ホロ可愛いよホロ
2 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 20:50:18 ID:FPKDS30g
ついに立ったか
3 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 21:33:19 ID:acRnqUor
わっち!!
わっち!!
逆獣姦希望
エロなしで構わないから、ある日の野宿の夜で小ネタをキボン
ムラムラして我慢できずにホロを襲うロレンス
そんな感じのがいい
保守
梱包作業の合間に保守
9 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 20:21:40 ID:WI1fB5tv
即死防止アゲ
うわぁ、遂に立っちゃったか。
回るスレが増えるのは嬉しいが、心配にもなる。
まず職人さんの初撃が来るのをワクテカエンジン全開で待つよ。
11 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 00:57:36 ID:W+Vf8IcZ
早速沈んできたようなんでアゲ
(職人ョ降臨したまへ >(-人-)合掌・・・
携帯なので本格的な物は無理ですが。
エロなし小ネタでつ。
ある夜、旅商人であるクラフト・ロレンスは、突然、目を覚ました。
「……なんだ。まだ夜中か」
ロレンスは、再び床につこうとしたが、思いの外しっかりと目が覚めてしまったのか、眠気は一向に訪れない。
隣で人の分の毛布までとって眠っているのは、ひょんな事から一緒に旅をする事になった相棒のホロ。
人の姿でありながら獣の耳と尾を有する少女。一度、本来の姿になれば、神という呼び名に相応しい巨大な狼となるが、今、ロレンスの隣で眠っているそのあどけない顔は、年相応の愛くるしい少女にしか見えない。
(いつも、こうだったらなぁ。)
ロレンスは苦笑しながら、まだ燻っている火を再び起こし、干し肉を取り出し、火を眺めながら、少しずつそれを口にする。
「……ぬし……まだ、起きておったのか?」
パチパチという、焚き火の音に目を覚ましたのか、のそのそと毛布から顔を覗かせるホロ。
「いや…さっき目が覚めた。すまない。起こしてしまったか?」
「気にするでない。わっちも似たようなものじゃ。」
そう言ってどこか遠い場所を眺めるホロ。その横顔には誤魔化しきれない「何か」があった。「どうしたんだ、ホロ?」
ロレンスの問いにホロは、不機嫌そうな声で
「嫌な夢を見た。」
とだけ言って、毛布の中へと潜り込んでしまった。
「そうか…」
ロレンスは短くそう言って、焚き火に枯れ枝を投げ込む。
沈黙のなか、パチパチという枯れ枝の燃える音だけが響く。
そしてしばらくたってから
「聞かぬのか?」
ボソッとホロが呟いた。
「聞いて欲しいのか?」
ロレンスがそう切り返すとホロは不満げに鼻を鳴らした。
「ぬしは相変わらず、女の扱いをわかっておらぬの。」
ホロはそう言いながら毛布から抜け出してロレンスの隣に座る。
「あぁ。しかし、年取った狼の扱いは少しずつ分かってきた。」
そう言ってロレンスが取り出したのは、葡萄酒が並々と注がれた木の器だった。
「ふむ…。これは…」
最初は不愉快そうに顔をしかめていたホロだったが、酒を一口飲むとその表情が途端に緩む。
「…これは…」
「…この間の大儲けの礼だと思ってくれ。」
「ふむ……ならば、遠慮なくいただこうかの」
ホロはそう言って器の中身を一気に飲み干した。
「いい月だ。今夜は飲もう。」
ロレンスがそう言ったのを聞いてホロが空を見上げると、そこには、白銀に光る満月があったのだった。
次の日の朝ホロが二日酔いで動けなかったのは言うまでもない。
ここまでです。
携帯だったので改行がおかしくなってませんか?
携帯でも立派な作品を書いている方はたくさんおられるので言い訳はしません。
いや、それにしても突っ込みどころ満載ですね。
吊ってきます。
では
一番槍GJ。
改行は問題ないですよ。
ってか人いねえ。
ひといないのでアゲ
18 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 21:06:11 ID:MwwtMuBr
いつもの癖でageそこねた。
今度こそage
GJ
改行なんて気にするな
age
21 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 10:17:24 ID:qlwhD9qg
わっちる!!
わっちる!!
ネ申降臨に期待して
age
投下します。
エロなし小ネタです。
「これだけかや」
不満を隠そうともしない声に、ロレンスは溜息をついた。
「質を上げれば量は下がる。買う時に説明したし、お前も納得しただろう」
むう、と唸るホロを横目にロレンスは自分の分の干し肉を一口かじった。
口いっぱいに広がる肉の旨味を味わいながら、今朝の市場でのやりとりを思い返す。
そもそも、街を出立する前に保存食の見立てを頼んだのは、ロレンスの方だった。
賢狼たるホロなら上質のものを見抜く事ぐらい容易いだろうと軽い気持ちで口にしたのだが、すぐさまホロが真剣な目で市場を徘徊し始めた時は、少し後悔した。
結局、ホロが選んだ干し肉は普段のものとは比べ物にならないくらい上等なものであり、予算以上の出費を断固拒否したロレンスは量を減らすという妥協案でその場を収めたのだった。
「腹が減っては働く頭も働かんと言うぞ。わっちの頭は頼りにならんかや?」
「そうか、それはいいことを聞いた。お前の頭を頼らずに済むようにちゃんと食事をしておこう」
さらりと切り返してやると、ホロは一瞬驚いたような顔になった。
「……ぬしも口が回るようになったのう」
「誰かさんのおかげでな」
そう言って干し肉をくわえ、ホロに振り向いたロレンスは息を呑んだ。
ホロがとても寂しそうな顔をしていたのだ。
「ぬしがわっちを頼らぬようになったら、わっちはどう借金を返せばよい?」
その力無い声に、ロレンスは固まった。
ロレンスは、借金など互いにとって旅を続けるための口実に過ぎないと思っている。
その口実が無くては二人の旅はおそらく始まらなかっただろう。
しかし、今は、ホロもこの旅を終わらせたくないはずだとロレンスは確信している。
役に立たなくなった口実は、しかしデメリットだけを残す。すなわち、ホロの借金だ。
ロレンスは思う。
ひょっとしてホロは、借金を完済し、その上で続ける二人の旅を望んでいるのではないか。
本心を明かさぬ賢狼の、胸の内を垣間見た気がした。
「ホロ……」
肩に手を回してやると、しっかりと身を寄せてきた。
衣服越しにじんわりと体温が伝わってくる。
「借金は――」
驚きのあまり、いまだ干し肉をくわえたままのロレンスの言葉は、不意にホロが顔を近づけてきたため、あっけなく途切れた。
ロレンスの視界の中、ホロの幼さの残る顔が、大きな潤んだ瞳が、柔らかそうな唇が大きくなっていき、
一瞬で、遠ざかっていった。
それも、その口に干し肉をくわえて。
「なっ……」
呆然とするロレンスの口にさっきまで存在した干し肉は、既に手を伸ばしても届かない所まで逃げてしまっていた。
代わりに唇に残ったのは、甘いような、くすぐったいような、柔らかい感触。
「うふふふふ。ぬしは本当にからかい甲斐があるのう」
満面の笑みで干し肉を噛む相棒の姿に、ロレンスは溜息混じりの苦笑をするほか無かったのだった。
以上です。
エロなしオチなしの期待外れだったと思いますが、ご容赦のほどを。
GJとしか言いようがない。
激しく同意
ほしゅ
おお、GJだ
ホロ可愛いよホロ
ホロには発情期はあるじゃろうか?
ムラムラ我慢できずにホロの方から
逆れーいぷ!
ホロは人間の姿に戻る度に処女膜が再生するらしいよ
31 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 16:19:22 ID:EaF2iTmt
保守しとく
32 :
妄想狼ホロ:2007/04/25(水) 01:49:46 ID:hKTuJgfZ
ホロ(共に旅を始めてずいぶん経つが)
ホロ(いっこうにわっちを襲う気配がない)
ホロ(もしやわっちの体には魅力がないのかの?)
ホロ(いやいやいやいや、しかしわっちの裸を見て
こやつはきれいと言っておった)
ホロ(はっ!まさか胸か!胸が貧相なのが気にくわんのか)
ホロ(巨乳か!バインバインがいいのか!ひんぬーでもいいではないか!?)
ホロ(胸などタダの脂肪のかたまりではないか!)
ホロ(あやつにはそれがわからんのか!)
ホロ(しかし街についてもそういう店に行く気配はない)
ホロ(それとも、もしや男が好きなのか!衆道なのかBLなのかや!)
ホロ(攻めか?受けか?男と男の肌のぶつかり合いか?)
ホロ(さすがにそうならわっちにはかなわぬがそんなことがあるわけでも無し)
ロレンス「どうした?ぼっとして?」
ホロ「なんでもない、考え事をしてただけじゃ」
ワロスw
そうかそんなこと考えてたのかホロ
……あれ? いつの間にか俺の隣にホロがスヤスヤ寝てるんですが
抱きしめてもいいですか?
せやけど、それは、ただの抱き枕や。
ほらほら、売りモン汚すんやないでぇ。
朝もはよから、さっさと梱包作業に戻るんや!
とりあえず保守しとく
36 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 22:44:05 ID:GSNwkBaA
あげてなかった
それはそうと誰かおらんか
保守
ロレンスはED
39 :
妄想男ロレンス:2007/05/01(火) 20:56:09 ID:WCWnXl1d
ロレンス「ちがう、ちょっとかむってるだけだ」
「駄目だ…俺には…俺には出来ない…」
誰もが寝静まった深夜、宿の一室にロレンスの押し殺した声が漏れる。
「なんじゃ、不器用なオスじゃの。わっちが教えたとおりにすればいいだけ…」
「駄目なんだ…たたないんだよ…ホロ…」
言いかけたホロの声を遮ってロレンスが諦めの乗った声をあげると、ホロが熱のこもった声を荒げる。
「わ…わっちが、あんなにあんなに手をとってまで教えてやったのに、出来ぬの一言で済ませるつもりかや!」
「わかった、もう一度、もう一度だ」
ロレンスが気合を込めて手を伸ばすのを見てホロも身を乗り出して声を掛ける。
「そう、優しく優しく指を添えるんじゃ…どんな商品よりも繊細な商品を扱うように、の…」
(全く、本当に不器用なオスじゃの…)
まるでホロの心の嘆きが聞こえたかのように、次の瞬間ロレンスはがっくりとうなだれて呟いた。
「駄目だ…た、たたない…」
ロレンスの射抜くような視線の先で、ゆで卵がころんと転がった。
お、規制解除されてたか。
>>40みたいなのでも良いですか?
ふたりして真剣にナニやってんだw
今読み終わった。
ちょっとホロ可愛すぎね?
>>40 「こうすればよい」と言って殻を叩きつけて立たせるわけかw
46 :
妄想男ロレンス:2007/05/04(金) 21:34:49 ID:rW9hFjZa
ロレンス「まて!ナニに叩きつけても勃たないから!」
ホロ「ためしに・・・・・・試しに一度だけ!」
ロレンス「おちっ、落ち着けー!」
ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーース
47 :
妄想狼ホロ:2007/05/05(土) 21:21:12 ID:+NyHP26/
ホロ(もし、あやつに衆道の毛があるとすれば)
ホロ(・・・・・・挿れるところなら・・・わっちにもあるな)
ホロ(すると後は・・・・・・わっちが挿れる場合か)
ホロ(太さといい長さといいこれかのう?)
ロレンス「すりこぎなんか握りしめてどうするんだ?」
ホロ「ぬぅ・・・・・・」じー
ロレンス「そして何故、俺の尻を見つめる?」
なんだこのカオス
49 :
妄想男ロレンス:2007/05/06(日) 02:23:03 ID:FS6moxK4
ロレンス「ホロ・・・」
ホロ「なんじゃ?」
ロレンス「お手!!」
ぐしゃ
ロレンス「ごめんゆるしてみがでるつぶれるつぶれるつぶれる・・・・・・」
50 :
妄想男ロレンス:2007/05/06(日) 21:54:12 ID:FS6moxK4
ロレンス「ホロ、すまなかった。」
ホロ「まったく、いきなりナニを言うかと思えば・・・・・・」
キュピーン
ロレンス「おかわり!!」
ぶち
ロレンス「でるでるでるでるなんかでてくるゆるしてゆるして・・・・・・」
ホロ「お主、実は凄いアホじゃろう?」
51 :
妄想男ロレンス:2007/05/06(日) 22:15:23 ID:FS6moxK4
ロレンス「すまんかった!」
ホロ「まったく次は咬むぞ」
ロレンス「わびといっては何だがお前にプレゼントが」
ホロ「ほう?・・・・・・何じゃこのヒモは?」
ロレンス「それはTバックというパンツ、さぁ着替えを手伝・・・・・・」
がぶっ
ロレンス「やばいやばいやばいささってるささってるささってるってば」
ホロ「ド阿呆ぅ!このような丸出しとかわらぬ下着がはけるかぁ!」
52 :
妄想男ロレンス:2007/05/07(月) 15:23:15 ID:C4M4lx3d
ホロ「まったく・・・・・・このような下着・・・このような下着・・・」
ごそごそごそごそ
ホロ「く、くいこむのぅ・・・・・・」
どきどきどきどき
ホロ「は、発情期でもないのに・・・・・・」
こそこそこそこそ
ホロ「むぅ・・・シミにならぬと良いが・・・」
53 :
妄想狼ホロ:2007/05/07(月) 17:29:30 ID:C4M4lx3d
ホロ「わっちは人気がないのかのう」
ホロ「職人が来るのを今か今かとまっているんじゃが」
ホロ「誰かあやつとのらぶすとーりー書いてくれんかのう」
ワロタ
巻末四コマ漫画みたいだなwwww
55 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 11:22:49 ID:XQ4VM3m0
ほし
56 :
ヒート狼ホロ:2007/05/11(金) 16:41:43 ID:7WCXD95X
ホロ「わっちはぁぁぁぁぁぁぁぁ」
ホロ「お主が大好きじゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
ロレンス「それは俺もだが」
ホロ「うっはぁー両思いじゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
ロレンス「街のど真ん中で叫ぶんじゃない」
ホロ「(´・ω・`) ショボーン 」
57 :
ヒート狼ホロ:2007/05/11(金) 19:38:39 ID:7WCXD95X
ホロ「好きじゃ!好きじゃ!大好きじゃぁ!」
ホロ「わっちはお主が超好きじゃぁ!」
わっさわっさわっさわっさわっさ
ロレンス「街のど真ん中じゃなければ叫んで良いというわけでもない
はしゃぐな落ち着けしっぽもぶんぶん振るな」
ホロ「お主のペットになっても良いほど愛してる!」
ロレンス「そしてイラン誤解を受ける発言もするんじゃない」
58 :
ヒート狼ホロ:2007/05/11(金) 19:50:20 ID:7WCXD95X
ホロ「おぬし!」
ロレンス「なんだ?」
ホロ「男と女が一つ同じ屋根の下でする事はただ一つ」
ロレンス「嫌な予感がするが・・・」
ホロ「子作りしよう!!」
部屋の外へつまんで、ポイっ
ホロ「ウワァァ━━━━━。゚(゚´Д`゚)゚。━━━━━ン!!!!」
ドンドンドンドン
ホロ「ちょっとしたお茶目な冗談じゃ〜いれとくれ〜」
59 :
ロレ:2007/05/12(土) 19:58:31 ID:msc5oYwc
ホロって正常位の時尻尾が邪魔になりそうだよね
>>59 無粋極まりない、ネタにマジレスで悪い。
尻尾は「背骨の延長」のような位置と向きで伸びているので、
仰向けに寝ても邪魔になることはありません。
邪魔にはならないけど、いたした後の体液で汚れやすいので、
やった後には、ちゃんとお風呂が使えたほうがベター。
実生活の中で、仲良くなった女の子が尻尾持ってたりしたら、
気をつけておきたい。
ねーよw
いや、勉強になったが
62 :
ロレ:2007/05/13(日) 13:10:59 ID:wPvkUuuE
ロレンスはいつからそんな商売始めたんだ
ホロとの実話を描くわけですね!
65 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 22:53:34 ID:HAXc2ozD
エロにもっていけるかどうかわかりませんが
とりあえずちょっと書いてみます。
こういうの書くの初めてなんだぜ!
[狼のなげき]
「はぁ・・・」
音も無くため息をつく。
荷台に腰かけ、いつものように毛づくろいをしている。
ロレンスはたびたびホロをを気にして視線を送ってくる。
きっと尾っぽを隠さずにしているのが気がかりなのだろう。
多少は人通りのある街道ではあるが、
この時間だと1時間に2〜3人すれ違えばいいところなので、
気にする必要は大して無い。
そうでなくても、娘の姿をしたこの狼は感覚がすぐれている。
人の姿が見える前に音や気配でわかるだろう。
まだ誰ともすれ違うことは無かったが、
別にそのことを気にしているわけではない。
「もうすぐ発情期じゃな・・・」
「何か言ったか?」
「ぬしには関係ない!!!」
「なっ・・・そんなに怒らなくてもいいだろ、
質問しただけじゃないか」
「関係ないといったらないんじゃぁー!」
「わかったよ・・・まったく・・・」
そう、動物である以上必ず訪れるもの。
まるで生理中のようにホロは気が立っていた。
もしかしたら次の町で我慢できなくなって、
夜中ロレンスを求めてしまうかもしれない自分が悔しい。
「やつとできるとは思うが、本当に子をなせるのじゃろうか」
「上半身狼で下半身人間なんてわっちはいやじゃ」
「その逆もありうるな・・・」
「でも、やつのとの間の子ならわっちは・・・」
「(なにをぶつぶつ言ってるんだ・・・?)」
口には出さず胸中でつぶやくロレンス。
いままでホロの機嫌が悪いことは何度もあったが、
今度ばかりは原因がわからない。
とりあえずいつもの方法で虫の居所をよくしてもらおう。
「ホロ、次の街へついたら・・・」
「ついたら・・・なんじゃ?」
すごい剣幕でにらんでくる。
一瞬たじろぎながらも言葉を続ける。
「ついたら・・・どこかいい宿をとってパーッと飲むか!」
「・・・いい宿・・・?・・・・・・ふ・・ふ・・・くふふふふふ・・・」
「な・・・なんだ・・・?」
様子はともかくとして、ホロの顔に笑顔が戻った。
ロレンスの考えは好を相したそうだ。
68 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 23:04:10 ID:HAXc2ozD
「そうかそうか、ぬしがいい宿をな」
「えらく含みのある言い方だな」
「いや、気にしんす。そこまで言うなら夜が楽しみじゃな・・・
ぬしから言ってきたんじゃからな!わっちからではないぞ!
”ぬしから”なんじゃからな!」
「わかったわかったそんなに強調しなくても、心配するな。
任せとけよ」
「くふ。わっちの相手がつとまるかの?」
「相手?相手ならいつもしてるじゃないか」
「何を言っておる!今夜が初めて・・・あ、そうか。
そうじゃな、いつも相手をさせておるな」
「いまいち会話がかみ合ってないが・・・」
「細かいことを気にするでない。雄はでんと構えておればそれでよい」
「・・・そうか。あ、街が見えてきたぞ」
商会へ顔を出して情報を得、宿探しをする。
「とりあえず腹ごしらえじゃな」
「同感だ」
観光街らしく様々な店が立ち並ぶ。
露店もたくさん出ていて、鼻をくすぐる香りが漂ってくる。
「あ、わっちあれ食べたい」
「どっかで聞いた台詞だが、どれのことだ?」
ホロが指差したのは羊肉の串焼きだ。
肉に軽く岩塩をふって焼いたシンプルなものや、
肉と交互に野菜やニンニクをはさんだもの、
たれに漬け込んだもの、内臓肉など様々だ。
「色々あるな・・・どれがいいんだ?」
「どれって、聞くまでもなかろう?
精がつくやつがいいに決まっておる
夜が大変じゃからな・・・」
「そうなのか?」
「そうじゃ。わっちはたれにつけてあるやつを食べるが
ぬしはニンニクのやつにせい」
「ニンニク・・・俺苦手なんだよな・・・」
「なにを言っておる!美味いではないか」
「じゃあお前が食べろよ」
「わっちの息がくさくなったら、ぬしは困るじゃろ?」
「別に困りはしないが・・・あ、いややっぱり困る、
ニンニク食ったやつと一緒に寝るとその部屋までくさくなるからな」
「そっちじゃなかろう!そ、その・・・・・・
・・・・・・キ・・・キ・・・スの時とか・・・」
「え?何だって?キ・・・がなんだ・・・おわっ!」
聞き返した瞬間、ホロの拳がわき腹へ飛んできた。
同時に足も踏みつけるという高度な技だ。
意外に力が強くて結構痛い。
「もうよい!よく考えて見たらわっちもぬしの息がくさかったら困る。
なんでも好きなのにしんす」
「何なんだよ一体・・・と言うか金だすの俺なんだがな・・・」
また明日夜に書いて見ますノシ
時はキタ!!
ワッフルワッフル
わっちるわっちる
コラァ!我慢できんからはやくしろ!
寝てました・・・OTL
とりあえず朝書いたものをうpします。
結局二人はたれに漬け込んだ羊肉を頼んだ。
干し肉とは違って、一口噛めば濃厚な肉汁が溢れる。
露店で出る肉料理というのは組合が定める使用期限ギリギリのものを
使うのが相場だが、ここは観光街ということもあって
どこの店の料理も一定の水準を保っている。
きっと厳しく目を光らせているに違いない。
ホロは相変わらずだ。
記憶できないほど食べてやっとしめなのだろう、
シナモンのかかったミルク粥を食べながら聞いてきた。
「じゅるっ・・・ぬしよ・・・むぐ・・・宿は・・・
・・・どこに・・・ごくっ・・・するつもりじゃ?」
「そうだな、この街は温泉が有名だからな。それに入れるところにしようと
思うが・・・どうだ?」
「じゅる・・・温泉って・・・あの、温かい・・・むぐ・・・
湯の出る不思議な・・・ごく・・・泉か!?」
「そうだ。お前に出会ったときに言ってたニョッヒラとは違うが、
温泉が出る街は沢山ある。ここもその一つだ。
お前な・・・食べ切ってからしゃべれよ。誰も取りはしないからさ」
そこに残った具を食べきり、ホロは聞き返してくる。
「ほう・・・そういえば聞いた話なんじゃが、その泉には不思議な
力があるそうじゃな?」
「不思議な?・・・あぁ、効能のことか。確かに温泉には体を癒す
効果がある。」
「どんな効果じゃ?」
「場所によって変わるもんだが・・・えーと、この街は・・・
そうだ、確か腰痛や肩こりに効くと言ってたな」
「わっちには関係ないの。ぬしは必要かもしれんが、
わっちのような乙女に泉の効果があってはならぬ。
ぬしの甲斐性のなさをあらわすことになってしまうからの」
「言ってくれるな・・・だが、この街は宿によって効能が分かれてる
らしいから、お前のような”乙女”にぴったりのところがあるぞ」
「ほう、どんな?」
「髪や肌が美しくなるところがあった。お前の自慢の尻尾にも
磨きがかかるんじゃないか?」
「くふ、ぬしよ。わっちをこれ以上美しくしてどうするつもりじゃ?
そうじゃった、わっちは今夜ぬしに食べられてしまう運命じゃった・・・」
体をくねらせながら演技口調で言うホロ。
顔を上気させ頬まで染めている。
最初ロレンスはそのままにして置こうかと思ったが、
言われっぱなしも癪なので切り替えした。
「そうだな、たまに狼を食べるのも悪くはないが
どうせなら羊のほうがいい・・・狼は筋張って上手くなさそうだしな・・・
・・・おい・・・どうした?」
さっきまで調子よく言っていたホロが急に黙り込み、うつむいてしまった。
その状態のままつぶやくように言った。
「ぬしは・・・あの娘の方がいいのかや・・・?」
「は?」
「あの羊飼いの・・・ノーラとか言う娘がいいのかや?」
「?・・・話が見えないんだが」
ホロは独り言のような口調でまくし立てる。
「そりゃ、わっちは羊飼いに比べて少しばかり控えめかもしれん。
服の上から見てもそれなりにあったしの。
でも、わっちから言わせればあんなもの飾りじゃ。ぬしにはそれがわかっとらん。
口とか手や腰が器用なほうじゃ重要じゃて。
あの娘はそういうことに関して不器用そうじゃったからな」
「お前は何の話をしてるんだ?
てっきり夕食の話だと思ったんだが」
「え・・・それはなんの・・・?」
「なんのって・・・食事だよ食事。狼より羊のほうが食べるところも
多いし、肉もたっぷりついてるだろ?
まあ、確かに狼を食べるんだったら手が器用なほうが食べやすいがな。
口と腰は意味が分からないが・・・
まあ、確かにノーラはそういうことに関して不器用そうだけどな」
完全に勘違いしていたホロはロレンスの言葉を聞いて固まった。
だが、それをロレンスに悟られてはならない。
下手をすれば旅の間ずっとそのことを話題にされかねない。
なんとか思考をめぐらせ、賢狼は口を開いた。
「そうじゃな。ぬしは狼は上手に食べれるかもしれんが、
わっちのことは上手に食べてくれるのかや?」
78 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 06:15:34 ID:HV8yjdug
今度はロレンスが固まる番だ。
最初からそういうつもりで言ったのだが、この鈍感お人よし男は
そのことに気がつかなかった。
ここまではっきりと言って分からなければもう打つ手はない。
小首をかしげて、上目使いで言えば効果は倍増だ。
さすがにこれは通じだようだ。
「まったく・・・余計な手間を取らせおって・・・」
誰にも聞こえないように小さくつぶやく。
ロレンスが困った顔をしてどう切り替えそうか悩んでいるとき、
今晩とまる予定の宿が見えてきた。
「あっ・・・あの宿だ・・・今晩はあの宿に泊まるぞ」
「話をはぐらかすでない」
ホロの言葉を無視して、宿泊の手続きを済ませた。
これだけです。てか1時間30分かかってこんだけしか書けない・・・
文章て時間かかりますね・・・疲れた
またお昼くらいに書き込みますノシ
さすがに昼寝はしません(笑)
誤字が多い・・・
>>76 ×そこに残った
○底に残った
>>77 ×上手くなさそうだしな・・・
○美味くなさそうだしな・・・
>>78 ×今晩とまる予定
○今晩泊まる予定
今から一区切り書いてきますノシ
「ほう。ぬしがよい宿と言うだけあって、まあまあよさそうじゃの」
玄関や佇まいは一般の宿を小奇麗にしたくらいだが、中へ入ってみると
床には絨毯がしかれ、壁には絵がかかり、調度品も程よく置かれている。
挨拶に出てきたのも男性の主人ではなく女性だ。
「いらっしゃいませ、本日は当”旅館”にご宿泊いただきありがとうございます」
「この街では宿のことを”旅館”と言うのですか」
「はい、すべてではありませんが温泉が引いてあり一定の条件を満たしていれば
旅館と言うことができます」
「一定の条件と言うのは?」
「事細かに定められています。内装や接客、制服や料理。接客にいたるまで
様々な項目に分かれてございます」
「ほう、それはそれは・・・大変ですね・・・・・・ん?なんだ?」
話に参加できなかったのがつまらなかったのか、放っておかれたのが
面白くなかったのか、ホロはすねた顔をしてロレンスの服を引いている。
「そんな根掘り葉掘り聞くものではない」
「あ、そうか・・・これは失礼。商人の気質でして」
「お気になさらないでください。ただこういう事を
お聞きになるお客様はいらっしゃらないものですから少しばかり
驚いたのは事実ですが・・・・・・少し口が過ぎたようですね、
失礼しました。お部屋は階段を上がっていただいて一つ目の
角を曲がっていただいた一番最初の部屋でございます。
お荷物は使用人がお持ちいたします。
お部屋の鍵でございます。どうぞごゆっくり」
淀みなく答えて旅館の女主人は深々と頭を下げた。
荷物を使用人に預け、部屋へと向かう。
鍵を開け窓を開けるとすばらしい景色が広がっていた。
下には大きな川が流れ、正面には山が連なり日を落としていた。
きれいな夕焼けだな・・・なあ、ホロ・・・て、おいお前」
「むぐ・・・さすが・・・ばりばり・・・よい宿・・・ごく・・・
だけあって・・・もぐ・・・菓子も・・・ずずーっ・・・美味いの・・・」
使用人が帰らないうちに盛大に茶請けの菓子を食べるホロ。
「いつ紅茶なんか入れてもらったんだ?」
「部屋へ向かうときに他の使用人に頼んでおいた。
『紅茶をいれてくりゃれ?』と上目使いで頼んだら走って準備しにいったわ。
できる女は段取りが違うの」
「しょうもないところで色目を使うな」
「じゃあ、どこで使ってほしいんじゃ?ぬしにかわいくねだる時かや?
それとも・・・今夜にでも使うかや」
そういって夕焼けを見ているロレンスの横に立って腕を絡めてくる。
何度この手に引っかかっているか。
かといっても対抗手段がそう多くないのでそうなるほかしょうがないのだが。
「それは楽しみだな、楽しみで夜も眠れなさそうだ」
「眠れなくするのはぬしの仕事じゃ」
「・・・・・・・・・あの・・・もう御用はよろしいでしょうか」
「「あ・・・」」
ロレンスは赤面しながら使用人にチップを無言で払い、
「帰ってくれ」と言うジェスチャーをして出て行ってもらった。
ホロもおそらく同じだろう。夕焼けのせいで分からないが。
83 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 15:53:58 ID:HV8yjdug
「さ、て、準備が済んだら温泉に行くか」
「ここはどういう効果があるのかや」
「”乙女”にばっちりの効能だ」
「そうかや、それはよかった」
「なんだ、やけにしおらしいな。何かあったのか」
「別になんにもありんせん」
「そうか・・・ま、準備と言っても着替えは部屋に用意してあるから
すぐに行けるけどな」
「ちょっと待っち」
「なんだ」
「温泉とは大衆浴場のことかや」
「そうだが」
「さすがに裸では耳と尻尾は隠すのは無理じゃ」
「いや、ここの宿は部屋ごとに温泉を引いているんだよ」
「そういうことは先に言わんか。温泉に行く、と言ったから
ぬし一人で行くつもりだったのかや」
「いや、別にそういうつもりじゃなかったんだが・・・」
些細なところも見逃さない狡猾な狼だ。
ここから”口撃”が始まるのだろう。
84 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 15:57:07 ID:HV8yjdug
「ぬしはわっちをおいて一人で温泉を楽しむつもりだったじゃ。
ああ、かわいそうなわっち・・・
この部屋に一人身を置けば温かい湯の出る街で凍え死んでしまう。
一人は飽いた、といったはずじゃがぬしは忘れてしまったんじゃろうか。
溢れる涙を満たしてそれに浸かなければならないんじゃなろうな・・・」
「わかったわかった!すまなかった!悪い!この通りだ・・・
だからもう勘弁してくれ・・・」
「悪いと思ってるならひとつ罰をうけい」
「罰、とは?」
「ぬしはわっちと一緒に風呂に入ること」
「ああ、わかった。それで気が済むなら・・・・・・は・・・?」
「二度も同じこと言わせる気かや?ぬしはわっちと風呂に入るんじゃ」
「何を言って・・・その手には乗らないぞ。
そうか、この長台詞は罠だったのか・・・
俺が『そうだな・・・』って言ったところが狙い目だろ!」
「三度も言わせたら人として、雄として終わりじゃぞ?」
胸倉をつかんで自分の方を向かせ、強引に承諾を求めて来るホロ。
顔は笑っているが目が据わっている。
ロレンスは力なく「そうだな・・・」とつぶやくのが精一杯だった。
それを聞いてようやく手を離してくれた。
「まったく・・・大体わっちの裸なんぞ何度もみてるじゃろ。
いまさら恥ずかしがることもないて。あ、まさかぬしが
わっちに裸を見せるのが恥ずかしいのかや?自身がないのかや?」
「言わせておけば・・・いいだろう、そこまでお前が言うなら
一緒に入ってやるよ」
「期待していた返答とは違うが・・・まあよい」
今日はここまでですノシ
また明日書きます
はやくうううううううううううううう
早く続きを書かないと全裸で麦畑をゴロゴロ転がる
今日も、麦畑をたくさんのヘンタイが転げ回っていた。
[狼のなげき]を書いてる者です。
暇つぶしに
>>87 >>88の二つをネタにして書いてみました。
どうかお気を悪くしないように・・・
[変態のうたげ]
「なっ!なんじゃあれは!」
ホロが目を向けた先には信じられない光景が広がっていた。
何十人もの若い男たちが全裸で麦畑を転げ回っている。
「麦は踏まれれば強く育つが・・・あれじゃあ育つもんも育たんくなってしまう!」
何の意味を持つか分からない儀式をやめさせるため、
ホロはそこにいる男たちを怒鳴りつけようとした。
しかし、馬車の手綱を握っていたロレンスに静止させられた。
「やめとけよ、あんなのに関わってろくなことにならない」
ロレンスの言う通りなのだが、ホロにとって麦は命そのものだ。
あのような行為は断じて許すことができない。
ロレンスの言葉が聞こえなかったのか、それとも聞いた上で無視したのかは
定かではないが、ホロは男たちに向かってこう叫んだ。
「こらー!!!!!大事な麦になんちゅうことするんじゃ!!!!」
言うと同時に馬車から飛び降り、男たちの方へ駆けていった。
「おい、待てよ!ホロ!・・・・・・ったく」
ロレンスは手綱を引いて馬車を止め、ホロのあとを追った。
ホロはすでに麦畑にたどり着き、男たちを一列に並べて正座をさせている。
もちろん全裸だ。
少し距離があるのでよく聞き取れないが、ホロが男たちに向かって何か
説教をしているようだ。
麦畑まで走りながらロレンスは胸中つぶやく。
(全裸で麦畑に転げ回っている奴なんて全力で無視するけどな)
正座した男たちの後ろを右や左へ移動しながらホロは熱弁を揮っている。
腕を組み、時折人差し指を立てたりしている。
まるで学校の教師そのものだ。
「・・・ぬしたちはどうやって食事をしておる。
大地から恵んでもらったもの、山から恵んでもらったもの、
川から恵んでもらったもの、海から恵んでもらったもの、
空から恵んでもらったもの、これらを糧にして生きとるじゃろ?」
「・・・はい」
「なのにぬしたちはその大地の恵みを受けるための畑でなにをやっておった?」
「裸で・・・転げ回っていました・・・」
「なぜじゃ!!」
突然ホロが声を荒げ、男たちを責め立てる。
右端に座っている気の弱い奴は今にも泣きそうな顔をしている。
「なぜ裸で転げまわる必要があるんじゃ!そんな祭りや儀式は聞いたことが無い!
見たところ村の人間でこんなことをしておるのはぬしらだけのようじゃな・・・
納得できるような説明をしてもらおうかの?
まあそんなものありんせんだろうと思うがな・・・・・・」
「・・・・・・それは」
「言い訳なんぞ聞きとうないわ!!!」
支離滅裂なホロの言動にとうとうすすり泣く者が現れた。
涙を流して鼻をたらし、嗚咽までもらしている。
「誰が泣いてよいと言った!泣きたいのはこっちの方じゃのに・・・!!!」
ホロの怒りは収まらず、泣いている男の頭を思い切りはたいた。
火に油を注いだようで泣き声の音量はさらに増した。
思わず耳をふさぐホロ。眉根を吊り上げて苦虫を噛み潰したような顔をしている。
その様子を眺めていたロレンスだったが、ここで口を挟まないと
収集がつかなくなるだろう。
ロレンスは歩み寄ってホロにこう言った。
「おい、もうその辺で許してやれよ。反省してるようだしさ」
全員頭を垂れてうつむいている。もちろん無言だ。
この状況で誰か喋ろうとする者なんていないだろう。
そうしようとした奴がすでに餌食になっているのだから。
さっきまで大声をあげて泣いていた奴も少し落ち着いたようだ。
男たちは「反省」の二文字を身にまとった様だった。
全裸だが。
「じゃが!こいつらは・・・こいつらは・・・」
「お前が怒る気持ちはよく分かる。だが理由を聞いてはやったのか」
「そんなもん聞く必要なんかありんせん!!」
「頭ごなしに怒るだけじゃためだ。こういうことをするに至った経緯を
ちゃんと聞いてやるべきだ」
ひとまず何か色々といってくるホロを無視し、一人に質問する。
「まだ理解できないんだが・・・これは何かの儀式なのか?」
「似たようなものですが・・・正確には違います」
「正確には・・・というと儀式ではないんだな」
説明をしていた男が立ち上がろうとするが、
ロレンスは両肩を抑えて無理やり座らせる。
「座ったままで結構だ」
「はい」
立ち上がらせてもらえなかったのはどうでもよかったかのように、
男はそのあとを続ける。
全裸で。
「続きが・・・読みたいんです・・・」
「・・・は?」
「だから続きなんです」
「だから何の」
「SSです!」
一体何を言ってるんだ。口を開いたと思ったら、全くかみ合わない話題を振ってきた。
そもそも何の続きか分からないし、SSという言葉の意味も不明だ。
少ない情報を整理してロレンスは質問する。
「・・・つまりSSの続きが読みたいから全裸で麦畑を転がっていたと」
「おお!さすがはロレンスさん!話が早い!!」
男たちから歓声が沸き起こる。
教えても無いのに名前を知っていることは置いとけないのだが、
頭の片隅に置いといて質問を続ける。
「そもそもSSって何なんだ」
「SSとは”ショートストーリー”の略です。
要するに短い物語を一般的にこういいます」
「続きってのはその物語の続きのことなんだな」
「そうです!その通りです!」
男たちが一斉に立ち上がって合唱したので一瞬たじろいでしまった。
ホロはあぐらをかき、ひざに手を当てて頬づえをついている。
さっきからずっとしかめっ面だ。
ずっと黙っていたホロが口を開いた。
「そんなことのために麦を汚したのかや?」
「あ、いや、それは」
「とっとと帰って家で指でもくわえてまっとれ!このたわけども!!!」
一喝するとくもの子を散らすように村のほうへ逃げていった。
服もその辺においてないとすると全裸のまま村から来たのだろう。
ある意味尊敬に値する男たちだ。
「まったく、ろくなのがおらんかったの」
立ち上がり、腰に手を当てて満足そうな、少し不機嫌さの残る顔でこちらを見てくる。
言いたいことを言えて多少はすっきりしたのだろう。
村の方向を向いてホロは言った。
「まったく、わっちの筆はそう早くないと言うのに・・・
家でおとなしく待ってることも出来んのかや」
「事の発端はお前か」
「え?・・・ああ、ま、そういうことになるじゃろな」
乾いた笑いをして、再びホロは村のほうへと目を向ける。
ロレンスは付き合いきれないとばかりに馬車の方へと歩き出した。
ホロは気の済むまで村のほうを見つめいていた。
終わりです。ちなみに[狼のなげき]は
今日と明日と2回で終わりです。
エロ展開には必ずもって行きますが、何分読み込んでる量が少ないんで表現が・・・
まあ、がんばって書きます。
てかこんなん書くより[狼のなげき]書けばよかったOTL
だから麦畑にヘンタイが(ry
俺なら叱られて喜ぶかもしれん・・・
そろそろうざくなってきた
裸で転げまわった甲斐があった
.......のか?
本編続き待ってます
すみません、今書いてます。
下手したら今回入れてあと3回になりそう・・・
あとちょっとで区切りのいい所まで書きますので
しばらくお待ちください。
今度から一話全部書ききってからうpしようと思います。
終わりました。今からうpします。
やっぱり3回になりそうです。
101 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 00:29:45 ID:RbLC79hu
着替えやタオルなどは旅館が用意してくれていた。
準備をするのは心の準備と覚悟だけなのだが、
今日はホロのペースに乗せられすぎているような気がしてならない。
見栄を切った以上一緒に風呂に入ることは避けられないだろう。
「まさか服を着たまま入るなどと言うつもりじゃないじゃろな」
ホロはすでに服を脱ぎ、タオルを体に巻いている。
いつも人の前で服を脱ぎ捨てるくせに、
今日だけ物陰に隠れていた。
ムードを大事にするのだろう、この娘は。
「そんなわけあるか。ちょっと考え事をしてただけだ」
「ふうん。考え事、か。」
意地悪な笑みを浮かべてロレンスの周りをぐるぐる回る。
第一声はからかいの言葉が飛んでくるに違いない。
警戒しながらホロが口を開くまで待つ。
「貸切じゃからわっちにどんないたずらをしようか
考えておったんじゃろ」
予想通りだ。
「しかもわっちが気持ちよくなることをな」
予想外だ。
ここまでハッキリと言われると自分の顔が熱くなってくるのが分かる。
図星を指摘されたからではない。
ホロに言われてそうやってる場面を想像してしまったからだ。
黙り込み、顔が赤くなってるのに気づいたのか、さらに追撃を続ける。
「べ、別にぬしにならされてもかまわんが・・・」
と、思われたがあっさり引き下がった。
それどころか今度はホロが頬を赤く染めて体をくねらせている。
そんなことを言われるのは男としてありがたい。
ただ、やっぱり今日のホロはどこかおかしい。
少々パニックに陥った頭でロレンスは言葉を紡ぐ。
「ホロ・・・お前・・・」
「・・・あーっ!もう!今のはなしじゃ!聞かなかったことにしてくれい!
ぬしもぬしじゃ!わっちをいつまで待たせる気じゃ?はよう服を脱げ!」
言葉を遮られ、機会を失ったロレンスは言葉に従う。
ホロと同様、物陰に隠れて服を脱ぎ、タオルを腰に巻いた。
中肉中背で均整の取れた体つき。
体毛は薄く、髭ぐらいしか生えない。
ホロは初めて見るロレンスの裸をじっくりと眺めていた。
「きれいな体をしておるの。恥ずかしがることなんか何もないじゃろ」
「別に自分の体に自身が無かったわけじゃない」
「じゃあわっちの裸を見るのが恥ずかしかったんじゃな」
どうしてもそういうことを言わせたいらしい。
今日は特別だ。思惑に乗っかってやろうと思う。
「そうだな、お前はそんじょそこらの女とは比べ物にならないほど綺麗だ。
そんなお前が一緒に風呂に入ろうと言ってくれてるんだ。
俺じゃなくても誰だって恥ずかしがって当然だ」
これは効いただろう。
そう思ってホロを見ると顔を赤くして涙を流していた。
この切り札を出されるとたじろぐしか術がなくなる。
何か言葉をかけたほうがいいのだろうが、それを思いつくほど
ロレンスの語彙は多くない。
まごついている内に目じりにたまった雫をぬぐってホロは言った。
「ん・・・すまん・・・つい・・・な。
さて、ぬしも準備できたことじゃし一緒に風呂に入るか」
嬉し涙だったのだろう。きっと。
それが分かったロレンスはすっかり緊張もとけて穏やかな顔になっている。
きっと楽しい入浴になるだろう。
「わっちを楽しませなんだら承知せんぞ」
すぐに悪戯っぽい表情に変わってロレンスの前に立ち、人差し指を立てる。
女というのは、いやこいつに限ってかも知れないがよく分からないものだ。
ホロはそういった後、後ろを向いて風呂場へ駆けていった。
少しにこやかな気持ちになりながら、ロレンスはホロを追った。
今日・・・日付が変わってしまいましたがここまでです。
ラスト2回はエロ展開です。満足のいく描写ができるかどうか・・・
104 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 09:19:36 ID:Wv7l5iRD
パンツ脱いで待機してます。
105 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 12:25:04 ID:RbLC79hu
「うっはー!なかなかいい作りをしておるのう!」
二人で入るには充分過ぎるほど広い浴場だ。
パイプから引いた温泉を溜められるように、中央にスペースがある。
五人がいっぺんに入っても大丈夫なほどだ。
床も浴槽も壁もすべて木材でできている。
水に触れ続けていても腐っていない。
湯気が立ち上るたびとてもよい香りがする。きっとこの木からだ。
これが各部屋に作られてるとすると、やはりこの宿は値が張るのだろう。
「いきなり風呂に入るなよ、風呂が汚れる」
「・・・わかっとる、子供扱いするでない」
温泉に足をつけようとした所でロレンスに注意された。
洗い場にもパイプが引いてあり、常にそこから湯が出ている。
ホロはすでに体を洗っているロレンスの隣に小さな椅子を引いて座り、
体に巻いてあったタオルを取った。形のよい胸があらわになる。
「・・・・・・・・・・・・」
ロレンスは気づかないふりをして、頭を洗い続けている。
足音で隣にきたことは分かっている。
ホロが今何も身にまとってないことも。
突然ロレンスの視界が視界が水で満たされる。
「いつまで頭を洗っとるつもりじゃ?」
ホロが容器に湯をためてロレンスの頭からかけたのだ。
そういえば風呂に入ってすぐ洗い場に行き、ホロがこちらに来るまで
ずっと頭を洗っていたことになる。いくらなんでも不自然だったか。
「鏡に向かって自分を見ながらそうするよりも、もっと他に見るものがあるじゃろ」
ホロは容器を置いてロレンスを自分の方へ向かせて立ち上がった。
少し離れて両手を広げてゆっくりと一回転して後ろで指を組む。
ホロはこう続ける。
「どうじゃ、わっちの体はきれいじゃろ?」
ロレンスは回るホロを見ていた。
心底美しいと思う。思わず言葉を失う。
長く美しい茶色の髪。華奢な体。小さいが形のよい胸。くびれた腰。
そして毛並みのすばらしい尻尾。
いつまで見ていても飽きることはない。
どのくらいそうしていただろうか、痺れを切らしたようにホロが口を開く。
「まったくそれだけ見ておいて世辞の一つもないのかや」
「あ・・・・・・・・・すまない」
「別によい。わっちもそこまで期待しておらぬ。
ぬしの呆けた顔が感想でもあるからな。
さて、そんなぬしの背中でも流してやろうかの」
「あ、ああ、頼む」
にこにこしながらホロはそういって、ロレンスの後ろへ移動する。
タオルを受けとって石鹸で泡立てる。
「どうかや、気持ちいいかや?」
「そうだな、すごく上手だ」
ロレンスはうわ言のように答える。
ホロはとても献身的で腕から順に洗っていっている。
指先、腕、脇と洗っていき、後ろから胸を洗ってくれたときは
背中に何か当たる感覚があったが、極めて冷静に勤めた。
ただ無言でいただけだったのだが。
背中に差し掛かった時、ようやく終わるのかとホッと胸をなでおろし他のもつかの間、
「おい、ホロ。なにやって・・・」
「・・・この方が・・・広い場所を洗えるじゃろ」
何を思ったのかホロは泡を自分の体につけて、ロレンスの背中をこすり始めた。
二つの突起を感じる。
「はぁっ・・・これなら・・・わっちの体も・・・ん・・・洗えるしな・・・
きれいになって・・・気持ちよくも・・・なれる・・・あっ・・・」
こんなことをされて、こんな声を出されて何もしないわけがない。
ホロの両肩をつかんで押し倒し。キスをした。
舌を絡ませて互いに求め合う。長い長い体液の交換。
口を離したとき、銀色の糸が引く。
「ホロ、途中でやめろ何て言っても無駄だからな」
「やっとその台詞を聞けたか。もっとはように言わんかこのたわけ」
そう言ってまた求め合う。
ロレンスは両方の突起を片方は口で、もう一方は指で弄ぶ。
されるがままになっているホロはとてもかわいい。
「あっ・・・いい・・・んっ・・・」
一匹の雌になったホロは頬を上気させて喘いでいる。
「もっと、もうちょっと・・・強くても・・・ん・・・いいぞ・・・」
それを聞いたロレンスは少し刺激を強める。
試しに少し歯を立ててみた。
「あっ!・・・」
一際大きい声を立てて体が跳ねる。
乳首はすごく敏感なようだ。
なんにせよ、これだけ感じてくれるのは男冥利に尽きる。
「うう・・・そこばっかり攻めんで下もいじってくりゃれ?」
見るとホロのそこはすでにしっとりと濡れていた。
もちろん温泉のせいではない。
交わる準備のため、そこから溢れている。
ロレンスは突起を悦ばせていた手を離し、ホロの中へと手を伸ばした。
108 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 12:32:57 ID:RbLC79hu
とりあえずここまで。
後半部分は帰ってきてから書きます。
「ふうん・・・」
一瞬足を閉じて抵抗したかのように見えたが、程なく解かれた。
上だけでなくこちらにも突起があった。
隠されている肉芽を上からなぞってやる。
「んあぁ・・・!ふんっ・・・あ・・・」
ロレンスの指の動きにあわせて腰を動かすホロ。
視線は定まらず、口もだらしなく開いている。
そんな反応が気に入ったのか、ロレンスは肉芽をむいて直接刺激を与える。
「あぁん!!・・・ふっ・・・ふっ・・・あぁぁ・・・」
両手で顔を隠して、ホロは頭を左右に振る。
感じているのを我慢しているのかも知れないが、
割れ目からは愛液があふれ出てくる。
最後の仕上げとばかりに、ロレンスは肉芽をつまみあげる。
「んんんんんんんっぅ!!!!!!!!!」
背筋を反らせてつま先まで伸び、全身でイったことを表現する。
目は虚ろで口は物欲しげによだれをたらしている。
放心状態だったホロがしばらくして口を開く。
「・・・よかったぞ、ぬしよ。とても・・・」
「そうか、それはよかった」
「だが、わっちだけ楽しんでも仕方ない。奉仕をせねば女が廃ると言うもの。
次はぬしが楽しむ番じゃ」
そういってロレンスの下半身へ移動する。
一連の行為でロレンスの物は既にいきり立っていた。
ホロはそれを手に取り、いとおしそうに見つめる。
「これがわっちを悦ばせてくれるんじゃな・・・ふふ・・・
意外と熱っちいんじゃな・・・どれ・・・」
亀頭に舌を這わせる。一瞬小刻みに震えるがすぐに収まる。
「むう・・・雄のナニをしゃぶるのは初めてじゃからやり方がよくわからん。
一生懸命やるから許してくりゃれ」
そうは言ったが、初めてには思えないほどホロは上手だった。
まず亀頭だけを口に含んで舌で転がす。
次に皮の間に舌を入れて、周りをきれいに舐めとる。
最後に奥まで飲み込んで喉を絞めたり開いたりする。
ロレンスの方もこんなことをされる経験はまったくない。
襲い来る快感に耐えられず、すぐに果ててしまいそうだ。
「玉が上がってきとる・・・もうすぐイきそうなんじゃな?」
一度口を離し、袋をもみながらホロは言った。
寸の所で止められて頭がおかしくなりそうだ。
「いいぞ・・・わっちの中に・・・ん・・・」
そういってまた攻撃を開始する。
高まった緊張はおさまっておらず、すぐにホロの口へ己を吐き出した。
「・・・けほっ・・・結構苦いんじゃな・・・」
どうやら飲み込んだらしい。
ホロは恍惚とした表情でロレンスを見つめている。
「さて、あとはこれをわっちの中に入れるだけじゃな」
「入れるだけって・・・他にもっと言い方はないのか」
「いいじゃろ。じゃってその通りじゃし。それともぬしは他の言い方があるのかや」
「いや・・・」
「ならいいんじゃよ!」
強めに言って、ホロはロレンスから少し離れて四つんばいになった。
指で秘部を広げて誘った。
「・・・入れてくりゃれ?」
終わりです・・・・・筆がすすまねぇぇ!!
明日で終わらせます。長かった。
乙!!
揚げ足をとるみたいだが作中の世界観だとパイプとかはまだないだろw
世界観以前の問題だと思います
まあ、中世って地域差が激しいから。
温泉の出る所はそれを有効活用する技術だけ異様に進歩してる。
ってこととかでいいんじゃね?
>>114 毒性か。
無知、オソロシス
117 :
113:2007/05/19(土) 19:28:28 ID:UGvyaI2p
>>114 正直すまんかったorz
パイプって結構昔からあるんだな…
>>117 いえいえ、気にしないでください。
僕もよく調べないで書き始めましたから(笑)
記憶の中で「確か世界ふしぎ発見で配管技術のことやってたな」って程度でしたから。
むしろ確信が持ててよかったです。
今書いてますが時間がかかりそうです・・・
もっと表現方法を学ばないとだめだな・・・・・・
119 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 22:08:30 ID:UjEi62So
ロレンスはそれに答えるかの用に後ろから抱きしめ、
自分のモノをホロへあてがった。
「・・・だいぶきついな・・・」
「ちょっとくらい乱暴にしていいんじゃぞ」
「そうか・・・痛むだろうが我慢してくれ」
「ん・・・」
硬く目を閉じ、ロレンスのモノを受け入れる。
押し込むようにしてホロの中へ突き入れる。
無理やり広げるような感覚が伝わってくる。
「いっ!」
声を上げ、痛みに顔をゆがめる。
ホロの膣からは鮮血が流れ出ていた。
「お前・・・初めてだったんだな・・・」
「前にも言ったじゃろ・・・わっちは一人じゃったと。
ヨイツには知り合いや友人はおったが・・・こんなことをするまでの者はおらんかった。
前にいた村でも・・・結局一人になってしまったんじゃからな。」
「・・・」
「でも、嬉しいぞ。わっちはぬしに一匹の雌にされてしまったんじゃ。
わっちはもうぬしのもんじゃ。好きにするがよい」
「だが、相当痛むんだろう。無理ならここで止めても・・・」
「この状態から・・・どう止めろと言うんじゃ。
それでは・・・ぬしに・・・恥をかかせることになってしまう。
わっちも・・・ちゃんと・・・気持ちよくなりたい」
「ホロ・・・」
「さあ、動いてくりゃれ」
「じゃあ、ゆっくりな・・・」
ロレンスは出口付近まで引き抜き、もう一度そっと奥まで進む。
初めよりはましだがまだ狭い。
ホロも目をきつくつぶり、声を押し殺して耐えている。
ロレンスはその表情をうかがい知る事は出来ない。
きっと後ろから誘ったのは、自分が苦しむ顔を見せたくなかったのだろう。
「ふうっ・・・う・・・ん・・・くっ・・・」
ゆっくりと往復するたび、愛液と血液が混ざり合って卑猥な音を立てる。
この体は血に濡れていても美しい。
しばらくするとだいぶ広がってきたのか、スムーズに動けるようになった。
「だいぶよくなってきたみたいだな」
「そうじゃな・・・とても・・・よい」
「お前が頑張ったからだよ」
「何を・・・言っておる・・・ぬしが・・・ん・・・優し・・・優しくして・・・
くれたから・・・あぁ・・・じゃろ」
「こんなに感じてくれて・・・ん・・・正直、俺は嬉しい」
「わっちもぉ・・・ぬしとこんな・・・こんなことするなんて・・・はっ・・・
夢にも思わん・・・かった」
ロレンスはさらに動きを速くする。
引くたびに膣内から愛液がかき出される。
押し込むたびそれが泡となる。
「はっ・・・はっ・・・はっ・・・ん・・・」
破瓜の痛みは遠く過ぎ去り、今は快楽のみが身を包む。
感じるまま心を委ねて本能のままに。
一人の女がそこにいた。
「もう、わっちは・・・わっちは・・・」
「俺もそろそろ・・・」
「その・・・時は・・・一緒じゃぞ・・・」
「分かってる・・・」
一際動きを激しくすると、嗚咽にも似た声をホロは上げ始めた。
体の芯が溶けるような感覚。
あらがえない悦の波が押し寄せる。
ロレンスが一番深く突き入れた瞬間、
「んっ!んっ!んっ!あっ!あっ!いっ・・・!!」
「うっ!!」
己を吐き出すと同時に、ホロも頂点へ達したようだ。
直前でホロの中から引き抜き、白濁が体を汚していく。
「はぁっ・・・ふ・・う・・・はっ・・・
なぜ・・・中に・・・くれなんだ・・・」
「こういうことは・・・順序をおいてやるべきだと思ったからだ」
「狼の子なんて・・・欲しくないかや・・・」
「それは違う!!」
「!!・・・」
「ただ・・・こんな所では・・・な・・・」
すぐにまた子悪魔の顔をしてホロが尋ねる。
「くふ、じゃあどこならいいんじゃろな・・・
やっぱりベッドじゃろうな、部屋の中なら寒くないから何回でも出来る。
じっくりとするならその方がいいじゃろうなぁ・・・」
「な・・・」
「やっぱりこんなこともあろうかと準備をしておいてよかった」
「準備って、なんのだ」
「できる女は段取りが違うといったじゃろ。
寝室にはベッドがひとつ、枕がふたつ・・・皆まで言わずとも分かるな?」
「そんなことまでやってたのか」
「紅茶を頼むついでに言っておいた。わっちらが温泉に入っている間に
やっといてくれと」
「なっ!・・・おまっ・・・じゃあ、声とか丸聞こえじゃないか!!」
「やつらの会話を聞いておったら・・・だいぶ興奮しておったようじゃの」
「はぁ・・・もう、どうすりゃいいんだよ・・・」
「なに、気にするでない。旅の恥は書き捨てじゃ」
「何か書いたぐらいで捨てるなんてバチが当たるぞ」
「わっちにバチを当てようとするやつがいたら、ぬしが守ってくれるんじゃろ」
「まあな・・・」
「まあ、そんなことより・・・夜はもっと大変じゃな?
次こそは・・・ちゃんと孕ませてくりゃれ?」
とびきりの笑顔でそう言い放つホロ
不満の言葉を言おうと思ったが、忘れてしまった。
この表情にはそんな力がある。
きっと、故郷へ辿りついても旅は終わらないのだろう。
ずっと、永遠に。
以上!終わりです。
エロボキャブラリーが以上に少ないことを痛感しました(笑)
たいへんですね・・・一つ書くって・・・
また機会があればノシ
今度は全部書いてから一度にうpしたいと思います。
いや、もういいよ
>>123 GJ!!!
全裸で麦畑を転がった甲斐があったw
うんすごくよかった、すごく
原作読み直したんだが、なにこのラブラブっぷり。
砂糖吐いた
128 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 12:42:53 ID:kXq7YAVk
いくら何でも過疎りすぎ
しっぽをぱたぱたしながら神を待つ。
130 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 00:38:54 ID:PPdfDCgj
エロ漫画家がコミカライズだとー!?
つまりホロがもっとエロくなるってことだ
大歓迎
小梅先生なにやってんスかwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
しかし9月は微妙に遠い(;´Д`)
こ、こここコレはアニメ化への序章と解釈してもよろしいのか!?
小梅か…絵的には好きなんだが原作のふいんきに合うかどうか。
138 :
(1/10):2007/05/30(水) 23:41:48 ID:9Uvroxrc
空はまだ暗い。鬨の声をあげる鶏でさえまだ眠っている時間帯だった。
ロレンスは夢の中で、娘の声を聞いた。何を言っているのかはわからないが、声の調子でロレンスをとがめてすねているのだと知れた。
「……レンス、ロレンス」
「ん……んん」
「これ、はようおきぬか」
「……ホロ?」
視界いっぱいにホロの顔があった。
「どうしたんだ……こんな夜中に」
「たわけ、もう朝じゃ」
「まだ真っ暗じゃないか」
「商売人の朝は早いのじゃ」
「……いつも寝坊するやつに、言われたくはないよ……」
「おぬしはいつも寝坊するやつより、はやく起きられないのか」
「減らず口を……」
人一倍寝ぎたないあのホロが、こんな夜中(朝?)に、炯々と目を光らせているなんて、めったにあることではない。
「ほれ、行くぞ。たいまつを用意してくりゃれ」
「……どこに?」
「ええい、じれったいのう」
鋭く言うと、ホロはロレンスの布団を剥いだ。ロレンスの着衣が乱れているのに構う様子もなく、勢い込んでまくしたてる。
「森じゃよ」
139 :
(2/10):2007/05/30(水) 23:43:07 ID:9Uvroxrc
朝ぼらけの森は、寝ぼけ眼のロレンスに原初の恐怖を呼び起こさせた。
ロレンスが掲げたかがり火は人の腕ほどもある樫の木に布をまきつけて
こしらえたものだから、ただ持っているだけで手や髪があぶられそうに熱い。
その火さえも、広大なオークの森の前では、風前のともし火だ。
「懐かしい香りじゃ」
この心ごと腐食されそうな闇を前にしても、ホロは持ち前のふてぶてしさを失わない。
ロレンスはそちらにかがり火を向けた。瞬間、暗闇の中から、人の娘がいとしげに
目を細めるのとちょうどそっくりの様子で風読みをするホロの姿が鮮やかに浮かび、
ロレンスの網膜を焼く。踊る炎はホロの亜麻色の髪をさっとみごとな金と紅に染め、
すべらかな頬に血のような色を上乗せした。
「! あっつ……ぬし、こちらは風下なのじゃぞ。少しは考えて近づけてくれぬと、
わっちの耳が焦げてしまいんす」
と、ホロは、自分の耳を不機嫌そうに動かしてみせた。本来人の耳があるべき
場所には豊かな髪が流れており、代わりに頭のてっぺんには、こげ茶の被毛の、
ひくひくとよく動くかわいらしい狼の耳がついている。
「あ、ああ、すまん」
とっさにうまい切り返しが出てこなかったのは、かがり火に照らされたホロが
思いがけないほど艶っぽく見えたからだ。
ホロは新たなおもちゃを見つけたといわんばかりの表情で、にまーっと目を
細めてみせた。賢狼を自称する少女は、長い年月を生きてきただけあって、
相手の機微を読むことにも長けている。
「なんじゃ。おぬしも風に酔ったかや?」
いたずらっぽく言う様子は、なぞなぞを得意げに披露する子どもそのものだ。
「狼っていうのは、風だけで酔っ払えるのか?」
「わっちゃあこんな風では酔ったりせん。じゃが、人の子は娘の持つ空気に
酔うことがあるようじゃからのう。さてはぬし、わっちに酔ったか?」
ロレンスは、肩をすくめる。
「自分で言ってりゃ世話ないな」
140 :
(3/10):2007/05/30(水) 23:44:13 ID:9Uvroxrc
「なんじゃ、気のきかぬ雄じゃのう。こういうときは、嘘でもああそうだと言いなさんせ」
「いえるわけがないだろ」
「なぜじゃ? 社交ができぬで何が商売人かや」
「嘘じゃない、まことの心は、そうそう口にしないのが商人だ」
ホロは虚をつかれたようだった。
「……なっ、なにをたわけたことを」
「たわけろと言ったのは、ホロじゃないか」
ホロは反射的に何かを食ってかかろうとしたが、一瞬後にはころころと笑い出した。
「まあ、よい。おぬしも言うようになったということかの」
ロレンスはそんなホロを目を細めて見やる。
「ずいぶん上機嫌じゃないか」
「当然じゃ。この森の、なんともいえない匂い。甘くて痺れるような、よい香りじゃの」
耳としっぽがわさわさと動いている。ホロはうそをつくのはうまいが、耳としっぽが
動くのはどうしても隠せない。陶酔気味なのは、どうやら本当のことらしかった。
「匂い、ねえ」
「そうじゃ。この匂い、とくと堪能せよ。人もケモノも分け隔てなく、あらゆる種族で
これに奮い立たぬ者があるなら、その血にはただ滅びあれ!
これほど濃密に漂っているのじゃから、そろそろぬしの鼻でも嗅ぎ分けられぬかや」
ロレンスはやや鼻白んだ。それがどんなものであれ、知らない、と自分の口から
言わされるのは愉快なことではない。と同時に、どうもホロの様子がいつもと違うのだ。
――こんなに高揚したホロは見たことがない。
「別に……森特有の、湿った葉と土のにおいがする」
「ほかには?」
「何も。……どうもお前の言うことがよく分からないな。またたびか何かが生っているのか? 何の香りなんだ?」
「察しのよいぬしらしくもない質問じゃのう。……ふむ」
ホロはやや陶酔から冷めたような顔で、手近な大木の幹を叩いてみせた。
と思うと、服が汚れるのも構わず、べたっと身を伏せて、素手でびっしりと
下草が生えた腐葉土をかきわけはじめた。
「いったい何なんだ?」
「ぬしら人の子は、こう呼んでおったはずじゃが」
やわらかい黒土をかきわけながら、ホロは何か、ひときわ大きな土の塊の
ようなものを引っ張り出す。
「土中のダイヤ。――最強最悪の、毒きのこじゃ」
141 :
(4/10):2007/05/30(水) 23:45:06 ID:9Uvroxrc
とたんにむっとする強烈な臭いがロレンスの鼻をついた。
いわく言いがたいとはまさにこのことで、一度嗅いだら忘れられそうにない臭いだ。
「ああ……」
ホロのしっぽがわさわさと動く。もはやとめようもないほど興奮しているのが分かる。
賢きものの称号とはおよそ遠い痴れたまなざしで一心に土の塊のようなものを
見つめている。
「悪いキノコじゃ、これは毒キノコじゃ。ぬしら人が食えばたちまち心身が古蝕し、
青くあざができ、黄色く膿んで、赤黒く血も凝ろうぞ――ああ、わっちゃあもう我慢できぬ」
どろの塊にかぶりつこうとするホロのフードを、ロレンスはかなり強引に引き戻した。
「よせ、腹を壊すだけではすまないぞ」
いまにも「ならば、狼に戻る」と言いたげな目つきで、ホロはうらめしげにロレンスを
見上げる。賢狼が聞いてあきれる子どもじみた振る舞いに苦笑しながら、ロレンスは
ようやく我が意を得たりとうなずいてみせた。
「もしかしてこれ、トリュフなのか」
「毒じゃ」
「しかも、ものすごい良い出来だろう」
「毒じゃと言っておる」
まったく隠せていない嘘を突き通そうとするほど、ホロは心を奪われてしまっている
ようだった。あとでからかいの種にしようと思いながら、ロレンスは深く追求せずにおく。
「ホロ。お前、もっとこれを探せるか」
「任しんす」
言いながらもホロは、次々とすごい臭気を放つ泥の塊をほっくり返していく。
一枚。
「全く、トリュフが生えてるなら、早くそう言ってくれればいいじゃないか」
「ならぬ。どこで誰が聞いているのかもわからぬのに」
また一枚。
「しかし、そうと分かってれば、もっと籠だって用意したし」
「そんな大きなものを抱えてうろついておっては、ぬし、この土地のものに
切り殺されても文句は言えなかろう」
そしてまた一枚。
「そりゃ、そうなんだが……」
ホロは薄く切り出したトリュフを嬉々として丸呑みにしていく。ロレンスも
ひとつふたつつまんだが、ホロに唸られたのでやめた。
「ぬし、人の分より、自分の分を食べるがよかろ」
「いや……俺の分は食わずに売るよ」
「それもならぬ!」
ホロはさっと顔色を変えた。
「売るくらいなら、わっちが食べてしまいんす」
「しかし……売ればかなりの値で売れるぞ、これは」
1kgがトレニー銀貨にして百枚と等価値になることもある珍味だ。
王侯貴族など、売る相手を間違えなければ、香辛料と変わらない利益になる。
「ほんの一塊売れれば、お前の借金が帳消しになって釣りまでつけられる」
「ならぬ、と言っておる」
143 :
(6/10):2007/05/30(水) 23:47:37 ID:9Uvroxrc
ロレンスはさすがにむっとして、低く、なぜだ、と聞いた。
「それは……」
いつもシルクの手触りよりなめらかに回る舌が、このときなぜか一瞬つまり、
それがロレンスをさらに苛立たせた。
「たしかにこれは、見事な味だ。しかし、胃に入っちまえばシメジと変わらない。
金塊を腹に入れてまで味わうほどの価値が、俺には分からない。だから売ろうと
思ったんだが、理由もなく食べろの一点張りというのは、よくないだろう」
「ならぬといったらならぬ!」
ホロはいつになく感情的だ。
「狼は、それはそれは気高き獣よ。譲れぬ時は一歩も譲らぬ。つまり、
今がそのときじゃと知れ――」
「しかしだな、今は路銀も乏しいし」
「ぬしよ、よいのかや。こんなうまいものを捌けば、当然人はどこから
密漁してきたのかと疑うじゃろ。そのときに、万が一誰ぞ他の者らが
秘密に気づいてみよ」
「……隣の町まで行けばいいだろう」
「無理じゃな。こんなに強く匂うものを馬車に乗せて旅すれば、たちまち
狼にも人にも囲まれる……今はまだ、あのあたり一帯に、嗅ぎつけてきた狼が
たむろしておるから人もむやみと近づかぬようだが、もしもキノコの秘密が漏れれば
話は変わってこよう。
わっちら狼は確かに手ごわいが、げに恐ろしきは人の欲よ。ここら一帯を仕切る
貧しき鉱山夫らに、キノコもろとも駆逐されてしまいんす。じゃから、いまはまだ
時期ではない。わっちら二人でたっぷりと楽しみ、時期を見て秘密裏に運ぶのが
一番よい。じゃから――」
「全部自分が食べてもいい、と言いたいのか」
機先を制してやると、ホロは誇らしげに尾を振って、重々しくうなずいた。
「そうじゃ」
そしてまた一切れ、そっと舌の上に乗せる。
「この芳香……この歯ざわり」
「そのひときれで山と詰まれたご馳走と交換できるんだがなあ」
ロレンスは困ったように言う。
144 :
(7/10):2007/05/30(水) 23:48:24 ID:9Uvroxrc
「ふむ――」
ホロは鼻を鳴らして、体ごとロレンスのほうに向き直った。
「本当に知らぬようじゃから、教えてやるとするかの。わっちからこれを取り上げるのが
どういうことか――」
「脅しには屈しない」
にたりと笑んだ口元から牙が覗けて、ホロの幼い子どものような無邪気な顔つきに、
残酷さが彩を添える。
「そんなことではない。知っておるかや? この香りはわっちら獣の官能を狂わせる――
甘く激しい誘惑の奔流に、良き目良き耳、良き鼻を持つものほど翻弄されてしまいんす――」
ホロはうっすらと上気した目元に涙さえ溜めて、ロレンスを見上げた。
「ええ雄がいたら、奮いつきたくなるほどにの」
ロレンスは、いつものようにからかっているだけだと自分に言い聞かせた。
いちいち付き合っていては身が持たない、いくつあっても足りやしない。
「ロレンス」
それでも、改めて名を呼ばれただけで、どきりとしてしまう自分を呪った。
「この毒きのこがダメじゃというのなら、ぬしには別のものを用意してもらわぬとの」
「……そのキノコと交換なら、羊の干し肉くらい、樽で買えるぞ」
「ロレンス? いま、わっちが欲しいのは、食べ物ではありんせん」
ロレンスは心臓を掴まされたような錯覚に、ほんのつかの間苦しんだ。
慎重に慎重を期して進めていたはずの商談で、罠にかかってしまったときと
とてもよく似ている。
勇み足は大損のもとだ。感情は商才を鈍らせる。
「……食べすぎだ。それでおかしくなってるんだろ。だとしたら、ますますこれ以上は
やれない。さっさと横になって休んで――」
「聞こえぬの」
ホロは一刀両断する。
「わっちゃあ体も頭も火照っておるから、ものがよく考えられぬのじゃ」
言いながら、ホロはローブをしゅすり、と肩に落とした。ふだんローブで全身を
覆っているホロのむきだしの首と肩に、ロレンスは息苦しさを感じて天井を仰いだ。
ホロはすずの皿のうえに整列しているトリュフのスライスをひと切れつまむと、
はしを銜えた。赤いおとなしい唇から垂れるトリュフの片一方を、ゆっくりとした動作で
ロレンスに近づける。手はロレンスの首に巻きつけて、睦みあうような仕草だ。
ホロは度はずれて興奮の波に浚われている。小首をかしげる動作に、いつもの
ホロにはないしめやかな気配が漂っている。
146 :
(9/10):2007/05/30(水) 23:50:50 ID:9Uvroxrc
トリュフの切れ端が、ひやりとあごに幽霊の手よろしく触れた。きのこ独特の、
みずみずしきをもとろかすような甘くよどんだ香気がロレンスの脳天を割る。
ほんの数センチ先にはホロの顔、ご自慢の美貌もピントがずれて一つ目に
なるほど近づいてはかたなしだ。
ほんの少しでいい。ロレンスはただ口を開けて、餌を乞いねだる雛鳥のように、
口を開けて上向いて、受け入れれば済む話だ。誇り高さも人一倍の狼は、
平生ではけしてこんな大胆きわまる行動には出まい。酒に酔ったか溺れたか、
そういった言い訳がなければ、お互いのぬくもりを求めることなどついぞないだろう。
それでも、悪魔めいた誘惑の、自分ではそれと意識しない知覚の縁に、
からかわれているのではないかという思いもこびりついている。
ロレンスが口を開けたその瞬間に甘美なもやはさっと取り払われ、ぎりぎりで
くちづけを回避したホロが、いつものにやにや笑いを浮かべながら言うのだ。
『ぬしはまことういやつよの』
それでこそ俺たちらしい、とロレンスは思う。
あるいはロレンスがこれ幸いとばかりにホロを洒落に韜晦でいなしてやれば、
ホロはいつもの調子に戻って子どものように悔しがったりしてみせるだろう。
どちらにせよ、均衡は保たれる。この賢狼と睦みごとをささやき交わすことはない。
これまでも、自分たちはそうしてうまくやってきた。
「いらんのかや」
ホロがちゅるり、と器用にそのトリュフをおのが口にしまいこんだ。あむあむと
満面の笑みで租借する姿は、大好きなお菓子を惜しみながら食べる子どもそのものだ。
ホロは矢継ぎ早に次の一切れを取った。
「それ一枚で、パンがいくつ買えるか――」
「パンでも腹はふくれようが、パンで胸いっぱいにはなりんせん」
そしてロレンスを見つめるしぐさは、とくべつに好いた男の前で、得意の色仕掛けも
繰り出せないほど緊張している娼婦そのものだった。
「パンでぬしとの距離が縮まることもありんせん」
ロレンスはホロの声が小さく震えるのを聞いた。何気ない風を装って、指先が
トリュフをうまくつまめないのも捉えた。
それでもロレンスには、どうすることもできない。ホロがそう悟るまでに
さして時間はかからなかっただろう。この微妙な空気を破るようなことを
しないからロレンスは信用を勝ち得ているのだと心得てもいたからだ。
ホロはしばしキノコのきれっぱしを銜えて所在なげに立っていたが、
やがてそれもつるんと口に入れ、もう一枚をつまみあげた。
「最後の一枚じゃ」
「食べていいぞ」
ロレンスはこともなげにいう。実際は、なんでもない風に笑顔を取り繕うので
精一杯だった。そこに芝居がかったものをすばやく感じられるのが平生のホロ、
しかし今はその余裕すらないようだった。
「……これでおしまいじゃ」
「そうだな」
「最後なのじゃぞ!」
最後、最後サイゴ! と三度も同じことを繰り返した。
「もう次はありんせん」
「見れば分かる」
「わかっとらん!」
ホロが言ってるのはキノコのことではないのだろう。これを逃せば次はないと
言っているのは――
「ったく、ほんっとうに気のきかん雄じゃ」
ホロはほんのわずか戸惑ったあと、ロレンスに背伸びで近づき、口に無理やり
指をねじ込んだ。立て続けにトリュフの切れ端を詰め、そこに自分の唇を寄せる。
「んぐっ――」
ホロは最大までロレンスに顔を寄せ、そっと囁いた。
「最後じゃから――半分わっちにくりゃれ」
うんと言う間もなく、ホロの熱い舌がロレンスの唇を割った。
つつつつつつつつつつづきは??????
>>147 むちゃくちゃ上手いな
アンタ支倉かよ!
ところで続きは?
>>147 わっふるわっふる
すげえ雰囲気が出てるw
ホロの台詞に違和感が無い。
>>147 _ ∩
( ゚∀゚)彡 続き!続き!!
⊂彡
>>147 わっふるわっふる。
RO廃人と同居している獣耳とふわふわ尻尾の女の子ですか?
続きマダー
狼と香辛料のエロ同人を手に入れたぞ。
『そう かんけいないね』
『殺してでも うばいとる』
○『ゆずってくれ たのむ!!』
>>157 こいつが漫画を書いた方が良いんじゃないかと思ってしまった。
同意
買おう
F5連打しろよ。
ヒント:nyで余裕という噂
>158に同意
本人が降臨中かw
エロ漫画なのにエロくないのが致命的・・・。
某スレでスルー&某批評サイトでボロクソに言われてるわけも分かる気がする。
まあこれからだね。漏れもnyで十分なレベルだとオモw
わっちsage
時に、アニメ化はいつかね?
>>169 麦が実るのは秋だと決まっておろうが
何年後の秋かは知らぬがな
麦秋と言ってね、麦が実るのは5月末から今頃までなんだよ
>>171 >>170は南半球の住人かもしれない
// 南半球の麦の収穫という事象と、北半球の季節を混用している
// というのは、脇に置いといて
取り敢えず尻尾振りながら投下を待ちますね ノシ
縲後▽縺セ繧顔オ梧ク医?ッ蝠?蜩∵オ?騾壹?ョ萓。譬シ繧定?縺医k蟆上&縺ェ逶ョ邱壹→縲∝嵜縺ェ縺ゥ螟ァ縺阪↑邨梧ク井クサ菴薙?ョ蜍輔″繧呈拷縺医k螟ァ縺阪↑逶ョ邱壹′蠢?隕√j繧薙☆縲?
縲後?ッ縺≫ヲ縲?
縲後〓縺励?ョ蝠?蜩√?ッ蜿守ゥォ驥上→縺?縺?縺玖シク蜈・驥上↓蛟、谿オ縺悟キヲ蜿ウ縺輔l繧倶ク翫?髴隕√↓蠑セ蜉帶ァ縺後≠繧翫s縺帙s縲ょョ峨>縺九i縺ィ髴隕√′蠅励∴繧薙?
縲娯ヲ縲?
縲後◎縺薙〒閠?縺医◆縺ョ縺後%縺ョ蜍募ュヲ縺ェ縺ョ縺倥c縲ょ膚蜩√?ョ萓。譬シ縲?驥上?髴隕√∽セ帷オヲ繧貞峙遉コ縺励※縲∝膚蜩√?ョ萓。譬シ縺ョ謗ィ遘サ繧堤「コ縺九a縺溘j縺ェ縲ゅb縺」縺ィ繧ゅき繧ェ繧ケ縺檎オ。繧莠九↓遒コ螳滓ァ縺ェ縺ゥ縺ェ縺?縺後?
縲後?帙Ο縲?
縲後↑繧薙§繧??シ溘?
縲悟盾繧翫∪縺励◆縲?
繝帙Ο縺檎オ梧ク医r逅?隗」縺吶k逕溷セ?(繧ケ繝溘せ縲√?槭?シ繧キ繝」繝ォ縲√こ繧、繝ウ繧コ遲?)縺ォ蜃コ莨壹≧縺ョ縺ッ縺セ縺�縺セ縺�蜈医?ョ隧ア縺ァ縺ゅk縲?
みさくら語でもおk
らめぇ、わっひのぉおおっ、しっぽしゅこしゅこしちゃらめぇぇえええ
ホロはたぶん
尻尾の付け根あたりが性感帯
174 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/06/11(月) 04:40:11 ID:TrBK7DqB
「つまり経済は商品流通の価格を考える小さな目線と、国など大きな経済主体の動きを捉える大きな目線が必要りんす」
「はぁ…」
「ぬしの商品は収穫量というか輸入量に値段が左右される上、需要に弾力性がありんせん。安いからと需要が増えん」
「…」
「そこで考えたのがこの動学なのじゃ。商品の価格、量、需要、供給を図示して、商品の価格の推移を確かめたりな。もっともカオスが絡む事に確実性などないが」
「ホロ」
「なんじゃ?」
「参りました」
ホロが経済を理解する生徒(スミス、マーシャル、ケインズ等)に出会うのはまだまだ先の話である。
174、こんな素敵な内容だったのか・・・。
教師ルックなホロを脳内補完したぜ。
サンクス。
181 :
176:2007/06/12(火) 21:07:49 ID:nNwQfBOw
なあ、ちょっと関係ないんだが
2巻でホロがひとり残って狼の群に相対した時
両膝に土をつけて犬のように誠意を見せた・・・ってのはさあ
やっぱ這いつくばって尻を突き出して、彼らが満足するまで前から後から?
日本じゃない所に土下座の風習があるのか疑わしいからなあ
やっぱりこう狼の群れと・・・
>>183-184 犬や狼などには「マウンティング」と呼ばれる行動が存在し、オスメス関係無く、上位の個体が下位の個体の上にのしかかる事を指す。
あの森にはホロのような個体が存在し、あの森にとって余所者のホロが、多分森の動物たちや狼の群れの若い衆たちを騒がせた責任を取って、
「余所者のあっしが騒がせてしまって、どうもすいやせんね。あっしに比べりゃ、旦那の方が格上なんで、ケジメつけてくだせぇ。」
と、マウンティングをやったんじゃあないかな。
つまり、余所者であるホロが、そこの頭目にケジメつけただけ。
要はこんな感じ。
狼「テメェ、どこのモンじゃワレコラァッ!」
ホロ「わっちはヨイツの賢狼ホロ。ぬしら三下ごときとは、全く格が違うものじゃ。」
狼「テンメェ……ッ、ナメとんのかオラァ!」
頭「まあ待てやテメェら。血の気ばっかりじゃあ、片付く物も片付かねえぞ。
少しは落ち着けや。俺が話をつけてやる。」
ホロ「ほう、少しは話の分かる者がいたかや。」
頭「伊達に五百年生きちゃあいないんでね。
それより姐さん、アンタ、俺と似たようなモノなんだろう?だったら話が解るはずだ。
ここはウチのシマだ。ここでの厄介事や、余所者の処理は俺らの仕事なんだ。
姐さんほどの狼なら、ちょっと森の脇を走っただけで森中がざわついちまう。
ここの獣たちもアンタにブルっちまうし、何よりウチの若い衆みてえな血の気のある奴らは、落ち着き無くして暴れちまう。
そういう連中を落ち着かせる為に、アンタにゃケジメつけて欲しいんだよ。」
ホロ「なるほど、そういう事なら仕方ないの。あいわかった。
ここの流儀があるならその流儀に従い、ケジメ、つけさせてもらいんす。」
頭「そうかい、そうかい。ひとまず跪いて、上体を前に倒してくれ。」
ホロ「こうかや。」
頭「ああ。その上に俺が乗って、一丁上がりだ。俺の方が姐さんより上って事を、森の連中に示してやらなきゃあならないんでな。」
ホロ「(くやしいっ!けど……ビクッビクッ)」
これは…
なんか寝取られた気分になるのは俺だけ?
保守
ほ
ろ
は
死
な
せ
る
な
他のキャラならいいというのか!?w
ホロとロレンスさえ無事ならね。
ホロに丸飲みされたい
ロレンスは時々ぬっころしたくなります
うらやましくて
201 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 11:30:19 ID:3ozCV0qa
保守
202 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 00:48:28 ID:DA4RD4Zw
過疎…?
狼が発情するみたいに
ホロにも発情期はあるのだろうか
無かったら許さない。
だが、その周期が余りにも長いとロレンスが性欲を持て余す諸刃の剣。
素人には(ry
過疎ってるな…
擬人化逆レイプスレの職人さんとかこっちに作品投下とかしてくれないかな。
アニメ化するらしいね。
>>207 担当者のミスで出たガセか、はたまたフライングかはわからんがな。
ほしゅでありんす
保守
ほ
保守
ほし
214 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 00:41:23 ID:Ym0NSP/w
保守
保守
アニメ化はガチだったらしいな。
なるほど
めでたい
これで多少はエロスな二次が増えるかな
とりあえず漫画版のエロスなホロ様が早く見たい
なんかすげー絵のクオリティ低くね?
アニメに関しては実際に動いてるところを確認しないと何とも言えないが、
元の絵からは随分離れたという感じはするな。
でも能登ヴォイスには結構期待している俺。
新刊の二人が何かもう夫婦みたいに見える件に付いて
「わっちはのう、ロレンス」
「ホロ・・・・?」
「夜叉、なんじゃ」
「夜叉・・・・?」
「心を制御出来ずにな、人を殺してしまうんじゃ」
「ホっ・・・・!」
「わっちはのう、心を制御できずに、ぬしを、奪おうとする者を、滅ぼしてしまうんじゃ」
「〜〜〜っ」
「ディアンは嫌い、エルサは嫌い
羊臭いあの女は大嫌い
こんなに、わっちを苦しめるぬしなんか大嫌い
そして・・・・世界で一番憎くて、嫌いで、許せないのは、ホロ、わっちじゃ
なんで、なんで、皆して、ぬしのことを、好むんじゃ?
お願いじゃ、わっちから、ロレンスを、取らんといてくりゃれ
わっちを、独りに、せんでくりゃれ」
「ホロ・・・・」
「ぬしよ、もう、どこかへ行ってくりゃれ
さもなくば、わっちは、ぬしを、殺してしまう
殺して、自分だけのものにしてしまう」
「お前をおいていけるか!!」
「なら、わっちは、ぬしを、殺しやすんよ」
「やりたければやれ」
「だから、ぬしよ。死に物狂いで抵抗してくりゃれ。
もし出来るのなら、わっちを、殺して」
「ホロ、ホローーーーーっ!!」
打ち止めにならないよう、二人には頑張って手を変え品を変えしてもらいたいところです。
「ではホロ、今日は『神官に捕らえられて異端審問』プレイだ」
「こ、この大たわけっ! ひとが寝ている隙に縛り上げる奴がおるかっ!」
「さて、まずは耳と尻尾のほかに異端のしるしがないかどうか、調べさせてもらいましょうか」
「もう始まっておるのかや!? だ、だから、わっちはこういう趣味は無いと……んっ!」
「ふむ、ここが怪しいですね。よく確認してみなくては」
「覚えておれよ、あとでこの借りはたっぷり……、あっ、ふ、やめっ!」
とかこんな調子で。
>>225 ヤンデレっぽいホロもかわいいなあ
ところでロレンスとホロの間に子供ってできるんだろうか?
できるんだったらその子は半獣半人なのかそれとも半人半神なんだろうか。
なんとなくホロだったら五〜六人(頭?)いっぺんに産んでしまいそうな気がする。狼だけに。
ということはホロは複乳なのか?狼だけに。
229 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 22:55:42 ID:0hBcAHy0
保守
230 :
しっぽ:2007/08/13(月) 13:49:35 ID:2vMsT1A3
暫く前に書き始めて途中でやめてしまった話なんだが
とりあえず投下する。
続きは頭に入ってるんで、暇なときに書いてまた来る。
冬から春になろうかという時期になり昼間は随分暖かくなってきたが、日が暮れてしまえば途端に空気は冷たくなり遠慮なく身体を包んでくる。
ロレンスは宿の裏手にある井戸から汲み上げた水を前に少し躊躇したが、思い切って手を突っ込んだ。
吐く息が白くなるほどではないが、手綱を握る手をついさすってしまう、そんな日が続いていた。
水から出した手を火が出るくらい擦り合わせ、軽くズボンで拭くとロレンスは顔を上げた。
目の前には闇にまぎれて見えないが北の大地に連なる山々があるはずだった。
随分ヨイツに近づいたな、ロレンスはもう一度手を擦りながらそう思う。
ホロとの暗黙の了解でかなり遠回りに旅をしてきたがそれも終わりに近づいていた。
ここからヨイツがあったとされる場所まではそう遠くは無い。
ロレンスは厠を後にしてホロの待つ部屋へと戻りだした。
ロレンスが宿の二階に上がり部屋に入ると、ホロはベッドの上で胡坐をかいて尻尾の毛づくろいをしている。
「うー、寒いな」
井戸水で洗ってきたばかりの両手を擦りながら自分のベッドに腰を下ろす。
何とはなしに窓際のベッドにいるホロを見た。
ロレンスの視線を感じたらしく、ホロはちらりとこっちを見たがすぐに目をそらした。
何か変な感じがした。知らない内にまたホロの機嫌でも損ねたのか。
気づかれない程度に溜息をつくと、ロレンスは机の上のパンに手を伸ばしつつホロを観察する。
ぱっと見は日課としている尻尾の手入れをしているように見える。
だが、注意深く見ると分かるが尻尾に顔を向けてはいても目はそれを見ていない。
ロレンスに意識が集中しているようだ。その証拠に自慢の耳が忙しく揺れながらこっちを向いている。
「どうした、腹でも減ったか」
腹が減れば勝手にあるものを食べてる筈だから本気でそう思っている訳じゃない。
何か言いたい事や、聞きたい事があるのかもしれない。だから取り敢えずそのきっかけとして聞いたのだ。
「…減ってはおらぬ」
相変わらず尻尾に顔を向けたままのホロにロレンスは軽く肩をすくめた。
ホロの横顔は怒ってるようにも見えるし、すねてるようにも見える。よく分からないがここは放っておいた方がよさそうだ。
「そうか、それならいい」
そう言ってパンをちぎって口に入れようとした時、視線を感じたので見るとホロがこちらを向いている。
「ぬしよ、わっちはぬしに言いたい事がありんす」
少し思いつめたような表情でホロは言った。
231 :
しっぽ:2007/08/13(月) 13:50:26 ID:2vMsT1A3
「ん、俺にか」
そういってロレンスは手にしていたパンをに口に入れた。
まず、頭に浮かんだのはやはりこの先の旅のことだ。故郷のことでロレンスに今まで黙っていた事でもあるのだろうか。
それとも道中で寄ってほしい場所でもあるのか。いや、それとも今まで二人ともが誤魔化してきた旅の終わり、そう、ヨイツに到着した後の
話だろうか。もしそうならホロは自分なりに答えを出したことになる。
ロレンスは胸が苦しくなるのを感じながら、そうでは無いことを祈った。
ホロはそんなロレンスの胸中を知ってか知らずか、すっと目をそらすと左の手で自分の座ってるベッドの横をぽんぽんと叩く。
ここに座れ、ということらしい。いったい何を企んでいるかはさっぱり分からないが、取り敢えず横に座ると今度はホロが自分の右肩をぽんぽんと叩く。
この状況は覚えがある。教会でエリサに見せつけようとホロが仕組んだいたずらに引っかかったときだ。
ロレンスは一瞬、警戒はしたがよく考えて見ると今回は違うようだ。大体見せ付ける相手がいない。
宿の女将に見せつけるにしては歳がかなりいってるし、若い娘もここにはいない。
完全に安心した訳ではないが、ロレンスはホロの望みどうり、肩に手を置いた。
とたんにホロが細い身体を預けてくる。胡坐をかいてる足の上で尻尾がゆっくり左右に揺れだした。
甘えたいだけなのかもしれない。ホロに限ってそんなことはないような気はするが、思ってることを素直にいえないところがあるのも事実だ。
ホロの甘い匂いが鼻を充満する頃にはもうロレンスはそう決め付けていた。
だからホロがロレンスの右手をつかんで自分の顔の前に持っていっても、ただじゃれてるだけだと思っていた。
この後のホロの台詞を聞くまでは。
「ぬしは、この右手で今まで何をしておったんかや」
小首をかしげながらロレンスの掌を見つめている。
ホロが何を聞いているのかがよく分からない。右手がどうしたっていうんだ。
「…右手がなんだって」と心の中の声がそのまま口から出た。
するとホロはくんくんとロレンスの掌の匂いを嗅いでから小さく頷くとロレンスにむかっていった。
「こんなに雄の匂いが染み付くほど右手を使って、ぬしは今まで何をしておったんじゃ…と、こう聞いておる」
耳をぴくぴくと動かしながら上目使いにロレンスを見るホロ。
雄の匂いとは。ロレンスは自分の右手を見つめながらホロの言葉の意味を一生懸命考える。
右手。今まで。まさか。背筋がぴくんと伸びた。
ロレンスは一つ思い当たることがあった。しかし、それは幾らなんでも。
思わずホロの顔に視線を戻すとホロはにやにやと笑っている。
途端にロレンスの身体がまるでパン窯に入れられたように熱くなった。多分顔は熟した林檎のようになってる筈だ。
そうだっ。ついさっきまで俺は厠で…。
「どうやら思い出したようじゃの」
噴出すのを堪えているのか顔を赤くして口に握り拳を当てながらいう。
ホロを抱き寄せていた右手を素早く戻し、そのまま顔を隠すように目を覆った。
身体は熱くなっているのに額と背筋を流れ出す汗はとても冷たく感じる。いやな汗というやつだ。
「こそこそと、あんなことをぬしがしてるとはわっちもぜーんぜん気づかんじゃった」
そんな声を聞きながら自分のしたことを思い出すと、恥ずかしさで身体が焦げてしまいそうだ。
「…ぬしも雄だったんじゃなぁ」としみじみという。さも感慨深げな言い方ではあったが、表情までそうだとは思えない。
例えるなら、一生遊んで暮らせるほどの儲け話を聞いた商人だって敵わないぐらい顔がにやついているに決まっている。
それにしても、これほどまで恥ずかしい思いは久しぶりだ。
232 :
しっぽ:2007/08/13(月) 13:51:06 ID:2vMsT1A3
商人になりたての頃に、しきたりやわきまえを知らずかなり恥ずかしいことをしてきたがそれとはわけが違う。
ホロのような若い娘、しかもかなり控えめに見ても綺麗な娘にあの事がばれてしまったのだ。
どれだけ顔を赤くしてもたりないぐらいで、掌の下でロレンスの眉がぎゅっと寄ってしまう。この音がホロに聞かれてなければいいが。
ホロに対してどうしてそんなことを言うんだという怒りの感情は湧き上がってはこなかった。
それよりも頭の中をぐるぐると回っているのは何故ホロにばれたのかということだ。
ロレンスはホロと一緒に旅をすることになってからは少しあの行為は控えていたし、するときは慎重に慎重を重ねてきた筈だった。
なにせホロは狼でもあるので耳もいいし、鼻もきく。何よりロレンスのちょっとした言動でこちらの思ってることが分かってしまう。警戒するのは当然だった。
やはり、厠にしては帰りが遅すぎたのかもしれない。ちょっと酔いを醒ましてくるなどといって部屋を出たほうがよかったか。
いや、今夜はいつもより飲んだ酒の量は少ない。ちょっと無理がある理由だ。
それともその時にはもうズボンが膨らんでいたのだろうか。いや、それはない。いくらなんでもそんな状態でホロに声をかけることは絶対にない。
そんなことを必死に考えていると、服の袖を引っ張っられているのに気づいた。
「…ぬしよ、ぬし。聞いておるかや。ほれ」
ロレンスは思わず苦笑した。隣でホロが何度も呼んでいるのに全く気づかないぐらい動揺していたわけだ。
これはいかん。商人たるものどんな状況であっても常に冷静でなければたちどころに足元をすくわれる。
気を落ち着かせるためにゆっくりと、しかし大きく深呼吸をするとホロがロレンスの腕をつかんできた。
顔に視線を感じたので目を覆っていた手をゆっくりと下ろすとホロと目があった。
どうせにやついた顔だと思っていたが、意外にもホロは笑ってはおらずどちらかと言えばロレンスを心配しているように見える。
「大丈夫かや」
ロレンスの様子を見て小さく微笑む。からかうような笑顔ではなかった。
そんなホロの顔を見たとたん顔が緩んでしまう自分は安上がりな男だとつくづく思う。
もう一度軽く深呼吸すると気持ちも随分落ち着いてきたのが分かる。服が燃えるほど熱かった身体も冷めてきた。
ロレンスはシャツの胸元を広げこもっていた熱い空気を追い出しながらホロにいう。
「どうして分かった?」
ことさらなんでもないように普段どうりの口調で言ったつもりだ。
ホロはロレンスが立ち直ったのを感じてか、くふっ、と笑うと自分の尻尾を指で鋤き始める。もういつもの顔に戻っていた。
「ぬし、帰りが遅かったじゃろう」
「うむ。…確かに遅かった」
「わっちは、その…心配だったんじゃ」
そう言いながら指でつまんだ小さい綿毛のようなものをじっと見つめる。
「…なにを心配してたんだ」
ホロが心配するようなことがあっただろうか。つられるようにホロの持つ綿毛を見つめながらロレンスは頭を働かせる。
ホロと一緒に旅をするようになってからは何故か面倒な事に巻き込まれることが多い。だがこの村に関しては特に何も無かった筈。
しかし、それはあくまでもロレンスがそう思うだけの話で、自分にしか感じれない不穏な空気をホロは感じ取ったのかもしれない。
ロレンスがそう思いついたのを見透かすようにホロが話し出した
233 :
しっぽ:2007/08/13(月) 13:51:39 ID:2vMsT1A3
「ぬしの思うようなことではありんせん。わっちが心配したのはぬしの身体じゃ」綿毛をロレンスに向けて指ではじく。
「今までの長旅でぬしの疲れがたまってるように思えてな。特にこの辺りは昼間は暑いが夜は毛布が手放せないほど寒くなる。
そんな所で今までずーっと野宿をしてきたんじゃから身体には随分堪えたと思いんす」
「それはそうだが疲れているのは俺だけじゃないだろう」
「確かに。わっちも元の姿じゃ無い時はそれなりに堪える、特に寒いのは毛皮が無いので苦手じゃ。じゃがそれ以上にぬしの方が具合が悪そうに見えとった。
久々に宿で飯が食えるというのにぬし、あまり食わんかったじゃろう。酒もいつもよりかなり少なかったしの。旅の連れと
しては心配するの当然ではないかや」
確かにホロの指摘の通り酒は控え気味だった。酒を飲みすぎるとアレの時に困る、しっかり起たなくて時間が掛かるからだ。
料理の方はたまたま苦手なものが入ってただけだ。ホロにそのことを言えばよかったと今になって後悔したが、あの時はホロに知られるとまずいと思って
わざと黙っていたのだ。ロレンスぐらいの年齢で好き嫌いがあるというのはあまり褒められることではないし、行商人なら尚更だ。
しかし、今回はそれが裏目に出たらしい。
「しかもそそくさと、厠に行ってくるなどといわれれば腹の調子でも悪くなったかや、と思うのは仕方がないと思いんす」
確かにそうだ。
「部屋に戻ってからもぬしが厠から帰ってくる気配がありんせん。もしかして厠で倒れているかもしれぬ、と思いこの可愛い耳で
ぬしを捜したというわけじゃ。すると……その、厠からぬしの…苦しそうな吐息が聞こえてくるではないかや」
話しながらホロの横顔が少し赤くなってきた。ホロがいう苦しそうな声というのは、もちろん本当に苦しくて出た声ではない。
それを分かっているからロレンスの顔もつられて赤くなってしまう。
「具合が悪い時に食べた物を吐いてしまう事は、何も人だけでなくわっちら狼だってあることじゃ。中にはそのまま吐いた物が喉に詰まってそのまま死んでしまうのもおる。
狼でさえそうなのじゃから喉の細い人間ではいわずかなもの。もしぬしがそうなっているのであれば一大事であろう。わっちはすぐにでもこの窓から飛び降りてぬしのところへ行くつもりだったのじゃが」
そこまでいうとホロは顔をロレンスに向けた。
「考えてみると吐息がきこえたのなら息ができてるということ。つまりぬしは吐いた物を喉に詰まらせているわけではない。じゃあぬしは何をやっとるんじゃ?と不思議に思ったわっちが
そこでさらに気配を探ってみればじゃ、なにやらおかしな感じではないかや。よくよく聞いてみれば妙な音も聞こえてくるし苦しそうに聞こえた声は…その…あの時の声に近い」
…まるでのぞきじゃないか。ロレンスはそう思った。もちろんホロは実際には目で見ておらず正しく言えば盗み聞きなのだがロレンスにとってはどちらでも同じことだった。
いくら狼の耳とはいえそこまで分かってしまうなんてあんまりだ。
「まぁそうなると、ぬしが自分で自分を慰めておるとしか考えられぬ。…どうじゃ、見事に当たっておったじゃろう」
ホロは上目遣いにロレンスを見るとにやっと笑う。推理が当たりさぞ気分がいいのだろう。だが、そんなホロに対して俺はどうすれば良いのか。
一緒に旅をしている娘にこんなことを指摘されて笑っていられる男なんているわけがない。明日からどんな顔ですごせば良いのか。
しかも相手はホロだ、明日からは厠に行く度にからかわれるのが目に見えているし、ちょっとした用事で一人出かけるときも一言あるに決まっている。
ロレンスはこれからのことを考えると思わず溜息をついてしまった。その溜息に反応してホロの耳がピクリと動いたのが見えたが、取り敢えずここは早く話を打ち切って寝るのが良策だと思い自分のベッドに帰ろうとした、その時だった。ホロが意外な事を言い出したのは。
「そんなに恥ずかしがる事ではないと思うんじゃが…」
さっきまでとは違いちょっと声が小さい。ホロを見るともうロレンスを見ておらず、尻尾の先を軽く指で鋤いていた。
「ぬしほどの歳を重ねた人の雄ならば、誰でもやっておることじゃったと思いんす」
「いや…まぁ、そうなんだろうが」
「じゃろう?わっちら狼とは違ってぬしら人間は常にさかっておるからの」
「言い方が少し下品だな」
234 :
しっぽ:2007/08/13(月) 13:54:15 ID:2vMsT1A3
下品といわれて怒るかと思ったが意外にも笑いだした。
「くふふ…子種が溜まるのは雄も雌も一緒じゃが、雌は勝手に身体から出て行く、雄は自分で出さなければならん。むしろ我慢していると身体を壊してしまうんじゃから何も恥ずかしがることは無いというわけじゃ…違っておるかや」
「違っちゃあいない…お前よく知ってるな」
さっきもあの時の声なんてことも言ってたし、少し感心していうとホロはますますご機嫌になったようだ。
「当たりまえじゃ。わっちが今までどれだけ生きてきたと思っているのじゃ。ぬしなんぞわっちから見れば小僧どころか赤子同然じゃろう」
尻尾から手を離すとそのまま後ろに両手をついて、控えめな胸を得意げに突き出す。
「そうだろうな」
そうはいったが実際には麦の神様として崇められていた間は、ずうっとあの村から出れなかったのだから、最近の世のことは俺に教えられることが多いはずだが。
「それでじゃな…話を戻すんじゃが、言いたい事というのは」
「言いたいことって、もう散々…」
「何を言っておる、まだ肝心なことは言っておらん」
「それじゃあ、今までの話はなんだったんだ」
「まぁそう怒るでない。ぬしの慌て方があんまりにも可愛かったんでな、その、ちょっとからかっただけじゃ。」
そんなことで人をからかうんじゃない、と強く抗議しようとしたがホロが急にすねた顔つきになったので、喉まで出掛かっていた言葉をぐっと飲み込み別の言葉に変えてみた。
「それで、言いたいことってなんだ」
「うむ…これはわっちの気持ちの話であって、ぬしがどう思うかはわかりんせん。じゃがあえて言わせてもらうと…ぬしよ」
ホロはそこで小さく溜息をつくと唇を少し尖らせた顔をロレンスに向けた。
「ん…?」ロレンスもホロを見つめた。
「なんでわっちを…抱こうとせんのかや?」
「…はっ?」
ホロの言葉にロレンスは固まってしまった。咄嗟に理解できなかったのだ。ホロは耳をぴんと立てて尻尾も動かさずロレンスの返事を待ち構えている。だが、一向にロレンスが口を開こうとしないのにじれてきたようで耳も尻尾もぴくぴくと震えてきた。
「なにも自分で自分を慰めずともわっちがおるじゃろう」と苛立ちを含んだ声でロレンスにいう。
「ちょっ…ちょっとまってくれ!」
ホロの言うことは理解できた。だが、話が思いっきり変な方向にそれてるように思う。
「…抱くって…お前、何を言ってるのか分かってないだろ?」
いった途端、右の脇腹に小さい拳が突き刺さった。
「たわけ!それぐらいのことわかっておる。ぬしはわっちをなんだと思うとるんじゃ」
不意を突かれたためホロの拳でも結構痛い。ロレンスは脇腹をさすりながらホロの機嫌が少しでもよくなる様にいった。
「賢狼…だろ」
「ヨイツの、が抜けとる」
そういうとホロは顔を反対に向けて黙ってしまう。ロレンスは握り締められて白くなっている小さな拳を見て溜息をつくと視線をホロの横顔に移した。少し頬を膨らませてそっぽを向くホロは、見た目どおりの少女が持つ可愛いさを見せていた
。素直に可愛いな、と思う。ただ、そっぽを向いている理由が理由なだけに、そう呑気にしてはいられないが。
「大体ぬしはわっちのことを、どう思うとるんじゃ?」
「どう…って?」
「可愛いと思わんのかや」
そう言う間にホロの頬が朱に染まる。きっと普通の娘なら頬どころか耳まで朱に染まるところだろうが、生憎ホロの耳ではそこまでわからない。ただ、ピンと立てられた耳が返事を聞き漏らさぬようにと、ロレンスの方に少し向けられていた。
そっぽを向いてる癖にこちらの返事が気になって仕方がない、そんなホロをやはり可愛いと思ったロレンスは、正直に言ってやった。
「そうだな…可愛いな」
言いながら自分の顔が赤くなるのに気づいたロレンスは、誤魔化す為自分の顔を両の手でこすった。
「本当かや?」
235 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 13:54:42 ID:CCZ7oSoM
GJ! 続きを期待
236 :
しっぽ:2007/08/13(月) 13:54:57 ID:2vMsT1A3
弾けるように振り向くと嬉しさと不安がない交ぜになった顔で確認を取るホロ。そんなホロにロレンスが驚いているのを見てとると、ホロは咄嗟に手で口を隠してから再びそっぽを向いて黙ってしまった。
ロレンスはホロの尻尾が左右に揺れるのを暫く見ていたが、先ほどの確認に対しての返事を待ってるのかホロは黙ったままだ。仕方が無いので小さく咳をしてから尻尾に軽く手を置いて、もう一度言った。
「お前は可愛い。本当だ」
「そ…それなら…」
微かに震える声を喜んでくれた証拠だと思いほっとしたロレンスに、ホロは振り向きざまに言い放った。
「なんでぬしはわっちを抱こうとせんのかや!?」
振り向いた顔は目はつりあがり、唇の端から牙が見え、さらにロレンスの手の下で尻尾の毛が針のように逆立った。ついさっきの態度はなんだったんだと言いたいくらいの豹変振りに怯みながらもロレンスは言い返す。
「だ、だから!どうしてそうなるんだ!さっきから変だぞ」」
「わっちを可愛いと思うとるんじゃろ!」
「可愛いと思ったからって、そんなことできるわけ──」
「できんのかや!」
苛立ちを交えた怒鳴り声でロレンスの言葉を遮ると燃えるような目でロレンスを睨んでくる。
「…大体、今までもわっちを手篭めにできる機会は何度もあった筈じゃ」
「手篭め…?」
「そうよ。ずうぅっと、一緒に旅をしておるんじゃ。こんなか弱い小娘一人、何とでもできた筈じゃろう」
「ちょっ、ちょっと待て。もう少し落ち着いてくれ」
ロレンスは自分の額に手を当てながら反対の手をホロの肩に置いた。
「…なんじゃ、この手は?その気になったんかや?」
「い、いや。そういう訳じゃなくてだな」
「なら、触るでない!」
言いながら乱暴にロレンスの手を肩からどかしたホロは、その仕草でさらに興奮度を増したように声を張り上げた。
「まったくぬしは分かっておらぬ!このままヨイツに行けばわっちが大恥をかくのは火を見るより明らかじゃろうが!」
「恥?…恥ってどういうことだ?」
「ぬしがわっちに手を出しておらんということがじゃ!」
まったくホロの理屈が分からない。ロレンスはほとほと困り果てたがホロはお構いなしだ。
「わっちはこんなに可愛い娘になっておるのに、一緒に連れ歩いておる雄が手を出しておらんとはどういうことかや?って事じゃろうが。外見の可愛さを差っ引いてもお釣りがくるくらいわっちに何か欠点があるみたいじゃろ」
「そんなことは…」
「このままではわっちに可愛い娘に化けてはいるが、人の雄に見向きもされない不憫なやつと笑われると言うものじゃ」
話している間に落ち着いてきたのか、ホロの言い方も随分普段どおりの感じになってきた。
だが不機嫌そうに揺れる尻尾と吊り上った眉を見る限りまだ怒りは治まってないようだ。
そんなホロにわざわざ言いたくは無かったが、一つ疑問に思ったことがあったので敢えて訊いてみた。
「…お前、もしかして俺に」まで言ったとたんホロの拳が突き刺さった。
237 :
しっぽ:2007/08/13(月) 13:58:01 ID:2vMsT1A3
省略されまくりでごめん。あと、こんな投下の仕方も嫌がる人にもごめん。
_ ∩
( ゚∀゚)彡 ホロ!ホロ!
⊂彡
初SSになるのか!? Gj続きキボン
やべえニヤニヤが止まらないw
続き!!続き!!!
240 :
しっぽ:2007/08/13(月) 16:31:57 ID:2vMsT1A3
すぐは無理。家からじゃ投下ができないんで。
今も満喫からなんだな。
>>237,240
GJ!
すぐじゃなくてもいい。自分のペースで書いて投下してくれ。楽しみに待ってる。
243 :
しっぽ:2007/08/15(水) 16:44:11 ID:VpYlqiLZ
家のパソコン使用禁止。
いま満喫で書いてるけど思ったより進まん。
やけにモニターが上においてあるんで首が疲れるし、キーボードに
ビニールがかぶせてあるんで非常にやりにくい。
でも、がんばるぜ。
>243
待ってる!
ずっと待ってる!
245 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 22:56:34 ID:XF78m4Vr
わっちるわっちる
248 :
しっぽ:2007/08/19(日) 12:18:27 ID:ZyvMWAHY
236の続き
思ったより進まんな。
ホロに脇腹を殴られるのはこれで何回目になるんだ、そんなことを頭の隅で考えつつロレンスは右手で
痛む脇腹をさすった。だが、さすっても治まるのは痛みだけでホロの機嫌が治まるわけじゃない。
一体どうすればこの狼の機嫌が直るのか、頭を働かせても見当がまったくつかなかった。
商売の話ではそこそこ巡りがいいロレンスの頭もこんな話では、枯れた川の水車のように止まったままだ。
ホロが言ってる事はつまり、こんなに可愛い娘の姿をしている自分が一緒に旅をしている人の男に
全然相手にされてないというのがまずいということらしい。なるほど、そういうものかもしれない。
賢狼とはいえホロも一応は女、いや雌なのだ。そんな感情があってもおかしくはないかもしれないが、そこまで
考えてロレンスは自分の中にある感情が湧き上がってくるのに気づいてしまった。それはちょっとした幻滅だ。
ホロを初めて見たときは思わず商売女と勘違いしてしまったがその後、狼の化身であることや豊作の神として
崇められていた事を知り、そしてその可憐で美しい少女の容貌からロレンスはホロを何人にも汚されていない
ものと思っていた。
だがそんな恥をかく、かかないの問題でロレンスに抱いてくれというホロが、何かその辺りにいる歳をとってもまだ
自分に妙な自信を持ち続けている貴族の中年女のように思えてしまう。ロレンスとの今までの旅路で感じられてきた
ホロらしさがまったく感じられない。なぜだろう、ロレンスは脇腹をさする手を止めてホロを見た。
ホロは黙ったままロレンスを見ていたが、やがてゆっくりと視線をそらした。
「…なんでわっちに手をださんのかや」
ホロの声からは苛立ちの色が消え、子供が親にお菓子を買ってもらえないのに気づいた、そんな拗ねたような
声になっていた。
「俺は、お前が言うようなことはしたくない」言いながら手をホロの肩に置きそうになったが、ぐっと堪えた。
「どういうことじゃ」口を尖らせてホロがいう。
「手篭めなんてのはな、相手を傷つけるだけで何の得にもならない。いや、深い恨みを買う分損にしかならん」
「まるで商売の話をしてるようじゃな」口がさらに尖る。
ちょっと言い方が悪かったようだ。ロレンスは慌てて言葉をつなげた。
「いや、その…そうじゃなくてだ、俺が言いたいのは俺自身の気持ちの問題だ。損得だけの話じゃない」
「…ほう。気持ちの問題かや」ホロがロレンスと反対側に顔を向けて言う。
なぜか声にはさっきまでとは違い、苛立ちや拗ねた感じが一切無い。
「気持ちとはどういうことかや。わっちによく分かるように言ってくりゃれ」
「…聞いてなかったのか」
249 :
しっぽ:2007/08/19(日) 12:19:05 ID:ZyvMWAHY
少し呆れたがよくよく考えて見れば聞いてないはずがない。理由は分からないがホロはわざと聞いているのだ。
そしてさっきロレンスが言ったことをもう一度言わせようとしている。仕方がない、狼の仕掛けた罠に自分から
飛び込んでいく哀れな羊の姿を思い浮かべながら、ロレンスはそっぽを向いたままのホロにゆっくりと
噛んで含めるように言った。
「俺は、お前を、手篭めになんかしない」
「なんでじゃ」
「相手の気持ちも考えず無理やりにだな…」そこまで言ってロレンスはあることに気づいて固まってしまった。
ホロがロレンスになぜ自分を抱こうとしないのか、という話がいつの間にかなぜホロを手篭めにしないのか、
という話にすり換えられてられているではないか。そしてこの話の流れからするとロレンスが今から言おうと
してることはまるで…。
「くふふ、ぬしは優しくてお人好しじゃからなぁ。嫌がる相手を無理やりなんてことはできやせん。
まぁ、そんな度胸も無いがの、ぬしには」
尻尾だけではなく肩も大きく揺らせながら可笑しくて堪らないように言うと、ホロは満面の笑顔で振り向き
ロレンスの胸倉を掴んでさらにこう言った。
「じゃが、裏を返せば相手が嫌がってなければ抱くということじゃ」目が笑ってなかった。
「ちょっ、ちょっとまて。それはちがうだろ。俺が言いたいのは」ロレンスの背中に嫌な汗がまた流れ始めた。
「いいや、なぁーんも違わん筈じゃ。ぬしがその口で言ったことはそういうことじゃろ」
ぐいっ、と掴んでいたシャツを引っ張りロレンスの顔をさらに近づける。ホロの息がかかるほどの距離だ。
「ぬしよ安心するがよい。わっちは全然かまわぬ、むしろ助かるくらいじゃ。なにせ故郷に帰っても
恥をかかずにすむ訳じゃからの」とびっきりのにやり顔。
ロレンスは焦った。このままでは話がどんどん変な方向に進んでしまう。
仕方がない、あのことをホロに指摘しなければならないようだ。実はさっきからホロの言ってることにおかしな
箇所があるのに気づいていたのだ。なぜホロが気づかないのかが分からないが、ロレンスにとってはこの状況を
打開するのにはそれしかない。ただ、その内容をホロに言うのは少し気が引けた。
もしかして分かっていながらわざと気づかないふりをしているのかもしれない。
だがこのままホロの言い分に付き合っていては困ることになる。
なるべくホロを傷つけないようにしなければ。ロレンスはホロの頬から視線を引き剥がし床に視線を
落とすと相変わらず胸倉を掴んだままのホロに思い切って声に出した。
「お前はさっきからヨイツに戻ったら恥をかくって散々言っているが、ヨイツにはもう…」
言いながら少しづつ声を小さくしつつ最後まで言わなかったのはせめてもの配慮だ。
250 :
しっぽ:2007/08/19(日) 12:19:55 ID:ZyvMWAHY
言った瞬間ホロが小さく身じろぎしたのがわかった。言い過ぎたかもしれない。
ロレンスもその先を続けるつもりはなかったし、ホロも望んでないような気配がする。
お互い気まずい時間が流れはじめた。
ちっとも高そうじゃない板張りの床を長い間見ていてもホロがぴくりともせず黙っているので、ロレンスはやはり
ここは触れてはいけなかったようだと思い少しばかり後悔した。ロレンス自身も遠く置いてきた故郷に自分を
待っている人がいないと指摘されれば、分かっていても心が痛むだろう。
どうやってホロを慰めようかと考えを巡らせながらホロに視線を戻した。
そこには唇を震わせて今にもその赤い瞳にたまったものが零れ落ちそうになっているホロが見える…
筈だったのだがどういうわけかそこにはロレンスの思い描いていた娘の姿はなく、見えたのはロレンスがいつ
こっちを向くかと待ち構えていたらしく、ここぞとばかりに声を張り上げようとしているホロの姿だった。
「たわけ!わっちがそんなことで涙ぐむと思うとるんか。帰っても誰もおらんじゃと?
確かにあの鳥の娘から借りた本にはそうは書いてあった、じゃがそれが真実とはかぎらぬ。あくまでも人の
言い伝えじゃ。それにあの本が正しかったにせよ、その後わっちのように故郷を懐かしんで帰ってきとる仲間が
いないとも限らぬ。そうじゃろう?」
シャツを掴んだ手をがくがくと揺らしながら一気にまくし立てるとホロは満足そうに頷いた。
少し楽観的すぎるなと思ったが口にはださなかった。口から出たのは別のこと、さっき感じたホロらしさが感じ
られなくなった理由についてだ。
「それはそうだろうが…じゃあ、お前は本当にそんなときの為だけに俺と」
言いながらシャツを握っているホロの手を振りほどいた。この先ホロが何か言うたびにがくがくされては困る。
「それだけの理由じゃありんせん」ホロは即答した。
「ならそのべつの理由とやらをいってもらおう」
「ふむ、まあ、いずれの」少し慌てた感じで言うホロはなぜか頬が朱に染まっていた。
「そんなことよりぬしよ、わっちは今からでもいいんじゃが」
ロレンスの乱れたシャツの襟をそっと撫でながらホロが言う。
「それとも何かや、ほかにわっちを抱けん理由があるのかや」
251 :
しっぽ:2007/08/19(日) 12:20:24 ID:ZyvMWAHY
ベッドの上で揺れるホロの尻尾を見て咄嗟に思いついた理由を言ってみた。
「お前は神様なんだろう。俺はこのとおり何の変哲もないただの商人だ。とてもお前とはつりあわないし、
神様を抱くだなんて恐れ多くてとてもそんなことはできやしない」
言ってから我ながら上手い言い訳だと思った。半分ぐらいは本当にそう思っていることでもある。
「わっちゃあ神なんぞじゃありんせん」
「豊作の神なんだろう」
「人よりも長生きしとるただの賢狼じゃ」
「あんな姿を見て、そう思わない人はいない」
「じゃあぬしは神の姿を見たことがあるのかや」
ロレンスは言葉に詰まってしまった。
「姿形で神かどうかを見極めれる人なんぞどこにもいやせん。ま、確かにわっちの本当の姿は
あんなんじゃがな、それが神であるという証拠にはなりんせん」
ホロはそういうがロレンスから見れば限りなく神に近い存在であることには変わりない。
「だからにも恐れなくてもいい、そう言いたいのか」
「うむ、それにぬしは全然ただの商人ではないとわっちはそう思うし、たとえそうであってもぬしとわっちが
つりあわんとも思えんの」シャツの襟を軽く引っ張りながら言う。
「その理由は」
「神か人かなんてことはお互いの間には関係はない。肝心なのはわっちが雌でぬしが雄ということじゃ」
ホロはにっこりと微笑むと続けて言った。
「十分つりあっておるじゃろう」
「む…」
「じゃあこれで話は決まりじゃ!」胡坐をといたかと思うとベッドの上で仁王立ちになったホロは、腰に手を置いて
呆れるくらいの笑顔でロレンスを見下ろして言った。
「わっちはぬしに抱いてほしい。ぬしはわっちが嫌がってなければ抱いてもいいという。これ以上わっちらの
することを邪魔するものはありんせん」
「まてまて!お前な、俺はそんなこと──」
「そんなにわっちを抱きたくないのかや」少し悲しさがまざったような笑みだ。
「そういうわけじゃ…」ないといいかけてロレンスは口を閉じた。
252 :
しっぽ:2007/08/19(日) 12:21:06 ID:ZyvMWAHY
考えてみればなぜ自分はこんなにむきになってなっているのだろうか。
本音を言えばホロを抱きたい気持ちは当然ある。こんな見た目の娘と一緒にいれば普通の男はそう思うのではないか。
ロレンス自身もホロと出会ってからはホロの身体を思い描きながら自分を慰めてきたのだ。
そんな自分がなぜホロにここまで言われても頑なに拒んでいるのか。
ズボンから出ているホロの細い足首が目に入った。そのまま顔を上げるとホロと目があう。
かなり昔の暗い記憶が嫌になるくらい鮮明にロレンスの頭に浮かび上がってきた。
自問自答する必要もない。理由は明らかだ。だがそれをここでホロに言えない。
「どうなんじゃ」ホロの赤い瞳と小さな口から出た声には不安の色が滲み出していた。
そんなホロの顔はどうせ演技だろうとは思ったが、たとえ演技でもいつまでも見たくはなかったので横を向いて言ってやった。
「…抱きたくないわけないだろ」つい溜息が出てしまう。
この結果がどうなるかがロレンスには見当がついている。どうせホロは、じゃあ今すぐにでも、なんて言い出すんだろう。
そう思いホロの顔を見ると、驚いたことに頬どころか顔全部を朱に染めたままで固まっていた。
「ホロ…?」
ロレンスが声をかけると慌てて横を向く。尻尾がどういうわけか縦方向に大きく揺れていた。
「う、うむ、そうじゃろう。じゃが…もっとはっきりと言えぬものかや」
声が少し上ずっているが相変わらず横を向いたままのホロを見てロレンスはもう一度溜息をついた。
「な、なんじゃ、それは。そんなもの出す前に言うことがあろう」
顔だけでなく体も横に向けると腕を組んであごを突き出すようにして言う。
「わかった。…俺はお前を抱きたい。これでいいんだろ」
「たわけ。最後の一言は余計じゃ」ホロの自慢の耳がぴくぴく動く。
「これくらいは言わせてもらわんとな」
言うと同時にロレンスがびっくりするくらいの速さでこっちに向き直ったホロの顔は、ロレンスが初めて
見るくらいのいい笑顔だった。
「くふふ、そうか。そんなにわっちを抱きたいのかや。ぬしにも困ったものじゃなあ。ま、わっちゃあこんなに
可愛いからの、無理はないがの」
お前が俺にそう言わせたんだろうが。そう指摘してやりたかったがホロの顔をみると言えなくなってしまう。
「そうと決まれば膳は急げじゃ」腹の辺りに手を持っていくとなにやらごそごそし始めた。
「なんのことだ」
「ぬしがいつまでもぐずぐずしておるんでほれ、随分夜が更けてしまっとるじゃろう」
あごで窓を指すとホロはいきなりズボンを膝まで下ろした。上に着ている服の裾のおかげで肝心な箇所は見えない。
ロレンスがちょっと待て、と言う間もなく足をじたばたさせてズボンを脱いでしまった。
「なにをぼさっとしとる。さっさとぬしも服をぬぎんす」
「…いまから?すぐ?」
253 :
しっぽ:2007/08/19(日) 12:21:35 ID:ZyvMWAHY
ロレンスの問いに答えずににやりと笑うと、ホロは着ている服のすそを持って一気に引き上げた。
下どころか控えめだが形のいい乳房が丸見えになる。どうやら本気でいまからここでする様だ。
もう何を言っても無駄だな。そう思ったら自然とロレンスの口から、今日何度目か分からない溜息が出た。
「む」ホロの動きが止まった。
ちょうど頭から脱げたところらしく両腕に服が絡み付いていた。
「ど、どうした」今の溜息が気に入らなかったのかと思ったが、そうじゃないようだ。
「…ぬしよ」ホロが自分の腕に絡む服を見ながら言う。
「なんだ」
「わっちが自分で脱いではいかんかったの」
ホロの言わんとすることが分からず返事ができない。
「いや、人の雄というものは雌の着ているものを脱がすのが好きなんじゃろう。ぬしもわっちを
脱がせたかったのかと思い直しての」
「……」開いた口を閉じることができなかった。
「な、なんなら今から服を着るんで、最初からやり直してみるかや」
服を脱いでるときは赤くなかった顔が、その台詞を言った途端に熟れたトマトのように真っ赤になった。
「あ…いや、気にしなくてもいいから。その、続けてくれ」
閉じれなかった口を無理矢理に閉じてから、何とかこれだけの言葉を口から出すことに成功した。
「そうかや…じゃあ遠慮なく」そういってホロは腕から服を振り落とすと本当に裸になった。
「なんじゃ、まだ脱いでおらんのかや。わっちはもう準備万端、ほれ、このとうり」
片手を腰において、もう片手で髪をかき上げる仕草が妙に色っぽかった。
「それともぬしは雌に脱がせてもらうのが好きなのかや」
ニヤニヤして尻尾を振りながら近づいてくるホロを手で制してから、ロレンスはまた溜息をつきながら
言わなければならなかった。
「そんなわけないだろ。俺はどっちも特別好きじゃないんでな」
嫌いでもないが、という言葉が続けて喉から出そうになったのを何とか堪えたロレンスだった。
254 :
しっぽ:2007/08/19(日) 12:24:31 ID:ZyvMWAHY
今回はここまでで勘弁してくりゃれ
なかなかまとまった時間がとれないんで。
こういった「続く」みたいな投下の仕方でほんとにごめん。
そうだ自宅から書き込めばいいんだ!
という発想の転回は…
>>254 続きをwktkしつつ待ってますぜ!!
>>255 ちょっと上のレスぐらい読もうな。
後、発送の転換じゃないのか?
発想ですな
>>257 うわあ…
今気付いたw俺も人の事言えねえorz
梱包と発送はセットだからな
俺のほうはコペルニクス的転回とごっちゃになった模様
GJだ。
ゆっくりでいいから続き頑張ってくれ。
「なぁ、ホロ」
「何じゃ?」
「お前と一緒になってもう何十年にもなるが・・・・・・」
「なるが?」
「どうしてオレは年を取らないんだ?おかしいだろどう考えても」
「それはなぜだというならば」
「いうならば?」
「以外に探せばあるもんじゃのうドラゴン・○ール」
「マジスカ!」
>>254 まとめて投下してくれてるし、続きの予告もあるから全然キニスンナ
てゆーかーーーーーGJ! 続き楽しみだよ
保守
コミックが小梅氏なら多少なりともエロい展開は期待できるだろうか
小梅氏を電撃大王のカラー漫画でしか知らないんで、どうも巨乳絵師という
イメージしかないんだが……絵的にはともかく、雰囲気的には原作のやりとりを
そのまま漫画化すれば十分以上にエロい気がするのは俺だけ?
>>254 GJ!続き楽しみにしてるぞ!
ところで、やっと5巻を読み終えたんだが。
フルール(あえてこう呼ぶ)の過去とその後に
激しく妄想を刺激されたのはオレだけか?
俺も書きたいなーと思ったが、その前にホイジンガの中世の秋ぐらいは読まんといかんな、とオモタ。
>>265 狼耳獣耳っ娘のエロマンガ描いた事のある人だから、期待通りのエロスを発揮してくれるハズだ!!
>268
しかし小梅氏のエロは多人数プレイが基本だからな…
>>269 でも、小梅けいとが昔書いた獣娘のエロ漫画はラブ多めで多人数ではなかったよ。
ちなみに、獣娘は狼ね。単行本に収録されているから見てみ。
花粉少女注意報! に収録されてた
>270
教えてくれてありがとう。では期待しとくか
間違っても『花粉少女〜』みたいなホロにはなりませんように (-人-)ナムナム
274 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 12:55:15 ID:z1YpO9R9
なんとか今晩に少し投下できそうだ。
それにしても終わりまで頭にはいってるとはいえ
そこにいくまでが長いな。ほんとにこんなんでいいのかな。
275 :
しっぽ:2007/09/02(日) 23:05:53 ID:8qgwMRcg
253の続き
今更だがホロの目の前で裸になるのが恥ずかしかったので、部屋の隅でホロに背を向けるように服を脱ぎだすと、
壁に映る自分の影が目に入った。不器用に動く自分の影を見ていると、初めて娼館に行った時の事が頭に浮かんできてしまう。
嫌な記憶だ。震える手にお金を握り締めて女の部屋に入ったはいいが、結局最後には至らず逃げるように宿に帰ってしまった。
あの時何があったかはこの先誰にも話すことは無いだろう。
酒場で男が集まればよくある笑い話として語られそうなあの経験は、ロレンスの心を深く傷つけたままもう何年も経つ。
ロレンスだってこのまま女性経験なしで一生を終わるなんて事は無いとは思っていたが、まさかこんな展開になるとは夢にも
思っていなかったし、こういう事は男から誘いたかったというか、もう少し雰囲気よく進めたかったのも正直なところだ。
きっとホロに言わせれば、それが雄の要らぬ見栄だと言うのだろうが。
そんなことを頭に巡らせながらシャツを脱いでいたので、時折手が止まってたようだ。
ちゃっちゃとせんか、何を今更恥ずかしがっとるんじゃ等の、雰囲気ぶち壊しの台詞を背中にぶつけてくるホロ。
「そう焦らせるな。少しは黙ってろ」
「む。…まぁ、ぬしがそういうなら黙ってやるかや。じゃが、もうちょっと早くしてくれると助かるの」
顔を見ずともきっと口の先が尖ってるだろうホロに背中越しに手を振ると、ロレンスは思い切ってズボンを下げ素っ裸になった。
振り返る前に手で前を隠そうか迷ったが、今からすることを考慮すればいかに無駄なことか気づいたのでロレンスは
隠すのをやめてそのまま振り返った。
きっとベッドの上で仁王立ちして口を尖らせているかニヤニヤしてるんだろうと思っていたがそんなことはしておらず、
いつの間にかベッドの端に腰掛けていたホロは、揃えた膝の上にのせた尻尾を俯きながら指で鋤いていた。
ホロはロレンスが振り向いたことに気づくと顔をゆっくりと上げロレンスを見つめだしたが、そのおずおずとした仕草と
恥じらいと不安そうな色が混ざったような表情を見ると、ロレンスの胸倉を掴んで不敵に笑っていたのが嘘のように感じられる。
「そっち、行ってもいいか」
そう言うとホロは、はっとしたかと思うと顔を一瞬で赤くさせた。
「と、当然じゃ。ぬしがこんと始まらぬ」そう言って横を向くと反対側のベッドを強めに叩く。
こんな事さっきもしたなと思いロレンスは苦笑した。たださっきと違うところはお互い服を着てないってことだが。
そんなこと思いつつベッドまで歩きホロの横に腰を下ろしたのだが、少し近すぎたようで腕が軽くホロの身体に触れた。
その瞬間、ホロが息を呑んだ気配がロレンスに伝わってくる。
まるで初めて男の相手をする娘のような反応にロレンスは少し意表をつかれた。何しろさっきまであんなに抱いてくれんのかや、
などとロレンスにわめき散らしていたホロなのだ。そんな訳はない。ホロの今までの口ぶりからしても随分あのことに関しては
詳しそうだし、大体何百年と生きていればそんなことは経験してて当然だろう。演技かもしれないな、とも思ったがそれはそれで
ロレンスにとっては有難かった。何せさっきのような勢いで事が進むのは勘弁して欲しい。
そんなことを思い浮かべながらまだ横を向いているホロを見ると、自慢の可愛い耳が目についた。ロレンスの視線を感じたのか
今まで壁のほうを向いていた耳がこっちを向くと何度かお辞儀するように動く。
そんなホロの耳を見ていてロレンスは重要なことを思い出した。ホロはちょっと珍しい特技を持っていたな。ここは一つ、ある提案を
ホロにしなければならない。ホロは何て言うだろうか。視線を耳から横顔に移すとロレンスは僅かな間迷ったが、思い切って口にした。
276 :
しっぽ:2007/09/02(日) 23:06:29 ID:8qgwMRcg
「ホロ。…話があるんだが」
ホロがこっちを向く。
「…まさか、今更怖気づいたと言うわけじゃ…」
赤い瞳がロレンスを睨む。気圧されそうになるがロレンスもこの提案だけはホロに飲んでもらわなければならない。
「お前は嘘を聞き分けれたり、俺の心を読むようなことを今までしてきたよな」
「…それがどうしたんじゃ」ロレンスのほうを向いたままうつむくとホロが呟いたが、語尾が少し上がり気味なので
拗ねてるようにも甘えてるようにも取れてしまう。
「今からお前を…その…抱くわけだが」
あらためて口に出すと恥ずかしく、ロレンスはさっきと同じように手で顔を擦りながら話を続けた。
「その間は、今言ったようなのは無しだ。…その…恥ずかしいからな」
ロレンスが話している間じっと聞いていたホロはロレンスが口を閉じた後も黙っていたが、暫くすると顔を上げてこう言った。
「…そうじゃな。確かにわっちの耳を気にしておってはぬしも…落ち着かんじゃろう」
ホロの顔と声には何故かほっとしたような雰囲気が感じられたが、すぐにそれは消し去られロレンスをからかういつもの顔に
戻ってしまった。
「安心するがよい。わっちもそんな無粋なことはしやせん。じゃが、ぬしはわっちの耳よりももっと自分の顔に
気をつけたほうがいいの」
「顔か」昔ホロに指摘された髭のことかと思いロレンスは顎に手をやった。
「髭じゃあありんせん。表情のことを言っておる。ぬしは商人の顔をしとるときは上手く隠せておるようじゃが、わっちの
ような可愛い娘とおるときはこの耳を使わんでも思ってることが丸わかりじゃからのう」
そうなのか、ロレンスは今までを振り返って見るが自分ではよくわからない。それに、ホロのような可愛い娘、なんて言ってるが
そんな娘はざらにいないだろう。実際ロレンスもホロと出会うまでこんなに美しくて可愛い娘には会ったことがない。
そんなことを考えているとホロがロレンスの顔を覗き込んだ
「あらためて見ると、ぬしもなかなか立派なものを持ってるようじゃ」口の端から牙を見せると
「まあ、ぬしのお手並み拝見、というところじゃのう」そう言いながらにやりと意地悪く笑う。
ホロのそんな言葉にロレンスは覚悟はしていたとはいえ、やはり胸が少し痛んだ。
その台詞から想像できるのはホロの遍歴がそれなりに豊富であること、そして今までの男、いや雄と自分が比べられている
ということだ。はっきりとホロの口から言われたことで、ロレンスの心にもやもやとした灰色のものが湧き上がってきた。
そして、それは次第に真っ黒い雨雲のように重く低く垂れ込み始めてきたので慌ててロレンスは大きく深呼吸をしてその雨雲を
身体から出すことにした。
嫉妬だ。ロレンスはその雨雲の正体に気づいていた。ホロが自分以外の男を知っている、ただそれだけのことが異常なまでに
ロレンスの心に嫉妬をおこさせた。
何故だろうか。ホロは自分にとって特別な存在なのはわかっている。だがその特別な存在とは一体何なのだろうか。
俺はホロと一緒に旅を続けたい、抱いてもみたい、多分ホロが他の男と仲良さげに振舞うのをみるのも、それが演技だとホロ自身に
聞かされていたとしても辛いだろう。何故だ。
答えはわかっていた。短いながらもホロと旅を続けていく間にロレンスが抱きだしたホロへの想い。そして、近いうちに必ず
訪れる別れが怖くて、いっそ無かったことにしようとしていたホロへの想い。
それは、俺がホロのことを。
「ぬしよ…すまんかったの。少し過ぎたようじゃ」
ホロの声にロレンスは考えを止められた。声の主を見るとさっきまでの作ったような顔でなく、いたずらが過ぎて叱られた
子供のような顔になっている。いつもはぴんと立った耳もロレンスに謝るように伏せられていた。
どうやら自分の言ったことでロレンスが傷ついたのが分かったようだ。一瞬ロレンスはホロが自分の心を読んだのか、と思い焦ったが、
それは違うようだ。多分、誰が見てもそれと分かるくらいさっきまでのロレンスは情けない顔だったんだろう。
277 :
しっぽ:2007/09/02(日) 23:07:15 ID:8qgwMRcg
「いや…そんなに気にしてやいないさ」
ついさっきまで考えていたことが妙に恥ずかしいのと雰囲気を和らげるためにちょっとおどけた感じで言ったのだが、ホロは
顔を上げようとしなかった。
「ホロ。お前が思ってるほど俺はそんなに──」
「──わっちは」ロレンスが言い終わる前にホロが言葉をかぶせてきた。
「わっちは…ぬしに聞きたいことがある」
ホロの声から何か切迫したような空気を感じたがロレンスは敢えて軽い口調で応えた。
「今日のお前は俺に聞いてばっかり──」
「──聞きたいんじゃ!」今度は叫ぶようにホロはロレンスの声をさえぎった。白く華奢な肩が僅かに震えて見える。
「どうしても。今、この場で…ぬしに答えて欲しいことがあるんじゃ…」
言いながらロレンスに顔を向けるとさらに言葉を続けた。
「ぬしは今からわっちを抱いてくれると言う。わっちは嬉しい、嬉しいのじゃが、その…」
ホロは視線をロレンスの胸元に落とした。
「そ、それはぬしに無理矢理言わせたようなもんじゃろ?…うん、わっちはぬしでいいんじゃが…ぬしは…ぬしは、わっちで
いいのかや?…そう思っての」
膝の上の尻尾の毛を無造作に摘むとそれを握ったり離したりしつつ何度も詰まりながら話すホロを見てロレンスは、ホロの
様子が随分変わってきていることに気づいた。ロレンスの厠でしたことを指摘した時や、なぜ抱かないのかと詰め寄ってきた時
のホロとはもう別人のようだ。もっとはっきり言うとロレンスが裸になった頃から微妙にホロの様子が変化している。
まるで生娘のように。
「…嫌々抱かれるのは…わっちとしても本意ではない」尻尾の毛をぎゅっと握り締めるホロ。
「ぬしの気持ちが知りたい…」そんなことを言うホロの耳は主の意思に反して未だ伏せられてる。
ロレンスは尻尾を握り締めているホロの小さな手に自分の手を重ねると、目を伏せたまま何も言わないホロに向かって
はっきりと言ってやった。
「俺の気持ちはさっきも言っただろ…お前を抱きたい。そのまんまだ」
「ぬし、嫌そうじゃった…」不安げにそう呟くとホロの手がさらに強く握り締められたのが重ねた手に伝わってきた。
ロレンスは手入れが行き届いた尻尾を少し心配してしまったが、今はそんなことを気にする場面ではない。
今すぐに何か言ってやらなければホロはそのまま何も言わなくなってしまうのではないか、そんな心配をロレンスに
させる程ホロの声は脆く儚いものだったからだ。
「嫌じゃないさ。そりゃあ、あれだけを見ればなんと言うか、その、無理矢理言わせたようなもんだが本当は違う。
俺はその…お前を抱きたくてしょうがないんだ」言いながらホロの手を上から握った。
「ほんとかや」さっきよりかは幾分はっきりした声だ。
「ああ」ロレンスは短く答えた。こういった時は短い言葉のほうが本心を伝えられる。
「じゃあ…じゃあ、それはなんでじゃ?」言いながらホロは顔を上げた。
「な、なんでって…?」ロレンスは虚を突かれた。
「なんでぬしはわっちを抱きたいのかや?教えてくりゃれ」ホロの目が真っ直ぐロレンスに向けられている。
ロレンスは咄嗟に答えれずそのままホロの瞳を見ることしかできなかった。
今日のホロは様子がおかしい。いつになく感情的なっているように思える。以前にもそんなことがなかったとは言わないが、
ロレンスを軽くあしらったかと思えば急に怒り出し、かと思えば甘えるような仕草をしたり不安げな表情を見せたりと、
こんなにくるくると表情を変えるホロは初めてだ。どのホロが本当のホロなのか。
278 :
しっぽ:2007/09/02(日) 23:13:54 ID:8qgwMRcg
ホロは瞬きもしないでロレンスを見つめ続ける。瞬きが必要ないくらいその赤い瞳は潤んでいた。
そんなホロを見てロレンスは思う。きっと今が本当のホロなんだろう。そしてそんなホロがロレンスの本当の気持ちを
知りたがっている。
なぜホロを抱きたいのか?ホロはそうロレンスに問う。思い返してみれば、今日のホロは聞いてばかりだった。
何をしてた?何故抱こうとしないのか?可愛いと思わないのか?抱きたくないのか?
そう、今までは何故抱かないのか、だった。今まではその言い訳に本心を交えつつ当たり障りのない答えを出してきたわけだが、
今ホロが投げてきた問いは何故自分を抱きたいと思うのかとロレンスにの気持ちを聞いている。
そんな問いへの答えは今のロレンスには一つしか思いつかない。ロレンスは空いているほうの手をホロの肩に置いた。
ホロの白くて華奢な肩にじかに触れるのは初めてで、長い間お互い裸でいるのに思ったほど冷たくはなかった。
肩に手を置かれたホロは身じろぎ一つしない。まるでそれが答えの前触れだと分かっているようにロレンスの顔から
視線をはずさなかった。
「俺がお前を抱きたい理由…それは…」
言葉が詰まってしまう。今から言うことは本当の気持ちだ、それは間違いない。
だが、それとは別にロレンスの中に本当のことでも言ってはならないという気持ちもあるのも事実。
好きだと言わなければ今からする行為はただの遊びになる。ホロの我が儘にロレンスが折れた格好だ。
多少はぎくしゃくするだろうが今後も旅を続けヨイツで別れることができるだろう。しかし、ロレンスがホロに好きだと
言ってしまうとどうだろう。今まで同じように旅を続けれるだろうか。
ここで言うべきか、言わざるべきか。ロレンスはホロの瞳から目をはずさない。途中で言葉が途切れてしまったのだ。不安に
ならないわけがない。瞳の上に溜まっている今にも零れ落ちそうなそれは、かろうじて瞬きをしないことでその場に留まっていた。
ホロは俺に言って欲しい言葉があるんだろう。そしてそれが嘘偽りなく俺の本当の気持ちであることを望んでいる。
ならば、結果がどう転ぼうとそれに応えてやりたい。
ロレンスは一つ軽く咳払いをしてから囁くようにホロに自分の本当の気持ちを教えてやった。
「好きだからな」
こんなに緊張したのは初めてで、きっとホロに触れている掌は汗でびっしょりの筈だ。
「…嘘じゃ!」ホロはそう言うと顔を背けた。
「嘘じゃない」
「そんな…そんなのはの、雌が欲しい時に雄が…好きだなんぞと言えば雌が喜ぶだろうと自分に自信の無い雄が
よく言う嘘にきまっとる!」言いながら重ねられていたロレンスの手を振りほどく。
ホロの声はまるで怒ってるように聞こえたが、耳や尻尾が必ずしもそうではないことをロレンスに教えてくれていた。
「本当だ。なんだったらお前のその耳で嘘かどうかを聞き分けてくれてもいい」
「そ、それはできん話じゃ!大体ぬしがわっちにするなって言ったくせに何を…何を言うとるんじゃ!」
「なら俺の顔を見ろ!…それで分かるんだろう?」さっきまでホロの手を握っていた手でそっぽを向くホロの顎を掴む。
だが無理矢理に顔をこちらに向けるのはやめておいた。掴んだ手からホロが震えているのが伝わったからだ。
ホロはほんの少しの間そのままの姿勢で動かなかったが、やがて上を向いて鼻をすするような動きをすると自由になった手で
顎に触れているロレンスの腕を掴んだ。
「…本当かや」言いながらロレンスの腕に頬を寄せるように口を近づけると牙を立てた。
だがさほど痛みは感じられない。猫や犬がよくやる甘噛みのようなもの。そしてそんな仕草が、今のホロの気持ちを物語っている。
「ああ…何度も言ってるだろう」暫くそんなホロを眺めてからそう言うと、ホロは口を離し、くふっ、と小さく笑った。
「そんなに何度も言っとりゃせん。ぬしが言ったのは一回じゃ」ホロが顔をロレンスに向けると、その拍子にロレンスの手が
ホロの顎から離れた。
「…そういう事じゃなくてだな…」ロレンスは言いかけた言葉を飲み込んだ。振り向いたホロはそれ程可愛かったのだ。
ロレンスが黙ってしまったのが不思議なようでホロは小首をかしげる。そんな仕草が本当によく似合う。
そんなホロにロレンスは聞いておきたいことがあった。こんな事聞くのは野暮なことかもしれないし、もしかしたらホロの機嫌を
損ねるかも知れないが、それでもロレンスはホロに聞きたかった。大体ホロばかりロレンスに聞いてばかりでずるいではないか。
そう思ったロレンスは意を決してホロに声をかけた。
279 :
しっぽ:2007/09/02(日) 23:14:35 ID:8qgwMRcg
「ホロ…」
「なんじゃ?」上目遣いに応える。
「聞きたい事があるんだが、いいか?」
「う、うむ」何を聞かれるのかわからず警戒気味になるホロ。
「お前は喜んでくれたのか?嬉しかったか?」
賢狼らしくなく、なんの事か咄嗟に分からないようだ。だから今度はもう少し分かりやすく言ってやった。
「俺はお前を好きだと言った。…それで雌のお前は嬉しかったのか?」
そこまで言われてようやく通じたようでホロはロレンスが一呼吸する間に顔を真っ赤にさせた。
「どうなんだ?」さっきまでと逆にホロに詰め寄るロレンスだがこんなに顔を赤くさせたホロなのだ、もう答えは決まっている。
ホロは何度か口をぱくぱくさせていたが、やがて俯いてから小さな声でロレンスに囁いた。
「…そ、そんなの、嬉しいに…きまっとる!」途中から叫ぶような声になったかと思うと、そのままロレンスと反対側の
ベッドに勢いよく倒れてしまった。
「ホロ…」予想通りのホロの答えにロレンスも嬉しくなる。
ホロは寝転んだまま手を伸ばしてシーツを掴むと顔を隠すようにその中に頭を突っ込んだ。
きっと照れた顔を見られるのが恥ずかしいのだろうが、頭隠して尻隠さずとはまさに今のホロを指す言葉のようだ。
シーツに隠されてないホロのお尻から生えている可愛い尻尾がぱたぱたと音を立てて揺れていた。
280 :
しっぽ:2007/09/02(日) 23:19:57 ID:8qgwMRcg
これで半分かな
こんな風にしか投下できなくてほんとすまん
>>280 かなり甘甘だな! GJ!
投下の仕方についてなんて俺はキニシナイネー。
とにかく続きを書いてくれればイインダネー。期待して待ってる。
>>280 GJ
文章も味があっていい。比喩表現とか、世界観を反映していて上手だ。
ライトノベル、狭義にキャラクター小説は条件を与えればキャラクターが
半ば自動的にドライブする。(しかし、ゆえにエロシーンを回避している
ラノベでエロをやるには条件的な困難がともなう。そもそも、そうしない
ようにキャラクターが造られているゆえに)であるがゆえに、セリフというのは
あたかもキャラクターが喋るように紡がれていく。
しかしながら、地の文はそうはいかない。貴殿の地の文は世界観を反映し、
くどくならず、それでいてメリハリをもって書かれている。これは、そうそう出来る
芸じゃない。
良いSS書きさんに出逢えたことを、まったくもって幸運に思う。
>280
上手いなあ。
ホロなんか、まさに原作のまんまって感じ。
続きを全裸で正座しながら待ってます!
まあ色々あるんだろ
宗教的な理由とか、長文を書くことで股間が熱くたぎる性癖とか、八行詩で未来を予言する人とか、自動書記とか、色々な。
>>286 スレ違いでも突っ込まざるを得ない。
ネオンか、ネオンなのか。天使の自動筆記か。
>>286 どこがよかったって書いた方がいいと思ったんだよ。
文芸板とかにありがちな痛い批評だけどな
別名を愛とか言うかもしれん
まぁ、読みたくなければスルーしろ、だな
とりあえず俺は梱包作業が忙しいからさ
続きwktkしながら抱き枕包んどくわ
すっきりしない文章だな
ロレンスが妙に中学生男子くさい
ロレンスの口を借りた自意識過剰な若者のgdgd葛藤を
延々読まされているようだ
ライトノベルの読者層はモロにそこだから
それが書けるのはいい点でもあり悪い点でもありってところか
がんばれワカゾー
>291原作っぽいだろー
原作のロレンスはもう少しホロの引き立て役に徹している
このロレンスは自分を引き立てるためにホロを自分の都合よく作り変えて利用している
別にそれが悪いとは言わんし
無意識のうちにやってるんだろうからあまり野暮はいいたくないが
がんばれワカゾー
なんでそんなにえらそうなにょ
おまいは支倉の担当編集者か
つ「スルースキル」
>>293 引き立てるため、って読み方が理解不能だぬ
普通にロレンスが傷心してるだけじゃん
まあそういうわけで続きをwktkしながら待ってるぜー
297 :
633k:2007/09/06(木) 22:27:31 ID:CaycqkuS
地を這う冷気のかたまりに意識をゆすぶられて目が覚めた。
まだ毛布から出たくない時分だ。
ホロの尻尾で暖められた毛布の中の空気は乾いて凍えそうな外気と正反対に
温もりのなかに淫靡なまでに心地よい湿りを含んでいた。
だからなのか、ロレンスは牙をのぞかせ寝息をたてている少女の顔をみて
あらぬことを考えてしまう。
(やはりホロは後ろから突かれるのが好きなのだろうか?)
亜麻色の髪の先にある白く細い腰に手を伸ばす。
引き締まっているのに指を吸いつけるように滑らかで柔らかいそこを掴むと、
甘えるような短い声を意図的に無視して、いきなり腰をつきつける。
「…――っ!!」
マシュマロのような臀部とこそばゆい尻尾の感触を交互に楽しみつつ
熱く濡れそばった肉壁を繰り返しおのれできりひらいていく。
いつも手綱をつかまれ引きずり回されている少女を
なすがままに征服している悦びが腰から脳天につきぬける。
いつしかホロは髪を振り乱して悶え狂い、
まなじりを甘露と濡らして肉の快感に打ちふるえ、
牙のあいだから舌をつきだして、だらしなく涎の珠をこぼすのだ。
(だが、後ろからではその表情を楽しむことができない)
298 :
633k:2007/09/06(木) 22:28:02 ID:CaycqkuS
そんなことを陶然と考えていると「ん‥」と微かな声がもれ
みだらな妄想の相手が身じろぎする様子が伝わってきた。
ロレンスはあわてて口の端をぬぐうと思考をきりかえる。
しかし、焦りを含んだ動きが伝わってしまったらしい。
目覚めたホロはじっとこちらに瞳をすえると小首をかしげて問いかけた。
「のう、ぬしさまや?なにやら良からぬことを想像せなんだかや」
「いや……いつか大きなガラスを商ってみたいと考えていただけだが……」
咄嗟にいったが嘘ではない――用途には多少の問題があったけれども。
「ほぅ……」
ふところの狼はまゆをひらき耳をふるわせると、もぞりと毛布のなかで手を動かした。
身を引くいとまもなく、熱く硬くなったものが
爪をたてるように握られたのがわかった。
股間とは対照的に顔から熱と血が引いていく。
獲物を前足で押さえ込んだ肉食獣のような満足気な溜息がホロの鼻からこぼれる。
その表情が想像のなかのホロより遥かに淫らで、ロレンスは息を呑んだ。
首筋に牙を立てるように、はやすように彼女はささやく。
「ぬしさまがこんなに自分を好いておるとは、わっちは知らなんだ」
GJ。うまエロい
>>296 いや、これが「普通に見える」読者が対象なんだろうから、
あんまうるさいことはいいたかないが
あまりにもホロの心情無視してロレンスばかり描きすぎてるのは事実だと思うよ
そもそもホロがなんで自分を抱かないのか、と聞いたのは
自分に問題があるせいじゃないかと考えたからだろ?
で、自分にはなんのてらいも気後れもないのにどうして? と聞いたわけだ。
その返事が全く空気読めてない
やれ神様は恐れ多いだとか昔娼婦といたそうとして失敗しただとか
gdgdgdgd自分の、よくいえば「繊細すぎる」気持ち、
悪く言えば「自意識過剰」な「てめーの都合」ばかり並べ立てられたホロはどう思うよ?
たぶんホロはがっかりっつーかうんざりっつーか
「ああこいつは本当にセックスまで精神が発達してないオスのひよっこなんだな」
と思うだろ?
でもあえてそんなこと言わないのは
ホロがオトナで、「経験豊富だから」だろ?
せめてロレンスが萌えキャラのようにかわいく拗ねてみせたりすればまだしも
こいつそんなホロに対して
「まるで妙な自信を持った中年の貴族のよう」
だとかクソ生意気なことばっかり言ってるだろ?
「うれしいか?」
とかやたらに偉そうな口の利き方してるだろ?
全く嬉しくないと思うぞ、この場合のホロは
まあそのなんつーか
気に入った作品だからこそそうなんだろうけどさあ
>全く空気読めてない
>「てめーの都合」ばかり並べ立てられた
>クソ生意気なことばっかり言ってるだろ?
>全く嬉しくないと思うぞ
な?
>>299 あんまうるさいことはいいたかないが
あまりにも自己中心的な感想ばかり描きすぎてるのはどうかと思うよ
そもそも夏休みは終わってるだろ?
スレの空気が全く空気読めてない
gdgdgdgd三十行も、自分の、よくいえば「繊細すぎる」気持ち、
悪く言えば「自意識過剰」な「てめーの都合」ばかり並べ立てられた書き手と住人はどう思うよ?
たぶんがっかりっつーかうんざりっつーか
「ああこいつは本当に良識ある大人まで精神が発達してない厨房なんだな」 と思うだろ?
せめて三行で締めたりすればまだしも、
まるで電撃文庫の編集者のようなクソ生意気なことばっかり言ってるだろ?
やたらに偉そうな口の利き方してるだろ?
全く嬉しくないと思うぞ、この場合の書き手と住人は
>299
あなたは今後はコテハンでご批評をしていただけますかね。
NG登録するから。
ホロの心情が書かれていないという事だが
原作自体がロレンスの一人称。ロレンスが見たもの、感じた事しか
書かれていない。1巻の冒頭はホロの視点ではあるが、基本はそう。
よってホロがどう思っているかなんてのは判るわけない。
第一こいつのはまだ途中なんだろ。批評するのは早いんじゃないか?
>>299 自分で小説を書くこともできない編集者が
作家に向かって生意気な口をきいても許されるのは、
作品の売り方を知ってるプロだからだ
おまいがプロならその批評もアリだと思うぜ?
いやここをどこだと思ってるんだ
プロしか批判しちゃメーなのー>w<
とでも言うつもりか
この過剰反応っぷりを見ると
マジでいたいけな青少年が多いんだなあと
生暖かい気持ちになるな
>>305 「プロなら」とかそういうんじゃなくて、批評そのものがいらんだろ。
>>306 単純に「作者がやる気なくして書くのをやめるのが嫌なだけ」なんだが。
あと、お前こそここをどこだと思ってるんだ。
批評がしたけりゃ創作文芸板に行けよ。
ここは作家養成スレじゃないんだぜ。
>>307 マンセーレスの中で雰囲気よくやりたいならサイトを開設するのが一番では
書き込みが的外れだと思うなら
作家がやる気を出すようなすごい感想レスでもしてやればいい
内容がこれでは無理です><
と言わんばかりのこのふいんき(ry)じゃあ作家涙目だろ
作家にしてみりゃとげとげしい批判よりも
作家養成スレじゃないんだから下手糞でも黙ってろよ
といわれたも同然の書き込みのほうが百倍傷つくと思うが
>>308 > マンセーレスの中で雰囲気よくやりたいならサイトを開設するのが一番では
誰もそんなことは言ってないよ。少なくともマンセー限定とは言ってない。
ただ、ここが批評スレでないことだけは弁えろってことさ。
> 作家がやる気を出すようなすごい感想レスでもしてやればいい
そもそも職人のやる気を削ぐような批評(笑)レスをしなければいい、
という考えには辿り着かないのか?
> 作家養成スレじゃないんだから下手糞でも黙ってろよ
なぜそういう解釈になるのかがわからない。
スレの性質と雰囲気と空気を読めと言っているだけじゃないか。
誰も求めていないものを敢えて垂れ流す意味がどこにある?
ある程度の人間が求めている作品に対して誰も求めていない
批評(笑)を行うその意味が理解できない。
なんかずれてんだよなー批評厨w
がんばれワカゾー とか
マジでいたいけな青少年が多いんだなあと
生暖かい気持ちになるな とかさw
何必死に上から見てんだろ
面白い奴だ
まあまあおまいら落ち着けよ。
さあみんなでいつも通りssが投下されるまで抱き枕を梱包する作業に戻るんだ。
というかこの手の奴は最初からスレの空気悪くするために煽るような発言してる訳であって
マジレスするだけ逆効果
316 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 21:44:38 ID:WFvMvs56
318 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 21:50:23 ID:rwY/4W8A
甘茶とホロの同人本とか出るかな
酔って連れ込まれたところでロレンスが助ける確率…88%
むしろ3Pになる確率・・・1%
ロレンスは素人童貞であることは間違いないが
プロ相手にも本番をしたことはないような気がする
ロレンス娼館にはいったことがありそうな気はするが
>>322 さすがに本番はしてるだろw
でも経験豊富なホロに色々手ほどきを受けるロレってのも捨てがたい。
原作読んでるとロレンスはシチュエーションを大事にするようだが
セックスそのものには淡白な感じ。ホロとのやりとりで喜ぶあたり、M気高いし。
直接なものより弄ばれて悔しいはずなの嬉しそうに射精しそう。
「ぬし、ここが感じるのであろう?」
「手でされるのがいいか?このままの方がいいか?ほれ、言葉にせんとわからぬ」
この狼娘相手に嘘は通じない
「もう…イかせてくれ」
「ん?声が小さくて聞き取れぬ、もっと大きい声で言ってくりゃれ」
ロレンスは確実にMだな
ここしらなかったぜ!
本刷れのやつありがとう!
とりあえずホロがヴァージンだと脳内補完してるぜ
とりあえず、今月の電撃マ王のおかげで、大きくビジュアルイメージが補完されたぜ。
小梅けいとには惜しみなくGJと言わせていただこう!
331 :
しっぽ:2007/09/30(日) 17:28:36 ID:VT9NxmdM
テスト
333 :
しっぽ:2007/09/30(日) 17:33:25 ID:VT9NxmdM
279の続き
思ったより遅くなってしまった、すまん。
すぐにでもホロの後を追いベッドに倒れこみたくなるのを無理に抑え、ロレンスはその場に留ま
る事にした。こんな時に焦って動く事が良策とは思えないし実際痛い目にあったこともある。
ここは逸る気持ちを落ち着かせたいところだ。
そう思い、照れた顔を隠したままのホロを眺めているとロレンスは自分が意外にも落ち着いてい
る事に気づいた。考えてみれば何百年と生きてきた経験豊富な賢狼をたかが三十にも届かない自
分が抱こうというのだ。緊張で手が震えていてもおかしくはない。何故だろうか。
ロレンスはホロから自分の掌に視線を移した。
もしかしたらホロへの想いを吐き出した事で何かふっきれたのかもしれないな、と思う。
それならそれでいい。とにかく昔のように何も分からぬのに焦って痛い目にあうのはごめんだ。
気持ちが落ち着いているのならその状態のままでホロを抱きたい。ただ、実際のところホロをど
れだけ満足させられるかは見当もつかないのが本音だが。
そんな事を頭に巡らせながら暫くの間掌を見つめていると頬に視線を感じた。ロレンスがベッド
に顔を向けるとホロが慌ててシーツに隠れる。
ロレンスはそんなホロの仕草につい顔が緩んでしまったが、すぐに顔を引き締めた。なぜなら隠
れる寸前にちらりと見えたホロの口が不機嫌そうに尖って見えたからだ。さらに、さっきまでぱ
たぱたと小さく揺れていた尻尾が急に大きくばたつきだしたのを見れば、今までの経験からホロ
の機嫌はかなり斜めに傾いているのが分かる。
少しばかり待たせ過ぎたかもしれない、そう思ったロレンスはまるで早く来いと言わんばかりの
尻尾を見て一つ小さな溜息をつくと、ゆっくり立ち上がるとホロの待つベッドに足をかけた。
相変わらずベッドの上で忙しく動く尻尾を踏まないように注意深くホロの後ろへ回り込もうとす
ると、尻尾の動きがぴたりと止まる。自分が動きやすいようにとホロの気遣いだと思ったが、単
に大事な尻尾を踏まれないようにしただけかもしれない。
どっちにしろこの場面でホロの尻尾を踏むことはロレンスにとって非常にまずい結果を呼ぶこと
になるのは確実である為、どんな理由であれホロが大人しくしてくれるのは有難い。
尻尾の位置を確認しながらホロの後ろに回りこんだロレンスは、ホロに添い寝をする様に身体を
並べた。シーツは顔しか隠していないので、ロレンスからはただホロが向こうを向いて寝ている
だけに見える。
こんな事は今までもあった。大食らいのホロのおかげで、同じ寝床で一夜を過ごす羽目になった
事も何度かあるし、寒い季節の野宿では荷台の隅に身を寄せ合って寝る事も多い。
だが、今はそんな理由で二人が一緒に寝ている訳ではない。ホロはロレンスに抱いてもらう為、
ロレンスはホロを抱く為にこうしているのだ。
尻尾とは対照的にせわしく動く可愛い耳を見ながら、ロレンスはいよいよ覚悟を決めた。
夜の森の中を明かりも持たずに歩きまわるようなものでこの先二人がどうなるかは全く分からな
いが、とにかくホロが望んでいるのだ。できる限りのことをしてやろう。悩むことがあるのなら
その後でもいい。
ロレンスはそう胸の中で呟いて小さく深呼吸をすると、ホロの肩にかかる髪にゆっくりと手を伸
ばした。
334 :
しっぽ:2007/09/30(日) 17:34:05 ID:VT9NxmdM
尻尾と違い、たいして手入れなんかしてない筈なのにいつ見ても綺麗でほんのりと甘い匂いがす
る亜麻色のそれをうなじの辺りから優しくどかすと、ろうそくが作る影のせいでその白さは少し
失われてはいたが誰が見ても一目で分かるほどのきめ細かい肌を持つ肩と背中が現れた。
触れてみたい。湧き上がる気持ちそのままにロレンスが指でそっと触れると、ホロはまるで熱い
ものを押し付けられたように身体を反らせた。そのまま指を腰の方に滑らせると、ホロはくすぐ
ったいのか背中を指から逃げるように動かしながら尻尾でロレンスの腕を叩きだしたが、ロレン
スがお構いなしに指を尻尾の付け根まで滑らせると、顔を隠していたシーツで素早くそこを隠し
てしまった。
「これ、そこは駄目じゃ」
声でも分かったが、そう言って顔を上げてロレンスを諌めるホロの顔はやはり不機嫌そうだ。
「じゃあ、何処ならいいんだ」
手持ち無沙汰になった手でホロの腕を掴み軽く引っ張ると、ホロは抵抗することも無く仰向けに
なった。手に持っていたシーツが胸から腰の辺りまでを隠しているホロの姿は、ロレンスでも一
度は教会で見た事があるような名画のように美しく、少し暗めの明かりのせいで艶かしささえ感
じられる。
とはいえそんな感想を言った所でホロは喜びそうも無いので口に出すのはやめておいた。
「そんなことはわっちの口からは言えぬ」
「言えぬって言われてもな…そういう事は先に言ってくれたほうが俺としてはやり易いんだが」
そう言った後で気づいたが、ホロは人の形を成しているとはいえ尻尾やら耳やら牙などが生えて
いるのだ。もしかするとロレンスには分からないが人に触れられたくない微妙な部位があるのか
もしれない。
不機嫌そうに小さな溜息を天井に向けてつくとホロは目を瞑ってしまった。
「先には言えぬが…そうじゃな、ぬしが触れてはならぬ場所はその都度教えてやろう」
なんの解決にもなってない提案には驚いたが、こんな時ですら手綱を離そうとしないホロには思
わず感心した。なるほど、どんな事でも主導権を握ることは自分にとって有利に事を運べるのは
間違いない。ホロに好きだと言ったあたりは自分のほうに主導権があったような気がするが、ど
うやら気のせいだったようだ。
経験の差を主導権で埋めたいロレンスだが、じっくり考える暇をホロは与えてはくれない。
「大体じゃな…ぬしはちゃんとできるのかや」
顔を上に向けたまま薄く開いた目でロレンスを睨みつける。
335 :
しっぽ:2007/09/30(日) 17:34:43 ID:VT9NxmdM
「ぬしはさっき、自分で出したんじゃろうが? 雄の子種はそんなすぐに溜まるものかや」
言い方が少し刺々しい。確かにこんな短時間で出したことはないが、自分ではまだまだ若くて健
康な男だと思っていたロレンスはその事をホロに指摘してやる事にした。
「お前も知ってるだろうが、若い男なら一晩で何回もする事ができるんだ。心配はいらんな」
「じゃがのう…こう言っては何じゃが、ぬしは人の雄にしてはどっちつかずな歳だしの。まあ案
外いけるのかもしらんが」
渋い顔をしながら男を微妙に傷つける台詞をさらりと吐くホロにロレンスは少しむっとしたが、
ここで怒るのも大人気ない。それよりも何故ホロの機嫌が斜めになったのかが気になる。
少なくともホロが照れてベッドに倒れるまではよかった筈。問題はそれからロレンスがベッドに
上がるまでの間だ。特に何もなかった筈だが。
「…お前、何怒ってるんだ?」
そう言われたホロはぷい、と顔を背けてしまう。こんな場合、何度も訊く事で状況が悪化する事
が多いのでロレンスは黙ってホロの出方を見ることにした。先っぽが白いホロの耳を暫く見てい
るとやがてホロがまったく、と言わんばかりに大きく溜息をついた。
「…遅いじゃろうが」
「遅い…?」
何の事だと言いかけたが、ふと思いあたる事が頭に浮かんだので口を閉じた。そんなロレンスに
ホロは勢いよく振り返ると片眉を上げながら不満そうに言う。
「遅いじゃろ!あそこはすぐにわっちの後を追ってぬしがベッドに入るところじゃないかや」
やはりその事か。確かに少しばかり遅かったのは認めるが、そんなに責められるような事ではな
いよう気がする。
336 :
しっぽ:2007/09/30(日) 17:36:11 ID:VT9NxmdM
まったくぬしは雌の気持ちを分かっとらんの。ああいう時はこう、空気を読んでじゃな──」
「──あのなぁ、俺は俺で考える事があったんだ」
「何を考えておったと言うんじゃ」
「それはだな、その…なんだ」ホロにはちょっと言いにくい。
「下手の考え休むに似たりと言っての、どうせいらん事でも考えておったんじゃろ」
嘘は許さんとばかりに赤い瞳がまっすぐロレンスを見据える。
「いらん事じゃない。俺にとっては大事な事だったんだ…大体だな、俺が何を考えてただなんて
その気になればお前ならすぐに分かったんじゃないか」
「ぬしはわっちに読むなと言ったじゃろ。忘れたかや」
「でも顔で分かるんだろう」
「顔を隠していたから分かりんせん」
そう言って尖らせた口から舌を出すホロを見たら、つい顔がにやけてしまった。だからその後で
言った台詞も呆れ半分、笑い半分だ。
「…口の減らない狼だな。こんな時だ、もう少し静かにできないのか」
そう言われたホロはかちんときたらしく、怒りのせいかさっと顔を赤くしたかと思うとロレンス
を挑発するように言った。
「口は一つしかありんせん。減らせるものなら減らしてみ──」
その先は言わせなかった。ロレンスは自分でも驚くくらいの速さでホロの顎を掴むと強引に自分
の方に向けてから唇を重ねた。目を閉じる寸前にホロが驚くのと同時に視界の端に小さな拳が見
えたが構いはしなかった。
ホロがどんな顔をしているのかは分からないが、口づけの一瞬後にロレンスの頬に触れたものは
小さくても当たれば痛いいつもの拳ではなく、しっとりとやわらかく暖かい掌の感触だった。
暫くその感触を味わってからロレンスが唇を離して目を開けると、ホロはぶるりと身体を震わせ
てからゆっくりと閉じていた目を開けた。口づけの間ずっと止めていたのか大きく息を吐くと、
ロレンスの鼻に甘い香りがほんのりと入ってきた。
「…たわけ。こんな口の減らしかたがあるか」
嬉しいのか恥ずかしいのかよく分からない顔でそういいながら、ホロはロレンスの頬を優しく撫
でた。
「こんな方法しか思いつかなかったんでな」
言いながら顎を掴んでいた手をホロの手に重ねる。
「ぬしにしては上出来かや…じゃが、あんまりわっちを驚かせんでほしいの」
「…すまん」
ロレンスがそう言うとホロはくふっ、と笑うととびっきりの甘えた顔で囁いた。
「…優しくしてくりゃれ?」
潤んだ瞳でホロが言った言葉。それは二人が初めて出会った時にも聞かされた言葉だった。
あの時ロレンスは身体か固まり確か何も言い返せなかった覚えがある。今も咄嗟に気の利いた台
詞が出てこない。
だが、言うべき言葉は出てこなくてもロレンスは心配はしない。
ホロへの答えを表すのに無理に言葉を使わなくてもいいのだ。
ロレンスは重ねていた手を離しホロの頬に添えると、できる限り優しく口づけをした。
337 :
しっぽ:2007/09/30(日) 17:37:27 ID:VT9NxmdM
待たせたわりに短めですまん。また今度な。
>>333-336 GJ!
ホロとロレンスが子を成すことはできそうだが、能力はどっちに似るのかな?
狼化できるかとか、しっぽがあるかとか、寿命とかは。
339 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 19:17:49 ID:K5Zujps4
338
しっぽGJ!!
犬には処女膜がないから処女という概念がないよ説
やれやれ、また俺は犬と狼の比較画像を出さないといけないのか
じゃあ俺は全裸で麦畑を転げまわるか
>>343 俺は捕まえないから自分で思春期脱出してくれ
もしもし、警察ですか?
今麦畑を全裸で転げ回る変質者がいたんです。
……悪戯や冗談じゃあないですって!
とにかく早く捕まえてください!!
続き読みたいのだが、まだかのぅ
続きがくるまでwktk
続きがくるまで保守
本スレで書くときっと異端だと火あぶりにさせるのでこっちで書きます
・ホロの股間に顔を埋めて胸いっぱいに深呼吸したい
・ホロの腋を舐めたい
・ホロのボーボーな毛をむしゃむしゃしたい&剃りたい
・ホロはきっとケツ毛もボーボーだからまんぐり返しして写真取りたい
・ホロの耳をはむはむしたい
耳はむはむには共感できるところがあるな
ど、dどこdのがなg
ど、どこのだ!
教えてくれ、頼む
Emodeの「幸せを失うのならば禁欲など愚の骨頂。」
だそうな。
お前ら。限られた物だって上手く使えば探すのに役立つんだ。
とりあえず 愚の骨頂 狼 で検索すれば手がかりは掴めた。
356 :
しっぽ:2007/10/21(日) 18:01:24 ID:C/r87pkF
336の続き
きゅっと閉じられている薄桃色の唇は驚くほどしっとりとして柔らく、そのまま押し付けていれば
溶けてなくなってしまうのではないかと思う程だった。そんな唇の柔らかさを味わっていると、ホ
ロは息が苦しくなったのか顔を横にずらしだした。
口づけの間、鼻息が相手にかかるのが恥ずかしいのだろうか。ロレンスはホロを逃がさぬよう、優
しく頬を押さえながら口を合わせ続けると、やがてホロは諦めたように大人しくすると細く長い息
を鼻から出した。
裸を見られたり身体を抱かれたりは平気なのに、尻尾の付け根や鼻息がかかるのを気にするホロの
恥ずかしさの基準がよく分からない。
重ねていた唇を離すとホロは細い腕で鼻と口を隠してしまった。よほど気になるのか、真っ直ぐロ
レンスに向けられた潤んだ赤い瞳には恥ずかしさと非難の色が混ぜられていた。
そんな目で見るなよ。そう胸中で呟きロレンスがホロの腕を掴んで上にずらすと、何度でも吸い付
きたくなるような唇がまた現れる。
再度、口づけをしようと顔を近づけるとホロがロレンスの髭をそっと触った。
「…くすぐったい」
気にしていたのは鼻息でなく髭だったようで、ホロは髭を触っていた指を自分の鼻の下に当てると
わざと顔をしかめて痒そうに擦りだした。
「慣れるしかないな」
いまさら髭をそるわけにもいかないし、もとよりそんな気も無い。自分では気に入ってるのだ。
ただ、我慢しろ、とは言わない。そう言うとホロの機嫌が傾きそうな気がしたからだ。
ホロは擦る手を止めて、わざとらしく溜息をつくと笑いながら言った。
「くふふ、そうかや。慣れるしかないのかや」
「ああ」
「じゃあ、もっとせんといかんの」
そう言うとホロは目を閉じると自ら顎を上げて唇を差し出してきた。
「そうだな」
ロレンスはそう言いながらも、なるべくホロに髭が当たらぬようにと尖らせた唇を近づける。
わざとぎりぎりで止めるとホロの唇が催促しはじめた。それはまるで赤子が母親の乳を探すようだ
った。ロレンスはそれに舌で応えてみる。今までの口づけではお互い舌は入れていなかった。
伸ばした舌が唇に触れるとホロの動きが止まった。やがて薄く開いた唇の隙間から小さな舌がおず
おずと顔を出す。
ロレンスがそれに自分の舌を絡ませるとホロの口から「あふっ」という声が漏れた。
ホロの舌は触れ合っている肌よりも熱く、そして何故か甘かった。
比喩的な表現ではなく本当に甘い。さっきからホロの息が甘く感じたのはそのせいだったようだ。
ロレンスがその甘さをゆっくりと味わった。それから唇を重ねてホロの舌を自分の口の中に強
く吸い込むと、ホロは驚いたように顔を左右に振ってロレンスの唇を遠ざけた。
息が少し荒いホロがロレンスを見つめてくるが、その瞳には非難めいたものは無くむしろ期待に潤
んでいる。
そんな期待に応えるようにロレンスはまた口をつけた。
擦れあう鼻がよじれるほどの激しい口づけをしながら右手をホロの腰のくびれに置くと、ホロがそ
の手に自分の手を重ねてきた。そのままホロの身体を覆っているシーツの上を滑らせていく。
ロレンスの手が、控えめにシーツを押し上げている胸の膨らみに触れると絡めあっていたホロの舌
が動かなくなった。指でシーツを挟んで下に引っ張ると小さめな乳房とその先端が現れた。
シーツよりも白い肌、そして唇と同じ薄桃色のそれは、今まで何度か見た時よりも綺麗で艶やかに
見える。
ロレンスが周りから寄せるように優しく揉むと、塞がれているホロの口から溜息のような声が漏れ
だした。暫く揉んでいるうちに止まっていたホロの舌が前よりも激しく動きだし、ロレンスの口の
中を弄りだす。いつの間にかロレンスの顔を固定するようにホロの両手がロレンスの頬に添えられ
ていた。
357 :
しっぽ:2007/10/21(日) 18:02:25 ID:C/r87pkF
ロレンスが舌をすぼめるとホロはさっきのロレンスを真似するようにその舌を強く吸いだす。
ロレンスは胸を揉む手を休めた。そして白い丘の頂へ蟻の歩みのようにゆっくりと指を這わせる。
ホロはその指の行き先に気づいたようで、指がそこに近づくにつれホロの舌づかいが激しくなった。
指の腹が先端に触れたかと思うとロレンスはいきなりそれを摘み上げた。
「んっっ!」
ホロの細い身体が川魚のように跳ね、その拍子に重ねていた唇が離されてしまう。
横を向いて荒く口で息をするホロを見て、口を責めることを諦めたロレンスの目に留まったのはも
う片方の乳房だった。
ロレンスは迷う事無くその先端を口に含んだ。
「──あふっ!」
身体を反らせながら耐えていたものを吐き出すような声を出すホロ。と同時にロレンスとホロの間
で大人しくしていた尻尾の毛が爆発したかのように膨れ上がった。
ロレンスは驚きながらも口と指を離さない。
舌でその形を確かめるように舐めはじめると、体を反らせた事で危うく消えてしまいそうな胸の膨
らみとは対照的に、その先端は硬く尖りだす。
さらに舌で押し潰したり弾いたりを繰り返すと、ホロは頭を左右に振りながら声を上げだした。
股の辺りがむず痒いのか、腰を浮かせながらしきりに内腿を擦り合わせていた。
「んぁっ…っああ……ん」
ロレンスがもっと若ければ聞いただけで股のものが硬くなってしまいそうな声だ。そんな声を頬を
朱に染めながら濡れた唇から出されれば、男なら誰だって我慢できなくなるだろう。
もちろんロレンスだって例外ではない。
「…下も…弄っていいか」
口に出してから余りにも無粋な問いだと気づきひやりとしたが、ホロは意外にも機嫌を悪くするこ
とも無く小さく頷きながら「…うん」と答えた。
ほっとしたロレンスは右手を下のほうへ滑らせるとシーツ越しにホロの股に手を入れた。
「あうっ…!」ホロが僅かに腰を引く。
指でシーツの皺を伸ばしながら形を探るとシーツが谷間の中に入り込んだ。
そのまま谷の中を指を滑らせると途中で指が引っかかる。さらに深い場所があるのだ。
何度も指でその辺りを弄っているとかすかに甘い香りが漂いはじめ、シーツの生地からねっとりと
したものが滲んできた。ホロが濡れている。
ロレンスがたまらず指を突き入れようとすると、ホロがその手をすばやく掴んで止めた。
驚いてホロを見るともう片方の手で顔を隠している。
「そこは…そこは、まだ早いじゃろ…」
焦るんじゃない、と窘めるようにホロは言う。
経験の足りないロレンスはそう言われると強くは出れない。だがそこが駄目なら他を責めればいい
だけだ。
「じゃあ、こっちはどうだ」
ホロに掴まれたまま濡れた指を上に滑らせる。谷の突き当たりには小さな突起があった。ここが感
じる所ぐらいロレンスだって知っていた。シーツの上から軽く擦るとホロが身体をくねらせた。
「んんっ!…んあっ……んっ…んっ」
声を出しながらロレンスを掴んでいた手を離すと、まるでこれから自分を襲う何かに備えるように
ホロは近くのシーツを力強く握り締めた。
ロレンスはホロの顔を隠している手をどかしその口に舌を入れるとさらに指の動きを激しくする。
その突起自体は潤ってはこないようなので、谷の方から湧き出るものを汲み上げるように指につけ
てから、それを突起に擦り付ける。
何度も行うと湿った布がぴったりと肌に張り付き、ホロの形がはっきりと分かるようになった。
指で挟んだり摘んだりする度にホロの身体が大きくくねり、塞がれた口から漏れる声には粘り気が
混じり始めた。
358 :
しっぽ:2007/10/21(日) 18:02:55 ID:C/r87pkF
甘い吐息を嗅いで、ふと思いつく。下の方も甘いのだろうか。
指を舐めればすぐに分かることだが、ホロの前でそんな行為をする気は無い。
どうせなら直接口にする方が自然で確実だ。
ロレンスが口を離すとホロは名残惜しげに顔を浮かせていたが、やがて諦めたようにベッドへ頭を
預けた。そんなホロが可愛かったのでもう一度軽く口をつけると、ホロは満足したように薄く微笑
んでくれた。
ロレンスは膝立ちでホロの足元に移動するとホロの両膝を開いた。
ホロの白い内腿が目の前に現れる。磨き上げられた大理石で造られた石柱のようなそれは、きっと
青空の下では健康的で抜けるような白さを見せてくれるんだろうが、ここでは生憎とろうそくの明
かりしかない。だがそのおかげでロレンスに温もりと艶かしさを感じさせていた。
ロレンスが腰を屈めるとホロが小さい声で呟いた。
「そ、そんなに近いと…恥ずかしいの」
そう言われてもする事は決まっている。黙って谷の部分に食い込んだシーツを掴んで上に引っ張る
と、濡れて張り付いているせいか意外に重く感じられた。
そこだけ色の変わった布が少しずつ取り除かれると、ホロの大事なところも露になってきた。
甘い香りが一段と強くなる。
引き上げられる布が突起を刺激するようで、完全にシーツが除かれるまでに何度もホロは身体を震
わせた。ホロから離れる布の端から光るものが蜘蛛の糸のように伸びてから、水飴のようにホロの
下腹部へ垂れ落ちる。
初めて見るホロのそこにロレンスは言葉を失ってしまう。
足の付け根から柔らかそうに膨らんだそれは染み一つなく真っ白だ。そしてその真ん中を一本の谷
が走っていた。ぴたりと合わさった所から滲んでいるものは、ろうそくの光の映りこみと甘い匂い
のせいで蜂蜜のように見える。そして、その谷の上側には胸にあるものより小さい突起が顔を出し
ていた。
ロレンスがさっきまで弄っていたせいなのか、それは虫に刺されたように赤く腫れていた。
その突起の向こうに産毛のような細くて短い毛がうっすらと生えているのを見ると、控えめな胸の
具合とあわせホロの身体の成熟度が分かるというものだ。
比べるのはホロに悪いとは思ったがロレンスの記憶にあるようなものとは全然違う。
こういった所を褒めるのに適切じゃないかもしれないが、美しさや気品が感じられるのだ。
こればっかりは世界の何処を探しても、いくら金貨を積もうが手に入らない。
ロレンスはそんな宝物を今だけは自分一人で独占できることを幸せに思いつつ指を伸ばした。
左右に分かれた膨らみの一つを軽く指で押す。驚くほど柔らかい。
その柔らかさはまるで寝かした後のパン生地のようで、よく見るとホロのそこはまさにふっくらと
膨らんだ二つのパン生地に蜜を塗り、その面をぴたりとくっつけた感じだ。
シーツ越しで散々触ってきたが、やはり直に触るほうがいい。柔らかさを楽しむように何度も押し
ているとホロの内腿がその度に痙攣するように反応する。
ロレンスはその内腿に舌を這わせた。途端にホロが不意を突かれたような声を上げるが構わずに舌
と唇で内腿を責めていると、ホロの荒い息遣いに混じって水気を含んだ音が聞こえてきた。
ホロの谷が洪水のように濡れている。膨らみを押す度に淫靡な音がするのはそのせいだった。
ロレンスは顔をホロの股の前にずらすと、舌を伸ばして谷の中に挿しいれる。
「あっ!だっ…くぅうっっ!」
白く細い手がロレンスの頭を押し返そうとするが、力が入らないようで形だけの行為にしかならな
い。合わせ目をなぞるように舌を這わせると舌の上にホロの蜜がたっぷりと流れ込んできた。
やはり甘い。ロレンスが口いっぱいに広がる甘みを味わいながら、親指で谷の部分を押し広げると、
艶かしい花が現れた。それは朝露に濡れた桃色の花弁が咲き誇ってるように見える。
そしてその妖しく光る花弁の奥からは甘い蜜が絶え間なく滲み出ていた。
舌を入れたいがちょっと体勢が悪い。這いつくばるような格好ならできない事も無いが、さっきか
ら驚くほど硬くなっている自分のものがシーツに擦れてしまう。ホロを目の前にしてシーツに果て
てしまうのはまずい。
359 :
しっぽ:2007/10/21(日) 18:03:44 ID:C/r87pkF
ロレンスは一瞬迷ったが、ホロの膝の裏を持つと一気に前に倒した。
体格に大人と子供ほどの違いがあるせいで、思ったより簡単にホロの身体を操れる。
あっという間も無く背中が丸められ頭を挟むように両膝が押さえ込まれると、あの場所がロレンス
どころか自分にも丸見えになっていることに気づき、ホロは恥ずかしげに横を向いた。
内腿から滑らかな線でつながる尻の丸みは少女から女へと変わりゆくものだけが持つ事を許される、
可愛らしさと艶かしさを兼ね備えていた。
ロレンスは両手をホロの足の付け根に置いて谷を広げると後ろから前に、一気に舐め上げた。
「あぅぅぅん!」
横を向いたまま、首を反らせて喘ぐホロ。ロレンスがそんなホロを見ながら指で突起を弄りだすと、
さらに声が大きくなった。
腰が浮いて自由になった尻尾がロレンスの腕や首に巻きつくように暴れだしたが、幸いにも邪魔に
はならなかった。ただ、もう少し下で暴れられると困るので腕を使って外に追いやる。
二本の指で突起を軽く挟んでから柔らかい肌にその指を沈ませると、突起を包んでいた薄皮が剥け
て朱色の芽が現れた。外気に触れて表面が乾いてしまったらしく、萎んだように細かな皺が寄るそ
れをロレンスは尖らせた舌で抉った。
「ひゃんっ──!」
足の甲を真っ直ぐ伸ばし、子犬が鳴くような声を上げたホロはいつの間にか尻尾を両手でしっかと
掴んでいた。
ロレンスはホロがそんな声を出した事に驚きつつも舌の動きを止めなかった。
指をずらし、もっと芽が立つようにしてから舌で弾いたり唇をつけ強く吸ったりするうちに、ホロ
の声が喘ぎからすすり鳴くような声に変化しはじめる。
「…うっ…ううっ…んふーっ…」
まるですがるように自分の尻尾を握り続けるホロ。その白い拳を見ると何故か胸が苦しくなってし
まう。ロレンスはそんな気持ちをどこかにやりたくてホロから顔を離すと頭を左右に振った。
これはお互いが望んだことなのだ。だからこのまま続けるべきだし、ホロだってそれを待ち望んで
いる筈だ。
ロレンスがゆっくりと後退りしながら腕の力を抜くと、思ったよりきつい姿勢だったのかホロの浮
いていた腰が音を立ててベッドに落ち、手から離れた尻尾も一拍遅れて後を追う。
力尽きるように倒れる白い穂先からロレンスは自分のものに視線を移した。
ホロの尻尾とは逆に天を指すようにそそり立っている。茸の傘のように広がっている所に僅かに引
っかかっている皮を剥くと見慣れた透明な汁が溢れ、指を伝ってシーツに垂れ下がりだした。
ホロが自分を受け入れる為に濡れているのと同じで、自分もホロと一つになる為に濡れている。
ロレンスは改めて決意を固めた。
ぐったりとしたままのホロにロレンスはにじり寄るが、このままでは挿入するのに角度が合わない。
自分の腹に刺さりそうな程そそり立っているのを、無理やりホロの身体と平行になるまで下げてか
ら腰を前に出す。先端が触れるとホロは身体を震わせた。
360 :
しっぽ:2007/10/21(日) 18:04:25 ID:C/r87pkF
お互い潤みあっているので、力を入れればそのままつるりとホロの中に入ってしまいそうだったが、
ロレンスは一先ず止めておいた。
今のホロを見ると、何も言わずにいきなり入れるのもまずい気がしたからだ。
もしかするとホロはそんなに経験が無いのではないか。
ロレンスの頭にそんな考えが横切るが、だからといって止めるつもりは全く無い。
少しだけ入った先端がホロの入り口に引っかかって手を離しても外れない事を確認すると、ロレン
スは身体を前に倒してホロの横に手をついた。
ホロは相変わらず横を向いたままで硬く目を瞑っている。後はほんの少し腰を前に出すだけでいい。
「ホロ……」
声をかけたはいいが、続く言葉が見当たらない。ホロも何も答えようとはしなかった。
だがこれで気持ちが伝わったはずだ。
ロレンスは一呼吸おいてから腰に力を入れ、ゆっくりとホロの中に入った…かと思ったが──。
「まっ!待ってくりゃれ!」
力の限りロレンスの手首を握ったかと思うとホロはそう叫びながら自分の腕を突っ張らせ、あっと
いう間にロレンスから離れるのに成功した。
「──なっ!?」
驚いたのはロレンスだ。何せこれからという時にホロが逃げ出したのだ。
開かれていた両膝がいつの間にかロレンスの進入を防ぐように立てられいて、さらにその奥では尻
尾が大事な所を隠すように張り付いている。
そんな尻尾とホロの顔を交互に見ながら頭に浮かんだのは自分がとんでもない失敗をしでかしたの
ではないか、という不安だった。今のところ決定的な失敗をした覚えは無い、気がする。
こればっかりは自分では分からないので確信は持てない。
だが、ホロの顔を見ているうちにそんな不安は段々と薄れてきた。何故かというと、ホロがやけに
申し訳なさそうな顔をしていたからだ。
肩をベッドの端の壁につけた格好のホロは、未だロレンスの手首を握ったままの自分の手を黙って
見つめていた。
こうしていても埒が明かない。ロレンスはホロに訊いてみた。
「…ホロ。一体…どうし──」
「──やっ、やっぱり怖いな…」
「怖い…?」
「…うん。…は、初めてのことは何だってそうじゃろう?」
上目遣いにロレンスを見つめるホロに「まあ…」な、と言いかけてロレンスは慌てて口を閉じた。
今ホロは何と言った。初めてだ、そう、ホロは初めてだと。
「は…初めてだって?」
「……ん」
頷きながら目を逸らすホロを見ても、ロレンスには信じられなかった。
そんなに経験豊富ではないのかもしれない、という雰囲気はあった。だが全く初めてとは思えない。
「だって、お前…あんな事言うやつが、俺みたいに…」
ホロは俯いたままじっとしていたが、やがて小さく息を吐くと諦めたように話しだした。
「…あれは…その、なんじゃ…ぬしを、その気にさせる為の…そう、方便であって…」
「方便?」
「うむ…そうでもしないとぬし…わっちを抱いてくれんじゃろ?…そう思っての」
「ちょっとまて」
ホロの話を止めさせてロレンスは頭を嵐に耐える風車のように回転させる。
方便、つまり嘘でもつかないと、という事はホロは男と女の営みの事をよく知っている経験豊富な
自分を演じていたらしい。しかし、簡単に演じていたと言っても無理があるだろう。
経験は知識に勝るという。全てがそうだとは思わないが、こういった事はそれなりに実体験がなけ
れば、おいそれと嘘の演技はできないと思う。
まさか、禁書とされるような妖しげな書物を読んだ事でもあるんだろうか。
そんなホロの姿を頭に浮かべながらロレンスはホロに問いかける。
「じゃあ、あの時言ってたのも…はったりだったのか」
「…あの時とは?」
「脱がせるのが好きとか、お手並み拝見とか…あと、俺のを見て誰かと比べるような言い方をして
ただろ」
申し訳なさそうだったホロはますます居心地悪そうにもじもじし始めた。
「あれは…」
ロレンスは固唾を呑んでホロの次の言葉を待った。
「…勉強の…おかげかの」
361 :
しっぽ:2007/10/21(日) 18:05:04 ID:C/r87pkF
「……勉強?」
一瞬ホロが本当に書物を手にする姿を思い浮かべたが、すぐにそれはかき消された。
何故か。ロレンスはホロの言う勉強に思い当たる事があったからだ。
「お前、まさか…」
ロレンスの言葉に顔を真っ赤にしながらホロは小さく頷くとはっきりと答えた。
「うん…覗き…」
「覗きって…お前、何処でそんな」
「それはその、大概はバスロエの村じゃが…。他には──」
「バスロエ?」
さっきからホロの言葉を馬鹿みたいにオウム返ししている自分に驚いたが、驚くべき所は他にある。
「お前、村の中をその姿でうろついていたのか!?」
「たわけ。そんなわけ無いじゃろう」
いつもの調子に戻ったように言うと、ホロは赤い顔でロレンスを睨む。
「わっちは麦畑から出れんのをぬしは忘れたかや」
そういえばそうだった。だがそれならどうやってそんな事を覗けるのか。ロレンスがその疑問を口
に出そうとする前にホロが続きを話しだした。
「ぬしは知らんじゃろうが、あの村の者は皆、外でやるのが好きみたいでの。それをわっちが覗い
とった、というわけじゃ、というか、なんというか…わっちも暇だったし…」
歯切れが悪くなって口を濁すホロに別の疑問をぶつけてみた。
「そんな格好じゃ、いくら麦に身を隠しても目立つだろ」
「格好?…ああ、さすがにこんな風に姿は見せんよ。今のわっちは人の姿を借りとるが、麦畑にい
る時は別の姿じゃからな」
別の姿と言われてもロレンスの頭には巨大な狼の姿しか思いつかない。
「狼の姿ではありんせん。そうじゃな…形は今の姿のままじゃが人の目には映らん。そんな感じじゃ」
「…と言うことは、村の連中がもし、麦畑の近く…いや、その中でしていたら…」
「ふむ、ぬしが驚くほどの近さで見ることができるの」
にこりと笑うホロはもう、いつものホロに戻っていた。
「本当にあの村の連中は、外でするのが好きみたいでの。随分と勉強させてもらったもんじゃ。ま
あそのおかげでぬしを上手く騙せたわけじゃが…くふふ」
「くふふじゃないだろ!」
「…何を怒っとるんじゃ。覗きの事かや。あれは誰だって見るじゃろう? それにじゃなわっちは
麦を守るのが仕事なんじゃ。やつらが大事な麦を痛めんかどうかを」
「そこじゃない! 確かに覗きの事は…あまり感心できないが今はとりあえず置いておこう。それ
よりもだ」
ロレンスは一番気になっていた事を聞きたかった。それは。
「ホロ…お前はなんでそんな…俺を騙すような事までして抱いてもらおうとしたんだ。…やっぱり、
ヨイツで見栄を張りたいだけなのか」
はっと息を呑んだホロはロレンスの顔を見つめると、すぐに横を向いたがその顔は少し寂しげに見
えた。だがそれも一瞬で、すぐに呆れたような笑いに変わった。
「…それだけじゃないと言った筈じゃが?」
「だから、それを聞いているつもりだ」
「まったく、ぬしは…どこまで……ん?」
ホロは何かを思い出したような顔で黙ってしまった。
「どうした?」
「いや、そういえばぬしよ…さっき気になる事を言わなかったかや?」
何のことだろうか。ロレンスは自分が言った事を思い返してみる。
そんなロレンスを見詰めるホロは何故か緊張した面持ちだった。
「ほれ、わっちが初めてだといった時にぬしはこう言いおったの。俺みたいに…って」
「あっ!」
「あれはどういう意味かやぁ。まさかぬしも初めてということじゃ…」
口調は軽いが顔は嘘は許さないと言わんばかりのホロにロレンスは気圧される。
「えーと、あれはだな、その、なんだ…」
追い詰められると誰もが同じような事しか言えなくなるようで、さっきのホロと同じように歯切れ
が悪くなる。だがどれだけ時間を稼いでも上手くこの場を取り繕えるわけじゃない。ロレンスは観
念した。
362 :
しっぽ:2007/10/21(日) 18:05:36 ID:C/r87pkF
「あー…そういう事かな…」
「どういう事かや」
「俺も…初めてなんだ」
「…信じられんの! ぬしほどの歳ならしとって当然じゃろ」
ロレンスだってこの歳で経験がないのは少しばかり恥ずかしい事だとは自覚はしている。だから、
改めてホロに指摘されて耳が痛い。
「それにわっちはまだ覚えておるが、若いころ、ぬしはくすねた金で女を買いに行ったそうじゃな」
「あの時は…結局その、最後までやってないんだ」
「やってないじゃと?」
「まあ、色々あってな」
ロレンスの言葉の真偽を探るように眉を寄せるホロだったが、急に顔を伏せてしまった。
確かに若い男が娼館に行って最後までやらずに帰ってきたなんて、なかなか信じてくれないだろう。
しかし、ここまできて信じてもらえないのもかなり厳しい。
あまり話したくはなかったが、もっと詳しい状況をホロに説明しようかと覚悟を決めかねていると
ホロの華奢な肩が細かく震えているのに気づいた。
どうした、と声をかける間も無くホロの口からは堪えきれないように笑い声が漏れてくる。
「くっくっ…くっ…」
ホロの笑い声が次第に大きくなるのを聞いていると、まるで自分の事を笑われているように思えてし
まったがどうやら違うようだ。ついには顔を上げて大笑いするホロの顔にはロレンスに対するからか
いや嘲りの色が見当たらなかった。それなら何をこんなにホロは笑っているのか。
「ホロ…」
「ぶはっはっは…あぁ?…なんじゃ?」目尻にうすく涙まで滲ませている。
「何がそんなに可笑しいんだ?」
「ああ…いや、だってのう…うふっ…わっちらこんな格好で何を言いあってるんじゃと気づいての…
ぶはっ」
確かにそう言われると、ベッドの上でお互い裸で話すことじゃないような気がする。
だがそこまで笑う事でもないような気がしたロレンスに、ホロは握っていた手を離すとロレンスの腰
の辺りを指差した。
「と、特にぬしのその格好は…」
指された部位に顔を向けると、そこには中途半端に小さくなった自分のものが糸を垂らしながら揺れ
ていた。
「の? 笑えるじゃろ?」
笑えない。再び思い出したように笑い出すホロに、ロレンスは言ってやった。
「お前こそ、どんな格好してると思うんだ」
「んん?」
笑い声こそ止まったが、顔はまだそのままのホロに教えてやる。
「まるで、おむつを替えてもらうのを待ってる赤ん坊のようだぞ」
今までの話の間に気が緩んだせいか、いつの間にか閉じられていたホロの膝が左右に大きく開かれて
いた。その格好は今ロレンスが言ったようにも見えるが、蛙のようにも見える。
さすがに後者の方は口が裂けても言えなかったが。
「あっ!?」
笑うのをやめて慌てて立てた膝に顔を埋めるホロ。ロレンスがじっと見ていると赤らめた顔を横から
出してこちらを見てくる。
そんなホロの仕草を見てロレンスはつい顔を緩ませてしまった。それほど今のホロはいじらしくて可
愛いのだ。
「…笑うでない」
足の影からホロは言う。だがそれはあまりにも自分勝手だろう。
「今まで散々笑ってたくせに。お前ずるいぞ」
「む…」
見えてはないが、なんとなくホロの口が尖った気がしたと思った途端、ロレンスに何故か笑いが込み
上げてきて止まらなくなってしまった。
「これ!笑うでない!」
そう言うホロも笑っていた。
なにせ、初めて同士がそれに気づかずこんなことになって、最後の最後でばれてしまったのだ。
しかもお互いこんな格好のまま口喧嘩までしているなんて、もう笑うしかない。
そんな恥ずかしい格好のまま、ホロと暫く笑いあったロレンスだった。
支援
364 :
しっぽ:2007/10/21(日) 18:23:01 ID:C/r87pkF
こんな中途半端はエロしか書けずにすまん。
前に自慰ものは書いたことああるんだが…
期待して待ってた人には悪かったかも。
それにしても今回は疲れた。
後ろに人が通る度に画面を消して、また再開…
やっぱ個室の満喫でなきゃエロは書けん。
352のホロ、いいですねぇ。
抱き枕のホロはずいぶん大人っぽくて「?」ですな。
ホロはロレンスの頭二つ分は優に低い筈。
ロレンスも長身なほうだと書いてあるけど…
アニメの設定はどうなってんでしょうか。
という事で、また今度。
ぐっじょぶ!
バイト行く直前なのに前かがみになっちまったw
支援は他のスレに書き込むほうが連投の邪魔にならないよ
ちなみに鯖スレやらの書込み禁止スレに書き込むとエラーを吐くけど
支援にはなるのでマジオヌヌメ
367 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/21(日) 19:51:31 ID:3dxBzZAJ
ここまで来てお預けか…
GJ!!
絶望的に渇くぜ……
ホロ処女なのかよ……。
正直ホロ非処女派だけどこれはこれで楽しみだぜ!!
wktkしつつ続きを待ってます。
しっぽを振りつつ続きを超期待してるぜ
麦畑でゴロゴロしながら待ってるぜ
全裸で
372 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/22(月) 11:37:06 ID:M6opWqig
>>364 今度ってことは続くってことだよなwktk
373 :
しっぽ:2007/10/22(月) 18:50:14 ID:XIAuEjtM
今回だけは、投下後の反応が気になって
二日連続で満喫に来てしまった。
…あんな感じでいいんだな?
いいんだよな!?
思うままに書いたらああなっちゃうんだ。
なんかいい加減飽きられそうで、ちょっと不安に…
GJとかwktkとか、いつもありがと。
やる気の源だ。
あと2回位で終わりそうなんで、何とか時間作って投下する。
という事で、また今度な。
ぬしは、いい職人だとわっちは思う。
だから、余計なお世話と知りつつ忠告するでありんす。
そういう、書き手の微妙な心のうちは、さらけ出すものではありんせん。
胸の金庫に鍵をかけて、きちんとしまっておいてくりゃれ。
馴れ合いは必要でもあるけれども、ウザイと叩かれるもとにもなりんす。
わっちは、ぬしが叩かれるところを見たくはないでありんす……。
どうしても耐えられなくば、控え室にでも行って書き散らすといいじゃろう。
あそこなら誰にも咎め立てされんからの。
375 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/22(月) 20:46:49 ID:Uul5fKWa
そんなことは気にしないで大丈夫だから俺が風邪ひく前に続きを頼む
それが375の残した最後の言葉でした……
今日未明○○○さんの所有する麦畑で全裸の死体が発見されたようです。
警察では自殺と他殺の両方から捜査を進めていくとのことです。
378 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/23(火) 08:37:27 ID:MVMV5Jnh
380 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/25(木) 11:04:24 ID:LM2YoTcE
むぅ…ぬしよ、ぬしよ、SSの続きはまだかや?わっちゃあもう待ち遠しくて待ち遠しくて堪らん……
お前の気持は解るが、待つしかないだろ。
甘いパンでも齧って待ってろ。
あげ
383 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/29(月) 21:38:43 ID:wp87kstw
頑張れ職人、お前ならやってくれると信じている。俺はいつまででも待つぞ。
どうやらまた一つ、凍死体が増えそうだな
ドサッ
385 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 13:12:30 ID:gLEB2SUS
>>384 おい、死ぬな、死ぬんじゃない!もうすぐ、もうすぐやってくれるはずだ!だから頑張るんだ!
あぁ、俺もさ…む……
さむ・・・うま・・・
俺は石化・凍結フェチなので氷像がどんどん出来上がっていくこのスレに欲情している。
ごめん。スレチだな。
ホロのしっぽがあったかい…。
節子ぉ!それホロのしっぽやない!トルエオさまや!
390 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 12:35:26 ID:gWAfXZn8
な、何をしとるのじゃぬしよ!まさか、この寒さの中そんな格好でわっちを待っていたのかや?…全く、ぬしは本当に大うつけ者じゃのう…。ほれ、そんな所で震えてないで、こっちに来るが良い。わっちが主を暖めてやろう…狼の姿で。
世の中には獣の方が良いってやつもいるんだぜ?
エーブ物が見たいやつ挙手
買われた成金商人に、じっくりたっぷりねぶり上げられるようにお願いします
394 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 20:57:50 ID:djwwATwX
ノーラ物(エネクによる獣姦物含む)が見たい奴は挙手。
ノ
エーブもそうだけどホロが捕らわれたりとか傭兵が通りかかるとどうのとかエロい事しか考えられんかった
ってか同人で
1、ホロとロレンスが一緒になり、その後妊娠→赤ん坊を抱いて感無量な純愛モノ
2、ホロ上位でMなロレンスがハァハァするギャグモノ
3、エーブと成金の鬼畜ジョンソンモノ(浮浪者も多数参加)
4、ノーラとデブ神父の調教モノ
にするか悩んでる
1≧2>>>>その他だな
しかし3と4も捨てがたい
399 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 01:15:50 ID:AwZHF8Io
>>396 俺は1が見てみたいがいっそのこと全部頼む!
鬼畜とか無しでロレンス×エーブが読みたいと思ったのは俺だけなのか…
確実に2
純愛っぽく始まったはずが、なぜかやってるうちにホロ上位で展開し、クライマックスでは泣きながら気絶するまで中田氏させられ、最終的に子どもができて養うために奴隷のごとく働かされるロレンス
題して「おおかみさんと愛の商人奴隷 〜〜わっちがいいと言うまでおあずけじゃ!〜〜」
404 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 22:03:09 ID:AwZHF8Io
1で
407 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 22:38:49 ID:fOePtnlC
>>403の題名のセンスが凄く…アレです…。
と言うかそれでマジで描いてくれる神はいないのか…
お前らろりっ娘に虐められたいだけだろ
>>157の持ってるやついたら再うpしてくれー・・・
死ね
なるほど、一理ある
そうすることにしたよ
感動した
10月21日以来、ずっと裸で待っているオレがいる。
そうか…
もうすぐ1ヶ月経つのか…
415 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 18:08:45 ID:VcnN72Ln
>>414 お前はもう死んでいる(寒さで)
ふと思ったんだがトルエオ様が人化したらどんな風になるんだ?経験則から言って性別は勿論女だよな?
>>415 スレンダーな黒髪美少女を想像した俺は麦畑の礎になるべき
417 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 20:01:23 ID:IzOtOlSK
>>416 それで策士的な性格で一人称が『わし』とかだったら俺ゃもう堪らんな!
おれは惑星のさみだれのはくどーさんみたいなアルビノ巨乳美女想像したわ
さて、今日も元気に保守るかー
420 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 17:43:04 ID:RtpN3o9P
かなり遅くなってしまった。すまん。
362の続き
二人して散々笑いあったあげくホロ共々ぐったりとすると、ロレンスは笑う事がこんなに疲れる
ものだとあらためて思い知らされた。
笑いすぎて熱くなった胸を冷やすようにロレンスが深呼吸のような溜息をつくと、それに答える
ようにホロが目尻を拭いながら頷いた。
「あーあ…疲れたの…くふっ。わっちらは一体、何をやっとるんじゃ」
「全くだ」
そう言いながらホロが右手でぽんぽんとベッドを叩く。
条件反射という訳じゃないが、疲れていた事もあってロレンスがホロの隣に腰を下ろすと、すぐ
にホロが身体を寄せてきた。ロレンスがシーツで腰の辺りを隠していると、ホロのぴんと立った
耳がぱたぱたと動きだしてロレンスの頬に風を送り出す。ホロは随分と機嫌がよさそうだ。
声こそ出さないが、小さな拳を口に当てて笑う姿はロレンスの秘密を暴いた時と同じように見え
る。だが、その顔と声には嬉しさのようなものが感じられた。
「嬉しそうだな」
「ん…そうかや、そう見えるかや」
聞き返す声も弾んでいるのだから、よほど嬉しいのだろう。
ホロはくふふ、と笑ってから小さな掌を自分の太腿にぱちんと勢いよく置いた。
「それにしても、ぬしがまだじゃったとはの」
あまり触れてほしくない話題だが、ホロの喜びようが気になったので、つい聞いてしまった。
「なんだ…そんな事で喜んでるのか」
「それは嬉しいに決まっとるじゃろ」
不思議そうにロレンスを見たかと思うとすぐに笑顔になる。
「こんな場合だ、男の俺が経験済みのほうがいいんじゃないか…と思ってたんだが」
「どうしてかや」
「男が慣れてたほうが女としては安心だろ」
「まぁ、そういう見方もありんす。じゃが、時と場合…いや、相手にもよるんではないかや」
「それなら…お前の場合はどんな場合だというんだ」
軽い気持ちで訊いたのだが、ホロはどういうわけか溜息をついて肩をかくんと落とした。
「…ぬしは一度、雌の気持ちというものを…まあ、よい。そこがぬしらしいところじゃからの」
少し呆れた様子でそう言うと、ホロは手元に自分の尻尾を手繰り寄せ細い指で軽く鍬はじめた。
「そんな言い方では褒められた気がしないんだがな」
「なんじゃ、ぬしは褒められたつもりだったんかや」
涼しい顔でそんな事を言われれば、ロレンスのできることは溜息をつく事ぐらいだ。
一際大きい溜息をつこうと息を吸い始めるとホロがロレンスの腕を軽く掴み、顔をそっと押し付
けてきた。
「…どうかしたか」
ロレンスはそう訊きながらホロは眠いのかもしれないと思った。いつもなら二人共とっくに寝て
いる時間だ。特にホロは惰眠をむさぼることが好きなようで、朝はロレンスより先に起きること
は無いし、昼寝も毎日欠かした事が無い。
野生の狼がこんなにも寝てばかりとは思えないので、ただ単にホロが寝るのが好きなだけだろう。
ただ、昼間は本気で寝ているのかは疑わしい。人の気配を感じるとロレンスが注意するまでも無
く、尻尾をローブにしまい込むのも常だからだ。
421 :
しっぽ:2007/11/24(土) 17:43:48 ID:RtpN3o9P
「眠いのか?」
さっきの返事が返ってこないので、てっきり眠いものだと思ったロレンスは確認の意味でホロに
声をかけたのだが、ホロはそのままの格好で頭を左右にふった。
「眠くなんかありんせん。…ぬしはわっちを子供扱いする気かや」
相変わらず顔を腕にくっつけたままなのでホロが喋るたびにくすぐったい。
「じゃあ…どうしたんだ」
「うむ…いや、ぬしがあんなに簡単に騙されるとは意外じゃったな…そう思っての」
「誰だって、あれは騙される…べつに、褒めてるわけじゃないからな」
こんな事でホロに妙な自信を持たれても困るので、ロレンスはしっかりと釘を刺しておいた。
「それぐらいわかっとる」
そういうとホロは顔を腕から離してじっとしていたが、やがて掴んでいた腕を強く握ったかと思
うと申し訳なさそうな顔で呟いた。
「…ぬしには悪いことをしたの」
「うん?」
「騙した事じゃ」
確かにホロにはまんまと騙されたが、不思議な事にロレンスは怒る気にはなれなかった。
よくよく思い返してみれば、ホロは自分から経験者だとは言っておらず、ロレンスが勝手に勘違
いしていただけなのだ。
とはいえ、ロレンスがそう勘違いしたのはホロがそうなるように芝居をしていたのが原因だった
訳だが。
「わっちゃあ理由はどうあれ、ぬしを騙したんじゃから謝るのは当然……」
そこまで言うとホロはその場で頭を下げた。
「…すまぬ。わっちを許してくれるかや?」
ホロがどんな顔をしているのかは生憎と分からないが、下げた頭の上で可愛い耳が主と同じよう
に頭を下げているのだから本心から反省しているのだろう。
本音を言えば多少あった、もやもやした気持ちもさっき二人で大笑いした時に綺麗さっぱり消し
飛んでしまっている。
ロレンスからすれば許すも許さないもなく、全然怒ってなんかないのだからホロの問いには即答
できた。
「もちろんだ、と言うより俺は怒ってなんかないんだがな」
ロレンスはホロの頭に手を置いて優しく答える。
瞳を潤ませながらありがとうぐらいは言うかと思って、顔を緩ませていたロレンスの耳に入って
きたのは、そんな甘い期待をばっさり切り捨てる、ホロのいつもの台詞だった。
「ふむ、普通の雄なら怒るとこなんじゃが、ぬしは余程のお人好しのようじゃな。いや、分かっ
てはおったがの」
そういって顔を上げた途端くつくつと喉で笑いだしたホロを見れば、自分がどんな顔をしていた
かが分かろうというものだ。
ロレンスは憮然としながらホロの頭から下ろした手で顎をさすりながらホロの無礼を指摘するこ
とにした。
「怒ってはないとは言ったが、それにしても他に何か言う事があるんじゃないか」
「…ありがとう…じゃろう?」
分かっとる、と言わんばかりの顔のホロにロレンスはさらに畳み掛ける。
「最後の一言は余計だ」
抱く前に自分が言われた台詞をお返しに言ってやるとホロは一瞬驚いた顔をしたが、すぐに笑顔
に戻るとロレンスに抱きついてから小さく、だがはっきりと言った。
「うん…ありがとう」
あらためて言われるとなにやら尻の辺りがむずむずするような、気恥ずかしさが沸いてくる。
それを誤魔化す為ロレンスはわざと茶化すようにホロに言った。
422 :
しっぽ:2007/11/24(土) 17:44:19 ID:RtpN3o9P
「これからは、あんな事は無しだ。いいな」
「わかりんす」
ロレンスを笑いながら見つめていたホロだったが、突然何かを思いついたように「あっ…」と声
を上げたので何事かとロレンスが驚いていると、ホロが妙な顔でもじもじしだした。
「…わっちはまだ、ぬしに謝らん事があったの」
ホロが謝るべきことはあと一つくらいしか思いつかない。ロレンスはすぐに頭に浮かんだ事をホ
ロに言ってやった。
「厠を覗いてた事か」
「……わっちは別に覗いてたわけじゃないんじゃが…ふむ、それも謝っておくか。悪かったの、
すまぬ」
「違うのか…じゃあなんなんだ?」
「それはじゃな」
暫く困ったような顔をしていたが、やがてホロは意を決したように口を開いた。
「ぬしはわっちの事を、その、好きだと言ってくれたじゃないかや」
そういえばそうだった。ホロに指摘されるまですっかり忘れていた自分にロレンスは驚いた。
ただ、忘れるのも無理もないと思う。あれからの短い間に、実に色々あったのだ。
そんな事を考えていたのが顔に出ていたのか、ホロが眉を寄せてロレンスの顔を覗き込んでいた
のに気づく。
「あ、ああ、確かに言ったな」
ホロは何か言いたげにロレンスを見ていたが、「まあ、よい…」と言うと続きを話しだした。
「わっちゃあぬしにそんな事言われて、嬉しかった。…本当に嬉しかった」
言いながら顔を仄かに赤く染めるホロ。
正直なところ、その場の雰囲気に流されてつい言ってしまったようなものだが本心である事は間
違いない。ホロにそういってもらうとロレンスも言ったかいがあったというものだ。
「ぬしはあんな時とはいえ、自分の気持ちを隠さずわっちに言ってくれた。…そんなぬしにわっ
ちは悪い事したと思うとる」
「悪いって…?」
「その…わっちはぬしの気持ちに応えてやりたかったんじゃが…わっちが、その…できんかった
じゃろ?」
「…ああ、その事か」
赤い顔をロレンスから隠すように抱きつくホロを見てロレンスは納得した。ホロはロレンスに最
後までさせてやれなかった事を言っているのだ。
確かにホロが自分から言い出した事なのに、自分のせいで中途半端に終わってしまったのだから
責任を感じるのも無理はない。だがその事にもロレンスは別に怒ってなんかいなかった。
ホロが言った、初めての事は何だって怖いというのはロレンスだってそう思うし、何よりもあの
時のホロの姿を見ればそれ以上の事は誰だってできやしない。
きつく瞼を閉じてすがるように尻尾を握り締めていたホロの姿を浮かべながら、ロレンスはなる
べくホロを傷つけないように言う。
「気にするな。初めてならそんな事もある…それに、男と違って女の方が覚悟が要るだろう」
「しかしの…そう言われても気にするじゃろう、これは…」
さっきと同じように顔を腕に押し付けてくるホロにそれ以上かける言葉が見つからず、どうした
ものかと考えあぐねていたらホロが思いもよらぬことを言いだした。
「じゃからの、わっちはぬしにお返しがしたいんじゃ」
「…お返し?」
ロレンスの声にあわせて顔を上げたホロは久々に不敵な笑みを浮かべていた。
「うむ、わっちはぬしに随分いい思いをしてもらって満足なんじゃが…ぬしはどうかや?結局わ
っちのせいで子種を出すこともできなかったではないかや。じゃからわっちはぬしに同じくらい、
いい思いをして欲しい。どうじゃ──」
「──ちょっと待て!」
423 :
しっぽ:2007/11/24(土) 17:44:51 ID:RtpN3o9P
ロレンスは慌ててホロの言葉を遮った。ホロは一体何を言っているのか。あんな顔をしていた当
の本人が言う台詞じゃない筈だ。ホロは言いたい事を途中で止められたので少し機嫌が悪そうに
見える。
「お前の気持ちは有難いが…無理はしなくていい。俺は──」
「──無理じゃありんせん!」
お返しとばかりにロレンスの言葉を遮ると、ホロは挑むようにロレンスを睨む。
「わっちゃあ別にあの続きをしようとは言ってはおらん。わっちが望んどるのはぬしに気持ちよ
く子種を出してもらうことなんじゃ」
「だがな…お前が」
「まさかとは思うが…ぬしは股と股を合わせることしか考えておらんのかや?」
探るような目つきで見つめられると正直に言うしかない。
「……恥ずかしながらそれしか思いつかないが…あっ……もしかして?」
言いながら頭に閃いた。
「ふむ、言ってみよ」
「手、だろう。つまりお前がその手で俺のをだな…」
「くふふ…ぬしの思いつくのはそんなところだと思いんす。まあ、いつも自分の手でやっている
んだから仕方が無いがの」
そう言いながらホロはその場で立ち上がったかと思うとロレンスの太腿の上に腰をすとんと下ろ
し、両腕をロレンスの首にまわす。
こうするとお互いの身長差がなくなるためホロの顔がロレンスと同じ高さになる。
「わっちが使うのは…この口じゃ」
いつの間にか妖艶さを増した笑みを浮かべながら、ホロは躊躇いも無くロレンスに唇を重ねると
舌を入れてきた。
「ん…んん」
暫くお互いの舌を絡めていたが、やがてホロはゆっくりと唇を離してからぺろりとロレンスの唇
を舐めた。
ぷん、と甘い香りが鼻をさす。
「…くふふ、わっちの口でぬしを慰めてやろう」
そういいながら自分の唇に舌を這わせる様は、まるで美味そうな羊を前にした狼のようだ。
「ぬしもまんざらでは無さそうだしの」
ロレンスに乗ったままで腰を左右に動かすホロが言っているのは、ロレンスが硬く反応している
事を指しているのだろう。
確かにロレンスのものは少しづつ硬さを増していた。原因はホロとの口づけのせいもあるがそれ
よりもシーツ越しとはいえ、ホロの柔らかい尻がちょうどロレンスのものを押し潰しているのが
大きい。
大体ホロも自分も裸のままなのだ。ホロに抱きつかれていた時も、控えめながらも柔らかい胸の
感触が気になって仕方がなかった。
段々と硬くそそり立とうとするのを尻で感じ取ったホロは、頃はよしとばかりに満足げに頷くと
すくっと立ち上がって腰に手を置いた。
424 :
しっぽ:2007/11/24(土) 17:45:36 ID:RtpN3o9P
では、始めるかや」
「始めるって言ってもな…本当に大丈夫か?」
「ほう…ぬしはそんな事を言うのかや」
上から見下すようにロレンスを睨みつけた。
「ぬしがわっちの股に入ってくるのは正直怖い。じゃが、それが口なら全く平気じゃ。ぬしより
か余程大きいものでもちゃんと入るのは分かっとるからの」
「俺のより大きいって…なんだ?」
「…魚やら鳥の足…パンもあるかや」
上を向いて考えながら答えるホロを見てロレンスは溜息をつく。
ロレンスはホロが口でしてくれる事には全く異存は無い。むしろ、あの小さくて可愛い口の中に
自分のものが収まるところを想像するだけで正直堪らなくなる。
だがこのまま手綱を握られるのも癪なので、せめてもの抵抗を試みた。
「…俺はまだ、するともしないともいってないんだが」
「すると言うとるのと同然じゃろ」
ホロがゆっくりとシーツを捲くるとその刺激に反応してか、ロレンスのものがさらに角度を増し
てきた。
「…だな」
ホロはロレンスの返事ににやりと笑うと、シーツを隅に放り投げた。
「ほれ、その格好じゃあわっちがやり難い。ちゃっちゃとこっちへこんか」
ホロから手綱を取り返すのは容易じゃないな。そう思いながら立ち上がるロレンスにホロは尻尾
をばたつかせて早くしろと催促しだす。
これ以上ホロの機嫌を傾かせてもまずいのでロレンスは抵抗を諦めた。
425 :
しっぽ:2007/11/24(土) 17:53:29 ID:RtpN3o9P
今回はここまで。中途半端ですまん。
あと347さん親切にありがとう。
なんか色々あって弱気になっていたんだな。見苦しかったらすまん。
ただ、待ってる人には本気でありがとうと言わせてくれ。
じゃ、また今度な。
GJ!
これはもうGJと言うほか無いぜ
続きに今からwktk
GJ
428 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 22:59:24 ID:SD3cTa1j
キターーー!!待ってた甲斐があった!やっぱ貴方は最高だ!次回もwktkしながら待ってるぜしっぽ様。
圧縮回避保守
430 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 20:56:24 ID:FFnReRaq
六巻発売まで裸で麦畑を転げまわる
凍死者の歴史にまた一ページ…
商人のストーリーのラノベだけに、「凍死家」
なーんつってなー!!!
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : 、‐``‐、 : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : .,,/`::::::::::: `ヽ : : : : : : : : : : : : :
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._、‐′:::;;;;;;;;;;;;;: : : 、: : : ;;;;;;: : ;;;;;;;;:::::::::::゙'‐、、: : : : : : : :
_,/`: : ::;;;;;;;;;;;;;;;: : ;;;;;;;: : ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::``'ー''ー-、: : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : : 呑岳[どんだけ](群馬県 標高2007m): : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
434 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 09:25:13 ID:RAjDt5HM
真冬の……麦畑は…寒い
…あれ?先の方が白いふさふさのしっぽが見え……
435 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 16:36:34 ID:H78oGkq8
>>432のオヤジギャグのせいで皆ドン引きである(ぁ
436 :
しっぽ:2007/12/03(月) 16:50:11 ID:rfT/6HcM
これで最後。長々と今まですまんかった。
途中で三行ほど空くのはわざとだ。
ということで。
424の続き
うむ…そこに横になるがよい」
言われた通りに横になるとホロがロレンスの右側に腰を下ろし、すぐに四つん這いの格好になる。
「……これがぬしのかや」
顔を近づけてまじまじと見られるとさすがに恥ずかしい。
同じような事をされてロレンスにそう言ったホロの心情がよく分かる。
「まあ、思ったより立派じゃな」
「…そいつはよかった」
「お、なんか出とる」
ホロはロレンスの軽口を無視すると、不思議そうに小首をかしげた。
「どんな味かの?」
ホロらしい疑問にロレンスは苦笑しながら言ってやった。
「お前のは甘かったが、俺のはどうだろうな」
「甘い?」
耳をぴょこんと動かすと驚いたようにこっちを向く。
「わっちのは甘いのかや」
「…知らなかったのか?」
「そんなん…知っとるわけないじゃろ…」
恥ずかしそうに言って顔を戻すとホロはあらためてロレンスから滲み出る透明な汁に目を落とした。
「じゃが、ぬしのは甘くは無さそうじゃな。匂いも…」
四つん這いのまま、鼻を近づけてくんくんさせるホロは耳と尻尾のおかげで本当の狼に見える。
「うん、ぬしの匂いしかせんの、うぇ」
とわざとらしく顔をしかめる。
「そんな顔するんだったらしなくてもいい」
すこし不機嫌そうに言ってやるとホロは声を出さずに笑い出した。
「…そんな顔をするでない。言っておくがぬしの匂いは決して変な匂いじゃありんせん。なんな
ら、この耳と尻尾に誓ってもいい」
「…ほう」
どこまで本気で言ってるのかが分からないのでロレンスは適当に返事をしておく。
「本当じゃ。なんせわっちが気に入った匂いは食べるもん以外にはこの匂いしか…ないんじゃからの」
何故か途中で言葉を詰まらせたが、すぐにいつもの顔に戻るとロレンスのものに指を伸ばした。
汁で濡れている部分をそっと触れるとそのまま指を根元に滑らせる。
それだけの事なのにロレンスは身体が震えてしまうのを押さえ切れなかった。
ホロの指が来た道を戻りだすとロレンスのものは鉄のように硬くなり、自分の腹にくっつくほど
反り返ってしまう。
「ふむ…随分気持ちいいようじゃが、次はこんなものじゃあ…くふふ」
言いながら指を何度も往復させていたホロはロレンスを見てにやりとすると、突然ロレンスのも
のを指で掴んで無理やり立たせて、ぱくりと口に咥えてしまった。
「おぅっ…」
思わずロレンスの口から声が出る。思った以上にホロの口の中は柔らかくて熱い。だがその熱さ
が心地いい。
437 :
しっぽ:2007/12/03(月) 16:50:56 ID:rfT/6HcM
「…んん?」
ホロの口からも声が漏れたが、何故か腑に落ちないような声だ。
「どうした…?」
気になったのでホロに声をかけるとホロはゆっくりとロレンスのものから口を離した。
唇に付いた汁を舌で舐めながらホロは確認するように言う。
「む…意外に…しょっぱいの」
「…やめるか?」
そうは言ったがホロがここでやめるとは思ってはいない。ただホロの性格ならこう言えば必ず食
いついてくる筈だ。
「たわけ!やめるわけないじゃろ」
思った通りの反応にロレンスは内心笑ってしまった。
「わっちはただ、しょっぱいと言っただけじゃ。なにも不味いとも嫌な味だともいってはおらぬ」
「じゃあ美味いのか」
ロレンスの問いにホロは顎に手をやり考えるふりをする。
「ふむ…そうじゃな。どちらかと言うと美味い方かの…」
「塩味で美味いものなんてそうそうあるもんじゃないな」
「…羊の干し肉かや…そう見えん事もないの」
ホロは夜店で食べ物を物色しているような顔でロレンスのものを左右にぶらぶらさせた。
「いくら美味そうだからって食い千切るなよ。まだ当分使うんだ。無くなったら困る」
「当たり前じゃ。わっちも困る」
そう言ってホロはあらためてロレンスのものを口に入れると、今度は口をゆっくりと前後に動か
し始めた。
どうしてお前が困るんだと訊くつもりだったが、そんな事がどうでもよくなるくらいの快感がロ
レンスを包む。
ホロは特に何もしていない、口を動かしてるだけだ。目を細めたホロが頬を赤く染めて自分のも
のを咥えているのを見ていると、より快感が倍増する気がしてロレンスはその姿から目を離せな
かった。
お互いが暫く無言でいたが、突然ホロが咥えるのをやめると気恥ずかしそうな顔でロレンスを睨
んできた。
「そんなじろじろと見るでない。…気になるじゃろ」
「しょうがないだろ。どうしたって見えてしまうんだ」
わざととぼけた返事をするとホロはむっとしたようだ。
「そうかや…それなら」
ホロは四つん這いのままで向きを変えると得意げに言う。
「くふふ、これなら見えんじゃろ」
そう言ってホロはまた咥えると、手を使わずに口だけで慰めだした。
ロレンスの腰に覆いかぶさるようにしながら両膝はロレンスの右側に揃える格好だ。
顔を動かすたびに亜麻色の髪が背中からはらりと落ちてロレンスの腹をくすぐりだすが、我慢で
きないほどでは無いのでロレンスは何も言わないでおいた。
せっかくホロが本腰を入れ出したのだ。余計な事を言ってまた中断されても困る。
ホロはたまに舌を絡めてくるが基本は咥えたままでの上下運動なので、気持ちはいいが圧倒的な
快感は当分来そうもない。
自分の手でする時のような何かに急き立てられるような荒々しさは無いが、なにか安心できる、
というか落ち着く感じがして心地いい。
ただ、完全にホロに任せた状態なのでロレンス自身は手持ち無沙汰だ。
438 :
しっぽ:2007/12/03(月) 16:51:43 ID:rfT/6HcM
ふと横を向くとホロの尻尾が目に入った。
揺れる尻尾を右手で退けるとホロの白く陶器のような尻と太腿が現れて、ホロの甘い匂いが漂い
だす。なにかが光ったように見えたので目を凝らして見ると、ホロの内腿に光るものが幾筋も垂
れていた。
ロレンスのものを慰めている内にホロも感じてしまったのだ。
甘い蜜は絶え間なく溢れてくるようでホロの内腿は光る筋が何本も走っている。
こんなものを見せられたら堪らない。ロレンスが思わずホロに手を伸ばし股の辺りを摩りだすと
ホロの身体が大きくくねりだした。
「んんっ!…うぅぅ…」
ホロは嫌がっているようにも見えるが構いはしなかった。濡れているホロの谷に軽く指をいれ前
後に滑らせるとその動きに合わせてホロの足が震えだす。
さらに激しくするとホロの口からくぐもった声が漏れだした。
なにか言ったようだがロレンスのものを咥えたままなのでよく聞こえない。
「んんっ…むぅ…ぷはっ…はっ、はっ…はぁ……これ、やめんかや…気が散るじゃろ」
堪らず口を離したホロは肩で息をしながらロレンスを窘めた。
「されるがままってのも、どうかと思ってな」
「わっちがぬしに申し訳ないと思ってやっとるんじゃから、いらん事をするでない」
「そうか?」
そういいながらロレンスが指を滑らせ突起を押し潰すと、手の甲で口を拭っていたホロが「ふぅ
うっ!」と声をあげ身体を反らせる。
「こんなに濡れてるんだ、いらん事じゃない気がするがな」
「なっ…なにを」
「お前の気持ちは有難いが、俺もお前にしてやりたい」
ホロの蜜で濡れた手を顔に近づけるとホロの甘い香りが鼻腔をくすぐった。
「どうしてもお前が嫌だと言うなら、もうしないが…どうする」
ホロは下を向いて黙ってしまったが、ロレンスはホロが嫌がってるようには思えなかった。
ただ、こう言われると肯定も否定もしにくいものだ。
ホロは暫くそうしていたが、そのうちロレンスの顔をちらちら伺いだした。
ロレンスは、わざと掌を何度もひっくり返しては眺めてホロの視線に気づかない振りをする。
指の隙間から盗み見たホロの顔を見れば、どうして欲しいのかは一目瞭然だが、ロレンスからす
ればここははっきりと口で言って欲しい。
やがて安い作りのベッドが、きしきしと音を立てて揺れだした。
ホロが愚図るように尻を振り出したからだ。それでもロレンスが知らぬ顔をしていると、柔らか
い尻尾がぽすっとその顔に落ちてきた。
幾らなんでもここまでされれば気づかぬ訳にはいかない。苦笑しながら視界を覆い隠す亜麻色の
尻尾を退けると、ホロが潤んだ瞳でロレンスを睨んでいた。
「…ぬしは意地悪じゃ」
怒ったような言い方も、恐らく照れ臭いのを誤魔化すためだろう。
ロレンスは手にしている尻尾を左右に振りながらホロに訊いた。
「意地悪ついでに訊いておくが、お前も俺にして欲しい…だろ?」
ロレンスから視線を逸らすと、ホロは今にも消え入りそうな声で答える。
「…うん」
言ってから、それがどちらにも取れると気づいたのかホロはあらためて自分の気持ちを口にした。
「わっちはぬしにして欲しい。…さっきみたいな事をの…」
顔を焼けた鉄のように真っ赤にしながら言うと、ホロは真っ直ぐロレンスに目を据えた。
「悪いかや?」
「…全然悪くない」
「くふふ…それなら続きを始めるかや、ぬしよ」
物をねだる子供のようだったのが、掌を返すようにいつものホロに戻ったのを見てロレンスの顔
に苦笑ではない笑みが浮かぶ。
「続きってのはここからか?」
ロレンスが濡れたままの内腿に触れるとホロはむずがるように身体をくねらせた。
蜜をホロの肌に塗りこめるように掌を滑らせるが、肝心の場所にはわざと触れない。
「…ぬしが…こんなに、意地が…」
ロレンスの動きに合わせホロは腰を上下に振るが、ロレンスもその度に手を引っ込める。
とうとうホロが焦れたように声を絞りだした。
439 :
しっぽ:2007/12/03(月) 16:53:24 ID:rfT/6HcM
「…うぅ…ん、上」
「なんだって?」
「うっ…もう少し、上じゃ…」
それを聞いたロレンスの指がホロの股に触れるとホロは即座に喘ぎ声を上げだした。
「あぅうぅぅん、あっ、あん、あぁ」
ぷるぷると身体を震わせながら快感に身を任せるホロにロレンスは声をかける。
「ホロ…俺のも頼む」
言われてホロは自分のすべき事を思い出したようだ。上気したホロの横顔がこくりと頷いた。
細く柔らかい指が自分のものを掴んだのを感じると、ロレンスは咄嗟に思いついた事をホロに頼
んでみた。
「ホロ、手でしてくれないか」
「あ……手っ…こうかや?…うっ」
身をよじりながらもロレンスの望みに応えようと、ホロは握った手をぎごちなく上下に動かしだ
した。口も確かに気持ちよかったが、動きが遅かったので物足りなく感じていたロレンスは満足
げに息を吐く。
ホロほどではないがロレンスのものも濡れていたようで、ホロが手を動かす度に濡れた布を床に
落としたような音がする。それを誤魔化す為にロレンスはわざと音を立ててホロを弄った。
「はっ…はぁっ、うんっ…はあうぅ、ぬ、ぬしよ」
苦しげに聞こえるホロの声はまるで熱にうなされているようだ。
「うん?」
「わっ…わっちも、頼む」
口でしてくれ、という事か。手を休めてみればホロの左足が妙な動きをしていた。
膝を上げたり下ろしたりする仕草は、すぐにでもロレンスの顔を跨ぎたいホロの気持ちを如実に
表していた。
そわそわと動く可愛い耳と流れるような亜麻色の髪しか見えないが、きっと真っ赤な顔で恥ずか
しげにねだっているかと思うとロレンスは笑いながら頷いた。
「任せろ」
言った途端に顔を跨いでくるかと思ったが、意外にもホロは何度か躊躇う素振りをしだした。
どうした、と訊くのもいいがお互いする事は決まっているのだ。
ロレンスはホロが跨ぎやすいようにと、自分から頭をホロの足に近づけた。
「ほら、足」
「…ん」
ホロが僅かに上げた足を持ち上げるとロレンスは自らホロの股の下に潜り込む。
するとホロがおずおずと腰を下ろしながらロレンスのものを擦りだした。
股間から広がる快感にしばし浸ってからロレンスはホロの股に口をつける。
濡れて光る谷はもちろんの事、その周りや先が少し尖ってきた突起を丹念に舐めだすと、ホロは身
体と息を震わせた。
ホロの身体を支えていた左肘が力尽きたように曲がってしまうとホロの顔がロレンスの腹にぺたり
とくっついてしまったが、それでもホロはロレンスのものを離さず手を動かし続ける。
腹をくすぐるホロの荒い息を感じながらロレンスはさらに舌に力を入れる。強引に谷の中に舌を捻
じ込んだり舌で突起を転がすと喘ぎ声はより激しくなった。
何度も谷と突起を往復しても次から次へと蜜が溢れてくる。それをロレンスは指で伸ばしだした。
谷に沿ってそのまま指を上に持っていき、いつもは柔らかく形のいい尻に隠されている筈の場所に
触れてしまうとホロの身体がびくんと跳ねた。
「こ、これ!そんなところは、あっ!あぁあ…あぅぅん」
440 :
しっぽ:2007/12/03(月) 16:54:10 ID:rfT/6HcM
ロレンスの指がその上を何度も擦るとホロはびっくりしたようだが、次第に大人しくなり新たな快
感を愉しみだす。そのためか、ロレンスのものは握られてはいたが手は止まっていた。
さっきからずっと動かしっぱなしなのでいい加減疲れたのかもしれない。
「ホロ、もう少し前に…」
「……ぅん」
なんとか返事のような声を出すとホロはのろのろと前に這い出した。
そんなホロの膝を手で押し広げると火照っているのかうっすらと桃色に染まった丸い尻が尻尾と一
緒にロレンスの目の前に降りてくる。両手で尻を広げ、いきなり顔を入れ舌を這わせた。
「ああっ!ぁうぅぅん…」
ホロの身体が腰を残して崩れ落ちたが、その時ロレンスのものに顔が触れた。
途端にものが反応するのを感じたのでロレンスは顔を横に向けてホロに言う。
「ホロ…」
これだけで察したのか、ホロはその場でロレンスのものを手を使わず咥えてくれた。
「んっ…んっ…んっ…うぅ、んん」
意外な速さで顔を動かすホロの口からは湿った音とくぐもった声が漏れだした。
負けずとばかりにロレンスもホロに舌を伸ばす。
ホロがロレンスのものを咥えると、背の違いからロレンスの顔とホロの尻の位置がずれてしまった
が、そこはロレンスが首を伸ばすのとホロが先端だけを咥える事でその問題を解消させた。
とはいっても何もお互いに声に出して決めたわけでなく、何となくそう収まったのだから不思議な
ものだ。
「ぬっ、ぬしっ…前も…」
口から離したロレンスのものを手で掴んでから恥ずかしげに懇願する。
ロレンスが尻に顔を埋めながら言われた通りに指で前を弄りだすとホロはすぐに喘ぎだした。
催促するようにロレンスが腰を僅かに動かすと、ホロが思い出したようにロレンスのものを咥えだ
し、柔らかな舌を尖らせて先端を擦りだした。
かなり気持ちいいが、ちょっと首がだるくなってきたのと、無意識だろうがホロの尻尾がロレンス
の頭を叩き続けているのも気になるので、そろそろ終わらせたいのも本音ではある。
自分勝手だとは思ったがホロも疲れてきただろうと決めつけたロレンスは尻を責めるのを止め、よ
り早く終わるように指示をだした。
「手も、一緒に動かしてくれ」
ホロはすぐに手を動かした。ロレンスの汁で濡れているのか、先端を咥えた唇と手が当たる度に水
気を含んだ音が部屋に響く。
ロレンスはロレンスでホロの股を摩りだした。指を三本揃えてそこらじゅうを撫で回した後、人差
し指と薬指で突起を挟むように摘んで皮を剥く。それだけでもホロはかなり感じたようだが、さら
に中指で現れた朱色の芽を抉るとホロの腰が逃げるように上に跳ねた。
だが舌で責めているならともかく指からは逃れられる訳も無く、中途半端に膝を伸ばしたホロの足
はぶるぶると震え始めた。
ロレンスが執拗に芽を弄り続けるとホロは我慢できないのか、口を離したかと思うと今までに無い
ほどの大きさで喘ぎ声を上げた。
「ああっ! ああぁんんっ、あっ、あうぅっ」
その声は思わずロレンスが周りを気にするほどだったが、当のホロはそんな事なぞ気にもせず腰を
くねらせながら声を上げ続ける。
「ぬっ、ぬしよ! あっ!あうっ!いっ、いいぃぃっ!」
ロレンスは指で芽を抉るのを止め、代わりに二本の指で摘み直して捻るように引っ張った。
441 :
しっぽ:2007/12/03(月) 16:54:46 ID:rfT/6HcM
「──ああっ!!!」
膝をぴんと伸ばしてロレンスから与えられる快感をすべて口から吐き出すように叫んだホロは、僅
かな間その姿勢のまま固まっていたが、やがて身震いするようにぴくっ、ぴくっ、と身体を揺らせ
始めた。しかしそれも長くは続かず膝が曲がり始めたかと思うと、ホロの身体は横にどさりと倒れ
てしまう。さっきまでロレンスの頭を叩いていた尻尾は、ぴん、と伸びたまま主と一緒に倒れてお
り、まるで目に見えない棒に括り付けられているようだ。
男と違って何も出してはいないが、ホロが終わりまでいったことはロレンスにも分かる。
初めてでそこまでホロを満足させられたのだ。よくやったと言うべきだろうが、ロレンス自身は子
種が出るところまでいってない。
ちりちりと音が聞こえるくらい熱を持った自分のものが、あと少し擦るだけで子種を出す事は経験
で分かっていたが、息も荒く余韻に浸るホロを見ると声をかけ難い。
どうしたものかと迷っていると、ホロが息を整えながら呟いた。
「……まかしんす」
ゆっくりと身体を起こしたホロは上気した顔で頷く。
身体を支える白い腕が少し震えて見えたので大丈夫かと声をかけようとしたが、ホロはそんな心配
をよそにそのままロレンスの横に四つん這いになった。
「…ぬしはまだ子種を出しておらんじゃろう」
ロレンスのものを一瞥したホロは、ロレンスが黙って頷くのを見てにこりと笑った。
「ぬしを満足させる…わっちが自分で言ったことじゃ」
ホロはロレンスの足を開かせ、その両足の間に身体を移すとぺたんと腰を下ろした。
「…見られると恥かしいんじゃなかったか」
「また変なところを弄られては、かなわんからの」
恥ずかしげに顔を朱に染めたホロは、硬く反り返ったロレンスのものを優しく握るとゆっくりと手を
動かしだした。
なんとなく違和感を感じるのは、恐らく手の向きのせいだろう。
自分でする時とは反対の握りだ。だからといって駄目な訳でなく気持ちいい事には変わりは無い。
むしろ、潤んだ瞳で自分のものを愛しげに握るホロの顔を正面から見る事で、何か今までに無い興奮
をロレンスは感じていた。
ただ、少しロレンスのものが乾きだしていたのでホロの手の動きに滑らかさが足りない気がする。
「ホロ…口でも頼む」
小首を傾げながら手を上下に動かしていたホロは、こくりと頷くと身を屈めてロレンスのものを優し
く咥えこんだ。
442 :
しっぽ:2007/12/03(月) 16:55:16 ID:rfT/6HcM
すぼめられた唇が一気に根元のほうまで行くが、真ん中あたりで止まってしまう。
悲観するほど小さくもないが人に自慢するほど大きくはない、そんなロレンスのものでも魚やパンと
は勝手が違うようで、ホロの小さな口には収まりきらないようだった。
ホロは溜息のように息を吐くとロレンスのものを口から出す。そして軽く手の甲で口を拭うとロレン
スのものを舌で舐め始めた。
ぶらつかないように根元をしっかりと握っている手の辺りから先端までを何度も舌で往復させると、
今度は少し余っている皮の皺を伸ばすように指で引っ張りながらその部分に舌を這わせる。
少し色が変わっているそこが、いつもよりも敏感になっている事に驚いていると、さらにその上にある
傘の裏側を、ホロは舌を尖らせてから丹念に舐めだした。
ロレンスのものと自分の顔を巧みに傾けつつ全周を舐めてから一気に先端を口に咥える。
手を動かしている時は口を休め、手が疲れたら口を前後に動かす。
亜麻色の髪を優雅に揺らせながら常にロレンスのものに刺激を与え続けるホロにロレンスは愛しさを
感じないわけがなく、知らないうちにホロの頭を優しく撫でている自分に気付いた。
ホロも満更ではないようで上目遣いにロレンスを見る目は嬉しそうに見える。
自分の手でする時とは違うのか、もうすぐ出そうだった子種も少し落ち着いてしまった感じだ。
子種が出るまで手を休める事なく、必死に自分のものを擦るのとは勝手が違う。
「…ぬしよ、まだ出んかや?」
口を離してから、ほんの少しだが疲れを含んだ声でホロが訊いてきた。
慣れない事もあって疲れるのも当然だろう。
「もう少しだ…手だけでいいからもっと早く動かしてくれないか」
「…うん」
ホロが握りなおした手を前よりも早く、大きく動かし始めるとロレンスのものもそれに呼応するよう
に力が満ちていく気がする。
先端から出だした汁がホロの指を濡らし始めると、あの湿った音がまた部屋に響きだした。
勢いあまって指が傘の部分にぶつかる度に、腰を引いてしまいたくなる刺激がくる。
もうすぐだ。一瞬、子種でお互いに汚れる事を心配してしまったが、一度高まってくるともうどうにも
ならなかった。
「…ホロっ…もうっ…」
そう言われたホロは何故かロレンスのものを咥え、さらに手を激しく動かしだした。
もう子種が出るというのに咥えたホロに驚いたが、限界まで高まった快感に逆らえるわけがなかった。
「─────っ!!」
今までにない、驚くほどの快感がロレンスを襲った。その快感はホロのように口から出そうになるが、
何とかそれは歯を食いしばることで耐える。
その代わり快感は口ではなくロレンスのものからほとばしった。
どくっ、どくっ、とこれでもかと言わんばかりに先端から放出されるそれを、手を止め、息すらも止め
てホロは目を閉じて受けとめる。
ロレンスの腰に鈍痛が走った。まるでつったような痛み。
知らないうちに腰が浮いていたのにロレンスは気付く。
静かに腰を下ろすとホロの頭も一緒についてくる。どうやら口を離せないようだ。
443 :
しっぽ:2007/12/03(月) 16:56:11 ID:rfT/6HcM
「…大丈夫か」
ホロはロレンスの問いにものを咥えたまま小さく頷いてから、唇をすぼめたままゆっくりと口の中の子
種を零さぬよう慎重にロレンスのものを抜きはじめた。
唇が先端に触れるとロレンスは思わず腰を引いてしまう。
出した後のここは、随分敏感になっているからだ。それを知ってか知らずか、ホロは咎めるようにロレ
ンスを睨むと一気にロレンスのものを口から抜いた。
ホロが口を指で押さえながら何か言いたそうな顔をしたので、ロレンスは上体を起こしホロと向かい合
う。もう一度大丈夫かと訊こうとすると、ホロはまた身を屈めロレンスのものに舌を伸ばした。
完全に出し切ってなかったようで、子種が丸く膨らむように滲んでいるのをホロは舌で器用に舐めとっ
てくれた。
「ホロ、大丈夫か」
顔を上げたホロはさっきと同じように指で口を押さえて頷く。
「…その…出してもいいんだぞ」
ホロは口を押さえたまま顔を横に振る。
ロレンスは勿論、子種を舐めた事すらない。だが、自分で出したものを見る限りは決して美味しそうに
は見えないし、舌の肥えたホロだったら尚更だと思のだが、そんなホロが吐き出すのを嫌がっているの
にちょっと驚いた。
目尻を僅かに濡らしたホロはロレンスに一瞬視線を当てた後、顔を真上に向け喉を反らせ目を閉じる。
すぐにホロの白い喉が動いた。ホロがロレンスの子種を飲んだのだ。
目を閉じた顔をしかめながら口をもごもごさせたホロは、それから何度か唾を飲み込むような仕草をし
た。おそらく口の中を自分なりに綺麗にしたのだろう。
口を押さえていた指を軽く舐めて綺麗にするとホロはようやく顔をロレンスに向けた。
「……苦い」
その顔は意外にもしかめっ面などではなく、恥ずかしさと嬉しさが交じり合った顔。
見ようによっては自分のした事を褒めて貰いたい子供の顔にも見えた。
ホロのそんな顔を見るのは初めてだな。そんな事を思いながらロレンスはホロの顔を両手で引き寄せる。
「…ありがとな」
「これ、まだ…ん…」
唇を塞がれたホロは逃げるような抵抗をほんの少ししていたが、すぐに諦めたように大人しくなるとロ
レンスの舌におずおずと舌を絡ませてきた。
やがてロレンスが口を離すと名残惜しげにその唇を見詰めながらホロが囁いた。
444 :
しっぽ:2007/12/03(月) 16:57:03 ID:rfT/6HcM
「…まだ苦かったじゃろ?」
「いや…お前の味しかしなかった」
「ぬしは優しいの」
「俺は意地悪、じゃなかったのか?」
ホロはくふふ、と笑うと指でロレンスの胸をぐりぐりと突きだす。
今の口付けでは本当に苦さを感じなかったロレンスだが、実際に子種を飲んだホロはまだ口の中に苦さが
残っているのかもしれない。確か机の上の水差しに水がまだ残っていた筈だ。
「待ってろ。今、水を持ってきてやる」
そう言って立ち上がりベッドを降りると、ロレンスの背中越しにホロの声が聞こえた。
「なんじゃ、上等な酒ぐらい飲ませんかや」
「…晩飯の時に散々飲んだだろ。寝る前は水で十分だ」
寝る前のいつものやり取りすらもこんな時では心地いい。ロレンスからは見えないが、ホロが笑っている
のは口調で分かった。
「俺も飲みたいんだ。全部飲むなよ」
ロレンスは緩んでくる頬を手で押さえながらコップに残っている水を全部注いだ。
机の上に立てた獣脂のろうそくは随分短くなってはいたが、いまだこの部屋に光と暖かさを与え続けてい
た。辺鄙な村の宿とはいえ、見た目はともかく部屋の作りはしっかりしたものらしい。
その証拠にろうそくの火に揺らぎがないし、暖房を使っているわけでも無いのに部屋はろうそくのおかげ
でそれなりに暖かい。
ベッドの端に座ったまま横に視線を滑らせると胡坐をかいたホロの白い足が見えた。
その上に横たわる亜麻色の尻尾を素通りしホロの横顔に視線をとめる。
元々綺麗な顔立ちなのだが横から見るとその美しさが一層際立って見える。
尻尾を指で鋤いているだけなのに、その横顔はずっと一緒に旅してきたロレンスすら見とれてしまうほど
だった。
ロレンスは不思議に思う。笑ったり、甘えたり、拗ねたりするホロは可愛いのに、何故こんな時のホロは
綺麗に、しかも少し大人びて見えるのだろう。
可愛さと綺麗は別物なのか。
膝に寝かせた幼子の髪を撫でる母親にも見えるホロを、ロレンスはきっと穴があくほど見ていていたのだ
ろう。ホロは尻尾を鋤く指を止めると、下を向いたまま呆れたように溜息をついた。
「…で? ちっとは反省したのかや?」
「……さっきから反省してると言ってるだろ」
ロレンスもつい溜息が出そうになったが、何とかそれを飲み込んだ。
これで三回目のやり取り。どうやらホロの機嫌は、まだ傾いたままのようだ。
445 :
しっぽ:2007/12/03(月) 16:57:32 ID:rfT/6HcM
「反省しとるようには見えんのじゃがな」
見えないのはホロが尻尾しか見てないからだと思ったが、それを言うとさらに機嫌が悪くなるのは確実な
のでロレンスは黙っておく。
俯いたホロの横顔から尻尾に視線を移して見れば、確かにホロに悪い事をしたとは思う。
恐らくロレンスがホロの蜜で汚れた手で尻尾を触ったのが原因だろう。
ロレンスに延々と説教を垂れながら、食んだり、手櫛を入れたりして尻尾を整えていたホロのおかげで多
少は元に戻ってはいたが、それまでは見るも無残な状態だったのだ。
どれくらいかと言うと、水を飲み終えたホロが一息ついていつものように尻尾に手をやった途端、口をあ
んぐりと開けその場で固まってしまったぐらいだ。
あの、まるでそこらの納屋に転がってるくたびれた箒のようだった尻尾を、よくここまで綺麗にしたもの
だ。そんな気持ちが顔に出ていたのか、いつの間にかロレンスを見ていたホロが片眉をひくつかせた。
「全く、誰のせいじゃと思うとるんじゃ」
「悪かった。心から反省してる」
軽く頭を下げて態度で示すと、ホロの機嫌も少しはよくなったようだ。
「…まだまだ言いたりぬが、あまりぬしを責めてもかわいそうじゃしの…勘弁してやるかや」
ホロは口元を綻ばせると、まだ完全には元に戻ってない尻尾の撥ねた毛を愛しげに撫でた。
こんな時のホロは可愛いとも綺麗とも違う、何とも言えない顔になる。
ホロが決して他人には見せない顔だ。なんと表現したらいいのだろうか。
柔らかい。暖かい。優しげな。
ロレンスはそんなホロの傍にこれからもいたいと思う。好きなのだから当然な気持ちではある。
だが実際にはかなり無理な話だ。
ホロは年を取らない。いつまでも娘のままだ。そんなホロといつまでも一緒に過ごせるわけがない。
ロレンスの夢は、いつか自分の店を持つこと。時が経ちロレンスが年相応に老けていく横で、いつまでも
若いホロは嫌でも目に付く。
このまま行商人として町を渡り歩いても、それは同じことだろう。一度でも妙な噂が立ってしまえばそれ
を引っくり返す証拠を出すことができないロレンスにとっては、商人としてやっていけなくなる。
そう、現実は厳しいのだ。ロレンスは心の中で溜息をつく。
大体、ホロが一緒にいてくれるのかもすら分からない状況ではこんな事を考えても仕方がない。
ロレンスはホロの顔から尻尾に視線を移す。
自分はホロの事が好きだ。だが、ホロの気持ちはどうなのだろうか。
何故、俺に抱いてもらおうと思ったのか。
ホロは見栄だと言う。だがそれだけではないとも言った。
その理由が好きだから、というのはロレンスの自惚れだろうか。
女というものは、嫌いな男に自ら身を任せることはしないものだ。もちろん、止むを得ない事情があれば
別だが、ホロと自分の間ではそんな事情は見当たらない。
ホロは誇り高き賢狼だ。そんなホロが好きでもないのに唇や肌を重ねるなんてまず考えられないし、まし
てや進んで子種を口にするに至っては自分の事が好きだとしか思えないが、絶対にそうだとも言い切れな
い。
446 :
しっぽ:2007/12/03(月) 16:58:26 ID:rfT/6HcM
ホロ自身がその事について何も言わないからだ。ロレンスの想いに対しては素直に嬉しいとは答えてくれ
たが、ホロがロレンスをどう想っているのかははっきりとは言っていない。
ホロの今までの態度や表情を見れば、ホロは自分の事が好きに決まっている。
では何故、ホロは言ってくれないのか。
尻尾を撫でる細い指を目で追いながらロレンスはもしかしたら、と思いつく。
ホロは自分の想いを言わないことで、いずれ訪れる別れに備えているのかもしれない、と。
賢いホロだってこのまま二人で旅を続ける事が無理だという事は分かっている筈だ。
自分のせいでロレンスの夢が叶えられなくなるのが辛いのか。それとも、お互いが想いを伝えあってしま
えば、別れは絶望的に辛くなる。その辛さを和らげる為にわざとロレンスに言わないのだろうか。
必ずくる別れの時にホロは、ロレンスの事を好きでも何でもなかった、一緒に旅をしたのも只の気まぐれ
だった、だから自分は悲しくない、ロレンスにも今までの事は忘れて一人前の商人になれと言うつもりな
のかもしれない。
その時、なんて答えればいいのだろう。どんな顔をすればいいのだろう。ホロに何をしてやれるのだろう。
そんなつまらない、本当につまらない考えからホロの声が現実にと引き戻した。
「…何を考えとる」
「あ…いや……櫛は使わないのか? と思ってな…」
何を考えていたかなんて言えないので咄嗟に誤魔化すと、ホロは笑った顔を左右に振る。
「こんなに毛が固まっておったら、櫛なぞ通るわけなかろう。食んで柔らかくして、指で解して、それか
らじゃ」
出来の悪い弟子に教えるように言った後、ホロは微笑んだまま溜息をついた。
「……で?ほんとはどうなんじゃ?」
「何が?」
「わっちの尻尾のことなんか考えておらんじゃろうが」
何故か少し困ったような顔で言うホロを見て、ロレンスは暫く悩んだが、ついに覚悟を決めた。
ホロの顔を見据え、出来るだけ真剣な顔で言う。
「ホロ……お前の気持ちが聞きたい」
ホロの顔から笑みが消えた。だが、もう後戻りは出来ない。
「俺はお前が好きだ……だが、お前は…俺の事をどう想っているんだ?」
ホロは何も言わないし、ぴくりとも動かない。視線すらも動かさず、ただずっと尻尾を見詰めていた。
風の音も聞こえぬ静寂の中、お互い口を開かずどれくらい経ったのだろうか。ホロは突然立ち上がるとロ
レンスに言った。
「……もう寝るかや」
ホロは驚くロレンスに背を向けると、さらに言葉を続けた。
「わっちは疲れた…ぬしも疲れたじゃろう。ぐっすり寝て明日に備えんとな」
「ホロ…お前」
ばさっ、とホロの尻尾がロレンスの顔を優しく叩く。まるで黙っておれというように。
腰に手を置いて振り返ったホロは、背中越しにロレンスの顔を見て呆れたように笑った。
「…全く…なんて情けない顔をしとるんじゃ。そんな顔ではどんな商談でも向こうから断ってくるじゃろ
うよ」
447 :
しっぽ:2007/12/03(月) 17:00:20 ID:rfT/6HcM
ロレンスが何も言えずに黙っていると、ホロはもう一度尻尾でロレンスの顔を叩いた。
「わっちはもう寝る…明日から色々と忙しくなるからの。ぬしも寝るがよい」
こんな時なのにロレンスはホロの台詞に疑問を持った。明日から忙しくなるとはどういうことなのか。
朝早く宿を発つわけでもないし、いつもホロは起こすまで寝ているのだから忙しいなんて事はない筈だ。
「…何が忙しいんだ?」
言ってからロレンスは気づいた。もしかして遠まわしな別れの言葉なのかと。
だが、ホロの返事は違っていた。
「ぬしはほんとに分かっとらんの……ぬしのせいじゃろうが」
ホロは尻尾をロレンスの顔の前で左右に振った。なるほど、多少は綺麗になったとはいえ尻尾の毛はとこ
ろどころ跳ねている。しかし、尻尾の手入れならいつもやっていることだ。なにも明日から急に忙しくな
る理由ではない。
そんな疑問が顔に出たのだろう。そんなロレンスを見たホロは呆れたような顔をしていたが、顔が少しず
つ赤らんできたかと思うとその顔は、何故か恥ずかしげな表情になった。
「……わっちは明日から忙しい。何故かと言うとじゃな…自分の可愛い尻尾の手入れの他に…」
そこまで言うとホロはわざとらしく大きく溜息をついた。
「…ぬしの尻尾の面倒も見んとならんからの…」
小さいが、はっきりとした声で言うとホロはロレンスから顔を逸らした。
ロレンスは頭の中が真っ白になったのが自分でも分かった。さっきと違う意味で何も言えない。
口を半開きにしたロレンスが見つめる間にホロの白い身体がみるみる朱に染まっていく。
「ホロ…」
何とか口から出すことが出来た言葉にホロは向こうを向いたまま頷いた。
「…わっちはぬしの尻尾の面倒を、これからもずっとしてやりたい…これで勘弁してくりゃれ」
ホロは飽くまでもロレンスに好きだとは言わないが、ロレンスは十分すぎるほど満足した。
今の言葉はロレンスの事を好きだと言ったも同然だからだ。
「……寝る」
そう言うとホロはベッドに上がりロレンスに背中を向けると、赤い身体を隠すようにシーツにくるまった。
ロレンスが感慨深げにそのシーツを見つめているとホロのくぐもった声が聞こえた。
「何をしとる、背中が寒いじゃろ。ちゃっちゃとこっちにこんか」
ホロの背中がシーツから出ているようには見えないので、ロレンスは緩んでくる頬を手で抑えながら
言ってやる。
「そうは見えないがな。尻尾があるんだ、俺よりかよっぽど暖かいだろう」
「たわけ。尻尾を抱いていても暖かいのは前だけじゃ」
ホロはシーツから出した顔をロレンスに向けると、とびっきりの甘えた顔で囁くように言う。
「だから…背中はぬしが暖めてくりゃれ?」
「…喜んで」
きっとホロも分かっている。この先、二人の関係がどうなるのか。
分かっていながらもこっちを選んだのだ。楽しい事ばかりではなく、辛い事も山のようにあるだろう。だが
それでもホロは一緒にいる事を望んだ。だからロレンスも何も言わない。いずれ自分の夢とホロを天秤に掛
ける事になるかもしれないが、せめてその時まではホロとの時間を大切に過ごしたいと心に誓った。
ロレンスがベッドに上がるといつの間にかこっちを向いたホロがシーツを捲って待ち構えていた。
「俺が暖めるのは背中じゃなかったのか」
ホロの横に身体を並べながらそう言うと、ホロは口を尖らせた。
「どうせ暖めてくれるんなら、こっちが良いに決まっとる」
そういうとホロはロレンスの頬を両手で挟むと短く唇を重ねた。
「…いいじゃろう?」
「いいに決まってるさ」
嬉しそうに微笑むホロをロレンスは強く抱きしめる。お返しにホロもロレンスを抱きしめてきたが、ロレン
スの背中にまわした腕はすぐに糸が切れたようにずり落ちてしまった。
気がつけばロレンスの腕の中でホロは寝息を立てている。
本当に今日は疲れたのだろう。ロレンスはホロを起こさぬよう頭の下になっていた腕をそっと抜いた。
さすがに一晩中、腕枕はきつい。
そういえば、ろうそくを消してない事に気づいたが、いまさら消しにいくのはやめておく。
ろうそくも勿体無いが、それよりもホロの傍を離れるほうが勿体無い。
そんな考えでは商人失格かな、とは思ったがこんな時ぐらいいいだろうと思い直してロレンスは目を閉じた。
ホロの寝息がまるで子守唄のようにロレンスの身体に染みこんでくるのを、心地よく感じながらロレンスは
今までにないくらい、安らかに眠りについた。
448 :
しっぽ:2007/12/03(月) 17:08:22 ID:rfT/6HcM
しまった。最後に──了──とか入れるの忘れてしまった。
今までありがと。誤字脱字、誤用やらなんやらでさぞ読みにくかったと
思うが勘弁してほしい。
何度も言うが待っていてくれた人、ありがと。
1もありがと。自分じゃ板を立てれないので感謝感謝。
俺のSSでも少しは賑やかしにはなったんじゃないかと思う。
こんな感じでよかったらまたくるよ。じゃあな。
449 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 20:03:44 ID:EJ33AbKm
GJ。あんた最高だよ。ありがとう
450 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 22:52:58 ID:H78oGkq8
いやいや、こちらこそ。
正直、感動した。原作のイメージを崩さずここまでハイクオリティな作品を…やはり貴方は神だ!ありがとう!
>448
GOD!
神の姿をpinkちゃんねるで見たよ俺は…
ロレンスもホロも可愛いな
キャラがちゃんと出てるしエロ可愛い
とてもいい物を読ませてもらった
ありがd
GJ
いやまじでGJ
god job!
まさしく神の仕事
ロレンスは俺の嫁
455 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 22:56:50 ID:8Mp9VFJQ
泣いた
God Job!!!
GJ
脳汁噴出した。
457 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 19:06:48 ID:p7gNRrtT
6巻発売記念保守
6巻で コル君が旅の仲間に加わりました。
ということは。
「ロレンス先生、二人だけで楽しんでないで僕も仲間に入れてくださいよ」
「どうする?」
「わっちはかまわんぞ」
な展開も出来ると。
そんなのヤダ
コル君×ロレンス(ry
コル攻めなのは仕様
461 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 13:17:30 ID:VVYKs4EV
いっそコルを養子にした後に弟か妹を作ると言う展開があれば…!
462 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/16(日) 17:48:06 ID:zHnkkifQ
>>461コルが産むのか?
463 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 12:05:41 ID:CWZbM5KX
一時間レスがなかったらロレンスが俺の下であがく
464 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 12:45:27 ID:tHxweFiO
はい残念じゃな
おぉっと自分にレス万歳
>>464 改めてありがとう
468 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/18(火) 21:38:27 ID:8VPkW991
クリスマスに神からのプレゼントが欲しいな。
469 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/18(火) 22:40:39 ID:ucKgO9w4
471 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/20(木) 00:30:06 ID:ctxTEHPQ
はい、麦やる
472 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/20(木) 13:03:05 ID:sSOaxW59
さて、新作が来るまで麦畑で全裸待機するか
…おや、雪だな
保守代わりに投下
夜。
ホロとロレンス。そして新たな旅の同行者コルは床に就いていた。
ホロとロレンスの二人は一つの毛布に包まり、コルはそんな二人から少し距離をとって一人毛布に身を包んでいた。
始めホロは三人一緒に寝る事を提案したがコルがそれを断った。
共に寝る事に恥ずかしさもあったがそれよりもこれ以上二人の間に割って入るのを遠慮したのだ。
「……ぬしよ」
ロレンスは身体を揺すぶられ、むりやり眼を開ける。
まどろみの中ホロの姿が瞳に映る。
「のぅ、ぬしよ。寒くないかや?」
ホロの言葉にロレンスは首を傾げそうになる。
冬の夜とはいえ一人で寝ていた頃と違い、今はホロがいる。
毛布の中には二人分の温もりに加え、毛皮の尻尾まであって十二分に暖かい。
「寒くないかや?」
その筈なのにホロは同じ言葉を繰り返す。
寒いのか? と聞き返そうとした時、ロレンスは気付いた。
ホロが艶めかしい瞳をしている事に。
それと同時にもう一つ気付く。
これはいつもの儀式なのだ、と。
寒いから一緒に暖まろう。という了承の儀式。
ホロはロレンスが気付いた事に気付き、目の奥で笑みを浮かべる。
こうなるとロレンスがとぼけても無駄だ。
反対するには言葉を使わなければならない。
「……今はコルがいるんだぞ。あいつが目を覚ましたらどうするんだ?」
「なに、あやつはちょっとやそっとじゃ起きんくらい熟睡しておる。
それにわっちを誰じゃと思っておる。ヨイツの賢狼ホロじゃぞ。
あやつが起きそうになったらこの耳で聞き取れるし、そうなれば静かにやり過ごせばよい」
ヨイツの賢狼は関係ない気もするとは思ったがロレンスが反論する前にホロが畳み掛けて来る。
「あやつが加わってから随分ご無沙汰じゃ。
一時期はどっちが狼かわからんくらい盛っておったぬしはもう我慢できんじゃろ?」
したいのは自分ではなくロレンスの方。自分はそれを察してやっただけ。
言外にそんな含みを持たせるホロ。
意地っ張りめ。とロレンスは思う。
「商人は我慢強くなければ務まらない」
旅から旅の行商人は特にそう言えるだろう。
嘘を見破れるホロに本当だと強調する必要はない。
「……そうかや」
更に反論して来るかと思ってがホロはあっさり引き下がった。
意外に思ったが諦めてくれるなら助かる。
実際溜まっているのだ。これ以上押されたら我慢が出来ない。
ロレンスは多少残念に思ったが時と場合を考えない恥知らずではない。
「ぬしがそんなに嫌ならコル坊に相手にしてもらおうかの」
「…………っ」
油断していただけに絶句してしまう。
「あやつなら初めは遠慮するじゃろうが受け入れてくれるであろう」
そう言いながらホロは毛布から出ようとする。
実際に行為に及ぶことはないだろうが、このままではコルの毛布に潜り込むのは確実だ。
ホロがコルを可愛がることには特に嫉妬しない。
だが、流石に寝床まで一緒にするのは許容できない。
毛布からあと一歩で出て行く所でホロがロレンスをじっと見ていた。
ホロは嘘を見抜く。
それは胸中を見抜くからだ。
「のう、ぬしよ」
「……なんだ?」
「さっきはコル坊の元へいくと入ったが……」
ホロはそこで一旦区切り、ロレンスの瞳を見詰める。
「わっちはぬしの方がよい。いや、ぬしじゃなくては嫌なんじゃ」
恥ずかしそうな切なそうな、それでいて愛しそうな表情のホロ。
例え、その仮面の奥でにやにや笑っているのが分かっていても、
こんな事を言われて動かない男はいない。
ロレンスはそっとホロの頬に手を添え、唇を重ねる事で返事の代わりとする。
十数秒に渡る長い口づけを終えて、ホロを見ると思惑が上手くいって嬉しいのか
それとも単純に口づけが気持ちよかったのかうっすらと笑みを浮かべていた。
「いいのかや。コル坊に見られる可能性がありんす」
「起きそうになったらお前が教えてくれるんだろ?」
ホロはロレンスの真似をして、唇を重ねる事で返事とした。
それが始まりの合図だった。
二人は短く、だが何度も何度も唇を重ねる。
口づけをしながら、ロレンスはホロの控えめな主張をする胸に手を伸ばす。
主張は控えめでも、柔らかさは申し分もない。
だが、服の上からでは厚手の服が感触の邪魔をする。
手を服の下に忍びこませ、直接肌と肌が触れる。
円を描きながら、優しく揉み、小さな突起物も時折弄ぶ。
「……ぁ……」
ホロが口づけの合間に甘い息を小さく漏らす。
(中略)
朝。
出発の準備をしながらロレンスとコルは顔を真っ赤にしていた。
ホロは一人楽しそうに笑っている。
朝起きて、コルはホロとロレンスに顔を合わせようとしなかった。
だが、それがいつまでも続くわけもなく、二人の顔を見た途端、顔を真っ赤に染めた。
その様子を見てロレンスは気付いてしまった。
昨晩の行為がコルに見られていた事を。
ロレンスがホロを睨みつけるが、当の本人はことなげにあっさりと言い放った。
「これでもうばれてしまったんじゃ。次からは気にせずできるじゃろ?」
コルが起きているのに気付きながらもロレンスにわざと教えなかったのが明らかな台詞だった。
そんな朝の騒動がありながらもようやく出発の準備が出来た。
ロレンスとコルは未だ顔を赤くしたまま。
「まったく、純情な奴らじゃ」
ホロが一人、やはり楽しそうに笑っていた。
終わり
省略されたエチシーンは
>>490に任せた。
…………スマン。エチも書けるよう精進してくる
>>479 GJ!!
GJなんだけど物足りねえええええええええええええええええ!!!!!
俺は子供じゃないからびーぼたん押さなかった筈なのに、なんでエチシーン跳んでんだ!?
え?
ああうん。俺は見えたよ
えへへうふふふあははははあ
483 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/22(土) 05:43:03 ID:4xr8QuCI
475は女子だとみた。しかもかわいい
>>479 じつにGJなんだが……
そ こ を 略 す な
>>475 いや、実にGJ…GJなんだが…何か忘れてないかね。
(中略)に吹いた
狼と香辛料、ハヤオの息子が監督でいいからジブリでアニメ化してくんないかな。
ジブリ絵に合いそうな話だと思うんだが。
クリスマスに予定が舞い込まなかったら筆動かすかもしれん
>>487 ジブリなんていらねえよ、冬
しかも百歩譲ってパヤオならまだしもパヤオ二世とか(ry
なぁ、簡単なアンケートなんだがホロ攻めとホロ受けだとどっちが好き?相方はロレンスの場合で。
攻めだろ
492 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/25(火) 00:19:44 ID:qMJuivCX
>>490 体位上はロレンスが攻めだが心理的な面でホロが攻めだ。
「なんじゃ、ぬしは何回ヤっても……んっ、全然、上手くならんの……」
みたいな。
え?俺変な事言ったか?
ホロの誘い受け(強気)
もう攻めとか受けとか関係ないくらいいちゃいちゃするんだろ
いわゆる、二人ともさかりがついちゃって大変だ な状態に・・・・。
496 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 19:01:22 ID:EgEtqTz6
爆撃始まってるので保守age
497 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 20:18:57 ID:Zi6TioQ4
支援
498 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 22:40:36 ID:lnohyFaa
けっこう落ちてるな
爆撃ってなに?
500 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 15:08:56 ID:OUJTPXSY
支援
くふ、大晦日じゃな
502 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 00:46:01 ID:c3VliUPq
あけおめ保守
町の酒場は静寂に満ちていた。
閉店している訳でも客足が途絶えたわけでもない。
むしろ、客は普段より多いくらいだ。
その大勢の客の皆が皆、息を潜めていた。
何かに耐えているかのように、何かを待っているかのように。
ホロとロレンスもそれに習った訳ではないが
ぶどう酒の入った木のジョッキを片手に息を潜めていた。
それは酒場だけではなく、町全体に広がっていた。
町の住人全てが息を潜めて、静寂を醸し出している。
カラァーン!
遠く鳴り響く鐘の音で静寂が打ち破られた。
息を拭き返したかのように町のあちこちで、そして酒場でも声が上がる。
ジョッキをぶつけ合い、喜びを分かち合うように笑い声が起こる。
ホロとロレンスもジョッキを軽くぶつけ合う。
「新年明けましておめでとう」
「うむ。明けましておめでとう」
挨拶を交わし、ぶどう酒を呑む。
ロレンスはまだ半分残っているのに対し、ホロは一気に呑んでしまった。
「新年早々二日酔いは情けないと思うぞ」
「ふん、安心せい。そんな無様は晒さぬ」
店員に嬉々とぶどう酒のお代わりを頼みながらそう言っても説得力がない。
今日――時間的にはもう昨日――は一年の最後の日、大晦日だ。
今日ばかりは夜が早い商人も特別だ。
自宅や酒場、或いは商会でだって深夜まで飲めや歌えやの大騒ぎが起こる。
昨年まではそんな騒ぎに交じりながらもどこか乗り切れないところがあった。
だが、今年は違う。
以前の祭りの時にも思ったがやはり一人ではない嬉しさがある為だろう。
「どうしたのかや? 酒が進んでないようじゃが」
「お前が呑み過ぎなんだよ」
だが、確かに少し物思いにふけっていたな。と続ける。
「昨年はお前と出会い、色々あったがまぁ悪くない一年だった」
「悪くない?」
「……良い一年だった。とても素晴らしい年だった」
「ん」
納得した様に頷くホロ。
「わっちも昨年までと違ってこんな楽しい年越しは久しぶりじゃ」
「久しぶりか」
「なんじゃ。初めてと言ってほしかったかや?」
くっくっと笑うホロ。
相変わらず見透かされているが、今更この程度、だ。
ロレンスは返事はせず、ぶどう酒をグッと飲み干す。
早速ロレンスの分ともう飲み干したのか
自分の分のお代わりを頼んでいるホロを眺めながら、思う。
去年はホロと出会った。
今年はホロと別れるだろう。
だが、何時か来る別れを今日ばかりは忘れよう。
「今年も一年よろしく頼む」
「わっちこそ頼む。色々とな」
『色々』という言葉にロレンスがまずは姫初めと思ったのを隠しても、まぁばれているのだろう。
新年のご挨拶という事で
今年もよろしく
505 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 02:44:19 ID:c3VliUPq
あけおめ。そしてGJ
506 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 11:51:51 ID:P6x6LZCu
保守
ハゲドウ
ホロは貧乳なわけじゃない
微乳、じゃなかった美乳なんだ
肝心の陰毛がないじゃないか
自分でできないから
ロレンスが口で毎日毛づくろいしてしてあげるんじゃないのか
巨乳過ぎると評判のいくたたかのんの同人誌をだれかうpしてくれないか?
角煮かどっかでスレでも立てて乞食して来いハゲ
ホロって結構下も毛深そうだよね
だがそれでいい、いや…それがいい
毛深い女は情が深いと言いますからな
今夜アニメ放送!
酷過ぎる出来だ。
さっそくオリキャラで違和感を感じるぜ。
倉庫に閉じ込められたオッサンがおにゃのこになってるよ!!!
519 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/10(木) 02:13:13 ID:SZW73yRL
アニメが何故かエロアニメに認定されているッ!?
え。原作だと男なんですかあの人。
ホロを売るのはあの女になるか
522 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/10(木) 12:34:18 ID:4/tzgmAP
しかしエンディングの絵は良かったぞ。
終始ほぼ裸のホロに乾杯。
クロエはヤレイの娘という設定。
クロエを迎えに来たおっさんがヤレイかどうかで今後の展開が決まるが
ヤレイが死んでいるなら先走ったクロエをロレンスが助ける展開になるかもしれない。
あとコルは女の子。これは譲れない。
>>525 よくできてるけどちょっと老けて見える気もするw
527 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 09:56:51 ID:xOqlVWoy BE:887706465-PLT(20702)
今回のアニメは二巻までで終わりだな…
あんまし盛り上がらないところだよな
背水の陣とはいえ商売じゃなくて犯(ryだしな、個人的にはあまり好きな話じゃない。
三巻までやってほしかったな。
1巻だって インサイダー取引だから
いまだと犯罪です。
ロレンスは商売だと言いはっているがホロと知り合った後にやっていることは結構詐欺が多い。
ホロに日々化かされるから免疫できるんだろな
そういえばホロってあの少女の姿から成長はしないんだろうか?
人外は歳をとらないから不審に思われて正体がバレたと鳥娘では触れられていたけど……
自由に姿かえられるならグラマラス大人なホロもいいっ!
最近は狼のエロ同人が増えてきたからかしらんがこの板の需要が減ってk
何いってんだ
アリアリでバイプッシュだぜ
536 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 23:10:52 ID:dRAYe3gB
>>533 だ、だとしたら幼女的なホロもありなのか!?
それだったら…うん…良いな。
すばらしい発想だと言わざるを得ないw
出始めに幼女、エロエロ美女から老婆まで取り揃えました。皆さまお好きなホロをお選びください。
539 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/14(月) 15:20:54 ID:cFHbq7IZ
よっしゃあ!なら幼女ホロは俺が貰っていくぜ!
なら俺は普通のホロをいただいていきます
んじゃ俺はケツ毛と腋毛ボーボーで色気ムンムンのおねーさん型ホロを貰います
一方俺の全裸待機は続いていた
雪化粧した麦畑が何故か暖かそうにみえる
546 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/15(火) 11:34:41 ID:CHUNqyDW
>>545 あれ?そう言えば俺も全裸じゃねーか。
風が、冷たいな。
ここって作品数は結構ありますけどSS保管庫ってないんですか?
人型になるたびに処女になる、という同人が虎にあった
題名忘れたけど、たぶん↑にあった画像のトコだと思う。
言われてみれば>保管庫
あったほうがいいんじゃね?と、無責任な発言をしてみる
保管庫を作るとして、既存の保管庫に追加してもらうのか、無料のHPスペースやwikiを借りるのか
管理人とかどうしよう?
既存の保管庫に追加してもらいたいね
>>558 だからこっちもってくんなっての。画像は半虹で。ここはSSのみのはず。
>ここって作品数は結構ありますけどSS保管庫ってないんですか?
そんなに多いか?
保管するのなら本スレにあった馬の話も頼む
わっちには古きよき緊縛が似合う 花魁だし
しかし実際にはホロがロレンスを縛っているのだった。
主に尻尾とか愛とかで。
しっぽでしばるのは、あたらしいかもしれん。
568 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 21:03:09 ID:phB7JJTr
ホロの尻尾から抜けた毛で編んだミサンガでロレンスが縛られると?
>>567 その人の絵って上手いしキレイなんだけど抜けないよね
570 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 03:00:21 ID:vs5a3Gby
>>569 激しく同意。綺麗過ぎて性的な何かしらが薄れてる気ガス
エロ絵師じゃないんかいw
>>571 エロゲンガーではあるんだがな。
最近は一般ゲーのほうが主流になってるのかな?
トレスゲンガーか
久し振りに覗いたらひどい過疎りようだな。豊作の神はまだか
>>574 書こうとは思っているが二巻までしか読んでないのでかけない
>>575 二巻まででも充分だろ。
それに二巻にはノーラがいるしなw
>>576 三巻まで読んだ
子供が欲しいとか言ってたけどシリアス色強すぎだったからなぁ……
と、言うわけで何か書いてくるよ
純愛物しか書かないけどね
一巻しか読んでないのだがホロと人間の間に子供ってできるのか?
579 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 03:04:31 ID:7oCOFaQp
>>577 この停滞雰囲気の中GJ!俺は純愛好きだから期待して待ってる。
>>578 特徴として耳や尾がついてるだけで肉体的には普通の女と変わらないらしい。
胃袋以外は。
>>578 本編でホロが「できる可能性はある」と言ってる
581 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 22:52:30 ID:k9/EWtY1
577たん、かわいいよ、577たん
ライトノベル板に行ってきた、エロい話はほとんどしてなかった
子供を作る描写も”合体”だけで飛ばしていてガックシ
583 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 20:27:21 ID:ZDiC29an
>>583 評価: (ない)
ログインして動画を評価する 再生回数: 48 ←こんな少ないのは初めて見た、ホットなネタありがとう
>>582 それだけホロは愛されてるのかもしれんのう。
デパートに行くとホロ様の大安売りが
俺はすかさず、6ダースほどまとめ買いして家におもち帰り
もくもくと組み立てて部屋中に ホロ様が一人、一人、また一人と出来ていく
丁寧にのり付けすると 一段とかわいいねホロ様
ついに背中のネジを回して完成、と思ったらネジが回らない
不良品を売られたと、すかさず0120にクレーマーコール
そしたらお詫びに、東京ドーム3杯分のホロ様を送ると言われる
また仲間が増えるね、ホロ様
ホロ様が届いたら、我が家がホロ祭り
右を見ても目をつぶっても ホロホロホロのバーゲンセール
アンテナの狐耳を取り付けて、可愛さ1.5倍増しだねホロ様
あとはブレーカーのスイッチを入れるだけ
…ってトコで、目が覚めた。 死にたい
587 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 18:52:47 ID:UaUsbfdw
ホロは今期で一番かわいいよな
今世紀最高の犬耳萌えキャラかも。
イヌ科ではあるがイヌじゃねえ
>>588 「わっちを犬ころと一緒にするとはいい度胸じゃの」
591 :
577:2008/02/06(水) 22:18:10 ID:7LDnuQMx
とりあえずエロ部分の前まで投下
次からエロです
592 :
577:2008/02/06(水) 22:23:41 ID:7LDnuQMx
調子がおかしいので延期します
すいません
593 :
577:2008/02/06(水) 23:12:54 ID:7LDnuQMx
どうやら名前を入れないと投下できないみたいですね
なぜ、この板だけ………
と言うわけで投下します
朝だ。
小鳥の鳴き声、窓から差し込む朝日、朝食の匂い。
もう少しまどろんで居たかったがベッドのすぐ脇に怖い顔をした少女が立っているのに気がついた。
綺麗な髪の毛の中でピョコンと立っている二つの耳と、襟巻きにでもしたらどれだけの値がつくかわからないほど立派な尾。
今は人の姿をしているがそれは豊作をつかさどる狼の化身、ホロだ。
そして今、そのホロが怖い顔をして立っている。誰が見ても一目瞭然、怒っている。
「………どうした?」
体を起こしてから問いかけるとわなわなと肩が震えだした。
「ぬしよ、そんなに羊飼いの娘が大切かや?」
いったい何の話をしているのだと思った、たしか夜寝る前のホロは機嫌が良かったはずだ。
そして今目の前に居るホロは機嫌が悪い、つまり自分が寝ている間に何かがあったということだ。
まったく身に覚えの無いことだ。羊飼いの娘………と言うとやはりノーラの事だろうか?
「どうゆう事だ」
「ぬしは自分が何を言ったのか覚えてないのかえ?」
「覚えていないな」
本当のことだ。
寝ている間に何かを言ったとすれば寝言なのだろうが、自分が寝言で何を言ったかなんて覚えている訳が無い。
それを聞いたホロはますます機嫌が悪くなり、自分のベッドに腰掛けると櫛を取り出した。
そして朝の身だしなみとばかりに尻尾の手入れに入る。だがその眉間にはしわがよったままだ。
怒っていることはあんまり怖くは無かったが、ホロの機嫌が悪いといろいろと困るのでどうにかしないといけない。
「俺はなんて言ったんだ?」
櫛を動かす手が止まった、そして櫛をベッドの上に置くとこちらを向いた。
「じつに楽しそうに笑いながらノーラとぬかしおった。ぬしはよっぽど楽しい夢を見ていたんじゃな」
その目は久々に獲物にありつけると言った感じの獰猛な肉食獣の目だった。
『女の嫉妬は怖い』
そんな話をどっかで聞いたことが有る、たしかどこかの酒場で40代半ばの町商人から聞いた話だった。
しかしその時は一人旅だったし、なにより女よりも金のほうが大切だったのだ、深く考えずに記憶の片隅に追いやられていた。
その言葉の意味をやっと理解した、たしかに怖い。まぁ本当の姿はとても大きな狼だと言うことも有るのだろうが。
その半面ホロが自分に嫉妬してくれたと言ううれしさもあるのだが。
しかし今それを口にすればますますホロの機嫌を損ねてしまうだろうから、胸の中にしまっておいた。
「腹がすいた、とりあえず朝食じゃ」
そう言って部屋から出て行ったので、あわてて追いかけた。
その日の商談も終わり、夕食をとるために酒場へ向かった時もホロの機嫌は悪かった。
話しかけても冷たい目で見てくるばかりで途中で話しかけるのを諦めた。
看板には「ツンデレ×ツンデレ」書かれている。ここら辺では結構有名な店だ、料理の腕が良いらしい。
酒場に入ると結構な賑わいようだった、最近は景気がいいから当然なのかもしれない。
店の奥へ向かうホロを追いかけるとすぐそばに居た男が周りに聞こえるように声をかけてきた。
「おい、ロレンス。お前何をして姫さんを怒らせたんだ?」
周りの男たちも身を乗り出してくる、痴話喧嘩などは良い話のネタだ。
それを聞いたホロがくるりと振り向いて周りに聞こえるように言った。
「わっちに飽きたそうで他の子と楽しんでたんでありんす」
途端に周りが騒がしくなり、おいおいあの子で満足できないのかよとかいう声まで聞こえてきた。
ホロを見ると悲しそうな顔をしていたが、ロレンスはホロがこの状況を楽しんでいるということに気がついた。
「ロレンス、その子以上の美人なんて居ないぜ、謝っまったほうがいいぞ」
周りもそうだそうだそうだと同調しているがその声に混じって飽きたなら俺がもらうなどという声も聞こえてきた。
当然ホロを他人に渡したくなど無い。
ふと気がつけば酒場全体が自分たちの経緯を見守っていた、しかも謝っちまえという流れでだ。
仕方が無いとホロの方を向いた。
「……すまない、俺が悪かった」
酒場の興奮は最高まで達した、それはホロがどういう反応をするかという事が気になってのようだ。
なんだか胃が痛くなってきた。
「ならばわっちに誠意を見しておくれ」
「誠意?」
「雄が雌に誠意を見せるといったら一つしかないじゃろう?」
誠意……つまり行動で示せという事だ、そしてこの流れからすると自分への愛を示せということになる。
愛を示す行動で男から女へすること………たしかにこの場合一つしか思いつかなかった。
回りもその言葉の意味に気がついたのだろう、楽しそうにこちらを見ているし更には口笛で囃し立てる奴まで居た。
覚悟を決めてホロの両肩に手を置いてゆっくりと顔を近づけてそっと唇を重ねた。
一気に酒場が騒がしくなった、ホロを見ればうれしそうにうっとりとしている。
「さて、飯にしようかの」
その後の酒場は先ほどの話でいっぱいになり、周りから囃され続けますます胃が痛くなるのだった。
だがその変わりに良い思いも出来たので、ロレンスは儲けたと思うことにして、この恥ずかしい気持ちを心の奥に押し込めた。
続く
>>600GJ!
>覚悟を決めてホロの両肩に手を置いてゆっくりと顔を近づけてそっと唇を重ねた。
ここから先をどうすんのか期待するよ
602 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 21:59:13 ID:VsRNMim+
wktk
GJ!
なんという、オアズケ(´・ω・`)ショボーン
誤爆った。スマソm(__)m
ああ、おあずけはヤダな
607 :
600:2008/02/09(土) 00:42:27 ID:FTDs17TH
ごめんな、他スレにも放置中のが有るから少なくとも後三日は無理だ
エロ部分以外はかけているんだけどエロが苦手でなかなか進まないのだよ
個人的には全然エロ
みす
個人的には全然エロじゃなくてもいいんだけど、そうするとこのスレに投下する意味なくなるしなあ・・・
ともあれ期待して待ってるよ
610 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 12:33:07 ID:EJhQVRg2
後編を待ってます
611 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 18:00:46 ID:NPYLFLsY
>>611 マルチポスト荒らし乙
消えろ。そして氏ね。
皆が職人さんの労作を待っているのに。
>>612 そんな事書いたって業者は見ませんよ
一番いいのはPINK規制議論板の複数スレマルチポスト・コピペ報告スレに通報することです
書こうとしたがあまりの駄文に笑みさえ浮かんできた・・・orz
>>614 そういう時は1レス限りの子ネタとして投下するんだ、長くなければおkかと
そのネタを元に誰かが書くかもしれん
616 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 12:56:45 ID:Q0pYvI9S
何をいまさらと言われるかもしれんが
ホロの声は能登だと思ってた俺は…
>>616 能登の声と小清水の声は似ても似つかんだろw
>>616 漏れは釘宮と思ってた、騙されてたんだとココで知った
桑島ならわからんでもないかもしれなくもないが…
お前らまとめて耳鼻科行ってこいw
耳鼻科と聞いて耳攻め耳射が浮かんでしまう俺はもうカタギで無いかもしれない
耳鼻科に行ってきたでありんす。
>616
アニメ化の企画が始まった当初は能登だった(
>>220参照)
だからおまいさんが脳内で能登だと思ってれば能登なんだぜ
>621
うはtっwww
ホロかわいいなホロ
もっとロレンスとイチャイチャしてる絵をきぼんぬ
>>621 ナイス出来! 3枚目のキスなどを全裸でして欲しいでありんす
狐。スレにしろ狼スレにしろなんでSSより絵が隆盛なんだろ
>>621 自分のサイトとかないのか?
なんという俺好みの絵…
アニメタさんみたいな絵だな
最新刊、最初の話よんでるけれど、これは、……
……、うん、妄想が膨らむな。ウッヒョー
>>629 もしかすると本職の人が描いてくれたのかも
しれませんね。
SS書いてたら隣にホロ様が居たんだ、嬉しくて思わず抱きしめたよ。
わっちはな・・・わっちはてっっっっきりロレンスが来たものだとばかり思って・・・
>>633 目を覚ませ、それは抱き枕だ。
さあ、急いでssの執筆作業にに戻るんだ。
636 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 23:03:47 ID:avx1/meR
もし、保管庫を作るにあたって何か問題点とかはあるか?
例えば作品は勝手に写してもいいのか?全ての職人様に許可を頂くのは骨が折れる気ガス…。
他にも問題点、あったら教えて欲しい。
保管庫欲しいな…頑張ってください!!
>>636 とりあえず全ての作品を保管しておいて、
「作者さんから『保管しないで』と言われたら外しますよ」みたいにTOPページに書いておけばいいのでは
あ、あと外部から飛んできた人のために「18禁ですよ」と警告を入れておくとか
後半
言いたいことが多いので詰め込みます、このレスは飛ばしても作品になんら影響はありません
>>621GJ!
まさか絵を描いてくれるとは……うれしいぜ!
でもその絵の人気に嫉妬させてくれ
後半の絵も描いてくれーと無駄な期待とプレッシャーをかけてみる
ちなみに作者はホロよりエーブのほうが好きです、なのでエーブを買った豪商が本気でうらやましいです
というかエーブにエロイ事をしたのだと考えると本気で殺したくなります
誰か僕にエーブをください
あと書いてて気が付きました
自分の中のロレンスはやけにテクニシャンです
そしてホロはそういうのは苦手です
きっとその辺の奴だと……ナニがもげちゃうんだろうなぁ
でもホロにならもがれても良いよね(どう見ても変態です本当にあr
宿に帰る頃にはホロの足はふらふらだった。
自分も多少は飲んだのだが、ホロに自分を介抱する人が居なくなると言われたのであまり飲んではいない。
自分のことを信頼しているのかそんな度胸はないと思っているのか、それとも期待しているのか。
ホロの本心は分からないが自分の前で無防備な姿で居る。
ベッドの上で蝋燭の明かりに照らされているホロの頬は少しピンク色になっていて、艶かしい雰囲気を出している。
ロレンスは羊だ、常に狼から狩られる立場に有る。だがロレンスは男だ、そして若い。
若い男は時として………狼にもなりえるのだ。
帰る時に自分に寄りかかるように歩いていたのと、熱くて汗をかいたのだろう、その女性独特のにおい。
更には熱いと言って服も全部脱いでしまった、そして先ほどの行為。ロレンスの理性は限界だった、更に酒も入っている。
そして目の前には十人見れば十人が綺麗だと言うだろう少女。
本当は狼なのだが酒を飲んで弱っているその姿はどう見ても羊だった。
腹ペコな狼と綺麗な羊、邪魔するものは何もない。
ロレンスはベッドの上に、ホロをまたぐように乗った。
「ぬしよ、なにを……」
するつもりなのじゃ、と言う声はいきなり唇をふさがれたことにより唯の音に変わってしまった。
びくっとホロの体が強張ったが無視して行為を続けた。
「悪いホロ、抑えきれない」
そう言ってロレンスはホロにかかっている毛布を剥ぎ取るとそのなだらかな部分に舌を這わせた。
ピクンとホロの体が反応するのが分かった。
けっして大きくはないがその肌触りは高級なシルクを思わせ、甘い香までしている。
「ま、まてっ!ぬしよ…ひゃんっ!」
驚きと快感が入り混じった声、ロレンスの中のブレーキが今、完全に壊れた。
餌を求める獣のように、そして生まれたての赤子のようにそこを舐める。
「んっ……ふぁっ……」
「すごい感度だな」
その時ロレンスの心の中で急に罪悪感が出てきた、しかしその感情も一瞬だけだ……それよりも大きな感情が湧き出てきたからだ。
ホロは『人の姿の』と言った。つまり狼の時にその行為をしたということだ。
それは本能的な行為であり当然のこと。しかも相手は狼だ、この感情が芽生えるのはおかしいのかもしれない。
だがたしかにロレンスの中には自分以外の雄がホロに触れたと言う『嫉妬』の感情があった。
それを思うとこの少女の全てを欲しいと思ってくる。
しばらく頭の中でそんなことを考えていると自分のほうをじっと見ていたホロが呟いた。
「……や……し……りゃ…」
「え?」
思わず聞き返すと元々紅くなっていた顔を更に紅くして、今度ははっきりと言った。
「やさしく……してくりゃれ」
「……いいのか?」
「ぬしはここで止められるほど理性の有る雄じゃないじゃろ。………それに……わっちは…ぬしとなら……」
最後は聞き取れなかったが何が言いたいかは分かった。
ホロの顔は既にりんごのようになっていてとても可愛らしい。
手を首の後ろに回してきたので応えるようにキスを落とした。
しかし先ほどとは違い長く甘いディープキス。
ロレンスだってもっと若い頃は町で遊んだことも有る、そのキスはホロの脳みそを熔けさせるには十分な出来だった。
舌を差し込んでホロのを自分のと絡ませる、そしてそのまま口内を舌で弄って口腔を自分の唾液でいっぱいにした。
唇を離すと自分とホロの唇の間に糸が出来ていた。それが途中で切れてホロの体に落ちるが、ロレンスはそれを舌で舐め取った。
そして改めてホロの秘所に指を入れてみる。
先ほど痛がっていたのを思い出したので、出来る限りゆっくりと入れてみた。
「んっ……ぁっ…」
ホロの甘い声がBGMとなり、自分が興奮していくのが分かる。
指を全部入れきるとその狭さが分かった、そこは今まで抱いた女の誰よりも狭く誰よりもあったかかった。
ゆっくりと指を曲げてみるがあまり曲げられなく、見た目以上に狭いようだ。
それでもできるだけやさしく、丁寧にほぐすように動かす。
同時にホロの弱点だと思われる耳を甘噛みしてみた、すると面白いぐらいにピクンと尻尾が跳ねた。
「っ……ぁ……んっ」
最初は痛みに耐える声だったが少しずつ媚声が混じってきた。
そして奥からとろりとした液が伝ってきたので大分感じているという事が分かる。
そこで指を二本に増やしてみる。するりと入ったのでそのまま広げるように動かした。
「あっ…ひゃん……っ…」
ランダムに動かされる指の刺激によりホロの体が強張っていく。それをほぐすようにキスをすると微笑を返してきた。
そろそろいいだろう、自分の分身もその時を今か今かと待っている。
下着を脱いで分身を入り口にあてがう、ホロの顔を見ると目が合った。
首を縦に振ったので大丈夫と言うことだろう、それを確認しゆっくりと進入を開始した。
「!…っぁ!…くっ!」
中はとても狭く動かすのも一苦労だった。そして何かを突き破る感覚。
ホロは痛みに顔を歪めている、その痛みを紛らわせるせいか自分の背中にホロの鋭い爪が刺さっている。
結構痛いがホロの痛みに比べたら大した事ないだろう、それにホロの痛みが和らぐならかまわない。
一番奥まで入れたところで動きを止めた、部屋には二人の荒い息遣いしか聞こえない。
ふとホロの顔を見ると目尻に涙がたまっていた。
「どうした?そんなに痛かったか?」
そう問うとホロは首を弱弱しく振った。
「ぬしは今もわっちを心配してくれるとんでもないお人よしじゃ……そしてわっちはそんなお人よしがすきなんじゃ
………そのお人よしとこんなことが出来るんじゃ……わっちは……うれしい」
そう返してうれしそうに笑った。
ロレンスもそれにつられて笑った、そして涙をすくい取る。
「そろそろ………いいか?」
首を縦に振ったのでゆっくりと動き出した。
狭い上にとても温かいそこは今までの誰よりも気持ちが良い、それは文字通り人外のものだ。
どこかで体を売れば町一つ作れそうなぐらい稼いできそうだ、当然そんなことはしないが。
とろりと液が出てきて更にすべりが良くなっていく。
「あっ…んっ……ふぁ…」
角度を変えて突いていくと声にも色々と変化があった。
強弱にも緩急をつけていく。
「……んぁっ!…っ…はあっ」
次第に声が高くなってきたので限界が近いということが分かった。
そして射精感がこみ上げてきたので自分も限界が近いのだろう。
ラストスパートとばかりに動きを激しくした。
「あっ!く…くるっ…っあ!…ああっ------------っっ!!」
膣内が一気に収縮した、それに耐え切れずホロの一番奥にそれを吐き出した。
体が電気に打たれたようにびりびりする。
しばらくそのままでいたが、収まってきたのでそれを引き抜いた。
「ハァ……ハァ……大丈夫か?」
「こ、腰が抜けて立てぬ」
そこで一人で後始末をした。
すまなさそうにこっちを見ていたが当然のことだと言うといつもの笑顔に戻ったので安心した。
「ところでぬしよ、もし子ができたらどうするつもりじゃ?」
「俺からすればお前を自分の傍に縛っておける物が出来るからうれしいかぎりだな」
質問に笑いながら返すと驚いたような顔を一瞬したが満足そうに頷き自分に寄りかかってきた。
「わっちもうれしい」
「……ああ。………そろそろ寝るか」
そう言って横になる。それにあわせるようにホロも横になった、と言っても自分の腕を枕にして丸まったのだが。
キスを一つ落としてから瞳を閉じた。
朝だ。
小鳥の鳴き声、窓から差し込む朝日、朝食の匂い。
体を起こして大きく伸びをすると背中からポキッと良い音が鳴った。
「ホロ、起きろ」
自分の隣で丸まっている少女に声をかけると唸り声が聞こえてくるが、構わず肩を揺らして無理やり起こした。
起きた顔は少し間抜けな顔だった、当然服は着ていない。
しかしこの光景を男が見たら10人中10人は自分の股間に違和感を覚えるだろう。
「ぬしよ、どうした?顔が赤いぞ」
きっと自分がどういう姿をしていて、更にそれが自分の目にどう映っているのかが分かっていてそう言ったのだろう。
「二日酔いだよ」
そう言うと目の前の狼はつまんなそうにそっぽを向いてしまった。
しかしここでこの一言を言えば効果は大きいだろう、そう思ってロレンスは口を開いた。
「俺はホロに酔っているんだ」
耳がピクリと大きく動いた。
「たわけ」
などと口では言っているが尻尾がうれしそうに揺れている。
さっきの言葉は紛れも無い本心だ、ホロはそれを読み取ったのだろう。
『時は金なり。』
だが、この狼のために使う時ならばいくら払っても惜しくないとロレンスは思った。
これは投資なのだ、自分と………おそらく未来の伴侶の幸せのための…………。
ちなみに昨日の酒場での出来事が街中に知れ渡っており、そのせいでロレンスは商談で恥ずかしい思いをし続けた。
ホロは良い害虫よけなどと言っていたが………。
終わり
GJだが
ちと淡泊だな
GJ!
>などと口では言っているが尻尾がうれしそうに揺れている
ここかな、やっぱ萌えた
良い作品が多いなぁ…
寝取り物が書きたい俺は異常か
653 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 17:28:24 ID:T9ouz5xd
俺はめとり物が書きたいな
幸せなホロとロレンスの結婚性活
654 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 23:30:38 ID:Fx1gLeCG
やっぱり子供ができたら耳や尻尾が生えてるのかな?
獣人……いや、亜人になるのかなぁ
耳か尻尾のどちらか片方だけ受け継ぐとか
片方の耳だけ受け継ぐんだろ
やぁ僕の名はホレンス
商人見習いの12歳さ
僕の父さんは人間だけど母さんは狼なんだ
そのせいか、僕には立派な尻尾が付いている
いつか、父さん以上の大商人になるんだ!!
というキャラクターが頭の中に沸いて出てきた
子供ネタが好きすぎるせいかな
「ぎゃう」
「がうう」
「け、喧嘩やめるっス大五郎!ホレンスぼっちゃんに怪我でもさせたら俺ら食い殺されちまうっス!」
「ふふふ、よいよい。わらべは怪我して強くなるものじゃ」
「ぎゃうう!!(噛)」
「キャイン!クーン…(泣)」
「あ」
「貴様ら、生かしては置けんの」
ちょそれは「狐。」じゃないか
まぁあっちのスレの初期にホロが出現してたが
ソレも俺だったりw
ごめんなさい
決めた。俺、行商人になる。そして、ノーラやディアナやエルサをその土地での嫁にするんだ。
2年後、
>>661は脚を鎖で繋がれオールを漕いでいた
そのときには、まだ誰も想像すらできなかった
彼
>>661が後に奴隷王と呼ばれる人間であることに
そう
>>661の特殊能力があった
奴隷は皇帝と直接対決した時に 勝つという力があるのだ
ただし、市民には負けてしまうが……
>>661は瞳に宿るギアスを駆使して皇帝を操り、全帝国民にSSを書かせる事を命じさせ、
妄想にまみれた人生を送るのだった。
完
このスレが書籍化され、661は一躍有名人となるのだが、それはまた別のお話……。
661の人気に嫉妬
カオスな流れだな
二巻を読んでいて
「ノーラかわいいなぁ、何か書きてぇ。でもロレンスだと犯罪っぽいしなぁ…………エネク擬人化してもいいんじゃね?」と思った
このスレに擬人化とか原作無視許せない人とか居る?
>>669 ノーラに塩つけて羊の群れの中に放り込めばいいジャマイカww
首を挿げ替えても話が成立するような原作無視は「別にそのキャラにする必要ないだろ」ってことで困るが、
擬人化くらいなら全然悪くない俺ガイル
ある意味ホロも擬人化だしね……
尻尾でふっさふさされたい……
頭撫でたい…
夢見た世界がどこかにあるんだろうか
675 :
636:2008/02/21(木) 02:07:43 ID:RXF4JZLe
狼の香辛料・・・?
677 :
636:2008/02/21(木) 02:16:18 ID:RXF4JZLe
>>676 すまん、寝ぼけていた・・・
もうね、殺してくれ・・・
意味がホロのロレンス、になってしまうな
サイトのフォルダ名はもう変更できないのでは?
>>670 それは書いてて面白くないです
>>671 エネク擬人化という単語から連鎖的に脳内で話が組みあがったんだ
ホロはロレンスがノーラに取られると思っている
エネクはノーラがロレンスに取られると思っている
↓
いざこざ
という展開を書きたくなったんだ
文字通り尻尾を振ってこっちを見てもらえるように……
それ読みてぇww
wikiの人乙GJです!
wikiでは小ネタっていうカテゴリとSSを分けた方がよさそうな気ガス
と何にも出来ないのに言ってみる
表紙にしっかり Merchant meets spicy wolf と書いてあるから、
wiki作るなら spicywolf みたいなパスにしたほうがよさげかな。
Passは公開したほうがよいですかぬ?
今は一応嵐等こられて全消去されたら恐ろしいので非公開ですぬ。
カテゴリっていうと、陵辱とか純愛とかサスペンスとか昼ドラとかか・・・、カテゴリ間違えたら恐ろしい・・・。
カテゴリ別も作って見ます。
>>684 すまん、俺が言いたかったのは小ネタは小ネタだけでまとめて欲しいって事だ
ジャンル別とかカプ別とかはまだ要らないとオモ
カプはまだホロロレorロレホロぐらいしかないし
ってかこういうのは管理の人の意向に任せるべきだな
686 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 20:08:10 ID:uAxXEXG9
保守
商談とか旅とかちょい萌えのシーンは、当然だが原作にある
だがエロシーンは原作に無いに等しい
そこだけのSSキボンヌ
689 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 14:47:12 ID:EPEsa3BA
結局ノーラのSS誰も書かない。
そろそろ書いてくれと思ってるのは俺だけ?
690 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 15:39:35 ID:X+zqkTNr
>>689 自給自足という言葉があってだな…
そういうわけで期待してるよ
691 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 16:12:39 ID:EPEsa3BA
え・・いやちょっと( ̄ロ ̄lll)
+ +
∧_∧ +
(0゚・∀・) ワクワクテカテカ
(0゚∪ ∪ +
と__)__) +
693 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 17:49:33 ID:iK2FdiVV
ロレンスとホロのやりとりは癒される
ホロ 「わっちは神狼などと呼ばれるほど偉いもんじゃありんせん。
ヨイツの賢狼で腹いっぱいじゃ
ところで懐かしい皆にわっちの連れを紹介しておこう。
ほれ、あいさつせよ」
ロレ 「……どうも、ヨイツの新郎ですなんちゃって」
ヘイ・ヘイ・ホー ヘイ・ヘイ・ホー
697 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 17:50:19 ID:os9zvBjO
ディアナのSS誰か書かんかなぁ
SS希望
職人は神!!!
神は死んだ
このスレに神は居ない
居るのは賢狼だけだ
>>695 昨日アニメスレか本スレで見た気がするんだがコピペ?
>>700 それ、逆にプレッシャーかかって職人こねぇよ
職人は精霊様
ころ「ねぇパパいぬ買ってー」
ロレ「ボーナスまで待ちなさ……」
ホロ「きゅーん」
なんか書くかな
>706の活躍に期待
708 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 19:25:52 ID:sbvS38Zt
同じく期待+期待
エロなしの話って需要ある?
あったら投下してみるけど
激しくありんす
じゃあ投下してみんす
宿屋の、それもそう悪くない部屋で昼間から本を読んでいるなんて、一昔前の自分が
なら、一体何所の貴族さまだ、と思っただろう。
けれどそんな事をしている自分は、いまだにしがない行商人でしかない。
ただ。一つ違うことを挙げるなら、それは間違いなく、横で自分と同じように分厚い本を
読んでいる少女――ホロがいることだ。
一見しただけなら美しい亜麻色の長髪を持った、器量の良い小娘なのだが。
その実、御年数百歳を越える賢狼だと言うのだから信じ難い。
だがその証拠に目の前では、毛並みの良い尻尾が右へ左へ。
狼ではないが、その可愛らしい動きに思わず飛び掛りたくなる。
が、そんな事をしようものなら、ホロは瞬く間に毛を逆立たせ反撃してくるだろう。
いや、それで済めばよいほうだ。もし機嫌を損ねられたら、元に戻すには大変な労力と
銀貨の数枚を費やすような食事が必要になる。
ただそれを惜しい、と思わなくなって来ている様な気もする。
まったく、自分もえらく変わってしまったな
と、自嘲気味に思ってもみるが、やはり悪い気はしなかった。
このほの暖かい部屋に満ちる甘ったるい空気。こんな心地好いものがあるなど、以前は
思いもしなかった。始めて手にした金貨が放っていたような、脳を痺れさせる恍惚の魔法。
それを何倍にも強めたもはや、毒のような空気。そんな物に浸って理性を保つのは
なかなか骨だ。
が、それも時々ホロが冷たい空気を、当ててくれている御蔭かもしれないが。
そんな事を考えていると、先程まではなんとか読めていた本の文字が、急に何の
意味もない複雑な模様に変わってしまい。しおりを挟んでベッドで横になると、ホロの
横顔をからかわれない程度に観察した。
琥珀色の瞳が文字を追って小さく動き、時々なにか気になる記述があったのか、いつもの
それとは違った趣で細められている。
しかし、耳も尻尾もへたり込んでいるところを見ると、読書にも飽きかけているのかも知れない。
いつ外にでようと言い出すかと待っていると、ホロは本を閉じ、こちらをチラリと
見て、妖しい笑みを浮かべ。
ベッドに横になっている自分に、抱かれるような格好で倒れ込んだ。
慌てて声をあげなかったのは、上出来かも知れないが、ここで何も出来なかった時点で
もう負けだったのだろう。
困惑に身動きの出来ないところに、追い討ちをかけるよう。
ホロは、恐ろしく妖艶な、しなをつくって、こちらを上目遣いに見詰てきた。
一瞬その赤を帯びた瞳が、理性を焼き切るほど激しいものに見え、心臓が破れるのでは
と感じるほどに、脈打った。唇は淡い桃色をして、そこにあるのは悪戯な笑みではなく、
微かに濡れ、情的に結ばれた誘惑であった。
もし、を挙げればキリがないが、酒が少しでも入っていたら、此れをされたのが夜だったら。
あと、こいつが楽しそうに尻尾を振っていなければ、自分はホロを組み伏したかも知れない。
口惜しいやら情けないやらで、そっぽを向くと、ホロは肩に縋るようにして
「愛しいぬし様がそのような瞳で見詰めてくださるから、意を決してその腕に我が身をまかせる
決意をしたと言うのに…… ぬし様はわっちに恥をかかせるのかや」
一体どこの口がそんな事を言っているのか、くつくつと笑うホロの口元には牙が見え
隠れしている。
「そんなことをしていると、市場も閉まってしまうが、それでいいのならな」
「なんじゃ解っておるなら、はよう用意せい」
そう言ってベッドから跳ね起きると、先程までの聖人さえも射止めそうな成りはどこに
いったのか。手早く尻尾を仕舞うと、もうローブに手をかけている。
そんな変わり身の速さにせめてもの反抗と、ベッドで寝転んだままでいると
「それともぬしは、わっちが朝帰りしてもよいのかや」
冗談でも心臓に悪い。本気なら尚更悪い。そして自分が今、こいつの喜びそうな情けない
顔をしているのかと思うと、負けっぱなしにも程がある。
溜息を吐きつつ、身を起こすと、もう準備を済ませていたホロの手を取り。何も言わずに
指を絡め部屋の扉を開いた。
「なるほど、たまにはこういうのもいいかもしれんかや」
「何のことだ」
「こういう事」
そう言ってホロは、堅く結ばれた手をロレンスに見える所にまでもって来る。
そしてその向こうでうつむき、伏せ目がちにこちらを見詰るホロは、中々魅力的ではあったが。
演技とわかっていては酔うに酔えない。
これが純朴で場慣れしていない小娘にされたのなら、少しは揺れたかも知れないが。
「なにを考えておる」
抑揚の無い声と共に、繋がれた手が降ろされ、視界にはホロの不機嫌な顔ばかりが映った。
しかも、かなり悪い。射殺すような瞳の奥には、いつもとは違う、濃い赤が鈍く流れていた。
「正直にはなしんす。 誰のことを考えておったこのわっちを目の前にして」
ホロが繋いだ手にこめる力を痛いくらいに強くする。
この小さな体から出せる力の有らん限りが、そこに集まっているのではと思うほどで、背筋が
凍る思いがした。が、同時に小さな喜びがないこともなかった。
「別に、誰という訳じゃないさ。 ただ少し気が散っただ――イテッ」
手に込められた力がさらに強くなる。ホロの纏う空気は、ふつふつと苛立ちに歪み。
「正直に」ともう一度開かれた唇に残った笑みは、どこか醜ささえ感じさせた。
「……確かに女性のことを考えたのは事実だ。 けど、それは特定の誰という訳じゃ
なくて…… そう、なんと言うかこういうことを、お前と違った感じの人にされたらどうなるかな
と」
「どうなるんじゃ」
手に掛る力は変わらない。が、雰囲気はいくらか和らいで感じられた。
しかし、その分下手をすれば、この手は離れ二度と帰らないようにも思われた。
「一瞬だけ揺れるかも知れない」
ローブの下で小さく、耳が動いた。一瞬、手に込められた力が霧のように掻き消える。
しかし、慌てる間もなく、またそこには温かな感触が戻った。先程までは全く感じらなかった
柔らかな手のひらの温もり、自分のそれに絡む細くしなやかな指の存在。
まったく、力の入れよう一つで、こんなにも変わる物なのかと感心してしまった。
「ぬしは良い雄じゃよ。 それこそわっちがまいってしまうほどにな」
そう言って、身をすり寄せてくるホロの笑顔は、悔しいがさっきの気苦労の分を差し引いても
余りある位。自分には購い難いものだ。
「……わっちだって、こうされるとたまらなく嬉しいんでありんすよ」
目をやったのが間違いだった。そこには、まるで傷心の少女のような、儚げで痛々しい
ホロの瞳があった。自分でも解るくらいに全身が熱くなり、それが手のひらからか、
他の何かから、ホロに伝わった瞬間。その口元には何時もの悪戯なそれが宿り、
こう言った。
「今日は大猟じゃ」
宿の部屋に戻って、酒の入った皮袋を二つ机に置き、窮屈なローブを脱ぎ耳と尻尾を
さらすと、親密な場所にいる心地の良い開放感が心を休めた。
連れはまだ帰っていない様だが、急いだのだからそうでなくては困る。
ベッドに腰かけ、先程の連れの顔を思い出すと、それだけで自然と笑みがこぼれてしまう。
ただ、今日の夕食は宿の部屋で軽く済ませよう、と言っただけだろうに。
連れはえらく心配して、はてに薬を調合してもらおうなどと言い出したので、
向う脛を蹴ってやった。まったくお人好しにもほどがある。
村に居たときは無表情が顔に張り付いていたが、今は一つの状態でじっとしている
ことがない。退屈は遠く、日々の欲ばかりが近くにいる。美味い酒に、甘い菓子。
そしてなにより、自分を狂わせてしまう甘美な時間。
もういっそ、あの腕の中に溺れてしまいたい、あの匂いで鼻腔を満たし、永遠に
酔い続けていたいとまで思ってしまう。
しかし、自分の中の冷徹な賢狼がその酔いを覚ます。
お前とあの若者が、幸福であり続けることは決して無い、と。
もし、自分の生が人と同じ時であるなら、不可能ではないかもしれぬ。
老いた人間の番がその最後まで、緩やかな愛を紡ぐことがあるように。
だが、自分は違う。たとえ、あの連れと――ロレンスと番になったとて、その先に
横たわるものは、不幸だけだ。自分は嫌というほど、人の短命を知っているではないか。
世が無慈悲であるから、孤独を知ったのではないか。
片割だけが老いる番など、いびつで番と称するのもできまい。
例え、どれだけの逸話が在ったとしてもその全てが、不遇でその物語を終えているではないか。
なら、何をすべきかは解りきっている。最後の、別れ時まで、賢狼であり続ければよい。
ロレンスに抱かれることなく、旅の伴侶として楽しい旅に撤すればよい。
そして、最後に、笑って別れる。これで、物語は美しく終わる。
これでよい、これでよい――
これ以上考えていたら、連れを見てどんな顔をしてしまうかわかったものじゃない。
そう思い酒をコップに注ごうとすると、木窓の向こうに、煌々と輝く満月が見えた。
青白く、どこか神々しい光が空のコップを満たし、皮袋を持つ手を止めた。
月に冷やされた風が、頬を撫で、治めたはずの想いを煽る。
こんな日にうずくのは体ばかりではない、魂も抑えられなくなる。
いや、魂とは名ばかりの身勝手で薄暗く生臭い欲望。それが嘲笑っている。
お前は、その物語の先を受け入れることが出来るのか、あの若者の目に
一瞬映った。居もしない雌の影にすら嫉妬を抑えられなかったお前が
本に記される物語は終わっても、その先が消えるわけではない。
自分にはヨイツの森での、望まぬ重い責務が再び身に圧し掛かる。
もう、誰も甘えさせてくれない。あきれつつも、親しげな笑みを返してくれるお人好しもいない。
そんな日々に戻るしかない。
偶然に手に入った夢のような時間を、返してまで。
そんな所に帰らなければならない。
そして、ロレンスは――ロレンスには一体どんな続きがあるのだろう。
幸福であって欲しい。そう願うのが偽りである筈がない。
念願であった自分の店を手に入れ、小さな弟子にあれこれと指示を出す姿を
思うだけで、胸が温かく優しい想いに包まれる。
そして、その体に寄り添って、誰にも、二人にしか聞こえない小さな声で、二人にしか
わからない旅の話がしたい。
だが、それは叶わない。自分はその隣にいない。いるのは――
わかっている人には人、狼には狼それが順当なのだと。
しかし、そんな非常な道理はこの深い絶望を和らげてもくれない。
不相応なのか、雌である自分が雄と番になり。幸福になることが。
あの腕に、あの胸に抱かれ睦言をつぶやく。どんなに願っても、ロレンスの未来を
思うと自分には出来なかった事を、他の誰とも知れぬ雌が易々と奪ってゆく。
そんなことはまかり通ると言うのに――
番となり、子を成し、共に老い。その最後に手を取る。
その居もしない雌とその子を思うと、喰い殺してしまいたくなる。
自分でも吐気がするくらい陰惨で醜悪な嫉妬、そんな膿のような感情が、傷口から
血と混じり止め処なく溢れている。
ならばどうする。姦策を廻らし、愛欲に溺れ、今際の際を看取る。それで満たされる
のは、ただ己の一瞬の儚い独占欲だけではないか。何も残るものはなく、決して戻らぬ
時を愁うという、死に等しい絶望と孤独に、身を沈めるだけではないか。
大切に想っているからこそ、愛しているからこそ誠実であるべきだろう。
自分には出来ぬことと認め、相手の幸福こそを願うべきだろう。
胸に去来する相容れない感情の帯が、心を責め苛む。
息をすることすら苦しくなり、今想うことは唯一つだった。
「ロレンスはやく、はやくきてくりゃれ。 でないと――」
誰も聞いているはずのない台詞は、なぜか殊更に芝居がかっていた。
「……でないと、月がわっちを殺してしまう」
料理の包みを持って、コツコツと音を立てて階段を上っていると、ホロに酒を買いに
行かせたのは、良くなかったかも知れない。と、今更思ってしまった。
金の心配をしているのではない、ホロに渡した金額はそれなりだが。日ごろの酒場での
飲み食いに比べれば、全額使われたところで、安上がりだ。
なら何かと言えば、ホロが帰りがてら妙な連中に、といった類のものでもなく。
酒屋の主人をたぶらかして、二人じゃ到底飲み切れない量の酒を、買っていない
だろうかとか、コップ1杯で参ってしまうようなきつい酒を、買っていないだろうか
というものだが。
まあ、前者はともかく、後者なら食事のほかに、ちょっとした土産もあるが。
やはり酒は、甘く飲み易いほうがいい。そう思いながら扉を開いた。
ホロはやっと来たか、と言わんばかりの顔でこちらを見ていた。この賢狼のことだ
食い物の匂いか何かで、自分のことなど宿に入ったとき気づいていたのだろうが。
大分待ちわびていたようで、その表情は少し不機嫌そうだ。けれど、自分を待って
か、まだ酒に手をつけていないのは、些細なことかも知れないが嬉しかった。
ホロがその事に気づいたかどうかはわからないが、不機嫌そうな顔をやめ。
何か考え事をするよう顔をした後、いつもの悪戯な笑みを浮かべ、こう語った。
「ぬしよ、ここには二つの酒がある。 一つは辛く、一献で酩酊するような酒。
もう一つは甘美じゃが、いくら飲んでも到底酔えぬ酒。ぬしはどちらを選びんす」
「強く、気高い酒は賢狼ホロに。 弱く、軟弱な酒はしがない行商人に」
「……まあまあじゃな。 あんまり待たせるもんじゃから、混ぜたのを飲ませてやろうかと
思ったが、勘弁してやる」
なにを勝手な、と思ったが。それでこぼれて来るは、やはり笑みだけであった。
「まったく。 混ぜた酒は悪酔いするくらいはしっているだろう。 俺が二日酔いで
寝込んだらどうしてくれるんだ」
「安心しんす。 そうなったらわっちが、責任を持って看病してやろう」
嬉しいが、そうなったら逆に長引きそうな気がしないでもなかった。
ホロは賢いが、医術についてはそう詳しいわけではない。
いつか言っていたヨイツの狼の流儀も、あまりあてにならないな。
そう考えながら、皮袋の置かれた机に、自分の持ってきた包みを置いたとき
温かい感触が、背中を包み。耳元で、ホロが小さく囁いた。
「わっちはぬしのためなら、一日、一年の看病など。 苦労だなどと思いやせん」
健気な少女のような台詞と共に、その腕が胸にまわされ自分の体を捕らえる。
ずるいと思ったのは、これが演技だとわかっているからであった。
しかし、身動き一つ取れなかったのは、外で冷えた体の血の巡りが、一瞬で熱いくらい
に成ったからだった。
「やはりぬしはかわいいのう。 しかし、わっちに勝てると思うところは中々骨がありんす」
ほめているのかどうか怪しい。いや、馬鹿にしているのだろう。
「ただ――」
そう言うと、ホロの腕がロレンスの上着の内側をもそもそと探った。
何をしているのかと、慌てた自分が、その意味に気づいたときと、ホロが離れたのは
ほぼ同時であった。
「こんな良い物を隠しているのは、どういう了見じゃ」
ホロの手に握られているものは、羊の干し肉の入った麻袋であった。
それも良く塩の利いた上物で、部位もわき腹と申し分のないものだ。
「隠していたわけじゃない。 料理を食い終わったら、出そうと思ってたんだ」
耳がぴくぴくと動いて、その顔はまだ疑っているような表情をしていたが。
初めから、全部わかっていたのだろう。その琥珀色の瞳は、ずっと笑っていた。
そして、堪え切れなかったのか、くつくつと笑い出し。たまらなく優しい声色で
「ならば、早く食おう。でないと、ぬしが運んでくれた料理が冷めてしまいんす」
と、何気ないことを言った。
大分、酔いも回った頃だった。料理も干し肉も食べ尽くし、酒もホロののみっぷりなら
そう長くはもたないだろう。
酔えない酒、とホロは言ったがなかなか美味いぶどう酒で、自分ならこんな量はとても
買えないだろう。それにホロは自分用の酒まで買っているのだから、酒屋の主人が
少し気の毒に思えた。
「どうじゃ、わっちの選んだ酒は」
「良い酒だ、売った主人が気の毒なくらいな。 で、そっちはどうなんだ。 見たところかなり
きつい酒みたいだが」
「うふ、他人の不幸は密の味、というじゃろ。 ならその酒が美味いのは当たり前じゃ。
そして、わっちの酒が美味いのもな。 それに、こんな宵は強い酒でなくてはの」
そう言ってホロは木窓の外を見詰め、しばらくその朱に染まった頬をさますようにしていた。
ふいと目をやると、夜空には見事な満月が浮かんでいた。
「いい月だな。 けど、この月に何か意味が――」
あるのか、と聞かなかったのはその思い出した内容が余りに刺激的なのと、目の前で
月明かりに揺らめくホロの肢体に、目を奪われたからだろう。
「ぬし、忘れてしもうたのか。 わっちは、いった筈じゃ、こんな日は体がうずく、と」
艶っぽい声色と共に、自らの体を抱き身悶えしてみせるその姿が、青白い月光と
燭台に灯された蝋燭の赤い炎に、照らされ。触れる事が躊躇われるような、繊細さと
儚く妖艶な香りがただよっていた。
ベッドに腰掛けている自分と、向かいで同じようにしているホロとの距離は、何もしない
限り狭まることはない。だが、ホロが立ち上がった瞬間、その隙間が消え去ったかのような
思いがした。そして、窓の外からの冷えた風が、燭台の炎を消したとき。
ロレンスの胸に、ホロは倒れこむようにして、抱かれた。
しばらくの間、あったのは沈黙だけで、衣の擦れる音すらなかった。
そうして、次にあったのは、自分の手がホロの亜麻色の髪を撫でることだった。
「ふふ、やはりぬしはこうなんじゃな」
くすぐったそうに笑いながら、そう呟くホロは呆れていたのかも知れないが。
決して、離れようとはせず。
自分とホロの指では、到底数え切れないくらいの長い間ずっとそうしていた。
「のう、ぬし。 ぬしはこんな話をしっておるかや」
「どんな話だ」
しばらく間を置いて口を開いたホロは、静かな、まるで別人のような口調でこう語った。
「ある所に、一人の詩人がおった。
その詩人は大層、妻を愛していて、その妻もまた詩人を愛しておった。
しかしある日、散歩中に妻が毒蛇に噛まれ、死んでしもうた。
詩人の嘆きは深く、妻を諦め切れなかったそやつは、妻を取り戻しに、黄泉の国まで降りていった。
そこで、黄泉の国の王に、美しい詩を歌い。
それに魅了された王は、一つ条件をつけて妻を地上に返すことを許した。
条件は二人が地上に戻るまで、決して振り向き後ろの妻を見ぬこと。
しかし、帰り道に詩人は心配の余り、後ろを見てしまった。
たちまち、妻の姿は霧のように掻き消え。
伸ばしたその腕は、どちらも結ばれることなく、終り。
そして、独り地上に戻った詩人は、後悔と絶望に倒れ。
いつまでも嘆いておったところを、蛮族に見つかり。
体を裂かれて死んだ」
冷たい、歯車の回るような声で語られたこの寓話を、どのように判断すべきなのか、自分
には解らなかった。しかし、自分の背に回された腕は、微かに震えていた。
「この詩人を。 ぬしは、この詩人を、どう思う」
解らなかった。ここで応えるべきである筈の言葉は、一つとしてその役割を果たさず。
口もまた、惨めに閉じられたままだった。
「……すまぬ、興を削いでしまったな。 忘れて――」
立ち上がり、離れようとしたホロが、その顔をもたげロレンスを見る前に、それを押さえ込んで
いた。いや、引き寄せ、軋むほど抱きしめた。
何をしたわけでもないのに、呼吸をすることが苦しくなり。搾り出すような、嗚咽に近い息が
静かな宿の部屋に吐き出された。
「その詩人は、体を裂かれる前に。 妻を連れ戻し損ねたとき、死んだ。 そう
目の奥が熱くなる、もしかしたら自分は泣いているのかもしれない。
腕の中のホロは、ロレンスの胸に顔を押し付け、とぎれとぎれ荒い息を吐き出していた。
「わかって――わかっておるなら。 この腕をといてくりゃれ…… ぬしは、ぬしは
わっちを殺す気かや」
その言葉を聞いても、腕の力を緩めることは到底出来なかった。
孤独が死に至る病なら、深い絶望もまた死に至る病であり。
夜眠るとき考えるのが、明日のことではなく。朝目覚めたとき思うことが、寂寥であるとしたら
それはどれほど、悲しい事だろう。
「つらいの。 こんなことを思うくらいなら、いっそぬしと崖から身を投げたほうがましじゃ」
「そんなことをしたらあの世でも、おまえと旅をするはめになる。 あの世まで二人旅なんて
心労で死んじまう」
「ふふ、あの世でしぬのかや。 ならそのときもわっちが看取ってやりんす」
くつくつと、笑う声にいつもの調子が見え、自然と腕の力が緩まった。
するとホロは、その琥珀色の瞳でこちらを見詰め、こう言い放った。
「ぬし、酷い顔をしとるのお」
「お互い様だ」
ホロの顔は涙やら何やらでぐちゃぐちゃになっていたが、それがまた堪らなく愛しい。
そして、ロレンスの服で顔を拭き、立ち上がったホロは、机の上に残っていた酒を一息に飲み干し。
いつもの悪戯な笑みを浮かべると、ロレンスをベッドに引き倒し。
その胸に顔を押し付けると鼻をひくひくと動かし、こう言った。
「こんな日は、どんな酒も酔えぬが。 この匂いがあれば少しは酔えるかも知れぬ」
「好きにしろ、この狼娘」
これで終りです。
724最後ミスった…
そう思う」 です
おやすみ…
ホロって人の耳はあるのかな
>>726GJ!
>ロレンスをベッドに引き倒し
ちょと萌えた
730 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 12:27:12 ID:Q+9eD8/m
わっちわっちにさーれますたー
オルフェウス
>>726 GJGJG
非エロが好きな全俺が萌えた
なんかホロとロレンスのtrue endは二人で自殺ぐらいしかないように思えてきたよ
そんな鬱展開やだよw
じゃあイリヤエンド
もしくはミナミノミナミノエンド
>>734 前者はともかく後者は終わってすらないだろw
むしろ続きが(ry
>>734-735 そんな事言ってたらそのうち
EGFマダー?
とか言い出す奴が出てくるぞww
主に俺とか
737 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 23:57:38 ID:Vzo+co8+
あー実はホロの寿命も残り50年くらいだから余生はロレンスとべったり過ごすみたいなオチにならんかな
>>726読んでたらすごい切なくなった
麦の袋を火に投げ入れればいつでも…
>>726 おおぅGJ!
時間があったらまた書いて欲しいッス。
>>726 GJ過ぎるだろ…常識的に考えて
切ないのもやっぱ良いなあ。
というかこの二人はやたら切ないのが似合う
ステージ3の海の所は長いぞーw
さっきの森の倍ぐらいあるかな
誤爆
何のゲームかや?
744 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 16:01:10 ID:87usqOZB
ロレ「おいしいな……」
ホロ「……」
エヴァン「おいしい……」
エルサ「……」
場つなぎに女性キャラの人気投票でもしようか
とりあえずエーブに一票
じゃあコルに一票
とアンケートをやってると投下されなくなる法則って知ってる?
このスレは500KB行くか微妙だな…
あと249レスで168,871Bを埋めきれば500KB達成ということなので、単純計算で678B/res.消費すればよい
678Bを文字数に変換すると、日本語(2B文字・全角)で339文字分になる
この板の制限は1行につき全角128文字まで
つまり制限ギリギリまで書いた場合は2行と83文字
しかし、文字数だけではなく改行や名前・日付・メール・IDなども考慮しなければならない
改行は一回につき2B(1文字分)、デフォルト名無し+メル欄sage+8桁のIDの場合66B(33文字分)
よって改行3回と名前等の33文字分を含めた36文字を引いて、303文字つまり2行と47文字
このレス以降1レスに2行と47文字書けばぴったし埋まるよ
「わっちにゃ“ぱそこん”というものはどうにも理解できんせん。ぬし、よう噛み砕いて教えてくりゃれ」
「ぱそこん…?わからんな。俺も初めて聞いた」
「なんじゃ、使えんの。高価なものじゃとは聞いておるが…」
「値段だけなら聞いたことがあるぞ。はるか東の島国、ニポンでは10万から20万イェンだとかなんとか」
「通貨が違ってはわかりんせん」
「えっと、そうだな…リンゴ1000個分くらいか」
「なんと、1000個とな!くいきれんのう」
「…買わねーぞ」
「そんなにゃわっちもいりんせん」
「だよな」
「50もあれば満足りんす」
「…多いだろ」
「あっ!あそこの店!あそこのリンゴうまそうじゃ!買ってくりゃれ!買ってくりゃれ〜」
「50個はダメだぞ。10個だけだ。うわっ尻尾振りまくんな!町中だぞ!」
「わっふるわっふる!」
>>749 場繋ぎと称して実はアンケート一位のキャラでなんか書こうと思ったんだよNE
一巻しか読んでないからホロしかいないという
つーかホロ×ロレンスしかありえないだろ
他にありえるのは
酔ったホロ×ロレンスとか
発情期のホロ×ロレンスとかだな
酔ったホロ×発情期のロレンス
でお願いします。
コル×ホロだって出来るぜ。まぁコル×ロレでもいいが
ホロ×麦穂
759 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 16:30:29 ID:6TAdmwI5
キノコで発情したロレ×逆にキノコで動けなくなったホロ
まあキノコじゃなくてもいいけどなんか怪しい食べ物。
ていうか原作が充分糖分過多な展開だからSSにする必要もないんだよな…
かと言って逆方向に突っ走り過ぎると原作の雰囲気が……
んー、会話ネタは欠かせなくて、かといってエロパロっぽい話にしたいとなると……
ひたすらピロートークさせるか?w
狂った様にお互いを求め合い最後はカニバリズム…
練炭の籠る部屋でピロートークをしながら眠る…
なんというデカダンス
麦畑で持て余した性欲に転がりまくるロレンス(全裸)
767 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 00:41:26 ID:3/RHuL8f
おまい絵上手いな
>>766 元ネタは東鳩2のアナザーか?
てかなんとなくよりみちさんの絵と似てる気がw
違ったらスマソ。
1927年6月20日
北の果てにある教会跡から発掘された羊皮紙が何者かによって書き写されていたというのは幸運ではあるが、
それが人目につくというような事態、それが私だったというのは不幸この上ないことだ。
その羊皮紙に書かれていたであろう物語の中に、発掘された教会跡とは未だ繋がりを見つけられない南の地、
砂漠に埋もれた神殿で目にした名前を私はみつけてしまった。トート・コル。即ち、コル・トート。
羊皮紙ではトート・コルの名で北の果てから遥かな南の地へそして再び北へと尋常ならざる距離を旅しており、
それが我々の常識、今となっては取るに足らない小さな常識においては、まったく困難かつ不可解な旅程であった。
彼、と呼ぶべきかどうかさておき、彼はやはりこの羊皮紙においても秘密裏にかつ大胆に彼が司祭する
恐るべき教えを、そして正気ならざる祭儀を執り行っていた。
羊皮紙の写しは緻密で、書き写した者の思考が完全に排除されたかのような錯覚さえ感じた。
羊皮紙は彼について賞賛めいたことを書いてはいたが、本文を囲む装飾の模様の中に精巧に隠された言葉は
これを読む者に呪文めいた警告を発していた。
「彼の者トート・コル。南の地にてコル・トートと呼ばれし者。彼の地での名をこの地の名に正しく書き記すなり。
コル=ソトース。コル=ソトース。いあ、ふたぐん、こるそとーす、いあ、ほろう、り、り、こるそとーす」
私がこの隠された言葉に気づいた時、読むためには写しを右へ左へなんども回転させる必要があったのだが
写し全体に、紙を回したときに初めて見える、魔方陣が仕込まれていることに気がついた。加えて、視線を
感じた。太古の遺跡を目にしたときのまどろむような、部屋の壁を軽々と透かす、明らかな視線。
山を越え彼方の右前方から、海を越え彼方の左前方から、そして遥か頭上から。
私が手にしていたのは、確かに太古の秘術が施された羊皮紙の、紛れもない書き写しだったのだ。
まったくの、緻密で、書き写した者の思考を介在せず、恐るべき力をそのまま行使する、彼の者の。
なんだあの手は
窓に、窓にっ!!
「わっちの名を言ってみろ」
「ホロ……だろう」
「賢狼(人間の発声器官では発音できない)じゃ」
>769
板違いも甚だしい。内容も単なるモノマネ。
ここ人って、虫歯になりそうな話と前のみたいな湿っぽい話
どっちが好きかや
回りまわってヤンデレもアリかも知れんけど
ホロが好みそうな蜂蜜漬けの果物みたいな話に一票
塩の効いた干し肉のような話に一票
>773
砂糖楓の木の汁を煮詰めたみたいな甘い甘いお話が好き
桃の蜂蜜漬けみたいな信じられないくらい甘いのを
ホロは耳で感じちゃう
ぬ、ぬし、何故それを・・・
そこで耳射ですよ
いや、実際にやったら本気で殺されかねんが
尻尾にやるよりはマシだと思う
じゃあ桶いっぱいのザーメンにしっぽをどっぷりと
じゃあぼくはしっぽをくんかくんかする!
とりあえずしっぽでもふもふしたいな
それならば尻尾ズリは外せないな
狼の尻尾って油だらけでゴワゴワしてて獣くちゃいよ
787 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 09:47:04 ID:drjKFNRl
>>786 ホロは毎日手入れしてるから大丈夫だよ
でもしっぼって骨なんだよな…固いのか
>>785 柔らかいホロの尻尾で撫でられてロレンスのナニが硬くなると(ry
尻尾でロレンスのナニを軽く弄るように触るホロ。
「ぬしさまはもう、こうされぬと立たぬのじゃろ?」
「なにをバカな。お前が舐めてくれても立つぞ」
なんでそんな丁寧な呼び方にw
ホロってのは旧支配者なのかなぁ
イアイアはさすがに無いだろw
何となくケルト神話ぽく感じてたが普通に地方神の一柱だろうよ
つい勢いで書いてみたが、誰にも見せないのは寂しいのでここに投下していく。
正直、何を書きたかったのか全然分からない上に半端。
確かに、麦に宿るって言うのもそれっぽし・・・・
794訂正:それっぽいし・・・
「ぬしは狼ではないのかや?」
そんなことを言ってきたホロに、ロレンスは一瞬帳簿をめくる手を止めた。
それもそうだろう。窓の外はすっかりと闇夜に包まれ、酔っぱらいがわめく音すら聞こ
えない。そんな夜中に、一つの部屋で男女がともにいながらそんな言葉を言われたら、誰
だって手を止める。
が、そんなことを知られてはまた良いようにからかわれるのは分かっていたので、その
手を違和感のないように机の上の水差しへと伸ばした。しかしそんなことで騙されるホロ
ではなく、その表情はホロの顔を見ずとも手に取るように分かる。もっとも、ホロはそん
なロレンス心の内を手に取っているのだろうが。
だから、この状況から切り返す言葉を咄嗟に言っていた。
「ああ。俺は商人で、男で、同時に狼だ」
水差しを置くと同時に、がたんとわざと音を立てて椅子から立ち上がる。
もちろん、本当に襲おうなどと考えたからではない。単純に、いつものやりとりの延長。
ホロに負けじと言葉を返し、それに箔をつけるためにわざと立ってみただけだ。
さて、どうやって返してくるかと期待していると、聞こえたのはホロがはっと息を呑む
音と、わさりと尻尾が動く音。そうくるか、とロレンスは次の一手を考える。
もしかしたら、既にホロの表情はネズミを追いつめたときの猫のような薄ら笑いになっ
ているかもしれないと思ったが、ベッドの上に座っていたホロを見ると、ぽかんとした表
情のまま、耳をぴくりと動かしてロレンスを見上げていた。まるで、まさか本当にその気
になるとは思っていなかった。といった表情だ。
もちろん、ロレンスはそれが本当の表情であるとは思っていない。その無表情の下には、
狡猾な狼の笑みがあるはずだ。
「俺がお前を襲いたくないと思わない訳がないだろう?」
その言葉は嘘ではない。もちろんいつもそんなことを思っている訳ではなかったが、ロ
レンスも男であることに変わりはない。ホロほどの女がすぐ側にいて、それをただ眺めて
いるだけで満足だと思うような男は、子供か聖職者くらいのものだろう。
その言葉が本心であるからこそ、その真偽がわかるホロには有効な手だった。嘘でなけ
ればその言葉は真実だ。ホロにゆっくりと歩み寄り、更に牽制する。
「まさか、その、今かえ?」
「……っ」
その言葉に、ロレンスは息が詰まりそうになった。ただその言葉だけを聞けば、ホロの
いつもの演技だと思っただろう。しかし、ロレンスも数ヶ月ホロと共に旅をしてきて、ホ
ロの言葉が嘘かどうかというのは耳や尻尾の動きで分かってきている。だからこそ、不安
と期待を込めたその耳と尻尾の動きが、ホロの言葉に嘘がないと証明していた。が、
「……腰抜けめ」
思わず足を止めてしまったロレンスに、とたんにホロがはぁとため息をつく。
「ぬしはわっちの耳と尻尾を見て、嘘か誠か判断しておるのじゃろ。ならば、それをわか
ってなお、わっちがそうすると思うかや?」
してやったり、とけたけたと笑うかと思っていたら、せっかく毛繕いした尻尾にまだ蚤
がいたかのようなしかめっ面で、視線をベッドの上に落としていた。
「まったくだ」
劇は終わった、とばかりにロレンスはホロの隣へとどかりと腰を下ろす。あぐらをかい
たホロの背中が右側になるように座ったため、ホロの表情は見えなくなった。その代わり
自分の顔がホロに見られることもない。
「わっちは少し期待しとったんじゃがな」
だが、ホロはすぐに後ろに倒れ込み、ちょうどロレンスが膝枕をする形になった。赤く
燃えるような瞳が下からのぞき込む。その目は薄く細められていたが、それはからかって
笑っているものではなく、愛しい我が子を見るような、そんな優しい笑みから生まれたも
のだった。
まだ芝居は続いていたのかとロレンスが苦笑する。と同時に、頭は一つの可能性を考え
る。まだ勝負は付いていない。
「明日の朝食を?」
おどけて言ってみたロレンスだったが、その言葉にホロは愛しい我が子を見る笑みから、
帰ってきた飲んだくれ亭主へむける女将の笑みへと一変させた。ロレンスの胸ぐらを下か
ら掴むと、噛みつかんばかりにぐいと引き寄せた。
「ぬしはどれほどたわけなんじゃ!」
これでもかと言うほどふくらんだ尻尾が、べしべしとロレンスの背中を叩く。
「わっちの耳では無いとはいえ、ぬしもわっちが嘘や冗談を言っているかどうかくらい分
かるであろう!?」
ロレンスは何も言わずに目をしばたたかせ、目の前の、息どころかつばまで飛んでくる
位置にあるホロの顔を見ている。その言葉は、今さっき「ぬしなぞ簡単にたばかれるぞ」
といったものに矛盾する。が、そんな指摘をしたら本当に食われるだろう。
「わっちはな、人を見る目は確かだと思っておる。そしてな、わっちはぬしのことを高く
評価しておる。それこそ……」
ホロはそこで言葉を切った。ロレンスのわずかに変化した表情に気がついたからだろう。
勝った、とロレンスは思った。
驚いたときの咄嗟の表情が自分には分からないように、ホロも自分の耳や尻尾が咄嗟の
時にどのように動いているかは分からないはずだ。さっきはわざと自分で動かしたのだと
言っていたが、果たしてその動きは相手をだませるほどのものだろうか。
否だ。ロレンスはいまなら確実にそう答えられる。数ヶ月という短い間だが、その間に
ロレンスとホロが辿った道は、互いの胸中が分からずに越えられるほど平坦ではなかった。
それこそ命を掛けるほどの勝負をこなしてきたのだ。ぎこちなさなどすぐにばれる。即ち、
さっきのホロの言葉は本心からであり、耳と尻尾も隠すことなくその心を反映していた。
嘘だったのは、ホロが言った「それは演技だ」という言葉のみ。
それが分かっていたからこそ、ロレンスはわざとはぐらかしたのだ。その続きの言葉を
ホロに言わせるために。
「それこそ、なんだ?」
その言葉の続きは何が続くのか。その先こそ、ロレンスが求めていたことだ。
「それこそ、丸呑みしたいくらいじゃ」
自分がはめられたと気付いたホロは、ギロリとロレンスを一瞥すると、牙を見せて口を
大きく開いた。その口を綴じると、ロレンスを掴んでいた手を離し、拗ねたようにごろり
と体を横に倒す。
「俺ばかり恥ずかしいこと言っていても不公平だろう」
「ぬしの言葉とわっちの言葉を一緒にするでない」
思ったよりも怒っているわけではないようだ。どちらかというと、つい乗せられて自分
の気持ちの一部を喋ってしまったことに対して、ばつが悪いといったところか。ロレンス
はしょっちゅう感じているが、ホロはそれに慣れていない。
ロレンスがその頭に手を置くと、表情こそ変えなかったが、後ろの尻尾がばさりばさり
と振られていることが分かった。そろりそろりと頭を撫でると、時折ぴくりぴくりと耳が
跳ねる。
「じゃが……ぬしの誠意ある言葉を聞いたらつい口を滑らせてしまうやもしれぬ」
つまりは俺に言えと言うことか。とロレンスは苦笑いした。
「俺の言葉も、そんなに安いものじゃない」
「ものの価値は商人であるぬしが一番知っておりそうなものじゃがな?」
ロレンスの膝に頬を擦り寄せ、くすぐったそうに笑うホロだったが、不意に起きあがる
と今度はロレンスの膝に横向きに座り、肩にあごを乗せてきた。その手は背中へと回され、
完全に抱き合う形になる。
「嘘でもいいから、言って欲しい時もあるのじゃ」
いつぞやの言葉だ。だが、ロレンスは嘘をつくことはない。ホロの耳が嘘か本当か聞き
分けられるからではなく、そこでホロが期待する言葉と、ロレンスが口にする言葉は確実
に一致しているのだから。言わずとしれた無意味な質問。だから、あえてロレンスはその
言葉に答えなかった。
「俺も、お前から言って欲しいことがある」
互いに意地っ張りで負けず嫌いだと分かっている。その言葉がどちらが先に出るか、そ
れは本当に切羽詰まったときにしか、それこそロレンスがホロを引き留めようとしたとき
ほどの状況でなければ言えないかもしれない。
「わっちも、その、……余裕が無くなれば言ってしまうやもしれぬ」
顔は見えないが、そわそわと尻尾が揺れている。何かを期待しているような、そんな小
さな動き。はじめはいつもの言葉のやりとりのつもりだった。しかし、ここまできて引き
下がれようか。
「……試してみるか?」
それで怒ったホロの顔も見てみたかったが、それよりももっと見てみたい表情がある。
こくりと頷き、左手でロレンスの服を掴んだその手は、小さく震えていた。
799 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 18:27:41 ID:kyeav/Qy
書き込んでみるとめっちゃ短いな……
エロ入れようか入れまいか悩んで書いていたら、こんな半端で終わってしまった。
続きが読みたい人がいれば、エロ有りエロ無しの希望も添えれば
「もしかしたら」書くかもしれません。確率10%くらい。
エロ有りわっふるわっふる
エロ有りわっふるわ(ry
エロ(ry
(ry
>800
エロ有りに決まってるだろ!
続きを書かないと全裸で麦畑の中転げ廻るぞゴルァ
>>805 もしもし、教会ですか?
異教の儀式があるらしいんですが…
よーし、今日はお父さん徹夜で麦畑転がり回っちゃうぞー
邪魔じゃ
ミステリーサークルならよそで作って下さい
さて、ホロがオークションにでてきたら銀貨何枚で買う?
まずは500枚からスタートです↓
ホロを買うにゃ銀貨はいらねえ
甘ーいリンゴで釣ればいい
オークション会場の全員がリンゴをとりだしたので
たちこめるリンゴの香りに我を忘れたホロは狼化し、
会場中の肉とリンゴを全て腹に納めてご満悦だったそうじゃ…
オークション会場でまさに売買とな、さすが賢狼www
銀貨なんてけちな事は言わん、リュミオーネ金貨500枚で!!
桃の蜂蜜漬けで一撃ですよ
なんで出品者じゃなくホロの機嫌を伺う流れになってんだw
817 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 02:48:20 ID:OCV+J63G
818 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 22:03:54 ID:4FXktiM7
そら競り落としてもそのまんま逃げるに決まってるからやん。
アマーティ氏の雄姿をお忘れかねw
立場を解らせるため調教を行うでFA
猫に対するマタタビのように狼の感覚を鈍らせる何かがあれば良いんだが
それで林檎とか蜂蜜とかいってるんだな
林檎…蜂蜜……バーモントカレー
おいしいカレーを作ってホロを釣ればいいんだな!
ホロにカレーを渡したら、まさに狼と香辛料ですね。
あとは肉だけだ……な……
ディアナってアナルセックス好きそうな顔してるよな
>>825 ハリー「ディアナ様の尻を掘ったかーーー!」
ハリー「私にも掘らせろー!」
途中だけど、とりあえず投下。
季節は確実に冬から春へと移ろいでいるようだ。
今朝、村を出てしばらくの間続いていた風景は、以前と比べればかなり春らしさを感じさせていて、
何も見えなかった灰色の大地はいつの間にか若草色に変わりつつあるし、所々ではあるが小さい花さ
え咲いていた。
そんな花の周りを踊るように蝶が飛んでいるのを見れば、ロレンスの顔だって自然と綻んでしまう。
春の陽気には人を笑顔にする力があるのかもしれない。
なにせ寒い冬の間は、動くものといえば風に押される枯れ枝か自分達しか見当たらないような場所を
延々と移動していたのだから尚更だ。
それを思えば、随分と過ごし易くなったものだとロレンスは思う。
いや、思っていたというのが正しい。
ロレンスはつい、ため息をつきそうになったが、温まっていた身体から春の暖かさが逃げてしまう気
がして辛うじてそれを飲み込んだ。
もうすぐ昼になろうかというのに、背の高い木々を縫うように切り開かれたこの細い道には春の日差
しがほとんど届いてはいない。
そのせいか、油断していると上着の裾から入る冷たい空気が遠慮なく体温を奪っていくほど肌寒さを
感じさせる。
季節を司る神がいるとしたら、この森だけ春にするのを忘れているに違いない。
暦の上ではもう春のはずなのだが、鬱蒼とした森の中ではせっかくの春らしい日差しを浴びる事すら
ままならないようで、安い毛布を敷いた御者台から見えていた花々はどこをどう見ても一輪すら見当
たらない。
その代わり、荷馬車がやっとすれ違えるくらいの幅しかない荒れた道のすぐ脇には、ロレンスが抱き
かかえても手が届かないほどの大木が幾つも立ち並んで、森の奥を見通すことを阻んでいた。
なるほど、こんなに身を隠すのに都合のいい場所もそうはないな。
ロレンスは村の食堂で小耳に挟んだ話に一人で納得した。
今朝発った村と隣の町を行き来する道は二通りあり、一つは今ロレンス達がいる森の中を通る道。
もう一つは、森の手前から大きく西にそれ、森をまわり込み丘を越える道だ。
どっちが早いかは言うまでもなく森を突っ切る道で、日の出とともに村を出れば昼には着いてしまう
が、西から回り込む道はたっぷり一日はかかる。
だが、村の者は余程のことがない限り森を通ろうとはしないし、たまに来るロレンス達のような者に
も森を避けるようそれとなく勧めてくる。
ロレンス自身、人ならざる神の化身の存在に身に覚えがあるので、その森にそういう妙ないわれがあ
るのかと勘ぐってしまったが、別にそういうわけではなかった。
やけに塩味を利かせた魚料理を食わせる食堂の主人が声を潜めて言うには、三日ほど前にこの道で行
商人の荷馬車が強盗に襲われたという事だった。
その不幸な行商人はこの村の雑貨屋と懇意にしているらしく、何度も訪れていたのだがそれが慣れを
呼んだんだろう。
村人たちの勧めを聞かずに森の中を通るこの道を、最近ではずっと利用していたらしい。
そして、ついに襲われたということだ。
話によると、この道では過去に何度か強奪沙汰があったようだ。
わざわざこんな片田舎で、と思うかもしれないが襲う方からすれば大きい町の近くでするよりよっぽ
ど好都合なのだ。大きい町に向かう道よりか格段に人が少ないため目撃される恐れもないし、大声を
出されても聞く者なぞ何処にもいない。
場合によっては商業路の要所要所に警備兵すら配置して、盗賊やごろつきに警戒をしている町もある
くらいなので、それに比べればこの森の中を通る道などはそういった連中にとっては安心して仕事が
できる場所なのだろう。
ただ、絶好の狩場と言うほどではないはずだ。
まず、そういった連中は同じ所で何度も襲う事はしない。警戒されれば誰も通らなくなってしまうか
らだ。
ある程度、時期を置いてほとぼりが冷めた頃を見計らうのが定石だろう。さらにさっきと違う意味で
片田舎というのが理由になる。
貿易が盛んな大きな町ならともかく、小さな村と村をつなぐ道を通る荷馬車を襲ってもあまり旨みは
無い。中身がしれているからだ。
要は楽をして小さく稼ぐか、苦労して大きく稼ぐか、と言うところか。
『楽』を『安全』に、『苦労』を『危険』に言い換えてもいい。
ここまで考えて、自分達と盗賊が同じ考えで行動しているのが可笑しくなり、つい苦笑しながら呟い
てしまった。
「商売と一緒だな」
「……何の話じゃ?」
一拍遅れて不機嫌そうな声がロレンスの隣から聞こえた。もちろん声の主はホロだ。
「いや、何でもない。ただの独り言だ」
「ふん……独り言は一人のときにするがよい」
素っ気ない言い草に苦笑しながら隣を見ると、ホロは頬杖をついて流れる森の木々を眺めている。
無防備に出された亜麻色の耳がぴくぴくと神経質に震えているのは、寒さのせいではなさそうだ。
「なんだ、まだ怒っているのか」
「怒ってなどない」
白い息と一緒に出された平坦な声の真偽は、ホロが振り向きもせずに即答するところでわかってしまう。
ロレンスは胸中でそっとため息をついた。
間違いなくホロの機嫌を悪くしたのは、今朝のあの話が原因だ。
朝食前に宿のベッドの上でホロに提案した事項については、ロレンスとしてはあまり蒸し返すことはし
たくなかったのだが、このままホロの機嫌が悪いままなのも、この先まずいかもしれない。
村人の勧めに従わず森の中を通る道を選んだのは、同じ場所でそうそう襲われることはないという読み
と、ちょっとした理由があるのだが、それよりも、こちらにはホロがいるからという理由が大きい。
ホロの持つ狼の耳や鼻があれば不審な連中がいればたちどころにわかるからだ。
そのことに関してはホロも出発前に了承してくれたので問題は無いと思う。
むしろ、話している間にホロの方からこっちを通ろう、と言い出したのだ。
そんなホロに限って一時の感情で周りの警戒を怠ることはないと思ってはいるが、念には念を入れると
いう意味でもう一度ホロと話し合った方が良いな、とロレンスが思った途端、ホロが先手を打つように
口を開
いた。
「ところでぬしよ……今朝の話なんじゃが…」
横を向いたまま、どうでもよさそうな口調で問うところがなんとなく可笑しい。
ロレンスもわざと何でもないように答えた。
「なんだ」
「……本気なのかや?」
「もちろん本気だ」
ホロは頬杖をついている手の指で自分のこめかみをとんとんと叩きだすとため息をついた。
「どうしてもかや?」
「どうしてもだ」
「……なんでじゃ?」
「だから、今朝も言っただろう。……やりすぎだ。お互い少しは控えたほうがいい」
「わっちはそうは思わんがの」
そう言いながら、今度は反対の手で頬杖をついてロレンスをじっと見つめる瞳は、呑気な声とは反対に
好戦的に細められている。ホロは予想以上にご立腹のようだ。
「あれぐらいは、求めあう雄と雌の許容範囲だと思うんじゃが、ぬしはそう思わぬと?」
「まぁ、そういう事になるかな」
「……はっきりせん雄じゃの。自分の意見ぐらい──」
「──分かったよ。俺は最近お互いにやりすぎだと思う。だから今朝言ったように、今日からは控えよ
う。…これでいいだろ」
両方の掌を上に上げてやれやれ、という格好をするとホロの片眉が吊り上った。
「ぬしは……」
ホロが何か言いかけた時、馬が歩みを止め、絶妙の間で振り向いた。
手綱を持ったまま両手を上にあげたので、何かの合図と勘違いしたらしい。
太い首を曲げて、何だと言わんばかりの馬にロレンスが肩をすくめる仕草を見せると、馬は鼻を鳴らし
て前を向いてくれた。
ホロはというと、何か言いかけたままの顔でロレンスを射抜くように睨んでいる。
「どうした?…口をあけててもこんな所だ、虫ぐらいしか入らないぞ……いっ!」
いつものように軽口を叩いた途端、思いっきり脇腹を殴られた。
「……少しは手加減ってのを覚えたらどうだ」
「ぬしが、口は災いの元、と言う言葉を覚えるほうが先じゃ」
脇腹をさすりながらため息をついていると、ホロがロレンスの肩をぐいっと引っ張って顔を寄せてきた。
その綺麗な顔に悲しげな色が浮かんでいるのに気づき、ロレンスは少しばかり胸が痛む。
「まさかぬしは……わっちに飽いたというのかや?」
今にも消えそうなほど小さな声のホロ。
たいして長くも無いが、密度の濃い付き合いだ。ホロがこんなときによくする鎌かけじゃない、というの
が分かってロレンスは動揺した。
「……何を言ってんだ。そんなわけないだろう」
できるだけ真面目な顔と声ではっきりといってやる。ホロの瞳を見つめるのも忘れずにだ。
ただ、周りに誰もいないことが分かっているのに、何故かロレンスも声が小さくなってしまう。
「それなら…いくらだってできるじゃろう? 少なくともわっちは問題なくできるんじゃが…」
そう呟き肩から手を離すと、ホロは唇を少しだけ尖らせると黙ってしまう。
ホロは嘘を見抜く耳を持っている。ロレンスの言葉に嘘が混じっていないのは百も承知だろう。
だからこんなことをわざわざ訊くと言うのは、ロレンスに今朝の提案を考え直してほしいという他ならな
い。
どうしたものか。ロレンスは胸中で呟いた。
ホロがいくらでもできると言うのは、俗にいう男女の営みのことだ。
思い返せばホロといい仲になってから一ヶ月ほど経つ。
きっかけはあまり胸を張って話せるようなものではなかったが、唇、肌、そして身体さえも重ねあい、互
いの想いを伝えあう仲にはなった。
初めてだったこともあり、稚拙さを感じながらも行商の合間を縫うようにお互いを求めあっていた事は、と
くに不満は無い。
上手くいかないときもあったがそれでもお互い高みには達してはいたし、ロレンスとしてはホロと肌を重ね、
その温もりを感じるだけでも十分だった。
もちろんロレンスだってまだ若い男だ。興味もあるし当然性欲もある。
ホロのような美しい娘が進んで相手をしてくれるのだから、文句を言おうものならそこらじゅうの男から顰蹙
を買うだろう。
問題は、その頻度だ。
とにかく多い。一日一回、毎晩ならともかく、食事の回数と同じなのだから呆れてしまう。
いくらなんでも身体が持たないというものだ。
朝、ベッドで目覚めると朝食前に一回。昼食後も部屋に戻って一回。当然寝る前にも一回、ないしは二回。
これが宿を取ったときの場合で、野宿のときはさすがに人通りの多さで回数は減るのだが、隙を見てはホロは
色々と仕掛けてくる。
昔聞いた話ではたまにそういう病にかかる女がいるという。
何という病名か覚えていないし本当に病なのかは怪しいものだが、いつも身体が疼いて仕方が無いので見境な
く男と交わったり自分で慰めてしまうという。
実は一度だけロレンスは、ホロがそんな病にかかったのかもしれないと本気で心配したこともあった。
だが、考えてみればホロはロレンスにだけ求めてくるのだから、見境なくと言うほどではない。
ホロが自分で慰めているというのもちょっと考えられない。
ホロの性格ならそんなことをするよりロレンスにそれを求めてくるだろうし、
明るいうちは服の上から胸を触らせながらロレンスのを手や口でしてくれるだけの時も多いので、肝心な行為
そのものにはさほど執着が無いのかもしれない。
執着があるとすれば、ロレンスとしたい、ということだろうか。
男としては非常に嬉しい反面、度が過ぎると逆に辛い。
ロレンスはホロに惚れている。惚れた男の弱みじゃないが、大抵のことは聞いてやってきたつもりだし、これ
からもそのつもりではいるのだが、今回だけはこっちの意見を通させて欲しいのが正直なところだ。
さりげなく横を見るとホロは何を考えているのか、琥珀色の瞳をじっと馬の尻に向けていた。
黙ったままのホロは狼の耳と尻尾にさえ目をつぶれば何処からどう見てもいいとこの、
そう、貴族の娘にしか見えない。膨らませた頬も逆に可愛さを引き出している。
可憐で清楚な雰囲気をこんなにも惜しげもなく出せるような容姿なのに、どうしてあんなにしたがるのか。
まったく女というものは分からないものだ。
そんな視線を感じたのか、ロレンスに向き直ったホロはにっこりと微笑んで小首をかしげた。
「……なんか腹立つんじゃが」
「き、気のせいだろう」
尖らせていた唇の代わりに鋭く尖った牙が覗いてるのを見て、ロレンスは慌てて視線を馬の尻に戻す。
「………ふんっ」
これ以上無いくらいの速さで顔を背けるホロを横目で見たロレンスは、ホロに気づかれぬように小さく笑った。
何と言うわけではないが、ふと、懐かしく感じてしまう。
ホロがこんなに不機嫌になったのは久々だ。別段、不機嫌なホロが好きというわけではないが、そんなホロを
懐かしく感じた自分が可笑しい。最近のホロは人前ならともかく、二人きりの時は滅多に不機嫌な顔は見せなく
なった。
あれだけ好きなことばかりしていたらそんな暇はないか。
そこまで考えたところで、隣のホロが急に立ち上がった。
「何をにやついておる!」
どすんっ、という音と一緒に凄まじい痛みがロレンスの足を走る。
「いってっ!」
「……そうかや。 ぬしはこのわっちに、おあずけをして楽しんどると。そういうわけなんじゃな?」
ロレンスの足を踏んだまま立ち上がると、今にも食いつかんばかりに牙を出した顔を近づける。
「ちっ違う!」
「じゃあ、どういうわけじゃ!」
「わかった! 教えてやるから、取りあえず足を下ろせ」
続きはまた今度っていうことで。
エロにならんかもしれん。
拝見させて頂きました。
エロ無しでも構わないといいますか、むしろこってりとした羊肉もいいがさっぱりとしたケバブも好きというかたまにはリンゴも食べたいななんてフォーウ!
とりあえず落ち着くんだ
意図が伝わらん
2人がやりまくってると想像しただけで(;´Д`)ハァハァ
人通りが少なければ馬車にのったまま対面座位で…
5巻の酒場の娘が良いナーとか思ってる俺は異端ですかそうですか
>>834 GJです。ホロの描写が巧みですね。伏線が随所に散りばめられているのもあって、wktkしています。
「男女の営み」と明言されるまで、釣りじゃないかと疑っていた俺orz
ところで保管庫が更新されていないような気がするのだが
5巻はフルールと酒場娘だろjk…
わっちるわっちる
続きがエロでも非エロでもwktkが止まらねぇと言わせてもらおう
843 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 16:33:13 ID:jm63JeEB
>>840 すいません…、PCがウィルスミスに爆撃されまして。
現在修理中です…。
今日辺りネカフェに行って更新してきます。
携帯用の保管庫のアドレスってありんすか?
>>844 atwikiなら元のURL踏んでも自動で携帯用の表示に飛ばされるんじゃなかったっけ
解決した。ありんがとす
なんだその言葉遣いw
阿倫がトス
鬼武者か
すまん、とりあえず誰でも編集できるようにはしてありんす。
リアルで今日引越し、しかもNet環境が無いところへ。
落ち着いたらネカフェ探して更新するつもりだが・・・、しばらく音沙汰無くなるかと思う。
どなたか、気まぐれな暇人音沙汰無い間更新してくださるとうれしんす。
早く更新できるよう、面倒すぐ片付けます・・・。
852 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 10:36:07 ID:oAHpB+eh
ジュワァ!
さてそろそろ1000に到達しそうなわけだが…
ええい、SSはまだかぁ!
言いだしっぺがとは言わんがの、あいでぃあなら誰でも出せるというものじゃ
例えばの…あの貧相な羊飼いや町娘、コル坊と遊ぶのも楽しそうじゃのう、くふふ
誰か荷馬車での対面座位SSを頼むでありんがとす
物語の世界観からしてエロくなくても良い気がしんす
わっちが延々と美味しい物を食べるSSじゃ…ダメかや?
857 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 17:16:39 ID:DQX720B+
わっちるわっちる
だが、どんなに食べても胸に脂肪がつかn…おや、誰か来たようだ
ホロって貧乳?
皆様の望む最高の大きさと形でございます
ホロは小さいのです、いろいろとw
>>856 料理が美味そうに書かれていて
幸せそうに食べていたらそれでもいい。
863 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 00:35:40 ID:a/x5+OgM
ん?
864 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 10:51:09 ID:+KEdCprD
何このエロパロ板にあるまじき雰囲気。
大好きなんだけどこういうの。
たまに、本社工場のほうがエロかったりするからな。
866 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 12:06:42 ID:1SjXifX6
真夜中。
「あ、あのロレンスさん。まだ起きてますか?」
と俺の腕の中で囁く可愛い女性。ローラか。俺は冷めた視線を向けることで返事の代わりとする
「ロレンスさん。えっと、その、あの」
話の途中で目が合うと、恥ずかしそうに顔を俺の胸に埋める。素直にかわいいと思う
「え、えっちしませんか?」
おずおずと上目遣いで尋ねる。しかも顔を赤らめながらという装備付き。かわいすぎだろう。何も考えずに口付けると同時に後悔する
「不合格じゃな」
唇を遠ざけながら静かに宣言する可愛い女性。俺の旅の伴侶。ヨイツの賢狼。そうホロだ
「よほどあの羊飼いが可愛いと見えるの。ん?」
「違うんだ。ただ俺は純粋にお前が」
「純粋?これがかや?」
ぎり、と先ほどの興奮で膨らんでいた俺自身をつまみ上げる
「罪には罰。浮気にはなんじゃろうな」
男の貞操帯などあったかの、などと続けるホロを無視し俺は抗議する
「浮気って何の話だ!俺は何も」
「浮ついたら浮気じゃ」
楽しそうに振れる尻尾を見つけ一応は安心するが俺は溜め息をつく
「わかった。何が欲しいんだ?」
そうこなくてはな、と嬉しそうなホロを尻目に俺はいつになったらこの賢狼に勝てるのだろうと涙を拭った
終
スルーされたら死にます。いや本当に
乙。だが途中から意味分からん。
全く >俺はいつになったらこの賢狼に勝てるのだろうと涙を拭った とかおかしいだろ。
ロレンスなら「俺はいつになったらこの賢狼に勝てるのだろうと肩をすくめ苦笑した」だろうが
870 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 12:40:34 ID:1SjXifX6
>>868分かりにくくてごめん
ホロがふざけてローラぶってたってことです
>>869原作買うよすまん
「いや、その…なんだ、ローラじゃなくてノーラな」と、ロレンスは肩をすくめ苦笑した
872 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 12:59:57 ID:1SjXifX6
もうスルーしてください死にます
これがいわゆる春ty(ry
構ってちゃんもいいところだな
18歳未満はさっさと死ねよ
最後の一行で自分も同類だとバラすのは何かの流行なのか?
ローラとか一瞬DQ1を思い出したわw
羊飼いはあんまり印象に無いな
このスレはいいな
作品の雰囲気的にSSに高い技術を要求されるからゆとりは入って来れない
その代わり更新が滅多に無い諸刃の剣
稚拙な文体でも構わないから、書いてくれるなら喜んで読むぜ、俺は
5月に新刊が出る様だが待ちきれずに裸で麦畑を転がりまわる毎日だしな
ホロ「わっちは子供が好きでありんす」
ロレ「まだ言ってるのか・・・」
ホロ「冗談ではないぞ。ぬしがその気ならわっちは・・・してもかまわぬ」
コル「・・・あの、するって何のことですか?」
ロレ「うお!お前、いたのか」
コル「それで、なにをしようとしてたんですか?」
ホロ「教えてやろう。男と女が一緒にいると、それはそれはおかしなことをするんじゃよ」
コル「それで、おなしなことって具体的になんですか」
ホロ「それは・・・なぁ、ぬしよ」
ロレ「!!」
ロレ「そんなことより、今日の晩飯、何が食べたい?」
ホロ「羊!」
コル「犬!」
ロレ「飯はローラで決まりだな」
千秋「ノーラだ、ばかやろう」
はいゴメーン
なんだこれw
コルは犬食べんのかよwww
赤白黒の順で美味いのか
そんなホロは嫌だなあ
>>878 書くときもいつも以上に気を使うから一度投下すると書く気が起きなくなるという、二次小説作家に辛い作品だよ
ローラ・ローラかとオモタ
若造と侮っていたものの数百年のブランクから不覚を取り同族に輪姦
縄で縛られ眼と口(ホロは耳も)を被われ放置
と今週は妄想の余地がある回だったな
ロレンスとノーラ死亡のお知らせか
後味悪すぎるw
つかアニメだけ見たらロレンスは駄目人間w
887 :
しっぽ:2008/03/19(水) 20:48:44 ID:FC+9Q+Je
USBを認識してくれねぇ!
すまん。
出直してくる。
しかし今回みたいのはロレンスじゃ手の打ちようがないからな
駄目人間認定は酷かも
小説だとロレンスも自分で認定してたけどね
ノーラ死亡のお知らせ
嫉妬してるホロさんが見たかったりするんだZE
基本的に自分以外の若い女とロレンスが話してると必ず嫉妬してる気がするw
意外と独占欲強いよなw
ホロにとってはロレンスの替りは一人もいないからな
アニメ派の人にはちと分からぬだろうが
5巻でロレンスとエーブが会話した後にホロが嫉妬しているし
酒場での娘との会話をホロに話した時の縄張り発言もあるよ
というかノーラにも嫉妬してたのが後で暴露されてる
今週分見終わったんでロレンス捕まった後のノーラの陵辱ネタ希望
ロレンスに嫉妬させようとして色々するんだけど以外にロレがシレっとしてて逆にやきもきさせられるホロたん希望
ロレはシレッとできないへたれだから難しいなぁ…
そこはほら経験からホロの揶揄にはもう慣れた的な感じで
いやむしろロレンスの場合は「気が付かない」の方がありそう
無い裏を読んでドツボに嵌ったりね
「……ぬしはときどき、駆け引きがすごくうまいんじゃが」
905 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 00:25:13 ID:c2W5V1vT
落書き:
ロレンス一行の泊った宿の主人の変態趣味、それは異教の偶像フェチであった。
(火刑台に予約席でもあるんじゃないか?w)
でもって、ホロの正体知って暴走っとw
いや、まあ宿屋の主人が禿げオヤジと確定した訳じゃないし。
906 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 02:40:36 ID:S1TBnJkR
907 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 02:44:39 ID:S1TBnJkR
駄作だがせっかくなので上げときます。
ぶっちゃけ
>>726内容とかの二番煎じみたいなタイミングの上げで申し訳無い(主に
>>726に)。
初作品なんで「…」の使用率高しww
908 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 02:46:03 ID:S1TBnJkR
「なぁホロ…お前、ヨイツの森へ着いたらどうするつもりなんだ?」
ロレンスは思い切って訊いてみた。
やはりホロは訊くべきか考えているのに気付いていたようだが、まさかこんな質問をされるとは思ってなかったらしい。
フードを外して空を見上げて睨んでいたホロは、驚いた表情をした後、ふてぶてしくこちらを睨みつけて訊いてきた。
「…いきなりどうしたのかや?」
いつもならココで「わっちのことを心配してくれてるのかや…?」などと言って上目遣いに小首をかしげて鎌をかけてきそうなものだが、ただ不機嫌に訊き返す返事しか返ってこない。
ヨイツに近づき到着まであと数週間となった今、ホロの様子がどこかおかしい。
会話をしてもどこか上の空で、余裕が無い。
だがこの事を指摘すればどんなしっぺ返しが来るか分かったものではないので今まで黙っていた。
だが、思い切って話を切り出しても生半可な返事だけ。
どうしたものかと考えて黙っていると
「ぬしが何を言いたいのかは分かっておる。じゃがそれを訊いてもは何か変わるわけじゃなかろ?」
少し意外な言葉に驚きながらも言葉を返す。
「だが…」
909 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 02:46:55 ID:S1TBnJkR
「きっとぬしはわっちのことを心配してくれてるのじゃろう…?」
さっきの問いにいつもなら返ってくるだろうと思ったものとほとんど同じ言葉。
だがその言葉を言ったときのホロの表情は、頭の中で思い浮かべた表情なんかよりもずっと儚く、どこか憂いを帯びて美しかった。
その表情を見てしまった瞬間にホロという存在が突然とても脆いものに見え、無意識に手が出て、その小さい肩を抱きしめていた。
「ふん、ぬしはつくづくたわけな雄じゃな」
その言葉にはっとして慌てた。
だが、さっきのホロの言葉と思わず見惚れた表情に嘘は無かったはずだ。
さすがに共に旅をした仲だから、なんとなくだが分かるというものだ。
「全くだな」
そう言って肩から手を離そうとすると、ホロは離しかけた手に自分の手を重ねて言った。
「もう少しだけ、このままでいてくりゃれ?」
これは鎌かけ。さすがに気付く。重ねられた手を無視して手を離すと、ホロはつまらなそうに頬を膨らませて
「この頃はぬしが罠の匂いを嗅ぎ分けるようになってつまらぬ」
と言った。
「あたりまえだ。誰かさんがそこらじゅうにばら撒いたおかげでな」
軽口を返すと
「まぁぬしもちょこっとだけ賢くなったのかもしれぬ」
などとぬかした。少し油断しただけでこれかと思い、ため息をつくと
「ほんとはわっちは怖い、というか嫌なんじゃ」
「なにが」と訊く前にホロは
「ぬしと別れねばならん」
と言った。
最後の言葉はただの照れ隠しだろうが、「怖い」という言葉は本当だろう。
故郷に帰ると誰も、それどころか何も無いなんてことも十分どころかむしろその可能性のほうが高い、なんて自分の身に置き換えて考えればとても耐えられるものではない。
しかもホロはその地で他の者の上に立っていたのだ。
逆に生き残りがいれば、ホロを頼ってくるのだろう。
あのなんだかんだでお人好しな狼の事だ、見捨てることなど出来ずにまた望まぬ地位に立つのだろう。
それをわかって戻ろうとするホロを、止める権利など無い。
だが黙って見ているには仲が親しすぎた。
一度は命やそれに等しい商人としての人生を賭けてまで守ろうとした大切な旅の連れだ。
「なぁ」と声をかけようとすると
910 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 02:47:19 ID:S1TBnJkR
「ぬしよ、もしわっちの予想とぬしの今言いかけた言葉が同じだろうと思うなら何も言わないでくりゃれ」
と先回りされた。だがその程度で躊躇していては始まらないと口を開くと
「そういえばぬしがわっちが好きじゃと言った返事をしとらんかったの」
あまりに唐突な話に驚いて訊き返した
「い、いきなりなにを」
「わっちはな、ぬしよ。ぬしに好きじゃと言われて本当に嬉しかったんじゃ。それこそ今まででどんな雄に言われたのよりも。こんな事をいうのも気恥ずかしいが…わっちもぬしが好きじゃ」
あまりの驚きに声が出なかったが、本気で言っていることだけは分かった
「でもいくらお互いが好いていようとわっちとぬしでは絶対に共には居続ける事は出来ぬ…じゃから、じゃからヨイツの森に着けばもうお別れじゃから…せめて着くまでの間だけでも出来るだけ近くにいてくりゃれ…」
まだ恥ずかしさからか頬が淡く朱に染まっていたが、その目は本気だったし、懇願するような色があった。
上目遣いのまま返事を待っているホロは、一人の少女に過ぎなかった。
もちろんホロの願いは聞き入れたいし、自分も望んでいた事だ。
しかし悩んだ結果、ホロの願いは断ることにした。
「ホロ、悪いが…それは出来ない」
911 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 02:50:22 ID:S1TBnJkR
とりあえずここまでで。続きは需要があれば書きます…
誤字脱字は優しい眼差しでスルーしてください。
あぁ、はやく続きをかくんだ
913 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 09:59:35 ID:S1TBnJkR
ただ申し訳ないが、非エロになってしまうかもしれん。エロと非エロどっちの方が需要高い?
絶対、続きを書くように!
両方、okなら両方が良いなぁ…
916 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 11:08:45 ID:S1TBnJkR
両方ってつまり2ルート書くってことか?
両方で良い!早く書くんだ!
早くしないと俺が葡萄酒片手に全裸で麦畑をごろごろする事になるぞ!
919 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 11:40:24 ID:S1TBnJkR
とりあえずエロ有りから書こうと思う。
>>918 全くだww
920 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 12:08:34 ID:S1TBnJkR
え〜、えっちシーン突入ちょい前まで書き上げたので上げとく。
今更な状況説明をするとシチュは宿の部屋の中です。
921 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 12:09:11 ID:S1TBnJkR
「ホロ、悪いが…それは出来ない」
するとホロは傷ついた表情の顔を伏せ、涙を堪えたのだろう、唇をかみながら顔を上げ目の端に涙を浮かべて言った。
「なぜじゃ?ぬしはわっちを好いておると言ったではないか!」
「あぁ。そう言ったし、今も思っている」
「なら…なら、なんでわっちの最後の願いを叶えてくれないのじゃ?ぬしよ、本当はわっちのことを嫌っておるのかや!?」
ホロはロレンスの肩を掴み、その少し赤みがかった琥珀色の瞳を涙で濡らしたまま、真っ直ぐにロレンスの目を見つめてそう言った。
「嫌ってなんかいない」
ありきたりな言葉しか返せない自分を不甲斐なく思いながらもそう返す。
「なら、どうしてじゃ…!?」
「お前が言った通り、その願いが最後だからだ」
「―っ!?」
「その願いを叶えたらどうなる?その願いを叶えて互いに笑って別れることなど出来るのか?お前なら俺なんかよりもずっと永く生き続けることが出来るから、その内俺のことなんて思い出だけの存在に変わるだろう。
でもな、俺は人だ。
人の命なんてお前より遥かに短命だ。
たったのあと数十年で俺はお前を思い出に変えるなんて出来やしない…ましてや忘れることなんて。
だからこれ以上親しくなったら、俺が辛いんだ。
だからお前の願いは受け入れられない」
922 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 12:10:01 ID:S1TBnJkR
するとホロは一瞬とても儚い表情をみせたがすぐにしゅんとして小さな声で言った。
「そうか…すまぬ」
「あぁ。気にするな。俺こそ、お前の願いを叶えてやれなくてすまない」
しばしの沈黙。なんだかいたたまれない雰囲気になってしまったのは自分の責任だと思い、口を開いた。
「さっきの願いは叶えられないが、他の事なら叶えてやろうと思う。何かあるか?」
するとホロはうつむいてベッドに座っていたが顔を上げると、とんでもないことを言った。
「じゃあ…じゃあわっちを抱いてくりゃれ?」
そう言ったときのホロはあまりにも妖艶だった。
煽情的にしなをつくったその肢体は艶かしく、その控えめな胸にも思わず目線がいってしまうほどで、すこし笑みを浮かべた口の、薄く開いて濡れた唇は堪らなく欲情を誘い、少し細めた琥珀色の赤みがかった目は吸い込まれそうなほど美しかった。
それらは理性を無視するのに十分な程にいままでの鎌かけのものなんかよりもずっと魅力的で、高潔さすらも漂っていた。
そして無意識に体が動き、気づくとホロの上に乗り、組み伏せていた。
ロレンスが慌てて離れようとすると、ホロはロレンスの背中に手を回し
「ぬしは人の命は短命だと言ったが、今さっきのぬしはまさしく獲物を狩る狼そのものじゃった
がの?」
そう言ったホロは口の端から鋭い牙を覗かせてにやっと笑った。
923 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 12:10:43 ID:S1TBnJkR
嵌められた、そう気づく前にホロはそのまま腕を引き寄せ抱きついてくると耳元で囁いた。
「ぬしの本性が狼ならわっちとも十分つりあう相手じゃ。じゃから…抱いてくりゃれ?」
あまりにも強引な言い分に思わず
「まるで悪魔の囁きだな…」
と呟いた。
すると顔は見えないがホロは悪戯に笑みを浮かべているのだろう、そのどこか幼さが残る身体から笑って震えているのが伝わり、ホロはまた耳元で
「その悪魔を好いていると言ったのはどこの誰じゃったかな?」
と言った。キリが無いので
「あぁ分かったよ。
分かったからそのことを言うのはやめてくれ」
と降参すると
「くふっ、ぬしは相変わらず可愛がりのある雄じゃ」
と言った。
924 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 12:15:32 ID:S1TBnJkR
上げてから気づいたが途中で屋外から室内に話が飛んでる…マジ死にてぇ
ゴメンナサイm(_ _)m
あードンマイ。
とにかく、最後まで書いてみることが重要だ。続きを待っている。
あと、分けて投下するにしても完結まで書いた後、一度全部読み直して見ると防げるよ
些細な事は気にせずドンドン書いてください。エロ・非エロ問わず。
ばさこん 更新じゃ。
928 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 21:02:03 ID:GPl4KRhD
親に止められたのでケータイからで
>>925 アドバイス感謝。初作品なもんだから慣れてなくて…
>>926 頑張るっす。
何故に全ageなのかw
>>928 他に比べてここは厳しい方だし長文叩きに会う前に先手
作品投下前に利用規約と他の職人さんの姿勢をよく見ておいた方が良い
どこかにまとめが合ったから検索して確認する宜し
>>930 675 636 [sage] Date:2008/02/21(木) 02:07:43 ID:RXF4JZLe Be:
下手れながら保管庫もどき作ってみました。
http://www5.atwiki.jp/spiceofwolf/ 何か問題点等ありましたらズバズバお願いします・・・。
すいません、まだ全作品終わっていませんが・・・、今日は寝かせて下さい・・・。
明日仕事が終わったら開始しますので・・・。
書き手様、読み手様、住民の皆様、今宵は満月です。
>>928 全部できてから投下始めるのは常識だと思うよ。期待してるが
936 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 02:33:56 ID:Vi0V2JH8
賢狼じゃなくて
愚狼ホロだなw
常識とは知らんかったの
とりあえずスレがもう落ちそうなんじゃが・・・
次スレは誰か立ててくれるんかの?
>938
まあ、「>928みたいなポカをしないように知っておいた方が良い事」という意味での常識だな。
書き手のローカルルールだけど
>935
別に最後まで書ききってくれれば
書いた分投下でも問題ナッシング
上下巻が嫌いな人もいるんだろ
とくに完結編がいくら待ってもry
えー、遅くなりました。無知な自分で申し訳ないっす。
age sageの違いすら知らなかったわけで…お恥ずかしい限りです。
>>935 申し訳ないです
>>940 ほんっとに申し訳ないっす
>>941 完結はさせます!(意地でも)
>>934 高○生です。言って良いのか分からんがw
18ですのでご安心を…
勝手な都合でスイマセンが、書きあがっていないのを逆手にとって
あの稚拙な文を読んでいただいてる方々にアンケートを…
Q.ホロは処女なのか否か?
えっちシーンの終わり方で思考が泥沼化してるのでぜひご協力をお願いします
>943
一言だけ。書いてくれるというのは有り難いが半年ROMれ。話はそれからだ
あと全レスも勘弁な
わかりました。
とりあえず書き上げるまでは読みに徹しようと思います。
>944
アンタの好きなほうで構わんと思う
処女で痛がって致した後に拗ねながらも甘えるのもよし
非処女で「嫉妬したかや?」とロレンスをからかいながら抱きしめるもよし
でも俺は処女ファンタジーが好きさ!
>947
別段構わんとおもう
>>944 俺は正直処女つーか純な人のが好きだが残念ながら処女とヤったことはありんせん。つーか俺なら女の子にそんなこと聞けん。
ssの雰囲気で決めたらいんじゃないすか?
初めてがロレなのも初々しくて良いし
遠い昔の恋人を思い出してセンチになったとしてもそれはそれで。
どっちにせよロレにビシっと決めてはほしいですね。
書き上げたので一気に上げます。
>>923の続きからです。
とりあえず話を逸らせたが、この状況がかなり危ういものであることに変わりはない。
もしここでホロに本気で求められたら自制心であの衝動を抑えられるとはとても思えない。
どうしたものかと呻いていると、ホロがそれに気づいたのか体を離し、眉をつり上げて不機嫌にこちらを睨みつけて言った。
「もしや今更この場からどうやって逃げ出そうかなどと考えているわけじゃあるまいな?」
図星なので返す言葉が無い。だから背を向けることにした。
「もし逃げたら…ぬしを食い殺してしまうやもしれん」
どきりとしてホロを振り返ると、その眼は狼のそれに変わっていた。
背筋に冷たい汗をかいて固まっていると、ふっと目に柔らかさが戻り、呆れたようにこちらを見ながら
「全く、ここまでわっちに言わせておいて逃げようとするなどたわけもいいところじゃな」
と言った。
確かに見方によっては全くその通りなのだが、こちらにも言い分がある。
男女の契りを交わすなど親しいにも程があるし、それになおさらホロを強く思い出してしまうだろう。
しばらく黙っているとホロは怒ったらしく声を荒げて言った。
「さっさとせぬかこのたわけ!」
びくっとしてまた後ろを振り向くと、ホロは一糸纏わぬ姿でそこにいた。
顔は怒っているが頭の上の耳を除けばどこかの貴族の令嬢のように整った顔立ち。
全ての均整がとれた肢体。
そして控えめだが見た目に相応な可憐さを感じる胸。
そしてその人ならざるものの象徴である見事な毛並みの尻尾は、表情とは裏腹に不安そうに揺れていた。
その光景に思わず息を呑むと不機嫌さがさらに悪化して睨みつけてきながら言った。
「何か言う事があるじゃろう?」
「綺麗だ」
「ま、ぬしにしては素直で及第点かの」
ひどい言われようだがさっきの感想は事実だ。
ほかに言いようが無いが、綺麗だった。
ホロは自分の座っている横を叩いた。
どうやらここに座れという意味らしい。
反抗すれば本当に食い殺されかねないのでおとなしく座ると、ホロはおもむろに動いて膝の上に座ってきた。
「なっ!?」
「いまさら何をうろたえておる。ぬしはもう少し黙っておれ」
そう言うと向かい合って膝に乗ったホロの顔が近づいてきて、なにか考える前に唇が触れ合った。
初めて触れたホロの唇は、とてもやわらかく、温かかった。
もうこうなったらどうにでもなれとその感触を楽しんでいると、ホロの口の中はどうなのか気になったので、舌を入れてみた。
するとホロは
「んっ!んふっ…」
と驚いたようだがすぐに慣れてきたらしく、舌を絡めてきた。
ホロの唾液はほのかに甘みのある味がした。
しばらくお互いに舌を絡めあっていたので、こちらから口を離すと糸が出来て、切れたあとホロの身体に垂れた。
しかしホロは気にも留めずどこか惚けたようにロレンスを見つめていた。
そのまましばらく見つめ返していると、我慢できなくなったのか
「ぬ、ぬしよ、その…続きを…してくりゃれ?」
「続きって何を?」
いつも悪戯されっぱなしなのも癪に障るのでたまにはいじめてやろうと意地悪をしてみる。
「だから、その、なんじゃ…」
もどかしそうに口ごもって俯いて恥ずかしがっているホロは可愛かった。
それに本当は裸で膝の上に座ってきているおかげでホロが今のキスで少し濡れてきているのにも気づいていたが、あえて気づかぬふりをした。
「ぬしがそんなに意地悪だとは思ってなかったでありんす…」
さすがにこれ以上やると怒られそうなのでホロの拗ねた様子に少し笑ってしまったが謝った。
「悪かったよ」
「本当じゃ」
「だから悪かったって」
「ふん、どうせたまにはいじめ返してやろうとか考えておったのじゃろ?」
「い、いや…そんなことは」
「やさしくしてくりゃれ?」
そう言って胸を片腕で隠したホロは可憐で、清楚だった。
自分でも顔に血が上がっていくのが分かる。
するとまた嫌な笑みを浮かべて
「わっちをぬしが出し抜けるとでも?」
こればっかりは黙るしかないので無視してお望み通り続きをすることにした。
まずホロをベッドに横たえる。
抵抗するかと思ったが素直に身体をあずけてきた。
そして胸の上のあたりから鎖骨に沿って舐め上げた。
「んんっ…んぁ…くふぅ…ん」
「やっぱり感度が良いな」
「な、なにを言って…ひゃうん!」
舌を離し、手でホロのやわらかな胸を揉みだして少ししてから手を離し
「んくぅ…んんっ…んぁ…はぁ…はぁ」
「これで良いか?」
と訊くと
「も、もっと…してくりゃれ」
と微かな声で言ってきたので
「わかった」
と返す。
そしてさっき胸を揉んだときにしっかりと自己主張していた胸の先端を摘みあげた。
もう片方は口に含んで舌で転がしたり弾いたりして弄ぶ。
「んぁ!!くふぅ…んんっ!あんっ!!」
「かなり敏感だな」
「いきなりこんなことをされれば誰だって…んぁぁ!」
どうやらホロはかなり感じやすいらしい。
だいぶ下も濡れてきたようなので胸から腹へと舌を這わせていく。
身体を反らせてよがっているホロは肌が伝えてくる感覚のおかげで、こちらの思惑に気づいていないようだ。
ようやく目的地に着いた。
まだその若い同様にほんの少し毛が生えている程度の記憶のものに比べまだ幼いホロの秘裂は、指で広げるとねっとりしたものが出てきた。
まずは一舐め。
指で触れただけで声を上げていたホロは舐め上げた瞬間によがっていた。
無視して舌で内腿を責め続けるとホロはもう限界だったらしく
「んはぁっ!んんっ…くふうっ…ろれ、んす。も、もう、らめっ!あんっ!きゃううっっ!!」
最後の一舐めで嬌声をあげて大きく反るとそのまま動かなくなったが、少しすると荒い息をついて潤んだ瞳で見上げてきた。
その光景に思わず見惚れると
「むぅ、何じゃその目は…」
「いや、今のお前がなんだかエロ…イタッ!なんで叩く!?」
「ぬしはこういう場になると性格が変わるのかや!?」
「へっ?」
「へっ?じゃない!人に恥ずかしい思いをさせおって…だいたい他にも言い方ってものが…」
「なんか言ったか?」
「なんにも言っとらん!」
「そ、そうか」
するとホロは寄りかかってきて、ベッドに仰向けに倒された。
そしてロレンスの胸の上に手を置いて、こちらを見下ろした顔はさっきとは変わって妖しい笑顔だった。
「まぁ良い、わっちだけがやられても意味が無い。今度はぬしの番じゃ…くふっ」
思わずつばを呑むと、ホロは慣れた手つきでズボンを下げていく。
すると今までの行為で十分に反応していたモノが出てきた。
「ふむ、まぁまぁじゃの」
「まぁまぁって…誰と比べてだ?」
「聞きたいかや?…そんな怖い顔をするでない。人の姿で誰かと交わるのは初めてじゃからな。狼と比べて、じゃ」
「狼とは比べないでくれ…というかお前人間と交わるのは初めてなのか!?」
「うむ。それがどうかしたかや?」
「それは聞いてないぞ…なぁホロ、やっぱりやめ…うぉっ!?」
「ぬしは少し黙っておれといったじゃろう?」
ホロはいきなりぺろりと舐めてくると、そのまま咥えた。
ホロの口の中は熱く、舌の刺激が快感を送ってくる。
さらに手の刺激が加わって、普段感じない心地よさが押し寄せる。
「お、お前ほんとに初めてか?」
「わっちは賢狼ホロ。賢さとは知識を行動に移せることじゃ」
「それとこれとは違う気が…うっ!」
「そろそろじゃな」
その快感に身を任す。
「やばい、ホロもう…!」
「けほっ、少し苦いの」
そういって飲み込んだ後に舌なめずりをする姿は狼というより雌の姿だった。
「よし、次は契りじゃ」
「まってくれ、まだそんなに早くは持たない…」
「むぅ…ならこれでどうじゃ?」
ホロは頭を逆にするとロレンスの上に馬乗りになりお尻をロレンスに向けて振ってみせた。
まぁ情けない話だが結果から言えば効果は抜群だった。
「準備よし…と。はやくせんか」
「ほんとにするのか?」
「当たり前じゃ」
躊躇しているとホロは痺れを切らしたらしい。
いきなり立ち上がると言い放った。
「これはわっちの望んだことじゃ。その望みを叶えてくれぬなら…ぬしを恨む」
「わかったよ」
「わかったなら良い、早くせんか」
とびきりの笑顔でそう言った。
ホロは自分の笑顔を見たことがあるのだろうか。
その笑顔は金で買える様なものでは無かった。
「もういいか?」
自分の分身をホロにあてがう。
「自分では分からんが…よい」
「じゃあ、いくぞ?」
ゆっくりと中に挿していく。
「―ッ!!くぅっ!人は狭いの…」
「大丈夫か?」
「つ、続けてくりゃれ」
出血は無いようだがかなり苦痛を伴っているようだ。
やはりやめとくべきだったかなと思っていると、ホロが声をかけてきた。
「ぬしよ、少し動いてみてくりゃれ?」
言われた通り動かすと最初は痛がっていたが徐々に喘ぎ声が混ざってきた。
「んっ、んふっ…ふぁっ!くぅ…」
動きを激しくすると声が大きくなる。
「んっ!んっ、んんっ!きゃうっ!!っもうらめぇぇ!んあぁぁぁ!!」
「くっ、ホロ、俺もっ!」
直前で引き抜きシーツが汚れた。
ホロに問いかける。
「これで満足か?」
「はぁ、はぁ…まぁ、の」
結局その後は疲れ果てて二人で寝てしまった。
朝。
起きるとまだ隣でホロが寝ていた。
呼吸に合わせて耳が揺れる。
その安らかな寝顔に思わず微笑んで鼻の頭を触ると、くすぐったそうに顔を振ってまた熟睡し始めたので、起こして朝食をとるために宿の1Fに降りる。
すると他の宿泊客が皆顔を赤らめて目線を逸らす。
どうしたのかと思っていると宿主に声をかけられた。
「おはようございます。よく眠れましたか?」
「おかげさまで。それが何か?」
「いえ、なんでも。ところで昨日はお疲れでしょうからもう一泊なさってはいかがですか?」
「え?昨日はどこにも出かけてませんが―ッ!?まさか!」
客のおかしな態度。宿主の意味深な発言。まさかと思いホロを見た。
するとホロは宿主に向かって平然と告げた。
「うむ、もう一泊しようかの」
「ま、まて、まさかお前全部分かってて!?」
「なんの話じゃ」
どうやら昨日の一連の騒動は宿中に丸聞こえだったらしい。
「ぬしは少し黙っておれと言ったはずじゃが?」
ため息しか出ない。
「お前これからどうするつもりだ?」
「しばらくここに泊まる」
「その後は?」
「ぬしと一緒に考えればよい」
「…そうだな」
いつからこんな楽観的な考え方をするようになったのかと自分で疑問に思ったが、やはり隣にいる相棒のせいだろう。
きっとこの旅の最後までコイツに振り回されるのだろう。
だがそう思って出てきたのはため息ではなく笑いだった。
もしかしたら笑ってたびを終えることも出来るかもしれない。
そう思った。
〜FIN〜
読んでくれた方。
駄文にお付き合いいただいてありがとうございました。
最後はもうぐだぐだで…申し訳ないです。ホントに。
「意外と書けんじゃね?」とか調子に乗って書くのはもうやめます。
反省
えっちシーンがすごくむずかしかったデス。
やっぱオレには書けねぇや…皆さん上手いです。
つーか無意味な一行空けやめれ。
俺はセリフの前後に改行入れるぜ?
その方が読みやすいからな
と、言ってもセリフを少なめにして描写を多めに書くようにしているからなのだが
セリフが多いの時は改行しないほうがオススメだぜ
>>962 参考になります。書いてるときに自分が読みずらいので改行していただけなんですが…
今後もしまた書くことがあれば意識したいと思います
964 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 16:02:26 ID:NPM4ndsV
駄文ですが・・・。
古くてどことなくカビ臭い宿屋の一室にロレンスとホロはいた。
部屋にはベッドが二つ並んでいるだけで家具などはない。ベッドの間には錆びた燭台があり、燭台のロウソクに灯る火だけが唯一のこの部屋の明かりだった。
入り口から見て手前のベッドにロレンスが、奥の窓際のベッドにホロが、それぞれ疲れきった様子で横たわっている。
思い返すと散々な一日だった。
次の目的地の街までもうすぐだというのに、午後から降り始めた大雨のせいでその街に続く唯一の道が土砂崩れで使えなくなり。仕方ないので来た道を戻ったが雨のせいで野宿もできないので、昨日泊まった宿屋にまた泊まるハメになってしまったのだ。
雨に濡れたうえに今日は一日歩き続けだったので、ロレンスもホロも疲れきっていて、いつも寝る前にする会話はなかった。
「ホロ、そろそろ明かりを消してもいいか?」
ロレンスは上半身だけ起こし、ホロに聞いた。
「よいぞ・・・。ぬしよ、良い夢を・・・・」
「ああ・・・お前もな・・・」
ホロはこっちを向きもせず、最後まで壁を見たままだった。
ロレンスは、二つのベッドの間にある燭台のロウソクの火を一吹きで消した。
「おやすみ・・・ホロ・・・」
ロレンスは布団の中で小さく呟いた。
965 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 16:07:47 ID:NPM4ndsV
と、布団に入ってから数時間が経ったがロレンスはなかなか寝付けずにいた。
それもそのはず・・・。部屋に入ってからすぐにロレンスとホロは濡れた衣服を脱いだ。が、その時に偶然にもロレンスは、ホロのツンと膨らんだ胸とうっすらと毛の生えた秘部を見てしまい、不覚にもそれからずっと悶々とせざるをえなかった。
当然前にも見たことはあったが、ここ一週間ほど自慰をガマンしていたので、健康な男子であるロレンスの股間ははちきれんばかりに勃起し、布団に入ってもなかなか寝付けずにいたのだ。
(これは抜かないと寝れないな・・・・)
そう考えるとロレンスはホロのほうを横目で見た・・・。
ホロは壁のほうを向いてる。かすかに寝息が聞こえるので、おそらく眠っているのだろう・・・。
ロレンスは慎重にホロが寝ているのを確認してベッドから起き上がると、ホロから死角になるように、ベッドに背中をもたれかかるかんじで床に座った。
(早めに終わらせよう・・・。ん?あれは・・・)
と、ふと顔を上げると・・・。部屋の端に散乱しているホロの服が目に入り、一瞬不埒な考えがロレンスの頭をよぎった。
(お、俺は何を考えているんだ・・・)
966 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 16:11:52 ID:NPM4ndsV
ロレンスは見えない何かに引きずられるように部屋の端まで行くと、ホロの生乾きの服を手にとった。
まじまじとそれを見つめていると甘酸っぱいリンゴのような匂いがロレンスの鼻腔をくすぐる。
(ホロの匂い・・・)
その時ロレンスの中に何かが吹っ切れた。
ホロの上着とスカートを掴むと、顔をうずめるようにして一心不乱に匂いを嗅ぎはじめ、ベルトを外しズボンと下着を下ろすと、さっきよりも硬くなった自分のモノをしごき始めた。
(俺は変態か・・・・)
「う・・・くっ・・・」
下半身をめぐる快感の波に思わず声が漏れる・・・。
(こんなところホロに見られたら・・・考えたくないな・・・)
967 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 16:19:29 ID:NPM4ndsV
ロレンスが自慰にふけっている時・・・・。
(な、なななな!ナニをしているのじゃ!ぬしよ!)
かすかなうめき声に目を覚ましたホロは現状がイマイチ理解できなかった。
(そりゃわっちだって、雄がそういった性欲処理をするのは知っとるが・・・。よりにもよってわっちの服の匂いを嗅ぎながらとは・・・)
ホロは布団の中でため息をついた。
(まぁこういったことには触れぬほうがよいか・・・。忘れることにしよう・・・。じゃがぬしよ、わっちに一言相談でもしてくれたら・・・そのなんじゃ・・・。手伝わんこともないんじゃが・・・)
そして悶えるように身をよじると、自分の股間が湿っていることに気づいた。
(わっちだって寂しい時ぐらいありんす・・・・)
少しだけ心の中で言い訳して湿っている秘部に触れた。
「んっ・・・・・」
ホロは布団をかぶり、なるべく声を抑える。
割れ目に添ってなぞっていた指で今度はひだを開き、少し硬くなってきたクリトリスを剥いてつまむ。
「ひゃんっ・・・」
快感に思わず声が弾み、布団の中にくちゅくちゅといういやらしい音が響く。
968 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 16:51:51 ID:NPM4ndsV
「んっ・・・あっ・・・」
(なんじゃろうか・・・いつもより気持ちよい気がする・・・)
「ホロ・・・ホロ・・・」
もう相棒は達しそうなのか荒い息遣いで自分の名前を呟いている。
「ぬしよ・・・ぬしよ・・・」
それに答えるようにホロももうすぐ達しそうだった。
「ホロ・・イクぞ・・・!」
「ぬしよ・・・!いっぱい出してくりゃれ・・・!」
イクと同時にホロの体は激しく反り返り、二人は同じタイミングでイってしまった。
「え!?ホ、ホロ・・・?起きたのか・・・?」
ホロが起きていたことに気づいていないロレンスは慌てて振り返るが、ホロは相変わらず壁のほうを向いている。
「き、気のせいか・・・」
ロレンスは早々と飛び散った精液を処理して、布団に潜り込んだ。
(危ない・・・。わ、わっちとしたことが・・・・思わず声を出すほど乱れるとは・・・)
ホロは布団の中でひとり赤面した・・・。
969 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 16:53:03 ID:NPM4ndsV
翌日――。
外はまだ雨が降っていた。
ホロが窓の外を見ていると部屋の扉が開き、ロレンスが戻ってきた。
「どうじゃった?」
「ダメだな。今日もこの街で足止めだ・・・。雨のせいで復旧作業が遅れているらしい・・・」
と言ってロレンスはため息をついた。
「それは好都合じゃ」
「へ?」
ホロはベッドから起きるとすぐにロレンスの前まで来て、背伸びをしロレンスに顔を近づけた。
「な!?ホ、ホロ!?」
「昨日はずいぶんとお楽しみのようじゃったな?」
「や、やっぱり起きて!?むぐっ・・・!」
言いかけたがホロの唇がそれを塞いだ。
しばし時間が流れ、ゆっくりと二人の唇が離れる。
「ホロ・・・」
と今度はホロの指が唇を塞いだ。そして赤面しながら・・・。
「ぬしよ・・・。そ、その・・・今夜はわっちも誘ってくりゃれ・・・?」
〜Fin〜
駄文すみませんでした・・・m(_ _)m
>969
あまーいそしてえろーい。もちろん翌日の晩のも書いてくれるんだよな
>970
あまり自己主張の強い奴は書き手読み手問わずウザがられるぞ
あと、>950が次スレたてるのは如何か
972 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 19:18:28 ID:NPM4ndsV
>>970 ありがとうございますw読み返すとあんまりエロく書けてない・・・orz
>>971 またネタが思い浮かんだら書きたいと思いますw
こういうのがコテトリするとヤバイよなwww
あまいよ〜糖尿病になるくらい甘いのが好きなおれにはうってつけだね!GJ!
>>960 なんか不評みたいだが俺はあなたの作品好きですよ
>>971 俺は950なんだがスレ立ての仕方がわからないんだ。すまん
とにかくsageろ
話はそれからだ
977 :
971:2008/03/24(月) 20:59:21 ID:yspI3Rn3
仕方ないので、言い出しっぺが携帯で頑張ってみる。
あと言い忘れてたけど、>960嫌いじゃないぜ
梅