/ // / // ______ / // /
/ // /| r'7\ ,.ヘ‐'"´iヾ、/\ニ''ー- 、., / /
/ / | |::|ァ'⌒',ヽ:::ヽrヘ_,,.!-‐-'、二7-ァ'´|、__
`'ー-‐''" ヽ、_'´ `| |:::::|'" 二.,_> ,.へ_
/ //__// / / / `ヽ7::/
か っ も | / // メ,/_,,. /./ /| i Y //
ァ て う. |'´/ ∠. -‐'ァ'"´'`iヽ.// メ、,_ハ , |〉
| 約 ク ヽ! O .|/。〈ハ、 rリ '´ ,ァ=;、`| ,ハ |、 /
| 束 ソ > o ゜,,´ ̄ . ト i 〉.レ'i iヽ|ヽ、.,____
| し ス / ハ | u ,.--- 、 `' ゜o O/、.,___,,..-‐'"´
| た レ | / ハ, / 〉 "从 ヽ! /
| じ は |,.イ,.!-‐'-'、,ヘ. !、_ _,/ ,.イヘ. ` ヽ.
ッ .ゃ .立 |/ ヽ!7>rァ''7´| / ', 〉`ヽ〉
! ! な て .', `Y_,/、レ'ヘ/レ' レ'
い .な ヽ、_ !:::::ハiヽ. // /
で い ./‐r'、.,_,.イ\/_」ヽ ', / /
す / `/:::::::/ /,」:::iン、 / /
〈 ,,..-‐''"´ ̄ ̄77ー--、_\.,__ /
,.:'⌒ヽ ´ | | , i |ノ `ヾr-、
3 :
名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 21:52:41 ID:KxrxlBQb
前スレ446さん。
お話ありがとうございました。いつも楽しみにしてます。
前スレ491さんや、他の皆様の作品もお待ちしています。
446さん、お疲れ様でした。
よかったですよ。
やっぱり達彦さん&桜子ちゃんだとどんなシチュエーションでも
いやらしくないんですよね。
446さんの妄想劇場とってもいいです。
他の方もですが共通点は登場人物に対して愛がある。
今日は興奮してて上手く文章に出来ないな。。。。
(ここには関係無いケド、福士君の握手会行くことになって)
5 :
491です:2007/04/01(日) 11:08:02 ID:hMlnODuI
どうも! スレ立てありがとうございますっ。
446さん、お疲れ様でした。良かったですよ〜。
達彦さん・・・かっこいい・・・ハァン
また書いて下さいね〜!
私も・・・ベットギシギシと、2回目も・・・頑張ってみます。
ちょっとまとまるか不安ですが・・気長に待ってやって下さい(汗)
>>4 さん、握手会・・・行くんすねっ!いいすねっ!うらやましいす!
福士くんの美しい手の感触・・・キラキラ瞳・・・感想お待ちしていますっ!
ではっ。
6 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 22:40:25 ID:93oZgUZ+
桜子かわいいよ桜子
>>4、握手の時、我々のぶんもエロい妄想をしてくれ
この手で、この指で、桜子の・・・ハァ〜ハァ〜
ま、本人を前にしたら、それどころではないだろうが
age
8 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 21:55:38 ID:1BZxeYZz
スレ立てありがとうございます。
446さん。素敵でしたよ。
446さんの作品も491さんの作品も、二人への愛情が溢れてて大好きです。
491さん。ベット編も楽しみにしてます。
ところで皆様。
DVDボックス2も3も予約されていると思いますが、総集編の方も買われますか?
ボックス3の特典は達彦と桜子のインタビュー。
総集編は未公開クランクアップ映像だそうで。
福士君の写真集やら、あおいちゃんと西島さんの「海でのはなし」のDVDも
買わなきゃいけないし、お金が大変だわ〜。
9 :
446です。:2007/04/03(火) 17:19:48 ID:5yuTqq7r
お褒めのお言葉ありがとうございます。
続けて、桜子の喪服姿の桜子に欲情する達彦さん。
マロニエ荘で同じ部屋に泊まり夢で魘されランジェリーをモチーフにした
お話を書きたいと思います。(結婚後の設定で)
誰もいなくなった帳場でのHや達彦の為に料理を作るエプロン姿に欲情
し桜子に襲い掛かる達彦や味噌蔵の片隅でのHなどいけない妄想が私の
頭の中でグルグル回っています。
DVDのお陰で再び純情きらり病が悪化してきました。
皆さんの作品も楽しみにしています。
さて、明日はDVDボックス2を堪能しますか・・・
10 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 15:36:08 ID:y0ZDDImp
DVD皆さん、ご覧になりましたか?
誰かあの切ないお話をモチーフにした達彦と桜子の愛が溢れるHのお話
を書いて下さい。お願いします。
DVD三昧の毎日でございます。
可愛いカップルです。
あおいちゃんと福士くん。
だから、ここの作品も活き活きしてるんだなぁと思いました。
12 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 20:39:40 ID:6cAxA5Yx
前スレ、もう見られないの?
491さんの初夜とマロニエ荘、
もう一回読みたかった・・・orz
13 :
491です:2007/04/06(金) 09:09:40 ID:rkGMbMrw
どうも。
新駄作・・・時間が無くてまだ進んでません。すんません(汗)
気長〜に待ってやって下さいね。
前スレ、落ちたみたいですね。
491の書いたものは、皆さんの同意、希望があればですが
誤字脱字・・・手直ししつつ、再UP可能です。
では皆様、DVD鑑賞しすぎの寝不足注意〜!
14 :
446です。:2007/04/06(金) 16:34:41 ID:i64ibjuU
私も、DVD鑑賞三昧でございます。
切なくて・・・涙涙しながら見ています。
前スレ、私、保存しいます。
もし良ければ、アップ方法さえ教えてくれればアップしますが・・・
新作、私も書いています。
暫くお待ち下さい。
491さんの作品楽しみにしています。
15 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 21:36:32 ID:iXUSXqku
再upお願いしますぅう〜〜!
桜子をチュパチュパする達彦さん、アゲイン!
16 :
491です:2007/04/07(土) 00:04:41 ID:LxtNs+A5
ども。
「ちゅぱちゅぱ」ですねw とりあえずUPさせて頂きます。
あまりUPするとまたスレが一杯になっちゃうので、リクのあったものをボチボチ・・・にします。
<初めての夜>バージョン
4月初旬。
家族や店の人達に祝福され、無事に結婚式を終えた夜・・・
二人きりの山長の応接間で、寄り添う桜子と達彦。
「私・・・幸せだよ・・・これ以上ないくらいに幸せ・・・」甘えるように達彦の肩に寄りかかる桜子。
「・・俺もだよ・・」達彦も嬉しそうに桜子に囁く。
長い年月・・・戦争という苦難を乗り越え、互いへの想いを結実させた喜びを、二人は噛み締めていた・・・。
達彦は自分にもたれ掛かる桜子の肩にそっと手を回す。桜子は顔を上げ達彦を見つめた。
達彦はもう片方の手を頬へと伸ばし、桜子に顔を近づけた。目を閉じる桜子。
二人の唇がふわっと軽く重なった。唇は離れ、熱く見つめ合う。
「桜子・・・愛しとるよ・・・」「・・・私も・・・達彦さん・・」二人は強く抱きしめあった。
達彦の手が桜子の顔を包み込み、再び唇が重なる。達彦は舌で桜子の唇をそっとなぞった。
桜子はうっとりと目を閉じて、達彦の優しい口付けに酔いしれていた。
が、達彦の手が首筋から胸に移り、服の上から乳房を擦りはじめると桜子の体に緊張が走った。
口付ける達彦の唇から、熱い息が漏れる。
桜子は、達彦から初めて男としての欲情を感じ、戸惑う。
初夜・・・夫婦としての初めての夜に起こること・・・。
桜子もその覚悟はしていた筈だった。・・・でも・・・。
達彦の手は桜子の体を這いながら下がっていき、腰から太ももへと伸びた。
白いスカートの上から擦り上げると、裾はだんだんと捲れ上がり、達彦の手が内股に触れる。
桜子は思わず唇を離し、達彦に抱きついた・・・。
達彦はフウッと大きく息をつく。
「桜子・・今夜・・・その・・」達彦が遠慮がちに話かけると、桜子はコクンと頷いた。
「ほいでも・・・疲れとるだら?無理せんでも・・いいんだぞ・・」桜子をいたわる達彦。
「ううん・・大丈夫・・」桜子も顔を上げ息をつくと、恥ずかしそうに達彦を見つめた。
達彦は見つめ返し、うんと頷くと、桜子をぎゅっと抱きしめ優しく髪を撫でた・・・。
「桜子・・先に風呂に入るといいよ。・・・俺・・少しすることがあるから・・」達彦は体を離す。
「うん・・・ほいじゃ、先に入らせてもらうね。」二人は応接間を後にした・・・。
店の帳場に座り、明日からの仕事の予定を確かめる達彦。
さっき思わず触れてしまった桜子の・・・柔らかな胸の膨らみと、太ももの感触が手に残っている。
書類に目を通すが、頭に入らない。
(ダメだ・・・俺がしっかりせんと・・・)
桜子を体ごと愛したい・・・。自分のすべてを伝えたい・・・。一つに結ばれたい・・・。
ちゃんと・・・最後まで・・・桜子を導かなければ・・・。
達彦は大きく息をつき、気持ちを落ち着けようと書類を見つめていた・・・。
風呂で湯船につかる桜子。達彦に触れられた胸を見つめる。
達彦に、今夜この体を預ける。達彦はどんな風に自分に触れるんだろう。
男の人のものが体に入ってくる・・・。知識として解っていても想像出来ない。
自分はそれを受け入れ、達彦のすべてに応えられるだろうか・・・。
覚悟して、今日という日を迎えたはずなのに・・・
いざその瞬間を目前に控え、桜子の心は不安で一杯になった。
(もう・・・達彦さんの奥さんになったんだで・・・しっかりせんと・・・)
桜子も胸の高鳴りを抑えるように深く息をつき、風呂から上がった・・・。
(つづく)
17 :
491です:2007/04/07(土) 00:07:41 ID:LxtNs+A5
脱衣場で浴衣を着付け、引き戸を開けると
達彦が今まさに戸を叩こうと手を上げて立っていた。驚く二人。
「!あ・・ごめん・・・もう上がるかと思って・・・」少し焦る達彦。
「待たせちゃったよね。・・・達彦さん、もう入るだら?」桜子はほんのり上気した顔で訊ねた。
「ああ・・」湯上りの桜子の顔が眩しくて、達彦は思わず目を伏せる。
達彦の背中側に回り、ぎこちなく着物を脱ぐのを手伝う桜子。
桜子の髪と肌から石鹸の甘い香りが漂う。
達彦の鼓動が早まり、体が熱くなる。
「ほいじゃ・・・部屋で待っとるから・・・」桜子は小さく呟き、着物を手に寝室へ向かった。
残された達彦はまたフーッと大きく息をつき、天井を見上げた・・・。
風呂で体を洗う達彦。心と体の高ぶりを抑える事が出来ない。
(これじゃあ・・・桜子に触れただけで・・俺・・・)
桜子はもっと不安なはずなのに・・・このままでは激しい欲情に流されて、桜子を怖がらせ
傷つけてしまうかもしれない。大切にしたいのに・・・ちゃんと愛したいのに・・・。
達彦は固くなった自分自身に手を伸ばし、泡のすべりを利用してしごき上げた。
目を閉じ、脳裏に・・・これから自分と桜子に起こる行為を思い描く。
指の動きは早まり、顔には苦渋が浮かぶ。
「・・うっ」達彦が低く呻き、風呂の床に白濁が散り、泡とともに流れていった・・・。
桜子は寝室の鏡台の前で、乾かした髪を梳かしていた。
足音が寝室に迫ってくる。桜子の鼓動は早まった。
達彦が部屋の戸を開け入ってくると、桜子は達彦の顔を見る事も無く立ち上がり、布団の上に座る。
達彦は明かりを消し、桜子の傍に寄り添った。
桜子の手をそっと握ると、緊張して冷たくなっている。
達彦はその手を優しく擦り、肩を抱き寄せた。桜子は少し震えている。
「桜子・・・ほんとに・・・無理せんでもいいんだぞ」心配そうに訊ねる達彦。
桜子はううんと首を振り、達彦の肩に額をつける。
達彦は髪を撫で・・・そして、頬に手を添えながら真っ直ぐに桜子を見つめた。
桜子も見つめ返す。不安を浮かべた切なげな瞳・・・。達彦の胸は締め付けられた。
「・・・怖いか?」優しく訊ねる達彦。
桜子は小さく首を振り「・・・ほいでも・・・胸が苦しくて・・・」と言ってふうっとため息を漏らした。
達彦は桜子の手をとり、自分の胸に当てた。達彦の激しい鼓動が桜子に伝わる。
「俺も・・・同じだよ・・・」達彦もフッと息をつき、苦笑いをした。
桜子は少し安心して微笑んだ。
「好きだよ・・・桜子。一つになろう。俺を・・・信じてくれ・・・」
達彦は優しく囁き、桜子はコクンと頷いた・・・。
桜子の顔を引き寄せ、唇を重ねる達彦。
軽い口付けはだんだんと深くなり、達彦の舌が桜子の唇を割って口内に入り込み、舌に触れる。
応えるように遠慮気味に舌を絡める桜子。
達彦は口付けながら、そっと桜子を布団の上に寝かせた・・・。
桜子の浴衣の帯を解く達彦。そして・・・合わせをゆっくりと開いた。
暗闇に浮かび上がる、透きとおるような白い肌・・・。胸のふくらみ・・・。
何度も頭の中に思い描いた桜子の裸体。目の前にしても・・・まだ夢を見ているようだ。
達彦は息を呑み、じっと見つめていた・・・。
桜子は視線が痛くて、恥ずかしくて、隠すように腕を胸の前で組む。
達彦はほどくようにその手を握り、口付けた。
「桜子・・・すごく・・・綺麗だよ・・・」微笑みながら桜子の目を見て、頷いた。
そのまま桜子の腕を袖から抜き、達彦も浴衣を脱いだ。
ゆっくりと・・・桜子に覆いかぶさり、じかに肌を重ねる。
きめ細かな桜子の肌は、しっとりと柔らかく、達彦に吸い付くようだ。
達彦は桜子を強く抱きしめ、桜子もおずおずと背中に手を回す。
「桜子・・・ずっと・・ずっとこうしたかったんだ・・・」
達彦の切ない囁きが、桜子の心を甘くきゅっと締め付けた・・・。
(つづく)
18 :
491です:2007/04/07(土) 00:10:20 ID:LxtNs+A5
達彦の唇は、桜子の顔・・耳・・首筋を這い、肩を擦る手が・・そっと胸に触れた。
ピクンと桜子の体が小さく震える。
肉付きは豊かではないが、丸くて形のいい乳房は、達彦の掌にすっぽりと収まる。
ゆっくり揉みあげると、ふかふかとして、指の間から肉がはみ出る。
(・・・柔らかい)
達彦は乳房を見つめ、揉み続ける。桜子は固く目を閉じ、時折震えるように息を吐く。
達彦が指先で乳首を挟むように摘み上げると、桜色の突起が硬く尖る。
「はぁぁ・・・」桜子は吐息をもらし、体をよじる。
達彦の欲情は一気に高まり、しゃぶりつく様に乳首に吸い付く。
乳房や乳首を食むように、ちゅぱちゅぱと音を立て、夢中になって愛撫する達彦・・・。
桜子は声を押し殺すように口元を手で塞いでいた。
達彦の愛撫を受け、体に感じた事の無い感覚が湧き上がる。
「んんっ・・・あんっ!」
達彦が乳首を強く吸いながら舌を転がし、桜子は思わず声をあげる。
ハッと達彦は顔をあげ、桜子を見つめた。
桜子の頬は紅潮し、口からは絶え間なく息が漏れる。
「桜子・・・感じとるのか?」達彦が訊ねても、桜子は目を閉じ何も答えない。
達彦は気持ちを抑えるようにまた大きく息をつき、桜子の体に唇を這わせ続けた・・・。
達彦は桜子の体に口付けながら、手を桜子の足に伸ばし擦り上げる。
体を起こし、下着を脱がせると、桜子はたまらず体をよじり、枕に顔を押し付ける。
達彦の手は太もも這い、足の付け根の茂みへと伸びた。
桜子は足の間に無意識に力が入り、体を固くする。
そんな桜子の頭を優しく撫で、顔に口付けながら、達彦は焦らず優しく太ももを擦った。
「桜子・・・大丈夫だから・・・お前の全部を知りたいんだ」
達彦が耳元で囁くと、桜子の足の力が少し緩んだ。
達彦はすかさず自分の両膝を桜子の膝の間に割り込ませ、足を開くと、秘所に手を伸ばした。
「ふんっ・・・」桜子の体がビクッと痙攣する。
指が・・・ゆっくりと陰唇の間に分け入り、しっとりと熱くなった桜子の花びらに触れる。
(これが・・・桜子の・・・この奥に俺が入っていくのか・・・)
達彦は高まる気持ちを何とか抑えながら、確かめるように慎重に何度も入り口を指でなぞる。
「ううう・・・」桜子は枕に口を押し付け呻いていた。
くちゅっくちゅっと湿った音が聞こえ、桜子がどんどん潤ってきているのが解る。
達彦は蜜のぬめりに誘われるように、中指をそっと花びらの中に忍び込ませた。
第一関節まで沈めると、ざらざらとした粘膜の襞に触れる。
(きつい・・・ほんとに一つになれるんだろうか・・・)
あまりの締め付けに、達彦はその瞬間の桜子の痛みを思い、不安がよぎる。
指を押し進めると、「くうっ!」っと桜子が声をあげる。
「痛いか?桜子・・」達彦が呼びかけると、桜子は小さく首を振るが、眉間には苦渋が浮かんでいる。
達彦がゆっくりと指を出し入れしながら更に奥へと進もうとした時、
「ああっ!・・・痛いっ・・・」桜子が声をあげ、達彦の腕を掴んだ・・・。
(つづく)
19 :
491です:2007/04/07(土) 00:18:13 ID:LxtNs+A5
「ごめんっ!」達彦はあわてて指を抜き、桜子を抱きしめる。
桜子は達彦に強くしがみつき離れようとしない。
桜子は次々に自分に施される達彦の行為に驚き、戸惑いながら、なんとか耐えていたのだ。
時折体に触れる熱く固い達彦自身・・・。自分の体から湧き上がる未知の感覚・・・。
達彦が達彦でないような、自分が自分でなくなるような気がして
怖くて・・・恥ずかしくて・・・どうしたらいいのか解らない。
達彦を信じて身をまかせようと決めたのに・・・達彦を心から愛しているのに・・・どうして・・・。
桜子の気持ちは混乱していた・・・。
達彦はそんな桜子の気持ちを感じ取っていた。
体は熱く反応していても、達彦の心は不思議と落ち着いていた。
自分でも意外だった。
桜子に触れたとたん、我を失って、自分の欲求のままに桜子のすべてを奪ってしまうのではないか。
これまでの長い年月・・・何度もそんな事を思い描きながら自分を慰めてきたから・・・。
でも・・・今の桜子を見ていると、とてもそんな気持ちにはなれなかった。
達彦は桜子と抱き合ったまま、布団に体を横たえた・・・。
「桜子・・・今日はもう・・これでやめよう・・・」優しく囁く達彦。
「え!?・・・ほいでも・・・」桜子は驚いて達彦を見つめた。
「いいんだよ・・・無理せんでも・・・」達彦は桜子の髪を撫でる。
そんな達彦の優しさも、今の桜子を不安にさせるだけだった。
「達彦さん・・私が悪いんだね・・痛いって言ったから・・・がっかりした?・・私のこと・・」
悲しげな桜子の目に涙が溜まっていく。
(そんなつもりじゃ・・・!)達彦は焦って首を大きく横に振る。
「違うんだよ、桜子。お前は悪くない。きっと・・・俺が悪いんだよ。
お前はすごく綺麗で・・眩しくて・・俺はもっと触れたくて、お前が欲しくてたまらない・・・
ほいでも・・・それ以上にお前が大切なんだ。・・無理やり・・なんて・・・出来んよ・・・」
「達彦さん・・・」桜子は切なく囁く。
「桜子・・・俺たちは夫婦になったんだぞ。
これから・・ずっと・・長い時間を一緒に生きて行くんだ。・・・ゆっくりで・・いいんだぞ」
桜子を真っ直ぐに見つめ、微笑み、額に口付けた。
そして、包むように桜子を抱きしめ、優しく肩を擦った・・・。
達彦の暖かなぬくもりと優しさに包まれ、桜子の心の中から不安が消えていく。
自分は何を恐れていたんだろう・・・。
行為そのものや、自分を取り繕う事に気を取られて、達彦とちゃんと向き合っていなかった。
達彦は自分の心と体を求め、すべてを受け入れようと、こんなにも愛してくれているのに・・・。
桜子は勇気を出して達彦に語りかけた。
「達彦さん・・・ごめんね。私・・・ちゃんと達彦さんを受け入れたい。
ほいだから・・・もう一度頑張らせて・・・」
達彦はそんなけなげな桜子が可愛くてたまらない。
「桜子・・・頑張るなんて・・・そんな・・」言いかけた達彦に口付ける桜子。
桜子は甘く・・・達彦の唇を包む。達彦の頬に優しく口付け、耳元で囁く。
「達彦さんが好き・・・愛してる・・・私を・・もらって下さい・・」
「・・・桜子・・・」
達彦が桜子を見つめると、桜子は切なく・・しかし意思を持った瞳で達彦を見つめ返した。
達彦は応えるように桜子をぎゅっと抱きしめた。
「わかった・・・ほいでも、きつかったらちゃんと言うんだぞ」達彦も心を決め、桜子は頷いた。
達彦はまた桜子に覆いかぶさり、丁寧に桜子の体を愛撫した・・・。
(つづく)
20 :
491です:2007/04/07(土) 00:21:43 ID:LxtNs+A5
達彦は桜子の足を開き、太ももに唇を這わせる。そして・・・秘所に口付けた。
(そんな所に・・・ああ・・)
桜子は、体の芯から熱い疼きが湧き上がり、鳥肌が立つように体を震わせた。
達彦が舌でなぞるように舐め上げると、花びらの上の突起に触れる。
(ここが・・敏感な部分か・・・)
達彦はその花芽を口に含み、チロチロと舌で転がす。
「はあんっ!」桜子は大きな声をあげ、布団を掴み、体を仰け反らせた。
(やっぱり・・・感じるんだな・・)
達彦は更に舌を擦り付ける様に舐め続ける。
「あんっ・・・ううん!・・・達彦さん・・・私・・」
あまりの強い刺激に布団の上を這い上がり、達彦の口から逃れようとする桜子。
達彦はそんな桜子の腰をぐいっと引き寄せ語りかける。
「桜子・・・いいんだよ。・・感じてくれ・・隠さんでくれ。俺は・・・嬉しいんだ・・」
そしてまた秘所に顔を埋めた。
ピチャッ・・・ピチュッ・・・と、達彦の吸い付く音と蜜の水音が聞こえる。
「はぁはぁ・・・あああ・・・ううっ・・」
桜子は頭の中がぼうっとして、力が抜け、されるがままになっている。
達彦は舌で舐め上げながら、また・・・桜子の花びらに指を押し込む。
桜子の緊張が解けているので、さっきより幾分滑らかに挿入できる。
熱さも・・・増しているようだ。達彦は指を進めながら奥へ向かう角度を確かめる。
「ああっ!」桜子の喘ぎ声と同時に粘膜がビクンと震え、指に伝わる。
(すごい・・・)
達彦はもう、この熱く震える桜子の中に入りたくてたまらなくなった。
意を決したように体を起こすと、桜子を見つめた。
桜子の瞳は熱く潤み、今までに見た事が無い顔をしている。
自分だけに見せる女の顔・・・。愛しくてたまらない。
「桜子、入れるよ。・・・痛いかもしれんが・・力を抜いて楽にしてみてくれ・・」
桜子は達彦を見つめ、唇を噛みコクンと頷いた・・・。
達彦は桜子の膝を抱え、位置を定める。
怒張した自分自身をあてがうと、ゆっくりと先端を入り口に沈めた。
桜子は達彦に言われたように、力を抜こうとフーッと息を吐く。
苦しそうな桜子の表情。痛いに違いない・・・でももう自分を抑えられない。
中に入りたい・・・もっともっと深く・・・。
達彦も我を失いそうな激しい欲情を抑えるように、何度も大きく息をつき
慎重に・・・でも力強く腰を挿し進めていった。
「くうっ・・!」桜子は眉間にしわをよせ、歯を食い縛り耐える。
自分の中に、熱く固いものがめり込み、強い圧迫感を感じる。
(痛い・・痛い・・・でも・・・達彦さんの全部を受け入れたい・・・)
「桜子・・・大丈夫か・・」達彦は呻くように呼びかける。
「・・・うん・・」消え入りそうな声で答える桜子。
「桜子・・・全部入れるから・・・こらえてくれよ・・」
達彦はまた大きく息をつくと、一気に力を込めて桜子を貫いた・・・。
「ひああっ!!」桜子が叫ぶ。気を失いそうな激しい痛み。
「うああっ・・・」達彦も自分自身を襲う強い快感に必死で抗っていた。
額から汗が噴出す。
一番強い痛みをなんとか乗り越えた桜子が、そんな達彦に呼びかける。
「達彦さん・・・大丈夫?」
「ああ・・・お前は大丈夫か?」搾り出すように答える達彦。
「うん・・・全部・・入っとるの?」桜子が訊ねる。
「そうだよ・・・一つになれたんだ・・・」達彦は桜子に体を重ね口づけた。
強く抱き合い、一つに重なり合う二人・・・。
(つづく)
21 :
491です:2007/04/07(土) 00:23:37 ID:LxtNs+A5
達彦の自分自身を抑える抵抗も限界に近づいていた。
もっとこうして繋がっていたいのに・・・桜子の中を味わいたいのに・・・
「桜子・・・動くから・・・もう少しこらえてくれ・・・」
言い終わらないうちから、ゆっくりと腰が動き出す。
桜子をいたわるように腰を動かすつもりが、強い快感にまかせて激しさを増す。
もう何も考えられない。
「うううっ・・・」低く呻き桜子を突き続ける達彦。
桜子もまた痛みをこらえて達彦にしがみつく。
「桜子っ!・・・うああっ・・・」
達彦はビクンッ・・ビクンッと体を痙攣させ、桜子の中もドクドクと脈打つように震えた。
達彦が自分自身を解放し、精を放ったのだ。
不規則に荒い息を吐き、自分の上で震える達彦を桜子は見つめた。
苦しみから解放されたような、満たされたような、何ともいえない恍惚の表情。
自分の体によってもたらされた男の絶頂。
桜子は達彦の頭を優しく撫でた。
体の痛みよりも、達彦への愛しさと、一つに結ばれた喜びが込み上げ
桜子の瞳からは涙がこぼれた・・・。
達彦がゆっくりと自分自身を引き抜く。ずるんと抜き出ると桜子はまた痛みを感じた。
圧迫感からは解放されても、桜子の中は痺れたようにジンジンと痛む。
同時に生暖かい白濁が花びらから溢れ出すのを感じた。
「ごめんな・・・痛かったな・・・」痛みをこらえる桜子を切なく見つめ、体を擦る達彦。
「ううん・・・大丈夫・・・」桜子は甘えるように達彦の背中に手を回し抱きつく。
(どんなに辛かっただろう・・・。怖かっただろう・・・。
俺のために耐えてくれたんだな・・・。俺の・・桜子・・・)
「ありがとう・・・桜子・・・もう・・お前を絶対に離さんよ・・・」
達彦は切なく囁き、ぎゅっと抱き返すと、桜子に熱く、優しく口付けた・・・。
二人は暫く抱き合っていたが、達彦はゆっくり体を起こす。
鏡台にある懐紙に手を伸ばすと、桜子に背を向け、自分自身を拭った。
懐紙には桜子の破瓜の血が付いていて、達彦の心が痛む。
自分自身を拭き終えると、何枚かの懐紙を手にし、桜子の秘所にそっとあてがう。
「あ・・・」桜子は恥ずかしそうに達彦の手から懐紙を取る。
布団の上に敷いていた桜子の浴衣にも血液が散っている。
「まだ・・・痛いか?」心配そうに訊ねる達彦。
「大丈夫・・・ほいでも・・・動くと少し・・・」桜子が答える。
「ほうか・・・。桜子、ちょっとそのままじっとして待っとってくれ」
達彦は手早く浴衣を着付け部屋を後にする。
桜子は自分の秘所にあてていた懐紙に付いた血液のしみを見つめた。
(私・・・ちゃんと・・・達彦さんの奥さんになったんだ・・・)
そんな事を思いながら、横になっていた・・・。
達彦は絞った手拭いと、桜子の着替えの浴衣を持って部屋に帰ってきた。
「これでいいかな?」浴衣を見せる達彦。
「うん・・・ありがとう」桜子はゆっくりと体を起こす。
達彦は桜子を支えるように肩に手を添え、新しい浴衣を羽織らせる。
「拭こうか?」達彦が訊ねると、桜子は首を振り
「恥ずかしいよ・・・大丈夫・・自分でするから・・・」と言って手拭いを受け取る。
達彦は微笑み、背を向けて秘所を拭う桜子の肩を擦った。
桜子は下着を履き、浴衣を着付けようをゆっくり立ち上がる。達彦は体を支えた。
「ありがとう・・・もう大丈夫だで・・」
桜子はそんないたわりが嬉しくて、達彦に微笑みかけた・・・。
(つづく)
22 :
491です:2007/04/07(土) 00:26:24 ID:LxtNs+A5
布団の上の浴衣も片付け、二人はまた横になった。
達彦は桜子の肩に腕を回し、桜子は達彦の胸に頬を寄せる。
「桜子・・・その・・・こんなこと・・・きつくてもう嫌になったか?」
達彦は桜子の顔を覗き込み、少し不安げに語りかけた。
桜子は胸に顔をうずめ、ううんと首を振り
「ほんなことない・・・初めてでビックリしたけど・・・嬉しかった」
恥ずかしそうに答える。
「ほうか・・・良かった・・・」達彦は安心したようにほっと息をつく。
「達彦さんは?」桜子も訊ねる。
「俺は・・もう・・すごく嬉しいよ・・!夢みたいだ・・・」桜子をぎゅっと抱きしめる達彦。
桜子も照れたようにふふっと笑い達彦にしがみつく。
「男の人って不思議だね・・・」桜子が呟く。
「ん?」達彦が顔を覗き込む。
「達彦さん・・・なんか違う人みたいだった」達彦を見上げる桜子。
「え・・・ダメ・・かな?」達彦はまた不安そうな顔をする。
「ううん・・ダメじゃないよ。・・・好きだよ・・・」
また照れたように微笑む桜子。達彦も嬉しそうに微笑み目を細めた。
「桜子・・・今日から・・・朝まで一緒におれるんだな」桜子の頭に頬を寄せる達彦。
「ほうだね・・・嬉しいね・・・」
お互いのぬくもりに包まれ、幸せを噛み締める二人・・・。
達彦が桜子の髪を撫でていると、桜子はスウッと眠りに落ちた。
(かわいいな・・・)
微笑み寝顔を見つめる達彦。
愛しさがこみ上げ、体がまた熱くなってくる。
(俺・・・きっとこれからは毎日寝不足だな・・・)
それでも構わないと思う・・・桜子が傍にいてくれたら・・・。
達彦は桜子の頬にそっと口付け、優しい瞳で見つめ続けた・・・。
二人の・・・「初めて」の夜は静かに更けていった・・・。
(おわり)
以上、「初めてでドキドキでいっぱいいっぱい」な二人でした。
達彦さんも経験無しの設定です。やっぱいいっすよね・・・初めてって・・・。
この続きで、2回目を含むNEW<蜜月>バージョン書ければ・・・と思ってますが・・・
ああ・・・時間が欲しいっ!(泣)
時間はいっぱいあります!
焦らずゆっくりでどーぞ。
24 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 05:58:39 ID:lsJXtgIU
491さん。再UPありがとう。
自分が一番好きなのは、やっぱマロニエ荘編かな・・・。
でも、結婚記念日もよかったし、喧嘩バージョンのも素敵だったし、
冬吾さんに嫉妬編もよかった。ああ、キリがないや。
初夜編の続きの「二回目のNEW<蜜月>バージョン」ぜひ、見たいです。
気長に待ってます。
DVD見過ぎたのかなあ。
「王様の心臓」の福士君は素敵だったけど、やっぱ達彦さんそのものにしか
見えないよ〜。(あの髪型だと復員後の初夜編の達彦ね)
同じくあおいちゃんの「初雪の恋」の番宣見ても、なんで横にいるのが
福士君じゃないんだろうって・・・。(浴衣姿のあおいちゃんは桜子のまんまだし)
妄想病の私にとっては、今や491さんと446さんは神様みたいな存在です。
25 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 18:23:04 ID:Zsa5m0/l
再up、ありがとぉお〜!!
達彦さん、チロチロもしてたww
>>24 自分がかいたのかと思ったくらい全く同じですーー。
26 :
491です:2007/04/08(日) 18:11:23 ID:Iu/PEWsu
どうも。暖かいコメントありがとうございます(涙)頑張ります・・・。
神だなんてっ!(汗汗) ただのおバカな変態ですっ!
まあ・・・でも・・・妄想神?とはお友達です。
貧乏神の仲間で、憑りつかれると大変!・・・みたいな(汗)
新駄作まだなので、好評の<マロニエ荘での二人>バージョンも
またぼちぼちUPさせて頂きますね(ダメだったら言ってね)
実は491、妄想菌とともに達彦さんの手、握ってきます!(ええんやろかっ)
・・・たぶん・・・忙しゅうて、まだ実際行けるか解んないけどっ(汗)
ではっ。
27 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 18:58:46 ID:GOAFLvRT
ええ〜。
491さん。握手会行かれるんですか!!!
(うらやましい。でも、491さんにこそ行って欲しい)
ぜひ、ぜひ、行って直に福士君の手に振れて、匂いを嗅いで妄想の
足しにしてください。
それと、「マロニエ荘の二人」UPお願いします。
(私がリクエストしたせいもあるのですが、一番大好きなんです)
ついでに、「ベットギシギシ編」もいつの日か完成させてください。
お願いします。
握手会の報告待ってますね。(491さんが行かれるように祈ってます)
age
29 :
491です:2007/04/10(火) 23:04:55 ID:DfZMgNl/
再UPさせて頂きます。長いので途中で切れたらコメ挟んで下さい。
<マロニエ荘での二人>バージョン
11月の終わり。
達彦と桜子は早朝の岡崎駅にいた。
達彦が統制経済の今後を話し合う業界の会議に出席するため、東京へ向かう所だった。
仕事は一日だけであったが、この機会に笛子家族やマロニエ荘を訪ねようと、桜子を伴い2泊3日の旅を予定していた。
二等車両の中で、自分達の席を探す桜子。
「ここだよ、達彦さん!」
達彦は重そうなトランクを抱えて、手を振る桜子の後を追う。
荷物を足元や網棚に置き、窓際に座る桜子をじっと見つめた。
「・・・そこ、座っていい?」意味深な笑みを浮かべて訊ねる達彦。
「?・・・何いっとるの?早よう座りんよ。」不思議そうな顔をする桜子。
(あん時俺に言った事、忘れとるんだな・・・)
フッと笑い、達彦は桜子の隣に腰掛けた。
達彦は受験のため、初めて二人で東京へ向かった時の事を思い出していた・・・。
「桜子、見てごらん・・・富士山」達彦が指をさす。
「ほんとだぁ!もう雪が積もっとるね!」
二人は寄り添い、楽しげに車窓の景色を眺めた。
「なんか・・・新婚旅行みたいだね」桜子ははしゃいでいた。
「新婚旅行はまたちゃんと行かんと・・・ごめんな、なかなか連れて行ってやれんで・・・」
謝る達彦に、「いいよぉ。私はこんで充分」嬉しそうに笑う桜子。
達彦も目を細め微笑んだ・・・。
暫くすると、桜子は窓にもたれてウトウトと眠りだした。
達彦は自分の羽織を脱ぎ、桜子にそっと掛けてやった。
と、桜子が寝返り、達彦の肩にもたれかかる。
達彦は微笑み、桜子の頭に頬を寄せた。
ふと視線を感じ、前の座席を見ると、途中から乗り合わせた上品な老夫婦が暖かい目で二人を見つめている。
達彦は恥ずかしそうに唇を噛み、軽く会釈をした・・・。
(つづく)
30 :
491です:2007/04/10(火) 23:07:11 ID:DfZMgNl/
昼過ぎに東京駅に着いた二人は、その足でマロニエ荘へ向かった。
戦後の東京の町はすっかり様変わりしていたが、下町を歩くと見覚えのある建物が目に入ってきた。
マロニエ荘。
空襲を逃れ、それはあの頃と同じく、怪しげにその場所に建っていた。
「ごめんください!」達彦が中を伺う。
「よお〜!よく来たなぁ〜!」「いらっしゃい!疲れたでしょう?」八州治と八重が出迎える。
「ごぶさたしています・・・」
感慨深げに二人を見つめ、深々と頭を下げ挨拶する達彦に
「おめぇはぁ・・・相変わらずだなぁ・・・!」うんうんと頷いて達彦の肩を叩く八州治。
「ほんと・・・こうして二人一緒の所見ると、嬉しくて泣けてきちゃうわ」涙ぐむ八重。
「八重さん・・・ありがとう・・・」桜子も涙ぐみ、八重と抱き合った・・・。
大阪に仕事を見つけ、一時東京を離れていた八州治と八重だったが
冬吾の助けを借りて、またマロニエ荘に戻っていた。
広間に入る二人。
達彦は荷物を開き、土産の味噌を八重に渡す。
「相変わらず汚ったねえだろ〜?おめぇらも物好きだなぁ、ここに泊まりてえなんて・・・」
散らかった画材を片付けながら、呆れたように話す八州治。
「すみません。どうしてももう一度来たかったんです。・・・僕のおった部屋は無くなっとるんですね・・・」
思い出すように部屋を見回す達彦。
桜子は部屋の奥にあるピアノのそばに寄る。
指で鍵盤を叩くと、澄み切った音が響く・・・。
「!八州治さん・・・これ・・・!」驚いて振り向く桜子。
「ああ、冬吾のやつがよぉ・・・おめぇ達が来るんならって直してくれたんだよ!」嬉しそうに答える八州治。
戦争中・・・鉄の供給の為に鳴らなくなった、二人の思い出のピアノ。
宝物に触れる様にピアノを撫でる桜子に寄り添い、そっと肩に手を添える達彦。
そんな二人の姿を、八州治と八重が優しく見つめていた・・・。
「明日は冬吾ん家に泊んだろ?今晩は、ここ使ってくれよ」
桜子の使っていた部屋の戸を開ける八州治。
部屋は掃除してあり、隅には布団が二組積まれていた。
「ここ使ってる絵描きがずっと旅に出ててよ。一階は今倉庫みたいになってんだ。
でもやっぱりこの部屋がいいだろうって、八重が片付けてくれたんだよ・・・」窓を開ける八州治。
「嬉しい・・・。ごめんね、八重さん・・・無理言って・・・。」
「ほんとにすみません。ありがとうございます。」
申し訳なさそうに謝る桜子と達彦。
「ううん、いいのいいの。ゆっくりしててね。積もる話はまた後で・・・。
私達、今晩の買い出しに行ってくるから・・・」
八州治と八重は部屋を後にした・・・。
(つづく)
31 :
491です:2007/04/10(火) 23:09:15 ID:DfZMgNl/
達彦は窓際に立つ。秋の風が頬をくすぐった・・・。
「ほんとに・・・変わってないなぁ・・・」達彦は目を閉じる。
きしむ床・・・土壁と油絵の具の匂い・・・。
部屋を黄色く染める日の光。
悩みながらも、夢と希望に満ちていた青春の日々。
傍にはいつも大好きなピアノと、自由でのびのびとした、弾けるような桜子の笑顔があった。
ずっと続けばいいと思った夢のような毎日。
でも・・・それは儚く、突然終わってしまった・・・。
ふと目を開けると、そんな達彦を桜子が優しく見つめている。
(もう・・思い出しても辛くは無い。俺には桜子がいる・・・)
達彦は心の奥底から取り留めない懐かしさが込み上げ、思わず桜子を抱き寄せた・・・。
「・・・達彦さん・・・苦しいよ・・」強く抱きしめられた桜子が囁く。
「ごめん。・・・色々・・思い出して・・・」達彦は腕の力を緩め、桜子の額に唇を寄せる。
「私も・・・思い出しちゃった・・・」フフッと笑う桜子。
「ん?」達彦が顔を覗き込む。
「達彦さんに・・・いきなり抱きしめられた時の事。・・・ビックリしたんだよ、ほんとに・・・」
桜子が見つめ返す。
「ああ・・・あん時な・・・」
桜子への想いが溢れ、思わず抱きしめてしまった達彦・・・。
達彦の想いに初めて気付いた桜子・・・。
二人は過去の思い出と対話するように、見つめ合あった・・・。
「ねぇ達彦さん、聞いてもいい?」
桜子が笑いかけた。達彦の袖を引っ張り、二人は窓際にもたれて座った。
「私のこと・・・いつから好きだったの?」
悪戯っぽい笑みを浮かべ、問い詰めるように桜子が訊ねる。
「・・・え?」
(どんなに私の事が好きか、言うてみん)と期待するような桜子の瞳。
達彦はわざと目をそらす。
「・・・ほだなぁ・・・。小さい頃から気にはなっとったんだ。
お前お転婆だったからなぁ・・・えらく目立っとったし・・・」はぐらかすように答える達彦。
「何それぇ・・・」期待した言葉と違い、桜子は少し膨れる。
「可愛い娘だなぁとは思っとったよ。
君のピアノは・・音楽が好きだっちゅう気持ちが溢れとって・・・
そんなお前を見て、俺もまた音楽を続けたくなったんだ。
ほいでも・・・こっちに来てからは、危なっかしくて、ほっとけなくて・・・お前から目が離せなんだ。
お前は・・・いっつも、俺につんけんしとったけどなぁ・・・」口を尖らせる達彦。
「ほいだって・・・達彦さんはライバルだったし・・・あれこれうるさかったで・・・」苦笑いする桜子。
「俺がどれだけ心配したと思っとるんだ。お前はダンスホールで男と踊ったり・・・
・・・ほうだ!失恋したっちゅうて・・・泣いたりするしなっ」
達彦はわざと怒ったような顔をして、桜子を睨む。
「・・・ほっ、ほうだったいね・・・」桜子はバツが悪そうに笑い、うつむいた。
(そうだ・・・
事あるごとに突っかかり、俺の気持ちになんか少しも気付かない子供だと思っていたのに
お前は知らない男に恋をして、結婚までしようとしていたんだよな・・・。
見守るだけでいいと思っていたのに・・・あの時・・お前を誰にも渡したくないと思ったんだ・・)
斉藤との事を普段から気にしている訳ではない。でも・・・やっぱり今でも少し妬ける。
達彦の心にあの頃の想いが込み上げ、体中を揺すぶり出した・・・。
(つづく)
32 :
491です:2007/04/10(火) 23:11:13 ID:DfZMgNl/
「もっといい事言ってくれると思うとったのに・・・なんか・・・責められとるみたいだな。」
ため息をつき拗ねる桜子。
「斉藤先生・・・って言ったかな・・・ほんなに好きだったのかん?」
今度は達彦が桜子を問い詰める。
「えっ?・・・どうだったかな?・・・忘れた・・・」
桜子は困った顔で首をかしげ、はぐらかそうとする。
今更大人気ないな・・・と思いながらも、達彦は困っている桜子の反応がおかしくて、可愛くてたまらず
好きな娘をわざと苛める少年のように、桜子に詰め寄った。
「忘れるわけないだら?婚約までしたんだろ?・・・ほんなにいい男なのかよ」
達彦は桜子に顔を近づけ、じっと見つめた。
「・・・もういいだら?・・・ほんなこと・・・」
桜子は(もう許して・・・)という顔をして達彦を見つめ返した。
(そんな目で見られたら・・・かわいくてたまらんよ・・・)
達彦はフッと笑い、隣から桜子を抱きすくめ、奪うように唇を重ねた。
「!んんっ・・・あふっ・・」
舌を絡め・・・桜子の口の中に荒い息が吹き込まれる。
達彦の手は着物の裾をかいくぐり、桜子の太ももに伸びた。
指が・・・ピアノを弾くようにじわじわと内股を這い上がる。
「あんっ・・・ダメ・・・達彦さん・・・」桜子は唇を離し、その手を抑えた・・・。
そんな二人の様子に気付き、お茶を運んできた八重が、扉の前で微笑む。
と、八州治が「・・・今日は勇太郎君も来るんだったよなぁ〜・・・」
と、ブツブツ呟きながら廊下を歩いてくる。
「やっさん・・・今だめ」八重が小声で囁き、二人の部屋に近づこうとする八州治を遮る。
「へ!?・・・なんで?」八州治もつられてヒソヒソ話す。
「二人で思い出に浸ってるのよ・・・新婚さんなんだから・・・そっとしときましょ」微笑む八重。
「え〜〜っ!?来て早々もうかよ〜・・・」呆れる八州治。
「いいじゃない。ほらっ、やっさんお酒買ってきてよ!」八州治の背中を押す八重。
「なんだよなんだよ〜。どいつもこいつも、ここでくっついて、いちゃついてよぉ〜。
・・・なーんで俺にはそんな話がねえんだよ・・・・」
八州治はブツブツ呟きながら買い物に出かけて行った・・・。
達彦は自分の手を抑える桜子の手を取り、着物の上から自分自身に触れさせた。
すでに固く大きくなったものを感じる桜子。
「・・・夜まで・・・待てんの?」そっと擦りながら困った顔で達彦を見つめる。
「んー・・・」達彦は少し甘えるように桜子を見つめ返した。
そしてまた吸い付くように桜子の首筋に唇を這わせる。
「・・・待てん・・・」耳元で囁く達彦。
「ん・・・ほいでも・・・八州治さん達が・・・」桜子は困惑する。
「出かけるって、言っとったじゃん・・・」桜子の耳を舐め、軽く噛む達彦。
手を下着の中に入れようとすると、桜子はあわてて腰を引いた。
まだ八州治達が広間にいるかもしれない。
それに、マロニエ荘の壁は薄く、桜子は自分の声が外に漏れる事を気にした。
「!・・・ほいでも・・・今は出来んよ」達彦をたしなめる桜子。
達彦は動きを止めるが、目は熱く桜子に訴えかける。
桜子はまた達彦の下腹部に触れ(仕方がないなぁ・・・)という顔をして達彦を見つめた・・・。
(つづく)
33 :
491です:2007/04/10(火) 23:13:16 ID:DfZMgNl/
「ちょっと待って。そこに座りん」
子供に言い聞かせるように囁き、体を離す桜子。
窓を閉め、荷物から懐紙を取り出す。
達彦は少し不満そうな顔をしたが、言われた通り積まれた敷布団の上に腰掛け、帯を解く。
桜子は膝をつき、達彦の着物の裾を肌蹴させた。
「こんで我慢して。・・・ね?」
桜子は達彦の褌の紐を解き、剛直を取り出すと、優しく擦った。
達彦が桜子の髪を撫でると、桜子は目を閉じ、ゆっくりと口に含んだ。
太ももを擦りながら、桜子は口いっぱいに含んだ達彦を吸い上げる。
「う・・・」達彦は眉間にしわを寄せるが、口元にはかすかに笑みが浮かんでいる。
達彦は桜子の顔を見つめた。
自分のものを吸い上げる桜子の頬はくぼみ、唇は唾液に濡れ光る。
快感に酔いしれながら、達彦の欲情はさらに熱く高ぶっていった。
「桜子・・・舌、出して・・・」桜子の頬に手を添える達彦。
桜子は言われるままに舌を出し、頷くように首を動かしながら達彦を舐め上げる。
そしてゆっくりと目を開き・・・(こう?)と訊ねるように達彦を見上げた・・・。
(・・・なんて目で見るんだよ・・・)
あどけない少女のような桜子の瞳。あの頃と少しも変わらない。
触れたくて、抱きしめたくて堪らなかった桜子。
今自分に施されるこの淫らな行為を、頭の中に思い浮かべ・・・
桜子の向かいの部屋で・・・眠れぬ夜・・・何度自分を慰めたことだろう・・・。
(桜子・・・もう・・・お前は俺の妻なんだ・・・!)
達彦のわずかに残った理性は吹き飛んだ・・・。
桜子の顔を手で覆い、噛み付くように口付ける達彦。
そのまま桜子を畳の上に押し倒す。
「!あっ・・達彦さん・・・!?」
桜子が呼びかけても、達彦は応えず、首筋に吸い付いた。
「んんっ・・・ダメだよ・・・」桜子は体を離そうとするが、達彦は強い力で抑え込む。
「・・・お前が欲しいっ・・・」耳に荒い息をかけながら、低い声で囁く達彦。
達彦は桜子の太ももを擦り上げ、下着の中に手を入れると、いきなり指を花びらに挿し込んだ。
「ひぁんっ!」いつもより乱暴な行為に、桜子の体はビクンと跳ねる。
「お前の中がいいんだ・・・」桜子を熱く見つめながら、達彦は指を震わせた・・・。
男の欲情をむき出しにする達彦。
普段の穏やかな佇まいからは想像も出来ない荒々しさ。
時に強引で、自分勝手なように思えても
その先にある心と体の充足感を知ってしまった桜子の体は、いつも抗う事が出来ない。
自分を抱くときに見せる達彦の激しい姿は・・・体中で好きだと叫んでいるようで・・・
強く求められるほど、桜子はそんな達彦が愛しくてたまらなくなった・・・。
(つづく)
34 :
491です:2007/04/10(火) 23:14:39 ID:DfZMgNl/
「ああっ・・・はぁんっ・・・」桜子の体からはだんだんと力が抜け、喘ぎ声は甘くなる。
達彦が体を起こし、下着を剥ぎ取ると
「ダメ・・・着物が・・・汚れるで・・・」と言って桜子が体をよじる。
達彦は積まれた布団の中からシーツを取り、桜子の腰の下に敷く。
そして桜子の着物の裾を肌蹴させ、下半身をあらわにさせると、また秘所に手を伸ばした。
桜子の花びらからは蜜が溢れ、達彦はわざとくちゅくちゅと音を立てるように指を動かす。
「・・・聞こえるだら?桜子・・・」桜子の耳元で囁く達彦。
「はぁぁ・・・や・・ほんな事・・・言わんで・・・」桜子は恥ずかしさに固く目を閉じる。
「・・・そんなに・・・嫌かん?」
桜子の体が熱く高ぶっていると解っていて、達彦はわざと手の動きを止める。
「・・あっ・・」快感に昇りつめようとしていた桜子は、思わず許しを乞うように達彦を見つめた。
「なんだよ・・・ちゃんと言えよ」
桜子の顔に口付けながら、ゆっくりと指を出し入れする達彦。
桜子は嬌声を上げながら、達彦の下腹部へと手を伸ばす。
「・・・お願い・・・」消え入りそうな声で呟く桜子。
達彦が笑みを浮かべ、自身を花びらにあてがおうとすると
「あんっ・・待って・・・ほいでも・・・帯が・・・」と言ってうつ伏せになろうとする桜子。
「後ろからじゃ・・・お前の顔が見えんじゃないか」
達彦はそれを許さず、膝を抱え、位置を定めた。
「・・もう・・・ほんな・・・見んでよぉ・・・」
達彦は羞恥に耐える桜子と目が合うのと同時に、自分自身を花びらに沈めた・・・。
(つづく)
35 :
491です:2007/04/10(火) 23:21:02 ID:DfZMgNl/
「くうっ・・・んんんっ・・・」声をこらえ、喘ぐ桜子。
達彦が花びらに沈むたびに、繋がった部分から湧き出すように蜜があふれる。
「はぁ・・桜子・・全部見えとる・・えらい事になっとるよ・・・」桜子を見つめながら達彦が囁く。
「んっ・・・はぁぁ・・いや・・・見んで・・・」l
恥ずかしさと高まる快感で、桜子の顔は真っ赤に染まる。
達彦から淫らな言葉を浴びせられる度、桜子の体はいっそう熱さを増していった。
達彦は蜜を指に絡めとり、充血し膨れた花芽に擦り付ける様になぞった。
「うぐぅっ!・・・いっ・・達彦さ・・んっ・・・!」
桜子は体を仰け反らせ、粘膜は達彦をさらに締め付けた。
自分だけに開かれた桜子の体。
その中を貫き、腕の中で悦びに喘ぐ桜子を見つめながら、達彦の男の欲求は満たされていく。
「うっ・・・ああっ・・・いいよ・・・桜子っ・・・!」
達彦の顔にも苦渋が浮かび、腰の動きが早まる。
「もうっ、もうっ、あっ・・あんっ!」
達彦の動きに合わせて、なんとかこらえていた桜子の喘ぎ声は、高く大きくなっていく。
達彦は倒れこむように桜子に覆いかぶさり、口付けながらさらに奥を突き続けた。
「うぐっ・・・ふんんっ・・・!」
達彦に塞がれた桜子の唇から、こもった喘ぎ声と熱い息が途切れる事なく漏れる。
「うっ・・・はぁぁっ!・・・」唇を離し、大きく息をつきながら体を痙攣させる達彦。
お互いの荒い息使いを顔に受けながら、二人は絶頂を迎えた。
相手の震えを受け止めるように、強く抱きしめ合う二人・・・。
呼吸が少し落ち着くと、達彦は傍らにあった懐紙を取り、繋がった部分にあてがう。
そして自分自身を引き抜いた。
「・・・ごめん」達彦は桜子を抱きしめ、耳元で呟くように囁いた。
「・・・達彦さんの・・・意地悪・・・」桜子は達彦の肩を叩く。
さっきまでの激しさが嘘のように、苦笑いをしながら桜子を見つめる達彦。
その申し訳なさそうな顔がちょっと情けなくて、桜子は笑いそうになったが
「・・・もうっ」っとわざと膨れ顔で睨みながら、達彦の鼻を指で摘む。
「痛っ・・・ほんと・・・ごめんな」達彦の顔が歪み、桜子は思わず吹き出した。
二人は笑いながら甘い口付けを交わした・・・。
「達彦さん・・・髪・・・伸びたね・・・」
桜子は達彦の顔にかかる髪を優しくかき上げる。
達彦の顔は窓から射し込む西日に照らされ、キラキラと輝いていた。
あの頃から・・・いつも自分を見守ってくれていた優しい瞳。
この人の気持ちに気付いて本当に良かった・・・。
桜子は愛しげに達彦の頬を撫でた。
「桜子・・・俺・・お前をいつから好きかなんて・・・思い出せんよ・・・。
俺には・・・お前だけなんだ。・・・ずっと・・・お前だけなんだよ・・・」
達彦は桜子を切なく見つめ、優しく囁いた。
こぼれるような笑顔で、うんと頷く桜子。
「・・・嬉しい・・・」
桜子は達彦の顔を引き寄せ・・・二つ並んだ頬のほくろにそっと口付けた。
初めて・・・達彦に唇が触れた・・・その場所に・・・。
(つづく)
36 :
491です:2007/04/10(火) 23:22:53 ID:DfZMgNl/
日が沈み、八重と共に台所に立つ桜子。話に花が咲く。
達彦は八重の娘の敏子にせがまれ、ピアノを奏でた。
モーツアルトのソナタ・・・明るく軽快なメロディー。
そんな達彦の傍で敏子は楽しそうに体を揺らす。
八州治は磯の息子、和之を相手に酒を呑んでいた。
「達彦〜!お前もこっちに来て呑めよぉ〜」
すでにでき上がっている。
勺をしてもらい、ぐいっとコップ酒を飲む達彦。
「おめぇ、いけるじゃねぇか!・・・ほんっとに大人になっちまったんだなぁ・・・
・・・酒も・・・女の扱いも・・・すっかり覚えちまって・・・」
八州治は感心したように達彦を見つめ、ブツブツと小声で呟いた。
「は?・・・なんですか?」達彦が聞き取れず訊ねると八州治は
「ハハハッ!はぁ・・・いいねぇ〜新婚さんは!」っと言って達彦の背中をバシッと叩く。
達彦はむせて咳き込んだ。
皆で食卓を囲んでいると「こんばんわ〜」と言って勇太郎が部屋に入ってくる。
その後ろから、秋山が顔を出した。
「秋山さん!どうして?」驚く桜子。
「俺さ、時々秋山さんの演奏聞きに行っとるんだ。父さんに似てきたんかな〜」
にこにこと笑う勇太郎。
「よぉ!勇太郎くんに桜ちゃんが来るって聞いて・・・またあんたとセッションしたくなってさぁ!」
秋山も嬉しそうに笑った・・・。
懐かしい顔が集まり、宴は盛り上がった。
食事が終わると「桜子・・・一曲弾いてみろよ」と、達彦が促す。
「え・・・ほいでも・・指がまわるかな・・・」自信なさげな桜子。
「弾け弾け〜!パーッと賑やかなの頼むよ〜!」八州治が囃し立てる。
「指なんか回んなくたっていいんだよ!音楽を楽しもうぜ!」秋山が誘う。
桜子はにっこりと頷き、ピアノの前に座った。
「桜ちゃん、何がいい?」秋山もサックスを取り出す。
桜子は達彦を見つめた。微笑み、頷く達彦。
「じゃぁ・・・あれがいい。『サニーサイド・オブ・ザ・ストリート』」
桜子が呼びかけると、「OK!」秋山が応えた・・・。
メロディーが流れ出すと「勇太郎君、踊りましょ!」と八重が勇太郎を誘う。
「え!?・・はっはい!」勇太郎は服で掌を拭い、八重と踊り出した。
「僕と・・・踊ってくれるかな?」
達彦が敏子に手を差し出し、優しく訊ねると、敏子は嬉しそうにピョンと立ち上がる。
「八州治さ〜ん、僕らも踊りましょうよ〜!」
和之が八州治の腕を引っ張り、強引に踊らせる。
「おいおい〜なーんで俺だけヤローと踊らなきゃなんねえんだよぉ〜!」
ブツブツ文句を言いながら、酔っ払った八州治がヨレヨレと踊る。
皆は笑いながら、思い思いにリズムに合わせて踊った。・・・あの時のように・・・。
大陸へ渡る八州治の壮行会に、皆で踊った曲・・・。
その場にいた・・・誰にとっても幸せな時間だった。
その後訪れた冬の時代を乗り越え、今またマロニエ荘に明るい音楽が響き渡る。
達彦は、笑顔でピアノを奏でる桜子を、眩しく見つめていた・・・。
(つづく)
37 :
491です:2007/04/10(火) 23:24:40 ID:DfZMgNl/
夜は更け、勇太郎たちはそれぞれの家に帰っていった。
桜子は部屋で着物をたたんでいた。
「楽しかったな。お前のピアノ・・・えらく良かったよ。聞いとると、気持ちが明るくなる」
布団の上に横になり、達彦が話しかける。
「ほうかなぁ・・・久しぶりだで・・・間違えてばっかだったよ」
達彦に褒められて、嬉しそうに笑う桜子。
「なぁ桜子・・・秋山さんが前に言っとったみたいに・・・
時々東京に出てピアノを弾くっちゅう方法もあるんじゃないか?
お前がそうしたいなら・・・俺は構わんよ」
達彦は、桜子が自分と結婚したことで、音楽を続けられていない事が気がかりでならなかった。
桜子はそんな達彦の気持ちを感じ取り、優しく語り掛ける。
「ねぇ達彦さん。岡崎におっても、私は音楽を忘れとらんよ。
店におっても、家事をしとっても、私の中にはピアノがなっとる。
今までだって、楽しい時・・・きつい時・・・寂しい時・・・いっつも音楽が支えてくれた。
音楽家になるっちゅう夢は夢のままでも・・・ピアノは一番大切なものを私にくれたんだよ。
達彦さんと私を・・・結びつけてくれた・・・。達彦さんを生きて帰してくれた・・・。
私・・・本当にそれだけで・・・すごく幸せなんだよ・・・」
「ほうか・・・」達彦は桜子の言葉に感激して、胸がいっぱいになった。
「それに・・・一人で東京になんて・・・嫌だもん。達彦さんと・・・離れたぁないもんで・・・」
桜子が甘えるように達彦を見つめると、達彦は嬉しそうに微笑み、うんと頷いた。
「桜子・・・こっち・・来いよ・・・」
達彦は起き上がると桜子に手を伸ばし、ぐっと抱き寄せた・・・。
桜子が達彦を見上げると、達彦はゆっくりと唇を重ねた。
微笑み、お互いを見つめながら、会話をするように優しく甘い口付けを交わす二人。
また達彦は桜子をぎゅっと抱きしめ、大切そうに頬を寄せ、髪を撫でた。
桜子は達彦の胸に顔をうずめ、幸せそうに微笑む。
達彦は桜子の浴衣の帯を解き、胸に手を差し込み乳房を揉みながら布団の上に寝かせた。
「ん・・・もうみんな・・・寝たかな・・・」桜子が心配そうに呟く。
「ほだなぁ・・・ここ・・・壁薄いからなぁ・・・」達彦は手を止めると
「ちょっと待って」と言って起き上がり、部屋の戸をそっと開けて廊下の様子を伺う。
「一階には誰もおらんよ。大丈夫。八州治さん・・・結構飲んどったしな・・・」
自分の浴衣の帯を解きながら、また布団に潜り込む達彦。
合わせを開き、乳房に唇を寄せると
「達彦さん・・・今度は意地悪せんでよ・・・」桜子が甘えるように呟く。
「わかった・・・ごめんな・・・」
達彦は顔を上げハハッと笑い、桜子の頬に優しく口付けた・・・。
(つづく)
38 :
491です:2007/04/10(火) 23:27:48 ID:DfZMgNl/
桜子の乳房に唇を這わせながら、達彦はまた不思議な感覚に捕らわれていった。
「・・・桜子・・・ほいでも・・・頼みがあるんだ・・・」
「ん・・・何?」達彦の優しい愛撫に酔いしれながら、桜子が聞き返す。
「今夜・・・有森・・って呼んでいいか?」
桜子の顔を見つめ、少し遠慮気味に訊ねる達彦。
「!・・・ほんな頼み?・・・どうしたの?・・・変な達彦さん・・・」
達彦の意外な言葉に、驚いたように笑う桜子。
達彦も少し恥ずかしそうに笑った。
「ほだな・・・俺・・・どうかしとるな。・・・この場所が、そうさせるのかもしれん。
ほいでも今日は・・・あの頃みたいな気持ちで・・・お前を抱きたいんだ・・・」
少し遠い目をする達彦。
桜子も思い返すようにそんな達彦の話を聞いていたが、急にしかめっ面で達彦を見つめる。
「あの頃って・・・もしかして・・・」
「・・・ん?」我に返ったように見つめ返す達彦。
「達彦さん・・・私のこと見て・・・いっつもいやらしい事考えとったの!?」
問い詰めるように目を細め睨む桜子。
「えっ・・・ほんな・・・別に・・いつもって訳じゃないよ」
少したじろぐ達彦。思わず白状してしまう。
信じられない・・・という顔で達彦を見つめる桜子。
「仕方ないだろ。若かったんだから」達彦は開き直る。
そして、もう黙って・・・っというようにまた乳房を愛撫しはじめた。
「あっ・・ん・・・ほんなに・・・私が好きだったの?」
陶酔したように乳首を舐める達彦の頭を撫でながら、桜子が訊ねる。
「ああ・・・好きで好きでたまらなかった。・・・今は・・・もっとだ。
自分でも呆れるほど・・・お前に惚れとるよ・・・」
達彦はまた桜子を熱く見つめ、吸い付くように深く激しく口付けた・・・。
「・・・有森・・・」
桜子の体を愛しながら耳元で囁く達彦。
「はぁぁ・・・ん・・・懐かしいね・・・もっと呼んで・・・達彦さん・・・」
桜子はうっとりと目を閉じる。
「有森・・・好きだよ・・・有森・・・有森ぃ・・・」
達彦は桜子を強く抱きしめながら、何度も・・・何度も優しく呼びかけた。
マロニエ荘での夜・・・二人は思い出の囁くままに・・・熱くお互いを求め合った・・・。
絡み合う二人の真上・・・二階の八州治の部屋・・・。
「・・・眠れねぇ・・・」憔悴した顔で布団の上に座る八州治。
(お二人さんよぉ・・・忘れちまったのかよぉ・・・マロニエ荘は・・・
壁だけじゃなくて天井も床も薄いんだよぉっ!
まさか・・・おめぇ達の「あれの時」の声まで聞かされるとは思わなかったよぉ〜・・・
まぁさぁ・・・冬吾んとこのよりはましだけどさぁ・・・ブツブツ・・・)
「・・・俺も嫁さん欲しいよぉ〜・・・」布団を頭まで被り悶える八州治・・・。
・・・眠れない一夜は・・・始まったばかりだった・・・。
(おわり)
よみがえる青春の思い出と欲情・・・達彦さん・・・色々思い出して・・・大興奮!でつねw
この駄作はリクエストが素晴らしかった!(感謝)・・・これ以上のものはもう書く自信ないかも(汗)
書いたタイミングがDVDBOX1発売直後だったため、その内容をかなり意識して書きました。
離れていた分、夫婦になっても恋愛真っ只中!みたいに、とってもラブラブな二人なんだけど・・・
相変わらず気の置けない幼馴染の、じゃれる様なかわいい会話をしてる・・・って感じでしょうか。
写真集・・・なんか妄想が膨らみそうな内容みたいですね!・・・ガンバリマス・・・
39 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 21:07:25 ID:DcPSq5GK
491さん。
「マロニエ荘のふたり」再UPありがとう。
446さんの達彦は男らしくて素敵だし、491さんの達彦はちょっとSが入ってて
これもまた好き。
いつも勝手にリクエストしてて,負担になってたらごめんなさい。
・・・と言いつつ、思いついたリクエストをもうひとつ。
「はじめての喧嘩」バージョンの続きはどうでしょう?
二人で歩いているところに、偶然あの日の芸者さんに出会ったりして
達彦さんに馴れ馴れしい態度に、桜子ちゃん腹の中では煮え繰り返りながら
「主人がお世話になってます。」とか言いながらニコニコ挨拶したりして。
(芸者さんたちは二人の熱々ぶりに当てられるんだけど。)
家に帰るなり桜子ちゃん、達彦さんに一言も口を聞かないまま部屋に閉じこもって
しまって、達彦さんはオロオロしてしまう。
結局は二人のHで仲直りバージョンなんて駄目かなあ?
私、妄想パターンはいくらでもあるのですが、文章に出来ないんです。
もし、良かったらでいいですから491さんまた作品にしてくださいね。
ちょこっとさわりだけでも使ってくれてもいいです。
無理なら本当にいいです。
適当に聞き流してください。
40 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 21:57:22 ID:bFPB6xvP
再up、ありがとぉお〜!!
どんなシーンも福士&あおいで妄想自在だが
陶酔したように桜子の乳首を舐める達彦・・・
これを想像するとなぜかハズカシイ
41 :
491です:2007/04/12(木) 21:15:04 ID:OulW7PSs
>>39 さん、素晴らしい「妄想の種」いくつもお持ちなんですね!
どんどん撒いちゃって下さい!
446さんをはじめ、書いてみたいと思う方、おられるといいですよね〜!
いいすねぇ・・私も・・書きたい・・書きたいけど・・書けるかわかりません(汗)
4月中には「ベットギシギシ」UPしたいとは思ってるんですが(汗汗)
>>40 さん、私も書いてて恥ずかしかったですっ!w
この部分・・・私の中では笑いを狙って書きました。
ハハッとではなく、クククッと変態っぽく不気味に笑っていただけると嬉しいですww
まぁ・・・でも・・・達彦さんでも福士くんでも・・・
惚れた女の乳首を舐める男の多くは「そんな」顔するでしょう。
愛があれば、その顔見るのもHの醍醐味・・・でつかね。
42 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 05:37:06 ID:EWwoG5bC
491さん。
福士君の写真集に褌姿が・・・。
43 :
491です:2007/04/14(土) 10:23:58 ID:maZIJUBF
まっまじで!? はっ鼻血が・・・なんてw
これで妄想映像もよりリアルに・・・ハァハァ
明日皆さんの妄想と共に、達彦さんの手、握ってきます!
・・・たぶん・・・並んでるとき通報されなければ(汗)
44 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 13:01:13 ID:JoTTjHTp
はだけた浴衣・・・伸ばした腕の先には桜子が・・・
491さん、これはコトの前でつか?後でつか?
明日は変態仲間のワタシの分まで
福士くんの御手をにぎにぎしてきて下さい
45 :
446です。:2007/04/14(土) 13:51:01 ID:myvogSDK
福士君の写真集、私も見ました。
肌蹴た浴衣・・・褌姿とお酒を飲む姿!
色っぽいですね。
よからぬ妄想が浮かび上がってきました。
今の数本のお話を書き上げたら着手したいと思います。
age
握手会参加と言ってたものです。
はい、秒殺されました。
気さくな中に凛としたところが垣間見える、そんな印象です。
当然ながら自分の時より他の方との会話、握手の時のほうが
じっくりみれたのですが疲れが出てただろうに
一人一人ときちんと向き合っていたのが印象的です。
気の利いたコメントしたかったのですが
すみません
なにぶんにも秒殺されてますので細部までいつになったら思い出せるか?
48 :
491です:2007/04/15(日) 21:55:17 ID:JOyTMsX2
ども。無事・・・通報されずに戻って参りましたw
拝んできました!握ってきました!生達彦さん!
ま〜・・・テレビの何倍何倍もええ男でしたわ。キラキラニコニコ爽やか〜。
こんな穢れた手で触ってもいいのかと思うほど美しかったです(でも触ってやった)
思わず妄想も思考も停止しちまいましたっ(変態仲間の皆様・・・すまぬ!)
んで・・・みっ・・・見たで・・・ハァハァ
>>44 さん・・・問題のページ・・・
湯上りの桜子に欲情し、浴衣を脱ぐのももどかしく襲い掛かる達彦。
「あ!・・んっ・・達彦さん・・明かり消して・・」
「桜子ぉ・・いい匂いだ・・・(ハァハァ)」
事が終わり、余韻の波に揺られる二人。
達彦は腕枕で桜子を抱いていた。
心地よいけだるさの中でウトウトする達彦。
桜子はそっと体を起こし、自分の布団に移ろうとする。
「・・ん・・・」目を覚ます達彦。
「・・ダメだよ・・桜子ぉ・・・離れんでくれ・・・」
少し甘えるように桜子をに見つめる。
「達彦さん・・・(ほんな目で見んでよぉ・・・)」
桜子は胸がきゅんと締め付けられる。
「明日は店・・休みだら?・・・まだまだ寝かさんぞ・・・」
桜子の腕をグッと引き寄せる達彦。
「あんっ・・・」達彦の広い胸に倒れこむ桜子。
(・・・あああ・・・達彦さん・・・もうどうにでもしてっ・・・)
こんな感じ!?ってことはコトの後でコトの前!?
以上・・・プチ土産でちた。
ではまたっ(逃走)
49 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 18:20:36 ID:P4wpP/vv
491さん、お願いです。
491さんの手で是非、問題のページのお話をお願いします。
50 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 20:30:42 ID:zLC+sGFP
>>49 いやん、私も同じこと頼もうとしてた。
491さん。ベットぎしぎし編の後はぜひ、これで。
それからそれから、褌姿でお風呂に入ってるのでも何か書いて欲しいよー。
桜子と達彦が新婚旅行で、温泉に来たパターンなんかいいなあ。
旅館ではもちろん、二人きりになった温泉でも、散策に行った森の木陰でも
二人は人目をしのんでH三昧であった・・・なんて。
491さんの余力があれば・・・ぜひぜひお願いします。
51 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 23:00:54 ID:tEVFfLw9
44です。
491さん、素敵なプチ土産をありがとー。
これから、このページを開けるたび
このお話を妄想したいと思います。
あおいちゃんの梅酒のCMと、福士くんのこのページが
セットで頭の中をグールグル〜〜〜
age
53 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 19:59:57 ID:tXLJ43cD
ageageage
54 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 20:17:33 ID:iNA5i6yi
今夜も写真集を見ながら、
エロい達彦さんを妄想中。
前スレでは、達彦さんお風呂の中でも
さんざんHしてたよな。
声が響いて桜子も大変だっちゅうに。
55 :
491です:2007/04/19(木) 21:34:22 ID:Ii0ewjIr
ども・・・。
ギシギシ・・・ギシギシ・・・ああギシギシ・・・
頑張ってます(汗)
もう少しで・・・達彦さん・・・イっちゃう・・・かな!?
何度書いても、文章に変換するのって・・・難すいっ!!
今回もこじつけで、だだ長い話になりそうです(汗汗)
446さんも頑張ってますか!?
491さん
長くて結構!!大いに結構です!!!
待ってますよ!
57 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 22:51:32 ID:WG929ik3
ギシギシ・・・ギシギシ・・・
達彦さん、そんなに動いたらベッドが壊れちゃうだら・・・
58 :
446です:2007/04/20(金) 23:58:32 ID:EqA27FTD
なかなか最後が纏まらなくて苦戦しています。
もう暫くお待ち下さい。
59 :
491です:2007/04/21(土) 01:23:43 ID:epXxs952
ども・・・。ギシギシ・・・なんとかでき上がりましたぁ・・・(グッタリ・・・)
今回の駄作・・・料理に例えると「担担麺」になる、と前スレに書きましたが(覚えてます?)
それで登場人物が解った方・・・素晴らしいオタ様ですね!w
「ちょっとした事」を、すごーく長く、大きーく膨らませて書きましたので
強引で雑な展開・・・お許し下さい!!
<初めての夫婦喧嘩><夏祭りの夜>バージョンの続きの話です。では・・・どうぞ・・・(汗汗)
<燃える昼休み>バージョン
8月。盆休み明けの山長では朝から多くの客が訪れ、桜子と達彦も忙しく接客に追われていた。
岡崎へ帰省した人達が土産に味噌を買い求めるため
世間の盆休みよりも一日早く営業していたのだった・・・。
「じきに昼になりますで、大将と女将さんは昼休みにしておくれましょ」
野木山が達彦に話しかける。
「そうだな。昼からは客足も少し落ち着くだろう」時計に目をやる達彦。
「今日の昼は職人の実家の差し入れで、うなぎだそうですよ」嬉しそうな野木山。
達彦が野木山に笑いかけながら、客の見送りのため店の外にいる桜子を呼びに行こうとした時
勢い良く店に飛び込んできた桜子と達彦が強くぶつかった。
「いったぁ〜い!」顔をしかめ、自分のおでこに手を当てる桜子。
「ごめん!大丈夫か!?」達彦が心配そうに桜子の顔を覗き込む。
「うん・・大丈夫。・・・ごめんね」桜子は笑いながら達彦を見上げた。
達彦は微笑み、少し乱れた桜子の前髪をそっとかき分け、ぶつかったおでこを優しく撫でた。
(またあんな風に見つめ合いんさって・・・熱い熱い)
その様子を見ていた野木山は、見つめ合う眼差し・・・二人の間の空気の甘さにあてられたように笑う。
そしてもう一人・・・そんな二人の様子を店の外からジッ・・・と熱く見つめる男がいた・・・。
「桜子、そろそろ昼にしよう」「もうそんな時間?・・・うん、ほうだね」
二人がそんな会話をしていると、老舗の店構えに不似合いな男達が店に入ってきた。
店の中の空気が変わり、達彦と桜子もその中の大柄な男を見つめた。
「キヨシくん・・・?」桜子が顔を覗き込むと、男は深くかぶった山高帽をとった。
「・・よぉっ!・・・元気かっ?」桜子と目が合ったキヨシは少し上ずった声で挨拶した。
「キヨシぃ・・・こっちに帰っとったのかん」達彦も驚いたように笑いかけた。
「ああ・・・今日東京に帰るもんで、贈答用の味噌を買いにな。相変わらず店も忙しそうだな・・・」
店を見回しながら話すキヨシ。
「うん。ほんとうにありがたいことだよ。ほいでも・・・桜子には苦労をかけとる」
達彦が隣にいる桜子に目を落とすと、桜子は微笑みながら(ううん)と首を振った。
寄り添う二人を見つめながら、キヨシの顔が曇る。
「お前こそどうだ。仕事の方は」達彦が訊ねると、キヨシは顔の表情を引き締め、胸を張った。
「こっちは順調そのものだ!最近は進駐軍とも取り引きしとるんだわ。
もうバンバン儲かっとる!ハハハハッ!!」高笑いをするキヨシ。
「良かったねぇ。キヨシくん・・・立派んなって。
・・・きまっとるよぉ!なんか洋画に出てくる俳優さんみたい」
桜子はキヨシの服装を見ながら笑いかける。
キヨシはピンストライプのダブルのスーツに、白のエナメルの靴を履いていた。
「ほうだらぁ?舶来もんだで。この格好で町を歩くと、女はみんな俺を見るんだわ!」
ポーズをきめるキヨシ。桜子は苦笑いをしながら(ほうなん・・・)と頷く。
達彦はあっけにとられてポカンと口を開けていた。
「ほんとに素敵だわ。女の人にもてとるんだね!・・・いい人は見つかったのかん?」
桜子の言葉を聞いて、キヨシの目がキッと熱くなった・・・。
(つづく)
60 :
491です:2007/04/21(土) 01:26:35 ID:epXxs952
「・・・見つかるわけ・・・無いだら・・・」小声で呟くキヨシ。
一呼吸あって、キヨシは突然桜子の肩を抱く。驚いてビクッとする桜子。
「桜ちゃんも俺と一緒んなってれば・・・苦労なんてさせやへんかっただ」
桜子を熱く見つめ、少し甘い声で囁くキヨシ。
「・・・え・・?」肩をすくめる桜子。
達彦は目の前で起こっている事が信じられない・・・というように何度も瞬きをする。
「ピアノは弾いとるのかん?忙しくて弾けんだら?
桜ちゃん・・・こっちにおるのがきつくなったら、いつでも東京に出てこいよ。
・・・俺はいつまででも待っとるで・・・」
さらに桜子の肩をギュッと抱き、耳元に口を近づけ話す。
その力強さに、桜子は固まったように身動きが取れずにいた。
達彦も我に返ったようにムッとして、眉間にしわが寄る。
「あっありがとう・・・キヨシくん・・・ほいでも・・・大丈夫だで」
桜子は焦って、なだめるようにキヨシを見つめる。
そんなやり取りを達彦の少し後ろで見ていた野木山が
身振り手振りでキヨシの行動を止めさせようとするが、キヨシはどんどんエスカレートしていく。
桜子に顔を近づけ「・・・俺は・・・本気だわ」と言って熱く見つめた。
桜子はその目の鋭さに体が固まってしまう。それを見た達彦の目もギラッと光った・・・。
「やめてくれよ、キヨシ。店の中だ」キヨシに一歩詰め寄る達彦。
表情は冷静だが、明らかに声が怒っている。
キヨシは桜子から体を離すが、軽く挑発するように達彦を見つめる。
「キっキヨシくん!味噌買いに来たんだら?・・・そうだ!味噌漬けも好きだったよね?
一緒に持ってって!用意するから・・・」
桜子は笑いながら、険悪な雰囲気を断ち切ろうと、キヨシに明るく話し掛ける。
「ああ・・・ほいじゃぁ、俺達は蔵に寄って行きますんで・・・」
急に表情を和らげ、何事も無かったように達彦と桜子に笑いかけるキヨシ。
達彦も気を取り直すように、フッと息をついた時・・・
キヨシが桜子を引き寄せ、頬に軽く口付けた・・・。
「ハハハハッ!挨拶だわ!挨拶!外国式の挨拶ってやつだ!・・・ほいじゃぁ!」
驚いて声も出ない二人を残し、キヨシは高笑いを残して店から去っていった・・・。
「兄貴ぃ・・・あれはいくらなんでもやりすぎだら?・・・見たかよ大将の目・・・
ありゃ相当怒っとったぞ」耕助と治が顔を見合わせ話す。
「店ん中でいちゃいちゃしとるのはどっちだん!・・・見とったら腹が立ってきただ!
んだで、ちょっと大将をからかっただけだわ。
だいたい・・・俺のほうが先に桜ちゃんに惚れとったのに・・・
あれくらいしてやったって、バチは当たらんだら・・・」ブツブツと呟くキヨシ。
「兄貴も・・・しつこいねぇ・・・」呆れ顔の二人に、一瞬拳を上げたキヨシだったが蔵へと向かった・・・。
(つづく)
61 :
491です:2007/04/21(土) 01:28:46 ID:epXxs952
キヨシの突拍子も無い行動に、桜子は驚いて頬に手を当て、顔を赤らめた。
そんな桜子を、気持ちのやり場を無くした達彦が険しい顔で見つめる。
桜子は思わず目を伏せ、苦笑いをしながら
「なっ、なんだぁ・・・相変わらず・・なんか変だったねぇ・・・キヨシくん・・・
あっ、そうだ味噌漬け!・・野木山さん、今だったら何がいいかな・・・」と野木山に話しかけた時・・・
「桜子っ!」
達彦が強い言葉でそれを遮る。
「・・・ちょっと来い」
達彦は桜子の手を取り、引っ張るようにして母屋へと向かった。
(大将怒っとるなぁ・・・普段穏やかだけんど、一旦切れると頑固だで・・・大丈夫かいな・・・)
そんな二人を野木山がありゃりゃ・・・という顔で心配そうに見送った・・・。
達彦は桜子の手首をひっぱり、母屋の廊下をずんずん歩いていく。
「いっ痛いよ!達彦さん、離して!」桜子は立ち止まり、手を振りほどく。
「・・・何怒っとるの?」手首を擦りながら達彦の背中に話しかける。
「・・・なんだよ・・・あれ・・・」低い声で呟く達彦。
「・・・え?・・・あれって、さっきの?」桜子が聞き返す言葉を最後まで待たずに
「そうだよっ!・・・なんであんな事されてニコニコしとるんだ!」と声を荒げ、振り返る達彦。
桜子はその声に驚いて店の方を振り返り、「そんな大きな声出さんで」と言って達彦の袖を掴む。
達彦はまた桜子の腕を取り、すぐ傍の、独身時代寝起きしていた書斎へ連れ込んだ・・・。
後ろ手で引き戸を締める達彦。
気まずい空気が二人の間に流れる。
「私だって、ビックリしたよ。・・・ほいでもキヨシくんだよ?いつもの冗談に決まっとるだら?」
自分に怒っている達彦に、桜子は訳が解らず、だんだん腹が立ってくる。
「そんなこと解らんじゃないか!・・・あいつはずっとお前が好きだったんだぞ。
お前もよく知っとるだら?!・・・何が味噌漬けだよ・・・ほっとけよ!・・・あんなやつ・・・」
達彦のいつに無く激しい言葉に桜子は動揺するが
「私が悪いって言うの!?」達彦に食って掛かる。
「ああそうだ。お前のそういう行動が、あいつにいつまでもあんな事言わせるんだよ!」
達彦もひるまず、桜子を睨みつけた。
「・・・ひどいよ、達彦さん!・・・私、そんなつもり全然無いのに・・・
もしかして達彦さん、妬いとるの?キヨシくんに嫉妬するなんて、おかしいよ!
・・・あんなことで怒るなんて・・・子供染みとるよ!」
達彦に言葉を浴びせながら・・・桜子は自分が何で腹が立っているのかが解ってきた。
嫉妬・・・つい十日ほど前・・・花町で呑んで来た達彦に自分がとった行動・・・。
『・・・俺が信じられんのか?』あの時の達彦の苛立ち・・・。
桜子に何か言い返そうと大きく息を吸い込んだ達彦が、言葉を呑み込みため息をつく・・・。
「なんだよ・・・子供って・・・」
桜子から目を反らし、達彦が吐き捨てるように呟いた・・・。
(つづく)
62 :
491です:2007/04/21(土) 01:31:03 ID:epXxs952
達彦は腹立たしく煮えたぎる気持ちが何処へ向かっているのか解らなかった。
キヨシになのか・・・桜子になのか・・・
「・・・子供染みとるよ!」桜子の言葉にカッとしたものの、返す言葉が見つからない。
・・・そうだ・・・自分は嫉妬している。
キヨシが桜子の肩を抱き・・・頬にあいつの唇が触れた・・・。
いや・・相手がキヨシだからでは無い。
自分以外の男が桜子を女として見、その気持ちを持って桜子に触れた事が我慢ならないのだ。
その苛立ちを桜子にぶつけ、責めている自分は、子供染みていると言われてもしかたがない。
桜子は何も悪くない。自分に対する気持ちを疑ってなどいない。
でも気持ちが治まらない。
達彦は急に自分自身に嫌悪感を抱く。
休みの間・・・あんなに何度も愛し合い・・・あんなに自分を欲しいと言わせたのに・・・
桜子のすべてが自分のものだと思えたのに・・・
これ位のことで、こんなにも火がついたように心が乱れるなんて、どうかしている。
愛する妻の前で、こんなにも情けない自分の気持ちをさらしてしまっている。
達彦は桜子に何も言えず、ただ黙り込んでしまった・・・。
黙り込んだ達彦の横顔を見ながら、桜子は思い返していた。
芸者に嫉妬した自分は、苛立ち、達彦に怒りをぶつけた。
今の達彦はあの時の自分なのか・・・と桜子は思う。
もしそうなら・・・痛いほど気持ちが解るのに・・・。
『・・・嫉妬するなんておかしいよ!』
なのに・・・また自分は達彦にひどい事を言ってしまった。
(どうして自分はいつもこうなんだろう・・・)
桜子はもう悔やんでいた。
そして達彦にかける言葉を捜し、何も言えずにいた・・・。
二人の間に沈黙が続き、部屋には蝉の鳴き声だけが響いた。
と、達彦がまた気を取り直すように大きなため息をつき、桜子を見つめた。
そしてフッと笑ったのか、口元が歪んだのか、わからないような顔をして
「・・・もう・・・いいよ・・・」と呟くように言った。
そのまま部屋を出て行こうとする。
その切なそうな、寂しげな顔を見て桜子は慌てる。
「・・ちょっと待って・・」桜子が行く手を塞ぐ。
達彦が立ち止まり、桜子を見つめると
桜子の目は何か言いたげで・・・でも何と言ったらいいのか解らず
困って、泣き出しそうな顔をして達彦を見つめていた。
「・・・ほんな・・・怒らんで・・・」桜子がためらいがちに口を開く。
「・・・ごめん・・・ごめんね・・・」そう言って達彦の印半纏を掴む。
達彦の顔が堪え切れなくなったように歪み、桜子を強く抱きすくめた・・・。
(つづく)
63 :
491です:2007/04/21(土) 01:33:10 ID:epXxs952
謝る桜子の切ない表情に、達彦の胸は締め付けられる。
桜子は何も悪くないのに・・・こんなことを言わせて・・・。
達彦の中で何かが弾け、桜子を抱きしめた。
自分自身に腹を立てながら、達彦の口はそれとは反対の言葉を吐く。
「・・・もう・・・あんなこと・・・させるなよ・・・!」そしてさらに強く桜子を抱きしめた。
桜子の頭を掌で抱え、頬をすり寄せる達彦。
桜子も達彦の背中を掴み「わかった・・・ごめん・・・ごめんね・・」と繰り返す。
「お前を誰にも触られたくない・・・嫌なんだ・・・」
達彦は顔を離し、桜子の頭を両手で包み込み、切なく見つめる。
「・・・わかっとるよ・・・」
桜子が達彦の気持ちを受け止めるように、潤んだ瞳で見つめ返す。
それを合図にしたように、達彦が桜子の唇に吸い付いた。
少し乱暴で、暴力的とも思える口付けが繰り返された。
唇と唇・・・舌と舌が触れ合う時の湿った音が響く。
達彦の唇が・・・キヨシが触れた桜子の頬を拭うように、顔中を這い回る。
「ん・・・はぁ・・・熱い・・・」
桜子は達彦の激しい口付けに喘ぎ、思わず声をあげる。
達彦の動きが止まった。
「・・・脱げよ・・・」耳元で低く囁く達彦。
「!・・・え?・・・今?・・・ほいでも、店・・・」驚く桜子。
店が休みの昼間・・・達彦に抱かれた事はある。・・・でも・・・さすがに・・・
ためらう桜子の顔を見つめ、達彦がさらに続けた。
「・・・お前にもっと触れたい。今抱きたいんだ。脱いでくれ」
それは自尊心をかなぐり捨てた男の、欲情にかられた目だった。
その思いつめたような険しい視線に射すくめられ、桜子の思考は停止する。
自分の手が・・・別の生き物のように帯締めを解き・・・帯揚げをほどいていく・・・。
達彦は(それでいいよ)というように桜子に口付け、体を離した・・・。
着物を脱ごうとする桜子から体を離し、書斎の窓とカーテン締める達彦。
(こんな事をしていていいのか?)
いいわけがない。
昼休みとはいっても、いつ店から声がかかるか解らない。
頭では解っているのに、達彦はどんどんと事を急ぐ。
自分の印半纏を脱ぎ捨てる。
桜子の背後にまわり、荒々しく半纏を脱がせると、帯に手を掛けた。
締め切った部屋には、ほどく帯の擦れる音が響き、蝉の声は遠くなった。
空気の流れは止まり、蒸し暑く、桜子と達彦の吐息で部屋の湿度がさらに増していく。
スルスルと帯や腰紐がほどけ、桜子の着物が床に落ちた。
待ちきれぬように、襦袢姿の桜子を背中から抱きしめる達彦。
胸の合わせ目から手を差し込み、湿り気を帯びた手で乳房を掴む。
「あ・・・んっ・・」達彦の手が動くたび、桜子の体の中心に熱い疼きが突き抜けていく。
暫く乳房を弄りながら首筋に吸い付いていた達彦が桜子の体を回す。
口付けを交わしながら後ろ手で帯を解き、達彦も着物を脱いでいく。
足元には着物の山ができ、二人は絡みつくように抱き合いながらベッドに倒れこむ。
達彦が使っていたベッドはそのままになっていた。
カバーが掛けられたそこに倒れこむと、少し懐かしいような夏の匂いが二人を包んだ・・・。
(つづく)
64 :
491です:2007/04/21(土) 01:37:00 ID:epXxs952
12時を過ぎて客足も少し落ち着き、野木山は帳場に座っていた。
「あの〜。大将と女将さんはどちらにおられるんですか?」
奥の手伝いをしているお清が店の裏口から入ってくる。
「え〜?半時くらい前に奥へ行かれたけんど・・・おらんかね?」
野木山は不思議そうな顔をする。
「はぁ・・・蔵にもおられんかったもんで。お昼、どげんしましょ?」困惑するお清。
「ほうか。まぁ・・・じきに食べにみえるだら。居間に用意だけして、あんたも昼休みにしぃ」
野木山の言葉に頷いて、お清はお勝手へ戻って行った。
(・・・何処へ行かれたんだら?)
野木山は首をかしげながら、また帳簿に目を落とした・・・。
その頃・・・桜子と達彦はベッドの上で重なり合っていた。
襦袢も・・・下着も・・・足袋さえも・・・
桜子が身に着けていたものはすべて達彦によって脱がされていた。
達彦もまたすべてを脱ぎ捨て、裸になった二人は汗にまみれ、強く抱き合う。
「・・んっ・・・桜子・・・俺の桜子・・・!」
達彦は切ない声をあげ、壊れそうなほど強く・・・痛いほど激しく・・・
まるで自分のものだという印を刻むように桜子の体を愛撫した。
達彦の腕の中で喘ぎながら、桜子はそんな達彦のやみくもな欲情を嬉しく思った。
達彦の心をとても近くに感じる。・・・愛しくてたまらない・・・。
溢れる想いが桜子の体を熱く燃え上がらせる。
こんな日に、こんな時間に、こんな事をしていちゃいけない・・・。自分達はどうかしている・・・。
解っているのにやめられない・・・やめたくない・・・。
二人は熱に浮かされたように、何も考えられなくなっていった・・・。
達彦は床に膝をつき、横たわる桜子の脚を開く。
桜子の花びらからは蜜が溢れ出し、熱くヒクついている。
柔らかい茂みを掻き分け、吸い付く。
まるで獣が肉に食らい付くような秘所への愛撫。
あまりの刺激に桜子は体を仰け反らせ、腰を浮かせる。
達彦が執拗に舌を動かし、淫らな音が部屋に響く。
「くぅっ・・・あっ・・・ああんっ!・・・もうダメ・・・達彦さん・・・!」
桜子の手が達彦の頭をまさぐり、腰は小刻みに震えだす。
達彦は体を起こし、桜子の脚を肩に掛けた。
痛いくらいに怒張しきっている剛直を、桜子にあてがう。
「・・・ひぁっ・・・」桜子が小さく叫び、達彦を見つめる。
「言ってくれ・・・桜子・・・俺が欲しいか?」
熱く見つめる達彦の額から・・顎の下から・・髪の先から・・汗が滴り、桜子の体を濡らす。
「欲しいよ・・・達彦さん・・・お願い・・・いっぱいにして・・・」
桜子はとろけるような甘い声で囁き、達彦の頬を撫でた・・・。
(つづく)
65 :
491です:2007/04/21(土) 01:39:46 ID:epXxs952
達彦は桜子の奥深くまで一気に入ってきた。
達彦が両手を桜子の肩の横に着いているため、達彦の重みは桜子の一点に集まる。
桜子がその圧迫感に酔いしれる間もなく、達彦は大きく腰を引き、また深く貫く。
力強い腰の動きの合わせて桜子の体はガクガクと揺さぶられる。
達彦の荒い息遣いと・・・二人の重みを受けてベッドがギシギシと軋む音を・・・
桜子はこの上なく愛しい音楽のようだと思う。
「・・・はぁっ・・・桜子っ・・・好きだ・・・好きなんだっ・・・!」
桜子の歪んだ表情を見つめながら、達彦は昇りつめていく。
蒸し暑い室内で、二人は息を上げ、まるで溺れているかのように苦しげに喘ぎ続ける。
「ああっ!・・はぁっ・・あんっ!・・もう・・壊れ・・るっ!」
桜子が細くかすれた声をあげ、達彦を求めて腕を伸ばす。
達彦は肩にかけた桜子の脚を下ろし、桜子の上にのしかかる。
汗だくの達彦と桜子の胸が重なり、桜子の乳房がぬるぬると滑る。
桜子の脚が達彦の腰に絡みつく。細く白い指が背中に食い込む。
二人は揺れて・・・揺れて・・・
固く目を閉じた桜子は、一瞬真夏の太陽を見たように目がくらんだ。
意識が・・・強い快感と熱に押し流されるようにして離れていく。
少し遅れて、声にならない声をあげ、呻きながら達彦が自分自身を解き放った・・・。
繋がった部分が離れる瞬間、桜子は小さく悲鳴をあげる。
荒い息を吐きながら、達彦が汗で頬に貼り付いた桜子の髪をかき上げる。
桜子はぐったりとして動かない。
真っ赤な頬に手を当てると、高熱を出しているように熱い。
「桜子?・・・おい、大丈夫かん!?」達彦は桜子の体を軽く揺する。
「う・・・ん・・・」息を吹き返したように少し首を振るが、意識がはっきりしない。
(大変だ・・・!)
達彦は起き上がると、カーテンを閉めたまま少し窓を開ける。
ふわりとカーテンがそよぎ、汗にまみれた体からほんの少し熱が引く。
達彦は床に散らばる着物の山から自分の着物を拾い上げ、袂から手拭いを出し汗を拭う。
ぐったりと横たわる桜子に襦袢をかけてやり、あわてて着物を着付けると部屋を後にした・・・。
(つづく)
66 :
491です:2007/04/21(土) 01:42:37 ID:epXxs952
達彦は小走りで洗面所へ向かい、急いで顔を洗う。
絞った手拭いを何本か手に持って、大急ぎで桜子の元に戻る。
ベッドに横たわった桜子は動いた形跡が無く、まだぐったりとしている。
達彦は冷たい手拭いを桜子の額に当てた。
「・・・ん・・・達彦・・さん・・?」桜子がピクッと動きゆっくりと目を開けた。
「桜子!?・・・大丈夫か?」達彦が心配そうに見つめる。
「うん・・・私・・・どうしたの?」桜子は起き上がろうとするが達彦がそれを抑える。
「気を失っとったんだ。・・・まだ動いちゃいかん」
達彦は桜子の顔を手拭いで優しく拭った。
「・・・ごめんな・・・桜子・・・俺・・・」達彦は辛そうな顔で桜子に謝る。
「どうして?・・・私・・・嬉しかったのに・・・」桜子は微笑み、達彦の手を握る。
「俺・・・情けないよな・・・こんなんじゃ、お前に愛想尽かされるかな・・・」
目を伏せ、落ち込んだように話す達彦。
桜子はゆっくりと起き上がり、達彦の頭を抱き寄せた。
「ほんなこと無い・・・大丈夫だよ・・・。
私・・・昨日よりも今日の達彦さんが好き。
さっきよりも今の達彦さんが好き。
もっと・・・全部知りたい・・・。もっと見せて・・・私にも・・・甘えて・・・」
達彦の頭を撫で・・・優しく囁く。
「・・・桜子ぉ・・・」達彦はすがりつくように・・強く、桜子を抱きしめた・・・。
達彦は桜子の体を優しく拭う。
「達彦さんも、汗びっしょりじゃん」桜子も達彦の汗を拭った。
少し照れたように笑いながら、お互いを気遣う二人・・・。
「あっ!・・達彦さん、今何時?」急に慌てる桜子。
「え!?・・・わっ、もう1時過ぎとる!」時計を見た達彦も慌てる。
「達彦さん、もう大丈夫だで、店見てきて!・・・お昼もまだ食べとらんし・・・」
桜子は立ち上がり、着物を着付けだす。
「わかった」達彦は部屋を出て行こうとするが、桜子の傍にまた戻ってくる。
「え?」不思議そうに顔を上げた桜子に、口付けを一つ残し、達彦は部屋を後にした・・・。
(つづく)
67 :
491です:2007/04/21(土) 01:45:11 ID:epXxs952
達彦が帳場を覗くと、野木山と仙吉が話をしていた。
「大将、何処におられたんですか?お清が探しとりましたよ」
野木山にそう聞かれて、達彦は一瞬言葉に詰まるが
「うっ、うん・・・ちょっと・・・桜子と話し込んどってな。・・・店は・・・大丈夫か?」
上ずった声で話す。
「へぇ。もう落ち着いとりますわ。それよりええんですか?もう・・・話は?」
何の話か気になる・・・という顔をする野木山。達彦は焦る。
「あっ、ああ・・・もういいんだ。実は・・・昼飯まだなんだけど・・・いいかな?」
申し訳なさそうに聞く達彦。
「ほうですか。ええええ、いいですよ。どうぞ、食べてきておくれましょ」
野木山が頷く横で、心配そうに達彦を見つめる仙吉。
「大将。具合でも悪いんですか?えらい汗かかれて・・・
・・・まるで川原でも走ってきたみたいだん」
そういえば・・・という顔で野木山も達彦を見つめる。
「え!?・・・どうもせんよ。大丈夫だ。大げさだな・・・仙吉さんは・・・」
苦笑いをしながら達彦は母屋へ戻って行った・・・。
書斎を覗くと桜子の姿は無かった。
達彦が大急ぎで食事をとっていると、身じまいをした桜子も居間に入ってくる。
「ここに置いとくね」達彦の傍に畳んだ印半纏を置く。
「ああ・・・ごめん」口元を抑えながら返事をする達彦。
「店・・・どうだった?」心配そうに聞く桜子。
「うん、落ちついとったけど・・・野木山さんも昼まだだろ?急がんとな・・・」
達彦はまた申し訳なさそうな顔をして、箸をすすめる。
(ほうだね)と言って、桜子も食事を始めた。
「桜子・・・やっぱり・・・今日みたいなことは良くないよな。店が開いとる時に・・・
俺が悪かった。これじゃぁ・・・当主失格だ」反省する達彦。
「達彦さんだけじゃないよ。私だって同じだよ。・・・ほうだね・・・もうやめとこうね・・・」
二人はうんうんと頷き、黙々と食べ続ける。
「ほいでも・・・」達彦が呟く。
「え?何?」桜子が訊ねると(いや・・・)と首を振って、口を噤む達彦。
「なによぉ・・・ちゃんと言って」桜子が詰め寄ると
「いや・・・ベッドで・・・ちゅうのも、なかなかいいもんだな・・・と思ってな・・・」
苦笑いをしながら小声で呟く達彦。照れたように俯き、唇を噛む。
「達彦さん!・・・もう・・・今反省したばっかなのに・・・」
呆れ顔で達彦を見つめる桜子だったが、恥ずかしそうにフフッと笑う。
「はいっ・・・」達彦の茶碗に自分のうなぎを一切れのせる桜子。
「え・・いいの?」達彦が聞くと「いっぱい食べて」と言って桜子は微笑んだ・・・。
(つづく)
68 :
491です:2007/04/21(土) 01:51:09 ID:epXxs952
「お前こそ沢山食べんと・・・」「いいよぉ・・・達彦さんに元気付けてもらわんと」
「へ・・何言っとるんだよ、桜子ぉ・・・」「ちっ違うよ!ほんな意味じゃないよぉ・・・」
そんな二人のやり取りを廊下で聞いている野木山。
(はは〜ん・・・ほういう事ですか・・・)
込み上げる笑いを堪えるように肩をすくめる。そして気を取り直し居間を覗きこむ。
「あの〜大将」と達彦に呼びかけると、二人はギクリとして背筋を伸ばす。
「はっ、はい。なんだん?」ぎこちなく返事をする達彦。
「2時過ぎに銀行の方がお見えになるそうです。先ほど電話がありまして・・・」
用件を話す野木山。
「ほうか・・わかった。野木山さん、昼休みとってくれ。俺、もう店に戻るから・・・」
達彦は急いで残りのご飯を掻きこむと、お茶を飲み干し立ち上がる。
「野木山さんごめんね。私も急ぐから・・・」桜子が謝ると
「いえいえ〜!ええんですよ!ごゆっくり。
・・・わたしゃ・・・なんやもう・・・腹がいっぱいですわ・・・」
ぼそぼそと呟く声は桜子には聞こえなかったが
「今日もあついですなぁ〜!・・・熱い熱い!」
ヒヒッと笑い、野木山は達彦と店へ向かった・・・。
東京へ向かう汽車の中・・・味噌樽と共に座るキヨシ・・・。
桜子に触れた唇を指でなぞる。
(桜ちゃん・・・大将とうまくやっとるんだな・・・綺麗だった・・・
東京で・・・女も抱いて・・・もう吹っ切れたと思っとったのに・・・
あんたに会うとやっぱり辛いよ・・・
桜ちゃん・・・好きだ・・・ほいでもあきらめんとな・・・あきらめんと・・・)
「はぁ・・・」ため息をつき、目を閉じるキヨシ。
車窓からは夕日が射し込み、純情キヨシの頬を赤く染めた・・・。
(終わり)
以上・・・「夏のバカップル3部作・完結編」でございました。
ピリ辛で、熱々で、汗ダラダラな感じに仕上げてみました・・・くだらなくてすみません!!
この駄作も前スレの妄想の種を拾わせて頂き、育ててみました。感謝!(マロニエと同じ方かな?)
達彦さんが嫉妬して、喧嘩して、Hして、仲直り・・・するまでの
二人の気持ちの動きを文章にするのが、とてーも難しかったです・・・(泣)
<初めての夫婦喧嘩>の逆バージョンですね(もし良ければ前スレ分、UP出来ますよ)
本編「夏の日の別れ」あたりの描写が多いかな・・・(ぷんぷん怒る達彦さんとか)
うまく映像に変換して頂けるといいんですが・・・
疲れましたぁ・・・では寝まっすzzzzz
446さん、頑張ってください!!
69 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 09:54:29 ID:8b8t3YCD
491さん。
はい、マロニエ荘も、キヨシが絡む達彦嫉妬も、ベットギシギシも全部私が
リクエストしました。
私の思いつきの妄想が次から次へと、こんな立派な作品となって・・・。
もう、涙出そうです。(泣・泣・泣)
本気で491さんに原稿料払いたい気分です。
もう、ただ、ただ、ただ感謝です。
どうぞ、しばらくはゆっくり休んでください。
でも、44さんの言ってた問題の写真集のページ編も見たいなあ〜。
温泉、はだけた浴衣、褌・・・。梅酒の桜ちゃんの浴衣姿・・・。
・・・なんて「もういい加減にしろ」と怒られそうですね。
ともかく、本当に本当にありがとうございました。
素敵な作品に感謝です。
70 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 13:15:57 ID:fvWQzrgx
ウヒョー、491さん、ありがとー!!
写真集のおかげで達彦さんの裸が
えらいリアルに想像できて、コーフンさせていただきました
問題の写真集のページ見て思ったんですけど・・・
肌蹴た浴衣からのぞく達彦の乳首に、きっと桜子はふざけて吸い付いたはず。
いつも自分が達彦にされてるようにチュパチュパと。
「くすぐったいよぉ〜、やめてくれよぉ〜」
って結局、すぐに体勢を入れ替えられ、いつものようにチュパチュパされちゃった桜子。
「やっぱり俺は吸われるより、吸う方がいいなw」
「達彦さん・・・」
またいつか、またいつか、こんな話も織り込みつつ・・・ヨロシクオネガイシマス。
71 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 09:50:39 ID:jb63wp2y
純きらから早一年。どん晴れを見ると、もう随分前のことだったんだなー、って
思うけど、時を経てますます盛り上がる二人の愛の劇場!
愛欲に溺れる達彦、大いに結構。
桜子も開発されて女のからだになればいい。
どんどん続けてくださいよ、いつも楽しみにチェックしてます!!
72 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 19:41:37 ID:AOg6BuEL
age
73 :
491です:2007/04/23(月) 21:47:31 ID:/y02jicT
どうもです〜。
新駄作・・・皆様に美味しく食していただけたようで・・・感謝・・・
コメありがとうございます!!(涙)
今回、妄想はなんとなく完成していたのですが、書く時間が無くて・・・
でも、福士くんのハンドパワーを得て(ハァン・・・)
ガーーッと短時間で書き上げたので(ちょこちょこ合間にで4日くらい?)
リアリティーがいまいちかな・・・と心配でした(汗)
なので、ホッとしております。
>>69 さん、感謝こそすれ、怒ったりしませんよ〜!
読んで下さり、リクエストしてくださる患者仲間(勝手にすみません)
の皆さんがいなければ、ここまで書いてません!!
とっくに引退?してますっw
書くのはどんどん大変にはなるんですが
達彦さんと桜子ちゃんのラブラブを妄想する作業は、私にとって癒しなのです。
だってかわいいんだもん・・・この二人・・・。
だからそんな風に言って頂けると嬉しいです(涙)
でもこれ以上書けるかは・・・(問題のページを怪しく見つめてみる・・・)
どやろ!?(汗汗)
>>70 さん、達彦の乳首ちゅぱちゅぱ・・・いいすね(ハァハァ)
させてみたいすねぇw(さらに問題のページを見つめてみる・・・)
またエロいコメント・・・ヨロシクオネガイシマス。
>>71 さん、491・・・達彦さんを愛欲に・・・溺れさせすぎじゃないですかね!?
そこんとこ、心配しております(汗汗)
ごめんね・・・達彦さん・・・
では。
74 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 20:02:00 ID:NWUOYNmb
age
75 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 22:53:53 ID:n8BSGpbf
前スレのときの「月の障りさん」や「達彦目線さん」、来てる?
さっき、梅酒CM見てエロ妄想しちまった。
手紙を書く桜子の横で
浴衣を肌蹴させた達彦が「早く来いよ・・・」と腕を伸ばしているのではないだろうか
76 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 19:53:56 ID:c4xtI5GU
>>75 私も「月の障りさん」や「達彦目線さん」の作品好きでした。
それに、桜子×達彦の妄想三部作「シンフォニー愛の夢」「スィング・セッション
愛の輝き」「コンチェルト〜桜吹雪」は素晴らしかったですね。
あれ見て、エロ妄想も恥ずかしくはない、素敵だなあ〜って思ったんですわ。
皆さん、どーしてるんでしょう?
491さん。69です。
怒ってないみたいで・・・本当に良かったです。
私も達彦と桜子のラブラブを妄想するのが、日課・・・癒しですね。
あの二人可愛すぎます。本当にお似合いです。
「純情きらり」とは全然関係ないのですが、この間、久々に「愛人 ラマン」の
DVD見ました。
細くて少女体形そのもののジェーン・マーチと愛人役のレオン・カーフェィの
Hシーン見てたらなんか・・・桜子と達彦に見えてしまって。
別にレオンは、福士君に似ているわけではないのですが、裸で重なり合ってる
二人の姿、遠目で見ると桜子と達彦に重なるんです。
一度、機会があればぜひ、見てください。
(なんだ、全然似てないじゃん。と思ったらごめんなさい)
446さん。新しい作品の仕上がりはどうですか?
待ってますから、これからもよろしくお願いします。
77 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 20:06:39 ID:Sy6IQPQZ
Hシーンやラブシーンをみると
全て達彦と桜子、つーか福士&あおいに置き換えて見てしまうワタシ。
もうビョーキですから。
まあここの皆さんは同じビョーキですよね。
78 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 21:29:42 ID:Ua4kX5fe
>>77 まさしく同じ症状ですわ。
福士君が何演じても、あおいちゃんの昔の映画見ても、今や達彦と桜子にしか
見えない・・・。
この病気を治すためには、リアルで二人にくっついてもらうしかないかもしれない。
(ここだけの話、あおいちゃんがあの俳優と別れたと聞いてから、福士君頑張ってくれ
と応援してます)
完全な病気ですね。末期症状かもしれない。
でも、別に全快しなくてもいいです。
ここには491さんも446さんもお仲間の皆さんもいますから。
79 :
491です:2007/04/27(金) 22:16:26 ID:SvZZEOjd
>>77 >>78 さん
はい、同じ症状です!
一時はリハビリして社会復帰しようとした491ですが
もう治らなくていいや・・・と思ってますw
こちらの皆さんのお陰ですねww
たぶんこのスレのある限り、干からびるまで妄想し続けますわ(苦笑)
握手会で福士くんを見て・・・演技でなく、本当にいい人なんだろうなぁ・・・
と思いました。見ていて清々しい気持ちになる「きれいな人」ですね。
だから私も・・・頑張って欲しいっ!
好きだから、福士くんとあおいちゃんには幸せでいてもらいたいです。
491も他の皆さんの作品を楽しみにしています。
446さんをはじめ、前スレで素晴らしい作品を読ませて下さった皆さん・・・
ぜひ、干からびそうな491を潤わせて下さいっ。
80 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 10:31:27 ID:dfvsaZTp
age
81 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 21:53:37 ID:r4iVSX+p
お話楽しみにしてます。
82 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 17:13:32 ID:l+n6tgnu
私も楽しみにしてるよ。
同上ですぁ。
84 :
491です:2007/05/01(火) 01:09:32 ID:1+6qCC81
そうれすかっ!
では、頑張ってみますわ(汗)
凝った話は出来んかもしれんけど・・・。
期待せず〜に、気長〜に待ってやって下さいましぃ。
もちろん、私も楽しみにしているよん。
85 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 18:41:33 ID:Mm0uo3R4
DVDボックス3届きました。
特典映像の達彦と桜子のインタビュー、たっぷりあって良かったです。
でも、どーせなら二人の対談の方がよかったな・・・。
ところで、491さん。
以前前スレの作品もUPしてくださる・・・と言ってくださってましたが
「はじめての喧嘩バージョン」と「夏祭りの夜」の作品見たいです。
お暇な時でもUPしてくれたら、嬉しいです。
それと446さん。最近お見かけしませんが・・・作品煮詰まってるのでしょうか。
待ってますから、頑張ってくださいね。
インタビューのあおいちゃんは
福士くんを数多くいたスタッや共演者の一部としか思ってないのか・・・・
とがっかりした。
恋人、夫婦を演じて反響も大きかったのだから
何かしら語って欲しかった。
それとも、自分より人気があった(よね?)達彦@福士くんに嫉妬??
で福士くんの名を口にしなかった?と勘繰ってしまう。
DVDも3まで出ちゃったし
もう、ここで皆さんの作品を待つのだけが楽しみです。
頑張ってお願いします。
わたしは創作できないから頑張って読む、待つ、を繰り返します。
87 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 16:33:57 ID:jU5fleHk
446さん、491さんはじめ、皆さんお話楽しみにしてます。
88 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 19:57:01 ID:U6cmvuPA
>>86 私も同じことを思いました。
達彦にとって、桜子は自分にとってすべてだけど、
桜子にとって達彦は、人生の一部にすぎないんだ・・・という印象を受けました。
HPでも、いつも達彦@福士くんから桜子@あおいちゃんへのコメントばかりで一方通行。
せめて、褒め言葉のひとつくらい・・・
勇ちゃんに手紙書くくらいなら、福士くんにも書いてあげて!
達彦@福士くんがかわいそうだー!
そんな達彦さんを幸せにしてあげられるのは、446さん、491さん、みなさんです。
私も書けるものなら書きたいですが、無理なので待ちます!
達彦さんを幸せにしてあげて下さい!
89 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 06:32:21 ID:6g8puSlm
>>86 >>88 自分も実生活でも、二人がいい関係だったらなあ〜とは思うよ。
密かに二人が付き合ってたらナンテ・・・夢のようだもん。
でも、それをあおいちゃんにリアルに求めるのは・・・可哀想だと思う。
今回のに限らず、あおいちゃんのインタビュー見るたび、彼女本当に「純情きらり」が
好きなんだなあ〜って思うよ。
この作品とキャストとスタッフ、すべてひっくるめて宝物のように思ってるらしいし。
それに、他のインタビューでは福士君のこと実名を挙げて誉めてたこともあるし。
まあ、ただ確かに,福士君の方が本当にあおいちゃんに好意を持ってるのかなあ〜
と思う時はある。
言葉の端々とか、番組で「純情きらり」のVTR見る時の表情見てるとか見てると
そんな匂いがする気が。
・・・そんな福士君見てると、自分はいつもマロニエ荘で斎藤に逢うため、
駆け出してった桜子を見送る達彦のせつない顔を思い出す。
だから、491さんの達彦嫉妬編が好きなんだけど。
でも、どーせなら福士君には映画「好きだ、」の時の瑛太君みたいなコメント
言って欲しかった気も。
瑛太君 「撮影中、実際にあおいちゃんに恋していました。
でも、最後まで好きだが言えずにクランクアップしてしまいました。」
ここまで言ってくれたら、「純情きらり」ファンとしては涙出るかも。
ごめんなさい。自分はあおいちゃんも福士君も両方同じくらい好きなもので、
なんか、あおいちゃんが批判されてるみたいで、辛かったもので長々と書いてしまった。
もうやめます。
皆さんと同様、私も達彦桜子大好きです。
これからもいつまでも、二人のラブラブ見たいです。
また、素敵な作品待ってます。
90 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 20:56:32 ID:19jYI/Za
>>89 88です。
私も福士くん、あおいちゃん同じくらい大好きです。
批判してないですョ。
ここは同じようにふたりとも好きな人たちばかりだと思い、
ついつい甘えて、あおいちゃん責めるようなこと言っちゃった。
ごめんちゃい。
福士くんは実際に好きだったなんて言えないよね。
そんな余裕ないよね。
笛ねえちゃんは、きっと気付いてたと思うけど。
まっ、妄想ですけどねw
91 :
86です:2007/05/04(金) 21:22:20 ID:/Luu1eak
>>89さん
私は二人がそういう関係になってれば・・・とか思ったことはないです。
達彦&桜子が好きなのであって、福士クン&あおいちゃんのカップリングに
対しては別に・・・・ってのが正直なトコ。
勘違いさせてたらホントにごめんなさい。
私が、あおいちゃんに求めたかったのは、
『同じ役者として(異性・同性に関係なく)』
福士クンを語ってほしかった。
他のインタビューでではなく、このDVDBOXの特典インタビューでこそ
語って欲しかったのです。
そう思うのは、福士クンがあおいちゃんとのキスシーンを正面からじっと
他のVTRを見るのと同じように見てたから。
自分のキスシーンを見てると言うより、自分の作品を見てる印象でした。
福士クンはあおいちゃんに対しては、同じ作品を作り上げたいわば相棒(?)
としての感情、気持ちを語ったと思うのよね。
だから、あおいちゃんにもその目線で語って欲しかったのです。
長くなりましたが、
>>89さんに誤解を与えたようなので
書きました。
批判する気は全くありませんでした。ごめんなさい。
92 :
86です:2007/05/04(金) 21:27:06 ID:/Luu1eak
もうひとつだけ!
瑛太くんのようなコメントは私はいらない。
もちろん、あおいちゃんからもそういったコメントはいらない。です。
同じく、純情きらりファンですが。
終わります。
皆さんの作品をUPする場ですみませんでした。
93 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 21:56:53 ID:yMhNZjKg
通りすがりですが失礼します。
>>91 自分もスタパを見たときも金とくを見たときもそう感じました。
福士君は自分の演技のVTRチェックをするかのような完全に仕事目線でしたね。
とくに、金とくの時は福士君の正面に座っていたので、
細かい表情の変化まで見られましたよ。
94 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 17:05:47 ID:O686pXeD
まあまあ、皆さん・・・
桜子ちゃんと達彦さんの素敵なお話を待ってます。
95 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 16:40:27 ID:31SxIMr7
age
96 :
491です:2007/05/06(日) 19:04:13 ID:qRJHC7IU
にゃー!
みんな福士くんとあおいちゃんが大好きなのれすね。
いいねいいね。いろんな意味で応援したくなる二人だもんね。
この二人のリアルなカップリング・・・私にとっても「妄想」です。
だったら素敵なのになぁーっていう夢ですね。
きらり撮影中、福士くんはリアルに桜子@あおいちゃんに
「惚れてやる」ってくらいの勢いで、役に向き合ってたと思うわぁ〜。
撮影の合間も一生懸命尽くしてたと思うわぁ〜。一直線だもんねぇ〜。
だからみんなにバレバレな感じが伝わっちゃったのね。
かわいいわぁ〜素直で!
まぁ・・・でも・・・今は解らんよね・・・。
ただ、役者としてお互いをとっても認め合っていると思うし、応援してるんじゃないかな。
また共演して欲しいですよねぇ〜。絵になる二人ですから。
おっと、蒸し返してごめんちゃい!
前スレ分、またぼちぼちUPしますね。
新駄作も・・・まとまるか不安ですが、やってみますね(汗)
気長〜〜に、待ってやってくださいね(汗汗)
皆様も、熱い妄想、語って下さいねん。
97 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 15:52:10 ID:DCt4Y43+
491さんだーワン!
気長〜に待ってるよん。
普段は冷静で穏やかな達彦さんが、桜子を求める時には
オスに豹変するそのギャップがたまりましぇん。
気ぃ強い桜子も、その時ばかりは達彦さんに言われるまま、されるがまま。
いいわー
98 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 23:26:39 ID:cyRZdpet
あげときますね〜〜〜〜
99 :
491です:2007/05/11(金) 12:29:46 ID:uuE99wL2
ども。前スレ熱ーい8月の3部作第1弾、UPさせていただきますね。
そのままじゃ申し訳ないので、しつこさもちいーとUPしておきました。
余計な事しちゃったかしらん(汗)
夫婦喧嘩は犬も食わぬと言いますが・・・ほんまベタな話やなぁ・・・w
<初めての夫婦喧嘩>バージョン
8月の初旬。夕方に降った雨のお陰で、真夏にしては涼しい夜だった。
桜子は居間で一人、時計を見つめていた。
「達彦さん、遅いな・・・」時計の針は午前零時を過ぎている。
達彦はこの日、味噌組合の会合で、昼過ぎに出かけて行ったのだ。
(きっと呑みに誘われたんだろう・・・)と思いながらも桜子の心が波立つ。
「こんな時間まで連絡せんなんて・・・。もうお風呂に入って先に休ませてもらうで」
桜子は苛立っていた・・・。
風呂から上がっても、達彦は戻っていなかった。
一人きりの夜。急に寂しさがこみ上げ、心に不安がよぎる。
がらんとした寝室で、桜子は小さく体を丸め、横になって達彦の帰りを待っていた・・・。
いつのまにか眠っていた桜子は、人の気配を感じて目を覚ました。
寝室に続く隣の部屋の襖をそっと開けると・・・
達彦が風呂に入るため浴衣を出そうと、箪笥の引き出しを開けていた。
「!桜子・・・ごめん、起こしちゃったな。」少し驚いて、達彦が謝る。
桜子は達彦が戻り、安心したが、時計に目をやり、ムッとして達彦を問いただす。
「もう2時だよ。こんな時間まで連絡も無しに何しとったの?話してみん!」
達彦は(やっぱりそうきたか)という風にため息をつき答える。
「味噌組合の会合の後、森山味噌の旦那に誘われてな・・・ちょっと呑みに・・・。
こういう付き合いも仕事のうちだで。今まで何べんも断わっとったんだぞ。
今日はもう、申し訳なくて断れんかったんだ。これでも中座してきたし・・・
それに店に2回電話もしたが繋がらんかった。・・・心配かけて悪かったな」
「心配なんて、しとらんよ。」すねたように強がる桜子。
浴衣を出してやろうと達彦の傍に寄ると、強いおしろいの匂いがする。
桜子の心が波立ち、カッと熱くなる。
「これ、早く脱いで!」
帯を解き、達彦の着物を脱がせると、胸元から小さくたたんだ紙切れが落ちた。
拾い上げる桜子。そして紙を開き目を通す。
《今日は旦那さんのお陰で楽しい時間が過ごせました
ありがとうございました これからもどうぞご贔屓に》
芸者の名前と連絡先が書いてある。・・・桜子は手紙をクシャっと握りしめた・・・。
(つづく)
100 :
491です:2007/05/11(金) 12:31:38 ID:uuE99wL2
達彦が若い頃から女性にもてるという事は、桜子も解っていた。
女学校時代も・・・東京にいた時も・・・
達彦と接した女性の多くは、その容姿の美しさや、気品のある立ち振る舞い、家柄の良さなどに惹かれた。
だからといって桜子は、達彦への気持ちに気付いてからも、こんな風に心が波立つことは無かった。
店で接客する達彦にうっとりとする女性客。二人で道を歩いていると、すれ違う若い女性が達彦に目をやる。
(達彦さんは素敵だで・・・)
自分自身そう思いながらも、その度に桜子の心は小さく波立った。
結婚して、達彦と長い時間一緒にいるようになって、初めて感じる感覚だった・・・。
「これは何。なんで着物にこんな手紙が入っとるの?」桜子は怒っていた。
「手紙?・・・知らんよ」桜子の手から紙切れを取り、達彦も目を通す。
「知らんって!なんで着物の胸元に入っとるのに知らんの!」達彦を責め立てる桜子。
声を荒げる桜子に面食らいながら、達彦は思いをめぐらせる。
(今日は何人もの芸者に取り囲まれて・・帰り際にしつこく引き止めてきた女もおったな)
達彦はお座敷での事をうんざりした気持ちで思い返した。
「こんなん、ただの店の営業だら?誰にでも渡すもんだよ」桜子をなだめる達彦。
「どうだか!」嫉妬に燃えた桜子の心に、もはやその言葉は届かなかった。
「達彦さんだって男だで、芸者さんたちに囲まれて鼻の下伸ばしとったんでしょ!」
達彦を責める言葉が桜子の口からどんどん出てくる。
「何言っとるんだ・・・」困った顔でため息をつく達彦。
「それに・・・そう、亡くなったお義父さんにだって贔屓の芸者さんがおったもんね。
梅奴さんだったっけ・・・こそこそ合っとったみたいじゃん!
達彦さんだって親子だで・・・同じようにきっと・・・」
心から思っている訳では無いのに・・・達彦はそんな人では無いと解っているのに・・・
桜子は自分の口から出る嫌な言葉を止めることが出来なかった。
「俺は親父とは違うよ」
これにはさすがにムッとした達彦だったが、気持ちを抑え
「なぁ桜子・・・もうよそう。今日は俺が悪かった。
これからはちゃんと連絡するし、付き合いもなるべく断るから、機嫌を直してくれよ・・・」
謝りながら桜子の肩に手を伸ばす。
「触らんで!!」
桜子はその手を払う。払った桜子の手が達彦の頬をはつった。
達彦の心もカッと熱くなり、抑えていた気持ちが切れた・・・。
「この、解らず屋!」
達彦は桜子を強引に抱き上げ、寝室の布団の上に投げ出すように寝かせた。
「いやっ!!」桜子は起き上がろうとするが達彦は強い力で抑え込む。
そして桜子の浴衣の胸元を強引に開き、鎖骨の辺りに強く吸い付いた。
「!痛いっ、やめて!」
桜子は達彦の長襦袢の肩のあたりを掴み、なんとか体を離そうとする。
達彦は桜子の右手を自分の左手でしっかりと握り、布団に押さえつけ、桜子に荒々しく口付けた。
桜子は顔を背けるが、達彦はひるまず耳や首筋にも吸い付く。
桜子が拒絶するたびに、達彦はさらに強い力で桜子を求めた・・・。
(つづく)
101 :
491です:2007/05/11(金) 12:34:18 ID:uuE99wL2
「・・いやっ!・・・離してっ!」
達彦を避けながら、桜子の心は混乱していた。
達彦に強く求められたい・・・。むしろ達彦の腕の中で壊れてしまいたい・・・。
そんな感覚に捕らわれながら抵抗し続ける桜子。
(なんだよ・・・どうしてだよ・・・!)
戸惑いと苛立ちをぶつける様に桜子を求める達彦。
こんな風に自分を拒む桜子にも、それでも強引に桜子を求める自分にも戸惑いながら
達彦の心と体はどんどんと熱く燃え上がっていく。
桜子の膝の間に自分の膝を割り込ませ、浴衣の裾を肌蹴させる達彦。
汗ばんだ太腿に手を這わせ・・・下着の中を弄る。指で秘所をなぞると、既に濡れている。
達彦は指を挿し込み、桜子の中をかき回した。
「んっ・・・やめ・・て!」桜子は体を固くするが、言葉とは裏腹に花びらからは蜜が溢れていく。
(もう止められん・・・!)
桜子を傷つけるつもりは無い。何よりも大切な桜子・・・。
なのに身勝手な欲求を止めることが出来ない。
二人繋がっている時の・・・男としての征服感を感じたい。
こんな気持ちで桜子を抱くのは初めてだ。
ただの傲慢かもしれない。
でも・・・なぜか・・・熱くなった二人の心を鎮めるにはこうするしかないように思う。
達彦は桜子の下着を剥ぎ取り、固くなった剛直を取り出す。
そして・・・一気に桜子を貫いた・・・。
「いやぁっ!!」桜子が叫ぶ。
「桜子っ!」達彦は吼えるように名前を呼び、一度腰を大きく突き上げた。
「ああっ!・・・」桜子の体から観念したように力が抜けていく・・・。
目を閉じると涙がこぼれた・・・。
達彦は険しい目で桜子を見つめていた。
が、桜子がもう抵抗していないことに気づき、切ない声で問いかける。
「桜子・・・俺が信じられんのか?・・・そんなに俺が嫌か?」
泣きながら首を横に振る桜子。
「桜子・・・目を開けてくれ。泣いてたら解らんよ・・・いったいどうしたんだ?」 困惑する達彦。
「わからん・・・わからんよ」桜子は泣きじゃくる。
「・・・どうして?どうしてこんな気持ちになるの・・・?
達彦さんを誰にも触られたくない・・・他の女の人に優しくせんで・・・
一人でおるのが怖いよ・・・離れとるのは嫌だよ・・・
もう・・・達彦さんが好きで・・・好きで・・・」
堰を切ったように桜子の気持ちが溢れた。
「桜子・・・(そうだったのか・・・)」
桜子の強い想いが、達彦の心を打つ。
勝気で、意地っ張りで・・・寂しがり屋なのに強がりで・・・
そんな弱さも・・・解っているつもりだったのに・・・
(二度と寂しい思いはさせんと誓ったのに・・・俺は・・・)
達彦は切なく深い息をつき、愛しくてたまらない・・・と言う風に桜子に頬を寄せる。
「何言っとるんだ・・・お前はほんとにわからんのか?俺の気持ちを・・・
俺がお前をこんなに愛しとるのに・・・!」
達彦は桜子を強く抱きしめ、熱く口付けた。そして大きく腰を突き上げた・・・。
「達彦さん・・・達彦さん・・・!」
達彦に体を貫かれながら、うわごとのように名前を呼ぶ桜子。
「桜子・・・桜子っ!」達彦も激しく腰を動かしながら、しがみつく桜子に呼びかける。
相手の心も・・・体も・・・自分の中に溶かしてしまいたい・・・
二人は激しく揺れながら一気に昇りつめ・・・熱く溶け合った・・・。
(つづく)
102 :
491です:2007/05/11(金) 12:37:51 ID:uuE99wL2
達彦はゆっくりと体を離し、桜子を見つめ乱れた髪を撫でる。
濡れた瞼に口付け、涙を吸いとる。そして桜子の体を擦った。
「桜子・・・ごめんな・・・乱暴な事して・・・痛かったか?」
達彦が吸い付き、赤くうっ血した胸の印に触れる。
「ううん・・・私の方こそごめんね・・・酷い事言って・・・」大きく首を振る桜子に
「いや、俺がお前を不安にさせたからだよ。本当にすまなかった」達彦がさらに謝る。
「達彦さんのせいじゃないよ・・・。」桜子は穏やかな口調で話した。
「私、達彦さんと結婚して、夜こん家に一人でおると、戦争中お義母さんも亡くなって
一人で過ごしとった時のこと、ふっと思い出すんだ。
あん時感じた寂しさ・・・いつもは忘れとるのにね・・・。
達彦さんと一緒になって、優しくしてもらって、毎晩抱いてもらって・・・
すごく幸せで・・・なのに一人でおると前よりも寂しくなる。おかしいね・・・
私・・・もう達彦さん無しではおられん体になったんだね・・・」
「桜子・・・俺、どうしたらいいんだ?お前を不安にさせたくない。守りたいよ・・・」
達彦は切ない表情で桜子に額を合わせた。
「達彦さんは充分に守ってくれとるよ。・・・私が悪いの。
こんなんじゃ、達彦さんの奥さんとしても、山長の女将としてもダメだね。
もっとしっかりしとらんと・・・」
さっきまで意地を張っていたのが嘘のように話続ける桜子。
「達彦さんは当主としても、夫としても立派だよ。
達彦さんを見とると 、女の人が達彦さんを素敵だって、ぽーっとなる気持ちがわかるよ。
ほんとに・・・素敵だで・・・。
自信に満ちとって、なんか・・・キラキラ輝いて見える・・・」
素直な、普段は口にしないような桜子の言葉を、少し驚いて聞いていた達彦だったが
真っ直ぐに桜子を見つめ優しく語りかけた。
「なぁ桜子。お前は俺を立派だ、輝いとるって言うが・・・
それはお前が俺を支えてくれて、体全部で俺を愛してくれとるからだよ。
いつもお前の愛を感じとるからだ。
お前だっていつも輝いとるよ。・・・眩しいくらいだ。
俺は、お前が思っとる以上に、お前を愛しとるんだぞ」
桜子の瞳が潤んだ・・・。
「俺の前では強がらんでいい・・・もっと・・甘えていいんだぞ」優しく髪をなでる達彦。
「今日みたいに怒ってもいいの?」桜子が甘えるように笑いかける。
「ああ。お前に怒られるのは、昔っから慣れとる」笑い返す達彦。
二人は微笑みながら、満たされた気持ちで抱き合った。
達彦の大きな愛情と優しさに包まれる桜子。
この人の胸の中で・・・澄んだ瞳の中で・・・これからもずっと生きていける・・・。
桜子の瞳からは・・・幸せな涙が一筋こぼれた・・・。
(つづく)
103 :
491です:2007/05/11(金) 12:40:11 ID:uuE99wL2
達彦は、涙に濡れた桜子の頬を優しく撫でる。
「いいか、桜子・・・俺は、他の女と間違いなんて絶対に起こさんよ。
お前っちゅう妻がおるのに・・・そんな気持ちになるわけないだら?
だからもう・・・そんな心配はせんでくれよ 」
桜子を組み敷いたまま、少し拗ねたような顔をして、言い聞かせる達彦。
「・・・ほんとに?」 桜子はまた甘えるように聞き返す。
達彦は一瞬わざと怒った様な顔をして・・・桜子に口付けた。
「なんだよ・・・まだ信じられんのか?」唇を重ねながら、問いかける達彦。
「んっ・・・ほんなこと・・ない・・・よ・・・」
甘い口付けを交わしながら・・・桜子の手は達彦の襦袢の襟から忍び込み、達彦の背中を擦る。
そして首筋や肩に、愛しげに指を這わせた・・・。
達彦は笑みを浮かべながら、桜子の耳元で優しく囁いた。
「桜子・・・もう一度・・・抱いていいか?」
「うん・・・抱いて・・・お願い・・・」達彦に頬ずりをする桜子。
達彦は襦袢を脱ぎ、桜子の浴衣の帯を解く。
二人はさっきとは違うやり方で・・・お互いを求め合った。
何度も名を呼び・・・好きだと甘く囁きながら・・・達彦の指と唇が桜子の肌を優しく這う。
敏感になった桜子の体はその一つ一つに強く反応し、花芯は熱くとろけた。
「はぁっ・・・達彦さん・・・来て・・・もう・・・」
もう我慢ならないという所まで堪えた桜子が、思わず声をあげる。
桜子に体を重ね、秘所の熱い疼きを指に感じながら、達彦が訊ねた。
「桜子・・・俺の上に乗るか?」
桜子はううんと首を振る。
「ほいじゃ・・・後ろからか?」耳に舌を這わせる達彦。
「・・・このまま・・・またきつく抱きしめて・・・」桜子はうっとりと目を閉じる。
達彦が微笑み・・・桜子に自身をあてがう。
「わかった・・・」
達彦が桜子の中に沈んでいく・・・。
桜子はどこか幼く甘い声をあげ、より深く結びつこうと達彦の体に絡みつく。
(そんなに・・・俺が好きなのか・・・)
昇りつめていく桜子を見つめながら、ゆっくりと腰を動かす達彦。
桜子の中は小刻みに震え、まるで達彦を吸い込もうとするように熱く締め付けてくる。
達彦はそれに抗う。
抗って・・・抗って・・・もっと、もっと自分の愛を桜子に伝えたい。
自分には桜子・・・桜子には自分しかいない・・・。
「桜子・・・俺は、お前のもんだよ・・・」
達彦は想いのすべて注ぎ込むように・・・桜子を強く・・・強く抱きしめた・・・。
(つづく)
104 :
491です:2007/05/11(金) 12:43:24 ID:uuE99wL2
次の日の午後、達彦は店の前で配達する味噌樽を荷車に載せ、数量を確かめていた。
店の中に座って帳簿を見ていた桜子は、顔を上げ、ふと達彦に目をやる。
【桜子心の声】
達彦さん・・・今日も素敵だな・・・。あっ、でもあくびを噛みころしとる。
昨日は寝たのが遅かったで・・疲れとるんだね。今日は早く休んでもらわんと・・
ほいでも、また抱きしめられたら・・・私・・・
うっとりしていると、客が店に入ってくる。
「いらっしゃいませ!」桜子は我に帰り、接客するために立ち上がった。
達彦もまた、笑顔で接客する桜子を眩しく見つめていた。
【達彦心の声】
桜子・・・今日もかわいいな・・・。でも、ちいと目が腫れとるな。
・・・泣かせてしまったからな。ほいでも夕べはいろんな話が出来て良かった。
久々にえらい剣幕で怒られて、参ったけどな。
桜子があんなに俺に惚れとるなんて・・・なんかまだ夢みたいだな・・・。
ああ・・・さすがに今日は眠いな。・・・あの後風呂に入ってまた・・・。
結局寝たのは4時過ぎとったはず・・・。今日は早く休まんとな。
でも・・・桜子に触れたら、俺また・・・。
「ありがとうございました!」客を見送りに来た桜子と目が合う達彦。微笑みあう・・・。
【かねの声】
まぁまぁまぁ・・・二人ともっ! 仕事中にデレデレとっ!何を考えとるのっ!
来週はお盆だで、ちいっと早めに様子を見に来たら・・夕べのあれはなんだん?!
好きだ〜嫌いだ〜、俺が悪い〜私が悪い〜って・・・まぁー見てられんわねっ!
私が生きとったら、嫌味の一つも言うてやる所だわっ!まったく!
・・・まぁねぇ・・・辛い思いして、ようやく一緒んなれて、店の仕事も頑張っとるし
夫婦仲睦まじいのはええことだけど・・・。
ほいでも達彦!桜子さん!仕事中はシャキッとしいっ!
しっかりやっておくれんよぉぉー!!
遠くで雷鳴が聞こえ、桜子と達彦は空を見上げた。
「今日も夕立がくるかもしれんな。配達を急がんと・・・」
二人は仕事の顔に戻った・・・。
(おわり)
以上、とてーもお幸せな二人でちたw
ほんとかわいくて・・・バカップルだ・・・(汗) そりゃかねさんも呆れちゃいますよねぇ(汗汗)
桜子ちゃんに身も心もメロメロすぎて
結婚したっちゅうのに片思いモードが抜け切らなかった達彦さんが
「実は桜子も俺にすんごいメロメロ!?」ってことに気付くっちゅうお話でした。
皆様ご承知の通り、これ以降491の駄作の中では・・・二人の関係も、Hも、より深く濃厚に・・・
そう・・・達彦さん愛欲に溺れ・・・ちいっと「S」の方向へ・・・(ごっごめんちゃいっ)
達彦さんは悪くありませんっ! 491が変態なだけですっ!(汗汗)
ではっ(逃走)
105 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 18:35:17 ID:JwbLdweM
きゃー!
491さん、今回もごちそうさまでした!
前回よりもさらにヨカッタです!
桜子のどこか幼く甘い声・・・うわっ、イイ!
106 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 18:36:20 ID:AxzPva6l
491さん。
夫婦喧嘩バージョンの再リクエストお願いしたものです。
バージョンアップまでして、あげてくれて本当に有難うございました。
やっぱり、二人のラブラブはいいですよねー。
491さんの作品を読みすぎたせいなのか・・・。
・・・達彦さんが「S」だと言うのは、もう完全に私の中に刷り込まれてしまいました。
もう、「S」じゃないと物足りないです。
出来ましたら残りの作品も、またバージョンアップしたのをいつか読ませて下さいね。
「純情きらり」も新しい映像は、総集編の特典映像を残すのみとなりましたね。
早く見たいけど、最後かと思うと、もっとゆっくり待っていたい複雑な気分です。
朝ドラよく見て来たんですけど・・・ここまではまったカップルは本当にはじめてです。
それだけに「純情きらり」が段々過去の作品になっていくのが・・・とても淋しいです。
これからも、491さんはじめ、ここの皆様と細々とでも達彦、桜子にずっとふれて
いけたらなあ〜と願っています。
107 :
446です。:2007/05/12(土) 11:01:03 ID:AoNqf+k7
お久ぶりです。
ずーと書き込みが出来ず、回覧のみでした。
今回は、二人のイメージを壊しているかも知れません。
壊していたら本当にごめんなさい。
ダメな方は、スルーして下さい。
(法事バージョン)
達彦が復員して1年。
今日は達彦の母、かねの三回忌法要。
桜子は、朝から女中達と忙しく働いていた。
「女将さん、時間大丈夫ですか?」
台所に掛けてある時計を見て言うお清。
「いけない!もうこんな時間。」
「女将さん、ここはもう大丈夫ですから着替えて下さい。」
「ありがとう。それじゃ、後の事はお願いね。」と言い残し台所を後にした桜子。
桜子は急いで寝室で喪服に着替えていた。
「桜子、そろそろ店先に立たんと」
先に着替えを終えた達彦が部屋に入って来た。
「あっ!うん。悪いけど達彦さん、先に帳場に行っとって!私も着替えたらすぐ行くでね。」
達彦は、喪服に着替える桜子に見とれていた。
「どしたの?」
「いや・・・先に行っとるな。着替えが終わったらお前も直ぐ来てくれ。」
「わかった。」
達彦は、一人帳場に行った。
暫くして、喪服に着替えた桜子が帳場に来た。
喪服を着た桜子は、普段と違い色っぽさと艶めかしかった。
達彦は、息をのみ今だ誰もいない帳場で突然、桜子を抱きすくめた。
「どしたの?急に。」
桜子は驚き達彦を見た。
達彦は無言のまま桜子の唇に貪る様に口付けながら桜子の腰を擦ったりしていた。
「ちょっと・・・達彦さん。何しとるの?ダメだよ!今日はお義母さんの三回忌だよ。」
桜子は、達彦の胸に手を置き達彦から離れようとしたが、達彦はそれを許さない。
「これから沢山、お客さんが来ると言うのに・・ダメだよ。」
「分かっとる。分かっとるけど・・・・何故だか分からんけど・・急にお前が欲しくなったんだ。」
「達彦さん。」
達彦は片手で桜子の腰に手を回し桜子の首筋に舌を這わせて来た。
「達彦さん、ダメ・・・ダメだよ!・・・お願い。我慢して」
小さな子供に言い聞かせるかの様に達彦に言う桜子。
「我慢できんと言ったら?」
桜子の耳元で耳に息を吹きかけるかの様に囁く達彦。
「そんな・・・じゃ・・・法事が終わって・・・お客さんが帰って、二人きりになるまで我慢して!ねぇ良いでしょ、達彦さん。」
達彦に甘える様に言う桜子。
すると店の外から人の話し声と足音が聞こえて来た。
二人は慌てて離れ店の戸を開けた。
達彦が先に店の外に出て、少し遅れて桜子が出た。
「達彦さん、店の方はどう?上手く言っとるの?」
かねの妹タネが達彦に言って来た。
「はい。お陰様で何とか・・・」
「ちゃんとやって貰わんと困るがね!桜子さん、子供はまだ出来んの?あんたは、この山長に嫁いで来たんだで・・・ちゃんと跡取り
を生まんと・・・長年続いた店の暖簾があんた達の代で終わってしまうがね。」
と来てそうそう、二人に言い残すとさっさと奥へ入っていった。
108 :
446です。:2007/05/12(土) 11:02:00 ID:AoNqf+k7
お客様が揃うとかねの三回忌法要が始った。
昨年のかねの一周忌に達彦が奇跡的な生還を果たし帰って来た。
そして桜子は、親族席ではなく店の従業員や来賓席に座っていた。
しかし、今回の法事は、達彦の妻として・・・
松井家の人間として喪主を務める達彦の隣に座れる事が嬉しかった。
法事が終わり全てのお客さんを見送った二人。
桜子は、店の戸を閉めカーテンを引き終えると突然背後から達彦が抱き締めて来た。
「桜子。」
「達彦さん、もうちっと待って。まだ広間にお清さん達が後片付けしとるでね!」
桜子は、達彦の腕から逃れ女中達が片付けをしてい広間に向った。
達彦は、大きく溜息を付き帳場に座り、明日の仕事の段取りを確認していた。
「達彦さん。今日はお疲れ様でした。」
広間の片付けを終えた桜子が帳場に入って来た。
「ああっ。むこうの片付け終わったか?」
「うん。お清さん達も帰った。」
「ほうか。お前もお疲れさん。」
「うん。お茶でも入れて来ようか?」
桜子の手を引き抱き寄せる達彦。
「お茶はいらん。」と言うと達彦は、桜子に口付けながら帳場の畳の上にゆっくり押し倒した。
「達彦さん。ちっと待って・・・ここじゃ・・・」
「もう、この家には俺達しから居らんよ!今すぐお前が欲しい。」
「でも・・・ここは、お店だよ!奥に行こう!ねぇ・・・」
「ヤダ!ここでお前を抱きたい。」
達彦は、桜子に口付けながら桜子の着物を肌蹴させ太腿を擦った。
「達彦さん、ダメ・・・ダメだってば・・・」
「桜子、黙って」
桜子の首筋に舌を這わせながら達彦は、桜子の足を擦りもう片方の手で着物の上から胸を弄っていた。
「達彦さん、ダメ・・・」
「ダメじゃないだら。今日は、お前が誘っとるんだ・・・朝から」
「誘っとらんよ!そんな・・あっ・・・」
下着の上から桜子の秘所を撫でた。
達彦は桜子の着物の帯を解きながら下着を抜かせ直に秘所に手を這わせた。
「桜子、嫌じゃないだろ!」
桜子は、理性が残っているうちに、達彦から逃れようと畳をはい上半身を起こした。
しかし、その体勢が達彦にとって桜子が見に纏う着物を脱がせやすくしてしまった。
109 :
446です。:2007/05/12(土) 11:02:55 ID:AoNqf+k7
達彦は、桜子の帯を全て解いた。
「達彦さん、ダメ・・・奥に行こまい・・・あっ・・・んん」
と桜子が言い終わらないうちに達彦は桜子の脚を広げ秘所に舌を這わせた。
桜子は達彦から受ける突然の秘所への強烈な愛撫を受け仰け反った
「桜子、綺麗だ!もっと俺を感じて乱れてくれ」
「はぁ・・・うん・・・あっ・・ダ・・・メ」
桜子は体から力が抜け何も考えられなくなってしまった。
ただ・・・達彦から受ける愛撫に身を委ね熱い吐息と喘ぎ声が桜子の口から出る様になった。
「桜子、心は拒絶しながらも体は俺の愛を欲しがっとるよ。」
「ほんな・・・あっ・・・んん」
舌と長い指で秘所への濃厚な愛撫を繰り返し桜子を攻め立てる達彦。
帳場からは達彦が秘所を舐めるペチャペチャと言う音と同時に桜子の中に差し入れた指から溢れ出る蜜のクチュクチュと
言う音が響いていた。
「桜子、凄く濡れとるよ・・・」
「はぁ・・・あっ・・・ほんなこと言わんで!あっ」
達彦が桜子の中で一番感じる部分を二本の指で擦り挙げると桜子は大きく仰け反った。
「桜子、もっと乱れ感じてくれ」
尚も又桜子を責め立てる達彦。
桜子は、声を大きく上げ仰け反ると意識を手放した。
桜子の中から止め処なくトロトロと蜜が溢れ達彦の長い指を締め付けた。
達彦は、そっと桜子の中から指を抜いた。
桜子の体は赤く染めあがり、胸で息をしていた。
達彦は、急ぎ自分が身に纏う着物を脱いだ。
達彦は、強烈の快楽に襲われ余韻に浸る桜子の体を起こし着物を急ぎ脱がせ再び寝かせ桜子の足首を掴み大きく開かせると
既に固く大きくなった達彦自身を一気に桜子の壷の奥深くまで挿れると桜子は、「あっ・・・そんな」と声を上げた。
110 :
446です。:2007/05/12(土) 11:03:35 ID:AoNqf+k7
「桜子、そんなに俺が欲しかったのか?」
「そんな・・・うっ・・・んん」
桜子の中は大きく固くなった達彦自身で一杯になり達彦自身を暖かく包み込む様に熱く吸い付き加えて離そうとしない。
達彦は、桜子の体を起こし向き合う形になることで、密着間がありより互いの繋がりと愛を感じられる。
互いの舌を絡ませ口内を味わう様に熱く深く長い口付けを交し、強く互いを抱き締め二人は甘い一体感に酔いしれていると
達彦は、寝そべった。
「桜子、自分の好きな様に動いみり!感じるまま欲望に任せ動いてご覧。」
「ほんな・・・」と言いながらも桜子は、おずおずと腰を動かし始めた。
いつしか桜子は、大きく固くなった達彦自身で自分が最も感じる部分に擦り合わせ無我夢中で腰を動かしていた。
帳場からは繋がった部分から淫らな音と桜子の甘い声と共に二人の熱い吐息が響いていた。
「うん・・・はぁ・・・あっ・・・達彦さん、もうダメ」
無我夢中で腰を動かす桜子を達彦は、目を細め熱い目で見ていた。
『何て綺麗なんだ!桜子、もつと乱れ俺を欲しがってくれ』
「桜子、綺麗だよ」
暫くすると桜子は「あっ!・・・ん」と声を上げ一気に昇りつめ意識を手放し2度目の絶頂を向え倒れ込んだ。
達彦は、桜子の体を押さえ繋がったまま桜子を寝かせると桜子は、目を開き潤んだトローンとした瞳で達彦を見た。
「桜子、綺麗だったよとっても・・・愛しとるよ・・」と言って達彦は再び腰をゆっくり動かし始めた。
桜子の秘所からは止め処なく蜜が流れ止まる事がない。
「うん・・・あっ!・・・・達彦さん、もう・・・ダメ!・・・許して。」
達彦に許しを請うが達彦は、許そうとしない。
「ダメだ!まだ・・俺はお前を感じ尽くしとらん。」
達彦は、再び腰を動かし桜子を浅く深く貫いた。
「うん・・・はぁ・・・あっ・・・達彦さん、もうダメ許して・・・お願い」とうわ言の様に言っていると再び桜子の体の
奥から熱く快楽の波が押し寄せてきた。
「はぁ・・はぁ・・桜子・・・俺ももうダメ・・・一緒に」と言いながら達彦は、腰を早めた。
「達彦さん。」
「桜子。」
桜子が意識を手放すと同時に達彦も桜子の中に精を解放し桜子の上に倒れ込んだ。
達彦は、ゆっくり起き上がり桜子の中から達彦自身をそっと抜くと桜子から「あっ〜ん」と甘い声が漏れ桜子の中から
何時も以上に大量の白濁が溢れ出て来た。
達彦は、桜子を抱き寄せ近くにあった襦袢で桜子を包み込み愛の余韻にしたっていた。
111 :
446です。:2007/05/12(土) 11:12:51 ID:AoNqf+k7
「お袋の法事の後にこんな事をしとったらお袋に怒られるな!まして仕事場で・・・」
「ほっうだね。」
「でも・・・ほんなに嫌だったか?ここで俺に抱かれるのが・・・・」
「ほんなことないけど・・・ここは、店の顔である部屋だでカーテンが締められとるけど誰が来るか分からんから
やっぱりこういう事は、奥でしようね。」
「ほっうだな。少し冷えて来たな!桜子、風呂沸いとるか?」
「うん。」
「一緒に入ろう」
達彦は起き上がり着物を軽く着付け、軽く桜子の秘所を拭い桜子を襦袢で包み抱き上げ風呂場へ向った。
そして、二人の愛の営みは夜まで続いた。
その頃、天国でかねはそんな二人に呆れ返りながら見ていた。
「まったくあの二人は、何考えとるんだか・・・まぁ、跡取りが出来るまで大目に見てあげるがね!達彦、頑張り!」
終わり
駄作文を読んで頂、ありがとうございます。
私もネタギレになってきました。
自作書けるか今は不明です。
でもDVDを見て何とか良いお話が書けるようになれればいいなと思ってます。
491さん
夫婦喧嘩バージョンのスパイスとても美味しかったです。
ご馳走様でした。
読んでいて胸がキュンとしました。
112 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 13:27:27 ID:aS9aS+lo
446さん、おひさじゃん!!
待ってたヨン。ネタ切れなんて言わずにまた書いてね。
446さんのように、純きらを愛する人のエロパロは
どんな内容であれ、決して達彦&桜子のイメージを壊したりしてないよ。
結婚後のふたりは、そりゃーやりまくってたと思ってるよ。
いつでもどこでも達彦さんムラムラしてたと思うし。
それくらい桜子のことが好きなんだよね。達彦さん!
113 :
491です:2007/05/12(土) 23:02:39 ID:c+yicOZV
446さん、ありがとう!
待ってたよ〜ん(泣)
いいじゃん、いいじゃん、いつでもどこでもムラムラな二人!
あなた様が頑張って下さるので、491もなんとか頑張れてます(汗)
ゆっくりでいいので、また書いて下さいましね〜!
また書いてくんろ。
115 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 21:19:15 ID:N9JGV5yy
446さん、491さん。お話ありがとうございます。ホントに、このスレが数少ない楽しみです。
また、よろしくお願いします。
116 :
491です:2007/05/16(水) 07:30:44 ID:BJXrX6S9
はぁい、ありがとうございます。
まとまるかなぁ・・・(汗汗)
117 :
491です:2007/05/16(水) 21:40:18 ID:BJXrX6S9
前スレ8月の第2弾、UPさせて頂きます。
バージョンUPしようと思ったのですが・・・ほとんど変わってません!
ごめんなさい!!
だって・・・このお話・・・「Hに溺れるエロエロな二人」だから・・・
感情を文章に変換すると・・・もうっ・・・内容がブチ壊れになってしまうのです(大汗)
とりあえず・・・どぞ・・・。
<夏祭りの夜>バージョン
8月半ば。お盆を迎えた岡崎では、戦後初の夏祭りが開かれていた。
空襲を連想させる・・・ということで、花火の打ち上げは見送られたが
それでも岡崎城を望む伊賀川周辺には出店が並び、賑やかで開放的な雰囲気を楽しむ人々で溢れていた・・・。
桜子と達彦は『金魚すくい』の屋台の前にしゃがんでいた。
子供のように笑いながら金魚すくいを楽しむ桜子を、優しい笑顔で見つめる達彦。
隣では幼い兄弟が、一匹しか採れなかった金魚を取り合って喧嘩を始める。
「お姉ちゃんの金魚をあげるから、喧嘩しちゃだめだよ。・・はい」
自分の金魚を差し出す桜子。兄弟は礼を言って嬉しそうに走り去る。
「一匹じゃ・・・金魚も可哀想だでね」微笑みあう二人。
と、後ろから走ってきた人に肩が触れ、桜子がよろけた。
達彦は桜子の肩を守るように抱き寄せる。
「大丈夫か?」優しく訊ねる達彦。
「うん・・・」桜子は達彦に守られている安心感で、胸がときめいた。
達彦は肩を抱く手を離し、桜子の手を握った。
大きくて柔らかな達彦の手が、桜子の華奢な手をフワリと包み込む・・・。
「・・・達彦さん・・誰か・・知ってる人に見られちゃうよ・・・」
恥ずかしそうに達彦を見上げる桜子。
「別に見られても構わんよ・・・はぐれたら困るだら?」
達彦は真っ直ぐ前を向いたまま歩く。その横顔を見ながら桜子の鼓動は高鳴った・・・。
ふたりはそのまま岡崎城の周りを歩いた。
繋いだ桜子の手を、達彦は何度も握り直し、そして親指は愛おしそうに桜子の掌や甲を擦る。
達彦と手が触れ合う・・・たったそれだけなのに、桜子の鼓動は早まり、体が熱くなってくる・・・。
二人はいつの間にか祭りの喧騒を離れ、人気の無い静かなお堀端を歩いていた。
「ここ・・・」桜子が立ち止まる。
そこは達彦の入営前・・・二人が別れを惜しんだ場所・・・。
愛を誓い、初めて口付けを交わした場所だった。
二人は思い返すように、しばしその場にたたずんでいた・・・。
(つづく)
118 :
491です:2007/05/16(水) 21:42:07 ID:BJXrX6S9
「達彦さん・・・ちゃんと約束・・守ってくれたんだね・・・」達彦を見上げる桜子。
「ああ・・・」達彦は微笑み返し、そっと桜子を抱き寄せた。
「もう・・・何処へも行かんよ・・・」耳元で優しく囁き、ぎゅっと抱きしめる。
そして・・・桜子に唇を重ねた。・・・あの時のように・・・。
唇は離れ・・・二人は今ここで寄り添える幸せを噛み締めるように熱く見つめあう。
どちらからともなく・・・吸い寄せられるように、再び口付ける二人。
今度は熱く、舌を絡め・・・抱きしめる達彦の手は、桜子の肩や首筋を擦った・・・。
「・・・桜子」
達彦は切なく呼びかけ、抱き合ったまま、傍に立つ木の幹の前に桜子を立たせた。
桜子の顔を掌で包み込み、木の幹に押し付けるようにして、深く激しく口付ける達彦。
桜子も・・・高ぶる気持ちを抑えられず、達彦の頭を引き寄せるように首に手を回す。
達彦の唇は、熱い息を吐きながら首筋を這い、耳にも舌を絡める。
「はぁぁ・・・」甘い吐息を漏らす桜子。
達彦は手でお尻を擦り・・・そして自分の腰をぐっと桜子の下腹部に押し付けた。
桜子は熱く固くなったものを感じ、戸惑いを浮かべながら達彦を見つめた・・・。
その時・・・遠くから人の話し声が聞こえ、こちらに迫って来るのに気付いた。
二人はそのまま息を潜めるように動きを止める。
何人かが話しながら近づいてくる。木の茂みは挟んでいるが、二人のすぐ近くの道だ。
と、暫くじっとしていた達彦の手が、桜子の下腹部の浴衣の合わせから忍び込み、下着の上から秘所に触れる。
「!・・・ダメ」桜子が驚いて小さく声を上げると、「しぃ・・・」っとその言葉をさえぎるように口付ける達彦。
達彦の指が、熱くなった桜子の秘所をなぞると・・・溢れる蜜が下着を濡らす。
「んん・・・」唇を塞がれながら、達彦の着物を掴み、声を押し殺して喘ぐ桜子。
二人には気付かず、人は通り過ぎて行ったが、また別の一団が近づいて来る。
達彦は手と唇を離し、「・・・帰ろうか」と耳元で囁いて体を離す。
「・・うん・・」
桜子は大きく息をつき、気持ちを落ち着けるように胸に手を当て、浴衣の着付けを整える。
達彦はそんな桜子の髪を一度撫でると、黙って歩き出した・・・。
(つづく)
119 :
491です:2007/05/16(水) 21:44:18 ID:BJXrX6S9
家路につく二人・・・。
桜子は、少し前を歩く達彦を見つめながら、火照った頬に手を当てる。
体が・・・まだ熱く疼いている・・・。
桜子は今夜・・・達彦に抱かれる自分を思い浮かべ・・・
そんな淫らな気持ちを振り払うように何度も深呼吸をした・・・。
店の前に着き、桜子は引き戸を開けるため鍵を取り出そうとする。
と、達彦が桜子の手首を握り、「こっち・・」っと言って、隣の通用門の方へ連れて行った。
不思議に思いながら、門をくぐり、母屋の玄関へと歩く桜子の肩を・・・
後ろから押すように抱き、水洗い場の陰に連れ込む達彦。
「・・え!?どしたの?達彦さ・・・」
驚いて訊ねる桜子の口を、唇で塞ぐ。強く抱きすくめ、荒々しく口付ける達彦。
「んんっ・・・」桜子は水洗い場の柱に体を押し付けられ、身動きが取れない。
達彦の唇は首筋を這い・・・手が乳房を擦る。
「はぁっ・・・たっ達彦さん、家に入ろう・・・ね?」戸惑う桜子。
「・・・いやだよ・・・ここがいい・・・」
達彦は耳元で囁きながら、手を桜子の腰に伸ばし、お尻をぎゅっと掴む。
「え!?・・・ここって・・・外だよ!?」驚く桜子。
「そうだよ・・・さっきの・・・続きだ・・・」桜子の耳を軽く噛む達彦。
「ほいでも・・・あんっ・・誰か来たら・・・」体を離そうとする桜子。
「盆休みだで・・・誰もおらんよ・・・」
達彦はひるまず、桜子の浴衣の裾を肌蹴させ、太ももに手を這わせる。
「ほいでも・・・ああっ・・・」達彦の手が敏感な部分に焦らすように迫ってくる。
「・・・嫌か?・・・やめるか・・・?」
達彦は下着の中に手を入れ、指先で花芽や花びらをなぞった。
力は入れず・・・そっと・・・蜜のぬめりを味わうように・・・。
桜子の陰唇は熱く充血し、膨れている。
「・・・んんっ・・・はぁぁ・・・いや・・・やめんで・・・」
桜子は頭の中はぼうっとして、達彦の首にしがみついた・・・。
達彦は桜子の浴衣の襟を強引に開き、白い胸元に吸い付く。
「・・んっ・・達彦さん・・・」桜子は達彦の頭を抱え、喘ぎながら呼びかける。
達彦は顔を上げ、呼びかけに応えるように舌を絡め、熱く口付ける。
桜子の手が・・・達彦の体を這い・・・熱い下腹部を擦る。
「うっ・・・」小さく呻いた達彦が、笑みを浮かべ桜子を見つめる。
「・・・欲しいか?」暗がりで達彦の瞳が光る。
桜子は達彦の胸に顔を埋め、コクンと頷いた・・・。
(つづく)
120 :
491です:2007/05/16(水) 21:46:11 ID:BJXrX6S9
達彦は桜子の体を回し、背中から抱きしめ、うなじに吸い付く。
桜子の浴衣と、自分の着物の裾をまくりあげ、帯に挟み込む達彦。
そして桜子の下着を脱がせ、袂にしまう・・・。
「こんなん・・・なんか・・・怖いよ・・・」振り向こうとする桜子。
達彦はそれを許さず「大丈夫だよ・・・大丈夫・・・」と熱い息を漏らしながら囁く。
桜子の白いお尻を撫で・・・ゆっくりと秘所に手を伸ばす達彦。
しなやかな長い指を花びらの中に挿し込む。
「ああんっ!」思わず大きな声を上げる桜子。
「桜子・・・ちいっと声・・こらえて・・・」桜子の口を軽くふさぎ、小声で囁く達彦。
指をゆっくりと出し入れすると、蜜が溢れ太ももを伝う・・・。
「うぐ・・・んん・・・」桜子は達彦の手に口を押し当て、声を堪えて喘いだ・・・。
達彦は震える桜子の腰を支えるように、自分の膝を桜子の股の間に割り込ませる。
そして熱く怒張した自分自身を取り出した。
「達彦・・さん・・・私・・もう・・・」うつろに呼びかける桜子。
桜子はかすかに腰を動かし、達彦の太ももに花びらを擦り付ける。
「わかっとる・・・俺も・・・我慢できんよ・・・」
達彦も剛直を花びらにあてがい、なぞるように擦り付けた。
「桜子・・・もうちっと腰を突き出して・・・」桜子は体を屈め、足を踏ん張る。
達彦は位置を定め、ゆっくりと腰を沈めた・・・。
桜子が脚に力を入れているため、粘膜はいつもよりも強く締め付けてくる。
「・・んっ・・・すごいよ・・・桜子・・・」思わず声を漏らす達彦。
根元まで自分を沈めると、達彦は桜子の腰を抱え大きく突き上げた。
「ううっ!・・・ぐ・・・!」
桜子は子宮が持ち上がるような衝撃を受け、声を押し殺して柱にしがみつく。
達彦はゆっくりと・・・深く強く腰を突き上げ続けた・・・。
達彦は桜子を背中から抱きしめ、腰を突き上げ続ける。
桜子は達彦の腕にしがみつき、叫びたくなる衝動を堪えていた。
「はぁぁ・・達彦さん・・・もう・・ダメ・・・立っとられん・・よ・・」桜子の膝もガクガクと震える。
「・・うんっ・・桜子っ・・もう少し・・・こらえて・・・」達彦の顔にも苦渋が浮かぶ。
達彦は腰に回した手を秘所へと伸ばし、敏感な花芽に指を当て震わせた。
「!・・ああっ!・・そんな・・やっ・・!」
桜子は声を上げると、ビクビクッと粘膜を痙攣させ崩れ落ちた。
「うあっ!・・・ちょ・・・ああ・・!」
達彦は桜子を支えきれず、結合が解け、白濁が桜子の背中や後ろ髪に飛び散った・・・。
(つづく)
121 :
491です:2007/05/16(水) 21:48:19 ID:BJXrX6S9
地面に膝をつき、肩で息をする桜子を後ろから抱きしめる達彦
「・・・大丈夫か?・・・桜子・・・立てるか?」
呼吸が少し落ち着くと、達彦は桜子の肩を抱え抱き起こす。
「うん・・・」放心し、うつろに答える桜子。
「ごめん・・・汚しちゃった・・・このまま風呂に行こう・・・」
達彦は着物の裾を直し、ヨロヨロとした足取りの桜子を支えながら母屋へ向かった・・・。
風呂で桜子の髪を優しく洗う達彦。
そしてお互いの背中を流し、湯船に浸かった。
桜子は達彦の胸に背中を預ける。
「・・・痛い・・・」膝小僧を湯から出す桜子。
さっき崩れ落ちたときに、膝を擦り剥いていたのだ。
達彦は(ああ、可哀想に・・)という顔をして、桜子の膝にフーッと息を吹きかける。
「ごめんな・・・支えきれんで・・・痛かったな」洗い髪に口付け、肩を擦る達彦。
「ううん」首を振り、達彦の手を握る桜子。
「ほいでも・・・どうだった?・・・外は・・・」達彦が耳元で囁く。
「どうって・・・もう・・・びっくりしちゃったよ・・」桜子は恥ずかしそうに達彦の腕に唇を寄せる。
「・・だろ?」達彦は桜子に問いかけるように、顔を覗き込む。
桜子は一瞬(何のこと?)という顔をしたが
6年前・・・あのお堀端で、達彦に体を預けようとした時の事を思い返した。
「ほんと・・・私・・・なんも解っとらんで・・・大変なんだね・・・外で・・なんて・・」
俯き、小声で呟いた。
「そうだよ。ほんとお前は・・・思い込んだら後先の事考えんからな・・・」
桜子の頬を指で軽くつつく達彦。桜子は拗ねたように
「達彦さんだって・・・今日は後先の事考えとらんかったじゃん」と言って膨れる。
「ほうだな。ごめん・・・」達彦はハハッと笑い、桜子をぎゅっと抱きしめた。
「ほいでも・・・嬉しかったよ。あん時のお前の気持ち・・・」達彦は遠い目をして囁く。
桜子は達彦を優しく見つめた。達彦も微笑み見つめ返す。
「ほいだから・・・俺は・・・こうしてお前の傍に帰って来れたんだ・・・」
二人はまた、お互いに吸い寄せられるように唇を重ねた・・・。
(つづく)
122 :
491です:2007/05/16(水) 21:52:32 ID:BJXrX6S9
桜子が熱く甘い口付けに酔いしれていると、達彦の手か乳房を揉み始める。
「んん・・・」うっとりと目を閉じている桜子の耳元で達彦が囁く。
「なぁ桜子・・・まいっぺん・・ここでやらまい」
「ん・・・ここは・・・いや・・」首を振る桜子。
「どして?・・今までも何べんもしとるじゃんか・・・」桜子を抱き、乳首に吸い付く達彦。
「あっ・・ん・・ほいだって・・・ここも声が響くだら?・・こらえるの・・きついもんで・・・」
甘えるように呟く桜子。
達彦はまたハハッと笑い、桜子を抱きしめ髪を撫でた。
「わかった。ほいじゃ・・・部屋に行こう・・・」
二人は風呂から上がり、寝室へと向かった・・・。
「はぁはぁ・・・ああっ!・・いい・・・達彦さんっ・・・!」声をあげ、喘ぐ桜子。
「ううっ・・・俺もだよ・・・桜子っ・・」桜子の体を激しく貫く達彦。
汗にまみれ、体をぶつけ合う二人・・・。
拓司「(あわわ)たっ、達彦・・・(やるなぁお前・・・父さんは羨ましいぞ・・・)」
かね「はぁ〜(ため息)・・・わかったでしょう。毎晩この調子だで・・・私はもう見飽きました」
拓司「ほいでも・・・いいなぁ・・・かね・・・昔を思い出すじゃろ?」
かね「なっ、何を言っとるの!ほらっ、もう〜いつまでも見とらんで、帰らまいっ!!」
拓司「・・・達彦ぉ・・・頑張れよぉぉぉ・・・」
二人は天国に帰って行った・・・。
(おわり)
え〜・・・ほんとに駄作なのに再UPして・・・すみません・・・。
いやぁ〜〜達彦さんHだねぇ・・・壊しすぎ? ええんやろかっ(汗)
桜子ちゃんの「こんなん・・・なんか・・・怖いよ・・・」の後の
「大丈夫だよ・・・大丈夫・・・」っていう達彦さんの台詞・・・
したくって堪らない状態の男は、こういう根拠の無い事を口走るもんですねw
達彦さんも、例外でなく・・・ゴメンネタツヒコサン
おまけとして、この話の二人のエロい心の声書いてみようかな・・・ナンチテ
123 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 23:20:56 ID:QnDJbAwt
491さん!
心の声書いてください。
いいと思うよ。是非!!
あと、達彦さんは〜〜〜〜全然オッケーです。
エロい達彦さん、私は好き♪
124 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 23:47:13 ID:Tfq6z1Ws
キャッホー、491さん、いいわぁーー
写真集の入浴シーンの福士くんを想像してマス。
まあ、達彦さんはふんどしパンツを風呂の中では穿いてないと思うけど。
エロい心の声、ぜひぜひお願いしますーー!
491さんの夏祭り話を読んでから、あおい映画をみてきたサ。
韓流クンには悪いけど、赤い浴衣姿のあおいタンの隣はやっぱり福士達彦サンだろ。
映画のあおいタン、夏服姿、ほそーい!
そして、胸、なーい!
ココの桜子チャンは、毎晩達彦サンに揉まれたり、吸われたりして
ちーと大きくなったらしいが。
そんな桜子チャンの胸が好きだと言ってたよな?
491さん、446さん、桜子チャンの胸が大きくなるように
達彦サンに頑張ってもらってな。
126 :
446です。:2007/05/18(金) 19:27:26 ID:SZi/cBg5
446です。
491さん〜ん!夏祭りのバージョンアップ版良かったです。
達彦さんの心の声、是非お願いします。
楽しみにしています。
私も、DVDを見て何とか頑張ってみます。
桜子の山長へ運ぶ荷物を荷造りの手伝いに達彦さんが訪れた時、偶然
女学校時代の制服を見つけてしまい、結婚後桜ちゃんに着せて昔を思い出して
制服を着た桜ちゃんに遅いかかる達彦さんと言うお話は、マニアックかな?
フッとDVDを見て思いついたんだけど・・・
ネタ切れでどんな物を題材にして書いて良いのか分かりません。
皆さん、私にネタを下さい。
127 :
491です:2007/05/18(金) 20:32:58 ID:YL2gVhuN
ども。おバカで変態です。調子に乗って・・・書きました。
でも・・・でも・・・あまりの内容に・・・さすがの変態491も・・・ハズカシイィィィ!!(滝汗)
あくまでも「パロディー」としてお読み下さい!
そして読み終わったら、脳内から削除して下さい!!
途中で気持ち悪くなったらスルーして下さい!!!
雑ですっ。読みにくいですっ。エロい部分しか書いてませんっ。すみませんですっ!!!
<夏祭りの夜>心の声バージョン
>>117 (ふたりはそのまま岡崎城の周りを歩いた)
達 『桜子・・・赤い浴衣がよく似合っとる・・・綺麗だな・・・
俺・・・こうして手を繋いどるだけで幸せだ・・・』
桜 『こんな風に手を繋いで歩くんは初めてかもしれんね・・・ドキドキするわ。
やだ・・・さっきから手を擦られとるだけなのに・・・なんか変な気持ちになってきちゃったよ・・・』
(二人はいつの間にか祭りの喧騒を離れ、人気の無い静かなお堀端を歩いていた。)
桜 「ここ・・・」『あん時の・・・入営前、お別れをした場所だ・・・』
達 『・・・変わっとらんな・・・あん時の事、思い出すなぁ・・・』
(二人は思い返すように、しばしその場にたたずんでいた・・・。)
>>118 桜 『あん時・・・もうこれで逢えんかもしれんと思って・・・きつかったな・・・
こんで逢えんなら達彦さんに全部をあげたいと思って私・・・あんなこと・・・
ほいでも達彦さんは止めてくれた・・・生きて帰ってくるって約束してくれた・・・
・・・ちゃんと帰ってきてくれたんだね・・・ありがとう・・・達彦さん・・・』
「達彦さん・・・ちゃんと約束・・守ってくれたんだね・・・」
達 「ああ・・・」
『あん時・・・俺にすべてをくれると言った桜子・・・驚いたけど・・・嬉しかったな・・・。
ほいでもそれ以上に、お前の気持ちを想うと切なかった・・・。
必ず生きて帰って、お前を抱きたい。絶対に幸せにしたいと思ったんだ・・・
・・・でももう離れんでいいんだな・・・ずっと一緒なんだよな・・・』
「もう・・・何処へも行かんよ・・・」
(そして・・・桜子に唇を重ねた。・・・あの時のように・・・。)
(唇は離れ・・・二人は今ここで寄り添える幸せを噛み締めるように熱く見つめあう。)
達 『幸せだよ・・・俺・・・お前のお陰だ・・・』
桜 『達彦さん・・・愛してる・・・』
(どちらからともなく・・・吸い寄せられるように、再び口付ける二人。 )
(今度は熱く、舌を絡め・・・抱きしめる達彦の手は、桜子の肩や首筋を擦った・・・。)
達 「・・・桜子」『絶対に離さんよ!・・・俺の桜子・・・!』
桜 『もう一人にしんで・・・達彦さん・・・!』
(達彦の唇は、熱い息を吐きながら首筋を這い、耳にも舌を絡める。)
桜 「はぁぁ・・・」『達彦さん・・・私・・・』
達 『桜子・・・俺・・・お前が欲しくなってきたよ・・・』
(達彦は手でお尻を擦り・・・そして自分の腰をぐっと桜子の下腹部に押し付けた。 )
桜 『!あっ・・・達彦さんのが大きくなっとる・・・はぁ・・私だって・・・
ほいでもどうするの?・・・まさか・・・ここでは・・・出来んよね?』
(桜子は熱く固くなったものを感じ、戸惑いを浮かべながら達彦を見つめた・・・。)
(つづく)
128 :
491です:2007/05/18(金) 20:34:39 ID:YL2gVhuN
(その時・・・遠くから人の話し声が聞こえ、こちらに迫って来るのに気付いた。)
桜 『はっ!・・・こんなところ人に見られたら困るよぉ・・・』
達 『まずいな・・・ああ・・・でも触りたい・・・』
(暫くじっとしていた達彦の手が、桜子の下腹部の浴衣の合わせから忍び込み下着の上から秘所に触れる。)
達 『・・・桜子ぉ・・・お前にもっと触れたいよ・・・』
桜 「!・・・ダメ」
『あんっ・・・人が来とるのにっ!・・・達彦さん、これ以上は・・・!』
達 「しぃ・・・」
『なんだかダメだって言われると・・・もっとしたくなるな・・・どうしたんだ?俺・・・
困っとる顔もかわいいよ・・・桜子ぉ・・・もうちぃっと触るから黙っててくれよ・・・』
桜 「んん・・・」『ああ・・・キスしてても声が漏れちゃうよ・・・』
(達彦の指が、熱くなった桜子の秘所をなぞると・・・溢れる蜜が下着を濡らす。 )
達 『そんなに気持ちがいいのかん?・・・桜子ぉ・・・』
(二人には気付かず、人は通り過ぎて行ったが、また別の一団が近づいて来る。)
達 『あ〜〜・・・また人が来たかぁ・・・・ふぅぅ・・・・
さすがにここではまずいよな・・・。それにこれ以上続けたら、俺・・・止められん・・・』
「・・・帰ろうか」
桜 「・・うん・・」
『はぁ・・・そっ、そうだよね・・・ここでは出来んよね・・・でも・・・私体が・・・』
(桜子は大きく息をつき、気持ちを落ち着けるように胸に手を当て、浴衣の着付けを整える。)
達 『桜子・・・お前も感じとったもんな・・・・俺に抱いて欲しくなったんだろ?
よしよし・・・帰ったらすぐ抱いてやるからな・・・』
(達彦はそんな桜子の髪を一度撫でると、黙って歩き出した・・・。)
>>119 (家路につく二人・・・。)
桜 『はぁぁ・・・まだ体が熱いよ・・・達彦さんに触られた所がウズウズして・・・
達彦さん・・・帰ったら抱いてくれるかな・・・くれるよね・・・?
抱いて欲しいよ・・・・・・夕べみたいに何べんも・・・・・・壊れるくらい・・・・・・
って私、何考えとるんだろ!はしたないよね!休みになってからこんな事ばっかり考えとる。
私の体・・・どうにかなっちゃったみたいだわ・・・達彦さんに求められると逆らえん・・・
ふぅぅぅ・・・いかんいかん!気持ちを落ち着けんと・・・・
・・・ダメ・・・ドキドキする・・・・・・・早く帰って抱きしめられたいよ・・・・・・・・・』
達 『ああ・・・早く帰って桜子としたいな・・・。
人さえ来んかったらさっきあのまま・・・でも良かったな。桜子も感じとったし・・・。
外でも・・・一ぺんくらいしてみたいな・・・。桜子、嫌がるかな・・・?
ほいでも6年前は、あそこでしてもいいと思っとった訳だし・・・。
まぁ・・・あん時はお互い経験もなくて、状況が状況だし、細かい事まで考えとる余裕なかったもんな・・・。
外でかぁ・・・・・・う〜ん・・・・・・今だったら出来るかもしれんな・・・・・・・・
よしっ!今日は思い切って外でやってみよう!
ほでもどこがいいかな?人に見られん所っちゅうと・・・やっぱり店の敷地内だよな。
盆休みだで誰もおらんし・・・丁度いいな!うん。
場所は・・・庭・・・蔵・・・水洗い場のあたりがいいかもしれんな!うんうん。
外でっちゅうことは・・・やっぱり立って?・・・後ろから・・・かな?
前に冬吾さんが絵に描いてくれたよな・・・・・・・・・・・よし、あれでいこう!
ああ・・・・・ドキドキしてきたな・・・・・うまくいくかな・・・・・・・
しかし俺も好きだよな・・・こんなにあれに夢中になるとは思わんかったよ。
ほいでも夫婦なんだし、愛し合っとるんだからいいよな。・・・桜子も悦んどるんだし・・・。
ビックリするだろうな・・・桜子・・・怒らんかな?
でも最近あいつも激しいしな・・・・・・・よーし、ここはちいっと強引に・・・・・・・・・・・』
(つづく)
129 :
491です:2007/05/18(金) 20:37:21 ID:YL2gVhuN
(店の前に着き、桜子は引き戸を開けるため鍵を取り出そうとする。)
達 『いかんいかん、そっちじゃないよ・・・』
(と、達彦が桜子の手首を握り、「こっち・・」っと言って、隣の通用門の方へ連れて行った。)
達 『水洗い場、水洗い場・・・』
(不思議に思いながら、門をくぐり、母屋の玄関へと歩く桜子の肩を・・・
後ろから押すように抱き、水洗い場の陰に連れ込む達彦。 )
達 『よしよし、この辺この辺・・・』
桜 「・・え!?どしたの?達彦さ・・・」
達 『桜子ぉ・・・ここでしようっ!・・・・大好きだぁ・・・・!』
(驚いて訊ねる桜子の口を、唇で塞ぐ。強く抱きすくめ、荒々しく口付ける達彦。)
桜 「んんっ・・・」『え?え?え?』
(達彦の唇は首筋を這い・・・手が乳房を擦る。)
桜 「はぁっ・・・たっ達彦さん、家に入ろう・・・ね?」
『え?え?え?・・・もうちょっとで家なのに・・・どしたの!?達彦さ・・んっ・・』
達 「・・・いやだよ・・・ここがいい・・・」
『ここでしよう桜子!もう決めたんだっ・・・』
(手を桜子の腰に伸ばし、お尻をぎゅっと掴む。)
桜 『え!?・・・ここでって・・・なんでここ???』
「え!?・・・ここって・・・外だよ!?」
達 『だよな・・・そりゃ驚くよな・・・ごめん桜子。ほいでも止めんよ。ここでおまえが欲しいんだ!』
「そうだよ・・・さっきの・・・続きだ・・・」
桜 『耳・・・そんな事されたら・・・はぁん・・・って、いかんいかん!
ここでなんて・・・恥ずかしいよ・・・誰かに見られたらどうするの!?』
「ほいでも・・・あんっ・・誰か来たら・・・」
達 「盆休みだで・・・誰もおらんよ・・・」
『こんな機会はめったにないんだで・・・いいだろ?・・・な?』
(達彦はひるまず、桜子の浴衣の裾を肌蹴させ、太ももに手を這わせる。)
桜 「ほいでも・・・ああっ・・・」
『達彦さんの手が・・・くる・・・ああ・・・』
達 「・・・嫌か?・・・やめるか・・・?」
『やっぱり一応聞いとかんとな・・・こっちにも・・・』
(達彦は下着の中に手を入れ、指先で花芽や花びらをなぞった。)
桜 『そこは・・・ダメェ・・・!』
(力は入れず・・・そっと・・・蜜のぬめりを味わうように・・・。)
達 『桜子・・・もうこんなに濡れとるじゃんか・・・熱くなって・・・』
(桜子の陰唇は熱く充血し、膨れている。)
桜 『はぁ・・もう・・・意地悪・・・そんなことされたら止めれるわけないじゃん・・・
ほいでもどうして?・・・こんな達彦さんも好き・・・大好き・・・!
ああん・・・感じる・・・もうダメ・・・どうにでもしてっ・・・』
「・・・んんっ・・・はぁぁ・・・いや・・・やめんで・・・」
(桜子は頭の中はぼうっとして、達彦の首にしがみついた・・・。)
達 『ほうかっ!わかった!嬉しいよ桜子・・・やめんでって・・・可愛いなぁ〜〜!
・・・俺もさらに熱くなってきた・・・よしっ、やるぞ〜〜!!』
(つづく)
130 :
491です:2007/05/18(金) 20:39:44 ID:YL2gVhuN
>>120 (達彦は桜子の浴衣の襟を強引に開き、白い胸元に吸い付く。)
達 『ああ・・・もっと胸吸いたいな・・・ほいでもここで全部脱がせる訳にはいかんか・・・』
桜 「・・んっ・・達彦さん・・・」『好き・・・大好きっ・・・!』
(達彦は顔を上げ、呼びかけに応えるように舌を絡め、熱く口付ける。)
達 『桜子・・・かわいいよ・・・桜子ぉ・・・』
(桜子の手が・・・達彦の体を這い・・・熱い下腹部を擦る。)
桜 『ほんなに私が欲しいの?・・・私も・・・もう・・・達彦さんのが欲しいよぉ・・・』
(小さく呻いた達彦が、笑みを浮かべ桜子を見つめる。)
達 『おいおい桜子ぉ・・・お前・・・もう入れて欲しいのかん?
そうかぁ・・・ほんなに俺としたいのかぁ・・・可愛いやつだなぁ〜〜!』
「・・・欲しいか?」
(桜子は達彦の胸に顔を埋め、コクンと頷いた・・・。)
(達彦は桜子の体を回し、背中から抱きしめ、うなじに吸い付く。)
達 『わかったわかった。入れてやるからな・・・うーん、うなじが色っぽいな・・・』
(桜子の浴衣と、自分の着物の裾をまくりあげ、帯に挟み込む達彦。 )
桜 『え・・・このまま後ろから・・・なん?』
達 『ええと・・・こんな感じで・・・なんとかなるかな』
(そして桜子の下着を脱がせ、袂にしまう・・・。)
達 『こんな所に落としとったら大変だもんな・・・ああ・・・もうたまらんなぁ〜〜』
桜 『ほいでも・・・やっぱり・・・いいのかな・・・こんな所で・・・』
「こんなん・・・なんか・・・怖いよ・・・」
達 『そうか、でもごめん桜子、ここで最後までさせてくれっ』
「大丈夫だよ・・・大丈夫・・・」
(桜子の白いお尻を撫で・・・ゆっくりと秘所に手を伸ばす達彦。)
達 『怖くなんか無くなるくらい、感じさせてやるよ・・・!』
(しなやかな長い指を花びらの中に挿し込む。)
達 『・・・こうされるの好きだら?桜子・・・もうえらいことになっとるじゃんか・・・』
桜 「ああんっ!」『それ好き・・・いいっ!』
達 『わっ、結構声が響くな。通りに聞こえるかもな。ごめんな、ちいっと我慢してくれよ・・・』
「桜子・・・ちいっと声・・こらえて・・・」
(桜子の口を軽くふさぎ、小声で囁く達彦。)
桜 「うぐ・・・んん・・・」『あああ・・・もうイキそう・・・』
(桜子は達彦の手に口を押し当て、声を堪えて喘いだ・・・。)
(つづく)
131 :
491です:2007/05/18(金) 20:44:23 ID:YL2gVhuN
(達彦は震える桜子の腰を支えるように、自分の膝を桜子の股の間に割り込ませる。)
達 『よし、そろそろいいよな・・・』
桜 『早くぅ・・・・もう・・入れて・・・』「達彦・・さん・・・私・・もう・・・」
(桜子はかすかに腰を動かし、達彦の太ももに花びらを擦り付ける。)
達 『うんうん、俺も同じだよ。ハァ・・・今入れてやるからな・・・』
「わかっとる・・・俺も・・・我慢できんよ・・・」
(達彦も剛直を花びらにあてがい、なぞるように擦り付けた。)
達 『角度が・・・どうかな・・・』
「桜子・・・もうちっと腰を突き出して・・・」
桜 『早くぅ・・・達彦さん・・・』
(達彦は位置を定め、ゆっくりと腰を沈めた・・・。)
桜 『ああんっ!・・・達彦さんが・・・いっぱいにっ・・・』
(桜子が脚に力を入れているため、粘膜はいつもよりも強く締め付けてくる。)
達 『うわっ!!・・・きつい・・・でもえらい気持ちいい!
あああ・・・やっぱり外でしてみて正解だっ・・・!』
「・・んっ・・・すごいよ・・・桜子・・・」
(根元まで自分を沈めると、達彦は桜子の腰を抱え大きく突き上げた。)
桜 「ううっ!・・・ぐ・・・!」『ああっ!こんなの・・・初めてっ!・・・声が・・・』
(桜子は子宮が持ち上がるような衝撃を受け、声を押し殺して柱にしがみつく。)
達 『あああ・・・いいよぉ・・・・桜子ぉ・・・!』
(達彦はゆっくりと・・・深く強く腰を突き上げ続けた・・・。)
(達彦は桜子を背中から抱きしめ、腰を突き上げ続ける。)
達 『桜子っ・・・・好きだっ!・・・お前は最高だっ・・・!』
(桜子は達彦の腕にしがみつき、叫びたくなる衝動を堪えていた。)
桜 『達彦さん・・・素敵ぃ!・・・ダメ・・・おかしくなりそう・・・!』
「はぁぁ・・達彦さん・・・もう・・ダメ・・・立っとられん・・よ・・」
達 「・・うんっ・・桜子っ・・もう少し・・・こらえて・・・」
『ううっ・・・俺もイキそうだっ・・・ほいでもまだまだ・・・もっと感じてくれっ・・・!』
(達彦は腰に回した手を秘所へと伸ばし、敏感な花芽に指を当て震わせた。)
桜 「!・・ああっ!・・そんな・・やっ・・!」『!!!!!』
(桜子は声を上げると、ビクビクッと粘膜を痙攣させ崩れ落ちた。)
達 「うあっ!・・・ちょ・・・ああ・・!」『!!!!!』
(達彦は桜子を支えきれず、結合が解け、白濁が桜子の背中や後ろ髪に飛び散った・・・。)
(もう・・・このへんで・・・終わっときますっ)
・・・・・・・長めのところはエロい妄想中。最後の『!!!!!』は筆舌に尽くしがたい気持ち良さ。
ってことで・・・ごめんちゃいっ! 逃走!!(ギャーハズカシイィィィィ)
491さん、そんなはずかしがらんで〜!
そんな強引な達彦さんが好き・・・by桜子
達彦さんだって福士くんだってオトコだもん
本当はもっともっとエロイこといっぱい考えとるよ
133 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 19:17:06 ID:f5Aohbkc
446さん。
いつも楽しく見させてもらってます。
ネタの事ですけど・・・実は491さんにもリクエストしようかと思っていたのですが
ちょっとひんしゅくをかいそうで、躊躇してたネタがひとつあります。
でも,446さんは桜子生存説ですから・・・許されるネタかなあとも思いますので。
桜子が入院中の病院でのHなんて・・・どーでしょう?
もちろん、桜子が元気で外出してたり、活力を取り戻してた時期のですよ。
深夜、見回りの看護婦さんの目を盗んで、桜子が病気になってからずっと我慢してる
達彦に奉仕をしてあげる設定なんて・・・無理ですかね?
それと、もうひとつ。
桜子が妊娠がわかって病院のベットで横たわってた時、えらく色っぽかったじゃないですか。
あの日の夜、毎晩桜子を抱いていた達彦だけどさすがに、桜子の身体が心配で
その夜は腕枕くらいで我慢するつもりが、ついつい「これくらいなら大丈夫かな〜」
とかおそるおそる桜子を触るうちに、何時の間にか桜子の色っぽさに負けて
Hになってしまう設定て言うのはどーですか?
それと、寝室で達彦、桜子が寝ているシーンがあったでしょ。
桜子が手を伸ばして達彦の手を握るシーンです。あの後の続きを描いては?
微笑みながら桜子の手を握るうちに、段々達彦がその気になって眠ってる桜子に
欲情していくなんて・・・。
なんか全部いまいちですかね。
まあ、もしよろしければ、446さんだけでなく、491さんもこんなネタで
よければ使ってくださいね。
同じテーマでのお二人の作品も見てみたいです。
それと、491さん。
心の声バージョン。おもしろかったです。ほんとに。(達彦がエロ過ぎて素敵。)
別の作品の心の声バージョンも見たいなあ〜。(特にマロニエ荘あたり)
お二人とも今後も、ぜひぜひ頑張ってくださいね。
134 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 19:47:16 ID:jGRkdV+d
age
135 :
491です:2007/05/21(月) 21:32:50 ID:K0/VrukI
ども。恥ずかしながら出てきました(汗)
>>132 さん、お優しいお言葉ありがとうございます(泣)
ですよね・・・実際もっとエロいよねぇ(491の頭の中も実はもっと・・w)
これでも達彦さん、カワイイめにしたんです。あまりに・・・なので(大汗)
もっと激しくSでも良かったんですが・・・ナンチテ ごめんちゃい!
>>133 さん、ひんしゅくではありませんよ。
491、結婚後の幸せな1年間にこだわって書いてはいますが
入院中の二人も当然色々なさってたと思っております。
安定期に有森家へ一時帰宅した時、達彦さんが桜子ちゃんの事を
「元気すぎて困るくらいですよっ」って言ってたしね・・・。
桜子ちゃんの体調を気遣って、心配性の達彦さんが一生懸命我慢しとるのに
桜子ちゃんが夜な夜な甘えるもんだからつい・・・って事もあったのでは?w
病気が重くなっても、ニコニコ笑ってたもんね・・・二人とも。
そんな前向きで、お互いの気持ちを思いやる姿に感動したもんさ・・・。
あと「心の声」はもうやめときます(汗)だって恥ずかしいもん!!
妄想病の皆様なら、書かなくてもきっと聞こえているでしょうし・・・ww
私の中にはあと2,3個妄想の種がありますが、まだ育っておりません(涙)
ちょっとスランプです(汗)
というか、最近DVDを見れていないのれす(時間が・・・)
しょっちゅう見てないと、台詞が降りて来ないのです(三河弁が消えていく・・・)
書きたい気持ちはあるのですが・・・。
なんで、446さん・・・どうか頑張ってみて下さい!お願いしますぅ。
136 :
446です。:2007/05/22(火) 18:33:15 ID:NvLaP6vn
491さ〜ん。
スランプ状態なんて言わないで下さい。
私も頑張るので491さんも頑張ってみて下さい。
私は、桜子生存派なので・・・桜子生存説で病院でのHのお話に
挑戦してみます。
少しお時間下さい。
こんなお話が読みたいと言うお話があれば、お願いします。
私も、その方が書きやすいです。
お願いします。
137 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 10:47:58 ID:1aEh/AcG
age
138 :
446です。:2007/05/25(金) 18:45:37 ID:zb5BkjFp
お待たせしました。
急遽書き上げました。
雑で同じ様なパターンのHになってしまいましたが、我慢して読んで下さい。
桜子生存説で病院のHバージョンです。
達彦さんも好きね。
病室の壁に大きく移る我が子、輝一に手をかざすと桜子は高熱を出し意識を失い危篤状態になった。
桜子の主治医、小林医師より今夜が峠だと言われと間もなく米軍から譲り受けた結核の特効薬である
ストレプトマイシンを大量に手にし桜子の病室にキヨシが入って来た。
入手困難である結核の特効薬を大量に見た小林医師は、驚きと共にこの薬に望みを掛け早速、ストレプト
マイシンを桜子に投与された。
しかし、夜になっても高熱は下がらず桜子の意識は戻らぬまま以前と厳しい状態が続いていた。
達彦は、やせ細った青白い桜子の手を強く握り見守っていた。
「桜子、戻って来てくれよ!俺と輝一の下に・・・」
達彦と家族の願いが届き深夜には高熱は下がり弱く洗い息づかいが落ち着き峠を越した。
翌日、桜子は病室に射し込む陽射しによって意識を取り戻した。
不思議に昨日まで辛く苦しかった体が少し楽になっていた。
桜子が意識を取り戻した気配に気づいた達彦は、桜子を見ると桜子は微笑み達彦を見ていた。
「達彦さん。」
達彦は、桜子の手を握り頬に付けた。
「桜子、大丈夫か?苦しくないか?」
「大丈夫。昨日まで・・・あんなに苦しく辛かった体が不思議に楽になったんよ。」
「ほうか。キヨシがお前の為に結核の薬を手に入れて届けてくれたんだ。」
「キヨシ君が?」
「ああっ。」
「ありがたいね。私、これで病気が治るかな?治ると良いな。」
「何、弱気な事、言っとるんだ。治るよ!治って貰わんと俺と輝一が困る。それに、苦労して薬を
手に入れてくれたキヨシに悪いよ。」
「ほうだね。一日も早く元気になって・・・キヨシ君に恩返しせんといかんね。」
「ほうだよ。それにお前、病気を治して輝一を抱っこするんだろう?」
「ほうだった。私、一日も早く病気を治して輝一を抱っこするんだった。輝一に会いたいな!抱っこしたいな。」
「抱っこ出来るよ!」
139 :
446です。:2007/05/25(金) 18:46:40 ID:zb5BkjFp
あれから数ヵ月後。
キヨシや秋山が持って来た結核の特効薬、ストレプトマイシンによって少しずつ桜子の体内から結核菌が消え
今では、殆ど結核菌がない状態だった。
桜子は、日に日に活力と体力を取り戻しあれ程、痩せ細った体も入院前に戻り食欲も戻っていた。
小林医師からも後、一週間後には退院出来ると言われ、まだこの胸に抱く事が出来なかった輝一を抱く日を
楽しみに桜子は指折り数え楽しみにしていた。
桜子の退院もあと一週間に控えたある日。
突然、達彦が病院に泊まると言い出した。
「達彦さん、私は大丈夫だで家に帰って輝一の側に居ってあげて。」
「今日は、お前と一緒に居りたいんだよ!それに、お前が家に帰ったら輝一にとられてお前と二人きりで過ごす事が
出来なくなる。俺が居っては迷惑か?」
「ほんな事ない。とっても嬉しいよ!嬉しいけど・・・」
「嬉しいけど何だ?ちゃんと言ってみり」
達彦は桜子の肩に手を添え桜子の顔を覗きこみ言う。
「達彦さんと一緒に夜を過ごすと・・・達彦さんの温もりが欲しくなってしまう。」
達彦の胸に顔を埋め小声で言う桜子。
「桜子、俺もだよ。」
二人は、見詰め合い自然と唇が重なり次第に深く互いの口内を味わうかの様に甘い口付けにかわり、達彦は静かに桜子を
ベットに寝かせた。
桜子の体内から結核菌が消え日常生活になんの支障もきたさなくなった日から達彦は、今まで我慢していた欲望の糸が切れ
初め、必要以上に桜子の体に触れてくる日々が続き、そんな達彦の気持ちを思い桜子は、医師や看護婦の目を盗み固く大きく
なった達彦自身を口に含み諌め愛した。
久しぶりに交す深く甘い口付けに二人は酔いしれ、達彦は桜子の浴衣の帯を解いた。
桜子は、達彦から受ける口付けから逃れ自分の胸を弄る手を止めた。
「達彦さん、ダメだよ。これ以上続けられたら、達彦さんの事が欲しくなっちゃう・・・だから家に帰るまで我慢して。」
「我慢できんと言ったら?家に帰ったら、今度は輝一が居る。」
桜子は起き上がり、達彦自身に手を伸ばし触れた。
既に達彦自身は固く大きくなっていた。
桜子は、達彦の浴衣の裾を開き下着に手をかけると達彦は、それを止めた。
「今日は、お前の口じゃなくお前自身が欲しい。」
「ほんな事言われても・・・」
「桜子、今度の月のものは、何時?」
「えっ!」
「答えて」
「早ければ、来週初めには・・・」
「ほうか!ならお前を抱いても大丈夫だよな。」
達彦は、桜子を組み敷くと口付けると桜子の耳朶や首筋に舌を這わせながら浴衣を脱がせ直接桜子の胸に触れ揉み、もう片方の手で
桜子の秘所を撫でた。
「あっ・・・うん」
久しぶりに達彦に触れられる秘所は、熱く既にトロトロの壷から蜜が溢れ出て来ていた。
「はぁ・・・ん・・・達彦さん・・やめて。お願い」
140 :
446です。:2007/05/25(金) 18:47:21 ID:zb5BkjFp
「桜子やめて良いのか?もう、こんなに濡れ俺を欲しがっとるのに?」
わざと達彦は、桜子の蜜で濡れた指を桜子に見せた。
真っ黒い病室の中でも月明かりに照らされ達彦の指が光輝いていた。
「ほんな、意地悪せんで。」
桜子は、目を閉じた。
達彦は、構わず桜子の胸に舌を這わし乳首を舌で舐め回し赤子の様に吸い付いた。
桜子は、体をよじらせ熱い吐息を漏らした。
「あっ・・・うん・・・はぁ・・・達彦さん」
達彦は、徐々に舌を下に這わせ桜子の秘所を愛した。
久しぶりに味わう桜子の秘所。
達彦にとって極上の酒。
桜子は、口に手をあて漏れる声を押さえ押し殺していた。
達彦は、桜子の秘所に口付けながら壷から溢れ出る蜜を指に絡め壷の中へ指を挿しいれた。
「うっ・・・ん。」
長い月日の間、開いていなかった桜子の壷の中は、初めて結ばれた時と同じ様にきつく狭かったが達彦の指に吸い付いて来た。
達彦は、指で固く閉じた壷を丁寧に愛撫し広げて行った。
次第に桜子も慣れ始めた頃、達彦は、壷の中で指を曲げ桜子が最も感じる部分を刺激すると桜子は手を口にあて声を押し殺し仰け反った。
「桜子、俺・・・もう、お前が欲しい。良いか?」
体を起し桜子に覆い被さると桜子に口付けた。
「達彦さん・・・お願い。」
「桜子、愛しとるよ!」
達彦は、桜子の秘所に固く大きくなった達彦自身をあてがい秘所を撫でた。
「うん・・・あっ・・・じらさんで」
「分かったよ!」と言って達彦は、固く大きくなった達彦自身を壷の中へ挿れた。
「痛い・・・」
桜子は、思わず声を上げると達彦は驚き桜子の壷から達彦自身を抜いた。
「ご・・・ごめん。」
「うん・・・私こそ、ごめん。久しぶりだで・・ちっと痛かっただけだから・・・大丈夫だから続けて。」
「本当か?」
「うん。何か、初めて達彦さんを受け入れた時みたいだね!何か緊張する。」
「桜子、緊張すると余計痛くなるから・・力を抜いて俺に任せてくれるか?痛かったら必ず言うんだぞ!」
「分かった。」
達彦は、桜子に口付け互いの舌を絡め桜子の体から力が抜けたのを捕ら達彦は、桜子の中へ達彦自身をゆっくり
沈めていった。
「うん・・・」
苦しそうな表情を浮かべているもののその表情は初めて桜子をこの腕に抱いた時と同じ様に美しかった。
久しぶりに体内に入る達彦自身。
強い圧迫感と共に達彦自身に吸い付く様に強く締め付けた。
141 :
446です。:2007/05/25(金) 18:49:42 ID:zb5BkjFp
「桜子、きつい!そんなに締めんでくれ」
達彦は、眉間にしわを寄せ強い快楽に抵抗し身動きせず桜子がなれるまで動きを止めた口付け、強く抱き締めた。
「はぁ・・・桜子、大丈夫か?」
桜子は達彦の頬を両手で包んだ。
「うん。こうするの久しぶりだね。私の中・・・達彦さんで一杯。」
「ほうだな。暫く抱かないだけだったのに・・・お前の中は、俺を忘れとるが・・・体は俺を忘れとらんで良かった。
桜子、動くぞ」
と言って達彦は、ゆっくり腰を動かし初めると一つになった部分から淫らな水音が出はじめた。
「うん・・・あっ・・・」
すると、懐中電灯を片手に看護婦が見回りをはじめる足音が響いていた。
二人は、息を呑み繋がったまま達彦は、怪しまれない様に桜子を横に寝かせピタリと桜子に寄り添った。
ガラガラと静かな音を立て桜子の病室に入って来た。
桜子は、目を閉じ寝たふりをすると看護婦が懐中電灯を照らし桜子を確認すると直ぐ出て行った。
看護婦が病室から出て行ったのを確認すると達彦は、桜子を突きはじめた。
「うん・・・あっ・・・ほんな」
漏れる声を必死に堪えている姿を達彦は、楽しんでいた。
「桜子。」
達彦は、桜子の中を浅く数回挿れると深く挿れ桜子の壷の中で一番感じる部分を刺激すると桜子の頭の中は真っ白になり
達彦が導く快楽へと上り詰めた。
「達彦さん、達彦さん。」
「桜子、俺も・・・もうだめだ・・・いくよ」と言って達彦は、腰を早め桜子の中に出る前に急ぎ桜子の壷から抜いたが
間に合わず桜子のお腹の上に白濁を出してしまった。
「桜子、ごめん。こんな所に・・・」
桜子は胸で息をして「うんん・・・気にせんで。」と言った。
達彦は、起き上がり急ぎ、ちり紙で達彦自身を拭き取り浴衣を着付け手拭を持ち病室を出た。
(沢山、出たね!ごめんね・・・達彦さん。私が病気になったばかりに・・・)
桜子は、自分のお腹にある達彦が出した白濁を見た。
暫くして、達彦が濡れ手拭とちり紙を持ちちり紙で桜子のお腹の上にある白濁を拭き取ると濡れ手拭で拭き取り
桜子の秘所にもも一枚濡らして来た手拭をあてた。
142 :
446です。:2007/05/25(金) 18:53:25 ID:zb5BkjFp
「いいよ。自分でやれるから大丈夫」
と言って桜子は、達彦から手拭を受け取り綺麗に拭くとゆっくり起き上がり浴衣を着付け汚れた手拭を汚れ物が入っている
袋へ入れると二人はベットに横になり互いの温もりを感じた。
「お前とこうするのは、本当に久ぶりだ!お前の中は、俺を忘れとるみたいだから、家に帰ったら・・・また一から俺を覚えさせんと
いかんな!」
「達彦さん。」
「家に帰ったら帰ったで、今度は輝一が居るからな・・・思い切り出来んな。でも、今日は久しぶりなのにスリルがあって良かったな。」
「もーっ!何・・・言っとるの?」
「早く退院して家に帰ってこんかな!俺、もう我慢できんよ。」
二人は、狭い病室のベットに寄り添い眠った。
翌日、担当医師に二人が病室で愛し合った事が見抜かたのか桜子の検査結果が良ければ3日後、桜子の退院が決まったが
医師の許可が出るまで夫婦生活を禁止されてしまった。
終わり。
お目を汚してしまい、申し訳ありません。
皆さんから、こんなのを読みたいと言うリクエストを頂いた方が、
私にとって書き易く、Hの部分ももう少し勉強して濃厚にしてきたいと
思います。
今回は、お話じたい雑になってしまい申し訳ありません。
勉強し直して出直して来ます。
それでは・・・御機嫌よう。
143 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 20:54:02 ID:kHS+MkGN
446さん。
病院でのHリクエストしたものです。
こんなに早く仕上げてくれて、有難うございました。
また、何か思いついたらリクエストしますね。
さっき、「純情きらり」の総集編のDVD届きました。
特典のクランクアップ集見てたら・・・なんだか胸がいっぱいになってしまって・・・。
(文字通り、出演者の皆さんそれぞれのクランクアップシーンでしたね。)
特に、最後の病室での笛子、冬吾たちのアップシーンは放送思い出して泣きそうになりました。
死んだはずの桜子が起き上がってみんなに花束贈ってるのが、不思議な感じでした。
達彦が一番ウルウル来てるみたいで・・・「一個残ってるので泣かないようにと思ったのに・・・
泣いてパスして最後まで馬鹿亭主でした。」って福士君言ってましたが、達彦も最後のシーン
出演するはずだったんでしょうかね?
なんか残念です。見たかったですよね。
144 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 11:44:01 ID:frIaRS0Q
446さん。お話、ありがとうございました。私も「生存派」なので嬉しかったです。
桜子ちゃんが元気な続編、正式にやらないかな?と思っています。やっぱり難しいですかなあ。
145 :
491です:2007/05/26(土) 18:07:42 ID:kSGGn67U
446さん、良かったですよ!ありがとう。
お医者さんにばれちゃってたんですね〜w
禁止と言われて、二人ともアセアセだったでしょうねww
桜子ちゃん病み上がりなんだから、ほどほどにせなあかんよ、達彦さん!
146 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 19:10:36 ID:vJJWk1od
age
147 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 20:15:20 ID:V3CGZiyl
agemasu
148 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 22:17:00 ID:LSgPLcXd
age
149 :
491です:2007/05/31(木) 21:58:48 ID:tWqxWq4Z
妄想の種・・・ゆっくーり、ちょっとずーつ育ててます。
時間がかかるかもしれません・・・ゴメンナサイ
途中で枯れないといいんだけど・・・(汗)
150 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 23:12:54 ID:i6zYsB3C
間もなく梅雨入りです。
だから!枯れませんって!
491さん、ゆっくりと宜しくでーーす。
151 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 18:43:42 ID:Bx4Hc6gn
age
152 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 21:18:55 ID:l1bHvEgW
今日は福士君の誕生日。
24歳、おめでとう!
来週は達彦さんの誕生日。
桜子にリボンをかけて達彦さんへのプレゼント。
153 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 06:12:18 ID:YZHK5mM/
達彦って、秋生まれじゃなかったけ?
かねさんが「秋のこの時期が一番好き。達彦が生まれたのもこんな日だった。」
って言う台詞があったけど。
あおいちゃんが「純情きらり」のDVD観たって言ってたね。
あらためて「いい作品」だと思ったらしいけど、去年の今ごろは「夏の日の別れ」を
放映してた頃だったんだよね。
去年が懐かしいなあ。
久々に私もDVD観てたら、またはまってきたわ。
491さん。気長に待ってますのでぜひお願いします。
154 :
446です:2007/06/04(月) 16:10:49 ID:1BHTE0BT
マニアックでごめんなさい!
達彦さんの生年月日は大正9年6月10日です。
これは、達彦さんが音楽学校受験の為に応接間で拓司さんとかねさんの前に
出した願書に達彦さんの生年月日がはっきり書かれていました。
それと、もう一つ!
お二人の一粒種である輝一君は、私の計算が間違っていなければ
達彦さんの誕生日に愛しあい出来た子供じゃないかな?
「俺への誕生日プレゼントは、子供が欲しい」と言って達彦さんは桜子を
連れて行き寝室に篭り何度も愛しあっていそう。
ごめん!これ以上続いたら変な妄想に走りそうでなので、やめときます。
155 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 22:39:29 ID:OtLV3bfg
ほーなん?経験ないんで、よくわからないけど。
輝一くんは昭和23年4月生まれ。
とDVDの裏のあらすじに書いてある。
計算、合うのですか? 詳しい方、教えてたもれ。
ほーだったら、何だか嬉しい☆
>>153 あおいちゃん、どこでそんなこと言ってたの?
雑誌? こちらも教えてたもれ。
>>446さま
誕生日プレイ、ばっちこーいっ!www
男って「あ、今回はデキた…な」と
わかることがあるそうです。
達彦さんは…どうかな???
157 :
446です:2007/06/05(火) 09:11:46 ID:1GR88rXh
朝からすいません。
輝一君誕生月説の根拠を説明させて下さい。
確かにDVD完全版のあらすじには、4月と書いてあります。
原案にも4月の終わりに帝王切開で出産となっていますが、ドラマでは・・・
松井桜子演奏会の日時が 8月24日 18:00〜
と達彦さんが持っていたチラシに書いてありました。
8月24日は、桜子が結核に侵されていると判明した日。
つまり、8月24日に段階では妊娠3ケ月
よって計算すると輝一君の誕生月は、3月じゃないかな?
158 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 19:11:15 ID:JQU8Vbs+
>>155 アフラックの別冊サイト。
「宮崎あおいさんに1日1問」の6月4日の答えのところにあります。
ttp://waltz2.aflac-duck.jp/?banner_id=05 それと、輝一受胎日のことで話題なっているようですが・・・出産予定日は
受胎日と言うよりも最終月経日から計算します(一応経産婦です)
達彦の誕生日に受胎するためには、少なくても受胎日の二週間前に桜子が排卵を
迎えてなければいけないので、桜子の最終月経は5月27日頃のはずです。
これで計算すると、出産予定日は3月3日となります。
桜子演奏会が8月24日ですので、これで計算するとその時は桜子はもう妊娠14週頃に
なっています。
14週と言えば、すでに四ヶ月半ばですから残念ながら、6月受胎説は可能性が低いと
思います。
ちなみに4月出産なら受胎日は7月前後だと思われます。
(・・・ただし、私も出産してから大分たちますので、計算が間違ってたらすみません。)
446さんの達彦誕生日説が正しければ、本当に素敵ですよね。
こんな何気ないことにでも、こんな風にロマンティックに考えられる人だから
あんな風な作品が書けるのだなあ〜っとしみじみ思いました。
これからも頑張ってくださいね。
159 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 15:19:33 ID:RTRW3Dzk
私も妊娠出産経験がないので良く分からないのですが・・・
輝一君は、早産だったんですか?
DVDの最終週で輝一君の誕生の回で平田満が桜子の病室に入って来て
「いよいよ出産だね」と言う場面に昭和23年3月と書いてあったので
私も輝一君は、3月生まれだと思っていました。
160 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 20:06:25 ID:JscmxBPM
確か、ドラマ中でもきいちゃんが生まれたのは3月と言ってました。でも、ステラでは4月となってました。
同時に達彦さんの誕生日も、6月10日と音楽学校の願書に書いてたらしいですが、
かねさんの「この時期の夕焼けが、一番好き。こんな綺麗な夕焼けの時に、達彦は生まれた」のセリフの時期は10月です。
結構、本編は設定、大ざっぱみたいですね。
161 :
491です:2007/06/09(土) 21:20:11 ID:aAiBVpxd
達彦さん・・・あと数時間でお誕生日ですね。
プレゼントにあなたの大好きな
可愛くてHな桜子ちゃんをお届けしようと思ったのですが
じぇんじぇん間に合いませんでした・・・ごめんなちゃい!(泣)
かなり遅れちゃうかと思いますが、待っててね・・・
マニアックなオタの皆様。素敵です。
数字が苦手な491、大変勉強になりました。
本編・・・やはり大雑把なようですね。
なので・・・お誕生日プレイでもなんでもありかと思いますw
446さん・・・ダメ・・かな?
162 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 23:38:37 ID:fHEOQmqq
達彦さんの誕生日・・・
達彦の音楽学校の願書を書く小道具さん
「誕生日、どうしよう・・・。おい、福士くん、あんた誕生日いつ?
え?6月3日?
じゃあ・・・それに一週間足して、6月10日にしとくか。」
そんな感じだったんじゃないかと思います。
私としては、かねさんのセリフのように秋の夕暮れに産まれた達彦さんの方が
ロマンティックだけど、まあいいですよね、どちらでも。
163 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 12:19:22 ID:QfUUGxfp
age
164 :
446です。:2007/06/12(火) 09:36:55 ID:SLV4aUlV
暑くて頭の中が干からびそうです。
お蔵入りさせようと思っている作品があります。
実は、達彦と桜子の初夜を書く時、昭和初期の床入りをネットで調べました。
昔の嫁入り(農村など)は花婿の家で結婚式を行い披露宴を行ったそうです。
(ドラマでは、お二人の結婚式は山長で執り行われたので時代背景と同じ。)
披露宴の宴会は数日続く時もあったそうですが、続く宴会を花嫁と花婿は抜け出し
花嫁は媒酌人に連れられ床入りをするそうです。
その床入りを隣の部屋で媒酌人が待機し、二人が夫婦の契りを結んだ事を確認すると
宴会を続けている部屋に行き、二人が無事夫婦の契りを結んだ事を報告し結婚が成立した
と書いてありました。
これを使い、書き上げたものがあるのですが・・・
今だ、公開する勇気がございません。
新作が書き上がるまで、もう暫くお待ち下さい。
165 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 23:00:20 ID:dj8pbr33
う、うわ〜!!446さんの是非アップして! すんごい興味アリです。
二人の媒酌人って誰だっけ?
お床入り確認するのって誰?野木山さん?まさかね!
166 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 23:28:14 ID:nNwkTALH
ごめんなさい、私はちょっと・・・
イメージがあいません。
なんか大奥みたいで。
やっぱりふたりの夜はふたりだけの秘密だし。
167 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 00:07:02 ID:rqIR+9Dc
もうそろそろ梅雨ですね。
梅雨時に傘も持たず、冬吾がやってきて達彦さんがメラメラという話を思い出しただよ。
桜子が河原でボタン外しのシーンをDVDでスローで巻き戻しつつ見てると、
達彦さんがボタンを外してるように見えるのら。
エロヲタです・・・ダメ・・・かな?
168 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 12:37:09 ID:AaDJxCvW
あおいちゃんが表紙の浴衣の本。
491さんの「夏祭りの夜 バージョン」を思い出した。
そろそろ491さんの作品読みたいなあ。再UPでもいいから、またお願いします。
(・・・ここからは私のチラ裏妄想話なので、嫌な人は聞き流してやって下さい・・・。)
NHK時代劇の「風の果て」で福士君と○岡さんが共演するんだって・・・。
しかも、ライバル役!!
達彦と桜子好きな私としては、ちょっと複雑な気分。
○岡さんって、自分のブログに共演相手の名前を出していろいろ書くけど、
福士君のことはまだ、一言も書いてないね。(気が合わないのかなあ〜)
あおいちゃんの話で盛り上がったりは・・・してないだろうねぇ。多分。
169 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 20:40:44 ID:niSwRK38
スレ違いですが、あおいちゃん。例のお人と入籍したそうです。ああ、何か物凄くショック……。
170 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 21:14:39 ID:6LhEdNfv
相手が福士くんじゃなくて・・・・・・良かった〜〜〜。
福士くんには結婚を急いで欲しくないな。
ここの皆さん、福士くんとあおいちゃんにリアルでカップルになって欲しかったの?
達彦&桜子と福士くん&あおいちゃんは別に考えて欲しいなと思うんだけど。
171 :
491です:2007/06/15(金) 21:55:03 ID:b4I1e/6t
ども。
しちゃったねぇ〜・・・結婚。
まあね、いいよね。
あおいちゃんには幸せになっていただきたいですから。おめでとう!
福士くんじゃなくてもいいんだけど、あの方好きになれないのでやっぱちと残念。
こんなファンでゴメンヨ。
待って下さってる皆様。今回のことでちとUP遅れそう・・・ゴメンヨ。
ちょっとずつは書いてるんですが、時間が無くて・・・。
熱情見ながら気長に待ってやってください。スミマセン
172 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 10:00:42 ID:0tkLzXuF
age
173 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 11:01:02 ID:KzWKvsYb
あおいちゃんは、可愛いとおもうけども..
達彦と、桜子の結婚式の日、山丁の前で桜子を迎えた達彦を見上げる
桜子の表情(演出とは思えない)に、ドン引きした私としては
>>170 相手が福士くんじゃなくて・・・・・・良かった〜〜〜。
「もう、激しく、同意ですよ〜。」
余計なお世話って、わかっているけど、敢えて言わせてもらうなら、
福士君には、清潔感のある女性と結婚してほしいな...
174 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 21:57:35 ID:gBc4a7rs
age
175 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 06:22:33 ID:TD4DoSY1
>>170 >>173 自分はもともとあおいちゃんのファンで「純情きらり」を見始めた。
そのうち、達彦、桜子にはまるようになって・・・福士君も好きになった。
(貞操問答での杉山も好きだったけどね)
でも、いろいろ俳優福士誠治にふれてみたけど、達彦ほどにははまらなかった・・・。
多分、達彦を演じてる福士君が好きなんだと思う。
リアルあおいちゃんには高岡さんがいる事は知ってたけど、達彦、桜子が素敵
すぎて、現実でもこの二人がカップルだったらいいなあ〜と妄想したのも事実。
・・・でも、それっていけないこと?
別に本人たちに恋人になってくれと、直接言ってるわけじゃないし、
達彦、桜子を通して夢を見てるだけで、妄想だと理解してるから・・・
だからこそ、このスレに出入りしているのだけど。
>福士君には、清潔感のある女性と結婚してほしいな...
長年のあおいフアンとして一言。
あおいちゃんには清潔感ないと思われてるのは、少し悲しい。
いろいろ書かれることもあるけど、彼女はずっと高岡さんだけを見続けて
純愛を実らせて結婚しただけだと思う。(まさに純情きらりですわ)
現実はどーであろうと、やっぱり私は達彦、桜子が好き。
せめて、ここにいる時だけはいつまでも、ラブラブの達彦、桜子にふれ続けていたい。
細々で言いから、ここでだけはあの二人は生き続けて欲しい。
長々とごめんなさい。
176 :
491です:2007/06/18(月) 08:58:19 ID:GHw9UUJY
>>175 さん
妄想は自由だと思いますよ。気持ち解りますよ。
でも
>>170 さん
>>173 さんのような見方が普通というか・・・大多数とは思いますが。
私も達彦・桜子が大好きだし、あの二人一緒の絵が好きなので今回の事はショックでした。
でも、あおいちゃんの事は、さらに好きになりましたよ。
本当に一途で、優しくて、人を信じようという純粋な気持ちを持った子だなぁ・・・
って思いました。桜子に通じるものもあると思います。
残念なのは、やっぱり妄想映像の中に相手の顔が入ってきてしまうこと。
俳優、女優はリアルな私生活が表に出ると、作品にも影響するな・・・と思います(私の勝手な見方ですが)
ちょっと興ざめですね・・・。特に色恋ざたは・・・。
なので相手の方には、嬉しいのはわかるがあまり私生活を語って欲しくない。
厳しすぎるかな?
福士くんはこれからの人だから、きっと達彦を超える役にめぐり合い、見事に演じきってくれるはず。
そのためにはいい恋もして欲しいけど、ばれないように頑張ってもらいたいなぁ(笑)
語りすぎてすみません(汗)
177 :
170:2007/06/18(月) 21:41:22 ID:QdEkr+VK
こんばんは。
なんだかややこしくなってる?
私は達彦&桜子カップル好きですよ。
あおいちゃんが結婚していてもこちらの妄想劇場は楽しみに待っています。
今までと変わらず。
映像としては達彦さんは福士君、桜子ちゃんはあおいちゃんが浮かぶのは当然です。
ふたりとも役者さんですから“演じて”もらってます。
私はそういう目線です。
相手が福士くんでなくて良かった・・・・というのは
アフラックの一日一問とかその他のトークなどで
なんだかあおいちゃんにはいい印象がないのです。
でもそれはなにこいつ!!っていうのではなく、え??っていう印象。
私はあおいちゃんのファンではありませんが福士くんのファンではあります。
あおいちゃんのファンの方ごめんね。
とにかく達彦は達彦、桜子は桜子で今後も楽しみます。
(まぁ、映像は福士くんとあおいちゃんにはなりますが)
なんだか難しいですね。
うまく文章に出来てないと思いますが書き込まさせてもらいます。
178 :
491です:2007/06/19(火) 09:53:58 ID:KImu8Lli
>>170 さん
ややこしくないよ。目線は色々だもんね。そんなあなたが羨ましいです。
私はいろんなことでちょっと「ん?」って思っても
「いいように考えよう」「多少は目をつぶろう」と思う方なので(笑)
で、後でガビーーン・・・ってなること多いんだけど(汗)
昨日ちいっと時間があったので、書き書き頑張ろうと思ったんだけど、進まん!!
妄想に邪魔者が入ってきて!・・・消えてくれ〜〜(泣)
日にち薬かな・・・
179 :
170:2007/06/19(火) 10:34:59 ID:ogC1ql0h
491(
>>178)さん
ありがとう。
わたしはあなたがたの作品でいい映像を見させていただいています。
ここはゆっくりではあっても愛情ある作品でまわっているのが
素晴らしいと思っています。
ゆっくりでいいのです。よろしくね☆なのです。
180 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 23:08:26 ID:tOIxiB78
皆さん、いかがお過ごしでしょうか?少しずつですが、落ち着いてきましたか?
181 :
名無しさん@ピンキ-:2007/06/22(金) 11:46:59 ID:XL7GO5Pm
いまだに頭の中が動揺してて、あまりの衝撃的な悲しい、お知らせだっただけに
達彦さんと桜子ちゃんの2
人の夢物語は、つかの間の幸せだった。だめだわ、まだ落ち着かないし
気持ちの整理ができなくて苦しんでるわ(T-T)
割り切れない大人たち
183 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 08:12:06 ID:E3KKJn02
age
184 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 18:10:54 ID:aS2pjVbe
agemasu
185 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 21:23:36 ID:FbCUF8vC
age
186 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 18:03:49 ID:LEYSgDjA
お話、お待ちしています。
187 :
491です:2007/06/30(土) 19:17:58 ID:In2fxp9n
ども。まだちょっと割り切れてない大人です。
書きかけの途中で止まってます。気持ちは整理できてきましたが
書きたいスイッチが入りません。
ほいでも純きらへの気持ちは変わりません。
私同様に、ちょっと元気のないここの皆さんのためにも
時間はかかっても、今書きかけのものは仕上げたい・・・とは思っています(汗)
かなーりつまんない話だけどね(泣)
あおい結婚の破壊力は凄いな…
189 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 22:15:34 ID:LEYSgDjA
491さん、ありがとうございます。どうか、御自分のペースでゆっくりで。わたしも割り切れない大人です。
同じく。
491さんも同じときいて、ちょっと気が楽になりました。
191 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 18:25:37 ID:JSrlZCeb
age
192 :
名無しさん@ピンキ-:2007/07/03(火) 22:29:16 ID:n2hpCqF4
あおいもど-せ、押尾&矢田夫妻みたいに、ヤンキ−夫婦で、タピオカと
毎晩、Hしてんだろう。。ハハハ相手が、福士くんで無いことがファンとしては
、とても残念だよ〜。純きら妄想も楽しんでたのに、今はもう、アノ電撃結婚
ニュ−ス以来、信じられないっていうか、考えられない。超ショックだった。
芸能人は、ファンを裏切りまくるから、嫌なんだよね。
芸能人のプライベートに夢を持ってはいけない
194 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 08:48:04 ID:qXUbC+KZ
>>192 自分が思い込んでたとおりに結婚してくれないと
>ファンを裏切りまくる なの?
その考え方ってかなり退くんだけど。
エロパロなんだから、そんな言い合いやめれ
現実はどうでもいい。
桜子と達彦の話が読みたいよ。
197 :
名無しさん@ピンキ-:2007/07/06(金) 17:31:20 ID:1j/ZP23F
キムチマンコの宮崎あおい、でもって宮崎のウンコも臭そう(>く<」
198 :
446です。:2007/07/07(土) 16:51:40 ID:e+gowcof
皆さん、お久ぶりです。
やっと書き上げました。
超駄作文です。
今作で私は、そろそろ、純情きらり妄想病から卒業したいと思っています。
書きたいのは、山々ですが、ネタ切れと妄想が出来ない状態でいます。
誤字脱字が多い超駄作文にお付き合い頂き、本当にありがとうございました。
(達彦さんの誕生日H)
水の月6月。
桜子が達彦の妻となり、山長の女将となり1年が過ぎた。
店の仕事に追われながらも幸せな結婚生活を送っていた。
障子から射し込む陽射しと外で鳴くとりのさえずりによって何時もより早く目覚める桜子。
6月に入り達彦は組合等の会合で家を空ける日が多く互いに一人寝の日々が続いていた。
そして、昨日から達彦は大豆の統制価格の会合へ出席する為、東京へ行った。
桜子は布団に蹲り達彦の残り香が付いた浴衣を握り締めていた。
「達彦さん、今日は達彦さんの誕生日だよ。早く帰ってこんかな?寂しいよ。」
達彦の浴衣に顔を埋めながら呟く桜子。
1年前の4月。
真っ白な花嫁衣裳に身を包み達彦の居る山長に嫁いだ日から今日まで数え切れない程、体を
合わせ互いの愛を確認して来た。
達彦の手によって乙女から大人の女性へ変化している事を桜子自身も感じとっていた。
「達彦さんに強く抱き締められ温もりを感じ私の体を達彦さんで一杯にして欲しいよ!
達彦さんの側で朝まで眠りたいよ!もう、達彦さんが居らん生活なんて考えられん。」
尚も一層桜子は達彦の残り香が残る浴衣に顔を埋め再び眠りについた。
199 :
446です。:2007/07/07(土) 16:53:03 ID:e+gowcof
午後になり達彦が東京から帰って来た。
「ただいま」
「大将、お帰りなさい。」
「達彦さん、お帰り。」
互いの顔を見た瞬間、抱き締めたい、抱き付きたい衝動をグッと抑え見詰め合い微笑んだ。
「桜子、冷たい麦茶淹れてくれるか?」
「うん。分かった」
桜子は、小さなお盆に冷たい麦茶をコップに淹れ持って来ると達彦は野木山と大豆の統制価格
について真剣な眼差しで話していた。
そんな達彦を見た桜子は、恋を覚えたばかりの乙女の様に胸がときめいた。
(達彦さん素敵だで、早く二人きりになりたいよ。いかんいかん仕事に集中せんと・・・でも
ちょっとだけ達彦さんの温もりと匂いを感じたい。ダメかな?)
「はい。」
「ありがとう。」
「達彦さん、着替えるか?」
「あっ!うん。これ飲んでから。」
「分かった。私、伝票と帳簿の照会しとるで、着替えに行く時、声を掛けて」
「うん。」
達彦は暫く野木山と熱心に今後の大豆統制価格の動向等を話していた。
伝票と帳簿の照会を真剣な眼差しでしていると達彦が「桜子、着替えるよ」と声を掛けると
桜子は顔を上げ『うん』と言って達彦の後を歩き二人の部屋に入ると達彦は突然桜子を抱きすくめ
唇を貪る様に奪った。
何度も角度を変え桜子の口内を掻き回すかの様に桜子の舌を絡めた。次第に桜子の体から力が抜け達彦の腕に
よって支えられ立っているのがやっとだった。
桜子は空気を求め達彦の唇から逃れたが達彦は、桜子の首筋に舌を這わせ着物の襟元に手を強引に忍ばせ
桜子の乳房に触れた。
「あっ・・・達彦さん。ダメ・・・まだ、お店が開いとるし・・・間もなく森山味噌さんがお見えになるで
着替えんと」
無言のまま達彦は、桜子の襟元を強引に開き乳房を口に含んだ。
「あっ・・・」と声をあげ桜子は体を仰け反らせ畳の上に座り込んでしまった。
達彦はそのまま桜子を押し倒し着物の裾をに手を入れ内腿を擦りその手は次第に秘所へと伸びていった。
その時、居間の方から達彦を探す野木山の声が聞こえて来た。
達彦は、何事もなかったかの様に起き上がり二人の部屋を出て行った。
桜子は起き上がり畳の上に座ると胸に手を当て深く息を吐きゆっくり息を吸い気持ちを落ち着かせたが
一向に体の火照りがとれない。
桜子は乱れた髪と着物を整えていると急いで先程までの男の顔から当主の顔に戻り部屋に戻って来た。
「桜子、森山味噌の旦那が来たで・・・急いで着替える」
「うん。」
桜子は達彦の着替えを手伝い終えると桜子は達彦の胸におでこを付けた。
「桜子、ごめんな!続きは夜、二人きりになってからな。お前も身なりを整えたら直ぐ、お茶を持って
応接間へおいで」
と言い残し達彦は、応接間へ向かった。
200 :
446です。:2007/07/07(土) 16:54:15 ID:e+gowcof
森山味噌の当主が帰るまでの間、桜子は達彦の隣に座り共に話を聞いていた。
達彦の隣に座り達彦が桜子に触れるだけで桜子の体がビクッとなり益々体が火照り静まる気配がなかった。
(どうしたんだろう。私の体・・・何処か悪いのかな?)と思いながら話を聞いているとやっと森山味噌
の旦那が帰って行った。
そして、桜子にとって長い午後が終わり店じまいを済まし二人は居間に戻ると達彦は、待ってましたと言う
ばかりに桜子を抱き寄せ畳の上に押し倒した。
「達彦さん。」
「桜子、今日、俺の誕生日なの知っとるよな。」
「うん。知っとる。達彦さんが帰って来たら二人でお祝いしようと思って、朝から準備しとった。」
「俺の誕生日、また祝ってくれるんだ。」
「勿論。」
「なら、今から俺の好きにしていいか?」
「いいよ!いいけど・・・その前に二人でお祝いしまい。」
「やだよ。会合続きでずーと一人寝しとったんだ・・・今すぐこうしたい」と言って達彦は桜子の唇を塞ぎ
舌で唇をなぞり口を開かせると口内を掻き回し舌を絡め互いの唾液が混じりあい部屋の中からは口付けを交す
水音が響いていた。
達彦は、口付けながら桜子の裾を捲くり太腿を擦り秘所へと手を伸ばすと既に蜜が溢れ濡れ達彦自身を簡単に受け入れられる
程だった。
「桜子、何もしとらんのにこんなに濡れて。もしかして、一人で触っとったのか?」
「そんな事、しとらんよ。変な事言わんで。」
「なら、どうして・・・こんなに濡れとるんだ?」と言いながら達彦は、業とピチャピチャと淫らな水音を立てると桜子は、
「んん・・・あっ・・・意地悪せんで」と言って潤んだ瞳で達彦に訴えた。
「どうして、こんなに濡れとるんだ?」
「うん・・・あっ・・・はぁ・・・達彦さんが着替える前・・・達彦さんに触れられてからずーと、体の火照りが治まらんの」
「桜子、俺が欲しかったのか?」
「分からん。」
「分からん?お前が分かるまであげない」と言って達彦は桜子の唇に口付け首筋と耳に舌を這わせ丹念に桜子が感じる箇所を
刺激し続けながら器用に達彦は桜子の着物の帯を解き着物を脱がせた。
達彦は、桜子の乳房の頂上を唇で挟み舌先で転がす様に舐め吸い付き乳房の頂上を起立させた。
「うん・・・あっ・・・はぁ・・・達彦さん・・・」
「桜子、俺が欲しかったのか?」と耳元で囁くと桜子は観念したかの様にコクリと頷いた。
「ほうか・・・俺もお前が欲しかったよ。」と言って達彦は、喉の渇きを潤すかの様に桜子に口付け桜子の体に赤い刻印を
押しながら少しずつ下に下りると桜子の足を開脚させると丹念に秘所を愛撫した。
舌先で最も感じる蕾をなぞり舐め上げた。
201 :
446です。:2007/07/07(土) 16:55:07 ID:e+gowcof
「あーっ」
甲高い声を発し喘ぐ桜子。
秘所を愛撫する度に秘所から止め処なく蜜か流れ桜子の襦袢を汚した。
達彦は、起き上がり桜子の手を取ると既に固く大きくなった達彦自身に触れさせた。
桜子は、気だるい体を起し達彦の着物を丁寧に脱がせ下着を取ると桜子の目の前に大きく固くなった達彦自身が露になった
桜子は、ためらいもなく愛しそうに達彦自身をてで優しく包むように握っただけで達彦は「うっ」と声をあげ眉間に皺をよせた。
「桜子」
達彦自身を上下に扱き舌でアイスクリームを舐める様に舐め舌先で亀頭を舐め上げると達彦の口から快楽の声を上げた。
「うん・・・んん」
桜子は、それが面白く・・・お返しと言わんばかりに懸命に口で達彦自身を手で上下に動かしながら舐め上げたり時には、
強く吸い上げる度に達彦の口から喜びの声が漏れた。
「桜子、もう・・・良い。お前が欲しい。」と言って達彦は、桜子を四つん這いにさせ後ろから一気に桜子を突いた。
「あっ・・・んん・・・ほんな・・・急に」
桜子の秘所からは蜜が溢れんばかりに溢れ暖かな肉壁が達彦自身を包み吸い付いて来た。
久しぶりに味わう桜子の中。
桜子もまた達彦によって満たされ二人はこのまま一つに繋がっていたいと思ったがこのままの状態だと桜子より早く
絶頂を迎えてしまう。
達彦は、一旦桜子から抜き替わりに指を入れ桜子が最も感じる部分を指で刺激すると息を荒げ体を上下に揺さぶり喘いだ。
「達彦さん、お願い。」と涙目で達彦に訴えた。
「桜子、俺の事が好きか?」
「好き・・・大好きだから・・・お願い達彦さん」
達彦は、桜子から甘い声で強請られるのが一番弱い。
「桜子、入れるよ」と言って今度は、ゆっくり桜子の中に入れた。
「あっん〜」
やっと満たされた桜子は、甘い声を発した。
「はぁ・・・桜子!色っぽい歌声だ!気持ちがいいか?」
「気持ちいい。お願い・・・もっとして。」
達彦は、大きく腰を引き勢い良く一気に出し入れする度に桜子の口から甘い声がもれた。達彦は、桜子の腰を手に添え
繋がったまま仰向けに寝た。
202 :
446です。:2007/07/07(土) 16:56:02 ID:e+gowcof
「桜子、好きな様に動いてご覧。」
「ほんな・・・」
「出来るだろう。」
桜子は、おずおず腰を動かし自分が最も感じる部分に擦りつけ絶頂を向えようとしていた為、達彦はそれを止め桜子の向きを
変え桜子の顔が見える様にした。
「桜子、良いよ。もう一度、好きな様に動いてご覧。」と言うと桜子は再び腰を激しく動かし一人で絶頂を向かえ倒れ込んで
しまった。
達彦は、それを受け止め桜子を組み敷いた。
「達彦さん、もうダメ」
「まだまだだよ。」と言って達彦は、腰を動かした。
「うん・・・達彦さん・・・もう一度来る・・・あーっ・・・・」
「桜子、ダメだ!一緒にいこう。」
「もうダメ・・・あーっ!」甲高い声をあげながら体を仰け反らし桜子は先に意識を手放した後に達彦は桜子の中に何時もより
濃く大量の精を注ぎ込み桜子は、それを一気に飲み込んだ。
達彦は、荒い息が落ち着くまで一つになっていた。
息が治まると達彦は、桜子の中からそっと自分自身を抜くと桜子の壷から白濁が流れ落ちて来た。
達彦は、近くにあったチリ紙で押さえ、まだ意識を手放したままの桜子を抱き上げ風呂場へ向かった。
風呂場に入ると達彦は桜子の秘所から流れ出る白濁を荒い流すと達彦は桜子を抱き上げ湯船につかった。
少しして桜子は、目覚め達彦を見た。
「達彦さん。」
「桜子、大丈夫か?」
「うん。」
「俺が居らん間、寂しかったか?」
「うん。とっても寂しかった。もう、私・・・達彦さんが側に居らんとダメみたい。達彦さん、お誕生日おめでとう。」
と言って桜子は口付けた。
「ありがとう。今夜は、寝かせんぞ」
二人だけの長く甘い夜の幕が上がった。
そして、3ケ月後、桜子のお腹の中に新しい命が芽生え二人は、最大の喜びを噛み締めていた。
終わり
お粗末様でした。
203 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 02:30:07 ID:oPPX76KI
446さん。
お忙しい中、お話ありがとうございました。
本当に、今まで楽しませて頂きました。
純きらファンが少なくなる中、私の楽しみの一つでした。
446さん、これからのご活躍お祈りしております。それでは、失礼致します。
204 :
491です:2007/07/09(月) 11:31:49 ID:yvDH32A9
446さん、ありがとう。
寂しいけど・・・ほんとにほんとにありがとうね。
205 :
446です。:2007/07/09(月) 18:08:52 ID:8LJrpggB
皆さん、コメントありがとうございます。
妄想病が再び復活したら、もしかすると再びペンを取り登場するかも
知れません。
その時は、また私の駄作文を読んでやって下さい。
それまで私は、休止します。
491さんのお話楽しみにしています。
今まで本当にありがとうございます。
206 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 22:42:16 ID:UcpX7oHl
私もココのファンのひとりです。
昨日もお礼と寂しいよう。。。。のコメを
心のタケをコメント打ち込んで送ったら
規制?されてて送れなかった。
446さん、また妄想病になったら(なって〜〜!)
こちらへいらしてくださいね。
あなた達のおかげで本編への苛立ちが解消されてるもので。
今まで、ありがとう。
あとは491さん、ラストを飾って下さい。
達彦&桜子のHを妄想するのだけが私の楽しみでした。
ラ、ラストなんですかっ?!?!
うぇぇぇ〜〜〜〜ん
209 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 01:56:17 ID:04e4rV0e
age
age
491さんをお待ちしております。
213 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 13:59:20 ID:P3mQA4cm
age
214 :
491です:2007/07/25(水) 18:56:49 ID:gixnwBad
どうも。ご無沙汰しております。
ちょっと吹っ切れた大人です(苦笑)
ageて下さっている方・・・ありがとうございます(泣)
お待たせして申し訳ありません。
書きかけていたものは6.15ショックで行き詰まってしまったので一旦蔵に入れ
初心に帰ろうという事で、初夜の続きの話を書き始めました。
ちょっとブランクがあったのと、まとまって書く時間が無く手こずっておりますが
順調に行けば8月頭くらいにはUP出来るかと思います。
たぶん・・・ですが(汗)
久々にDVDを見て思ったこと。やっぱり「純情きらり」はいいね・・・。
491さんだ! うれしい(涙)。。
私も同じく、ちょっと吹っ切れたかも(苦笑)
完全に・・・ではなく「ちょっと」というとこがミソね。
そして同じく、私も久々にDVDを見ました。
「純情きらり」はいいなー、と思いましたよ。ウン
216 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/27(金) 09:54:58 ID:aGLbO1hK
待ってます!
217 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/29(日) 23:49:59 ID:qvIyYzYBO
age
218 :
446です:2007/07/30(月) 19:17:32 ID:niYUMjXm
お久ぶりです。
私も昨日、久しぶりに皆様と同じくDVDを見ました。
本当に良いドラマです。
私は完全に吹っ切れましたが、ネタ切れの為、書けません。
491さんの作品楽しみに待っています。
219 :
491です:2007/08/02(木) 01:18:54 ID:/6Uig+Pn
どうも。皆様ご機嫌いかがでしょうか?大丈夫でしょうか?
491は、雑念を振り払いながら、コツコツと書いております。
予想以上に妄想病が快方に向かっていたのと
放置していた脳内文章変換装置がさび付いており、苦戦しております。
なのに今回のお話、最長に長くなりそうです(汗)
話がこじつけ、くどい、何気に登場人物大目、余計なエピソードあり
そしてじれったーーい!
と、読んでいて疲れる内容になっているかと思われますがお許し下さい(大汗)
とにかく純情きらりを愛する気持ちを込めて!!書いております(涙)
あまりに長いので、たぶん前編・後編に分けてUPすることになると思います。
すみません、もう暫くお待ち下さい・・・
220 :
491です:2007/08/02(木) 14:29:15 ID:/6Uig+Pn
ゼイゼイ・・・ども・・・。長らくお待たせ致しました。
予告通りの仕上がりになっておりまして・・・読んでて疲れると思われますが(汗)
どうかお許し下さいっ!!
途中で規制がかかって切れたら、コメ挟んでくださいませ。
>>16-22 <初めての夜>バージョンの続きです。では休み休み・・・どうぞ・・・。
《1》
<有森家での夜>バージョン 前編
4月。春の朝日が障子越しにやわらかく寝室に射し込む。
桜子は寝返りをしようとして、首の下にいつもと違う感覚をおぼえ目を覚ました。
自分の肩を包むように抱きしめる腕。
目の前には・・・安らかな寝息を立てる達彦の顔。
(そっか・・・もう夫婦なんだね・・・私達・・・)
初めての朝。
桜子は達彦の寝顔を愛しげに見つめた。
(ずっとこうして抱いとってくれたんだ・・・)
だんだんと・・・昨日の結婚式や、達彦に抱かれた夕べの記憶が鮮明に戻ってくる。
達彦の少し肌蹴た浴衣の襟元から、鎖骨のほくろと・・・胸板が覗いていて・・・
夜明けの明るさの中で見たせいなのか・・・桜子は少し動揺する。
腕の中にいると、ぬくもりが生々しくて、鼓動が早まってくる。
桜子がときめきを抑えるように小さく息をつき、達彦を起こさないように腕の中からすり抜けようとした時
「う・・ん・・・」達彦がピクリと顔をしかめ、ゆっくりと目を開けた・・・。
「ごめん、起こしちゃったね・・・」桜子は眉間にしわを寄せ謝る。
「いやっ、いいんだ。・・・おはよう、桜子」
達彦は急に我に返ったように何度か瞬きをして、桜子に照れたような笑顔を向けた。
「うん・・おはよう」桜子も恥ずかしそうに笑う。
桜子は半身を少し起こすと、腕枕をしてくれていた達彦を気遣い、
「腕、しびれちゃった?ゆっくり眠れなかっただら?」と言ってそっと腕を擦った。
「そんなことないよ。平気だ」達彦は何度か腕を曲げ伸ばしし、
「それより・・・桜子・・・体・・大丈夫か?」心配そうに桜子を見つめた。
「え?・・・あっ、うん・・・もう大丈夫・・・」
桜子はまた夕べの事を思い返して、頬を染め俯いた・・・。
朝日に照らされた桜子の顔。
なんだか透きとおるように美しくて、達彦は少し怖々と・・・その頬に手を伸ばす。
触れてみても・・・消えたりはしない・・・。
(夢じゃなかったんだな・・・)
昨日の・・・輝くような花嫁姿。
そして・・・強く抱きしめた華奢な体・・・柔らかな肌・・・震える唇・・・。
達彦は思い返しながら、確かめるように、桜子の唇を親指でそっとなぞった。
(俺・・・帰ってきたんだな・・・本当に・・・お前の所に・・・)
指先から伝わる桜子の柔らかさと体温が・・・これが現実なんだと教えてくれる・・・。
恥ずかしそうに俯いていた桜子が、そんな達彦を優しく見つめる。
思いがけず涙が込み上げてきて、達彦は悟られまいと桜子を抱き寄せた。
抱き返す桜子の手が、そっと背中をさする・・・。
「桜子・・・愛しとる・・・愛しとるよ・・・」震える声で囁くと、熱いものが溢れ零れた。
「うん・・・うん・・・」胸の中で頷く桜子の声もまた震えている。
二人はその確かなぬくもりを感じながら、きつく抱きしめ合った・・・。
(つづく)
221 :
491です:2007/08/02(木) 14:31:17 ID:/6Uig+Pn
《2》
頬を伝った涙の跡も乾き、達彦は小さく鼻をすすると腕の力を緩めた。
自分を見上げる桜子に微笑みかける。
そっと顔を近づけると、桜子は瞳を閉じた。
達彦も目を閉じ・・・唇が重なる・・・。
ゆっくりと食むように口を動かしながら、桜子の柔らかな唇の感触を味わう達彦。
さっきから・・・本能的に反応している下半身が、いっそうこわばりを増していくのが解る。
桜子の背中に回した手が・・・腰の辺りをもどかしげに擦り、桜子は少し体を固くする。
このまま・・・昨日の夜のように桜子を体を駆け抜けたい・・・。
が、ふと・・・自分が入っていった時の、桜子の苦しげな顔が脳裏に浮かんだ。
夕べ初めて男の体を受け入れた桜子の事を思うと、とてもそんなことは出来ない。
達彦が唇を離し、気持ちを抑えるように体を起こそうとしたとき、電話の呼び鈴が店から響いてきた・・・。
「誰だろう?こんな早くに・・・」
二人は怪訝な表情で顔を見合わせたが、達彦はすぐに立ち上がり急ぎ店へ向かった。
桜子も後を追おう。
「はい、山長でございます。・・・あ、冬吾さん・・・・・え!?・・・」
電話に出てすぐに・・・達彦の表情が驚きに変わる。
「はい・・・はい・・・解りました。とにかくすぐに伺います」
険しい表情で受け答えする達彦を不安そうに見つめる桜子。
受話器を置いた達彦が、辛そうに桜子を見つめる。
「何?・・・冬吾さん、何て?」
訊ねる桜子の肩に手を置き、達彦が言いにくそうに話し始めた。
「桜子・・・落ち着いて聞いてくれ。徳治郎さんが・・・」
それは桜子の幸せを見届けた徳治郎の『旅立ち』を知らせる電話だった・・・。
(つづく)
222 :
491です:2007/08/02(木) 14:33:37 ID:/6Uig+Pn
《3》
徳治郎の突然の死に皆が驚きを隠せなかったが、結婚式での幸せそうな笑顔を見た直後であったため
有森の家族にも、山長の面々にも悲壮感は無かった。
皆は口々に結婚式で、はしゃぎ踊る徳治郎の話をし、そして寂しそうに笑った。
山長の元職人頭であり、現女将の祖父である徳治郎の葬儀は、達彦や野木山の差配もあって滞りなく済まされた。
葬儀が終わっ夜。
有森家の居間で明日の初七日の段取りを話し合う面々。
「まさか結婚式の夜に亡くなるなんて・・・おじいちゃんにはビックリさせられたけど
ほいでもみんなが集まっとる時で良かったのかもしれんね。
こうして身内として、達彦さんや山長の皆さんにも見送ってもらえて・・・」
ほっとした顔で微笑む笛子。傍にいた杏子も頷きながら
「ほうだね・・・私達の心配ばっかしとったから、最後まで私達の事考えてくれたんかもしれんね。
幸せそうな顔しとったもん・・・一番いい時に亡くなって・・・
きっと今頃お父さんやお母さんと、桜ちゃんの結婚式の話で盛り上がっとるよ」
隣にいる桜子の肩を抱く。
家族は皆、兄弟の中でも一番徳治郎に可愛がられていた桜子を気遣った。
桜子は目を潤ませながら微笑み、そんな桜子を達彦が心配そうに見つめた・・・。
「さてとっ。あたしはそろそろ帰るとするかね」磯が風呂敷包みを手に腰を上げる。
「おばさん、ほんとに今日帰るん?夜行じゃ疲れるでしょう?」笛子がそんな磯を心配した。
「そうだよ〜。明日俺と一緒でもいいじゃんか」勇太郎も引き止めた。
「そういう訳にもいかんのよ〜。ま、あんた達の所にはまた顔を出すからさっ」
そう言って笛子の肩をポンと叩く磯。
「あの・・・僕、駅まで送って行きます。僕もそろそろ失礼しますから・・・」達彦も立ち上がる。
桜子も二人を見送ろうと立ち上がった。
桜子は通夜の晩から、葬儀の後の片付けが終わるまで、有森家に泊まる事になっていた。
「いや〜、だめだめ!いいのいいの、達彦さんはまーだ桜ちゃんの傍におってあげて。ねっ、はいっ」
磯は達彦の肩を押し、桜子の傍に寄り添わせた。
見送ろうとする皆を(いいからいいから)と玄関先で抑え、磯は一足早く東京に帰って行った・・・。
「達彦さん、もう店に戻らんといかんよね?」桜子がそっと達彦に話しかける。
その少し寂しそうな顔を、杏子は見逃さなかった。
「達彦さん!達彦さんも、今日うちに泊まって行けば?
笛姉ちゃん達は私達と二階に泊まってもらって・・・ねぇ?」笛子に目配せをする。
「そっ、そうだね〜!もう家族なんだし、明日の事もあるし・・・ねぇ〜」
笛子は冬吾の腕を肘でこずく。
「俺は、どこで寝たって、構わね〜よぉ〜」冬吾はゴロリと横になる。
「俺は?・・・まぁあの部屋、3枚くらい布団敷けるよなっ」
桜子たちと同じ部屋に寝れると思う勇太郎。すかさず笛子に頭をはたかれる。
「あんたも、二階の隅っこに布団敷いてあげるからっ」笛子にこずかれ、睨まれる勇太郎。
「達彦さん、店、気になるだら?私は大丈夫だで・・・気にしんでいいよ」
達彦を気遣う桜子。達彦は暫く思案していたが
「ほんとに・・・こちらに泊まっても大丈夫なんでしょうか?」杏子に訊ねる。
店の事も気にはなったが、それは後で野木山に電話をすればなんとかなる。
それよりも、葬儀のごたごたでゆっくり話す時間も無かった桜子の様子が、達彦は心配でならなかった。
「そうして下さい」杏子はそう言って、二人に優しく微笑みかけた・・・。
(つづく)
223 :
491です:2007/08/02(木) 14:35:24 ID:/6Uig+Pn
《4》
有森家の二階・・・二部屋にぎっしり布団を並べ寝ている笛子と杏子家族。
勇太郎は姪や甥に囲まれて、窮屈そうな顔をしながらも眠りに就いていた。
布団の上に横になる達彦。
一階の奥の部屋・・・かつて笛子夫婦が新婚時代を過ごした部屋に、桜子達の床が用意された。
物置になってはいるが、一階には他に部屋もあるのに・・・
二人以外は全員二階に寝るなんて、新婚の自分達に気を使ったのだろう。
(やっぱりご迷惑だったかな・・・)
有森の姉達の言葉に甘えてしまったものの、達彦は少し気恥ずかしさも感じていた。
布団に体を横たえていると、疲れた体に睡魔が襲ってくる。
(桜子が来るまで起きとかんと・・・ほいでもさすがに疲れたな・・・)
結婚初夜の翌日が通夜。
連日ちゃんと睡眠を取れていない達彦は、いつのまにかウトウトと眠ってしまった・・・。
風呂から上がった桜子が部屋へ入ると、達彦は眠っていた。
自分を待っている間に寝てしまったのだろう。明かりをつけたまま布団も掛けずにいる。
「達彦さん・・・達彦さん、寝ちゃった?」
遠慮がちに声を掛ける桜子。達彦は起きる気配が無い。
(達彦さん・・・疲れとるんだね。有森の家のためにいろいろ動いてくれて・・・)
桜子は明かりを消すと、達彦に布団を掛けてやり、自分の床に潜り込んだ。
疲れているはずなのに、めまぐるしい気持ちの変化に付いていけていないようで
頭が冴えて眠れそうも無い。
隣で眠る達彦をジッと見つめる桜子。
起こすつもりはないのに、なんだか達彦に触れたくて、腕を伸ばす。
布団から出ている達彦の手を取り、そっと口付けると・・・その手がゆっくりと動き桜子の頬を撫でた・・・。
「あ・・・」桜子は申し訳なさそな顔をして、達彦を見つめた。
「俺、眠ってしまっとったんだな・・・お前を待っとったのに・・・」
達彦は(気にしんでいいよ)というように首を振って、苦笑いをした。
「ううん、もう休んで。達彦さん疲れとるんだよ・・・」
桜子は手を離そうとするが、達彦はぎゅっと握り離そうとしない。
「桜子・・・お前・・大丈夫か?」達彦が優しく問いかけると、桜子の瞳がみるみる潤んでいった。
「こっち・・・来んか?」達彦は自分の床に桜子を誘う。
引き寄せられるように、達彦の布団に潜り込む桜子。
達彦の胸に顔をうずめると、堰を切ったように涙が溢れた・・・。
(つづく)
224 :
491です:2007/08/02(木) 14:37:13 ID:/6Uig+Pn
《5》
泣いている桜子を抱きしめ、子供をあやすようにポンポンと頭を撫でる達彦。
その表情は、どこか安心したように見える。
桜子はひとしきり涙を流すと、気を取り直すように呼吸を整え、達彦を見上げた。
「・・・大丈夫かん?」優しく涙を拭ってくれる達彦に
「うん・・・ありがとう。なんか・・・スッキリした」と言って桜子は笑いかけた。
「急だったし・・・やっぱり・・・寂しいよな・・・」心配そうに桜子を見つめる達彦。
「うん・・・もっともっと長生きして欲しかったけど・・・
ほいでも杏姉ちゃんも言っとったように、一番いい時に亡くなったんだって・・・私も思うよ。
戦争中・・・無念な亡くなり方をした人を沢山見てきた・・・。
山長のお母さんだって、どんなに達彦さんに会いたかったか・・・。
そんな人達の事を思ったら、おじいちゃんは幸せな亡くなり方をしたんだって思える・・・」
桜子は遠い目をして、しみじみと話した。
頷きながら聞いていた達彦が、静かに語りかける。
「俺も・・・そう思うよ。
俺・・・徳治郎さんには本当に感謝しとるんだ。
仙吉さんが言っとった。俺がおらん間・・・八丁味噌が作れなくなった職人達を
よく励まして下さったそうだ。
ほんとうに山長の八丁味噌を愛して下さった方だった。
これからは、俺が頑張って、その味を守らんといかん」
達彦の目は決意に満ちていた。
「それに・・・不謹慎かもしれんが、今俺・・・嬉しいんだ・・・
今回の事で、これまでご迷惑をかけた有森の皆さんの力に、少しはなれたのかなって・・・
なんだか・・・この人達の家族になれたんだって、実感したんだ。
それから桜子・・・こうやってお前が辛い時に傍にいてやれた・・・
その事が嬉しいんだよ。・・・徳治郎さんのお陰だな・・・」
達彦の言葉が桜子の心を癒していく・・・。
「達彦さんがいてくれて本当に良かった。
さっき・・・泣いとる時・・・もう一人じゃないんだって思った。・・・私も・・・嬉しい・・・」
桜子の瞳にまた涙が溜まっていく。
そんな桜子を包むように抱きしめる達彦。
「桜子・・・ごめんな。今まで・・・寂しい時・・きつい時・・傍に居てやれなくて・・・
これからは俺が守るよ。いつだってお前の傍におるから・・・」
達彦の胸の中で、桜子はまた涙を流した。
お互いがお互いの居場所であるということ・・・
そこにずっと居られるという喜びを・・・二人は噛み締めていた・・・。
(つづく)
225 :
491です:2007/08/02(木) 14:39:17 ID:/6Uig+Pn
《6》
やがて二人は見つめ合うと・・・どちらからともなく唇を寄せた。
いたわるような甘く優しい口付けに酔いしれる桜子。
達彦の脳裏には・・・初夜の桜子の白い肌が浮かんでくる・・・。
口付けながら桜子の頬に手をやる達彦。
指が首からうなじ・・・肩へと這っていき・・・
浴衣の上からそっと乳房を撫でると、桜子の唇からフッと吐息が漏れた。
が・・・達彦の手はそのまま背中に回り、名残惜しげに動きを止めた。
ゆっくりと唇を離した達彦は、俯きフーッと息をつく。
「何も・・せんよ・・・」瞳を閉じたまま低い声で呟く。
「こうして傍におりたいだけなんだ・・・」そう言って桜子に少し困ったように微笑んだ。
さっきから太ももに・・・達彦の熱く固いものを感じる・・・。
桜子は暫くじっとしていたが、ゆっくりと体を離し起き上がった。
布団の上に座ったまま、大きく息を吸うと、浴衣の帯に手を掛け、解き始めた・・・。
達彦も起き上がり、そんな桜子の手を止める。
「ダメだよ」少し焦ったように囁くと
「いいんだ・・・そんなつもりでここに泊まったんじゃないんだ。
お前も疲れとるだら?今日はもう寝た方がいいよ・・・」優しく桜子気持ちを抑える。
桜子は緊張した顔で俯きながらも、首を振り「平気・・・」と小さく答える。
達彦が少し驚いたように瞬きをしながら
「それに・・・上で皆さんも休んどるし、お前も・・・気を使うだら・・・?」
と言って桜子の顔を覗き込む。
桜子はおずおずと達彦の手を取り、自分の胸にあてた。
「大丈夫・・・ここの音・・・二階には聞こえんから・・・」
桜子が達彦を見上げ、二人の視線が合うと、達彦はたまらず桜子を抱き寄せた。
ためらうように何も言えずにいる達彦に、桜子がさらに続ける。
「達彦さんがそうしたいっち思うなら・・・私は応えたい・・・いいよ・・・そうして・・・」
達彦に目がくらむような激情が込み上げ、二人はそのまま抱き合いながら布団の上に倒れこんだ・・・。
「・・・桜子っ・・・」
桜子の言葉で、達彦の抑え込もうとしていた欲情は決壊した。
桜子の上に覆いかぶさると、貪る様に唇に吸い付く。
浴衣の上から乳房を鷲掴みにすると、桜子は小さく叫んだ。
その少し開かれた唇に舌を割りいれる達彦。
舌を絡めながら、口内の奥深くまでかき回す。
二人の唾液が混ざり合い、淫らな水音が聞こえる。
いつの間にか合わせ目から差し込まれた手が、強い力で乳房をまさぐる。
達彦の、男としてのあからさまな欲求・・・
日頃の達彦からは考えられないような激しい姿は、桜子を驚かせた。
達彦がのぞむことに応えたい・・・。
妻なのだから・・・こんなに愛しているのだから・・・
そうは思っていても、深く荒々しい口付けは、これから起こる行為そのものを暗示しているようで
桜子に恐れの気持ちが湧いてくる。
唇が離れたと思った次の瞬間、浴衣の前が強引に開かれ、首筋に痛みを感じるほど強く吸い付かれた。
「まっ、待って・・・ちょっと待って、達彦さんっ!」
桜子が溜まらず声をあげる。
その声で顔を上げた達彦の視線の鋭さに、桜子はビクッと体を固くした。
が、その表情からはみるみる険しさが消え、達彦は「ごめんっ・・」と呻くように呟くと桜子を抱きしめた・・・。
(つづく)
226 :
491です:2007/08/02(木) 14:41:19 ID:/6Uig+Pn
《7》
「ごめん・・・俺・・お前が欲しくて・・・堪らなくて・・・ごめんな・・・」桜子に頬を寄せ謝る達彦。
その苦しげな・・・切ない囁きが桜子の胸を締め付ける。
『何も・・せんよ・・・』 さっきの・・・自分の欲求を抑えこもうとする姿・・・。
そして・・・うねる荒波のように激しく自分を求める姿・・・。
夫婦となって初めて知った達彦の男としての一面・・・。
そのどれも決して嫌ではない。
それどころか・・・自分への溢れるような愛情が、痛いほど伝わってくる。
体は慣れなくて、反射的に強張ってしまっても・・・
心は甘く疼くようにときめき、達彦を求めている。
(達彦さんは自分のしたことにきっと傷ついとる・・・私のせいだ・・・
達彦さんの全部に応えたいのに・・・しっかりせんといかんのに・・・)
桜子は大きく深呼吸をして「達彦さん・・・」と呼びかける。
「違うよ・・・嫌じゃないで・・・ごめんね、ちょっとビックリして・・・」
達彦が辛そうに顔を上げると、桜子は少しぎこちなく頬を緩ませた・・・。
そんな二人の部屋の外・・・廊下で耳を澄ませる人影・・・。
笛子だった。
心配そうな顔で息を潜め、部屋の様子を伺っている。
と、後ろからポンッと肩を叩かれ、驚いて思わず声を上げそうになる。
「ひっ・・・」っと息を吸い込む口をそっと塞ぐ手。
振り向くと、寝癖頭の冬吾が立っていた。
「もう・・・ビックリしたぁ・・・」ヘナヘナと腰が抜けそうになり、冬吾に寄りかかる笛子。
「何すてるんだぁ?」訊ねる冬吾の口を、(しいっ!)っと慌てて今度は笛子が塞ぐ。
笛子に背中を押されながら廊下を逆戻りする冬吾。
二階へ続く階段の手前で足を止め、振り向いた。そして
「おめぇ・・・立ち聞きなんて、趣味がわりぃなぁ〜」と言って呆れ顔で笛子を見つめる。
「そっ、そんなっ・・・人聞きの悪い事言わんでよぉ〜
ちょっと喉が渇いたから水を飲もうと思ったら、話し声が聞こえたもんで・・・あんたこそ何よ」
笛子は膨れて冬吾を睨む。
「俺は・・・おめぇがなかなか帰って来ないはんで、気になってなぁ」少したじろぎ頭を掻く冬吾。
笛子はハァ〜っとため息をつき階段に座り込む。
「でもさぁ・・・」と呟くと、冬吾も隣に腰掛け「ん?」っと聞き返した。
「正直心配なんよね・・・あの二人の事。ちゃんと・・その・・正真正銘の夫婦になれたんかなぁ・・って・・」
冬吾の耳元でヒソヒソ話す笛子。
「実はさぁ、さっき部屋から『待って』とか『ごめん』とか二人の声が聞こえてきて・・・
どうも始まっちゃったみたいなんだけど、うまくいっとらんみたいで・・・
達彦さん大丈夫なんかしら・・・。杏ちゃんとも心配しとったのよ・・・」
笛子は結婚式の一週間前に杏子と交わした会話を思い出していた・・・。
(つづく)
227 :
491です:2007/08/02(木) 14:43:25 ID:/6Uig+Pn
《8》
【回想】
桜子の結婚式に出席するため東京から戻った笛子が、縁側で杏子と洗濯物を畳んでいる。
笛子「あと一週間かぁ・・・桜ちゃんの花嫁姿、楽しみだねぇ」
杏子「ほうだねぇ。桜ちゃんも達彦さんも嬉しそうで・・・ほんとに良かった」
笛子「そうそう!なんだか初々しいっちゅうか・・・お互い恋してますって感じだもんね。
達彦さん、戦地から帰って暫くは元気が無かったっていうけど、もう大丈夫だね〜!」
二人は安堵の表情を浮かべながら微笑み合う。
杏子「・・・そういえばさぁ・・・」
急に真面目な顔をする杏子。
笛子「何?なんか気になることでもあるの?」
杏子「うん・・・実は昨日桜ちゃんに聞かれたんよ。あの・・・夫婦の夜のこと・・・」
居間で昼寝をしている冬吾に聞こえないように声を潜める。
笛子「え!?何?なんて聞かれたの?」
杏子「ううん。たいしたことじゃないけど・・・なんか心得みたいなもんはあるのかって・・・
ちょっと不安そうだった。そりゃぁ初めてだもんねぇ〜しかたないわ・・・」
笛子「ほうなん・・・心得って言ってもねぇ・・・私もほとんどなんも解らんで結婚したけど
冬吾はそっち方面、えらく手馴れとったから(怒)任せとれば良かったもんね。
・・・そう言えばあの二人の関係って・・・そっちはどんな感じなん?」
杏子「私も気になってチラッと聴いてみたんよ。ほしたら達彦さんの入営前と、復員してからは
2回くらい・・・キスはしたって言っとったよ」
笛子「へぇ〜!達彦さんもそんなことするんだぁ〜!」
杏子「そんなことって・・・ほりゃぁ達彦さんだって男ん人だし、好き合っとるんだで、するでしょう?」
笛子「だってさぁ、達彦さんって若い時から物静かで、純情一直線って感じで・・・
なんか男の色気?・・・みたいなもんは感じなかったもん・・・。
復員してからも、あんまり印象変わらんし・・・」
杏子「ほうかなぁ。私は達彦さん男らしいって思うよ。
包容力もあるし、なによりあんなに桜ちゃんを大事に思ってくれとる人は他におらんよ」
笛子「そうだけど・・・ほいでも夫婦の夜のことは大事じゃん。
あんただって・・・その事は身に沁みて思うだら?」
杏子「・・・ああ・・・うん・・・河原とはその辺もしっくりいかんかったもんね。
それで気持ちまでギクシャクして・・・。ほうだねぇ・・・ちょっと心配になってきた・・・」
笛子「で?桜ちゃんになんて言ってあげたの?」
杏子「とにかく達彦さんに任せとればいいってくらいしか、言えんかった。
好きな人と肌を合わせるのは、それだけで幸せなもんだよって・・・」
笛子「任せとって大丈夫かなぁ・・・。達彦さんには兄弟もおらんし、お父さんも亡くなってて
そういうこと助言してくれる人が周りにおらんのじゃない?」
杏子「どうなんだろうね。ほいでも私たちがとやかく言えることじゃないで・・・
二人で乗り越えてもらうしか無いじゃんね。あの二人だもん、きっと大丈夫だって!」
笛子「そうだけど・・・二人には幸せになってもらわんと・・・」
杏子は気を取り直し明るく笑ったが、笛子は不安げにため息をついた・・・。
(つづく)
228 :
491です:2007/08/02(木) 14:45:24 ID:/6Uig+Pn
《9》
「・・・とまぁそんな訳で、桜ちゃんも不安そうだったから心配なんよ・・・」
冬吾に眉をしかめ話す笛子。
「なんだぁ、おめぇ。そったなことなら心配いらねぇよ。あの二人だば、もう大丈夫だぁ」
平然と答える冬吾。「何でそんな事わかるん?」不思議そうな笛子。
「二人の顔に書いてあるべさ。
達彦君が今晩ここさ泊まるって喋った時、桜ちゃん心底嬉しそうな顔すてた。
初夜の晩になんかまずい事があったなら、あんな顔はできねぇよ。
それになぁ、達彦君はおめぇが思ってるような男ではないよぉ」
確信しているように話す冬吾もまた、婚礼前の達彦とのやり取りを思い返していた。
「実はな・・・俺、おめぇ達姉二人の話、眠ったふりすて聞いてたんだぁ。
んで、義理の兄として、ちょこっと達彦君とこで話さすてきたんだな」
「え〜!?あんた、あん時寝とったじゃないの!?・・・で?何?達彦さんに何の話したの?」
呆れたように驚く笛子だったが、興味深々とばかりに冬吾に詰め寄った・・・。
【回想】
夜。山長の帳場に座る達彦。ドンドンと戸を叩く音に不思議そうな顔をして立ち上がる。
カーテンを開けると、冬吾が立っていて、達彦は少し驚きつつ引き戸を開けた。
達彦「どうしたんですか?こんな時間に・・・」
冬吾「うん・・・ちょっこっと・・・おめぇに聞きたい事があってな」
達彦「はぁ・・・なんですか?」
冬吾「達彦君・・・おなごさ・・抱いたことあるが?」
達彦「!ふぇ!?・・いっ、今何て言いました!?」
冬吾「んだから、おなごとしたことあるのがって聞いたんだ」
冬吾に真っ直ぐ見つめられて、達彦はあっけにとられながらも思わず正直に首を振る。
ニッと笑う冬吾。
冬吾「んだか。んだばちょこっと・・・勉強だぁ〜」
ズカズカと店の中に上がりこみ、帳場の奥の部屋に腰を下ろすと机にスケッチブックを広げる。
達彦も困惑しつつ冬吾に向き合って座った。
冬吾「だいたい、どうするかは解るが?」
達彦「え?・・・はぁ・・・まぁ・・・(汗)」
冬吾「誰かに聞いたのが?」
スケッチブックにサラサラと筆を走らせる冬吾。
達彦「はっ、はい・・・戦地ではそういう話の好きな戦友もいましたし・・・(汗)」
冬吾「んだば、話がはえぇなぁ〜・・・」
達彦が冬吾のスケッチブックを覗くと、女性のその部分や、男女の絡み合う姿が描かれていた。
達彦は恥ずかしそうに引きつった顔をして、何度も瞬きをする。
達彦「あ、あの・・・僕大丈夫です・・・自分でなんとかしますから・・・(汗)」
冬吾「まぁいいがら聞けって。ここが××・・・んでここを××してやるとおなごが悦ぶんだ」
冬吾はお構い無しに女を悦ばせる愛撫の仕方、おすすめの体位などを淡々と話した。
初めは恥ずかしがっていた達彦も、次第に真剣に聞き入る。
達彦(確かに大事な事だもんな・・・桜子の心も体もちゃんと愛してやりたい・・・)
達彦は気になっていたことを冬吾に訊ねた。
達彦「あの・・・女の人は初めて時・・・やっぱり・・・えらく痛がるんですかねぇ・・?」
冬吾「んだなぁ。個人差はあるが、たいていは辛そうだ。んでもそこで男がひるんでちゃまいね。
おなごにはおなごの、越えねばならねぇ道があるんだよん」
桜子を想い、不安そうな顔をする達彦。
冬吾「初めはうまくいかねぇ事もあるかもしれねぇ。
んでもお互いの気持ちがしっかりしてれば乗り越えられるべさ。
肌を合わせながら、お互いがどんなに相手に与えられるか、相手を受け入れ、赦せるか・・・
体で会話するようにやってみるんだな・・・。
大丈夫だぁ。おめはしぶとい男だはんで、きっとうまくいぐ」
優しく励ます冬吾。達彦は頷きながら真っ直ぐに冬吾を見つめ返した・・・。
(つづく)
229 :
491です:2007/08/02(木) 14:48:10 ID:/6Uig+Pn
《10》
冬吾はその時の、達彦の澄んだ瞳を思い返していた。
「ねぇ、教えてよ。達彦さんとどんな話したの?」冬吾の体を揺する笛子。
「それは言えねえなぁ。男と男の話だはんで」きっぱり言い切る冬吾。
(けち・・・)と呟いて拗ねる笛子。冬吾は微笑みながら語りかける。
「俺なぁ、昔東京で・・・夢中になってピアノさ弾く達彦君を見たことがある。
体中からピアノが好ぎだって気持ちが溢れててな・・・いい演奏だった。
情熱的で、力強くて、繊細で・・・んでも独りよがりに弾いてるんではねぇ。
曲を読み取ろう、聞くものに伝えようって気持ちが籠もってて・・音に艶があるんだな。
あいつはそんな風に桜ちゃんを愛せる。大丈夫だぁ」
笛子は解ったような解らないような顔をしていたが、仕方なく納得したようにため息をつき
「どうせ私は、男の人の気持ちも、芸術のことも、解らん女ですから」
と憎まれ口を言って冬吾を睨む。
冬吾は話の雲行きが怪しくなりそうな気配を感じ「あ〜あ・・・眠くなってきたぁ・・・」
と呟きながら逃げるように階段を上っていった・・・。
笛子は笑いながら冬吾の後姿を見つめた。
(あんたは・・・なんでも解ってるんだね・・・)
達彦の事・・・桜子の事・・・そして自分の気持ち・・・
冬吾が家族として、達彦や桜子の幸せを願う気持ちが、笛子にはなにより嬉しかった。
そして、その気持ちを自分にちゃんと伝えてくれたことも・・・。
冬吾と桜子の間にあったことを、今更どうこう言うつもりはなくても・・・
笛子の胸には、いつもどこかその事が重くつかえていた。
それが解っていて・・・冬吾はこんな話を自分にしてくれたのだろう・・・
どこまでいっても追いつけない気がする・・・でも自分には冬吾しかいない・・・
笛子は冬吾の布団に潜り込み、ぴったりと体を寄せた。
額を背中に擦り付けると、冬吾は寝返り、黙って笛子を抱きしめた。
『姉ちゃんは、冬吾さんの誰にも負けやへん奥さんになったらいいんじゃない?・・ね?』
杏子の言葉が聞こえてきて・・・笛子は涙ぐんだ・・・。
(後編へつづく)
お疲れ様でございました。
こんなところで切るなよぉ!!って怒らないでねっ(汗)
すみませんっ! じれったくて。くどくて。余計な?登場人物で引っ張って。
だってまだ二人とも若葉マークなんだもん。
「どS達彦さん」がお好きな方には物足りないかもしれませんが
本編にあるような、アセアセ、テレテレ、瞬きパチパチ、お口ポカーンな可愛い達彦さんも・・・
わたくし、大好物なのでございます(どん晴れ?)
「初めて」よりも、ついに桜子ちゃん解禁!一旦女の味を知ってしまった達彦さんには
「2回目」の方が大変なのかもしれませーん。
果たして無事に最後までイケるのか・・乞うご期待・・しないで!!待ってやってください(大汗)
続きはたぶん・・・たぶん来週に・・・ガンバリマス(涙)
230 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/02(木) 18:31:38 ID:IL3PUO5Z
>>491さん。
堪能させていただきました。やっぱり491さん最高です。
本当早く、後編が見たいです。
今や、純粋な「純きら」ヨタは日本中捜してもここにしかいないのかもしれませんね。
そしてそんな私たちにとって、491さんは最後の希望です。
暑い中大変でしょうけど頑張ってくださいね。
後編、楽しみに待ってます。
お〜、491さん!!
私のアタマの中の映像化マシーンも錆び付いていたんだけれども
なんとかフル稼働させて、堪能いたしましたよん!
232 :
446です:2007/08/02(木) 19:25:20 ID:5gYr8Dqf
491さん、ありがとう。
491さんが書くお話は、胸がキュンとして何度読んでも最高です。
有森の家での2度目のH
いいですね!
491さんには、帳場&居間での二人の愛の営みや桜子が酔っ払い達彦さんに
襲い掛かるお話や達彦さんが酔った勢いで桜子を襲うお話など読んでみたいです。
只今私の頭は、ネタが空っぽでございます。
後編が楽しみです。
>>491さん
ありがとう。
まさかUPされてるとは思ってなかったので覗いてびっくり!!
うれしいです♪
そして、やはり素敵なHストーリーです。
後編、ゆっくり、じっくりでいいですので〜〜〜。
楽しみにしてますね。
446さん。
無理は言いません。
もし、もしも!!です。
ネタの種が芽生える???ようなときはヨロシクおねがいします。
491さん
純情きらりエロヲタ変態仲間でございます
達彦さんの2回目のHを楽しみにしております
ドラマでの福士くんの厚くなった胸板や筋肉のついた腕・・・
ヨカッタですわ
達彦さんもお着物脱いだらイイ体してるのかしら
後編、待ち遠しすぎ!
思いっきり長くていいですよ!
236 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 19:40:21 ID:Gsg+aPdK
age
237 :
491です:2007/08/09(木) 02:24:44 ID:6P5yGJYJ
ども・・・。お待たせ致しました・・・。
前編への温かいコメント、本当にありがとうございます!嬉しいです(涙)
そんな皆さんの励ましを受けて・・・491は頑張りました(泣)
後編ですが・・・「長く」というご要望でしたので、毎度お馴染み大げさに、くどーーく!!仕上げております。
達彦さん男です。ちょっと大変です。純情です。ややカッコ悪いかもです(汗)
そしてそんな姿に萌える491は本当に変態です(大汗)
ではお話を少し戻して
>>225 のシーン・・・目線を変えてスタートです。
コロコロ目線が変わり、読みにくいかもしれませんので、休み休み、ゆっくり読んでくださいね・・・
《11》
<有森家での夜>バージョン 後編
桜子との甘い口付け・・・。
遠慮がちではあるが、桜子の唇も舌も・・・応えるように達彦に絡んでくる。
桜子の心をほぐしてやれた・・・そんな気持ちでホッとしたのもつかの間・・・
達彦の脳裏には初夜の桜子の白い肌が浮かんできて・・・体中の血液がざわざわと騒ぎ出す。
目を閉じたまま・・・そっと桜子の頬に触れてみる。
でもその手はじっとしていることが出来なかった。
指が鍵盤の上をすべる様に、静かに桜子の体を這っていく。
白い首筋・・・産毛が柔らかなうなじ・・・そして・・・あの胸・・・
桜子の唇からフッと息が漏れ、それを呑み込む。
鼓動が早まり、熱い血はどんどんと下半身に集まってくる。
(落ち着け・・・)
今夜はそれをするためにここに泊まったんじゃない。
桜子の気持ちも、体も、きっととても疲れているだろう。
ゆっくり休ませてやりたい。
それにここは有森の家だし、今日徳治郎さんの葬儀が終わったばかりだ。
皆の気持ちに甘えた上に、この場所でそんな事をする訳にはいかない。
もう結婚したのだから、桜子が家に戻って来ればもっと落ち着いて愛し合える。
達彦は山盛りの未練を残しつつ、唇を離した。
「何も・・せんよ・・・」
ありったけの理性を総動員して、自分に言い聞かせるように言ってみる。
「こうして傍におりたいだけなんだ・・・」
本当にそれが正直な気持ちだった。
桜子は戸惑いの表情を浮かべながらも、何も言えずに達彦を見つめていた。
ゆっくりと体を離し、起き上がる桜子。
達彦は気持ちと息を整えるように深呼吸をする。
(これでいい・・)そう思って桜子に目をやると・・・
肩で大きく息をした桜子が・・・浴衣の帯を解き始めた・・・。
(つづく)
238 :
491です:2007/08/09(木) 02:26:36 ID:6P5yGJYJ
《12》
(!?・・・え・・・!)
それは予想していなかった。
あわてて起き上がり「ダメだよ」と言って桜子の手を止める。
(前にもこんな事があったな・・・)ふとそんな思いが頭をよぎった。
そうだ・・・桜子はいつも自分の為なら・・・という想いでいてくれる・・・。
(俺のことなんて・・・)
「いいんだ・・・そんなつもりでここに泊まったんじゃないんだ。
お前も疲れとるだら?今日はもう寝たほうがいいよ・・・」
桜子の気持ちは嬉しくて堪らないが、自分の為に無理はさせたくない。
なのに・・・緊張した顔で俯いている桜子は首を振り「平気・・・」と囁く。
驚いた。心臓は暴れ狂うように高鳴り、本能の声も達彦に囁き出す。
{桜子がそう言うなら・・・}
そんな声に耳を塞ぐように
「それに・・・上で皆さんも休んどるし、お前も・・・気を使うだら・・・?」
さらに自分を抑えるように言い、桜子の顔を覗き込む。
「大丈夫・・・ここの音・・・二階には聞こえんから・・・」
そう言って自分を見上げた瞳に・・・引き込まれそうになって・・・
目をそらすように桜子を抱き寄せた。
(桜子・・・お前の気持ちは嬉しいが・・・ほいでも・・・)
ためらっている達彦に、本能の声がまた囁きだす。
{抱きたいんだら?・・・初夜の晩のように・・・
腕の中におる桜子は・・・もう妻なんだ・・・
妻である桜子もこう言ってくれとるんだし・・・何も問題ないじゃないか・・・}
そんな声の後ろから桜子の声も聞こえてくる・・・。
「達彦さんがそうしたいっち思うなら・・・私は応えたい・・・いいよ・・・そうして・・・」
達彦のかろうじて繋ぎとめていた理性の細い糸は、ぷっつり切れた・・・。
「・・・桜子っ・・・」
グッと腕に力を入れると、のしかかるように桜子を押し倒す。
噛み付くようにして・・・夢中になって唇を重ねる。
乳房に手をやり思い切り掴むと、桜子は小さく叫んだ。
唇が少し開かれ、その中に舌を挿し入れる。
桜子の体が固く強張っているのが伝わる。
(だめだ・・・乱暴すぎる・・・)
解っているのに・・・止められない。
もっと強く抱きしめたい。もっとこの手に触れたい。
もっと乳房を揉んで・・・体中を舐め尽くして・・・
もっともっと奥深くまで入っていって・・・乾ききった喉を潤すように・・・
めちゃくちゃに桜子の中を駆け抜けたい。
自分の体の中を邪悪な何かが暴れ狂っているようで、もうどうしようもない。
こんなに愛しくて大切にしたいのに・・・どうしてこんな凶暴な気持ちにもなるんだろう・・・。
たまらなく息苦しくなって唇を離す。
急かされるように強引に浴衣の前を開く。
白い胸元に目がくらみそうになって、突き動かされるように首筋に強く吸い付く。
その時「まっ、待って・・・」桜子の声が遠くで聞こえた。
「・・・ちょっと待って、達彦さんっ!」
救いを求めるようなその声にハッとして顔を上げ・・・桜子を見つめると・・・
肩をすくめ小さく震えながら、怯えた目で自分を見つめている。
それは・・・達彦が一番見たくない桜子の表情だった。
そしてそんな顔をさせたのは・・・その怯えた瞳の中に映る自分自身なんだ・・・。
達彦の全身を覆ったさっきまでの熱が・・・みるみるうちに引いていった・・・。
(つづく)
239 :
491です:2007/08/09(木) 02:28:30 ID:6P5yGJYJ
《13》
「ごめん・・・俺・・お前が欲しくて・・・堪らなくて・・・ごめんな・・・」
どんな言葉も足りなくて、薄っぺらで、自分が情けなくてたまらない。
ずっとずっと好きで堪らなかった桜子・・・
マロニエ荘に一緒に居た時も、母の目を盗んで逢引を重ねていた時も
入営前・・・お堀端で別れを惜しんだあの時も・・・
何度も何度も・・・狂おしいほどその体を抱きたい衝動を堪えてきた。
それが愛する娘への、男のけじめだと決めていた。
出征して、戦況が悪化する前・・・女を知る機会が無かった訳ではない。
でも、どうしてもそんな気持ちにはなれなかった。
何度か抱きしめた細い肩・・・手に触れた柔らかな頬・・・そしてたった一度重なった唇・・・
わずかに残るその感覚が・・・遠く離れた桜子と自分を繋いでいるような気がした。
必ず生きて帰って、妻となった桜子と一つに結ばれる・・・それが生きる支えだった。
他の女を抱いてしまえば、そんな想いもすべて薄汚れた欲望の中に消えてしまうように思った。
・・・薄汚れた欲望・・・
今自分が桜子にぶつけたものは、そんな男の生理を満たそうとする行為と同じではないのか。
妻になって、一度一つに結ばれたからといって
まだ体も慣れていない桜子に、そんな事を求めるなんて・・・
(たった今・・・『お前を守ると』と言ったくせに・・・俺は・・・)
そんな想いを巡らせるうちに・・・達彦はそのまま先へ進めなくなってしまった・・・。
「達彦さん・・・」桜子が達彦に優しく呼びかける。
達彦の・・まだ短い髪の間をそっと細い指がかき分ける。
「違うよ・・・嫌じゃないで・・・ごめんね、ちょっとビックリして・・・」
その言葉と手の動きの優しさに、達彦の胸は切なく締め付けられた。
達彦が恐る恐る顔を上げると、桜子はぎこちなく微笑み返した。
桜子の瞳の奥を覗き込むと達彦。
そこにはもう恐れは無く・・・自分を赦し、抱きとめて慰めるような優しさを湛えていた。
(桜子・・・お前は・・・なんでそんなに優しいんだ・・・?)
『お互いがどんなに相手に与えられるか、相手を受け入れ、赦せるか・・・』
桜子の優しい指先を感じながら・・・達彦の心には冬吾の言葉が響いていた。
(俺を・・・赦してくれるのか・・・?)
こんなに綺麗で・・・愛おしくて・・・大切な妻を汚すような事をした自分を・・・
「桜子・・・いいのか・・・?(こんな俺でも・・・)」桜子に額を合わせ呟く達彦。
桜子は、耳に聞こえた言葉だけに答えた。
「いいよ・・・私は達彦さんの奥さんだで。・・・ほいでも・・まちっとだけ優しくして下さい・・・」
そう囁くと、自分の言葉に照れたように笑って、達彦の鼻先に軽く口付けた。
「桜子・・・ありがとう・・・ごめんな・・・」
達彦は苦しくなるほどの想いとともに、低く唸りながら桜子をギュッと抱きしめた・・・。
(つづく)
240 :
491です:2007/08/09(木) 02:30:26 ID:6P5yGJYJ
《14》
「あのね、えっと・・・そこの棚に懐紙があるし、その引き出しに手拭いとか入っとるから・・・」
桜子は達彦の気持ちを解そうと、照れながらも明るく話しかける。
「え?・・・ああ・・・うん・・・」
達彦は言われるままに棚に手を伸ばし、懐紙を床の傍に用意する。
このまま何もせずに、一晩を過ごすことだってできる・・・
もう体の熱はそれくらい引いていたが、健気な桜子の想いを無にするような事は出来ないと思った。
体を起こし、少し気まずそうな顔をしながらも自分の浴衣を脱いでいく達彦。
そうして手順を踏んでいくうちに、気持ちも少しずつ落ち着いていった。
桜子も横になったまま、恥ずかしそうに自分の浴衣を脱いでいく。
胸を隠すようにしながら、緊張した顔で目を閉じる桜子。
その姿があまりに可愛らしくて、達彦は思わずフッと笑った。
桜子は薄目を開けて「何?」と少し不安そうな・・・それでいて拗ねたような顔で訊ねた。
「いや・・・」達彦は首を振り、優しく微笑みながら・・・ゆっくりと桜子に体を重ねた。
ピッタリと肌を合わせていると・・・達彦の心にまた冬吾の言葉が響いてくる・・・。
『・・・体で会話するようにやってみるんだな・・・』
桜子の肩を撫でながら、頬を摺り寄せる達彦。
桜子も達彦の背中に手を回し、背骨の一つ一つを指でなぞった。
肌と肌の触れ合った所から・・・お互いの気持ちが沁み込んでくるようで・・・
本当にもう言葉は要らない様な気がした。
目を閉じたまま・・・探るように相手の顔に唇を這わせる二人。
そして・・・探し当てたようにそこが重なると・・・想いを伝えるような熱い口付けを交わした・・・。
(つづく)
241 :
491です:2007/08/09(木) 02:32:23 ID:6P5yGJYJ
《15》
達彦のぬくもりと重みを受けながら、口付けを交わす桜子。
達彦の広い背中・・・引き締まった二の腕・・・優しく動くしなやかな指・・・
桜子は確かめるように、そっと手を這わせる。
(この人は・・・私の夫なんだ・・・)
解りきったことなのに、そう想うだけで泣きたいくらい切なくなる。
愛しくて・・・達彦の頬に手を添える。
自分の唇を愛撫する顎の動きに、胸の鼓動が早まる。
唇を重ねていると、目を閉じているのに明るい光に包まれている様で・・・本当に心地いい・・・
そんな今までで一番長い口付けの後・・・達彦は唇は桜子の唇から離れていった。
首筋に・・・鎖骨に・・・乳房に・・・這っていく達彦の唇。
初夜の晩に触れられ・・・口付けられた、桜子の体中のそこかしこが・・・
記憶を呼び覚まし火照ってくる。
あの時と同じように心臓がドキドキして、息苦しいくらいで、体は強張ってしまうのに・・・
達彦の動きに合わせて湧き上がる、静かにさざめくような・・・時に電流のように震える感覚が・・・
自分の体の中心の・・・あの夜達彦と繋がった部分に集まっていって・・・
どんどん熱さを増しているのが解る。
何かを待っているような・・・そんな熱い疼きを、桜子は感じていた・・・。
達彦は・・・桜子の体の声に耳を澄ませた。
乳房を揉み上げると、桜子は「んっ・・・」とこらえるように喘いだ。
その声に身震いがするほどの悦びを感じながら、さらに乳首に吸い付いてみる。
転がすように舌を動かし、吸い立てる。
桜子の口からは絶えず小さな吐息と震えるような声が漏れた。
桜子から、もっともっと深い吐息と・・・抑え切れなくて溢れるような声を導き出したい・・・。
達彦は思いつく限りの方法で、桜子の体を愛撫していく。
甘い声と息遣いが、達彦の耳をくすぐり欲情を高めていく。
「・・・あっ・・・達彦さ・・んっ・・・」
自分の名を呼ぶ声に顔を上げ、桜子を見つめると・・・
それに気付いた桜子の表情はふっと緩んだ。
愛しくて・・・ぎゅっと抱きしめる。
「桜子・・・綺麗だよ・・・大好きだ・・・」
何度も何度も囁く。でもそんな言葉では、この想い伝えられないと思った。
それほど愛しくて愛しくて堪らなかった。
桜子の体を愛しながら、熱くなった体から突き上げてくる欲情に、何度も流されそうになる。
でもそれを堪えることは苦痛であり、同時にもう苦痛では無かった。
快感を貪ることだけが、この行為の目的ではなく・・・
自分だけに見せる桜子の表情を・・・この声を・・・この震えを感じていること・・・
その悦びが、たまらなく達彦の心を満たしていった・・・。
(つづく)
242 :
491です:2007/08/09(木) 02:34:18 ID:6P5yGJYJ
《16》
達彦の手が、熱くなった桜子の秘所に伸びる。
目を瞑り、固くなる桜子。
達彦の指は力を入れず・・・ゆっくりと花芽をなぞる。
刺激に堪えられなくなって、達彦の腕をギュッと掴む。
「・・・大丈夫だから・・・」達彦は優しく囁いた。
「うん・・・解っとるけど・・・こうやって掴まっとらんと・・・なんか怖くて・・・」
桜子はフウッと息をつく。
「・・・怖いのか?」達彦は桜子の顔を覗き込む。
「わからん・・・なんだか・・・気が遠くなりそうで・・・自分じゃなくなりそうで・・・」
桜子は困惑した顔で、恥ずかしそうに見つめ返した。
達彦はそんな桜子に優しく口付け
「・・・感じとるんだら?」と言って微笑んだ。
「ほんなこと言わんでっ」桜子は恥ずかしさに顔をゆがめ横を向く。
「ほいだって・・・もうこんなに濡れとるから・・・」達彦の指がまた動き出す。
「んっ・・・やっ・・・」
桜子は身をよじりながら達彦にしがみ付く。
「どんなお前でも・・・俺は知りたい。怖くないよ・・・絶対に掴まえててやるから・・・」
指の動きを早めていく達彦。
桜子は達彦にきつくしがみ付きながら身をよじる。
浅く指を入れても、痛みを感じないほど、桜子は潤っていた。
達彦の指の強弱に合わせて、桜子の声が高く・・・細く・・・途切れるように震える。
くちゅくちゅと湿った音が聞こえ、蜜が指に絡みつく。
「達彦さん・・・達彦さん・・・」うわ言のように自分を呼ぶ。
「感じてくれ・・・桜子・・・桜子・・・」応えながらその唇に吸い付く。
逃れようともがく桜子を抱きしめながら、夢中で指を動かす。
尖ったような叫びの後・・・桜子の、しがみ付いていた手の力が抜けていく。
「・・・桜子・・・?」
桜子を見つめる達彦。唇を震わせながら桜子がゆっくり目を開けた。
達彦の指にも、熱く襞の震えが伝わる。
潤んだ瞳はゆらゆらと光り、うっとりと自分を見つめている・・・。
「達彦さん・・・私・・・」
「桜子・・・解るよ・・・いいんだ、それでいいんだよ・・・俺・・嬉しいよ・・」
桜子を包むように抱きしめる達彦。
「ビックリした・・・こん・・なん・・・初めてで・・・おかしく・・なりそうだった・・・」
途切れ途切れに呟く桜子。
艶を帯びたその甘い声に、なんとも言えない悦びが湧き上がる達彦・・・。
(つづく)
243 :
491です:2007/08/09(木) 02:36:17 ID:6P5yGJYJ
《17》
ザーッと音を立てて頭に血が上っていく。
嬉しくて、たった今快感に震えた桜子のその場所が見たくて、体を起こす。
脚を開き、湿った茂みを掻き分ける。
熱く潤って、ヒクついているそこに・・・吸い寄せられるように口付ける。
舌を花びらに挿し込む様にしながら・・・夢中で舐め、吸い上げる。
「はぁっ・・んっ!・・・もう・・・ダメ・・・達彦さん・・・」桜子はすすり泣くように喘いだ。
もう自分も我慢が出来なかった。
体を起こし、桜子の膝を抱える。
桜子を見つめて・・・やっとの思いで大きく一呼吸する。
「入れるよ・・・」
桜子が頷くのを待って、息を詰めて自分を沈めていく。
「うっ・・・」と桜子から呻くような声が漏れた。
「痛いか?」と訊ねると、桜子は小さく首を振り「大丈夫・・・前よりもきつくない・・・」とか細く答えた。
桜子の中は・・・前よりももっと熱くて柔らかくて・・・そして震えていた・・・
歯を食い縛って奥へ進む達彦。
最後にグッと根元まで挿し込むと・・・桜子は叫び声を上げて体を仰け反らせた・・・。
体を仰け反らせた桜子の白い喉元が・・・眩しくて・・・
大波のように押し寄せる快感に足をすくわれそうになって・・・達彦は桜子から顔をそむけた。
踏み留まりたいのに苦しくて・・・気を紛らわせようと部屋の中を見渡してみる。
「達彦さん・・・どしたの?」桜子が、そんな達彦に呼びかけると
「・・えっ?・・・ごめん・・・桜子、痛くないか?」桜子に向き直り、息を整えるように達彦が訊ねる。
「うん・・・少しだけ・・・ほでももう大丈夫・・・」
桜子も達彦の苦しげな表情が心配になって「達彦さん・・・きついの?」と訊ね返す。
「ん・・・いや・・・違うんだ・・・お前の中が・・その・・・えらく良くて・・・」呻くように答える達彦。
そして「桜子・・・もうちっとだけ、力を抜いてくれんか?」と言って苦笑いをした。
桜子は力を抜こうとフーッと息を吐いた。
繋がった部分は、始めは強い圧迫感で痺れたようだったが
だんだんと達彦の大きさに慣れていくようで、痛みは殆ど感じなくなっていった。
「・・・桜子ぉ・・・ずっとこうしていたいよ・・・」達彦は溜息をつき、桜子に体を重ねた。
「ほんと・・・?」その切ない囁きに胸がキュンとする桜子。
「いいよ・・・きつくないで・・・」達彦の背中をそっと撫でた。
大きく息をついた達彦が、また体を起こす。
「ほいでもなぁ・・・もう俺・・・我慢が出来ん・・・動いても・・いいか?」
初めて聞いた・・・達彦の甘えるような声・・・。
コクンと頷くと、達彦はゆっくりと腰を動かし始めた。
また少し痛みを感じたが、身を任せるように体の力を抜いてみる。
達彦は目を閉じ・・・低く呻きながら、腰を振り続ける。
時折「桜子・・・」と呼びながら・・・すがるような目で自分を見つめる。
(達彦さん・・・こんな顔するんだ・・・)
なんだか苦しくなるくらい愛おしくて、達彦の頬に手を伸ばす。
瞳を閉じて・・・達彦を感じる。
擦られている部分から・・・体中に熱が伝わっていく・・・。
またギュッと達彦の腕にしがみ付く。
達彦の息遣いと腰の動きが荒くなり・・・そして・・・声にならないような呻きの後、桜子に倒れこんだ。
繋がった部分がドクン・・ドクンと脈打つ・・・同じリズムで達彦が震える・・・。
その震えは桜子にも伝わり・・・愛しさで胸が締め付けられるのと同じように・・・
精を注ぎ込む達彦自身を締め付けていた・・・。
(つづく)
244 :
491です:2007/08/09(木) 02:38:22 ID:6P5yGJYJ
《18》
「・・・大丈夫か?」達彦がゆっくり体を起こす。頷く桜子。
「抜くよ・・」と言って達彦の体が離れた。
熱い白濁が花びらから溢れ出し、桜子は「あっ・・・」と声をあげる。
達彦は懐紙を桜子にあてがった。
「出血はしとらんみたいだ・・・良かった・・・」桜子に微笑む。
桜子は恥ずかしくて「見んでっ」と怒ったように言いながら背中を向ける。
達彦は微笑みながら、そんな桜子の頭を一撫でして、それから自分自身を拭った。
そしてまた・・・桜子を背中から抱きしめる・・・。
「桜子・・・ありがとう・・・嬉しかったよ・・・」優しく囁く。
「・・・私も・・・」桜子が小さく呟く。
「ほんとか?」達彦は少し驚いたような弾んだ声で聞き返す。
「・・・ほうか・・・ほうだよな・・・お前も・・・」と達彦が言い掛けたのをさえぎるように
「もういいよぉ・・・それ以上言わんで」照れくさくて逃げるように達彦から体を離す。
それから桜子は浴衣を簡単に着付けると「水・・・飲んでくる」と言って部屋を後にした。
達彦は優しい笑顔でそれを見送る・・・。
桜子が顔を洗い、水を飲んでいると「俺も貰えるかな・・」着替えを済ませた達彦も台所に入ってくる。
「・・・はい」水を汲んでやると、達彦は美味しそうに飲み干した。
すると桜子が急に吹き出したように笑う。
「ん?」不思議そうな達彦。
「ほいだって・・・その浴衣・・・」達彦の足元を指差す。
急に泊まる事になった達彦は、鈴村の浴衣を借りたのだが、達彦には丈が短すぎたのだ。
「ああ・・・」達彦も納得したように頷いて、桜子に笑い返した。
「あ・・・」また桜子の表情が変わる。戸惑うような顔で下腹を抑える。
「どした?・・・痛くなったかん?」心配そうに顔を覗き込む達彦。
「ううん・・・あの・・・笑ったら・・・さっきの達彦さんのが・・・」困った顔で俯く。
「え?・・・・ああ・・・ごめんっ。拭いてやるよ」達彦は慌ててしゃがみ、桜子の浴衣を捲くろうとする。
「いやぁ〜やめりん!・・・いいよぉ・・・お便所に行って来るからっ」
桜子は浴衣の裾を押さえ、恥ずかしさと怒りの混ざったような顔をしてバタバタと走り去る。
「なんだん・・・ほんなに怒る事ないじゃんか・・・」
達彦はあっけにとられたような顔をして桜子を見送った・・・。
部屋で横になっていると、桜子が戻ってくる。
「大丈夫?」達彦が声をかけると「うん」と頷き自分の布団に入ろうとする桜子。
「一緒の布団で寝んか?」と達彦が誘うと
また「うん」と照れたように頷いて、枕を手に達彦の布団に潜り込んだ。
「夫婦なんだで・・・あんなに嫌がることないじゃんか・・・」ちょっと根に持っている達彦。
「ごめん・・・ほでも恥ずかしいもん・・・」膨れながら謝る桜子。
「さっきまで裸で抱き合っとったのにかん?」達彦の問いかけに怒って
「それとこれとはまた別だで!」と言って達彦を睨む。
少しひるんだ達彦だったが、思い出したように笑い出す。
「なんだか懐かしいよ・・・お前にそうやって怒らるの」
桜子は少し反省したように溜息をついて、苦笑いをした。
そんな桜子が可愛くて・・・達彦は桜子に軽く口付けた・・・。
(つづく)
245 :
491です:2007/08/09(木) 02:40:14 ID:6P5yGJYJ
《19》
「本当にここの音・・・二階には聞こえんのか?」少し心配になって訊ねる達彦。
「うん・・・たぶん・・・私は聞こえた事ないで・・」首をかしげながら答える桜子。
「え!?・・・たぶんって・・・聞こえとったらどうする?」困り顔の達彦。
「うーん・・・家族なんだで・・・その時は仕方無いじゃん」開き直ったように言う桜子。
「なんだん、桜子・・・俺には色々恥ずかしいのに、家族には平気なのかん?」
不思議そうに訊ねる達彦に「そうみたい・・・」桜子も不思議だなぁと思いながら答えた。
「ほでも・・・みんないい人達だよなぁ。賑やかで・・・楽しいよ」
気を取り直すように話しかける達彦。桜子は嬉しそうに微笑む。
「杏子姉さんと鈴村さんと、幸ちゃん・・・仲が良くて・・・本当の親子みたいだもんな。
加寿ちゃんと亭くんも可愛いし・・・幸せだな、笛子姉さんと冬吾さんは・・・」
そんな達彦の横顔を見ながら桜子が耳元で囁いた。
「達彦さんも・・・欲しい?」
「え?・・・そうか・・・そうだよな・・・俺達もそのうち・・・」
達彦は噛み締めるようにそう言って、桜子を抱き寄せた。
二人の間にやがて生れるだろう子供のこと・・・正直そこまでは実感が湧かなかったが
「授かったらいいな・・・」桜子をギュッと抱きしめる。
桜子は胸の中でフフッと笑い
「達彦さんは、やっぱり・・・男ん子がいい?」と訊ねた。
「ん?・・・ほうだなぁ・・・どうだろう・・・元気だったらどっちでもいいけど・・・
男ん子かなぁ・・・ほいでも・・・やっぱりお前にそっくりな・・・」
と言いながら桜子の顔を覗き込んむと・・・
桜子は・・・うっすらと笑みを浮かべながら・・・もう眠っていた。
(寝ちゃったのか・・・)
その穏やかな寝顔に、安心したように微笑み・・・そっと額に口付ける達彦。
こんな風に二人の将来の話が出来る事が夢のようで・・・それは少し怖くなるくらいだった。
桜子と一緒になれたこと・・・それだけで今は充分すぎるくらい幸せだと・・・達彦は心から思った・・・。
天井を見上げ・・・フーーッと大きく息をつく達彦。全身の力が抜けていく・・・。
本当に長い一日だった。
桜子との情事を振り返る達彦。
(俺・・・まだまだ駄目だな・・・もっとしっかりせんといかん・・・
今日なんとかうまくいったのは・・・桜子と・・・冬吾さんのお陰だな・・・
やっぱり実際は、頭で考えとるようにはいかんもんだな・・・
ほいでも・・・桜子が感じてくれて・・・嬉しかったな・・・綺麗だった・・・
これから・・・ずっと桜子を抱けるのか・・・本当に・・夢のようだな・・・
桜子の為にも頑張らんとな・・・冬吾さんの意見を参考にして・・・
それにしても冬吾さんは、なんであんなに女の体に詳しいんだ?
いったい何人の女性と交わした事があるんだろう・・・
俺は桜子だけだけどな・・・俺は・・桜子がおればいいんだ・・・
・・・桜子がいいんだ・・・桜子が・・・桜子・・・・・・・・)
布団の上で向かい合い、寄り添って眠る二人・・・。
窓から射し込む月の光が・・・淡く二人を包んでいた・・・。
(つづく)
246 :
491です:2007/08/09(木) 02:42:17 ID:6P5yGJYJ
《20》
翌朝。桜子は姉達と共に台所で朝食の用意をしていた。
達彦は一人、そんな三姉妹の様子を伺いながら、どこか所在無さげに居間に座っていた。
ふと気配を感じて振り向くと、縁側から幸、加寿子、亭の三人が、こちらを覗いている。
「おはよう」と声をかけると、恥ずかしそうに挨拶をしながらも、三人は障子の影に隠れた。
その時「おはようございます」と言いながら、顔を洗った鈴村が居間に入ってくる。
その後に勇太郎と冬吾も続いて、配膳がされた自分達の席に座った。
「おはようございます。お兄さんすみません・・・僕が泊まったせいで昨日の晩・・・
窮屈でよくお休みになれなかったんじゃないですか?」
達彦が申し訳なさそうに鈴村に話しかけた。
「いや〜!そんなことはありませんよ。僕も疲れてたのかなぁ・・・
夕べは物音一つ聞こえないくらい、朝までグッスリ眠ってました!ハハハハッ!」
鈴村はそう答えて、白々しいくらいの高笑いをした。
「え?・・・ほう・・ですか・・・良かった・・ハハ・・・(鈴村さんそれって・・・)」
苦笑いをしながら瞬きを繰り返す達彦。
「僕も・・聞こえませんでしたよ。・・・よく寝たなぁ〜!」
達彦の隣に座った勇太郎が耳打ちするように囁き、(うーん)と伸びをした。
「へ・・・!?(勇太郎くんまで・・・君・・昨日はとぼけてあんな事言ったのかん!?)」
そんな勇太郎を、少し驚いたように目を見開き見つめる達彦。
なんだか急に恥ずかしくなって俯く。耳の後ろが熱くなり、じんわりと汗が滲んでくる。
向かいの席から視線を感じ顔を上げると、ニッと笑った冬吾が自分を見つめている。
(冬吾さぁ〜〜ん・・・またそんな目で見る・・・)
含み笑いを浮かべる男三人に囲まれ、肩をすくめながら引きつった笑みを浮かべる達彦・・・。
「おまたせ〜!さぁ〜、みんなで食べまい!」
味噌汁の椀の乗ったお盆を手に、皆に呼びかける笛子。
杏子は子供達を席に着かせ、桜子はおひつからご飯をよそう。
冬吾・・鈴村・・の順によそっていき、達彦に「はい、達彦さんっ」と満面の笑みで茶碗を差し出す。
そのご飯がてんこ盛りの茶碗を見て、呆れたように顔を見合わせる一同。
その空気に気付いた桜子は
「ごめんっ!みんなの分・・無くなっちゃうね・・・」あわててご飯をおひつに戻す。
「もーっ!姉ちゃんは、わかりやすいなぁ〜!」
勇太郎の一言で、皆はドッと笑った。
達彦と桜子は、恥ずかしそうに苦笑いをしながら見つめ合う・・・。
有森家の食卓に、明るい笑い声が戻っていた。
そんな様子に目を細めながら、徳治郎が草葉の陰で囁く・・・。
「みんな・・・みんな幸せになったなぁ・・・」
隣にいるマサに嬉しそうに微笑みかけると、スウ・・・っと透けて・・・消えていった・・・。
初七日の法要を済ませた笛子家族と勇太郎は、その日の昼過ぎに東京へ向けて帰って行った。
桜子は、杏子と共に徳治郎の遺品の片付けなどを済ませ、その二日後に達彦が待つ山長へ戻った。
そしてその日から・・・山長を舞台に、二人の幸せな結婚生活の幕が上がった・・・。
(終わり)
お疲れ様でございましたぁ!!お目々の体操して下さいよぉ!長すぎですみませんっ(汗)
達彦さん、またいっぱいいっぱいでございましたねw そしてやっぱり永遠の純情青年でありますww
Hも、そしてある意味恋愛も初心者の二人の・・・うれし恥ずかし胸キュンドキドキな夜でした。
今回まだ2回目ということで、二人一緒に!!!!!というのは無理でしたが
心はもちろんのこと、体の相性もとってもピッタリな予感の二人・・・
って感じが描ければと思いつつ、書いてみました。あとは・・・『家族』ですね。
達彦さんにとって有森の家族が、気の許せる、心からの拠りどころであるように・・・という願いを込めました。
伝わりましたでしょうか?満腹になったかしら?胸焼けしたらごめんね(大汗)
ではでは、楽しい夏休みをお過ごしくださいませ!・・・寝ます・・・
491さーん!
もう最高っす!
ほんとにアナタは素晴らしい!
今回のお話、より具体的で萌えポイント満載でごさいましたw
純情達彦さんのアセ汗、お口ポカン、桜子命の一生懸命さが、
そりゃもう胸が苦しくなるほど、切なかったです
久しぶりにDVDを観てみようかな
この前、他のドラマのエロパロをはじめて見てみたのです
いろんな職人さんたちがイロイロ書かれてたけど・・・
でも全然、萌えないのね
やっぱり私が491さんのお話に萌えるのは達彦さんと桜子が、
純情きらりが好きだからということに改めて気付いたのでした
純情きらり、ばんざーい!!
ばんざーーい!!
ごめんなさい。
491さんのに感激してるのですが
なにぶん語彙が乏しく・・・・・感激を伝える言葉が見つかりません。
ありがとーーーーーーーーーー!!!
249 :
446です。:2007/08/09(木) 23:35:32 ID:SYanjzdC
491さん待ってましたーっ!
ありがとうございます。
今回のお話も読んでいて胸キュンでした。素晴しいです。
本当にありがとう。
私も改めて純情きらりが好きだと言う事を実感させられました。
私も久しぶりにDVDを見てみようかな?
DVDを見て私も変態仲間に逆戻りできそうな予感!
次回作も期待してます!
皆さんも書いて下さい。
お願いします。
250 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 19:52:24 ID:PmaiJWOr
491さん。
素敵でした〜。ありがとうございます。
247さんも言っていましたが、私も他作品読んでみたのですが
全然萌えませんでした・・・。
やっぱり491さんが一番です。
「初夜編」「有森家の夜編」と来たら・・・今度は二人の三度目のHも読みたく
なりました!
今度は桜子も一緒にいけそうですよね。
気が向いた時でいいですから・・・書いてくれたら嬉しいです。
251 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 19:25:34 ID:LESyJkrh
age
252 :
491です:2007/08/14(火) 22:21:28 ID:ex1ek0Ii
どうも。暑いっすね!(汗汗)
温かいコメント・・・感激しております(涙)ありがとうございます!
私も今回書きながら、何処まで純情きらりが好きやねん!
と、自分に突っ込みまくりでありました(汗)
思い返せば「達彦さんを幸せにしたい」との一念で書き始めた変態妄想・・・。
まさか・・・ここまで続くとは自分でも驚きです。
そのくらい、達彦さんの桜子ちゃんへの想いは切なかった。
福士くんは素晴らしかった。
そして・・・どこか桜子@あおいちゃんの達彦さんへの想いは少ーーし物足りなかった。
今となっては納得だが。
だから、私の駄作の中の桜子ちゃんは、とにかく身も心も達彦さんに夢中!なのです。
そんな想いを受け止めて下さる変態妄想仲間の皆様に心から感謝致します(涙)
これ以上書けるかは・・・毎度のことながらわかりません(汗)
今回の話の続きと、蔵に入っているものが種としてあるのですが。
とりあえず、充電してみます(大汗)
他の皆さんのお話や、純きらへの想いもお待ちしています。
おぅ、491さん!
6月のあのこと以来、ほとんど見てなかったDVD、
491さんのお話に刺激されて、また見てます。
さっきまで「初めての連弾」を見ておりました。
やっぱり何度みても、達彦さんの想いは切ないし
桜子の想いは・・・そう、物足りないよね!
491さん、今回のお話の続きの種があるんですか?
ぜひ、育てて下さい! 待ってますから、気長に。
本当に491さんのお話は、お上手すぎて、
「もしかして、浅野さん?」といまだにふと思ったりもします。
浅野さんにも読んでほしいし、ぜひ福士くんにも読んでほしいですよね。
絶対感激してくれると思うんだけどな。
254 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 16:57:43 ID:Mgk12vhL
agemasu
255 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 20:42:17 ID:Tvk3Bq65
age
256 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 18:27:28 ID:66dE2XbD
提案します!
皆さんのお力をお借りしてリレー小説を作ってみませんか?
>>256 どんなかんじかわからないけど、きらりの世界を忘れたくないし
頑張ってみてもいいよ
258 :
256です。:2007/08/23(木) 18:46:07 ID:7BPyT9dL
『花より男子』や『のだめ』のエロパロと同じ様に誰かが書いた文章の続きを
想ったままに文章にし、次の方がまた感じたままに文章を書き続け、皆でお話を
作りあげるのってどうえしょうか?
勿論、長くてってもOK。
面白そう!
260 :
491です:2007/08/24(金) 20:11:56 ID:0UenpBxe
どうもっ!なにやら楽しそうな企画が持ち上がっておりますねw
私も「のだめ」はお話を知っているので覗いてみました。
いやぁ〜、面白いね!いい勉強になりましたw
皆様、是非書いてみて下さい!
私も・・・そろそろ長いものは限界かと思います(頑張ってあと2つかな・・・)
テーマやストーリー、起承転結、他のバージョンとの繋がりなど・・・
すべてを意識して書くのはやはり時間がかかるし、難しい・・・(泣)
でもね、達彦さんと桜子ちゃんは、妊娠までの1年間に500回くらいはHしてたと思うのです。
だからお話はいくらでもある!
例えば
>>48 みたいなものや
>>232 の446さんのリクエストみたいなシチュエーションを意識したものや
達彦さんに言わせてみたい台詞中心のものや
妄想でかねさんが生きていて、二人がなかなかHできないものや
それこそ生存説で、子供が夜鳴きしてアララな状況や
初めてのお昼H、初めての後ろ、それこそ蔵での味噌プレイまで・・・www
ほんとネタはいくらでもありそうですw(ああなんて変態な自分・・・)
ま・・・私は愛の無いHと、著しくアブノーマルなHは書けませんが
皆様のお話、どうかよろしくお願いします。
私も・・・今の種が無事花開きました後で、参加させてくださいませ。
開くかまだわかりませんが・・・(大汗)
一つは<夏祭りの夜>的な二人のエロエロ中心のもの。
もう一つは2回目の続きで「萌え」中心かな・・・。
大コケするかもしれませんが、気長に待ってやって下さいね。
ではっ!
きゃ〜491さん!
491さんの種が無事に成長して開花しますように(祈)
262 :
446です。:2007/08/25(土) 09:13:39 ID:ir5SIxSG
お久ぶりです。
お盆休み中、私も久しぶりに、きらりのDVDを見ました。
やっぱり、きらりは良いですね。
DVDのお陰で私も再び変態に戻って参りました。
只今、1本執筆中でございます。
まだまだ私の頭の中は、達彦さんが桜子の隠れて西園寺先生に会いに行った夜か
演奏会が決まった夜、桜子が達彦さんに甘えるお話などなど、色んなバージョンが
浮かんでまいりました。
DVDを見れば見るほど・・・私の頭の中は、変態妄想で一杯になっています。
491さん〜んのお作。
私も楽しみにしているので、気長がに待ってます。
皆さん、復活してきましたね
桜子がヤンキーと結婚してしまっても
達彦さんがガングロ茶髪になっても
それはそれ
純情きらりは、純情&どS達彦さんは永遠に不滅です!
そうか、500回か・・・すごいな、達彦さん
264 :
491です:2007/08/28(火) 19:43:40 ID:zGxZ0CH9
どうも。浅野です。嘘ですっ!ごめんなさい!!(汗汗)
>>253 様・・・そんな訳ないっすよぉ。491はただの重症の妄想病で、ど変態です(涙)
でも妄想しながら思うのは・・・浅野さんはすごいな・・・という事です(もち福士くんもだけど)
確かに突っ込みどころ満載ではあるけど、こんなに萌えさせてくれるドラマを書かれた訳ですからねぇ。
感謝ますわ、浅野様。
なかなか快調な491の脳内文章変換装置・・・でも・・・書く時間がなーーい!!
台詞がどんどん降りてくるのに、時間が無いし、またまた話が長くなりそうで、悶々としております。
でも、コツコツ頑張ります(泣)最後まとまるかは・・・まだ微妙なんだけど(汗)
達彦さん、とにかく500回目指して、最初からとばしてますw
500回・・・正確には「する」じゃなくて「出す」かな?
んなこたどっちでもいいか(汗)あくまで491の妄想ですから(大汗)
あと2作、どちらを先にUPするかまだ解りません。
全部書き上げてからになるかもしれません。
(あのね・・・ネタも尽きそうだから、うまいこと振り分けなあかんのですわ)
9月中には仕上げたいと思っています。頑張るので待ってやって下さい(泣)
ワルボロも観たいんだなぁ・・・ヤッコ様に心奪われて、妄想止まったらどないしょ・・・。
446さ〜ん、ファイトゥー!!
265 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 18:38:02 ID:kQ88H4XH
491さん。頑張ってますか〜。
私にとっては、今や491さんの脳内から、変換されここにUPされた作品だけが、
達彦や桜子に会える唯一の場所です・・。
早く読みたいけど、待つのも楽しみだったりしてます。
どんなに長くなってもいいですからね。
いつまでも待ってますよー。
491さんの種にお水をあげにやってまいりました。
大きくな〜れ・・・チロチロ・・・お水をあげてる音。
大きくな〜れ・・・チュパチュパ・・・達彦さんが桜子のおっぱいを吸ってる音。
267 :
491です:2007/09/05(水) 21:19:52 ID:ExzahzKL
にゃははwww
>>266 さん、お水とエロ肥料ありがとうっ!
残暑が厳しくて萎れてたけど、元気になりましたっ!
時間を見つけてはコツコツ書いておりまして、ちょっとずーつ育っておりますよ(汗)
>>265 さん、待って下さるお気持ち・・・嬉しいです(涙)
ネタ切れしそうなのに・・・何故かまたまた話が長くなりそうです(大汗)
でもね・・・ほんま期待せんといてね・・・めっちゃくどいからっ!!
ワルボロ観て・・・福士くんパワーも頂いてこようかな・・・
ではでは。ガンバリマス・・・
268 :
446です。:2007/09/08(土) 12:40:45 ID:T4KB5W0G
ワルボロ本日公開ですね。
私も明日、早速、福士君に会って来ます。
491さん〜楽しみにしています。
私も、後少しで書きあがります。
ヤッコには会えましたか?
でもヤッコではエロ妄想はできませぬ
白鶴の福士先生を見て妄想しましょう
酔ったらどうなっちゃうのかしら
脱いじゃう? キス魔?
270 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 13:25:00 ID:Xx57OBU8
491さん、446さん
そろそろ新しい作品も、完成間近でしょうか・・・。
気長にでも、期待して待ってます。
271 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 16:14:53 ID:GjMMZRKH
age
272 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 17:39:45 ID:0AiPPMik
あげます
273 :
446です。:2007/09/19(水) 18:25:27 ID:N5T5v6QX
ただ今、決算時期で忙しくお話を書くペンが止まっています。
初心に戻り、お二人の2度目のHを書き直しています。
もう暫くお待ち下さい。
そして、ワルボロ&白鶴のCMを見ました。
白鶴のCMは、良い妄想材料になりますね!
達彦さん、お酒に酔ったらどうなるんですかね!
274 :
491です:2007/09/21(金) 19:40:08 ID:bIdEjaRT
どもっ。ご無沙汰しておりましたっ。
暑くって暑くって、いつまで夏やねん!と思ってたら、もう9月も終盤すね!
あの・・・491、9月中にはUPしたいと思ってたんですが・・・
苦戦しておりますっ!(泣)
2作書くなんてとんでもなく、1作でヒーヒー状態です(汗汗)
<有森家の夜>の続きなんですが、書く時間が無くて悶々としているせいか
内容もどこか悶々としていて・・・なんか・・・つまんないかも(涙)
今15コメ分くらい書いたんだけど、まだ終わりが見えません。
まだ妄想駄作を読む気のある方・・・いらっしゃいましたら
期待しないで!!もう暫く待ってやって下さいませ。
なんとか仕上げたいとは思ってます。
待たせた上に、がっかりな内容だったらごめんね(泣)
446様、頑張って下さいね。焦らずゆっくりで、お待ちしています。
275 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 20:40:08 ID:jRcRt+Mq
446さん、491さん、どうぞゆっくりご自分のペースでなさって下さいませ。
きらりファン、一同心よりお待ちしております。
276 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 20:44:00 ID:uq6DeqrK
age
277 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 12:27:27 ID:ey7OSUio
age
278 :
446です。:2007/10/04(木) 15:02:49 ID:tB+73kdX
お待たせしました。
とてもお話がグダグタと前置きが長く、長くなってしまったので
2回に分けてアップします。
前置きが長く、お前の作品なんて読みたくないよ!と言う方は
遠慮せずスルーして下さい。
初心に戻り、桜子と達彦の2度目のHから新たに書き直しました。
(二人の2度目のH)
家族と店の従業員達に祝福され、幸せな結婚をした二人。
その夜二人は、永遠に変わらぬ愛を誓い無事に夫婦の契りを交わし、夢心地の朝を向かえた。
桜子が身も心も達彦の妻となり、夢に見た甘い新婚生活の幕が上がった。
桜子の弟、勇太郎から徳次郎の突然の訃報を知らされるまでは、桜子の心の中は、達彦の妻
となった幸せで満ち溢れていた。
徳次郎の突然の死。
今まで達彦が見た事がない程、桜子は嘆き悲しみ憔悴していた。
そんな桜子を夫となったばかりの達彦が桜子に寄り添い支えていた。
徳次郎の葬儀が終わり、初七日まで桜子は、有森の家に泊まり姉達と共に葬儀の後片付けに
追われていた。
そんなある日。
桜子の様子を見に来た達彦は、二人の義兄、冬吾と鈴村によって真っ直ぐ二階へ連れていかれた。
「なっ・・・なんですか?冬吾さんに鈴村さん」と言いながら二人の顔を見ながらう言う達彦。
「達彦君。今日も桜ちゃんの様子を見に来たのが?」
「ほうですが・・・」
「おめえは、相変わらず優しい男だが・・ついてねぇ男だなっ。まぁ、ここさぁ座れ。」
と言って冬吾は達彦を座らせると、冬吾の隣に鈴村も座った。
「俺がついてない?」
「うんだ!桜ちゃんとやっと夫婦さなったのに、結婚2日目の夜からまだ、一人寝だ!」
「それは・・・仕方がない事です。」と呟く達彦。
「おめえは、相変わらずだな・・・達彦君。桜ちゃんとは、無事に夫婦の契りを交わす事が
できたんか?」
「と・・・冬吾さん。急に何を言い出すんですか」と言いながら達彦はたじろいだ。
「達彦くん。私と冬吾さんは、義弟である達彦くんが無事に桜子さんと夫婦の契りを交わす
事が出来たのか・・・心配なんです。」
冬吾の隣に座った鈴村が、ゆっくりとした口調で淡々と語った。
「うんで、達彦君。桜ちゃんとを抱く事が出来たんか?正直に答えてみ?」
尚もまた、達彦に言い寄る冬吾。
達彦は、困惑しながらつい「はい。お陰様で」と言う言葉を発してしまった。
「そうですか・・・達彦君、それは良かった。おめでとうございます」達彦の両手を握りながら言う鈴村。
「うんだが・・・えがったなっ!これで桜ちゃんは、晴れて身も心もおめえのものになったが・・・」
冬吾と鈴村の問い掛けに素直に達彦は「はい」と返事をした。
「おめえもやっと男になったが・・・女子を知った以上・・・ますます一人寝は、辛いべ。」
「いいえ!そんな事ないです。」達彦は慌てて首を横に振った。
「嘘付くな!顔に書いてある。俺達には、隠すな・・・桜ちゃんは、明日・・・初七日が終わったら
おめえと一緒に山長さ帰る。」
「はい。」と達彦が言う。
「明日からの桜ちゃんとの夫婦生活について、勉強さするべ」冬吾は、脇に置いて置いたスケッチブック
を広げた。
達彦は、慌てて「いいです」と言って勢い良く立ち上がった。
すると、鈴村が「達彦君、夜の生活は夫婦にとって大切な事です。私と冬吾さんは、義兄とし心配しているんです。」
と静かな口調で淡々と語った。
「達彦君、初めて桜ちゃんと一つさ、なった時、桜ちゃんはおめえと結ばれた喜びもあったと思うが・・・痛みの方が
強かったはずだ。」
冬吾から自分と結ばれた時の喜びより痛みの方が強かったと言う言葉に達彦は反応した。
(確かに冬吾さんの言うとおり、一つになった時の桜子は、痛みで顔を歪め苦しそうだった)
「まぁ、俺達と一緒にここさ座って、楽しい夜の夫婦生活の勉強さするべ!」と冬吾が言うと達彦は、冬吾と鈴村の
側に座った。
279 :
446です。:2007/10/04(木) 15:03:30 ID:tB+73kdX
達彦の義兄となった二人。
二階の部屋で冬吾と鈴村から夜の夫婦生活について色々教わった達彦。
最初は、嫌々二人の義兄の話を聞いていたが、次第に真剣に聞き入っていた。
すると下から「冬吾!冬吾ーっ」と笛子の声が家中に響いていた。
笛子は冬吾を家中捜し歩き3人が居る2階の部屋の戸を勢い良く開けると3人は驚いた表情を浮かべていた。
「何だ!二階に居ったのか。居ったら居ったで返事してくれればいいじゃん。」不満気に言う笛子。
「あら、達彦さん。」
「お邪魔してます。」達彦が頭を下げた。
「そんなに気をつかわんで!私達は家族だで、いつでも気軽に来て。」笛子が言う。
「はい。」達彦が返事をする。
「それより、ここで3人で何しとるの?」笛子が言う。
「うん!男同士の話だ・・・」冬吾が言う。
「男同士の話?冬吾、鈴村さん。達彦さんに変な事、教えんでよ。」笛子が言う。
「教えてねぇ・・・男同士の話だっ!それで・・・何か用が・・・」冬吾が言う。
「あっ!うん。荷物を棚に上げて貰いたいと思って・・・」
「お義姉さん、俺が荷物を棚に上げます。」と言って達彦が立ち上がった。
「じゃ・・・達彦さんにお願いしようかしら。」
「はい。」
笛子と達彦は、一階の居間に来ると桜子が居間で徳次郎の遺品を箱にしまっていた。
「あっ!達彦さん。」と言って桜子は、嬉しそうな表情を浮かべ達彦の側に近寄った。
「桜子。ちっと待って。お義姉さん、どれを上に上げれば良いんですか?」
「この箱を上の押入れに入れて欲しいの。達彦さん、重いけど大丈夫?」と笛子が言う。
「はい。大丈夫です。」と言って達彦は、箱を持ち踏み台に上ると一番上の押入れに箱を入れしまった。
「ありがとう。達彦さん。助かったわ・・・」
「いいえ。」
達彦は、徳次郎の遺品の中から古びれた何冊ものノートを見つけ手にとった。
「おじいちゃんのこのノート。私も見てビックリしたは・・・うちの味噌の事がこと細かく書かれとって・・・おじいちゃんの
形見として達彦さんにあげようと思って・・・とっておいたの。」
達彦は、古びたノートをパラパラと捲ると桜子が言った通り、ノートにはびっしりうちの八丁味噌について書かれてあった。
達彦は、そのノートを見て徳次郎の意志を必ず引き継ぎ、八丁味噌を復活させなくてはいけないと改めて思った。
280 :
446です。:2007/10/04(木) 15:05:21 ID:tB+73kdX
明日、徳次郎の初七日を終えれば桜子は、達彦と共に山長に帰る。
桜子が山長に嫁ぎ初めて二階の部屋に姉妹3人布団を敷き横になっていた。
「桜ちゃんも明日は、山長に帰っちゃうんだよね。何かとっても寂しい。」と言う杏子。
「杏姉ちゃん。」と言う桜子。
「桜子は、山長に・・・達彦さんの元に帰るけど・・・私達の関係は永遠に変わらんじゃん。達彦さんが私達の家族に加わっただけ。」と言う笛子。
「ほううだね。達彦さんが家族になっただけだよね。」と言う杏子。
「うん。笛姉ちゃんと杏姉ちゃんにお義弟が出来ただけだよ。私は、この家を出たけど・・・私と達彦さんは、この岡崎に居るし・・・この家にだって
何時でも帰ってこれる。」と桜子が言う。
「うん。帰ってこれるね。」と言う杏子。
「桜子。」と言う笛子。
「何?笛姉ちゃん。」と言う桜子。
「あのさっ・・・とっても聞き難いんだけど・・・達彦さんとは、無事に結ばれたんか?」と唐突に聞く笛子。
「笛姉ちゃん、そんな事、聞かんでも・・・」と杏子が言う。
「何、言っとるの!桜子は、岡崎一の財閥に嫁いだで・・・大事な事だよ。それに、桜子は跡取りを生むちゅう大仕事もあるで」と笛子が言う。
「桜ちゃんと達彦さんが夫婦として過ごした夜は、結婚式の夜だけだで・・・それに、結婚式の夜って・・・一気に疲れが出るもんなんだよね。」と杏子が言う。
「うん。私の体の中には、ちゃんと達彦さんが刻んだ奥さんの証があるで・・・心配しんで。」と桜子が恥らいながら笛子に言う。
「ほう。ほうか・・・おめでとう。」と笛子が言う。
「うん。ありがとう。ねぇ・・・笛姉ちゃんと杏姉ちゃん。」と桜子が言う。
「何?」笛子と杏子が言う。
「あのさ!・・・夫婦の夜の生活って・・・あんなに苦しくて痛いものなの?」と思い切って二人の姉に聞く桜子。
「桜子」と言う笛子
「桜ちゃん」と言う杏子。
「ごめん。馬鹿な事、聞いた。もう寝るね」と言って桜子は、布団の中に潜った。
そう、桜子は身も心も達彦の妻になった喜びを感じているものの・・・これから先の夫婦の夜の生活について戸惑いと不安を感じていた。
「桜ちゃん。達彦さんと結ばれて嬉しくないの?」と杏子が少し体を起こし隣に眠る桜子に問い掛けた。
「嬉しいよ!達彦さんと結ばれて・・・とっても嬉しいけど・・・」と言いながら桜子は、勢い良く起き上がると少しずつ語尾を小さくしながら再び布団に横にな
った。
「痛くて苦しいか・・・」と笛子が呟くと杏子が「桜ちゃん。夫婦の夜の生活なんだけど・・・最初は誰もが痛くて苦しいって思う事なんだけど・・・それ以上に
大好きな人と一つに結ばれた時の気持ちの方が大きくなかった?」
「嬉しかった。達彦さんが・・・また、一段と近くに感じた。感じたけど・・・」と桜子が言う。
「あんなに好きあっとるのに・・・あんた!そんなに達彦さんに抱かれるのが嫌なんか?」と笛子が言う。
「嫌じゃない。嫌なわけないじゃん。」と桜子は言い切った。
「桜ちゃん。桜ちゃんの不安な気持ち、分かるよ!初めての事が次々と起こって、ビックリしたよね。でもねぇ・・・夫婦の夜の営みって、夫婦にとって
とても大切な事なの。」と杏子が言う。
「大切なもの」と桜子が言う。
「ほう。夜の夫婦の営みは、互いの想いを与え受ける行為で・・・愛し合っているから出来るもの。最初は、誰もが苦痛な行為かも知れんけど
次第に相手の想いが体に伝わって来て・・・愛されている喜びが分かってくると思うよ。そんなに心配しんで、最初は、体と心の力を抜いて
達彦さんに全てを任せてご覧。きっと達彦さんの愛が桜ちゃんの体全体に伝わってくるから」と杏子が言う。
「そうだよ!杏ちゃんの言う通り。達彦さんは、優しい人だで・・・あんたは、何も考えず達彦さんに身を委ねるんよ。」と笛子が言う。
「うん。」と返事する桜子。
「さっ!明日も早いで、もう寝まい。おやすみ。」と言って笛子は、布団を肩まで掛け寝入った。
つづく
急いで入力したので、誤字脱字がかなりあると思いますが、お許し下さい。
491さんや他の方のお作を楽しみにしています。
続きまだ〜??
やっぱり達彦さんと桜子・・・いいよね!
282 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 18:54:09 ID:m26p4ZCl
age
283 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 23:21:32 ID:vK0nYYhI
age
284 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 23:22:43 ID:vK0nYYhI
age
446さん、続きが気になります。
491さん、妄想の種は成長しましたか?
せかしてるわけではないのですが、気になっています。
286 :
491です:2007/10/17(水) 19:00:17 ID:Ip+B6ixk
>>285 さん、気にして下さってありがとうございます。
私も日々気になっているのですが、書く時間が無いのと煮詰まっているのとで進んでいません(汗)
なんとか先へ進みたいのですが・・・妄想が膨らまない・・・
おまけに、盛り上がりに欠ける話になりそうで・・・悶々・・・
待たせてごめんなさいね。
もし本当に枯れちゃっても、スレがあればご挨拶に伺います(律儀なもんで)
446さん、頑張ってくださーい。
age
491さん、枯れちゃうなんて淋しいこと言わないで〜涙・涙
じゃあリクエストいいですか?
またいつでも時間のあるときで構いませんので
「結婚記念日編」なんぞを。
先週の土スタで、幸せ一杯笑顔の桜子に対して
達彦さんはちょっと寂しそうな気がしたもんで。
491さんのお話の中だけでも、幸せ一杯の達彦さんが見たいです。
289 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/21(日) 19:01:45 ID:Op1MwjHX
私も288さん同様、491さんの小説が見られなくなるのは嫌です〜。
例え、何ヶ月かかってもいいから、またあの素敵な作品見たいです。
それから、私も土スタの達彦さんが淋しそうに思えました。
「初雪の恋」で共演したイ・ジュンギさんがこの間インタビューで
あおいちゃんの結婚について、こう語っています。
「率直に言って、あおいさんは僕のことが好きなのではないかと思うほど、
情が厚く感性豊かな女優だった。
結婚したというニュースを聞いたときは、しばらく頭がぼーっとしていた。
一種のむなしさを感じたのは事実だ。淋しい。」 と。
まあ、なんて正直な人なんだと、なんだかジュンギ君が可愛く思えました。
役と同化すればする程、擬似恋愛みたいな気持ちになるんでしょうね。
多分、達彦も同じような気持になったのではないかと・・・フト思いました。
(福士君はジュンギ君とは違うかもしれませんがね)
ともかく、491さん。
私もここでは幸せな達彦を、見ていたいです。
いつまでも、いつまでも待ってます〜。
290 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/25(木) 00:35:17 ID:NM9ICT01
age
291 :
446です。:2007/10/26(金) 13:41:50 ID:mxV9tB4y
>>280 続き
お待たせしました。ちょっと海外出張でダラスに行っていたので、
お話の続きが大変遅くなり申し訳ありません。
グダグダ長くくどいですが読んでやって下さい。
まだ終わりません。
翌日。
徳次郎の初七日。
達彦も朝から有森の家に訪れ、徳次郎の初七日を手伝っていた。
徳次郎の初七日が終わると直ぐに、勇太郎、磯、冬吾、笛子が東京へ帰って行った。
有森の家には、杏子達と桜子と達彦が取り残された。
「桜子、俺達もそろそろ」と達彦が言うと「うん」と桜子が頷き立ち上がると二階へ荷物を取りに行くと玄関先には、既に達彦が立っていた。
「お待たせ」と言って桜子は、達彦の隣に立っと達彦は、桜子が持つバックを持った。
「達彦さん、桜ちゃん。気をつけて帰りんよ!」と杏子が言うと二人は、「はい」と答えた。
「それじゃ!僕達も失礼します。」と達彦が頭を下げると達彦は、桜子の背中に手を沿え有森家の玄関を出た。
桜子は、達彦より一歩先に歩き空を見上げた。
「随分、陽が伸びて来たね。」
「ほうだな。それより、桜子、大丈夫か?」
「うん。大丈夫。達彦さんが側に居ってくれたから・・・」立ち止まり肩を震わせ突然、目からポロポロと大粒の涙が溢れ出して来た。
達彦は、家族の為に音楽を諦め大好きなピアノを手放し桜子が初めて達彦の胸で泣いた時の様に肩を抱き桜子の頭を何度も優しく撫でた。
「桜子、もう、俺の前で強がらんで良い。泣きたい時は、俺の腕の中で顔を埋め泣いて良いんだぞ!どんなお前でも俺は、受け止め守るるから。」
優しく語り掛ける達彦。桜子は、達彦の胸に顔を埋め泣きながら小さく頷いた。
桜子が落ち着きを取り戻すと達彦は、涙で濡れた桜子の頬を親指で拭った。
「大丈夫か?」
「うん。ありがとう」と言って桜子は、達彦の腕に自分の腕を絡めると「達彦さんが側に居ってくれて良かった。達彦さんが側に居ってくれん
かったら私、また・・・お義母さんが亡くなられた時みたいになっとった。」
「桜子。」
「さぁ!帰らまい。私達の家に・・・」
「うん。」微笑み言う達彦。
292 :
446です。:2007/10/26(金) 13:42:30 ID:mxV9tB4y
結婚してから初めて桜子と共に帰る我が家。
達彦と桜子は共に同じ家に帰れる喜びと幸せを実感していた。
桜子は慣れぬ手つきで夕食とお風呂の準備をした。
テーブルを挟み二人きりでとる夕食。
他愛もない会話を交わしながら達彦は桜子が作った夕食を食べた。
夕食の後片付けを終えた桜子が居間に戻ると達彦は、座布団を枕に転寝をしていた。
「達彦さん。お風呂も入らんで、こんな所に寝て!風邪引いちゃう。」桜子は、隣の部屋の押入れから毛布を取り出すとそっと達彦に掛けると桜子は
達彦の側に座った。
「疲れとるんだね。店の仕事をしながら有森の家の為に働いてくれたもんね!でも・・・達彦さんって綺麗な顔しとる。」
そっと眠る達彦の顔に桜子が触れると達彦は、一瞬ピクリと動いたが静かな寝息をたて眠っていた。
桜子は、そっと達彦が枕に使っている座布団を取ると達彦の頭を持ち桜子の膝を枕に寝せた。
(本当、綺麗。そう言えば、今まで達彦さんの顔をまじかで見た事がなかったなった。ねぇ!達彦さん、私の何処が好き?愛しとる?
私は、達彦さんが好き!愛しとる。私は、もうあなたなしでは、生きていけん)
何度も達彦の頭を撫でていた桜子は、そっと達彦の唇に重ねた。
突然桜子に口付けされた達彦は、「わぁ〜」と言って驚き目を覚まし起き上がった。
「ごめん。起こしちゃったねぇ!」
「何だ!桜子か。驚かさんでくれよ!」
達彦は、ハァ〜と大きく溜息をついた。
「ほんなに驚かんでも・・・」膨れる桜子。
「お前が突然、接・・・」と達彦が良い終えぬ間に桜子は、顔を真っ赤にし「それ以上、言わんで」と言ってそっぽむいた。
「ご・・・ごめん。桜子、ちょっとこっちに来いよ!」桜子の腕を取り引き寄せた。
「た・・・達彦さん。やだ!離して。」
「離さない。桜子、俺は・・・お前を離さないって言ったろ!忘れたのか?」桜子の顔を覗き込みながら言う達彦。
桜子は、恥ずかしそうに達彦の胸に顔を埋めながら”いいえ、忘れていない”と言っているかの様に首を小さく横にふった。
達彦は、手の平で桜子の頬を包み込むように添えそっと桜子の唇に口付けた。
二人は見つめ合っては、唇を何度も重ね、達彦の手は桜子の背中や肩を撫で、その口付けは次第に深くなっていった。
達彦は、名残惜しそうに桜子の体を離すと立ち上がった。
「達彦さん?」
「風呂に入ってくるよ」と言って達彦は、居間を出て風呂場に言った。
293 :
446です。:2007/10/26(金) 13:43:01 ID:mxV9tB4y
風呂に入ると言って居間を出て行った達彦の後ろ姿を桜子は、困惑した表情で見送っていた。
達彦は風呂場に入ると急いで戸を閉め気持ちを落ち着かせようと壁に寄り掛かり大きく息を吐いた。
しかし、気持ちの高ぶりと共に一向に硬く大きくなった達彦自身もその存在を主張するかの様にそそり立ち治まろうとしない。
(はぁ〜。どうするか・・・こんな姿、今の桜子には見せられん。)
達彦は、急ぎ着物を脱ぎ捨てると風呂場へ入ると桜子が達彦の代えの下着と浴衣を持ち脱衣所に入って来た。
「達彦さん、湯船の温度どうかな?」
「丁度良いよ。」
「ほう。良かった。達彦さんの着替えここに置いておくね」
「あっ。うん。ありがとう。」
「うん」と言って桜子は、脱衣所に脱いだ達彦の着物や下着を広い集め脱衣所を後にした。
一人風呂場に取り残された達彦。
風呂場に置いてある椅子に座ると目を閉じ、今夜実現するであろう桜子との2度目の夜を頭の中で思い浮かべながら
自らの手で自分自身を扱いていた。
達彦が風呂からあがり二人の寝室に入ると桜子は、達彦の布団と自分の布団をつけるかつけないかで初夜の時と同じ様に
再び悩んでいた。
達彦は、背後から桜子を抱きすくめた。
「キャーッ。た・・・達彦さん。驚かさんで!」
「そんなに悲鳴を上げるほど、驚かんでもいいだら。この家には、もう俺とお前しか居らん。」
「ご・・・ごめん。ほうだよね。」
「それに何、悩んどるんだ?」
「悩んどらん・・・悩んどらんよ」
「ほうか?桜子、俺・・・寝ている時もお前の側いい。離れとうないから・・・布団、くっけよう。」
「うん。」桜子が小さく頷く。
「桜子、お前も疲れとるだろ!後は、俺がやっとくからお前もお風呂に入っといで!」
「でも・・・」
「いいから。」
「いいの?」
「ああっ!お風呂に入っといで!風呂に入ると心も体もスキっとするぞ。」
「うん。じゃ・・・お言葉に甘えて、私もお風呂に入ってくるね。」
「うん。行っといで」
桜子は、箪笥から浴衣と下着を取り出し足早にお風呂にむかった。
294 :
446です。:2007/10/26(金) 13:43:34 ID:mxV9tB4y
桜子がお風呂から上がり家の戸締りを済ませ、二人の部屋に近づくにつれてベートーベン「イッヒ・リーベ・ディッヒ」が流れていた。
桜子は、部屋の戸を開けると達彦は、布団の上に仰向けに寝て目を瞑っていた。
「久しぶりに聴くは、ベートーベンのイッヒ・リーベ・ディッヒ。」鏡台の前に座り髪を整えながら言う桜子。
「俺もだよ。この曲を聴くと昔を思い出すんだ。」起き上がり言う達彦。
「昔?」髪を整え終えた桜子は、達彦の隣に敷いてある自分の布団の上に座った。
「うん。お前、覚えとらんのか?」不満げに言う達彦。
「覚えとらんって」
「マルセイユでお前・・・何時か弾けたら良いなって言っとったじゃないか?」
「あっ!思い出した!ほうだ、ほうだ。私、達彦さんに、イッヒ・リーベ・ディッヒの意味を聞いたんだ。そしたら、お店に入って来た
お客さんがイッヒ・リーベ・ディッヒの曲を聴いて、我れ汝を愛すって言ったんだよね。」
「うん。実はなっ!俺、あん時、お前に結婚の申し込みをしようと思い、あの曲を選んだんだ。なのにお前は、俺にイッヒ・リーベ・ディッヒ
の意味を聞いてくるんだもん、答えるにも答えられなかっただら。」
「ほうだったん。知らなかった。」
「お前は、俺の気持ちに気づかなすぎなんだよ!俺があん時、どれだけお前を想っとったか分からんだろう。」
「達彦さん。」
「今日は、お前も疲れただら。部屋の電気を消すで・・・布団の中に入れ」立ち上がり達彦はレコードを切ると電気のスイッチを持った。
桜子は、達彦に言われたまま布団に横になると達彦は部屋の明かりを消し達彦も布団の中に入った。
暗闇となった二人の部屋。
月明かりが二人を青白く照らし浮かび上がっていた。桜子は、布団の上に出ている達彦の手の上に手を添えると達彦は、フッと微笑み
桜子の手の甲を軽く撫でると力強くしっかりと桜子の手を握った。
「桜子。こっちにくるか?」
「良いの?」遠慮気味に聞く桜子。
「勿論。」
達彦は、握っていた桜子の手を離し自分がかけていた布団をめくると再び桜子の手を握り引っ張り達彦の布団へと導いた。
「達彦さん、温かい。」
「ほうか?」
「うん。とっても・・・それに達彦さん、良い匂いする」
「風呂に入ったから石鹸の香りじゃないか?」
「うんん。安心する香り。」
「安心する香り?」
「うん。なんか、とっても不思議な感じがしたんだ」
「不思議な感じ?」
295 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 17:26:28 ID:bRlVycsR
age
桜子かわいいよ桜子
297 :
491です:2007/11/01(木) 18:37:09 ID:wIGSOe0A
福士くん、舞台初日おめ! がんがれ〜!!
てことで、ご無沙汰しています(汗)
>>288 >>289 さんの温かい励ましを受けて、まだ枯れずに細々と書いております。
行き詰まっては、2作の間を行ったーり来たーり。
なんとなく妄想の落ちは見えてきました。かなりつまんないかもだけど(涙)
まとまって書く時間が無いので、期待せず!もう少し待って下さいね・・・
土スタの福士くん、確かに寂しそうにも見えましたね。
夢から醒めた・・・っちゅうか、女ってわかんねー・・・みたいな顔にも見えたかも。
ほんとにあおいちゃんは、色んな意味で、すごい方だと思いますわ〜。
誰か福士くんを、あ奴以上に幸せにしてやってけれ。
達彦さんは・・・491が幸せにするで・・・って変態にしてるだけかもっ(大汗)
では・・・風の果て〜〜
491さん、枯れてなくてよかった〜ウレシ涙・涙
つまんないもなにも、達彦さんが491さんの文章の中で幸せだったらそれでいいのです。
女ってわかんねー・・・そーいやそうだわw フフ
299 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 20:35:26 ID:GDxeoLSu
age
301 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 20:38:32 ID:nWls/REJ
age
446さん、続きを〜
支援。
304 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/14(水) 23:10:26 ID:GlIGR5ok
その後どうですか〜?
楽しみにしてます。
305 :
491です:2007/11/15(木) 18:38:14 ID:ZJmDe0H6
ども。変態です。お待たせしてすみません(汗)
なんとか一作、完成しそうです。ただいま手直し&校正中です。
<有森家での夜>の続きは446さんのお話とかぶる部分もあり(続きを〜)
達彦さんの誕生日にプレゼントしようと思って、途中でフリーズしちゃった物を先に投下します。
本編にはないシチュエーションでの話になりますので・・・
久しぶりに?写真集の美しい福士くんをご覧になり・・・
梅酒のCM&どんと晴れw・・・などを思い浮かべながらお待ち下さいませ。
「萌え」ではなく「エロ」大目で味付けしておりますが・・・不味かったらごめんよ(汗)
明日休みだし、頑張ってみるっす! たぶん・・・出来ると思うけど・・・(涙)
ではっ。
久しぶりの達彦さん
カラダをきれいに洗って待ってます・・・by桜子
307 :
491です:2007/11/16(金) 12:32:42 ID:bB7VSJNg
どもっ!お待たせしてすみませんでした!
久々ですので雑で映像化できるか心配ですが、読んでやって下さい(汗)
設定や展開が強引なのは大目に見てね(涙)
タイトルからして・・・もうお分かりですねw 問題のページ・・・出てきますww
では、前作に比べ小品ですが・・・どうぞ・・・
<熱情>バージョン
《1》
12月初旬。空気の澄んだ師走の午後。
達彦と桜子は朝から名古屋で何軒かの得意先を周り、その後犬山温泉を訪れていた。
「ありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します」
取り引きのある店の前で、挨拶をする二人。
店主と別れ、古い城下の町並みを歩く。
「もう三時すぎか・・・得意先はだいたい回われたし、これから旅館は忙しくなる時間だから
突然営業に行っても迷惑になるな・・・。今日はもう切り上げようか」
隣を歩く桜子に話しかける。
「ほっか・・・ほだね。でももう少し回りたかったな。明日、名古屋の料亭やなんかも、まいっぺん回らまい」
桜子は残念そうにしながらも頷く。
「今日の旅館の場所、この辺りだよな・・・」達彦はメモを片手に通りを見渡す。
「達彦さん、今からだったら岡崎に戻れるよ。名古屋は明日出直せるし・・・」
桜子は店の事が気になる様子だ。
「ん・・・ほいでも野木山さんが泊まってこいって、予約をしてくれとるんだ。
ほら、野木山さんの親戚筋がやっとる旅館で、うちの味噌を気に入ってくれとる・・・あ、すみません・・・」
達彦は通りがかった人に旅館の場所を聞くために歩み寄る。
桜子は(しかたないか・・・)というように息をつき、達彦の後を追った・・・。
目的の旅館に辿り着き、二人は女将に出迎えられた。
「山長の当主の松井といいます。女将の桜子と参りました。今日はお世話になります・・・」
達彦は丁寧に挨拶をし、味噌を贔屓にしてもらっている礼などを述べた。
「いえいえ、こちらこそいつもお安く分けて頂いて、助かっとるんです」
女将はにこやかに受け答え、二人を部屋へと案内する。
落ち着いたしつらえの廊下を歩きながら「本当にお似合いのご夫婦でいらっしゃいますね」
などと声を掛けられ、照れた笑みを浮かべ顔を見合わせる二人。
奥へ進むと急に視界が開け、外廊下を渡った先の、離れのようになっている部屋へ通された。
「ここ・・・ですか?」
達彦は部屋を見渡し、その広さと豪華さに戸惑う。桜子も目を丸くしていた。
「はい、当旅館自慢の露天風呂付きの部屋になります。
お疲れになられたでしょう?ささ・・・どうぞお座りください」
女将は二人に出すお茶を用意しながら話す。
「あの・・・自分達は仕事で来とるんです。もっと・・・その・・普通の部屋でいいんですが・・・」
困惑しながらも腰を下ろした達彦が、遠慮気味に女将に申し出ると
「実は野木山さんに、この部屋をお二人に・・・と言われとるんです。
お二人ともお忙しくて新婚旅行にも行っておられんとか。野木山さんが言うておられました。
私どもも、山長さんにも野木山さんにもお世話になっとるもんで
お礼の意味も込めて、この部屋をお使い頂きたいと思いまして・・・」
女将は二人の気持ちの負担を軽くするように、あくまで厚意だという事を伝えた。
「野木山さんがそんなことを・・・」二人はまた顔を見合わせ恥ずかしそうに苦笑いをする。
女将は二人と暫く談笑し、「どうぞごゆっくり・・・」と言って部屋を後にした・・・。
「ほいでもほんとにいいのかな。素敵な部屋だけど・・・えらく御代が高いんじゃない?」
桜子はまだ気が引けるようだ。
「ん・・・でもあそこまで言われたら断れんもんな・・・。
俺、ちょっと店に電話して野木山さんと話してくるよ。お前はゆっくりして待っとってくれ」
達彦はそう言って部屋を後にした・・・。
(つづく)
308 :
491です:2007/11/16(金) 12:34:39 ID:bB7VSJNg
《2》
山長の帳場に電話の呼び鈴が鳴る。
「はい、山長でございます。あ〜大将!ご大儀さんです」
野木山が受話器をとり、にこやかに話す。
「野木山さん、今旅館に着いたところなんだけど・・・ビックリしたよ、えらく豪華な部屋で。
気を使ってもらってありがたいけど、仕事で来とるのに申し訳ないよ。本当に大丈夫なのかん?」
心配そうな達彦の口調に(やっぱりか・・・)と頷きながら野木山が応える。
「ええ、ええ、いいんですよ。お代は普通の部屋と同じで・・ちゅう事で話は付いとりますし・・・」
「だけど・・」達彦がさらに続けようとする言葉をさえぎり
「大将、今日は女将とそこへ泊まって、ゆっくりしてきておくれんよ。
こん前東京から帰って言っとられただら?
女将を新婚旅行にもちゃんと連れて行ってやっとらんて・・・まぁ、今回も新婚旅行にはならんでしょうが
年末はまた忙しくなりますで、お湯にでも浸かって、一年の疲れを癒してきておくれましょ」
野木山が語り掛ける。達彦はようやく受け入れたようにため息つき
「わかったよ。ありがとう・・野木山さん・・・」微笑みながら野木山に礼を言う。
そのまま野木山は2、3連絡事項を話し、受話器を下ろした。
少し遠い目をしてニカッと笑ったが、気を取り直し、また帳簿に目を落とした・・・。
(俺達夫婦は幸せだよな・・・)
野木山の気持ちが、達彦の心を温かくした。
両親は共に亡くしてしまったが、有森の家族や店の人たちが、いつも自分達夫婦を支え、見守ってくれている。
部屋へ戻る廊下を歩きながら、達彦はしみじみとそんな事を考えていた・・・。
達彦が部屋に戻ると、桜子は机に向かい書き物をしていた。
「どうだった?野木山さん、何て?」顔を上げる桜子。
「うん・・二人でゆっくりしてこいって・・・ありがたいよな。今日は甘えさせてもらおう」
達彦が言い聞かせるように微笑みかけると、桜子も納得して頷き、笑い返した。
「何やっとるんだ?」達彦は桜子の傍に寄り、桜子の書き物を覗き込む。
「うん・・・今日回った所からの要望を書き出しとるんだけど・・・
やっぱり本物の八丁味噌を早く使いたいっちゅう意見が多いわ・・・
ほいでもこん前の東京の出張でも、統制経済はまだまだ続くっていうしね・・・」
桜子は得意先の一覧表を難しい顔で眺めていたが、うーーん・・と伸びをして
「あーあ!早くうちの本物の味噌の味、みんなに味わってもらいたいなぁ・・・」とため息をついた。
(うちの味噌か・・・)
達彦は微笑み、そんな桜子を愛しげに見つめる。
結婚してから・・・いや、自分が出征してから母親が亡くなるまでもそうだったのだろう・・・
桜子は女将として店のために本当によくやってくれている。
自分が好きで選んだ道では無くても、置かれた状況の中でそこにいる人たちを思いやり
いつも前向きに、懸命に頑張る桜子を、達彦は眩しく・・・そして人として素晴らしいと思っていた。
(桜子・・・お前は最高の妻だよ・・・)
桜子を大切そうに背中からふわりと包む達彦。
「?・・・達彦さん・・・どしたの?」桜子が少し驚いて訊ねると
「ありがとう・・・桜子・・・」達彦は頬を寄せ、呟くように囁いてぎゅっと抱きしめた。
「何?・・・変なの・・・」桜子は不思議そうに笑ったが、達彦の手を優しく握り返す。
達彦は机の上に手を伸ばし
「今日はもう・・・仕事に話は終わりにしよう」と言って一覧表が書かれた帳面を閉じた。
「あっ・・・ほいでももう少しだで・・・」
桜子が(途中だったのに・・・)という顔でまた帳面開こうとすると、達彦がそれを阻止し、遠ざける。
何度かふざけ合うようにそんなことをして・・・桜子は拗ねて達彦を睨んだが
二人はすぐに吹き出して笑い合った・・・。
(つづく)
309 :
491です:2007/11/16(金) 12:36:44 ID:bB7VSJNg
《3》
「せっかくだから、旅行気分でゆっくりさせてもらおう。
そうだ桜子、風呂に入らんか?まだ夕食までには時間があるし・・・」
桜子の耳の辺りに口付け、立ち上がる達彦。
桜子は吐息を耳に感じ・・・肩をすくめた。
達彦は部屋付きの露天風呂の方へ向かう。
「桜子、見てごらん、えらく広いよ!二人じゃもったいないくらいだ・・・」桜子を呼ぶ達彦
部屋の縁側の横が脱衣場になっていて、その奥に石積みの壁に囲われた露天風呂が見える。
「ほんとだぁ・・・」桜子も達彦の傍に寄り、風呂を見回す。
「一緒に入ろっ・・・な?」達彦はにっこり笑いながら桜子を誘う。
「え・・・うん・・・」桜子は少し迷っているような返事をする。
「どした?・・・嫌なのか?」予想外の反応に、不思議そうに桜子を見つめる達彦。
「ほんなことないけど・・・」桜子は渋い顔をして俯く。
「けどって・・・なんだよ・・ちゃんと言えよ」達彦は不満げな顔をして桜子の顔を覗き込む。
「うん・・・ほいでも達彦さん・・・何も・・・せん?」小声で呟く桜子。
「?何もって・・・?」(なんだろう・・・)と考える達彦の表情が、気付いたようにハッと変わる。
「なんだよ!お前・・・ほんなこと・・・!
俺は、お前も疲れとるだろうから、風呂に入ってゆっくりしようと思っただけだよ。
・・・何を考えとるんだよ、桜子ぉ・・・」
達彦は笑いながら、からかうように、さらに桜子に顔を近づける。
桜子は自分が言ってしまったことが急に恥ずかしくなって顔を赤らめるが
「かっ、考えるって・・私は・・違うよぉ!・・・ほいだって達彦さん、『何か』しそうだもん!」
膨れて達彦のせいにする。
「なんだ・・・『何か』したらダメなのか?」
達彦はクスクス笑いながら、ならば・・・と開き直って桜子に詰め寄る。
「だって!・・・外だし、まだ明るいし・・・いろいろ・・・恥ずかしいよ!」
うろたえるているのを隠すように怒る桜子。
「声、堪えるのも大変だしなぁ・・・」
達彦は必死に弁明する桜子が可愛くてたまらず、つい意地悪を言ってしまう。
桜子は怒って達彦の肩をバシッと叩く。
小さい子供をなだめるように桜子の頭を撫でる達彦。笑いを抑えハァッとため息をつき
「わかったよ。ほいでも俺は入るから」と言って着物を脱ぎ始める。
桜子は膨れっ面のまま、達彦の背中側にまわり着物を脱ぐのを手伝う。
着ているものを全部脱ぐと、達彦は手拭いを手に風呂場に入って行った。
からかわれて恥ずかしかったせいなのか・・・達彦の見慣れた裸の背中を見つめながら
桜子の胸は高鳴っていた。
脱いだ着物をぎゅっと抱え込むと達彦の匂いがして・・・体中が火照り始めた・・・。
(つづく)
310 :
491です:2007/11/16(金) 12:38:42 ID:bB7VSJNg
《4》
風呂の湯は少し熱めで、達彦は湯船のふちの階段状になった段差に腰を掛けた。
湯煙に包まれて、体がホカホカと温まり気持ちがいい。
ふーっと大きく息をつく達彦。
と、「達彦さん・・」桜子が風呂の引き戸から顔を覗かせている。
「着替え、ここに置いとくからね」達彦に声を掛ける。
「ああ・・ありがとう」達彦は礼を言うと「いいお湯だよ。お前も入ればいいのに・・・」再度桜子を誘う。
「うん・・・」桜子は心情を隠すように達彦から目を反らし、湯殿を見渡す。
「わかった・・・用意してくる・・・」と小さく言って戸を閉めた。
そんな様子の桜子を見送り、達彦は一人笑いを堪えていた。
(可愛いなぁ・・・)
普段の桜子は強気で思い切りが良く、達彦が驚くほどの大胆さを見せるのに
『こういう時』の桜子はとても恥かしがり屋で、それを隠そうと空回りしているように見えた。
達彦はそんな桜子が可愛くてたまらず・・・なのに・・・いつも少し苛めたくなってしまう。
(風呂なんて、もう何べんだって一緒に入っとるのに・・・)
そうだ・・・結婚して初めて「一緒に入ろう」と誘った時も、えらく怒られたんだった。
でも・・・結局は一緒に入った。そして・・・そこで『何か』もするようになった。
初めは少し灯りを点けた部屋でする事も恥かしがったのに・・・昼間だって、外でだって受け入れてくれた。
(また強がるつもりかん・・・ほでも、結局俺もあいつの言う通りなんだけどな・・・)
そんな事を思い返しているうちに、達彦はもう『何か』をせずに居られない気持ちになっていた・・・。
桜子は脱衣場で着物を脱ぐ。
旅先だからなのか・・・なんだか妙に照れくさい。
達彦の言う通り、自分のほうがよっぽど『何か』を意識しているのかもしれない。
さっき湯船に浸かっている達彦を見ただけで、胸がドキドキして、まともに見る事すら出来なかった。
普段は着物に包まれ、上品な佇まいを見せる達彦だったが
その体には程よく筋肉がつき、逞しい男らしさの中に美しさもあって・・・
そこにあるだけで、いつも思考を痺れさせるほど官能的だと思えた。
でもきっと、それは妻である自分だから感じるのだろう。
その身体が、どんな風に自分を愛するかを知ってしまったからなのだろう・・・。
桜子は気を静めるようにため息をつき、湯殿を覗き込む。
平静を装い「こっち見んでよ」と達彦に睨みを効かせる。
達彦は「はいはい」と笑いながら返事をして、目を閉じた。
さっと掛かり湯をした桜子は、逃げ込むように湯船に浸かった・・・。
(つづく)
311 :
491です:2007/11/16(金) 12:40:41 ID:bB7VSJNg
《5》
「あち・・・」顔をしかめ呟く桜子。
「そんなに慌てて入るからだよ。でも・・・熱めかもな・・・」
桜子に向かい合い、達彦も湯に体を沈めた。
「ん・・・ほんでも気持ちいいよ・・・」桜子の表情が解れる。
「よく歩いたね・・・」と言って、自分の脚を擦った。
「・・・揉んでやるよ・・・」達彦は桜子の傍に寄り、足首に手を伸ばす。
「え!?・・・いいよっ」
桜子は慌てて足を引っ込めようとするが「いいから・・」と言って達彦はお構い無しにふくらはぎを揉んでいく。
「ほらっ、ちいと張っとるぞ。力抜いてみん・・・」足の裏までも優しく揉み解していく達彦。
「う、うん・・・ありがとう・・・いい気持ち・・・」桜子は心地よさに体の力が抜けていき、目を閉じた。
暫く膝の下を行ったり来たりしていた達彦の手が・・・その境を越え太腿に触れる。
「そっ、そこはいいよっ」
桜子はまた慌てて、達彦の腕を掴む。
「・・・どして?」達彦は手を止めず、擦り続ける。
じりじりとしたその動きに、桜子は溜まらず腿の間に力が入る。
「力抜けって・・・言っとるだら・・・」
達彦は桜子をじっと見つめた。
瞳の奥を覗き込む、試すような視線に・・・桜子の顔が歪む。
「・・・もうっ・・・」
怒ったようにそう言って、達彦の肩を叩いた。
達彦の口の端が一瞬緩み、桜子が(笑わんで)と言いかけたとき・・・唇は奪われた・・・。
「んっ・・・」
桜子は少しの抵抗を見せるが、肩にきつく腕を回すと観念したように力が抜ける。
太腿を擦る手を・・・敏感な部分にはあえて触れず、腰や背中に這わせる。
桜子の唇から震えるような吐息が漏れ、足先が絡んでくる。
口付ける自分の顔を、細い指がもどがしげに包み込む。
「・・・嘘つき・・・」口付けの合間に桜子が呟く。
「何が・・・?」舌先で唇をなぞりながら聞き返す。
「や・・・やっぱり、『何か』したじゃん・・・」膨れてその唇を尖らせる桜子。
ニッと笑う達彦。
「まだなんもしとらんよ!・・・これからだろ?」
桜子の腰を抱え上げ、湯船のふちの段差に座らせる。
乳房には湯の雫が滴り、それをすくい取るように舌を這わせる。
湯の効能のせいで、いつもよりさらにふるふると滑らかな肉を食み、強く吸い付く。
「・・・あっ・・・!」
桜子が溜まらず喘ぎ声を上げ、達彦の頭を弄る。
胸に顔を埋めていた達彦の動きが止まり、桜子が見下ろす。
「嘘つきは・・・お前だら・・・?」
欲情しきった男の目が自分を見上げている。
何も言葉が出ない。
何も言い返せなかった。
言葉の変わりに、湯に飛び込むようにして達彦に抱きつく。
広い胸がしっかりと抱きとめる。
ザブンと湯が溢れかえり、滴る水音が響く。
達彦の力強い腕が、腰をギュッと締め付ける。
その唇に呑み込まれたくて・・・首に手をかけ、吸い付くように口付ける。
二人は激しく絡み合いながら、湯殿の波に揺られていた・・・。
(つづく)
312 :
491です:2007/11/16(金) 12:42:45 ID:bB7VSJNg
《6》
結い上げられた髪を掴んで、貪るように桜子の口内を掻き回す。
息が続かなくなって、頬を合わせる。
唇の端に濡れた後れ毛が張り付いていて、喘ぐ口元がなんとも艶かしい。
腿の上に座った桜子は、腰をかすかに動かし秘所を摺り寄せてくる。
両手で桜子の尻を掴む達彦。
ぐっと引き寄せ、猛り立った自身を桜子の恥骨のあたりに押し付ける。
「はぁっ・・・」と桜子の口から甘い声が漏れ、弓のように腰がしなる。
「桜子・・・入れてい・・・?」
(もうこんなになっとるんだ・・・)と言わんばかりに密着した腹の間で自身を動かす。
「んっ・・・ここで?・・・このまま?」桜子は少し困惑を見せるが
「そう・・・このまま・・・」と言って剛直で秘所をなぞると・・・自分からゆっくり腰を落とした。
スルリと・・・ごく自然に一つに繋がる。
「・・・ああ・・・いいよ・・・」
湯の温度よりさらに熱く感じる桜子の肉襞に包まれる。
下からゆっくり突き上げながら、掴んだ尻を上下に動かす。
「くぅっ・・・ふぅ!」桜子は達彦の肩に唇を押し当て、しがみ付いている。
二人の揺れに合わせて、ザブンザブンと湯の溢れる音が響く。
その音も・・・だんだんと遠くなり、お互いが喘ぐ息遣いしか聞こえなくなる。
「はぁっ!・・・だめだ・・・熱い・・・!」
熱さに耐えかねた達彦が、繋がったまま桜子を抱え上げ、湯船のふちに座り・・・
そのまま桜子に押し倒されるようにして寝転がる。
昇りつめようとしていた桜子は、声を堪える事も忘れ、達彦の上で腰を振る。
乳房を掴みながら、そんな姿を鋭く見つめる達彦。
桜子の中がさらに締め付けを強め・・・硬直したようになって腰の動きが止まると・・・
達彦は一気に下から突き上げた。
「あううっ・・・!」
激しい突き上げに、桜子の体は支えを無くしたようにグニャグニャに揺さぶられ・・・
達彦が喉の奥から太い声を上げるのと同時に、その広い胸板に倒れ込んだ・・・。
桜子は達彦の胸の上で荒い息をしながら、時折ピクン・・と震えた。
達彦も放心したように目を閉じながら、そんな桜子の髪や背中を優しく撫でる。
耳に・・・注ぎ込まれる湯の流れる音が戻ってくる。
目を開けると・・・すっかり暮れた夜空に、丸い月が浮かんでいた。
「桜子・・・大丈夫か?」と呼びかけると「・・・うん・・・」トロンとした声が返ってくる。
「ちょっと寒くなった・・・」と言ってゆっくり起き上がった桜子が、また湯船に浸かる。
達彦は手で湯をすくい、肩にかけてやった。
微笑みながらも、ちょっと気まずそうに俯いている桜子に
「聞こえたかもなぁ・・・声・・・」ぼそりと呟く達彦。
桜子の表情が一変し、しかめっ面で大きく息を吸い込むと
「もうっ!・・・ほんな事ばっか・・・いやぁ!」
怒って、寝転ぶ達彦の顔に湯をバシャバシャかける。
「うわっ、やめろよ!」
達彦は慌てて起き上がると、湯船に飛び込み、桜子を後ろから抱きすくめる。
「ごめん・・・」膨れっ面の桜子の耳元で優しく囁く達彦。
「もう・・・知らん・・・」むくれてそっぽを向く桜子。
達彦は桜子の顎に手を沿え、自分に向き合わせる。
「ごめん・・・ごめんな・・・」
優しく微笑みながら、桜子の顔に愛しげに唇を這わせる達彦。
(いいんだよ・・・好きだよ・・・)と囁くような甘い口付けに、桜子の心もほどけていく。
二人は暫くそうして月明かりの下・・・キスで囁き合っていた・・・。
(つづく)
313 :
491です:2007/11/16(金) 12:44:48 ID:bB7VSJNg
《7》
部屋に夕食の膳が用意され、二人は差し向かいで杯を酌み交わしていた。
「お前もちいとくらいいいだら?飲めよ・・・」達彦が桜子にお猪口を差し出す。
「うん・・・ほいじゃぁ少しだけ・・・」達彦に勺をしてもらい、クイッと一口飲む桜子。
「なかなかいけるぞ・・・」料理に箸をつける達彦。
「ほんとだね。ほいでも・・・この田楽、うちの八丁味噌だったらもっと美味しいよね・・・」
(ハハッ・・・また言っとる)
もぐもぐと味わいながら難しい顔をしている桜子を、達彦は笑顔で見つめる。
「いいもんだよな・・・夫婦水入らずの旅行って・・・」
手酌で酒を注ぎながら、しみじみ呟く達彦。
「うん・・・いいねぇ・・・野木山さんに感謝しなくちゃ・・・」
桜子はうっとりとして、部屋を見渡した。
「ごめんな。俺も・・・ちゃんと新婚旅行に連れて行ってやりたいと思っとるんだけど・・・」
達彦が申し訳なさそうに語りかけると、桜子はううんと大きく首をふった。
「桜子、お前・・・行きたい所はあるかん?」達彦が尋ねる。
「うーん・・・ここっていうのは無いなぁ・・・そうそう、こん前の東京!
マロニエ荘楽しかったぁ・・・あれで充分だよ・・・」
思い出して微笑む桜子。
「楽しかったけど・・・あれは新婚旅行とは言えんよ」達彦は首を横に振る。
「じゃぁ達彦さんは?行きたい所あるの?」桜子も尋ね返すと
「ほうだなぁ・・・うーん・・・俺は・・・ドイツかな!」
そうだ、と気付いたように言い切る達彦。
「え!?ほんなん、いつ行けるか解らんよ」桜子は突拍子も無い言葉に驚く。
「うん・・・夢みたいな事だって解っとるけど・・・
何十年かかってもいつか行って、本場の音楽に触れてみたいんだ。
お前と一緒に・・・お前に貰った帽子、かむってな・・・」
達彦は遠い目をして、杯を飲み干した。
(本当に、そんな時が来ればいいな・・・)
あの時・・・ドイツへ行く事を諦めなくてはならなかった達彦の想いを叶えてあげたい。
桜子も暫くそんな思いを巡らせていたが、はたと気付いたように
「それって・・・でも、ダメじゃん」と言って達彦に笑いかけた。
「ん?」不思議そうな達彦。
「何十年も経ったら私達、もうおじいちゃんとおばあちゃんだよ。新婚旅行とは言えんだら?」
クスクスと笑う桜子。達彦も「そうか・・・」と言って笑った。
「ほいでも・・・俺の気持ちは変わらん気がする。
何十年も経って、誰も俺達を新婚だ・・・なんて思わんくなっても・・・
俺は今の気持ちのまま、お前と旅が出来る気がするんだ・・・」
達彦は自然に湧いてくる想いを口にするが・・・急にハッとなって自分の言葉に照れ臭くなる。
桜子は嬉しそうに目を細め聞いていたが、そんなはにかむ達彦を
「どしたの?達彦さん・・・飲みすぎた?」と言って、からかう様に顔を覗き込んだ。
「こんくらいじゃ、酔わんよ」少し膨れて、杯を差し出す達彦。
桜子は笑いながら勺をする。
「ほいじゃ、とりあえず・・・来年にはどこか行こうな」
照れを隠しながら料理をパクつく達彦を、桜子は愛しげに見つめていた・・・。
(つづく)
314 :
491です:2007/11/16(金) 12:49:34 ID:bB7VSJNg
《8》
食事が終わり、二人はもう一度風呂に入った。
身じまいをして部屋に戻ると、先に上がった達彦が、座布団を枕にゴロリと横になり眠っている。
(風呂でも月見酒だっちゅうて少し飲んどったし・・・ほんとに酔っ払っちゃったのかも・・・)
無防備な寝顔が可愛らしく思えて、フフッと笑う桜子。
桜子も達彦の傍に横になり、寝顔をポーッと見つめた。
(私も・・・変わらんよ・・・いつか行こまい・・・)
さっきの話を思い出して、達彦の頬に手を伸ばしそっと撫でる。
それから・・自分の方に伸ばされた大きな手に頬ずりをしていると・・・長い指が動き、唇をなぞりだした。
少し寝ぼけ顔の達彦が、横目で見つめている。
唇をなぞっていた指が・・・口の中に割って入ってくる。
桜子も達彦を見つめたまま、その指に舌を絡め、愛撫した。
達彦の腕をさすり、浮き上がった血管をなぞるように指を這わせる。
口の中に入れられた指は2本になり・・3本になり・・
桜子は大きく口を開いて舌を絡め、口付けを繰り返す。
湿った淫らな音が部屋に響きだし、二人の口から熱い息が漏れる。
「桜子・・・・」
達彦が、甘えるような声で囁く。
「また・・・したくなったか?」
自分しか知らないはずの表情・・・ねだるような顔・・・。
気持ちを見透かされているけれど、今度は怒る気持ちにはならなかった。
愛しくて、胸がキュンとしめつけられ、体の芯はジュッ・・と熱くなってくる。
達彦に覆いかぶさる桜子。
口付けを交わした唇は首筋を這い・・・浴衣が肌蹴た胸を這い・・・
手が裾をかいくぐって熱いものに触れる。
もうその輪郭を露にしている固さをなぞりながら、褌の紐を解く。
大切なその場所に・・・優しく口付け・・・舌先でゆっくりと舐め上げる。
達彦の息遣いが聞こえ、今どんな顔をしているのかが手に取るようにわかる。
もっと感じて欲しい・・・そう思って舌を絡め強く吸い上げると
低く呻いた達彦が体を起こし、手で頬を挟むようにしてそこから離した。
口付けながら体制を入れ替えられ、達彦がのしかかってくる。
胸の鼓動は高まるのに、ズシリとした確かな重みを感じていると、ホッと安心感に包まれる。
今度は・・・達彦の唇が身体を這う。
湯上りの火照った体から香る匂いを嗅ぐように、何度も深く息を吸い込みながら・・・
浴衣の裾をたくし上げていき、桜子の下着を剥ぐ達彦。
脚を開き、明るい光の下にそれをさらし、触れようとはせずただ眺めている。
「・・・いや・・・見んで・・・」
恥ずかしくてたまらないのに・・・触れられてもいないのに・・・
体の中がとろけてしまいそうに熱く疼いて・・・溢れだす。
達彦の指がやっと・・・そっと花芽に触れると・・・桜子はビクッと震え、体を仰け反らせた・・・。
(つづく)
315 :
491です:2007/11/16(金) 12:51:41 ID:bB7VSJNg
《9》
ヒクンと震えた桜子の花びらから、トロリと蜜が溢れ零れる。
指にぬめりを絡めながら、陰唇の間をゆっくりとなぞる。
「はぁっ・・・だめ・・・」
言葉では拒んでも、よじる腰の動きは抗っていない。
「達彦さん・・・お願い・・・あっちに・・連れてって・・・」
布団が敷かれた隣の部屋に行こうとせがむ桜子。
(そんなに俺が欲しいのか・・・)
俺の女だ・・・と強く想う。
体の中を、燃える様な熱が駆け巡る。
初めて交わしたあの夜から、自分のものだと思い込んで、何度も愛した場所・・・
自分だけが見ることを赦されたはずの、愛しい女のその場所を・・・
また想いをぶつけるように愛する。
強すぎる快感に叫び声を上げた桜子の、もがく脚を押さえつけ
秘所に顔を埋めた達彦は、ピチャピチャと淫らな音を立てながら舐め続ける。
どこをどんな力でどんな風に愛撫すればいいかはもう知っている。
桜子の体は敏感で・・・豊かで・・・いつも達彦に新鮮悦びをもたらす。
甘い声が細く高く震え・・・ギュッと固くなった体がゆっくりと弛緩していく。
充血し膨れた秘所に・・・もう一度口付ける。
放心した桜子の額にも・・・頬にも・・・優しく口付けた達彦は
桜子の瞼の端の涙を舌で掬い取ると・・・その体を軽々と抱き上げ寝所へ向かった・・・。
(つづく)
316 :
491です:2007/11/16(金) 12:53:57 ID:bB7VSJNg
《10》
桜子の中にゆっくりと自分を沈めていく。
じっと動かなくても、柔らかくうごめくような振動が伝わってくる。
伸ばした両足を胸に抱きかかえ・・・細い足首やふくらはぎに口付ける。
「はぁ・・・あっ・・・」
喘ぐ桜子を見つめながら、脚を擦り上げ舌を這わせると・・・キュウッと中が締まってくる。
達彦も「ああ・・」と喘いで溜息を漏らした。
「桜子・・・そんなにきつく締めたら・・・長く愛してやれんよ・・・」
笑みを浮かべながら、桜子を見つめる。
「ん・・・ほいだって・・・勝手にそうなるんだで・・・」
甘えるように達彦に手を伸ばす桜子。
桜子に体を重ね、優しく口付ける達彦。
桜子は達彦の腰に手を伸ばし、尻を引き寄せるようにギュッと掴んだ。
「もっとか?」グイッと深く挿し込む達彦。
「あっ・・・そう・・・もっと・・・ねぇ・・動いて・・・」桜子はうっとりと笑みを浮かべる。
達彦はゆっくりと・・・桜子の中を掻き回すように腰を動かす。
「あ・・・そこ・・・い・・・」達彦の髪をまさぐる桜子。
達彦は桜子との性愛が、重ねれば重ねるほど豊かで深くなっていくような気がしていた。
お互いの肌になじみ・・・溺れ・・・これ以上近づけないと思うほど強く抱き繋がっていても・・・
まだまだその先があるように想えてならない。
どんなに抱いても足りない。すぐにまた確かめたくなる・・・。
桜子を愛する気持ちは永遠だと想えても・・・
二人こうしていられることは決して当たり前なんかじゃないと・・・痛いほど感じてしまう・・・。
だからこそ、こうして愛し合えること・・・
愛しい体を抱けるこの瞬間が、奇跡なんだと想える・・・。
桜子の体に・・・静かに手を這わせる達彦。
なんて綺麗なんだ・・・といつも思う。
惚れた欲目を置いておいて、客観的に考えれば、いくらか欠点はあるのかもしれない。
胸は少し小さめだし、肩も腰も華奢で細すぎるくらいだった。
でも自分にとっては・・・全てを完璧に満たしていると想える。
内面から溢れる優しさ・・・強さと・・・その熱さを包み隠している柔らかさ・・・
その美しさは、自分に注がれる愛・・そのもののように想えた・・・。
「桜子・・・お前の体・・・好きだよ・・・」
「ほんと?・・・私も・・・私も好き・・・達彦さんの・・全部が好き・・・
だで・・・いつもこうして抱かれたくなる・・・困るくらい・・・」
桜子がやけに素直で、ハハッと笑う達彦。
「わかっとる・・・でもな・・・そういう所も大好きなんだ・・・」
「良かった・・・」と幸せそうに微笑んだ桜子が
「もっと抱いて・・・強く・・・感じたい・・・全部・・・」ギュッと背中を抱きしめてくる。
「俺もだよ・・・桜子・・・」
きつく抱きしめ返して・・・深く・・・一つに繋がったまま揺れ続ける。
自分の想いを受け止めて慰める・・・優しい体・・・。
体の中に何度も花火のような快感が打ち上がり・・・やがて眩しさに何も見えなくなる。
お互いの上下する胸を合わせ、激しい鼓動を感じ合う。
(生きている・・・)
その実感と悦びが、静かに燃え広がる炎のように・・・達彦の心を熱く満たしていった・・・。
(つづく)
317 :
491です:2007/11/16(金) 12:58:38 ID:bB7VSJNg
《11》
翌日、名古屋に立ち寄った後、二人は山長に戻った。
野木山が笑顔で出迎える。
「野木山さん、ありがとう。お陰でゆっくりさせてもらったよ」
達彦が礼を言う。桜子も嬉しそうに
「ほんと、えらくいい旅館だった!
あの部屋・・・あんな部屋にはなかなか泊まれんもんねぇ!
露天風呂まで付いとって・・・もうね、3回も入っちゃった。ねっ、達彦さんっ!」
隣にいる達彦にはしゃいだ笑顔を向ける。
「うん・・・3回・・だな・・」
達彦もニコニコと頷いて二人で笑い合っていると
「ほうですかぁ〜・・・3回ですかぁ〜・・・」
ニンマリ笑った野木山の視線に気付く。
ハッと我に返る二人。
「いやっ、3回って、風呂のことだよ!そう・・あれだ、ずっと一緒っちゅうわけじゃなくて・・・
その、少しは一緒にも入ったかもしれんが・・・ほら、あれだけ広いのにもったいないし・・・」
達彦がしどろもどろに言い訳をしていると
「もう・・・何言っとるの・・・」
桜子も焦り顔で、そんな達彦を肘でこずく。
「いや〜私は別にええんですよぉ〜。一緒でも、何回でも・・・」
ニヤニヤしている野木山に、達彦は苦笑いを向けると
「そうだっ、早く仕事せんとな!着替えるから・・・行くぞ」
荷物を手にし、桜子と一緒に母屋の方へ歩いて行った・・・。
「もう・・・あんな風に言ったら余計変に思われちゃうじゃん!」
「お前が3回・・・なんて言うからだろ」
「3回って・・・それだけじゃ変な意味無いだらぁ?!」
「具体的過ぎるんだよ・・・」
「具体的って・・・そんな風に考えるの、達彦さんだけだよ!いやらしいっ」
「だから風呂のことだって言ったじゃんか・・・」
こっそり耳を澄ませる野木山。
奥へ向かう廊下からそんなやり取りが聞こえてくる。
ヒヒッと笑いを堪えていると店に客が入ってきて「いらっしゃいませ」と出迎えた・・・。
青々と澄み切ったが岡崎の冬空。
山長は一年で一番忙しい季節を迎えようとしていた・・・。
(おわり)
お疲れ様でございました・・・
コラコラァ〜、二人ともHな事ばっかり考えちゃって!・・・って、それは491でした!スミマセン!!!
と言う訳で・・・皆様久々でしたが映像化できましたでしょうか?ドキドキアセアセ
今回のテーマは・・・「成長そして条件反射」・・・なんちて(大汗)
あんなに初々しかった二人も、月日が流れ・・・Hのやり杉・・いやいや経験を重ねて
こんなに立派?に成長?して、ばっちり噛み合いまくりでありますw
達彦さんは『S』満開! 桜子ちゃんはそれにメロメロ!
って事で・・・・・達彦さん、幸せ? by491
ではっ〜〜〜!(逃走)
318 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 23:42:38 ID:Xjj5vf3X
491さん。二人のお話ありがとうございました。
幸せな純きらのお話が読めて、明るい気持ちになれました。
446さんも、続きお待ちしています。
491さん・・・
よかった〜、達彦さんが幸せそうで。
やっぱり桜子ちゃんにちゅぱちゅぱされちゃったんだね。
491さん ありがとうございました。
福士くんの写真集思い出しました。
ステキ!
321 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 03:54:10 ID:D7cRcC7d
491さん 本当に嬉しくて何度も読み返しています。
今までの作品の中で一番好きかも・・・
ありがとうございました。
もうひとつの作品も楽しみにしています。
322 :
446です。:2007/11/22(木) 13:42:42 ID:T0MMz74V
>>294 大変長らくお待たせしました。
続きをUPします。
うん。白無垢を来て有森の家を出ただけなのに・・・有森の家に居っても・・・自分の家じゃない様な気がして仕方がなかった。
どうしてだろうねぇ!生まれ育った家なのに・・」」
「桜子。俺は嬉しいよ!生まれ育ち長年暮らした有森の家がお前の家じゃなく・・・山長がお前の家にだって思ってくれて」
優しく包み込むように抱き締めるはずが、達彦は桜子に覆い被さり組み敷く形となった。
桜子の心臓は高鳴った。達彦は、桜子のおでこにそっと口付けた後、桜子の唇に自分の唇を重ねると桜子の顔を見た。
達彦の我慢も限界に近づいていた。
桜子を妻に娶り・・・女を知って7日。
「達彦さん」
「桜子。俺、正直に言うよ!お前が俺の側に居らんで寂しくて・・・・お前が欲しくて仕方がなかった。」
「達彦さん。」
「今日は、お前をゆっくり寝かせてやろうと思ったが・・・俺は、お前が欲しくて仕方が無い。お前を抱いてもいいか?」
「ほんな事聞かんで!」と言いつつも桜子は達彦の背中にそっと腕を回すと顔を背けながら「私は、達彦さんのもんだで、好きにして」と行って
目を硬く瞑った。
「桜子。」と呟くと達彦は、自分の唇で桜子の唇を軽く挟んだり舌で桜子の唇のなぞる等をして少しずつ桜子の唇を割り、桜子の口内に舌を
差し入れた。
濃厚な口付け。
今まで唇と唇が触れ合うだけの口付けは、結婚前に何度も交わしていたが、この様な濃厚な口付けは、初めて達彦と結ばれた日に初めて経験した
口付けだった。
初めて桜子の口内に達彦の舌が侵入して来た時は、ビックリして達彦の口付けから逃れようとしたが、今日の桜子は、懸命に達彦の口付けに応え
おずおずと舌を動かし口付けに夢中だった。
達彦は、桜子と口付けを交わしながら桜子の太腿を撫でながら手を桜子の秘所へと這わせると桜子「うっん」と声を発し、達彦の口付けから
逃れ体を硬くした。
「桜子、大丈夫だから・・・俺に任せて」
「うん。分かっとる・・・分かっとるけど・・・」
「俺が怖いか?」達彦が訊ねると桜子は”いいえ”と言う様に首を横にふった。
「桜子、愛しとる。愛しとるからお前をこの手で抱き・・・お前の温もりを感じたいんだ」切なそうに言う達彦。
そんな達彦の表情を見た桜子は、胸が締め付けられた。
「達彦さん。私も達彦さんが好き。この世で一番達彦さんが好き。愛してる。」と言って桜子は両手で達彦の頬を包み自ら口付けた。
微笑み達彦は、桜子の首筋に顔を埋めると達彦の唇は耳・首筋と唇を這わせながら桜子が纏う浴衣の紐を解くと手で合わせを開くと
胸元に唇を這わせた。手は、桜子の胸元に置き達彦の大きな手の平で包み込む様に撫でた。
323 :
446です。:2007/11/22(木) 13:43:22 ID:T0MMz74V
桜子は目を瞑り昨夜、二人の姉達に言われた様に体の力を抜き達彦に身を全て委ねて見ると達彦の唇と触れる度にくすぐったい様な
くすぐったく無い様な不思議な感覚に囚われていると桜子の足に既に大きくなった達彦自身が触れると一瞬桜子の体が硬くなったが
達彦の胸への愛撫と耳元で「綺麗だよ」と囁かれるだけで再び桜子は体の力を抜き、達彦に身を任せていると達彦は、桜子の浴衣を
肩まで肌蹴させると乳房の頂上を口に含み舌で転がした。
「あっ・・・うん」小さく喘ぎ身を捩った。
達彦は再び桜子に口付けると桜子が着る浴衣を脱がせると達彦も桜子に口付けながら片手でもどがしげに自分の浴衣を脱ぎ捨てた。
「桜子。大丈夫だから恥ずかしがらんで・・・・お前の全てを俺に見せてくれ。愛しとる。」
桜子の額にそっと口付けると達彦は、冬吾や鈴村のアドバイス通り体全体に口付けながら桜子の反応を見た。
桜子は、目をきつく瞑り右親指を唇にあて必死に声を押し殺していた為、達彦は、桜子の唇に添えてある手をとった。
「頼みがあるんだ」
「何?」潤んだ目で達彦を見る桜子
「恥ずかしがらんで、お前の喜びの歌を俺だけに聞かせてくれないか?」
「ほんな・・・」と桜子が口を開けた瞬間、達彦は口内に舌を入れ桜子の口内を掻き混ぜると桜子の舌を捕らえ絡めると桜子はおずおずと
達彦の舌に絡めると達彦は、予想もしなかった桜子の動きに嬉しさが込み上げ目を大きく見開き、桜子の舌に絡め達彦の手は、桜子の太腿を
摩りながら徐々に秘所へと手を這わせると既に桜子の秘所は、愛の蜜によって潤っていた。
「うっ・・・あっ・・・達彦さん・・・そんな所・・・」達彦から唇を離し達彦を見つめた。
「汚くないよ・・・大丈夫だから・・・また、俺にお前の体を見せてくれ」と言って達彦は、桜子の乳首を口に含み舌先で刺激しながら
達彦の長い指が桜子の壷の中へとゆっくり挿しいれると桜子は、再び右手を口にあて、今だ分からぬ未知の感覚に耐えていた。
桜子の壷の中は、初めて一つに結ばれた夜より熱く震え達彦の指を飲み込むかの様にきつく締め付けていた。
(すごい。桜子・・・感じてるんだ)
達彦は、桜子の壷に指を一本挿れたままゆっくりと出し入れを繰り返しながら、体中に舌を這わせながら徐々に下へと下りていった。
「うっ・・・・あっ・・・あっ」桜子は小さく声を挙げ今だ分からぬ感覚にどうして良いか分からないでいると達彦は桜子の壷から指を
抜き体を起こすと「桜子、怖くないから・・・体の力を抜いて俺の愛を感じてくれないか?」と達彦が言うと桜子は、息をゆっくり吐き
体の力を抜くと達彦は「ほっうだ・・・桜子、愛しとる。愛しとるから俺は・・・お前を感じたいんだ」と言って口付けると達彦は桜子の
両足を広げ秘所に口付けると強い刺激に驚き体を仰け反らせた。
324 :
446です。:2007/11/22(木) 13:44:02 ID:T0MMz74V
「あっ・・・あっ・・・」
(ここか!冬吾さんと鈴村さんが言っとった女の人が一番感じる所は)
達彦は、桜子が最も感じる蕾を舌先で舐めると桜子は「ひゃ〜あっ」と甲高い声をあげ秘所への愛撫から逃れようと腰をよじったが
達彦は、しっかり桜子の腰に腕を回し固定し秘所への愛撫を続けると桜子の秘密の通路に通じる壷から溢れんばかりの愛の蜜が溢れ出ると
同時に桜子の目は潤み体は桜の花の様に赤く染まっていた。
(俺にしか見せぬ桜子の女の顔・・・なんて綺麗で艶かしいんだ)
舌先で秘所への愛撫を続けながら桜子を上目で見ていた。
「た・・・達彦さん。お願い・・・・もう許して・・・お願い」
桜子は達彦の手に自分の手を沿えると達彦は体を起こした。
「桜子・・・愛してとる・・・お前を愛しとるんだ。愛しとるから又お前と一つになりたい・・・挿れていいか?」
と達彦が桜子の耳元で囁くと桜子は、コクリと小さく首を縦に振るのを確認すると達彦は、自分の手で固く大きくなった自分自身を
手に持ちゆっくり桜子の壷へと埋めていった。
「うっ・・・(達彦さんのが体に入ってくる・・・まだ、ちっと痛いよ・・・私は達彦さんの奥さんだで・・・我慢せんと)」
強い圧迫感と達彦自身が体内に入ってくる何とも言えぬ違和感はあるものの初めて達彦と結ばれた夜よりは、痛みは薄れと同時に
未知な感覚に囚われていた。
「桜子、全部入ったよ!痛くないか?」
「大丈夫。前よりきつくないし痛くないよ。」
「ほうか・・・良かった。」
一週間ぶりに2度目の桜子の体内を味わう達彦。
桜子の体内は、達彦自身をやわらかくなった肉壁で飲み込むかの様に包み込み達彦自身を刺激していた為、このまま桜子の中に自分自身を
埋めていたら直、達してしまいそうなほど桜子の体内は、良かった。
「桜子、痛いと思うが動いても良いか?」と桜子の耳元で問い掛けると桜子はコクリと頷いた。
達彦は桜子に「愛しとる」と言って深く口付けると体を起こしゆっくり動きだすと桜子は、二人の姉達のアドバイス通り体の力を抜き
達彦に身を任せた。
「うっ・・・あっ」と桜子がうめき声を上げた。
325 :
446です。:2007/11/22(木) 13:44:49 ID:T0MMz74V
達彦自身が桜子の花の壷へと出し入れされる度に桜子は、全ての内臓が達彦自身によって掻き出されるような・・何とも言えない不思議な
感覚に囚われていた。
「はぁ・・・あっ・・・た・・・達彦さん・・・どこ」
シーツを強く握っていた桜子の手が達彦の手を探すように宙に上げると達彦は桜子の手に手を絡めた。
「桜子、俺は何処にもいかんよ!今、俺とお前は一つになっとるんだよ。わかるか?」
腰を少し引き桜子の花の壷に達彦自身がしっかり挿り一つになっている事を強調すると深く激しく口付けると再び動き出した。
「あっ!・・・うっ・・・桜子・・・いいよ・・・暖かくて俺の全てを包み込んどるみたいだ」
「ほんなこと言わんで!」
「桜子愛しとるんだ!愛しとるから俺は、お前に包みこまれたい」と言って達彦は無心に桜子の花の花瓶から自身を出し入れを繰り返す度に
一つに繋がった部分から淫らな水音と二人の熱い吐息と桜子の甘い声が二人の部屋に響きだした。
次第に達彦は桜子の花の壷によって絶頂を向かえ花の壷の中に白濁した精を解き放つとそのまま荒い息を上げたまま桜子の体の上に倒れ込んだ。
そんな達彦を桜子は、達彦への愛しとまた一つに結ばれた喜びがこみ上がり目を開け両腕で達彦の頭を包み込む様に抱きしめた。
「達彦さん、大丈夫?」
「お前こそ大丈夫か?」と言って達彦は、桜子に口付けるとゆっくり体を起こし花の壷から達彦自身を抜くと桜子は、「あ〜ん」と甘い子声を
あげると同時に花の壷から達彦が放ちだした白濁りの種が溢れ出てきた。
達彦は、枕元に置いてある紙を取り桜子の秘所にあてがうと桜子は恥ずかしそうに達彦の手をとり「いいよ!自分でやるで」と言って起き上がり
近くにあった自分の浴衣をすばやく取り肩にかけると達彦に背を向け秘所を軽く拭うと浴衣を軽く着付け立ち上がろうとするが、桜子の足腰に今だ
力がはいらずガクガクして立てなかった。
そんな桜子を達彦は、腕を引き寄せ抱きしめ口付けると「もう暫く、こうしてよう」と言って桜子が軽く纏う浴衣の紐を解き素早く脱がせると
そのまま何も纏わぬまま布団へと横たえた。
「桜子、ごめんな!痛かったなぁ」
桜子の乱れた髪を達彦の大きな手の平で撫で整えていた。
「うんん。大丈夫。謝らんで・・・私は達彦さんのものだで・・・達彦さんの好きにして」
「桜子・・・お前は優しいなぁ。それに、俺はお前のもんだから」
「達彦さん。」
「俺、正直に言うよ!お前が居らんかったこの一週間、この家に一人で居るのが嫌で・・・寂しかった。お前が花嫁衣裳を来て
この家に来るまでは、ずーと一人でこの家に居ったのに・・・お前がこの家に・・・俺の嫁さんとして来た日から俺は、一人で
この家に居れん様になってしまったんだなぁ!」
「私も有森で仕事をしとっても・・・達彦さんの顔が見たくて・・・声がききたくて・・・ギュっと抱きしめて欲しくて仕方がなかった。
私は、もう達彦さんが側に居らんと駄目になったみたい。」
「桜子、嬉しいよ!俺ももう、お前なしの生活は考えられんよ」
「達彦さん、私も達彦さんなしでは・・・もう生きられん」
「桜子」
326 :
446です。:2007/11/22(木) 13:51:22 ID:T0MMz74V
「達彦さん、暖かくて気持ちが良い。」
「ほうか?」
「うん。」
達彦は桜子が寝やすい様に包み込む様に抱きなおした。
「今日からずーと達彦さんの側に居れるんだね!嬉しいね。」
「俺達は、これから先、一生一緒だよ。」
「うん。」
桜子は、吸い込まれる様に何も着ず達彦の腕の中で眠りにつくと達彦は、桜子の温もりを感じ達彦の腕の中で眠る桜子を見ると
フッーと微笑むと桜子が寒くないように肩まで布団をかけると達彦も桜子を大事な物を取れれないように抱き閉め、眠りについた。
そして翌日、母屋にある中庭の洗濯干し場には、白いシーツが1枚干されてあった。
そのシーツを洗う桜子は、顔を真っ赤にして洗っていたのは・・・言うまでもない。
おわり
やっと終わりました。
長くお待たせしてしまい申し訳ありません。
昨日、やっと達彦さん出演の舞台「ナツひとり」を観て来ました。
3枚目の達彦さんもなかなか良かったのですが・・・2幕目の福士君の
ヘアースタイルは、まさしく結婚後の七三達彦さんそのものでした。
お陰で良い妄想材料ができました。
491さん、熱情バージョン!
とても良かったです。
ナツひとりを観てから読んだので、ばっちり妄想できました。
ありがとうございます。
次の作品を楽しみにしています。
327 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 00:34:43 ID:nmHznu8Y
446さん、ありがとうございました。お忙しい中、感謝です。また、よろしくお願いします。
328 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 01:30:40 ID:L+7EfPtH
age
329 :
491です:2007/12/01(土) 20:11:06 ID:HESuO+Dt
ども。師走ですねぇ〜。気忙しいですねぇ〜。
達彦さん桜子ちゃん夫婦も、山長で昼も夜も忙しくしてるこっちゃろなぁ〜w
いつもながら、読んでいただきコメントくださり、ありがとうございます(涙)
>>319 さん、「ちゅぱちゅぱ」は初めてじゃないのよ・・・ムフフw
>>321 さん、一番好きなんて・・・感激です(涙)どS達彦さんがお好きですね?w
そんな皆さんに励まされながら、なんと491・・・
時に発作のように、時にまったりのんびりと、1年間も書き続けてしまいました(大汗)
だって・・・達彦さんが・・・福士くんが・・・純きらが大好きなんです!!(一途な愛)
ほんと・・・バカで変態ですみません(涙)
もう一つの駄作・・・完成するかはまだ解りませんが、諦めてはおりません。
(予想以上に<熱情>に力入っちゃってネタが・・・)
充電しつつ頑張ってみるので、もう暫く待てる方はお待ちくださいませ・・・
446さん、あんがとね!!
そうねぇ〜、毎晩汗だくビチュビチョで、この夫婦の洗濯物は、毎日てんこ盛りだわねw
では、皆様流行病にお気をつけて〜!
あら!
491さん!
いつまでもいつまでも待ってまーす!
私も、達彦さん・・・福士くん・・・純きらが大好きなんです・・・!!
こんなに月日が流れても色あせないこの気持ち・・・愛です。
達彦さんの幸せが私達の幸せ・・・ですよね!
気持ちのいいH、いっぱいさせてあげて下さい! ・・・っていうのもヘンですけどw
新作までに、またお時間などあれば、過去の作品なども再UPしていただけると嬉しいかも(汗)
331 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 00:29:39 ID:dik0+a+V
age
332 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 00:40:04 ID:9PqLh458
age
333 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 09:38:49 ID:qQsD437N
age
334 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 23:14:56 ID:l1Z5vWLR
age
335 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 23:26:37 ID:BiGPcq4I
あ
336 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 19:10:44 ID:gCLEemW+
誰か甘いお二人のお話を書いてください。
337 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 10:28:04 ID:r8Btj2v6
あげときます
338 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 16:50:18 ID:r8Btj2v6
スレ落ち回避age
339 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 23:38:31 ID:E4pU6ovc
よいお年を…
340 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 00:27:57 ID:ZIdAXyWw
age
341 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 15:09:50 ID:7Mebe5mR
491さん
リクエストしていいですか?
酔っ払って桜子を襲うお話や酔った桜子が逆に達彦を襲うお話など
読んでみたいです。
それと・・・
初めて一緒にお風呂に入るお話など読んでみたいです。
宜しくお願いします。
342 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 09:37:55 ID:4ZoT+kDH
待ってます
343 :
491です:2008/01/17(木) 13:30:46 ID:yNzekIdd
どうもお久しぶりです。
待って下さっているかた・・・すみません、時間が無くて進んでません(泣)
でももう書けない・・・とも言いきれないのですが(ここ、好きだから)
いつもは全部仕上がってから投下するのですが、書きかけの次作は「書きながら投下」するかもしれません。
そうなると、まとまりが無くなるし、最後まで書き切れるか心配なんですが・・・。
話もいまいちピンと来なくて悶々としてます。
書けなかったらごめんなさいね(涙)
491さん
私は491さんが描く達彦さんが大好きですよ。
だから、もう一度達彦さんに会いたいなと
ずっと待ってしまっています。
自分でもいろいろ妄想したりもするんですけど・・・
やっぱり491さんの作品読みたいです。
345 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 10:25:51 ID:mXADgn0o
age
346 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 11:11:19 ID:IDPRaJ5L
491さんファンです
ずっとずっと待ってます(^∀^)
347 :
446です。:2008/01/29(火) 16:01:18 ID:C2CYqZgm
ずーと進まず放置していたお話しが、やっと完成しそうなので
レスします。
長編になりそうなので二回に分けてレスします。
491さんのお話が出来るまでの間、私のお話で我慢して下さい。
今回のお話は、ハーブ&アロマについて調べていて思いついたお話です。
どうぞ読んでやって下さい。
≪媚薬〜達彦編〜≫
(1)
二人が家族や店の従業員に祝福され結婚式を挙げてから2ヶ月が過ぎた6月。
岡崎も入梅しジメジメした日が続いた。
入浴を済ませた達彦は、今だ風呂に入っている桜子にやり残した仕事が
あるからと言い残し一人誰もいない静まり返った帳場に座り右手に握っ
ていた小瓶を眺めていた。
達彦が右手に握り締めている小瓶。
日中、岡崎に帰って来ていたキヨシから土産と言って貰った物だった。
つづく
348 :
446です。:2008/01/29(火) 16:02:24 ID:C2CYqZgm
(2)
話はさかのぼり日中。
雨は降っていないもののどんよりとした梅雨空が広がっていた。
達彦は、仙吉と共に味噌蔵でたった今、国から支給され入って来たばか
りの麻袋に入った大豆を手にとり見ていた。
今だ大豆の統制経済が解除される見通しがつかず八丁味噌を仕込む事が
出来ずにいた。
「大将、仙吉さん。元気にしとりましたか?」
黒い皮靴を履き縦じまの黒っぽいスーツに身を包み白い帽子を片手に味
噌蔵にキヨシが入って来た。
「キヨシ!」
大豆を麻袋に戻し味噌蔵に入って来たキヨシの名前を呼び見る達彦。
「大将、桜ちゃんと上手くやっとるんですか?」と不気味な笑みを浮か
べながら達彦と仙吉の側にやって来た。
「桜ちゃんを幸せにしんかったら何時でも奪いに来ますからね。」
「それは、心配無用だ!キヨシ」
「ほうですか?夜の夫婦の秘め事も上手くいっとられるんですか?」
とキヨシは声のトーンを押さえヒソヒソ話へと変わっていった。
達彦は、一瞬目を大きく見開き驚いた表情を浮かべたが皆が蔵に居る手前、
冷静を装い「勿論」と即答したが、何処かキヨシには歯切れの悪い様に聞こえた。
「ほうですか。大将、ちょっと俺の後を付いて来て下さい。」と言ってキヨシは
蔵を出た。
「仙吉さん、ちょっとキヨシと行ってきます」
と言い残し達彦はキヨシの後を追った。
349 :
446です。:2008/01/29(火) 16:03:37 ID:C2CYqZgm
(3)
今は人気のない水洗い場にキヨシは一人立っていた。
「キヨシ、なんだ?」
達彦がキヨシに声を掛けるとキヨシは振り向きスーツの右ポケットに手を入れたまま
達彦に近づき左手で達彦の右手を持つとスーツの右ポケットから手を出し達彦の右手に
小瓶を握らせた。
「キヨシ!」
達彦は自分の手に握らせた小瓶を見た。
小瓶には、何か液体の様な物が入っていた。
「大将が手にしとります小瓶の中には媚薬が入っとります。」
「媚薬?」
「はい。媚薬と言っても中身は、ジャスミンの香油ですけどね・・・」
「ジャスミンの香油?」
「大将、知っとられますか?ジャスミンは、愛の薬として古来から使われとりまして、
通称、子宝の香油とも言われ・・・媚薬の効果もあれば・・・桜ちゃんの気持ちを
和らげる効果の他に女ん人の体にも良いと言われとります。このジャスミンの香油を
寝具に少し付けてもいいですし、風呂の中に少し垂らし入るだけで桜ちゃんだけじゃ
なく、大将も疲れた体を癒せる効果があるそうです。」
真剣な眼差しでキヨシの話に耳を傾け聞いていた達彦だが、心の中では桜子を妻に娶り
桜子がつきのものの日以外は殆ど毎日の様に肌を合わせ愛し合う様になり3ケ月。
初夜の晩と比べると大部、硬さと緊張が和らいで来たものの今だ受け身の桜子に達彦は
共に肌を合わせ一つになる喜びを味わって貰いたい。
桜子から自分を求めて欲しい。
自分が施する愛撫に乱れ歓喜の歌声を聞いてみたいと思っていた所に、キヨシが媚薬を
持ち自分の前に現れた。
キヨシから遠慮せず香油を頂き試し、これを切っ掛けに桜子も変わってくれるのではないか?
と思う自分と桜子を騙してまで媚薬を試していいのか?
媚薬を使わずもっと時間を掛けて桜子の心と体を愛し開いていけば良いと思う自分の二人がいた。
つづく
350 :
446です。:2008/01/29(火) 16:04:32 ID:C2CYqZgm
(4)
達彦は、迷いを消し去るかの用にキヨシの手に媚薬を返した。
「お前の気持ちは嬉しいが、これを貰うわけにはいかん。それに・・・この問題は俺達夫婦の問題だ。」
「夫婦の問題ちゅう事は、やっぱり桜ちゃんと夫婦の秘め事が上手くいっとらんですね。」
真剣な眼差して達彦を見るキヨシ。
「お前には関係ないだら。」
「関係なくないですよ!大将と桜ちゃんとの夫婦の秘め事が上手くいっとらんちゅう事は、この山長の
将来にも関わるちゅう事です。」
キヨシは再び達彦に近づくと達彦の右手を取り手の平に小瓶をのせ握らせた。
「確かに媚薬と言えばいかにもちゅう感じで響きが悪いかもしれんませんが、外国では良く疲れた心と
体を癒したり心を落着かせる為にジャスミンの香油を寝具等に垂らし匂いを楽しんだりまた、ジャスミン
の花を乾燥させた物をお茶にして匂いを楽しみながら飲んどるらしいですよ。これは、俺から大将への
ご結婚祝いだと思って受け取って下さい。」
「キヨシ・・・」
「あと、それと・・・桜ちゃんに俺から土産だと言って渡しとって下さい。」と言ってキヨシはポケットの
中に入れていた袋を取り出し達彦に渡した。
「桜ちゃんには、ジャスミン茶の葉っぱです。気持ちを楽にしてくれたり、胃腸の働きを手助けしたり・・
肩こり、二日酔いにも効くそうですよ!それと・・・大将、勿論媚薬効果もね」と語尾を小さくし達彦の耳元で
ヒソヒソ話する様に言うと笑いながら通用門を出て行った。
つづく
351 :
446です。:2008/01/29(火) 16:05:59 ID:C2CYqZgm
(5)
すると・・・
「達彦さーん、達彦さーん。」
通用門から職人達が店に出入りする入り口から桜子が出て来て達彦の名前を呼びながら達彦を探していた。
達彦は、桜子が自分の名前を呼ぶ声に気づき慌てて手にしていた小瓶を袖下に隠し、手にはキヨシから貰った
ジャスミン茶の葉だけを持っていた。
「達彦さん、ここに居ったの?」
水洗い場に居た達彦に気づいた桜子は、達彦の側に近寄った。
「あっ!うん。」
「何?達彦さんが手に持っとるの」
達彦の手元を見ながら言う桜子。
「あっ!これか・・・キヨシがお前に土産だと言って渡してくれって頼まれた。」
達彦は桜子の目の前にキヨシから預かった袋の包みを桜子に渡した。
桜子は達彦から袋の包みを受け取った。
「キヨシ君が?キヨシ君、うちに来とったの?」
「うん。さっき・・・フラっと味噌蔵に顔を出したと思ったら、すぐ帰っていった。」
「ほう。それより、キヨシ君からのお土産ってなんだろう」桜子が達彦から受け取った袋の包みに目をやった。
「ジャスミンのお茶だそうだ!」
「ジャスミンのお茶?」
「うん。キヨシの話では、飲みながらジャスミンの花の香りを楽しんどるだけで、心が落着いたりするそうだ。」
「ほう。早速、今夜飲んでみよう。達彦さん。」
「それより・・・桜子。俺を探しとったみたいだけど何かようか?」桜子との話をそらす達彦。
「あっ!ほうほう。森山味噌さんがお見えになられたで、応接間にお通ししただら。」
「ほうか。ありがとう。桜子」
つづく
352 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 20:56:24 ID:MuCQT4nO
久し振りに来てみたら、新しいお話が・・・。
446さん。このお話面白いです。
続き待ってます。
353 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 10:45:56 ID:EMOcBl56
あげます
ktkr
355 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 18:41:43 ID:EDnZvQ6n
age
356 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 15:45:11 ID:UVA3cR2h
>>351 帳場に灯りをともし静まり返った店内に一人座り日中、キヨシから貰った小瓶を眺めていた。
達彦の心は今だ迷っていた。
桜子を騙してまで媚薬を使い抱いていいのか?
媚薬を切っ掛けに桜子にも一つになる喜びを知って貰いたいと言う二つの気持ちが今だ拭いきれずにいた。
「達彦さん。手伝う?」
風呂に入っていた桜子が帳場に顔を覗かせた。
達彦は、手にしていた媚薬を握り締め振り向き桜子を見た。
「あっ。いや・・・今、終わった所だ。片付けたら直ぐ行くで、桜子、悪いが先に行っとってくれないか?」
「うん。分かった。ねぇ、達彦さん」
「うん?」
「キヨシ君から貰ったジャスミンのお茶、飲ままい?」
「ほうだな。」(おい、桜子・・・本当にキヨシから貰ったお茶を飲むのか?)躊躇いがちに言う達彦。
「もしかして・・・達彦さん、キヨシ君から貰ったお茶を飲むの嫌?」
(飲むのが嫌ちゅう訳じゃないが・・・お前、このお茶がどんなお茶か知っとるのか?知らないから言っとる
んだよな!後で、知ったら偉く怒るよな!絶対に怒る。)
「ほんな事ないよ!せっかくキヨシが珍しいお茶を持って来てくれたんだ・・・飲んでみんとなぁ。」と心の
中で呟いてから言う達彦。
「じゃ・・・私、ジャスミンのお茶を淹れに台所に行くで、達彦さん、居間に居って」
「分かった。」
桜子は、達彦の顔を見て微笑むと帳場を出た。
そんな桜子の後ろ姿を見えなくなるまで達彦は見ていた。
再び達彦は、右手に硬く握り締めていた手を開き小瓶を見た。
達彦の心は既に決まっていた。
桜子が今夜、キヨシから貰ったジャスミンのお茶を飲むと言うなら共にお茶を飲み効果をみてからジャスミンの
香油を試してみようと思った。
達彦は、再び右手に小瓶を握り立ち上がると帳場の灯りを消し、嘗て自分が使っていた部屋の机の中に小瓶を入れると
真っ直ぐ居間に入り何時もの場所に腰を下ろした。
続く
357 :
446です。:2008/02/11(月) 15:49:16 ID:UVA3cR2h
すいません。
名無しでレスしてしまいました。
(7)
一方台所に立つ桜子。
薬缶に水を入れお湯を沸かしながらキヨシから貰ったジャスミン茶の葉が入っている袋を開けていた
袋を開けた瞬間、甘い香りが桜子の鼻を擽った。
「良い匂い。」
不思議にジャスミン茶の葉から漂う甘い匂いを嗅いでいるだけで不思議に気持ちが落着いて来た。
ジャスミン茶の葉か漂う香りに桜子が酔いしれている間にシュンシュンと湯気を放ちお湯が沸いていた。
慌てで桜子は薬缶を持ち上げ鍋敷きの上に置くと茶箪笥から紅茶用のカップを取り出した。
急須にジャスミンの葉を入れお湯を注ぐとなおも一層、湯気と共に甘い匂いが桜子を包んだ。
「お花畑に居るみたい」
桜子は、紅茶用のカップにお茶を注ぐとまた一段とジャスミンの甘い香りが強くなり桜子をつつんだ。
つづく
358 :
446です。:2008/02/11(月) 15:52:33 ID:UVA3cR2h
(8)
ジャスミン茶が入った二つのカップをお盆にのせ居間に入る桜子。
達彦は、何時もの場所に座り新聞を広げ読んでいた。
「達彦さん、淹れて来たよ!お待たせ・・・どうぞ!」
達彦の前に淹れて来たジャスミンのお茶が入ったカップを桜子が置いた瞬間、ジャスミンの甘い香りが達彦の
鼻を擽った。
「ありがとう。良い香りだなーっ。」
新聞を折たたみ畳の上に置く達彦。
「うん。お茶の香りを嗅いどるだけでお花畑に居るみたいで・・・気持ちが癒される。」
ジャスミンが茶が入ったカップを両手に持ち匂いを楽しんだあと、コクンとお茶を一口飲んだ。
そんな桜子を達彦は、じーと見つめていた。
達彦の視線に気づいた桜子は『なに?』と言う感じに首を傾げると達彦は『何でもない』と言う様に首を小さく
横に振った。
「どうだ?味は」
「うん。美味しい。」
「ほうか?」
「うん。達彦さん、まだ飲んでないじゃん。美味しいから早く飲んでみて」
(本当に美味しいのか?仮にもお前が飲んどるのは媚薬だぞ!桜子!お前、何ともないのか?)と心の中で呟いた。
意を決した様に達彦もカップに手を差し伸べ持つとコクリと一口飲んだ。
達彦の口内甘ったるい匂いが広がると同時に桜子が言う様に満開に咲いた花の中にいる様な錯覚に囚われ不思議に
気持ちが安らぎホットした気分になって来た。
(何だ!キヨシ・・・媚薬なんて俺に言っときながら・・・嘘じゃないか)と思いながら飲んだ。
「どう?」
お茶を飲む達彦を見つめていた桜子が言う。
「うん。本当に美味しい。でも、不思議なお茶だなっ!こうやって飲んどるだけで、気持ちが落ち着きホットした気持ちに
なる。」
「うん。」
「キヨシの話では、このお茶は、気持ちを落着かせる効果や胃腸の調子を整えてくれる作用もあれば肩こり、二日酔いにも
良いって言っとった。」
「ほう。じゃ・・・これからは、会合等でお酒の席が続いた時に達彦さんと一緒にこのお茶を飲めば良いねぇ。」
「桜子。」
そんな桜子の思いやりが達彦は嬉しかった。
二人は、他愛もない話をしながらお茶を楽しんだ。
続く
小出しのレスですいません。
次回は、いよいよ本題にに入って来ます。
乱れまくりの桜子ちゃんをお楽しみ下さい。
お話が完成したら直ぐ、レスします。
面白くないお話ですいません。
359 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 20:00:03 ID:arTZBUbj
446さん。
面白いですよ。
続きが楽しみです。
360 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 22:02:31 ID:yBYEy/nn
361 :
446です:2008/02/16(土) 12:05:00 ID:hVM2SGKK
>>358 (9)
後片付けを終え桜子が寝室に入ると既に達彦は、横になり静かな寝息を立て既に眠っていた。
「達彦さん、眠っちゃったんだ!ここ数日会合続きで疲れとるもんね!」
何も掛けず眠る達彦にそっと布団を掛け部屋の電気を消した桜子だが、自分の布団の中に入らず
達彦が眠る布団の中に滑り入ると達彦に寄り添うように横になった。
「達彦さん・・・明日からまた会合で2日程、一緒に居られんねぇ。私・・・とっても寂しいよ」
小さな声で呟く桜子。
達彦の温もりと鼓動を感じその夜は、そのまま二人は眠りに付いた。
翌朝、達彦は、2日後の昼までには戻ると言い残し東京へ出掛けて行った。
岡崎に残った桜子は、達彦が不在の二日間。
不在の達彦に代わり店を切り盛りし中は、忙しく働くも夜になると誰もいない母屋に一人取り残された
桜子は、残り香が残った達彦の浴衣を抱き締めながら寂しい夜を過ごしていた。
いよいよ明日、達彦が東京かから帰って来る夜。
桜子は、先程達彦からの電話で頼まれた物を探しに嘗て達彦が使っていた部屋に入った。
主を失った嘗ての達彦の部屋。
今は殆ど使われていない達彦の部屋は、いずれ生まれて来るであろう二人の子供の部屋にしようと
二人で話し合い決めてあった。
今は、達彦の書斎として使われていた。
桜子は、椅子に座り電話で達彦に言われ様に机の真ん中の引き出しを開けた。
引き出しの中には、達彦の父、拓司が残した形見のノート等、きちんと整理され置かれてあった。
桜子は、机の真ん中の引き出しの手前に置かれてある達彦に”出しといてくれ”と頼まれた小さな手帳を
取り出しだした。
すると、机の置くに布に包まれてある物を発見した桜子は、机の奥に手をやり布に包まれてある物を手にした。
手にした布に包まれてある物を開け開くと中には、何か液体が入っている小瓶が入っていた。
「何だろう」
布に包まれてある物を静かに開けた。
布の中からは、何か液体が入った小瓶が出て来た。
桜子は机の上に包んであった布を置き小瓶の蓋を開けた。
小瓶の蓋を開けると同時に甘い香りが広がり桜子の鼻を擽った。
「良い匂い!」
桜子は、小瓶を鼻の近くまで近づけ匂いを嗅いだ。
「ジャスミンのお茶と同じ香りだ!何で達彦さん、ジャスミンの香りがする香油を持っとるのかな?」
何故達彦がジャスミンの香油を持っているのか不思議に思いつつも桜子は、小瓶の蓋を締め小瓶を布に包む
と小瓶をあった場所に戻した。
362 :
446です:2008/02/16(土) 12:05:51 ID:hVM2SGKK
(10)
翌日。達彦が東京から帰る日。
何時もの様に桜子は、帳場に立ち女将として達彦の代理を務めていた。
ただ、何時もと違うのは、昨夜偶然、嘗て達彦が使っていた部屋にある机の中から見つけたジャスミンの香油を
数滴、ハンカチにジャスミンの香油を垂らし身に付けていた。
店に味噌を買い求めに来たお客さん等が”女将さん、良い匂いがしますね”と言われる度に桜子は「ほう」とニコニコ
していた。
午後になり達彦が帰って来た。
「ただいま。」
「達彦さん、お帰りなさい。」
帳場に座り仕事をしていた桜子が達彦の側に近寄ると達彦は桜子に持っていた鞄を渡した。
すると達彦は、桜子の体か漂う甘ったるい匂いに気づき桜子の顔を見た。
(うん?何だ?この甘ったるい匂いは?)
「何?」
「桜子、着替える」と言って、二人の住いとなる母屋へ向かった。
桜子は、達彦の後を追った。
「東京での会議はどうだったん?」と桜子は、達彦に話掛けるが達彦は、無言のまま真っ直ぐ夫婦の部屋に先に入ると
達彦の後を追う様に歩いて来た桜子を突然抱きすくめ桜子の首筋に顔を埋めた。
「達彦さん?」
「桜子、お前・・・俺が留守にしとった間、何処に行っとつた?」
「何処に行っとったって・・・私は、何処にも行っとらんよ!ずーと家に居ったよ。」
「嘘だ!」
「嘘じゃないよ!私は、ずーと一人でこの家で達彦さんの帰りを待っとった。」
「なら、どうして・・・お前から・・・何時もと違う・・・甘ったるい匂いがするんだ?」
「達彦さん、ごめんなさい。実は・・・昨夜、達彦さんの頼まれ物を探しに達彦さんが使っとった部屋の机の中にあった
小瓶を開けたらとても、良い匂いがしたで・・・ハンケチに垂らして持っとるんよ。勝手に達彦さんの物を開けて使ってしまって
ごめんなさい。」
達彦から離れ謝る桜子
(机の中にあった小瓶?あーっ!お前・・・もしかして、キヨシから貰ったあの小瓶に入っていた媚薬をハンカチに垂らしたのか?)
「本当にごめんなさい。」
深く頭を下げ申し訳なさそうに達彦に謝る桜子。
(媚薬と言っても、あのお茶と同じジャスミンの香油だから、桜子に上げても大丈夫か)
363 :
446です:2008/02/16(土) 12:09:21 ID:hVM2SGKK
(11)
達彦は「ふっ〜」と深く息を吐くと桜子の両肩に手を添えた。
「桜子、ごめんな。疑ったりして・・・頭、上げてくれるか?」
下げていた頭をあげ達彦を見た。
「達彦さん。」
「お前に見つかっちゃったか。あの机の中に入っとった小瓶はなぁ・・・キヨシから貰ったんだ!」
「キヨシ君から?」
「うん。キヨシがジャスミンの香油をお前に渡してくれって頼まれ、俺が預かっとって・・・お前に渡しそびれてしまったんだ。
この香油もジャスミン茶と同じ効用があり、その香油を風呂に数滴入れて入るのも良いし、今、お前がやっとる様にハンカチに数滴垂らし
持ち歩くのも良いし・・・枕元に忍びこませるのも良いそうだ。」
「キヨシ君にお礼言わんといけんね。」
「ほうだな。でも・・・俺は・・・素のお前の匂いが大好きだ」
再び達彦は桜子を抱き締めた。
続く
直したり書き足しているうちに、どんどん長くなって来てしまいました。
飽きずにお付き合い下さい。
次回レスでやっと本題に入って来ます。
本当に長くてすいません。
491さん〜
お話進んでいますか?
491さんのお話、私も楽しみにしています。
364 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 01:06:55 ID:0o0gtDJl
age
保守
366 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 22:32:29 ID:BaFpZp3j
あげとこ
446さん お話の続き待ってます。
491さん 491さんの桜ちゃんと達彦さんにも会いたいです。
368 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 00:40:52 ID:mZVt8uMl
あげ
369 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 14:47:19 ID:FIrpdVEd
サブレ揚げ
370 :
446です:2008/03/27(木) 18:19:10 ID:OIHHh8AZ
すいません。
なかなか続きのお話がUPできなくて本当にすいません。
仕事の方がちょっと忙しく、まだ最後まで書き上げていません。
小出しになってしまいますが・・・
少し続きUPします。
>>363 (12)
二日ぶりに午後から夫婦揃い店の仕事をした。
店の仕事を終え二人っきりで夕食を済ませ暫く居間で寛いでいた。
「達彦さん、お風呂沸いたよ!」
「あっ!うん。」
風呂の湯加減を見に行った桜子が戻って来ると達彦は立ち上がった。
「着替え、後で持っていくね。」
「うん。」
達彦は、真っ直ぐ風呂場へ向かった。
脱衣所で着物を脱ぎ風呂に入る引き戸を開けると浴槽から湧き上がる湯気と一緒に甘ったるいジャスミンの匂いが達彦の鼻をついた。
(桜子、浴槽にジャスミンの香油を入れたなぁ!あいつ・・・あの香油がどんな効果をもたらすか知っとるのか?知っとらんから風呂の
中に入れるんだよなぁ!どうなったって知らんぞ!)
心の中で呟くと達彦は大きく息を吐いた。
覚悟を決め洗い場に置かれてある椅子に座り桶で浴槽に溜まったお湯をすくい体にかけた。
汗で少し濡れた体に暖かな湯がかかると同時にジャスミンの甘ったるい香りがふわぁ〜と達彦の鼻を擽った。
達彦はそのまま、洗い場で体を洗い流すと浴槽に入った。
「は〜。」
すると・・
脱衣所の方から桜子の影が見えたと思ったら、珍しく、遠慮がちに風呂場の戸を開け少しだけ顔を覗かせた。
覗かせたとしても決して達彦が入る浴槽に目をやらなかった。
「達彦さん、着替え、何時もの所に置いとくね。」
「あっ、うん。ありがとう。」
「どう?」
「どうって?・・・・あーっ!風呂の香りかっ?」
「うん。達彦さん・・・嫌だった?ジャスミンの香りって・・・疲れた体と心を癒す効果があるって言っとったじゃん。二日間東京に行って
疲れとるんじゃないかな?と思って・・・試しに数滴入れてみたんよ。」
「ほうか。(お前は、優しいなーっ。でも・・・お前が風呂の中に入れた液体は、媚薬なんだぞ!)通りで風呂に入った瞬間、良い匂いが
漂っとったんだなーっ。」
「気持ちが良い?」
「気持ちが良いよ。お前も一緒に入るか?(入る訳ないか!ないよなぁ。)夫婦なんだし・・・」
桜子は戸惑っていた。
371 :
446です:2008/03/27(木) 18:20:01 ID:OIHHh8AZ
(13)
結婚してから今まで何度か達彦から一緒に入ろうと誘って来たが、誘う度に桜子は「何、言っとるの?」等と言い偉い剣幕で怒って
いたのだが、今日の桜子は違う。
「うん・・・でも・・・達彦さん、もうあがるだら?」遠慮がちに言う桜子。
(お前が入ってくるちゅうなら、まだ上がらんよ!あがるわけないだろ)
「まだ、あがらんよ・・・頭も洗っとらんし・・・一緒に入るか?」
「うん・・・じゃ・・・用意してくる」と言って桜子は、顔を真っ赤にしたま風呂の戸を閉め脱衣所を後にした。
(今日の私、どうかしとる・・・達彦さんと一緒にお風呂に入る何て・・・・でも・・・達彦さんが言う通り、私達は夫婦なんだし・・・
組合長さんの奥さんや他の味噌屋の女将さん達も皆、一緒に入っとるって言うし・・・私だけ入らないちゅうわけにはいかないもんね。)
心の中で呟きながらお風呂に入る準備をしていた。
一方、風呂場に残された達彦。
湯船につかりながら予想もしていなかった言葉に驚きも一人、桜子が風呂の中に入って来るのを楽しみにしていた。
(桜子が、俺と一緒に風呂に入るって・・・入るって言うのなら・・・最初から誘えば良かったなーっ!桜子が風呂に入って来たら
あいつの体を綺麗に洗ってやらんとなぁ!早く来んかな?桜子。)
「ごめん・・・待たせたね。」
体にバスタオルをキツク巻き付け恥ずかしそうに桜子が風呂場に入って来た。
「あっ・・・いや。」
達彦は桜子を見た。
湯気の中からバスタオルを体に巻き付けた桜子の姿が目に映った。
(おい、おい桜子。そんなにバスタオルを体に巻き付けなくても良いんじゃないか?俺達は夫婦なんだぞ!)
桜子は、胸元を手で押さえ近くにあった桶を片手に取り達彦がつかる湯船の前に膝を付き浴槽から桶でお湯をすくいとり
体にかけた。
桜子の体にキツク巻き付けられたバスタオルは、桜子の体につき桜子の体のラインが露になった。
達彦はそんな桜子をジーと見つめていると桜子と目があった。
「何、見とるん?体を洗うんだから・・・達彦さん、私が良いよって言うまで目を閉じとってくれる?」
「目?(何で、目を閉じなきゃいけないんだよ!)」
「早く閉じて(達彦さん、お願い・・・恥ずかしいんよ)」
キツク言う桜子。
「分かったよ(何で俺が目を閉じなきゃいけないんだよ!)」
渋々、桜子に言われた通り目を閉じる達彦。
372 :
446です:2008/03/27(木) 18:22:05 ID:OIHHh8AZ
(14)
桜子は、達彦が目を閉じたのを確認すると体に巻きつけたバスタオルをとり椅子に座ると体を洗いはじめた。
(これじゃ・・・一緒に風呂に入っている意味ないじゃんかっ!俺は・・・お前の全てを知っているんだぞ!俺達は夫婦だ・・・
何で俺が目を閉じながら風呂に入らなきゃいけないんだ!絶対に可笑しい。うん・・・可笑しい)
達彦は、桜子に怒られるのを覚悟で目を開け湯船から出ると桜子が持つ泡が付いた手拭を取り桜子の背後に来た。
「キャーッ!達彦さん、私が良いよって言うまで目・・・閉じとってって言ったじゃん。何で開けるん。早く、湯船に戻って
目を閉じとって!」
顔を真っ赤にし近くに置いておいたバスタオルで体を隠し怒る桜子。
「(キャーと言う悲鳴はないだろう?)そんなに怒る事ないだろ!俺達は夫婦なんだ・・・何で俺が目を閉じて妻のお前と
風呂に入んなきゃいけないんだよ!」
膨れ顔をしながら桜子の背中を洗う達彦。
「そんなに怒らんで・・・恥ずかしいんよ・・・」と声をだんだん小さくして呟いた。
「恥ずかしがる事ないじゃないか・・・俺は、お前の全てを知っとるんだぞ。」
「ほうだけど・・・」
達彦は、桜子の背中を洗うと桜子の前にあったお湯が入った桶に泡がついた手をいれ泡を落とすとお湯を捨て
浴槽からお湯をすくい桜子の体に付いた泡を洗い流すと達彦は突然桜子を抱き上げた。
「キャーっ!達彦さん、何処触っとるんよ!離して」
顔を真っ赤にし片手で達彦の胸を軽く叩いた。
達彦は、無言のまま桜子を抱き上げたまま浴槽につかった。
桜子は、達彦の前に座る形に浴槽につかった。
「桜子、そんなに体に力を入れとったら・・・ますます疲れるだら。大丈夫だから体の力を抜いて俺の胸に背中を預けて
ご覧。」
(恥ずかしいよーっ!)
桜子の肩に手を添えた。
「ほらっ!遠慮しんで力を抜いてご覧。」
「うん。」
渋々、遠慮がちにゆっくり達彦の胸に背中を預ける桜子。
完全に桜子の背中が達彦の胸に寄りかかって来るのを確認すると達彦は、桜子の腰に腕を回した。
「た・・・達彦さん」
「良い湯だなーっ桜子。」
「うん。」
「こうしとるとお前と一緒に花畑の中に居るみたいだなーっ」
「うん。」
「なーっ!桜子。今度の休みに二人で紫陽花でも見に出掛けないか?」
「本当?」
先程もで達彦と共に風呂に入る事に恥じらい俯いていた桜子だ振り向き達彦の顔を見た。
「うん。」と達彦が首を縦に振ると桜子は「嬉ーっ」と言ってそのまま達彦の首に抱きつくと
桜子の胸が達彦の熱い胸板に押し付けられた。
達彦は、そのまま桜子の背中に腕をまわし抱き締めた。
続く
なるべく早く書き上げますので、もうしばらくお待ちください。
373 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 17:55:38 ID:MgjbaVyI
446さん491さん待ちage
374 :
491です:2008/04/17(木) 19:57:20 ID:ZZtrkYuy
・・・ども。久しぶりに来てみました(汗)
えー・・・もう皆さんここにはお出でにならず、オトコマエで妄想・・・でしょうか?w
なかなか良いですねオトコマエ!やっぱ主役はいいわ・・・
先日1年ぶりに福士くんのお手をにぎにぎしてまいりました。どなたか行かれました?
変態が一人並んでたんですよww
福士くんは男らしさが増していて、余裕があって・・・
でも大事なところは一つも変わってない。ほんとうに色んな意味で綺麗でした!
パワーをもらって、書きたい気持ちが再燃したのですが・・・ブランクありすぎでどうなるか解りません。
DVD観なおさないと三河弁も出てこないし・・・。ごめんなさい(涙)
446さん、待ってますよぉ。
では・・・また・・・かな・・・?
491さん、おひさ!
ちょー久々にのぞいてみたら491さんに会えてウレピー!
三河弁、もうさっぱり出てきませんねえ私も。
握手会いいですね!
時代劇はどうも・・・苦手・・・妄想もできないし・・・
491さん、またお会いできるのを楽しみにしてます。
初カキコ失礼します
オトコマエ!の主役は目出度いし素晴らしいけど
でもやっぱり達彦さんを超える存在はまだないです
達彦さんと桜子ちゃんカップルは本当に最高だったから…
ROMるばかりで何もできないのが申し訳ないです
377 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 07:54:40 ID:QNW5hXEL
保守
378 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 02:00:36 ID:rG7GLZqv
age
379 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 00:31:21 ID:NPAskIhF
あげ
380 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/17(土) 18:54:50 ID:vxWfd/8d
保守
381 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 22:34:16 ID:X/JIK9Ek
保守
382 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 10:54:17 ID:jVZnssw+
age
383 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 21:54:58 ID:Z2D+IvyW
保守
384 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 14:05:05 ID:i8xWhWBv
age
385 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 17:36:27 ID:OfYkOSKy
age
386 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 17:42:25 ID:p1+xQp2F
から揚げ
387 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 17:58:44 ID:3BzEpN08
保守
388 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 18:53:19 ID:msNCplPw
ヨイショ
2年前の夏は、達彦さんの出番をひたすら待ってたななんて
なんだか最近思い出してしまう・・・
491さんの桜子と達彦さんにもう一度会いたい。
幸せな二人をのぞいてみたい。
390 :
491です:2008/08/01(金) 16:25:25 ID:iHjnEh96
どうもどうも、ありがとありがと(涙)
このスレが続いてることに感激・・・
私も会いたいんやけどね・・・(泣)
391 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/18(月) 21:03:08 ID:m//yRJFT
あげ
392 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 13:46:56 ID:hvuLh2kw
age
393 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 19:04:44 ID:PL621rof
ここって文字通りエロパロオンリーでしょうか?
他のスレみたいに、単なるラブラブ・ほのぼのや
ラブ抜きのギャグ・コミカルやネタ系ショート、他作品パロ
とかもあったら見てみたいです
例えば太宰繋がりで、冬吾がすぐ「絶望した!」と叫ぶコメディものとか(結局それが一番言いたかった)
394 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 09:22:34 ID:Zx/lyuxV
9月29日の月曜日から金曜日の19時45分から
BSハイビジョンで「純情きらり」再放送
395 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/18(木) 18:19:32 ID:buoz82s3
再放送決定 age
保守
397 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 20:11:03 ID:PO5pQgNR
2年も過ぎると、桜子、達彦、それぞれの道を歩きはじめているんだね、
萌えていたころが懐かしいよ。
398 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/24(金) 21:07:21 ID:ViDsDhIu
からage
399 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 18:50:12 ID:9Bmjs8Gt
再放送「サクラサク?」
こっからの展開好きだな〜
保守
401 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/07(日) 12:15:59 ID:5J2UPHQD
あ
何故か、最近ここをまたのぞいてる。
また桜子と達彦の話を読めたらと思うのだが・・・
403 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/25(木) 22:36:49 ID:nFkJz0OC
イノラブをチラ見して純情きらりを思い出した。
やはりあおいちゃんと福士さんのカッポーは最強だ!
様々な共演者がいるけど一番絵になる!
保守
405 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 04:04:39 ID:BnksD2BY
age
406 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/29(木) 07:23:29 ID:EfTCB6F0
死守
407 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 17:12:25 ID:ZZMIWlsj
あおいちゃん、今や大物女優で様々な人と共演しましたが、言わせて下さい。
あおいちゃんと福士さん似合い過ぎ!!
この二人は最強にカッコイイと思います。またいつか共演してくれないかなぁ…
全力で同意!!!
409 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/08(日) 10:50:31 ID:moz/4md/
保守
410 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/11(水) 23:03:36 ID:4+KOt/Td
一昨日このスレを発見して一気読みしました(笑)
466さんと491さんのかく桜ちゃんと達彦さん最高です!!
466さん、もしまだこのスレを見てたらぜひ媚薬編の続きをお願いします
新作をお願いします なんて言わないので媚薬編を最後までお願いします!
411 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/11(水) 23:06:10 ID:4+KOt/Td
↑すいません、466さんではなく 446さんでした
続きをお願いしたりお名前を間違えたり重ね重ね失礼をお許し下さい。
412 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/07(火) 18:37:29 ID:yWicjcci
age
413 :
名無しさん@ピンキー:
あ