【涼宮ハルヒ】谷川流 the 45章【学校を出よう!】

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893国木田の乱交:2007/04/16(月) 02:20:22 ID:CwV6GYb6
ふと気づくと、俺は見知らぬ部屋に居た。
頭を振って思考を回復させる。俺の記憶が正しければ、いつものように部室で古泉と将棋を指していたはずだ。
その後朝比奈さんのお茶を飲んで……。
そこで俺の記憶は途切れている。ということは、だ……。
俺は部屋を見回した。予想通りの人物達が集結しているのを発見する。まったく勘弁してほしいもんだね。

俺はつかつかとそちらへ向かう。歩いていた途中で気がついたが、ここはラブホテルのようだ。
丸見えのシャワールームや回転ベッドを見れば誰でも気がつくだろうがな。

その回転ベッドの上でたむろっている連中に、俺は声をかける。
「……今回の言いだしっぺは誰だ?」
「何の目的でこんな所へ連れてきた」とは言わない。言わなくとも分かっているからだ。

俺の問いに、全く悪びれた様子も無く元気に手を挙げたのは国木田だった。
「ごめんねキョン。悪いとは思ったんだけど、ボクも我慢出来なくってさ……。」
恥ずかしそうに笑いながら国木田は言った。国木田、その仕草は中々可愛いと思うしグッとくるものもあるが、だったら普通に誘えよ。
何も人をさらってラブホに連れ込むことはないだろう。しかもこんな大勢で。AVか何かの撮影だと思われてるぞ絶対。

「うるさいわよキョン! 大体何! アンタは可憐な女の子に、『これから一発やりたいからアタシとラブホへ行ってくれない?』とかって
 言えっていうの!? アンタがそこまで外道だとは知らなかったわ!!」
誰もそんな下品な誘い方をしろとは言ってないだろ。頼むからもう少し優しく喋ってくれ。ベッドの中ではあんなに従順なのに、何で普段は
こんななのかね。

しかし毎回誰かが俺とヤリたくなる度にSOS団全員(古泉除く)で絡みまくるってのはどうなのかね。ソドムやゴモラ並に爛れまくった
生活と言えなくもないな。
「でも仕方ないです……。みんなキョン君のことも、SOS団のみんなも大切なんですし……。どうせなら、やっぱり皆で幸せになった方が
 良いじゃないですかぁ。」
そう言って俺を潤んだ瞳で見上げる朝比奈さん。それだけで俺の股間の波動砲にエネルギーが充填され始める。
全く貴女の愛らしさは犯罪級ですね。でもお願いですからお茶に睡眠薬を仕込むのは勘弁して下さい。素直にお茶を楽しむことが出来なく
なってしまいます。

まぁ睡眠薬を飲んだからといって、大の男をここまで運ぶのは容易ではない。お前も色々したんだろ長門?
俺が目で問うと、長門はミリ単位ではあるがしっかりとうなずいた。何故か、何か大きな仕事をやり遂げたかのような、誇らしげな顔を
している。お前の感情表現が増えているのは嬉しいが、こんな所で余計なことを覚えるようなことはしなくて良いんだぞ。
894名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 02:21:13 ID:CwV6GYb6
「ところで古泉はどうした?」
俺は国木田に尋ねた。まさかとは思うが途中参戦なんてされたらたまらんからな。
「うん、彼ならキョンをこのホテルへ運ぶのを手伝った後、用があるからって帰ったよ。『僕には僕でやることがありますから』
 って言ってけど。」
あいつのやることねぇ。どうせロクでもないことなんだろうが。

さて、ではお邪魔虫が来ないのは分かったことだし、さっさと始めるか。正直、こんな連れ込まれ方をされたのにあっさりと行為を行なおう
とするのは自分でも人としてどうなのかとも思うが、慣れちまったもんは仕方が無い。それに、俺もやっぱり若いしな。

ブレザーを脱ぎながら国木田を抱き寄せる。国木田の瞳は劣情で潤みきっていた。軽くキスをしてやっただけで、腰が砕けてしまう。
「はあぁ……。キョン……もっとぉ……。」
国木田はうわ言のように俺を呼びながら、体、特に股間を俺にこすりつける。
国木田の体は凹凸が少ないが、それでも女の子特有の柔らかさはしっかりと備わっている。胸をもみながら深いキスをしてやると、国木田は
歓喜のあまり、身を震わせた。

俺と国木田が絡んでいる中、ハルヒ・朝比奈さん・長門は制服を脱いで下着だけになっていた。
そしてこれもいつものことだが、俺と国木田の服を脱がせていく。これは暗黙の了解のようなもので、俺と、最初に絡む人の服は他の人が
脱がす、というものだった。ちなみにこのあたりからハルヒは少し大人しくなる。今も、俺の制服を大事そうに抱え、皺にならないように
畳んでくれている。

そのいつもとのギャップに見とれていると、舌を噛まれた。視線を国木田に戻すと、恨めしそうな瞳を向けてくる。
ボクと愛し合っているのに他の女性に気を取られるってどうなの? と目で語っている。
お詫びの意味も込めて、ブラだけになった上半身、その背中をつっと撫で上げてやる。
それだけで国木田の瞳は再び桃色に染まる。膝が笑い出し、立って居られなくなる。本当に感じやすいなお前は。
「だってぇ……キョンなんだもん……。キョンだから、ボクはこんなにエッチになるんだよぅ……ボクがいやらしくなるのは、
 キョンの前だけなんだから……!。」

そんなことを言われたらスイッチが入ってしまうじゃないか。俺は国木田をベッドに横たえると、その体にむしゃぶりついた。
「ああっ! キョン! もっと……ボクを貪って! 汚してぇっ!!」
国木田はシーツをつかみながら乱れる。髪を撫でながらキスをし、そのまま首・鎖骨と下がっていく。胸を揉みながら、触るか触らないか
という愛撫を乳首に加える。綺麗な桜色をしたそれは、健気なくらいにいきり立ち、精一杯の自己主張をする。頃合を見計らい、思いっきり
吸い上げると同時に片方の乳首をつねりあげる。

「ひっ! ひぎいいいいいいいいっ!!」
まるで感電したかのように国木田の体が震える。既に露わとなった股間からは、潮が激しい勢いで噴出し、俺の下半身を濡らした。
「あっ? ボ、ボク……またやっちゃった……。」
国木田は震えだす。俺の下半身を自らの潮で汚してしまったという事に対する恥ずかしさと申し訳ない気持ち、そして、それによりこれから
加えられる俺からのお仕置き。それらへの畏れと期待から、国木田の瞳は震えていた。

「そうだな、またやってしまったな国木田……。それじゃあお仕置きだ!」
俺は他の三人にうなずきかける。他の三人もうなずきかえすが、その目は全員情欲の炎に彩られていた。
895名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 02:22:15 ID:CwV6GYb6
まず、ハルヒがディープキスを敢行する。舌を深く差し入れ、国木田の口腔内を思う様に蹂躙する。国木田が少し苦しくなって離れようとしても
それを許さずに顎をつかんで離さない。二人の唇の間から幾筋も垂れる唾液がエロい。

次に朝比奈さんが胸に吸い付く。更に、自らの豊満なお胸を国木田に押し付ける。同性同士とはいえ、やはりその巨乳の感触は気持ちよいらしく、
胸を吸われ、いじられる度、また胸を押し付けられる度に、国木田は背中を弓反らせる。

そして俺。俺は国木田の股間に吸い付いている。とめどなく溢れる愛液を飲みながら、国木田の急所を責め立てる。クリトリス・膣を指で、
舌で可愛がる。国木田の反応が良くなるにつれて、更なる責めを加える。クリトリスをそっと口に含み、膣口と菊門にそれぞれ指を添える。
「えっ!? キョン、まさか……! だ、駄目、今そんなことされたら……!」
俺は国木田の懇願を無視し、一気に攻めた。クリトリスを吸い上げ、同時に膣と菊門に指を挿入。Gスポットと直腸を責め立てる。

「ひぎぃぃぃっ!! キョン! キョン! らめぇぇぇぇっ!!!」
獣のような声をあげながら国木田は乱れる。その様を楽しそうに眺めながら、ハルヒは国木田の耳たぶを甘噛みした。

最後は長門。長門は国木田の足の指や、その間を一本一本丁寧に、じっくりと執拗に舐め上げている。
俺は最初、こんなものが効くのか疑問だったが長門にやられてあられもない声を上げて射精してしまってからは、その認識を改めた。
人によるのだろうが、足というのは結構な性感帯のようだ。国木田は長門に、更に足の裏を舐め上げられて切ない声をあげている。

さて、それでは本番に行くとしようか。いつもは皆にこってりとフェラをしてもらうのだが、今日はもう我慢が出来ない。
いきり立った愚息を国木田の秘裂にあてがう。皆で交わるときは、女性陣はきっちり避妊の準備をしている(主に長門によるが)ため、
生で行為を行なう。それは、直接俺を感じたいという女性陣の望みでもあった。もちろん俺の希望もあるが。

国木田と、一瞬視線を合わせる。微かにうなずいたのを確認し、一気に挿入する。
「あ、あああっ! キョン……熱くて固いよぉ……。」
国木田とは何度も交わっているが、相変わらず中がきつい。更に、肉襞が蠢き、油断するとすぐに射精してしまいそうになる。
俺は歯を食いしばり、ゆっくり、馴染ませるように腰を動かす。国木田の秘所からは愛液がとめどなく溢れ、お互いの陰毛をぐしょぐしょ
に濡らしている。

俺は国木田の背に腕を回すと、そのまま抱きしめると同時に自らの体を後ろへ倒す。いわゆる騎上位へと移行する。
「はぁっ! 深い……子宮に当たってるよぅ……。」
国木田は体をわななかせた。そのまま腰を使いはじめる。
俺は他の三人に、国木田を責めるよう指示を出した。
三人は嬉々として国木田を責め始める。

ハルヒは後ろから抱きつき、自らの美乳を押し付けつつ、背中を舐め上げる。
朝比奈さんは俺の顔に跨りつつ、国木田にキスをし、そのまま胸をいじり始める。
長門は俺の脇に陣取り、両手を使ってクリトリスと菊門を責め立てる。
896名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 02:22:55 ID:CwV6GYb6
これだけの責めにあった所為か、国木田の膣は容赦無く俺を締め上げる。限界が近づいてきた。
それを察した国木田が髪を振り乱しながら叫ぶ。
「あはっ! キョンのおちんちんピクピクしてる……。イクの? イクんだね? いいよ! ボクの中に出して! 思いっきりぶちまけてぇっ!!」
そう叫ぶと国木田は腰を激しく振ると同時に自らの意志で膣を絞め、俺を責め立てた。

流石に限界を迎えた俺だったが、最後の一責めを繰り出した。
「よし国木田、たっぷり中に出すからな! 俺の射精を受けてイッちまえ!! そんで、そのイき顔をみんなに見てもらえっ!!」
「ふぇぇっ!?」
国木田の膣の締めが更に強くなる。それはそうだろう。自分がイク時の姿を見られることほど恥ずかしいことも無いだろう。
しかし、その羞恥心によって国木田も絶頂への階段を上り始めたようだ。

お互いに相手の名前を叫びながら腰をひたすら振る。やがて。
「くっ! 国木田、もう出すぞっ!!」
「キョン! ボクも……ボクももうだめだようっ!! あっ……ああっー!!!」

そして。自分の欲望の全てを国木田に吐き出す。俺の愚息から精子が注がれるたびに、国木田は体を震わせる。
「あっ……キョン……出しすぎだよう……。」
通常よりも大分長い射精を終えた俺は、愚息を国木田から引き抜く。
ごぽり、という音と共に大量の精子が流れだした。大変エロい。

俺は国木田の髪を撫で、そっと口付けた。国木田は、まるで聖母のような笑みを浮かべた。あんなにいやらしく乱れたのに、そのすぐ後に
こんな清らかな笑みを浮かべられるなんて。女は本当に凄いな。

そのまましばらく抱き合っていた俺たちだったが、ハルヒに頭を蹴られて中断させられた。痛いよお前、何するんだ。

「こらキョン! 気持ちは分かるけど私達の相手がまだなんだからね! そんな終わったような雰囲気を出すんじゃないわよ!!」
む、確かにそれはそうだ。すまんなハルヒ。

俺が素直に謝ると、ハルヒは満足したように笑い、ぺたんと座り込むと俺に向かってM字開脚を展開した。
「ほら、私のここ……もうこんなになっちゃってるんだから、早くあんたのモノを突っ込んで……。そして私を……滅茶苦茶にして……。」
M字開脚をしながら自分の秘裂をくぱぁっと俺に開いてみせるハルヒ。

まったくそんなものを見せられたら俺はケダモノになるしか無いじゃないか。朝比奈さんや長門をどう責めてやるか考えながら、ハルヒ
に覆いかぶさって、そして俺は心の内で呟いた。


やれやれ。

897名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 02:23:55 ID:CwV6GYb6
そしてとある一室。壁全体に埋め込まれた大量のモニターを見ながら自分の愚息をしごいている少年がいた。
「あぁ凄い……そんなに大きくして……。それに何という精子の量……。僕にも大量に注いで欲しいものです……。」
機関の息がかかったラブホテル、特に監視カメラが無数に埋め込まれた部屋で絡み合うSOS団員たち……特にその中の一人……を見ながら
その少年───古泉一樹───は、一人恍惚の表情を浮かべながら自慰にふけりつづけた。

「僕もいつかはあの中に混ざれるのでしょうか……。もっとも僕が絡みたいのは彼だけ……。彼さえいれば良いのですが、ね。
 ……あぁ、またイクのですね!? では僕も……僕も一緒に……うぅっ!!」

彼の望みが叶う時は……果たしてやってくるのであろうか? それはスレの住人次第である……。
898名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 02:27:45 ID:CwV6GYb6
以上ですー。

どうも本編では中々エロシーンを入れられそうにないので、番外編としてエロシーンのみ書いてみました。
いつかはこれに佐々木チームもからませてみたいですね。

リアルに忙しかったり他のSSに浮気をしたりして中々書けませんでしたが、ぽちぽち頑張ろうと思いますー。

エロももっといやらしいものを書けるよう精進しますー。ではー。
899名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 02:28:04 ID:rLjQHzbF
終わり?
900名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 03:47:19 ID:LOsLQjV9
わっふるわっふる わっふるわっふる
901名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 05:03:32 ID:AlMBykIW
わっふるわっふる わっふるわっふる
902名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 08:29:34 ID:hLh3A2o7
>>885
母さんになにがあったんだ!
903名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 08:58:35 ID:MnFFfn52
最低12回しなけりゃいかんのか………………
朝は橘から始まり古泉で終わる。
作家さん誰か書いてくれ!
904名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 09:56:01 ID:MkPn8Gb9
あれ?ミヨキチとふg(ry
905名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 11:33:44 ID:MnFFfn52
>>904

8:00 ミヨキチ

中略

23:00 藤原
906名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 12:41:15 ID:ZkOKjTHc
あれ?森さんと新川さ(ry
907名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 13:41:57 ID:cw8jLc1g
>>879
橘が微妙に怖いんだが。
邪悪系ヒロインの予感がする。

>>882
DCみたいなマップ移動式だと考えるんだ。
908名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 14:57:06 ID:UFzQ4kTf
恥ずかしいよなんてね邪魔でしょっ!

んで俺は鶴屋さんの家にいるんだっけ。
しかもなんでふたりきり?
おまけになんで二人とも上半身裸なんだ。

以下、回想。
「キョン。今度の日曜日のパトロールは中止よ。ちょっと用事が出来たの。」
お前にSOS団より優先させる用事があったのか。何事だ。
「うるさいっ!あんたには関係ないわよ!他の団員にはあたしが伝えとくからあんたは帰れ!!」
下駄箱にきて考える。久しぶりに自由な日曜日というものをいかに有効に活用すべきか。
いや悩む必要もないな。日頃の疲れを解消すべく一日中家で寝ていよ…
「やあっ!キョン君元気かい?今度の日曜日暇かな?」
鶴屋さん…暇ですよ。さっき暇になりましたとも。
何事ですか?
「ちょっと私の家に来てほしいんだよ。めがっさ見せたいものがあるんさ!」

というわけで日曜日、SOS団名誉顧問、
鶴屋さん宅に行くことになったわけだ。
ゆるやかな日曜日よさらば。
ハルヒに振り回されるよりはるかに楽しかろうがな。
何度見てもすごい家だ。
909名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 14:58:17 ID:UFzQ4kTf
恥ずかしいよなんてね邪魔でしょっ!

んで俺は鶴屋さんの家にいるんだっけ。
しかもなんでふたりきり?
おまけになんで二人とも上半身裸なんだ。

以下、回想。
「キョン。今度の日曜日のパトロールは中止よ。ちょっと用事が出来たの。」
お前にSOS団より優先させる用事があったのか。何事だ。
「うるさいっ!あんたには関係ないわよ!他の団員にはあたしが伝えとくからあんたは帰れ!!」
下駄箱にきて考える。久しぶりに自由な日曜日というものをいかに有効に活用すべきか。
いや悩む必要もないな。日頃の疲れを解消すべく一日中家で寝ていよ…
「やあっ!キョン君元気かい?今度の日曜日暇かな?」
鶴屋さん…暇ですよ。さっき暇になりましたとも。
何事ですか?
「ちょっと私の家に来てほしいんだよ。めがっさ見せたいものがあるんさ!」

というわけで日曜日、SOS団名誉顧問、
鶴屋さん宅に行くことになったわけだ。
ゆるやかな日曜日よさらば。
ハルヒに振り回されるよりはるかに楽しかろうがな。
何度見てもすごい家だ。
910名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 14:59:00 ID:uLl9uGjf
>>907
同級生? と思った自分は
時代にとりのこされているのでしょうかw
911名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 14:59:52 ID:UFzQ4kTf
「キョン君!待ってたよ〜っ!さあさあ中に入った入った!」
「鶴屋さん。見せたいものとは?」
「ああ、ええっとねぇ、その前に質問。キョン君はさ、今までに女の子を抱いたことあるにょろ?」
…………はい?
「だからさあ、Hしたことあるのってことさ!」
いや、そんな笑顔で過激な質問されましてもですね………ないですよそりゃ。
「そりゃあもったいないよ!
ハルにゃんにみくるちゃんにユキっこに囲まれて、
周りの男子が聞いたらあきれちゃうよ。」
ああ〜まあ端からみれば羨ましいでしょうねえ。
ハルヒの性格がああでなければ。
「というわけであたしが女の子の扱い方を
一からてほどきしてあげようというわけさ!
一度経験してしまえばキョン君も少しは積極的になるだろうよ!
あたしってめがっさ優しいと思わないっかなあ?」
?!……というわけでってどう言うわけですか?!
えっなんかもう服脱ぎ始めてるし。
ちょっと待ってください鶴屋さん。
はやまるのはやめましょうよ。御両親が見たら泣きますよ。
「大丈夫だよ。この部屋にはあたしが呼ばない限り誰も来ないからさ。
あ、下着のはずし方も覚えなきゃね。じゃ、あたしのを脱がせてちょうだいな!」
「ちょっと待ってくださいって!俺とそんな事したって…んぐっ!」
鶴屋さんの唇によって言葉は中断された。
さらに俺のほうへと舌の侵入が始まる。って、なんだこれ?錠剤?
一旦離れて謎の物体について問うてみたいのだが、俺の頭は鶴屋さんに抱き抱えられたまま動かない。
零距離で目があう。…飲めってことですか?
まさかこんな状況で毒を盛られたりしないよな。
だいたい鶴屋さんにそんなことをされるほど
恨まれるようなことはしていない。
…ゴクン。
飲みました。そろそろ離してください。酸素不足です。
912名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 15:00:47 ID:UFzQ4kTf
「…っぷは!」
二人の口を一本の糸がつなぎ止めすぐに切れた。
今鶴屋さんにキスされたよな?しかもあんなネットリしたものを。
「ちゃんと飲んだみたいだね!えらいえらい!」
「今のは一体?」
「すぐにわかるさ!毒じゃないから安心しなさい!
あたしもさっき同じものを飲んだしね。さっ、続きだよ!脱がせ方は試行錯誤してみつけてちょーだい!」
俺に背を向ける。ブラジャーの金具が目に留まった。…はずしていいのか?
どう考えてもヤバいことをやろうとしてる気がする。
けどここまできて(俺はまだ何もやっていないのだが。)引くのはもったいない。据え膳食わぬは男の恥か。
よし、もう止まらん。なんか頭が働かなくなってきたし、本能の赴くままいってしまえ。
…はずし方がわからん。適当にいじってればとれるか?
………………とれた!ってええっとっちまった!
わああっ振り向かないでください!心の準備がっ!
「うつむいちゃだめじゃない!ほら、前むいて、目開けてにょろ?」
あけていいんですね?あけますよ。どうなっても知りませんよ。
ゆっくり、鶴屋さんの裸体をみる。
綺麗だ。
やべっ、体中熱くなってきた。特にさっき息子は異常だ。
……ちょっと熱くなりすぎじゃね?まさかさっきのは…
「気づいたかな?さっきの薬は媚薬だよ!でもねぇちょい作戦ミス、
先に飲んだのはあたしだから、あたしのほうが早くおかしくなっちゃうんだよね…」
そこにいるのはいつもの鶴屋さんとは違う、妖艶な笑みを浮かべた少女だ。
俺の服に手を伸ばし、シャツのボタンを一つずつはずし、はだけた胸に顔を寄せてきた。
913名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 15:01:34 ID:UFzQ4kTf
――――まあ、こういうわけだ。
我ながらとんでもない状態だと思うさ。
だか薬のせいか、男の本能かもう止まることができなかった。
鶴屋さんの胸にそっと手を伸ばす。
「ひゃうんっ!」
そんな声出されても…これであってるんですか?
「いいよ、そのまま続けて…」
恐る恐る、柔らかい丘を揉んでみる。
「んっ、いいよ…」
すげぇ、こんな感触なのか、興奮しすぎて目眩がしてきた。
鶴屋さん、すいません、くわえさせていただきます。
「はんっ!キョン君くすぐったいってっ…きゃっ!」
鶴屋さんを仰向けに押し倒し片乳首をに吸い付きもう片方を指先でつねった。
さらに鶴屋さんのパンツの上に手を触れてみた。
もうほとんど無意識だ。
「んんっ…すごいよ、やればできるじゃない。」
鶴屋さんのパンツはもうすでに濡れていた。しかもかなりの量だ。
布ごしに撫でるだけで艶めかしいあえぎ声をあげ、体を震えさせる。
もっと先へ進んでいいですか?薬のせいでアレがすごいことになってます。
「いいよ…早く脱がせて…」
ゆっくりとパンツを下げる。当然だか女性器をみるのは初めてだ。うっすらと毛に覆われた秘部が露わになる。
俺のきかん棒は挿入させてくれと激しい自己主張をし続けている。
「キョン君…早くぅ…もう我慢できないよ…」
俺より先に薬の影響を受けている鶴屋さんは限界突破しているようだ。
ここまで来たら細かいことは考えるな。本能と勘を頼りに息子を鶴屋さんにいれる……
「はんっ…気持ちいいよっ!…動いていいよ…」動いていいと言われましても…もうすでに快感が凄すぎて出ちゃいそうなんですが。でも動きたい気もします。
「いいよ…中に出して。今日は大丈夫だから。」
最後の理性の欠片は砕け散った。
AVの高速ピストン運動とはかけ離れた、ぎこちない上下運動だが、着実に臨界点は近づいてくる。
「はんっ!んんっ!いい!あんっ!やっ!イっちゃうよぉ!」
ドクン ドクン…
同時に絶頂をむかえてしまった。
914名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 15:02:13 ID:UFzQ4kTf
…初体験。
いろいろ想像していたものとは違うところはあるのだが、
何よりも異常なのはいましがた役目を果たしたはずの息子だ。
萎えるなどというものとは正反対。やる気に満ちていきり立っている。
「あははっ。まだやりたりないでしょ。大丈夫!あたしもさ。
じゃーん!ローションだよ。これでまだまだ、めがっさ気持ちよくなれるよ!」
そう言うと鶴屋さんは、ビンに入った液体を自分の体にたっぷり塗りたくって、
(胸にはより入念に、陰部に至ってはビンをひっくり返して直接かけてしまった)
俺の体に抱きついて全身を使って刷り込んだ。
なんなんだこの液体は。上半身に塗られてるだけなのにめちゃくちゃ気持ちがいいじゃないか。
「これはねぇ、感度が上がりすぎるから市場には出回ってないレアものなんだよ。
じゃ、そろそろ下の方も。」
俺の息子をローションまみれの胸な挟んでシゴキ始めた。
!!これヤバい!我慢とか全然できない。あ!出るっ!
本日2度目の射精。しかも今度は鶴屋さんの顔と胸な多量の白濁液をぶちまけてしまった。
「ご、ごめんなさい!ええと、なんか拭くもの…」
「いいよっ!こっちもそのつもりでやったんだしさ。でもちょっと早すぎ。そんなに気持ちよかった?」
口元についた精液を舌で舐めながら、笑顔で訊いてくる。
そりゃあもう。この世のものとは思えないくらい気持ちよかったですとも。
「じゃ、次キョン君の番ね!」
仰向けで、何かを期待するような目で俺を見つめる。
今なお息子は暴走しており、俺自身もそう簡単には止められなくなっている。
中毒性があるんじゃないか?これ。
先ほどと同じように、鶴屋さんの全身を愛撫する。
「ひゃああんっ!…やっぱりこのローションすごい…」
適当なタイミングでクリをつねってみると大きく弓ぞりしたまま鶴屋さんはイってしまった。
915名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 15:02:58 ID:UFzQ4kTf
責めと受けを交互に繰り返しながら、俺は何度も射精する。
おそらく15回は越えたと思う頃、お互い息も絶え絶えで倒れ込んだ。
「キョン君…今日は…最高の日だよ……」
俺もですよ。ハルヒが今日休みにしてくれたことに感謝してやらねばなるまい。
「あ…キョン君は知らないのか。ハルにゃんはただ休みにしたんじゃないんだよ。」
えっ?なんですか?何か裏があると?
「実はねぇ、今日の一部始終を見る為さ!」
ガラガラッ
部屋の扉が開いた。
そこにいたのは、誰であろう涼宮ハルヒその人だ。
つまりあれですか。二人は組んでたわけですか。
「こら、キョン!なにいつまでも抱き合ってんのよ!とっとと鶴屋さんから離れなさい!」
俺と鶴屋さんの方へ大股で歩きながら、途中ローションの入ったビンを手にとり、「これ、飲んでも効果あるわよね。」と言いながらローションを一気飲みしてしまった。
「さあ、キョン。今度はあたしが相手よ。覚悟なさい。」
いや、ちょっと、俺は今日もう打ち止めで…
「だったらあんたもこれ飲みなさい!」
有無を言わさずローションを口の中に押し込まれた。
一応突っ込んでおくが、これは飲み物ではないぞ。
「やっぱりお似合いのカップルだね!ハルにゃん、キョン君。」
「ほら、さっきの鶴屋さんの時みたいにしなさいよ。あんたのチ○チ○はそんなもんじゃないでしょうが!!…ほら立ってきた立ってきた!」

916名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 15:04:25 ID:UFzQ4kTf
・・・
翌日、俺はベッドから降りられないほどの筋肉痛と疲労だったことはいうまでもない。
ちなみに昨日だけで、鶴屋さんに17回、ハルヒに14回射精したらしい。
(ハルヒがしっかり数えていた。自分のほうが少ないことに若干腹を立てていたようだ。
仕方がないだろう。どんなに刺激ん与えてもなんの反応も示さなくなっちまったんだから。
俺は半気絶状態でよく覚えていないが。)
体力無尽蔵のお二方は翌日もいつもどおりのテンションだったが、
俺は授業中も休み時間もほとんど動けなかった。
登校しただけで勘弁してくれ。



鶴屋さん×キョンでした。
感想いただければ幸いです。
917名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 15:32:17 ID:OihRZzFW
典型的な山無し落ち無し意味無し(801)に徹している気ガス。
しかしながらヤルだけ物の肝であるエロ描写が大変淡泊なので、
鶴屋さんをめがっさ愛している方のイメージプレイを補助する程度の役割しかないと思われます。

進むべき道は三つ。
1.エロ小説を読みあさり、エロ描写に磨きを掛けてエロキングになる
2.エロはバッサリと切り捨てて、人物・情景描写を磨き正統派SSを書く
3.綿密なキャラ描写に基づきエロSSを書く、萌えエロマスターになる
918名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 15:33:46 ID:uLl9uGjf
>>917
●<4.腐女子路線はないのですか?
919名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 15:37:37 ID:UFzQ4kTf
>>917
まともにエロSSを書いたのはこれが初めてなので
自分の路線など考えたことはありませんでした。
エロ描写は少ないですね。
精進します。
920名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 16:26:55 ID:2SZbPax3
なんか、感想(批評)が欲しいと言われてポンッと出せる>>917に感心した。
モヤモヤと浮かぶんだけど、全然まとまらないんだよねぇ……。

導入部と、それに繋がる回想の締めくくりが弱い。
シチュエーションと行為、行為に至る描写がアッサリしすぎ。
行為に深みを出すリアリティーとキャラ性が薄い。こんな感想かな。

一日31回は無理ッス! ヒトじゃないッス! 古泉じゃない赤玉が出るッス!
媚薬にはイロイロあるけど、詳しく書こうとしたら長くなったので削除したッス!

乙です。
921名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 16:47:46 ID:/kL+KN1g
童貞の書いたSSのニオイが……

ともかく乙です。
922名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 17:13:42 ID:UFzQ4kTf
>>920
やっぱりそうですよね。
手探りだとこうなちゃいました。
31回は無理ですか。

>>921
正解!

次回は非エロの小説を書いてみたいと思います。
923名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 19:42:19 ID:UNOh0Oib
どうでもいいが女体化は801板の方が相応しいだろ
924名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 19:43:34 ID:AYUvYw6w
さっさと次スレ立てろよ荒らし
925名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 20:15:54 ID:0MLfHwVV
●<お呼びですか?
926名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 20:18:49 ID:MkPn8Gb9
>>879
ハルヒ以外を選ぶと神人の影響で古泉が死ぬわけですね。
927名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 21:32:37 ID:ZnXHKn9g
てことは●選んでも●は死ぬのか……

なんか複雑な気分だ。
928名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 21:45:09 ID:OihRZzFW
●選ぶと超能力に目覚めて機関員として活動するルートになる。
きょこたんや森さんのアナザールートへご招待。
929名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 23:35:15 ID:79fedtLS
次スレだが、
「一行」当たりの文字数について

>1行122文字。59行。くらいだった。ちょっと雑だったから
>『1行124文字60行』
>くらいで、文字密度で行数が変化でいいのかな?

これはどうする?
個人的には合った方が良いかと思うんだが。
930名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 23:48:09 ID:/QbC2CUF
>「一行」当たりの文字数

書く方としては 文字数は書いてる人にお任せ だと有難いんだが。
読みやすいよう心掛けて書いてはいるけど、文字数がプレッシャーになる性質なんで。
931名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 23:54:54 ID:/VaqKJDH
次スレたてていいですかのう
932名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 23:57:06 ID:NGq5H+I6
929がいってるのは投稿できる最大の文字数と行数の話だろ?
連続投稿の途中で行数エラーでて編集しなおすことよくあるから目安示されるとありがたい。
が、その書き方だとわかりにくいから、きちんと「投稿できる最大の目安」って書いておいたほうがいいな。
933名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 23:57:36 ID:MZLZybJ4
みんなディスプレイけっこう大きい?
俺はノートだからそんなに大きくないし、横に長い文章も全く気にならないんだが。
てか、左のお気に入りの表示を横に伸ばしたりとかじゃ解決にならないのか?
934名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 00:02:40 ID:/VaqKJDH
935名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 00:07:41 ID:1wWjE3KG
いや、ディスプレイの問題じゃない……というか、122文字も1行で表示できるディスプレイって、どんだけ大きいんだ。
そうじゃなくて、横に長すぎるとそもそも投稿で弾かれる。
んで、改行ふやすと今度は行数制限にひっかかって、(OO/OO)とか
あらかじめレス分けして番号ふっておいても狂うことがあるんだわ。
93645-867:2007/04/17(火) 00:07:56 ID:VAw8hq/J
埋めます。小ネタ。2レス。
937名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 00:09:26 ID:i6yDBl+6
本来改行していいのは句読点か文末記号や鉤括弧の後だけだぜ
938そして少女は友人に束の間の休息を与えた:2007/04/17(火) 00:09:27 ID:VAw8hq/J
――――――――――――――――――――
そして少女は友人に束の間の休息を与えた
――――――――――――――――――――

 二週連続で俺的観測史上最高のポカポカ日和を更新した、そんなある晴れた日曜日の昼下がりの事になる。
 俺は先週と同じ公園の中で、沈黙の黒い生物が超能力者亜種の少女を捕獲している場面に出くわした。

 九曜の膝を枕に、髪を毛布にするようにして眠っている橘京子。
 その眠りは安らかなものとはほど遠く、『それは食べ物じゃあないのー』などと不憫な寝言つきでうなされている。
 どうやら夢の中まで不幸という名の空回り走り車を、止まり方が脳細胞からすっぽ抜けたハムスターのごとくカラカラと回しているようだ。
 とりあえず彼女は放っておく事にして、ピクリとも動かないが、おそらくはちゃんと起きているであろう九曜の方に質問する。

「何してんだ、お前」
「―――膝枕―――あるいは………お手軽―――三分間クッキング?」
「前者にしとけ、カニバリズムは日本では認められていないぞ」
 九曜のいつも通りのズレっぷり何故か安堵を覚えながら、いつものように彼女の頭をポスポスと叩くように撫でる。
 膝の上で『お慈悲をー』などとうめいている橘京子のためなのかどうかは知らないが、今回はちゃんと人肌並みには温まっているようだ。
 そう、見た目はどうであれ、触れているちゃんと温まるのだ、この人型毛布セット(宇宙産)は。

「だからそれは足に履くものなのです!」
 そんな埒もない事を考えながら九曜の髪を撫でていると、謎の叫びと共に橘京子が九曜の膝の上から飛び起きた。
 そして俺は、インドの人が笛を吹いたら籠からモグラが顔を出したのを見た時のマングースように、思考が完全に一時停止してしまっている表情の彼女と顔を突き合せるはめになる。

「おはよう」
 とりあえず、日本の中ならどこでも通じるであろう、起きた人への共通語を送信した。
 苦労人二号(一号は分かるだろ。自覚はあるんだ)はようやく俺を認識したらしく、ただまだ自分の置かれた状況は認識できていないようで、周囲を見渡しながら俺にこう尋ねてきた。
「あ、おはよう、あれ、なんであたしこんな所に?」
「俺が知るかよ。隣の黒い子に聞いてみたらどうだ」
 まだ寝ぼけているのか、黒い子こと九曜に素直に質問をぶつける、苦労の子こと橘京子。

「えっと、何であたしはここにいるのでしょう?」
「―――とても………深い………質問ね」
 とても綺麗にすれ違っているな、うん。


939そして少女は友人に束の間の休息を与えた:2007/04/17(火) 00:10:50 ID:VAw8hq/J
 どうやら橘京子は『機関』の敵対組織が開く集会に参加するため、この公園を通り抜けようとしたところで意識を失ったようだ。
「疲れていたみたいね。ご迷惑をおかけしたみたいで申し訳ないです」
 そう言って立ち去りかける超能力少女を、カメレオンの舌のように目にも止まらない速さで再度捕獲する宇宙少女。
「あなたは―――まだ………疲労している」
 そう言って捕獲対象を掴んでいない方の手で自分の膝をポンポンと叩く。
 もう少し寝ていけ、という事らしい。
「えっと、そういわれても」
 橘京子の言葉が濁る。この後も用事があるというのを暗に示したいのだろう。

 しかし残念ながら、お節介という行動を覚えたての地球外生命体は、言葉の裏を読むという高等技術まではまだ習得できていないようだ。
「脳血流を―――遮断……すれば―――眠れる?」
「何なのですか、その暴力的な子守唄は!」
 どうやら寝る事は既に確定事項になってしまい、問題は眠る方法へとシフトしたらしい。
 てか脳血流遮断って、その方法はちゃんと起きられるんだろうな?
「―――五分五分」
「「安全性、低っ!」」
 思わずハモリで突っ込みを入れる俺達だった。

「あたしには諦めるという選択肢しか残されていないの?」
 確認に近い疑問文を発しながら九曜の膝を枕に横たわる橘京子。どこからかドナドナが聞こえてくるような、切ない瞳をしている。
「ドナドナ―――ドーナ………ドーナー」
 ………と思ったら、九曜が実際に歌っていた。
「何なのですかー?」
「―――平和的な………子守唄」
 壊れかけのラジオから聞こえてくるかのような、全世界の子牛さんに思わず土下座したくなるような、悲しみよりもむしろ脱力感が先に来る電波系ドナドナがあたり一面に響き渡る。

 それでも気付けば、橘京子は安らかな寝息を立てて眠っていた。
 単にこいつがめちゃくちゃ疲れていただけだ、という可能性も否定できない。
 でも、まあ、九曜の歌にそれなりの何かがこもっていたからっていう理由の方がしっくりくるだろう?
 それが何かってのは、蛇足だろうから言わないけどな。


 九曜はポスポスと、橘京子の頭を叩くように撫でている。
 ま、お約束ではあるし、一応これだけは聞いておこう。


「何やってんだ、お前?」
 俺の疑問に、

「―――膝枕」
 彼女はそう答えた。

  ―――何だかすごく、楽しそうに。

94045-867:2007/04/17(火) 00:11:39 ID:VAw8hq/J
以上です。
では、また。
941名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 00:16:49 ID:qZWr0PHW
*このレスには分裂のネタバレを含みます

>>42
最後の、ポニーテールを見たキョンと見られたハルヒとの心の通い合いが、この二人らしく秀逸です。
女性に見とれてていた男がはっと目をそらして、「いや、なんでもないぞ」。それだけでも充分「何でもなくない」やりとりなのに、そこへさらにエイプリルフールを乗せた上で、クイズのネタとも絡ませるとは。
頭が良くないと小説は書けない、それを実感させてくれるSSでした。
ただ、余計なものが多すぎ、しかも二本立てで、シェークスピア喜劇かスパゲッティプログラムかという状態になってしまっているのは、評価の分かれるところでしょうか。

>>162
な、何やらトラウマが……過去書いた思い出したくないSSが……。コメントを控えます。

>>181
どうもこんにちは、フヅコ事務所の方から来た者ですが…w
俺としては、もっと評価されていいSSだと思います。
よく描かれるような、裏表を意識的に使い分けて(いるとしか思えない態度で)ツンデレのハルヒを手玉にとるような、大人びたミヨキチではなく、
意外にしたたかなのに人前では無意識でブレーキをかけてしまう、実に人間的な少女ミヨキチがいて、
その彼女がハルヒとのやりとりの中で(言い方は悪いのですが)本性をむき出しにすることができた、その成長記として。
ハルヒ一人称をキョン的な書き方で綴ったのも、キョンと同等のツンデレぶりを描くには良かったと思います。
もっとも、ハルヒなら他人の作った台本など自流に蹴散らしかねないのですが、ミヨキチの存在が気になり自制しているのでしょうか?

>>202
いやはや。一度書き上げた作品にキャラを追加して書き直し投稿するなどという愚を犯されるとは。
俺ならばそうした遊びは自サイトで行うに止めておきますよ。よほどの理由があったのでしょうね。

>>282
なるほど。納豆ネタのみならず、最初から最後まで普通に仲良し3人組だったというのも含めたオチになっていますね。
かしまし3人娘成立にはイマイチ薄い阪中を使わざるを得ない。今後の本編で、佐々木がそのポジションにならないものか。
1レスで納めなかったのは、スレッドが1000まで行くようにとの配慮でしょうか?

>>319
長門ならば得意分野の科学的な分析をすると思いきや、人間心理を絡ませた見事な(?)考察をするという着想が意表を突かれました。
ただ長門には、難しいとは思いますが、このレスのように長々と、饒舌に語らせるべきだったのでは?
また、団員の反応が大げさすぎます。それと長門はいつ登場したのでしょう?

>>327
好奇心を言い訳にして行為に持ち込むのはツンデレものにありがちな展開ですが、
その不器用さが双方了解の上で、しかも事後ではなく行為中に(「初めてだったのか」などという陳腐な台詞を使わず)堪えきれず本心を開かし、さらに相手にも求めるというのは、
そのありがちの中にあるリアルっぽさのように感じられて、これだけの話なのにグッときました。
俺としては、キョンの記憶を消さないほうが良かったと思いますよ。分裂に繋がりにくくなるのは承知で。

>>392
これぞ佐々キョンSSの雛形と言えるべきものではないでしょうか。
逆にキョン自ら佐々木に接近するような展開は……谷川先生にしか書けないかもしれませんね。

>>404
こちらはキョンの芸術的なまでの天然朴念仁ネタの雛形と言えますね。
フラグをフラグと気付かないこんな主人公じゃ(ry
いつまでも親友だよなという台詞は全ヒロイン攻略失敗した後にしてください。

>>440
グッジョーブ!
焦って動詞中心に進んでいってしまいかねないネタを、心情中心にコツコツ丁寧に書いていけるのは才能だと思いますね。
「年齢制限付きゲーム」のように(妹を便利キャラとして)都合の良い展開になってはいるのですが、
元々キョンはそうした世界に放り込まれたキャラであり、だからこそ一行一行がおかしいわけですよ。
こちらのキョンは女心を自覚しかけた瞬間に意識の外に追い払いはぐらかしていて、また別の個性「ツンデレ」と「苦労人」全開といったところでしょうか。
友達の誕生会というのはそんなに楽しいものでもありませんけどね。ハルヒにとっては楽しいのでしょうけど。
942名無しさん@ピンキー
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. !. . |: : : : : : : : : : : :ト; : : : : : : :.! l !イ       !ヽ |.!/:.:.:.:.:.:.:l
| : !: : : : : : :',: : : :, x-─ :.:...:.:l!.| レ    彡≠、k_ヾ:..r-、.:.:.:.:.!
. !: . .! : : : ヘ: : ,x '´: : ト、ヽ . :.:.:!レ    ー斗匕て',ラ゙:.:.:.:!., ヽ.:.:.:}
. l. . :.',: : : : :.X: :.ヘ-、:.::fヽ \_,'     "ヘっ_..::.ノ.! :.:.:.:k' /:.:.:.i
 !. : : ',: ヽ:.´.:ヽ、:.ヘ xz≠ミk           ゝ- ´ ! :.:.:.:.Y.:.:.:...ヘ
 l. : : : ヽ: ヽ、:.\X〈!ら::..:;.ぅ           |:.:.:.:.:.i.:.:.:.:.|.:ヽ
  ',. : : : :.` -`_t xz、 ヘヒr- ´    、        |. :.:.:.:.:.!.:.:.:.:ト、.:ヽ
  l : : : : : : :.:..iヘしヽ           ,     ,.l :./:l./:.ィ:ハ.}  ー`
   ', : : : ヽ :.:.:.ヽ ニ >       ー "´     イi:.////ソ リ
   i; : : : :.ヽ: .:.:.::.:.:.:..:.:.ヽ、 _           / リ/iイ'
    }: : :ト: :、ヽ:.:\.:.:.:.:..:.:.:.:.、ニ ― t - '   メ
    | : :.ヽヽ:.ー 、_ヽ_Zー‐ ̄ー` i        ' ,
    l: ハ:トヘ  ̄             j        ` - _
   // ゙ー              /            ` - y`ーv、__
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         ヘ   :.. ,':::__:..     _ - ‐  ̄      ',  . . : : : : : : :!
          ',  .: /      ̄  ̄/ /         .ヘ. : : : : : : : : : : !
           i.  /           /    . . . : : : : : . . : :イ: : : : : : : : : : : l
             !: : :! : : : : : : : : : : . ./. . . : : : : : : : : : : : : : : :.! !: : : : : : : : : : : !
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              !: : : ヽ: : : : : : : : : : : : : \: : : : : : : : : : : : : |  !: : : : : : : : |: : :.!
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      次回のスレッドも実に愉快なものになるだろうことを僕は確信している。場所はここだ。

             【涼宮ハルヒ】谷川流 the 46章【学校を出よう!】
         http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1176735464/