>>580 おバカな主人公の松本君に似合わぬシリアスなピンチktkr
まあ彼なら大丈夫なような気がするがw
次回wktk
さつき姉が僕の住むアパートの一室にやってきて一晩が過ぎた、二日目。
今日は朝から雨が降っていた。
朝に目が覚めたときカーテンのすき間から空を見ると、青い色が見えなかった。
部屋の空気はわずかに湿っている気がした。
雨は強く降っているわけではなく、雨雲から命令されて嫌々降っているように思えた。
風は弱く、空を覆う灰色の雲は長く居座るつもりのようだった。
実際、(僕の勘よりはあてになる)天気予報も僕の感じたままのことを言っていた。
さつき姉は朝に弱い。
その事実を知ったのは僕がまだ小学校に通っていたころのことだ。
登校するときは僕がいつもさつき姉の家に行った。
おばさんに挨拶をしてから、さつき姉が家から出てくるまで待つ。
玄関を開けるときのさつき姉は、いつも目を瞑っていた。
僕の記憶の中に、さつき姉が朝から活発的になっている様子は存在しない。
いつもさつき姉はふらふら歩いた。僕はさつき姉に声をかけながら歩いた。
学校に着く数分前になるころさつき姉の意識はようやく覚醒しはじめ、隣を歩く
僕を確認すると手を握ろうとしてくる。
僕は手を握られないようにランドセルに手をかけたり、走って逃げたりする。
その繰り返しが、小学生のころの僕の日常だった。
さつき姉は相変わらず朝に弱いようだった。
時刻はすでに7時数分前をさしているから、僕の目ははっきりと覚めている。
だというのに横になったままのさつき姉は身じろぎ1つしない。
昨晩さつき姉にからかわれた仕返しに起こしてやろうかとも思ったけど、
やめておくことにした。
特に理由はない。しいて言うならば、早く顔を洗いたかったからだろうか。
洗面所に行き、顔を濡らして髭を剃り、顔を水ですすぐ。
蛇口から流れてくる8月の水は、目を覚ましてくれるほど冷えてはいなかったけど、
変わりなく水としての役目を全うしてくれた。
さっぱりとした思考で考える。
今日は雨が降っているけど、さつき姉はどうするんだろう。
本でも読みながらじっとしてくれたら嬉しいんだけど。
焼いた食パンを台所で食べ終わった頃、さつき姉がやってきた。
「惣一、おはよ」
「おはよう」
「ね、今何時?」
台所には時計を置いていない。
全く必要がないというわけではなく、単に狭い部屋に数多くの時計は必要とされないからだ。
居間の壁にかけてある時計を見て、両手で指を8本立ててさつき姉に見せる。
「そっか。よかった、早起きして。今日はいろいろやりたいことがあるから」
さつき姉はそこまで言うと、洗面所で蛇口をひねった。
鏡に向かって顔を向けているが、2つのまぶたは閉じられたままだ。
あの様子ではまだ意識が覚醒していないと思われる。
僕は居間に敷かれたままの布団を畳むと、続いてテーブルを定位置に置いた。
買い物に行こうとさつき姉が言い出したのは、パンを食べ終えたあとだった。
実を言うとそれまでの間にさつき姉は一度倒れた。
僕が駆け寄ってさつき姉の体を抱き起こすと、小さな寝息が聞こえてきた。
寝ていた。大きく口を開けながら。
口は開けたままなのに、鼻で呼吸をしていた。
僕は肩から力を抜くと、さつき姉を仰向けにして頭の下に枕を敷いた。
さつき姉は僕の左で、雨に濡れたコンクリートの地面を踏みしめながら歩いている。
「もう! 惣一が起こしてくれなかったのが悪いんだからね!
今日は久しぶりに一緒にでかけようと思っていたのに!」
だったら早めに言っておいてほしかった。
さつき姉がしっかりと伝えてくれていれば僕は頬をつねってでも起こした。
いや、それぐらいでは起きないか。
さつき姉は一度眠ってしまうと、死んだように動かなくなるのだ。
以前さつき姉が夏休みの宿題を片付けるために徹夜をしたことがあった。
徹夜した次の日には、丸一日ベッドの上で眠りこけていた。
僕は、その時のことをよく覚えている。
なにせ、丸一日中僕の手を握ったまま眠っていたのだから。
アパートを出て、50分ほどバスに乗って、近くにあるコンビニで弁当を買い、
案内板を頼りにして海水浴場にやってきた。
さつき姉の予定では、今日は海水浴場にくるつもりだったらしい。
雨が降ったから予定を中止するかと思いきや、さつき姉はこうやって海を見に来ている。
さつき姉は傘を持ちながら、人の居ない砂浜を見下ろしている。
ため息をひとつ吐くと、まぶたを少し下ろして憂いの目をつくった。
「残念ね。せっかく惣一と一緒に海に来たのに、これじゃ面白さ半減よ」
「半減しただけ?」
「そ。水着を買って、泳ぎもしないのに海水浴場にやって来て着替えて、
貸し出されたパラソルの下でのんびりとして、というのをやってみたかったから」
疑問に思った。
ただ海にくるだけならいつでもできるだろうし、なにも今日である必要は無い。
ぼんやりするだけなら、僕は居てもいなくても同じじゃないか。
僕が思ったことを口にすると、さつき姉はうーん、と呻いた。
「違うのよ。惣一と来るっていうことに意味があるの」
「僕と?」
「うん。私が惣一の部屋に泊まっているうちにやっておきたかったから。
こんなところ、1人でくるものじゃないわよ。基本的にはね。
男の人はナンパをするために1人で来たとしてもおかしくないけど、
女の人が1人で海水浴場に来てぼんやりとしてたらなんだか変じゃない」
僕は目を動かして灰色の空を見たあと、さつき姉に対して頷いた。
頷いたのを見て、さつき姉は思い出したように声を出した。
「ねえ、もしかして惣一もナンパとか、したりするの?」
「なんでそう思うのさ」
「いいから質問に答えなさい」
さつき姉は少しだけ眉根を寄せた。
別に隠すようなことはないし、そもそも隠すものが無いので正直に答える。
「ナンパはしない」
「本当に?」
「しようと思ったことはあるよ。……ちょっと違うか。
僕の想像の中にいる僕が、ナンパしようかどうか考えたことがある」
「……よかった。駄目よ、ナンパなんかしちゃ。
遊びに行きたいんなら私を誘ったらいいわ。私はご飯は割り勘にする女だから。
今日みたいにね」
さつき姉は時刻を確認すると、屋根のあるベンチのところへ向かった。
僕もベンチに座り自分の弁当を取り出して、次にさつき姉の弁当を差し出した。
さつき姉の後ろにある雨の降る様子を見ていると、さつき姉に問いかけられた。
「想像の中の僕、とかいう言葉をよく使ったりするの?」
「普段は使わないよ。今日はさつき姉が二度寝した横で小説を読んでたから、
なんとなく言ってみたくなっただけ」
ふーん、と呻いてから、さつき姉は食事を再開した。
海水浴場から離れてバス停に向かう途中、お土産屋に立ち寄った。
遠く離れた街までやってきたから、家族や友達に買うためのお土産を選ぶのだろうと
僕は思ったのだが、さつき姉はどうやら違うことを目的にしているらしかった。
さつき姉はキーホルダーが大量に吊るしてある回転式ディスプレイを、何度も熱心に
回しながら難しい顔で睨み付けている。
お土産屋の中は人がいなくて閑散としていた。
店内の広さは僕の部屋をひとまわり大きくしたくらいのもので、壁にまで商品が置かれていた。
外観はお土産屋の看板がなければ素通りしてしまうほどに地味で、あまり繁盛していない
のではないかと僕は思った。
今日は、雨が降っているせいで誰も店内に入ってこないどころか、路地を歩いている人すらいなかった。
「惣一、これ」
さつき姉の声に振り向くと、目の前に目玉が現れた。
形容しようもなく、目玉そのものだった。本物ではないが。
目の前にかざされた目玉のキーホルダーは直径が1cm少々の大きさでとても軽く、
銀色のリングには200円と書かれたシールが貼ってあった。
「それ、買いなさい」
「なんで? キーホルダーなら間に合ってるんだけど」
「いいから買いなさい」
同じやり取りを繰り返しても、さつき姉は強硬な姿勢を崩さない。
仕方なくレジに行って会計を済ませると、さつき姉も同じものを購入した。
さつき姉は右手で目玉のキーホルダーをぶら下げ僕に差しだし、左手のひらも差し出した。
「交換しましょ、このキーホルダー」
「……なんで? 同じものじゃないか」
「別々に買った、って点では別物でしょ。
私は惣一のものを持つから、惣一は私のを持ってちょうだい」
買わされた理由もわからないうえに、交換する意味も掴めない。
とはいえ、断る理由はない。
僕はキーホルダーをさつき姉に渡して、さつき姉のキーホルダーを受け取った。
「今日から私が居なくて寂しくなったときは、それを見て紛らわしなさい。
私も寂しくなったときは同じことをするから」
2人でお土産屋の外に出ると、空の色はたいして変わっていなかったものの、雨はまったく
降っていなかった。
バス停に着いて到着したバスに乗り、降りてから自宅に帰るまでの間、僕は右のポケットに
入った目玉のキーホルダーを適当にいじった。
何度触っても変わりなく、プラスチックの滑らかさしか感じられなかった。
部屋に戻ってきてから、僕は携帯電話を置きっぱなしにしていたことに気づいた。
着信を確認すると、大学の友人の1人から何度か電話がかかってきていた。
かかってきた番号に、折り返し電話をかける。
4コール目で繋がった。
『もしもし? 北河君?』
「うん」
『どうして出なかったの? どこかに行ってた?」
「まあ、ちょっと散歩にね」
『ふーーん』
部屋の時計で時刻を確認すると、長針は4時を差していた。
時刻を確認できるだけの間隔を空けて、友人の声が聞こえた。
『聞いてくれますか、北河君』
「それって、聞いてくれることを前提にしての質問だよね」
『実は私、山川は本日朝7時に目を覚ましたところ、隣に彼氏が寝ていないことに気づきました。
あれ? どこにいっちゃったの? と口には出さず彼氏を探して部屋を右往左往する私。
トイレ、浴室、冷蔵庫の中、ゴミ箱の中を覗き、首を傾げながらテーブルを見ると!』
「見ると?」
『合鍵は返しておく 俺たちはこれで終わりにしよう。 と書かれたメモを発見しました』
僕はほう、と言いそうになった自分を抑えて、次の言葉を待った。
『というわけで、明日の夏祭りアンド花火大会は北河君と行くことが決定されました。がちゃり』
「がちゃり、じゃないよ。なんで勝手にそんなことを決めてるんだ」
『いいから付き合いなさい! これは決定事項です!』
「……まあ、別にいいけどさ」
『よろしい。では明日の朝北河君の自宅へ迎えに行きます。シャワーを浴びて待っていてください』
友人の山川はこういう冗談をしれっと口にする。
性質の悪さが子供っぽくて面白いから、僕にとっては気の合う友人の1人だ。
「わかった。じゃ、明日会おう」
と言ってから、僕は通話を終了した。
携帯電話をテーブルの上に置いてから水でも飲もうか、と後ろを振り向くとさつき姉が
真後ろに立っていることに気づいた。
「惣一、今のは誰? ずいぶん楽しそうだったけど」
言葉の中に隠しきれない不満の色が混ざっている。やけに機嫌が悪そうだ。
「大学の友達」
「女の子でしょ? 女の子よね? 女の子なんでしょう?」
「う……ん。そうだけど」
なぜ言葉を繰り返したのはわからないが、喋るごとに目と眉がつりあがるさまから察するに、
さっきの電話の内容が面白くないものだったらしい。
山川の声はよく通るから、真後ろに立っているさつき姉にも聞こえていたはずだ。
さつき姉は不機嫌から微笑へと表情を変化させた。
「そうなんだぁ。女の子の友だちねぇ」
頷く動作を繰り返しながら、さつき姉は台所へ向かい夕食の準備を始めた。
包丁とまな板のぶつかる音が、昨日とは違い甲高く響いた。
次回へ続きます。
最近投下も多いし保管庫も順調で調子がいいな
職人様と保管庫管理人様GJです
>>590 一服もった翌日とは思えないほのぼの展開にマターリ
でもさつき姉はまだ何かたくらんでそうでw
いつの間にか480KB越えてるな、次スレ立ててきます
>>594 ねぇ、どうしてみんなPart7のところにいっちゃうの・・・?
どうして私を一人にするの?なんでかな?どうしてかな?
あっ、そうか、そうだよ私わかっちゃった!
P a r t 7 が あ る か ら い け な い ん だ 。
乙
ねえ、ど、どうしても行っちゃうの?
わかった・・止めないよ。行って欲しくないけど・・ でもきっと戻ってきてくれるもんね!
だから私、悲しくないよ。じゃあ、行ってらっしゃい。帰ってきたら、ずーっといっしょだからね!
じゃあいってらっしゃい!!
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1176605863/ あれ、どうしたの?行かないの?・・ふふ、やーっぱりあなたも一緒にいたかったんだね。
ダメだよ、クリックしても行けないってことは、ほら、もともとそういう運命だったんだよ。
だ・か・ら、ずーっと一緒。あなたは、私と一緒にいるの。
・・・行かせないんだからっ!!!
「電波的な彼女」(集英社スーパーダッシュ文庫)に登場する堕花雨はヤンデレっぽいな。
前世から主人公に仕える騎士とか言ったり、主人公のピンチには駆けつけたりするところはかなりイイ。
>>597 雨はヤンデレとは違うと思うんだ。むしろ美夜こそがヤンデレだと、私は主張したい。
雨は主であるジュウ様が例えば他の女とくっついても
辛くても黙って我慢するからな、単に前世云々言っている電波美少女だ
美夜の方がよっぽどヤンデレだしw
昔レイプされたせいで心が壊れちゃって
ジュウ様が好きなのに素直に好きと言えないで、いい友達止まりでいて
んでジュウ様に好意を寄せていた委員長殺す時は歓喜していたからな
最終的にはジュウ様を殺してジュウ様との思い出を完結させて美化しようとして
んで殺す寸前にジュウ様助けにきた雨に対し
「……なんで、邪魔するの? せっかくジュウ君と二人きりで、いい感じに終わりそうだったのに、台無しじゃん」
で「邪魔なのよ、あんたは! 邪魔なの!」
あの切れ方はいつもジュウ様と一緒にいる雨に対しての嫉妬を感じたねw
そして雨に護身用のスタンガンまともに喰らっても怨念で立ち上がり、雨を殺そうとするあの姿はまさしく病んでいるw
んで結局雨を庇ったジュウ様をナイフで刺しちゃって、刺された痛みを無理矢理抑え込みながら微笑むジュウ様と流れる血を見て正気に戻って
「こ、こんなの違う、こんなの違う、ジュウ君、違うんだよこれは、これは違うの、これは、信じて、わたしは、わたしはね、本当は……」
まぁ全て言い切る前に雨にスタンガンで止め刺されたんですがw
しかし長いな、コレ。まぁ埋めネタだと思って流してくれたら幸いッス
知らない人のために補足。
美夜をレイープしたのはジュウ君ではありません。頭のおかしいサラリーマンです。
容量まだあるからヤンデレ関連の雑談はこっちでいいのかな
埋めネタを待ちつつ
Part7建ってたんだな気づかなかった
でもなんで?
>>604 ナニイッテンダ オレタチニハ6スレちゃんガイルジャナイカ
藤子Fの短編にでてくるロボットの話がヤンデレだと思った今日この頃。
主人公の少年にデレた結果
自分を女性化したり主人公の女友達に嫌がらせしたり最後には主人公に
「アナタノタメデス」
と自分で自分を騙す嘘をついて自己正当化したり……
まあ萌え要素は皆無の作品だが
キモウトのドラミちゃんがミーちゃん(ドラの彼女)をドラ焼きの具にする急展開マダー?
では、ジャイ子が兄の似顔絵をスケッチブックに描きまくっていて
その事実をひた隠しにしている、というのはどうだろうか
>>609 それだ! と言おうと思ったが貴様には死んでもらう
自宅に来たのび太を帰したくない
↓
靴を隠してしまえば帰れないわ
という行動に出た女の子がいたが彼女はヤンデレの素質ありだな
>>611 最終的には
そうだ、足を切ってしまえばいいじゃない!
となるわけだな。
>>609 口には出せない妄想をスケッチブックに書くことでかろうじて兄への気持ちを抑えている妹。
そんな彼女の前に青いタヌキが現れる。
そいつは一冊のスケッチブックを取り出し言う。
「このスケッチブックに描かれた事は現実になる」と。
半信半疑の妹だが何とは無しに「兄に抱き締められている自分」の絵を描く。
次の日、兄の友人の骨川が無惨な死体となって発見された。
忘我にある兄は温もりを求めて妹の体を抱き締める。
妹は抗いがたいスケッチブックの魔力に取り付かれて行く…。
これじゃどっちかてーと喪黒福蔵の仕事だな。
オマイの想像力に脱帽したw
牡丹燈籠とかヤンデレじゃね?
ネタが古いけど
誰も覚えて無いだろうけど埋めがわりに前スレにおいてった奴の続き。
前スレのを読んで無くても多分意味わかると思うけど、まあ埋めネタと思ってくれ。
目が覚めた。
部屋の白い天井はいつもと変わらず少し薄汚れている。
何か素敵な夢を見ていた気がするのだけれど、上手く思い出せない。
ため息をついて私は起き上がった。また今日も振り向かないあの人と、
あの人の可愛いあの子のいる学校に行かなくちゃいけない。私が休んでもあの人は
気にしないだろう。寂しい、淋しい、私の予測。けれどきっとあの子は心配して
しまうだろう。悲しい、哀しい、優しい事実。2人で見舞いになど来られた日には、そんなのは堪らない。
そんなのは耐えられ無い。許したく無い。
重たい頭の霞を払うべく顔を洗って部屋に戻ってくると、急に今朝の夢を思い出した。
もしくは今朝の夢が私のベッドに腰かけていた。
白いタキシードの目の細い………きっとこういうのを優男って言うんだろう。
黒いシルクハットを組んだ足に載せている。
「もしかして悪魔さん?」
「覚えていていただけましたか」
「今思い出したのよ」
私はこの異常な事態を全く異常だと受け止められていなかった。
昨日の月明かりの下で出会ったこの人。1人、ひとおり、独りの私の前ににあらわれた。
「本当にあの人を私のものにしてくれるの?」
「ええ。ただし条件がありますが」
悪魔さんは微笑みながら言った。
「あなたの声を一部いただきます」
私は笑って、嗤った。
「いいわ。声なんていくらでもあげる。けれどひとつ聞いてもいいかしら」
「なんですか」
「一部ってどういうこと?」
「それは学校へ行ってからのお楽しみです」
悪魔さんは立ち上がってこちらへ近付いてきた。
「契約成立ということで宜しいですか?」
「ええ。お願いするわ」
私は瞳を伏せた。悪魔さんがの細い指が顎を捉えて上を向かせ、唇をなぞって行く。
私の中の、なにかが溶け出して流れて行くのがわかった。
「契約完了です」
悪魔さんは微笑みながら言った。
うん、ここまでしか無いんだ。本当に済まない。
>>617 すまないなんて言っても
続きを書くまで許してやらない
てことでGJ!
619 :
埋めネタ:2007/06/04(月) 00:11:02 ID:nQXPpt1R
最近妹がおかしい。
なにをしているかわからないが、俺の部屋にときどき忍び込んでいるようだ。
帰ってきてから部屋の中を荒らされていないか確認しても、何もなくなっていない。
しかし、何かしていることは間違いないはずだ。
妹は昔から、俺に対してきつく当たる。
いわゆるツンデレという奴だ。
比率は俺の大好きなツン9割、デレ1割……ではない。
ツンが99%、デレが1%というところだ。
妹が俺を兄として扱ってくれるのは、親戚が集まる正月ぐらいのものだ。
それ以外はごみのような扱いだ。
以前、妹の後ろに立ったことがある。
決して、何かしようとしたわけではない。断じてない。
だというのに、振り返りざまに回し蹴りを放たれたのは何故だろう。
そのときに見えた妹のスカートの中は白だった。
俺としては青と白のストライプであったら嬉しかった。
今日のスカートの中は黒だった。
俺がそのことを知っているのはなぜか?
答えはひとつしかないだろう。今日はとび蹴りだったのだ。
今日も1人でBBSPINKのヤンデレスレを覗いてみることにする。
ちなみに俺は18歳だから問題ない。
まあ、去年から覗いているから関係ないけどな。
さて、今日の書き込みは……
620 :
埋めネタ:2007/06/04(月) 00:12:00 ID:nQXPpt1R
『
666 名前: 私のお兄ちゃん [sage] 投稿日: 2007/05/XX(日) 20:32:58 ID:B1XmPAna
「だめえ、お兄ちゃぁん!」
「なんだよ、お前から誘ってきたんだろ」
私は今、お兄ちゃんに襲われている。
お兄ちゃんが突然、私を部屋に呼んだかと思ったら、ベッドに押し倒したのだ。
「誘ってなんか、いないよぉ……」
「嘘つけよ、いつもあんなやらしい下着履いて、俺に見せびらかして……
お前、本当はこうしてほしかったんだろ?」
お兄ちゃんが私のスカートをめくって、太腿を撫でた。
太腿をこねて、つまんで、容赦なくなぶる。
私はすでに動けない状態になっている。
だって……本当はこうして欲しかったから。
いつも黒とか赤の勝負下着を履いているのは、いつお兄ちゃんに襲われてもいいように。
お兄ちゃんを怒らせるためにいつも私は冷たく当たっている。
本当は、本当は自分の体で迫りたいけど……恥ずかしいから、無理。
「や、やあぁ! そこ、だめぇ!」
「へえ、今日の下着は黒か。どこでこんなの買ったんだよ」
「そんなの、言えないよ!」
「言えよ、ほら」
お兄ちゃんが、ショーツの上から私の入り口を指で弄った。
耐えなくちゃ、耐えないと……興奮して、出てきちゃう。
でも、すぐに理性の壁は決壊した。
「あっ、だめ……乳首、だめぇ!」
「へえ、綺麗なピンク色してるな。今まで男に触らせたことないんだろ」
「あ、あぁぁ……んんっ」
お兄ちゃんが私の乳首を咥えて、下で転がした。
耐えようとしても、私の理性は働かない。
こんな優しい愛撫には、耐えられない。
もう、だめ――――っ!
「ん――――っ!」
耐え切れず、私は秘部から愛液を出してしまった。
恥ずかしさで、失神してしまいそう。
私が、毎日お兄ちゃんを想ってオナニーをしてることとか……淫乱なところとか、ばれちゃう。
お兄ちゃんは私の乳首から唇を離すと、ショーツを脱がした。
そして……。
』
621 :
埋めネタ:2007/06/04(月) 00:13:03 ID:nQXPpt1R
……これは、いいな。
俺に妹属性はないが、なんとなく興奮する。
よし、期待レスでもするか。
『
667 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/05/XX(日) 23:58:08 ID:B1XmPAna
wktkwktk
』
……あれ?IDが同じ?なんで……?
俺が書き込んだ?いや、俺は長文を書くなんてできないぞ。
仮に酔って書いたとしても、5行ぐらいで終わるはずだ。
だとしたら、俺以外の、この家に住んでいる人間がやったということか?
この部屋に出入りする人間というと、俺と妹と――――
「お兄ちゃん……とうとう見ちゃったんだね」
妹の声が、耳のすぐ近くで聞こえた。
まさか、この文章は――!
「おやすみ、おにいちゃん。明日は学校に行かなくていいからね。
ううん、明日も、あさっても、その次の日も、ずっとずっと……あははっはははははは!」
埋め!
こ、これは・・・
鬱っぽい感じのヤンじゃなくて、躁病っぽいハイテンションなヤンが見てみたい。
実験
「見つけた! この人だっ!」
「えっ?」
通勤途中、電車の中で俺はいきなり女子高生に腕を掴まれた。
まさかこの俺に痴漢の冤罪がかかろうとは思わなかった……。
まてまてまて、俺は片手にかばん、片手はつり革だぞ!
周りの乗客が一斉に俺に視線をよこす。
女子高生はつり革を持った俺の右腕に絡みき、頭を摺り寄せてくる。
「にゅふふー。」 とか言いながら絡むのはやめていただきたい。
「そいつ、痴漢なのか?」
声のした方――後ろを振り向くと、ガタイのいい学生が俺を睨んでいる。
待てよ、どう見ても痴漢じゃねーだろ!
そいつはポキポキと拳を鳴らしながら、俺に近づいてくる。
ダメだこいつ、絶対に「電車男」を見てる!
逃げようにも、つり革を掴んだままの状態じゃ転倒することは必至だ。
八方塞がりとは、この事だな。 俺は諦めて目を閉じ、歯を食いしばった。
ふと、右手の荷重が無くなった。……何もこない。
ドン!という大きな音が鳴る。
……俺は恐る恐る目を開けてみた。さっきの学生が
電車の隅に寝転がっている。そして、拳を天にかざした女子高生。
何、これ?
「もう大丈夫だよ、ダ→リンv」
何が?
俺はこっそりと電車から降りたところを押し倒された。
「どこ行くの? v」
そりゃあ、きみの居ない所へ。 それに語尾にハートをつけるな。
「あ、もしかしてテレてるんだ v かわいいv v」
「いつまでも電車の扉の前で寝転がってたら踏み殺されそうなんだが。」
「あ、ごめんね――いたっ。 さっきので手首をひねっちゃったみたい……。」
よく見ると小柄な子だ。 150cmも無いような印象を受ける。
そんな子が大男をK・Oしたのだから怪我くらいはするだろうな。
仕方が無いので医務室に連れて行くことにした。
難しい。
>>627 正直な感想を述べよう。
武闘派ヤンデレ、イイ!ダーリン!
埋め完了
や、やめろ・・・くるなっ!
うわああああああああああああああああああああああ・・・・・・・・・
埋め
逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない
逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない
逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない
逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない
わかってくれた?
ヤンデレスレは!
エロエロよ〜!