めぞん一刻のエロ小説

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1名無しさん@ピンキー
高橋留美子の不朽の名作「めぞん一刻」のエッチな小説を投稿するスレです。
2厨房殺し ◆gl8DLzk6oI :2007/04/02(月) 07:54:03 ID:uwYk8e9f
処女妻響子の秘密調教日記
私が数学教師の音無惣一郎と結婚したのが高校を卒業した次の日でした。
でも、初めての晩から処女のまま、惣一郎さんに調教をされました。
3名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 09:30:11 ID:/KjlJqyW
>>2 良いですね。よろしければ、続きをお願いします。
4名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 12:17:10 ID:m2BazOnu
良いですね日記形式で書いて下さい。
出来れば惣一郎の死後から一刻館の管理人になるまでか、少しあとぐらいまでの義父との関係も。
大家のじいさんは、響子を「響子さん」と呼ばずに「お前」と呼んでいたので。
5名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 18:19:40 ID:/KjlJqyW
あげときますね。
6厨房殺し ◆gl8DLzk6oI :2007/04/02(月) 18:28:30 ID:uwYk8e9f
処女妻響子の秘密調教日記
3月7日
今日、私は惣一郎さんと結婚しました。今、海沿いのホテルの部屋にいます。
惣一郎さんは今、シャワーを浴びています。どうすればいいのかしら?私・・・・・怖い。初夜・・・・・私の初めてを惣一郎さんに・・・・・・。
惣一郎さんが、シャワーから出られたので続きは・・・・・・
7名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 20:16:42 ID:/KjlJqyW
>>6 惣一郎との、初めてのセックスに不安を、感じる響子さんの姿が堪りません。 俺も五代×響子で、一本書いてみたいけれど文才がないからなあ。
8名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 21:28:41 ID:bEWWAQsq
age
9名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 22:50:15 ID:MPPsdInF
五代が朱美を犯そうとするネタ書いてくらはい
10名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 02:32:46 ID:0WjVokby
景気づけにあげてみるか
11名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 05:39:38 ID:gLsZAYst
五代と響子のエッチも読んでみたい。
12名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 13:40:18 ID:q7mRxdK7
大家のじいさんは初登場のときは、五代にお父さんと呼ばれてびっくりして思わず
響子に向かってお前と呼んでるんだよな。

響子とじいさんの関係を知った義姉が、二人を引き離すためにそれとなく管理人の
仕事を響子に勧めたと考えてみた。
13名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 19:00:19 ID:gLsZAYst
腰が痛むのに、頑張っているんだな音無のじいさん。
14名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 02:14:00 ID:Mz0obZwG
過疎っていますね。
15名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 08:32:18 ID:ZRbJW/Gu
腰の痛いときは騎乗位だろ。
16名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 21:06:18 ID:Mz0obZwG
あげ
17厨房殺し ◆gl8DLzk6oI :2007/04/05(木) 00:45:03 ID:gPL4DC9d
処女妻響子の秘密調教日記
3月8日
今日は、昨日の初夜の感想を書きます。
私がシャワーから出ると、惣一郎さんが「響子、ビールでもだうだ?」と、グラスにビールを注いで私に渡してくれました。
私はビールを飲んでいるうちに体が熱くなり、少し・・・・・いえ、かなり酔っぱらってきてしまいました。
そんな私に、惣一郎さんはそっと耳元で優しく「愛してるよ、響子!」と、囁きながら、私のガウンを脱がし下着姿にしました。
惣一郎さんは、「さぁ、響子!下着を脱いでベッドに上がりなさい。そして足を開いて、私に体の隅々まで見せるのです!」と、言ったあとキスをしてくれました。
私は、惣一郎さんの指示に従い、下着を脱ぎベッドの上で足を開いて惣一郎さんに見えるようにしました。
惣一郎さんは、私の前に椅子を持って来て座りました。そして私は、オナニーをさせられました。
あと、惣一郎さんにいろいろ教わりました。あそこは、オマンコ。口は、口マンコ。肛門は、ケツマンコ。精液は、ザーメン。などです。
オナニーが気持ちよくなる頃にわ、私はとうとう、「オナニー大好き変態響子のオマンコを見て〜惣一郎さんのおちんちんから出るザーメンいっぱいかけて〜」と叫んでいました。
惣一郎さんがシャワーから出られたので、今日の事はまた後で・・・・・・・
18名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 06:07:20 ID:EyVRjBYL
>>17 エッチな響子さんに、おもわず興奮してしまいました。
19名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 09:35:25 ID:qJJ1EJP8
ありがとうございます。続きを期待してます。
20厨房殺し ◆gl8DLzk6oI :2007/04/05(木) 18:57:48 ID:gPL4DC9d
厨房殺しです。
何人かの方に感想を頂き、創作意欲が湧いてきます。
最後まで書き込みますので楽しみにしてください
21厨房殺し ◆gl8DLzk6oI :2007/04/06(金) 00:27:20 ID:MOsuAHT6
処女妻響子の秘密調教日記
22厨房殺し ◆gl8DLzk6oI :2007/04/06(金) 00:36:59 ID:MOsuAHT6
処女妻響子の秘密調教日記
3月9日
今日も、惣一郎さんの前でオナニーをしました。
五回ぐらい、私が逝った後で私の顔に惣一郎さんがザーメンをたくさんかけてくださいました。
早く私の処女を惣一郎さんに奪ってほしいです。
23厨房殺し ◆gl8DLzk6oI :2007/04/06(金) 00:50:55 ID:MOsuAHT6
処女妻響子の秘密調教日記
4月5日
惣一郎さんの前でオナニーをするようになって一月がたちました。
惣一郎さんは、私のことをどう思ってらっしゃるのでしょうか?あぁ・・・・・・・私に魅力が無いのでしょうか?あぁ・・・・


惣一郎さんが先ほど帰ってきました。
今日から、フェラチオと69を教えていただけるそうです。少し楽しみです
24名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 13:45:42 ID:+SXQG6jH
厨房殺しさん、いつもありがとうございます。続きを楽しみに待っています。
25名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 00:51:18 ID:NuT/bdbs
アゲ
26厨房殺し ◆gl8DLzk6oI :2007/04/07(土) 22:26:33 ID:yNohLiSM
厨房殺しです。
昨日、彼氏に、ここの書き込みしているのがばれました。・゜゜(>_<)゜゜・。
お仕置きされて、ここ書き込みにこれませんでした。
彼氏からの、命令で名前を変えます。


これからは、reinaと名乗ります。
27reina ◆gl8DLzk6oI :2007/04/07(土) 22:50:13 ID:yNohLiSM
書き忘れてましたが、お話はちゃんと書き込みします


後、彼氏から、スリーサイズを書き忘れてるから書き込めとが来ましたので、今から書き込みます。
身長180 体重55 バスト103 Hカップ ウエスト62 ヒップ79です。恥ずかしいです σ(^◇^;)。。。









卓斗のバカァ
恥ずかしいょぉ
泣きたいょぉ
28名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 22:52:53 ID:6PAbxQw3
でか!
29reina ◆gl8DLzk6oI :2007/04/07(土) 23:01:36 ID:yNohLiSM
処女妻響子の秘密調教日記
4月6日
今日は、惣一郎さんのおちんちんを使ってフェラチオの勉強をしました。
惣一郎さんのおちんちんの大きさは、12センチでした。
私は、惣一郎さんの大きいおちんちんが、いつか私のオマンコに挿入されるのを考えると少し怖くなりました。
30名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 23:04:34 ID:NuT/bdbs
reinaさん無理はせず、これからも執筆活動頑張ってください。
31reina ◆gl8DLzk6oI :2007/04/07(土) 23:09:52 ID:yNohLiSM
どっちがですか?
バストですか?(-_-#)/
それとも身長ですか?(-"-#)。
32reina ◆gl8DLzk6oI :2007/04/07(土) 23:43:53 ID:yNohLiSM
30さん、ありがとぉ(^O^)
28さんみたいに、でかは、・・・・・・・腹がたつぅ!バストも身長も、かなり気にしてるのに(`ヘ´)
33名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 00:02:43 ID:K2YsK44E
なにこの自演スレ・・・きもちわるい
34名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 00:07:57 ID:QeHHFXuz
 147 名前:reina ◆gl8DLzk6oI [] 投稿日:2007/04/08(日) 00:06:39 ID:miYgmDyv
 コテって何ですか?
 後、下げかた知らないのでぇ、誰かぁ教えてぇ
 ちゃぁ〜んと女の子ですょ。o(^-^)o






マジで勘弁して。きもちわるいから。消えてくれ。
35名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 00:19:56 ID:paYKqiUv
糞スレじゃねえかww
reinaきめええええええええええええええええええええええええええ
36reina ◆gl8DLzk6oI :2007/04/08(日) 00:27:31 ID:miYgmDyv
分かりました。
私の書き込み削除してもらいます。
短い間でしたが、書き込みが出来て楽しかったです。
37名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 02:04:11 ID:xsEnTYe+
(゚д゚)
38名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 03:36:18 ID:BQtGFcGf
このコテまじきめぇwwww
早く消えろwwww
39名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 05:14:14 ID:1zeu3L1p
これはどう見ても実体験をキャラに置き換えて書いているだけのような…。
あぁ、春だね……。
40名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 09:47:53 ID:p9up9o7R
需要があると思って、スレを立てたが、あまり盛り上がっていないな。
41名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 10:41:45 ID:0Hxu4X6K
投下しようと思ったけど、なんかキモイのがいたからしばらく様子見
42名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 11:17:56 ID:d0X2QFUO
控え室でも見たよこの人
43名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 15:21:33 ID:p9up9o7R
あげてみるか
44名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 00:59:24 ID:R6ZVpThM
保守
45名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 15:06:27 ID:R6ZVpThM
>>41
期待して、待ってます。
46名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 19:20:05 ID:+byTq+sr
あげ
47名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 10:52:34 ID:+hh+X9aA
ほしゅ
48名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 14:14:57 ID:GpxOpKZO
age
49名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 22:23:29 ID:qSm9q2HC
捕手
50名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 23:02:14 ID:2mjMKicl
くそう、、、響子さんで抜こうと思ってたのに
あぁムラムラするぜ
51名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 01:30:01 ID:9isI4nqs
職人さんが来るのを待とう。
52名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 09:17:54 ID:rM7r8zuZ
保守
53名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 23:32:42 ID:2I5Ia9Do
コテ女、消えたんだ?
少し、メルヘン入ってたけど、こりん星人よりましだぞ。
あの話の続きが、読みたかったけど書く人はいない?
54名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 03:13:54 ID:j4+iXRye
とりあえず、今は書いてくれる人が現れるのを待ちましょう。
55名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 17:09:26 ID:ZinGm2Un
僕がいつものように仕事から帰ると、いつもこの時間には
「おかえりなさい、五代さん。」といってくれている管理人さんの姿が無かった。
あれ、どうしたんだ?、いつもなら挨拶してくれるのに…
少し、不安になった僕は外にいた一之瀬さんにとりあえず、聞くことにした。
「あの、一之瀬さん…」
「ああ、お帰り、五代君」
いつものように挨拶を返してくれる一之瀬さん。
「管理人さんどうかしたんですか?、朝はちゃんと見送ってくれたのに…」
「ああ、管理人さんね、多分自分の部屋にいるよ。ちょっと、疲れたから休むんで
五代君に言っといてっていってたから。」
管理人さん…どうかしたのかな?、今回は特に怒らせたりもしてないし…
そんなことを考えていると一之瀬さんが、
「そんな心配なら、見てきなよ、ついでに告白でもしちまいな、はははっ」
「そうですか…でも、確かに心配ですし…ちょっと言って来ます。」
僕は一之瀬さんにそういうとすぐさま管理人室に向かった。
管理人さん疲れたっていってたみたいだけど…今日何かあったのかな、まさか
三鷹の奴が、いや考えすぎか…
そんなことを思いながら管理人室へ向かう、すると
「あっ…はぁっ」
ん、この声は管理人さん、管理人室からか、でも、なんか…、
そのとき聞こえたのは確かに管理人さんの声だったのだがどこか違和感があった。
仕方なく…そっと、管理人室の扉を開ける、幸いにも鍵は掛かっていなかった。
そしてそこで五代の目に飛び込んできたのは…、
「あぁっ、駄目よ…総一郎さん、あぁっ、」
そこには、総一郎の名を上げながら自慰にふけっている管理人さん…いや
音無響子の姿があった。その姿はいつもの爽やかさなど微塵もなく、ただ純粋に
快楽を貪っているだけ、といってもよかった
「あぁっ…もう、ヤメ…はぅ、あぁぁ、響子、ココ弱いの…駄目〜」
僕がここにで覗いているとも知らずに管理人さんは、一層声を張り上げ
頂点へ行き着こうと自分の胸や秘部を刺激している。
「…管理…人…さん」
そのとき、自分でもわからぬうちに声が漏れていた…もはや、僕にはここでの
光景は信じられるものではなく…自分の中で何かが壊れていくのがわかった。
56名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 17:20:31 ID:ZinGm2Un
「ご…五代さん、」
ようやく、自分の存在に管理人さんが気づいたみたいだ、しかし、もう
自分の中の理性はほとんど崩壊していた。
「違うの…これは、その…」
「何が違うんですか?、そんな格好であんなに喘ぎ声を出していて…まだ何か
言い訳をする気ですか、管理人さん?」
自分でも信じられないほどにきつい口調で言っている、…この時、もうすでに
五代勇作は今までの自分と違っていることに気付いた…そして、もうおそらく
元の人格には戻らないということもわかっていた。
「管理人さん、いや、響子、あなたは僕の思いを知っていながらどこか逃げていた。
そして、今度は前の夫のことを思い出してオナニーですか、どこまで僕の気持ちを
弄べば気が済むんですかね?」
響子はおびえた目でこっちを見ている…それはそうだろう、昨日、いや今日の朝までは
いつもの温厚でお人よしな五代勇作が今、自分の目の前ですさまじい剣幕で自分のことを
追い詰めているのだから。
57名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 18:12:28 ID:j4+iXRye
55さん、投稿ありがとうございます。理性をなくした五代くんが、響子さんにどんな仕打ちをするのか気になります。
58名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 02:23:37 ID:POsDlaSP
揚げ
59名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 20:42:51 ID:06fpWLn0
ラムあた書きたいなぁ…
60名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 22:45:59 ID:POsDlaSP
ドラマ化で、少しはスレが盛り上がるかな?
61名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 16:51:01 ID:we2wmwh9
そうあって欲しいな〜
62名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 18:24:13 ID:kyx3+9DA
2ちゃんにも、めぞんのファンはたくさんいるはずなんだが
63名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 07:53:26 ID:IEsV3ZEo
SS書く人を潰すヤツがいるから、誰も書けないんとちゃう?
64名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 08:24:54 ID:5xr5VOgG
>>63 それは、あるかもしれませんね。
65名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 00:13:25 ID:mKIZ55sQ
五代と響子で、書いてみたいが才能ないからな俺・・・
66名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 21:44:01 ID:XiYJFOgY
アローン・あげイン
67名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 23:26:40 ID:zyQZWM+7
>>63-64
書いてる奴に問題がなければ潰す奴は出てこないだろ…常識的に考えて
68名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 23:22:08 ID:gy5/8ziD
職人さんに、何の問題もなくても難癖つけて荒らす人もいるからねえ。幸いこのスレにはそういう人はいないからいいけど。
69ハァハァ(;´Д`):2007/04/22(日) 23:23:44 ID:UabRw2YC
CSでやってるアニメを見ながら読んでみると味わい深いものがあります。
頭の中で声をあててしまいました
70名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 00:04:30 ID:6Zw75H0d
>>69
島本須美さんが演じる響子さんは最高だよね。
71名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 17:32:50 ID:Ot+6awz8
>>56の続き
「さてと、じゃあそろそろいきますよ、響子さん…フッ」
そういうと、俺は響子の秘部に自分のモノを挿入た。
「や、やめてください五代さん、そ、そんなこと…、なんで」
「わかってるでしょう…、もう戻れないんですよ…、」
なぜか自分の目に涙が浮かんできた…、でも…もう戻れない
「いきますよ…」
そういうと俺は一気に響子をつき始めた。
「あっ…、ああぁ、だ、ダメェ…、そん、な、アッ…」
「そんなこといってる割にはあんまり抵抗しないじゃないですか。
結構好き物なんじゃないですか?」
そういうと俺は体位を変えて騎上位にした。理由は……響子を完全に堕とす
ためだ。
「欲しいなら、自分で動いてください…」
これは俺の最後の最後のスイッチでもあった。これでもしも、動かなければ
やめていたのかもしれない…、
「あぁぁ、そんな…、そ、総一郎さん…、ごめ…んなさ…い」
そういうと響子はいきなり腰を動かしはじめた。
72名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 17:48:24 ID:Ot+6awz8
その瞬間、俺の中で何かが弾けた…、この瞬間俺は総一郎に勝ったような優越感を得た
「ヘッ、やっぱり…、あなたもこんな人だったんですね。まさかこんなに
淫乱な人だったとは…」
「い…いわないでぇ…あっ」
「そんなに欲しいなら僕も動かしてあげますよ、そら」
そういって俺は少しだけ腰を動かした。
「あぁぁあぁ、イ…イイ…、も、もっと、もっとちょうら…い」
響子は腰の動きを速めながら潤んだ声で叫ぶ
「そ、そろそろイきそうだ…、膣に出しますね」
「い、いいから…、膣でも外でも…どっちでも、いいから…、アッ
イ、イっちゃう、イっちゃうぅぅ!!」
響子がイった時の締め付けで俺もイった…、どうやら響子は気絶したようだった……

「ん…んんん」
響子が目覚めると、机の上に手紙がおいてあった。そこには、
『すみませんでした…響子さん、もう俺…、一刻館を出ます。このままだとおそらく
もう、駄目ですから…、今までありがとう…、もうあなたとは二度と会わないでしょう
さようなら…     五代勇作』
と書かれていた。
後からわかったことだが響子は五代の子どもを身篭っていた…、響子は周囲の反対を押し切り
その子どもを生んだ…、それは、あの性格の五代を生み出したのは自分のせいだとわかったからだ
自分の優柔不断なところ、それに前の夫への未練が生み出した結果だった。
この子どもを育てることがその償いになると思って…
73名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 17:52:47 ID:Ot+6awz8
↑の作者です。読んでくれた方…駄文ですみません……
74名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 18:31:01 ID:JhGjqo0v
>>71>>72
73さん投稿ありがとうございます。
73さんの仰るとおり、響子さんも五代君と同様に優柔不断な性格なんですよね。
強姦されてできた子供を響子さんが生んだのは、本当は五代君が好きだから生んだのですね。
75ハァハァ(;´Д`):2007/04/25(水) 20:40:36 ID:aNlMeRQT
また頭の中で声をあててしまいました。
僕が彼の立場なら…
やっぱ我慢できないかも。
76名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 12:21:53 ID:LlY7VQ+j
あげるよ
77名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 23:20:05 ID:ZAT95M1L
保守
78名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 02:13:49 ID:eSoULOBF
79名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 07:35:29 ID:pYNpk9HI
以前ここに書いてた女のSSを、かってに改造して、書き込みます!
80名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 08:02:37 ID:pYNpk9HI
響子の調教日記
響子が数学教師の音無惣一郎と結婚し、初めての晩から処女のまま、惣一郎に調教をされ淫らな雌に堕ちる物語である。
3月7日
その日、響子は惣一郎と結婚し海沿いのホテルに部屋をとっていた。
惣一郎がシャワーから出ると、響子にシャワーを浴びるように促すと響子は重い足取りで浴室へ向かいました。
響子がシャワーから出ると、惣一郎が「響子、ビールでもだうだ?」と、グラスにビールを注いで響子に渡しました。響子は緊張のあまりビールを飲んでいるうちに体が熱くなのかんじていました。
惣一郎はそっと響子を後ろから抱き締めると耳元で優しく「愛してるよ、響子!」と、囁きながら、響子のガウンを脱がし下着姿にしました。
惣一郎は、「さぁ、響子!下着を脱いでベッドに上がりなさい。そして足を開いて、私に体の隅々まで見せるのです!」と、言ったあとキスをし響子が、下着を脱ぎベッドの上で足を開いて惣一郎に見えるようにするのを確認した後、響子の股間と乳首に薬を塗り込みました。
81名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 08:05:53 ID:pYNpk9HI
続きが欲しい人が居たら、続きを書きます。
82名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 11:21:59 ID:eGWHu6ar
>>81
お願いします
83名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 18:14:15 ID:7cKz+rC+
>>81
私も続きが読みたいです。
続きをお願いします。
84名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 17:56:39 ID:YFaZ0xdJ
保守
85名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 23:20:59 ID:PCGw7pRQ
a
86名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 01:03:20 ID:WKpAlnJ/
ドラマで少しはスレが盛り上がると思っていたが・・・盛り上がっていませんな。
87名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 09:43:48 ID:cO/7horu
age
88名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 14:09:28 ID:YJ9SHr5s
つか、ドラマって単発? あれでお終い?
89名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 17:05:58 ID:XHifyYIl
ドラマの管理人さんの写真を見て激しく萎えたあと、CSで放送してるアニメの管理人さんを見て激萌えしました。
エプロン姿に…
ハァハァ(;´Д`)
90名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 19:16:16 ID:/92ImKCd
JSJC系ならこれだろ

91名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 02:23:19 ID:mEGv/FRB
過疎っているのであげますね。
92名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 09:30:31 ID:EZ7ATpEu
保守
93名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 01:51:11 ID:F7SGzDL9
「三鷹さんには、この度は本当にお世話になって、何とお礼を言ったらよいか……」
「気にする必要はありませんよ。たいしたことはしていませんから」
ホテルの最上階にあるレストランの東京の風景が一望できる窓際の席で
三鷹瞬と五代響子は昼食を共にしていた。
「偶然、あちらの親御さんが、私の父の会社と取引がある方だったのは幸いでした。
もともとたいした怪我でもありませんでしたし、冷静になってもらえれば話は通じますよ」
響子の夫で、保育園で保父をしている裕作が、預かっている子供に不注意で怪我をさせて
しまったのは数日前のこと。
怒り狂って告訴するとまで息巻いているあちらの両親を間に入って宥めてくれたのが、
裕作、響子の五代夫妻とは浅からぬ縁のある三鷹瞬だった。
「でも、三鷹さんに助けていただけなかったらどうなっていたことか」
「いいんですよ。あなたのためなら僕はいつでも駆けつけますから」
「まぁ、三鷹さんったら相変わらずですね」
「心外ですね。僕のあなたに対する気持ちはいつも真剣なのに」
「またまた、そんなこと言っていると明日香さんに叱られちゃいますよ」
「妻は実家に帰っていまして、僕は今日は独り身です」
にこやかに微笑を浮かべて彼女を見つめる瞬から、思わず響子は目を逸らす。
裕作と結婚する前、響子は瞬にプロポーズされていた。
様々なことがあったが、結果的に響子は裕作を夫として選んだのだ。
やましいことはないにしても、本来、二人だけで会うべき立場ではない。
彼へのお礼だけなら先日、夫婦で家を訪ねて済ませていた。
しかし今朝、裕作が職場に出かけた後、瞬から響子に電話が掛かってきた。
昼食を誘われて響子は躊躇した。断ろうかとも思った。
でも断る理由はなかった。まして助けてもらったばかりなのだ。
理由もないのに失礼な真似はできないと響子は思った。
「……ホント、このお料理、美味しいわ。どうやって作っているのかしら」
響子は話を逸らして二人の間に流れた妙な空気から逃れようとする。
「あ、その料理はですね……」
瞬もそれに合わせた。
その後は何事もなかったかのように昼食を楽しむ二人。
94名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 01:51:59 ID:F7SGzDL9
「今日はお食事に誘っていただいて、ご馳走さまでした」
食後のコーヒーを味わい、カップをソーサーに戻す。
「でも、お仕事の方は大丈夫なのですか?」
既に1時をかなり回っている時計に気づいて響子は問いかける。
「大丈夫ですよ。僕は今日はリフレッシュ休暇を取っていますので。
響子さんこそ、この後、何かご予定でもあるのですか?」
「いえ、何もありませんけど……」
響子にはまだ幼い娘がいるが、アパートの住人に預けてきていた。
まだ、すぐに帰る必要はなかった。
「それは良かった。これが無駄にならずに済みそうですね」
瞬がスーツのポケットから出してテーブルの上に置いた物。
それはこのホテルの部屋の鍵だった。
「……三鷹さん」
「もう少し、僕に付き合ってくれますね」
「三鷹さん……いけませんわ」
「……僕がもう少し強引だったら、もう少し自分の気持ちに正直だったら
あなたに、あんな苦労はさせなかったのに……」
「苦労だなんて思っていませんわ」
「あなたはそういう方だと判っています。でも僕は後悔しているのです」
「と、とにかく、私は帰ります」
席を立ち、足早に響子は出口へと向かう。
キャッシャーを過ぎる時、食事の支払いに気づいて一瞬思案するが
店員が響子を呼び止めることはなかった。
レストランを出るとそこはエレベーターホールとなっている。
昼もかなり過ぎたこの時間、ホールには誰もいない。
そこまで響子は後ろを振り向いたりしなかった。
響子はエレベーターの階数表示を見上げて、待つ。
その時、男の腕が響子の身体を後ろから抱きしめた。
「離して!」身を捩って、腕を振り解こうとする響子。
だが、男の力は彼女の短い抵抗が終わるまで、しっかりと響子を捕らえて離さない。
凍りついたように動きを止めた響子の長い黒髪に顔を埋めて男は呟いた。
「……一度だけ……一度だけです……」
二人の前で、エレベーターの扉が開いた。
95名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 02:17:45 ID:pumesAbx
>>93>>94
久しぶりに職人さんがこのスレに来てくれた。嬉しいですどうもありがとうございます。
それにしても三鷹さんと響子さんはどうなってしまうのだろうか・・・今後の展開が楽しみです。
続き期待して待っています。
96名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 02:28:34 ID:Y5rDaS7O
明日香ちゃう、明日菜
97名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 09:30:05 ID:TSusPN9u
俺だったら全身にキスマークを付けまくって、しばらく旦那の前に肌をさらせない様にするな。

続き期待してます。
98名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 00:20:44 ID:OD9FdRKD
シャワーのコックを閉じると、響子の白い裸身をなぞっていた水流が途切れて
排水溝に流れ込んでいった。
脱衣所に出て、備え付けのバスタオルで水を拭い、しっかりと体に巻きつける。
ふと、顔を上げると、脱衣所の鏡が、響子の顔を写しだした。
鏡の中の女の頬は湯の熱さのせいか上気している。
乱れた髪を手櫛で撫で付ける。その左手の指に光るものがあった。
指輪に気づいて、指から抜こうとする響子。
しかしその動作は途中で止まった。
少し考えると再び指輪を指にはめる。
響子は振り返ると、脱衣所の扉を開けた。
ベッドに腰掛けた瞬が待っていた。
瞬もまた、下半身をバスタオルを巻いただけの姿である。
瞬は響子を迎えるために立ち上がる。
響子は瞬の逞しい胸板にゆっくりと身を寄せる。
その腕の中に、ずっと愛していた女を包む込む瞬。
「夢のようです。響子さん。ずっとこうしたかった」
「これは夢です、三鷹さん。目が覚めたら消えてしまう夢……」
「夢でもかまいません。あなたと一緒に見られる夢なら」
響子は瞬の顔を見上げた。瞬も響子の顔を見下ろす。
二人の顔が近づき、そして唇が振れ合った。

もしその時の二人を見ていた者がいたのならば
まるで中学生同士のカップルのようだと思ったかもしれない。
何かを恐れているかのように、触れては離れ、離れては近づき
軽くお互いの唇をついばむ様なキスを繰り返す二人。
だが、二人は処女と童貞ではなかった。
性の快楽を経験している大人の男と女であった。
最初に相手の歯を割ったのはどちらであっただろう。
最初に相手の舌を絡めたのはどちらであっただろう。
二人の口付けは最初の親愛の証であった段階を過ぎ
まさに性行為の入り口としての口付けへと激しさを増していった。
お互いの口を吸いあう行為が激しさを増していくと共に
お互いの背中に回った手が二人の間を遮る邪魔な布切れを引き毟る。
床に落ちたのは二枚のバスタオル。
ベッドのスプリングが受け止めるのは、一糸纏わぬ二人の身体。
99名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 00:22:25 ID:OD9FdRKD
響子は仰向けに横たわっている。
ホテルのダブルベッドの上に。
彼女を覆っているものは何一つない。
いつかは見たいと願っていた、しかし一度は諦めた、響子の姿である。
まずはベッドの上に身を起こし、瞬は目を彼女の全てに這わせる。
染み一つない抜けるように白い肌。
服の上からでも伺えた大きくて形の良い胸。
小さくて可愛いお臍。
慎ましやかな下腹部の黒い茂み。
その全てが瞬の目の前で露になっていた。
「あまり見ないでください。恥ずかしい……」
ひとまず肌が離れたことで、羞恥心が蘇ったのだろう。響子は瞬に嘆願する。
「何が恥ずかしいのですか?こんなに魅力的なのに」
「だって私……もう子供を、春香を産んでスタイルが……」
「何を言っているのです?あなたの魅力は少しも損なわれていません。
いえ、むしろ春香ちゃんを産んだことで女性としての魅力は増していると思います。
例えば……」
瞬は響子の豊かな胸の膨らみに手を伸ばす。
「……この中に詰まった愛情で春香ちゃんは育っているのですね」
何処までも柔らかな乳房に指を食い込ませていくと、
その尖端の紅い乳首に白い玉がにじみ出た。
「あっ!三鷹さん」
響子の乳首に吸い付いた瞬を、思わず響子は制止する。
それに構わず瞬が吸うと、響子の乳房が張り、瞬の口中を響子の愛情が満たす。
「……美味しいですよ。ご馳走様」
「もう、三鷹さんったら」
この部屋に入って初めて響子は微笑んだ。
100名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 02:57:06 ID:10pj6XCh
>>98>>99
一旦ははずそうとした指輪を、はめたまま三鷹さんに抱かれる響子さん。
響子さんはどんな気持ちで三鷹さんに抱かれているのか気になります。
続きが楽しみです。頑張ってくださいね。
101名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 22:57:52 ID:Ak5YlQwj
>99
こういうの読みたかった。続き楽しみです。
102名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 00:31:59 ID:uyZ5pwt+
瞬の指が響子の肌をなぞっていく。
子供を産んでもしっかりと括れている腰のラインから、下腹部へと触れていく。
指先の感触が響子の茂みに辿り着いたことを教えてくれる。
しっかりと手入れされていることを確認して、響子の女性としての嗜みを嬉しく思いながら、
瞬の指は茂みをかきわけ、響子の両脚の付け根に。
しかしそこはまだ、瞬に対して閉ざされていた。
強張った脚の筋肉が初めて身体を許す響子の緊張を伝えている。
しかし瞬は焦らない。
響子の白い首筋から細い鎖骨へと瞬は舌を這わせていく。
瞬の左手が、響子の右の乳房を撫で摩り、親指が乳首を刺激する。
瞬の右手が、響子の肌に優しく触れて、ゆっくりと愛撫を繰り返す。
(ああっ!)
響子は自分の指を噛み、声が出るのを押し殺した。
瞬の愛撫は彼の経験の豊かさを想像させた。
響子は今の夫の裕作と結婚する前、高校の恩師と結婚していたことがある。
響子の処女はその初夜に捧げた。
しかし病弱だった前夫は、あまり響子を抱くことも無く、亡き人となり、
人並みの夫婦としての交わりを知ったのは裕作と再婚してからである。
その裕作も、響子の肉体に秘められた女性としての資質を開花させることを出来ないでいた。
それが今、瞬という経験豊かなパートナーの手で、今まで経験したことのない領域に
至らされようとしていることを、響子は直感した。
徐々に響子の身体から力が抜けていき、両脚の隙間が広がっていく。
「あ、いやっ!」
それを瞬は見逃さなかった。瞬の手が響子の脚の間に潜り込む。
そして瞬は知る。そこが既に濡れそぼっていることを。
響子の身体は瞬を受け入れる準備が既に出来ていることを。
「響子さん……」
瞬が何に気づいたのかわかった響子は赤面した。
だが彼女もまた彼を欲していることを瞬に知られたことは
響子にとって最後の枷を外すきっかけとなる。
「み、三鷹さん……私にも……」
瞬は頷くと、身体の体勢を入れ替え、己の頭を響子の股間に近づける。
それはすなわち、瞬のモノが響子の顔の前に来ることでもある。
目の前のそれを、響子は待ちかねたように口の中に収めた。
舌を這わせ、唇を前後させ、溢れる唾液を瞬のカウパー液ごと喉に流し込む。
時折、動きが止まるのは下半身に加えられている刺激に耐えられなくなるから。
瞬も響子の太腿を抱え込み、舌先で響子のクリトリスを刺激し、
響子の女の入り口から溢れ出る汁を味わっている。
103名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 00:33:32 ID:uyZ5pwt+
再び体位を入れ替えて、響子の大きく開いた両脚の間に
自分の身体を置いたとき、今日初めて瞬は戸惑った。
ゴムは用意してきていた。
ベッドの傍に椅子に掛けてあるズボンのポケットに入れてある。
それを着けることにたいした手間は掛からない。しかし……
「……響子さん」
響子は瞬を見つめた。
「避妊具は用意してあります……でも僕はそれを着けたくありません」
響子は何の反応も見せず、三鷹の話を黙って聞いていた。
「もしもの時は責任は取ります。許してください」
響子は目を閉じ……頷いた。
そして、二人の男を受け入れて、一人の女児が産まれ出た場所に
三人目の男を今、響子は受け入れた。
「入った、入ったよ。僕が響子さんの中に。わかりますか、響子さん」
「ええ、わかるわ。私の中の三鷹さんが」
響子の脚を割って、一心不乱に瞬は腰を振る。
瞬の律動を受けて、響子の喉から抑えきれないうめきが起こる。
処女の締まりこそないものの、どこまでも柔らかな経産婦の膣は
男に合わせてその形を変え、突きこむたびに引き抜くたびに
瞬に適度な刺激と快感を伝えてくる。
「響子さん、響子さん、ずっとあなたとこうなりたかった!」
(「音無響子と申します。よろしくお願いします」)
サークルの先輩に無理矢理頼まれて始めたテニスコーチのバイト。
近所の中年主婦ばかりの生徒の中でただ一人、
若く美しい彼女には最初に見たときから目を奪われた。
遊びの恋愛ならいくらでも経験と自信があった。
彼女と親しくなるのは容易だった。だがそこから先が進まない。
当時、彼女は死別した夫に未だ操を立てていた。
それでいて、彼女の心の中には彼女自身気づかないまま、
他の男がすでに入り込んでいた。
(「明日菜さんとお幸せに」)
本当に自分が欲しかったものが何なのか気づいたときには既に手遅れだった。
104名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 00:35:00 ID:uyZ5pwt+
いや違う!決して「手遅れ」などではなかった。
現に今、響子さんは僕の下で、僕の気持ちを受け止めてくれている。
僕の動きに身体を揺さぶられながら
「三鷹さん、三鷹さん」と僕の名前を囁いてくれる。
でも、もっと。もっと僕達は一つになれる。
「響子さん、瞬と呼んでください。」
響子は閉じていた瞼を開くと、瞬を見つめて言った。
「なら、響子と呼んで。瞬」
「……響子」
ベッドの軋む音と男女の喘ぎ声が満ち溢れる寝室の中で
長い時間と様々な経緯を乗り越えてようやく結ばれた一組の恋人は
お互いの名を呼び合いながら高まっていった。
「響子!凄い、凄いよ、締め付けてくる……」
「もうダメ、来て、来て、瞬!」
「響子!好きだ!好きだ!好きだぁああああああ!」
瞬が絶叫して動きを止め、響子の胎内に己の子種をたっぷりと流し込んだ。
一滴残らず出し終わると、瞬は響子の上から転がるようにしてベッドに横たわった。
しばらくその室内でうごくものはなかった。
荒い息の音がようやくおさまるころ、目を閉じている瞬を横目に、響子は身を起こす。
響子は自分の脚の間を見た。
そこは未だ瞬の形を留め、湧き出た白い液体がシーツの上にこぼれ出している。
ベッドサイドからティッシュを取り、拭おうとした響子の動きが止まった。
響子の眼は、ティッシュを持った自分の左手に。
自分の左手の薬指に嵌った指輪に。
当てられている。

「本当にここまででいいのですか?」
響子の指示した場所に車を止めると瞬は尋ねた。
響子の住むアパートまではまだ遠い。
「もう少し、一刻館に近づいても……」
響子の顔が近づいたことで瞬の言葉は途中で途切れ、
暫くして瞬の唇から響子は己の唇を離す。
「あんまり近くだと、こんなこと出来ないでしょ。瞬」
ドアを開けて響子が外に降り立つ。
「響子!」振り向く響子。
「また、会ってくれますよね」
「……あなたが主人の友人である限りは」
「響子……さん?」
響子は応えず歩き出す。
夫と子供の待つ我が家へと。

おしまい
105名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 14:32:35 ID:gpNZubtl
GJ!!!
106名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 17:02:11 ID:m7pB9yBE
>>102-104
投稿ありがとうございます。
自ら不貞をはたらく響子さんというのも新鮮で良いですね。
最後の響子さんの「あなたが主人の友人である限りは」というセリフから察するに、今回の不倫は三鷹さんに自分のことをあきらめさせるために響子さんが自ら大芝居を打ったということで良いのでしょうか?

107名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 00:30:40 ID:3B5GuaaN
GJ!
108名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 11:17:37 ID:5VqNKNeq
109名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 01:28:08 ID:L1PRl3DD
チンポが痛くなるまで抜いた  今でもナイスなおかず
110名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 01:29:59 ID:OhVxWBWs
オレは響子さんが五代以外に抱かれる話はだめだわ、108なんてタイトルだけで嫌になる
ここじゃ少数派か・゚・(ノД`)・゚・
111名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 19:21:42 ID:E90yrZbz
ところで陵辱系じゃないエロ小説載せてるサイトっってある?
ちょっと探してみたけどレイプものしかみつけれないからたまには純愛もの
もみてみたいw
112名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 12:25:56 ID:K2RJRWH7
本日会社休みなんで朝から書いてみました。
あんま自信ありませんが読んでみてください。

タイトルは「二人の夜」


1.五代の想い

「あなたしか抱きたくないんですっ!!」
五代はこれまでの6年間の想いを響子さんにぶつけた。

「あたしが・・・いやだといったら・・・?」
響子さんはまだ素直になれず心にもないことを口走る。

しかし響子さんのその言葉で自分があまりに一方的だと五代は感じてしまう。
そしてそんな自分のために響子さんが一刻館に戻らないのは心苦しい。なにより他の住人に申し訳ない。
<響子さんはおれだけじゃない、一刻館のみんなに必要なんだ・・・。>
一の瀬さんたちのことを思いうかべ、五代はなんとか言葉を搾り出す。
「管理人やめないでください。おれの方が近いうちに出て行きますから・・・」

<結局響子さんは振り返ってくれなかった・・・>
五代はもうこの場にいることさえつらかった。「そ、それじゃ・・・」五代が急いで立ち去ろうとする。
と、そのとき五代のジャンバーが後ろからつかまれた。

・・・響子さんだ。

113名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 12:27:08 ID:K2RJRWH7
2.響子の決心

「え・・・?」思わず五代がつぶやく。
(このまま五代さんを帰したら一刻館をでていってしまう・・・)
思わず五代のジャンパーをつかんでしまった響子さん。
「・・・」言葉がうまくでてこず黙り込んでしまう響子さん。二人の間にぎこちない空気が漂う。

・・・ながい沈黙の末響子さんが口を開く。
「もっと素直になりたいけど・・・きっかけがつかめないんです。・・・だから・・・」

<だから・・・?>響子さんの予想外の言葉に戸惑いながらも反芻してみる五代。
<・・・きっかけって・・・まさか・・>

「あ・・・の・・・」響子さんの言葉が信じられず言葉にならない五代。
しかし響子さんは五代の言葉にうつむいたままこくりと頷く。
「!」五代は手を震わせながら響子さんの手を握った・・・。

チキ・・・五代がドアを閉める。
二人はラブホテルの一室にいた。二人ともずっと押し黙ったままだ。
あまりにきまずい雰囲気に五代がおもわず口走る。
「本当にいいんですね?やけっぱちとか同情とか・・・そういうのおれ・・・なんだか・・・」
コートを脱いだ響子さんが応える。「そんな・・・どうしてそんなこと。」
「だって・・・なんかウソみたいで・・・」まだこの状況が信じられない五代。
響子さんは返事をするかわりに五代の正面に立ち五代の瞳をみつめる。五代の言葉を否定するように・・・。
ずっと想い続けてきた女性がいま自分のことだけをみつめてくれている。
五代は思い切って愛しい人を抱きしめた。嫌がるそぶりもない。
<夢じゃない・・・>五代はさらに強く抱きしめ叫ぶ。「響子さん!」

「シャワー、浴びてきますから・・・」
114名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 12:29:03 ID:K2RJRWH7
3.ラブホテル−1

響子さんがシャワーを終え、五代もシャワーを終えた。
「なにか飲みます?」慣れない五代が口を開く。
「いえ・・・五代さんあんまりじかんないんでしょ。」

「それにあたしも惣一郎さんが気になるから・・・」

五代が激しく動揺する。
「あっ、いいえ違うんです。犬のほう・・・」その様子を見た響子さんが釈明する。
「ごめんなさいあたし・・・変なこと・・」

「あの、それじゃそろそろ・・・」
「は・・・い・・・」

生まれたままの姿になりベットに入る二人。
<本当に犬のことだったんだろうか・・>
思わず余計なことを考えてしまう五代。
<い、いかん。精神統一・・・>
「響子さん。響子さん!」五代は響子さんを強く抱きしめ、叫んだ。
<おれのことだけ考えて・・・だんなさんのことは忘れて・・・>
響子さんも五代の背中に手を回し応える。


115名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 12:29:50 ID:K2RJRWH7
4.ラブホテル−2

五代は響子さんに何度も口づけする。響子さんも応えてくれる。

響子さんとのキスはいままで2回だけ。一度目はアクシデント、二時度目は響子さんからの不意打ちで
あった。あのときの喜びはなにものにも変え難い。しかし恋人同士のような口づけは今夜が初めてだ。
だからこそ五代は感動していた。ここまでの道のりはあまりに長かった。しかしその分より感動が深くなっ
ているようにも思える。

そのまま五代は響子さんの首筋に口づけする。響子さんもぴくりと反応する。視界には響子さんのみずみ
ずしい張りのある乳房が見える。五代は首筋に口づけしながら響子さんの乳房を刺激する。「くぅ・・・」
響子さんも少し息が乱れてきたようだ。そのまま響子さんの乳首をなめる。響子さんのそれはすでに固く
なっており、口や指で刺激すると響子さんはつい声を上げてしまう。<響子さんも感じてくれている・・・>
日ごろから何度も妄想してきた響子さんとの夜。本物の響子さんの反応に五代はかなり興奮してきていた。

しかし五代以上に響子さんも興奮していた。惣一郎と死に別れて数年、操を守り続けてきた。しかし響子
さんも未亡人である前に一人の女、誰かの温もりが欲しい夜も何度かあった。そんな状態での現在最も大
切な男性である五代との初めての夜である。興奮するなというほうが無理であった。実は最初の口づけの
段階で響子さんはもうメロメロであった。ずっと我慢してきたが五代に乳房を刺激され声まであげてしまった。
こうなってしまうと自分が五代に夢中になってしまっていることに嫌でも気づかされてしまう。早く五代に貫か
れたいとすら思った。そしてその二人の結ばれる瞬間は刻一刻と近づきつつある・・・はずであった・・・。


116名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 12:30:38 ID:K2RJRWH7
5.最後の試練

五代は響子さんとの夜に感動していた。響子さんも感動してくれているはずとの確信もあった。
しかしふと先ほどの響子さんの言葉を思い出してまった。

「それにあたしも惣一郎さんが気になるから・・・」

この言葉を思い出した瞬間、五代は自分に抱かれている響子さんのことがわからなくなってしまった。先ほど
まで響子さんとの絆みたいなものに確信があった。しかし、ふと惣一郎のことを思い出すとその確信が脆くも
崩れ落ちてしまう。五代はなんとか立て直そうとするが先ほどまではあんなに元気であった五代のものはすっ
かり元気をうしなったままである。

「・・・?」
響子さんもその違和感に気づいてしまった。
「どうしたの。」
「す、すみません」五代が響子さんから目をそらす。
「あの・・・、あたしがいけないいでしょうか・・・?」
「い、いえ、そんな・・・」
響子さんは思い出した、自分の軽率な発言を。そして五代の今の状況を理解し逃げ出したくなってしまった。
でも響子さんはふと思い返した。(ここで逃げちゃったらいままでと同じ・・・。もう逃げたりしない・・・。)

「五代さん・・・、何考えてたんですか・・・?」
「・・・・・・」五代は応えることすらできない。
「五代さん・・・、あたしのこと・・・好きですよね」響子さんがさらに尋ねる。
「す、好きです・・・」<好きなのに・・・>五代の精神的ダメージは大きい。
しばらくの静寂ののち響子さんが尋ねる。
「五代さん、あなた惣一郎さんのこと考えてるんでしょ」
「・・・・・・・」五代は沈黙を守ったままだ。
響子さんは五代の答えを待っている。
「響子さんがおれに抱かれながら、だんなさんのこと思い出してたらどうしよう・・・なんてしょーもないことを・・・」
五代は意を決して応えた。

117名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 12:32:59 ID:K2RJRWH7
6.響子さんの想い

響子さんはゆっくりと自分の想いを語り始めた。
「惣一郎さんをけすことなんて、できるはずもないのかもしれません。あなたからもわたしからも・・・」
五代は響子さんの告白を黙って聞いている。
「でも今現在私の一番大切な人は五代さん、あなたなんですよ」
「さっき”あなたしか抱きたくないんです”っていってくれましたね・・・」
「あたしもあなたにしか抱かれたくありません」
「”全然信用してくれてない”って・・・言ってたけど、あなたの方だって・・・あなただってあたしを全然信用してく
れてないんじゃないですか」
「・・・・・・・」五代は言葉もない。

<響子さん・・・>
五代は響子さんからの激しい想いの告白に圧倒されていた。
それに比べ自分はあまりに情けなくふがいない。


「確かにあたしは今まで五代さんのことを信用してなかったかもしれません。だから・・・」
「黙ってあたしのやることを見ててください。信用してもらえるかどうかわかりませんが・・。」

そういうと響子さんは五代と体の位置を置き換え布団を剥ぎ五代の下半身に顔を埋めた。
「あたし、あなたを失うくらいならなんだってやります・・・」そういうと響子さんはすっかり元気がなくなった五代の
ものを口に含んだ。

118名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 12:35:17 ID:K2RJRWH7
続きは午後に書きます。
初めて書いてるんで面白くなくてもまぁ大目に見てやってくださいw
119名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 21:20:12 ID:w8P4GVmJ
>>118
このスレでは初めての純愛もの。続きを楽しみに待ってます。
120名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 01:20:03 ID:HmEB1yld
遅くなりましたが続きです。

7.復活

五代はどちらかというと控えめな響子さんがそのような行動をとったことに衝撃を受けていた。しかも自分への想
いからこんなことを・・・。実際響子さんは口に含むのは初めての経験であり、五代がかつてソープで経験したもの
とは比べようがなかった。だがあの響子さんが自分のためにここまで・・・と考えると五代は下半身に情熱が戻る
のを感じることができた。
響子さんも五代のものが大きくなっていくのを感じ、そしてまたそれが嬉しくもあった。
「響子さん、ありがとう・・・・」五代は響子さんに感謝してもしきれない気持ちだった。そして上気した表情で口に
含む響子さんを見てるうちにもっとうまくやって欲しいという男本来の欲望がみなぎってきた。
「すいません、あの・・・よかったら裏をなめたり軽くかんだりしてもらえませんか?」思い切って響子さんに頼んで
みた。
「えっ・・・」顔を真っ赤にする響子さん。(そんな・・恥ずかしい・・・でも五代さんのためなら・・・)
響子さんはとても恥ずかしかったけど五代が言ったとおりにしてみた。
「あっ・・・響子さん・・・とてもいいです」五代が満足そうにつぶやきながらさらに注文する。「先端の部分を舌の先
で刺激してもらえますか」
「んぐぅ・・」響子さんは黙って従った。これからこれが自分の中に入るのだと想像するだけで響子さんも大事なところが
うずいてしまう。実際五代のものは惣一郎のものより立派に思えて仕方がなかった。
そして響子さんが情熱的になるにつれて更なる快感が五代を襲う。

「あっ、しまった・・・」そもそも五代は素人童貞でそんなに余裕があるわけでもなく、あまりの快感に耐えられなくなり
あっさり響子さんの口に出してしまった。
「んー・・・」突然のことにどうしたらいいかわからず、とりあえず受け止める響子さん。
「すいません響子さん、あまりに気持ちよくて・・・」五代が小さくなって謝るが響子さんはそれどころではない。
むげに吐き出すのも申し訳なくて手で口を押さえたままどうしようかきょろきょろしている。
五代もあわてて辺りを見渡し「えと・・・響子さんこれ!」近くにあったティッシュを渡しそこに吐き出させる。

ようやく落ち着いたところで五代が再度響子さんに詫びる。
「すいません、調子に乗っちゃって・・・」
「いいんです、ちょっとびっくりしましたけど・・・」とりあえず響子さんも予想外の事態から脱してほっとしていた・・・。

121名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 01:24:24 ID:HmEB1yld
8.二人の夜

「それで・・・あの・・・」五代がどもりながらいう。
「俺、やっぱり響子さんのこともう一度きちんと抱きたいんです!」顔を真っ赤にしながら五代は響子さんにいまの
素直な気持ちを伝えた。響子さんもうつむいたままうなずく。二人の心はもう完全にひとつであった。

そしてついに結ばれる二人。

「ええと、ここかな・・・」
「そこじゃありません!!」響子さんが顔を真っ赤にして抗議する。
「すいません・・・あ、ここだ」
「・・・そこです・・・」響子さんが小さな声で答える。
五代のものが響子さんの中に侵入し、暖かい感触に包まれる。
<ついに響子さんとひとつになれた>五代は感動のあまり号泣しそうな勢いだ。
「・・・」響子さんは目を瞑ったまま顔を赤らめている。
そんな響子さんを五代は心底愛しいと思う。

「じゃあ動かしますね・・・その・・・もしも痛かったりしたらいってください」
「は・・・い・・・」

五代には響子さんが少し痛みを我慢しているように見えた。しかし、長年あこがれてきた響子さんと自分が・・・と思
うと五代は自分を抑えることができない。五代は6年間の想いと男の欲望を込めて腰を動かす。
「んっ・・あん・・・」その動きにあわせて響子さんの口からも艶かしい声が漏れる。
そんな響子さんの反応を楽しんでいると五代はすぐに限界近くなった。
「響子さん、俺・・・もう・・・」
「五代さん・・・その・・・あたしの中に・・・」響子さんはもう五代とどうなってもいいと思っていた。だからこそ愛する人
のものを直接受け入れたかった。
「響子さん・・・」五代はしばし考えた末、響子のおなかの上に射精した。

「ど、どうして・・・?」響子さんが尋ねる。
「やっぱりまだ俺無職だから・・・。響子さんのことが大事だからこそケジメをつけときたいんです。実際今できてしまった
ら大変で響子さんに迷惑がかかってしまいますから・・・」
「・・・」それを聞いて響子さんは改めてこの人を好きになって良かったと思った。そして五代のうでに抱かれまどろみなが
らながら今までの誤解とすれ違いの日々を思い返しつぶやいた・・・。

「あたしね・・・ずっと言えなかったことがあるんです。」
「え・・・?なんですか?」

「本当はね・・・
ずっと前から五代さんのこと好きだったの」といいながら響子さんは五代に軽くキスした。
「!!」

「ずっと前からって・・・いつから?」
「忘れちゃった!」
二人は声をだして笑った。

122名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 01:29:31 ID:HmEB1yld
9.世界で一番幸せな笑顔

響子さんはお気に入りの歌を口ずさみながらシャワーを浴びていた。「手のひらのそよ風が♪」響子さんはいつも何気な
く口ずさむ歌詞を思い返していた。(悲しみよこんにちは、か・・・あたしもやっと本当の笑顔になれたのかな・・・)
響子さんはちょっと自問してみた。しかしすぐには答えが出そうにないので考えることをやめてシャワーを終えた。

「五代さん、お仕事いいんですか?」とシャワーからでて着替え中の響子さん。
「あっ!急がないと遅刻だ・・・」五代がため息をついて急いで着替えはじめる。
「はいはい、急いで着替えて」着替えを終えた響子さんはいつも以上に世話をやく。
二人で勘定を終えホテルを出た。
「それじゃあ急いでお仕事行ってくださいね、もし遅れちゃったら飯岡さん(注)にもきちんと謝って・・・」
「すいません、響子さん、こんなとこでも心配かけて」
「いいんですよ、お仕事がんばってくださいね」
「はい、じゃあがんばって行ってきます!」
「あっ、五代さんちょっと・・・」
「?」
「お夜食作っときますんで仕事終わったら管理人室まできてくださいね」響子さんが小さい声でいう。
五代は笑顔でうなずくと職場に向かい駆けだしていった。
響子もまた笑顔で見送った。二人の笑顔はそのとき世界で一番幸せな笑顔に違いなかった・・・。


[完]

(注)飯岡さん−キャバレーのやくざみたいな顔したおじさん。
123名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 01:59:31 ID:HmEB1yld
ということでなんとか完結したので自分で読み直してみましたがまだまだのようです。
本当は7以降をもっと煮詰めたいと思いましたが>>119のレスがあったので思い切って
投下しました。もう少し勉強して出直してきますのでそのときはよろしくです。
124名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 08:25:29 ID:MXUbJgfW
これは良い
125名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 20:44:44 ID:qWvwS+Je
>「そこじゃありません!!」響子さんが顔を真っ赤にして抗議する。
テラワロス
126名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 19:24:10 ID:sdGE667c
えー、妄想がとまりませんので続編を書いてみました。暇な人だけ見てください。
ちなみにどんなふうにエロい展開にもっていこうか悩んでますw

タイトルは「もうひとつの決着」
127名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 19:25:18 ID:sdGE667c
五代を見送った響子さんは、一刻館に帰ろうと振り返った。すると立ちつくす一人の女性が目にはいった。

「こずえさん・・・」響子さんは動揺したままその女性の名前を呼ぶ。あまりに急なこずえの登場に響子さんは動揺が隠せない。
「・・・・・・」一方のこずえは、衝撃をうけぽかんとしたたまま響子さんをみている。

・・・長い沈黙のあと堪え切れなくなり響子さんは逃げようとした。
「じゃあ、こずえさん、あたし帰りますのでこれで・・・」そそくさとこずえの横を通り抜け立ち去ろうとする。
「管理人さん!ちょっと私とつきあってもらえますか?」有無を言わせぬ雰囲気でこずえが声をかけ歩き出す。
「はぁ・・・」ため息をつき仕方なくこずえのあとを追い歩き始める響子さんであった。
128名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 19:26:19 ID:sdGE667c
響子さんはこずえにつれられて、近くの喫茶店に入った。ウエイトレスに注文すると二人は黙り込んだ。そういえば今朝、時計
坂の喫茶店でこずえから五代と朱美のラブホテルの話を聞いたばかりなのを響子さんは思いだした。

「私さっき、偶然二階堂くんにあって、聞きました。朱美さんの話は誤解だったって・・・でも・・・」

「失礼しまーす」ウエイトレスがドリンクを持ってきたのでこずえがいったん言葉を切る。
「ごゆっくりどうぞー」伝票をおいてウエイトレスが去っていった。

アイスティーをすこし口に含んだ後、こずえがまた話し始める。
「でも・・・さっきの五代さんと管理人さんの笑顔・・・どう見ても恋人同士の笑顔・・・」
響子さんはうつむき黙ったままだ。
「はっきりしてください管理人さん。二人はつきあっているんですか?」こずえは響子さんを問い詰める。
「・・・・・・」響子さんは黙ったままだ。実際先ほどはじめて五代と結ばれたばかりで付き合っているという感覚はまだない。
「どうして返事しないんですか。まさか遊びでホテルに入ったとかいうつもりですか?」さらに激しくこずえが問い詰める。
「そんな、そんなあたし・・・遊びだなんて・・・」さすがに響子さんが反論する。

「・・・じゃあ本気なんですね、本気で五代さんのことが好きなんですね?」
響子さんは黙ったままだ。

129名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 19:31:33 ID:sdGE667c
響子さんの煮え切らない態度についにこずえが感情を爆発させる。

「五代さんに私がいること知ってて抱かれたんですか」
「私にだって女としてのプライドがあります、私、絶対認めません」

響子さんは五代とこずえが5年にもわたる付き合いをしてきたことを知っているからこそこずえの心情が理解でき反論できない。
「もう五代さんに会わないでください」こずえが最後通告のようにいう。
「そ、そんな・・・」響子さんは絶句した。
「あなたみたいな女に五代さんは渡せません」こずえが感情的に叫ぶ。

二人の女の異常な雰囲気にまわりの客も気づきはじめた。
( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` ) 
「どっちがどっちの男をとったのかしら?」
「あんな美人二人の取り合いになる奴ってどんな幸せもんだよ」
「どっちでもいいから俺とつきあってくれ〜」

こずえの感情的な叫びを聞いて響子さんはかつて惣一郎を失ったときのことを思い返した。しかし、はいそうですかというわけに
もいかない。惣一郎を失い失意のどん底の中一刻館にやってきた。そこでの生活により響子さんは元気を取り戻すことができた。
一刻館の生活で住人は響子さんにとって家族のような存在になってしまっている。なにより五代と出会うことができた・・・。響子
さんは先ほどはじめて感じた五代の肌の温もりを思い出していた。いまさらそれを失うわけにはいかない。

「こずえさん、確かにあなたにはひどいことをしてしまったかもしれない・・・。でも・・・」響子さんは俯いたまま話し始める。
こずえは黙って耳を傾ける。
「でも・・・あの人はあたしにとって今現在私の一番大切な人なんです。だから・・・」響子さんは顔をあげこずえと顔をあわせる。
「だから・・・だからあの人は誰にも渡さないわ、こずえさん、もちろんあなたにも」響子さんはこずえの目を見つめはっきりと宣言した。

130名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 19:34:44 ID:sdGE667c
今日はここまで
131名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 08:41:58 ID:cSyF+i8H
>>130
私、一度でいいからこずえと響子の対決を見てみたかったんです。続きを待っていますので頑張ってくださいね。
132名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 19:11:46 ID:NON+5rkU
同じ男を好きになった二人の女が激しく視線を戦わせる。

どれくらい時間がたったのだろうか・・・。こずえはふと視線を外した。響子さんもふと我に返る。そして重い沈黙・・・。

こずえは数年前、一刻館の管理人室で管理人さんの初恋の話を聞いたことを思い出していた。あのときは単純にロマン
チックだとしか思わなかった。年上の美人で優しい素敵なお姉さん。その人がいま自分にはっきりと宣言した。五代を誰
にも渡さないと。こずえは自分が無意識のうちにこの人を恐れていたのかもしれないと思った。はじめて響子さんと出会っ
たとき、こずえは無意識のうちに五代の腕にしがみついた。女としての本能がそうさせたのかもしれない。・・・そういえば
あのとき一緒にいたあの人は・・・。

「管理人さん、三鷹さんとはどうなったんですか。あの人と結婚するんじゃなかったんですか?」
「えっ・・・三鷹さん・・・?」突然三鷹の名がでてきて動揺する響子さん。「三鷹さんは他の人とお見合いして結婚します」
「・・・もしかして・・・三鷹さんとうまくいかなかったから五代さんに乗り換えたんですか?」再びこずえが攻勢にでる。
「私は五代さん一筋なのに・・・あなたは他の男と天秤にかけて・・・ひきょうだわ」
こずえの言葉が響子さんの胸にグサリと突き刺さる。
「そんな・・・両天秤だなんて・・・」響子さんが言葉をやっとひねり出す。
「管理人さんがそう思ってなくても私から見たらそうとしか見えないわ」こずえが再度言い放つ。
「とにかく私はあなたと五代さんのこと絶対認めませんから」そういうとこずえは席を立ち上がった。
「まってこずえさん、確かにあなたのいうことはわかるわ。でも違うの・・・私両天秤になんて・・・」響子さんは必死に反論
するがそれを聞き遂げずにこずえは伝票を持って喫茶店の入り口のほうに歩いていってしまった。

133名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 19:12:31 ID:NON+5rkU
こずえは喫茶店をでると今日一日の出来事を考えながら歩き始めた。
二階堂に五代と朱美の件が誤解であると聞いたこと、ホテルから出てきた五代と管理人さんを目撃したこと、喫茶店で管
理人さんと五代をめぐって言い争いをしたこと・・・。しかし、このままでは確実に五代を管理人さんに取られてしまうことだ
けはわかった。こずえは五代の勤めるキャバレーに向かった・・・。

一方、喫茶店に取り残された響子さんは、こずえとのやりとりを思い返していた。
(こずえさんがあそこまで・・・、やっぱりあの人のことが好きなのね・・・。)
「ひきょうだわ」
こずえの言葉が頭の中で繰り返される。
(あたし、ひきょうなのかな・・・?)響子さんは自問自答する。響子さんは暗い気持ちのまま喫茶店を出て一刻館への帰路
についた・・・。

134名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 19:13:03 ID:NON+5rkU
 「お疲れ様でした〜」五代は、飯岡に声をかけキャバレーを元気よく飛び出した。
<響子さん、夜食作ってくれるっていってたな、早くかえらないと>自然に顔がにやついてくる。なんといってもついに憧れ
の響子さんと結ばれたのだ。仕事中も飯岡やホステスにひやかされまくりだった。しかしそれすらも嬉しく思えてしまうほど
五代は浮かれていた。と、そこに・・・。
「五代さん・・・」
急に名前を呼ばれ五代は振り向いた。「こ、こずえちゃん・・・」一気にテンションが下がる五代。
こずえは五代が仕事を終えるのを待っていたらしい。
「五代さん、ちょっとお話があるの・・・」
「うん・・・深夜喫茶にでも入る?」
「いい、歩きながらで・・・」
しばしの沈黙の後五代が口を開く。
「あんなとこ見られたあとだから、まさかきみの方から会いに来るなんて・・・」
「二階堂君から本当のこと・・・聞いたわ・・・なんでもなかったって・・・」こずえが申し訳なさそうに続ける。
「ごめんね五代さん。信じてあげられなくて・・・。本当にごめんなさい。」こずえが頭を下げる。
「そ、そんなっ!あやまらなくちゃいけないのはぼくの方で・・・」言葉に詰まる五代。
二人はいつのまにか陸橋の上に来ていた。
「見て。きれいなお月様」こずえがなんとなく手すりにもたれかかる。
「こずえちゃん、ちょっと聞いて欲しいことが・・・」五代がこずえに話しかけようとするとこずえが遮った。
「五代さん、私のこと、嫌いになった?」こずえは半分泣きだしてしまっている。
「いや、そんなことは・・・」相変わらず五代ははっきりいうことができない。
「じゃあ、いままで通り付き合ってもらえる?」こずえは泣きながら五代にすがる。
<こずえちゃん、あんなことがあったのにまだオレのことを・・・。でもはっきりいわなくちゃ・・・>
「こずえちゃん、ごめん!ぼくはもう・・・もうきみとは付き合えない!」五代は地面にひざをつき謝る。
「ぼくには、好きな女性がいるんだ。きみには本当に申しわけないけれど・・・・どんなに怨まれてもしかたないと思っている・・・」
「誰?」こずえが冷たく言い放つ。五代はこずえの変化に気づいていない。
「え、いや、その・・・」五代は言いよどんでしまう。
「知ってるわ、管理人さんでしょ」

135名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 19:14:10 ID:NON+5rkU
今日はここまで
夜時間があったら深夜に投下の可能性あり
136名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 19:38:47 ID:cSyF+i8H
>>135
原作の話とオリジナルの話をうまくシンクロさせているのが素晴らしいです。GJ!!
137名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 22:50:21 ID:hFDd05US
>135
面白い!続き楽しみ
138名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 00:07:57 ID:OQQdnrfB
「えっ!?」思わぬこずえの言葉に衝撃を受ける五代。<なんでこずえちゃんが・・・>

「私、五代さんと管理人さんがホテルから出てくるところを見たの」
「!!」
「五代さんが仕事に向かった後、私管理人さんとお話しました」こずえの声が冷たく響く。
「管理人さん、五代さんとの関係を認めたわ、それどころか・・・・・・いや、なんでもないわ」

「五代さん、私より管理人さんのことが好きなの?」こずえが質問する。
「・・・ああ」五代が力なく応える。
「いつから・・・いつからなの?」こずえは先ほど響子さんにしたのと同じように五代を問い詰める。
「・・・初めて響子さんが一刻館に来たときから・・・」決定的な言葉が五代の口から発せられる。
「じゃあなに、私と出会う前から管理人さんのことを・・・?」こずえは声を震わせて五代に尋ねる。
「・・・ああ・・・すまない・・・」五代は額を地面にこすりつけて答える。
「なんで喫茶店で私にプロポーズしたのよ!?」
「・・・あれは君の勘違いなんだ・・・」
「他に好きな人がいるのにどうして私と付き合ってきたのよ!?」こずえがヒステリックに詰問する。
「・・・・・・」五代はなにもいえず黙っている。
そんな五代をみてこずえはもう五代が自分のところに戻ってこないことを悟った。いや、そもそもこの男にとって自分は
常に2番だったにすぎないのだ・・・。
「男を両天秤かける女と好きでもない女と平気で付き合う男、お似合いのカップルね」こずえが痛烈な皮肉をはなつ。
「そ、そんな言い方・・・」五代が異議を挟む。
「こずえちゃんのことは好きだよ・・・ただ・・・響子さんに先に出会ってしまっただけなんだ・・・」五代が火に油を注ぐよう
なことをいう。しかしこずえは五代の言葉に他意はなく、ましてやこずえを傷つけようとするのではなく、ただ純粋に本音
を語っているだけということがわかってしまう。(この人は素直に話すことで私に誠意を示そうとしてるのね・・・)

139名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 00:08:50 ID:OQQdnrfB
こずえはまだ納得できない。しかし理解はできる。
「五代さん、私結婚するわ」長い沈黙の後こずえは口を開いた。
「結婚って・・・前に言ってた銀行の同僚の人と・・・?」
「五代さんと朱美さんにあってすぐ・・・彼のプロポーズ受ける決心つけたんだ。でも、五代さんと管理人さんがホテルから
でてくるとこ見て・・・その・・・ものすごく頭にきて・・・」こずえがいったん言葉を切り続ける。
「管理人さんにも五代さんにもひどいことを言ってしまって・・・でも、いままでのことを思えば・・・おあいこね」こずえがにこっ
と微笑む。
「・・・・・・」五代は返事ができず俯くだけだ。
「これでお別れしましょ、私タクシーで帰るわ」
「うん・・・あの・・・おめでとう」
「ありがとう。それじゃ・・・」こずえは背を向けてかけてゆく。
「こずえちゃん・・・」五代は無意識のうちにつぶやく。ふと振り向いたこずえと目が合う。
こずえが走って戻ってきて五代に抱きつく。五代も思わず抱きしめる。
「ごめんなさい・・・だって・・・五代さんは私の青春そのものだから・・・」
「こずえちゃん・・・」
「最後にひとつだけ、約束・・・守って・・・」こずえが五代の目をみつめていう。
「管理人さんを悲しませないでね・・・、そうしたら私、五代さんのこと、素敵な思い出にできると思うの」
「こずえちゃん・・・ありがとう。・・・・・・響子さんを泣かせるようなことは絶対しないよ」
五代の言葉を聞いてこずえが五代から離れる。
「さようなら、元気で」こずえは笑顔で最後の言葉をかける。もう五代と会うことはないだろう。
「さようなら・・・」五代が力なく手を振るのを確認するとこずえは今度こそ本当に走り去っていった・・・。

140名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 00:10:06 ID:OQQdnrfB
五代が背を向け去っていくのをこずえは一人見つめていた。五代の前では強がって見せたがそれは一人の女としての最後
のプライドであった。本当は五代と別れたくなかった。最後に追ってきて欲しかった。しかし、それはかなわぬ夢・・・。こずえ
は、道路にひざをつき人目をはばからずに泣き続けた・・・。


五代は、帰りの電車の中で先ほどのこずえとの別れを思い出していた。五代にとってもこずえは特別な存在であった。響子
さんとどこかにでかけたことなど皆無であるが、こずえとは違った。普通の恋人同士としてデートを重ねた日々。さまざまな思
い出が胸をよぎる。五代はこずえをひどく傷つけてしまったことを後悔していた。それなのに最後にこずえは笑顔でさよならを
告げた。五代は胸をかきむしられるような気分のまま一刻館に辿り着いた。

一刻館に辿り着くと管理人室の明かりがついているのが見えた。約束どおり響子さんが夜食の準備をしてくれているのだろう。
思えば響子さんが家出してから2週間近くになる。五代は玄関を開け元気を振り絞り「ただいま」と声をだした。管理人室は静
かなままだ。五代は不審に思いながら管理人室をノックした・・・。

141名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 00:16:03 ID:OQQdnrfB
今日はここまで。「もうひとつの決着」はもう少し続きます。仕事の都合で続きはかなり先になるかもしれませんが

今日のお話は自分的に五代とこずちゃんはもっときちんと描くべきだったのでは?という思いから書きました。
自分のオナニーに付き合ってくださったみなさん、ありがとうでした。まったくエロくなくてごめんなさいw
142名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 04:16:43 ID:npdcrOnk
>>141
これからどのようにして、このお話がエッチな展開になっていくのか楽しみです。
投稿ありがとうございました。
143名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 09:31:03 ID:ucNq7xZW
>>141
GJ
144名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 01:04:43 ID:xC0tyVPK
丁寧な口調で感想書いてる人、スレの最初からずっといるんだな
145名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 19:41:17 ID:0HvW+kvi
本日振り替えをとれましたので朝から書きました。苦手なエロもがんばってたら長くなりましたw
需要があるようでしたらまたなんか書きますのでそのときはよろしく。
では「もうひとつの決着」、最後まで一気に行きます。
--------------------------------------------------------------------------------------------------

響子さんは、暗い気持ちのまま一刻館にたどり着いた。服を着替えしばらく留守にしていた管理人室の掃除を始める。しかし、
なにをしていても先ほどのこずえの言葉が頭をよぎる。

「ひきょうだわ」
その言葉がよぎるたびに響子さんの動きが止まる。
(そんなことない・・・あたしは両天秤になんて・・・)きまじめな響子さんは、惣一郎を一生思い続けるはずであった自分が五代
に思いを寄せてしまっていることにすら自分自身に抵抗を感じてしまうのに、その思いすら両天秤にかけた末といわれてしまって
は自分がひどく不純な存在に思えて仕方なかった。
(それに・・・)自分の今までの五代に対する態度はどうだったであろうか。五代の気持ちを知っていながら惣一郎を言い訳にして
ごまかしてきた。これをひきょうといわずなんといおう。
なんとか掃除をおえて布団を敷きこたつに入りお茶を飲む響子さん。響子さんは早く五代に会いたいと思った。そして自分の口
で五代に思いを伝えたかった。そんなことを考えているうちに響子さんはふと思った。(あたしいつの間にあの人のことをこんな
に・・・)これまでのことに思いをはせているうちにいつのまにか響子さんは眠ってしまっていた・・・。


・・・コンコンコン。管理人室の静寂がふと破られる。響子さんはまだ目を覚まさない。
五代はためしにドアを開けてみると鍵はかかっていない。<無用心だな・・・>そう思いながら五代はドアを開けた。こたつに入り
うつぶせになっている響子さんが視界に入る。眠っているようだ。そしてこたつの横に敷かれた布団が響子さんと関係を持った今、
いやに生々しく思える。五代は響子さんを起こそうかどうしようか迷ったが、いまさら遠慮するのもどうかと思い、響子さんを起こさ
ないよう静かにこたつに入った。

五代は黙って響子さんの寝顔を見ていた。あまり安らかな寝顔ではないようだ。なにか思い悩んでいるのだろうか。五代はこずえ
の言葉を思い出した。

「五代さんが仕事に向かった後、私管理人さんとお話しました」
「管理人さんにも五代さんにもひどいことを言ってしまって・・・」

<こずえちゃん、響子さんに何かいったんだろうな・・・>
五代がそんなことを考えていると響子さんが気配を感じたのか目を覚ました。

146名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 19:43:29 ID:0HvW+kvi
「んん・・・・あたしいつのまにか眠っちゃったのね・・・」響子さんが伸びをする。・・・と人の気配がする。横を見ると五代と目が
合う。
「ご、五代さん!・・・嫌だわ、起こしてくださればいいのに」響子さんはあわてて取り繕う。
「いや、起こしたら悪いかなと思って・・・すいません」五代が頭を下げる。
(嫌だわ、ずっと寝顔を見られてたなんて・・・。でもなんで五代さんがいるんんだろ・・・?そうだ、五代さんにお夜食作る約束
を・・・考え事してたからすっかり忘れてたわ)
「すいません、考え事してたらいつのまにか眠っちゃって・・・いまからなにか作りますね」あわててなにか作ろうと立ち上がり
五代に愛想笑いを向ける。と、視界に布団が目に入る。(嫌だあたし・・・これじゃ誘ってるみたい・・・)響子さんが顔を真っ赤
にする。
「そんなにお腹とかすいてないんで今日はもういいですよ、響子さん」響子さんのそんな様子にきづかずに五代は話しかける。
「それよりちょっとお話があるんですがいいですか?」
「は、はい・・・じゃあお茶だけでも用意しますね」

「どうぞ」響子さんが五代にお茶をわたす。
「ありがとうございます」五代はありがたくいただく。

しばしの沈黙の後五代が口を開く。「実はさっきこずえちゃんに会ってました」
「は、はい・・・」響子さんがビクっと反応する。
「こずえちゃん、響子さんと話をしたそうですね・・・僕のことで・・・」五代は響子さんの様子を伺う。
響子さんは黙ったままだ。
「こずえちゃん、職場の同僚と結婚するらしいです」
「えっ・・・?」五代の言葉に驚く響子さん。(じゃあ・・・あたしと五代さんのこと認めないっていったのは・・・)
「こずえちゃん、僕たちがホテルから出てくるところ見て逆上してしまったみたいなんです・・・それも僕が彼女といい加減な関
係を続けてきてしまったのがいけないわけで・・・」一旦言葉を切る五代。
「こずえちゃんが響子さんになにをいったのかはわかりませんが、彼女、響子さんにひどいことを言ってしまったって後悔してま
した。だから・・・彼女の言葉は気にしないでください」
「そう・・・だったん・・・ですか」響子さんはこずえの気持ちを想像してみる。たとえ別れが決まっていたとしても自分の男が他の
女とホテルからでてくるとこを見せられてはひどく傷つくであろう。ましてやそれが2度も・・・。
「こずえさん、どんな様子でしたか?」響子さんが質問する。
「最後は笑顔で別れました。・・・だから・・・彼女の中でも・・・僕の中でも思い出にできると思います」五代は響子さんの目を見
て答える。響子さんはなにも言わず黙って笑顔をかえす。が、その笑顔が一瞬曇る。

147名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 19:44:37 ID:0HvW+kvi
代はそれを見逃さなかった。
「どうしたんですか響子さん、なにか気になることでも・・・?」

リ━━━━━━━━ン!!
管理人室の電話が鳴る。
「はいっ、一刻館・・・」
「響子さん!?」
「え・・・?茶々丸のマスター・・・」
「わーははは、いたぞいたぞいたぞこら〜!!」
「あの・・・」
「いやーみんなで響子さんが戻ってるかどうか賭けしてさー。無理やり戻ってるほうに賭けさせられたけど、あたしの勝ちだ!」
いつものメンツのいつもの馬鹿騒ぎが聞こえる。・・・と、電話口が変わったようだ。
「管理人さん、元気ー?」朱美さんだ。
「えぇ、元気です」
「あの、ラブホテルの件はごめんね」珍しく朱美が謝る。
「・・・そんな、終わったことですから」
「・・・五代君、いるの?」朱美が唐突に質問する。
「えっ、いや、あの、その・・・」響子さんは動揺して言葉が出ない。
「わかりやすい人ねぇ相変わらず。今日は朝まで騒ぐから”気が向いたら”二人とも茶々丸においでね」というと朱美は電話を
切った。朱美は感慨深そうにしていたが、しばらくすると大騒ぎしている一の瀬と四谷とマスターの元に戻っていった・・・。


「みんなまだ騒いでるんですか?」
「人を魚に盛り上がってますわ」
「はー」

会話が途切れるとまた五代は響子さんの先ほどの表所の変化が気になってたことを思い出した。
「響子さん、あの・・・」

「あたし、こずえさんに三鷹さんとうまくいかなかったから五代さんに乗り換えるのはひきょうだ、っていわれました・・・」
こずえの発した言葉は、今も響子さんを苦しめる。しかしだからこそ五代にきちんと話しておきたいと響子さんは思った。
「こずえちゃん、そんなことを・・・」こずえが響子さんになにかいったのは分かっていたがそんなことを・・・。
「確かにあたし・・・あなたと三鷹さんとの間で揺れた時期もありました。でも・・・ずっと前からあたし・・・五代さんと・・・って思っ
てました。・・・だから三鷹さんとうまくいかなかったからとかじゃなくて・・・そのことを五代さんにもわかって欲しくて・・・」そこま
でいうと響子さんは黙って俯いてしまった。
「響子さん・・・そんなこと気に病まなくても・・・」
「違うんです」響子さんが五代の言葉をさえぎる。
「あたし、やっぱりひきょうなんです」響子さんは立ち上がりカーテンを少し開け外の景色を見ながら続ける。そとは雨が降り始
めている。
「あたし、五代さんの気持ちを知っているのに・・・三鷹さんとおでかけたり・・・こずえさんや八神さんが来たらやきもち妬いて・・・。
昔八神さんに好きじゃないふりして愛されようなんてムシがいいっていわれたけど・・・そのとおりなんです。今回の件だって、
私の早とちりで一刻館を出て行ってしまって・・・」
しばしの静寂の後五代は立ち上がり響子さんを後ろから抱きしめた。
「確かに響子さんはやきもち焼きで早とちりで泣いたり怒ったりですけど・・・」五代は響子さんを抱きしめる手に力を込める。
「あなたが微笑うと・・・おれ、最高にしあわせなんです」

「・・・あたしみたいな女でいいん・・・」五代が響子さんの言葉をさえぎる。
「あなたじゃないと駄目なんです」五代ははっきりとこたえると響子さんに口づけした。
「・・・明かりを・・・・消してください・・・」響子さんが小さな声で五代に頼んだ。

148名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 19:45:31 ID:0HvW+kvi
五代と響子さんは布団のなかで抱き合っている。2回目とあって五代にも少し余裕があるようだ。
「五代さん、大丈夫ですか・・・・その、さっき2回も・・・・」響子さんが顔を赤くしながら五代のことを心配する。
「響子さんとだったら何回でもいけます!」五代がシリアスな顔でいうので響子さんは吹き出してしまった。
「笑うことないじゃないですか」五代が少し拗ねる。
「だって・・・」響子さんはまだ笑っている。
「じゃあおしおきだ」そういうと五代は響子さんの唇を奪う。突然のキスに、響子さんはたじろぐ。歯を押し割って、五代の舌が
響子さんの口に入り込む。響子さんの舌を絡めとり、舐めまわす。五代は響子さんがキスに弱いことに気づいた。
「・・・んんんんッッ・・・!!」響子さんは五代のなすがままだ。五代は片手で、響子さんの美しい髪を優しく撫でながら、執拗に
舌を絡める。響子さんは逃げようとするが逃げられず、舌同士を絡ませられる。
「・・・はぁ・・・はぁ・・・」唇を離すと上気した響子さんの顔が見える。もう完全に欲情した女の顔だ。

五代は響子さんの乳房を両手で包み、揉みあげる。豊かな弾力のある乳房が様々に形を変える。
「・・・あぁ・・・」未亡人でそれなりに経験のある自分がまだ2回目の性交渉であるはずの五代に完全に主導権を握られている
ことに響子さんは驚いていた。
続いて五代は響子さんの乳首を口に含み、先端を舌先で刺激する。もう片方の乳首は、指でつまみ、徐々に硬くなっていく感
触を楽しむ。
「・・・あぁっ・・・イヤ・・・」(いやだ・・・この人なんでこんなにうまいの・・・・?)響子さんは五代の責めにあえぐばかりでゆっくりと
体を弓なりに反り返らせていく。惣一郎は性交渉については非常に淡白で、今日の五代のような自分を気持ちよくしようという
ような素振りはまったくといっていいほどなかった。そういった意味で響子さんの体は今まさに五代に開発されつつあるといえる
のだった・・・。

149名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 19:46:33 ID:0HvW+kvi
続いて五代は響子さんの一番大事な部分への責めに移った。
五代は響子さんの大事な部分に指先を侵入させる。
「ひぃい・・・」響子さんは五代がそんなことをするとは想像すらしていなかった。五代が響子さんの中に指を激しく出し入れす
ると響子さんもそれにあわせて声をあげよがる。五代が指を抜き安心したのもつかの間、さらに違った感触が響子さんを襲う。
「そんな・・・五代さん、汚い・・・・」五代は舌を侵入させ右手で響子さんの豊満な乳房を弄ぶ。
「五代さん・・・あたし・・・」響子さんがもう我慢できずなにかいいかける。しかし五代は無視して舌を動かし続け、響子さんの
体に快感を送り込む。響子さんはもう完全に準備OKだ。
「五代さん・・・」響子さんは泣きそうな声をだして訴える。響子さんにそんな表情をされてはさすがに五代も無視できず舌と指
をとめた。

五代は完全に響子さんの体をものにしていた。昔、トルコで抱いた女たちとはまったく違いウブでそして敏感であった。このと
き五代は惣一郎が性交渉について非常に淡白であったと見抜いていた。響子さんの性格からほかの男と関係をもったとは思
えない。
五代は響子さんを自分好みの女にできる喜びにひたっていたがあることを思いついた。

「響子さん、またお願いできませんか?」五代が仁王立ちしてあれを見せ付ける。
「えっ、そんな・・・」響子さんは絶句する。
「いやならいいんです、また舌で続けますから・・・」五代が冷たくいい放つ。険しくても一度通った道は二度目は楽なもので
あった。
「・・・・」響子さんは迷っていたが結局は五代のものを口に含んだ。

響子さんは慣れないながらも手と口で五代のあれをしごく。五代はこれは本当に現実かと疑ってしまう。<あの響子さんがお
れのためにこんなことを・・・>五代は幸せの絶頂であった。
「響子さん、顔を上げておれに顔を見せてください」
もう五代のなすがままの響子さんは顔を赤くして五代のいうとおり上目遣いで五代の顔を見る。五代は自分の限界が近いの
を悟り響子さんの頭を支えて軽く腰を振った。響子さんの口でやってるという思いが更なる快感をよぶ。
「んん・・・んぐぅ・・・」響子さんが苦しそうにするが、五代はすぐに果てて響子さんの口の中に精を放出した・・・。

150名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 19:47:41 ID:0HvW+kvi
ドクドクッ・・・。響子さんの口の中に五代の精が注がれる。響子さんはもう言われる前からそれを飲み干した。
「どうせ飲ませるつもりだったんでしょ・・・」響子さんが恥ずかしそうにいう。
「響子さん・・・」五代はやりすぎたことを後悔した。

「五代さん、ちゃんともう1回できるんでしょうね?私はその・・・まだ・・・満足してないんですよ?」響子さんが顔を赤くして五
代に詰め寄る。
「大丈夫です、響子さんとなら何回でもできます!」五代が即答するがさすがに射精直後で少し元気がない。
「ほんとに大丈夫?」響子さんが五代の顔とあれを交互にジトーとみつめる。
「その・・・もう少し・・・やってもらえますか・・・?」五代が頭をかきながら響子さんにお願いする。
「もう!仕方ないんだから!」なんだかんだいいながらまた響子さんは五代のものを口にする。
さすがに4回目なのですぐには元気にならない。しかし響子さんもどうすれば五代が興奮するかもうわかってきていた。響子さ
んは右手でこすりながら五代のものの先端部分を舌の先で刺激しつつ五代を見つめた。あこがれの女性のあまりに卑猥なそ
の光景に五代は一瞬にして元気になってしまう。
「うふっ、元気になった」響子さんが軽く指ではじく。
五代もそろそろ響子さんを堪能したいと思い、響子さんを押し倒した。
「あっ!もうせっかちなんだから・・・」響子さんの言葉ももう五代の耳には入らない。一刻も早く響子さんに挿入したかった。
「じゃあいきますね」五代の言葉に響子さんが無言でうなずく。五代は響子さんの両足を両手で抱え二つ折りにする。
「いや、そんなに足あげたら恥ずかしい・・・」響子さんが赤面するがもちろん五代は聞いていない。
(ああっ・・・五代さんが私の中に・・・) 五代は響子さんの足をM字に開脚し挿入する。
そして、根元まで響子さんの中に沈めると、響子さんをあらためて自分のものにした感動に五代は溜息を漏らした。
「あぁぁ・・・・五代さん・・・」響子さんも深々と貫かれ、悶えながら五代を見上げ、五代の満足そうな表情に安堵を覚える。
「おおぉぉ・・・」五代も再び味わう響子さんの感触に感嘆の声をあげ、響子さんの腰を両手でしっかりつかむとそのまま腰を動か
し始める。

五代の腰の動きにあわせて長年五代が妄想し続けた響子さんの豊満な巨乳が揺れる。
響子さんは五代の首筋にしがみついた。五代は響子さんの細くくびれたウェストを掴んで突きまくる。
「五代さん・・・いい・・・堪らないわ・・・」
「響子さん・・・・」五代が愛する人の名を叫ぶ。
五代は眼前の響子さんの体、表情を目に焼き付ける。いままで妄想するしかなかったその姿形が今目の前にある。これから
はこの体を好きにできるのだ。五代は長年響子さんの嫉妬ややきもちに耐えながらも響子さんを思い続けてよかったと心から
思っ
いた。
(もう、この人なしには生きていけないかも・・・)響子さんは、自分より若い男の欲望を一身に受けまさに女の喜びを感じてい
た。
五代が少し腰の動きを早めた。
「ああっ!五代さん!あたし・・・・!!」響子さんは五代の若い欲望の前にあっさりと生まれて初めての絶頂を迎え、気を失ってし
まった・・・。

151名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 19:49:10 ID:0HvW+kvi
・・・響子さんは股間に違和感を感じ気を取り戻した。今まで何をしていたのだろうか・・・。

ほどなく響子さんは自分が全裸で四つんばいになっていることに気づいた。そしてその違和感の正体にも・・・。
響子さんの美しい裸身に見とれていた五代も響子さんが正気に戻ったことに気がついた。
「響子さん、大丈夫ですか?」
「・・・五代さん、これがそんなセリフをいえる状態ですか!?」響子さんが五代をにらみつける。
響子さんが怒るのも無理はない。五代は響子さんを四つんばいにさせ後ろから挿入しているのだ。しかも愛用のリボンで両
手が後ろで縛られている。
「じゃあ響子さんも目を覚ましたようだし再開しますね」というと五代が腰を動かし始める。
「え・・・ちょっと待って・・・」響子さんがあわてて制止するが 五代はとまらない。
一度、絶頂に追いやられた響子さんの体はまだ火照ったままだ。そこを五代はまたもや響子さんの細くくびれたウェストを掴
んで後ろから貫き突くきまくる。結果、響子さんは目を覚ました直後から五代の責めの前に屈服してしまう。
「ああ、そんな・・・・駄目・・・」響子さんはまたあられもない声をあげてしまう。響子さんは自分が後ろから突かれるほうが感
じることに気づき始めていた。(あたしってこんなに淫乱な女だったのね・・・)響子さんは自分が五代によりどんどん変わって
いくのを感じていた。

「響子さん、すごくいいです。オレ・・・もう・・・」五代も限界が近い。
「五代さん・・・今度こそあたしの中へ・・・」響子さんはやはり五代の全てを受け入れたい。
「でも・・・・」五代はやはり躊躇する。
「大丈夫・・・今日は・・・安全な日・・・・です」響子さんが途切れ途切れにいう。
「じゃあ響子さんいきます!」五代が腰の動きを早める。
「ああっ!五代さん!」ほどなく響子さんが絶頂の悦びの声をあげ五代を締め付ける。
「響子さん!!」五代は響子さんの中に初めて思いのたけを注ぎ込んだ・・・。

152名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 19:51:48 ID:0HvW+kvi
五代は、響子さんの中から抜くと響子さんを拘束していたリボンをほどき寄り添うようにして布団に入った。
響子さんはまだ意識が朦朧としたままだ。
「響子さん、大丈夫ですか?」
「んん・・・ええ」響子さんはなんとか返事をする。

「でも五代さん、最後はひどいですわ」響子さんがむくれてみせる。
「すいません、でも響子さんが気を失ってる姿があまりにきれいで・・・そのそそられちゃって」五代が頭を下げる。
「そんなこといっても許さないんだから!」響子さんがそっぽをむく。
「そんな、響子さ〜ん、許してくださいよ〜」五代が必死に響子さんのご機嫌取りをする。
「甘えないでください!」響子さんは取り付く島もない。
「もう、響子さ〜ん」
「そんなに許して欲しい・・・?」
五代がこくりとうなずく。
「うーん。じゃあ許してほしいんだったら・・・」響子さんはちょっと考える。
「だったら・・・?」五代がそわそわして続きを待つ。
「はやくきちんと就職して一人前になってください!もうほかの人のとこにお嫁にいけないんだから・・・」
「へっ・・・!?」
「だからいったとおりです!もう何年も待ってるんだから!!」響子さんはそっぽをむいているが横顔だけで分かるくらいそ
の顔はもう真っ赤だ。
「は、はひ・・・がんばります!!」そういうと五代は響子さんを抱き寄せ甘い口づけをかわした・・・。



もうひとつの決着 完

153名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 19:59:53 ID:0HvW+kvi
以上です。来週も水曜休みですので次の水曜に暇だったらなんか書きます。
しかしエロはむずいです。一応読んでくれた方、参考にしたいので教えてください。

1.エロだけでいい(もっとエロく)
2.エロなしでいい
3.今みたいにかんじでいい
4.つまらんからどうでもいい
5.もう書くな
154名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 20:36:59 ID:jThpevwL
1に3000点
155名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 00:24:47 ID:K8kAUp64
3に全部
156名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 00:53:17 ID:aA+VGIEF
>>153
いつも素敵な作品をどうもありがとうございます。
これって1と3の両方を選ぶというのはだめなのかな?
意見も二つに割れていることだし。
自分勝手なことを言ってすみません。
157名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 20:08:29 ID:V5uYlu9T
>>153
感動した!
3で勿論、響子五代絡みで頼んだ。
158名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 22:29:58 ID:rM9gos8k
>153
1か3を希望。前の作品も非常に良かったのでとにかく楽しみにしてます!
159名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 17:40:54 ID:t7MlbL1n
あー、五代くんは響子さんの巨乳を
揉みまくったんだろーなぁ…ウラヤマシス。
今後のこの2人のエロな展開を期待していますよ。
160名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 20:33:09 ID:8MKxANFd
ということで153です。みなさまアンケートにおこたえいただきありがとうございます。
比較的好意的な意見で安心しました。いやほんと5.とかなくてよかった。
金曜の夜の段階ではレス3つだったのでほぼエロのみの短編を初めて書いてみました。
おかげさまで睡眠時間短くなりましたがw


タイトルは「ある夫婦のある朝の風景」
完全オリジナルで一気にいきます。
1611/5:2007/07/08(日) 20:33:49 ID:8MKxANFd
五代と響子さんが結婚して数ヶ月が過ぎた。
五代は毎朝響子さんに起こしてもらい食事を取り保育園に出勤する毎日だ。

「あなた、そろそろ起きてください」響子さんが五代をいつものように起こす。
「んん・・・ああ響子、おはよう」五代が眠そうな表情で朝の挨拶を交わす。
「もうすぐ朝食の準備できますので顔洗ってきてくださいね」響子さんが顔を赤くして五代に告げる。
「へーい」五代が生返事をして起き上がり時間を確認する。
「!」いつもより20分早い!五代はにやにやしながら顔を洗いにいくのであった・・・。


「ふふーん♪」響子さんは鼻歌を歌いながら台所を片付けている。と、そこへ・・・。
「響子・・・」いつのまにか部屋に戻ってきた五代が響子さんの肩に手を乗せ声をかける。
「あなた・・・」響子さんはドキッとする。
「今朝もきれいだね」そういいながら五代は響子さんの昨夜のシャンプーのにおいが香る豊かな美しい髪をなでる。。
「いやだわ・・・あなた先に食事をすませてからでしょ」響子さんが照れながら五代を押し返す。
「オレは響子と結婚できて世界一の幸せものだよ・・・」そういいながら五代は響子さんを強引に抱き寄せ口づけする。
「ん・・・」響子さんも五代の口づけをおとなしく受け入れる。
もはや響子さんの体を知り尽くしている五代はまず甘い口づけで響子さんをその気にさせる。

五代は響子さんのpiyopiyoエプロンを剥ぎ取り響子さんのシャツの中に手を入れ胸を後ろからもみ始める。
「あ・・・」いきなり胸をもみしだかれ響子さんが思わず声をあげる。五代の期待通り響子さんはノーブラだ。響子さんは自分
から誘うときは下着をつけないようにしていた。そのほうが五代が喜ぶことをしっているし行為がスムーズに進むからだ。

実は二人の新婚生活での夫婦の営みは夜ではなく朝行われていた。夜五代が仕事から帰ってきた後だと住人が乱入
してきて宴会になってしまうため男女の甘い雰囲気にはならない。そのために考え出した苦肉の策であった。
しかし当然のことながら朝は出勤前で忙しい。だから響子さんが誘うときは普段より少し早く五代を起こすことが二人の間
で暗黙の了解になっていた。今日は20分だから布団でじっくり愛し合うのではなく軽く満足させてあげればいいようだ。
響子さんは軽いものを望んでいるようだが五代は違った。最近忙しくて1週間以上響子さんとしていない五代はじっくり愉し
もうと思っていた・・・。

1622/5:2007/07/08(日) 20:34:59 ID:8MKxANFd
「ん・・・ああぁ・・・」響子さんは結婚前から口づけに弱い。五代に舌を吸われながら乳首を刺激されるとはやくも甘い声がも
れはじめる。
「響子、朝から求めてくるなんて響子はほんとにエッチだね」さらに五代は言葉責めをはじめる。響子さんは何度も愛し合う
うちに言葉で卑猥なことをはっきりいわれると興奮してしまうことを五代に気づかれてしまっていた。
「あぁ・・・そんなことありま・・・んん」五代は再度口づけし響子さんの反論を封じる。
「早くいれてほしいん・・・だろ?」五代は響子さんの正面に回り抱きしめ硬くなりつつあるい自身を響子さんの秘所にスカー
トのうえからあてがって耳元で囁く。
「・・・・・・」響子さんは赤くなって俯いたままなにもいえなくなってしまう。
「もう!時間ないんだから早くしてください!」やられっぱなしの響子さんがなんとか流れを変えようとする。
しかし・・・
「何を早くして欲しい・・・?」
「もう・・・・・・エッチ!」普段は五代を尻に敷いている響子さんであったが、エッチのときだけは完全に五代に主導権を握られて
まう。結局五代に揚げ足を取られてしまいいつものように五代の手のひらの上であることを再度認識してしまうだけであった。

「響子、今日は胸で頼むよ」五代は響子さんのシャツを脱がせながらいう。
「はい・・・」上半身裸にされてしまった響子さんはひざ立ちになり五代のものを自慢の胸にはさむ。

(あぁ、裕作さんのこれ・・・とっても硬くて立派だわ。これがもうすぐ私の中に・・・)響子さんは想像するだけで興奮してしまう。
しかし五代は腰に手をあて響子さんが自分に奉仕するのを見ているだけだ。
(この人いつまで自分だけ気持ちよくなるつもりかしら?それともまさかこのまま出して終わらせるつもり?そんなの絶対ゆる
さないんだから!)と思いつつも響子さんは早く五代のものが欲しい。結局響子さんは、乳首で五代のものを刺激したり、は
さんだまま先っぽをなめたりして必死に奉仕することになるのであった。
「あぁ・・・響子、とっても気持ちいいよ・・・」五代はいつものようにまずは響子さんの口に出して飲ませるつもりであったが、必
死に奉仕する愛妻をそろそろ満足させてあげたくなってきていた。

1633/5:2007/07/08(日) 20:35:40 ID:8MKxANFd
「じゃあ響子、そこに手をかけて」五代が響子さんに指示をだす。
五代の意図を察した響子さんはスカートを脱ぎ流しに手をかけてお尻を五代に向け足を開く。
「響子・・・オレは手をかけてといっただけなのに・・・自分からスカートを脱いで・・・ほんとに欲しいんだね」五代が容赦なく
責める。

(なんでもいいから早くいれてよ!)まさかそんなことを口に出せない響子さんはもう黙ったままだ。
五代は響子さんの美しくくびれたウエストをつかみ挿入・・・・はしないで響子さんの反応をしばらくうかがう。

「えっ、何?」いつもと違う夫の振る舞いを不審に思った響子さんが思わず声をだす。
五代は何も言わず響子さんの秘所の周りをあれでかるくなぞるだけだ。
(この人なにしてんの?)響子さんは五代の意図がよめない。なんといっても響子さんの鈍さは筋金入りだ。
首をひねり五代と目が合うと五代はにっこり笑った。その笑顔に響子さんは五代の意図がなんとなくわかった。
「・・・あなた・・・まさか・・・」響子さんは呆然としてつぶやく。
「どうしたんだい響子?」五代が意地悪く尋ねる。
「・・・あなた、いくらなんでも・・・ひどいわ・・・」響子さんが泣きそうな顔で恨み言をいう。
「え、なんだって?」五代はそ知らぬふりを装う。結婚前に響子さんから嫉妬ややきもちで散々な目にあってきている五代は
そのころの仕返しのつもりで響子さんをいじめる。

響子さんは五代が求めているセリフだけはいいたくなかった。しかし響子さんの意思とは反対に肉体は完全に五代を求めて
しまっている。

「・・・・しいの・・・」響子さんはついに快楽への欲求に負け蚊の泣くような声をだす。
「んー・・・よく聞こえないなぁ」五代はとことん響子さんを追い詰める。

「調子に乗らないでよ!」響子さんが怒りのあまり体を離そうとした瞬間、五代が挿入した。
「くぅ・・・」響子さんはその快感に思わずあえぎ声をあげる。
響子さんの反応を確認した後五代は響子さんからあれを抜くとまたもや秘所の周りをあれでかるくなぞりはじめた。
「よく聞こえなかったからもう1回いってくれる?」五代はなんとしても響子さんにはっきり求めて欲しかった。

一度は逃げかけた響子さんであったが、その快感を味わってしまっては抵抗できなくなり、ついには観念してそのセリフを
はいた。

「・・・裕作さんのが欲しいんです・・・早く入れて・・・ください・・・」

響子さんははっきりと五代を求める言葉を口にした。口に含むこと、精を飲み干すこと、胸ですること・・・。夫は一度許すとほ
ぼ毎回同じことを求めてくる。これからは毎回言わされてしまうと思うと響子さんは悔しかった。新しいことをやらされるたびに
自分が夫の性のとりこになってしまっていることを思い知らされる。

「そうか、いれて欲しいのか、わかったよ」というと五代は響子さんの内面の葛藤などお構いなしに一気に根元まで貫く。
「・・・・・!!」響子さんが声にならない声をあげる。
「響子、ちゃんといえたご褒美に思う存分かわいがってあげるよ」五代はそういうと響子さんの反応を確かめながら腰を動か
し始める。
(これよ、これが欲しかったの・・・)響子さんは五代にはしたない言葉をいわさられたことなどすっかりわすれ快感を貪り食う。
「響子は本当にスケベだなぁ」五代の言葉責めに響子さんの興奮は最高潮に達しており、すでに五代の声はきこえていな
い。
「もっと・・・もっと激しく・・・」響子さんは無意識のうちに五代を求める発言をしてしまう。そんな響子さんの反応に五代も腰の動
きを早める。

1644/5:2007/07/08(日) 20:36:38 ID:8MKxANFd
さわやかな朝の空気が流れ込む管理人室に男女の荒い息遣いが響く。
五代は年上の美しい妻を自信を持って後ろから貫き、思い通りに屈服させその感触を愉しむ。
響子さんは年下の夫に好きなように征服されその被虐の快感に激しく身を焦がす

「あなた・・・もうあたし・・・」響子さんはもう立っているのもつらそうだ。
五代は両手で響子さんの両腕をそれぞれつかみ上体を少し起こす。五代の腰の動きにあわせて響子さんの豊満な乳房が
揺れる。
「あぁ・・・もう・・・駄目」そういうと響子さんは絶頂を向かえ股間をひくつかせる。
「く・・・響子・・・」五代も響子さんの締め付けの前にあえなく精を放出する。

ドクドクッ。
響子さんの中に最後の一滴まで流し込み満足した五代は、意識がおぼつかない響子さんを優しく抱きとめる。
「響子、愛してるよ・・・」五代は優しく囁くが響子さんはまだ正気に戻ってないのか耳に届いていないようだ。
五代はそのまま響子さんを抱き上げると布団まで連れて行った。

1655/5:2007/07/08(日) 20:38:36 ID:8MKxANFd
<昼から二人でどこかに遊びに行こう>五代は今日初めて有給休暇を使うことを決めていた。
<最近忙しくて全然響子に構ってやれなかった。大したことは何もしてやれないけど・・・どこかに行こうといったら響子は喜
ぶかな?それともそんなことで仕事休んじゃいけません!ってまた怒られるかな・・・?>
五代はそんなことをかんがえながら自分にはあまりに分不相応に美しくしっかり者の妻を優しくみつめていた。

「んん・・・」響子さんが意識を取り戻したようだ。
「響子・・・」五代が響子さんに声をかける。
「・・・あなた、時間大丈夫なの?」まだ意識がぼんやりしたままの響子さんが夫の仕事を気にする。
「あぁ、そのことなんだけどさ・・・・」


管理人室の外から雀がそんな夫婦のやりとりを眺めている。
二人だけの休日はまだ始まったばかりだ・・・。


「ある夫婦のある朝の風景」 完
166名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 20:48:36 ID:8MKxANFd
以上です。短編といいつつ全然短編でないと貼っていて気づきました。
結婚後のエロを載せてしまうと前作からの続きの話でのエロが難しくなるため貼るのをやめよう
かと思いましたが、せっかく書いたので貼っちゃいました。よかったら感想などいただけると幸い
です。やっぱレスいただくとやる気でるんでwではまた来週。
167名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 21:50:45 ID:t7MlbL1n
キタコレ!!!!
いい!凄くいいなぁ!
168名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 00:31:23 ID:rWF52TO5
   ,;;《iiミミミミii巛ミミ彡ミミ;;,,
  彡ミミミミミミ巛三三ミミミミ;,,
  巛ミミ《《《llll;;|ミミミ《彡彡彡ミミ》ミ
  巛ミ《llli/⌒` '" `゙゙ヾ三》巛彡ミ
  ミ巛llノ    ─    ミ》》》ミミヾ
  ヾミi/  ー   '_,,,,,,  ゞ》》》彡ミ
  彡/,-一ヾ ,i / _  `  ミ)))ミミ彡
  川|  ,.。- ) /、' °ヽ-  |||))ミミ彡
  彡) ' ノ/ ゝ   ̄    ||lゞ三彡   ________
  |l||.i^  / ヽ      r |l(.6ノミ  /
   ミ(  (ゝ-'ヽ 'ヽ      |ー'彡  |
   ヾ|!  ノl  _  ヽ    〉 川ミノ  |
     |  r-─一'冫)   ノ |巛ノ < 感動した!!
     `| '  ̄´  ノ ! _,.. '  |彡   |
      !,  ,  ' ノ'  i. ヽ|_    |
      `-┬ '^     ! / |\   \
169名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 11:25:43 ID:3bHRKz7e
>>166
お疲れ様でした。
楽しく読ませていただきますた。
次の作品に期待してます。
170名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 01:12:12 ID:CQurMJUv
          /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
         i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::ヽ;:::::::\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::',
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         l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ ー;r'''|o::::i゙'    `)/,、、''‐-'i-'::::::::::::/l::/ 
          l;;;;;;;;;;;;;;;;;r-、;',、  '! {:::;;ノ       ,lo::i゙'-./::::::;::::::;//ノ
          '、;;;;;;;;;;i r''; l;;;;l   -`"        !;;;ノ ./、、,ノ-‐' ´
           \;;;;;'、(`.l;;;;}            、- .i
             \;ヽ,_,l;;/            /.  l、
           / ̄`""''レ'l         、-- 、   ,';l   >>あたし、そんなに淫乱じゃありません!
         /   ""゛゛ l  、       '、_,/  ,.;,'/
         \   ~´ ,,-"!   ` 、     ''  / V
          /`ー;;;'''7 , !、      ` ‐ 、、,__/
    ,, - '''、'''''ー' 、;;;;;;;;;/ / _,,,'` 、_      l、
  ,r'"    ` 、    l l ,,/ /`i,,,_lヽ,,____,,,,ノ、 l     ,r'',Y'''''-,,
.,r'        '、  l i" /  ,.' /''i  l  `i l l,,__,、、、r',,i"_``‐- ''、
i          `,   l    '  / l  l  l  !ヽヽ  r"、、,,,`''   l
           ',  .l       l  l   l  l },ヽ. l 、,,      l
171名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 06:43:16 ID:z8BQwoEr
>>166
ご苦労様です。
素晴らしい!!!
めぞんのSSが読めるなんて実に嬉しいですよ。
今後も頼みます。
172名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 13:44:39 ID:9zU/87OW
響子
173名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 15:51:14 ID:IHuvMehT
ヲイ!>>161-165>>112からの内容で誰か本物そっくりに同人誌作れ!!
ぶきっちょな俺にはできねぇw
174名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 01:24:57 ID:wCkCkAZw
最近いろいろ書いてる人です。なんか予想以上に反応よくてびびってます。

>>167
ありがとうございます。自分が読んでみたときにイイと思えるような作品を
目指しております。

>>168
ごめwオレ小泉嫌いww

>>169
次の作品はタイプとしてはもうひとつの決着に似た感じでエロ少ないです。
すでに構想は固まっていますが結構長くなりそうです。

>>170
ごめんなさいwでも響子さんが淫乱じゃないと話が膨らまないんですw

>>171
実は自分は>>110>>111なんですよ。
読みたいのが見つからないので思い切って自分で書いてみました。実際に
書きはじめると結構かけるもんですよ。

>>172
??とりあえず裕作と返しておきます。

>>173
自分も>>161-165みたいな同人誌、本物そっくりな絵で見てみたいw

レスしてくれた方、ありがとうでした。ではまた。
175名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 16:42:24 ID:/9Slf9z4
カミコウリンキタコレ
Mな響子、Sな五代に萌え。
176見習職人:2007/07/13(金) 21:06:42 ID:rJ64VvlH
どうも最近いろいろ書いてる人です。一応今回からコテにしときますが
うざいとの意見あればやめときます。
ということで今回はオナニー爆発で予告どおりエロ少な目の長編になっ
てしまいましたので、前・後編にわけて投下します。

タイトルは「約束〜女たちの想い〜」
前編を一気に投下します。
1771/18:2007/07/13(金) 21:07:56 ID:rJ64VvlH
いよいよ保母試験合格発表の日を迎えた五代。
しかし・・・
”残念!!泣くな五代君 来年がある!!”
四谷さんが垂れ幕を取り付ける。一刻館では残念会の準備が着々と進行中だ。
「あの・・・まだ落ちたと決まったわけじゃないんですから」自信がない響子さんが控えめに抗議する。
「でもほら、なんとなく、ねぇ」一の瀬さんが返す。響子さんも今までのことを考えると返す言葉がない。

リ━━━━━━━━ン!!
管理人室の電話が鳴る。
響子さんは急いで管理人室にもどるが切れてしまった。
(五代さんだったんじゃ・・)響子さんはもう一度鳴らないかと電話を待つが電話は鳴らない。そうこうしているうちに住人た
ちにまたもや2階に連れて行かれてしまう。結局響子さんは五代からの電話にでることができなかった。

---キャバレーバニーにて---

「というわけでえ〜。五代社員の前途を祝って〜乾杯!」
キャバレーでは五代への祝福が続いている。

---5号室---

「へえ〜、やっぱり落ちたんですね、五代さん」二階堂が感動のないセリフをはく。
「お飲み、あんたも無念だろう」一の瀬さんが響子さんに酒をつぐ。
「あのですねぇ」響子さんが口を開こうとしたとき・・・
「ただいま!」五代が帰宅した。
住人総出で五代を迎える。
「飲んでるよ・・・」一の瀬さんが響子さんにそっと囁く。
「あ、あの・・・」五代がなにかいいかけると・・・
「おっとぉ、それ以上言わなくて結構!飲まずにはいられなかったんだべ〜」四谷さんが大げさにいう。
「よく帰ってきたねぇ」
「ま、来年があるんだからさぁ」朱美さんと一の瀬さんが口々に五代を励ます。
「なにをいってるんですか!」五代は住人たちを一蹴すると響子さんと向き合う。
「響子さん・・・おかげさまで・・・」五代が笑顔で報告する。
「・・・駄目じゃ・・・なかったんですね!?」響子さんが嬉しそうに五代に確認する。
「はい!」五代が元気に返事する。
「えぇ〜!?」住人たちは驚きの声をあげるばかりであった・・・。

1782/18:2007/07/13(金) 21:08:29 ID:rJ64VvlH
「ではみなさん、五代君の奇跡に・・・乾杯!!」四谷さんの音頭で恒例の宴会が始まる。
”よくやった五代君!!祝 試験合格”
「一応用意しといた甲斐がありましたな」四谷さんが張り替えた垂れ幕をみつめてつぶやく。
今日の住人はいつもよりハイピッチだ。なんだかんだいってみんな五代の合格が嬉しいのだ。
普段あまり飲まない響子さんも一の瀬さんに注がれるままにお酒を飲み干す。
「五代さん・・・本当におめでとうございます」少し酔いが回りつつある響子さんがあらためて五代に声をかける。
「響子さん、ありがとうございます」五代が照れながらお礼をいう。少し酔いが回りほんのり顔が赤くなった響子さんは
より一層色っぽい。<響子さん、色っぽいなぁ・・・こんな人とオレ付き合ってるんだよな>五代は自然と顔がにやけて
きてしまう。

「あとは就職だねぇ」と一の瀬さん。
「それが問題よ」朱美さんが続く。
「心配ありません。明日早速保育園の面接に行きます。しいの実保育園の園長先生の紹介なんです。」
五代が自信ありげに宣言する。
「いやに自信満々ねぇ」「五代君、いままで紹介でうまくいったことないじゃありませんか」「甘いんじゃないの〜」
住人たちが好き勝手に反応する。
「あんたも気苦労が絶えないねぇ」一の瀬さんが響子さんをからかう。
「あら・・・あたしは別に・・・」響子さんは適当にごまかす。
「別に・・・なんだい?」一の瀬さんは黙ってしまった響子さんのかわりに五代に無言で問いかける。
「仲直りしたんだろう、あんたら?」なにもいわない二人に一の瀬さんがしびれをきらす。
まだ二人は黙ったままだ。
「も〜、いらいらするなぁ、仲直りだの喧嘩だのガキじゃあるまいし!」突然わめきだした朱美さんを一の瀬さんと四谷さん
が、あんたがいうなよ、という目で見つめる。
「なによその目、そりゃラブホテルの件ではお騒がせしたけど・・・大体あんたたちがはっきりしないからいけないん
じゃない、・・・できてるってはっきりいえば!?」ついに朱美さんが二人の秘密を口にする。
「ちょっと朱美さん!」五代が朱美さんに抗議する。
「なによ、違うって言うの?管理人さんが家出から帰ってきた日、あんた深夜に管理人室にいたじゃない?なにもなかった
とはいわせないよ。それともなに?まだだんなさんのことが忘れられないから五代君とのことは知られたくないの?」朱美
さんが執拗に絡む。
「朱美さん、いい加減に・・・」五代が立ち上がって止めに入る。
「いいんです五代さん・・・」響子さんが五代を止める。そしてコップに入ったお酒を一気に飲み干す。
「朱美さんの言うとおりですから・・・」響子さんが重い口を開く。

1793/18:2007/07/13(金) 21:09:26 ID:rJ64VvlH
「惣一郎さんが忘れられないのは本当のことなんですから。・・・でも・・・だからといって・・・」響子さんは言葉につ
まってしまう。
「要するにさ、五代君のこと好きなんでしょ?」朱美さんの追及は止まらない。
「また黙秘権?これだから未亡人ってやなんだよね〜。死んだ人に操たててどうなるってーの?」

静まり返る5号室。みなが響子さんの言葉を待っている。響子さんは一の瀬さんに注がれたお酒をさらに飲み干すとつ
いに口を開いた。
「・・・朱美さん、あなたのいうとおりいまさら隠すことではありませんわ」酔っていることもあり響子さんは朱美さんの挑発
に乗ってしまう。一の瀬さんと四谷さんと二階堂は予想外の展開に声もだせない。
「待ってください響子さん、それから先はおれがいいます」五代が口を挟む。
「五代さん・・・」響子さんが五代を見てうなずく。
「朱美さんのいうとおり・・・響子さんが一刻館に戻ってきた日からおれと響子さんは正式に付き合ってます」五代が住人
に事実を告げ反応をうかがう。
「管理人さん、ほんとですか?」いまいち理解できない二階堂が響子さんに尋ねる。
「えぇ・・・あたしと五代さんは・・・確かにお付き合いしています」響子さんはが二階堂に答える。
「いっちゃったよ・・・」てっきりまたごまかされると思い込んでいた朱美さんはびっくりしたままだ。
「聞きましたか、一の瀬さん」と四谷さん。
「しかと聞いたよ」と一の瀬さん。
「僕は自分の耳が信じられません」と二階堂。
「あたし達悪いことしてるわけじゃない。それに・・・隠れてどうこうとかあたし、嫌なんです」響子さんが自身の心情を吐露
する。
「響子さん・・・」五代はそんな響子さんをだまってみつめる。
「管理人さんにここまで言わせるとはこいつのどこにそんな魅力があるのかねぇ?」一の瀬さんが五代をみてつぶやくがそ
の顔はどこまでも優しい。
「僕にはわからない」二階堂がつぶやく。
「ったく・・・あんたはほんとに空気が読めないね!」明美さんが二階堂を小馬鹿にする。
「よかったじゃないですか」四谷さんが感慨深くつぶやきお酒を飲み干す。
「そうよ、遅すぎたくらいよ」明美さんもそれに合わせる。
「いや、その・・・あはは・・・」五代はとりあえず愛想笑いをする。

「ではあらためて〜、管理人さんと五代君にかんぱ〜い!」四谷さんが音頭をとる。
「そんな、恥ずかしいですわ・・・」響子さんがつぶやく。
「いいじゃないの、今日くらい」一の瀬さんもエンジンがかかってきた。
「管理人さんと五代君が麦畑〜♪」四谷さんが歌いだす。
そんな住人たちの様子を見ながら朱美さんが響子さんに囁く。「よかったじゃない、これで二人は公認の仲よ」
「え、えぇ・・・」響子さんは一刻館のみんながなんだかんだいいながら二人のことを祝福してくれることがうれしい。

「ところで管理人さん、いつから五代君のこと好きなんだい?」一の瀬さんが響子さんをいじりだす。今日の酒の肴は五代
ではなく響子さんのようだ。
「そおそお、その辺のこと、あたしも聞きたい〜」朱美さんも一緒になって響子さんをいじる。
「え、えとですね・・・」響子さんがこたえに詰まる。
「まぁ、飲んで飲んで」一の瀬さんがさらにお酒を勧める。響子さんは恥ずかしさを隠すため飲み続けるが既に限界を超え
て、もう完全に出来上がってしまっている。

1804/18:2007/07/13(金) 21:10:15 ID:rJ64VvlH
「その・・・いつからだって・・・いいじゃありませんか!」響子さんが酔っ払ったままこたえる。
「いやいや、五代君だって知りたいはずだよ、ねぇ?」と一の瀬さんが五代に話を振る。
「え、えぇまぁ」五代が適当に話をあわせる。
「五代さん、あたしが困ってるんだから少しは助けてください!」響子さんが五代をにらみつける。
「は、はひ・・・」お酒が入りいつもより迫力を増した響子さんに圧倒される五代。
「なに、あんたもう尻にしかれてんの?」一の瀬さんが五代をからかう・
「しょーがないわよねぇ、なんといっても五代君だもん」朱美さんも同調する。
「そうですなぁ」と四谷さん。
「もう、頼りないんだから・・・」そういうと響子さんはお酒を飲みすぎたせいか五代によりかかりながら倒れこむ。
「きょ、響子さん・・・?」五代が呼びかけるが響子さんは完全に酔いつぶれてしまっているようだ。
「しょうがないねぇ、いつもどおり五代君で盛り上がるか!」一の瀬さんの一言でまたもや盛り上がる。

「五代君、管理人さんともうやっちゃたの?」朱美さんが五代にきわどい質問をする。
「えっ・・・」五代が顔を赤くして絶句する。
「二人はもうそういう関係かぁ・・・」朱美さんがしたり顔で頷く。
「五代さん、マジですか?」二階堂が相変わらず空気を読めない発言をする。
「試験合格とあわせて毎日宴会だね、10日ぐらい」一の瀬さんがおそろしことをいう。
「いや20日くらいでしょう!」四谷さんが調子に乗って続く。
「みなさんねぇ・・・」五代が抗議するが受け入れられそうもない。
「五代君、布団敷いて管理人さん寝かせてあげれば?風邪ひいちゃうよ」と朱美さん。
「あぁ、・・・そうだね」いわれるまま五代が布団を敷き酔いつぶれたままの響子さんを横たえ布団をかける。
「響子さんがこんなになるなんて・・・、みなさんあんまり響子さんをいたぶらないでください」五代が住人に注文をつける。
「でも管理人さん、すごい穏やかな寝顔よ、あんたのおかげかねぇ」一の瀬さんがつぶやく。
「五代君、管理人さんを泣かせるようなことすんじゃないよ、あんたなんかにゃほんともったいないんだから」と一の瀬さんが
続ける。
「そうよ、あんたが浪人の頃からず----っと見守ってきた人なんだからね」と朱美さん。
「あの三鷹さんより五代君を選んだんですからなぁ」と四谷さん。
「わ、わかってますよ」五代がこたえる。みんなのいうことももっともだ。
とそこに響子さんの寝言が聞こえる。「五代さん・・・」
「あらら、管理人さん、寝言で五代君の名前呼んでるよ、熱いねぇ」一の瀬さんがからかう。
「い、いや、・・・あはははは」五代もやはりうれしい。
とそこへまたもや響子さんの寝言が・・・

「五代さん・・・ほんと頼りないんだから・・・」

「へっ?」五代が呆然とする。
「五代さん、頼りないんだから♪」住人たちが待っていましたとばかりに合唱をはじめる。

こうして一刻館の夜はふけていくのであった・・・。

1815/18:2007/07/13(金) 21:11:03 ID:rJ64VvlH
その後、紆余曲折があったものの、しいの実保育園への就職も決まった五代。今日は響子さんからのお祝いでホテルで
食事することなっていた。
「じゃあ行ってきますので、一の瀬さんよろしくお願いします」響子さんが一の瀬さんに一刻館のことをお願いする。
「あぁ、わかってるよ、楽しんでおいで」住人が二人を見送る。
「では行って来ます」五代と響子さんが腕を組んで出発する。
「たまにはこういうのもいいねぇ、二人とも若いんだから」一の瀬さんが楽しそうな二人の後姿を見送りながら感慨深そうに
つぶやく。
「そうねぇ」朱美さんも同調する。
「管理人さん、私にもおごってくださればいいのに・・・」四谷さんがつぶやく。もちろん一の瀬さんと朱美さんは無視だ。

二人でタクシーに乗り込む。
「○×△ホテルへお願いします」響子さんが行き先を告げる。今日は完全に響子さんの仕切りだ。
五代は隣の響子さんを見つめる。<今日の響子さん・・・きれいすぎる・・・>自分のためだけにおしゃれをしてくれている響
子さんに五代は鼻の下が伸びっぱなしだ。
「ん、どうしました、五代さん?」挙動不審な五代をみて響子さんが尋ねる。
「いや、その、今日の響子さん、すごく素敵だなと思って・・・」五代が響子さんをほめる。
「五代さんだって、その・・・スーツお似合いですよ、いつもラフな格好なんでたまにスーツ姿をみると・・・素敵です」といって
赤くなる響子さん。なぜかいまだに初々しい二人にあてられて運転手は勝手にしろとばかりにアクセルを踏み込んだ。

1826/18:2007/07/13(金) 21:11:51 ID:rJ64VvlH
ホテルに到着した二人はエレベーターに乗り最上階のフランス料理のレストランに向かう。
「響子さん、ここすごいですね、高いんじゃないですか?」五代が少しびびる。
「お義父さまから少しお祝いをいただいてますから大丈夫なんです。」響子さんが内情を説明する。
「あ、そうなんですか、いつもあの人にはお世話になってばかりで・・・」五代が恐縮する。
「いいえ、これもなにかの縁ですし・・・」そんなことをいっているうちにエレベーターが最上階に到着する。
「予約しておいた音無です」響子さんがウェイターに告げると窓際の最上級の席に案内された。
席に案内される間、皆が響子さんを振り返る。普段はあまりしないおしゃれをした響子さんは、男性だけでなく女性の瞳
をもひきつけて離さない。そんな様子に五代は一人痛快な気分であった。

「わぁーきれい」響子さんが無邪気にはしゃぐ。
「すごくきれいですね」五代も素直にうなずく。一面に広がる東京の夜景が美しい。
「響子さん、おれテーブルマナーとか全然駄目で・・・」普段このような場所に縁がない五代は緊張気味だ。
「大丈夫ですよ、あたしがちゃんと教えますから」
「どうもすいません頼りなくて」
「もうそんなこといいっこなしで、今日は五代さんのお祝いなんですから」響子さんが少し怒る。
「わかりました」五代が笑顔で答える。

もともと器用な五代、響子さんに教えられていくうちにコツをつかんだようでコースをこなしていく。
「響子さん、ここの料理最高ですね。やっぱ材料がちがうのかな?」五代は相変わらずせこいとこが気になる。
「たまにはこういう料理もいいですよね、うちでは作れませんし」五代の就職が決まり働き出してからは響子さんと五代は
寝る部屋が違うのみで既にほぼ毎日朝食と夕食をともにしている。
「でもやっぱりうちでたべる響子さんの料理が最高だな」五代がお世辞抜きで響子さんの料理をほめる。
「いやだわ、五代さん・・・」響子さんが顔を赤くする。

最後のデザートが出されゆっくりしていると
「五代さん、次バーでもいきますか?それとも・・・あの」響子さんが少し躊躇する。
「あの、部屋をとってありますけどそちらにしますか・・・・?」響子さんが照れながら五代に聞く。
「あ・・・そうですね・・・じゃあ部屋でゆっくりしましょうか・・・」少し余所行き気分な五代はそう応えた。
「わかりました・・・」響子さんが赤くなってうなずく。

1837/18:2007/07/13(金) 21:12:33 ID:rJ64VvlH
響子さんと部屋に入る五代。
「いい部屋ですね」というと五代は上着を脱ぎハンガーにかけるとベッドに飛び込む。
「いやー疲れた!やっぱ上品なところは疲れる!」と思わず口にする五代。
「ふふふ」響子さんはいまさらながら五代が緊張していたことに気づき、普段どおりの五代になんとなくほっとする。
「五代さん、なにか飲みますか?」
「やっぱワインよりビールで!」五代が笑いながらこたえる。
「じゃああたしも!」やはり二人とも庶民派のようだ。
「五代さんの就職に・・・乾杯」響子さんが控えめに五代のグラスに自分のグラスをぶつける。
「ありがとうございます、響子さん」五代も応じる。
「でも慣れ親しんだしいの実保育園でよかったですね」
「はい、やっぱ職場の仲間もみんな顔なじみですし・・・それに・・・」
「それに・・・?」
「園長先生が・・・次の園長にするつもりで鍛えるからがんばって勉強してくれっていってくれて・・・なんかおれ・・・
張り合いがあるっていうか・・・」五代が響子さんに笑顔を見せる。
「まぁ、本当ですの?」響子さんも笑顔で応じる。
「えぇ、だからおれ・・・いままで回り道ばっかりしてきたけど・・・今度だけはもうなんとしてもがんばろうって・・・」
「うふふ、がんばってくださいね」響子さんも笑顔だ。
いままでなんど響子さんに励まされてきただろうか。いつも励まされながらも期待に応えられず、ついには無職のまま響子
さんと結ばれ心細い気持ちにさせてしまったに違いなかった。
「響子さん、おれがんばりますから・・・今度こそあなたを・・・」五代が響子さんをみつめる。
「五代さん・・・」響子さんも五代をみつめる。二人の体が自然に引き寄せられ唇が合わさる。

1848/18:2007/07/13(金) 21:14:28 ID:rJ64VvlH
シャワーを終え布団に入る五代と響子さん。一刻館ではなかなか関係をもつ機会がないため二人が体をあわせるのは久
しぶりであった。実際まだ回数も両手の指で足りるほどであり五代と響子さんはいまだに緊張する。それでも基本的には
五代が響子さんをリードするのであったが今日は違った。

「あたし、いつも五代さんにいいようにやられちゃうから・・・今日はあたしが五代さんを気持ちよくしてあげます」
そういうと響子さんは五代と体をいれかえ響子さんが五代の上に乗る。
「うふふ」そういうと響子さんは五代に口づけし舌を絡める。五代はとりあえず響子さんの好きにさせてみようと思い響子さ
んの自由にする。舌を絡められすぎると不利になることを既に自覚している響子さんはそのまま舌の感触をお互い楽しん
だ後、五代の歯茎をなめまわす。五代が響子さんの舌業を堪能していると今度は逆に舌を抜き五代の首筋に舌を這わす。
「痛っ!」思わず五代が声をあげる。響子さんが五代の胸板にキスマークをつけたのだ。
「一度やってみたかったの」響子さんがいたずらっぽく笑う。
「それなら」今度は五代が響子さんの乳房の上あたりにキスマークをつける。
「もう、子供なんだから!」響子さんが五代にじゃれつく。

「響子さん、そろそろおれ、響子さんの体を堪能したいんですけど」五代が響子さんの体を求める。
「まだだめよ」そういうと響子さんは五代のものを手にする。
「最初はあたしが満足させてあげるんだから」そういうと響子さんは五代のものを手でしごく。
「うっ」五代が突然の快感に思わずあえぐ。
「うふふ、気持ちいい?」そういうと響子さんは五代のものを口に含む。
五代のものが生暖かい感触に包まれる。五代に毎回しゃぶらされるせいか最近の響子さんの舌使いはかなりのものに
なっていた。響子さんが本気になったらあっというまにイカされてしまう。
「まだだめよ」響子さんが五代のものをいたぶる。五代がイキそうになるとしゃぶるのをやめる。
「響子さん、そろそろ楽にしてください。」五代が響子さんに懇願する。
「だーめ、いつもあたしにひどいことしてるんだから今日はお返しよ」五代は響子さんに5分くらいいたぶられ続けたがつい
に我慢できなくなった。

「響子さん、おれもう我慢できません!」そういうと五代は響子さんの頭をつかみ腰を動かす。響子さんは五代の豹変について
いけずただなすがままになる。響子さんに散々いたぶられたため五代はあっさり絶頂に達し、いつもどおり響子さんの口に
精を放出する。
五代は響子さんと結ばれてから自分で処理していないが、最近ご無沙汰であったため大量の精が響子さんの口に注がれ
る。響子さんはいつものように飲みきれず、口から五代の精をたらしてしまう。

1859/18:2007/07/13(金) 21:15:19 ID:rJ64VvlH
「き、響子さん!」響子さんのあまりに淫らなその光景に五代の男の本能に火がつく。
有無をいわさず押し倒し、とりあえずその存在を主張してやまない乳房をもみしだく。あいかわらず見事な巨乳だ。
「あぁ・・・いや」響子さんは五代の強引な愛撫に逆にいつもと違う男の荒々しさを感じて快感を覚える。
五代はいつもどおり響子さんの乳首を刺激する。その刺激に響子さんは悦びの声をあげる。結局五代のペースだ。
(もう!またいつものように好きにやられちゃう)
響子さんは不満だったが五代の愛撫を前にそのようなことを考えていたこと自体、忘れていくのであった。

「今日は響子さんに最初いたぶられたから下半身がいつもより元気みたいです」五代はわかったようなわからないことをい
いながら避妊の準備をすると響子さんをうつぶせにし後ろから貫く。響子さんは明らかに後ろからされる方を好むため、いつ
も最初は後ろからであった。

「あぁ・・・いいわ・・・」五代に後ろから突かれ響子さんがよがる。そんな響子さんの反応を愉しみながら五代は今日のレス
トランでの光景を思い出していた。
響子さんはレストランでみんなの注目の的だった。女連れの男でもその魅力の前に響子さんに見とれるものが多数であちこ
ちで軽い喧嘩が始まっているようであった。そんな響子さんをうつぶせにして後ろから犯している。社会的にはまだ就職した
ばかりでなにもとりえのない自分。そんな自分が他人に誇れるものがあるとすればやはり響子さんの存在だろう。実際そこら
辺の雑誌にのっている女性より響子さんは遥かに魅力的に思える。五代は響子さんのためなら全てを投げ出しても構わない
覚悟であった。

18610/18:2007/07/13(金) 21:16:36 ID:rJ64VvlH
「五代さん、あたし・・・」五代がそんなことを考えているうちに響子さんは五代により絶頂を迎えそうであった。まだ余裕があ
る五代はとりあえず響子さんをいちど満足させることにした。
「響子さん!!」五代は響子さんの名を叫ぶと腰を両手でしっかりとつかみ自身の腰の回転を上げる。
「あぁ・・・五代さん・・・ああぁ」響子さんは絶頂を迎え体から力が抜ける。五代は朦朧としている響子さんをそっと抱き寄せる。
「響子さん、満足してもらえましたか?」五代が響子さんに意地悪く質問する。
「もう!」五代の無粋な質問に響子さんは拗ねてみせる。
「今日のレストランで響子さん注目の的でしたよ。美人で色っぽくて・・・ホントに男の理想のような女性です」五代が響子さん
を持ち上げる。
「やだ、五代さん・・・でもそれじゃあ、あたしの外見だけがいいみたい」欲張りな響子さんは容姿だけを褒められても満足しな
い。
「響子さんの魅力は出会ったときからずっと変わらずかわいらしいところですよ」五代がさりげなくフォローする。
「あたし、五代さんの2つも年上なのにかわいらしいって・・・」言葉とは裏腹に響子さんは満足そうだ。

「でも・・・五代さんはまだ・・・ですよね」響子さんが五代の腕の中から覗き込むように尋ねる。
「ええ、響子さんが上になってやってくれませんか?」五代が響子さんに頼む。
「あたしが・・上・・・ですか?」響子さんが躊躇する。いつまでも恥じらいを忘れないのも響子さんの魅力のひとつだ。
「ええ、お願いします」五代にそういわれると響子さんは断れない。
「じゃあ・・・いきますね」響子さんが上になり五代のあれにむけて腰を下ろす。
「んん・・・」響子さんのあそこに五代のものが吸い込まれる。挿入が完了したところで五代がしたから響子さんを突き上げる。
「あ・・・あん・・・」響子さんの口からあえぎ声がもれる。
「響子さんも腰を自分で動かしてもらえますか?」五代が響子さんに注文する。
「は・・・はい・・・」響子さんも自分で腰を振り始める。自慢の巨乳を振りながら自分で腰を振る響子さんの姿はとても卑猥だ。
しかしやはり五代は自分で響子さんを突いて満足させたかった。

五代は響子さんを組み敷き挿入する。響子さんの両手が五代の背中に回される。腰を動かすと快感に歪む響子さんの顔が
目の前にある。
「あぁ・・・五代さん・・・もっと・・・」響子さんの口から自然と声がもれる。
響子さんの顔をみながら五代は腰の動きを早める。
「あぁ、五代さん・・・一緒に・・・」響子さんが五代を求める。
「はい、響子さん!」五代は響子さんが絶頂を迎えた時の顔を目に焼きつけながら射精した・・・。

18711/18:2007/07/13(金) 21:17:41 ID:rJ64VvlH
「響子さん、今日はありがとうございました」五代は寄り添う響子さんの髪をなでながら感謝する。
「普段と違うところに来て食事して、お話して・・・あたしもとても楽しかったです」響子さんが微笑む。
「でもこういうところに来ると自分が如何に幸せなのか実感できるんです」五代がつぶやく。
「え・・・どういうこと?」響子さんが聞き返す。
五代は響子さんの質問に答えず響子さんを抱きしめる。
「響子さん、前に一刻館のみんなから聞かれてましたけど・・・いつごろからおれのことを・・・」五代がずっと聞きたかったこと
を響子さんに尋ねる。
「ずっと前から・・・っていったじゃない」響子さんが五代の耳元で囁く。
「でもやっぱり・・・気になるんです」五代が食い下がる。
「そんなに・・・知りたい・・・?」響子さんが意地悪く五代に尋ねる。
「知りたいです」五代が答える。
「あたし・・・自分でも良くわからないんです・・・いつのまにか五代さんの存在が自分のなかで大きくなってしまって・・・。で
もあえていうなら・・・やっぱりあの時・・・かな・・・」響子さんが少し考える。
「あの時って・・・?」
「ふふふ・・・ひ・み・つ!」結局響子さんにはぐらかされてしまう。

「じゃあもうひとつ聞いていいですか?」
「な−に?」響子さんが耳を傾ける。
「いえ・・・やっぱりいいです。こんなこと聞いちゃいけない気がするんで・・・」五代は躊躇する。
「なによ、気になるじゃない」響子さんが先を促す。
「いや、やっぱりやめときます」五代が話題を変えようとする。
「だめよ、いわないと今すぐ帰っちゃうんだから!」響子さんはなんとしても聞きだすつもりだ。
「ほんとになんでも聞いて大丈夫ですか?」
「もう、五代さんとあたしの仲じゃない!」
五代はまだ迷っていたが意を決して口を開いた。

「響子さんはまだ・・・惣一郎さんのこと、忘れられそうに・・・ないんですか・・・?」

二人の間の甘い雰囲気が一変して重々しいものに変わる。ほんのわずかな時間が五代には永遠とも思える。
「・・・・・・ごめんなさい」響子さんはそれだけいうと五代の胸に抱きつき表情を隠した。
「すみませんでした、変な事いっちゃって」五代が響子さんにわびる。五代は本当に後悔していた。自分は響子さんの触れて
はいけない部分に触れてしまったようだ。

「いいんです・・・。それに・・・あたしの問題ですから・・・」響子さんは顔を隠したまま五代を強く抱きしめる。
「今日はもう休みましょう・・・」そういうと五代はスタンドの明かりを消した・・・。


翌朝、五代が目を覚ますと響子さんはもう起きていた。
「五代さん、おはようございます」響子さんが明るく挨拶する。
「おはようございます、響子さん」五代も明るく応じる。
「早く着替えて、朝食とったら映画でも見に行きましょ!」響子さんが明るく振舞う。
「そうですね、朝食をとりながら相談しましょう」五代は響子さんが無理に明るく振舞っていることを悟っていた。しかし、そのこ
とには気づかないふりを装い響子さんに調子を合わせる。
<おれがあんなこといったせいで響子さんは・・・>
五代は響子さんがいうことをなんでも聞く決心をした。<それが今おれが響子さんのためにできるすべてなんだ・・・>

気まずい場面はあったもののやはり恋人同士、朝食中にはいつもの雰囲気に戻り、結局は休日を満喫したのであった。

18812/18:2007/07/13(金) 21:18:56 ID:rJ64VvlH
季節は流れ11月。毎日朝食を管理人室でとってから出勤する五代。
「いってきます」
「いってらっしゃ〜い」響子さんが五代を見送る風景も見慣れたものとなってしまっている。
そんな平穏な一刻館に嵐を呼ぶ人物が久しぶりに登場する。


それはある土曜日の昼下がりのことであった。
「こんにちわ〜」
「あぁ郁子ちゃんいらっしゃい」響子さんが郁子ちゃんを迎える。高校3年生で受験生の郁子ちゃんが模試が終わった
あと久しぶりに一刻館に遊びに来たのであった。
「郁子ちゃん模試はどうだったの?」
「もう全然駄目、おにーちゃんみたいに浪人しちゃうかも!」郁子ちゃんが笑ってこたえる。
「まぁ」響子さんも思わず笑ってしまう。響子さんと郁子ちゃんは相変わらず仲の良い関係が続いている。
「そういえば今日は五代のおにーちゃんは?」
「なにか用事があるとかで出かけてるわ、夕方には帰るって・・・」響子さんがこたえる。
「なーんだ、つまんないの!」郁子ちゃんが不満を口にする。とそこへ・・・。

コンコン・・・。ドアがノックされ一の瀬さんが入ってきた。
「郁子ちゃん久しぶりだねぇ」一の瀬さんが珍しい人物を見つけて声をかける。
「一の瀬のおばさま、こんにちわ」郁子ちゃんが行儀良く挨拶する。
「郁子ちゃんは礼儀正しいねぇ。それに比べてうちの賢太郎は・・・」
他愛もない会話が続く中、郁子ちゃんがふと尋ねる。
「響子おば様は好きな人とかいないの?」五代とのことをまだ知らない郁子ちゃんが無邪気に質問する。
「えっ・・・まぁあの・・・」響子さんが言葉を濁す。
「え、誰かいるの?」郁子ちゃんが興味津々に尋ねる。
「まぁ・・・」響子さんが髪をいじりながらどう話したものか考えてると・・・
「管理人さんは五代君と付き合ってるんだよ。毎朝ごはんも作ってあげてて熱いのなんの・・・」一の瀬さんがあっさり
口にする。
「えっ、おば様そうなの?」驚いた郁子ちゃんが響子さんに確認する。
「うん・・・まぁそうなの・・・」響子さんが郁子ちゃんにこたえる。
「そう・・・なんだ・・・」郁子ちゃんは複雑な表情を浮かべしばらくだまりこんでしまう。
[そういうことかい]一の瀬さんは郁子ちゃんの様子から響子さんが答えを渋った事情を理解する。

「ごめんね、おば様。でも・・・・おば様とおにーちゃんならわたし応援するわ」郁子ちゃんがいつもの元気を取り戻す。
もともと郁子ちゃんにとって五代は身近な異性としての憧れの象徴であり、恋愛対象とかそういったものではないため
立ち直るのも早い。
「ごめんね、郁子ちゃん・・・」響子さんがなんとなく謝る。
「もうおば様ったら・・・。で、もうプロポーズされたの?」若い女性として当然興味が沸く部分を質問する。
「そういえばそうだねぇ、管理人さんまだなの?」一の瀬さんも便乗する。
「それがまだなんです・・・あの人グズだから!」郁子ちゃんの様子に安心した響子さんはいつもの調子を取り戻す。
「おにーちゃんはそういうところ駄目よねぇ」郁子ちゃんが生意気なことをいい皆がそうよねぇと談笑する。
と、そこへ・・・
「こんにちわ〜」
ある女性の声が久しぶりに一刻館に響き渡る。

18913/18:2007/07/13(金) 21:19:44 ID:rJ64VvlH
一刻館の玄関に見覚えのある若い女性が立っている。
「あら・・・八神さん・・・久しぶりね・・・」響子さんが八神に声をかける。
「どうも、お久しぶりです、管理人さん。八神いぶき19歳、大学1年生になりました」八神が自然に挑発的な態度で
こたえる。
「あの、五代先生は・・・?」
「五代君ならでかけてるから、夕方まで帰ってこないよ」いつのまにか近くに来ていた一の瀬さんがこたえる。
「え、いないんですか・・・。じゃあ待たせてもらっていいですか?」と八神。
「かまわないけど・・・ここじゃなんだから管理人室に」響子さんがしぶしぶ八神に提案する。
「いいんですか?じゃあお邪魔しまーす」八神は一刻館に再上陸を果たした。

「失礼しまーす、・・・って管理人さん、この方はどなたです?」八神が郁子ちゃんをみて尋ねる。
「そうか、二人とも初対面ね、こちらはあたしの姪の音無郁子、こちらは五代さんの教育実習時代の教え子の八神
いぶきさん」響子さんが二人をそれぞれ紹介する。
「音無郁子です。・・・よろしく」郁子ちゃんは不審に思いながら挨拶する。
「八神いぶきです。よろしく」八神もこたえる。
最初はぎこちなかった二人であったがやはり年が近いせいかすぐ打ち解けたようだ。
「わたし受験生なんですけど八神さんはどちらの大学ですか?」受験生の郁子ちゃんはどうしてもその辺が気になる。
「W大学の教育学部よ」八神がこたえる。
「すごっ、一流大学ですね」郁子ちゃんが感嘆する。
「いやいや前日見てたとこがばっちり出て、たまたま滑り込めただけよ」八神が珍しく謙遜・・・ではなく事実を述べる。
二人の会話が盛り上がってるので響子さんは気を利かせて席をはずす。
「ちょっと掃除してくるから・・・」
「はい、おば様」郁子ちゃんが響子さんを見送る。

19014/18:2007/07/13(金) 21:20:50 ID:rJ64VvlH
---大衆食堂---

こちらは五代。久しぶりに坂本と昼食をとっていた。
「なにー!おまえついにあの管理人さんと!?」坂本が驚愕する。
「ああ・・・つきあってるよ」五代がなんとなく照れる。
「信じれん、まさかおまえがあんな美人の管理人さんをものにしちまうとは・・・」坂本はまだ信じられない。
「てことは、おまえ、いよいよプロポーズか?」坂本が五代に尋ねる。
「あぁ、そろそろ申し込もうとは思ってるんだけど・・・」五代が少し歯にものが挟まったような言い方をする。
しかし坂本は五代のそんな様子には気づかず
「しかし五代やったな、ついにお前にも春が来たか!」五代の長年の思いを知る坂本が祝福する。
「いや・・・おれもたまに信じられない時があるんだよ。でも・・・朝一緒にご飯を食べてると、これは現実なんだなと思
い直すんだ」
「のろけ話に突入かよ」坂本がつっこむ。
「わりぃわりぃ、でもお前にはいろいろ迷惑かけたからちゃんと報告しとこうと思ってさ」
「そうかぁ、五代があの管理人さんとなぁ」坂本も感慨深い。
「よし、じゃあおれは用があるからもう行くけどここの払いは幸せ絶頂の五代君のおごりということで!」
そういうと坂本はかけていった。
「おい、坂本!」五代は怒ったふりをするが本当は怒っていない。腐れ縁ではあるが坂本とは浪人時代からの付き合
いだ。その坂本が祝福してくれたことが五代は嬉しかった。しかし・・・

「プロポーズか・・・」五代は考え込む。
<働き始めたばかりでプロポーズ・・・昔は単純にそう思っていたけど・・・現実は難しいな>結婚費用のことが頭をかす
め五代は悩んでしまう。
<でも響子さんはおれのプロポーズを待ってくれてる・・・はず・・・>
五代はしばらく悩んでいたが結局一刻館への帰路についた。


---一刻館---

響子さんが掃除をはじめるとまもなく五代が帰ってきた。
「響子さん、ただいま」五代が挨拶する。
「おかえりなさい・・・」響子さんが意味ありげに目配せする。
「どうかしたんですか、響子さん?」五代が不審に思い質問する。
響子さんが八神の靴を指差す。
「これは・・・まさか・・・八神!」五代が真っ青になる。
響子さんもため息をつく。そんな二人の元へ五代の気配に気づいた八神と郁子ちゃんがやってくる。

「五代先生、おかえりなさーい」八神が五代に抱きつく。
「こら、やめろ八神」五代が八神をふりほどこうとする。
「もう、先生ったらそんなに恥ずかしがって・・・」八神が五代に囁く。
「八神いい加減にしろ」五代がなんとか八神をふりほどく。
響子さんはそんな八神をむすっとしてにらみつける。
「おにーちゃんと八神さんはどんな関係なの?」郁子ちゃんが当然の疑問を口にする。
「二人は恋人同士なの!」八神が口からでまかせをいう。
「八神さん、いい加減になさい!」と響子さん。お互いににらみ合う八神と響子さん。
「ここじゃなんだから5号室へ」そんな様子を見かねた一の瀬さんがその場を収める。
みんなぞろぞろと5号室に向かうのであった。

19115/18:2007/07/13(金) 21:21:34 ID:rJ64VvlH
---5号室---

朱美さん、四谷さん、二階堂、賢太郎も集まりフルメンバーとなった5号室。
「八神さん、ひさしぶりねぇ」朱美さんが声をかける。
「お久しぶりです。四谷さん先生もご無沙汰してます」
「お久しぶりです」四谷さんは八神が持参したお土産を平らげるのに夢中だ。
「八神、今日は何しに来たんだ?」五代が質問する。
「愛する人に会いに来るのに理由なんて要りません」八神がこたえる。
「愛するっておまえなぁ〜」五代はあきれ果ててしまう。
「八神さんはまだ五代君のことを?」一の瀬さんが質問する。
「えぇ、大好きです」八神が宣言する。
「はぁ・・・」五代と響子さんがため息をつく。
「八神さんはおにーちゃんと響子おば様の関係を知ってていってるの?」郁子ちゃんが気になっていた
ことを聞いてみる。
「相変わらずうじうじやってるんでしょ?」八神がこたえる。
住人たちが顔を見合わせていると二階堂がついに口にする。
「八神さん、五代さんは就職も決まって管理人さんとはもう結婚前提みたいな付き合いなんだよ?」
「二階堂君、まだ早い!」四谷さんが残念な顔をする。
「えっ・・・・そんな・・・・」八神が顔色を失う。
「管理人さん、今の本当ですか?」八神が響子さんに質問する。
「えぇ・・・まぁね・・・」響子さんがこたえる。
「そんな・・・わたし絶対認めないわ!」八神が大声で叫ぶ。
「あなたが認めなくてもあたしたちにはなにも関係ないわ」響子さんが冷たく言い放つ。

19216/18:2007/07/13(金) 21:22:10 ID:rJ64VvlH
響子さんの挑発的な発言に犬猿の仲の二人が火花を飛ばす。
「管理人さん、あなた本当に五代先生のこと愛してるの?」八神が響子さんを問い詰める。
「あ、当たり前じゃないの、なに言い出すのよ」響子さんが八神をにらみつける。
そんな響子さんについにやけてしまう五代。そんな五代を憎憎しげに見ながら八神が続ける。
「そう、じゃあ前のだんなさんより五代先生の方を愛してるの?」八神が響子さんのもっともデリケート
な部分に切り込む。案の定響子さんは黙ってしまう。
「なによ、前のだんなの方が好きなのに五代先生と付き合ってるの?そんなの五代先生に失礼じゃな
い!!」八神が激しく響子さんを糾弾する。
「それに前のだんなの姓を名乗ったまま他の男と付き合うなんて不倫してるようなもんじゃない、不潔
だわ。あなたには五代先生を愛する覚悟が足りないのよ」
「八神、言いすぎだ!」五代が八神を止める。
「五代先生、だって・・・じゃあ、私間違ったこといってますか?私なら五代先生だけを愛せる。他の男
なんか見ないわ」八神の迷いのないまっすぐな想いが五代を貫く。
「八神・・・」五代は思わず返答に詰まる。

「おにーちゃん駄目よ、そんな人のいうこと真に受けちゃ」突如郁子ちゃんが割ってはいる。
「八神さんがおにーちゃんのこと好きなのはわかったわ。でもね、自分の言いたいことだけ言って人の
心に土足で入り込むような人間はおにーちゃんに相応しくないわ。そもそもなによ、おじ様のこと知りも
しないくせに。おば様はおじ様との思い出を大切にしたいだけよ。だからこそどちらの方を愛してるとか
いえないんじゃない」
八神は郁子ちゃんの剣幕に圧倒され声も出ない。
「響子おば様だから私納得できたのに・・・、変なこといわないでよ!」それだけ言うと郁子ちゃんはか
ばんを持って一刻館を飛び出していった。

19317/18:2007/07/13(金) 21:22:39 ID:rJ64VvlH
残された面々は一様に居心地が悪い。賢太郎は郁子ちゃんの想いを知ってしまいショックのあまり呆然
としている。そんな賢太郎にどう接すればいいか一の瀬さんは困り果てる。

「じゃまされたけど私の考えは変わらないわ」と八神。
「八神、もうやめてくれ」五代が口止めする。
「おまえがいうことはわかる。言い方は悪いが俺自身も気になってることは否定できない。でも今はもうや
めてくれ」五代が八神に頼む。
「そんな・・・五代さん、あたしが・・・信じられないの・・・?」響子さんは五代の言葉に裏切られた気分になる。
「いや、そういうわけじゃなくて・・・いままで惣一郎さんの存在に対して自分自身がどう向き合うのか、あい
まいにしてきたから・・・おれ自身もどういえばいいかわからないんです」
しかし、そんな五代の言葉も響子さんの耳には届かない。
「あたし・・・一人で考えたいことがあるんで失礼します・・・」響子さんが放心したような表情で管理人室に
戻っていく。

「五代君、あんたが管理人さんを支えてやれなくてどうするんだい?」一の瀬さんがどうしようもないという表
情をする。
「でも管理人さん自身の気持ちの問題だからねぇ」朱美さんがつぶやく。
四谷さんはとりあえず八神のおみやげを全部平らげて満足そうだ。
二階堂は黙ってたばこをすっている。
「すいません、おれも考えたいことがあるんで、一人にしてもらえますか?」五代がみんなに頼む。そのま
まお開きになり、八神はまだなにかいいたそうだったが自宅へと帰っていった。

19418/18:2007/07/13(金) 21:23:23 ID:rJ64VvlH
郁子ちゃんは家にたどり着くと黙って部屋に入りベッドに倒れこんだ。母がそんな郁子ちゃんの様子を心配
して声をかける。
「郁子、入っていい?」
郁子ちゃんは無言だ。母は肯定と解釈して部屋に入る。
「どうしたの郁子、なにかあったの?」母が優しく尋ねる。
「・・・・響子おば様・・・だって・・・」郁子はこたえようとするが声にならない。
「響子さんがどうしたの?」
「響子おば様、五代のおにーちゃんとつきあってるんだって・・・」そういうと郁子ちゃんは涙がとめどなく流れ
出した。
「そう、わかったわ・・・」そういうと郁子ちゃんの気持ちを察した母は黙って部屋を出て行ったのであった。


八神は家に帰ったが後味の悪さは否定できない。いままで自分の気持ちに正直に生きてきた。しかし今日
自分より若い郁子ちゃんにそれを否定されてしまった。確かに他人の気持ちを思いやる気持ちに欠けてい
たかもしれないと八神は思い始めていた。かといって自分の発言が間違っているとも思えない。明日もういち
ど一刻館に行き、五代と話そう。そう決めた八神は複雑な気持ちのまま眠りについた。


あの場を離れ少し冷静になったため響子さんは、管理人室で五代の発言を思い返していた。五代はおそらく
自分のなかでの惣一郎と五代の存在がどうなっているのか気になるのであろう。いつかホテルで話したとき
のように。結局あのときも自分の気持ちから逃げ出したことを思い出す。このままでは別れるしかないのであ
ろうか?響子さんはもどかしい気持ちのまま眠りについた。

195見習職人 :2007/07/13(金) 21:40:33 ID:rJ64VvlH
前編は以上です。
読んでいただけた方にはわかるとおり、一応エロもいれましたが今回は完全に
オナニーです。だが後悔はしていない。
次回はもっとオナニーですが明日には載せます。もうほとんどできてますので。

しかし「ある夫婦のある朝の風景」は失敗でした。あれのおかげでエロにものすご
く制約がかかってしまい今回のエロは自分的にいまいちでした。気に入らない人は
スルーでお願いします。

ではまた明日。
196名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 01:57:44 ID:t1q/ofTA
GJ!!
高級ホテルでデートかぁ。
ほのぼのするなぁ。
197名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 02:56:59 ID:DWdSSr1j
八神来たww
198名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 10:55:23 ID:iH8g+ooq
郁子ちゃんも来てるぜw
199名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 11:29:34 ID:flVOkOx5
>>195
コテ良いですね。コテがあると職人さんだとすぐ分かるので助かります。
原作では八神との決着はきちんと描かれていなかったので、今後の展開に期待しています。
200名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 16:41:13 ID:A9n27J+j
実に実に素晴らしい!
続きが楽しみです。
201名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 21:23:47 ID:DWdSSr1j
そういえば原作やアニメには響子と五代のちゃんとした
デートシーンは描かれていなかったよなぁ。
不満足があったがなんか安心したよ、ありがとう。
202名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 22:15:49 ID:yfd4C4+0
 響子さんの0悩殺シーンいい
特にキスの時、五代君すっかり
響子さんペースになっちゃってるwwww
203見習職人 :2007/07/15(日) 07:43:01 ID:WsUF5o6m
昨日急用ができ遅くなりました。
今回はシリアスな部分なので少しチェックに時間がかかってしまい、いつの間にか
熟睡してしまってましたw
それでは「約束〜女たちの想い〜」 後編を一気に投下します。
2041/8:2007/07/15(日) 07:43:35 ID:WsUF5o6m
翌日、八神は一刻館へ向かった。するとちょうど外出する五代を発見した。どこへ向かうのであろうか?八神は
五代に声をかけようとしたが五代の深刻な雰囲気の前にためらわれ、結局後をつけてみることにした。
五代がバスに乗り行きついた場所は・・・・墓地であった。
{五代先生、墓地なんかに何のようで・・・?}不審に思う八神。
五代はある墓の前にたどり着くとしばらく立ち尽くす。

五代は線香に火をつけお供えするとお墓に向かって語りかける。
「惣一郎さん、おれ五代って言います。何度か来た事ありますけど・・・いま響子さんとお付き合いしてます」
{惣一郎さんって・・・確か管理人さんの・・・?}八神は墓の主の正体に気づく。
「昨日、響子さんを傷つけました。おれ自身が未熟・・・いやおれがおれ自身を見失っていたせいで・・・」
五代はそんな八神の存在にきづかず、少し気持ちを整理して続ける。

「おれには純粋におれだけのことを好きな女の子が一人います。その子が昨日響子さんにいったんです。おれよ
り惣一郎さんの方を愛しているのならおれに失礼だって。・・・多分彼女は純粋なんです。響子さんがあなたと出
会った頃と同じように。おれ、彼女の中にかつての響子さんを見たような気がするんです。だから・・・彼女のいう
こともある意味正しいのかな・・・とその時思ってしまいました」

「でも昨夜じっくり考えてわかったんです」

「おれも男ですから響子さんにおれだけを見て欲しいと思います。だからこそ昨日響子さんを傷つけてしまったんで
す。でも・・・うまくいえないんですけど、響子さんがおれに心を開いてくれたのは・・・うぬぼれかもしれないけど・・・
おれが響子さんの惣一郎さんへの想いを理解していたから・・・じゃないかと思うんです。それなのにおれは響子さ
んを手に入れたとたんそのことを忘れて・・・」

「響子さんは純粋で・・・一途な人です。昨日響子さんが黙り込んでしまったのは・・・おれと同じようにあなたへの想
いとおれの存在がうまく整理できていないからじゃないかと思うんです。でもそれは逆に言うとおれのことをあなたと
同じくらい想ってくれているんじゃないか・・・と思うんです。だから・・・響子さんがどっちを愛してるとかそんなことどう
でもよくて・・・そんなことより響子さんがおれのことを想ってくれること、それが一番大事で・・・今はそのことを大切に
したいんです」
「それが・・・昨晩必死になって考えた・・・おれなりの結論です」そういうと五代は立ち上がり昨日の響子さんのこと
を思い出す。

「今はまだどうしてもあなたへの嫉妬みたいなものがあります。でも・・・いつの日かそれを乗り越えられる、いや乗り
越えなくてはならない、そう思ってます」そういうと五代は立ち上がり澄み切った空を見上げた。彼の目には何が映っ
ているのであろうか?まだ見ぬ惣一郎さんの面影か、それとも・・・。

2052/8:2007/07/15(日) 07:44:07 ID:WsUF5o6m
五代が墓を立ち去ったあと、八神は放心状態であった。五代の響子さんへの深い想いを聞いてしまった今、自分の
ことがひどく小さく思える。{私が間違ってるの・・・?}八神は自身のことを考える。自分は自分の気持ちを押し付け
るだけで五代のことを考えてなかったのではないか。五代のことをわかっていなかったのではないか?八神はもうな
にがなんだかわからなくなってきていた。

しばらく立ち尽くした後、八神が立ち去ろうとすると何者かの気配に気づいた。

「あら、お線香。誰か来たのかしら・・・?」そういうとその人物は惣一郎さんの墓に花を供えた。・・・響子さんだ。
しばらくの沈黙の後、響子さんもまた五代と同じように惣一郎さんに語りかける。

「惣一郎さん、あたしね・・・いまお付き合いしてる人がいるの。・・・ほら、何度かここに来た事あるあの人よ」響子さんが
微笑む。

「今日は気持ちを整理したくて来たの。昨日ちょっと考えることがあって・・・」
「あたし、最近あなたのことを思い出すことがほとんどないの、あなたの顔すら一瞬浮かんでこないこともあるわ。それは
多分・・・今幸せだから・・・だと思う・・・」
「でもあなたのこと、決して忘れたわけじゃない。楽しかった日々、そしてあなたを愛したこと、全て嘘じゃない、間違いの
ない事実なの。ただ・・・今あの人を大切に思う気持ち、それも本物なの。だから・・・あなたへの想いとあの人への想い、
比べることなんてできないの」
「あの人はいま、あたしがあなたのことをどう思っているのか気にしてるわ。だから・・・きちんとあの人にお話したいの。あ
なたへの想い、そして今あの人を大切に思ってること・・・。あの人ならきっとわかってくれるわ、だって・・・あたしが好きに
なった人だもの」

「だから・・・心配しないで・・・今までどおり見守っていてね、惣一郎さん・・・」

しばらくして響子さんが立ち去ろうとしたとき誰かの足音が聞こえた。
「管理人さん・・・」八神が響子さんの前に姿をあらわした。

2063/8:2007/07/15(日) 07:44:42 ID:WsUF5o6m
「八神さん・・・」響子さんがびっくりしてつぶやく。
「全部聞かせてもらったわ・・・管理人さんの想いも・・・五代先生の想いも・・・」
「えっ、五代さん?」響子さんが思わず聞き返す。
「管理人さんが来る少し前までここにいたのよ五代先生、そして今の管理人さんと同じように胸のうちを語っていったわ」

「ほんともういやになっちゃう、二人とも同じようなこといって・・・」
二人のお互いの気持ちを思いやる姿を見せ付けられた八神はため息をつく。
「そしてよくわかったわ、私は二人の間をかき回しただけで結局二人の間に入り込む余地はないことにね・・・」
「八神さん・・・」

しばしの沈黙の後八神が口を開く。
「管理人さんと違って私の初恋は結ばれることはなかったわ・・・だから・・・五代先生を幸せにしてあげないと許さないん
だから!」八神が精一杯の負け惜しみをいう。
「いつか・・・五代先生より素敵な彼を見つけて・・・一刻館に連れてくるんだから・・・」八神が涙をみせまいと背を向ける。

「・・・うまくいえないけど・・・あの人を幸せにして・・・あたしも幸せになる、約束するわ」響子さんが八神に伝える。

「もう、帰ってよ!私もう少しここにいたいんだから・・・」八神が震えながら声を絞り出す。
「わかったわ、八神さん・・・」そういうと響子さんは立ち去った。


一人残った八神。
{さようなら、五代先生・・・悔しいけどあの人と幸せに・・・}
そこまで心の中でつぶやいた後、八神は感情があふれ出し止められなくなる。

・・・しばらくして八神は自分を取り戻した後、惣一郎さんの墓をみる。
「あなた、罪な男ね。あなたのせいで二人は・・・」
「でも、あなたの存在があるからこそあの二人の結びつきは・・・」八神はふと口篭る。
{あたしにもいつかあの二人のように・・・お互いの気持ちを大切にできるような関係になれる人があらわれるのかしら?}
と、一陣のつむじ風が舞い八神を吹きつける。まるで惣一郎が八神の心の言葉を肯定するかのように・・・。
「惣一郎さん・・・管理人さんを苦しめたわたしを・・・励ましてくれるの・・・?」八神が惣一郎さんの墓をみつめる。もちろん
辺りは静まり返ったままだ。

「・・・ありがとう、惣一郎さん・・・」そういうと八神は元気に駆け出していった。八神の顔は今まさに新しい一歩を踏み出し
たかのように晴れやかに見えたのであった・・・。

2074/8:2007/07/15(日) 07:45:14 ID:WsUF5o6m
五代は総一郎さんの墓を離れ一刻館に向かっていた。その道すがら自分の名前が呼ばれるのに気づく。
「五代さーん!」女性の声が聞こえる。
<えっ、この声は・・・>五代が振り向くとそこにこずえがいた。
「五代さんひさしぶり、元気だった?」こづえがかつてと同じように五代に声をかける。
「うん・・・こづえちゃんは?」五代はどうしてもこづえに対して気が引けてしまう。
「わたしは元気よ。・・・ねぇ五代さん、ちょっといい?」こづえが五代を誘う。
「え・・・いいけど・・・?」二人は近くの喫茶店に入った。

「もう会わないって決めてたけど・・・五代さんの姿、偶然見つけちゃったらなんか無性に話したくなっちゃて・・・」
「五代さん、わたしね・・・・・・婚約したの」こづえが五代に指の指輪を見せる。
「そ、そうなんだ・・・おめでとう」五代がこづえを祝福する。
「ありがとう」こづえが微笑む。
「ところで、五代さんの方はどうなの?」こづえが尋ねる。
「うん・・・それが・・・」五代がまだプロポーズしてない事情を説明する。
「うそ!もうなにやってんのよ。管理人さん、五代さんのプロポーズを待ってるに決まってるじゃない!」こづえが五代を
叱る。
「でもやっぱり現実的に考えると難しいんだよ、先立つものがないと・・・」五代が言い訳する。
「駄目、もう全然駄目。管理人さんかわいそう。女ってのはね、お金とかどうでもいいから目に見える形って物が欲しい
の。それが今回はプロポーズなの」こづえが五代の尻をたたく。
「そ、そんなもんなのかい?」五代にはわからない世界だ。
「とにかく!帰ったらすぐプロポーズよ、なんならわたしが代わりに言ってあげようか?」こづえがとんでもないことを言う。
「わ、わかったよ・・・。実際おれも悩んでたんだ・・・」五代が正直に本音を話す。
「ほんとグズなんだから・・・そういうとこちっとも変わらないわね・・・」こづえが微笑む。
そんなこづえを見て五代は思わずつぶやく。「こづえちゃん、なんか・・・変わったね」
「そお?やっぱ結婚決まって自信ついたからかなぁ」こづえがのろける。
「そうか・・・幸せそうで良かったよ」五代は心からそう思う。
「ありがと」こづえがおどけてみせる。
「あ、もう帰らなきゃ!管理人さんによろしくね。・・・・あと・・・わたしとの最後の約束、破っちゃ駄目よ」
「ああ」五代がうなずく。
「じゃあね、ここはわたしが払っとくわ」そういうとこづえは出て行った。

2085/8:2007/07/15(日) 07:45:45 ID:WsUF5o6m
喫茶店を出たこづえはふと立ち止まる。
複雑な感情がこづえのなかに生まれては消える。
(わたしは五代さんのこと・・・思い出に・・・できる・・・)
こづえは心の中で繰り返す。
(でも・・・)こづえは喫茶店を振り返る。五代との楽しかった思い出が胸をよぎる。
(思い出にしなくちゃ・・・いけないんだ・・・)こづえは自分自身に言い聞かせる。
ふと公衆電話が目に入り、最近覚えたばかりの番号をまわす。
「あ、先輩?こづえです」
「ああ、どうしたの?」
「なんか先輩の顔みたくなっちゃって・・・今から行ってもいいですか?」
「もちろん、いつでも大歓迎だよ」先輩の声はいつも優しい。
「今から行きますんで待っててくださいね」そう告げてこづえは電話を切る。

「さようなら・・・五代さん・・・」こづえは喫茶店に向かいつぶやくと今度こそ振り返らずかけていくのであった・・・。


一方五代はこづえの言葉をかみしめていた。
<こづえちゃん、ひどいことをしたおれを励ましてくれて・・・>
<やっぱ・・・今日仲直りできたら・・・即プロポーズだ!>五代は決意を胸に秘め一刻館へ向かった。

2096/8:2007/07/15(日) 07:46:16 ID:WsUF5o6m
五代が一刻館に到着すると静まり返っていた。響子さんも留守らしい。
五代はそのまま玄関で響子さんを待つことにした。
「惣一郎、おまえおれを応援してくれるよな?」五代が惣一郎さんに話しかける。
「バウ!」惣一郎さんが意味も分からずほえる。
「そうか、応援してくれるか」五代は思わず笑顔になる。とそこへ・・・。

「五代さん、ただいま・・・」響子さんが帰ってきた。
「響子さん、おかえりなさい」五代がこたえる。
「響子さん、ちょっと・・・いいですか?」
「ええ・・・なんですか?」響子さんが尋ねる。

「昨日はすいませんでした。最近おれ、響子さんと付き合うようになってから響子さんの気持ちを思いやることができなく
なっていたんです。響子さんが惣一郎さんを想う気持ち、わかってたはずなのに・・・」五代が響子さんに謝る。
「そんな・・・そもそもあたしの気持ちの問題で・・・。でも・・・正直今の五代さんの言葉を聞いて安心しました。・・・やっぱ
りあたしの気持ちわかってくださるのは・・・昔から・・・五代さんだけ・・・なんだって・・・」そういうと響子さんは五代に微
笑んでみせる。

「それにね・・・あたし怖かったんです。あたしの惣一郎さんへの想いを五代さんに否定されたら・・・あたし五代さんと付き
合っていくことできないかもしれないって・・・。惣一郎さんへの想い、五代さんを大切に思う気持ち、どちらも本当なんです。
だから・・・あたしには比べることなんてできないんです。それが・・・昨日八神さんの質問にこたえられなかった理由なん
です」響子さんが五代に自分の素直な気持ちを告白する。

「ありがとう響子さん、響子さんがおれのことを大切に思ってくれていること、とても嬉しいです」五代は素直に響子さんの
想いを受け入れる。そんな五代の言葉に響子さんは思わず抱きつく。
「響子さん、こんなおれですが・・・響子さんにどうしても伝えたいことがあるんです」五代が勇気を振り絞る。
「なんですか、五代さん?」響子さんも五代の異様な雰囲気を感じ体を離す。

2107/8:2007/07/15(日) 07:46:53 ID:WsUF5o6m
「響子さんと初めて出会った、響子さんとの思い出の詰まった一刻館。ここが・・・一番相応しいと思うんです」そういうと五
代は一刻館を見上げ、響子さんに視線を戻す。
「響子さんにはいつも心配ばかりかけて・・・だけどおれにとって響子さんは・・・たったひとりの女の人・・・なんです」


「結婚してください・・・」


五代と響子さんを強い風が吹きつける。
「・・・・・・」響子さんは黙ったままだ。

「おれ、こづえちゃんと約束しました。泣かせるようなことは絶対しません。残りの人生をおれに・・・ください」

しばしの沈黙の後、響子さんは五代の横を通り過ぎ五代と同じように一刻館を見上げて口を開く。
「あたしも・・・さっき八神さんと約束したんです。五代さんと幸せになるって・・・。だから・・・」

「ひとつだけ、約束・・・守って・・・」

「浮気なんか絶対しません。付き合い酒はひかえます。貧乏もなるべくしません」五代が思いつくことを約束する。
「・・・そんなことじゃ泣きませんよ。怒るけど」そんなことじゃないと響子さんが微笑む。

響子さんが五代に向き直り五代と視線が合わさる。
「お願い・・・一日でいいから、あたしより長生きして・・・」

「もう、ひとりじゃ、生きていけそうにないから・・・」響子さんの感情が昂ぶり頬を涙がつたう。

「響子さん・・・」五代は響子さんの想いをかみ締める。

「・・・決してひとりにはしません・・・」

「約束よ・・・」響子さんが五代に寄り添う。

2118/8:2007/07/15(日) 07:48:04 ID:WsUF5o6m
ついにお互いの将来を約束しみつめあう二人。

「響子さん・・・」
「五代さん・・・」

とそこに突如住人達と郁子ちゃんが一刻館から顔を出す。

「やったー!五代君決死のプロポーズ!!」
「やりましたね五代君!」
「管理人さん、うれしい?うれしい?」
「おにーちゃん!おば様!おめでとう!!」

「え・・・」五代と響子さんは呆然とする。
「ま、まさか全部・・・?」響子さんが恐る恐る尋ねる。
「全部聞きました!」住人達と郁子ちゃんが元気に返事する。
「半年はこのネタで宴会できるよ」一の瀬さんが笑顔でいう。
「五代君の必死の表情、感動的でした!」四谷さんが似合わないことをいう。
「五代君、何があっても死ねないねぇ〜」と朱美さん。
「あたし感動しちゃった!うらやましいなぁ」郁子ちゃんが誰ともなくつぶやく。

五代と響子さんは顔を見合わせる。
「五代さんがこんなところでプロポーズするから!」響子さんがさっきの感動はどこかにいってしまったかのように五代を
責める。
「だって・・・決心が鈍らないうちにと思って・・・」五代が言い訳する。
「ここが一番相応しいんじゃなかったの〜?」朱美さんがつっこむ。
「おにーちゃん、さっきの嘘だったの?感動して損しちゃった!」郁子ちゃんは残念そうだ。
「違うよ、嘘じゃないよ郁子ちゃん!」五代が郁子ちゃんを説き伏せる。
「う そ だ っ た ん で す か ?」響子さんは怒りの表情だ。
「き、響子さん・・・あのですね・・・」五代はいつものように響子さんに圧倒される。
「あんたら結婚することになってもそれかい。管理人さんも五代君のこと、少しは思いやってやりなよ」と一の瀬さん。
「あら、あたしはそんなつもりじゃ・・・」響子さんが痛いところをつかれ赤くなる。
「じゃあ、どんなつもりだよ?とにかく、婚約おめでとう宴会、始めるよ!!」一の瀬さんの音頭で住人達が5号室に向かう。
「あたしも参加するー!」郁子ちゃんが一の瀬さんに続き、当の五代と響子さんが取り残される。

「あの・・・ごめんなさい、あたし・・・」響子さんが五代に謝る。
「いいんですよ、響子さん。おれ達も行きましょう!」五代が響子さんに右手を差し出す。
「はい!」響子さんは左手を差し出し手をつなぐ。
「おにーちゃん!なにやってんの?早くおいでよ!」郁子ちゃんが2階から声をかける。
「ああ、すぐ行くよ」五代が手を振る。

11月の夕陽がさす一刻館。手を取り合う二人の姿はどこまでも美しかった・・・。


「約束〜女たちの想い〜」 完


212見習職人 :2007/07/15(日) 08:05:50 ID:WsUF5o6m
以上です。
今回は当初二人が仲直りして終わりの予定でしたが、書いてるうちにこれはプロポーズまでいっちゃうほ
うが自然だなと思い当初構想を変更しました。日本アニメでも最も有名なシーンのひとつのシチュエーショ
ンを変えるのには自身でもかなり抵抗がありましたが・・・。
>>204のシーンはすごく難しかったです。この場面で五代を男前にしなければいけないんですが原作の
「桜の下で」より前の時点ということもありかなり苦心しました。八神にあきらめさせるためのわかりやすさ
も必要でしたし。まぁ自分的にはよかったかなぁとおもっております。
「桜の下で」に当たるシーンは区切りとしていつか書きたいと思っておりますが、次回作はとりあえずエロ
かな?と思う今日この頃です。
ではまた。
213見習職人 :2007/07/15(日) 08:11:53 ID:WsUF5o6m
追記

こづえちゃんのシーンは昨日運転中に「きっと忘れない」という曲をたまたま聞いたとき
こづえちゃんが思い浮かんだので無理やりエピソードをいれました。めぞんは優しさに
溢れた漫画だと思いますのでこづえちゃん腹黒伝説とか個人的にはありえないです。
214名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 08:31:49 ID:yrOnOstq
>>213
前編はエロあり後編はただひたすら感動とエロと感動を上手く絡めていて本当に素晴らしいです。
職人さんの作品を読むことが週に一度の楽しみの一つです。
これからも頑張ってください。
215名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 14:00:16 ID:lgS/sphJ
>>213
素晴らしい作品をありがとうごさいます。
今後も楽しみにしてますよ。
216名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 17:41:38 ID:fN/mx56T
>>213
( ´∀`)bグッ!
217名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 17:42:09 ID:fN/mx56T
ageてしまった。
すまん
218名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 04:56:20 ID:4nqvc21o
めぞんのエロといえば響子さんが捻挫をする話で響子さんのピンク色の乳首が見えるシーンがあったね。
219名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 09:12:31 ID:1LSzHlNB
>>218
そんなものはこのスレ的にはエロとは言わない
220名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 10:54:52 ID:fJxBTmoQ
アニメ93話ラストの方がエロいだろうが。
どうみてもセクースシーンです、本当にありがとうございました。

翌朝の嬉しそうな響子さんって…。
221名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 12:31:13 ID:O7Agdy+p
>>213
GJ!!
俺はめぞんに出てくるキャラクターはみんな善人だと思っているよ。
222名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 13:17:53 ID:TyhP2zXi
>>220
アニメは「ずっと前から五代さんのこと好きだったの」の一番重要な
セリフがカットされてるからダメ。
223名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 13:33:29 ID:i5rwXbLX
224名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 18:22:49 ID:fJxBTmoQ
ん??
225名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 18:55:45 ID:rEHxn0E0
幼馴染スレッドにも貼ってあったな。とてもではないが怖くて身に行けんよ。
226見習職人 :2007/07/16(月) 21:12:18 ID:RXaUdF0s
ついに変なリンクが貼られだしたか・・・

>>222
原作が最高なのはいうまでもないけどおれはアニメも好きだよ。>>177>>178とかモロに
アニメの場面使ってるし。
確かに大事な場面(ずっと前から〜、初めてのキスetc)が削られたり就職浪人時代がな
いのはものすごく不満だけど、たまに変な顔のときあるけど(作画っていうの?)アニメ後
期の響子さんはとてもかわいいと思う。まぁそれでもアニメに違和感ある人多いようだけどw
227名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 21:27:24 ID:O7Agdy+p
パソコンで223のリンクにアクセスしてしまったのだけどまずかったかな・・・
228名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 22:30:46 ID:fJxBTmoQ
まぁしゃーねぇ。
今後はスルーした方がいいぜよ。
229見習職人 :2007/07/16(月) 23:05:17 ID:L3xbB+B2
こづえ → こずえ

鬱だ_| ̄|○
脳内変換よろしく・゚・(ノД`)・゚・
230名無しさん@ピンキー:2007/07/17(火) 07:29:54 ID:Ux1TLELm
まぁええことよ
231名無しさん@ピンキー:2007/07/18(水) 17:59:49 ID:1SSHPbcY
今日は見習いさんは降臨しなかったのか。見習いさんもいろいろとご都合があるのだろうからしかたがないか。
232名無しさん@ピンキー:2007/07/18(水) 22:29:09 ID:fL89eABs
見習職人さん!作品に期待してますよ!!
233名無しさん@ピンキー:2007/07/19(木) 12:17:31 ID:s0FeMVo7
      ☆ チン     マチクタビレタ〜
                        マチクタビレタ〜
       ☆ チン  〃  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        ヽ ___\(\・∀・) < 新作まだ〜?
            \_/⊂ ⊂_ )   \_____________
          / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
       | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
       |  広島みかん  |/
234名無しさん@ピンキー:2007/07/19(木) 14:31:55 ID:88kgAYJc
おとなしく待つことも大切じゃ
235見習職人 :2007/07/19(木) 19:42:09 ID:teCOISrk
え〜あれですよ、普通に働いてると平日に投下は難しいですね。
いま結構長めの奴に着手してるんですが明日も用事あるんで早くて
土曜夜くらい、遅くて日曜夜くらいの予定です。
参考までに構想はほぼかたまっており、現在25%くらい書き終えてます
が結局はかなり修正が入る予定です。
236名無しさん@ピンキー:2007/07/19(木) 21:57:34 ID:88kgAYJc
お疲れ様です。
土曜日もしくは日曜日を楽しみに待ってますよ。
237名無しさん@ピンキー:2007/07/20(金) 12:15:18 ID:dhUzMVqq

                            __ ,.. .----- ._
                     ,. - ´ ̄ ̄: : : : : : : : : : : : : : : : : `メ、
                     /: : : : : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : : : : : :  ヽ
                 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
                /: : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: : : :: ム
                 /!ゝ__/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\: : : : : : : : : : : ハ
               //\: : : : : : |: : : l: : : l: : : : : : : : : : : ::l: : : :!: : : : : : :. :|
               l:l: : : :―::': : :|: : : l: : : :ヽ: : : : : : : : : : : l: : : :!: : l: : : : : :|
              リ:t: : : : : : : :.:ヽ: :.::\: : ::ヽ: : ハ: : : : : ::/: : :;/! : :! : : : :./
               ∧ヽ: : : : : : : : :ゝ、_ヽ_ .:: \ :l: : : : ン:_:./ /: :/: : : :ン
              / ヽヽ: : : : : : : :/シ'ア´,ハ` ̄ ヽ : :/ァ´メヽイ:/ : .:/
              /: :/: ヽゝ-r‐、:/゙'  lゝッソ!   ノ/  トィ'j !  7__ /
               /: :/: : : !ゝ:l  マ、  、_ゝ ニ′       ゞ_ソ /l: f
              ,/: :/: : : ::l: :.:t  ! !     ̄     ヽ ` ゙ ´ l/ : ',
            /: :/:: : : :.:!: : : ヘ、 |:|          /     i: : : :',
            ,/: :/: : : : : :!: : : : : !::人        __      ハ: :.:::.l',
           /:.::/: : : : : : !: : : : ::!: : ::l 、            , ' : : :.::.:|::',
            /: :/: : : : : : ::!: : : : :.!: : : |  > .       /|: : : : : : |: :',
        /: :/: : : : : : : :l: : : : :j: :._|     `> --- イ: : : !: : : : : :.|: :.:',
         /:.:/: : : : : : : : :!: : : :/: l (_|           |: : : :!: : : : : :.|: : : ',
       /: :/: : : : : : : : : l: : : :l: /   `> .____      !)ヽ: !: : : : : ::|: : : :.!
      f: : : l    ,. -'"  ̄(〃         / !  r‐'´  ゝ-、 : : ::.|: : : ::|
      l  ,.---'" ̄ゝ/ ̄ ! !メ、\      / | ,/ l    /ヾ `メ 、_: : : l
       ̄       ゝ/ ! ! / `メ、 _____/   | /  ! /_/ハ\ / `メ
                \ | |   /   /` ―┐―――、ヽ、 ハ /


                >>235「いつもありがとうございます。執筆、体に気をつけて頑張ってくださいね。」

238名無しさん@ピンキー:2007/07/20(金) 13:26:00 ID:yNTjnQys
楽しみですね、続きが。
239名無しさん@ピンキー:2007/07/20(金) 20:47:52 ID:DDWUGLwE
最初の方で書いてる小説より見習いさんが書いた小説のほうが
本編に近いしクオリティ高いな。最初に書いた人には失礼だけどww
240名無しさん@ピンキー:2007/07/20(金) 21:05:05 ID:MeGJaGq8
とにかく土日が待ち遠しいなぁ
241名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 01:46:39 ID:vAKQaBLt
最初に書いた人の小説も悪くないと私は思うけどなあ。もちろん見習さんの小説が素晴らしいのは、まぎれもない事実だけど
242名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 03:07:37 ID:uQiXsr4U
見習いさんのssは原作への愛があってとても素晴らしいね。
でも、もうちょっと乱れた響子さんも見てみたい!
↓、こんな感じの書いてくれないかな?

朱美さんが管理人室にお茶を飲みに来て、そこで愛用のピンクローターを
落としていく。響子さんはエロビデオなんか見たこと無いから、その使い方は
まったく分からないでそのまま置いておく。
その日の夜、響子と一緒に床に入った五代はそのローターを発見する!
五代は、当然ローターの使い方を知っているから、響子さんに問い詰める。
響子は、朱美が忘れていったものだと言い張るが、五代はそんなことを
まったく信じないで、響子の身体をローターで責めまくる!

>>170とか>>237とか見たらムラムラして浮かんできちゃったよ、
なんとか、お願いしまつm(_ _)m。
243見習職人 :2007/07/21(土) 10:54:42 ID:MtE0xXJX
昨夜は飲み会でさきほどやっと帰ってきました。
ということで今から書きますが、今回はいままでの続き物ではなく過去の
ある時点の話を原作とはまったく別の方向にドロドロとした展開にもってい
きます。ということでまた。
244名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 12:20:51 ID:NrvHo1yU
ドロドロ・・・昼ドラ風なドロドロじゃねぇだろうな。。。
響子&五代絡みのハッピーエンドでキボンしたいが・・・
245名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 12:28:12 ID:qzp5TPjZ
無理にエロだらけにしないでも原作に近い暖かみの
あるもので、十分納得するよ〜!
スレ住人の反応を見ては、不倫ネタやどろどろネタは
あまり受けないんじゃ…。

贅沢言うようで申し訳ないが、代表して意見を提起しまつ。
246名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 13:01:37 ID:pCKWzxbJ
>>243
飲み会お疲れ様でした。私、個人の意見を言いますとたまには作風を変えてドロドロしたものも良いと思いますよ。
247名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 13:27:00 ID:NrvHo1yU
>>242のを見てみたい気もするけどね。
248見習職人 :2007/07/21(土) 13:50:57 ID:MtE0xXJX
なるほど。
いつも甘い話ばかりなんでたまにはストレートばかりじゃなく変化球も必要かなと思い違うテイストで書こうと
思いましたが空気を読んでやめときます。
ただ、構想からスタートするとかなり時間がかかるかもしれません。
249名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 13:54:57 ID:NrvHo1yU
>>248
見習さんは甘〜い風の話の方が一番ウデがいいとおもいますよ。
せっかく構想が固まってたのに、口挟んでごめんなさいね。。。
250名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 13:58:59 ID:qzp5TPjZ
>>248
すみません。
私なら待ちますよ。
251名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 14:06:15 ID:pCKWzxbJ
携帯から書き込み失礼します。

このスレは和姦ものも凌辱ものもOKということになっているから私としてはその作家さんが書きやすいものを書いて頂ければと思っています。

作家さんにしても自分が書きやすい作品の方が書いていて楽しいだろうし、作品の質にしても書きにくいものに比べれば書きやすいものの方がずっと質が高くなるはずです。

もちろん2ちゃんねるという公の場に作品を投稿するわけですからある程度は読者の反応を考慮する必要もあるとは思いますけど私としては無償で書いてくださる作家さんの意思を尊重したいと思っています。

私達読者が一番、困ることはこのスレに誰も作品を投稿しなくなることです。

作品が投稿されないということは読者にとってそれだけ自分の琴線に触れる作品に出会うチャンスがなくなるわけですからね。
くどいようですが私としては作家さん達にはご自身にあった作風の作品、要するにご自身が書きやすい作品を書いて頂ければと思っています。
色々と偉そうなことを言ってすみませんでした。
252名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 14:13:20 ID:pCKWzxbJ
連続投稿申し訳ありません。

>>248
私は読んでみたかったですよ。ドロドロもの。普段甘い話を書いている見習さんがドロドロしたものを書くとどうなるのか大変、興味深かったですし 空気を読まない書き込みをして失礼しました。
253名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 14:41:00 ID:NrvHo1yU
>>251はかなり楽しみにしてたのはよ〜くわかった・・・。(´・ω・`)
でも少しもちつけ・・・( ´・ω・`)_且~~ イカガ?
254251:2007/07/21(土) 15:18:06 ID:pCKWzxbJ
>>253
お茶どうも。

私が言いたいのはドロドロした作品を読みたいと思っている人間もこのスレにはいるということです。

そう思っているのはもしかしたら私一人だけなのかもしれませんが・・・

わがままを言ってすみませんでした。
255名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 15:27:02 ID:qzp5TPjZ
あんた根に持ちすぎ。
男なんなら過ぎたことガタガタ言うな!
256名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 15:32:16 ID:NrvHo1yU
>>254
過ぎたことじゃけん。ここで止めとき。
あんまり長引かせたら雰囲気悪くなっちゃうよ。。。
257名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 00:18:17 ID:gg/HNFxM
仕事から帰宅してここ見れば以外なレス展開で驚きw

まぁ俺もドロドロ展開も怖い物見たさの気分で興味はあるけどねw
でも俺もやっぱりエロもいいが、酷い展開は少し気がしないなぁ。
だか見習さんの小説は原作を元にして、エロもありなら
心温まりなところもあるし、腕は正直プロ級に近いよ。
これから経験を積んで、原作をあてにしないで、
心温まりもあるやさしいエロ小説も書けるようになるさ。
読んで感謝してばかりの俺が言える立場じゃないけど、頑張りや。
次のイイ作品を楽しみに待ってますよ。



おっと、長文スマソ。
258見習職人 :2007/07/22(日) 10:55:07 ID:I3Mz0MpL
みなさん、おはようございます。
昨日は自分のドロドロという表現でかなり紛糾したようで若干後悔しております。
そういうことでお詫びじゃないですが、ドロドロとは正反対のまっすぐな短編作品
を急いで書き上げてみました。構想15分の作品なのでちょっとご都合主義なとこ
もありますがまぁそこは目をつぶってください。ちなみに今回は初のエロなし作品
ですが、い つ も ど お り 後 悔 は し て い な い。

タイトルは「最高のプレゼント」
一部完結編の表現を流用していますがほぼオリジナルで一気にいきます。
2591/11:2007/07/22(日) 10:55:46 ID:I3Mz0MpL
めっきり風も冷たくなった12月。響子さんは、五代との食事を終え後片付けをしていた。五代は、毎日仕事を終え
るとまっすぐ帰宅し自分の作った料理をいつも残さずきちんと平らげてくれる。世話好きな響子さんはそれだけで、
幸せを感じてしまう。
「ど わ は は は」ふと数人の笑い声が5号室から大音量で響く。
「うふふ、また始まったのね」響子さんがつぶやいて微笑む。いつものように5号室で宴会が始まったらしい。
(今日は昼間がんばって掃除して疲れたから、あたしはパスしとこうかな)そんなことを考えながら響子さんは一人
就寝の用意を始めるのであった。


こちらは5号室。いつものメンツによりいつもの宴会が始まっている。
「今日の晩御飯は・・・・鳥のから揚げ・・・ですかな」四谷さんが五代のにおいをかいでつぶやく。
「なんでもいいじゃないですか!」ずばり読まれて少し照れる五代。
「明日は土曜日ですけど響子さんと外出するんだからほどほどにしてくださいよ!」五代が無駄と知りながらも3人
に注文をつける。
「わかってるって、さぁ飲もう!とりあえず飲もう!!」朱美さんが五代にビールを渡す。
「ほんとにわかってるんですか?」五代は疑いながらも根っからの人の良さでビールを受け取ってしまう。

「ええ、それでは・・・五代君と管理人さんの婚約を祝って・・・、かんぱ〜い!!」四谷さんがいつもどおり音頭をとる。
「かんぱ〜い!」一の瀬さんと朱美さんが続く。
「お祝いしてくれるのは嬉しいんですけどね、いつまで引っ張るつもりですか!」五代が文句をいう。
「いいじゃない、めでたいことなんだから」一の瀬さんが五代を丸め込む。

「そうそう人の好意は素直に受けるものよ」朱美さんが続く。
「しかし感動的でしたな〜」四谷さんが不意につぶやく。
<ま、まさかまた・・・>五代が四谷さんの様子をうかがう。五代と四谷さんの目が合い四谷さんがにやりと笑う。
「や、やめてください!」五代が叫ぶ。しかし、もちろん無駄であった・・・。

「響子さんと初めて出会った、響子さんとの思い出の詰まった一刻館。ここが・・・一番相応しいと思うんです」四谷さん
がいつものように五代の物まねを始める。
「結婚してください・・・」四谷さんがシリアスな顔をして朱美さんにふる。
「こんな甲斐性なしの貧乏人、お断りだわ!!」いつもどおり朱美が断ると、3人が爆笑に包まれる。
「あんたらねぇ、も〜いいかげんにしてくださいよ・・・」五代があきらめてつぶやく。
「まぁまぁ五代君、ところでさぁ・・・」一の瀬さんが五代に話をふる。

2602/11:2007/07/22(日) 10:56:22 ID:I3Mz0MpL
「明日、管理人さんとどこに行くんだい?」
「ど、どこでもいいじゃないですか」五代がごまかす。
「ふぅーん、で、あんた・・・婚約指輪とか・・・考えてる・・・?」一の瀬さんが五代が最近悩んでいることを直撃する。
「そ、それは・・・」五代が言いよどむ。
「貯金なんて・・・あるわけないよね」朱美さんがつぶやく。
「無職ではなくなりましたが甲斐性なしの貧乏人なのは変わってませんからなぁ・・・」四谷さんもつぶやく。
「正直、どうしようか悩んでるんです・・・実は明日、いくらくらいするものなのか見てこようかなと思ってるんですが・・・」
五代が悩んでいることを白状する。
「それにその・・・給料も食事とか作ってもらってるんでほとんど響子さんに渡しちゃってますし・・・貯金も少しはあります
けど結婚資金のこと考えると手をつけれませんし・・・」実際五代が自由にできる金額はほんのわずかだ。
「なるほどねぇ・・・」一の瀬さんも考え込む。
「つまり既に尻に敷かれているばかりか財布まで握られちゃってるわけねぇ〜」朱美さんが五代を冷やかす。
「ま、考えても解決しないからとりあえず盛り上がりましょう!」四谷さんがテンションを上げる。
「そうね、パーっといこう!」朱美さんも続く。
「そうだねぇ」一の瀬さんも普段の調子を取り戻す。
「・・・・・・」五代はこの人たちに相談してもまぁこんなもんかと思い直し、残ったビールを一気に飲み干した。


翌日、五代と響子さんが出かけた後、4号室に昨日の3人に二階堂を加えた4人が集まって緊急会議が開かれていた。
「ちょっと、昨日の件だけど・・・」一の瀬さんが二人に話をふる。
「あぁ、あれね〜」朱美さんも考え込む。
「あれですか・・・」四谷さんも難しい顔になる。
「あれってなんですか?」二階堂が尋ねる。
「なんだかんだいってもさ、やっぱ二人には幸せになって欲しいし、あたしらでなんとかしてやれないもんかねぇ?」一の瀬
さんが珍しいセリフをはく。
「そうねぇ〜、わたしたちも付き合い長いからねぇ」朱美さんが同意する。
「わたしと五代君は苦楽をともにした仲ですし」四谷さんもとりあえず同意する。
「それはわかりますけど、あれって・・・」二階堂が再度聞きなおす。
「指輪よ、ゆ・び・わ」朱美さんがこたえる。
「指輪ってなんの指輪です?」二階堂がいかにもらしい質問をする。
「あんた、相変わらず鈍いねぇ」一の瀬さんがため息をつく。

と、そこへ・・・
「こんにちは〜」聞き覚えのある声が一刻館に響く。

2613/11:2007/07/22(日) 10:56:54 ID:I3Mz0MpL
「あら、八神さん、また管理人さんをいじめに来たの?」一の瀬さんが迎える。
「違いますよ、人聞きの悪い。もうわたし、きれいさっぱり諦めましたから」八神があっけらかんとこたえる。
「へぇ〜そうなんだ」朱美さんが意外という表情をする。
「で、五代先生は・・・?」八神が尋ねる。
「五代君は管理人さんと一緒にお出かけです」四谷さんがこたえる。
「なんだ、二人ともいないのかぁ」八神は残念そうだ。
「で、今日は何の用で来たんだい?」一の瀬さんが八神に尋ねる。
「ちょっと時間がかかったんですが・・・なんとかふっきれたんで、五代先生にいままで迷惑かけてごめんなさいっていいたかっ
たんです。だってこういうことってほっとくと気持ち悪いじゃないですか」八神はどこまでもまっすぐだ。
3人が顔を見合わせる。
「・・・あんた、若いのに・・・結構強いね・・・」朱美さんがつぶやく。
「そうだ、八神さんにも聞いてみたらどうです?指輪のこと」二階堂がなにも考えずに一の瀬さんにいう。
「二階堂君、あんた・・・まじでいってんの・・・?しんじらんないねぇ」一の瀬さんが真っ青になる。
「二階堂君の頭の中は本当にどうなっているんでしょう」四谷さんまでもが驚きを隠せない。
「あの〜、指輪ってなんですか?」八神が無邪気に尋ねる。
住人達は顔を見合わせる。

「婚約・・・指輪・・・ですか・・・」やはり八神には多少ショックがあるらしい。
「だ、大丈夫です・・・。だってわたし・・・五代先生と管理人さんのこと祝福するって・・・決めたんです・・・」八神がつぶやく。
「で、指輪がどうしたんですか?」八神が仕切りなおして尋ねる。
「まぁ、五代君は就職したばっかでお金ないから、あたしらでなんとかできないかねぇとみんなで相談してたんだよ」と一の瀬
さん。
「女の人にとっては大事なものですしね」八神がこたえる。
「実は今、いい案が思いついたんですが・・・」四谷さんが突然つぶやく。
「え、なんだい?」と一の瀬さん。
「なになに?」と朱美さん。
「四谷先生、なにかいい案あるんですか?」と八神。

「ごにょごにょごにょ・・・」四谷さんがある案を披露する。

「なるほどね・・・確かにあたし達だけじゃ無理だけど・・・」と一の瀬さん。
「どうかなぁ」と朱美さん。
「いいかもしれませんね」と八神。
「じゃあ早速三鷹さんに連絡とってみるか!」一の瀬さんはとりあえずなんとかなりそうな手ごたえに元気を取り戻す。

2624/11:2007/07/22(日) 10:57:25 ID:I3Mz0MpL
こちらは五代と響子さん。
「あたしはいいんですよ、指輪なんて・・・」響子さんが遠慮する。
「とりあえずどんなものか覗いてみましょうよ。見るだけならただですし」五代が軽くいう。
「それなら・・・ええ」
こうして二人は買い物ついでにちょっと宝石店に入ってみた。

「色んなのがあるんですねぇ」響子さんもやはりまだ20代の女性、美しい宝石をみると目が輝きはじめる。
<や、やっぱ高いなぁ>そんな響子さんの横で五代はため息をつく。ただ背伸びすれば届きそうなものもないことはない。
「見て見て、五代さん、あれ素敵じゃありません?」響子さんがある指輪を指差し無邪気に五代に同意を求める。
「そうですね、ほんとに・・・素敵ですね・・・」確かに素敵な指輪だが五代の給料では少し、いやかなり厳しい金額であった。
響子さんはいつの間にか店員といろいろ話しているようだ。
「お客様、指のサイズのほうは・・・?」
「〜号です」
「実際にはめて見られますか?」
「いいんですか?・・・やっぱり素敵ねぇ」響子さんがうっとりしている。
「こちらのものはいかがでしょう?」
「そっちも素敵ね・・・。でも・・・最初に見たのが一番いいかな」響子さんは五代に見せた指輪がかなり気に入ったようだ。

「すいません、五代さんほっといて夢中になっちゃって・・・」響子さんが五代に詫びる。
「いいんですよ、響子さんの楽しそうな顔みれて良かったです」
「ふふ、でも女ってだめですね、きれいな宝石みるとすぐ欲しくなっちゃって・・・」
「響子さん・・・」五代がなんともいえない表情になる。
「あ、ごめんなさい・・・・もう帰りましょ!」そういうと響子さんは五代の腕にもたれかかる。
「ええ、帰りましょうか」そういうと二人はそのまま歩き出す。
しばらくして響子さんが口を開く。
「あたしね・・・・五代さんのこと全部分かってて一緒になるって決めたんですから・・・そんなに気を遣わなくていいんですよ・・・」
「・・・すいません」五代がなんとなく謝る。
「もう、またそんな顔する。あたしは五代さんとこうしていられたらそれだけでいいんですって」響子さんがちょっと怒る。
「わかりました、響子さん。・・・ところで今日の夕飯のおかずはなんですか?」五代が話題を変えて微笑む。
「さっき一緒に買ったじゃない!今日はね・・・」こうしてとりとめもない話をしながら二人は家路についたのであった。

2635/11:2007/07/22(日) 10:58:58 ID:I3Mz0MpL
---翌日、茶々丸---

「なるほど・・・そういうことですか」三鷹がつぶやく。
「あんたにこんなこと頼むのはなんだけど・・・・これもなにかの縁だと思ってお願いできないかい?」一の瀬さんが三鷹に頭
を下げる。
「いえいえ、構わないですけど・・・一の瀬さんも罪な人ですね、僕にこんなこと頼むなんて・・・」三鷹が少し不満をいう。
「三鷹さんごめんねぇ、三鷹さんくらいしか頼れないのよ」朱美さんがフォローする。
「わかりました、お引き受けしましょう、他でもない音無さんのためですから。その辺のこと、調べときますよ」三鷹の歯が光る。
「ほ、本当かい?」一の瀬さんが笑顔になる。
「ええ、本当ですよ、引き受けましょう」三鷹が再度約束する。
「じゃあ、また連絡しますね」そういうと三鷹は帰っていった。

「三鷹さんも引き受けてくれたし、今度はあたしらの番だねぇ」一の瀬さんが朱美さんにふる。
「そうねぇ、しゃあないけど一肌脱ぐか!じゃあ、まずマスター、よろしくね」と朱美さん。
「えっ・・・」急に振られてマスターが言葉を濁す。
「なにー、いやなの?マスターって冷たい人だったのねぇ・・・」朱美さんが大げさに嘆く。
「ふぅ・・・わかりましたよ・・・」マスターがつぶやくと一の瀬さんと朱美さんはにやりと微笑んだ。


---三鷹のマンション---

「ということなんですよ、明日菜さん」三鷹が明日菜さんにお願いする。
「わかりました、わたしがお役に立てるのでしたら・・・」明日菜さんが了承する。
「いやすいません、でも・・・気分を害しましたか・・・?」三鷹が少し心配する。
「大丈夫ですよ。・・・それより・・・あなたの方が複雑なんじゃないですか?」そういって明日菜さんが微笑む。
「えっ・・・」三鷹がどきっとする。
「ふふふ、それじゃ夕食の準備しますね」明日菜はそういうと台所に向かう。
<まいったな・・・何でもお見通し・・・か・・・>三鷹は思わず天を仰いだ・・・。

2646/11:2007/07/22(日) 10:59:29 ID:I3Mz0MpL
---二週間後---

リ━━━━━━━━ン!!
しいの実保育園の電話が鳴る。
「はい、しいの実保育園ですが・・・えっ、三鷹さんですか?」
「おう、五代君久しぶり。悪いけど今日時間ある?」
「えと一応今日は普通にあがれますけど・・・」五代がこたえる。
「じゃあ5時半ごろ、そっちまで迎えに行くから、よろしく」そういうと三鷹は電話を切ってしまう。
「なんなんだ、一体・・・?」不審に思う五代であった。

「お疲れ様でした〜」五代が保育園をでると三鷹の車が止まっていた。
「三鷹さん!」五代が声をかける。
「おお、五代君、とりあえず乗ってよ」三鷹が五代を車にすすめる。
「ええ。でもどこに行くんですか?」
「いいからいいから」そういって車が向かった先は・・・茶々丸であった。
「なんだ茶々丸ですか、でもどうして?」
「いいから入った、入った」三鷹になにがなんだかわからないまま誘導される。

「お、五代君来たね」一の瀬さんが五代を迎える。一の瀬さんの他にも朱美さん、四谷さん、二階堂、明日菜さんがそろっている。
「あ、みなさん、おそろいでどうしたんですか?」五代が尋ねる。
「ちょっと一刻館では話しにくくてね・・・」と朱美さん。
「どういうことですか?」五代が尋ねる。
「五代君、指輪の話はどうなりましたか?」四谷さんが尋ねる。
「どうって・・・どうもなってないですよ」五代がこたえる。
「なるほど。それでですね・・・わたし達もなんとかならないかと散々考えました」と四谷さん。
「それでね、あたし達みんなで少しずつお金を出し合って管理人さんに指輪を贈ろうってきめたんだよ」そういって一の瀬さん
が五代に封筒をわたす。
「でもそういうわけには・・・」五代が遠慮する。
「いいから、受け取ってよ五代君」朱美さんが五代を説得する。五代が封筒の中身を確認するとかなりの金額であることに気づく。
「こ、こんなに・・・どうやって集めたんですか?」五代が一の瀬さんに尋ねる。
「あたし達だけじゃ全然足りないから、キャバレーや商店街の人たちにも話してみたんだよ、そしたらみんな結構協力してくれて
ね。五代君と管理人さんは結構人気あるのにびっくりしたよ」一の瀬さんが大げさに驚いてみせ、リストを渡す。
「こんなにたくさんの人が・・・でもおれやっぱり悪くて・・・」五代は額が額だけに受け取るのを躊躇してしまう。
「五代く〜ん、これは別に強制的に集めたんじゃないの、みんながあなた達二人のことを思って集まったものなの。だから遠慮
なんてすることないのよ」と朱美さん。
「それにねリストの一番下の名前を見て御覧なさい」と四谷さん。
「や、八神・・・なんで八神が・・・」五代がつぶやく。
「八神さんは五代君と管理人さんを祝福することに決めたそうです。それなのに五代君は受け取らないというんですか?ああ、
かわいそうな八神さん!」四谷さんが大げさにいう。
<あの八神がおれと響子さんのことを・・・>五代は八神がどんな気持ちであったか想像する。はっきりとはわからないがあの
八神が響子さんのことを祝福するのはかなり抵抗があったのではないだろうか。そう思うと五代にはその気持ちを踏みにじるこ
とはできなかった。
「・・・・・・わかりました・・・みなさんのお気持ち、ありがたくいただきます・・・」五代がみなに頭を下げる。
「そう来なくっちゃ!」一の瀬さん達のテンションがあがる。
「と、ここで僕たちの出番なわけだよ。どうせ五代君のことだから指輪のことなんて分からないだろうから僕と明日菜さんで一緒
に選ぶの付き合おうと思ってね。やっぱ女性の視点は女性じゃないとわからないしね」三鷹が五代の肩をたたく。
「三鷹さん、明日菜さん、いいんですか?」五代は三鷹の心情、そしてそんな三鷹に付き添う明日菜さんのことを考えると単純
にはいとはいえず二人に尋ねる。
「はっはっは、そのために僕らは今日ここに来たんだから、僕たちのことは気にしなくていいんだよ」三鷹の歯がきらりと光る。明
日菜さんも微笑んでみせる。
「ありがとうございます、でも・・・指輪はもう決まってるんです」

2656/11:2007/07/22(日) 11:00:04 ID:I3Mz0MpL
みんなの注目が五代に集まる。
「実は先日宝石店に入ったとき、響子さんがすごく気に入ってた指輪があるんです。だから、・・・その指輪にしたいと思うんです」
五代が事情を説明する。
「なんだ、本人が気に入ってるのがわかってるのなら話は簡単じゃないか」と三鷹。
「三鷹さん、それなら早いうちに手をつけとかないと・・・」明日菜さんが三鷹に告げる。
「そうだね、早くいっといで!」一の瀬さん達も五代をせかす。
「じゃあ、行こうか五代君!」と三鷹。
「すいません、お願いします」五代が礼をいう。

---○△宝石店---

「いらっしゃいませ!」店員の明るい声が響く。五代が先日響子さんと話していた店員を捕まえる。
「すいません、何日か前来た者ですけど・・・覚えてますか?」五代が店員に尋ねる。
「ああ・・・覚えてますよ、あの髪の長いお綺麗な女性と来られた・・・」店員が笑顔で答える。
「実はあのとき彼女が気に入ってた指輪、まだ残ってますか?」
「まだございますよ、たしか〜号でしたね」店員が在庫から指輪を持ってくる。
「これが音無さんが気に入ってたという指輪か・・・」三鷹がなんとなくつぶやく。
「確かに素敵ですね。大きすぎず小さすぎずで音無さん、多分普段からはめていたいんでしょうね」明日菜さんが響子さんの心理を
代弁する。
「あののとき実際にはめていただいて違和感なかったようですからそのままお渡しで大丈夫だと思います。もしなにかありましたら
後日でも対応させていただきます」店員が先日の状況を思い出して説明する。
「よかったじゃないか、五代君」三鷹が五代を祝福する。
「ありがとうございます、でもちょっとたりないですから・・・ローン組むことになりそうです」五代が照れながらいう。
「うーん、ここって明日菜さんのお父さんが関係してるチェーン店じゃないですか?」三鷹が明日菜さんに尋ねる。
「そうかもしれませんわ、もしそうなら少し割引してもらえるかもしれませんのでちょっと待っててもらえますか?」明日菜さんが公衆
電話で実家と連絡をとる。「あっ、お母様・・・」明日菜さんがなにやら話しこんでいる。

「お待たせしました、お母様によりますと足りない金額の分は割り引いてくださるとのことですので、連絡が行くまで五代さんちょっと
待ってくださいね」明日菜さんが笑顔で伝える。
「えっ、でもそこまでしてもらうわけには・・・」五代が遠慮する。
「ははは、いいじゃないか五代君。これもなにかの縁だよ」三鷹が五代の背中を叩く。
「それに・・・音無さんが喜ぶ顔、見たいだろ・・・?」三鷹の歯がさらにきらりと輝く。そんなことをいわれると五代も弱い。
「三鷹さん・・・本当にありがとうございます」五代が三鷹に再度礼をする。
「五代様〜」五代の名前が呼ばれる。
「連絡がありまして少し割り引かせていただきますので、代金は○○○になります」
「は、はい」なんとか現金で払える金額だ。五代は指輪を購入し、3人は茶々丸に戻った。

266見習職人 :2007/07/22(日) 11:00:54 ID:I3Mz0MpL
>>265は7/11です。
2678/11:2007/07/22(日) 11:01:56 ID:I3Mz0MpL
「へぇ、これが管理人さんお気に入りの指輪かい?きれいだね〜」一の瀬さんが興味深深にみつめる。
「五代君、はめてみていい?」朱美さんがふざける。
「駄目です!」五代がむきになってとめる。
「なによ、ケチねぇ」口では悪く言っているが朱美さんも本気ではない。
「五代さん、今度のクリスマスパーティーで管理人さんに渡したらどうですか?」二階堂がめずらしく気の利いたことを提案する。
「お、いいこというねぇ二階堂君、見直したよ」と一の瀬さん。
「そうね、それがいいわ。結構みんな集まるしね」朱美さんも賛同する。
「そうですね、じゃあそうしようかな・・・」五代も賛同する。
「五代君、クリスマスは僕たちはこれないけど・・・ばっちり決めるんだよ」三鷹が五代にプレッシャーをかける。
「ええ、もちろんです!」五代が珍しくはっきりこたえる。
「ははは、じゃあ僕たちはもう帰るけど・・・お幸せにね」そういうと三鷹と明日菜さんが入り口に向かう。
「三鷹さんたちもお幸せに」五代の言葉を背中で聞いた三鷹が右手をあげて、明日菜さんは軽く会釈して帰っていった。

「五代君、指輪はうちで預かっとこうか?一刻館に持って帰るともしかしたら管理人さんに見つかっちゃうかもしれないけど?」マス
ターが提案する。
「いえ、みなさんの心がこもった指輪なんで・・・響子さんに渡すまではおれが大事に持っておきたいんです」五代がそういってやん
わりと断る。
「五代君も泣かせるセリフをいえるようになりましたなぁ」四谷さんがつぶやく。
「全く幸せもんだねぇ、あんたは」一の瀬さんが五代にいう。
「はははは、・・・でも本当に今回のことはありがとうございました」五代が改めて礼をいう。
「水臭いねぇ、長い付き合いじゃない」と朱美さん。
一の瀬さんや朱美さん達の優しさに触れ自分はなんと幸せなんだろうと実感する五代であった・・・。

2689/11:2007/07/22(日) 11:02:27 ID:I3Mz0MpL
そしてクリスマスパーティー当日、みなが茶々丸に集まる。
「えー、五代君はちょっと仕事で遅れるようですので、もうはじめたいと思います。それでは・・・かんぱ〜い!」マスターの合図で毎年
恒例の茶々丸クリスマスパーティーが始まる。

「今日もパーっと盛り上がるよ!」一の瀬さんはエンジン全開だ。
「わっかいこは、わっかいこは肌が違う!」四谷さんの謎の歌も絶好調だ。
パーティーの途中で八神が響子さんに話しかける。
「管理人さん、ちょっといいですか?」八神がカウンターに誘う。
「ええ、いいわよ」響子さんが少し身構える。

カウンターに座り八神が響子さんに話しかける。
「管理人さん、五代先生とは・・・幸せになれそうですか?」
「あたしはもう十分幸せよ」響子さんが微笑む。
「わたし、もう二人の結婚を阻止することは諦めました。次の目標は・・・不倫です」八神は響子さんと話すとどうしても挑発してしまうらしい。
「ふふ、せいぜい気をつけるわ」響子さんが余裕で受け流す。
「もう・・・ほんとに癪に障るんだから・・・。でも・・・いつから?いつから五代先生のことを・・・?」八神が尋ねる。
「みんなそのことばっかり聞くのね」響子さんがクスリと笑う。
「だって気になるじゃありませんか」八神がこたえる。
「そうね、あなたと五代さんが出会う・・・ずっと前からよ」響子さんが少しだけこたえる。
「結局、わたしが五代先生と出会ったときはもう・・・」
「それはわからないわ、あの頃のあたし達の関係はほんとよくわからない関係だったから・・・」響子さんがその頃のことを思い出す。
「ほんとによくわからない関係でした。だからこそ負けられないって思ったんだけどな」八神も当時を懐かしむ。
「あーあ、わたしにもいい人現れないかな!」八神がぼやく。
「そのうち八神さんにもいい人が現れるわよ、惣一郎さんが亡くなった後、あたしが五代さんと出会ったようにね」響子さんが八神を励ます。
「でも・・・管理人さんとこんな風に話せるようになるなんて当時は思いもしなかったな・・・」
「あら、あたしだってそうよ」二人が顔を見合わせ、自然に笑みがこぼれる。・・・とそこへ・・・。

「お待たせしました!」五代が茶々丸に飛び込んでくる。
「おっ!今夜の主役登場!!」商店街のおやじさんが絶叫する。
「まぁまぁ五代君、とりあえずいってみよう!」そういって一の瀬さんが五代にビールを勧める。
「いただきます。急いできたからもうのどからからで」そういって五代は一気に飲み干す。

26910/11:2007/07/22(日) 11:03:10 ID:I3Mz0MpL
「じゃあ五代君も来た所でもう一回乾杯しようか」と一の瀬さん。
「では今日の主役、五代君にかんぱ〜い!」朱美さんが音頭をとる。
「かんぱ〜い」皆が声を合わせる。

「八神さん、なんで五代さんが主役なの?」響子さんが八神に尋ねる。
「すぐにわかりますよ、そのためにわたしは今日ここに来たんだから」八神が意味ありげに微笑む。
(なにかしら?)響子さんはなんとなく不審に思ったがマスターに呼ばれて我に返った。
「響子さん、ちょっとこっちへ・・・」マスターが響子さんを呼ぶ。
「なんですか?」響子さんがマスターに歩み寄る。
「いいからいいから・・・じゃあ五代君、いいかい?」マスターが五代に確認する。五代がマスターにうなずく。

「時はまさにクリスマスイブの夜、恋人達の雰囲気はクリスマスキャロルの調べに誘われていやがうえにも盛り上がり!嗚呼、茶々丸に吹き
荒れる感動の嵐!!それでは本日のメインイベント、スタート!」四谷さんの大げさな前振りに引きまくりの五代。しかしいまさらやめるわけに
はいかず、五代は羞恥心を捨て去り勇気を振り絞る。

「響子さん、実は・・・受け取って欲しいものがあるんです!」
「えっ、・・・なんですか・・・?」響子さんはまだわけが分からないまま五代に聞き返す。
五代がコートのポケットから小さな箱を取り出しふたを開く。
「これを・・・受け取ってください・・・」五代が響子さんに箱ごと指輪を渡す。
「五代さん・・・これ・・・この間一緒に見た・・・」指輪を受け取った響子さんが驚きのあまり絶句する。
「実は・・・ここにいるみんな、それから商店街やキャバレーのみなさん、そして三鷹さん、さらには八神が・・・僕たち二人のために協力してくれ
て・・・この指輪を用意することが出来たんです」五代が事情を説明する。
「・・・・・・」響子さんは驚いて八神をみつめるが言葉が出ない。
「この間、響子さん、二人でいられるだけで幸せといってくれました。でも・・・この指輪には僕だけじゃなくみんなの・・・響子さんに幸せになって
欲しいという願いが込められてます。だから・・・みんなの想いがこもったこの指輪を・・・みんなの前で・・・響子さんに受け取って欲しいんです!」
五代が真っ赤になりながら必死に今の想いを響子さんに伝える。

しばしの沈黙の後、響子さんの落ち着いた声が静かな空間に響く。
「五代さん、そしてみなさん・・・あたしにはこの指輪、はめることができないわ・・・」そういって響子さんが五代に指輪を箱ごと返す。

27011/11:2007/07/22(日) 11:04:42 ID:I3Mz0MpL
響子さんの言葉に五代も、周りのみんなも動揺する。
「響子さん・・・」五代がうめく。

「管理人さん、これはさっき五代君がいったとおりみんながあなた達二人のことを思って準備したものなのよ。だから遠慮なんてしなくていいの」
朱美さんが響子さんを説得する。
「そうよ!わたしだって複雑なところあるけど・・・やっぱり二人には幸せになって欲しいの!」八神が以前からは考えられないことをいう。

「違うの・・・。みなさんの気持ち、とても嬉しいの。・・・でもだからこそ・・・」響子さんが一旦言葉をきり五代のほうに向き直る。
「でも・・・だからこそあたしにはその指輪・・・重すぎて・・・はめれないの。だから・・・五代さん、あなたの手で・・・皆さんの前で・・・あたしの指に
指輪をはめてください・・・」そういって響子さんが五代に左手を差し出す。みながその光景を固唾を呑んで見守るなか、五代は黙って響子さんに
歩み寄り、ゆっくりと響子さんの薬指に指輪をはめる。
響子さんは指で美しく光る指輪をみて、五代、そして茶々丸に集まったみんなの顔をみて声を発する。
「ありがとうございます。・・・・・・この指輪、一生大事にします!」そう宣言すると響子さんの両の頬を涙がつたう。

「よっしゃー!でも響子ちゃん、おじさんの心臓に悪い言い方はやめてよ」商店街のおやじさんがまたもや絶叫する。
「五代先生、管理人さん、おめでとー」八神も祝福する。
「なんで五代さんばっかもてるのかな、うらやましいなぁ」二階堂がつぶやく。
「あたし達もなんか肩の荷が下りた気分だねぇ」一の瀬さんがつぶやく。
「ほんとそうね」朱美さんも同意する。
「ね、感動の嵐だったでしょ、だからおごってください」この期に及んで四谷さんがマスターにたかる。

メインイベントも終わりパーティーは終盤に差し掛かっている。
響子さんはカウンターで指輪を一人嬉しそうに眺めている。
「響子さんすいません、なんか驚かせるような形になってしまって・・・」今まで散々皆に冷やかされていた五代が響子さんの横に来て座る。
「そんなことありませんよ、あたし・・・すごくうれしかったです・・・」そういいながら指輪に目をやる。
「でも指輪はめられないって言われたときはどうしようかと思いましたよ」五代が少し響子さんに恨み言をいう。
「ふふふ、勿体つけるつもりはなかったんですけど・・・」響子さんがいたずらっぽく笑う。
「でもやっぱり・・・重いんですよ、この指輪」響子さんが五代に指輪を見せながらつぶやく。五代も無言でうなずく。
「五代さん・・・あたし、五代さんとみなさんの想いがこもったこの指輪、ずっと大事にします。・・・だから・・・」響子さんが少し躊躇する。
「だから・・・なんです?」五代が響子さんの雰囲気を察して赤くなる。
「だから・・・その・・・あたしのことも・・・大事にしてくださいね・・・」そういうと響子さんは真っ赤になってうつむいてしまう。

「ちょっと、お二人さん、場所わきまえてくださいね!」八神が響子さんの後ろから抱きつく。
「や、八神さん・・・」響子さんがあわてて何もない振りを装う。
「いまさら取り繕ったって無駄です。五代先生、管理人さんを大事にしないとね!」
「ああ、・・・もちろんだよ・・・」八神は五代のその言葉を聞くとパーティーの輪に戻っていった。

「響子さん、おれ響子さんと八神はその・・・あんまり仲良くないと思ってたんですけど・・・」
「ふふふ、八神さんとはもう仲良くなったんですよ。そんなことよりあたし達もあっちに行きましょ、パーティーなんだから!」
そういうと二人は八神の後に続いてパーティーの輪に加わった。


響子さんの薬指にさりげなくはめられた指輪。
その指輪はたくさんの人の想いを受けその輝きを増し、いつまでも輝き続けるのであった・・・。



「最高のプレゼント」 完

271見習職人 :2007/07/22(日) 11:15:41 ID:I3Mz0MpL
以上です。
構想15分だけあってひねりは全くありません。途中五代が響子さんに隠れてバイトして
費用を少しでも稼ごうとするが、響子さんにあやしまれてぎくしゃく・・・みたいな話にしよう
と思いましたが、なんかどこかで見たことあるような気がしたのでやめときました。そのせ
いでストーリーに起伏がなくなってしまいましたが。指輪の金額については時代が違うの
であえて伏せました。みなさんの思う金額を当てはめてもらえればと思います。
最後の方の「大事にしてください」辺りは自分で書いてて顔から火が出そうでしたwまぁこ
んなのもいいかなと。
まぁそういうことでまた来週。
272名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 12:08:44 ID:gg/HNFxM
>>271
お疲れ様です。楽しく読ませて頂きました。
気休めな感じで、たまにはエロ無しもいいもんです。
なんだか和みました。ありがとう。

次の作品も頑張って下さいね。
273名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 13:51:49 ID:NgW3LD65
>>271
今回の作品を読んでいてとても幸せな気持ちになれました。本当にありがとうございます。
15分という短い時間でこれだけのものを書けるなんて、見習さんの物書きとしての才能にはただ脱帽するばかりです。
ただ一言だけ言わせてくださいね。ここはエロパロスレなので次回からはエロありの作品をお願いしますね。

次回作も期待して待っています。
274名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 15:31:58 ID:a7ZWguoT
>>271
お疲れさんです( ・∀・)っ旦
やっぱり俺もドロドロよりこういうやさしい感じの流れがいいねぇ。
エロばっかりでは疲れてしまうだろうし、
息抜きでこういう非エロもいいもんですな。

では来週の良作を期待してますよ(´∀`)
275名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 16:13:51 ID:dkQxMO87
自治厨みたいなことは言いたくはないが、このスレはめぞん一刻のエッチな小説を投稿するスレなのだからまったくエロくない小説はスレ違いということになるのだが
276名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 16:31:56 ID:gg/HNFxM
まさか、>>251=>>275かぁ?
まだイイおっさんがウジウジいってらぁ…。
気に入らないなら自分で書くか妄想して抜いてろや馬鹿タレ。
嫌なら、見るな、来るな。
277名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 16:36:50 ID:a7ZWguoT
>>275
読んでるだけの立場が偉そうに吐かすなやボケ(#゚Д゚)
書いてもらっているのに礼もなしに文句って最低じゃねぇか?

見習さん、気にすることはないぞよ。
どこにも変な奴はおるけん。
278名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 16:39:42 ID:dkQxMO87
>>276
気に入らないもなにもこのスレにはエッチな小説を投稿するというルールになっているのだからこのスレの趣旨がご理解できないようならあなたがこのスレに来なければいいだけではないでしょうか?
279名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 17:06:13 ID:a7ZWguoT
ID:pCKWzxbJ=ID:dkQxMO87
↑NG推奨

昨日と引き続いてコイツのおかげで空気が悪くなる。
見習さん、気にせずに次頑張れ!!
280名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 17:21:23 ID:gg/HNFxM
ちょっと言い過ぎたか…。
エロじゃないからって文句いってるが、自分の読みたかった
ドロドロエロパロが読めなかったから独りで被害妄想してるんだな。
他人の意見が受け入れられない、要するに自分勝手じゃん。
見習さんも短い時間を費やして頑張って考えてやっと
書いてくれた小説なんだし、文句を言っては駄目だよ。
なんなら自分で小説書いてみたらどうだ??

見習さんもこれぐらいの文句で挫折しちゃいけないよ。
経験を積んでプロになっていくんだからな。

次の暖かいエロパロ作品を皆で大人しく待とうじゃないか。
281空気転換:2007/07/22(日) 17:23:31 ID:a7ZWguoT
              , ィ
            // |
    ト、     / /  |
     `、ヽ、   / ト'\  |   ,ヘ.
     ` 、\, へ.| iヾl / _/ 」 ヽ
      __V___  | i | / /     `゙ -、, - ァ
      /   ノ\i、l ヽ{  ●i     </
     /  /  ノ~  人.   |_>'●   i'  できたよ〜
     /     ,イ__  " ヽ       ノ
    /  , -'"   `゙'ー'' ン    ー-ィ'"/\
     レ'"         (      、 ヽ ̄|.  >
              ト、     トーイ____|/
              |  >、___,イヽ=='
          :::::::::::::::'ー' ヽ_.ノ
           ::::::::::::::::::::::::::
282名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 18:31:12 ID:gg/HNFxM
↑かわいいなw
283見習職人 :2007/07/22(日) 21:29:35 ID:442shZCf
なんかまた荒れてるし。

自分の書き方は、

1.書きたい場面とそこで五代か響子さんにいわせたいセリフが思い浮かぶ
2.話の大体の流れ(構想)を作る
3.エロをどこに入れるか考える
4.書き始める。(展開により構想を変える)→適宜チェック

なので、実はエロの優先度が最も最後になっています。

今回もエロいれたほうがよかったけど話のつながりとして蛇足になるからいれなかった
だけなんですけどね。

でも自分の書いた作品は、

「二人の夜」→ 「もうひとつの決着」 →「約束〜女たちの想い〜」 →「最高のプレゼント」

と明らかに続き物になってるから、1話くらいエロなしでも構わないと思うんだけどそうは
思わない人もいるということで。
あと構想15分ってのはあくまであらすじを考えるのに15分ってことで実際に書き上げる
には数時間かかってますw多分他の職人さんより遥かに時間かかってると思います。
284見習職人 :2007/07/22(日) 21:58:27 ID:442shZCf
[続き]
で、結局一番大事なのは自分が一番読みたい部分、つまり二人にいわせたい
セリフなわけです。そこさえ書ければ自分の中ではエロとかどうでもいい部分
はあります。具体的には、

・もうひとつの決着
「最後にひとつだけ、約束・・・守って・・・」こずえが五代の目をみつめていう。
「・・・あたしみたいな女でいいん・・・」五代が響子さんの言葉をさえぎる。
「あなたじゃないと駄目なんです」五代ははっきりとこたえると響子さんに口づけした。

・ある夫婦のある朝の風景
「・・・裕作さんのが欲しいんです・・・早く入れて・・・ください・・・」

・約束〜女たちの想い〜
「響子さんがおれに心を開いてくれたのは・・・うぬぼれかもしれないけど・・・
おれが響子さんの惣一郎さんへの想いを理解していたから・・・じゃないかと思うんです。」
「・・・やっぱりあたしの気持ちわかってくださるのは・・・昔から・・・五代さんだけ・・・なんだって・・・」

・最高のプレゼント
「・・あたしのことも・・・大事にしてくださいね・・・」

みたいな感じで結局は自分のオナニーでしかないわけですが、もちろん、人に見てもらう以上
はその辺を意識していないということはないです。次回作からはきっちりエロもいれていきます
のでよろしく。

285名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 22:22:53 ID:gg/HNFxM
>>284
大丈夫、気にしなくていいよ。
偉そうに文句ほざいてるのは1人だけだし。
見習さんの独自でやり易い方法で良作を生み出して
読ませてくれれば俺らはそれで十分満足よ。
それに今は夏シーズン真っ盛りだから、
今回のような夏厨の荒らしのような奴が出てくるのは
どこのスレでも一緒だし、了承の上で見ている訳だしな。

とりあえず、頑張ってくださいね!!
286名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 01:39:18 ID:H/KAKNsu
自分の気に食わないこと言う奴は荒らし、厨呼ばわりかね?

>>285>>275に謝るべきだね
287251:2007/07/23(月) 03:40:55 ID:aKu8BOi+
どうも251です。私のレスが読みたくない方はスルーしてください。

今回はスレの住人の方々や見習さんにどうしてもお伝えしたいことがあるので書き込みをさせて頂きます。

まず、はじめに一昨日と昨日は住人の方々と見習さんに大変、不快な思いをさせてしまい本当にごめんなさい。
私としては住人の方々と見習さんに不快な思いをさせるつもりはまったくありませんでした。
私は別に見習さんが書いたドロドロした作品が読めなかったからという理由で、一昨日と昨日に渡り荒らしのようなレスをしたわけではありません。

では、なぜ私が一昨日と昨日に渡りそのようなレスをしたのかその理由をお話します。
まず一昨日に私がなぜ>>251のようなレスをしたのか理由を説明しますと
ことの始まりは>>243のレスで見習さんが今回はドロドロした作品を投稿しますと予告した際に、
このスレの住人の方々が「ドロドロとした作品は読みたくない」と実際にその作品を読みもせず不満をもらしたからです。

私としてはせっかく見習さんが忙しい中、時間をさいて構成を練った作品に対して「ドロドロとした作品は自分達の好みではないから投稿しないでくれ」というのは
あまりに見習さんに対して失礼なのではないかと憤りを覚えたので>>251のレスを書きました。
私の本音を言いますと私も住人の方々と同じでドロドロとした作品はあまり好きではなく、
見習さんがいつも投稿してくれているほのぼのとした作品の方が好きです。

しかし、私は見習さんに対して「私はドロドロした作品を読みたいと思っています」と嘘をつきました。

嘘をついた理由を説明しますと私の心の中にはドロドロした作品は好きではないがどうしても見習さんの作品を読みたいという想い。
見習さんをはじめとする作品を書いてくださる職人さん達が住人の方々から作品に対する不満を言われることで創作意欲を失ってしまうのではないのだろうかという想い。
そしてなにより見習さんに申し訳ないという三つの想いから私はあのような嘘を言いました。見習さん、嘘をついてごめんなさい。

一昨日に私が>>251のレスを書いたことと、嘘をついた理由の説明は以上です。

288251:2007/07/23(月) 03:50:37 ID:aKu8BOi+
[287の続きです。]

それでは次に私が昨日したレスについて説明します。

まず最初に>>273>>275のレスを書いたのは私です。
このスレを立てる時に私が>>1に書いたこのスレの方針を守って頂きたくて>>273のレスに「ここはエロパロスレなので次回からはエロありの作品をお願いしますね。」 と書きました。
しかし、その後のスレの様子を見るとどうも作中にエッチな描写が一カ所もない作品を投稿しても構わないと思っている方がいたので、あえて>>275のレスに厳しい口調でスレの方針を守ってくれるように書きました。

正直に言うと>>273>>275のレスを書くにはかなり抵抗がありました。いつもこのスレに投稿してくれている見習さんの作品に対して文句を言って良いものなのかと私、自身悩みました。
本来ならば他の方が言うようにスレを立てた私が作品を書くべきなのでしょうか私にはものを書く才能も自信もありません。まばらだったこのスレを活気づけてくれた見習さんには本当に心から感謝しています。
そんな見習さんと住人の方々にどうしてもスレの趣旨を理解して頂きたくて「スレのルールを守ってください」としつこく二度に渡って書き込みをしました。

途中感情的になってしまい>>278のような大変、失礼なレスを>>276さんに対してしてしまい本当に申し訳ないです。>>276さん本当にごめんなさい。

一昨日と昨日に渡って私が書いたレスを今、読み返しますと、どうやら私にはこのスレを立てたのは自分だという驕りがあったのだと思います。
スレを立てた自分の意向を大切にするあまりこのスレに来てくださる作家さんや住人の方々の意志を無視してしまいました。
それとエロパロスレのルールを守ることを重んじてばかりいて周りが見えなくなっていたのだと思っています。

これでは自分勝手だと言われてもしかたがないと思っています。
はっきり言ってこんな自分が情けないです。このスレを立てた人間が結果としてこのスレの荒らしになっているのですから。
ただ、私はこのスレの良い雰囲気を壊すつもりで一昨日と昨日に渡ってあのようなレスをしたわけではありません。

そこのところを分かって頂ければ幸いです。

最後にこの度は私のレスによってスレの住人の方々と見習さんに大変、不快な思いをさせてしまったことを心からお詫び申し上げます。
本当にごめんなさい。


追伸:私自身、気持ちが動揺した状態でこの文章を書いているので一部お見苦しい点があるかと思います。その点はご了承願います。
   
   長文なうえに駄文でごめんなさい。

私が書いた文章があまりに長いので一回でまとめて書き込もうとするとエラーが出てしまうので、二回に分けて書き込みをしました。 

289名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 06:54:36 ID:G/wLWBbd
まぁ仕方ねぇよ。
仲良くしようぜ。
290285:2007/07/23(月) 11:15:05 ID:OAgZ+iVb
>>287
とても丁寧な文章をどうもです。
私自身も感情的になってあんなこと書いてごめんなさいね・・・。
こちらからもお詫びします。
291名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 11:47:33 ID:G/wLWBbd
仲直りしたならいいが、以後見習さんを困らせちゃダメよ。
292名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 01:01:19 ID:j9uT0XJ+
ほのぼのと癒されるスレでつね、ここは。
293名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 01:12:51 ID:zgwsmrvP
ちょっと気持ち悪いけどな

ま、仲良きことは良き事かな
294名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 14:14:47 ID:twN1Mgkk
ここで、友情がさらに深まったのだった!!!!


なーんちてww
295名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 01:43:46 ID:iH4ZxyUB
とまぁ話がまとまったところで、エロをマターリと待とうジャマイカ
296名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 10:41:44 ID:DvAlraQD
( ;∀;) イイハナシダナー
297名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 11:03:09 ID:olWnqmTO
関係からちょっと外れるけど、復刻版の同人誌「未亡人下宿」
はやくブログか同人誌専門サイトにうpされないかな…。
買ってもいいけど仕事があるし探しに行くのがめんどくさい。
298名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 02:05:18 ID:3/EMcAz3
割れ市ね
299名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 08:27:30 ID:TzA2CtZH
おはよう
300名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 09:41:52 ID:dr7ihR+B
GOODMORNING!!
301名無しさん@ピンキー:2007/07/27(金) 20:24:02 ID:T8VBwHoC
ι(´Д`υ)アツィー
302名無しさん@ピンキー:2007/07/27(金) 23:50:01 ID:yYkRKHBO
 「五代さんもう逃がさないわよ・・・」
 「やめて 響子さん」
303見習職人 :2007/07/28(土) 06:28:14 ID:qslYG0tQ
おはようございます。
今日もチェックしてたら知らない間に熟睡してましたよっと。
ということで今回は構想が同時にふたつ思いつきました。今までどうりの奴と
そうでない奴ですが今回はあえて変化球を投入します。

タイトル「誓い」

変化球な分ちょっと自信がありませんが一気に行きます。

3041/12:2007/07/28(土) 06:28:48 ID:qslYG0tQ
ある日の夕方、三鷹は職場に忘れ物をしたことを思い出し、自身は休日ではあったがテニスクラブに
やってきた。

「音無さん、久しぶりですね」三鷹は響子さんがテニスクラブの入り口にいるのを見つけて声をかける。
「あっ、三鷹さん、お久しぶりです」響子さんが返事する。
「あの三鷹さん・・・指輪の件では本当にお世話になってしまって・・・」響子さんが三鷹に礼をいう。
「いえいえ、いいんですよ。しかし一刻館の人たちもいいとこありますね、あの一の瀬さんが僕に頭を
下げたときは目を疑いましたよ」三鷹が笑いながらこたえる。
「・・・い、一の瀬さんが三鷹さんに頭を下げたんですか・・・」そこまでして自分達二人のためにみん
なが努力してくれたことを思うと響子さんはなんだか申し訳ない気持ちになる。しかし同時になんと
幸せなんだろうと改めて思う。
「あ、今も指輪してますね、見せてくださいよ」三鷹は響子さんに指輪が似合うのかどうか気になる。
「ええ、いいですけど・・・」そういって響子さんは三鷹に指輪をみせる。指輪が贈られた状況を知る
三鷹には、自身にとってはそんなに高価ではないはずの指輪がなぜかひどく輝いて見える。
「とても素敵ですね、似合ってますよ」三鷹はお世辞ではなくそう思う。指輪が響子さんの美しさをよ
り際だたさせているようにも思える。
「ありがとうございます。この指輪にはみんなの気持ちがこもってると思うとなんだかとても大事なも
のに思えて・・・。だから・・・できるだけ身につけていたいんです」そういうと響子さんは三鷹ににっこり
と微笑む。
「えっ・・・・・・」三鷹はその響子さんの笑顔に心を奪われる。幸せに包まれた響子さんの笑顔はいま
まで三鷹に見せたことがない魅力的な笑顔であった。そんな響子さんに三鷹は初めて出会った時と
同じように、いやそれ以上に魅了される。
「三鷹さん、どうしたんですか?」ぼーっとしたままの三鷹を不審に思い響子さんが声をかける。もちろ
ん響子さんは三鷹の内面の変化には気づかない。
「あ、いえ・・・なんでもありません」三鷹はなんとか自分を取り戻す。
と、そこへ・・・
「響子さーん!」五代が姿を現す。響子さんが笑顔で手を振ってこたえる。
「あ、三鷹さん、あの時はホントにお世話になっちゃって・・・」五代が三鷹に礼をする。
「・・・・・・・」三鷹は五代の言葉に気づかないほどのショックを受ける。三鷹がついさっきまで見とれ
ていた響子さんの笑顔が、五代の登場で喜びに溢れだす様子を見せつけられてしまったからだった。
「・・・すいません、ちょっと用事があるんで失礼します」そういって三鷹は五代と響子さんから逃げ出す
ようにコーチ控室にむかう。
「どうしたのかな三鷹さん?」五代がつぶやく。
「さぁ、どうしたのかしら?そんなことより約束どおり買い物に付き合ってもらいますよ。今日はたくさ
買いだめするんだから!」そういって響子さんが笑顔で歩き出す。
「待ってくださいよ、響子さ〜ん」そういって五代は先を急ぐ響子さんを追いかけていくのであった。

3052/12:2007/07/28(土) 06:29:48 ID:qslYG0tQ
コーチ控室に入った三鷹はしばらく考え込んでいた。先ほどの響子さんの笑顔が頭を離れないのだ。
しかしその笑顔はもはや五代のものであり自分のものになることはもはやない・・・。
「なぜ・・・」三鷹が思わずつぶやく。
<なぜ、彼女はおれではなく何のとりえもないあの頼りない男を・・・>三鷹は自分が五代より一人の
男として劣っている部分を探してみる。しかし・・・三鷹には全く思い当たらない。三鷹は響子さんに別
れを告げた後、明日菜さんと幸せになることを決意したはずであった。しかし、響子さんに今までみたこ
ともなかった魅力的な笑顔を見せ付けられると心がひどく乱れてしまう。三鷹はしばらく考えた末、テニ
スクラブを出ると、エンジンをかけ、車をスタートさせる。なにかむしゃくちゃした気分のまま車を走らせる
が、その間も三鷹の脳裏には先ほどの響子さんの笑顔がこびりつき離れない。

<なぜ・・・>再び三鷹は自問する。
しかし、相変わらずこたえはでない。ふと気がつくと茶々丸に来ていた。先日ここに来たため無意識のう
ちに来てしまったらしい。三鷹は吸い込まれるように茶々丸に入っていった。

「あら、三鷹さんいらっしゃい」朱美さんが三鷹を迎える。
「珍しい人が来たねぇ」一の瀬さんも手を振ってみせる。
「こんにちは・・・」三鷹が元気なくこたえる。
「どうしたの三鷹さん、元気ないわね、なにか飲む?」朱美さんが尋ねる。
「ジンジャエールを・・・」
朱美さんがマスターからジンジャエールを受け取り三鷹に差し出す。
「で、どうしたの?」朱美さんが尋ねる。
「・・・・・・」さすがに三鷹も簡単には切り出せない。
「・・・あんたがわざわざここに来るってことは・・・やっぱ管理人さん絡み・・・?」と一の瀬さん。
「えっ・・・」三鷹が思わず一の瀬さんに振り向く。
「あんたも管理人さんも五代君もほんっと分かりやすいリアクションするよね、人がいいっていうか単純っ
ていうか・・・」一の瀬さんの言葉にも黙ったままの三鷹。そんな三鷹の言葉を黙って待つ一の瀬さんと
朱美さん。

「・・・・・・こんなこと聞いていいのかどうかわからないけど・・・」三鷹が意を決して口を開く。
「ん・・・なに〜?」朱美さんが耳を傾ける。
「・・・どうして・・・彼女は五代君を選んだんでしょうか?僕には自分が五代君に劣っているとはどうして
も思えないんです」三鷹が思い切って尋ねる。

3063/12:2007/07/28(土) 06:30:26 ID:qslYG0tQ
「・・・・・・」一の瀬さんも朱美さんも黙ったままだ。
「一刻館で音無さん達と一緒に住んでいるお二人ならわかるんじゃありませんか?」三鷹が再度尋ね
る。
朱美さんは黙ってタバコに火をつけ、煙をはきだす。
「ん〜はっきりいっていいのかなぁ・・・」朱美さんがつぶやく。
「はっきり・・・いってください!」三鷹が朱美さんが頼む。

「あたしも女だからわかるんだけど・・・管理人さん、今も三鷹さんのこと好きよ。でもね、多分仲のいい
友達として好きなのであって恋愛対象とはあまり思ってなかったんじゃない?」朱美さんが感じていた
ことをそのままつぶやく。
「えっ・・・!?」三鷹が絶句する。
「そうかねぇ?でも三鷹さんが最初にお見合いした頃は結構迷ってたけど」と一の瀬さん。
「そりゃ管理人さんにとっては願ってもない条件だし悩むのは当然よね、恋愛と結婚は違うし。でもあの
時踏み切れなかったのは明らかに五代君のこと意識していたからよね」朱美さんがこたえる。
「確かにある時期からお見合いのこと、全然気にしなくなっちゃったね」と一の瀬さん。
「管理人さんの心の中には前のだんなしかいなかったはずなんだけど・・・管理人さん自身も気づいてい
なかったみたいだけど、結構早い段階から五代君が入り込んでいたような気がするわ」
「確かに早い段階からすごいやきもち妬いてたね。でも逆に三鷹さんにやきもち妬く姿は時がたつにつれ
てほとんど見かけなくなっていったねぇ」一の瀬さんが同意する。
「では僕と音無さんが結ばれることはなかったと・・・?」三鷹が呆然としてつぶやく。
「いやそれはわからなかったんじゃない?一の瀬さんがいうとおりすごく悩んでたときもあったし。まぁ、こ
れはあくまでわたしの考えだから」そういって朱美さんはたばこに火をつける。

3074/12:2007/07/28(土) 06:31:01 ID:qslYG0tQ
「でも、結局僕にはなぜ五代君なのかわかりません・・・」三鷹がつぶやく。
「そういえばそうねぇ〜、その辺はわたしにもわかんないわ。単純に五代君のほうが馬が合っただけかもね」
朱美さんがお手上げのしぐさをする。
「朱美さん、この間五代君がプロポーズしたときにすごいヒントくれたじゃない?」一の瀬さんが朱美さん
をつつく。
「なんですか、それ?」三鷹が尋ねる。
「一言で言うと管理人さんにとって前のだんなの存在ってすごく大きいんだけど、その辺のことを理解して
接してくれた人は実は身内にもいなかったみたいでね。再婚のことでよく両親とけんかしてたんだよ、管理
人さんは。あたしも早く再婚したほうがいいとか言ってたしね。でも五代君だけは管理人さんの気持ちを理解
していて自分の好意を無理におしつけたりしなかったんだよね。まぁあたしに言わせりゃ単に意気地なしなだ
けなんだけど」一の瀬さんが笑いながらこたえる。
「ああ、そうか・・・そういうことね。そういやあのとき管理人さんいってたわね、あたしの気持ちわかってくれる
のは昔から五代君だけだって。これ結構大きいのかもね」朱美さんがうなずく。
「音無さんがそんなことを・・・」三鷹はかつての自分が響子さんにどのように接していたか思い起こす。自分
は気持ちを押し付けるばかりで響子さんの気持ちを思いやる視点に欠けていたのかもしれない。
「結局僕は・・・彼女のことがわかっていなかった・・・・そういうことですか・・・・」三鷹がつぶやく。
「まぁあたしらは管理人さんじゃないから断言はできないけどね」一の瀬さんがフォローする。
「そうですか・・・」三鷹ががっくりと肩を落とす。すっかり気を落としてしまった三鷹に一の瀬さんと朱美さんは
かける言葉もみつからない。
「・・・帰ります・・・」そういって三鷹は帰っていった。

「あたし達、余計なこといっちまったのかねぇ?」一の瀬さんがつぶやく。
「聞かれたからこたえただけじゃない」朱美さんは気にしてないようだ。
だまって皿を磨き続けていたマスターがつぶやく。
「しょうがないんじゃないかな、誰が悪いというわけでもないし」
とそこへいつもの常連客があわただしく来店してくる。
「朱美ちゃ〜ん、いつもの奴、よろしく!」常連客がソファーから声をかける。
「はぁ〜い!マスター、いつもの奴ね」
こうして茶々丸はいつもの光景を取り戻していくのであった・・・。

3085/12:2007/07/28(土) 06:31:48 ID:qslYG0tQ
「ただいま・・・」三鷹が自宅マンションに到着する。
「三鷹さん、おかえりなさい」明日菜さんが出迎える。二人は結婚式を控え、すでに二人で暮らし始めている。
「遅かったんですね」明日菜さんが三鷹に声をかける。
「うん・・・ちょっとね・・・」三鷹が曖昧に答える。
「お食事はどうしますか・・・?」明日菜さんが尋ねる。
「すいません・・・今日はもう・・・休みます」三鷹はそういって一人寝室に入る。
一人取り残された明日菜さん。(三鷹さん、どうしたのかしら?私、なにか気に障ることでも・・・)明日菜さんは
一人考え込む。考え出すと想像は悪いほう悪いほうへと突き進む。(まさか・・・音無さん・・・?)ここまで考える
と明日菜さんは気になって眠れなくなってしまう。結局一人で悩み続け、床に就いた時には時計の針は午前3
時を回ってしまっていた・・・。


チュンチュン・・・。鳥のさえずりで明日菜さんは目を覚まし、時計を確認する。時刻は7時であった。しかし、三
鷹の姿はもうない。(嫌だ、私寝過ごしてしまって・・・)明日菜さんは恥ずかしく思い一人顔を赤らめる。
(でもいつもはもっと遅いのに今日に限ってなぜ・・・?)ふと明日菜さんは昨夜三鷹の様子がおかしかったこと、
そして悪い想像をしてしまったことを思い出す。
(やっぱり音無さんとなにかあったのかしら・・・・)そこまで考えると明日菜さんはまた憂鬱になってしまう。
(でもそれじゃ・・・私じゃ三鷹さんの力になれない・・・)結局またふさぎこんでしまう明日菜さんであった・・・。

3096/12:2007/07/28(土) 06:32:33 ID:qslYG0tQ
三鷹は海に来ていた。車をとめ一人海岸に腰掛ける。
<明日菜さんがもう起きる時間・・・心配してるだろうな>三鷹は自分のことで心配をかけてしまい申し訳なく思
う。しかし、今は自分の心を整理する時間が必要であった。

「・・・・音無さん・・・・五代君、そして・・・明日菜さん」三鷹がつぶやく。そのまま過去の出来事が順番に思い出
される。
初めて響子さんに出会った時のこと、未亡人であることを知ったこと、初めてデートに誘ったときのこと・・・。五代
といろいろな場面で張り合ったことも今となっては懐かしい。そして病院で響子さんの気持ちが五代君に傾いて
いることを知ったこと・・・。これ以降は胸に痛みが伴う場面が多いことに気づく。明日菜さんとお見合いしたこと、
響子さんと無理やりお見合いしたこと・・・。
<えっ・・・>三鷹はふと思い起こす。
<無理やり・・・か・・・>三鷹はおじに無理やりお見合いを進められて苦い思いをした。しかし自分は同じことを響
子さんにしていたことに気づく。
<なんということだ・・・>三鷹はいまさらながらに後悔する。そしてあの言葉が思い出される。

「そういやあのとき管理人さんいってたわね、あたしの気持ちわかってくれるのは昔から五代君だけだって。これ
結構大きいのかもね」

三鷹は朱美さんの言葉をかみしめる。
<結局・・・僕は音無さんを苦しめていたのか・・・>
<五代君なら・・・こんなこと・・・。彼はいつも純粋に音無さんのことを第一に考えて・・・>
そして三鷹はきづく。自分が同じことを繰り返していることに。
「結局、僕が一番未熟だったのか・・・」三鷹がつぶやく。ふと空を見上げると陽が傾き始めている。
三鷹は黙って車に乗り込み車をスタートさせた。

3107/12:2007/07/28(土) 06:33:24 ID:qslYG0tQ
三鷹は一刻館に乗り付ける。
「音無さ〜ん」三鷹が玄関から声をかける。
「あら、三鷹さん。どうなされたんですか?」響子さんが三鷹をみつけ声をかける。
「音無さん、折り入ってお話があるんですが・・・」
「え・・・・わかりました。とりあえずどうぞ」そういって響子さんは三鷹を管理人室に案内する。

「どうぞ・・・」響子さんは三鷹にお茶を差し出す。
「すいません、急に押しかけちゃって。どうしてもあなたに確認しておきたいことがあったんです」
「は、はぁ・・・なんですか?」響子さんが三鷹の勢いに押され尋ねる。
「音無さんは・・・どうして僕じゃなく五代君を選んだんですか?」三鷹がストレートに質問する。
「そ、それは・・・」さすがに響子さんもすぐにはこたえずらい。
「そんなこと・・・こたえられませんわ・・・」響子さんが拒否しようとする。
「こたえてください音無さん!それがどんなに僕が傷つく答えでも・・・僕自身が納得するために必要なんです!」
三鷹が冗談で聞いていないことくらいは響子さんにもわかり、なんとこたえようか考える。しかしそうしている間に
も三鷹は響子さんの言葉を待っている。
(困ったわ・・・まさかこんなこと聞かれるなんて・・・。なんであたしが困っているのにあの人はいないのかしら)五
代に八つ当たりしながらも響子さんは途方にくれる。しかし三鷹の真剣なまなざしに、もはや逃げることが出来な
いことを悟る。
「わかりました・・・おこたえします」そういって響子さんが深呼吸すると三鷹に語り始める。
「うまくいえないんですけど・・・五代さんといるとほっとするんです。口に出さなくてもこの人はいつも・・・誰よりも
あたしのことを大事に思ってくれている、そんな風に信じれるんです」響子さんは恥ずかしそうだ。
「・・・それに・・・あの人、あたしがついていてあげないとあぶなっかしくて・・・」響子さんが微笑んでみせる。
「そうですか・・・」三鷹は響子さんの言葉を反芻する。
「・・・・・・わかりました、音無さん。おかげで目が覚めました」三鷹はそういうと立ち上がる。
「えっ?」響子さんがきょとんとする。
「帰ります、いつかまた会いましょう!」そういうと三鷹は管理人室を飛び出し、響子さんの呼び止める声も耳に
入らず帰っていった。
「な、なんなのよ、もう!」玄関まで三鷹を追って出てきたのに置き去りにされた響子さんはご機嫌斜めだ。
「響子さん、ただいま!」そこに五代が帰ってくる。
「響子さんどうしたんですか?」五代が響子さんの雰囲気がおかしいことに気づき声をかける。
「あ、五代さん、聞いてください!」不機嫌なまま響子さんは三鷹が来ていたことを話す。
「あはは、そうですか・・・。で・・・なんてこたえたんです?」五代は鼻の下を伸ばしてにやにやして尋ねる。
「あたしがついていてあげないとあぶなっかしくて見てられないから、ってこたえときました!!」五代のにやけ
た顔が憎らしい響子さんは、管理人室にもどって行ってしまう。
「ははは・・・」そんな響子さんの反応をとてもかわいらしいと思い、つい笑みを漏らしてしまう五代であった・・・。


311見習職人 :2007/07/28(土) 06:38:23 ID:QdpS2bON
なんか規制に引っかかったから再起動しますた。
3128/12:2007/07/28(土) 06:39:22 ID:QdpS2bON
「誰よりも大事に思ってくれていると信じれる・・・か・・・」三鷹がマンションの部屋の前でつぶやく。
「ただいま!」三鷹は部屋に入り声をかける。しかし、人の気配が感じられない。
三鷹は部屋の電気をつける。すると居間のソファーで眠り込んでいる明日菜さんが視界に入る。
「明日菜さん・・・」三鷹が思わずつぶやく。自分のことを心配しているうちに眠ってしまったことが容易に想像でき
る。
「んん・・・」明日菜さんが三鷹の気配に気づき目を覚ます。
「あ、三鷹さん、おかえりなさい。今朝は寝過ごして申し訳ありませんでした・・・。あ、夕食の支度をしないと・・・」
明日菜さんは目を覚ましたばかりで混乱しているようだ。
「いいんですよ、明日菜さん。それより・・・僕の話を聞いてください」三鷹が明日菜さんに話しかける。
「は、はい・・・」明日菜さんがうなずく。

「昨日、実は音無さんと五代君に会ったんですよ、テニスクラブで。そして今日も音無さんと会ってきました」
(や、やっぱり音無さんだったのね・・・)明日菜さんは自分の嫌な予感が当たってしまいショックを受ける。しかし
明日菜さんは一日中考えてもう覚悟を決めていた。はっきりさせなければならないと・・・。
「三鷹さん、私思うんです・・・」明日菜さんはそうつぶやくと気持ちをおちつかせて話し始める。
「三鷹さんが私との結婚を決めたきっかけが、私が妊娠していると誤解したからということはもう知っているんです。
でも・・・それでも三鷹さんが私のことを好きになってくれるんでしたらきっかけなんてどうでもいい・・・そう思ってい
ました」三鷹は明日菜さんの言葉を黙って聞いている。
「でも・・・昨日の三鷹さんの様子を拝見して・・・もしかしたら音無さんが原因かもしれないって、直感的にわかった
んです。」三鷹は明日菜さんの直感に驚く。
「そして・・・今三鷹さんに音無さんと会ってきたと聞いて・・・やっぱり三鷹さんは音無さんが忘れられないんだって、
私の入り込む隙間はないんだって・・・あらためて気づかされてしまったんです・・・。だから・・・三鷹さんが望
むならもう私達・・・・・・」明日菜さんは瞳から涙があふれだし言葉を続けれなくなってしまう。

三鷹はそんな明日菜さんを優しくみつめながら話しかける。
「明日菜さん、きちんと最後まで聞いてください。僕にとってもあなたにとっても重要な話です」
「は、はい・・・」明日菜さんはうつむいたまま小さな声で返事をする。
「実は昨日、音無さんの幸せそうな笑顔があまりに魅力的で・・・僕は取り乱してしまったんです、あなたには申し
訳ないことですが・・・・。それでずっと考えていたんです。心を整理したくて。なぜ音無さんは僕ではなく五代君を
選んだのか・・・」
「・・・・・・」明日菜さんはもう言葉を発することも出来ない。
「それでわかったんです。僕はわがままで人の気持ちを思いやることが出来ない人間だったってことに・・・」
「そんなこと・・・ありませんわ・・・」明日菜さんが小さな声で否定する。
「いえ、そうなんです。だからこそ音無さんは五代君を選んだんです。さっき音無さんと話してやっぱりそうだったん
だなと思い納得しました。それが全てとは思いませんが結局そこが一番大事な部分だったと思うんです」三鷹は
一瞬響子さんの笑顔を思い出すが、すぐに気を取り直し続ける。
「・・・でもね、同時にもうひとつ、大事なことに気づいたんです」

3139/12:2007/07/28(土) 06:40:04 ID:QdpS2bON
「・・・な、なんですか?」明日菜さんが恐る恐る尋ねる。
「それはね・・・また同じことを繰り返していることに・・・大事な人をまた傷つけていることに、やっと僕自身が気づく
ことが出来たんです」三鷹が明日菜さんをみつめて語りかける。
「・・・どういう・・・ことですか・・・?」明日菜さんは話が良く飲み込めない。
「だから・・・このままではまた大事な人を失ってしまうと気づいたんですよ」
「・・・それって・・・?」明日菜さんはまだわからない。
「明日菜さん、僕はずっと音無さんのことが好きでした。でも・・・その想いは報われることはありませんでした。だか
ら・・・これからは影ながら彼女の幸せを祈っていければ、と思うんです。」そういって三鷹は明日菜さんに歩み寄る。
「・・・・・・」明日菜さんは黙って話を聞いている。
「そして・・・今度こそ迷わないように、踏み外さないように誓おうと思うんです」そういって三鷹は明日菜さんの手を
引く。
「・・・なにがあっても・・・あなたを幸せにするってね・・・」三鷹は明日菜さんを抱きしめる。
「三鷹さん・・・」明日菜さんは三鷹の言葉に感極まって言葉が出なくなる。
「僕にはその・・・昔からいろいろな女の人が寄ってきました。でも・・・僕のことを、僕の気持ちを・・・明日菜さんほ
ど考えてくれた人は・・・いないんです」三鷹が明日菜さんを抱きしめる腕に力を込める。
「私・・・音無さんへの指輪を買うのを手伝った時、もしかしたら三鷹さんは音無さんのこと思い出してしまうかと思っ
て不安だったんです。それなのに気にしてない振りをしてしまって・・・」明日菜さんが素直に心情を告白する。
「明日菜さん、僕はいつも明日菜さんに心配をかけてばかりで。昔言いましたよね、ゆっくりと幸せになりましょう、っ
て。でも嫌なんです」三鷹が明日菜さんの両肩をつかみ明日菜さんに語りかける。
「僕はわがままなんで・・・今すぐあなたを・・・幸せにしたいんです!」そういうと三鷹が明日菜さんと唇を重ねる。
明日菜さんも三鷹を素直に受け入れる。

・・・それは・・・ついに二人が心から結ばれた瞬間であった・・・。

31410/12:2007/07/28(土) 06:40:35 ID:QdpS2bON
「明日菜さん、今すぐあなたが欲しい!」そういうと三鷹は明日菜さんの服を脱がせにかかる。
「え、ここで・・・」明日菜さんが三鷹の突然の行為に驚く。そもそも明日菜さんは三鷹が初めての男で、最近やっと
三鷹との交わりに悦びを覚え始めたばかりであった。
「ええ、今すぐです!」そういうと三鷹は明日菜さんのワンピースを脱がせブラジャーを剥ぎ取り上半身を裸にしてし
まう。
「そんな、こんな明るいところで・・・」明日菜さんが小さな声で抗議する。しかし、三鷹はそんなことはお構い無しに
明日菜さんに口づけし明日菜さんの乳房に手を這わせる。響子さんにはかなわないが明日菜さんの乳房もなかな
かのもので、逆に若い分肌につやがある。三鷹は明日菜さんの乳房をもっと楽しみたいと思い、明日菜さんを押し
倒す。居間には深いじゅうたんがひかれているため明日菜さんが背中を痛めることがないのも三鷹の計算どおりだ。
「ん・・・くっ」明日菜さんが三鷹の情熱的な愛撫の前に艶やかな声を発する。
「明日菜さん、今まで僕は明日菜さんのことを思って控えていました。でもね・・・今日からは・・・自分の欲望をあな
たにぶつけます!」三鷹が明日菜さんに宣言する。
「そ、そんな・・・」明日菜さんが三鷹の言葉に恐れをなす。
「大丈夫です・・・あなたを困らせるようなことは・・・決してしません」そういって三鷹は明日菜さんに笑いかけると、
明日菜さんの乳首に舌先で刺激を与え、右手で明日菜さんの裸体を撫で回す。
「あ・・・いや・・・」三鷹によって少しずつ開発されてきた体が快感に揺れる。
(やだ、私こんなはしたない声をあげてしまって・・・)明日菜さんは穴があったら隠れてしまいたいほど恥ずかしい。
しかし三鷹はまだまだ許してくれそうにない。
「明日菜さんも初めの頃に比べると・・・」そこまでいうと三鷹は逆の乳首もなめまわし明日菜さんを忘我の淵に追
いやる。
「くぅ・・・そんな・・・」三鷹の熟練の業の前に明日菜さんは早くも息も絶え絶えだ。

31511/12:2007/07/28(土) 06:41:30 ID:QdpS2bON
三鷹は明日菜さんの反応を確認し、満足すると右手を明日菜さんの大事なところに移動する。すでに湿りはじめ
ていることを確認すると少しずつ刺激を与えはじめる。
「えっ、いや、そんなとこ・・・駄目です!」明日菜さんがいつもより大きな声をだす。しかしもちろん三鷹は止めはし
ない。止めるどころか頃合を見て指を二本にして明日菜さんの中に指を激しく出し入れする。
「あっ・・・いや・・・」明日菜さんに全く余裕がなくなり声が途切れがちになる。三鷹は明日菜さんが十分に欲情し
たことを確認すると四つんばいにさせ、腰を上げさせ、指で刺激を与えながら同時に背中をなめ上げる。
「三鷹さん・・・もう・・・・許してください・・・」明日菜さんは三鷹に背中をなめられ体をびくつかせながら頼み込む。
「なにをいっているんですか、まだまだこれからですよ」三鷹の歯が妖しく光る。
「そ・・・そんな・・・私・・・もう・・・」明日菜さんは限界が近い。三鷹は黙って指を3本にして出し入れのスピードを
早める。
「だめ・・・私・・・・いや!!!!」そう叫ぶと明日菜さんは一瞬意識を失い文字通りじゅうたんに倒れこむ。
三鷹は指で絶頂を迎えた明日菜さんを仰向けにし、覆いかぶさり優しく口づけする。
「明日菜さん、まだまだこれからですよ、だって僕はまだ全然満足していませんから」そういって三鷹は明日菜さ
んに一気に挿入する。三鷹のものが暖かい感触に包まれる。
「そんな三鷹さん・・・少し休ませて・・・」明日菜さんが三鷹に訴える。
「大丈夫ですよ明日菜さん・・・。それより明日菜さんの中・・・とてもいいですよ」三鷹が明日菜さんの感触に満足
して腰を振り始める。
「くっ・・・あん・・・」そんな三鷹の腰の動きに明日菜さんが我慢できずあえぎ声をあげる。
「明日菜さん、気持ちいいですか?」三鷹が明日菜さんに囁く。
明日菜さんは三鷹にむかって切なそうな表情をする。三鷹はそんな明日菜さんの上半身を起こし自分との結合
部分を見せつける。明日菜さんは男と女のその卑猥な光景に固唾をのむ。
「どうです?僕と明日菜さん・・・ちゃんとつながってるでしょう」
「・・・・・・」明日菜さんは恥ずかしくてなにもいうことができない。三鷹はそんな明日菜さんを再度押し倒し、しっか
りと腰をつかみピストン運動を早める。
「三鷹さん・・・私・・・また・・・」明日菜さんが張りのある乳房を上下に揺らしながら声も絶え絶えにいう。
「いいんですよ、明日菜さん。何度でもイッてください」三鷹は余裕たっぷりに腰を振リ続ける。
「そんな・・・私だけ2回も・・・」明日菜さんが三鷹に恨み言をいう。そんな明日菜さんの声をきいて三鷹の歯が再
度妖しく光る。そうして三鷹は明日菜さんが恥ずかしながらも再度絶頂を迎える様子に、満足するのであった。

31612/12:2007/07/28(土) 06:43:56 ID:QdpS2bON
「明日菜さん、満足してもらえましたか?」三鷹が明日菜さんに尋ねる。
「私はもう・・・・」明日菜さんが疲れ果ててこたえる。
「じゃあ今度は僕が満足する番ですね」そういうと三鷹は明日菜さんを立ち上がらせて手を前につかせる。
「最後は後ろから行きますね」そういうと明日菜さんを立たせて腰をつかむ。
「三鷹さん、そんな・・・もう許して・・・。それに立ったままなんて・・・恥ずかしすぎます」明日菜さんが三鷹に再
度訴える。
「いいじゃないですか・・・最高に素敵ですよ・・・明日菜さん」三鷹はそうつぶやくと明日菜さんを後ろから蹂躙し
はじめる。
「ああぁぁ・・・・」明日菜さんは一瞬、三鷹に無理やり犯されているような感覚に陥る。しかし、三鷹に与えられ
る快感に抵抗できず結局は身をゆだねてしまう。
「明日菜さん・・・こっちの穴も・・・そのうちつかってみましょうね」そういって三鷹はもうひとつの穴を指で刺激す
る。
「・・・・」明日菜さんはなにをされているのかもわからずに、少しでも長く耐えようとする。
「ふふふ・・・。では明日菜さん、いきますよ」そういうと三鷹がラストスパートをかける。
「・・・そんな・・私こんな格好でまた・・・」明日菜さんは三鷹の責めを受け続け我を忘れそうになる。
「明日菜さん!!」三鷹はそう叫ぶと明日菜さんのなかに放出する。
「あ・・・ああ・・・」明日菜さんは薄れゆく意識の中、三鷹が避妊していなかったことにいまさら気づくのであった。

満足した三鷹はぐったりした明日菜さんを抱え上げてベッドにつれていき横たえる。
「明日菜さん・・・大丈夫ですか?」三鷹が声をかける。
「あまり・・・大丈夫じゃありません・・・」疲れ果てた明日菜さんがなんとかこたえる。やはりテニスコーチの三鷹
とお嬢様の明日菜さんではスタミナが違うようだ。
「すいません、次からもうすこし優しくやってみます」そういって三鷹の歯がきらりと輝く。
「三鷹さん・・・あの・・・今日はその・・・つけなかったんですね」明日菜さんがつぶやく。
「ああ・・・嫌なんですか?」三鷹が明日菜さんに尋ねる。
「いえそうじゃありませんが・・・まだ結婚前ですし・・・」明日菜さんが頬を赤らめる。
「明日菜さん、僕はね・・・一日も早く僕とあなたの子供の顔を見たいと思うんですよ」三鷹の歯が今日一番の輝
きを見せる。
「み、三鷹さん・・・」明日菜さんの顔が真っ赤になる。
「まだまだ明日菜さんにはお願いしたいことがいっぱいありますので・・・今晩から・・・毎晩がんばりましょうね」
三鷹が体育会系のノリで囁く。
「え゛・・・」思わず耳を疑う明日菜さん。

三鷹と結ばれたことにより始まった明日菜さんの試練。それは、まだ始まったばかりであった・・・。


「誓い」 完

317見習職人 :2007/07/28(土) 06:58:22 ID:QdpS2bON
以上です。
三鷹にしゃべらせるくさいセリフを考えるのに少し時間がかかってしまいました。
しかしこの二人だと今までの積み重ねがないので一から描くのがなんと難しいことかw
明日菜さんのエロとかまじでよくわからなくて苦労しました。いつもの二人と書き分け
なくてはいけないんですがうまくできたか自信はありません。いつもの二人なら結構す
らすらいけるんですけどね。
まぁ今回は皆様の期待に応えられなかったような気がしますが書き手としてはやはり
たまに違うテイストのものを書かないとどうしてもマンネリ化するわけです。今回の最大
の収穫はやはり五代と響子さんじゃないと自分のノリがいまいちだとあらためて実感し
たことでしょうか。
次回作は最初に書いたとおり大体自分の頭の中にはあります。いつもの二人で今回
くらいのボリュームで考えていますが、ちょっと時間があまりとれそうにないかもしれま
せんのでまた一週間後かさらに先になる可能性もあります。
それではまた。
318名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 08:09:57 ID:mqczsSxu
>>317
神コウリンキタコレ!!!
朝からお疲れ様です。
初の三鷹&明日菜ネタですね。楽しく読ませて貰いました。
次も頑張ってくださいね!!!
319名無しさん@ピンキー:2007/07/29(日) 00:34:29 ID:TZV4wCjY
乙です!俺の想像力をかきたてる最高の作品です!

特にこの台詞最高。
「いいんですよ、明日菜さん。何度でもイッてください」
三鷹さん精力絶倫!
320名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 02:10:48 ID:VUxPvOcp
三鷹だと反応薄くてワロス
321名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 06:37:18 ID:+oBF3HRW
>>320
みんな五代と自分を重ねてるんだろうからなw
322名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 08:40:08 ID:7cCVbuQD
やっぱり響子&五代ネタが1番人気なんだね
323名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 09:00:15 ID:qJAbadOZ
>>317
GJ!!
五代と響子はもちろんですが三鷹と明日菜にも幸せになってもらいたいものです。
次回作は五代と響子のお話ということで今からとても楽しみにしています。
324見習職人 :2007/08/01(水) 23:04:50 ID:J2WzwB3N
こんばんは。
三鷹が不評につき新作を急いで書き上げました。というのは冗談ですが
やはり五代と響子さんの方がいろいろと書きやすいのは確かです。
新作は後になるといいながら早くも投下なわけですがその理由はあとがき
に書きます。

タイトルは「絆」

完全オリジナルで一気に投下します。
3251/18:2007/08/01(水) 23:05:30 ID:J2WzwB3N
12月24日深夜・・・

「ん、・・・あん・・・」五代の腰が響子さんに打ち付けられ、控えめなあえぎ声が管理人室に響く。
「響子さん、声・・・抑えて・・・」五代が響子さんに囁く。
「ええ・・・ごめんなさい・・・」響子さんが赤くなってつぶやく。
「それじゃ一気に・・・」そういって五代は腰の動きを早めると絶頂を迎え満足し、響子さんの中からあ
れを引き抜く。
「すいません響子さん・・・いつもこんなんで迷惑をおかけして・・・」今度は五代が響子さんに謝る。
「・・・仕方・・・ありませんから・・・」響子さんが顔をそむける。二人の間に気まずい空気が漂う。
「また・・・明日の朝、来ます・・・」そういって五代が衣服を身につけ管理人室をあとにし外から鍵をしめ
る。

(いつまでこんな状態が続くのかしら・・・もしかして結婚してからもずっと・・・?)響子さんは閉ざされた
管理人室のドアをみつめたまま心の中でつぶやく。
五代が響子さんにプロポースし二人の結婚が決まってから約1ヶ月がたった。今日はみんなから指輪を
贈られて響子さんは幸せの絶頂であった。しかし・・・。響子さんは一人の女として、少々物足りない日々
を送っていた。
実は他の住人も住む一刻館では二人はなかなか性交渉を持てないため、深夜五代が住人の目を盗ん
で管理人室に夜這いをかける状態がプロポーズ以降続いている。しかし、おんぼろアパートの一刻館、
気配で隣の部屋の一の瀬さん一家に気づかれてしまう恐れがあり、できるだけ短くかつ気配を悟られな
いように気を遣わなくてはならない。結局響子さんは快楽に身を委ねることも出来ないため、五代は満足
しても響子さんは満足できないことがほとんどであった。日によっては、夕食後に響子さんが口で処理し
てそれっきりという日も多々ある。
五代は響子さんが不満を持っていることは理解しているがまだ女性のことが良く分からずどちらかというと
自分の性欲を処理することにつき合わせて申し訳ないと思っており、まさか響子さんが物足りなさを感じつ
つあるとは想像すら出来ない。
響子さんの不満は五代の知らないところで少しずつ、しかし確実に膨れ上がっていくのであった。

3262/18:2007/08/01(水) 23:06:04 ID:J2WzwB3N
12月25日夕刻

「おう、坂本!またせたな」五代が坂本を見つけ声をかける。
「五代!おれ達も今来たところだよ」そういって坂本が声をかける。
「五代、久しぶりだな」最近顔を見なかった小林が声をかける。
五代と坂本と小林、浪人時代からの付き合いの3人で久しぶりにクリスマスに飲み会を開こうと集まったの
であった。

「ところで五代、あれからどうなってんだよ?」坂本が五代のグラスにビールを注ぎながら聞く。
「あれって何だ?」小林が坂本に尋ねる。
「こいつよ、下宿の管理人さんとついにできちゃったんだぜ」坂本が小林にこたえる。
「えっ!あの浪人時代から美人美人ってしつこかったあの管理人さんか!」小林が驚く。
「おいおい、そんなしつこかったか?」五代が照れ笑いをする。
「で、あれからプロポーズしたのか!?」坂本が本題に移る。
「ああ、まぁな・・・」
「返事はどうだったんだよ?」小林が続く。
「ふふふっ・・・」五代が余裕の笑顔を二人に向ける。
「この野郎、かっこつけやがって!」
「ふざけんじゃねぇ、この幸せもんが!」二人にもみくちゃにされる五代。
「てめぇがあんな美人とやっちゃってるなんて信じられんわ」坂本が毒づく。
「おれは見たことないけどそんなに美人なのか?」小林が尋ねる。
「すげぇ美人だよ。それに優しくて落ち着いていて胸まででかい」坂本がため息をつく。
「マジかよ?五代にそんな人が惚れる甲斐性なんてあったか?」
「ふふふ・・・君達も下半身の欲望のまま行動するのではなく、一人の女性を一途に思い続けるということ
を学んだほうがいいんじゃないかな」五代が調子に乗り始める。
「この野郎!」再度もみくちゃにされる五代。

3273/18:2007/08/01(水) 23:06:47 ID:J2WzwB3N
「で、おまえその管理人さんとどんなことやってんだよ?」小林が男特有の話題に移行する。
「ん、なにが?」五代が聞きかえす。
「五代君、付き合ってるいい大人なら当然するあれだよ・・・あれ」坂本がいやらしい笑みを浮かべる。
「そんなこと・・・いえるかよ」五代が拒否する。
「てめぇ、そんな美人とやっといて全部隠すとはどういう了見だ」小林がわけのわからない批判をする。
「なんてったって未亡人だからな、あっちのほうも激しいんだろ?」坂本が下品な想像をする。
「響子さんは・・・そんな人じゃあない」五代が否定する。
「じゃあ・・・どんな人なんだよ?」小林が突っ込む。
「そうだよ、教えてくれよ五代。あんな美人がどんな風に乱れるのかおれは興味あるんだけどな」坂本が
続く。
「いい加減にしろよ!おれは響子さんが知られたくないことを人にぺらぺら話すつもりはないんだ!!」五
代の大声に居酒屋がシーンとなる。そんな五代に唖然とする小林と坂本。そしてその雰囲気に小さくなる
五代。
「はいはい、わかりましたよ」小林がつぶやく。
「二人だけで乳繰り合ってろよ」坂本も続く。
「す、すまん・・・」五代が二人に謝る。

「しかし五代が結婚一番乗りか、就職決まったばっかりなのにな」小林がつぶやく。
「おれも早く結婚したいわ」坂本がため息をつく。
「そういや、おまえ前付き合ってた彼女いたじゃん、こずえちゃんだっけ?」小林が尋ねる。
「ああ」
「おれはあの娘と結婚するんだとばっか思ってたよ」と小林。
「いやいや、こいつは昔から管理人さんのことばっか考えてたよ」坂本がこたえる。
「それで今日はこんなもの持ってきてんだけどな」といって小林があるものをかばんから取り出す。
「こ、これは・・・・・」五代と坂本が一様に驚く。
「まぁ記念に五代にやるよ」そういって小林が五代にそれを押し付ける。
「いらねぇよ、こんなもの。響子さんに見つかったら・・・」五代が拒否する。
「まぁいいじゃんいいじゃん。とりあえず今日は飲もうぜ」坂本がテンションをあげる。
「そうだな、久しぶりなんだからな」五代もつづく。
「ところでさぁ・・・」小林が次の話を振る。
昔話に盛り上がり悪友三人は楽しいひと時を過ごしたのであった・・・。

3284/18:2007/08/01(水) 23:07:34 ID:J2WzwB3N
12月30日午後

「では皆さんの予定は、一の瀬さんは家族旅行で戻るのは3日、朱美さんも例年通りスキーで戻るのは2
日の夜ですね」四谷さんは既に今朝、帰省先に向かっていた。
「ふふふっ、年末年始は二人きりねぇ〜、赤ちゃんできないように注意しないと」朱美さんがからかう。
「な、なにをいうんですかっ!!」響子さんが顔を真っ赤にして抗議する。
「え、もう赤ちゃん作っちゃうの?」一の瀬さんがわざと間違って悪のりする。
「いい加減にしてください!」響子さんが机をバチンと叩く。
「でも、五代君と管理人さんっていつやってんの?全然そんな雰囲気ないし〜」朱美さんが不思議そうに
尋ねる。
「そうだよ、ちゃんとかわいがってもらってるの?」と一の瀬さん。
「い、いつだっていいじゃないですか・・・」響子さんは二人の容赦ない攻撃にたじたじだ。
「まぁまぁ、しばらく邪魔がはいんないんだから仲良くやんなよ」一の瀬さんが響子さんに優しく言い聞か
せる。
「仲良くできると・・・いいんですけどね」響子さんが髪をいじりながらため息をつく。
「なに、あんたらまた喧嘩してんの?」一の瀬さんがあきれてつぶやく。
「喧嘩なんかしていませんよ」響子さんが微笑む。
「こりゃ五代君なんか怒らせちゃってるねぇ」
「あたしらが戻ってきたときは婚約解消かねぇ」いいたいことをいって二人は帰っていった。

「もう、いいたいこというだけいって・・・」響子さんが二人に悪態をつく。
(そういえば、年末年始の買い物しとかなくちゃね)響子さんは立ち上がり5号室に向かう。
「五代さん、ちょっといいですか?」響子さんが5号室をノックする。
小林が押し付けた例の本を見ていた五代が慌てて隠す。
「はいはい」五代が何気ない振りして響子さんを出迎える。
「五代さん・・・大掃除しないんですか?」いつもどおり汚れたままの五代の部屋をのぞいた響子さんが
尋ねる。
「いや、そのうちやらねばと思っているんですけど・・・」五代がごまかす。
「そうですか・・・。ところで五代さん、正月はなにが食べたいですか?」
「響子さんが作るものなら何でも」
「何でもっていうのが一番難しいんですよね。とりあえず、今から買い物にいくんですけど付き合ってもら
えますか?」
「もちろんですよ」五代が即答する。
「ふふふっ、10分後に玄関まで来てくださいね」
こうして仲良く買い物に出かける二人であった。

3295/18:2007/08/01(水) 23:08:18 ID:J2WzwB3N
12月31日午前

そして大晦日、五代が用事があって保育園に出かけている間に響子さんは5号室の大掃除にとりか
かる。
「相変わらず汚いわね、どうして掃除できないのかしら」響子さんがつぶやく。
てきぱきと掃除していく響子さん。しかし押入れの隅に隠されているあるものに気がつく。
「これは・・・」同じようなものは何度も五代の部屋でみたことはあった。しかし最近ではあるはずがな
いもののはずであった。しかも今回のは・・・。響子さんはここ数日不審に思っていたことを思い出す。
「まさかあの人・・・」響子さんがみるみる不機嫌になる。しかしふと思いなおす。
(こんなもの気にしちゃいけないわ)そういって自分を言い聞かせる響子さん。しかし本人の気づいて
いないところで響子さんの怒りの導火線に火がついたのであった。


一の瀬さん一家を見送ったあと、響子さんは正月のおせち料理の準備をしていた。しかし・・・。
<あんなの絶対許せないわ>響子さんの怒りは時がたつにつれどんどん蓄積されていく。
<もう、絶対許してやんないんだから!>今も昔も響子さんの見境のないやきもちは止まらない。

「ただいま!」そんな中、五代が昼過ぎに保育園から帰ってきた。
「五代さん、お帰りなさい」響子さんが玄関まで出迎える。
「やっと終わりましたよ、これでやっと年末年始の休暇です」五代が響子さんに微笑む。
「五代さん、ちょっといいですか?」そんな五代の言葉を無視して響子さんが五代を管理人室に誘う。
「えっ、はい、いいですけど・・・」五代は響子さんの雰囲気がおかしいことを悟り黙って後ろについて
管理人室に入る。

管理人室には響子さんが調理中のおいしい匂いが漂っている。五代も料理が気になって仕方ない。
「五代さん、これなんですけど・・・」そんな中、響子さんは今朝5号室で発見したものを五代に見せ
つける。
「!!!!」五代は驚きのあまり声をだせない。
「ショートカットの妖精、衝撃のデビュー!あらすごいですね、巻頭10ページ全部この人のエッチな
写真ばっかりですのね」響子さんが5号室の押入れの隅で見つけたエロ本のページをめくりながら
五代に話しかける。
「この人・・・あの方に感じがすごく似てますのね・・・なんていったかしら・・・?あら、たまたま名前ま
で一緒ですのね、こずえちゃんですって・・・。・・・ほら五代さん見てください、この人、後ろからされる
のが好きなんですって!これをみながら五代さん、どんなことを考えたんでしょう・・・」響子さんが五
代に笑いかける。しかし・・・その目は全く笑っていない。
「響子さん、これはですね・・・」五代が言い訳しようとするが響子さんは言い訳を許さない。
「まさか・・・ひとつ屋根の下に住む婚約者を一週間も放って置いて、前の彼女そっくりの人をおかず
に自分で処理したりするなんて・・・ありえない話ですよね?」響子さんはまだ笑顔だ。
<ど、どうする、このままではしばらく口もきいてもらえなくなる・・・。素直に謝るのか、それともごま
かすか>五代の中でどうすればこの危機を脱出できるか必死に計算する。
「あたしのこと放っといてこんなもの買うなんて!」響子さんから笑顔が消え五代をにらみつける。
<これは・・・ごまかせそうにない・・・>五代は観念して響子さんに謝ることを決める。
「すいませんでした!おれが悪かったです」五代が響子さんに頭を下げて謝る。
「これを使って・・・自分で・・・やったんですか・・・?」響子さんが五代に優しく問いかける。
「で、でもそれには理由が・・・」五代の言葉は鬼の形相と化した響子さんにさえぎられる。
「今すぐ出ていって!あたしの前にしばらく顔をださないで!!」響子さんがヒステリックに叫ぶ。
「ちょ、ちょっと響子さん、これしきのことで・・・」五代の言葉が火に油を注ぐ。
「こ、これしき・・・!?」五代は響子さんのからだから怒りのオーラが発せられるのを感じる。
「す、すいませんでした!」そういうと五代は管理人室を飛び出しドアを閉める。と同時になにかが
ドアに当たり床に落ちる音が響く。
(なによ、しばらく口もきいてやらないんだから!)怒り心頭の響子さんは、とりあえず読みかけの
雑誌のページをめくり気分を落ち着かせるのであった。

3306/18:2007/08/01(水) 23:09:16 ID:J2WzwB3N
「はぁ〜」五代はため息をつく。せっかく今日から響子さんとずっと一緒にいられると思っていたの
に思わぬ事態になってしまった。とぼとぼと5号室に向かう五代。
「五代君暗いわね〜、どうしたの?」朱美さんが5号室に入り込み話しかけてくる。
「なんでもありませんよ、ちょっと響子さんと喧嘩しましてね」五代がこたえる。
「ああ、そういや昨日なんか管理人さん機嫌悪かったねぇ、そのことか」朱美さんが響子さんの様
子を思い出す。
「き、昨日、機嫌悪かったんですか・・・」五代がつぶやく。
<あの本をみつけたのは今朝・・・ということは響子さんが不機嫌になった他の理由があるのか>
五代は予想外の事態に少し考え込む。
「いったいどうしたの〜?」朱美さんが尋ねる。
「ちょっと僕の口からはいいにくくて。響子さんに聞いてください」そういって五代はこたつに入り天
井を見上げる。
「まぁ喧嘩するほど仲がいいって言うし、明日には機嫌直ってんじゃない?」朱美さんさんがつぶや
く。
「まぁ多分大丈夫ですよ」五代が楽観的に言う。なんだかんだいっても五代は響子さんとの絆には
既に自信を持っている。
「なんか結構余裕あるのね。まぁあたしももうすぐ出かけるから行く前にちょっと管理人さんに話して
みるわ」朱美さんが五代を励ます。
「朱美さん・・・」五代は朱美さんの心遣いに感謝する。早く仲直りできるにこしたことはない
「だから今度またおごってね〜」そういって朱美さんが5号室を出て行く。
「ははは・・・朱美さんはやっぱ朱美さんか・・・」五代が苦笑いを浮かべる。


12月31日午後

「管理人さん、いる〜?」朱美さんがノックする。
「は〜い、なんですか?」響子さんが顔を出す。
「今からスキーに行くんだけどさ、ちょっといい?」そういうと朱美さんは返事も聞かず管理人室
に入り込む。
「どうしたんですか?」響子さんがお茶を差し出しながら尋ねる。
「ん〜、あんたらまた喧嘩してんの?五代君、今日戻ってきてから落ち込んでてさ」
「・・・・・・」響子さんが黙り込む。
「図星・・・か。五代君に理由聞いたら自分からはいえないって。あいつなにしたのよ?」朱美さ
んが尋ねる。
「そ・・・それは・・・」さすがに響子さんもエロ本にやきもち妬いているとはいえない。
「昨日は仲良く二人で買い物行ってたじゃない。それから何かあったの?」朱美さんの追及は
続く。長年二人を見てきた朱美さんは今回は響子さんが原因だとなんとなくあたりをつけてい
るようだ。
「あんたらもうガキじゃないんだからさ、なにか気に入らないことがあるんならちゃんと二人で話
し合ったほうがいいんじゃない?来年には結婚するんでしょ?」
「・・・・・・」響子さんは黙ったままだ。
「ふ〜・・・」朱美さんがため息をつく。
「まただんまりか・・・。とりあえずさ、あいつがあんたのこと想う気持ちは本物だよ。ぶっちゃけ
あそこまで想われてるあんたが一人の女としてあたしはうらやましいよ」朱美さんがつぶやく。
「あ、朱美さん・・・」響子さんが朱美さんのセリフに驚く。
「だからさ・・・もう少し・・・あいつのこと大事にしてやりなよ。あいつはあんたに相応しい男にな
ろうとあいつなりに昔から必死でがんばってきて、最近結構たくましくなってきたよ。でもあんた
はいつまでも昔のまんま。今のあんたがあいつに相応しいとはあたしには思えないね」朱美さ
んの厳しい言葉を受け響子さんはひどくショックを受ける。
二人は言葉を発せず管理人室にしばしの静寂が訪れる。

3317/18:2007/08/01(水) 23:09:56 ID:J2WzwB3N
「じゃあ、あたしはもう行くから」そういって朱美さんが管理人室を出て行く。
「朱美さん・・・あたし・・・」響子さんが玄関まで朱美さんを見送りにきてつぶやく。
「いいからいいから。じゃ、行ってくるね」そういって朱美さんは響子さんを残し一刻館を出発
する。

「ちょっと言い過ぎたかな」一刻館をあとにし朱美さんがつぶやく。
「でもあれくらいいわないと素直にならないからねぇ〜」そういって元気に駅に向かう朱美さ
んであった。

「いってらっしゃい・・・」響子さんは朱美さんを見送ったまま考え込む。
「だめだな・・・あたしって・・・小さいな・・・」響子さんがつぶやく。
(あの人を困らせてばかりで・・・あたしはあの人に相応しく・・・ない・・・)朱美さんの言葉が
響子さんの頭の中で繰り返される。響子さんも既に27歳。五代より2歳年上なうえ二度目
の結婚。母親がいうように学歴も技術もないわがままな女に過ぎない。逆に五代は苦労の
末に保育園に就職が決まり安定した職を得た25歳の若者。いつの間にか自分が選ぶ側か
ら選ばれる側になってしまっていることに気づく。
(あたし・・・今までのようにわがままばっかりいってて、もし五代さんに愛想をつかされちゃっ
たら・・・・)響子さんは一瞬眩暈を覚える。
・・・とそこへ一刻館の玄関を開けて何者かが入ってくる。

「ああ、管理人さん、こんにちはっす」坂本が現れ響子さんに声をかける。
「あら、坂本さん、こんにちは」響子さんは慌てて坂本に挨拶する。
「管理人さん、こんなところでなにしてるんですか?」坂本が尋ねる。
「いえちょっと・・・。坂本さんは五代さんにご用ですか?」
「ええ、今から久しぶりに帰省するんで五代に借りてたお金返そうと思って。管理人さん、あ
いつに渡しといてもらえますか?」そういって坂本が千円札を5枚、響子さんに渡す。
「構いませんけど・・・五代さんに会っていかれないんですか?」
「あいつに管理人さんとあつあつなとこ見せられるのも癪ですから今日は帰りますよ」坂本が
そういって笑う。
「そ、そんなこと・・・」響子さんが赤くなる。
「管理人さん、あいつ頼りない奴ですけど・・・よろしくお願いしますね。多分あいつは世界で
一番管理人さんのことを大切に思っているはずですから」坂本がまじめな顔をしていう。
「えと・・そ、その・・・・・・」響子さんはどうこたえればいいか迷う。なんといっても今朝顔も見
たくないといったばかりなのだ。
「この間居酒屋で・・・俺達ふざけて管理人さんとどんなことやってるんだよってあいつに聞い
たんですよ。普通男ってのはいい女と付き合ってるとすげぇ自慢するもんなんです。実際俺も
そうでしたし。ましてやあいつは管理人さんみたいな魅力的な人と付き合ってるんですから調
子に乗っていろいろ話すと思ったんですよ。でもあいつは・・・管理人さんが知られたくないこと
を話すつもりはないってなんにも話さないんですよ。おれ達なんかしらけちゃったんですけどな
んかあいつが管理人さんのこと大切に思ってるのがすごい伝わったんですよ」坂本が珍しく五
代のアシストをする。
「五代はそんな奴だから・・・結局管理人さんみたいな魅力的な人と付き合えるのかなって・・・
なんか納得できたんですよね。だからあいつはいままでほんと情けない奴だったけど今回は
幸せになって欲しいと自然に思えるんです」
「坂本さん・・・」響子さんは坂本の気持ちを聞いて胸が熱くなる。
「いや、変なこといっちゃいましたね、忘れてください」そういって坂本は一刻館の玄関を開ける。
「結婚式、是非呼んでくださいよ、絶対行きますから!」そういって坂本は恥ずかしいのか走っ
て帰っていく。
そんな坂本の背中を見送りながら響子さんはただ立ち尽くすのみであった。

3328/18:2007/08/01(水) 23:10:50 ID:J2WzwB3N
坂本がいうように自分はそんなに魅力的な女なのだろうか?朱美さんの言葉ですっかり自信
を失ってしまった響子さんはいてもたってもいられず5号室に向かう。

「五代さん、いますか・・・?」響子さんが5号室をノックする。
「えっ・・・はい・・・」五代がドアを開け響子さんを迎え入れる。
「あの・・・」五代はさっきまで激怒していた響子さんがなぜ自分からやってきたのか見当もつ
かない。
「ごめんなさい・・」響子さんが五代に頭を下げる。
「えっ・・・?」五代は訳が分からない。
「またあたしくだらないことにやきもち妬いて五代さんを困らせて・・・」響子さんがつぶやく。
「いえそんな・・・いいんですよ、僕が無神経だったんですから」五代も頭を下げる。
「・・・・・・・」そんな五代を見て響子さんが黙り込む。
「響子さん・・・どうしたんですか・・・?」黙り込む響子さんを不審に思い尋ねる。
「・・・違うんです・・・」響子さんが小さな声でつぶやく。
「え、なんですか?」
「本当は・・・違うんです・・・」響子さんが五代の顔をみてつぶやく。
「本なんて・・・たいした問題じゃなくて・・・あたし・・・」響子さんが言いよどむ。
「良く分からないですけどいいんですよ、おれは響子さんと一緒にいられればそれでいいんで
す」そういって五代は響子さんを優しく抱きしめる。五代の優しい抱擁に響子さんはしばらく身
を委ねる。

「五代さん・・・」響子さんは五代の胸の中から語りかける。
「なんですか?」
「あたしを・・・今すぐ・・・抱いてくれませんか・・・?」響子さんが赤くなりながら五代を求める。
「えっ・・・」五代は響子さんの言葉に驚く。こんな昼間から響子さんに求められるのは初めて
のことだ。
「あたし、本当にあなたにとって必要な存在なのかなって・・・。あなたに抱かれれば・・・少し
は必要な存在だって感じられるかもって思って・・・。でもやっぱり・・・こんな短気でわがまま
で気の強い女・・・もう嫌ですよね・・・」すっかり自信がなくなってしまった響子さんがつぶやく。
「何をいってるんですか、おれにとって響子さんはたったひとりの女の人だっていったじゃない
ですか!」五代は響子さんの両肩をつかみ言い聞かせる。
「ご、五代さん・・・あたしなんかでいいんですか・・・?」響子さんは完全に自分を見失ってし
まっている。

3339/18:2007/08/01(水) 23:11:59 ID:J2WzwB3N
「ちょっと待っててください」そういうと五代が乱暴に布団を敷く。
「先ほどいわれたように・・・今すぐ響子さんを抱きます。いいですね?」そういうと五代は響子
さんを布団に押し倒す。
「ご、五代さん・・・」いきなり五代に押し倒され響子さん驚きの声を上げる。しかし五代は響子
さんの声を無視して唇をこじ開け舌をねじ込む。響子さんも五代の舌にこたえる。お互いに舌を
絡めあい、お互いの口の中を舐めあい、お互いに性感を高めあう。五代の舌と響子さんの舌が
離れ糸を引くとき、いつしか二人はお互いのことしか考えられなくなっていた。
五代は黙って響子さんの服を脱がせる。響子さんを全裸にし、自身も服を脱ぎ捨てると、五代は
布団の上に全裸で座り込んでいる響子さんを再び押し倒し組み敷く。

「あたしのことだけ考えて・・・」響子さんが潤んだ瞳で五代をみつめる。
五代は黙って響子さんの身体に手をつける。
まずは全ての男の目を惹きつけて離さないと思われる両の乳房を弄ぶ。既に五代により過去
何度も揉みしだかれた乳房が再び五代の手でさまざまに形を変える。響子さんはまたかと思う。
五代は響子さんの乳房と乳首を好み、胸だけで響子さんを堪能した後に一気に挿入することが
多い。今日もいつものように乳房を揉みしだいた後、響子さんの乳首を中指と親指で同時につね
り刺激を与え続ける。響子さんの乳首は五代の愛撫により少しずつ硬さを増していく。
「ああん・・・いや・・・」乳首を刺激されて響子さんの口からいつものようにあえぎ声がもれる。
「いや・・・なんですか・・・?」五代は片方の乳首を舌で転がしながら響子さんに尋ねる。もちろん
逆の乳首にも指で刺激を与え続ける。
「ああ!・・・いやじゃ・・・ありません・・・もっと・・・かわいがってください・・・」最近、いつも深夜
に声を押し殺してきた響子さんはいつもと違い五代を激しく求め、普段決して言わないようなこ
とを口走る。
「響子さん・・・」五代は聞きなれない言葉に驚き、響子さんの快感にゆがむ顔をみつめる。
「五代さん、あたしね・・・」響子さんがなにかをいいかけて躊躇する。
「響子さん、どうしたんですか?」五代が先を促す。
「あたし・・・ずっと・・・あんな短いのじゃ・・・満足・・・できなかったんです・・・。だから・・・あんな
本使ってるって・・・知って・・・」響子さんが息も絶え絶えに、ついに今までの不満を、今朝激怒
した本当の理由を告白する。
「響子さんがそんな風に思ってたなんて・・・」五代が響子さんを強く抱きしめる。
「結局おれが全部悪かったんですね。今日は・・・響子さんを絶対満足させて見せます!」そう
いうと五代は逆の乳首を舐め回すと同時に右手の中指を響子さんの秘所にしのばせる。

33410/18:2007/08/01(水) 23:13:01 ID:J2WzwB3N
「あ、そこは・・・!!」五代の指が響子さんの秘所に侵入し掻き回す。響子さんは普段五代が
あまりしない責めを受けて戸惑う。
「響子さん、今日は響子さんの一番大事なところも・・・かわいがってあげますね」そういうと五
代が指を二本に増やす。
「くぅ・・・」響子さんは五代の指の前になす術もなく快感を引き出され、艶かしい声を発してしま
う。そしてその声に五代はさらに発奮しより強い刺激を送ろうと、指の動きを早める。
「ああ、そんな・・・あたし・・・指だけでこんなに・・・」響子さんがつぶやく。
「ふふふ・・・いいじゃないですか・・・」そういうと五代は指の動きをさらに早めると同時に響子
さんの首筋に口づけし、びくつかせる。
「ああ・・・あたし・・もう・・ああ!!」響子さんは早くも絶頂を迎えそうだ。
「じゃあとりあえずいきますね」五代はそういって響子さんに挿入する。響子さんは指でやられる
よりあれで突かれる方を明らかに好むことを五代は知っている。
「くぅ・・・」響子さんはいきなり貫かれその快楽にうめき声をあげる。
五代はいつものように響子さんの顔色を伺いながら腰を動かす。明らかに響子さんがイキそうな
ことを確認し、まずは一度響子さんを満足させてあげることを決めた五代が響子さんの両足首を
握り両足を高く掲げさせ、同時に腰を激しく振る。
「五代さん・・・あたし・・・!!」響子さんは五代の激しい責めの前に絶頂を迎え、一瞬意識を失う。
その瞬間五代は響子さんがいつも来ている服でも分かるように、響子さんの首筋にキスマー
クを付ける。
「えっ・・・」響子さんは一瞬なにをされたのかわからなかったが、自分で首筋に触って状況を把
握する。
「はぁ・・・はぁ・・・ご、五代さん・・・そんなところにつけられたらあたし・・・」響子さんは意識をぼ
んやりとさせたまま五代に不平をいう。
「すいません響子さん。おれ・・・響子さんはおれだけの女の人っていう印をついつけたくなっちゃ
って・・・」五代が響子さんにやりすぎたことを詫びる。
「もう・・・隠すの大変なんですよ!」響子さんは憮然とする。しかし本気で怒っているわけで
はないようだ。

33511/18:2007/08/01(水) 23:13:45 ID:J2WzwB3N
「ところで響子さん、なんで今日は・・・様子がおかしいんですか・・・?」五代が響子さんを抱
き寄せながら尋ねる。
「・・・・・・」響子さんが返事もせずに黙り込む。
「響子さん、僕たち結婚を約束した仲じゃないですか。なにか悩みがあるんならはっきりいっ
てください」五代が響子さんを説得する。
「五代さん・・・あたしね・・・」五代の言葉に励まされ響子さんは全てを話そうと決意する。
「あたし・・・朱美さんにあたしはわがままでなんでもないことで怒って昔のままなんにも変わっ
てないから・・・苦労して成長してきた五代さんに相応しくないっていわれて・・・。確かにあたし
年上だし、2回目だしなんのとりえもないし、もし今五代さんに捨てられたらどうしようと思っ
て・・・。だって五代さんはまだ若いし・・・なんだかんだいって女の人に好かれること多くて・・・
あたしなんかよりもっと若い子も選べる立場になってしまったんだと思うと・・・」響子さんが俯
きながら素直に心情を告白する。
「はぁ・・・・・・」五代は呆れてものもいえない。
「あのですね、もしいまさらほかに若い女ができたから響子さんさようなら、なんていったらお
れ、一の瀬さんや朱美さん、あと三鷹さんとか八神に殺されてしまいますよ。それに僕たち
二人はたくさんの人たちに祝福されてるんですよ。指輪のこと、忘れちゃったんですか?」五
代が響子さんに言い聞かせる。
「でも・・・」響子さんはまだ自信が取り戻せないようだ。
「ほんとにどうしちゃったんですか!以前いったように僕にはあなた以外の女の人は目に入
らないしあなた以外抱きたくないんです!!」五代がかつてのように響子さんに激しく自分
の想いを伝える。響子さんもかつてのことを思い出し心が揺れる。
「それに・・・」五代がつぶやく。
「それに・・・?」響子さんが先を促す。
「響子さんは初めて出会ったときから・・・そして今もずっと・・・おれの憧れの人なんだから・・・
今の頼りない響子さんは見ていたくないです」五代がふと悲しげな表情になる。
「・・・・・・」響子さんは黙ったままだ。しかし五代は響子さんの言葉を辛抱強く待ち続ける。

「・・・そうですよね。だって五代さん、6年間ずっとあたしに惚れちゃってるんですもんね」響子
さんがつぶやく。
「ええ、おれはあなたがいるから、あなたを幸せにしたいと思ってここまでやって来たんです」
「そうよね・・・あたしは五代さんの憧れの人・・・。だから・・・もっと自信持たないとね!」響子
さんがいつものように五代に微笑む。
そんな響子さんに五代もうれしくなり強く抱きしめる。
「実は・・・今朝の怒ってる響子さん見て、なんか安心したんです。最近怒ったりやきもち妬い
てる響子さんをあんまり見なくなっちゃてたんで。昔は響子さんを怒らせるとどうすれば機嫌が
直るか必死に考えてましたけど・・・今となっては響子さんのやきもちとかすごくかわいく思え
るんです」五代が笑いかける。
「ど、どういうことかしら?」響子さんにはいまいちぴんとこない。
「ありていにいうと、響子さんがすぐ怒るのもやきもちやくのも僕のことが好きだからこそって
わかったってことですよ」
「な・・・」響子さんが絶句する。

33612/18:2007/08/01(水) 23:14:36 ID:J2WzwB3N
「ちょっと五代さん、今のことですけど・・・」響子さんが五代の言葉を否定しようと躍起になる。
「まぁまぁいいじゃないですか・・・」五代は響子さんをとりなし相手にしない。
「なによ自分ひとりで勝手に納得しちゃって!」そういって響子さんは五代に背を向ける。
そんな響子さんに五代は思わず微笑む。
「さて響子さんはとりあえず一度は満足してもらえたと思いますけど・・・そろそろ僕も満足し
たくなってきました」
五代の言葉にも響子さんは背中を向けたままだ。
「それで・・・いつものように・・・お願いします」響子さんは相変わらず反応しない。仕方ないの
で五代が響子さんの正面に移動しあれを突きつける。
「・・・とても・・・憧れの人に対する仕打ちとは思えないわ」響子さんはそういって五代をにら
みつける。
「でも・・・いつもお願いしてるじゃないですか」なんだかんだいって五代も譲るつもりはない。
普段尻に敷かれている自分が唯一響子さんより上の立場に立っていると実感できる場面、
それが今であった。
響子さんがちらりと目をやると五代のものはすでに十分立派な状態だ。なんだかんだいって
響子さんもっと楽しみたい。
「はいはい、わかりましたよ・・・」そういって響子さんはしぶしぶな振りをして五代のものに手
をかけしごき始める。

(今日も・・・飲まされるのね・・・)もう慣れっことはいえ口に含むだけならまだしも飲み干す
ことにはやはりまだ抵抗がある。
もちろん五代は響子さんが嫌がっていることを知りながら飲むことを強要しているし、嫌がる
自分が我慢して飲み干すところを見ることによって五代が興奮することにも響子さんは気づ
いている。しかし完全に五代のなすがままとなってしまっている響子さんに拒否することは
出来ない。
初めて管理人室で五代に抱かれたとき、快感を求めるがあまり五代のいうがままに五代の
ものを口にし自分から飲み干してしまった。あのとき、いつもの関係が消え去り、五代に従う
ことが決定付けられてしまった気がする。同時に気づいてしまったのだ。五代に弄ばれること
に悦びを感じてしまう淫らな自分に・・・。

今日も響子さんは五代のものを口に含み奉仕を始める。
「んぐぐっ・・・」響子さんはいつの間にやら身につけてしまった業を駆使して五代に奉仕する。
「響子さんいいですよ・・・すごくいい・・・」五代が思わずうめく。

33713/18:2007/08/01(水) 23:15:34 ID:J2WzwB3N
「・・・五代さん・・・いつもあたしにこんなことさせて・・・」響子さんが五代に恨み言をいう。
「でも・・・実は好きなんでしょ、僕のをしゃぶるの・・・」五代がにやりと笑う。
「・・・・・・」こたえたくない響子さんは黙ったまましゃぶり続ける。
「こたえてくれないと分かりませんよ」五代が響子さんに返事を求める。五代はいつもより響子
さんを責めてみることにし、返事がない響子さんの口からあれを引き抜きこたえを求める。
「好きなんですよね」五代が響子さんに微笑む。五代の笑顔に響子さんは諦めの表情を浮か
べつぶやく。
「・・・ええ好きよ・・・。だから早く返して・・・」響子さんは五代の望む言葉を発する。
「そうですか、しょうがないですね」響子さんの言葉に満足した五代は再度あれをしゃぶらせる。
五代にあまりに屈辱的な言葉を言わされた響子さんは、逆に興奮して身体が熱くなってしまう。
そして興奮した響子さんに五代はあっという間に追い詰められる。
「ちょっと響子さん・・・」そんな五代の悲鳴を無視して響子さんは一気に仕上げに入る。
「うっ・・・!!」ビュビュッ!五代が絶頂を迎え響子さんの口に精が放出される。響子さんはい
つも通り五代の精をごくりと飲み干すと五代のものから最後の一滴まで絞りだす。そんな響子
さんに五代は満足してあれを引き抜く。
「響子さん・・・今日も・・・最高でした・・・」五代が響子さんを抱き寄せ声をかける。
「ほんと・・・ひどいんだから・・・」言葉とは裏腹に響子さんには一仕事終えた満足感がある。し
かし響子さん自身はまだまだ物足りない・・・。

33814/18:2007/08/01(水) 23:17:02 ID:J2WzwB3N
「ところで響子さん、おれにはもうひとつ重大使命があるんです」五代が響子さんに囁く。
「な、なんですか?」
「実は・・・おれの憧れの人が欲求不満らしいんで・・・もっと満足させてあげないといけないん
です」五代が真剣な顔で言う。
「そ、それは大変ですね」響子さんが呆れた顔をしてこたえる。
「その憧れの人がもう満足しているのか、そうでないのかまだおれにはわからないんです。響
子さんなら分かると思うんで教えてくれませんか?」五代が尋ねる。響子さんは五代をジトーと
みつめていたがため息をついて五代に囁く。
「その人はまだ満足していないわ」そういって響子さんが五代にこたえる。
響子さんのこたえに五代がうなずく。
「わかりました!がんばってみます」そういうと五代は響子さんを四つんばいにし腰を高く掲げ
させる。
「あっ・・・」響子さんが抵抗する間もなく五代は後ろから根元まで貫く。
「満足させないといけませんから」そういって五代は響子さんのくびれた腰を両手で支えて腰
を動かし始める。
「・・・ああ!」五代の責めに響子さんが淫らな声をあげる。もともと響子さんは後ろからの責め
にとても弱い。
五代は響子さんの片手を取りゆっくりと責めはじめる。すると響子さんはたまらずよがり声をあ
げ始める。
「ああ・・・いいわ・・・もっと突いて・・・」五代が腰を回転させたり突く速度を速めたりする毎に響
子さんは淫らな声をあげさせられてしまう。
「もっと・・・えぐるように!」響子さんが五代を激しく求める。
「こ、こうですか?」五代が角度を少し変えてみる。
「そ、そうよ・・・すごく・・・いいわ・・・」響子さんが悦びの声をあげる。今まで思うがままに声を
あげることも出来なかったためか今日の響子さんは今までで一番の乱れっぷりだ。
二人しかいない一刻館に響子さんの甲高いあえぎ声と肌と肌がぶつかる音が響き渡る。
「・・・もっと激しく・・・あたしを・・・イカせて・・・」響子さんが五代を求める。五代が初めて聞く言
葉だ。
「わかりました。響子さんをイカせてみせます」響子さんから聞いたこともない言葉を引き出し、
十分愉しんだ五代は響子さんの手を離し再度腰を両手でしっかりつかみスパートをかける。

響子さんは枕に顔を押し付け五代から与えられる甘い刺激に我を忘れのめりこむ。
「あ・・・ああ・・・あたし・・・もう!!」響子さんのよがり声が半音高くなりそうつぶやくと響子さ
んの全身から力が抜け、完全にうつぶせになってしまう。

先ほどしゃぶらされたときは精神的に、そして今は肉体的に、響子さんは五代に完全に屈服
してしまっていた。
(まだ五代さんは満足してない・・・。またイカされる・・・、いやイカせてもらえる・・・)文字通り
響子さんは五代のなすがままで、五代のやりたいように犯されイカされる女になってしまった
かのように錯覚する。
「・・・キスマークなんてつけなくても・・・あたしは・・・五代さんのもの・・・・」響子さんが無意識の
うちにつぶやく。
五代はそんな響子さんの言葉を聞き他の誰でもない、自分だけの女になったことを悟りにやりと
する。と同時に仰向けにし今度は正面から響子さんを貫く。
「ああ・・・そんな・・・続けてなんて・・・」絶頂を迎えたばかりの響子さんに新たな快感の波が
押し寄せる。
「どうです響子さん、これでもまだ欲求不満ですか?」五代が響子さんに自信を持って尋ねる。
「五代さん・・・すごく・・・いいです・・・」響子さんがやっとのことで声を絞り出す。
「もう二度と・・・満足できないなんていわせませんよ」五代が最後の力を振り絞って腰を振る。
「これからも・・・あたしのこと・・・こんな風に・・・」響子さんは言葉を続ける事が出来ない。
「約束します、響子さんをいつも満足させるって!」五代が絶叫し思わず響子さんの中に流し
込む。
「・・・必ず・・・よ・・・」響子さんは薄れ行く意識の中、五代の精の熱さを感じるのであった。

33915/18:2007/08/01(水) 23:18:03 ID:J2WzwB3N
「響子さん、今日はなんだかすごかったですね」五代が寄り添う響子さんに語りかける。
「だって・・・その・・・」響子さんは自分の痴態を思い出し顔を赤くする。
「しかし響子さんがしゃぶるのが好きだとは知りませんでした」五代が響子さんをからかう。
「ちょ、五代さんあれは・・・」響子さんが真っ赤になって否定する。
「あとまさかイカせてっていわれるとは・・・」五代はその時の響子さんの様子を思い出す。
「五代さん、もうやめて・・・。もう・・・許してください・・・」響子さんは遠くからでも分かってしまう
くらい真っ赤になっていまにも泣き出しそうだ。
「ははは、冗談ですよ」そういって五代は響子さんを抱きしめ美しい髪をなでる。
「あんまり・・・いじめないでください」響子さんがつぶやく。
「わかってます。響子さんは僕の大事な人ですから・・・それより今日は相応しいとか何とか変
なこといってましたけど二度とそんなこといっちゃだめですよ」五代が響子さんに言って聞かせる。
「・・・ええ、ごめんなさい」響子さんが素直に謝る。
「あたし・・・今まで五代さんはあたしがいなくちゃ、あたしが支えてあげなくちゃ駄目だって思っ
てたんだけど、実はもう立派な大人になっていることに気づいちゃって・・・。そうするとあたしが
五代さんと一緒にいる意味ってはなんなんだろうって考え出すとなんだか意味が分からなくなっ
ちゃって・・・」
「そんなこといったら既に何年も立派に管理人やってる響子さんにおれが一緒にいる意味はなん
なんだろうってことになるじゃないですか。お互いに一緒にいたい、一緒にいて欲しいと思うから・・・
それでいいじゃないですか」
五代の言葉が響子さんの心に少しずつ沁みこみ、わずかに残っていた些細なこだわりさえ全て
溶かしていく・・・。
「・・・ほんとに・・・いつの間にそんなに大きくなっちゃたのよ・・・あんなに頼りなかったのに・・・」
響子さんが五代に抱きつき小さな声でつぶやく。
「えっ?」五代がきょとんとする。

34016/18:2007/08/01(水) 23:18:47 ID:J2WzwB3N
「なんでもありません!さっ、大晦日なんですから銭湯に行きましょ!」そういって響子さんが立
ち上がり衣服を身に着け始める。(五代さんったら興奮して中に出しちゃって・・・朱美さんに心配
されたとおりになっちゃたわ。新郎妊婦になんてなっちゃったら恥ずかしいなぁ)響子さんが心の
中でぼやく。
五代は響子さんがそんなことを考えてるとは知らず、その裸体にあらためて見とれてしまう。
「な、なんですか・・・じろじろと・・・」響子さんが裸をみつめられて照れる。
「いや、その・・・相変わらずいい身体してるなぁと思って・・・」五代がにやにやする。
「なんですかいまさら・・・もう十分見てきてるじゃないですか」響子さんが赤くなる。
「まぁ・・・そうなんですけど・・・」
「そんなことより早く五代さんも早く服着ないと銭湯閉まっちゃいますよ!やっぱり新年はきれい
さっぱりとした気持ちで迎えないと」そういって響子さんはスカートを身につけ五代の銭湯に行くと
きの準備を始める。


12月31日夜

仲良く銭湯に向かい管理人室に帰ってきた二人。
「もう、五代さんがキスマークなんかつけるから!」銭湯で奥様衆にキスマークを見つけられ散々
にからかわれた響子さんは不機嫌だ。
「絆創膏でもはっていけばよかったですね」五代が笑いながら話しかける。
「すっかり忘れていたんです!」響子さんは不機嫌なまま料理の続きをはじめる。
<行く途中に気づいたけど教えなかったのがばれたら晩飯抜きかな>響子さんの見えないところ
で五代は一人にやりとする。
「夕食もう少しで出来ますんでテレビでもつけてくださいな」響子さんが五代に頼む。
五代がテレビをつけると紅白歌合戦の模様が映し出される。
「昔、こんなことありましたね」五代が響子さんに声をかける。が、響子さんには聞こえなかったよう
だ。
<あの時は必死に襲いかかろうとしてたなぁ>五代がかつての自分を思い出し微笑む。
「一人でニコニコしちゃって、どうしたんですか?」響子さんが夕食をこたつまで運んできて尋ねる。
「いえ、昔一度あったじゃないですか、大晦日に二人きりって・・・。あのときのことを思い出しちゃい
ましてね」五代がこたえる。
「そんなことありましたわね。あの時は五代さんのこと信用してなくて、内心いつ襲われるかとびくび
くしてましたわ」響子さんも微笑む。
「信用なかったんですねぇ・・・」五代がため息をつく。その一方であの時襲いかかっていたらどうなっ
ていただろうかと一瞬想像するが結局襲うことはできないだろうと思い直す。
「ふふふ。そういえばあの時二年参りに誘ったじゃないですか、今日も行きましょうよ」
「いいですね」五代も賛同する。

34117/18:2007/08/01(水) 23:19:43 ID:J2WzwB3N
「でも今年は僕たち二人にとっては大きな一年でしたね」響子さんと夕食を食べながら五代が話しか
ける。
「そうですね・・・」響子さんもこの1年を思い返す。
「元旦にここでおせちを一緒に食べたときは、まだ無職でほんとにおれ頼りなかったですね」五代が
頭をかく。
「さらには保育園解雇されてキャバレーに勤め始める始末で・・・ほんとにあの時は苦しかったです」
おそらく今までの人生で最も苦しかったであろう時期を思い出す。
「あら、そんな・・・。でもあのころにはもうあたしの気持ちは決まってましたのよ。惣一郎さんの命日
でも音無のお父様に再婚の意思があるって伝えましたし。まさか五代さんに聞かれているとは思
いませんでしたけど」響子さんが思い出し笑いをする。
「あの時に響子さん、かえって心配かけるかもっていいましたけど・・・あの時じゃほんと心配かけま
くりでしたね」五代が自嘲気味に話す。
「もうその話はいいですから・・・。そういえば三鷹さんとお見合いもしましたね。あの時はほんとに心
配かけちゃって・・・」
「あの時は三鷹さんも響子さんのこと諦めてなかったからさすがに心配で。・・・帰りも遅かったですし。
でもなんにもなくてよかったです」五代が微笑む。
「ええ。・・・そして秋になり、五代さんと結ばれて・・・。6年もかかったんですね・・・」響子さんの胸に
さまざまな想いが去来する。
「・・・おれ試験結果もでてないし無職なのに響子さんを抱いてしまって・・・今思えばなんて無責任な
んだろうって・・・」
「そんなことありません、あたしはすごく・・・うれしかったんですから・・・」響子さんが五代をみつめる。
「今だって、たとえ五代さんがまだ無職だったとしても、あなたに抱かれたこと、あたしは後悔してな
いと思います」
「響子さん・・・」五代は響子さんの言葉が純粋に嬉しい。と同時にその言葉の重さも感じる。
「そして・・・試験に合格して就職が決まり・・・五代さんにプロポーズされて・・・。考えてみればあたし
達二ヶ月ぐらいの付き合いでもう結婚の約束してるんですね」響子さんが微笑む。
「まぁ・・・それまでが長いですから」五代も微笑む。

「五代さん、あたしね、今あなたを大切に想う気持ち、このままずっと忘れたくないんです。もちろんあ
たしが惣一郎さんのことを今ほとんど思い出さないのと同じように、今の気持ちを忘れてしまうことが
あるかもしれない。でも・・・あなたと一緒にいれば大丈夫な気がするんです。たとえ何年たっても・・・」
「響子さん・・・」五代は響子さんの想いの深さに心をうたれる。
「今日、五代さんがあたしを励ましてくれたこと、すごく嬉しかったです。だから・・・あたしの気持ちもあ
なたに伝えておきたくて・・・」
響子さんは照れて俯いてしまう。
そんな響子さんに五代はなぜか複雑な感情を抱いてしまう。
テレビから蛍の光が流れてくる。気がつけばもうすぐ新年を迎える時間帯になっている。
「響子さん、二年参りに行きましょう」五代が響子さんに声をかける。
「は、はい。そうですね、準備します」響子さんがこたつのうえをかたづけ準備する。
「響子さん、マフラーしたら隠せますよ、首」五代がそういって自分の首を指差し微笑む。
「あ、また忘れるところでしたわ」響子さんも微笑む。

34218/18:2007/08/01(水) 23:20:53 ID:J2WzwB3N
「なにをお願いしたんですか?」お参りを終えた帰り道、響子さんが五代に尋ねる。
「本当はね、無事結婚式が挙げれますようにとか、響子さんと幸せになれますようにとか、そんなことお
願いするつもりだったんですよ、ついさっきまでは」五代がつぶやく。
「じゃあ、なにをお願いしたんですか?」
「・・・響子さんはなにをお願いしたんですか?」逆に響子さんに尋ねる。
「え・・・その・・・さっき部屋でいったようなことです・・・」響子さんが照れて赤くなる。
「そうですか・・・」五代はつぶやくとそのまま黙り込む。
(どうしたのかしら、急に黙り込んじゃって・・・)響子さんは不審に思う。

一刻館が近づいたところで五代が突如つぶやく。
「おれ、今まで響子さんを好きって気持ちだけは誰にも負けないつもりでした。でもさっき響子さんの言葉を
聞いて・・・何年たっても好きでいたいって聞いて・・・悔しいけど負けたかもって思っちゃったんです」
「五代さん・・・」
「おれ、響子さんの気持ち嬉しいんです。でも・・・同時に悔しくてなんか複雑な気持ちなんです。初めて会っ
た時に一目ぼれして・・・好きだって気持ちだけは誰にも負けないって思ってたのに・・・その好きな相手に想
いの深さで負けるなんて・・・」ここまでいって五代が響子さんに振り向く。
「だからおれも・・・いつまでも・・・何年たっても響子さんのこと、大切に想う気持ち、忘れずにいたいって・・・
お願いしときました」五代はそういうと照れて足を早める。
「えっ・・・」響子さんはびっくりすると同時に赤くなる。(この人、あたしと同じことを・・・)響子さんは五代が同じ
気持ちでいることに嬉しくなり胸が熱くなる。
ふと先を急ぐ五代の背中が目に入る。(照れちゃってるのね)響子さんはくすりと笑うと五代を走って追いかける。
「五代さん、幸せになりましょうね!」そういって五代の腕にしがみつく。

「正月休みは響子さんの部屋で寝ていいですか?」五代が響子さんに頼む。
「いいですよ、でも今日はもう眠いからすぐ寝ますからね」
「えっ・・・」五代ががっかりする。
「ほんとすけべなんだから・・・」響子さんが五代の反応に思わずふきだす。

他愛のない会話を繰り広げる二人。
しかし、五代の願いを聞いて、響子さんの笑顔はどこまでも幸せそうであった・・・。


「絆」 完


343見習職人:2007/08/01(水) 23:25:51 ID:J2WzwB3N
以上です。

本作は、日曜にスカパー再放送でプロポーズの回をみてインスパイアされて書きました。DVDもってるのに実況
しながら見ると何度も見た作品なのに印象が違うものです。響子さんの声優さんの演技がすごく印象的でした。
で、時間ないにもかかわらず急いで仕上げてみましたw

本作の個人的な狙いは二人に熱い言葉をしゃべらせたかったということです。構想では、響子さんのやきもちを
メインに考えていましたがいまいち甘かったので朱美さんにトリガーになってもらい狙いを変更しました。朱美さん
はほんとに便利なキャラですw大晦日に、一年を振り返る場面でいろいろ語らせるのは決めてましたが内容を
決めてなかったので少し苦労しました。響子さんの忘れたくない、みたいなセリフはいろいろ考えているうちに自
分の頭の中で響子さんが勝手にしゃべりだしてくれました。こんなことは初めてでそれに対する五代の反応とか
個人的にはいい感じでまとめられたかなと思ってます。

エロについてはうえのほうに乱れた響子さんがみたいというのがあったので自分の出来る範囲でいつもよりエロ
くしてみましたが期待に応えられたかどうかは不明です。というかそろそろマンネリ化してますがまぁ気にしない
方向で・・・。

この日曜日はスカパーでアニメの最終回です。明らかに桜の下での話を書きたくなると思われます。というか「あ
なたをひっくるめて〜」から後の話の展開は既に固まっています。もしかしたら短めでさくっと投下するかもしれま
せんが来週末をめどに考えています。ではまた。
344名無しさん@ピンキー:2007/08/02(木) 08:56:34 ID:yrMOk8to
乙!完全オリジナルキタコレ!!
乱れた響子さんがなんかイイ!!!!
345名無しさん@ピンキー:2007/08/02(木) 10:56:24 ID:3kBQ0261
>>343
乙ドウモ( ・∀・)っ旦
最高な出来栄えですな(´∇`)
来週を楽しみにしてますぞ
346名無しさん@ピンキー:2007/08/02(木) 19:40:19 ID:syoT74ID
みんなオリジナルと原作をアレンジしたのどっちが好き?
347見習職人:2007/08/03(金) 02:43:43 ID:TpCF0KZf
こんな時間に書きこみのもあれですけど今読み直してみたら、>>338を筆頭にエロ
の部分に我ながらすごく違和感あります。
無理にエロくしようとした結果、大事にしてたはずの原作の空気を壊してしまいグダ
グダになってる気がします。急いで仕上げた分、いつもよりチェックが甘かったなと。
好意的なレスを下さった方々には申し訳ないですが個人的にはエロの部分は失敗
でした。その他の部分はまぁいいと思うんですがエロに足を引っ張られてなんか良く
ない印象です。やはりまだまだ見習いということです。
次回作については白紙に戻しじっくり考えてみます。気長に待ってもらえればと思い
ます。ではまた・・・。
348名無しさん@ピンキー:2007/08/03(金) 03:00:50 ID:KDOWWxEf
俺は良いと思うけどな今回のエロの部分も・・・見習さんはめぞんに登場するキャラクターの性格をよく理解していると思いますよ。
理解しているからこそ小説の作中でキャラクターが言う台詞に無理がないと俺は思うけど・・・
見習さんが納得のいく作品を書けるように影ながら応援しています。
これからも頑張ってくださいね。

>>346
俺は両方好きですね。
349名無しさん@ピンキー:2007/08/03(金) 14:37:55 ID:hUDNaRUb
おれも両方いけるクチ
350名無しさん@ピンキー:2007/08/03(金) 17:35:01 ID:Av6rPVls
俺も両方好き。
まぁ最初からうまくいく訳じゃないけぇ
351見習職人:2007/08/03(金) 23:49:42 ID:Ar0KjsAu
先生!>>347みたいなこと書いときながら妄想がとまりません!
ということで中1日で執筆再開。やっぱ数こなさないと駄目だよねw?

>>346
作者としては原作を基にアレンジする方が好き。
IFの話を自分なりに想像して考えるのって楽しい。
352名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 22:36:50 ID:6ypvh8ks

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           ヽ、:::::,. -/ ヽ ,/  ./ / .l     .ヽ、
            /、 .|、_/"'ヽ'" '' "' ヽ/l       ヽ、 / /
           /  ヽl_/ ''-─''"ヽ- '" l.l  .li     '/ /
           /   i l "__''',.'ニ -─ ' " ゚ ヽ、l    ./ ./
          /   l/,l PIYO ,.、 PIYO   ヽ  / /  ヽ
          l    .i     <^ .ゝ    :::::... i/ /    l
          .|    ヽ、   `"´   :::::::... / /l  ,.-''' ヽ,l
         ./      ,ヽ:::.....         ヽ、 /_ /_,.-、 ./
         /  ,.__   .l ゝ,,,..__,..- ''      .ヽ.、./   ヽ/
        ./    ヽ / /             ', ヽ  ./ヽ'
        ゝ  _,. - ヽ /.              ', .',/ "´
        ヽ- '"  __. '/               .| ',
         \ ,. '" "/                |. ',,.-ヽ、
          /__,ヽ ,. /                .|  | .ヽ ヽ
           ./ /                 l  .| l ヽ ヽ
          / ,. '/                  .|  .| ', ヽヽ
    ,.-─-、./ ././                   .|  .| ', ヽ
   .///  ヽ、' /./                    |  .|  ',
  .//  //ソ/./                    l  |',  ',
_,.-ヽ、// // ./                    .|  l  _,.-'"
./  ヽ、- '  / l                     .l   |-'
/ / /   /  ヽ─--- 、.,_              l   l
 ///   /         "'' - - 、 .,____ ___,..... --"   |
 //   /                           l

>>351 頑張ってくださいね
353名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 23:30:58 ID:JuQVb01+
最終話アレンジネタか、楽しみだな。
354見習職人:2007/08/04(土) 23:41:20 ID:qHcffoRm
>>353
全然違うネタを書いているというこの事実w
355見習職人:2007/08/05(日) 00:35:05 ID:SwkGJbif
ということで昨日23時ころに溢れ出した妄想を投下します。
今までの作品とは時間軸が違うのでその場合はタイトルに
番外編とつけます。

タイトル「(番外編) 夢一夜 前編」

なお、明日は出勤なので完成はしばらく先です。
3561/9:2007/08/05(日) 00:36:07 ID:SwkGJbif
「結婚してやる」響子さんが三鷹との待ち合わせの喫茶店でつぶやく。
(あんなアホの約束信じて・・・徹夜なんかするんじゃなかった)

「こんにちは、音無さん」そこへ三鷹が時間通りに現れる。
「こんにちは・・・」響子さんが微笑む。
「もしかしてお待たせしましたか?」三鷹が尋ねる。
「そんなことありませんわ」
「で、例の返事ですけど・・・決められましたか?」三鷹が最終確認をする。
「ええ、夕べ一晩考えて・・・決めました・・・」響子さんがこたえる。
その言葉に三鷹が姿勢を正す。
「それでは・・・聞かせてください」
響子さんがコップの水を飲み干す。三鷹が身構える。

「三鷹さん・・・わたし・・・あなたと結婚することに決めました」

響子さんが三鷹に微笑む。
「本当ですね・・・後悔しませんね」三鷹が念を押す。
「はい・・・じっくり考えた結果ですから・・・」響子さんがこたえる。
「そうですか・・・嬉しいです。実は断られると思ってました・・・」三鷹が軽く深呼吸する。
「そんな・・・」
「それじゃあ音無さ・・・、いや響子さん、早速ですが僕の両親と会ってもらえますか?」三鷹が響子
さんにお願いする。
「すいません、昨日徹夜で考えてて少し体調が悪いので今日のところは失礼させていただいていい
ですか?」
「そんなにも悩んで・・・。わかりました、また後日ということで。僕は今からお見合いを正式に断って
きます」

三鷹の車で一刻館まで送ってもらった響子さん。
「今日はありがとうございました」響子さんが礼をいう。
「いえいえ、婚約者を自宅まで送るのは当然です」そういって三鷹の歯が光る。
「では、また連絡します」そういって三鷹の車がスタートする。響子さんは一刻館に足を向ける。

3572/9:2007/08/05(日) 00:36:42 ID:SwkGJbif
「ばうばう!」惣一郎さんがほえる。そしてその声で響子さんは我に帰る。
「こ、婚約者か・・・」響子さんはふと自分はとんでもないことを決めてしまったのではないかと自問
自答する。
「もう・・・決まったことよ」響子さんは心の迷いを振り切り一刻館の玄関を開ける。
「おかえり、管理人さん」一の瀬さんが出迎える。
「一の瀬さん・・・みなさんおられますか?」
「んと・・・みんないるんじゃないかねぇ」一の瀬さんがこたえる。
「みなさんを管理人室に呼んでくれませんか?」響子さんが頼む。
「いいけど・・・なんかあんの?」
「ちょっとお話がありますので・・・」響子さんが口を濁す。
「ふ〜ん・・・とりあえず呼んでくるよ」一の瀬さんが2階にみなを呼びに行く。

「みなさん、そろいましたね・・・」響子さんが確認する。
「一体な〜に〜?」と朱美さん。
「まさか家賃の値上げ・・・?」一の瀬さんが不安になる。
「せっかく宴会で盛り上がってましたのに・・・」四谷さんが愚痴をいう。
「あんたら騒ぎすぎですよ!」五代が四谷に注文をつける。
「すいません四谷さん、邪魔しちゃって」そういうと響子さんが一瞬目を閉じる。
しばらくそのままであったがついに響子さんは皆につたえる。

「・・・実はわたし・・・三鷹さんと結婚することになりました」

「!!!」住人達が声にならない叫び声をあげる。
「一週間前にプロポーズされて・・・今日が返事する約束だったんです。わたしもかなり迷いました
が・・・何年も引き伸ばしてきたことですし・・・三鷹さんの気持ちにこたえることを決めました」響子
さんの声が管理人室に響く。
住人達はあまりに急なことに言葉を発する事が出来ない。
「こういうことになりましたので・・・わたしが管理人を続けるのもあと少しになると思います・・・」
「いやだよ、管理人やめないでよ!」賢太郎が叫ぶ。
「賢太郎君・・・」響子さんも心苦しい。
「おれは絶対反対だからな!」そういって賢太郎が一人管理人室を飛び出す。

3583/9:2007/08/05(日) 00:37:29 ID:SwkGJbif
「管理人さん、決心は・・・固いんだよね・・・?」朱美さんがつぶやく。
「ええ、みなさんにはなんといっていいか・・・」
「そうですか・・・残念です・・・」四谷さんも本当に残念そうだ。
五代は一人放心状態のままだ。
「管理人さんが考えた末決めたんだから・・・お祝いしなくちゃね・・・」一の瀬さんが無理に明るく
振舞う。
「そうねぇ〜。急だったから驚いたけどおめでたいんだから」朱美さんも続く。
「では早速はじめますか」四谷さんがみなの顔を見る。
「みなさん・・・すいません、わたし昨日寝てないんで・・・明日にして・・・もらえますか?」
「それじゃしょうがないねぇ。明日ぱーっとやろうか」


響子さんの衝撃の告白の後、住人達は5号室に集まっていた。
「五代君、どうすんの〜?」朱美さんが五代に尋ねる。
五代はまだ放心状態のままだ。
「五代君にとって・・・いやわれわれにとっても厳しい結果になりましたが・・・お祝いしないといけ
ませんね・・・」
四谷さんが寂しくつぶやく。
「でもなんか・・・釈然としないわね」と朱美さん。
「・・・管理人さん・・・ほんとに幸せかねぇ・・・」それまで黙っていた一の瀬さんがふとつぶやく。
「どういうことですか?」四谷さんが尋ねる。
「あたしゃ管理人さんが幸せならそれでいいと思うんだよ。でもさっきの管理人さん・・・・淡々とし
てて・・・笑顔ひとつなかったよ。あんなの・・・あたしらが知ってる管理人さんじゃないよ!」一の
瀬さんがビール缶を机に叩きつける。
「・・・・・・」みなが押し黙る。
そんな中、朱美さんが口を開く。
「管理人さん、寝ずに考えたっていってたから・・・まだ少しは迷いもあるだろうし・・・。実際何年も
管理人やってるんだからそれなりに愛着もあるだろうし・・・そこまで笑顔になれない・・・ってことじゃ
ない?」
「確かに管理人やめることになるって言われたときは心苦しそうでした」と四谷さん。
「あんたはどうなんだよ」一の瀬さんがずっと黙っている五代に声をかける。

3594/9:2007/08/05(日) 00:38:11 ID:SwkGJbif
「・・・・・・」五代はまだ放心状態のままこたえられない。
一の瀬さんがコップに水をいれ五代の頭から水をかける。
「いい加減にしなよ。ショックなのはあんただけじゃないんだよ!」
五代が冷たい水の感触に我に返る。
「お、おれは・・・・まだ気持ちが整理できなくて・・・」五代がなんとか言葉を搾り出す。
「五代君・・・まだ・・・まだ間に合うかもしれないよ」一の瀬さんがつぶやく。
「管理人さんを止められるのは・・・あんただけなんだよ。もしかしたら管理人さんもそれを・・・」一の
瀬さんが五代をにらみつける。
「もうすこし・・・気持ちを整理したいんです・・・」五代はそんな一の瀬さんの視線に耐えられず視線
をそらす。
「だらしないねぇ!あたしゃおもしろくない、もう寝るよ!!」そういって一の瀬さんが5号室をでていく。
「今日のところは解散しときますか」四谷の声でみなが自室に戻る。

<結婚・・・>五代は一人苦しむ。
<彼女は・・・いつまでたってもおれの気持ちにこたえてくれなかった・・・。彼女は・・・三鷹に・・・こ
たえたんだ・・・>

「五代さん、がんばってくださいね」

五代の脳裏にかつて響子さんが励ましてくれた場面の数々がフラッシュバックする。
<彼女はいつもおれを励ましてくれて・・・。こたえられなかったのは・・・おれ・・・なのか・・・>
<おれなんて・・・無職で・・・結婚資金もなくて・・・。おれに彼女を引き止める資格なんて・・・ない・・・>
コンコン・・・
そんな中、5号室のドアがノックされる。
「五代さん・・・あたしです・・・」

3605/9:2007/08/05(日) 00:39:10 ID:SwkGJbif
五代がドアを開ける。
「五代さん、あたし・・・五代さんにはちゃんと話しとかないといけないと思いまして・・・」響子さんがう
つむいたまま話す。
「・・・・・・」五代は無言だ。
「・・・・・・」響子さんも言葉が続かない。
二人の間に気まずい沈黙がつづく。
「五代さん・・・」響子さんがなにかいいかける。
「おめでとうございます」五代がにこりと微笑む。
「えっ・・・?」
「おれもみっともないことしたくありませんし・・・」
「ちょっと五代さん・・・」
「管理人さん・・・おれ・・・もうあなたのこと・・・なんとも思っていませんから・・・」五代が自分を無理や
り納得させる言葉を告げる。

「止めて・・・くださらないんですね・・・」五代の言葉に激しいショックを受け、思わず本音がもれる響子
さん。
「か、・・・・・・・」五代の口から止める言葉がもれかかる。しかし・・・五代はどうしても口にすることがで
きない。
「そ・・・うですか・・・」響子さんは五代に背をむけ管理人室に帰り始める。
「ほ、本当におれのことなんか気にしないでください。かえってみじめで・・・」五代がその背中に声をか
ける。
「・・・五代さん・・・あたしがいなくても、大丈夫なんですね・・・?」響子さんが五代に振り向き最後の言
葉をかける。
「だ・・・大丈夫です・・・」五代が心にもない言葉をいう。
「馬鹿・・・」響子さんは誰にも聞こえない声でつぶやく。
「えっ・・・なんですか?」
「馬鹿!!」そう叫ぶと響子さんは管理人室に走り去っていったのであった。

3616/9:2007/08/05(日) 00:39:51 ID:SwkGJbif
「響子さん、今晩いろいろ話したいと思いますので・・・お会いできませんか?」三鷹が電話で響子さん
を誘う。
「・・・わかりました・・・」響子さんが元気なくこたえる。
「では、お迎えにあがりますので・・・」そういって三鷹は電話を切る。
<なんか元気なかったなぁ。今日は食事だけにしとくかな。ここまできたら焦ることないし>プロポーズ
にOKをもらった三鷹は余裕の対応だ。

「わたし・・・三鷹さんと・・・結婚・・・するのよね・・・」電話を終えた響子さんがつぶやく。
(五代さんにも振られちゃったし・・・・・)響子さんは昨夜のことを思い出し暗くなる。あの後結局泣き寝
入りをしてしまったのだ。
(えっ・・・)響子さんはあることに気がつき呆然とする。
(五代さんじゃなくて、あたしが五代さんを振った・・・。それなのに結婚を止めて欲しがって・・・。止めて
もらえなかったら朝まで泣き寝入りなんて・・・。その上このままじゃ三鷹さんにも心を開けない・・・)響
子さんは自己嫌悪に陥る。自分はなんといい加減な女なのか・・・。
(あの時プロポーズについて、五代さんが相談に乗ってくれれば・・・)響子さんはいまさらいってもどうし
ようもないことを考える。
(でも・・・再婚すると決めたのはあたしで・・・五代さんは関係ない。責任は・・・全部あたし・・・)
コンコン・・・
管理人室のドアがノックされ一の瀬さんが入ってくる。
「あら一の瀬さん、なんですか?」響子さんが尋ねる。
「・・・・・・」一の瀬さんは返事せず、タバコに火をつける。
「昨日、五代君となにがあったんだい?」一の瀬さんが響子さんに尋ねる。
「な、なにも・・・ありませんわ」響子さんがシラをきる。
「今朝、五代君保育園に行く前に、管理人室のほうをずっと眺めていたよ」
「そう・・・ですか・・・」響子さんは五代も苦しんでいることを悟る。しかしそれは全て自分のせいなのだ・・・。
「管理人さん、あんたにゃそんな顔似合わないよ・・・少し外に出て気晴らしでもしてきたらどうだい?」
「・・・ほんとに・・・すいません・・・」響子さんは一の瀬さんの心遣いが嬉しい。
「響子さ〜ん、お迎えにあがりました」三鷹がやってきたようだ。
「なんだ、コーチとお出かけか」
「ええ・・・」と響子さん。その響子さんの表情に一の瀬さんは響子さんがまだ迷っていることを知る。
「とりあえず準備しなよ、あたしが待ってるようにいっとくから」
「・・・すいません、一の瀬さん・・・」響子さんが礼をする。

3627/9:2007/08/05(日) 00:40:31 ID:SwkGJbif
「コーチ、管理人さん、今準備してるからもう少し待ってね」一の瀬さんが三鷹に伝える。
「わかりました。そういえば一の瀬さんにもいろいろとお世話になりました」三鷹の歯がきらりと光る。
「管理人さんのこと・・・よろしく頼むよ」
「ははは、もちろんですよ」と、そこに響子さんが準備を済ませ現れる。
「お待たせしました」
「じゃ行きましょうか」三鷹が響子さんの肩に手をまわす。
「ええ・・・」響子さんがうなずく。

二人が出かけた後、一の瀬さんは一人考え込む。
(やっぱり管理人さんはまだ迷って・・・)しかしだからといってなにができるわけでもない。一の瀬さんは
ただむなしく時を過ごすのみであった・・・。


「響子さん、今日のお店どうでしたか?僕の大のお気に入りなんですよ」三鷹が車のドアを開ける
「ええ、すごくおいしかったです」口裏をあわせる響子さん。しかし実は味など全然分かっていない。
「・・・響子さん、まさかまだ・・・迷ってるんですか・・・?」響子さんの様子がおかしいことに気づき三鷹が
尋ねる。
「そ、そんなこと・・・」
「響子さん・・・」そういって三鷹は響子さんを抱きしめる。
「まだ・・・彼のことが気になる・・・そうですね?」三鷹が響子さんをみつめる。
「そんなこと・・・ありませんわ」響子さんが無理に否定する。
「じゃあ・・・僕とそこのホテルに入れますか?」三鷹が真剣な目で尋ねる。
「そ、そんなこと・・・」三鷹の申し出に戸惑う響子さん。
「嫌なら嫌とはっきりいってください。返事をもらってからのあなたの様子をみていると僕はあなたのことが
しんじられないんですよ。こんなはっきりしない状況は我慢できません」響子さんは三鷹に自分がまだ迷っ
ている事がばれているのを知り動揺する。
(どうしよう・・・もう逃げられない・・・。結婚するといった以上、嫌とは・・・)響子さんは三鷹が諦めてくれる
と期待していた。
しかし・・・今日の三鷹ははっきりとこたえを聞くまで待つ覚悟だ。
二人を夏のぬるい風が吹き付ける。そんな中、響子さんはついに覚悟を決める。

「・・・わかりました・・・」響子さんが小さな声でつぶやく。
「どこにでも・・・連れて行ってください」響子さんがはっきりとして口調でこたえる。

3638/9:2007/08/05(日) 00:41:03 ID:SwkGJbif
「管理人さんと三鷹さん、結婚するんですってー」こずえの言葉に五代の胸を激しい痛みが貫く。。
「えっ・・・なんで知ってるの?」五代がこずえに尋ねる。
「昨日一刻館にいったら一の瀬さんから聞いたの」
「一の瀬さん、おしゃべりだから・・・」五代が無理に笑いを作る。しかし手の震えは隠しようがない。
「ねえ五代さん。本当はちょっぴり管理人さんにあこがれてたんじゃないの?」こずえの言葉が本人の意
図しないところで五代の心を傷つけていく。
「やっ、やだなー。な、なに言ってんだよ」五代の手は震えたまま。しかし、こずえは五代の異常さに気づ
かない。
「素敵ねえ。なんでもっと早く結婚しなかったのかしら」
「な、なんでだろうね・・・。ちょっとトイレ行ってくるね」そういうと五代は動揺を隠し切れずトイレに逃げ込む。
「うん、わかった・・・」こずえはもっと話したかったが仕方がなく話しがとぎれる。

トイレでなんとか自分を取り戻した五代。
「こずえちゃん、ちょっと今日調子が悪いから・・・もう帰っていいかな」
「五代さん、大丈夫?帰ったらゆっくり休まないと」こずえは自分の言葉のせいとは知らず無邪気に心配
する。
二人は、喫茶店をでて駅に向かう。


三鷹と響子さんはついにホテルに入っていた。
「響子さん、僕はいまからシャワーに入ります。その間に・・・覚悟を決めてください。もしまだ迷いがある
なら・・・その間に帰ってもらって結構です。僕は決してあなたのことを恨んだりしません」
「・・・わかりました・・・」
三鷹は響子さんににこりと微笑むとシャワーに入る。

(ど、どうしよう・・・)この期に及んで響子さんはまだ迷い続ける。
(今なら・・・逃げれる・・・。でも・・・)響子さんの脳裏に昨夜の五代の言葉が思い返される。

「管理人さん・・・おれ・・・もうあなたのこと・・・なんとも思っていませんから・・・」

響子さんの胸が激しく痛む。
(あたしには・・・もう・・・三鷹さんしか・・・いない・・・)

3649/9:2007/08/05(日) 00:41:49 ID:SwkGJbif
「響子さん、残ってくれたんですね!」三鷹が響子さんを見て笑顔を浮かべる。
「ええ、わたしには・・・三鷹さんしかいませんもの」響子さんが無理に微笑む。
「よかった・・・」そういって三鷹は響子さんを抱きしめる。
「シャワー・・・浴びてきますから・・・」そういって響子さんが身体を離す。
「ええ、待ってます」

シャーーー
熱いお湯が響子さんの肌をぬらす。
(これでいい・・・これしかない・・・)響子さんは自分を納得させる。
(あたしは三鷹さんに抱かれて・・・結婚する・・・。もう後戻りは・・・できない・・・)

「お待たせしました・・・」響子さんがシャワーを終え三鷹に声をかける。
三鷹が歩み寄りガウン姿の響子さんを抱きしめる。
「・・・・・・」響子さんは黙ったままだ。
三鷹が響子さんのあごを指で軽く持ち上げる。響子さんは一瞬まよったが黙ってされるがままになる。
「響子さん・・・」三鷹がそう囁くと二人は口づけを交わす。
「やっと・・・響子さんが僕のものになるんですね・・・」三鷹が感慨深くつぶやく。
しかし・・・
響子さんは自分が三鷹と口づけを交わしても感動もなければ嬉しくもないことに気づく。

(あたしは・・・この人のことを・・・・愛していない・・・)響子さんは今さらながら自分の気持ちに気づく。

「三鷹さん・・・あの・・・」
「響子さん、ベッドへ・・・」三鷹が響子さんの手を引く。
「三鷹さん、聞いて・・・。あたしやっぱり・・・」三鷹が響子さんの異変に気づく。
「今さら・・・逃げようとするんですか・・・?」三鷹が強い口調になる。
「でもあたしやっぱり・・・」
「僕はここに入る前も・・・入ってからも・・・あなたに断るチャンスを与えました。それなのに今さら・・・。僕だっ
て男です。自分を抑えられないときもあります!」そういって三鷹が響子さんをベッドに押し倒す。
「三鷹さん・・・いや!やめて!」響子さんが抵抗する。しかしテニスで鍛え抜かれた三鷹の前では無力だ。
三鷹は響子さんに馬乗りになり両手を押さえつける。
「もう僕は・・・自分が抑えられません・・・」三鷹はそうつぶやくと響子さんの唇をうばう。そしてそのまま首筋
から胸の方へと移る。
「いや・・・やめて・・・」響子さんは三鷹に懇願する。
「いえ、やめません」そういうと三鷹は響子さんのガウンをほどき胸をむき出しにする。

365見習職人:2007/08/05(日) 00:51:08 ID:SwkGJbif
一体!どーなってしまうのか!!!
この後見習職人小説史上、最悪の展開が!!!!(ガチンコ風)

ということで以上です。
大丈夫です、そんなひどいことしませんから。
夢一夜は好きだけど嫌いというよくわからない話で、是非書きたい話でもありました。
まぁまたということで。明日は5時起きですのでおやすみなさい。
366名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 00:58:40 ID:gdT8rby+
ぐはっww
367名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 01:04:06 ID:gdT8rby+
わりぃwあまりのショックがきてしまったw
よく出来てるが、可哀相すぎる…
368名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 01:46:41 ID:gdT8rby+
何度読んでも涙が出てくる…ナゼだぁ??
響子さんも五代くんも可哀相に思えてきてつい…。
後の展開がどうなるのか気になってしょうがない。
いい終わり方ならいいんだけど…。


おっと3連投スマソ
369名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 11:15:30 ID:YJpWcAEb
(´;ω;`)ウッ…
370名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 11:19:06 ID:YJpWcAEb
・・・惨過ぎて漏れも泣けてくる(´・ω・`)
371見習職人:2007/08/05(日) 19:07:44 ID:i+dxh6HY
今帰ってきたけどそんなに酷いか・・・・

372名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 19:17:58 ID:QMWeegcO
>>370
今までにないショッキングな内容でしたからね。
でも、続きが気になってしかたがないです。
だからそんなにお気になさらないで・・・
373372:2007/08/05(日) 19:24:27 ID:QMWeegcO
連投すみません。

レスする相手を間違えてしまいました。
>>372で書いた私のレスは本当は>>371の見習さんへレスするつもりでした。
374名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 19:28:19 ID:gdT8rby+
その時、歴史が動いた!!
…なーんてなw


今まで優しい作品を作ってくれていただけ、ちとShock!w
(響子)「サヨナラ…五代さん」なーんて書いたら俺即死するぞww
明日は落ち着いて黙祷したいんだぞw(広島人)
375名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 20:05:53 ID:QMWeegcO
そんなに見習さんをおどかしてはだめですぞw
俺としては三鷹さんが響子さんに強姦まがいのことをするのではないかとハラハラしています。
見習さんの作品を読んでハラハラしたのは初めてです。最後まで見届けたいと思っています。
376見習職人:2007/08/05(日) 20:41:09 ID:oPttrVtX
うむ、同じ広島人として明日落ち着いて黙祷できるように
続きを投下しましょう。
実は前編は11/11だったんですが9で切ったほうがみな
さんがびびると思ってわざと9で切ったんです。昨日11ま
で書いてたんでそこまで投下しときます。

ということで10/11

三鷹は響子さんの見事な裸体を目の前に思わず見惚れてしまう。
しかし・・・三鷹は響子さんの言葉に絶望を覚える。

「助けて五代さん・・・助けて・・・」

響子さんがここにいない五代に助けを求める。それは・・・響子さんの心の奥底から無意識のうちにでた言葉
であった。
無理やり身体を開かせられる寸前、響子さんが助けを求めたのは惣一郎ではなく・・・五代であった・・・。

「五代さん・・・助けて・・・」響子さんが再度うわごとのようにつぶやく。

そして・・・その言葉は・・・三鷹の想いを粉々に粉砕する。

「はははは・・・・ははははははははは・・・・」三鷹が大声で笑う。
「ははははは・・・・そうですか・・・・・。やっぱり・・・・五代君・・・ですか・・・」最後の部分はあまりに声が小さく
響子さんにも聞き取れないほどであった。

「”音無さん”出ましょう」そういって三鷹は服を着替え始める。
「三鷹さん・・・」響子さんは三鷹にかける言葉が思いつかず動けない。。
「早く着替えてください。僕はもうここにいたくないんです!!」三鷹が声を荒げる。
「は、はいっ」三鷹の声に響子さんは恐怖を覚え、急いで服を身に着ける。
(あたしは・・・また・・・傷つけてしまった・・・)響子さんは三鷹に目をあわせることもできない。

三鷹が料金を支払うのを響子さんは後ろで待っていた。三鷹の背中は入る前と見違えるようにひどく小さく・・・
そしてさびしげに見える。
「でましょう・・・」三鷹が響子さんを先に促す。
「ええ」響子さんがうなずく。二人でホテルをでる。とそこに・・・。

響子さんの目の前に信じられない光景が広がる。そこに通りかかったのは・・・五代とこずえであった・・・。





37711/11:2007/08/05(日) 20:43:09 ID:oPttrVtX
「か、管理人さん・・・」こずえが三鷹と響子さんの登場に驚きつぶやく。五代は衝撃のあまり言葉が出ない。
「ご、五代さん・・・」響子さんがうめく。
「行きましょう、”響子さん”」三鷹がそういって響子さんの肩を抱く。響子さんは五代に見られたショックで動くこ
とさえできない。
「悪いから・・・行こう」その光景をみた五代がこずえに囁く。
「そ、そうね・・・」こずえも同意する。
五代とこずえが駅に入っていく。その光景を響子さんはまるで別の世界の出来事であるかのように見送る。

「音無さん、僕にだってプライドがあります。あなたと五代君がうまくいくように説明なんて出来ません」そういって
三鷹は一人帰っていく。五代の前で響子さんの肩を抱いて見せたのは三鷹の最後の負け惜しみだったのだ。
しかし・・・響子さんの耳にはその言葉すら届かない。

(追わなくちゃ・・・。きちんと説明しないと・・・)我に返った響子さんは三鷹を振り返りもせずに走り出す。
三鷹はそんな響子さんの様子を確認しため息をつく。
<さようなら・・・音無さん・・・>三鷹の目に涙はない。三鷹の目は二度と響子さんが手に入る事がないことを
悟った絶望だけで埋め尽くされるのであった・・・。

378見習職人:2007/08/05(日) 20:48:06 ID:oPttrVtX
ということでこの先はこれから書きます。
なんかさらに状況悪化で罵詈雑言が飛んできそうですが、最悪の事態は
免れたはずです。もちろん、このわたしがそんな展開を書くはずがありません。
まぁ、響子さんがやくざにレイプされて妊娠してもハッピーエンドとおっしゃる
職人さんもおられますが自分はそういうタイプではありませんのでご安心くだ
さい。
379名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 20:57:14 ID:gdT8rby+
>>376
え!?見習いさんも広島人なのですか??
でも、見習いさんがレイプや昼ドラ系のどろどろ主義
じゃあないことがわかって安心した!サンクス!!
続きを期待しとるけぇね!!頑張りんさいや!!

そして平和を願って黙祷しましょうね。
380名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 10:31:53 ID:lPKAb735
ちょっと、まさかだろ・・・?と思っててハラハラしたが、安心したわ・・・。
見習さんがそんなもの書くはずがないと信じててヨカタ(・∀・)
381名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 22:22:06 ID:pg8siD07
見習いさん、平和公園行きましたか??

スレチさげ
382見習職人:2007/08/07(火) 19:43:27 ID:fp/s+LRp
>>381
仕事あるからいけませんよ。
後編は90%完成。明日深夜に投下予定です。
383名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 21:27:05 ID:WfKmnsVj
>>382
無理ですよねw
俺は通勤の市電の中で黙祷しますた。


後編楽しみにしとるけぇね。
384名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 11:08:49 ID:jQ2bVrb0
おまいら長崎も忘れるなよ。
385名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 12:57:50 ID:J7CVnUoA
作品投下までの間は気休め雑談があってほのぼのするねw
386名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 02:38:34 ID:AqdlOU2B
>>382
俺も後編を楽しみにしていますよ。
387名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 17:03:59 ID:C99fPhNn
            ,, -――-、
            //ヾソ)),il|,);r、.
          /";彡`ヾド!ソツノ゙ミヾ、
           i;彡   _ _   ミ. i
         ,i;;;彡 ,.,._ .  :_..、ヾ/
         i:yv. ´;.。.、`; ;。:、 リ
         ヽ`i  、 _;ノ,: i、:_,. !  アタックチャ〜ンス!
         `| ,__、,.r、_.bヽ. ,′
        /r´.三ミD‐-;→;ソ
    , : -´ ̄|::::|´^, r〕!Ξ´.ノ‐- 、.
  /::::::::::::::::ヽノ   )´、:_丿|::\:::::::`‐-、.
./ :::::::\_:::::::∧ , _.∧ ./.ヽ !:::::::ヽ:::::::::|:`,
388見習職人:2007/08/09(木) 19:43:36 ID:byEWclJX
>>387
そのアタックチャンスもろた!!

「(番外編) 夢一夜 後編」

一気にいきまふ
3891/20:2007/08/09(木) 19:44:47 ID:byEWclJX
(いったいどこ?どこへ行ったの?)響子さんは駅構内で五代を探す。しかし・・・五代の姿は見つからない。
(このままじゃあたし・・・五代さんに誤解されたまま・・・)響子さんは駅構内を五代を求め彷徨う。
しかし・・・結局響子さんは五代を見つけられず家路につき一刻館にたどり着いた。
(5号室は・・・真っ暗・・・)玄関にも五代の靴はない。まだ帰宅していないようだ。
先ほどの光景を思い出し響子さんの顔が歪む。
(絶対に・・・誤解してる・・・・)
「惣一郎さん、あたし・・どうしてこんなことに・・・」響子さんが惣一郎さんを抱きしめ尋ねる。
「ばうぅ」惣一郎さんが力なく吼える。
「ごめんなさい、惣一郎さん。変なこと聞いちゃって・・・」その後管理人室に戻り五代が帰るのを寝ずに待って
いた響子さんであったが、結局五代はその晩帰らなかったのであった・・・。


「五代、どうしたんだ?いきなり転がり込んできて」坂本が五代に尋ねる。
「・・・・・・」五代は返事をしない。というより坂本の言葉が聞こえていない。
「・・・失恋・・・か?」五代がビクっと反応する。
「失恋かぁ」坂本が納得する。

坂本が寝付いた後も、五代は眠れない夜をすごす。
そして翌朝坂本が目を覚ましても五代は一睡もできない。
「五代、おまえなんとかならんのか?」もちろん五代の返事はない。坂本は呆れ果て出勤する。

坂本が出勤した後も五代は昨日の光景が頭を離れない。響子さんと三鷹がホテルから出てきた決定的な場面。
響子さんの口から結婚すると聞き、なんとか自分をごまかしてきたが、あの瞬間全てが崩壊してしまったのだ。
あの時、三鷹は響子さんの肩に手をかけた。響子さんも拒否もしなければ五代に隠そうともしなかった。五代の心
は決して光が差すことのない暗い闇に包まれたままであった。

3902/20:2007/08/09(木) 19:45:26 ID:byEWclJX
同じ日、響子さんへ一通の手紙が届く。中には旅行クーポン券。差出人は音無老人であった。
響子さんは何事かと電話してみる。
「あ〜響子さん、知り合いからクーポン券をもらってね、うちは旅行なんてしないから響子さんにどうかと思って
ね・・・」
「でも・・・悪いですわ」響子さんが遠慮する。
「いいからいいから、たまには羽を伸ばしてきなさい」そういって音無老人は電話を切る。
(どうしようかしら行く当てもないし・・・。それに五代さんまだ帰ってこないし・・・)響子さんは正直旅行どころでは
ない。一刻も早く五代に会い、誤解を解きたいのだ。
コンコン・・・。
「管理人さんいる?」そういって一の瀬さんが入ってくる。
「お、旅行クーポン券じゃないかい。どこか行くのかい?」一の瀬さんが笑いながら尋ねる。・・・しかし響子さんの
顔を見てはっとする。
「あんた・・・どうしたのその顔・・・」響子さんのやつれた顔をみて一の瀬さんが驚く。
「ええ、ちょっと・・・」響子さんも自分の顔を鏡でみて隠しきれないことを自覚している。
「ちょっと・・・なにがあったんだよ・・・?」一の瀬さんが追求する。
「・・・・・・」響子さんは黙ったままだ。
「あんた・・・ほんとに大丈夫かい?」
「・・・大丈夫じゃ・・・ないんです・・・」響子さんがつぶやく。
「一体どうしたんだい・・・?」一の瀬さんの優しい言葉についに響子さんは全てを話す決意をする。
「実は・・・」響子さんが一の瀬さんに全てを話す。三鷹とホテルに入ったこと、三鷹を拒否し婚約は解消するであろ
うこと、そして・・・ホテルからでたところを五代に見られたこと、それから五代に会えず誤解をとけずにいること・・・。
「・・・」一の瀬さんがたばこに火をつける。
「・・・結局・・・五代君が・・・好きなんだろ?」と一の瀬さん。
すこし躊躇した後響子さんがこたえる。
「・・・ええ、あの人じゃないと・・・駄目なんです・・・。あたしやっと・・・今頃になって・・・」それは響子さんが人前で
初めて五代への想いを口にした瞬間であった。
「そんな簡単なことわかるのに、どれだけ時間をかけてんのかねぇ。結局あんたが悪いんだよ、三鷹コーチと結婚
するなんて一人で決めちゃって・・・」一の瀬さんがぼやく。
「ええ・・・」響子さんも反論のしようがない。結局今回の件を引き起こした原因は響子さんにあるのだ。
「五代君が帰ってくるのを待つしかないねぇ」
「そうなんです・・・。一体どこに・・・?」
「彼のとこじゃないかい?ほらたまに遊びに来る・・・坂本くんだっけ」一の瀬さんがふと思いつく。
「そ、そういえば!」響子さんの目が輝き急いで電話する。しかし誰も出ない。それもそのはずその時、坂本の部屋
には抜け殻のようになった五代しかいなかったため電話に出るわけがなかったのである。
「誰も・・・でませんわ・・・」響子さんがため息をつく。
「まぁ今は仕事中だろうからね。夜かけてみればいいんじゃない?」
「そうします」心なしか響子さんに笑顔が戻る。その顔を見た一の瀬さんはとりあえず一安心して部屋に戻っていった。

3913/20:2007/08/09(木) 19:46:04 ID:byEWclJX
「五代、ちょっと話があるんだけど・・・」仕事から帰ってきた坂本が五代に無理やり話しかける。
「ああ・・・」坂本の家に転がり込んでから一日がたち五代も少しは話せるようになっていた。
「実はさ・・・」坂本が五代にある話をすすめる。


夜22時、響子さんは何度目かの電話を坂本にかける。
「はい、坂本でっす」(つながった!)響子さんにおもわず笑みがこぼれる。
「すいません、音無ですが・・・」
「ああ・・・管理人さんですね。今回こっぴどく五代を振ったらしいですね」坂本の言葉が響子さんの心の傷を容赦な
くつく。
「・・・・・・五代さん・・・いますか?」響子さんが尋ねる。
「いましたよ・・・さっきまでね」
「さっきまでって・・・?」響子さんが尋ねる。
「ええ、さきほど旅行に出発しました。昨日から死んだようだったからおれがいきつけの温泉宿を紹介したんですよ」
「ど、どこにむかったんですか!?」響子さんが坂本に尋ねる。
「管理人さんがそれを知ってどうするんですか?これ以上五代を傷つけるのはやめてくれませんかね。これでも付き
合い長いんですよ、五代とは」坂本が響子さんの頼みを拒否する。
「お願いします・・・。五代さん、あたしのこと誤解してるんです。だから・・・お願いします」響子さんが坂本を必死に説
得する。
「そんなこと言われても・・・。僕はあなたのファンですけど昨日の五代を見ちゃってますからね。あんな死にそうな顔し
たあいつはじめてみましたよ。あなたのせいであいつすごい傷ついてます。もちろん恋愛なんてそんなものですけど・・・
そう簡単に教えるわけにはいきません」坂本は再度拒否する。
「坂本さん、お願いします。なんでもしますから・・・」響子さんが泣きながら頼みこむ。
坂本はそんな響子さんの雰囲気にむげに断るのも気が引けてしまう。
「・・・わかりました。でも宿までは教えれません。○○温泉の温泉宿ですよ。温泉宿なんて少ししかないんで行けば
すぐわかりますけど、管理人さん、五代のためにそこまで追う覚悟がありますか?」坂本が響子さんを挑発する。
「○○温泉・・・、ありがとうございます。それだけ聞ければ十分ですわ」そういって響子さんは電話を切ると当面の着
替えだけをバッグに詰め込み準備を済ませると1号室のドアを叩く。
「うん、どうしたの管理人さん?」一の瀬さんが響子さんの姿を確認して尋ねる。
「今から○○温泉に行ってきます。何日か留守にするんでよろしくお願いします」
「えっ・・・どういうことだよ、管理人さん?」玄関で靴をはく響子さんに尋ねる。
「五代さんが・・・そこにいるって坂本さんが・・・」
「えっ、でも今日はもう遅いし明日にしなよ。明日ならさっきのクーポン券も使えるし」一の瀬さんが引きとめる。
「そんな・・・あたしじっとしてられません!」
そういい残すと響子さんは玄関を開け駅に向かって走り出す。
そんな響子さんを呆然として見送る一の瀬さん。
「なんだい・・・できるじゃないかい・・・」一の瀬さんはそうつぶやくと四谷さんと朱美さんを呼びにいく。
「ちょっと聞いてくれよ、お二人さん」そういって一の瀬さんがいままでのいきさつを話し始めるのであった・・・。

3924/20:2007/08/09(木) 19:46:38 ID:byEWclJX
駅に着いた響子さんは夜行列車に飛び乗る。
(これで明日の朝には・・・・)そこまで考えて響子さんは自分が大胆な行動をしていることにふと気づく。
(あたしは誤解されたままなのが嫌だから・・・五代さんを追っている・・・)いつものように気持ちをごまかそうとする響
子さん。しかし・・・さすがに今回ばかりは無理であった。
(ごめんなさい、惣一郎さん。あたし、もう自分の気持ちを・・・ごまかせない・・・)自分の胸に手を当ててもの思いに沈む
響子さん。しかし、明日のことも考えなくてはならない。
(明日には五代さんに会える・・・。どう話せばわかってもらえるかしら)響子さんは必死に考える。考えているうちに眠り
についたのは明け方近くになってからであった。


翌朝、目的地に着いた響子さんはまず駅の案内所で温泉宿について尋ねる。
「温泉宿ですか。ここはそんなに大きな町じゃないけど20件くらいあるねぇ」と案内所の案内員。
「人を探してるんです。どうやったら早く見つけられますか?」
「名前分かるんなら片っ端から電話してみるのが早いかなぁ」案内員がのんびりこたえる。
「わかりました。やってみます」そういって公衆電話に駆け込む響子さん。
一軒ずつ順番に電話するがなかなか見つからない。20軒目で五代という若者が泊まっているとの話が聞け響子さん
はタクシーに乗り旅館に向かう。

「ここに五代さんが・・・・」響子さんの胸が高鳴る。
響子さんは旅館に入り宿泊客について尋ねる。
「先ほど電話したものですが、五代さんは・・・?」
「ああ、さっきの電話の方ですね。五代さんはちょっと外出してますね。食事が18時からなんでそれまでには戻ると思
いますけど」美人の女将さんがこたえる。
響子さんが時計を確認するとまだ15時であった
「そうですか・・・あの・・・この旅館って部屋空いてますか?」響子さんが尋ねる。
「普通は紹介なしでお泊めできないんですけど・・・あなたしっかりしてそうだからいいですよ」女将さんが微笑む。
「あ、ありがとうございます」そういって響子さんは宿泊の手続きをする。
「あの・・・五代さんが戻ったら・・・連絡もらえますか?」響子さんが頼んでみる。
「ええ、構いませんよ。・・・恋人ですか・・・?」女将さんがにっこりとする。
「いえ・・・そんな・・・」響子さんが真っ赤になる。
「うふふ、若いっていいですね。じゃあお部屋まで案内しますね」

3935/20:2007/08/09(木) 19:47:17 ID:byEWclJX
とりあえず今夜の宿を確保し一息ついた響子さん。気が緩んだのか一気に睡魔に襲われる。ここ数日、まともに寝てない
のだ。響子さんは眠るまいと努力したがいつの間にか熟睡してしまっていた・・・。

コンコン・・・。
響子さんの部屋のドアがノックされ響子さんは目を覚ます。
「は、はい・・・」寝ぼけた声で返事をする響子さん。(嫌だ、あたし寝ちゃったんだわ)
「音無さん、五代さん戻られましたよ。今、下で新聞を読んでます」女将さんが親切に教えてくれる。
「あ、ありがとうございます」響子さんはお礼をいったあと身づくろいをする。
(お、おかしくないわよね・・・)響子さんは着の身着のままで飛び出してきたことを思い出しはっとする。
しかし今はそれどころではないと思い直し部屋を飛び出す。

女将さんに案内され五代の元に向かう響子さん。
「あの方ですよ」女将さんがにっこりする。
「え゛・・・」背中越しにも明らかに別人と分かる。明らかに髪形も体型も違うのだ。
「どうしたんですか?」女将さんが尋ねる。
「どうやら・・・人違いみたいです・・・」響子さんがため息をつく。
「そうですか・・・」女将さんも残念そうな顔をする。
「あの・・・電話帳とお電話お借りしていいですか?もう一回、他の温泉宿に問い合わせてみたいんです」
響子さんの必死な形相に女将さんもはっとする。
「そうですか、でしたらうちのほうで他の宿に聞いてみますよ。知らない人がいちいち電話するより同業から聞いたほうが話
が早いんですよ」女将さんが響子さんに提案する。
「え・・・いいんですか?」響子さんが恐縮する。
「ふふふ・・・わたし、あなたの笑顔が見てみたいの。あなた、わたしの若い頃にそっくり、ってこんなおばさんにいわれちゃ
迷惑ね」そういって女将さんが微笑む。
「そ、そんな・・・。あ、ありがとうございます・・・」響子さんは女将さんの好意に甘える。

「音無さん・・・、いろいろ問い合わせてみたんだけど・・・東京から来てる五代さんどころか五代さんって人はここの町の温泉
宿にはうちに泊まってるさっきの人しかいないみたい」女将さんがばつの悪そうな顔で響子さんに伝える。
「そう・・・ですか・・・」響子さんの表情が一瞬曇る。
「でもありがとうございました。しょうがないですよ、旅先で人一人見つけようなんてやっぱり難しいんですよ」響子さんが無理
に笑顔を作る。
「ごめんなさいねぇ・・・」女将さんが申し訳なさそうにあやまる。

3946/20:2007/08/09(木) 19:47:51 ID:byEWclJX
響子さんは諦めて部屋に向かう。
(もうどうでもいいから・・・一目会いたい・・・)響子さんが心の中でつぶやく。
「あら坂本さん、いまお帰りですか。なんだか元気になったみたいですね」女将さんが宿泊客に話しかける声が聞こえる。
「ええ、女将さんに励ましてもらえてなんとか元気になれそうです」宿泊客がこたえる。
(えっ・・・今の声・・・・?)響子さんが振り返り玄関に走る。

響子さんが玄関に戻るといつもの見慣れた顔が響子さんの瞳に映る。
「ご、五代さん・・・」響子さんがつぶやく。
「えっ?」女将さんと五代が振り向く。
「か・・・管理人さん・・・」五代はなぜ響子さんがここにいるのかわからず呆然とする。
「音無さん、五代さんって・・・この坂本さん?そして坂本さんが東京で振られちゃったのって・・・音無さん・・・?」女将さんが
一瞬にして二人の関係を見抜く。伊達に何年も女将をやっていない。
「五代さん・・・」響子さんが目を潤ませて五代に近寄る。
「う、うわああああ」五代が奇声を発して逃げだす。
「ちょっと、五代さん!なんで逃げるんですか!」響子さんが五代を追いかける。
「うふふ・・・若いっていいわね・・・」五代を追う響子さんを見つめながら女将さんがつぶやく。
(音無さん、逃がしちゃ駄目よ。そういえばわたしにもあんな時代があったなぁ)そんなことを考えながら新しくやって来たお客
さんを笑顔で迎える女将さんであった。

3957/20:2007/08/09(木) 19:48:27 ID:byEWclJX
五代は自分の部屋に入りドアを閉じようとする。しかし、響子さんがドアの間に足をいれ閉まらないようにする。
「五代さん、なんで逃げるんですか!」響子さんが五代を問い詰める。
「え・・・そういえば・・・そうですね。つい反射的に逃げてしまって・・・」そういって五代がドアを開ける。
「五代さん、その・・・入っていいですか・・・?」響子さんがふと我に帰り五代に確認する。
「ええ・・・」五代は響子さんを迎え入れる。

五代が響子さんにお茶をいれて差し出す。
「ありがとうございます・・・」
「いえ・・・」五代がこたえる。
<でも管理人さんがなんでここに。まさかおれを追って・・・?>一瞬いつもの甘い妄想が脳裏に浮かぶ。
<まさか・・・ね。しかしどうしてここがわかったんだろ>
響子さんはお茶を飲みながら考える。
(やっと・・・やっと会えた・・・)諦めかけていた響子さんは五代に会えただけで胸がいっぱいになる。
(でもこのままだまっていてもなにも始まらない・・・あたしから・・・・)響子さんが話しかけようとしたところで先に五代が口を開く。
「旅行・・・ですか・・・管理人さん?」
「ほんとに・・・旅行で来たと思ってるんですか」気持ちが盛り上がっているところを五代の言葉に水を差されかっとなりギロっと
にらむ響子さん。
「いや・・・その・・・」五代は響子さんの機嫌を損ねたことを悟りごまかそうとする。
「五代さんを追って来たに決まってるじゃないですか!」響子さんは五代に勢いで言ってしまった後、自分の言葉の意味を悟り
顔を赤くする。
「か、管理人さん、それって・・・」五代は響子さんの言葉が信じられない。
「いや・・・あの・・・その・・・あんなとこ見られたから・・・絶対誤解してると思って・・・」響子さんがうつむく。
「・・・よくここが・・・わかりましたね・・・」
「坂本さんに聞いて・・・」響子さんがこたえる。
「坂本が・・・」五代は坂本に誰にも言うなといったことを思い出す。
「坂本さん、最初は五代さんを傷つけたあたしには教えられないっていってたんですけど・・・。なんとかこの町まではおしえて
くれたんです。それを聞いてあたし昨晩夜行に乗って・・・。ここについてから一軒ずつ電話して調べたんです」そういって響子
さんが赤くなりうつむく。
「管理人さん・・・・」五代は響子さんがそこまでして自分に会いに来てくれたことが心から嬉しい。
「あたし、あのときのことちゃんと五代さんに説明したくて・・・・。だから・・・あたしの話をちゃんと聞いてください」響子さんが五
代をすがるように見つめる。

3968/20:2007/08/09(木) 19:49:05 ID:byEWclJX
「あの・・・うぬぼれかもしれませんが・・・もうなにも話さなくていいです。管理人さんがここまでおれを追ってきてくれたこと、そ
して今の管理人さんを見れば・・・いわなくても・・・管理人さんの気持ち、おれみたいな馬鹿でもわかります」
五代が響子さんに近づく。
「ご、五代さん・・・あたし・・・三鷹さんと結婚するなんて決めちゃって・・・」響子さんの美しい瞳から涙がこぼれる。
「・・・ここに響子さんがいるだけで・・・おれは満足です・・・」そういって五代が響子さんの手に自分の手を重ねる。
「でも・・・ちゃんと話さないと・・・。あたし三鷹さんとホテルに入って・・・」
「そんな話聞きたくありません!」そういうと五代は響子さんを抱き寄せ口づけを交わす。
いきなり唇を奪われびっくりする響子さん。しかし・・・三鷹のときとは全く違った感情が胸の奥深くから湧き上がってくる。大
好きな人と口づけを交わしているという喜び。そして・・・・・・この人に抱かれたいという女の本能・・・。

「夕食お持ちしました」女将さんが部屋の外から声をかける。
「!!」五代と響子さんはいきなり部屋の外からとはいえ声をかけられ動揺する。
「はひ・・・お願いします」五代がなんとか返事をし、女将さんが入ってくる。
「あら・・・いいところをお邪魔しちゃった・・・かしら?」女将さんがにっこりと微笑む。
「いえ、そんな・・・」響子さんが慌てて否定するが表情がそのとおりといっているようなものだ。
「音無さん、夕食はこちらにおもちしましょうか?」女将さんが尋ねる。
五代と響子さんが顔を見合わせる。
「お、おねがいします・・・」響子さんが顔を赤らめてお願いする。
「ふふふ・・・部屋もこちらだけにしときますか?」女将さんが悪乗りする。
「ええ、お願いします」五代がはっきりとお願いする。
「ご、五代さん・・・」響子さんはもう顔をあげることもできない。
「男の人にここまではっきりいわれちゃったんじゃあねぇ・・・。音無さん、夕食すぐお持ちしますのでそれまでに荷物こちらに
もってきてくださいね」そういって女将さんが部屋を出て行く。

3979/20:2007/08/09(木) 19:49:56 ID:byEWclJX
「すいません管理人さん、出すぎたことを・・・。でも今夜はもう管理人さんと離れたくなくて・・・」五代が謝る。
「・・・い、いいんです。でも・・・ちょっと恥ずかしかったです・・・」そういって響子さんが五代にもたれかかる。
「か、管理人さん・・・」五代はそんな響子さんに緊張してしまう。
「ふふ、緊張してるのね・・・」響子さんがそっと微笑む。そして先ほどの五代の言葉を思い出す。ひとつの部屋に泊まる、そ
れは五代がはっきりと今夜自分を抱くと宣言したようなものであった。しかし響子さんは気になる事があった
「五代さん・・・その・・・こずえさんとは・・・・?」響子さんが五代に尋ねる。
「いえ・・・キスもしたことありません・・・」五代はなんともいえない表情でこたえる。
「そう・・・ですか・・・」響子さんがにんまりするとすぐに真剣な表情に変わる。
「五代さん、これだけは言わせてください。あたしは三鷹さんに抱かれていません。ホテルからでてきたところを見られてるの
にこんなこというのもなんですが・・・あたしを・・・信じてください」そういって響子さんは五代を見つめる。
五代も響子さんを見つめる。響子さんの必死で・・・不安な表情が五代の目に映る。
「管理人さん、信じますよおれ。だって・・・もし三鷹さんに抱かれてしまってたら・・・おれの知ってる管理人さんはそのことを
隠したりしない・・・いや隠せないと思います。おれもそうですけど管理人さんは隠し事してもすぐ顔に出ますしね」そういって
五代が微笑む。
「五代さん・・・・」響子さんは五代が自分を信じてくれたことが嬉しい。
「管理人さん・・・」見つめう五代と響子さん。
「そろそろ・・・夕食お持ちしてよろしいですか?」女将さんがあきれた顔で入り口に立っている。
「あ・・・・」急いで離れる二人。
「お熱いのも結構ですけど・・・荷物運んでからにしてくださいね」女将さんがつぶやく。
「今すぐ運びます・・・」響子さんが自分の部屋に帰る。
「坂本さん、じゃなくて五代さん」女将さんが声をかける。
「彼女、大事にしてあげてくださいね。必死だったんですから、あなたを探してるとき」そういって女将さんが微笑む。
「はい、ありがとうございます」五代がこたえる。
「じゃあ、一時間後に下げに来ますね」そういって女将さんが出て行くと入れ違いに響子さんが戻ってくる。

39810/20:2007/08/09(木) 19:50:32 ID:byEWclJX
「もう、恥ずかしいったらありゃしないわ」響子さんがつぶやく。
「ええ、ちょっと・・・ね」五代が愛想笑いをする。
「笑い事じゃありませんわ!」響子さんはご機嫌斜めだ。
「あ、管理人さん、一時間後に片付けに来るらしいから早く食べましょう」そういって五代が話題を変える。
「ふん・・・」そういって響子さんがご飯をよそおう。
「五代さん、どうぞ」響子さんが五代に手渡す。
「すいません管理人さん」
「あ、ビール注ぎますわ」響子さんが五代にビールを注ぐ。
「管理人さんも・・・」
「じゃあ少しいただきましょうか・・・」五代がビールを注ぐ。
「じゃあ、乾杯」
「ちょっと待って」響子さんが乾杯を止める。
「な、なんですか?」
「その・・・管理人さんってのやめてもらえませんか、こんなところまできて・・・。名前で・・・呼んでください・・・」
「じゃあ・・・音無さん!」五代がふざける。
「もう!ふざけないでください!」響子さんがふくれる。
「じゃあ・・・響子・・・」五代が自分で言って自分で赤くなる。
「一の瀬さんたちの前でも言えるんでしたらそれでいいですよ」響子さんが真っ赤になってやり返す。
「い、言えますよ」五代が強がる。
「じゃあそれで行きましょう!」響子さんも譲らない。
二人の間に変な空気が漂う。
「・・・ははは、負けましたよ、”響子さん”」そういって五代が微笑む。
「最初からそういえばいいのに・・・」響子さんも笑顔だ。
「じゃあ、もう一度、乾杯!」
「乾杯・・・」二人はグラスを軽くぶつける。
「なんだか・・・二人だけの乾杯って新鮮ですね」
「いつもみなさんいるから・・・」

「ここの料理、昨日は味とか全然分からなかったんですけど、おいしいですね」と五代。
「ええ、新鮮な山の幸の料理でおいしいですわ」実は二人ともここ数日あまり食事がのどを通らなかったため
あっという間におかずを平らげてしまう。
食事を終えくつろぐ二人。
「そういえば一の瀬さんたちのおかげで僕はすっかり酒に強くなりましたよ」五代が自慢する。
「あら、あたしだって昔と比べればかなりいけるようになったような気がしますわ」響子さんも負けずにいう。
「じゃあ今日は飲み比べてみますか!」
「ふふふ・・・負けませんわ」響子さんも応じる。

39911/20:2007/08/09(木) 19:51:06 ID:byEWclJX
20分後・・・
「あたし・・・酔っちゃった・・・みたい・・・」響子さんはなんとコップ2杯でできあがってしまった。
「管理・・・じゃない、響子さん、ちょっと早すぎませんか?」五代が響子さんを心配する。
「最近、あんまり寝てなかったんで・・・酔いの回りが・・・」響子さんはそういうと食卓に倒れこむ。
「きょ、響子さん!」五代は慌てて抱き上げるが響子さんは酔いつぶれてしまったようだ。
「しょうがないなぁ」そんなことを口で言いながらも五代は響子さんがたまらなく愛しい。
「すいません、もう下げてもらえますか?」五代が内線電話で女将さんにお願いする。
「わかりました」そういって女将さんが下げにくる。
「あら、音無さん、酔いつぶれちゃって・・・」
「ええ、なんか疲れてたみたいであっという間に」五代が頭をかく。
「でもこんな状態じゃ・・・ねぇ?」女将さんが微笑む。
「まぁ・・・あの・・・しょうがないですよ」五代が照れながらこたえる。
「あと・・・布団を・・・。一人増えましたんで・・・」
「必要ないんじゃないですか」女将さんが五代をからかう。
「女将さん!」五代が赤くなって抗議する。
「すいません、わかってますよ」そういって女将さんが布団を敷く。
五代は響子さんを布団に寝かせる。

夕食を下げた後、女将さんが五代に囁く。
「うち、家族風呂があるんですよ、フロントにいえば使えますんで彼女がおきたら・・・ね」女将さんが五代
に目配せする。
「え・・・はぁ・・・」五代が赤くなる。

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「あなた、今戻りましたよ」女将さんが仕事を終え夫に話しかける
「ああ、おつかれさん」
「あなた・・・今日、久しぶりにどうかしら・・・?」女将さんが照れながら夫を求める。
「どうしたんだい、君からなんて?」
「うふふ、今日ね、すごく初々しい恋人同士を見てなんかあてられちゃってね」
「へぇ、どんな二人なんだい?」
「女の人が昔のわたしになんだか感じが似ててね」
「はは・・・じゃあすごい美人だな」
「ふふ・・・あなたが見たら惚れちゃうわよ、なんてったってまだ若いから・・・」女将さんが微笑む。
「僕が君以外の女性に心を奪われるわけないだろう・・・?」そういって女将さんを抱きしめる。
「さぁ・・・どうかしらね。とりあえずあの二人、結婚するわね」
「どうしてそう思うんだい?いまどき仲が良くてもすぐ別れる人たちも多いぜ」
「うーん、あの二人はなんか違うの」
「そうかい」
「絶対あの人、だんなを尻に敷くわ。どうみても男が年下だし」
「そこは君とは逆だな。君はずっと年上の僕と結婚したんだから」
そういって二人は口づけを交わす。
「もう、最後までちゃんと話を聞いてよ。それにね、あの人、わたしと同じ名前なのよ、なんだか他人
とは思えなくてちょっと世話やいちゃったわ・・・」
「そうか・・・」
「ええ・・・」
「じゃあ恭子・・・こっちにおいで・・・」
「ええ・・・今日はあの二人に負けないように昔のように・・・」
「ははは、わかったよ。恭子、愛してるよ・・・」

40012/20:2007/08/09(木) 19:51:38 ID:byEWclJX
女将さんが帰り、二人だけになった五代は眠っている響子さんを見つめる。その寝顔を五代はいつまでも
見つめ続けていたいような気がする。
初めて出会った日から想い続けてきた、まさに太陽のような存在であった響子さん。そして三鷹のものに
なりもう二度と手が届かないところへ行ってしまったと思っていたその響子さんが今日か明日、少なくとも
近い将来自分のものになろうとしている。しかし五代は一人の男としてしっかり考えないといけない事が
ある。

三鷹のプロポーズを一旦は受けたものの断る決心をした響子さん。それは間接的に五代にある決心をう
ながす。そしてそれこそが・・・三鷹のプロポーズを知っても響子さんを止めれなかった理由であった。そ
の決心もないまま響子さんを抱くことは許されないと五代は思う。しかし・・・今の自分の立場でそれが許
されるのか。五代は一人悩む。響子さんが酔いつぶれてしまったのは実は五代にとって好都合であった。
じっくり考えた末、五代はついにある決断を下す。

五代は窓を開け外の景色を眺める。空は夜の闇に包まれている。まるで昨日の五代の心のようだ。しか
し五代は思う。明けない夜がないように、止まない雨がないように、今の自分の前に立ちはだかる数々の
困難もいつか克服し、朝日を見ることが出来ると信じると。未来を信じ、今を全力で生きたい。決意を秘め
た五代の顔は晴れやかであった。


ガバっ!響子さんが不意に目を覚ます。
「えと・・・ここは・・・?」一瞬自分がどこにいるか分からず周りを見渡すと五代と目が合う。
「響子さん、大丈夫ですか?」五代が心配して尋ねる。
「ああ・・・そうか・・・あたし酔っ払って寝ちゃったのね・・・」
「よほど疲れてたんですね」五代が響子さんに近寄る。
「もう今日はこのまま休んでください。こんな時間ですしね」五代が時計を見ると午前2時だ。
「でも、なんだか申し訳なくて・・・」
「響子さん、最近あんまりよく寝れなかったんじゃないですか?ゆっくり休まないとだめですよ」
「ええ・・・じゃあちょっと寝る準備しますね・・・」五代の言葉に従う響子さん。
二人とも浴衣に着替え電気を落とし布団に入る。
「じゃあ響子さん、おやすみなさい」
「おやすみなさい・・・」と響子さん。

布団の中で目をつぶり寝ようとする五代。しかし、隣に響子さんがいると思うと悶々としてしまう。
なかなか寝付けなくて寝返りを繰り返す。羊を何匹数えても眠れそうもない。
<今日はこのまま起きとくかな・・・>五代がそう思ったとき、響子さんが五代に声をかける。
「五代さん・・・そんなに無理しなくても・・・いいんですよ・・・」響子さんが天井を見ながら話しかける。
「えっ・・・?」思わず聞き返してしまう五代。
「五代さん、いまあたしのこと気になってますよね・・・」
「恥ずかしながら・・・気になって仕方ありません・・・」五代が素直に白状する。
「女だって・・・隣に男の人がいたら気になるもんですよ・・・」
「そ、そうなんですか・・・」五代は少し気が楽になる。
「だから・・・こっちにきてください」響子さんが小さな声で五代を誘う。
「・・・・・・」五代がごくりと唾を飲む。
<響子さんにここまでいわせちゃあ・・・。せめてここからは・・・>
「響子さん・・・今から・・・行きますね・・・」
「はい・・・」

40113/20:2007/08/09(木) 19:52:10 ID:byEWclJX
五代は起き上がり響子さんの布団に侵入し、響子さんにのしかかり強く抱きしめる。
「あん・・・」五代の重みに響子さんは思わず声をあげる。
「響子さん、おれお店以外じゃ初めてで・・・」
「そんなに緊張しないで・・・」響子さんがやさしく声をかける。
「響子さん!」五代が自分を抑えきれず響子さんに口づけする。
「ん・・・」五代の激しい口づけに響子さんが一瞬怯む。
「響子さん、おれ・・・」五代は若い欲望を抑えきれない。
「いいのよ、好きにして」響子さんは五代の全てを受け入れる覚悟だ。
五代は響子さんの口の中に舌を侵入させる。しかし逆に響子さんに舌を絡まされ舌を吸われてしまう。
「響子さん・・・」五代は逆に舌を弄ばれ恥ずかしくなる。
「いいのよ、今あたしがやったように・・・あなたもやってみて・・・」響子さんの言葉を受け五代が同じよ
うに舌を絡ませる。五代と響子さんの舌がお互いを求め合い絡み合う。
「ふふ、なんだかすごくエッチな気分になるでしょ」そういって響子さんが微笑む。
「ええ、なんだか変な気分です」五代が素直にこたえる。
「次は・・・あたしの胸をさわって・・・」そういうと響子さんは五代の手をつかみ自分の胸へと誘導する。
「五代さんがやりたいように・・・あたしの胸を触ってみて・・・」
五代は響子さんの言葉を受け、響子さんの浴衣をはだき胸を露出させる。そして日ごろ妄想の中で何度
も揉みしだいた響子さんの乳房に手をかける。五代は思うがままに響子さんの乳房を揉んでみるがその
うちその小さなつぼみが気になってしかたなくなる。ためしに片方の乳首をつまんでみる。
「ああっ」響子さんが思わず声をあげる。五代は初めて響子さんの甘いあえぎ声を耳にしもっとそんな声を
あげさせたくなり、もう片方の乳首を口に含む。
「んん・・・もう、そんなことしてっていってないのに・・・」響子さんは五代によって快感を与えられだんだんリー
ドする余裕がなくなってきた。しかし五代は響子さんのそんな状況などお構いなしに今度は逆の乳首をくわ
え、舌先で刺激を与える。
「ああん・・・五代さん・・・」響子さんが我慢できず声をあげる。五代の指と舌で響子さんの乳首はすっかり
硬くなってしまっている。

40214/20:2007/08/09(木) 19:52:43 ID:byEWclJX
「響子さん、おれもう響子さんが欲しくて仕方ないです・・・」五代が響子さんに尋ねる。
「・・・優しくしてくださいね・・・。あたしも・・・4年ぶりなんだから・・・」響子さんの言葉に五代ははっとする。
<響子さんは結局ずっと誰にも体を開かずに・・・ついにおれに身を任せることを決めたのか・・・>
五代はそんな響子さんをより一層愛しく思う。
「いきますね」そういうと五代は響子さんの浴衣の帯を解き下着を脱がそうとする。響子さんも下着を脱ぐ
のに協力するため腰を上げるがそんな自分を恥ずかしく思ってしまう。五代が下着を脱がせ響子さんの下
半身を露にさせると、その瞬間響子さんの顔が今までで一番羞恥に赤く染まる。そのまま五代は自身の
ものを響子さんの大事なところにあてがう。
少し場所がみつからず迷ったがついに五代のものが響子さんの中へ少しずつ侵入する。
「・・・!!」五代のものが少しずつ暖かい感触に包まれ、ついに響子さんの最奥部まで侵入する。
「五代さん・・・・ちょっとじっとしていて・・・」響子さんは久しぶりのためか痛みを感じるようだ。
「は、はい・・・」五代はいわれたとおりじっとしている。しかしじっとしているうちに自分があの響子さんに挿
入しているということをあらためて実感し興奮してくる。
<おれ、今響子さんを抱いてるんだ・・・あの響子さんを・・・>五代は腰を動かし響子さんを完全に自分の
ものにしたい衝動にかられる。しかし響子さんが痛みに耐えている今、そんなことはできない。
「五代さん・・・ゆっくり・・・お願いします・・・」響子さんが五代の体の下でつぶやく。
「わ、わかりました・・・」そういうと五代はゆっくりと腰を動かし始める。
「あっ・・・・」思わず響子さんが声をあげる。自分の動きで響子さんが甘い声をあげたことに五代は少し自
信を持つ。
「五代さん・・・もう大丈夫です・・・思うように・・・」と響子さん。
響子さんの言葉を受け五代が腰を振り始める。五代のものが響子さんの中に何度も出入りする。
「ああ・・五代さん・・・いいです・・・」響子さんが悦びの声をあげる。しかし・・・五代は既に限界だった。
「響子さん、おれ・・・もう・・・」そういうと五代は響子さんのお腹に精を放出する。


「こんなにいっぱい・・・。中にだされちゃったらあたし妊娠しちゃったかも」ティッシュでおなかを拭きながら
響子さんが笑う。
「すいません・・・」なぜか五代が謝る。
「・・・終わったあとは・・・きちんと抱きしめて」響子さんが五代にもたれかかる。
「ええ・・・おれなんだか感動しちゃって・・・」五代は響子さんを強く抱きしめる。
「あたしだって・・・五代さんに抱かれて・・・すごく嬉しいです・・・・」響子さんがつぶやく。
そんな響子さんの言葉を聞き、五代は響子さんを抱きしめる手に力を込める。
「五代さん、ちょっと苦しいです・・・」響子さんが苦しそうに訴える。
「すいません、なんだか胸が熱くなっちゃって」五代が頭をかく。
「いいんですよ・・・そういえばお風呂は入れるのかしら?」響子さんがつぶやく。旅の汚れも落とさずに肌
を見せることが気になっていたのだ。
「響子さん、あの・・・家族風呂があるらしいですけど・・・行ってみますか?」五代が響子さんに尋ねる。
「いいですね、ゆっくりできますし」響子さんも同意する。
「じゃあ聞いてみますね」五代がフロントに確認するとすぐ入れるようだ。
「行けるようですので・・・」そういって五代が準備を始める。
「はい・・・」響子さんも準備して二人は家族風呂に向かうのであった。

40315/20:2007/08/09(木) 19:53:20 ID:byEWclJX
「僕、先に入ってますね」そういうと五代はすばやく浴衣を脱ぎタオルを巻いて脱衣所を出る。まだまだお
互いの裸をみせるのは気恥ずかしい。
(ちゃんと、気にしてくれてるのね)響子さんは五代の気遣いが嬉しい。

<思ったより広いな>五代は広さに驚く。
素早く体を洗い湯船につかる。やはり温泉だけあって体の疲れが取れるのを感じる。
ガラっ
扉が開きタオルを巻いた響子さんが入ってくる。五代はなんとなく後ろを向く。
(ふふ、かわいいとこあるのね)響子さんは五代の反応が初々しくて楽しい。
響子さんも体を軽く洗うと湯船につかる。
「あー気持ちいい、疲れが取れますね」響子さんが五代に声をかける。
「そうですね・・・」五代が後ろを向いたまま同意する。
「五代さん、こっち向いてください」響子さんが五代に近づく。
「は、はい・・・」五代が振り向くと目の前に響子さんの裸体がある。
先ほどのことを思い出して五代の下半身が熱くなる。
「五代さんがさそったんですからね」響子さんが五代をいじめる。やはり未亡人だけあって男の体に免
疫がある。
「すいません、おれ緊張しちゃって・・・」五代が赤くなる。
そんな五代の横に来ると響子さんは五代に優しく語りかける。
「そんなに緊張しないでください。あたしたちもう身体を重ねたんですから・・・」
「そうですね、なんかおれ照れちゃって・・・」
「あたしだって恥ずかしいですけど・・・こんな広いお風呂に一緒に入れる機会なんてあんまりないですよ」
「そういえばそうですね」
「それじゃあ背中流しますんであがってください」
「ええ・・・お願いします」五代は響子さんに全てをリードされなんだか情けなくなる。

40416/20:2007/08/09(木) 19:54:03 ID:byEWclJX
「男の人の背中流すのなんて久しぶり・・・」響子さんがつぶやく。
「あ・・・ごめんなさい・・・」響子さんが謝る。
「いえ、いいんです。それより僕は幸せなんですよ、響子さんに背中を流してもらえて」五代も緊張が少し
ずつ取れてきたようだ。
「じゃあ・・・あたしの背中も・・・お願いできますか・・・?」響子さんが赤くなって尋ねる。
「は、はひ・・・わかりました・・・」五代が響子さんからスポンジを受け取り後ろに回る。響子さんがバスタ
オルをはずすと・・・一糸纏わぬ全裸になる。
五代は邪念を振り払い響子さんの背中を流す。
「ふふ・・・五代さん、興奮してるんでしょ?」響子さんが五代をからかう。
「あ・・・あたりまえじゃないですか!」五代が照れを隠すため思わず大声で叫ぶ。
「いいんですよ、五代さん。さっきの続きをここでしても・・・」響子さんがつぶやく。
そんな響子さんの背中を流し終えた五代が響子さんを後ろから抱きしめる。
「おれ・・・恥ずかしながら・・・もう我慢できません」
「遠慮しないで・・・」そういうと響子さんが五代に身体を預ける。
「じゃあその・・・響子さん・・・うしろからしても・・・いいですか・・・?」
「五代さんがやりたいように・・・」響子さんがつぶやく。
「いきます・・・」五代は響子さんをその場で四つんばいにさせるとゆっくりと根元まで響子さんに挿入する。
「あ・・ああ・・・あああ」五代のものが響子さんの奥深くまで侵入するにつれて響子さんのあえぎ声が大き
くなる。
五代は響子さんの反応に手ごたえを感じゆっくりと腰を動かす。明らかに響子さんは五代により快感を与
えられている。
「五代さん・・・あたし・・・・」響子さんは予想以上の快感に我を忘れる。
(なにこれ・・・惣一郎さんの時と・・・全然違う・・・)年齢を重ね自分の知らないところで響子さんの肉体は
少女から女になっている。先ほどは久しぶりだったためそうでもなかったが、2回目ということもあり五代の
身体に敏感に反応し求めはじめる。
<響子さんがおれに抱かれてこんな反応を・・・>五代は胸が熱くなる。五代は響子さんに満足してもらう
ため少しでも長持ちするよう我慢する。主導権が響子さんから五代に変わった瞬間であった。
「こんな・・・あたし・・・」響子さんは未知の感覚に身をゆだねる。
しかし、やはり経験の浅い五代、あっという間に限界をむかえそうになる。
「響子さん・・・おれ・・・そろそろ・・・」五代がつぶやく。
「五代さん・・・」響子さんはもうほとんど意識がなく五代にされるがままだ。
「く・・・」五代が最後の力を振り絞り腰の動きを早める。
「くぅ・・・あああっ!!」響子さんは一瞬気が遠くなり床に倒れこむ。初めて抱かれた日に響子さんは五代
に絶頂を迎えさせられてしまったのだ。惣一郎とでは味わうことのなかった感覚に響子さんは深い満足感
を得る。と同時に五代のものが響子さんに締め付けられる。限界を悟った五代は響子さんのお尻に放出し
深いため息をつく。

40517/20:2007/08/09(木) 19:54:41 ID:byEWclJX
「響子さん、もしかして今・・・?」五代が響子さんを起こし抱きしめたまま尋ねる。
「・・・・・・」響子さんは恥ずかしくて黙ったままだ。
「とりあえず・・・もう一回お風呂に入りましょう」そういって五代は響子さんの手を引く。
五代に手を引かれ二人並んで湯船につかる響子さん。
「響子さん・・・その・・・すごく良かったです。おれ感動しちゃって・・・」と五代。
「あたしも・・・よかったです・・・」響子さんも小さな声でつぶやく。
お互いに照れて黙り込んでしまう二人。
「あらためていうのもなんですけど・・・響子さんに会えて・・・本当に嬉しかったです。ここに来たときは死にそ
うな顔してたみたいで女将さんにすごい心配されちゃいましたから」五代は昨日の自分を思い出し笑う。
「ほんとに・・・あたしのせいで・・・」響子さんがうつむく。
「いいんです。おれ、今回のことであらためて自分が未熟だって気づかされたんです。これからはその・・・あな
たに相応しい男になれるようにがんばらなきゃって思うんです」五代が響子さんを抱き寄せる。
「その・・・うまくいえませんけど・・・がんばってくださいね」響子さんが五代にもたれかかる。
「ええ・・・」そういって五代は黙り込む。五代には伝えたい言葉がある。しかし、先ほど決心したはずなのに伝
えられない。五代は自分のふがいなさをのろいながら全く関係ない言葉を吐く。
「そろそろあがって休みましょうか」
「そうですね」そういってお風呂を出て部屋に戻る二人であった。


部屋に戻ってきた二人。五代はついに意を決して響子さんに語りかける。
「響子さん、このまま聞いてください」
「この間響子さんに止めてくれないんですね?って言われたとき、おれは止めたかったんです。でも・・・どうして
もその言葉を言えなかったんです。それは・・・あなたを幸せにする自信がなかったのとその責任の重さにおれ
が耐えられなかったからなんです」
響子さんは五代の言葉を黙って聞いている。
「でも今回響子さんがおれを追って来てくれて・・・響子さんがさっき寝ている間ずっと考えてたんです。おれが響
子さんに対してどう接するべきかって。そして覚悟を決めたんです」そういって五代が一呼吸おく。
(五代さん・・・まさか・・・?)響子さんは五代の言おうとしていることを雰囲気で悟る。
「五代さん、いくらなんでも・・・まだ早いわ」響子さんが五代の言葉に先んじて疑問を投げかける。
「ええ、早いんです。でも・・・おれがなまじそう思って躊躇してしまったことで・・・結局二人とも・・・いや三鷹さん
までも必要以上に傷つけてしまうことになってしまったと思うんです」
五代の言葉に響子さんは反論できない。

40618/20:2007/08/09(木) 19:55:10 ID:byEWclJX
「だから響子さん、おれと・・・結婚してください」

五代の言葉に響子さんは返事ができない。心の底では五代がそこまで思ってくれている事が嬉しい。しかし・・・
響子さんの大人の理性がそれを邪魔する。しばしの葛藤の後響子さんが口を開く。
「五代さん、あなたの気持ちすごく嬉しい。正直あなたの胸に今すぐ飛び込みたいわ。・・・でも、やっぱりまだ無理
よ。だってあなたまだ無職なのよ。そんな状態で結婚だなんて・・・やっぱり無責任だわ」響子さんが心を鬼にして
こたえる。
「響子さん、それもわかったうえでいってるんです」五代もここは譲らない。
「大体うちの両親になんて説明するのよ?お父さんはもちろん、お母さんだって反対するわ。あたしにまた駆け落ち
みたいなことやらせようって言うんですか!」
「わかります。響子さんが言ってることのほうが正しいんです。でも・・・おれは二度と同じ過ちを繰り返したくないん
です。自分の気持ちに正直でいたいんです。今おれが一番望むこと、それは響子さんと結婚して・・・今まで・・・浪
人時代からそうであったようにおれを支えて欲しいんです」
「・・・・・・」響子さんは五代の熱い告白に心を動かされる。
「苦労させないなんてことはいえません。いやむしろすごく苦労させて迷惑をかけることになると思います。でも・・・
響子さんとならどんなことでも乗り越えられる・・・そう信じているんです」
五代の言葉に激しく心を動かされる響子さん。しかし、現実を考えるとやはり難しいと響子さんは思う。
「・・・結婚を前提とした交際とか・・・就職が決まってからならわかるんです。それならあたしも素直にうなずけるんで
す。でも・・・どうして今すぐなんですか?もう少し・・・あたしの事情も考えてください!」響子さんが泣きそうになりな
がら叫ぶ。
「おれ・・・今まで響子さんの幸せだけを考えてました。だから・・・おれより三鷹さんと結婚するほうが幸せになれるっ
て思ったときもありました。でも・・・それじゃだめなんです。正しくはそれだけじゃ駄目なんです。今でもあなたの幸せ
を願わない日はありません。でも・・・響子さんだけじゃなくておれも幸せにならないとって思うんです。・・・いままでお
れ、響子さんのいうことにほとんど反対することありませんでした。でも・・・今回だけはおれのわがままに付き合って
ください!」そういって五代が響子さんを熱く見つめる。

響子さんは五代の言葉にはっとする。確かに今まで自分は五代に甘えてばかりであった気がする。今回のことも元
はといえば自分の責任である。それについて五代は一言も自分を責めるようなことを言わず黙って自分を受け止めて
くれた。今度は自分が五代のわがままを受け入れる番なのか・・・?響子さんは苦悩して言葉をひねり出す。
「・・・少し・・・考えさせてください・・・」響子さんが五代に頼む。
「ええ・・・一生のことですから・・・」五代がこたえる。

40719/20:2007/08/09(木) 19:55:40 ID:byEWclJX
---1年後---

「お、なんだこの写真?」
「ああ、去年泊まったあの二人、今年も泊まりに来たのよ、その時一緒にとった写真が今日送られて来たの」女将さ
んが夫にこたえる。
「そうか・・・なるほど、こりゃ美人だ」
「ふふふ、その二人、結婚したんだって。あたしのにらんだとおりだったわ」そういって女将さんは先日の様子を思い
出す。


「女将さん、お久しぶりです」響子さんが女将さんを見つけて声をかける。
「あら、音無さん、今年も来てくれたのね」女将さんが微笑む。
「女将さん、あたし五代さんになっちゃったんですよ。実は新婚旅行なんです。籍だけは去年東京に帰ってすぐに入れ
たんですけどこの人無職だったから式も旅行もできなくて。やっと1年たって仕事も決まって落ち着いてきたんで昨日
式を挙げたんです」響子さんが微笑む。
「あら、それはおめでとうございます。でもこんなぼろ宿じゃなくてもっといいとこに行けばいいのに」
「ここはおれたち夫婦が初めて想いを確かめ合った記念の場所だからここがいいって響子が決めたんです」と五代。
「まぁ・・・ごちそうさま。でもよかったわ、あたし昨日復帰したばかりなんですよ」
「どうかなされたんですか?」響子さんが心配する。
「この年になって恥ずかしいんですけど・・・出産しましてね。もう諦めてたんですけど・・・」女将さんが二人に近寄り小
さな声で続ける。
「去年のあなた達にあてられちゃって久しぶりに・・・そしたらできちゃったの」そういって女将さんが照れ笑いをする。
「おめでとうございます」五代と響子さんが祝福する。
「ありがとうございます。たいしたところじゃないけどゆっくりしていってくださいね」
「はい!ところで女将さん、一緒にこの宿の前で記念に写真とってくれませんか?」響子さんが頼む。
「ええ、かまいませんよ。ちょっと、誰か写真とってもらえる?」女将さんが人を呼ぶ。


「確かに恭子と雰囲気にてるな・・・」夫の声で女将さんは現実に引き戻される。
「でしょ、ほんと若いっていいわねぇ。来年も来るって言ってたわ」
「じゃあ、来年はおれも一言挨拶するかな、こいつはこの二人のおかげで生まれたようなもんだからな」そういって生ま
れたばかりの赤ちゃんを抱き上げる。
「そうね・・・ほんと子供が出来るなんて夢みたい・・・」女将さんは幸せをかみしめる。
「おぎゃあ!おぎゃあ!!」赤ちゃんが急に泣き始める。
「おい、恭子、なんとかしてくれ」
「はいはい、もう頼りない父親ねぇ」そういって赤ちゃんをあやす女将さん。その顔はどこまでも幸せそうであった・・・。

40820/20:2007/08/09(木) 19:57:06 ID:byEWclJX
---エピローグ---

「お父さん、なに見てるの」娘が父親に尋ねる。
「いや、古い写真をちょっとね。この写真を見てるとなんだか全てがうまくいくような気がするんだ」父親がこたえる。
「あっ、またその写真ね。ほんと大事にしてるのよね」娘は少し呆れ顔だ。
「で、手術はどうだったの?」
「お母さんに聞いてるだろ、成功だよ。というか成功したから今日退院できるんじゃないか」父親が微笑む。
「へへへ、そうね。でもお母さん、ほんと一時期すごかったのよ、お父さんが死んじゃうって。あまりに愛しすぎるのもあ
れね」娘が母親を小ばかにしたような口調で言う。
「春香!お母さんのことを悪く言うのはやめなさい。おまえだって事情を知ってるだろ」父親が愛娘を一瞬本気でしかる。
「もう、ほんとにお母さんのことになるとすぐ怒るんだから!」口ではそんなことを言っているが春香にとって両親は理想
の夫婦だ。
父と母と女将さんが並んで写った写真がとられた温泉宿。春香は子供のころから何度も連れて行ってもらったが、その
宿での逸話を初めて母の口から聞いたのは春香が高校生になったばかりのころであった。素敵な恋にあこがれる春香
にとってそれはまさにドラマのような、いやそれ以上に最高のラブストーリーに思えた。
「かあさんの婚約を知ってあの人は、とてつもなく傷ついたの。でも・・・あの人は裏切ろうとしたあたしを理由も聞かず受
け止め・・・プロポーズしてくれた。初めて想いを確かめ合ったあの夢のような一夜のこと、かあさんは一生忘れない・・・」
春香は母のこの言葉を聞き生まれて初めて感動して涙を流した。それ以来仲が良すぎて恥ずかしいと思っていた両親
が自慢の両親に変わってしまったのだ。

「春香、無駄話ばっかりしてぼーっとしてる暇があったらお父さんの荷物運ぶの手伝いなさい!」母親が戻ってきて娘に
注意する。
「はいはい、管理人さん」春香がおどけて従う。普段の母は春香にとって口うるさい小姑のようだ。そんな娘の態度に母
親が態度を硬化させる。
「春香!あんたはもう誰に似たんだか・・・」
「若いころのお母さんに姿かたちだけでなく性格までそっくりってお父さんだけじゃなくて四谷さんに賢太郎さんに東京の
おじいちゃんおばあちゃんにもいわれるわ」娘の言葉に母親は黙り込んでしまう。
「こらこら、お母さんをあんまりいじめるな。それじゃあ、響子帰ろうか、おれ達が出会い・・・春香が育ったあそこへ」そう
いって五代が立ち上がる。
「家に帰るだけなのになんでそんなに大げさな言い方するの?」春香が尋ねる
「春香、あなたには言ってなかったけど・・・お父さんの手術、結構危険だったのよ。だから・・・」響子さんがそれを知った
ときのことを思い出しつい涙ぐむ。
「えっ・・・そんな・・・」春香がショックを受ける。
「おれがお母さんより先に死ぬわけがないから余計な心配かけないように春香には言わなかったんだ」五代が事情を説
明する。
「でも・・・今回は多分惣一郎さんがおれを守ってくれたんだよ・・・。惣一郎さんは響子が悲しまないよういつもおれ達家
族のことを見守ってくれているはずだから・・・」五代がつぶやく。
「あ、あなた・・・」響子さんは我慢できず泣き出してしまう。
「もうお母さん、しっかりしてよ」娘に慰められる響子さん。
「ごめんね春香、でも今回ばかりはちょっと・・・」そんな響子さんを抱きしめ昔と変わらぬ優しい眼で暖かく見つめる五代。
響子さんはもう40台後半だが見た目には30後半に見えてしまうほど若く美しいため絵になってしまうのだ。
「もう、19歳の多感な娘の前であんまり見せ付けないでよね!」春香が両親に文句をいう。
「春香も早くいい人みつけるんだな」そういって五代が微笑む。

40921/21:2007/08/09(木) 19:57:59 ID:byEWclJX
病院を出てタクシーを待つ五代一家。
「響子、春香、荷物おいたら惣一郎さんにお礼を言いに行こう。それから・・・療養を兼ねてまたあの宿に・・・。春香も一
緒に行くかい?」
「二人の邪魔にならない?」春香は相変わらずだ。
「あっちの恭子さんの息子さん、名前忘れたけどお前と仲良かったな。おれ達が邪魔なんじゃないか?」五代が春香に
笑いかける。
「えっ・・・」春香が真っ赤になる。
「あらあら、春香も隅におけないわね。だからいつまでたってもこっちで恋人作らないのね」響子さんもさっきのお返しとば
かりに春香を攻撃する。
「もう、知らないんだから!」そういって春香はすねてしまう。そんな春香に五代と響子さんが微笑む。春香も釣られてなん
となく微笑んでしまう。

愛する妻、かわいい娘。五代は心から幸せだと思う。家族がいつまでも幸せであるように五代は願う。そしてその願いは・・・
家族全員の願いでもある。タクシー乗り場に響く五代家の笑い声。その笑い声はタクシーが来ても一刻館に到着しても止
むことはない。そしてこれこそ・・・五代がかつて響子さんと築きたいと願った家族の肖像そのものなのであった・・・。



夢一夜  完


410見習職人:2007/08/09(木) 20:09:49 ID:byEWclJX
以上です。
エピローグが長すぎて投下しようとしたところエラーになり全21話になってし
まったw

今回は演出面から前半でかなり不幸にして後半一気に盛り上げようと思って
いました。しかし、すさまじいネガティブリアクションがあったため妥協して2話
ほど投下したのは結局惜しいことをしたなぁと今になって思います。だって11
話まで読んだら話が読めてしまいますよね、夢一夜の話なんだし。

それはおいていて本作は番外編ということでこの話としては完結させるつもり
で書きました。ですからエピローグの部分では2007年現在(春香19歳)の話
を載せています。ここはスカパーでのアニメ最終回の余韻からいつまでも変わ
らぬ二人と仲の良い親子関係を書きたかったため追記しました。でも響子さん
48歳なんですよね・゚・(ノД`)・゚・
女将さんは書いてるうちにストーリーに絡ませたくなりちょっといろいろ絡ませて
みました。オリキャラとしては許せる範囲内であったかと思います。

感想などいただけますとまたやる気が沸いてきますのでよろしくです。ではまた。
411見習職人:2007/08/09(木) 20:25:20 ID:byEWclJX
追記

エロがあっさりしてるのは初めて結ばれる話なんだから当然ですw
本作では他の作品よりも五代をへたれとして描いたつもりですがそうでも
ないかな・・・?現実より愛を選ぶ五代と響子さんを描けたのは良かったで
す。響子さんの返事はなんかくさくなりそうなのでわざとぼかしてみました。

あと、宿から一刻館に戻って住人を安心させると同時に冷やかされる場面
をかけなかったのは少し心残りでしたね。そういうシーンがあってこそのめ
ぞんだとおもいますので。
412名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 23:25:53 ID:arRaeJBH
いただきましたぁ!!星三っつですぅ〜〜〜!!
★  ★  ★


ドキドキハラハラの後は暖かい展開…
新しいタイプの作品いいっすね!これは良作だw
413名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 13:20:39 ID:tePASr53
完全オリジナルですな。
原作から少しずれちゃいますが、とてもな力作です。
次を期待してますぞよ。
414名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 16:42:31 ID:Fc3mGM3I
留美子が描こうとして小学館の編集者に止められたという、こずえで童貞喪失ネタを読んでみたい
415名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 17:38:36 ID:tePASr53
腹黒イラネ
416名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 20:12:18 ID:EMMzoq0J
腹黒ってのはこのスレではやめようぜ
417名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 20:27:01 ID:tePASr53
ゴメソ…
418見習職人:2007/08/11(土) 10:42:05 ID:FFVoUfPg
おはようございます。
最近オナニー爆発なものばかり書いてましたんでたまには
エロパロらしい作品を今朝ちょちょいと書いてみました。
時系列的には、結婚後のお話で「ある夫婦のある朝の風景」
の続編です。この時系列の作品にはタイトルにB+作品番号
をつけます。つまりBがつくと正統派(?)のエロパロになりますw

タイトル 「B2 白昼の情事」

完全オリジナルですが途中不快になる方が多数おられると思い
ます。3まで読んで耐えられない方はやめてもらって結構ですが、
批判は最後まで読んでからにしてください。

では一気に投下します。
4191/10:2007/08/11(土) 10:42:39 ID:FFVoUfPg
ある日曜日の昼下がり、今日も一刻館の玄関前をトレードマークのエプロンを身につけ
竹箒で掃除する響子さん。
「響子、頼みがあるんだけど・・・」五代が掃除中の響子さんに近づき話しかける。
「なぁに、あなた?」響子さんが微笑む。
「ヒソヒソヒソ・・・」五代が響子さんの耳元で囁く。
「・・・そ、そんなのいやよ!」響子さんが拒否する。
「いいじゃないか、響子〜」五代が響子さんに甘えてみせる。
「・・・ちょっと・・・本気なの・・・?」響子さんが信じれないという顔をする。
「まぁ、たまにこんなのも・・・ね」五代が響子さんに微笑む。
「わ、わかったわ、あなたがそこまで望むのなら・・・。でも・・・信じられない!」響子さん
はとても不機嫌だ。
「じゃあちょっとでかけてくるから・・・」そういって五代が出かける。
「・・・・」響子さんは不機嫌なままなにも言葉をかけず五代を見送る。

4202/10:2007/08/11(土) 10:43:16 ID:FFVoUfPg
「管理人さん、じゃあ賢太郎とちょっと出かけてくるから」そういって一の瀬さんが賢太郎
を連れて買い物に出かける。
「何時ごろお帰りですか?」響子さんが尋ねる。
「夜の7時くらいかねぇ」一の瀬さんがこたえる。
「はい、わかりました。いってらっしゃい」響子さんが一の瀬さん一家を見送る。

(そういえば朱美さんも四谷さんも出かけてるわね・・・)響子さんは自分ひとりなのに気
づく。
「さっさと終わらせてゆっくりしよっと!」響子さんは掃除を終えると管理人室に戻る。
しかし・・・響子さんは気づかなかった。その様子を一人の男がずっと見守っていたこと
に・・・。

「あの人、どこに出かけたのかしら?」なんのきなしにつぶやく響子さん。五代は休みの
日は管理人の仕事を結構手伝ってくれるので大助かりだ。今日も屋根裏部屋の掃除を
してもらった。
「ふぁ〜、今日も疲れたわ・・・」そういって響子さんは横になるとそのまま眠ってしまった。

4213/10:2007/08/11(土) 10:43:50 ID:FFVoUfPg
カチャリ。静かな音を立てて一刻館の扉が開き一人の男が体を滑り込ませる。辺りの
気配をうかがいながら管理人室に近づく。今この建物には五代響子しかいないのは既に
確認済みであった。男は静かに管理人室のドアに鍵を差込み静かに扉を開ける。
五代響子は眠っているようだ。男はにやりと笑うと鍵を閉めなおし、カーテンを引き外か
ら部屋の中が見えないようにする。・・・と、その気配に響子さんが目を覚ます。
「あら、あたし寝ちゃったのね・・・」そういって体を起こす」すると・・・人影が視界の隅に映
る。
「あなた、もう帰ったんですか・・・?」そういって振り向いた響子さんの顔が凍りつく。目と
口の部分だけが開いた覆面をかぶった男が自分を見つめているのだ。
「あ、あなた・・・誰・・・?」響子さんが恐怖に震えながら気丈に大声を出す。
男はだまって右腕のあざを見せる。響子さんはそのあざに見覚えがある。
「あなた、まさか・・・」響子さんがその男の名前を叫びかけると男は一気に響子さんを床に
押し倒す。
「いや・・・何する気!?」響子さんが抵抗する。
男は返事をせず黙ったまますこしずつ響子さんの服を脱がしてゆく。まずはシャツ・・・つづ
いてブラ・・・。
「あなた・・・本気なの・・・?」
響子さんの言葉に男が黙ってうなずく。
「いや・・・やめて・・・あたしには愛する主人が・・・」響子さんが抵抗しようとする。
しかし・・・男の力には敵わない。響子さんは強引にうつぶせにされ、髪を束ねているお気
に入りのリボンで両手を後ろ手にきつく縛られてしまい絶望的な表情を浮かべる。男の目
的は明らかに自分の体だと気づいたのだ。

4224/10:2007/08/11(土) 10:44:32 ID:FFVoUfPg
「お願い・・・やめて・・・」響子さんが無駄だとわかっていても男にお願いする。
しかし・・・もちろん男はやめたりしない。男はまず響子さんの唇を奪う。もちろん舌をかま
れたりしないように唇をあわせ、唇を嘗め回すのみだ。そのまま首筋を嘗め回し、亭主にも
隠せないようにキスマークを数箇所につける。響子さんは五代になんと言い訳すればいい
かわからずますます絶望を感じてしまう。
「お願いだから・・・やめて・・・」響子さんがうめく。
しかし、もちろんこんな魅力的な人妻を手中にして途中でやめる男などこの地球上に存在
しない。男は響子さんの体を起こすと後ろに回り、両の乳房をもみしだく。男の指と指の間
から肉がはみ出る。
「痛い!乱暴にしないで!!」響子さんが泣き喚く。
「じゃあ・・・本気で感じさせてあげるよ・・・奥さん・・・」男が聞き覚えがある声で響子さんの
耳元で囁く。最初から分かっていたとおりあの男だ!しかし、男の指が乳房から乳首に刺
激を与え始めると響子さんの思考は止まってしまう。男は響子さんの美しい黒髪に顔をうず
め何とも幸せそうな顔をしたまま乳首を刺激し続ける。
「ああっ!」響子さんは男の指使いに思わず淫らな声をあげてしまう。
「感じてるみたいだね・・・奥さん」男の声に悦びの響きが含まれる。

4235/10:2007/08/11(土) 10:46:06 ID:FFVoUfPg
「そ、そんなことないわ・・・誰が感じてなんか・・・ああっ!」響子さんの反論は再度乳首
に刺激が与えられ封じ込まれる。
「こんなに乳首をおったてちゃってなにいってんだよ、この淫乱!」男が響子さんを言葉で
辱める。
「くぅ・・・」響子さんは男に反論するどころか男の指使いの前にさらに男にあられもない声
をあげさせられてしまう。響子さんの意思とは関係なく体が男を求めつつあるのだ。
男は再度響子さんを押し倒し、両手で乳房を刺激しながら乳首を舌と歯で刺激する。男は
響子さんが乳首を責められると感じてしまうことに気づいたようだ。
「いや・・・あなた、助けて・・・。あたしこのままじゃ・・・」響子さんが無意識のうちに五代に
助けを求める。
「無駄だよ、奥さん。だんなはさっき出かけたじゃないか?今ここにいるのはおれと・・・奥
さんだけ・・・」そういって男が逆の乳首を口に含むと同時にジ−パンを開き指を下着の中
に滑り込ませる。
「そ、そこは・・・駄目!」響子さんは必死に抵抗しようとするが両手を縛られているため抵
抗できず結局男の指の侵入を許してしまう。男は指を2本侵入させた後、響子さんの目の
前でゆっくりと開いてみせる。指と指の間を糸が引く・・・。
「奥さん・・・もう濡れてるね・・・。ちょっと感じすぎじゃない?」男が響子さんを肉体的にだけ
ではなく精神的にも追い詰めていく。
「・・・・・・」響子さんは男にもはや反論すら出来ない。完全に体が男を求めてしまっている
のだ・・・。
そんな響子さんの様子を確認した男は響子さんのジーパンを脱がせようとする。響子さん
は男の意図を察し今日一番の抵抗をする。
「奥さん・・・もう抵抗しないんだったら・・・だんなさんには黙っててあげるぜ・・・?」男が響
子さんの耳元で囁く。男はいつでも脱がせれるが響子さん自身の意思で脱がせたいのだ。
響子さんは男の言葉に自分が弄ばれていることに気づく。男はいつでも自分を自由に出来
るがその過程を楽しんでいるだけなのだ。
「・・・・・・」響子さんが黙って抵抗をやめると男はジーパンと下着を素早く脱がせ響子さん
を全裸にする。

4246/10:2007/08/11(土) 10:46:41 ID:FFVoUfPg
「なかなか聞き分けがいいじゃないか?それとももうおれが欲しくてたまらないのかい?」
男が笑いながら響子さんに尋ねる。
「主人には・・・内緒よ・・・約束して!」響子さんは目をそらしたままだ。
「あんたがこれからおれが呼び出す度に股を開くならな・・・」男の言葉に響子さんの顔に絶
望の色が浮かぶ。これから先、この男のいいなりになるしかないのか・・・。
男は抵抗する元気もなくなってしまった響子さんの秘所を責め始める。
「ああっ・・・いや・・・」男の舌が響子さんの中に侵入し先ほどまでとは違う快感を与える。男
は響子さんを舌で刺激したまますぐ目の前にある突起物を指で刺激する。
「ああ・・・もう・・・許して・・・」響子さんはもう完全に男のなすがままだ。
「奥さん・・・気持ちいいかい?」男が舌を抜き今度は指を挿入し響子さんの中をゆっくり刺激
しながら響子さんの顔を覗き込む。
「・・・いい・・・気持ちいいわ・・・」響子さんが思わず口走る。口にした後、後悔したが後の祭り
であった。
「奥さん・・・仮にもレイプされてるのに・・・気持ちいいとはね・・・」男が響子さんの耳元で囁く。
男の言葉に響子さんは自分が男のものになってしまったことを悟る。男の指で快感を与えられ
口からは絶えず甘いあえぎ声がもれ続けている。もう自分で自分を制御できない。
「奥さん・・・そろそろ・・・欲しいんだろ・・・?」男がまたもや響子さんの顔を覗き込みながら尋
ねる。
響子さんはしばらく目をつぶったままだったが欲望には逆らえずついに決定的な言葉をいって
しまう。

「欲しい・・・。早く・・・あたしをむちゃくちゃにして!」響子さんが叫ぶ。響子さんの頭にあるの
は・・・早く満足したいという女の本能だけであった・・・。

4257/10:2007/08/11(土) 10:47:12 ID:FFVoUfPg
「OK、奥さん!じゃあまずこれをお願いしようか」そういって男は響子さんの眼前に男のものを
突きつける。
「・・・・・・」響子さんは顔をそむけるが男は響子さんの顔にあれをなすりつけて奉仕を求める。
「・・・わ、わかったわ・・・」そういって響子さんは男のものを口に含み、あらゆるテクニックを使っ
て男に奉仕する。
「おお、うまいぜ奥さん!さてはだんなにいつもやらされてるな。かわいい顔してやることやって
るんだな」男がさらに響子さんを追い詰める。
「そろそろ・・・リボンほどいてよ・・・」響子さんが男に頼む。響子さんは手も使いたいのだ。
「だめだよ、そんなこといって隙をついて逃げようとするんだろ。で、おれとだんなさん、どっちが
大きいんだい?」男がにやにやしながら尋ねる。
「・・・お、同じくらいよ!」響子さんが男をにらみつける。
「そうか、じゃあどっちのがいいか確かめてみるか!」そういって男は響子さんの口からあれを
引き抜くと響子さんを組み敷き足をM字型にし挿入の体勢に入る。響子さんは抵抗せず男に貫
かれるのを待っている。・・・響子さんは既に一秒でも早く男に犯されたいのだ・・・。
「じゃあ、行くぜ」そういって男が響子さんを激しく貫く。
「ああ!」響子さんは思わず声をあげる。響子さんの反応に満足して男がゆっくりとピストン運動
を始める。
「ああ・・・いいわ・・・」響子さんが悦びの声をあげる。そんな響子さんに男は美貌の人妻を完全
に征服したことを悟る。
「奥さん、見知らぬ男にしゃぶらされ・・・そのまま完全に征服された気分はどうだい?」男が響
子さんの快感にゆがむ顔を覗き込みながら尋ねる。
「そ、そんなこと・・・。ああっ!・・・悔しいけど・・・すごく・・・」
響子さんは実際に犯される感触だけでなく言葉でも屈服させられ、ただ貪欲に快感を求める一
人の女になってしまっていた。そんな響子さんに満足し男が腰の回転を早める。
「ああ・・・こんなの・・・初めて・・・」響子さんが無意識のうちにつぶやく。それは・・・五代よりこ
の男のほうがイイとはっきり認める言葉であった。
「そうか・・・おれの方がいいかい?じゃあとりあえずイっちゃいな」そういって男がスパートをかけ
る。
「ああ・・・知らない男にレイプされて・・・あたし・・・!!」そう叫ぶと響子さんは一瞬気が遠くな
り体を痙攣させ、男のものを締め付けてしまう。

426見習職人:2007/08/11(土) 10:50:09 ID:Mb/0V+gr
連投規制につきIDチェンジ
4278/10:2007/08/11(土) 10:50:47 ID:Mb/0V+gr
「とりあえずおれはまだ満足してないんだぜ?」男はまだ響子さんとつながったままだ。
響子さんは男にイカされてしまいショックだったのか黙ったままだ。
「おれにイカされちまってショックのまま呆然としてるってところか」そういって男は響子さんとつ
ながったまま体を反転させる。俗にいう女性上位の形になる。
「奥さん・・・自分で腰動かしなよ、自分が気持ちいいようにね」男が響子さんの耳元で囁く。
「そろそろ・・・いい加減にしてよ・・・」響子さんが少し怒ったような声でいう。
「えっ・・・」なぜか男が怯む。
「奥さん、そんなに怒らないで・・・。ものすごく感じてたじゃないか?もう少し愉しもうぜ」男が響
子さんの機嫌をとるようにいう。
「・・・しょうがないわね・・・」響子さんは諦めてそのまま腰を前後左右に動かし一番感じる角度
を探す。響子さんはまだ後ろ手に縛られたままのため胸を男の胸にこすり付けるような感じにな
る。
「やっぱ人妻ってのはいいな。快感に貪欲だ」男が下品に笑う。響子さんはそんな男をにらみつ
けるが我慢して腰を上下に動かし始める。
「ああ・・・・」響子さんは自分の腰の動きで快感を感じ始め、思わず甘い声が漏れる。
「レイプされてるのに自分で腰動かしてあえぎ声出すとは・・・奥さんはほんとに淫乱だな」響子
さんは男の言葉に顔が真っ赤になる。
「このまま続けるわ・・・。だってあたし・・・ひどく興奮してきちゃって・・・。いやなはずなのに・・・
あたし・・・」響子さんが男の耳元で囁く。
「いい心がけだ」そういって男が響子さんのお尻を両手で支え、下から突き上げ始める。
「ああ・・・そんな・・・」響子さんの顔を快楽にゆがむ。
「奥さん・・・キスしてくれよ・・・」
男にそういわれて響子さんは男の口に舌をねじ込ませる。もはや舌をかんで逃げるとかそんな
発想は微塵もない。ただ男と愛し合いたい。
「奥さん、おしゃぶりだけでなくキスもうまいな。男が喜ぶツボを心得てる。だんなさんの教育が
いいんだな」
「・・・・・・」男の言葉に響子さんは男をにらみつける。しかし・・・男が再度腰を激しく動かし始め
響子さんはそれどころではなくなってしまう。
「そろそろ・・・本気で満足させてやるぜ、おれも奥さんの中におもいっきり出したいからな」男が
にやりと笑う。

4289/10:2007/08/11(土) 10:51:35 ID:Mb/0V+gr
「中は・・・やめて・・・」響子さんが嫌がる振りをする。実は・・・中に出して欲しいのだ・・・。
「今さらなにいってんだよ、ここまで楽しんでおいて中はだめなんてありえないよ」そういって男
が手馴れた感じで響子さんをうつぶせにする。男に腰を高く掲げさせられその体勢に響子さん
は激しい羞恥心を抱く。
「奥さん・・・ほんとに色っぽいな・・・。だんなさんは幸せもん・・・だったな・・・」男は響子さんに
主人を裏切ってることをあらためてはっきりと認識させ、屈辱をうえつける。
「主人には・・・絶対に言わないで・・・」響子さんが後ろを振り向き懇願する。そんな響子さんの
表情に男は激しく欲情し一気に根元まで挿入する。
「ああ!!」男にいきなり奥まで挿入され響子さんは軽くイってしまいそうになる。
「奥さん・・・興奮してるね・・・さっきまでよりすごく締め付けてくるよ・・・」男が響子さんをさらに
追い込む。
「もう・・・言葉はいらないから・・・早く・・・あたしを・・・」響子さんがあえぎながら言葉を搾り出す。
そんな響子さんを男はたまらなく愛しいと感じ右手を秘所にまわしさらなる刺激を与える。
「いいぜ・・・こんな美人の人妻から求められるなんて最高だ。明日から毎日抱きに来るからちゃ
んと待ってるんだぜ」男が明日から毎日来て犯すと断言する。いや・・・すでに犯してるのでは
なく明らかに二人の間には愛がある。その証拠に・・・響子さんがつぶやく。
「毎日・・・愛してくれるの・・・?」響子さん自身の口から愛という言葉がでる。既に二人の想い
は完全にひとつだ。
「ああ・・・毎日だ!」そういって男が腰の動きを早める。
「ああ・・・いいわ・・・。中に・・・あたしの中におもいっきり出して・・・」響子さんがその言葉の意
味を十分知った上でつぶやく。
「ああ・・・いくぜ、おれの子供を生んでくれ!」そういって男がラストスパートをかける。
「ああ・・・”あなた”の子供・・・生みたい・・・。”そろそろいい加減に”・・・妊娠させて・・・」
「すぐできるさ・・・おれ達の間には”昔から”愛があるじゃないか・・・」男がフィニッシュの体勢
に入る。
「ああ・・・”あなた”・・・。あたし・・・もう・・・!!!」響子さんが男が最近見た中では最も激しく
絶頂を迎える。
ドクドクッ!男は響子さんの腰をしっかりとつかんだまま中に放出し満足した表情になる。

42910/10:2007/08/11(土) 10:52:12 ID:Mb/0V+gr
全裸のまま、管理人室で寄り添う二人。男が近くにあったタオルケットを響子さんにはおらせる。
「最近がんばってくれてたけど・・・これからは毎日抱いてくれるのね・・・」響子さんがつぶやく。
「え・・・」男がおもわず絶句する。
「約束しましたよ・・・あ  な  た」響子さんが愛する夫に語りかける。
「響子・・・これはあくまで演技であって・・・」男がごまかし始める。
「なによ・・・さっきの言葉嘘だったの!?あたしにこんな変態みたいなことやらせといて!!」
そういって男の覆面を剥ぎ取る。覆面の下からいつもの見慣れた夫の顔を現れる。
「あなた!これからは子供できるまで毎日抱いてもらいますからね!!」響子さんが五代をにら
みつける。
「え・・・響子・・・おれにも体力という奴が・・・」
「駄目よ!男に二言はないんだから・・・」そういって響子さんが五代に抱きつく。
「でも、響子、すごいノリノリだったね。こんなの初めて、っていわれたときはどうしようかと思った
よ」そういって五代が笑う。
「もう・・・あなたはあたしにひどいこといいすぎなのよ!」響子さんが怒ってみせる。
「でも奥さん・・・ああいうの・・・好きなんだろ・・・?」五代がさっきまでの口調で話す。
「やめて!あたしには愛する主人が・・・」響子さんもさきほどまでと同じように演技する。
二人が顔を見合わせる。
「はははっ・・・」お互いの顔を見て笑いあう。
「響子は昔人形劇やった時もそうだったけど役になりきっちゃうんだよね。主人には内緒よって
言われておれ、鳥肌が立っちゃってほんとに響子を無理やり犯してるような気になっちゃったよ」
そういって五代が響子さんに口づけをかわす。
「ふふふ・・・でもね・・・あなただってわかってるから・・・あんなに感じちゃうのよ。誰にでもあん
な反応するなんて誤解しないでよ・・・」響子さんは五代の口づけにうっとりしたままつぶやく。
「本当かなぁ・・・響子は敏感だからなぁ」五代が響子さんをからかう。
「ふざけないでください!あたしが愛してるのはあなただけです!!」響子さんが五代に本気で
怒ってみせる。
「ごめん響子。冗談でもわるかったよ・・・。おれが愛してるのも・・・・響子だけだよ・・・」そういっ
て五代は響子さんの美しい黒髪をなでる。五代の言葉に満足してにっこりする響子さん。
「ふふふ・・・わかってもらえればいいんです・・・。でもこの覆面、どこから持ってきたの?あたし
最初、本気でびっくりしちゃった!」
「坂本にもらったんだよ、これかぶってやるとすごい興奮するとかいわれてさ」
「あなたって・・・実は変態なんじゃないの・・・?」響子さんがジトーと見つめる。
「その変態に毎日抱かれたがってるのは誰かな?」五代が響子さんにやりかえす。
「もう・・・。でも・・・子供・・・早く欲しいわ。お父さん、お母さんに言われてるのもあるけど・・・あ
たし自身あなたの子供・・・早く生みたいわ・・・」響子さんが五代を見つめる。
「子供も変態が生まれるかも・・・」五代が微笑む。
「茶化さないで!とりあえず今晩もがんばりましょうね♪」そういって響子さんは五代から離れ
服を身に着け始める。五代はそんな響子さんを見てえらいことを約束してしまったとうなだれる
のであった・・・。



白昼の情事 完

430見習職人:2007/08/11(土) 11:19:46 ID:Mb/0V+gr
以上です。

やっぱエロパロなんだからこういうのがいいのかなと。レイプもの
にみせかけてそうでないのですがショックを受けた方がいたらご
めんなさいということで。
今回はお盆記念wで書いてみましたが、この手の作品は構想も
単純なので「絆」とか「夢一夜」の四分の一くらいの時間で書けて
しまいます。

今後の予定

「A1 二人の夜」
「A2 もうひとつの決着」
「A3 約束〜女たちの想い〜」
「A4 最高のプレゼント」
「A5 誓い」
「A6 絆」 ←今ここまで
-----------------------------------------
「A7 タイトル未定」(オリジナルの軽い話。エロ薄め)
「A8 桜の下で」
「A9〜」結婚後のお話をちょこちょこと・・・
*「番外編」(以前書いてたドロっとした奴。書かない可能性も高い)

で考えていますが、20日から9月1日まで執筆できない予定です
ので20日までにA7だけでも書ければなぁと思っていますが気長
に考えてください。ではまた。

431名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 13:10:44 ID:h9Artftj
どうなるかとオモタ…
432名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 22:17:13 ID:BCGH7Jk0
ちょっときつかったかな
433名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 09:53:38 ID:/wMtV/na
これは・・・ある意味すげぇな
番外のドロドロ作品読んだら俺死ぬかもw

俺は今までの作品の中で、A1〜A2が一番好き。
一番原作のめぞんらしいし(´∀`)
434名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 12:30:53 ID:ijMTPFzz
うむ、ワシもじゃ。
435見習職人:2007/08/12(日) 20:21:32 ID:8FKA5D6+
ためしにA1〜A2を久しぶりに読んでみたけど・・・一気に読んでしまったw
初期だから誤字脱字とか細かいとこが色々気になるけど結構いいなぁと自画自賛
してみたりww
自分的にはA3が想いいれが強いかなぁ。やっぱ惣一郎さんとの葛藤がめぞんの
醍醐味だと個人的には思っています。
436名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 23:02:25 ID:ijMTPFzz
やっぱり一刻館住人との触れ合いや住人からのからかい
など一番原作に近い出来でもあって読みやすいんだよね。
やっぱり流れを見る限り、約一名程の読者さん以外は
優しく暖かいハッビエンドが一番好むみたいじゃね。
437名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 00:00:40 ID:SJA1jhF5
A1〜A2には「一刻館住人との触れ合いや住人からのからかい 」
がほとんどないような気がするのは気のせい?
438名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 00:04:34 ID:hYVJpxry
まぁ原作により近いという意味だろ
439名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 00:04:47 ID:p1b9tjhQ
>>435
いつもお疲れ様です。「夢一夜」と「白昼の情事」を一気に読みました。
「夢一夜」の方はいつも求愛される側の響子さんが五代君に求愛するという原作にはない展開でしたね。
一方、「白昼の情事」の方は最初から覆面の男の正体が分かるようになっているので安心して読むことができました。そのうえ変装してエッチをするというのが斬新でした。
両作品ともいつもの作品とは違ったパターンでとても良かったです。
440見習職人:2007/08/13(月) 06:42:00 ID:C+Z5sp5q
>>439

作者としては「白昼の情事」の覆面男は五代だとわかるように書いたつもりです。

・五代の頼みごとに響子さんが不機嫌になる
・「あなた(←五代を呼ぶときの表現)、まさか・・・(今からさっき頼まれた覆面プレイwをする気?)」
 「あなた(←五代を呼ぶときの表現)・・・本気なの・・・?」
・男は静かに管理人室のドアに鍵を差込み静かに扉を開ける。
 →男は管理人室の鍵を持っている
・男はだまって右腕のあざを見せる。響子さんはそのあざに見覚えがある。
 →わざわざ自分が誰であるか教えて響子さんを安心させている
・響子さんが男をにらみつける。
 →五代に対するやりすぎという抗議
・「えっ・・・」なぜか男が怯む。 男が響子さんの機嫌をとるようにいう。
 →響子さんに本気で怒られて困るのは五代

とまぁこんな感じです。その他にも匂わせていますが結構わからないものなのかな?


441名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 20:47:13 ID:hYVJpxry
いろんなサイトを見てもレイプものばかりでため息をついてたが、
見習いさんが来てくれたおかげで見たかったちゃんとした
純愛ものエピが読めるようになったから感謝してるよ。
今後の良作に期待してますよ。
442見習職人:2007/08/14(火) 00:54:43 ID:4wd7oKaE
ところでエロなしだとやっぱまずいw?
つけてもいいけどなんか話の流れ的にとってつけたような感じになるなら
省いていきたいんだが・・・。ていうかいい加減いっぱい書いたから話のねた
はあってもエロのねたが枯渇気味に・・・。
443名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 07:27:12 ID:bSrDto9r
エロ無しにしたら文句をいう奴があるから気をつけよ。
エロもいいが俺らに感動あたえる暖かいエピを読ませて
くれたら俺らはそれで十分満足じゃ。
444名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 12:25:22 ID:b5PsICNe
盆も過ぎたら夏が終わる実感がわくなぁ…。
ほんと経つのが早杉。
445名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 12:00:53 ID:od2yHues
白昼の情事って奴は違う人が書いたみたい・・・
446名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 13:46:31 ID:tKfATaKe
ま、見習さんがいつも書く流れではないねw
447名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 17:33:51 ID:EpWPPk2D
見習いさん、広陵勝ちましたよ
448見習職人:2007/08/17(金) 20:01:16 ID:LmcxEINP
>>447
今調べてみたら夏の広島勢の優勝は1988年が最後。自分が生まれて
からはこの1988年だけです。
ちょっと調べてみたらめぞんの最終回が1987年4月でアニメの最終回が
1988年3月らしいからいかに優勝から遠ざかっているのかわかります。

ちなみに次の作品はもう書き上げてます。>>430で書いたスケジュールを無
視して、「夢一夜」みたいな演出もなく「白昼の情事」みたいな隠し玉でもない
普通の作品を書きました。深夜には投下予定ですが、一部気にいらない部分
があるので少し遅れるかもしれません。ではまた。
449名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 18:12:14 ID:sU2hm3VG
新作ワクテカw

広島人じゃないからよくわからないが、広陵ツヨス…
450見習職人:2007/08/18(土) 19:17:30 ID:gJ4NNa/h
広陵おめでとう!


タイトルは「A7 父親」

半分くらいオリジナルです。
一気に行きます。
4511/25:2007/08/18(土) 19:18:09 ID:gJ4NNa/h
「んん・・・」響子さんは眠りから覚め時間を確認する。
(朝7時・・・)そんなことを考えながら体を起こし両手を伸ばす。
すると気持ちよさそうに寝ている五代の寝顔が視界に入る。
(そういえば五代さん、昨日ここで寝たんだったわね・・・・)響子さんは五代の顔を覗き込んで
みるが起きてくる気配はない。考えてみれば響子さんが五代の寝顔を見るのは久しぶりで、
共に管理人室で朝を迎えるのは初めてここで結ばれた夜以来だ。
(かわいい顔して寝てるわね・・・)五代の寝顔をみていると自分が年上のせいかまだまだ子
供のように思えてしまう。出会った頃は出来の悪い弟のように思っていたことを思い出し響子
さんはつい微笑む。
(あのころはこの人とこんなことになるなんて考えもつかなかった・・・)響子さんは思わず五代
の顔を手で触れる。五代のことがたまらなく愛しいのだ。
(そろそろ起きて色々準備しなきゃ・・・)そう思い響子さんは五代に軽く口づけする。
唇を離し起きようとすると・・・・急に五代に背中を抱きしめられ五代に覆いかぶさる形になる。
「ご、五代・・・さん・・・?」響子さんがびっくりして五代の名を呼ぶ。しかし五代から返事はな
い。どうやら寝ぼけているようだ。
「きょ・・・響子さん・・・・」五代が寝ぼけて響子さんの名を呼ぶ。
(この人あたしの夢を見てるのかしら・・・?)響子さんは抱きしめられたまま微笑んでしまう。
やはり自分のことを思っていてくれるのは嬉しい。しかしこのままでは起きれない。
「五代さん・・・ちょっと・・・」響子さんが五代をゆすって起こそうとする。
「ん、管理人さん・・・・どうしたんですか?」五代がねぼけたまま響子さんに尋ねる。
「五代さんがあたしにしがみついて来るから起きれなくて困ってるんです」
「なんで寝ている僕にしがみつかれるようなことになるんです?」だんだん五代の意識がはっ
きりしてくる。
「そ、それはですね・・・・」響子さんが言いよどむ。
「さては僕に夜這いならぬ朝這いしてきましたね」五代が思いっきり勘違いする。
「なにをいってるんですか!あたしが元旦の朝からそんなこと・・・・」響子さんの言葉は五代に
唇を塞がれ途切れてしまう。

4522/25:2007/08/18(土) 19:18:47 ID:gJ4NNa/h
年末くらいから五代はいたるところで口づけを求めてくる。おそらく思うままに肉体関係をもて
かったためであろうが少し異常であった。出勤前にも唇を求めてくるのであるが舌をいれてくる
こともあり響子さんも朝から変な気分になることが多々ある。
「昨日は真昼間から抱いてくださいって求めてきたじゃないですか・・・」そんな五代がいつもの
ように響子さんに何度も口づけしながら問いかける。
「あれは・・・その・・・」響子さんは言い訳しようとするが五代の口づけに阻止され結局言い訳
できない。
「もう・・・・ほんとにすけべなんだから・・・」響子さんは諦めて五代に体をゆだねる。響子さんの
体から力が抜けたことを確認した五代は布団に引きずり込む。
「好きです、響子さん・・・」五代は響子さんの美しい黒髪を撫でながら口づけを交わす。
「響子さんもおれのこと好きっていってください・・・」
「五代さんのことが・・・好き・・・」髪を撫でられてなんだか心地よい気分になっている響子さん
は求められるままに言葉を発する。言葉にしてしまうと想いがこみ上げてきて響子さんも積極
的に五代の唇を求めてしまう。響子さんが夢中になっていると今日はいつもと違い五代が頬や
顎など顔の色々な部分にも口づけしてくることに気づく。
(五代さん・・・今日はいつもとなにか違う・・・・)五代に髪と顔全体を愛撫され響子さんは知ら
ぬ間に徐々に興奮してくる。
「昨日がんばったから今日はじっくり時間をかけて響子さんに感じてもらいます」そういうと五
代は響子さんの唇をじっくりと見つめる。ふっくらとしてそれでいて大きすぎず艶やかな唇。五
代は思わずしゃぶりつきたくなる衝動を抑えて囁く。
「響子さんの唇・・・あらためてみるとホントに綺麗ですね」そういって響子さんの瞳を見つめる。
「そ、そんなことありませんわ・・・・」響子さんが照れて目を逸らそうとするが五代が頭を固定し
て目を逸らすことを許さない。
「響子さん、目を逸らさないでおれの目を見て・・・」五代が囁く。響子さんが言われたとおり五
代の瞳を覗くと瞳には自分の顔が映っている。頬を赤く染めすっかり上気してしまった自分の
表情に気づき響子さんはさらに赤くなる。
「五代さん、恥ずかしいわ・・・」響子さんは瞳だけでもと五代から逸らす。
「響子さんの照れる仕草が・・・本当にかわいらしいんです・・・・」そういって五代がまたも口づ
けを交わす。響子さんは五代の甘い囁きに脳みそがとろけるような感覚をうけ五代の舌を受け
入れる。五代は片手で響子さんの髪を、もう片方の手で響子さんの頬を愛撫しながら響子さん
に舌を送り込む。
響子さんはかつてない官能の世界に引きずり込まれ五代のなすがままになってしまう。五代
はそんな響子さんと舌を絡ませるだけでなく、響子さんの歯茎の裏側まで丁寧に舐め回す。
「んん・・んん」響子さんが声にならないあえぎ声をあげる。舐められるはずがないところまで
五代に蹂躙され響子さんの性感が激しく高まっていく。
「今日の響子さん、とっても色っぽいです・・・」そういって五代が口づけしたまま響子さんを強
くだきしめる。響子さんも五代の背中に手を回し同じように強く抱きしめ合う。

4533/25:2007/08/18(土) 19:19:18 ID:gJ4NNa/h
五代に舌を激しく吸われ苦悶の表情を浮かべる響子さん。やっと五代の舌から開放され息を
弾ませていると、五代がそんな自分の表情をじっと観察していることに気づく。
「いやだ、そんなに見ないでください・・・。恥ずかしいわ」響子さんが顔を逸らし表情を隠そうと
する。
しかしもちろん五代はそれを許さず響子さんの瞳を見つめながら囁く。
「響子さんみたいなすごい美人がおれの舌で悶える様子を見てるとなんだかすごく興奮する
んですよ」そういって五代が響子さんの耳に息を吹きかける。すると響子さんはぞくっとする快
感を与えられ恍惚とした表情を浮かべてしまう。そんな響子さんを五代は見つめて囁く。
「今日の響子さん・・・ほんとに素敵です・・・」
「いつもは・・・素敵じゃないみたい」五代に恥ずかしい表情を見つめられて顔を赤くしながらも
響子さんが軽口をたたく。
「いつも素敵ですけど・・・今日は特に素敵です・・・」そういって五代は今度は響子さんの首筋
を舐め始める。響子さんもわずかに声をあげる。しかし途中で五代は響子さんのネグリジェが
邪魔なことに気づく。
「響子さん・・・脱がせますね・・・」そういって五代が響子さんのネグリジェをまくって脱がせに
かかる。響子さんも五代に協力してネグリジェを脱ぐと下着だけの姿になる。五代はついでに
響子さんの背中に手を回しブラを取ろうとすると響子さんは無意識のうちに抵抗してしまう。
「響子さん・・・その素敵な体を僕に・・・見せてください・・・」そういって五代は再度響子さんに
口づけする。五代の口づけに気をとられた響子さんの隙をついてブラを剥ぎ取ると響子さんの巨
乳が五代の前で露になる。しかし、五代は慌てずまずは響子さんを抱き起こすとじっくりと首筋
にキスし、右手を響子さんの背中にまわしゆっくりと手のひらで撫で回す。
「五代さん・・・背中はくすぐったいわ・・・」しかしそんな響子さんの反応にも五代はやめようとし
ない。
「なんだか響子さんのいろんなところに触れていたいんです・・・」と五代。
背中を撫で回されていると子供のころ母親に背中をなでてもらったことを思い出しだんだん心地
よい気分になってくる。
「んん・・・ああ」ふと響子さんの口から甘い吐息が漏れる。響子さんは自分の反応に驚きを隠せ
ない。五代のキスの感触を味わっているといつの間にか背中から淡い快感を与えられてしまい
思わず声をあげてしまったのだ。響子さんはいつもと違う五代のゆっくりとした愛撫に自分の性
感が解き放たれていくのを感じる。それと同時になんだか自分が五代に深く愛されているような
気がしてますます感じてしまう。
「下も・・・脱がせますね・・・」そういって五代は響子さんの両足をそろえて高く掲げさせ響子さん
の最後の砦を剥ぎ取る。すると・・・五代は既に下着がびしょ濡れであることに気づく。
「響子さん・・・今日みたいにじっくりと愛撫したほうがいいんですね・・・」五代がつぶやく。
「なんだか少しずつ感度が高まっていく感じで・・・いつもと同じことされても・・・遥かにいいみたい
なんです・・・」響子さんが今の状況を息も絶え絶えに説明する。
「今度からはこんな感じで行きましょうか・・・?」五代が響子さんに尋ねると響子さんははっきりと
うなずく。もはや自分がいつもより興奮していることは隠しようがない。

4544/25:2007/08/18(土) 19:20:00 ID:gJ4NNa/h
響子さんが興奮していることを確認した五代は、後の楽しみに取っておいた胸の愛撫に移る。
両の乳首を優しく指でつまみ刺激を与える。
「あっ!はあっ!!」響子さんが激しい反応を示す。五代の愛撫で感度がすっかり高まってしまい、
待ち焦がれた刺激に声を抑える事が出来ないのだ。五代の指先からの刺激により響子さんは体を
くねらせてよがる。
「ああん・・・気持ちいい!」響子さんがはっきりと自分が感じていることを五代に示す。
「響子さん・・・」五代は響子さんのあまりに艶かしい反応にもっともっと気持ちよくなってもらって、もっ
と淫らな姿を見たいと思い、乳首をつまむだけでなく乳房に沈ませたりして継続的に刺激を与え続
ける。
「んっ!・・・・駄目・・・・自分を抑えられない・・・!!」響子さんが体をのけぞらせて快感を訴える。
その姿は五代が見たこともないほど淫らだ。あまりに響子さんが悶えるため心配して五代が愛撫を
やめると響子さんが叫ぶ。
「やめないで五代さん!あたしをこのまま・・・」
響子さんの言葉に五代は今度は乳首を口に含み別の刺激を与える。もちろん片方の乳首への愛
撫を忘れることはない。
「もっと!」響子さんはただひたすら五代の愛撫を受け悶え続ける。
「あ、あたし!!」ついに響子さんが体を痙攣させはじめたため、五代はとりあえず愛撫をやめ響子
さんを抱きしめ落ち着くのを待つ。
「響子さんなんだか・・・すごくいいです」五代が息を弾ませたままの響子さんを抱きしめ囁く。五代
は響子さんが我を忘れて乱れる姿に激しく欲情する。できることならもっと感じさせたい、もっと淫ら
な姿を見たい・・・。
「ご、五代さん・・・あたし・・・なんだかすごく感じちゃって・・・」五代の腕の中で響子さんが赤くなる。
「でも・・・もっともっと五代さんに感じさせて欲しい、そう思うんです」そういって響子さんは五代を見
つめ、更なる愛撫を求める。
五代は響子さんがいつもと違うことに気づき少し戸惑う。快感に対して貪欲になっているのだ。
「でもあたしばっかり気持ちよくなっても不公平なんで・・・今度はあたしが・・・」そういって響子さん
は五代の返事も聞かず五代に覆いかぶさる。
「きょ、響子さん・・・」五代は響子さんがあまりに積極的なことに驚く。
「あなたがさっきあたしにしてくれたのと同じことします・・・」そういって響子さんから五代に唇を合わ
せる。

4555/25:2007/08/18(土) 19:20:35 ID:gJ4NNa/h
響子さんは先ほどの五代と同じように、五代の頭を両手でつかみ唇を重ねる。唇を離し五代と目が
合うと妖艶に微笑んで、頬や顎など顔の色々な部分にも口づけし、舌で愛撫する。
「あたし、さっきこれで一気に五代さんにえっちな気分にさせられちゃったの・・・」そういって先ほどの
五代と同じようにキスの雨を降らせる。
「響子さん・・・」五代が無意識のうちにあえぐ。変な話だが五代はすごく心地いい気分になる。もっと
続けて欲しいと思ってしまう。
「なんだか気持ちが昂ぶってくるでしょ・・・?」そういって響子さんが五代の唇を愛しそうに舐めまわ
すと続いて五代の口に舌を送り込む。五代はさっきの響子さん同様なすがままになってしまう。

「うう・・・」五代は響子さんに舌を散々に弄ばれ情けないあえぎ声をもらす。そして先ほどの響子さん
と同じように口の中を隅々まで舐めまわされると恍惚とした表情になる。
「どう、五代さん・・・なんだかすごく感じちゃうでしょ?」響子さんがやっと五代から舌を抜いて尋ねる。
「・・・ええ・・・なんかすごくいいですね・・・」五代がぼーっとした表情でつぶやく。
「まだまだこれからよ・・・」そういうと響子さんは布団を跳ね除けて五代のものを手でつかむ。
「うっ!?」五代は急につかまれて焦る。
そんな五代の反応を楽しみながら響子さんは亀頭を手のひらでゆっくりとなでて刺激する。
「うおおお!!」五代が快感に意味不明な声をあげる。
「どお?・・・気持ちいい・・・?」響子さんが五代の顔を覗き込んで反応を伺う。
「響子さん・・・そんなこと聞かなくても・・・見れば・・・うっ・・・」五代は快感のあまり言葉を続ける事が
出来ない。
「五代さんって、気持ちいいときこんな表情するのね」そういいながら響子さんはゆっくりと、しかし確実
に五代に快感を送り続ける。
「ちょっと響子さん、おれこのままじゃ・・・」五代が響子さんに助けを求める。
「さっきあたしを胸だけであんなに感じさせといて・・。でも・・・本当にやめて欲しいの・・・?」響子さんが
手の動きを少し早めると五代の中で葛藤が生まれる。五代の中の男はこのまま響子さんを押し倒して
おもいっきり射精したいと思っている。しかし・・・今響子さんから与えられている快感にも逆らいがたい
魅力があるのだ・・・。
「どうするの五代さん、やめたほうがいいの・・・?」響子さんが五代の気持ちを見透かしているかのよう
に笑顔で尋ねる。響子さんはわかっているのだ、五代がこの快感を選ぶことを・・・。

「響子さん・・・このまま・・・・」五代が声を絞り出す。自分の中の男より快感を選んだ瞬間であった。
普段ほとんど見ることの出来ない快感におぼれる五代の表情を見て響子さんも激しく興奮する。
「五代さん・・・あたしわかってて聞いたんですよ。だってさっきのあたしと同じくらい感じているのなら・・・
やめてくれなんて言える筈ないんですもの」そういって響子さんが微笑む。
「きょ、響子さん・・・」五代は自分が響子さんの手のひらの上にいたことに気づく。響子さんは自分が葛
藤する様子が見たかっただけなのだ。しかし・・・いつも好きにしている響子さんに弄ばれ五代は今まで
にない快感を得る。しかも、今興奮しているこの瞬間も響子さんにその様子をしっかり見られているのだ・・・。
「五代さん、ちょっと立ち上がって・・・」響子さんの言葉に五代は黙って立ち上がる。
そんな五代を見て響子さんは笑みを浮かべると近くにあったリボンを手に取る。
「大人しくしててね・・・」そういうと響子さんが五代の後ろに回り一気に五代の両手を後ろ手にリボンで縛
る。

4566/25:2007/08/18(土) 19:21:15 ID:gJ4NNa/h
「きょ、響子さん、何をするんですか!?」五代が予想外のことをされて焦る。まさか響子さんがこんなこと
をしてくるとは・・・。
「昔、五代さんに同じことされて・・・いつかやり返してあげようと思ってたの・・・」
五代がリボンを解こうと力を入れるがどうあがいても外れそうにない。五代が無理だと諦めたとき、自分の
その様子をじっと響子さんに見られていたことに気づく。
「響子さん・・・僕をどうするつもりですか・・・」五代が響子さんに尋ねる。五代にとっては受け入れがたいシ
チュエーションだ。
「ただ気持ちよくなってもらうだけよ・・・」そういうと響子さんが腰を下ろし五代のものに手を添える。
「五代さんの取り乱した姿・・・興奮してきちゃった・・・」そういうと響子さんが自身の乳房で五代のものを挟
み込む。
「きょ、響子さん!」五代は響子さんの思わぬ行動に驚く。
「五代さん・・・興奮してるのね」そういうと響子さんが両手で乳房をよせて上下に動かし五代のものに刺激を
与えはじめる。
「おおぉ・・・・」五代がため息をつく。
「昨日の本に載ってたのを思い出したんです・・・。五代さんが喜ぶなら・・・やってあげようかなって・・・」そう
いって響子さんが顔を赤くする。
どうやら昨日のエロ本を響子さんはこっそり見たらしい。もちろん五代は大歓迎だ。
響子さんは勝手がわからないまま五代のあれを刺激する。
「響子さん・・・乳首で刺激を・・・」五代が響子さんにお願いする。
「なるほど・・・さすがに詳しいわね」そういって響子さんが冷めた視線で五代をみる。
(こんなことどこで教わるのかしら・・・?)響子さんは呆れながらも言われたとおり乳首で五代のものに刺激を
与える。
「響子さん・・・そのままさきっぽを・・・」五代は自分のものを胸に挟み込む響子さんの姿に視覚的に激しい快
感を得て言葉が続かない。
「さきっぽを・・・?」響子さんはどうして欲しいのか考える。しかし、すぐに五代の意図を読み取る。響子さんも
男の欲望というものを最近では理解してきているのだ。
響子さんは体を前に進め五代のものをはさんだまま口に含む。そして舌先で五代の亀頭を刺激しながら五代
の顔をいやらしい表情でみつめる。こうして欲しいんでしょ?とでもいいたげな表情だ。そして舌先の動きは・・・
いつも五代をイカせる時の舌使いだ。
「響子さん!おれ・・・」五代はあまりにも淫乱な響子さんの表情と舌使いに今にも放出してしまいそうになる。
そしていよいよというその瞬間、響子さんは五代のものから口を離す。
「そう簡単には・・・ねぇ・・・?」響子さんがにこりとする。
「きょ、響子さん・・・」五代は期待を裏切られとても残念そうな表情だ。
「おねーさんにイカせて欲しいんだったらそれ相応の頼み方がありますよね・・・」そういって響子さんは五代の
ものを軽く指ではじく。
「そんな・・・」五代は響子さんが何を求めているのかわからない。
「まずはこのおねーさんにきちんと言葉でお願いしないと・・・」
響子さんの言葉に五代は仕方なく響子さんにお願いする。
「響子さん、さっきの続きをしてくれませんか?」五代はプライドを捨て去ってお願いする。
「ふふ・・・じゃあ今日、あと2回はあたしを満足させてくれる・・・?」響子さんが五代のあれを手で刺激しなが
ら尋ねる。
「の、望むところです!!」そんな話ならまさに望むところだ。

4577/25:2007/08/18(土) 19:21:47 ID:gJ4NNa/h
「ああ・・・響子さん・・・最高です・・・」五代が自分に奉仕する響子さんの顔を見ながらつぶやく。何度みても
響子さんはあまりに淫らで、その快感に五代はすでに限界だ。
五代の限界を悟った響子さんは五代を押し倒し、五代のものを手と指先で一気に刺激する。
「ううっ!」五代が情けないあえぎ声を放つとついに絶頂を迎え五代のものから精が放出される。
五代は深い満足を得て目を開くと響子さんが五代の顔を覗き込んでいる。
「五代さんってイク時そんな顔するのね・・・」そういう響子さんの手のひらには五代の精がこびりついている。
「いつもあたしがイク時の顔見られてるからあたしも五代さんのイク時の顔、じっくり見てみたかったの」
響子さんがそんなことをいいながら自分の手と五代のもののまわりについている五代の精をティッシュでふ
き取る。五代はまだぐったりしたままだ。
「どうしたの五代さん、ぐったりしちゃって・・・?」響子さんが不思議に思い尋ねる。
「いや、なんだか疲れちゃって・・・」五代がつぶやく。五代は自分がイクときの表情まで見られてしまいなん
だか響子さんに犯されたような気分になってしまう。
「あと2回はあたしを満足させてくれる約束よ」響子さんが五代にいう。
「その・・ちょっと休憩してから・・・」と五代。
「駄目です!」響子さんがそんな五代の言葉を否定する。
「あたしはもう十分興奮してるんだから待てません!」そういうと響子さんがまたもや五代のものを口に含む。
「きょ、響子さん・・・・そんな・・・」五代が悲鳴をあげる。
「・・・まだまだがんばってもらわないと・・・」そういって響子さんが五代のものを口で刺激して無理やり元気に
させようとする。案の定五代のものが少しずつ硬さを取り戻してゆく。

「これで準備OKね」そういって響子さんが口を離す。五代も貪欲な響子さんを目の当たにして屈服させたい
という男の欲望がみなぎってくる。
「響子さん・・・リボンを・・・」
「ええ・・・もちろんよ・・・」そういって響子さんは五代のリボンを解く。
「響子さん!!」リボンを解かれた瞬間、五代が野獣と化して響子さんを押し倒す。
「元気・・・あるじゃないですか・・・」五代に押し倒されてこれからの快感を思うと響子さんは期待に胸が震え
てしまう。
「響子さん・・・そう簡単には、終わらせませんよ・・・」
五代は響子さんの大事なところにある小さな突起物に目をつける。そのまま皮をむいて指で刺激を与える。
「ああ!そ、そこは・・・!!」響子さんが今日一番の叫び声を上げる。
今度は五代が響子さんを弄ぶ番だ。五代は響子さんの反応に満足してそのまましばらく刺激を与え続ける。
「やだ五代さん・・・そこ、すごく気持ちいい・・・」響子さんの口からストレートな感想がもれる。
「そうですか、気持ちいいですか・・・。ちなみにここはどうですか?」そういって五代は響子さんの大事なとこ
ろに指を2本挿入すると、指を折り曲げ指先で恥骨ごと刺激する。
「ああ!五代さん、なにこれ、ここもすごく気持ちいい!」響子さんが思わずはしたない言葉を叫ぶ。
「この間坂本に教わったことを思い出しましてね・・・。女の人はみんな悦ぶらしいですよ、ここを刺激すると」
そういって五代が刺激を与え続ける。
「はぁっ!・・・ああ!!」響子さんのよがり声は止まらない。あまりの快感に腰が勝手に動き出してしまう。
「響子さん、やりにくいからちょっと腰を動かすのはやめてもらえますか」五代が響子さんに無理な注文をす
る。
「ああん・・・そ、そんなこといっても・・・」響子さんは必死に腰を動かさまいと努力するが無駄であった。
仕方ないので五代が片手で響子さんの腰を押さえつけて再度指を挿入し刺激を与える。
「あたし・・・なんでこんなに感じてしまうの・・・?」響子さんが誰にともなくつぶやく。

4588/25:2007/08/18(土) 19:22:34 ID:gJ4NNa/h
「五代さん・・・あたしもう限界です・・・。早く楽にしてください・・・」響子さんが五代を求める。
「それじゃあ、いきますよ」そういって五代は響子さんに後ろから挿入する。
「ご、五代さん・・・」五代に貫かれただけで響子さんはあまりの快感に言葉が続かなくなる。
ふと五代はさきほどのリボンが目に入り思わずにやりとする。そのまま今度は五代が響子さんの両手を後
ろ手に縛る。「そ、そんな・・・」響子さんは思わず焦る。
「いいじゃないですか、響子さん。さっきのお返しですよ・・・」そういって五代が腰を動かし始める。そうなる
と響子さんは快感の前にリボンのことなどどうでもよくなってしまう。
「ああん・・・いいわ」五代が腰を突くたびに響子さんの口からあえぎ声がもれる。

響子さんは結婚の約束をしたとはいえまだ音無響子。それは響子さんがまだ未亡人であることを意味する。
そしてその事実は良くも悪くも五代の脳からこびりついて離れることはない。美しい未亡人を後ろから犯して
思うままに屈服させて自分を求めさせる。響子さんを何度抱いてもこの感覚は五代を激しく興奮させ続ける。
しかも今日は響子さんを後ろ手に縛っているのだ。五代はサディスティックな欲望が高まりいつも以上に響
子さんを辱めたくなる。

「響子さん、気持ちいいですか・・・?」五代は響子さんの声が聞きたくて尋ねる。自分に貫かれ気持ちいい
と言わせたいのだ。
「ああ!そんなこと聞かないで・・・」響子さんが五代の意に反することをいう。そんな言葉では五代は納得で
きない。特に今日は響子さんに好きなようにいたぶられているのだ。
「駄目です。はっきり聞かせてください」五代が再度尋ねる。尋ねるというより命令に近い。
響子さんは五代の意図を悟り、五代が望む言葉を口にする。
「・・・き、気持ちいいです・・・・。あなたのものにして・・・」響子さんが顔を赤らめて小さな声で五代にこたえる。
五代は響子さんから期待通りの言葉を引き出し満足する。
「そんなこといわなくても・・・響子さんは・・・既に僕だけの女ですよ」五代は響子さんは自分の女だとはっき
りと告げる。
「わたしは・・・五代さんの女・・・」五代の望む言葉を言わされ、同時に自分が五代の女であることをあらため
て自覚させられて激しく欲情する響子さん。
「ところで響子さん、あなたのものにして、っておれどうすればいいんですか?」五代はまだ響子さんをいたぶ
る気だ。
「・・・・・・」響子さんは黙り込む。
「いってくれないと・・・わかりません・・・」そういって五代が両手を響子さんの胸にまわし揉みしだきながら耳
元で囁く。
「そ、そんな・・・」響子さんが羞恥に顔を赤くする。
五代は響子さんがこたえないので腰の動きを止めて響子さんの言葉を待つ。
「五代さん・・・あたしが悪かったから・・・もう普通にしてください・・・」響子さんが五代に振り向く。
五代はその響子さんの表情があまりにせつなく感じられ今日はこの辺にして満足させてあげようと考え直す。
「すいません。響子さんをそんな悲しませるつもりはないんです・・・」そういって五代は響子さんの背中を抱き
しめたまま腰を動かし始める。
「あっ!・・・んくっ・・・・」響子さんが再びあえぎ声を上げはじめる。
五代は響子さんが昨日求めてきた角度を思い出し腰を振る。すると響子さんのよがり声が半音高くなる。
「五代さん、あたしもう・・・・」響子さんが自分が限界であることを告げる。五代はなにもいわず腰の動きを少し
早める。
「くぅ・・・・はああああ!!!」響子さんが叫び声をあげ絶頂を迎える。五代は響子さんの中にいれたまま耐える。

4599/25:2007/08/18(土) 19:23:09 ID:gJ4NNa/h
五代はうつぶせのままの響子さんのリボンを解き両手を自由にすると、響子さんを仰向けにし再度挿入したま
ま抱きしめ体を密着させる。
「ご、五代さん・・・」響子さんは朦朧としたまま五代の口づけを受け止める。
「響子さん・・・すごく綺麗です・・・」五代は響子さんの髪を愛撫しながら耳元で囁く。
「五代さんも・・・すごく逞しい・・・です・・・」響子さんもこたえる。五代のものを自分の中に感じ五代とつながっ
ていることに喜びを感じる響子さん。
「もう・・・リボンのせいでひどい目にあったわ・・・」響子さんがつぶやく。
「僕だってひどい目にあいましたよ」そういって五代が微笑む。
「うふ・・・そういえばそうですね・・・」そういって響子さんが五代に抱きつく。
五代も響子さんを優しく受け止める。
<昨日あんなに気持ちよかったのに今日はもっと気持ちいいなんて・・・あたしって本当に淫乱なのかしら・・・>
響子さんはふとうつむいてしまう。
「どうしたんですか、響子さん?」五代が響子さんの異変に気づき尋ねる。
「その・・・あたしって・・・淫乱なんでしょうか・・・?」響子さんが五代に尋ねる。
「そんなこといわれてもおれは響子さんしか知らないからなんともいえませんけど・・・今の響子さん、最高に綺
麗で・・・魅力的ですよ。おれ、誰にも渡したくないですもん」そういって五代は響子さんを強く抱きしめる。
「あたしも・・・あなたを誰にも渡したくない!」そういって響子さんも強く抱きしめる。
五代は響子さんの言葉に胸が熱くなる。と同時にまたもや響子さんを自分のすきにしたくなる。
「また・・・響子さんを感じたいんですけど・・・」五代が響子さんに尋ねる。響子さんも恥ずかしそうにうなずく。

「響子さん!」五代は響子さんの名を叫ぶと完全に満足させるつもりで腰をゆっくりと動かしはじめる。
同時に響子さんの豊かな乳房も五代の腰の動きにあわせて上下に揺れる。
「五代さん・・・ちょっと待って・・・」響子さんが助けを求める。このままでは理性が保てそうにない。しかしもちろ
ん五代はそんな言葉は無視して自分の欲望を響子さんにぶつける。
「もう・・・ほんとに自分勝手なんだから・・・」響子さんがつぶやく。
そんな響子さんの言葉に五代はさらに興奮し腰を打ちつけ続ける。
「んっ・・・五代さん・・・奥まで突いて!」響子さんが思わず叫ぶ。
五代のものが響子さんの最奥部まで届く度に響子さんは悶える。そして・・・そのあまりの快感に理性が崩れ
去り女であることの全てを五代にみせつける。
「気持ちいい!気持ちいいの!!」響子さんが恥も外聞もなく快感を享受する。
「響子さん・・・最高です!」五代は慌てず騒がず確実に響子さんに快感を送り込み続ける。もはや響子さんの
体をどうするかは五代のさじ加減次第だ。
「・・・・・っ!」響子さんはあまりの快感に声も出せなくなる。挿入までにいつもより遥かに長い時間をかけて愛撫
され続けてきたその体はもう限界を迎えつつある。すでに一時間以上五代にかわいがられているのだ。
そして・・・響子さんの表情はいつにも増して卑猥な美しさを放ちはじめる。口と目を半開きにして五代を見つめ
るその顔は・・・男なら誰しもこの女をイカせたいと思わせるほどに最高にエロティックな表情だ。五代はいつも
の清楚な美しい響子さんとのギャップに激しく欲情し今にも放出してしまいそうになる。しかし響子さんより先に
絶頂を迎えるわけには行かない。五代は響子さんの秘所の上部にある突起物に手をかける。
「あ・・・だめ!」響子さんがあらたな刺激に声をあげる。もちろん五代は容赦しない。五代も既に限界なのだ。
五代は突起物の皮をむき指で刺激を送るとついに響子さんが体を痙攣させ始める。
「ああああぁぁっ!!!!」響子さんがついに体を弓なりにのけぞらせ絶頂の快感を得る。
「おおぉっ!!」五代も絶叫して響子さんの中に思いのたけを放出する。体中の精を一滴残らず放出したような
強烈な射精感を覚え五代は響子さんの上に倒れこむ。

46010/25:2007/08/18(土) 19:24:50 ID:gJ4NNa/h
二人ともあまりの疲労にぴくりとも動けない。
五代はなんとか響子さんが跳ね除けた布団を響子さんと自分にかけ響子さんを抱きしめるとそのまま眠りに落
ちてしまう。

しばらくしてなんとか響子さんが目を覚まし体を起こす。
「五代さん・・・?」声をかけてみるが五代は眠ってしまったようだ。響子さんは先ほどの五代との激しい交わりを
思い出し顔を赤くする。ふと時計を見ると9時をまわっている。一時間近くそのまま眠ってしまっていたことになる。
こんなことは初めての経験だ。けだるい体をひきずって衣服をみにつけようとするがふと股間の違和感に気づく。
(式の日程もなにも決まってないのに昨日に続いて中に出すなんて・・・この人ちゃんと考えているのかしら?今
度きちんと話しとかないと)響子さんはそんなことを考えながら下着を身に着けると普段着に着替える。五代はま
だまだ起きそうもない。
響子さんは着替えを終え、赤いリボンを結ぶと朝食の支度を始める。昨日作ったおせち料理を冷蔵庫から取りだ
しこたつの上に並べ、そのまま惣一郎さんのえさを作る。そしてえさを持って玄関に向かう前に五代を起こす。
「五代さん、起きてください」響子さんが優しく五代を起こす。五代に抱かれて十分に満足して機嫌がいい響子さん
は五代にとても優しい。
「んんん・・・。あっ、響子さん・・」五代がやっと目を覚ます。
「起きてください、朝食の準備しましたから・・・」そういって響子さんが五代に目覚ましのキスをする。
「目が覚めました?」響子さんがなんとなく赤くなって五代に尋ねる。
「え、ええ・・・」五代もなんとなく照れてしまう。
「惣一郎さんにえさをやってきますね」そういって響子さんが部屋を出て行くと五代は自分が全裸なことに気づきパ
ジャマを身に着ける。

「惣一郎さん、あけましておめでとうございます」響子さんが惣一郎さんに話しかける。
「ばうっ!」惣一郎さんが響子さんを見てほえる。惣一郎さんの関心はもっぱら餌のようだ。
「うふふ、相変わらずね」そういって響子さんはおいしそうにえさを食べる惣一郎さんを守る。

「管理人さん!」
そんな中、誰かが響子さんの名前を呼ぶ。

46111/25:2007/08/18(土) 19:25:30 ID:gJ4NNa/h
「あら八神さん、あけましておめでとうございます」響子さんが晴れ着姿の八神を確認し新年の挨拶をする。
「あけましておめでとうございます」八神も挨拶をする。
「八神さん、今日はどうしたの?」響子さんがかつてのように警戒することもなく八神に尋ねる。
「せっかく晴れ着を着たんでみなさんと初詣に行こうと思いまして・・・」八神がこたえる。
「そう、でもあたし達、夜のうちにもう行ってきちゃったのよ」響子さんが申し訳なさそうにいう。
「そ、そうなんですか・・・・」八神が残念そうにいう。
「でもせっかくなんですからあがっていってくださいな」響子さんが八神を誘う。いままでからは考えられない和や
かさだ。
「じゃあ・・・お邪魔します」そういって八神が一刻館に入る。
「管理人室へ・・・」響子さんが八神のあとから玄関に入り八神に声をかける。
「はい、管理人さん」そういって八神が管理人室に向かい、ドアを開く。そこで響子さんは五代がパジャマのままな
ことを思い出し、声をかける。
「ちょっとまって八神さん、五代さんまだ・・・」と響子さんが八神に話しかけたときのことだった。
「響子さん!すごく良かったです」そういって五代が管理人室に一歩入り込んだ八神を響子さんと勘違いして抱き
しめると・・・・・・そのまま熱い口づけを交わす。
「んん・・・・んんん!!!」八神は突然のことになにもできない。響子さんも突然の出来事に呆然とする。
五代が相手の反応から違和感を感じ唇を離し響子さんと思っていた人物の顔を見る。
「や、八神・・・おまえ・・・なんで・・・・?」五代が激しく動揺する。
「・・・・・・」八神は初めて五代に口づけされ顔が真っ赤になる。

あまりに突然の出来事にその場の時間が止まる。
最初に言葉を発したのは・・・響子さんであった。
「ご、五代さん!あなたって人は・・・!!」響子さんが怒りをあらわにする。
「きょ、響子さん・・・これは・・・わざとじゃなくて・・・・」五代が必死に言い訳する。しかしそんな言葉は響子さん
に届かない。
響子さんは怒りの表情を浮かべたまま五代に近づき右手を上げる。そしてその右手が振り下ろされそうになった
瞬間、自分を取り戻した八神が響子さんの右手にしがみつき止める。
「止めないで、八神さん。許せないわ、あたしという女がいながら他の女にキスするなんて!」響子さんの怒りは
とどまることを知らない。
「管理人さん、怒らないでください。わざとじゃないんですから・・・・」八神が響子さんをなんとか止める。
そんな八神に響子さんが語りかける。
「八神さん、これは大変なことよ。あなただって今さらこんなことされて迷惑でしょ?」と怒りが収まらない響子さん。
「落ち着いて管理人さん!わたしは大丈夫ですから」と八神。
「その・・・これは不幸な事故・・・」五代が必死に響子さんをなだめる。
「いえ・・・・幸運な事故でした・・・」八神がうっとりする。
そんな八神の表情を見て響子さんがうろたえる。
「何言ってるの八神さん!・・・あなたまさか・・・?」響子さんは八神がまた五代にちょっかいだそうとするのであろ
うかと不安になる。
「大丈夫です管理人さん。いまさら五代先生がどうにかなるとは思ってませんから」そういって八神が微笑む。
「それに・・・五代先生がここで起きてるってことは・・・・そういうことじゃないですか・・・。いまさらわたしの入り込む
余地なんてありませんよ・・・」そういって八神が少し悲しそうな表情をする。

46212/25:2007/08/18(土) 19:26:04 ID:gJ4NNa/h
「八神、本当にすまない・・・・」五代が頭を下げる。
「いいんですよ五代先生・・・・。それよりわたしのファーストキスが大好きな五代先生で・・・本当に良かったです・・・」
八神が目を輝かせる。
「・・・・・・・」五代と響子さんが複雑な表情を浮かべる。
「・・・五代さん、こずえさんのファーストキスもいただいちゃったんでしたっけ・・・?すいませんね、あたしには初めて
なものがなんにもなくて」響子さんが冷たい声で話す。
「こずえさんってあのショートカットの・・・・。五代先生ってほんとに罪作りな人なんですね」八神が響子さんに合わせ
る。
「八神、いいかげんにしろ!」五代が声を荒げる。
「女子大生の唇を奪っといてそんないいかたはないんじゃありませんこと?」響子さんが痛烈なつっこみをする。
「は、はひ・・・・」さすがに今回ばかりは五代も強く出れない。
「とりあず・・・座りませんか?それとも・・・お邪魔でしたら帰りましょうか・・・?」八神が少し遠慮する。
「いえ・・・いいのよ、八神さん・・・。それより五代さん、いい加減に顔洗って服着替えて。よそ様が来てるんですよ!」
響子さんが五代をしかる。
「へぇ〜い」そういって五代が管理人室から逃げ出し5号室に戻っていく。そんな二人の様子を見て八神がつぶやく。
「もうすっかり長年連れ添った夫婦みたいですね」
「そ、そお?まぁなんだかんだいって付き合い自体は長いから・・・」響子さんが顔を赤くする。
「管理人さん・・・。その・・・ちょっと相談があるんですが・・・」八神が照れてつぶやく。
「なぁ〜に?」響子さんが微笑む。さっきのようなことがあったとはいえ、最近響子さんは八神が自分の若い頃と重なっ
てとてもほほえましく思える。なんだかんだいって共通点が多いのだ。
「あの・・・管理人さんは・・・初めて男の人と付き合ったのは前のだんなさんですよね・・・?」
「ええ・・・そうだけど・・・」
「その・・・前のだんなさんがなくなってから五代先生と付き合うまで・・・他の人と付き合ったことはありますか・・・?」
「三鷹さんとは世間一般で言う付き合いに当たるのかどうかわからないけどよくデートはしたわね」
八神が響子さんのこたえを受け少し躊躇した後、思い切って聞いてみる。
「その・・・あの・・・肉体関係とか・・・あったんですか・・・?」
「八神さん!あたしと三鷹さんはそんな関係じゃないしあたしは遊びで寝るような女じゃありません!」響子さんが少し
怒る。響子さんにとってはありえないことを聞かれたからだ。
「ごめんなさい、管理人さん。その・・・大学の友達とか結構進んでて・・・みんなうまくやってるんです・・・。わたしは・・・
その・・・五代先生の事があるからなかなか他の人とそういう関係になることが考えられなくて・・・。自分で言うのもな
んですけど実はわたし結構もてるんですよ。コンパとかいくと男の人がいっぱいよってきます。たまに気になる人もいま
す。・・・でも・・・やっぱり駄目なんです。最近じゃ男嫌いの八神で通ってて・・・」そういって八神が黙り込む。

46313/25:2007/08/18(土) 19:26:37 ID:gJ4NNa/h
(そういうことね・・・)響子さんは先ほどの八神の質問の真意を理解する。今の八神は・・・昔の惣一郎さんを失ったば
かりの響子さんと同じような状況なのだ。生きているか死んでいるかの違いはあれ、自分にとって一番大事な人はも
う手に届かないところへ行ってしまったのだ。いや、五代が生きている分、よりたちが悪いのかもしれない。だからこそ
そんな状態で他の男性と付き合うのに抵抗があり、自分が五代と結ばれるまでどうだったのか聞いたのであろう。

「八神さん・・・あたしはね、惣一郎さんを失ってから死んだような毎日を送っていたわ。でもここに来て・・・生きがいみ
たいなものを感じたの。ここの管理人としての仕事にね。だからこそ今のあたしがあるの。そして・・・・それは今もこれ
からも変わらない。もちろん五代さんと出会えたのも大きかったわ・・・」響子さんが昔を思い出す。
「ど、どんな風に大きかったんですか?」八神が興味を持つ。
「あの人が試験に合格して大学に入った頃かしら?深夜に酔って帰ってきていきなり大声で告白された事があってね・・・。
あの時あたしは未亡人から・・・一人の女に戻ったの。つまり惣一郎さん以外の男の人を初めて意識したの。それから
三鷹さんとも出会って・・・。ひどい話だけど二人ともずっとあたしが惣一郎さんをふっきるまで待ってくれたのよね。そう
いった意味であたしはすごく幸せだったと今になって思うわ・・・」
「まえのだんなさんのこと・・・ほんとに好きだったんですね・・・」八神がつぶやく。
「ええ・・・。でもね、今は五代さんだけよ。あの人を支え支えられて生きて行きたいと心から思うの。だから八神さんも他
の人がどうとか気にしないで本当に自分が大切に思える人に出会えると信じて、今は自分のやりたいことに打ち込んで
いけばいいんじゃないかしら・・・」
「あたし・・・今になって昔の管理人さんの気持ちがなんとなくわかるような気がするんです。自分がひどいこといってたっ
てことも・・・」そういって八神はうつむいてしまう。
「いいのよ、昔のことだから。それにあたし八神さんの五代さんへのストレートな行動を見ててあらためて自分の気持ち
がわかったの。あたしは三鷹さんじゃなくて五代さんが好きなんだって。あなたがいなかったらもう少し素直になるのに
時間がかかったと思うわ」そういって響子さんが微笑む。
「結局わたしはふたりのアシストをしただけだったのか」八神がすこしふてくされる。
「大丈夫、あなたにも絶対いい人現れるわ。だってこんなに若くて魅力的なんだもの。もっと自信もっていいわ」
「ふふ・・・もともと自信ありますよ」八神がふざけて笑うと響子さんの笑い声が重なり管理人室は明るい女性の華やか
さで包まれる。

46414/25:2007/08/18(土) 19:27:09 ID:gJ4NNa/h
そこに着替えを終えた五代が帰ってくる。
「響子さん、ほんとに八神と仲よくなりましたね」五代は二人が険悪になってるかもしれないと危惧していたが、笑顔の
二人を見て安心する。
「五代さんは少し反省してください!」響子さんが五代を突き放す。
「ええ・・・まぁ・・・そうなんですけど・・・」五代がしかられて小さくなる。
「もう気にしてませんから・・・。でも管理人さんってほんと素直じゃないんですねぇ」と八神。
「な、なによ?」予想外のセリフに響子さんが動揺する。
「いえ別に」そういって八神が意味ありげに微笑む。
「八神さん、今回のことはきちんとしとかないと。よそ様の娘さんにあんなことしちゃって・・・」響子さんが五代をにらむ。
五代は響子さんの強烈な視線に怯む。そんな様子をみて八神はつぶやく。
「管理人さんって愛情表現がゆがんでますよね。五代先生ってもしかしてマゾって奴ですか・・・?」
「や、八神!何を言うんだ!」五代が猛烈に抗議する。
「だって昔からいつも管理人さんに威嚇されてるじゃない?」
「う・・・」五代は痛いところをつかれ言い返せない。
「あたしは威嚇なんかしてません!」
「ほらそうやってすぐむきになるし。やきもちもほどほどにしないと嫌われちゃいますよ」と八神。
「八神さん!あたしはですね・・・」響子さんの話が長くなりそうなので五代が割ってはいる。
「まぁまぁ響子さん、それより朝ごはんにしましょうよ。八神も・・・食べる?」五代が響子さんに確認
をとって尋ねる。
「いいんですかぁ?でもうちで食べてきたんでちょっとつまむ程度でください」

「管理人さん、これ全部一人で作ったんですか?」八神が尋ねる。八神の前にはりっぱなおせち料理が並んでいる。
「ええ、そうですよ」
「うーん、やっぱわたしもきちんと料理できるようにならないと・・・」八神は料理の腕前の差を見せ付けられて真剣に悩
む。
「こらこら、響子さんは料理家事掃除なんでも完璧なんだからいきなり同じようにやろうと思っても無理に決まってるよ」
五代が響子さんを持ち上げる。
「そんなに持ち上げたってさっきのことはわすれませんよ」響子さんの反応は冷ややかだが実は内心は嬉しいため顔が
にやついてくる。
「ほんと素直じゃないんだから・・・」八神がつぶやく。

46515/25:2007/08/18(土) 19:27:40 ID:gJ4NNa/h
リ━━━━━━━━ン!!
管理人室の電話が鳴る。
「はい、音無・・・・あらお母さん」響子さんが電話に出るとその相手は響子さんの母親の律子だ。
「響子、あんた正月くらいたまにはうちにもどってらっしゃい」と律子。
「なんでよ、あたしは忙しいの!」響子さんが断る。
「正月なんだからほとんど誰もいないでしょ?それとも残っていなきゃいけない理由でもあるの?」
「それは・・・別に・・・」まだ五代のことを報告してない響子さんは返答に詰まる。
「じゃあ、もどってらっしゃい、待ってるからね」そういって律子は電話を切る。
「ちょっとおかあさん!」響子さんが話しかけようとするがすでに電話はきれている。

「どうだった?」響子の父親が律子に尋ねる。
「とりあえず帰って来ると思うわ」律子がこたえる。
「そうか、そうか・・・」響子の父親の機嫌がみるみるよくなる。響子さんが今でもかわいくてしかたないのだ。

チン・・・。
受話器をおいて響子さんはしばらく考え込む。
「どうしたんですか、管理人さん?」八神が尋ねる。
「おかあさんが帰って来いって・・・」
「えっ・・・」五代が思わず声をだす。
「響子さん、そろそろおれ・・・響子さんのご両親にも挨拶をしに行かないと・・・・」五代から響子さんに切り出す。
「なら一緒に行けばいいじゃないですか?」事情を知らない八神が気軽に言う。
「八神さん、うちの父はね、あたしの再婚に昔から大反対なの。五代さん連れて行ってもどうせ、絶対に許さん、の一点
張りよ」響子さんが少し悲しそうにいう。
「だったらなおのこと早く連れて行かないといつまでたっても許してもらえませんよ?今から一緒にいけばいいじゃないで
すか」と八神。
「そうですよ響子さん」五代も続く。
「・・・・そうね・・・」二人の言葉に響子さんも決心を固める。
「実家に・・・連絡してみます」そういって響子さんが受話器を取り番号をまわす。
「はい、千草・・・・、あら響子。どうしたの?」律子が響子さんからの電話に驚く。
「おかあさん、あのね・・・・今日・・・会って欲しい人がいるの・・・」響子さんが思い切って母親に告げる。
「え・・・もしかしてあの一刻館の五代さんって人・・・?」律子が勘を働かせ先読みする。
「うん・・・。連れて行っていい?」響子さんが母親の反応を探る。
「もちろんよ、おとうさんにも言っとくわ」と律子。
「おとうさん、大丈夫かしら・・・?」響子さんが尋ねる。
「まぁ、反対するでしょうね」そういって律子が笑う。
「でも・・・響子は結婚したいんでしょ?」
「うん、もうプロポーズも受けて指輪ももらっちゃってるの・・・」
「あらやだ、もう・・・この子ったら・・・。とりあえず必ず連れて来なさい。あんまりおとうさんが反対するようならあたしが黙ら
せるから」
「おかあさん、ありがとう・・・」響子さんは母の優しい言葉に感謝する。
「じゃあ、待ってるからね」そういって律子が電話を切る。

46616/25:2007/08/18(土) 19:28:25 ID:gJ4NNa/h
リ━━━━━━━━ン!!
管理人室の電話が鳴る。
「はい、音無・・・・あらお母さん」響子さんが電話に出るとその相手は響子さんの母親の律子だ。
「響子、あんた正月くらいたまにはうちにもどってらっしゃい」と律子。
「なんでよ、あたしは忙しいの!」響子さんが断る。
「正月なんだからほとんど誰もいないでしょ?それとも残っていなきゃいけない理由でもあるの?」
「それは・・・別に・・・」まだ五代のことを報告してない響子さんは返答に詰まる。
「じゃあ、もどってらっしゃい、待ってるからね」そういって律子は電話を切る。
「ちょっとおかあさん!」響子さんが話しかけようとするがすでに電話はきれている。

「どうだった?」響子の父親が律子に尋ねる。
「とりあえず帰って来ると思うわ」律子がこたえる。
「そうか、そうか・・・」響子の父親の機嫌がみるみるよくなる。響子さんが今でもかわいくてしかたないのだ。

チン・・・。
受話器をおいて響子さんはしばらく考え込む。
「どうしたんですか、管理人さん?」八神が尋ねる。
「おかあさんが帰って来いって・・・」
「えっ・・・」五代が思わず声をだす。
「響子さん、そろそろおれ・・・響子さんのご両親にも挨拶をしに行かないと・・・・」五代から響子さんに切り出す。
「なら一緒に行けばいいじゃないですか?」事情を知らない八神が気軽に言う。
「八神さん、うちの父はね、あたしの再婚に昔から大反対なの。五代さん連れて行ってもどうせ、絶対に許さん、の一点
張りよ」響子さんが少し悲しそうにいう。
「だったらなおのこと早く連れて行かないといつまでたっても許してもらえませんよ?今から一緒にいけばいいじゃないで
すか」と八神。
「そうですよ響子さん」五代も続く。
「・・・・そうね・・・」二人の言葉に響子さんも決心を固める。
「実家に・・・連絡してみます」そういって響子さんが受話器を取り番号をまわす。
「はい、千草・・・・、あら響子。どうしたの?」律子が響子さんからの電話に驚く。
「おかあさん、あのね・・・・今日・・・会って欲しい人がいるの・・・」響子さんが思い切って母親に告げる。
「え・・・もしかしてあの一刻館の五代さんって人・・・?」律子が勘を働かせ先読みする。
「うん・・・。連れて行っていい?」響子さんが母親の反応を探る。
「もちろんよ、おとうさんにも言っとくわ」と律子。
「おとうさん、大丈夫かしら・・・?」響子さんが尋ねる。
「まぁ、反対するでしょうね」そういって律子が笑う。
「でも・・・響子は結婚したいんでしょ?」
「うん、もうプロポーズも受けて指輪ももらっちゃってるの・・・」
「あらやだ、もう・・・この子ったら・・・。とりあえず必ず連れて来なさい。あんまりおとうさんが反対するようならあたしが黙ら
せるから」
「おかあさん、ありがとう・・・」響子さんは母の優しい言葉に感謝する。
「じゃあ、待ってるからね」そういって律子が電話を切る。

46717/25:2007/08/18(土) 19:29:08 ID:gJ4NNa/h
五代と八神、初詣に向かう二人。
「五代先生、管理人さんすっかり余裕出てきましたね」と八神。
「どういうことだい?」五代が尋ねる。
「去年までならわたしと二人で初詣なんていったら一気に不機嫌になってたはずよ」
「そういえばそうだね」そういって五代が微笑む。
「もう、にやにやしちゃって。管理人さんはいまさら五代先生の気持ちが動かないことを知ってるから初詣に行って来いなん
てわたしに気を遣ってるの。なんだか悔しいわ」と八神。
「ははは、それは仕方ないなぁ」そういって五代が八神をなだめる。五代の言葉に八神の表情が一瞬変わる。しかし一瞬で
あったため五代は八神の表情の変化には気づくことはなかった。
そんなことを話してるうちに二人は神社に到着する。元旦のいい時間帯とあって神社は込み合っている。なんとかおまいりを
終えて一刻館まで戻ってきた二人。

「五代先生、ちょっと話を聞いてもらえますか?」
「ん、なんだい?」
「わたしがここに来る少し前・・・管理人さんを抱きましたよね・・・?」
「えっ・・・」五代が驚いて八神を見つめる。
「今日わたしを管理人さんと間違って抱きしめたとき、五代先生、”響子さん!すごく良かったです”っていったじゃないですか。
あれは・・・そういうことですよね・・・」
「・・・・・・」五代は黙ったままだがそれは八神の言葉の肯定を意味する。
「いいんです、二人は結婚するんですから当然のことです。でも・・・あたしの中ではまだ完全にけりがついてないんです」
「八神・・・・」五代がつぶやく。
「わたし・・・去年惣一郎さんのお墓で五代先生と管理人さんの言葉を聞いて・・・この人たちの間には割って入れないって思っ
たんです。だからあの時管理人さんに五代先生のこと諦めるって言ったんです。・・・五代先生は管理人さんからそのことを聞い
てますか?」
「一応聞いてるよ・・・」五代がこたえる。
「・・・そうですか・・・。あの時、五代先生のことふっきったつもりだったんです。でも・・・やっぱり五代先生にわたしの気持ちを全
部伝えないと気持ちの整理がつかないんです。だってわたしが来る少し前まで二人がそんなことしてたことに気づいたときから・・・
わたしの心に醜い感情が次々に浮かんでくるんです。それをもう・・・わたし一人では抑えきれないんです。・・・だからこれから
わたしがいうこときちんと聞いてはっきりこたえてください」八神が真剣な表情で五代を見つめる。
「ああ、わかったよ・・・」五代がこたえる。
八神は五代の言葉を聞き、心を落ち着かせるため胸に手をあててしばし目をつぶる。そして五代にはっきりとした口調で伝える。

「わたしは世界の誰よりも五代先生の事が好き。だから管理人さんと別れてわたしと付き合ってください」

46818/25:2007/08/18(土) 19:29:38 ID:gJ4NNa/h
一瞬、太陽が雲に隠れ元旦の冷たい風が二人を吹きつける。・・・しかし、またすぐに雲が流れ太陽が姿を現し二人を太陽の光
が包む。

「昔も今もこれからも・・・おれが好きなのは響子さんだけ。だから、君の気持ちにはこたえられない」
五代がはっきりと八神にこたえる。

八神は五代の言葉にうつむいたままだ。八神が微動だにしないため五代は不安になる。
「八神、大丈夫か?」五代が八神に駆け寄る。
「大丈夫です、五代先生。ちょっと気持ちの整理をしてるだけです・・・」そういって八神が五代を制止する。
「そ、そうか・・・」とりあえず五代がほっとする。
「相変わらず・・・優しいんですよね・・・」八神がつぶやく。
「ありがとうございます、五代先生。ごまかさずにはっきりいってくれて」八神が五代ににこりと微笑む。
五代はどうこたえればいいのかわからない。
「管理人さんは、惣一郎さんを亡くしてから五代先生と付き合うまで6年かかりました・・・。わたしは1年で五代先生のことふっきっ
てみせます」
相変わらず五代にはかける言葉が見つからない。
「さっきは管理人さんと別れて・・・なんていったけど・・・わたしは管理人さんのことも好きです。だから管理人さんがわたしと約束し
たように、五代先生も管理人さんを幸せにするって約束してください」
「ああ・・・約束するよ。彼女を絶対に幸せにするってね・・・」
「わたしに優しい言葉一つかけられないのにそういうことはすぐこたえるんですよね・・・」
「すまん・・・」五代が八神に謝る。何年たっても気の利いたことがいえるような人間にはなれないようだ。
「謝らなくていいんです、謝るようなことじゃないし。でもよりによって元旦にこんな経験しちゃうと一生忘れないだろうな。初恋の人
に抱きしめられてキスされたのと完全に振られたのがよりによって同じ日なんてね」八神が自嘲する。
「八神・・・」五代は言葉が続かない。

二人の間にきまずい空気が流れる。そんな空気を八神の言葉が引き裂く。

「五代先生、管理人さんの実家に行って!」
「えっ・・・?」
「早く行って!そして・・・二度と振り向かないで・・・」八神が五代の背中を押して駅に向かわせる。
「わかったよ、八神」そういって五代が歩き始める。
「五代先生、管理人さんのお父さんになにがあっても負けちゃ駄目よ!」
「わかってる、八神のためにも・・・な」五代が今日初めて気の利いたセリフをいう。
「管理人さんがからまないとろくなこといえないくせに・・・」八神がつぶやく。

八神の瞳に駅に向かう五代の背中が映っている。彼女はその瞳から五代の背中が消えた後も、しばらく時計坂に立ち尽くすので
あった・・・。

46919/25:2007/08/18(土) 19:30:42 ID:gJ4NNa/h
八神は一刻館の玄関の前に戻り一人座り込む。惣一郎さんの墓の時ほど涙が流れるわけではない。しかしあのときより胸が傷む。
(完全に振られなきゃふっきれないってほんとわたしって不器用ね・・・)八神はまたもや自嘲する。
(でも・・・これからはあの二人のこと・・・素直に祝福できる・・・・。いや、祝福しなくちゃいけないんだわ。わざわざわたしの告白にご
まかさずにこたえてくれた五代先生のためにも・・・)
そういって八神は自分を納得させる。ふと八神は思ったより傷が浅いことに気がつく。
「そうよ、失恋なんかでこの八神いぶきが落ち込むわけがないのよ」八神が声に出して自分を鼓舞すると家に向かい歩きはじめるの
であった。


「ただいま〜」家に到着した八神。
「あらおかえりなさい。早かったのね、いぶき」八神の母が八神を迎える。
「うん、晴れ着を脱ぐからお母さん手伝ってよ」
「はいはい」二人で着替える部屋に向かう。
「お父さんは?」
「居間でずっとお酒飲んでるわ」
「五代先生が初めてうちに来たときと同じね・・・」八神がつぶやく。
「五代先生って・・・ああ、家庭教師の先生ね」八神の母が記憶を探り思い出す。
「うん、そう」そういいながら八神が晴れ着を脱ぎ終え服を着替えると居間に移動する。
「おお、いぶき帰ったか、一杯飲むか?」八神部長が八神を歓迎しビールをすすめる。
「いっぱいだけもらおうかしら」八神がコップを受け取る。
「そういえばあの人、いま何してるの?」八神の母が居間に来て八神に尋ねる。
「五代先生・・・結婚するの・・・」八神がつぶやく。
「ん・・・五代・・・?ああ五代君のことか。結婚するとはめでたいな」八神部長が何の気なしに話す。
「今日・・・あたしね・・・五代先生に完全に振られちゃったの・・・」八神がつぶやく。娘の言葉に両親は衝撃を受ける。
<まだあの男のことを・・・>八神部長は娘の気持ちに驚く。
(この娘はお父さんと似て思い込みが激しいから・・・)八神の母は娘のことを心配をする。
「その・・・なんだ、男は他にもいっぱいいるしだな・・・」八神部長が八神を慰める。
「・・・いないわ・・・」八神がつぶやく。
「五代先生は一人しかいないの!」八神が叫ぶ。途端にいままでこらえていた涙が溢れ出し止まらなくなる。
家に戻り安心したのか八神は涙を止める事が出来ない。そんな愛娘を二人は痛々しく見守る。
「かあさん、とうさんじゃ役不足だ。よろしく頼む」そういって八神部長が部屋を出て行く。
(まったく面倒なことばっかり押し付けて・・・)八神の母が夫に心の中で毒づく。しかし夫にできることはなにもなさそうなのも確かだ。
八神の母は娘に優しく声をかける。
「いぶき・・・悲しいときは泣けばいいのよ」そういって娘の背中をなでる。
「かあさん、これ」そういって八神部長が八神の母にタオルを渡す。
「あら、ありがとうございます」八神の母はタオルを受け取り娘に渡す。
タオルを受け取った八神は母に思わず抱きつく。そんな娘を母はいつまでも優しく抱きしめ続ける。
そんな母娘の光景を見届けた後、八神部長は一人静かに外出するのであった。

47020/25:2007/08/18(土) 19:31:17 ID:gJ4NNa/h
「ただいま〜」
「あら、響子おかえりなさい。・・・一人・・・?」律子が尋ねる。
「うん・・・まずはあたしからおとうさんに話しとこうかと思って・・・」
「おとうさんにもさっき話してみたけど・・・絶対反対するわね」律子も首を振る。
「やっぱり・・・」響子さんもため息をつく。
「こんなとこじゃなんだからあがりなさい。おとうさんは居間にいるわ」
「うん・・・わかった」響子さんが居間に向かう。

「おとうさん・・・」響子さんが恐る恐る声をかける。
「おお響子、帰ったか」響子の父親が笑顔になる。
「うん・・・でね、おとうさん・・・」響子さんが少し躊躇する。
「かあさん、響子が帰ってきたんだからお茶でも入れて・・・」
「はいはい、わかりましたよ」そういって律子がお茶を運んでくる。
「響子、おとうさんにいうことあるんでしょ?」律子が響子さんに話を振る。
「うん・・・」響子さんがうなずく。
「おとうさん、おかあさん、あたしね・・・」
「許さん!」響子さんの言葉をさえぎり響子の父親が断言する。
「おとうさん!」響子さんが反発する。
「あんた、いい加減にしときなさいよ」と律子。
「おれは絶対に許さんからな」響子の父親は聞く耳を持たない。
「あんたはねっ、どういう男だったら気に入るわけ!?響子がかわいくないの?」と律子。
「かわいいさ、だからこそ認めないんだ!」
「どういうことよ、おとうさん?」
「そ、それは・・・」
リ━━━━━━━━ン!!
響子の父親がなにか話そうとしたところで電話が鳴る。
「はいはい・・・」律子が電話に出る。残された二人もとりあえずお茶を飲み休戦する。
「響子、五代さんからよ」律子が響子さんを呼ぶ。
「うん・・・・もしもし、五代さん?」
「響子さん、あの・・・もう近くまで来ちゃってるんですけど・・・行っても大丈夫ですか・・・?」
「えっ、近くまで・・・?ちょっと待ってくださいね」そういって響子さんが両親の元に戻る。
「五代さん、もう近くまで来てるって・・・・」
「あら、早く来てもらいなさいよ」と律子。響子の父親は黙ったままだ。
「いいから・・・ね」律子が重ねて言う。
「うん・・・わかった・・・」そういって響子さんは電話に戻り五代に来るように伝える。

47121/25:2007/08/18(土) 19:32:16 ID:gJ4NNa/h
「ぶすっとして往生際の悪い・・・。ちゃんと挨拶すんのよ」
「・・・・・・」響子の父親はタバコを吸ったままで返事がない。そこに電話を終えた響子さんが戻ってくる。
「おとうさん、どうしても・・・許してくれないの・・・?」
「おかあさん、響子と二人にしてくれないか?」と響子の父親。
「わかりました」そういって律子が席をはずす。

「響子、その五代とかいう奴とそんなに結婚したいのか・・・?」
「うん・・・あの人と結婚するって・・・決めたの」そうつぶやくと響子さんは指に光る指輪を見つめる。
「その指輪もそいつからもらったのか・・・?」
「うん・・・」
「どうせおれが反対しても惣一郎のときと同じように結婚するんだから、反対されてもいいじゃないか」
「おとうさん、あたし今回はちゃんとおとうさんに祝福してもらいたいの。もしおとうさんが反対し続けるなら・・・あたし結婚しないわ」
と響子さん。
「響子、おまえ・・・」
「でもね、おとうさん。毎週二人で会いに来るから、おとうさんが許してくれるまで」そういって響子さんが父親に微笑む。
「そうか・・・」響子の父親は響子さんの決意のほどを知る。
「幸せにしてもらえそうなのか?」
「うん・・・。あたしもがんばって幸せになるわ」響子さんが父親の質問にこたえる。
ピンポーン
五代が訪ねてきたようだ。
「響子、迎えに行ってやりなさい・・・」
「うん・・・」

響子さんが玄関に向かうとちょうど五代が律子に迎えられているところだった。
「五代さん、いらっしゃい」響子さんが微笑む。
「響子さん・・・」五代も響子さんの笑顔をみて安心する。
「響子、おとうさんどうなの?」律子が心配して尋ねる。
「まだ・・・納得してない・・・と思う」
「困った人ねぇ・・・。あらやだ、五代さんあがってくださいね」と律子。
「はいっ、失礼します!」五代が緊張して千草家にあがる。
「五代さん、こっちへ・・・」響子さんが五代を案内する。
「は、はい・・・」五代が緊張した足取りで居間に向かう。

47222/25:2007/08/18(土) 19:32:50 ID:gJ4NNa/h
「五代裕作と申します。本日は大事な用件があってお伺いしました」五代が響子さんの両親の前で話を切り出す。響子さんは心配
そうに五代を見つめる。
「五代さん、そんなに緊張しなくていいんですよ」律子が五代に微笑む。響子の父親はむすっとしたままだ。五代は響子の父親の
そんな様子に反対されることを直感する。しかし、今さら後には引けない。
「お嬢さんと・・・響子さんと結婚させてください、お願いします!」そういって五代が頭を下げる。響子さんも頭を下げる。
しばしの静寂の後、律子が口を開く。
「頭を上げてください五代さん。あたしは喜んで賛成させてもらいます。でも・・・」そういって横の響子の父親を見る。
「おとうさん・・・」響子さんが父親を見つめる。
皆の注目の中、響子の父親がついに言葉を発する。

「許さん」
響子の父親がつぶやく。

しかし、五代もここまで来て黙って帰るわけには行かない。
「約束します!絶対にしあわせに・・・」
「いーかげんなことぬかすなっ!結婚したって、絶対しあわせになれんっ!」響子の父親が立ち上がって大声で五代の言葉を否定する。
「響子はもう誰にも渡さん!これまでだっ!!」そういって響子の父親は隣の部屋へ姿を消す。五代は覚悟していたとはいえあまりに
強い拒絶にショックを受ける。
「おとうさん、どうしてそうまでして・・・」響子さんが目を真っ赤にしてつぶやく。
「すいません響子さん、僕が未熟なせいで・・・」五代が響子さんを慰める。
「五代さん、すいませんね、あんな父親で・・・」律子が五代に謝る。
そのまま言葉が出てこずシーンとしてしまう3人。
「五代さん、あたしどうしてもおとうさんにきちんと祝福してもらいたいんです。前のときは両親とも反対されたままでしたから・・・。だか
ら・・・また来てもらえますか?」響子さんが五代に申し訳なさそうに頼む。
「ええ、何度でもきます。響子さんが納得できないままじゃ結婚なんてできませんから」そういって五代が微笑む。
「すいませんね、五代さん。うちの人ったらいつまでたっても子離れできなくて・・・」律子が頭を下げる。
「いえ、そんな・・・」五代は恐縮するがやはりショックは大きい。
「五代さん、今日はもう仕方ないから・・・帰りましょう・・・」響子さんが五代に声をかける。
「そう・・・ですね・・・」と五代。
「一応、最後におとうさんに挨拶してから帰ります」
「じゃあ、ちょっと呼んで来ますね」そういって律子が響子の父親を呼びに行く。

「五代さん、うちの人が五代さんと二人だけで話したいって言ってるんですけどいいですか?あんなこと言ったあとですけど・・・」と律子。
「わかりました」そういって五代が響子の父親の部屋に向かう。響子さんはそんな五代を心配そうに見守る。
「響子がそんな表情するなんてね・・・」律子がつぶやく。
「えっ・・・?」
「ほんとに五代さんの事が好きなのねぇ」そういって律子が微笑む。
「もう、おかあさんったら・・・」響子さんが赤くなる。

47323/25:2007/08/18(土) 19:33:28 ID:gJ4NNa/h
「失礼します」五代が響子の父親の部屋に入る。
「・・・・・・」響子の父親は背中を向けて黙ったままだ。五代もどのように声をかければいいかわからず気まずい空気が流れる。そんな中
響子の父親が口を開く。
「五代君、娘の父親の気持ちってわかるかい?」
「なんとなくは・・・。でも実際になってみないと・・・」
「とってもかわいいんだよ、まさに宝物だよ・・・」響子の父親がつぶやく。
「その宝物を・・・二度も他の男に奪われる気持ちが君にわかるかい?」
「・・・・・・」五代は響子の父親の心情を思うと軽々しくこたえられない。
「惣一郎がなくなった時の響子の後姿・・・一生忘れられないよ。おれはもう響子の泣き顔をみるのがいやなんだ・・・。それが・・・今日、
反対した理由だ」相変わらず響子の父親は背を向けたままだ。
「絶対響子さんを泣かせるようなことはしません。それに・・・響子さんにプロポーズしたときに必ず響子さんより長生きして一人にはしな
いって約束しました」五代が響子の父親を必死に説得する。
「五代君、君は惣一郎が死にたいと思って死んだと思っているのかい?人はいつ死ぬのかなんてわからないんだよ。もしも今日君が乗っ
てきた電車が事故を起こしていたら君は響子を泣かせていたんだよ・・・?」
「それは・・・。でもそんなこと言ってたらなんにもできないじゃないですか!」
「五代君、大事なのは君が言う約束とやらはその程度のものだってことなんだよ。だからこそ君には響子はやれん」
響子の父親の言葉に黙り込む五代。しかし、響子さんのために、祝福してくれたみんなのために、そしてなにより自分のためにここで引
き下がるわけにはいかない。
「確かにおっしゃるとおりです。人はいつか死にます。それが今日かもしれないしもっとずっと先かもしれない。でもおれは信じています。
絶対におれは響子さんを一人にしないって。もちろん根拠なんてありません。でも・・・おれは自分の運命を信じます」五代は響子の父親
の背中に自分の思いをぶつける。
「君の根拠のない運命とやらを信じることはできん。今日のところは響子を連れて帰りなさい」そういって響子の父親が振り向く。
「おとうさんが許してくれるまで、何度だって来ますよ」
「何度来ても同じだ」
二人の間にまたもや気まずい空気が流れる。
「今日のところは失礼します。でも・・・しつこいようですが許してもらえるまで何度でも来ます。響子さんを幸せにするのはおれしかいない
と思っていますから」そういうと五代は一礼して部屋を出て行くのであった。


「おかあさん、あたしも一刻館に帰るね」
「あら、泊まってかないの?」
「五代さんにあんなひどいこといった人と今日のところは一緒にいたくないの」響子さんは父に対しかなり怒っているようだ。
「はいはい、わかりましたよ、どうせいっても聞かないだろうしね」律子は諦め顔だ。
「すいません、では失礼します」五代が律子に挨拶する。
「五代さん、ほんとにごめんなさいね」律子が謝る。
「いや、そんなことは・・・。では失礼します」

47424/25:2007/08/18(土) 19:34:02 ID:gJ4NNa/h
「五代さん、ほんとにごめんなさいね、せっかく来てもらったのに・・・」響子さんは申し訳なく思う。
「いえそんな・・・」と五代。
「でも・・・おとうさん・・・心配なんですね。おとうさんにとっては、響子さん、いつまでも小さな女の子なんですよね」
「・・・ちっちゃな響子ちゃんか・・・」響子さんがつぶやく。
「でもおれ、響子さんのこと絶対諦めませんよ。おとうさんに何度でも来ますって言いましたし。そのうちまた行きましょう」そういって五代が
響子さんを安心させるように微笑む。そんな五代の笑顔を見て響子さんは嬉しくなり五代と手をつなぐ。
「またお願いしますね、今度はおかあさんともっとうまく計画しますから」
「ええ・・・」そうはいったものの五代は響子の父親の娘に対する思いを考え黙り込んでしまう。


「おかあさん、ちょっと出かけてくる」五代と響子さんが帰った直後に響子の父親が律子に声をかける。
「どちらに?」
「いや、ちょっと・・・」響子の父親が口を濁す。
「じゃあこれもっていってください」律子があるものを響子の父親に渡す。
「これは・・・」響子の父親は律子の意図に気づき黙って受け取る。
「いってらっしゃい」そういって律子は夫を見送るのであった。


五代と響子さんが一刻館に戻ると何者かの影に気づく。
「やぁ、五代君、久しぶりだね」影の正体は八神部長だ。
「ええ、お久しぶりです」五代も挨拶する。
「実はさっきいぶきがうちに帰ってきてね。五代君にとても”お世話”になったようで・・・」
「・・・・・・」五代は八神部長の言葉に棘が含まれていることに気づき、わざわざここまでやってきた理由を悟る。
「おそらく君はなにも悪くないんだろう・・・。どうせうちの奴が勝手に君に付きまとってるだけなんだ・・・」そういって八神部長が五代に近づ
く。
「しかし・・・娘の父親として・・・わたしは君が許せないんだよ」そういうと八神部長は五代を思いっきり殴りつける。
「ぐはっ!」五代は殴りつけられ地面に崩れ落ちる。
「何するんですか!!」響子さんが八神部長の前に立ちはだかる。
「なにがあったか知りませんが暴力なんて最低です!」響子さんが八神部長を激しく非難する。
「管理人さん、あなたのいうことは正しい。でもね・・・娘の泣き叫ぶ姿を見せつけられると父親として黙っとれんのですよ」そういって八神部
長は響子さんを押しのけ再度五代に近づく。
「やめてください!」響子さんが再度八神部長の前に立ちふさがる。
「響子さん、どいてください」そういって五代がのろのろと立ち上がる。
「八神部長、気が済むまで僕を殴ってください。あなたの気持ち、なんとなくわかりますから・・・」そういって五代が自分から八神部長に近づ
く。
「いい度胸だ・・・」八神部長がこぶしに再度力を込める。響子さんはそんな二人を見ていられず顔を伏せる。

「もう・・・やめときなさい」突然、一人の男が八神部長を止めに入る。

47525/25:2007/08/18(土) 19:34:45 ID:gJ4NNa/h
「誰だ、あんたは?」八神部長が突然現れた男に尋ねる。
「おとうさん!」響子さんが突然の父の登場に驚く。五代もわけがわからない。
「おれはこの娘の父親だよ。あんた、娘さんが五代君に振られたのか。悲しむ娘を見てこの男を恨む気持ちはわかるが・・・おれなんてかわい
い一人娘をこいつにとられてしまうんだよ」そういって響子の父親は五代をちらっと見る。
「・・・・・・」八神部長は響子の父親の言葉に勢いをそがれる。
「あんたもわかってるんだろ?こいつはあんたにわざと殴られたんだよ。その気になればよけれるのにね。そんな奴、これ以上殴っても無意味
だろうに・・・」
「・・・・・・」八神部長は黙り込む。
「・・・ほら響子、忘れ物だ」そういって先ほど響子さんが忘れていったマフラーを渡す。
「おとうさん・・・これを渡すためだけにここまで来たの?」響子さんが驚く。
「ああ、ついでに五代君に一言伝えようと思ってね」そういって五代をにらみつける。
「五代君、もううちには来なくていい、無意味だからね」響子の父親が冷たく言い放つ。
「僕は・・・結婚を許してくれるまで何度でも行きます!」五代もこれだけは譲れない。
「だからもう来なくていいんだよ」響子の父親が同じ言葉を繰り返す。
「しかし・・・」五代は引き下がれない。
「だからもういいんだ。・・・次に来るのは・・・」そういって響子の父親が響子さんをちらっと見ると五代に言葉を続ける。
「・・・響子が・・・おれの孫を生んでからでいい」
「えっ・・・?」五代は一瞬意味がわからない。
「おとうさん!」響子さんの顔に笑みが広がる。
「響子、絶対に女の子を産むんだ、それもものすごくかわいい女の子を。こいつにもおれとこの人が受けた苦しみを味合わせてやるんだ」
「おとうさん、なにもそんな言い方・・・」響子さんが抗議する。
「望むところですよ、お義父さん。響子さんとの結婚を許してもらえるなら・・・どんな苦しみでも耐えてみせます」五代がこたえる。
「その言葉、忘れるなよ」そういって響子の父親は用は済んだとばかりに帰ろうとする。
「おとうさん、あがっていかないの?」響子さんが父を引き止める。
「いや、いい。それから五代君。・・・・・・正直、君には負けたよ。だから信じてみることにしたんだ、君のいう根拠のない”運命”って奴をね。
だから・・・わかってるな?」
「・・・ええ、わかってます。響子さんを泣かせるようなことは絶対しません」と五代。
「ふん、かっこつけおって」五代の言葉を聞いたあと響子の父親は響子さんに語りかける。
「だけどな、響子。こいつがいやんなったら・・・いつ帰って来てもいいんだぞ」
「・・・・・ありがとう・・・おとうさん・・・」響子さんが思わず父親に抱きつく。


「ところであんたももう帰らないか?」響子の父親が八神部長に話しかける。
「あんた達親子のせいで調子が狂った。わたしも帰る」
「それならその辺でいっぱい飲みながら五代君の悪口でもいいあわないか?」
「そいつはいいな、すぐ行こう」八神部長が同調する。

五代と響子さんは仲良く去っていく二人の姿を呆然と見送る。
「響子さん・・・」五代が響子さんに話しかける。響子さんが黙って五代の顔をみつめる。
「もし将来女の子が生まれて、その子が結婚することになっても・・・おれ、喜んで送り出して見せますから・・・。だから女の子を生んでも心配
しないでくださいね」そういって五代が微笑む。
「わかってますよ!そんな心配してませんから。そんなことより殴られたところ大丈夫ですか?」
「いてて。気が抜けたら急に痛みが・・」五代は激痛に顔をしかめる。
「急いで手当てを・・・」そういって管理人室に駆け込む響子さん。

そんな響子さんをみて思わず微笑む五代。いつか生まれてくるであろう響子さんとの間の子供。今は男の子か女の子かもわからない。しかし
どちらであろうとかわいい子であることははっきりしている。なんといっても響子さんの子供なのだから・・・。
五代は元旦の空を笑顔で黙って見上げる。その笑顔は、最後の二人だけの夜である今晩、どのようにして響子さんを押し倒そうか考えている
とは思えないほど晴れ晴れとした笑顔であった・・・。



「A7 父親」 完


476見習職人:2007/08/18(土) 19:37:05 ID:gJ4NNa/h
以上です。
貼ってて気づいたけど何気に大作でした。
わたしには子供がいませんので父親の気持ちって奴がよくわかりませんでしたがこんな感じかなと思いながら書きました。
しかしエロの部分にはかなり時間がかかりました。最初リアル指向で書いてましたが全然エロくならないのでいつもの雰囲
気で書き直しました。6、7作目の大晦日と元旦でものすごくエッチになりこの二人もついにここまで、と思うとなんだか慨深
いですw響子さんがよがりすぎですがそれはまぁエロパロですから大目に見てやってください。
あと、事前予告どおりおそらく次の作品は9月以降です。予定では本来A7として書くつもりであったバレンタインの話を書き
たいと持っております。ではまた。
477名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 20:18:25 ID:G9aPwKnX
GJ!
親父達の哀愁が何気に好し。
次回作も楽しみにしとります。

追伸
15/25と16/25、一緒?
478名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 21:54:36 ID:sU2hm3VG
イイハナシダナー
響子さんの淫乱さにもムラムラしたw
479見習職人:2007/08/18(土) 22:21:31 ID:A44PtzMF
16/25はミスw
下が本物ね

16/25

「あなた、今響子から電話があったんだけどね」律子が話しかける。
「ん、まさか来れなくなったのか?」
「会って欲しい人がいるから連れて来るって」と律子。
「ま、まさか・・・」響子の父親がショックを受ける。
「一刻館の五代って人。どうやらもうプロポーズも受けちゃったらしいわ」
「許さ━━━━━━━━ん!!!」響子の父親が絶叫する。
「いーじゃない、やさしそーな人よ。ちょっと頼りないけど・・・」
「頼りないっ?気にくわんっ!」響子の父親は絶対に認めない構えだ。
「あんたは響子が再婚できなくなってもいいの?」
「・・・とにかく、おれは会わんからなっ!」そういって響子の父親は部屋を出て行てしまう。
「・・・まぁ・・・なんとかなるか・・・」律子はそんな夫の姿に呆れ果てるのであった。


響子さんが受話器を置くと八神が話しかける。
「ついに決定ね。五代先生、ちゃんとした格好で行かなきゃ駄目よ」
「わかってるっつーの」と五代。
「とりあえず朝食を早く終わらせましょ。話はそれからね」と響子さん。

「五代さん、とりあえずあたしが先に帰って・・・お父さんと話しときたいんです」食事と後片付けを終えた響子さんがお茶を
飲みながら話しかける。
「そう・・・ですか・・・」五代がうなずく。確かにワンクッションいれたほうがいいかもしれない。
「だから五代さんはせっかく来てもらったんだから八神さんと初詣に行ってからうちに来てください」
「きゃ〜、五代先生と二人っきりで初詣!キスの次は何が起こるのかしら!」八神が歓声をあげる。
「くれぐれも先ほどのようなことのないように!」響子さんが五代に念を押す。
「そんな・・・大丈夫ですよ・・・ははは・・・」五代が笑ってごまかす。
「管理人さんわかってますって。そもそもわたしもう帰ります。やっぱ二人っきりってのはまずいと思いますんで」八神が珍
しく常識的な発言をする。
「あら、あたしに遠慮しなくていいんですよ?それに五代さんは時間つぶすあてがなにかあります?」
「いや、別にないんでどっちでもいいですよ」と相変わらず優柔不断な五代。
「じゃあ、五代さん、初詣に行ってうちのお父さんが今日だけでも物分りが良くなるよう神頼みしといてください」そういって
響子さんが笑う。
「そうですね、じゃあそうしましょうか」そういって五代が八神を見る。
「いいんですか、管理人さん?」八神が響子さんを見る
「いいんですよ。それじゃあ五代さん、早くきちんとした格好に着替えて!」

五代と響子さんが着替えを終え三人とも一刻館を出発する。
「じゃあ、五代さん、うちにつく前に電話ください。電話番号はこれです」そういってメモを五代に渡す。
「わかりました。じゃあ僕たち初詣に行ってきますんでまたあとで」
「管理人さん、それじゃあ五代先生をお借りしますね」と八神。
「ええ、八神さんまたね」そういって響子さんが二人と別れる。

480名無しさん@ピンキー:2007/08/19(日) 12:24:15 ID:yilLeWk1
GJ!!
481名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 00:16:09 ID:PIx03eOp
>>477
>>480
グリムジョージャガージャックスレと聞いて飛んできました
そろそろ読者の誰かが新たな職人として書き始めるころ?
482名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 03:17:35 ID:eMIqbDe0
ここ2,3日で自分の書いたものを全て読み直してみました。色々反省点もありますが、
一読者になりきって読むと夢一夜が一番良かったです。やはり結ばれるまでの過程の
話がいいなぁと思いました。実際かいてて楽しかったですし。
しかし一個上のレスにもありますがそろそろ他の人が書いた作品を読んでみたいところ
です。最近色々工夫してみましたが自分の書いたものばっかりだとどうしても似たような
印象が残りますんで。まぁ自分もそうでしたが最初書くのは躊躇ってしまいます。でもそ
の気になると結構書けるものです。
そういうことで誰か書いてくれたら嬉しいな、と思う今日この頃でした。
483439:2007/08/22(水) 05:06:42 ID:YlmRL6cu
>>440
丁寧なレスどうもありがとうございます。
私は覆面の男が管理人室の鍵を開けるところで覆面の男の正体が分かりました。
結構、男の正体が分かるように書いてあると思いますよ。

新作の「父親」も読みましたが珍しく響子さんが五代君を攻める側になっているのが良いですね。
いつも素晴らしい作品を本当にありがとうございます。
それでは今日はこのへんで失礼します。
484名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 18:51:56 ID:O4d0m42F
見習さん以外の香具師が書いたら惨い展開にしそうで怖いwww
もうそういうネタは見飽きたから(゚听)イラネ
485名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 19:17:44 ID:8o6X6HO7
自分はそういう酷い展開もありだとは思うけどな。そういくのが苦手な人は読まないようにすれば良いだけだと思うしね。見習いさん以外の人がこのスレに作品を投稿しにくい環境をつくってはマズイと思うんだ。偉そうなことを言ってごめん。
486名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 22:07:07 ID:lBzGUeQo
↑またお前か、必死だな。


つーか改行ぐらいしろ読みにくい。
487名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 22:40:49 ID:8o6X6HO7
>>486
俺の書き込みで気分を悪くしたなら謝ります。
どうもすみませんでした。

ただ、俺が言いたかったことは見習いさん以外の他の作家の方でも、その作家さんがご自身の作品を投稿しやすい雰囲気をつくっていった方が良いのではないかということです。
488名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 23:10:36 ID:lBzGUeQo
ならさ、だいぶ前から思ってたんだが自分で遊び気分で
好きな展開で書いてみればいいじゃん。
どっかの紙切れでもいいから簡単に。
489名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 01:18:31 ID:0nQGI+Y9
俺は自分でチラシの裏に小説を遊びで書いている。
もちろん非エロで見習いさんの書く小説よりクオリティーが低いw
490見習職人:2007/08/24(金) 02:00:08 ID:u1IZoDk7
とりあえず仲良くしようぜ。
ちょっと長くなりますが自分の考えを書きます。

ここが2ちゃんである以上、「酷い展開」もありだと思います。そもそもエロパロの板では自分の作風の方が
異常なのかもしれません。「酷い展開」を書きたい人もいるはずですしね。

ただ自分はめぞん絡みでそういう作品は読みたいと思わないのも事実です。逆にめぞん以外の作品ではヒ
ロインがレイプされてもそれほど自分の中で抵抗はありません。少しかわいいな、と思ってる程度のヒロイン
では酷い展開の方が興奮するというのも真理です。ではなぜめぞんでは駄目かというと自分の中では作品
(=ヒロイン)への思い入れの深さの問題だと思っています。もちろんその辺は人それぞれです。自分の場合
はそうだということです。

とどのつまりなにが言いたいのかというと書きたいものを書けばいいんじゃないかと思います。つけ加えると容量
の問題からそろそろ次スレの時期にさしかかりつつありますが、次は非エロも認めるスレにして欲しいところです
ね。

>>489
とりあえずそのチラシの裏をupすべし。話はそれからだw
491名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 10:29:50 ID:P9S6jU1S
結果、>>487が自分で書けばいい話じゃんか。
これ以上見習さんを困らせるなよ。
492名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 14:11:08 ID:0nQGI+Y9
>>490
そのチラシ、もう捨てますたwwうpは御勘弁を…

んまぁ、あれだ。
自分で読みたいものは自分で書けということだ。
493名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 19:08:12 ID:P9S6jU1S
そういやぁ、忘れてた

見習さん、広陵準優勝おめでとう!!
494名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 11:05:48 ID:jt3jXnhr
純愛しかみとめられない五代とじゃなきゃみとめられないって
このスレまじで閉鎖的
495名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 11:57:19 ID:TMWcbgb1
>>493
広陵のエースかわいい顔してるね。
佐賀北ばかり取り上げててウゼェ…。
去年の苫小牧と早稲田の扱いと大違いじゃねぇかw
これだからマス“ゴミ”は嫌いだ…。


いい加減スレチだなw
俺もだが
496名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 12:26:02 ID:TMWcbgb1
>>487=>>494???
ヲイヲイ、だれも読みたくないとは言ってねぇぞw
あえて飽きたとの声があるようだがww
まぁ、実際のところ見習いさん本人も述べてたように、
見習いさんは純愛モノ専門の職人さんだ。
変化球展開専門の職人さんが現れない限り、
変わった話を読むのは困難だろう。

だがだ、滅多に読むことが出来なかった純愛モノが
読めるようになったのは、見習いさんが来てくれたからだ。
見習いさんは純愛モノ専門としてこれからも頑張ってほしいが、
他の変化球展開専門さんが現れても悪くはないと思うよ。
つーかお前が、変化球展開専門の職人さんになれよ。
497名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 17:26:59 ID:H4C5R6fz
>>493じゃないがお前ら、>>493が空気転換だとわからないのか?
特に>>494、空気嫁
498名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 04:22:37 ID:yiUfUNB3
酷い展開を書きました。
この手のものはもう書かないと思います
嫌な人は「z-」でNG登録してください。

タイトル 「Z1 初夜」
499z-1:2007/08/26(日) 04:23:08 ID:yiUfUNB3
「ただいまー」
「ただいまっ」
「ただいま・・・」
結婚式の二次会も終わり、みなは茶々丸から一刻館に戻ってきた。

「今日からあなたの妻になります、五代響子です。不束者ですがよろしく」響子さんがおど
けて五代にいう。
「よろしくお願いします」五代も笑顔でこたえる。
初めて出会った日から幾多の試練を乗り越え今日この日を無事迎え、式を終えた五代は
感慨もひとしおだった。

「あんたら、今日ここに泊まるんだろ?だったら夜桜でも見ながらぱーっとやらないかい?」
一の瀬さんが二人を誘う。
「それはいいですね」と四谷さん。
「いこっいこっ!ほら管理人さんも五代君も早く!」と朱美さん。
いつものように二人の意思とは関係ないところで宴会が決まり、二人は顔を見合わせる。
「仕方ないわ、いきましょ・・あ・な・た!」響子さんが五代に微笑みかけると五代も笑顔でう
なずく。

近くの公園まで移動しビニールシートを敷くといつもの宴会がはじまる。
「えーでは、わたくし四谷が乾杯の音頭を取らせていただきます。ではまず新郎の五代君
から一言!」
突然四谷さんに発言を求められ動揺する五代。
「え、えと・・・今日はどうもありがとうございました。これからもよろしくお願いします」五代が
なんとか体裁を整える。
「えー、何一つひねりのないコメント、ありがとうございました。続いて新婦の管理人さんから
も一言どうぞ」四谷さんの言葉にむっとしながらもついに自分の奥さんとなった隣の響子さん
を見ているとどうしても顔がにやついてしまう五代。
「あ、あたしもですか・・・?んーそうですね・・・」響子さんがなにをいおうか考え始める。
「えー長くなりそうなので却下します」と四谷さん。
「そりゃ管理人さんにアドリブ求めてもね・・・」と一の瀬さん。
「うん、そうそう」と朱美さん。
「だったらはじめからコメントなんて求めないでください!」響子さんはご機嫌斜めだ。

500z-2:2007/08/26(日) 04:24:12 ID:yiUfUNB3
「ええ、では!ついに名実共に夫婦となった五代君と管理人さんをお祝いして・・・・乾杯!!!」
「かんぱ〜い!」皆が声をあわせて乾杯する。
「ねぇーねぇー、これからは二人ともなんてお互いを呼び合うの?」朱美さんが興味深深に尋
ねる。
「それそれ!あたしも気になってたんだ。さっきの二次会の挨拶では響子っていったけど・・・」
と一の瀬さん。
「やはりここは響子、裕作でしょう」と四谷さんが断言する。
「ええ・・・どうしましょうかね?」と響子さんに尋ねる五代。
「え・・・そうですわね・・・」響子さんは少し考えた後言葉を続ける。
「二人のときは・・・あなた・・・かしら・・・」そういって赤くなる響子さん。
「僕はしばらくは響子さんのままで・・・。いきなり響子なんて・・・」照れて黙ってしまう二人。
「こんなとこで二人の世界にはいってんじゃないよ、全く・・・」呆れ顔の一の瀬さん。
「もう半年も夫婦みたいな生活してたんだからそんなことで照れるなっちゅーの」と朱美さん。
「まぁまぁ朱美さん、ほらもうビールが空ですよ」そういって四谷さんが缶ビールを渡す。
「ありがと・・・。でも・・・なんか結婚っていいね。あんたら見てるとあたしも結婚したくなってき
ちゃった」朱美さんが予想外の発言をする。
「なんだい、もらってくれる人いるの?」一の瀬さんが尋ねる。
「それが全然いないの!」そういって朱美さんが笑いだすとみなも一様に笑い出す。美しい夜
桜の下、みなの笑い声がこだまする。長い年月の末結ばれた二人とそんな二人を時には優し
く、時には邪魔をしながらも見守ってきた住人達。ひとつの区切りを迎え、今夜の宴会はます
ます盛り上がるのであった。
501z-3:2007/08/26(日) 04:25:00 ID:yiUfUNB3
「その・・・あなた、お手洗いに行ってきますわ」照れながら響子さんが五代に伝える。
「出た!初のあ・な・た!」一の瀬さんがからかう。
「ふふふ、実はさっき言われたから初じゃないんですよ」そういって五代が不敵に笑う。
「もうっ!とりあえず行ってきますね」そういって響子さんがその場を離れようとする。
「響子さん、夜遅いから一緒にいきますよ」と五代。
「子供じゃないんだから大丈夫です」そういって笑顔でお手洗いに向かう響子さん。五代もそう
いわれ仕方なく座りなおし缶ビールに口をつける。

響子さんがトイレにつくと辺りは静まり返っている。
(やだ、静かすぎるわ・・・)響子さんは五代の申し出を断ったことを少し後悔する。しかしいま
さら戻るわけにも行かずトイレに入る。
その直後トイレの入り口のドアに何者かにより札がかけられる。札には、故障中につき使用禁
止、とかかれている。それを見てにやりとすると何者かはトイレの中に入りこむ。

中は結構広く鏡の前で気になっていた。髪の乱れを直す響子さん。他の人から見たらたいした
ことのない乱れであったが響子さんはずっと気になっていたのだ。髪を直したところで人の影が
鏡に映る。
「だ、だれ!」響子さんが悲鳴を上げる。

鏡に映ったのは・・・ナイフを持った見知らぬ男であった・・・。

502z-4:2007/08/26(日) 04:25:42 ID:yiUfUNB3
「おとなしくしな」男が凄みを利かせる。
「な、なんですかあなたは!」響子さんが精一杯の虚勢をはる。
「気が強いな・・・。もっともその方が犯しがいがあるぜ・・・」そういって男がにやりとする。
(この人・・・あたしを・・・・)響子さんが男の言葉に青ざめる。
「ふふふ、自分の立場に気づいたな。そのとおりあんたはいまからおれに犯されるんだよ・・・」
そういって男が響子さんに少しずつ近づく。
「こ、来ないで!大声を出すわよ!!」響子さんが叫ぶ。
「出してみろよ、どうせ誰も来ないからさ・・・」男は余裕たっぷりだ。
「ふざけないで!」そういうと響子さんが近づいてきた男をびんたする。
「へへ、やっぱり気が強いな。でもそんなことじゃおれを止められないぜ」そういうと男が響子さ
んの両手をつかむ。
「や、やめてよ」響子さんは必死に抵抗しようとする。しかし・・・男の力の前では無駄であった。
「良く見るとすげぇ美人だな・・・今夜はついてるぜ」そういうと男は響子さんの両腕を万歳させ
て片手で押さえつけると、ナイフをほほにぺたぺたとすりつける。
「このかわいい顔に傷を付けられたくなかったら・・・おとなしくするんだ。いっとくがおれはあんた
の顔がどうなろうと知ったこっちゃないんだぜ」そういって男がいやらしい笑いを浮かべる。
(このままじゃあたし・・・結婚式の夜に知らない男に・・・)響子さんは絶望的な表情を浮かべる。
男の表情とはまさに対照的だ。
男はポケットから紐を取り出し響子さんの両手を後ろで縛る。
「な、なにすんのよ!」響子さんが大声を出す。しかし男はなんの反応も示さず、紐の縛り具合を
確認する。
「これでオッケーだ。いっとくが抵抗しても無駄だ。おれはいままで何人もこうやって犯してきてる
んだ」男が得意げに響子さんに話しかける。
男の言葉に響子さんは呆然とする。男はいままでもこんなことをやってきているのだ。響子さんは
自分がいままさにくもの巣にかかった蝶であることを自覚するのであった・・・。

503z-5:2007/08/26(日) 04:26:18 ID:yiUfUNB3
「へへへ・・・観念したか・・・」そういうと男は響子さんのワンピースをナイフで引き裂きはじめる。
響子さんは今自分に起こっている事が信じられず呆然としたままだ。
「あんた・・・美人なだけじゃなくいい体してんな。いままでの中で文句なしにNo.1だよ」そういうと
響子さんのワンピースは無残な姿となってトイレの床に落ちる。必然、響子さんは下着だけの姿
になる。
「お願い・・・やめて・・・。あたし・・・今日結婚したばかりなんです・・・」響子さんは男の情にかけ
てみる。
「なに、今日結婚式?そいつはいいや、新婦の初夜をいただけるなんてな!」男は逆に興奮して
きたようで響子さんは更なる絶望に沈む。しかし、愛する夫のためにも簡単に犯されるわけには
いかない。
もし自分が犯されてしまっては五代が自分のことのように悲しむに違いない。
(まだ・・・逃げるチャンスはあるはず・・・)響子さんはわずかな隙を伺う。

男は我慢しきれなくなったのか響子さんの体を弄び始める。
「このおっぱいすげぇな、サイズいくつだよ」そんなことをいいながら男は響子さんのブラの中に手
を入れて五代に半年間愛され続けてきた響子さんの乳房を揉み解す。
(・・・もう少しの我慢・・・。なんとか隙を見つけて・・・)響子さんは胸を弄ばれながら隙をうかがい
続ける。
「ほれ、ここはどうだい?」そういって男が響子さんの乳首を刺激し始める。
「くっ・・・」響子さんは思わず反応してしまう。五代に愛撫され続けてきたため敏感になってしまっ
ているのだ。響子さんは両手を後ろ手に縛られた今の状況が五代によくリボンで拘束される時と
似た状況だと気がつく。すると男の愛撫により五代の愛撫を思い出し感じてしまう。
「いや・・・やめて・・・」響子さんが男に反発する。しかし・・・その声にはさきほどまでと違う響きが
加わっている。
「へへ、感じ始めてるな。あんた・・・名前なんていうんだ?」男が尋ねる。
「なんだっていいじゃない!」響子さんが拒否する。
「かわいい顔に傷がついてもいいのかい?」男がへらへらと笑う。
「構わないわ!」響子さんが叫ぶ。
「あんた・・・おれがやらないと思ってるな・・・」そういうと男は響子さんの髪の毛をばっさりとナイフ
で切り落とす。

504z-6:2007/08/26(日) 04:27:05 ID:yiUfUNB3
「えっ・・・・」響子さんは髪を切られて激しいショックを受ける。女性にとって髪はなにより大事なもの。
それを問答無用できられてしまったのだ。
「これは警告だ。次に逆らったら・・・わかるな?おれは冗談は嫌いなタイプだ」そういって男が再度
凄む。
「・・・・・・」響子さんは男の迫力に黙り込む。この男なら本当に顔に傷をつけるに違いないことを本
能で悟る。
「で、奥さん、名前は・・・?」男が再度尋ねる。
「響子・・・」響子さんが観念してつぶやく。
「漢字はなんて書くんだい?」
「響くっていう字よ・・・」その間も男は響子さんの乳首を刺激し続ける。
「名前まで綺麗なんだな・・・。これはたまんねぇな・・・」そういっていい加減邪魔になったブラをナイ
フで切り落とす。すると響子さんの胸が男の前で露になる。
「お願いだから・・・やめて・・・」響子さんが男に懇願する。
「人妻のそのおびえた表情がおれはなによりも好きなんだよ。あんたみたいな美人なら特に・・・な」
そういって男が響子さんの乳房を再度弄ぶ。
「あんた、AVとか出したら大スターになれるぜ」男が響子さんの耳元で囁く。
「ふ、ふざけないで!」響子さんが男に反発する。しかし、その声は初めのころと比べるとかなり小さ
い。
響子さんは心の中で・・・もう諦め始めているのであった。同時におぞましい感情が響子さんの中に
生まれつつある。
「抵抗したら・・・ホントにそのかわいい顔に一生消えない傷をつけるからな」そういうと男は響子さん
の唇を押し分け舌を侵入させ響子さんの舌を弄ぶ。響子さんは気持ち悪くてすぐにでも吐き出したい
が男の言葉をおそれ抵抗できない。さんざんに男に舌を吸われ汚い唾液を飲まされ、響子さんはもう
自分が逃げ出すことはできないことを悟る。

505z-7:2007/08/26(日) 04:27:48 ID:yiUfUNB3
「やっと観念したか」そういうと男がズボンを脱ぎそそり立った男のものを響子さんに見せ付ける。響
子さんはそれから目を逸らすが男に強引にしゃがまされ目の前に突きつけられる。男はなにもいわ
ない。響子さんに自分からしゃぶらせるつもりだ。
(絶対に・・・いや・・・)響子さんは顔をそらせ続ける。そんな響子さんの態度に男が攻め方を変える。
「おれをきちんと満足させてくれたら・・・それで終わらせてやるよ響子さん」
男の言葉に響子さんが反応する。
(これを口にするだけで済むなら・・・。犯されるよりは・・・)そう思い響子さんは男のものを見つめる。
悲しいかな、響子さんは男の言葉が響子さんにしゃぶらせるための口実に過ぎないことに気がつか
ない。絶望の中に見えたわずかな光に見えてしまったのだ。響子さんはためらわず男のものを口に含
む。

んちゅ、んちゅ・・・
響子さんは男に必死に奉仕する。男を満足させなければならないのだ。
「たまんねぇな。やっぱり人妻に性技を尽くさせるのは最高だ・・・」男がつぶやく。

愛する夫がいながら見知らぬ男に奉仕する響子さん。
(こんなところ、あの人に見られたら・・・・。絶対に許されないことをあたし・・・)
しかし同時にこんなことも考えてしまう。
(あの人のより小さいけど・・・固いわ・・・)そんな響子さんを男の言葉が現実に引き戻す。

「響子さん、かわいい顔してすげぇテクだな。おれもうあんたと離れられなくなりそうだぜ」自分に尽くす
人妻の顔を見ながら男は大満足だ。
「ちゃんと・・・飲み干すんだぜ・・・」そういって男が響子さんの頭を掴み腰を動かす。
「んん・・・んんん!」響子さんが悲鳴を上げる。しかし男は動きをやめず響子さんの口の中に精を放出
する。
ドクッドクッ・・・
響子さんの口の中に大量の精液が注がれる。響子さんは我慢して男の精を少しずつ飲み干していく。
ゴクリっ!響子さんは全て飲み干し口を離す。
「まだだ。後始末もだ」そういって男が響子さんの口にあれを再度突っ込む。響子さんはされるがままに
後始末をする。
「これで・・・もう・・・許して・・・」響子さんがうつむいたままつぶやく。新婚初夜に夫以外の見知らぬ男の
ものを口にし精を飲み干してしまった響子さん。もはや五代に合わす顔がない・・・。
「まさか・・・ほんとに終わりだと思ってるのかい?」男が響子さんの両手の紐を解きながらつぶやく。
「えっ・・・?」これで開放されると思っていた響子さんが驚愕する。
「そこの洗面台に手をついて尻をこっちに向けろよ」男が冷酷に告げる。
「満足させたじゃない!」響子さんが猛抗議する。
「知るかよそんなこと。それとも傷が欲しいのかい」そういって男がナイフをゆらゆら揺らす。
「だましたのね・・・」響子さんは自分がだまされたことを悟る。自分はだまされたまま男に必死に奉仕し
てしまったのだ・・・。

506z-8:2007/08/26(日) 04:28:56 ID:yiUfUNB3
「早くしないと本当に・・・血を見るぜ・・・」男がつぶやく。
もはや男に逆らうことも出来ず響子さんはのろのろと立ち上がると洗面台に手をつき股を広げる。
「よしよし、いい子だ」そういって男は響子さんのくびれた腰を両手で掴み逃げられないようにする。
「もう逃げたりしないから早く終わらせて」響子さんはもう完全に諦め犯される覚悟だ。諦めてしまうと別の
感情が響子さんの中に生まれる。
(あの固いものがあたしの中に・・・)そんな感情を響子さんは必死になって打ち消す。
「そうかい、じゃあ遠慮なく・・・」男のものがそんなことを考えている響子さんの中に侵入し始める。
「・・・あああ!」ついに響子さんは愛する夫以外のものを初めてその中に受け入れる。
(犯された・・・・)もう駄目であった。挿入されてしまってはもう逆らえない。ここは男のものになるしかない・・・。

「いいぜ、響子さん。すごくいい具合だ」そういって男が腰を振り始める。
「いや・・・だめ・・・」見知らぬ男に後ろから犯されて響子さんの口から甘いあえぎ声がもれる。
五代以外の男に犯され・・・響子さんはその背徳行為に激しく興奮し始める。
「なにがいやだ、そんなかわいい声をあげやがって」そういって男が腰の動きを早める。
(やだ・・・このままじゃ・・・イカされちゃう・・・)さすがにイカされるのは避けたい。響子さんは気をまぎらせ
て必死に耐えようとする。しかし・・・・無駄であった。もともと響子さんは後ろからされると弱い。悲しいこと
に快感に・・・愛の有無など関係ないのだ・・・。
「・・・んん!・・・いやああああ!!」男の腰使いの前に響子さんはあっさり絶頂を迎えトイレの床にひざを
つく。それは・・・響子さんが見知らぬ愛してもいない男に征服された瞬間であった・・・。


「響子さん・・・。レイプされてイクとはとんだ淫乱女だ」そういって男が響子さんを辱める。
男はまだ響子さんに挿入したままだ。
「そんなこと・・・いわないで・・・」響子さんがつぶやく。
「なんだ、まだ反抗的だな。もう1回イカせてみるか」そういってまたもや男が腰を振り出す。
「もう・・・許して・・・」響子さんはトイレの汚い床に顔を押し付け泣きながら叫ぶ。
「だめだよ、おれは人妻が後悔しながらも快感に体を開く姿を見るのが大好きなんだ」そういって男は容赦
なく響子さんに快感を送り続ける。
「あなた・・・助けて・・・・」響子さんは快感に堕ちてゆく自分をなんとか抑えようとする。しかし・・・。
「響子さん・・・中にだすぜ」男が響子さんに衝撃の発言をする。
「いや!それだけはいや!!」響子さんが必死に逃げようとする。しかし男にがっちりと腰を押さえられて逃
げられない。年が明けてから五代は避妊していない。もしこの先妊娠してしまったら・・・誰の子供かわから
なくなってしまう。
「やめて・・・・」響子さんが再度つぶやく。しかし・・・声が小さくなってしまっている。見知らぬ男の精を直接
受け止める。その背徳行為に響子さんは・・・またもや激しく興奮してしまう。この男に中に出されたとき自分
はどこまで感じてしまうのか・・・。響子さんは胸が熱くなる。と同時に自分のおぞましさに自分で自分が怖く
なる。

507z-9:2007/08/26(日) 04:32:41 ID:yiUfUNB3
「そろそろ終わらせてやるよ」そういって男が最後のラストスパートをかける。
「いい!・・・気持ちいい!!」響子さんが無意識のうちに叫ぶ。もう・・・なにも考えられない。男から与えら
れる快感以外何も欲しくない・・・。
「あんたが今までで最高だ。また頼むぜ!」そういって男が響子さんの最奥部に精を放出する。たまりにた
まった男の精は・・・2回目なのに普段の五代の倍以上の量だ。ゆっくりと響子さんの子宮に吸い込まれて
いくその熱い感触を受け、響子さんも再度絶頂を迎える。そして・・・響子さんに締め付けられて男の精
が最後の一滴まで搾り出され響子さんの子宮を満たしていく。
「くはぁ・・・・」響子さんはあまりの快感に我を忘れる。そして・・・同時にトイレの汚い床の上で見知らぬ男に
犯され、完全に征服されてしまった響子さんは絶望する。中に出されたことよりも・・・それを望んだ自分自
身に・・・。
「じゃあ、また来るぜ」そういって男はズボンをはくとその場を立ち去る。去り行く足音を聞きながら響子さん
の耳に聞き覚えがある声が届く。

「響子さ〜ん、どこですか〜?」
「管理人さ〜ん」

その声を耳にし自分が取り返しのつかないことをしてしまったことに気づく。このことを知っても・・・愛する
あの人は・・・自分のことを愛してくれるのであろうか・・・?響子さんはそのまま気を失ってしまう。股間か
ら男の精を垂れ流す響子さんを朱美さんが発見するのは・・・その数分後のことであった・・・。



 「Z1 初夜」  完


508名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 11:25:19 ID:Hi34oriC
↑は見習いさん作ですか??
たまには違うものも悪くないでしょうなw
でも見習いさんはやっぱりノーマル作品が似合ってる。

バレンタインネタだっけか?
楽しみにしてますよ。
509名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 12:10:10 ID:K4E2Gyrg
まぁ欲求不満が約1名いたんだし、これで不満は改善されただろw
510名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 17:27:22 ID:Hi34oriC
全然関係ないが、今年の高校野球決勝はどう見ても八百長です。
本当にありがとうございました。
511487:2007/08/26(日) 21:13:29 ID:AWv18/Ku
今日は私の考えを皆さんにお話しします。

かなり長くなるので私の書き込みが読みたくない人はスルーしてください。
一応、最初にお伝えしておきますが>>494のレスを書き込んだのは私ではありません。

ここで私の凌辱小説への想いをお話しします。正直に言いますと私は腕ずくで女性を犯すような凌辱小説は、はっきり言って苦手です。
その手の作品を読みますと、どうしても気持ちが沈んでしまいます。

ではなぜ、凌辱小説が苦手な私がこれまで>>485のような凌辱小説の投稿を認めるような書き込みを繰り返してきたのか、その経緯をお話しします。

このスレは2ちゃんねるの中にあるスレですから凌辱小説を書きたいと思っている作家さんやまた、凌辱小説を読みたいと思っている読者もいると思います。
そういう人達の立場になってこのスレを見ると凌辱小説専門の作家さんは、このスレに自分の専門とする凌辱小説は投稿しづらいと思います。
また、凌辱小説が好きな読者は純愛小説が好きな人が多いこのスレで「自分は凌辱小説が好きだ」なんて意見も言いづらいのではないかと私は思っています。

少なくとも、つい最近までは凌辱小説はこのスレではNGというか歓迎されるものではなかったと思います。
だからと言って凌辱小説を歓迎するべきだと言っているわけではありません。ただ、事実を言っているだけです。

私としましては、このスレは2ちゃんねるのエロパロ板にあるスレなので、そういう凌辱小説が好きな人達が気軽に凌辱小説を投稿したり、
凌辱小説が好きだという意見などの他のスレの住人さんの意見とは違う意見を
(違う意見とはきちんと筋の通った意見のことです。作品を投稿してくれる作家さんやスレの住人さんに対する誹謗、中傷などの誰の目から見ても明らかにスレを荒らすのが目的と分かる意見は除きます。)
言っても良いのではというのが私の考えでもあり、凌辱小説の投稿を認める書き込みをしてきた理由でもあります。

けっして、自分が凌辱小説を投稿したいまたは、凌辱小説が読みたいからという理由であのような書き込みをしたわけではありません。

それと凌辱小説の投稿を認める書き込みはあくまで私、個人の考えを書き込んだだけです。
けっしてこのスレの作家さんに対して凌辱小説を書いてくれとお願いしているわけではないです。
また、他の住人さんに自分の考えを受け入れさせるのを目的としたものではありません。
(そうは言っても、スレにいる作家さんに凌辱小説の投稿をお願いしているように思われてもしかたがないような書き込みを過去にしてしまったかもしれません。)

私としては私の凌辱小説を認める書き込みを不快に思う人は私の書き込みを無視して頂いても構わないという覚悟で書き込みをしてきました。
スレに書き込みをしておいて自分の書き込みを無視しても良いと言うのは勝手だとは思いますが。

自分のサイトでもないのに、ただのスレの住人である私がこのスレにあのような書き込みをしたことに対して私は自信を持って「自分がしたことは正しいことだ」と言うことはできません。
自分の意見を書き込む前に、他の住人さんの意見に合わせた方が良いのかもしれないと思ったりもしたのですが、自分の考えを曲げることができずあのような書き込みをしました。

それと今日、凌辱小説を投稿してくれた作家さんには本当に申し訳ないことをしたと思っています。先ほども言いましたように私は凌辱小説は苦手なので・・・
おそらく私の凌辱小説についての書き込みがあったのでその作家さんは凌辱小説を投稿してくれたのでしょうからね。
私がもっと早くにあのような書き込みをした意図をきちんと説明しておけば、その作家さんも凌辱小説を投稿せずにすんだはずです。

凌辱小説を投稿してくれた作家さん本当にすみませんでした。

スレの住人さんにも私の舌足らずな書き込みのせいで、色々と嫌な思いをさせてしまい本当にすみませんでした。

もう一度だけ私があのような書き込みをした意図をお話ししますと、私は凌辱小説が好きな人達が、このスレに凌辱小説を投稿する時にそのような小説を投稿しやすい雰囲気をつくろうと思ってあのような書き込みをしただけです。
自分の考えが甘いことは分かっています。それと私はけっして純愛小説が好きな人達を批判しているわけではないので、そこのところを分かってもらえると助かります。

見習いさんやスレの住人さんに迷惑をかけて本当にすみませんでした。

駄文、失礼しました。

私が皆さんにお話ししたかったことは以上です。
512名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 21:28:48 ID:K4E2Gyrg
>>510
ホーント、関係ないねw
っと広島人広陵ファンが言ってみるw

>>511
まぁしゃーないことじゃ。
そう責任感じるなって。
513名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 00:38:29 ID:Z/H9upuz
またまた険悪なムードになってるが、仲良くしようよ。
514名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 01:52:54 ID:1SwsoUqF
>>511
文章の感じからすると511=>>287=>>1なんだよね?
自分で立てたスレだからって、流れをコントロールしようとしてムード悪くしてるよね.。
スレに愛着があるのは判るけど、もう少し客観的になったほうが良いと思うよ。
515見習職人:2007/08/27(月) 20:09:36 ID:fy3QGith
やっと書き込む気になりました。

ええ、上のひどい奴は自分が酒飲みながら>>496のレスを見て、深夜に酔っ払って書きまし
た。別に>>496に責任転嫁しようという意味ではないです、念のため。

で、とりあえず酷い奴を見たい人がいるんなら書いてみてどんなリアクションあるかなと思い
酔った勢いで書いたわけです。そもそも酔ってるんで最後のチェックもほとんどしないで投下
したのでクオリティにも問題あると思います。自分自身何度も読みたくないとの考えもあり自
分としては半端だ思います。なにより内容に思いいれがないんですからいいものができるは
ずがないと思っておりますが、こういうのが好きな人にはいいのかもしれません。

まぁなにがいいたいのかというと書いていて全然楽しくありません。むしろ苦痛でした。おそらく
シラフでは書き上げるのは難しく、投下しなかったと思います。今は後悔していますが、一連
の議論の中で一人の書き手として自分の中に一度だけ書いてみたかったという気持ちがあっ
たのも事実であり否定はしません。一部の人にはすごく嫌われたかもしれませんが。
わたしの作品をもう読みたくないという人については仕方ないかな、とも思います。間違いなく
自分で書いて自分で投下したんですから。

とりあえず次回作の投下は家庭の事情で未定ですが、こつこつ書いていこうと思っております
のでそのときはよろしくということで。ではまた。
516名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 01:01:45 ID:EA1q1Apw
むう
517名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 01:37:35 ID:olKyA9Jg
いろんなスレの傾向から見ても、職人さんの自分語りの誘いうけはよろしくないよ
面白いSSは見たいが馴れ合いはかんべんな
518見習職人:2007/08/28(火) 06:30:03 ID:IL5tSjpl
ok
519名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 18:58:24 ID:dm0F4B0j
>>517
んなこといって書いてくれなくなったらどうすんだよ
一行目はまだしも二行目はいらない
おまえが今まで以上のものを書いてくれるならまだしも読んでるだけならおまえ何様だよ
おまえのレスがかんべんだ、いろんなスレとやらに帰ってもう来るな
520名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 19:19:15 ID:vX/Zo9wl
んまぁ読むだけの立場が言える口じゃねぇな。
521名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 19:40:22 ID:ghN30HQT
単なる書き逃げか、夏厨なのか知らないがもう来るな。
妙にエラソーだか、宿題済んだ??
522名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 13:12:32 ID:C6SseADT
夏厨みたいだね
スルー汁
523名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 01:15:04 ID:axeZRtLn
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   │: │: : |: : : : : :lヽ     ,-.--、    .": ::!: : : i'!|   << 五代先生!!
    .l: : :!: : ::!: : : : : : : ヽ,,,    `'''''"  .../: : ::!: : :/l/
    ゝ: | __│: : : : : .,ン'| `゙'ー ,,_,, -'|ヽ: : : : :!: /.゛
   ../´ ゙'ぐ´. ‘''Y"  .l        } .`'l冖'¨''l",゙''-、
  ./     ヽ.l,   ヽ   \    ._,.../   .|   .|.l   \
 ./      .゙、ヽ   '、   `'-.''彡ー.-、ヽ. ,!   .!′   ヽ
524名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 05:32:35 ID:jnYzVSn4
郁子ちゃんのエロ小説お願いします
525名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 11:36:06 ID:DO654Bgw
あほ
526名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 06:05:50 ID:vsTKESM0
何で?
527名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 12:39:37 ID:6YMisATj
ここは頼んで書いてもらうところじゃねぇぞ。
クレクレ厨は帰ってくれよ。
528名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 19:20:25 ID:vsTKESM0
そうなの?
529名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 19:39:32 ID:Kn9RXs6H
スルーで
530名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 20:19:01 ID:vsTKESM0
わかった
531名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 22:23:42 ID:HIuwQMl3
相変わらず変な流れw
532名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 23:06:33 ID:o0eWKKNP
どういう流れなら変な流れじゃないといえるのか
533名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 00:11:26 ID:ZAfIW3xu
おまえらいい加減にしろw
534名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 11:26:57 ID:HSq5PFSs
何でこのスレこんな殺伐としてんの?
535名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 15:03:42 ID:ZAfIW3xu
よくわからんが、仲良くしろ。おとなげない。
536名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 23:22:26 ID:HSq5PFSs
ダメだ、こりゃ
537名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 00:34:03 ID:u01IlOZr
見習さん・・・
538見習職人:2007/09/03(月) 00:56:48 ID:nLwRI4Eo
なに?
539名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 01:11:34 ID:u01IlOZr
>>538
いえ、特に用があるわけではないのですが。
ここのところ見習さんがスレに来ていないから、どうしたのかなと思って見習さんの名前を出しただけです。
つまらないレスしてすみませんでした。
540見習職人:2007/09/03(月) 01:20:12 ID:nLwRI4Eo
いえいえ。
ということでさっきやっと新作書き始めました。まぁ出張等の予定もあり
なかなか時間取れませんので投下はまだまだ先の話になると思います。
541名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 01:35:09 ID:u01IlOZr
>>540
新作、気長に待っていますので出張と執筆を頑張ってくださいね。
誰か次スレを立ててくれる人はいないのかな?
見習さんの提案どおり次スレはエロありの作品とエロ無しの作品の両方を投稿するスレということで、誰か立ててくれるとありがたい。
542名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 22:09:24 ID:e4BkT3ee
はぁ・・・・・・・・・・
543名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 22:55:37 ID:92w/yFHm
>>541
そうしたいなら、自分で立てたら??
人任せは良くないぜ。
544名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 23:17:33 ID:u01IlOZr
>>543
あなたの言うとおりですね。
人任せにしてすみませんでした。
545名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 16:44:59 ID:hngJMF40
>>544
いろいろと軽いように口出してるが、すこし大人しくしてろ。
546名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 17:00:22 ID:aD3Z/IZv
まぁ、仲良くしようぜ
547名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 17:28:49 ID:yBwP5N2+
513: 2007/08/27 00:38:29 Z/H9upuz [sage]
またまた険悪なムードになってるが、仲良くしようよ。

535: 2007/09/02 15:03:42 ZAfIW3xu [sage]
よくわからんが、仲良くしろ。おとなげない。

546: 2007/09/04 17:00:22 aD3Z/IZv [sage]
まぁ、仲良くしようぜ
548名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 20:32:35 ID:W+ku4XJc
↑いちいちまとめコピペすんな。
549名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 20:47:01 ID:qSpCi+vM
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           / ̄`""''レ'l         、-- 、   ,';l   <<みなさん、仲良くしてください!
         /   ""゛゛ l  、       '、_,/  ,.;,'/
         \   ~´ ,,-"!   ` 、     ''  / V
          /`ー;;;'''7 , !、      ` ‐ 、、,__/
    ,, - '''、'''''ー' 、;;;;;;;;;/ / _,,,'` 、_      l、
  ,r'"    ` 、    l l ,,/ /`i,,,_lヽ,,____,,,,ノ、 l     ,r'',Y'''''-,,
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i          `,   l    '  / l  l  l  !ヽヽ  r"、、,,,`''   l
           ',  .l       l  l   l  l },ヽ. l 、,,      l
550名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 20:50:47 ID:aD3Z/IZv
保守
551名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 21:15:58 ID:9yH8uxyd
はぁ・・・・・・・・・・
552名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 22:04:52 ID:W+ku4XJc
↑一体何が言いたいんだよ
553名無しさん@ピンキー
まだ書き込めるかテスト