5 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 22:36:36 ID:+ZmB4dCo
ありがとうございます
6 :
サイアイ+笹アイ:2007/04/21(土) 00:10:55 ID:GnJeH0Kf
投下します
以下注意書き
・エロ絡みでもエロ無関係でも痛い表現多々あります
・無理やりやってるシーンがあります
・人を選ぶプレイがあるので拒絶反応が出そうなものは名前欄に注意書きします
・複数回投下しますが、長さの都合上エロなし投下があるかもしれません
・長いので他職人さんは気にせず投下してください
*
Side: 笹塚
夢の中で女が陵辱されていた。
のしかかる男に細い腰を抱え込まれ、下半身を打ちつけられている。
悲鳴と涙。悲鳴。また悲鳴。
ぐちゅぐちゅと粘膜の絡み合う音。
破れたスカートから覗く太ももを、白い液が伝い鮮血が流れる。
助けなければならない。それは分かっている。
なのに体が動かない。声も出ない。
床に散るのはストレートの長い髪。すらりとした体は見覚えのあるシルエット。
――あの女。
切れ長の瞳に涙を浮かべ、整った顔を恐怖にひきつらせて、腰を動かし続ける男に貪られている。
犯す男の顔は見えない。
ただ獣めいた息遣いに、官能の呻きが混じって響く。
腰の動きが激しくなり、それに伴い女の悲鳴は、力ないすすり泣きのようなものに変わっていく。
ひときわ深く突き込まれた男の腰が、震えた。女の体がビクンビクンと痙攣した。
射精の瞬間。
精の最後の一滴まで残らず膣内に注ぎ込まれたとき、ようやく一瞬だけ男の方の顔が見えた。
絶頂の快感に恍惚としたその顔は――
忘れもしない、あの怪盗"X"のものだった。
それが、笹塚が昨晩見た夢である。
「……あー、気分悪りぃ……」
あの女の記憶と、サイの事件の記憶が混ざり合ってあんな夢を見たのだろうか。
憤ろしいようなそれでいて自分の浅ましさに欝になるような、何にせよ後味の悪い夢だった。
ため息をつきながら、笹塚は今日の訪問先を見上げる。
「アポ取ったほうがよかったかね」
先日も訪れた、あの女の自宅である。
インターフォンを鳴らしてみるも返事がない。二度、三度とやってみるがやはり反応なし。留守だろうか?
敷地に入り玄関のドアを試しに押してみると、鍵は開いておりあっさり開いた。
「かけ忘れか? ……!」
中に踏み込んだ笹塚の目に入ったのは、玄関口に力なく倒れ込んだ女の体だった。
「おい……生きてるか?」
脈はある。浅くではあるが呼吸もしている。
ただ熱が高い。服すらじっとりと汗ばんでいるのが抱きかかえて分かった。
「ささ、づ……か……刑、事……?」
薄いまぶたがゆっくりと開く。焦点の合わない目が笹塚を見上げた。
「どうして――」
「また来るってこないだ言ったろーが。居合わせてよかった、今救急車呼ぶから」
携帯を取り出す笹塚に、女は抱きかかえられたまま力なく首を振った。
「……不要、です。そこまで……悪くはありません……ただ立てないだけで……」
「悪くないってあんた、」
女の目が閉じられる。吸い込まれるようにそれきり意識を失ってしまった。
「おいおい……」
仕方ないので寝室を探して運び込むことにする。
抱え上げた体はすらりと伸びた肢体からは想像しがたいほどに軽く、頼りなくさえあった。
意識のない顔を思わず間近で注視してしまう。
紅潮し汗ばんだ頬に長い髪が貼りついて――
わずかに開いた唇はほんのりとピンク色で――
夢の中で犯されていたときの顔よりはるかに艶やかで扇情的だった。
(やべ、エロい……)
いや待てこれは人妻人妻人妻人妻。
それ以前に病人病人病人病人病人。
そう言い聞かせてふとこみ上げた欲情を封印する笹塚。
細い体をベッドに横たえた。
女が着ているのは相変わらずきっちりした長袖タートルネック、この季節にはそぐわないものだった。
寝かせたはいいが、これでは体が休まりそうにない。少し緩めてやるのがいいだろう。
「……旦那に知れたら殺されるな……」
タートルネックに覆われた首に手をやる。金属製のボタンをひとつまたひとつと外していく。
プチ、と音を立ててボタンが外れるたびに、自分が性犯罪者になったような、いわれのない罪悪感に襲われた。
「ん……ぅ……」
意識のない女が声を漏らす。この光景だけを切り取って予備知識なしに見れば、喘ぎ声のようにも聞こえるかもしれない。
細く形のいい首筋が空気に晒される。
その下の鎖骨の滑らかなラインも。肩口も。
理想的といっていい体の線があらわになっていく。
「……………」
だが今度は笹塚は欲情しなかった。
女の体に走る無数の傷に、妄想から現実の世界に引き戻されたからだ。
切り傷から火傷までバリエーション豊富な傷跡は、そのまま女の体の上を通り過ぎていった欲望と激情の数を示していた。
もとの肌が白く、しっとりと柔らかいのが分かるだけに痛々しさも一層増す。
刑事などという仕事をしていると、たまにろくでもない人種と出くわす。
いや人種というのもおこがましい、人の皮をかぶったけだものというほうが近い連中。
この傷をつけたのは確実にその連中の仲間だった。
タオルを探してきて、冷たい水で絞って額に当てた。他人の家で勝手に家探しするのは気が引けたが仕方ない。
椅子をベッドの横に持ってきて、煙草を吸いながら女が起きるまで待つことにする。
「……あ……」
目を覚ましたのは二時間ほど経ってからのことだった。
「起きた?」
「……申し訳ありません、大変なご迷惑を。お仕事の方は……」
「いいよどうせ今日非番だし。それより気分どう?」
「はい。随分と」
ベッドの上でもぞりと体を動かし、女は眉をひそめた。
手で触れるのは、外された首や胸元のボタン。
「悪い。体に負担かかりそうだったからちょっと緩めた。別に変な意味は……」
「分かっています。私があなたの立場でもそうしたでしょう」
だが整った両眉はまだひそめられたままだ。
はだけた胸元を合わせ、引っ張り上げた布団で隠す。
しばらくお互い何も言わない。
「その傷、旦那が?」
携帯灰皿に煙草を押しつけて消しながら、笹塚。
「事故に遭ったせいだと申し上げたはずですが」
「事故なら、あんな古い傷と新しい傷が混ぜこぜになってたりしねーだろ。大体ありゃ誰かに意図的につけられた傷だ」
「……………」
「そこまでされて、それでも一緒にいたいと思うくらい旦那に惚れてるわけ?」
笹塚の問いに女は少し黙った。
「どちらかと言えば……」
けふん、けふっ、と少し咳き込む。落ち着いてからまた抑揚のない声で続けた。
「彼が私を必要とし、また私が彼を必要としているからです。
彼が彼の目的を達するためには私の存在は有用なものですし、私が私の目的を達するには、彼の傍にいなければなりません」
「目的? 何の?」
「申し上げられません」
「全身傷だらけのボロボロにされて、それでも大事だと思うような目的なわけ?」
「ですから、申し上げられないのです」
頑固な女だ。笹塚は息をついた。
「他人痛めつけて喜んでるような奴の傍にいたって、幸せにゃなれねーよ」
「幸せになるために生きているという人は多いでしょう。ですが私はそうではありません」
「……無口かと思ってたが。意外に口が回るな、あんた」
意外なまでに強い口調に思わず呆れる。
同時にここまで深入りしようとする自分に驚いてもいた。
そもそも本来、笹塚自身が改めてここに来る必要はなかった。
生活安全課の人間に相談し、そちらに任せれば済んだはずのことなのだ。
この手の問題に関しては彼らのほうが専門だ。むしろその方がスムーズにことが運んだかもしれない。
なのにわざわざ自分一人で来てしまったのは恐らく――
「主人は、」
女がぽつりと言った。
「以前にも申し上げたかと思いますが、少々不安定なところのある人間です。
『自分』が安定しない。それが不安で恐ろしいから他者に矛先を向ける。傷つける。
相手の上げる悲鳴や流す血であの人は、初めて『自分』の存在を確認できるのかもしれません。
たとえそれがほんの一時のことでも」
「だからってそれが免罪符になるのか?」
「なりません。分かっています。どんな理由があろうとも決して許されないことというのはあります」
胸の前で手を組むそのしぐさは、まるで懺悔しているようにも見えた。
「ですが私は」
女の言葉が終わる前に、笹塚は椅子から身を乗り出していた。
か細い肩を抱き寄せ唇を奪っていた。
「んっ……」
女の目が驚愕に見開かれる。
「ささ、づか……けい、じ?」
背中に腕を回して抱きしめる。
「――悪い。それ以上聞きたくない」
惹かれていたのだろう。
物静かで慎ましやかで、感情を表に出さない。それでいてどこか確固たる自分の芯が感じられるこの女に。
だからこそ他人任せにせずに一人でここに来た。
「庇うなよ。そんだけボロボロにされといて何庇おうとなんてしてんだよ」
「さ……」
言葉をまたキスで塞ぐ。
「麻痺してんだよあんた。旦那のせいで感覚がおかしくなってる。
自分のために誰かを傷つける権利なんざ誰にもない。もちろん殺す権利もだ。それに黙って耐えてる必要もない。
あんたが庇うことなんて尚更ねーんだよ」
「放して……放してください」
「放さない」
更にきつく抱きしめる。
「そんな旦那捨てちまえよ。――どんだけいい男か知らねーし、目的がどうのとかも知らねーけど、そのままにしといたら
あんたそのうちそいつに殺されちまう。今ならまだ間に合うから捨てて逃げろよ」
「そんなこと、」
「無理じゃねーよ」
胸板に彼女の頭を押し付ける。
「あんたが逃げ切れるまでついててやるから」
彼女の体が震えるのが分かった。
「あなたは……彼を知らないからそんなことが言えるのです。何より私は……」
「相手が誰でも、あんた一人くらいなら何とかなる。ってか、何とかする」
長い髪を手で梳いた。
「頼むから逃げてくれよ」
この女を殺させたりなどするものか。
父や母や妹のような無惨な末路など決して辿らせはしない。
そう思った。
*
Side: アイ
笹塚の広い肩、長い両腕に抱きすくめられて、アイは身を竦ませていた。
サイ以外の男性の体には、家族や医者、偶然の接触を除いてほとんど触れたことさえない。
いや、サイが厳密には『男性』ではないことを考えれば、これが事実上初めてのことだった。
ましてやこんな……
「私は、あなたの厚意に値するような人間ではありません」
顔をそむけて呟く。
「値するかは俺が決めることで、あんたが決めることじゃないと思うけど?」
「あなたは私を知らないのです。知れば値しないと考えるでしょう。
それに私が彼を見捨てれば、彼には他に何ひとつ頼るものがなくなってしまいます。
それが分かっていて彼から逃げ出すことはできません」
「あんた、こんだけ言ってもまだ……」
「申し訳ありません。お気持ち自体は大変ありがたく思います。
ですが考える必要はないといわれても、やはり彼のことを捨ててはいけないのです」
サイの中身を見たいという目的もある。
それに何よりも、アイの正体を知って変貌する笹塚など見たくはない。
「――あなたは良い方だと思います、本当に。強く、そして優しい方です。彼とは正反対といっていいほどに。
その優しさをどうか私ではなく、もっと別の救われるべき方に向けてさしあげてください」
大きな手で頭を強く掴まれた。
「……っ」
唇を割って舌が侵入してくる。サイのそれより大きく分厚い舌が口の中を舐める。
――ベッドの上に押し倒された。
「そんなに旦那が大事か。……どうしても聞く気はないんだな」
肩を押さえつけ、のしかかったまま笹塚が呻いた。
「言うこと聞かなきゃこのまま犯す、って言っても?」
「っ!」
さっきまで気だるくくすんでいた瞳に宿るのは、憤りの色と情欲の光。
「ご冗談を……」
「俺はあんたが思ってるほど人畜無害な人間じゃねーんだよ。やるっつったら本当にやるぞ」
声音からも嘘ではないのがわかった。
肩を掴む手に力がこもる。
「なあ、頼むよ。難しいことなんか何ひとつ要求してない。ただ生きてて欲しいから逃げてくれって言ってるだけだ。
旦那の暴力に巻き込まれて、あんたが死ぬことなんざねえんだよ」
これほどまでに真摯な言葉を向けられたことは一度もなかった。
サイはいつも笑いながら彼女を嬲り、痛めつけることしかしなかったし、他の人間は彼女にとって砂の粒のごとく関心の
外にある存在だった。こんなことは生まれて初めてだった。
だが、それでも。
アイは目を伏せた。笹塚の顔を見ないまま首を横に振った。
「……………」
笹塚は黙り込む。何十秒かの長い長い沈黙ののち――
「……そうか」
はだけた胸元に手が伸びてきた。
*
今回は以上です
書いてるときはいつも気づかないんですが投下すると物凄く長いことに気づきます
読んでくださっている方ほんとうにありがとうございます
GJGJ! リアルで正座して読んでるよ。
これからの展開が楽しみすぎる。
引き続き、全裸にコート一枚で待たせてもらいます
長編イイヨ!イイヨ!
眠いけど起きててよかった
それにしても見事に続きが気になる
マジ
ふぐりヤバイからマジ次早く。
いやお願いします。
・・・やっちゃったー。鮮やかな寸止めでした。
俺ここ通っててほんと良かった
涙が出てくる
>>15 遅かれながら
>>1乙
投下します
なんか連投みたいになっちゃって悪いけど早く完結させなきゃと思うので
以下注意書き
・エロ絡みでもエロ無関係でも痛い表現多々あります
・無理やりやってるシーンがあります
・人を選ぶプレイがあるので拒絶反応が出そうなものは名前欄に注意書きします
・複数回投下しますが、長さの都合上エロなし投下があるかもしれません
・長いので他職人さんは気にせず投下してください
*
凄惨な陵辱がくると思っていた。
普段サイにされているように、殴られ、蹴られ、踏みつけられ、服を引き裂かれて力ずくでねじ込まれる。
異物感と圧迫感、吐き気、痛み、皮一枚の理性をじわじわと侵食する快感――
そんなものを覚悟していた。
だが逞しい腕でアイの体をかき抱き、キスを重ねながら一枚一枚ゆっくりと服を脱がせていく笹塚の行為は、予期したもの
よりはるかに穏やかで、むしろ優しくさえあった。
脱がされた体には傷のない箇所のほうが少ない。
肌に走る痛々しい痕を笹塚は眺める。
わずかに眉をひそめて、それを見まいとするようにアイの脚の間に顔を埋める。
「……ぁ、あ、やめ……放し……」
舌先が下肢を舐める感触にアイは震えた。
腿の内側を濡れた感触が這い上がる。
煙草のヤニのせいなのか、サイの滑らかなそれとは違い、ざらざらしていてくすぐったい感触。
泣きそうな声が口から漏れるたび、腰を抱え込む手に、アイの腕を押さえつける手に力がこもる。
舌は徐々に這い上がって、入り口のそばを探るようになぞった。
ちろちろと裂け目を撫でられる。
「や、ぅ、……あっ!」
反応のいい場所を探って舌は動く。裂け目から内部に侵入し、奥へ、奥へ。
ぬるみのある温かいものが中で蠢く。恥ずかしい部分に熱い吐息がかかる。唾液と粘液が絡まりあって胎内で音を立てる。
湧き上がる快いむず痒さに腰が揺れてしまう。
脚がビクンッと痙攣すると、戸惑うように舌の動きが一瞬止まった。
「……………」
本当に一瞬。すぐにまた再開される。
サイに犯される屈辱とは別種の恥辱がアイを支配していた。
快感によがる様を見られたくない。はしたなく喘ぐ声を聞かれたくない。
なのに舌は蠢き、内部からとろかすように愛撫をくりかえし悦楽を掻き出し続ける。
強引な行為であることを忘れそうになるほどに甘い感覚だった。
ただ腰を抱え込む力だけが決して抵抗を許さない。
「んっ……」
舌が秘所から抜けていく感覚に息を詰める。
アイスピックの刺し傷の残った太腿に唇が落とされた。
肉の薄い唇の、喫煙者特有の乾いたかさつき。
「や……、あぁ」
胸の先を爪の先がカリ、と掻く。
声が漏れてしまうのが恐ろしい。自分が自分でなくなっていくようで怖い。
どうにか逃れようと身をよじり、すがる場所を求めて手を伸ばす。
ベッドの手すりにすら届かず空を掴んだその指に、笹塚が指を絡めて掌ごとマットに押しつけた。
逃げられない。
「暴れるな――おとなしくしてろ。頼むから」
背中をなぞろうとして、ふいに笹塚の手が止まった。
最初に犯された夜サイにつけられたナイフの切り傷だ。
抉られたように深く刻み込まれた、刻印。"X"のマーク。
もっとも事情を知らぬ笹塚には"×"にしか見えまいが。
「――これは?」
低い声。
「……主人に、昔……」
そう答えるしかない。
笹塚が目を一瞬翳らせた、気がした。
そしてそれを隠そうとするかのように、長身の体で覆いかぶさってきた。
次に秘所に差し入れられたのは指。舌と違って濡れた感触はない。
曲げたり伸ばしたり、かき混ぜるように刺激される。
特に敏感なところに爪の先が触れて、アイはひときわ高く声を上げた。
「や、めて、抜いて……っ! あっ……」
ちゅぷっ、と淫らで湿った音。
耳をふさぎたい。聞きたくない。こんな音も自分の声も。どろりと溢れてくる愛液の感触も遮断してしまいたい。
「――ひぁっ!」
クリトリスを抓るように擦られ、上げたのは悲鳴。
苦痛に歪んだ甲高い声に、笹塚の指が引き抜かれた。
「悪っ……」
悪い、と謝罪の言葉を口にしかけて、これが陵辱であることを思い出したのか口をつぐんだ。
その瞳に浮かんでいるのは罪悪感。
女を犯したことなどないのだろう。
優しく、包み込むように抱いたことしかないのだ、恐らくは。
力で屈服させるなど、単なる妄想は別として、実行することは考えたこともないという顔だ。
笹塚が唾を飲み込むのが分かった。
震えるアイの胎内にまた指を差し入れてくる。
今度は二本。
「……ああっ!」
背筋に甘美な電流が走った。
さんざんこねくり回され馴らされたあげく、抱え込まれた腰を引き寄せられる。
肉の棒の先が秘所に当たる感覚。
ぞくんと背が震える。
怖い。
一方で肉襞の奥にある器官は、受け入れる行為を期待してひくついている。
その快楽を欲しがっている自分もまた、脳の片隅に確かに存在している――
「力、抜いて」
笹塚が囁いた。
「こんなことしといて今更言うのもあれだけど……なるべく痛くしたくない。
痛いのはもう……充分すぎるくらい味わってきたろ?」
唇を重ねてきた。
顔にかかる吐息はとても熱く、流れ込んでくる唾液は煙草の匂いがした。
糸を引いて唇が離れる。
「ささ、づ、か……けい、じ……」
「大事に扱う。だから……」
腰から太ももにかけてそっと撫でられた。
返事を待つようにアイの瞳を見つめた。
戸惑いを隠せずアイは黙り込む。
男の顔には情欲の汗がにじんでおり、とろんと蕩けたようなそれでいてぎらついているような、本能に支配された目をして
いた。
アイを犯すときのサイも、ちょうどこんな顔をする。挿れたくてたまらないという顔だ。
サイなら迷わず腰を押さえつけ、入り口を押し広げ侵入してくる。
だが笹塚はそうはせず、ただアイの言葉を待っている。
淫欲の熱で爆発しそうになっているはずのその頭で。
侵入を拒み、強張っていたアイの体から力が抜けた。
それは、無言の許容だった。
*
首に腕を回され抱き寄せられた。
汗とニコチンの匂いが鼻をくすぐった。
脚を抱え込まれる。押し当てられた男根が肉の襞をかきわける。
「……は……っ」
剥き出しの粘膜と粘膜がこすれあう感触、太く熱いものに貫かれる感覚にアイは身を震わせる。
既に充分に慣らされた下半身は、いやらしい歓喜の水音を立てて彼をくわえこんだ。
「ぁ……、んっくぅっ……ん」
アイの中に入っていきながら、抱きしめたアイの頭を笹塚は撫でた。
恐怖を取り除こうとするように。
この行為の恐怖だけでなく、アイの心に夜毎刻み込まれてきたもの全てを。
「大丈夫だから」
舌で目元を舐められる。
涙が湧いていたことに、ようやくそのとき気づいた。
ぺろ、と涙をすくった舌は今度は唇に入ってくる。上と下の粘膜で同時につながる形になる。
「ん……」
――奥まで沈み込ませると、感触を確かめるように笹塚は深く息を吐いた。
「……動くよ」
「はい……」
腰が引かれてまた突きこまれる。
熱い巨大なものが出入りをくりかえし、しびれるような快楽にのけぞりそうになる。
「あ、ぁ、ああぁぁっ、ぁ、ひぁあんっ」
ひくひくと入り口が収縮するのが分かった。
口元から溢れた涎を笹塚は吸い、腰の動きは休めず指で尖った胸の先端を刺激した。
硬くなった部分を指先でこねくり回す。
下半身の熱が、増す。
「あっ……」
サイに力ずくで体を開かされて以来、アイにとってセックスとは、愛情の交わりでも快楽の行為でもなくなった。
痛みと苦悶の象徴、汚され犯され踏みにじられること。ただそれだけの行為だった。
女の本能を突き動かされ、無理やり快感を味わわされることはあったが、それは常に恐怖や屈辱とセットになっていた。
――こんな行為は知らない。
こんな甘く痺れるような感覚も。
胸を弄っていた指が、わき腹をなぞり腰へと降りていく。尻の肉をゆっくりと揉み込む。
「あ……!」
突き上げが激しくなってきた。温かい沼に沈み込むようなぐちゅぐちゅという音もテンポが早くなる。
「あ、あっ、あぁ、あ、ああぁ、ぁぅ……」
焦点の定まらない目で喘ぐアイの口に、笹塚はもう何度目かも分からないキスをする。
乾き死に寸前の獣のように唇を吸い舌を舐める。
混ざり合ってどちらのものかも分からない唾液が口からこぼれる。
顔にかかる笹塚の息遣いが弾んでいるのが分かった。
射精が近い。
「……痛い?」
飲み込ませては抜いて。貫いて。また腰を浮かせて。ピストンを繰り返しながら笹塚は尋ねた。
「んん……」
かすれた呻きが喉から漏れる。
意識が薄れつつある。喘ぎすぎの酸素過多状態だ。その間にも男根はアイの体に出入りを繰り返す。
「はぅ、あっ!」
ひときわ強く打ちつけられて腰が跳ねた。
「……気持ちいい?」
「くぅ、ふっ……」
涙がこぼれた。痛みのせいでも屈辱によるのでもない。快楽から湧いた生理的な涙だった。
白くなっていく意識の中でアイは首を振る。
ひときわ力を込めてかき抱かれた。
胎内で笹塚のものが動く。中をぐちゃぐちゃにかき回される。
入り口から蜜がこぼれて脚を伝う。快楽の淵に引きずりこまれていく。
腰が揺れてしまう。
「ひぁ……あぁぁ……ああぁぁぁあぁぁぁぁっっ!」
体の痙攣。
神経を駆けめぐる絶頂感。
全身から何かを吸い取られるように力が抜けて――
アイが達したのを感じると、笹塚は入り口から自身のものを引き抜いた。
イッた直後の膣内から男根が出ていく感触。
出された瞬間精液が溢れた。噴き出したそれは勢いよくほとばしってアイの腹にかかった。
白く、どろりと濃厚なそれが、深く残った傷痕の上を、伝って流れて覆い隠していった。
*
「……悪かった」
終わった後開口一番に謝られた。
「体調悪いのに……強引に。しかもあんた旦那いるのにな」
「いえ……」
アイに笹塚を責める資格などない。
結局快楽に呑まれてしまったことも、サイの存在も含めて、何ひとつ。
「旦那に言う? このこと」
「いえ」
サイがこれを知ったらどう反応するか、アイにも想像もつかないが、ひとまずは隠しておいたほうがよさそうだ。
少なくとも知られたところでいい結果にはなるまい。
「あんた……苗字しか聞かなかったけど……下の名前は何て?」
ふと尋ねられる。アイは腹に出された精液を拭き取りながら、
「アイと申します」
偽名を使わなかったのは、せめてもの彼への詫びのようなもの。自己満足にもなりはしないが。
「……アイ、さん」
ぽつん、と呼ばれた。
「はい」
「もう一回聞く。あんた、旦那から逃げる気ないか」
「それは」
「あんたが苦しむのも殺されるのも黙って見てらんねーんだ」
"X"と深く刻まれた傷痕をなぞられる。
「警察はなかなか動いてくれない。俺が言うのも何だけど、動いたとしてもあんま役には立たねーことも多い。
でも、もしあんたが首を縦に振ってくれるなら」
両腕で思い切り抱きしめられた。
「警察官としてだけじゃなく一人の男として……あんたを守るために、やれることは全部やろうと思ってる」
「笹塚刑事」
「考えといてくれよ、すぐにとは言わねーから。そうだな、一週間だな」
髪に、指を差し入れて梳き下ろされる。
「一週間経ったらまた来るから、そのときにあんたの答えを聞かせてくれ。
なんか安っぽいドラマみたいな話になってきたけど、真面目に言ってるから」
それは見れば分かる。
普段感情を見せないその瞳の奥に、真摯な光が点っていた。
受け入れられない。
サイが許すわけがないし、何よりアイが彼の傍にいるのは、彼の支配のため以上に彼女自身の意志によるものだ。
出すべき答えなど決まっている――はずなのに胸の中のどこかに戸惑いが生まれていた。
この人と一緒に行くことを選んだなら、自分のこれからの人生は、今までとは全く違ったものになるだろう。
そしてこれまで思い描いていた未来の図とも。
いや……
そこまで考えてふと、どうしようもない現実が胸を突いた。
彼の家族を殺したのはサイ。自分はサイの共犯者として、その傍らで仕え続けてきた女。
「答えがノーなら仕方ない。でも、あんたさえ良ければ……」
「無理です」
首を横に振るほかに選択肢などありえない。
「あなたについては行けません……あの人から離れることもできません」
抱きしめてくる腕から身を捻って逃れた。
彼は表情を変えなかった。ただゆっくりと瞬きして、一本の煙草を手に取った。
「まあ、とにかく考えるだけ考えといてくれよ。答えはそのときで構わねーから」
「……ありがとうございます」
そう答えるのがやっとだった。
今回の投下は以上です
手元にあるのは何とか完結させたので
あと2回の投下でおしまいです(一気に落としたいけど規制があるので厳しい)
ありがとうございます
うおおおおお
ネ申降臨
毎度毎度ありがとうございます
アイを淫らにしていくのがうまいなぁ
何というかいろんな意味で羨ましい
オチ期待!
ちょっとアンタやっぱ凄いよ……!!
マジでごちそうさまです。
結末がおおいに気になる、次回超期待してる!
どんな結末となるのでしょう。分かりません!God knowsです!
投下します
以下注意書き
・エロ絡みでもエロ無関係でも痛い表現多々あります
・無理やりやってるシーンがあります
・人を選ぶプレイがあるので拒絶反応が出そうなものは名前欄に注意書きします
・複数回投下しますが、長さの都合上エロなし投下があるかもしれません
・長いので他職人さんは気にせず投下してください
*
笹塚が出て行ってからアイは念入りにシャワーを浴び、粘液の付着した服とシーツを洗濯機に放り込んだ。
窓を開けて換気もする。
床にも掃除機をかけたのは、観察力の鋭い彼のこと、床に落ちた髪の毛などもひと目で見分けてしまいかねないためだ。
ひとつとして証拠を残してはいけない。
サイのサポートの中には彼の残した証拠の隠滅も含まれている。こうした事後処理なら手馴れたものである。
「ただいま」
深夜、日付が変わったころにサイが帰ってきた。
「おかえりなさいませ、サイ。お疲れ様です」
「ホンットお疲れ様だよ。法律家ってなんでみんな揃ってあんなに頭カタいんだろーね?
思わず机ひっくり返して暴れだしたくなっちゃったよ。あと一時間延びてたら俺キレてたかも」
「それは本当によく我慢されましたね。
……お風呂が入っておりますがいかがですか? それとももうお休みになられますか?」
「んー、そーだなー……」
どうやら証拠隠滅には成功したらしい。全く気づいていないようだ。
チェストから着替えを出して差し出す。
少年の姿に女物のスーツというアンバランスな格好だったサイは、ようやく留めていたボタンを外して脱ぎはじめた。
上着を脱ぎ、ストッキングを脱ぎ、スカートも脱ぎ捨てて、サイズの大きすぎるブラウス一枚になる。
――と。
「ねえ。煙草の匂いがしない?」
ぽつんと呟いたサイに、アイは思わず身を竦ませた。
だがそれも一瞬。すぐに平静を取り戻して取り繕う。
「換気扇の具合がおかしかったので、業者の方にお願いして点検していただいたのです。
その業者の方が吸っていたものが残っているのでしょう」
「ふうん?」
犬のように鼻をひくひくさせるサイ。
「換気扇ってことはキッチンだよね? ベッドルームのほうからもかすかにしてくるのは何で?」
「親切な方でして。部屋の空調のほうも調子が悪いと言ったら、ついでに点検してくださったのです」
「へえ? そうなんだ。それじゃあ」
ぐい、と髪の毛を引っ張り引き寄せられた。
無理やり屈ませたアイの首筋に、顔を寄せてサイは息を吸い込む。
「あんたの体に染みついてるこっちの匂いは何なのかな?」
「……っ、サイ……」
「シャワー浴びてもね、癖の強い匂いってのは完全には消しきれないもんなんだよ」
体を強張らせるアイの顔を眺めながら、サイは口元を上向きに歪めた。
笑み。しかしよく見ればその両の瞳には、ひとかけらの笑いも含まれてはいなかった。
「俺がいない間に誰と何して遊んでたの、アイ?」
「サイ、違います、これは……」
「俺に嘘はつけないよ。あんただって分かってるはずでしょ? 観察は俺の一番の得意分野だってさ」
首筋に細い手が伸びてくる。
指が触れる。掴む。
食い込む。
「………………っ!」
「嗅ぎ覚えのある銘柄だね。かなり重い、最近あんまり見ない……そう」
口元に笑みを貼り付けたまま、サイの目つきだけが鋭くなる。
「あの刑事さんの煙草の匂いだ」
――ガスッ! と、壁に頭を叩きつけられた。
「……っ、ぐ、ぁ……サイっ……痛、ぁ……」
「うるさい、メスブタ」
ガンッと、また壁に打ち付けられる。
「調べて来いとは言ったけど、そっちの具合まで見ておけなんて言ったつもりないよ?
部屋に引っ張り込んでベッドで楽しむほど欲求不満だったわけ?」
「ち……が……」
襟元にかけられたのは、白く繊細な少年の手。
込められるのは人にあらざる別の何かの力。
嫌な音を立てて服に裂け目が入った。
纏った服は普段着というよりほとんど作業着といっていい、生地が厚く繊維も丈夫なもの。
傷痕を隠すことも兼ねて夏でも変わらず身につけている、飾り気のない単色の上下が無残に引き裂かれていく。
「……っ!」
手で体を隠そうとするのを、押さえつけてとどめられた。
嘗め回すようにサイはアイの体を観察する。
無数の傷の走った肌の上に、点々と桜色の痕が散っている。
サイが指を伸ばしてそれを撫でた。一つ一つ確かめるように触れていった。
首筋にひとつ、ふたつ、みっつ。柔らかな乳房にも幾つも幾つも。
サイはそれらをつぶさに見つめては数えていく。瞳がどんどん据わったものになっていく。
「ここと、ここと……ふぅん、こんなとこにまで……」
「いや……サイ……やめてっ」
「うるさいって言ってるだろ」
ずむっと胃の上に沈み込む衝撃。
腹を蹴り上げられた。
押さえて庇いたくてもサイは許してはくれない。せりあがってくる胃液にただむせこむだけだ。
「あんたは俺のものだって何度も教えたのに。まだ分かってなかったんだね」
「サイ……ごめん、なさい……許し……」
「許さない」
髪を掴まれた。
「足開きなよ。一からじっくり教え直してあげる」
言い放ったサイの声は専制君主のそれだった。
手の甲で顔面を張り倒され、衝撃で床に崩れ落ちた。
口の中が切れて血の味が広がる。手をついて身を起こしかけたところにまた蹴りが飛んでくる。
脇腹に激痛と振動が走る。
「あ、ぐぁっ……!」
悶え仰け反ったところで後ろ髪を掴まれる。引き倒すようにして床に頭を叩きつけられた。
視界に白い火花。激痛。揺さぶられる脳。電流を流されたような、全身の痙攣。
「足開けって言ってるんだよ。聞こえないの?」
仰向けに倒された体の、がくがくと震える脚にサイの手がかかる。
ひんやりと冷たい手が無造作に足首を掴み、ロングスカートを破いていく。
腰のラインを覆い隠す、白いショーツも引き破られる。布地が裂かれる音が暴力的なまでに大きく響く。
モノでも扱うように下肢を開かされる。
――笹塚の舌と唇でじっくりと愛撫されたそこにも、上半身同様、薄桃色の跡が無数についているはずだった。
「ほんっと節操ないねあの刑事。ちょっとは隠そうとか思わなかったのかな?」
「サ、イ……ごめ…な……さ………ごめ……」
震え続けるアイの前髪を引っつかむ。ブチブチと数本抜けていくのもかまわず耳元にささやく。
「一回くらいならバレないとか思ってた? バカだよなぁ、あいつも。勿論あんたも。俺を誤魔化そうだなんてさ」
くっくっ、と乾いた笑い声。
「ほんと、バカだよ」
太ももに鋭い爪が食い込む。脚の間にサイの体が割って入ってくる。
大きく硬く猛りきったものが秘所の入り口に触れる。
「ごめんなさい……ごめん、なさい――あ……あぁ、あ……っ」
前戯もなく、まだ濡れてもいないそこにサイの体重がのしかかってきた。
「ああぁぁあぁぁっ……! やっ……、や、やぁっやああぁぁっやぁぁぁあぁぁぁっ!」
入ってくる。逞しい男根がアイの細い体にめりこんでくる。
「いやああぁぁっやぁっ、ああぁぁっ……ああぁ、ぁっ……サ、イぃ……許し……やぁ、やめっ……」
サイの腰は容赦なく動いた。
アイの涙も悲鳴も意に介さず抜き挿しをくりかえした。
「ねぇ、本当、どんだけやったの? 俺の知らない間にあいつとどんなふうに楽しんだの?
何回やった? どんなことされた? 気持ちよかった? いっぱいイッた?
あいつの名前呼んでよがったりとか、したの?」
「サイ……ご、めん、な……さっ……」
「黙れ淫乱」
頬を張り飛ばされた。
「……っく……は、ぅ」
「突っ込んで気持ちよくしてくれれば誰でもいいんだね、あんたは。相手は別に誰だって構わないんだ」
「それ……は、違……っ」
「何が違うの? それともまさか」
頬を両手で挟みこまれた。
白く小さなサイの顔が迫る。
「あの刑事さんのこと本気で好きになったとかまさか言わないよね」
すがりついて乞い願うような目――
違います、とただ一言答えればよかったのに、なぜか凍ったように言葉が出てこなかった。
「……アイ? なんで黙ってるの? どうして答えないの?」
声が出ないならそれでも良い。首を横にさえ振れば意思は伝わるのにそれすら叶わない。
できないのは心がそれを拒んでいるからだ。
「答えてよ。何とか言ってよ。ねぇ、アイ」
(ああ、そうか……)
この胸の内にある彼への思いの正体はそういうことなのか。
サイが顔を挟む手に力がこもった。
「そう……そういうこと」
宝石のような丸い瞳に、はっきりと憎悪が宿っていた。
「知らなかったな、そうなんだ。アイってああいうのが好みなんだ、ふぅん……
良かったじゃん好きな奴に抱いてもらえて。嬉しかったでしょ?」
取り出したのはナイフ。銀白色の光を放ち、ゆらゆらと揺れながらアイの体に迫る。
左胸、乳房の上の方に落とされた桃色の痕に、サイはすうっと切れ目を入れた。
血がにじむ。
「ひ、ぅあ、ぁっ……」
「でも可哀想だね。どんなに好きでもあいつとあんたじゃ幸せになるのは無理だ。だってあんたは俺のだもん。
あいつが憎くて憎くて憎くてたまらない、俺のものだもん」
体につけられた情痕を、サイはひとつひとつナイフで抉り、裂いていった。
胸も、腿の内側も、頚動脈と紙一重の細い首筋すらも切り刻まれていく。
むろんその間も抽送は続く。黒く太い肉塊がアイを内側から圧迫する。
「顔の皮ってね、面白いんだよ」
頬の稜線をサイが撫でた。
天使のよう、と形容しても大げさでないほどに、その口元に浮かぶ笑みは愛らしい。
「ここんとこに切れ目を入れて、こっちの方にナイフ入れてくとスススーッて剥けてくの。リンゴの皮みたく。
あんたにもやってあげようか? 顔の皮むき」
ナイフの刃を顎骨の横に当てる。
アイはひくっと喉を鳴らした。目に涙を溜めたまま必死に首を横に振った。
怯えた様子を見たサイは、満足そうにアイの顔を刃の背で叩いた。
「う、そ。冗談だよ。まだやんない。俺あんたの顔わりと好きだもん。ほら、そうやって涙目になってるとこなんか最高」
がくんとひときわ大きく腰を揺らした。
「っ!」
敏感なところに当てられた体は痙攣し、刃の当たった頬がピッと軽く裂けた。
「だから代わりにあの刑事さんでやろうかと思ってるんだ。
男の悲鳴は耳障りだから、声帯潰してからゆっくりじっくりやろうかな。ほら、こうやって。くるくる、くるくるって。
人のモノに手ぇ出したらどんなことになるか勉強になるだろうね」
「! 駄目っ……」
アイは身をよじってサイにすがりついた。
「違います、サイ、違うんですっ。私から誘ったのです、彼は何も……!」
「誘った? あんたが?」
「私から……抱いてくださいとお願いしました。
ですから、どうか彼には手を出さないで……これ以上はもうっ……」
驚くほど静謐な目つきでサイはアイの懇願を聞いていた。
ぽつん、とつぶやく。
「うそつき」
密着したアイの体を引き離し、腰を抱え込んでグッ、と突き込む。激しく揺さぶった。
「あ、っ……!」
「うそつき。アイのうそつき」
「嘘、では……んんっ……ありませ……」
「誘うだって? あんたにそんな器用なマネできるわけないじゃん」
「ほんとう、の、ことで……あぅ、やぁあぁ、んっ、ぃやああぁぁぁっ」
激しいピストンに喘ぎが漏れる。涎が糸を引いて落ちる。
――その口にナイフの刃が突っ込まれた。
「それ以上嘘つくと舌が切れるよ」
「……むぅ……ん、ぐぐぅ……っ」
「その顔イイね。ちょうどいいからそのまま咥えてなよ。
俺がイく前に吐き出したら歯全部へし折ってその口でフェラさせるから、そのつもりで」
「むぐぅ……!」
男根が引き抜かれる。体をくるん、とひっくり返される。
地に這わされ、ナイフを咥えさせられたままで顎を床に押しつけられ、腰だけを抱え上げられた形になる。
蜜を滴らせる入り口にまたサイのものが侵入してきた。
「最後までちゃんと咥えてられたらご褒美あげるよ」
アイをバックで犯しながら、優しい声でサイが囁く。
「喉渇いてるでしょ? いっぱい飲ませてあげる。俺のをね。それから一緒に風呂でも入ろっか」
もちろん、それだけでは済まないことは分かりきっていた。
*
ナイフの刃が当たって血のにじんだ唇で、予告どおりに奉仕を強要された。
アルカリ性の精液が切れた口内に沁みるのをこらえながら、それでも一滴残さず飲み干さなければならなかった。
「おいしかった?」
笑顔で聞かれる。答えることを拒んだら無理やり首を縦に振らされた。
「じゃ、風呂行こっか、風呂。体洗ってあげるよ」
バスルームに連れていかれる。
たっぷりの湯をたたえた湯船に叩き込まれ、押さえつけられて頭まで沈められた。
四つんばいにされもがく体の上にサイが馬乗りになる。
鼻と口に湯が流れ込んでむせる。
生々しく開いたままの傷に熱が沁みて痛む。
「ダメだよ。もっとちゃんと浸からなきゃあったまんないよ」
頭を掴む手の力が強まる。さらに湯の底深く押し込まれる。
肺から空気が押し出されゴブゴブと泡が立った。
窒息する――
抗うアイの体をサイは押し開き、尻の谷間に男根を押しつける。
呼吸困難に悶える体に肉の杭が食い込んでいく。
「……っ! ………、…………!」
何度も中に出されぐちゃぐちゃにされた体の中を、さらに蹂躙される。
頭を押さえつけられたまま突き上げられるアイの気管に湯が入る。
少しでも空気が惜しいのに、つんと痛む喉の奥が咳とえずきを誘う。
湯しぶきが上がる。
水中で吐かれた空気が泡になってのぼる。
酸素不足で頭が痺れる――
息を。息をしたい。息を。
めちゃめちゃに暴れる体はサイの体重と怪力で圧迫される。
肉塊が突き入れられるたびに、口と鼻から銀色の泡が溢れる。
苦しいのに、呼吸もままならないのに、信じられないことにアイの秘所は濡れはじめていた。
湯とは違うねっとりしたぬるみが湧き、嬉しそうに男根を飲み込んでいる。
胸は押し潰されそうなほどに苦しいのに――
「前に首絞めながらやったときもよかったけど……」
サイの声もほとんど聞き取れない。ひどく遠い世界の響きに思える。
傷に沁みる湯の熱の痛みと、抜かれては貫かれ淫らに愛液をこぼしつづける体と、失われていく肺の中の酸素。
他にはもう何もかも分からない。
肩にも力が込められる。骨までつぶれそうな握力で握られる。
「けっこういいね、これも。きゅうきゅう締めつけてきて……お湯が汚れるのと、あと声が聞けないのが難点かな」
脳に酸素が回らない。何もかもが白くあいまいになっていく。
突かれる。突かれる。突かれる。突かれる。濡れていく。甘い感覚と痛みに息が漏れてしまう。
手足のもがきが弱弱しくなってきた。
プク、プクッと、口から漏れる泡もひどく小さなものになりつつあった。
肺の空気が尽きつつある。
「ほら、まだ。まだまだだよアイ。俺まだイッてないんだから」
反応をなくしていくアイの髪をサイは引っ張った。顔を引きずり上げて息継ぎさせる。
ひりつく気管に、熱気と水蒸気を含んだ空気が通っていく――
「ぐ、はっ、はぁ、はぁ、はあ……あっ……あ――――っ!」
やっとのことで蘇生したと思ったらまた引きずり込まれる。
湯に頭を突っ込まされたまま、サイの快楽を満たすためにひたすら犯される。
何度も何度も窒息寸前まで追い詰められたあげく、力尽きた体の中に精液をぶちまけられた。
アイの赤い血とサイの白い体液が、まだら模様になって湯船の湯を汚していった。
――あんたは俺のものだもの――
痛みと呼吸困難に薄らいでいく意識の中、サイの言葉が鐘の音のように響き続けていた。
ああ、そうだ。本当にそうだ。
何を戸惑ったりなどしたのだろう。サイは加害者で彼は被害者。
そして自分は加害者であるサイの片割れ。
彼と歩む未来など決してありえないのに。
消えなければならない。彼の前から。これ以上、彼がサイのために苦しむことのないように。
*
「アイ。ねぇアイ。気絶しちゃった?」
反応がない。白く薄いまぶたを閉じて、水揚げされた魚のようにただうつ伏せに横たわっている。
また意識を失ってしまったようだ。
背中の"X"の傷痕が、湯の温度で紅潮した肌に生々しく浮かび上がっていた。
透明感すらある滑らかな肌に、醜く這った二匹の肉色の蛇。
サイは傷痕に唇を寄せる。いとおしげに、慈しむように、ゆっくりゆっくりと舌で愛撫していく。
「……アイ」
ぴくりとも動かない彼女の首に手を回し、濡れた髪をかき分けてうなじに口づけた。
細い体をそっと起こさせ、重なるように身を寄り添わせる。
「アイ……」
ぽたりと傷痕の上に落ちたのは涙だった。
かすれた声で名を呼びながら、サイはアイの体を抱き締めていた。
もう離すまいとでもいうように。
今回の投下は以上です
エロはこれでおしまいで次はエロなし、完結になります
よかったらお付き合いください
注意書き、リョナとか書いたほうがよかったでしょうか
いろいろあっててよく分からなかったんでとりあえず暴力描写が多いと書きましたが
もっと具体的に示す言葉とかあったら後学のために教えてくださるとうれしいです
GJです神よ!!続き気になる!!
>>1乙
神乙
手伝い人も乙
>>44他
リョナって何ですか…?凌辱撫子?
<自分が知らないだけならスルーして下さい、ぐぐります
自分としては、「暴力描写が多い」だけで良いような気がします
が、ROMな皆さんの意見も伺いたく
苦手分野がある方は言ってもらえればまとめの時に追記します
>>44 どうしよう
感動したとかありがとうとか言いたい事たくさんあるんだが
上手くまとめられん
いつもいつもありがとございます
鬼畜なサイの少し切ない部分が見れて泣いた
明日はついに最終回だ!それまで神ジョブはオ・ア・ズ・ケ♡
八百万の神が住まうこのスレを舐めちゃいけねえぜ
今夜もまだまだエーロ・ゴシカァン!
さっさと完結させたほうがいいと思うのでラスト投下してしまいます
今回の投下はエロなしです
以下注意書き
・エロ絡みでもエロ無関係でも痛い表現多々あります
・無理やりやってるシーンがあります
・人を選ぶプレイがあるので拒絶反応が出そうなものは名前欄に注意書きします
・複数回投下しますが、長さの都合上エロなし投下があるかもしれません
・長いので他職人さんは気にせず投下してください
*
Side: 笹塚
女に伝えた約束の一週間が過ぎ、笹塚はまた彼女の家にやってきた。
様子が気になり、あれから何度か彼女の携帯にかけてみたが、タイミングが悪いのか一度も連絡は取れていない。
警視庁のほうで事件が立て続けに入ったため、直接赴くことも結局今日までできなかった。
夫にまた暴力を振るわれていなければいいのだが。
インターフォンを押すと前回同様返事がなかった。
「……また倒れてんじゃねーだろーな」
ため息をつき、敷地内に足を踏み入れようとしたそのとき。
「いらっしゃい、刑事さん」
どこかで聞き覚えのある声がした。
弾かれるように笹塚は背後を振り向いた。
「サイ……」
あの夜、絵石家邸で目にしたそのままの姿で、怪盗"X"がそこに立っていた。
「久しぶり刑事さん。アバラ治ってよかったね」
くすくすくす、と笑う声。
いかにも無邪気な少年の姿で微笑するその様は、とても名だたる殺人鬼とは思えない。
「なんで……こんな所に」
このS級犯罪者がいるのだ?
こんな白昼堂々と。何の変哲もない住宅街に。
「そんなに驚くことないでしょ? 俺は誰でもあって誰でもない。どこにでもいるけどどこにもいない。
どこに現れたっておかしくないんだから」
言葉より先に行動。
ホルスターから銃を抜き突きつけた。
当然のように顔色一つ変えないサイ。
「撃っても効かないってのは分かってるはずだよね? そもそもこんな住宅街でホントに撃ったら危ないのも承知だよね?
人が集まってきて巻き込んじゃうかもしれないもんね? それでも銃口向けてくるってことは」
言葉半ばでぽんっ、と手を打つ。
「ああ、そうか。刑事さん怖いんだ。目の前にいる俺に何もできないの認めたくなくて、とりあえず銃だけでも向けてみて
自分の無力さ直視しないように必死になってる。どう? 俺の観察当たってる?」
「…………!」
内面をそのまま見透かされて笹塚は目を見開いた。
「まあ、それはどうでもいいや、刑事さん。
今日は別にあんたを観察しにきたわけじゃないから――あのね、アイから伝言」
「!」
今……この怪物は何と言った?
「『短い間でしたがありがとうございました、ひとときのこととはいえ良い夢を見せていただきました』ってさ」
――考える前に、指をかけた引き金を引いていた。
乾いた銃声。
サイの右胸に指先大の穴が空いた。
赤黒い血があふれてにじむ。ぶかぶかの上着が湿っていく。
それでもふらつくことさえせずに、サイは涼しい顔を保ったままだ。
「……彼女に何した。まさか……」
「あれあれ? ひょっとして違う方向に誤解してる? やだなぁ。別に箱にしたとかそんなんじゃないよ?」
ぱんっ。ぱんっ。
警察用ニューナンブの装填数は全部で五発。
そのうち三発まで食らってもやはり何事もなく立っているサイ。
「アイ、あんたと喋ってるとき『主人』って言わなかった? 彼女、いつも俺のこと他人に言うときにはそうなんだけどさ」
人差し指を立ててサイは言葉を続ける。
「あれね、『ハズバンド』の方の意味じゃないんだよ。『マスター』の方。
夫でも旦那でも亭主でもない。文字通りの取り方が正解なのさ……つまりは『ご主人様』」
にいいいいぃぃっ、と笑みが異様な邪気を帯びた。
「いや、『キーパー』の方……『飼い主様』かな?」
目を見開く笹塚を、サイは高い声を上げて嘲笑った。
「あっはははははは! やっぱ気付いてなかったんだ! ホンットおめでたいなぁ、あんた!」
ではあの傷をつけたのは――
毎夜のように彼女を犯し、嬲り、傷つけて苛んでいるのは――
ぱん、とまた音がした。
サイの笑い声が止んだ。
大声を上げて笑い転げる、その口の中をめがけて笹塚が撃ったからだ。
「……あんたか」
その顔はやはり変わらない。ある種の爬虫類を思わせる無表情のままだ。
「彼女の体のあの傷跡……あれ全部、あんたがつけたのか」
サイの口から血がしたたった。
ガフ、ガフッ、と数度咳き込んでから、それでも顔に浮かぶ笑みは決して消さずに、怪物の強盗は答えた。
「そうだよ」
――向けられた銃口が大きく震えた。
「何しろ脳細胞がアレだから覚えてないのも結構あるけど、そうだね、まず間違いなく全部俺だな。
最近痛みに慣れてきちゃったのかあんまり反応してくれなくなってきたんだけど……ああでも、太ももにアイスピック突き
刺したときとか傑作だったなー。胸に焼け火箸ってのも古典的だけどいいよ。昔から受け継がれてきてるだけの事あるよね。
そうそうあんたが来た夜も久しぶりにかなりイイ声聞かせてくれたなぁ。あのねぇ、ナイフを」
ぱぁん。
ニューナンブ最後の一発は喉元に向けて放たれた。
「しゃべるな」
低い声には明らかに殺気がこもっていた。
サイの喉から血が噴き出す。大血管のターミナルである喉からの出血は、まるで赤い噴水に激しくしぶきを上げた。
ゴボボ、ゴポッ、と空気の漏れる音。
さすがにこれは応えたのか、サイの体がのけぞった。二度三度と大きく痙攣する。
ミシミシミシッと骨が軋むような響きがあって……
「しゃべるな、って。ひどいなぁ。聞いたのあんたじゃん」
ダメージを回復しまた笹塚に顔を向けたサイは、喉元を鮮血に染めつつも、何事もなかったようにけろりとしていた。
「……もういいだろ。彼女を解放してやれ。あんな……」
「解放? は? 聞いたふうな口きかないでよ。あんたに何が分かるって言うのさ。
それともまさか一度寝た程度で、アイの理解者にでもなったつもりでいるとか?」
少年の皮をかぶった殺人鬼は、発砲直後の熱を持った銃身を細い指先でつまんだ。
金属のシリンダーが撓み、高熱を加えたようにぐにゃりと歪んだ。
「アイは自分から俺の傍にいたいって言ってくれてるんだよ。俺が強制してるわけじゃない。
死体の処理とか証拠の隠滅とか、いろんな手伝いもやってくれてるけど、それだってアイ自身が望んだことだ。
大体あんた、そんな偉そうなこと言える身分じゃないんじゃない?」
歪められた銃が地面に落ちるその瞬間、サイに手首を捻り上げられた。
「刑事さん知ってる? 人のもの勝手に盗るのは『ドロボー』って言うんだよ」
怪盗と呼ばれる彼の口から出たその言葉は、まるでタチの悪いブラックジョークのようで。
一方でその顔つきからは笑みが消え、真剣そのものになっていた。
「……つっ……彼女が、お前、の……?」
共犯者なのか、と笹塚は言おうとしたのだ。
だがサイは取り違えてかはたまた意図的にか、笹塚の問い質したかったこととは別の言葉を口にした。
「そうだよ。俺のものなんだよ」
サイは言い切る。
「手も足も髪も肌も目も唇も、もちろん他のところも全部全部ね」
「! ガッ……」
サイの手に力がこめられた。
捻り上げられた笹塚の手首から響く音は、老朽化したコンクリが朽ちていくときの軋みに似ていた。
「刑事さん」
少年の両目がすっと細くなる。
「アイはずっとあんたのこと庇ってたよ。自分から誘ったんだって。あの性格からしてそんなのあり得ないのにさ。
悪いのは自分だけだから、あんたのことは助けてやってくれって何度も何度も俺に頼むんだよ。
押さえつけられて、ナイフで肌刻まれて無理やり犯られながらね」
言葉に気を取られて、腕を振り払おうとするのが遅れた。
みぞおちに叩き込まれる掌底。
無論普通のそれではない。肺から心臓から何から、全て口から飛び出すような衝撃が襲う。
「あんたなんか大嫌いだよ、笹塚衛士」
吐き捨てるようにサイが言った。
「だからアイにはいいよって言ってあげた。構わないよ許してあげてもいいよって。
一度大丈夫だと思って安心してたとこに、いきなり死に顔つきつけられたほうが辛いだろうからね」
これは胃液か胆汁か。苦い体液が喉の奥から溢れてきた。
サイは更に笹塚の肩に手をかけた。ギシィ……という軋むような痛みが骨を通して伝わった。
「本来なら箱にするとこだけど、やっぱそれだと他のと変わりなくって没個性な感じじゃん?
だからあんたは特別。首を引っこ抜いてそのままアイにプレゼントしてあげる」
「……お、前っ……」
「でも、それは今じゃない」
ふわり、とサイの手が離れた。
「アイに調べてもらったけど……俺昔あんたの家族箱にしたんだっけ? ごめんねぇ、どうでもよかった奴のことってすぐに
忘れちゃうからね、覚えてないんだ全然。でもまあとにかく、そういうことなら」
くっく、と調子外れの笑い声。
「追いかけておいでよ。俺を追っておいでよ。別に家族の敵討ちじゃなくても、アイが欲しいならアイ目当てでも構わないよ。
こんなところじゃない、もっと派手な舞台でじっくり付き合ってあげるから。
そうだねネウロとかも呼んで賑やかにやるのもいいな」
笹塚はがくんとその場に膝を折った。
サイは身を翻す。
「あんたは俺に絶対勝てない。それを骨の髄まで思い知らせてから殺してあげる」
振り返りもせず、哄笑とともに猟奇殺人犯は姿を消した。
*
「おかえりなさいませ」
「うん、ただいま」
数百メートル離れた住宅街の外れで、アイが車を止めて待っていた。
何も尋ねない。ただ車に乗り込んだサイにタオルを渡して血を拭くように勧め、キーを回してエンジンを起動させた。
「あんたの伝言伝えてきたよ」
「ありがとうございます」
感情の動きの一切見て取れないその横顔。
あの刑事の無表情が爬虫類の無表情なら、アイのそれは完全な無機物、たとえば陶器人形のそれだろう。
とりわけ今は情緒そのものが死んでしまったかのように揺らぎが見られなかった。
訣別を決めた女の顔だ。
「ねぇ、アイ」
「なんでしょう、サイ」
抑揚のない言葉に甘えた声でせがんでみせる。
「キスしていい?」
「どうぞお気に召すままに」
色も肉も薄いアイの唇に、サイは自分の唇を重ねた。
舌でふちをなぞり合わせ目を撫でる。下唇をそっと優しく咥えこむようにして――
ガリッと尖った歯をそこに突き立てた。
アイの唇に血がにじむ。
「行こうか」
「はい」
車は動き出す。
次に彼らが世界のどこに現れるのか、まだ誰も知らない。
*
「真っ昼間の街中で全弾発砲なんぞしたのはそういうわけか」
「……ああ」
「無謀な真似を。三十人からの警官でも歯が立たん奴だぞ。
私怨でそれがまるで見えなくなるほど、冷静さを失うお前じゃないと思っていたが」
「…………………。失ってた、っていや失ってたけどな……」
あの後、彼女の存在も含めて本庁で笛吹に報告した。
ただ、彼女と関係したこと、最後のサイとのやりとりの内容までは口にしなかったが。
あの女は今どこにいるのだろう。
サイに連れられて、今頃どこか外国の空の下だろうか。
何を思って自分に接触してきたのかは分からない。
サイはああ言っていたが、単に自分の存在を利用する意思しかなかったのかもしれない。それでも。
「どうした笹塚。何をポケッとしてる。
今回の件は口頭では足りん。詳しい報告書を書いて提出してもらうぞ。その後は――」
サイを追おうと思った。
もちろん、最初からそのつもりではあった。両親と妹について、つまりは過去について問いただすために。
だが今はその動機に、『現在』と『未来』が加わっている。
「笹塚? 聞いているのか笹塚!」
「ああ、笛吹。悪い」
彼女にもう一度会いに行こう。
救い出したいのか奪いたいのか、家族を殺したサイの共犯者として復讐の対象にしたいのか。
こうなってしまった今、自分があの女に何を求めているのか本当のところはよくわからなくなってしまっている。
それでもとにかくもう一度あの女に会いたい。
言葉を交わしたい。
あの傷だらけのか細い体を潰れるほど抱き締めたい。
サイは自分を殺すと言った。
再会は恐らく、そう先の話ではないだろう。
望むところだ、受けて立ってやる。
人智を超えた怪物の力に、人間の執念で喰らいついて抗ってやる。
笹塚はサイに銃口を向ける。
望まない死を遂げさせられた、家族の無念を晴らすために。
あのとき感じた彼女のぬくもりを、再び腕の中に感じるために。
放たれた銃弾がその心臓を貫き、永遠に息の根を止めるその日まで彼はあの少年を追い続ける。
以上、完結です
60レス近い長文になりましたが、読んでくださった方本当にありがとうございます
手伝い人様、まとめサイト管理人様、長い作品でご迷惑おかけしています
リョナの件ですが、正確には「猟奇オナニー」
女性キャラを痛めつけたり拷問したりすることで
興奮したり快感を得たりする性癖?を指すようです
もしかしたら該当するかもしれないと思ったので前回の投下の際そう書きました
ただ自分、この作品書くために調べただけでこっち系詳しくないんで
詳しい方がいたら注意書きをどうすべきかについて助言などいただけるととても嬉しいです
禿あがるほどにGOD JOB!!
あ な た が 神 か
GJ!じっくり読ませていただきました!
美味しゅうございました!
GJGJGJGJGJGJGJGJGJ
すげー読み応えありました
今まであまり関心なかったけど最愛イイ!!
もとよりサイアイ好きだったが
あんたの作品のおかげでもっともっと好きになった
神と呼ばせてもらいます。ゴッジョブ
このパロスレ始まって以来の長文だったな
全部読んだが今からもう一回一気読みしてくる
前スレ
本文にネタバレなしって書かれても
ネタバレ恐れてる身には怖くて目にはいらんよ
改行少ないし
65 :
前スレ790:2007/04/24(火) 17:53:06 ID:l0AOWuft
ごめん
次こんなことがあったら発売日零時以降投下するよ
>>64 ・・・・・・・・・・(; ´_ゝ`)フーン
わざわざスレ持ち越してまで文句言ってる粘着、相手すんなって
えーと
バレ無いんですよね
>手伝い人
今夜、もし更新するなら注意書きの「バレなし」をはずした上で
日付変更線以降に更新のこと
今夜しないなら明日以降なので無問題
>住民
バレに関する注意書きの意見を色々うかがいたい。
・ちょっとでも疑われるような内容には投下時、改行多めに
ですかね、今のところ
まとめにのせる時は、公式発売日過ぎれば注意書きから外してもいいと思いますが
また単行本派…もしいても、今のところスルーしてる状態ですかね?
さすがにそこまでの注意書きはしんどいんだぜ('A`)
今カプ別目次でいっぱいいっぱいですし
単行本派注意書きやったるぜ、と言う強者…もしいたらお待ちしてますので何らかで連絡をば
>>58 アイ「すみません今まで黙ってて・・・もう私には、GJとしか言いようがないんです!」
笹塚「君は悪くない。・・・悪いのは、君をGJで苦しめた俺の方なんだ」
「基本的に公式発売日前のバレはナシ」程度でおkじゃね?
今までも大体そんな感じでうまく回ってたし。
今回は頭の不自由な人が騒ぎ立てただけで
職人さんには災難でしたね、で済む話かと。
>>70に同じく公式発売日基準でかまわないと思う
単行本派にまで配慮するのはさすがに贅沢
XやHALみたく存在自体がネタバレになるキャラもいるわけだし
とりあえずバレ怖い人でも安心して注意書が読めるように
本文入る前に改行多めにするのは有りだと思う
・・・っつーかまあ要は公式発売日前にそういうネタ投下は控えれば済む話なんだけど
あと一日くらい待てなかったのか
本編の内容と何の関係もないネタを投下するのに、なんでそこまで気をつかうことを要求するんだ
ましてレスをろくに読みもせん奴が文句いう方がおかしいだろ
>>58 かつてない長編、かつクオリティの高さに万感の拍手を。
新たな神がここに降臨された…!!! 本当にこのスレは次から次に神が…!
75 :
紫幽:2007/04/25(水) 07:15:04 ID:D7shHc0W
どうもはじめまして。ネウロ×弥子が未だに書けないヘタレの紫幽です。
では、ネウロ×アヤ。アローンアゲイン。を投下したいと思います。
陵辱まがいな描写があるので、苦手と思う人は注意して下さい。
「こんにちは・・・助手さん」
トゲ頬の女看守の下、世界的有名な歌姫と今も名高いアヤ・エイジアが窓ガラス越しに一人の来訪者をにこやかに歓迎していた。
「お久しぶりです、アヤさん。うちの先生が時折ここに伺っている事は、聞いております」
助手と呼ばれた一人の来訪者であるネウロと言う男は、目の前にいる彼女の事件を解決した事により、最近では日本中を巻き込んだ電人HALの事件をも解決して、
更に名を知らしめた桂木弥子探偵事務所の探偵である桂木弥子の助手である。
有名人である彼女に気を遣っているのか、とても非の打ち所のない丁寧な敬語で話している。
「それで、今日は何の御用なのかしら?」
「いやあ、ただの助手である立場である僕が、このような事言って失礼に当たると思いますけれども、
留置場と言う殺伐とした雰囲気の中で、息苦しくて居づらいのですぐにでもお暇したいのですが、あなたに先生からの伝言と言う形で今日は・・・」
ネウロは営業スマイルのような笑顔でアヤに謙遜するようにしている。
「探偵さんは?」
「ああ、先生でしたら、今丁度昼頃ですので、昼食ではないですかね。ほら、食べながら面会するのも何ですし・・・」
「そう・・・」
「それでですね、先生はあなたの助言に大変助けられてると・・・」
「もう、いいでしょ?」
「はい?」
「あなたの事は、探偵さんからよく聞いているわ。だから、そんな堅苦しい前置きはもういいでしょ?」
アヤの言葉で、ネウロのさっきまでの明るい笑顔は凍りつき、やがて歯並びのいい牙が分かるほどに口元を急激に吊り上げて、不適に笑った。
双眸も明るさを失い、いつもの獲物を捕らえたような目を向いていた。
「・・・フハハ、少し調子に乗りすぎたか」
そして疲れたかのような溜息を吐き、背もたれに掛かり、どん、と足を机の上に預ける。
礼儀もへったくれもない態度ながらも、余裕の笑みを浮かべるネウロに、ガラス越しの女看守がアヤよりも前に出て、ネウロを睨み付ける。
「あ、あんた何なんですか!?いきなり偉そうな態度を取って!言っときますけど、ここは看守である私が・・・!」
「黙れ」
逆に睨み返され、ネウロはそれだけで人一人殺せそうなほどの迫力で捩じ伏せられ、ネウロの意のままに沈黙しながら元の位置に後ずさった。
「探偵さんの言う通りの粗暴な態度ね。それで、それだけの用があって、ここに来たわけじゃないでしょ?」
「いかにも」
そして、ネウロは淡々と話し始めた。
「どこまで知ってるのかは知らんが、我輩は食糧となる謎を食べる為にこの地上に降り立った魔界の住人だ。
だから、この人間界は、我輩の脳髄の空腹を満たしてくれる究極の謎の可能性がある、単なる謎の冷蔵庫として見ていたのだ。
だが、今は我が奴隷であるヤコと会い、人間の内に秘めた可能性に我輩は興味を示したのだ。
そして、我輩の興味を示す発端が、貴様だったのだ。
人の脳を揺さぶる音楽・・・今まで音楽とは我輩にとって蚊よりもうるさいありふれた雑音にしか思えなかったが、それがとても複雑な構造にある脳に作用して効果を顕わすとは・・・
謎以上に興味を示さずにはおられなかったと言う事だ」
どこまでも上から目線でネウロはアヤを賛美して、アヤも自然と口元が緩んでいった。
「そう、あなたも私の歌に感動したのね」
「感動?少し違うな。興味を示したと言った方が正しい」
「それで、私に歌を歌ってほしいと、そう言いに来たの?」
「フハハハ、まあそれもあるが・・・もう一つ、アヤ、貴様の事をもっと知りたくなってな・・・直に」
ネウロは隔ててるガラス一枚など意識せずに、不気味な笑顔でアヤの顔に近づけていく。
これに対してアヤは怯みそうになる。
「その前に、質問いいかしら?助手さん」
「時間はあまりない。手短に頼むぞ」
ネウロは何も考えてないような余裕を浮かべる顔で、アヤの質問を待った。
「あなたはどうして、彼女を探偵として選んだの?」
「選んでなどいない。地上に降り立った最初に感じた謎の気配にたまたまいたのだ。我輩が最初に接触した人間だからだ。別に深い理由などない」
「じゃあ、彼女をこれからも、手放す気なんてないんでしょ?」
「当然だ。この地上に潜む謎を全て食い切るまではな」
「それが一番正しい選択ね。彼女はあなたが思っているほど無力な人間じゃないわ。あなたは自分の能力と彼女の能力を熟知した上で、
それに見合った最高な役割で答えを導いているのだから。彼女をただの操り人形としてじゃなく、あなたの空腹を満たしてくれるかけがえのないパートナーとして必要としている」
「フン、そんな大層なものじゃない。その証拠にあやつは、とても我輩と同じ目線で渡り合えるような奴じゃない。あやつは、我輩から見れば未だに微生物クラスだ」
「不思議ね。私は探偵さんの事、本当に尊敬していて、私が殺したあの二人と同じくらい大好きなのよ。
あなたは人間離れした頭脳で犯人を追い詰め、何であれ探偵さんを結果的に上手くリードして事件を解決に導いている。
それに関しては、あなたも探偵さんと同じくらい本当に尊敬しているわ。けど、嫌い・・・涙を流す理由を知ろうとしないあなたが」
・・・・・分かんないよっ、あんたなんかにはっ・・・!!
不意に、ネウロの脳裏に泣き叫ぶ弥子の顔が浮かんだ。
「・・・フハハハハ、我輩には涙など必要ない。泣きながら謎を食っても、味など分からないからな」
救いようのない冷徹さが逆に普通らしくあるネウロに、アヤは自分の事件の時の心境を打ち明けた。
「私はあの時二人を殺した事に対して、今も後悔していないと思っているわ。
だって、大好きだったあの二人にもう侵される事のないひとりきりの世界に籠もれた今では、私の歌声は誰の脳でも揺さぶれる、型にはまらないものになったのだもの。
けど、二人の首を締め上げていた時はもう・・・止めどなく涙が零れていたわ。
大好きだったから、本当に二人の事を愛していたから・・・悲しくないわけがなかった・・・・・」
アヤの瞳にじんわり涙粒が溢れ出る。
「さよならって・・・それだけで二人を終わらせるつもりだったのに・・・締め上げながら、ごめんなさい、ごめんなさいって・・・
でも、それでも私の心の中に不思議と再び暗闇が戻っていくのが分かって・・・これでまたひとりきりになれるって・・・・・」
そして、ぽろっと一滴の涙粒が零れ落ちた。あの時みたいに。
「・・・それでいい。理由はどうあれ、貴様の歌声は人の脳を直に揺らす音楽であることに変わりはない。それだけ我輩は貴様の歌声を聴く価値がある。
さて、長ったらしい話はここまでだ。後は、貴様のことをもっとよく知る番だ」
そうしてネウロは魔界777ツ道具の内の一つを手に、アヤのいる位置の隣にガラスを滑るように大きな長方形を描くと、
その形の中に無機質な面会室と不釣合いな鮮やかな色たちが、絵の具同士混ざるようにグニョグニョ動き回っていた。
「!!」
そうして、ネウロは不気味に混ざり合う色たちの中に入り込むと、ガラスを通過して、ただ呆然としているアヤのいる側に出てきたのだ。
あまりにも非常識的な光景に女看守が混乱して、今にも豹変寸前だった。何か叫んでいるようだが、言葉になっていない。
「・・・フン、仕方がない。アヤはともかく第三者に我輩ことを知られては面倒だ。では少し記憶を壊しておくとするか」
そして、わずか数秒で邪魔者の口を塞ぎ、魔界道具で記憶を壊す作業をして、鮮やかにアヤの前に立った。
「さて、これで邪魔者はいなくなった。記憶を壊した作用で当分意識は失ったままだ。ちょっとやそっとでは目覚めないだろう」
ネウロはこれからの展開を思い浮かべながら、悦楽な笑みを浮かべ、アヤの顎を右手で押さえる。
「私、初めてなの・・・ずっと、私はひとりきりの世界に閉じ籠った人間だから、誰も私の心の中を侵す事はなかったから・・・」
しかし、ネウロがそんな事で怯むようならば、弥子の純潔を平気で奪うような事はなかったはずだ。
「だからどうしたの言うのだ?そんな事は我輩にとっては何一つ重要な事ではない。別に処女膜一つ失ったところで、貴様に何ら支障はないはずだ」
逆にアヤも負けじとネウロを睨み付けるように見る。
「待って。それじゃ、あなたの自己満足にしかならない。私もみすみす自分の心の中を侵されたりしないわ」
すると、ネウロは一瞬だが少し目を逸らして、ニヤーッと口元を吊り上げながらアヤを見る。
「では、こうしよう。貴様は我輩からの絶望するほどの陵辱により、そのショックで誰も信じられないようになり、一人殻に閉じ籠る。そうすれば貴様はめでたく、ひとりきりとなるわけだ」
悪知恵極まりないネウロの理論に、アヤは自然と口元を緩ませていた。
「・・・優しいのね」
「フハハ、今頃気付いたか。我輩は全ての人間に対して誰よりも優しいのだ。奴隷に等しい人種に優しくなければ長くは付き合ってられん」
そう言って、ネウロは心臓の高鳴りを聞く間もなく、アヤの純粋な唇を危険性溢れる唇で重ねた。
ネウロの技はそれだけで、人間技を遥かに超越して、圧倒していく。
「にゅちゅるる・・・ひゅぷっ、きゅん、ふゅぅぅ・・・にるる、ちゅぷるる・・・」
ネウロの舌は触手のように、アヤの口内に入り込み、舌を巻き掴むように絡み付いていった。
「・・・んふうぅ・・・うっ」
アヤは舌だけの攻めなのに、思わず息を漏らす。
ネウロの左手がアヤの胸へと伸ばして、その大きさがネウロの長く大きい手にすっぽり収まるほどだった。
「はああうぅ・・・ふああ、ああぁ・・・」
口付けを離し、舌同士の激しい愛撫に、アヤは自分が流されていくように思えた。
「アヤ、貴様は今我輩に陵辱される側の人間なのだぞ。いかにも酷い目に遭わされてるって言う風に抵抗しろ」
ネウロはそうアヤに促し、胸を揉む左手に力を込めると、ビリーッと勢いよく服を引き裂き、その反動で露になった両胸が、ふるるっ、と左右に弾いている。
「!?・・・あ、いやああああああああっ!!」
「フハハ、いいぞいいぞ。アヤ、もっと嫌がれ。もっと暴れろ」
大人の色気を晒されて反射的に両腕で隠し、泣き喚くアヤにネウロは更に興奮を覚え、両腕を力ずくでどかす。
「いやああっ!!誰か!誰か助けてえええ!!」
そう叫ぶアヤは心の中で本当に誰か助けに来るのではと、少し不安になってくる。
陵辱している風にしているネウロと、されている風にしているアヤは奇妙な感覚に襲われていた。
ありったけに暴れ、悲鳴を上げるアヤにネウロは無気味に笑いながらその口を再び唇で塞ぐ。
そして、左手で右胸を弄びながら、右手で軽がるそうに衣服やズボンやら下着やらを引き裂いていく。
「んんんふぅぅっ!!んんふうぅぅーっ!」
ネウロも胸だけでは飽き足らず、右手をアヤの淡い陰唇に這うように触れる。
「んふぅああっ!!いやあっ!だめっ!そこはだめ・・・ああんっ!!」
ネウロの陰唇を擦る指腹が徐々に滑らかになっていく。
「何だ?指が急に濡れてきたぞ。これは潤滑液みたいだな」
「いやああっ!嘘っ、嘘言わないでええっ!!」
「フハハ、貴様がそんな事言ってる内にもどんどん潤滑液が出ているぞ。知ってるぞ、これは貴様が感じて、分泌されるものだとな」
「感じてなんかっ・・・ああうぅふっ!」
必死で否定するも刺激に伴い、正直に震える身体にアヤは恥ずかしさを隠せないでいる。
「何だ?我輩に陵辱されて感じているのか?この淫乱牝奴隷が。世界的有名の歌姫の欠片もないな」
ネウロは屈辱的言葉で罵倒しながら、アヤの白蜜で充分に濡れた陰唇を舌で直に味わう。
「ひああ!いあああっ、ああっ、あああうぅっ・・・!」
そして、それだけで絶頂にのぼりそうな愛撫の後に、ネウロは弥子より嗜虐心が駆り立てられる今のアヤの顔に、
人間の雄とは比較できないほどの先端が鋭そうな立派な雄根を向けたのだ。
「フム、あともう少しでイキそうだな。我輩のこれを貴様の陰唇とやらに突っ込んだら、どうなるんだろうな?」
ネウロはさっそく、アヤの膣内への挿入の作業を始めた。
処女の場合は、陰唇の中に処女膜と言う膜が張っている。そこへの挿入は膜を破らなければならないから、少し手間取る。
ネウロは弥子の時にそう学び、今度はスムーズに雄根の挿入を試みる。
そして、雄根を程よい愛撫でほぐれた陰唇をあてがい、アヤはこれから挿入されると言う初めての恐怖が襲い、
ネウロはあてがった状態で、腰をアヤの腰に密着するように思いっきり沈めた。
「いや・・・いや、あああああぅ・・・・・っ!!」
と、アヤは下半身が引き裂かれるかのような激痛とともに、儚くも挿入された刺激により絶頂まで達してしまった。
陰唇から滲み出る血が流れているのを感じられないほど、あまりの激痛だった。
頭の中で広がる刺激と、下半身がナイフで抉られるような痛覚にアヤの身体は痙攣して、全身が麻痺したような感覚が頭の中で暴れ回っていた。
しかし、それはほんの数秒のことですぐさま意識がはっきりしてきた。
「いっ・・・あはああ・・・ああ、ううぅ・・・」
絶頂感の後の余韻と、誰も侵す事のなかった禁猟区を破られた痛みに耽るアヤにネウロは手応えを感じていた。
「入れただけでイッてしまうとは・・・だが、これで降参しては困る。なぜなら今始まったばかりなのだ。我輩のこれがまだ疼いていないからな」
そう言うと、今度はアヤの胸ほどの大きさにソファ並みの柔らかさを感じる臀部、その割れ目にある菊門にネウロの雄根を押し当て、先ほどと同じように腰を思いっきり沈めた。
「ふあ?・・・あっ!やああ・・・んんんぐふあああああっ!!」
浣腸され、自分の菊門が排泄の時より大きく広がっていくのを感じ、再び下半身が引き裂かれるような恐怖と痛覚に襲われた。
「フハハハ、こっちの穴の方が締まりがいい。引き抜くのも困難なくらい、吸い込まれるようだ」
「あがっ、おああっ、いぎっ、ぐっ・・・ううぅぅっ!」
「やはり、こっちの穴でも感じるのか。フハハハハ、完全に淫乱の牝奴隷だな」
ふと、ネウロの耳に複数の足音の近づく音がした。
「ム?誰かがここに来るようだぞ。貴様の悲鳴に誘われたようだ」
「そんな、嫌っ!こんな状況でどうする、ふむっ!?」
少し焦り始めたアヤの口をネウロは右手で塞ぎ、
「そう言えば我輩は丁度、貴様にゲロをかけて悦ばそうと思っていたところだったのだ。手順など必要ない、今貴様にゲロをかけてやろう」
冷静にそう言うと、天井を仰ぎ、本来の姿の口から勢いよくゲロみたいな、毒入り消毒液(イビルキャンセラー)を吐きかけて、
ネウロやアヤはもちろん、隣で意識を失ってるもう空気みたいな女看守にまでかかって、外見からして三人共の姿を消したのだ。
他の看守達が入ってきて、狭い面会室には誰もいないことに首を傾げる。
「これは、他の者には我輩たちの姿が見えなくなる、言わば消視液だ。だが、見えなくなるだけで、声は聞こえるのでな・・・」
ネウロはアヤにそう囁くと、姿が見えないことをいい事に、アヤの腸内にまだ繋がっている雄根を何度も突いた。
「〜〜っ!!っ!っ!ーーっ!!っっっーーーっ!っっ!!」
口を塞がれ、声を殺しながらの容赦ない攻めに、アヤは声を出す代わりに涙がどくどくと零れ出した。
「っっ!ーーーーーっっっ・・・・・!!」
たまらない未知の快楽に再び絶頂を迎えて、陰唇から失禁したような潮吹きをしてしまい、意識が飛びそうになるくらい、アヤはもう声を殺すのも限界を超えようとしていた。
看守達は異常がない事を確認すると、扉の先へ引き帰して行ったのだ。
脱力して、みっともなく腰を上げる体勢で床に崩れ落ちたアヤは、気付けば涎を垂れ流していた。
「ううふっ・・・あああ・・・はあ、はあ、はあ・・・」
「フハハハ、ゲロまみれになる貴様も図らずも、興奮したぞ」
痙攣してるように震える身体が熱に侵され、涙で瞳を潤ませながらネウロを睨み付ける。
「はあ、はあ・・・・・私・・・もう、ダメ・・・」
「フハハ、いいぞ。貴様は完璧に我輩に相応しい淫乱な牝奴隷だ。ご褒美に我輩の精液をくれてやる。光栄に思うがいい」
そして、ネウロは再び雄根をアヤのまだ脈動が残る陰唇に突っ込んだ。
絶頂感の後の刺激で、いつも以上の快楽が体中を走る。
「あああはっ、あああ!ああああんっ、ひやああああっ、ああああうぅっ・・・!!」
ピストン運動により白蜜が混ざり合い、泡立ってきている。
「フハハハハハハ!!こんなにぎゅうぎゅう締め付けるとは・・・我輩もそろそろ限界のようだ」
そして、満足に笑うネウロの限界はアヤの膣内で執拗に突いてくる雄根から、形となって噴き出された。
アヤもまた限界を迎えそうな時にネウロの射精によって、中途半端なまま膣内から雄根を引き抜かされて、
まだ脈を打っているネウロの雄根が再び射精し、その精液の飛沫がアヤの顔や髪、身体のほとんどを汚していき、
アヤの膣内で動き回るようなネウロの精液に疼き・・・
「あああっ、あ・・・っ!んあああああ・・・・・!!」
と、本日三度目の絶頂を迎えた。
「どうだ?我輩に酷く陵辱された気分は?」
「ええ・・・痛くて、苦しくて・・・孤独な暗闇の世界にいるようで、心地良かったわ」
「そうか。これで心置きなく、貴様の歌を聞けるというものだ」
ふと、アヤは自分の子宮部分が少しずつ膨れ上がるのを感じた。陵辱の上、孕ませた事実に暗闇を感じるようになり、お腹を触りながら、少し涙浮かべながら微笑んだ。
「歌ってくれ。貴様の言う、型にはまらない歌とはどんなものか。もしかしたら、我輩の脳にも揺さぶれるかもしれん」
ネウロは背もたれ椅子に腰と背を預けて、直接に脳を揺さぶる感覚を心待ちにしている。
精液の飛沫を浴びたアヤは構わず、ネウロを一人の傍聴者として、自分を一人の歌手として優しく迎えた。
「ええ。望めば、いつでも・・・」
そして、アヤは目を閉じ、深く息を吸い込んで、両腕から両手、指先までを歌の形に表現するように、ネウロの側にゆっくりと差し出すように伸ばす。
ネウロはしばらくくつろぎながら、静かに目を閉じて、アヤの哀しくも純粋に澄み渡る美しい歌を傾聴していた。
終わり。
82 :
紫幽:2007/04/25(水) 07:23:06 ID:D7shHc0W
以上です。やっと投下できて嬉しいです。
絶望するほどの陵辱と言っても少し甘かったなあと思いました。まあ、場所が場所なんで。
では、これにて失礼致しました。
ドラマCDネタはもう解禁?
自分はまだ買ってないんだが、パッケージの吊されヤコが
本編にも出てくるようならエーロ・ゴシカァン!
あれは普通にEROい。
>>75 最初の2文はいらんと思うがGJ
もっと凌辱を期待して待ってる。wktk。
>>83 吊るされは最初本誌で見たとき驚愕した。
あれはドラマ内容に絡むのか…?
今んとこまだ届いてないので困る
>>75 ネウアヤ好きですGJ!
でもコテ名乗るならトリップつけたほうが良いよ
>>84 昨日のうちにゲットしたものだが、ああいうシーンは出てこない
個人的にネウヤコ成分は前作よりは落ちてる気がした
代わりにボーナストラックがもろサイアイだった
サイのキャラが微妙に原作と違う気がしたのが残念
正直ドラマCDにカップリング要素はいらない
しっかり作ってくれ…
>>75 ネウアヤなんか新鮮でGJ!
でも処女膜に関しての描写が気になるところ。
ちゃんとした膜じゃなくて襞みたいなモノだと前にどこかのスレで
構造を熱く語られてたんだが。
>>87 そこは自分も気にはなったが、もしかしたら紫幽氏が男性か
…処女か?
と勝手に萌えていた。スマン
>>75
正直エロパロなんてファンタジーだしと思って
そういう描写は流してる
分かっててあえてそういう描写する人もいるしね
処女がイくのとか精液がやたら多いのとか
中田氏しても妊娠しないのとか
エロパロで現実とかけ離れたところ突っ込み始めたら切りがないぜ
>処女がイくのとか精液がやたら多いのとか
>中田氏しても妊娠しないのとか
ここんとこはこのスレなら「魔界生物だから」でオールオッケーだな!
処女膜はまあ実際どーやったって破れなくって産婦人科に行く人も
居るらしい。
>>90 ちょw 刑事とか雑用とか怪盗の立場はw
破れない人もいるのか、かわいそうなのか何なのか
怪盗も「突然変異種だから」オールオッケーじゃね?
っていうか、謎を食べないとどんどん弱まって人間化してゆく運命にある魔人よりも、
下手したら怪盗の方が子供作れる可能性少ないんでね?
> 分かっててあえてそういう描写する人もいるしね
つっかかるつもりは無いがそんな人いるんか?
一般的に、特に若年層に勘違いしてる人が少なくない事だけに
そこは知ってたらこだわるとこじゃないのか
> 処女がイくのとか精液がやたら多いのとか
> 中田氏しても妊娠しないのとか
この辺はファンタジーでも増幅型っつうかデフォルメだから
あまり気にならんけども…
まあそれこそ人それぞれなのか
マジレス禁止
>>92でがんばって子作りしようとしてるサイとアイが浮かんだ
>>95 くっ・・・!萌えた・・・・!
遅かれながら
>>58 超GJ
ずっと読んでた、もうパロというより本物の
長編小説だ。お疲れ様。いい夢をありがとう。
ここ数レスを読んで。
ネウロ女性キャラが猥談
一部捏造あり
「叶絵、昨日もイっちゃったぁ」
「はいはいようござんしたね、普通女子高生はそんなに感じないっての」
「本能をブッちゃけるのよ…一人目は痛かったけど、ケンちゃんはスポンと産まれたわ」
「獣姦は最初慣れませんでした…痛いのは、そのうち快感に変わります。私が主人を攻め抜く事もありますね」
「アイさん獣って…私もたまに角とか鳥とか…ありますけど」
「弥子の方がハードプレイだって」
「レイプはね…うふふ、普通の人だとお勧めはできないわ…助けを読んでも誰も来ない…自分が一人きりだって改めて認識するの…でも今なら相手を私の思い通りにできるわ。」
「レイプは絶対に許せることではないですね」
「等々力さん、感じるようになったのいつ頃ですか?」
「えっ…20歳過ぎたらちょっとずつ…。折り畳み傘みたいな人は奥まで届いて、100人斬りした人なんかはイかされまくったし。頬や腰、腕撫でられるだけでも感じてくるのには驚いちゃった」
「そんな人いるんですかー?!」
「今でこそ濡れやすくなったけど、折り畳み傘の時はもったいないことしたなぁ…ローションでもあれば良かったんだけど」
「あら、逆に小さいおちんちんの人もいるのよ?爆弾で死んだ元彼も…どこに生えてるの?って感じだったし」
「…それは…ど、どうするんでしょうか」
「そういう人は手足唇道具使いがうまかったりするから、それはそれで良いの。探偵さんも合コン行くと分かるわ」
「私行ってますけど、そういう人ってヘタはヘタですよ?」
「単に経験の問題じゃね?声出してヨガりつつ『どこどこ気持ちいーの、もっとぉ』とか教えてやりゃいーんだよ」
「あ…今日は真面目スタイルなんですね」
「この後塾…つうか食べたい塾講師がいるんで」
「みんなやっぱり若いわねぇ。この年になるとタイムセールや特価品にときめきを感じちゃうのよ…あらいけない、今日はツナ缶安くなるんだったわ…シカッ」
「…バイタリティーのある人だ」
「皆さんさっきから何の話??」
「監守さん…まさか処女?」
「私が出所した時祝ってくれる内容よ」
「「「「(アヤさんから…一人きりの彼女をそっとしといてあげて、お願いっていう哀しいイントネーションを感じる…!!)」」」」
「おかしおいしいよ、なにたべたい?っておはなししてるんだよー」
「睦月ちゃん…巨大ポッキーはエロいよ」
もろみちにバック宙土下座したい。
>>97の男性版。
ネウロ男性キャラが色々出てきます
「実際処女ヤるのってめんどくせーよな。撮影や接客させるには高くついて良かったけど。」
「そうかい…?こちらはどこに出しても恥ずかしくなるように、弟と丁寧に乱暴に教え込むよ…」
「最初嫌がっているやつほど感じすぎて困るくらいだな。離さないし。」
「ふむ。最初から柔順なのも良いが…やはり最初は反抗するくらいの方がいいな」
「始めを形作るのは面倒なものだよ…だからこそ丹念に始めを築いておくと、後々いい家具になる」
「まず『おにーちゃん』って呼ばせるところから始める。壁は…まあ沢山濡れたら大概痛がらないし」
「壁?処女は膜だろ?」
「「「どれ「吾代…!」」」」
「どさくさに紛れて奴隷って言うんじゃねー!!」
「そういやまだ初めての人と寝たこと無いや。ネットで知り合う人みんな年上だし。あ、笹塚さん出会い系じゃないから。」
「別にいーよ…あ、俺フェラじゃあんまりイけないんだよね」
「イけないって訳じゃないけど…噛み千切られそうで怖くない?やっぱりみんな慣れててもたまに歯とか当たるとちょっと怖くなる」
「そうか?それこそ服従させている感が高く…そうだな、触覚ではなく視覚で感じるのだが」
「私のを舐めさせて弟のを手でこすらせたり、弟のを舐めさせるときは前や後ろに入れたりするよ」
「後ろねぇ…どうしても無理なやつ、たまにいない?」
「家具に合った材料ってあるからね」
「受け入れる心意気や感覚が重要になると思っている。まあ…うちまで来る子はみんな心意気ができているようだけどね。指が4…いや3本入れば入るよ」
「ダメなら前2本差しまでできればいいだけだしね」
「ふむ、すんなり肛門に入る女の方が珍しいのか」
「もともと出すための器官だしねー。まあ女性でもじゅうぶん性感帯になるけど」
「男はモロ性感帯だけど…俺は感じさせる方が好き」
「無理矢理射精される感もいいもんだよ?絵になるし」
「流石に量が足りないから乳液などで補うけどね…ちゃんと目や口に入っても良い物をね」
「髪の毛かかると匂いついてイヤって言われるんだけど、トランス中に『顔にかけてぇぇ』って言ったのはそっちなのに、みたいな」
「感じるやつは感じるやつで、イって言ったこと覚えてないやついるしな…シラフであんなトべるなんて羨ましいぜ」
「そうか?小卒。自分の下で屈服している姿など見ていると、何ともたまらない気持ちになるのだが…」
「だから小卒言うな!」
「自分好みの家具に仕上がったときは、あぁ生きていてよかったなぁ。なんて思うよ」
「こんなとこでみんな何の話をしているんですか??人生最高の話?!色々ありますけどね、バリが綺麗に取れたときなんて『俺って天才?!』とか思うし、あ、ラッカーたまに使うんですけどね、グラデーションがうまくいった日にはその日一日最高だし、それに」
「…生身の女の方が稼げるのに」
「フィギュアってのは家具よりマニアックなんだね…」
「石垣、減給な」
「僕らは…生暖かく…見守る!シカッ」
「筑紫…女は普段どのように抱いている?」
「どうって…繊細な、クリスタルに触れるように接しますが…?」
「将棋の駒のように扱ってはダメだったのか…」
「勿論人にも寄るとは考えます」
「アイ、今暇ある?新しい、と思うんだけど縛り方思い付いたからまた試させてよ!いつも通りカメラとビデオもね」
「はい。撮影道具はいつものようにスタンバイしてあります」
「さっすがぁ。最近ほんと記憶がトんでさ、思い付いても新しいことなのかどうかわかんなくてね。さぁ脱いで」
「どんな女も…これ一本で淫乱になる!ドーピングビシソワーズだ…」
「うんモロ薬だね。いくら冷製でも」
男性はひとつの場面では収まりきらんかった。
99 :
HRで大討論:2007/04/26(木) 05:52:05 ID:vYnGa5le
HR:孕ませ。
エロパロではいやがるのを無理矢理→屈服→中出し、の結果が多いようだ。
リアリズム編であまり触れられなかったので。
男女交えて意見交換会。
「我が輩はたいてい中に出してしまうな…」
「あんたは種族が違うからまぁ大丈夫だとして」
「妊婦にもちゃんと化けているよ。生理中でえっちできない女性にも化けたことあったし」
「サイ、あなたは普通ではないのです」
「病気も怖いからいっつもゴムつけてもらってるわ。一日3人の時もあるし。嫌がったらフェミドームとか。」
「元気だねぇ。俺そこまで体力ないよ。でも中に欲しがる人結構いるから出しちゃうけど。あぁ、みんなピル飲んでたり器具入れたりしてるしね。一回だけアフターピル無理矢理口移ししたことあったな…やっぱりまだ責任とれないし」
「案外口移しされたかったんじゃないのかね…?」
「大丈夫だったり大丈夫じゃなかったりする人は中出しするよ。お金が子を売っても足りないときは子にも働いてほしいしね」
「妊娠してれば、まあそれ以上妊娠する事もないしな…俺はおなかぽっこりも好きだし」
「俺はやっぱり…妊婦に重い荷物置かせるわけにはいかないしね。家具には不向きだよ」
「ハフハフ…妊娠中は、夫婦喧嘩するよりはシた方が赤ちゃんにはいいのよ…だから私も本能に従ってシたわ…爆弾作りをね」
「数年前から製作を確認、と…」
「まぁ外出ししときゃ問題ねーんだろ?そこまで熱く語る話でもなし」
「「「「('A`)「(゚Д゚;)」」」」」
「あ…ネウロが『この馬鹿め』って顔してる…」
「♪〜♯♯〜♯♯♯〜」
「アヤさんが歌ってるなぁ…先走りにも精子は混じってるし、外出しが避妊法だと思っているなら大きな勘違い…私は妊娠しない体質だから、一晩かけて避妊を教えてあげる…ってえっちいなあ…」
「この度はうちの吾代が失礼いたしました!今日はここで解散したく思います。皆様ご無事でお帰りを!」
「あっれネウロ…ご機嫌助手モードだね」
「貴様も妊娠しないと思い込んでるようだしな」
「えっそれ…な、何?!」
「種族は違うが我が輩ヒトなので貴様は孕めるぞ」
「な、何よ今更?!だ、だって生理来てるし?!」
「受精したらある日卵がポロンだ。十月十日もかからん」
「えー?!?!」
「それから我が輩の精液、人体に害はないがこちらのビニール、か?それくらいならすり抜けるぞ」
「そ、そんなぁ…」
「栄養の事なら気にするな。貴様はいつだってまんべんなく食べている」
(終)
すみません。ちょっと割り込ませてもらいます。
>>85トリップってこうですか?分かりません!ちゃんとなってればいいけど。
トリップするにあたり、俺の苗字も表示します。苗字は灯翼(ひ つばさ)です。改めて、よろしくお願い致します。
ちょっとトリップテストがてらに、弥子←叶絵。どんな些細な事でも簡単に人を殺す時代で。を投下したいと思います。
百合ですのでご注意を。
ピーンポーン♪
ネウロがアヤの所へ訪問にて、弥子は壁から抜け出ているあかねちゃんの生きがいでもある髪の手入れをして、留守番をしていた所、事務所のチャイムが鳴った。
「あれ、依頼人かなあ?」
弥子は慌ててあかねちゃんの手入れを中止し、あかねちゃん自身もさっきまでピコピコ動いていた髪をだらんと垂れた。
「ヤーコッ!」
その活発な声に弥子は緊張が解けた。
「あっ、叶絵っ!」
「へえ、ここがあんたの事務所かあ。意外と整然してるのねえ」
叶絵は事務所の中をきょろきょろと辺りを見回す。
弥子はいつも依頼人と話す時とは大違いな笑顔で歓迎する。
「紅茶入れるね」
「あ、いいよ。そんな気を遣わないで。すぐに帰るから」
「え〜?もう少しいてよぉ。せっかくなんだし」
「いや、本当にいいから。弥子、テストの時ぐらい学校に顔出しなよ」
「もう・・・叶絵ってば」
「今日はね、ちょっと用があって。弥子が大丈夫なら、それでいいんだけど」
「え、何?叶絵」
すると、そう言う弥子の目の前に叶絵の右手の掌が差し出された。
「8000円」
「・・・・・へっ?」
目を丸くしている弥子の目には、さっきまでの叶絵とは違い、とても不機嫌な顔をしていた。
「へっ?じゃないわよ。ついこないだ、あんたが食べたパスタ8皿分の代金、8000円。耳を揃えて払って」
「え・・・?い、いや!あれは叶絵に奢ったと言う事で・・・」
慌てて釈明する弥子に叶絵は冷徹に切り捨てた。
「私は一度も、奢るなんて言わなかったと記憶してるわ。死んでもイヤで通したはずだけど?」
「そ、そんな!私、ただでさえこの前、500万を手に入れて借金を返済・・・」
500万の所で、叶絵は自分でも驚くほど皺を寄せて、弥子に迫る。
「500万!!?なんじゃそりゃ、成功報酬ってそんなにするもんなの!?・・・っていうか、そんな大金があるなら、8000円ぐらい払えるでしょ?」
「いや、その500万は借金の返済で、もう無くて。そ、そんな8000円なんて、持ってないよぉ〜!
ねえ、お願い叶絵!本当に奢った事にしてよ〜。あの時、そうだ!叶絵の助言がなかったら、事件が解決しなかったかもしれないんだよ!
叶絵のお陰で日本を救ったと言っても過言じゃないんだよ!?それに比べたら8000円なんて安いもんじゃない!」
叶絵は呆れていた。よくもまあ、何でこう言う時だけ、口数が減らないのかねえと。
「あのねえ、私はあんたに助言なんて与えた覚えはない。あんたの消費量に呆れただけ。日本を救ったとか知らないから。
訳の分からん事言って、8000円から逃れようとするんじゃない」
「いや、本当なんだって!あの時の叶絵の言葉がヒントになって・・・・・あれ、何だったっけ?と、とにかく叶絵の言葉が・・・」
その時、弥子が哀れに思い始め、耐えかねた叶絵はストップをかけた。
「もういい。あんたって、何でもかんでも友達という立場を利用しすぎなのよ。あの時、あんたさっさと私に領収書を押し付けて食い逃げして、
あの後、私の財布じゃ全然足りなくて、何とかの交渉でツケと言う風にしたけど、私は奢ったとか思ってないからね」
「そんなあ!そんな言い方って・・・!」
「うるさい。そんな私に、払えません、奢った事にして、じゃ割り合わないのよ。どうしても払えないって言うのなら・・・」
弥子は一瞬、叶絵がネウロに見えてきた。
「身体で払え」
あくまでも親友である叶絵からの冗談に思えない提案だった。
「・・・えええええええ!!??」
そして、叶絵は弥子に抱きついてきた。もちろん、性的な意味で。
「わわっ?ちょ、ちょっと叶絵っ・・・!」
弥子の抵抗は、叶絵からの口付けにより中断された。
「じゅるる、ひゅぱっ、ちりゅふるるる・・・」
更に舌まで入れられ、舌同士が唾液とよく混ざり合っていく。
「んんんぅぅ・・・ひゅうう、ふううぅああ・・・」
唇同士の隙間から、弥子の息が漏れる。
そして、随分長い口付けから離れ、叶絵の舌にまだ引いている透明な繭糸を気にせずに、
「まったく、どうやったらこの身体の中にパスタ8皿分が入るのかしら」
叶絵はそう呆れながら、弥子の滑らかなバストを鷲掴みにする。
「やっ!む、胸痛いから・・・やああ・・・んっ」
「・・・とは言っても、栄養はここには行ってないと、ふむ・・・」
と、一人頷く叶絵の右手が弥子のスカートの中の奥に進んでいる。
「いやああっ!?やめてぇっ、叶絵っ!やだっ、そこは・・・!」
そして、指は局所に包まれたパンツの繊維を感じながら、何度も撫でていく。
「ふ〜ん、けどちゃんとそれっぽい凹凸にはなってるわねえ・・・」
「やだぁぁ。パンツの、上から・・・弄ばなっ・・・ふぅぅっ」
「何?じゃあ、直に触って欲しい訳?弥子ったら・・・丁度いいや、少し濡れて来たし」
「いやああっ!そういう意味じゃ・・・やだああっ!脱がさないでよおおっ!!」
弥子の抵抗も空しく、片手であっさり脱がされ、スカートの下から皺になったパンツがずり落ちていく。
そして、今度は直に指で弥子の陰唇を這うように愛撫していく。
「ああ、やあっぱり濡れてる。しかもだんだん温かくなってきたみたい。私を感じてるんだ?」
「やああっ、言わないでえっ、もうやめてよおぉ叶絵ぇっ!」
「何で感じてるのかなあ?私が親友だから、好きなんだ?それとも、弥子が淫乱なだけなのかなああ?」
不気味に微笑む叶絵はもはやネウロに見えて仕方なかった。
「叶絵の・・・意地悪・・・・・っ」
涙目になっている弥子に叶絵は少し言い過ぎたかな?と言う顔をする。
「やだなあ、親友同士の普通の軽いジョークじゃない。弥子が淫乱であろうがなかろうが、私にはどうでもいい事よ」
ついに叶絵の人差し指が、液体に浸かる音とともに、弥子の膣内に挿入してきた。
「ああぅ、ひああああん!!」
弥子は甲高い鳴き声とともに、失禁したように透明な蜜が伝う脚ががくがく震えてきた。
「おや?すんなり入ったな。何だ何だ、弥子。男がいるのか!?カーッ、あんた一生食べ物が恋人かと思いきや・・・相手は誰?ホラーッ、言いなさいよーっ!」
「ああっ、ああうぅっ、ひやあああ・・・っ!!」
叶絵は気付けば、弥子のスカートを捲り上げ、自分の濡れた指と繋がっている弥子の陰唇をまじまじと見入っていた。
「すごいなあ、弥子のマンコ。これ何か指もう一、二本入りそうだぞ。やばい、私まで興奮してきた・・・」
興奮してきた叶絵は指がもう衝動的に止まらない事を感じていた。指がさらに一本ずつ入れるように二本挿入して、計三本が弥子の膣内に入ったのだ。
「あはああっ、あぐううぅぅっっっ!!・・・指、もうやめ、て・・・く、苦しいよぉっ・・・!」
叶絵は三本の指を出し入れしながら、膣内から分泌される蜜で塗れた指を咥え込んでくる陰唇が震えている事に気付いた。
「安心して弥子。私は途中で止めて生殺しさせようなんて、そんな残酷なことはしないわ。だから最後まで付き合ってあげる。嬉しいでしょ?」
「あううぅぅっ、ああっ、ひやああ・・・ああふぅんっ」
飲み込まれていく快楽に浸る弥子に叶絵は急かした。
「喘いでばっかじゃ分かんないわよ。嬉しいの?違うの?このまま引き抜いて、途中で止めて帰ってもいいのよ?弥子」
「あひぃぃっ、んうう、うっ、う・・・れ、しい・・・のぉ・・・・・嬉しいの、おおおぅぅんんっ・・・!」
多分、これが一番甘いのではないかと思うぐらいの声で、弥子は絶頂を迎える手前で、そう力無く答えた。
そして、さっきまで不機嫌だった叶絵は笑顔を咲かせた。
「そう、嬉しいの?弥子。じゃあこれに懲りて、二度と友達の立場を利用して奢らせようと思わない事ね!
ああ私、何て素晴らしい親友なんでしょう。8000円をこれでチャラにしようなんて。弥子も私みたいな親友を持てて幸せでしょう?」
自分の言葉に酔いしれる叶絵に、弥子はもう何も考えられなかった。
「うん、う・・・んっ・・・んあああっ、あっ、ああ、あああああああ・・・・・!!」
絶頂を迎え、目の前が白い霧に覆われたように見えた。
そして、頭の中で広がる刺激に麻痺されながら、ぼんやりと思った。
こんな、どんな些細な事でも簡単に人を殺す時代で、私の身体は持つのだろうか。と・・・・・
終わり。
以上です。百合の魅力に気付き始めました。
>>87氏。アドバイスありがとうございました。ここにきて知ったかがモロバレしてしまった俺ハズカシス・・・///
それと、
>>88氏。そんな俺自身の事で萌えてくれて嬉しいです。どうもありがとうございます。
では、これにて失礼致しました。
凄いな、投下量。
>>99 >「妊娠してれば、まあそれ以上妊娠する事もないしな…俺はおなかぽっこりも好きだし」
しかし激しくすると早産とか起こっちまうよ。
ネウロの方が吾代よりもネットやら本やらで人間の身体について詳しそうだな。
読んでいて妊娠時のヤコに優しくするネウロが浮かんだ。
107 :
99:2007/04/26(木) 10:00:24 ID:wpn0t0Fo
>>106 その台詞は笹塚なんだが、…ソープのマリアちゃん以外には笹塚ロケッツしないだろう
と考えた上だった。
しかし早産の可能性や、勿論体調悪いときは×
妊婦にはやさしく、だな。
指摘感謝
新たなネタにも感謝
神の皆様乙鰈様です
>住民
今のところ単行本バレは表記しない方向で。
我こそは!!と言う方も名乗り出てませんし。
>>100ゲットも重ねておめでとうございます
改めて、ネウロまとめサイト管理人です
>>1、のまとめサイト2です
(事情で、現在実際に更新してるのは手伝い人ですが…)
>>1には「投下時のコテは可」となっていますが、暗黙の了解で
「付けてもトリップ程度」と言う方が多いようです。
何作か投下している方は、名無しでもふいんき(ry)で何となく分かるようですし。
自分も現在は
・まとめに関すること
・何か微妙な投下
くらいしか酉付けてませんねぇ。
何でかと言えば、2〜3スレ目辺りでコテが馴れ合い出したので
「ちょっと投下し辛い」
「雑談時はコテいらなくね?」
など色々話が出たのです。
一人だけ投下している時期もあって何だかなー、とか。
それらの要約が「投下時のコテは可」になっとる訳ですね。
自分もふと
「若菜氏完の人氏黒住化粧品氏笹弥子の人氏マーガレット氏などなど、コテは何やってるんだろ。
たまに名無しで投下してる(自分は特徴つかむの苦手で、読んでも同一人物の作品とか分からんです)か、サイト持ったのかな。
まとめ2を閲覧してんのかな、生きてカウンターの数値の一部に加わっていたらこれは幸い」
とか考えたり。
コテ話は正直自分も関わってたのでまとめに載せてませんでした、すみません。
笹塚ロケットは…確か大本のネタがエロパロじゃ無かったと思うんですが、
「ネタについて」に載せるべきでしょうかね?
現在もこのネタ使うのエロパロくらいでしょうし。
新規の人はロケッツ言われても判らないだろうから、
いっそまとめに乗せてしまっても良いんでないかな?
ネタの傾向的にも違和感はなさそうだし
埋もれさすのも勿体無いw
6スレ目くらいからいるが笹塚ロケッツは聞いたことがない
ぜひまとめに載せてほしい
コテは確かになくても何となく分かるよな
カップリングとか文章とかキャラの解釈とかでw
この作品はあれ書いた職人さんかなー?とか勝手に推測しながら読むのも楽しい
そんな判るもんなのか
昼休み終了前滑り込みでサイヤコ百合。と言うかヤコヤコ。
「あれ、弥子、あんたさっき向こういなかったっけ?」
「え? いや、ずっとここで待ってたけど」
「マジ? 見間違いかな、随分似てたけど」
最近よくあることだけれど、そう言えば叶絵に言われたのは初めてかもしれない。お手洗いから
帰ってきて出していたハンカチをポケットに入れながら、叶絵は首を傾げる。学校帰りの寄り道は
結構久し振りで、駅近くのこのデパートに来るのも先月以来だった。出していた携帯をぱたりと顎で
閉じて、ふうん、と私は相槌を打つ。変なモニュメントを囲むように配置されている、ベンチの上。
デパート内でも判りやすい、待ち合わせスポット。
傍らに座って私と同じようにメールのチェックをしていた友達が、あたしも、と軽く手を上げてみせる。
「見たことあるよ、弥子にすっげー似てる子。学校だったかな、第二体育館の前の渡り廊下でさ。
学食帰りだったんだけど、教室帰ったらあんた普通にパン食ってて」
「えーマジ、それドッペルとかじゃね? 弥子、あんた会わないように気ぃ付けなさいよ」
「どう気ぃ付けろってのさー。でも別に後姿? ぐらいなら、似ててもおかしくなくない?
金パでショートとか、そんな珍しくないし」
「そりゃそうだけど、なんかこう、雰囲気? が、それっぽくてさ。絶対弥子だーって感じだったんだけど」
「それはちょっとどころでなく怖いんですけど、っと」
チカ、っとメールの受信を告げるように光った携帯が、震えだす前に開いて見る。見慣れたアドレス
なら内容を見なくても判るもので、私はバッグを肩に引っ掛けて立ち上がった。すると叶絵達も
慣れたもので、既に見送り体勢になっている。もう少し遊びたかったんだけど、まあ仕方ないか。
両手を合わせて、軽く肩を竦める。はいはい、と叶絵が笑う。
「仕事っしょ、いってらー。あたしらはもう少し遊んでっから、早く終わるみたいだったらおいでよ」
「うん、ごめん、ありがとッ。じゃ、またね」
「うーい」
ぱたぱたと走って二人の視界から消えるようにフロアを周り込み、私は辺りを見回した。
叶絵が帰って来た方向と、お手洗いを示すマークの向き。多分こっちだろうと脚を向ければ、
案の定にたどり着いた女性用トイレのドアには清掃中の札が掛かっている。それを無視して
ドアを押せば、やっぱり予想通りに誰も居ない。
一つだけドアが閉じられている一番奥の個室に向かって足を進める。カギを見ても、掛かっている
わけではなかった。多分内側から軽く、足で押さえているんだろう。滑らかな扉に指先を当て、
軽く押せばすんなりと開く。
蓋を閉じた便座の上に座っていたのは、私だった。
伏せた目がちらりと見上げて、また伏せられる。
個室に入り込み、後ろ手に閉める。きちんと鍵を掛ければ、カチリと金属の硬質的な音が響いた。
換気扇のごうごうと言う音の中なのに、響いたそれは妙に大きい。とくん、と高い心音が一つ響いた。
吸い寄せられるように近付いて、吸い寄せられるように頬に触れる。生温い体温は36.7度、
今の私とまるで同じ。同じように触れられる頬。背中を曲げれば当たり前のように顔が近付いて
――当たり前のように、口唇が重なり合った。
私達がこの果敢なくも馬鹿げた遊びを始めたのは、少し前からだ。
不意に現れて問答無用に取り付けた、悪趣味な遊び。体質と性質とを利用して、栓のないことを
する。何も意味はなくて、意義もない、ただの入れ替わり遊びだ。お互いを、周囲には知られない
ようにしながら、交換してしまう。本当ならきっと本物はいらなくて、殺してしまった方が良いのだろう
けれど、それは別に目的ではない。だからこうして、戯れている。きっと多分、そこまで含めて、
遊びのひとつ。
絡ませ合う舌先は互いにぎこちなくて、上手く唾液を呑めないのも同じこと。本当はそんなこと
慣れているはずなのに、今はどうしてだかお互い身体が強張っている。それはそうだろう、と思わない、
こともない。
一人はただの人間で、
一人は怪物の強盗で。
かちんっと軽く歯が触れる感覚に、緊張がなんとなく解けて行く。お互いの顔を傾けてより深く舌を
口内で交し合えば、篭った吐息が小さく音を漏らした。身体を支えているのが億劫になって、かくりと
膝を落としてしまう。だけど口唇は、離さないまま。お互いの腰を抱き合ってくっ付いているのは
妙な安心感を誘うポーズだと思う。とろりと思考が、妙な具合で流れるほどには。
ようやく舌を解けば、お互いに目は潤んでいる。こしこしと煩わしそうに眦を擦りながら、彼女が
よろりと立ち上がった。壁際には子供のおむつを変えるための小さなベッドがある。ひょいっとそこに
腰掛けて、彼女は私を見る。吸い寄せられるようにその前に佇むと、くしゃりと頭を撫でられた。
髪留めが少し引っ張られて、ちりちりと痛い。
身体を乗り出すようにして軽いキスをすると、彼女はぺたりと背後の壁に背を付けた。壁と言うよりも
隣との仕切りだから、頼りなく軋んだ音が響く。ずるりと押し出されてきた腰が促していると判って、
私はゆっくりとそのスカートを捲り上げた。同じ格好をしている相手とこんなことをするのは、
やっぱり変な緊張が走る。少し強張った手でゆっくりと足を晒すと、下着が覗いた。青と白の
ボーダー模様、その真ん中は、しっとりと湿って。
自分の身体を自分の身体と認識するのは、視覚と触覚だ。視界に移る角度や見慣れた特徴で
もっての認識と、『触れている』感触と『触れられている』感触の両方が脳に伝わること。自分の身体
だと判っていれば、触れるのも見るのも特に恥ずかしいとは思わない。
だけどこの場合は別だ、触覚でも視覚でも、自分の身体とは思うことが出来ない。片道だけの触感は、
どうやっても『他人』だ。目の前で五体満足に自分を眺めている相手は、どうしても、自分そのものでは
ない。だから、少しだけ、指先が震えてしまう。
ゆっくりと指先を脚の間に滑らせると、その身体がひくりと戦慄いた。薄く開いた口唇から吐息と声が
ぬるく混じったものが零されて、塞ぐように口付ける。こんな場面を誰かに見られて、困るのはお互いだ。
なるべく早く、なるべく静かに、終わった方が良い。ひく、と眉が寄る。唾液がぽたりと、彼女の足に落ちる。
彼女の手が私のスカートに触れ、やんわりと捲り上げてきた。サイドから下着に指を引っ掛けて
ゆるゆると下ろされれば、じとりと湿った布地が身体の真ん中から離れていくのが判る。お互いに
お互いの口を塞ぎながら、私達は身体を寄せ合う。忍ばせた指で、触れるのは、同時。
「ッ、……」
慣れめいたものがないこともないけれど、それにしたってこの感覚は、どうやってもおかしい。
同じ顔の他人に愛撫を受けて、愛撫を返す。叶絵達の言う、ドッペルゲンガー、みたいなものだから
だろうか。ドッペルゲンガー、元はドイツ語、二重の影、悪しき自分の偶像――意外と、
離れてもいない、ような。
くちゅりと音がして、脚をぬるい液体が零れていく。ぬるいとは言っても膝まで辿り着く頃には
もう冷えて、固まって、気持ちが悪い。細い指が戸惑いがちに触れてくるのが少しだけもどかしくて、
思わず指を深く突っ込んでしまう。中指を根元までずっぽりと咥え込まされた彼女は一瞬眼を見開いて
から、仕返しのように突き上げてきた。お互いに、息が漏れる。一瞬口唇が離れて、喘いでしまう。
「ぁ、」
「ひ……」
吸い付くようにまたキスをして、指を増やす。くちゅくちゅと水音を立てながら、たまにクリトリスも
いじってみたり。早く終わらせてしまうには、形振り構わず性感帯を刺激し合うのが良いだろう――
約束でも決まりごとでもないけれど、この行為の終わりはいつも、お互いが絶頂に達した時だった。
競うように指を掻きまわさせ、腰を震わせる。
濃い愛液を擦り込むように馴染ませながらいじってみると、包皮の部分がいくらか緩くなってくる。
転がすようにしながら上に向かって指で弾くと、それは滑るようにゆっくりと剥けていった。敏感すぎる
そこを、痛くしないように何重にも愛撫を重ねて、押してみる。びくりと震える気配が指先から伝わって、
伝えられて。
ぐちゅぐちゅと乱暴な出し入れをされると、たまに掠められる性感帯で腰が砕けそうになる。いくらか
乱暴だからこそ、それが妙な感覚を生んだ。一番に感じる個所の裏側、ざりざりした部分を短い爪の
先が擦って行く。声が出そうになって、軽く舌を噛んでしまった。顰められた顔で軽く睨まれるけれど、
同じ顔じゃ、怖くもない。
ずるずると滑った腰が、やがてベッドから落ちた。革靴が床に降り立つ硬い音がする。腰が砕けて
しまわないように抱き締めると、同じ身長のこと、必然そこ同士が触れ合った。唾液の糸を引きながら
一度口唇を離して顔を見ると、こくりと赤い顔が頷く。同じように頷いてから、もう一度、口付けを。
お互いの腕を腰に回して、擦り付けあう。剥き出しになった敏感な個所に触れるものは全てが
刺激で、快楽だった。捏ねるように腰をうねらせて、お互いに良いところを探して行く。だけど身体は
何もかもが同じで、だから感じる場所も同じだ。悪戯に陰唇に触れると、同じように触れられる。
浅く含ませた指が、同じ動きで。
もどかしさと熱に呼吸が上がって、音が響いた。脚を伝っていく愛液の感触ももう気にならない。
ソックスに染みが付いたらきっと後で面倒だろうけれど、今は知らない。後のことなんて、
今は、知らなくて良い。
「ッ……ね、」
掠れた声で囁くと、潤んだ目元が合わせられる。意識は平衡で、視線も平衡。
口付けも何もかも、交わらないぐらいに、平衡の高さだ。平行している。
「――挿れさして?」
「っダメだよ、サイ。それは、駄目」
「ちぇ、けち」
くふ、と笑って、彼女の片足を抱え上げる。小さなベッドに身体を預けさせて、我武者羅に擦り付けた。
真っ赤な内側になるべくそこを食い込ませるようにして、ずりずりとぐちゅぐちゅと。口元を手で
押さえながら、彼女は空いた片手の指先でそこを押し広げてくれる。視覚の快楽がくらりと襲ってきて、
私は、俺は――。
※
手を洗って脚を拭いて、気だるさの残る身体をいつもの姿に戻す。思考回路も桂木弥子から
怪盗サイに戻して、まだ便座にへたりこんだまま呼吸の荒い彼女を見下ろした。直前も直後も、
彼女はいつも俺から眼を逸らしている。最中だけでも合うのだから、まだ、良い方か。
ぎゅぅっと膝を抱いて、彼女はもごりとくぐもった言葉を呟く。
「も、こういうの止めようよ。その、落ち着かない」
「そう? スリル満点で結構好きなんだけどな、学校とかトイレとかって」
「そのスリルが私は嫌なの……」
「じゃ、も一つスリルあげる」
ポケットの中から取り出した携帯電話を放ってやる。受け取った彼女はメールを確認して――
さぁああッ、と青褪めた。くひひ、笑って見せると、上げられた顔がぱくぱくと物言いたげに口を開く。
「最初のメールはここに来る直前、だったかな? 最中も煩く震えてたし、
早く行かないと関節三割増ってとこ?」
「な、なんで始める前に言ってくんないの、ばかー!! 私もう行くからね、バッグも返してッ
他に何か、貸してるものあった!?」
「ないんじゃない? あんたに貸してるのは俺の執着心だけど」
「返却してるけど受け取らないじゃない!!」
「えー、執着心には執着心で返して欲しいオトメゴコロ」
「さようなら!」
「ちぇ」
ダッシュで出て行った彼女の足音を聞きながら、俺はふうっと肩を竦める。
身体も思考もレベル合わせてるはずなのに、なんでツレないかね、あの探偵。
「ちえー、むかつくからこの制服のままネウロの姿でデパート練り歩こうかな」
「バレバレだと思われますので辞めてください、サイ」
「あれ、アイってばどしたのそんな清掃員の格好で」
「もしもの事態をフォローするのは私の役目ですから」
「いやん出歯亀。……毎回されてるって知ったら、あの探偵悶死するかもね」
「させたいのですか?」
「ちょっとだけね!」
終わり。上手く騙せたかな?
うお、百合祭りだな!100神も110神もゴッドジョブ!
>>115 >上手く騙せたかな?
うーん…わかった気がするんだけど…騙されてるのか?w
文体なんかもだけど、エロSSの場合は喘ぎせりふとかオノマトペに職人さんごとの
特徴が出やすいような気がする…なんとなく
110神
↓
111神 だった…両氏ともすんませんorz
119 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 16:06:32 ID:x2Y8Fdqc
百合イイヨ!最高だな!!
騙される快感を初めて味あわせてもらった!!!
もはやGOD JOB!!!
サイヤコGJ!
清掃員なアイさんにも萌えた
515 名前:名無しさんの次レスにご期待下さい 投稿日:2007/04/25(水) 22:48:19 ID:JBvnkiNK0
「弁当を食おうとしたが、箸がない」そんな経験あるよな?
まさに今の俺がそれだ。このままではメシが食えない。
せっかく、今日のためにカレーライスを持ってきたというのに!
そのままじゃ食べるどころか、卵を混ぜることすら出来ない。
半分ながら関西人の俺にとっては重大なミスだ。どうしようか。
悩み抜いた結果、俺はある事を思いついた。
「桂木、ちょっと借りるぞ」
「え?うわっ!?」
俺は近くにいた桂木の右手を掴むと、そのまま皿の中に桂木の右手を突っ込んだ。
"クチャ"っという音と同時に皿の中で桂木の右手を時計回りに3〜4回程 かき回すと、
"グチャグチャ"という音を立てながら、米とカレーと卵が交ざり合っていく
それからさらに3回程かき混ぜて、カレーと卵が程よく絡み合った所でようやく桂木の右手を皿から引き抜いた。
桂木の右手はカレーと卵がこびり付いてグチャグチャになっているが、そんな些細な事はどうでもいい。
崇高にして究極の家庭料理・・・これこそが関西で愛される至高の一品、関西風卵入り「カレーライス」だ!
俺もガキの頃から魂の欲求に従いて、何度となく食べてきたが、まー飽きないね。
どこの誰かは知らないが、卵+カレーライスの組み合わせを考案した奴を俺は心から尊敬する。
加えて、そいつは天才だ。松井が100人いてもアンタには適わないだろうよ。
早速戴くとしよう。無論、箸が無いので桂木の右手を使って食べる。
桂木の右手をスプーン状にしてカレーライスをかきこむと、口の中に馴れ親しんだ味わいが広がる
懐かしき思い出に心ときめかせながら、俺は桂木の右手を使ってカレーライスを次々とかきこんでいく。
5分程たって、程なく皿は空っぽになった。「ふー」っと言って腹を擦る俺を
桂木はかつて見たことが無いぐらいの冷やかな目で見ていた。
もちろん右手は卵入りカレーライスや俺の唾液でグチャグチャ。
「どうかしたか?」
尋ねた俺に対して桂木は無言のプレッシャーを与えてくるだけだった。
冷たい目付きでひたすら睨み付けてくる。
あっ、 お前の助手がこんな目だったぞ。
エロパロ板でもネタバレ解禁でいいん?
サイ=絶対悪フラグ?にwktkしつつ
拘束弥子に萌え尚且つサイアイ葛西の3Pを妄想した俺は
人間として終わっているかもしれん……
え
…来週号は土曜発売じゃなかったっけ…?
>>122 聞いてる割に誰の意見も聞かずネタを投下してる時点で人間終わってる。
半Rカ。
うわ、ごめん
早売りがいつも日曜発売の地域なもんだから勘違いしてた
首吊ってくる……
>早売りがいつも日曜発売の地域なもんだから勘違いしてた
この理由が本気でよくわからん件について
金曜公式発売だと思わせたのは何故だ
…つうか金曜公式発売日ってかなりレアじゃね?
サイヤコ万歳ww
サイ「自分探しのついでに恋も探そうかな〜?」
弥子(!!?寒気が)
ヤコヤコ万歳!!
>>112 前のサイ弥子海話とかホワイトディの人だろうなぁと予測してみる。もし本人ならプロポーズする。
アイサイ
「注意書きしている人は誤解を受け、また勘違いもある…文章とは大変なものですね」
「だね。俺は記憶がどんどん無くなるからやっぱり書かなきゃダメみたいだ。書くのも分かりやすい文章でないと」
「こちらもお忘れでしょうか…例えば」
「ん?何アイ…ひゃあっ!な、何塗ってんの…?!」
「『始める前は必ず塗ってください。お願いです』とあります…ほら、こちらに」
「そんなの書いた覚え…ないっ、でも…俺の字だ…」
「ここ最近、希望を書いていただいています。ほら、似たようなことがもう13見開きも」
「もう10回以上もこんな事やってんの…、俺…?あぁっ、そっちだめだってぇっ!!!」
「『まず後ろで一度、イかせてください』とお書きになったじゃありませんか。こちらをどうぞ」
「あぁ…入ってくる…おっきめの丸いのがいっぱい…」
「『パールは直径3cmを9個ほしい。動かし方はひとつ抜けるか抜けないか、だんだんと前立腺を刺激するように』…気持ちいいですか?」
「へんな…感じ…」
「『最初は少しずつ、だんだんと激しく震えるものがいい』バイブがお好みなんですね」
「ええ?!これアイがいじってるんじゃないの??」
「多少は…でもこんなには繊細に動かせられませんし」
「あ…もうだめだよ…」
「ならば」
「ひどい…止めるなんて…あっ」
「これからもっとひどいことをいたしますのに」
「先っぽやわやわ撫でるのやめてぇ!!乳首も、やだ、やだあっ」
アイです。
あの後14見開きめを書かせることに性行…いえ成功しました。
震えた字がとても可愛らしいです。
ここ最近、私はいつも同じことをしているだけだったりするのですが…
毎回新鮮な反応が見られる(それも初めてかのように)のは、ある種ありがたいことかもしれません。
これから夏ですので、野外で何か…なんてことも考えています。
その時はまた報告いたします。
最近本気でアイサイ書けなくなってきた
他の書き手に多大なる期待と賛美を
130 :
129:2007/04/27(金) 06:14:57 ID:o8c6zHc4
>>129 ・台詞とアイの独白の間に一行空け
・書けなくなってきたのは「サイアイ」です。
アイサイは次何しようかとwktkです
あなたのアイサイすごく好きだ
朝からGJ
アイサイGJ
アイさんひでぇw
このサイがネウロとかの前では澄ました顔してるのかと思うと楽しいな
サイとアイの組み合わせはどんなプレイも可能だなw
ラブラブでもよしサイが鬼畜でもよしアイが鬼畜でもよし百合よし獣姦よし
……汎用性でいうならネウロ一のカプか?w
昼、
>>114の通り嫉妬したアイさんが夜
>>129になる訳だな。
ならば
アイヤコ(中身はサイ)
ヤコ(サイ)アイ
アイアイ(サイ)
アイ(サイ)アイ
と、疑似百合もアリな訳だ
…サイの汎用性に乾杯
どうも。まだまだトリップテストです。
では、サイ×睦月。ただ友達でいてほしい。を投下したいと思います。微エロです。
サイが今週号で電人Xになった時です。
通常時のサイが赤の他人に見られる事があるとすれば、それは少しの油断と不意打ちしかないだろう。
そして今のサイはまさしくそんな状況であった。
一仕事終え、変身を解く為に逃げ隠れた場所がたまたま玩具会社『狸屋』のほとんど人の通らない裏手であった。
サイはそこで大して時間のかからない変身解除を、一人の幼い少女に見られてしまったのだ。
「・・・・・見ちゃった?」
思わず空笑いするサイに、少女はしばらくぽかんと突っ立ったまま、無言で頷いた。
「・・・あちゃー、油断しちゃった。どうしよう?」
頭を掻くサイに少女はようやく言葉を発した。
「だれ?」
少女は返答を待っているのか、その後しばらく黙り込んだ。
サイは刑事になって「実は変装してました」と言うのを考えたが、この通常時の姿も便宜上のものであってこれが本当の自分の正体ではない。
「サイだよ。驚かせてごめんね」
こんなちっちゃい子供が俺の事なんて分かるはずがない。
とりあえず、名乗ってそのまま立ち去るつもりだったが、
「わたし、むつき」
その時のむつき、と名乗った少女の顔はとても輝いていた。あれ?周りがお花畑のようだ。
「いや、いいよ。あんたまで名乗らなくても」
なんなのだ、この子供は一体・・・?
「・・・わたし、じゃまだった?」
「まあ、邪魔と言えば邪魔だったかな。いいよ、俺の不注意だったんだから。あんたこそ何でここにいるの?」
「あんた、じゃない。むつき」
「ああ、ごめんごめん。睦月ちゃん、何でここにいるの?」
何で俺、謝ってるんだろうね?と、サイは自分に溜息を吐く。
睦月は少し俯きながら答えた。
「べつに、ここにきたかったわけじゃないけど、たんていさんにあいたくて、そとにでてたら、そらをとびまわるかげをみたから、それをおってたらここに・・・」
ありゃりゃ、もっと普通に地上を歩けばよかったな。と、サイは睦月の「たんていさん」に引っかかった。
確証は無い、が、自分の思い当たる「たんていさん」は・・・
「探偵さんって?あの、桂木弥子ちゃんのこと?」
すると、睦月は見開きながら、顔を上げた。
「え?サイ、たんていさんをしってるの?」
「うん、よく知ってるよ・・・」
やっぱりか。俺は奴の為に今日まで生きてきたと言っても過言ではない。まさか奴の手がかりがこんな子供まで及ぶとは、これで・・・
「じゃあ、サイ。たんていさんと、ともだちなんだ」
おおっと、そう来るか。友達ねえ・・・。
「うーん、それに近い関係かなあ」
サイがそう答えると、睦月は何か閃いて、目を輝かせた。
「じゃあ、わたしとともだちになろう。サイ」
どうしてそう言う結論になったのか、訳が分からない。サイは頭を傾げた。
「友達?・・・やめといたほうがいいんじゃないかなあ」
「どうして?」
「だって俺、すごく忘れっぽいから、明日になれば睦月ちゃんの事、忘れてるかもよ?」
「そんな・・・」
彼女の表情が暗くなった。それでいい、俺は誰からも好かれるような立場の人種じゃないんだ。
ただ自分の正体が知りたいだけの、独り善がりで自分勝手な目的で犯罪を犯すだけの・・・化け物なんだ。
「それに、サイなんて俺の本当の名前じゃない。名前なんて忘れてしまったから知らない。自分が何者かも知らない。俺は誰でもあって、誰でもないんだ。
俺は人間からどんどんかけ離れ、化け物に近い存在なんだ。だから、睦月ちゃん。そんな化け物と友達になったって・・・」
それでサイは、本当に睦月と関わりを断ち切るつもりだった。彼女さえも記憶に残らないような。
しかし、睦月は涙目になりながら、他でもないサイに向かって叫んだのだ。
「やだっ、そんなこと、いわないでよ!わたし、いままで、わたしのおじいちゃんだけが、わたしのともだちだったんだもん!
おじいちゃんがころされて、ひとりだったわたしに、たんていさんは、わたしのともだちになってくれたの!
それに、ほんとうのなまえもしらないなんて、かわいそうだよ!ずっと、ひとりぼっちだったなんて・・・だから、わたしがともだちになるの!
だから、サイもつらいことあるなら、かまわずわたしにいってよ。わたしと、ただともだちでいてほしいの・・・」
その時サイは理解した。この少女は、自分の大切な物を奪うものは容赦しない。一人ぼっちが怖い、人間なんだと。
サイも、自分の正体が分からない、憶えていないから、誰の助けも借りる事が出来なくなった。
だから、一人ぼっちである事の恐怖はよく知っている。今、アイがいてくれるからと言って、その恐怖が薄れていってると思えない。
俺は、もしかしたら、アイみたいに自分の側にいてくれる人間が欲しくてたまらないのではないか。この少女と同じように。
サイは冷たい笑みを浮かべながら、睦月に近寄り、右手で彼女の頬に触れる。
「いいよ。でも、どうなっても、『箱』になっても知らないから・・・・・」
「はこ?」
睦月がその意味を考える前に、サイの唇が、睦月の小さな淡すぎる唇に重なり合った。
なっていた人間の相手との口付け、アイとの口付けをしてきたサイが、幼い少女の唇を奪うのは初めてに近かった。
対する睦月は全く抵抗を見せず、すんなり受け入れてくれた。
しかも、唇同士に触れる温度が、さっきまで興奮していた睦月にとっては、とても心穏やかなものだった。
そしてサイは、舌を口内に侵入させてきて、睦月の舌を唾液とともに絡めながら、時々唾液を吸い込む。
「ちゅる・・・ひゅぷ、りゅひゅるるる・・・」
奥までサイの舌が口内を愛撫されて、睦月は思わず幼く甘い息を漏らす。
「んんっ・・・・・うぶうぅ、う・・・」
やがて、サイが睦月の唇から離して、二人の間で繋がっている透明な繭糸を引いていた。
そして・・・サイが睦月に目を合わせた時、サイが前に獲得した電子ドラッグの力を発動させた。
サイの新しい力により、催眠状態に陥った睦月の耳に近づき、サイは囁いた。
「ネウロに伝えて。「俺はさらなる進化を遂げた。今度こそ、今度こそお前を殺して中身を見てやる」とね・・・・・」
やがて、睦月は黙ったまま、思い出したかのように、桂木弥子探偵事務所まで歩き出した。
サイは自分の新しい力を噛み締めながら、その場を立ち去り、これから起こる理想的な出来事を思い浮かべ、微笑むのであった。
終わり。
以上です。すみませんトリップつけたりとか、苗字を公開したりとかコロコロ変化して。
トリップテストが終了しました。次から、これでいきます。
では、これにて失礼致しました。
>>133 アイアイでしっぽの長いおさるさんを想像したのは自分だけでいい
>>139 過半数のROMは童謡だと思う、に500MB
小さい頃の洗脳はげに恐ろしき
グーグルの画像でアイアイ調べてみるとトラウマになれる
ネウロのアイアイは大好きだけど
>128
なんで判る…弥子とファックして良いぞ
ただしアイアイをググッてからだ
ドラマCDブックレットの吾代を弄ぶアヤさんがエロすぎる
トリってつけていいの?
以前、別の職人さんがトリやめさせられてたが…
慣れたらそのうちトリ外して名無しの名有りになるんじゃね?多分
わりと書き癖とかで「何書いた人かな」とか当てるの好きなんで
トリップとかコテとかない方が嬉しかったりするひねくれ者がここにいる
まあサイト持ってる職人でもない限りただの妄想に終わり
実証することは不可能なわけだがな!
この人前ネウヤコ書いてたなとかこの人サイアイ好きなんだなとか考えるの好き
俺もひねくれ者だ。
結構文体の癖なんか、人によってはっきりするしな。
割と最初の頃から投下している職人の新作らしいものがあると嬉しくなる。
そういう意味でコテやトリップは不要だと思ってる。
150 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 04:04:57 ID:BaENRXxV
紫幽って名前がいかにも腐女子くさい
そうゆうレスはそれ以上に臭ってたまらんから。
お前幾つ?
いい言葉がある
「age煽りは華麗にスルー」
黄金週間が開始したな…
中間考査の勉強がしたい弥子に四十八手裏表を無理矢理挙行するネウロや
仕事の合間を塗ってGW中一晩しかデートできない笹塚
何故かネットで知り合ってオフで会ったら叶絵と筐口だったり
もしくは試験勉強は何とかクリアしたから筑紫さん家の前で待ち伏せしちゃう叶絵
うっかり駐車禁止がバレた吾代が警察で事情徴収されたのが等々力
店を休みにして毎日絵石家宅を訪問し、ウザがられる池谷
子供の日イベントに秋庭原に行き買い物と喫茶店を楽しむ筍
KILLY LANDに行きいかつい生き物である熊を模写した偶像を訪ね歩く笛吹
全てを見守る浅田
GWは萌えだらけですね
>>154 家族サービスするお父さんに化けまくってストレス溜めるXと
そんなXをアメとムチとムチとムチで御するアイもよろしく
サイヤコお願い
>>145 2,3前のスレかな?
トリ付けることに文句があるわけではなく、
自分の好きな職人さんだけ叩かれ(まではいかないけど)、
コテやめさせられたから、なんか不公平だなーと思ってさ
あの時はコテが問題になったわけじゃないし、
その職人さん自身が叩かれてたんでもないし…こうやって蒸し返す方が
職人さんに迷惑じゃないか?
新規職人さんには今後スレの空気読んでいってもらうしか
ないんじゃないの
新人さんが増える事自体は歓迎すべき事なんだろうし
>>158 最初の頃もあったな、確か。
2スレか3スレの時。
当時は数人のコテがいたけど、ちょい荒れして以来コテなしになった。
無理かもしれないけど
百舌×女キャラ(誰でも)
が見たい
書ける職人さんいたらお願いします
>>161 追加事項
百舌受けでいいです
誰かお願いします
>>161 百舌受けw
その通ぶりに感動した
俺には弥かねちゃんが攻めてるのしか浮かばんがな
そんな俺は本スレのアイ=絶対悪説にいい意味でガクブルしてますよっと
そんな展開になったら葛アイとかアイサイとかアイヤコとかいろいろおいしいじゃないか!
>>162 また文字抜けしてた・・・orz
正しくは「百舌受けでもいいです」
>>163 確かにおいしい!
同じ趣味持っている人もいるのだな
アヤ百舌でがんばっているところ
どうも前振りが長くなっていけない
>>165 おぉ!
応援します
ガンガってください!
>>165 百ー合・ゴシカァン!
百ー合・ゴシカァン!
スマソ
『百舌』と『百合』を見間違えたorz
では改めて
百ー舌・ゴシカァン!
百ー舌・ゴシカァン!
要するにダブルゴシカァンだな
アイは、今週号で葛西とも接点できたね。
「あなたもあまり人の事は言えないと思いますが……」
「火火ッ」
この会話だけで色々妄想できる俺は幸せ者
基本ロムだけど
ネウヤコエロが最近ご無沙汰なので主張してみたり
ネウヤコ不足だー!!!
そういやネウヤコこのスレに入ってから最近ないね
来なけりゃ自分で書いて落としてみるのも手だよ
好きなカプが少なかった頃自分はそうしてた
>>174 いや〜書くって事はそんな簡単な事じゃないよ
あと他力本願になってしまうけど
萌えたいから人様のがいいってのもある
なので神降臨を切に願う
アイサイ。
「誰でも最初ははじめてなものです」
「だからって…さぁっ、これぇ…!」
「書くのが難しいので表しませんが…ダメでしょうか?違いますよね、きっとあなたなら好みかと」
いくらなんでも今回は楽しすぎだと思った。
まずは妄想をちょっとでも書いてみることが大事だと思うがいかがなもんだろう
新規さんもwktkして待ってます
177 :
176:2007/04/30(月) 21:22:43 ID:KY2L3V1Q
ラクしすぎ、ね
日本語は難しいってライスが言ってた
他のキャラの掘り下げがされてきて
以前ほど妄想広がるネウヤコ絡みないからねぇ
最近の本誌のネウヤコ(主にヤコ)の間柄が
熟年夫婦のような落ち着きを見せているので
職人さんのエロアンテナに引っかかりにくいのでは?
まあこのスレなら、そのうち熟年夫婦なエロのネウヤコネタが出てきてもおかしくないのでのんびり待つよ
熟年夫婦といえば聞こえはいいがつまりはマンネリ化してお腹いっぱい状態
ROMから新たな職人を構築する私の計画が……orz
正直、ネウヤコで「絡みがない」というのは贅沢だと思うんだ
サイアイなんて一年近く登場自体がなくてその間職人は妄想だけで糊口を凌いでいたし
池由香だってトロイ編こっきりでその後出てきてないし……
春刹なんて……春刹なんて……ウッウッ
ネウヤコ好き、がんばれ
本誌で足りないぶんは妄想で補完だ
>>180 HAL編でハマった人とか沢山いると思うんだ
かく言う自分がそうなんだけど
だから読みたい人は多いと思う
職人さんにネウヤコ神が降りる事祈ってる…!
>>180 俺は食っても食ってもネウロとヤコのように満腹にならない底なしだけどなw
>>181 見守る・・・ROMらは優しく・・・見守る・・・
今週号、ネウロの「一泊」発言に萌えた。
あまりにもナチュラルに言いすぎww
温泉の時みたいにどっかに泊まるも良し。
障気に満ちた山中で野宿も良し。
野宿だったら、何の準備もしてなさそうだから、
ネウロが障気から弥子を守りつつ、すっぽり抱き包んで
一緒に寝るのかなあとか。
しかもネウロ、障気で体力ゲージMAXだし。
職人様、コレを燃料に1本いかがですか?
なんだかんだでネウヤコ好きは多いと思ってたが淋しいな・・俺は王道萌え。
>しかもネウロ、障気で体力ゲージMAXだし。
なんという核弾頭…
この一文を見ただけでwktkしてしまった。
弥子は間違いなく足腰立たなくなる。
>>179 スマンな。
ネウヤコ職人でこれまで結構投下してきたんだが、最近は仕事が忙しい
せいでエロ妄想が沸きにくい。
GW中に何とか一作でも投下出来るといいかなと思ってる。
ちゅうかネウヤコむずくね?
書ける人尊敬してしまうんだけど……
本誌で出ずっぱりだからこそキャラが確立していて思い切った行動がとらせられない
自分もネウヤコ萌えはあるんだけどもそれが理由でちっとも書けないよ
神を崇める言魂を今こそ叫ぶんだ!!(☆□☆) エロ・ゴシカァァァァァァァン!
新しい切り口のネウヤコなぁ…やってみるよ
「…ただいま」
「やっと来たかゾウリム…何だ、その格好は」
今日も家に帰る前に寄り道。
…間に合って、くれれば良かったのに。
「ドブネズミにも劣るな」
「突然の雨に、傘を持たない私は抵抗できませんでした…くしゅんっ!」
そう、まるであんたみたいな雨。
あと少し、もう少しでここにたどり着くことができたのに。
…あぁ、また罵られるんだろうな。いつものこと。
「脱げ」
「はいはい、いつものようにね…って?なっなっなっ…!?」
「濡れた衣類をさっさと脱げと言っているのが分からぬか。貴様に風邪でも引かれると今の我が輩、大変に困る」
「あぁ、そういうこと…」
安堵ってこう言うことか。
「だいたい今更、貴様の裸を見ただけでは我が輩興奮しない。どこにタオルがあるかは覚えているな?今日は目も足りない。まぁ安心してこれでも着ていろ」
「きゃっ」
黙って聞いてれば失礼なことを…
重い。これ、ネウロのジャケットか。
「…ありがとう」
「ふむ」
聞いているのか聞いていないのか、曖昧な返事を背に奥の部屋へ向かうことにした。
この時期雨が降るととたんに寒くなる。
まだ暖房を素直に片付けられない。
むしろ片付けなくて良かった。
「…あーおいし」
あかねちゃんの入れてくれたレモンティーがいつになく暖かい。
着ていた物は全部絞り、乾かしている。
雨の匂い。…まだ止みそうにないな。
「…私に、できることって」
最近割りと考えていること。
答は簡単には見つかりそうにない。
「弥子よ」
「わわっ」
足音もドアの音もなくこいつは…いや背を向けていたからいいけど。
「ふむ、まだ乾かぬようだな」
「さすがにあれだけ濡れるとねぇ…って、わわっ、わっ!?」
いやいやいや!
一枚しか着てないものを脱がそうとしないで下さい!
「我が輩が暖めてやろうというのだ。安心しろ、革靴もカラリと中までスッキリだ」
「どんくらいする気よ…んっ…」
まぁいいか。
今のところ、私はネウロに求められてる。
雨だって降らなきゃ困るんだもんね。
だれか こい つづき たのむ
オッケー、続き書いた。
外はまだ雨の音が続いている。
ああ、本当に意地悪な雨。そして心の隅までを見たいような、雨。
いつの間にか室内にも、雨の匂いが漂っている。もろに濡れた私からも、触れてくるネウロの
指先や髪からも。
「くしゅっ」
剥き出しになった肌がさわりと寒くて、思わずくしゃみ。
「ほう、貴様にも人間らしき部分はあったか、ゾウリムシ」
「あ、当たり前だっての」
全くこの魔人は。
普段は嫌になるほど底意地が悪い癖に、どうしてこんな時はひどく嬉しそうなんだろう。部屋
の野湿度が高いせいかいつもよりも吐息の熱さがより濃密さを増しているようで、妙に胸が
ドキドキする。
「今更隠しても、貴様の貧弱さは誤魔化せんな」
暖房は利いているというのにまだどことなく寒い。薄く鳥肌の浮いた肌をさらさらと撫でる手が
胸だけはやたらねちっこく捏ね回してくる。
突然のことで、思わず声を上げてしまった。
「やぁ…だっ」
ソファーに沈み込みながら、私はやだやだと首を振る。ほぼ無意識に。こんなことはもう数え
切れないほど繰り返していることなのだ。遊びの延長のように、ただの欲求解消で。だから
心はもう何も感じなくなっている筈なのに、たまに優しくされたりすればみっともなく反応して
しまうのが情けない。
その間も、ネウロは面白そうに見下ろしながら羞恥を煽るように低く笑い続ける。そして勝手
に意識を沈ませないようにと熱い舌で耳を舐めてくる。そうして油断をさせ、乾ききったままの
秘所をいやらしい指先で叩き続けて次第に潤ませていくのだ。憎たらしいほどの絶妙さで。
そうなったら、もう止められない。
「ヤコ、その身の強張りを解け」
甘い呪文のような言葉にいざなわれる形で、私は次第に意識を開放し、身体を預けることに
なる。それもいつものことなのに、今日は何だか待ち遠しい気がした。
雨は今も降り続いている。
慈愛のような雨。
世界を満たし、私自身を満たしている雨に今日もより深く侵食されていく。
最初はこんな行為なんか嫌だったのに、怖かったのにいつの間にか慣れているのが自分で
も不思議だった。
けれど今は、早く、欲しい。
身体の奥底で蠢く指を感じて、私は乱れ始めていた。悔しいけれど、女でいることがどれほど
嬉しいことか少しは分かってきたのはネウロがいたから。でなければ、こんな喜びは一生知ら
なかったかも知れない。
「あぁん…は、やくぅ…」
嫌悪感を抱くほどの甘い声が漏れて、口を押さえようにも止められない。
「欲しいのか、ヤコ」
「は、ぁ…欲しい、のぉっ…」
身体中をデタラメに駆け巡るドロドロとした凄まじい熱が、いつもは隠している本能を突き上げ
ている。これは完全に本心だった。
くすりと耳元で笑う声が、耳を撫でる。
「よし、くれてやろう…可愛いヤコよ」
「ひぁうっ!」
身構える隙もなく、今までにないほど凄いとしか言いようのない熱く滾った塊が身体の中心を
貫いてくる。何もかもを打ち壊すほどの勢いで。
「やぁぁんっ…痛っ、硬いよおぉっ…」
もうすぐ我を忘れてしまう。
そう自覚した瞬間、耳から頬を舐めてきた魔人の舌が唇の中に捻じ込まれた。同時に息も出
来ないほどに抱き締められて、もう何も分からなくなった。
さあさあ。
雨はまだ降り続いている。
私は指一本動かす気もないまま、ソファーでぐったりとしていた。
これは何もかも雨のせい。
そう思うことにしていた。
叫び過ぎたせいで喉がからからだけど、事態が事態なのであかねちゃんに頼む気にも何だか
なれない。ああ、今度は喉をまるく通るような美味しいミルクティーが飲みたい。
そんなことを考えながらまたうとうとと眠りかけていた頬に、何かとても心地良い熱が押し当て
られる。
「…ン」
「飲め」
だるい瞼を押し上げれば、ネウロが私専用のカップを持っている。
「…なあーに」
「何をいつまでも呆けている」
「仕方ないじゃない…あんたがあんなにするから…」
ぼんやりした頭を抱えて、何とか起き上がるとネウロはカップを強引に渡してきた。
カップに満たされていたのはミルクティー。飲みたいと思っていたので、ついついすぐに飲み干
してしまってから、ようやく我に返った。
「ありがと」
「礼は、アカネに言え」
降り続く雨が普段の精神的バランスを変えているのだろうか。ネウロがこんなに優しいなんて
有り得ない。とはいえ嬉しいのは事実だ。
「うん、そうだね…」
あかねちゃんには後でたくさんお礼をしよう。そう考えながら私は、今この時の幸せを逃したく
なくてカップを抱き締めた。
ネウロが何を思ってこれほどに私を望み、求めてくれるのかはまだ分からない。けれど今なら
自分の都合のいいように解釈しても罰は当たらないだろうと思った。
せめてこの雨が降り止むまでは。
終わってもいいよね。
195 :
191:2007/05/01(火) 02:02:16 ID:MCeX6eM7
今度から携帯にGJのAAを辞書登録しんきゃならんと思った
感謝する
ミルクティーが実はネウロのミルクかと思ったような変質者の続き書いてくれてほんとありがとう(つ∀`)
196 :
192:2007/05/01(火) 02:33:35 ID:7Bsf3v3+
最近どうもエロ妄想出来なくて、悩んでた。
こっちこそネタありがと。久しぶりにサクサク書けた。
なんかすごいものを見た
両者ともGJ!
これはいいネウヤコ
君達は素晴らしい、GJ!
おおっこんなにも早くにネウヤコが!
思い切って主張してみて良かった!GJ!ありがとう!!
何という見事なリレー……
二人ともGJ
先週部屋にたくさんあったコードでのサイアイ縛りプレイを妄想して萌えてたんだが
二人きりじゃなくてギャラリーがいたのでちょっとがっかりしたorz
久々のネウヤコGJ!!!
>>185 同じく色々妄想してしまった。誰かゴシカァンしてくれ
見事で素早いリレーですなぁ
文章もうまいし・・・
二人ともGJ!
密かに百舌に期待(´・ω・`)
↑引きずってて正直すまんかった
ジャンプネタもいいけどドラマCD2の内容が
パッケージイラストと全然関係なかったのがしょんぼりなので
どなたか弥子誘拐・弥子吊るされのキーワードでネウヤコ書いて下さらんか
Vって魔人かと思ってた…
二人ともGJ
たまには連携プレーもいいよ
>>202 俺百舌に(ry
今週号読んで、障気に満ちたガス地帯でも、ネウロがガス成分吸収した後の
無毒化した空気を口移しすれば大丈夫なんじゃないかと思った。
人間の呼気には酸素も含まれるけど、ネウロなら効率よく全部のガスを吸収
出来そうな気がする。
>>205 なるほど!
それは思いつかなんだ!
百舌ゴシカァァン!!
↑マジで誰か書いて欲しい・・・
百舌受け、百舌攻めどっちもゴシカァァン!
・・・。正直、すまんかった
なんだ、この百舌人気っぷりは。何があったんだ?(笑)
最近、百舌のきもかわいさに
気づきまんた
209 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 23:23:58 ID:NfRcapUP
age
210 :
秘め事:2007/05/02(水) 09:16:57 ID:6XKFcbSI
百舌でなくてすまんが、助手ネウロ×ヤコ。
弥子を嵐が襲撃したのは、最後の授業が始まる少し前の事だった。
「ヤコ! 土曜にあんたと一緒にいた男、誰よ!?」
突然の友人の質問に弥子は飲んでいたお茶に盛大に咽た。因みにその友人は学年で一、二を
争う遊び好きとして周りに理解されている。
「…ぁ〜、びっくりした。土曜日だよね。…えっと…」
弥子はその日のことを思い出してみて、自分の顎を指差す。
「あ、ここに少し鬚生えてる、ちょっと眠そうな人?」
「違う」
友人の言葉に、弥子は次は下唇を指差す。
「じゃあ、ここにピアスしてる、ちょっと怖そうな人?」
「違う!」
「それじゃ、サングラス掛けてる…」
「違う!!」
「ん〜と、後は…」
ペットボトルを鞄に入れながら考える弥子に助け舟を出したのは近くに座る叶絵だった。
「ヤコ、もしかして助手さんの事じゃないの?」
「へ? ネウロ!?」
ヤコにとっては意外な可能性ではあったが、それを受けて一応尋ねてみる。
「それって、青いスーツで胡散臭い笑顔の、前髪の黒い…?」
「そう、その人! あんたの助手なの!?」
途端にきらきらというよりむしろぎらぎらと瞳を輝かせ始めた友人の姿に、弥子はひどく
嫌な予感に襲われた。ネウロは外見だけならばスラリと背が高く顔も綺麗で、それに惹かれる
者がいるのも当然の様な男である。
「ヤコ、あんた今日も仕事行くんでしょ。私も一緒に行くから、あの人紹介して! 代わりに
あんたに興味持ってる男紹介したげるから!」
「ええぇ〜っ!?」
「じゃ授業終わったら早速行くよ! 約束したからね!!」
弥子が止める間もなく一方的に宣言した友人はあっという間に走り去り、無情にも授業の
開始を告げるチャイムが鳴った。
211 :
秘め事:2007/05/02(水) 09:17:37 ID:6XKFcbSI
放課後、友人に急かされるようにして弥子は事務所への道を歩いていた。楽しみで堪らない
様子の友人を見ながら、弥子の気分はどんどんと沈んでいく。
他人が事務所にいる間は、ネウロは常にあの一見人畜無害そうな助手を演じている。在りも
しない弥子の推理力に惚れ込んでいるという触れ込みで助手をしているわけだから、ネウロに
とっては奴隷である弥子を敬う態度をとらねばならぬわけだ。当然面白くはないだろう。
当然のように弥子は授業中何度もこっそりと辺りを見回し、イビルフライデーがいないかを
確認していた。その姿を見る事はなかったが、見つけられない事といない事が繋がるわけでも
なく安心は出来ない。ただでさえネウロにとって面白くない時間を過ごさせる事になったのに、
傍らの友人はそれと共に、弥子に望んでもいない男の紹介までも押し付けているのだ。もしも
それをネウロに知られたなら…という恐ろしい考えが弥子の精神に重く圧し掛かっていた。
「おや先生、お客様ですか? それとも…」
「友達、だよ。一緒に宿題しようかって事になって」
幸いといって良いものか、今日のネウロは事務所のドアを開けた途端に物を投げつける事も
横からいきなり弥子を掴んで放り投げる事もなく、至って普通にパソコンを操作していたので、
とりあえず友人の紹介も無難に済ませる事が出来た。
そのままネウロと話し始めた友人に飲み物を用意するため、弥子は一人給湯室に向かう。
二人の姿が見えなくなる場所まで来ると緊張が緩んだのか、大きな溜息が一つ零れた。
すっかり舞い上がってはしゃいでいる人間の相手など、ネウロの機嫌を悪くする以外に何の
効果もない。
「はい、紅茶でいいよね?」
友人の前にカップを置いた時、弥子の携帯が鳴り出した。
「あ、笹塚さんだ」
内容は先日会ったときの事件のことだろうが、その呟きにネウロが一瞬だけ見せた笑みに
弥子は何かを感じ取り、窓際に行き話し始める。そして短い電話を終えてもそれを友人には
気付かせず、おそらくネウロが望んでいるだろう言葉を口にする。
「あ、じゃあネウロと変わりますね」
そう言いネウロを呼ぶと、満足した様子でネウロは弥子に近付き携帯を受け取る。
「はい、代わりました。笹塚刑事、先日の事件では本当にお世話になりました。…ああ、その
事でしたら…」
ネウロはさも真剣そうに、いもしない相手との会話に集中した振りをする。
212 :
秘め事:2007/05/02(水) 09:18:25 ID:6XKFcbSI
「ねぇヤコ、なんか忙しそうだから、今日は帰るよ」
「うん、ごめんね。いろいろ助けてもらってる刑事さんからの電話だから…」
ここで帰っておく方が印象が良くなるだろうと思ったらしい友人の言葉に、弥子はかなり
ほっとしながらそれを見送る事にした。
「じゃあね」
「ん、また明日」
そうして嵐が立ち去りドアが閉まると、弥子は再び大きな溜息を吐きソファーに座り込んだ。
「……疲れた…」
呟いた弥子の耳に、携帯を閉じる音が響いた。
はっとして窓側に顔を向けると、演技を終えたネウロが歩み寄って来る。
「あ、あの、ごめんねネウロ。急にあの子も来る事になっちゃって…」
穏やかな顔の下に怒りを隠しているだろうネウロに、弥子は嫌な汗を滲ませながら言い訳の
ような言葉を綴る。
「おや、先生が僕に謝らねばならないような事が、何かあったんですか?」
弥子の前にたどり着いたネウロは、先程からの助手としての態度を全く崩す事無く微笑んで
みせるが、それが弥子の恐怖を更に煽っているのは言うまでもない。
「えっ、だって…あんた、仕事でもないのに助手の振りするのなんて、嫌でしょ?」
「何を仰るんです。この僕が、先生の助手であることを不満に感じるなどありえませんよ」
顔を引き攣らせて言う弥子の前に膝を付いたネウロは、騎士よろしくその白い手を取って
口付ける。
「それとも他に何か…僕に仰っては頂けないような、後ろめたい隠し事でも…?」
探るように見上げるネウロの言葉に、弥子はびくりと身を震わせる。友人がここへ来た目的
がネウロであった事、そしてその見返りとして一方的に押し付けられた約束。それはネウロの
言う通り後ろめたい隠し事以外の何物でもない。
「先生、まさか…もう僕には何の感情も持っていないから、先程のご友人に押し付けようと
でも思われていたんですか?」
「そんな事あるわけないよ!」
傷ついたようなネウロの言葉に、弥子は思わず強い語調で言い返した。
213 :
秘め事:2007/05/02(水) 09:19:20 ID:6XKFcbSI
「でしたら何故、彼女を連れて来られたんです? 僕と先生の時間の邪魔になるとは考えて
いただけなかったのですか?」
「う…それは…」
相変わらず助手の口調と顔で尋ねるネウロに、罪悪感を持つ弥子は既に押され始めている。
ネウロの指がぞくりとする程に淫猥な動きで弥子の唇や頤のラインをなぞり、首の後ろに
回される。
「答えていただけませんか?」
手を固定したままでネウロはゆっくりと腰を上げ、息が触れる程の距離で弥子の顔を覗き
込む。視線を逸らす事さえも許されぬ状況に追い込まれた弥子は、怯えの滲む瞳でネウロを
見上げている。
「それでしたら質問を変えましょうか。…彼女をここへ案内した代わりに、先生は何を得るん
です?」
「!」
弥子の身体が強張った。
「あれ、さっき携帯忘れて来たかな?」
事務所の入ったビルを出た少女は暫く経って携帯を持っていない事に気付き、再びビルに
戻っていく。
「ま、丁度いいか。電話ももう終わってるかもしんないし…」
その時の少女の頭の中には、もし先程の電話が終わっていたなら、またあの助手に相手を
してもらえるだろうという考えが浮かんでいた。
「でも想像以上だったなぁ。顔もいいし背も高いし性格も良さそうだし、本命に狙ってもいい
感じかも」
下心のたっぷり詰まった呟きを漏らしながら歩を進め、ドアの前まで戻ってきた少女は
そっと、僅かに指の幅程にドアを開け、電話が終わっているのかを確認しようとする。
その目と耳に飛び込んで来たものは…。
214 :
秘め事:2007/05/02(水) 09:20:15 ID:6XKFcbSI
「ぃや…っ、離して…!」
「本当に、先生はつれない方ですね。こんなに想っている僕から逃げようとするなんて…」
弥子の細い腕は両の手首をネウロの腕一本で纏められ、ソファーの端から覗いている。
「先生の目に、僕はどこまで心の広い男に映っているんでしょうかね。先程のご友人の狙い
など、僕は始めから全て解っていましたよ。それでも嫌な顔一つせず彼女のお話に付き合って
いたのも、先生を困らせたくないと思ったからなのに…」
ネウロの手がゆっくりと首筋を何度もなぞり釦を外されたブラウスの中に入っていくと、
押さえつけられた手がびくりと動く。
「それなのに先生は、他の…どこの馬の骨とも判らない男に興味を持ち、僕から逃げようと
するんですから…あんまりだと思いませんか?」
「ネ…ネウロ…」
弥子の震える声に、ネウロは更にその笑みを深くする。現実離れしている美しい笑みは、
弥子の目にはぞっとする程残酷に見える。
「貴女を僕だけのものにしておくには、矢張り以前捕らえられた時のように手錠やベルトで
拘束して、動けなくするのが良いのでしょうか。それとも、僕のものだと解るようにこの肌に
証を刻み込む方が良いのか……ああ! それよりも先生に僕の子供を産んでいただく事にしま
しょうか」
うっとりと、愛しささえ込めて言葉を紡ぎだす。
「やめて! 謝るから、あんた以外好きにならないから…許して!」
懇願する弥子の目には涙が浮かんでいる。
「ああ先生…こんなに涙を浮かべて…僕も責めるつもりはなかったんです。ただ、先生を
愛しく想っている僕の気持ちを理解して、先生にも僕を想っていただきたいと、そう願って
いるだけなんですよ」
ネウロの唇がどこまでも優しく弥子の額に触れ、指が涙を拭いとる。
「ほら、もう泣かないで下さい。僕だけだと誓って下さった先生に、ちゃんと僕を差し上げ
ますから」
「ん…っ」
唇を重ね思うさま貪りながら、ネウロはその目を笑みの形に歪める。
離れていく足音を聞いたのはネウロ一人だった。
215 :
秘め事:2007/05/02(水) 09:21:16 ID:6XKFcbSI
重なっていた唇が離れると、ネウロの手による手首の拘束も解かれる。
「先生…泣かせてしまったお詫びに、今日はいつもより念入りに悦ばせて差し上げますよ。
さあ、一緒に愉しみましょう」
嬉しそうな笑みを浮かべたネウロの手が、抵抗の意思を封じられた弥子の身体を覆う物を
一枚ずつ剥がし、その度に現れた肌に口付けてゆく。程なく弥子は生まれたままの姿になった。
いまだ明るい窓からの光が弥子の羞恥心を煽る。
「綺麗ですよ、先生」
追い討ちをかける言葉に、弥子は一層赤くなった頬を隠すように顔を背けたが、それにより
ネウロの目前に晒された首筋から耳にかけてを唇でなぞられると、切なげに首を仰け反らす。
「…ふ、ぁっ」
微かな声が耳に届き、ネウロの口の端が上がる。
「先生、気持ち良くして差し上げますから、声は殺さないで下さいね」
ほっそりとした脚に触れていた手袋越しの手の感触がゆっくりと動くのに合わせて、甘い
毒薬のように耳に流れ込む快い響きの声と言葉に、堪えきれず弥子がふるりと身を震わせた。
脚を伝う手は色素の薄い茂みに達すると、その下のあわいを撫ぜるように動く。
「ああ、潤んできましたね」
「言わない、で…っ」
やがて弥子の中から滲み出した蜜が長い指にねっとりと絡みつくと、ネウロは見せ付ける
ようにしてそれを舐め取り殊更美しく妖しく微笑んで、あまりにいやらしいその光景に思わず
堅く目を閉じた弥子に軽く笑い、再びその身体に触れていく。
「ふっ、んんぅ…」
緩いカーブを描く胸を揉み、感触の違いを愉しむように退紅色の先端に触れると、弥子が
びくりとその身を震わせた。硬くしこった頂を転がす様に擦るネウロの指が齎す快感に、抑え
られず身体をくねらせ声を上げる弥子の反応にネウロは満足そうな笑みを浮かべる。
「そうです。その可愛い声を、もっと聞かせて下さい」
「や…っぁ」
耳元で囁いて、胸を愛撫していた手が弥子の身体を下方へ移動していく。
「は…ぁ、ん…、あっ、ふぁ……ん」
ゆっくりと指先を触れるか触れないかという状態で滑らせると、弥子の口から熱い息と甘い
喘ぎが漏れた。
「随分と濡れましたね」
弥子が無意識に擦り合わせていた脚を撫で、熱の篭った部分に触れたネウロの指がくちり、
と濡れた音を立てる。
「…ひぁ…っ!」
すっかり濡れそぼったその場所に、指は抵抗らしい抵抗もなくすんなりと挿し込まれた。
216 :
秘め事:2007/05/02(水) 09:22:13 ID:6XKFcbSI
「おや、まだ殆ど触れてもいなかったのに、ここはもう僕の指をこんなにもあっさりと飲み
込んでしまうなんて……困った方ですね、先生は。こんな事ではもし何事か間違いでもあった
時、勘違いする輩が現れそうで、危なっかしくて目を離す事も出来ないじゃありませんか」
「やっ、そん…な、こと……な…ぁあっ!」
反論しようとした弥子の言葉は、充血した敏感な芽を刺激されたことで悲鳴に近い喘ぎへと
変わる。
「そんな事はない、とそう仰りたいんですか?」
ぬちぬちと音を立てながら弥子の中の指を前後させ、ネウロが解り切っている事を問うのに、
弥子は喘ぎを抑え頷いてみせる。
「何故、そう言い切れるんです? 教えて頂けませんか?」
あくまで丁寧な言葉遣いを崩さないネウロの声に、弥子は自分を苛む手の動きを少しでも
減らそうと、両の太腿と手で懸命に押さえつけながら声を出す。
「あ、だっ…て、コレ、してるの…が、ネウロだか、らぁっ…!」
途切れ途切れに紡がれる言葉に、ネウロの笑みが深くなる。
「それは、今先生に触れているのが僕の手だから、これ程に感じて乱れているのだという事
ですか?」
問いかけに弥子が赤く染まった顔で頷くと、汗ばんだ額にネウロの口付けが落とされた。
「嬉しいですよ、僕の先生…」
普段では絶対に言うことがないような優しい囁きをうけて、弥子の身体は素直に新たな蜜を
滲ませる。手袋越しに内部をさぐり擽る指でそれを敏感に感じ取ると、ネウロは空いた方の
手で前をくつろげて雄々しく勃ち上がったものを引き出した。
「…先生、これからもっと、お互いを感じあいましょう」
両手を既に大した力もこもっていない細い脚にかけ大きく左右に開くと、弥子の秘められた
淫らな花が期待する様にひくついた。
数度入り口に擦り付けて滴る蜜を絡めてからネウロが侵入すると、弥子は押し寄せる快感と
幾許かの痛みに、思わずそれを齎したものを強く締め付けた。
「っ…、矢張りキツいですね。ですが、気持ちいいですよ、とても」
「あっ…ぅ、ネウロぉ…」
「では動きますから、先生は存分に僕を感じて下さい」
宣言してすぐにいきなり激しい律動を始めたネウロに揺さぶられ、弥子は堪らず自分に覆い
被さっているネウロの身体にしがみ付いた。
「あっ、あぅ、ん、ネウ、ろ…、あっ、あぁっ」
「そうです…。可愛いですよ、先生。…僕の、先生」
支援
218 :
秘め事:2007/05/02(水) 09:23:25 ID:6XKFcbSI
「ねぅろぉ…っ!」
一際高い声を上げ、弥子がその背を強く反らせた。
「…おや、もう、達してしまわれましたか。本当に可愛らしい」
まだ余裕がある様な言い方をするネウロだが、僅かに息が上がっている。そのまま脱力した
弥子に口づけると、再び動き始める。
「っ! もっ、もう…、許し…てぇっ」
「大丈夫。今度は、我が輩も…」
これ以上は耐えられないといった様子の弥子を、いつの間にか一人称が戻っている事にさえ
気付かずネウロが攻め立てる。
力強く突き上げながらも時折軽く背を曲げて弥子の顔に口付けを降らせるうち、ネウロは
自身の限界を感じ取り、腰の動きを早める。
「先生…先生、……ヤコ!」
「っぁあああっ!!」
今度は二人同時に絶頂に至り、自分達の全てが溶け合う様な感覚の中、温もりを刻み込む
様に互いを抱きしめた。
翌日の学校で、弥子はあの友人に悩みながらもなんとか勇気を振り絞って声を掛けた。
「あの、さ…その……」
「あ、ヤコ…」
互いに気まずいものを抱えているためどこかぎこちない様子だったが、先に友人の方が話し
始めた。
「…えと…、ゴメン。実は昨日あれからちょっといい男に会ってさ、だから…助手さんのコト、
忘れてよ。あと、あんたに男紹介するっていった話も」
思わぬ展開に弥子が驚いていると、更に言い訳の様に友人は言い募った。
「だってさ、ほら、あの助手さん、なんか綺麗過ぎて恐れ多いっていうか、なんか…どっかS
っぽい感じもするし、だから…」
「あ〜…うん、分かった。んと…、新しい彼、頑張ってね」
「あ、ありがと」
どうにか危機を乗り越えて幾分不自然な顔で笑い合う二人の会話を、イビルフライデーを
通じて唇を読んでいたネウロが盗み聞き、事務所に小さな笑いが響いたのだった。
終わる
219 :
秘め事:2007/05/02(水) 09:25:38 ID:6XKFcbSI
詰まって放置してたのに再挑戦してみた。
書きたいシチュエーションが浮かんでも、どうもエロの部分で詰まりやすい
人間らしい。
今迄に書いたアレとかソレとか色々読み直したけど、やっぱりどうしても
自分の書くのってある程度パターンっぽいものもあるし、コレも今までの
どれかとは同じ人間が書いたって判るモンなんだろうな。
リアルタイムで遭遇!
>同じ人間が書いたって判るモンなんだろうな。
それが所謂「個性」ってヤツなんだと思うよ。貴方の書く文章好きだよ、GJ!
ぐぐぐGJ!
助手と従順すぎる弥子の組み合わせはエロい
…済まない、時間的余裕が無いので今急いで投下する。
・前スレ[序章]の続き(魔人の瘴気で弥子が狂っている)
・ネウロvs裏ヤコ(設定破綻)
・本番無し、ネウロがヘタレドラヘル○ング
wktk
[三日目]
曇天の下、湿気の多い生温い風の吹く公園内を、ネウロと弥子は
歩いていた。正確には歩いていたのはネウロ一人で、弥子は途中から
頭を引っ掴まれて運ばれていた。
二人の通った後には、大量の鳥餌・鳥の糞、数枚の羽根、
数滴の血痕が残っていた。年輩のウォーキング愛好者がすれ違い、
今日は鳩がいないなぁ、と辺りをきょろきょろと見回していた。
「全部、捕る事は無かったんじゃないのネウロ」
「黙れ」
弥子の服から、灰色の羽毛がはらりと舞った。よく見れば、
少女らしい桃色でつやつやの唇には血がこびり付いている。
怪我を負った訳ではない。先刻食べた、…新鮮な鳩の…血だ。
「これでも貴様の腹には少な過ぎるだろう、化け物め」
ネウロは空いていた手で懐を軽く叩いた。本日の案件程度では
内腑には大した謎を入れられなかった彼が、懐を気にしているのは、
偏にその懐具合がゆえ。財布の類に有らず、目一杯に詰め込まれていたものとは。
「あかねちゃん、ただいま。留守番させてばかりでごめんね」
「全くだ。アカネは何の見返りも無しに健気に待っているというのに、
貴様ときたら無いもの強請りのバキュームカーだ」
事務所に着いた途端、ネウロの足元にぼとぼとと落ちたものは
土鳩の屍骸だった。前日に弥子が抱えてきた手提げを以ってしても、
優に二杯分は有ると思われる屍骸の山。
「ずっと思ってたけどさ、一体どこにどうぐとか隠してるの?
あんたの服とか髪の間って4次元に繋がってるポケットなの?」
「フン。貴様の胃袋の圧縮率に比べたら大した事ではない。
…ところで、野鳥を喰らうことに何の利点があるのだ?」
「いいよわかんなくても。どうせあんた食べれないんだし、」
言い終わるや否や、弥子は鳩の羽をむしりかじり付いた。
小骨の折れる乾いた音と、ぱさぱさと羽根の降り積もる軽い音は、
たかだか二十分程で絶えた。「ご馳走さま。…美味しかった」
「我が輩が喰す訳でもないものをわざわざ獲ってやったというのに
その程度の礼とは何事だ。…ム?」
【REPLAY:「どうせあんた(の血とか身体を)食べれないんだし、」】
【REPLAY@二日目:「ネウロ(の手足を)食べる訳じゃないんだから」】
魔人は少女から大きく退いた。
「…仕方あるまい。次は烏でも仕留める事にするか」
「…ごめん。お腹空くと訳わかんなくなる…から…」
少女は呆けたように突っ立っていたが、不意に目を爛々と緑に
輝かせてネウロに躍りかかった。床を蹴り、魔人の首に両腕を
絡めるように掛けて縋り付くと、互いの唇を重ねて吸い付いた。
「…んむ…っ」
三十秒程で漸く少女がぷはっ、と口を離した。口腔内に挿し込んでいたらしき赤い舌の先からは粘りの多い液体が糸を曳いた。その舌で
魔人の唇をぺろりと舐め上げる。
「なんだかなあ…超強酸だっていうけどやっぱり美味しいんだ。
舐める位の量しか出て来ないのは、癪だけどしょうがないよね」
肩口から降りて、ネウロを少し離れた位置から見ていた
少女の視線が、魔人の頚動脈近辺から鼠頚部近辺へと落ちた。
「こっちも…美味しいのかなあ…」
「やめておけ。吾代や笹塚の場合と同じ物と考えているな?
我が輩のは強塩基性(アルカリ性)で常人ならば骨肉が融解する。
第一…、…ヤコ?」
少女は、右手の人差し指を己の唇に当て、少し眉間を寄せて
ネウロが脅しを掛ける際に度々用いる“「イヤか?」”の表情を
作っていた。但し発散しているのは、恐ろしく肥大した食い気。
「ダメ…なの?」
更にネウロのスラックスへも手を延ばさんとする少女に、
感情に乏しい魔人もさすがに愕然とした。
「やる気か…貴様では無理だ。そこ…は、厳重に封が施されている。
増してや、地上に出て以来、瘴気の不足で消耗し続ける身だ、
内側から封を切るにしても、せめて莫大な魔力か気力が必要…だ」
ネウロは自らスラックスに手を掛け、緩慢に寛げた。
腰は鈍い光沢を持つ黒色の布状の物で拘束されていたが、
彼は両腕の力でそれをばりばりと音高く引き千切って解放した。
一見したところは人間の男のそれと然程変わらぬものを中から
引っ張り出し、彼は脚を広げてどっかりとソファーへ腰掛けた。
短く溜め息を吐いた後、“「イヤか?」”の表情で突っ立っている
少女へ向かって言い放った。
「さあ…この先の封印を切れるものか…貴様がやってみろ」
弥子は、おずおずとそれに向かって跪いた。
それから半刻も経っただろうか。
…チッ、チッ、チッ、…
聞こゆるは時計の秒針にあらず、ネウロの規則的な舌打ちの音。
彼の寛げた股間で、弥子は其れなりに一所懸命に奉仕していた。
棹を片手で強く扱いてみたり、棹の先の敏感な筈の箇所を指先で
緩くさすったり、口に含んで吸ってみたり、舌先で円を描くが如く
舐め回してみたり、と様々に。
…変化が無い。唯の(以下略)。
憮然たる面持ちの魔人は、またもや短く溜め息を吐いてみせた。
「下手糞が。複数の男どもを乗り回し、飲み干して回っている
ようにはとても見えんな。この調子では何億年掛けても勃つまい」
弥子は虚ろに顔をあげ、弱々しく反論した。
「何で…知ってるの。他の人たちのも飲んだ事があるって…」
「知るも何も見たからな、吾代なぞ悲鳴を上げていた。こうも絞られては
溜まったものか、とな。経験はともかく…貴様の行為には色気が全くない。
…食欲だけだ」
そう言うなり、ネウロは弥子の頭を掴んでソファーに引き上げ、
その華奢な身体を組み敷いた。弥子が何らかの行動を起こす前に
馴染みの制服のスカートを捲り脚を限界近くまで広げさせ、下着を
破り棄てた。…内側に秘された、色素の薄い茂みと薔薇色の襞が
魔人の眼前に曝された。「ああもうっ、何するのアンタ!」
状況を解し喚く少女に対し、魔人は飽くまでも冷淡に囁いた。
「何するも何も、貴様が全く色気を出さんからだ。例え僅かであろうと
その貧弱な身に棲む性欲を自覚してもらわんと、埒があかん」
魔人は少女の薔薇色の襞と秘めたる蕾に舌を這わせた。
「いやあぁっ、あううぅ…っ、あぁぁ…あ、はうっ…」
少女は恥ずかしさと強い刺激から逃れんとして腰を横に回そうと
したが、脚を開かされた状態で固められてそれも叶わず。
柔く粘り付くが如き舌遣いで攻め立てられ、次第に秘所は熱を持ち、
奥からは滴る程の液が溢れてくるまでになった。
「ふむ、…感じてきたようだな…、ではここの遣い方を教えて
おこうか…。ここは雄では亀頭に該当するポイントで、軽く刺激
するだけでも相当に逝かせる事ができるそうだ…」
「…やあっ、何か、痺れ…くうぅぅっ、」
ネウロが舌先で蕾を至極軽く摺ってやると、弥子は頭をふるりと振って仰け反り、法悦の表情でびくんびくんと痙攣した。
彼はそれを確認すると、上体を起こして立ち上がった。
寛げたままにされた股間から、屹立したものが在った。
人間と然程変わらぬ様に見えたそれは今や、丈も周囲も最早
人間の女に挿入する事すら不可能なまでに巨大化し、赤黒く
脈打つ兇器と成り果てていた。快感の頂点に達して弛緩した少女の粘液塗れの襞にその兇器をゆっくりと摺り付ける。
「…んあっ、…あっ、あんっ、あぁんっ…、ネウ、ロおっ、」
イク感覚を覚えたばかりの少女の口から、甘えるが如き矯声が
漏れた。おそらくは無意識で摺り付けていたのだろう、名を呼ばれ
我に返ったであろう魔人が呆然として動きを留めた。が、直ぐに
何事も無きに過ぎたかと思わせる無表情に戻り、言い放った。
∬
「封を…切ってしまったな。舐めてくれ」
「え…その…これ?」
兇器と化したそれを目にした弥子が口篭る。構わずネウロは
少女を再び床に引きずり落とし、自らもまたソファーに掛け直した。
開いた脚の間から屹立するそれを指差し、再度命令した。
「舐めろ。命令だぞ。命令がきけないのか、ヤコ?」
少女は言い返す言葉も無しに命令に従った。未だはぁはぁと
途切れずに続く甘い吐息を伴い、既に滲み出している先走りを
舐め取るように緩慢に舌を這わせる。懸命というよりも、寧ろ
夢見の途中でふと起き上がり菓子を摘むかの如き熱心さで。
「気を付けろヤコ。間違っても噛み付いてくれるな…」
やがて巨大なそれは痙攣を起し、察知した少女が先端の窪みを
ちゅ、と吸ったのを皮切りに大量の熱い白濁液を放出した。一度に
飲み込み切れずに溢れた白いものが少女の頬から顎・首を伝い、
漸く全てを飲んで離した口元とそれとの間にも糸を曳いた。
「…正真正銘100%魔人の精液だ。幾等かでも満たされたか、ヤコ」
∬
何処となく虚ろな目のネウロに、此方も正気が跳んでいる弥子が応える。
「…うん。すごく美味しかった。その、この、ああもう言葉が
見つからない…独特のコクがあって、甘い苦みと薫りがあって…
飲んだらお腹の中があっつくて甘いの…」
少女は魔人の股間に顔を寄せて、少し萎えた禍禍しき肉棒に
頬を摺り寄せた。次に少女が紡ぐ言葉は、ネウロの予想通り。
「ねえ、もう出ないの?もっともっと…飲ませて」
ネウロは、己の体液が伝った跡の残る弥子の首をがしりと掴んだ。
勿論、気道と血管が閉塞しない加減は完璧に付けてある。
「バキュームカーが喋るな。尤も、我が輩が養ってやっている御蔭で
だいぶ体温も以前の様に戻りつつあるな」
彼は首と肩を掴んで、少女の身体を抱き寄せた。
「幼児体温は高過ぎて暑苦しいだけだがな。増してや、あれだけ
性欲を煽ってやったのに、胸が成長していないではないか」
ネウロの暴言にむくれていた弥子が、ふと呟いた。
「胸の中なら…何か変な感じがするんだけどなぁ…
でも…わかんないよっ…あんたなんかには…」
甘く且つ苦いミルクを与えられて育つ雛には時間がないのに、
とは弥子は言わなかった。故に…
いつまでこうしていれば良いのだろうか、と独りごちながら
ネウロは少女の髪を一掴みした。
■
[破の章](了)
ヘル○ングは本当に済まん orz
>>219 >>222 エロはもちろんの事、
ネウヤコの阿吽の呼吸や、ネウロの養い親っぷりに禿萌えた。
両者とも本当GJ!!
うっかり電車の中で読んで危ないことになった
とにかくGJマジでGJ
続きスゲー待ってた! GJ!
このあとヤコは元に戻るんだよな!?
余裕があれば後日談が来ることを待ってる! 正座して待ってる!!
2作品一気にキターーーー!!
GJJJJJJJJJJJJ
助手なネウロERO見ないから新鮮でいい
今なら(ry はどういう終わり方するのかwktk
助手萌えして便乗しようとしたら無駄に長くなったorz
ネウヤコで助手ヤコでダンスだったりぬるくエロい
「お手をどうぞ、先生」
にこりと微笑む助手の胡散臭い笑顔の、なんて綺麗なことか。
※
ある程度の知名度を得ると言うことは、同時にある程度の知名度のある依頼人が増えることでも
あるのだと、私が気付いたのは最近からだった。ネウロが食事にもならない依頼を受けることがあって、
その傾向を探ってみたら、依頼主が社会的に地位のある人間ばかりだと気付いて。そう言えば
政治家だってスタンドアローンではいられなくて談合だの政党だのしがらみが出来るんだし、更なる
足場として利用できるものはネウロにも都合が良いんだろう。こいつの食欲は、果てしないものがある。
より良い食事を恒常的に得るためなら、多少の骨折りは厭わない。
でもそれって言うのはつまり、人間と関わっていかなくてはならないと言うことだ。仕事のみの付き合い
では信頼が閾値に届かないから、多少のプライベートな付き合いも時には必要になる。そして人間に
関わることを、ネウロはいつも私に丸投げする。人間は人間の範疇、謎は魔人の範疇。
それにしたって、と私は思いっきりな溜息を吐く。あかねちゃんがおさげの先っぽをふりふりと
心配してくれるけれど、こればっかりはどうしようもないだろう。郵便受けに入っていた明らかに
この無愛想なビルにそぐわない装丁の封筒は、金色の薔薇模様に縁取られて滑らかな手触りを
させている。消印や住所の類が書いていないのは、手ずから届けられたと言うことだろう。
ご丁寧だ。ご丁寧すぎていっそ難解だ。
「おや先生どうされたのです、そんな浮かない顔をされて。折角ご招待頂いたのですから、
もっと喜んで下さらなければ困ります。元々先方の機嫌を損ねるような顔立ちなのですから」
「貧相で泥臭くて垢抜けなくて童顔だって言えば良いじゃん、もう慣れたよ……。
にしたって、いきなりこれは、ないよ。何さ、ダンスパーティーって」
「社交場で踊りながら談合することでしょう?」
「ぶっちゃけたらそうだろうね」
トロイに向かいながらPCで作業をしているネウロの言葉に、私は肩を竦めて見せる。
封筒を持ってソファーに腰掛け、もう一度文面を流し読みしてみた。
差出人の名前には見覚えがあって、先月辺り依頼にやってきた人だと判る。結構大きな貿易会社の
部長さんで、曰く、会社に産業スパイがいる様子なので探ってくれ。真っ当な探偵の仕事すぎて
ネウロにはまるで興味の無い類のものだったのだけれど、その部長さんが社長の婿養子だった
もんだから、さくーっと受けてさくーっと解決してしまった。まあ、魔界能力があれば、その程度
一晩ぐらいででどうにでもなるものだし。私はと言えば、ここで宿題をしていた。
何か食べていなかっただけ褒めて欲しい。
会社主催のパーティーは、外国企業のお偉いさんもくるらしい。ネウロのことだから、最初からこういう
ことになると判っていて依頼を受けたんだろう。持ち前の無駄な人当たりの良さで、手を広げるつもりだ。
或いは、簡単な素地作り。……でも女子高生探偵、外国までホイホイ行くことになったら、
正直付き合いきれない。マジで。
「欧米では学校主催でダンスパーティーなどがあるらしいぞ、夜に体育館などを解放して酒やドラッグに
溺れる中高生を大量生産するようだ。貿易会社らしいといえば貿易会社らしい趣向の催し物ではないか、
フハハハハハ」
「いやいやあんたのその偏った知識で各方面に危険な発言しないで。って言うか断ってよ、私ダンスとか
出来ないよ。小学校の運動会でやったフォークダンスとか、そんなのしか知らないし……大体行っても
何の話すれば良いのか見当付かないもん。あんただけ代理で行くなら、別だけど」
「先ほども言っただろう、先方の機嫌を損ねるようなことはするなとな。貴様は黙って壁の花に撤して
いれば良い、我が輩が適当に通訳の振りをして無難な会話はしておいてやる。愛想笑いを振りまく
ぐらいならば、畜生にも劣る貴様とて多少は出来るだろう」
「まあそのぐらいなら……って、誰が畜生か誰が!!
あ、でもやっぱりパーティーって美味しい料理出るのかな……だったら頑張っても良いかも」
「豚め」
「うぐっ」
くくくっと喉で笑い肩を揺らすネウロからそっぽを向いて、私はむうっと膨れてみせる。
しかしダンスパーティーなんて、本当に想像がつかなくて困る。思い浮かぶのは古い少女マンガの
ワンシーンだとかその程度だ、パンが無いならケーキを食べれば良いじゃない。きゅきゅ、っと
ホワイトボードから音がして、私はあかねちゃんの方を向く。
『でも弥子ちゃん、綺麗なドレスでパーティーに行けるなんて、素敵なことじゃない?』
「それはちょっと思うんだけど、いざとなったら何するのかなんて全然判んないよー。
ダンスパーティーでダンス出来ないって致命的な――あ、あかねちゃん出来る?」
『ワルツぐらいなら知ってるよ』
「じゃあさ、本番までにお稽古とかつけて欲し」
……出来ねー!! あかねちゃんって多彩な趣味があって色々できるみたいだけど、
そういや今は髪しか出てないんだ!!
ダメだ、あかねちゃんに教わることも出来ないんじゃ、やっぱりネウロにどうにか諦めて貰うしかない。
私だって一応人間の端くれとして、恥をかく為にそんな慣れない場に行きたいとは思わないんだ。
でも確実にこっちの意見なんか聞かないだろう、どうすれば……ッ! ロジックで攻めても負けるのは
確実だし、なら、泣き落とし……逆効果だ、ああ、もう。人類に逃げ場なしってやつですかこれ。
「ヤコ、貴様は我が輩と同じでよりよい食事のためならば努力手段労力その他を問わないと
思っていたのだが、違ったか?」
「そりゃパーティーに出るようなご飯はすんごい心惹かれるけれど、それでも公開羞恥プレイなんて
あんたの趣味に付き合うにはやっぱり抵抗がっ」
「ならば恥をかかないように努めれば良いだけではないか」
「は? っうわ!!」
唐突にぐいっと腰を引き寄せられて、身体が一瞬宙に浮いた。お腹を抱く大きな手が私の身体を
くるりと反転させて、促されるまま見上げれば、満面の笑みを浮かべたネウロが佇んでいる。
手を取られて抱き寄せられている状況に思わず青褪めれば、更に更にその笑みが深みを増した。
だけどそれはいつもの嗜虐的なものじゃなく、もっと柔らかで、むしろネコを被ったもので。
私にわざわざ見せることはしない、表情で。
「僭越ながらこの僕が、本番までレッスンをつけて差し上げることと致しましょう」
あかねちゃん、気をきかせて壁の中に潜ったりしないで。
※
優雅なるスパルタレッスンは功を奏してどうにか相手に合わせるぐらいは出来るようになったけれど
――はああっと私は溜息を吐く。レンタルのドレスを汚すのも気が引けて、どうにも食事が進まない。
まだ三皿しか空けてないなんて、すこぶるに緊張している証だろう。ネウロはやっぱりあちらこちらで
コネを作っている。手招きされてはとりあえず挨拶をさせられて、もうぐったりと疲れてきた。
かと言って立食だから、休めるような椅子だってそうないし。あっても殆ど塞がってる。
辺りを見回すと、とにかく高い天井に呆けてしまう。そして、会場そのものも広い。豪奢なシャンデリアと
小花柄の壁紙、褐色の絨毯に響くのは衣擦れの音。知りもしないクラシックが流れて、いや、
クラシックなのかどうかも判らないんだけど。周りで流れているのはみんな、異世界の言葉だ。
日本語もそうじゃないのもみんな、どうしたって私には理解できないものばかり。
その異世界の言葉に埋もれながら、魔人は私を置いてけぼりにしてる。人が近付いてきそうな気配が
あるたびにそそくさと場所を変える自分があまりにも惨めで、お腹が空いてきた。チキン美味しい。
もう一皿いっても良いかな。良いよね。うん。
やっぱりあかねちゃんに付いて来てもらえば良かったかなあ。ドレスだとどこに携帯電話入れて
良いのか判らなくて、置いてきちゃったもん。壁際の姿見の中に自分を見つけて、なんだか溜息が出る。
肩や腕が露出していて、貧相さに拍車を掛けていると言うか。項から背中まで冷えるし、髪が短いから
アクセサリーで肌を飾らなきゃバランスが悪くて、イヤリングとか重い。コルセットが硬くて
ご飯食べ難いし。もっとふわふわしたのなら色々と誤魔化せたのに、ネウロが適当に選んだものだから。
軟骨まで美味しく頂いたチキンの骨を置いて、ナプキンで口元を拭く。声を掛けられそうな気配に
またそそくさと逃げ出すと、後ろ向きな気持ちでいっぱいになった。シンデレラはよくこんな場に
突然やって来て王子と踊れたものだと思う。神経が滅茶苦茶に図太いよ。自分が繊細だとは
言わないけれど、場違いな気がして、居た堪れない。
ひょい、と手首を軽く掴まれて、思わず心臓が飛び上がる。
見上げれば、ネウロがにっこりと笑っていた。
「先生どうされました、先ほどから落ち着きが無いご様子ですが、
お加減が悪いのでしたら別室を用意して下さると、あちら様が仰っていますよ」
見れば件の部長さんが、柔和な顔でぺこりとお辞儀をしてくれる。慌ててそれに返して、
私はネウロを見上げた。
風体としてはいつもとそう変わった気がしないのに、なんだか妙に馴染んでいるのは、こいつが魔人
だからだろうか。フォーマルな燕尾服にいつもより丁寧に撫で付けられた髪、にこりとした微笑みは
どこまでも優雅。かと言ってそれに騙されるほど、私はこいつに慣れていないわけでもない。
ふるふる、頭を横に振って、手を解かせる。
「居心地悪いだけ、気にしないであんたは好きにやってなよ。私のことは、どーぞお気になさらず」
「そんな薄情な事が出来ますか、先生と僕は一心同体のようなものではございませんか。
見れば顔色も優れない。いつもの先生はもっと、林檎のように頬が赤いというのに」
「ドレス負けしないように厚化粧だから……って」
いつもの黒い皮手袋じゃ場にそぐわないのか、今日のネウロはシルクの白い手袋だ。その滑らかな
感触がするりと頬を撫でると、向こう側で小さく息を呑む気配がある。壁の鏡越しで伺ってみれば、
女の人達が集まってきゃぁきゃぁとしていた。なんだか学校の女の子達みたいで、ちょっと親近感が沸く。
いや、沸いてる場合じゃなく。
映り込んでいる私達は、まるで恋人同士みたいにべたべたしていて、変な感じだ。客観的に見ると
いつもこんな様子なのかと思うと、ちょっと死にたくなってくる。
やんわりと身体を引いて、私はネウロから離れた。だけどネウロは一歩踏み出してそれを追ってくる。
ふ、と耳元に口唇が寄せられると、慣れた声音が耳朶を擽ってくる。感じた妙な安堵は、気のせい、か。
「一通りの目的は済んだのでな、我が輩としてはもはやこの場に用は無い。
仮病でも何でもつかえ、さっさと帰るぞ」
「マジでか。どんだけ勝手なのよあんたは」
「イヤか?」
「全然。結構ここ、息苦しいし」
誰だ? と問うような視線だとか。ネウロといると感じる女の人の目だとか。逃げ回るだけで時間が
過ぎるのを待つ感じとか。タイムリミットが見えてるならまだしも、ただただ続く時間は、やっぱり
馴染めない。同じ年ぐらいの人がいても、なんだか近寄りがたいオーラが出てるし。
肩を竦めてみると、ネウロは慇懃に私へと手を差し伸べた。せめて淑女らしくその手袋に手を重ねて
みると、ふむ、とネウロが止まる。なんだろうと訝った瞬間にやんわりと、だけど強引に、手を引かれた。
よろけそうな足元がたたらを踏む、と、ホールの中央に向かっているのに気付く。
「ちょ、出て行くにしても、真ん中突っ切るのはッ」
「猪突猛進の貴様と一緒にするな。ねえ先生」
「へ、わ、うわ」
優雅に優雅にエスコートされて腰を抱かれる。ホールの真ん中はダンス用にひらけていて、丁度曲の
変わり目だったのか、人が入れ替わっている様子だった。それに紛れてネウロは私を引き摺って行く。
周りの目が痛いのは、二十センチはあるだろう身長差の所為か、ネウロが目立つからか、
私が貧相だからか。
ゆっくりと流れ出した音楽には覚えがある、ネウロと散々練習させられた――えっと、なんだっけ。
美味しそうなタイトルの。そう、くるみ割り人形の。
「花のワルツですか、丁度良かった。せっかく僕が教えて差し上げたのですから、
一曲ぐらいは踊って頂かないと悲しくなってしまいます。これを踊ってから、
この座は辞するとしましょうか。ねえ、先生」
「……私に反論の余地は、特に無いんでしょ。良いよ、ネウロなら気安く踊れるもん」
「先生ときたら殿方から逃げるようにあちらこちら行ってしまって。でも光栄ですよ、
袖にされた殿方には恨まれそうですが、こうして僕の手を選んで取ってくださるのですから」
「離してくれないだけじゃない」
くすくすと笑う様子が、ネコをかぶっているだけだと判っているのに、一瞬見蕩れそうになって困る。
向かい合うクローズドポジション、お互いの肩の位置が違いすぎて大人と子供みたいだ。だけど
ネウロは嫌な顔一つせずに、所々でたどたどしくなる私をリードしてくれる。
いつも制服で練習していたから、ドレスの裾がひらひらするのがこそばゆかった。ぴったり重なった
左の腕、ネウロの上着の袖を掴む。優しく包まれた右手が少し汗ばむのは、緊張してるからだろう。
どきどきしている、なんてことはない。今更だ。この魔人にそんなの、今更だ。やんわりとしたターン、
支える腕を引き寄せてくれる。見下ろしてくる視線は私から逸れることが無い。緑色。見慣れた
底なしの沼の色。脚をとらわれたら、きっと引きずり込まれて、出ていけない。なのに、逸らせない。
やんわりとした微笑を向けられて、自分も釣られて笑ってしまう。
きっと後でからかわれるんだろうなあ、とは思うんだけど。
ちょっと楽しいとか、心地良いとか、思ってみたりなんかして。
ガラスの靴なんか、履いてるわけじゃないのに。
「先生、お上手ですよ」
「はいはい」
「おや、つれない」
「どっちがよ。猫かぶり」
「さて、何のことでしょうね」
※
曲が終わるとネウロに連れられて、件の部長さんにご挨拶をさせられた。最強の上っ面で完璧な
お礼を言うネウロに促されて、私も頭を下げる。それではまた、なんて社交辞令の言葉を背負って
事務所へと送られれば、もう終電は過ぎていた。まあ、事務所に泊まるのは初めてじゃないし。
ドレスは明日返す予定だから、さっさと脱いでしまわないと。
事務所のドアを開ける。終業しているから当たり前だけれど真っ暗だ。明かりを探そうと壁に手を
向けると、それがやんわりと包まれた。シルクの、手袋。
腰を抱かれて引き寄せられ、背中からネウロにすっぽりと包まれる。なに、と言い掛けた口元に、
ゆっくりと指が立てられた。静かに、と示されて、大人しく従ってしまう。思わず、反射的に。燕尾服の
ごわごわした感触がむき出しの肩に触れてこそばゆい、身体をよじると、より深く抱き込まれる。
何、だろ。一体。
「ねえ先生、折角お綺麗なドレスで美味しい食事のある場所に行って、どうしてあんなに詰まらなそうに
していらしたのです? 僕にはそれが不可解で溜まりません。女性と言うのは、もっと喜ぶものだと
思っていました」
「ネウロ?」
「一人で寂しそうにしていらしたのに、誰かが近付くと逃げるようにそそくさと立ち去ってしまう。
僕が近付く時以外は。ねえ、どうして、でしょうね?」
耳朶に絡みつく言葉は、猫かぶりな助手の声音。普段向けられることのないそれが変にくすぐったくて、
なんだか肩が震えた。踊ってる時の顔がどうしてだかちらちらと沸いてきて、落ち着かなくなる。逃げよう
としてみても、掴まれた手は離れない。逃がして、もらえない。まずい、と思う。だけどいつものことだ。
「先生は僕がいなければ、あんな場にいても楽しくなんてないんですね。なんて可愛らしい」
いつものことだ、私がネウロの意図に気付くのは、それがもう詰んでしまっている時。ぎゅうっと抱き
締められる腰だとか、赤くなる顔だとか、何もかも自覚したらそれは手遅れの合図だ。いやに優しい
言葉も、ホールで放っておいたのも。そもそもダンスのレッスンをしてくれたことも、もしかしたら招待を
受けたときから全部。ありえないとは言い切れないから、こいつは、性質が悪い。
耳朶をぺろりと舐められると、派手なイヤリングが滑って落ちた。やんわりとそれを口に咥えて、
ネウロは私の手を引き寄せる。しゃらりと音を立てるそれを受け取らせ、反対側も。首の後ろに口唇を
落とされると、ネックレスも解けた。胸元に落ちるそれを取る。きらきら綺麗なイミテーションの
ダイヤモンド。頭の後ろには泥沼のエメラルド。その胸の内にあるのは、黄金比の謀略。
いつものことだから、私もいつものように浮かされる。背中に落ちた口付けで、突き落とされるみたいに。
「そうだよ、楽しくない」
「僕の所為ですね。嬉しいことです」
「……はいはい」
いつもと違って丁寧な仕種は変な感じだった。優しく抱えられてソファーに連れられ、傅かれて靴を
脱がされる。ガーターストッキングも片足ずつ丁寧に下ろして、膝にキスを落とされて。窓から入る街の
明かりがそぐわないぐらい、それは絵になっている。慣れてるはずなのに、どきどきさせられるなんて。
手を取られて、甲に軽いキスをされる。そのまま指をゆっくりと舐られると、くすぐったさに身体が震えた。
なんだか、変な気分だ。ネウロがネウロらしくない所為か、この格好の所為なのか。どっちもかもしれない
し、私が一人で舞い上がってるだけかもしれない。そりゃ、そうなったって仕方ないだろう。
ドレスでパーティーとか、ダンスとか。優しくされたり、とか、したら。
そっとネウロの頬に手を伸ばして触れてみると、くすりと笑みが漏らされた。擦り寄られて、壊れ物の
ように丁寧に両手で包まれる。肩に引っ掛けるように置かされると、ネウロはゆっくりと立ち上がった。
ソファーの上から私に覆いかぶさるように、髪にキスを落としてくる。項の辺りを軽く擽られて、
気の抜けた声が小さく漏れた。
ゆっくりとソファーに横たわらされて、開いた胸元にも軽いキスが落ちる。スカートを捲り上げられて、
じわじわと脚を撫でられると、身体が竦んでしまった。ぎゅっと一瞬閉じた瞼を小さく舐められて、
また声が出る。ゆっくり目を開ければ、微笑に見下ろされて。脚を抱えられて、指先が――
「っ、ネウロ、待って」
「どうされました、先生?」
「こ、このまま、するの?」
「このまま――とは、どう言う意味でしょう?」
しれっとした笑みに、あぐ、と私は言葉に詰まる。
「ドレス、レンタルだから、汚したくないよ。その、脱がせてくれた方が、えっと」
「脱ぎたいのですか? 淫らに誘ってくださると」
「いや、そう言うんじゃない、けど……」
判ってるくせに、思わず恨みがましげに見上げれば、涼しい顔でかわされる。その眼が慣れた輝きを
放った気配に、ぞくりと背筋が震えた。あれ? 何か今、絶対出た、よね。その――ドSビームが。
ぐいっと腕を引っ張られて抱き上げられ、ソファーの背凭れに手を付くように膝立ちをさせられる。
それから捲り上げられたドレスの裾をぐるりとまとめられて、手の下に捻じ込まれた。唐突な豹変に
頭が付いていかなくて、自分の格好を自覚するにも時間が掛かる。あれ。えっと。
かっと顔が熱くなったのは、下着を下ろされて下半身が一糸纏わぬ状態になってしまってから。
「そうですね、折角のお綺麗なドレスですから、汚してしまうのは心苦しい」
頭の上から降ってくる声はさっきまでの柔らかさなんてこれっぽっちもない。だけど口調だけは
そのままで、その差異は慣れないものだ。頭が混乱してドレスの裾をぎゅっとする、するりと手袋が
おしりを撫でる。やわやわと線を辿るようにしていたそれが、唐突にそこへと触れて、侵入してきた。
「ッ――、!?」
「準備は十分なご様子ですね、それでは手早く終わらせてしまいましょうか。先生、ちゃんとドレスを
上げていて下さいね。でなければ――性行為のシミが、ついてしまいますから」
「ね、ネウロ、やッ……!!」
引き抜かれた指の後に押し当てられた気配で、身体がぞくりと震えた。無理矢理押し入られるだろう
恐怖に身構えて、だけど、ネウロはそうしない。ゆっくりと馴染ませるように、そこに触れているだけ
だった。でもここで気を抜いたらその隙を突かれるだろうことは明白で、私は身体を縮こまらせてしまう。
握り締めたドレスの裾が、じっとりと汗を吸う。
ゆるゆると押し当てられるたびに、身体が震えた。浅く含ませるようにしてはまた触れるだけの様子に
戻られて、訳がわからない。膝や腰が震えて、込み上げてきた唾を飲む。ごくりと、音が立つ。
そろりと見上げてみれば、またその様子は穏やかなものになっていた。涙眼の私の頭をやんわりと
撫でて、曰く、泣かないでください、なんて。
「そんなに怯えてしまっては折角の可愛らしさが台無しですよ、先生。どうか力を抜いて、
僕にその小さな身体を任せて下さい」
「ッ……うー」
「ねえ、先生」
ぞくぞくする声音に、張っていた脚や腰から緊張が抜ける。なんだってそんな優しくしてるんだろ、
むしろ、なんだってそんな猫かぶりして。詰めていた呼吸をゆっくり整えると、ネウロがゆっくりと私の
腰を掴む。そしてやっぱりゆっくりと、腰を押し進めてくる。
いつもみたいに乱暴じゃないそれは、変なもどかしさすら伝えてくるようだった。ゆっくり、ゆっくりと
自分の中に侵入される気配は、思考をあちこちに分散させてしまう。痛みだとか快楽だとかだけじゃなく、
内側で感じる形だとか、太さだとか。首の辺りがぞくぞく震える。零れそうな唾液を、腕で拭った。
ドレスを、汚さないように。
ゆるゆると入り込んできたものが、こつりと一番奥の部分に触れる。だけどネウロはそこで止まらずに、
全部を含ませようと押し付けてきた。突き破られそうなそれは少しの緊張を誘う。くちゅりと音を立てて
全てが収まると、安堵の息が零れた。太さも長さも、いっぱいだ。押し広げられすぎてて、痛い。
でも、気持ち良い。慣らされてるのは自覚していて、だけど、そんなに慣れてもいない、ような。
剥き出しの肩を大きな掌にすっぽりと包まれて、肌が粟立つ。安心感と恐怖感がない交ぜになった
感じで、きゅうっと締め付けてしまった。緩い息を零しながら、ネウロは満足そうな気配でいる。
見上げた顔は穏やかで、それでもやっぱり、眼だけはいつものギラギラとした色を湛えて。
「先生、気持ち良いですか?」
「ちょ、っと、きつ……ぃ」
「少し抜いたら、気持ち良くなりますか?」
「……ん」
「ドレスを汚さないようになさってくださいね。ああ、でもわざと思いっきりに
汚してしまうのも良いかもしれません。言い訳の出来ない状況を作ってしまって」
ぐり、と強く押し付けられる感覚に、抵抗の言葉が引っ込められる。
「皆さん僕と先生の関係に興味津々といった様子でしたよ。僕には確かに先生だけですが、
先生にはいくらでも可能性がある。探偵としての実績をこのまま上げていけば、
びっくりするような玉の輿に乗るチャンスが巡ってくるかもしれませんしね」
「ゃッ」
「僕は許しませんけれど」
肩に触れていた手がまた凶暴になって、ぐいっと強く掴んでくる。痛みに身体を捩ると、押さえ込まれて
腰を引き寄せられた。突き上げられる痛みが奥を犯していくのに、それが変に気持ち良い。いつもと
違う場所を刺激されているみたいだ。奥。子宮口。そこをぐりぐりと、嬲られているような。喉からと息が
零れる、腕の中に抱き締めたドレスの裾にぽたりと唾液が落ちる。激しい注挿でなく、捏ねるように
動かれて、身体が震える。
「今夜だって、こんな格好で僕以外の誰かと踊られるのかと、嫉妬でいっぱいだったんですよ?
ねえ先生、僕は貴女のものですが、貴女も僕のものです。反論なんていりません。良いでしょう?」
「ひ……ね、ネウロ、動かない、で……やだ、なんかおかしい、変だよ怖いっ」
「恐ろしいことなどありませんよ、僕がこうして先生を抱いて差し上げているではありませんか。
このか弱い身体が壊れてしまわないように、いつも身を盾にしておりますのに。何を恐ろしいと仰るのか」
「ネウロ、が怖いっ」
切れ切れの吐息で搾り出すように言えば、ぴくりとその指先が反応する。
涙で滲んだ眼を向ければ、窓からの逆光でその表情は判らなかった。
だけど、ふ、と漏らされた吐息が判る。
ふふふ、と。すぐにそれは、大きくなって――。
「ふ、あは、あはははははははは!! 僕が恐ろしい? 何を仰るのか先生、僕はこんなに貴女に
惚れ込んでいると言うのに、何を恐れるのです? 今更、この僕の何が恐ろしいと?
こんなことは何度も何度だって、重ねてきたことじゃありませんか。そう、何度も、何度も!」
「ひ、や、いやあ」
「ああ、それとも慣れていない個所を攻められたのがお嫌で? そうですね。子宮からくる快感と
言うのは普段膣の性感帯で覚えるものとはまるで質が違うと聞きますし。でしたら今宵はこのまま、
先生を惑わしてしまうことにしましょう。可愛い先生のもっと可愛い姿を、見せて頂きたい」
ぐいっと腰を押し付けられて、脊髄の辺りを突き抜けるような快感に指先から力が抜ける。
はらりとドレスの裾が落ちて、下半身を覆っていった。変な気分だ、おかしな気分だ。今までと
全然違う。ネウロの様子みたいに、全然、違う。押し出されるような涙がぼろぼろ零れて、
身も世もなく身体が震えてしまう。
なんだってネウロがこんなことをしてるのか、唐突に理解が出来なくなった。いつもの遊びや
戯れ合いの延長で、ただいつもと違う格好と違う口調で遊んでいるだけなのだと思っていたのに。
言葉が変になってる、おかしくなってる。まるで本音を言ってるみたいだ。なのに戯言めいて、
道化ている。激しくは無いけれど大きな刺激が、下腹部を覆った。込み上げてくる感覚に、
喚くような悲鳴が出る。
見上げた顔は笑わない。いつもなら満足そうな様子なのに、今日はなんだかどこか不機嫌だ。
拗ねているみたいにも見える。どうしてだろう、意志の無い指先がドレスを引っ掻く。がくがくと
震える奥歯が音を立てる。ぷしゅりと、何かが零れ出す。何が気に入らなかったのか、
何が、苛立ったのか。
「可愛らしいですよ先生、朦朧としておられるようだ。そんなにキますか、これは」
「ひ、っふ……んゃ、ひぃいッ」
「言葉も出ないほどですか、それは良かった。なるべく我慢していて下さいね、
その方が激しくイけるでしょうから」
「ゃ……ねう」
「呼ばないで下さい」
笑う顔が底冷えするほどに、恐ろしく見えた。
喉が詰まる、散りかけていた意識がぎゅうっと集まる。
身体が恐怖で、硬くなる。
「先生は僕のものです」
「ぁ、あ」
「それだけです」
突き放すような言葉と突き落とすような動きが、一緒に襲い掛かってきた。緩んだ個所をなお引き裂く
ように凶暴な動きで腰を動かされて、涙が止まらなくなる。反り返ったものに抉られてお腹が裂けて
しまいそうだった。うつ伏せていた身体をひっくり返されて、脚を腰に引っ掛けさせられながら何度も
突き上げられる。敏感にされた奥の部分が、激しいノックにヒクリと反応した。ネウロはその気配を
逃がさず、一気に叩きつけてくる。引き裂かれる。力の入らない身体でせめて喚くけれど、
意にも解されない。
引き起こされた身体を思いっきりに下から突き上げられて、浅く、奥に先端がめり込んだ気がした。
「ぁ、――――――――ッ!!?」
「ふ、はは、せんせ……、ヤコ」
「や、あああああああああああああ……」
子宮の中に直接注ぎ込まれるような錯覚に、じわりとドレスが湿っていった。
※
「貴様はよく判らん」
眼を覚ました私に開口一番、ネウロは言い放つ。何故か私は素裸でソファーに転がされていて、
書架にはいつの間にどうやってかクリーニングされたらしいドレスがハンガーで引っ掛かっていた。
時間は、早朝、だろうか。白っぽい陽光の入ってくる窓辺に腰掛けながら、まだ燕尾服姿のネウロは
腕を組んでいる。表情は、判らない。
「花より団子の子供かと思えば、雌のような顔も見せる。我が輩そう言った不確定は好まんのだ。
処理が面倒くさい、どちらだと思って対応すれば良いのか皆目判らなくなる。苛立つと言い換えても良い。
食えん謎は好かん」
「……だからってあんな、しないでよ。人事不肖になったよ、ほんと」
「知るものか。我が輩苛立ちは払拭せねば心が晴れんのだ、貴様はその手段であり、原因でもある。
貴様の人権は特に無い」
「あっそ」
ぶるりと震えて、私はソファーの近くに置いてあったバッグを引き寄せる。中から着替えを引っ張り
出して、のろのろと着替えた。下着の替えまで持ち歩く状態になってるのが多少情けなくも悲しいけれど、
やっぱり今更のことだろう。ネウロが私にこんな苛立ちをぶつけるのも、今更のこと。
それがとんでもなく身勝手なのとか。もう、何度も繰り返して、きたことだから。
「素直に、ドレスが綺麗だったって褒めてくれれば良いのに」
「我が輩、そう認識した己自身にも苛立っているのだが」
「わーかってるよ」
真っ白なそれはまるでウェディングドレスみたいだし、だからきっと、嫌だったんだろう。
誰かと踊ってたら、もう少し酷いことになってたかもしれない。恐ろしい。
むっすりした様子だったネウロが、不意に立ち上がって、ソファーに飛び寄ってくる。
そして慇懃に手を差し出して、のたまうのだ。
「お手をどうぞ、先生」
にこりと微笑む助手の胡散臭い笑顔の、なんて綺麗なことか。
こいつが王子だったら、きっとシンデレラはガラスの靴を脱ぐ間もなく城の奥に攫われるんだろう。
そしてこいつが代わりに脱ぐのだ、被った猫を。
(私が女になるのはこいつの前でだけだと思うんだけど、違うのかなあ)
ギャフン。
またまたまた投下が…!!!
ネ申ktkr…!
zero神、ゴッジョブ!
萌とエロと若干の狂気に、ネウヤコの神髄を見たんだぜ
もォーネ申!あんたにギャフンだよ!!ゴッジョォォォブ!!!
神だ、まさに神が降臨した…。
上質なエロスにドキドキしたよ。
久しぶりに来たら
ネ申作品が!?
至高にして最高だ・・・
フゥ〜フゥ〜・・・クワッ!
百舌・・・・
いつまでも投稿されないんだね百舌・・・・
ひきづり過ぎる俺に嫌気が差した・・・諦める!
>>248 そんなこといわれると投下したくなるから困る
確かにひきずり過ぎてる
>>248に、俺も嫌気がさしてきた件
お前は、全裸でおとなしく待つことはできんのかと
できんのなら、自分でも何かしら行動するなりしろと
この場合の行動とは、書き込みの度に「百舌待ち」をアピールするのではなく
ネタ投下等を指すので、悪しからず
助手は普段とは違ったエロさがやばすぎる。
GJ!!!!!萌えつきたぜ!
ギャフンじゃねーよ、人殺し!
萌え殺すなんてあんまりだよ!
ごめん、そんなネウヤコラーッシュ! なところに、
空気を読まずにネウヤコ投下してしまう。
しかもエロは前半部分に空気程度。お茶請け程度にでもなれば幸い。
これがヒトの言う、恋だとか、愛だとか、そう言ったものであるかどうかは
定かではない。だが、少なくとも自分――我が輩は、この娘に執着をしている
のだということは、分かった。
▼Side Neuro▼
否、愛着と言った方が良いのだろうか。人間達は以前から使っていた道具や、
場所やら何やらに親しみを覚え、それに拘る。魔人である自分がヒトと同じよ
うに拘りたがる感情があるかどうかは分からなかったが、人界に降りて、弱体
化が進み、徐徐に馴染みつつあるこの肉体のように、自身の脳髄、感情にも何
らかの変化がみられるようになっても、なんら不思議ではないと思った。
実際、あの娘、桂木弥子と出会ってから、随分と優しい身体になったものだ
と思う。魔界にいた、かつての自分からはちょっと想像出来ないくらいだ。
はじめは、傍にいた娘の持つ「謎」に惹かれた。
謎を喰ってからは、干渉する人間が下手に多くしてしまうよりも、娘を自分
好みに調教し、育て上げ、自分のために「謎」を運んでくれる。そんな存在に
なれば良いと思った。それを行える自信もあった。結果、それなりに時間も手
間もかかり、時として期待しすぎたと思う場面もあったが、絵石家でのXとの一
件といい、電人HALのパスを解く一件といい、少女は確実に日付を変えていった。
その時見聞きしたこと、感じたことを忘れなければ、弥子はきっと、もっと、
伸びる。
そうやって進化すれば良い。そうした先に、自分の求める「究極の謎」があ
るに違いない。
実際に手間がかかるという面もあるが、今更、この人間から他の人間へと鞍
替えする気にはならなかった。
弥子をもっと叩き、時には褒め、叩き、叩き、伸ばしたい。もしかしたら、
いつの日か、弥子に本当に見切りをつけなくてはならない日も来るかもしれな
い。だが、それはその日が来てから考えれば良いことであって、今は弥子の進
化するさまを見ていたかった。
がっしりと頭を掴む。痛いだの何だのと、きゃあきゃあ悲鳴を上げてくる。
どれだけ力加減をしているのかなど、このウジムシには分からないのだろう。
魔界の感覚からしてみれば、それこそアリを摘むように、そっと、だと言うの
に。
弥子はくるくる、表情を変える。
初めの頃は魔人である我が輩を、見下すというか、「全く別のもの」として
見ていた。理解しようとする気が無かった。
確かに魔人はヒト如きが理解出来るようなものではない。だがそれと、蔑視
するのとは異なるものだ。
弥子は、我が輩の事を、「化け物」と言った。
面白い言葉だ。自分以外の異質なものを、全て否定する言葉だ。
恐れ、隔たり、己の立場から目を背け、ただ、罵る。そういう言葉だ。実際、
その言葉を言った際の弥子も、そうした表情をしていた。
今では、そうしたことは無くなった。
我が輩のことを「化け物」とは呼ばなくなった。代わりに「ネウロ」だとか
「アンタ」と呼ぶようになった。
「化け物」等という曖昧な認識ではなく、我が輩を我が輩として、認識するよ
うになったのだろう。そうした変化も、好ましい。ちょうど愛玩犬を自分の好
みに育てるような感覚にさえなる。
絡むと吠え返してくる。捕らえようとするとさっと飛びのき、また、吠えて
くる。進退窮まるようにしてやると、目を白黒とさせる。
本当に、もう、面白い。
それでいて、いざとなると己の務めを果たし、時に、こちらを驚かせるよう
な手柄を持って来てくれるのだ。これを好ましいと言わずに何と言えば良いだ
ろう。だからつい、あの手この手で、少女を驚かそうとする。アカネはそれを
見る度に程ほどにと窘めてくるのだが、知ったことではない。
弥子の心音も快い。
家具としてあることを本人は拒否しているが、これがまた、置き場の良い位
置に頭があるのだ。肘置き代わりに使用したところで、悪いことはあるまい。
本人もすっかり肘置きであるのに慣れたもので、のっしりと腕やら顎やらを乗
せても、今では緊張を解いたまま、されるがままになっている。
こうしたとき、弥子のやや高めの体温や、規則正しい鼓動が伝わってくる。
とくとく、とくとくと、一定のリズムを持っているそれは、少女の確かな存
在を教えてくれる。
弥子を抱きしめたまま、ソファで横になった。
本当は枕として使ってやろうとした。それで天井に持ち上げたのだが、すぐ
に顔が青くなったので、我が輩が弥子と同じ地に降りてやった。降りる際に、
がつぅんと何やら盛大な音がしたが、気にしない。弥子も何も言わなかった。
目を回していたせいかも知れないが。
弥子が目を回している間、我が輩はしげしげと弥子の顔を見た。
総理大臣らは「美人」と言っていたが、正直、ヒトの美醜というものは分か
らない。そも、今の自分の顔というものも、人間の標準的な顔を選んで造った
擬態に過ぎない。己の容姿などどうでも良く、弥子の容姿も、弥子であれば良
いと思う。
メスであるから、もっと胸やら太腿やらが膨らんでいてくれれば、こうして
触れたときに、もう少し気持ち良いだろうと思うのだが、その分動きが遅くなっ
たりするそうなので、これはこれで良いと思う。何より、からかうネタが減る
のは喜ばしくない。
まぁ、もし万に一つでも大きくなれば、また贅肉を蓄えてだとか何だとか、
別の言い方でからかってやれば良いだけだ。
要するに、どちらであろうと良い。からかえればそれで良い。
眠り続ける弥子を、包み込む。胸に顔を寄せると、とくとく、とくとくと心
音がある。癖っ毛だという髪を撫ぜ、頬にそっと触れる。ぷにん、と、弾力を
もって指を返した。肌は子供のように、つやつやしている。健康な証拠だ。日
々弱体化して行っている自分とは、大違いだ。
弥子に腕を回したまま、黒手袋をそっと舐めて唾液の酸性度を確かめる。ヒ
トと同じ度合いになったことを確認すると、その、ぷにんとした弥子の頬に口
付ける。唇に、ぷにんとした感触が落ちる。それを確認してから、今度は少女
の唇に落とす。
少女の唇は、頬のそれよりも、何倍も柔らかかった。ちろり、と細長い舌で
弥子の唇をひとなめしてから、もしも、と思う。
もしもこの唇に、頬に、或いは首筋に我が輩の歯を立てたら、この少女はど
うなるだろうと。
下手をすれば生きては行けまい。命を取り留めたとしても、その失われた部
位は大きく、今までと同じ人生は歩めまい。
とくとく、とくとくと、心音が伝わってくる。小さく、温かく、確かな体温
が、そこにある。この心音を止めるも、温もりを止めるも、全ては自分に掛かっ
ている。
ヒトは脆弱なものだ。自分が手を下さずとも、いずれは死ぬ。
だが、弥子と触れ合っているとき、例えば、いつものように片手で弥子の頭
を掴んでいるとき、或いは、今のように弥子の身体を、抱いているとき。この
少女の生殺与奪は、何よりも自分に掛かっているのだ。
それは甘美だった。征服欲をこの上なく満たすものだった。
すっと、弥子の胸元にある赤いリボンを、撫ぜる。
調教は進んでいる。だがまだ、実は青い。早く早く熟して欲しい。そうして
真の意味で、身も心も、自分の支配下に置きたい。今はまだ駄目だ。今食べた
ら壊してしまう。
欲しいのは、操り人形ではない。真の意味で自分のために動いてくれる、ヒ
トとしての心を持った奴隷だ。
時に吠えても良い。噛み付いても良い。だがいざという時には身を任せ、自
分に着いて来る。そういう存在になってくれなければ、困る。
「我が輩、有望なものには寛大なのだ。貴様が熟すのを待つぞ、弥子。
もしかしたら、貴様が熟したその時、貴様だけでなく、『究極の謎』も食せる
かも知れん。その時のことを思えば、今堪えることなど、易いものだ。」
魔人はそう、弥子の耳に囁くと、抱きしめたまま、眼を閉じた。
△Side Yako△
これが叶絵だとか、クラスメイトの女子が言う、恋だとか、愛だとか、そう
言ったものかどうかなんて、分からない。けれども少なくとも、自分――アタ
シにとっては、この魔人に対し親しみをもっているのだということは、分かった。
目が覚めると、何故か魔人が自分を抱いていた。しかもしっかりと腕が絡め
られていて、解けない。これは一体何のプレイだろうと思ったところで、魔人
が眠っていることに気がついた。珍しい。普段は天井で眠る筈なのに。だが、
思い返せばHALとの電脳上での一戦で敗北した際、ソファで眠るというか、休ん
でいたことがあった。
もしかしたら、疲れているのかもしれない。そう言えば、ネウロは地上では
酸欠状態なのだった。だとすればたまにこうして、不意に眠りに落ちるのも当
たり前なのかも知れない。
しかし、この体勢は困る。何が困るかというと、動けない。動けなければ、
間食出来ない。
そう感じるとますますお腹が空いて来た。ぺろり、と唇を舐めると、妙に唇
の辺りがべとついていることに気がついた。唾液だ。
一瞬、目の前にいる魔人を疑ったが、魔人の唾液は強酸性だ。唇を舐められ
ていたら、べとつくどころでは済まないだろう。だとすれば、寝ている間に思
わず自分は唇でも舐めた……範囲からするに、涎でも、流したのだろうか。有
り得ない話ではない。寧ろ、思い当たる節は有り過ぎる。
ネウロに見られていなければ良いなぁ、と胸中呟く。これでも年齢相応に女
の子だ。やはり間抜けな場面を見咎められるのは躊躇いがある。何よりも、こ
れ以上からかわれるネタは増やしたくない。
さて、どうしようと思う。取り合えず起き上がりたい。そのためにはネウロ
を起こさなくてはならない。でも、寝ているところを起こしたと、折檻を受け
るのは、嫌だ。しかし間食出来ないのは、もっと嫌だ。
仕方無しに、ネウロ、と弥子は短く、魔人の名を呼んだ。
ネウロ、ネウロ。ネウロ、起きてよ。ねぇってば! ねぇ、寝るのは良いけ
れど、さ。
呼びかけに対し、魔人は微動だにしない。妙だ。普段なら眠りが浅く、幾ら
なんでも起きる筈なのに。本当に疲れているのだろうか。それとも――狸寝入
りをしているのだろうか。何のために?
自分の間食時間を奪うために、わざわざ、こうやって、抱きしめて?
――まさか!
ネウロなら、もっとずっと、別の方法を選ぶはずだ。ねぇ、ネウロと、ため
息つく。
「寝るのは良いけれど、私のことは、放してよ」
ぽつりと呟くと、言葉とは裏腹に腕はきゅっと強くなった。やはり、寝ぼけ
ているのだろう。起きていたら、こんな程度で済むとは思えない。ぎりぎりと
アタシの身をソファに縛り付けながら、何か言葉責めをして来る筈だ。これは
もう、間食は一旦諦めて、大人しく抱かれていてやるしかないだろう。お腹が
空いて来たとは言っても、それはいつものことであって、夕食まではまだ間が
ある。それまではまぁ、良いだろう。
抱かれながら、ぼうっと、思う。
異性に――この魔人を異性として見て良いかは、甚だ疑問ではあるが、こう
して抱かれているのは、父親以来だ。
テレビを見ながらお菓子を食べて、思わず、ソファでうとうととしてしまっ
て、お行儀悪いぞと言われもしたが、止めなかった。仕方の無いヤツだなと苦
笑して、きちんと自分をベッドまで運んでくれる。そういうことを知っていた。
温かかったな、と父の温もりを思い返し、なんとなく、魔人の背中に手を回
してみる。魔人は特に嫌がらず、それどころか、胸元へと顔を摺り寄せてきた。
子どものようだな、と思い、ふっと顔を綻ばせる。
父とネウロとを重ね合わせるだなんて、どうかしている。
父は父。ネウロはネウロだ。同じになんてなれないし、大体、人間と魔人と
、違うところばかりが目に行く。
ただ、そう、「出来るなら生き返って欲しいひと」と「間違えれば国中を危
険にさらしてでも、助けておいてやりたい奴」というように、「大事なもの」
だということだけは、共通だ。
そこでまた、笑みがこぼれる。
本当に、どうかしている。ネウロが自分の中で、いつの間にやら「大事なも
の」に昇格している。可笑しいものだ。初めは探偵役だって嫌々やっていたの
に。化け物だと、罵っていたのに――。
多分、と思う。
こう感じるようになったのは、Xでの一戦で手首を切られて帰ってきたのと、
HALの一件からだ。
それまでは、自分が居なくても良いと思っていた。自分がこの魔人の傍に居
る意味など、殆ど無いと。
ネウロは面倒だからアタシの傍にいるだけで、用さえ済めば挿げ替えするん
だと。そう、思っていた。
だが、魔人の弱体化を見て、ネウロにとって「謎」はそれまでアタシが想像
していた以上に切実なもので、放っておけば、ネウロは死ぬのだと、そういう
ことに気がついた。
一度そう考えると、ネウロのことを観て――理解しようとすることに、大し
て時間は掛からなかった。
まずネウロは、他人からの印象が、薄い。
魔人独特の歩き方をするせいかどうかは分からないが、金に黒の髪、碧の目
。青色のスーツに、整った顔立ちと、はっきり言ってアタシの何倍も、注目を
集める容貌だ。推理の代弁も、ネウロがやっている。
普通、アタシが探偵なんじゃなくて、ネウロが探偵なのだと思うだろう。だ
のに、世間はネウロを、「助手」として認識している。
いくら猫を被っていたって、マスコミの取り上げ方もアタシを中心として、
こうも目立つ容貌であるネウロを無視するのは、可笑しい。はっきり言って異
常だとさえ、言ってもいい。
笹塚さんや吾代さんは、はっきりとネウロを認識しているが、その他の人々
には、ネウロの印象は薄い。
きっとネウロは、地上の生物じゃないから、認識されにくいのだろう。
これは推測でしかない。推測でしかないが、そう考えると辻褄が合う。そう
して何故か、間違っている気がしない。
こう考えると、どうしてネウロがこうも探偵役の人間を求めるのかも分かる
のだ。
魔界の住人であるネウロが、何の媒介も持たずに人界に干渉する。こちらの
モノでは無いから、認識され難い。認識され難いということは、謎を正面から
解決し難いということだ。謎を解決出来ないということは、食事が出来ないこ
とを意味する。
アタシや吾代さんがネウロをはっきりと認識できるのは、恐らく彼の本性を
知っているからだ。本性を知れば、人々の認識が高まり、謎の解決も可能とな
るだろうが、まず、化け物扱いされることは必須だろう。――出会った当初の、
アタシみたいに。
そうして下手をすれば本当に、食事も摂れず、ヒトから追われかねない。だ
から、ネウロは隠れ蓑を求めた。安心して食事が出来る場所と、モノを、創り
上げようとしている。
当初のアタシが思っていた以上に、ネウロは必死、なのだ。
腕を動かし、頭をそっと撫ぜてやる。もぞもぞと身を沈めて、胸元にぴった
りと顔を寄せてくるので、自然、ネウロの頭を抱きしめるような形になった。
こうしていると、まるで自分が子供か何かを抱いているような気持ちになる。
否、猛獣か。こうしているのはごく僅かで、普段は凶暴極まりないのだから。
猛獣でも、何でも、守ってやりたいと思う。
ネウロはヒトではない。ヒトよりずっと、強い。でも、放っておいたら、い
つかは死んでしまうかもしれない「生き物」だ。出来ることなら守ってやりた
い。普段の振る舞いは腹が立つが、見殺しにしても良いかと言ったら、別問題
だ。
この感情を何と言えば良いのか、分からない。だが、ぎりぎりのところまで
――共にいたいと、そう思う。
「……傍にいるよ、ネウロ。だいじょうぶ……」
魔人の頭を胸に抱き、眼を閉じた。
--Side Akane--
規則正しい弥子ちゃんの吐息を聞き、さて、今日はどうしたものかと、私は
途方にくれました。別に仕事の依頼があるわけではないので、二人がこのまま
寝入ってしまっても困ることは無いのですが、弥子ちゃんのみならず、ネウロ
さんまで眠って……恐らく、狸寝入りだろうと思いますが……しまっていると
なると、本日やるべき分は終わっているため、やることが無くなってしまいま
す。
今日は、いつも通り、学校が終了して、弥子ちゃんが事務所に来ました。そ
うして依頼も無いので、パソコンでの作業が終了したネウロさんに頼んで、ト
ロイさんで宿題をしようと、場所を代わって貰おうとしました。そうすると、
当然と言うか、何と言うか、場所を譲る代わりに自分の枕になれとネウロさん
が言い出しました。
先日トロイさんを使う代わり(と言えば、多少は聞こえが良いかも知れませ
んが、いつもの通り強引極まりないものでした。)として、弥子ちゃんを椅子
として使用したのがさぞかし気に入ったようです。
机とキャビネットもやらせようとしたのですが、それを弥子ちゃんがトロイ
のような立派な子がいるからだとか、下手に口に咥えたら食べちゃうよ! な
どとどうにか言い逃れました。しかし、枕は事務所にありません。
枕は家具ではなく寝具なのですが、そういう突っ込みはその時の弥子ちゃん
には思い浮かばなかったようです。まぁ横たわっていれば良いから、そのくら
いは良いだろうと、そう思ったのかもしれません。それが失敗でした。相手は
ネウロさんです。そんな簡単に考えて良い筈がありません。
弥子ちゃんはぐいっと首筋を腕で持ち上げられると、そのまま天井へと吊る
されました。いつもの悲鳴が響き、段々青くなってゆく顔に、私もあわあわと
慌てました。ネウロさんがそのまま弥子ちゃんを殺めたりしないことは分かっ
ています。けれど、弥子ちゃんは人間で、女の子です。万に一つのことがあっ
ては困ります。
やがて意識を失う一歩前で、ネウロさんは弥子ちゃんを床に――ご丁寧にも、
高過ぎず、低すぎず、といった距離で――落としました。弥子ちゃんはくるく
ると目を回しています。ネウロさんは弥子ちゃんを揺すったのですが、起きま
せん。やがてひとつ、ため息を吐くと、ネウロさんは弥子ちゃんを抱いたまま、
ソファで横になりました。
私は思わず神経を張り詰めました。ネウロさんに直接聞いたわけではありま
せんが、ネウロさんは弥子ちゃんを食べるつもりでいます。常にそれを遠まわ
しに止めていますが、何と言ってもネウロさんです。というより男のひとです。
いつオオカミになるかなんて、分かったものじゃありません。
居心地悪く、はらはらとしていると、弥子ちゃんの胸元へと頭を寄せました。
しばらくじっとした後、髪やら頬やら、くちびる……やらに触れました。それ
は愛撫と言っても良いような、優しいものでした。
そうしてはっきりと、私の耳にも聴こえました。
貴様が熟したその時、貴様だけでなく、『究極の謎』も食せるかも知れん。
その時のことを思えば、今堪えることなど、易いものだと。
――それから、今度は弥子ちゃんが、目を覚ましました。お腹が空いたのか、
ネウロさんを起こそうとしますが、ネウロさんは狸寝入りを決め込んでます。
同じ事務所内で寝起きする私が言うのだから間違いありません。ぼんやりとか
もしれませんが、起きてます。ネウロさんが放さないことを知ると、諦めたよ
うで、何やら考えに耽るようでした。どこか遠くを見つめるようにして、ネウ
ロさんの頭を、優しく優しく、撫でてやっています。傍にいるよ、だいじょう
ぶ。そう呟いて、弥子ちゃんはまた、眠りにつきました。
――ああ、もう、この二人は、どうして!!
どうして気づかないのでしょう。お互いがお互いにとって必要だと。ネウロ
さんは弥子ちゃんや、自分の気持ちに素通りしすぎです。弥子ちゃんは自分の
ことを過小評価しています。
弥子ちゃんのお父さんのことは、ネウロさんからそれとなく聞きました。ネ
ウロさんでなければ解決できず、ネウロさんでなければ、弥子ちゃんの心が立
ち直ることは無かったでしょう。
ネウロさんのことは、私を生み出した「主」ですから、なんとなく分かりま
す。
ネウロさんは孤独です。孤独であることに気づかないくらい、孤独です。魔
人の突然変異で、食の形態も異なる。生まれ故郷に執着だってしていません。
執着しないということは、思い入れが無いと言う事です。たまに思い出したか
のように弥子ちゃんに魔界のことを話すのは、弥子ちゃんを驚かせたいからで
あって、別に懐古に耽っているわけではないのです。
ネウロさんが執着するのは「謎」だけです。それはネウロさんにとって食料
であり、それを求めるのは「生きるため」です。
「生きるため」そのためにネウロさんは弥子ちゃんに接触している。ネウロ
さんはその執着は、「謎」が関係しているからだとみています。
それは間違っていません。けれども、理論ばかりでものを見て、そこにある
細やかな感情に、気づかなさ過ぎです。
ネウロさんは、弥子ちゃんが成長する上で、乱暴な面もありますが、大事な
ひとです。弥子ちゃんはネウロさんが生きる上で、欠かせないひとです。種族
が違っていても、互いに互いとも、「共に生きる」存在なのです。
そうしてそれを、「共生」と、言うのです――。
[終]
も…ちょ、何このネウヤコラッシュ!
最高すぎて萌え死ぬ…!
寒いと思うけど、GWをゴッドウィークと思ってしまったよ…
本当に良い休日だ…神職人達にGJ!!
>>253GJ!
なんだこの神作品ラッシュは。さすがGW!
ゴッドの皆様お疲れさまです
>>262 ネタ認定されますた
<ゴッドウィーク
まさにGW(God week)
これぞGW(Gosikan Week)
このスレは年中無休でGW(grand writers)がいる
何だ、このハイグレード過ぎる作品群は。
こんなすごいレベルがほぼ毎日のように、尽きることなく投下される
なんて!
マジでここには神、集い過ぎ。
>>267を見てワラしすぎて変な所(背中の真ん中辺り)が筋肉痛になったw
もっと、もっとゴシカァン!エーロ・ゴシカァン!
270 :
269:2007/05/03(木) 22:17:12 ID:oyH0nqM+
少し前はネウヤコが最近少ないとかいう流れだったのに
なんだこの神作品ラッシュは…!!
このスレの住人でよかったわ俺。
職人さんたちにまとめてGJ!!!
GW(God week)に乾杯
神達に感謝だw
なんかもう明日のつらいバイトも乗りきれる…そんな生きる力を
もらえたよ…神々に敬礼!!!素晴らしい萌えをありがとう!!!!
あんな意外なクセとか
あんなすごい休日の過ごし方
でどなたかみひとつ。
2〜3日来れずにいた間にネウヤコ神ラッシュ
キテタ━━━━(*゚∀゚*)━━━━ッ!! God job!!!!
中でもzero神…再降臨されるのを待ち望んでいた自分には
最高のGWになりました…!ありがとう
…しかし、前スレで紹介されてた漫画を読んだばかりだったんで
助手ネウロの台詞読んでると、某人外執事の顔がちらついてしまって困るorz
主人がおもちゃ会社会長のとこの漫画かな
ちょっと這うクセのある
>>276 正解w まだコミックスしか読んでないんだけど
ワルツのレッスン+燕尾服のキーワードのせいで余計に…w
あの執事も、全身に食らった弾丸口から吐き出したり
弾丸素手キャッチしたりと、ネウロと似たような事やってるけど
二人がバトルしたらやっぱネウロのほうが上かなぁ…とか
もしネウロも執事くらい完璧に家事こなせるんなら
弥子にケーキのひとつでも焼いてみせてくれ…!とか
そんな妄想ばっかりしてるよ…。微妙にスレ違いでスマソorz
>>277 人間の食べ物食えない時点でケーキは無理だと思うw
弥子に合わせて喰ってみて腹こわすネウロ……も想像してみた
ありえないのに萌えてしまった
ところでネウヤコの流れ切って申し訳ないんだけど
本スレの↓の書き込みに萌え上がった人俺以外にもいる?
アイ葛いいよアイ葛
175 名前:名無しさんの次レスにご期待下さい[sage] 投稿日:2007/05/03(木) 11:15:44 ID:w3KArk4/0
>>172 あれ甥っ子の前での照れ隠しだよ
あの調子で終わったら明らかに惚れてると思われるし
徹っちゃん「おじさんその人のこと好きなの?」
葛西「バッ・・・嫌で嫌でたまらないけど離れられないだけだかんな!勘違いすんな!」
絶対悪は間違いなくアイさん
その流れだと、やっぱりお気に入りの家具はサイなんだよな?
サイを椅子にして、葛西を跪かせるアイさんとかどうよ
192だけど、最近のネウヤコラッシュの呼び水になったかなとニヤニヤしてる。
特にzero神を召喚出来たんなら俺GJだ。
GW。
この国の住人が浮かれ騒ぐ長期休暇の素晴らしき日々。
それでも弥子が通っている高校は進学校といいうこともあって、期間中の宿題はマジハンパ
ない量だった。
以前なら息切れをしながらも、何とか全部やり遂げて提出していたものの、探偵業を始めて
からは正直ギリギリといったところだ。ていうか、ほぼ全部は無理っぽい。
なので仕方なく、心の中でざあざあ滂沱の涙を流しながらもネウロに教えを請う羽目になる
のだ、いつもいつも。それでなければ、とてもこなせる量と質ではないのだ。
「う…ひぁん…」
「どうした、もう音を上げたか」
「違…早く宿題教えて、よおっ…」
「ふん、まあ待て。我が輩をそれなりに喜ばせたら考えてもやろう」
弥子を見下ろして満足そうに笑うネウロが、ふふんと余裕で鼻を鳴らした。それが心底憎た
らしい。
「ひはっ…約束が違うよおっ…」
GW後半一日目の午前中からソファーの上であられもなく脚を開かされて、尋常ならざる大
きさのブツを受け入れている弥子は既に半泣きだ。こんなことがなければ自分では到底無
理だと分かりきっているだけに、ここは大人しくしているしかない。
それに付け入るネウロも相当なタマだ。
リズムを刻むように突き入れられる腰の動きに揺らされて、弥子もソファーの上で散々に喘
がされている。
「あ、やぁ…もう、やめてぇ…」
そうは言いながらも、ますます硬く高ぶるブツを無意識に締め上げることで意図の真逆な事
態を招いてしまうことなど、もう考えられなくなっていた。すっかり興が乗ったネウロはますま
す突き上げを激しくしてくる。
もう限界だというのに、さらに恐ろしい台詞を吐いて。
「ヤコ、この際だ。たっぷりと楽しませてやろう」
「やぁん…それより宿題ぃ…」
焦りつつも流されかけている弥子は、当初の目的をもう忘れかけていた。スケベな魔人の
攻撃はまだ当分止まりそうもない。
猫にカツブシ、ネウロに弥子。
>>280 結局最終日まで教えてもらえないで連日連夜さんざん虐められて
最終日深夜から明け方までで半泣きになってやるはめになりそうだな弥子w
GJ!
>>279 椅子なサイの上に優雅に腰かけ
葛西に靴を舐めさせるアイさん……
新 た な 自 分 を 構 築 し た
282 :
ハヤニエ:2007/05/04(金) 14:02:06 ID:uaBXrhiV
アヤ百舌…にしようとして多忙につき放置中
「はい、また来てねー」
はぁぁ、とため息をつく棒読みの男がいる。
彼の職業は、美容師店長。
「百舌店長、また機嫌あんまし良くないですねぇ」
「そりゃそうだ、あの髪…いやあの客、髪質は悪かないけど普段の手入れ悪いっぽいもん。百舌さんなら本当は許せないと思うぜ」
「髪って…先輩も店長化してきてますよ」
「よせやい。俺は百舌さんみたいにプロ意識無いっての」
それでも彼らもまた美容師だ。
金を取り客の目的である髪にするのが仕事。
苦い顔はできるだけ客の前でしないのがプロ。
ただ、職人肌の美容師は…過ぎてしまう面が、ある。
「あの、店長さんに予約をお願いしたいのですが」
「いらっしゃいませ。店長はあいにく半年先まで…いっ!?」
「いらっしゃ…あっ!?」
「「ただ今、店長に聞いて参ります!!」」
その突然の来訪者は、さまざまな気配をなくし入店していた。
「店長!」「百舌さん!」
「どうした…今は貴重な休憩時間だ」
百舌だって人の子。
仕事は大事だが、休憩時間はもっと大事だ。
それは部下も全員理解している。
「あの、申し訳ないのは承知の上なのですが」
「特にすごい方が、あの、予約を、その」
「面倒だな…すぐ行く」
店長が不機嫌になるのも承知の上である。しかし…
「いらっしゃいませ…おや」
「予約、半年前と伺いました」
世界的歌姫が来店しているのは、信じられないのだが事実なのだ。
「(確かにすごい人なのは知っているが…すこぶるいいほどでも無いな)そうなのです。残念ですが、半年後に予約を入れていただけますか?そうでなければ、他をあたってください」
「百舌さん!」「店長!」
「他の客が先だ。俺が今まで予約を変更したことがあったか?」
お客様は神様だと思うのがプロならば、百舌は客を髪だと思っている。
正直普通…より少し良いくらいの髪だ。
他の予約髪を押さえてまでの魅力は感じない。
「ありません…」
「だろう?予約は取りにくいが必ず予約した日時に行うのが俺の店、俺のハサミだ。髪はすべての頭皮の元に平等だ。それが例え世界のう」
「構いません」
「「え」」
「半年後のジャケット撮影に間に合えばいいのです。いつが空いていますか?連絡先はケータイでも大丈夫ですか?」
「ちょうど半年後になりますね…空いていますか?必ず来てくださるのなら、連絡先は必要ありませんよ。その点についての漏洩防止は極力努力致します」
あっけに取られている部下二人を残して会話はどんどん進んでいく。
ちょっと、ちょっとちょっと。
「うれしいわ…この前亡くなったうちのプロデューサーも、今のマネージャーも、それから色んなところにココを勧められたの。」
だれか なんとかつづき たのむ
もずあやでも かまわない
>>248他百舌希望者
続きがなかなか書けなかったんだ、済まぬ
葛アイやらアイ葛は本誌チェックしてないからちょっとよく分からぬ
ごめんね
>>157も忘れちゃいないよ…
ネタが無い訳じゃないんだ、重ねてごめん
ゴシカァンな皆様お疲れさまです
>>110 笹塚ロケッツは3スレ目の話でした
http://m-pe.tv/u/page.php?uid=3words2&id=47 (リンクをたどるともう一本、笹塚ロケッツに絡むSSも出て来るのでよろしければどうぞ)
2年前の夏のネタだったようです…
こんなのを本スレに書いた椰子こそゴシカァンだと思いました。
GJ。←
>手伝い人
この「笹塚ロケッツ」と、
ここ最近のGWネタ(うまいことチョイスしてください)を
「ネタについて」に載せておいてください
>>280ドスケベS魔人様は本当にヤることしか考えてないなw
むしろぎりぎりまで追い詰めて、弥子が必死こいて半泣きで宿題を
やる姿を見たいが為にって気もしたwGJ!!!
286 :
280:2007/05/04(金) 17:07:39 ID:k8ZfaL49
>>281 >>285 どっちにしても、最終日ギリギリまで追い詰められた挙句、半泣きで宿題する
羽目になるのか、弥子は。ナイス!!
>>282 続き書けるものなら書きたいが俺も今仕事で忙しい
ゴールデン・ウィーク? なんのことです? 俺にあるのはゴッド・ウィークだけ
>百舌は客を髪だと思っている
噴いた
あぁぁ・・・
百舌の小説が投稿されているなんて
俺には文才がないから、書けないんだ
誰か〜
あ・・・笹ヤコ見てみたいかもしれん
>>288 ちょいスレ違いだし、貴殿も書き手かも知れないが…
> 文才がないから
某神の凌辱物SSに触発されてSS書き始めたクチだけど…
幼少期の作文すら滅多に書き上がらなかったのに無茶だと最初思った。
このスレには八百万の神々がいらっしゃるので勉強させて頂いてる。
ただ、似てしまうのは御勘弁…互いの為にもパクリたくはない…
感性だと、音をうまく認識できない俺には擬音が頭痛の種。
由香池谷が見たい。
290 :
289:2007/05/05(土) 00:43:48 ID:AeGEdZRK
嗚呼…勿論、スレ違な事を言ってたのは俺の方。
新たなる神の誕生を願いつつエーロ・ゴシカァン…!
書き始めると意外とすらすら進むものだよ
「文才が〜」とか言ってる人はつべこべ言わずに書いてみればいいのにと俺なんかは思う
っていうか書きたいのに暇がなくて書けない俺の代わりに誰か書いてくれよ
サイアイと葛アイと池由香と春刹とネウアヤとネウあかと吾アヤとヒグヤコが読みたいよう
この欲張りさんめ。
俺はそれにサイアヤヤコと早兄弟ヤコと吾笹ヤコの3Pもキボンだ。
×サイアヤヤコ→○サイアイヤコ
すまん、自分でもびっくりする3Pだったヨ…orn
11巻買ってきた!
あのラストは反則だろ。
12巻発売までは早坂兄弟×ヤコ祭りだよな?そうだよな!?
>>237 >orn
四んばいで田植えをしてるようだね。かわいいな
四んばいは萌えるね。想像力∞
>>293が間違ったというその3Pが見てみたいと反応してしまったのは
俺だけじゃあるまいて>サイアヤヤコ
297 :
295:2007/05/05(土) 01:43:27 ID:JlRClxsQ
文才は
無いとかあるとかそういうもんじゃなく
自分の妄想を絞り落とすもんじゃなかろうか。
>>293 新たな妄想の種を見い出した
<サイアヤヤコ
>手伝い人
笹塚ロケッツ更新確認、感謝
職人の一人だが、文才がどうこうよりは、こう…自分の中でもやもやして
いる萌えとか、妄想の中からたまに閃いてくるものが何とか文章になって
ると思う。
書けるネタがあれば、案外勢いでスラスラ書けてしまうものだ。
萌えを持ってるみんな、頑張れ。
前に教師ネウロ×ヤコって誰か書いてたよな?
また読みたいんだがどこかに神はおらんか・・・
こういう変則ネタは個人サイトの方が扱いあるのかのう。
>>301 教師的なネタはいくつか書き途中だが…
ズバリな教師は自分も希望、理系科目だと更に悶え死ねる
変則ネタ万歳だ。
ワシのネタは煩悩と同じくする108つあるぞ…!! みたいな。
>275のマンガが気になる…前スレ見てみたけどそれっぽいレス見付けられんかった
あと執事ネウロ妄想して多少萌えた お嬢様虐待しまくり執事
教師ネタ激しく萌え!!理数系教師ネウロが文系弥子にばかり、わざと難題をあてさせて
補習の名目で放課後セクース。みんなの前では優しい先生(助手モード)
二人きりだと本性丸出しな脳噛先生とか…そんな妄想が…
むしろ学園ものパロが見たい
ネウロは生物か数学の教師がいいな
笹塚:政経とか歴史あたりの教師
笛吹:教科はなんでもいいが風紀担当
吾代:用務員さん
アイ:養護教諭
ヒグチ:問題児1
サイ:問題児2
石垣:問題児3
>>303 正直前スレは分からんが、…ちょっとネウロ的な執事の話だよ
超万能
味が分かるし年々強くなっている(その時代の武器に対応)
ヒントはなんだろな…黒?
>>304 OKOKその妄想を文字に起こせば新世界の神になれるぞ、wktk
307 :
275:2007/05/05(土) 11:22:11 ID:ztWsG1Hr
>>303 あれ、もしかしたら前々スレだったっけ…?
スマン、ログ持ってないので確認出来ないorz
ログが有るなら「執事」でスレ内検索すれば出てくると思う。
確か伏せ字無しでタイトル書かれてたはずだから
>>278 物が喰えなくてもレシピがあれば完璧に作っちゃいそうだと思うんだけどなぁ
でもネウロには「おいしく作ろうという情熱」が足りないかもしれんw
>>306エロシーンが一番のネックになってるんだよなぁ…
エロはひたすら読み専だったから…妄想がそのまま文字になる機械とかあればいいのにorz
308で職人の一人だが、オレの脳内では鬼畜理数系教師の脳噛先生と、
カリスマ音楽教師の逢沢(本当の漢字に変換不可)綾先生が黒仲間と
して生徒の弥子を嬲り抜く場面を思い浮かべた。
モノホンの鬼畜かよ、俺。
高校生は中間テストが近いんだよな
補習ネタをマターリ待ちむす
312 :
288:2007/05/05(土) 14:38:48 ID:jlN07eGl
ちょっと訂正する
文才がないんじゃなくて
ネタがないのかもしれん・・・
最近、妄想出来なくなってきたんだよな
絵の投下ってこっちじゃなくて角煮ですか?
GWもあと一日なんで何か描いておきたい気分。
妄想の糧になるかもしれないので投下してみて下さい
これはwktk
そういえばここエロパロ専用の絵板ってないな。
他の作品だとノーマル絵板とエロパロ絵板あるみたいだけど。
以前は角煮板にエロぇはんがあったよ
もう稼働してないみたいだが
ここってカプ好き多いみたいだけど
いわゆる凌辱ものの需要とかないんかな
いや誘い受けとかじゃなく純粋に興味あるだけなんだけどね
え
今までの数々の投下より
濃い陵辱というものがあるのか…!!
注意書き付きで
>>319もっと詳しく
319じゃないけど、
本編に登場する男性キャラ以外の、いわゆるモブによる女性キャラ陵辱ってことじゃないのかなぁ
とかなんとかエスパーしてみる。
ここにソレ系がないのは、モブを使うまでもなく、既にいる男性キャラで事足りているからじゃなかろうか。
アヤが仕事のためにどっかの番組ディレクター(架空)にえろえろされる、とか?
昔ひばりが暴漢にえろえろされてるのあったけど、あれもアヤの指示だったしね
何というか、モブを使うまで考えなかった
捏造の設定や関係を書き終えるので必死というか
323 :
322:2007/05/06(日) 12:00:41 ID:KSul7JRw
だからといって興味ないわけじゃない
書ける神がいるのならありがたく頂きますのでどなたか…!
わかってます
贅沢な望みだとわかってます
が
GWの最後を飾ってくれるSS投下の神を待たずにはいられない
もうすぐGWも終わるので、自分への戒めがてら投下するよ
未完でごめん
設定は
>>154>>156-157他
笑って抜けるほのぼの&エロを目指し…たい、のでいかにもな注意書きは不要だと判断
もしヤバいとこがあったら指摘してくれ
*エロなしシーンも多数、マターリ待つべし
・4月27日(金)
7時間目の授業終了を告げる鐘。
それは自由へと告げる音色でもある。
〜キーンコーンカァンコーン〜
鳴り終えるか否か、勉強道具を片付けろ。
「んーやっと終わったねぇ弥子…って何暗い顔してんの」
「abxyz1〜0が訳が分からなくてね…」
「…それは『土〜月遊べません』って暗に言ってる、ととらえていいのかしら…」
「ごめん、叶絵…」
「いいよ、仕事もあるんでしょ? 私こないだみたいにあんたに食事代貸すのももうイヤだし、稼ぐなり勉強するなりしなよ」
理解ある友人であり、また反論の余地がない…。
すべて真実でございます。
「ありがとう…」
「いいのよー私は弥子の代わりに抹茶フラペチーノベンティフタなし頼んで、蜂蜜かけて食べるから。もう初夏よねーこの陽気は。ああ楽しみぃー」
「あぁ…っ、私の夏の初めてが友達に!うばわれちゃうっ!!」
軽口を叩きつつも叶絵の席に戻る姿は、やはり軽やかだ。
HRが始まる。
先生も生徒もあさってを見ながら、あるいはメール画面を見ながらの連休前のあいさつ。
もちろん部活がある人もいるのだけど。
…そういえば私のファン?らしきメガネの。
彼は野球部では無いのかな。
今年、今後大変じゃないのかな。
今のうちにそんな事を考えておこう。
だって、私のメール受信画面には、
[件名:早く来い]
[送信者:ドS魔人]
「(たまには本文も書けっての…はぁぁ)」
[件名:いよいよ明日だね]
[本文:すごく楽しみです。でもテスト前なんじゃないの? 勉強とか大丈夫? 俺あんま頭良くないから教えられないよ?(苦笑]
<返信>
[件名:なんとか(笑)]
[本文:今回ちょっと範囲狭いし、むしろGWのために毎日最低限の予習復習はしてたっていうか。ヌタバが恋しくて恋しくて…]
<送信>
「ふふ」
笑顔が止まらない。
今も勉強中だ。
よほどのことが無い限り、今回は大丈夫だと思う。
もちろん何があってもいいように、今も勉強している訳だけど。
し過ぎて悪いって事無いだろうしね、私の頭だと。
…廃人にはなりたくないしなぁー…噂の佐藤先輩、元気なのかしら。
〜ラミパスラミパスルルルルルーン〜
「あ、返事がきた」
<受信>
[件名:えらいねぇー]
[本文:ひょっとして夏休みの宿題もしっかり計画どおりにできた? えらいよそれは。んじゃ明日の待ち合わせ、日賦谷の一番混んでるヌタバでいい? 初めてリアルに会う相手だし、スカスカよりはいいでしょ]
<返信>
「件名:そんなこと」
「本文:ないですよー。最初と最後の一週間が勝負でした、みたいな。老玄坂店ですね、わかりましたv」
<送信>
んー楽しみ。
…弥子にはあぁは言ったけど、やっぱりトールサイズにしておこう。
過ぎたるは及ばざるがごとし。
ああ、国語に出てたじゃない。
「体壊したら元も子も無いもんね」
具合悪くて合コンに行けますかっての。
まして初対面の人なんて、第一印象はやっぱり8割らしいし。
休憩かねて肌のお手入れしようっと。
とりあえずここまで
続きは…なんとか今日明日中にちょこちょこと
328 :
280:2007/05/07(月) 02:10:10 ID:zkdXk3nx
タイムリーなので、GW話の続き書いた。
「…マジ死ぬ…」
事務所のソファーの上で、弥子は精魂尽き果てたように横たわっていた。
どうせみんな浮かれて遊びまくっているGW、依頼にやって来る奇特な客もほとんどいなかっ
たこともあって、期間中はほとんど室内から出ることも出来ず、ただネウロの好き放題に嬲り
抜かれるだけだった。
そしてようやく最終日になり、日付も変わった。
さすがにその間、命を繋ぐ程度には時々食べていたのだが、普段思う存分食べ尽くしている
量からすれば全然満足していない。
「あーあーあー…お腹空いたなあ…」
ごろんと寝返りを打ってから、勢いをつけて起き上がる。全ての元凶たるネウロは近くのコンビ
ニに買出しに行ったらしく留守のようだ。
きらきら眩しい日差しが窓から差し、そして暮れていくのを数日の間何も出来ないまま見遣る
しかなかったのがもどかしい。こんなことでせっかくの休日を潰してしまった自分の運命を呪っ
てもみたのだが、ここは宿題がかかっていると、ぐっと我慢をする。
そう、何もかも宿題の為だ。
ネウロは教えてくれると言ったのだ。
あんな底意地の悪い奴だが、今の弥子にとってはそれだけが全てだった。
十分ほど経った頃だろうか。
数日の間に欲求を綺麗さっぱり解消したらしい、上機嫌なネウロが鼻歌でも歌いそうな調子
でコンビニのビニール袋を提げてドアを開ける。
「…おかえり…」
「おお、ヤコ。起きていたようだな」
「そりゃあ…寝ていたかったよ。でも宿題が」
「そうか宿題か」
あくまでこだわる弥子と、しらばっくれるネウロの根競べのような数日間だった。けれど立場
としては弥子の方がかなり分が悪い。何といっても、どちらに転んだところでネウロにとって
は痛くも痒くもないのだから。
「そうだよ、早く教えてったら…」
「…そうだな」
にやりと笑った魔人の顔は、心底怖かった。
329 :
280:2007/05/07(月) 02:10:57 ID:zkdXk3nx
もう散々焦らされたせいで、おかしくなりそうだった。
こんなことをしている場合ではない、宿題はまだ手つかずのままだというのに。焦りながら声
を上げる弥子をにやにやと眺めているネウロはマジで悪魔のようだった。
「やだぁ…意地悪はやめてよ…」
「何を言う、ヤコ。我が輩は貴様の要求に付き合っているだけだ。本来なら身の丈以上の幸
福だと感謝してもいいほどだと思うがな」
再びソファーに押さえつけられて、もう甘い痺れしか感じなくなっている蕩けきった花弁に巧み
な指を与えられて、弥子はもうただ喘ぐしかない。
こんなこと、してられないのに。
そう思っても、燃え上がりかけている身体はもう止められなかった。
「…そら、貴様はどれだけ攻めてもこうなるだろう…いやらしい奴だ」
わざとらしく目の前に突き出された指が、ねっとりと濡れて滴りを落としている。どうやら、今夜
もお構いなしに続けるつもりらしい。
絶望的な気分になって、無駄だと分かっていても弥子は必死で逃れようとする。
「やだ…私、宿題が…それに眠いの」
「甘いな、ヤコ」
「やだあああぁぁぁぁぁ…」
という訳で、最終日も弥子にだけ多難なまま終わりそうだった。
で、月曜日♪
おぉ!GJ!
GW終わっちゃったけど続きみたいなー……
だめ?
職人さんの降臨までの場つなぎにでもなればいいが。
サイ「アイ、今度はこのセーラー服着てみてくれる?」
アイ「お断りします」
サイ「うわ即答!? いいじゃん別に減るもんじゃなし、前に女医さんプレイ頼んだときはやってくれたじゃん?!」
アイ「表面に血痕と思われる染みが点々と付着しているので……
明らかに遺品でしょうこれ。どこの女子高生をぇはんして剥ぎ取ってきたんです?」
サイ「気にしちゃだめ」
アイ「…………。それにこの年でセーラー服というのも何だか図々しい気がしますし。
何より現役女子高生がヒロインの漫画で私がわざわざ着る必要が……」
サイ「全然大丈夫! アイなら問題なく似合うよ! ねぇだからお願い見せて? 俺にだけ……」
アイ「サイ……(きゅん)」
サイ「『この年で今更セーラー服……』と恥じらいを隠せないアイたん(;´Д`)ハァハァ」
アイ「怒りますよ」
「30歳以上限定セーラー服が似合う女優」スレが
400近くまで伸びているのを見て新たな世界を構築した気がした
333 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 14:21:37 ID:TVoxsKyL
>>332 >「30歳以上限定セーラー服が似合う女優」
そんなスレがあること自体に驚愕。
いろんな意味でGJ!
しかしアイさんは何歳なのやら
20代後半だと信じて疑わない自分がいる
実はものすごく童顔で遥ママンより年上だったとしてもそれはそれで萌える
実は二人とも気づいていないがXIの幼なじみなのではないかと疑う俺がいる
実はサイの母だと言う悲しい設定(´・ω・)だったらどうする
子の中身を見届けたら子を殺して自分も死ぬ、みたいな
しまったエロパロにならない!
母子のいい話になってしまうw
いやエロパロ的には母子相姦もアリか? アリなのか?
紫の上の変則っぽいパターンとか妄想してる
擬似父子にして愛人
参考になりそうな人間をいっそのこと自分で育成しようとさらってきてイロイロ教えこんだが
思った以上に育ったんで助手にしてしまったと
しまったこのパターンだと意外と若い!
ほのぼの鬼畜アイサイ書きな自分には書けそうにない…
>謹慎創刊
どなたか神よ ひとつ頼む
wktkで縄と蝋燭持って待つから
アイが
アイさんがお母さんだと流石に悲しくてヘビーだが、
なぜだか実姉だとしたら萌えてしまう変態な自分がいる。
どっちにしろ相姦系になってしまうけどな。
ちょっと妄想でもしてみるかな。
では場繋ぎに小ネタを投下しますね。
弥「ご飯が食べられないとお腹が空くんだ、お腹が空くと苛々するんだ、
苛々すると胃が荒れるんだ、胃が荒れるとご飯が食べられないんだ、
ご飯が食べられないとお腹が空くんだ……」
ネ「謎が食べられないと腹が減るのだ、腹が減ると苛々するのだ、
苛々すると奴隷に当たりたくなるのだ、奴隷に当たると働かなくなるのだ、
奴隷が働かなければ謎が食べられないのだ、謎が食べられないと腹が減るのだ……」
X「箱が作れないと苛々するんだ、苛々すると落ち着かないんだ、
落ち着かないと人を箱に詰めたくなるんだ、人を箱に詰めると暫く潜伏しなきゃいけないんだ、
潜伏してると箱が作れないんだ、箱が作れないと苛々するんだ……」
吾「だぁーいじょうぶ、まぁーかせて……って俺は具体的に何を任されたら良いんだ!?」
アイ「それでは私はとりあえず高笑いをしておきます。……おーっほっほっほっほっほ!!」
笹「…………じゃ、俺は土木工事でも」
元ネタ:究極超人あ〜る
『ご飯が食べられないと…』の部分を読んだら弥子が出て来て止まらなくなった
>>340 実の姉弟なサイアイ……イイ!!
お前が変態なら俺も変態だ
>>341 元ネタ知らんが……
弥子の胃が荒れるなんてネウロのヨダレ一気飲みでもせん限りありえんw
アイの高笑いはビジュアルが想像できない
Xが一番違和感なくて笑った
アイは18歳だよ。
それはそれで美味しくいただく
たまたま某オクを覗いてたら
昔このスレでネタとして何度か上がっていたネウロの子ども(ツートンカラーの卵)を
産む弥子の同人誌の話が見つかったんだが・・・これっていいのか?
スレ違いならスマン。
>>345 その同人誌がどういうのかは知らんが
1、実はそのネタ書いたの作者本人
2、インスパイアされたのは本当だけど内容全てが同じってわけじゃない
3、純粋にパク(略)
4、世の中同じことを思いつく人はいるものです
っていうか、同人誌ってオークションで取引されるんだね、寧ろそっちにびっくりした。
関係ないが鳥ネウロでいちゃいちゃってあんま無いよね、
個人的にはスゲー萌えなんだけど。
5月10日から16日までは愛鳥週間。
ということで鳥ネウロを可愛がるお話なんていかがでしょう?
鳥萌えってえと、
鳥バージョンで寝てて寝ぼけてぴよぴよ言って、ヤコが私はなにも聞かなかった〜!と悶絶するとか。
こうですか先生! わかりません!!
349 :
346:2007/05/09(水) 00:53:19 ID:X/WJcmxn
いや、アレだ。こうさ、鳥頭の結構凶悪そうな容姿なんだけど、
顔を摺り寄せて来たり、甘噛み(本当に甘噛み)とかして弥子がくすぐったくしたら萌えるなと……。
すまん、妄想止まらん、愛鳥週間なこと聞いたし、文に起こそうとがんがってみる。
愛鳥週間ってーと
やきとりとか
フライドチキンとか
からあげとか
バンバンジーとか
先生! こんなのしか思い浮かびません!
>>349 それイイ!!すごい萌える!!!
期待してるよものすごく期待してるYO!!!!!
あとゴメン…愛鳥で
アイ鳥 とかとんでもないのが出て来た書けないけど
5月は萌えがいっぱいだったんですね
ところで、おまいら体育祭や運動会は5月でしたか
ソレによって
パン食い競争一位→夜、その分のカロリーをえろえろ燃やす
と言う妄想をするかしないかが決まる
>>353 読みたいが為に協力しよう!
自分の県では、中学や公立高校は秋が多いようだが
私立や進学校は、受験の妨げにならないように…と
春開催にする学校が多いようなイメージだ
355 :
280:2007/05/09(水) 01:40:43 ID:bk4d5qnb
GW終わったね。
リクエストがあったので続き書いた。これで完結。
弥子にとって、人生最悪のGWは最後の最後まで最悪のままだった。
ノリノリなネウロがようやくじゃれついてくるのを止めた時は、既に午前三時。
幸い、交換条件として全科目の宿題は教えてくれたものの、寝ることも食べることも出来ず絶望
的な気分のまま必死でこなすしかなかった。
本音はクタクタに疲れていたから眠りたかったのだが、朝になっても気力だけで押し切った。
そして何とか学校には遅刻せず、ギリギリまでかかっていた宿題を提出してからのことは、もう
何も覚えていない。
ネウロによってGW期間中ずっと拘束され精魂尽き果てていた上に、最後の最後で限界まで気
を使い果たしたのだ。
そのまま数時間、保健室のベッドの世話になる羽目になってしまった。
「はー…大変だった…」
放課後、ようやくすっきりと目が覚めた弥子は、叶絵と近くの店に寄っていた。喉が渇いていた
のでオレンジジュースを立て続けに三倍おかわりした後、特大パフェを注文した弥子を眺める叶
絵の表情は穏やかだ。ようやくいつもの調子に戻って良かったと思っているのだろう。
「もう、びっくりしたよー。宿題を提出したと思ったらそのまま倒れてさ」
「うん…心配させてごめん」
「いや、いいけどさ。うちの学校、そういうの超厳しいからねー。ま、仕事があるのはみんな分か
っているし、無理してでも頑張ってこなしたのは立派だよ」
「うん…ははは…」
ごまかそうとした笑顔が引きつる。さすがに数日の間延々とセックスしてて宿題する暇もありま
せんでした、とはとても言えない。
本当はこのまま言えに帰りたいのだが、やっぱり事務所には行かなきゃいけないだろうな、と
考える辺りに既にネウロの影響があるらしい。
「…ごめん、ちょっと遅くなった」
「自覚は、あるようだな」
ここに来るのは何となく気乗りがしないせいか、さっきまで叶絵と話し込んでいたせいでいつも
の時間を少し過ぎてしまっていた。
ああ、また何かお仕置きがあるだろうなと覚悟をしつつドアを閉めると、案の定巣にかかった獲
物に向かってくる蜘蛛のように、ネウロが満面の笑みでやって来て長い腕を伸ばす。
今日も腹が立つほどすこぶる元気だ。
「ならば話は早い。我が輩に無駄な時間を過ごさせた償いをさせてやる」
「やぁ、ちょっと待ってったら…」
信じられない魔人だ、前の晩までずっと途切れることなく欲情しっぱなしだったというのに、まだ
続けるつもりらしい。だが、さすがに弥子の方は今日ぐらい勘弁して欲しかった。連日散々嬲り
抜かれたせいで体力が極端に落ちているのだ。学校で少し眠れたからまだ何とか今日は持っ
ているものの、気分的には休息モードに入っている。
だから、冗談じゃない。お構いなしにのしかかってくるなんて。
「やだ、やだったら…今日はもうダメぇっ…」
抵抗空しくソファーに押し倒され、それでも足掻く弥子の両腕をあっさりとひとまとめに縛り上げ
ると、これまでのことは単なる余興、とでもいうようにネウロの眼差しが妖しく光った。
そりゃもう妖しく。
前置きなしの快感が、まるで拷問のようだった。
「やぁだぁぁ…」
途切れる声には、どこか艶がこもっている。
「ふむ、これも人間の進化というものか。連日思うさま攻め上げた果てでも、貴様のここはまだ貪
欲そうだな」
わざと潜めた声で笑うネウロは、数日の間剛直な肉棒で掻き回されて痺れきっている花弁に指
を這わせていた。いやらしい指の感触を感じる度に、そこがひくつくのが分かる。
「ダメぇ…触らないでぇ…」
半泣きになっている弥子は、ぐしゃぐしゃになっている顔を隠すことも出来ず、両腕を縛り上げら
れたまま必死で首を振る。そんな反応がいいのか、ネウロはわざと指先で蕩けている花弁を大
きく押し開いて愛液を零し始めた内部を舌で攻め始めた。
これまで散々嬲られ尽くした箇所だけに、敏感になり過ぎている。触れられるだけでもおかしくな
りそうなのに、そんなことをされたら堪らない。
「やめ、てぇぇ…」
「そら、もっともがけ。腰を振れ。たかが羽虫一匹の抵抗など我が輩にとっては何の意味もない」
「お願い、許して、許してよおおっ!!!」
事務所では、今日もそんな風にしてプレイは続くようだ。
GW明け一日目も、弥子にはやはり最悪な日に変わりはなかった。
今年のGWは、ネウロにとってのGW。
>>349 密かに萌えた。
なので愛鳥週間の間に書いてみたい。
358 :
353:2007/05/09(水) 02:54:53 ID:bNUEu+tQ
>>354 早速の協力に感謝する!!!
5月が終わるまでに色々書きたい(´・ω・)
弥子と叶絵と浅田、トべた人、…健太くらいか?
あぁ5月病ってのもあったな
しょぼんしてる誰かを誰かが優しかったり激しかったりするけど介抱するっていう
翌日はシャキーン(ある意味へろへろ)、って感じで
愛鳥週間も体育祭も五月病も
皆まとめて全裸で待ってます
>>391 アイと鳥ネウロかよ!
しかもアイが攻めるのかよ!
またハードル高ぇw
>>360 お前さんは誰にアンカつけてるんだ
アイさんが絶対悪の人なら、魔界のいい人も攻められる側に回るわけだな。そして椅子はサイw
>>358 >翌日はシャキーン(ある意味へろへろ)、
笹の人かと思ったんだが
391のアイは新世界の神となる
5月なぁ。
田植えの時期だが何か萌えに繋がるだろうか
とりあえず米はできるぞ
たんぼで泥レスなヤコとな?
流れを無視してほのぼの路線でネウヤコ。
「コレ、外して」
言いながら示したのは、その手の動きにさえも抗議する様に硬い音を立てる銀色の冷たい鎖。
ネウロに着けられたそれは、今日は私の首に伸びている。因みに身に付けているのはそれ一つ
だけで、こんな状況にある程度慣れてしまったのが哀しい…。
「なんだ、わざわざ貴様に合わせた首輪を用意してやったというのに、気に入らん様だな」
「当ったり前! こんな物で拘束されて、気に入るワケないでしょ!!」
不満げな顔を見せているネウロにも負けない様に気合を入れてその顔を睨みつけてやると、
今度は何かを考える様子で溜息を一つ。
「ふむ…。折角用意した物なのだが」
ネウロは私の身体を抱き寄せたまま言いながら、首輪から繋がった鎖を手袋に包まれた長い
指で弄ぶ。
「もう、早く外してよ。痕が付いたら誤魔化すの大変なんだよ?」
「我が輩の所有だと示しているものを、何故誤魔化さねばならんのだ?」
あ…、ヤバいかも。ネウロ、更に不機嫌になった…?
「だ、だって、あんな痕があったら、普通は虐待とか監禁とかを疑うもんだよ。それに…もし
それ警察の人達に見つかったら、真っ先に疑われるのはネウロの暴力なんだよ」
いや、疑われる内容それ自体は間違ってないんだけどさ…。でもさすがにこれだけ言って
やれば、完璧な外面を演じてるこいつの事だから、少しは痕や傷が付く真似は減らしてくれる
かもしれないなんて、微かな期待もこめて言ってみる。
「……いいだろう。これは外してやろう。所有の証明を暴力ととられて妙な介入をされても
厄介だ」
「ほんと!?」
思った以上にうまく行って驚いたけど、何かを企んでいる様な笑みに嫌な予感がした。
前日の嫌な予感を引き摺りつつ事務所のドアを開けると、挨拶する間さえなくネウロの腕の
中に捕らえられた。
「な、何っ!?」
「ヤコ、貴様の意見を参考にして用意した、四六時中着けていても誰に怪しまれる事もない
最高の拘束具を貴様にくれてやろう」
「っ!?」
嫌な予感の的中にぎょっとして見上げたネウロの顔はあまりにも嬉しそうで、それに意識を
奪われていると不意に腕を捕らわれた。
「や…っ、やだ、離し…」
何をされるか判らない恐怖に襲われて、思わず顔を背け目までも堅く閉じて逃げようとする
けれど、当然そんな事をしたところでネウロは離してなんてくれない。
そして、金属の硬い感触。
耳元に軽くキスが落とされて、見開いた目に映るのは……、
私の左手、薬指に光る……銀色の指輪…!!
「これで、貴様の全ては、我が輩のものだ」
とっくに私の心までを拘束してる最愛の男が、優しく優しく囁いた。
おしまい
この後外れない指輪を包帯か何かで隠されて拗ねるネウロなんかも
考えたんだけど、それだとネウロらしくないんだよなぁ…。
ほのぼのネウヤコイイ!!萌えたっ
弥子がなにをサレルノかとwktkしてたら不覚にも和んでしまった
ネウヤコ、苦手だったのだが
このスレ見てて好きになってきた不思議
職人さんの愛と芸のなせるわざか……
GJ
そして最近じわじわと葛アイに萌えつつあります
思う存分おっさんにセクハラされるといいよ
サイは嫉妬しても面白がってニヤニヤそれを見てても
いっそ葛西とセクハラ同盟作ってくれてもおk
なんかネタが振ってきたので
愛鳥週間体育祭五月病まとめて突っ込んでみた
一応鳥ネウロとヤコなので、獣姦注意?
運動は苦手じゃないけど得意ってほどでもない。でも体育祭は結構好きだ。うちの学校が学業地獄
から開放される数少ない機会で、普段とは違う色んな交流がクラス間や縦割り間で出来るからだろう。
それに、『祭』と字がつくだけあって、それは賑やかだ。気分を引き摺っての打ち上げなんかも、
楽しくて好き。
なんだけど、今年はそれも欠席だ。五月晴れが朱に染められた夕暮れの中を、私は事務所に
向かって走る。まずい、いつもより大分遅い。日が長くなり始めたこの頃、夕暮れになるまで行かない
ことなんてなかったのに。また怒られるのかなあ、せめて一秒でも早くと、疲れた足を動かす。
あーあ、お腹空いてたのにな。仕方ないか、ネウロだってそうだろうし。
「ネウロごめん遅れたッ!! って、あれ」
勢い良く開けたドア、窓からの夕日が眩しくて眼を眇める。
トロイに向かったネウロは、ぼんやりと視線を天井に彷徨わせていた。
いつもならウジムシゴミムシ便所ムシとにこやかな罵声か、もしくは実力行使の虐待が来るはず
だっただけに、そのぽけーっとした様子には拍子抜けさせられる。おかしい、と思って天井を見上げる
けれど、別段仕掛けは無い。ダミーかと思われた姿も、近付くとちゃんと生身の様子だ。あれ。むう。
ソファーにバッグを放って、私はあかねちゃんに近付く。どうしたのか、声を掛けてみるよりも先に、
きゅきゅっと音を立ててホワイトボードが喋り出す。
『弥子ちゃんおはよう、今日は体育祭だったんだ?』
「あ、うん、遅れちゃってごめんね。すぐにトリートメントの準備するから」
『それより先に、手当てしちゃわなきゃ』
言われて私は、自分の姿を見下ろした。
進学校と言うのは割と保守的な部分があって、例えば最近はジャージだってちょっとは見た目の良い
デザインのものが増えているのだけれど、うちの学校と来たら未だに昭和染みた様子のそれだ。
小豆色のツルンとした生地に、胸にはクラスと名前を書いた名札が縫い付けられている。その近く
には校章が刺繍されていて、中学のジャージよりも垢抜けない感じだ。部活用なんかはそうでも
ないんだけど、全校共通は、この調子。
別に普段の授業では気にならないけれど、町を歩くには抵抗がある。この格好で体育祭の閉会式
から直行、好きですっ飛んできたわけじゃあ勿論ない――ひとえに魔人の虐待から逃れるため、だ。
着るものも着ず履くものも履かず。上着は羽織っているけれど、下はハーフパンツのまま。制服は
バッグに詰め込まれて、ぐちゃぐちゃだろう。かなり走ったし。
そして膝小僧には、大きな擦り剥けが。
……しまった、思い出したら痛くなってきた。私は救急箱を取って、ソファーの定位置に落ち着く。
『転んじゃった?』
「あはは、ちょっとね。障害物競走の中に借り物があって、よりによってそれが菓子パンのワゴンから
指定のものを探すやつでさー……思わず全部開けて食べながら確認してたら一気に遅れちゃって、
慌てて走ったら、そのまんま」
『弥子ちゃんらしいね』
「やー、それほどでも」
「アカネは褒めていないぞ、ウジムシ」
ぽけっとしていた魔人の言葉に、私はガーゼを出していた手を止めて机の方を見上げる。いつもより
どこか締まりの無い顔をふるふると振って、ネウロは私を見下ろした。膝だけで椅子から跳躍し、
音もなく風もなく応接テーブルの上にしゃがんだ形のまま降り立ってくる。だから、波紋戦士ゴッコは
やめなさいってのに。消毒液を取ろうとした手を押さえられて、ふむ、と呟かれる。同時に、
ぐいーっと身体を屈めて傷を覗き込んできた。這い蹲るような格好が、なんとなしにキモい。ううう。
やっぱり音無く床に足を下ろして、ネウロは膝を付く。
「何さ、ネウロ。……お腹空いてるんじゃないの?」
「不機嫌になるほどの空腹ではないし、未だ情報が出揃っていない段階なので特にすることもないのだ。
おまけに我が輩、この所少々体調がおかしくてな。どうにも行動への意欲がなく、ぼんやりしてしまう。
それに比べて貴様らは元気な事だな――血小板を外部に放出してどうするつもりだ、
これは一体どう言った遊びなのだ?」
「別に遊びじゃないって。や、こらっ」
ひょいっと私の脚を抱えて、傷を覗き込んだネウロがくっくと喉で笑った。べぇっと出された長い舌が
妙に艶かしい。けれど眼差しはどんよりとしていて、それが少し変な感じだった。いつも貪欲な様子で
ギラギラしているのとは違う、本当に無気力そうな様子は、HAL戦の弱体化した時でも見なかった類の
もの。おかしいな、食事はいつも通りのはずなのに、なんだってこんな様子なんだろう。べろり、
舐められた傷から痛みが走ってくる。反射的に眼を閉じると、また笑い。
物質を口に含むことなんてネウロには何の意味もないことのはずだから、この行為は純然たる
暇つぶしか嫌がらせだろう。唾液の触れた個所がちょっとスースーする。成分を変えてるのかな、
酸性だったら抉り取られてるところだし。この染みる感じ、もしかして消毒、だろうか。まさか。
こいつがそんなに親切なはずはない。と思う。でも、そもそも人の脚を舐めてる時点で何かが
おかしいか。落ち着かなくてもぞもぞと座り直す、だけど取られたままの脚は離してもらえない。
きゅぃっとホワイトボードを走るマジックの音がしてあかねちゃんの方を見れば、綴られている言葉に
気付く。『もしかして五月病じゃない?』――五月病? って、なんだっけ。顔に出た疑問に、
あかねちゃんはさらさらと説明を繋げてくれる。曰く、連休明けに訪れる、憂鬱な気分とのこと。
確かに学生だとか社会人だとか、一般的な社会生活を送っている側からすると、その気分は
判らなくも無い。年度最初の一段落から来る脱力感に起因するものだ。でも、この魔人にそんなものは
当て嵌まらないだろう。なんてったって引き篭もり、魔人で探偵で食欲魔人。連休中だって、
課題やら体育祭の準備やら色々あった私をさんざっぱら引きずり回し、もぎゅもぎゅと
食事に勤しんでいたんだから。
ああ、でももしかして、その精力的な食事の後だから――なのかな。少し落ち着いて、
ゆっくりしてしまった脱力感。危機感の喪失。それは前にもあったことだ、あの、噛み切り美容師の時に。
面倒な性質だなあ、私は溜息を吐くけれど、瞬間に息を飲み込んでしまう。
電流めいた痛みが脚から登って来るのを見れば、長く差し出されたネウロの舌先が傷の中を抉る様に
していた。肩をぐいぐい押して離させようとするけれど、びくともしないのは普段通りの力関係だ。痛い。
「ネウロ、痛いよ。そろそろ離れて」
「傷口に砂が入り込んでいるから取ってやろうと言うのだ、大人しくしていろ。我が輩に噛み付かれれば、
こんな脚などすぐにもげるぞ」
「何気に怖いこと言うなっ! 暇つぶしで文字通りに人の傷抉らないでよ、痛いって」
「黙って暇を潰されていろ。多少時間を弄んでいたのだ、折角興が乗ってきたのが勿体無い」
ざり、と音がして、ネウロは離した舌を私の指に擦り付けた。見れば確かに砂粒が拭われている
けれど、よく見なきゃ判らないぐらいのものだ。別に気になるものじゃないけど、逆らえないのなんて、
今更のこと。私は溜息を吐いて、羽織っていたジャージの上着を脱ぐ。走ってきた所為でちょっと暑いし、
暫くこのまま休んでようかな、なんて。
木工ボンドでフェルトがべたべたと貼り付けられたTシャツに、あかねちゃんが興味深そうに
毛先を振る。ああ、と頷いて、私はへらりと笑って見せた。
「クラスで作ったんだよ、無地のTシャツ買って、女子が全員分こんな感じで飾ったの。一人ひとり
ちょっとずつ違ってさ、私のはほら、ここに髪留めの形がくっ付いてるでしょ。私も手伝わなきゃ
だったんだけど、連休中はずっとネウロと一緒だったから殆ど出来なくてさー……った!」
「フン。団結を促すための軍服的な戦略か、まったくご苦労な事だ。精神の高揚で実力以上の力を
引き出し勝利へと邁進するという貪欲さは、好ましい類だが」
「そこまで難しく考えてるわけでもないと思うけど、んっ」
ぐるりと傷を嘗め回される感触に、私はTシャツの裾をぎゅうっと握り締める。つぅっと垂れた唾液が
ふくらはぎの辺りを滑って、変にくすぐったかった。身体を捩って見るけれどネウロは離れない、
まだ砂粒が気になっているんだろうか。もう良いから、離れて欲しい。そもそもこの格好、他人に
見られたら洒落にならないんだから。
塞がっていた傷が刺激に開かれて、じんわりと血が滲み出してくる。ネウロの赤い舌が赤い傷を
舐める様子が、まるで蹂躙されているようで落ち着かない。もごもごと口を動かして、脚を動かして、
嫌がってみるけれど意味はない。まったくこの魔人は、もう。
いつもみたいにスカートなわけでもなければ、とくに誰かが尋ねてくる予定があるわけでもない。
ついでに様子が変な魔人と、何より私の体育祭後と言う開放感が油断になったのか。どうにも
動きづらい、どうにも振り払いづらい。そもそもこんな状況、作らなきゃ良かっただけなのに。
テーブルの上の救急箱が、白々しくって嫌になる。
くすりと漏らされた笑みは、もう消毒だとか砂粒だとか、どうでも良くなっている様子を
これでもかと語っていた。
「五月病とやらには、ストレスを溜めないことが対策になると聞くな」
「って、聞いてたの?」
「認識されるものなのだから当たり前だろう。我が輩もストレスを発散せねば、精神衛生上
良くないと言うことか。さしあたって食欲と睡眠欲にはこれと言った問題が無い。となれば、ヤコ」
いつの間にか粘性のものに変えられていた唾液が、つぅっと糸を引いた。
「貴様の運動がてらに、我が輩の性欲を発散するとしよう」
「……体育祭でぶちコケるぐらいには運動したんだけど」
「知るものか」
「あっそ」
溜息を吐いて、私はネウロの後ろ髪にそっと手を伸ばして撫でた。
※
ソファーに押し倒されると、窓からの夕日が眼に入って思わず顔を顰めてしまう。今年はいつもより
少し暑くて、日差しも凶暴だ。手で眼を押さえると、別の影が掛かる。見ればネウロが上着を背凭れに
掛けて、日陰を作ってくれたらしかった。別に日中にするのも夜にするのも何度もあったけれど、
こういう曖昧な時間帯は珍しいかもしれない。赤い色に照らされたネウロの身体は、いつもと違って
見える。そーっと視線を逸らしてみるけれど、顎をとられて覗き込まれた。微笑に含まれているのは
いつもの色、本当に、五月病なのかな。うそ臭い。
Tシャツを捲り上げられて、お腹を撫でられる。皮手袋の感触は少しひやりとして、ちょっとだけ
気持ちが良かった。ぼうっと首に回した腕、さわさわと私はネウロの髪を撫でる。柔らかい、感触。
ネウロの髪は撫で付けられたように形が変わらない。さかさまになったり風の強い場所に行ったりすると
流石に乱れるけれど、普段はばらけることもなく、ハリやらコシやらがしっかりしている。だけど後ろ髪の
襟足近くはふわふわしてて、私はその感覚が好きだった。そう言えばこの辺りは、本性の時も
変わらないんだっけ。案外そのまま残されている部分なのかな。
寄せられた口唇に舌を差し出す、消毒のニオイと血の味がする。苦くて美味しくない、ネウロだって
同じだろうに、濃厚に絡めてくる。ちゅるちゅると音を立てて唾液を吸い、喉を鳴らして飲み込む。
歯と歯茎の境目をなぞられたり、舌の付け根を擽られるのは好きだ。頭を撫でられている動物のような
気持ちになる。絡められる舌は扇情的すぎて、背筋が震えてしまうけど。舌先同士を突き合わせて、
ゆっくり離す。ふは、と吐息が漏れる。
わしわしと頭を撫でられて、額にキスが落とされた。
「汗のニオイが強いな」
「ん、天気良かったし、動いたから」
「不快ではないぞ。体臭にはフェロモンが強く含まれているからな、貧相な貴様でも我が輩を
十二分に煽り立ててくれる」
「ひんそ、で悪かったわねっ」
喉で笑ったネウロの手が、膝の裏に触れる。そこからするすると上がって、ハーフパンツをゆっくりと
たくし上げた。スカートみたいにひらひらしているわけじゃない、タイトな感じだから、肌を晒される感覚は
余計に羞恥心を煽る。丈ならいつもの制服の方が短いはずなのに、変なの。ぎゅっとして、私はネウロの
腰に脚を絡める。煽られてその気になっただけかもだけど、別にこう言うのは、嫌いじゃない。
変なことされない限りは。
私の髪に顔を埋めて鼻を鳴らしながら、ネウロは上機嫌な様子だった。脚を撫で回す手が付け根まで
遡ってきては、下着を引っ張って退いていく。その動きが段々大胆になって、直に触れられる。じっとりと
湿っているのは、汗か、それとも、違う何かの所為なのか。革手袋がゆっくりと筋を撫でるように動く。
開いていくそこを、だけどけっして急がずに、擽って。ぎゅっとネウロの首に縋りながら、私はゆっくりと
呼吸を上げてしまう。
「ぁ、……」
「貴様も食欲は、競技中に満たされたのだったな。身体がカロリーを消費しようとしているのか、
反応が良い様子だ。従順な身体の奴隷人形め、我が輩も嬉しいぞ」
「んっそう言う、訳じゃない……ゃ」
「ぬるぬると常より湿らせている分際で何が違う。そら」
「ひゃッあ、やあ!!」
唐突に指が一本突っ込まれてくる感覚に、私はネウロの髪をぎゅうっと握り締めた。緊張の一瞬後で
溢れ出して来る熱い液体の感触に、腰の力がゆるゆると抜けていく。勢い良く指を抜いて、ネウロは
私を覗き込んだ。サド笑顔。すっかりいつもの、ネウロの顔だ。現金な魔人、むうっと睨んでも
知らん振りをされる。くっそぅ。悔しいなあ。
Tシャツの裾を掴まれて首からすっぽり抜かれ、床に落とされる。ハーフパンツや下着も同じように、
ぽいぽいと剥がされた。汗ばんだ身体が冷えて震えると、自分のベストのボタンを外していたネウロが
その手を止めて私の肩を抱く。体温なんかないくせに、暖めているつもりなのか。そう言えば鳥って、
雄と雌が交互に卵を温めるんだっけ。って、私は卵か。考えた瞬間、もふりとした感触が肩を覆う。
……あれ?
見上げれば、本性を晒したネウロの姿がある。
腕を翼のように変えて、私の肩を包んで。
表情の読めない様子で、私を、見下ろして。
――悲しいことに私はこの姿にも慣れてて、この状況だとしても大して動じる気持ちがない。
むしろ、調子の狂っているネウロがこんならしくない行動をしてみせるのが面白いぐらいだ。笑みを
込み上げさせると嘴にこつんっと小突かれる、でも私は止められず、羽毛に顔を寄せながら肩を揺らす。
温度は無い、ふかふかしてもいない。でも、それは気持ち良い。ぎゅうっと頭に腕を回すと、いつもより
少し逞しい首周りに触れる。やっぱり、後ろ髪の感触は変わらない。
「なんか優しい感じだよね。これならずっと、五月病で良いのに」
「ほう? こうしているのが好みか、スキモノめ」
「別にそういうわけじゃ、って、あ!?」
ひょいっと足を抱え上げられて、腰が押し進められる。ちょっと和んで油断してた、ぎゅうっと腕に力を
込めると、毛づくろいのようにネウロの嘴が私の髪を掻く。痛くは無い力加減のそれが、耳元や首筋を
やわやわと擽った。抱えられた脚も腰に引っ掛けさせられて、身体全体でネウロに縋らされる。
嫌じゃないけど、けど、横暴だ。馬鹿。
お腹の中に入ってくるそれも、少し形が違っている。この姿のネウロを受け入れるのは初めて
じゃないけど、そんなに慣れてもいない。いつもと違う感覚に、お腹の奥がきゅうっとした。少しいびつな
形を確認するように締め付けて、首筋がぞくりと震える。喉が細い音を立てると、ネウロが嘴を
私の鼻先にこつりとぶつけた。一応、鼻先同士、なのかな。潤む眼で見上げるのは鳥の顔。そう言えば。
「ね、それって、どんな感じ?」
「ん? 何だ、ヤコ」
「ふぁ、くちばし、って。人間なら口唇みたいだけど……ほら、えっと」
ちゅ、っと私は鼻の辺りにキスをする。
「こうするのと……こう」
続けて、上と下の嘴の間に舌を忍ばせた、キスを。
「やっぱり、感覚違うのかなあって……っあ、あ!!」
ぎちっと音がして、お腹の奥で咥え込んでいたものが膨らむ。ちょっとトゲみたいな感覚があって、
気持ち良さよりも痛みが強い。ぎゅぅっと閉じてしまった眼をもう一度開けてみると、表情の読めない
はずの鳥が、どこか眼を泳がせているような気がした。まさか照れてるのか。まばたきで落ちた涙を
ぺろりと舐めて、ネウロは私の腰を持ち上げる。お腹の奥を突き上げられて、頭の中が白くされる。
「ひゃ、やっ痛、あんまり乱暴に、やぁあッ!!」
いびつな形のそれが乱暴に出し入れされて、込み上げてくる愛液をすべて掻き出して行った。
離れたいのに引き攣る身体は反射的にネウロに縋ってどうしようも出来ない、ただ突き上げの激しさに
腰を捩じらせて喘ぐだけ。痛い、のに、ゆっくり麻痺してくる。ぞくぞくとした快感が強まってくるのに、
背中がぞわりとした。角度を変えられて、激しい出し入れをされるトゲの一部がクリトリスを擽ると、
何も考えられなくなる。変だ。何これ。変だ、よ。
すりすりと大きな頭は私の髪に懐いている。肩を包んでいた羽毛は、汗で肌に貼り付いて来る。
それでも嫌じゃない、篭っていく熱の感覚。ぐちぐちと突き上げられる音が大きく響く、おしりを愛液が
垂れてぬるりとする。上がった呼吸で、無意識に呼んだのはネウロの名前だ。いつものように呼ぶ。
与えられるキスは固いけれど、絡ませる舌先はざりざりしているけれど、気持ち良くて満たされる。
「ネウロ、っ……気持ちい?」
いつもより激しい様子にちょっとだけからかいを含むと、無言の肯定が突き上げられる。上げた声は、
外まで聞こえてしまいそうだ。鳥のさえずりよりもずうっと甲高くて、ずうっといやらしい。脚を少しだけ
閉じて、搾るように締め付ける。胸元を軽く啄ばまれて、背中が仰け反った。緊張で下半身が
ぎちゅぎちゅ音をさせる。赤黒いそれが私の中を貫いてるのがよく見えた。羽の先がクリトリスを擽る。
煽り立てられた身体が、駆け上がっていく。
ぎゅうっとネウロの頭を抱き寄せて、私は小さく囁いた。
「わたしは、きもちいいよ」
軽々と身体を抱き上げられて、腰に乗せられる。
一際激しい突き上げで、身体が無理矢理に頂点へと引き摺り上げられた。
それを追うように、ネウロも息を呑む。
勢い良く吐き出された精液は、暫く止まらなかった。
※
「ちょっと、なんで捨てるのよっ」
迂闊に動けない身体に青いジャケットを羽織った私は、床に落とされていたTシャツをゴミ箱に放る
ネウロを睨む。すっかりツヤツヤになった様子で、ふふんっとネウロ鼻でせせら笑った。やっぱりずっと
五月病でいれば良かったのに、と言ったら、痛い目を見るのは自明だろう。それにしたって、
この暴君め。綺麗な顔してるだろ、魔人で鳥なんだぜ、これ。じゃなくて。
「貴様の所属は死ぬまでこの事務所だ、セールスポイントになる高校の制服ならまだしも、
こんなものはいらんだろう。その内アカネに事務所Tシャツを作らせる。当面は貴様のサインで良いだろう」
「事務所全員で浅田くんとお揃いになりたいって、あんたどんなプレイでどんな趣味よ……
むしろ私の羞恥プレイじゃん。ちゃんと拾っておいてよね、大事な記念なんだからっ」
「ジャージプレイのか? 我が輩次はブルマとセーラー服(上)が良いのだが」
「変な方向に目覚めんなーッ!! もしかして今まで制服でアレコレしてたのも趣味!?
純然たる趣味!? って、あっ」
叫んでお腹に力を込めると、どろりとした感触が零れ出してくる。にやにや笑う魔人には頼れない
だろう、私はまだ震える脚を床に下ろして、よろりとお手洗いへ歩いた。カギを閉めて、洋式便器の上に
へたり込む。膝を抱えて体育座りになると、お腹に与えられる圧迫で、溜まっていた精液が零れてきた。
ぽちゃぽちゃと言う音に感じる恥ずかしさは尋常じゃない、って言うか、今日は本当に出しすぎだ。
魔人だからなのかな、こんな出るの……人間はそうでもないって、叶絵が言ってたし。
ほうっと息を吐きながら、私はドアに掛けてあるカレンダーを見た。仕事柄溜まるって言う
吾代さんに貰ったものの一つで、月めくりのもの。写真は新緑をきらきらさせているんだけれど、
私の眼に留まったのは、それじゃない。
『5月10日〜16日 愛鳥週間』。
「…………」
私は無言でまだ半分も月が埋まっていないカレンダーを剥ぎ取り、丸めた。
ネウロがこんなの見付けたら、色々と洒落にならない。
しかしながら私のこの行動は上着に潜まされていたフライデーを通してネウロに筒抜けで、
翌日事務所に行くとテーブルの上にはゴミ箱から回収されたTシャツと皺を伸ばされたカレンダーが
並べられ、それはもう一週間すんごいことになったりするのだ。
膝小僧の傷も、その終わりには治っていた。
おまけ:『人間はそうでもないって、叶絵が言ってた』詳細
「って言うか本当出すぎで嫌なんだよー、男の人ってなんであんななの? どろどろ出されて入り切るわけないじゃん絶対」
「あー、はいはいはい」
「うわっ叶絵反応冷たッ」
「つったってあんたの言うこと現実味なさすぎだよ。嘘吐く意味はないと思ってるけど、だとしたら相手の男、なんか薬とかやってんじゃない? そういうのあるらしいよ、なんか」
「え……あれって普通じゃないの? 人間の男の人ってどんくらい?」
「人間相手にしてないみたいなこと言わないでよ。ま、こんなもんじゃない?」
叶絵はオレンジジュースのグラスから引き抜いたストローをお冷に突っ込み、口の部分を指で押さえながら引き上げる。
指を離すと同時に落ちていく水を凝視しながら、私は魔人の様子を思い出していた。
……比べ物にならない。
「やばい、孕ませる気満々だよアイツ……!!」
「だから避妊しろって。そもそも女子高生がナマで中はやばいんだから」
「だってしてくんないんだよー!!」
「それ別れなさいよ、ロクな男じゃないから。」
反論は出来ませんでした。
とっぺんぱらりのぷう。
>>376 イヤッホウ!!!ガターン
(VIPの1001のAAが略されました)
波紋戦士にスプライト噴いたじゃないか!GJ!
獣姦好きにはたまらないぜ…鳥テラモエス!God Job!
GJ! 全裸で待った甲斐があったぜ!
獣姦でこんなにほのぼのラブいものは初めて見たぜ!
神と愛鳥週間と5月病とネウヤコにGJ!!
まさかネウロが五月病のパターンとは…
その意外性に賛美
ちょ、「鳥なんだぜ」じゃねぇwww
名シーン台無しじゃないか!
GGGGGGGGJ!!
うおおおわああぁあああ
こんなほのラブな獣姦が存在したなんてぇえええ!!!
なんだ
鳥なネウロのことも普通に受け入れてる弥子に萌えた
人だの鳥だの関係なくネウロという存在を好きなんだなという思いが
伝わってきて禿げ萌え
何気に小ネタも混ぜられてて笑った
鳥ネウロGJ!!
GJー!
今までの鳥ネウロはほとんど強姦かバットエンドだったから新鮮。
ほのぼのもシリアスもどっちも好きだ!
すっげー萌えた。
386 :
346:2007/05/10(木) 23:44:52 ID:apz9VCB4
うお! 10日ねらいでの投下を目指していたのだが、やられましたな嬉しい悲鳴。
まぁ11日づけということで、投下します。
・鳥ネウロ×弥子
・いちゃいちゃ です。
387 :
つがい 1:2007/05/10(木) 23:49:04 ID:apz9VCB4
その時はまさかこの魔人と、こんな、日常的なやりとり(弥子が友人や母に
対するやりとりを例に挙げるなら)から、性的な関係になるとは思ってもみな
かった。
いつもと同様に事務所に訪れ、あかねの髪を洗ってやった。優しく解き、ド
ライヤーの風でたなびく髪に目を細めて乾いた髪を結わえてやる。すると、こ
れまたいつも通り、あかねの賛辞が飛んで来た。
<弥子ちゃん、いつも本当にありがとう。弥子ちゃんのトリートメントって、
優しいし、とても気持ち良いから、好き。>
どういたしましてと、道具を片付けながら、笑って答える。
「あかねちゃんの髪は綺麗だから、する方もやりがいがあるよ。こちらこそ、
喜んでくれてありがとう。」
そう交し合い、お互いに和やかな空気を楽しむ。ひょっとしてと、あかねが
キーボードを叩く。
<お母さんやお友達から、マッサージとかが上手いって言われない? 髪を洗
うのと、マッサージするのとは違うかも知れないけれど、何となく通うものが
ある気がするよ。>
さすが、あかねちゃんと、弥子は驚きの声を上げた。
「そう、言われるの! 叶絵からも好評なんだ! 小さい頃からお父さんの
肩をよく揉んでたり、お母さんにもやってるせいかも知れないけれど……」
そこで、どうしてそういう事を思いついたのかは定かではない。ただ、その
魔人はいつもパソコンと向かい合っている印象があって、それと作業机に向かっ
ている父親の姿が、重なったのかも知れなかった。
ねぇ、ネウロと、トロイで作業をしている魔人に、弥子は声を掛けた。
「マッサージ、してあげようか?」
『つがい』
「ほう、奴隷自ら主を労う言葉が出るとは、なかなか見上げたものになった
では無いか。ウジムシからシャトリムシに昇格してやろう」
それはどうもありがとうと、白い目で答え、ネウロの傍に歩み寄る。魔人の
後ろに回り、空色のスーツごしに肩へと触れる。
ごわっとしている。スーツなのだから当たり前だと思いながらも、これじゃ、
上手く出来ないから脱いでと告げた。
「なんだ唐突に脱げとは。まさかマッサージとは今流行の性的なものか?
だとすれば貴様の貧相な身体ではとてもではないがやるだけ無駄だぞ」
「貧相言うな! あと流行ってないから! ゼッタイ!
……薄手の服ならともかく、スーツの上からだとやり難いの。上着と、スカ
ーフは取って」
面倒くさいだの何だのと文句を言いながら、それでも魔人はひとまず大人し
く言われた通りに従って、トロイの上に置いた。薄着になったネウロの肩に、
再度手を置いて、軽く押し、凝り具合を確かめてみる。すると、思った以上に
人間と同じ感触がして、驚いた。同時に、これなら出来そうだと安堵する。
肩をゆっくり、やや力を入れて揉み、凝った筋肉を解きほぐして行く。父親
ほどではないが、それなりに硬い。
388 :
つがい 2:2007/05/10(木) 23:53:03 ID:apz9VCB4
魔人も肩を凝るのだろうかと、自分で申し出ながら、弥子は幾らか疑問に思っ
た。ネウロは大人しく揉まれている。凝っているポイントを手で探りながら、
強弱をつけて揉んで行く。
そう言えば、ネウロの顔は擬態であって、本性は鳥の顔をしているんだった
と、弥子は手を動かしながら、思う。肉体は今のところ人間の姿をしているが、
HALの一件でヒグチとネウロが争った際、ネウロの腕が羽のようになったこと
を覚えている。もしかしたらこの肉体も擬態なのかなと、疑問に思う。
首筋から肩甲骨にかけて押して行く。こちらは何やら感触が硬い。ネウロは
大人しい。だが、立ったまま肩を揉むのと背を揉むのとは大違いだ。出来れば
横になって貰った方が良い。手を止めて、ネウロ、と声掛けた。
「何だ、もう終わりか? 5分程度しか経っておらぬぞミジンコが」
「違うよ、この体勢じゃやり難いから、ソファに移動して欲しいなって思って。
あとミジンコってさっきより小さくなってない?」
煩い、やり出す前に言わない貴様はミジンコで十分だと言いながらも、魔人
は大人しくソファに向かい、うつ伏せに横たわる。やはり、素直だ。もしかせ
ずとも気持ち良かったのかも知れない。すると俄然、やる気が沸いて来た。
「そうだ、ネウロ。良かったら『戻って』も良いよ。どうせここに居るの、
私とあかねちゃんだけだし、鍵かけとけば平気だし」
言いながら自分もソファに寄って行くと、ネウロは眠たげな目線を投げて寄
越した。勝手にしろと告げられ苦笑しながら足をドアまで伸ばし、弥子はかち
りと、鍵を掛けた。
振り返るとネウロは『戻って』横たわっており、弥子はまた、苦笑した。
きゅい、と音を立ててソファの上に乗ると、その下には己の腕を枕にしてう
つ伏せになるネウロがいる。
じゃあ、続けるねと一声掛けて、弥子はネウロの身体に触れた。
頭から首の後ろにかけては、先ほどと違い、鳥の羽毛に似ていると思った。
どちらかと言うとがさがさしており、硬い羽だ。きゅ、きゅ、と肩から背中を
押してやる。肩甲骨の骨の間に指を入れて、ゆっくりと結構の流れを良くする
ように、解く。
『戻った』ネウロは長身だ。上半身を解くだけでかなりの重労働となる。だ
が大人しいお陰で、想像していたよりもやり易いと思った。左側、右側と、バ
ランスよく、優しく背を揉んでやる。ふと、そういえば鳥は後頭部を掻いてや
ったり、撫ででやると喜ぶのだよなということを思い出し、頭から首筋にかけ
てを撫でてやった。するとやや、驚いたようにこちらを振り向くので、慌てて
手を引っ込める。
「ごめん、嫌だった?」
いやと、ネウロは答えた。そうしてまた、緊張を解き、うつ伏せになる。
「……続けろ」
続けろということは、不愉快では無いのだろう。言われたまま、弥子はネウ
ロの頭から、首筋、背にかけてを優しく撫ででやる。ネウロは大人しいままだ。
何度かそうして撫ぜてやって、さて、また肩を揉むかと姿勢を戻したところで、
ネウロの顔が横を向いた。目が呼んでいるようだったので、何? と、何気な
く手を差し出す。すると、ぺろん、とあの鳥特有の大きな舌で手を舐められた。
驚いて手を引く暇も無く、今度は手を甘噛みされる。柔らかく、ぎざぎざの鋭
利な牙がある口に手が挟まれ、突き刺さることはなく、本当に柔らかく、噛ま
れる。舌が指先を舐める。痛みを全く感じない辺り、唾液の酸性度も下げてあ
るようだった。くすぐったい。
389 :
つがい 3:2007/05/10(木) 23:57:12 ID:apz9VCB4
「ネウロ、くすぐったい」
動物からじゃれつかれるような感覚に、弥子は幼子のようにくすくす笑った。
ネウロは甘噛みを止めない。くすくす、くすくすと笑いがこぼれる。――と、
そこで唐突に、黒手袋が伸び、弥子の手を引いた。何かと思う間に動かされ、
ネウロの頭の下に身体を置かれる。枕になれと、言いたいらしい。
まぁその位は良いかと、大人しくネウロに膝枕をしながら、また、頭から首
筋、背を撫ぜてやる。眼を閉じているので、思い切って目の周りにも手を伸ば
し、優しく撫でさすってやる。ほんのすこしだけ指を動かし、毛並みと逆方向
に手を動かすと、ざふりと毛が逆立って、面白い。ネウロは驚くほどに大人し
くしている。段々自分も調子に乗ってくる。ネウロに生えている二本の角に手
を伸ばす。想像していた通り、堅い。ぎざぎざしている。なんとなく舐めたく
なって、舌を伸ばした。
ざらりとしていて、どことなく砂の味がした。
「我が輩を喰らう気か、ヤコ」
ぼんやりと薄目を開けてこちらを見る魔人に、食べないよ、とヤコは答えた。
「なんとなく、どんな味がするのかなって思っただけだよ」
答えて、くつくつ笑う。
どんな味がした? と魔人が問う。えっとね、と弥子は答える。
「なんかね、土や砂の味。砂漠みたいな、化石みたいな、そんな味」
「貴様は土や砂や化石を喰らったことがあるのか、節操なしめ」
「やだ、いくら何でも無いよ。――そりゃ、食べてみたいなと思ったことは
あるけれど」
そう、ぽつりと言うと身じろぎするのを感じ、慌てて、でも食べないから!
食べたこともないから! と付け足した。
「その位の分別はあるよ! 私だって!
――でも、ネウロの味、嫌いじゃないよ。なんとなく、懐かしいような、大
きいものに抱かれてるような、そんな感じがする」
そうかと、弥子の言葉に魔人は答えた。それから沈黙が落ち、視界がいきな
り天井を映した。
「決めたぞ、ヤコ、貴様を抱く」
鳥頭の魔人に組み敷かれ、弥子はただ呆然と魔人を見上げた。腕は魔人の両
手によって縛められている。
「泣こうと喚こうと、貴様を抱くぞ、ヤコ。言っておくが、性的な意味で、だ」
今だ現状を掴みきれない少女に、追い討ちの言葉がかかる、え。と、弥子は
応える。
「抱くってネウロ、何で?」
「何でもだ。今、決めた」
いいけど、と弥子は応える。そうして少し口ごもって後、でも、さ。
「あの、その、これって、こどもをつくる行為なんだよ? アンタは魔人で、
私は人間だから、出来るかどうかは分からないけれど、もし、出来ちゃったら、
アンタどうするの? 探偵業に支障が出るよ? 謎、食べられなくなっちゃうよ?」
矢継ぎ早に告げる。抱かれるのは良い。本音を言えばこういう状況で処女を
捨てるのは嫌だが、魔人がそう言う以上、逆らったところで抱くだろう。なら
ば、逆らったところで無駄だ。しかしただ一点、女としてどうしても、譲れな
い部分ががあった。私はと、深緑色した魔人の目を見据えて、告げる。
「嫌だからね、こどもおろすの。生まれてくる子には罪なんてないんだから。
私はアンタの子、産むから。絶対だから。だから、中途半端な気持ちで抱くっ
て言うなら、やめて。どうせ避妊させる気だって、無いんでしょ? ただ、楽
しみたいだけだって言うなら、私、ここで舌噛むから」
支援
391 :
つがい 4:2007/05/11(金) 00:03:51 ID:GPBMoov7
自分でも驚くほど、声がはっきりと響いた。震える事無く告げられた事に安
堵を覚える暇も無く、魔人を見つめる。これは勝負だった。決して負けられな
い闘いだった。
魔人から目を逸らさずにいると、魔人は顔をやおら近づけ、ぱくりと口を開
いた。鋭利な牙が視界いっぱいに広がる。喰われると思い目を瞑る。頬に舌が
触れる。べろんと、顔を舐められた。
え、え? と目を白黒させていると、再度、顔を……今度は唇を舐められる。
ぽかんとして見上げると、魔人は肩を震わせて笑っていた。
「馬鹿め、ヤコ。我が輩が貴様と貴様の子を養えぬほど甲斐性無しに思える
か? いかに弱体化が進めど、貴様と貴様の子を育てる方法なぞ、幾らでもあ
る。貴様は安心して、我が輩の子を孕むが良い」
言い、ネウロは弥子の首筋をぺろりと舐めた。
魔人の言わんとしていることは、やや間を置いてから浸透した。頬に熱を持
ちながら、それって、と答える。選ばしてやろうと、ネウロは言った。
「我が輩の今の、この姿と、貴様が見慣れているヒトの姿と、どちらで抱か
れるのが良いか。この姿の我が輩を受け止めるのは厳しいであろうから、出来
うる限り優しくしてやろう。擬態に抱かれるのが良いのであれば、ヒトの姿を取
っている分、我が輩の好きにさせて貰う」
どっちが良い? と問う声には、幾許か性質の悪そうな笑みが含まれている。
そうだねと、弥子は躊躇した後に、今のアンタが良いと答えた。
「ほう、先生は獣に抱かれる趣味がお有りとは、これは何とも驚きですね」
無いわよそんなのと、弥子は白い目で答える。
「ただ、これがアンタの本来の姿なんでしょ? だったら、この姿のアンタ
と一緒になりたい」
悪い? と問い返すと、魔人は鳥の眼を実に丸くさせて、悪くは無いが……
と弥子に告げる。
「貴様は本当に、愚かだ弥子」
言い、魔人は弥子のリボンを啄ばんだ。
392 :
つがい 5:2007/05/11(金) 00:07:33 ID:GPBMoov7
赤いリボンが魔人の大きな嘴に挟まれ、ゆっくりと解けて行った。黒手袋の
手で、ボタンがひとつづつ外されてゆく。想像以上に丁寧な仕草に、優しくす
ると言うのは本当なのだなと、弥子は内心感心する。
シャツの前が肌蹴られ、白い、小さな花をあしらった下着が魔人に晒される。
ネウロはひょいと弥子を抱き上げて、弥子の素肌に己の顔を摺り寄せた。くす
ぐったい。
きゅる、きゅると、不思議な音を立てるネウロは、弥子の肌を味わった後、
下着の肩紐を嘴に咥えた。マズイ、と思った次の瞬間、ぱちんと下着の紐が切
れて、ソファの上へとはらりと落ちた。
きゅう、と音を立てて、ネウロは弥子の胸に顔を埋める。小さいながらも、
それなりに柔らかさがあるのが嬉しいのか、しきりに顔を摺り寄せ、手袋ごし
の手で触れてくる。胸の頂をべろりと舐められ、思わず「っひゃん!」と声を
上げた。
弥子の声にぱっと顔を挙げ、また、きゅるきゅる、とネウロは鳴いた。きゅ
るきゅる、きゅるきゅると。
どことなく愛らしく感じ、頭をさらさら撫でてやる。ネウロは頭を押し付け
て、回した手で背中を撫ぜてくる。ゆっくりと、シャツが抜かれる。かさりと
音立て床へと落ちる。腹部へと手が沿って、ぱちりとスカートのホックが外さ
れ、足から落ちる。下着の上から撫ぜられると、背が震えて、ネウロの背中に
しがみついた。ネウロは背中を撫ぜながら、片手でもって下着を脱がす。おず
おずと、弥子も腰を上げて手伝った。
生まれたままの姿となると、ネウロは弥子を再度ソファに倒した。顔を摺り
寄せ、あの、きゅるきゅる、きゅるきゅるという鳴き声を上げながら、手や舌
で頂をいじる。鳥頭の魔人に性行為を行われているというのに、嫌悪感は不思
議と無かった。寧ろ、感覚としては酩酊感のようなものがあって、魔人には愛
しさのようなものすら、抱いた。
手は下肢へと伸びてくる。ひだを指で広げられ、くちりと一本、指が入った。
身体を震わせて起きようとするのを、ネウロに止められる。べろりと、安心し
ろとでもいうように顔を舐められ、また大人しく、横たわる。
ネウロは弥子の膝を折らせて、両膝を開かせる。頭も下肢に移動する。何を
するのかと訝しく思っていると、背が、反った。
ぺちゃぺちゃ、びちゃびちゃと音がする。ひゃ、ぁぁ! と声上げる。霞む
目で下肢を見たら、頭を埋める魔人の姿。太く、長い舌で花の蜜を啜っていた。
そうした行為があることは、叶絵や「進んでいる」級友の噂話から聞いてい
る。だが、自慰の経験すらない少女の身からすれば衝撃だった。精神的にも、
肉体的にもちかちかと火花が散り、一際奥に舌が入った瞬間、弥子の背筋は、
しなった。
くたりと身体が弛緩する。荒い息を吐きながら天井を見上げていると、気遣
わしげにネウロが弥子の顔を窺った。やや不安そうに、僅かに首を傾げるさま
がどことなく愛らしくて、どうにか笑って嘴を撫でた。ぺろり、と舌が手を舐
め、軽く甘噛みする。しばらくそうして心を和ませていたが、魔人の手を舐め
る様子が、幼子が母親に催促するような、そんな様子であることに気がついた。
視線をなんとなく魔人の下肢へと目をやると、変化を来たしていることに気
づき、慌てて目を逸らした。自然、顔が紅潮する。
ネウロは弥子を追いかける。視線を合わせて、求める。弥子はひとつ大きく
息を吸うと、再度ネウロに向かい合い、「いいよ、ネウロ」と目線を合わせて、
答えた。
393 :
つがい 6:2007/05/11(金) 00:11:09 ID:GPBMoov7
許すと、魔人はゆっくりと圧し掛かった。いつの間に衣を下ろしたのか知れ
ないが、熱いものが大腿部に触れる。熱気に、思わず身を怯ませる。ヤコ、と
ネウロが名を呼んだ。
掴まっていろ。痛いと思ったら肩に噛み付け。悪いが始めてしまったら、途
中で止めるつもりはない。いくら我が輩でも痛みは緩和させられない。だから
我が輩の肩に噛み付け、そのくらいは許してやろう。
いつもと同じ尊大な口ぶりで、そんなことを言うものだから、言われるまま
にネウロの首へと腕を回して、弥子は思わず笑ってしまった。それと同時に、
入ってきた。
声にもならない、悲鳴が洩れた。質量に、熱量に、痛みに、息が出来ない。
目を大きく見開き、次の瞬間涙がこぼれた。腕を強く回して、顔を魔人の嘴を
寄せる。ぺろり、と舐められた。涙ごと。ぐいと魔人の肩へと顔を寄せられる。
促していた。噛めと。魔人が痛みを与えるその代わりに、魔人にも、与えて良
いと。傷つけることを許すと。
小さく口を開き、僅かに魔人の肉に噛み付く。ヒトのように柔らかくないそ
の肌は、どことなく、舐めたあの角のように、懐かしさをもつ味がした。
あまりの痛みから何度か意識を持って行かれそうになったが、どうにかして
堪えきると、やがてゆっくりとネウロが身を引いた。引き抜いたその時に、朱
の混じったものがこぽこぽこぼれ、糸を引き、弥子がネウロの肩から口を離す
と、同じように、朱の混じった唾液が、糸を引いて、落ちた。
ネウロはあの、鳥のような仕草でこちらを窺ってくる。大丈夫と嘴を撫でて、
キスをしてやる。またそこで、絡み合っていた足に触れていた物が起きるのを、
感じた。目を、見開いた。
ちらりとネウロの顔を見上げると、どことなく居心地悪そうに遠くを見てい
る。
それがなんだか可笑しくて、妙に、可愛くて、腰が痛いのも無理をして、ネ
ウロの胸へと飛び込んだ。眼をきゅるきゅると瞬きさせる魔人に、座って、ネ
ウロ。と弥子は答えた。
ちゅ、と、小鳥がするような音を立ててネウロの嘴に弥子はくちづけをする。
ちゅ、ちゅ、と音を立てながらソファの座らせたネウロの首筋から、己が歯を
立てて気づけてた肩へ、胸元を、下肢へと、くちづけを降らせる。そうして張
り詰めるネウロのものをやんわりと手で包み込むと、ひとつ息を吸ってから、
ゆっくりと、舐めた。
僅かにネウロが身を震わせるのが分かった。それが嬉しくて、馬鹿みたいに
嬉しくて、弥子は歯を立てないように気遣いながら、下から上へと、舐め上げ
る。経験の無い身としては、上手いかどうかなどは分からない。ただ、懸命に、
先ほどネウロが自分の身にしたことを思い出しながら、弥子は舌を動かした。
そういえばネウロは指も動かしていたなと、男性であればどうするのが悦い
のかなと必死で考えながら、動いた。
394 :
つがい 7:2007/05/11(金) 00:13:35 ID:GPBMoov7
腰はまだ痛い。じんじんとする。目の前のそれは、グロテスクで、とてもじゃ
ないが美味しそうとは言えない。
だが、そんなことはどうでも良かった。
嬉しいのだ。愚かだとネウロは言ったが、その通りだと弥子は思った。
こんな、ヒトではない魔人相手に、しかも、鳥の形態である相手に処女を散
らして、あまつさえ、その身を奉仕する、など。
正気の沙汰では無いかも知れない。だが、それでも良い。今はこの魔人を喜
ばせたい。否、違う。
この魔人を喜ばせることで、自分もまた喜びたいのだ。
互いに感覚を共有したいのだ。ひとりではなく、ふたりで――味わいたいのだ。
舐め上げるものは昂ぶりを見せていた。そうしてひゅっと、弥子が息を吸っ
た次の瞬間に、眼に、鼻に、唇に、ネウロが、かかった。
幾らか口の中に入って咽る。顔がべたべたする。とろとろと糸引くそれは、
弥子の裸身をゆっくりとすべり落ちてゆく。苦さに僅かに涙目になりながら、
ごほこほと咳をしていると、ため息混じりに、魔人が弥子を抱き上げた。
「貴様は本当に、愚かだ弥子」
そう言って、ネウロは弥子を己の膝へと下ろす。ぐいぐいと、黒手袋でかかっ
てしまった精液を拭き取る。
「うん。私も実は、そう思う」
くすりと笑ってそう答えると、ネウロはぺろりと弥子の唇を、舐めた。
互いの心音が近かった。向かい合い、またすぐに硬さを取り戻したネウロの
身に跨りながら、弥子は喘いだ。
腕はネウロの背に回し、肩に噛み付くことはもう無かった。揺す振られるご
とに、今までの自分とは思えないほど、甘い声が洩れて、己ながら驚いた。
ネウロは弥子の喘ぎに合わせるように、きゅるきゅる、きゅるきゅると啼い
ている。きゅるきゅる、きゅるきゅる。ぁっ! ぁぁっ! きゅるきゅる、きゅ
るきゅる、と。
揺すられる。啼き声が重なる。弥子と、ネウロの。
律動を、音を、感覚を共有しながら、ネウロははじけ、弥子は、それを、受
け入れた。
395 :
つがい 8:2007/05/11(金) 00:15:36 ID:GPBMoov7
換気のために窓を開けた。事務所の中は行為後独特の臭気が立ち込め、バケ
ツいっぱいの水を張って、弥子は着替え、ごしごしとソファを、床板を、拭い
ていた。
身体はまだ、だるい。正直言えばまだ眠っていたい。だがそれでも身体に鞭
を打って掃除をするのは、こんな空間に居たくないからだ。何よりも依頼人や
他の人が来たときのことを考えると、それだけで背筋が凍る。
「ほほう、なかなか奴隷人形が板について来たものだな。我が輩、働き者は
嫌いではないぞ、感心、感心」
「……ッ誰ッのせいでっつ!」
必死で掃除をする弥子を尻目に、ネウロはいつもの格好で、トロイに座し、
パソコンを弄っている。誰のせいだと言うのだ? という問いかけに、弥子は
血の涙を流しながら、ええ何でもありませんよ! とぎりぎり雑巾を絞る。
ふむ、とネウロが言った。
「だがまぁ、巣を守るのは、つがいの役目か。どれ、弥子、我が輩も手伝っ
てやろう」
え? と弥子が目を丸くした次の瞬間、視界が反転し、弥子の額が床へと当
たった。
「あはははは流石だぞヤコ! 見事なまでに雑巾だ!」
「誰が雑巾だ! 誰が! 手伝いになってないってぇのッ!」
きゃあきゃあと騒々しい事務所の外には、新緑に映える青空が広がり、二匹
のツバメが渡って行った。
*了*
鳥ネウロに鳴き声が…?!
何かかわいくて萌えた!!
GWは終わったというのに立て続けの神降臨にGJ!!!!
GW期間が続いているかと思うほど、続けざまの萌え作に激しくGJ!
まったりラブラブな鳥ネウロと弥子のエロが可愛いよ。
このスレのGod Weekは終わらない
鳥甘エロで最高ですた
あの鳴き声は求愛用なのかとエスパーしてみる
それにしてもGWは終わらないな。すべての神にGJ!!
ごがつ
それはGM(ゴッドマンス)
内容:
「ところでヤコ、貴様の体の穴をコンプリートしたいと思うのだが」
「はあっ…ああっ、何言ってんのよ、もうどこが残ってるっての…。口は会ったその日に
つっこまれたし、鼻はフックされたし、耳はこの間ズボズボされちゃったし、他の二つは
…今つっこまれていじられてるし」
「やけに説明ゼリフだな、ヤコ。しかし貴様は一つ忘れている」
「はあ…んっ、どこ…よっ」
「尿道だ」
「え」
「大丈夫だ、慣れればそこそこイケるらしいぞ」
「いやああああっ!確かに穴だけど、なんだかそこはいやっ!って、ああんっ!
髪が伸びてシュルシュルとか、だめえええっ!」
なんかふと浮かんだコネタ。
鳴声カワユス(*´д‘*)
GJだ!
ウチのインコが今発情期なんだが、頭撫でてやるとネウロみたいな泣き声出すぞ!!w
きゅるきゅりきゅるきゅり…
…尿道は後が痛いらしいぞwでも続きを待つ俺がいる
>>399 すごい、読み解かれた。
うん、そう。生き物って求愛時、変わってたり、綺麗だったり、可愛い声出すじゃん。
何も知らない弥子が深く考えずに「可愛いな」と思ってたら面白いなと
(書き手のみが)ニヤニヤするネタだったんだが、エスパーされたので皆でニヤニヤのがいいよ。
偶然当たったチケットで、ウィーン版エリザベートってミュージカルを見た
黄泉の帝王トートと配下の死の天使(片手だけ羽がバッサバサ)がネウロに見えて仕方なかった
人外でドSで執着しまくりだったんだ
>>386ごめん。ネウロ×弥子のいちゃいちゃは個人的にいまいち盛り上がりません・・・。
405誰です?
405の個人的な意見など誰も興味を示していないのですが…
405が盛り上がらなくても他で盛り上がっている人がたくさんいる事をお忘れなく
405的に盛り上がるものを投下してほしい
>>405 ????
…それを職人や住人に伝える必要はあるのかい?
まぁ、もちつけ
405はきっとあれだ、イヤヨイヤよも好きのうちなんだ
好きじゃないとかいってクリムゾンしてくるはずなんだ
好きじゃないものがあるっていいよな〜
開拓の余地があってさ〜
カプはとにかく駄目な人はとことん駄目だから強引にすすめるのも不満言うのもNG
ネウヤコいちゃいちゃで盛り上がっている流れを変えたければ
何でもいいから何か他のものを……
サイアイいちゃいちゃとかヒグ弥子ほのぼのとかネウアヤしんみりとかさ
うん、俺が見たいだけなんだ、ごめん
>サイアイいちゃいちゃとかヒグ弥子ほのぼのとかネウアヤしんみりとかさ
よう俺
まぁ同じカプでもこういうのはちょっとってのはあるかもしれんよな
けど職人が悪いわけではないのだからさ そこは自重しなくちゃ
主張の仕方も色々あるしね
自分の好きなネタをさりげに主張してみると吉と出るかもしれんし
ああ……そうか、カプ解釈がずれてて気に入らなかったって可能性もあるのか
難しいね 二次創作って
このサイトは結構ラブラブな関係のネウ弥子が人気?みたいだから
そうじゃない人はニッチ産業的な切なさを味わうかもね
でもだからって文句言うのは職人とそういうの好きな人がかわいそうってものだ
小ネタとかSSとか書いて落としてみるといつの間にか自分の好きなのが増えたりしてることもあるよ
ネウ弥子も好きだが、実は本命カプが別にある俺はたまにそうやって誘導を試みている
(……やりすぎるとウザがられるかもしれんけれど)
まあ、ここは人それぞれの萌えをぶちまける場所だからな。
読んだ人の数だけキャラ解釈や萌えがあるから仕方ない。
ダメならスルーするか、他のネタをふって流れを変えるしかない。
自分の萌えを気に入ってくれれば、次に続いてくれるかも。
いちゃいちゃがイヤなら、なんか鬼畜なネタをふってみるとか、カプがいやなら
他のカプをリクしてみるとかしようぜ。
よし、流れを変えるべく公式認定なカポーである
ヒステリア夫妻
3年後の英語教師と給食のおばちゃん
をリクエストしてみる
どうでもいいけどピルって効き目あるのかな?
女性陣が避妊方法で言い合ってる話が見てみたい。
ピルは正しく飲めばほぼ100%の避妊率と医者に聞いた
ゴムも正しく使えば96〜98%とも
こんな時間に、ネタが二つ降ってきたので書いた。
「アイー、お腹空いた。おやつー」
「もうですか、最近は早いですね」
「だって、暇なんだもん。何をしても結局脳を使うからその分お腹空いちゃうんだ」
「仕方ないですね。では昨日作り置きしていたこれを」
「わーい、プリンだ。美味しそー♪ぱくっ……???」
「…どうかなさいましたか?」
「アイ、プリンがなんか苦いよ?」
「ああ、Xの健康のことを考えまして、センブリを煎じたものを入れてみました」
「あ、それでかあ。このまったりとしつつ、しつこい後味の苦味は…って、そーじゃなくて!」
「ボケが上手くなりましたね」
「それも違うよー、俺は甘いおやつが今食べたいんだよね。おやつおやつおやつーー!」
「作り置きしたものが、まだありますよ。青汁のゼリーとか、サンショウウオの黒焼きの甘煮とか」
「そんなキワモノやだやだー!アイが俺をいぢめるー!」
「好き嫌いをしていたら、いい子になりませんよ。X。これも私の愛です」
「!それマジ?アイ、俺のこと好き?いっぱい好き??」
「軽い冗談です。では青汁ゼリーをお持ちしますね」
「うわ、いろんな意味で今のアイ、怖ーー!」
糖分は脳の栄養。
419 :
酩酊の夜:2007/05/13(日) 00:49:07 ID:Sjz+KmeT
本物の探偵が経営するバーが実際にある。
ということで、うっかり書いてみた。
「…んー…」
「どうしました、先生」
グラスを掴んだまま、弥子はぐったりとカウンターに伏せっていた。そんな様子を眺めてネウロは
妖しく微笑んでいる。獲物をゲットしたとばかりの得心した舌舐めずりが生々しい。
「これ、何ぃ…?コーヒー牛乳だと思ってたのにぃ…」
弥子はもう呂律が回らないようだ。
「最初にカルアミルクだと、申し上げましたが」
「それ…カクテルじゃん。ネウロの嘘つき…」
ふらふらしながら立ち上がろうとする弥子を支えるように抱き込みながら、ネウロはいやらしいほ
ど優しい仕草で乱れて頬にかかる髪を直してほんのりと染まった耳に毒を吹き込む。
「でも、甘かったでしょう?甘くてとても美味しかったでしょう、先生?」
「…うん」
妙に素直なのは、やはりかなり酔っているからだろう。アルコールには慣れている筈の弥子がこ
こまで前後不覚になるのは珍しいことだったが。
「先生」
毒は濃度を増していく。
「今夜、とびきりのカクテルを御馳走して差し上げたのですから、僕にも先生を御馳走して頂けま
すね」
するりと頬を撫でる手が、そのまま首筋を通ってベストの中に潜り込む。
「やぁ…やだったら…」
そんなことは嫌だと足掻くように緩く手足をばたつかせる弥子だったが、もうそれほどの抵抗はな
い。酔っているせいでとろりと潤んだ眼差しが誘うように見上げている。
「可愛いですね、先生…今夜はもう離しませんよ」
囁く声の背後で、狙いすましたように室内の照明が落とされた。
単にバーテンネウロが書いてみたかっただけ。
419と418で
黒手袋バーテンとクールパティシエが一緒に存在するスイートバーを想像したのは俺だけでいい
GJ!
そんなスイートバーは限りなく萌えだ
弥子が掃除とかの下働きやらされてて、吾代と笹塚と葛西が常連だったりするとイイ
弥子目当てで未成年なのにやってくるヒグチとかそれを連れ戻しにくる笛吹とか……
いつもアイさんのスイート食ってるだけのXが実は経営者だったりなんかして
あ、おいしい紅茶を淹れる看板娘(の死体の髪の毛)も入れてあげてください
>>418-419、GJ
GJGJ!萌えました。続きを読んでみたい。
クールパティシエ=シロタを想像してしまった。ドーピングコンソメスイーツ…
423 :
ギブソン:2007/05/13(日) 11:22:03 ID:8zVSaOrs
「まず、ドライジンを50ml」
「むぐむぐむぐ!」
「次にドライベルモットを10ml」
「うぐむ!むぐむぐ!」
「最後に氷だな」
「ぐ〜〜〜〜〜〜っ!」
「 そして、シェイク、シェイク、シェイクだ。ふはははは」
「(声にならないが悲鳴)」
「最後に、ピンに刺したオニオンだな。さあヤコ、自分で作ったカクテルはどうだ?」
「ぶふっ!なんか生ぬるくて…微妙。というか、オニオンのピンを鼻に刺すな、もぐもぐ」
解説しよう。人の口の中に酒を入れ、頭を振り回してシェイクする飲み方を、人間シェイカー
という。一部の大学の飲み会などで実施されているが、酔いが回りやすく危険なので注意しよう。
「ちっ、このウジムジが。シェイカーの代わりにもなれんのか。食べ物ばかりでなく酒までも
飲み散らかすから、感謝の念を示せるようにシェイカーにしてやったのに。仕方ない。次は
ボトルの代わりにしてやる」
「ちょ、待て、待って!そこはヤバい!急性アル中になるんだから、スカート離せえ!」
ネウロでバーテンダーというと、こういうのが浮かんだ。作ってる酒はギブソンな。
オニオンを鼻にさすのがやりたかった。
未成年の飲酒は法律違反です。
ボトルにするのはどちらだろうと思ったのは自分だけで(ry
アルコール浣腸は死に至ることもあるので大変に注意
魔人とか怪盗ならエメラルド・アイルとかの上級者向けもいけそうだな
笹塚は焼酎派だからカクテルネタ使えないのが無念
よく考えたら吾代もビールとかばっか飲んでそう
焼酎はカクテル何か無かったっけ?
ビールならトマトジュースも弥子に口移し→人間シェイカーしちゃってレッドアイとか
日本にはワカメ酒という立派な風習がアリマース。
ライスいい事言うじゃないか…
弥子は金色っぽそうだな
よし、ここは叶絵でどなたか
焼酎カクテルなぁ…手持ちの本見たら
ホワイトリカー使うのだと
春雪(シェイク)
焼酎10ml
グリーンティー・リキュール10ml
カルピス10ml
酎ティーニ(ステア)
焼酎50ml
ドライ・ベルモット10ml
オレンジ・ビターズ1dash
オリーブ1個
酎フィズ(シェイク)
焼酎45ml
レモン・ジュース20ml
砂糖2tsp、ミルク1tsp
ソーダ適量
スライス・レモン1枚
マラスキーノ・チェリー1個
泡盛使うのだと
エル・ニーニョ(シェイク)
泡盛20ml
メロン・リキュール15ml
ライチ・リキュール15ml
レモン・ジュース15ml
メロン・シロップ5ml
スライス・ライム1枚
紅乙女使うのだと
舞乙女(シェイク)
紅乙女20ml
クレーム・ド・フランボワーズ15ml
コアントロー10ml
レモン・ジュース1tsp
グレナデン・シロップ10ml
が載ってる。
ステアだとスプーン代わりはネウロの舌か? とも思ったが指だろうな。
週末も萌えがいっぱいだな
ありがたや
拝んでおこう(-人-)ナムナム
カルピスに過剰反応してしまったわけだが
…おや? 今週の本誌がアレなので、ここ祭りになってると思ってたのに…
嵐の前の静けさかなww
本スレでアイ萌え語ったら箱にされた俺がきましたよ
ショートカットのアイモエス
>>432 今週のアレでネウヤコよりも
うっかりヤコネウを期待してしまったのは
自分だけだろうか…
神様や天使様へ
まだ本誌読んでない自分に、どうかダイジェスト的なネタを投下してください
なんかもう普通に一緒に寝てるのなw
なんかもう夫婦だよねW
今週の狐化ヤコで「やぁあん、しっぽが感じるのー」みたいなのが読みたい
萌えつつも、「ヤコはネウロを異性として意識しているんだろうか……」
と思ってしまった素直になれない自分がいる。
どんな凄まじい展開になってるんだとビクビクしながら確認して拍子抜けした。
あんまり脅かさないでくれよー
狐耳プレイを待っている俺が来ましたよ。
ネウヤコ自体は結構好きなんだけど
原作であまり露骨にやられると「……」だったりする俺みたいなのもいる
こっちで勝手に妄想するから別にいいよ、と
髪を下ろしたほうが弥子は可愛い件
アイのイメージ変わりっぷりに悶えた件
髪をおろしたヤコを見たことがあるのは、ネウロとあかねちゃんと叶絵ぐらいかな
女の子ってちょっとしたことで印象変わるっていうけど、吾代や笹塚の反応が見たいものだ
勝手に妄想するなら原作に対して文句言う必要もないやん
露骨だろうがなんだろうが松井が思うように描いてくれればそれが一番いい
むしろ松井が今日も原稿を書いてくれることが自分にとって最大の萌え、賎し
いや癒し
まぁ続きは燃えスレで語るとして、狐耳プレイを待ちます
「感じ方違うよなあ」に反応しただけで「こういうのもいる」と言っただけで
別に文句言ったつもりはないんだ
気に障ったんならごめんよ
つうか同じ部屋で寝ていたのか
読み返すまで素で気づかなかった……
そんなに問題のシーンか?
と思った俺はもう感覚が麻痺してしまってるんだろうか
相変わらず二人の間に色気は感じないし
普通の男女なら多少なりともそんな雰囲気になりそうなのに
お互いなーーーーんも意識しあってないという
そこがいいんだよなネウヤコは
弥子の狐コスプレ記念に神様降臨を待つ!
弥子可愛すぎる・・・!!
髪留めはずすと後髪も長くなる不思議w
それはともかく
髪留めはずしたヤコの髪に多少の柔らかさが戻ってるのを感じて
懐かしさにちょっとほろりとキタ
最近のヤコの髪は硬そうでなァ
心配せずとも453も同じくらいの人気者になれるさ
50にも満たないレスくらい読んでみようぜ
…このスレに限って言えば、一番レスついたSSは笹アイサイアイだと思うのだが
レスしないまでもROMでGJしてるSSもあるだろうし
前の温泉のときの嫌がらせ兼ねたヤコの真上の天井でネウロが寝てるのより
今回の隣のベッドで普通に寝ているほうネウロとヤコの気の許しっぷりのほうに萌えた
それとは別に、普通に考えたら、女子高生が彼氏でもない男と同じ部屋に寝てるのに
ヤコがちっとも慌てた様子がないから
アンタ着替えとかネウロの目の前で堂々とですか?と突っ込みたくなった
それともやっぱりその落ち着きっぷりはヤったあ(このあたりから妄想
いつ一緒に日付を越えたんですか?!
わかりません><*
妄想をブッちゃけられるこのスレが大好きです…
そして、妄想を煽ってくれる原作が死ぬ程好きです
色んな方面で祭りがあるといいよね…よね!
とりあえず、瘴気吸ってちょっと体力有り余っちゃってるネウロの元気っぷりを
職人方に仔細に描写していだきたい。
「お食事と布団の用意をいたします」ってセリフのコマで
ネウヤコ二人が描かれているところに妙に含みを感じる。
何アレ。初々しいカップルを冷やかす仲居さんの図みたいな…
友達の計らいで二人一緒の部屋使うことになっちゃってドキドキみたいな…
ラブコメかよ!少女漫画かよ!
ホント松井先生様はどう思って描いてるんだ?踊らされてるのか!
460 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 05:50:40 ID:aJ4aMrYX
>>455 お互い男女を意識してないだけだと思われる
なんか、数ヵ月後の設定で突然子供がぽこっと生まれてたりして、
「実はあの時…」とか後付け出来そうだ。
普通に枕並べてるってどうよ。妄想が止まらないよ。
自分外泊よりむしろネウロを理解しつくしている弥子に萌えたクチ。
「長い付き合いだから大体わかる」腐れ縁いいよいいよー
ネウロも弥子が分かってくれるの知ってて説明してないんだろうなー。
今週はアイ萌えも同時に襲ってきたから困る
警察陣とアイがいい感じに対立することになったりでもしたら
明らかに致死量とわかる鼻血を噴いてテーブルに落ちていける。
あの服のほうが今の服より脱がせやすそ(ry
ヤコの母親も何回外泊許すんだかw
今回制服で行っちゃったじゃんww
寛容な母だよな、考えたら
466 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 19:28:19 ID:Z1x+IQUe
>>459 同じく
イヤ絶対松井は確信犯だよ松井がか編集がかは知らんけど
狙ってないはずがない今回のみならず多々そういう表現今までもあった
わかってても思惑通りにに踊らされてる自分orz
わぁんあげちゃった
ここ見てたら思いついて取り急ぎ書いてみたネウヤコ。
障気を求めやって来た村にネウロが『謎』の気配を感じ取ったために、急遽泊まることに
なった寄合所の、何の迷いもなくネウロと同じスペースに並べられた布団の中で、私はひどく
落ち着かない気分だった。
それでも溜息を一つ吐いて、事件が起これば嫌でも動かなければならないのが分かっている
から、その前に少しでも身体を休めなければと仰臥して目を閉じる。
……と、不意に布で仕切られた一方から微かな音が聞こえた。
確かそっちには飯綱さんと森永さんが…と思い至ったところで、音はくぐもった小さな声に
代わった。
「…ちょっと…他に人いるんだから、やめてよ…」
聞き取れたその内容に、身体が強張った。
(うそ…コレって、もしかして……)
辿り着いた予想に、息をするのさえ憚られる思いで上掛けを引っ被る。それでも声はまだ
聞こえて来る。
「大丈夫だって。俺達より前からこんな田舎に来て歩き回ってた奴らばっかりだろ、どうせ
疲れてぐっすりのはずだ。大声出さなきゃ気付かれねーよ」
潜められた声が聞こえて、耳を塞ぐ。
(早く眠らなきゃ、眠らなきゃ…)
押さえた耳の中で、血液の流れてる音が煩わしい。顔が熱い。脈が速くなる。
「!!」
いきなり何かが身体に触れた。いや、何かではなくネウロだ、絶対に。
そっと上掛けをずらすと、愉しそうな笑みを浮かべたネウロと目が合った。もしかしたら
謎が発生したのかと思い問いかけようとした途端、鼻に掛かった小さな喘ぎが耳に入って来て
思わずびくりと身を竦める。
「貴様、随分と顔が赤いな。他人の情事を聞いて興奮しているのか?」
聞こえるかどうかっていう小さな声で指摘を受けて慌てて首を振って否定を示すけれど、
ネウロは全然気にしない様子で私の身体に手を這わせ始めた。
ぎょっとしてそれを止めさせようとした私に、ネウロがまた囁いた。
「欲情したなら丁度いい、我が輩たちも愉しむとしようか」
私の意見なんて最初から聞くつもりはないらしく、服の中に入り込んで来た手の感触に、
危うく声を上げそうになるのをなんとか堪えて、ネウロに可能な限り小さな声で話しかける。
「ネ、ネウロ、やめてよ。すぐ傍に人、いるんだよ」
「何を言っている。それでも始めた者がすぐ傍にいるだろう。我が輩達が同様の事をして何が
悪い」
全然悪びれた様子もなく言い切るネウロはどうやら本気らしくて、このままだと間違いなく
始められてしまう。何とか止めさせないと…と考えてると、ある事を思い出した。
「駄目だってば、えっと…確か飯綱さん、カメラマンでしょ、こんなことしてるの知られたら、
大変な事になっちゃうよ」
「む…」
さすがに醜聞は避けたいみたいで手の動きが止まった事にほっとしていると、ネウロがまた
とんでもない行動に出てしまう。
「!!」
何かが身体を通り抜けた…違う、身体が何かを通り抜けた感覚があって、覚えのあるそれに
事態を把握した時には、ネウロの手が動きを再開していた。
「どうせ奴らはこちらの事など気にする余裕もないだろうが、まあ念のためだ。これで遠慮は
いらんから、さっさと脚を開け。そう長く保つ能力ではない事は知っているだろう」
「何その露骨な命令! 大体、イビルブラインド使ってまでする事かぁ!?」
あまりの展開に思わず声が大きくなったけど、直後にキスで口を塞がれて結局抗議の言葉は
出せなかった。
服の中に入り込んでいたネウロの手が、寝るためにブラをしてない胸に伸びて来る。
「貴様、やはり奴らの声を聞いて興奮しているのか」
指先でくにくにと刺激される胸の先は痛いくらいに硬くなってるのが自分でも分かっていて、
それでもそれを認める事は言えなくて、唇を噛み締めた。
「ほう、違うとでも言いたいのか?」
ネウロの手は懸命に耐えてる私の事なんてまるで気にしてない様子で私の身体を弄り続けて、
止める間もなく下着の中にまで入り込んだ。
「やっ…」
「ふん、矢張りもう欲情してすっかり濡れているではないか。しかもなんだこの濡れ方は、
これならすぐにでも挿入出来そうだぞ」
反論の余地はなくて、恥ずかしさに顔が熱くなる。
ネウロは手際よく私が下半身に身に着けていた物を取り去ると、私の中から溢れ出した
ものを、わざと音を立てて舐め始める。
「っ、……ぁ、あ…っ」
いくら能力を使われてるっていっても、確かこれは単に存在が目立たなくなるだけで、声を
消したりするものじゃなかった筈だ。それが分かっていても声を殺しきれなくて、どうしたら
いいのかわからなくなってしまう。
「んぁぁっ!」
じゅるり、と一際大きな音と同時に強く吸われる感覚があって、思わず声を上げてしまった。
はぁはぁと荒い息を吐く私を眺めてから、ネウロは人のことを言えないくらい欲情した様子で
熱く、大きくなってるものを私の入り口に押し当てて、一気に突き立てた。
「っぁあああぁぁっ!!」
ネウロが、私の中をぎちぎちと押し広げて入って来て、叫んでしまう。大きくて、苦しくて、
それを耐える様にネウロの身体に縋りつく。
「能力が働いているうちに、手早く終わらせるぞ」
「ぁっ、ネウロぉ…!」
ネウロの激しい動きに、がくがくと身体を揺さぶられる。ただ強いだけじゃなくて私の弱い
場所を的確に狙ったその動きは、私を簡単に追い詰めていく。
「ねっ、ネウ、ロ、…ぅあぁ、ダメ、ダメぇ」
限界が近付いてるのがわかって、堪えられない声が出る。
「そろそろ、か」
言うなり繋がってるトコのすぐ傍の、ソコ、をくんっと押されて、あっけなく限界が来た。
「んっ、ぅむぅぅぅっっ……!!」
上げかけた声は、私の中に熱を吐き出しながらキスしてきたネウロの口で封じられる。暫く
そのままで抱き合って、ネウロが落ち着いた頃に漸く開放された。
「……なんとか、能力が保ったな」
耳元で囁かれた声に現状を思い出し、一気に血の気が引いた。だけど気が付けば聞こえて
来る声はもうなくて、私達より早く終わってもう眠ってしまったみたいだ。
「もう…無茶しないでよ…」
「貴様の欲を満たしてやっただけだ。それより早く眠ってしまえ。『謎』に備えてな」
唇を尖らせてネウロに文句を言うけれど、ネウロはさっさと自分の布団に戻ってしまう。
何を言っても無駄なのは分かってるから、ポケットから出したティッシュを下着に当てて、
静かにお手洗いに向かう。
窓から見えた星空はすごく綺麗で、こんなに綺麗な星が見える土地でネウロやフライデーが
元気になれる事が少し不思議で、こんな穏やかな村に事件が起きる事が、少し哀しかった。
タイトルこんなのしか浮かばなかったw
狐ネタが入れられなかったのが無念。
GJ!!!
最近コミックス派だったけど本編が見たくなった
ムラムラ…
>>322のアヤがディレクターに…というネタで書いてみた
最初に謝っておくごめんエロくない
474 :
闇を侵す 1:2007/05/15(火) 22:36:50 ID:4OY5Xtxu
痛いほどの沈黙の中、自分を慰めるように歌を歌った。
一度口を開くと音色が絶え間なく溢れ出てきて、それは私の心を切ない幸福感で満たした。
「歌う」ということを意識し出したのはその時だった。
心に鍵を掛けて誰一人中へ通さなければ、静かで心地好い自分だけの世界が作れた。
そしてその閉じられた世界で創り上げた音楽は私の脳を激しく揺さぶった。
もっと創れ、もっと歌えと。
次第に私は自分以外の人間のことも考えられるようになっていった。
この世界には私と同じ思いの人――世界でひとりきりの人がたくさんいるはず。
その人達に私の歌を届けたい。
そうして街角で歌うようになり足を止めて聴き入ってくれる人は何人もいたが、
私が真に聴いてほしいと思う人達に届けるには不十分だった。
もっと広い場所で大勢に向けて歌いたくとも私にそんな力はない。
台島拓郎に出会ったのは焦燥感が募るに反比例して自信が失われつつあった矢先だった。
「その曲を真に伝えたい人達がいて…君はその人達に向けて歌っている…。そうだろ?」
私の歌う理由を言い当てたその男は、さらに最新の技術と大勢に向けて歌える場所を用意してくれるとまで言った。
私は驚きを隠せずに彼の顔を見つめていた。
思わぬチャンスに戸惑ってもいたけれど、それ以上に私を理解する相手がいることが信じられなくて。
私の次の驚きは、台島に大泉ひばりを紹介された時だった。
「大泉ひばりです。台島さんから話聞いて会うの楽しみにしてたんだよ!
まさかこんな綺麗な子だとは思ってなかったけどね」
そう言って私の手を握った手の温かさと全てを受け入れるような笑顔。
あんなにも好意的な笑顔を向けられたのは初めてで、
私は硬い笑みを返すしかできなかったけれどそれさえもひばりは受け入れてくれた。
こうして私は二人と出会った。
475 :
322:2007/05/15(火) 22:39:25 ID:YwOv0LBW
やっべ夢実現?
支援
476 :
闇を侵す 2:2007/05/15(火) 22:44:37 ID:4OY5Xtxu
それから私は台島とひばりにサポートされてデビューした。
初めて出した曲は10週間目にトップになった。
私の歌を多くの人が認めてくれた。
その中にいるひとりきりの人達に歌を届けることができた。
そう思うと喜びと誇りが胸に広がった。
台島とひばりも自分のことのように喜んでくれた。
――私の音楽が世界を揺らす。
途方もない夢だ。
でも二人の確信に満ちた顔を見ていると、その言葉を私も信じられる気がした。
台島とひばりがいてくれたら、どんな大きな夢だって実現できるように思えた。
ゴールデン枠の音楽番組に出演できるかもしれないという話が持ち込まれた時、台島は喜びながらも渋い顔をした。
その時の私は台島の心中も知らずに、人気番組という媒体を通せばよりずっと多くの人に歌を聴いてもらえるだろうと期待に胸を膨らませていた。
話は順調に進んでいき、台島と一緒に番組のディレクターに挨拶をしに行った。
ディレクターの男性は上機嫌で、新入りの私にも優しく接してくれた。
最初硬い表情をしていた台島も徐々に安心したように態度を軟化させていった。
油断していたのだ、私も台島も。
打ち合わせの後皆で飲みに行こうと誘われて、断るのは角が立つからと受け入れて。
飲みに行った店では堅苦しい話抜きで盛り上がって。
ディレクターの屈託のない態度には台島の警戒心も薄れていた。
それも仕方がないと思う。
店を出て台島が振り向いた時には私もディレクターもいなくなっているなんて想像もしていなかっただろう。
突然タクシーに乗せられた私も、あまりのことに言葉を失っていた。
仕事場でも店でもそんな素振りを全く見せなかったディレクターが、
あらかじめ店先にタクシーを呼んで周到に用意していたなんて思いもよらなかった。
人目を憚る必要がなくなったディレクターは遠慮なく私の肩を抱き、舐めるような視線を浴びせてくる。
タクシーはホテルの前に止まった。
抵抗や逃亡が無駄だということは分かっていた。
拒絶することで出演が白紙になるのも台島に迷惑を掛けるのも避けたかった。
私は覚悟を決めると促されるままホテルに足を踏み入れた。
477 :
闇を侵す 3:2007/05/15(火) 23:02:32 ID:4OY5Xtxu
部屋へ入った後も言われるがままにシャワーを浴びた後一糸纏わぬ姿を曝け出した。
今日初めて会った男に全てを見せることに羞恥心がないわけではない。
それでも恥ずかしがって嫌がっても男が許すはずもない。
だったら大人しく従順になった方がいいだろうと思った。
ベッドの上に身を投げ出し、覆い被さる男の愛撫に身を任せる。
乳房を手のひらで包まれ頂を弄られる。
首筋を熱い舌が這い回り吐息が耳朶をくすぐった。
照明の落ちた薄暗い部屋の中、男から与えられる感触が全てだった。
翌朝事務所に行くとひばりが私の姿を見るなり「アヤ!」と叫んで飛びついてきた。
「かわいそうに…。ごめんね、私何も知らなくて。あんたのこと守れなかった…」
どうやら台島から聞いたらしい。
ひばりは目に涙を溜めながら私をぎゅっと抱きしめた。
「アヤ…」
台島も近づいてきた。
「すまなかったアヤ。あの人の噂は聞いていたし、用心もしていたのに…。俺のせいだ。
お前を傷つけることだけはしたくなかったのに…」
そう言って台島は握り締めた拳を震わせ俯いた。
私はひばりに抱きしめられたまま身動きできなかった。
何故二人がこんな悲痛な顔をするのか分からなかった。
私は何とも思っていないのに。
確かに私はあのディレクターに犯された。
体には赤い痕が無数に刻まれているし、男を受け入れた場所は今も痛む。
顔に吐き出された生臭い匂いと粘ついた感触も生々しく覚えている。
そしてその全てが私にとって初めてのことだった。
でも私は傷ついてはいなかった。
初めて男の欲望を体の奥に受け入れ処女を喪失しても、悲しいとは特に思わなかった。
経験がなかったのは別に貞操を守ってきたわけではない。
単に機会がなかった、それだけのことだったのだから
478 :
闇を侵す 4:2007/05/15(火) 23:14:52 ID:4OY5Xtxu
ディレクターはすっかり私を征服したつもりのようだった。
私の腰を掴んで好きなように揺さぶって。
私の顔と胸を白濁で濡らして。
言われるがままに汚れた性器を舌で清める私を見下ろして。
でも違う。
私を征服などできるわけがない。
あの男は心にまでは侵入できなかったのだから。
体は暴くことができても、私の閉じたひとりきりの世界にまでは入ってこれない。
たとえ体は犯されても私の心は今までと同じ心地好い暗闇だ。
だからまた歌える。
そう思ってここへ来たのに。
なのに台島とひばりは私が犯されたことを自分が傷つけられたように悲しんでいる。
助けられなかった、守れなかったと自分を責めて悔やんでいる。
何故?
何故そんなに私のことを大切に思ってくれるの?
どうしてあなた達はこんなに温かいの?
「辛いことは忘れよう、アヤ。もう二度とあんたをこんな目に遭わせないよ」
「安心しろ。これからは絶対に、何があってもお前を守るからな」
二人の優しさが、私の心の闇に染み渡っていく。
澄み切った闇に光が差し込む。
ああ、どうか。
これ以上私を侵さないで――。
ねちっこいエロが書けたらよかったんだけど自分には無理orz
アヤ好きなんでもっと増えたら嬉しい
うお、初めてリアルタイム遭遇した!
淡々としたアヤ語りに引き込まれる。
私的にアナタの文体がすごく好きだ!!GJと言わせてくれ!
481 :
322:2007/05/16(水) 01:01:48 ID:dw9A1ScB
神ありがとう
こんなのが読みたかったんだよ…!!!!
顔射されるアヤが容易に想像できてハアハアした
神様! GJです!
483 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 14:25:03 ID:yL6mSf1P
エーロ・ゴシカァン!
エーロ・ゴシカァン!!
エーロ・ゴシカァン!!!
狐ネタで何かお願いします
神の光臨を全裸でwktkお待ちしております!!
神達が今週号で寧ろ意欲がなくしたんじゃないかと
心配している自分がいる…
狐ネタか…イ イ よ ね !
とりあえずsageつつ靴下のみ残しほぼ全裸で正座して降臨を待つ
死ぬほど書きたいけど大事な試験の直前で身動きとれない
こんな俺に癒しを与えてくれる神がもしいるなら
狐ネタとか……アイのショートカットとか……色々……
エーロ・ゴシカァン
この時期暇な神はなかなかいないのだろうか…
みんながんがれ
おいらもできるだけがんがる…
狐ネタ、パラレルなら今書いてるんだが…
本当にパラレルで、いいんだろうか……
パラレル…ぜひ読みたい!
自分も狐ネタ難しいかったが、何とか書いている。
短い上に本誌設定まで変ってしまう。
ちなみにロリっぽく洋物。
パラレルだろうが洋モノだろうがなんでもおk
お狐様祭を全裸にて待つ
では、狐洋物パラレル、イってみる。
初投下なだけに、尋常じゃない緊張だ。
神降臨までのつまみにして欲しい。
狐ネタでロリでパラレルで、ネウヤコ。
洋風貴族っぽいネウロだと思ってくれると嬉しい。
苦手な人はスルーしてくれ。
494 :
PLAY 1:2007/05/17(木) 23:54:15 ID:C1VKIJFy
片田舎の村に娯楽など、殆ど無い。
脳髄が腐ると憂いていたほどだ。
都合が良いおもちゃを手に入れた。
「ネウロ。
もう・・・・やぁ。」
いやらしい声で呼ぶ声は高く、幼い。
小さな隆起しかない乳房を抓んでやれば、さらに高い声で啼いた。
尤も10歳ほどの容貌では、こんなの物か。
後ろから我が輩の膝に据わらせて、これほど可愛がってやっているというのに、文句ばかり言う。
この子ぎつねは。
「何がいやだ。
自分から構え遊べと強請ってきたのではないか。
人間の姿を借りているときぐらい、自分の言葉には、最後まで責任を持て。
人間らしくな。」
「やぁ・・・んっあん。
ちがぅもん。
ちゃんと・・・ねぇ遊んでょ。」
「ちゃんと遊んでやっているだろう。
ココをな。」
蕩けきっている秘所をかき回す。
とろとろと零れ落ちた物が、ベットシーツがまた汚れた。
まだ幼いなりをしているが、ここはなかなか成熟している。
馬鹿な子ぎつねだが、調教してやった甲斐があったというものだ。
ピンと立った黄色い耳に、名を呼んでやるととくすぐったそうに体をよじった。
よほど敏感な部位なのだろう。
そのまま耳を咥えて、甘噛みをするとピクピクと震える。
「ネウロぉ。」
振り向いて、顔を上げる。
強請られるままに口を塞いでやった。
495 :
PLAY 2:2007/05/17(木) 23:54:58 ID:C1VKIJFy
弥子を拾ったのは、わが屋敷の庭だった。
最近、庭の木の実が捕られていることが有り、罠を張っていたらまんまと
馬鹿なキツネが引っかかった。
元々足跡からキツネだろうことは、解っていた。
だが、檻の中で黄色い耳としっぽの娘を入っていたときは、さすがに我が輩も驚いたものだ。
キツネが化けるなど、昔話の中だけだと思っていた。
良い暇つぶしを手に入れたものだ。
調教に昼も夜もない。
馬鹿で覚えの悪いキツネなので、何度も何度も繰り返して、教え込む。
そして気まぐれに、褒美を与える。
服を、餌を、快楽を。
高い声で、ぽろぽろと幼く泣くキツネは、我が輩の嗜虐心を擽る。
時折逃げようともがく小さな体を、高い体温ごと抱え込む。
逃がすはずがない。
これほど心楽しい余興も無いだろう。
人間の形をしたキツネの娘を女に変えていく。
飼いならして、馴らして、我が輩の意のままの獣にしてやる。
良い暇つぶしだ。
「弥子、貴様はココが好きだな。」
「やっ!!
ネウロ!!やあぅん!!」
我が輩が、弥子の拒絶など意に介するわけがない。
光沢のある毛並みの尾を、ぎゅっと握りこんでやる。
弥子の尾は、体の中でも際立って敏感なところらしく、直ぐに毛が逆立った。
「はっ・・ああぁやんっ!!
ネゥロ!!やあぁ!!放してぇえ!!」
「これほど敏感なものを隠しもせずに、歩きまわるとは。
貴様らキツネというのは、よほどの淫乱だな。
それとも貴様だけか?」
「ちがうぅ・・・ふあぁあん!!」
「違うものか。
ほら、こうして欲しいのだろう。」
少し尾を引っ張ると、弥子が目を見開いて、涙が飛び散る。
痛みと同時に、強烈な快感に体が強張った。
その瞬間を見定めて、一気に我が輩の雄で秘所を突き入れる。
「ふぁああ!!
んぅっ・・あぁん・・・。」
496 :
PLAY 3:2007/05/17(木) 23:56:02 ID:C1VKIJFy
数回、突き上げるたびに、淫らな声をあげて喜ぶ。
こうなると獣らしく欲には素直で、もはや快楽の虜だ。
快楽に馴らしこんだ獣は、涎を溢しながら、自然と自分で腰を振り始めた。
シーツに手を付き、上下に動いて、自分で自分の良いところを擦り上げる。
もはや我が輩が動いていないことなど、気付いてもいない。
「どこが違う。
この淫乱なキツネめ。
どこぞでは、男を騙す悪女を女狐と言うだ。
正に貴様はその通りだな。
こうやって人間の男をたぶらかすのだろう、化け狐め。」
「ちがぅの・・・もうぉああ!!
きもちぃい!!
おなかが!!ぐじゅぐじゅって擦れて、ぃいよぉ。」
「そうか。」
声に出していっそう自分を煽っている。
泡だった涎が雄を汚す。
焦らすように少しだけ動いてやれば、物足りなさに声を上げた。
「もっと・・・ネウロ。
ぎゅって!ぎゅっていっぱいして。
ネウロ、ぎゅて!!いっぱい突いて!!」
「淫乱キツネが。」
弥子の腰を抱えて、思うままに奥を突いてやる。
柔らかで成熟した奥と幼い容貌。
淫靡に乱れる甲高い声、
四つん這いにしてやると正真正銘の獣を犯している実感が湧く。
幾つもの倒錯した感覚に、さすがの我が輩も酔うしかない。
だから、強請られれば、幾らでも遊んでやろう。
淫らで、楽しい獣の本性を呼ぶ遊びだ。
狩よりも楽しいだろう。
爪を削って、反逆など思い浮かばない程、遊んでやる。
「はぁ・・・もぅ。
ネ・・・ウロ・・・ネウロ・・・。」
中が収縮を繰り返す。
終りが近く息も絶え絶えに呼ばれて、尾を掴む。
「あぁあぅん!!」
強く引いた瞬間に、弥子がイクった。
我が輩も吐き出し、絡みつく中を楽しむ。
シーツを握り込む手を覆う。
小さく子供の手だった。
手放したりはしない。
我が輩が死ねば、恋しさに死ねるほど、支配して。
一生飼い殺してやる。
馬鹿で無知な化け物め。
END
497 :
PLAY 3:2007/05/17(木) 23:57:50 ID:C1VKIJFy
顔射が書きたかったけど、力尽きた。
神の降臨を望みを託す。
>>497 さっそくミスった。
さすが初心者と自らを罵る。
おお!!GJなお狐様ネタキタ!!!
ネウロのドSっぷりが素晴らしいGJ!!!
レベルの高い新神降臨においなりさんで祭りたいと思う!
しつこくGJ!!
最近の初心者はレベルが決して低くないから困る
もっと我々を困らせればいいよ!!GJ!!
ミス?そんなもんは飾りです。エロければいいとです。
これは神々から、週末に投下があるとの啓示か
パラレルでも洋物でも好き嫌いはありません
全裸にてお待ちしています
リロしてなかったら洋物きてた!
これが初心者ですか? エロいです!! GJです!!!!
油揚げをお供えさせていただきます
これはGJな初心者殿…!
ですがやはりと言うか、ところどころ誤字脱字過字があるようです
まとめに載せるときはこちらの判断で修正しても良かですか?
・エロ無し
・虫注意
・初心者
枕元で放出された毒ガスは、幸い致死量でなかった。
すんでのところで、ガスの容器の蓋を押さえることに成功した弥子は、大きく嘆息した。
憎らしげに隣の布団で眠る魔人をにらみつけるが、弥子とは反対側を向いた魔人が振り返る気配は無い。
(まあ、起きたら起きたでもっと面倒くさいことになりそうだし)
ふと、視線を感じて首をひねると、眼球に足の生えた生き物がこちらを見上げていた。
弥子はうつぶせの体勢になり、枕元の魔界虫に話しかける。
「瘴気が吸いたいのはわかるけど、ここでやられると私死んじゃうんだ。我慢してね」
キロキロと一定のリズムで左右にぶれる目玉は、言葉を理解しているのやらいないのやら。
弥子は少し笑って、そっと魔界虫に向って右手を伸ばす。
魔界虫は一瞬考え込むように動きを止めた後、トコトコと手の上に上がってきた。
指の上を慎重に歩く姿は、なんともユーモラスだ。
(叶絵だったら絶対だめだろうなあ)
しばらくすると魔界虫は、弥子の両手をお手玉のように飛び跳ねて遊び始めた。
弥子もこの小さな生き物を、指先で軽く弾いたり、つついてみたり、畳の上を転がしてみたりして戯れる。
親指の腹で優しく撫でてやると、掌にすりよってくるのが可愛らしく思えてくる。
やがて夜も更け、弥子がそろそろ寝ようかと仰向けになると、すっかり慣れた魔界虫は顔の側へ寄ってきて、髪の中へ潜りこもうとした。
「寝てる間に潰しちゃうよ」
笑って言うと、そのまま額の上へ上がってきて、ちょこんと座る。第三の目。誰かに見られたら確実に妖怪扱いだ。
魔界虫はそのまま鼻筋をたどり口元へ下りてくる。どこへ到達するつもりだろう。
弥子はちょっといたずら心が湧き、魔界虫が鼻から顎へと通過中に、ぱくりと口を開いてやった。
決して食べようとしたわけではない。どんな味がするか興味を持ったわけでも・・・ない。
歯を立てないように唇で挟み、べろりと眼球を一舐めする。固めの寒天のような感覚だ。無論味はしない。
そのまま舌のうえに乗せて口内へ。舌と上顎で優しく包み込むようにする。
ちゅぽ、と音を立てて解放すると、魔界虫は大きく一跳ねして部屋の角へ逃げてしまった。
しまった。怖がらてしまったか。
体を起こして部屋の隅の暗がりに向って小声で呼びかける。
「ごめん、謝るから、戻っておいで。食べたりしないよ」
無論返事はない。部屋の仕切りの布を越えて行ってしまったのかもしれない。
弥子は少々のさみしさと罪悪感に包まれ、体を布団に戻し仰向けになる。
掛け布団を胸元まで引っ張りあげつつ、何気なく自分の爪先のほうに目をやると、腹の上辺りに碧の目玉が二つ浮いていた。
「ひっ・・・」
思わず悲鳴を上げかけると、碧の目は飛び掛るように一瞬で距離を詰め、弥子の口を塞いだ。その下の、唇で。
「んむっ・・・んん・・・ぷはっ、ちょっと、ネウロっ!」
冷たい舌に口内を好き勝手に舐られている間に、弥子は自分に覆いかかる影の正体を認識していた。
というかこんなことをするのは一人しかいない。
馴染み深い、胸と腹に圧し掛かる身体の重さを感じながら、耳元で低く囁く声を聞く。
「この淫売めが。我輩の大事な『目』を弄んだな」
「あ・・・見てたの?うん、ごめん。ちょっとふざけすぎた。」
「あれだけ村人達から供え物を召し上げて食らったというのにまだ足りないのかこの貧乏神」
「だから食べようとしたんじゃないってば!そうだネウロ、あの子と話せるんでしょ?伝えておいてよ、ごめんって」
「もう伝わっている」
窓からの星明りを受けて光る碧の目が、少し離れた。
弥子の掛け布団がはがされ、再びバサリとかけられる。温まった布団の中に入り込んできたのはスーツの感触。
「あれは元々、捜査の為の情報収集器官だ。当然我輩と視覚、触覚を共有している。我輩の体の一部と言ってもいい」
弥子の、寄り合い所で借りたTシャツの裾から、皮手袋が忍び込む。
「えっ・・・そうなんだ。じゃあ・・・」
先程まで遊んでいたのは。飴玉のように嘗め回してしまったのは。
「うわっ・・・や、てか何をやってますかネウロさん?」
Tシャツは胸まで捲り上げられ、皮手袋は背中にまわって着々とブラのホックを外そうとしていた。
ネウロの片手が弥子の薄い腹の肉をつねる。にやりと笑った口元で牙が光った。
「貴様のあまりにあからさまなアプローチに、しょうがなく乗ってやっているのだ。淫蕩な奴隷を持つと苦労するな。
いつ隣人に知れるとも限らないこんなたよりない場所で」
首筋を舐め上げられ、弥子はぞくりと背筋を何かが這い上がる感覚に襲われた。
「あのように物欲しげに見つめられて、我輩貞操の危機を感じて震え上がっていたぞ。必死に拒む努力をしていたのに、
こうも積極的に迫られては応じないわけにはいかないだろう。貴様らの世界にもこんな言葉があったな」
魔界の餌を食い尽くした男は囁く。泥の瞳に弥子を映し、楽しそうに。
「据え膳食わぬは男の恥」
そして、反論の言葉は全て唇に吸い取られた。
今回自分で初めて文章書いて心から実感した。神たちの偉大さを。いつも萌えを分けてくれて本当にありがとう。
>494 すごく・・・エロいです・・・
ウオオオオオおおおおおお!
>>494も
>>506もテラGJ!
なんて言うかもうエロい、超エロい。存在がエロいこの食いしん坊め!
フライデーがもう可愛い、超可愛い。存在が可愛いこの食いしん坊め!
何時でも神がいるなこのスレ
チクショウ二次元に住みたいな…。
そんな自分もネタ投下。
508 :
『―野弧―』:2007/05/18(金) 05:15:39 ID:ZysjWD4u
狐様ネタ。
登場人物↓
ヤコ お狐様
アカネ ヤコの世話役(人間)
ネウロ 魔人(そのまま)
超パラレル。ご注意下さい。
※決して御稲荷様を愚弄するつもりはありません。
※少々宗教的な記述があるかもしれません。
※ヤコが少々幼めの口調。
「お腹すいたーっ」
木造の古い社の中で聞こえた叫びは少女のもので、
細い手足を投げ出してばたばたとしている。
傍らにいる黒髪の少女は、少し困った様に笑みを浮かべた。
『― 野弧 ―』
「あかねちゃん、何か食べるものない?」
ひょっこりと顔を出したのはこの古びた社で奉られている少女『やこ』。
金色の髪に獣特有の耳。そしてその背後には複数の尾。
人間ではなく、神格を得ている獣だ。
やこの視線の先には美しい黒髪の少女、『あかね』がいる。
主にやこの身の回りの世話をしている人間で、時にはやこの『依』にもなっている。
そんな従者にやこは絶対的な信頼を寄せていた。
しかし、
「ヤコちゃん、ごめんね。今はこれだけしか…」
目の前に差し出されたものは大根(まだ土がついている)2本。
近所の農家の人が供えてくれたのであろうそれを手に取り、
「大根、美味しいんだけど、ヤッパりお揚げさんが食べたいなぁ…」
まじまじと見つめて再び元の場所に戻した。
「なんだか知らないうちに、御供え物の習慣無くなっちゃったもんね。
昔は毎日の様にお揚げさん置いてあって幸せだったのに…」
やはり人は時代と共に歩んで行くのだろうか、科学が主流になった今日、
物の怪に時間を割いている暇なんか無くなってしまった様だ。
「ごめんね」
「あかねちゃんのせいじゃないから、いいよ。」
やこはニッコリと笑う。
「あ。でも、ヤコちゃん、」
「?」
「もうすぐ、お祭があるから御供え物増えるよ。」
「…本当!?」
金色の目が光を含んだ様に輝いた。
――
小さな村でもそれなりに祭は盛り上がるもので、
やこの奉られている社の参道では露店が立ち並んでいる。
楽しそうな親子の会話、酔っ払いの笑い声、チンピラの喧嘩、村長の挨拶…
そして、『巫女』であるあかねの澄み渡った声。
『お狐様』の依である巫女の少女は祝詞を唱え、炎の中へ昨年の御札を投げ入れる。
小さな火の粉が黒い空に舞って行き、跡形も無く消える。
木の箱に入っていた札を全て無に還して黒髪の巫女が一礼すると、
拍手の音が会場を包んだ。
祭壇をおりて、社の中へと戻って行く巫女を係りの人は笑顔で見送り、
あかねもまた、笑顔でかえした。
「あかねちゃんおかえり♪」
普段人が立ち入らない社の奥。耳をぱたぱたと動かしてやこはあかねを迎え入れる。
「すごいねーお祭!普段なら絶対に来ないような人まで来るんだもん!」
みた?あの赤い髪の人間!鶏みたいで私笑っちゃったーと、笑うやこ。
あかねは胸の奥がほっこりとするのを感じた。
踊り子達が舞い、狂言染みた演説の人が言い終り、最後に巫女の挨拶。
これが終れば祭も終る。
風が髪を揺らし、再びあかねは人々の前に立つ。
『依』である彼女の隣りには金色に輝く狐。
一瞬の沈黙。そして――。
お供え物を食べて、ご機嫌なやこに茶を渡してあかねは隣りに座った。
茶を啜りながらやこはあかねを見遣る。
「…あかねちゃん、今日は御疲れ様でした。ありがとう」
頭を下げると慌てたように顔を上げさせられた。
「ヤコちゃん、一応神様なんだから人間になんて頭下げないで」
「あかねちゃんはいいの」
「どうして?」
「私、あかねちゃんいないと何もできないから…」
はははと小さく笑うと、あかねもまた小さく笑った。
――
祭が終ってからは暫くの間、参拝に来る人が途絶えなかった。
ある日。
空が曇り、雨が降り出して間も無い頃、雷が轟音をたてて近くに落ちた。
腹が満たされているため、うつらうつらとあかねの膝の上で船をこいでいたやこは、
意識を浮上させて、
「あかねちゃん、どっかに落ちたね…」
「うん。落ちたね」
「見に行って見る?」
「…行きたいの?」
「どっちでも、いい。」
「じゃぁ、やめよう。濡れるし。」
「うん。」
尾をぱたぱたとさせて、再び船をこぎ始める。
また光と轟音が響いた。
「そう言えばさぁ、最近…」
ポツリと呟くとあかねが首をかしげた。
「ヤコちゃん?」
「人間の精気吸って無いよねぇ」
あかねの首に手をまわして、首筋を舐めた。
僅かに犬歯が触れるか触れないかの所でとめると、あかねは思い出したように肯いた。
「そうだね。」
「昔ならちょっと山の中歩けば人間に出会ってたのにね、最近くるま?ばっかりだから」
「私のでよかったら吸ってもいいけど?」
「んー…あかねちゃんは大事なヒトだから吸わない。
それに男の人間の方が美味しいし。」
尾をゆっくりと揺らしながら耳をぱたりと動かした。
首筋に顔を埋めて、目を閉じる。
再びあかねも船をこぎ始めたころ、雨の音は更に激しくなっていた。
――
先日の雨が嘘の様に晴れ渡り、空は雲一つ無い晴天だ。
山の中を歩いていたやこは一瞬、陶酔感を感じた。
何だろうと思って辺りを見まわしてみるが、とくに変わった事はない。
そんなことを夕食時にあかねに話すと、暫く逡巡したのちあかねは口を開いた。
「この近くに火山性のガスが出てるらしいよ」
「ガス?」
「うん。私達、人間には毒だけど、ひょっとしたらヤコちゃん見たいな
人間じゃないものには、良いのかも」
「ふーん…」
米を咀嚼して飲み込み、漬物を口に運んだ。
「そっかー、じゃぁひょっとしたら精気の変わりになるかも!」
油揚げ揚げをひょいと取り、口に運ぶ。
「って訳で明日ちょっと見てくるね♪」
最後に茶で流し込む。両手を合わせて、ご馳走様でした。
――
さくさくと草を踏んで進むと、少しだけ開けた場所があった。
地面から僅かに涌き出ているものは、何の変哲も無い
硫化水素や亜硫酸ガスの混じった気体だった。
では昨日の陶酔感は何だったのか、と少し落胆して社に戻ろうとした時、
眼の端に何かが映ったような気がして、
あわててふりむくと視線の先には一人の男がいた。
眠っているのか、倒れているのか。
恐らく後者ではないだろうかとやこは肯き、近づいた。
すると、頭の奥が麻痺するような感覚。陶酔感。
「ぅあ?なにこれ…」
体の力が抜けて、その場にしゃがみ込む。それと同時に全身の血が騒いだ。
目の前には男がいる。
生きているようだ。
健康そうだし、何よりも、
味 そ ぅ
美 し 。
ぐにゃりと歪む視界の中で無意識に手が伸びた。
男の肩に手をかけて、首筋に顔を埋める。
ぺろりと舐めて、歯を立てようとしたその時、頭上から声が聞こえた。
「何をしている?」
はっとして顔を上げると整った顔立ちが、エメラルドグリーンの瞳が、
やこを見つめていた。
「貴様は何をしている?答えろ。我が輩の貴重な時間を無駄にするな」
低く圧力をかけるような声に更なる陶酔感を感じて、やこは目を細めた。
「あんたこそ何なの?良くこんな所で眠れるね…」
「…なんだ貴様、狐か。下等生物が我が輩を食らおうとしていたのか?」
「私は神格得てるもん。其処らへんのやつらと一緒にしないで。」
下等生物といわれ、些か顔をしかめたが男の声を聴いているだけで
体の力が抜けて行く。
「なるほど。要するに人間の信仰の対象なのだな。この辺りに稲荷の社は…
貴様の名前は『ヤコ』だ。この近くの社で奉られている狐の名前。
元々は唯の『野弧』だったことからこの名前になったのか。なるほど。」
只管に言葉を紡ぐ男を睨んでみると、口の端を吊り上げて笑われた。
「カミサマとやらは信じないが敬意だけは払ってやる。」
顎を持ち上げられて、ムリヤリ目を合わせられた。
「…は、なして!」
振り払おうとした手さえも掴まれて、身動きがとれなくなり仕方なく抵抗を止める。
「我が輩の名はネウロ、脳噛ネウロ。魔界の住人だ。」
「…魔界?」
「やはり下等生物か。要するにこの世界の常識の範疇を超えている者だ。」
「…さらに解らない。そんな事よりも離して!」
じたばたと男の、ネウロの上で暴れると、ネウロは溜息をついた。
まただ。
歪む視界、まどろむ意識、そして…
「ぁ、吸いたいな。ネウロの精気。」
覗く犬歯。
――
ネウロの吐息の中に含まれている瘴気が陶酔する原因だと解った時には、
もう遅かった。
距離を置こうにも、体が言う事をきいてくれないし、
精気を吸う事に集中し始めいている。
獣の本能だ。
首筋を舐めて、軽く歯を立てる。
本当は少し血も呑みたかったけど、力を込める前に止められてしまったのでしょうがない。
しぶしぶやこはネウロの身体からおりて、スラックスを寛げた。
「…」
何も言わずにこちらに目を向けてきたネウロと目が合い、
へらりと笑った。
「血がダメならせめてせ−えき頂戴?」
暫く逡巡したのち再び目を逸らして、
「…好きにしろ」
言い放つ。
許可を得たやこはネウロの性器を取り出し、ゆるゆると撫でた。
僅かに硬度を持つと、今度は先端に溜まったのを指で掬い取り茎に擦りつけていく。
そして、勃ち上がるネウロに指を絡ませて、頬擦りする様に何度か舐めてから
口腔内へと招いた。
「ん、んふ…ぁ」
掌で竿を擦り、生暖かい舌で先端を舐めたり、
吸いつくようなキスを括れの部分にしたり。
「…っ」
やこが舌を絡めるとネウロは小さく息を詰めた。
その瞬間をやこは見逃す事無く、更に唾液と舌を使ってネウロを追い上げていく。
ぐっと反り返った長大なソレは、グロテスクな容姿に筋を立て、
弾ける時を待っている。
「ねう、ろぉ…精気、ちょうだい」
「…っく」
軽く先端に歯を立てて、深く食み、舌先で先端をノックする様に舐めると、弾けた。
口の中に吐き出されたソレを、やこは嬉しそうに呑み込んでいく。
喉を逸らしてコクリ、コクリと。
「…おいしぃ。」
恍惚の笑みを浮かべ、やこは尚も舌を這わせた。
「久し振りの精気おいしい。ねぇもっと出ないの?
いろんな人の精気吸ったけど、ネウロのが一番美味しいよ。だから」
咥えたまま感想を述べる。喋る度に振動が性器を伝わり、脳の奥底を刺激した。
――
べち、と鈍い音を立ててやこの顔と押しのける。
仰向けの態勢から身体を起こし、ネウロはやこに問い掛けた。
「そもそも貴様の言う精気とは何なだ?」
きょとんと首を傾げ、僅かに恍惚の笑みを浮かべならやこは口を開いた。
――本来は別に吸っても吸わなくても構わないものなんだけど、
えーっと、おーえるの人が良く飲んでるあれと一緒。
栄養ドリンクみたいな感じかな。
ただし依存し過ぎるとあんまり良くないかも。
私は傷口をちょっとだけ作ってそこから吸うんだけど、
ネウロそうさせてくれなかったから、直接精気を吸う方法を使ったの。
味自体は正直微妙。私はご飯の味分かるからそんな事を言うのかもしれないけど。
でも、『精気』自体はエネルギーだから、エネルギーの密度が高ければ高いほど
美味しく感じる。――
精気について語っているやこは、尾を左右に揺らしながら時折耳をパタパタ揺らす。
金色の髪と瞳を覗き込んだ。大きな目に映ったのはネウロ。そのまま唇を合わせる。
何が起きたかわかっていないやこは、ネウロに頭部を固掴まれて固定されていた。
半ばムリヤリ唇を割って舌を刺し込む。噛まれるかともおもったが、
そんな心配は要らないようだ。
「んんぅ…ぁ」
まだネウロが放った物のせいで口の中は酷い味だったが、唾液が混ざり合うたびに
少しずつ薄れて行く。
やわらかな舌を押し付ける様にネウロは口腔内を舐めまわした。
517 :
『―野弧―』:2007/05/18(金) 05:33:29 ID:ZysjWD4u
スマン時間切れだ。会社行ってくる。
続きは今日の晩か明日にはかならず!
なんだこの神ラッシュは、ここは高天原か!
3神ともまとめてGJ、全部萌えた、禿萌えた
>>517 続き待ってます、全裸で。
うわぁあああぁ、どの神もGJ!!!
特にフライデーに萌えた…!
とりあえずパラレルでも問題ないようなので、パラレル投下する。
『みをつくし』
華やかな都も日が落ちれば闇に覆われ、妖達夜の眷属の跋扈する魔都となる。
ある夜、その都の辻の一つにいつの間にか一人の男が立っていた。
その男は恐ろしく整った顔貌で人並みはずれて背が高く、何故か二色に分かれた髪の先を
幾房かに纏めて留めている髪留めが、冷たく照らす月の光を撥ね返している。
「この辺りか…」
ぽつりとそう独り言ちた男は名を脳噛ネウロといい、帝からも全幅の信頼をおかれている
国一番の力を持った陰陽師である。もっとも、生まれがはっきりしない事やその独特の容姿と
強大な力から、彼自身が妖ではないかという噂も囁かれていたのだが。
この時ネウロがこの辻を訪れたのは、近頃都を騒がせている妖の退治を帝より命ぜられた
からであった。
吹き始めた風が月に雲を掛け、再びそれを追い遣った時、静かに振り返ったネウロの目は
被衣姿の一人の女の姿を捉えていた。
「……もし、頼みを聞いては頂けませぬか」
まだ幾分あどけなさを残した顔を上げどこかあわれをさそう声音で言う女の髪は、ネウロの
ものと同様に珍しい程に色が薄い。
「……なんだ貴様は」
「人を、探しておりますの。額に印持つ人を…」
ネウロの見る前で被衣を背に落とした女の腰までしかなかった髪は地を這う程に長くなり、
愛らしかった顔の口は裂け、眦はつり上がる。
「のぅ…憎い仇を、知らぬかえ…?」
射殺さんばかりの視線で睨め付ける、異形と化した女にも全く怯む様子を見せず、ネウロは
無言で片手を前に出し、弾いた中指で女の額を一打ちした。
「ふぎゃッ!!」
女は短い悲鳴を上げて後方に飛ばされ、ネウロを締め上げようと蠢いていた髪も見る間に
短くなっていく。
一瞬の後、そこにはふさふさとした耳と複数の尻尾を生やした、髪の短い娘が倒れていた。
ネウロはすっかり目を回した娘を暫し眺めた後に、軽々と肩に担ぎ上げて家路に着いた。
「ぅ……」
屋敷に帰り着いたところで肩に担がれた娘が声を上げ、それに気付いたネウロは娘を床に
放り投げた。
「ぶへっ!」
突然訪れた衝撃に一気に覚醒した娘は、直ぐ様身体を起こして見慣れぬ室内を慌てた様子で
きょろきょろと見回す。
「おい貴様、仇とは何だ」
「ひッ…、あ、あんた何者……って、ああぁーっ、変化が解けてるっ!!」
途端にうろたえ始めた娘の頭を、ネウロが踏みつけた。
「ぎゃっ!」
「我が輩の問いに答えろ、この駄狐」
床に激突した娘の頭を、ネウロの足はそのままじりじりと踏みにじる。
「ぃいだだだだっ、答える、答えるから足、足退けて! 頭潰れるからぁっ!!」
「フン、初めから素直にそうすれば良いのだ」
漸く頭から足が退けられて、娘は安堵の息を吐きながら頭を上げる。
「あ〜…本気で潰れるかと思った…」
床の上に座り直して頭を気にする様子を見せていた娘だが、ネウロが傍らの褥にどかりと
腰を下ろすと、びくりと姿勢を正した。
「あ、えっと…何の事話すんだっけ…?」
「仇とは何だと訊いたのだ。二度も言わせるな」
ネウロの幾分苛ついた声を聞いた娘は、その表情をひどく辛そうなものに変えた。
「……私…お父さんを殺した人間を、探しに来たの……お父さんは体中切り刻まれて殺されて
…私、じっとなんてしてられなくて……でも私の力で分かったのは…殺したのが、額に印を
持った、都の、人間って事、だけ…で………っく」
話しているうちに堪えられなくなったか、とうとう娘の目から涙が零れ落ちた。
「鬱陶しい、泣くのを止めろ」
「…って、だって……」
時折しゃくりあげながらぐしぐしと涙を拭う娘に、ネウロは溜息を一つ。
「都の人間というのは確かなのか?」
前置きなく問われた事に一瞬不思議そうな顔になった娘は、次の瞬間僅かな希望に縋る様に
大きく頷いた。
「……あの…助けて、くれるの?」
「貴様の態度によっては手伝ってやらん事もない」
「本当!? 私、何でもするから! お願い!!」
娘の言葉にネウロはにやり、と妖にさえ背に何かが走るのを感じさせる笑みを浮かべた。
「いいだろう。我が輩は脳噛ネウロ。貴様、名は何という?」
「弥子…」
素直に答えた娘、弥子の頤に手を掛けて、ネウロは愉しそうに囁いた。
「ヤコ、ではその覚悟の程、確かめさせてもらおうか」
命ぜられるままに全ての衣を脱いだ弥子の身体を、小袖姿になったネウロは座したままで
興味深げに眺めた。
「貧相な割りに良い毛並みだが、尾の方は少々邪魔だな。尾だけ消せ」
「っ…!」
言いながら尻尾を撫ぜるネウロの手に弥子が細い身体を震わせ、頷いた直後にその身体から
尻尾が消える。
「よし。ではここへ来い」
ネウロが組んだ足を軽く叩いて示したが、弥子は僅かに逡巡した後その手前に横座りに腰を
下ろす。意に沿わぬ形であったが、ネウロは特に気分を害した様子もなく腕を伸ばすと弥子の
細い身体を引き寄せ、それに驚き目を閉じた弥子の頭上の耳を擽る様に息を吹きかける。
「んっ!」
思わず身を竦めてふるふると頭を振り、身体を離そうと胸に当てた手に力を込めた弥子を
逃さぬ様にネウロは片腕を背に回し、空いた手で耳の柔らかな毛を弄ぶ。
「やっ、やぁっ!」
こそばゆいのか、触れる指から逃げようと頭を動かす弥子の耳を散々弄って漸く満足し、
ネウロが耳から手を離した。
「ヤコ」
呼ばれて顔を上げた弥子の唇にネウロは己の唇を重ね、離れ際にべろりと一舐めした。その
感触に目を閉じ強張った弥子の身体は、次の瞬間抱え上げられてネウロの胸に背を預ける形で
解いた脚の間に下ろされた。
「ん…っ」
背後から伸ばされた腕に胸を撫で上げられて、弥子が鼻に掛かった声を上げる。然程大きく
ないが形の良い乳房はそれを揉むネウロの手の動きに合わせて形を変えてゆき、立ち上がった
突起に触れられる度に身体が震える。
「悪くはないな」
弥子の感触と反応をそれなりに気に入ったのか、ネウロは嬉しそうに目を細める。そして
膝に手を掛けて閉じられていた脚を強引に開かせると、愛液を零す女陰に指を滑らせた。
「あ…!」
「イヤか? それなら手伝ってやるという話はなかった事にするが」
「!!」
ネウロの言葉に、その手を止めようとしていた弥子は抵抗を放棄するしかなかった。
弥子の抵抗を封じたネウロはその長い指を一本、弥子の膣に挿入した。
「っ!」
息を詰めながら身を強張らせる弥子の反応と、指を押し出さんばかりに締め付ける内部の
狭さに、ネウロは一つの事に思い至った。
「くく、貴様まだ男を知らんのか。随分なねんねだな」
的確な指摘に弥子は朱を注いだようになるが、ネウロはそれに余計に上機嫌となって指を
動かし始める。
「ぁっ……っふ、ぅっ…」
にちにちと淫靡な音を立てながら弥子の内部を前後し、探る指の数は増やされて、それが
三本になる頃には弥子は感じた事のない快感ともどかしさに腰を揺らすまでになっていた。
「そろそろいい様だな」
頃合と見たネウロは弥子を褥に横たえると両の脚の間に身体を進め、硬く張り詰めたものを
濡れそぼった入り口に数度擦りつけ、貫いた。
「ひっっ!!」
指で幾分慣らされはしたものの、初めて男を受け入れた場所は強烈な痛みと圧迫感を訴えて
弥子の顔を苦痛に歪めた。
「ヤコ、望みを叶えたいなら耐えて見せろ」
尊大な言葉に痛みを堪えて弥子が頷くのを確かめて、ネウロは欲のままに動き始めた。
事が終わると、ネウロはぐったりと力なく腕に収まったままの弥子の身体を満足げに撫ぜて、
笑い掛けた。
「貴様の望み通り、父親の仇を探してやろう」
ネその言葉に弥子は疲れきった身体をなんとか起こし、深く頭を下げた。
「ありがとう。どうか、お願い、します」
「任せておけ、我が輩は国一番の陰陽師だ」
翌日の夜、ネウロと弥子はある検非違使の屋敷の門前にいた。
「ここが貴様の父の仇、竹田の屋敷だ」
「……!」
「我が輩から離れず付いて来い。家人に見られても面倒だ」
ネウロに従い屋敷の中に入ると、先導する目玉の妖の導く先に、屋敷の主人の姿があった。
「竹田殿」
「! ネウロ殿…か? この様な夜分に一体何様が…」
突然の、しかも話をしたことすらない相手の訪問に警戒心を顕わにする竹田に、ネウロは
静かに笑い掛けた。
「いえ、人探しを頼まれまして」
「人探し…?」
訝る竹田に引き合わせる様に、ネウロは後方に控えていた弥子の手を引き前に出す。
「? 一体どういう…!?」
「……何故…何故に、私の父を殺めた…」
「!!」
目の前で見る間に異形に変じた女に生えた耳と尻尾を見た竹田は、途端に顔色を失って震え
始めた。
「ひぃ、ひぃぃっ!」
後退る脚を伸びた髪に絡め取られ無様に転んだ竹田の目前に、弥子が歩を進める。
「何故に父を突き刺し、切り刻み、私から奪った…!」
「ゆっ、許してくれ! 私はただ、美しいものが苦しみ、その血に塗れていく様を見る事に
悦びを感じて……、気の迷いだったのだ! だから、だから……」
もはや半狂乱といってよい状態で、竹田は言葉を紡ぐ。
「そんな…事で、お父さんを…っ!!」
あまりに酷い理由に髪に込める力を増した弥子の首に、それまで黙って眺めていたネウロが
手を掛け、気を失った竹田はその場に倒れこんだ。
「フン、どうやらこの調子では叩けば他にも色々と出て来そうだ。こいつはこのまま突き出す
方が面白そうだから、貴様はもう止めろ。それで父親が生き返るわけでもあるまい」
「っ…、ぁぁああああぁぁっ!!」
ネウロの言葉に気色ばんだ弥子だったが次の瞬間本来の姿に戻ると、それまで流す事の出来
なかった涙を流し、くずおれた。
二人が竹田の屋敷を出た時、ネウロは何やら書き付けたものを目玉の妖に持たせ「別当の
笛吹の屋敷に持って行け」と命じて空に放った。
「…あの、ありがとう。私の事助けてくれて……止めてくれて」
弥子は泣きはらした目をしていたがすがすがしい顔で、ネウロに礼を言った。
「何故止めた事に礼がいるのだ? 解らん奴だ」
不可解といった様子で言うネウロに、弥子は柔らかな笑顔を向ける。
「お父さん、優しかったから…私があいつを殺しても多分喜ばないと思うから」
弥子の言葉にまたしても不可解そうな表情となったネウロはそのまま黙って歩き始めたが、
後方の弥子が動かぬのに気付くと、訝しげに振り返った。
「…なんだ、ヤコ。まだ何かあるのか」
変わらぬ位置に弥子は俯いて立っていたが、ゆっくりと顔を上げた。
「本当に、ありがとう。あなたの事、絶対に忘れないから…」
「………」
ぎゅっと衣を握って言う弥子に歩み寄ると、ネウロはその頭をがっしと引っ掴んだ。
「ぅわっ、何、何っ!?」
「何を言っている、この駄狐。誰が貴様を自由にしてやるなどと言った。我が輩に感謝して
いるのなら、一生我が輩に仕えるのが当然だろう。さっさと来い、帰るぞ」
突然の、横暴ともいえるネウロの言葉に弥子は大慌てで暴れ始める。
「ぇええ〜っ!? ちょっと待ってよ! 私お母さんのとこに帰るんだから!!」
「喧しい。貴様の母親にはもう使いをやった。貴様は安心して死ぬまで我が輩に仕えろ」
「なんなの、何時の間にそんな事してたのよ!? とにかくやだっ、帰してよ……ひっ!」
暴れるのを止めぬ弥子の前にネウロが突き出した手が、瞬く間に人にはありえない形に変化
するのを目にした弥子が息を呑む。
「妖狐族如きが、この我が輩の手を煩わせるな。大人しく我が輩に仕えていろ」
月明かりに照らされた、人ならぬもののあまりに美しい微笑みから、狐の娘は目が離せなく
なり、呆けた様に見つめるその唇が優しく塞がれた。
「そうすれば、我が輩が生涯貴様を可愛がってやろう」
誰より恐ろしい男は手に入れた娘を愛しげに抱き寄せた。
狐の話というと狐の直とかもあるけど、玉藻前とか葛の葉、あと最近じゃ
某妖魔王とかの平安的イメージなもんで。
殺生石の伝説に関わる場所の一つが車で30分程の場所にあったりもするしw
>>504 493だが、そうしていただけると大変にありがたい。
ワタワタしながら上げたから、上げてから間違いに気付いた。
今度はもっと精進することをお約束する。
そして、神の嵐で前が見えねぇ。
萌えまくる。
神の皆様もつかれさまです
あれ、GW(GOD WEEKEND)が続いている
>>527 把握しますた
神作品が投下されてるところ、
流れを豚義理ですまないが今バレスレが大変なことになってる。
松井は寛容な人だと勝手にイメージしていたけどそうじゃないのかもな…。
こういうエロパロとか同人誌とかも快く思ってなかったのかもしれない。
FLASHスレも自粛するか?みたいなふいんき(ryだし。
いや、もちろん俺は神々の作品を読みたいという気持ちは強いんだけども。
なんかうまく言えない上に長文でスマソ。
まぁバレは発売日零時以降にだな
何?
マジでおいら首くくんなきゃならんような発言でもあったんだろうか…
>>529 二次創作は大丈夫じゃないかな。
確か二次創作の作者にも著作権は発生するはず。
もちろん原作の作者の著作権は尊重されるべきだから
原作者が「NO」と言えば発表は×だろう。
でも実際のところ、そんなこと言ったら同人誌なんて全部アウトだし
ジャンプの漫画のアンソロジーなんて商業ベースで山のように発行されている。
限りなく白に近いグレーってところじゃないかな。
小学館なんかは二次創作にも厳しいらしいけど。
532 :
『―野弧―』:2007/05/19(土) 01:37:51 ID:IYYUgz+d
じゃぁ、俺続き揚げても大丈夫かな…
>>531 うn…ジャンプは二次あってこそだと思うんだ…
だから今回も知らないとか言ってんだろうと思う
問題はさ…間違っちゃいないけど…これからも読むし買うけど
でもやっぱショックだよなぁ…
>>532 ぜ、ぜひともお願いします!
>>531 やっぱり二次創作物に関しては別の見解だと信じたいところですな
>>532 おお神!こんな状態だし意欲が萎えたんじゃないかと心配だったよ
個人的には見たいけど…………………
じゃぁ、勇気を振り絞って投下するよ。
――
この狐は、性行為でも精気は吸えるらしい。
先程からひたすらネウロの性器を愛撫して、
やこは尾をパタパタと振り、上に跨って来た。
恍惚の表情でソレをみつめて、
「ねぇ、もういれてい?」
細い指が絡みつくように握ってきた。
しかし、
「貴様はいちいち聞かないと行動できないのか?」
半ば呆れたようなネウロの声。
ソレを聞いてやこは苦笑する。
「…いちお私、神様だし」
長い年月を経て神格を手にした、九本の尾を持ち人語を理解する物の怪は、
金色の眼を揺らした。
「私は人の願いがあって、初めて存在する意義があるの。
人間が私の事を忘れてしまったら、私はカミサマでも何でも無い唯の狐。
人間の願いを全て叶える気はないけど、願いを聞く事と、
ちょっとの手助けなら出きるから。
それと一緒で、人間にも拒否権くらいあるでしょ?」
耳をパタパタと動かしてやこは語る。
「ましてやネウロ、あんたは人間じゃないから解らないだろうけど、
こういう事に嫌悪持つ人間も居るからね。だから慎重にしないと。」
「それは貴様が我が輩に拒絶される事の無いようにと予防線を張っているのか?」
突然のネウロの言葉にきょとり、目が丸くなった。
やこは暫く考えて屈託無く笑う。
「…ふふっ、あははは。ネウロすごい。今まで誰もそんな事言わなかったのに。
うん。そうだよ。所詮は奇麗事並べてるだけ。」
ネウロはそよぐ金色の髪を撫でた。そのまま頭を抱き寄せて、耳を擦ってやる。
ぴくぴくと動かす耳を執拗に撫でて再び唇を押しつけた。
たっぷりと瘴気を含ませている事に気付いたやこは、抵抗を開始する。
「あ、それ…やぁ。頭の奥のほう、訳わかんなくなる」
それでも力ずくで押さえ込んでしまえば抵抗は弱くなった。
陶酔感に酔っているやこは、何処か焦点の合わない視線をさ迷わせて、
ネウロを見つめた。
「ねうろ、もっと、精気、ちょうだぁい」
と。
――
後から包み込む様に抱き、狩衣のような衣服の胸元から手を差し込んで、
薄い胸の頂を目指す。小さな突起を指で押しつぶす様に捏ねると、
びくりとやこが跳ねた。
「んんっ…ッ」
片手で乳房を揉み、片方の手を腹のラインに這わせて、
細い身体をなぞる様に下へと手を伸ばして、
薄い茂みを潜り、少女の秘部を撫で上げる。
他所よりも温度が高いそこは既に湿り気を帯びていた。
「何だ、胸だけで感じているのか?」
やこはふるふると首を振り、ぼんやりとした意識を必死に繋ぎ止め様としている。
すっかり衣服を乱されて、黒い手袋越しの指で擦るたびに、くちゅくちゅと水音が響いた。
ネウロに抱えられているというよりは、
既に凭れてずり落ちる寸前だったやこの身体を再び持ち上げて
そのまま近くの樹に腕を付かせ、ネウロから見て腰を突き出している状態へと移行させた。
淡い花弁を開く。
透明な蜜が糸を引いて地面に落ちた。
「あ、あぁっ…」
指を2本、秘部に突き入れて、少々乱暴に動かされる。
感じる個所を内側から擦られてやこは嬌声を上げた。
尾をパタパタとさせて。縋る樹に爪を立てて。
「ね、ねうろ…もぅいいから。」
早くと促すやこにネウロは答える様に指を引き抜き、そして、熱く猛った性器を
潤んだ花弁に押しつけた。
「っ…はぁ、あぁあ…」
ネウロはゆっくりと沈めて行く。たった2本の指だけで慣らした秘所は、
狭い入り口を抜けると熱い泉が包み込んできた。
「…っ、ヤコ。あまり締め付けるな」
「んぁ?そんな…事、言っても」
ふるりと身体を振るわせたやこの中が、大きく蠕動した。
「あっ……ああっ…」
突き上げる度にやこは感じきった嬌声をあげて、
ネウロが出入りするたびに濡れた音が響く。
腰を掴んで更に奥へと突き進んだ。
「いぁッ…んぁあ、あああー」
すっかり綻びきったやこの中、ネウロが注挿を繰り返す。
「あぁ、んっ…」
ぼたぼたと滴り落ちる蜜を指に絡めてネウロは
やこの尾を掴んだ。
その時、
「いやぁっ、やァ――――」
叫びに似た声と共に、
やこの中が大きく蠢いて、中にいるネウロを締め付けて絶頂を迎える。
「くぅっ…―。」
当然、突然の刺激に耐えれるはずも無く、ネウロもやこの中で果てた。
――
息を整え、力の無くなった自身を引きぬいて、衣服を整える。
傍らには狐の少女。やこは自分の内から垂れて来る白濁を
手で掬っては口に運んでいた。
「うん!美味しい。ネウロのお陰で久し振りに色々満たされたよ。有難う。」
と、やこは満面の笑みを浮かべてネウロに礼をいう。
「貴様はおかしなやつだな」
「…?」
「神が頭を下げてどうするのだ?」
「…!それ、あかねちゃんにも言われた…。いいの。
ネウロも私を満たしてくれたから。お礼くらいは言わないとね。」
金色の髪が風になびく。ふと思い出したようにやこは言葉を紡いだ。
「そうだネウロ、何か願いはある?いっこだけならお礼に叶えてあげるよ。」
ネウロから貰った精気で、力ちょっと余ってるから。と
耳をパタパさせて、リズムに合わせて尾がゆれる。
暫く逡巡の後、ネウロは立ちあがりヤコの頭を撫でて、
口を開いた。
「我が輩が求めているものは究極の謎だ。この世界の何処かにある筈なのだが…
だが、ヤコよ。幾ら貴様が神であろうと、この脳髄の空腹は理解出来ないだろう。
よって、今は特に無いな。」
「そう。じゃぁまた、何か考えててよ。何時でも私は社にいるから。」
「ああ。そうだな。この辺りに謎の気配を感じたらな。」
踵を返して歩き始めたネウロを、
狐の少女、やこは笑顔で見送った。
――
「ヤコちゃ―ん?」
黒い髪を揺らしながらあかねが近づいてくるのが解った。
「あかねちゃーん!こっちこっち」
軽く息を切らしたあかねは、やこを見つけると同時に溜息をついて、
傍へ寄ってくる。
「なかなか帰ってこないから心配しちゃった。また雨降りそうだしかえろ?」
空を見上げるとまた厚い雲が広がっていた。
しばらく見上げていたけれど、あかねが手をひいてはと我にかえる
「あかねちゃん、私、今ならこの雲退かせる事できるよ?」
「え?…あぁ。精気吸えたんだね。美味しかった?」
「んー…味は美味しくなかったけど、美味しかったよ」
「良かった。あ、今日の夕飯は筍ご飯だよ。」
「ほんと!?うあーい♪」
山を降りて社までの道、金色の少女と黒の人間は楽しそうに歩いて行く。
金色の狐と黒髪の巫女は、離れずに、仲良く。
【終?】
書いてて、あかねとやこの百合でも良いなと思った。
スマン。
GJ!!リアルタイムで良いもの見せて貰ったよ
続くといいな…!百合もいいね
癒された‥けどごめん少し泣く 神の勇気にもGJだ…
先に言おう
>>532 書いてくれ…
で、今バレスレ1から最新まで読んできた
まぁ改行しなくてもいいかな、雑誌のバレの話ではないし
確かにバレうpは犯罪なんだよね
本屋の本をケータイで撮っちゃいけないようなもん
売り上げに大きく響くだろうしね
とまぁバレうpの話はバレスレで語るとして
問題は二次創作なんだが、これも作者(や関係者)が訴えればあぼーんなんですな…
同人の話になるが許してほしい。
過去に実際あった事件で、「ポケモン二次創作タイーホ」というものがあった
ポケモンは対象年齢が対象年齢なので、…登場キャラか登場ポケモンか詳しくはワカンネけど
まぁ18禁描いちゃったので「ちょ('A`)おま('A`)そりゃねーよ…('A`)」とタイーホされたのだろう
原作イマジと著しく違う、ということで
だから原作もさりげなくエロティックなふいんきをかもし出しているネウロからは、二次は訴えられない
というのがおいらの見解
ましてやここに投下しても誰も儲かる訳じゃないしね(ここ読んで原作買った稀有な人がいればそれはそれで)
同人でかなーり儲けてる(ましてや脱税している…)、なんて訳でも決してないしね
それでも松井に「テラエロス…!やめてください*><*」って言われたらいつでも首をくくる覚悟はできている
紐がないから明日ちょっと荒縄買ってくる
やっべ長文書いてる間、既に投下されてたテラハズカシス
>>532神GJ
おいらも首くくる前に何か投下しよっかな
ジャンプは同人に対して緩いほうだけどね…
最近はジャンプも新人が育たないらしいし、
売り上げが落ちることも懸念されてるから、
そのうち同人規制もする気なのかもね。
今回のはその第一波ってことで。
>>543 同意見だ。もし松井にそう言われたら
流石に首は括れないが今の会社辞める。
とりあえずアレだ。俺はもう寝る。明日も早いんだ。おやすみ。
ネズミの国が中国にもつっこみ出したことを思い出した
<あのVIPクォリティさは、それこそここでは語るまい
同人規制なぁ…
ネットに載せてもダメになったら、自分は知人友人に熱く語るか無料配布するかもわからんね
二次創作でも読んでもらい、感想がほしく、あわよくばGJがほしいし
ここに投下してるのは評価がほしいからだ
>>545 寧ろ相乗効果になってると思うんだけどな同人は
ジャンプは特に大手が多いし大手についた信者が同人見て原作買う事も
あるとはよく聞くからさ
アニメ化もコミケでの人気具合を参考にしてそうではあるし
貢いでくれるファンあっての売上げだろうから
ずっと黙認…………してくれるといいんだけど………。
うをおおおGJ!今日いちにちずっと待ちかねてたよ!
エロイのはもちろんだが、読後感がすごくイイ!
ヤコは曲がりなりにも神様だから原作のカモフラージュ役にはなれないだろうけど
この二人の関係がこのまま終わりってのはすごくもったいない。
「願いを叶える」でなんとかならないかなぁ。続編はげしく希望
>>543 管理いつもありがとうございます。
同人では確かバーローで「編集部で土下座+賠償金(けっこうな金額)」ってのもあったね。
けど漫画で無修正でリアルな局部な絵を描くだとか、ファンアートだと言うことを逆手にとっての
原作を侮辱するような表現だとか、よほどのことじゃなければ大丈夫じゃないかな。
このスレの作品郡はそういったラインには抵触してないと思う。
今までこういったことやそれに伴う責任など深く考えずに
「作業お疲れ様です」くらいの気持ちでまとめサイト利用していたのが申し訳ない。
今回の件もとても真摯に受け止めてもらえて同じスレ住人としてすごく嬉しい。
書いたやつ消したこの喪失感と言ったら
よって予定よりも簡易レス
…未完のやつちっとは書きすすめてから寝なければ
ポケモンは主人公と電気ネズミな話だったらしい<ソースはバレスレ
>>546 おやすみ
だが収入は切ったらあかん
>>549 バレと二次に関しては前々から思うことはあったのでおk
まとめ始めたのも元は自分がケータイでゆっくり読みたかったからなのでこれまたおk
他の閲覧者が見やすければ更におkな訳だが
<以前スレで、ケータイから読めないっつった人、まとめ掲示板には音沙汰なしだけど読めてんのかな
>>536 GJ!
幼いやこに萌えた。しっぽや耳の描写にも(*´Д`)ハアハア
そしてこの流れの中で投下に踏み切ってくれた勇気にも感謝。
>>550 いつもお疲れ様です。
ご自身が職人でいらっしゃるせいもあって
今回の件に関してしっかりとした見解をお持ちのようで敬服しました。
荒縄は自分の首に巻くくらいなら弥子を亀甲縛りしたらいいと思いますw
まとめも作品執筆もどうか続けていただきたいです。がんばって下さい。
書き手の一人からも一言
確かにここでエロパロを無償で発表することは、松井や集英社の財産権を侵害してはおらん、それは事実だ
ただ、それでも二次創作については著作者人格権で禁止できるわけで……
つまりは根本的なところでは松井の意思と、松井を雇ってる集英社の対応しだいだ
基本的には、集英社は二次に寛容な会社だといわれてはいるが
知的財産、特に著作権をめぐる情勢は(制度そのものもそれにあわせた企業側も対応も)
本当にめまぐるしく変化していくので
ある日突然対応が変わる可能性は少なからずあると前から思ってはいた
それは承知の上で今まで書いてもきた
そしてこれからも書いていくつもり
ただ、今回のことを皮切りにどんどん対応が変わっていく可能性も出てきたし
何より松井自身がこれを快く思っていない可能性もあるわけだから
それを踏まえないで書いてる書き手さんがいるなら、一度考えてみることをお勧めする(あまりいないと思うけど)
少なくとも、知的財産関連の情報や時事
松井のコメントなんかはチェックしながら書いたほうがいい
みんなテンッパッてるのはわかるが
今更な同じ話をいつまでだらだら繰り返し続けるんだ…
自分の見解を述べるのももうこれくらいでいいんじゃないか
やー大事な話では?
だからおいらもついしゃしゃり出てたんだけども
不快ならごめん
だがおいらは、億が一にも京が一にでもココやまとめが無くなる恐れがある方が…
もはや死活問題なんだ…
>>553も、仮にココが3時間後にでもなくなったら困らね?
困らないんならこのレスはスルーしておくれ
>>554 だからそういう話が今更だって言ってるわけで
二次のそういう危険性をわかった上でみんなこういう場所にいたり
同人サイトやったり行ったりしてるんでそ?と
危険性も上で散々確認しあってるのにいつまで同じ話を繰り返すんだと思っただけ
勘違いしないでくれなこういう話を軽く考えて言ってるんじゃないよ
「危険性覚悟の上でやろうね」「うn」
「俺は怖いからやっぱやめるわ」「そうか残念だけど仕方ないな」
で済む話じゃない
とことん二次について語り合いたいなら場所は変えた方がいいんじゃないかと
まぁ話し合いで解決するならいくらだって話し合うが
話し合いで解決するようなことじゃないからな
二次の問題に関しては昔からループし続けてて終わりなんて存在しないわけだし
場所は変えた方がいいかもわからんね
それよりも俺は最初に話を持ってきた
>>529の
「松井は寛容な人だと勝手にイメージしていた」って考えの方が気になった
そんなわけないだろ常識的に考えて・・・
そういう油断が調子に乗る第一歩だぞ
>>556へのレスは
>>555のURL先に書いたので、読んでくださいまし
松井は寛容かもしれんが(グロやらパロやらやらかしてるしね)、作家として
しかも公式発表前に流されたらブチ切れるんじゃないかなぁ
ここで超個人的な話をしたいが、それこそ向こうに書きますだ
早くスレのふいんきが戻るように願って
エーロ・ゴシカーン!!
>>520 超GJなれどネウロが陰陽師って設定を見ただけで
子安ボイスでどーまんせーまんとかぷよぷよするなぁ!とか
言いながら踊るってるのを想像して吹いてしまった俺を許して下さい
眠っているヤコの口に指とかつっこんだら、食べ物だと判断して
とりあえずかじってみたり、舐めてみたりするのかなと妄想してみる
とにもかくにもエーロ・ゴシカァン!!
>>561 かじられでもしたら大変だからうっかりアレは入れられんな
魔人様のアレは人間の歯じゃなんともないけど魔人様はキレるって展開ですよ
564 :
562:2007/05/20(日) 00:30:57 ID:dv7vRALS
>>563 そ れ だ !
その後罰と称していろいろやらされちゃう弥子たん…ハァハァ
それエーロ・ゴシカァン!
それエーロ・ゴシカァン!
565 :
欲求は適度に:2007/05/20(日) 06:22:25 ID:175MKR+i
ヤコネウ?
651ネタではないが投下。
「あん…はああっ、…んっ、んんーっ」
とりあえず、タイミングが悪かったとしか言いようがない。
魔人が謎を感知したのと、弥子の手持ちの食料が尽きたのが同時だったのだ。
その謎の場所は事務所であるらしく、何が起こるかはわからないが、事務所
から一歩も出るなと命ずるネウロの命令に、例え従いたいと願ったとしても、
弥子の食欲が勝てるわけはない。
お互いの欲求をかけた言い分の応酬にめんどくさくなったのか、ネウロは
「手っ取り早い方法」とやらを使ったのだ。
三大欲…睡眠欲・食欲・性欲をシャッフルするという作用を持つ道具で、食欲
に変換されたのが、性欲であったことも、また、弥子の不運だったと言えよう。
というわけで、今、彼女は、事務所のソファーの上で、制服の上半身をまくり
あげて露出した胸を左手でいじくりながら、下半身の性器の中に右手の指を何本
も入れて必死に動かしながら、涎をこぼして喘ぐというとんでもない狂態を
晒すはめになっている。
ちなみに、諸悪の根源はと言えば、そんな彼女を全く無視して机に向かって作業
をしている。放置プレイというやつだ。
「全く、いつまでその狂態を続けるつもりだ。貴様の欲望には際限とか適度
という言葉がないのか」
いかにも呆れたと言わんばかりの口調で言い放たれた言葉に、返答はない。
必死で欲望を貪っている彼女に、聞こえているのか、聞こえていないのか、
喘ぎ声だけが響いている。
一つため息をつくと、いかにもイヤそうにネウロは椅子から立ち上がり、
彼女の目の前に立った。
「いいかげんにさっさと終わらせろ。謎が…事件が起きた時にもまだ終わって
いなかったら…わかっているだろうな」
左手で首を掴み、右手を刃物に変形させて目の前にかざす。
「はあっ…あん、たが、こんなことにしたんでしょう…が」
さすがに恐怖が勝ったのか、それでも自らを慰める手はとめられずに、言い返す。
「何を言う、我が輩、これほど貴様が欲深だとは思わなかったぞ。普通の人間
ならば適度に満足するものだろうに。全く、このナメクジが。いや、ナメクジ
ならばこのようなことに時間はかけん。ナメクジに謝れ」
「はあ…んっ、そんなこと言われても全然…終わらないんだもん。さっさと
終わって欲しいんだったら…」
自分の喉に当てられた手を握り締めて、熱っぽい目でまっすぐ見上げる。
「てつだってよ。自分でするより、早く終わるかも」
「主人の手を煩わせるとは、デキの悪い奴隷人形だ。この借りは高くつくぞ」
「だから!もとはと言えばアンタが諸悪の根源なんじゃない…」
とことん自分は動きたくないらしいネウロを組み敷く形になった弥子は、
もどかしげにズボンの前を最小限にはだけさせると、自分の秘部に嬌声を
あげながらくわえ込み、一心不乱に腰を振って欲望を満たし始めた。
それから一時間。
最初のうちこそ戯れに胸や秘芯をいじったりしていたネウロも、どうやら飽きた
らしく、必死に快楽を貪る弥子を自分の上で好きにさせたまま、本を読んでいる。
「まだ終わらんのか。そろそろ貴様が一人遊びを始めてから二時間になるぞ。
いいかげんにしないと縊り殺す」
「はあ…っ、もう…少しだから…んっ、でも、気持ちいいの…っ!」
「このようなことになるなら、素直に生ゴミを与えておけばよかったかもしれん」
結局、さすがに体力の限界にきたのかそれから30分後、窓ガラスを割って
飛び込んできた死体と謎に遭遇する前に弥子の欲求がおさまったのは、不幸中の
幸いだったと、どちらにとっても言えるかもしれない。
651ではなく561ネタだし、投下時に題名表記とナンバリングを忘れたし、もう
本当にgdgdでスマソ。吊ってきます。
職人の一人だが、木曜日に停電があってネット接続不能状態が続いている間に
バレスレでは色々あったみたいだな。
俺もネタ投下出来ないし、他の職人のすごい作品が見れないしで往生した。
まあ、何とかさっき無事復旧したので、その勢いで何か書けるかも知れない。
571 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 12:01:19 ID:+E2P1AE5
バレスレでいったい何があったのか、よかったら教えてください。
お願いします。
573 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 12:41:05 ID:+E2P1AE5
どうやってみれるんですか?
>>573 ここで訊くのは板違い
うまく検索なりして探してごらん
>>573 どうやってみられるかわからない初心者なら
あまり2ちゃん自体にかかわらないことをお勧めするよ
興味本位ではヤケドをするよ
>>573 まずメール欄に半角英数で
sage
と入力してください
そして、やけどする覚悟がおありなら
>>555のURL先へどうぞ
(PCからでも携帯からでも閲覧できます)
URL先の1には書きましたが、自分でよろしければ分かる範囲で説明いたします
…ですが素人にはおすすめしません
んで住民の皆
神乙です
・PLAYを修正してもらったので作者は確認の事
・まとめサイトを色々変更中、特に目次が変更。お気に入りに入れてる人は確認の事
・某コテ殿…何とかして連絡plz('A`;)
管理人様へ。
某コテ氏ではないが、こちらから連絡がつけられないので困ってる。
メールは以前送れなかった。なんでだろう。
かなりの人がメールを送信できてないようですみません(´・ω・)
ruv_sound_riki@ホトメコム
こちらを晒してみます。
こっちで届かなかったらどうしよう…
>>576 >>494だが、PLAY修正確認しました。
ご面倒おかけして申し訳ない。
現在精進潔斎して、エロを練っている。
今度こそ手間を掛けさせない物を出せるよう頑張る。
住民の皆様も乙華麗様です
>>569 題名教えてくだされば修正いたします
>>570 停電で大変だったかと思います
作品wktk
>>579 激しく期待
>
>>581が何を言いたいのかはネウロも喰わない謎
悪意がないからな
宮崎パクっといて自分はバレ師訴えかよ
何様だよ死ね
>>586 え?ちょ…何突然?誤爆??
アンチの人に最も縁のない板だと思うんだけど
普通に見てたりすんのかが非常に気になる…
おれさぁ
J
ス
ル
ー
カードで旅に出て各駅の駅弁食べ漁りたいな。
青春十八切符でもいい
…あれって十八歳未満じゃないと買えないなんて事ないよな…
しまった!コテ抜くの忘れてた
スマン
もんのすごいスレチだけど18切符ヲタが答えよう!
青春18きっぷは18歳の気分になって旅するきっぷだお
でもお子さんでも100歳でも買って利用していいんだぜ
*お子さんや学生さんの場合はこども料金・学割に注意だ
神様には吾弥子か早坂兄x弥子マックドライブスルー後弥子が喰われちゃう話を願いたい
>>509 dクス!
早坂兄弟はスマンがキャラちゃんと掴めてないからムリだ…
吾弥子なら何とか行けるかも試練。
希望のシチューとかはある?
592 :
590:2007/05/21(月) 00:34:17 ID:1VsbD4IF
えーと俺の願いを聞き遂げてくれる神でいいんですよね
こちらも突然閃いたので…
弥子の相手は車持ってそうなキャラをつい萌えて選んでしまった。
マック大量買い
→弥子存分にモグる
→てめーを食わせろ
→オプションとしてシェイクやソフトクリームや(名前を忘れたがオレオやキットカット入りのバニラシェイク?)何かを垂らす
車内かそれ以外は神にお任せします
このオプションで書くとまちがいなく車内汚れるでしょうし
593 :
591:2007/05/21(月) 00:42:21 ID:H/lokQ39
すまん、
>>509じゃなくて
>>590だ。
>>592 了解だ!
投下は仕事(と例の事件)が一段落したらする
あー会社爆発しねーかな
1週間くらい寝続けたい…
594 :
590:2007/05/21(月) 00:52:01 ID:ZPB8QfkH
全裸に蝶ネクタイでお待ちしております
化学室が爆発して一週間休校
その間ネウロに犯され続ける弥子も宜しければお待ちしますので
595 :
駅弁:2007/05/21(月) 01:13:36 ID:xQIr54ED
伏せ字はいいのが思い付かなかった
筐弥子で小ネタ
「ひぐちさん…これ…」
「ん?足りなかった?」
「私現地で…その…食べたかったんですけど…」
「だって18切符使う暇なんかあるわけ無いし、Jスルー使って移動してもいいけどやっぱり時間無いし」
「私の…私の期待と風情を返してくださいよー!」
「金払うの俺だし。どうせ金券ショップでJスルー買うみたいな感じで、ネットで一割引で買ったんだから許してよ。予定より一つ多く買ったのも桂木食べていいから」
「言われなくても食べます…ここで」
「あー美味しかったー!」
「何だかんだ言って食べるんじゃん…まぁその食べっぷりが桂木の魅力なんだけどさ」
「んんんぅ…ぷはっ、ななな何するんですか?!」
「駅弁食べた桂木を駅弁売りのごとく食べたいだけだけど」
「言いながら器用にショーツ脱がせないでください!あ、や、そんなとこなめないでぇ!」
「んー…なんで?こんなおいしいのに」
「持ち上げちゃ…やです…からだちからはいんない…」
「あんだけ食ってるのに何で軽いままなんだろ…桂木学会に発表されるべきだよ」
「やぁっ、はああああんっ!!!」
「俺につかれた後にでもね」
「ふぁ…ああん…」
「うん、沢山つかれたね。俺の飲ませたいけど、ちゃんとデザートもあるから」
「あ…りくるーおじさんのちーずけーき…」
「桂木どんくらい食べる?」
「さん…」
「はいはい、3切れね」「ほーる…」
「まだ入るのかよ…」
書き始めたものの、Jスルー圏内の有名駅弁知らなくてどうしようかと思った
なんて献身的なヒグチw
597 :
570:2007/05/21(月) 02:38:43 ID:MwpRxh1U
ども。
停電職人が来ましたよ。
てか、今時停電でネット不通って…orz 頼むよ○○○○○
そんな訳で投下。
真夏かと思うほど眩しい日差しが煌いている、そんな五月の午後のことだった。
「…ン」
迂闊にも、とろとろと眠ってしまったらしい。
ああ、全くネウロときたらどんな時でもヤりたがるんだから。お陰で宿題も出来なかったな。
午前中から散々欲望を叩き込まれた為にまだけだるい眠気が残っているのか、ふらふらする頭で
そんなことを考えながら身を起こしかけると、御丁寧に狭いソファーの上でネウロは絶妙なバランス
を保ったまま弥子を抱き抱えてまだ寝入っていた。
しかも、よほど眠りが深いのかいつもの人間の擬態ではなく、元の鳥のような姿に戻っている。最
近はほとんど見ていなかっただけに、珍しいような気がしてしげしげと眺めてしまった。表情のまる
で伺えない大きな鳥の頭でも、何だかとても満たされているように見えた。
「ネウロ」
小声で尋ねても当然返事はない。
「ネウロったら…」
こんな時についうっかり元の姿に戻ってしまうほど、今は安心しきっているのだろうか。そう考える
と何
となく嬉しくなった。普段あまりにもネウロが無防備になっている場面など見たことがないだけに。
「…ふふっ」
意味もなく、幸せな気分になって寝込んでいるネウロに身を摺り寄せた。
日曜日。
窓の外ではきつい紫外線と共にきらきらした日差しが降り注いでいる。
日曜日で誰も来ない事務所で、内側から鍵を掛けているとはいえ二人でこんな風に過ごしている
なんてきっと誰にも言えない。まして弥子が恋する相手は人間ですらない。
最初はそれが不満だったのに。
いつの間にか慣れてそれら全てを許容してしまった。
二人で、こうしていられればそれでいい。もう他に何もいらない。
そんなことを考えるのは、やはりまだ少し眠いからだろうか。
それとも、他に要求するものがもうないほど幸せだからだろうか。弥子にとっては、特にどちらでも
良かった。こんなに静かで満たされた時間の中にいられるなら。
「ヤコ」
すっかり安心しきって再びとろんと眠りかけた時、ネウロの声が降ってきた。感情の見えない鳥頭
のまま、あくまで冷静な声が続く。
「えっ」
「何を企んだのだ」
「…や、別に何も…ひゃあっ」
身体を軽々と抱え上げられて、何が何だか分からなくなった。
「余計なことを考えるぐらいなら、一分一秒でも漏らさず我が輩を愉しませろ。いいな」
「そ、そんなこと言ったって…あぁぁんっ…!!」
弥子は困惑していた。
いつの間に勃っていたのか、即刻跨らされようとしているものはあたかも凶器のようにそそり立って
いる。強引に促されてはいるものの、今日は散々ヤられただけにまたセックスするなんて冗談じゃ
ない。そう思っていたのに。
するんと敏感な花弁に擦りつけられたものの異様な熱さに、慣らされきった身体が勝手に反応して
いく。
「やあぁ…ん」
仰け反った背を支えるように回された腕もまた、ひどく熱い。
「さあ、ヤコ。貴様が要求する限り、幾らでもくれてやろう」
「あ、あぁ…ネウロが中に来る、来るよおっ…やああ…」
内部を擦り上げながら浸入してくるものに、早くも高い声が上がった。
こんな突然の交歓にも、身体は存分に燃え上がっていく。魔人の身勝手な欲求だと分かっている
のに、もうくたくたに疲れきっているのに、それでも求められれば従順に受け入れて悦ばせていく
のが弥子は自分でも信じられなかった。
「ひぁんっ、い、いいっ、ネウロぉおっ…」
強引に広げられた奥の奥までを激しく男のもので犯されて、弥子は意識もしないまま腰を振りたて
て喘いだ。これまで教えられた技巧のままに。
「ひゃぁん…すご、いよおっ!」
もう、今の弥子には理性など欠片も残されていなかった。そんな風に乱れ悶える少女をやはり表
情の見えないネウロが凝視している。やたらとぎらぎら燃え盛る欲情に満ちた眼差しで。
そして更に互いに飽きることもなく、唐突な愛戯は続いていく。
とくん。
あさはかな狸寝入りを責めるように心臓が跳ねた。
あれから泥のように重い眠りから目覚めても、弥子は目を開くことなくただ今の緩い温みを愉しむ
だけだった。
ネウロのことが好きで、一緒にいる時間は何より貴重だけれど、目覚めている間ずっと攻めたてら
れるのは正直本位ではない。
それよりも、こうして静かに時を過ごしていたい。望みはただそれだけなのだ。
確かに、セックスするのも悪くないけど、ものには限度がある。
愛しくて憎らしい男はすっかり満足しきったのか、先程よりも深い眠りの中にいた。やはり鳥頭の
ままで。
抱き込まれる腕の強さが、何となく嬉しい。
窓の外はもう夕暮れが広がっていた。
穏やかな情景を眺めていると、また眠くなってくる。
一緒にこうして柔らかな眠りの時間を愉しむことが一番の法悦。
ようやく弥子はその境地に到達しようとしていた。
たまにはまったり♪
ああ…こんな状況でめげずに沢山の投下をしてくれた神達
本当にGJ!!!
駄目だ…やっぱり涙腺緩む…思いっきり癒されたよ
ありがとう〜ごちそうさまでした!!
俺はエロを読む見る書く描くためなら、戦争も消費税うpも児ポ法にも反対しちゃうようなダメな大人なんだぜ…
603 :
602:2007/05/21(月) 11:05:14 ID:6i15hbct
医療費うpも反対しとこう
健康をできるだけ守ってエロを読む書く(略)したいしな
さいあい
だれか
たのむ
っていうかブッちゃけイミナ反則的に可愛かった
イミナの可愛さは異常
イミナも可愛いけど、ラストでサイのなってる女の子が可愛い
幼女と申したか
>>606 お前は俺か
といいつつ
>>595GJ!!
ヒグヤコをありがとう!
神よもっとヒグヤコを!
それエーロ・ゴシカァン!!!!
間をとってふたなり美幼女サイ×イミナとかw
無防備に寝てるアイはXか葛西におそわれればいいと思った
普段露出のない人のノースリーブは最強
吾アヤを待ち望みながらエーロ・ゴシカァン!
マイナーだっていいじゃない
吾アヤ 接点 だれかくれ
>>611 吾代の夢の中の妄想…しか思いつかない…
>>609のネタにあまりにもえたから書いてみた。初心者だからいろいろ拙いのは勘弁。
ちょっとだけ暴力シーンがあるから苦手な人はスルーしてください。
とりあえず前半投下します。
目の前の幼女はイタズラを暴いて喜ぶ幼子のごとく、クスクスと笑っている。
仕掛けを施した毛布を抱いたまま青ざめるイミナの顔を覗き込み、何故か無邪気に手を握ってきた。
ひんやり温かい、様々な温度がごちゃ混ぜになったような不思議な体温。
触れあった肌からじわじわと恐怖が染み込んでくる。
イミナの目の前で、幼女は突然軋みだした。
ミシミシと幼女の顔半分がカタチを変えてゆく。
イミナは声もあげられずに理解の範疇を越えた光景をただ見つめ続けていた。
ふいに幼女の視線がイミナのそれとかち合う。
幼女ではない半分が突き刺すようにイミナの瞳の奥をねめつけて、そして目を細め笑った。
幼女の部分も遅れて微笑んで、次の瞬間にはカタチを全て元に戻していた。
可憐な容姿にまるでそぐわない力で幼女は軽々とイミナを引っ張って立たせた。その拍子に膝からぱさりと毛布が床に落ちる。
「あ……っ」
小さく声をあげて軽く慌てたイミナに気づいたのか幼女は空いている方の手で器用に毛布をまとめて座席に乗せ直した。
そのまま振り向きもせず飛行機の後部に向かって歩き出す幼女。腕を掴まれているから自然とイミナもついていく格好になってしまう。
行き着いた先は最後尾のレストルーム。
無理矢理そこへイミナは押し込められた。当たり前のように幼女も入り込んできてただでさえ狭いレストルームが更に窮屈になって身動きをとるのもやっとだ。出入口は幼女の体に塞がれて逃げることも叶わない。
「アンタさ、変わってるね」
クスクス、幼女が笑う。
「怯えてるくせに私に興味津々って感じにに目がギラギラしてるよ………アンタの中身見てみたいな」
クスクス、幼女は唐突にイミナに口付けた。
体を強張らさせるイミナにお構い無しに薄く空いた隙間から舌を入れ、口内を蹂躙し始めた。
「ん、っくぅ……」
乱暴な舌使いに不快感が込み上げてくる。しかし顎を固定されているせいで顔を背けることも出来ない。幼女は休む間もなく貪ってくる。
呼吸が、で、きない。
イミナは渾身の力を込めて幼女を突き飛ばした。
不意をつかれて幼女はバランスを崩し、背後のドアに背中を打ち付けてしまう。
肩で息をしながら
「何、すんのさ」
幼女が酷く低い声で呟く。
ドアにぶつかった拍子に顔にかかった漆黒の髪の中から爛々と怒りに狂った目が覗いた。
「私に抵抗する権利なんてアンタにはないんだってわかってる?」
だすん、
幼女は鳩尾に拳を叩き込むようしてにイミナを殴った。
イミナは短く息を吐いただけで叫びもなく、幼女の拳を支点にくたりとくの字に折れた。
一瞬の後、イミナは胃の中のものを盛大に吐き出す。
「…ぅ……ぐ…」
狭い室内に酸性の匂いが広がった。
1つめにタイトル入れ忘れてたorz
後半は明日か明後日投下します。
>>615 肩で息をしながら のあとの部分が微妙に抜けてたorzorzorz
肩で息をしながらイミナは空気を求めて喘ぐ。
と入ります。
ダメだ、俺アホすぎるorz
>>609だが……まさか今夜のうちに実現されるとは思わなかった
飛行機でエロといえばレストルームだよな! 密着密閉に興奮する
GJ、続き超期待!
仕事HAEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!
そろそろ暖かくなってきたから全裸で待ってる
619 :
611:2007/05/22(火) 00:57:10 ID:ix85Aqi+
神っているんだな
乙です
パラレルとか夢とか吾代自身の妄想とかをフル活用してがんがりたい
けど期待はせんでおくれよ…
全裸でドライとか風邪引いちゃうからな
620 :
孤独の歌:2007/05/22(火) 01:21:12 ID:ZuG5Pm0X
ネタかぶりしたら申し訳ないですが、吾代×アヤを投下させてください。
エロなしです。すみません。
『孤独の歌』
アヤの歌は淋しい人の脳を揺らすのだと、探偵は言っていた。
確かに俺は淋しい人間には違いない。それを聞かされた時には自分を嘲うしかできなかった。
だからあんなに感動したのか。この俺が、ライブに行きたいと思うほど。
……同じ傷を舐めあっているだけだったのに。
馬鹿にするな。
吾代はソファに体を預けたまま、苛立ちまぎれに腕を目に押し付けた。
羽振りのいいこの調査事務所の灯かりは無駄に明るすぎて、吾代をさらに苛立たせる。
まるであの探偵のように。要らぬ場所まで明るく照らし出されて。
「なんだってんだ、畜生」
苛立ちをコントロールできないままうめく吾代の耳に、落ち着いた声が届いた。
「それは違うわ」
それは良く聞いた声だった。CDの中で……ライブの舞台の上で。
「アヤ!?」
ここに存在るはずのないディーバが、手の届く場所に立っていた。
621 :
611:2007/05/22(火) 01:30:18 ID:DtRylWuP
また神に出くわした
どんどん書いていただきたく
支援
622 :
孤独の歌:2007/05/22(火) 01:30:35 ID:ZuG5Pm0X
その身を包んでいる獄中の囚人服も、彼女の歌姫としての輝きを隠してはいなかった。
長く波打つ絹糸の髪、妖艶でありながらどこか無垢な表情、しなやかで豊満な肢体。
間違えようもない。
そこにいるのは、確かにアヤその人だった。
「なんだこりゃ、なんの冗談だ?」
「あなたが私を呼んだのよ。あなたが見ているこの私は、あなたの脳が見ている幻」
「幻ィ? は、ニセモンかよ」
「偽物ではないわ。風に乗って、私の歌は歌が必要な淋しい人のもとに辿りつく。歌で揺らいだあなたの脳が、私の姿をあなたの中に作り上げているだけ。あなたに私の歌が届くのは、傷を舐めあうためじゃないわ。淋しさをえぐってさらけだすためよ」
それに、とアヤはたおやかな手を吾代の頬にさしのべた。
頬を撫でられるくすぐったさに、吾代は首をかすかにすくめた。
「あなたの脳は、私を認識しているわ。脳の見る夢と、現実と、どれほどの違いがあるというの……?」
触れてくる優しい指先は、確かに生身の女のものだった。
その手をとっさに掴み、引きよせる。
吾代の胸に倒れこんできたのは、暖かな女の身体……その生々しさに、粗野を気取る男の雄が反応した。
623 :
孤独の歌:2007/05/22(火) 01:35:37 ID:ZuG5Pm0X
「幻だろうが夢だろうがどうでもいい……」
熱く柔らかくずっしりとした肉の感覚。これが揺らいだ脳の幻だというのなら、現実と夢とはどれほどの差異があるというのか。
「アヤを抱けるなんてこたあ、二度とないだろうしよ。傷をさらけだせってんなら見せてやるさ、存分にな」
幻であるのなら気が楽だ。
性急に圧しかかってくる吾代の下で、美しいディーバはそっと目を閉じた。
アヤと同じ、吾代の孤独な魂。
孤独を孤独とも知らずに生きてきて、やっと最近、あの探偵と出会って始めて孤独の何たるかを知った魂。
この男の魂の形は自分に似すぎていて、触れあっているだけで幻の身が溶けて合わさってしまいそうで、アヤは抱かれたままみじろいだ。
飢えた獣のような愛撫に気が遠くなる。
今まで出会った誰より近く、けれど誰より大事だったあの二人とは決定的にちがう魂。
マイナスにマイナスを足しても、それはマイナスのままでしかない。この魂となら、寄り添っても孤独でいられるかもしれない。
そうしたら――。
624 :
孤独の歌:2007/05/22(火) 01:40:13 ID:ZuG5Pm0X
独房でひっそりと繰り広げられていたリサイタルに、看守は止めることなく耳を傾けていた。
気まぐれな独唱会はいつものことだ。
消えるように途切れた声に視線をあげ、立ち尽くす囚人にそっと声をかける。
「なんだかいつもより素晴らしかったわ。色っぽい、って言ったら俗な表現かしら」
「…ありがとう」
囚人は薄く笑って目を伏せる。
歌の先で待ってくれていたあの魂。
いつかこの牢を出て、ちゃんとした生身のこの姿で出会えたら、また、あんな風に抱きしめてくれるだろうか。
囚人服の奥底で、溢れた蜜がひっそりと滑らかな脚を伝っていった。
FIN
二人のイメージが違った方はスルーくださいますようお願いします。
失礼いたしました。
625 :
611:2007/05/22(火) 01:45:09 ID:r37N9De/
エロティシズム
言葉の一つ一つが麗しい
文章の基本を見た。GJ!
俺も美しさと言うものを考えよう
吾アヤGJ! 文章いろっぽいなー
627 :
610:2007/05/22(火) 07:24:38 ID:JkZwWfTB
早速吾アヤありがとう!!
文章綺麗で萌えたよ
611も全裸で待ってる
吾アヤ(・∀・)イイ!
629 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 17:59:37 ID:O9Xfiy3B
ヒグヤコに飢えすぎて困る
>629
あれ、俺がいるぞ
吾アヤの流れを無視してスマンがちょっとネタが降って来たので投下する。
ヤコの一人語り、
ちょっとしたネタを文中に隠してみた。
出来るだけ大画面で見てくれれば嬉しい
ケータイスマン。
632 :
夢追い:2007/05/22(火) 18:51:11 ID:sDVQE7eF
ああまたこの夢だ。
いつものように事務所へ行くと、珍しくネウロは居なかった。
しんとしている事務所はあかねちゃんの気配すらなく、
てレビをつけて静寂を紛らわせようとする。
いつまでたってもネウロは帰ってくる気配は無く、空には星が煌いてた。
るるるると、突然電話が鳴り響く
なンバーディスプレイを見るとそれは自宅からだった。取ろうかどうか、か
んがえているあいっだにコールは切れてしまった。
てをのばして、自宅へと掛け直すと、美和子さんがでた。
いまさっき遥さんからは連絡があったんだけど、弥子ちゃんも遅くなりそう?
わたしは顔の見えない相手に謝った。今日は泊まっていくと。
なん時間くらい経ったのだろう…。テレビはすでに電源を切っていて
いっそう部屋の中の静寂は積もってゆき、不安になってきた。
でも、なんだか帰る気にはならずに私は静かにネウロを待っている
ああへんな夢だ。
なんで私はネウロなんか待ちつづけているのだろうか…。
たしかに私はあいつが居ないとなにもできないけれど…………。
はっとした。私は今何を考えたのだろう…。思い出せない。
ばん、と机を叩き、頭を振った。
けっしてやりたくてやっている訳ではないのに、私は今…。
もんもんと、思考を巡らせていると、突然頭上からネウロが垂れ下がってきた。
のんびりとした時間の終わりの合図だ。
なぞの気配を感じて涎を垂らす魔人は床に降り立ち。さ
んかくの髪留めの指すほうへ視線を移す。
だらだらだらと涎を垂らして嬉しそうににやけていて。
からだをソファーから起こすと軽く貧血を起こしていた。
633 :
夢追い2:2007/05/22(火) 18:53:24 ID:sDVQE7eF
らせんの様に巡る思い。夢の中の私。
わたしは彼を待っている、帰って来ないと知っているのに、
ただ只管に待ちつづけるのだ。
しずかな事務所にまた電話が鳴った。取ろうか、取るまいか…。静寂
を引き裂く音、るるるると。切れない電話、手を伸ばした。電話の相手は――。
まどぎわに目を向ける。にやりと凶悪な笑みを浮べた表情に、胸の奥が高鳴った。
どんなに酷い仕打ちをされても着いて行く私は大分心が広いんじゃないだろうか?
わしっと頭をつかまれて、ずるずると引きずられて行く。
さらには投げ飛ばされたりして…。
なにをしている早く来い、ヤコ。ネウロが私の名を呼んだ。
いみのない思考は、その声でずべてをやめた。まるでそれは夢の終わりの様だ。
でも、きっとあの夢は、現実なのだろう。夢の中の私は今笑っているだろうか?
。
それは微睡みの中でみた白昼夢。
(*´д`*)つ【終】
思い付きってこええww
帰って見たら、速攻投下された吾アヤと
仕込みありのヤコ独白が…!!!
一日の疲れもぶっとぶGJ!!!
吾アヤ待ってた…!
GJ!!!!!!!!!!!
需要のない笛吹と弥子、魚肉のくだりで妄想一発
拘束あり、エロがぬるいというか、ないというか申し訳ない
「とりあえずこんなもんかなー」
満足げに弥子は息をついた。その前にはうずたかく詰まれた寿司桶。ちょっと左右に目を
走らせれば、ピザに中華、洋の東西を問わず、あらゆる種類のケータリングの空容器が散
っている。
最近は忙しくて、なかなか「まとまった」食事ができなかった弥子にとって、今このとき
はまさに至福の時間だった。これで何をも気にすることなく、この膨大かつ難解な資料と
格闘できる。
意気込みながら弥子が机の上を片付けていると、ガッ!と大きな音がドアから発せられた。
「あれ、まだ届いてないのあったかな?」と弥子は自分の舌を経由していった数多の料理
と電話の内容を反芻しながらいそいそとドアを開けた。が、当然、そんな態度の出前持ち
はいるはずもない。
そこにはいつものエリート然とした居ずまいからはかけ離れた笛吹の姿。ぎりぎりと歯軋
りの音が聞こえんばかりの面持ちである。
笛吹はあれから自分の持ち場に戻ったものの、やれることはもはやなく、先ほどドア越し
に聞こえた弥子の注文乱れ打ちに落ち着くこともできなくて、帰ってきてしまったのだった。
「なーんだ、笛吹さんか。あ、分けろって言ってももう何にもありませんよ」
「か、桂木ィ!! 貴様には限度や遠慮というものがないのか!!」
「魚肉で収めようとしてたのに、水向けたのはそっちじゃないですかー」
笛吹は、能天気に自分を迎える探偵の姿と、目の前の宴の残骸とで、半狂乱になりそうな精神
を抑えるのに、相当な負担を強いられていた。
この狭い密室で繰り広げられたのは、自分自身にだって許したことのない経費の濫用。ト
ップの同席時以外にお目にかかれぬ特上メニューを、この冴えない小娘は何のためらいも
なく頼み、嚥下した。見てはいないが絶対嚥下したに違いない。この私が助六を噛みしめ
ながら食べるというのに!
こみ上げてくる怒りで、笛吹のまぶたの痙攣はやまなかった。二の句を告げられない彼に
対して、弥子は頬をカリとかきながら、へらへらと笑いかけている。
「こん、の魚肉ソーセージ風情で十分な分際で!」
「やー、ごちそーさまです。あ、これ、そこおいといてください」
一片のガリすら見当たらない寿司桶の山が弥子から笛吹に渡された。笛吹はそれを弥子に
ぶつけたくて仕方なかった。が、さらに桶代すら取られるのはかなわない。笛吹はあきら
めてそれをそっとドア脇に積んだ。一つ積んでは桶のため…。賽の河原の石積みのごとく
その作業はいつまでも続く。桶に蒔絵された憧れの御所車が彼には霞んで見えた。
ぽたり。底にはりつくバランに水滴が落ちる。
しばらく桶と思いを分かち合っていた笛吹だったが、やがて目じりをぬぐい、きっと顔を
上げて、弥子の腕を押さえた。
そう、終わってしまったことは、もうあきらめるよりない。自分は、この無意味に食う気
に満ちている小娘に一縷の望みをかけてしまった。たぶん経費は落ちないだろう。少しで
も元をとるのだとしたら、この探偵に事件解決の糸口をつかませるよりないのだ。
「もう栄養は十分取っただろう」
そのままパイプ椅子に着席を促す笛吹の指を、弥子がそっと握ってくる。不意をつくよう
な温かさに、笛吹は思わずぱっと手を離してしまった。その顔はなんとも朱い。そんな男
の様子に、弥子はニヤリといやらしい笑みを浮かべる。
「な、なんだ!」
「や、ちょーっと運動したほうが頭に栄養回るかもしれないなー、なーんて」
笛吹は一瞬呆けた。この女子はいったい何を言っているのだろうか、と。
トスン。胸と腰に軽い衝撃が走った。
ふと気がつくと笛吹は、自分が弥子に勧めていたはずのパイプ椅子に腰掛けていた。鼻歌
を歌いながら弥子が己のスーツのボタンをはずしている。
慌てて立ち上がろうとする笛吹を、弥子は全身の力をかけて押さえていて、もそもそと何
やら動いている。そのうちにどこをどうしてか、笛吹は後ろ手にパイプ椅子に拘束されて
いた。スーツが後ろで大変なことになっていて、笛吹はピクリとも腕を動かせない。その
間にネクタイも解かれて、どこかに結びつけられたらしい。それで拘束の仕上げができた
のか、のたうつ笛吹を尻目に弥子はいい仕事をしたとでも言うようにして笑った。
「せっかくのいいスーツ。あんまり動くとしわになっちゃいますよ?」
「桂木ィ! 貴様、何を考えている」
上半身をねじるようにして、そこから抜けようとする笛吹の胸へ、肉付きを調べるように
弥子が手を滑らせた。今まで拘束を解くために動いていた笛吹の上体が、違う反応を示す。
思わぬ自分の行動に、笛吹が羞恥の表情を浮かべた。そこに弥子が軽い征服感を覚えた
のは想像に難くない。
今の自分のおかれた状況を冷静に把握するために素数を数える笛吹の耳にカチャカチャッ
と金属音が響いたく。
これから始まることがなんなのかおおよそ見当のついた笛吹だったが、この状態では抗う
術がない。
「脳を閃かせるために。協力、してくれますよね」
チー、というジッパーの音と共に、笛吹の下半身に開放感があふれた。
「あ、思ってたよりもかなり…」
人差し指をくわえながら、ニマニマと笑う弥子に、笛吹は違う意味での危機を覚えた。
「お、おい! 桂木弥子! それは食い物ではないぞ!」
「や、さすがにそれぐらいは」
弥子は素早く笛吹の陰茎を取り出して、軽く擦り上げた。
自分の感情を悟られないように必死にこらえる笛吹の代わりに、パイプ椅子がぎちぎちと
音を立てる。
弥子は相変わらず軽い刺激を与えているだけだったが、笛吹の竿は膨張していく一方だった。
「へへ、笛吹さんのって素直でいいですねえ」
「侮辱するな!」
「侮辱じゃないですよ。ヤル気があるんだかないんだかわからない無反応よりよっぽどい
いですよー」
ぐるりと頭を舌でなぞりあげて、裏筋を確かめるようにして指を滑らせた。そのいちいち
が絶妙で、笛吹はどんどん煽られていく。すんでのところで彼が快楽に堕ちずにいるのは
弥子の台詞の向こうに、ある人影が見えるからだった。いつも自分の前に立ちふさがるあ
の男の影。
「や、めろおおおお!!」
「誉めてるのにやめろはないなあ」
「桂木、お前、さ、ささ、さ笹」
「気にしない、気にしない」
鈴口に舌を這わせながら弥子は搾り取るように手を動かした。
「う、ん、ぷぅ」
「お、あっ!」
笛吹の思考が瞬時爆ぜた。笛吹の精液はどこに散ることもなく綺麗に弥子の口中に注がれ
ていく。ゆるゆるとしていくその放出を弥子は名残惜しそうに吸い上げた。
「ご馳走様です」
美味そうに自身の指をねぶる弥子に、笛吹は息を吐いた。
「お前、まさか、この状況で、食うに事欠いて私を…」
「や、ほんと、笛吹さん、ナイスタイミング」
「なんだと!」
「なーんて。そこまでも無節操でもないですよ」
「フン、どの口がそんなことを」
「ほうぉふひえふはえ?(訳:このクチですかね?)」
「しゃべるなああああああああ」
弥子の手と口のいたずらで、じきに笛吹の股間は力を取り戻しつつあった。これまで警視
庁に詰め切りで対応に追われていた笛吹の秘められた力がみなぎっている。
弥子はポケットから取り出した避妊具を器用な手つきで笛吹に装着すると、その場で自ら
の下着を下ろし、笛吹へと跨った。
笛吹の怒張がぐちり、と粘着質な音を立てて弥子のくぼに触れる。
「何もしていないのに、ずいぶんと濡れているものだな」
「んー。好きだから、ですかね」
なにが、と言う笛吹の唇を、弥子はなめるようにキスをした。
頬に触れる弥子の手のひらの柔らかさが、笛吹の唇を開かせる。二人の舌はすぐに深く絡んだ。
しばらくお互いを貪るように口付けを交わす。弥子は唇を離して、笛吹の顎を伝う唾液を
指でぬぐった。
「笛吹さん、わりとノリいいですよね」
「ヤキがまわったんだろう」
「そういうとこ、悪くないですよ」
自分が場の雰囲気に流されているのを指摘され、笛吹は顔を背けた。そんな笛吹を弥子が
どんな眼で見つめていたのか、彼は知らない。
少しだけずれた笛吹の眼鏡を弥子が直す。「こういうときははずすものではないのか」と
笛吹が問おうとした瞬間、彼は熱いものに包まれた。
*****
「いやあー。おかげさまでだいぶすっきり」
晴れやかに伸びをする弥子とは対照的に笛吹の眉根はこれ以上ない、というぐらいに締め
付けられていた。自らを拘束していたスーツとネクタイの丈夫さが呪わしい。
「この借りは必ず返させるからな!」
「それでは、ここは一つ退場、ということで」
人目に見られても恥ずかしくない程度の装いになった笛吹を、弥子はドンとドアの外に押
し出した。
「あ! おい!」
笛吹は慌ててドアノブを回すが、ロックがかけられてしまい、入ることは出来ない。
開く気配はないと見て、笛吹は中に入るのをあきらめた。入ったところで、何かが進展す
るわけでもない。
「タダメシを食わせたつもりはないからな!」
よれよれになったジャケットとネクタイを小脇に抱えた笛吹が、カッカッと小気味いい靴
音とともに遠のいていくのを、弥子は背中越しに送っていた。
そう、本番はこれから。
「それじゃ、まあ、やりますか!」
パシッと頬をはたくと、弥子は新たなる机の山へと向かっていった。
−了−
警察モノが読みたくて呼び水になればと思った。カッとなってやった。正直すまんかった
GJ!
このスレやっぱり神多いな…
神の皆さん乙です
>>632 やってくれた喃
これはそのまま更新するしかありませんな
GJ
笛吹のも美味しく飲み干したヤコ最高
警視庁の誰か×ヤコが読みたい、激しく読みたい。
そーれエーロゴシカァン!
サーゲゴシカァン!
笛ヤコ??いや、ヤコ笛か!!
何でだろうな…個人的にはネウロ以外だと攻めはヤコの方がしっくりくるんだよな…
何はともあれ、GJ!!!
エーロ・ゴシカァン!
場所も相手もヤバすぎるよ笛吹さんw
>>
654 :
653:2007/05/23(水) 14:35:01 ID:V1yPZeiy
スマン誤爆した。
>>652 漏れ解らなかった ツorz
スマン、教えてくれ。
エェロォォ・ゴシカァァン ぁっ…
>>631の言う通りなんだよな…
>>654は携帯から閲覧してんのかな
そして
>>655に何が起こったのか激しく気になるので誰かネウロキャラでkwsk
携帯だけど一応わかったよ
でも隠れてる文は一列だけじゃないのかな?
途中のが誤字にしては不自然な気もするし…
後半もちゃんとあるよ〜
後半の流れが自然すぎてすごい
659 :
653:2007/05/23(水) 20:12:30 ID:4FQy4fsO
皆レスd!
>>655 何 が あ っ た ん だ ?
>>656 ケータイだたぜよ。
>>657 同感。
家に帰ってきて見たら理解した。
一列は解ったが、
>>658 の言ってる後半が解らない…
漏れ、ヤッパリダメだな。
頼む教えてくれ…
讃岐つかってるなら、「AA」で見ると見やすいんだぜ
あ、あれ、イミナ祭りになってると思ったのに……
イミナは絶対エロい方向の訓練も受けてるだろうと思って
ハァハァした変態は俺だけですかそうですか……orz
おまいがその妄想を書いてくれれば
イミナ祭りの始まりじゃ!
ほんとだ、一列みつかた
664 :
13の人:2007/05/23(水) 22:31:33 ID:OgHeiAVt
黒いスーツに身を包んだ壮年の男が華奢な少女の肢体を組しきながら、諭すように、言葉を発している。か細く震える少女の身体を隠す衣服は既になく、みずみずしい裸体のみがそこに存在している。
男の手が少女の身体を蹂躙し、ぐちゅりと粘り気のある水音を奏でるのを助長する。そこに優しさはない。あるのは「教育」というなの性交だけだ。
「わかるかイミナ。ココが汚れた野獣を手玉に取り、破滅させる為の大切な場所だ」
「はっ…い…」
みたいな?
(省略されました。続きを読むにはエーロ・ゴシカァン!!と唱えて下さい)
そんなこと言われたら唱えるしかないではないか、この禁断にして至高の呪文を……
エーロ・ゴシカァァァァン!!!!!
全裸にドーピングコンソメスープ入り注射器持って待つ。
Occupiedの続き投下します。
無理矢理系でふたなりなので苦手な人はスルーよろしくお願いします。
長時間飛行機に乗っていて空腹状態だったためか逆流したのはほとんど胃液だけ。胃酸に焼かれて痛む喉を押さえ、イミナは咳き込み続けた。
「かふ、げぁ、ぇあ……」
「汚いなぁ」
揶揄を含んだ声で捕食者は可哀想な被食者を笑い、ローファーの腹で吐瀉物を壁際に寄せた。
「これに懲りたら、もう私の機嫌を損ねたりしたらダメだよ?」
クスクス、戯れるように軽くもう一打。
幼女は完全に力を無くしたイミナを背中を支えつつ便器の縁に座らせ、口の端から溢れた胃液を舐め取った。そして首筋に舌を這わせて血管の上を執拗になぞり、時折歯をたててはイミナの反応を楽しんだ。
「ひぁ、」
力が入らない体のかわりに感覚だけは敏感で。
イミナは内から込み上げてくるむずがゆさに声を洩らしてしまう。
「感じてるの?」
鎖骨のラインを舌でなぞりながら、長いスカートの裾を持ち上げる。
「な、」
「いいから黙って、」
幼女は露になった足のつけねに顔を近づけた。
つん、とした匂いが鼻腔をくすぐる。
度を越えた恐怖が生存本能を煽ったのかイミナのソコからは意識とは関係なく愛液が溢れ、下着の色を変えていた。
そこをなぞりあげると液体が染みだして指をつたう。
「すごいね、もうこんなに濡れてる」
羞恥心を煽るように下着が少しずつ下ろされていく。名残惜しむように透明な糸が間を繋いだが、すぐに重力に従いぷつりと切れた。
「いぁ、ああ」
ぴちゃ、水音と共に指が差し込まれた。ほっそりとしたしなやかな指が中でくい、と折り曲げられる。
かき分けるように内壁にそって奥へと進むと抵抗に突き当たった。
「あれ、アンタ処女?」
意外そうに幼女が言って、内壁に爪を突き立てる。
「ひぃぁあっあ、あ」
痛みに顔を歪めるイミナを見つめて幼女は満足そうだ。
指が増やされてバラバラに蠢く。
「や、ああぁいた、ぁ…痛いぃ」
「さすがにきついね」
突っ込んだ指を中で広げてみたりと幼女は楽しそうだ。
ぬちゃ、くちゅ。
粘っこい水音がやけにはっきりと個室に響く。
「もう、慣らさなくても準備は万端みたいだね」
てらてらと愛液に光る指を舐めながら幼女は可愛らしい淡い色をしたショーツを躊躇いもなく脱ぎ捨て放った。
幼女のスカートが不自然に盛り上がっていく。
何をする気なのかといぶかしむイミナの視線を意識してか、幼女はゆっくりと持ち上げられた布を除けてみせた。
「ひいっ!」
短い叫びをあげてイミナは息を飲む。
幼女の股関から赤黒い凶悪なモノが生えていた。
「ちょっと大きすぎたかなぁ?」
首をちょい、と可愛く傾げて幼女ははにかむ。
そしてイミナの片足を持ち上げ抱き込むようにしてソレを入り口に擦りつけだした。
くちゅ、くちゅと厭らしい音が鳴る。
「いや…………お願い、……や、めて」
ゆるゆると首を振ってイミナは弱々しく抵抗するが、
「あんまり動いたら入っちゃうよ?」
と入り口を捏ね回しながら腰を動かす幼女の言葉に、身体を堅くして黙りこんだ。
「でもね、もうそろそろ」
そのときがくんと飛行機が揺れた。
「気流の悪い域に入るよ」
パイロットだったこともあるから知ってるんだと笑いながら幼女は動きを止めてひくひくと誘う穴に狙いをさだめる。
もう一度機体が大きく揺れた。その弾みにソレがイミナの中に埋まる。
「……っぐ…ぁあああああああっ……!!!!!!」
激痛にイミナは仰け反り、悲鳴をあげる。
「ざぁんねぇんでしたー。入っちゃったねー」
クスクス、クスクス。
半分ほど埋まったモノを更に根元まで無理矢理捩じ込み、幼女は容赦なく律動を開始した。
「ひぎ、んぁ……ぐぅ」
堪えきれずに涙が溢れ、激しい動きに飛び散る。
「きっつ…、でもアンタいいよ、すごく気持ちいい。でもうるさいからこれでもくわえてて」スカートの裾をイミナの口に無理矢理押し込み、いいように体内を暴れまわった。
くぐもった声が絶え間無く響く。
涙で前が見えない。痛い痛い痛い。
そしてイミナは身体の中に広がる熱を感じながら意識を手放した。
目が覚めると幼女はいなくなっていた。
夢だったのか、と思うが太ももをつたう白濁――微かに赤が混じっている、が先ほどまでの陵辱が現実だったことを示している。
イミナは未だ杭がささったままのように痛む下半身に力を込めて立ち上がるとドアに向かって一歩踏み出した。
鍵は、閉まっていた。
イミナは不審に思い、弾かれたように後ろを振り向いた。
するとタイミングよく空調ダクトから幼女がひょこりと顔を出した。
「あ、もう起きた?………待って待って逃げないで」
慌ててドアを開けて逃げようとしたイミナを呼び止め、幼女は床に下り立った。
「はい、タオルと毛布。それでとりあえず汚れた服隠して席まで戻りなよ」
「………どうも」
差し出されたものを受け取りながら、イミナは戸惑いの表情を浮かべる。
「私アンタのこと気に入ったかも。だから殺さないどいてあげる」
幼女はふわりとイミナを抱きしめ、頬に優しい口づけを落として微笑む。
「でも、後始末はアンタがしてね」
そして抱きしめたまま半回転。
いろいろなもので汚れた床を指指して幼女は悠々とレストルームを出ていった。
なんて理不尽なんだとイミナは思った。
言われた通りに後始末を済ませ、多少不恰好だったがイミナは毛布を羽織って席に戻った。
鈍い痛みに堪えてやっと席にたどり着いたイミナは目の前の光景に眉をひそめる。
普通に幼女はそこに居て、すやすやと寝息をたてていた。
狂気など少しも感じさせないあどけない寝顔。
寒かったのか仕掛けをした毛布に平然とくるまっている。
しばらくその様子を呆然と見つめたあと、イミナはため息をついて自分の座席に腰を下ろした。
(興味……か、)
行為のはじめに幼女が言ったことを思い出し、イミナは微かに口角を持ち上げた。
確かに、そういう感情はあったかもしれない。
飛行機が目的地に到着するまであと数十分。
イミナは着陸した時にこの隣りで眠る奇妙な幼女を呼び止める決心をして、同じように眠りについた。
前半に対して後半がだいぶ長くなってしまった。スマソ
イミナ関連でサイアイネタが降臨してるが、とりあえずもっと精進してから投下しようと思う。
これがイミナ祭りの呼び水になることを願って、エーロ・ゴシカァン!!
あと669で不自然に改行が入ってしまった部分があった。すまないorz
GJ!!
バイオレンスエロ好きだ〜
>>671 をときめきながら待っていた俺がいる。GJ!
ここの神たち、仕事早いのにクオリティ高え…。
遅筆ながら何とか完結させようとはしたものを投下して行きます。因みに終らなかったです…。
・[序章][破の章]と[急章(完結)]との間
・ネウロvs裏ヤコ(設定破綻)
・本番無し
[四日目 酉の刻まで]
奇麗な、というよりも奇怪な、と形容すべき血赤の鮮やかな
朝焼けで一日が始まった。早朝、腐敗臭漂うゴミ集積所に、常時には
残飯に集り住民を困惑させる例の黒い鳥たちが…どういう訳か
東西京市内では一羽たりとも見受けられなかった。
あの鳥たちのねぐらの一つに、神社跡の廃墟が取り残された
雑木林があり、そこには魔人が独り佇んでいた。足許には黒い
風切り羽が数枚落ちており、大量の鳥糞に紛れた数滴の血痕が
先刻起こった虐殺を物語っていた。辛うじて生き残った鳥たちは
何処へ失せたのか。
スィリ、スィリ、スィリィィ…、
梢から聞こえる、引き絞るような小さな音は、これまた小さな身が放つ
悲痛なまでの空腹の声。場違いな営巣を施したスズメ、その雛の叫び。
内、一羽のみが巣より外れ、ネウロの頭上に落ちてきた。
「ふむ…」
ネウロはその小さな雛体を殺さずにスカーフの中へ隠した。
さて、昼下がりに…。
事務所にはネウロ、弥子、更には忘れるなかれ、精力的に事務を
こなすあかねちゃんの姿。床には数枚の黒い羽根と微量の血痕。
見事に痕跡が抹消され、先程まではそこにカラスの屍骸の山が
あったとは俄に信じ難い。
「ご馳走さま、カラスって鯨と鶏足して2で割ったみたいな味で
美味しいね」――口の端に付いた生血を舐め取りながら、弥子が微笑む。
このところ毎日、ネウロは野鳥を虐殺しては弥子に強制的に
喰わせている。己が身を護らんが為、そして奴隷を元に戻さんが為に。
「ありがとね、ネウロ。…もっと食べたかったなぁ」
「フン…」
魔人は半眼で少女を見下し、スカーフを解いた。結び目の中から、
シリ、シリ、シリと微かに喚くスズメの雛が転がり落ちた。
彼はそれを少女の口に突っ込んだ。
「ならばこれを喰え。若くて新鮮だ」「ぐえっ…何、何なの」
半射的に咳き込んだ弥子は、未だ無毛の雛を見て絶句した。
「スズメの、赤ちゃん?何で?カラスのじゃ、なくて?」
「不満か?まあ、貴様の腹の足しにはならないか。貴様は知るまいな、
この鳥の主食は穀物だが、営巣期には雛を養う為に大量の虫を狩る。
ウジムシの貴様などはいい餌になるのではないか?」
弥子は、鳴声も弱々しくなった雛を息を詰めて見ていたが、
意を決したのかそれを自らの口へ放り込んだ。
「…うん、そうかもね」
咀嚼の音と引き換えに、鳴声は完全に途絶えた。
フラミンゴの舌には強心作用が有るのだと、少女は語った。
「んっくうぅ、…んむっ…、」
傍らからは濃厚な接吻に見えようとも、行為そのものは捕食の
真似事なのだと知っている魔人には、果てしを知らぬ冷戦でしかない。
「あ、ふ…っ、」
時折、桃色に艶めく少女の唇と血の気の無い魔人の口との間で
互いの舌が絡み合わされ、その度に少女の目が緑色の光を帯びる。
魔人の唾液を有るだけ舐め取って、少女が口を離した。魔人は空かさず
少女の下顎をがしりと掴み、床に叩き付けた。直ぐに床に伸びた体を
のたりと上体だけ起こして、弥子が文句を呟いた。
「痛たた。いつもながら加減が半端無いし」
「大袈裟な…。まだ、それ程でもあるまい。…死んで、いるのだから」
赤らめた頬に桃色つやつやな唇の少女が小首を傾げた。「へ?」
ネウロは少女の顔面を踏み付けて言い放った。
「今の貴様は半死半生…我が輩はそう言ったぞ。…舌に、強心作用が
有ろうとほざいていたな。その御蔭で気付かぬのやも知れん、油断は
するな…貴様の心臓は、おそらくは…いつ停まってもおかしくはない」
能面の如き無表情で魔人は呟いた。
「我が輩としては、さっさと息を吹き返してもらわねば困るのだ。
今のままでは挑発も拷問も罷り成らん。それに…いや、構わんが」
ネウロは締めに少女の顔面を蹴飛ばしてから、ソファーにどっかりと
腰掛けた。そして、座ったままの体勢でスラックスの前を寛がせる。
中に鎮座するものは、未だ何の変化も見られない、唯の(以下略)
…雄特有の器官に、弥子がそろそろと手を延ばした。
「…うん、ネウロのミルク、お腹一杯飲ませて…」
「下の口からか?気色の悪い事を言うな。我が輩は男で、まだ他人と
番う程老いてもいない。さっさとそれ…を昴ぶらせろ」
ギッ、ギシュッ、ギシュッ、…
新品のソファーが軋む程に揺らされるのは、弥子が暴れているのか
ネウロが煽っている所為なのかも判らぬのだが、…何時の間に
入れ替わったのか、ソファーに組み敷かれ喘ぐは少女の方だった。
「んあっ、ああんっ、っあっあ、んっ、…っあつ、熱いぃ」
床には、しとど濡れたショーツが落ちている。スカートを捲り上げ
剥き出しにした少女の下半身に覗く薔薇色の襞に、今や兇器と
化した赤黒い雄の生殖器が盛んに擦り付けられていた。所有者の腹に
衝かんばかりに勃ち上がりどくどくと脈打つそれに比ぶれば、
求め摺り付いている対象の柔く潤んだ襞は脆く儚げですらある。
「ネウロぉ、んあんっ、熱いよぉ、っふうっ」
少女の瞳は軽く充血してやはり潤み、快楽を貪る手足はとうに
弛緩して抗いも縋り付きもせずに震えていた。弛んで涎を垂らした
口から漏れ出る喘ぎは、飽くまでも甘い。対する魔人は、性急に腰を
動かす動作以外は平静―冷徹さを保ったままで、何事かを言い放つ。
「…熱いのは貴様だ。この幼児体質めが…さもなければ、摩擦熱の
せいか…? いやに熱いな…」
然れども、摩擦の抵抗は少女の溢れさす粘液と魔人の先走りとの
作用で、既にくちゅくちゅと小さな水音に変換されていた。
「ああんっ、ああっ、あっ、くうぅ…ぁっぃ、ょぉ…」
弥子が法悦の表情でびくんびくんと全身を跳ねさせたのを
見るや、ネウロは素早く身体を移動し、雄の象徴を尖端のみ弥子の
口へ食い込ませた。
「呑め」
「あ…ふぅ、」
痙攣を起こし始めたそれを少女は両の掌にそっと包み、口腔内に
含んだ部分を丹念に舐り回した。兇器が一度びくりと動いた後、
少女の口から白濁液が滴り落ちて行った。
「お腹の中があっつい…ネウロ、美味しい…ねえ、もっと飲ませて。
もし私を犯したいんだったら、遠慮無くやっていいから」
口から零れた精液と兇器に絡んだ粘液を名残惜しげに舐め取って
いた弥子が、再び勃ち上がりかけている兇器を指で扱き出した。
「いい加減身の程を弁えろ、家畜が。我が輩が貴様なぞに欲情して
まぐわうなど獣姦ではないか、嫌なら消毒液でも呑んでいろ。第一、
…ああ判らんのか…、そんな事よりも、」
ネウロは己の生殖器から弥子の手を払うと、その頭を掴み上げた。
「貴様はさっさと正気に戻れ、然も無いと我が輩は営巣期のペンギン宜しく
空腹且つ一歩も動けない状態を強いられる。事によっては、貴様を…」
魔人は右手を刃物の如き形態へと模し、少女の鼻先へと突き付けた。
巧妙に肌を髪の毛程の幅に傷付けると、赤い珠のような血が一つ
滑り降りた。
「…もういいよ。ただし、私がアンタを食べたい衝動を抑えて
いられなくなる直前に殺るならだけどさ」「フン…」
一瞬の沈黙の後、ネウロは左手で少女の頭を引っ掴むと有らぬ方向へ
投げ飛ばした。「ひぎゃっ」少女が妙な声でうめく。
「帰れ」「え」
「三つ数える。その間にここから失せろ。…良いな。1、2、…」
魔人が未だ刃物の形態を解かぬままの右手を振りかざした。
少女は渋々事務所の出入口へ向かう。「んもう…じゃあ、またね」
魔人は何度も振り返るその姿を半眼で見据え、舌打ちをした。
音高く戸を閉め、少女が階段を駆け降りる音も小さくなるや、彼は
崩折れるように床へ倒れた。
ゴッ…。
(『―――!』)
あかねちゃんが急いで壁から出てきた。彼女は、携帯カイロと
温タオルと、一対のカラスの屍骸を持っていた。ネウロの両手に額の
上に胸板の上にと、用意していたものを並べてゆく。魔人が目を虚ろに
開けて作業を眺めている事に気付くと、ホワイトボードで筆談を始めた。
『なぜ こんなになるまで 弥』
「…生み出した。アカネも、気の狂れた今のヤコ…も、我が輩…が。
違う…ヤコは、管理の不行き届きで…」
『あれは 事故』
「首を絞めたのは、だ。その以前に…」
ネウロは、細く長い吐息を洩らしながら、また何事か呟いた。
「甲状腺機能亢進症か…既に、心臓が過負荷で…。つまり、絞首は
唯の切っ掛けに過ぎない。それに気付かなかった…我が輩の過失だ」
あかねちゃんは救急箱からある物を取り出し、魔人の頭部の
傍らに置いた。そして、キーボードで改めて意見を述べる。
『(…。)弥子さんを救う為に全精力を注ぐのは構いませんが、
このままではお二人ともsh』
「…さあな。」
§
太陽が地平の下へ消えるまでは、実際の日没とは8分の誤差が生じる。
酉の刻―――。
地平からの色褪せた光が窓から差し、蹲る少女の横に長い影を引き摺る。
部屋の外且つ家の内側、廊下からは女の声。「弥子、夕飯と明日の朝食は
自分でね、明後日の午前中には帰って来るから」
少女は溜め息をふうと吐いて「分かったよお母さん」と応えた。
玄関の戸が豪快に閉まる音が響いた後、静寂が家に残された。
「このままでいたい。でもネウロに…私は…、どうすればいいの」
少女は独りごちながら先刻別れた魔人の言動を辿る。
【REPLAY:「さっさと正気に戻れ」】
【REPLAY:「帰れ」】
「ショウキ ニ モドレ…か。でも、どうやって…
『ショウキ』ニ『モドレ』ばいいの」
弥子は微かに緑色に光る虚ろな目で、ふらふらと立ち上がった。
勢いよく部屋の窓を開け、身体を乗り出した。
「うん…戻る、帰るよネウロ…ヵェラナキャ…ねうろノトコロニ…」
弥子はそのまま窓の外へどさりと降りた。
世間の人々が家路を急ぐ宵闇の中を、少女は漂うが如き歩みで
魔人の居場所へと向かっていった。
§
■
鳩の章(ピジョン・ミルク~ヤコとネウロと時々アカネ~)…愛鳥週間に書いたので大量に無意味な鳥が出てくる。
この章を跳ばしても読めるように急章を卸す予定…。
>>678 ちょ、本当に続きが気になって仕方ない!
GJ!!!
リアルタイム遭遇ktkr
狂気じみた設定に超惹き付けられる。GJ!!
続き期待
Q:10月も神有月なのに、ここの神達には休みがないのでしょうか?
日曜日も安息できません><*
もっとエーロ・ゴシカァン!!
A:ここに集う神はいずれの神も最高レベルなので、休むことを知らない
のです。心おきなく応援しましょう。
サイミナ萌えた……! GJ!!
幼女とか、ギャップのある姿でガンガン攻めまくれるのはXのいいとこだな
パイロットやってたから気流の悪いとこ通るのが分かるとか、
ちゃんと設定活かしてあるのもよかった……サイミナ祭りほんとにきてくれないかな
異色ネウヤコ続きが気になる
スズメの赤んぼ可哀想w まー弱肉強食だしな
GJは完結したときのために取っておきます
>>678 >甲状腺機能促進症
弥子ー! 病院! 早く病院!
今なry 待ってたー!!
もう最後まで楽しみ! 続きを変わらず正座で待ち続ける!
>>595 GJ!
弥子なら3ホール以上食べそうだ。
>>597-600 GJです。
まったり。のほほんな感じで良よい!!
そんな自分もリハビリ投下。
「…弥子ちゃん、しようか?」
ベッドの上で微動だにしなかった笹塚さんが、小さく呟いた。
「はひはでふは?」
笹塚さんへの貢物を口の中に収めたまま、私は返事を返した。
「……とりあえず、食べてからしゃべろうか…」
「はひ」
相変わらず無表情で語りかけてくる彼の言葉に素直に従う。
もぐもぐもぐ…
ごっくん。
口の中のものをしっかり味わい、飲み込む。
手に持っていた次のターゲットはとりあえず持ったまま…
「美味しかったー。で、何がですか?」
先ほどの質問を思い出し、私は再び返事を返した。
「んー…そうだな、とりあえず、こっち。それ、もったままでいいから」
笹塚さんは私と私の手にある「絶叫キャンディー」を交互に見やった後、
少し困ったような顔をして手招きをする。
「で、ここに座って」
近付いてきた私に彼がそう言い、彼が指した場所はベッドの上。
彼が横たわっている場所の隅。
「…はぁ…」
特に警戒することなく、私はそこへと腰を下ろす。
笹塚さんも体を起こし、私たちは丁度、目線が合う形になった。
「それで、何を……っ」
再度、尋ねようとした私の唇は、
笹塚さんの唇によって塞がれていた。
前に投稿してからブランクがあるのでリハビリ。
短いけど許して欲しい。
そしてGJレスが遅かったのも許して欲しい。
ワッフルワッフル
ぬおーーーいい所で!続ききぼん。
ささやこワッフル!ささやこワッフル!
寸止めは卑怯だぜ旦那…
ぜひぜひ続きを!
エーロ・ゴシカァン!エーロ・ゴシカァン!
691 :
687:2007/05/25(金) 09:45:50 ID:bWF2Hh/4
じゃあ、ちょっと頑張ってみます。
今、一番の問題は弥子に
「お兄ちゃん」
と呼ばせるかどうするか。
ササヤーコ・ゴシカァン!
693 :
687:2007/05/25(金) 18:06:47 ID:7YJ7JUTQ
えーと。
何とか書いたでの投下します。
ちょっと不完全燃焼ですが、許してください。
加筆修正したので、先にリハビリ投下した分も投下します。
と、言うわけで、ササヤコで。
お兄ちゃん・ゴシカァン!
「わー!このお菓子、高いんですよっ!!いいんですか?」
笹塚さんから「もうすぐ退院するから見舞い品を食べに来ないか」
との誘いを受けた私は、迷うことなく彼の病室へと足を運んでいた。
「ああ。どうせ俺、食べないし」
高級和菓子を手にした私に笹塚さんは気だるそうに返事を返した。
「ありがとうございます!」
一心不乱にお見舞い品をあさる私と、そんな私をじっと見つめたまま
動かない笹塚さん。
そんな状況のまま15分くらいたっただろうか…
「…弥子ちゃん、しようか?」
ベッドの上で微動だにしなかった笹塚さんが、小さく呟いた。
「はひはでふは?」
笹塚さんへの貢物を口の中に収めたまま、私は返事を返す。
「……とりあえず、食べてからしゃべろうか…」
「はひ」
相変わらず無表情で語りかけてくる彼の言葉に素直に従う。
もぐもぐもぐ…
ごっくん。
口の中のものをしっかり味わい、飲み込む。
手に持っていた次のターゲットはとりあえず持ったまま…
「美味しかったー。で、何がですか?」
先ほどの質問を思い出し、私は改めて返事を返した。
「んー…そうだな、とりあえず、こっち。それ、持ったままでいいから」
笹塚さんは私と、私の手にある「絶叫キャンディー」を交互に見やった後、
少し困ったような顔をして手招きをする。
「で、ここに座って」
近付いてきた私にそう言い、彼が指した場所はベッドの上。
彼が横たわっている場所の隅。
「…はぁ…」
特に警戒することなく、私はそこへと腰を下ろす。
笹塚さんも体を起こし、私たちは丁度、目線が合う形になった。
「それで、何を……っ」
再度、尋ねようとした私の唇は、
笹塚さんの唇によって塞がれていた。
手に持っていた「絶叫キャンディー」が私の手から滑り落ちる。
コツン
と、狭い病室に乾いた音が一つ、鳴った。
「??!!!!」
一瞬、何が起こったのか分からなかった。
触れるだけの軽いキス。
「…ごめん、弥子ちゃん…」
唇を離し、申し訳なさそうに囁く笹塚さん。
「…あのっ……んっ…」
そして、私が最後まで言い切る前に、再び口が塞がれる。
今度は触れるだけじゃなくて、もっともっと深い、大人の口付け。
「ちゅっ…んっ……んふっ…」
私の舌を笹塚さんが器用に絡める。
不意に、彼が自分の唾液を流し込んでくる。
どうにも出来ないだろうと悟った私は、
コクリ…
と、流し込まれた唾液を、私は素直に飲み込む。
どちらからともなく唇を離し、唇に引く糸をそっと、手で切る。
笹塚さんは、私の行動を見届けると、私の腕を掴み器用に体を反転させる。
ベッドに押し倒され、仰向けにされた私の上には、笹塚さんの顔。
「……傷に、触りますよ?」
両手首を押さえつけられ、自分の体が小さく震えているのに気付いたが、
何事もなかったかのように話しかける。
「もう、治ってる」
笹塚さんはそう言うと、私の首筋へと顔を埋める。
そっと、舌で首筋をなぞられる。
「んっ…」
私は大人しく、それを受け入れた。
「嫌がらないんだね、弥子ちゃん」
笹塚さんが顔を上げる。
「嫌がったら、止めてくれるんですか?」
「…」
にっこりと、笑顔で答える私に、笹塚さんは無言だった。
止められないのくらい、解かってる。
「…優しく、するから…」
そう思っていた私の考えを察したのだろうか…
笹塚さんは気まずそうに笑うと行為を再開した。
「…はっ…あぁっ…」
ベッドの上には、着ていたシャツもスカートも下着も私も、
何もかもが乱れていた。
胸の突起を舌で転がされると、むず痒さと快感が私の背中を駆け抜ける。
私の秘部はクチュクチュと卑猥な音を立て、とうに解放されている両手は、
快感を受け流そうとシーツを力強く握り締めていた。
「弥子ちゃん、気持ちいい?」
私の耳にふっと息を吹きかけながら、笹塚さんが、甘く、囁く。
「あんっ!あっ…気持ち…いぃっ…ですっ……」
快感に翻弄される私を見て、笹塚さんが微笑む。
「もう、こんなになってる…」
「あぁっ!!そんなに…かき…まわさないでっ…んんっ…」
わざと大きな音を立てるように、かき混ぜる。
「ほら、トロトロ」
笹塚さんは、私の秘部から指を離すと、愛液で濡れた指を私の前へ突き出す。
「…舐めて」
彼の要求に、黙って私は指を咥える。
アイスクリームを舐めるように、優しく、丁寧に指を舐め上げていく。
しばらく食い入るように私の行為を見ていた笹塚さんは、
片手で器用に自分の物を取り出す。
そこはもう限界だというように張り詰めていた。
それを私の秘部へと押し当てると、彼は私の口からそっと指を引き抜く。
「…入れていい?」
彼の言葉に、私は小さく頷いた。
ギシギシと、動きに合わせてベッドが音を立てて揺れる。
ベッドの軋む音にハモらせるように、私からは喘ぎ声が紡ぎ出される。
「あんま声出すと、人来るよ。鍵、掛かってないし」
「…そっ…そんなこと言ったって…あはぁっ…」
笹塚さんの激しいけれど優しさのある抽送に、私は感じていた。
「あっ…あぁっ………笹塚さぁ…んっ…」
「……弥子ちゃんっ」
私の中が、擦られ、突き上げられる。
「あぁぁ…イっちゃう…イっちゃうよっ」
「いいよ…弥子ちゃん…っ俺も…」
何度も何度もイきそうになり、もう、限界だった。
自然と涙があふれ、私の頬を濡らす。
私の涙交じりの声に、笹塚さんの動きが激しさを増す。
「あっ…ああぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」
「…くっ…」
笹塚さんの深い挿入に私たちは同時に果てた。
「……ごめん、やっぱり、嫌…だった?」
私の頬を伝う涙をそっと手で拭い、申し訳なさそうな声で笹塚さんが呟いた。
「ううん……違うの。…笹塚さんが『妹』じゃなくて『女』として
私を見てくれたんだなぁって思って…」
「弥子ちゃん…」
「でも、次は、する前にちゃんと断ってくださいね」
私は満面の笑みで微笑むと、笹塚さんに口付けた。
おしまい。
本当はもっと、色々書きたかったんだが…
時間の都合により不完全燃焼。
スマソ…orz
次は、もっとしっかり書きますから許してください。
さて、次は何を書こうか…
そういえば、これも文体とかで解かるんだろうか……
>>699 とりあえずおいらは
「12スレ目のササヤコの人」
だと思っている
GJ
大本命ささやこキター!(´∀`)テラウフフ
待ってたよ待ってたよありがとうGJ!
某猫スレのパロが降ってきた。
1 :たべものだいすきやこさん:2007/0X/XX(日) 00:01:11 ID:tdVZCkii
人間ばかりではありません、魔人だってしっかり弥子に虐待かまします。
軽くは
丑三つ時の眠たい時に無断で窓から浸入してきてここぞとばかりに襲ってきたり
(体重推定XXキロくらいのヤツが)
重いところは
宿題をする為にトロイに向かっていたらそのノートの上に (ry をかけられ
二時間補習確実な損害をこうむったり。
もう散々だ! うわーん!
可愛いからって! 許さない! 許すけど!
※粘着・荒らしには華麗にスルーでお願いします。
666 :たべものだいすきやこさん:2007/0X/XX(金) 18:30:51 ID:e1xiEWjmh
ご主人さま。
頼みますから、ある日いきなり「ピクニックに行くぞ」とかご無体なことを仰らないで
下さい。しかも瘴気に満ちた田舎に一泊するつもりなんてあんまりです。
奴隷には学校がありますし、学生でいるうちはなるべくそちらを優先したいと思うの
はわがままでしょうか。
…あ、いえ。何でもありませんからその刃物の手を引っ込めて頂きたいです。
それと、夜間の気まぐれなご訪問もお控えになって頂けると嬉しいかなーと…あ、
近寄らないで下さい。まだ奴隷には宿題が、明日の予習が…あああぁぁぁあああ!!
元ネタのスレでは下僕だけど、変えた。
こんなんでも、文体で分かるのかな。
>>702 虐待なのにほのぼのしてて可愛いな
睦月×ネウロを投下します
幼女モノが苦手な人はスルーして下さい
無知な生き物は厄介だ。
何も知らないが故に未知のものに惹かれ、貪欲にその知識を得ようとする。
脆い生き物は厄介だ。
簡単に壊せてしまうが故に慎重に扱わなくてはいけない。
純粋な生き物は厄介だ。
悪意がない故に罪悪感や背徳感など抱かずにどんなことでも平気でする。
だから――子供は厄介だ。
事務所を訪れた睦月は弥子がまだ学校で来ていないと知ると
「じゃあ助手さんが遊んでくれる?」
と子犬がじゃれつくように擦り寄ってきた。
子供とはいえ客になった相手、それもこれから人脈を広げるには利用できるかも知れない人間だ。
少し付き合って機嫌を取っておくのも必要だろう。
そう判断するとネウロは人当たりの良い助手の顔を貼付けたまま、睦月の視線に合わせて屈んだ。
「今は特に仕事もありませんから僕でよければ」
「本当?わーい」
睦月は小さな両手をぱちぱちと合わせた。
「じゃあ何して遊びましょうか?」
返事の代わりに睦月の手がネウロの性器に布の上から触れた。
突然のことに流石のネウロも反応が遅れ、そうしている間に睦月はネウロの分身を取り出した。
「睦月ちゃん、何を…」
本来ならこの無礼な行為の罰として頭を掴んで放り投げたいところだが、相手は弥子以上に脆弱だ。
触れるだけでも加減を間違えたら、魔人の自分の力では大変なことになるので冷静に問い掛ける。
「大人の遊びがしたいの」
睦月はそう言うと、可憐な手のひらをネウロのそれに添えた。
「あはっ。今ビクンッてなった。スゴ〜イ」
形を確かめるようになぞる指の動きは滑らかだった。
最初慣れずにぎこちなく触れていた弥子とは全く違う。
ただ純粋に、自分の体とは異なる大人の男の体が珍しくて、触れるのを楽しんでいるのだ。
実際にしている行為とは裏腹に、心はまだ異性の体に抵抗を持たないほど幼い。
人間とは――子供とはまだ自分では推し量れない領域にいるのだとネウロは思った。
「ヌルヌルしたのがいっぱい出てきた。わ〜、何これ」
はしゃいだ声に視線を下へやると睦月の笑顔にぶつかった。
「大人の人はこういうことされて楽しいの?」
「まあ自分よりこうして誰かにしてもらう方が楽しいんじゃないですか」
「助手さんも探偵さんにしてもらってる?」
「お子さんには教えない、大人の秘密ということにしておきましょう」
「う〜」
睦月はぷぅっと頬を膨らませた。
「いいもん、早く大人になるんだから」
睦月の手の動きが早くなり、ネウロの欲望が弾けるとともに遊びの時間は終わりを告げた。
「ビックリした〜。いきなり白いの飛び出すんだもん。でも面白かった」
手を洗った睦月はまだ興奮覚めやらぬ表情だ。
「本当は探偵さんにも会いたいけど、疲れちゃったから帰るね。また遊びに来ていい?」
「それは構いませんが、今日のような遊びはもうしませんよ」
それに睦月は何とも答えず、笑顔で事務所を後にした。
「子供というものは無限の可能性を秘めているものだな。あの娘、将来どんな大人になるか」
数年後の睦月に想像を巡らせながら、弥子が来たら投げつけるためのテレビを用意するネウロであった。
終わりです
最初タイトル入れるの忘れたorz
最初睦月攻めで自分の目を疑った
だが読んでホッとした
助手口調を攻められるのは睦月たんしかいないのではないかな…!!
>702
猫にとって下僕は自動餌出し機
今日は安息日
じゃなくなるように投下したいがなかなか完成しないこのヂレンマ
>今日は安息日
あの素晴らしいGWをもう一度
頑張って神!応援してるから頑張って!!
いつでも裸正座で待機ですよ
>>710 冷えるよ
つ「白衣」
ネウロって春川以外白衣キャラいたっけ…
看護士って呼んで…
>>711 ありがと〜でも暑いから大丈夫
白衣か…春川と刹那もいいけど
ネウヤコで白衣プレイもいいなぁ…
ネウロ界のコスプレ要員
サイちゃんアイちゃんも忘れないでください
イミナでもいいよ
何着ても変装ですまされる怪盗ファミリー万歳
でもやっぱり白衣は春川刹那でガチだと思う
>>713の暑さが今はうまやらしい
早く冬物完全に片付けたい…
スレ違いはさておき、書き…終えられたらいいな
むしろ中間が書けない がんがる
717 :
699:2007/05/28(月) 08:50:43 ID:TouClRs6
>>700 答えは……
言わないほうがいいのだろうか。
急に仕上げたササヤコだったので内容がイマイチで
ホントと申し訳ない。
>>717 どこにでもいてどこにでもいない
そう…匿名掲示板の書き手さんは、皆Xiだったんだよー!!
ΩΩΩ<ナ、ナンダッテ-!
夫婦だ、新婚だ、ヒトメボレだ、プロポーズだ!
カレー作って待っててね!
諸君 私はサイアイが好きだ
諸君 私はサイアイが好きだ
諸君 私はサイアイが大好きだ
怪盗が好きだ 元テロリストが好きだ X.Iが好きだ 猟奇なくせにほのぼのなのが好きだ
Xを甘やかすアイさんが好きだ アイさんに甘えるXが好きだ
獣姦プレイが好きだ 百合プレイが好きだ ラブラブが大好きだ
路上で アジトで 飛行機内で 空港で 携帯通話で 犯行現場で 潜伏先で 風呂場で 台所で ベッドで
この地上で行われる ありとあらゆるサイアイが大好きだ
飛んだり死ななかったりの Xの傍若無人パワーが 轟音と共にアイさんの心を 奪っていくのが好きだ
適当に選んだB級グッズが アイさんに下げ渡された時など 心がおどる
Xが続ける 自分の中身のあくなき探求が アイさんの可能性なき絶望を撃破するのが好きだ
ネウロにやられて 鉄塔から突き落とされたXを アイさんがポキポキした時など 胸がすくような気持ちだった
なり替わりと観察で鍛えた Xのテクが アイさんの理性を 蹂躙するのが好きだ
ベッドの上でXが 恥ずかしがるアイさんに 何度も何度も「どうしてほしいの?」と言葉攻めする様など 感動すら覚える
食べこぼししまくりのXの 口元をナプキンで フキフキしてあげる様などはもうたまらない
ただでさえ荒れた犯行現場が Xの手の振り下ろした手のひらとともに 彼の怪物パワーで 始末に終えないことになるのも最高だ
普段はB級グッズばかりのXが たまに良いものをくれたのを ちょっと嬉しいなと思ったアイさんが
いつもなら絶対しないサービスをした時など 絶頂すら覚える
Xがアイさんにしつけられてるのが好きだ
必死に守るはずだった慎みをさらっとスルーし アイさんの隠れたエロさを見抜くXは とてもとても素敵なものだ
Xの強引さに押し切られて 引っ張りまわされるクールなアイさんが好きだ
「そんな事言うわけないじゃん機持ち悪い」と言われて でもちゃんとカエル以外の料理を作ってあげるのは 萌えの極みだ
諸君 私はサイアイを 萌え尽きるようなサイアイを望んでいる
諸君 私に共感する愛好家諸君 君達は一体 何を望んでいる?
更なるサイアイを望むか? 情け容赦のない 鬼畜の様なサイアイを望むか?
ボケとツッコミの限りを尽くし 周囲を骨抜きにする ほのぼの夫婦なサイアイを望むか?
サイアイ!! サイアイ!! サイアイ!!
よろしい ならばサイアイだ
我々は満身の力をこめて 今まさに主張せんとする萌え魂だ
だが本誌での出番のなさに一年もの間堪え続けてきた我々に
ただのサイアイではもはや足りない!!
大サイアイを!! 一心不乱のサイアイ祭りを!!
我らはわずかに一スレ数作品 スレ全体でいえば少数派に過ぎない
だが諸君は 一騎当千の古強者だと 私は信仰している
ならば我らは諸君と私で 総兵力100万と1人の萌え集団となる
我々を忘却の彼方へと追いやり 眠りこけている連中を叩き起こそう
SSを投下して 萌えさせて 眼を開けさせ 思い出させよう
連中に怪盗コンビの味を 思い出させてやる
連中に我々の萌えを思い出させてやる
ネウヤコと他カプとのはざまには 奴らの哲学では思いもよらぬ萌えがある事を思い出させてやる
一千人のサイアイ萌えの戦闘団で 世界を萌やし尽くしてやる
>>722 貴様の心意気を受け止めた
つもりでいたが我が輩はやはりアイサイの子
イミナょぅι゛ょ
「ここがアジトだよ」
「…私に簡単に教えてもよろしいのですか」
「中身見たいんでしょ?一緒にいた方が中身見れると思うよ」
「…ありがとうございます」
「勘違いしないでよね。あんたの中身も見たいからなんだからね」
「あなたの中身が見れたなら、いつでもどうぞ…その前に」
「わ、な、何すんの!?」
「見ることができるところは、最初に見ておこうと思いまして」
「脱がすなんて…は…恥ずかしいよ…」
「私のことも全て見る予定だったのでしょう?同じ事ですよ」
「あぁぁ、さわら、ないでぇぇぇ…っ!!!」
「…感じやすいのですね」
これがサイアイ鬼畜の始まりであった。
>>723 同志よ、私はアイサイも大好きだ
ってかあなたのアイサイが好きだよ、いつも書いてる人だよな?
イミナ改めアイ×ツンデレX子GJ!
725 :
723:2007/05/29(火) 01:20:43 ID:31kITnYa
最後の一文は アイサイ鬼畜 の間違いです
やっちゃったぜ
我が輩は人間界にアイサイを探しに北…と言ってみる
読み返したらあまりにも短いので
>>723の続き
「あぁぁ…だって、あんたの、何かいいよぉ…っ」
「いろいろ、されて来ましたから…これも私の中身だ、と考えてくだされば」
「このままだとこっちの方が…出ちゃ、うよ…」
「見せてください。そうすれば、私の中身だってもっと」
「指…さわら、入れ、ないでぇっ!!」
「言ったはずです。すべてが見たいと」
「くちゅくちゅしちゃだめぇぇっ、あっ!あぁぁぁぁん…っ!!!」
「…顔を、見せてください。こちらへ」
「は…ぁっ…んぁぁん…」
「これがあなたの顔のひとつなのですね…」
「約束だよ…あんたの中身も、見せてよぉ…」
以下 サイアイ たのむ
これはあれか、
「中身を見せてやるから代わりに身体を差し出せ」
ってことか?
アイさん酷いな、もっとやれ
ブラック・アイ降臨!
>>727 不穏に瞳がキラーンと輝くアイを想像した
電車に乗ってたら…
IXと書かれたTシャツを着ている外国人を見た。
アイサイブームだなぁ。
>>725 ラストのXの台詞に萌えた
鬼畜アイもいい……
今週のカエルをぶつけるシーンで
カエルじゃなくておたまじゃくしのほうならよかったのにと思った
>>730 寝ている女に顔射だと?!!
けしからん!実にけしからん!!
誰か書いてください・・・・ハアハア
原作捏造、季節外れ
過去いろんな話の中のネタを拝借してる部分があります、すまない
他いろいろネタを仕込んだので分かる人はニヤニヤしてくれるとありがたい
結果ヒグヤコだけど、主役はネウロ
エロより萌えに重点を置いき、またエロに至るまで長い
重ねてすまない
「グラウンドゼロ」
「しっかし桂木の助手、何でも出来るんだねぇ」
「うん、私もそう思う」
こちらに来てから覚えたことは多いらしいが、…まさかピアノまで弾けるとは思ってもいなかった。
驚きのあまり、フィッシュアンドチップスがなかなか減らない。
「って3籠めだよな」
「筐口さんこそジンジャーエール4杯目…?」
「4杯っていってもノンアルコールだし」
「筐口!酒はいかんぞ酒は!」
「飲まないって。…なぁ桂木、俺と笛吹さん、どっちのほうが酔って見える?」
言わずもがな。
「笛吹さん…酒弱いんだ…」
えーとあの背の高い人、筑紫さんって言ったっけ。
今にも笛吹さんが寄りかかりそうな…あぁあぁ。
「次は森のくまさんを願いたい!」
「笛吹さん…それは流石に」
「笛吹…この場所でソレはないだろう…せめてもののけ姫をだな」
「先輩、まさかとは思いますけど歌いませんよね?よね?」
主役がくすくすと笑う。
「皆さん素敵なリクエストありがとう。全部歌わせてもらうわ。助手さん、大丈夫よね」
「もちろんです、あなたが歌うのでしたら」
今日はアヤさんの一時出所の日だ。
CD屋と楽器屋を廻り、最後にピアノバーで唄う。
保護観察下、ということで刑事のが代わる代わる見守りそして打ち上げがてら。
まあ飲み会だよね。
(私と筐口さんはソフトドリンク、で許された)
残念なことに今日に限って伴奏者は休みだった。
アヤさんはアカペラでもいい、と言っていたんだけど…
監獄ロックをおもむろに弾いたのがネウロだった。
聴いたことはあるけど私はあんまり知らなくて、筐口さんに教えてもらってやっと分かった。
よりによって刑務所の歌かよ。
「助手さん、それは私への皮肉?」
「皮肉ならもっと巧く弾きます」
アヤさんはにっこりしてたけど、他の男性陣(特に笛吹さん)は大なり小なり驚いていた。
「森のくまさんをジャズとはね。アヤエイジアの英語歌詞だし」
「ユキ、よく覚えておけ。なかなか聴けるものではないからな…アヤさん、もののけ姫が終わったらマイファニーバレンタインをお願いしようかな」
「あっ、オレ『バレンタインデーキッス』で!!」
「うっわー石垣さん、笹塚さんに負けじと濃いぃ歌だなぁ…」
「…じゃあ萌え系かアイドルの歌なんだね…」
そう、この店は早坂さんたちも行きつけの店だったりする。
吾代さんももちろんいるけど、…アヤさんに感動して嬉し泣きが止まらないみたいだ。
「ちょっと昔の曲だけどね。石垣さん範囲広そうだし」
範囲と言えば、ここに叶絵呼べばいいのか。
…でも早坂さんたちの会社にスカウトされたり、ビール飲みそうな勢いで笛吹さん、…酔い潰れてるから笹塚さんかな、に補導されるのも困るし。
「それにしてもこの店、よくたこわさも焼酎もあったなあ。」
店の名前、「魔の巣」って言うんだ。…覚えておこうっと。
店の隅に黒い服着た唇の大きい、セールスマンなのかな…?が、いるけど何してるんだろ。
「あー。俺綾さんの歌、もっと聴きたいなー」
お開きの直後筐口さんがつぶやいた。
へえ。どうも筐口さんって好みがいまいち分からないけど、とりあえずアヤさんは好きなんだ。
「あなた若いけど…刑事さんなんでしょ?暇になったら来てくれると嬉しいわ」
「前ほど響かなくなったような俺でよければ」
前って…あぁ、両親のことだね、筐口さん。
「あら、そう?…探偵さん、刑事さんと仲良くね」
「えっ!?さ、さようなら、アヤさんまた私も行きますねっ」
「一緒に来てもいいのよ…じゃぁ、またね」
笛吹さんがぐでんぐでんになりつつも無事終了。
吾代さんがとうとう泣きっぱなしで、ろくに喋らなかったっけ。
「これだけ良い目に合わせておけば、しばらくはまた柔順に動いてくれるであろう」
あれ、これさっきまでピアノ弾いてた人…?いやドS魔人。
「桂木、俺も帰るから」
「うん、またね」
「弥子よ、我々も帰るぞ」
「うん。ってその封筒どうしたの」
茶封筒に5mmくらい。これってもしかして…
「何か今後も演奏を頼まれた。ちょうど空いている日、時間なのもあってな。また今夜のようにドタキャンした者のピンチヒッターも受けたら割りと多くくれたようだぞ」
「手に食ねぇ…」
「『職』ではないか?それこそ無芸大食ではこの世の中大変だぞ」
「う、うるさーい!!」
とは言え、探偵のみ。ってのもなあ…
実際やってるのはネウロだし。
せっかくの朝なのに、気分が乗らない。
…とりあえず眠ろう。夏休みも終わりに近いし。あーしゅくだい…
それからネウロは、淡々と仕事をこなしていった。
探偵も、知識も、ピアノも。
最初のうちはかなり忙しくて、宿題を泣きつく暇も無かったくらいだ。
確か地上だとちょっとは寝なくちゃいけないんじゃなかったっけ…
大丈夫かな。
「ヒトの心配…じゃなかったマジンの心配してる場合じゃない、私は私で勉強しなきゃ」
2学期の始業式が始まり、つまりそれは中間テストも遠くは無いってこと。
残暑が厳しいざんしょ、なんて薄ら涼しいギャグを言う暇もない。
よりによってピアノのペダルを踏むネウロの靴をなめるなんて、なんてことにはならないんだかr
「弥子、ちょっといいか」
「な、何よ」
思想の途中でもお構いなしなところはいつも通り。
それにしても何の用だろう。
「我が輩どうしても分からぬところがあってな、貴様の意見を聞きたい」
「とか言いながら頭を掴んで引きずるのはやめてくださぁぁぁ!」
有無を言わせず駅前のピアノスタジオまで連れてこられた…
同じ黒シャツめがねならこう、家庭教師とか塾講師を、ですねー…!
「って何でメガネなの? 楽譜見る訳でも無し」
今回の曲はバーからの依頼で楽譜ももらったそうだ。
一回見れば暗譜するとのこと、という事は見る物も無いはず。
人間ネウロは視力悪くないだろうし。
「そこも我が輩よくわからんのだが…客の受けが違うらしい。貴様の筐口さん。もメガネではないか。まぁどうでもいい。聴け」
筐口さんは遠視だからなぁ…様式美と機能美の違いがあるのでは。
と、椅子に腰掛けさせられて聴かされたのは、教授の弾いていた曲だった。
ああ、CMの曲だったっけ。
それにしてもネウロは普通にうまいなあ…
何が分からないって言うんだろ? それが私には分からないよ。
最後のアルペジオも終わって、尊敬の意味を込めて拍手を送った。
でもそれには興味の無さそうな表情を返された…
「人間は、何故癒しを求めながら戦うのだ?」
「へ、えっ?」
な、何の話?
てっきり音楽性とかそっち方向の話を聞かれるかと思ってたのに…
「この曲を9月11日に弾け、できれば手袋を外して。と言われた。我が輩よく分からぬが、ライス、だったか? 奴の国のビルに飛行機が突っ込んだ日と聞いた。飛行機の乗客はおろか、ビルにいた者も、ビルの周りにいた者も沢山死に、ビルは陥落したそうじゃないか」
「う、うん。」
そうか、今年もまたあの日が来るのか。
いやそれはとっても大事なことだって分かるけど。
「手袋を外すことは死者への哀悼の意ということで理解した。仕事だ、別段外しても問題は無い。
問題は、人間の癖に自ら食事を取るのをやめようとするのは何故か?ということだ。魔界にも自ら死を選ぶ種はいたが、他に強制するような真似はしなかったぞ。まして恨む者もいない。この9月11日、というのは今も続いているのだろう?」
あ、そういえば素手だ。長い指だなぁ。
とか思う暇もなくて。
「うん、終わってはないみたいだよ…。」
「何故食事も取らないでそんな事をしているのかが我が輩には理解できない。貴様らは食べられる物が沢山あるのに、もったいないではないか」
「う、ん…わたしもよくわかんない…けど、たぶん悪意のある謎が絡んでいると思うよ」
「何! ではこの仕事や探偵業が一段落ついたら食事が待っているということだな! 感謝するぞ弥子、礼に貴様の悩む問題を1問くらいなら教えてやってもいい」
「はは…ありがと」
ちょうど仕事に向かう時間だったのだろう。
満足した顔で去るネウロを、私は苦笑いしかできぬまま送りだした。
たぶん、これはネウロが求める答えではないのだから。
「…」
[件名:…筐口さーん]
[本文:夜、会えないかな?]
夜と言うにはまだ明るい。
けれど食事で表すには「晩ごはん」が一番近くて。
「まー助手が納得したんならいいんじゃない?」
「いい…のかなぁー?」
未成年らしくワックに来ている。
魚とおいもはおいしかったけど、この前みたいなとこはおいそれと行けない。
このくらいがちょうどいいかも、二人なら。
ポテトとフィッシュバーガーがおいしい。
今日はあんまり味がわかんないけど…
「他の人誰か聞いてみた? 俺に会うまでけっこう時間あったでしょ」
「うーん…」
遥ママ:それより勉強は?
うちの秘書:その話をするには円高の話からした方がいいんだけど…弥子ちゃん分かる?
吾代さん:二人殺してたんだなアヤ…それでも曲聞けるならいいけど
アヤさん:あら、すぐ来てくれたわね…(中略)根本はつまらないことなのよ…探偵さんには難しいことかもしれないけど
笹塚さん:どんなとこでも表世界だけって事は無いからねぇ…
早坂兄弟:お金が絡んでるんだが…ちょうどいい、今日は資料が入荷しているからちょっと見てくかい?
「…なんか知れば知るほど面倒なことなのかなって」
資料は見なかった。
いっぱいあったのもあるけど、それよりあの兄弟に貸しを作るのがちょっと怖い。
…いや、たぶん一番怖いのは、真実を知ることなんだと思う。
「あっはっは! いやごめん、たぶん桂木の高校のテストの方がめんどいよ」
「あーっテスト…!! まぁ超最低限の範囲はこなしたけど…」
シェイクをかき回す手が急に冷たく重く感じたのは、店内の冷房のせいじゃない。
明日英単語の小テストだったっけ…まずい…
「まぁ色々教えてやるから、ここ出よ」
「う、うん」
不覚にもドキッとしたのは、5人前分をテイクアウトできるからってだけ…かな?
ネオンサインの谷間を歩く。
東京は平和だけど、今も戦争してる国があるんだよね…
「例えば自動車。それから俺の大好きなパソコン。桂木の履いてるスカート。これ、全部軍事目的で発達してんだけど、知ってた?」
「えっ、そうなの?」
私のスカートまで…??
何のへんてつもないプリーツのミニスカート。
これに何の軍事機密が?
「桂木、今日のソレ、迷彩柄」
「あっ」
そっか…そういえば。
「まー今の日本で迷彩なんて着てたら目立つだけだけどね。
秋庭原ならオタクファッション、角ノ内ならスーツ着てた方が自然。最近の泥棒はスーツで『ごめんください』って不用心なドアから普通に入るらしいぜ? バルクメールもそんくらい自然ならうっかり開封すると思うんだけどね」
「迷惑メール…どうにかなんないのかなぁ…」
「戦争も似たようなとこがあるもんなんだよ。金と意地が絡んでてさ。…愛国心や宗教を本気で信じる人は、たぶん少数派」
「むぅ…」
考え込んでしまった。
戦争って、何のためにやるんだろう。
「あとはそうだなぁ…他の国は知らないけど、年金。桂木母はちゃんと払ったことになってる?あれちゃんと調べた方がいいよ。警察とか公務員はだいたいよかったけど、俺の知り合い結構未払い扱いとか、年金番号二つあったりするから」
「えっ、うん聞いてみる。…って、年金も戦争絡んでるの…?」
「日本がもともと年金取り立てたのは、戦争おっ始めるためにだったんだよ」
福祉とか全然関係ないじゃん。
「そんな…」
「まぁ何事も金が無くちゃやれないんだよね。って訳で一番安い部屋でいー?」
「うん、いいよ…って、えぇっ!?」
「ん?そのつもりで夜って言ったんじゃないの?」
いつの間に筐口さん、その、あの…ぶぶぶブティックホテルへ。
「いや否定はしませんが…いつのまにか着いてて驚きを隠せないって言うか」
「いつになく桂木が考え込んでるから気づかなかっただけだよ。はい、エレベーターこっち」
今までに何回か来ては、いる。
だけどなかなか慣れるものでもない。…慣れちゃダメだとも思うけど。
ましてや、エレベーターの中でなんて…っ!
「ひぐちさん…早い、よ…」
扉が閉まったと同時に触れてくる。
…もっと熱い、体の中とかも。
「そう?桂木のここは もう待てない っていってるけど?」
「だめぇ…んふぅ」
熱い舌。唇。
何も考えられなくなりそうになって…
「…ん、着いた。降りるよ」
「…んんっ、うん…。」
引き戻されるのが、イヤなのに…。
「戦争もセックスも似たようなところがあってさ。やりたいやつがやりたいようにやる、とかね。関係ない人巻き込んだり」
「うん…んんっ」
服着たままだけど、ちょっと床から高さのあるベッド。
油断したら落ちちゃいそう…
もっとも筐口さんは余裕で…いつものことだけど。
エレベーターで唇を離されたのが名残惜しくて名残惜しくて、…私の方から「早く…おねがい…」なんて。
恥ずかしい…でももう待てない。
「桂木は俺とのセックス、イヤ?イヤならきちんと断る勇気を持ったほうがいいよ」
脱がされて、…そろそろ…その。
「いやじゃない…けど、指じゃ、…いやぁ…。ひぐちさんの、欲しいの…っ!」
「うんうん。政治も性事も、はっきり意見は持った方がいいよ。あ、そうだちょっと待ってて」
「あの…一体何、を…?」
電気屋の袋から取り出した物は…コード2つ?
「5mのが安かったから2組買ったんだけど…桂木、知ってる?」
「やっ、ちょっと…これ…!!」
「亀甲縛りって、最低でも10mは必要なんだよ」
筐口さんが手早くてばやくコードを動かす。
抵抗したかったけど、体はもう力が入らなくて…
「あぁっ、そこっ」
「ちょうど…当たるでしょ? ビニールで巻いてあるから濡れとか気にしなくていいから」
「濡れ…って…!!や、あぁんっ」
「桂木細いから…10mでも余るね」
後ろ手に縛られて、全く自由が利かない。
…感じても動けないし、つんのめられないし。
快感が内に内に溜まっていく…!
筐口さんの唇はひんやりと、でも濡れていて。
「あぁんっ…くび、おっぱい、気持ちいいよぉ…」
「ずいぶん敏感になったねぇ。耳や首筋、そんなにいい?」
それだけで、いっちゃいそう。
「あ…はぁっ、あぁぁんっ!!!」
でもひぐちさんは許してはくれなくて。
「ほら…どこがどんなふうに気持ちいいか、ちゃんと聞かせてくんないと」
ここで言わないと、やめちゃうんだよね…
恥ずかしいも恥ずかしくもなく、ちゃんと言わないといけない。
「あの…耳、ひぐちさんにかまれるの、いいの…くびもっとなめて…おっぱい、その、もっといっぱい、さわって…ください…っ!!」
いつもこの時、私どんな顔しているんだろう。
真っ赤な顔、ってだけ?
「それだけで本当にいいの?」
おっぱいを触りながら、他はしてくれない。
筐口さんが求めている言葉、私が求めているのは…
「ひぐちさんの、ほしい、んですっ…!!!」
「はい、よく言えました。…ちょっとだけ、コードずらすよ…」
「ん…んぁぁぁっ、あぁぁん!!!」
筐口さんの冷静で熱いのをしっかり受け入れていた。
そこからの筐口さんはとても冷静とは掛け離れているけども。
耳は血が出ないまでも噛まれる。
首筋は確かになめてくれるけど、時たま甘く噛んだり。
コードがすれるってことは、全身、敏感なところも全部すれて…
気持ちいい。
もっと感じたい。
筐口さんを感じたいのに、…後ろ手だから、抱き締められない。
それがもどかしくて、…良くて。
「…桂木」
「んんっ」
「口、開けろ」
「えっ、ええっ」「早く…っ」
「はい、あぁ…っ、ん、んんんーっ!!!」
貪るようなキス。
キスと言うよりは、喰われる。が本当正しいかも。
その筐口さんの必死さがすごく良くって…私は…
「っ…」
「んんん、ふぅうぅぅーんっ!!!」
ううん、私"も"一段と体を震わせてしまう。
「男の方は射精の時しか基本気持ちよくないんだよね。あとは冷めちゃうし。終わってからこんな事言うと桂木ガッカリするかもしれないけど、まぁ事実だから許して」
「そうなんだ…男の人って、大変だね」
コードの丈夫さに今更ながら驚いてしまう。
あんなに激しかった筐口さんだけど、終わった後はちゃんとほどいてくれた。
…なので今はぴったりくっつきながら、話を聞いてるんだけど。
「こんな感じちゃう桂木の方が、よっぽど大変だと思うけど」
んん…ゆっくりと甘いキス…
うん。気持ちいいものは気持ちいいんだもん。
ついまた…欲しくなっちゃう。
「ん…」
「ん、かわいい。まぁ代わりというか、男は多かれ少なかれ支配欲ってのがあってさ。だから戦争も起こしたいのかもしれないけど」
「ますます…大変じゃなぁ…い…」
ふらふらする。
けど、筐口さんの話はきちんと聞いておきたい。
「桂木んとこの助手みたいに、武器を楽器に持ち替えたら戦争なんてすぐ終わるんだろうけどね。俺は弾けないけど」
「テルミンとか…合いそうなのに」
「よせやい。あれいじると電波8本くらい立ちそうじゃん。多くて5本で充分だって。桂木も試験近いんだろ? がんばれよな」
「はーい」
そういえば筐口さんの誕生日にアルトリコーダーのテストがあったような。
がんばってみようかな。
ネウロの前で音を出したくないから(間違いなく苦い顔をされるし)、うーんどこで練習しよう。
「で?テスト範囲ヤバいとこは?」
「忘れてた…えぇと、明日英単語テストなんですよね…」
「暗記は書いて読むしかないんだよね…よし桂木、左手にハンバーガー持って食べながら言いながら書こう」
「え、えぇー!?」
せっかくずっとくっついていようと思ったのに…
「寝て勉強できなくて、桂木母に怒られんのやだし。テスト期間一回も会わない方がいいならそっちでもいいけど」
「…やです」
戦争が来たら勉強しなくていいのかな。
うん、私にはまだまだ戦争の方がむずかしそう。
地球には仲良くせずに自分だけ食べたいヒトがいるんだ。たぶん。
一緒に仲良く食べた方が美味しいのにな。
「じゃあ俺はダブルてりたまバーガーを食べるからがんばって」
「えー筐口さんばっかずるいー」
「きちんと覚えたら口移ししてあげるけど」
「…がんばります」
戦争が起きたら、きっとハンバーガー食べれないよね。
一度ネウロに手袋を外させ、かつピアノを弾かせたかった。
後悔なぞしていない、むしろ本望だ…
口移し苦手な人はごめん
吾弥子やスイートバーネタでアイ鳥な続編を書きたいけど、期待せずお待ちください
解説いろいろ、間違ってたら指摘ヨロ
・監獄ロック:聴いたら分かるかと…/エルヴィスプレスリー
・マイファニーバレンタイン:恐らくは2/14に失恋しちゃった、というジャズ曲
・バレンタインデーキッス:2/14にラヴラヴであろう、ちょい昔の日本のアイドル曲
・魔の巣、店の隅に黒い服着た唇の大きい、セールスマン:
笑うとか笑ウとか黒いセールスマンなネタ。もぐろ。
・教授の弾いてた曲:癒し系でインストでオリコン史上初めて一位取った曲
・暗譜:楽譜を見ずにサラリと間違わずに弾くこと
・アルペジオ:ピアノでは、複数の音をあえてずらしてかつ美しく弾く奏法
・テルミン:人間が接触しなくても音の出る電子楽器
音楽以外の内容は更に適当な部分があります
ライスの国やある宗教やジャスラックから何か言われるかどうかだけが心配ずす
む、色々間違った
>>733 刑事が代わる代わる
>>745 吾アヤ
吾弥子も久々に書いてみたいんだけどもねぇ
>マイファニーバレンタイン:恐らくは2/14に失恋しちゃった、というジャズ曲
これはひどい
バレンタインにプレゼントを渡す彼氏のことをバレンタインと言うように、
この曲のバレンタインは恋人のこと。
見た目はあまりかっこよくないけど、面白くて大好きだからそのまま変わらないでいて、みたいな内容。
なんにせよ楽しめたよ、ご馳走さまです
スレ立ても乙乙
749 :
745:2007/05/30(水) 17:13:25 ID:Ua0sIIIW
>>748 訂正サンクス
funnyっつってるからなんか思い出したくない過去なのかとばかり
750 :
745:2007/05/30(水) 23:32:23 ID:mwmcoQfh
>>734>>745 バレンタイン・キッスだった
もっと精進しなきゃいかんね、バック宙土下座の練習します
あぁん。
おなかすいたよぉぉ
752 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 06:18:17 ID:8rbyvtAS
弥子可愛い
753 :
蒼:2007/06/02(土) 02:37:12 ID:GgcvWner
埋めついでに短めほのぼの。
夜が明けようとしていた。
ふと、中途半端な時間に目覚めた弥子は明け方の薄青い光の中でゆっくりと瞼を開いて、
隣でぐっすりと寝入っている相手を眺めてみた。
鳥なのに鳥にも戻らずに、こんな時でも人間の振りを続けている愚かな相手がそこに確か
にいた。
「ネウロ…」
思いきって声をかけても、目覚める気配もない。
地上のなけなしの瘴気でようやく生を繋げているというのに、謎を求めるがあまり己の首を
締める羽目にもなりかねない無謀も時にはやりかねない男だ。弥子も知り合ってからとい
うもの、どれだけ大変な思いをしてきたか知れない。
とはいえ、その過程で弥子自身の可能性の価値を最初に認めたのもやはりネウロだ。
だからこそ、ここでこうしているのだろう。
夜が明ける。
また新しい現実の世界が始まろうとしていた。
日々変化しているこの世界で、愚かしく人間の振りをしながらネウロは今日も謎の味を求
めるに違いない。そして、その側にいることを常に許されているのは、弥子しか有り得ない
のだ。
今この時のように。
互いを柔らかく縛り合うこの関係が心地良く思えるのも、進化の一つなのかも知れない。
終わり
日付も変わったし、ここもそろそろ締めるか。
新スレもだいぶ伸びてることだし。
新スレでもまた色々な素晴らしい萌えが見られるように。
そして、ネウロという世界がますます松井の冴えで発展していくように
祈りつつ、この言葉で締めることにする。
エーロ・ゴシカァン!!
755 :
埋め:
弥「ひっ……ま、魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板第12話、無事終了させて戴、ありがと……ひぁああ!」
ネ「次スレは
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1180459446/となっておりますので、
お間違えのないようご利用下さい」
弥「っ……!!」
ネ「どうしました先生、そんなもの欲しそうな顔で皆様に顔を向けるとは、助手としてあまり感心しませんよ
――おやおや」
弥「ふっあ、やだああ!」
ネ「スカートの奥から尻尾が見えていますが……さてはあなた偽物ですね?
本物の先生はどこです、化け狐さん」
弥「ば、っかなこと言ってないで、いい加減抜いてよぉお!!
前後合わせて九個とか、も、立ってらんないから!!」
ネ「本当はスレ数の合わせて十二個入れたかったのですが、切り良く九尾の九で
勘弁して差し上げたのですよ? 悪戯狐さんに僕は随分寛容だと思いますが」
弥「も、もう、人前でカエル食べようとしないから、ゆるしてぇ……ひっく……」
ネ「仕方ない、公然で我が輩のイチモツを咥えると誓うなら許してやろう」
弥「そっちの方が社会的な信用崩れまくりじゃああああッ、あああ――――!!」
ネ「それでは皆様、次スレにてお会いいたしましょう。くくくく……」