武装神姫でエロ妄想をしてみるスレ 第六段

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416名無しさん@ピンキー
「ねここ可愛いなぁ」
「……」
俺の声に、我が家のマオチャオタイプ『猫子』がクレイドルから身を起こす。ちりん、と赤い首輪についた鈴が鳴る。
さっとディスプレイを一瞥。スレ内容を一瞬で読み込んで、こちらに視線を移す。無表情とも違ういつものどこか醒めた顔。
「……えーと、俺も猫子と一緒にご飯たべたいなーとか?」
ふっと視線をはずして溜め息。その口元には苦笑。
「それはフィクションです。残念ですが、2036年の科学技術をもってしても神姫に食事を摂る機能付加は無理です」
くっ、この子はオーナーの浪漫というものを理解してくれない。フィクションだっていいじゃないか。
「なんですか、またロマンとか考えているんですか? 無理なものは無理です。そんな鉄腕アトムのようなことはできませんよ。メルヘンやファンタジーじゃないんだから」
うちの子はなんでこんなにクールなんだろう? マオチャオタイプってもっとこう……自由人じゃないの?
と、俺の心を読んだのか、またもや溜め息。
「すべてのマオチャオ型が○○なのだ、なんて言うと思っているんですか? それとも○○にゃんとでも言いますか?」
にゃん、も外道神姫ねこにゃんみたいでいいなぁ。
「オーナー?」
「え? ああ、うん。マオチャオタイプにも色々いるのは分かってるさ。まあ、うちの猫子が一番可愛いんだけど」
「──っ!?」
さっと横を向く猫子。ちりん、と鈴が鳴る。
おおー、顔が赤い。なんというか、うちの子はストレートな言葉に弱いなー。
「というわけで、我が家は我が家なりにキャッキャウフフしようか」
取り出したのはネコジャラシ。猫子の前でふりふり。
「……」
おおー、しっぽがピーンとたってますな。ネコジャラシの動きにつられて猫子の首もふりふり。鈴がちりん、ちりん。
「……ま、まあ、それがオーナーのロマンというのでしたら、たまにはいいかもしれませんね」
ふりふり
ちりん、ちりん
こうして我が家の夜は更けてゆくのである。

おわれ