなるって小耳に挟んだ事あるけど、こんななるんだ。
そう言えば理科の授業で見た虫の交尾のビデオでも、雄がこんな太いの出してたっけ」
よくこんなものが、普段はズボンに収まるサイズでいられるなぁと
呆れるやら感心するやら、美柑はまるで観察記録でもつけるように、マジマジとそれを見つめた。
グロテスクで、裏に筋が通っていて、皺が多い。
若干黒っぽいその見た目は、小さい頃に風呂で見たものとは、大きく異なっていた。
まだ股間のスベスベな美柑には、性徴というものがここまで凄まじいとは、中々飲み込めなかった。
「で、射精ってどうやんの? この袋絞ったら出てくんの?」
美柑は、全く悪気無く、兄の睾丸を握りこんだ。
握りこんだと言っても、極めて軽い力であり、痛みを感じるレベルではない。
だが、予告なく金的を握られては、反射的に恐怖してしまうのが男だ。
「いっ……ぎ……お、お前なぁ……」
「あれ、違った? どうやったら精液っての出せるのか、教えてよ」
美柑自身には、卑猥な気持ちは一切無い。
あくまで、学校で習った事を、もっと深く探求したいだけに過ぎない。
マセたガキだと思ってはいたが、所詮こういうところはまだ子どもである。
だが、妹に射精のメカニズムを教えるために、わざわざオナニーしてやろうとはリトも思わない。
「ど……どうやって精液出すのって、言われてもなぁ……」
答えに窮している内に、悲しい男の性か、先走り汁が染み出してきた。
肉体は、発射したくてたまらないようだ。美柑が無邪気に問う。
「あ、何か出てきた。これ精液?」
「あー……まぁ、精液っちゃあ精液かな」
正確には、カウパー氏腺液。
これだけでも妊娠の可能性はあると言われているのだから、精液には違いないだろう。
故に、避妊具をつけないセックスは、例え外出しでも駄目だと言われているのだ。
だが美柑は何か納得出来ないようだった。
「こんなジワジワ染みてくるような感じで、本当に子宮に届くの? 量も少ないし」
「いや、えーとぉ……本当だったら、勢い良く噴き出すもんなんだよ。
今出てるこれは、本気で射精する前の、まぁ余り物と言うか……」
「ふーん。よくわかんないけど。
じゃあ、どうやったら本気で射精出来るの?
勢い良く噴き出してるとこ、見てみたい。おしっこみたいな感じ?」
知識の無い少女にどう説明してやるべきか、戸惑ってしまう。
それに、そもそも説明してやらねばならない事だろうか?
小学生に対して、あまりにも教育に悪いのではないだろうか?
困ったように目を泳がせていると、春菜と視線がかち合ってしまった。
お互いに、顔が燃えるように赤くなる。
図ってか図らずか、タイミング良くララが
「実演したらわかりやすいんじゃない?」などと言ってきた。
春菜は観念して、ブラのホックを外しはじめた。
リトも春菜も、場の空気に流されるというのはかくも恐ろしいものなのかと、
改めて認識せざるを得なかった。
夢にまで見た春菜の生乳が、そこにはあった。
直視するのは、初めてかもしれない。
控え目な大きさだが、掌に収まる丁度良いボリューム。
成長の度合いによるのか、乳首のサイズはララのより一回り程小さい。
だが、それは逆に『可愛らしい』という長所と見れる。
リトは恐る恐る春菜の胸に指先を触れさせた。
ゆっくりと、掌で覆っていく。乳首に触れた時、二人とも一瞬身を強張らせた。
「……ビビってるでしょ、リト」
美柑が野次る。
事実、リトはかなり臆していた。力加減も角度も、まるでわからないのだ。
それに、女性の乳房に触る時というのが、
こんなにも全神経が掌に集中して、感覚が研ぎ澄まされるものだとは思わなかった。
他のどんな物体を取り扱う時とも違う。
わずかな感触すらも逃さないように、本能が体と心から柔軟性を奪う。
しかし、あまりにも乳房に視線を奪われ過ぎていて気付かなかったが、
ふと見上げて春菜の顔を見てみると、彼女の方がはるかに臆しているのが読み取れた。
生まれて初めてを、委ねようと言うのだ。
その瞬間の女性の緊張や恐怖にかけては、男性のソレは足元にも及ばないだろう。
これを優しく解きほぐしてやるのが、男の役割というものだ。
「大丈夫だから、西連寺……多分」
「う、うん……よ、よろしくお願いします……」
何か妙ちくりんな言葉のかけあいだ。
慣れた男なら、もう少し気のきいた言葉をかけられたのではと、リトは悔いた。
不慣れな自分を笑うように、美柑がニヤニヤと観察してくるのが、横目に見えた。
春菜の乳首は、中々硬くならなかった。
かつて猿山に見せられたポルノ雑誌に載っていた
女性の乳首は、ビンビンに勃起していたのだが。
セックスの際には、放っておいても女性の乳首は硬くしこるものなんだろうと
漠然と考えていたリトにとっては、いつまでもプニプニ柔らかい
春菜の乳首は、正直面白くなかった。
これは、リトにテクニックの無いせいでもあるが、春菜の性感が発達していないせいでもある。
しかし悔しいものは悔しい。
懸命に舌で転がしたり、舐め回したりしてみるが、一向にコリコリにならない。
いくら何でもアソコを刺激すれば大丈夫だろう、と高を括っていたが
いざパンティの上から秘部に触れてみても、乳首が立つ事も、愛液が染み出してくる事も無かった。
別に春菜は、気持ち良くないわけではない。
緊張で体が強張って、快感を深く受け入れる余裕が無いだけである。
「ごめんね、結城君。私、こういうの未熟だから……」
「そ、そんなっ! 春菜ちゃんのせいじゃねぇよ、俺が……」
言ってから、リトは口をつぐんだ。
うっかり、本人の前で『春菜ちゃん』と呼んでしまった。
I``sの主人公よろしく、本人の前でだけは苗字で通してきたのに。
心の中では下の名前で、しかも『ちゃん』付けで呼んでいたのだと発覚して、
リトは内心恥ずかしいやら申し訳ないやら、複雑な気持ちになった。
だが、春菜には効果的だったようだ。
「嬉しい……私の事、下の名前で呼んでくれて……」
それまで苗字で、しかも呼び捨てで呼ばれていたものが、突然『春菜ちゃん』だ。
女として純粋に嬉しいし、自然、緊張が解れていくものだ。
やがて少しずつ、パンティに湿り気が出て来た。
喘ぐとまでは言わないが、春菜は目を閉じ、断続的な溜息を繰り返すようになった。
「はぁ……はー……はぁ……はー……」
『はぁ』の度に息を吸い込み、『はー』の度に吐き出して、小刻みに呼吸を続ける。
リトにはわからなかったが、これは春菜が、ある程度感じている証拠だった。
リトは単に「息あがる程、今体力使ってるっけ?」程度にしか捉えられていなかったが。
リトにも春菜にも、タイミングがよくわからなかった。
どのくらいまで進めば、挿入を開始して良いのだろうか?
そもそも、今はまだ春菜のパンティすら脱がせていない状態なのだ。
「そろそろ次行ったら?」
いつまでも延々と続く愛撫に見飽きた美柑が焚きつけた。
彼女とて処女だ。タイミングなど、まるでわからない。
だが直感で、もうそろそろ次のステップに進んでも良いんじゃないかと読み取っていた。
「春菜ちゃん……」
リトは春菜を見つめた。春菜はうっすらと目を開け、もう一度閉じた。
それは、OKのサインだった。
リトは春菜のパンティに指をかけ、ぎこちなく脱がせ始めた。
途中で春菜自身も足を曲げたりして、脱ぐのに協力した。
あらわになった剥き出しの女性器は、初めて見るリトには衝撃的なものだった。
内臓の延長のような、ビラビラした肉が隙間からはみ出ているように見える。
陰毛は薄く、そのため恥部は殆ど隠れていなかった。
恐る恐る指先で触れてみると、パンティの上から触った時とは、感触がまるで違っていた。
形を確かめるように、無造作に指で撫で回してみる。
リトは堪えきれなくなって、とうとう指だけでなく、唇と舌で、春菜の股間を探り始めた。
「や、やだ……そんなトコ……汚いよ……」
「汚くなんかないよ」
指先で入り口を広げてみると、奥は暗くて全然見えなかった。
軽く舌を出し入れしてみると、春菜の体がゾクゾクと震えるのがわかった。
もっともそれは、リトにはわからなかったが、正確にはゾクゾクというより、
ピクピク、或いはビクビク、といった感じだった。
要するに、感じて痙攣しているのである。
まだまだ固さは残るが、もうかなり受け入れ準備が整ってきていた。
合図のように、春菜が呟く。
「結城君……もう一度、キスして?」
リトは彼女の股間から顔を離すと、努めて柔らかい視線で彼女の眼差しをとらえた。
そうして、ゆっくりと唇を重ね合わせていく。
最初はソフトタッチに、しかし程なくしてから、やがて舌を絡めるように。
不慣れで、どこか頼りなさげだったが、二人は懸命にディープキスに没頭した。
血縁者のディープキスなど……というより、自分以外の人間のディープキスなど
傍から見ていて、気持ちの良いものでも何でもない。
まして美柑には、その手の知識がまだ備わっていない。
彼女の目には、兄が何か気持ちの悪い事をしているようにしか見えなかった。
何でベッドの上で、裸で、おぼっちゃまくんゴッコみたいな真似をしているのか、理解に苦しむ。
或いは自分も、将来彼氏でもできたら、同じ事をするのだろうか?
その心理は、美柑にはまだ飲み込めなかった。
やがてリトと春菜は、名残惜しそうに唇を、舌を、離した。
リトは仰向けに寝転がった春菜の股間に狙いを定めて、勃起した自分の肉棒を刺しにかかった。
「いぎっ……い、ぁ……かはっ」
「大丈夫、春菜ちゃん?」
「ん……ごめん、ちょっと痛い、かも……」
「わかった。
ゆっくりやるから、抜いて欲しくなったらすぐ言ってくれよ」
春菜は眉間に皺を寄せ、きつく唇を閉じて、目にうっすらと涙を浮かべていた。
こんな狭い穴に、あんな太いのが刺さるというのだから、
そりゃ痛いだろうなぁと美柑も思う。
出産の時には、この穴を人間の頭蓋骨が通るというのだから、何とも理解しがたい。
「ふ、う……も、もう、全部入った?」
「いや、まだ先っちょだけ……」
「う、嘘……っ」
春菜は、軽く恐怖した。この痛みで、まだ先端だけだとリトは言う。
奥まで到達したら、一体どれ程の痛さになるのか、検討もつかない。
しかし、ギチギチと少しずつ、リトの肉棒は春菜の腹の中に侵入していった。
膣穴からは、血が滴り落ちて、シーツに染みていた。
小学生男子ならば、リトが無理に挿入したせいで傷がついたのでは、と疑うところだ。
しかし、学校の性教育で、女子だけが見るビデオを見ていた美柑には、その血の正体がわかっていた。
「ふぅん、本当に出血するもんなんだぁ」
「ねぇ、何で春菜は血が出てるの? 大丈夫?」
デビルーク星人には処女膜が無いのか、或いはララに知識が無いのか、
一人彼女だけが、破瓜を理解出来ていなかった。
そう言えば処女膜があるのは、地球でも人間とモグラだけだと聞いた事がある。
ララに処女膜が無くても、当たり前の事なのかもしれない。
「もう、動いて良い?」
「……ごめん、まだもう少し待って……」
春菜は、痛みが和らぐまで、待ってくれるようにリトに頼んだ。
今の状態では、とてもセックスどころではなかった。
しかし数分後、痛みが少しずつマシになってきたのを見計らって、春菜は勇気を振り絞った。
「うん……もう良いよ、結城君……」
リトは三秒程間をおいてから、ゆっくりと動き始めた。
処女宮のキツさと、絡みつく無数の襞が、彼の肉棒を蹂躙するかのようだ。
しかし実際には、蹂躙されているのは春菜の方なのだが。
最初はゆっくりだったその動きは、やがてすぐに高速になっていった。
まだ痛みを引きずっていて、快感を得る程に至っていない春菜を置き去りにして、
童貞のリトだけが、先に勝手に気持ち良くなってきてしまったのだ。
「やべ、これっ……止まんね……っ」
「あっ、う、うっ……あ、結城……君……もっと、ゆっくりぃ……」
「ごめんっ、春菜ちゃん! 俺もう自分じゃ止めらんねぇ!」
肉のぶつかる音が、激しさを増す。
しかしその音も、すぐに止んでしまった。
開始後、わずか三十秒と待たずして、リトは一人だけ先に絶頂に達してしまった。
成り行きで行為に及んでいたので、避妊具なども着用していなかった。
「ちょ、待って結城く……」
M字に開かれた春菜の股の間で、リトは力無くくず折れた。
どくっ、どくっと注ぎ込まれる熱い液体の感触が、春菜の中に感じられた。
「ごめん、春菜ちゃん……」
情けない表情で謝るリト。
怒りたくなるが、彼も頑張ったのだと思えば、とても責める気にはなれない。
「もう、しょうがないなぁ……お姉ちゃんが、
お互いに初めてだとうまくいかないって言ってたのは、こういう事だったのね」
自分の胸の上で、汗まみれで力尽きている夫の髪を、春菜は柔らかく撫でた。
次はうまくしようね。
そういうメッセージのこめられた、励ましのようなものだった。
春菜の股から、白と赤の混じった液体が、トロトロとこぼれ出してきた。
リトはいそいそとティッシュペーパーを取り出し、丁寧にそこを拭いてやった。
「あ、い、良いよ結城君。自分でやるから……って言うか、何か恥ずかしいし……」
「え、あぁ、ごっ、ごめん……」
この期に及んで恥ずかしいなどと、かなり今更なのだが、
あまりゴシゴシと股間を拭かれるのは、さすがに複雑な気分のようだ。
春菜はリトからティッシュを受け取り、こそこそと自分で綺麗にし始めた。
その様子を見ていた美柑は、しかし、まだ射精のメカニズムに納得がいかない様子だった。
「ねぇ、今のじゃよくわかんなかったんだけど。今ので精液出してたの?
こっちからしたら、リトがワケわかんない動きをして、気がついたら春菜さんのアソコから
変な汁が出て来たようにしか、見えなかったんだけど?」
無知な妹に、リトは説明してやる事にした。
「その汁が、精液なんだよ。
外側からは見えなかったけど、ちゃんと中では水鉄砲みたいに発射されてたの。
だからちゃんと、子宮にも届くように出来てて……」
そこまで言って、リトの中の不安が急にリアルに膨れ上がってきた。
若気の至りというか、考え無しに行為に及んでしまったが、
よくよく考えたら、春菜は妊娠してしまわないのだろうか?
思い切り中に注ぎ込んでしまった。
しかし、そんな彼の不安を他所に、美柑は質問を続ける。
「本当に、水鉄砲みたいに出るもんなの?
お腹ん中じゃなくて、ちゃんと見えるトコでやってくんないと、わかんないよ」
そう言って美柑は、訝しげに兄の肉棒に手を伸ばした。
メカニズムがまるで理解出来ない。
水鉄砲? 引き金も無いのに?
さっきの、挿入して腰をパンパン打ってたのが、秘訣なのだろうか?
美柑はぎゅっと手を握り締め、自分の掌を膣に見立てて、
リトのモノを上下に擦り始めた。
「はぁあ!? お前、ちょっ、待っ……!」
「へぇ、この皮、スライドするんだぁ。どこまで剥けるの、これ?」
答えが返ってくるより早く、美柑は兄の皮を限界まで下ろしてみた。
外気にさらされ、リトの陰茎は軽い痛覚と涼しさに襲われた。
「これ大丈夫? ちぎれちゃったりしない?」
興味津々な目つきでリトの皮を上下にしごいている間に、美柑は思いついた。
そうだ。水鉄砲なのだ。
それも、チャチなピストル型ではない。
玩具屋で昔見かけた、少し大きめの、ライフルのような形状のものだ。
銃身の下に水をためる円柱状のタンクがついており
そこを前後に動かす事で、内部の水が勢い良く発射されるタイプだ。
「そっかぁ……そう言う事ね」
要は、この皮をシコシコ動かしていれば、射精出来るのだ。
そこに思い至った美柑は、是非とも射精の瞬間を肉眼で観察しようと、
懸命にリトの肉棒を手コキし始めた。
そもそも彼女には、性的観念は殆ど備わっていない。
手コキなどというプレイも知らないので、手で擦るだけなら
別にいやらしくない、と判断してしまったのだ。
将来知識が備わってきた時に、現在の事を思い出した彼女が、
自分は兄と前戯に相当する行為をしたのだ、などと
自覚してしまったら、どんなに後悔するかわからない。
それとも、ドライな彼女の事だから、簡単に割り切ってしまうのだろうか?
「ちょっと待てって、美柑!
今出したばっかなんだから、そんなに出ねぇよ!」
「……そうなの? まぁ水鉄砲も、水補給しなきゃいけないもんね。
で、どうやったら精液補給出来んの?」
「補給っ……たって、なぁ……
飯食って寝てりゃ回復するだろうけど、すぐには……
精力のつく料理なり薬なりあれば、話は別かもしんないけど」
そこまで言って、リトには嫌な予感がしてしまった。
ふと見ると、横でララが何かゴチャゴチャと端末を操作している。
ディスプレイが光り、空間に何らかの物体が現れる。
「まっ、待てララ! 何する気……」
「じゃーん! どぴゅどぴゅスペルマ君!」
そこに現れたのは、いかにもサイズ調節可能な機構を備えていそうなデザインの、
ちょうど地球人男性の陰茎にフィットさせられそうなサイズのリングだった。
「……で、ここのボタンを押すと」
「……痛っ!? 何か、チクッとしたような……」
「地球の注射よりは痛くないでしょ。これでリトのおちんちんはビンビンだよ」
全く、ろくでもない物をこの宇宙人は用意しているものだ。
彼女の発明品の殆どは悪戯目的だと言うから、これもどうせ
ザスティンか誰かに悪戯するつもりで作っていたのだろう。
「はい、もう外して良いよ。ほら、リトのもう、こんなにカッチコチに戻った」
リングをはめた時は、既に彼の陰茎は萎みかけていた。
しかし、外す段階に至っては、サイズを調整しないと外せない程、肥大化していた。
食い込んだ部分が痛かったが、外してみると針の跡も残っていない。
デビルークの技術力か、或いはララ個人の開発技能か。
どちらにしろ恐ろしいスキルだ。
こいつなら、金色の闇以上に誰にも気付かれずに
痕跡も残さずに暗殺を遂行する道具くらい、作れるんじゃなかろうか。
「さ、どうぞ美柑。水鉄砲ごっこ再開だよー。
服は汚れるかもしんないから、脱がないといけないかもね」
「へぇ、服に飛び散る程のもんなんだ、射精って」
確かに、発射角度や距離によっては、服にもかかるだろう。
なまじ妹な分、美柑はリトの前で服を脱ぐのに、何の抵抗も無いようだった。
初潮近い年齢なのだから、家族に対しても恥じらいくらい感じる年頃の筈なのだが、
既にララと春菜が脱いでいるので、いくらか気分も平気なのかもしれなかった。
全裸になった美柑は、適当にリトのモノをシゴいてみたが、効果は薄かった。
まだ力加減も、適切なスピードも、テクニックも知らない。
注入された薬の影響か、先走り汁はチョロチョロと染み出してきているが、それだけだ。
「むぅ〜、とっとと射精しなさいよ、リト」
「そんな下手糞で、気持ち良くなれるわけ無いだろ」
自分だってほぼ童貞で、テクニックなど何も無いくせに、リトは偉そうに振舞った。
それが癇に障ったのか、美柑は彼を苛めるつもりで、力を少し強めた。
しかし、それが結果的に彼の快感を底上げする事になった。
「美柑美柑、口とかベロでピチャピチャしてあげたら、もっと良いと思うよ」
何を考えているのか、或いは何も考えていないのか、
ララは平然と、オーラルセックスを小学生に提案してきた。
しかも、リトと美柑は実の兄妹なのに、である。
「おい、ララ。美柑に変な事教えるんじゃ……って、美柑!?」
美柑は、抵抗無くリトのモノにキスしていた。
「駄目なの? さっきリトも、春菜さんのアソコにキスしてたから。
てっきり良いんだと思ったんだけど……」
していた。
確かに、していた。
言い訳のしようもないし、ここまで来て「兄妹だから駄目」などと、通じる雰囲気にも思えない。
リトは美柑の後頭部をふんわりと撫でてやった。
拙い舌使いでフェラチオに勤しむ妹に、もはや理性的な静止の言葉もかけられなかった。
ただ困ったような表情で、妹を見下ろすしか出来なかった。
汚いと思わないのだろうか、美柑は平気で彼の陰茎の、
裏筋や皮の境目、睾丸に肉棒の付け根にと、隅々まで嘗め回していった。
まるで、アイスキャンデーを味わうように。
「くっ、あ……出るっ!」
「へ? 出るって……や、ちょっと!」
まさしく水鉄砲のように、美柑の顔面に精液が迸った。
鼻に、瞼に、髪に、頬に、唇に、歯に。薬で量の増した精液は、無遠慮に飛び散っていった。
少しだけ、鎖骨や胸にもかかった。
扁平な、けれどやや膨らみかけてきている乳房が、白く汚れる。
「み、美柑……ごめん、その……俺……」
何かよくわからないが、リトは申し訳なさそうに謝っている。
物理的に体を汚してしまったという以上の、何か深い罪悪感があるようだ。
こんなもの、美柑にしてみれば、料理の最中にサラダ油が腕にはねたのと同じくらい、
どうでも良い事だったのだが。
唇に絡みついた精液を舌で舐めとってみると、苦いやら臭いやら、妙な味がした。
見上げたリトの表情は、恥じらいと後悔がない交ぜになっていて、面白い。
「ふぅん、情けない顔してるわねぇ」
「わ、悪いかよっ」
「別に。リトのそんな表情が見られるんなら、夫婦ってのも案外悪くないかもね」
美柑は段々、リトとの性生活を面白く感じ始めていた。
また気がむいたら、こうやって今日みたいに手で弄んでやっても良い気分だ。
彼女がそれを、人道にもとる程の背徳行為だと認識するのは、何年先になるだろうか。
次は、いよいよララの番だ。
既に待ちくたびれているのか、先程から尻尾をブンブン振っている。
「早く早くっ。私にもリトの熱いセーシ、じゃんじゃん注いでよっ」
「ちょっと落ち着けって、お前」
尻尾が邪魔だったので、リトはそれをうまく掴んで保持した。
瞬間、ララが身悶える。
「ひゃうっ!」
忘れていたが、そう言えばララの尻尾は性感帯だったのだ。
それも、かなり敏感な。
「ったく、そんな弱いんなら、普段から剥きだしにしとくなよ」
「だ、だってぇ……」
リトは尻尾の先端を、指でそっと撫でてみた。
「ひっ」
思った通り、この敏感な尻尾の中でも、先端は特に敏感なようだ。
ララは姿勢を維持出来なくなり、いきなりベッドの上に倒れこんだ。
反応を見るために、いろんな角度から、いろんな触り方で、尻尾を責めてみる。
手コキのように上下に擦ったり、少し力をこめて軽く曲げ、カーブさせてみたり。
先端のハート型の付け根を指で引っかいてみたり、尖った部分を指の腹でグリグリ回したり。
その都度、ララは面白い反応を返してきた。
仰け反ったり、首を左右に振ったり、寝返りを打つように悶えたり、
脊髄反射のように足をいきなり曲げたり、逆にピンと伸ばしたり、バタつかせたり。
余程感じるのか、先程の春菜とは違って、簡単に乳首が勃起していた。
触れてもいないのに、膣からはいやらしい液体が、止め処なく溢れてくる。
「ひっ……ひっ、は、あ……いっ、ぁ……おか、おかしく……なっちゃうぅん……」
我慢しきれなくなったのか、ララは自ら乳房と股間に手を伸ばして、慰め始めた。
豊満な胸に細い指が食い込み、形が崩れる。
粘液が指に絡まり、糸をひく。
「お願い、リト……もう我慢出来ないよぉ……」
そんなにデビルーク星人の尻尾は、突出した性感帯だったのだろうか。
前戯など殆どしていないにも関わらず、もうララは準備OKになってしまった。
「しゃあねぇなぁ。ちょっと腰浮かせろよ」
リトは、正常位でララにロックオンした。
しかし、事態がここまで進んで、黙っていられない立場なのが春菜だ。
彼女は先程リトと交わっていたが、彼女自身はまだ満足出来ていなかった。
「ねぇ、私も……駄目?」
二人の本番を邪魔するかのように、春菜はリトを後ろから抱きしめた。
さすがに二人の女性に同時に挿入するような事は不可能だ。
またララが発明品でリトの肉棒を二本に増やすとか気持ちの悪い事を提案してきそうだった。
しかし、ララはそんな提案はしなかった。
むしろ、自分が春菜を満足させてやろうとさえ提案してきたのだ。
「ねぇねぇ春菜。私の尻尾、入れてみない?」
「え……? ララさんの尻尾を……私の中に……?」
リトの腰の下を通って、ララの尻尾が伸びてきた。
これを、挿入してみろと彼女は言うのだ。
確かに太い肉棒が入るくらいなのだから、このぐらいなら挿入出来そうだ。
春菜は少し怖気づいたが、覚悟を決めると、指で自分の穴を広げてみせた。
ゆっくりと腰を落として、ララの尻尾を自分の中にズルズルと入れていった。
「あ……これ、ちょっと良い、かも」
「はぁあん……締め付けるよぉ、春菜ぁ……」
ララは、ゆっくりと尻尾を上下させてみた。
ハート型が春菜の中で肉壁を擦り、本物の肉棒のカリ以上の刺激を与える。
「ぅあっ、駄目……ら、ララさぁん……」
春菜の中に残っていたリトの精液が、ララの尻尾に絡みつく。
ボタボタと、愛液がシーツの上にこぼれ落ちていった。
「さぁ、良いよリト……そろそろ入れて?」
「あ、あぁ……つーかスゲェな、お前の尻尾……」
背後でリトの背中に体重を預けて身悶える春菜の表情は、どんなに魅力的なのだろうか?
そんな事を考えながら、リトはララの中に挿入した。
春菜よりも幾分挿入はスムーズだったが、締め付けに関しては勝るとも劣らない。
「よし、奥まで入ったな……動くぞ」
サンドイッチ状態の兄を、美柑は小馬鹿にしたように眺めた。
目の前の兄は、今までで一番みっともなく見えた。
それとも自分も、いつか本番の時には同じように、だらしない表情をするのだろうか。
ぐちゅ、ぐちゅ。ぱん、ぱん。
擬音にすればあまりにも間抜けな音が、部屋の中に響いていた。
「あっあっあっあっ……」
ララは、もはや単調な喘ぎ声しか搾り出せない程、極まってきていた。
尻尾と膣の、二箇所の性器を同時に責められているのだ。
腹の奥にぶち当たるリトの肉棒の感触が、脳を麻痺させていく。
と同時に、春菜の中でのた打つ尻尾の感覚が、気絶しそうな程の悦楽をもたらす。
相乗効果により、ララはいつ白目をむいてもおかしくない程に溺れかけていた。
「あぁっ、んあぁっ、あはぁん、ふっ、ふぁあ……」
一方、春菜は春菜で、もはやリトに凭れなければ崩れてしまいそうな程、
絶頂の手前まできていた。
「やぁっ……やめて、ララさぁん……中で、暴れ、てっ……感じ過ぎちゃうぅん……」
「そっ……な事、言われ、てもぉ……わたひも、もう……」
「くっ……俺、もうそろそろイキそうだよ、ララ……春菜ちゃん……」
三人とも、ラストスパートに入った。
リトの腰の動きはより早く激しくなり、ララもそれに合わせて腰を振る。
ララの制御を離れてのた打つ尻尾が、春菜の中をグチャグチャに掻き回す。
お漏らしのようにあふれ出す二人の愛液に、美柑は軽くヒいた。
男性の精液といい、よくもまぁ、こんな大量の液体を一気に放出して、
脱水症状にならないものだと思う。
「あぁっ、あぁんっ、もうイクっ! イクふぅうっん!!」
「ん気持ち良いぃん! 気持ち良いよぉおっ!!」
「はぁっ、はっ、はぁっ、はぁっ……うっ」
三人とも、ほぼ同時に果てた。
熱々の精液がララに中に注ぎ込まれ、膣と肉棒の隙間から、ゴプリとあふれ出してくる。
汗まみれの体は、風邪でもひいたように熱っぽくなっていた。
気を失ったように倒れ込んだ春菜は、そのままララの隣に寝転んだ。
尻尾がちゅるんと抜け、汁をしたたらせてベッドの上に横たわる。
「はぁ……はぁ……良かったよ、ララさん……」
「えへへ、こっちこそ……リトも、ありがとね」
「あ、あぁ……」
三発も抜いて精力の尽き果てたリトは、そのまま壊れるようにして、
ララと春菜の隙間に倒れこんだ。
そうして三人とも、死んだように眠りに落ちてしまった。
「……風邪ひくぞ、馬鹿」
「美柑様は、お優しい人なのですね」
美柑は三人を起こさぬように、そっと彼らに布団をかけると、
手持ち無沙汰で事が終わるのを黙って待っていたペケを抱えて、部屋を出て行った。
傍目にはみっともない、汚らわしい行為にしか見えなかったが
眠りこける三人の幸せそうな寝顔を見ていると、羨ましいとさえ思い始めていた。
はい終了。
地球の法律は犯さないように気をつけたつもりなんですが
よくよく考えたら、戸籍云々以前に未成年や兄妹間の性交は……
GJ!
細かいことは気にするな!
319 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 08:04:16 ID:tiK/jYHz
GJ!!!!!
GJしかないよ
この作品!!!あんたは神だよ。神が降臨した
最高最高最高だぁ〜!!!!!
GJ!最高
322 :
名無しさん:2007/05/29(火) 21:06:25 ID:T4U0Auzl
GJ!!! ところで保管庫って何処?
今からルンS×リトMを投下します
みなさんはこいつらを覚えているだろうか?かつて、ララの婚約者になろうとした2人を
1人は変身能力を使うも、便所のマシーンで流されてどこかへ行ってしまった宇宙人、ギ・ブリー
もう1人は金にものを言わせて、リト抹殺を計画したが失敗し、ララにぶっ飛ばされてしまった男、ラコスポ
こいつらは手を組み、悪魔超人の誇り・・・じゃなくて宇宙人の誇りを守るために、再び地球へ向かう・・
まあようするに、憂さ晴らしをしたいだけなのだが
「おいラコスポ、地球に来てなにをするんだ?」
「ギブリー、地球は女の子のレベルが高いもん!これだけ言えばわかるもん?」
ギブリーはすぐにわかった。ようするに、性欲を晴らすのだということを
「まさかララを?」
「そ・・・それはダメだもん!あいつは悪魔将軍の娘とでも呼べる女!もうかかわりたくないもん!」
「はは・・そうだよな・・・」
2人ともララがトラウマになっていた
「ふふふ・・・今度は地球人なんかには負けないぜ!俺は悪魔に魂を売り、その代わり敵を倒す毎に1万パワーをもらえるようになったのだ!
いまじゃ俺は10万パワーを超えている!!」
ギブリーは自信満々だった。ラコスポは少し引いているようだが
「ぼくも新しいメカをいっぱいつくったもん!これで敵なんていないもん!2人で組めば最強だもん!」
「その通り!ぼくたちはぐれ宇宙人コンビにかかれば女の子なんてすぐに押し倒せるもん!」
喜ぶ2人。しかし、2人の脳裏にはララが「貴様らのパワーはせいぜい数百から数万パワーってとこよ!私はその何百倍の1000万パワーだ」
というかのように、余裕たっぷりのララの姿が浮かび上がった
「・・・でもララにかかわるのだけは絶対にダメだもん!」
「ああ、断頭台で殺される・・・」
2人は再びララの恐怖で固まった。
「ところでラコスポ、ララの通っている学校は地球でもかなりハイレベルだ!美少女ばっかりだぞ」
「そんなにすごいいもん?」
「ああ。顔で選んでるんじゃないかってぐらいにな」
この予想は案外的中してるのかもしれない
「じゃあその学校に行くもん!ララの脅威を掻い潜っていくもん!」
「よし!この10万パワーのギブリー様の力みせてやるは!!!」
ネタに走ってしまった。しかも難しいネタに・・・
災難高校は下校時刻だった。古手川唯も、下校しようとしている。
彼女はなかなかの容姿のため。キツイ性格であっても、男子の隠れファンも多かった
「あ〜、俺あの子にしゃぶってもらいたいな〜」
「犯罪しそうだぞお前ww通報するぞwwははは」
「いい体だ・・・天上院先輩とかとも実はいい勝負じゃねえ!?」
「いや、やっぱララちゃんだろ!」
などなど、男子はしょうもない話をするものだ。
「俺あのこを襲えるなら一生刑務所でもいいかもww」
「じゃあ襲えばいいだろ!?俺が通報してやんよww」
男子はいつの時代もエロいものだ・・・まあこんな会話するやつは普通は引かれるが、漫画だから・・・・
中にはこんなことを言う奴もいる
「あ〜、唯ちゃんを薬でラリらせて、グダグダになってる状態で犯して妊娠させて、その後腹が大きくなった状態でレイプして〜・・」
ここまでいくと犯罪者の気質おおありだから気をつけよう。冗談でもこんなことはいえないはずだ。ただし、思想は・・・自由だ!!
さて、ギブリー&ラコスポのはぐれ宇宙人コンビは肛門・・・じゃなくて校門に隠れて美少女が来ないか待っていた
「ふふふ・・・校門だけにア○ルを犯すってのもいいもん!」
「下ネタやめろ!」
「下ネタやめろって・・・これから一応背徳的なことをやるんだもん!下ネタ言うぐらいべつにいいもん!」
「うむ・・まあそうだが・・下ネタ言う以上のことをやるわけだからな」
くだらない会話をしていると、1人の美少女が校門にやってきた。いかにもツンデレって感じの美少女だった。
「おお!すごくいいもん!ツンデレ女なんて僕も飼いならしたことないもん!」
「おいおい、見た目的にツンデレだが・・・見た目じゃ判断は確実じゃないぞ
それにツンデレって実際にいたら鬱陶しいと思うが・・・」
「細かいこと気にしないもん!とにかく美少女だもん!」
唯は校門へ向かっている。それにしても、風紀を乱す奴がゆるせないといいつつ、なんでスカートが短いのだろう・・・
校門を出ようとした瞬間、目の前が真っ暗になり、唯は意識が飛んだ。
「美少女ゲット大作戦成功だもん!成功したからこの後性交しちゃうもん!」
「・・・また下ネタかよ」
くだらない会話をしつつ、2人は唯を連れてラコスポの宇宙船に向かった
「う・・・ぅん・・・」唯は目を覚ます。唯は特殊な電波で意識がなくなっていたのだ
もちろん、電波発生装置はラコスポのものだ
「あれ?わたしは・・・」
動こうとすると、体が動かない。腕は鎖で繋がれ、万歳をした状態になってる
脚は鎖に繋がれ、数センチしか動かせない
「目覚めたもん!いまから強制快感の時間だもん!」
唯には意味がわからなかった
「あなたたち、放しなさい!なんのつもりなの!?」
「ただの性欲晴らしだもん!っていうか明らかに宇宙人の僕たちを見て驚かないの?」
「ふん!」唯はララのことで既に宇宙人への不思議は感じなくなっていた
「はやく放しなさい!あたしでなにがしたいわけ?」
「決まってるだろ・・・お前みたいな可愛い子が万歳させられて縛られてるんだ わかるよな?」
唯は怒っていた。はやく家へ帰って勉強もしなきゃいけないし、こんなチンカス宇宙人どもに構っていたくないからだ
「はなしなさい!邪魔!消えてよ〜!」
しかし、抵抗すればするほど、犯す側は興奮するものだ。レイプのとき、何も抵抗されないほうが好きな奴もいるのだろうが
「抵抗してる姿がかわいすぎるもん!ギブリー、軽くウォーミングアップだもん!」
「いいだろう・・・ウォーミングアップで終わらせてやろう・・・」
あの宇宙一の強戦士族の王子のようにギブリーはウォーミングアップを始めようとする
「では、君が私の(チ○コの)ウォーミングアップを手伝ってくれるのかな?」
次は例の人造人間みたいにウォーミングアップをしようと唯に近づく
「いいとも ウォーミングアップで終わりに・・・って違うわよ!!放しなさいよ王子と人造人間気取りのキモい宇宙人!
あんたなんかあの超有名な宇宙の帝王からみたらゴミみたいな屑でしょ!!」」
「うるせえ!おれだって鳥○先生に描いてもらえばすごくかっこよくて強かったに決まってる!矢○を恨んでるんだぞ俺は!こんなへタレキャラにしやがって!」
ギブリーはムキになっている。ラコスポはそれを一喝する
「ギブリー!俺の言うことが聞けんのか!」
「・・・すまねえ・・・つい調子にのっちまって・・ってお前も成りきるなよ!」
「まあ、僕にも目立たせて欲しかったもん!いいから挨拶代わり挨拶代わり!」
「まあいいや・・さ〜て、かるく胸にタッチするだけだぞ」
ギブリーが迫る。唯は必死に抵抗するが、ついにギブリーの手は唯の胸へ
「やめなさ・・あっ!」
ギブリーは軽く唯の胸を揉む。軽く揉んだ割りに、感じているようだ。しかも服の上からで。
「服を着ていて軽くやってそれかよ。そうとう淫乱だなこいつ」
そういいながら、ギブリーは胸を揉む
「あっ・・・や、やめなさい!うぅん!・・・だから・・やめなさいって!」
やめるわけなかった
「うむ、かなりの胸だ!服の上からでも柔らかさが解かる!」
ギブリーは5分ほどかるーく揉んでいた
「じゃあそろそろ着衣の壁を越えてみっか!」
そうすると、ギブリーはその辺においてあったハサミで唯の上着を切り裂く。唯の着衣が床に落ちる
唯はブラジャーだけの上半身になった
「あ・・・あなたたち・・・もうやめなさい!」
この状態でもつり上がった美しい目でギブリーとラコスポをにらみつける
しかし、男性にとってはむしろにらみつけられたい!つり目の美少女のにらみつけは味がある!
ギブリーは唯の背後にまわり、ブラの上から、着衣のときよりも激しく揉む
「はぁはぁ・・・あっ・・・いやぁ・・・うぅ!・・・」
ブラの上から乳首を触る
「ああぁ!やめて!そこは・・・あぁ!」
ギブリーの男性器はすでに準備完了になっていた
「じゃそろそろブラジャーの壁をこえてみっか!」
だめだ、われながら下手すぎる・・・エロシーンを書くのって難しいな
今日はこれで終わっときます。ネタにはしってごめんなさい。
なんつうか新しい今までにない雰囲気のエロパロをやりたかったというか・・・
「エロ+ギャグ」はやっぱりイイネ(個人的に)
とりあえずGJ!
GJ!
生温いラブコメなんざより、多少ギャグ風味でも凌辱メインの作品こそこのスレに相応しい。
ガンガレ
332 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 20:20:24 ID:eZiskvXg
凌辱メイン話がふさわしい?
お前は何を言っているんだ??
>>232 頼むはやくSS投下を
俺が何かに目覚める前に
333 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 20:25:10 ID:eZiskvXg
リトルンマダー?
335 :
爛爛:2007/05/31(木) 15:33:43 ID:ckn3OIhH
唯はリトに襲われてればいい
336 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 19:52:03 ID:8E5M8o+9
上に同意
激しく同意
亀レスだが
>>317氏GJ。
何が妹萌えだ云々のくだりにワロタw
むしろ逆が見たい
340 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 07:14:28 ID:gglC3AXP
なるほど
唯がリトを襲うと
ベッドに四肢を縛り付けられながら結城リトは自分が何故こんなことになったのか考えていた
日曜日の朝、鳴り響く電話に叩き起こされたリトは寝ぼけ眼のまま電話の相手に話かける
『もしもし〜結城ですけど』
『あら結城くん?朝早くにごめんなさい。ちょっと私のうちまで来てほしいのよ』
電話の相手保健の御門先生に呼ばれて家まで来たものの
玄関先で出迎えた笑顔の御門に歩み寄ったリトは手首に走るチクッとした痛みの後意識を失った
「とまあそういうわけで……」
「ってどういうわけなんだよ!?ちゃんと説明してくれよ先生っ!」
ベッドの上で縛られた手足をバタつかせるリトを見て御門はますます笑顔になる
白衣のポケットに手を入れて鼻歌まで歌いながらベッドに腰掛ける御門は上機嫌そのものだ
黒いブーツに包まれた長い脚をリトに見せつける様に組みかえると、細い指先をリトのTシャツの上に滑るように這わせる
「今日あなたに来てもらったのは他でもないのよ。結城くん私ねあなたにとっても興味があるのよ」
「え?」
「フフフ、あなたとララさん二人の日ごろの関係を見ていたら……」
そう言いながら御門はリトの顔を真上から覗き込んでくる
「私なんだかイロイロうずいてきちゃって」
「うずくって……な、なにがですか?」
御門はリトの耳元に口を近づけるとそっと囁く
「大人の事情というものよ結城くん」
御門からほのかに香る香水の匂いと少し熱っぽい声色にリトの顔は赤くなっていく
「ウフフ、可愛いわねェ結城くんって」
「じ、事情はよくわかんねえけど、とりあえずこれをなんとかしてほしいんですけど!」
皮製の手枷を見せつける様にリトは体を揺する
「あらダメよ!それは今からする楽しいひとときに欠かせないものなのよ」
御門はリトに笑顔で応えるとリトに見えるように右手を握り締めてゆっくりと開いてみせる
するとどこから現れたのか手品の様に手術用のメスが握り締められていた
御門は器用にメスを指でくるくる回すとリトの首筋に刃を当てる
「ちょ……せん…せい?」
「動いちゃダメよ!動くと……とっても痛いわよ」
緊張のため喉に流し込もうとした唾が途中で止まる
御門の手にゆっくりと力がこもるとそれはあっという間にズボンのベルトのところまで服を切り裂いた
一瞬の静寂の後、リトの胸元から血の雫がすーっと流れ落ちていく
「あら?……ちょっと失敗しちゃったかな」
失敗談をにこにこと笑顔で語る御門にリトの頭から血の気が引いていく
(こ、この先生シャレになんねえーーーーッ!!)
リトの顔色の変化に気づいたのか御門は心配そうに顔を向ける
「ごめんなさい結城くん……大丈夫?」
「オレは大丈夫だからそれより早くオレを解放してください」
リトの言葉に満足したのか御門は笑みをこぼす
「私ねさっきあなた達二人を見てたらって言ったでしょ?私この星に来てずっと一人だったからいろいろ寂しくて、そんな時結城くんたちに出会ったのよ」
「いや先生そんな話よりオレを……」
「それ以来夜になると体がこう……熱くなるというか……」
御門の独白にリトは開いた口が塞がらなくなる
(この先生全然人の話聞かねー……)
リトの心をよそに御門の独白は続いていく
「……だからね私今日あなたに来てもらったのよ」
その言葉と共にリトに向けられる視線は見る者の魂をぞくりとさせる何かが宿っており、
リトは御門から目が離せなくなる
「ねェ結城くん?」
御門の体がゆっくりとリトに覆いかぶさっていく。その目は流れ落ちる血に注がれている
伝い落ちる血の雫を追う様に御門の舌が胸板に這わされる
「あっ……ちょ、先生っ?」
つーっと血を舐めとるように動いていく舌にリトの体がぞくぞくと震えだす
(な、なに考えてんだこの人!?)
傷口を舌でつつく様に触れるとその周りを回るように滑らせて行く
リトの胸に血と唾液が混じった光沢が描かれていく
「はぁ…ちゅる、んっ…ん」
「先生ちょっ!?マジでなにやって……」
慌てふためくリトに御門は熱い眼差しを送る
「結城くん私夜が寂しいのよ……」
少し潤んだ黒い瞳が、胸元にかかる御門の熱い吐息がリトの理性を掻き乱す
リトの胸に顔をうずめる様に血をすすっていた御門は顔をあげると、唇に残る血を舌で舐め取りその口をリトの顔に近づける
「せ、先生……?」
「だから私結城くんが欲しいの」
御門は口を重ね合わせるとその唇を口内を貪るように舌で蹂躙していく
リトの舌をすぐに絡めると唾液を送り込み、口の中を自分で満たしていく
歯の裏を口の奥を余すことなく這い回る舌にリトの口がついていけない
口に広がる御門の味と鉄錆の味に頭がくらくらしてくる
「んんっ……ちゅぱ…うぅ、ふぁッ…じゅる」
鼻息も荒くなり御門は一度口を離すと、リトと繋がった唾液の糸を指ですくうとおいしそうにしゃぶっていく
「はぁ、ふゥ…はあ…やっぱり男の子のっておいしいわァ」
うっとり微笑む御門にリトはもうついていけない
「あっ…えっと先生?オレ…」
目が泳いでいるリトに笑いかけるとその頭をやさしく撫でていく
「心配しないであたなは私の言うとおりにしれいればいいのよ。大丈夫…私がとっても気持ちよくさせてあげるから」
御門はリトの腰のあたりに騎乗するとゆっくりと白衣を床に落とし、腰のベルトを外していく。
捲れたミニスカートから見える黒のショーツの下にある大事な部分が、リトの股間を直撃しているのに本人は気づいているのか、いないのか
薄い笑みを浮かべながら御門はボタンをひとつずつ外していく
最後にブーツを脱ぎさった御門の体は上下黒の下着だけになっていた
男なら誰でも一度は触りたいと思うであろう大きな胸に、くびれた腰の下にある大き目のお尻
リトの頬がそれだけで赤くなっていく
「さあ結城くん、お楽しみといきましょう……」
御門はゆっくりとリトの体に這わすように全身をすべらせる。ブラに包まれた豊満な胸が胸板で擦れる度にリトは短い吐息をもらす
「せ、先生これ以上はマジでヤバイって」
「あら?なにがダメなの?」
「なにがって……」
(この人自分がやってることわかってんのか?)
リトの思いをよそに御門は体を前後に動かしリトの体と擦り合わせていく
束縛した獲物を弄っているのが楽しいのか御門の口から荒い吐息が漏れ始める
舌なめずりした口を胸やへそ、腋に脇腹次々にキスマークをつけていく御門にリトは身をくねらせる
「あっ…ちょっ、もうやめッ」
御門の口が半月に歪められる。その口から燃える様な真っ赤な舌を出すとリトにチラつかせる様にゆっくりと胸に這わしていく
「やッ…あッ…」
熱い舌が胸を乳首を這いずる度にリトの体はビクビク震える
唾液の糸を何本も引きながら両乳首、首筋と舐めまわしリトの顔にそれは向けられる
舌が顎をとらえ頬を何往復もするとゆっくりと唇にその中に入っていく
「んっ、んん…うん!」
さっきよりも激しい御門の舌使い、くちゅくちゅと水音が頭に響き溢れ出す唾液が顎を伝ってベッドを汚す
「んん…ちゅる、ちゅぱッ…うっうん…ぷはァ」
「もうしゃんせい…かんふぇんしてくれ、んッ…」
リトは御門から逃げるように顔を上下左右に揺らすが御門はそれすらもおもしろいのか、くすくす笑いながら弄るようにその様子を見つめる
「フフフ、ダメよ結城くん!もう手遅れ…あなたは私のモノになったのよ」
「な、なに言って……あッ!」
リトは自分の下腹部に伝わる感覚に気づく、キスをしている最中に伸ばされていた御門の手がリトのモノをズボン越しに握っていたのだ
「あらあら、ズボンの上からでもわかるぐらいに大きくなっちゃってるけど私の気のせいかな?」
リトの顔が真っ赤に染まる。それがおもしろいのか御門の喉がころころ笑い出す
「それじゃあ結城くんの見てみましょうか」
御門は片手で器用にベルトをするする外していくと、一気にズボンを脱がせた
パンツ一枚になった下半身は御門の期待通り、一部が自己主張しておりそれは御門の手の中でさらに熱くなっていく
「こんなに大きくさせちゃっていけない子ね結城くんは」
口調こそリトを咎めるものだったがその目は完全に笑っている
細い指が布越しに竿に巻きつき上下に動かされていく
「あッ、ちょっと先生っ!それはやばいって!!」
「なにがやばいのかな?こんなものじゃないでしょ?もっと大きくなったモノを私に見せなさい結城くん!」
しゅるしゅると動かされる竿は御門の巧みな力加減で先端からどんどん先走り汁を溢れさせる
パンツに染みが広がりぬちゃぬちゃとした厭らしい音が部屋に響く
「フフフ、お漏らししちゃっていけない子ね……」
御門は手を放すとさらに下着を押し上げる大きさになった部分に腰を落としていく
下着越しに伝わるお互いの熱い体温が、じんじんとそれぞれの性器に伝わる
「先生手がなんだか疲れちゃったから……こうしてあげるわね」
御門は腰を前後にグライドさせていく。下着越しとはいえ性器の触れ合う感触にリトの体に快感が走る
「んっ、はあッ…ねえ結城くん、気持ち…いい?」
息を熱くさせながら聞いてくる御門にもリトは答えられない。気を抜いたら一瞬であそこが爆発しそうになる
布がしゅるしゅると擦れる音から次第に水音が混じっていく
御門の秘所からもじわじわと蜜がこぼれだしそれがリトのモノにも伝わってくる
「はァ、んっんん…はッ……あァ」
あきらかに御門の息にも喘ぎが混じっていきその動きもますます淫靡になっていく
弄るように動いていた腰つきも自らも快感を求めるそれになっており
リトのモノにさら深く秘所を押し付けてくる
下着の中で上下左右に激しく揺れる胸が窮屈なのか御門はホックに手を回すとブラを取り外す
ブラに押さえつけられた胸はリトの目の前で弾むと、腰の動きに合わせてふるふると動き出す
その胸にリトの喉が鳴り目が釘付けになってしまう、それに御門の目が細められる
御門の手がリトの胸板から外れ自らの胸に触れる。
そのやわらかさを弾力をリトに見せつける様に揉みしだく御門にリトもなにか言いたそうだ
「どうしたのかな結城くん?先生ちゃんと言ってくれないとわからないわァ」
ムニュムニュとやわらかそうに形を変える胸にリトのあそこも刺激を受ける
先走り汁と愛液でぐちゅぐちゅになったお互いの下着からは官能的な匂いが漂い
リトの思考をくらくらにさせていく
「先生オレ……先生のが……」
「ん?なに?ちゃんとはっきり言わないと先生わからないわよ」
リトの様子に御門は口元に出ている笑みを隠そうともせずに歪めていく
「ほらどうしたの?どうしたいの結城くんは?」
御門の執拗な腰使いにリトは歯を食いしばって耐えているため中々言い出せない
「うッ……ああっ!」
御門はギシギシとベッドを軋ませながら次第にリトの顔にその大きな胸を近づけていく
目の前の舌を出せば届きそうな位置にある胸に乳首にリトは目が離せない
「ん?どうしたの?先生よく聞こえるようにそばまで来てあげたわよ」
御門が腰を振る度にぷるぷる震える胸にリトの熱い息が触れる
その口を開いて舌を出そうとするリトの表情は、御門の体を求めてやまない一匹の牡のそれになっていた
その先端がリトの唇に一瞬触れ、また触れ前後に揺れるたびに触れていくようになる
「ほら?ほら?男の子でしょ!ちゃんと言わないとわからないじゃない」
「オレ先生の…先生の胸……体が欲しい……」
その言葉に御門は目をキュッと細めるとリトの顔から離れていく
「ん?私の体が欲しいの?ダメよ!……もっと私を悦ばせてからじゃないと」
御門はリトの上で腰をどんどん振っていく。リトの上で艶やかな黒髪をかき上げる御門は官能的で魅力的でリトの心をざわつかせる
「んッ!あっ、あァああッ……んっんッ」
その動きは激しさを増していきリトの竿を押しつぶしていく
ぎゅうぎゅうと締め付けられる感覚に痛みと快感二つの感覚が体にうずまく
「せッ先生…オレもうダメッ!限界ッ」
目をつむってグッと歯をかみ締めるリトは本当に限界そうでつらそうだ
「はァ…んんッ、ダメまだダメよ!私がいいと言うまで出しちゃダメよ!」
御門の言葉にリトは首を振って否定するが、そんなリトに御門は顔を寄せてリトの頬を両手で挟む
「私が欲しいんでしょう?だったら私の言うことは聞かないとダメ!私の言うことはみんな聞かないと触れさせないわよ!わかった結城くん?」
リトは懸命に首を振って御門に応える。御門はその様子にキスをすると笑いかける、ただしその顔は聞き分けのない従者に言い聞かせる女主のそれだ
「フフ、いい子ね結城くんは」
顔から手を離すと御門は再びリトの上で喘ぎだす。秘所から溢れる蜜は量を増しそれは御門の絶頂を近いことを表していた
「んっ、はあッ…んん……あんあァァ…ダメッイキそう……ああッ」
腰の動きが激しくなり、御門の体温も上がっていく
「イク…イッちゃ……あああアあぁッ!!」
リトの上で荒い息を吐く御門はリトを見つめると、汗ににじむ髪をかき上げながら告げる
「はぁ、はぁ結城くんはまだダメよ……まだお預けよ」
御門は愛液と先走り汁で濡れるリトの下着に手をかけると脱がしていく
外気にさらされたリトの肉棒はすでにぎちぎちに硬くなり、先端からは汁を今も溢れさせている
「まあおいしそう!」
御門の目が輝く。上から唾を落とすと手でしごきあげていく
汁が混じりあいぐちゅぐちゅと手が動くたびに音がでる
「あッ!ああ……」
リトは限界を超え気が狂いそうになる中で必死に耐えていた
御門が欲しい、御門のからだを御門を自由にできるなら―――――
「フフフ、結城くんとってもがんばっててカワイイわよ」
ぐちゅぐちゅとしごきあげる竿の先端に舌を這わすとキスをする。亀頭に沿って口をすべらせるとカリの部分を描く様に舌で舐め取っていく
「先生オレもうホントにッ!」
御門はカリから上を舌で包むように這わせると口の中に除々に入れていく
「んんっ、じゅる…じゅぷ……はあッ、んっん…ちゅぱッ」
御門の息遣いと舌の動きに竿がビクンビクンと反応する
竿のしごきと亀頭の吸い上げにリトの頭は爆発寸前だ
尿道口へのキスと裏筋へ舌を這わせる御門にリトは堪らず腰を動かし始める
「あら結城くんなんだか苦しそうね?そろそろ出したいのかしら?」
「出し……たい、もうッ…」
その言葉に御門の口から溜め息が漏れる
「違うでしょ結城くん!出させてくださいでしょう?」
その間も御門の肉棒への責めは止まらない
「出さ…うッあぁ、出させて……ッ!!」
「ん〜…先生何言ってるのか全然わからないわ」
御門はくすくすと声に出ない笑い声を上げる
「出させてッ…出させてください先生ッ!!」
リトの意外ながんばりに御門は少し残念そうな顔をすると、肉棒を喉の奥まで咥え込み
一気に吸い上げる
口の中で舌を絡ませながら上下に動かす御門にリトのそれは数秒も持たずに果ててしまう
「あっくぅ……出るッ!!」
ビュルビュルと今まで我慢してきた欲望が勢いよく吐き出す感覚に御門の目が丸くなる
口に収まりきらない量が溢れ出し御門の口元を汚していく
「んんっ…んッ、ちゅぱっ……じゅる…んっんッ」
喉の奥に流し込んでいく間も御門はずっと竿をしごき上げていた
全身で息をしているリトに笑いかけると口元に残った精液を舌で口に運んでいく
「結城くん随分溜めていたみたいだけどララさんとはご無沙汰だったのかしら?」
「はぁ…はぁララとはなにもないですよ…こんなことしたことないし」
その言葉に御門の目は妖しく輝く
(あらあらこれはとんだ誤算だったわね。てっきりあのプリンセスと関係を持っていると思っていたのに……まあこれならこれで楽しみが増えるだけね、ウフフ……)
御門の手が再び肉棒に伸びていきしごいていく。もう片方の手は袋の方に伸び弄るように揉んでいく
「あっ…うっああ」
イッたばかりのリトのモノは早くも大きくなり次に備えようとする
「あらッ!もうこんなに…若いっていいわねェ」
リトの反応に満足なのか御門は顔をほころばさせるとその大きな胸で肉棒を挟む
「これは結城くんががんばったご褒美よ」
そう言うと挟んだ胸を上下に動かしていく。やわらかい胸に包まれながらぐちゅぐちゅといやらしい音を立てる肉棒の先端に御門は舌をあてる
ちろちろと擦るように舐める御門にリトの体は小刻みに震える
「あら先っぽがいいの?舌で擦られるのがいいの?」
リトは無言で首を振り続ける
「フフフ、私の胸でイキたい結城くん?おっぱいでしごかれながらまたいっぱい出したい?」
胸の弾力と御門の舌使いにリトは言葉がでない。
やわらかい肉の触感が竿に擦れる度にイキそうになってしまう
「フフ、イキたかったらイッてもいいのよ?そのかわりちゃんと私に言ってからね」
リトの体がビクンっと震える
「先生オレ…また出そうッ!……出しても、いいですか?」
「……いいわよ」
リトは口を開けた御門のもとへ勢いよく白濁した欲望を吐き出した
「んっ、はあッ…またこんなに……いっぱい…はァ、はぁ」
御門は顔からこぼれる精液を手ですくいながら喉に流し込んでいく
「はぁ……とってもおいしいわよ結城くん」
その妖艶な眼差しにリトは息を呑む
「さあもっと結城くんを私にちょうだい……」
前半は終了です。後半は少し間を取って夜にでも投下をしたいと思います
とりあえずGJ!
Mの御門はあり得ませんか、そうですか。
349 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 19:44:51 ID:gglC3AXP
GJ!!!!!!
エロイよ〜先生エロすぎるよ〜
やはり御門はSですなww
出たよ和姦…。しかも男受けの大の字…
このスレ終わったなorz
352 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 21:31:21 ID:gglC3AXP
立ち上げってショーツに手をかける御門にリトの小さな声がかかる
「その先生……オレもういろいろ限界なんだけど…」
見るとさすがに二回連続の射精はきつかったのかリトのそれは萎れたままだ
そんなリトの様子に御門の目がキュッと細められる
「何を言ってるのかわからないわよ結城くん?」
その声は今まで聞いてきたどの声より静かで落ち着いていたがリトの心臓を刺し貫くものだった
「ねえもう一度言ってみてくれる?」
その長い脚がリトのモノに伸ばされる
「えっだから…その…」
「早くしゃべりなさい。私をあんまり待たせないで」
御門は腰に手を当てたまま足の指を袋から裏筋に這わしていく
「うっ…あぁ」
「ほら早くッ!どうしたの?ちゃんとわかるように話なさい」
爪でカリの周りを擦る様に滑らせていく
「さすがにちょ、ちょっと…きゅ、休憩した……」
「だから何をいってるのかわからないって言ってるでしょう?」
その声はどこまでも落ち着いていて、それでいて静かにリトの亀頭を指で挟んで抓っていく
「あっ!う…わあッ」
「フフフ、どうしたのそんなみっともない声を出して?」
ぎゅうぎゅうとだんだん指に力を入れていく御門にリトは歯を食いしばって耐える
そんなリトの態度とは裏腹にリトの肉棒は除々に大きさを取り戻していく
「あら?ウフフ、結城くんあなたこんなことされても感じてしまうのね」
御門の言葉にリトは赤面するが体の素直な反応は止められない
「これは困ったわねェ。まさか結城くんがこんな変態だったなんて……どうしよう…」
顔に手を当てて悩む御門だったがその目は楽しさで満ちていた
新しいオモチャを手に入れた様に、獲物の意外な行動を観察するかの様に
「ねえ結城くんはどうして欲しい?言ってみなさい」
爪を再び裏筋に這わせるとそのまま上に滑らし、カリに爪を当てる様に何度も何度も擦り付ける
「ほら?どうしたの?なにか言ってみせて変態の結城くん」
リトはなにも言えずカリに来る痛みと刺激に体をくねらせる
「フフ、もうこんなに硬くしちゃって。こんなことされてうれしいだなんて人結城くんが初めてよ」
獲物を弄るかのような、見下すような視線がリトを見つめる
ぐりぐりと踏みつける足の下で元の大きさに戻ったそれに御門は薄く笑うと
するするとショーツを脱ぎそれをリトの顔めがけて放り投げる
「ウフフ、変態の結城くんはそういうのも大好きでしょ?」
口に手を当てて侮蔑の眼差しを送る御門にリトは体を震わせ何も言えない
「フフフ、心配しないで結城くん私あなたの様な変態はとっても好きよ」
そう言うと御門はリトの腰の上に跨る
「先生……?」
「心配しないで私に任せなさい。結城くんの全てを」
御門の手が自らの秘所を広げリトのモノにゆっくりと沈めていく
すでに十分なほど濡れている秘所は肉棒をぬちゃぬちゃといわせながら咥え込む
「ん…はァ…ああァ」
御門の口から今までとは違う喘ぎが溢れ、顔は恍惚と悦びに満ち溢れている
「ほらわかる結城くん?私とあなたが繋がってるのよ」
体を後ろに仰け反らせる御門は、すぐにでも腰を動かしたい衝動を抑えてリトに結合部を見せる
入れただけで軽くイッたのか体は小刻みに震え口からは涎を垂らしている
「すげー……先生とオレ繋がって…」
「フフ、そうよ結城くんの童貞もらっちゃったわね」
御門は楽しそうに笑う。その顔を仕草を見ているだけでこの人のためになんでもしたい
そう思わせる何かにリトは取り憑かれてしまう
ぐちゅぐちゅと音を立てながら御門は腰を動かしていく。ただしその動きはひどく緩慢だ
「はぁ、んッ…ああ…」
御門が喘ぐ度、胸を震わせる度リトは自分のモノが熱く脈打つのを感じる
もっと欲しい、もっと腰を動かしたい、もっと体を自由に―――
「うっ…ああ…」
「あれどうしたのかな?気持ちよくない?」
その言葉にリトは全力で横に首を振る
「そんなこと!ただ……」
「ただなにかな?フフフ……」
御門は腰の動きを速めてリトに刺激を送る。緩急のある快感の波にリトはもだえる
「どうしたの結城くん?先生ちゃんと言わないとわからないじゃない。ほら?」
リトの上で上下に打ち付ける御門は、快楽とリトの反応で目を輝かせる
「ほらちゃんと言いなさい。どうしたいの?ねえ?結城くん?」
たぷたぷと揺れる胸にむしゃぶりつきたい、御門の体を下から突き上げたい
膣を体を犯して犯して自分だけの御門にしたい
荒い息を吐き目が虚ろになっていくリトの胸板にすーっと指を這わせる
「ねえ?私を自由に抱きたい?」
皮の手錠で繋がれた手首にギュッと力が入る
「私の体もっと欲しい?」
目はもうその豊満な体から離せない
「私を自分だけの女のしたい?」
リトは御門に合わせて腰を動かそうと力をいれる、と御門はその腰を掴んで動けなくする
「ダメよ結城くんウフフ、あなたは私の物でしょう?」
「オレは先生の……?」
御門はリトの顔に身を摺り寄せるとその顔に頬を寄せる
「そうよ言ったじゃない。私の言うことは聞かないとダメって!」
手首に繋がれた手錠がガシャガシャ音を立てる
「これ辛そうね。ねえ取ってほしい?」
リトは首を振って即答する
「どうしよ〜かな〜……だってこれ取ったら結城くん逃げてしまうでしょう?」
「そ、そんなことッ!」
「ホントかなァ私を襲って逃げたりしない?」
「絶対にそんなこと!」
「私の言うことはちゃんと聞く?もし……破ったら……」
御門の声が目がゆっくりと暗く冷たく細められる
「……殺すわよ」
その言葉はリトの全身を一瞬で凍えさせるものだった
真正面から見た御門の目は獲物を見つめる捕食者のもの
リトの脳裏に自分の置かれた状況が刻み込まれる。それは絶対的な関係主と従者、飼う者と飼われる者
それでもそんな関係でも―――リトの中で何かが大きくはじける
それは膣の中でさらに大きくなっていく、とその反応に御門はうれしそうに笑う
ぺロリと舌なめずりした口をリトの耳に寄せる
「これを今から解いてあげるわ。そのかわり私の言うことはなんでも聞くようにわかった結城くん?」
「はい……」
御門の手が手錠に伸ばされゆっくりと外していく
「これを外したら私の体好きにしてもいいわよ」
右手を外されたリトの顔が輝く
「私の体ムチャクチャにして、何度も何度も結城くんの好きな様に私を掻き回して
イカせて……私を犯しなさい」
耳元で何度も囁かれる言葉をリトは頭に刷り込んでいく
左手の手錠がガチャンと床に落ちる
「はい後はあなたの好きな様にね、結城くん」
手錠から解放されたリトはその細い腰に手を回すとそのままベッドに御門を押し倒す
御門の手首をしっかりと握り締めると形勢の逆転したリトは勢いにまかせて腰を打ち付ける
それは久しぶりに檻から出された獣の様に、エサにありつく犬の様に
「あッ!んあァ…いい…もっともっと突いてェ」
自分の下で悶える御門を見ていると体がどんどん昂ってくる
前後左右に震える胸にリトは口を這わすと、待っていたと言わんばかりにしゃぶりつく
乳首を乳輪に舌を絡めては吸い付き、その味を堪能する
「あッどう?私の胸…んっああ、おいしいィ?」
リトは夢中でしゃぶりつく。そのやわらかさに気持ちよさに一瞬で虜になる
「先生の胸すげーおいしい……」
「ウフフ、結城くんのものよ」
リトは先端を軽く噛むと歯の間でこりこりと擦っていく
「あッ、痛っ…あっん、んんッ」
痛みと気持ちよさで体を震わす御門がリトは楽しくてしかたがない
その腰に腕を回すとさらにぐいっと自分に引き寄せる。根元まで入っていく肉棒に御門の脚がふるふると震える
「あッかぁ…奥、奥までキてるッ」
リトは口の端を歪めると快楽にまかせて腰を動かしていく
ぱん、ぱん、ぐちゅぐちゅと肉と体液が絡み合いベッドに染みを広げる
「ああッ、いいすごくッ…奥までキてる、結城くんのが奥までッ」
「先生オレのどう?気持ちいい?」
御門はリトの首に腕を回すと自分に引き寄せる
「もっとしてェ、もっと突いて…私をもっと犯してお願いよ」
御門の熱い抱擁がリトの下腹部をざわつかせる
リトは御門を四つん這いにさせると後ろから犯していく
犬の様な格好でも御門は涎を垂らしてリトのそれを迎える。腰を振る度に御門の肉付きのいいお尻がリトの手に食い込む
「はあん…後ろから好きぃ、後ろから犯されるのすごくいいのぉ」
「先生のマンコすげーエロイ…エロすぎ」
「結城くんのが欲しいってもっとしてって言ってるわァ」
肉と肉がぶつかる感触が二人の性を掻き立てる
リトは膣奥までねじ込むように肉棒を出し入れさせる。コツコツと入り口にあたる感触に御門の体がゾワリと逆立つ
「気持ち、いいッ…おチンチンいい…結城くんのが、私おかしくなりそう」
突かれながら体をベッドに沈める御門の背中にリトは舌を這わせる
「先生ダメだよ。勝手に一人で気持ちよくなったら…」
背骨に沿って滑っていく舌の動きに御門は体を仰け反らせる
「はんッ、あっあァ…だって気持ちよ…すぎて…」
リトは御門の背中に体をもたれながら、その下で揺れる胸に手を伸ばす
「あんッ…ダメぇ、激し…すぎる…あッあんんッ!!」
御門の言葉を無視するかのようにリトは乱暴に胸を揉んでいく
リトの手に収まりきらない胸は前後の動きとリトの手で大きく形を変えていく
「あっあァ…ダメ、イッちゃう!イッちゃう」
「先生胸弱いんだな」
リトは揉みながら指で弾くように硬くなっている乳首を弄っていく
「あッらめェ…それ良すぎてッ、ああァ…イッちゃうぅ」
「ほらオレのチンポでイッちゃえよ先生ッ!」
リトは腰の動きを速めるとそれに合わせて胸も大きく揺れだす
「んんんッ、はああァ…も、うイクッ…あッイッちゃ…あああアあァぁッ!!」
リトが胸から手を離すと御門は崩れるようにベッドに身を沈めていく
「はぁッ…はぁ、んッはあ…」
荒い息を吐き続ける御門にリトは腰を持ち上げると位置を変えさせ、自分に騎乗させる
「先生まだ終わってないよ。さっきみたいにまた動いてくれよ」
イッたばかりで痙攣を繰り返す下腹部にリトは腰を小刻みに突き上げ御門に動く様に要求する
「はあッ、んっんん…はあァ、んッん…」
ゆっくりとしか動けない御門にリトは突き上げを強くする
「ほら先生もっと動いてくれよ。先生が言ったんだぜ私を好きにしてもいいって」
リトからの申し出に御門は胸板に手をおき腰を深く沈めていく
「んッふぁ…ああ、これイイ…んんッ」
リトは御門の腰を手で固定すると勢いよく突き上げる
それはただ欲望に身を任せるだけの動き。御門の体に酔いしれた者の動き
「はあッ…イイあっあァ、くゥ…ああァァ」
御門の額から汗が流れリトの胸に何度も落ちていく
「結城くん、私の体いいでしょう?……んっあァ、もっと欲しい?」
「うん…オレ先生がもっと欲しい」
「じゃあさっき言ったこと守れるかしら?私との約束…」
「いいよ…こんな気持ちいいことできるんなら…オレ先生の物にでも」
その言葉に御門は初めて声を上げて笑い出す
「いいわよ結城くんじゃあ……今日からあなたは私のもの」
胸板に置いた御門の手が爪を立てて胸を滑っていく
「痛っ!!」
皮がめくれ血がにじむ胸に御門は舌を這わせる
「これは契約の…証かな」
ぞくりとさせる御門の声。だけど今は気持ちよさがリトを掻き立てる
「先生…先生…」
「ウフフ、あなたはこれから死ぬまで私の物、私だけのために生きるのわかった?」
御門の下でリトは懸命に首を振り続ける
「いい子ね結城くん……それじゃあイカせてあげる」
御門は腰を持ち上げるとリトの動きに合わせて自ら打ち付けていく
「あぁ…うああ」
さっきまでとは全然違う膣の締め付けがリトを襲い早くも射精感がこみ上げてくる
ぐちゅぐちゅと音を立てる結合部からは白濁した蜜がこぼれだしリトの竿を白く染めていく
「ああ…先生俺もうッ…」
「イキたい?イキたいの結城くん?それじゃあちゃんとお願いしないと」
「イカせて…先生のでオレのをイカせてくださいッ!!」
御門は半月に笑みを作ると腰の動きを加速させリトに射精を促す
「もう…ダ、出るっ」
「いいわよ、私の膣内で結城くんのを全部出しなさい」
膣肉がざわめき肉棒をギュッと締め付けるとリトは膣内に自分の欲望を全て吐き出した
疲れてベッドの中で寝ているリトに裸に白衣の格好で歩みよると、御門はその額にキスをする
「フフフ、これであなたは私の物……そして次は……」
御門は頭の中にある人物を思い描くとくすくすと笑った
次の日学校でリトはララのいつものおかしな発明に追い掛け回されていた
その様子を保健室の影から見ていた御門は、疲れてくたくたになっているリトに手招きする
「悪いララオレちょっと用事!」
「え〜リト〜!?」
ララの抗議の声を後ろで聞き流し御門の下に走り寄るリトの顔はうれしそうだ
まるで見えない首輪に繋がれているペットの様にご主人様の足に駆け寄っていく
「結城くん今日も楽しそうね?」
「そんなことないですよだってオレ先生が一番……」
御門は目を細めてリトの頭を撫でてやる。それにリトはすごくうれしそうだ
「私もあなたが一番よ結城くん」
頭に置いた手を首に回すと御門はリトを抱き寄せる
「ちょッ、先生ここじゃあいくらなんでも……」
「フフ、そうねじゃあ今日の夜も家にいらっしゃい」
御門の言葉にリトの顔が輝く。そんなリトの耳に顔を寄せると御門はそっと囁く
「だけど今日は少しあなたにお願いがあるのよ結城くん」
「お願いですか……?」
「そう!お客さんを連れてきて欲しいのよ。あなたにしかできないとっても大事なコトよ」
御門は遠くにいるそのお客さんをじっと見つめる
「いい……ですけど、それって誰なんですか?」
「それはね……」
遠くにいる客、ピンクの髪をした結城リトの大切な人、自分に手を振ってくる天真爛漫な少女に向けて御門は笑顔で手を振り返す
――――全てはこの時のため
これから始まる宴に御門の目は妖しく輝いていた
終わり
俺の中で御門先生は完全なSなのでMを期待した人はスマン
けどMな御門先生もいいと思うのでそれはまた今度ということで
GJ!
GJ!!!!!!としか言いようがなくね?
唯がリトを犯す
362 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 09:29:17 ID:QBzk3UAZ
>>358GJ!!!!!
なんてエロさなんだ
リトはやっぱMが似合う
363 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 22:04:02 ID:62wvuyuk
童顔の美少年が犯されるというのもまたいいものだ!見事!
リトって結構顔いいのになんでもてないんだろ?童顔ってもてないのか?
まあ俺は言うまでもなくもてないが・・・・
モテミツ先輩みたいのがもてるんだよ多分
365 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 09:10:59 ID:B8BmJtqB
盗撮マニアはモテないだろww
リトは子供だと思われてるからではないか?
女の扱い下手そう
超個人意見だけど男→女の調教系書いてくれたらうれしい(´・ω・)
あれ?保管庫にラコスポの逆襲なくね?
春菜を拉致り犯したい
でもってその様子をビデオに納めてリトにプレゼント・フォー・ユー
住人に変態が増えてきたな
今週号の新田先生でSS書こうかと思ってるんだけど相手が決められなくて困ってる
どなたかアドバイスしてください
栽培さん(リト変装)でいいんじゃないかな
先生、漫画のお仕事でストレスが溜まってらっしゃるんですか?
それなら…私でよければ… みたいな
蜜柑のSS書いてくだせぇ
稀少なルン×リトを
お願いします
今週号の展開は神だろ、、、常識的に考えて
やっぱ蜜柑が一番だな
新田先生を嫁にしたい
たしかに新田先生はいい嫁になりそうだ
蜜柑のいちごぱんつでご飯3杯いける
378 :
ところで:2007/06/05(火) 18:47:23 ID:QqoAYKUM
to loveるの保管庫ってあったっけか?
保管庫にヤミ金氏が書いたSSが無いのが不満
ラコスポの逆襲@が見れないのが不満
リサとミオの作品が無いのが不満
383 :
ヤミ金:2007/06/06(水) 08:36:58 ID:9kUGZ81f
ども、ヤミ金です
フウキくんのお仕事の続編が容赦なく遅れております、申し訳ない(汗
えーとなんか話題に出てるようなのですが、ラコスポの逆襲@は保存してあるので
要望があるなら再度投下しますが、どうしましょう?
保管庫なくても専ブラで見てる奴なら前スレのログくらい持ってるだろ
385 :
To LOVEる 夢の宇宙人タッグ編:2007/06/06(水) 16:35:31 ID:wyG7MVp0
ギブリーは唯のブラジャーをハサミで切る。すると、予想以上の美しい形をしていて、大きさもなかなかな美乳が現れた
「・・・あぁ・・・み、みないでよ!・・・・」
「さっきまで興奮してたくせによ・・・じゃあここからが本番だ」
「むふふふ 手足の自由を奪われて、胸を露出してる美少女なんて興奮だもん」
ギブリーは唯の胸をまた揉み始める。なぜかギブリーは責めが上手かった
これも悪魔に魂を売ったおかげなのか?そんなことより、唯は初めての快感・・・というか、
くすぐったいのか気持ちいのかわからない感覚に酔っていた
「はぁ、はぁ、やめて・・・んっんっ・・・」
「こういう経験したことなさそうなのに、そんなに感じるなんて君はAV女優の才能があるもん!」
「あっ・・・ふざけないで・・・アダルト、ひゃっ・・・・アダルトビデオ、はぁっ!・・なんて破廉恥なもの大嫌い・・あぁ・・・なんだから・・・」
「おいラコスポ、こいつ真面目そうなくせにAVの意味を知ってるぜ?何気に見てるんじゃねえ?」
「くく・・・きみは欲求不満な淫乱女だもん!!」
「はぁはぁ・・・っ・・・はぁっ・・・!」
唯は段々目を細めていき、顔も赤くなってきた。たまに目をつぶったりもする
なんとも魅力的な表情だ。こんな美少女が胸揉みだけで感じてるとこを見れたら、幸せだぜ!
「次は乳首でも行ってみるか!」
そうギブリーは言うと、唯の両乳首をつまみ、人差し指と中指で何回もはさんだ
「あぅ・・・んんんん・・・・いやぁ・・・アッー!」
「ウホッ いい反応」
ギブリーは次に下で右乳首を舐めようとする
彼の顔が唯の胸に近づく。もう片方は今までどおり揉まれている。そして舌が乳首に触れる・・・
「アアッーーー!ひゃぁ・・・んぁ・・・」
唯には相当の快感のようだ。
「んんんんん!ハァハァ・・・・あっあっ!」
この生胸責めも5分ほど続いた
「ギブリー。そろそろ別のことするもん!」
そういうと、ラコスポは洗濯バサミを取り出し、ギブリーに渡す
「なるほど・・・そういうことか」
>>329続き
ギブリーは洗濯バサミを持ち、唯に近づく
「わかるよな?これからどうするか」
「・・・しらないわよ・・・はやく放して・・・警察呼ぶんだから」
「ふふん!ぼくは究極の兵器をつくっちゃったから地球の警察なんて怖くないもん!
いままでの僕の兵器やペットよりも遥かに強くてかっこいいもん!」
ラコスポに自信あり!ってところだ。まあそれはどうでもいいとして、洗濯バサミだ!
これを使ってやるプレイはあれしかない!
そう、もちろん乳首を選択バサミではさむのだ!
読者の皆さんもいつかジャンプでこういうシーンが見れるようになるのを願いつつ、
このSSを楽しんでほしい。頑張れ、ジャンプ!
ギブリーは洗濯バサミで唯の乳首の片方をはさんだ
「ああああ!!痛い、痛いー!!とってええええ!はやく!!いやあああ!!」
こうやって反応されると、余計にいじめたくなるものだ
しかし、痛くても我慢して声も出さず必死に耐えてる姿もいいかも・・・(;´A`)
「さあ、何本もつかな?」
ギブリーはあの「you はshock!」の漫画に出てくる金髪のすぐにやられたあの人みたいに言う
何本もつって言っても乳首は2つしかないんだが・・・
そんなことはどうでもよく、ギブリーは2つ目をもう片方の乳首に装着
「あああああ!!痛いーーー!!取って取って取って!!!いやぁぁぁぁ!!」
悪魔に魂を売ったギブリーは、洗濯バサミを手でさらに押す
「痛いイタイイタイ!!いやだぁぁぁぁ!!取ってぇぇぇぇぇ!!
痛くないことなら何でもするからやめてぇぇぇぇぇぇ!!
ハァッ・・・ヒック・・・うぅ・・・痛い!!!」
唯は泣きながら言った。するとギブリーは洗濯バサミを引っ張ってとる。
もちろん、唯には激痛が走る
「いたっ!!ぅぅぅ・・・ヒリヒリする・・・」
「お前痛くなければ何でもするって言ったな?じゃあ一番最後に自慰してもらおう」
「ぅぅ・・・本当になんでもするわけないでしょ!痛かったからいっただけ・・・」
「ギブリー、もう一度選択バサミだもん!」
「いやっ!自慰もやだけどどっちも・・・」
わがままな女だなと思いつつ、ラコスポは口にする
「今の僕には最強の戦士がいるもん!こいつは金色の闇なんかよりずっとずっと強いもん!
しかも僕の言うことはなんでも聞く!こいつにお前の学校の生徒を殺させることも可能だもん!
いいたいことがわかるもん!?」
つまり、性奴隷に唯がならなかったら、生徒を殺すというのだ
「金色?そんなのはしらないけど・・・生徒を殺されるわけには・・・」
「もちろん、結城リトも殺せるもん!」
結城リトだけは殺されたくない・・・もちろん他の生徒もだが
唯は近頃リトのことが気になっていた。。だから、だから殺されるわけにはいかなかった
そのころ、ギブリーは疑問を持っていた。唯に聞こえないように話す
「なあラコスポ、ララがいるんじゃ・・・」
「心配いらないもん!今度の戦士は強いもん!」
「でもさっきまでララにおびえてたし・・・」
「まあ怖いことは怖いもん!でも今度のは本当に強いもん!
金色の闇なんかの糞餓鬼なんか目じゃないもん!」
今日はこれぐらいにしときます。文章下手ですね僕
正直僕は股より胸のが好きなんですよ
だからSSも胸がメインのものがいいんです
下の方の描写はないかもしれませんが、そこは許してください
極端に言えば下はどうでもよくて、胸を責めるのがいいんですね
こんな人すくないでしょうが
GJ!胸中心にいくのは結構好きだわ
あとヤミ金さん投下お願い出来ますか?
388 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 22:55:16 ID:zAEsC2K4
矢吹の次回作は非現実要素なしで、人間ドラマ書いて欲しい
まあ矢吹じゃドラマ性あるものかけないだろうから、原作は別で絵だけ描いて欲しい
彼女が子供生めない体だとしっても「ずっと愛し続けるよ」みたいなのを矢吹の絵でやってくれたら最高じゃないか?
かなり萌えると思うぞ
泣ける2ちゃんねるの恋愛ものを矢吹が絵かいたら萌えまくるだろうな
そういう方面のが矢吹には向いてると思う 女の絵はかわいいから
>>388 ジャンプ編集部にその熱い思いを込めた手紙を出すんだ
滑稽ともとれる振動音を小さく響かせて、今日もピンクローターは元気に踊る。
新田晴子の膣の中で。
「いっ、はぁ……んんっ! んあぁんっ」
ラグビーボールのような形状をしたピンク色のそれは、
既に晴子の中に埋没しきっており、もはや細いコードが一本垂れ下がるのみ。
関係無いけど晴子って名前、精子に字面が似てるよね。今度から新田精子で。はい決定。
嗚呼、晴子の指は既にしとどに濡れそぼり、
ただでさえローターに掻き回されている自らの膣を、更に指先で捏ね繰り回す。
片手はその豊満な乳房にあてがわれ、コリッコリ-☆に固まった乳首を
これでもか、えぇいこれでもか、とばかりに転がし倒す。
「Oh,yes……Oh,yes! Oh,Ohhhhhh!!」
あまりの快感に、思わず晴子の喘ぎ声もアメリカンのそれになると言うものよ。
必須萌えアイテムの眼鏡はだらしなく外れかけ、涎が赤子のように舌からしたたりおちる。
あ、別に「『した』から『した』たりおちる」って、ギャグで言ったんじゃないからね。本当だよ。
兎にも角にも晴子はイった。悦楽の涙で視界が白内障患者みたいになる程イった。
体はピクピクと痙攣し、尻の穴はヒクヒクと鼓動するかのようだ。
だが本当の快楽は……いやさ、地獄はここからだ。
見よ、実はこのピンクローター。
確かにコードは延びているのだが、その行き着く先はスイッチではない。
単に電池ボックスに繋がっているだけだ。
では、スイッチはどこに?
……そう、良いところに気がついたね?
そうなんだ、皆はもうわかってるよね? 実はこれは、単なるローターじゃないんだ!
(↑教育テレビのお兄さん的手法)
遠隔操作可能な、いわゆる『とびっこ』と言う代物だ。
そしてスイッチは、晴子自身がこのオナニィーの直前に、離れた棚の上に置きっぱにしてきた。
そしてAh、何とむごたらしい事よ。棚の上には、椅子に乗らねば手が届かない。
イった直後の膣を、尚もヴルヴルと震わせながら、椅子に乗って
棚の上に手を伸ばし、正確な動作でスイッチを取る事が出来る女が、
果たしているだろうか?いや、いない。(←古文的手法)
「あっ、あ……も、許ひてぇ……結ぅ城先生ぇん……」
別に結城才培が彼女に命じたわけでも、勿論リトが命じたわけでもない。
単なる彼女のエロ妄想だ。腐女子恐るべし。
ガクガクと震える足は、今にも折れてしまいそうだ。
股から滴り落ちる女汁は、ポタ、ポタタと、憎たらしいくらい床を汚す。
正気に戻った時に床掃除する際の事を想像すると、その興ざめ具合たるや、げに恐ろしい。
晴子は耐え切れず、スイッチを止めるより先にローターを膣から引き抜いた。
「はぁ……はぁ……また、我慢出来ずに抜いちゃった……
罰として、もう一回……」
彼女は再びローターを、自らの膣に押し戻した。
新田精子、本日4回目のセルフ拷問に突入である。
誤爆?
先生だから誤爆じゃないだろ
393 :
ヤミ金:2007/06/08(金) 08:49:32 ID:NtxVfvMn
とりあえず要望があったようなのでラコスポの逆襲の1話を再投下します
元々前スレの容量ギリギリの時に投下したのがまずかった…
「う……」
薄暗い光の中、金色の闇――通称ヤミと呼ばれる少女は目を覚ました
「ここは…?」
本屋で情報収集という名の立ち読みを終え、帰宅の途につこうとしていた彼女だが
突如眼前にきらめいた光に昏倒
どれくらい気を失っていたのかは不明だが、自分ともあろうものがこんな無様を晒すとは――とヤミは自分を叱咤する
(まずは状況を把握…?)
そこでヤミは気がついた
四肢が拘束されている
両腕をバンザイするように開かれ、足は揃えられたままの状態
いわゆるYの字形の固定だった
(無駄なことを)
ヤミは自分を捕らえた犯人に嘲笑を送った
ヤミの変身(トランス)能力を持ってすれば脱出は容易なのだ
ならば得意になっているであろう犯人から情報を引き出すだけ引き出して
脱出するなり犯人をボコボコにするなりすればよい
「やあ、目が覚めたようだね〜」
ヤミの耳に耳障りな間の抜けた声が響いた
横滑りに開かれた扉の向こう側から現れた一つの影
それはララの婚約者候補にしてヤミを騙した元依頼主ラコスポだった
「…なんのつもりですか、ラコスポ」
「ふふん、まだそんな生意気なクチが聞けるだもん?状況わかってるの、金色の闇?」
「それはこちらの台詞です。偽りの情報を私によこしただけではなく、このような仕打ち…ただではすみませんよ?」
ヤミの睨みに怯えたように一歩後ずさるラコスポ
が、自分の圧倒的優位を思い出したのか、自信を取り戻すとラコスポはヤミにゆっくりと近づきだす
「ふん、お前のせいでララたんには嫌われるし、殴られるし、ガマたんなんて全治一ヶ月なんだもん!?」
「あんなえっち生き物はいなくなったほうが世の為です。それで、結局私に何の用なのですか?」
「おっとそうだったもん。ぐふふふ、仕事を失敗した挙句、あろうことか愛しのララたんのいる街に居座る悪女に制裁を加えるんだもん!」
そう宣言すると、いやらしい目で拘束されたヤミの身体を眺め回すラコスポ
ヤミはぞわぞわっとする悪寒を感じ、キッとラコスポを睨み付けた
「…そのえっちぃ目をやめなさい。あと、それ以上近づくととんでもないことになりますよ」
「ふふん、そのザマでやれるもんならやってみればいいんだもん」
ラコスポとヤミの距離が一メートルをきる
瞬間、ヤミは髪をグーパンチにトランスするとラコスポをボコボコに
「え……!?」
できなかった
指令を発したはずの髪はピクリとも変化をしない
慌てて腕、足とトランスを試みてみるも、ヤミの身体はまったく変化を起こさなかった
「ぷぷぷ…どうしたのかなぁ、金色の闇?」
「ラ、ラコスポ。一体何を」
「ふふん、知りたい? なら教えてあげるんだもん! お前の両手両足首を拘束している金属は特殊な金属でね
ありとあらゆる特殊能力を封じることができるんだもん!」
「な…」
ラコスポの言葉に愕然とするヤミ
ラコスポの言葉を頭の中で否定し、何度もトランスを試みてみるも一向に変身能力は発動しない
つー、とヤミの頬に一筋の汗が流れた
「くくく、良い表情だもん、金色の闇!」
「く…この拘束をときなさい!」
「とけといわれてとく馬鹿はいないんだもん。さあ金色の闇、この前はララたんに邪魔されちゃったけど、今度こそは楽しませてもらうもん」
ラコスポはヤミの焦った表情を満足げに見やると、その小さな身体をヤミの腰の横へと移動させた
ラコスポの身長は低いが、ヤミを拘束する台自体の高さが低めに設置されているので、ラコスポでもヤミの身体を見下ろすことができる
「さて、まずは…」
ラコスポの手がゆっくりとヤミの短いスカートへと伸びる
ヤミは、タコスポの狙いを悟り、無駄だとわかってはいても、拘束された身体を揺らした
ガチャガチャとヤミを拘束する金属が彼女の悲鳴を代弁するかのようにむなしく鳴る
「全宇宙に鳴り響く暗殺者、金色の闇はのパンツは何色だもん?」
「やめなさい…!」
拘束されているのは両手両足のみなので、ヤミは腰を中心に身体を揺らすことくらいはできる
ラコスポの手は逃げ惑う金色の少女の腰を楽しむように追う
ヤミの腰が右に左にとラコスポの手から逃げる
しかし、その抵抗はラコスポにとっては可愛いものでしかない
むしろくねくねと動き回る腰は非常に官能的でラコスポの目を楽しませるものだった
「くくく…非常にエロ可愛い腰ふりダンスだけど、あんまり激しく動くと見えちゃうもん?」
「え…!?」
ギクリ、とラコスポの言葉に身が固まるヤミ
ラコスポの言うとおり、短いスカートはヤミの動きに耐えられず、徐々にめくりあがっていたのだ
「スキあり! だもん♪」
「あ…!」
当然、ラコスポはその隙を逃さない
必死にひらひらと逃げ回っていたヤミのスカートの裾がラコスポの手によってついに捉えられてしまった
「そ、その手を放しなさい」
「いいもん?」
予想に反して、ラコスポは大人しくヤミの命令に従った
そしてヤミがほっとした瞬間、ラコスポは
バッ!!
とヤミのスカートを大きく捲くり上げた!
「なっ……!」
ボ、と火がついたようにヤミの頬が赤く染まった
勢いよく捲りあげられたスカートはラコスポの手を離れ、ふわりと裾をヤミの腹のあたりに着陸させる
当然、スカートの中は全開となり、ラコスポの目にはヤミの下着がくっきりはっきりと映っていた
「白か〜、オーソドックスだけど、金色の闇のって思うと興奮するんだもん!」
「み、見ないで……!」
なんとかしてスカートの位置を戻そうと必死に身体を揺するヤミ
しかしそれは無駄な抵抗に過ぎなかった
一度開帳されてしまったスカートの中身はヤミの自力ではもう隠すことはできなくなってしまったのだ
「くふふ♪」
ご機嫌な様子でラコスポはヤミの下着に包まれた秘所へと顔を近づけた
息がかかるくらいの近距離
ヤミは羞恥と怒りで身体をぷるぷると震わせる
ヤミの下着は色こそシンプルな無地の白だったが、そのカットはなかなか大胆である
ハイレグやTバックとまではいかないもの、切込みが大胆なその下着のデザインはラコスポの目を楽しませるには十分だった
時折、ヤミが身体をくねらせるため、パンツがよじれたり微妙に肌に食い込んだりするのだ
「絶景かな絶景かな♪」
「ラコ…スポ! 後で必ずあなたは殺します…!」
自分の股を覗き込む不逞の輩にヤミは殺気全開の視線を送る
が、自身の絶対的有利を確信しているラコスポは今度はビビることなくヤミと視線を交わした
「そんなこといっても、顔がそんなに真っ赤じゃあ迫力がないもん?」
「く…!」
「次は…」
「な、何を!?」
「くんくん…」
「あ、やめ…!」
鼻を鳴らし始めたラコスポにヤミは焦りの声をあげた
匂いを嗅がれている……ヤミの顔に体中の熱が集まった
「良いにおいなんだもん。ララたんのはきっとこれよりも上なんだろうけど…暫定でボクたんの良いにおいランキングの一位にしておいてあげるもん」
「嬉しくなど、ありません…早く、その顔をどけなさい!」
ギシギシと拘束台がきしむ
しかし、ラコスポにとってはヤミが暴れれば暴れるほど好都合だった
何故ならば、暴れた分だけ汗が流れ、体臭が分泌されるからだ
「さて、においチェックはこれくらいで切り上げて、次はおさわり――」
「な!?」
「――といきたいところなんだけど、それは後の楽しみにとっておくもん?」
ニヤリ、意地の悪そうな顔をしたラコスポにヤミは「遊ばれている」と悟る
烈火のような悔しさが身を焦がすが、拘束がとけない現状ではその怒りをぶつけることはできない
一方、ラコスポは正に得意絶頂だった
あの金色の闇が自分の言動にビクビクしているのだ
普段自分の住む王宮で女をはべらせるのとは次元が違う征服感
ラコスポは自分がどんどん興奮してくるのがわかった
(…と、いけないいけない。じわじわと弄っていくと決めてたんだもん。焦りは禁物だもん)
ラコスポは自分を律すると移動を開始する
今度の目的地はヤミの頭の横だった
「今度は、何をするつもりですか」
「ふふん、そんなに怯える必要はないんだもん?」
「怯えてなど…!」
「勇んでもだーめだめ! パンツ丸出しじゃあ迫力も何もないんだもん?」
「それは…あなたが…!」
ラコスポの言葉に自分の状況を再確認したのか、ヤミは視線を逸らす
いまだ強がってはいるが、徐々に弱気になっていることがその仕草からもわかった
ラコスポはヤミの反応に満足すると、チラチラと純白パンツを横目で鑑賞しつつ懐に手を伸ばした
399 :
ヤミ金:2007/06/08(金) 08:55:08 ID:NtxVfvMn
再投下完了
フウキくんのお仕事の続編及び新作はもうちょっと待っていただけると幸い
ヤミ金さん投下有り難うございます。
やっぱり1から読んだほうが面白いです
401 :
ヤミ金:2007/06/09(土) 05:25:35 ID:grJGgQFy
ようやくフウキくんのお仕事2話が書きあがったので投下して見る
ああ、朝日が黄色い…
昼休み
リトは購買に向かう最中、フウキくんを見つけた
フウキくんはある扉の前でじっとしている
何をやってるんだアイツ? とリトは怪訝に思いつつ声をかけようと歩み寄る
すると…
「えー、やだぁー」
「うっそ、本当?」
「あれ、アンタまた胸が大きくなってない?」
「グフフ…」
女子生徒の声と、不気味な笑い声がリトの耳に届く
リトは嫌な予感がし、上を見上げる
扉の上には『女子更衣室』のプレート
(まさか…)
リトはフウキくんの様子をよく見てみる
女子更衣室の扉は僅かに開いていた
そしてフウキくんはその前に立っている
結論、フウキくんは覗きをしている!
「おまえ、何をしてるんだ!」
持ち前の正義感――というか常識に従ってリトはフウキくんを止めようとフウキくんに近寄った
勿論、中に声が届くと大変なので小声である
「…ん? おお、これはこれは。結城殿ではありませんか!」
「おお、じゃねえよ! お前一体何をやってるんだよ!」
「見ての通り、女子更衣室を査察しておりますが」
「ノゾキじゃねーか!」
「失敬な。これはれっきとした風紀取り締まり行動です! 校則に反した下着を着けている女子生徒がいないか調べているだけです!」
「そんな言い訳が通るわけないだろ! いいからここから離れろ!」
「だが断る! このフウキくんが最も好きな事のひとつは正しいことを言ってるやつにNOと断ってやることだ…」
「アホか! い い か ら 離 れ ろ !」
「ぬっ、何をする! あっ、そこは触っちゃダメ!」
「気色悪い声をだすな!」
フウキくんをこの場から引き剥がそうとするリト
しかしフウキくんの抵抗も半端ではない
綱引きのようによいせこいせと力比べが行われる
だが、扉の前でこんなに騒いで中にそれが届かないはずがない
「あれ、なんか扉の外が騒がしくない?」
「まさか…覗き!?」
「ええっ、そんな!」
女子生徒たちが騒ぎ始める
当然、その声はリトにも届き――瞬間、リトは動揺のために力を緩めてしまった
「あ」
リトの手がフウキくんから離れる
リトは反動で尻餅をつき、フウキくんは勢いよく扉へと突っ込む
ドンガラガッシャーン!
「え?」
扉がフウキくんの突撃によって完膚なきまで破壊された
当然、尻餅をついているリトからは中は丸見えである
そして中の女子生徒たちも勿論リトの姿が見えている
「あっ、いや、これはその…!」
目の前に映る白、赤、黒、縞々といった色とりどりの下着の群れ
リトはそんな夢のような光景に顔を真っ赤にしつつ後退していく
だが、彼は行動を誤った
彼がすべきことは謝罪ではなく、速やかなこの場からの撤退だったのだ
そう、いつの間にかいなくなっているフウキくんのように
『き…』
一斉に女子たちが息を吸い込んだ
リトの顔が赤から青へと変化する
数秒後、リトは自己ベストの走りを憤怒に燃える女子たちに見せ付けていた
「はぁ…はぁ…はぁ…ひ、酷い目にあった…」
なんとか怒れる女子たちから逃れたリトは身を隠すように廊下の角に立っていた
下着姿の女子集団に負われている男子という構図は非常に目立ってはいたが、幸いにもそれを気にするものはいない
男子は眼福とばかりに顔を緩ませていたし
女子はまたか…とばかりに呆れと自分が被害に巻き込まれなかった安堵にほっとしていたのだから
必死に逃げるリトはそんな周囲の視線には気がつかなかったが、それは非常に幸せなことだったといえる
「くそ…アイツ、どこへいったんだ?」
そんなリトの怒りの矛先は当然のごとくフウキくんへと向いていた
言葉では立派なことを言っていたが、覗きは覗きである
本性(?)をあらわしたフウキくんを放っておくわけにはいかない
今までの経験上、この事態を放っておくと絶対ロクでもないことになるとリトは身にしみて確信していたのだ
「あら、結城リトではないですの」
そんなリトに声をかけたのはリトがよく知る先輩――天条院沙姫だった
あいも変わらずタカビー然とした態度と出オチオーラを放っている
付き人の眼鏡っ娘こと綾とポニテっ娘凛も当然のように後ろに控えていた
またややこしいのが…と、リトは自分の不運を嘆きつつ溜息をつく
「なっ…何をいきなり溜息などついているのですか! 失礼な!」
「こんちわ天条院センパイ。それじゃ」
「お待ちなさい! 何故いきなり立ち去ろうとしているのです!」
顔をあわせるなり逃げ出そうとするリトに憤慨する沙姫
至極最もな反応ではあるのだが、今までが今までなので一概にはリトを責めることはできない
現に綾はそれを認識しているらしくやれやれとばかりに首を振っていたりする
「凛! 結城リトを捕獲しなさい!」
「承知しました」
が、自覚のない沙姫はあっさりとリトの捕縛を決断
凛に命じると共に自身は腕を組んでホーホッホッホッ! と高笑いを始める
命じられた凛はどこからともなく木刀を取り出すとすっとリトにそれを突きつけた
「さあ、痛い目にあいたくなければ大人しくしなさい」
「なんでいきなり!?」
リトからすれば理不尽極まりない事態である
何よりもこんなところで時間を食っている場合ではないのだ
早くフウキくんを見つけ出さないといけない
リトは素早く身を翻すと迷わず逃げを選択した
「逃げた!? 凛、追うのよ!」
「はい!」
沙姫が言うのが早いか、凛は大きく飛翔すると木刀を振りかぶってリトへと肉薄
だが、その木刀がリトの体をとらえる前にリトの背後に一つの影が滑り込んだ
――ガギィン!
「なっ…」
凛の驚く声にリトは恐る恐る振り向く
そこで見た光景は、驚愕に目を見開く凛と綾
ひたすら高笑いを続けている沙姫
そして、自分を守るように凛の前に立ちふさがっているフウキくんの姿だった
「何者!?」
「ふ…名乗るほどのものではないが、教えてあげましょう! 我が名はフウキくん! 風紀を正す剣なりっ!」
ドドーン! と効果音つきでポーズを決めるフウキくん
リトは思わぬ助けに目を丸くしながらも状況を把握したのかフウキうんへと詰め寄った
「お、おい、お前なんでこんなところに…いや、ていうかなんで俺を?」
「ふ…結城殿が傷つくと我が主が悲しみますからね。決して先ほど女子更衣室に置き去りにしたことに罪悪感を感じての行動ではないですよ?」
「本音ダダ漏れじゃねーか…まあ、サンキュ」
呆れ顔と共にツッコミをいれるリトだが、一応窮地を助けてもらったのは事実なのでお礼をいうリト
だが、フウキくんはリトに顔を向けることなく凛及び沙姫と綾の三人組に鋭い視線を向けていた
「校則違反者達よ…懺悔の準備はできたか?」
「ちょ、ちょっとお待ちなさい! 私のどこが校則違反…」
「見目麗しい女子が木刀を振り回すなど言語道断!」
「これは沙姫様をお守りするためのもの! 断じて校則違反などではありません!」
いや、校則違反だろ
綾とリトのツッコミが同時に行われる
しかし睨み合う凛とフウキくんにはそのツッコミは届かない
ついでにいうとスルーされた沙姫の抗議もまるで届かない
「沙姫様の命を邪魔立てするようならば…」
「その剣で斬りますか、私を?」
「その通り。スクラップにされたくなかったらおどきなさい」
「ふっ…」
凛の発する裂帛の気合にもフウキくんは動ぜず、失笑するかのように一つ息をついた
剣豪同士の立会いのような緊迫した雰囲気
…これ、こんなマンガだったっけ? とリトは首を傾げた
「何がおかしいのですか」
「いや何、まだ気がつかないのかと思いましてね」
「え?」
「――もう、斬った」
某釣り目のチビ炎術師のように指の刃を収めるフウキくん
その言葉と同時に、凛の手の中の木刀が四分割されてボロボロと床に落ちていく
「そ、そんな!? いつ!?」
「先程の交錯の際にです。まだまだ修行が足りませんね?」
「くっ…ですが剣を失ったくらいで私は…!」
「いや、決着ですよ」
お前キャラ変わりすぎだ、リトが突っ込む間もなくフウキくんがパチンと指を鳴らす
瞬間、凛の制服が布吹雪となってはじけ飛ぶ
「ふ、飾り気のないシンプルな白か…だが惜しい。剣道少女の下着はサラシのほうがモアベター」
「あ…」
フウキくんの批評に凛は自分の格好を認識する
ボロボロに切り刻まれた制服の残骸が足元に広がっていた
身を守るものは下着二枚のみ
「り、凛…」
「ホーホホホ…あら、凛。なんで下着姿ですの?」
心配そうな声の友人と放置される寂しさに現実逃避という名の高笑いを続けていた主の声に凛は段々と顔を赤く染めていく
そして…
「あ…あ…き、きゃあああああああーっ!?」
普段の怜悧な表情はどこへやら
凛はふぇぇぇんと可愛らしい鳴き声と共にその場を逃げ出すのだった
407 :
ヤミ金:2007/06/09(土) 05:35:50 ID:grJGgQFy
第2話投下完了
まあこの話はこの後基本的にこんな感じで話が進みます
おそらく6話前後…かな?
結構超大作なのねw
とにかくGJ!
GJ!やはりヤミ金氏は神だ
フウキ君カッコヨスw
411 :
リト×唯:2007/06/11(月) 22:00:32 ID:6q6QgMyp
古手川唯は真っ暗な午後7時の放課後の教室で一人泣いていた。
‐‐‐‐‐‐
「古手川さん最近ちょっとウザくない?」
「ホントホント、愛読書は生徒手帳です、みたいなぁ。いちいちうるさいんだよね。」
「キャハハ、それウケるぅ!」
風紀委員の仕事を終えて教室に戻ると、明かりのついた教室で女子生徒達がお喋りをしながらお菓子を食べ散らかしているのを目撃したので、風紀委員として注意を促そうとした矢先のことである。
唯はその会話にショックを受け、ドアを開けようと手を伸ばしたまま固まってしまった。
ガサゴソと女子生徒達が帰る準備をして教室から出てこようてしたので、唯は逃げるように隣の教室に走りだした。ぺちゃくちゃと喋りながら歩き去っていく女子生徒達をやりすごし、唯はとぼとぼと真っ暗な自分の教室に戻った。
彼女達の食べ散らかしたゴミを片づけ、自分の席についた唯は涙が堪えきれなくなった。
どうして?他人のために一生懸命やってる自分がどうしてあんな風に言われなきゃならないの?
唯は机に突っ伏してこぼれる涙をせき止めた。悔しさで胸をぎゅっと締めつけられ、唯は独り悲しみに沈んでいた。
――ガラガラ
突然教室のドアが開き、電気がつけられた。
「ふぃー、疲れたぁ」
結城リトが部活の自主練から戻ってきたのである。そして、目を赤く腫らした美少女と目があった。
「どわぁぁぁっ!古手川っ!なんで真っ暗な教室に………って古手川、泣いてんのか!?」
「ううん、なんでもない。今から帰るところなの。」
唯は慌てて涙を拭い、そそくさとカバンを手に教室を出ようとした。
「ちょっと待てよ古手川!なんかあったのか?」
「なんでもない、大丈夫だから。」
「なんでもないって……ならどうして真っ暗な教室で一人で泣いてたんだよ…」
「なんでもないって言ってるでしょ!結城君には関係ないんだから!」
心配そうに見つめるリトの視線を背に、唯は走り出した。
(私……なんてこと……)
家に着くなり唯は制服のままベッドに倒れこんだ。布団を引き寄せ、また涙を拭う。
今日は何もかもが最悪だ。
(明日結城君に謝ろう……)
最後の涙の一粒を拭い、唯は眠りに落ちた。
>>411 >>愛読書は生徒手帳です
うん、確かにウケたw
413 :
リト×唯:2007/06/12(火) 00:01:14 ID:nuZUjXhY
(はぁ……)
唯は心の中で溜め息をついた。今日返却されたテストが、また唯の成績が後退していることを表していたからだ。
風紀委員という恨まれ役をかって出て以来、何かと他の生徒達に叩かれることの多くなった唯は少なからずストレスを抱え、勉強への意欲も萎えてしまったのである。
(結局結城君にも謝れなかった……私…ホントに何やってるんだろう…)
唯は今、真夜中の学校のプールにいる。毎日に嫌気がさして、何か吹っ切れたことをしたいと思ってたどりついた答えがこれである。最初は、鏡のように静かなプールに映る月に見とれているだけだったが、ふと、ここに入ればどれだけ心地いいだろうと思うようになったのである。
美しい肢体の裸の美少女が、さながら水の妖精のように月と一体となっている構図は、まるで有名な絵画を見ているかのようである。
(…って、風紀委員の私がこんなことしてちゃダメじゃない)
もう上がろうと、プールサイドに泳ぎ始めた時、ぺたぺたと誰かの足音が聞こえてきた…。
―――――――
結城リトは軽い足取りでプールサイドを歩いていた。ララの発明品の犠牲になることもなく、また、さながら水の妖精のごとく月と一体になるべく、リトは真夜中のプールに忍び込んできたのである。
>>411>>413 この段階で萌えた早く続きを!続きはまだですか?正座してまってます(*´Д`)ハァハァ
期待sage
416 :
リト×唯:2007/06/12(火) 21:48:59 ID:nuZUjXhY
リトは深呼吸して空を見上げた。
「おおっ、満月!今日は最高の日だな!」
と、あと2、3分で今日が終わるという事にも気づかずリトは感嘆の声をあげた。
手早く服を脱ぎ去り、「よっ」と静かにプールに入り込む。リトは満月を見上げながら背泳ぎをした。
「ふぅ……」
空に浮かぶまんまるの月に見とれながら、ゆっくりプールの中央へ泳いだ。
頭にぽんっという感触がしたので、見上げてみると少女と目があった。
「………………。」
「………………。」
「………………ぎゃあぁっごぼごぼごぼ……」
驚きのあまり水をおもいっきり吸い込んだリトはプールの底へと沈んでいったが、すぐに引き上げられて一命をとりとめた。
「げほっ、げほっ……古手川!?なんでこんなとこに!?」
「何でって……何となく……。それより溺れたけど大丈夫?…」
「あ、ああ…ちょっと驚いただけだから大丈……」
言いかけてリトは急に固まった。頭に「?」を浮かべていた唯だったが、リトの視線をたどるとその答えが分かった。
唯の、高校生のわりに豊かな胸が無防備に晒されていたのだった。
「きゃあぁぁっ!」
胸をかばうようにしながら背を向ける唯。頭がのぼせて爆発したリトは、二度びプールの底へ沈んでいった。
――――――――
あれからリトはなんとか自力でプールから這上がり、バスタオルで体を拭いて服を着た。唯の姿を探してあたりを見渡すと、当の本人はまだプールの隅の方で縮こまっていた。
「ちょっ、古手川!まだ上がってなかったのか!?」
極力唯を見ないようにしながら、真っ赤な顔でリトは問いかけた。
「タオル…持ってきてないの…」
「はぁ!?タオルもないのにプールに飛込んだのか!?ちょっとバスタオル持ってくるから待ってろ!」
「う、うん……」
そうして、リトが自販機までジュースを買いに行ってる間に唯が着替を済ませるということにした。
(このタオル……結城君が使ったんだよね…)
リトが使ったことにより若干湿ったタオルを体に当てると、唯の胸は高鳴った。
(なんか…ドキドキしちゃう……)
タオルから漂ってくるリトの香りに、唯は胸がきゅっとなった。
書きながら投下してるのか?(´・ω・`)
418 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 07:52:50 ID:JYKObxTH
とてもいい展開だ
唯がリトを襲えばさらn
リト×ヤミって殆ど無いんだな
需要ありそうなのに
俺としてはリト×ルンが少ないのが不思議でならない
421 :
リト×唯:2007/06/13(水) 19:50:18 ID:xNiwXriD
(何だろ…この気持ち……。私…結城君のこと……)
目を閉じれば、リトの姿が浮かんでくる。
リトの事を考えるだけで、唯のまだ薄くしか生えてない秘所からとろりと蜜が溢れてきた。それを恐る恐るリトのタオルで拭き取ってみる。
「あっ………」
「お〜い、着替え終わったか〜?」
少し離れた所からリトの声がした。暗いので見えないからか、躊躇することなくリトが歩いてくる。唯はまだ裸のままであった。
「ジュース買って来たぞ……ってなんで古手川まだ裸なんだよ!?」
顔を真っ赤にしながら背を向けるリト。唯はその背中にそっと寄り添った。リトの背中がびくっと震えた。
「ちょっ、待って、そんな!………」
「結城君………好き…」
「ええっ!?」
驚きのあまりリトは唯を振り返る。
ふいに、リトの唇に唯の唇が触れた。ただ唇を合わせるだけの簡単なキスだった。
「んっ…んくっ、んんっ……」
唯に流されるようにして、リトは座りこむ。裸のままの唯は、リトを地面に押し倒し、覆い被さるようにしてキスを続けた。
「んっ、んん!………」
体がこわばり、しばし唯の舌を拒んでいたリトであったが、やがてそれを受け入れた。唯の舌はほのかに甘く、その柔らかさにリトからそれを求めるようになった。
「んちゅ、んちゅ、ちゅるる…」
「んっ、はぁ、はぁ…気持ちいいよ結城君……」
唯の潤んだ瞳を見つめると、リトは股間が熱くなるのを感じた。興奮のままに唯を押し返し、逆にリトが唯の上にくる形になった。
「結城君?……」
(古手川って……こんなに可愛かったんだ…)
普段から風紀委員として気丈に振るまっている唯が、目を潤ませてキスを求めてくる。そのギャップがよりリトを興奮させた。
見つめ合いながら、リトはそっと唯の胸に手を下ろす。
「あっ……」
手で乳房を包みこみ、優しく揉みしだく。指先でぷにぷにとしたり、手のひらで平たく押すようにしたりしながら乳房全体を刺激するうちに、ピンク色の綺麗な乳首が固くなり始めた。
「んっ、はぁ…あんっ!…」
リトは勃起した乳首など見たこともなかったので、単なる興味から固くなった乳首を摘んでみた。
「あぁんっ!そこは…ダメぇ…!」
唯は突如の快感にビクンと体をのけぞらせた。見たこともない女性の反応にリトは興奮を覚え、さらに刺激を加速させていった。
ツンデレ万歳ww
423 :
リト×唯:2007/06/13(水) 21:04:31 ID:xNiwXriD
乳首を口に含み、舌で転がすように刺激する。
片方の乳房を右手で揉み、乳首を摘みながら快感を与える。
「はぁっ、あんっ、あぁん……ゆ、結城君…あんっ…ずるいよ……」
「えっ?」
乳首を責める手は休めず、リトは聞き返した。
「私だけ…あんっ、裸に…なって…あっ…結城君も……脱いで…」
「そ、そっか…ごめんな!」
そう言ってリトは愛撫を止めて立ち上がった。少し名残惜しそうにする唯をよそに、そそくさと服を脱ぎ捨てる。
「あの……見ても驚くなよ?…」
リトがパンツを脱ぐと、血がたぎって天をも貫く勢いでそそり立つ剛直が露になった。
「これが…大きい…」
瞳を潤ませながら唯は起き上がり、膝立ちになってそれを握ってみた。
「うぁっ!……」唯の柔らかな手の感触に反応して、先走りの汁が先端から出てくる。
「すごく熱い……あ、なんか出てきたよ?…」
唯は、絞ればもっと出てくるだろうかと思い、しゅっしゅ、と肉棒をしごき始めた。
「うっ…あっ!…気持ちいい!…気持ちいいよ唯!」
自然と唯の名前が口に出た。
「リト…もっとしてあげる!」唯は、リトが唯の乳首にしたように、リトの肉棒を口に含んだ。
「んく、んちゅ、むちゅ……」
手で根元をしごきながら、舌を肉棒に絡ませる。 顔を前後に動かし、唇も使ってカリを刺激する。
「うぅっ、あっ、気持ち良すぎて……変になる!…」
ちゅぷちゅぷと、いやらしい音をたてながら唾液を絡ませ、より滑りを良くして愛撫を激しくする。
「んちゅ、むちゅっ、むちゅるるる……」
自分の呼吸が荒くなるほどに手の動きを加速させ、一気に射精感を高めた。
「うっ!もう……やばい……うわぁぁぁ!?」
じゃっぱぁぁん
快感のあまり一歩後ろに後退したリトは、プールサイドから足を踏み外してプールに転落した。
424 :
リト×唯:2007/06/13(水) 21:50:33 ID:xNiwXriD
「ちょ、リト!!」
すぐに唯もプールに飛込んだ。さほど深くもないプールなので、溺れ死ぬことはないだろうが唯は心配だった。暗がりで水面下の様子が見えにくかったので、唯は潜ってリトを探すことにした。
(リト………どこ?…)
すると突然、どこからか手が伸びてきて唯は引き寄せられた。
(リト!!……)
すぐそばに、リトの笑顔があった。安心して、唯はまた涙が出そうになった。
唯は逆にリトを引き寄せ、その唇に自分のを重ねた。冷たいプールの中でも、リトとのキスは暖かかった。
「ぷはぁっ!大丈夫リト!?」
「あ、ああ…唯のキスが長すぎて死ぬかと思ったけど」
「もうっ…心配だったのに」
唯はぎゅっとリトに抱きついた。
その下腹部に、リトの剛直が当たる。
「あのさ…唯、さっき途中で終わっちゃって………その………我慢できないんだ…」
「……いいよ、挿れて?……」
お互い顔を赤らめながらも、唯はすんなり承諾した。
「だって………我慢できないならしょうがないでしょ?……………」
「唯……」
リトは唯に近づくと、そっと抱き上げた。プールの水の浮力の助けもあって、唯の体は片手で軽々と持ち上がった。
「唯……脚開いて?…………」
「うん……」
片手で抱きかかえられながら、唯はゆっくり脚をM字に開いた。
リトはそっと唯の秘所に手を伸ばした。
「あんっ………」
割れ目をなぞっていると、乳首に似た感触の突起があることにリトは気づいた。それをこりっと摘んでみる。
「ひゃぁぁっ!?はぅん!!」
「唯、ここが感じるんだね?……もっとするよ?」
指で弾いたり、くりくりといじったりして愛撫を続けるうちに、唯の痙攣が速くなってきた。
「いやん、あぁん、あんっ……なんか来ちゃう…なんか来ちゃうよぉ!」
ビクンと体を震わせ、唯は達した。秘所から暖かいものがとめどなく溢れてくるのが分かった。
「はぁ、はぁ…ごめん唯!俺もう限界!!」
そう言ってリトは、自分の欲望を唯の秘所に当てがうと、一気にそれを突き入れた。
「ひゃぁん!?リトぉ…私今イッたばかりで敏感に…」
425 :
リト×唯:2007/06/13(水) 22:41:15 ID:xNiwXriD
溢れでた蜜が円滑油となって、初めてとは思えない滑らかさで唯の膣内を進んでいく。しかし、処女膜のところにたどり着くと唯の表情が変わった。
「あぁん!?いたっ!……」
「唯!?大丈夫か!?」
唯の表情に、リトは欲望のままにした行為を後悔し始めた。
「大丈夫……お願い…そのまま続けて?……」
「唯…でも……」
「お願い……続けて……」
唯に痛い思いをさせることにリトは苦渋の思いだったが、少しでも痛みが和らぐようにクリトリスを刺激しながら、一気に突き上げた。
「ふわぁ、あぁぁんっ!」
リトの肉棒が、唯の最奥を突く。結合部から、唯の血液がプールに流れだした。
「唯、大丈夫だった!?」
「うん……リトのおかげであんまり痛くなかったょ……もう動いても大丈夫だよ……」
まだ多少痛がっているように見えたが、リトは唯の言葉に甘えた。
「それなら……動くな?…」
リトはゆっくりピストン運動を始めた。まだ痛みがあるかもしれない唯を気遣い、クリトリスをいじる手を休めずに続けた。
「んあっ!そんな…同時に…あぁん!」
一突きするごとに唯の媚声が漏れる。それによって次第にリトの腰が速まっていった。
(唯の膣内…なんて気持ちいいんだろう……)
媚声に合わせてきゅっ、きゅっ、と肉壁が縮み、リトの肉棒を締めつける。
腰を突き入れれば膣内のヒダが肉棒に絡みつき、腰を引けば離しはしまいと肉棒をぎゅっと締めつけ、その感覚にリトは酔いしれた。
唯の腰をしっかり掴み、全力でリトは腰を振った。
激しい運動でプールの水面がちゃぷちゃぷと波打つ。
「ああっ……リトっ…なんか…またイキそう!…」
「うっ、…俺も…もうすぐ出そう!…」
限界を感じたリトは、唯の最奥に向かって一気に突き上げた。
「うぁぁっ!!!」
「ああっ、あぁぁんっ!!」
どぴゅっ、どぴゅっぴゅるる
リトは勢いよく唯の膣内に精液を吐き出し、唯は二度目の絶頂に気を失った。
426 :
リト×唯:2007/06/14(木) 00:14:19 ID:p3g6tIgK
「ん………」
「お、やっと目覚めた!俺心配してたんだからな!」
唯は歩くリトにおんぶされていた。見ると、お互いすでに服を着ていた。
「あれ?私なんで服を……」
「あぁ、唯が気失ってる間に全部着せておいたんだ、風邪ひいちゃわないように。」
「あぅ……ありがとう…」
寝てる間に全部済まされていることに、唯は申し訳なさと恥ずかしさで顔をうずめた。
――――――――
唯の家の前で二人は別れた。リトの姿が見えなくなるまで見送ったあと、唯はこっそり自室に戻った。
(もうこんな日は二度とこないんだろうな……それでも…幸せな日だったなぁ……)
そうして、幸せそうに微笑みを浮かべながら、唯は穏やかな眠りについた。
――――――――
その日から、唯は明るい表情で学校にやって来るようになった。それから、唯とリトの仲も前よりずっと深まった。よく一緒に帰るようになったし、学校でも二人はよく話した。
「おはよー、唯!」
「おはよう。結城君、シャツはちゃんとしまって。」
それはいつも通り、風紀委員の唯だった。
その日は、唯がララの尻尾をアクセサリーだと思って引き抜こうと掴み、そのおかげでちょっとしたハブニングとなったが、それ以外は何もない穏やかな一日だった。
帰りのホームルームで担任いくつか連絡事項を述べたあと、最後に唯の名前を呼んだ。
「えー本当に突然のことですが、古手川さんの父の仕事の関係で、古手川さんはアメリカに転校することになりました。」
(えっ?……)
突然の告知に教室がざわめく。そのあとに教壇に立つ唯から詳しい事情の説明があったのだが、リトは全く聞いていなかった。ただ彼女の顔を見つめていた。
しかし、淡々と説明を続ける唯は、決してリトと目を合わせようとはしなかった。
放課後、リトは教室の窓から外を眺めていた。未だに唯の言ったことが信じられない。今までそんなこと一言も………
「びっくりした……よね?…」
ふいに後ろから唯が話しかけてきた。
「せっかく結城君と…その…仲良くなれたのに……すごい寂しい…」
「なんで……」 「えっ?」
「なんでもっと早く言ってくれなかったんだよ!!」そう叫んで、唯を残して走りだした。
427 :
リト×唯:2007/06/14(木) 01:04:45 ID:p3g6tIgK
翌日から夏休みに入ったのだが、リトは唯に会わなかった。唯が毎日明るく振るまっていたのは、転校のことがあったからだと思うと、単純にそれを喜んでた自分に腹がたった。
それでも、唯からの電話に出る気になれなかった。
ベッドの上で悶々と、さっき来た猿山からの電話を思い返す。
《「おい、古手川が出発する日、今日みたいじゃん!お前、見送りに行かなくていいのかよ!?」》
(うるせー、もう遅いんだよ…)
リトは気分転換に、自転車で散歩することにした。何となく学校のプールに向かってみる。唯と体を重ねた、最初で最後の場所。
「んっ?」
見ると、プールの中央にペットボトルが浮かんでいた。服のままプールに飛び込み、それをとってみると中に手紙が入っていた。唯からリトへの手紙だった。
そこには、唯の几帳面な丸文字で、リトと一緒にいられた日常のことなどが綴られていた。読みながら、リトは唯に会わなかったことや、唯からの電話を拒否したことを後悔して胸が痛んだ。
(唯………)
そして最後に一行
《リト……あなたのことが大好き》
ふと、このプールで出会った日のことが蘇ってきた。その日唯は、リトに初めて《好き》と言った。
(でも俺は……一度も唯に好きって言ってない…)
プールから飛び出し、濡れた服のまま自転車を走らせる。空港まで決して近くはないが、リトは無我夢中で自転車をこいだ。
(神さま……もう少しだけ時間をくれ!!)
空港に着くやいなや、自転車を乗り捨て、全速力で搭乗口に向かった。
「ゆい!!」
ちょうど唯の一家が、搭乗口にチケットを入れるところだった。
「リト!」
唯の目の前に来ると、ゼエゼエと息を整えてリトは言った。
「唯、ずっと好きだった!なのにずっと言わないで…だからそれを伝えたくて………唯、大好きだ!」
唯は何も言わずにリトに口づけた。そして、微笑みながら言った。
「私も…リトが大好き」
空に向かって遠ざかる飛行機を、リトはいつまでも眺めていた。涙が一粒、リトの頬を伝った。それを拭って、唯のいる空に笑いかけた。
「それじゃ、またな……唯」
リトの短い夏が終わった。
で?
ハブニングってw
まとめサイトに上げる時には修正しろよ。
エロまでがよかった分、最後1と1/3レス分のオチがいきなり飛んだのには…
無粋だが国際線搭乗口は、基本的に搭乗手続き、セキュリティチェックを超え、さらにパスポートコントロールよりも先にあるぞ。
自転車で米国線乗り入れ級の大空港に乗りつけるのも相当の無理が…
ひょっとして離別ネタは後付け?
そういえば昔某マンガで、告白するためにスポーツカーで滑走路に強行突入した話はあったな。それも開港直後の成田というシュールな設定。
何かの映画で、タキシングしてくるB747を止めんとモップで対抗した、ってのもあったな。あれもフライトを遅らせて人に会うためだったか?
>>420 挿入中にくしゃみしたら、と考えるだけで恐ろしい
>>430 気持ちはわかるがそこまで突っ込んでやるなよwww
まあそういう細かい設定とかは大事にしないと萎えてしまうからなあ
>>427 乙!なんか色々惜しいというかもったいないというか……
前半すごくよかった分後半の展開についていけなかった
微妙に唯のキャラも変わってるような気もするし
全部エロパロだからで済まされたらそれまでだけど次に期待してます!
職人をそんなに叩くなよ
まぁ色々意見はあるが
GJ
次回作も期待してるぜ(`・ω・´)
434 :
ヤミ金:2007/06/15(金) 09:01:48 ID:Ki1/XLHz
バイトから帰ったら規制解除されてたので投下します
これでフウキくんのお仕事は三回目ですね
「フフフ、次は貴女の番ですよ?」
ぴっと指を綾につきつけるフウキくん
相変わらず沙姫はガン無視である
当然、沙姫はキーキーとわめきながら抗議の意を示すがこの場の誰もそれを気にすることはなかった
綾がゆっくりと構えをとる
凛と同じく武術の心得がある綾だったが、先程の攻防を見る限り自分では勝てないことは百も承知だった
しかし、自分が負ければ沙姫に危害が(物凄い低い確率でだが)及ぶかもしれない
綾は不退転の覚悟で眼鏡をキラリと光らせた
「…私のどこが校則違反だと?」
「ふ、わかりませんか? では結城殿、説明して差し上げてください」
「いや、俺もわからないんだけど」
「なんと!? 一目見ればわかるではないですか! 貴方の目は節穴ですか!」
「そういわれても…」
リトは困ったように綾の姿を見た
綾は別段制服の着こなしがおかしいようには見えないし、アクセサリーをつけているわけでもない
髪を染めているわけでもないし、凛のように妙なものを所持しているようにも見えない
だが、フウキくんは確信しているらしく、怒りをあらわすとリトにもわかりやすいようにソコに指を差し向けた
「あれです! あの眼鏡ですよ!」
「え、眼鏡? 別に普通の眼鏡なんじゃあ…?」
「全然普通ではありません! あれは伝説の不透過眼鏡です!」
「…なんだそりゃ?」
「不透過眼鏡…それは本来の眼鏡の機能はちゃんと果たしているというのに、何故かつけている人物の目が描写されないというレアアイテム!」
「待て、その発言は色々アウトだ」
「眼鏡を外せば美少女! そんな太古のお約束のために生み出されたソレは…人類の損失を生み出しているのです!」
「…いや、それは一理あるけどさ」
クリスマスパーティーの時、一度だけ見た綾の素顔をリトは思い出す
確かに、あの時の美少女素顔を考えればフウキくんの言もあながち間違いとはいえない
「そうでしょう! 美少女が顔を隠すなど言語道断! そんなのはギャルゲだけでいいのです!」
「いや、そういわれましても眼鏡がないと私は…」
「コンタクトにすればいいだけの話!」
「コンタクトは…その、怖いですし」
「美少女なんだからそれくらい我慢しなさい!」
美少女美少女と何度も褒められたためか、少し顔を染めながら綾は顔を伏せた
だが、それは同時に致命的な隙を作ることになる
「隙あり! 一 刀 両 断 !」
指を刃化したフウキくんが勢いよく飛び上がる
そして指が振り下ろされた
綾の眼鏡が音もなく奪い去られる
「あっ!」
「眼鏡に罪はなし…」
眼鏡にはかすり傷一つつけることなくニヒルにフウキくんは綾から奪った眼鏡を口の中にしまいこむ
素顔をさらけ出された綾は、眼鏡を奪い返そうと一歩踏み出し…そして何かに足を引っ掛けてこけた
「あうっ!?」
ドテッとコミカルな音と共に綾が転倒する
綾は自分の足を引っ掛けたものを確認するべく足に引っかかるソレを持ち上げ、目の前に運ぶ
そしてソレは綾にとっては見覚えのあるひらひらとした布キレだった
「私の…ス、スカート?」
「眼鏡に傷をつけるわけにはいきませんでしたからね。代わりに制服を斬っておきました」
「斬るなよ!」
リトのツッコミが鋭く光る
しかし、綾は真っ二つとなった自分のスカートを掴んだままぷるぷると女の子座りで震えだす
綾は気がついていないが、制服の上もスッパリ斬られているのでブラジャーが露出している状態だったりする
フウキくんはそれを眺め、リトは慌てて回れ右をした
「黒か…白き肌との対比がよく映える。校則違反ではないが、ハレンチではありますね」
「え……ああっ!? いっ、いやっ、きゃああああ!」
フウキくんの言葉に綾は制服の前を両手でかきあわせて下着を隠す
だが、既にフウキくんもリトも見終わった後である
後の祭り――それがよくわかっていた綾はこれ以上ないほど顔を真っ赤にさせて俯き羞恥に震える
だが、そんな綾に近づく影があった
彼女の主人にしてひたすら放置されていた天条院沙姫である
「綾…」
「さ、沙姫様…」
優しい笑みで近づき、両手を伸ばしてきた主人に綾は瞳を潤ませた
ねぎらいの言葉をかけてくれるのだろうか?
それとも制服の上着を貸してくれるのだろうか?
期待に震える綾
しかし沙姫の両手は綾の肩を素通りすると、綾の両手を掴み、そのままガバッと綾の半裸を押し広げてしまったのである
「きゃあああ!? さ、沙姫様!?」
「アナタ、私よりも派手な下着を身につけているとはどういうことですの!?」
「え、ええっ!?」
「ただでさえ私よりも人気がでそうな要素ばかり持っているくせに、この上私の属性まで奪い取ろうというの!?」
「いっ、いえそんなことは…というか沙姫様、手を、手をお放しになってください〜!」
「ええい、おだまりっこのツナマヨ! かくなる上は…奪い取る!」
「ツ、ツナマヨ!? というか…えええっ!?」
主人の宣言にビックリ仰天の綾
しかし沙姫は血走った目で綾の下着を脱がしにかかる
当然綾は抵抗した
いくら主人とはいえどもこんなところで下着を脱がされるわけにはいかない
そしてそんな美少女二人のキャットファイトをエロ親父そのものといった風情で眺める観客が一人いた
フウキくんである
「女の争いはいつ見ても醜い…ビジュアル的には美しいですが」
「なら止めろよ!」
「結城殿が止めればよろしいのではないですか? というか結城殿、いつまで目を瞑っているのですか?」
「う、うるさい! 見るわけにいかないだろ!?」
シャイなリトは手を伸ばせば届く距離で行われている女二人の揉み合いを目を瞑ることで見ていなかった
だが、目を瞑っても声は聞こえる
「だ、ダメです」とか「ほらほら、とれちゃうわよ」とか悩殺モノの声がリトの耳に届く
脳の片隅で理性が「お前が止めなければ誰が止めるんだ!?」としきりに叫んでいるがリトは動けない
巻き込まれるのは慣れてきたが、自分から騒動に突っ込むなどゴメンなのである
「やれやれ、仕方ありませんな」
背後からフウキくんの声
瞬間、リトは悪寒を感じた
「アリーヴェデルチ(さよならだ)」
ドン
フウキくんが容赦なくリトの背中を押した
目を瞑っていたリトは抵抗する間もなく前方へと押し出される
そして前方には絡み合う綾と沙姫がいた
「うわっ、うわわわわわ!?」
「え…きゃあっ!? 何!?」
「わぷっ! ゆ、結城リト!? 一体何の真似ですの!?」
「ではでは結城殿、しーゆーあげいん」
シュタ、と敬礼をリトに送りフウキくんは窓から飛び降りる
だが、ここでフウキくんを逃がすわけにはいかない
リトは立ち上がるべく手に力を込め――
ふにゅ
「ふにゅ?」
「あ…あああ…」
力を込めた右の手のひらに柔らかな感触
リトは嫌な予感に震えつつ恐る恐る右手をみた
そこには、綾の胸を掴んでいる己の右手の姿
しかも沙姫との乱闘で綾の下着がずれている
つまり、直接綾の生乳を掴んでいた
ぷにっとしたなんともいえない感触と共にサッとリトの顔へ血が集まっていく
「あうあ…これは、その…」
「結城リト、何故私ではなく綾の胸を!? 裏切ったな! 私の胸を裏切りましたわね! こういうのは私の出番ですのに!」
「いやーっ!?」
「あべらっ!?」
この期に及んでスルーされた怒りを込めた沙姫の右
生乳を掴まれたショックで繰り出された綾の左
その両拳は的確にリトをとらえ――そしてリトはフウキくんの後を追うように窓から空を舞った
439 :
ヤミ金:2007/06/15(金) 09:10:28 ID:Ki1/XLHz
三回目投下完了
規制なんてこの世から消えてしまえばいいのにと思っている俺です
しかし今週と来週(ネタバレスレ見た)のヤミはやべEEEEEEE!
畜生、創作意欲と劣情がわきまくるじゃないか!
>>439 超GJ!!!沙姫たんワロタwwwwツナマヨwww
441 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 12:27:26 ID:3AuJ8AMD
age
過疎ったな
443 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 00:48:56 ID:qNWSTYCg
つまらないSS書くな。
今週号で職人たちの魂に火がつくか?
ゆりゆりなヤミタソ期待sage
スポットの当たらないルンちゃんに純愛物希望
>>447 みんなに無い発想する俺は間違いなく異端
449 :
名無し:2007/06/19(火) 00:14:21 ID:mnuhM/Wn
リト×ヤミ希望
450 :
ヤミ金:2007/06/19(火) 09:50:49 ID:p/4cO7e9
フウキくんのお仕事四回目投下します
今回はちょっと長め、その分誤字脱字が多いかもしれませんがそこは大目に見てください(汗
「いてて…」
頭にこしらえた大きなタンコブと赤くはれた頬をさすりつつ、リトは起き上がる
綾と沙姫のWパンチをくらい、落下したのも束の間
リトは着地地点にあった硬い何かと頭が激突
数分間気絶していたのである
「うわ、こりゃかなりでかいタンコブだな…しかし何か金属っぽかったような気がするけど…?」
タンコブを撫でさすりながらリトは歩き出す
痛みはひかないが今はフウキくんの捜索が第一、多少の痛みには構っていられない
決意を強めたリトは中庭へと向かう
すると、女子の悲鳴が聞こえてくるではないか――しかも複数
瞬間、リトの脳裏に嫌な予感が走った
「きゃああぁ〜!」
「いやぁぁん!」
「なんなのぉ〜!?」
「げっ…!」
現場に到着したリトは顔を真っ赤に染めて狼狽した
そこは、阿鼻叫喚地獄にして天女の楽園だった
切れ端となった制服を足元にちりばめ、肌もあらわな下着姿でぺたんと座り込んでいる女子たちの群れがリトの視界に飛び込んでくる
皆ボロキレとなった制服をかきあわせるようにして下着姿を隠そうとしているものの
原形をとどめていない制服では肌を隠すという役割はとても果たせていない
むしろ半裸で布の切れ端を抱くという姿が扇情的な姿を作り上げている
ちなみに、男子も数人いるにはいるのだが、何故か皆一様に気絶していた
「あわわわ…」
悲鳴の大合唱の合間から聞こえてくる非難の声で惨状の原因がフウキくんの仕業だということをかろうじて理解する
リトは極力女子たちを視界におさめないようにしつつ前へと進む
幸い、女子たちは自分たちのことで精一杯なのかリトには気がつかなかった
「――きゃあああ!」
半裸女子の群れを抜けたあたりで一際高い悲鳴が茂みの向こう側からリトの耳に届く
そしてその声が聞こえた瞬間、リトは走り出した
何故なら、それは自分の想い人の声だったのだから
「この声は…春菜ちゃん!?」
茂みを突破し、音源の場へと駆けつけたリト
そこには、下着姿にひん剥かれて大の字に気絶して転がっているリサミオコンビ
フウキくんと対峙しているララ
そして、ララの後で縮こまっている春奈の姿があった
「ララ! 春菜ちゃん!」
「あっ、リト!」
「ゆ、結城くん!? 来ないで!」
歓喜と拒絶という相反する反応にリトは戸惑う
ララが喜んでいるのはいいとしても、春菜の反応は明らかにおかしい
助けに来たつもりだったのに、当の本人に来ないでと言われてはリトとしても困る、というか悲しい
(ていうか俺って嫌われてるのか?)
ずーんと落ち込むリト
しかし、敵(?)を目の前にしてひくわけにはいかない
少々下がったテンションをなんとか維持しつつ、リトは一歩踏み出してフウキくんをにらみつけた
「おい! どういうつもりだ!」
「はて、どういうつもりとは…どういうことですかな?」
「とぼけるんじゃねーよ! お前、一体皆に何をしてるんだ!? 風紀とは全然関係ないじゃないか!」
「関係ないとは失礼な、私は単にランジェリーチェックをしているだけです!」
「せ、制服を切り刻む必要はないだろうが!」
フウキくんの台詞に先程の光景を思い出し、どもってしまうリト
だが、フウキくんはそれを意に介さずはんっと溜息を一つつく
「効率重視です! ランジェリーをチェックするのならば制服を脱がすのが一番早い!」
「アホか! 犯罪だぞ!?」
「風紀を守るためには些細な犠牲はやむなし!」
「め、滅茶苦茶なことを…おいララ、一体コイツはどうなっちまったんだ!?」
「うーん…リミッターを解除したせいかな?
でもそれにしたってこんな風になるわけが…強いショックでも与えたんならともかく」
「強いショック?」
ララの推測にリトは嫌な予感を覚え、フウキくんをじっと見つめた
よく見ると、フウキくんの頭の部分に丸いへこみができている
(まさか…)
落下時にぶつかった何か
それはフウキくんだったのではないか?
リトは青ざめた
この推測が正しければ、この一連の騒動の原因は自分にあるということになる
「あれ、どうしたのリト。まるで石像みたいだよ?」
「ふ、他人の心配をしている場合ですかな創造主?」
「む、リトの心配をするのは当たり前だよ! それよりもフウキくん、メンテナンスしてあげるから大人しくしなさい!」
「だが断る! 創造主のお言葉といえども、今の私の燃え滾るパトスは止められないのです!」
「なら実力行使っ、ええーい!」
ララが威勢のいい掛け声と共にフウキくんに飛び掛る
が、フウキくんもそれは予測していたのか素早く迎撃体勢を取る
交差する拳と拳
そして、人外バトルが始まった
「そ、そうだ…春菜ちゃんを今のうちに」
完全に場においていかれていたリトが正気に戻る
フウキくんの暴走の原因に自分が関わっているのならば、なんとしてもこれ以上の被害の拡大は防がなければならない
しかし、ララとフウキくんの人外バトルに割り込むというのは流石に無理がある
ならば、せめて春菜ちゃんを守らなければ!
決意を固めたリトは砂塵巻き起こるバトルフィールドを横切り、春菜の元へと駆けつけた
「大丈夫、春菜ち――ってうわっ!?」
「だ、駄目! 結城くん!」
春菜の傍に辿り着いたリトの頭からぼしゅ、と湯気が噴き出される
その理由は目の前に広がる光景にあった
そう、春菜はスカートをはいていなかったのだ
そしてそれが春菜がリトを遠ざけたかった理由でもあった
ちなみに、スカート消失の犯人は言うまでもなくフウキくんである
「み、見ないで結城くん…!」
春菜は上の制服を下に引っ張り、なんとか股間を隠そうとする
だが、当然そんなことで下半身を隠しきれるはずはなく、制服の裾からはチラチラとピンクの布がはみ出ていた
足は内股気味に閉じてもじもじとすりあわされ、可愛らしさといやらしさを同時にリトに与える
数秒、リトの思考回路が停止状態となった
「うぅっ…」
そんなリトの様子を上目遣いで見やりながら春菜は羞恥に震える
彼女としてはこの場から逃げ出して着替えたいのはやまやまなのだが、スカートなしでこの場から動くのは恥ずかしい
となるとララに服を取ってきてもらうしかないのだが、彼女は今絶賛バトル中だった
(で、でも…結城くんに頼むわけにも…)
だが、流石に男のリトに服をとってきてくれとはいえない
何せ代えになるのは短パンだけなのだ
リトに取りにいかせれば彼が変態のレッテルを貼られてしまう
春菜は困り、とりあえず固まったままのリトの視線から逃れるように後を向いた
当然、ピンク色の下着に包まれた丸いお尻が全開となるが、焦っている春菜は気がつかない
リトの硬直時間が延びるだけであった
一方、ララとフウキくんのバトルは膠着状態に陥っていた
共にとんでもないレベルの戦闘能力を持つ二人である
木は倒れ、葉は飛び散り、地面はえぐれる
「もうっ、いい加減大人しくなりなさーいっ!」
「創造主こそオテンバが過ぎますぞ! そのようなことでは嫁の貰い手がなくなってしまいます!」
「リトにもらってもらうからいいもん!」
もらわねーよ!
と通常ならばリトのツッコミが入るところではあるが、彼は今思考停止状態で春菜のお尻に見とれている最中だった
普段の太陽のような明るい笑みを真剣な表情に変えてララはフウキくんを捕獲するべく拳を繰り出す
だが、フウキくんもさるもの
的確にそれを避け、捌き、いなしていく
「むう、やるねフウキくん!」
「創造主こそ…しかしここで時間をとられるわけにはいきません。まだあの女子のブラジャーを確認していませんからな!」
「春菜には手を出させないよ!」
「ふむ、創造主に手を出すのはいささか遺憾ではありますが…やむを得ません、弱点をつかせていただきます…」
言うが早いか、フウキくんの姿がララの視界から消える
瞬間、ララは背後に生まれた気配を察知し、振り向こうとして
「ひゃあん!?」
悲鳴を上げた
ララの背後に移動したフウキくんの手はしっかりとあるものを握っていた
そう、ララの尻尾である
「ふふふ、ほれほれ」
「あっあっ…だめ…」
「こちょこちょこちょ」
「あはっ、はっ…あんっ…」
悩ましい声をあげながらララはふにゃふにゃと力なく倒れていく
ララの尻尾は性感帯であり、そこを弄られてしまうと力が出せなくなる
それは確かに弱点と呼べるものではあったが、何故フウキくんがそれを知っているのかは謎である
「よっこらしょっと」
フウキくんはララの懐から取り出したくるくるロープくんでララを縛り、念の為気絶させるのだった
邪魔者(ララ)を排除し終えたフウキくんは春菜を脱がすべく跳躍した
だが、幸運にもそれが我に返ったリトが春菜から目を逸らすべく反転したタイミングと一致する
「…!? 危ない春菜ちゃん!」
リトは決死の覚悟で仁王立ち
戦闘力の差は歴然であるが、好きな女の子を守るためである、彼に躊躇はなかった
が、現実は無情である
リトはあっさりと頭上を飛び越えられてしまうのだった
「はーっはっはっはっ! ブラ・チェーック!」
「えっ、あっ!? こ、来ないで!」
「くそーっ!」
春菜の悲鳴にリトは根性を振り絞って駆ける
だが、やはりそれも数歩届かない
リトの目の前で春菜の上着がバラバラに切り刻まれ、宙に舞う
フウキくんはリトを嘲るように、満足気に頷いた
「ピンクの上下のおそろい…うむ、実にいいですね。やはり王道はシンプルに限ります」
「あ…キャアッ!」
下着姿を晒された春菜が他者の視線から逃れるべく身を軽くよじり
身体を隠すために両手を胸と股間に伸ばす
だが、リトはそんな春菜の艶姿を目に入れることなくフウキくんに飛びかかった
春菜を守れなかったのは痛恨であったが、フウキくんの動きは止まっている
今がチャンス…! リトはそう考えたのだ
決して、春菜の半裸姿を直視できなかっただけという情けない理由ではない、多分
「もらったぁぁぁ!」
「甘いですよ」
「へ…?」
あと数センチで胴体を掴めるというところでリトは目標を見失った
そして次の瞬間、リトの片足が何者かに軽く払われる
身をかわし、横に回ったフウキくんの仕業だった
「う、うわっととと…!」
前につんのめりながらもコケまいとバランスをとろうとリトは奮闘する
だが、全力ダッシュの反動で前方への推進力は失われない
コケそうになり、自分を支える何かを求めリトは思わず前方へと両手を突き出した
――むにっ
リトの手が、何かを掴んだ
それは柔らかく、男の本能を刺激してやまない感触だった
そしてリトにはその感触に覚えがあった
そう、それはついさっきにも味わった綾の胸の感触と同じ…
「ま、まさかこれは…」
身体を硬直させ、おそるおそる視線を上げるリト
そこには、呆然とした表情でこちらを見る春菜の顔と
彼女の胸をピンク色のブラごしにわしづかみしている己の両手があった
「う、うわわわっ!?」
「ゆ、結城くん…あ…え…?」
「ち、違うんだ春菜ちゃん、これは!」
首から浮かび上がるように赤く染まっていく春菜の顔
対照的に真っ青に染まったリトは混乱の中、それでも己の取るべき行動を察して手を離そうと
「足元がお留守ですよ?」
――して、再度足を払われた
さて、ここで問題である
前のめりという不安定な体勢で足を払われたリトは当然うつぶせにコケる
しかし彼の両手は春菜の胸を掴んでいる
勿論、春菜の胸は水準レベル以上の大きさではあるがリト一人を支えられるほどではない
(問い)では、この一秒後どういう事態が起こるのか?
「あだっ!? …ん、なんだこれ…?」
顔から地面に突っ込んだリトはぶつけた鼻をさする
そしてふと気がつく
鼻にあてている手が布っぽい何かを掴んでいる
リトは好奇心の赴くままその何かを広げた
それは、ピンク色のシンプルなデザインのブラジャーだった
「うえっ!?」
ドキーン!
驚愕に心臓を跳ねさせ、リトはブラの向こう側へと視線を向けた
そこには、ブラとおそろいのピンク色のパンツがある
視線を上げた
可愛らしいおへそとくびれた腰が見える
更に視線を上げた
ぷるぷると外気に晒されて震える二つの山――つまりはおっぱいが見える
少し躊躇して、更に視線を上げた
自分を真っ赤な顔で見下ろしている春菜の顔が見える
リトはこの瞬間、自分の所業を理解した
(答え)春菜のブラが剥ぎ取られる
「おっぱい! おっぱい!」
「うわーっ!?」
「えっちーっ!」
バチーン!
フウキくんが妙な手振りを開始すると同時
弁解する間もなくリトは春菜のビンタを喰らう
ゆっくりと崩れ落ちていくリト
だが、彼は倒れる瞬間に限っては確かに幸福を感じていた
何故ならば、ビンタによって大きく揺れた春菜の双丘がはっきりと拝めたからである
リトは地面に這い蹲る瞬間、右手を天に向けて燃え尽きる大男の姿を幻視した
「あ、ゆ、結城くん!?」
ビンタをクリティカルヒットさせてしまった春菜は慌ててリトに駆け寄る
流石にリトが心配なのか、自分の身体を隠すことなくリトの様子を窺う春菜
四つん這いになって覗き込んでいる体勢なので、もしもリトの目が覚めればさぞ刺激的な光景を拝めるであろう
そしてフウキくんはそんな二人の様子を満足気に横目で確認し、次の獲物を求めその場から立ち去るのだった
459 :
ヤミ金:2007/06/19(火) 10:06:23 ID:p/4cO7e9
投下終了
なんか微妙に過疎っているようですが、これが少しでも燃料になれば幸い
しかし今週号は神だった…
別に
Bで終わったのかと思っていたのに続いてたのね。
それにしても相変わらずフウキ君が外道杉w
462 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 19:23:26 ID:7HjSgH65
待ってましたァ♪♪
すばらスィィでス
463 :
ヤミ金:2007/06/20(水) 23:56:15 ID:0JwYIZWr
過疎化にめげず五回目投下します
他の職人さんたちはやはり忙しいのだろうか…楽しみにしてるのですが
「あ、頭が重い…」
ふくれたタンコブ、そして大きく腫れた両頬を交互にさすりつつリトは校内を走っていた
春菜の服とララを縛るロープを切断する刃物を調達するためである
あの後、目を覚ましたリトは平身低頭で春菜に謝った
それはもう必死に謝った
事故とはいえ、下着姿を見て、胸を掴んで、挙句の果てにブラを剥ぎ取って生おっぱいを見てしまったのだ
普通に考えれば許されざる暴挙だが、謝る以外にリトに道はなかった
だが、春菜はあっさりとリトを許した
気になる男の子のしたことだから、という部分もあるのだが
これは元々自分を助けようとして起こった結果なのだ
優しい、悪く言えば人の良い春菜にはリトを責めることができなかったのである
頬を赤らめ、そっぽをむいている春菜はリトからすれば許してくれているようにはとても見えなかったのだが
彼女は下着二枚だけの姿だったのだからその態度も当然ではある
勿論、そんな乙女心をリトが察するはずもなかったのだが…
(春奈ちゃん、待っててくれよ!)
リトから見て、言葉の上でだが春菜の許しは得た
だが、侘びが言葉一つというのもリトとしては気が引けたし、それは非常に情けない
故にリトは応急処置として制服の上着を春菜に貸し、代わりの服を調達するべく校内へと戻ったのである
ちなみに、ララは縄が解けないため気絶したまま放置され
リサミオコンビはララと共に春菜の介抱を受けている
「購買…はないか。うーん、職員室なら制服の二、三着は貸してもらえるか?」
勢い込んで走り出したものの、アテのないリトは一縷の望みをかけて職員室へと向かう
道中の光景は悲惨の一言に尽きる
廊下に横たわる下着姿の女子と頭にタンコブを膨らませた男の群れ、群れ、群れ
少数ではあるが、下着すらはがされ丸裸にされている女子すらいる
おそらくはフウキくんのチェックにひっかかったのだろう
それにしても、とリトは思った
何故被害は女子のみなのか?
見た限りでは男には被害はない
気絶こそさせられているが、何かを取られているわけでもないし、当然制服も脱がされていない
まあ、リトとしても男の半裸など見たくはないので正直どうでもいいといえばどうでもいいのだが
「…ん?」
職員室は次の角を曲がれば、というところでリトは立ち止まった
わめくような女の声が聞こえてきたのだ
まさか先生たちまで…!?
戦慄したリトは曲がり角からゆっくりと向こう側の様子を窺う
そこには、正座している校長と、その前に仁王立ちして怒りをあらわにしている古手川唯がいた
「全く、貴方という人は! 校長先生ともあろう者が覗きなどして恥ずかしくないんですか!?」
校長を正座させて説教をする一生徒こと古手川唯は憤っていた
フウキくんの予想外の活躍に気分が上昇したのも束の間
校長が職員用女子更衣室を覗いているのを発見してしまったのである
「生徒の模範であるべき教師が…」
気分が良いところを叩き落されただけに唯の機嫌は急直下
唯は校長の性根を叩きなおすべく普段の三割増の声量でガミガミと叱る
だが、校長は慣れているのか一向に堪えた様子はない
それどころか、何故か恍惚とした表情ですらある
「聞いているのですか…え? ひっ!?」
そこで唯ははたと校長の様子に気がつき、そして一歩ひいた
美少女に叱られて恍惚としている中年男
ビジュアル的にも道義的にも即効でアウトな光景である
唯が生理的嫌悪を催すのも無理はない
しかし、校長は唯がひいた分だけ正座状態のまま前進
「うへへ…」
「ひぃっ!?」
校長の器用な動きに流石の唯も恐怖心を抱く
だが、校長は意に介した風もなくじっと唯を見上げながらニヤニヤとだらしない笑顔を浮かべていた
恐怖のあまり逃げ出したい衝動にかられる唯
だが、風紀を守るという矜持が彼女の背を支えた
ひいてなるものかと一歩前進しなおす
そして、気がつく
校長は後退しなかった
「…あっ!?」
唐突に唯は全てを察した
校長の視線は唯の顔を向いていない
彼の視線はそれよりも下、すなわちスカートの中をじっと見つめ続けていただけなのだ
確かに、正座をしている校長は仁王立ちしている唯のスカートの中を覗くのに絶好のポジションを取っているといえる
それを理解した唯は慌ててスカートを押さえ、バックに跳躍して校長から距離をとった
「なっ…なっ…なっ…」
「あーん隠さないで〜!! ギブミーパンチラ〜♪」
ガサガサとゴキブリのようにはって唯へと近づいていく校長
非常に気持ちの悪い光景だが、唯は今度は怯まなかった
いや、それどころか彼女の心の中は羞恥と怒りで満タンだったのだ
「このーっ!!」
「ギャーッ!?」
そして次の瞬間、唯のチョッピングライト(打ち下ろしの右)が校長の顔面を的確に捉えるのだった。
「え、えーと…」
「…結城くん?」
校長の身体が派手にバウンドするのを尻目に、リトはおずおずと姿を現す
一連の流れを見ていただけに非常に気まずいものがあるのだが、職員室に用がある以上引き返すわけにも行かない
自業自得とはいえ、校長の姿は過去の自分で未来の自分なのだ
リトが及び腰になるのは当然であった
「どうしたの、職員室に何か用事でも?」
「あ、ああ、そうなんだ。ちょっと制服を…」
「制服? 別にどうもなっていないじゃない?」
怪訝そうな唯の表情にリトはほっとした
この様子だと彼女はフウキくんの被害にはあっていない
そして、今起きている騒動も把握していないと察したのだ
無論、事態の発覚は時間の問題ではあるのだが…
「あ、いや、ちょっとな…」
「…?」
まさかクラスメートが脱がされたから制服を貸してもらおうとしてるんだとはいえるはずがない
だが、歯切れの悪いリトに唯は不信感を持ったようだった
彼女はリトを問いただすべく一歩踏み出し
そして、目を見開いた
「フウキくん?」
「へ?」
唯の声に振り向いたリトは自分がついさっきまでいた曲がり角から出てくるフウキくんを見た
そして、血の気がひいた
リトの目の前には女子、つまり唯がいる
フウキくんがターゲットを逃すはずがないのだ
義理が特にあるというわけではないが、目の前でこれ以上女の子を脱がせるわけにはいかない
リトはすぐさま迎撃体勢を取ろうとし、そしてあっけにとられた
フウキくんはリトはおろか唯すらスルーし、校長に近寄っていったのである
「父上!」
『えーっ!?』
リトと唯の驚きが廊下に響く
今、確かにフウキくんは校長に向けて父上といった
一体どういうことなんだと訝しがる二人
フウキくんはそんな二人の心を読んだのか、説明を始める
「ふ…私のデータ入力はこのお方にやってもらったのですよ」
「はあっ!?」
リトはフウキくんの説明に驚くとともに、納得した
なるほど校長のデータなら女子を襲って男子を襲わないことにも説明がつく
一方、唯は多大なショックを受けていた
やっと見つけたと思った同士の親(?)がよりにもよってセクハラ校長だったのだから
「う、う〜ん?」
「おお、お目覚めになりましたか父上!」
「うん? おおっ、君はフウキくんではないか! 私の教えは守っているかね?」
「はっ、勿論です父上!」
がしっと握手しあう二人に呆然とするリト&唯
認めたくない現実に心が飛んでしまったようだった
「ところで父上、そのお怪我は?」
「う、うむ、それは…」
チラリ、と唯へ視線を向ける校長
すぐさま唯が睨みを返すがフウキくんが事態を理解するにはそれだけで十分だった
「なるほど…古手川嬢が父上をこんな目に?」
「そ、それは校長先生が…」
「だまらっしゃい! いかな理由があろうとも目上の、それも教師に手を上げるなど言語道断!」
「うっ…」
「よって罰を与えます! 性的な意味で!」
「ええっ!?」
「素晴らしい!」
ビシィ! と指をさすフウキくんに驚く唯とリト
校長は一人喜んでいる
恐らくこの後の展開を読んで期待に打ち震えているのだろう
「とぉーう!!」
唯に襲い掛かるべく跳躍するフウキくん
だが、リトも黙ってそれを見ていたわけではない
素早く傍にあった消火器を掴むと、フウキくんへと投擲したのである
「くらえぇーっ!!」
「微温い微温い微温い!」
今までの恨みのこもった渾身の投擲
だが、フウキくんはいともあっさりと消火器を迎撃した
しかし、それがリトの狙いだった
ぼんっ!
消火器の破壊とともに粉塵が廊下を覆う
「なっ、これは…!」
「へっ、これなら目が見えないだろ! 古手川、逃げるぞ!」
「えっ、ちょっと結城くん! 手、手が…!」
いきなり掴まれた手の感触に唯は赤面する
潔癖気味なところがある彼女は男にあまり免疫がないのである
「いいから! ここにいたら脱がされるぞ!」
「脱が…え?」
手に全意識を集中していたためか、唯はリトの言葉を聞き流していた
だが、それが彼女の明暗を分けることにある
一歩の始動の遅れ
だがそれはフウキくんにとっては十分な時間だったのだ
「神風の術ーっ!!」
フウキくんの口から扇風機のようなものが現れる
そして回りだしたプロペラが風を起こし、粉塵を窓の外へと押しやっていく
「うわっ!?」
「きゃあっ!?」
「青か…」
突然の風に驚き、粉塵に目を閉じる二人
ちなみに校長は全く驚くことなく平常心で風で捲れた唯のスカートの中を凝視している
大物であった
「はっ!!」
その隙に接近したフウキくんの腕がシュッシュッと振るわれる
「また、有意義なものを斬ってしまった…」
「は…」
「え?」
唯とリトが目を開けた瞬間、唯の制服は例によってはじけとび
そして、唯の悲鳴が至近距離でリトの耳を打つのだった
五回目投下終了
多分後二回か三回で終わる予定
なお、このシリーズが終わったらラコスポの逆襲の続編かリト×ヤミを書こうと思ってます
反応いただけると嬉しいっす
いや〜いつもありがとう!!!
ヤミヤミも期待してますぜ
GJ
過疎ってきてもめげずに投下してくりてありGATT
フウキくん完結編まで楽しみにしてます。
俺も次はヤミヤミが読みたいかも。
「それじゃあ……いくよ!!」
「ええ……」
リトのいつにもまして真剣な目に唯は吸い込まれそうになってしまう
(あァ…私…私……)
胸においた手から激しい鼓動が伝わってくる
ドキ、ドキ、ドキ、ドキ、ドキ、ドキ
両肩に置かれたリトの手に導かれる様に、唯の体はリトに引き寄せられる
「唯…」
「あっ////」
互いの息が掛かる距離まで二人は縮まり、その唇がふれる瞬間――――
「やっ…」
「え?」
「やっぱりハレンチすぎるわこんなことッ!!」
リトの体は後ろに吹っ飛んだ
「あははははっ」
「笑いごとじゃねーよ……」
うなだれるリトの横を笑いながらララが並んで歩く
「だってリトこれで何回目なの?」
リトは頭の中で過去の唯との成績を思う浮かべその惨々な結果に溜め息をもらす
古手川唯とリトが付き合って数週間、二人の間はまったく進歩がなかった
だけどリトだって男だ、これまで唯にアプローチしようと色々やってきた
体の関係なんて絶対無理。だからせめてキスぐらいはとがんばってみたはものの……
一緒にいる時ぐらいは大丈夫だろうと手を握ろうとしては叩かれ、抓られ、怒られること数知れず
「リトも大変だねェ〜」
にこにこ顔で楽しそうにしているララをリトは横目で睨みつける
「おまえなー人事だと思って……」
夕方の帰り道、なんだかんだと楽しそうに歩いている二人を見つめる者がいた
電柱の影に隠れて唯は校門からずっと二人の後を付けていたのだ
「ララ=サタリン=デビルーク…」
結城くんの家の同居人にして、宇宙人なんてとんでも設定の子
しかもスカートをあんなに短くして!!
ララの見えそうな丈のスカートに唯の目がきびしくなってくる
「ゆ、結城くんの同居人だっていうから大目に見てきたけれど…」
隣を歩くリトの楽しそうな顔を見ると、むかむかしてくる
リトの腕にべたべたと腕を絡めてくるララに唯の顔付きが変わる
「結城くんに限って大丈夫だと思うけど……」
リトの唯への思い、唯のリトへの思い
これはまちがいなく確かなものだと唯自身もわかっていた。
わかってはいるのだが……実際リトの周りにはカワイイ女の子が多いのも事実
同じクラスの西連寺さんに、違うクラスのルンって子、それに3年の天条院センパイも怪しいそして―――
「ララさん!同居人だっていうけどちょっと仲がよすぎない?」
唯の中のもやもやはつのるばかり
唯は気付かれないように二人の後をそっと付けていく
ぐぅ〜〜ぐぅ〜〜〜
「やだっ!こんな時に////」
夕方も廻った7時過ぎ、結城家の夕食の団欒を窓から見ていた唯のお腹がなってしまう
「ん〜〜だけどお腹空いたし…」
唯は物陰の大きな植物の影に隠れるとかばんの中から用意していたお菓子の数々を取り出す
「それにしても…なんなのこの大きな植物」
カロリー○イトを口に咥えながら唯は見上げるほどの大きな植物を見て呟く
「こんなの見たことないわ…まさかこれも宇宙の…?」
その時、植物に気をとられていた唯の後ろからガサゴソと音がなった
植木の陰から現れたそれは唯に飛び掛るとそのまま押し倒し口を封じようとする
「キャ…な、なんなの!?結んんッ…むぅぅ!!」
口を塞がれながらも唯は自分を襲った者を確かめようと、暗がりの中懸命に目を凝らす
雲の間から月の光がその者を照らし出すと唯の目が大きく見開かれる
(ウソ!?…結城くんじゃ…ない…)
月明かりが照らし出したその男は全身黒尽くめの服装に、頭には顔をすっぽり覆うほどの黒の穴あき帽子を着けていた
(こ、この人もしかして!?)
「ああそうだよ!この家ガキしかいねえじゃねえか。俺達みたいな連中にとっちゃあ
絶好のターゲットになるんだぜ!!」
(た、大変だわ!早く結城くんに知らせないと!!)
唯は体を動かそうとするがびくともしない。それに男は下卑た笑みで応える
「まあ見つかったとあっちゃあ…お前もただでは済まないってわかるよな?」
男の自分を品定めするかの様な目つきに、唯の背中に怖気が走る
「へへへ、あんた彩南高の生徒だろ?あそこはなかなかカワイイ子が多いからな
俺も前々から狙ってたんだが…」
唯の体がびくっと震える、男の手が制服に伸びスカートに伸ばされる
「こんなところで会えるとはな、しかもかなりの美人ときた!待ってろよ今から俺が男を教えてやるよ!」
屈強な男の力の前では唯の力なんてないに等しい
逃げたくても逃げれない、助けを呼びたくても呼べない
恐怖が唯を包み目から涙を溢れさす
「あんたみたいなきつめな感じの子が涙を流すなんてそそるな〜」
顔にかかる男の荒い息、無遠慮に触られる太もも
(結城くんにも触られたことないのに…こんな…)
リトの顔が声が浮かんでくる
結城くん…結城くん助けて!…助けて!!
「へへ、それじゃあ女子高生のあそこを見てみるとするか」
男の手が唯のスカートの中にもぐりこみ下着に伸ばされた、その時
「グェェェェっっ」
聞いたこともない様な奇声があたりにこだまする
それはシュルシュルと鞭の様な蔦を伸ばすと男の手を足を絡めとる
「へ?」
男の間抜けな声といっしょに男を天高くまで放り投げてしまった
それをぼーぜんと見上げる唯の前に断末魔と共に10mの高さから落とされた男の哀れな姿が降ってくる
「いったいなんなの……?」
乱れた服を整える唯の呟きと異変に気付いた結城家の面々が庭に飛び出してきたのは同時だった
「お前いったいなに考えてんだよっ!!!」
唯から事の顛末を聞き終えたリトの怒鳴り声が家に響き渡る
「モルボルが助けてくれたからよかったけど、お前あのままだと…ああもうくそっ!!」
擦り傷が出来ていた唯は美柑から手当てをされながらだまってリトの話を聞いていた
その顔は後悔、自責の念、悲しみ、そして恐怖が色濃く刻まれている
そんな唯の顔を見ていると怒っていいのか慰めていいのかリトはわからなくなってしまう
「とにかくだな、お前…」
「リト〜〜!唯大丈夫になった?」
扉を開けて元気に声を掛けるのは警察への連絡や事後処理を色々やってくれたララだ
そんなララへみんなの視線が集まる
「あれ?どうしたのみんな?」
「…ララさんちょっと!」
気を使った美柑に無理矢理部屋から連れ出されるララ
部屋にはリトと唯だけが残される
「…まぁその…ホントに平気そうでよかったよ…」
「…うん…」
「……」
「……」
沈黙が続く。リトは唯にどうしていいのかわからなかった
今までの唯との経験上抱きしめてもいいのか、怒っていいのか、ただそばにいてやるだけでいいのか
リトはどうしていいのかわからないもどかしさと唯に何もしてやれない悔しさでいっぱいだった。その手が赤くなるほど強く握り締められる
「ごめん…オレ下に下りてるから」
リトの背中越しに閉じられる扉の音が胸に響く
(はァ〜…結城くん怒ってる…)
自分がしたことを考えると当然だと感じた。そして心のどこかでリトを信じれなかった
罰があたった。
擦り傷ができた手を擦りながら唯はリトがもたれていた壁をじっと見つめる
(私結城くんにどうしてほしいの?……したいことされたいこと沢山あるのに…)
二人きりの時は手をつなぎたいし、デートだって買い物にだってたくさん行きたい
今日だって本当だったら抱きしめてほしいし、頭を撫でながら「唯大丈夫か?」って言ってほしい
――――それに…それに結城くんが望むなら私…なんでも……
そこまで考えると唯の顔は真っ赤に染まる
(そんなのダメ!ダメよ唯!!ハレンチすぎるわ////)
唯は膝を抱えると自分の体を抱きしめる様にギュッと小さくなる
――――だけど…だけど私…私だって……
と、そこで扉をノックする音に唯は顔をあげる
ガチャリとドアを開けて入ってきたのは美柑だった。手にはトレイを持っている
「唯さん大丈夫?これ簡単なものだけど…お腹空いてるんじゃないかと思って」
トレイの上にはおにぎりと、みそ汁そして肉と野菜の炒め物が乗っている
そのおいいそうな匂いに唯のお腹もぐぅ〜っとなりだす
「あ、ありがとう////」
よほどお腹が空いていたのか唯はパクパクと料理を口に運んでいく
「おいしい…すごくおいしい!!」
味に感心しきりの唯をニコニコしながら見ている美柑
「でしょ?作ってる人の腕がいいから!」
微笑む美柑をじっと見つめ返す唯
(すごい!こんなに小さいのに…私こんなことできない……)
「えっと、ところでリトのヤツから伝言があるんだけど。唯さんこれからどうするの?」
「えっ?…これから?」
全然考えていなかった。唯はどうするのか考え込む
「…えっとリトが『よかったら今日うちに泊まっていけ』だってさ。ほらもう遅いし」
時刻はもう10時近くになっていた
「え?と、泊まる?ここに?」
「ソ!で部屋はオレの部屋使えだってさ」
「で、でもそれだと私結城くんと、そのいっしょの…」
「ああ、リトはどうせリビングででも寝るから心配しないで。とりあえずそれ食べたら先にお風呂入っちゃって」
それだけ言うと美柑は一階に降りていった
「と、泊まるってそんなこと…」
付き合ってるといっても彼氏の家に泊まるなんて唯の中ではありえなかった
「どうしたらいいの……だけどもう遅いしそれに…」
唯の脳裏にさっきの光景がよみがえる
ギュッと目をつむり頭の光景を追い出そうとする
(大丈夫、大丈夫よ唯、きっと結城くんが守ってくれるわ)
唯は落ち着くまでリトの顔を思い浮かべていた
結局落ち着きを取り戻した唯はリトのうちに泊まることにした
「今日はしょうがないわ。だってこれは仕方がないことなの!」
脱衣所で服を脱ぎながら唯は誰に言っているのかぶつぶつ言い訳を繰り返していた
「それになにも結城くんと一緒に寝るわけじゃないし!そうよ…結城くんのベッドを使わせてもらうだけよ!ベッドを…結城の使っているベッド……」
「あれ誰か入ってる?…あっ唯!」
「ラ、ララさんっ!?////」
ノックもなしに扉を開けたララに、唯は慌てて制服で体を隠す
「ちょ、ちょっと!あなた入ってくる時はノックぐらいしないとダメじゃない!!」
「ごめんね唯。それよりさ唯が入るんなら私も入る」
唯の返事も待たずにペケの機能を解除したララは、唯の手を引っ張って風呂場に連れて行く
「ほら唯も早く!早く!」
「ちょっと私は…」
唯は湯船に浸かりながら溜め息を吐く
(まったくどうしてこんなことになるのよ!)
「ん?なにか言った唯?」
ララの言葉にも顔をふいっとそむける唯。そんな唯の腕を取るとララは湯船から出ようとする
「ちょっとなんなの!?」
「唯体の洗いっこしようよ」
「な!そ、そんなのイヤよ自分でするわ////」
「いいからいいから」
ララは唯を鏡の前に座らせると背中にまわってタオルにボディーソープをつけ始める
「じゃあ最初は私が洗う番」
(結局こうなるのね……)
鏡に映る自分を見ながら唯は憂鬱な顔をする
(私は今日なにしてるの……)
唯の背中をゴシゴシと泡だらけにしていくララ
(結城くんを怒らせて、妹さんには気を遣わせて、ララさんには今こうして……ッ!?///)
唯は異変に気付き自分の体を見下ろす
「あれ?唯って胸おっきいんだね!ぷにゅぷにゅしててやわらかァい」
いつの間にか背中を洗い終えたララは、手を前に回し唯の胸を触っていた
「な、な、な、なにやってるのよあなたはーーーーッ!!?///」
風呂場に唯の叫び声が響き渡る
「え!?だって唯の胸すごくやわらかいんだもん」
「だ、だからってあなた…ちょ、ちょっとやめッ!///」
ララは唯の胸の感触が気に入ったのか両手に泡をつけて揉んでいく
「ちょっとやめなさっ!…あァダメ、ララさんお願いだから…んッ///」
「あはは、唯嫌がってるわりには先っちょ硬くなってきてるよ?」
「ちが、違うのこれは…とにかくもうやめてっ!////」
胸を押さえて椅子から立ち上がる唯を残念そうに見つめるララ
「こ、こんなハレンチなこと…////」
「え〜でもリトは唯の胸いっぱい触ってるんでしょ?私も触りたいよ〜」
「ゆ、結城くんはこんなハレンチなことしないわ!!」
唯の言葉にララはきょとんとする
「え?ウソ!?だってリトすごくエッチだよ」
「そんなはずはないわ!結城くんはその…エッ…は、はしたないことなんてしないわ!!」
「そうかな〜だってリトの部屋エッチな本とかビデオとかいっぱいあるよ」
ララの言葉に今度は唯がきょとんとなる
「一人でごそごそ見てたり、夜中にはぁはぁしてたり、あと……」
ララの言葉一つ一つに頭がクラクラしてくる。唯は頭を抱えて椅子に座り込んでしまう
(そんな…結城くんがそんなこと……だってだって私の前じゃ…)
「ねえ唯大丈夫?」
心配そうに唯を見つめるララ
「唯ってホントにリトと何もないんだね」
「あたりまえよそんなこと!そんなハレンチなこと高校生がするなんてダメに決まってるじゃないっ!!」
唯の言葉にララは少し考え込む
「ん〜でもそれだとリトは唯になにもできないの?唯にしたいこととか、唯にしてほしいこととかきっといっぱいあると思うのに。
リト唯になにをしたらいいのかわからなくなっちゃうよ?」
さっきの事を思い出す
本当は結城くんに抱きしめられたかったこと、頭を撫でてほしかったこと
リトのつらそうな顔が甦る
――――私……私は……
――――私だって本当は結城くんと…色々したい…だけど…だけど…
「だけど…そんなハレンチはこと私は許せないわ!」
ララは少し考え込むといきなり唯に後ろから抱き着いた
「ちょ、ちょっとあなたなにするのよ!?」
「ねえ唯もっと自分の気持ちに素直になろうよ」
「ええっ?」
「私風紀のこととかよくわかんないけどそれって、リトよりも大事なことなの?」
「それは……」
「自分の気持ちよりも大切なものなの?」
唯は言葉をつまらせる、ララの一言一言に胸の中心がチクリと痛む
――――そんなこと比べられるわけないじゃない
「唯?」
俯いたままなにも話さない唯にララが心配して顔を覗き込む
――――だって、だって
唯はララの腕を振りほどくと立ち上がってララを見下ろす
「あなたに関係ないでしょう?…私のことは私が一番よくわかってるもの!!あなたに心配されることなんてなにもないわよっ!!」
唯はララに顔を背けるとそのまま背を向けて風呂場から出て行った
唯が部屋に入ろうと扉を開けると、部屋に戻ってマンガを読んでいたリトと目が合う
すぐに目をそらすリトの態度が唯の胸を締め付ける
唯は床に置いてある丸いクッションに座るとリトの顔を横目でちらちら盗み見る
さっきの風呂場での出来事が、唯の胸にどんどん不安を広げる
『なあそろそろキスぐらいしてもいいだろ?』
『なっ!そんなにダメに決まってるじゃない!そういう考えが風紀の乱れにつながるの』
『唯、ケータイでおまえの写メ撮らせてくれよ』
『コラっ!学校に不必要な物を持ってきちゃいけません!』
――――結城くん……
『あのさ…手繋がないか?』
『えっ!?そ、そんなこと……できるわけ…』
『やっぱ無理だよなァ…そのごめんな唯…』
――――私本当にこのままでいいの……
『ん〜でもそれだとリトは唯になにもできないの?唯にしたいこととか、唯にしてほしいこととかきっといっぱいあると思うのに。リト唯になにをしたらいいのかわからなくなっちゃうよ?』
――――結城くんが望むなら私がんばって……
そこまで考えて唯は自分の考えに頭を振って否定する
(ダメよ唯!そんなこと考えちゃ!私はなにも間違ってはいないわ)
一人悩み考え込む唯の姿にリトは目を向ける
「なあ唯、その…ケガはもう平気なのかよ?」
思いがけないリトの言葉に唯は伏せていた顔を上げ目を丸くさせる
「え、ええ…もう平気!妹さんがちゃんとしてくれたから」
手を擦りながら応える唯の手の甲には擦り傷ができていた
白い肌に滲む赤い傷跡がよりいっそう傷を痛く見せる
「その…ごめんな唯!オレおまえが危ない時に何もできなくてさ」
「えっ!?結城…くん?」
「オレ唯に何もしてやれないししてこなかったし…おまえが不安になるのも無理ねェって思った。怖くて泣いてる唯を見てもどうしていいのかわかんなくて…オレ情けないよな」
――――違うのに!そうじゃないのに…
そう思ってもリトになにも言えない自分がもどかしい
「好きって気持ちだけじゃダメだってわかってんのに…。それだけじゃ足りねえのに、オレ何やってんだよ」
ゴンッとリトが床を殴りつける音が唯の胸にも響き握り締めた手にも力が入る
「くやしくて、どうしていいのかわかんなくて、唯にどんな顔向けていいのかわかんなくてそれでオレ…ごめんな唯」
「・・・・・ッ!!」
「オレ唯のことすげー大事に思ってる!それにずっと一緒にいれたらなって……
だからオレ…そのアア!何言いたいのかわかんなくなってきた!つまりオレは…ってあれ?唯?」
リトは慌てて唯のそばまで駆け寄る
「おまえ…どうしたんだよ?オレなにか気に障るようなこと言ったのか?」
唯は無言で首をふりふりと横に振って否定する
「じゃあなんで泣いてるんだよ?」
リトの言葉に安心した?不安になった?うれしかった?悲しかった?
自分でもわからない気持ちが後から後から溢れてきて、唯の目から涙がぽろぽろこぼれる
「ちょ、ちょっと待て唯!おまえ泣きすぎだ…えっとティッシュ…ティッシュは?」
女の子の涙を始めて間近で見たせいで
それも普段絶対に弱気なところを見せない唯の涙、リトの頭はパニックになる
唯はそんなおろおろとするリトの手を取るとキュッと握り締める
「ええッ!!?」
その手を自分の頬に当てる唯にリトの頭はパニックを超えて沸騰しそうになってしまう
「ゆ、唯?え、えっと…おまえオレの手今…」
「…いいの!こうしていたい」
「ほ、ホントにいい…のか?」
リトの手を頬に寄せる唯は相変わらず涙をこぼしていたが、その顔は落ち着きを取り戻していた
その様子にリトはなにも言わず唯の頬をそのまま両手で包み込むようにして撫でる
――――あったかい結城くんの手それに…やさしい匂いがする
唯は目を閉じるとその手をリトの手と合わせるように握り締める
――――こんな、こんな近くに結城くんがいるのに私何してるんだろ……
『ねえ唯もっと自分の気持ちに素直になろうよ』
ララの言葉が浮かぶ。その言葉に唯はクスっと笑ってしまう
(とりあえずお礼は言っておかなきゃね…)
そんな唯の様子にリトは一人困惑している
「なあ…ホントに大丈夫なのかよ?」
「本当に平気よ!それに…それにあなたが私を守ってくれるんでしょ?」
涙を目にためながら見つめる唯にリトは力強く頷いた
それからしばらく二人は隣通しに座りながらぼ〜っとしていた
ただその手はギュッと握り締められたままで
「…あのさ…そのこれからもこうやって手繋ぎたいんだけどダメかな?」
しどろもどろに言うリトに唯は顔を背けながら返す
「別に…いいわよ。だけど…二人きりの時だけだからね∕∕∕∕」
「ホントか!!?」
身を乗り出して聞き返すリトに唯の顔が赤くなる
「だ、だからといって調子にのったりしないで!手だけだからね!」
「それでも全然うれしいよ!ありがとー唯!!」
そう言いながら思わず唯に抱きついてしまったリトの体がとまってしまう
「ちょ、ちょっとドサクサになにしてんの!?∕∕∕∕」
「あッ!?」
「あ、あなたねえ…さっき言ったばかりじゃない!」
腕を振り上げた唯と、思わず目をつぶりそうになるリトの二人の体がふいに止まる
目いっぱに映るお互いの顔と鼻にかかる甘い吐息
数センチしか離れていない至近距離で見つめあうリトと唯
どちらかの喉がゴクリと鳴る
「なあ…キスしてもいいか?∕∕∕∕」
唯は答えることができず唇を噛締める
リトはその身をさらに唯に寄せると、唯の細い腰に手を回して体を引き寄せる
唯は思わず抗議の声を出そうとリトの胸に手を置いてしまう
「イヤならこのまま突き飛ばしてもいいんだぞ?」
答えることのできない唯は体を硬くする。リトの手に唯のぬくもりと小さな震えが伝わってくる
「唯?」
リトのやさしい声、いつもと変わらない匂いが唯を包んでいく
ドクン、ドクン、ドクン、ドクン
お互いの鼓動が聞こえ伝わってくる
「…結城くん、私…こんな私でも本当にいいの?」
不安そうな顔を向ける唯にリトは笑いかける
「なに言ってんだよ!そりゃあ色々きびしいし融通が利かないところもあるけどな」
リトの言葉に唯はムッとしてしまう
「けど、けどオレ唯が好きだ!怒ったところも笑ってるところも、拗ねてるところも
照れてるところもみんなみんな大事で大好きだ!」
リトの顔を見てるだけで心がくすぐられる
体の芯からあったかくなる
唯はそんな自分にクスリと笑う、それはリトにとったら極上の笑顔であり、リトの心の全てを鷲掴むには十分すぎた
リトの手に力が入る
――――結城くん、私あなたで良かった。結城くんを好きになって本当に良かった
「結城くん、好きよ大好き」
それはリトには聞こえない唯だけの呟き
長くて短い、甘くてとろけるような時間が二人を包んでいく
その感触に唯はそっと目を閉じて愛しい人を待つ
お互いの気持ちをのせて二人は始めてのキスを交わす
前編終わり
キスまでちょっと時間かけすぎてしまった……
後半のセクロスまでもうちょっと待ってください今夜にでも続き投下します
GGGJJJ!!!!続き楽しみにしてます!
このカップリング好き。
是非続きをお願いします!
授業も終わり、人気のない放課後の教室で唯は一人黒板をきれいに拭いていた
委員長選挙で敗れたとはいえ唯の風紀への考えは何一つとして変わらなかった
唯曰く
『委員長だとかそうじゃないとか関係なく、気づいた人がどんどん風紀活動をするべきだわ!そうじゃないとこの学校の秩序が守れなくなるし―――……』
頭の痛くなる唯の力説を頭の中から追い出すと、リトは教室の後ろの壁にもたれながら何回目かになる欠伸を噛殺していた
(ダルい……みんなとっくに帰ったっていうのにオレ達は教室でなにやってんだ?)
けれどそんな気持ちとは裏腹に今も一生懸命黒板を拭いている唯を見ていると自然と笑みがこぼれてくる
リトと唯二人の出会いは最悪といっても過言ではなかった。ララのせいで唯には変な誤解を与えるし、おかしな発明のせいでボコられ散々だった
けれど今となってはいい思い出?だった。少なくともリトの中では
リトが思い出に浸っていると唯が黒板の上の淵を拭こうと一所懸命腕を伸ばしていた
身長が平均的な唯にとって黒板の上の方は届きにくく、いつも困っていた
「ほら、雑巾貸してみろよ」
だからいつも最後はリトの役目になっていた
「ありがとう」
なんだかんだで付き合ってから色々あった二人の距離はずっと縮まり、唯も素直にリトへ自分の気持ちを言うようになってきていた
そんな微妙な距離が心地いいのかリトは二人きりになれるこの時間帯が好きになっていた
「……よし終わったぜ!こんなもんでいいだろ?」
唯は一通り黒板を見回すと満足げに頷きリトの手から雑巾を取ろうと手を伸ばす
リトはその手を逆に掴み返すと唯の体を自分に引き寄せる
「ちょ、ちょっと!なんなの?」
「唯、ご褒美は?」
リトは少しいじわるく笑うと顔を近づける
「ご褒美っていったいどういうつも…んんっ!∕∕∕∕」
リトの熱い抱擁とキス。誰もいない教室の中で二人の影は一つになっていく
唯にとってキスはいまだに抵抗があった、まして人がいないといっても学校の中
嫌でも頭の中にいつものハレンチなっと風紀の乱れという言葉が横切る
(だけど…だけど私結城くんのキスに勝てないな……)
リトとのキス、甘い時間とぬくもりにこの時ばかりは唯も一人の女の子になってしまう
目を閉じてもわかるリトの顔と息遣い。唯の胸はどんどん高鳴っていく
リトは一度唯から離れると息を整える。間近にある好きな人の顔に二人の頬も自然と赤くなっていく
なにも言わずに照れている唯を見ているとリトの中の理性が動き出す
リトは唯の腰に手を回すとぐいっと引き寄せ体を密着させる
制服越しに伝わる唯のやわらかい胸の感触があったかい体温がリトの男の部分を刺激する
リトは再び唇を重ねる。今度はさっきよりも激しくさらにもう一歩進めて
「ん、んんッ…うん!」
口の中に進入してくる異変に気づくと唯はどんっとリトを突き飛ばした
荒い息を吐いてむっと睨み付ける唯
初めてのキスから2週間あまり、それから二人は何度もキスを重ねてきた
だけど日に日にエスカレートしていくリトの行動に唯は少し困惑していた
リトのしたいこと考えていること、教科書程度の知識しかない唯でも本能的にわかってしまうこと、つまり大人の関係になりたい
唯だって女の子だ、そりゃ好きな人から求められたり思ってくれたりされるとうれしい
リトと手を繋ぎキスをするだけで幸せに包まれる、だからそれ以上のことを求めるのは唯にだってすごくわかる、わかるのだが……
「……私帰るわ」
くるりと背を向けて帰り支度を始める唯の後を、ばつが悪そうにリトが追いかける
並んで歩く二人は無言。リトもさすがに言葉が出てこない
居心地の悪そうなリトの手に唯は何も言わずにそっと手を伸ばす
絡み合う指と手が二人の中心でギュッと重なり合う
唯なりの「さっきはごめんね」の気持ちなのか唯はリトから赤くなっている顔を隠す様にそっぽを向いていた
そんな唯にリトはくすくす笑ってしまう。唯の顔はますます赤くなっていた
家に帰ると唯はすぐにベッドに横になった
唇に残るリトの感触に指を這わせる
唯にとってリトのしたいことは痛いほどわかっていた。わかっているからこそ拒絶も大きくなる
「だってそんなこと…できるわけが……」
だけどそれと同時にリトを求めている自分もいることに唯はとまどってもいた
最初はぎこちなかったキスも今は多少の照れと抵抗だけでできる
なによりリトのキスを待っている望んでいる自分がいること
「結城くん……」
最近はリトを思うだけで体が勝手に熱くなる
今だってじんじんと熱くなっていく下腹部
「私結城くんを求めてるの?……ダメよそんなこと!…そんなハレンチなこと…」
体の素直な反応を頭で拒絶すると唯は汗ばむ手をギュッと握り締めた
翌日の学校
今日も相変わらずなクラスの面々が帰った後、二人は授業に使った道具を直すため体育倉庫を整理していた
「なんでここはいつもこんなに散らかってんだよ!」
ぶつぶつ文句を言うリトだったが唯以上に汗と埃にまみれながらも動いていた
唯はそんなリトのやさしさが誰よりも好きだった。自然と顔もほころんでくる
「よし!終わったー!!」
最後の道具を片付けるとさすがに疲れてのか二人はマットの上に座り休憩する
少し砂埃のついた体操服を気にする唯に、リトは手で砂を払い落としていく
なにげないリトのやさしさが胸に響く
唯はそんなリトを見つめると昨日から思い悩んでいた事を打ち明けようと口を開く
「あの結城……」
「あっ!リトこんなとこにいたんだ」
唯の言葉を割いていつもの声が体育倉庫にこだます
入り口に制服に着替えたララが立っていた
「ララ?なんかあったのか?」
「やっと見つけたー!こんな所にかくれちゃってもーっ!!」
ララはリトのところまで駆け寄るといつもと同じ調子で腕に抱きつく
その様子に唯の表情が変わる
「へへへ、実は美柑から買い物頼まれてるの。だからリトもいっしょに行こ!」
「お、おいちょっと待て!誰も行くだなんて言ってねえだろ?痛いっひっぱるなよ!」
リトの腕を取るとそのまま連れて行こうとするララに唯が立ち上がる
「あなたちょっと待ちなさい!」
「なーんだ唯か〜、いたんだ」
「なんだとは何よ!気やすく呼ばないでっ!!だいたい結城くんは今私を手伝ってくれているの!あなたの用事はそれからでもいいでしょ?」
「え〜でも唯の用事ってもう終わってるんでしょ?」
ララの返しに言葉をつまらせる唯。確かに作業は終わって休憩していたのだが……
「…だ、だからといって勝手に結城くんを連れて行かないで!」
「そんなこと言っても私もリトに用事があるし……ん〜というか唯、今日はなんだかリトを離したがらないね?」
その言葉に唯の体がビクッと震える
「どうしたの唯?」
「べっ、別にそんなことは…それに私は結城くんのか、彼女なわけだし…だ、だいたいあなたに私たちのことは関係ないでしょっ!!?」
唯の声の大きさに驚いたララは大きな目をさらに大きくさせる
「……そうだよね。リトと唯は付き合ってるんだしごめんね!私二人の邪魔しちゃった」
ララは申し訳なさそうな顔をするとそのまま倉庫から出て行った
「お、おいララ?唯おまえなんであんな大声で言うんだよ?ララびっくりしてたじゃねえか」
唯は顔を俯かせてなにも答えない
「とにかくオレララを追っかけてくるからおまえちゃんと謝れよ?」
「…嫌……」
「へ?」
「行かないで結城くん…」
いつもの唯とは違う甘えた猫の様なくすぐったい様な声にリトは反応できない
「私のそばにいて……お願い…」
「あ、ああ…」
唯の声に力が抜けていくような気のない返事をするとリトは唯の隣に座る
(どうしたんだ唯のヤツ…)
唯の横顔を覗き込むリトの目にいつもと様子が違う唯が映る
俯いているため少し影になっているが、少し潤んだ黒い瞳に白い頬を赤くさせて、なにか考え事をしている唯はすごく色っぽくて、リトの心臓をドキリとさせる
「な、なあどうしたんだよ?」
唯はゆっくり顔を上げると恥ずかしいのかあさっての方向を見つめる
「……嫌なの」
「え?」
「…嫌なの!結城くんが私以外の人と一緒にいるの∕∕∕∕」
きょとんとしているリトを見つめる唯の顔がみるみる真っ赤に染まっていく
「…えっと…∕∕∕∕」
(そうじゃなくてなんとか言いなさいよ!∕∕∕∕)
リトの言葉を待っている間も唯の心臓は破裂しそうなほどドキドキしていた
自分の言った言葉が何度も頭の中で反芻される
(…私なに言ってるのよ……∕∕∕)
自分自身でも驚いていた。リトと出会ってからの変化、初めて抱く異性への感情
唯は恐る恐るリトを見る。唯の体は緊張と恥ずかしさのため少し震えていた
そんな唯の震える手をリトはギュッと握り締める
「別に唯から離れるわけじゃねえから…その心配すんなよ∕∕∕」
「え…ええ…∕∕∕」
「……」
「……」
沈黙が続き慌しかった倉庫内に静けさが満ちていく
二人は手を握り合ったまま言葉を探す
「「あ、あのさ(ね)」」
ハモッてしまった声にまた黙ってしまう
「な、なんだよ?」
「結城くんこそ…」
「…そういえばお前さっきオレに何か言おうとしてなかったか?」
その言葉に唯の心臓の音がドクンと大きくなる
「べ、別になにも…∕∕∕」
俯き顔を赤らめる唯の横顔をリトはじっと見つめる
普段の毅然とした強気な唯も好きだが今みたいなしおらしい唯も……
(か、カワイイ…)
唯にデレデレになる顔を引き締めるとリトは意を決したのか唯の肩に手を回す
「なあ唯?」
「なによ?…あっ!またご褒美?ダメよあんなこと何回…」
「そうじゃねえよ!そうじゃなくて」
近づくリトの体が唯に密着していく。自分を見つめるリトの真剣な顔に唯の胸は高鳴る
「な、なんなの…?∕∕∕∕」
「オレお前がほしいんだ。キスとかじゃなくて唯の全てがほしいんだ」
「えぇ!?」
唯自身も昨日から色々考えていたがまさかリトの口からそれもストレートに言われるとは思ってもいなかった
「ダメ…か?」
「えっと…ダメ…じゃ…」
――――ダメじゃない私だって本当は結城くんともっと…
ボソボソとしか言わない唯の口にリトの唇が近づいていく
「あッ…ちょ…っと」
「なにも言わないってことはOKってことだよな?」
リトは唯の唇に自分のを重ねていく。いつもと同じ触れ合うだけのキス
リトは一度唯から離れると唯の目を見つめながら再び重ねていく
「ん、んッ…」
肩に回した手で唯の体を引き寄せる。唯は抵抗しようとリトを押し返す様に胸元に手を伸ばすが、次第にその手も力を失い逆にリトの体操服をギュッと掴む
「唯…好きだ…」
「うん…∕∕∕∕」
何度も重ねては離れあう唇に次第に二人の息も熱くなっていく
リトは唯を強く抱きしめるとその口に貪る様に唇をあてる
驚いて目を丸くしている唯の口内にすばやく舌を入れると中を舐めまわしていく
(な、なな何なのこれ―――ッ!?)
自分の思い描いていたそれとはずいぶん掛け離れたキスに唯の中で次第に嫌悪感が増していく
「んッ…んん、うん…ちょ、じゅる…ちょっと待っ…」
リトは薄目を開けて唯の表情を覗き込む、その目にはあきらかな不信感があった
「ご、ごめん…」
申し訳なさを顔いっぱいに表しながらリトは声を落としていく
「オレやっぱ…ダメだな…自分のコトしか考えてねえな…」
「……待って!」
唯は肩を落とし倉庫から出て行こうとするリトを呼び止める
「べ、別にあのキスが嫌なだけで…結城くんとするのが嫌ってわけじゃ…」
もごもごと話す唯だったがその手はリトの体操服の袖を引っ張っていた
それは自分でも気づかない、唯自身の心の中を表す無意識の行動
「それじゃあ?」
「う…うん、だけど変なことしないでよ……」
その言葉に自然と顔がほころんでくる。リトは唯の両肩に手を置くとキスをする
何度も味わいたいずっとそうしていたい気持ちをぐっと我慢して、リトはそのまま口を首筋へと這わせる
初めて触れる唯の首筋。白くなめらかな肌へと口を這わす度にリトの息が首にかかる
「んッ…」
小さく震える唯の体。その背中に腕を回しギュッと抱きしめる
やわらかい、女の子特有の体の感触にリトは息を呑む
普段腕や体に抱きついてくるララとは違う感触、もっと特別な何か
リトはさっきから一言もしゃべらない唯の緊張を解してやろうと首を舌で愛撫していく
左右に這わされる舌が唾液の線を薄く描き、リトが軽くキスを繰り返すたびに首筋に赤い印が浮かぶ
「あッ…ん、ん」
唯の髪を撫でる度に流れるシャンプーの香り、体操服に染み込んだ唯自身の匂いと少し掻いている汗の匂い
嫌でも反応してしまう男のモノが唯の太ももに押し付けられる
「ゆ、結城くんッ…ちょっと…」
「えっ?何?」
リトは唯から離れると自分の自己主張しているソレに気づき赤面する
「うわッ!わ、悪い…そんなつもりじゃなくてッ!!これはその…」
必死に弁明をするリトがおもしろいのか唯はクスクスと笑い出す
「笑うなよな…男はいろいろあるんだよ…」
尚も笑い続ける唯にリトはムッと来たのか唯の体を抱き上げると床に敷いてあるマットに寝かせる
びっくりした唯が抗議の声をあげる前にリトはさっきから気になっていたところに手を這わせる
短パンから伸びるスラリとした長い脚に太もも。やわらかい肉の感触が撫でる度に手に伝わる
「ちょっとやめッ…くすぐったい…」
体をくねらせて悶える唯にリトは身を屈めて顔を近づけさせる
「結城くん……?何する気なの…ひゃッ!?」
唯の体がビクンと跳ねる。リトが手で太ももを揉みながらその舌で吸い付いたからだ
「やめッ…あァ、んッ」
ピクンピクンと反応する唯の表情を上目遣いで追いながらリトは舌を滑らせていく
黒いソックスの上から足の指を丁寧に舐め取り、膝に内股と何往復もされる舌に唯の口から喘ぎが聞こえてくる
笑われたお返しなのかリトは少し意地悪な笑みを浮かべると、太ももの付け根へと舌を伸ばす
太ももをつーっと伝う唾が短パンの中へと落ちていく、その感触に唯は寝ていた上体を起こして声を荒げる
「ちょっと!どこ舐めようとしてるのよ!?」
「どこっておまえのあそこ」
「あ、あ、あそこって……あ、あなた何考えてるのよーーッ!?」
それから「汚い」とか「ハレンチな」とか「変態」とか散々言われ続けたリトだったが
なんとか説得を続けること10分。ようやく折れた唯は仕方ないといった感じでまたマットに寝ていた
「へ、変なことしないでよね!絶対よっ!」
「もうわかったから!わかってるから心配すんなよ」
まだ何か言い足りないのか唯は苦い表情をすると小さく溜め息を吐く
好きな人とはいえエッチをすることがこんなにも大変なことなのか
唯の中の世界はだんだんと壊れ始めてきていた
短パンに手をかけるリトを見ていると思う
(私これから結城くんに自分のあそこ……見られるのね…)
初めて誰かに見せる自分の大切なところ、自分以外知らない大事な部分
(大丈夫なの……?私のって変じゃ…ないのかな…)
次第に膨らむ不安が唯を戸惑わせる。短パンを少しずつ脱がしていくリトの手を唯は掴んでしまう
「や、やっぱり…」
「あのな…さっきも言ったろ?心配すんなって、な?」
不安に塗りつぶされている心もリトのその言葉で少し楽になれる
唯は手を離すと横を向いてリトに全てを任せる
スルスルと脱がせれる短パンの下からシンプルなデザインの白のショーツが見えてくる
(へ〜唯らしいな)
リトは声に出さず感想をこぼすと少し唯の脚を広げてやる
白の生地にうっすらと染みをつくっているその部分にリトは釘付けになってしまう
本能が体を支配していくが小さく震える唯の体が、ショーツの上から指を這わしたい衝動を必死に押さえ込ませる
「……それじゃあ脱がすな?」
何も言わない唯は顔を真っ赤にしてそっぽを向いたまま
薄い布地はリトの手で簡単に脱がされていく。外気にさらされた下腹部に体がピクンと震える
まだ閉じられたままの唯の秘所はヒダの部分がすでに濡れており中の状態をリトに容易に想像させる
耳まで真っ赤になっている唯は体をゆすって少し身を引いてしまう
ただでさえリトに見られているのに、リトの唾を飲み込む音が唯の羞恥心をさらに煽る
「……っ!!」
恥ずかしさの限界なのか唯は思わず脚を閉じて大事なところを隠そうとする
その脚をリトは両手で押さえ込み、ゆっくりと脚を広げていく
恥ずかしさで体を震えさせる唯に反して、閉じられたままの秘所は脚が広げられると同時に、その口を薄く開けて中身をリトの晒す
ぬらぬらと愛液で光るピンク色の肉壁と花弁がリトに淫靡な光景を見せる
「すっげーこれが唯の…」
「ちょっと!あんまりじろじろ見ないでよ…恥ずかしい∕∕∕」
リトは唯の声も耳に入ってこないのか欲望の赴くままに指を近づけさせる
くちゅっという音と共にリトの指は膣へと入っていく
膣内はリトが思っていた以上にあったかく、また絡みつく様な肉壁の感触に、
指を入れただけで溢れ出す愛液に息を呑む
「す、すげー…」
リトが軽く指を折り曲げると中でいやらしい水音が鳴り、唯の口から息が漏れる
身をくねらせてリトから離れようとする唯に、リトは慌てて声をかける
「ごめんッ!これ痛かったのか?」
唯は首を振って否定するもリトは心配そうに見つめる
「だい、大丈夫…だから、い…いわよ」
震える口でなんとか話す唯にリトは不安を拭えない
それでも唯の体を触りたいという男の悲しい性がリトを突き動かす
初めての経験がリトから余裕と理性を奪い取っていく。そしてそれは唯も同じだった
実は風紀活動の一環として男子からエロ本を何度も取り上げてきた唯は、将来のために
これも勉強と自分に言い聞かせてこっそり読んでいたりしていたのだが……
(何なのこれ!本と全然違うじゃないっ)
リトの指が動く度に体に走る快感の波が唯の頭を掻き乱す
今まで経験したことのない気持ちよさに唯は次第にその身を任せるようになっていく
「んッ、あァ…うぅん」
普段なら考えられない、死んでも口に出さない様な声が自然と出てくる
「いやァ…あァ、んっ…はあ」
口は拒絶の声を出しても体がそれを求めてしまう
自分の秘部から溢れる蜜が卑猥な音を鳴らす度に下腹部に走る快感
――――私、結城くんに……
割れ目を押し広げてリトの二本目の指が入ってくる
――――私、結城くんをもっと……
思考が乱されまともに考えられなくなっていく
体を包む快感と、そして愛しい人のリトの愛撫が唯を一人の女に変えていく
「あッ…んんっ、はァああ…」
短い吐息がいくつもいくつも重なり合わさり喘ぎへとなっていく
そしてそれはリトのモノを刺激させるのは十分で、次第に我慢できなくなったリトは
荒い息を吐きながら割れ目へと口を近づけさせる
リトの指が徐々に激しさを増していく。その度に唯の体にぞくぞくとした感触が下腹部から這い上がってくる
「あッん…ちょっとそん、なに指動かさないでッ、んんッ」
仰け反ってしまう体に言葉がうまく話せない
ぐちゅぐちゅと泡立つほどに掻き回される秘所からは、愛液がマットをびちょびちょに
濡らすほどに溢れ出し倉庫に独特な匂いがたちこめる
「んッあぁ…んっ、うんっ…」
掻き回される度に握り締めた指がマットで滑りその上に爪あとを残していく
(やだッ変になる…頭の中がおかしくなっちゃうッ!)
ギュッと目を閉じ冷静になろうとするが本能がそれを許さない
ビクビクと震える体とリトを求めてしまう自分に唯は負けそうになってしまう
そんな唯を見ているとリトは愛液でべちょべちょになった指を引き抜き
ピクピクと動く秘所へ口を這わせていく
秘所に近づく熱い吐息に、唯は反射的に身を起こしてリトの頭を掴む
「ちょっと何してるの!?そんなところ汚い…」
「汚くなんかねーよ」
リトは頭から手をどかせると愛液でたっぷり濡れた秘部へとキスをする
「あッ…」
唇が触れただけで唯の体がぞわぞわと波打つ
「う、んんッ…あァ」
ヒダを押し広げて熱くざらついたリトの舌が進入してくる
(う、そ…結城、くんの舌が入ってきてる…)
二度目の異物の挿入に唯の中で不安とそしてリトへの期待が膨らんでくる
膣内で動き回る舌に最初こそ気持ち悪さでいっぱいだった感触は、次第に興奮と気持ちよさへと変わっていく
「はァ…うぅ、ん」
ぴちゃぴちゃと舐め回っているリトを唯は盗み見る
(…結城くんすごいエッチな顔してる……)
始めて見るかもしれないリトの牡の顔に、唯の中の女の部分が刺激を受ける
そんな唯の変化に気づいているのかいないのか、リトの口は休むことなく動いていく
「唯の味と匂いがする…」
「な、なに変なコト言ってんッ…あァダメェ」
唯の反応が楽しいのかリトは唯の弱いところを見つけようと必死に舌を這わしていく
そしてそれは唯の感度を上げるには十分すぎるもので―――
「あッ、ふぁァ…う、んんッ」
ビクビクと反応する唯にリトの目が輝く
(へ〜唯って奥よりも入り口のほうがいいのか…?じゃあ……)
リトの指がすっと伸びていき赤く充血しているソレに触れる
「ああッ!!」
触れるだけで声を喘がしてしまう唯にリトはますます興奮する
爪で包皮をキレイに剥くと、大きくなっているクリトリスを指の間に挟んで転がしていく
「あ、あッ…やめ、んんッ」
指で摘まれて軽く抓られてリトの執拗な責めに、唯の太ももはガクガクと震えだす
舌で膣内を掻き回され指でクリトリスを弄られる。敏感なところを同時に責められ
唯の額に汗が浮かび口からは涎がこぼれてくる
「あッく…はッあァ、んんッ…」
じゅるじゅると愛液をすする音が倉庫に響きその音が唯の羞恥心を煽る
(私結城くんに体全部見られてる)
見られて、触られて、感じさせられ唯の中でこれまで経験したことのない感情が芽生える
それは嫌悪感?官能的な快感?
自分でもわからないそれは唯自身を昂らせる
―――――結城くん
昨日ベッドの上で感じた疼きにも似た感触が全身を包んでいく
―――――私結城くんがもっと
唯の足が自然とリトの首に回される
唯の腰がリトの舌の動きに合わせて少しずつ動かされる
今ならリトに全てを見せられる。今ならリトのためになんでもできる
―――――だから、だからもっともっと結城が欲しい、結城くんを感じたい
唯はリトの頭を掴み、髪がくしゃくしゃになるまで自分の秘部へと押し付ける
(すごいッ…結城くんの舌が私の中ムチャクチャに犯してるみたい…)
愛しい人の前で股を開き、口からは喘ぎを漏らしリトを求める自分
これまでの日常からはかけ離れた世界が唯を変えていく
リトは舌を引き抜くと愛液と唾液で濡れる顎で唯を見つめる
黒い瞳を潤めて見つめ返す唯の太ももにキスをすると自ら下着と短パンを脱ぎ去り
勃起した肉棒を唯の割れ目にあてる
「…いくぞ?」
無言で頷く唯にリトはズブズブと膣内へと挿入していく
中はリトが思っている以上にきつくてすぐに動けなくなる
唯の膣内は強烈な締め付けでリトを包み込んで離そうとはしない
その締め付けだけでリトはイきそうになる自分を根性で押さえ込む
(こんなところで出すわけには……!!)
歯を食いしばるリトの様子に唯は心配そうな顔を向ける
その顔になんとか笑顔で答えるもそんな余裕はすぐに掻き消える
「唯ッ…ごめんもうちょっと力…抜いてくれねえか?」
「えっ…そんなこと言っても…んッ」
熱く硬いリトのモノを唯は必死で受け入れようとする
リトのためになんとかしたいと思ったが、唯自身自分のことで精一杯だった
そんな唯の様子にリトは唯の腰を掴むと、少しずつ少しずつ中へと入れていく
しばらくすると肉棒の先端が膜にあたる感触に二人の動きが止まる
「結城くん…お願い」
リトは腰をぐいっと引き寄せると一気に処女膜を貫く
「んーーーッ!!」
目をつむって痛みに耐える唯の顔にリトは顔を歪める
「ごめん唯!もうちょっと、もうちょっとだけ我慢してくれ」
唯は痛む下腹部を無視してリトの体を抱き寄せる
目に涙を浮かべる唯の横顔、綺麗な黒髪から香るシャンプーの匂い、そしてなにより唯自身の匂い
すぐにでも吐き出してしまいたい欲望をぐっと我慢すると、リトは唯の負担を減らそうと腰の動きを抑える
「はっあァ、んんっ…あァあっ」
少しずつその声に喘ぎが混じっていき顔から苦痛が消えていく
「ゆ、結城くん…結城、くん…」
リトは唯が愛しくてたまらなかった。その体をその声を心を唯の全てが欲しかった
そうしないと唯を誰かに奪われてしまいそうで、唯を失ってしまいそうで……
ギュッと力強く抱きしめるリトの胸の中で、唯はそんなリトの気持ちにぬくもりに包まれていく
「結城…くん、我慢しなくてもいいわよ…私もう大、丈夫だから」
リトは唯にキスをすると舌を絡ませ唾液を貪っていく
「んんッ、はぁ…んっ」
腰を打ち付ける度に唯の体が小さく震えリトを包む膣内もギュッと締まっていく
「唯オレ…もうっ!ごめん」
「うん…」
リトの腰が激しさを増し唯の中を掻き回していく
「あッ…んんっ、…ああッんん!」
リトは肉棒を引き抜くと唯の白いお腹に白濁した欲望をぶちまける
荒い息を吐きながら唯はお腹から流れ落ちる精液を指で掬い取る
「はぁ、はぁ…はぁすごい白くてネバネバしてる…それに結城くんのまだ…ビュクビュク出てる…」
そしてそれから10数分後――――――
「んんッ、あっあァ」
リトは唯の秘所から流れ出す血と共に愛液を啜っている。口の中に広がる唯の味と鉄錆の匂いに夢中になる
「唯、もうここ平気か?」
唯は震える様に首を縦に振る
まだじんじんと鈍い痛みが残っているがリトに舐められると不思議と痛みが和らいでくる
舐められる快感と痛みの間で唯は必死に体に力を入れる
「ね、ねえ?どうしてこんな格好なの?……すごく恥ずかしいんだけど…」
唯は今マットの上でリトの手によって四つん這いにさせられていた
「えっなんでって……唯のこういう格好が見たいからじゃダメ?」
「……な、何よそれーッ!!」
唯は顔を真っ赤にして立ち上がろうとするがそれをリトは体を抱きしめて阻止する
「ちょ、ちょっとやめてよッ!冗談じゃないわ、こんな犬みたいな格好よくも……」
思い出すだけでも恥ずかしいのか唯の握り締めた手がぷるぷる震える
「なんで?さっきまであんなに素直だったじゃねえか?」
「あ、あの時と今はもう違うのッ!もう終わったことなの∕∕∕」
「オレはまだ終わってねえよッ!!」
リトは唯を再び四つん這いにさせると蜜があふれている秘所へと指を入れる
「やッ、また指なんて入れて…あッ、もう…ダメぇ」
リトは唯の意見を無視するかのように中を掻き混ぜていく。もう膜のない膣内はさっきまでとは違ってリトの指を絡めて離そうとはしない
「本当にもうッ…ダメなんだったらぁ、結城くん聞いてるの?」
「…聞いてるよ。けどおまえのココ、もうオレを離そうとはしてないみたいだぜ」
ぐちゅぐちゅと音が鳴るたびにと蜜が溢れる感触が唯に伝わる
リトの指が動くたび太ももに伝う愛液がマットに染みをつくっていく
「あッ、だからってさっき一度終わって…んんッ」
リトは唯の口を黙らせる様に前後に激しく指を動かす。その数は二本へと増え三本目が割れ目に触れたところで唯はリトを振り返る
すぶすぶと入っていく未体験の感触に唯は背中を仰け反らせて歯を食いしばる
「ああッ…あ、くッ…結、城くん…それキツすぎる…」
「大丈夫だって、すぐに慣れるから」
手が前後に動くだけで膣内は掻き回され、肉壁は指で擦られ唯の下半身は早くもガクガクになってしまう
「ああ、んんッ…やァ、あア」
快感が体を駆け巡り、唯は姿勢を維持できなくなってしまうと上半身をマットに倒れこませる
そしてそれは下腹部をリトに突き出す姿勢。リトの興奮はますます高まる
ふるふると震えるお尻に指を這わすとラインにそって揉んでいく
「あッふァ…や、やめ、こんなの激しすぎるッ」
「…けどそれがいいんだろ?」
耳元で囁かれるリトの言葉に唯はビクッとなる
こんな格好もリトの乱暴さも嫌なのに、嫌なのに…だけど体が……
リトの指が出し入れされる度に、唯の脳裏にさっきリトと繋がっていた時の感触が蘇る
お尻を揉まれる度にまたリトを求めだす自分が現れる
下腹部が疼きだし、甘い言葉が唯の思考を満たしていく
――――また結城くんが欲しい、今だけ今だけ……これが終わればいつもの様に
唯はリトを見つめると潤んだ瞳で懇願する。その口は何かを言いたいのかパクパクと動かしている
「唯どうしたいんだ?」
「…私、私……」
頭ではわかってはいても心のどこかがそれを邪魔しようとする
普段ならここで終わってしまう唯だが、この独特な雰囲気が唯を後押しする
「…私…結城くんと、また……一つになりたい」
リトは唯をまた四つん這いにさせると蜜でぐちゅぐちゅになっている割れ目に再び勃起したモノを入れていく
さっきとは違ってすんなり入るかと思っていたが中はまだまだ狭く、ギュウギュウとリトを締め付ける
リトは唯の腰を使って一気に奥まで挿入すると、荒い息を吐きながら腰を振っていく
パンッパンッと肉がぶつかる音が響き倉庫に厭らしさが満ちていく
「あッ、ん…んん…はァあ」
リトは唯の体に膣内の気持ちよさに夢中になっていた。さっきまでの様なやさしさはなくただ欲望にまかせて腰を動かしていく
(すげー…とろけるぐらい気持ちいい…)
中は相変わらずきつかったが少しずつ膣内はリトの形に合わせてくる。唯の膣はリトを受け入れるためだけのものになっていく
(そうだよ…唯はオレだけの……オレだけの唯なんだ……)
「はあッ、んんッ…ゆ、結城くん…もう少しゆっくり、激しすぎて私ッ」
腰だけじゃなく体全体をガクガクと震わせる唯にリトは深く奥まで突き刺す
「ああッ、やァ…結城くんのがあたって…んッ」
「……唯知ってるか?…おまえって結構モテるんだぞ」
突然のリトの言葉に唯はとっさに反応できない
「隠れファンっていうのかな、みんなおまえを狙ってるんだ」
「そ、そんな…こと知らないし、それに私には…んッ、結城くん…が…」
「ああそうだよな。だからみんなオレを羨ましがってさ…」
リトは唯の背中の体操服を捲り上げ、その白い肌を晒す
「この体欲しいんだってさ…自由にしたいんだよみんな」
汗にまみれる背中に舌を這わしていく
「ひゃッ、ああっ…んっんんッ」
背中で留めているブラのホックを口で器用に外していく
「この脚も、太ももも、腰も髪も胸も顔もみんな…みんな狙ってるんだ」
ブラがマットに落ち露わになった胸へリトの手が吸い込まれていく
手のひらより少し大きめの唯の胸が、手の中で形を変えリトに弄られていく
腰を振る度にぷるぷると振るえるやわらかさが、白いすべすべの張りがリトを夢中にさせていく
すでに大きくなっている乳首を指で摘むとコリコリと動かす仕草に唯はピクンピクンと反応する
「それダメッ…おかしく、頭が変になっちゃ…ああァ、んんッ」
リトは腰の動きを加速させるともっと奥に、もっと捻じ込むように角度を変えていく
「いッ、あァァ…もうやめ、てェおかしくなる…おかしくなっちゃう」
「唯…唯…唯…」
何度も自分の名前を呼ぶリトに唯は愛しさでいっぱいになる
だからこのまま…リトにムチャクチャにされても……
「あッふッ、ああ…ダメェも、もう…私ッ……あ、あああァァッ!!」
唯の体で何かが弾け全身を駆け巡っていく
「はッ、はぁ…んッは…ァァ…」
唯にとって初めての感覚が体の自由を奪っていく。ビクンッビクンッと震える下腹部にそっとキスをするとリトは自分のモノを引き抜く
「はあ…はぁ何なの…これ?すごい……」
「気持ちよかった?」
唯は首を振って笑顔を作る。その笑顔にリトは唯をギュッと抱きしめる
「ゆ、結城くん?ちょっとどうしたの?」
唯はリトの異変を察知し体を引き離すと、目の前のつらそうなリトの顔に困惑してしまう
「…なあ唯……おまえはオレの…だよな?」
唯は目を丸くするとくすっと笑いながらそっとリトの頭を撫でていく。さっき責められていた時のリトの言葉の数々が浮かぶ
――――私だけじゃなくて結城くんもいろいろあるのね……
唯はリトにキスをするとわざとツンっとそっぽを向く
「そんなの当たり前じゃない!それとも何?結城くんは私が信じられないとでも言うわけ?」
「そんなわけねえだろッ!!ただオレは……」
「…だったらそれでいいじゃない!私は結城くんが好きで、結城くんも私が好きなんでしょ?だったらそれでいいじゃない、ね?」
唯の言葉にリトは笑い出す
「ああそうだな…それでいいよな…」
リトは唯にキスをすると再びマットに寝かせた
リトは唯の体操服を全部脱がせる。身に着けている物はソックスだけになるの唯の姿
「……ムチャクチャキレイだ…」
「あ、ありがとう…」
「胸触ってもいい?」
唯は顔を赤らめて何も答えない。リトはそれを肯定と受け取り指を這わせる
「…んッ」
押し返されるやわらかい弾力に硬くなっている先端
(おお〜ッ!!)
心の中で歓声の声を上げるとリトは乳房へ触れていく
陶器の様な白いすべすべでもちもちした肌触り、先端の大きくなったピンク色の乳首。
手の中でムニュムニュと形を変える乳房にリトは興奮を隠せないでいた
「唯のおっぱいすげーやわらかくて…気持ちいい!」
「ちょっと…そんなこと言わないのッ!」
けれどリトに触られるだけで体にも唯自身にも熱がこもってくる
指で弾かれ摘まれ大きくなっていく乳首にリトの熱い舌が絡まる
「んッ、はァ…」
唯の体がビクンと震え顔に薄っすらと上気がさしてくる
「すげーおいしい…じゅぱ、んん…ちゅる」
唯は赤ちゃんの様に吸い続けるリトの頭に手を置くと、導く様に胸へと顔を押し当てる
(いっぱい吸われてる…そんなにいいものなの?)
唯の疑問を裏図けるようにリトは執拗に胸を責める。舌で乳首を舐め取りもう片方の胸を手で揉みながら指で乳首を摘んでいく
「んッぁ…はあッ、うん」
唯の喘ぎがリトを加速させる
「やッ…ああっ、ふァっんん…」
リトは下に目を向けるともじもじと太ももを擦り合わせる唯に気づく
「唯……?」
「……お願い結城くん…私もう我慢できない…」
唯からの初めてまともなお願いにリトは夢中になって唯に覆いかぶさる
「ちょっと待って!落ち着いてよ」
唯の抗議にもリトは膣内へと挿入させていく
「あっくッ…もう、もっとちゃんとしてよッ」
「悪い…」
リトはすまなさそうに笑うと腰を打ち付けていく
「あッふっ、あァ…んん」
じゅぶじゅぶと結合部から音が鳴り白濁した愛液がマットを汚す
「はッん、んん…すご、い…」
リトの力強いピストンが唯の膣内を乱暴に掻き乱していく
口から涎を垂らしながらじっと自分を見つめる唯にリトの背中はぞくぞくする
「…おまえすげーエロクなってないか?」
リトの質問にも唯は答えられない。今はたださっきの快感をリトがもっと欲しいという欲望だけ
唯は脚をリトの腰に絡め、首に回していた腕に力を入れるとリトを抱き寄せる
「ちょ、ちょっと待てってッ!これじゃあオレおまえの中に…」
「いいわよ…私の中に結城くんの全部ちょうだい」
リトの喉がゴクリと鳴る
「ホントにいいのか?」
唯は頷くと背中に回した手でリトにギュッとしがみつく
一つに重なった二人は互いの腰を合わせるように動かすと絶頂へと誘う
「あッふぁ…んっ、あんッ…」
「唯オレ…もう出そうッ」
「うん…いいわよ、私も…私ももう…んッんん…」
リトは唯の唇に貪るようなキスをすると膣内に欲望を吐き出した
自分の中に吐き出される大量のモノに、手でお腹を擦ってその感触を味わう
自分とリトが本当の意味で一つに繋がった様なそんな感覚
それに酔いしれる様に唯はゆっくりと目を閉じていく
――――そして唯はまたいつもの日常へと戻ていった
制服に着替えながら唯は浮かない顔をしていた。さっきした行為が目に浮かぶ
――――私…あんなこと…
あの時は確かにリトが好きで好きでたまらなくて、離したくなくて感情的なまでにリトを求めた。だからその反動で冷静になればなるほど胸に広がるある感情
ドアの前ではきっとリトが待っている。扉の先を見つめる唯の目に戸惑いが宿る
「私…どんな顔して結城くんに会えばいいのよ…」
答えの出ないつぶやきに唯は静かに歩き出す
「遅くなってごめんなさい」
「あっ…ああ」
唯の浮かない顔にリトはとまどってしまう
「どうしたんだよ唯?」
「別に…」
「オレなにかしたか?その…さっきのコトとかさ」
その言葉に唯はビクッとなる
「やっぱり……」
「あっち、違うのそうじゃないの!」
「どう違うって言うんだよ!?」
リトの問いかけにも唯は答えられない。二人は廊下で立ちすくんだまま時間だけが過ぎていく
「あのね…」
やっと口を開いた唯だがその様子はいつもとはかけ離れており、それがひどく唯を小さく見せる
「あのね私学校であんなことしたじゃない…」
唯は震える自分の体をギュッと抱きしめる
「普段は規則とか風紀違反だとか言ってるくせに…私…私…」
「……それでおまえはそのコト後悔してるのかよ?」
リトの言葉に反射的に俯いていた顔を上げる
「後悔なんてしてない!するはずない!だけど…私…」
「……」
「自分でどうしていのかわからないの!結城くんともっと色んなコトしたいっ!デートにもいっぱい行って、手を繋いで街も歩きたい!したいことたくさん…たくさんあるの
……だけど……」
言葉を詰まらせる唯の姿に、リトの脳裏にいつもの委員活動をしている唯が映る
「私……苦しくて…どうしていいのかわからなくて……」
俯く唯の目から涙がぽろぽろと廊下に落ちていく
リトは唯に歩み寄ると笑いながら頭に手を置き撫でていく
「えっ!?ちょ、ちょっと結城くん?私真面目に…」
「おまえちょっと考えすぎだぞ…そりゃあ唯がいつも言ってるコトはすげー正しいと思うぜ!けどな唯、おまえもうちょっと自分の気持ちとかに素直になれよ」
「えっ…?」
「おまえが規則をちょっと破るぐらいなんだよ!オレいつもどれだけおまえが風紀活動がんばってるのか知ってるんだぜ。オレの知らない時見てない時とか。
だから……ちょっとぐらい自分に甘くなってもいいんじゃねえかなその…オレの前ぐらいはではさ∕∕∕」
リトのやさしさが胸に広がっていき、唯は止まらない涙をハンカチで拭っていく
「…あ、ありがとう…………あの…ね、今日結城くんに求められた時私本当は…すごく……うれしかったの…」
少しずつ言葉を口にする唯にリトはじっと耳を傾ける
「私あの時、ただあなたが結城くんが欲しくて欲しくて……」
唯は俯いていた顔をあげてリトの目を覗き込む
「私…いや…らしくない?」
「えっ?どこが?」
「結城くんあんな私に幻滅してない?」
「おまえなー…」
溜め息を吐くリトに唯は少し怒った感じで声を出す
「結城くんっ!!私真面目に聞いてるのッ!!!」
「…今日の唯も、いつもの規則を守ってる唯もおまえはおまえだろ?心配しなくてもオレの好きな古手川唯は世界に一人しかいねえよ」
リトの言葉一つ一つがゆっくりと胸にしみ込んでくる
「結城くん私……あなたに初めてお説教されたわね」
「はぁ?なんだよそれ?どういう意味だよ?」
「なんでもないありがとう結城くん」
そこにはいつもと同じ、いつも以上の笑顔を向ける唯がいた
その笑顔にリトの目は釘付けになってしまう
「なに?」
「いや……別に∕∕∕」
デレデレになっているリトを半眼で睨むと、唯はリトの首筋へ手を伸ばす
「ゆ、唯!?」
近づく唯の口から甘い吐息が鼻にかかる
「お、おま…ちょっと待てっ!いくらなんでもこんなとこでっ!?」
リトの喉がゴクリと鳴る。その喉元へと唯は指を這わせる
リトは唯のキスに備えるように目をギュッと閉じてその時を待つ
シュル――シュッ――シュルル――
喉元から聞こえるおかしな音と感触にリトは薄目を開ける
「……えっ?」
「え?じゃないわよ。もう、ネクタイが歪んでるわよ!しっかりしなさいっ」
見当外れの勘違いにリトの顔は真っ赤に染まる
「……何考えてたのよ?」
「えっいや…えっと……」
しどろもどろになるリトへ唯は聞こえるように溜め息を吐くと、その顔をリトに近づけ唇に軽くキスをする
「え!!?ゆ、唯!?」
突然のそれも唯からのキスにリトはパニックになってしまう
「…これはさっきの…お礼よ∕∕∕」
顔を背ける唯はそのままくるりとリトに背を向け歩き出す
「さ、帰るわよ結城くん」
まだパニックなのかその場から動こうとしないリトを置いて唯はどんどん進んでいく
廊下の曲がり角で一度リトに振り向いた唯はリトに声をかける
「コラ!早くしないと下校時間が過ぎるじゃない!!」
ようやく我に返ったリトにクスクス笑いかけると唯は心の中だけで呟く
(私結城くんを好きになって…あなたからこんなにも好かれて本当によかった…)
夕暮れの校庭を二人は手を繋いで歩いていく
そしてこの日が二人にとっての本当の始まりになる
終わり
予想以上に長くなって申し訳ない
唯をもっとMっぽくするとかエロを濃くするとか反省点はいろいろありますが
次回にいかしてまたこの二人を書いていきたいと思います
まじGJ!!!
素晴らしかったから是非また書いて(´∀`)
GJ!GJ!GJ!
500(σ´D`)σゲッツ!!
501 :
ヤミ金:2007/06/22(金) 09:42:20 ID:u1cQU79j
GJ!!
俺こういうの書けないから尊敬するわwww
502 :
ヤミ金:2007/06/22(金) 11:07:53 ID:u1cQU79j
フウキくんのお仕事六回目前半を投下します
時間の都合で後半の投下は今夜を予定
503 :
ヤミ金:2007/06/22(金) 11:08:59 ID:u1cQU79j
「キャアア!」
「おわあああ!? いたっ、いたっ! 古手川、タップ、タァーップ!!」
唯の悲鳴が耳を貫いた瞬間、リトの右腕に激痛が走る
さもあらん、リトの右腕は唯にがっちりホールドされ関節を決められているのだ
いわゆる、腕がらみである
唯は、下着姿にひん剥かれた直後当然のように身を隠そうとした
つまり、両手を交差させてしゃがみ込んだのだ
ここで不幸だったのは混乱のためリトが唯の手を掴んだままだったということと
唯が何故かリトの手を握り返していたことだ
唯がリトの手を握り返していた理由はさておき
手をつないだまま両腕を交差させればリトの右腕は唯の胸に抱きこまれる
この時点で唯の無意識にも腕がらみは完成しているのだがその状態で唯はしゃがみ込んだ
当然立っているリトにテコの原理が働くわけで、彼は地べたに這い蹲る羽目になるのである
以上、状況説明終わり
「古手川、手! 手をぉぉぉ!?」
既にリトは手を離しているのだが、唯が離してくれないためリトの地獄は続く
右腕は胸の谷間に挟み込まれるような形になっているため、彼の神経には唯の胸の感触が伝わってはいるのだが
激痛の方が脳への伝達で優先されているため嬉しがることも恥ずかしがることもできない
なお、唯は恥ずかしさのあまり無我夢中であり、リトへの所業は全く気がついていない
(こ、このままでは腕が折られてしまう…!?)
いつものように(?)平凡な一日になるはずだった
だというのに何故自分は今――というかずっと危機的状況に追い込まれているのだろうか?
善行を積んだ覚えはないが、さりとて悪行をつんだ覚えも(自覚範囲内では)ない
神様って理不尽だよなぁぁ!! とリトは数百回目となる文句を心の中で叫んだ
しかし、いくら叫んでも神は返事を返さない
そう、いつだって返事を返してくれるのは更なるハプニングなのが彼の人生なのだ
くりっ
良い感じに腕がありえない方向へ捻じ曲がりかけたその時
リトは偶然という名のご都合主義を引き寄せた
すなわち、苦し紛れに動かしていた右手の親指が唯の胸の頂上部分を掠めたのである
「キャ!?」
驚きに思わず唯はリトの手を拘束から解放する
一瞬の出来事であったため唯もリトも事態を把握できない
それはリトにとっても唯にとっても幸福な結果だった
どちらが事態を把握していてもロクな結果にならなかったのは明白だったのだから
「あ、あれ、結城くんどうしたの? そんな廊下にうつぶせになって。汚れるわよ?」
「…ああ、そうだな…」
右腕を押さえつつリトはゆっくりと立ち上がった
勿論唯のほうを見ないようにだ
ちなみに涙目である
504 :
ヤミ金:2007/06/22(金) 11:10:00 ID:u1cQU79j
「えーと…結城殿、その、いいことありますよ?」
「うるせえよっ!?」
元凶であるフウキくんに同情の目を向けられてリトは怒鳴った
心なしか涙の量が増した気がして悲しかった
「…とりあえず古手川、コ、コレ着とけ」
「…え?」
リトが後手でさしだしたのはリトの着ていたカッターシャツだった
上着は既に春菜に渡しているので当然リトの上半身に残っているのは肌着のシャツだけである
「いい、の…?」
「いい。というか何でもいいから羽織ってもらわないとお、俺が困るし…」
背を向けているため、唯の目にはリトの表情は見えない
だが、リトが照れているであろうことは一目瞭然だった、どもっているし
それが自分の下着姿を見たせいなのか、それとも自分の行動に照れているせいなのかはわからない
あるいはその両方なのかもしれないが、唯はそんなリトの姿に好感を持った
(意外に紳士なのね…)
普段唯が見ているリトは女の敵という言葉が正にふさわしい
ララを筆頭として女の子にセクハラまがいの行動をしている(ほとんどが事故)のは幾多も目撃しているのだ
それ故に唯はリトを快く思っていなかったのだが…少しは改める必要があるのかもしれない
「ありがとう、ありがたく使わせてもらうわね」
「い、いいって」
「あのー、青春真っ盛りのラブコメ中に申し訳ないのですが…」
『違う!』
「いや、そんなハモられても…」
困ったように声をかけたのはフウキくんだった
今の会話中何もしなかったあたり何気に空気が読めているのかもしれない
ちなみに校長はずっと唯の下着姿を見ていて無言である
「さて…」
「おい、これ以上古手川に何かするつもりなら…」
「ふ、私もそこまで空気が読めないわけではありません。いいものもみせてもらいましたしな」
「いいもの?」
「ええ、パステルブルーはいいものです」
ぐっ、とフウキくんが親指を突き立てる
校長もそれに答えるようにぐっと親指を突き立てる
リトはそれが何を意味するか理解して吹いた
唯は、顔を真っ赤にして慌ててワイシャツを着込んだ
「フウキくん…そんな、そんなハレンチな…!」
「ハレンチなのは貴女の身体です」
「なっ…!」
羞恥と怒りに唯の顔が更なる赤さを呼んだ
505 :
ヤミ金:2007/06/22(金) 11:11:40 ID:u1cQU79j
「おっと、センサーが不法侵入者を発見したようです、いかねばなりませんね」
「ふ、不法侵入者? ってオイ!!」
クルリ、と身を翻したフウキくんを見てリトは手を伸ばす
服の調達も大事だが、目の前に諸悪の根源がいるのだ――見逃す手はない
しかしリトの手がその身体を捕らえるよりも先にフウキくんは華麗に宙を舞うと空いた窓の淵へ着地
あっさりとその身を窓の外へと投げ出した
「はっはっは! アディオース!」
「ま、待てコラーッ!!」
「だ、誰がハレンチな身体なのよっ! 訂正しなさいっ!!」
リトと唯が怒鳴るも既にフウキくんの姿は視界範囲内にはない
二人にできるのは、悔しさに歯噛みをすることだけだった
「…っ、信じていたのに! やっぱりララさんの発明品だということだったのね!」
「いや、違うんだ古手川。フウキくんがああなったのは俺のせいなんだ、ララは悪くないんだ!」
憤怒に燃える唯にリトは慌てて釈明を始める
流石に身に覚えのない罪を押し付けられてはララが可哀想だ
しかも元々の原因は自分にある(実際は校長のせいでもあるが)
そう考えたリトは必死に誤解を解くべく唯に説明をする
「…そう、そうだったの」
「そうなんだ、だから古手川、悪いのは俺で…!」
「いいわよ、誤解して悪かったわ。それにそれなら結城くんも悪いというわけではないし…」
許しの言葉にほっとするリト
唯はそんなリトに少しの呆れと暖かいものを感じていた
(事故だって誤魔化せばいいだけなのに…)
くすり、とかすかに笑う
馬鹿正直、それが古手川唯という少女が結城梨斗という男子生徒に付けた新たな評価だった
506 :
ヤミ金:2007/06/22(金) 11:15:13 ID:u1cQU79j
投下完了
…あれ、なんか唯にフラグたってる?リトと唯の人に影響を受けたようです(w
本来なら既に最後の犠牲者が登場してるはずだったんだけど
あ、タイトル付け忘れてた…
GJ!
508 :
ヤミ金:2007/06/22(金) 23:25:46 ID:fjtZoSjS
というわけで予告通り後半…というか修正版六回目を投下します
友人にさっき投下した奴を「この話だけ空気おかしくネ?」といわれ、あー確かにと思ったわけで…
なので今から投下するのが正式な六回目です
前の奴はアナザーワールドってことにしておいてください
「さあ、入ってくれたまえ!」
何故か嬉しそうに校長室の扉を開いた校長にリトと唯は不吉な予感を感じていた
あの後、羞恥のあまり唯がしゃがみ込んだ隙にフウキくんは逃走
勿論リトは追いかけようとした
が、手をつないだままだった唯に(偶然にも勢いで)関節技をかけられてしまい、追うに追えなかったのである
残されたリトは恥ずかしさのあまり今にも泣き出しそうな唯を見捨てることができなかった
一応気休めにと自分のワイシャツを貸したものの、とても制服の代わりにはならない
さてどうしたものかと悩みかけたその時にリトに声をかけたのは校長だった
いわく「私に任せたまえ」と…
「さあ、好きな服を選んでくれたまえ!」
バーンと勢いよくクローゼットが開かれた
ちなみに、このクローゼットは何故か校長室の片隅においてあったものである
だが、リトと唯はそれを気にすることはなかった
何故ならば…
「な…」
「なんだこりゃ!?」
放心したような唯の声とリトの驚愕した声が唱和される
クローゼットの中は一面服だらけだった
いや、それ自体はおかしなことではない
しかし、服の種類が異常だった
ナース服、チャイナ服、メイド服、ゴスロリ、スクール水着…
いわゆるコスプレ用の衣装ばかりだったのだ
「どうかね、私のコレクションは! さあ、遠慮なく好きなものを着たまえ!」
「ふ、ふざけないで下さい校長先生っ! こ、こんな服着られるはずが…!」
「えー、似合いそうなのに」
「冗談は存在だけにしてください!」
「え、存在否定された!?」
がーんとショックを受ける校長を尻目にリトはクローゼットの中を興味深げに眺めていた
彼も健康な一青少年である
想い人である春菜がこれらの衣装を身につけたら可愛いだろうなぁ…くらいの想像はする
(メイド服で春菜ちゃんに『ご主人様』とか言われたら…はっ、駄目だ駄目だ! 俺は何を考えて…)
無論、性根がヘタレ――よく言えば純情な彼にはこの程度が限界ではあるのだが
数分後
一通り校長に説教をし終えた唯はクローゼットを物色していた
中にはまともな衣装もあるかもしれないと一縷の望みを抱いたからだった
「な、何故この服には鞭と蝋燭がついているの…? こっちのは、何よ…このヒモだけの水着!?」
女王様ボンテージとあぶないみずぎを手に取った唯は顔を真っ赤に染める
既に数十着の物色が完了しているが、クローゼットからはロクな衣装が出てこない
中には今のように唯には理解不能なものすら出てくる始末
今度、風紀委員総出で校長室の査察をしようと唯は固く誓う
なお、ゴスロリはちょっと着てみたいなと思ったのは古手川唯一生の秘密である
「まだかー、古手川」
一方、手持ち無沙汰なリトはお茶を飲んでいた
元々の目的は服の入手だったのでついでに春菜たちの分まで服を用意してくれと唯に頼んだのである
だが、選別が始まってみれば唯が憤っているようにロクな衣装がでてこない
無論、唯が厳しすぎるだけでリトからすれば幾つか問題なさげな衣装はあったのだが
唯の勢いを見ているととても口が挟めない
待つしかないか…そうリトが心の中でぼやいた時、彼の視界でもぞりと小柄な影が動いた
校長である
「校長先生、何を――むぐっ」
「しっ!」
校長はリトの口をふさぐと同時に「静かに!」のサインを出し、そっと指を唯の方へと指した
リトは何事かと指の指す方へ視線を向け
「ぶっ!?」
お茶を吹いた
そこには、ふりふりと揺れる二つの桃
すなわち、唯のお尻があった
リトは首から異音が発せられるにも構わず首をぐるんと曲げ、視界を変えた
実にヘタレ――いや、紳士な男である
「な…」
「しっ! 声は小さく!」
「あ、す、すみません…じゃなくて! 一体何を…」
「フフフ…君もやるじゃないか、あんな演出をするなんてね!」
「は? 一体なんのこと…」
「あれだよ、あれ」
校長は唯のお尻を再度指差した
今現在、唯の身につけているものは下着とリトの貸したワイシャツだけである
平均的な男子高校生の体格のリトのワイシャツは唯の身体をすっぽりと覆っているものの、所詮は上着
お尻と股間はかろうじて隠せているが、太ももはバッチリと露出していた
「くう…裸ワイシャツとは、盲点だったっ!!」
「裸じゃないですよ!」
リトが微妙にピントのずれた抗議をするものの、校長の興奮は止まらない
見えそうで見えないワイシャツのシルエットに隠されたパンツ
完全に露出された足
ふりふりと揺れ動くお尻
それは正に男のロマンともいえる光景だったのだったのだから
「良い仕事だよ結城リトくん! 正にGJ!」
「お、俺はそんなつもりじゃ…!」
慌てて弁解しようとしたリトはうっかり手に持っていた湯飲みを手放してしまう
宙を舞う湯飲み(熱い緑茶入り)
そして、逆さまになった湯飲みは寸分違わず――だらしなく顔を緩めながら唯のお尻を観察する校長の頭に着地した
「あ」
「…うわっちゃー!? 頭が燃えるように熱いっ!?」
熱いお茶をモロにかぶった校長はゴロゴロと床を転がる
が、校長室はそれほど広いわけではない
校長はお約束のごとくテーブルの足に頭をぶつけ、そして沈黙するのだった
「校長先生!? 結城くん、何があったの!?」
「な、なんでもない!」
これだけ騒いで唯が反応しないはずがない
かけられた唯の言葉にリトは動揺しつつも返事を返した
実際はなんでもあるのだが、まさかあなたのお尻を眺めてたらこうなりましたなどといえるはずがない
だが、唯もそんなわかりやすい嘘を鵜呑みにするわけがなく、物色を中断するとリトへと近づいていく
リトの背筋に冷たいものが走った
「なんでもないはずがないでしょう!?」
「そ、その、事故、事故なんだ! 湯飲みが滑って、それで…」
一応嘘はついていない
だが、そんなことで納得するはずもなく、唯は更にリトへと詰め寄る
そしてその瞬間、リトの顔が真っ赤に染まった
接近したことによって唯の胸の谷間が見えてしまったのだ
(うわ…!?)
前述の通り、リトのワイシャツは平均男子の着るものと同じである
当然、平均的体格の女子である唯がそれを着ればぶかぶかになる
ぶかぶか――つまり、胸元が空くという事だ
「い、いや、だからその…」
「結城くん!?」
邪な気配を感じたのか、唯は更にリトへと詰め寄り、下からリトを見上げるような格好をとる
だがこのアングルはリト的には非常にまずかった
唯自身は全く気がついていないが、胸元が非常に強調されるようなポーズなのだ
しかも、下着もチラチラとはみ出して見える
たまらず、リトは顔を背けた
「何故顔を背けるの!?」
「え、いや、その…(ていうか気づけよ!)」
胸の谷間が見えるからです、といえないのが結城リトという少年だった
しかし唯はそんなリトに構わず問い詰めを続ける
もう駄目だ――
リトが観念して正直に話そうと天井を見上げ口を開こうとしたその瞬間
ピシリ…ピシッ、ピシッ!
天井がひび割れを始めた
「な――!」
「どうした――キャッ!?」
急に変わったリトの顔色に眉をひそめようとした唯はリトに突然抱きかかえられて悲鳴を上げた
唯はその潔癖気味な性格のためか恋愛関係に疎い
故に誰かと付き合ったことなどあるはずもなく、そもそも男子と関わること自体が少なかった
そんな彼女がいきなり同年代の男に抱きしめられたのだ
それは先ほどの手を握られた時のショックの比ではない
瞬間、唯の顔が真っ赤に、思考が真っ白に染まる
「な、何を――」
「うわああっ!?」
数瞬後、我に返った唯がリトを批難しようと口を開くと同時にリトは唯を抱えたまま跳躍した
天井が崩れ落ちてきたのだ
ズドォォン!
物凄い音共に校長室にガレキが降り注ぐ
リトは必死に唯を庇うべく彼女を抱きしめた
永遠ともいえる数秒間
だが、リトが目を開けた瞬間、彼の目に映ったのは意外にも大したことのない被害の校長室だった
どうやらガレキの量は少なく、細かかったようだ
まあ、校長秘蔵のコレクションの詰まったクローゼットは運悪く完全破壊されていたのだが
「な、なんなんだ一体…」
もうもうとたちこめる煙に顔を顰めながらリトは状況を把握するべく周囲を見回した
聞こえてくる金属の衝突音
その発信源と思われる二つの動く影
やがて、煙が晴れてくる
そしてリトの目に映ったのは完全武装状態のフウキくんと――
「奇遇ですね、結城リト」
髪の毛を刃に変身させた金色の闇と呼ばれた少女だった
リトは神様を呪った
514 :
ヤミ金:2007/06/22(金) 23:36:45 ID:fjtZoSjS
六回目投下完了
いよいよラスボス登場です、俺が書くSSにヤミが登場しないなんてありえない!
七回目はまだ書いてる最中なのですが、ひょっとしたら完結は八話になるかもしれません
職人様GJ
続き楽しみに待っています
516 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 21:08:21 ID:pYQxRue1
リトと唯の人GJ!
517 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 20:17:35 ID:87+ydDvW
保守
(・ω・`)
俺は何を期待しているのだろうか
エロと萌え
520 :
ヤミ金:2007/06/25(月) 01:31:47 ID:FPsXebcZ
七回目投下いきます
ふと思ったんだが、このスレってどれくらい人がいるんだろうか今
俺がいるぞ
校長室の天井が崩れる十分前
金色の闇ことヤミは彩南高校の図書室で本を読んでいた
毎日の日課である情報収集という名の読書のためだった
「…今日はこのくらいにしておきましょう」
パタン、と本を閉じヤミは椅子から立ち上がる
ちなみに、読んでいた本のタイトルは【虎ぶる】だ
ヤミは制服を着ているわけでもなく、年恰好も高校生にはとても見えない
つまり彼女は完全無欠の部外者である
現に周囲からはずっと奇異の視線が投げかけられていたりする
しかし、ヤミは全くそれを気にすることなく出口へと向かう
誰かが注意をするのが当たり前なのだが、独特の迫力を持つ金髪の少女に誰も声をかけることはできなかった
「ね、ね。レンくんって今日は暇なの?」
「えっ、いやボクはララちゃんと…」
後でいちゃつく男女を気にもとめずヤミはドアへ手をかける
――刹那、ドアの向こう側から殺気が噴き出した
「っ!」
『えっ?』
背後のカップル(?)が呆けた声を出すのを聞きながらヤミは横っ飛びで跳躍
転がりながらその場を飛びのく
遅れて数瞬、ドアが細切れにされて崩れ落ちる
騒然となる図書室
だが、ヤミは飛び込んでくる小柄な影の存在をしっかりと目視していた
ズバババッ!
影から伸びた刃が呆然として立ちすくんでいたカップルをとらえる
するとどうしたことか、二人の肌には傷一つつかず服だけがドアと同じく細切れになってヒラヒラと床へ散り舞っていく
「ほう、今のをかわしますか」
「…なんのつもりですか」
ヤミは警戒心全開で影――フウキくんに問いかけた
回避こそできたが、今の攻撃は明らかに自分を狙ったものだということは明白だった
仕事柄、ヤミは自分が狙われることには慣れている
目の前に立っているのは珍妙極まりない円筒形のロボット
無論、見た目と実力が必ずしも一致しないということは自分を例に挙げるまでもないので当然ヤミは油断をしない
ただ、すぐ傍で胸を揉んだの揉んでないだのとイチャついているカップルは鬱陶しいとは感じているのだが
「私の名はフウキくん! この学園の風紀と秩序とお約束を守るべくララ・サタリン・デビルーク様の手によって生み出されたものなり!」
「プリンセスの…?」
「然るに! 貴女は制服も着ず、教職員でもないにもかかわらず校内に侵入している…故に!」
「どうすると?」
「取り押さえる! 全裸で! 何故なら不審人物だから!」
「ぜっ…」
全裸という響きにヤミは頬を赤らめる
そして、それが開戦の合図となった
手を刃状に変形させてヤミへと襲い掛かるフウキくん
ヤミも髪を複数の刃に変形、応戦を開始する
騒然の渦だった図書室は阿鼻叫喚の渦へとレベルアップした
「ぬ、抵抗するか!? 大人しく服を脱げぇぇい!」
「確かに私は不法侵入者かもしれませんが、何故服を脱がなければならないのですか!」
「ふん、何を隠し持っているかわからない以上武装解除は当然の論理!
私は決してやましい気持ちを持っているのではありません、常に万事に備えているのです!」
「…そんなえっちぃ表情で言われても説得力がありません」
「失敬な!」
「プリセンスの作品を壊すのは少々心苦しいですが…動けないようにさせてもらいます」
父親(校長)そっくりな表情のフウキくんにヤミの表情がすっと消える
その小さな身からわき上がる殺気が図書室に充満していく
ごくり、と図書室にいた人間全てが冷や汗をかいて唾を飲み込む
だが、フウキくんは揺らがない
彼に恐怖心はない
それはロボットだからという理由ではない
恐怖心を凌駕する意思があるのだ
意思――そう、彼が思うことはただ一つ
目の前の少女を脱がすことのみ!
カッとフウキくんの目が見開かれた
フウキくんの全武装が展開を開始する
そして、彼は叫んだ
それは己がデータにインプットされている由緒正しき宣言
言霊のこもる世界最強のギアスにして――この場に最もふさわしい言葉を!
「エルフは脱がーす!」
瞬間、ヤミは言い知れぬ絶対的な身の危険を感じ、後ずさった
「まあ、そんなわけなのですよ」
「どんなわけだよ!」
時と場所は移って破壊の後の校長室
フウキくんの説明にリトは律儀にツッコミを入れていた
「ていうか校舎を破壊するなっ! 俺を巻き込むな!」
「何を今更」
「あ、なんだよその『主人公なんだから我慢しなさい』みたいな目は!」
「言葉通りです」
リトの魂の叫びをあっさり受け流しつつフウキくんはヤミへと向き直る
ヤミはフウキくんを警戒しながらもずっとある一点を見つめていた
そう、リトのいる場所を
「おや、金髪の美少女殿、どうさなさったのですか? 隙を見せたら脱がしますよ?」
「なら、かかってくればいいのでは? …それはそうと結城リト、良いご身分ですね」
「へ、俺?」
今まで聞いたことがないようなヤミの冷たい声にリトは冷や汗を押さえられない
思わず座り込んだまま後ずさり――そして何か柔らかなものに触れた
しっとりと、滑らかな感触
唯の太ももだった
「のわっ!?」
慌てて手を離すリト
唯は気絶していた、おそらくは押し倒した時のショックで床に頭をぶつけたのだろう
特に怪我をしている様子はない
だが、問題はそこではなかった
唯の格好は下着にワイシャツだけである
しかもワイシャツが騒動のショックではだけ、下着が見えているのだ
そこにリトがいる
どう見ても強姦の最中です、本当にありがとうございまし(ry
「ご、誤解だ!」
「その女の人にそんなハレンチな格好をさせておいてえっちぃことは何もないと?」
「こ、これには事情は…」
「やはり貴方はプリンセスのためにも生かしておくわけにはいかないようですね…」
ふわっとヤミの髪の毛が持ち上がり数十の拳へと変形していく
またこのパターンかよ!? と嘆きつつもリトはその場を動けない
何故なら、自分が逃げ出せばすぐ後の唯に被害が及ぶ可能性が高いからだ
しかし、飛来する数十の拳は割り込んできたフウキくんによって止められた
「フフフ…」
「お、お前…」
「何故、邪魔を?」
「勘違いしないで頂きたい。貴女の相手はこの私でしょう?」
「それなら先に排除するまでです。壊れてください、円筒形」
「円筒形!? 私にはフウキくんという立派な…おわっ!?」
フウキくんの抗議を華麗にスルーしてヤミの鉄拳が繰り出される
だが、フウキくんもただの一発キャラではない
器用に手と足を併用して全ての攻撃を防いでいく
途端、校長室は戦場となった
「ま、まずい…俺はともかくこのままじゃあ古手川が…」
普通に判断すれば今のうちに唯を抱えて離脱するのが得策である
唯の姿に顔を赤らめつつもリトは意を決して唯に近づき――そして落下した
「へ?」
突然の浮遊感にリトはハテナマークを飛ばす
だが、足元を見たリトは事態を理解した
ヤミとフウキくんの戦いの余波で再び床が抜けたのだ
ちなみに、唯のいる床は崩れていない
「なんで俺ばっかりぃぃぃ!?」
びたん、とカエルのつぶれたような音が響く
ものの見事に受身を取れずに着地したリトの床との激突音だった
「うう、いてててて…」
痛む箇所をさすりつつ状況を把握しようと周囲を見回すリト
そして気がつく
今、自分が最悪の場所に落ちてきてしまったということを
そこは無人の教室だった
出口は一つ
しかし、そこに辿り着くには
「脱がーす!」
「……」
あの人外大決戦の戦場を通り抜けなければならないのだ
リトは再び神様を恨んだ
「くそ、どうする…?」
アクション映画も真っ青なバトルを眺めつつリトは悩む
一番いいのはこのまま決着まで大人しくしていることだが、そういうわけにもいかない
いつこっちに飛び火してくるかわかったものではないし
何よりも自分は服を調達して春菜やララの元へ戻らなければならないのだ
「どっちかに加勢するしかないか…」
だが、それは無謀の一言だった
自分が役に立たないのは勿論のこと、下手しなくても敵対した方にボコボコにされるのは間違いない
余程上手いタイミングで乱入しないとただのやられ損になるしかないのだ
ぐ、とリトは足に力を込めてタイミングを窺った
「…今だっ!」
瞬間、リトは全力で駆け出した
狙いはヤミに弾きとばされ空中で無防備なフウキくん
向こうの主観で言えばどちらかというとヤミのほうがリトにとっては敵対存在なのだが
リトからすれば女の子に攻撃をするのは論外だったのだ
「もらったー!」
「この瞬間を待っていた!」
フウキくんの動きを封じるべく飛び掛るリト
しかし、フウキくんはそれを予測していたかのように反転
掴もうとしていたリトの手を逆に掴んだ
「んなっ!?」
「ファイヤー!」
驚きに目を見開くリトを尻目にフウキくんはリトをヤミに向けて投擲
これにはヤミも驚いたのか僅かに硬直する
しかしそこは一流の戦闘者、すぐに我を取り戻すと容赦なくリトを迎撃した
「ぐぼあっ!?」
問答無用で殴り飛ばされ、宙を舞うリト
だが、この瞬間ヤミの視線からフウキくんの姿が消えうせる
そしてそれこそがフウキくんの狙っていた瞬間だった
「計算通り!」
どこぞのデスノート使いのような邪悪な顔でフウキくんはヤミの背後へと出現する
そして、フウキくんの手が無防備なヤミの身体へと伸びた
どしゃっ
殴り飛ばされたリトが車田落ちで床へと落下する
が、流石は主人公
ダメージこそ甚大だが意識はハッキリと立ち上がった
「く、首が…」
折れても不思議ではなかった首へのダメージ
だが、痛みに顔を顰めつつもリトは戦いがどうなったのかと顔を上げ、そして首をひねった
二人は再び間合いをとって睨み合っていたのだ
ヤミが訝しげに口を開く
「何故、攻めなかったのですか。チャンスだったでしょう?」
確かにあの瞬間、ヤミは全くの無防備だった
にも関わらずフウキくんはすぐさま距離をとった
――なめられている?
金色の闇と呼ばれ、全宇宙の要人に恐れられた少女はプライドが傷つけられたことに僅かながらの怒りを覚える
しかし、フウキくんは微動だにせず、口を開いた
「チャンスとは」
そして右手を持ち上げる
その右手には丸く包まった布のようなものがつままれていた
「これのことですか?」
ニコリ、とフウキくんは笑う
つままれたそれにヤミとリトは疑問符を浮かべた
「なんだそれ?」
「どうぞ、盗りたてですよ」
ぽいっと『それ』をリトへ向かって投げるフウキくん
リトは『それ』を両手で受け取った
『ソレ』は暖かかった
「なんか暖かいな」
「脱がしたてですから」
「脱がし…?」
首を再度かしげながらリトは『ソレ』を確認するべく、広げる
手の中で広がっていく『ソレ』
そして次の瞬間、リトとヤミの表情が固まった
そう、それは――純白のパンツだったのだ
528 :
ヤミ金:2007/06/25(月) 01:43:26 ID:FPsXebcZ
七回目投下完了、多分次回でこのシリーズは完結です
ノーパンヤミヤミVSフウキくんをお楽しみに(w
しかし今週号でヤミがにゅるにゅるが苦手と判明してしまった
これは触手ネタをかかねばなるまい…
>>521 十三秒で返答ってwwww
529 :
ヤミ金:2007/06/25(月) 01:45:01 ID:FPsXebcZ
誤字発見
プリセンス→プリンセス
GJ
職人様ナイスです
>>528 専ブラ使ってればすぐに反応できるよ
とりあえず乙。
今読んでる
今週、唯をララがかばったところに不覚にも萌えてしまった
ララはいい子だよなあ、トラブルメーカーだけど
ヤミ金さんGJ!
今週号は触手+イヴのネタ振りだよな・・・常考
現在469KB。そろそろ移行ですか
534 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 12:09:45 ID:/XHCul4i
やっぱヤミ金さんは神だわ・・・
ヤミ金ヤミ金言ってると借金取りが…
536 :
ヤミ金:2007/06/28(木) 13:17:24 ID:vxoKeRUU
フウキくんのお仕事最終話、書き出してみたら容量が15KBを超えそうな予感…
前後編にわけるべきだろうか
連投規制とか容量規制ってあるんでしょうか?
ちなみに投下は明日か明後日になる予定
537 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 14:03:06 ID:i4DI/Fz7
とらぶるそろそろDB化しそう・・・
宇宙人いっぱいでてきて・・・
闇とかがサイヤ人クラスの強さに設定されたら不買運動してやる
闇なんて初期のごくうより弱いよな
>>537 そういった話は最終回近くでいいんじゃね?
エロコメなんだし
>>536 まだ30KBあるからヤミ金氏が投下終えてから次スレ立てても大丈夫じゃないか
540 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 21:38:05 ID:0hyu0HT5
どうかんがえても
ナッパ>>>>>>>>>>>>>デビルーク王
矢吹の馬鹿チンは惑星破壊とかぬかさせやがったがな
どうでもいい。エロければいい。
保管庫の更新止まってるな…
それがTOLOVEるクオリティ
544 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 20:49:06 ID:9Y3Jqbz/
ところでフウキくんって元ネタなに?
からくり武者
546 :
ヤミ金:2007/06/30(土) 03:22:09 ID:MIYGarKo
元ネタはアトリエかぐやのSchoolぷろじぇくとってゲームからです
ぐわー、今日中の投下は難しいかも…
保守
548 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 00:52:10 ID:uiK3wvBd
まだかな?
学研のおばちゃんまだかな?
何という停滞期。
間違いなく暫らくはこのまま放置プレイ。
551 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 19:29:28 ID:Qop7yCOK
ヤミ金さん頑張れ!期待してるぜ!
552 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 23:06:34 ID:L/BD0q2A
【アッー!の由来】
暗殺者に扮した金色の闇が御門先生の車に追突
↓
「四つん這いになりなさい」 「なればナノマシンを返していただけるんですね」などの
会話を経て全裸に。
↓
指でアナルをほじくられ、「汚い穴ねぇ」などと罵られる
↓
他宇宙人のクンニで「アッー アッー!」と悶える
↓
御門に秘所を見せながら2人の宇宙人に尻の穴を見せる。「気持ちいい!」と悶えながら
クリを勃起させる。このあと、宇宙人の一人がコンドームをつけ、ヤミに背後から
挿入。「アッ、アッ、アッ、アッ!」とヤミは感じながら声をあげる。
↓
御門も加わり4Pが始まる。ヤラれるばかりだったヤミが一転、攻勢に出て、
御門を下にして犯し始める。小刻みに腰を振りながら、「アッー、アッー、イク!」
と叫んで、ヤミも御門の腹に勢い良く潮吹き。
あとケツに棒差し込んで 3回まわって「ワン」と吠えたらしい。
だれかこの設定でSS書いてください
てかこれ金色の闇スレにもなかった?
555 :
ヤミ金:2007/07/05(木) 00:17:01 ID:iLNXKuKQ
スレの皆様お久しぶりです
…今までハードが故障してデータ破損はおろかネットにすら顔を出せない状態でした
最終話は今書き直してる最中なので
「ヤミ金が投下して次スレになったら投下しよう」
と思ってらっしゃる方はお先にどうぞー
556 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 00:57:42 ID:+7RZejGl
まだかな?
557 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 06:21:51 ID:prGPRr1p
春菜を薬漬けにしたい
>>555 ヤミ金さんのタイミングでOKです!期待しちょりますwww
559 :
ヤミ金:2007/07/07(土) 01:28:18 ID:RHemRbAR
ようやく最終話できた…ていうか書き直し終わった
前半を書き直す羽目になったせいか後半がぐだぐだ気味です(汗
560 :
ヤミ金:2007/07/07(土) 01:29:07 ID:RHemRbAR
「え…?」
その純白の下着にヤミは見覚えがあった
機能性を重視しているため、ややカットが大胆になっているシンプルなデザインのパンティ
それは自分がいつも身につけているものと同一のものだったのだ
す、とヤミの両手がおそるおそるといった動作で腰へと降りていく
ぱんぱん、すりすり
ヤミの両手が自身の細い腰を叩き、撫でる
数秒の後、ヤミの顔がサッと青ざめた
同時に、リトも気がつく
自分の持っているものが、目の前の金髪の少女がつい先程まで身につけていたものであるということを
ヤミとは対照的に、リトの顔がこれ以上ないほど真っ赤に染まる
だが悲しいかな、男の本能は欲望に忠実だった
短いスカート一枚に守られた少女の乙女の部分
リトの視線は無意識にそこへと吸い寄せられてしまう
「……なっ!」
視線を感じたヤミは、どこを見られているのかを悟り、慌ててスカートを両手で押さえる
別にめくれているわけではないが、視線を向けられて気分の良い場所ではない
しかし、そのリアクションは逆効果である
泰然としているのならばまだしも、隠そうと躍起になられれば逆にそこへの想像がかきたてられてしまうのが男というものだ
リトも例外ではなく、あらぬ想像が彼の脳裏をよぎる
勿論、一瞬後にはぶんぶんと頭を振ってかき消されてしまう程度のものではあるのだが
「結城リト…」
「いっいや俺は何も見てないし何も想像していない! ほ、ホントだからな!?」
「私は何もいっていませんが」
「あっ、いや、その…」
「…それはいいですから、早く私のし…そ、それを返してください」
私の下着、といいかけるも羞恥に負けたヤミが言い直してリトへ懇願する
命令形ではなくお願いという形になっているあたり余裕のなさが窺えた
「あ」
あ、わかった
そうつなげようとしたリトの目の前を小さな影が横切った、フウキくんである
不意打ちといって差し支えないタイミングの攻撃
しかし、ヤミはそれを予測していたようにガードする
羞恥に動揺しているとはいえ敵の動向を放置するほど金色の闇と呼ばれる少女は甘くはなかったのだ
「…どいてください」
「だが断る! フフフ、それほどあのホワイトなパンティが大事ですか?」
「…っ」
「わかりやすい動揺ありがとうございます。フフッ…パンツが一枚なくなった程度で可愛いものですね?」
フウキくんのあからさまな挑発にヤミは何も言い返すことはない
だが、怒りは当然感じているのだろう
攻撃の弾幕が先程よりも激しく、威力あるものへと変化する
「怒りにかられながらも的確な攻撃…ふむ、このままでは私の方が不利ですね」
防戦一方となったフウキくんがそう呟く
確かに、戦況はヤミの有利に推移している
戦いそのものはリトのような素人から見れば互角だが、客観的なダメージの度合いが違う
ヤミがパンツを取られたこと以外ダメージをおっていないのに対し
フウキくんはところどころボディに傷をつけられているのだ
これはつまり、総合的にはヤミの戦闘力のほうがフウキくんを上回っていることを示している
だが、フウキくんは余裕だった
別に出し惜しみをしているというわけではない
しかし、彼には確固たる勝算があったのだ
「結城殿!」
「え?」
「はっ!」
さっと身を翻すとリトの元へと向かうフウキくん
リトは捨てることもしまうこともできない女物の下着をただ握り締めているだけだった
フウキくんはあっさりとリトの手から下着を奪い取り
そして再度身を翻しヤミの正面に立った
「…それを、返してください」
「ふっふっふっふ…」
ヤミの殺気のこもった言葉にも反応せずフウキくんは邪悪な笑い声を上げた
だが、次の瞬間――彼は誰もが予想だにしなかった行動に出た!
「装着!」
時が、凍った
リトは口をあんぐりと広げて呆然とし
ヤミは目の前の現実にショックを受けたのか身じろぎすらすることなく固まる
そしてフウキくんは…ヤミのパンツを頭にかぶっていた
「流石は脱ぎたて! 暖かい! 適度に汗も吸い込んでいる! そして良い匂いだ!」
ちなみにフウキくんに鼻はない
だが、それを聞いたヤミがゆっくりと姿勢を正していく
リトはその姿にぞっとした
あれは――ヤバイ
「…死んでください」
無数の拳となった金髪の髪が一斉にフウキくんへと襲い掛かる
だが、フウキくんには当たらない
その動きは猛牛を操るマタドールの如し
流麗な回避でフウキくんはヤミへと接近していく
そして
「我が剣に断てぬ服はなぁぁぁし!」
少女の纏うただ一つの服を縦一文字に切り裂くべくフウキくんの手が振るわれる
刹那、ヤミはそれを後にジャンプすることで間一髪の回避を見せた
しかし、動作が僅かに遅れていたのか
それともフウキくんの動きが予想以上だったのか
ヤミの胸元からおへその上辺りまでが縦一文字に破裂するように切り裂かれる!
「…あっ!?」
ヤミの頬に朱が散る
フウキくんの刃が鋭利だったためか裂け口はそれほど派手ではない
だが、それでも裂け目からはしっかりとヤミの白い肌が露出する
小さめながらもふくらみがハッキリとわかる胸の横乳があるかなきかの谷間と共に外気へと晒された
「…ノーブラですか。いくら小ぶりといってもブラをつけないのは感心しませんな。形が崩れますよ?」
はんっと溜息をつき忠告をするフウキくん
ヤミは数瞬呆然とし、そして頬の赤みを羞恥から怒りへと変化させて身を震わせる
屈辱だった
服を切り裂かれたことも、ノーブラを指摘されたことも
暗殺者としてだけではなく、今ヤミは女の子としても怒っていたのだ
「隙あり!」
「…!」
が、そこに沈黙を保ち続けていたフウキくんの攻撃が襲い掛かる
無論、ヤミも反撃の手は繰り出す
しかし、先程と同じくヤミの攻撃は全て完璧にかわされてしまう
それどころかカウンターの形で反撃すらされてしまう有様だった
ぴっ、ぴぴっとヤミの服が数箇所切り裂かれていく
「いいぞねーちゃん、もっと脱げー!」
「この…!」
酔っ払い親父と化したフウキくんを睨みつつも、突然の優位逆転に戸惑うヤミ
だが、これは全てフウキくんの計算だった
確かに純粋な戦力ではフウキくんのほうが僅かに下だが、それがあくまで真っ向勝負の場合である
今のヤミは怒りに支配されているため攻撃が雑になっている
そしてフウキくんにとっては雑な攻撃など物の数ではないのだ
「そらそらそらっ」
「あっ! や、やめ…!」
ビリビリ! と音を立ててヤミの身体を守る衣服が更に破れていく
胸元への一撃ほど大きな損傷こそ受けないものの、塵も積もれば山となる
首筋、脇下、脇腹、背中といった場所を守る部分は小さな傷を増やし徐々に大きな露出を生み出していく
だが、ヤミの身体にはかすり傷一つつくことはない
正に名人芸である
「やめろといわれてやめるバカはいません…よ!」
そしてついにフウキくんの攻撃はヤミの下半身にも及んでいく
とはいえ、ヤミの下半身を覆うのは短いスカートだけ
しかし、ヤミからすればそこだけは守り通さなければならない場所だ
スカートの防壁が抜かれれば彼女の秘所を守るものは何もなくなってしまうのだから
「くっ…そ、そこは…!?」
必死に防御を展開するヤミ
だが、その動きには初期の精彩はまるで見られない
ぴっ、ぴっと僅かずつでありながらもスカートにスリットが生まれていく
「お、おい…どうしたんだ?」
完全に傍観者となっていたリトが動揺したように呟いた
最初は緊迫感のある戦闘だった
それがいつの間にか少女のストリップショーへと変貌していく
一青少年にはいささか刺激の強い光景
リトは目を逸らすべきかどうか迷いつつ成り行きを見守るほかはない
すると、フウキくんがヤミから距離をとった
ヤミは攻撃の嵐がやんだことにほっとしつつも怪訝な表情でフウキくんを見つめる
だが、当のフウキくんはリトの呟きを聞いてたのか手品の種を明かす魔術師のように慇懃な口調で語りはじめた
「何、結城殿…簡単なことですよ」
「は?」
「あの少女が私に押されている理由です。彼女は今力を出し切れていないのです」
「いやだからその理由が…」
「わかりませんか? 彼女は――」
ずびし! と擬音がつきそうな勢いでフウキくんの指がヤミのスカートへと突きつけられた
「 ぱ ん つ は い て な い ! 」
ガガーン! と背景に驚愕音を出しつつリトは後ずさった
勿論顔は真っ赤である
そう、彼は理解したのだ
それはそうだ、パンツをはいていない状態で思うように動き回れるはずがない
普段ならばヤミは小柄ゆえの身軽さと脅威の運動性で壁や天井を使い三百六十度を動き回る
だが、今そんな動作をすれば間違いなくスカートの中身が見える
というよりあのスカートの短さだ
飛んだり跳ねたりしなくても激しい動きで十分スカートはめくれて中身が見えるだろう
「…えっちぃ目をむけないでください」
ギン! と殺気のこもった目でリトを睨みつけるヤミ
だが、その瞳に普段の迫力はない
むしろ、羞恥に震え肌を所々露出した美少女の図は男の被虐心すら刺激してしまうほどエロ可愛かった
ゴク、と我知らずリトは唾を飲み、そして慌てて目を逸らした
余談ではあるが、股間が僅かに膨らみ始めていたのをヤミが発見しなかったのは僥倖だったといえる
下手すればちょんぎられていたのだから
一方、ヤミはリトからフウキくんへと視線を移していた
フウキくんの言うとおり、ヤミは激しい動きができない
普段からあんな短いスカートで飛び回っておいて今更何を? と思ってはいけない
パンツがあるのとないのでは羞恥心の発動比率に雲泥の差があるのだ
元々、ヤミの服装の露出度が高めなのは動きやすさとトランス能力の都合である
基本的にトランス能力は手や足、そして髪といった末端部分を主として発動される
それはイメージがしやすいという側面もあるのだが、一番の理由はトランスの度に服を破るわけにはいかないからなのだ
まあ、そのおかげでけしからん太ももは常に露出され、場合によってはパンチラがおがめるのだから
敵味方共に文句はない服装だ、勿論そういった気配を出した者はほぼ例外なくヤミ本人の手によって葬られているのだが
どうする――?
ヤミは自問した
ベストの選択は撤退、出直して即時殲滅が一番である
だが、ヤミはその選択肢を選ばない
金色の闇としてのプライド、少女の羞恥心、盗られた下着、その他諸々
色んな事情が重なり合い、ヤミはフウキくんの殲滅以外を選べなかった
(距離を取れたのは好都合…こうなればカウンターを狙うのが最善ですか…)
迂闊に動き回れない以上は迎撃という形をとるのが最もベターな選択
怒りに流されていたことを自覚したヤミは冷静さを取り戻し、そう結論づけた
しかし、途端にその眉がひそめられる
フウキくんは攻撃を仕掛けることなく、その場にたったまま動かないのだ
「なんのつもりですか…?」
「フフ、カウンター狙いでしょう? そうとわかって近づくアホはいません」
「……」
「図星ですね? そして貴女はこうも考えている。ならば私も攻撃はできないはず――と。だが、それは間違いです」
何故ならば、私にはこれがあるのですから!」
フウキくんが大きく口を開く
ゆっくりと口からせり出されていく扇風機(のようなもの)
瞬間、リトは空気を読まずに叫んでいた
「スカートを押さえろーっ!」
「 神 風 の 術 っ ! 」
リトの叫びと同時にプロペラが回りだす
そして扇風機の強をあっさりと超えるその風力は乙女の秘密を守るスカートを持ち上げるべくヤミへと襲い掛かる
「え…あっ!?」
ふわり、と持ち上がるスカートの裾
だが、コンマ一秒にも満たないタッチの差でヤミの手は間に合った
「くぅっ…」
ばたばたとなびく短いスカート
強風といっても所詮は風、両手がかりで押さえる防御を崩すことはできない
が、逆を言えば他の部分は無防備ということだ
現にヤミは気がついていないがスカートの後ろは大きくまくれ上がっているし
大きく切り裂かれた胸元部分は送り込まれる風で大きく膨らみ胸の露出を高めていた
また、そこから覗く胸は風を受けてぷるぷると震えている
「フフフ…」
「っ! ち、近づかないで下さい!」
フウキくんがゆっくり近づくことによって風の威力が集中していく
自然、スカートにかかる負荷も増す
ヤミは咄嗟に髪を拳に変化させて迎え打つが、意識の大半をスカートに取られている状態では満足な攻撃はできない
フウキくんはじわりじわりと獲物を追い詰める狩人のように近づいていく
「ううっ…」
その距離が約一メートルに達した時、既にヤミは攻撃する余裕すら失っていた
押さえる両手から逃げ出さんとばかりに暴れるスカート
その場から逃げる、否、動くという選択肢は既に消えてしまっている
何故ならば、スカートの防壁はもはや僅かな身じろぎでさえ許してくれない状況なのだ
「中々てこずらせていただきましたが、ここまでです」
フウキくんの両手が刃状へと変化する
狙いはヤミの衣服全て
「全裸決定――!!」
その二つの刃がヤミの身体を曝け出そうと襲い掛かったその瞬間
フウキくんの頭上に落ちてくる人影をリトは見た
それは―――気絶した校長だった
「あ」
ごちん!!
硬いものがぶつかり合う音が響いた
ぶつかりあったのは校長とフウキくんの頭
びたん、と床に倒れこむ校長とふらつくフウキくん
リトはデジャヴを感じつつ呆然とその光景を眺めていた
「ば、馬鹿な…こんな…こんなギャグ漫画みたいな…だが…ま…だ…」
フウキくんは幾度かふらつくとうつぶせに倒れた
意外な決着、その要因は――事故(?)
「…え、終わり?」
あまりにも呆気ない
というかご都合主義な結末にリトは納得しないものを抱く
それはそうだ、これで終わりなら今までの苦労はなんだったのかという話になる
「…どいてください」
が、そんなことはヤミにとってはどうでもよかった
過程がどうであれ、敵は倒れた
ならばトドメをさすのが常識とばかりにヤミはリトを押しのけフウキくんの前に立つ
私怨で五割増になった殺気と共にヤミはフウキくんをスクラップにすべくトランスを開始し
そしてその動きを止めた
フウキくんの頭には自分の下着が装着されたままだったのだ
ぐらぐらと煮えたぎるような怒りが再発する
だが、ヤミはその感情を抑えた
どうせ数秒後にはその怒りをぶつけることができる
まずは下着を取り返すことが肝要
もうはくことはできないだろうが、だからといってこんな変態ロボにかぶられっぱなしというのは許容できることではない
「…返してもらいます」
ヤミは自分の下着を取り返すべくフウキくんの身体を持ち上げる
だが、ここで予想だにしなかった事態が起きた
フウキくんのプロペラがまだ動いていたのだ
停止寸前ながらも最後の意地なのかプロペラだけは回し続けていたフウキくんの最後の罠
風力によって至近距離の軽いもの、つまりヤミのスカートが浮く
瞬間――リトの鼻から大量の血が噴出された
「ぶはあっ!?」
「え」
ヤミは理解できなかった
何故結城リトが鼻血を噴出しているのか
何故下半身が涼しいのか
何故――自分のスカートがめくれているのか
「な…な…」
わなわなとヤミの身体が震える
既にフウキくんは完全停止し、風も収まってスカートも元の位置に戻っている
だが、現実は覆らない
見られた
その四文字がヤミの脳裏に何度もエコーしていく
「のわっ…!?」
ヤミから感じるただならぬ空気にリトは鼻血を押さえながら怯える
この瞬間に限っては彼には何の罪もない
だが、彼は見てしまったのだ
産毛一本すら存在しない乙女の秘密の部分を
「ちょ、ま…」
「死んでください」
端的に一言
死刑宣告は下された
〜後日談〜
リトはララに看病されながら「はいてないはいてない」とうなされることになる
ヤミは自分そっくりな金髪の少女に露出ガードの秘訣を聞きにいったらしい
フウキくんは一から作り直されて保健室の雑用をしている
終わり
568 :
ヤミ金:2007/07/07(土) 01:38:57 ID:RHemRbAR
投下完了、そして完結
やっぱこういうのは一気に書き上げないとダメだなぁ
次回作はラコスポの逆襲触手編かリト×ヤミの話の予定
やっと終わったのね。
次はラコスポでしょ。
神風の術ワラタ&GJでした
俺、鬼畜系エロゲーしかしてないけど
toloveるならこういうのもいいなって思えるわ。
原作らしいとでもうか
長かった・・・長編大作でしたGJ
リトとヤミ希望で
ラコスポ希望!!!!!!!!!
俺もラコスポ希望。今の旬はヤミ触手だろ
現在489KB
何KBで乙だっけ?
確か500だったと思う。
\(^o^)/オワタ
600レス弱でスレの容量がほぼなくなるとはw
神光臨を待つにせよ埋めるにせよ新スレ立てた方がよくね?
581 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 22:12:55 ID:qH3tPGYx
で?だれか新スレ建てたのか??
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ぬう・・・・・・・・・
これ全部埋めるとなると結構かかるな・・・・・・・・・・・・・・orz
まだ492kB・・・・・・。
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これで! 終りだー!
終わらなかった……orz
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