「…今日の晩飯、コレだけ…?」
食卓を見てガックリとする俺
「当然です、ご主人様。本日の摂取カロリーは既に規定値を超えております。本来なら晩御飯に摂取するカロリー等無いのですが…」
俺の体調管理をしている猫子が冷たく言い放つ
「俺、そんなに喰ったっけ…?」
「お昼にメガバーガーを食されてたではありませんか。あれ一つでどれだけのカロリーになるのかご存じでしょう?」
…バレてたのね…
「でもな、いくらなんでもご飯一杯と梅干しじゃ、ハラ減って死んじゃうよ…」
「ご心配なく。それだけの脂肪があれば問題ありませんから」
猫尾は俺の見事な三段腹をつつきながら言い放つ
「そーいう問題じゃねーよー、腹減って死にそうだよー」
ジタバタとだだをこねる俺
「もう…しょうがないですね…」
そう言って台所へと向かう猫子
何かを作ってくれているようだ
「今日はホントにこれで終わりですよ」
「おおっ!そうめんだー!」
「…冷やむぎです」
「どっちだっていいじゃん。いっただっきまーす!」
まだ物足りない気もするが、とりあえず腹減って寝られないような事態は避けられた
「…あの、ご主人様…」
「あ…ああ、美味かったぞ、ごっそさん」
「お粗末様でした…そうでなく」
「ん?」
「ご主人様、どうかお体を大事になさって下さいね。でないと私は…」
「あ、ああ。大丈夫さ、もし俺が倒れても、妹がお前のメンドウくらい見てくれるさ…って、猫子?」
俺は驚いた
「ご主人様にもしものことがあったら、私は…私は…」
猫子は泣いていた
その大きな瞳からは涙が止めどなく流れていた
「大好きなご主人様の居ない世界なんて、考えられません…」
俺はつくづく自分の馬鹿さ加減を呪った
猫子はこんなにも心配してくれてるのに俺は…
「だっ、大丈夫だって!ホラ!俺はこんなに元気だぞ!」
ブンブンと手を振りアピールする
「あっ、申し訳ありません、余計な事を…」
「いや、心配してくれる人がいるってのも、いいもんだな」
俺は猫子の頭を撫でながら言った
「あっ…ご主人様…」
目を細め、小さくゴロゴロと喉を鳴らす猫子
…こういう時だけは猫っぽいな
「さーって、風呂でも入って寝るか。猫子、一緒に入るか?」
「え…あ、はい」
顔を真っ赤にしながら応じる猫子
そして俺は猫子と共に、過剰摂取したカロリーを消費した…
「おはよー」
「おはようございますご主人様。朝食の支度が出来ております」
昨日あんなに頑張ったのに元気なヤツだ
…って!
「おい猫子、今日の朝飯こんだけ?」
食卓にはご飯と梅干ししか無かった
「昨日過剰摂取したカロリーを考えると、これ以上増やせません」
「昨日あんなに頑張ったのに…」
「あの程度じゃ全然足りませんよ。それと今日からは歩いて駅まで行って下さい」
「マジっすか?」
「マジです」
とりあえず書いてみた
が、神姫関係無い気がする