ながされて藍蘭島エロパロSSスレッド 5重婚

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1φ(・ω・´ ◆Phi//6ii02
アニメも始まり順風満帆。
女だらけの孤島に男が一人。
年上、熟女、ロリ、きょぬーにひんぬー、人外、動物相手でも問題なし!
少年誌?寸止め?鼻血? ここでは気にする事はないんだぜ。

ながされて藍蘭島エロパロSSスレッド 5重婚 始まりです。

ながされて藍蘭島保管庫:http://nagasarete.hp.infoseek.co.jp/
ながされて藍蘭島 半角・エロパロ保管庫庫:http://nuheho.hp.infoseek.co.jp/eparo/

前スレ
ながされて藍蘭島エロパロSSスレッド 4重婚
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1138184074/

関連スレ
[半角二次元板]【アニメに期待】ながされて藍蘭島のエロ画像【4島目】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1169072909/

[少年漫画板]ながされて藍蘭島 29重婚
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1175147409/

[アニメ]ながされて藍蘭島 ながされて8日目
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anime/1176384546/
2名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 16:18:23 ID:JrOHWRIW
うわ、エロパロ保管庫がエロパロ保管庫庫になってました。
すみません…。
3名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 19:08:26 ID:0OIVnv6a

| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| >>1乙あんどGJ .ヘ   |
|_______, '||ヾ  ̄`` ヽ
         |.| /  ||W ヽ ヽ  ヽ 
        |.|/ /, 从|| | l |lヾヽヽハ  i
        |/ ノ`ヽ || リリ ノ リ| i _i i 
       / イ!リ ● | ノ  ● リ|i|リ 八
        |.|リリ⊃ 、_,、_, ⊂リル リリハ
       /⌒《人.  ゝ._)  《リ /⌒i
         \ /《Vゝ,、 __, イ《v/\/
.         ヽ::::々,::::::L V_《〆:::::/
4名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 19:35:14 ID:Y7E+78BU
春だなぁ…
始まりの季節だなぁ
黄砂なければ最高なのになぁ

てわけで上げ


をするフリ
>>1
5名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 20:00:24 ID:uNoGFqRZ
>>1
職人さん来ますよーに!
6名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 21:07:14 ID:iZjZL4K7
壱小津
そしてみちるさん×行人を書く職人が来ますように!
オレも書きたいけど…
オレにネタの神よ!来てくれ!
7名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 15:03:41 ID:I/tQsEw3
オイラとしてはあのパンダが気に食わない。
他の男が漂流してきたとかなら良かったのに・・・
他作品主人公>女性キャラ>脇役系人間男性>行人>>越えられない次元>パンダ
の〜ん、て何だよ!生理的に受け付けないとか無感症とかいないのか寝取られには
羊頭狗肉にある寝取られ系なら大丈夫なんだが"寝取られて"は無理だわ。
まぁ話事態は気になってしまい流し読みするんだがな!

お得意の台詞&名前編集で平凡な男の寝取り強姦に変えたらたっぷりヌけました
ごっつぁんです><
8北海道の人:2007/04/15(日) 21:48:30 ID:QqHyT5xt
俺もパンダは気にくわない
次回は行人がパンダを抹殺することを期待
9名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 23:16:44 ID:CLEkZwla
わざわざNTRスレに書いてるのに、ここで文句言うようなことか。
10名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 23:54:53 ID:Z3sz4nPy
                       __
                 < ̄ ̄〈::::::::::::::`丶、   >1おつ〜>1ハァハァ
                  >ー'´>=-:、::::::: \
                 /::::::::::::::::::::::::≧ヽ:::::::: \         _/  ̄ ̄ \
                 _j::::::::::::::<`\:ヽノ厶孑¨ ̄了ーv'\_r'⌒ヽ 〉      ヽ
          /| __〈:::::::::::くノlll   \:}´    Y  / //|  // 〃/     ',_,  -――― ‐―- 、
.         /レ′ レ'|\_ヘ:::::::::::_\     { /    j{   { { { 「二/ / ´       }              丶
        /     `,>'´__ヽ:::::::トlll (_人_) V     |\ V⌒≠≦/         /            . : : : : :\
     l\/    ∠く< {;rヘ;}∧:::::> __ /j{/   │ `<´ ̄ /         /           . : : : : : : : : : ヽ
.   ト、 |       < ヾ代フ_ \:|\{ ヽ>'´          ヽ /         イ            . : : : : : : : : : : : :.',
   ヽ ∨      / (::V^Lj:7 ̄ヾ::::`ヽ/              xク{       / ∧                : : : : : : : : : : : : : :l
    \     /xク-、〕::,、::〈__rー┴‐<ヽ>  === 三三ラ'´ {l          }             . : : : : : : : : : : : : : : |
    /    ヘ |_{::oヾ┘{_,、::ア  ノ7:7`ー‐─一'´ ̄       ヾ         \        . : : : : : : : : : : : : : : : : :|
.   //}   \| : : `ー┘   7/!{ハ} {::〈                 }\         \       . : : : : : : : : : : : : : : : : : |
     ノイ    \ : : : : .    ` `   ∨                 {  ヽ        レ'´    . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |
     /      \: : : : : : .                       |     _____}     . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |
     |/|     _>: : : : : : : : .                   ゝ- =< \ \/   . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:,′
         |∧   \: : : : : : : : : : : : : : : . . .                    ゙̄ヽ ヽ、 . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/
.          \ ト、_,,ゝ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : . .                  jr=ン'^>: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:/
          ヽ|  \: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : レ'"/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/
               \ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : `‐′.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :./
                      \: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/
                  `ヽ、: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :./
                     `丶、: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : /
                        `丶、: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,;v<
                            >ー-Wヽ∧;v ,,:_,、,;,,、;、__;,,,/ヽ∧;;, ヘ;,,_∧, イ  ̄

で、>1の人のSS続きはまだかね?
11名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 11:37:37 ID:/BL0YIEX
>>8
アニメ厨去れ!
12名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 19:09:38 ID:XYsGCA+g
東のぬし抹殺とかしなくていいけど何らかの形で救いは欲しいかも

このままズブズブとはまっていく展開も見たくないことはないがw
13名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 22:47:06 ID:jEy9PhN7
今日は年に1度の夏祭り。
祭りごとが大好きなすずがコレに飛びつくのは必然であった。
行人もすずに振り回されながら祭りを楽しんでいるようだ。

すず「行人〜!ほら、カキ氷だって!」
すずがカキ氷の屋台を指差し、うれしそうにはしゃいでいる。
これで何件目であろうか、たこ焼きに始まりわたあめ、りんご飴、お好み焼き・・・
食べ物はほとんどすべてに手を出していた。
行人「まだ食べるの・・・僕はもうお腹いっぱいだよ。」
すず「もちろん!全然物足りないよ!」
行人「しかたないな〜、買ってくるからすずはここで待ってて」
すず「うん!」
5分後、行人が買ってきたカキ氷を見つめ
すずがささやく
すず「うにゃぁ〜、きれいだね!」

すず「ごちそうさま。美味しかった〜」
すずは残りのシロップをごくごくと飲み干しながらそうつぶやいた
行人「今度はうちでもやってみようか?」
すず「うん!」

"ギュルル・・・"

すず「えっ・・・あれ?」
すずのおなかが小さくなった。
すず『えっ・・・嘘、こんな急に・・・』
徐々に痛みが強くなってくる。下痢の時の特有の痛みである。
そう、すずは冷たいものの食べすぎでお腹が痛くなってしまったのだ。
すず『どうしよう・・・厠に、でも行人になんて言おう・・・』
行人「すず?どうかした?」
すず「う、ううん!なんでもないよ、そろそろ帰ろうか」
行人「え?まだそんな遅くないけど、どうかしたの?」
すず「い、いや・・・別に・・・ほ、ほら!明日も早いしさ」
14名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 22:47:41 ID:jEy9PhN7
"ギュルルゥ〜"
さらに便意が加速していく
行人「まぁ、すずがそういうんなら。かえろっか」
すず「う、うん・・・」
すず『家まで持つかな・・・』
そうこう言ってるうちに、すずの便意はさらに勢いを増していく
とてもじゃないが、家まで我慢できそうにない
すず『もう・・・限・・・界かも・・・』
すず「ご、ごめん行人、私ちょっと厠に・・・」
行人「そう?顔色悪いけど大丈夫?」
すず「う、ううん!そんなことないよ。すぐ戻るから!」
そういうとすずはお祭り用に作られた厠へと急いだ。

3分ほど歩くと厠が見えてきた。
すず「はぁ〜たすかっ・・・えぇ!?」
やっとの思いでたどり着いた厠には長蛇の列ができていた。
早く見積もっても15分はかかるほどであった。
すず『そんなに待てないよ・・・』
すず「とりあえず、並ぼ・・・」
しかし、もうすずは限界であった。
ここまで歩いてくるだけでも脂汗が凄いくらいだ。
"ぐるるるぅ〜ぎゅぅぅ〜〜"
すず「ひっ・・・」
これまでで一番大きな波が襲ってきた。
すずは全神経を集中させ、耐える。
すず『なんとか、我慢しなきゃ・・・』
15名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 22:49:06 ID:jEy9PhN7
しかし、強烈な腹痛と便意にはそう簡単に耐えれるものではない。
その時であった、厠の右の方、木と茂みに隠された部分がすずの視界に飛び込んできた。
すず『あ、あそこなら・・・でも・・・』
すずだって女の子である。こんなところを誰かに見られようものなら
その恥ずかしさは想像できないほどであろう。
すず『でも、もうこうするしか・・・』
すずはそっと列を離れ、みんなから見えないように茂みに向かった。

"スッ"っと布のすれる音がする。
すず『お願いします。どうか誰もきませんように・・・』
辺りを確認してみるが、人の気配はない。
すず『よかった・・・これなら・・・』
"ぐるるるぅ〜〜"
さらにすずの腹を激しい便意が襲う。
すず「も、もう・・・限・・・界っ!」

"ブリュリュリュ〜〜〜〜!!!
ビュチャッ!!!!ブリリリリ!
ビチビチビチッ!!!ビチャ!!"

すず「ふっ、あぁ・・・」
すさまじい音とともにすずの肛門から茶色い液体が飛び出した。
すずのソレはほとんど原型をとどめておらず、まさに茶色い液体
あるいはゲルであった。
すず『うはぁ・・・凄い臭い・・・あっ、まだ出そう・・・』

"ブビビビビッ!!!!ビチャ!!!
ビチビチッ!!!!ブ〜〜〜〜〜!!!
ベチョ!!!!"

すず「はぁ・・・はぁ・・・」
すず『うぅ〜早く終わってよぉ・・・』
その時であった。
行人「・・・すず?」
すず「えっ・・・」
すずはとっさに振り返る。
その前には、目を真ん丸くしてすずを見下ろす行人の姿があった。
すず「えっ・・・行人!どうして、ここに・・・・・・」
行人「いや、すずが遅かったからちょっと様子を見にこようと・・・」
すず「ひっく・・・ひっ・・・ひっ・・・行人ぉ・・・見ないで・・・ひっく」
すずは羞恥のあまり泣き始めてしまった。
1番見られたくなかった、行人に見られてしまったのだ。
行人「あっ、ごめん!」
行人は慌てて後ろを向く
すず「ひっく・・・お腹が急に痛くなって・・・ひっ・・・我慢、ひっ・・・できなかったの・・・
行人・・・ごめんなさい・・・ひっく」
行人「謝ることじゃないよ。」
すず「ホントに・・・ごめんなさい・・・だから、ひっ・・・嫌いに、ならないで・・・ひっく」
行人「そんなことですずのこと嫌いになるわけないだろ。」
そういうと行人は後ろからすずを抱きしめ、そっと口付けを・・・


スカ嫌いの方、申し訳ありませんでした。
16名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 11:26:11 ID:eYbnnxe7
>>13-15
NG登録しますた
17名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 23:07:02 ID:RYFVJ7HQ
>>13-15
アフターストーリーキボンヌ

てか、梅梅編も書いてください!
18名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 23:08:40 ID:D8OBudoj
メ欄に注意書きとな?

普通は名前欄だろ
19名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 23:13:07 ID:4Gz3UK6T
専ブラ使ってねえ奴なんて居ないだろうからかまわんと思うが
20名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 23:35:10 ID:1ElwDkt2
>>13-15
これからは専用スレに書いてきてください

[レイプ]鬼畜陵辱[スカトロ]第9章
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1171555749/l50
21名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 23:38:57 ID:RYFVJ7HQ
>>20
別に藍蘭島のエロSSなんだし注意書きさえすればいいんじゃないか?
22名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 23:53:59 ID:D8OBudoj
NTRでもスカでも良いがわかる所に注意書き。
エロパロ板でもBeノンポリオに、な。
23名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 02:09:24 ID:RhI4j4b0
いきなりなんの前触れもなくスカ投下とはいい度胸してるじゃねぇか
2413-15:2007/04/19(木) 21:52:53 ID:C6LNLeev
色々すみませんでした。
今度からはもっとわかりやすく注意書き書きます。
25名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 01:07:58 ID:WsX1Bv5I
あれでわかりやすく書いたつもりだったのか・・・
26名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 01:12:04 ID:EAkN+jXX
専ブラ使ってれば丸わかりだと思うのだが
27北海道の人:2007/04/20(金) 01:14:52 ID:9s4YS5JQ
まあまあ、もうほっといてやれよ
28名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 03:40:47 ID:WsX1Bv5I
専ブラ使ってるけど正直どーよとオモタ
スカなんて嫌がるヤツ多いのわかってんだから
1レス使って断ってから載せればよかったんだよ

まぁ専ブラであぼんしたからいいけどさ
2913-15:2007/04/20(金) 20:28:04 ID:w7NkXKC7
>>17
では、アフターストーリーはスカ無しで書きますがよろしいですか?
30名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 06:55:55 ID:Bl6DAlBf
>>29
だから消えろ
31名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 14:11:06 ID:+CpeK7jO
なんでそうなるんだよw
SS書きは多いに越した事は無いし、気に入らなきゃNG登録すれば良い話じゃねえか
32名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 15:50:19 ID:BILCO6E7
だいたいそう言う奴に限って過疎ると
なんでもいいからきてくれー
みたいな事言い出すんだよな
33北海道の人:2007/04/21(土) 20:04:45 ID:Wqda5NRX
俺は>>31と同意見
34名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 22:16:21 ID:7Ew3eMIl
やっぱり注意書き付けとくべきかなあ

特殊嗜好な作品投下の際は名前欄か1レス使って注意書きお願いします。

みたいな旨を。
35北海道の人:2007/04/24(火) 21:07:58 ID:nR38PnBO
最近は人来てないのか?
36名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 00:43:25 ID:Vmg7unb1
とりあえず名前欄を空白にしろと
37名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 10:59:22 ID:9T6XZ8xg
>>35
消えろ
38名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 13:38:17 ID:FjCufbKZ
だからNG登録(ry
39名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 01:33:16 ID:LhRNexZs
保守
40名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 04:18:45 ID:uJePys4w
保守
41名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 12:45:19 ID:df51YNnD
かきやー氏のやつ、あやねとまちだけは行人以外は拒んでほしいなぁ
寝取られにならないとわかってるが、わかってるけど
だいたい次くらいから行人の逆襲を望む
42名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 17:18:21 ID:QTDzrTna
俺もまちだけは寝取られないでほしいと思う一方で
寝取られたらすげー興奮するんだろうな
43名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 09:48:45 ID:Hi0mJQ3j
NTR厨uzeeeeeeeeeee!
44名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 12:50:03 ID:b19c+70J
そういやぱん太郎って妻と子供いたな
ぱん太郎が人間に種付けしまくってるの容認してるんだろうか
45名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 22:56:52 ID:l3RxnirT
>>44
そういえばそうだな。
その辺と、南北のぬしや海龍さまが行人の反撃を
助けてくれる、とかだと嬉しいが
46名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 18:30:30 ID:fLoSqM3T
俺はNTR嫌いだから読んでないしよくわからんのだが、
原作を改変してNTRなんて状況つくっても、それに整合性や、最後の救いはほしいもんなのか?
47名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 23:22:56 ID:kkvcJKge
>>46
ぱん太郎が腹上死して終わればいいとは思った。
48名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 23:49:55 ID:V7QyDXez
>>46
エロパロなんだからまずはエロくないとなぁ。
今まで投下されたSSだって、原作通りのネタって少ないんだし
寝取られだけは許せんとは言えないぜ。
49名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 00:19:55 ID:aDbKzprU
>>48
>>46の質問の意味わかってないだろ?
5048:2007/05/03(木) 00:45:38 ID:ju7t67Y3
>>49
…本当だ。全然わかってなかったよスマソOTL
51名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 17:58:59 ID:1TP8ticF
N……ぬるぬるしたものに
T……捕らわれた
R……りん

た、たしかにこいつは興奮モノだぜ!
52名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 10:05:31 ID:hBeg6dFC
おいで 寝取られ 藍蘭島
毎日が 鬱勃起
53名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 09:25:46 ID:yCO3jPmR
人間のクズが常駐するスレはここでつか?
54名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 09:55:27 ID:JkJnaUAH
自己紹介乙
55名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 17:29:28 ID:4cYiZ4VT
>>46
ifとはいえ二次創作だから、原作との明らかさまな齟齬は避けてほしいのは本心
かきやー氏の作品だとヒロインは(媚薬レイプ→せっkすの虜)の構図
行人もセクハラは許さない坊や(女性に強く出れない)で良好
整合性うんぬんは媚薬の存在を知ったちかげが回避してるからかと

ただ、NTRの語源(?)でもある「気づいた頃にはもう遅い」がまだ(?)ない
これは、行人がヤってないことと媚薬が常に使われてるため(と推測)
逆転にせよ完全敗北にせよ、行人に動いて貰いたい


…と、こんな意見でよろしいか?
56名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 18:44:39 ID:KQC8y/6n
結論

かきやー氏の人気に嫉妬
57名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 19:11:27 ID:QHZ21MbE
あるあるw
58名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 21:52:42 ID:CX9SHDqC
あれ?媚薬なんて使ってた?
59名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 02:09:52 ID:0bfUXw9J
保守
60名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 03:18:22 ID:T1jsq3//
バルサミコ酢
61名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 23:09:03 ID:5F0Ao+h9
最後の救いが欲しい、とかでなく
パンダがむかつくだけだわw
かきやー氏の他ネタの作品は普通に読めたんだけど
今回は寝取りキャラが元動物なのとあの口調がな。
62名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 22:48:52 ID:we18VyHz
とげ太さんとか大牙さんだったら寝取られてもいい。
63名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 23:09:18 ID:8BgfPa1R
>>62
ケンカっ早いけど、男らしいアニキに抱かれる行人や、
自分にも人にも厳しいけれど、純情な渋い漢に抱かれる行人か?
64名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 23:18:01 ID:NcoRCy05
>>63
アッー!!
65名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 00:03:21 ID:sIUJZ/+g
>>63
こころさん含めて藍蘭島住民の人間全員が泣く展開だなwww
66かきやー ◆KGP3HOCM3o :2007/05/11(金) 23:35:11 ID:xvzWbx6O
ぱん太郎の口調に関しては、書いてる自分も「あー文章のリズムが思った風に作れねー」とか
思ってるんですが、何分これがぱん太郎の個性ですから変えるに変えられなくて…。
>>7さんのように創意工夫してご自分に合わせて改編したりしてる人を見るとGJと思います。
そこまでして使ってくれてるなんて感激の至りです。
なるべく本スレに沿えるよう正統的なエロパロも書きたいんですが、中々四苦八苦してます。
67名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 03:40:26 ID:m/KIdSdm
かきやー氏ktkr
寝取られなんて滅多に拝めるものではないのと
あの背徳的なエロスが個人的にはタマランので
これからも頑張ってくだしあ
68名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 18:24:11 ID:tC9ea0UD
いつまで寝取られのネタを引っぱる気だクズ共
69えとう:2007/05/13(日) 21:10:16 ID:RNqZ8xF+
>>68無様ね・・・
70名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 22:46:33 ID:/9zwsOvk
まぁ確かに他の職人さんにも頑張って頂きたい所だな。
半角が賑わい始めたからこっちも・・・
71名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 01:26:12 ID:W0lteLs3
個人的には、あの下品な口調で娘どもを蹂躙しまくりなのがたまらん<パン
NTRの醍醐味は寝取られた男が女に罵倒or嘲笑されるシーンだと思ってるから、
すずが頑張って思い切り救いのないオチをつけてほしいもんです
何が言いたいかと言うとかきやー氏続き待ってる
72名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 01:26:38 ID:w4SgptGu
龍神流合気術戦闘装束
いいねwww
73名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 23:32:13 ID:2lO4pod7
「寝取られて」はもういいよ。嫌なら読まなきゃいいんだけど。

すずの妊娠(と行人・すずの関係)が発覚して
他の娘たちが「わたしも!」「妊娠中はできないから、行人を寝取るチャンス」
とか言って行人と関係をもって、すずが嫉妬。
同じ寝取られなら、こういう逆のパターン?を希望
74名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 23:48:34 ID:0itn0eoH
>>73は「寝取られて」とは関係ない、原作設定の日常上で という意味で。念のため。
75名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 09:56:53 ID:Tg3Ty950
それはつまりハーレムだ
76名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 00:56:18 ID:GCvnqRJF
正直NTRは死ぬほどキライなのでここにかかれること自体嫌だ、と思うのですよ
多分俺だけではないはず
まぁ俺の好きなりんとか寝取ったから逆恨みでパンが憎いのだが
77名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 03:56:47 ID:ZGDx+sUN BE:348623273-2BP(0)
嫌いなら見ない
これ鉄則
78名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 04:33:13 ID:dNqxOHx3
>>76
だからちゃんとNTR専用スレに投下してくれてるじゃねーか
それにお前がNTR嫌いとか、そんなのこのスレでは至極どうでもいいんだよ
嫌なら見るな、てかわざわざ書き込むな
79名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 05:57:39 ID:3SBgbFpN
>>76
ここは君の日記帳じゃありませんよ
80名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 19:25:39 ID:075VhESw
>>76
死ぬほどキライだというなら、死ねばいいじゃないか。
そうすれば嫌いなNTRを目にしなくて済むばかりか、世の中のわずらわしさからも開放されるからマジおすすめ。
81名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 20:58:28 ID:dNqxOHx3
今頃>>76はフルボッコにされて涙目wwww
8273:2007/05/17(木) 00:00:37 ID:Em/IOrBE
「寝とられて」は読んでいて、嫌な気分になった。キャラや原作に対する思い入れが原因なのだろう。

人妻が夫以外に調教される作品を読んでも普通に興奮するし、楽しめるんだがなぁ
83名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 00:15:27 ID:BBgvzlmF
>>76
チンコに余裕が無いヤツだなw
84名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 00:51:26 ID:H4dllPa+
>>82
君も死んだほうがマシなクチかね
85名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 01:55:50 ID:rC5OknJr
作品投下でもあれば流れを変えれるのだろうけどなあ
86名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 03:06:29 ID:uGVn1qHg
原作読む限り行人総受けって感じだからそれとのギャップに嫌悪感を感じる人は多いと思う
題名を見れば解るが注意書きや別ページってのもありだと思う
死ぬほど嫌な奴もいるしwww
俺は行人の逆襲に期待大なんだが、寝取られ信者意外はどう思ってるの?
87名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 03:21:33 ID:d35KkguD
寝取られ作品はスルーしてるからコメントのしようがない( ´・ω・`)
投下前に注意書きさえしてくれればスルーしてすませるよ。
88名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 03:42:11 ID:H4dllPa+
もうこれで何度目になるか分からないけど
作品はうp主がこのスレ避けてきちんと専用スレに投下してくれてるじゃない
注意書きだの別ページだの何言ってんだか

見たくないヤツは見るな、これに尽きる
89名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 22:57:49 ID:qBR9nUCf
>>88
だよね。氏は気を使ってくれてる。

問題はわざわざこのスレの方で感想やら批判やらをやたら貼りまくる方。
どっちも向こうのスレに書き込めば別に問題ないのに。
90名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 02:41:23 ID:hg/Lien0
>>88
思うんだが86とかは保管庫から飛んできた奴らじゃねーの?
あそこはただ単に作者別に置かれてるだけだから「寝取られて」の題名見えてるし
鬱になる奴はなりそうだ
因みに保管庫では氏がわざわざ別スレに投下してくれていることがわからない
保管庫の方を少し改善したほうが問題起きなくてすむかも
91名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 13:27:30 ID:P1sUTjKO
題名見ただけで鬱になるとかどんだけwwww
92名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 13:44:57 ID:YpNtGTJ4
ここって年齢制限あるはずだよな
皆妙に幼稚だが
93名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 14:53:15 ID:zrmEOPt8
一度エロパロ保管庫のアクセス解析見てみたいなw
賛否両論の寝取られのアクセス数どれくらいあるの?
駄目っすか?
94>>87:2007/05/18(金) 15:00:33 ID:en2FHEA4
久しぶりに覗いてみたら異様に荒れてる。
で、スレをざっと読んでみたけど・・・

>>1さんが書いたNTRってだけでGJJJJJJJJJ!!!
なんですよね、私的には。
今、冒頭の部分だけ読んだけど、もうドキドキワクワクです。

そもそも私はNTRが大好きで、まだ誰もやってないネタは
NTRだから書いてみようと50%くらい構想練れてたんですが

・・・やらなくて良かったな、と(汗
・・・だって>>1さんには、かなわないないしw

そんなんで、例のお騒がせ第二弾にならないように、
次回はまちの純愛物なんかを創作しようと思います。

ま、忘れた頃に投下されると思うので・・かしこ
95名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 01:30:48 ID:gBqtuRdn BE:298819692-2BP(263)
期待
96名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 18:18:33 ID:9crYjjat
NTRが何の略だかわからなかった俺w
ここに来て初めて知ったというww
俺にはまずNTRは書けないので純愛ものを書こうと思う。
今日の夜or明日に。

但し絶対に期待はしないようにw
97名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 18:39:25 ID:WsQHFjbl
>>94
新作期待はするがNTR書いたのは>>1じゃないから
98>>87:2007/05/19(土) 18:52:11 ID:ML241mls
>>96さん、楽しみにしてます。

>>97
え、そうなんですか?
保管庫で>>1さんとこにあるから、てっきり・・・
なんにしても、凄く面白エロかったです。
99名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 19:55:31 ID:qwcNIHtz
>>96さん 頑張って。
自分はSSなんて書いたことないが、たまに挑戦しようと思って結局挫折してるw
本当に一度書いてみるか
100名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 22:05:51 ID:cpRYfd5I
しかし初SSがエロパロとはwwwww
101|・∀・) ◆NUHEHOv/m2 :2007/05/19(土) 23:05:43 ID:yOAtXWbj
>>90
エロパロ保管庫のトップを変更したいとは思ってます。
・投稿日
・投稿スレ
・登場キャラ
・SSの大まかな傾向 くらいは表示しとこうかな、と。
他にも何かアイデアあればご協力下さーい。

>>93
SS毎のアクセス数は上から2番目になりますな。

>>97-98
「初代スレ」の>>1さんという事なら間違いじゃないかと。
102純愛島♯103205:2007/05/20(日) 14:46:40 ID:+d0j2Nij
>>96だが、遅くなってスマン;;
先に言い訳しておくと半日かけて書いてみたものの全然うまくまとまらずにだらだらと長くなってしまった上にまだ未完というw
しかもHシーンに突入しておりませんw
連続で書いたのでHシーンいく前に根尽きてしまったorz
というわけで続きはまたしばらくしてネタが思いついたらまとめて出すので。
では取り敢えずそれまでのものをば。

話は日常(無駄に長いw)〜告白&初H直前という流れで。
カプは行人×すずで一応(?)純愛。
無駄に長い上つまらないだろうけどどうかキレずに頼む。。。
103純愛島 ◆rqjzWQJAvg :2007/05/20(日) 14:49:52 ID:+d0j2Nij
コテミスとはまた馬鹿なことをww
つーわけで変えたから意味ワカラン103205は無視してくれw
104純愛島 ◆rqjzWQJAvg :2007/05/20(日) 14:50:35 ID:+d0j2Nij
日本のどこかに、そこにたどり着いた人しか知らない、地図にも載ってない島がある。
そしてその島はほかの地域とは何かが違う。
動物は大きく丸っこい。動物だけじゃない。植物も異常に大きいものばかりだ。
さらに島の周りには渦潮があり入れないため、ここには人一人と入れないはずだった。

だが、そこには人がいた。
しかもその島には「人」こそいるものの「男性」は一人もいなかった。
島にいた男性は14年前の大津波で外に弾き飛ばされてしまったのだった。

そしてその島には男性がいなくなった。
本来ならそのまま子孫を残せずせいぜい数十年もすれば人は一人もいなくなるはずだった。


本当に偶然、船から落ちて大波に巻き込まれ、漂流した挙句にこの島にたどり着く一人の男性が現れるまでは・・・

ながされて藍蘭島二次創作小説 「ながされて、出会いの島」 

プロローグ

男性が一人もいないという危機的状況に陥った藍蘭島に現れた男性、それが東方院行人だった。
島にいた女性は島の救世主とも言える行人の出現に喜び、そして彼を奪い合った。
一方の行人はというと、いきなりの周りを取り巻く環境の激変に戸惑いながらも少しづつ島に馴染んでいった。
そしてそんな行人を常に支えてきたのが藍蘭島での生活を共にしているすずだった。彼女のおかげで行人がこの島に馴染み親しむことができたといっても過言ではない。二人の距離は微妙に縮まったり広がったりしながらも確実に縮まっていった。

そんな感じで数ヶ月の時が流れた。
105純愛島 ◆rqjzWQJAvg :2007/05/20(日) 14:52:46 ID:+d0j2Nij
第1章 「したくって、アプローチ」

今僕はすずと一緒に暮らしている家の近くで物思いにふけている。
朝早く起きて、すずはまだ寝ている。普段ならこの時間帯は自己を鍛えているはずだけど、たまにはこういうのも新鮮でいいだろうと思う。
そういえば、僕が藍蘭島に来てからどのくらいの距離が経っただろう。ここにはカレンダーなんてものは無いから正確な日時はわからないけ
どだいたい半年ってところだろうか。今思えば本当にいろいろあった。でもそれは辛いことではなかった。島に住んで馴染むにつれてここで
の生活は慣れればすべての事が楽しくなり、すべての物が何かしら自分に新しいものを与えてくれるという事が分かってきた。僕はここに来
ていろんな物や人、出来事からたくさんのことを教えられた。今まで日本で暮らしてきたときのモノサシではぜんぜん合わなかった。それを
この島のすべてがこの島の生活に合うように変えてくれた。苦労することもあったけどみんな今考えればいいことだった。だから僕はこの島
が大好きだ。島のすべてが大好きだ。特に、何も知らない僕にこの島のことを教えてくれた島の人たちが。
そう、そしてそのなかでもいつも傍にいて支えてくれた、すずが。僕はすずが、すずが―――

「あっ!行人、そんなとこで何やってるの?」
「・・・!?すっすず!?」
「ん?どうしたの行人?」
「いっいや、何でもない」
「・・・ふ〜ん、そう。ならいいけど。」
「うん、大丈夫だから。あ、ご飯でも食べようよ」
「そうだね。じゃあ私先に準備してるから!」
106純愛島 ◆rqjzWQJAvg :2007/05/20(日) 14:55:17 ID:+d0j2Nij
そういいながら小走りで家へ戻っていくすずの後姿を見ながら、動揺がギリギリばれなかったことにほっとしながらゆ
っくりと家に戻っていった。
家に戻ると、朝食はもうできていた。いつもと変わらないメニューだが、僕にとってはこれを食べることが最早日常と
なったこの島での1日の始まりを合図することであり、絶対に欠かすことができない。この島に来てから強く感じるよ
うになった作ってくれるすずと食材への感謝の気持ちを噛みしめながら食べる。
ふとすずと目が合う。
すずがこっちを見続けているので気になって聞く。
「どうしたのすず」
「行人って毎日おいしそうに食べるよね〜」
「ん?そう見える?」
「うん。私も毎日おいしそうに食べてくれると嬉しいよ」
「まあすずの料理は本当においしいからね。食べると自然とそういう顔になるんだよ」
「ほんと?わぁ、ありがとう行人」
そうか、すずの料理を食べている僕はそんな顔をしているのか。でもすずの料理がおいしいのは本当だし、僕にとって
はすずが料理を作ってくれるっていうだけで嬉しい。さらに最近になって僕は毎日の始まりをこうやって迎えられるこ
とにこの上ない喜びを感じるようになった。これは・・・たぶん僕がすずを・・・

そうやって食べているうちに幸せな朝食タイムは過ぎていった。
いつもは朝食後ちょっとゆっくりしたらすぐにどこかに出かける。
107純愛島 ◆rqjzWQJAvg :2007/05/20(日) 14:58:04 ID:+d0j2Nij
途中から中途半端ですまん。付け忘れたw

昼食は持っていって向こうで食べるか向こうの家で食べるかだ。ほかの家に手伝いに行くならそっちで食べることが多
いし、どこかに松茸とかを取りに行ったりするなら弁当を持っていく。そんな毎日の繰り返しだ。今日もちょっとゆっ
くりしてから今日はどこに行くかな、と考えながら外に出る。最近は住むのが長くなってきたのに連れてだんだん今日
行く場所が分かってきた。今日は・・・海かな?
「すず、今日はどこに行くの?」
「どこだと思う?」
「海・・・かな?」
「うん、当たり!今日はすぐそこまで釣りに行くからね。」
「あれ?じゃあ弁当はどうするの?」
「すぐそこだし、昼になったら一回帰ればいいかなって」
「あっ、そうか。じゃあ今日もがんばろう、すず!」
「うん!」
このようなやり取りは最近特によくするようになった。
最近は農作物とかもやることがなくなってくる時期みたいで、村に行ってもやることが特に無かったりしてみんなと一
緒にどこかに行ったりということや家事を終えてすずと二人で散歩に行ったりということもある。今日も釣りが早く終
われば暇になるんだろう。そんなことを考えながら竿を持ってすずと一緒に近くの海辺まで行った。
108名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 14:59:49 ID:PVZlmvoZ
久しぶりの新作投下
これはwktkせざるを得ない
109純愛島 ◆rqjzWQJAvg :2007/05/20(日) 15:00:17 ID:+d0j2Nij
(05/28)

釣りをする場所は家から数分で着く崖だ。二人とも到着すると腰を下ろして慣れた手つきで準備して早速釣りを始め
る。もうここの島来て何度釣りをしただろう。お陰でいつ竿をひけばいいかとか、どこでどんな魚が釣れるとか、そ
ういうことが大体分かってきた。今日の場所は比較的いろんな種類の魚が釣れる場所だ。
「よ〜し、今日もいっぱい釣るぞ〜!!」
「今日もやる気いっぱいだね、行人」
「うん。今日は天気もいいし!絶好の釣り日和かな?」
「そうかもね」
そういって僕は青く果てしない海に向け釣竿を振った。

3時間後、魚は予想以上に釣れた。
あんまり釣りすぎても食べれないので食べきれる分の必要最低限をいつもは釣る。だいたい3匹ぐらいつれればその
日の釣りは終わり。時々村の人にあげたり干物にしたりするためにちょっと多めに釣ることもあるけど大体夕方前に
は終わる。でも昼前に終わることなんて無かったし、こんなに釣れたのは初めてだ。すずもこんなに釣れたのは初め
てだという。それもそのはずだ。いつもは半日から1日かけてせいぜい4〜6匹なのに今日はたった3時間で二人合
わせて7匹も釣れてしまった。途中でやめるべきだったけどこんなに釣れたのは初めてだったからついつい面白くて
どんどん釣ってしまい、気がついたら7匹も釣っていた。
110純愛島 ◆rqjzWQJAvg :2007/05/20(日) 15:01:39 ID:+d0j2Nij
(06/28)

「どうしよう、これ・・・」
「村の人にあげるにしても、一昨日あげちゃったしねぇ・・・」
「干物にでもする?」
「う〜ん、まだ家に結構あるけどそれしか方法がなさそうだし、それでいいんじゃないかな?」
結局3匹干物にして保存することにした。あとはがんばって食べよう!ということになった。
「それじゃあ、そろそろ帰ろうか」
「そうだね、ちょっと早いけど」
「昼ごはん食べたらどうする?」
「う〜ん、手伝うことは特にないだろうし、家でゆっくりでもする?」
「そうだね、そういうのもいいかもしれないね」
かなりの大漁だったので僕たちはちょっと早いけど家に帰ることにした。
途中近くの森に寄り道したりして食材を少しだけとってから帰ったので家に帰る頃には丁度昼になっていた。
「ちょうどいいじかんだね」
「そうだね」
「昼、何にする?」
111純愛島 ◆rqjzWQJAvg :2007/05/20(日) 15:02:23 ID:+d0j2Nij
(07/28)

「何でもいいけど・・・すずに任せるよ」
「わかった。じゃあできたら呼ぶね」
「うん」
そういってすずは台所へ魚を持って料理をしに行った。
僕はとりあえず家で修理が必要なところが無いか見回ることにした。
「あっ、ここ・・・修理しなくちゃな」
風呂場がちょっと壊れていたので外に修理するための道具を取りに行く。
途中で台所を通ったときにすずに干物にするために捌かれた魚を受け取ってついでに干しておく。そして戻って風呂場の修理をする。
壊れているといっても窓枠が古くなってちょっとずれるというちょっとしたものだったので意外と時間はかからなかった。道具を戻して手を洗うと丁度いいタイミングですずの呼ぶ声が聞こえた。
「行人〜ごはん〜」
「わかった〜」
家に戻って昼食をとる。
112純愛島 ◆rqjzWQJAvg :2007/05/20(日) 15:03:24 ID:+d0j2Nij
(08/28)

「そういえば風呂なおしといたよ」
「ん、ありがと」
「あ、あと丸太ってある?」
「ん〜と、家の裏に1本前のがあったかな〜」
「そうか、ありがとう」
「どうするの?」
「いや、薪にしておこうかなって」
そう言って台所の薪置き場を指差す。
「ほら、結構減ってきたし」
「あ、そうだね」
「じゃあ昼食べたら薪割りして、その後は・・・」
「どうする?」
「う〜ん、昼寝でも・・・する?」
「そうだね、やることないしね」
今日この後どうするかを一通り話し終えたころに昼食も食べ終わり、食器を洗ってとりあえず薪割りをしていると一人の訪問者がやって来た。
113純愛島 ◆rqjzWQJAvg :2007/05/20(日) 15:04:20 ID:+d0j2Nij
(09/28)

「婿殿、すず、いるか?」
「ん?誰が来たのかな?」
「この声は・・・オババ?」
家の裏で薪割りをしていた行人とすずは何故オババが来たのか不思議に思いながら表に出た。
「おっ・・・いたいた」
「どうしたんですか?」
「どうしたのオババ?」
「いや、ちょっと2人に見せたいものがあっての」
「見せたいもの?」
「とりあえず話は家の中ででもしようじゃないかの」
というわけで家の中。
「で、話って?」
「うむ。2人のためにこれを持ってきてやったんじゃ」
そう言ってオババは1本の小瓶を懐から出して二人の前に置いた。
「「これは・・・?」」
114純愛島 ◆rqjzWQJAvg :2007/05/20(日) 15:05:29 ID:+d0j2Nij
(10/28)

「二人がもっと仲良くなれる秘密の薬じゃ」
「「うわっ怪しっ」」
「何か?」
「「いっいや何でも」」
「そうか・・・ならよい。これを使ってもっと仲良くなるんじゃ。使うときは1滴だけ水に溶かせば大丈夫じゃ。強い薬だから決して一度に1滴以上使うんじゃないぞ」
「は、はぁ・・・」
「どうする?行人」
「う〜ん」
僕としてはすずともっと仲良くなれるに越したことは無いけどこういうやり方は正直どうかと思う。気が引けるしこれはオババには悪いけど封印しようと思っていると
「もし使わなかったらどうなるか、わかってるな?力ずくにならんようせいぜい気をつけるんじゃ。」
と思いっきり釘を刺された。というか力ずくっていろいろな意味で結構デンジャラスだと思う。
「仲はよくなれるし、この島のためにもなるし、まさに一石二鳥じゃ。それじゃあ、がんばるんじゃぞ」
と言って出てってしまった。何とも自由な人だ。
「って、これって」
115純愛島 ◆rqjzWQJAvg :2007/05/20(日) 15:06:21 ID:+d0j2Nij
(11/28)

最後の言葉から推理すると、恐らくそういう系のヤバめの薬なのだろう。
やっぱり封印しておかないと・・・あれ瓶は?
「行人、これ何だかわかる?」
そういってすずは顔の前でオババが持ってきたその薬を顔の前で振ったりしてじっと見ている。
「すっすずこぼすから危ないって」
「あっうん」
そう言ってまた置いたものの結局これをどうするかで悩むことになる。
昼下がり、家で若い男女が小瓶を挟んで真剣に悩んでる、何ともおかしい光景だろう。
「どうしよう・・・」
「悩むなぁ・・・」
「使ってみる?」
「いっ!?いいいいや、やめとこうよ、すず」
「でも仲良くなれるんでしょ?・・・だったら」
そう言ったすずの顔は少しだけ赤かった。
あれ?これってもしかして・・・
116純愛島 ◆rqjzWQJAvg :2007/05/20(日) 15:07:14 ID:+d0j2Nij
(12/28)

「・・・・・・」
「・・・・・・」
もしかしてもしかして・・・
つかそもそもこの場合の「仲良くなれる」って・・・
いや、だめだだめだ。
気持ちは何の助けも借りずに自力で伝えるものだ。
でっでもすずが何とも思ってないことだって、いやそのほうが、でもそれだとさっきのアレが・・・
僕が長い間一緒に暮らしてるうちにすずに好意を抱くようになったのと同じですずだって僕のこととか・・・
うわーっどーすりゃいーんだよ!!
…とっ取り敢えず今はこれをどうするかだよな、なっ。一応聞いたほうがいいよな。
「・・・つ、使うの?」
「へっ?いっいややめとこう・・・よ」
「そぉうだな」
「うん」
117純愛島 ◆rqjzWQJAvg :2007/05/20(日) 15:08:08 ID:+d0j2Nij
(13/28)

そういってすずが瓶を台所に置いた。ふう。これで一安心。
でもこの後どうしよう。かなり話しかけにくいしなぁ・・・
「・・・すず、この後どうする?」
「へにゃ?うっうん、取り敢えず薪片付けようよ」
「あ、そうだな!」
何だか必死で現実から逃げている気がするけど、とりあえず片付けよう、うん。
と思って外に出ると・・・
「あれぇ?」
「何で?」
見事に片付けられていた。オババだろうな、こりゃ。
なんだかきれいに片付けられている外から「仲良くなれ、仲良くなれ」と何度も言われているような気分になってくる。
「片付いてるね・・・綺麗に」
「うん、そうだね・・・」
「どうしよう・・・」
118純愛島 ◆rqjzWQJAvg :2007/05/20(日) 15:09:38 ID:+d0j2Nij
(14/28)

「本当にどうしようね・・・」
「取り敢えず、散歩でもする?」
「そうだね、森でもいこうか」
「うん、それがいいよ。気分転換にもなるし」
取り敢えずこの重たい空気をどうにかしたかった。
いつものようにすずと笑い合いながら話してるのが1番好きだから。
だから近場の森をぶらぶらと歩くことにした。
自然はやっぱり気持ちがいい。鳥のさえずり、草のそよぐ音、いろんな音がリラックスさせてくれる。
カチコチに固まっていた重い空気もそれにつれてだんだん軟くなってくる。
そうすると自然と口数も増え、だんだんといつもの僕、いつものすずにもどっていった。
森を出る頃には完全に2人はいつも通りになっていた。
すずと笑い合いながら話していると不思議な心地よさに包まれることに気がついた。
それはすずも同じだった。
2人っきりでゆっくり歩きながら笑い合って話すことが2人にとって一番幸せな時であり、1番好きなことだということに気がつかされた。
119純愛島 ◆rqjzWQJAvg :2007/05/20(日) 15:10:42 ID:+d0j2Nij
(15/28)

オババの言う「仲良くなる」はこれだったのかもしれないと思った。
行人は日頃の感謝の気持ちと自分のすずに対する好意を含めて隣にいるすずの手を握った。
これが今の行人にできる最大限のことだった。
すずは最初こそ驚き戸惑ったものの、すぐにやさしく握り返した。
そして2人は見つめ合って微笑みあった。
行人にはいますずといるこの時間がとても幸せだった。
だから僕はずっと手を繋いだまま家まで帰った。
すずもそれを拒む様子はまったく無かったので2人とも思うところは一緒だったのだろう。
それを見て僕は不思議と安堵感に包まれた気がした。

家に着くともう日は沈みかけていた。
ちょっと暑かった気温も下がってそよ風が涼しくて気持ちが良い。
もうそろそろ夕食の時間なのだろう。腹も減ってきていた。
すずが夕食を作るといってくれたのでできるまで待つことにした。
120純愛島 ◆rqjzWQJAvg :2007/05/20(日) 15:11:31 ID:+d0j2Nij
(16/28)

出来るまでの間、僕はちょっとだけ外に出ることにした。
外には海に沈む夕日が見える。見慣れた景色だけど、なぜか今日はいつもより美しく見えた。
一度大きき伸びをして、家に戻るとまだすずが夕食を作っていた。
「あとどれぐらい?」
「えっと、あと魚焼いて味噌汁作れば完成かな」
「そう、じゃあ期待して待ってるよ」
「うん。ありがとう」
そういってるうちに僕は台所にある小瓶が目に付いた。
オババが昼間持ってきたものだった。「仲良くなれる」薬らしいが何とも怪しい。そもそもどうやって薬で仲良くなるのか。出来るのかな、そんなこと。
ちょっと気になったのでその小瓶をとってみた。
ん?昼間には無かったはずの紙がついている。見てみると
[疲れもとれる。取り敢えず騙されたと思って使ってみろ]
と書いてある。恐らくオババが僕たちがいない間に書いたものだろう。
そこまでして使ってほしいものなのかなぁ・・・?
121純愛島 ◆rqjzWQJAvg :2007/05/20(日) 15:12:25 ID:+d0j2Nij
(17/28)

「あれ?行人、それ何?」
すずも小瓶にあるメモに気がついたようだった。
「ん?ああ、僕たちが散歩してる間に誰かがつけて帰ったんだろうね」
「疲れが取れる・・・?本当かな?」
「いや、信じないほうが良いよ」
「なんで?」
「だってさっきは仲がよくなるっていってただろ?なのに疲れがとれるなんて違う効果が書いてあるなんておかしいよ」
「う〜ん、考えてみればそうだね・・・」
「うん。怪しいから使うのはやめておこうよ」
「そうだね、行人」
そういってすずはまた料理を作り始めた。もう味噌汁だけなので完成までそう時間はかからないだろう。
僕は小瓶をそこに置いて戻った。
122純愛島 ◆rqjzWQJAvg :2007/05/20(日) 15:13:18 ID:+d0j2Nij
その後数分で夕食は出来た。
いつもどおり話しながら夕食を食べる。
これが一番おいしくなる方法だった。
そして夕食を終え、いつもどおりあとは風呂に入って寝るだけ・・・のはずだったのだが。
「何だか・・・」
「苦しい・・・?」
なんだか胸の辺りが締め付けられるような感覚に襲われる。
その感覚が10秒ほどつづくと次に猛烈な眠気が襲ってきた。
「眠い・・・」
「ふにゃ〜」
「あれ?すず・・・」
「何だか眠い〜」
バタッ
「俺も・・・眠い・・・」
バタッ
123純愛島 ◆rqjzWQJAvg :2007/05/20(日) 15:15:05 ID:+d0j2Nij
(19/28)

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
さて、二人が眠ってる間に何故こうなったのかを説明しておこう。
うすうす感づいてるだろうが、こうなったのはあのオババの持ってきた薬のせいだ。あの薬はどのような薬なのかとい
うと強い催眠効果と媚薬効果がある薬なのだ。え?疲れがとれる?そんな効果はあの薬には無い。ただ睡眠効果で寝て
いる間は熟睡できるので飲むと疲れがとれるというのは2次的な効果ではあるかもしれない。・・・話を戻そう。あの薬
は飲むとちょっとの間潜伏した後胸を締め付けるような苦しさがでてやがて強力な睡眠効果で眠ってしまう。そして眠
ると今度は強力な媚薬効果がじわじわとあらわれはじめる。普通なら起きる頃には正気を保てないほどになる。効果は
量が多くなるほど睡眠効果は短くなり、媚薬効果は強くなる。もともとかなり強力な薬なので使うときは1杯ほどの量
で十二分だ。それ以上つかうと逆に歯止めが利かなくなって危なくなる。すずたちは・・・間違って料理に使ってしまっ
たのだろう、適量の何倍もの量を使ってしまったようだ。普通催眠効果は1〜2時間続くはずだが今回は10分程度し
か続いていない。これはこの後が相当大変になるだろう。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
124純愛島 ◆rqjzWQJAvg :2007/05/20(日) 15:16:11 ID:+d0j2Nij
(20/28)


「ん・・・」
「あれ・・・?」
しばらくして目が覚めた。
起きてみると体がちょっと軽くなった気がする。
まさか本当に「疲れがとれる」薬だったのか・・・?
横にいるすずも不思議そうな顔をしている。
「なんだったんだろうね・・・」
「ホント、なんだったんだろうね」
取り敢えず、この後はもう風呂に入って寝るだけだ。今日は疲れているのかもしれない。早く寝よう。そう思って立ち上がろうとしたときだった。
「・・・っ!!」
一瞬だが、体がビクンとはねるような感覚に襲われた。
「どうしたの?」
「いや・・・なんでもない、大丈夫だよ」
「そう・・・・っ!!」
125純愛島 ◆rqjzWQJAvg :2007/05/20(日) 15:17:41 ID:+d0j2Nij
(21/28)

すずも同じことが起きたのだろう。
その後も立て続けに2、3度全身が痺れるような感覚に襲われるうちに、だんだん体が熱くなっていくのが分かった。
痺れる感覚は相変わらず続いている。でもだんだん体の火照りがそれを追い越すようになって痺れる感覚をも打ち消していった。
最後に1度とどめを刺すようにビクンと強烈な痺れが襲うとその後は痺れを一切感じなくなった。そしてその代わりに体がどんどん熱を持っていくようになった。全身が火照る。こんな感覚は今まで1度も無いのでどうしたら良いか分からない。分からないけど・・・
「い、行人大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ」
何だかすずと顔を合わせちゃいけない気がする。すずを見ると何だか体の火照りがさらに進んでいってしまう。
だからすずに近づいちゃいけない。いけないはずなのに体が勝手に動いてしまう。もう頭で体を抑えることが出来なくなってきている。これもあの薬の効果何だろう。このままいくと僕たちはどうなってしまうんだろう・・・
「・・・ね、ねえ、行人」
「うっわっ!なっなに?」
「行人、さっきからすごい苦しそうだけど・・・大丈夫?」
「すっすずこそ大丈夫?」
「私は・・・もう・・・かなり・・・さっきから・・・苦しくて」
「あ、やっぱりすずも?」
「う、うん・・・」
126純愛島 ◆rqjzWQJAvg :2007/05/20(日) 15:18:36 ID:+d0j2Nij
(22/28)

そうだ、すずもさっきから同じ目にあってるんだ。僕が弱音を吐いていてどうするんだ。男は女を守るものなんだ。どうにかしてすずだけでもこの状態から開放してあげないと!
そう思った僕は、火照る全身と格闘しながらもどうすれば良いか必死に考えていた。
しばらく考えて、昔どこかで聞いた「苦しいときには背中をさすれ」という言葉を思い出した。背中をさすられると何だかほわーとした気持ちになってだんだん苦しさが和らいでいく。これならいける、と行人は思った。
「すず、ちょっといい?」
「…っん?どうし・・・たの?」
「うん、ちょっと背中向けて」
「えっ・・・?うん」
すずが背中を向けると僕は昔どうやってたかを思い出しながらすずの背中をゆっくりとさすろうと手をのばした。
「ひゃあ!!」
「うわっ・・・!!・・・すず、大丈夫!?」
いきなり背中を触られてびっくりしたんだろう。でもこうするしかない。
「うん、いきなりだったからちょっとびっくりしたけど、大丈夫・・・」
「そう、じゃあ続けるね」
「うん、お願い・・・」
さすってるうちに何だかこっちが変な気分になってきた。
すずと触れてる手の部分からいろいろな感覚が伝わってきて、それが増幅されて確実に僕を蝕んでいくのが分かる。
でもここであきらめちゃいけない。すずだけでもこの苦しみから解放されるために―
127純愛島 ◆rqjzWQJAvg :2007/05/20(日) 15:19:25 ID:+d0j2Nij
(23/28)

5分後、そこにはいい感じに出来上がってきた2人がいた。

「おかしいね・・・苦しさが・・・和らぐはずなのに・・・」
「いつもと・・・何か違うのかな・・・」
「何でだろう・・・なんだか逆にもっと火照ってきちゃった気がする・・・」
「そうだね・・・行人」
さするのは逆効果だった。さすってる途中はこっちがどんどん火照っていったので僕がすずの苦しさをとれてるのかと思ったけどそんなことなかった。
さするのをいったんやめて大丈夫か聞こうとしたらすずはもう体中真っ赤になっていた。
「どうしようか・・・これ・・・」
「何だか・・・限界かも・・・行人・・・」
「げ、限界・・・?」
「うん。何だか・・・変な気分になってきて・・・」
変な気分。これは僕も同じだった。
いつもは感じない小さなことでもそれが何倍にも感じられてしまう。
すずと触れ合っただけで火照ってた全身がさらに火照る。
すずからするいい香りが僕を刺激する。
すずの全部が今の僕にこれ以上ない刺激を与えていた。
128純愛島 ◆rqjzWQJAvg :2007/05/20(日) 15:20:15 ID:+d0j2Nij
(24/28)

「すず・・・僕も・・・もう・・・」
「うん・・・行人・・・」
もうこれ以上は続かなかった。
僕の頭にも薬が回ってきて今までのように接することが出来ないほどになっていた。
いますぐすずに抱きつきたい。
そんな思いばっかりが僕の頭の中を駆け巡っていた。
その後のことは頭に無い。考える余裕さえなかった。

トンッ
ふと、自分の肩に何かが当たった。
見るとそれはすずだった。
すずも限界を通り越したらしい。もう我慢できませんという表情で必死に僕に体を預けでいた。たぶんすずも抱きつきたいんだろう。でもそんなことをしたら嫌われるかもしれない。でも抱きつかないと体がおかしくなってしまう。僕もすずもそう思っている。そう思いたい。
だから僕は必死に食いしばってるすずに向かって聞いた。
「すず・・・抱きついて、いい・・・?」
「へっ・・・?・・・・・・う、うん」
一瞬僕の聞いていることの意味が分からなかったのだろう。
129純愛島 ◆rqjzWQJAvg :2007/05/20(日) 15:21:13 ID:+d0j2Nij
(25/28)

自分でもすずのほうからこういわれれば一瞬だけど思考がフリーズする。
でもそれが終わったとき、その質問が自分のしたかったことをしていいということをあらわすものならば僕はうれしくなる。
すずだってそうだった。2人とも思いっきり抱きつきたかった。
だから、その言葉で1つめのタカが切れた。
僕もすずもお互いを思いっきり抱きしめあった。これ以上ないぐらいに。
抱きつけば体が触れ合う。それさえ気持ちよかった。
近づいたことによってもっと香ってくるすずのにおい。オンナノコのにおい。それが僕の頭に猛攻をかけてくる。
顔だって真横にある。頬が触れ合っていて、そこを中心に体中が火照っているのが分かる。
でも薬と互いへの想いに蝕まれ侵されていた2人はやっぱりそれだけじゃ満足できなかった。

だからかもしれない。それは唐突に起きた。
抱きついたまま、これ以上コトをしたい、でもしたら今までの関係が白紙になってしまうかもしれない、という葛藤に打ちひしがれていた僕にとってそれはまさに救い舟だったのかもしれない。
それは、すずからだった。
「行人・・・」
「何・・・?」
「・・・私のこと・・・・・・好き?」
130純愛島 ◆rqjzWQJAvg :2007/05/20(日) 15:25:43 ID:+d0j2Nij
(26/28)

唐突だった。でもこれが一番良い方法だとはよく分かっていた。これで了承さえ得られれば2人の関係は一気に何ス
テップも上るのだから。だから僕はこの唐突な質問にも全然動じなかった。むしろ嬉しかった。僕が聞けなかったこ
とを勇気を出して聞いてくれたすずに対して感謝の気持ちもあった。反面、いえなかった僕への自責の気持ちもあっ
たけど。でも答えは言う前から決まってる。こういうときには早めに答えてあげるのが良いと思う。いつまでも答え
てくれないなんて、そんなのは耐えられない、僕はそう思う。だから僕は答えた。
「・・・うん。すずのこと、好きだよ。」
「ほんと・・・?1番・・・好き?」
「うん。すずのことが1番好き。」
「・・・ありがとう、行人。私も、行人のこと、好きだよ」
「うん・・・ありがと、すず」
「行人・・・」
これで僕たちを隔てるものが何一つと無くなった。
隔てるものがなくなったのだから、僕たちが遠慮をする必要さえなくなった。
それでもまだまだ遠慮がちなのは僕たちがまだまだそういうのに慣れていないからだろう。
「ねぇ・・・すず」
「・・・何?」
僕はこの言葉を言うのにかなり躊躇した。もしこれが原因ですずを怒らせてしまえばせっかく好きだといってくれた
すずに悪い。でも欲と互いへの思いだけが支配するこの空間ならばそれでさえ許されると思った。
「・・・いっしょに、なろう」
131純愛島 ◆rqjzWQJAvg :2007/05/20(日) 15:27:03 ID:+d0j2Nij
(27/28)

「・・・・・・うん」

それが頭の残っていた僕たちの最期だった。
その言葉によって鍵が開き、迷路が解けたように僕たちは2つめのタカが外れて欲というものに溶けていった。
今までずっと溜め込んでいた想い、それが薬による増幅を伴って解放された。
だからそのときの僕たちの欲は並大抵のものとは程遠かった。

「すず・・・」
「行人・・・」
「好き・・・」
「私も・・・」
最早単語だけのキャッチボールでも長くは続かない。
自分の思ってる本当のことだけが短く短縮されて出てくるこの空間に、まどろっこしさやはがゆさというものは無かった。
己に忠実に、行動する。それは欲に従うのと同じだった。
「んっ・・・はむ・・・ふぅっ・・・・・・」
「・・・っ・・・ん・・・う・・・あっ・・・」
「い・・・行人・・・はあぁ・・・む・・・・・・」
「すず・・・うぁ・・・んくっ・・・・」
132純愛島 ◆rqjzWQJAvg :2007/05/20(日) 15:28:49 ID:+d0j2Nij
(28/28)

僕たちは最早獣のようにお互いの口内を求め合った。
口の中で混ざりに混ざったお互いの唾液がピチャクチャといやらしい音を立て、それが僕たちを更に興奮させる。
情けなく垂れ下がった僕たちの口端からは僕たちの唾液が混ざったものがたらりと零れている。
しばらく僕たちの熱い口付けは続いた。
流石に息苦しくなって僕たちが口を離すと僕たちの口をどちらとも分からないほど混ざり合った唾液が繋ぎとめた。そしてそれは床に落ちて丸いシミを作った。
僕たちはそれを見て少し恥ずかしそうに微笑み合うともう一度軽い口づけをした。
133純愛島 ◆rqjzWQJAvg :2007/05/20(日) 15:37:22 ID:+d0j2Nij
ふう。久しぶりの作品なので初心者と同レベにまで落ちていた。
正直腕が落ちる才能だけしかない自分を恨んだw

勝手に11KBも使って本当申し訳ない。
しかも薄い内容gdgd+H無いというww
続きは今週・・・に書ければ良いけどこれからまた多忙になるので難しいかもしれない。
それまでは他の神々の作品と自分の作品との質の差(他>>>>>>>自分)の違いに笑ったり萎えたりしててくれw
精進しよう(ボソ・・・
134名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 15:53:46 ID:PVZlmvoZ
まだ全部読んでないが、大作乙!
135名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 16:13:44 ID:9RboN2IO
このスレじゃSS投下してくれる香具師こそ神なんだぜ!
続き待ってますよ。

一つだけ突っ込むと>>104の大津波が起きたのは12年前ねw
136名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 00:28:47 ID:5opwK6aO
>>133 乙です。
個人的には純愛系エロ小説だとエロシーンに入る前の
「どういうシチュでエロにもつれ込むのか」という流れやキャラ同士のやりとりを楽しみにして
エロシーンそのものはあまり重要視せず、流し読み程度みたいな感じなの
(我ながら、「変な趣味・エロパロの必要ないだろ」とは思いますが)
で十分良かったと思います。
137>>87:2007/05/22(火) 21:05:00 ID:UAn1uM2l
>>87からのお知らせ。

これからSSを投下します。

内容は【まち純愛物】ですが、当SSのまちは原作版のまちと
結構というか8割がた人格がちがいます。

とりあえず暴れません、行人を押し倒しません、あやねを苛めません。

「はぁ? 不思議系無口純粋少女なんざ訳ワカメーw」って方は
読まないことをお奨めします。


かしこ
138たそがれて藍蘭島8-1:2007/05/22(火) 21:07:31 ID:UAn1uM2l
藍蘭島の朝は早い。
日の出と共に嘶くニワトリと木々の合間を飛び交う小鳥達。
そして、背伸びをしてから元気良く布団をめくり返す隣人の大きな深呼吸が
平和な日常の始まりを告げる。

――それが当たり前の日々。

でも、それが当たり前ではないことはボクでも理解できていた。

――在りし日の懐かしい情景。

金と物、男と女が絡み合う世間で苦しんでいる人は沢山いる・・・それこそ
数え切れないくらい・・・それが本来自分に与えられた世界だということも。
ここ「藍蘭島」で過ごせる日常は別天地を求める人達にとって、まさに理想郷だった。
だから、ここで過ごす藍蘭島の人達は皆幸せだと思っていた。

そこまで都合の良い世界なんてないのに・・・

だから――僕は罪深い――そう思った。



            たそがれて藍蘭島8  藍蘭慕情


開け放たれた縁側の暖かな日差しの中、質素ながらも心の篭った朝食が運ばれ
談笑しつつ共に箸をすすめる。
この一口、箸を進めるたびに笑みが零れ、とても幸せな気分になる。
すずの作るご飯はとても美味しい・・・建前やお世辞抜きで本当に美味しかった
139たそがれて藍蘭島8-2:2007/05/22(火) 21:09:49 ID:UAn1uM2l
釜戸で炊いた真っ白で艶やかなご飯もさることながら、彼女の自家製ヌカ床でつけた
胡瓜や茄子がメチャメチャ美味しくて、今まで合成着色料で染まった一夜漬けしか
知らなかった自分には想像以上に大きな感動だった。

「すずの作るご飯は美味しいね。」

今までに何回そう褒めたかしれない・・・心の中で(いいお嫁さんになるよ)そう思い
ながら・・・でも、それは気恥ずかしくて口にできなかった。

――そう言ったら、すずはどんな顔をするだろう・・・

彼女のことだから顔を真っ赤にして恥ずかしがるのか。
それで (あのね、私、行人のお嫁さんに――) なんて想像しただけで
顔が火照って頭から湯気があがる。

そんな自分をマジマジと眺め、「うにゃあ?」と不思議そうな表情を浮かべる・・・
すずが愛らしくて、愛らしくて・・・それは純粋無垢な彼女だけの幼さが滲み出た
フワフワとした魅力があった。

――今風に言うと【萌え〜】って奴なのかな?

そんなことを考えながら思わずポリポリと頭を掻く。まだ、故郷の俗世から抜け出せて
いない自分がなんというか・・・恥ずかしかった。

「ねぇ、行人、この前から皆が行人のこと噂していたけど・・本ってなんなの?」

不意にお味噌汁を両手で持ったすずが行人に訊ねた。途端、行人の箸が止まる。

――本? 本て言えば、ちかげさんが書いたアダルトオンリーの・・・

「あ、あれ? あれはさ・・その・・なんて言うか」
思わず腕組みして惚ける行人を見て、すずは頭をかしげる。
140たそがれて藍蘭島8-3:2007/05/22(火) 21:11:50 ID:UAn1uM2l
「うーん、アレはさ・・まだ、すずには早いっていうか・・・」
「もう! 行人も私を子供扱いするんだから!」
すずはプゥっと頬を膨らませて抗議した。

アレは本当に災難って言うか何ていうか、「行人さんも、やられちゃいましたね」とは、
ちづるさんの言葉だけど、それはそれで藍蘭島では大人として扱われている証でもあるし、
通過儀礼だから気にしないでって――

――あ、ちづるさん・・・思いっきり忘れてた。

「ちょっと用事があるの思い出したから行ってくる!」
突然、空っぽの茶碗を置いて走りだした僕をみて、すずが戸口まで追いかけてくる。
「もうっ! 行人の意地悪〜〜っ!」



ちづるさんの住む神社は村外れの山の頂きにある。時々頼まれてすずと一緒に荷物を
届けに行くけど、これがまた相当に体力を必要とする。気が遠くなるので正確に数えた
ことは無いけど、山頂に続く石段は軽く千段以上あると思う。そこへ籠一杯の食料やら
生活必需品を運ぶのだから大変だ。

「えっとぉ、、確かこの辺りにある・・」

汗で濡れた額を手の甲でなでながら、山の中腹にある小道にそれて木々の間を進む。
141たそがれて藍蘭島8-4:2007/05/22(火) 21:13:59 ID:UAn1uM2l

何の為かというと・・・それが良く分からない。

ただ、「行人さん、明日の早朝に必ず行って下さい。行かないと地獄のような拷問をします。」
と、ちづるさんに恐ろしい念を押されていたのだ。

じゃあ、なんだか怖い人かというと・・以前、あやねが掃除をばっくれて探索したときも
そうだったけど、【地獄のような拷問】とはデコピンのことらしい・・・なんとも天然で
愛らしい人だ。

――少なくとも、この時点ではそう思っていた。

暫く進むと水の音が聞こえてくる。この辺には川はないと思ったが・・・

「この辺りは岩肌から清水が湧き出て、このような美しい滝を産み出しています。」
ふと横から女性の声がかかり、思わず横にたじろぐ。

「びっくりさせないでください――って、ちづるさん?」
「私は先ほどから横にいたのですが、お気づきにならなかったのですか?」
口元に手を当てて微笑む巫女装束の美女は、百合のような出で立ちで行人を見ていた。

ちづるさん――ここに来たときは、あやねのお姉さんと勘違いして赤っ恥をかいたこと
がある。どうみても二十歳くらいにしか見えないが、これでも、あやねとまちの
お母さんで恐らく三十路半ばを超えた熟女だ・・・まさに藍蘭島の奇跡ここに極まれり。

「今朝、ここに来て頂いたのは大切なお願いがあったからです。聞いて頂けますね?」
その微笑み・・いつもと違う糸目から放たれる視線に強烈な負のオーラを感じて、
僕は思わずウッと息を飲む。
142たそがれて藍蘭島8-5:2007/05/22(火) 21:15:42 ID:UAn1uM2l
「その、お願いっていうのは何ですか? ボクにはサッパリ――うわっ!」
怯えながらそこまで言いかけたとき、スッと伸びた手が行人の肩を掴む。

「げっ! って! ―――っつ!」
まさに怪力。叫ぶ間もなく女性の細腕とは思えぬ腕力で行人は押さえ込まれた。

「まぁまぁ、か弱い女性の力で大げさな・・・」
「じょ、冗談じゃない! 大岩でも乗っかったのかって思うくらいの――」
思わず叫び声を上げる行人の口を小さな手の掌で押さえる。

――な、なんじゃこりゃー!!!
軽く押さえた程度なのに・・・今度は声どころか呼吸ができない有様だった。

「そろそろ、あの子がやってきます。お静かになさってくださいな。」
相変わらず優しげな微笑を浮かべながら、自らの艶のある口元に人差し指を立てる。

「も、もがもが、もーーっつ!!」
それでも声を上げようとする行人の頭はズブズブと地面にめり込んでいった。

――こ、殺されるーーっつ!!
ようやく観念した行人を見て、ちづるは地面にめり込んだ行人の頭を引きずり出した。

「お願いというのは他でもありません・・・あら、もうこちらにやって来ました。」
行人の頭を天辺から鷲掴みにしながら今度は横に向かせる、ゴキッと不快な音が
首の根元からした。

「な、な、なんで・・すか?」
行人は息も絶え絶えに、それだけを口にする。
143たそがれて藍蘭島8-6:2007/05/22(火) 21:17:12 ID:UAn1uM2l
見ると、白く薄い上着だけを纏っただけの少女が滝の袂に向かって歩み寄っている
ところだった。
「・・・まち!?」
「めっ!・・静かにご覧になって。」
相変わらず微笑みを絶やすまま、再びちづるは口元に人差し指を当てる。

「・・・・・。」
まちは無言のまま水面を進む。

思わずゴクっと行人は唾を飲んだ。上からパチパチと降り注ぐ水滴がまちの衣服を濡らし、
その度に張り付いた布が少女の若々しい透けた肌を浮き上がらせていった。

その水がよほど冷たいのか・・・頭から水を被るまちは暫く口元にこぶしを当ててじっと
していた。

――エロい・・・って言うか、何がなんだか分からない。

「行人さん、そろそろ興奮されてきましたか?」
「いえ、その、なんていうか・・・」
「ええ、【覗き】と言うのは殿方をとても興奮させるものと聞いています。私も娘のころは
よく沐浴を覗かれたものです。」
微笑む横顔は、それを喜んでいるのか憤慨しているのかよく分からなかった。

――まちに変化が訪れたのはそれからまもなく・・

彼女の片手が自らの豊かな乳房にかかる。そして、遠目にも分かるほど紅潮した顔が
ハァっと熱く切ない溜め息をついた。
144たそがれて藍蘭島8-7:2007/05/22(火) 21:18:36 ID:UAn1uM2l
「ほら、今朝も始まりました。」
口元に片手を沿え、もう片手で行人の頭を鷲掴みにしながら、ちづるは言った。

――これって、まさか・・・だよね。

まちは布の上に浮き出たチェリーの様な乳首に震える指を忍ばせ、そして指先で
ぎこちなくコリコリと撫で回しながら、再びハァっと熱の篭った吐息を吐いた。

「行人さん、どうですか? これでも興奮しませんか?」
「いえ、痛っ!・・・ごめんなさい、興奮しています。」
頭を鷲掴みにする指が急にめり込み始めたので、行人は慌てて返事をした。
いや正直な話、先ほどからビンビンに勃起した肉竿がズボンの縁にめり込んで
痛くてしかたない。

――でも、なんで・・・

行人の脳裏に?マークが幾つも点灯する。
とにかく意外だった・・・普段から物静かで大人しい彼女が、この様な野外で
自慰に耽るなんて想像もできなかった。

「ふぅ・・はぁはぁ・・・んっ、うぅん・・・んっ、っつ・・・」
まちの切ない呟き・・・自らの煩悩と理性が葛藤しながら徐々に指使いが大胆に
なっていく・・それに伴って絹のような光沢の若々しい乳房が朱色に火照り始め、
初めは苦しげだった呟きが、少しずつ淫らな女の艶を帯び始めていた。

「はっんっ・・・だ、駄目・・・それは駄目・・・あっ・・」
性の刺激に葛藤する脳裏に誘われ、ふるふると揺れる艶やかな紅い横顔。
145たそがれて藍蘭島8-8:2007/05/22(火) 21:20:48 ID:UAn1uM2l
滝水でグショグショに濡れた黒髪、朱色に羞恥した頬を水滴が細く流れる・・・
小さな喉を、豊かな胸を、細い腰を・・・その滴りが集う、その先に導かれる・・
まちの手・・・その指先が。

――あっ! まち! まち!! まち!!!
心臓がバクバクと高鳴り、行人は思わず声を上げそうになる口元を覆った。

撫でる様にヘソの下を彷徨っていた指先が、ついに彼女の太股の付根に到達した。
ゆっくりと秘部を覆った薄い布切れを指でめくる・・・そして、薄く柔らかな陰毛を
左右に掻き分け、ぷっくりと膨らむ恥丘の薗に指腹を彷徨わせる。

――スゥーっと背筋に漂う淫らな背徳感。

何故だか分からないが、それがとてもイケナイ事の様な、見てはならない禁忌を
見てしまった・・・行人はそんな気がしてならなかった。

「はんっ・・・あっ・・行人様・・・あ、駄目・・・駄目・・・」
思わず行人の表情がカチカチと凍る。そぉっと視線を横にずらすと、ちづるさんが
眉をひそめ、不敵な微笑をたたえたまま行人の横顔をじっと見詰めていた。

「あの・・えっと・・その・・」
その痛い視線に耐えかねて行人は縋るような小声をあげる。

「嬉しいですか? 私の清楚な愛娘に、ここまで想われることが。」
いつもと変わらぬ微笑みの口唇から伝わる声音は、色濃い非難の色が漂っていた。

「いや、その・・・なんて言うか――ご、ごめんなさい!」
ゴニョゴニョと口篭る行人の呟きに再び万力のような指先が頭に食い込み始め、
反射的に行人は謝った。
146たそがれて藍蘭島8-9:2007/05/22(火) 21:22:38 ID:UAn1uM2l
「男なら責任を取らねばなりません・・・無論、取りますよね?」
「は、はい、取ります! 大丈夫です、ボクは男の子ですから!」
小声で泣きが入った返答して、ようやくちづるの手が行人の頭から外された。

「私もそうだと思っていました。ですが行人さんは煮え切らないところが
ありますので念のために尋ねてみたのです。」
ちづるはいつもの微笑みをたたえながら行人にそう言い。視線を愛娘に向けた。

「んっ! はっ! あっ、行人様、好きです! 愛しています!」
まちの切なく悶えた口元から愛する者の名を聞いて、再び行人の顔は紅潮していった。

これが母親同伴でなければ十二分に堪能した後、彼女に気づかれぬように
そっと立ち去ることが出来るのだが、この場合、どうもその様にはいかなそうで
冷や汗がでる。

「でも、でも・・・あっ、そ、そこは・・・あっ、駄目!」
まちの拙い自慰は続く。
ふっくらした内股がふるふると揺れ始め、かろうじて指一本が通るかどうかの股間に
生じたデルタの隙間に、少しずつ細指が差し込まれてゆく。

「ん、そこは――だ、だめぇ・・・で、でも、行人様なら・・・行人様なら・・・」
悶え震える口唇、その先の顎先が次第に上がっていき、最初は呟き程度だった嬌声が
今ではハッキリと聞き取れるほど高くなっていた。
147たそがれて藍蘭島8-10:2007/05/22(火) 21:26:25 ID:UAn1uM2l
「あ、あ、あぁ・・ふあぁっ、あ、、、気持ち、、いい。」
性に溺れた横顔は恍惚と、まちは自らの沸きあがった新たな快感に打ち震えながら、
一本また一本と器用に股間の隙間に指を滑り込ませていく。そして、人差し指と薬指で
桜色の花びらを割り開き、朱色に勃起した自らの女芯を中指で揉みしだいた。

――まちに、こんな貌(かお)があったなんて・・・
その淫靡な光景にゴクリと生唾を飲み込みながら、行人は猛る股間を手の掌で押さえた。

「まち・・・あの子は可哀想な子なのです。」
不意に横から、ちづるの呟きのような・・・それでいて芯のある声が掛かった。

――えっ?
まちの光景に釘付けになっていた行人はギクリと横を向いた。

「もう、行人さんもご存知でしょう・・・あの子は小さいときから異形の目で見られて
育ちました。父親もなく友達もなく、心許せるのは母である私と妹のあやねだけ。」
その寂しげな母親の、ちづるの声に行人は小さく頷いた。

「あやねは・・あの子の【奔放】の才があります。ですから人目を憚らず己の心示す
ままに人生を謳歌することができるでしょう・・・でも、あの子は違います。」
そこまで言い終えて、ちづるはほぅっと溜息をついた。

「私の血を色濃く受け継いだ・・その才は【神通】・・幼少時から私の期待に答えようと
毎日絶やさず術を磨き、あやねの姉としての立場を保つために精一杯に背伸びをして
きました。あの子には自分の弱さや欲を開放する・・普通の人なら当然な事でさえ
己の心を戒め、許すことが出来ないのです――わかりますか? 行人さん。」
148たそがれて藍蘭島8-11:2007/05/22(火) 21:31:23 ID:UAn1uM2l
「・・・はい。」
猛る股間を押さえつつ答えて、行人は瞳を閉じた。

「何も知らない行人さんは、あの子に優しく接してくれました。その優しさに、
あの子はどれほど心を癒されたかしれません。その感情が『好意』から『恋愛』に変わり、
真面目なあの子が空を見ては溜息をつく様になって・・・ですから、私は一計を案じて
あやねを炊きつけ、まちと共に貴方のところへ差し向けました。あの子一人ではとても
勇気が足りないと思ったからです。」
そこまで話して、ちづるの瞳はスゥっと大きく見開かれた。

――己の心が吸い込まれる・・・輝く琥珀のような金色の瞳孔。

その瞳は行人の僅かな卑しい心根をも見透かし、畏怖させ、それを責めたてる
ような激情を感じさせた。

「あの子は精一杯の勇気をだして貴方に愛を告白し、苦痛と共に純潔をも捧げました。
なのに貴方は安物の駄菓子でも喰い散らかしたように、あの子を放りだしています。」
「そっ、そんな、僕は――」
「なら、なぜ放って置くのですか? あの子の口から(私を抱いてください)とでも
言わせたいのですか? ・・・それは最低です。」
「そんなつもりはありません! 本当です!」
行人の真剣な目をみて、ちづるは静かに溜息をついた。そして、息を乱して自慰にふける
愛娘に目をやり呟いた。
149たそがれて藍蘭島8-12:2007/05/22(火) 21:33:55 ID:UAn1uM2l
「こうやって人知れず我が身を慰め自慰にふける・・・それが女にとってどんなに辛く
切ないか・・・その事を理解して頂く為に、私は貴方を呼び出したのです。」
ちづるは瞳を閉じて、いつもの・・しかし、微笑みのない真摯な顔で行人を見据えた。

「責任・・・でも、ボクはまだ子供で、どうとったらいいのか分かりません。」
「まちと結婚してください。」
「え、えぇっ!?」
「はい、冗談です。」
おもわず身を震わせた行人に苦笑するように、ちづるは訂正した。

「あの子を抱いてあげて下さいな・・・これ以上無く愛を込めて、優しさを込めて。」
「でも、僕は――。」
「私は一時凌ぎの優しさを残酷だなどと言いません・・・それは本当の孤独の苦しみを
知らない偽善者の言葉です・・・行人さん、愛の半分は嘘、もう半分は傲慢で
出来ているのですよ。ですが、それが人にとって最悪の毒であり、最高の良薬でも
あるのです。」
「・・・わかりました。僕なりに精一杯頑張ってみます。」
真摯な瞳をして立ち上がった行人に、ちづるは軽くお辞儀をした。



ぱちゃ・・・ぱちゃ・・・
滝が作った美しい水溜りに行人の足が静かに差し込まれた。清水に研がれた玉砂利が
足裏を打つ。

美しすぎる・・・邪な心など掻き消されてしまうような透明な池、その水が染み入る
土も濁り無く澄んでいる。
150たそがれて藍蘭島8-13:2007/05/22(火) 21:35:05 ID:UAn1uM2l
でも、魚はいない・・・清すぎる水辺には何も生きてはいけないのだ。

――まち・・・行くよ。
行人は意を決して邪念を消し去り、今だ想いに耽る少女の傍にそっと近づいていく。

その度に生まれる小さな波紋は滝の大きな波紋と重なり合い、美しい調和を
産み出していた。

――その苦しさ、切なさ、僕が全部受け止めるよ。
滝の冷たい飛沫が行人の頬を打つ。でも、彼女から伝わる複雑な想いの群れが行人の
未熟な涙腺を熱くした。

「まち・・・ごめんね。」
行人は呟き、少女の肩にそっと触れる。


――それは刹那の出来事だった。


ハッと交じり合う視線と視線。ただ、それだけで全てを理解してしまった少女の瞳は
グシャリと歪み、大粒の涙を零していた。

「いやぁああああああぁぁあぁぁーーー!!!」

その悲しい絶叫は山間に響きながら木々の物陰に消えていった。
151たそがれて藍蘭島8-14:2007/05/22(火) 21:36:28 ID:UAn1uM2l
「いやっ! 嫌です! 放してっ! 放してください!」
行人は振り払おうとする、まちの手を握り締め。彼女の腰に回した腕を、きつく巻いて
放さなかった。

「まち、落ち着いて――ぐっ!」
なだめようとする行人の腕にまちの歯が食い込む。迸る血・・・本気で噛み付いている
のだと瞬時に悟った。同時に、まちの・・彼女の苦しみも。

「いいよ・・・それで気が済むなら好きなだけ噛み付いていいから、さ。」
痛みに目頭を曇らせながら行人は言った。

「でも、僕は絶対に君を放さない・・・だって、僕が悪いんだから。」
そこまで言った時、まちの力が抜けた。
だらりと頭を垂れ下げ、うーっ、うーっと息を押し殺すように泣いた。


――普通の人なら当然な事でさえ己の心を戒め、許すことが出来ないのです。


ちづるの言葉が脳裏を木霊する。

美しすぎる心・・・それも罪なのか。
許せない心・・・それは悪なのか。

行人は握り締めた少女の手を放すと優しく背中を叩いた。まるで、むずがる我が子を
なだめる様に・・・胸に埋まる彼女の頭に自らの頬を寄せてほお擦りした。
152たそがれて藍蘭島8-15:2007/05/22(火) 21:39:44 ID:UAn1uM2l
「わたし・・・わたひ・・・悪い子です。行人様を辱めました・・・汚しました。」
「ううん、そんなことないよ・・・まちは良い子だ・・・僕は怒ってないから、さ。」
鼻をすすって泣きじゃくるまちを、行人は優しく否定する。

「でも・・・でも、行人様・・・私、淫乱です。巫女なのに、はしたなくて。」
「すごく美しかったよ・・・僕はとても嬉しかった。」
行人の頬を伝う涙が、ゆっくり見上げた少女の目蓋に、額に、頬に落ちる。

「ただ、あっ、あんまりにも綺麗で・・・綺麗過ぎて、さ・・・僕は辛かった。」
行人は笑顔のまま泣いていた。それを見上げるまちは呆然と・・ただ、想い人の涙を受け止めていた。

「まち、キス・・・接吻してもいい?」
「はい、行人様・・・行人様・・・」
何時の間にか目前にまで近づいていた二人の顔が一つに重なる。

その光景を見届けた一人の少女が背を向けて立ち去るのを、誰も気づかなかった。

・・・ちゅっ・・・くちゅ・・・ちゅ・・・

口唇を寄せ合男女は徐々に深く、激しく、お互いの肌の暖かさを求めていった。

ちゅっ・・・くちゅ・・ふっ、まち・・・んっ、行人・・・さま・・・・・

突き出した互いの舌を絡めながら想い人の名を幾度も呼び合う。ただ、それだけで
絶頂にも似た衝撃が二人の脳裏を駆け巡っていた。
153たそがれて藍蘭島8-16:2007/05/22(火) 21:44:10 ID:UAn1uM2l


――それは束の間・・・永遠にも似た瞬間。

どちらともなく離れていった二つの顔・・・それでも互いの胸は、腰は、足は、
ピッタリと密着したまま離れはしなかった。

「まち・・・ボクは君と一つになりたい。」
「はい・・・私も行人様と一つに・・・なにもかも捧げます。」
優しく、力強く、まちを抱き・・・行人はゆっくりと腰を降ろす。
その胸に身体を預けた少女は無垢な赤子のように頬を寄せて瞳を閉じた。

「まちの中に入るよ・・・いいかい?」
「はい、行人様の全てを受け止めます。」
行人は浅い水藻に胡坐をかき、その行人の腰に絡みついたまちの足は自然に
互いの腰を手繰り寄せていた。


―― つぷ。


行人の天高く猛る肉竿が、まちの秘洞の入り口に潜り込む。たがいに無理をする
訳でもなく、ただ、ただ、自然に・・・そうなる事が必然であるように・・・
脈打つオスの肉竿は十分に潤みきった無数のヒダがざわめくメスの隙間を
ゆっくりと這い登っていった。


木々の小鳥が、日向で丸くなる獣が、地を行くモグラでさえも、

その瞬間―― その光景を目撃したかのように頭を上げた。


天を突く・・・まちの秘洞の奥深く、子宮の入り口を行人の亀頭の唇が衝き込まれた。
それは全ての始まりであり、永遠の終わりでもあった。
154たそがれて藍蘭島8-17:2007/05/22(火) 21:49:57 ID:UAn1uM2l


『行人様! 行人様!! 行人様ーーーっつ!!!』

『まちっ! まちっ!! まちーーーーっつ!!!』


重なった雄たけびと共に放たれた濁流のようなうねり、暴れる二つの感情の
奔流が幾条にも交じり合い互いの胸を貫いた――その瞬間。


どくっ! どくっ!! どくっ!!! びゅっ! びゅーーーっつ!!!


堰を切った様に迸った行人の精液の渦が肉竿から噴出し、まちの小さな子宮の
入り口を幾度も幾度も打ち付ける。

「行人様! もっと、もっと、一杯! 私を! 私を孕ませて下さい!」
まちは背筋を仰け反らせて行人の精液を、その全てを飲み込み一滴も逃すまいと
秘洞を何度も何度も収縮させ、肉竿を絞り上げ子種を子宮の奥深く飲み込みませ、
奥歯を噛み締めて力尽きるまで粘膜の全てに染み渡らせていった。


蒼い・・・蒼い空を見上げる、幸せな二つの笑顔。


「行人様・・・今日という日の感動を、死ぬまで・・・いえ、死んでも・・・」
「まち、僕もだよ・・・生きていて、君に出会えて良かった。」
今だ激しく脈うつ肉竿に息を荒げながら行人はまちに答えた。

その言葉が最後の緊張の糸が断ち切ったのか、瞳を閉じたまちの口元からスゥスゥと
可愛い寝息が聞こえる。

――ごめんね、まち・・・ボクは嘘吐きだ。

行人の翳った横顔・・・その地上に舞い降りた天使の寝顔を胸に抱き、
濡れた長い黒髪を優しく掻き上げた行人は、眠れる乙女の吐息を
乱さないように、そっと耳元にキスをした。


155たそがれて藍蘭島8-18:2007/05/22(火) 21:52:48 ID:UAn1uM2l
神社の境内に祈りをささげ、ちづるは屋敷にもどった。

「あら?」
かすかに奥から轟々という音が聞こえる。それは風呂場の方向であった。
足を運んでみると、そこには風呂桶の釜戸に筒を吹くあやねがいた。

「あやねさん、いまからお風呂の準備ですか? いささか早いように思いますが・・」
ようやく天を差し始めた陽を仰いで、ちづるは言った。

「だって、あんなんじゃ二人とも風邪ひくじゃない・・・」
不貞腐れたあやねの声に、ちづるは困った顔で苦笑した。

「私、絶対に負けないんだから・・・絶対に。」
土間にしゃがみこんだまま、少女の低い唸り声がパチパチと火の粉に注がれる。



――世の中に都合の良い世界なし。


嵐のような日常が行人の目前にまで迫っていた。






                どんどはれ!
156>>87:2007/05/22(火) 21:55:03 ID:UAn1uM2l
・・・やっと終わった。

スレの皆さんお久しぶりです、>>87です。
本当は別スレのSSを二本程上げてから、こっちに取り掛かるつもりでしたが
思うところがありまして急遽作成しました。

具体的に言うと、自分の文章力に自信がなくなっていまして・・・

愛が足りないのか何なのか、昔のように文章が湧き上がってこないんです。
とくに前半は辛くて辛くて、後半のテンションが戻ってこなかったら
正直、ヤヴァかったです

そんなんで・・・感想ヨロです。
157名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 22:18:32 ID:VjZu603b
かがみちゃんからは強請られ、
あやねからはストレートに迫られ、
ちかげさんからは玩具にされ、
ちづるさんからはこの仕打ちっ!
冒頭のセリフが重いなぁ。

ピュアなまちにハートドキドキっす。
覗いてたのは、あやねじゃなくてすずだと思ってましたw
文章は読みやすくなってると思いますよ。
さらりと読めました。
158>>87:2007/05/22(火) 23:15:09 ID:UAn1uM2l
>>157
迅速な感想ありがとうございますorz

はい、文章を読みやすくするため一文の長さと
改行には気をつけました。

ただ、アレですね・・・うpするときは納得しても
うpされた文章を読み直すと訂正したい文章やら
誤字脱字に気づいて頭を抱えますね。

やっぱり、他の職人さんも同じような思いを
しているのでしょうか?

それが気になるところです。
159名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 00:39:11 ID:86k/ZCMF
>>87さん
GJです。読みやすかったですよ。
ちかげさんの本、とはなんのことかわかりませんでしたが倉庫を調べてわかりました。
続きものになっていると、最初気がつきませんでした。

続きを書くなら、すずメインの話を期待していますが
やっぱりすずは別格で、書く予定はないか最後になるのでしょうか?
160>>87:2007/05/23(水) 14:34:14 ID:5qL6HqD6
>>159
感想ありがとう御座います。

一応、続き物にはなってます。
でも、結構キャラの雰囲気とか違いますね(汗
その辺はあとで補足(こじつけ)していきたいと思います。

エロとか関係なく、すずメインの話も作りたいですね。
別格というか・・・最終的な〆の部分もすずになると思います。
161名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 15:37:17 ID:Igrop5sh
>>160
あやね可愛いよあやね
羨ましすぎるほどの文才…乙です。
あんな綺麗に熟語書き連ねられないよ、ボク

ちょい気になったトコ。(エロシーンにて

・行人&まちの行為が少し傷の舐め合いに思えた
 (行人が泣き、理由を漏らした。また、まちがソレを聞いていたような表現から?)
  ↑行人が何かしら誤魔化しておくべきだったのでは。

・キスに入る流れと二人の表情が読めない(上と関連)
 (行人の涙がスルーされた?ので、間があった(と感じた)から
   また『何時の間にか〜近づいていた〜』の部分が
     頬ずりで顔を近づけていた二人が一度離れたことにして勿体ない)
  ↑距離以外にもキスを触発させる指使いや吐息をいれるか、前の問答を取り除く

・第三者目線の行為中
 (隠し撮りビデオを思わせる。登場人物が触れてる『熱』がない)
  ↑*オレは感情移入でヌく派なんで、単なる拘り


…評論家気取り、ゴメンナサイ。つかオレの読解力がないだけだな
162>>87:2007/05/23(水) 16:16:14 ID:5qL6HqD6
>>161
丁寧な感想&指摘、大感謝ですorz

※傷の舐めあい
お互いの弱さとか卑怯な部分をだすと連帯感が増すといいますか
あんな風に言われればまちは自分を許せるかなぁ〜という感じですね。
最後にも行人は呟いてますが、全ては思い込みによる嘘なんだと思います。
でも、それを汚いといったら世の中渡っていけませんね。

※キスに入る流れ
やっぱりまちの心の動きとか入れた方がよかったかな・・・
所謂、行間ってやつですね。
読者の受け止め方で柔軟性をもたせるような感じ・・・文章のゆとりというか(汗
私が理屈っぽい性格なんであまり押し付けにならないように
しているという面もあります。

※第三者の行為中
これなんですわ・・・正直、これが最大の課題なんですね。
私の文章は主人公の目線が基本なんですが、
テンションが上がってくると自分(作者)の視線になってる。
その辺がゴッチャゴチャになってて後で手直しするんですけど
手直ししている間に訳が分からないことになってます。
編集のような第三者が指摘すれば助かるのですが・・・

今思うと、このSS焦って書いてるなぁ〜というのが本音です。
誤字脱字も多いし・・・。

それでも>>161さんが楽しんで頂ければ幸いだなぁ〜と思ってます。
163名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 10:27:21 ID:JL5k7kdM
グッジョブbまちかわいいよまち

>>162
主人公視点で書くのは拘りなの?テンション上がって自分視点にシフトしてごっちゃ
になるなら、最初から自分視点で書けば綺麗に纏まるのでは?



超素人の意見でした
164>>87:2007/05/24(木) 14:48:15 ID:99cIVQv4
>>163
GJありがとう御座いますorz
やっぱり、まちは可愛くないと、まちじゃない!
私もそう思います・・・私のSSのまちは極端ですが(汗

※最初から自分の視点で
それが最初は自分視点で書けないんですよ。
書こうとするとテンションが凹むというか・・・

突如いい形の展開が閃いて、書き出すと一気に
テンションが上がって筆が進むのですが、
同時に文章が奇形化していくんですよ。

そんなんで、書き終わった後、間を置いて気分を
ニュートラルにしてから文章を整形していくというw

ゲーム開発のデバックみたいなものですね。
そう考えると私のSSはバグだらけなのかも・・・

次回はもっと時間をかけて修正していきたいと思います。
165名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 20:53:24 ID:99xy+YjF
うp主GJ
とりあえず保管庫には今回の完全版?を送って載せてもらうヨロシ

麻疹で大学休講だからなぁ・・・書き上げようかしら
166名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 21:37:57 ID:SEyq3wqx
職人さんGJ!

ふと思ったが「藍蘭島」のエロパロは、かなりシチュが限定されるor似たような感じになってしまう気がする。
閉ざされた島、明治初期の文化という設定のせいだろうか
167名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 22:06:29 ID:Iqgl/Epg
>>166
それもあるけど、男が基本的に行人一人しかいないって所もあると思う。
行人を使わないとなるとレズか、食肉植物や妖怪・擬人化動物による陵辱のパターンが多くなる。

行人だと陵辱モノは作りにくいしね。性格変えてムリヤリ襲わせたとしても女側が悦んじまうし。
逆レイープならいくらでも作れそうだがw
168名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 23:00:15 ID:vv2IErRf
そうは言うものの、行人逆レイープって少なくないか?w
169>>87:2007/05/25(金) 08:07:29 ID:Fjp2cNlF
>>165
GJありがとう御座います。

※完全版
そうですね、今書いているSSが仕上がったら
心理をニュートラルに戻す意味もかねて
修正版を錬ってみたいと思います。

あと、作品楽しみにしています。


>>166
GJありがとう御座います。

>>シチュ
そうですね、基本は行人×女の子で
藍蘭島という限定された空間での話しなので
そうなりがちですね。
でも、そこから面白い話を引き出すのが
職人の腕のみせどころなんでしょう・・・たぶん。


>>167-168

※逆レイプ
実は次回、あやねでそれをやるつもりだったりしてw
170名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 10:23:19 ID:a/v8bdt3
ところで藍蘭島の人口がどんくらいかよく判らないんだが、ああいう生活形態でコミュニティの男性、
つまり主たる労働人口を喪ってるってかなり致命的なんでは無かろうか。
更に言うと、女性の妊娠可能期間とか、子育てに喰われるリソース、更に男児を次の世代を構成できるほどに産むに必要な出産試行回数、
これらを考え合わせると、ぶっちゃけ行人って今からでも即毎晩でも種付けまくらないと藍蘭島やぱいんちゃう?
これまでの男性が居た頃にコミュニティに蓄積されてきたマージン、多分今は徐々に食いつぶしつつ維持してる状態なんだろうし、
その余裕が残ってる内に育児教育というリソース喰いな仕事はクリアしておかんと拙いだろうし。
171名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 13:59:54 ID:cJL/xgOR
>170
行人は早急に精液搾り取られなければならん。 まで読んだ
172名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 14:17:08 ID:1MNwSzE6
とりあえず>>166は保管庫の作品全部目通してこい
173名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 19:41:38 ID:Ih7hAY3K
逆レイプが楽しみで仕方ない
174名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 20:28:50 ID:ErucaWqL
盛り上がって来たぜ!
俺も頑張ろう
175名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 07:36:01 ID:nEvwfbe7
わしのエロパロネタは108通りあるぞ!




ネタだけはな・・・・・・(´A`)
176名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 08:42:26 ID:aTXLxuxq
>>175
それを活字にしてうpるんだ!
ネタの概略だけでもいい、
職人さんが参考にできる。
177名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 20:29:01 ID:KCq733m9
ちかげの催眠本のssまだかな?
178名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 14:36:33 ID:6GMs61/k
>>177
ちかげの催眠本SSってなんだ?

それにしても静まりかえってもーたなぁ・・・
179名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 19:11:14 ID:n67Oq+TN
とりあえず点呼とってみる。

は〜い、1!
180名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 19:48:03 ID:MBhEFdGU
逆に考えるんだ。
職人さんは執筆中なのさ、と考えるんだ。

2
181名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 21:13:53 ID:hSsSt8al
は〜い、3

ところで、他スレで見る「次は○○ネタで」というリクエストは、職人さんにとっては嫌な物なのかな?
まぁ必ず書かなくてもいいんだろうけど
182名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 22:33:51 ID:n67Oq+TN
>>181
オレッチの場合はタイムリーにスレ住の喜ぶSS作りたいので
むしろ望むところですな。

本日のお題!って感じでw

他の職人さんにもネタが参考になると思うし、
最初の閃きが出てこなくて詰まってるときも多いと思う。
183名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 00:17:19 ID:CGu5RP3o
>>177はそういうシチュで書けって意味なのか?
184名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 03:24:15 ID:63UphsTk

俺は自分の書きたいネタを優先させたいかな
リクとは被ったらやる気が少しうpする程度
185名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 21:44:55 ID:28nm5poV

どうも最近性欲が沸かない。
性欲が沸かない=SS書いても萎え萎えのものになってしまう

この悪循環を断ち切るものを一本!
186名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 23:59:23 ID:w2Xs4ZGS
6
>>185サンにアニメ版マツタケモドキ一丁!
187>>87:2007/05/29(火) 15:03:07 ID:IB87Azer
>>185
それわかるなぁ。
オレッチも性欲が沸かない時はエロパロかけない。

今他スレでSS上げたばかりで気力0だし。
ちょっと休みをいれてから創作にかかります。

あやねだ、あやね! 
あやねで逆レイプでエロエロだぁーーっ!!
188185:2007/05/29(火) 21:26:02 ID:nlg+vNiz
>>186
一瞬アニメの題名かとオモタw
・・・スマン、アレだな。頑張ってくる。


・・・無理ですたlllorz
189名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 23:47:55 ID:Kp7PXu0r
メガミのピンナップ見たら興奮して性欲沸いてきた





どれ、ちょっくらメモ帳開こうか
190名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 22:43:39 ID:ZagOJE8c
初めまして、新参者ですがアイデアを書かせてください。いっそのこと行人以外の男を出すのはどうでしょうか?













191名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 22:49:59 ID:ZsXoxECt
>>190
よし頑張って書いてくれ。
あと無駄な改行は勘弁な。
192名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 23:02:06 ID:ZagOJE8c
190です。余計なこと書いてすいませんでした。
193名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 23:05:25 ID:dadb980u
今日は何時から始まるの??
194名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 23:07:15 ID:ZsXoxECt
アニメスレでどうぞ
195名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 23:14:09 ID:ZagOJE8c
今日はいつもより30分遅いですよ。
196名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 23:25:13 ID:ySvfw/Nb
スレ違いだというのはとりあえず置いといて
とりあえずsageてくれ
197名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 11:54:34 ID:7NoQSd4r
だれか肉便器ネタで書いてくらはい
198名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 23:54:30 ID:8w7b9A2l
寝取られてが既に半分くらい肉便器な気が
199名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 10:42:13 ID:dHD/Fda/
やっぱながされたのは社長かw
200名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 12:49:38 ID:83CVKugD
つまりぱんたろう=社長
201名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 22:47:17 ID:CroAI8M9
ますますぱんたろうが嫌いになった
202名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 02:02:49 ID:+VDBPzT5
SS書こうかなって思ってるんだけど、展開上オリジナルの男を出したいんだけど、どうでしょう?
Hには絡めないのですが、いかがでしょう。
203名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 02:46:13 ID:3GTKNZiq
とげ太(魔法で人間ver)にしとけ
204202:2007/06/05(火) 09:20:59 ID:+VDBPzT5
とげ太さんだと、ダメなんです。
ある程度の現代的な医学の知識があり、男性であることが条件なので…
一応、ちかげさんで代用は可能ではあるのですが、多少強引になってしまうので…
205名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 12:33:32 ID:tqra6p8M
>>194
どんな話か気になる。Hなしで(ヒロイン達を寝とらない)そういう男を出すなら回想しかないと思うが。
行人に感情移入して読むから、寝とられは嫌だし。
206205:2007/06/05(火) 18:26:58 ID:tqra6p8M
間違えた
>>205>>204へのレス
207名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 22:34:36 ID:OJXG9ezs
というか、基本的に二次創作は原作の枠内のキャラでストーリーを進めるのが筋

まして藍蘭島の場合、登場する男が行人だけってのに魅力を感じて読んでる人も多いわけで
208名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 23:05:16 ID:HU5kv4M5
100年後くらい後なら行人の子孫だらけかもしれんし出しても違和感ないんじゃない?
できちゃってみたいに子供がそのまんま生き写し状態で
209204:2007/06/06(水) 01:40:26 ID:1dU/sLuj
>>205

オリジナルのキャラは行人のHを促すキャラであるため、オリジナル自体は誰とも絡みません
一応、こんな感じで使おうと思ってました。
1 行人から鼻血の相談を受ける。
2 外的な要因ではないため、心理的な何かと考える。
3 心理学の知識はないため、流れついた催眠術の本をちかげさんから借りる。
4 半信半疑で行人に使う。
5 鼻血で抑圧された欲望が爆発、次々と女性を…
っていうのを考えたのですが…

>>207

他のキャラで代用も考えたのですが、物語の収拾が付かず、バットエンドになってしまうので。
オリジナルは安易に使うべきではないとは思いますが、藍蘭島はハッピーエンドが似合うと思ったので。
210209:2007/06/06(水) 01:46:40 ID:1dU/sLuj
補足です。

もちろん、オリジナルキャラを出す場合は、注意書きを行いますし、物語もほとんどが既存のキャラで行います。
211名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 02:25:30 ID:EJA/orFg
ちかげで良いじゃん、あるいはおばばとか。
あとみちるとかバラさんとか。
212名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 04:57:59 ID:ZVtdasit
催眠術とか変に凝らなくても、薬でいいと思う。
保管庫の過去作品にも薬を使ってという話はあるから、かぶらないようにという配慮なのかな?
似たような部分があっても(二次創作では)良いと思う
213210:2007/06/06(水) 13:18:21 ID:1dU/sLuj
>>211
>>212


おっしゃる事は分かりました、既存のキャラクターだけで頑張ってみようと思います。
ただ、作り直す事を考えると結構かかりそうなので、時間は掛かると思いますが。
214純愛島 ◆rqjzWQJAvg :2007/06/09(土) 20:56:04 ID:q7IwRGDj
久しぶりに来たら過疎過ぎて萎えたw
とりあえず今いるやつ挙手
1時間で3人挙げたら明日SSの続き書く
215名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 21:00:21 ID:6KMMysHl


てか、だれ?
216名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 21:07:29 ID:ha1wCtYM


俺も初めて見るトリップだ・・・
まぁ、とにかく頼むよ。
217名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 21:11:42 ID:k7/+NW++
三人目だっ

ノシ
218名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 21:26:31 ID:80p2+wZM


で、誰?
219名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 21:27:33 ID:Pwb5CZbe
4人目だが  ノシ

新作期待してます(^O^)
220名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 21:29:18 ID:T0DXp/Eb
一応5人目

ノシ
221名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 21:32:45 ID:T0DXp/Eb
あれ、ずれてる
俺6人目w
222名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 21:52:27 ID:WXs7Z55P
ノシ 6人目
223純愛島 ◆rqjzWQJAvg :2007/06/09(土) 22:35:21 ID:q7IwRGDj
こんなにたくさん人がいてちょっと驚いたw
今日中にできるだけ性欲を掻き立てて明日頑張ります。
ちなみに俺の書いたのは>>104-132の「したくって、アプローチ」
です。gdgd&Hシーン行く前に根尽きたのであまり印象に残らなかったかなぁ・・・
ジャンルは純愛、カプは行人×すずなので嫌な人はスルー推奨です。
224名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 00:29:53 ID:c6XMdt0B
ノシ

>>223 純愛も行人×すずも好きよ。期待してます
225名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 00:30:33 ID:QyHy+TNC
カキコはないけど普段このスレを見てる連中が地味に多いことが証明されたなw
そして新作ガンバレ>純愛島
226純愛島 ◆rqjzWQJAvg :2007/06/10(日) 17:06:57 ID:54+ARQVs
お待たせしました。やっとです。
前回のSSの続きですので>>104-132を見ておくことを推奨します。
つかそうでないと間違いなく消化不良起こしますのでご注意を
227純愛島 ◆rqjzWQJAvg :2007/06/10(日) 17:08:04 ID:54+ARQVs
(1/7)

〜同時刻、オババの家にて〜

「あの二人上手くいっているかのぉ・・・」
オババはそう呟くとゆっくりとお茶を啜り廊下から夜空を眺めた。
今日の空は昼になり雲がいくつか出てきてたが今の夜空には雲ひとつなく、満点の星空に浮かぶ見事な満月が浮かんでいた。こんなに美しい夜空はあまり見られないだろうというぐらい、本当に美しい本に出てくるようにきれいな景色だった。
そんな今日の空模様、まるで二人の様子を反映しているかのようだった。
「まああの二人のことじゃ。上手くやってるじゃろう」
そんな空模様を見てオババは何かを悟ったように呟いた。
「さて、もう寝るとするかな」
そういうとオババは湯飲み茶碗を片付け布団へと向かっていった。
228純愛島 ◆rqjzWQJAvg :2007/06/10(日) 17:09:49 ID:54+ARQVs
(2/7)
〜戻ってすずと行人の住む家〜

僕たちは布団の上で向き合っていた。
「すず・・・」
「行人・・・」
単に名前を呼び合うだけだけどそれだけでも今の僕たちには十分に甘美な響きだった。
僕たちは今から本番というところで、最高潮に期待が高まっていた。
薬のお陰か、今の僕たちに不安というものは無い。今からやってくるであろう快感を予想し、思わず身震いした。
そして、来るべくしてその時は来た。正確に言えば来させたといったほうが正しいのだろうか。
「・・・すず、一緒になろう」
「・・・うん」
告白の時はすずの方から言わせてしまい後悔に似た感を覚えたのでこんどはこっちから誘った。すずも来ると分かっ
ていたらしく迷うことなく答えてくれたのでそれまであったもやもやしたものが全部吹っ切れた。
「じゃあ、しようか」
「そうだね」
そういってすずは服を脱ぎだす。脱ぐといってもそんなに何枚も着ているわけじゃないのですぐに脱ぎ終えてしまう。
薬のせいか、すずが脱ぐのを見ても鼻血は出なかった。そのかわりアソコが興奮して大きくなっているのが分かった。
あんまり脱ぐところばっかり見ているのもちょっとあれなので僕もさっさと脱ぐことにした。
そして僕たちは生まれたままの姿になり、先ほどと同じように布団の上で向き合う。
目の前にはすずが裸で体中真っ赤にしてこっちを見ている。
そういう僕だって真っ赤だ。
もし薬無しでこの先こういう関係になったとしても恥ずかしくてこんなこと僕たちにはできないだろう。こうやって
赤くなりながらも向き合えるのは薬のお陰だろう。
そんなことを考えていると痺れを切らしたのかすずが言った。
「ねえ、はやくしようよ」
「え・・・あ、ごめん」
「このままいるのも結構恥ずかしいんだからね?」
「うん、わかった」
そういうと僕はすずのほうに近づいていった。するとすずがちょっと困ったように言う。
「ねえ行人」
229純愛島 ◆rqjzWQJAvg :2007/06/10(日) 17:10:59 ID:54+ARQVs
(3/7)
「ん?何?」
「するのはいいんだけど・・・どうやってするの?」
「ごめん、僕も本当は良く分からないんだ」
これは本当だ。僕が日本にいた時僕の家は今頃珍しいぐらい封建的だったのでそういう本は無論、そういう知識を得る場さえなかった。
知っていることといえば学校で友達から聞いたことぐらいだった。それもそれほど多くはなく、あまり良く聞いてもいなかったので表面の触りの部分ぐらいしか知らない。
「じゃあどうすればいいのかな」
「分からないけど・・・とりあえず抱き合ってみればまた何か分かるんじゃない?」
分からないとは情け無いけど分からないとも言えないので取り敢えず適当に言ってみた。もしかしたら本当に何か分かるかもしれないし。
「んっ・・・こうかな・・・?」
そういってすずは僕に体を密着させる。
「うわぁ」
「ひゃぁ」
今まで感じたことの無い奇妙な感触に僕たちは思わず声を上げた。
全身でくっついている。さっき抱き合ったときは服を着ていたけど、そのときの感触とは全然違う感触に包まれて蕩けそうになってしまう。
すずと触れ合っているところを中心に体中が更に火照っててきて、心臓はもうバクバクいってきて、何だか変な気持ちになってくる。
最初は軽く触れ合うだけだったけど、だんだんその感触が好きになってきて僕たちはお互いにもっと体を抱き寄せるようにしてその感触を十分に味わう。
そうやっているうちに僕は自分のアソコがどんどんと大きくなっていくのを感じた。恥ずかしくなったけど全身から来るこの感触には勝てずにそのまま更にすずを強く抱きしめる。
僕たちはしばらくこの感触に蕩けていた。しかし薬の作用のせいか僕の体はこれ以上のものを求めているのが分かった。そしてこうやって実際に抱きしめたり行動を起こすことにより本能がこの先どうすれば良いかを教えてくれるような気がした。
「うにゃぁ・・・行人・・・うごい・・・て」
抱き合ったまますずからのいきなりの要求だった。すずも僕と同じで本能に通じるものを感じたのだろう。
「動いてって・・・このまま?」
「うん、このまま・・・もっと気持ちよくなる気が・・・する」
「分かった、ちょっと動いてみる・・・」
そういってそのまま上下に動いてみた。
すると抱き合ってるだけのときとは比べ物にならない気持ちよさが僕を襲った。これが欲に言う「快感」なのだろうと思う。
動いているうちにあまり多くのことを考えられなくなり、ただひたすら「快感」だけを求めるようになり言葉通り「快感」に全てを支配されていった。
230純愛島 ◆rqjzWQJAvg :2007/06/10(日) 17:12:06 ID:54+ARQVs
(4/7)
「ふ・・ぅ・・・うぁ・・・ん・・・」
「んんっ・・・・・・う・・・にゃ・・・」
「す・・・ず・・・僕・・・何だか・・・変に・・・」
「・・・う・・・私も・・・いく・・・と・・・」
僕のモノがむずむずしてきて、一瞬不思議な感じを味わった後
「うっ・・・うぁぁぁ・・・・」
「んっ!んにゃぁぁぁぁ・・・」
僕たちは全身が痙攣して僕のモノからは白濁液が、すずからも透明な水みたいなものが勢いよく飛び出た。
「う・・・ううう・・・」
「はぁぁぁぁ・・・・・・」
僕たちは抱き合いながら情けない声を出して襲い来る快感の波になすがままにされていた。
出したばかりで息は上がってこそいたもののまだまだむずむずとした感じは収まらず、むしろそれは増大していた。
僕たちから出た布団の上で液が混ざり合い、もわもわとした匂いが立ち込め、僕とすずはその匂いで完全に自制心を失い、本能に忠実な快感を求める獣と化した。
そして僕たちは本能に導かれるままに動いた。
もう恥ずかしいとかいう気持ちはなくなっていた。ただただ目の前にいる僕の好きなすずという女の子を愛したいという気持ちで一杯だった。
「すず・・・いい?」
「うん・・・きて・・・」
了承の返事を聞いて、僕はすずのなかにゆっくりと僕のモノを挿れていった。
「うっ・・・はぁ・・・あぁっ・・・・・・んんっ」
「ぐ・・・・・・う・・・」
挿れた途端物凄い快感が僕を襲った。僕のモノはすずの中でも更に大きく硬くなっていく。
「うにゃぁぁぁ・・・・・・んんっ・・・ふぇ・・・?」
「うぁ・・・あ・・・ぁれ?」
僕のモノが半分ぐらい入ったところで何か柔らかい物にぶつかった。僕もすずもこれで全部?と思って恍惚とした表情のまま顔を見合わせる。
だが僕の本能はその後に続きがあるのを知っていた。すずの本能も自分にもっと奥があるのを知っていた。そして行人はその本能に押されて更に奥に進み、すずもそれを受け止めた。
231純愛島 ◆rqjzWQJAvg :2007/06/10(日) 17:16:55 ID:54+ARQVs
(5/7)
ぶつっという音がして僕のモノはすずの更に奥に進んでいった。
音がした瞬間すずはとても痛そうな顔をしていたけど僕が大丈夫と聞くと大丈夫と言ってくれたので進んでいった。
そのうちに接合部から血がでてきたけど挿れる事により快感をまた与えられ本能が表に出た僕たちはそれが異常でないことを分かっていた。
そしてしばらくしてやっと僕のモノがすずの一番奥へと入った。正直この時点で僕のモノは限界に近かった。
それでもどうにか耐えて、上がった息が戻らないうちにすずに聞いた。
「すず・・・動いても・・・いい?」
「うん・・・いいよ」
僕はその声を聞くと本能が囁くままに僕のモノを動かしていった。
「ふぅぅぅ・・・・うぅんっ・・・」
「くっ・・・うぁっ・・・」
僕もすずも初めてだからか薬のせいだからか分からないけど限界がすでに訪れていた。
「すずっ・・・もう・・・もう・・・僕」
「私も・・・はぁぁん・・・いくとぉ・・・んっ!」
「はぁ・・・はぁ・・・うぐぅ!!」
「あぁ・・・ふにゃぁ・・・んぁ・・・んんんっっっ!!!」
「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「ふにゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
一瞬ビクッとなった後、僕たちの頭の中はホワイトアウトしていって僕の中を何かが突き抜けるような感触と共に僕のモノから先ほど出たものと同じものが、先ほどとは比べ物にならないぐらい大量に出た。
そしてそのあまりの快感にそれらと一緒に僕とすずにわずかに残っていた自制心、理性といった類のものが全部放出され消えていった。
「はぁ・・・はぁ・・・」
「はぁっ・・・はぁ・・・」
しばらくして息も落ち着き、回復した僕たちだったけどもその目は本能の快感に目覚め本能の成すがままにされ快楽に溺れた目だった・・・

「すず・・・もう一度、しようよ」
「うん、もっと・・・いいの・・・しよう・・・」
232純愛島 ◆rqjzWQJAvg :2007/06/10(日) 17:18:20 ID:54+ARQVs
(6/7)
僕たちの記憶はこの後は残っていなかった。


―その日、すずと行人が住む家では夜空に浮かぶ美しい星空が太陽が照りつける青空に交代するまで愛し合う声が止まなかったという―

「ん・・・」
「んん・・・」
「朝か・・・」
「朝だね・・・」

朝になって起きると裸で同じ布団で寝ていた僕たちの周りはあの独特のにおいで囲まれていて、布団を通り越して床にまで僕たちが愛し合った証が溢れていたのを見ると昨晩は相当激しい事をしたのだと容易に想像がついた。
「はっ・・・」
「あっ・・・」
すずと目が合う。と同時に昨日の夜のことを思い出してお互い赤面してしまう。
「すず、昨日はゴメンね、いろいろと大変だったでしょ?」
「行人・・・覚えてないの?」
「ゴメン、1回目の終わりの後は覚えてない・・・」
「なんだ、それなら私も大丈夫だよ」
「えっ?」
「私も1回目の後は記憶に無いから・・・」
「そうなの?」
「うん」
「何だか僕たち似たもの同士だね」
「ん・・・そうだね」
233純愛島 ◆rqjzWQJAvg :2007/06/10(日) 17:19:15 ID:54+ARQVs
(7/7)
そう言って微笑み合うと僕たちは軽く1回キスをして起き上がった。
「よーし、今日もがんばろう!」
「おー!」

昨日よりも今日はもっと楽しくなるだろう。
昨日はみんなと会わなかったから今日はみんなに会いに行こう。
そんなことを思いながら、二人は楽しいくなるであろう今日の始まりを迎えるのだった。
空は今日も雲ひとつ無い晴天だった。それはこれからの生活が楽しくなることを示しているかのようだった。
234純愛島 ◆rqjzWQJAvg :2007/06/10(日) 17:20:09 ID:54+ARQVs
※おまけ※

(1/1)
「がんばろうとは言ってみたものの・・・」
「これ・・・どうしよう」
立ち上がってみると僕たちの周りには昨日の情事で残した跡が広がっていた。
「取り敢えず床は拭いておこうか・・・」
「そう・・・だね・・・」
「布団は・・・うわぁ、この染み・・・」
「洗うの大変そうだね・・・」
「「はぁー」」
「今度から場所考えよう」
「そうだね」
初めてだった二人はその後の後掃除に結構手間取ったそうな
「これでだれかきたらどうしよう」
「どうしようも・・・ないよね」
「ぷー」
「「あ」」
「ぷー」
「しまった・・・」
「ま、まぁとんかつなら・・・大丈夫・・・じゃない?」
「そ、そうだな、大丈夫だよな!」
「ぷー」
「「・・・」」
「大丈夫・・・だよな」
「多分・・・大丈夫」

結局大丈夫ではなかったのだがそれは別のお話
235純愛島 ◆rqjzWQJAvg :2007/06/10(日) 17:24:45 ID:54+ARQVs
ふぅー
オワタw
やっぱりHシーンは難しいねぇ・・・
どうやって初Hを表現するか悩んだ末二人とも超ウブキャラにしてしまいましたw
まあこれぐらいならあり・・・だよね?

気が向いたらまた今d(ry
236名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 17:29:19 ID:qHVKlI8n
ブラボー純愛島!さすがはプロですね!
237名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 19:11:25 ID:WRRDBYR8
>>223


イイ物見せてもらいました!
行人のウブさがイイね。
ただ、4/7に行人語りの文の中に、そして行人〜という、説明文があったので、そこは文を分けるべきと思います。
238純愛島 ◆rqjzWQJAvg :2007/06/10(日) 19:23:47 ID:54+ARQVs
>>236
お褒めの言葉ありがとうございます。プロではありませんが精進するつもりです。

>>237
ご指摘ありがとうございます。
× そして行人はその本能に〜
○ そして僕はその本能に〜
脳内で修正しといてください。
書いてるうちに行人視点なはずなのに何故か第三者視点に移ってしまう・・・
まだまだですね。
239名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 22:03:43 ID:w/DnxtLz
>>223
友よ、俺はもうダメだぁ。

ものすごいこそばゆさに悶絶させて頂きました。
大変美味しゅう(食ったのか?)御座いました。
240名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 23:38:40 ID:8n1QWqnj
>>223
GJ!
純愛いいねー。
241名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 00:34:49 ID:hIlYVnwn
>>223
GJです! その後の話も読んでみたいですね

>>結局大丈夫ではなかったのだがそれは別のお話
他の娘達にばれて「私も!」と迫られる行人とか、明るい感じで。
リクエストが図々しいかな?
242名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 01:18:43 ID:+aUqMrQO
>>223
乙&GJですー
この二人はこれ以降経験値を上げて
いろんなことをしてくれるに違いないw
気が向いたらぜひとも続きをw
243名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 23:29:40 ID:ouvHEVdO
>>238
最高にGJ!
こっぱずかしくて悶絶しそう。俺も続編希望w
244名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 02:05:14 ID:qPYJQ8Cl
角煮の方は盛り上がってないな
245名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 06:59:00 ID:Y1mRB0qX
まあこっちはこっちで盛り上がりましょうよ。あと僕も新作期待しています!
246看病されて ◆EpNa70REtE :2007/06/14(木) 22:04:07 ID:gZrPO5gG
――――僕に知らせが来たのはあやねが倒れて数十分後の事だった。
からあげさんに稽古をつけてもらってる最中にしのぶが知らせに来てくれたんだ。
おばばの所に居るらしく、僕は稽古を中断してあやねの所へ向かった。
そこには、静かに目を瞑り横になっているあやねの姿があり、
あやねををすずを始めとする村の人たちが囲うように座っていた
 「あやねは…大丈夫なんですか…?」
ドクンドクンと心臓の音が高鳴っているのがはっきり分かる
そんな中、僕はおもむろに口を開き、おばばに尋ねた――――
 沈黙の中、おばばが口を開き、静かな声でこう答えた
 「風邪じゃ…」
「風邪…」
別の意味で僕は黙り込んだ
 「風邪って…重症なの…?」
「いいや全然。すぐ治るわい」
その場にいた僕を除く全員がうんうんと縦に首を振った
そして皆部屋から出て行った。出て行く際に
 「ま、日頃の行いが悪かったんだ。それの罰が下ったんだよ」
と、りんが言い残して去っていった。
 「そういう事だから、あやねをよろしくね。行人」
「え?ええ!?僕!?」
「うん。だって行人暇だもんね。皆仕事があるから」
「いや…僕にも仕事が…」
 微笑を浮かべて去っていくすずに必死に訴えたが聞いてもらえなかった。
おばばもどこかに消えて、部屋にはあやねと僕の二人きりとなった。
 「あのさ、何で風邪引いたの?」
「……」
「起きてるんでしょ?バレバレだよ」
少しの沈黙の後、あやねが口を開いた。
 「昨日…夜寝てた時に、いつの間にか服が脱げちゃって裸で寝てて…布団もはだけてて…」
「…それが原因?」
「うん…昨日寒かったから…」
原因のくだらなさに溜息が漏れた。
 「まったく……心配したんだからね?あやねが倒れたって聞いて」
「…ごめんなさい…」
ドキッとした。目に溜まった涙を拭いながら謝ってきたあやね。
いつもは見られない素直さ。その双方に僕はドキッと心拍が異常なまでに高まるのを感じた。
 「…で、体調は良くなったの?」
「うん、大分楽になった…」
「熱もそんなになさそうだね」
あやねの額に手を当て、自分の体温と比べてみる。
まだ少し熱があるが、これくらいならすぐに下がるだろう。
 「心配しなくてもすぐに治るよ、元々そんな大した風邪じゃなかったしね。良かった良かった…」
不意にあやねがじーっとこちらを見ているのに気がついた。
不思議そうな目でこちらを伺っている。
 「ど、どうかした…?」
「…今日の行人様、何だか優しい…」
「え…?あ、いや…そんな事ないと思うよ?普通だよ普通」
何だか今日のあやねは驚くほど女の子っぽくて、可愛い。
病人にこんな事言うのはおかしいけど、でも本当に可愛い。
「そ、それじゃあ、僕はそろそろ帰るから。寝てなきゃダメだよ?治りが遅くなっちゃうからね」
部屋を出て行こうとした時、服を掴まれた。
247看病されて ◆EpNa70REtE :2007/06/14(木) 22:06:11 ID:gZrPO5gG
あやねは頬を赤らめて下を向いている
「ど、どうしたの…?」
僕の質問にただ首を横に振るだけのあやね。
「あやね…?」
それでもあやねはもう一度首を横に振り、黙ったまま。
しばらく沈黙が流れる。するとあやねが顔を上げ、うるうるした目で僕に訴えた。
「行かないで…お願い…」
そして再び俯き、服の袖をさらに強くぎゅっと握ってきた。
「一人は嫌だから…お願い行人様…」
「な、何言ってるのさ。まちもそろそろ帰ってくるはずだし、それに――――」
「行人様じゃなきゃダメなの!!」
僕は勢いで畳に仰向けの状態で倒れこんだ。
あやねの小さな手が僕の背中に回され、胸元に顔をうずめてきた。
「ちょ、ちょっとあやね!?」
あやねは黙ったまま僕の胸に顔をうずめたまま動かない。
僕も身動きをとることが出来ず、倒れ込んだままの状態だ。
「行っちゃダメ…!」
あやねはそれから数十分、黙ったまま僕から離れようとしなかった。

―――――――気付くと、日にちが既に変わっていた。
あやねはさっきの状態でスースー気持ち良さそうに眠っていた。
「やれやれ…」
僕はあやねは布団の上に横にし、上から毛布をかけた。
しばらくあやねの寝顔を見つめていた。その寝顔は、見とれてしまうほど可憐だった。
僕はそのまま、部屋を後にした。

翌日――――
あやねの熱は下がり、風邪も治ったようだ。
前と変わらず、いつものあやねに戻っていた。
少し残念な気もしたけど、あやねはやっぱりいつものあやねじゃないと
そう思った最近であった。
248看病されて ◆EpNa70REtE :2007/06/14(木) 22:07:07 ID:gZrPO5gG
駄文ごめん
249名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 22:16:18 ID:HAsM4x3J
いやいやこれはこれでいいと思いますよ。出来れば続きも見てみたいですね。
250名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 22:17:02 ID:/GfSx7Q5
>>248
駄文なものか。心が洗われた気がするよ。
今度は、あやねの風邪をうつされた行人を
責任とってあやねが看病してあげる話とかどうだろうか?
251看病されて ◆EpNa70REtE :2007/06/14(木) 22:58:57 ID:gZrPO5gG
その話もいいですね。そのアイデア、お借りするかもしれません
252名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 00:39:26 ID:PgSv1KtE
>>248
エロなしのこういう話もいいな。
続きのエロ有り話も読んでみたいかな。
253名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 00:56:48 ID:zTzTDqUf
>>246
GJすぎる。>>248と同じで普段得ろ妄想で成り立っている
我が邪なる精神が洗われて行く気がしたよ。これが駄目文なら
今俺が書いている レスなんて文ですらないな。
いや、>>252の言うとおりエロ有りm(以下強制終了とさせていただきます)
254名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 21:12:55 ID:5dZttCaG
行人×しのぶでちょっと投下してみる
小説書くの久しぶりでエロ系初めてだから微妙かもしれん
255名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 21:50:58 ID:SR0n88cb
>>254
カモン!
256名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 22:04:58 ID:EDO+QZEN
ごめん、何かいきなり規制喰らった…
ついさっきは書き込めたのに…orz
ちなみに今携帯から書き込んでる
今から用事もあるし今日は無理そうだ、すまん
257名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 22:52:27 ID:pv6kYvio
まあ焦らなくても大丈夫ですよ。新作楽しみにしてます!
258名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 01:11:06 ID:Khow5ZoE
神ならぬこの身を誰が責めようや。
これが>>256の最後の言葉だと知るのは先の事になる。
259愛撫して 1/9:2007/06/17(日) 17:32:35 ID:nuVmPlSn
「それじゃあしのぶちゃんはそっちをお願いします」
「了解したでござる」
しのぶはちかげに本の片付けの手伝いを頼まれてちかげの家に来ていた。
「しかしここまで散らかる前にどうにか出来なかったのでござるか?」
「片付けようと思っていても次の本が気になってしまって…気づいたらこんな状態でしたの」
書庫には数え切れない数の本が散乱していた。
「……ぱな子殿も苦労してるんでござるな」
「私は向こうの方を片付けるので何かあったら呼んでください」
「うむ」
そう言うとちかげは書庫の奥に進んでいった。
「さて、では片付けるか」
しのぶはそう言って本を片付け始めた。

「ふぅ…結構疲れるでござるな…しかしこれも修行と思えば…」
片付けを始めて数十分、作業は結構順調に進んでいた。
しかししのぶのドジッ子スキルはここでも発揮される。
「さて、次は…あっ!?」
しのぶは袴の裾を踏んでバランスを崩し、大漁に積んである本の山に突っ込んだ。
本の山は意外と派手な音を出して崩れた。
「しのぶちゃ〜ん!なにやら大きい音がしましたけどどうかしましたか〜?」
書庫の奥からちかげの声が聞こえるとしのぶは起き上がった。
260愛撫して 2/9:2007/06/17(日) 17:35:07 ID:nuVmPlSn
「だ、大丈夫でござる!」
「そうですか〜、気をつけてくださいね〜」
「う、うむ!………む?」
しのぶはある本に気づくとそれを手に取った。
「そう言えばしばらく書物を呼んでいなかったでござるな…どれ…」
そう言うとしのぶはその本のページを開いた。

三日後、しのぶは朝からすずの家に来て素振りをしていた。
すずが遅れを取り戻すべく学校に行ってる事もあるので、行人はしのぶの素振りに付き合う事にした。
「しのぶ、ちょっと休憩にしようか」
「む、それならば拙者はお茶を入れてくるでござる」
そう言うとしのぶは家に入っていった。
「ふぅ…」
行人も家の中に入り、木刀を置いて座り込んだ。
しばらくするとしのぶがお茶を持ってやってきた。
「師匠、お茶でござる」
「ありがとう。でも、わざわざこんな事しなくてもいいのに…」
「いや、こういう事も弟子の務めでござる!」
そう言うとしのぶはその場に正座した。
「む、びふてきはどこに行ったでござるか?」
「びふてきならとんかつと一緒に外で遊んでるみたいだよ」
「外で?」
「うん、そんなに遠くには行かないだろうから大丈夫だと思うよ」
261愛撫して 3/9:2007/06/17(日) 17:38:02 ID:nuVmPlSn
そう言って行人がお茶に口をつけると、しのぶは何かを思いだしたかのように言った。
「む、そうでござった。師匠、頼みたい事があるのでござるよ」
「何?あ、もしかしてなで…」
「『愛撫』と言うものをして欲しいでござる」
行人は盛大にお茶を噴き出した。
「師匠!?どうしたでござるか!?拙者の淹れたお茶が不味かったのでござるか!?」
「い、いや、お茶は大丈夫だよ…そ、それより今なんて?」
「うむ、師匠、拙者に愛撫をして欲しいでござる」
「…しのぶ、意味分かって言ってるの?」
「うむ、胸や尻をなでなでする事でござろう?」
しのぶがそう言うと行人は頭を抱えた。
「ねぇ、しのぶ、何でいきなりそんな事を?」
「この前ちかげ殿の家に行った時にある本を読んだのでござるが、その本によると愛撫とはとても気持ちいいもののようなのでござるよ」
「ち、ちかげさん?もしかしてちかげさんに薦められたの?」
「いえ、偶然その本が目に入って…」
「え?そ、そう…ちなみにその本のタイトルは?」
「う〜む、確か『純愛昇天物語』だったでござる」
(愛撫って言葉が出る時点でR指定だろうけどドロドロとした物じゃなさそうだな…)
262愛撫して 4/9:2007/06/17(日) 17:40:33 ID:nuVmPlSn
行人は少しほっとしたが、しのぶは少し不満そうな顔になった。
「師匠〜、愛撫して欲しいでござる〜」
「え?…あ、ダメダメダメーーーーー!そんな事出来ないって!」
「どうしてでござるか?」
「と、とにかくダメなの!」
「それでは納得出来ないでござる〜」
行人は顔を真っ赤にしながら少し考えるとしのぶに言った。
「わ、分かったよ。愛撫してあげるよ」
「本当でござるか?やった♪」
行人はしのぶの頭に手を乗せた。
「師匠、何故頭に手を?」
「実はね、頭を撫でるのも愛撫の一種なんだよ」
行人はそう言ってしのぶの頭をなでようとしたが、しのぶは首を振ってそれを拒否した。
「では胸や尻を愛撫してくだされ!」
「だから!それはダメだって!」
「む〜、何故頭は良くて胸や尻はダメなのでござるか?」
「う…そ、それは…え〜っと…」
行人は再び説得の言葉を考えたが、しのぶはそんな行人の両手を手に取った。
するとしのぶは行人の右手を自分の胸に、左手を尻に触れさせた。
「ちょちょちょちょ!な、何するの!?」
「こちらは準備万端でござるから思う存分愛撫するでござるよ!」
「だ、だからダメだよ!離して〜!」
263愛撫して 5/9:2007/06/17(日) 17:43:12 ID:nuVmPlSn
行人はしのぶの手を振り解こうとするがしのぶはその手を逃がさない。
すると行人の指が微妙に動き、しのぶの胸と尻を揉む事になる。
「む?愛撫してくれる気になってくれたでござるか?」
「ち、違うよ!だから手を…」
すると行人の手に力が入ったためか、しのぶが突然顔をしかめた。
「し、師匠、もう少し優しくして欲しいでござる…」
「あ、ごめん…ってそうじゃなくて…はぁ…」
行人はそう言って覚悟を決めて目を瞑った。
「分かったよ、なるべく痛くしないように頑張るから…」
「かたじけないでござる」
そう言うと行人はしのぶの胸と尻を揉み始めた。
(とにかくすずが帰る前にしのぶを満足させないと…それにとんかつを揉んでると思えば大丈夫だ、大丈夫だ、大丈夫だ…)
行人は自分にそう言い聞かせながらしのぶに愛撫をし始めた。

そしてしばらく揉んでいるとしのぶの手が行人から離れた。
「ん?し、しのぶ、もういいの?」
行人はしのぶから手を離そうとしたが再びその手は掴まれた。
しかしその手には先ほどと比べると全然力が入ってない。
「ま、まだ続けて欲しいでござる…」
「し、しのぶ?」
行人はしのぶの様子がさっきと違う気がして目を開けた。
264愛撫して 6/9:2007/06/17(日) 17:45:58 ID:nuVmPlSn
行人が目を開くとそこには息を荒げ、頬を上気させ、瞳を潤ませたしのぶの姿があった。
行人は一瞬その姿に目を奪われた。
「だ、大丈夫?しのぶ」
「う、む…だが変な感じでござる…」
「変な感じ?……き、気持ちいいの?」
「よく、分からぬでござる…ただ、以前師匠に胸を掴まれた時と似た感じで…力が抜けて…」
そう言うとしのぶは袴に手をかけ、それを捲りあげた。
「師匠…今度はここを…愛撫して欲しいでござる…何やら…むずむずするんでござるよ」
そう言うとしのぶは自分の秘所を指差した。
「本ではここも愛撫してて…」
行人は鼻血を噴き出すのも忘れてしのぶに見惚れていた。
「師匠…はよう…して…」
「う、うん…」
行人はそう言うと下着越しにしのぶの秘所に右手を這わせた。
この時、行人の中で男としての本能が理性に勝った。
「んぅ…ししょぉ…」
しのぶは両手を行人の首に回し、行人に抱きついた。
(しのぶのここ、湿ってる…)
行人は微妙に指を動かし、しのぶの秘所を愛撫する。
するとそこはさらに湿り気を帯び、やがて吸収しきれない愛液が行人の指を伝う。
「ししょぉ、もっと…」
「うん…」
行人はそう言って左手でしのぶの胸を揉み始めた。
265愛撫して 7/9:2007/06/17(日) 17:48:41 ID:nuVmPlSn
「しのぶ、気持ちいい?」
「う…ん…気持ちええ…」
しのぶはそう言いながらこくんと頷いた。
するとしのぶは何かを思いだしたのか行人から離れた。
「しのぶ?」
「うちだけ…気持ち良くしてもらうのは…あかん…」
そう言うとしのぶは下着に手をかけ、それを下ろし始めた。
すると下着と秘所の間で一瞬、愛液が糸を引いた。
しのぶは下着を脱ぐと今度は行人のズボンと下着に手をかけた。
「え?」
しのぶがそのままそれらをずり下げると、行人の肉棒が飛び出した。
行人の肉棒はすでに固く、大きくなっていた。
「これが…師匠の…」
しのぶは行人の肉棒に手を添えると、それを自分の秘所に当てた。
そして彼女はそのまま一気に腰を沈めた。
「うあっ!?」
行人は突然の快感に一瞬言葉を失った。
「ぐ…う…ししょぉ…気持ちええか?」
「し、しのぶ…」
行人がしのぶを見ると 彼女は顔を歪ませて笑っていた。
「しのぶ…どこか…痛いの?」
「うちの事は…ええから……」
行人がしのぶと繋がった部分を見てみると愛液に血が混ざっていた。
266愛撫して 8/9:2007/06/17(日) 17:51:06 ID:nuVmPlSn
「しのぶ、やっぱり痛いんじゃないの?」
「……初めてやる時は…痛いって書いてあったんやけど…これなら殿方も気持ちようなれるって…書いてあったから…」
しのぶはそう言うと腰を動かし始めた。
しかし動こうとするしのぶを行人が止めた。
「待って…しのぶ」
「え?」
行人はまたしのぶを愛撫し始めた。
「んぅ、師匠?」
行人がしばらく愛撫をしているとしのぶの吐息は甘いものに変わっていった。
「しのぶ、まだ痛い?」
「いや…もう…大丈夫………師匠には…してもらってばっかりやな…」
「え?」
「今度こそ…うちの番や…」
そう言うとしのぶは腰を動かし始めた。
「うっ!くぅっ!」
「ふぁっ!んぁぁぁ!」
最初はしのぶだけが動いていたが、やがて行人も腰を動かし始め、二人の動きは速くなっていく。
「ししょぉ!ししょぉ!」
「くっ!しのぶ!」
そして限界を迎えたのかしのぶの肉壁が行人の肉棒を締め付ける。
「うぁあああっ!」
行人はその締め付けに耐えられず、しのぶの中に精液を放出した。
そして二人とも重なるようにその場に倒れた。
267愛撫して 9/9:2007/06/17(日) 17:53:44 ID:nuVmPlSn
「っはぁ…はぁ…師匠…気持ち…えかった?」
「う…ん…気持ち良かったよ…ありがとう、しのぶ…」
行人はそう言ってしのぶの頭をなでた。
しのぶも気持ちよさそうにそれを受け入れた。

数十分後、二人は身なりを整え終えてお茶を飲んでいた。
「師匠はすごいでござるな〜。とても愛撫が上手でござる」
しのぶがそう言うと行人は顔を赤くして下を向いた。
「どうしたでござるか?」
「いや…ちょっとね…」
(まさか僕がしのぶとするとは…確かにしのぶは魅力的だったけど…)
行人は顔を上げると同時にお茶に口をつけた。
「うむ、師匠は剣以外にも愛撫も素晴らしい愛撫の達人だったのでござるな!」
行人はまたお茶を盛大に噴き出した。
「し、師匠!?どうしたでござるか!?やはり拙者の淹れたお茶は…」
「お茶は美味しいよ…じゃなくて!僕は愛撫の達人なんかじゃないって!」
「しかしとても上手でござったし…やはり愛撫の達人だと思うでござる」
「だから!そんなんじゃないって!」
行人はすずが帰るまでしのぶを説得し続けた結果、「なでなでの達人」と呼ばれるようになった。
268256:2007/06/17(日) 17:59:26 ID:nuVmPlSn
PC規制喰らったから携帯から投下
展開強引&行人のキャラが少し違う感じがするが生暖かい目で見てもらいたい
行人×みちるも書いてみようと思うんだが需要ある?
269名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 18:12:49 ID:5S1Q/kjx
GJです!いや〜しのぶいいですねー。出来るのであればみちる版も見たいですねー。
270名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 18:38:35 ID:HlesCETD
>>268
スゲーグッジョブだったぜ!
しのぶかわええ(;´Д`)ハァハァ
みちる版も期待してる!
271名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 15:01:47 ID:rW6dAgG6
何よりオチが素晴らしい。
「なでなでの達人」に和んだw
272名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 17:37:17 ID:hDQNcw6b
>>268
漏れはみちる大好きなので読んではみたい(;´Д`)ハァハァ
273温もり欲しくて 1/8:2007/06/18(月) 22:01:54 ID:DkjZWsuZ
「最後にこれを混ぜて…やった!ついに出来ました!」
みちるは両手を上げて笑顔でそう言った。
彼女の目の前には彼女が作ったと思われる薬がある。
「皆、私の名前をよく覚えていませんがこの薬さえあれば忘れられなくなるはずです。それに…」
みちるは頬を染めて顔に両手を当てた。
「行人クンもきっと喜んでくれるはずです…さて!こうしてはいられません!」
そう言うとみちるは弓矢を持って外に出た。

行人は手紙を持ってオババの家に向かっていた。
「それにしても一体僕に何の用なんだろ?矢文には一人で来てくださいって書いてあったし…」
自分が呼ばれた理由を考えている内に行人は目的地に着いた。
「え〜っと…ごめんくださ〜い」
「あ、行人ク〜ン!こっちです〜!」
行人が声のした方を向くと手を振っているみちるの姿が見えた。
「こんにちは、みちるさん。オババさんはどこですか?」
「オババ様は今ここにはいませんよ」
「え?」
「行人クンに用があるのは私ですから」
みちるは自分を指差してそう言った。
「みちるさんが?」
「はい、こちらに来てください 」
274温もり欲しくて 2/8:2007/06/18(月) 22:03:46 ID:DkjZWsuZ
行人はみちるに連れられて彼女の部屋に入った。
「それで僕に何の用ですか?」
「はい、これを行人クンのために作ったんです」
そう言ってみちるは自分が作ったある薬を行人の目の前に差し出した。
「これは?」
「これはですね…鼻血噴出を防ぐ薬です!」
「鼻血を!?」
行人は薬を手に取り、それを凝視した。
「行人クンは鼻血が出やすい体質で悩んでると聞いたので調べて作ったんです」
「え、僕のために?」
「は、はい…」
みちるは恥ずかしそうに頬を染めてそう言った。
(行人クンの鼻血が出やすい体質を治せば、皆、私の名前を覚えるだろうし、何より行人クンの力になれますし…)
「…の、飲んでみていいかな?」
「あ、はい、どうぞ」
行人は薬を恐る恐る薬の入ってる皿に口をつけると、それを一気に飲み干した。
「うぇ、苦っ…」
「す、すいません、苦かったですか?」
「いや、薬は苦くてもおかしくないんだから大丈夫ですよ」
行人は皿を置いて、笑顔でそう言った。
「行人クン、体の調子はどうですか?」
「う〜ん、特に異変はないですね…でも、ありがとうございます、僕のために…」
「いえ、そんな… 」
275温もり欲しくて 3/8:2007/06/18(月) 22:05:59 ID:DkjZWsuZ
「あの、せっかくなんで何かお礼をしましょうか?」
「え?」
「僕に出来る事なんてそんなにありませんけど僕に出来る事なら何でも言ってください」
行人がそう言うと、みちるは目を輝かせた。
「いいんですか?」
「はい、このまましてもらうだけじゃ悪いですし…」
「あ、あの…それじゃ…」
みちるはもじもじしながら少しうつむいたが、やがて顔を上げて行人に言った。
「ぎゅっと…してもらえますか?」
「え?」
「後からぎゅっと…抱きしめてください」
「えっ…と…」
行人は頬をかきながら少し困った感じの表情になった。
「ダメ…でしょうか?」
みちるはそう言うと悲しそうな表情を見せた。
「いえ、そんな!みちるさんさえ良ければ…」
「本当ですか!?ありがとうございます!」
みちるは満面の笑顔でそう言った。
行人はみちるの背後まで行くと、その場に座り込んだ。
「じゃあ…行きますよ…」
「はい」
行人はみちるの腰に手を回すと彼女をぎゅっと抱きしめた。
276温もり欲しくて 4/8:2007/06/18(月) 22:07:48 ID:DkjZWsuZ
みちるは今、とても幸せな気分だった。
(まさか行人クンにこうして抱きしめてもらえるなんて…幸せです…)
行人は今、とても微妙な気分だった。
(みちるさん、こんな事で喜んでくれているのかな…)
行人がそんな事を思っているとみちるの髪から心地よい匂いがした。
(みちるさん、いい匂いだな…何か落ち着く…)
行人は無意識にみちるを抱きしめる力を強くした。
「い、行人クン?」
みちるもそれに気づくと行人の方を向こうとした。
「あ!?ご、ごめん!」
行人はそう言うとみちるから離れようとした。
しかしみちるは離れようとする行人の手を咄嗟に掴んだ。
「え、みちるさん?」
「あ…」
みちるは少し戸惑っていたが行人の手を離さなかった。
「ご、ごめんなさい…行人クン…」
「いえ、そんな…」
しかしそれでもみちるは行人の手を離さない。
「…みちる…さん?」
「…すいません…だけど…もっと行人クンの温もりを感じていたいんです…」
みちるは意を決して行人の方を向いた。
「行人クン、私と…してくれませんか?」
277温もり欲しくて 5/8:2007/06/18(月) 22:09:35 ID:DkjZWsuZ
行人はみちるの言葉を聞いて固まっていた。
「えっ…と…みちるさん、それって…」
「私、行人クンと接する時間が皆より少ないから…だから…少しでも行人クンと…」
みちるがそこまで言うと行人も意を決して再びみちるを後から抱きしめた。
「みちるさんが望むなら僕は構わないよ…何でもするって言ったし…けど、本当にいいの?」
「はい…お願いします」
「…うん、分かったよ」
そう言うと行人は両手でみちるの胸を揉み始めた。
行人は強弱をつけてみちるの胸を優しく揉みしだく。
「はぁ…」
みちるの口から艶っぽい吐息が漏れる。
「みちるさん、気持ちいい?」
「はい…ん…」
みちるは少し切なげに声を出す。
行人は薬の効果か鼻血も出さず、落ち着いた感じでみちるの胸を揉む。
「ふぁ…行人クン…」
「何ですか?」
「胸だけじゃ…なくて…」
「…はい」
行人はそう言って下着越しにみちるの秘所に触れた。
そこはすでに少し湿っていた。
278温もり欲しくて 6/8:2007/06/18(月) 22:11:12 ID:DkjZWsuZ
行人はそこをなぞるように指を動かす。
「んぅ…はぁ…」
みちるの吐息もどんどん熱を帯びていき、同時に秘所も濡れていく。
すると行人はみちるの下着に手を入れ、直接そこをなで始めた。
「んん!ふぁぁぁ…」
行人はさらに指をみちるの中に入れていじり始める。
みちるの秘所はさらに潤いを増し、みちるの息遣いもさらに荒くなる。
するとみちるは行人の腕をぎゅっと掴んだ。
「みちるさん?」
「もっと…もっと行人クンを…感じさせてください…」
「…うん」
行人はそう言うとみちるの下着を脱がして、自分の肉棒を取り出した。
そしてみちるを仰向けに寝かせると、行人は自分の肉棒を彼女の秘裂に当てた。
「みちるさん、力を抜いて…」
「はい…」
行人は肉棒をみちるの中に進めていった。
やがてみちるが顔を歪め、目に涙を浮かべる。
「みちるさん、大丈夫?」
「ん、行人クン…接吻を…してください…」
「接吻?」
「は…い…」
279温もり欲しくて 7/8:2007/06/18(月) 22:12:41 ID:DkjZWsuZ
行人はみちるに顔を近づけ、彼女の唇と自分の唇を触れさせた。
するとみちるは行人の首に手を回し、行人の口の中に自分の舌を入れた。
行人は最初は驚いたが、やがて彼女の舌と自分の舌を絡め始めた。
しばらくするとみちるの唇が行人の唇から離れ、二人の間に細い糸が引かれた。
「もう…大丈夫…です」
「じゃあ動くよ…」
「はい…」
行人は腰を動かし始めると、みちるも甘い声を出し始めた。
「ふぁ!んんん!」
「くっ!」
みちるの腰も動き始め、二人の動きはさらに激しいものになっていく。
「いく…と…クン!」
「ぐ…みちるさん…僕、そろそろ…」
「来て…ください…私に…行人クンを…もっと!」
「ぐ、みちるさん!」
「ふぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
みちるの肉壁が行人の肉棒を締め付けると同時に行人はみちるの中に精液を放った。
(行人クンの…温もり…気持ちいい…)
みちるはとても幸せそうな表情で目を瞑った。
(寒いのは好きですけど…行人クンの温もりは…もっと… )
280温もり欲しくて 8/8:2007/06/18(月) 22:14:18 ID:DkjZWsuZ
その日の夜、みちるはとても上機嫌だった。
「なんじゃ、みちる、何かいい事でもあったのか?」
オババがそう聞くとみちるは満面の笑みで答えた。
「はい!それはもう!」
オババは少し驚いたが、やがて茶をすすり、再びみちるに聞いた。
「それにしてもみちる、お前、何の薬を作っていたんじゃ?」
「え?」
「この前から何かこそこそ作っていたじゃろ?」
「あ、それは鼻血を抑える薬です」
オババはそれを聞くと顔をしかめた。
「鼻血?」
「ええ、作り方もちゃんと調べて…」
「それは鼻血を『一時的に』抑える薬じゃぞ」
「…え?」
みちるはその場で固まった。
「あの薬は一時的に鼻血を抑えるが効果が切れると副作用として通常の3倍の勢いで鼻血を噴き出してしまうんじゃ」

その日、行人はある事故により、いつもより凄まじい勢いの鼻血を噴き出し、貴重な体験をした。
そしてその翌日、凄まじい勢いで謝るみちるを行人はげっそりとした笑顔で許したと言う。
281256:2007/06/18(月) 22:18:07 ID:DkjZWsuZ
また携帯から投下
行人×みちる、勢いで書いてみた
また行人のキャラが違う感じがするが気にしないでくれ
考えてたネタはとりあえずここまでだ
282名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 22:18:56 ID:lcU8Gz80
アンタ…なんてグッジョブな仕事をしてくれるんだYO!
283名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 07:09:04 ID:DzdCZSN9
スゴイ!2日連続で読ませてくれるなんて!内容ももちろんグッジョブです!!
284名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 12:28:53 ID:449dRUne
しのぶとみちるは最高だ…。
285名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 03:35:59 ID:rwB8zzNc
保守党
286名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 08:14:48 ID:B1EVeJNR
過疎ってるな
287名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 00:49:07 ID:9H50YjNe
>>281
最高、GJ!!
288名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 17:13:38 ID:BA04uh+C
すずとすずらんの親子丼とか妄想してるのは俺だけのハズ
289名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 00:04:15 ID:F/5qIeD0
そういや、藍蘭島って親子丼がやりやすい設定じゃないか?
現実だと10代半ばの娘がいる母親は40くらいだからか
フランス書院等のエロ小説でも、親子丼ネタは少ないし。
藍蘭島だと母親世代も30前後で若々しいんだよな
290名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 00:15:28 ID:Kuk1VOx5
>>289
ま、確かに18で行き○れ扱いされるような文明感覚=
そのくらいの年で出産当たり前ってことになるかもな。
ってことは推定年齢18+11(最年少のゆきの)〜
18+18(行き○れのまち)=29〜36くらいか?
291名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 00:32:32 ID:1748BApB
>>290
かがみちゃんの年齢は27歳よ!!
292名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 01:21:02 ID:nyRPZ7ve
上げ
293名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 01:52:33 ID:H0IGYJKM
初潮が起こったらすぐ子作りしてそうだから
12〜16ぐらいの間にはやることやってそうなんだよな
そうすると12と24の親子丼が可能に!!



とか考えてる自分がキモイ
294名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 06:43:10 ID:gpzMjm01
すごく若い親子丼だね…
295名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 07:38:48 ID:1IL9DXiz
犯されて愛乱交
もうなんでもありだなw
296名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 17:51:11 ID:iTSqh0LF
ようするに今のスレ住的には・・・

ちづる、まち、あやねをサンドイッチにして、
あやね「行人様、どの穴でもいいから入れてぇ〜」

・・・みたいのが良い訳だな?
297名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 19:17:27 ID:gpzMjm01
おぉーそういうのもアリですね。見てみたいです!
298名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 08:30:17 ID:Z5Zy1afK
新世紀アイランドゥゲリオン

人類増加計画に基づき・・・
もういいやw
299名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 16:52:47 ID:LGH2Y2D6
保守
300名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 23:38:13 ID:eGMM7LOy
300
301名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 01:14:19 ID:9+w5KgV+
昔書いた妹乱入版出てきたw
302名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 19:31:55 ID:yyVNcEx/
うp
303名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 03:12:22 ID:a79X6E+0
保守
304名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 17:42:29 ID:WmidZhju
そろそろ新作エロパロが読みたくなってきた。
305名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 00:45:25 ID:RwgJcS2Q
職人さん来ないかな
306名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 20:10:26 ID:6vhCADZW
急に脳内にきた妄想
行人としのぶが絡みあってるのを、すずが目撃、すずヤンデレ化
その後、行人に逆レイプかまして終わり。
なんかすずって嫉妬深くてヤンデレの素質ありそうだなと思うんだよね
誰かこんなの書いてww

307名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 20:43:46 ID:D7Xj10HS
>>306
頑張れ
308おもてなしして 1/9:2007/07/05(木) 22:05:24 ID:/ahvsW5C
ある日の朝、行人としのぶは日課となっている剣の修行をしていた。
「ふぅ、今日はここまでにしようか」
「あ、師匠!」
家に入ろうとする行人をしのぶが呼び止めた。
「何?」
「今日、拙者の家に泊まって欲しいのでござる」
「え?う〜ん…僕は別にいいけど、どうして?」
「師匠にはいつもお世話になりっぱなしなので拙者の手でおもてなしをしたいのでござるよ」
「別にそんな事気にしなくていいのに…」
行人がそう言うとしのぶはむっとした表情になって行人に近づいてきた。
「そう言うわけにはいかぬでござる!それに弟子が師匠に尽くすのは当然の事でござる!」
「分かった分かった。じゃあすずにその事言ってくるよ」
そう言うと行人は家に入っていき、しのぶもそれに続いた。

そしてその日の夜、行人はしのぶの家にやってきた。
「しのぶ〜!来たよ〜!」
行人がそう言ってしばらくすると戸が開いた。
「こんばんは、しの…」
「待っていたでござるよ!師匠!」
行人の目の前にはメイド姿のしのぶが立っていた。
309おもてなしして 2/9:2007/07/05(木) 22:07:30 ID:/ahvsW5C
「し、しのぶ、その格好は…」
「ふふふ、おもてなしにはこのめいど服が必須と言う事でちかげ殿に借りたでござる」
「必須って…」
「さ、早く上がってくだされ、師匠」
「う、うん…」
行人はしのぶに連れられて家の中に入った。

「さ、師匠、お茶でござる」
「ありがとう」
行人はしのぶから差し出されたお茶を受け取り、それを飲んだ。
「どうでござるか?」
「うん、美味しいよ」
「では食事が出来るまで待っててくだされ」
「うん」
しのぶはそう言うと台所の方に歩いて行った。
「すず、大丈夫かな…僕の代わりにびふてきがいるからそんなに寂しくはないだろうけど…」
行人の言うように、迎えに来たびふてきはそのまますずの家に泊まる事になっていた。
「そう言えばしのぶの料理って食べた事ないだよね…どんなんだろ」
行人は再びお茶に口をつけるとしのぶの料理について考え始めた。
(忍者食とか…いや、さすがにそれはないか…そもそもしのぶって料理上手いのかな?)
行人がそんな事を考えているとしのぶが料理を持ってやってきた。
310おもてなしして 3/9:2007/07/05(木) 22:09:09 ID:/ahvsW5C
「出来たでござるよ!」
「え?は、早いね…」
「分身して役割分担して作ったでござるからな。ささ、召し上がってくだされ」
「じゃあ…」
行人は箸を持ち、目の前にある焼き魚をそれでつまんだ。
(見た目は悪くない…味の方は…)
行人は箸でつまんだ物を口の中に入れた。
「ん…」
「どうでござるか?」
「…美味しい」
「本当でござるか?」
「うん、美味しいよ。しのぶって料理上手かったんだね」
「ふふふ、それほどでもないでござる」
しのぶは胸を張って誇らしげにそう言って箸を持った。
するとしのぶは行人の焼き魚をつまむと行人の前に差し出した。
「し、しのぶ?」
「師匠、『あ〜ん』してくだされ」
「え?」
「『あ〜ん』して欲しいでござる」
「い、いいよ、自分で食べれるから…」
「む、『あ〜ん』」
「いや、だから…」
「む〜、『あ〜ん』でござる!」
311おもてなしして 4/9:2007/07/05(木) 22:10:55 ID:/ahvsW5C
「わ、分かったよ。あ、あ〜ん…」
行人が口を開けるとしのぶは目を輝かせて箸でつまんでいた物を行人の口に入れた。
「どうでござるか?」
「お、美味しいよ。ありがとう…」
行人が赤面しながらそう言うと、しのぶは茶碗を左手に持った。
そして今度はご飯を箸でつまみ、行人の前に差し出した。
「師匠、『あ〜ん』」
「え?」
「『あ〜ん』でござるよ、師匠」
「ひょっとして…食べ終わるまでこれを?」
「おもてなしをしているのだから当然でござる。『あ〜ん』」
「………」
「『あ〜ん』」
「…あ、あ〜ん」
行人が口を開けるとしのぶは箸でつまんでいたご飯をそこに入れた。
「何やら幸せな気分になってきたでござる…」
「僕はとても恥ずかしいよ…」
「さ、師匠、『あ〜ん』」
「あ、あ〜ん…」
そんな感じで行人としのぶの夕食は進んでいった。
312おもてなしして 5/9:2007/07/05(木) 22:12:41 ID:/ahvsW5C
(うう、自分で食べたの最初の一口だけだった…)
食事が終わり、行人は顔を赤くしてため息をついた。
「片付け終わったでござる」
「早いね…」
「分身の術を使ったでござるからな」
そう言うとしのぶは行人に接近して来た。
「し、しのぶ?」
やがてしのぶはしゃがみこんで行人の懐にもぐりこんだ。
「ちょ、しのぶ!?」
「ふふふ、おもてなしはまだまだ終わらないでござるよ…」
しのぶはそう言うと行人のズボンと下着を下ろして肉棒を取り出した。
「ちょ、ちょっと!何やってるの!?」
「『おもてなし』でござる」
そう言うとしのぶは行人のそれを口に含んだ。
「うぁ…し、しのぶ」
「ん…ふっ…ん…」
しのぶは口に含んだそれに舌を絡ませ始めた。
行人のそれをしのぶは裏筋や先端部分を舐めて刺激する。
するとそれはどんどん大きく、固くなっていった。
「ん、ふぁ…気持ちいいでござるか?師匠」
「う、うん…気持ち…いいよ…」
「ではもっと気持ち良くなってもらわねば…」
しのぶはそう言って上着を脱ぐと胸でそれを挟んだ。
313おもてなしして 6/9:2007/07/05(木) 22:14:17 ID:/ahvsW5C
しのぶは胸でそれをしごきながら先端部分を口に含む。
「んっ…んっ…」
「う…ぁぁ…」
行人の息遣いが徐々に荒くなっていき、しのぶもそれに合わせて肉棒を刺激していく。
「ぐ…しのぶ、出るっ!」
行人がそう言うと肉棒は脈打ち、しのぶの口内に精液を放出した。
「っ!?」
しのぶは突然の射精に驚き、行人のそれから口を離した。
「けほっ、苦いでござる…」
「だ、大丈夫?」
「いえ、これは師匠が気持ち良くなってくれた証でござるから嬉しいでござる」
しのぶが笑顔でそう言うと行人はしのぶを押し倒した。
「し、師匠?むっ…」
行人はしのぶと唇を重ね、彼女のしたと自分の舌を絡ませた。
「んんっ…」
行人は口を離すと、しのぶの顔をじっと見た。
「し…しょう…」
「今度は僕がしのぶを気持ち良くしてあげるよ…」
「え?」
行人はしのぶのスカートに手を入れて下着越しに秘所に触れた。
「んんっ…」
行人はそこを割れ目に沿ってなぞったり、膣口に指を立てたりしながら刺激する。
314おもてなしして 7/9:2007/07/05(木) 22:15:51 ID:/ahvsW5C
「しのぶ、気持ちいい?」
「ふぁ、ししょお…」
行人は秘所から手を離し、スカートの中にもぐりこんだ。
「し…しょう?」
行人はしのぶの下着を脱がすと割れ目を舌でなぞった。
「ひゃぁぁ!」
しのぶは突然の刺激に驚き、両足を閉じようとした。
すると行人の頭がしのぶの太股に挟まれた。
行人はそれに構わず舌でそこを刺激する。
クリトリスを舌で舐め上げたり、舌を中に入れたりするたびにしのぶは声を荒げる。
そこはどんどん潤い、溢れ出る愛液が行人の口の周りにもつく。
やがて行人はそこから顔を離すと、しのぶのスカートを捲くり、自分の肉棒を膣口に当てた。
一度精を放出したそれは再び固く、大きくなっていた。
「しのぶ…僕、もう…」
「ししょぉ…うちも師匠が欲しい!」
しのぶがそう言った瞬間、行人はそれをしのぶの中に勢い良く挿入した。
「ふぁぁぁぁぁぁぁっ!」
「くっ、しのぶ!」
行人は腰を動かし、しのぶの奥を何度も突く。
「んぁ!はっ!師匠のが…奥に!」
しのぶも腰を動かし、その口からは涎が垂れていた。
315おもてなしして 8/9:2007/07/05(木) 22:18:01 ID:/ahvsW5C
「しのぶっ!」
「ししょ…んんっ!」
行人は再びしのぶの唇と自分の唇を重ね、舌を絡ませる。
また、右手でしのぶの胸を掴み、指を使って乳首を刺激する。
「んんんっ!んんんーーーーーーー!」
強すぎる刺激にしのぶはやがて絶頂を迎え、行人の肉棒を締め付ける。
「んんんっ!」
行人もそれに耐えられず、しのぶの中を精液で満たす。
脱力した二人は口を離した。
「おもてなしするつもりやったのに…また師匠にしてもらってしもた…」
「そんな事ないよ…とても気持ち良かったよ…」
「ほんま?」
「うん、本当」
そう言うと行人は頭をなでながらしのぶと唇を重ねた。

冷静になった行人は考えていた。
(またしのぶと…鼻血も出なかったし…慣れてしまったのかな…)
行人としのぶは一組の布団の中にいた。
「師匠、拙者のおもてなしはどうでござったか?」
「え?よ、良かった…よ…」
行人は顔を真っ赤にしてしのぶにそう言うとしのぶに聞いた。
316おもてなしして 9/9:2007/07/05(木) 22:20:56 ID:/ahvsW5C
「ねぇ、しのぶ、あのおもてなしの方法、何で知ったの?」
「む、ちょっと待ってくだされ」
そう言うとしのぶは布団から出てある本を取り出した。
「これでござる!」
しのぶは行人にその本を手渡した。
「なになに…『殿方のおもてなしの方法百選』…もしかしてちかげさんから借りたの?」
「うむ」
「まぁ、こんな本持ってるのちかげさんしかいないもんな…」
行人はそう言った後、ある事に気づいた。
(あれ?ちかげさんがこの本をしのぶに貸したって事は…しのぶのやる事も予想が出来るから…)
行人の顔はその瞬間急激に青ざめ始めた。
「ど、どうしたでござるか!?師匠!」
「い、いや、何でもないよ…そ、それより早く寝よう…」
「そ、そうでござるか…」
そう言うとしのぶは布団の中に入り、行人に抱きついた。
「しのぶ、これもおもてなしなの?」
「もちろんでござる」

後日、村の一部の娘達が行人が「なでなでの達人」と呼ばれる本当の理由を知ったらしいのは別の話。
317256:2007/07/05(木) 22:26:25 ID:/ahvsW5C
やぁ、また来たよ
親子丼期待していた人、ごめんよ
けどしのぶがお気に入りなんだ、俺
前回レスくれた人、ありがと
またネタが思い浮かんだら何か書くよ
318名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 22:34:52 ID:x2Tvy2cl
出た!しのぶネタ再び!!そしてさすがは職人さん!!!GJです!!!!
319名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 23:06:19 ID:3XKauYMj
>>317
なでなでの人乙!
しのぶネタ大歓迎ですよ。オールオッケー。望むところ。
320名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 18:30:08 ID:yS75pH1v
>>317
オッス、待ってたよ。
相変わらずの良作GJ!
どんどん投下お願いします。
321名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 20:42:44 ID:GFn/mpwB
初めての投稿なんですが、みちるで書こうと思ってます。
このスレでみちるの作品があったら教えてください。重複は避けたいので…
322名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 21:12:27 ID:YlYk4ORI
>>321
過去ログも保管庫も見られないの?
323名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 21:18:57 ID:GFn/mpwB
保管庫は確認しました。
このスレになってからは初めてなのですが、今携帯なので全体を確認できません。
324名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 21:33:51 ID:YlYk4ORI
>>273-280がみちるネタだね。
325名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 21:52:29 ID:2P1u3VSu
初めてでも全然オッケーです!みちるネタ期待しています!!
326名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 22:01:25 ID:GFn/mpwB
>>324
ありがとうございます。どうやら被らなさそうなので書き始めます。

>>325
満足していただけるような作品にすべく頑張ります。
327名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 23:05:31 ID:2P1u3VSu
ではどうぞ!
328あねぶって:予告編:2007/07/06(金) 23:16:04 ID:GFn/mpwB
行人はオババの家に呼ばれていた。
「それにしても…何の用だろう?」
行人は庭に生える椰子の木を眺めながらつぶやく。
「おお婿殿、待たせてしまったな」
そこにオババが現れた。
「何かご用ですか?」
行人はオババから茶を受け取りながら聞いた。
「そういえば…みちるさんは?」
「ああみちるか…今は弓の手入れじゃ」
オババはそう言うと行人に本題を切り出した。
「で、おぬしは年上の…まちやらあやねやらしのぶやらには興味はないのか?」
329名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 17:31:36 ID:UZlPqgsy
りんちゃんも年上なのを忘れないでください><
330名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 18:07:20 ID:3P39Za5E
しのぶは同い年だったりします><
331名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 20:04:44 ID:6LwZN8x3
あっ凡ミスですね。そこはしのぶじゃなくてりんを入れるとこですね。失礼。
月曜に一気にいこうかな、と思っております。結構長めです。
332名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 20:20:59 ID:drdZr2ZQ
やや可愛いよやや
333名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 00:04:56 ID:xTrQOQ3l
>>332
そういえば、モブの娘達は名前・年齢・仕事くらいしか判明してないので、かなり自由に描写できるね
334名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 09:00:04 ID:rIsfddmJ
ややといえば妖刀(?)村正の持ち主だったな。まち姉にゴミ扱いされたけど。
335名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 19:20:55 ID:IQskDn79
ややの祖先は討幕派の大名だったに違いない!
きっと初期は忍び一族と暮らすのに抵抗あっただろうな。
336あねぶって:本編:2007/07/09(月) 15:13:52 ID:VQU/5Fcg
まあ忙しいので完結は先ですが…言い訳はこの辺にして早速本編突入。

「えっ…ないですねえ」
「ふう、相変わらずのタマなしか」
オババは茶をすすった。
「すずは体こそぐらまーじゃがまだ子供じゃ、その点年上の者ならいろいろ知っ
ておるし、子作りにも励めるじゃろう?」
行人は茶を噴き出した。
「またその話ですか!」
「ところで婿殿、ワシの孫のみちるにちと会ってはくれぬかの?」
そう言いながら、オババは行人の茶に緑色の粉末を溶かしこんだ。
「ん?ボクの後ろに、何か…?」
「いや、何でもない…少しの間縁側で待っててくれぬか?」
行人が茶を飲んだのを確認したオババは、みちるの寝室に向かった。
337あねぶって:本編(加筆・訂正ver):2007/07/09(月) 16:12:11 ID:KqzH7Pdi
「ない、ですね」
「ふう…婿殿のタマなしぶりも相変わらずじゃのう」
「あやつらなら婿殿に手取り足取り子作りを教えてやれると思うたのだがな…」
行人は茶を噴き出した。
「子作り子作りって…!ボクはまだ…」
「その事についてじゃ」
「ワシは、婿殿がタマなしであると思うておった」
「じゃがな、こうも考えられる…婿殿は、まだ子供なのではないか、とな」
「はい…?」
「気にするな、手は打っておる」
オババは言うと、行人の茶の中に黒い粉末を入れた。
「ちと待ってもらうぞ」
オババは部屋に入っていった。
338あねぶって:本編:2007/07/09(月) 16:41:51 ID:KqzH7Pdi
一方のみちるは布団の上で寝転がっていた。
「オババ様、行人クンの様子はどうですか?」
「茶も飲んだようじゃ、あとはおぬしがなぜおなごに興味がないのか探り出すだけ…じゃよ」
「ところでオババ様は?」
「ワシは南に用があるでな、一晩空けるやも知れぬ」
「一人では初仕事ですからね…私も頑張ります」

二十分後。
オババを見送ったみちるはおもむろに立ち上がった。
「さて、薬も効いたころですかね…自白剤も、もう一つの方も」
みちるは行人の待つ縁側に向かった。
「行人クン…ふふふ、二人で何して遊びましょうか?」
339名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 23:42:59 ID:LeneQ9Px
他のSSを参考にして、細切れに投下するよりは
完結させてから投下した方が良いと思うよ。
レスも付けにくいし、投下の度に加筆訂正されたんじゃ読みづらい。
340名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 19:08:41 ID:cdpi/b13
>>338
確かに…
分かりました。一ヵ月後ぐらいにまた来ます
341名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 19:50:02 ID:yGktWLr9
より正確に言いますと、月曜に集中投下の予定だったのですがPCの都合により書き込めず、現在も使えません。
書き込みできないならば、今手元にあるシナリオの加筆訂正もしてしまおうということで、とりあえず一ヶ月としておきました。
無責任だと言われても仕方ありませんが、どうかお許し願います。
342名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 20:44:38 ID:LwlsGdmx
そういう事情があるなら仕方ないですね…
それよりも書ける日まで新作期待してます!
343名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 21:54:09 ID:tLU8zEyG
>>341
良い物読ませてくれるならいくらでも待つから、
じっくり書いてくださいな!
344名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 00:27:18 ID:vrc6Z0Mc
皆の者、1ヶ月間オナ禁じゃ!
345名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 11:11:32 ID:q7ijgCl2
あやね逆レイプが来るまでオナ禁しようじゃないか・・・
だからなるべく早めにお願いしますよ
346鋭意執筆中:321:2007/07/12(木) 18:56:09 ID:+EYPSMPY
うわー駄作出せない雰囲気だー

まあ駄作だったらそもそも失礼ですけど
347名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 19:07:54 ID:DSKz56C9
321さん、がんばりどころですよー!
348鋭意執筆中〜321:2007/07/12(木) 20:20:47 ID:VAtFyj2D
ガンガン買いに(ほんとは他誌だったのですが)本屋に行ったら、前の人も買ってました。

今月号見ると、相変わらずみちるは無視されまくりなのですが、エロパロに新しい道が開けるような気がしますね。
もちろん私は「あね〜」制作を優先しますよ。
349256:2007/07/12(木) 23:31:03 ID:5JI3nMwz
321さんに期待しつつ、またネタが思いついたので執筆中の俺が来ましたよ
とりあえず行人×すず×しのぶと行人×みちるを後日に投下するつもり
あと他のキャラも書いてみようかと思ってるんだが何かリクエストある?
350名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 23:37:08 ID:DSKz56C9
もし書いてくださるなら
今アニメで話題の梅梅ネタが見たいですね。
あ、もちろん他のネタでも大歓迎ですよ!
351鋭意執筆中〜321:2007/07/13(金) 00:31:57 ID:LbzOJ2Ve
自分で書いてるみちるが可愛すぎてしかたない…とハードル上げてるような気のする321です。

この後は行人×まち×あやね予定ですが、既にありそうなネタなので確認します。
352名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 23:29:10 ID:bLtY79X2
行人×妹って既出?既出だったら投下しないが
353名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 23:53:09 ID:JshVFe38
エロパロ庫参照。
354名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 00:13:25 ID:YYF/jjt4
たとえ既出でも全然問題ないぜ
355名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 03:28:08 ID:xO9dTP1K
誰か角煮に新スレ立てて
立てようとしたけどできなかった。。。
356名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 04:09:12 ID:noafCj8F
>>355
代行スレ行け
357名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 13:11:10 ID:TFTN3YFy
PCなら立ててやるのだがな
358名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 13:15:13 ID:dnnP4QOF
ろくに作品の投下もなかったし雑談ばっかりだったから別にいらないだろ
359名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 13:50:53 ID:1L+yAIAr
確かに絵は手間がかかるからね…
360名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 02:43:47 ID:4gPMxPHz BE:747050459-2BP(263)
投下はまだか
361名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 06:51:15 ID:nxHSp54x
>>76死ね
362鋭意執筆中〜321:2007/07/15(日) 13:57:03 ID:Lv77W3I+
>>360
今は前半を手直ししています。

今日前半終えて明日後半入って水曜(用事)挟んで木曜公開…予定です。
363洗いっこして 1/16:2007/07/15(日) 19:58:41 ID:NWNOj8EB
「しのぶちゃん、紅茶ですの」
「おお、かたじけない」
しのぶは侍についての本を読みに、ちかげの家に来ていた。
ちかげはしのぶの目の前に紅茶を置くとイスに座った。
「それにしても随分読みますわね」
「うむ、これも剣の腕を磨くためでござる」
「そうですか…ところで、『おもてなし』の方はどうだったんですの?」
ちかげがそう聞くとしのぶは本を置くと誇らしげにそれに答えた。
「うむ!大成功でござる!これもちかげ殿のおかげでござる」
「そ、そうですか…」
しのぶの答えを聞くとちかげはがっくりとうなだれた。
「ど、どうしたでござる?」
「いえ、何でもありませんわ…」
(あの日、あんな事さえなければ研究出来ましたのに…)
ちなみにあんな事とは、ぱな子さんに言われた書庫の整理である。
「ちっ…」
「ち、ちかげ殿?」
「へ?あ、何でもないですの!ほほほほほ…」
「そ、そうでござるか?」
しのぶはそう言うと目の前の紅茶を手に取り、それを口につけた。
364洗いっこして 2/16:2007/07/15(日) 20:00:32 ID:NWNOj8EB
「いや、まだ諦めるには早いですの…しのぶちゃん!今度は…しのぶちゃん?」
ちかげがしのぶの方を向くと、しのぶの体はかすかに震えていた。
「し、しのぶちゃん?」
もう一度ちかげが声をかけると、しのぶの手からティーカップが落ちた。
「しのぶちゃん!?どうしたんですの!?」
ちかげはしのぶの肩を掴んで彼女の顔を覗きこんだ。
「え?」
ちかげはしのぶの顔を見ると、戸惑いの表情を顔に浮かべた。

一方、行人とすずは一緒に昼食を食べていた。
「あれ?これ、いつもと味付けが少し違うね?」
「うん、いつも同じだと飽きちゃうかなと思って少し変えてみたの、どう?」
「すごく美味しいよ。ね、とんかつ」
「ぷー!」
「そう?良かった〜」
二人と一匹がそんな会話をしていると、突然玄関の戸が開いた。
「行人さん、いますか!?」
「ちかげちゃん?」
「そんなに慌ててどうしたんですか?」
「ええ、ちょっとしのぶちゃんが…ほら、しのぶちゃん、行人さんですよ〜」
ちかげの後ろには泣きじゃくるしのぶの姿があった。
「ひっ…うっ…あ…ししょお〜!」
そう言うとしのぶは行人に思いきり抱きついた。
365洗いっこして 3/16:2007/07/15(日) 20:02:15 ID:NWNOj8EB
「え?うわぁっ!」
行人はバランスを崩し、その場に尻もちをついた。
「し、しのぶ、どうしたの?」
行人が聞いてもしのぶはただ行人を抱きしめる力を強くしただけだった。
すずはそれを不満そうに見た後、ちかげの方を向いた。
「ちかげちゃん、何があったの?」
「いえ、それが…母が次にべ…じゃなくて研究に使おうとしていた薬がどうやらしのぶちゃんの紅茶に入ってしまったみたいで…」
「薬ってどんなの?」
「飲むと最も敬愛する人がそばにいないと猛烈に寂しくなってしまう薬ですの」
「じゃあ、それで…」
すずはそう言って再び行人としのぶの方を見た。
(ふぅ、危ない所でしたの…もう少しで母が次に紅夜叉として使う薬と喋ってしまう所でした…)
「し、しのぶ、とりあえず離して。これじゃあ立てないから…」
行人はそう言うが、しのぶは行人を離さない。
「しのぶ、僕は逃げたりしないから…だから、ね?」
行人がそう言うと、しのぶは行人を上目遣いで見上げた。
「本当でござるか?」
「うん、本当だよ」
「…………分かったでござる」
しのぶはそう言うと名残惜しそうに行人から離れた。
すると行人はちかげの方に顔を向けた。
366洗いっこして 4/16:2007/07/15(日) 20:03:53 ID:NWNOj8EB
「ちかげさん、解毒薬とかはないの?」
「それが…使おうとしたら転んで解毒薬の入った瓶が割れてしまって…」
「しのぶちゃんはどれくらいで治るの?」
「しのぶちゃんは毒に強いので早ければ明日にでも治ると思いますの」
行人はそれを聞くとしのぶの方を向いて彼女の頭をなでた。
「仕方がないなぁ…じゃあ、治るまで僕はしのぶのそばにいるよ」
「すいません、行人さん」
「いえ、別にいいですよ。弟子の面倒を見るのも師匠の努めですから…」
「師弟関係、ですか…」
「え?」
「いえ、何でもありませんの。それじゃあしのぶちゃんを宜しくお願いします」
「はい、分かりました」
ちかげはそのまま玄関から去っていった。
(あれ?待てよ…そう言えば前にしのぶがずっとくっついてた時、確かすずが不機嫌に…)
「行人…」
すずに呼ばれると行人は彼女の方に恐る恐る顔を向けた。
するとそこにはじっと自分の方を見るすずが立っていた。
「す、すず?やっぱり怒って…」
「しのぶちゃんから離れちゃ…ダメだよ」
「え?」
行人は意外なすずの言葉に呆気に取られた表情になった。
367洗いっこして 5/16:2007/07/15(日) 20:05:32 ID:NWNOj8EB
「すず、怒ってるんじゃないの?」
「ううん、ただちょっともやもやするけど…寂しい気持ちは分かるから…」
「すず…」
「ほら、お昼ご飯、食べよ。しのぶちゃんはお昼ご飯もう食べたの?」
「まだでござる」
しのぶは行人のシャツの裾をぎゅっと掴んでそう答えた。
「じゃあ一緒に食べよ。私のおかず、分けてあげるから」
「あ、僕のも良かったらあげるよ」
「ぷー!」
「師匠…すず殿…それにとんかつ殿も…かたじけないでござる!」
「じゃあ、食べよっか」
こうして三人と一匹は昼食を再開した。

夜になり、夕食を食べ終えた三人と一匹はそれぞれの時間を過ごしていた。
ちなみにしのぶは昼から行人のシャツの裾を掴んで離さない。
(しのぶ、よっぽど離れたくないんだな…しかし、ちかげさん、あんな薬を何の研究に使うつもりだったんだろう…)
行人がそんな事を考えながら本を読んでいると、すずが行人としのぶの方にやってきた。
「行人、しのぶちゃんと一緒にお風呂入るの?」
「え?」
「だって、しのぶちゃん、行人と離れられないだろうし…」
行人はすずにそう言われるとしのぶの方に顔を向けた。
368洗いっこして 6/16:2007/07/15(日) 20:07:07 ID:NWNOj8EB
(確かに…無理だろうなぁ…はぁ…)
「そう…だね。一緒に入る事になるだろうね」
それを聞くとすずは少しもじもじしながら行人に言った。
「ねぇ、せっかくだから…みんなでお風呂に入らない?」
「みんなって…すずも一緒に!?」
「ダメ…かな?」
行人は顔を真っ赤にしてしばらく固まっていたが、やがて深いため息をついた。
「分かったよ、すずも入ろう。すずだけ仲間はずれにするわけにもいかないしね」
「ほんとに!?やった〜!じゃあ早くお風呂入ろ!」
「しのぶ、行くよ」
「御意でござる」
三人は立ち上がると風呂場に向かった。

風呂場に入った三人は早速体を洗い始めた。
「そう言えば行人、今日はのぼせないね」
「え?あ…うん、そうだね!」
(しのぶやみちるさんと致して慣れちゃったのかなぁ…はぁ、僕って節操なしだなぁ…)
行人はお湯を体にかけると、軽くため息をついた。
するとしのぶが行人に体をくっつけてきた。
「しのぶ?」
「師匠、体を洗わせて欲しいでござる」
そう言うとしのぶは胸を使って行人の体を洗い始めた。
369洗いっこして 7/16:2007/07/15(日) 20:08:37 ID:NWNOj8EB
「ちょ、し、しのぶ!?」
「今日は拙者のせいで師匠に迷惑をかけてしまったので…だからお礼をするでござる!」
「な、何で胸で!?」
「こうすると殿方は喜ぶと『おもてなし』の本に書いてあったので…」
「この前はそんな事やらなかったでしょ!」
「それがうっかり忘れてしまって…けどちゃんと胸に泡をつけたから大丈夫でござる!」
行人としのぶがそんな事をしていると、すずはそれを見て自分の胸に石鹸の泡をつけ始めた。
ある程度つけると、すずも行人にくっついて胸を使って彼の体を洗い始めた。
「すず!?何やってるの!?」
「何って、洗いっこだよ。ずっとやりたかったんだ♪」
「あ、洗いっこって…」
「だって…しのぶちゃんと行人だけ洗いっこなんてずるいもん。私だって行人と洗いっこしたい!」
そう言うとすずは行人の後ろに回り込んで彼の背中を胸で洗い始めた。
「それに、男の人はこうやって洗ってもらうと喜ぶんでしょ?」
「いや、それは…」
「む、すず殿は背中を洗うのでござるか…では拙者は師匠の顔を…」
「え?」
するとしのぶは行人の頭を自分の胸で挟んだ。
「むぅ!?」
「行人、気持ちいい?」
「どうでござるか?師匠」
「むぅぅぅ〜!」
370洗いっこして 8/16:2007/07/15(日) 20:10:18 ID:NWNOj8EB
しのぶとすずは胸を使って行人の体を洗っていく。
するとしのぶが行人のある場所の異変に気がついた。
「む、師匠、大きくなってるでござる」
しのぶは行人の頭を解放すると、その場所に手を伸ばした。
「し、しのぶ?」
しのぶは行人の腰に巻かれていたタオルをどかした。
「む、やはり大きくなってるでござるな…」
「どうしたの?しのぶちゃん」
すずも背中を洗うのをやめて、行人の目の前にやってきた。
「うにゃ!?な、何これ…」
すずは初めて見る男根に目を見開いた。
「お、男の人ってこんなのついてるんだ…」
そう言うとすずは行人のそれに手で触れる。
「す、すず!?」
「やっぱり、これも洗った方がいいのかな?」
「うむ、これを洗うと殿方はさらに喜ぶと書いてあったでござる」
しのぶがそう言うと、しばらくそれを見つめていたすずは顔を上げて行人の方を見た。
「行人、私、頑張るね」
「え?」
すずは行人のそれを手でなでる様にして洗い始めた。
「む、では拙者も…」
そう言うとしのぶは行人にそれにぶら下がっている袋を洗い始める。
371洗いっこして 9/16:2007/07/15(日) 20:11:50 ID:NWNOj8EB
「うぁっ…ふ、二人とも…」
行人のそれは二人が洗っていくとさらに大きくなっていった。
「ふにゃぁ〜、こんなに大きくなるんだ…」
すずはそう言って思わず力を入れると、行人の顔が少し歪んだ。
「す、すず、ちょっときついよ…」
「え?あ、ごめん!」
すずは慌てて行人のそれから手を離す。
「すず殿、殿方のこれはとてもでりけーとな物らしいでござるから優しく洗うでござる」
「う、うん…」
すずは再びそれを手に取ると優しく洗い始めた。
行人は先端部分をなでられたり、玉を転がされたりすると熱を帯びた息を吐く。
しばらくそうしていると行人は限界を迎えた。
「うっ…二人とも…出るっ!」
その言葉と同時に行人のそれから熱い物が二人にかかる。
「うにゃっ!?何これ?何か温かいよ…」
「これは師匠が気持ち良かったから出た物でござるよ」
「え?じゃあ行人、気持ち良かったんだ…良かった…じゃあ、今度は行人が私達を洗って」
「え?」
「洗いっこなんだから今度は行人が私達を洗う番だよ」
それを聞くと今までやられっぱなしだった行人は少し意地悪そうに笑った。
やられていく内に行人の中で何かが目覚めたようだった。
「じゃあ…ちゃんと洗わなきゃね」
372洗いっこして 10/16:2007/07/15(日) 20:13:27 ID:NWNOj8EB
行人は右手でしのぶを、左手ですずを抱き寄せた。
すると行人は二人の胸を泡のついた手で揉むように洗い始める。
「うにゃ?胸から洗うの?」
「うん、そうだよ」
行人はそう言って強弱をつけて二人の胸を洗う。
しばらくするとしのぶの吐息が熱を帯び始めた。
「ん、はぁ…」
「しのぶ、気持ちいいの?」
「んぁ、師匠…」
「すずは?」
行人がすずの方を見てみると、すずの頬はかすかに上気していた。
「すず、気持ちいい?」
「分かん…ない…でも…何だか体が…熱いよ…」
「じゃあ気持ち良くなってもらうためにもっと洗わないとね」
行人はそう言うと親指と中指で二人の乳首を摘み、それを捏ねくり始めた。
「ふにゃぁっ!?」
「んぅぅっ!?」
「二人とも、ここ、固くなってるね」
行人は人差し指で先端をなでながら器用に二人の胸を揉む。
指に力を入れるたびに二人の息遣いが荒くなる。
「次は下を洗うね」
行人はそう言うと腹部を伝って手を下に移していく。
373洗いっこして 11/16:2007/07/15(日) 20:15:10 ID:NWNOj8EB
そのまま行人の手は下りていき、二人の太股をなでるようにして洗っていく。
「ん…ぁ…」
「はっ…ん…」
行人の手は太股を伝って秘所に届き、行人はそこを筋に沿って撫で上げる。
突然の刺激に二人の全身に快楽の波が走る。
「ひにゃぁっ!」
「ふぁぁっ!」
行人はそこを何度もなぞるようにしてなでる。
「ここも、ちゃんと洗わないとね」
そう言うと行人は二人のクリトリスを指で摘んで、そこを洗い始めた。
「んにゃぁぁぁっ!いくとぉ!だめぇ!おかしくなっちゃうよぉっ!」
「はぁぁぁっ!ししょおっ!」
行人はそんな二人の声を無視してそこを刺激し続ける。
すると二人の秘所からどんどん愛液が溢れてくる。
「あれ?せっかく洗ったのに…もっと洗わないとダメかな?」
「いく…とぉ…」
「ふぁぁ…ししょぉ…」
行人は今度は二人の中に指を入れてかき混ぜ始めた。
「うにゃっ!?いく…とぉっ!」
「んんっ!ししょぉっ!」
行人の指の動きは徐々に激しくなっていき、二人の嬌声と淫らな水音もそれに比例して大きくなっていく。
374洗いっこして 12/16:2007/07/15(日) 20:16:39 ID:NWNOj8EB
「ふにゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
「ふぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
二人はより大きい嬌声を出すと同時に体を仰け反らせる。
やがて二人の体からは力が抜け、二人は行人にもたれかかった。
「二人とも、気持ち良かった?」
「んぅ…行人…」
「師匠の、また大きくなっとる…」
しのぶはまた大きくなっている行人のそれを見てそう言うと、行人の方を向いた。
「師匠、うち…」
「…しのぶ、欲しいの?」
行人にそう聞かれるとしのぶはこくんとうなづいた。
行人はそれを見ると、もたれかかっているすずをそっと寝かせる。
「いく…と?」
しのぶは行人のそれを自分の膣口に当てると、一気に腰を沈めた。
「ふぁぁぁぁっ!ししょぉっ!」
「くぅっ!しのぶっ!」
二人は激しく腰を動かし、しのぶの奥を行人の肉棒が激しく何度も突く。
(い、行人のがしのぶちゃんの中に…いいなぁ…私もあんな風に行人と…)
二人の動きはさらに激しくなり、行人の息遣いも荒くなっていく。
「ししょぉっ!ししょぉっ!」
「しのぶっ!」
375洗いっこして 13/16:2007/07/15(日) 20:18:09 ID:NWNOj8EB
そして行人がしのぶの奥を一気に突くと、しのぶは背中を大きく仰け反らせる。
「ふぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
「くぅぅぅぅっ!」
しのぶは限界を迎え、行人の肉棒を締め付ける。
行人もそれに耐えられず、しのぶの中に熱いものを注ぎ込む。
しのぶが腰を上げると、彼女の中に注ぎ込まれた物が床に垂れ落ちた。
「はぁっ…師匠のまだ大きい…」
行人のそれは2回も精を放出したと言うのにまだ衰えてなかった。
するとすずが起き上がり、彼女は行人の手を取った。
「すず?」
「行人…私もしのぶちゃんみたいに…行人と繋がりたい…」
「え?」
「行人のだって…まだ元気だし…ダメ…かな?」
「…本当にいいの?」
「うん…」
すずがそう言うとしのぶは行人の上から移動した。
「今度はすずはんの番っちゅー事やな…」
「うん、ありがとう、しのぶちゃん…」
そう言うとすずは行人の上に跨り、まだ衰えない行人のそれを自分の秘所に当てる。
「すず、一気に腰を沈めないでゆっくり、力を抜いて腰を沈めてね」
「え?う、うん、分かった…」
そう言うとすずはゆっくり腰を下ろし始める。
376洗いっこして 14/16:2007/07/15(日) 20:19:41 ID:NWNOj8EB
腰を沈めていく内にすずの顔が歪み、額から汗が流れる。
行人のそれが全て入ると、すずの目には涙が浮かんでいた。
「すず、痛いの?」
「うん、けど大丈夫、だよ…」
すずが笑顔を作って行人にそれを見せると、行人はすずの唇と自分の唇を重ねた。
「んっ!?」
「拙者も手伝うでござる」
そう言うとしのぶは右手ですずの胸を掴み、指で乳首を捏ねくり始めた。
また左手は秘所の方に伸び、指でクリトリスを摘んでいじり始める。
「んんんんっ!」
行人は舌をすずの口内に侵入させて彼女の舌と自分の舌を絡ませる。
「ん、むぅ…はぁ…」
しばらくすると行人はすずから唇を離し、しのぶもすずから離れた。
「すず、まだ痛い?」
「ううん、もう…大丈夫だと思う。行人、しのぶちゃん、ありがとう」
「礼には及ばぬでござる」
「じゃあ、動くよ…」
「うん… 」
行人が腰を動かすと風呂場に淫らな水音が響き始める。
「んっ!ふにゃぁっ!いくとぉっ!」
「ぐっ!すずっ!」
やがてすずも腰を動かし始め、音もどんどん大きくなっていく。
377洗いっこして 15/16:2007/07/15(日) 20:21:29 ID:NWNOj8EB
するとしのぶが後ろからすずの胸を掴んだ。
「し、しのぶちゃんっ!?」
「拙者も混ざるでござる」
そう言うとしのぶはすずの胸を揉み始めた。
行人の腰の動きも速くなっていき、音はさらに大きくなる。
「ひにゃっ!ふにゃぁぁぁぁぁぁっ!」
すずの口からは涎が垂れ、手は行人の肩を掴んで離さない。
やがてしのぶはすずの乳首をきゅっと摘むと、すずの体が大きく仰け反った。
「ふにゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
「うぁぁぁっ!すずっ!」
行人もすずの締め付けに耐えられず、一気に奥まで突くとすずの中を精液で満たす。
しのぶがすずを解放すると、すずは目の前にいる行人にもたれかかった。
「すず、大丈夫?」
「う…ん…お腹の中、温かくて…幸せだよ…」
そう言うすずを行人がそっと抱きしめると、しのぶは行人の腹を指でつつく。
「師匠…拙者も…」
しのぶがそう言うと行人は左手でしのぶをそっと抱きしめた。
「これでいいの?」
「うむ、えへへ…」
しばらく三人は風呂場でその状態でいた。
378洗いっこして 16/16:2007/07/15(日) 20:23:12 ID:NWNOj8EB
三人は風呂から上がり、一組の布団の中にいた。
ちなみにとんかつとびふてきは三人が風呂に入る前にすでに寝てしまっていた。
「ねぇ、さすがに三人で一組の布団は狭くない?」
「何を言ってるでござるか、師匠。狭いからいいのでござるよ」
「そうそう、こうすれば行人から離れずにすむしね」
「すず、君は薬を飲んでないでしょ」
「けど行人とくっついていると幸せな気分になれるよ」
「うむ、拙者も薬を飲んでなくても師匠と一緒にいると幸せになれるござる」
行人は二人の言葉を聞くと、軽くため息をついて二人の頭をなでた。
二人はそれを気持ちよさそうに受け入れる。
「君達二人は本当に仕方がないなぁ…」
「行人と離れるくらいなら仕方がなくていいもん」
「拙者もでござる」
そう言うと二人は目を瞑って行人に抱きついた。

翌日、すずと薬の効果が切れたしのぶはずっと行人から離れなかったという。
379256:2007/07/15(日) 20:27:38 ID:NWNOj8EB
長くなった上にオチが弱くてごめんよ
とりあえず行人がまた別人状態なのは気にしないでくれ
あとリクエストは梅梅でおk?
380名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 20:38:40 ID:FUdxx7r4
リクエストした360です!
もうあれだけのGJな良作を投下してくださった上
自分の図々しいリクエストに答えてくださるとはうれしいかぎりです!!
ぜひよろしくお願いします!!
381名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 20:46:16 ID:FUdxx7r4
訂正350です。そそっかしくてすいません…。
382名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 00:31:42 ID:HafZHSGr
なんというぐっじょぶ・・・
383名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 03:24:31 ID:lVX+tnwo
かわいすぎる・・・
こんなほのぼのでエロくて暖かい神作はそうそうお目にかかれない・・・
本当に凄い。GJ!
384名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 11:35:20 ID:jk/vNcni
マジGJ!

すずもしのぶもエロいうえに可愛すぎ
385名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 13:15:40 ID:p65OtfkR
386名無しさん@ピンキー:2007/07/17(火) 02:46:31 ID:10M3R/qk
GJJJJJJJJJJJ
387名無しさん@ピンキー:2007/07/17(火) 14:49:48 ID:DicDqv/X
お知らせ
近日中に作品を投下しようと思っています。
エロ系は初めてなので出来が悪かったらごめんなさい。
388名無しさん@ピンキー:2007/07/17(火) 15:59:00 ID:AJ9ydL6n
GJ!!!
そして新星の予感・・・
389名無しさん@ピンキー:2007/07/17(火) 23:06:43 ID:ONOhAaPR
忘れられた>>321

明後日だそうだが…ロリのみちるの攻めはどうだろうか?
390名無しさん@ピンキー:2007/07/17(火) 23:22:59 ID:OlKWUaKf
>>256
GJ和んだ。

ところで、行人Xみことが好きなのって俺だけか?
8巻見る限り、りんが絡まないトコだったら行人とけっこううまくやってるような気がするんだが。
391目が覚めて〜行人の幻想〜 (1):2007/07/18(水) 13:33:08 ID:oGohX2Hf
西の森、南の森、東の森、北の森…
どこの森かはわからないが僕は森の中を走っていた。
え?なぜ走っているかって?
それは僕の後ろに得体の知れない何かの影が
迫ってきていたからだ。
…ぷすっ
僕の首に何かがささった。
そう思った時には僕はすでに動けなくなっていた。
それを確認したのか影が正体を現した。
「うふふ。行人様捕まえたー。」
正体はまちだった。
「まち…。追いかけるなら普通に追いかけてくれない?」
「さあ行人様、始めましょ。」
「無視かよオイ…。しかも何を始める気?」
「決まっているじゃない。…愛の儀式を。」
まちは僕が動けないことをいいことに僕を押し倒してきた。そして僕のズボンを脱がし始めた。
「ちょっ…まち!?」
「行人様。私と一緒に…。」
まずい状況だ。しかし
僕が抵抗しょうにも体がしびれて動けない。
もうだめだ…。
392名無しさん@ピンキー:2007/07/18(水) 13:59:10 ID:MLohI3iY
ワッフルワッフル
393目が覚めて〜行人の幻想〜 (2):2007/07/18(水) 14:30:07 ID:oGohX2Hf
そこではっと目が覚めた。
よかった、夢か。
僕は木陰の下で横になっていた。近くには、
トントンカンカンと釘を打つ音が聞こえる。
「お、ダンナ。大丈夫か?」
「うわっ!りん!?」
いきなり横からりんが現れた。
「ダンナ、朝から顔色悪いぜ。もしかして手伝いきつかったか?」
「…へ?」
ああそうか。僕はりんの仕事の手伝いをしてたんだっけ?
「いや、べつになんともないよ。」
「あ、そうか。ならいいんだが…。」
りんはなぜか少し間をとった。
「…ダンナ。ちょっと話いいか?まだ休み時間あるし。」
「え、いいけど…。」
僕はりんとともにある場所に来た。
その場所とはりんが僕に初めて羞恥心を見せた水辺だった。
「…で、話ってなに?こんなところまで来て。」
僕がそう聞くとりんは突然顔を赤らめた。
「あ、いや、その〜…なんというか…えーと…」
りんの顔がどんどん赤くなっていく。
僕はこの時点で嫌な予感がしていた。そして案の定予感が的中した。
「うだーっ!!もう、こうなったらやるっきゃねぇ!!」
りんはいきなり僕にのしかかってきた。
もちろん島一番の怪力の持ち主、僕は身動き一つ取れない。
「り、りん!?な、なにすんの!!?」
「ダンナ…あたいもう限界だよぉ…。」
「はあ?なんの話!?」
そこで僕は夢をことを思い出した。
まさか正夢!?
いや、けど人違うし。でもこの状態は…?
僕の頭はすっかり混乱してしまっていた。
もうだめだ…。
394目が覚めて〜行人の幻想〜 (3):2007/07/18(水) 15:34:21 ID:oGohX2Hf
そこではっと目が覚めた。
なんだ、また夢か。びっくりした…。
「師匠!気がついたでござるか!」
「ぬわぁっ!しのぶ!?」
ここはすずの家だ。しかしすずの姿はない。
そして僕はなぜかふとんで横になっていた。横にはしのぶが正座で座っている。
「えーと、僕はなにをしてたんだっけ?」
「師匠、もしや拙者の一撃で記憶がとんでしまったでござるか!?」
「…はい?」
しのぶから聞くには素振りの稽古をしていたら
誤って木刀が手からとんでしまい
僕の脳天に直撃して倒れてしまったとのことだった。ちなみにすずはすでに出かけていた。
「師匠本当に申し訳ない!」
「いやもう大丈夫だからいいよ。んじゃぁ外で練習試合でもしようか?」
「本当に平気でござるか?」
正直、二度も悪夢を見て精神的にまいっていたが、あえて平気に振る舞った。
「平気だよ。じーさんの稽古に比べたら…。」
僕としのぶは木刀を持って外に出た。そしてお互い木刀を構える。
「始めっ!!」
僕の掛け声で試合が始まった。
が、その直後に事件が起きた。
いきなりしのぶが石につまづき僕を押し倒すように倒れてしまった。
夢含め三回目の押し倒しである。
「しのぶっ!大丈夫か!?…しのぶ?」
なぜかしのぶは倒れたまま僕から離れようとはしなかった。
「師匠…師匠からいいにおいがするでござる…。」
ええぇぇぇ!!またッスか!?
またしてもまずい状況になったしまった。
しかもいつの間にか薄暗くなりすずもそろそろ帰ってくる時間となった。
もしすずがこの状態の僕を見てしまったら…
そう思うと僕は気がだんだん遠くなっていった。
もうだめだ…。
395目が覚めて〜行人の幻想〜 (4):2007/07/18(水) 16:29:47 ID:oGohX2Hf
そこではっと目が覚めた。
…とりあえず自分のほっぺた?1これだ。

実は僕は最近不眠症に悩まれていた。
どうしたらいいかちかげさんに相談するとある薬をくれた。
「まだ試作段階ですがもし良ければどうぞですの。」
その名も「三連式夢見睡眠薬」。
すここれだ。

実は僕は最近不眠症に悩まれていた。
どうしたらいいかちかげさんに相談するとある薬をくれた。
「まだ試作段階ですがもし良ければどうぞですの。」
その名も「三連式夢見睡眠薬」。
すこし…いやかなりうさんくさかったが
ないよりましだし、ちかげさんにも悪いので
もらって帰ったのだった。

しかし所詮は試作品。どうやら効きめは短いようだ。
「しかたない…。いかがわしい夢を見ないことを祈ってもう一度のむか…。」
僕が薬をのもうとしたその時、
「むにゃ〜行人〜。」
すずの寝言が聞こえた。ふとすずを見ると
すずの寝巻きが寝相の悪さではだけていた。
僕はたまらず花火のように鼻血をだして倒れてしまった。
そして僕は再び深い眠りについていった。

目が覚めて〜行人の幻想〜 完
396391:2007/07/18(水) 16:40:33 ID:oGohX2Hf
前に予告した387です。
エロを期待していた方々、本当に申し訳ない。
たぶんここのエロパロ史上最悪の駄作になってしまったと思う。
こんな作品だが感想をくれたら幸いです。(とくに職人さんのを。)
397名無しさん@ピンキー:2007/07/18(水) 18:45:09 ID:MLohI3iY
無限ループって怖いなw
あやねが出なかったのが残念
398391:2007/07/18(水) 19:24:28 ID:oGohX2Hf
今気がついた。
(4)がおかしなことになってる。
(4)の2段目をとばして読んでください。
399目が覚めて〜行人の幻想〜 (4)改訂版:2007/07/18(水) 22:51:02 ID:oGohX2Hf
そこではっと目が覚めた。
…とりあえず自分のほっぺたをつねってみた。
痛い。
どうやらここは現実世界のようだ。
またすずの家だったが真夜中で横にはすずが寝ていた。
そして枕元には薬の入った瓶がおいてあった。
そうか。へんな夢の原因はたぶんこれだ。

実は僕は最近不眠症に悩まされていた。
どうしたらいいかちかげさん相談するとある薬をくれた。
「まだ試作段階ですがもし良かったらどうぞですの。」
その名も「三連式夢見睡眠薬」。
すこし…いやかなりうさんくさかったが
ないよりましだし、ちかげさんにも悪いので
もらって帰ったのだった。

しかし所詮は試作品。どうやら効きめは短いようだ。
「しかたない…。いかがわしい夢を見ないことを祈ってもう一度のむか…。」
僕が薬をのもうとしたその時、
「むにゃ〜行人〜。」
すずの寝言が聞こえた。ふとすずを見ると
すずの寝巻きが寝相の悪さではだけていた。
僕はたまらず花火のように鼻血をだして倒れてしまった。
そして僕は再び深い眠りについていった。

目が覚めて〜行人の幻想〜 完

たびたびすいません391です。
さんざん迷った挙げ句(4)だけ改訂版を出しました。
ご迷惑をおかけしました。
400名無しさん@ピンキー:2007/07/18(水) 23:50:02 ID:+0Yil5gi
sage
401鋭意執筆中〜321:2007/07/19(木) 14:58:16 ID:/cJzvico
>>390
私も考えたのですが、保管庫にある以上のレベルの物を作れる自信がないので諦めました。
402鋭意執筆中〜321:2007/07/19(木) 15:06:56 ID:/cJzvico
>>401
私も「製作を」考えたのですが〜
403名無しさん@ピンキー:2007/07/20(金) 02:10:33 ID:6/srF6Os
後の野口英世である
404名無しさん@ピンキー:2007/07/20(金) 13:38:09 ID:wdoHDK1s
まだかよ〜
405名無しさん@ピンキー:2007/07/20(金) 18:45:02 ID:wdoHDK1s
このままだと>>321から100いってしまう訳だが…
406名無しさん@ピンキー:2007/07/20(金) 20:09:54 ID:huSJFv5w
100や200はよくあること
またーり待てや
407名無しさん@ピンキー:2007/07/20(金) 23:38:21 ID:0zmrjCa/
てゆーか「1ヵ月後」にじゃなかったか?
まだ一週間くらいしかたってないんだしマターリするヨロシ
408名無しさん@ピンキー:2007/07/20(金) 23:47:40 ID:y2oGAn/i
1ヶ月かぁ…。長いな〜。
409鋭意執筆中〜321 ◆ho7VSuopZo :2007/07/21(土) 22:27:13 ID:EPRREiWK
今日明日中に終わらせて投下しましょう。

でも改変したからあまり過激なのは期待しないでください。けっこうソフトになってるかも。
410名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 07:42:26 ID:mjVGk/OE
了解です!
411鋭意執筆中〜321 ◆ho7VSuopZo :2007/07/22(日) 18:48:04 ID:eNU9Iesn
不自然なくらい不具合が続きますが、PCがウイルスにやられたようです。
412名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 19:27:20 ID:GlAflHN/
ウイルスごときに負けては駄目だ!
413名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 19:50:38 ID:mjVGk/OE
えっ!マジッスか!?災難ですね…
414鋭意執筆中〜321 ◆ho7VSuopZo :2007/07/22(日) 20:08:11 ID:eNU9Iesn
すさまじくPCが重く、とても投下できるレベルではないのです。
勝手にサイトが開きますし…
415名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 21:20:57 ID:Jf52dhzE
書き込んでる暇があるなら、オンラインでの検出ソフトぐらいは使おうよ…
ttp://www.kaspersky.co.jp/scanforvirus/
期限付き体験版とかもあるんだし。
416鋭意執筆中〜321 ◆ho7VSuopZo :2007/07/23(月) 00:25:58 ID:VexoIn3M
>>411>>414は、携帯からだったんですけどね。これはPCですが。
一応駆除?しまして、確認しましたが、エロパロの方には損害ありません。今も妙に重いですが…

仮眠取ります。
417作業中断〜321 ◆ho7VSuopZo :2007/07/23(月) 22:29:50 ID:5paYc0iB
もう駆除ソフトが使えないほど重い………
……

最早パソコンですらない……
418名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 00:26:22 ID:EZ1JFuiF
OSクリーンインストールでもしろよ
419鋭意執筆中〜321 ◆ho7VSuopZo :2007/07/24(火) 19:54:35 ID:dEsadCFP
色々と予定変更してすみません。

明日の深夜、「あねぶって」と短編(オナニー、きちんと絡むのは後で作ります)を投下します。
「あねぶって」はシリーズ化を予定しています。

なんだか最後通牒っぽくなってしまいましたが、これで失礼します。
420名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 20:35:40 ID:9ENQXdnM
そんな明らかに「ウィルス頑張ってます」なパソコンをネットに繋げるなよ……・
421名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 20:59:39 ID:jAEgFLMR
でも新作には期待。
422横槍の将軍:2007/07/24(火) 22:15:23 ID:4pkCxKwT
空気を読まず『りん×行人』投稿也……

女の子しか居ないこの島で、僕、東方院行人は唯一の男である。
男であるからにはこの島の誰よりも強くなりたい。だから僕は、生活のための労働の合間の時間、やけに強いあのニワトリとの修行は欠かさなかった。
だから、だからこそ。今このとき、なすすべもなく捕まった僕のこの体たらくは認められない。
「ダンナぁー? どしたぁ、なに震えてんだぁ?」
「りんっ……! た、頼むからその……ちゃ、ちゃんと服を着てくれよっ!!」
背の高い少女が、仰向けになった僕の手首を片手で畳に押さえつけ、僕の両足を跨いで顔を近づけてくる。
悔しいことに、村一番の力持ちの彼女の、その凄まじい握力からは逃れることができそうになかった。
高い背と、それに比例するような長い赤髪の、名の通り凛とした姉御肌のこの少女……りん。
しかし、うんと僕の間近に迫った今のりんの顔は、普段の気さくな面立ちが見る影も無い。
日頃外で動いているわりにそれほど焼けていない肌は熱を帯びて桜花色に染まり、眉は八の字に垂れ下がり、眠そうに閉じかけた目は少し潤んでいる。
そして、ただでさえ袖がなく露出度の高い着物を、暑いと独り言を言いつつ右肩からはだけていた。
音も無くかかる暖かい吐息……。僕はそれに触れた首筋が逆に寒気に似た感覚に震え上がるのを感じながら、彼女の息に混ざる酒気に気付いた。
(お酒……そうか、酔っ払ってるのか! あれ、でも……何で? 今日は久しぶりに手料理の味をみてくれってりんに誘われて、そのままりんの家で一緒に夕食をとって……あれ、ちょっと待て?
 ……まさか、りんの食膳にあったアレ、水じゃなくて酒で、それを間違えて……!?)
そんな、やったところで今この時は何の役にも立たない回想をしている間にも、りんは更に膝立ちで僕に迫ってくる。
普段着でも谷間が見えるほどの大きな胸。大きな丸みを帯びた二つのそれは彼女が動くごとに小刻みに揺れ、着崩れしているせいで今にも零れ落ちそうだ。
「(って……何見てるんだ、僕は!)」
ハッと我に返った僕は、さっきからりんのイヤらしい所ばかりを見ていた自分を恥じた。
ならば……と、僕はきつく目を閉じる。よし、これ以上変なことを考えないようにして……!
「どうしたあ? 怖いのかぁー……ねえ、ダンナぁー?」
視界が閉ざされ、僕には酔っ払い特有の間延びした声だけが聞こえるようになった。
「そ……っ、そんなことより、早く手を離して!」
半ば諦めが入っていたが、僕は懸命に叫んだ。
力で負けたとか男のプライドとか、そんなのはもうどうだって良かった。とにかく、これ以上りんに迫られたら、僕は本当にどうにかなってしまいそうだ。
すでに僕も体が熱くなっている……風邪でもないのに、まるでりんの熱がうつったように。
「やーだよー。それじゃあダンナが逃げるじゃんー」
「そ、そんなの当たりまえじゃ…」
僕が喉の奥から張り上げようとした抗議は、唇に舞い降りるように触れた柔らかい感触のせいで、不意に途切れた。
それから、僕の頬に添えられる肌の感触。
さらに、僕の唇の隙間から押し込むようにして、僕の口の中へ進入してくるヌルヌルしたもの。
……酒の味がする。
「!? う、ふむぅっ!!?」
まさかと思い目を開けた僕は愕然とした。
これまでにないぐらい……それはもう、睫の数を言い当てられそうなくらいすぐ近くに、りんの顔がある。
全てを理解した僕は慌ててもがいたが、頬に添えられていたりんの右手が僕の首の後ろに回り、逃すまいとでも言うように僕の後ろ頭から掻き抱いた。
「ふ…んくっ……ん…うぅ……くっ…!」
りんの舌が、僕の舌を、口蓋を、歯茎を舐めている。
口の中で繰り広げられる未体験の感触に、思わず情けない声が漏れてしまう。
真っ赤にした顔をしかめているであろう僕に対して、りんは恍惚として揺れる瞳を僕に向け、優しいような笑みを浮かべていた……。
423横槍の将軍:2007/07/24(火) 22:15:56 ID:4pkCxKwT
「……ンはぁっ……」
ヌチャッという生々しい唾液の音と共に舌が引っ込んでいくのを感じると、りんはようやく唇を離してくれたようだった。
それでも僕に跨ったままのりんの唇と、僕の唇との間に唾液が蜘蛛糸のような橋をつくる。
手首の戒めはもう無かったが、抵抗するだけの精力は先程までの接吻で吸い取られたような気分だった。
「ダンナぁー? どうだぁ、気持ちよかっただろぉー?」
酔いの冷めた様子が無い、いやむしろさっきより酔いが増したようなフラフラした口調で、りんは僕に聞いてくる。
「そ、そんなの、気持ち良くないわけ……ってそうじゃなくて! りん、本当に大丈……っ」
口移しでアルコールを飲まされたのだろうか。僕も頭がボーッとし始めて、言葉が続かない。
目の前で口の周りの唾液を舌で舐め取っているりんは、その引き締まった肉体も相まって獣のようだった。
仕留めた獲物を前にした肉食獣のごとく、クチャッと唾液をこねくり回す音がする。
つい見とれてしまい、言葉を忘れる。
「んお?」
その時、りんが怪訝そうな声をあげた。
「ど……どうしたの?」
「ダンナあ、なんか硬いのが当たってるぉ?」
自分の股間に視線を落としながら彼女は言う。
そこはちょうど、僕の腰から僅かに下の部分で……
「!!!」
って!
ちょっと待て、硬いのって、それは僕の……!
「これ何だあ? ダンナってここにいつも何か入れてんのー?」
島の住民らしい無知な問いかけをしながら、りんは僕の男の部分にズボン越しに触れ……
424横槍の将軍:2007/07/24(火) 22:17:06 ID:4pkCxKwT
この先はご想像にお任せしよう……クク。
…クックック。上の駄文を描いたのは私だが、これは後書きではない。挨拶だ。

私の名は『横槍の将軍』也!

説明しよう! この私『横槍の将軍』とは、様々な盛り上がったエロパロスレに特攻し、ロクに空気を読まずネタ被ってるかも考えず作った駄文を投下しては逃走するヘッポコ将軍!
ちなみに今回の標的である藍蘭島は単行本買ってないしアニメも見てない!雑誌連載で途中から読んだだけの知識で書いた!

おおっと、カエレ&イッテヨシコールに襲われる前に一刻も早く撤退しなくては! ではエロパロを愛する諸君よ、さらば私に二度と会わぬことを祈れ! フハーッハッハッハッハッ!!
425名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 22:27:50 ID:jAEgFLMR
途中からって…
そんな情報量の少なさでよく書けたな。
まぁこれはこれでいいけど。
426名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 22:36:43 ID:vGJx4W81
>>424
むしろGJをあげたくなったぞw
427ウイルスと闘う男〜321 ◆ho7VSuopZo :2007/07/25(水) 00:00:12 ID:WM52/ICO
私はガンガン読み始めたのは2号前からなんですけど…

これっていけない事ですかね?みんな買ってるんですかね?
428 ◆ho7VSuopZo :2007/07/25(水) 09:34:52 ID:WM52/ICO
あれ?強制終了?
デ、データがっ、ディスクに取り出す前に壊れた!?

…この前言った、8/14頃に間に合わせるよう最善の努力を尽くします。
429名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 11:43:46 ID:io44kYG/
>>424
作品より作者のほうがやたらインパクトあるな。
こういうタイプも珍しいよな。
430名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 12:59:11 ID:DGXcwKNa
>>424GJ!!




まあ・・・真剣に続きを投下してくれないか?
431名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 13:01:37 ID:4e7f6i+0
>>424
ワッフルワッフル
432名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 19:33:33 ID:jqqzLbYc
>>424 逃 が す か
433名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 20:18:37 ID:5+1syqXW
>>428
合掌(‐人‐)
434横槍の将軍:2007/07/26(木) 17:53:38 ID:fJSAuMHY
321殿、他に職人の見当たらぬ今、この戦場の命運はお主にかかっているといっても過言ではない。私も心の底で応援しておこう。
435再構成中 ◆ho7VSuopZo :2007/07/26(木) 22:56:22 ID:Lrt2fDEf
横槍殿、ありがとうございます。
みちるネタは一旦消えたので、再構成しますが…雪女テイストを全面に出します。分かる人には分かるかも…

ただそうすると、外伝並みに膨らみそうで…力量の評価されている職人さんはともかく、一度も作品を投下したことのない私がそんなことをしていいのか。第一見合った力量を持っているのか、と。

とりあえず四の五の言わずに執筆に戻りましょう。ではー。
436名前呼んで 1/10:2007/07/27(金) 18:46:01 ID:4u8jx+ZW
ある晴れた日、みちるは散歩をしていた。
その日はさほど暑くもなく、長時間外出できるようになった事もあるので気分転換に、と言うのが理由である。
「ん〜…たまには外に出るのもいいかもしれませんね〜」
みちるが背筋を伸ばしながらそんな事を言ってると、しのぶが前からやってきた。
「あ、しのぶちゃん、こんにちは」
「おお、これはめちる殿!今日は珍しく外に出ているのでござるか?」
しのぶがそう言うとみちるの額に怒りの四つ角が出来る。
「しのぶちゃん、めちるじゃなくてみちるです…」
「え?ああ!す、すまぬでござる!」
「いえ、別にいいですよ…」
みちるはそう言うとしょんぼりしながら歩いていった。

みちるがしばらく歩いていると今度はちかげがやってきた。
「あ、ちかげちゃん」
「あら、さりちるさん、外に出て大丈夫なんですの?」
それを聞くとみちるの額に再び怒りの四つ角が出来る。
「私はみちるです!」
「あ、ごめんなさいですの。私とした事がうっかり…」
「はぁ…いいですよ、別に…」
みちるはさらにしょんぼりして歩いていった。
437名前呼んで 2/10:2007/07/27(金) 18:47:36 ID:4u8jx+ZW
さらにしばらく歩いていると今度はりんがやってきた。
「あ、りんちゃん…」
「おお!み…みげる、だったけか?」
りんがそう言った瞬間、みちるは目に涙を浮かべて顔を真っ赤にして叫んだ。
「私の名前はみちるですーーーーー!」
「うおっ!?」
そしてみちるは走り去っていった。

行人は背負っている籠に野菜を入れて、一人で川のそばを歩いていた。
「ふぅ、しかし相変わらず大きいなぁ、この島の野菜は…ん?」
行人は座りながら川に石ころを投げているみちるを見つけた。
「はぁ…」
「どうしたんですか?みちるさん」
「あ、行人クン…」
みちるは一度行人の方を向いたが、すぐ川に視線を戻した。
「行人クン、私って…皆にとってどうでもいい存在なんでしょうか?」
「え?」
「だって皆、私の名前をちゃんと覚えてくれないし、気づいてもらえない時もあるんですよ…」
みちるはそう言ってまた川に石ころを投げる。
「今日だって…散歩をしていて私の名前をちゃんと呼んでくれた人はいませんでした…」
「みちるさん…」
「昔は皆と結構遊んだんです…だけど皆と接する機会が少なくて…やっぱり忘れられちゃうんでしょうか?」
みちるはそう言うとうつむいてしまった。
438名前呼んで 3/10:2007/07/27(金) 18:49:13 ID:4u8jx+ZW
行人は野菜を入れた籠を下ろすと、みちるの横に座った。
「そんな事ないと思いますよ。皆、みちるさんの事をどうでもいいなんて思ってませんよ」
「…そうでしょうか?」
みちるは顔を上げて行人の方を見る。
「はい、皆、みちるさんに結構感謝していますよ」
「例えば、何ですか?」
「例えば、この前棟梁さん達の怪我を診てくれた事をりんが…」
「そのりんちゃんにさっき名前を間違われたんです…」
「う…」
行人はそう言われると一瞬気まずそうに口を閉じたが、すぐに口を開いた。
「けど、りんがみちるさんの事をどうでもいいだなんて思ってるはずありません」
「でも…」
「それともみちるさんはりんがそんなに薄情な人だと思ってるの?」
「それは…」
「他の皆だって、みちるさんがどうでもいいなんて思ってないと思いますよ。それに…」
行人はみちるの方をじっと見ながら言った。
「僕だってみちるさんの事、どうでもいいだなんて思ってないですし…」
「え?」
「島に流されたばかりの頃はお世話になったし、富士山に連れて行かれた時は助けようとしてくれたじゃないですか。だから僕はみちるさんにすごく感謝してますよ」
「行人クン…」
439名前呼んで 4/10:2007/07/27(金) 18:50:51 ID:4u8jx+ZW
行人は川の方を向くと、そばにあった石ころを川に放り投げた。
「皆、みちるさんの事を大切に思ってるはずです。だからそんなに心配しなくても大丈夫ですよ」
「……そう、ですね」
みちるは行人の肩に頭を乗せると、目を瞑った。
「み、みちるさん?」
「ありがとうございます、行人クン…」
「え?」
「そうやって励ましてくれたの、行人クンだけだったから…」
「みちるさん…」
行人がみちるの方を向いた瞬間、彼女は行人の唇と自分の唇を重ねた。
しばらくして離れるとみちるは熱っぽい目で行人を見つめていた。
「行人クン、またあなたの温もりを私に与えてくれませんか?」
みちるは頬を染めながら目を瞑る。
「…うん」
そして行人も目を瞑り、今度は行人から唇を重ねた。
二人はそのまま行人がみちるの上に覆いかぶさるようにして倒れこんだ。
二人は舌を絡ませ、唾液がみちるの口から零れていく。
「ん、はぁっ…」
「むぅ、ん…」
行人は舌を絡ませながら、右手をみちるの胸へと移していく。
「んんっ…」
行人は胸を掴むと、強弱をつけながら揉みしだく。
440名前呼んで 5/10:2007/07/27(金) 18:52:11 ID:4u8jx+ZW
「ふっ、んっ…」
みちるの口から舌が絡む音と熱を帯びた吐息が漏れる。
すると行人は一旦みちるから唇を離す。
「みちるさん、固くなってるね、ここ」
そう言うと行人はみちるの乳首を服の上から押すように触れる。
「んぅっ!行人ク…んむっ」
行人はみちるの口を再び塞ぎ、舌を絡ませる。
そして今度は彼女の乳首を押すようにして攻め始める。
「んんんっ!んぅ〜っ!」
みちるは潤んだ瞳で行人の方を見つめるが、行人はそれに構わずみちるを攻め続ける。
「ん、むぅ…ふぁ…」
行人は左手で乳首を攻めながら、右手を移動させて太股を撫で始めた。
「はぁっ…ん、ちゅ…」
行人の右手はみちるのスカートの中に入り込み、下着越しに秘所に触れる。
「んむっ!?んんっ!」
行人は再びみちるから唇を離すと、二人の間に唾液の糸が出来る。
「もう濡れてるね、みちるさんのここ…」
行人は下からゆっくりみちるのそこを撫で上げる。
「ふぁっ!…行人…クン…」
行人はまたみちると舌を絡ませ始め、左手で乳首、右手で秘所を攻める。
441名前呼んで 6/10:2007/07/27(金) 18:53:38 ID:4u8jx+ZW
「はっ、んっ…むぅっ!」
行人は下着の上からクリトリスを押し撫でるように刺激する。
「んんっ!んむぅ〜っ!」
みちるは刺激に耐えられず、両手で行人の服をぎゅっと掴む。
行人はさらに左手で乳首を攻め、右手を下着の中に潜りこませる。
そして中指をみちるの中に入れ、親指でクリトリスを押し撫でる。
「ん〜っ!ふぁっ!むぅっ!」
行人はさらに人差し指も中に入れ、中指と一緒にみちるの中をかき混ぜる。
淫らな水音とみちるの喘ぎ声が混ざり合い、大きくなっていく。
「んぅぅっ!ふぁ、行人…クン、んむぅっ!はぁっ!私、もう…むぅっ!」
行人はみちるの言葉を聞くと、より激しくみちるを刺激していく。
「んんーーーーっ!」
みちるは絶頂を迎え、行人の指を締め付け、彼の服を引っ張りながら体を硬直させる。
そしてみちるの体から力が抜けると、行人は彼女の中から指を引き抜き、唇を離した。
みちるは瞳を潤ませ、行人の顔をじっと見つめる。
「行人…クン…もっと…行人クンを…ください…」
「みちるさん…」
行人はそう言うとみちるの下着に手をかけ、それを脱がした。
下着はすでにぐしょぐしょに濡れており、みちるの秘所と下着の間に一瞬、愛液の糸が引いた。
442名前呼んで 7/10:2007/07/27(金) 18:54:58 ID:4u8jx+ZW
行人はズボンから大きく硬くなったものを取り出し、彼女の秘所にそれを当てる。
「行くよ、みちるさん」
そう言うと行人はみちるの中に自身を入れる。
「んぁぁぁぁぁっ!」
行人は腰を動かし、みちるの奥を突く。
「んっ!行人、クンッ!私の、私の名前を、呼んでくださいっ!」
「くっ、みちるさんっ!」
「んぅぅっ!もう、一度!」
「みちる…さん!」
「もっと、もっとお願いしますっ!」
「はっ!みちる…さん!みちるさん!」
「行人クン!行人クンッ!」
二人はお互いの名前を呼び合いながら腰の動きを激しくしていく。
「みちるさん!みちるさん!」
「ふぁぁぁぁっ!行人クンッ!」
行人が一気に奥まで突くと、みちるは体を大きく仰け反らせ、行人を締め付ける。
「んぁぁぁぁぁぁっ!」
「くぅぅっ!みちるさんっ!」
行人も限界を迎え、みちるの中に熱いものを注ぎ込む。
やがて二人は脱力し、行人はみちるに覆いかぶさるように倒れた。
するとみちるは行人にぎゅっと抱きついてきた。
「行人クン…もう一度、名前を…」
「みちるさん…」
みちるは名前を呼ばれると、抱きつく力を強くする。
443名前呼んで 8/10:2007/07/27(金) 18:56:29 ID:4u8jx+ZW
「もう一度…」
「…みちるさん」
「……はい」
みちるはそう言うと頬を染め、さらに抱きつく力を強くした。

夕日が沈んでいく中、行人とみちるは並んで歩いていた。
みちるはどこか幸せな表情で行人を見つめている。
すると前方から何人かが二人の方に走ってきた。
「いたいた!お〜い!」
「あれ?みんな…」
やって来たのは、みちるの名前を間違えた三人とすずだった。
「どうしたの?」
「いや、み…みちるに謝ろうと思ってさ…」
「え?」
「三人とも、み…みちるちゃんの名前を間違えたのを気にしてね、謝ろうと思って探してたんだって」
すずは三人の方を見ながらそう説明した。
「けど何ですずちゃんまで…」
「いや、事情を話したら手伝うって言ってくれてさ」
りんがそう言うとしのぶがみちるの前に出てきた。
「み…みちる殿、これはお詫びのしるしでござる!」
そう言うとしのぶはある紙切れをみちるに手渡した。
444名前呼んで 9/10:2007/07/27(金) 18:57:54 ID:4u8jx+ZW
「え〜っと…『師匠になでなでしてもらう券』?」
「うむ!」
「は?」
それを聞くと行人はみちるの持ってる紙を見て、しのぶの方を向いた。
「これ、誰が作ったの?」
「拙者でござる」
「僕、聞いてないんだけど」
「む…ダ、ダメでござるか?」
行人はそう聞かれるとみちるの方を見る。
みちるは券を目を輝かせながら見ていた。
「…はぁ、仕方がないなぁ…」
「いいのでござるか?」
「う…まぁ、うん…」
「では早速!」
そう言うとしのぶは行人に券を渡す。
「何?」
「なでなでして欲しいでござ…」
行人はしのぶが全部言う前にしのぶにチョップを喰らわせた。
「調子に乗るな」
すると今度はちかげがみちるの前に出てきた。
445名前呼んで 10/10:2007/07/27(金) 18:59:13 ID:4u8jx+ZW
「み…み…みちるちゃん、私からはこれを」
そう言うとちかげはみちるに持っていた風呂敷を渡す。
「これは?」
「『なーす』服ですの」
「茄子服…ですか?」
「いえ、なーす服です。看病とかをする時、女の人はこの服を着るらしいですの」
「へぇ…」
みちるは不思議そうに渡された風呂敷を見る。
(ちかげさんの説明、外れてないとは思うけど引っかかるなぁ…)
そして最後にりんがみちるの前に出てくる。
「あたいからはこれだ」
「……これは?」
りんが渡した物はよく分からない道具類だった。
「いや、薬の調合とかに使う道具なんだけど…」
「…お気持ちだけ受け取っておきます」
「う……」
すると行人はみちるの肩に手を置いた。
「ほら、皆、みちるさんの事を大切に思ってるでしょ」
「………はい!」
みちるは満面の笑みでそう答えた。
「さ、早く帰ろ!行人とみてるちゃんも!」
「みちるです!」
446256:2007/07/27(金) 19:00:39 ID:4u8jx+ZW
誰も待ってないかもしれんがまた来たよ
今回はオチが長くなってしまってごめんよ
次は行人×梅梅を書くつもり
その後は行人×あやね、行人×まちで行こうかなとか思ってる
447リクエストした人:2007/07/27(金) 19:24:21 ID:4EpHav3+
おおっ!256さん、ごぶさたです!!
毎度神クラスのGJな作品投下ありがとうございます!!
梅梅ネタも期待しています!!!
448名無しさん@ピンキー:2007/07/27(金) 21:08:00 ID:NskBLwLR
この話のメインキャラ(ヒロイン)って何人いたっけ?
449名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 00:51:17 ID:NAfeZrbO
おつかれさまです。GJ!です。
なかなかみちるのSSってのはないですからうれしいものです。次の作品も楽しみにしてます。
頑張ってください。
450名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 00:59:15 ID:Q//r2Itc
自分でもSS書いてみようと思うんだが
日常描写はなんとか書けると思うが、問題はHシーンだ。
別に作家目指したり、同人誌作るとかじゃないから、本格的に練習する気はないし。

職人さんはエロライトノベルとか参考にしてるの?
451名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 03:43:49 ID:kRXIr/kH
GJ!!でもみちるってそんな覚えにくいかな・・・

>>450最初の方は他の職人さんのを参考にして、それを改良、オリジナリティを追加って感じ。

慣れた今はだいたい使い回しを改良、またオリジナリティを追加みたいな感じ。
452名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 11:09:00 ID:HInc1S0X
ところでこのスレは批判禁止なの?

否定的なコメントが見当たらないんだが
453名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 11:15:49 ID:/A6hzNzZ
過疎り気味なSSスレなんて総マンセー的な所が多いよ
作品の最低限のレベルさえあればね
454名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 11:28:07 ID:HInc1S0X
そんなもんですかね。

じゃ、私はもっと活発なとこ行きます。
455名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 18:12:14 ID:MM8iV8P6
>>454離さないぞ!
456名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 18:27:20 ID:VYnCb4R8
>>455
おいおい、別にくさすことしかしない何も寄与せんROMが消えたところで痛くも痒くも無かろうに。
ほっといたれよ、そんなの。
457名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 20:37:58 ID:SNmzrmPa
>448

ヒロイン すず
メインキャラ あやね まち りん ちかげ
ゆきの 梅梅 しのぶ みちる
458450:2007/07/29(日) 02:42:26 ID:XEPyFG4z
>>451
助言ありがとうございます。

>>436
GJです。
459名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 06:14:37 ID:NIjKp4AI
>>457
サンクス
460名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 11:52:18 ID:NIjKp4AI
同じテレ東の瀬戸の花嫁スレ(エロパロ)が大変なことに!
461名無しさん@ピンキー:2007/07/29(日) 17:00:26 ID:Qh/YAAsx
行ってみたが酷いことになってたな

さて、そろそろ10Pぐらいのハーレムものが読みたいです
462名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 17:56:00 ID:+r/DB1TW
ハーレムに程がある
463名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 19:19:34 ID:KkHoY0is
>>461
ハーレムっつーより逆輪姦じゃね?w
464名無しさん@ピンキー:2007/07/29(日) 19:51:49 ID:UHNLWB+Q
まさかあそこまで斜め上をいった直球がくるとは
465名無しさん@ピンキー:2007/07/29(日) 20:40:12 ID:NIjKp4AI
名無しが選挙行こうじゃないとなんかホッとする
466名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 00:36:37 ID:VSNhfJF7
水着から零れ落ちそうなみちるのおっぱい…

だれかみちるの作品を…
467名無しさん@ピンキー:2007/08/01(水) 04:46:24 ID:/YWJb5cA
投下して
468名無しさん@ピンキー:2007/08/01(水) 21:09:41 ID:bXQzqmOK
ください


あ〜、今日こそアニメ見よう
469名無しさん@ピンキー:2007/08/02(木) 13:37:46 ID:8N0JglnF
アニメを見てすずが黒化しないか期待してるのは俺だけだろうか?
空鍋とか一人糸電話とか……
470名無しさん@ピンキー:2007/08/02(木) 18:55:26 ID:Fx6vL3o7
大丈夫だ、俺がいるww
471名無しさん@ピンキー:2007/08/02(木) 21:35:12 ID:Y9wZb6M5
空鍋ってwww

それなんて楓?
472名無しさん@ピンキー:2007/08/02(木) 23:37:20 ID:kJfl9+0N
美咲って告白する寸前で想い人が数ヶ月も行方不明になってキモウト化しないか心配だ。
行人から手紙が届き、兄を追うも遭難し藍蘭島へ。島の環境も手伝って行人に会うなり押し倒して兄妹の壁を超えそう。
473名無しさん@ピンキー:2007/08/03(金) 23:22:56 ID:TfuXVHn0
突然だが質問。保管庫の更新って何ヶ月おき?
474名無しさん@ピンキー:2007/08/03(金) 23:40:27 ID:aPBbjsaU
sageなさい
475名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 02:21:08 ID:m1k6N6NG
閑散としてるな…

誰かいないのか?
476名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 02:23:27 ID:FJzTGs5Y
いるぞ
477名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 09:03:03 ID:GOhG9syU
ここにもいるぞ。

…新作読みたいな。
478名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 14:53:29 ID:rP4UlLNV
アニメ版のしのぶの話を見てふと思ったんだ。胸もまれただけで力が抜けるぐらい敏感だったら、ちかげの玩具にされるんじゃないかって。そしたら、行人が喜ぶためといって色々実験しそうなんじゃないかって。そんな妄想するのはオレだけか。
479名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 15:24:46 ID:nb0zH5y+
黒っぽいジャージ、首にかけた黄色いタオル。
それは小汚いオヤジが流されてきたことから始まった。

血作〜踏みにじられた無垢な蕾〜

かみんぐ すーん
480名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 15:33:11 ID:cIIcbYll
>>478
言いたいことがよくわからんから、SSにしてくれないか
481遅くてすいません ◆ho7VSuopZo :2007/08/06(月) 22:09:54 ID:sFN28tsa
みちるは凍結して、とりあえずまち×あやねの姉妹オナニーを投下しようかと思います。

今から書くんですけど…。
482名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 22:36:28 ID:jkatPmI8
了解!待ってました!!
483からめて:2007/08/06(月) 22:52:49 ID:sFN28tsa
「お、お姉ぇ様…やっぱりこんな所じゃ…」

―島唯一の神社。ここの一室から、微かに声が洩れている。

「あやね、私達がしているのは子作りの練習でしょ?後でちゃんと役立てれば海龍様だってお喜びよ」
「で、でも…」
まちの瞳が妖しく光ったことにあやねは気付かなかった。
「うふふ、てっぺんをこんなにして言うことかしら? 」
あやねの胸の辺りに手をやると、巫女衣装の上からでも乳首が硬くなっているのが分かった。
484からめて:2007/08/06(月) 23:07:50 ID:sFN28tsa
まちは巫女衣装ごと乳首を摘み上げ、指の腹でこするようにする。
「んんっ…ふう…」
あやねの吐息が次第に甘くなってくる。
「こないだしたのを思い出したのかしら?それだけでこんなに…」
まちはあやねの衣装をずらし、右の乳房を露わにした。
軽く乳首を弾くと、びくっと体も反応する。
「相変わらず小さいけど、味はおいしいのよね」
まちは言うと乳首を口に含んだ。
「はぁ…ふ、二人でこんなはしたないことするののどこが練習よ…」
あやねは息を上げながら反論する。
「そのはしたない のを見つけて、私に教えたのは誰かしら?」
485からめて:2007/08/06(月) 23:25:59 ID:sFN28tsa
…3年前、ある日の夜。まちとあやねは夜遅くまで話していた。
「じゃお姉ぇ様、ちょっと待っててね」
「ああ…分かった」
そこは姉妹のカンである。
あやねは厠に向かう途中、ちづるの部屋の前を通った。
すると―

「くぅ…んっ……はぁ…」
もう娘は寝たと思ったのか、一糸まとわぬ姿のちづるが自身を慰めていた。
聞いたこともないような湿っぽい音がする。
あやねは静かにその場を離れた。

「お母様が?…」
まちは期待と不安の入り交じった表情をして、あやねの後についていった。
486からめて:2007/08/06(月) 23:44:16 ID:sFN28tsa
「す、すごい…」
話には聞いていたものの、初めてその行為を見たまちはつぶやいた。
ちづるの右手は秘裂をなぞり、時々その内部へ出入りする。そのたびに喘ぎ声が口から洩れ出た。
もう一方の手は乳房の上を滑り、ゆさゆさと下から揉んだり乳首を触ったりと動き回る。
そんな動きが、蝋燭の暗い光の下浮かびあがっていた。
まちが引き込まれている間、あやねは落ち着かない様子だった。
くちゅ…にちゃ…といった耳慣れない水音のためかも知れない。
487 ◆ho7VSuopZo :2007/08/06(月) 23:44:56 ID:sFN28tsa
睡魔に負けました
488からめて:2007/08/07(火) 09:02:31 ID:2Hr+uVxf
「お姉ぇ様、お母様は一体…」
当惑するあやねを尻目に、まちは佳境になったその行為を見つめる。
ちづるは夫を呼びながら、手をますます速く大胆に動かした。
「んぁっ、あなた……くふぅ…あっ、あああああっ!」
と、突然ちづるの体が弾かれたように動いた。
「(…あれが、絶頂…)」
昂奮しながらも、秘め事を覗き見た罪悪感を感じながらまちは思った。
「(今のお母様、綺麗…)」

「ねえお姉ぇ様、さっきのあれは…」
あやねは未だに知らないようだ。
「私が教えてあげるから、お母様と同じ格好になりなさい」
まちは微笑んだ。
489からめて:2007/08/07(火) 09:27:42 ID:2Hr+uVxf
「えっ!?…つまり、裸になれって?」
「何を身構えているのよ、早く脱いじゃいなさい」
姉の口調に苛立ちを感じたのか、あやねは文句をいいながらも衣装をすべて脱いだ。
「で、こんな格好で…きゃっ!」
まちはあやねを布団の上に押し倒した。
「おっ重いわよ、お姉ぇ様どいて頂戴」
憎まれ口をたたくあやねを楽しそうな目で見てまちは言った。
「ふふ…私が重いですって?」
あやねは呪われるのを覚悟した。
が、体に走ったのは別の感覚である。
ちゅ…
まちが、あやねの胸に口付けしたのだ。
490からめて:2007/08/07(火) 09:58:46 ID:2Hr+uVxf
今に比べれば拙い仕草だが、そのような感覚を味わったことのないあやねは敏感に反応した。
「な、何を…」
「さっきの説明よ、これは相手がいた場合だけど」
しれっと言う。
「え?」
「さっきのはね…子作りよ」
「子作りって…こんなことするの?」
「ふふ、もっといろんなことね」
まちは胸の愛撫を続けながら手を下にもっていく。
まちの手があやねの秘部に触れた。
「あっ!…」
あやねは反射的にまちの手を掴んだ。
「あやねは自分の手でしたいのかしら?」
まちが意地悪く笑う。
491からめて:2007/08/07(火) 10:28:02 ID:2Hr+uVxf
「違う、違うわよ…」
必死に否定するあやねを見てまちは言った。
「じゃ、私が手伝ってあげるわ」
まちはあやねの手を秘部にあてがい、指を動かした。
「ひゃっ…くぅ」
あやねが堪えきれず声を出す。
「乳首もこんなにして…気持ちいいの?」
あやねは答えるか迷っている様子だったが、小さく首を縦に振った。
まちはそれを聞くと手を加速させ、乳首をより強く吸い立てた。
「つ、強…はあああっ!」
ふいにあやねが叫んだ。脱力し、息を吐く。
「あやね、もういっちゃったのかしら?…早いわよ」
まちはいやらしく笑った。
492名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 10:29:58 ID:vTr1jyEC
書きながらなら市ね
493名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 19:55:40 ID:nGNiCAty
メモ帳なりに一通り書き上げてから一気に投下しろ
494 ◆ho7VSuopZo :2007/08/07(火) 21:31:18 ID:2Hr+uVxf
原稿は手元にあるのですが携帯の方から書き込んだので、異常に遅くなってしまいました。

結局再度しくじったので、投下は止めようと思います。
スレ汚し、そして期待してくれた方申し訳ありません。今度お祓いでも受けてから出直します。
495名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 22:42:09 ID:C/sskq9E
藍蘭島を今風の学園モノにアレンジしたSSを投下しちゃまずい?
まだ企画段階だけど。
496名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 23:06:13 ID:7RrR1Uet
おれは大歓迎だぜ
497495:2007/08/07(火) 23:29:54 ID:C/sskq9E
>>496
ありがたい言葉どうも。
ただこういうのは初めて書くからエロがなかったらごめん。
498名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 23:52:24 ID:5SStsvv1
>>495
オレも良いと思う。
あと、エロのないSSでも良いと思うけど、みんなは嫌なのかな?
そもそもエロじゃないパロSS板ってないよね?
499名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 00:40:37 ID:DvfiqlLL
エロく無くても、エッチぐらいいれるのがマナーだがな
毎回じゃなきゃ許されるだろう
職人が多いスレでもないし
500名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 01:42:28 ID:WljU2kKk
>>499
はいはいワロスワロス
501名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 03:27:24 ID:sUBYDPTA
>>497
原作うろ覚えだが、 確か学園ネタになりそうなエピソードがあった気がする。
今風かどうかはともかく、ちゃんと学園ストーリーなので、アレンジする手間が省けるかと。

それとも、未だ見ぬ妹を出すためならば、アレンジを止めはしない!
502495:2007/08/08(水) 15:43:13 ID:wtsGkbit
できました。今から投下するけど
外伝的お話です。ねんのため。
503ながされて藍蘭島 外伝:2007/08/08(水) 15:45:04 ID:wtsGkbit
アレンジして、学園
第1話 新米教師、東方院行人

藍蘭女子学園。
評判はそこそこで、活発な生徒が多いことが売りである。
今回の話は一人の新米教師が学園にやってくるところから始まる・・・

始業式の前日新米教師、東方院行人は校長室に呼び出された。
校長室のイスには理事長兼校長のこと(通称オババ先生)がすわっている。
「婿・・・じゃなくて東方院先生。君には3年I(アイ)組を担当してもらう。」
しょっぱなから台詞をまちがえていたが、行人はツッコまないことにした。
「はあ・・・でもI組は問題児があつまってると聞いたのですが僕みたいな新米で大丈夫なんですか?」
「タマナシじゃから平気じゃろ。」
「どういう意味っスかそれ・・・」
「おまえはここで女を知るといい。どうせ彼女いない歴14年じゃろ?」
「いや実年齢出さないでくださいよ!仮にも教師って設定なんですから。」
そんないい加減な理由だったが承諾し行人は校長室をあとにした。
504ながされて藍蘭島 外伝:2007/08/08(水) 15:46:44 ID:wtsGkbit
そして翌日、始業式が終わり教室でHRをする時間となった。行人は教室の引き戸の前にいた。
「・・・よし、行くか!」
行人は引き戸をあけた。すると上から黒板消し
・・・ではなく人が落ちてきて行人は押し潰されてしまった。
「うふふ、おはよ先生。」
声の主は不思議系少女、まちである。
行人は鼻血を出しながらたずねた。
「えーと、気付かなかった僕もアレだけど・・・どうやって待ってたの?」
「それは聞かないお・約・束。」
そんな会話をしていると、今度は二人の声がきこえた。
「ちょっとお姉様。朝っぱらから何してんのよ!」
「先生のびちゃってるよ。」
一人はクラス一の目立ちたがり屋のあやね。
もう一人はクラス一の天然少女のすずである。
「ごめん、教壇に・・立たせて・・くれ・・。」
この時点ですでに死にそうな行人であった。
505ながされて藍蘭島 外伝:2007/08/08(水) 15:48:05 ID:wtsGkbit
ようやく行人は教壇に立ってHRを始めた。
「えー皆さん始めまして。今日からこのクラスの担任を任されました東方院行人です!
 新米ですがよろしく!さっそくだけど出席とります。まずはあやね。」
「はいはーい!」
「おっ、元気だね。」
「そりゃあもう。私はクラス一可憐で淑やかな美少女ですもの〜。」
そんな台詞を言った直後あやねはまちの式神にボコボコにされた。
「ちょっとォ!あやね大丈夫か!?」
「大丈夫だよ。だってあやねだもん。」
「いやいやいやそういう問題か!?まあいいや。次しのぶ。」
しかし席にしのぶの姿はない。
『あれ、遅刻か?』
と思った直後、
「はーい!いるでござるー!!」
という声と共に引き戸ごと前にたおれてきた少女がいた。
「いたた・・・教室に入ろうとしたらずっこけてしまったでござる〜。」
「どんなずっこけ方したらそんなんなるんだ!?てゆーか完全に遅刻だよ!!」
「う〜、今度は2時に出るでござる。」
「しのぶちゃん方向音痴だからね〜。」
「もうそれ方向音痴とかそういうレベルじゃないよ!次すず。」
「あ、はい。」
とここであやねが復活する。
「先生。一つ言っとくけどすずは豆大福がからむと人がかわるから気をつけてね。」
「うにゃ。そんなことないよ〜。」
そういうすずの机には豆大福がのっている。
「わかった。とりあえずわかった。次ちかげ。」
「はいですの。」
クラス一の優等生ちかげ。クラスの学級委員でもある。
「この学園でわからないことがあれば私にいつでもどうぞですの。」
「ああ、よろしく。」
この時ちかげが怪しい笑みをしたことは誰も気付かなかった。
506ながされて藍蘭島 外伝:2007/08/08(水) 15:49:38 ID:wtsGkbit
「次は、まち。」
「・・・・・。」
返事がない。
「おーい、お姉様ー?」
あやねが調べる。
「・・・目開けたまま寝てるわね、こりゃ。」
「はあ・・・次みこと。」
「はいはい。」
返事をしたあともみことは続けた。
「まあ、ほなよろしくたのむわ。ただしりん姉様に手出したらただじゃおかんぞコラ!!」
『コラ!?仮にも教師にむかってコラっていうか!?』
と思ったがその時りんの机から木槌が飛んできてみことに命中したのでツッコまないことにした。
「えー次は梅・・・」
と言いかけたその時、
「待ってください!私をぬかしてます!!」
声の主はみちるだった。
行人はあわてて名簿を見直した。
「あっ、ホントだごめん。ではみきる。」
「いやみちるです。ぬかした上に名前間違えないでくださいよ。なにげかっこ良さげですけど。」
行人は続けた。
「はい次、梅梅。」
「はいデスヨ。」
しかし声はしても姿がみえない。
「あれ・・・どこにいるの?」
「ここデスヨ〜。」
すると机の横にあるバックからにょっと顔を出した。
「エスパー○東かキミは!?てゆーかどうやって入ったの!?」
「ごめんなさいデスネ・・・。」
「梅梅恥ずかしがり屋さんだもんね。」
クラス一のおませさんゆきのが言う。
「・・・えーとゆきの?キミは何してんの?」
「何ってお化粧よ。」
ゆきのの顔はなんかすごいことになっていた。(想像にお任せします。)
とりあえず行人はスルーした。
「んじゃあ最後、りん。」
「うっす。」
クラス一のないすばでぃのりん。女子にモテモテである。
『みことが手出すなというのもわかる気がするな・・・』
と思った矢先いつの間にかりんの背後にまわっていたみことがりんの胸を揉みはじめた。
行人は本日2回目の鼻血を出した。
「コラみこと!!いっつもやめろって言ってんだろ!!」
「せやかて時代はきゅっきゅっぼんよりぼんっきゅっぼんやないか〜。」
みことがそう言うと、
「誰がきゅっきゅっぼんだコラァ−−−っ!!!」
となぜかあやねがキレ出した。
するとクラスはもめにもめた。いろんな意味で。
『マズイぞ・・・早くも学級崩壊!?』
と行人が思ったその時

キーンコーンカーンコーン・・・チャイムが鳴った。
507ながされて藍蘭島 外伝:2007/08/08(水) 15:50:56 ID:wtsGkbit
『くそ、結局出席とるだけで終わっちゃたよ・・・。けど最後のシメは・・・。』
「先生〜。」
すずが言う。
「今日お祭があるからみんな帰っちゃたよ。」
教室を見渡すと行人とすず以外誰もいなかった。
「僕ってこういうの才能ないのかなぁ・・・」
行人がおちこんでいるとすずがこう言った。
「先生、まだ始まったばかりだよ。それにみんないい人たちだし。お互いがんばろう!」
「・・・そうだね。ありがとうすず。」
『そうだよ!こんなことでおちこんでどうする!!』
新米教師、行人はすこしついたのだった。

しかし外から見ていたオババ先生は、
「フフ・・まだまだこれからじゃよ、東方院先生。」
と不敵な笑みをこぼしていた。

ー完ー
508名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 16:09:28 ID:G9d8fMbh
>>501
いくとが先生なんだっけ?
509495:2007/08/08(水) 16:11:08 ID:wtsGkbit
・・・という訳で完成しました。が、
みごとにエロのないSSになってしまった。
あとアドバイスを書いてくれた人いたみたいだけど
書き上げていたからみれなかった。申し訳ない。

できれば感想ください。
510名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 21:49:17 ID:AiBukE/C
これは続きものなのかな?
511名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 21:55:27 ID:AiBukE/C
「愛撫」ね…

>>510の続き
日常の一コマ?もいいけど行人は高学年クラスだからな。
512名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 22:59:04 ID:sUBYDPTA
>>509
コメディチックな雰囲気が伝わってきて、好印象。頑張れ。
でも他人数描写って大変だな、展開が進まなそーで。
1話ごとの人数は絞った方がテンポいいかもね。3Pぐらいに。

>>508
そうだった、確か。そしてすずが勉強嫌いで逃げ回るってのは何となく覚えてる。
513495:2007/08/09(木) 18:39:43 ID:hyuS8vrt
>>510
希望があればまた書きます。
>>512
お褒めの言葉感謝します。
あと僕の場合はコメディが多めですがよろしくお願いします。
514名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 17:33:31 ID:qUTNajNf
エロはなかったけどおもしろい!!
個人的にGJ!!
515名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 01:29:16 ID:oyhBrtaA
>>513
賑やかで楽しいね。エロはないけどよかったよ。

ところで、自分はSSに初挑戦しているのだが、予想以上に難しく、導入部で止まっている。
職人さんやプロは凄いと改めて思う。
516名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 15:49:05 ID:UqEUjU6k
かがみちゃんキボン
517名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 21:32:45 ID:f0odVnAT
そんな>>515のためにエロパロの書き方(初心者用)を書いてみた。

1、ここの保管庫とかエロパロ保管庫とかから出来るだけたくさんのSSを読んで勉強する。
2、起承転結のパターンや表現や描写などのポイントをできるだけ覚える。(メモ帳に書いておくと良い)
3、意欲がわかないようなら妄想するなりどっか見て来るなりして性欲を掻き立てる。
4、ムラムラっときたら真っ白のメモ帳に一気に書き上げる。
5、書き終えたら(あるならば)パターンを記したメモ帳を開いておかしい所や気に入らない表現などを直す。
6、注意書き等があるならそれを先に知らせてから、スレに投下!、(題名などをつけたほうがいい)

こうすればそれなりにいいものが出来ると思う。
そして何回か書いているうちに自分でアレンジができたり、オリジナリティー溢れる作品を書けたり出来るようになる。

そうそう、本当にすごい職人の作品は読んだだけでムラムラしてきちゃうものなんだぜ?
518名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 10:12:46 ID:gkuQ7PxA
>>517
参考になるわ
GJ
519名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 04:19:55 ID:iTVN28j2
保守
520515:2007/08/14(火) 00:29:23 ID:Hyd8sGdC
>>517
助言ありがとう。がんばってみます
521名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 04:02:37 ID:mpXSP/Mj
ただいま書き上げた。誰か人がいるなら投下したいが、さすがのこの時間はいないか?
522名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 04:10:12 ID:oyrRiRRU
いるぜ
523タイトル未定1/4:2007/08/14(火) 04:25:45 ID:mpXSP/Mj
おお、人がいた。それならばと投下。

1?
すずは深刻に悩んでいた。最近行人が一緒にお風呂に入ってくれないのだ。
それどころか一緒に遊ぼうともしてくれない。近くによると真っ赤になって逃げていってしまうのだ。
何か嫌われるようなことをしてしまったのだろうか?しかしこんなことは誰にも相談なんかできない。
『行人がすずの家を嫌がっている』なんてことを言われてしまえばもう一緒には暮らせないかもしれない。
行人が暮らすのになれてしまった家。もう一人暮らしは耐え難い。
そして悩んだ末にすずは結論を出した。直接聞けばいいのだ、悩んでいるから変な考えが浮かぶ。
しかし逃げられてしまうならどうすれば…
「そうだっ!そうと決まれば…でも…行人答えてくれるかなぁ…」
不安に思いながら計画を練っていくすずだった。

最近行人はかなり深刻に悩んでいた。もう我慢ができないところまで来ているのだ。
ぶっちゃけ溜まりに溜まっているのだ。いつ人に侵入されるかわからない風呂で処理することは不可能だ。
というか自家発電中にすずが「はいるよ〜」などと声をかけてきたときには一度死んでから生き返った気がした。
かなりあわてて「まったァ!とりあえず今は駄目!後少し待って!というか入ってこないでぇ!」
という声が間に合ったときには真剣に自分を褒めたモノだ。あまり褒められたものではないが。
そのようなわけで、もう数ヶ月は抜いていない。このまま行くと聖人になってしまうのはないかと思っているくらいだ。
普段の生活自体が労働なので、ある程度は昇華できてはいるが、無にならないのが性欲というモノ。
最近はすずや他の女の子が寄ってくるだけでまずいくらいだ。後ろから抱きつかれたときは本気でまずかった。
もう一人で処理できるところはないのだろうか。今度からあげさんにでも…いや、あれ人間じゃないし。
いっそのこと一人で掘っ立て小屋でもたてようか。そこでなら…と危険思考に埋没していく。
女の子を襲うことをしないのが彼の良いところなのか。それともヘタレなだけなのか。
とりあえず、今日のところは風呂に入って寝てしまおう。そう考えた。
「すず、お風呂先に入っていいかい?もう眠くって…」
「えっと…ああ、うん、良いよ?」
…?何かすずの態度がおかしかったがまあいい。彼女も疲れているのだろう。
滝に落ちることなんて人間そう何度もしたくないよなぁ。あれ?今日で何度目だったっけ?
なんて取り留めのないことを考えながら脱衣所に入っていく行人。
すずの眼が、強い決意の光を灯しているのに気づかないまま…
524タイトル未定2/4:2007/08/14(火) 04:26:19 ID:mpXSP/Mj
2?
とりあえずいつものように頭から流す。一日でこの瞬間が一番生きていると思えるときかもしれない。
「っぷはぁ。うん、いいなぁ、やっぱり」
思わず独り言もでてしまう。しかたないじゃないか。だから
「行人?入るよ?」
などという声に反応できないのも仕方がないのだ。
いや、ちょっとぉ!?なんて言えないぐらいのレスポンス、これはもう『答えは聞いてないけど』というレベルだ。
ガラ!とかなりの勢いで戸が開いた。そこにいたのは申し訳程度の手ぬぐいで前を隠した全裸のすず。
もう今の自分では耐えられない。一気に息子が総立ちである。こちらも手ぬぐいで隠す。というか見つかるとまずい、超まずい。
「ちょっとすず!入って来ないでっていつも言っているだろ!?」
言い方がきつくなったが仕方がない。近寄られると紙より薄い理性が崩壊しそうなんだから。

無言で近寄っていくすず。行人の肩を両手でしっかりとつかんだ。
すずの考えた計画。それは行人が嫌がっても無理矢理お風呂に入っていくこと。
夜中で裸ならば行人も逃げようとしないだろうし、タイミングさえ逃さなかったら確実に話ができる。
計画と言うには稚拙すぎる気もするが、そこはすず、本来計画なんか立てられるような子ではないのだ。
「行人」
真剣に眼を覗く。聞きたいことがあったら相手の目を見て話せとおばばに言われている。
裸の付き合いとも言うし、聞きたいことがあったら風呂が一番だと思ったのだ。
行人は真っ赤になっている。やっぱり怒っているのだろうか?いや、なぜ怒っているのか聞かなければ謝ることすらできない。
「いくと、最近何かあった?どうして一緒にお風呂入ってくれないの?」
やっぱり自分が悪いのだろうか?行人に嫌われた?何をしてしまったんだろうか?
「やっぱり私が悪いの?な…何か嫌われる…よ…なコトしたのかなぁ…?
私が悪いなら…何が…わ…悪いのか…グスッ…言ってよぉ…頑張ってなおすから…
だから…で…出て行くなんてしないでよぉ…」
駄目だ。行人に嫌われていると思うと涙が出てくる。後は泣き声だけで話したいことも満足に話せない。
どうしたら良いんだろう。行人の肩をしっかりと押さえながらすずは途方に暮れた。

行人はかなり焦っていた。すずがそんな風に考えていたなんて全く持って考えもしなかった。
泣かせるのはまずいが、今の状況だって凄くまずい。しかし目の前で泣いている女の子がいるのだ。
慰めなかったら男が廃る。頭の片隅で女の子の匂いってなんて甘い匂いがするんだろう。
妹なんかと大違いだなぁ…とか脱線しまくる思考を封印する。
「すず。よく聞いて。僕はこの家を出て行こうなんて考えていないし、すずを嫌いになんてなるわけないじゃないか。
そりゃ最近避けていたのは悪かったけど…それはすずが悪い訳じゃないし。それに最初にすずが助けてくれなかったら
僕は死んでいたんだから。そんなすずを嫌いになんてなれないよ。むしろ僕はすずが好きだよ」
さらりと言ったが心臓がバクバク鳴っている。顔もよく見ればさっきより真っ赤になっているだろう。
これはすずが『好き』ということの意味を取り違えることを前提で言っているので少し卑怯な気もしたが、
今は本当の心を伝えるのが一番なのだと思った。
「だから、ね?泣き止んでよ、すず」
頭を抱えて撫でてあげる。妹泣いたときはよくこうしたものだが、同年代にしてよいものなのかはわからない。
でも嫌がってはいないようだ。そうならば泣き止むまでこうしていよう。
525タイトル未定3/4:2007/08/14(火) 04:26:58 ID:mpXSP/Mj

ぐすっ…と鼻をすする音がまだ聞こえてくる。いい加減泣き止んでくれないだろうか?もうはっきり言って限界になってきた。
落ち着けるためとはいえ、密着しているのだ、おかしな気になるのも仕方がない。こんな美少女と裸で抱き合うなんて
何処のエロマンガだよこれ、と自分の冷静な部分が伝えてくる。彼の普段の生活こそ何処のエロゲーなのかという状況なのだが。
そうこう考えているうちに、泣き止んだすずがこちらをのぞき込んでいた。
「えへへ…久しぶりに泣いちゃったなぁ…ね?ホントにわたしを嫌っている訳じゃないんだよね?」
涙で潤んだ目でのぞき込んでくる。理性が崩壊しかけたが、奥歯をかんで耐えきった。
これも普段の鍛錬の賜物だろう。嫌っているはずの父親に感謝したのは初めてかもしれない。
「う…うん。そうだよ、だからさ、その、わかったなら早く出て行ってくれないかな?」
「やだ。もうちょっとこうしてたい」
そんなことを言って、ぎゅっと抱きついてくるすず。普段めったにわがままを言わないすずがそんなことを言うなんて、
ホントに悪いコトしたなぁ、という自分と、うわぁ!む、むむ、胸がぁ!直に、直にぃ!と完璧にパニクっている自分がいる。
「?あれ、何これ?」
「どうしたの?何かあった?」
「いやおなかに何か堅いものが当たって。何だろこれ…」
そういうか早いかと言うぐらいに、行人は飛び退いた。それと同時に手ぬぐいがはらりと落ちる。
「うわ!いくとはれちゃっているよ!?どうしたのそれ!?…まさかそれがあるから最近避けていたの?」
見つかった、もう死にたい。そう考えると同時にすずが言っていることがあながち間違いじゃないことが凄いなぁ、なんて
現実から逃げ始めていた。
「だ、大丈夫!大丈夫だから!放っておけば治るものなんだから!」
しかし、本気になったすずにそれはむなしい抵抗だった。しゅたん、と聞こえたと思ったら、目の前にすずがいた。
「駄目だよ!そんなにひどい腫れなら簡単に治るわけないよ!…ああもうこんなになっちゃって!」
怪我の具合を確かめるかのように優しく触ってくるすず。もう他人にソレを触れられたという状況でどうにかなりそうだった。
「い…や…もう!いいから…やめて!」
「駄目だったら!行人、もう!おとなしくして!」
ああ、もう駄目だ。最後の理性の壁が崩れる音がした。
「えっ?いくと?」
すずの肩をがっしりと掴んで後ろに押し倒す。そしてそのまま唇を貪った。
「ぅむ!ふぅ、んぅ!」
舌をつき入れてすずの唾液を吸い出す。ジュル…ジュルル…ゴクッ
甘ったるい味と香り、自分が何をやっているのかもぼんやりとしてきて、いつまでもこれを味わっていたくなった。
「むぅ!ん…ぷはぁ……いく…と?」
名前を呼ばれて意識が戻った。自分は何をしているんだろう?何ですずを押さえつけて…
「ごめん…もう止められない。いやなら早く逃げて。もう無理だ」
押さえておいて何を言っているだろうかじぶんは。そう思った。

そのときすずは。行人が何かを言っているのはわかるが、聞き取るだけの理性が欠け落ちていた。
今行人に『きす』をされて、頭がぼんやりして。躰中に力が入らなかった。
たぶん本気になれば行人を逆にはじき飛ばせるのだろう。しかし、すずの本能とでも云うべきものが
その選択肢を拒否していた。躰がもう受け入れていたのだ。
行人になら何をされてもいいと。むしろこの気持ちよさより上に行くなら、何でもよかった。
「いくと、きて?」
だから、よくわからないけれど、自分は彼を受け入れるべきなのだろうと思った。
526タイトル未定4/5:2007/08/14(火) 04:28:32 ID:mpXSP/Mj
すまん、容量間違えた

おぼつかない口調で言われた瞬間、行人の理性は吹っ飛んだ。
無理矢理に唇を奪い、舌を突き出す。唾液を啜りながら前からでかいと思っていたすずの胸を揉みしだく。
「じゅ…じゅる…っはぁ…ひゃう…うにゃあ……」
つたない知識の中で、胸のさわり方を思い出して実践に移す。
「!くぅ…にゃ…あぁ…ひ…ふぁ!…い…いぅ…とぉ」
その度にすずは素直な反応を返す。ソレが楽しくなってきたのは事実ではあるが、我慢がもうできそうになかった。
「すず、痛いと思うけど、我慢して。僕にしがみついてていいから」
下を確かめると始めて見る女性のソレ。経験はないが、ドロドロに溶けていそうなそこは、もう準備できているのだと思えた。
自身に右手をあてがい、割れ目に導く。この場合、ゆっくりやるのと一気にいくの。どちらも痛くない場合のケースとして
紹介されているが、経験のない行人はわからなかった。とりあえず自分が我慢できなかったので、先が入り次第
一気に貫いた。
「〜〜〜っ!」
すずが声にならない悲鳴を上げて、自分の背中に爪を突き立てる。
「っ!」
痛みはあったが、その痛みがなければ確実に自分は果てていた。それでも十分すぎるほどの快感なのだが。
すずはしばらく呆然とした面持ちをしていたが、じわじわと顔が紅潮してきた。
彼女の膣が自分を絞り出すように動いている。ハァ、と心なしか息も荒くなってきている。
小刻みに動き始めた。ゥン、なんて可愛い声も聞こえてきた。
「す、ず…だ…いじょう…ぶなの?」
これ以上激しく動いたら確実に出てしまう。しかしすずが痛がると思って我慢していた。
「ハァ…ん、いくとぉ…もっと奥にぃ…来てぇ…お願い……なんか…変になっちゃう…」
「わかった!もう僕も我慢できないよ!いくよ!」
思い切り腰を振る、リズムやら相手のことを考えないで、自分が気持ちよくなるためだけに一心に。
「ひゃあ!うにゃ!あぁ!ん…くぅ!」
それに合わせてすずが声を上げる。その声を聞いて自分も興奮してきてしまう。
「どう!?すず、気持ちいい!?」
「うん、もっと、きて、おねがいぃ!もっとぉ!」
もっと抽送を早くする。もう限界だという感覚が躰の奥からやってくる。
「ぅん、なにこれ、なんか、くる、きちゃうよぅ!」
「僕も、いくよ、もうすぐ、出る!」
ぎゅっ、とすずが自分を抱きしめてくる。
「からだ、どこか、いきそ、いく、いくとぉ!」
すずが僕の名前を呼ぶと同時に、僕は精をすずの膣へと放っていた。
びゅる、びゅるう、びゅく。数ヶ月ぶりに外に出た精液の量は半端なものではなかった。
ソレが凄い勢いで、すずの子宮を打ち付ける。
「あぁー!くぅ!あ…あにゃあ!」
すずの躰は僕からすべてを吸い取るかのように蠢く。体の奥からごっそりと何かが吸い取られていく。
ともすれば意識を一瞬で刈り取られそうになる快感がくるが、気力で耐え抜く。さすがに初体験の後に気絶したくないだけだが。
「はぁ、ん、っはぁ」
「はぁ、はぁ、はぁ」
二人して荒い呼吸をする。もう指一本も動きそうにない凄い疲労感がくる。
「いくとぉ…」
潤んだ瞳でこちらをのぞき込むすず。
「ねぇ…いくとぉ…もう一回…シタいなぁ…」
どうも体は動かないと思ったのに、下についてる自分自身は未だに堅いまま。潤んだすずの瞳を見て犯したいという
気持ちがムラムラとまた起きあがった。
「ひゃあ!」
まだふらふらな体を動かして、すずに壁に手をつかせた。
527タイトル未定5/5:2007/08/14(火) 04:29:07 ID:mpXSP/Mj
「ごめんすず!あんなコトしちゃって!責任はとるから!」
土下座。それは本当に見事な土下座だった。どんな極悪人でも許してしまえるほど素晴らしかった。
「えっと…何で謝るの?その…最初は痛かったけれど、気持ちよかったし…」
あれからバックから一回、さらに対面座位で一回と、日頃の疲れはなんのそのという勢いだった。
しかしどうも話が通じていない様子である。あんな大変なコトしたのにもかかわらずだ。これはもしかすると…
「えっと…すず?もしかして、何をしたのかわかってない?」
「え?何か意味あったの?あれ?」
どうもそのようだ、しかし自分がこの島に来て狙われた理由が子種だったような気がするのだが。
「あのさすず、その…生理って知ってる?」
それを聞いて真っ赤になるすず。
「な、何言ってるの!それくらい知ってるよ!何でそんなこと言うの!」
どうも生理について位は知っているようだが。
「なんでしっているの?」
「その…そういうことは大人に習うし、生理痛で休む子だっているんだよ?その…わたしはまだだけど…」
よかった、そう心の底から安堵した。さすがにこの年で子持ちになるのだけは避けたかった。
責任をとりたくないわけではないのだが、覚悟を決めていない段階でそういうことに臨むのはつらかった。
さて、未だに話が通じていないすずには説明が必要だろう。
「あのさ、生理ってなんのためになるか、それくらいは聞いているよね?」
「それくらいわかるよ!子供ができる体になったって…えぇ〜!」

それから行人は懇々と説明した。ああいうことを生理が起きた後にすると子供が生まれるかもしれないこと。
男はセックスと性欲が直接繋がっていること、自分で処理はできるがしなかったらしないでとんでもないことになるなど。
「うん、わかった。そういうことなんだね。でも…わたしまだ生理来てないから…またシテも…いいよね…?」
女の子から誘われる、それはこんなに威力があるのか。そうこの世の真理を悟った行人だった。

翌日。からあげさんがトテトテと寄ってきて、爆弾発言をかました。
(やっぱり人間の交合って声大きいよね。外までしっかりと漏れていたよ?)
「んなぁ!?」
(それにしてもいくとくん鬼畜だよねぇ、すずもう駄目って言っていたのに頑張っちゃうなんて)
「なななぁ!?」
(何?すずちゃんもらう気になった?でもこの話誰にしようかなぁ〜?いつもの修羅場のひどいのが見れそうだよね)
キレた。何が悲しくて他人に性生活が漏れなくてはならないのだ。
「この鳥ぃ!名前の通り唐揚げにして食い散らかしてやるぅ!」
(ありゃ、からかいすぎたかな?ほんの冗談なのに)
行人の木刀を軽々と避けてつぶやくからあげさんだった。
528タイトル未定:2007/08/14(火) 04:30:27 ID:mpXSP/Mj
終わり。何か感想いただけるとうれしいでやす。
529名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 09:52:54 ID:+4PCfM8e
>>528
GJです!!
すんごく良かったです。今後もこの感じで書いていただけたら嬉しいです。
すずの初潮後の続編を期待してますね。
530名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 09:59:36 ID:+4PCfM8e
>>528
GJです!!
すんごく良かったです。今後もこの感じで書いていただけたら嬉しいです。
すずの初潮後の続編を期待してますね。
531名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 10:05:29 ID:+4PCfM8e
>>528
GJです!!
すんごく良かったです。今後もこの感じで書いていただけたら嬉しいです。
すずの初潮後の続編を期待してますね。
532名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 12:44:07 ID:dFOysfoT
GJ!
533521:2007/08/14(火) 18:29:42 ID:F3JYuCMu
おお、覗いてみるとレスがついている。結構嬉しいものっすね。
特に>>529なんて三重に影分身までして。
>>532もありがとね。こんなエロくねぇ初SSに感想くれて。
続編はわかりやせんが、あんまり期待しないで頂きたいです。

しかしなぜ藍蘭島だったのか?あんまり読んでないんだが。急に書きたくなったんだよね。
534誘惑して 1/11:2007/08/14(火) 19:58:18 ID:VI8mj9i/
行人とオババは縁側でお茶をすすっていた。
「ふぅ、婿殿もやっとやる気になってくれたの…」
「何がですか?」
行人がオババの方を向くと、オババは笑みを浮かべながら口を開いた。
「それはもちろん子作りの事じゃ」
「ぶふっ!げほっ!げほっ!」
行人はお茶を豪快に噴き出した。
「な、なななな…」
「フフフフ、わしが知らぬと思ったか?すでにみちるとしのぶとやったそうじゃの」
「ぐ…」
オババに言われると行人は顔を真っ赤にして口を閉じてしまった。
「すずとももうやったのか?」
「う…そ、それは…」
「その様子じゃやったようじゃの」
オババは満足したように頷くとお茶をすすった。
「もうタマなしとは呼べんな…節操なしにらんくあっぷじゃ」
「全然嬉しくないんですけど…」
「どうじゃ?このままこんぷりーとしてしまうのは…ほれ、いつかの夢を正夢に…」
「嫌ですよ!」
そんな行人とオババのやり取りをある人物がひっそりと見ていた。
535誘惑して 2/11:2007/08/14(火) 19:59:56 ID:VI8mj9i/
一方、梅梅の家では遠野さんがきゅうりを食べながらくつろいでいた。
(梅梅、ちゃんと行人にきゅうり渡せたかな?)
遠野さんはつい先ほど行人にきゅうりを渡すように言って梅梅を送り出していた。
(梅梅はあまり積極的にならないからねぇ…チャンスを作ってやらないと…)
すると突然玄関の戸が開き、そこにきゅうりを持った梅梅が立っていた。
「ただいまデスヨ…」
(お、梅梅、おかえり〜…って何できゅうりを…渡せなかったの?)
遠野さんがそう言うと、梅梅は目尻に涙を浮かべた。
(め、梅梅!?どうした!?何かあったのか!?)
「う…遠野サ〜ン!」
梅梅はきゅうりを放り投げ、遠野さんに抱きついた。

(なるほどねぇ、行人が…)
「はいデスヨ…」
梅梅は先ほどこっそりと聞いていた行人とオババの会話の内容を遠野さんに話した。
(あの男、最近鼻血噴水にならないと思ってたけどまさかそんな事になっていようとは…)
「けど仕方ないデスヨ…皆サン魅力的デスカラ…」
梅梅がそう言うと遠野さんがピクリと反応した。
(何言ってんの!梅梅だって十分魅力的じゃん!)
「で、でも…」
(よし、こうなったら梅梅!行人を誘惑するんだ!)
536誘惑して 3/11:2007/08/14(火) 20:01:29 ID:VI8mj9i/
遠野さんに言われると梅梅は顔を真っ赤にして慌て始めた。
「ゆ、ゆゆゆゆ誘惑デスカ!?」
(そう!梅梅の魅力を行人に教えてやるんだ!)
「で、出来マセンヨ〜!」
(じゃあ梅梅は行人を取られてもいいの?負けないって言ったのは梅梅でしょ!)
遠野さんにそう言われると梅梅の目の色が変わる。
「そ、そうデシタ…わ、分かりマシタ!ワタシ、やってみマスヨ!」
(その意気だ!梅梅!)
「はい!見事に当たって砕け散ってみせマスヨ!」
(あ、いや…砕け散ったらあかんて…)

それからしばらくして、行人と梅梅は並んで歩いていた。
「ねぇ、梅梅…失礼な事を聞くかもしれないけど、今度は大丈夫?」
「は、はい!大丈夫デスヨ!た、多分…」
「へ?」
「あ、いえ何でもないデスヨ!」
梅梅は芸を見せたいので一緒に来て欲しいと言って行人を誘っていた。
(ほ、本当に大丈夫デショウカ…)
梅梅は遠野さんの言葉を思いだす。
(梅梅はとにかく行人を誘ってくるんだ。あとはあちきに任せな)
537誘惑して 4/11:2007/08/14(火) 20:03:02 ID:VI8mj9i/
(と、とりあえず誘いマシタケド…遠野サンは一体何を…)
そんな事を考えていると梅梅は石に躓き、バランスを崩した。
「ひゃ!?」
「おっと」
行人は転びそうな梅梅の体を受け止める。
「大丈夫?何か考え事してたみたいだけど…」
「は、はい、大丈夫デスヨ…ありがとうございマス」
梅梅は顔を真っ赤にしてそう言うと行人に頭を下げた。
そして二人は川の向こうに行くため橋を渡り始めた。
そんな二人を目立たないように川から頭だけ出した遠野さんが見ていた。
(フフフ…ちょっと手荒だけど…妖術!河童雷!)
遠野さんが橋を指差すと皿から電撃が放たれ、橋に直撃した。
するとちょうど二人の足元が崩壊し、二人の体は宙に浮く。
「へ?うわわっ!?」
「ひやややや〜ん!」
そのまま二人は川に落ちた。
「いたたた…何だ?いきなり…」
「こ、こんなの聞いてないデスヨ〜…」
行人は立ち上がると梅梅に手を差し出した。
「大丈夫?梅梅」
「は、はい、ありがとうございマスネ」
538誘惑して 5/11:2007/08/14(火) 20:04:26 ID:VI8mj9i/
梅梅が手を握ると行人は梅梅をそのまま引っ張った。
「あ〜あ、びしょびしょだ…よ…」
行人は濡れたチャイナ服が梅梅にぴったり貼りつき、うっすらと乳首が見えるのに気づいた。
その瞬間、行人は顔の向きを素早く変えた。
「い、行人サン?」
「な、何でもないよ!何でもないから!」
遠野さんはその様子を行人の死角となる位置で見ていた。
梅梅も遠野さんが行人の死角にいるのに気がついた。
(と、遠野サン!?)
(今だ!梅梅!誘惑するんだ!)
遠野さんは親指を立てて梅梅にそう促した。
(よ、よし、やりマスデスヨ!)
「あ、ああああの!行人サン!」
「な、何?」
「え、えと、あの…ワタシの…あの…その…」
梅梅は顔を真っ赤にしてしどろもどろとなってしまう。
(うう、やっぱり恥ずかしいデスヨ〜)
「ね、ねぇ、梅梅、とりあえず川から上がろうよ」
そう言うと行人は梅梅の手を掴んで歩き始めた。
「あう…」
梅梅は何も言えなくなってしまい、そのまま歩き出す。
539誘惑して 6/11:2007/08/14(火) 20:05:48 ID:VI8mj9i/
その様子を見ていた遠野さんは焦っていた。
(ちょ、梅梅!何してんの!?くっ、こうなったらもう一押し…)
遠野さんは川の中に潜り、梅梅の後ろにやってくる。
(ふっ!)
二人が川から上がった瞬間、遠野さんは右手を伸ばすとそのまま梅梅を突き飛ばした。
「ひやややっ!?」
「ん?うわっ!?」
行人は梅梅の声に反応して振り向いた瞬間、梅梅が行人に向かって倒れてきた。
そのまま二人は梅梅が上になる形で倒れこんだ。
(よし、計算通り)
遠野さんは頭だけ出して二人の様子を見た。
(あら〜、これまたずいぶんベタな…)
梅梅と行人は倒れた拍子にお互いの唇を重ねていた。
(ひゃやややっ!? ワ、ワタシ、今行人サンとキキキキスを…)
梅梅は今まで以上に顔を真っ赤にして混乱していた。
すると行人が梅梅の肩に手を置き、梅梅から離れようとする。
梅梅はそれに気づくとさらに自分の唇を行人に押し付けた。
「むぅ!?」
行人は梅梅の意外な行動に目を見開く。
(と、遠野サンがココまでしてくれたデスカラ…ワタシ、頑張りマスネ!)
540誘惑して 7/11:2007/08/14(火) 20:07:12 ID:VI8mj9i/
遠野さんは二人に気づかれないように川から上がった。
(ふぅ、頑張れよ、梅梅…あちきが邪魔者を寄せ付けないからね)
そして遠野さんはその場から離れていった。

梅梅は顔を真っ赤にしたままで行人の口の中に舌を進入させる。
「んむっ!?」
行人は梅梅のさらなる行動に驚いていた。
(な、何だ!?梅梅、いつもとなんか違う)
梅梅はそのまま行人の舌と自分の舌を絡ませる。
「ん…むぅ…ちゅ…」
「は…ん…」
やがて梅梅の方から唇を離すと、二人の間に唾液の糸が引かれ、切れる。
唇を離した梅梅の頬は紅潮し、彼女は潤んだ瞳で行人を見つめてくる。
「め、梅梅、どうしたの?何か変だよ?」
「行人サン…ワタシ、行人サンが…欲しいデス…」
「え?」
梅梅は再び行人と唇を重ね、さっきより激しく舌を絡ませてくる。
「んう…ちゅ、はっ、んむ…」
普段から考えると大胆すぎる梅梅の行動に驚いていた行人だが、舌を絡ませていく内に思考がまとまらなくなっていく。
そしてしばらくすると梅梅は再び唇を離した。
541誘惑して 8/11:2007/08/14(火) 20:08:45 ID:VI8mj9i/
「行人サンの唾液…とても美味しいデス…」
梅梅は熱っぽい目で行人を見つめながら、人差し指で自分の唇に触れた。
全身が濡れたそんな梅梅の様子に行人の理性は吹っ飛びそうになる。
「め、梅梅…」
「行人サンの…大きくなってマスネ」
いつの間にか梅梅の視線は行人の下半身に移っており、彼女はそのまま体の向きを反転した。
すると行人の目の前に梅梅のお尻がやってくる。
濡れたチャイナ服がぴったりと貼り付いてるせいで下着のラインまで見えてしまう。
(なぁっ!?)
一方、梅梅は行人の肉棒をズボンから取り出すと、それをじっと見つめていた。
「これが行人サンの…」
そう言うと同時に梅梅は行人のそれを口に含んだ。
「うぁっ!?」
刺激を与えられた行人の肉棒はさらに硬く大きくなっていく。
梅梅はそれに構わず先端を舐めたり吸ったりして行人に刺激を与えていく。
やがて行人の理性も限界が近づいてくる。
(もう…ダメだ…)
すると行人はチャイナ服の裾をめくり、目の前にある梅梅のお尻を掴んだ。
梅梅の下着も濡れたせいでぴったり貼り付いており、うっすらとスジが見えていた。
「んぅ、行人サン?」
行人の行動に驚いた梅梅は行人の肉棒から口を離した。
542誘惑して 9/11:2007/08/14(火) 20:10:06 ID:VI8mj9i/
「梅梅、悪いけど僕、もう我慢できない」
そう言うと行人は梅梅の下着を脱がし、彼女の太股の内側に舌を這わせた。
「ひゃっ!行人サン!?」
行人はそのまま舌を這わせ、梅梅の秘所に口をつける。
「ひゃう!?」
行人はそのままスジを舐め上げるようにして梅梅を刺激していく。
梅梅は突然の刺激に行人を攻める事をやめ、行人のズボンをぎゅっと掴んでいた。
すると行人は彼女のクリトリスを舌で刺激し始めた。
「ひゃぁっ!?」
梅梅は強い刺激を与えられ、行人のズボンを掴む力が強くなる。
行人はざらついた舌の表面でゆっくりと梅梅のクリトリスを舐めていく。
「ひゃあああああっ!」
梅梅は目をぎゅっと瞑って、大きな嬌声をあげる。
「梅梅、気持ちいい?」
行人はそう言いながら舌を中に入れたりして梅梅への刺激を続ける。
「ふぁっ!は、いっ!はぁぁっ!」
梅梅はすでに行人を攻める事を忘れ、その口からはだらしなく涎が垂れていた。
すると行人は突然梅梅の秘所から口を離した。
「はっ、あ…行人…サン?」
「梅梅、僕も…梅梅が欲しい…」
そう言われると梅梅は少しの間呆然としていたが、やがて笑みを浮かべた。
「はい、ワタシも…行人サンが欲しいデス」
543誘惑して 10/11:2007/08/14(火) 20:11:29 ID:VI8mj9i/
梅梅は行人と向き合い、自分の秘所に行人の肉棒を当てる。
そして梅梅はゆっくりと腰を沈め、行人の肉棒を呑みこんでいく。
途中、梅梅の顔が歪んだが、やがて行人の肉棒は梅梅に完全に呑みこまれた。
梅梅の秘所からは処女の証が流れており、彼女の目尻には涙が浮かんでいた。
しかし梅梅は笑顔で行人の顔を見つめていた。
「行人サンの…とても大きくて硬くて…温かいデス…」
「梅梅…」
行人はチャイナ服の上から梅梅の乳首を刺激し始める。
「ん… 」
しばらくそうしていると梅梅の息に甘いものが混ざり始める。
「行人サン、もう大丈夫デスカラ…」
「じゃあ、動くよ」
そう言うと行人は腰を動かし始めた。
「くっ!うっ!」
「ふぁっ!ひゃぁぁぁっ!」
やがて梅梅も腰を動かし始め、二人の動きはどんどん激しくなっていく。
「もっと!もっとお願いしマスッ!行人サンッ!」
「梅梅っ!くぅぅっ!」
行人が一気に奥まで突くと梅梅は体を思いきり仰け反らせる。
「はぁぁぁぁぁぁっ!」
「くぁぁぁぁぁっ!」
梅梅の締め付けによって限界を迎えた行人はそのまま梅梅の中を自身の欲望で満たす。
二人はそのまま脱力し、その場に倒れこんだ。
544誘惑して 11/11:2007/08/14(火) 20:12:50 ID:VI8mj9i/
二人は服を乾かしながら、向かい合って座っていた。
二人とも顔を真っ赤にしてうつむいている。
(梅梅とまでやってしまった…このままじゃ本当にあの夢が正夢に…)
行人がため息をつきながらそんな事を考えていると、梅梅が口を開いた。
「あ、あの行人サン、気持ち良かったデスカ?」
「え?あ、ああ、うん、気持ち良かったよ」
行人は頬をかきながらそう答えた。
「けど梅梅って予想以上に大胆だったんだね…」
「へ?ひゃややや!あれは、その…」
梅梅は顔を真っ赤にして慌てるが、少しすると再びうつむいて行人に聞いてきた。
「い、行人サン…行人サンから見て私は…魅力的デショウカ?」
「え?」
「ワタシはすずサンやしのぶサンみたいに胸が大きくないデスシ…」
「そ、そんな!梅梅は十分魅力的だよ!だって…実際我慢出来なかったし…」
行人がさらに顔を真っ赤にしてそう言うと、梅梅は少し嬉しそうに微笑んだ。
「そ、そうデスカ…よ、よし、ワタシ、頑張りマスデスヨ」
梅梅は小さい声でそう言って気合を入れた。

後日、橋のそばを通ろうとしたあやねが何者かにやられた事が行人の耳に入ったとか。
545256:2007/08/14(火) 20:14:09 ID:VI8mj9i/
前に言っていた行人×梅梅
相変わらずオチが弱くてすまん
リクエストした人、だいぶ遅くなってすまんかった
次は行人×あやねを書こうと思う

>>521
GJ、面白かったしエロかったと思う
546名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 20:51:35 ID:cqFc3FtA
>ID:VI8mj9i/
お約束のあやねオチも含めて面白かったですよ、もうこのままコンプリート目指すしかww
547CJ :2007/08/14(火) 22:41:00 ID:CjB7m0RH
こんばんわ
548名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 01:00:38 ID:/EP6xnXT
>>528 >>545
どちらもGJです。よかったよ
549リクエストした人:2007/08/15(水) 17:22:36 ID:IxKrm+y9
>>545
GJ!!そして返事が遅れてしまって申し訳ないです!!
もう神としか言いようがないほどの素晴らしい作品ありがとうございました!!!
550名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 00:06:39 ID:Kfq03suu
>548
初夜を迎えたカップル。
ひとしきり励んだ後で男が半身を起こして女の頭でも撫でながら
「GJです、よかったよ」
なんて言ってるシーンを想像して噴いた。
551495:2007/08/16(木) 00:21:13 ID:oww9YEH5
久しぶりに来てみたら極上のGJ作品が並んでいてびっくりした。
エロがない僕、立場ないっすね…。
特に256さん。あのコミカルさに加え、エロもしっかりと健在している作品は尊敬に値します。
これからも頑張ってください。

…こうなると学園ネタ出しづらいなぁ…(汗)
それとも妹ネタもやってみようかな?
552名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 01:26:09 ID:jZM2o7yO
妹ネタ書いて欲しい
553名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 03:02:17 ID:ieoRPOo0
今回の梅梅にかけられてた白い液体がのが精液に見えたのは俺だけじゃないはず。
554名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 03:13:39 ID:rHf7B+IR
というか「えっちな気分になる液体」って言ってた時点で精液でおk
555名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 03:17:51 ID:jrsCEtge
>>553
狙い過ぎだと思うくらい見えた…
マンガ見てなかったらヤバかったぜ(ナニガ


そして、さくやさんがエロいと思ったぜ…
マンガよりサイズがかなりうpしてるとは、あの胸はなんで出来てるんだろう…
俺の感では5センチほd
556名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 23:20:16 ID:MFI6qWRj
>>553
以前、梅梅が人見知りを直そうとする回で
ゆきのの顔によだれがかかったが、あれも顔射を連想したw
557名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 03:54:50 ID:25KF0hbs
っていうかキノコのおろし汁とか言ってたしなw
558名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 02:46:42 ID:9ZxERAeG
巷では最近、立ちションとやらが流行っとるらしい
559名無しさん@ピンキー:2007/08/20(月) 22:36:52 ID:durdPGn4
飲尿の間違いでは
560名無しさん@ピンキー:2007/08/20(月) 23:57:46 ID:TgjDAoG3
まちとややなら飲める
561名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 00:37:03 ID:btbLFgq0
美咲×行人を書いたはいいが読み返したら投下する気失せてきた('A`)
562名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 00:45:54 ID:tp3XVCcF
男は度胸だ。投下してみるんだ。
563名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 03:23:08 ID:gaMR5na/
行人 くない希望
564名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 05:31:41 ID:OJqwQCuA
保守
565名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 08:20:20 ID:83b/wlXm
どうしたんだ、この流れは
566名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 13:05:31 ID:tl8KmEFs
「あねぶって」の続きが見たい
567名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 13:49:04 ID:83b/wlXm
>>566
作者失踪
568名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 14:50:02 ID:fEU8LR+w
「お姉さんぶる」のか「姉を打つ」のか。
569名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 18:25:40 ID:83b/wlXm
たぶん前者

あーバスの中からこれ打ってる俺って…
570名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 21:17:56 ID:QzVvZiHi
早速11巻買ってみた

ふだんガンガン読んでないんで背表紙が分からなかった。
571名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 21:23:26 ID:W+aG+aY1
数少ない行みこ派としては、11巻にごっつい萌えた。
「抜いたらんかーい!!」とかのコマが。

いつの日かみことも行人に転ぶことを信じている。
572名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 21:41:02 ID:QzVvZiHi
みちる派の俺は、>>571を間違いだと思ってしまいました。

みちる派は少ないからな…
573名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 22:16:22 ID:2JZAWMDK
西瓜しゃくしゃくしてるみちるさん可愛すぎ(*´Д`)


そんな俺は俄然みちる派だっぜ
574名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 23:16:20 ID:QzVvZiHi
でも投下はなし、と。

保管庫はこのスレが埋まらないと更新しないし、辿るのもめんどい
575名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 01:10:05 ID:xpoU8Roe
>>574
保管庫ってそういうシステムだったの?初耳です
576名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 01:10:25 ID:C9OyWWLP
そういや擬人化パン太郎が、寝とられの作者通りのピザ設定だったな。
577名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 02:21:40 ID:6+cp7xNh
人化さしみだけで一本逝きそうになったぜ
578名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 08:34:04 ID:6/esIYyf
だんだんタイトルに無理が出てきたな…
579名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 17:16:02 ID:4ujf+fBE
>>577
それで一本逝ってみるんだ。
580名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 18:27:07 ID:EweSP//K
>数少ない行みこ派としては、11巻にごっつい萌えた。
>「抜いたらんかーい!!」とかのコマが。
ああ、それすごい同感
手裏剣が刺さって痛いのはわかる。すげーわかる
でもなんでそれを抜くのを男の行人に頼むみこと?
581名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 22:36:06 ID:yvXe7ReO
>でもなんでそれを抜くのを男の行人に頼むみこと?
まあ単に「近くに居たから」なんだろうが、それ頼むくらいには嫌ってないってことだよな。
あと、荷車引くときに行人の隣に居たり(姉さまガードだろうけど)、仕事を行人とペアでやってたりと、深読みできるシーンが多くて嬉しかった。
582名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 22:51:49 ID:F/EJDDNX
みことは唯一ツンデレになりうるキャラだからな。
583名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 00:51:58 ID:8qD4s0se
じゃヤンデレはみちるか?
584名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 01:05:10 ID:1BeotK4i
>>583 そうだと思う。「あねぶって」のみちるはヤンデレのように見えた
585名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 04:27:33 ID:bFaw6FHc
>>581
みことで来たシーンといえば、お見合いの回の
行人にお礼言われてテレ気味だったのがたまらんわ。
586名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 10:29:47 ID:8qD4s0se
カピバラ可愛い
587名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 17:44:44 ID:aCK1vLUa
>577
ぬしズの中では唯一本編中にヒト化してる訳だが、
その時には一本行こうと思わなかったと言うのかっ?!

うーん、でもやっぱヒト化トゲ兄ィがイイナァ…。
588名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 19:36:13 ID:hppt+ds6
意外なみこと人気にワラタ
589名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 21:55:55 ID:8qD4s0se
キャラ的にはどういう順だろうか

そういや、みちるってアニメ出ないんだよな?
590名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 23:54:42 ID:RPv1IHdo
11巻コメントのサプライズゲストキャラで出るかも知れん
591名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 00:39:36 ID:YdukZaBh
>>589
すず>>>(越えられない壁)>>>あやね、まち>りん、ゆきの、ちかげ、しのぶ、みちる>みこと、くない、さくや>その他

別枠:美咲

だと思ってる。
592名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 02:34:26 ID:xD5IDFX+
サプライズは美咲藍蘭島上陸かもな。ここで本編無視も有り得る
593名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 11:23:46 ID:d6dpvnNd
アニメって今何巻ぐらいのとこやってるの?
594名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 12:16:34 ID:ExMbbBc8
>>593
アニメは単行本の順番通りではない。
例えば、温泉の紅夜叉話・化け狸話は、原作ではしのぶ登場前の話で
アニメでは展開が少し変わっている
595名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 22:33:14 ID:J/VUh8qt
ガンガンのアニメって終盤辺りから原作無視展開してる気がする
596名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 22:38:30 ID:R7yJH6n7
原作終わってないアニメ化で原作無視展開しないはずがない
597名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 22:38:53 ID:sWfkZOtQ
完結してない作品を完結させなきゃならんのだから原作無視な展開はしょうがないと思うのだが。

まぁ、超展開は勘弁だけどな。
598名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 23:48:00 ID:WZettaT4
最後は「未完」とか「NEVER END」とかでかでかと出せば
原作無視しなくていいのに。
599名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 01:19:57 ID:zs7TeCwz
ヴァンドレッドとかグラヴィオンみたいに原作が進むまで待って何食わぬ顔で第二期やればいいのに
ダ・カーポSSとか灼眼のシャナとかゼロの使い魔とかみんなやってますよ
ゲーム原作だってギャラクシーエンジェル2とかダ・カーポ2とかトゥハート2とかやってる昨今です
(これはちょっと違うかな?)
600名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 02:04:13 ID:x2MXbUKr
それらは例としてはほとんどが違うだろ
一行目はそもそも原作なしアニメでDCSSは原作とは別物。
601名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 07:47:43 ID:NmW7BtU2
美咲は誰がやるのかな?
602名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 09:40:55 ID:zs7TeCwz
ごめんなさい。やっぱり全然違いますよね
セイバーマリオネット・・・・は違うか
マジカルナース小麦ちゃん・・も違うか
一番近いのは・・・ラブひな、かな?原作が進んで出た新設定にあわせてアニメが新たにって意味では
603名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 10:56:43 ID:NmW7BtU2
でも藍蘭島の二期はないよな?
604名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 12:45:56 ID:oLuKNp/S
難しいだろうな
605名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 18:49:32 ID:NmW7BtU2
あー作品ないかな
606256:2007/08/26(日) 22:40:41 ID:FzKGUvkg
今週中にエロありとエロなしの2本を投下するつもりなんだけど、このスレはおもらし大丈夫か?
607名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 22:44:18 ID:NmW7BtU2
>>606
事前に告知なら可じゃない?
608名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 00:26:58 ID:lmzTxZDY
原作の「できちゃって」ですずの子供だけが出てこなかったよね。
すずが別格だからorあのオチにするため なんだろうけど。
出てきた子供達はみんな女の子みたいだから(りんの子とかは微妙だが)
すずの産む子だけが男の子で、「次世代になっても男が一人だけ」みたいな暗示の気がする
609名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 19:22:37 ID:HjJ/6bZK
>>606
俺はOKだゼ!
610名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 19:51:45 ID:ovEurGsh
>608
父親が1人しかいない以上、次世代は物凄く攻略不可に見えるんだが……
611名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 22:20:03 ID:WUdBrEX9
ヒント近親相姦
612名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 01:44:54 ID:hfRXHdrB
次世代妄想が強くなりすぎてきずいたらあやねの子供がまちと倒錯的な関係になってたww
613名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 12:04:11 ID:LbI6Gqtn
>>612
ちょwそれいいw
614名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 14:13:17 ID:sQukf9YV
次世代は全員腹違いの兄妹になるのか・・・どんだけwwww
615名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 14:44:41 ID:fU4Vz1fT
だがちょっと待って欲しい

親父も現役ではないだろうか
616名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 14:47:59 ID:+4G0+ShA
>>615
次世代も全員女でいくとががんばると
617名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 14:49:34 ID:qaJ4upT+
漫画のスレでも近親相姦は議論されてたな
618名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 20:29:43 ID:GTQSCZzI
唐突にOverFlowの文字が浮かんだ
619612:2007/08/29(水) 02:32:33 ID:pa/4Gyfl
>>612に追加
行人とすずは、突然行方不明になってしまい何年か過ぎたある日
あやねの子供(男)にまちが行人の面影を感じて、薬を盛って犯す
ついでに行人の子供は男三人のみ(相手はすず、あやね、しのぶ)

ここまで妄想できる俺っていったい……ort
620名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 10:16:24 ID:xbbY8238
まず行人とすずがセクース

男児が何人か生まれる

他の島の女達と年の差カップルktkt

島存続の危機は回避できたが気づけばいとこだらけ・・・w
621名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 20:45:53 ID:H+tLiW9O
>>619
ちょw
そこまで妄想しといて何故書かない?
622256:2007/08/29(水) 20:49:46 ID:hYmhOhWO
最初に言っておく
これから行人×あやねを投下するがおもらしありなので嫌な人はスルーヨロ
623負けたくなくて 1/9:2007/08/29(水) 20:51:45 ID:hYmhOhWO
「ふわぁ〜、ねむ…」
早朝、あやねは水を汲みに井戸にやってきた。
「さすがに夜遅くまで行人様への恋文を書き直してたから眠いわね…」
あやねはそう言ってもう一度大きなあくびをする。
「でもそのおかげで最高の恋文が出来たし…これで行人様は私のもの…フフフ…」
そんな感じで怪しく笑っている内にあやねは井戸に着いた。
すでに井戸にはすずがおり、あやねに気づくと満面の笑顔で彼女の方を向いた。
「あ、あやね、おはよー!」
「おはよう…って、ずいぶんごきげんね。何かあったの?」
「うん!行人がね、昨日一緒にお風呂に入ってくれたの!」
「へぇ、珍しいわね。けど行人様、またのぼせて大変だったんじゃない?」
あやねがそう言うとすずは笑顔のまま首を横に振った。
「ううん、行人、最近のぼせなくなったんだよ。それに一緒に気持ちいい事やったし…」
「気持ちいい事?何したのよ」
あやねがそう言うと、すずは自分の股間を指差して言った。
「えっとね、私のここに行人のここについてるものを入れるの」
「ふ〜ん………は?す、すず!もう一度言いなさい!」
そう言ってあやねはすずの肩を掴んだ。
624負けたくなくて 2/9:2007/08/29(水) 20:53:04 ID:hYmhOhWO
「わ、私のここに行人のここについてるものを入れると気持ちいいんだよ」
すずの言葉を聞くと、あやねは彼女の肩を離し、わなわなと震え始めた。
「す、すず、それは…昨日初めてやった事なの?」
「え?ううん、3回目くらいかな?しのぶちゃんやみちるちゃん、あと梅梅も行人としたみたいだよ」
「な、何ですってぇ!?」
あやねがそんな感じで驚いてると、すずは桶を手に持った。
「と、とりあえず私、行くね。じゃあね、あやね」
すずがそう言って立ち去った後、しばらくあやねはそこに立ち尽くしていた。

朝食を食べ終えた後、あやねは昨晩自分が書いた恋文をじっと見ていた。
あやねの頭の中では何度も今朝のすずの言葉が再生されていた。
(すずにしのぶ、みちると梅梅まで行人様と…)
しのぶとみちるもそうだが、ライバルと思っているすず、妹分の梅梅まで行人とした事を知ったあやねのショックは大きかった。
(皆、胸が大きい子ばかりじゃない…梅梅だってそれなりにあるし…)
あやねは恋文を握りつぶすと、立ち上がった。
「こうなったら恋文なんてまどろっこしい事やってられないわ!でかい胸なんかに負けるもんですか〜!」
そう言うとあやねは猛烈な勢いで走り出した。
625負けたくなくて 3/9:2007/08/29(水) 20:54:31 ID:hYmhOhWO
行人はちかげから新しい本を借りようとある事を考えながら一人で歩いていた。
(しのぶ、みちるさん、すず、そして梅梅か…)
行人は握り拳を目の前に持ってくるとある決意をした。
「もうグダグダ言うのはやめよう…四人を守れるようにもっと鍛えないと…」
ちなみに行人は四人に誰とやったのかを既に話していた。
梅梅はすでに知っており、すずもしのぶもさほど驚かなかった。
ただみちるだけはそれを聞くと「負けられませんね」と一言呟いていた。
すると行人の後の方からドドドドと言う足音が聞こえてきた。
「ん?なん…」
「行人様ーーーーーーーー!」
「あやね?うわっ!?ちょ…」
あやねは行人の腕を掴むと茂みの中に入っていった。
「あ、あやね?」
あやねは仰向けに倒れた行人に跨ると服を脱ごうとした。
「ちょ、あやね!本当に何を…」
「もちろん、行人様がすずや梅梅とやった気持ちいい事を、よ」
「な…」
「フフフ、行人様、私とも交わりましょ」
そう言ってあやねは服を脱ごうとしたが、行人は上体を起こしてそれを止めた。
「ちょ、ちょっと待って!」
「何で止めるの?すずや梅梅とはやったのに…」
「いや、何でって…」
626負けたくなくて 4/9:2007/08/29(水) 20:56:02 ID:hYmhOhWO
「………やっぱり胸が、大きくないから?」
「…へ?」
あやねは自分の胸に手を当てるとうつむいた。
「行人様もやっぱり胸が大きい女性の方が好きなのね?」
「いや、そう言う事じゃなくて…」
「じゃあ何で?胸は大きくなくてもぷろぽーしょんは抜群、何でも出来る美しくて可愛い私を何故拒むの?」
「あ、えっと…」
「もしかして行人様…私の事が嫌いなの?」
あやねはそう言うとじっと行人の事を見つめる。
「嫌いなんかじゃないって」
「じゃあ何で私を拒むの?」
「う…それは…」
行人が返答に困っているとあやねは目に涙を浮かべ始めた。
(ぐ…ええい!くそ!)
行人はあやねに顔を近づけるとそのまま彼女の唇と自分の唇を重ねた。
「んむっ!?」
そのまま行人はあやねを押し倒し、唇を離した。
「行人…様…」
「あやね…本当にいいの?」
行人はあやねに覆いかぶさったままじっと彼女を見つめる。
あやねも頬を染めて行人を見つめる。
「…もちろんよ、行人様がいいわ」
そう言うとあやねは行人の首に手を回し、そのまま引き寄せると再び唇を重ねた。
627負けたくなくて 5/9:2007/08/29(水) 20:57:22 ID:hYmhOhWO
行人は舌をあやねの口内に侵入させ、彼女の舌と絡ませる。
「ふ、ん、はぁ…」
「ん、ちゅ、む…」
行人は舌を絡ませたままあやねの巫女服をはだけさせると胸を撫でるように触り始めた。
「ふぁ、ん…行人様…」
行人は首筋から胸に向かって舌を這わせる。
そして行人はそのまま胸の頂にある突起物を舐め上げた。
「ひぁっ!」
行人は右の乳首を右手で摘み、左の乳首を甘噛みして攻める。
「ふぅ、ん…はっ…」
あやねの乳首は刺激するとどんどん硬く尖っていく。
「あやね、感じやすいんだね」
「そんな…事…」
あやねが何か言おうとすると、行人はあやねの乳首に思いきり吸い付いた。
「ひぅぅぅっ!」
「気持ちいい?あやね」
「行人…さまぁ…」
行人は頭を移動し、今度は左手で左の乳首を、舌で右の乳首を攻め始めた。
「あ、ん…く…」
そして先ほどまで乳首を攻めていた行人の右手はあやねの袴の中に入っていく。
行人はそのままあやねの秘所に下着越しに触れた。
628負けたくなくて 6/9:2007/08/29(水) 20:59:27 ID:hYmhOhWO
あやねのそこは既にかなり湿っていた。
行人は人差し指で下着の上からあやねの膣口を押すように刺激する。
「ふぁぁぁ…」
「あやね、すごい濡れてるよ」
そう言って行人は人差し指をなぞる様に縦に動かしてあやねを刺激する。
するとそこはさらに湿り気を帯びていく。
「ん、ふぁぁっ!行人さまぁっ!」
あやねはぎゅっと目を瞑って刺激に耐える。
しかし行人は舌と左手を使って乳首を、右手で秘所を攻め続ける。
やがて行人は右手はあやねの下着の中に侵入させ、クリトリスを軽く押すように触れるとあやねの体がビクンと跳ねた。
「ふぁぁぁぁっ!」
行人はそれに構わずクリトリスを撫でたり、中に指を入れたりしてあやねを刺激する。
「はぁっ!くっ、んぅっ!」
そして行人は右手でクリトリスを、左手で左の乳首をきゅっと摘むと同時に右の乳首に思いきり吸い付いた。
「ひぅっ!ふぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
あやねはそのまま体を仰け反らせて硬直すると、ぷしゃっと秘所から勢いよく温かい液体が噴き出した。
愛液とは違うその液体はしばらく勢いよく秘所から出続け、行人の手にもかかった。
次第に液体の勢いは弱まっていき、完全に止まると行人はあやねの下着から手を出した。
629負けたくなくて 7/9:2007/08/29(水) 21:00:53 ID:hYmhOhWO
行人が顔を上げてあやねを見ると、彼女の息遣いは荒く、瞳からは涙が流れていた。
「おもらしするほど気持ち良かったの?」
行人にそう聞かれると、あやねは紅潮していた顔をさらに真っ赤にした。
「行人…さまぁ…」
あやねは潤んだ瞳で行人の方を見つめてきた。
「あやね…僕、そろそろ…」
「私も…行人様が…欲しい」
あやねがそう言うと行人はあやねの袴をめくり、下着を脱がした。
「あ〜、ぐっしょり濡れちゃったね…袴も結構すごいよ」
「い、言わないで、行人様…」
行人はズボンから自身を取り出すとあやねの秘所に当てる。
「行人様、速くぅ…」
「分かった、入れるよ…」
そう言うと行人は自身をあやねの中に入れていく。
やがて全て入ると、行人はあやねの方を向いた。
「あやね、痛くない?」
「んぅ、あまり…痛くないわ」
あやねは潤んだ瞳で見つめながらそう答えた。
あやねの秘所からは血が流れていたが、あやねはやせ我慢している様子はなく、本当にあまり痛そうな様子ではなかった。
「ねぇ、行人さまぁ…速く動いてぇ…」
「うん、じゃあ動くよ」
そう言うと行人は腰を動かし始める。
630負けたくなくて 8/9:2007/08/29(水) 21:02:07 ID:hYmhOhWO
「はっ、あっ!んんっ!」
あやねの息遣いはさらに荒くなり、彼女も腰を動かし始める。
すると行人はあやねの胸の方に頭を移動させた。
「ふぁっ!行人っ…様?」
あやねが不思議そうに見てると、行人はまた彼女の乳首に吸い付いた。
「ひぅぅぅぅっ!?」
突然の刺激にあやねは体を仰け反らせ、行人のものをきゅうっと締め付ける。
「ふぁぁぁっ!行人さまぁ!吸っちゃ…んんんっ!」
あやねは嬌声を大きくして髪を振り乱すが、行人は左手でもう一つの乳首をきゅっと摘む。
「んぅぅぅっ!ふぁぁっ!ダメッ、行人様っ!もう…私っ!」
行人はそれを聞くと、さらに強く乳首を刺激した。
「ひっ!ふぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
あやねはさらに体を大きく仰け反らせると行人を強く締め付ける。
「くぅぅっ、あやねっ…僕もっ!」
そう言うと行人はあやねの中に欲望を放出した。
行人が自身を引き抜くと、ドロリとあやねの膣口から精液が流れる。
「行人…様…」
「あやね…」
あやねが首に手を回してくると、行人は彼女の唇と自分の唇をまた重ねた。
631負けたくなくて 9/9:2007/08/29(水) 21:03:21 ID:hYmhOhWO
行為を終えた二人は川まで移動していた。
二人のそばには洗われた袴が干されていた。
「まさかあやねがおもらししちゃうなんてね…」
「言わないで、行人様…いくら私でも恥ずかしいわ…」
そう言ってあやねは顔を真っ赤にしてうつむいた。
「それにしても行人様、行為になると積極的よね。やっぱり行人様も男なのね」
「う……」
今度は行人が顔を赤くしてうつむいた。
するとあやねは突然行人に近寄ってきた。
「うわっ!あやね!?」
「フフフフ、袴が乾くまでもう少しかかるし…もう一度しましょ、行人様」
「へ?」
「すずとは3回もやったんでしょ?だったら私もいっぱいやりたいわ」
あやねはそう言いながら行人に顔を近づけてくる。
行人は逃げられない事を悟ると、ため息を一つ吐いた。
「今度はおもらししないでよ」
いじわるそうに行人が、そう言うとあやねはまた顔を真っ赤にし、頬を膨らませる。
「行人様のいじわる…」
そう言うと二人はまた唇を重ねた。
632256:2007/08/29(水) 21:04:46 ID:hYmhOhWO
エロ終了
これからエロなしを投下するが思っていたより長くなりそうなのでとりあえず前編を投下する
ってかエロよりエロなしの方が長いって…orz
633名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 21:05:13 ID:VZ0vvLj5
すばらしい
634人生って(前編) 1/10:2007/08/29(水) 21:06:33 ID:hYmhOhWO
ある雨の日、皆はすずの家に集まっていた。
「行人様、遊びましょ」
「行人〜、遊ぼ〜」
そう言いながらまちとゆきのが行人の服の袖を引っ張る。
「別にいいけど、何して遊ぶの?出来るなら皆で遊べるのがいいけど…」
行人がそう言うとちかげが顔を出してきた。
「それでしたら私がいい物を用意しましたの」
「いい物?」
りんが聞くとちかげは持っていた風呂敷を床に置いた。
「ええ、これですの!」
ちかげは風呂敷からそれを取り出すと床に広げた。
「あら、これって…」
「すごろくでござるか?ずいぶんでかいが…」
「フフフ、これはですね…人生げーむと言う物です!」
「人生げーむ?」
行人と梅梅以外は不思議そうな顔でそれを見る。
「へぇ〜、人生ゲームか…」
「ワタシ、聞いた事アリマスヨ。人の一生の流れをすごろくに見立てたものデスヨネ?」
「人の一生をすごろくにぃ?」
「そうですの。ですが…これは普通の人生げーむとは違いますの!」
「ど、どう違うんですか?」
みちるがそう聞くと、眼鏡を光らせてちかげは彼女の方に顔を向けた。
「いい質問ですの、みし…えと、みちるさん」
「今一瞬、私の名前を間違えそうになりませんでしたか?」
635人生って(前編) 2/10:2007/08/29(水) 21:08:30 ID:hYmhOhWO
「き、気のせいですの。とにかくこの人生げーむは藍蘭島用に作られていますの!」
「藍蘭島用に?」
「ま、やってみれば分かりますの。さ、皆さんの駒も用意してあるので取ってください。あ、行人さんはこれを」
「え?うん」
行人はちかげから青い駒を受け取った。
行人が女性陣の方を見ると、女性陣の駒は赤く、それぞれに番号が書かれてあった。
(僕のには番号がないし青い…何か嫌な予感が…ってかこの人生ゲーム、かなりでかい気がする)

「おっ、四が出たぜ!一、二、三、四っと…おっ、豆大福げっと」
「あ〜、いいな〜、りんちゃん…」
「次は私の番ね〜!あ〜、一だ〜…ちぇっ」
行人の不安をよそにゲームは順調に進んでいった。
しかしゴールまでのマスの数が思っていた以上に半端じゃなく、今日一日で終わるかどうかは怪しかった。
(とんでもなく長いけど…これなら大丈夫かな。藍蘭島用ってのもお金とかの代わりに野菜とか豆大福になったって事みたいだし)
「次は行人様の番よ」
「え?ああ、うん」
まちに言われると行人はルーレットに手をかける。
「今の所師匠が一番でござるか…」
「でも、まだまだ逆転のチャンスはアリマスヨ」
「すごく長いですもんね…」
636人生って(前編) 3/10:2007/08/29(水) 21:10:41 ID:hYmhOhWO
周りがそんな事を言ってる内に行人はルーレットを回す。
「二か、あまり進まなかったな…一、二っと。あれ?ピンクのマスは初めてだな」
行人がそう言ってそこに書かれている文章を読む。
「えっと…『殿方の場合二の女子と、女子の場合殿方と結婚する』…へ?」
「あ、それは結婚マスですの」
「結婚マス?」
行人が聞き返すとちかげは眼鏡を光らせた。
「ええ、このマスに止まったら指定の人と一緒に、つまりちーむになるんですの」
「ちーむ?」
「そうですの。指定の人は吸収される形でその人と一緒になりますの。ですが…それだけではありません」
そう言うとちかげは眼鏡をくいっと上げると怪しく微笑んだ。
「なんとちーむになった二人は夫婦のようにいちゃいちゃ出来ますの!」
「な、何ですとぉ!?」
「さて、二の人は誰ですか?」
「私よ」
ちかげが聞くと、まちが手を上げた。
「ではまちさんと行人さんは今から夫婦と言う名のちーむですの」
「はいぃぃぃぃ!?」
行人が驚いてるとまちがぴとっと行人にくっついてきた。
「やっと…やっとこの日が来たのね…行人様、一緒に幸せになりましょ」
「いや!これはゲームだから!」
637人生って(前編) 4/10:2007/08/29(水) 21:12:39 ID:hYmhOhWO
まちは頬を染めながらそう言う行人の頬を指でつついてきた。
「そんなの関係ないわ。私が行人様を愛している事に変わりないもの」
「ぐぅ…」
行人とまちのそんな様子を一同は嫉妬の目で見ていた。

結局そのままゲームは進み、行人とまちの番になった。
「はぁ、僕達の番か…」
行人がルーレットを回そうとすると、まちがその手に自分の手を重ねてきた。
「まち?」
「夫婦の最初の共同作業よ、行人様」
そう言うとまちは行人の手を動かしてルーレットを回した。
「三ね、一、二、三…あら、何か書かれてるわね…『結婚した者達の場合、子供が生まれる』」
そう言った瞬間、まちは瞳を潤ませ、満面の笑顔で行人に抱きついた。
「私達の最初の共同作業で私達の愛の結晶が…行人様!三人で幸せになりましょ!」
「ちょ、ちょっとまち…」
「名前は何がいいかしら…ウフフフフ…」
「それじゃあこれは子どもですの」
そう言うとちかげは小さい棒をまちの駒に刺した。
その様子を涙目で一同は見ていた。
「くぅ〜!これじゃあ拷問じゃねぇかよ!」
「ええな〜、ええな〜…まちはん、ええな〜」
「むぅ〜!何か面白くないよ〜! 」
638人生って(前編) 5/10:2007/08/29(水) 21:14:43 ID:hYmhOhWO
「次はみ…みちるさんの番ですの」
「あ、はい…」
みちるはちかげに言われるとルーレットを回した。
「二ですね…一、二っと…」
みちるは落ち込み気味で駒を二マス動かすと、ちかげが反応した。
「あ、結婚マスに止まりましたね」
そう言うとちかげは行人の駒を取ると、みちるの駒のある場所にそれを持っていった。
「ちょ、ちょっとちかげ!何するのよ!」
「言い忘れてましたけど独り身の人が結婚マスに止まると相手が結婚してても結婚出来ますの」
「ど、どういう事?」
「簡単に言えば結婚マスに止まれば行人さんを奪えると言う事ですの」
「な、なんですってぇ!?」
まちは口に手を当てて目を見開いた。
「と言うわけで今度は行人さんと…みちるさんが夫婦ですの」
「ま、待って!行人様!行人様ぁ〜!」
まちは行人に手を伸ばして涙を流していた。
(何かすごい胸が痛いんだけど…)
行人が胸を押さえているとみちるが近づいてきた。
「あ、あの、行人クン…ふ、不束者ですがよろしくお願いします」
「え?あ、いや、こちらこそ…」
行人が頭を下げると、みちるは行人の頭をそのまま自分の太股の上に持ってきた。
639人生って(前編) 6/10:2007/08/29(水) 21:16:38 ID:hYmhOhWO
「わっ!みちるさん!?」
「せ、せっかく夫婦になったんですから耳掃除してあげますね」
そう言うとみちるはいつの間にか手に持っていた耳掻きを行人の耳の中に入れた。
「あの、みちるさ…」
「動かないでください!」
「いや、でも…」
「い、いちゃいちゃしてもいいんですから気にしないでください!」
そう言ってみちるは行人の耳掃除をする。
(な、何故耳掃除…しかもみちるさんの胸が頭に…でも、ちょっと気持ちいいかも…)
行人が顔を真っ赤にして気持ち良さそうにしている様子を一同は嫉妬の目で見ていた。
「ああ〜、ちくしょ〜…いいなぁ…」
「私も行人といちゃいちゃした〜い!」
「行人サン、とっても気持ち良さそうデスネ…」
すると今まで落ち込んでいたまちがゆっくりとちかげの方を向いた。
「ちかげ…結婚マスに止まれば行人様を取り返せるの?」
「え、ええ、一応可能ですの」
「そう、フフフ…待ってて!行人様!必ず私があなたを取り戻してみせるわ!」
まちはそう言うと一同の方を向く。
「何してるの!早くるーれっとを回しなさい!」
まちに言われると一同は正気に戻った。
640人生って(前編) 7/10:2007/08/29(水) 21:18:31 ID:hYmhOhWO
「そ、そうだ!結婚マスに止まればダンナと結婚出来るんだよな!」
「ならば早くるーれっとを回すでござる!次は誰でござるか!?」
「次は私よ!三が出れば結婚マスに止まれるわね…行くわよー!」
そう言ってあやねはルーレットを回した。
結果は二だった。

「一、二、三、四、五っと…あら、結婚マスですの。それでは…」
そう言うとちかげは行人の駒を自分の所まで持っていった。
「あ、そんなぁ…」
「それでは行人さん、今度は私と一緒ですね」
そう言うとちかげはぐいっと行人の腕を掴むと自分に引き寄せた。
「あぁ、行人クン…」
みちるは名残惜しそうに行人の方を見ていた。
「ふむ、そうですね…では行人さん、せっかくなので頬に接吻してください」
「えっ!?」
「ちょっとちかげ!何言ってるのよ!」
「何って…いちゃいちゃ出来るんですから別にいいじゃないですか。それとも、口で…」
「ぐ、わ、分かったわよ…」
「では行人さん、お願いします」
行人が周りを見てみると一同は妬ましそうに行人を見ていた。
641人生って(前編) 8/10:2007/08/29(水) 21:20:37 ID:hYmhOhWO
「えっと…本当にやるんですか?」
「お願いしますの」
「ぐ…」
(こ、こうなったら仕方がない…早めに終わらせないと…)
行人は顔を真っ赤にするとちかげの肩を掴んだ。
そして行人はそのままちかげに顔を近づけていく。
するとちかげは顔を赤くし始めた。
(あ、あれ?な、何か落ち着きませんの…な、何故?)
そして行人が頬に唇をつけるとちかげはぽんっと顔を真っ赤にした。
「こ、これでいいですか?」
行人はちかげから離れて、顔を真っ赤にしながらそう言った。
「ふぇっ?え、あの…は、はい…」
ちかげはそう言って顔を赤くしたままうつむいた。
その様子を見ていたまちはわなわなと震えていた。
「ぐぅぅぅ…次よ!早くるーれっとを回しなさい!」
「そ、そうです!早くるーれっとを!次は誰ですか!?」
やる気を取り戻したみちるがそう言うと梅梅が手をあげた。
「ワ、ワタシデス…」
「梅梅殿か…それでは速く回すでござる!」
「は、はい!」
しのぶに言われると梅梅はルーレットに手をかけた。
642人生って(前編) 9/10:2007/08/29(水) 21:22:23 ID:hYmhOhWO
(一が出ると結婚マスデスカ…でもワタシなんかが行人サンと…)
そう思いながら梅梅がルーレットを回すと、結果は一だった。
「お、一だ!結婚マスだぜ!めめっち!」
「え?」
「ほら、行人!梅梅と一緒だよ!」
そう言うとすずは行人の駒を梅梅の所まで持っていき、行人の服を引っ張った。
「う、うん。じゃあね、ちかげさん」
「あ、はい」
ちかげは離れていく行人を少し残念そうに見送った。
「えと…よ、よろしくお願いシマスネ、行人サン」
「う、うん…こちらこそよろしく」
二人のそんな様子を見て一同はほっとした。
「ふぅ、梅梅なら変な事しないでしょ…」
「ああ、あねごやあやねと違ってあんま積極的じゃないからな」
行人もそんな一同と同じ事を考えていた。
(ふぅ、梅梅か…良かった、これならあまり変な事をしないで済む)
一方、梅梅は何をしようかを考えていた。
(せ、せっかくのチャンスデスカラ何かしないと…そ、そうデスネ!)
すると梅梅はいきなり立ち上がり、台所の方に走っていった。
「め、梅梅?」
間もなくして梅梅は胡瓜を持ってきた。
643人生って(前編) 10/10:2007/08/29(水) 21:24:12 ID:hYmhOhWO
「い、行人サン、ぽ、ぽぽぽポッキーゲームをシマショウ!」
そう言うと梅梅は胡瓜の先端を銜えて、行人の方にもう片方の先端を向けた。
「んなっ!?」
「ぽっきーげーむって何?すず姉ぇ」
「分かんない、まち姉ぇは?」
「知らないわ」
(ぐ、胡瓜でポッキーゲームなんて聞いた事ないよ…け、けどやるしかないのか?)
梅梅は恥ずかしそうに顔を真っ赤にして行人を見つめる。
「う…ええい!どうにでもなれ!」
そう言うと行人は胡瓜のもう片方の先端を銜えた。
すると梅梅は猛烈な勢いで胡瓜をぽりぽりと食べて行人に接近してくる。
(ええええ!?何でそんなに速いの!?)
「なっ!?ぽっきげーむってああやって胡瓜を食べる事なんか!?」
「あのまま言ったら接吻してしまいますよ!」
「ま、まさかこれが梅梅の狙い!?」
行人は梅梅の接近に驚き、胡瓜をかじってぽきっと折ってしまった。
「あ、折れてしまいマシタカ…で、ではまだあるのでもう一度やりマショウ!」
「えええっ!?」
一同はそれを聞くと再び騒ぎ始める。
「は、早くるーれっとを!次はあねごの番だぜ」
「四よ!四が出れば結婚マスに!」
まちはそう言ってルーレットを回したが、結果は一だった。
644256:2007/08/29(水) 21:25:41 ID:hYmhOhWO
前編終了
後編は近い内に投下しようと思う
エロじゃなくてごめんよ
645名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 23:29:15 ID:hV99V/c5
>>644=256
エロもエロなしもGJです。
エロなしでも楽しめればいいと個人的に思います。
後編は、残ったすず・しのぶ・あやね・りん・ゆきのかな?
646名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 23:44:38 ID:H+tLiW9O
大量にきてるGJ!
あやね可愛いよあやね
647名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 04:42:53 ID:UxZUilSF
256さんGJです!
両方ともすばらしいですよ。
続編も楽しみにしていますね。
648名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 05:31:02 ID:AbRc0aju
>>644読んでてとても楽しい。いい設定ですな。
GJ!
649名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 13:03:45 ID:L4DuZ0wv
>>644
GJ!!!すんばらしい出来です!!!
650名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 23:25:40 ID:3DG3S/mb
>>644
GJです。エロなしの方も
娘たちの行動がだんだん過激になって…とか
「子作りする」のマスがあって…
みたいな展開でエロに持っていくことも可能では?
とよけいなことを言ってみる
651名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 17:37:33 ID:dCBg11Fe
>>644
2つ共GJですー。
ところで他の作品でエロなしでも面白ければ見てみたいと思っているのは俺だけ?
652名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 21:25:18 ID:QhDPE7AK
俺だってみたいさ
653名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 03:48:47 ID:MaqVXBel
俺もみたい!!
654名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 12:04:41 ID:QQud2zLC
でもよく考えたらエロなしって前例がないわけでもないしね。
とんかつの話とか256さんとか495さん(こっちは少し特殊だけど)とか。
655名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 08:14:26 ID:o2KApFiN
こういうのって、書いてるうちに歪んできて投下できないみたいなことあるよな
656名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 13:53:38 ID:p5/yEG+Q
あるある。
煮詰めていると泥沼に…
657名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 17:39:16 ID:LlwUmFlr
極端なキャラになったりとか
658名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 00:04:54 ID:jxwtdqCq
むしろ歪みに歪んで黒化して欲しいな。

すず「行人の服から……他の女の匂いがする!!」
行人「ちょ、ちょっと薪拾いの手伝いしてきただけだよ」
すず「信じない!いつだってそうだよ!行人は私を一番に見てくれてないんだ!!」
行人「落ちついて!まずその手に持ってる縄を下ろして……」
すず「えへへ、いくとぉ〜♪ずっと一緒だよ。もう何処にも行かせないよ」

俺文才無えな。
659名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 01:09:12 ID:8ug18gWg
一番ヤンデレ化しそうなのがすずだからなぁ
ツンデレ枠 みこと
クーデレ枠 しのぶ
660名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 02:02:04 ID:RsqpqOCF
クーデレ枠ではなくバカ枠に片足つっこんでる様な気がせんでもない>しのぶ
クールになり切れてないって言うか何というか
行動原理が仔犬っぽいな。

あと何でもかんでもヤンデレはどうかと
661名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 15:21:43 ID:cGywIjt0
アニメ版のすずはヤンデレの兆しが(w
ぬし回のラストの無表情が・・・。
662名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 21:05:26 ID:JYSlqqve
オババは若い頃クーデレだった印象があるな。
いっそオババが若返って、行人の性教育をするとかw
663名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 23:20:57 ID:AyAC4l1z
藍蘭島のネタって他の漫画じゃマネできないような
シチュエーションもできるから面白いよね。
664名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 00:33:12 ID:91/4b5Tz
>>658
俺が書こうとすると、とてつもない鬱展開になってしまいそうだ…
665名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 01:24:28 ID:On1s7MlT
>>664
むしろどんとこいだ。
本来ならあの状況で嫉妬の嵐が渦巻かない筈が無い。
666名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 03:57:03 ID:wqM1kF7v
>>658だが黒りん書いてみた。
携帯だから改行してなくて見づらいと思うが一発ネタだから気になる人はスルーしてくれ。


「だんなぁ」
僕は生暖かい水が頬に落ちたのに気づいて目を覚ました。
「だんなぁ、愛してるよ。愛してるんだよぉ」
「りん!一体どうしたの?」
そこには淫らによだれを垂らし僕に跨がり腰を振るりんの姿があった。
「だんなわぁあたいの初めて奪ったクセにすぐ他の女んもとにいっちゃうんだもん」
僕は必死に身体を動かそうとするが全く動かなかった。
「だからさぁ、あたいわぁだんなを離さないためにがんばってつくったんだよぉ」
見ると僕の四肢は罪人のように木でできた手錠で固定されていた。
「あはは、ほめてくれよ、だんなぁ。これであたいたち死ぬまで一緒にいられるんだよぉ」
けたけた笑うりん。その目は虚ろで焦点があってはいなかった。
「うれしいよぉ、うれしいよぉ。もうだんなわあたいのもんさ。これからず〜っと二人っきりなんだ」
『ずっと』という言葉を強調するりん。
「アハハハハハハハハハハハハハハ」

僕はただこの光景が夢であることを願うことしかできなかった。
667名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 10:18:05 ID:o0pUGBN9
気に入ったからスルーできないw
668256:2007/09/05(水) 18:22:46 ID:ldwkvb7O
>>634-643の続きを投下
エロはない
669人生って(後編) 1/14:2007/09/05(水) 18:24:38 ID:ldwkvb7O
降り続ける雨は次第に激しくなっていき、風もまた強くなっていった。
しかしそんな事はお構いなしですずの家で人生げーむと言う戦いは続いていた。
まちの後、あやね、みちるも結婚マスには止まれず、りんの番になっていた。
「五、出ろーーーーー!」
りんはそう言ってルーレットを思い切り回した。
ルーレットはしばらく回り続け、それは五で止まった。
「あ…や、やったーーーー!結婚マスだ!」
そう言うとりんは行人の駒を自分の所に持っていき、行人の所に歩いていく。
「ダンナ!次はあたいと一緒だぜ!」
「あ、りん…」
行人はあれから梅梅と接吻することなく、五本の胡瓜を食べていた。
「悪いな、めめっち」
そう言ってりんは行人を梅梅から引き離した。
「ふぁ、行人サン…」
梅梅は胡瓜を銜えたまま、連れて行かれる行人を見送った。
「ふぅ、とにかくこれで一安心ね」
「けど梅梅があんなに大胆な事するなんてびっくりしたよ」
一同がそう言う中、行人とりんは一緒になってその場に座る。
(ダンナとい、いちゃいちゃか…みこともいないし…ど、どうすっかな…)
りんは行人をちらちら見ながらそんな事を考えていた。
670人生って(後編) 2/14:2007/09/05(水) 18:26:42 ID:ldwkvb7O
一方、行人はかなり緊張していた。
(め、梅梅でさえあんな事要求するんだし…り、りんは何を…)
「よ、よし、ダンナ!」
「な、何!?」
りんに呼ばれると、行人は冷や汗を流しながらりんの方を向く。
「あ、あの、さ…抱き寄せて…ほ、欲しい…んだけど…」
「え?」
「あ、あたいを抱き寄せて欲しい!…だ、ダメか…な?」
りんは顔を真っ赤にして行人をじっと見つめる。
すると行人は無言でりんの肩に手を回すと、彼女を抱き寄せた。
「あ…」
「こ、これでいいかな?」
行人は頬を染めて明後日の方向を向きながらりんに聞く。
「う、うん…ありがと、ダンナ…」
そう言ってりんは行人の肩にそっと頭を乗せた。
(ふぅ…またすごい要求されるのかと思ったけど…良かった…)
その様子を見ていた一同はあまりいい気分ではなかった。
「行人様ったら、何でりんだとあんなに素直なのよ〜」
「ワタシの時とはだいぶ違いマスネ…」
そんな感じで一同は頬を膨らましていた。
671人生って(後編) 3/14:2007/09/05(水) 18:29:20 ID:ldwkvb7O
「ねぇ、早くるーれっとを回そうよ」
「そうね、このままだとやっぱり面白くないし…次は誰?」
「私〜!二が出ると結婚マスね、よ〜し!」
そう言ってゆきのはルーレットを回したが、結果は四だった。
「ちぇ〜、四かぁ…次はすず姉ぇだよ」
「うん」
すずはルーレットに手をかけると、ちらっと行人とりんの方を見て頬を膨らませた。
(むぅ〜、行人ったら〜!)
すずはそのままルーレットを回すと、ルーレットは三で止まった。
「あら?すず、結婚マスじゃない?」
「へ?」
「確かに結婚マスですね。では今度は行人さんとすずちゃんが夫婦ですの」
そう言ってちかげは行人の駒をすずの所に持っていった。
「師匠、今度はすず殿と一緒でござるよ」
「え?ああ、分かったよ」
そう言って行人はりんの肩から手を離す。
「あ、ダンナ…はぁ…」
りんは名残惜しそうに行人の手が乗っていた肩に手を置いた。
一方、すずは近づいてく行人に気づき、彼の方に顔を向ける。
「次はすず、なの?」
「あ、うん。そうみたい…」
672人生って(後編) 4/14:2007/09/05(水) 18:31:42 ID:ldwkvb7O
行人はすずの隣まで行くと、そのままその場に座った。
「すず姉ぇかぁ…どんな事するんだろ?」
「さぁね、ただ油断ならないのは間違いないわね…」
あやねはそう言って二人の様子を観察する。
一方、すずはこれから何をすればいいのかを考えていた。
(いちゃいちゃするって何をすれば…み、皆みたいな事をすればいいのかな…)
すずはちらっと行人を見ると、彼にさらに近づいていった。
「す、すず?」
「い、行人…」
すずはそのまま近づいていき、顔を行人に近づけていく。
「なっ!?すずちゃん、まさか接吻を!?」
「な、何ですってぇ!?」
一同が騒ぐ中、すずはそのまま行人に顔を近づけ、頬擦りをし始めた。
「ちょ、ちょっとすず…」
「ん、行人ぉ…」
すずは行人にぴったりくっつき、頬擦りをし続ける。
「な、何だ、接吻じゃないのね…びっくりさせないでよ」
「なんかすずサン、猫みたいデスネ」
「すずちゃんが猫みたいなのは別に不思議な事じゃないですの」
「そんな事はどうでもいいのよ。接吻ではないとは言え、これはこれで堪えるわ」
そう言うとまちはしのぶの方を向いた。
673人生って(後編) 5/14:2007/09/05(水) 18:33:34 ID:ldwkvb7O
「しのぶ、次はあなたの番でしょ。早くるーれっとを回しなさい!」
「うむ!では行くでござる!」
そう言ってしのぶはルーレットを回し、ルーレットは一で止まった。

「よ〜し!次は私の番ね〜!」
そう言うとゆきのは腕をぶんぶん振り回す。
「早く!早くるーれっとを回しなさい!」
まちはそう言って行人とすずの様子を見る。
「んぅ〜、行人ぉ〜」
「す、すず…」
すずは先ほどからずっと行人に頬擦りをしている。
「い、行人様…くぅぅ…早くしなさい!ゆきの!」
「う、うん!」
ゆきのはまちに少し怯えながらルーレットに手をかける。
「あねご、苛立ってるな」
「一番最初に行人クンと一緒になってからそれっきりですからね…」
「お姉様、結構嫉妬深いから尚更ね…」
ゆきのがルーレットを回すと、それは五で止まった。
「五…あ、結婚マスだ!やった〜!行人と一緒〜!」
そう言うとゆきのは行人の駒を自分の所に持っていき、行人の所に向かった。
674人生って(後編) 6/14:2007/09/05(水) 18:35:13 ID:ldwkvb7O
「行人〜!私と一緒だよ!」
ゆきのはそう言って行人の服を引っ張った。
「今度はゆきのか…分かったよ。すず、ちょっと離れて」
行人がそう言ってもすずは行人に頬擦りをし続ける。
「すず姉ぇ〜!終わりだってば〜!」
ゆきのに言われるとすずははっと気がつき、行人に頬擦りするのをやめた。
「ふにゃっ?終わり?終わり…あ、ご、ごめんね!行人!」
そう言ってすずが行人から離れると、ゆきのは胡坐をかいてる行人の足の上に座った。
「へへ〜ん、行人と一緒〜!」
「ゆ、ゆきの?」
行人の上に座ったゆきのはすごく機嫌が良さそうだった。
「う〜ん、でもこれじゃ何か物足りないわね…」
そう言ってゆきのはしばらく考えていると、何かひらめいたように顔を上げた。
「そうだ!行人〜!ぎゅっと抱きしめて!」
「へ?」
「抱きしめて!」
ゆきのは行人の方に顔を向け、目を輝かせながらそう要求する。
「ねぇ〜!行人〜!」
「あ〜、分かった分かった」
行人はそう言うとゆきのの腰に手を回してゆきのを抱きしめる。
675人生って(後編) 7/14:2007/09/05(水) 18:37:13 ID:ldwkvb7O
「行人、あったかいね〜」
「ん、そうだね…」
一同はそんな行人とゆきのの様子をじっと見ていた。
「いいなぁ、ゆきのちゃん…私も行人クンにぎゅっとしてもらいたいです」
「それにしても行人さん、今までと違って冷静ですの」
「ゆきのはお子ちゃまだから行人様もあまり意識してないんじゃない?」
「それより早くげーむを進めるわよ!すず!次はあなたの番よ!」
まちがそう言うが、すずは行人とゆきのの方をじーっと見ていた。
「すず!あなたの番よ!」
「うにゃ!?あ、そっか。じゃあるーれっとを…」
すずがルーレットを回した事により、ゲームは再開した。

「さ!次は私の番ね〜!」
ゲーム再開後、結局誰も結婚マスに止まる事はなく、あやねの番になった。
「二よ!二!二、出なさ〜い!」
そう言ってあやねはルーレットを回した。
ルーレットの速度はだんだん遅くなっていき、二で止まった。
「や、やったわ!これで行人様と…行人様〜!」
あやねは行人の駒を移動させた後、にやけながら行人に近づいていく。
「行人様〜、次は私と夫婦よ〜!」
「え?う、うん」
「ほら、お子ちゃまはさっさとどきなさい」
676人生って(後編) 8/14:2007/09/05(水) 18:39:14 ID:ldwkvb7O
あやねにそう言われるとゆきのは頬を膨らませる。
「む〜!子ども扱いするな〜!」
「あら、大人の女はこういう時、さっさとどくもんよ〜」
「ぐぅぅ…わ、分かったわよ!」
ゆきのはそう言うと行人から降りた。
あやねはゆきのをどかすと、行人の後に回り込んだ。
「あ、あやね?」
「ウフフフ、行人様〜」
あやねは後から行人の首に手を回し、抱きついてきた。
「行人様、愛してるわ〜!」
あやねはそう言うと行人の頬に接吻する。
その瞬間、行人は顔を真っ赤にしてあやねの方を見る。
「ちょ、ちょっとあやね!」
「んふふふ〜、行人様ぁ〜」
あやねはぎゅ〜っと行人を抱きしめる。
「あ、あやね、苦しいよ…」
「あら、じゃあ私の接吻で楽にしてあげるわ!」
あやねはそう言うと今度は行人の口に接吻しようとする。
するとまちは藁人形を取り出してそれに思い切り釘を突き刺した。
「ぐげぇぇぇっ!」
「あまり調子に乗るんじゃないわよ。さぁ、早くげーむを進めるわよ!」
「次はあたいの番だな」
りんはそう言ってルーレットを回した。
677人生って(後編) 9/14:2007/09/05(水) 18:41:08 ID:ldwkvb7O
その後、一週回っても誰も結婚マスに止まる事はなく、行人とあやねは子どもを一人得ていた。
「フフ、行人様〜、このまま二人…いえ三人でゴールしちゃいましょ」
「いや、まだ四分の一も行ってないから。それに子どもも実際に生まれたわけじゃないし」
そんな二人を見ながら一同はゲームを進めていた。
「今の所あやねさんが行人さんと一緒にいる時間が一番長いですね」
「むかつくわね」
そう言うとまちは藁人形を剣山で挟んだ。
「はぎょぉぉぉぉぉぉっ!」
「しかしよりによってあやねとはな…すずっち、結果は?」
「うにゃぁ〜、ダメだったよ」
「では次は拙者の番でござるな…」
そう言うとしのぶは落ち込み気味でルーレットを回す。
「しのぶちゃん、何か元気ないね〜」
「行人クンと一度も一緒になってませんからね」
ルーレットは五を指して止まった。
「五、でござるか…」
しのぶはそう言うと自分の駒を動かし始めた。
「一、二、三、四、五…む?」
しのぶの駒が止まった所は結婚マスだった。
「あ……や、やった…やっと師匠と一緒になれるんや〜!」
678人生って(後編) 10/14:2007/09/05(水) 18:43:06 ID:ldwkvb7O
しのぶはそう言うと行人の駒を自分の所に持っていった。
そしてしのぶが凄まじいスピードで行人に突っ込むと同時にあやねも吹っ飛ばされ、あやねはそのまま顔面から壁に激突した。
「ちょ、しのぶ!?」
「師匠〜…あ、そうでござる!」
しのぶは顔を上げると同時に行人の方を見つめる。
「師匠!道着に着替えて欲しいでござる!」
「道着?何でまた…」
「お願いでござるぅ〜、し〜しょ〜う〜」
しのぶは行人の服を引っ張りながら行人に要求する。
「あ〜、分かった分かった。じゃあ着替えてくるから」
そう言うと行人は立ち上がり、その場を離れた。
「しのぶの奴、ダンナに道着着せてどうすんだ?」
「ちょっとピンと来マセンネ」
「それよりあんた達…私の心配はしないわけ?」
あやねは壁からずるずると這いながらやってきた。
「あやねさんは頑丈ですからね」
「そんな事より今の内にげーむを進めるわよ!ちかげ!次はあなたでしょ!」
「分かりました。それでは」
「そんな事って……」
679人生って(後編) 11/14:2007/09/05(水) 18:45:05 ID:ldwkvb7O
しばらくして道着に着替えた行人が戻ってきた。
「これでいいの?しのぶ」
「うむ!」
行人が座るとしのぶは即座に彼の隣に移動する。
「師匠!拙者とお揃いでござるな!」
「は?」
「格好も色もお揃いでござる!ぺあるっくでござる!」
そう言うしのぶは嬉しそうに目を輝かせる。
「いや、こう言うのをペアルックとは言わんでしょ」
「む、でもお揃いでござる」
「いや、少し違う部分もあるし…」
「お揃いでござる!」
そう言うとしのぶは行人の足に頭を乗せてごろんと寝転がる。
「師匠〜、なでなでして欲しいでござるぅ〜」
「……はぁ、まったく」
行人はため息を吐くとしのぶの頭をなで始めた。
「師匠、頬も撫でて欲しいでござる」
「え、頬も?」
「うむ、ダメでござるか?」
「…仕方ないなぁ、分かったよ」
そう言うと行人は空いてる方の手でしのぶの頬を撫でる。
680人生って(後編) 12/14:2007/09/05(水) 18:47:11 ID:ldwkvb7O
「んぅ〜…」
しのぶはとても気持ち良さそうに目を細める。
するとちかげが行人の肩を叩いてきた。
「行人さん、次は行人さん達の番です」
「え?ああ、分かりました」
結局誰も結婚マスに止まれなかったらしく、行人としのぶの番になっていた。
行人はルーレットを回し、出た数字の分だけ駒を進めた。
「あら、子どもが生まれましたの。しかも双子」
「ふ、双子ですってぇ!?」
まちが騒ぐのを無視してちかげは二本の小さい棒をしのぶの駒に突き刺した。
「そ、そんな双子だなんて…」
まちが落ち込んでいると、ちかげが彼女の肩を叩く。
「まちさん、次はまちさんの番ですの」
「え、私の番?」
すでにちかげと梅梅はルーレットを回したらしく、まちの番になっていた。
「四が出れば…結婚マス…四…四!出なさい!」
そう言ってまちは力強くルーレットを回した。
しばらく回っていたルーレットは次第にゆっくりになっていき、四を指して止まった。
「あ…あぁ…やったわ…行人様!やっと!やっとまた一緒に!」
まちはものすごい勢いで行人に飛びついた。
681人生って(後編) 13/14:2007/09/05(水) 18:49:05 ID:ldwkvb7O
「ごっ!ま、まち…」
「行人様!ああ、行人様ぁ!」
まちは行人に頬擦りしまくった。
「あぅ、師匠…」
取り残されたしのぶはその様子を見るとしゅんとなってしまった。
「まち姉ぇ、嬉しそうだね…」
「何言ってんのよ、すず!お姉様の好きにはさせないわ…ルーレットを回すのよ!」
あやねの一言でまたゲームは再開した。

その後、行人を巡る人生ゲームはさらに激しくなっていった。
「行人様は私の夫!」
「あやね!それはでんでん大根だよ!」
「皆、何を言ってるのかしら…行人様は今私と結婚してるのよ」
「よっしゃ!結婚マスだ!」
「ざんね〜ん!私も結婚マスに止まったからりんちゃんの番は終わり!」
「むぅ〜!師匠は拙者と一緒でござる!」
「そうはさせません!」
「えと、その…ワ、ワタシだって…」
「皆さん、必死ですの」
「皆、お願いだからちょっと落ち着いて…」
女性陣に振り回され、行人は急激に体力を消耗していった。
682人生って(後編) 14/14:2007/09/05(水) 18:50:50 ID:ldwkvb7O
その後、ゲームは夜中まで続き、ついに終盤を迎えていた。
女性陣の駒にはどれも小さい棒が何本も突き刺さっている。
そして、全員の体力は最早限界に近く、気力だけで動いてるようなものだった。
「ふぅ、ふぅ…五、ね…行きましょ、行人様…」
現在行人とまちがチームになっており、まちは二つの駒を進め、水色のマスに止まった。
「な、何か書かれてるわね…えっと…ふりだしに…戻る…は?」
その瞬間、まちは行人とくっついたまま固まった。
「ああ、そこは激流ぞーんですの…大量の渦マス…つまりふりだしに戻させるマスがありますの」
「な…なんですって…」
「…ねぇ…ちかげさん…」
「は…い?」
「このルーレット、五が最大の数だよね…」
「そうですね…」
「五連続で並んでたらこれ以上進めないんだけど…」
行人の言葉にその場にいる全員が固まった。
「……ちょっと…設計みす…ですの」
「ですの…じゃねーだろ」
「これ以上進めないって…終われないって事?これ…」
「…よりによって…こんな…オチって…」
行人がそう言うのと同時に全員意識を失った。
藍蘭島用人生ゲーム、それは決して脱出(ゴール)出来ずにひたすら婿殿争奪戦を繰り広げるゲームである。
683256:2007/09/05(水) 18:52:38 ID:ldwkvb7O
投下終了
これをエロに持っていくと10Pになりそうなんで俺には無理でした、ごめん
次は行人×まちのエロを投下しようと思ってる
684名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 18:55:30 ID:yGvnNrpF
256さん、お疲れ様です!GJです!!
ちなみにリアルタイムで見てました!!
685名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 19:40:08 ID:279Z18W+
>>256さん GJ!
そういうオチとは、やられましたw
686名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 19:41:02 ID:65cO859y
楽しませてもらいました>256サン

終わりの無いのが終わりなオチワロタ
687名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 23:00:01 ID:On1s7MlT
>>683
面白かたデスヨー
エロ無しのほのぼのもいいな。
10Pされたら行人はひからびるしね(w
まちも期待してます。
688名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 00:07:09 ID:3BFM48A4
>>256の偉大なところは、導入から結末までがしっかりしているところ
ゆえに、>>256は俺の嫁
689名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 02:39:36 ID:cHmz68Sm
>>683なんという神職人・・・・GJ!!

終わらせかたが上手すぎる。

>>688抜け駆けは許さん。藍蘭島らしく共有するんだ。
690名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 20:28:11 ID:30YQ0Ybm
結局、実働してる職人って三人くらいしかいないのかな?
691名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 21:48:04 ID:DxrVAs3p
高校生クイズに問題として出てたぞwww
692名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 22:12:20 ID:r5G7X5ta
693名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 22:33:09 ID:vlWofx0J
>>692
これいつやってた?
694名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 22:47:45 ID:08S6XGMj
>>691-692
ちょwwwwww俺発狂wwww

一生の思い出になった。d
695名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 23:08:15 ID:ADwgsUP9
>>692
糞ワロタwwwwwwwwwww
この問題は無いだろwwwwwwwwwwwwwwwww
696名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 23:12:22 ID:TeoDYypJ
ちょっと高校生クイズ出てくる
697名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 23:17:56 ID:ADwgsUP9
698名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 00:21:19 ID:TjfpGlc9
男子高の文化部ましてやクイズ研究会なんて
ほとんどヲタばかりでガチ
まあ浦和は頭良いけど
699名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 20:30:40 ID:5MzC/JQ/
加筆訂正してたら投下する気が失せた
700515:2007/09/08(土) 23:58:39 ID:VszNjKHs
保管庫のSSを読んでいたら、文章・描写が凄いのばかり。
自分じゃ足元にも及ばんな。
(何回か書いたけど、SS初挑戦中です)
いっそ、エロシーンは省略して、H前後のやりとりだけにしてしまおうかと考えている
701名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 00:09:13 ID:qdy8T56a
>>700
保管庫にはエロばかりだから非エロもあると潤うしいいんじゃないか?
俺は>>683の作品を読んでたらもっと非エロも読みたくなったんだ


まあエロでもドンと来いなんだが・・・
702名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 00:37:08 ID:I0jXjYA5
非エロなあ…

先々週あったBARで話題に上がった『もし行人を拾ったのがすずじゃなかったら』とかなら
パイロット版ができてるんだがどうよ?
文章力は期待スンナ
703名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 00:43:41 ID:LhebXDOl
第24話「流れついて、瓶詰」
すずが海辺で手紙入りの小瓶を拾ってくる。
その手紙は、以前行人が妹の美咲に宛てて海に流した手紙の返事だった。
あまりの奇跡に感動する行人。
早速妹の美咲からの手紙を読んでみるが、どうやら大の方向音痴の美咲は
海でも迷って遭難してしまったらしい。行人は遭難したらしい美咲を探しに行こうとするが・・。

ttp://blog.livedoor.jp/nuhhehhow/archives/50830355.html


美咲藍蘭島上陸っぽい。ハーレムシチュ妄想始めてみる
704名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 01:31:18 ID:h7PYmjBU
>>702
面白そうですね。投下期待してます
705名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 02:54:07 ID:0leoFM2E
話の腰を折るけど、誰か保管庫のURLを知りませんか?
行き方が分からない…
706名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 03:18:37 ID:dT6v4EaY
某所で「行人が東の森に流れ着いたら」っていうのをテーマに書いてるものです。
こちらに非エロですが、その修正版を投下しようかと思ってるんですけど需要とかあります?
ちなみに、元のほうはちょっと原作劣化コピーになりそうなんで消す予定なんですが。
707名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 06:32:07 ID:AnZ7NGtd
>>705
>>1

>>706いつでも需要はありすぎる。
楽しみに全裸で海を漂ってくる
708702ってか n・ω・`リ8》 の中の人:2007/09/09(日) 09:24:19 ID:I0jXjYA5
毎回『みちる(16)が>>16をげとー』させてもらってる人です。

>>706
というと理想郷スクエニ板のマキさんか
こっちも望むところだ。
頼む。


>>704

最初に断っておくと、俺にエロは描けん。他の人に期待してください。

ネタ自体は先々週のBARで

『がっつかないあやね、男友達っぽいポジション、フラグたっても立った端から折られまくり』

といった旨の発言をして、

『いや原作のままじゃ無理だろ』⇒『じゃああやねに拾わせればいいじゃん』
という流れから膨らませていったもの。ちょっとばかし基となる着想から乖離してますが。
もちろん、この流れから他キャラに拾わせてエロい妄想に進んでいったのは言うまでもないw


があるずがいど収録の第零話直前からの分岐によるバタフライ効果。
あやね主観、極力セリフなし。パイロット版。

4レスほど借ります。
7091/4:2007/09/09(日) 09:26:20 ID:I0jXjYA5
それは寂しがっているであろう年下の友人に会うべく果敢にも嵐の中出掛け、
帰り道にうっかりと民家の屋根共々吹き飛ばされた挙げ句、夜中になってようやく帰宅した翌日の早朝の事だった。


今日は食事当番、親愛なる我がお姉さまが「川魚は飽きた、海の魚が食べたい」と昨日の朝(もう昼近かったが)
仰ったのを思い出し、五寸釘を刺されては堪まらぬと朝食を作ってから釣りに出る事にした。

嵐の後の快晴、幸いにも離島との連絡用の小舟は無事で、たまった水を汲み出すだけで充分だった。
弟分と共に船に乗り込み沖へ出る。どうせこの舟を使うのはうちの家族くらいのものなので特に断りは要らないだろう。
必要な分だけ釣り上げ(弟分のつまみ食いのせいで少し時間がかかったが)、魚篭に仕舞い島へ戻ろうとした時に
ふと海面に浮かぶモノを見つける。興味から近寄ってみる私たち。

遠目には何だか分からなかったが、近寄ると人間だと分かった。これはやばい。早く生死を確認せねば。

浮かんでいた人を引き揚げる。こういう時一人で来なくて良かったと実感。ありがとう弟分。
息がある。良かった生きてる。背丈は昨日会った友人と同じくらい。それにしても変わった服装だ。
いつだったか好奇心の権化である友人に見せられた外界の本にあったような服、そして鞄だろうと思われる物を
身につけていた。
体つきも見慣れないがっしりとしたもの。まさか、この人は…


          -いきなりあやねルート-
                        いち ひろいもの
710702ってか n・ω・`リ8》 の中の人:2007/09/09(日) 09:27:40 ID:I0jXjYA5
釣った魚と母への伝言を弟分にまかせ、彼(?)を背負って医師を兼ねる長老宅へ。
気絶した人間というのは体重移動をしてくれないので結構重く感じる。
ああ、こんな事なら弟分に運んでもらってから帰らせれば良かった。
私のうっかりさんめ。でもそこが可愛いの。てへ。

出迎えてくれたのはこれからの季節引きこもりがちになるであろう同い年の友人と
妖怪鬼天竺鼠又様(島生まれの御年百二十)だった。

友人曰く、長老は朝から回診とのこと。仕方がないので布団を敷いてもらい彼(?)を寝かしつける。

彼女の見地では、やはりこの人は『男性』なのだそうだ。十二年前に消えた父の顔を思いだそうとする。が、曖昧だった。

少しして彼の目が覚めた。あ、第一声で早速名前を間違えられてる。まだ名乗ってもいないのに不憫な友だ。
だが小さくなって n・ω・`リ》 はないだろう。からくり女将ではあるまいし。からくり女将ってなんだ。

とりあえず自己紹介。彼は『行人』と言うそうだ。
先ほどの第一声は友が彼の妹に顔の造りや雰囲気がそっくりだった為らしい。
実際名前まで似ており(咲くとちるで名前だとこっちが本当の姉妹のようではあるが)、
持っていた写真(色が付いている)を見せてもらうと違うのは髪型こそ違うものの数年前の友人そのものだった。

その後長老が帰宅し昼食となった。せっかくだから、と調理の手伝いを申し出たのだが私の好みに味付けされると
他人(しかも起き抜け)には辛すぎると言われた為、味付けは友に任せた。
7113/4:2007/09/09(日) 09:28:34 ID:I0jXjYA5
食事をとりながら彼に事情を聞く。
何でも親と喧嘩して家出し、どうせなら遠くに行こうと船に乗ったは良いものの先の嵐で遭難
(数名ほど船から落ちたそうだが行方は分からないとの事)、一週間ほど漂流して食料と体力も尽きかけ、
意識が朦朧としていたところを私に引き揚げられ、そのまま気を失ったらしい。

ここは何処なのかと彼が訪ねる。島の名と洋上のどの辺りかは分からない旨を伝えるとやはり落胆したようだが、
天測がどうとか言っている。なんでも日付と時間さえ分かればおおよそ何処にいるか分かるらしい。
この島で星を読める人はごく稀である為寺子屋では教えられてはいない。

しかし、この島には自然の結界が存在する。沖にある渦の群れだ。越えようにも舟ごと吹き飛ばされ島に戻される。
そんな馬鹿なと彼は言う。ならば、と共に沖まで出ることになった。友人は日差しが強いので留守番だそうだ。

小舟で渦の壁に限界まで近寄ってみる。いつ見ても壮観である。思わず吸い込まれそうだ。あぶないあぶない。
彼が壁の切れ目に気づいた。だがまて。それは海龍様の罠だと軍師が言っている。おやつに持ってきたブドウを一粒、
おもむろに渦の切れ目にむけて流す。渦の壁を越えたかに見えたブドウは直後、突然現れた大渦に呑み込まれ
ズタズタになってしまった。

後は妖怪が空を飛んで出入りしたという言い伝えくらいしかない、と告げると彼は顔を青くして落ち込んだ。
何でも高所恐怖症らしい。
世の中には無理なことなどいくらでもある。私が姉に完勝出来ないように。悔しいけど。

しかしそこまで落ち込むのもどうしたものか。見ているこっちまで落ち込むではないか。
なんだかいたたまれなくなった私は彼の頭を抱き寄せたくなった。これが母性本能だというのか。
母にしては胸無いって言うなそこ。周りが反則的にでかいだけだってば。
うちの家族には大きい人が多いんだから。いつかきっと、いつかきっと。
7124/4:2007/09/09(日) 09:29:21 ID:I0jXjYA5
彼を抱き寄せる。あ、耳真っ赤だ。なんか可愛い。
数瞬後、彼の様子が変になった。彼は私を突き飛ばした直後、鼻血を噴いて倒れた。

……これどうしよう。


結局、口笛で弟分を呼び出して彼を長老宅まで運んだのは空が赤くりかけた頃だった。
713名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 10:31:16 ID:4cWolU4d
>>708
みちるの話をされると耳が痛い…
ともかくGJです
714256:2007/09/09(日) 22:59:08 ID:CpiWM6Ti
>>708
GJ!
あやねの思考がいちいち面白かったw

あと行人×まちの後で忍三姉妹でそれぞれネタがあるから書こうと思ってる
だが三ついっぺんはさすがに無理なんで誰が先がいいのかを聞きたい
ちなみにどれもエロで絡むのは行人
715名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 23:34:51 ID:4cWolU4d
>>714
気の向くままに投下すればいいんじゃない?
716名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 00:01:55 ID:ZaWMsJpK
>>708 GJ。面白い。
もし他のキャラが行人を拾っていたら?というのは結構興味深いかな。
717名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 00:44:29 ID:Q9UpbuV7
>>708
これはいいかも。
「がっつかないあやね」ってもろ正ヒロインポジションですよねー(w
718702ってか n・ω・`リ8》 の中の人:2007/09/10(月) 03:17:58 ID:hkkE8owd
>>713-714 >>716-717
感想ありがとう。

自分でもがっつかせないだけでまさかここまで正ヒロインっぽくなるとは
思いませんでしたは。

しかしあやねって動かしやすいキャラだよね。
他のキャラは自分にはどうも無理っぽいっす。

一応、鬼ごっこ直後までプロットはあるんで いち を加筆修正した奴と共に
そのうち投下します。



n・ω・`リ8》。o(…いるのにあまりしゃべらない行人クンってどうなんだろう)
719706:2007/09/10(月) 18:29:05 ID:fa/ndIS7
>>708
GJです!
ところどころ思わず笑ってしまうネタをはさんでるのがすごいです。
実際にあやねがこんなこと考えてたら爆笑ものですよ。


それと前に投下しようとしていた修正版がやっとこさ完成しました。
9レスほどお借りします。
とはいっても、ほとんど書きなおしにちかいです。
理想郷で投下したのとは別物の話になっていきますのでご容赦を。

それと美咲が出てきますがキャラは勝手に作ってます。
かなりブラコンですが、皆さんのイメージとちがっていたらごめんなさい。
720藍蘭島にながされて第一話 (1/9):2007/09/10(月) 18:32:29 ID:fa/ndIS7
ある屋敷の一室、鼻歌交じりに鏡のまえに座って、髪形を整えている少女がいた。
その少女はまず大きなリボンで後ろの髪を二か所でまとめたあと、片方の髪の一部を三つ編みにする。
そして、仕上げとして三つ編みに小さなリボンをつけ、何度かチェックすると「よしっ」と小さくガッツポーズ。
鏡の前から立ち上がると、机に近づいていく。
そこにおいてある卓上カレンダーを一枚めくり、赤丸がついている日にちを確認する。
赤丸の下には小さく『デート』と書いてあり、最後には小さくハートマーク。
それを見てにこにことしなら今月のページにもどした後、軽やかな足取りで部屋から出ていく。
そして廊下を進んでいき、ある部屋の前で立ち止まりドアをノックする。
「お兄ぃちゃ〜ん、朝だよ〜」
しかし、返事はない。しばらく待ってからもう一度ノックするがやはり、返事はない。
少女は少し不思議におもいつつも、
「入っちゃうよ〜」
と言いながら、ドアノブを回しドアを開けるが部屋には誰もいない。
「……あれ?」
部屋を見渡すと、いつも少しちらかっている部屋の中が整理されている。
そして机の上に一枚の紙。少女は嫌な予感がし、机に向って小走りで近づく。
それを手に取り見た瞬間、
   ピシリ
その少女の体は固まった。そして手からするりと落ちる紙。
ふわりふわりとゆっくりと落ちていき、絨毯のうえに音もなく着地する。
何か書かれているほうが上になっている。それを拾うこともせず、全く身動きしない少女。
それには
『しばらく家から出ます。捜さないでください。
P.S 美咲の誕生日には帰ると思うから  行人』
と書かれていた。数分呆然と立ち尽くす少女、あらため美咲。そして我に返る。
「な、なんですって――――!?」
その叫び声は屋敷中に響いていた。
721藍蘭島にながされて第一話 (2/9):2007/09/10(月) 18:34:16 ID:fa/ndIS7
所変わって、鹿児島から沖縄へ向かう船の中。その一室に一人の少年がいた。
彼の名は東方院行人、現在家出中の中学生。

行人は持ってきているものを全てベッドの上に出し、整理しながら防水加工の施されたリュックの中に収めていく。
食糧、携帯ゲーム機、数学の教科書、漫画、雑誌、沖縄のガイドマップ、そして数十日分の着替えなどなど。
着替えだけでもリュックに収まる量ではないはずなのに、ベッドの上のものが無くなってもまだリュックには余裕があった。
「じーさんに教えてもらった収納術ってすごいな。絶対全部は入らないって思ってたのに」
不思議そうにつぶやく。
この術を教えた行人の祖父は若い頃に山ごもりをし、その時にこの術を編みだしたという。
本人曰く、「詰め方にはコツがあるんじゃよ」とのこと。
どんなに容量オーバーに見えようが、楽々と収納してしまう。コツもへったくれもなかった。
余談であるが行人の祖父は後に、この収納術を世に広め莫大な利益を得ることになる。
もちろんそのようなことは知る由もない行人であった。

リュックを背負いデッキに向う行人。
行人はそれに全財産を詰め込んでいた。そのため部屋に置いている間に何かあっても困るので、常に身につけることにしている。
階段をのぼるにつれて、潮の香りも段々と強くなっていく。そして、船外に出ると一面の大海原。
外はすっきり晴れて空には雲もほとんどなく潮風も穏やか。行人の気分も晴れやかだった。
海を眺めながら、人があまりいない船尾の方に向う。

時折すれ違う乗客とあいさつしつつ歩いていくと船尾についた。
辺りを見回したあと、手すりに寄りかかりながら船の後ろにできる波を眺める。
「前から旅をしてみたいと思ってたけどしてみるもんだな〜」
そのしみじみとした呟きは風に乗り、船の後ろへと流れていく。
722藍蘭島にながされて第一話 (3/9):2007/09/10(月) 18:36:03 ID:fa/ndIS7
しばらくぼーっと海を眺めていた行人だったが、顔を俯かせる。
「ふふふふふふ…」
行人は笑いが段々こみ上げてくるのを抑えようとする。
しかし抑えようと必死になり力をこめているため、体が少しずつ震えていく。
そしてその震えが限界に達した時
「ザマーミローくそ親父!!」
握りしめた両手を高く挙げながら、笑顔で叫ぶ行人。
受験勉強や稽古の疲れによるストレスで普段はやらないことを平然としてやってしまっている。
「今ボクは自由なんだな〜」
毎日剣術の稽古に明け暮れながら、勉強も両立してきた行人にとってこの家出は大きなものだった。
なぜならほとんど休む暇もなかったので、頭も体も疲れ切っていた。
そのため気分転換に、と家出をしてみることにした行人。
効果は絶大で、もう帰ってもいいかなぁ、などと思いはじめてる。
もっともすでに沖縄行きの船に乗ってしまっているため、すぐに帰ることはできない。
なので、行人は沖縄をある程度見たらさっさと帰る予定に変更し、とりあえず満喫することにした。

その頃船内でアナウンスが流れていた。
「イーストサイド観光からのお知らせです。
気象庁からこの海域の天候が悪化するおそれがあるとの通告がございました。
つきましては進路を大幅に変更をすることもございますので、極力船外には出ないようお願い申し上げます」
それを船外に出ていた行人が聞くことはなかった。
723藍蘭島にながされて第一話 (4/9):2007/09/10(月) 18:37:17 ID:fa/ndIS7
腕時計をちらっと見る。
その時計は普通の中学生がつけているようなものではなかった
それは十五歳の誕生日に美咲から贈られたものでかなり高価。防水加工が施してあり、衝撃にも強い。
なんと美咲が今まで貯めていた貯金のほとんどを使って購入したものである。
「絶対いつでも身に着けておいてよね」
行人の誕生日に、美咲はそう言いながら渡していた。
その時顔を真っ赤にして照れていたため、行人は風邪と思いすぐさま美咲を布団に寝かせ看病した。
なおこの一件により美咲の、行人に対する想いが強まってしまっているがそれはまた別の話。

ちなみに、現在の時刻は午前十時。
学校はすでに始まっている。つまり行人はさぼってしまっているわけである。
しかし、本人はそれほど気にはしていなかった。学校の成績はかなり上位であり勉学に問題はない。
すこしは内申に影響があるかもしれないが、そんなことはどうでもいいことだ、と行人はおもっていた。
それより行人が心配だったのは妹の美咲のことだった。
「手紙は置いてきたけど大丈夫かな〜。美咲も機嫌悪くなってなきゃいいんだけど」
昔から美咲は行人にほっとかれるとすぐに拗ねてしまっていた。
小学校低学年の頃、行人が一人で出かけて帰った時には、美咲が泣きながら屋敷中を捜しまわっていたこともあった。
「まあでも美咲も成長したから大丈夫だよね」
確かに二人とも中学生になり心も体も成長していた。主に行人だけが。
724藍蘭島にながされて第一話 (5/9):2007/09/10(月) 18:38:18 ID:fa/ndIS7
行人の予感は見事に悪い方だけが的中していた。

その頃、行人と美咲が通う中学校では、美咲が机に突っ伏していた。
あのあと父親が来て行人の家出を知ったが、気にもしない様子で美咲に、学校へ行くように言っただけだった。
それから一悶着あったものの、しぶしぶ学校に来たのだったが、一時間目からずっとこの調子だった。
美咲の周りには暗い空気が漂っている。それをみて心配になった教師は声をかける。
「東方院さん、大丈夫?」
しかし教師の呼びかけにも無反応。突っ伏したままみじろぎもしない。
「お兄ぃちゃん、どこいっちゃったのよ〜」
泣きながらほとんど聞きとれない声で呻く美咲。
「う〜〜」
さらに一段と落ち込む美咲だった。

美咲の幼馴染である同級生が心配しながらひそひそと話していた。
「また美咲ちゃんの悪い癖でてるわね」
「前は行人さんが小学校を卒業するときだったっけ。
その日一日中泣いてたもんね、お兄ちゃんと一緒じゃないからって」
呆れ顔で話す二人。二人とも普段から、行人に関する自慢話をさんざん聞かされていたのだった。

そんな二人にも気付かず、
「う〜〜、お兄ぃちゃん〜」
美咲はひたすら呻いている。
結局美咲は放課後までそのままだった。
725藍蘭島にながされて第一話 (6/9):2007/09/10(月) 18:39:43 ID:fa/ndIS7
ちょうど行人が美咲を心配し始めたころから天気が段々と悪くなっていた。
それまで晴れていた空にも雲が出てきて、風も強くなってきていた。そのせいか、波も少しずつ高くなっている。
行人が周りを見てみると、先ほどまでちらほらいた人もいなくなっていた。少し不安になってきた行人。
手すりから離れ船の中に戻ろうとしたとき、一際大きな波が船にぶつかる。
「へ?」
手すりに背を向けた行人。揺れる船。逆さまの風景。落ちていることに気付いた行人は叫び、
「うわ〜〜〜〜〜〜っ!!」
ドポン!と音を立てながら海に落ちた。結構な高さから落ちたため、少したってから浮かんでくる行人。
「ぷはっ!?な、なんだ!?」
開けたままの口にはいってきた水を吐き出し、状況を確かめる。
行人は軽いパニックにおちいっていたが、すぐさま冷静になり助かる方法を考えていた。
誰かに助けてもらう、これが一番確実。
しかし船尾には人がいなかった。まず目撃者がいないと、助けてもらえるわけがない。
次に、船まで泳いでいく、これはまず不可能。
行人が落ちたのは船尾からであり、船の速度を上回らなければならない。そんなことは人間では無理。
最後に、近くの島まで泳いでいく、可能性はあるもののほぼ不可能。
行人は頭に地図を思い浮かべたが、周りに島はなかったと記憶している。
もしあったとしても、無人島だった場合では助けを呼ぶにも呼べない。
つまり、行人が助かる確率は奇跡がおこらないかぎりほぼ0%に近かった。

行人がそんなことを考えている間にも、どんどん天気は荒れてきて、雨まで降ってきた。
その時、落ちてくる浮き輪。
「大丈夫か―――――――っ!!」
それは何かが海に落ちる音を聞いて、駆けつけてきた船員が投げ込んだものだった。
行人はすぐさまそれに捕まる。そして、体を休めているときに絶望的な言葉が聞こえた。
いつのまにか、もう一人の船員が駆けつけていて二人で話している。
726藍蘭島にながされて第一話 (7/9):2007/09/10(月) 18:40:54 ID:fa/ndIS7
「もう助けに行くのは無理だ。ボートで助けにいってもう間にあわない。私たちまで流されてしまうぞ」
「そんな……じゃあ、あの少年はどうするんです!?」
「どうしようもない……………」
行人が聞こえたのはそこまでだった。それは雨と風で声が聞こえなくなってしまったからである。
最も確実だと思われていた望みが断たれてしまった。
絶望してしまう行人。
そして雨で視界は見えづらくなっていき、行人を残して船も段々と遠ざかってしまっていった。

諦めそうになった行人だったが僅かながら可能性のある、どこかの島に流れ着くことに最後の希望をかけていた。
それから行人は五日間、漂流しつづけている。いまもなお嵐の中である。
その間、リュックに入っていた食糧と、雨水を溜めたペットボトルでどうにか生きのびていた。
しかし、もう食料は底をついてしまい、水だけが頼りだった。
しかも長時間水の中にいるため体力は消耗してしまい、すっかり痩せてしまっている。
「絶対諦めるもんか……」
だが行人は全く諦めていなかった。
漂流している間、この家出をするきっかけともなった『無理』という言葉が何度も頭の中をよぎっていた。
それは行人に何度も力を与えた。絶対に無理じゃない。
そう言いきかせながらひたすら船や陸を探し続けていた。

そんな時、遠くの方にかすかに見える一隻のボート。
行人は力を振り絞り大声をだす。
「お〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!」
叫びながら、ボートに向かって泳いでいく。
しかし、距離は一向に近づかなかった。
それでもなお近づこうとする行人の耳に声が届く。
「……と…の………ょ………!!」
「……くぁ………!!」
727藍蘭島にながされて第一話 (8/9):2007/09/10(月) 18:42:05 ID:fa/ndIS7
ボートの上の人影は行人の方を向いてはいなかった。
海に投げ出されてしまった人を助けるのに夢中で、行人には全く気付いていない。
それでも、行人は叫び続ける。
その時。

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

後ろをふりかえり、行人は驚く。
それは今まさに高波が襲ってこようとしているところだった。
行人はとっさに目をつむり鼻を押さえ衝撃に耐えようとする。
そして今にも飲み込まれそうになる時。

「ひゃゃや〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!」
「くぁ――――――――――――!!」

ボートからの叫び声。
そして衝撃。
行人は身じろぎせずに流れに身を任せる。

そして、海の中へとひきずりこまれていく。
行人は沈んでいく最中にうっすらと目を開ける。
そこには動く大きな影。そして光る二つの円。
(これは……?)
そう思いながら気を失う行人。

影はそれをじっと見つめていた。
728藍蘭島にながされて第一話 (9/9):2007/09/10(月) 18:43:10 ID:fa/ndIS7
太陽が燦々と照っている。そして、その光を反射する砂浜。
何度も何度も打ち寄せてはひいていく波。砂浜にはいろいろなものが漂着していた。
ながれついた行人。全く動く気配はなかった。しかし胸は上下している。
気を失っているだけだった。

砂浜のすぐ近くには鬱蒼と茂った森がある。
そこから時折、動物の鳴き声が聞こえてくる。
「…………ん……ここ…は……?」
行人はその声で目が覚める。ゆっくりと体を持ち上げると、体は悲鳴をあげた。
「っつ!」
顔をしかめながら行人はとっさに痛む箇所を押さえる。手を見ても血はついていなかった。
背中に背負ったリュックを砂浜におろしたあとに、行人は体を一通り調べて目立った外傷がないことを確認する。
しかし、行人は念には念を入れて、もう一度痛む箇所を重点的に調べた。
幸運なことに、打ち身以外にはとくにひどい怪我はないようだった。

行人は辺りを見回すが、砂浜にも森の中にも人影などはない。
「助かった、かな?」
行人はほっとしながら立ち上がる。そして海を見ながら、しばらく考えていた。
(助かったことは助かったんだろうけど、ここはどこなんだろう?
人がいるならいいけどいなかったらどうしようか?
この砂浜に木やらなんやらでSOSの文字でも作ってみようか?)
突然森の方からがさがさという音。森の方を注意しながら身構えていると、なにか影が見える。
行人はそれをじっと見据えていると、だんだんと近づいてきているのか、姿がはっきり見えてくる。

「なんだ起きたのか?」
「……へ?」

そこには一匹の河童が手に奇妙な植物を持ちながら立っていた。
729706:2007/09/10(月) 18:47:58 ID:fa/ndIS7
というわけで第一話です。
ほんとは出す予定ではなかったのですが、遠野さんをだすことにしました。
いつまでも行人だけだと描写の方が多くなってつらくなってしまうので。

ちなみに次の話はみちるをだす予定です。
プロットはできているんですが、ちょっと時間がかかりそう。
遅くとも来週までには書きあげようとはおもいます。
730名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 23:36:02 ID:urKpD466
別ルートwktk
731名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 23:45:15 ID:hkkE8owd
>>729
マキサン乙&GJ

理想郷の時と別物になってるね
前の奴と比較しながらニヨニヨさせてもらってます。

こうなると梅梅と同時漂着ネタも見てみたい気もしてきた俺ガイル
誰か猛者はおらんか?
732名無しさん@ピンキー:2007/09/11(火) 00:08:38 ID:wUmT2fuf
みちる、みちると書かれるたびに心の傷が…
733256:2007/09/11(火) 23:24:31 ID:1YZVlojA
行人×まちを投下
今回はエロ
734避けられて 1/12:2007/09/11(火) 23:28:03 ID:1YZVlojA
「ふぅ、いいお湯ね…一日の疲れが一気に取れていくわ」
「掃除サボったのに疲れも何もないでしょ」
月が綺麗なある日の夜、まちとあやねは一緒に風呂に入っていた。
まちは湯船に浸かり、あやねは体を洗っている。
「お風呂と言えば…最近、行人様が鼻血を噴かなくなったらしいわね」
「そりゃあ一緒にお風呂入る事よりすごい事してるし、さすがに慣れたんじゃない?」
あやねがそう言うとまちの眉毛がピクッと動いた。
「どういう事?」
「何が?」
「一緒にお風呂入る事よりすごい事って何!?」
まちは浴槽から身を乗り出してあやねに迫った。
「こ、子作りよ」
「何ですってぇ!?」
「お姉様、知らなかったの?…って知ってたら行人様にとっくに迫ってるわね」
「だ、誰と!?行人様は誰としたの!?」
まちはさらに身を乗り出し、あやねの肩を掴んだ。
「え、ええと、すずの話だとしのぶ、みちる、梅梅、あとすず本人と…私ね」
「なっ、あなたも?」
「ええ…行人様、すごかったわぁ…」
「そ、そんな…」
まちはあやねの肩から手を離すと、フラっとよろめいた。
735避けられて 2/12:2007/09/11(火) 23:31:40 ID:1YZVlojA
「お、お姉様?」
あやねが声をかけるがそれにも反応せず、まちはゆっくり歩きながら風呂場を出ていった。
「どうしたのかしら…ま、お姉様の事だから明日にでも行人様に…ってよく考えたら言わなきゃよかったわね…」
あやねは舌打ちをすると指をパチンと鳴らした。

そんなまちとあやねのやり取りのあった日から三日後、行人は家である事について考えていた。
「僕、まちに何かしたのかな…」
行人が考えていた事はまちについての事だった。
この三日間、行人はまちに避けられまくっていた。
行人が声をかけたりまちの存在に気づいたりすると、まちはすぐに逃げるように立ち去るのである。
「…はぁ、考えてもしょうがないか。とにかく聞いてみないと…」
そう言うと行人は立ち上がった。

「着いた…」
行人は海龍神社の石段の前に立っていた。
(まちがダメでもここならあやねかちづるさんがいる可能性があるし、あの二人なら何か知ってるかもしれない)
行人は石段を登り、鳥居の所まで行くとあやねが掃除をしていた。
「あ、あやね」
「あら、行人様!私に会いに来てくれたの?」
そう言うとあやねは箒を持って行人に近づいてきた。
736避けられて 3/12:2007/09/11(火) 23:33:49 ID:1YZVlojA
「欲求不満ならいつでも私が…」
「いや、違うから」
そう言って行人は服を脱ごうとするあやねの手を止める。
「ちょっとまちについて聞きたい事があって来たんだけど…」
「え?」
「僕には心当たりがないんだけど何か最近まちに避けられてるみたいでさ、あやねは何か知らない?」
行人がそう聞くと、あやねはしばらく考えた後、行人から目を逸らした。
「あやね?…もしかして何か知ってるの?」
「ええと…まぁ、ね…」
あやねは三日前のまちとの風呂場での会話の内容を行人に話した。
そしてあやねが話し終えると行人はがっくりと頭を下げた。
「い、行人様!?」
「やっぱり…僕のした事が根本的な原因みたいだね…はぁ…」
「う〜ん、それにしてもお姉様の事だからすぐに行人様に迫ると思ったんだけど…」
「た、確かに…まちならありえるかも」
行人は不謹慎ながらもあやねの意見は最もだと思った。
「そうだ、お姉様なら今自分の部屋にいると思うから直接聞いてみたら?」
「直接?」
「ええ、部屋なら逃げないかもしれないし、本人に聞くのがやっぱり一番いいと思うわ」
行人は少しの間考えると首を縦に振った。
737避けられて 4/12:2007/09/11(火) 23:36:26 ID:1YZVlojA
行人はしのび足でまちの部屋の前まで来ていた。
(まち、いるかな…とにかく一言、ちゃんと謝らないと…元はと言えば僕が悪いんだし)
行人はそっと静かにほんの少しだけ障子を開く。
箒がたくさん置いてある部屋の中央にはまちがちょこんと座っていた。
まちの存在を確認した行人は意を決して障子を開けて中に入った。
「まち…」
行人が呼びかけるとまちはピクッと反応した。
「行人…様?」
まちは振り返って行人の姿を確認すると立ち上がって少し後ずさる。
「あの…まち、最近僕の事避けてるよね?」
まちはうつむいて黙り込むが、行人の言葉を否定しなかった。
「やっぱり…その…あ、あやねから聞いた事が原因なの?」
行人がそう言うと再びまちはピクッと反応する。
そんなまちの様子を見た行人は自嘲気味に苦笑した。
「はは、そうだよね…こんな節操なし、呆れられても仕方ないよね…ごめん…」
そう言うと行人はまちに深々と頭を下げる。
「……行人様は謝る必要ないわ。悪いのは…私だもの」
「え?」
行人が顔を上げるとまちは行人に背を向けていた。
「行人様だって殿方だもの、仕方のない事よ…バカなのは私なのよ…」
738避けられて 5/12:2007/09/11(火) 23:37:49 ID:1YZVlojA
そう言うまちの肩は微かに震えていた。
「何も知らずにいい気になって行人様に付きまとって…こんな年増が若い子に敵うはずないのに…」
次第にまちは肩を震わせるだけでなく、涙声になっていった。
「行人様もっ…若い子と付き合う方がいいもの…ね…もう付きまとわない…から…」
「何で…そんな…いつものまちらしくないよ」
「だって…行人様、若い子とばかり…してるから…こんなおばさん…」
そこまで言うとまちは口を閉じ、嗚咽をあげるだけだった。
すると行人はまちに近づき、彼女をそっと抱きしめた。
「いく…と…さま?」
「やっぱり…まちらしくないよ。まちは元気で積極的じゃないと…」
「でも…こんな…」
「まちは十分若いし…か、可愛いし、魅力的だし…だ、大体何でいつもと違ってそんなに否定的なの?」
言ってる内に恥ずかしくなってきた行人はまちに聞くと、彼女は視線を落として小さく口を開いた。
「だって…行人様…私としないのにあやねとするから…」
「え?」
「私があの子より劣っている部分なんて年しかないもの…だから…」
それを聞いた行人は理解した。
つまりまちは自分より年以外劣っているあやねが行人とした事を気にしていたのだ。
739避けられて 6/12:2007/09/11(火) 23:39:13 ID:1YZVlojA
ただそれを理解した行人はまた苦笑した。
(あやねにもいっぱいいい所はあると思うんだけどなぁ…)
そんな事を考えていた行人にまちは顔を向けた。
「ねぇ、行人様…」
「え?あ、ああ、何?」
「さっきの言葉、本当?」
「さっきの言葉って…」
「私が可愛くて魅力的で…若いって…」
まちがそう言うと行人は顔を真っ赤にして彼女から顔を背けて答える。
「ほ、本当だよ。今も…ど、どきどきしてるし…」
現代日本の考えを持つ行人にとっては18歳のまちが若いと考えるのは当然の事だった。
答えを聞いたまちは少し照れくさそうに頬を染めて行人をじっと見つめる。
「行人様…私も、行人様と…繋がりたい」
「え?」
「ダメ…かしら?」
まちは不安げな表情になり、行人をそのまま見つめ続ける。
行人は顔を真っ赤にしたまま、まちの方に顔を向ける。
「…そんな顔でそんな事言われたら…我慢できないよ」
そう言うと行人はまちと唇を重ねた。
行人はまちと唇を重ねたまま彼女の胸を右手で優しく揉み始めた。
そして行人は舌を彼女の口内に侵入させようとしたが、逆にまちの方から舌を絡ませてきた。
740避けられて 7/12:2007/09/11(火) 23:41:41 ID:1YZVlojA
「ん、ふぅ、はっ…」
「む、ちゅ、ん…」
まちは積極的に行人の舌と自分の舌を絡ませ、その口からは涎が垂れる。
舌を絡ませていく内にまちの瞳は潤み、吐息は熱を帯びていく。
行人は右手でまちの胸を揉んだまま、彼女の袴の帯を解く。
しゅるっと袴は床に落ち、行人は空いた左手でまちの太股をさする。
「ん、あっ…」
まちは行人にさすられていく内に内股になっていき、行人の左手は徐々に太股の付け根に近づいていく。
やがて左手が付け根まで来ると、行人は下着越しに人差し指でまちの秘所をゆっくり、深くなぞっていく。
「んぅぅぅっ!」
まちは強い刺激に腰をくねらせ、行人から唇を離す。
二人の間に唾液の糸が引き、まちはさらに瞳を潤ませて行人を見つめる。
「行人…様…んむっ」
行人は再びまちの唇を自分の唇で塞ぎ、彼女の胸を強弱をつけて揉む。
まちの胸は行人の手によって様々に形を変える。
行人は再び左手をまちの秘所に近づけていき、人差し指で彼女の膣口を下着越しに押す。
そして再び押すようにゆっくりと筋に沿ってなぞっていくと、まちの下着は湿り気を帯びていく。
741避けられて 8/12:2007/09/11(火) 23:43:20 ID:1YZVlojA
「はっ、あぅっ…んんっ!」
すると行人は右手を胸から離し、左手をまちのお尻の方に移動させる。
「ん、あ …行人、様?」
まちが不思議そうに行人を見つめると、行人は左手でまちの下着をぐいっと引っ張った。
「んぅっ!?」
行人が下着を引っ張った事により秘所には下着がぴったり貼り付き、行人は右手を秘所に近づけていく。
そして行人は人差し指と中指で下着の上からまちのクリトリスに触れた。
「んぁぁっ!行人、様ぁ!」
まちは行人の腕をぎゅっと掴むが、それをどかそうとはしない。
行人はそのまま人差し指と中指でまちのクリトリスを弄る。
吸収しきれない愛液がポタポタと袴や床に垂れていく。
「んぅぅっ…行人、様っ!ん、はぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
まちは大きく体を仰け反らせると、一気に脱力した。
行人は咄嗟にまちを抱きかかえた。
「まち、大丈夫?」
「はっ、あ…行人…様…」
行人はそのまままちを寝かせる。
「まち…僕、まちの中に…」
「ん…大歓迎よ、行人様…」
まちがそう言うと行人は彼女の下着を脱がせ、ズボンから肉棒を取り出し、まちの膣口に当てる。
「行くよ、まち…」
「ええ…」
742避けられて 9/12:2007/09/11(火) 23:45:02 ID:1YZVlojA
まちの返事を聞くと行人はゆっくりとまちの中に自身を入れていく。
入れていく内にまちの顔が歪み、目からは涙が流れ始めた。
「い、痛いっ…うぅ…」
まちがそう言うと行人は動きを止めたが、すぐにまちはそれに反応する。
「と、止まらないで、行人様…」
「でも…」
「私なら…大丈夫よ。これくらい…だから…」
「…分かった」
行人はそう言うとまちと唇を重ねて再び中に進んで行く。
やがて先端が奥に届き、行人は一旦まちから唇を離した。
「全部、入ったのね…行人様と…一つに…」
「まち…」
すると今度はまちが行人に顔を近づけて唇を重ねる。
「行人様、動いて…」
「え、でも…」
「私は、大丈夫だから…」
まちはそう言って行人に微笑んだ。
「分かった、じゃあ…動くよ」
行人がゆっくりと腰を動かし始めると、まちの表情が変わる。
「んぅ…ぐ…」
行人の腰の動きは次第に速くなっていき、それと同時にまちの吐息に再び甘いものが混ざり始める。
「はぁっ!んっ!いくとっ、さまぁ!」
「くっ、うっ!まちっ!」
743避けられて 10/12:2007/09/11(火) 23:46:58 ID:1YZVlojA
行人に突かれる度にまちの嬌声と淫らな水音は大きくなっていく。
「はっ!まちっ!僕っ、そろそろ…」
「んぅっ!奥に…行人様っ!私の奥にっ!」
「くっ…うぁぁぁぁっ!」
まちがそう言うと行人はまちの奥に思いきり突っ込むと、彼女の中に熱いものを注ぎ込む。
「んはぁぁぁぁぁぁっ!」
まちは熱いものが注ぎ込まれると同時に絶頂を迎え、彼女の体からは力が抜けていった。
行人はまちから自身を抜こうとすると、まちが口を開いた。
「待って…行人…様…」
「え?」
「もう少しこのまま…行人様と繋がって…いたいの…」
まちが切なげにそう言うと、行人はまちの頭に手を乗せる。
そしてそのまま黙ってまちと唇を重ねた。

行人とまちは身なりを整えて並んで座っていた。
するとまちがとても残念そうにため息を吐いた。
「どうしたの?まだ何かあるの?」
「ちょっと…行人様の初めてを奪えなかったのが少し悔しくて…」
「初めてを奪うって…」
行人は苦笑を浮かべながら頬をかいてると、まちはお腹に手を当てた。
「でも…たとえ行人様が初めてじゃなくても…行人様と一つになれたのは、私にとってとても幸せな事よ」
まちはそう言って行人に向かってそっと微笑む。
744避けられて 11/12:2007/09/11(火) 23:48:58 ID:1YZVlojA
「それと…ありがと、行人様…確かに否定的になるなんて私らしくなかったわ」
「まち…」
「それにしてもあやねったら…私を出し抜いて先に行人様とするなんて…」
まちは頬を膨らましてとても不満そうに呟いた。
「聞いた時はさすがにショックだったわ…あやね相手に凄まじい敗北感を味うなんて…」
「ははは…でも、あやねはあやねで年以外でまちよりすごい所はあると思うよ」
それを聞くとまちはすごい勢いで行人に近づいてきた。
「行人様!本当にそう思ってるの!?」
「う、うん…」
「な、何!?年以外で私が負けてる事って一体何なの!?」
「う〜ん、それはやっぱり…」

「ふわぁ…もう朝か…掃除しないと…」
あやねは欠伸をすると巫女服に着替え始めた。
「それにしてもお姉様、元気になったと思ったらあんな事言いだすなんて…」
あやねは昨日行人が帰った後のまちの言葉を思いだしていた。
『あやね、私はあなたには絶対に負けないわ』
「いつも私に勝ってるくせに…あれって嫌味なのかしら?」
(りーどしてる事って行人様とした事くらいだけど…あの様子じゃお姉様も行人様としたのね…はぁ、やっぱり言わなきゃ良かったわ…)
745避けられて 12/12:2007/09/11(火) 23:51:01 ID:1YZVlojA
あやねは身なりを整えると、自分の部屋から出る。
するとまちが眠そうに目をこすりながら廊下を歩いてきた。
「あら、お姉様?珍しいわね、こんなに早いなんて…」
「掃除、やっといたから…」
「へ?」
「朝食、作ってくるわね…」
まちはそう言うとあやねの横を通り過ぎていった。
「箒を掃除に使う事をもったいないと言ったお姉様が…掃除?しかもこんな朝早くに?」
あやねは履物を履いていつも掃除している場所に向かうと、確かにそこは綺麗になっていた。
「本当にお姉様が?まさか箒を使ったのかしら…あら?」
あやねは先端に薄汚れた布をつけた棒を発見し、それを手に取った。
「これは…そっか、お姉様は箒の代わりにこれを使って…ん?この布どこかで…まさか…」
あやねは布を棒から外し、それを広げた。
「わ、私の…巫女服…」
昨日、行人がまちに言った事は『まちよりあやねの方が家事能力がすごい』と言う事だった。
それを聞いたまちは気合を入れて掃除をしようとしたが、箒を使うのがもったいないのであやねの巫女服で掃除をする事にしたのだ。
あやねは自分の巫女服を抱き、その場で泣き崩れた。
その日、まちは家事をやる度にあやねを泣かせたと言う。
746256:2007/09/11(火) 23:54:21 ID:1YZVlojA
投下終了
とりあえず>>715の言う通り気の向くまま投下してみようと思う
一応くないさん→みこと→しのぶの順番で書こうと考えてる

>>729
GJ!
しかし最初に出会うのが島民でも人でもない遠野さんとは新鮮な感じがする
747名無しさん@ピンキー:2007/09/11(火) 23:56:52 ID:UIyKUKWk
>>733 =256さん
GJです。次は忍者3姉妹でしたね?期待してます
748名無しさん@ピンキー:2007/09/11(火) 23:58:53 ID:UIyKUKWk
>>747のレスは >>746さんへ。
作品投下のあと、あとがきレスがあるまで
感想を書き込むのはやめた方がいいのかな
749名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 00:23:16 ID:KdvlpiED
前書きがあってなげっぱな例もあるからどうだろう
750名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 06:12:04 ID:hZKIIUIM
GJ
作品投下終了から10分ぐらい待ってみてそれでも後書きが無かったら感想書き込んでるな
751名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 23:27:03 ID:B9C83kMz
>>746
さすがはプロ!GJ!!
>>750
そういうことにしとこうか?
752748:2007/09/12(水) 23:37:11 ID:zMAJ02nd
>>750
なるほど。今後そうします
753名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 23:43:04 ID:KdvlpiED
>>750
了解。「以上です」だけでもあとがきでいいね?
754名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 00:27:38 ID:O8JbTv+e
感想書くのにあとがき松とか関係なくね?
次の作品が投稿され出すとかならまだしも
755名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 00:46:38 ID:q7HXYEJA
まち姉かわいー。
雑巾にされるあやねの服ワロタ
756名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 14:36:29 ID:0kpaHCdt
あぶねってw
757706:2007/09/14(金) 18:02:25 ID:BVl+Ek2Z
第二話を投下
8レス程お借りします
758藍蘭島にながされて第二話(1/8):2007/09/14(金) 18:04:07 ID:BVl+Ek2Z
「は〜、暑いですね〜。久しぶりに氷でも食べたいですぅ〜」
片手でうちわを扇ぎながら布団の上で寝っころがっている少女。
帯はほどけ、襦袢はだらしなくはだけていたままだった。
しかし、全く気にしてもいない様子で直そうともしない。
そこに近づく一つの影。

「みちる、南の森まで薬草を採ってきてくれんかのう」
「あれオババ様、まだそんなに薬草は減ってないと思ったんですけど?」
みちるは寝たまま返事をする。起き上がるのも億劫だったのだ。
「ちゃんと起きて聞かぬか。昨日まで嵐じゃったろう。
それで薬草が無事かどうかも確認してもらいたいんじゃよ」

「……もう少し涼しくなってからじゃだめですか?」
明らかに嫌そうな顔で答えるみちる。
「まだ昼にもなってないんじゃから、今のうちに行ったほうが楽じゃぞ」
「そうかもしれませんけど、今だって充分暑いじゃないですか」
「このくらいの気温で暑い暑い言っててどうするんじゃ。
まあよい、この着物を着て行け。ある程度暑さには耐えられるじゃろ」
オババはみちるに着物一式を渡した。
みちるは受け取るが、着物がひんやりしていることに気づき、首を傾げる。

「何ですかこれ?」
「お前の母親が織ったものじゃ。
この前届けに来たんだが、お前はいなかったから預かっておったんじゃよ。
術がかけてあって、今の時期なら一月くらいは効力が持つそうじゃ
ついでに伝言があるぞ。『早く帰ってきて修行をしなさい』とな。
さっさと終わらせればよかろうに」
759藍蘭島にながされて第二話(2/8):2007/09/14(金) 18:04:55 ID:BVl+Ek2Z
「う……わかってますよ、冬には帰ろうとは思ってますし」
みちるは受け取った服に着替える。
「お前……あと半年以上も帰らぬつもりか?」
「だって今の季節まだ暑いじゃないですか」
「さっさと修行を終わらしてしまえばいいものを……。
年々外に出なくなりおって、まるでひきこもりではないか。
そのうち他の娘たちから名前を忘れられてしまうぞ」
「な!?そんなことあるわけありません!
オババ様こそ長生きしすぎて自分の名前を忘れてしまうんじゃないですか?」
「なんじゃと!?ワシはまだ百四十八歳じゃぞ、まだまだボケんわ!」
「まだ、って一体どれだけ生きるつもりですか……。
まあいいです、それじゃ南の森に行ってきますね」
着替え終わったみちるは話もそこそこに出かけて行った。

「まったく、言いたいこと言いおってからに」
みちるを玄関で見送った後台所へ行き、茶の用意をし客間へと向かう。
そこには正座して待っている一頭のカピバラがいた。
ところでバラ殿、実際みちるの調子はどうなんじゃ?」
オババは、みちるの専門医でもあるカピバラに茶を出しながら話し始める。
カピバラは受け取った茶を啜りながら、答えた。
「年々体も術も弱くなっているさの。
いっそのことしばらく雪山に帰した方が良いかもしれんさね」
オババも茶を啜りながら何か考えている。
それからしばらくしてオババは口を開く。
「それはワシも考えておる。
修行を終わらしてしまうのが一番なんじゃが、そうするとしばらく医術を教えられなくなってしまうからのう。
後継者はあやつしかおらんし、早く一人前になってもらわんと困る。
まったく、あちらを立てればこちらが立たず、じゃな」
760藍蘭島にながされて第二話(3/8):2007/09/14(金) 18:06:33 ID:BVl+Ek2Z
「なんだかんだ言ってみちるのことを心配しとるんさのう」
「…………あやつが最後の代になるかもしれんからな」
「…………そうさね」
それっきり何も喋らなくなってしまう二人。

ドドドドドドドドドドドドドドド

「ん?なんか外が騒がしいな」
家の外へ出るオババ。
「オババ―!たいへんだよ〜〜!!」
そこへ長い髪を大きなリボンで後ろに結んでいる少女が全力でオババの家へと向かってくる。
「どうしたんじゃ、すず」
オババの目には、背中に誰か背負っているすずの姿が映っていた。


「それにしてもこの服結構快適ですね」
普段外に出る時は、いつも日傘をさしているみちる。
しかし今日は服のおかげでさしていなくても平気だった。
籠を片手に歩いていると、前には数人の村娘が楽しそうにお喋りしている。
それを見て手を振りながらあいさつするみちる。
「あ、みなさーんおはようございまーす」
その声に振り返りみちるを見る三人。
「あらおはよう、久しぶりじゃないみちる。日傘ささなくても大丈夫なの?」
巫女服を着ている娘は少し心配した表情をしながらあいさつする。
「お、みちるはん、あいかわらずええ体しとるなぁ。乳もんでもええか?」
みちるの体をじろじろ嘗めまわすように見て、手をわきわきさせている娘。
「おっす、おはよう……………………み、みちる?」
腰に上着を巻いている娘は、みちるの名前をなぜかどもりながら言った。それを聞きじと目になるみちる。
761藍蘭島にながされて第二話(4/8):2007/09/14(金) 18:08:25 ID:BVl+Ek2Z
「…………あやねさんとみことさんはいいですけど、りんさん」
一人だけ呼ばれてどきっとするりん。
目は泳ぎまくり、冷汗もだらだら流れている。
生唾を飲み込んだあと、りんはおそるおそる尋ねた。
「な、ど、どうした?」
「…………私の名前忘れてませんでしたか?」
それを聞いてさらに挙動不審になるりん。
あやねに助けを求めようとするも(忘れてるあんたが悪いんでしょ)と言わんばかりの呆れた目つき。
みことのほうには向かず、りんは自力でどうにかしようとする。
「そ、そんなことあるわけないって。み、みちる、だろ?」

「……あってるんですけどなにか釈然としないですぅ。きゃ!?って、みことさんなにしてるんですか!?」
りんに詰め寄っていたみちるはいきなり悲鳴をあげた。
いつのまにかみちるの背後に回って胸を揉みしだいてるみこと。
「ん〜?だってもんでええか?って聞いたら、ええよ、って答えたやんか?
それにしてもしばらく見ないうちにずいぶん成長しとるやないか。あ〜ええ揉みごたえやな〜」
みことはにやにやしながら胸の感触を確かめる。
「そういうこと言ったんじゃありません!はやく手を放してください!やっ…」
体をよじるみちるだったが、みことは全く離れず執拗に胸を揉まれ続けていた。

「…………りん、止めなくていいの?」
生あたたかい眼でみちるとみことを見守るあやねとりん。
りんに止めるよう言うが、あやね自身が止めようとする気力はなかった。
「そしたら今度はあたいがやられちまいそうなんだが……」
りんも次のターゲットにされるのを恐れていて、止める気はさらさら無かった。

「なんでこうなるんですか――――――――――っ!」
762藍蘭島にながされて第二話(5/8):2007/09/14(金) 18:09:35 ID:BVl+Ek2Z
その頃砂浜では

行人に声をかけたのは、人間とカッパが合わさったような少女だった。
「に、人間みたいなカメが喋ってる!?」
それを見て行人はかなり混乱していていた。
頭に皿を載せ、甲羅を背負い、褐色の肌をしている二足歩行している生物をなぜかカッパとおもわないほど。
もっともカッパというよりも人間と言ったほうがちかいかもしれない。
「誰が人間みたいなカメだ、というかカメみたいな人間って言うほうが普通だろ。
どっちも違くて、あちきはカッパだよ、カッパ。遠野って名前だ、よろしくな。
てか、頭に皿があるんだから見ればわかるでしょ?」
それを聞いて行人は思わず笑い出す。
「あははは、カッパなんて空想上の生物がいるわけないじゃん」
妖怪や幽霊の類は全く信じていない行人。
遠野は行人の態度にすこし腹を立てる。
「……百歩譲ってあちきがカメだとしても、ふつう喋る?」

そう言われて悩む行人。しばらく考えこんでいたが、
「…………わかった!それ着ぐるみなんだ。そうだよね、そうにきまってる!ほら、そんなの着てると暑いでしょ。
脱ぐの手伝ってあげるよ。ファスナー下してあげるから……ってあれ?どこにあるの?」
行人はそう判断すると、遠野に近づき体のあちこちをさわってファスナーを探す。しかし、いくら探してもどこにもなかった。
真赤な顔の遠野。次の瞬間、
「や、やめんかー!」
一筋の光が行人目がけて襲いかかる。
「ぐげっ!?」
体に強烈な電流が流れて思わず倒れ込む行人。
「いきなり、お、乙女の肌を触るなんて何考えてるんだよ!?…………あり?大丈夫か?」
少し涙目になり、体を両手で守る遠野。そして、行人の様子に気づく。
「な、なんで、いきなり、電気、が……?」
行人は体が痺れて動けなくなっていた。
763藍蘭島にながされて第二話(6/8):2007/09/14(金) 18:11:27 ID:BVl+Ek2Z
それから数分後、行人の体の痺れはとれていた。
「とりあえずまだ名前言ってなかったよね。
ボクは東方院行人っていうんだ、よろしく」
行人は気を取り直し、遠野に自己紹介する。
「さっきは悪かったよ、いきなり触ってくるもんだから、つい河童雷使っちまって」
遠野は頭をかきながら素直に謝る。
「河童雷?なに言ってるのさ。さっきのはスタンガンでも使ったんでしょ?
最近世の中物騒だからね。」
それを聞きしばらく固まる遠野。しかし、気を取り直し話を続ける。
「………………なんかここに流れついた時にこんな恰好になっちまったんだよ。
普段はどこにでもいるカッパだったんだけどさ。
なんかここに来てからすごい妖力が流れ込んでくるから、そのせいだと思うんだ」
遠野はわざと行人の言うことを聞き流し、人間にちかい姿になった事情を話す。

しかし、行人はまじめに聞く様子は全くない。それどころか、少しからかっている様子。
「今度は妖力?さっきから面白いこと言うね。そんなのあるわけないじゃん」
行人は笑いながら話を聞いていたが、その態度に遠野はきれた。
一際低い声になり、ドスもきかせながら喋る。
「…………もう一発河童雷おみまいしてやろうか?
そうすりゃその頑固な頭も軟らかくなるかもしれないよ?」
「またまたそんなこと言っちゃって。スタンガンは体に押し付けないと無理だよ」
そんな遠野の様子を気にすることもなく、呆れ顔になりながら言う行人。
それを見て、遠野の我慢は限界に達した。
そして、こめかみに青筋を立て笑いながら、行人を指さす。
「………………河童雷」
「ぐげぇ!?」
指が光り、その光は稲妻のように行人へ向かっていき直撃した。

それからしばらくの間、砂浜には行人の悲鳴が断続的にあがっていた。
764藍蘭島にながされて第二話(7/8):2007/09/14(金) 18:12:25 ID:BVl+Ek2Z
「わ、わかりました、遠野さんは、カッパです」
土下座をする行人。あれからひたすら河童雷を喰らいつづけてすでにぼろぼろだった
「わかったならいいんだよ。ま、それはとりあえず終わりにして飯でも食うか」
とりあえず行人の態度に納得した遠野は、手にもった植物を行人に手渡そうとする。
行人はその植物をみて青ざめる。
「……飯ってもしかしてその手に持っている植物のこと?」

「そうだけど、どうかしたか?」
遠野はいたって平然としながらそれを食べていた。
茎から食べているのだが、先端の花の方は必死に逃げようとしている。
茎の部分を食べ終わった遠野は花の部分を丸かじりする。
口の端から滴り落ちる緑色の液体。
それを見て行人はさらに顔を青ざめる。
「なんかぎゃっぎゃって鳴いているけど食べれるのそれ?」
「ああ、試しに食べてみたがなかなかいけるぞ。毒も持ってないみたいだしな」
そのとき行人の腹からはぐーっと鳴る音。

しばらく悩んでいた行人だったが、意を決して食べることにする。遠野がさしだしていた植物を受け取る。
行人に向かってしゃ――っと威嚇している。それに少しひるんだものの、気を取り直し気合いをいれる。
「……それじゃ、いただきます……」
そして、おそるおそる茎から食べ始める行人。
そして、口に含んだ分を十分に咀嚼してから飲み込む。
「……あれ、結構うまいかも」
「な、うまいだろ?食べると妖力も増えるみたいだしさ」
「そうなの?」
「まぁ普通の人間が食ったって大丈夫。それにどうせ信じないんでしょ?」
「うん、まあね。……うまいけど、花の部分はちょっと……」
そう言いながらも結局、行人は花も全部食べてしまっていた。
765藍蘭島にながされて第二話(8/8):2007/09/14(金) 18:13:55 ID:BVl+Ek2Z
満腹になった二人はその後、砂浜の近くの森の中を散策していた。
「そう言えば行人、あちきがいない時女の子みかけなかった?チャイナ服着てるんだけどさ」
「チャイナ服?見かけてないけど、その子探してるの?」
行人が見かけていないことを聞くと落胆してしまう遠野。
「ああ、梅梅って娘。あちきと一緒にボートに乗ってたんだけどさ。
そんとき嵐で投げ出されちまって、はぐれちまったみたいなんだ」

それを聞き、何かひっかかる行人。
「もしかしてあの時のボートに乗ってたのって君たちかな?」
行人は漂流していたときに助けを求めたボートを思いだした。
「ん?……やっぱり行人もあの嵐に飲み込まれてここに来たのか」
「あ、うん。ってことは…………」
「お互いここがどこだかわからないってこと?」
「……そうだね」

少し落ち込みつつも、しばらく森の中を歩き回っている二人。
ところどころにぎゃっぎゃっと叫ぶ植物がいたが、何故か花の部分だけないのがいたりもした。
それは森の中に進んでいくごとに、数が増えてきている。
「…………遠野さん、これってやっぱり何かいるってわけだよね?
あからさまに食べた跡だし」
「まぁでも、もしかしたら人間かもしれないし、悲観することでもないでしょ」
話をしているとき、二人の後ろでパキッという音。
「なんだ?」
それに気づき行人が振り返ると、
「の〜ん!」
一頭のパンダ。

「「パンダ!?」」
766757:2007/09/14(金) 18:23:55 ID:BVl+Ek2Z
というわけで第二話でした。
遠野さんは喋らせたほうが楽なので擬人化させてしまいました。
そしたらなぜかりんとキャラがかぶりました、非常に悩みます。
ちなみに次の回はしのぶ登場です。
それと早めに行人には村に行ってほしいんですが、まだまだ着きません。
いい展開がおもいつかないんですけど、どうすればいいんでしょう?

>>746
GJ!
エロが含まれていてなおかつ笑ってしまうオチがあるのは本当に尊敬してしまいます。
767n・ω・`リ8》 の中の人:2007/09/14(金) 22:58:42 ID:QzYS8NwP
マキサンGJ
しかし最近みの人率高いなw
前の奴のも好きな俺ガイル


ここで皆に質問なのだが、レスいっぱいに文章入ってた方が良いんかね?
前のパイロット版の時のをレスいっぱいに組み立て直すと2レス分しか無いという始末 ナンカモッタイネエヨ orz

長く書ける人ウラヤマシス
768名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 23:02:07 ID:QzYS8NwP
みの人は理想郷版だた ゴメンヨ サッキヨンダトコダッタンダヨ orz
769名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 03:12:09 ID:xoNhkUcB
>>767
ぎゅっと詰めると読みにくいとので、適度にスペース開けてもいいと思うよ。
それに、話がおもしろけりゃ文章の長短は問題ないんじゃない?
770名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 07:38:44 ID:Q9nF4/aH
>>767
まぁ何がともあれGJ!
771n・ω・`リ8》 の中の人:2007/09/16(日) 00:04:20 ID:y8CWC/1D
>>769
オッケーわかった理解した。d。

いち の加筆版と に を投下します。
各4レスほど。
772-いきなりあやねルート- いち 1/4:2007/09/16(日) 00:05:52 ID:y8CWC/1D
それは寂しがっているであろう年下の友人に会うべく果敢にも嵐の中出掛け、
帰り道にうっかりと民家の屋根共々吹き飛ばされた挙げ句、夜中になってようやく帰宅した翌日の早朝の事だった。


今日は食事当番、親愛なる我がお姉さまが「川魚は飽きたから海の魚が食べたい。よろしくね」と昨日の朝
(もう昼近かったが)仰ったのを思い出し、「五寸釘を刺されては堪らぬ」と朝食を作ってから釣りに出る事にした。

嵐の後で雲がすべて吹き飛ばされたため快晴、暑い位である。

幸いにも離島との連絡用の小舟は無事で、たまった水を汲み出すだけで充分だった。
弟分と共に舟に乗り込み沖へ出る。どうせこの舟を使うのはうちの家族くらいのものなので特に断りは要らないだろう。
必要な分だけ釣り上げ(弟分のつまみ食いのせいで少し時間がかかったが)、魚篭(びく)に仕舞い島へ戻ろうとした時に
ふと海面に浮かぶモノを見つける。好奇心から近寄ってみる私たち。

遠目には何だか分からなかったが、近寄ると人間だと分かった。これはやばい。早く生死を確認せねば。

浮かんでいた人を引き揚げる。こういう時一人で来なくて良かったと実感。ありがとう弟分。
息があることを確認し、私たちは安心した。

背丈は昨日会った友人と同じくらい。それにしても変わった服装だ。
いつだったか好奇心の権化である友人に見せられた外界の本にあったような服、そして鞄だろうと思われる物
(やけに重い。一体何が入っているのだろうか)を身につけていた。
体つきも見慣れないがっしりとしたもの。まさか、この人は…


          -いきなりあやねルート-
                        いち ひろいもの
773-いきなりあやねルート- いち 2/4:2007/09/16(日) 00:07:01 ID:y8CWC/1D
釣った魚と母への伝言を弟分にまかせ、彼(?)を背負って医師を兼ねる長老宅へ。
気絶した人間というのは体重移動をしてくれないので結構重く感じる。
ああ、こんな事なら弟分に運んでもらってから帰らせれば良かった。
私のうっかりさんめ。でもそこが可愛いの。てへ。

遠くに昨日会いに行った友人が釣りをしているのが見えた。元気そうで何よりだ。

出迎えてくれたのはこれからの季節引きこもりがちになるであろう同い年の友人と
大妖怪である鬼天竺鼠又様(島生まれの御年百二十、もさもさぼでぃと大容量が自慢)だった。

友人曰く、長老は朝から回診とのこと。仕方がないので布団を敷いてもらい彼(?)を寝かしつける。

彼女の見地では、やはりこの人は『男性』なのだそうだ。十二年前に消えた父の顔を思いだそうとする。
が、曖昧だった。
……なんであんた顔赤いのよ?挙動もぎこちないぞ?

少しして彼が目覚めた。あ、第一声で早速名前を間違えられてる。まだ名乗ってもいないのに不憫な友だ。
だが小さくなって n・ω・`リ8》 はないだろう。からくり女将ではあるまいし。からくり女将ってなんだ。

とりあえず自己紹介。彼は『東方院 行人』と言うそうだ。

先ほどの第一声は友人の顔の造りや雰囲気が彼の妹にそっくりだった為らしい。
実際名前まで似ており(咲くとちるで名前だとこっちが本当の姉妹のようではあるが)、
持っていた写真(色が付いている)を見せてもらうと違うのは髪型こそ違うものの数年前の友人そのものだった。

余談では有るが、先ほどから気になっているかばんの中も見せてもらった。
なんと言うか、荷物の嵩が必要以上に縮んでいたように見えた。

その後、午前の回診を終えた長老が帰宅して昼食となった。せっかくだからと調理の手伝いを申し出たのだが
私の好みに味付けされると起き抜けの他人には辛すぎると言われた為、味付けは友に任せた。

……おいしいのに。
774-いきなりあやねルート- いち 3/4:2007/09/16(日) 00:09:04 ID:y8CWC/1D
食事をとりながら彼に事情を聞いた。

なんでも父親と喧嘩して家出し、「どうせなら遠くに行ってやる!僕は自由にのるんだ」と船に乗ったは良いものの
先の嵐で遭難(数名ほど船から落ちたそうだが行方は分からないとの事)、一週間ほど漂流して食料と体力も尽きかけ、
渦で振り回されて意識が朦朧としていたところを私に引き揚げられ、そのまま気を失ったらしい。

ここは何処なのかと彼が訊ねた。
島の名を教え、洋上のどの辺りかは分からない旨を伝えるとやはり落胆したようだ。

天測がどうとか言っている。なんでも日付と時間さえ分かればおおよそ何処にいるか分かるらしい。
この島で星を読める人はごく稀である為寺子屋では教えられてはいない。
あの子なら読めるだろうか。

しかし、この島には自然の結界が存在する。沖にある渦の群れだ。越えようにも舟ごと吹き飛ばされ島に戻される。
「そんな馬鹿な」と彼は言う。ならば、と共に沖まで出ることになった。友人は日差しが強いので留守番だそうだ。

小舟で渦の壁に限界まで近寄ってみる。いつ見ても壮観である。思わず吸い込まれそうだ。あぶないあぶない。
彼が壁の切れ目に気づいた。だがまて。それは海龍様の罠だと軍師が言っている。おやつに持ってきたブドウを一粒、
おもむろに渦の切れ目にむけて流す。渦の壁を越えたかに見えたブドウは直後、突然現れた大渦に呑み込まれ
ズタズタになってしまった。生搾りどころの話ではない。

後は大昔に妖怪が空を飛んで出入りしたという言い伝えがあるくらいである、と告げると彼は顔を青くして落ち込んだ。
何でも高所恐怖症らしい。

たとえ飛べても水平線まで陸地はひとつもないので無理であろう。
世の中には無理なことなどいくらでもある。私が姉に完勝出来ないように。悔しいけど。
775-いきなりあやねルート- いち 3/4:2007/09/16(日) 00:10:00 ID:y8CWC/1D
しかしそこまで落ち込むのもどうしたものか。見ているこっちまで落ち込むではないか。
なんだかいたたまれなくなった私は彼の頭を抱き寄せたくなった。これが母性本能だというのか。
母にしては胸無いって言うなそこ。周りが反則的にでかいだけだってば。
うちの家族には大きい人が多いんだから。いつかきっと、いつかきっと。

彼を抱き寄せる。あ、耳真っ赤だ。なんか可愛い。
数瞬後、彼の様子が急変した。彼は私を突き飛ばした直後、鼻血を噴いて倒れたのだった。

……これどうしよう。


結局、口笛で弟分を呼び出して彼を長老宅まで運んだのは空が赤くりかけた頃だった。

一人だけ鼻血で上半身が真っ赤。サメを呼んじゃうから洗わないとかそんなんじゃないんだからね。
これは夕焼けのせいよ。夕焼けのせいなんだってば。

……周りの視線が痛いです。



続く
776n・ω・`リ8》 の中の人:2007/09/16(日) 00:12:26 ID:y8CWC/1D
誤字修正

>>774
×僕は自由にのるんだ
○僕は自由になるんだ

>>775
×3/4
○4/4

すいませんでした。続き行きます。
777-いきなりあやねルート- に 1/4:2007/09/16(日) 00:14:08 ID:y8CWC/1D

 (`(・っ・`リ》 : ねえねえあやねさん
          結局私の名前は出ないんですか?

 レ'リ´_ゝ`リレ : さぁてね

 n・ω・`リ》 : (ry



彼を長老宅に運び、弟分に「ややこしいことになったので長老宅に泊まる。心配無用」
との言伝(ことづて)を頼む。
五寸釘刺されませんように。柏手(かしわで)打っとこう。

「刃傷沙汰ですかどろどろなんですか」とあわてる友人に事情を説明。
目を輝かせてる。ここまでやる気のある彼女は久しぶりの気もする。
私負けませんからって何だ。

彼を長老に診せたところ「のぼせたんじゃあないかのう。まあ何に、とは云わんがの」とニヤニヤしながらのたまわれた。
何って何よ?何でまたそこで赤くなるのか君は。



          -いきなりあやねルート-
                        に おうもの
778-いきなりあやねルート- に 2/4:2007/09/16(日) 00:14:59 ID:y8CWC/1D
長老と友人、大妖怪様、そして彼とともに夕食をとる。いいにおいだ。

友人は既に「私は最初から最高潮です!」と言わんばかりに上着を脱いでいる。
久しぶりに見るがあれは戦闘形態である。なんか周りに白い靄(極小結晶?)出てるし。
大工の娘ほどではないが、「いくぜいくぜいくぜぇ」と目立つ大きな胸が羨ましい。ええい、いつかきっと、いつかきっと。

しかし彼が顔を赤くして目を背けているのに気付くとそそくさと上着を着だした。
だから縮むなっての。


ようやっと長老が島の危機について語りだす。十二年前の大嵐によってもたらされた人々の緩やかな滅び。
十一年前を境に殖える事が無くなってしまった人口。

そう、この島には男がいないのだ。

……寂しがり屋の友人をからかったり、親愛なるお姉さまにいぢめられる日々で忘れていたが
そう言えばそうだった事を思い出す。


全てを話し終えた後、長老の目がカッと光る。まぶしさに眼を閉じ、再び開けるとそこは異境だった。


おばば: ぜひ このしまの むすめたちの むこになってくれんか
      いまなら よりどりみどり じゃぞ

いくと は こんらんしている
みちる は こんらんしている
あやね には きかなかった

なんだこの空気は。斜めの線がギザギザだ。しかもなんか周りが黒い。
暗い、じゃなくて黒い。
あ、友人があたふたしてる。
779-いきなりあやねルート- に 3/4:2007/09/16(日) 00:16:01 ID:y8CWC/1D
おばば: ええい こうなれば むすめたちのほうから えらんでもらおうかの
      やぶみをとばし のろしをあげよ

何だか焦っている友人に紙の束を、私には火吹き竹を渡す長老。あ、視界が戻った。
ほんとに人間なのだろうかこのお方は。
半分人間じゃない人もびっくりである。誰とは言わないが。

……と、言うわけで翌朝、友人は物見櫓へ矢文を放ちに、私は裏庭へ狼煙を上げに愚痴を言いながら行きました。



昼前には武者修行中の方向音痴一人を除いた島民の娘全てが集まった。
昼を過ぎた後最後の一人が到着。なんでござるか、なんでござるかと必死の形相である。
これが狼煙の力だというのか。


これから行われる争奪戦について発表がなされた。

曰く、外から流れ着いた彼を皆が捕まえて婿にできる鬼ごっこである。
曰く、本島総てがリングだ。
曰く、最初に触れた者を勝者とする。
曰く、明日の昼、争奪戦開始。日が暮れるまでを制限時間とする。
曰く、何度でも立ち上がり挑戦することができる。
曰く、これは、島の存亡をかけた熱き娘たちの闘いである。

等々。
780-いきなりあやねルート- に 4/4:2007/09/16(日) 00:17:03 ID:y8CWC/1D
あ、くのいち長女と三女が早速棄権した。
次女は「この御仁はつよいのでござるか、つよいのでござるか」と長老を問いつめてる。
大工の娘や最年少などこれで夢が叶う等と言った表情だ。方向性は違うようだが。
好奇心の固まりや親愛なるお姉さまなどは含み笑いをしている始末。こっちみんな、怖いから。

あれ?友人がいない。
長老によると、始まる前にやっておきたい事があり、富士山へ向かったのだそうで。
もしや明日の昼からと言うのは便宜を図ったつもりなのだろうか。
なんだかんだ言って親馬鹿である。


彼を長老の家に残し、姉と共にいったん家に帰ることにした。
だからお姉さま、おむすびをかじりながらみなぎる闘志をこちらに向けないで下さい。
怖いから。

と言うわけで母に事情を説明した。若いって良いわねぇと相変わらずの笑顔である。
あれだけ老けてないと自称しているのにその台詞は如何なものか。


結果的に昨日の当番をサボタージュした事になった為、夕飯は私が作った。
だが親愛なるお姉さま、もう少し味わって食べてもらえないだろうか。
そんな事を考えているうちに姉は食事を終え、さっさと風呂に入ってしまった。
どう考えても体に悪い。

小一時間後、風呂から上がって髪を乾かしたすぐ後に自室に向かう姉。
いつもは煎餅等をかじりながら目を開けたまま寝たりしてるのに。

私もできるだけの準備をし、早めに眠ることにした。



続く
781n・ω・`リ8》 の中の人:2007/09/16(日) 00:19:32 ID:y8CWC/1D
以上です。よく見たらみんなレスの容量いっぱいいっぱい使って書いてるわけじゃないのね。

続きはまた今度。原作は結構細かいとこまで出来てたりするのですりあわせとかいろいろ大変だw
782マキ:2007/09/16(日) 00:31:48 ID:yOiYC+3M
>>781
GJ!
一人称で書けるってすごいですね。
さらにあやねの思考が面白くなって、そのうえ小ネタもちりばめられてて。
783名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 01:26:32 ID:I0ngI1w7
行人×美咲が難しくてしょうがない
784名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 04:45:39 ID:hjk80Grc
>>781GJ!!!
あやねヒロインというのが斬新でwktkが止まらない。
785名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 23:29:55 ID:MWipPTXk
エロを期待してる人もここにいるぞー
786n・ω・`リ8》 の中の人:2007/09/16(日) 23:47:17 ID:y8CWC/1D
エロかける人が来るまでの時間稼ぎだからエロは書けんぞー
俺だって読みたいぞー

>>782
そんなに思考ヘンですか?
ネタだけ削るとごく普通な世話好きさんになるように想定して書いてますが。
上手く行かんもんやね。

>>784
ヒロインじゃなくて主人公な気がせんでもないのは俺だけですか?
おかしいなあ、ヒロインにするつもりで書いてたのに……

そうか、あやねがまだ何らかの被害にあってないからかw
787名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 00:08:33 ID:Usl1/Wfw
>>781
GJ!続きが楽しみ。
でも2話ではすずの描写がないような
788n・ω・`リ8》 の中の人:2007/09/17(月) 00:16:51 ID:d94vO6GJ
>>787
今のところは「全員いる」しかすずの描写はありません。
次〈大会当日〉で触れるつもり。

このルートだと最強の壁になるしね。
789n・ω・`リ8》 の中の人:2007/09/17(月) 00:34:59 ID:d94vO6GJ
今気づいた。

いち 2/4
×持っていた写真(色が付いている)を見せてもらうと違うのは髪型こそ違うものの数年前の友人そのものだった。
○持っていた写真(色が付いている)を見せてもらうとそこに居たのは髪型こそ違うものの数年前の友人そのものだった。

修正忘れてたorz
790名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 18:20:22 ID:9+n8pFxb
み・こ・と!
み・こ・と!
791名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 21:22:17 ID:HygjiNy6
ああ、ここの作品群を見ていると、自分も書きたくなってしまう。
けど、どうしても次世代物しか浮かばない、しかも設定が濃くなってるしorz
もうオリキャラ小説になっちゃうよ。
792名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 22:31:12 ID:rSUSKL1r
濃い設定だってドンと来いだ。

……すりあわせとか大変だけどなw
793名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 00:18:17 ID:KCPJpXYh
すずの子供とか、あやねの子供とか、まちの子供とかいいね。
全部行人がお父さん(w
794791:2007/09/19(水) 00:42:59 ID:M+14FhJ5
ちょいと暴走気味なってしまいまして>濃い設定
たとえば、かなり高い実力を誇るが式神を力で強引に屈服させ待遇は道具並という冷酷な男なあやねの子供
妄想の中では、こんなのが出てきてます
お目汚しにならなければいいんですけど。
795名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 00:47:15 ID:OwZpEm36
たぶんそれ本編開始前に伯母上に締められてるなw
796名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 01:07:15 ID:cbUiYU6n
その設定はかなりむずかしいでしょ。
まず行人とあやねから生まれてるのに冷酷というのは無理がある。
それに男だったらかなりちやほやされるはずだからかなりの甘ちゃんになる方が自然っぽいし。

というわけで、いつもは冷酷に見せようとして式神を道具みたいに扱おうとする。
けれど、かならずといっていいほど裏目にでる、もしくは伯母であるまちに折檻される少年。
みたいなパターンでないかぎり確実に破綻すると思われる。

というかここまで書いていてなんだけど、この設定使わせてもらっちゃだめかね?
797791:2007/09/19(水) 01:10:04 ID:M+14FhJ5
いいですよ、ただ俺も書くかもしれないので、そこんとこよろしく
798名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 01:53:39 ID:gRGwsfqG
>>791
許可をくれてどうもありがとうございます。
おそらくキャラがかぶるってことはないでしょうが、そこらへんは気をつけますんで。
799798:2007/09/19(水) 01:56:58 ID:gRGwsfqG
ID変わってますが
796=798です。
どうもいきなり規制されちゃったみたいでいろいろいじくったら変わっちゃいました
800256:2007/09/19(水) 19:16:14 ID:xDHnpRq2
行人×くないを投下
今回もエロ
801どきどきして 1/12:2007/09/19(水) 19:18:41 ID:xDHnpRq2
ある晴れた日の事、行人は洋館からの帰り道を歩いていた。
何故洋館に行ったかと言うと、新しい推理小説を借りるためである。
「ふ〜む、今回のは紅夜叉視点から始まるって聞いたけど…どんな感じなんだろ」
行人はそんな事を呟きながら歩いていると、川の方に歩いていく人影を発見した。
「ん?あれは…くないさん?」
くないはそのまま川の方に歩いていく。
その表情はどこか虚ろだった。
「何か様子が変だな…くないさ〜ん!」
行人はくないに呼びかけながら走り出した。
すると川の直前で躓いたらしく、くないはバランスを崩す。
そしてそのまま川の方に倒れていく。
「くないさん!くっ!」
行人は倒れそうになるくないの手を掴むとぐいっと引っ張る。
くないはそのまま引っ張られるが、勢い余って行人の方に倒れこんできた。
「え?うわわっ!?」
くないはそのまま行人の上に覆いかぶさるように倒れた。
「つっ…大丈夫ですか?くないさん」
行人はくないをそっとどかすと上体を起こした。
「ん…あれ?行人はん?」
くないはやっと行人の存在に気づいたのか顔を行人の方に向けた。
802どきどきして 2/12:2007/09/19(水) 19:20:09 ID:xDHnpRq2
「何してはるん?」
「それはこっちの台詞ですよ。川に何かあったんですか?」
「別に何も」
「何もって…じゃあ何で川に?」
行人がそう言うと、くないは川の方を向いて口を開いた。
「気づかんかったなぁ…」
「気づかなかったって…」
行人が呆れたようにくないを見ると、くないは頬に手を当ててため息をついていた。
「何か元気ないみたいですけどどうしたんですか?」
「え?ああ、ちょっとな…失恋してしもたんや」
「失恋って…とげ太さんにフラれたんですか?」
「いや、直に言われたわけやないんやけど」
「ど、どういう事ですか?」
行人がそう聞くと、くないはふっと顔を上げて話し始めた。
「実は昨日の事なんやけど…」

くないは授業に使う本を借りに洋館に来ていた。
「こんなとこやな…ん?あれは…」
くないはドアを開けると楽しそうに誰かと話してるとげ太を発見した。
803どきどきして 3/12:2007/09/19(水) 19:21:36 ID:xDHnpRq2
「あ、とげ太は…ん…」
くないは声をかけようとしたが、話し相手を見るとそれをやめた。
(今日は本当にありがとうございました)
(いやいや、そんな事は…またいつでも呼んでください!)
とげ太は嬉しそうに話し相手、ぱな子にそう言う。
その様子を見ていたくないは無言のままその場を立ち去った。

「と言うわけなんや…」
「えっと…それだけですか?」
「それだけや」
くないがまたため息をつくと、行人は頬をかきながらくないに言った。
「でも…それだけじゃまだ…」
「それだけで十分分かってしもたんや…うちと一緒にいる時はあんなに嬉しそうな顔せえへんし」
それはあなたの行動に問題があるのでは、と行人は言おうとしたが、くないは話し続ける。
「よく考えたらうちより若くて綺麗なぱな子はんの方がとげ太はんもええもんな…うちじゃぱな子はんには絶対敵わへんもん」
行人はそれを聞くと、何かにスイッチが入ったのか表情を変えた。
「そんな事ありませんよ!くないさんだって十分綺麗です!」
「へ?」
くないはいきなり雰囲気が変わった行人の言葉に呆然とした。
804どきどきして 4/12:2007/09/19(水) 19:22:58 ID:xDHnpRq2
「くないさんは大人っぽくて魅力的だし…」
「え、あの…」
「だけど可愛い物が大好きな所がすごい女の子っぽくて可愛い所もあって…」
「けどうち、もうそんな若くあらへんし」
くないがそう言うと行人はさらにむっした表情になる。
「何言ってるんですか!18歳なんてまだ全然若いですよ!」
「けど島一番の美少女のぱな子はんとうちじゃ…」
「だから!くないさんだってぱな子さんに負けず劣らず綺麗なんですからそんな事言わないでください!」
「あ……」
そこまで言われたくないは頬を赤く染めて頭を下げる。
行人は冷静になってきたのか顔を真っ赤にして慌て始めた。
「えと、これは、その、うんと…」
するとくないは突然立ち上がり、その場から走り去ってしまった。
「あ、くないさん!……はぁ、何であんな恥ずかしい事言ったんだろ…」
行人はしばらく指でのの字を書いていると、本を持って立ち上がった。
「……帰ろう」
行人は頭を下げて帰路に着いた。

その日の晩、くないは布団の中で昼間の事を考えていた。
(あないな事言われたの…初めてやな…)
くないの頭の中に昼間の行人の顔と言葉が浮かぶ。
805どきどきして 5/12:2007/09/19(水) 19:24:28 ID:xDHnpRq2
するとくないの頬は朱に染まっていく。
(何か…どきどきするな…とげ太はんと一緒にいる時はこんなにならんのに…)
くないは目を伏せると、手を胸に当てる。
(うち…どうしよう…)
くないは布団の中で一人、ずっと考えて夜を過ごした。

それから数日経ったある日、くないはすずの家にやってきた。
すずは何か仕事があるらしく、とんかつもすずについて行ったので家には行人しかいなかった。
「どうぞ」
行人はそう言ってくないにお茶を差し出した。
「おおきに」
くないはお茶を受け取ると、一口飲んで湯飲みを置いた。
行人もくないと向き合う形で座る。
「それにしても珍しいですね。くないさんがここに来るなんて」
「ちょっと…あってな…」
くないは一瞬うつむくがすぐに顔を上げる。
「とげ太はんに…自分の今の気持ちを伝えてみたんや」
くないの言葉を聞くと、行人は目を見開いて緊張する。
「告白…したんですか?」
行人が静かに聞くと、くないはすっと目を伏せた。
「告白…なのかよう分からん」
「ど、どういう事ですか?」
「うちの気持ちは伝えた…けどとげ太はんへの恋を実らせたいわけやないんや」
806どきどきして 6/12:2007/09/19(水) 19:26:07 ID:xDHnpRq2
くないの答えに行人は首を傾げる。
「じゃあ一体何を…」
「今でもとげ太はんは好きなんやけど…何か、それ以上に好きになってしもた人がいるみたいなんや」
くないはそう言うと行人の顔をじっと見つめてきた。
その頬は僅かに赤く染まってる。
「その人の事考えるとな、ここらへんが切なくなるんや…こんな事今までなかったんやけど…」
くないは右手を胸に当てて、ぎゅっと握り拳を作る。
「くない…さん?」
「だから…けじめとしてとげ太はんにその事を告げたんや。散々付きまとったから…」
「そ、それでとげ太さんは…なんて…」
行人はくないに見つめられたままそう聞いた。
「ただ、そうかって…応援するってゆーてくれた…」
ちなみにとげ太はほっとしたのだが、くないはそれに気づいてなかった。
「そ、そうですか…そ、それで…その…好きな人って…」
行人は自分でも大体答えが推測できたにも関わらず、くないにそう聞いた。
くないは熱っぽい目で行人をじっと見つめながら口を開く。
「うちな、あんな真剣な顔で綺麗で可愛いなんて言われたの、初めてなんや…」
「え?」
807どきどきして 7/12:2007/09/19(水) 19:27:32 ID:xDHnpRq2
「行人はんは…こんなずるくて尻軽な女でも…綺麗とか可愛いとか思てくれる?」
「ず、ずるい?」
「せや、すずはんがいない時にこんな事して…散々他の男を好きってゆーてた女を…」
くないは目をぎゅっと瞑ると少し顔を伏せて言葉を続ける。
「綺麗とか、可愛いとか…思てくれる?」
くないはどこか震える声で行人にそう聞いた。
行人は先ほどから顔を赤くしていたが、さらに顔を赤くさせてそれに答える。
「き、綺麗だし、可愛いと思いますよ。それにけじめをつけたのならいいじゃないですか」
行人はくないになるべく優しい声でそう告げる。
「あと、すずがいない時にここに来る事がずるいなんて言ったら、この島はずるい人でいっぱいになっちゃいますよ」
行人は明後日の方向を向きながら、照れくさそうに頬をかく。
くないはゆっくり顔を上げて潤んだ瞳で行人を見つめる。
「行人…はん…」
「え?うわっ!」
くないは行人の胸に飛び込むと、そのまま抱きつきながら彼を押し倒した。
「くない…さん?」
「な、行人はん…なでなで、してくれへんやろか?」
くないは行人の胸に顔を埋めたまま行人に言う。
「なでなで?」
808どきどきして 8/12:2007/09/19(水) 19:28:58 ID:xDHnpRq2
行人が聞き返すと、くないは行人を抱きしめる力を強くして首を縦に振る。
行人は右手をくないの頭に乗せると、彼女の頭を撫でる。
「こ、これでいいですか?」
「うん…温かいな…しのぶがして欲しがんのも分かる…」
するとくないは顔を上げるとそのまま行人に顔を近づけていく。
「行人はん…」
「くないさ…む…」
くないは目を瞑り、頬を染めながら行人と唇を重ねた。
少しの間二人は唇を重ねるだけだったが、やがてくないは行人の口内に舌を入れようと彼の唇を舌でつつく。
行人は唇を開き、くないの舌を迎えると自分の舌とそれを絡ませ始める。
「ん、むぅ…ちゅ…」
「はっ、ん…」
二人は次第に激しく舌を絡ませ、その口からは唾液がこぼれる。
しばらくして二人は唇を離すと、二人の間に銀色の糸が引かれる。
くないは目を開けるとトロンとした瞳で行人を見つめる。
「行人は…ひゃっ!?」
行人はくないを掴んで転がり、今度はくないの上に行人が覆いかぶさる形になる。
行人も頬を染めてじっとくないの事を見つめる。
「くないさん、僕…」
「…うん、ええよ」
くないの返事を聞くと、行人は彼女の着物をはだけさせる。
809どきどきして 9/12:2007/09/19(水) 19:30:21 ID:xDHnpRq2
行人は露わになったくないの胸に触れた。
そして行人の手が胸を揉み始めると、くないは口から熱の篭った吐息を出す。
「んぅ、あ…」
胸を揉んでいく内に行人の掌に乳首が硬く尖っていく感触が伝わってくる。
行人は一旦胸から手を離すと、その硬く尖ったものを指できゅっと摘む。
「ひゃぅっ!?」
くないは突然に刺激に身を悶えさせ、目をぎゅっと瞑る。
行人はそれに構わず、片方の乳首に吸いついた。
「んんっ!はっ、んぅぅ…」
行人は舌で転がしたり、甘噛みをして乳首を刺激する。
くないは乳首を弄られる度に切なそうに息を荒げていく。
行人はそんなくないを見ると、一旦乳首から口を離した。
「やっぱり、くないさんは綺麗で…可愛いですよ」
行人はそう言うと同時に左手で乳首を再びきゅっと摘む。
「んぁぁっ!行人…はん…」
くないは息を荒げ、潤ませた瞳で行人の方を見る。
行人はそんなくないの顔を見たまま右手を彼女の下腹部に持っていく。
そして着物をめくり、行人は下着の上からくないの大事な所に触れる。
行人の右手にしっとりと湿った布の感触が伝わる。
「んぅぅっ、行人、はん…」
810どきどきして 10/12:2007/09/19(水) 19:31:29 ID:xDHnpRq2
くないは内股になり、足をすり寄せる。
行人の右手はくないの太股に挟まれてしまうが、行人は指を動かしてくないのそこを刺激していく。
そして同時に先ほどと同じように行人は乳首の方も攻め続ける。
「はっ、うぅっ…んんっ!」
くないは体をくねらせながら次々に送られていく刺激に耐える。
刺激されていく内にくないの蜜壷からは愛液が溢れ、下着と行人の手を濡らしていく。
やがて行人が指を動かす度に秘所からクチュクチュと淫らな水音が響いてきた。
するとくないは行人の服をぎゅっと掴む。
「行人…はん…うち、そろそろ…」
くないが切なそうにそう言うと、行人は攻めるのをやめて上体を起こす。
そしてくないの下着を掴み、そのままそれを脱がした。
くないのそこは十分潤っており、行人はズボンと下着を脱ぎ、自身をくないの秘所に当てた。
「くないさん、行くよ」
「…うん」
行人は静かにくないの中に自身を入れていく。
「ん、くぅぅ…」
くないは目をぎゅっと閉じ、何かに耐えるように顔を歪める。
行人は自身をくないの奥まで入れると、くないに話しかける。
「くないさん、大丈夫ですか?」
「うん、うちなら、大丈夫やから…」
811どきどきして 11/12:2007/09/19(水) 19:32:51 ID:xDHnpRq2
くないは額に汗を浮かべながら笑顔を作って行人にそれを向ける。
「…分かりました、じゃあゆっくり動いていきます」
行人はそう言うとゆっくりと腰を動かす。
「くぅぅ…」
くないは再び目をぎゅっと瞑り、破瓜の痛みに耐える。
すると行人はくないの乳首に再び吸いついた。
「ん、はっ…」
行人は乳首を刺激しながら腰を動かす速度を速めていく。
それに比例してくないの吐息にまた甘いものが混ざり始める。
「ひぁぁぁっ!んんっ!」
やがてくないも腰を動かし始め、二人の動きは激しくなっていく。
くないは髪を振り乱し、行人のものをきゅうきゅうと締めつける。
「行人はんっ、うち、もうっ!」
「くっ、うっ、くない…さんっ!」
「んんっ!ひぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
くないは限界を迎えたのか背を仰け反らせる。
行人もそれと同時にくないの中に欲望を放出する。
そして二人はそのままの状態で脱力していった。
(行人…はんの…温かい…)
くないは自分の上に倒れた行人に手を回すと、そっと彼を抱きしめた。
812どきどきして 12/12:2007/09/19(水) 19:34:37 ID:xDHnpRq2
すずの家からの帰り道、くないは頬に手を当ててため息をつく。
「はぁ、まさかもうしのぶとやっとるとは…」
くないは行為の後、行人が誰としたのかと言う事を行人自身から聞かされた。
くないにとってはそんなに強い衝撃ではなかったが、やはりそれなりにショックを受けた。
(お見合い、か…)
くないは以前自分の母親が言っていた事を思いだす。
「もったいない事したな〜…まぁ、あの時は仕方ないか…それに…」
くないはお腹に手を当てると幸せそうに微笑み、頭の中に行人を浮かべた。
「…ふふふ♪」
くないは顔をにやけさせ、家に着くと玄関の戸を開いて中に入った。
「ん、わわっ!」
くないは足払いに躓いてそのまま前に転んだ。
「まったく、何しとるんや」
「お、おかん?」
くないが見上げるといつの間にかそこにはこころが立っていた。
「学問ばっかやっとるから鈍っとるんとちゃうか?」
「…おかん」
「ん?」
「跡継ぎやけど…少し期待してもええで」
くないは微笑みながらこころにそう言った。
813256:2007/09/19(水) 19:36:31 ID:xDHnpRq2
投下終了
展開がかなり強引でくないのキャラが違うが許して欲しい
次は行人×みことを書こうと思ってる
814名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 19:39:53 ID:W7GIR0SC
GJ! くないさんが可愛いすぎるぜ♪
815名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 19:55:07 ID:jz+wXjrt
す ば ら し い
816名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 20:05:04 ID:BuLlkQNK
おお、乙です。これは予想外で面白かった。
つうか、くないと言われて誰なのかすぐ分からんかった俺を許せ!

そういえば、ぱな子さんは可愛いいよなあ……
817名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 20:18:33 ID:OwZpEm36
>>816
なにせ対面した人の顔が尽く ≡ ヮ ≡ とか ≡ ◇ ≡になっちゃうからな。

>>813
くないはんktkr
ってか甘ッw融けちゃうよ俺w
次はみことかいっ?
818名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 22:40:36 ID:G3uY9hkO
はっ!はぁぁぁあんっ!み、みことは?みことは、か、書かないの?
819名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 23:09:13 ID:ZgAlsnmA
>>813
これは想定外のカップリング。
そういえばくないさんは百合じゃなかったもんなぁ。
820名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 23:34:24 ID:KBgSfyq3
くないさんにはとげ太という想い人が
821名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 03:51:57 ID:FITmQZxM
>>813
GJです!
みことも楽しみにしてます。
いやー、いいもの見れたなー
822名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 17:14:08 ID:3RCh5QsI
最近、人化したバナ子さんは元より
ゾウ形態のバナ子さんにも欲情できるようになった
823名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 21:47:20 ID:oomwjkuL
みちるのエロ切望
824名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 21:51:33 ID:n5fWoQAg
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
|  出番KUDASAI ヘ   |
|_______, '||ヾ  ̄`` ヽ
         |.| /  ||W ヽ ヽ  ヽ 
        |.|/ /, 从|| | l |lヾヽヽハ  i
        |〃 ノノ || リリ `ヽリ| i _i i 
       / イ!リ ● | ノ  ● リ|i|リ 八
        |.|リリ⊃ 、_,、_, ⊂リル リリハ
       /⌒《人.  ゝ._)  《リ /⌒i
         \ /《Vゝ,、 __, イ《v/\/
.         ヽ::::々,::::::L V_《〆:::::/
825名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 21:55:49 ID:h+CF+jIN
>>813
グジョーヴ
最新刊読んでから行みこにどっぷりはまってたんで期待してます。
826名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 22:28:06 ID:phA0ijnO
みこと!みこと!
827名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 23:35:07 ID:yOy8nyQI
>>822
ようこそ、こちら側へ。

>>824
……どちら様?
828n・ω・`リ8》 の中の人:2007/09/20(木) 23:43:01 ID:n5fWoQAg
>>827
             ヘ
           , '||ヾ  ̄`` ヽ
            /   ||W ヽ ヽ  ヽ
         / /, 从|| | l |lヾヽヽハ  i    
        〃 ノノ || リリ`ヽリ| i _i i
       / イ!リ ● | ノ  ● リ|i|リ 八
          リリ⊃ 、_,、_, ⊂リル リリハ
           《/⌒l __,  イ《リ リノ
            /  / :::L V_《の:ヽ
829名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 02:10:40 ID:TUN65EZE
みちるは崩した言い方が出来んな
830名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 07:14:53 ID:ATbRc1Mk
みこと可愛いよ
831名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 07:30:42 ID:g2RyLw7U
みちるは行為に持ち込むまでの流れがなー。
832名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 18:31:42 ID:PiTwMJFk
あまりみないペアでの3Pものとか見たい
りんとゆきのとか、みこととちかげとか
833名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 02:31:43 ID:G/bvv8Wy
ゆきのが行人にじゃれついてたら、
何だかえっちな気分になって・・・みたいのが見たい。
834名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 21:11:34 ID:lMFzfxTR
ちかげがもう一度黒魔術を使い、人化したぱな子さんと行人が、というのはどうだろう。
835名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 21:23:15 ID:D80jpQ7i
賛成
836名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 21:41:45 ID:Ch8bPshY
>>834
そこにちかげとちかげ母が加わるんだな?そして忍び三姉妹にゆきのまでに至った親戚パーティー



なんて妄想しちまったんだ・・・吊ってくるわノシ
837名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 22:09:18 ID:lr1Mm+qz
かがみは?
838名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 22:43:33 ID:DEOyLrMq
いや、そもそも
ばな子さんが人化する必要あるの?
839名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 22:54:42 ID:Ch8bPshY
>>838
つ「ちかげの使った魔法で擬人化」
840名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 22:56:44 ID:dM4RGj7u
さしみは俺の嫁
841n・ω・`リ8》 の中の人:2007/09/22(土) 23:12:08 ID:WkPl65Zt
>>839
方法じゃなくて必然性を聞いてるんじゃね?「ぱな子さんは象のままでも美象派」がいる事を考えると。

>>833
じゃれあっててひざの上で股間擦り付けてしまい、「何これ?変な気分」みたいになってごにょごにょとか?


続き投下していいですか?
842名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 23:19:24 ID:+en4KIM/
>>841
続き投下キボン
843名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 23:19:38 ID:7k5nITIJ
漫画に必要性求めるなよ
844n・ω・`リ8》 の中の人:2007/09/22(土) 23:21:39 ID:WkPl65Zt
うい。4レス借ります。
845-いきなりあやねルート- さん 1/4:2007/09/22(土) 23:23:25 ID:WkPl65Zt
大会当日。娘たち全員が長老宅前に集合している。

そう、全員である。棄権したはずの二人までもがなぜか居るのだ。
長女曰く、親に怒られたらしく参加して次女の支援をするなら良いとのことで許してもらったそうだ。
三女の方もそれなら、と参加する事になった。絶対目的は別なのだろうが。ああ、大工の娘よお幸せに。
屍は拾ってあげるから。

昨日山に向かった友人も帰ってきている。なんでも半日で親に免許皆伝をもらって今朝帰ってきたそうだ。
上着を着てこそいるが、纏う妖気の桁が全く別物と言って良いくらい違っていた。
「みてみてあやねさん、これが愛の力ですよー」とでも言わんばかりである。
精霊か何かだろうか、肩に乗った雪だるまが思い出したかのように蒼く染まって行く。

友よ、一体何をしたというのか。と言うか急に激しい運動して大丈夫だったのだろうか、この娘は。


……え?私はどうなのかって?
拾ってきたものは最後まで責任持って世話しなきゃ……って何言わせるのよ。



          -いきなりあやねルート-
                       さん おわれるもの
846いきなりあやねルート- さん 2/4:2007/09/22(土) 23:24:13 ID:WkPl65Zt
彼が逃げてから半刻後、長老の合図によって争奪戦が開幕した。
と同時に長老が消えた。なんでも審判のために彼を追いかけるらしい。
ほんとに人間なのだろうか、尽く尽くそう思う。

念のため彼には長老から危険区域をはっきりと示した島の地図を持たせてある。
何を隠そうこの注意書き、彼が迷い込まないようにすることだけが目的ではない。
行き先を制限することによって捕まえやすくし、白熱した争いを演出するのだ、とは長老の言。
楽したいだけじゃなかろうか。


……ちなみに描かされたのは私である。
一昨日の晩、ちょうど良いと、狼煙の準備と平行して、徹夜で。自分の画力の高さが恨めしい。


開幕早々、友人がもの凄い勢いで加速した。普段の彼女を知る皆の殆どは驚愕している。あれは誰だ、と。
……忘れられている様である。不憫な。
よく見ると進行方向に氷が張っており、同じく足に纏った氷の板で銀盤を蹴り滑走、加速しているのだ。
長老宅にあった本にそのような娯が載っていたような気がする。


だがまってほしい。
そう調子に乗って旋回しながら滑っていると、と思う傍から転倒した。
あ、後続集団にはねられてのびている。不憫な。
とりあえず弟分に友人を任せて彼を追うことにした。

話を地図に戻そう。
誰が描いたのか、どんな地図かは皆に知らされてはいない。
内容を知っているのは長老と友人、そして私だけ(大妖怪様もだか)である。
よって彼が逃げるであろう場所の予測は大方ついている。

……長老黙認である。うふふ。
847いきなりあやねルート- さん 3/4:2007/09/22(土) 23:26:04 ID:WkPl65Zt
勝ったも同然ね、と意気揚々と遅い出発をした私は、しかし、驚くべき光景を見た。

なんか人が倒れてる。それも道沿いに点々と。
大工の娘も混ざっている。くのいち三女がお持ち帰りしようと引きずっているところに長女が蹴りを入れている。
笑顔で。
姉というものは何処でも同じである。

親愛なるお姉さまは現在必死になっているので今のところこちらに被害はない。良き哉良き哉。


さて、これをやったのは誰か。考えるまでもない。
ここまでやれるのは寂しがり屋のくせに一人と一匹だけで暮らしている彼女しかいないのだ。

3年ほど前、長老が一緒に暮らさないかと勧めたこともあったが
「お母さんが帰ってくるかもしれないから家で待ってなきゃ」と断ったらしい。
まああの女傑のことだ。いつふらっと帰ってきてもおかしくない。

しかし、寂しさには勝てないから、と家族を求めて今回の争奪戦に参加したらしい。
一人で待つより一人と一匹、一人と一匹より二人と一匹である。
……今度また遊びに行ってやろう。

おそらくは今回最強の参加者にして優勝候補。
かの女傑の娘であるため身が軽く、体力も高い。その上南のぬし仕込みの体術を使いこなす。
勝つ為には彼女をどうにかしなくてはならない。

お姉さま辺りとぶつかってくれれば共倒れになるだろうか。
姉は龍神流合気術の使い手であり、さらに『彼女』の苦手なものを『使い』こなせるのである。
しかし我を忘れた彼女が姉を倒してしまう可能性もある。

どちらにしろ疲弊した勝利者を封じてしまえば良いのだ。

彼女等がぶつかるように細工をしなくては、と私は先回りすることにした。


あ、メガネが自滅した。
848いきなりあやねルート- さん 4/4:2007/09/22(土) 23:28:08 ID:WkPl65Zt
小一時間後


不味い、これは不味すぎる。
あの姉が彼女にはねられて川に落ちてしまった。

豆大福を配置して彼女を姉の方へ誘導するつもりが、お腹を空かせた姉の方が
配置した豆大福の道の途中にひょっこりと出てきてしまったのだ。
そこに豆大福を求めて疾走中の彼女に撥ねられてしまった。
あの跳ねられ方では日暮れまで目は醒めないだろうし、下手をすると海までながされて行くかもしれない。

……ああ、お弁当を作って渡しておくべきだったのだろうか。

一方の彼女は全くと言っていいほど疲労していない。むしろ豆大福で元気いっぱいだ。
これでは勝てる可能性がとても低いではないか。

仕方がない。勝てないのなら、『負けなければ良い』のだ。
私は弟分を呼び寄せる。もちろん任せておいた友人を連れて、だ。

友人を起こし、争奪戦はどうなったのかと問いかける声を制して事情を説明する。

このままでは勝てない。ご破算にして昨日の朝までの状態に戻す為に力を貸してほしい、と。

最初に気絶した彼女は、最後に必ず何かやってくれる、そう信じて。



結果は

――協力はできるが、決め手がない。

との事だった。解決策はある。いくら増幅した妖力の配分を自由に振り分けられる様になったとはいえ
成功させるにはあと少し足りないそうである。

何かないのか……


続く
849n・ω・`リ8》 の中の人:2007/09/22(土) 23:29:21 ID:WkPl65Zt
以上です。

たぶんこの後の展開に予想つく人が多いかも知れんね。
850名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 00:34:13 ID:BMLnNBZp
>>841
>じゃれあっててひざの上で股間擦り付けてしまい、「何これ?変な気分」みたいになってごにょごにょとか?

あぁ、そんなシチュはいいね。
後は行人が、ゆきの相手にその気になるかどうか(w
851名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 00:36:24 ID:I603rlH/
>>850
「行火ーこの前に取ってきたふるーつでじゅーす作ってみたのー飲んでー」←薬でおk
852名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 01:09:52 ID:EJtxONOA
>>849
みちるさんホワイトアルバム化に吹いたw
最後のオチにも期待w
853n・ω・`リ8》 の中の人:2007/09/23(日) 01:25:31 ID:cbgVUCeD
ギャグのつもりは無いからオチかどうかは微妙なんじゃよー
原作を拡大解釈した感じになると思うですよ。

訂正

さん2/4
×長老宅にあった本にそのような娯が載っていたような気がする。
○長老宅にあった本にそのような娯楽だか競技が載っていたような気がする。
854名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 21:17:25 ID:0TRr921q
>>853
GJ!
あやね好きなので毎回楽しみにしてますw
855名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 22:50:34 ID:I1TpiRW3
>>853
幾つか当てずっぽうなオチを予想しつつも、数打ちゃ形式で当たると空気読めって感じなので、
そのまま全裸で待機しておくわ。
856名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 01:38:44 ID:ymLz8aWi
>>853
いいね。このまま奇を衒わず、あやねの淡々とした口調で進んでくれるのを期待です。
857名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 03:08:14 ID:9jMZb+Fr
>>853
がっつかないあやねというのも何か新鮮でGJw
これからの展開にwktkして待ってます
858名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 06:55:32 ID:PP1tgW2j
自称・村一番の美少女はおいといても、
可愛いのは確かだから、あやね正ヒロイン候補だよなぁ(w
早く続きが見たいー。
859マキ:2007/09/26(水) 01:30:14 ID:BSayzjQG
どうも、藍蘭島にながされて第三話を投下します。
しのぶを登場させるつもりでしたが、尺の関係上無理でしたすみません。
あまり続きを期待されてはいないと思いますが、最期までおつきあいおねがいします。
860藍蘭島にながされて第三話 (1/8):2007/09/26(水) 01:32:37 ID:BSayzjQG
行人と遠野が振り向いた先には、体長2メートル以上もあるパンダがどっしりと立っていた。しかも、こめかみにはうっすらと浮かぶ青筋。
「お前らかの〜ん?ボクの好物勝手に食べちゃったのは?」
「パ、パンダが喋ってる?」
行人はそのことに驚き呆然としている。それにたいして遠野はいたって平然としていた。

「何それくらいで驚いてるんだよ。あちきだってカッパだけど喋ってるじゃないか」
「だからカッパなんて非科学的な生物はいないって言ってるじゃ………………ごめんなさいカッパはいますそこらへんにいくらでもだからそのボクをさしているゆびをおろしてくださいひからせるのもおねがいですからやめてください」
「わかればよろしい」
行人がまたもや、カッパはいない発言をしたため、遠野はすこし腹を立てながら行人を指さしていた。これは河童雷の予備動作であり、これを目にした行人はすかさず謝罪していたわけである。
そして、一通り謝った後行人は我に返り、遠野にすかさず詰めよる。

「ってそうじゃなくて、普通パンダは喋らないでしょうが!?」
「でも実際目の前にいるパンダは喋ってるじゃないか」
たしかに二人の目の前に立っているパンダは普通に喋っているように聞こえる、あくまで行人にとっては。そのことにきづかない二人はなおもパンダを置き去りにしながら話を続けている。
「う……。それはそうだけど……、わかった!この生物はパンダじゃないんだ!なんだそーか、道理で喋るわけだね、未確認生物なんだからしかたないよね!」
いきなり元気よくはきはきと喋り出した行人。遠野はそれをみてげんなりとしている。

「……どこをどう見たらこれがパンダ以外に見えるんだよ」
「それは遠野さんが、白黒でクマの形をしている生物をパンダ、という常識に囚われてるからだよ。ほらよく見てみなよ、あんなぬいぐるみみたいにかわいらしい顔をしたパンダがどこにいる?」
「……あちきらの目の前」
パンダを指さしながら力なく答える遠野、突っ込む気力も失せてしまっている。
「ボクをほったらかしにしてるんじゃないの〜ん!」
「おわっ!」
「なっ!?」
涙目になりながら二人のあいだにこぶしを振り下ろすパンダ。
行人と遠野が話し終えるのを律儀に待っていたが、あまりにほっとかれて悲しくなってしまっていたのである。完璧な八つ当たりだった。
二人は難なく避けた後、パンダと距離をとる。
861藍蘭島にながされて第三話 (2/8):2007/09/26(水) 01:33:45 ID:BSayzjQG
「なにすんだ、あぶないだろ!」
「ボクを無視したまんま話をしているからの〜ん!」
「こっちにも事情ってもんがあるんだよ!な、遠野…………さん?」
遠野のほうに振り向く行人。その視線の先には黒い笑みを浮かべてうつむいている遠野。

「ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ」
「……と、遠野、さん?」
遠野から距離をとりつつおそるおそる声をかける。しかし、その声は遠野に届かなかった。
「カッパの命でもある皿を狙ったってことは、命をかける覚悟があるってわけだよね……?」
「の!?」
「げっ!?」
遠野のまわりに常人には感じられない妖気が渦巻く。それに圧倒されるパンダと行人。そうしているあいだにも遠野の指先が光り始める。

「喰らえ!河童雷ぃ!」
「の!?」
パンダは目をつぶり体を丸めながら衝撃に耐えようとする。

プスン

「………………あれ?」
「………………の?」
予想した衝撃がこないことを不思議に思い目を開けるパンダ。行人は目の前の光景をみて唖然としている。河童雷が発動しなかったのである。
「し、しまった……」
そう呟きながら倒れる遠野。行人はそれを見て急いで駆け寄り、遠野を抱き起こす。
「遠野さん!どうしたの!?」
862藍蘭島にながされて第三話 (3/8):2007/09/26(水) 01:34:20 ID:BSayzjQG
「さ、皿が乾いちゃってる……あちきは皿が乾いてると妖術が使えないんだよ……」
「どうしていきなり!?」
「…………どっかの誰かさんが、カッパを信じないせいで、たくさん使う羽目になっちゃったからな……」
「…………ごめんなさい」
すこし怒りながら行人をなじる遠野。行人も素直に謝っていたが、それをみて目を光らせるパンダ。

「……これはもしかしての〜ん?」
「やばい……」
行人が振り向いた先には、パンダが口元に手を当てて笑みを浮かべていた。
「ふふふ♪この東の森の主であるパン太郎がお前らを成敗するの〜ん」
そう言うや否や二人めがけて突っ込んでくるパン太郎。

「遠野さんごめん!」
「え?きゃっ!?こらっ、おろせよ!?」
行人はすぐさま背中に背負っていたリュックを下ろし、それを遠野に持たせた。そして遠野を両腕で抱きかかえ、森の中を全力で走りだす。
「お、おい!?行人なにすんだよ!?」
「今うごけないんだろ!とりあえず川かなんか探すから!」

行人はそう言いながら、足元に注意しつつパン太郎から逃げる。
あちこちに転がっている岩や、ぎゃっぎゃっと鳴いている植物を避けながら走り続ける。しかし、遠野を抱えているためになかなかスピードが出ない。それでも行人は必死で逃げようとするが、パン太郎のほうが速かった。
「待ての〜ん!」
パン太郎もよつんばいになりながら全速力で追いかけ、段々と行人に近づいていく。
「行人!もうすぐ後ろまで来てるよ!」
遠野は行人ごしに後ろを見ると、もうすこしで手の届く位置にまでパン太郎が迫ってきていた。
863藍蘭島にながされて第三話 (4/8):2007/09/26(水) 01:35:38 ID:BSayzjQG
「もう追いつくの〜ん♪」
鼻歌交じりで追いかけてくるパン太郎。そうしてるあいだにもどんどん行人との距離は詰まっていく。
「くそっ!どうすりゃいいんだ!?ってうわっ!?」
「きゃっ!?」
行人が諦めかけたその時。
足もとには木の根っこ。
ひっかかる行人の足。
投げ出される遠野。
その先には、川。

遠野はそのまま頭から川に落ちていく。
「きゃ〜〜〜〜〜〜〜〜!?」

遠野が投げだれた後、行人が転んでいった先は川原。
「いてて、大丈夫?遠野さん……ってあれ!?遠野さんどこ!?」
座り込みながら辺りを見回すが遠野はいない。そのことに気づき慌てる行人だったが、

「ふふん、追いついたのん」
すぐ後ろにはパン太郎。
「なっ!?」
その声に反応して行人がふりむいた先には、パン太郎が高く上げた腕を今にも振りおろそうとしている。
「覚悟するの〜ん♪」
無邪気に笑いながら行人をたたきのめそうとした瞬間。

バチッ!
「の!?」
パン太郎の足元に光が突き刺さる。
864藍蘭島にながされて第三話 (5/8):2007/09/26(水) 01:36:39 ID:BSayzjQG
その光が飛んできた方向に目をやる行人。その視線の先には遠野が川の中に佇んでいた。
「遠野さん!無事だっ……た……の?」
その姿を目にした行人の声はしりすぼみになっていった。
遠野は川に落ちたため、髪の毛が顔面にへばりつき、まるで幽霊のような風貌になってしまっている。それだけではなく、いまや行人のトラウマになりつつある河童雷の前兆ともいえる光が遠野の指だけではなく全身に纏わりついている。それを見て行人は完璧に悟った。
ヤバイ、ヤラレル、と。

「よくも散々あちきらを追いかけ回してくれたね……?」
「と、遠野、さん?お……落ち着こうよ、ね?」
行人はどうにかして宥めようとするが、全く聞く耳をもたない遠野。そうしているあいだにも光はどんどん強くなっていく。
ちなみに遠野が狙っているのはもちろん、パン太郎。
そしてその射線上には行人。
つまり、

「ちょ、ちょっとまっ「喰らえぇ!河童雷ぃ!」」

「のののののののののののののののののののののの!?」
「ぐげげげげげげげげげげげげげげげげげげげげげ!?」

行人も巻き添えを喰うはめになるわけであった。

遠野は顔にへばりついた髪の毛をかきあげながら、腰に手をあて誇らしげに笑っている。いい仕事しました、とでも言いだしそうだった。
「ふふん、ざまあみろってんだ。このパンダ野郎」
パン太郎のもとに歩いていき、足元に見下ろしながらすっきりした表情で言いはなつ。
「ボ、ボクは……パン…た……ろう…だ……の〜ん」
最後にそううめくとそのまま気を失ってしまったパン太郎。
865藍蘭島にながされて第三話 (6/8):2007/09/26(水) 01:37:46 ID:BSayzjQG
そして、
「とお…のさ…ん、もうちょ…っとま…わりみ……て」
「あ…………ごめん」
行人もまた生ける屍と化していた。


それからしばらく経ってから行人の痺れはとれたが、パン太郎は依然として痺れたままだった。
なので、遠野と行人は協力してパン太郎を自然へと、海へと帰すことにした。
要は、川に叩き込んだわけである。

「おぼえていろの〜ん!」

ちなみに途中でウーパールーパーも巻き込み、そのまま海に流されていくことになるのだった。

「まったく、あの河童雷ってのを使うときはちゃんとまわりを見てからにしてよ」
「わるいわるい、頭に血がのぼってたもんだからつい……くしゅん!」
「どうしたの、体冷えちゃった?」
「おかしいな?あちきはいつも水の中にいるから風邪なんてひくわけないのに……くしゅん!」
話している最中にもくしゃみをしてしまう遠野。若干鼻水もでている。

「ほら濡れたまんまでいるから。えーとリュックは、っと。あ、あったあった」
行人は遠野と一緒に投げだされてしまったリュックを探すが、それはすぐに見つかった。幸運なことに川の中には落ちず、川原に放りだされていた。それを手に取り、中から一枚バスタオルを取り出して遠野に差し出した。
「このタオルで体拭きなよ」
「お、サンキュー」
そう言いながらそれを受け取って、びしょぬれになった体を拭き始める。最初に髪の毛をぐわしぐわしと拭いたあとに、体を丹念に拭く。
866藍蘭島にながされて第三話 (7/8):2007/09/26(水) 01:38:36 ID:BSayzjQG
その様子を見て首を傾げる行人。
「………………ん?」
「どうかした?」
訝しがる遠野の体を、目を細めながらじっくりと上から下まで見る、褐色。

行人はいまさらになって気付いた。

遠野は何の準備もせずに川に落ちた。
そして、びしょぬれ。

普通の人だったら必ずやるであろうこと。
それをすっとばしている。
要は。
「もしかして…………遠野さんて、今まで、服着てなかったの?」
「当たり前だよ。カッパが服着てたらおかしいだろ?」

ぶっ!!

「うわっ!?どうしたの!?」
行人は鼻血をあたりにまき散らしながら、倒れていった。慌てて駆け寄った遠野は気を失った行人を介抱する。
しかし、目を覚ました行人は、そのすがたを見てまたもや鼻血を出す。
以下、ひたすらループ。
867藍蘭島にながされて第三話 (8/8):2007/09/26(水) 01:39:51 ID:BSayzjQG
それからしばらくして行人の顔が青白くなり、鼻血もほとんど出なくなってしまった頃。
ようやく遠野も何が原因かおもいついた。

「行人……、お前カッパの裸見て鼻血出すなんておかしいよ?」
「お、おねがいだから服着てくれない……?鼻血の出し過ぎで死ぬかも……」
遠野の非難する声は聞こえたものの、行人はほっておくと死んでしまいそうなほど弱っていた。さすがに裸を見せているだけで死なれてはたまらない。
「わ、わかったけど、服なんてもってないよ?」

「リュック…に……はいってるのなら……なんでもいいから…」
言いおわると目をつぶってしまった。
「おい?行人!?行人ぉ!」

行人の体をゆする。しかし目を覚ます気配はなかった。
「嘘だろ!?おい!起きろよ!」
遠野は必死に声をかけるが、身動きすらしなくなってしまった行人。

「行人ぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」


そして、遠野は叫び、行人の顔を胸に抱え込んだ。



                    完(?)
868マキ:2007/09/26(水) 01:46:10 ID:BSayzjQG
以上です。
とりあえず一区切りつけました。
思っていたより文章を書くのは難しいということがわかりました。
小説家って半端ないですな。

もし続きを期待している人がいたら書こうかな?
869名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 02:21:46 ID:HwZWJ1us
>>256がみこと投下したら本気出す
870名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 07:41:19 ID:LEQ8X1Ix
続いてほしい
871名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 12:35:12 ID:/FV00iq2
続編を希望
872名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 17:12:08 ID:dee1JUFZ
紅夜叉の話でエロエロになった梅梅をちかげとさくやが止めないで、逆に行人押さえ込んで4P発展話希望ww
873256:2007/09/26(水) 17:35:06 ID:T0S8gPtK
行人×みことを投下
今回もまたエロ
874お礼して 1/12:2007/09/26(水) 17:36:58 ID:T0S8gPtK
「それじゃ今日はよろしくな、三人とも」
「うん」
「承知でござる」
行人、すず、しのぶの三人はりんに頼まれて大工の仕事を手伝いに来ていた。
「悪いね。怪我で休んでいる間にちょっと仕事が溜まっちゃってね」
「いえ、僕達なら大丈夫ですから」
行人がりさにそう言うと、みことはそれを見ながら舌打ちした。
「けっ、またアホみたいに来よって…」
「みこと!頼んだのはこっちなんだからそう言う事は言うな!」
みことはちらっと行人を見ると、そっぽを向いた。
「ったく…今日はボウズと一緒に作業してもらうってのに」
「はぁっ!?」
りさの言葉を聞いたみことはすごい速さでりさの所にやってきた。
「姉さん!何でうちがこんなのと一緒に作業せなあかんのや!?」
「ぐ、また人をこんなのって…」
「いや、この間橋を直した時の作業、大半の作業をお前とボウズがやったんだろ?息もぴったりだったみたいだし…」
りさがそう言うと行人は困ったように頭をかく。
「あの、りささん、あれはただの偶然ですって…」
「偶然ねぇ…」
りさが二人を交互に見ていると、他の面々も口を出してくる。
「けどあの時は本当にすごかったよね、二人とも」
「む、確かに…」
「な、すずっちもしの姉ぇも何言っとんねん!うちと息ぴったりなのは姉ぇ様や!だからうちは姉ぇ様と…」
「どさくさ紛れて何言ってんだ」
りんがそう言ってみことにチョップを喰らわせると、しのぶがりさの前にやってきた。
875お礼して 2/12:2007/09/26(水) 17:39:00 ID:T0S8gPtK
「りさ殿、拙者が師匠と一緒に作業するでござる!拙者はみこと以上に師匠と息ぴったりでござる!」
「へ、そうなのか?」
「うむ!なんと言っても師匠と拙者は師弟でござるからな!」
しのぶが胸を張ってそう言うと、りんがそれに反応する。
「し、しのぶ!何抜け駆けしてんだ!あ、あたいだってダンナとは息ぴったしだぜ!」
りんはそう言ってりさの前に出てくる。
「なぁ、母…あねご!あたいがダンナと作業するよ!」
「り、りん姉ぇ様!何を…」
「む、拙者が師匠と作業するでござる!」
「あ、あたいがやる!」
「ちょっと二人とも…」
睨みあうしのぶとりんをすずが宥めようとすると、みことがりさの前にやってきた。
「あ、姉さん!うちが行人と作業します!」
「えぇっ!?」
みことの言葉にその場にいる全員が意外そうにみことを見た。
「そ、そうか、じゃあ頼むな」
「は、はい」
みことはそう返事をすると深いため息をついた。

「ねぇ、とげ太さん達は今日はいないの?」
行人は隣で作業をしているみことにそう聞くと、みことは実に不機嫌そうに答える。
「棟梁達なら別の仕事や。ったく、それくらい見りゃ分かるやろ」
「う…」
みことはまた舌打ちをして作業を続ける。
行人はため息を吐くと、みことの方を向いた。
876お礼して 3/12:2007/09/26(水) 17:40:53 ID:T0S8gPtK
「ねぇ、何で僕と作業するなんて言ったの?」
「うちかてお前となんて作業しとうないわ」
「だからその理由を聞いてるんでしょ」
行人がそう言うとまたみことは舌打ちしてそれに答える。
「りん姉ぇ様とお前を一緒にしないためや」
「だったらしのぶを薦めれば良かったんじゃ…」
「ふん、あそこでしの姉ぇを薦めたらりん姉ぇ様の敵に回る事になる。そうしたらうちの印象が悪くなるやろ」
(もう印象悪いと思うけど…なるほど、そう言う事か…)
行人が心の中で納得していると、みことは一人で角材を運ぼうと角材を抱えた。
行人はそれに気がつくと、またため息をついて同じ角材を抱えた。
「余計な事を…」
「あのね、君一人ででかい角材を運ぶのは無理でしょ。大体今日は一応パートナーなんだから」
「ふん」
みことがそっぽを向いて歩き出すと、行人もそれに合わせて歩き出した。
(はぁ、何でうちがこんなのと…)
そんな事を考えていたみことは石に躓いて体勢を崩した。
「んぉぉっ!?」
みことはそのまま顔面から転び、角材はみことの横に落ちた。
「ぐっ、みこと?」
行人は肩に乗っていた角材を置くと、みことに駆け寄る。
「あたたた…」
「みこと、大丈夫?」
みことは起き上がると行人をきっと睨みつけた。
「大丈夫なわけあるかい!しの姉ぇやあるまいし…」
「ははは、確かに…」
877お礼して 4/12:2007/09/26(水) 17:42:30 ID:T0S8gPtK
「何笑っとんねん!この…」
みことは行人を殴ろうしたが、それより速く行人が手拭でみことの顔を拭き始めた。
「ぐ…な、何すんねん…」
「あ、いや、一応手当てしようと思ってさ」
行人はある程度拭き終わると、みことの前髪をかき上げて顔を近づける。
「んなぁっ!?」
「ちょっと血が出てるね」
そう言うと行人は手当てをし始めた。
みことは頬を染めて、落ち着かない様子で視線を彷徨わせる。
「これでよしっと…」
「よ、余計な事しよって…」
みことは少し頬を膨らませてそっぽを向きながら行人にそう言う。
「いや、だって…ほっとくわけにもいかないでしょ」
「……ふ、ふん!作業続けるで!」
みことは立ち上がると置いてる角材を抱える。
「な、何ボケッとしとんねん!運ぶんやから手伝わんかい!」
「はいはい」
行人が立ち上がって角材を抱えると、二人は歩き出した。
みことはちらっと行人の方を見ると、すぐに前を向いて手当てされた部分を擦った。
「…………けっ」

「よ〜し!ちょっと休憩にしようか!」
りさがそう言うと一同は作業をやめて一息ついた。
みことはそんな中、行人をちらちらと盗み見ていた。
(ぐぅぅぅ…あれから行人が気になって仕方があらへん…ど、どういうこっちゃ…)
みことが頭を抱えてそんな事を考えていると行人の所にしのぶとりんがやってきた。
878お礼して 5/12:2007/09/26(水) 17:44:00 ID:T0S8gPtK
「師匠、大丈夫でござるか?」
「え、大丈夫って?」
「いや、みことにまた何かやられたんじゃないかと思って」
「そんな事はないけど」
(な、何や?何話しとるんや?)
三人が何か話しているのに気づいたみことは聞き耳を立てた。
しかししのぶとりんはすぐに行人から離れていく。
「師匠、何かあったらすぐに呼んでくだされ!」
「すぐに駆けつけるからよ」
「うん、ありがとう」
行人は二人を見送るとみことの方にやってきた。
みことは慌ててそっぽを向き、何事もなかったかのように振舞う。
しかし会話の内容はやはり気になるようで、行人がそばまで来るとみことは口を開いた。
「な、なぁ、今、二人と何話しとったん?」
「作業の事で少しね」
「そ、そか…」
みことがそう言うのと同時に行人はみことの隣に来てそこに腰を下ろした。
「な、何で隣に来るんや!?」
「え、何か不味かった?」
「い、いや、別に不味い事あらへんけど…」
みことは顔を赤くしてそう言うと顔を伏せた。
(ぐぐぅ、くそ、何でこんなにうちが動揺せなあかんのや…うちはりん姉ぇ様一筋やっちゅうのに…それもこれも…)
「お前があないな事するからあかんのや!」
みことは顔を上げて行人に向かって大声でそう怒鳴った。
行人は頭をふらつかせて耳を押さえるとみことの方を向く。
879お礼して 6/12:2007/09/26(水) 17:45:43 ID:T0S8gPtK
「あ、あんな事って?」
「お前がうちの怪我の手当てをした事や!だ、大体自分を何度も攻撃した奴の怪我手当てするなんて頭おかしいんとちゃうか?」
「いや、だからさ、怪我した女の子をほっとけないし…」
「んなぁっ!?」
みことはさらに顔を真っ赤にして声を大きくする。
「あ、アホか!お前、うちが女の子って…」
「まぁ、確かに親父臭い所はあるけど…女の子なのは違いないし」
みことはそう言われると顔をさらに真っ赤にさせる。
(何でこいつ、今日はこんな風に接してくるんや…)
「ねぇ、みこと、何か今日変だけど本当に大丈夫?」
「ぐぅぅ…うるさいわボケェッ!誰のせいやと思っとんねん!」
みことは目をぎゅっと瞑って思いきり行人にそう叫んだ。
「え?誰のせいって…」
「…………ちょっとこっち来い」
「へ?」
「ええから来い!」
みことはそう言って行人の手を掴んだ。

みことは行人を茂みの中に連れ込んだ。
「い、いきなり何なの?」
行人がそう聞いてもみことはちらちら行人の方を見るだけだった。
「ちょっと、みこと?」
「う、いや、その…な…」
みことはもじもじしながら行人の方に体を向けた。
「さ、さっきにょ…」
「え?」
「さ、さっきの手当ての礼をしてやるだけや!」
880お礼して 7/12:2007/09/26(水) 17:47:06 ID:T0S8gPtK
みことはそう言って屈みこむと行人のズボンに手をかける。
「いや、な、何!?急に!」
「う、うっさいわボケッ!う、うちがお前を気持ちようしてやるから黙っとれ!」
みことはズボンを下ろそうとするが行人は抵抗する。
「な、何でお礼でこうなるの!?」
「や、やかましい!男喜ばせる方法言うたらこれしか思いつかんのや!」
そう言ってみことは行人の手を払いのけると一気にズボンを下ろした。
するとみことの目の前に行人のものが露わになる。
(こ、これが男の…生で見るんは初めてやな…)
「み、みこと…」
行人はみことを止めようとしたが、それより早くみことが行人の肉棒の先端を舌でつつく様に触れる。
「うぁ…」
行人が思わず腰を引くと、みことはそれを利用して行人を押し倒す。
「わっ、ちょ、みこと!?」
「え、ええから黙っとれ!」
みことはそう言うとチロチロと行人のものを舐め始める。
「うぁぁ…く、うっ…」
行人のそれは舐められていく内に硬く大きくなっていく。
みことはそれを目を見開いてじっと見ながら舐め続ける。
(こ、こんなに大きくなるんか!?こ、こいつ、結構立派なもの持っとるやないか…)
みことは裏筋を舌を細かく動かしながらゆっくり舐め上げる。
「くぁっ…み、みこと…」
行人の息遣いが荒くなっていく中、みことは肉棒を口に含むと全体を舐めていき、同時に手で玉袋を丁寧に転がす。
「ん、ふぅ…む…」
みことの方も息遣いが少し荒くなっていき、瞳が潤み始めてきた。
881お礼して 8/12:2007/09/26(水) 17:48:25 ID:T0S8gPtK
みことは一旦行人のものを口から出すと、再び先端や裏筋をチロチロと舐めていく。
「ど、どうや?行人」
「っはぁ…ど、どうやって…言われても…」
みことは再び肉棒を口に含むと今度は頭を動かしながら行人のものを刺激する。
「はぁぁ…ぐ…」
行人は目をぎゅっと瞑るとみことの肩を掴んだ。
「ぐっ…で、出るっ!」
行人のその言葉と同時に熱いものが勢いよくみことの口の中に注ぎ込まれた。
「っ!?はっ、うぇっ!げほっ!」
みことはのどの奥にまで精液が入ったためか咳き込みながら行人の肉棒を口から出した。
口から出した行人の肉棒はさらに精液を放出し、みことの顔にまでそれはかかった。
「うぇぇ…苦いし臭い…最悪や…」
「だ、大丈夫?」
「ふ、ふん、お前も大分溜まっとたんやろうから少しは楽になったんとちゃうか?」
「え…あ、それは…」
行人は気まずそうにみことから視線を逸らした。
「ん?どうした?」
みことは行人から最近の行人の性行動の事を聞くと、呆れたようにため息を吐いた。
「このムッツリ節操無しが…」
「うう…」
「ま、まぁ、りん姉ぇ様に手を出さんかったのは褒めたる」
「あ、いや…あんまり嬉しくない」
みことはまたちらっと行人の方を盗み見る。
(最近鼻血出さなくなったのはこれが原因か…にしてもしの姉ぇやくない姉やんとまでやっとるとは…)
そんな事を考えるとみことの中に妙な焦りが生まれ始める。
882お礼して 9/12:2007/09/26(水) 17:49:58 ID:T0S8gPtK
「よ、よく考えたらそうなるとこれだけじゃ満足せえへんのとちゃうか?」
「え?満足って…」
「いや、お前の…そ、それもまだ元気やし…」
みことは先ほどと変わりなく大きくなってる行人のそれをちらっと見る。
「ちょ、ちょっと待っとれ…じゅ、準備するから…」
「じゅ、準備って?」
みことは自分の胸に右手を当てるとそれを揉み始める。
「ん、はっ…」
みことは左手で服の裾をめくり、下着の上から自分の秘所をなぞるとビクンと反応する。
「くっ…んぅ…」
みことは下着の中に手を入れ、直接秘所を自分の手で撫で始める。
行人はそんな様子のみことに目を奪われていた。
「あ、あんまジロジロ…んっ…見んなや…恥ずかしいやろっ…」
みことが頬を染めてそう言うと、行人はみことを押し倒した。
「な、うぉっ!?」
みことが仰向けに倒れると、すかさず行人はみことの唇と自分の唇を重ねる。
「んぅっ!?」
みことは目を見開いて顔を今まで以上に真っ赤にする。
しばらくして行人はみことから唇を離すとじっとみことを見つめる。
「何か…変な味」
「あ、ああああ当たり前やろ!さささっきお前のその…の、飲んだんやから…だ、大体いきなり何すんねん!」
「ごめん…何か我慢できなくなっちゃって…」
「ほ、ほんまにアホちゃうか!?」
「いや、だって…その、可愛かったし…」
行人はそう言うとまたみことと唇を重ねる。
すると行人は右手を胸に、左手を秘所に移動させていく。
883お礼して 10/12:2007/09/26(水) 17:51:13 ID:T0S8gPtK
服の中に潜りこんだ右手はすでに硬くなっていた乳首を見つけるとそれを摘む。
そして左手は下着の中に入り込み、みことの手をどかすと彼女のクリトリスを摘む。
行人は摘んだものを強弱をつけながらそれだけを刺激していく。
「んんっ!?むぅぅ…んんん…んっ!」
みことは与えられる刺激に耐えるように目を瞑るが、今度は行人の舌が口内に侵入してきて目を見開く。
「むぅぅ…はっ、んぅぅぅ…」
みことの瞳はさらに潤み、トロンとした視線を行人に向ける。
しばらくそんな感じで刺激していき、行人はみことから唇を離した。
すると行人は眼前に愛液の絡みついた左手を持ってきた。
「もう大丈夫そうだね」
「う…い、いちいち確認すんな!このボケェ!」
みことはそう言うと思いきり行人を殴り飛ばす。
「ぶっ!…す、すいません…」
「ふ、ふん…」
みことは行人をじっと見ながら下着を自分で脱いだ。
「べ、別に挿れてもええけど…い、痛くせんようにな…」
「…う、うん」
行人はそう言うとみことに覆いかぶさり、自身をみことの膣口に当てる。
「みこと、行くよ」
「い、いちいち言わんでもええわ」
行人はゆっくりとみことの中に挿入していく。
「っ!?」
みことが痛みに顔を歪ませると、行人はみこととまた唇を重ねる。
そして空いた手でみことの乳首を弄り始めた。
「ん、うぅっ!」
自身の先端がみことの奥に当たっても腰を動かさずに行人は乳首を弄り続ける。
884お礼して 11/12:2007/09/26(水) 17:52:21 ID:T0S8gPtK
「むぅ…ん…んんっ!」
乳首を刺激するたびにみことは行人のものを締め付ける。
しばらくして行人は攻めるのをやめ、みことから唇を離した。
「みこと、痛い?」
行人が顔を覗きこむと、みことは息遣いを荒くして行人を潤んだ瞳で見る。
「だ、大丈夫や、う、動いても…」
「うん、それじゃあ…」
「へ?」
行人はいきなり激しく腰を動かし始めた。
「ふぁっ!?あ、アホッ!いきなりそんな、んんんっ!」
みことの言葉に構わず行人は腰を動かし続ける。
二人の結合部からは二人の体液が溢れ、地面に垂れていく。
「く、うっ!みことっ!」
「ひぅぅっ!い、行人っ!」
行人の腰の動きはさらに激しくなっていき、卑猥な水音が大きくなっていく。
「あ、あかん…もうっ…ふぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
「みことっ!くぅぅっ…」
みことは限界を迎え行人のものを締め付けると、行人も締め付けに耐えられず中で果てた。
二人は脱力し、その場に寝転がる。
少しの間そうしていると、みことが不満そうに行人の方に顔を向ける。
「お、おい、男のくせにする事したらもう終わりかい」
「え?」
「や、優しい言葉をかけるとか…頭撫でるとかいろいろあるやろ…」
みことはそう言うと頬を染めてそっぽを向く。
885お礼して 12/12:2007/09/26(水) 17:53:37 ID:T0S8gPtK
「…して欲しいの?」
「べ、別に…」
行人はみことの返事を聞くと、微笑みながらみことの頭に手を乗せた。
「ありがとう、みこと。気持ち良かったよ」
行人はそう言いながらみことの頭を撫でる。
「…ふ、ふん」
みことは口をへの字に曲げていたが、とても気持ち良さそうに目を細めた。

その後、二人は身だしなみを整えて現場に戻ってきた。
「あ、行人、どこ行ってたの?見当たらなくって探したんだよ」
そう言いながらすずは行人とみことに駆け寄ってきた。
「え、ああ、ちょっとね…そ、それよりもほら、もう休憩終わりだし、作業に戻らないと」
「う、うん…けど、大丈夫?」
「大丈夫大丈夫」
行人がそう言いながらすずの背中を押すと、すずは複雑な表情で自分の持ち場に戻っていった。
「ほれ、うちらも作業に戻るで!角材運ぶから手伝え!」
「え?」
「何呆けた顔しとんねん。こ、この角材は一人で持てんのやから二人で運ぶしかないやろ…」
みことは少し頬を染めながらまたそっぽを向いた。
「…はいはい」
行人は笑いながら角材を抱えると、みことが行人に話しかけてきた。
「お、お前に二つ言うておくことがある」
「え?」
「一つはうちの許可なしにりん姉ぇ様とする事や。した場合殺す」
「う…は、はい」
行人が青い顔をしながら返事をすると、みことは顔を赤くして口を開く。
「そ、それと…れ、礼を言うの忘れとった…さ、さっきは手当てしてくれて…おおきに」
行人はそれを聞いて一瞬呆気に取られたが、すぐに笑顔になり言葉を返す。
「どういたしまして」
「…ふん」
886256:2007/09/26(水) 17:55:00 ID:T0S8gPtK
投下終了
やっと規制解除された…パソコンから投下できるって素晴らしい
俺の書く忍三姉妹は「なでなでされるのが好き」みたいな設定が出来てる…と思う
って言うかみことがもはや別人になってしまった気がするが許して
次は行人×しのぶを書こうと思ってる
887名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 18:08:07 ID:pRqQI1Lr
256さん、GJ!です。
みことかわいいよ、みこと
りんスキーの自分としてはりんとの絡みも期待ですが、
次回作を楽しみにしてます!
888名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 23:39:07 ID:19FBcfEl
>>256
GJ!こんなに可愛いみことってのも珍しいw
次回も楽しみに待ってますわ
889名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 00:01:26 ID:fc9G9cuV
もしかして、みことって最高のツンデレキャラ・・・?
890名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 01:47:11 ID:FZtyRc4w
男ばっかりの愛蘭島で、わがままさが鼻につき始めた妹がレイプされてしまい、それ以降島中の男たちの精液便所状態に。
891名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 01:55:55 ID:ic35KtWf
>>256氏GJ
みこと、お前って奴はw

>>890
お前の双子の弟かw
だが、わがままじゃなくて、ブラコンな美咲をだな。
892名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 01:57:39 ID:ic35KtWf
ごめん、あげちゃった…
もう一つの愛蘭島に行ってくる。
893名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 02:02:48 ID:UyKaj7CI
>>890
やめてくれ
今まではエロパロとかの与太話で読んでみたかったが

今はもう絶望しかない・・・・・・・・
894名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 02:08:54 ID:Ja7Zv8pZ
やばい
最後こんな糞エンドだなんて誰が予想した
SS書いてたけど完全にやる気なくした
895名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 02:28:21 ID:UyKaj7CI
とりあえず来月号まで待ちましょう
そこでモチベを回復させましょう
896名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 02:52:26 ID:eSokbx1T
アニメなんてなかったのさ!全て夢さ!
ドラマCDのマリ姉の声聞いてくる
897名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 03:11:08 ID:eSokbx1T
とりあえず、あの脚本書いた奴は需要というものを・・・
美咲も一緒にリターンだったら狂喜乱舞する人が多々居そうだったがな
898名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 03:23:35 ID:9yVmknGh
誰かかがみにスポットライトを当ててくれないか?
899名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 10:28:07 ID:97NNF4oN
やしろ様キボンヌ
900名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 11:31:28 ID:qDsBjJi/
絶望した。
妹声優の演技力の無さに絶望した。
あれ以外は割りと良かったのに……
901名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 11:54:31 ID:nm7ke38/
妹は最終話限りっぽいしな
二期やっても出番なさそうだし
とりあえず、みちるに噴いた
ぬし戦やるなら、もうちょい前に出してやれよw
902名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 12:56:49 ID:VHmSCYsn
アニメ最終回の妹と男達は、溺れかけた行人が見た夢なんじゃ?とも思える。
(演出だろうけど)色の感じが違っていたし。
気に入らない展開を「あれは夢」扱いするのは良いとは思わないが
903名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 14:13:22 ID:fEbG3p5i
けどな、あれは夢だ。ただの夢なんだよ

ってCD版の行人がいってた
904名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 16:01:36 ID:9vXnCwno
>>903
CD版の声優の豪華さは以上。
特にあやねに惚れたな。ゆかりん様々
905名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 16:37:45 ID:INl5MSzp
千葉は糞。

でもゆかりんは、なのはと収録被ってたから、仕方ないんだろうな
906名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 17:13:55 ID:9vXnCwno
にしても美咲は酷かったな・・・・Wikiみたら辛うじて声優ではあったけど・・・。
しかし最終場面だけだとはいえ、一作品しか演じてない奴を使うととは・・・・
いや芸能人じゃないだけマシだけどね。テレ朝じゃあるまいし
907名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 18:31:58 ID:5tg8ZyUS
そうか?千葉紗は千葉紗で好きなんだが
まあ妹はあまりに棒すぎて吹いたけどw
908名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 18:39:19 ID:1lH51DFM
アニメにいた、ただギャーギャー騒いでるだけのツインテールなら千葉で全然合ってたよ
909名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 20:06:01 ID:fEbG3p5i
千葉(紗)だってもっと甘い声出せるんです。
地声ならイメージの範疇だと思うんだけどね。
アニメは音響がいかんと思うのだがどうか。

般若様なら無条件幸福ですサーセン。
910名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 23:19:03 ID:agjPM1c0
みちるが桑島さんだって聞いたけど本当?
声優は名前しか分かんないんだ
911名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 23:48:11 ID:1lH51DFM
だとしたらますます美咲をあんな棒読にしたのを許すわけにはいかない
912名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 23:56:08 ID:9JxsjUmP
美咲役の声優は今回のせいで完全に仕事無くしたなww
あれはもう酷すぎだろ、なんてったってせっかく今まで積み上げてきた半年分の努力が最終回Bパート前半と美咲の声優だけで消し去ってしまったんだからな。
藍蘭島は前回の展開からまずコケないだろうと思ってたのにおもいっきりコケたな。ホント何なんだアレは。
つからきすた、絶望先生、ゼロ魔、藍蘭島と今期のアニメは最終回でコケすぎww
ロクな最終回迎えられたのなのはとウミショーぐらいだろ…

藍蘭等に関してはあのままじゃ歯切れが悪すぎるからマンガで口直しを…
あ、そうかこれが最終回をああした目的だったのか!

と勝手に妄想
913名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 00:06:14 ID:Mto4QkYd
>>912
ぽてまよもよかったと思うが。

つか新番組で危険信号発してるのは明らかにこどものじかんだよな。

D.CUも板橋がルルーシュから工藤新一に

914名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 00:06:38 ID:PArDopuZ
流れを無視して。

>>256さん、GJです。
しかしこれだけ攻略済みのキャラがいると、初めの方にヤッた
みちるやしのぶ辺りは、妊娠していてもいいような。
915名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 01:00:00 ID:knVKgdLu
それだと話続かない気が…

>>910
んなわけないだろ
名前無かった以上は他と兼役だ
916名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 02:42:38 ID:zr3DIobF
>>912
に戻るが怪物王女も微妙だった。
917名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 03:39:56 ID:z8wVdSPD
怪物王女の最終回は最高だったと思うが。
918名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 09:04:07 ID:Mto4QkYd
>>916-917
画が微妙とか言ったら負けなんだろうな
919名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 14:37:16 ID:N6wSCy+2
ドラマCDの話には笑った。
まぁ、さすがに戻るだろうとは思ったけど発売日とか…
920名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 20:07:53 ID:YfPn//pl
出会い系で逢えないのって理由がある。

http://550606.net/
921n・ω・`リ8》 の中の人:2007/09/28(金) 22:18:31 ID:XUH02PC0
何か妙な流れをd切って参上つかまつった。
一日早いけどよん投下します。やっぱり4レスほど。

半オリ設定注意。考察好きでサーセンwww
922よん 1/4:2007/09/28(金) 22:19:21 ID:XUH02PC0
――協力はできるが、決め手がない。

妖力が足りない。大妖怪様曰く、普段の彼女からはそうは見えないのだが私と同等かそれ以上の回復力を持つらしい。
それでも間に合わない。どうすればよいのか。


簡単じゃない、力が足りないなら他で補えば良いんだから。

賭けに出た。
私たちは未熟者や半端者。とは言え巫女と雪女。式神としての契約は可能である。

昨日の晩、何かないものかと母に聞いて教えてもらった契約法を思い出す。


一、召喚
既に目の前にいる。問題ない。次。

二、説得及び勝利
私たちには不要である。次。

三、札による契約
友の額に札を当てる。空白だった札の中央に彼女の顔と名が浮かび上がる。


――契約は、成った。



          -いきなりあやねルート-
                       よん にげおおせるもの
923よん 2/4:2007/09/28(金) 22:20:01 ID:XUH02PC0
言うまでもないが、彼女は生者である。故に、妖力の生成は続行される。
そこに私の霊力が上乗せされる。
力が足りないのなら、私の分をもって行け。未熟とは言え式神一体くらい使役できるだけの力はある筈だ。

力の過供給によって光輝く戦友。
彼女は弓に矢をつがえる。鏃には先ほどまで肩に乗っていた雪だるまが括りつけられている。
もうどうにでもしてくれといった表情だが気にしない。
弓の道に則って、矢を放つ。

追い付かれそうな彼の足下に着弾、周りを巻き込んで巨大な雪玉を形成し、転がりだす。
彼を包み込んだ雪だまは、あと一歩と追い縋る女傑の娘を引き離し、
教師(18)と駆け出しのサムライ(14)をはね飛ばして村のほうへ転がり去っていった

それを確認し、私たちは意識を手放した。




目を覚ますと、眼前には下から照らされた長老の顔が大映りになっていた。
日が落ちて薄暗い中、カンテラの光に照らされた顔が不気味だ。

なんと言うことをしてくれたのか、台無しだ、あんまりだ、との第一声。
しかしその表情はにやにやとしている。やはり不気味だ。
ほんとにこのお方は人間なのだろうか。

争奪戦は優勝候補(私や友人も含まれていたらしい。今聞かされた)が最後の最後で全滅、
彼が逃げきるという結果になった。
気絶していた私と友人はその後、長老宅まで弟分に運ばれたらしい。

私は胸をなで下ろす。賭けは成功したのだ。

だめだ、笑いが止まらない。ええい、鎮まれ私の美貌。にやけているとみっともないぞ。
この喜びを分かちあうべく大会をひっくり返した共犯者の姿を探す。
924よん 3/4:2007/09/28(金) 22:21:21 ID:XUH02PC0
……なぜだかいつにもまして存在感が薄い気がするが隣で寝ていたようだ。
頬を引っ張ってみる。よく延びる。病みつきになりそうになった頃に彼女は目を覚ました。

おはよう、と声をかけるとおはようございます、と返された。寝ぼけているらしい。
もう日は沈んでいるのだが。

完全に目が醒め、慌てる彼女を制し、結果を話すことにした。

成功した。やったのだ、私と、あなたは。


感極まったのか、彼女は私の胸にすがりついて泣き出した。やめてくれ、こっちまで泣きそうになるではないか。

結局、二人して泣いた。物心付いたころからうれし泣きなどした記憶はない。
これが生まれて初めてなのかも知れない。

そのまま夕食をいただいて帰ることになった。無論、その席には彼もいる。
筋肉痛と軽い風邪で顔色が優れないのだが、それでも彼は私たちに霊を言った。
何でも『勝者なし』という結果のため、そのまま長老宅で預かることになったそうだ。
用があるなら会いに来い、と。

また、友人に有利になりすぎるのではないかと反対の声はなかったのか、と問うと
何人が此奴の存在を覚えているのか、と御無体な答えが返ってきた。
おおい、最初からそうすれば良かったのではないのか。

……何気に酷くないか、それ?
925よん 4/4:2007/09/28(金) 22:22:03 ID:XUH02PC0
その後帰宅した私は、今日あったことを母に話した。
坂に帰宅したお姉さまはすでに疲れて眠っているらしい。

式神と契約したところまで話すと母の表情が変わった。
いつもほほえみを絶やさない母(表情筋が固定されているのではなかろうか)の目が開かれたのだ。

なんでも、
半妖と契約した術者など記録になく、どのような弊害があるのか私にはわからない。
契約法を教えたは良いものの、手順があっているか心配になって
資料を調べた所、霊力が基準に満たないと
数日で式神が消滅する可能性がある事が分かった。

思い当たる節はいくつかあった。
契約直後から両者とも全力で行動したためスッカラカンになって気絶していた事。
その後、目覚めた彼女の存在感が普段より微妙に薄かった事。

無謀すぎたというのか。目的の為に友人が消えてしまう事態などもってのほかだ。

彼がいて、彼女もいないと意味がないではないか。

打開策はないのかと母に問うても資料が破損しているため分からないとの事。
もっと勉強しておけばよかったなどと申している。しっかりしてくれ。

資料の著者を調べたところ、私の曾祖母である事か判明した。
顔は覚えてはいないが、十二年前の大嵐の際に会ったことはあるそうだ。

今でも彼女は健在で、離島で大ぬし様を奉っているらしい。

彼女なら何か分かるかも知れない。


夜も明けぬうちから筋肉痛に悶える友人と、念のため彼女の主治医である大妖怪様を連れて
龍神島に向かうこととなった。




続く
926n・ω・`リ8》 の中の人:2007/09/28(金) 22:29:30 ID:XUH02PC0
以上です。

何でこんな展開になったかというと

話(立ち位置?)の都合上、みの人に存在感って言うかインパクト与える必要有るよね?
⇒妖箒(妖怪)でも契約できたんだ、式神になっても大丈夫だろう。
⇒でも憑喪神とか鬼とか霊じゃないよ?
⇒じゃあ生きてるんだしハイブリッドエンジンだ。
⇒何か弊害考えないとね
⇒ぎりぎりで保つってのは?
⇒話の続き出来そうじゃんそれww

って事です。いいのか俺?
927名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 01:16:32 ID:Iff7SM8B
>>926
GJ。なんといういいあやねwてか、みちるの存在感のなさに涙が・・・
また続きが楽しみな終わり方で、wktkしながら待ってますw

行人がすずの家に居候しないというパターンは、色々と想像を掻き立ててくれそうだな
皆がおばばの家に手料理持ってきて、アピールしたりとかw
928名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 01:19:55 ID:4zaLcQQz
>>926
あやね良いよあやね  先が気になるのは俺だけじゃないはずww  続編楽しみに待ってます><
929名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 01:32:53 ID:V4lRpgUX
>>926
やべぇ、おもしろいw
あやねはすずが絡まなければ爽やかさんだなw
930名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 11:56:09 ID:lQEke1Ku
>>926
GJ!そういやみちるって意外とあやねと中よさそうだよな


それだけであやね×みちるのレズを創造してしまった俺マジ終わってr
931n・ω・`リ8》 の中の人:2007/09/29(土) 18:52:55 ID:PEud4XEF
訂正
よん 4/4
×坂に帰宅したお姉さまはすでに疲れて眠っているらしい。
○先に帰宅したお姉さまはすでに疲れて眠っているらしい。



おお、感想来てる。みんなd。

>>927
>すずの家に居候しないというパターン
BARにネタ出す前にいつの間にかあやねルートにすり替わっていたのだけれど、最初期の原案では行人をおばば預かりにすることによって
みちる積極化で再構成するつもりでした。すず積極化も出来て一石二鳥だなと気付いたのは先々週ww

>>928
一応、二話先までは書き上げながら投下しているのですが…
ヤベエ投下が構想に追いつきそうだorz

>>929
マジスマン。何かキャラにずれが。
AYANE化しないかどうかは保証が有りません><
変な方向に振れたら止めてね。オイラからのお願いだw

>>930
意外じゃなくて最近(原作50話までのな)交友がまともに有ったのはあやねだけな気もするのだがどうか。
57羽冒頭の回想では名前呼ばれてるのに58話でみんな名前忘れてるし。不憫だ。
>あやね×みちる
想像したなら創造すればいいじゃない。ある程度大まかなところまで決めたら誰か書き起こしてくれるかもよ。
932名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 19:30:53 ID:taUZ5n4j
保管庫更新はこのスレが終わってからだっけ?
933マキ:2007/09/29(土) 23:04:34 ID:qOZDH+wq
>>926
GJ!なんかいきなり急展開。続き期待しています。


ちょっと前に行人の息子がどうのこうのという書き込みがありそれに触発されて書いちゃいました。
オリキャラありで試作品です。続くかはわかりません。
一応投下します。
934母、不幸。父、不能。(仮) (1/9):2007/09/29(土) 23:06:08 ID:qOZDH+wq
母、不幸。

父、不能。

そんな夫婦に生まれてしまった男の子の物語




ねむい、とにかくねむい。
いま僕は目をこすりながら台所で、苦しそうな表情をしている魚を包丁で捌いている。
うわ、なんかぐげぇって鳴いた、母様みたい。

あ、ばけばけが来た。ってことはもう丑三つ時かぁ、どうりでねむいわけだ。
ふと母様をみてみると、

「母様、それ、でんでんだよ」

なんか首をガクンガクンと前後に揺らしながら料理している。
いつ見てもすごいな、なんで寝ぼけながら包丁つかえるんだろ?器用貧乏にしてもすごすぎない?
というか、でんでん切られて喜んでるし。あ〜、なんか眠くて頭がぼーっとしてる〜。

「ん〜?別にいいわよでんでんだし……ったく、お姉ぇ様ったら年々食べる量が増えてるわよ。まいもどんどん成長してるし……」

母様は文句を言いながら、手際よくでんでんを捌いてる。今日もでんでん料理かぁ。おいしいからいけど。

ボクの一日は、母様と一緒に家族全員の朝ご飯を仕込んでから終わる、文字通り。
なんといっても大喰らいの、まい姉様とまち伯b…姉様のせいである。
一人十人前は食べるから大変だ。あのちいさな体のどこにはいるんだろうか?

935母、不幸。父、不能。(仮) (2/9):2007/09/29(土) 23:07:06 ID:qOZDH+wq
そんなことを考えているうちに仕込みは終わっていた。
ボクも器用貧乏なんだろう。考え事しながらやってたみたいだし。
でんでんの盛り付けも終わったことだし寝よう。

放置ぷれー?くはー♪ って喜んでるのは見ないフリ見ないフリ。

なんだかんだで作り終わってからすぐに布団にはいった。



紋次郎さんが起こしに来てくれた。あやとー、栗羊羹作って―、とねだりに。
ちづる祖b…姉様にねだればいいのに、なんでボクのほう来るのさ。
なんというか、もうちょっとボクの体の心配してよ。
まだ陽が昇ったばかり。ほとんど寝てないのによく体をこわさないな、って思うね。

やはり父様の睡眠術のおかげだろうか。
これは特別なものらしくてボクだけに教えてくれた。
父様曰く、
「女に教えたらオレが死んでしまうから」
らしい。
理由はわからないけど、その後からあげ様に聞いてみたところ、夜に関係することらしい。
「行人クンはタマナシって呼ばれたこともあったけどね〜。まさかあんな風になるとは思わなかったよ」
そう言いながら昔を懐かしんでた。
そういえば「タマナシ」って何だろう? 今度まい姉様にきいてみよ。
936母、不幸。父、不能。(仮) (3/9):2007/09/29(土) 23:08:08 ID:qOZDH+wq
西のぬしでもある父様に一度どうやって編み出したのかきいてみたことがあった。そのとき父様は遠い目をしながら答えてくれた。
「女ってすごいんだよ……いろんな意味で」
それを聞いていた母様は何か不満そうにしてた、よっかかって父様の股に手を置きながら。
そしたら何故か父様は一目散に逃げた。

「あ、待って行人様〜」
その後をすぐにおいかける母様。
なんか桃色の空気が見えるような気がするけど、気のせいだよね。

よくわかんないけどやっぱり仲はいいんだろうな。


思い出している間にも、紋次郎さんは頭をガジガジ噛んでくる。一応ボクより年上なんだから甘えないでほしい。
「紋次郎さん……朝ご飯食べてから作りますから」
「う〜、わかった」
どうやら納得してくれたらしい。いつも思うけど本当に年上なんだろうか?ボクより幼ないんじゃないのかな?

居間に行くと、すでにみんな揃っていた。
「あらおはよう♪あやと♪」
「……おはようございます、まい姉様」
「そんな他人行儀な呼び方しないで。まい、って呼んでほしいわ」
「姉様を呼び捨てにするなんてできないよ」
なにされるかわかったもんじゃないし。
前に一度呼んだら押し倒されたし。ついでに着物を脱がされそうになったっけ。

「それは問題ないわ、お父様はお母様と出会ったときから呼び捨てにしてたんだから。三つも年上だったの、これはやっぱり愛がなせることよ!」
937母、不幸。父、不能。(仮) (4/9):2007/09/29(土) 23:09:10 ID:qOZDH+wq
父様は母様と姉弟じゃないから、別にいいと思う。
ボク達は姉弟だよ、と言ったことはあるが、異母姉弟だから大丈夫!と押し切られそうになった。
なにが大丈夫なんだろう。

いつもそうだけど姉様はこの話をするとき、特に「愛」という言葉を使うときはすごい強調する。
しかも、かなり気分が昂っている。このときは気をつけなければならない。
アレが始まってしまうかもしれない。

考えているとやっぱり予想したとおり、ボクに密着してくる。
ボクの後ろに回って抱きつくのだが、まち伯b…姉様とちがい胸はおおきくない。
むしろ平べったい、ちなみにこれは禁句。言ったら何をされても文句がいえない。

なんでもこの技はまち伯b…姉様の伝授らしい。
これで父様は落とされたらしいけど、ボクは無事みたい。よかった。

「なにお兄ちゃん誘惑してるのよ!まい!」

そんなことしてると、怒鳴り声が聞こえる。
うわ、みさとが来ちゃってるし。
座ってたみさとが立ち上がると、その勢いで大きな胸がぶるんと揺れる。
それを見て、まい姉様は歯ぎしりして悔しがっている。
なんで二人とも母親とは真逆な体型してるんだろう?不思議だ。

まい姉様とみさとってすごく仲が悪い。

「なによみさと。妹はちゃんと姉を敬いなさい。私のことは「まい姉様」と呼びなさいよ」

さっきと言ってること違うし。

938母、不幸。父、不能。(仮) (5/9):2007/09/29(土) 23:10:09 ID:qOZDH+wq
「なにが「姉様」よ。異母姉妹なんだから関係ないでしょ、呼び方なんて」

いや、関係あるでしょ。
そしたらみさとも「お兄ちゃん」って呼ばなくてもいいことになっちゃうし。
そう考えていたら、いつのまにか目の前にまい姉様が。

「聞いたでしょあやと!そうよ呼び方なんてどうでもいいのよ!というわけで、ま・い、って呼んで、さあ今すぐ、かも〜ん」

さすがまい姉様。都合が良くなったら一秒で主張ひっくりかえしちゃったよ。
なぜか着物はだけてるし。呼び方変えるだけじゃないの?

「お兄ちゃん!そんな淫乱の相手しちゃ駄目だよ!」

あいかわらずきっつい毒舌。
そう言いながら、さりげなく後ろに回って僕に抱き付いて来る。
背中にぶつかってるあったかくてやわらかい二つのものは、胸なんだろうけど。
今はやめて、まい姉様が見てる。

「みさと、あなたなにしてるの!?それは私に対するイヤミ!?」

「なんのことですか?ただお兄ちゃんに抱きついてるだけじゃないですか。
……ああ、おっぱいのことですか?ごめんなさい、これはあげることはできないんですよ。
というか洗濯板の人はお兄ちゃんに抱きつかないでくれます?
お兄ちゃんが痛がってしまいますから」

 ぶちんっ!

あ、やばい。
939母、不幸。父、不能。(仮) (6/9):2007/09/29(土) 23:11:03 ID:qOZDH+wq
「……………コロス」
「やれるものならどうぞ?」

まい姉様はいつのまにか龍神流合気術の戦闘装束に着がえてるし。
さりげなくこっちをちらちら見ながらポーズとってるのはどうしてだろう?
……前から思ってたけどそれってまち伯b…姉様級の胸がないとなんかぶかぶかに……。

みさとはみさとでなんか周りにちいさな氷をたくさん作っちゃってるし。
ついでに、いつのまにか目の前にかき氷が。
ずいぶん上達してるのはいいんだけど、心のほうもちゃんと成長してほしい。

このままだとまち伯b…姉様が怒ってしまう!どうにかしないと……。
でも二人とも睨みあったままやめる気配はないし。しかたない。

「……おねがい……くりおねら」
「いやぁ――――!やめて―――――!この体はあやとだけのものなのよ――――――!」
「キャ―――――!いやっ!初めてはお兄ちゃんに捧げるんだから―――――――――!」

くりおねらの触手に捕まった二人がなんか言ってるけど聞こえない聞こえない。
なんにも聞こえない。
目を閉じて、耳を塞いで、っと。


………………もう大丈夫かな?
940母、不幸。父、不能。(仮) (7/9):2007/09/29(土) 23:12:09 ID:qOZDH+wq
「いやぁ……ひゃ!?」
「くっ…いやっ!?そこは……!」

あ、ちょっと目を離していた間にやばいことになってる。
まい姉様はなんか恍惚とした表情になっちゃってるし、みさとはぐったりしてる。
なんで服がいろいろやばい感じに脱げてるんだろう?
って、このままだと違うことで怒られそうじゃん。

「くりおねら〜もういいよ放してあげて」

お、久し振りに言うこと聞いてくれ………てないし!

「きゃ〜〜〜〜〜〜〜!!」
「いや〜〜〜〜〜〜〜!!」
「ボク目がけて二人を投げ飛ばすな―――――!…………ぐふ!!」

二人がぶつかって床に倒れされた、正直痛い。
くりおねらにはもっと躾をしないと……。
毎回こんなんじゃ体がもたないよ。

あれ?何故かボクの上に二人に乗ったままだ。早く降りてもらわないと……。

「あやと〜私と一緒にいいことしましょう〜」
「お兄ちゃん、体があつい…よ……」

やばい―――――――――――!!
これはまさか!?父様が一番恐れてるヤツ!?
このせいで父様は子供ができない体になったって言ってたっけ―――――――!!
941母、不幸。父、不能。(仮) (8/9):2007/09/29(土) 23:13:08 ID:qOZDH+wq
「た、助けて―――――――!?」
二人を引き剥がして立とうとしたものの立てなかった。
みさとは足にしがみつき、まい姉様は片手でボクの両手を握りしめていた。

「あやと何処にいくのよ?ちゃんとお姉様を介抱しなさいよ」

まい姉様、介抱される必要がある人間は、すごい力で腕を掴んで逃がさないようにはしません。
それに若干みしみしと音がしてることを心配してください。
器用なのは知っていますが、いまここでその才能を発揮しないでください。
なんで片手で戦闘装束を脱いでいるんですか?脱ぐ必要ないですよね?
それとなんで舌舐めずりしてるんですか?
その眼はなぜ、獲物を捕まえた、みたいになっているんですか?

「お兄ちゃん、あついよ〜」

みさと、まず足からはなれなさい。うん、放してくれてありがとう。
それであついのは自分の氷で冷やしなさい。
というかわかってるでしょ。顔がすごいにやけてるし。
いきなりいそいそと脱ぐんじゃありません。
ボクは後ろ向いてるから安心して。
残念そうな空気なんて流れてない流れてない。
みさとも安心してるよね、絶対。

「あら、やっとこっちを見てくれたのね?」

ちがいますみさとの着替えを見ないようにしてるだけです。
だから誇らしげに全裸で立つのはやめてください。
それじゃまるで痴女です。
942母、不幸。父、不能。(仮) (9/9):2007/09/29(土) 23:14:05 ID:qOZDH+wq
「あら?あなたたち何をしているのかしら?」

この危機的状況に差し出された天使の救いの手。

「あ!助けてくださいまち伯母様!二人をおさ……え…て…………」

………………しまった、悪魔になられてしまわれた。

「今 な ん て 言 っ た ?」

まち姉様、懐から出されたその三体の藁人形はなんでしょうか?

何故五寸釘を三本だすのでしょうか?

何故ふりかぶっているのでしょうか?

何故それを藁人形につきさs……

「ぐげぇっ!!」
「ぐふっ!!」
「はぁう!!」





こんな日常ですが、ボクは元気です。
943マキ:2007/09/29(土) 23:19:36 ID:qOZDH+wq
以上です。

だいたいわかるとおもいますが一応解説を。

あやと 行人とあやねの息子
まい  行人とまちの娘
みさと 行人と美咲の娘

てな感じです。

自分の中では、美咲とみちるは姉妹、となっているので半妖にしちゃいました。
ちなみに時間軸としては「藍蘭島にながされて」のアフターストーリー(仮)です。
944名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 23:54:48 ID:YyvbIIPB
乙!
945n・ω・`リ8》 の中の人:2007/09/30(日) 02:48:10 ID:uPA2wejB
携帯から失礼おます

>>943
マキさんGJ

>いきなり急展開
うれしいこと言ってくれるじゃあないの
いきなりを名乗ってる以上は『伏線張って即消化』とか言う無茶してるんで
…張れてるかは微妙ですかそうですか

で、本題。
あの設定をそう料理しましたか

ちゃんと一人称で書けてるじゃないですかってか俺より上手いし orz

なんだか撲殺某みたいなノリがステキですw

……これがあれの到達点になるのか!?
行人の今後の行動に期待
946名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 04:22:46 ID:NwmrLoK9
>>943
GJ。てか、息子の女難の相は壮絶なものだなw
美咲との娘だったのか。てっきりみちるとの子だと思って読んじゃってたZEw
次回作も楽しみに待ってます!
947名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 14:39:18 ID:yafvttqE
どうしよう、俺の書こうと思ってるやつでの、あやねの子供の名前がかぶった。
なんか、いい名前ないかな?
948名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 16:00:24 ID:2h4/Om/x
漢字にしちゃえよ
949名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 18:06:58 ID:ysilMcA8
なんだ、行人世代のエロ書き手はいないのか?
950名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 18:44:31 ID:tKo/sc2h
かがみまだー?
951名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 20:01:05 ID:c0sQ0peL
母さん大盛り丼まだー?
952名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 20:19:07 ID:3oPWAuv0
お母さん世代も人気なのか

>>947
同じ名前でいいじゃん。
953名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 21:16:17 ID:ysilMcA8
このスレに、みちるにぱふぱふされたいやつはいないのか!
954名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 21:22:56 ID:VjDszFSu
まち伯b…姉様ネタがくどい。
そこ以外はとても楽しまさせていただきました
955名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 21:27:40 ID:2h4/Om/x
くどいくらいに繰り返すところがネタだろこれはw
956マキ:2007/09/30(日) 23:12:30 ID:xgrbNx+I
>>945
一応「藍蘭島にながされて」のほうにも美咲は登場させます。
ついでに言ってしまいますが次回から話の流れ、それと人称が変わります。
もともと一人称で始めようとしてから、無理やり三人称で練習していただけなんで。
>なんだか撲殺某みたいなノリがステキですw
指摘された後に気づきました。原作は未読ですがアニメをみていたのでそれの影響みたいです。

>>946
たしかにみちるとの共通点がありすぎました。
一応文章中に「なんで二人とも母親とは真逆な体型してるんだろう?不思議だ」
と書いてあるんですが、わかりづらかったみたいですね。次回があったら他のキャラには気をつけます。

>>947
名前はかぶっても大丈夫ではないでしょうか?むしろ同じ名前でも、違うキャラなのを読んでみたいので是非!

>>954
>まち伯b…姉様ネタがくどい。
これは>>955がおっしゃる通りネタとして狙ってます。
こうなったエピソードも思いついてしまったので、つめこんでみました。
でも後で読み返すとちょっとくどすぎかな?と。もうちょい抑えます。
957名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 05:51:06 ID:LpQKOPYF
今日【逆】藍蘭島という地獄のような夢を見てしまった・・・


保管庫で癒されて来る
958名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 08:35:00 ID:kAGHSkN6
やめてくれ…いや、マジで
959名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 08:41:51 ID:CD+k4vNH
>>957
美少女たちがお前んとこに流れついただと!

最高じゃないか!
960名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 08:50:50 ID:mzZVJXuY
>>959
お前頭いいな
961名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 09:08:48 ID:fssoAtHh
>>959
その頭の柔らかさを分けて欲しい…
962名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 18:51:01 ID:Los7MsAo
このさい全員の子供の名前でも考えるか?
963名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 21:01:22 ID:RUxM2nAU
オリキャラが余り好かれるものでも褒められるものでもないと分かって上でその書き込みをしたのなら存分に語ってくれ
964名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 22:32:53 ID:5gVM+8tb
いや、少なくとも俺はそんな嫌いじゃない。
965名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 22:57:45 ID:uLAaae2I
>964
好き嫌いとかの問題じゃなくて、遠まわしに「ヤメレ!」つってるだけだと思うが

だいたい子供の名前なんて職人が考える事であって読み手が押し付けるもんじゃねぇ。
966名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 23:13:20 ID:TTr4rFbR
それはともかく、そろそろ次スレが必要だぜ
967名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 23:19:46 ID:H5Zm3pIr
んじゃ行ってみます
968名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 23:29:49 ID:H5Zm3pIr
立ちました。

ながされて藍蘭島エロパロSSスレッド 6重婚
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1191248713/
969名無しさん@ピンキー:2007/10/02(火) 03:34:37 ID:9FsQ40GB
梅梅
970名無しさん@ピンキー:2007/10/02(火) 06:10:57 ID:b2lTaydb
保管庫への保管は誰が?
971名無しさん@ピンキー:2007/10/02(火) 07:44:33 ID:fQ2GsGbe
ラスト30!
972名無しさん@ピンキー:2007/10/02(火) 07:46:57 ID:mIouVdT8
>>970
dat落ちの時点で保管してくれるようだ
973名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 00:35:58 ID:PO3V4/86
埋め
974名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 01:46:25 ID:toTZhx/Q
いま避けられてを読んで思ったんだが、まちってあやねのことあんなに見下してるかな?
なんだかんだで仲は悪くないわけだから、どこかで感謝はしてると思うんだが。
975名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 03:03:02 ID:jRTZ5Oek
埋め
976名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 16:19:20 ID:PLVpGWsP
>>974
見下してると言うより歪んだ愛情だよな
977名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 16:33:13 ID:2ASjCSfv
言わせてもらうと
兄弟において、下の人間は上の人間にとってのおもちゃ
俺はあの描写に違和感はない
978名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 23:38:50 ID:EUPvxuRp
ああ俺もよく姉からいじめられ、弟をいじってたなぁ。
兄弟なんてそんなもんだろ。
979名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 00:14:59 ID:NIwNceso
まち・あやねだけじゃなく、くのいち3姉妹も少しひどい描写がある。
くないは平気でみことを蹴るし、しのぶもみことに手裏剣投げたり。
くないとしのぶのやりとりは、少ししかないからどんな感じかわからんが。

ところで、ゆきのなんかは姉妹が欲しいとか思わないのかな。
ゆきの「母さん、わたしも妹が欲しい」
かがみ「行人ちゃんに頼みなさい」
とかw
980名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 00:16:19 ID:ySRh2g3k
つまり


かがみ「行人ちゃん、私を犯して」
981名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 00:22:26 ID:GzYzegrA
ゆきのだったら姉妹よりも、母親らしい母親が欲しいと思うかも。
982名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 01:11:52 ID:qRrE/rAD
>>980
かがみちゃんストレート過ぎ(w
でも、ゆきののおかんってバレなかったら、行人を落とせてたかもしれないな。
983名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 02:11:59 ID:ejYMkWzG
第○○話
「みんなの行人」


ごめん、そういう電波邪神した
984名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 02:47:39 ID:dfFY+QLE
>>982
子供扱いされてただけだろ。
むしろ落とせる可能性が高かったのはちづるさんの方。
なんか行人は年上お姉さん好みっぽいしw
985名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 20:44:07 ID:VABmgSec
ちづるさんは若く見ても三十前半か…
年齢って分かる?
986名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 21:42:01 ID:ES5GN5u7
うむ。この勢いでかがみちゃんを頼むぞ。
987名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 21:55:35 ID:XZIJf9zd
>>985
「あつめたくって」で30年前を

まだ
ちいさかった
こ・ろ・よ♡

と、ちづるさんが言ってるぐらいだと思う。
具体的年齢はわかりませんが30歳以上は確定って事でそれ以上は、くぁwせdrftgyふじこlp;@:
988名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 22:01:41 ID:F2EOkdjo
まち18歳という事を考えるんだ
ちなみにかがみちゃんは、あやねと同じ歳の時にゆきのを産んでるんだぜ
989名無しさん@ピンキー
年端も行かないロリ妻が、産気づいてひっひっふぅ・・・?
こりゃ萌えるぜ(w