「ビックリした〜。いきなり白いの飛び出すんだもん。でも面白かった」
手を洗った睦月はまだ興奮覚めやらぬ表情だ。
「本当は探偵さんにも会いたいけど、疲れちゃったから帰るね。また遊びに来ていい?」
「それは構いませんが、今日のような遊びはもうしませんよ」
それに睦月は何とも答えず、笑顔で事務所を後にした。
「子供というものは無限の可能性を秘めているものだな。あの娘、将来どんな大人になるか」
数年後の睦月に想像を巡らせながら、弥子が来たら投げつけるためのテレビを用意するネウロであった。
終わりです
最初タイトル入れるの忘れたorz
最初睦月攻めで自分の目を疑った
だが読んでホッとした
助手口調を攻められるのは睦月たんしかいないのではないかな…!!
>702
猫にとって下僕は自動餌出し機
今日は安息日
じゃなくなるように投下したいがなかなか完成しないこのヂレンマ
>今日は安息日
あの素晴らしいGWをもう一度
頑張って神!応援してるから頑張って!!
いつでも裸正座で待機ですよ
>>710 冷えるよ
つ「白衣」
ネウロって春川以外白衣キャラいたっけ…
看護士って呼んで…
>>711 ありがと〜でも暑いから大丈夫
白衣か…春川と刹那もいいけど
ネウヤコで白衣プレイもいいなぁ…
ネウロ界のコスプレ要員
サイちゃんアイちゃんも忘れないでください
イミナでもいいよ
何着ても変装ですまされる怪盗ファミリー万歳
でもやっぱり白衣は春川刹那でガチだと思う
>>713の暑さが今はうまやらしい
早く冬物完全に片付けたい…
スレ違いはさておき、書き…終えられたらいいな
むしろ中間が書けない がんがる
717 :
699:2007/05/28(月) 08:50:43 ID:TouClRs6
>>700 答えは……
言わないほうがいいのだろうか。
急に仕上げたササヤコだったので内容がイマイチで
ホントと申し訳ない。
>>717 どこにでもいてどこにでもいない
そう…匿名掲示板の書き手さんは、皆Xiだったんだよー!!
ΩΩΩ<ナ、ナンダッテ-!
夫婦だ、新婚だ、ヒトメボレだ、プロポーズだ!
カレー作って待っててね!
諸君 私はサイアイが好きだ
諸君 私はサイアイが好きだ
諸君 私はサイアイが大好きだ
怪盗が好きだ 元テロリストが好きだ X.Iが好きだ 猟奇なくせにほのぼのなのが好きだ
Xを甘やかすアイさんが好きだ アイさんに甘えるXが好きだ
獣姦プレイが好きだ 百合プレイが好きだ ラブラブが大好きだ
路上で アジトで 飛行機内で 空港で 携帯通話で 犯行現場で 潜伏先で 風呂場で 台所で ベッドで
この地上で行われる ありとあらゆるサイアイが大好きだ
飛んだり死ななかったりの Xの傍若無人パワーが 轟音と共にアイさんの心を 奪っていくのが好きだ
適当に選んだB級グッズが アイさんに下げ渡された時など 心がおどる
Xが続ける 自分の中身のあくなき探求が アイさんの可能性なき絶望を撃破するのが好きだ
ネウロにやられて 鉄塔から突き落とされたXを アイさんがポキポキした時など 胸がすくような気持ちだった
なり替わりと観察で鍛えた Xのテクが アイさんの理性を 蹂躙するのが好きだ
ベッドの上でXが 恥ずかしがるアイさんに 何度も何度も「どうしてほしいの?」と言葉攻めする様など 感動すら覚える
食べこぼししまくりのXの 口元をナプキンで フキフキしてあげる様などはもうたまらない
ただでさえ荒れた犯行現場が Xの手の振り下ろした手のひらとともに 彼の怪物パワーで 始末に終えないことになるのも最高だ
普段はB級グッズばかりのXが たまに良いものをくれたのを ちょっと嬉しいなと思ったアイさんが
いつもなら絶対しないサービスをした時など 絶頂すら覚える
Xがアイさんにしつけられてるのが好きだ
必死に守るはずだった慎みをさらっとスルーし アイさんの隠れたエロさを見抜くXは とてもとても素敵なものだ
Xの強引さに押し切られて 引っ張りまわされるクールなアイさんが好きだ
「そんな事言うわけないじゃん機持ち悪い」と言われて でもちゃんとカエル以外の料理を作ってあげるのは 萌えの極みだ
諸君 私はサイアイを 萌え尽きるようなサイアイを望んでいる
諸君 私に共感する愛好家諸君 君達は一体 何を望んでいる?
更なるサイアイを望むか? 情け容赦のない 鬼畜の様なサイアイを望むか?
ボケとツッコミの限りを尽くし 周囲を骨抜きにする ほのぼの夫婦なサイアイを望むか?
サイアイ!! サイアイ!! サイアイ!!
よろしい ならばサイアイだ
我々は満身の力をこめて 今まさに主張せんとする萌え魂だ
だが本誌での出番のなさに一年もの間堪え続けてきた我々に
ただのサイアイではもはや足りない!!
大サイアイを!! 一心不乱のサイアイ祭りを!!
我らはわずかに一スレ数作品 スレ全体でいえば少数派に過ぎない
だが諸君は 一騎当千の古強者だと 私は信仰している
ならば我らは諸君と私で 総兵力100万と1人の萌え集団となる
我々を忘却の彼方へと追いやり 眠りこけている連中を叩き起こそう
SSを投下して 萌えさせて 眼を開けさせ 思い出させよう
連中に怪盗コンビの味を 思い出させてやる
連中に我々の萌えを思い出させてやる
ネウヤコと他カプとのはざまには 奴らの哲学では思いもよらぬ萌えがある事を思い出させてやる
一千人のサイアイ萌えの戦闘団で 世界を萌やし尽くしてやる
>>722 貴様の心意気を受け止めた
つもりでいたが我が輩はやはりアイサイの子
イミナょぅι゛ょ
「ここがアジトだよ」
「…私に簡単に教えてもよろしいのですか」
「中身見たいんでしょ?一緒にいた方が中身見れると思うよ」
「…ありがとうございます」
「勘違いしないでよね。あんたの中身も見たいからなんだからね」
「あなたの中身が見れたなら、いつでもどうぞ…その前に」
「わ、な、何すんの!?」
「見ることができるところは、最初に見ておこうと思いまして」
「脱がすなんて…は…恥ずかしいよ…」
「私のことも全て見る予定だったのでしょう?同じ事ですよ」
「あぁぁ、さわら、ないでぇぇぇ…っ!!!」
「…感じやすいのですね」
これがサイアイ鬼畜の始まりであった。
>>723 同志よ、私はアイサイも大好きだ
ってかあなたのアイサイが好きだよ、いつも書いてる人だよな?
イミナ改めアイ×ツンデレX子GJ!
725 :
723:2007/05/29(火) 01:20:43 ID:31kITnYa
最後の一文は アイサイ鬼畜 の間違いです
やっちゃったぜ
我が輩は人間界にアイサイを探しに北…と言ってみる
読み返したらあまりにも短いので
>>723の続き
「あぁぁ…だって、あんたの、何かいいよぉ…っ」
「いろいろ、されて来ましたから…これも私の中身だ、と考えてくだされば」
「このままだとこっちの方が…出ちゃ、うよ…」
「見せてください。そうすれば、私の中身だってもっと」
「指…さわら、入れ、ないでぇっ!!」
「言ったはずです。すべてが見たいと」
「くちゅくちゅしちゃだめぇぇっ、あっ!あぁぁぁぁん…っ!!!」
「…顔を、見せてください。こちらへ」
「は…ぁっ…んぁぁん…」
「これがあなたの顔のひとつなのですね…」
「約束だよ…あんたの中身も、見せてよぉ…」
以下 サイアイ たのむ
これはあれか、
「中身を見せてやるから代わりに身体を差し出せ」
ってことか?
アイさん酷いな、もっとやれ
ブラック・アイ降臨!
>>727 不穏に瞳がキラーンと輝くアイを想像した
電車に乗ってたら…
IXと書かれたTシャツを着ている外国人を見た。
アイサイブームだなぁ。
>>725 ラストのXの台詞に萌えた
鬼畜アイもいい……
今週のカエルをぶつけるシーンで
カエルじゃなくておたまじゃくしのほうならよかったのにと思った
>>730 寝ている女に顔射だと?!!
けしからん!実にけしからん!!
誰か書いてください・・・・ハアハア
原作捏造、季節外れ
過去いろんな話の中のネタを拝借してる部分があります、すまない
他いろいろネタを仕込んだので分かる人はニヤニヤしてくれるとありがたい
結果ヒグヤコだけど、主役はネウロ
エロより萌えに重点を置いき、またエロに至るまで長い
重ねてすまない
「グラウンドゼロ」
「しっかし桂木の助手、何でも出来るんだねぇ」
「うん、私もそう思う」
こちらに来てから覚えたことは多いらしいが、…まさかピアノまで弾けるとは思ってもいなかった。
驚きのあまり、フィッシュアンドチップスがなかなか減らない。
「って3籠めだよな」
「筐口さんこそジンジャーエール4杯目…?」
「4杯っていってもノンアルコールだし」
「筐口!酒はいかんぞ酒は!」
「飲まないって。…なぁ桂木、俺と笛吹さん、どっちのほうが酔って見える?」
言わずもがな。
「笛吹さん…酒弱いんだ…」
えーとあの背の高い人、筑紫さんって言ったっけ。
今にも笛吹さんが寄りかかりそうな…あぁあぁ。
「次は森のくまさんを願いたい!」
「笛吹さん…それは流石に」
「笛吹…この場所でソレはないだろう…せめてもののけ姫をだな」
「先輩、まさかとは思いますけど歌いませんよね?よね?」
主役がくすくすと笑う。
「皆さん素敵なリクエストありがとう。全部歌わせてもらうわ。助手さん、大丈夫よね」
「もちろんです、あなたが歌うのでしたら」
今日はアヤさんの一時出所の日だ。
CD屋と楽器屋を廻り、最後にピアノバーで唄う。
保護観察下、ということで刑事のが代わる代わる見守りそして打ち上げがてら。
まあ飲み会だよね。
(私と筐口さんはソフトドリンク、で許された)
残念なことに今日に限って伴奏者は休みだった。
アヤさんはアカペラでもいい、と言っていたんだけど…
監獄ロックをおもむろに弾いたのがネウロだった。
聴いたことはあるけど私はあんまり知らなくて、筐口さんに教えてもらってやっと分かった。
よりによって刑務所の歌かよ。
「助手さん、それは私への皮肉?」
「皮肉ならもっと巧く弾きます」
アヤさんはにっこりしてたけど、他の男性陣(特に笛吹さん)は大なり小なり驚いていた。
「森のくまさんをジャズとはね。アヤエイジアの英語歌詞だし」
「ユキ、よく覚えておけ。なかなか聴けるものではないからな…アヤさん、もののけ姫が終わったらマイファニーバレンタインをお願いしようかな」
「あっ、オレ『バレンタインデーキッス』で!!」
「うっわー石垣さん、笹塚さんに負けじと濃いぃ歌だなぁ…」
「…じゃあ萌え系かアイドルの歌なんだね…」
そう、この店は早坂さんたちも行きつけの店だったりする。
吾代さんももちろんいるけど、…アヤさんに感動して嬉し泣きが止まらないみたいだ。
「ちょっと昔の曲だけどね。石垣さん範囲広そうだし」
範囲と言えば、ここに叶絵呼べばいいのか。
…でも早坂さんたちの会社にスカウトされたり、ビール飲みそうな勢いで笛吹さん、…酔い潰れてるから笹塚さんかな、に補導されるのも困るし。
「それにしてもこの店、よくたこわさも焼酎もあったなあ。」
店の名前、「魔の巣」って言うんだ。…覚えておこうっと。
店の隅に黒い服着た唇の大きい、セールスマンなのかな…?が、いるけど何してるんだろ。
「あー。俺綾さんの歌、もっと聴きたいなー」
お開きの直後筐口さんがつぶやいた。
へえ。どうも筐口さんって好みがいまいち分からないけど、とりあえずアヤさんは好きなんだ。
「あなた若いけど…刑事さんなんでしょ?暇になったら来てくれると嬉しいわ」
「前ほど響かなくなったような俺でよければ」
前って…あぁ、両親のことだね、筐口さん。
「あら、そう?…探偵さん、刑事さんと仲良くね」
「えっ!?さ、さようなら、アヤさんまた私も行きますねっ」
「一緒に来てもいいのよ…じゃぁ、またね」
笛吹さんがぐでんぐでんになりつつも無事終了。
吾代さんがとうとう泣きっぱなしで、ろくに喋らなかったっけ。
「これだけ良い目に合わせておけば、しばらくはまた柔順に動いてくれるであろう」
あれ、これさっきまでピアノ弾いてた人…?いやドS魔人。
「桂木、俺も帰るから」
「うん、またね」
「弥子よ、我々も帰るぞ」
「うん。ってその封筒どうしたの」
茶封筒に5mmくらい。これってもしかして…
「何か今後も演奏を頼まれた。ちょうど空いている日、時間なのもあってな。また今夜のようにドタキャンした者のピンチヒッターも受けたら割りと多くくれたようだぞ」
「手に食ねぇ…」
「『職』ではないか?それこそ無芸大食ではこの世の中大変だぞ」
「う、うるさーい!!」
とは言え、探偵のみ。ってのもなあ…
実際やってるのはネウロだし。
せっかくの朝なのに、気分が乗らない。
…とりあえず眠ろう。夏休みも終わりに近いし。あーしゅくだい…
それからネウロは、淡々と仕事をこなしていった。
探偵も、知識も、ピアノも。
最初のうちはかなり忙しくて、宿題を泣きつく暇も無かったくらいだ。
確か地上だとちょっとは寝なくちゃいけないんじゃなかったっけ…
大丈夫かな。
「ヒトの心配…じゃなかったマジンの心配してる場合じゃない、私は私で勉強しなきゃ」
2学期の始業式が始まり、つまりそれは中間テストも遠くは無いってこと。
残暑が厳しいざんしょ、なんて薄ら涼しいギャグを言う暇もない。
よりによってピアノのペダルを踏むネウロの靴をなめるなんて、なんてことにはならないんだかr
「弥子、ちょっといいか」
「な、何よ」
思想の途中でもお構いなしなところはいつも通り。
それにしても何の用だろう。
「我が輩どうしても分からぬところがあってな、貴様の意見を聞きたい」
「とか言いながら頭を掴んで引きずるのはやめてくださぁぁぁ!」
有無を言わせず駅前のピアノスタジオまで連れてこられた…
同じ黒シャツめがねならこう、家庭教師とか塾講師を、ですねー…!
「って何でメガネなの? 楽譜見る訳でも無し」
今回の曲はバーからの依頼で楽譜ももらったそうだ。
一回見れば暗譜するとのこと、という事は見る物も無いはず。
人間ネウロは視力悪くないだろうし。
「そこも我が輩よくわからんのだが…客の受けが違うらしい。貴様の筐口さん。もメガネではないか。まぁどうでもいい。聴け」
筐口さんは遠視だからなぁ…様式美と機能美の違いがあるのでは。
と、椅子に腰掛けさせられて聴かされたのは、教授の弾いていた曲だった。
ああ、CMの曲だったっけ。
それにしてもネウロは普通にうまいなあ…
何が分からないって言うんだろ? それが私には分からないよ。
最後のアルペジオも終わって、尊敬の意味を込めて拍手を送った。
でもそれには興味の無さそうな表情を返された…
「人間は、何故癒しを求めながら戦うのだ?」
「へ、えっ?」
な、何の話?
てっきり音楽性とかそっち方向の話を聞かれるかと思ってたのに…
「この曲を9月11日に弾け、できれば手袋を外して。と言われた。我が輩よく分からぬが、ライス、だったか? 奴の国のビルに飛行機が突っ込んだ日と聞いた。飛行機の乗客はおろか、ビルにいた者も、ビルの周りにいた者も沢山死に、ビルは陥落したそうじゃないか」
「う、うん。」
そうか、今年もまたあの日が来るのか。
いやそれはとっても大事なことだって分かるけど。
「手袋を外すことは死者への哀悼の意ということで理解した。仕事だ、別段外しても問題は無い。
問題は、人間の癖に自ら食事を取るのをやめようとするのは何故か?ということだ。魔界にも自ら死を選ぶ種はいたが、他に強制するような真似はしなかったぞ。まして恨む者もいない。この9月11日、というのは今も続いているのだろう?」
あ、そういえば素手だ。長い指だなぁ。
とか思う暇もなくて。
「うん、終わってはないみたいだよ…。」
「何故食事も取らないでそんな事をしているのかが我が輩には理解できない。貴様らは食べられる物が沢山あるのに、もったいないではないか」
「う、ん…わたしもよくわかんない…けど、たぶん悪意のある謎が絡んでいると思うよ」
「何! ではこの仕事や探偵業が一段落ついたら食事が待っているということだな! 感謝するぞ弥子、礼に貴様の悩む問題を1問くらいなら教えてやってもいい」
「はは…ありがと」
ちょうど仕事に向かう時間だったのだろう。
満足した顔で去るネウロを、私は苦笑いしかできぬまま送りだした。
たぶん、これはネウロが求める答えではないのだから。
「…」
[件名:…筐口さーん]
[本文:夜、会えないかな?]
夜と言うにはまだ明るい。
けれど食事で表すには「晩ごはん」が一番近くて。
「まー助手が納得したんならいいんじゃない?」
「いい…のかなぁー?」
未成年らしくワックに来ている。
魚とおいもはおいしかったけど、この前みたいなとこはおいそれと行けない。
このくらいがちょうどいいかも、二人なら。
ポテトとフィッシュバーガーがおいしい。
今日はあんまり味がわかんないけど…
「他の人誰か聞いてみた? 俺に会うまでけっこう時間あったでしょ」
「うーん…」
遥ママ:それより勉強は?
うちの秘書:その話をするには円高の話からした方がいいんだけど…弥子ちゃん分かる?
吾代さん:二人殺してたんだなアヤ…それでも曲聞けるならいいけど
アヤさん:あら、すぐ来てくれたわね…(中略)根本はつまらないことなのよ…探偵さんには難しいことかもしれないけど
笹塚さん:どんなとこでも表世界だけって事は無いからねぇ…
早坂兄弟:お金が絡んでるんだが…ちょうどいい、今日は資料が入荷しているからちょっと見てくかい?
「…なんか知れば知るほど面倒なことなのかなって」
資料は見なかった。
いっぱいあったのもあるけど、それよりあの兄弟に貸しを作るのがちょっと怖い。
…いや、たぶん一番怖いのは、真実を知ることなんだと思う。
「あっはっは! いやごめん、たぶん桂木の高校のテストの方がめんどいよ」
「あーっテスト…!! まぁ超最低限の範囲はこなしたけど…」
シェイクをかき回す手が急に冷たく重く感じたのは、店内の冷房のせいじゃない。
明日英単語の小テストだったっけ…まずい…
「まぁ色々教えてやるから、ここ出よ」
「う、うん」
不覚にもドキッとしたのは、5人前分をテイクアウトできるからってだけ…かな?
ネオンサインの谷間を歩く。
東京は平和だけど、今も戦争してる国があるんだよね…
「例えば自動車。それから俺の大好きなパソコン。桂木の履いてるスカート。これ、全部軍事目的で発達してんだけど、知ってた?」
「えっ、そうなの?」
私のスカートまで…??
何のへんてつもないプリーツのミニスカート。
これに何の軍事機密が?
「桂木、今日のソレ、迷彩柄」
「あっ」
そっか…そういえば。
「まー今の日本で迷彩なんて着てたら目立つだけだけどね。
秋庭原ならオタクファッション、角ノ内ならスーツ着てた方が自然。最近の泥棒はスーツで『ごめんください』って不用心なドアから普通に入るらしいぜ? バルクメールもそんくらい自然ならうっかり開封すると思うんだけどね」
「迷惑メール…どうにかなんないのかなぁ…」
「戦争も似たようなとこがあるもんなんだよ。金と意地が絡んでてさ。…愛国心や宗教を本気で信じる人は、たぶん少数派」
「むぅ…」
考え込んでしまった。
戦争って、何のためにやるんだろう。
「あとはそうだなぁ…他の国は知らないけど、年金。桂木母はちゃんと払ったことになってる?あれちゃんと調べた方がいいよ。警察とか公務員はだいたいよかったけど、俺の知り合い結構未払い扱いとか、年金番号二つあったりするから」
「えっ、うん聞いてみる。…って、年金も戦争絡んでるの…?」
「日本がもともと年金取り立てたのは、戦争おっ始めるためにだったんだよ」
福祉とか全然関係ないじゃん。
「そんな…」
「まぁ何事も金が無くちゃやれないんだよね。って訳で一番安い部屋でいー?」
「うん、いいよ…って、えぇっ!?」
「ん?そのつもりで夜って言ったんじゃないの?」
いつの間に筐口さん、その、あの…ぶぶぶブティックホテルへ。
「いや否定はしませんが…いつのまにか着いてて驚きを隠せないって言うか」
「いつになく桂木が考え込んでるから気づかなかっただけだよ。はい、エレベーターこっち」
今までに何回か来ては、いる。
だけどなかなか慣れるものでもない。…慣れちゃダメだとも思うけど。
ましてや、エレベーターの中でなんて…っ!
「ひぐちさん…早い、よ…」
扉が閉まったと同時に触れてくる。
…もっと熱い、体の中とかも。
「そう?桂木のここは もう待てない っていってるけど?」
「だめぇ…んふぅ」
熱い舌。唇。
何も考えられなくなりそうになって…
「…ん、着いた。降りるよ」
「…んんっ、うん…。」
引き戻されるのが、イヤなのに…。
「戦争もセックスも似たようなところがあってさ。やりたいやつがやりたいようにやる、とかね。関係ない人巻き込んだり」
「うん…んんっ」
服着たままだけど、ちょっと床から高さのあるベッド。
油断したら落ちちゃいそう…
もっとも筐口さんは余裕で…いつものことだけど。
エレベーターで唇を離されたのが名残惜しくて名残惜しくて、…私の方から「早く…おねがい…」なんて。
恥ずかしい…でももう待てない。
「桂木は俺とのセックス、イヤ?イヤならきちんと断る勇気を持ったほうがいいよ」
脱がされて、…そろそろ…その。
「いやじゃない…けど、指じゃ、…いやぁ…。ひぐちさんの、欲しいの…っ!」
「うんうん。政治も性事も、はっきり意見は持った方がいいよ。あ、そうだちょっと待ってて」
「あの…一体何、を…?」
電気屋の袋から取り出した物は…コード2つ?
「5mのが安かったから2組買ったんだけど…桂木、知ってる?」
「やっ、ちょっと…これ…!!」
「亀甲縛りって、最低でも10mは必要なんだよ」
筐口さんが手早くてばやくコードを動かす。
抵抗したかったけど、体はもう力が入らなくて…
「あぁっ、そこっ」
「ちょうど…当たるでしょ? ビニールで巻いてあるから濡れとか気にしなくていいから」
「濡れ…って…!!や、あぁんっ」
「桂木細いから…10mでも余るね」
後ろ手に縛られて、全く自由が利かない。
…感じても動けないし、つんのめられないし。
快感が内に内に溜まっていく…!
筐口さんの唇はひんやりと、でも濡れていて。
「あぁんっ…くび、おっぱい、気持ちいいよぉ…」
「ずいぶん敏感になったねぇ。耳や首筋、そんなにいい?」
それだけで、いっちゃいそう。
「あ…はぁっ、あぁぁんっ!!!」
でもひぐちさんは許してはくれなくて。
「ほら…どこがどんなふうに気持ちいいか、ちゃんと聞かせてくんないと」
ここで言わないと、やめちゃうんだよね…
恥ずかしいも恥ずかしくもなく、ちゃんと言わないといけない。
「あの…耳、ひぐちさんにかまれるの、いいの…くびもっとなめて…おっぱい、その、もっといっぱい、さわって…ください…っ!!」
いつもこの時、私どんな顔しているんだろう。
真っ赤な顔、ってだけ?
「それだけで本当にいいの?」
おっぱいを触りながら、他はしてくれない。
筐口さんが求めている言葉、私が求めているのは…
「ひぐちさんの、ほしい、んですっ…!!!」
「はい、よく言えました。…ちょっとだけ、コードずらすよ…」
「ん…んぁぁぁっ、あぁぁん!!!」
筐口さんの冷静で熱いのをしっかり受け入れていた。
そこからの筐口さんはとても冷静とは掛け離れているけども。
耳は血が出ないまでも噛まれる。
首筋は確かになめてくれるけど、時たま甘く噛んだり。
コードがすれるってことは、全身、敏感なところも全部すれて…
気持ちいい。
もっと感じたい。
筐口さんを感じたいのに、…後ろ手だから、抱き締められない。
それがもどかしくて、…良くて。
「…桂木」
「んんっ」
「口、開けろ」
「えっ、ええっ」「早く…っ」
「はい、あぁ…っ、ん、んんんーっ!!!」
貪るようなキス。
キスと言うよりは、喰われる。が本当正しいかも。
その筐口さんの必死さがすごく良くって…私は…
「っ…」
「んんん、ふぅうぅぅーんっ!!!」
ううん、私"も"一段と体を震わせてしまう。
「男の方は射精の時しか基本気持ちよくないんだよね。あとは冷めちゃうし。終わってからこんな事言うと桂木ガッカリするかもしれないけど、まぁ事実だから許して」
「そうなんだ…男の人って、大変だね」
コードの丈夫さに今更ながら驚いてしまう。
あんなに激しかった筐口さんだけど、終わった後はちゃんとほどいてくれた。
…なので今はぴったりくっつきながら、話を聞いてるんだけど。
「こんな感じちゃう桂木の方が、よっぽど大変だと思うけど」
んん…ゆっくりと甘いキス…
うん。気持ちいいものは気持ちいいんだもん。
ついまた…欲しくなっちゃう。
「ん…」
「ん、かわいい。まぁ代わりというか、男は多かれ少なかれ支配欲ってのがあってさ。だから戦争も起こしたいのかもしれないけど」
「ますます…大変じゃなぁ…い…」
ふらふらする。
けど、筐口さんの話はきちんと聞いておきたい。
「桂木んとこの助手みたいに、武器を楽器に持ち替えたら戦争なんてすぐ終わるんだろうけどね。俺は弾けないけど」
「テルミンとか…合いそうなのに」
「よせやい。あれいじると電波8本くらい立ちそうじゃん。多くて5本で充分だって。桂木も試験近いんだろ? がんばれよな」
「はーい」
そういえば筐口さんの誕生日にアルトリコーダーのテストがあったような。
がんばってみようかな。
ネウロの前で音を出したくないから(間違いなく苦い顔をされるし)、うーんどこで練習しよう。
「で?テスト範囲ヤバいとこは?」
「忘れてた…えぇと、明日英単語テストなんですよね…」
「暗記は書いて読むしかないんだよね…よし桂木、左手にハンバーガー持って食べながら言いながら書こう」
「え、えぇー!?」
せっかくずっとくっついていようと思ったのに…
「寝て勉強できなくて、桂木母に怒られんのやだし。テスト期間一回も会わない方がいいならそっちでもいいけど」
「…やです」
戦争が来たら勉強しなくていいのかな。
うん、私にはまだまだ戦争の方がむずかしそう。
地球には仲良くせずに自分だけ食べたいヒトがいるんだ。たぶん。
一緒に仲良く食べた方が美味しいのにな。
「じゃあ俺はダブルてりたまバーガーを食べるからがんばって」
「えー筐口さんばっかずるいー」
「きちんと覚えたら口移ししてあげるけど」
「…がんばります」
戦争が起きたら、きっとハンバーガー食べれないよね。
一度ネウロに手袋を外させ、かつピアノを弾かせたかった。
後悔なぞしていない、むしろ本望だ…
口移し苦手な人はごめん
吾弥子やスイートバーネタでアイ鳥な続編を書きたいけど、期待せずお待ちください
解説いろいろ、間違ってたら指摘ヨロ
・監獄ロック:聴いたら分かるかと…/エルヴィスプレスリー
・マイファニーバレンタイン:恐らくは2/14に失恋しちゃった、というジャズ曲
・バレンタインデーキッス:2/14にラヴラヴであろう、ちょい昔の日本のアイドル曲
・魔の巣、店の隅に黒い服着た唇の大きい、セールスマン:
笑うとか笑ウとか黒いセールスマンなネタ。もぐろ。
・教授の弾いてた曲:癒し系でインストでオリコン史上初めて一位取った曲
・暗譜:楽譜を見ずにサラリと間違わずに弾くこと
・アルペジオ:ピアノでは、複数の音をあえてずらしてかつ美しく弾く奏法
・テルミン:人間が接触しなくても音の出る電子楽器
音楽以外の内容は更に適当な部分があります
ライスの国やある宗教やジャスラックから何か言われるかどうかだけが心配ずす
む、色々間違った
>>733 刑事が代わる代わる
>>745 吾アヤ
吾弥子も久々に書いてみたいんだけどもねぇ
>マイファニーバレンタイン:恐らくは2/14に失恋しちゃった、というジャズ曲
これはひどい
バレンタインにプレゼントを渡す彼氏のことをバレンタインと言うように、
この曲のバレンタインは恋人のこと。
見た目はあまりかっこよくないけど、面白くて大好きだからそのまま変わらないでいて、みたいな内容。
なんにせよ楽しめたよ、ご馳走さまです
スレ立ても乙乙
749 :
745:2007/05/30(水) 17:13:25 ID:Ua0sIIIW
>>748 訂正サンクス
funnyっつってるからなんか思い出したくない過去なのかとばかり
750 :
745:2007/05/30(水) 23:32:23 ID:mwmcoQfh
>>734>>745 バレンタイン・キッスだった
もっと精進しなきゃいかんね、バック宙土下座の練習します
あぁん。
おなかすいたよぉぉ
752 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 06:18:17 ID:8rbyvtAS
弥子可愛い
753 :
蒼:2007/06/02(土) 02:37:12 ID:GgcvWner
埋めついでに短めほのぼの。
夜が明けようとしていた。
ふと、中途半端な時間に目覚めた弥子は明け方の薄青い光の中でゆっくりと瞼を開いて、
隣でぐっすりと寝入っている相手を眺めてみた。
鳥なのに鳥にも戻らずに、こんな時でも人間の振りを続けている愚かな相手がそこに確か
にいた。
「ネウロ…」
思いきって声をかけても、目覚める気配もない。
地上のなけなしの瘴気でようやく生を繋げているというのに、謎を求めるがあまり己の首を
締める羽目にもなりかねない無謀も時にはやりかねない男だ。弥子も知り合ってからとい
うもの、どれだけ大変な思いをしてきたか知れない。
とはいえ、その過程で弥子自身の可能性の価値を最初に認めたのもやはりネウロだ。
だからこそ、ここでこうしているのだろう。
夜が明ける。
また新しい現実の世界が始まろうとしていた。
日々変化しているこの世界で、愚かしく人間の振りをしながらネウロは今日も謎の味を求
めるに違いない。そして、その側にいることを常に許されているのは、弥子しか有り得ない
のだ。
今この時のように。
互いを柔らかく縛り合うこの関係が心地良く思えるのも、進化の一つなのかも知れない。
終わり
日付も変わったし、ここもそろそろ締めるか。
新スレもだいぶ伸びてることだし。
新スレでもまた色々な素晴らしい萌えが見られるように。
そして、ネウロという世界がますます松井の冴えで発展していくように
祈りつつ、この言葉で締めることにする。
エーロ・ゴシカァン!!
755 :
埋め:
弥「ひっ……ま、魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板第12話、無事終了させて戴、ありがと……ひぁああ!」
ネ「次スレは
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1180459446/となっておりますので、
お間違えのないようご利用下さい」
弥「っ……!!」
ネ「どうしました先生、そんなもの欲しそうな顔で皆様に顔を向けるとは、助手としてあまり感心しませんよ
――おやおや」
弥「ふっあ、やだああ!」
ネ「スカートの奥から尻尾が見えていますが……さてはあなた偽物ですね?
本物の先生はどこです、化け狐さん」
弥「ば、っかなこと言ってないで、いい加減抜いてよぉお!!
前後合わせて九個とか、も、立ってらんないから!!」
ネ「本当はスレ数の合わせて十二個入れたかったのですが、切り良く九尾の九で
勘弁して差し上げたのですよ? 悪戯狐さんに僕は随分寛容だと思いますが」
弥「も、もう、人前でカエル食べようとしないから、ゆるしてぇ……ひっく……」
ネ「仕方ない、公然で我が輩のイチモツを咥えると誓うなら許してやろう」
弥「そっちの方が社会的な信用崩れまくりじゃああああッ、あああ――――!!」
ネ「それでは皆様、次スレにてお会いいたしましょう。くくくく……」