ファイアーエムブレム&ティアサガ第26章

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1名無しさん@ピンキー
ファイアーエムブレムシリーズやティアリングサーガの18禁SSスレッドです。

前スレ ファイアーエムブレム&ティアサガ第26章
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作品倉庫
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臨時保管庫
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2名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 17:55:52 ID:XUA62Y2T
過去スレ
「ファイアーエムブレムのエロネタでハァハァ… 」
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ファイアーエムブレム&ティアサガ第二章
ttp://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1020/10200/1020016530.html
ファイアーエムブレム&ティアサガ第3章
ttp://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1033/10338/1033828837.html
ファイアーエムブレム&ティアサガ第4章
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ファイアーエムブレム&ティアサガ第5章
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ファイアーエムブレム&ティアサガ第6章
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ファイアーエムブレム&ティアサガ第7章
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ファイアーエムブレム&ティアサガ第8章
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ファイアーエムブレム&ティアサガ第9章
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ファイアーエムブレム&ティアサガ第13章
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3名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 17:56:27 ID:XUA62Y2T
ファイアーエムブレム&ティアサガ第14章
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4名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 18:30:49 ID:9pKtt381
>>1乙です
5名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 19:08:00 ID:a1uExajj
>>1乙。
6外伝 ◆9QlRx9nooI :2007/03/18(日) 19:45:08 ID:wppuhrbN
>>1


外伝兵士×シルク強姦を投下します
強姦注意
7外伝兵士×シルク強姦:2007/03/18(日) 19:46:05 ID:wppuhrbN
 第四章アルム軍。

 竜火山まで突破したアルム軍。リゲル城まで残る関門は大滝と要塞の二つのみだった。
 敵の本拠地まであと僅か。意気揚々と先頭を進むのは将軍の勇者アルム。
まだまだあどけなさを残した16歳の少年だが、あと何年かすればガチムチのおっさんに成長するのであろうか。
と、先頭を行くそのアルムが、ばったりと倒れる。
「アルムさま!?」
 すぐ後ろを歩いていた聖女シルクが、慌てて駆け寄る。
「ひどい熱……」
 うーんうーんと赤い顔でうなされるアルムを膝に寝かせて、シルクはすぐに診断を下した。
これは薬がなければ治療できない。
 そしてここに薬はなかった。

 アルム率いるソフィア騎士団が向かう先、リゲルの大滝。
 ここではバロンのマグナムと魔女ヘステの軍が陣を張っていた。ここより奥にあるのは要塞と王城のみ。
まさに背水の陣であった。
 その陣からひとり離れ、魔女ヘステは大滝の側に在りて物思いに耽る。
 長い紫の髪が大滝の水飛沫に塗れ、魔女らしく毅然とした表情はしかし曇っていた。前線からの報告を受けたからである。

 姉のマーラが戦死した。

 リゲルの魔女としてソフィア騎士団と戦い、そして果てたのだ。
 その肉体はドーマ神の御許で再生しているが、もはや魂は失われている。
自分もやがてはそうなるのだろうか。ドーマ神の操り人形に。
 そして妹のソニアは依然として行方知れず。だがそれでいいと思う。
「はぁ……」
 部下の前では決して見せないため息をついたとき、そこに駆けてくるシスターの姿があった。
「あの…。もしかして、みなさんは町に向かわれるんですか?」
 そう言ったのは、ミラ教団のシスターだった。
 肉付きのほとんどない青白い体に、肩の長さで切り揃えた黒髪は触ると感触良さそうにサラサラとしている。
「あなたは…?」
 ふと訪ねたヘステに目の前のシスターは目を丸くする。
「あなたは……マーラさん!?}
「マーラは姉の名。我が名はヘステ。何故姉を知っている」
「あっ、すいません。私はミラに仕えるシスターでシルクと申します」
 ぺこりとお辞儀して、そして、
「あの、お薬探してるんです」
と言った。

 大滝よりわずかに北にある要塞。リゲルの一大軍事拠点であり、王城を守る最後の要塞でもあった。
 ヘステはここにシルクを案内していた。
「奥に大きな倉庫がある。希少な物、高価な物はすべてそこに集められて、駐屯軍に管理されているようだ。
 薬もきっとそこにある」
 ヘステの説明に、シルクは安心してホッと胸を撫で下ろす。だが、
「あの…本当にいいんですか?」
 やはり迷惑をかけていないかと心配になってしまいます。
「危険は承知のうえよ」
8外伝兵士×シルク強姦:2007/03/18(日) 19:46:56 ID:wppuhrbN
 だがヘステは不敵に笑うだけだった。
 姉のマーラを知るこの少女を助けたいと思っただけだ。
病気の勇者さまのために、薬が必要なんだろう?」
 病に倒れた勇者アルムを救う為、シルクは単身、薬を探しに来たのだ。
 勇者がソフィア騎士団の将軍アルムということは話していないが、ヘステは実に親切に協力してくれる。
 それがシルクにはありがたかった。
「あ、ありがとうございます! よろしくお願いします!!」
 ぺこっとおかっぱの黒髪を揺らして頭を下げるシルクに、ヘステは目を細めた。笑ったのかもしれない。

 そしてヘステとシルクは倉庫に忍び込んで行く。
「あぁ…よかった! やっと倉庫にたどり着きました!」
 喜ぶシルクに、ヘステはしっと口を抑える。そして倉庫に並んだ棚を見て、
「必要な薬は……多分、左側の棚にあるわ」
「え…。あ、はい! すぐに取って来ます!」
「急いで!」
 そしてシルクは薬と、ついでに置いてあった杖まで拝借する。バレンシア大陸では珍しい魔法の使える杖だ。
ここでは魔法は自身の体力を消費して行使する。
 薬を手に入れるとすぐにまた要塞を抜け出す。ヘステだけなら自身のワープで一瞬だがシルクはそうも行かない。
聖女である彼女のワープは他者を移動させるしか出来ないのだ。

 そんなこんなで要塞から薬を盗んできた二人は、出会った大滝で別れた。
「ありがとうございます。本当にありがとうございます」
 目に涙すら浮かべて感謝するシルクに、ヘステはぷらぷらと手を振った。
「分かったからお行き。勇者を治してやるんだろ」
「はい!」
 背中を向けてテクテクと竜火山の方向に歩くシルクを見て、ヘステは深々とため息を吐く。
「馬鹿だね私も。敵に手を貸すなんて」
 ヘステは気づいていた。シルクがソフィア騎士団の聖女だと。

 まあいい、と思う。彼女になら殺されてもいい。

 ヘステはすでに己が運命を悟っていた。

 シルクが薬を持ってきて一日。
 アルムはすぐに良くなって熱も引いた。
 そして熱心に看病してくれたシルクに感謝すると、全軍に出撃を命じる。
 ソフィア騎士団と大滝に布陣するリゲル帝国軍の戦闘が始まった。

 軍馬を駆る騎士同士が真正面から激突し、重騎士が突進を阻み、弓兵が雨のような矢を放つ。
魔道士が魔法を撃てば、魔女がワープして奥地にまで直接乗り込み、シスターたちは、治癒の為に奔走した。
 その戦場の最中、治癒に駆けずり回る聖女シルクは見た。
「え…? あ、あの兵士はまさか…」
 僥倖ともいえる邂逅。思い切って、その兵士に話しかける。
 同じ修道院で育った、兄同然の人に……。
「まさか…あなたは……」
「!?」
 話しかけられた兵士の顔が青くなる。やはり間違いない。
「……シルク…」
 兵士もすぐに分かった。美しく成長したシルクを。
9外伝兵士×シルク強姦:2007/03/18(日) 19:47:38 ID:wppuhrbN
「あぁ、やっぱり! でもどうして……ソフィア人のあなたがリゲル駐屯軍に?」
「…おれが引き取られたのはリゲルの商家だったからな。ソフィア人としての過去は捨てた」
 バレンシア大陸は北のリゲル、南のソフィアに分断されている。シルクと兵士が育ったのはソフィアにあるミラ教団の修道院だが、彼はリゲル側に引き取られたらしい。
「…でも、妹同然のおまえを痛めつけるような真似はしたくない。
 ……行けよ! おまえ1人くらいなら見逃してやるから」
 だが逃げ出すとこは出来ない。シルクは首を横に振った。悲しげに。
「アルムさまやクリフさんは…ソフィアのために命懸けで戦ってくれました。
 その方たちを置き去りにして私だけ逃げ延びるわけにはいきません」
「…くそっ!」
 分かっていた。シルクが逃げ出すはずもないと。そう分かっていたのだ。
「俺だって分かってた。こんなこと間違ってるって……」
「では……」
「あぁ……これからは司祭様の教えどおり、自分の正しいと信じる道を選ぶさ」
「はい…!」
 悲しみに満ちた顔から一転、笑顔になってシルクは顔を上げる。目から涙を溢れさせながら。
「ありがとう。やっぱり、あなたは昔のまま。心の優しい人なのですね……」
 旅の途中の母親に預けられた修道院。そこでシルクは司祭に育てられ、兄のようなこの兵士と共に過ごした。
優しい人たち。今もその優しさが変わらないのがとても嬉しかった。神の奇跡よりも。

 兵士が仲間になった!

「さあ。一緒に……」
「危ない!」
 ぱっと兵士が飛びつき、シルクを押し倒す。
「きゃっ!?」
 頭を打ちつけ、真っ暗になる視界の片隅でシルクは見た。灼熱の炎を。
 ワープしてきた魔女が放ったファイアーだ。
「ぐっ…!」
 炎はシルクを庇った兵士の背中を焼く。
「キャー!」
「大丈夫だ!」
 シルクが泣いている。怯えている。昔から一緒に育った妹同然の少女が。
「くそっ!」
 立ち上がり、槍を手に兵士は魔女に向かっていった。
「ダメッ!」
 背後で止める声がするが気にしなかった。
「うおおおっ!」
 魔女が二発目のファイアーを撃つのと、兵士が槍を繰り出すのは同時だった。
「きゃああっ!」
 シルクの悲鳴が響く。
 槍はしっかりと胴体を貫き、魔女は崩れ落ちて絶命した。
 そして炎は兵士をしっかりと包み、肉を焼く香ばしい匂いが漂っていた。
「しっかり!」
 駆け寄ったシルクはすぐさまリカバーを唱える。
 己が身を削って、その代わり兵士の傷が回復した。
「……ありがとう」
 火傷が消え、残る痛みで顔をしかめながら兵士が礼を言う。
「えへへ」
 兄のような人に褒められ、シルクは上機嫌で笑顔になった。
10外伝兵士×シルク強姦:2007/03/18(日) 19:48:32 ID:wppuhrbN
「あっ、そうだ。これも使いましょう」
とシルクは杖を掲げた。薬と一緒に要塞から持ってきた魔法の杖。
「えい!」
 杖を使うのは初めてだが上手くいったらしい。ぽわわんと魔法の光が兵士を包む。
「うっ……」
 そして魔法の効果を受けた兵士は、
「キャアアーッ!」
 真っ赤な瞳でシルクに襲い掛かる!
 杖はバサークの杖だったのです。バレンシア大陸には存在しないはずの。

「はあっ!」
 アルムが王家の剣を振るう度、敵兵が一人倒れていく。
 将だけあってアルムに殺到する敵は多かった。その全てをアルムは切り倒す。
「ほう。ソフィアの将軍もなかなかやるじゃない」
 そこに空を割って魔女が出現する、紫の髪を長く伸ばした美女。
 これまでの敵と一味違う。アルムは気を引き締めて剣を構えた。
「こいつは僕がやる。ジークには敵の将をくれてやる」
「承知」
 アルムの命を受け、黒騎士ジークが馬を走らせる。恋人の聖女ティータもそれに続いた。
「行くよ。坊や」
 そしてアルムは前の前の魔女ヘステに全力で挑んだ。
「はっ!」
 ヘステが腕を振り上げると、オーラの魔法が光となって向かってくる。
「斬!」
 アルムはそれを避けることなく、真正面から剣を叩き付けた。
 オーラの光が断ち切られ、霧散する。アルムの腕と王家の剣があってこそ出来る芸当だ。
「へぇ」
 ぺろっとヘステは赤い唇を舐めた。予想以上のアルムの腕に背筋がゾクゾクとする。
それはアルムも同じだった。強敵に巡り合った喜びにゾクソクとする。
 ヘステが再び手を掲げると同時、アルムもサッと駆け出す。
 オーラの光が今度はアルムを包み、肌を焼く。気にすることなく接近したアルムは剣を一閃させた。
「ちっ……」
 かろうじて飛びのいてかわすヘステ。
 いや。
 左の豊かな乳房が縦に赤い血を引くと、その血に合わせて縦にぱっくりと左右に開いた。
命を育む乳房。そこが切り裂かれ、赤い血の花を咲かせて、乳肉の内部を晒していた。
柔らかに蠢く桃色の肉。それもすぐさま赤色に彩られる。
「やるじゃない……」
 おっぱいを斬られても、動じることなくヘステは身構える。魔女となったときから女は捨てた。
 アルムもまた手に確かに残るおっぱいを斬った柔らかな感触にゾクゾクと背筋を震わせた。
「翔!」
 瞬時にしてヘステが姿を消す。ワープの呪文だ。
 アルムは神経を四方に張り巡らす。
「右!」
 空間の歪みをいち早く察知し、そこに剣を突き刺した。
 ぐにゅっと、柔らかく、奥は固いものを貫く感触。
 王家の剣は、ワープしてきたヘステの喉を正確に刺し貫いていた。
11外伝兵士×シルク強姦:2007/03/18(日) 19:49:11 ID:wppuhrbN
「……ねえ、さん…」
 ごふっ、と血を吐き出しながら、ヘステは事切れた。喉を貫かれ立ったまま。
アルムが剣を引き抜くと、前のめりに倒れる。
 魔女ヘステの亡骸を支え、アルムは血を流す瞳を閉ざし、そっと横たえてやった。
と、アルムの見ている前でヘステの姿が薄れていく。
「!?」
 見ている間にヘステの姿は掻き消えた。あとには血だけが残される。
「ドーマの御許に逝ったか……」
 一瞬場を覆った『神』の気配に、アルムは戦慄を覚え、同時に胸の高鳴りを感じた。
 そこに確かな戦いの予感を感じたから。
 この世で最強の存在と戦えるという、戦士としてこれ以上ない幸福な予感を。
 そのとき、ソフィア騎士団から勝ち鬨の声が上がる。敵将のマグナムを討ち取ったのだろう。
 これでこの戦いは勝ちだ……。
 ホッとする反面、物足りさなをアルムは感じていた。
「ん?」
 周囲を見回し、そこでようやくアルムは気付いた。
「シルク?」
 いつも背中に付いてちょこちょこ歩く小さな聖女の姿が無い事に。

「きゃー!」
 轟々と流れるリゲルの大滝。その滝音が悲鳴をもかき消した。
 滝の麓で、シルクは混乱した幼馴染の兵士に押し倒されていた。
 上に覆いかぶさり、熱い息を吹きかけてくる兵士に、シルクは涙目で訴える。
「や、やめて! あなたはこんなひどいことする人じゃありません!」
 だが混乱した兵士には聞こえていない。滝の音ばかりではない。バサークによって混乱しているから。
あるいは、彼の抑えられていた欲望が解放されたのか。
「こ、こんなことしたら、女神様に怒られるんですよぉ」
 震える声の説教も効果は無かった。
 兵士の無骨な手が、裾にかかる。

 ビリッ

「きゃっー!」
 絹が裂ける音も、絹が裂けるような悲鳴も、滝が掻き消す。
「ふふ……こいつは悪い胸だ」
 シルクは下着を身に着けていなかった。その薄い胸に兵士はギラギラした視線を向ける。
「ううっ……。やめて、あなたはこんなことする人じゃ…」
「ああ。そうだ」
 怯えるシルクを体の下に感じ、兵士は股間に熱が集まるのを感じ、熱い息を吹きかけて語る。
「俺は…嫌だったんだ。だんだん穏やかになっていく自分が…」
「そんな……」
「だが、今は最高の気分だぜ……。どんなに悪い事をしても、お前の泣き顔を見ても良心が痛まないんだからなぁ!」
「きゃあっ!?」
 ガッ、と華奢な胸を両方とも鷲掴みにされ、シルクは苦痛に顔を歪めた。
「い、痛い……です。はなして…」
 薄く淡い膨らみは掴むところなどあるはずもなく、ほとんど胸の皮を引っ張っているのと同じだった。
「ひぅうう!」
 平たく沈んだままの乳首を指で押され、口から喘ぐような苦痛が漏れる。
12外伝兵士×シルク強姦:2007/03/18(日) 19:49:56 ID:wppuhrbN
 薄い桜色の乳首。それを親指で押すと、シルクは苦痛に顔を歪め、涙を湛えた瞳で見上げてくる。
大きな愛らしい瞳。昔はその瞳で見られると、途端に悪戯をやめたものだ。
 だが今は−
「あぐうぅ!」
 より強い力で乳首を押し、薄い胸に陥没させていく。コリコリした感触の奥にゴツゴツとした骨を感じた
「いっ……ダメ、痛いよぉ……!」
 耐えかねたように脚がじたばたともがく。だが上に覆いかぶさる兵士には心地よい刺激でしかなかった。
「へへっ」
 胸から手を離すと、シルクはホゥと安堵の息を吐いた。だがカチャカチャという音にハッと目を丸くする。
ズボンをずらした兵士が、股間から肉の塊を取り出したのだ。醜悪なそれを目前に差し出す。
「イヤッ!」
 思わず目を閉じても、それが脳内で鮮明に思い出される。ビクンビクンと脈打つ先端が赤黒いちんこ。
「くわえな」
 シルクのおかっぱ頭を押さえ込み、兵士はその肉棒を口に突きこもうとする。
「ん!」
 唇に触れるその汚らしい感触に、シルクは口もしっかりと閉じた。
 
 パン!

「んっ!?」
「しゃぶれってんだよ!」
 不意に頬が叩かれ、固く結んだ唇の端から赤い血が流れる。だがシルクは口を閉ざしたままだった。
「ちっ!」
 馬乗りのまま、兵士は固い拳を小さな聖女のあどけない可愛い顔に叩き込んだ。
「ひぐっ!?」
 鼻が曲がり、鼻血が流れて固く結んだ口に流れ込む。血は錆びた鉄の味がした。
 だがそれでもシルクは目と口を閉じたまま、動かなかった。ただ小さく震えるだけである。
「こいつ……」
 もう一発殴ろうと手を振り上げる。だがそれが振り下ろされることはなかった。
「それなら……」
 引き裂いた聖衣の下。股間の部分を兵士はぺらっと捲れあげた。
「!」
 股間に急に外気を感じ、シルクは思わず目を開ける。そして毛も生えていない秘所に手を伸ばす兵士を見た。
「いや……イヤーっ!」
「なんだ、まだ濡れてないのか」
 手で触れた割れ目はサラサラで、毛も生えてなく、そして乾いたままだった。
「だが……いいや」
 足首を掴むと、無理矢理に左右に拡げようと力を篭める。
「ダメ……ダメーッ!」
 見られただけでも恥ずかしいのに、これ以上はとても耐えられない。
 シルクも両脚を閉じようと力を入れるが、所詮少女の力では兵士に適うはずも無く。
「んーっ!」
 シルクの指が地面に食い込み、爪の合間から血が飛び出る。
13外伝兵士×シルク強姦:2007/03/18(日) 19:50:39 ID:wppuhrbN
 だが必死の抵抗も虚しく、開いた股に兵士はすかさす腰を割って入れた。
「ひいぃ!?」
 股間に、大事な場所にぐにゅっと固い肉棒を感じ、シルクは蒼ざめて身を固くする。
先端を通じて、彼女の緊張が兵士にも伝わったはずだ。
「力を抜け。痛いぞ」
「イヤ! イヤーっ!」
 涙が飛び散り、大滝の水飛沫に混じる。
「そらっ!」
 兵士が勢いよく腰を突き出した途端−
「ひぎゃあああああああぁぁぁーっ!」
 短い黒髪を振り乱し、シルクが可愛い顔を苦痛に歪めて天に向かって叫んだ。鼻と口からも血を流して。
「ぎゃあああああーっ!! ああああぁーっ!」
 いっぱいに開かれた瞳に映るのは自分を犯す年上の幼馴染。優しかったその面影はもうない。
「くうぅ…! こいつは……」
 腰を進む度に感じる、ギチギチした締め付けに、兵士は汗を浮かべて悦に浸っていた。
「ああ……やああぁ!?」
 そして体の下で喘ぎ泣き悶えるのは、妹のように大事に想っていた年下の幼馴染の少女。だがもうその顔に笑顔は無い。
 そう。俺が壊したのだ。
 決して壊してはならない少女を、思い出を。
「おらっ!」
 ブンと腰を前に突き出すと、ギチギチと蜜肉が開かされ、肉棒が埋まっていく。
「あぐぅ……ぎゃあああっ!!」
 痛みで地面に食い込む指からさらに血が流れる。爪は捲れ、皮膚が破れていた。
 そして肉棒が突き刺さった股間からも血。
「なんだ……初めてだったか?」
「うぅ……」
 溢れる涙で視界が歪み、耳元の声もどこか遠くに聞こえる。
「違い、ます……」
 だが律儀にシルクは返事した。
 彼女は盗賊団に捕まった時に、辱めを受け、慰み者として過ごした経験がある。
そのときの処女は奪われていた。今以上の痛みで。
 だが心の痛みは今のほうが痛い。
 兄のように慕っていた兵士に穢されたのだ。
「ひぎいいっ!」
 兵士が腰を突くたびにその体の下のシルクは飛び跳ね、股間から血を噴き出させ、涙が飛び散る。
無理な挿入に膣のどこかが傷ついたのだろう。股間から流れる血は二人の足元まで線となって流れていった。
「あがああぁ……やめて、もうやめてえええぇぇぇぇっ!!!」
 ふるふると頭を振り乱すと、おかっぱの黒髪が水平に揺れる。
「うるせえ!」
 上からギラギラした瞳で睨み、兵士はガッと首に手を掛けた。
「ぐうっ……!」
 喉を締め付けられ、急に息が苦しくなる。
「ああっ……いいぜぇ」
 喉を締め付けると、膣もさらに締まり、肉棒を包んでいく。
 痛いほどの快感に、兵士はたちまち絶頂に登りつめていった。
「そらっ! イって逝っちまいなぁ!」
14外伝兵士×シルク強姦:2007/03/18(日) 19:51:31 ID:wppuhrbN
「あぐうっ!」
 ドクン! 膣に熱い液射を受け、シルクの腰がガクガクと上下に揺れる。
同時に首を絞められ続け、頭がボウと霞む。口からはボコボコと白い泡が吹いていた。
「ひゃはははっ……いいぞぉ」
 そして射精を続けながら、いや終わっても兵士は腰を振り続け、首を絞め続ける。より強い力で。そうするとさらに膣も締まるから。
「ぐぅうう……あがぁ……」
 死んじゃう。死ぬ。死。

 薄れる頭でシルクは死を実感した。暗闇がすぐ背後に迫り、彼女を包もうとしていた。
「いやぁ……」
 暗闇に一人の男が浮かぶ。その人物にシルクすがった。
「たすけて……アルム……」

 ビュッ

 風がなったかと思うと、目の前の兵士の顔が消えた。そして首を絞める力が無くなる。
「げほっ……」
 激しく咳き込むと同時、暖かい何かが身体に吹きかかるのを感じる。
 だがそれも一瞬。
 上に覆いかぶさっていた兵士が乱暴に退かれ、懐かしい声が聞こえた。
「大丈夫かシルク!?」
「ア、アルム様…」
 助かった。
 ホッと顔を上げたシルクは、しかし同時に見た。
 剣をぶら下げるアルム。その血に濡れた剣の先に、兵士の頭が落ちているのを。
そしてさっきまで自分を犯していたその体が、首を失って横たわっているのを。
 兵士の血を浴びたシルクは呆然と立ち上がる。そしてアルムの胸元に飛び込んだ。
「どうして! どうして殺したんですか!」
「どうしてって……」
 シルクが居ない事に気付いて、探していたら敵の兵士に乱暴されていた。だから助けた。
 それなのに……」
「ああ……わあああああああぁぁぁぁーっ!」
 裸で赤い血に染まったシルクは、アルムの胸に顔を埋めて泣きじゃくる。固い装甲に聖女の涙がこぼれていった。
「えーと……」
 とりあえず、どうしようもない事を悟り、アルムはシルクの頭を手甲で包んだ手で撫でてやる。兵士の命を奪った手で。
「わああああああああああああああーっ!!!」
 その固い胸でシルクはただ泣いた。日が傾き、夕日が滝を赤く包むまで。

 ようやく落ち着いたシルクは、アルムに助けてもらった礼を言うと、破かれた聖衣を着替えて、大滝にお墓を作り出す。
「知ってる人だったのか?」
 アルムの問いに、こくんとシルクは頷く。彼もいつしか手伝っていた。
「そうか……。すまない」
「……いいんです」
 これは戦争だから。泣きながらシルクはそう言った。
 その悲しい顔を笑顔にしたい。笑わせたい。
 いつしかアルムはそう思うようになっていた。
(おしまい)
15南条 ◆JbFOtrah7U :2007/03/18(日) 20:12:31 ID:mes37UKg
>>1

予想外だが、続きが完成したのでUPします。
先ほどは掲載を忘れていたがタイトルは 春風のプロポーズ です。
16南条 ◆JbFOtrah7U :2007/03/18(日) 20:13:46 ID:mes37UKg
パオラに連れられ、俺は郊外の病院から城下にある街へとやってきた。
様々な露店や生活する人々、大小の数々の店で溢れかえる賑やかな町。
「ここはアリティアの城下町…貴方の故郷よ」
ここが…俺の故郷? そして、俺の店があるという町なのか。
「貴方の店は武器屋を営んでいるの。さ、行きましょ」
ギコギコと車椅子を押し、時折すれ違う人々の好奇の視線を浴びながら
俺を押したパオラは店へと向かった。
俺がそれほど珍しいのか? こちらをこそこそと見つめる人々の視線には、
憐れみや同情、あらゆる感情がまじっている気がした。
「……」
パオラはまったく動じた様子がないというのに、俺は周囲の視線がどうにも嫌いだ。
…こんな状況だというのに、よく平然としていられるな。それが彼女の強さだろうか?
彼女を凄いと思うと同時に、自分が恥ずかしくなった。
俺は…何故一人で動揺しているんだ。
その時、往来を歩く俺とパオラの視界に、何やら争う人々の姿が見えた。
3人の男が一人の女の子を取り囲んでいる。
「おうっ、人にぶつかっておいてごめんなさいで済むと思っているのか?」
「で、でも…ちゃんと謝りました」
「謝って済めば何の問題もないんだがな、お嬢ちゃん。
 ぶつかった俺の仲間は怪我しちまったんだよ。
 なら、謝ったぐらいじゃどうしようもないだろ?」
ちらりと背後でうずくまる男を一瞥する。
ここからはよくは見えないが、うずくまっている彼の腕からは血が見えている。
「ぐううっ、痛い、痛い。駄目だ、俺はもう死ぬんだ」
地面にうずくまり、傷を見せないように喚いているが、どうにも不自然だ。
あの男…恐らく怪我はしていないな。右腕のあたりから血が出ているはずだが、
その右腕で左腕を押さえている。馬鹿としか言い様がないが、
彼女を囲む二人の男のせいで死角になっているようだな。
あれでは彼女には様子が分からないだろう。
「なあ、お嬢ちゃん。あいつの怪我は酷い。俺は医者をやっていたからわかるんだ。
 怪我をさせたのはお嬢ちゃんだ、なら慰謝料を払うのが筋ってものだろ?」
もう一人の男が女の子に詰め寄る。
「…お幾らなの…ですか?」
つぶらな汚れを知らない瞳だ。長く腰まであろうかという黒髪が美しい。
だが、同時に危険だ。ああいう子ほど、相手に言い様に騙されてしまう。
「そうだな、50000Gも貰えればあいつを良い病院にいれてやれるだろう」
50000G? 馬鹿な、そんな大金そうそう持っている奴がいるわけがない。
「そんなに…? そんな大金…ありません」
「払う金がないってのか? なら、お前が50000G稼いでくるんだな」
「でも、そんな大金…すぐには」
「安心しな、俺のツテで良いところを紹介してやる。
 まあ、五体満足とはいかないだろうがな…へっへっへ」
17南条 ◆JbFOtrah7U :2007/03/18(日) 20:14:22 ID:mes37UKg
じゅるりと舌なめずりをしながら、少女の身体をなめるように凝視する男。
汚らしい奴だ。あの子、恐らく年齢はまだ12〜3歳か。
あんな子が働ける場所なんてそうそうあるわけがない、ということは…
「ちょっと、貴方たちいい加減にしなさい!」
見かねたのか、パオラが彼女の前に立ちはだかる。
「何だぁ? この女は」
「さっきから、見ていれば適当な事ばかり言って。
 貴方たち、こんな年端もいかない子を脅迫して何が楽しいというの?」
震える少女を抱きしめながら前にたつ男達をにらみつけるパオラ。
「うるさい、外野はすっこんでな。それとも、何か?
 お前がこいつの分まで金を払うというのか?」
男達の下品な視線は、先ほどの少女から今度はパオラへと移っている。
緑のサラサラとした長髪に、形の整った綺麗な顔。
絹のローブの上からでもはっきりと分かるほど、膨れた二つの胸。
細くくびれた腰に、大きなお尻。
普通の男ならほっておかないだろうな。と、思いながら、自分の発想が
あの男どもとなんら変わらないなと、自己嫌悪に陥る。
「何を言っているの? 怪我したふりしただけの癖に、馬鹿じゃないの?」
「言いがかりをつけてんじゃねえ、こいつは確かに怪我を…」
男が後ろを振り返り、ハっと目を見開く。
「ハァハァ…」
パオラを拉致した後の情事でも妄想していたのか、男は痛がるフリすらも忘れて、
パオラの身体を見つめている。
「馬鹿野郎、何をやっている!」
男が怒声をあげる。ハっと我に返った男は一目散に路地裏へと走っていった。
「あ、こら。待て!一人で逃げるな!」
男達も我先にとその後に続いて逃げていく。
周囲に集まった野次馬から歓声が飛ぶ。
「ふう…大丈夫? お嬢ちゃん?」
中腰になり、少女の頭を撫でるパオラ。
「う、うん…怖かったけど、大丈夫」
ぐすぐすと瞳に涙を溜めているが、必死に我慢していたようだ。
相当、意志の強い子なのかもしれない。
そして、俺は少女を優しく抱きしめるパオラの姿を見つめ続けていた…。

やがて、日常の勤務を終えた太陽が沈み、夜勤業務の交代要員である月へと、
空の現場はゆっくりと変わっていった。
アリティアの城下町が静寂に包まれた頃――俺とパオラは近くの川原へと来ていた。
月と星が空というキャンパスに描く幻想的な絵画――黒と白、輝く星という
絵の具によって彩られた神秘的な時間――それが夜。
小川のせせらぎと夜風の音に耳を澄ませながら、パオラは俺に寄り添っていた。
「アベル、大丈夫? 寒くない?」
夜風はまだまだ冷たい。だが、彼女が持ってきてくれた毛布を肩から
かけてもらってくれているから、俺は寒くはない。
むしろ、パオラの方が心配なのだが、俺には何も言えない。
言いたいけど言えない状況にそわそわと目を動かしていると、
彼女が不思議そうな表情でこちらを覗きこんできた。
「どうしたの? ふふ、アベルは寂しがりやね。いいわ、私が抱きしめてあげる」
何を勘違いしたのか、彼女は俺の首に後ろから手を回して抱きしめてくれる。
嬉しいが、俺が気にしているのはパオラだというのに…
パオラが俺を抱きしめ続けている時、不意に背後の草むらが揺れたような音が聞こえた。
耳をすますが、もう聞こえない。風の音かと思った瞬間。
「きゃあっ!」
18南条 ◆JbFOtrah7U :2007/03/18(日) 20:14:54 ID:mes37UKg
ザザっと草むらから何かが飛び出してきた。
振り向く事ができないが、パオラが俺から引き離された。誰かがいたのか?
と、その瞬間――。車椅子が横倒しに倒され、俺は地に叩きつけられた。
無防備な状態での衝撃に上半身に痛みが走る。
うつ伏せに地面に這いつくばりながら、目の前に男が迫ってくる。
「けっ」
思いっきり振りかぶった蹴りにより、俺は頭部を強打され、気を失った。
「アベル! こんのお!」
もみ合う音を子守唄に、俺の意識は闇へと引きこまれていった。

「あっ…ふあぁ…」
意識の糸が徐々に戻ってきた…が、おかしな声が聞こえる。
色っぽく喘ぐようなこの声は…パオラ?
黒く染まった視界に月明かりに照らされた川原の風景が浮かび上がってくる。
ぼやけた視界の向こうで、何かが動めく姿が見える。
そして…俺は驚愕の光景を目の当たりにする。
「おらおら、ちゃんと咥えろよ」
男が全裸で彼女の口に己の肉棒を突き刺している。
恍惚とした表情でそれを咥え、勢いよくしゃぶり続けるパオラ。
「こ、この女、すげえ締まりだ。たまんねえ!」
ヒャア、我慢できねえ。とでもいった風に、パオラを後ろから抱きかかえ、
アナルを責めているのは…あの怪我したフリをした男か。
「うっ…また出るぞ!」
そして、パオラの下から彼女のおまんこを突き上げる主犯と見られる男。
「いやあ!!!!やめて、中だけは!中だけは!」
「もう、遅せえよ。駄目だ、出るぞ出る出る出る!うおおー」
夜更けの川原に男の咆哮が響き渡る。
「い、いや、いやあああああぁぁ!」
ドクドクと男の肉棒から放たれた精液がパオラの子宮へと注ぎ込まれていく。
「あ、ああっ…いやぁ」
顔をくしゃくしゃにゆがめ、涙が絶え間なく彼女の頬を滑るが、男達の凌辱は終わらない。
「おら、こっちも出すぞ」
「ああっ、ふあぁ…」
ドクドクと顔に大量に放たれる穢れた男の精液。
上半身を見るのも痛々しいほどベトベトに汚され、瞳の焦点も失いかけている。
相当長く犯されているのかもしれない。
くっ…パオラ! こいつらぁぁ! 許さん、絶対に殺してやる!
だが、うつ伏せに倒れたままの俺の身体が動く事はない。
どれだけ心が悔しさと殺意で満たされようとも…俺は指一本さえ動かせない。
「ううっ、駄目だ。また出るぞ!」
「俺もだ、うううっ、うああ!」
「中に…中に出すぞ!」
三人の男達が同時に彼女の身体を責めながら、三箇所の穴で同時に限界を迎える。
「む、むぐっ、ひゃ、ひゃめ…もふ、…ぐぽっ…」
喉に大量に流し込まれる精液、お尻から直腸へ、膣から子宮へ、
子をなす因子を含むそれは、容赦なく彼女の体内を攻める。
「ぐぽっ…」
飲み込めない分の大量の精液を吐き出し、彼女は瞳の焦点を完全に失った。
だが、尚も男達は執拗に彼女の身体を責め続ける。
まるで、何かに取り付かれたように、ただ屍肉を喰らい続ける餓鬼のごとく…
その光景を見た時、俺の頭の中で何かがはじけた。
19南条 ◆JbFOtrah7U :2007/03/18(日) 20:17:20 ID:mes37UKg
そして、蘇る病院以前の出来事。
パオラを庇い、敵に致命傷を負わされた俺。
泣きつくパオラの顔を見ながら、俺は意識を失った。
そうして、数年間を病院で過ごしてきた事…そして、俺が生ける屍のごとく、
動けなくなった事を知り、絶望に泣き叫ぶパオラの姿。
俺は…意識以外はすでに死んでいた…。
だが、俺は死にたくない…パオラを助ける為、俺は死ねない!
心の中で燃え上がる意識の力が俺の身体全体に血となり、電流となり、
血管と細胞を伝って駆け巡っていく。
指がピクピクと反応し、足のつま先に力が入る。
徐々に感覚を取り戻していき、俺は身体全体に一気に力を入れた。
「あ、兄貴、あいつ!」
情事に夢中になっていたはずの男が、俺の動きに気づいたらしい。
だが、未だパオラの身体に夢中の残りの二人が気づく事はない。
体を完全に起こし、殺意に満ちた瞳で男達を見つめる。
殺す…殺してやる。跡形もなく、バラバラになるまで…何度でも踏み砕いてやる。
「彼女を……。よくも…よくも、よくも、俺の愛する人に手を出したな。
 貴様等全員皆殺しだ!!!!!!!」
雄たけびをあげながら、ようやく気づいた残りの男達目掛けて突進していく。
「ひいっ!」
最初に気づいた男は一目散に逃げ出した。
「この、死に損ないが!」
二人の男が地面に脱ぎっぱなしだった服の懐からナイフを取り出す。
「死にさらせえ!」
「ア…ベ…ル」
未だ焦点が定まらず、口をぱくぱくと開けながら、こちらをぼーっと見つめるパオラ。
その姿を瞳に焼きつけ、俺は誓った。
絶対にお前の元へ帰る。
「……」
意志が通じたのか。彼女はふっと薄く微笑み、意識を失い川原に倒れこんだ。
繰り出されるナイフ、こちらは丸腰だが、元々は騎士団にいた人間だ。
こんなごろつきの攻撃など見え見えだ。
ナイフを紙一重でかわしながら、相手の懐へと入る。
丁度真上に相手の無防備な顎が見えた。
「死ね!」
無防備なそこへ思いっきり、掌打を加える。
おもいっきりアゴを押し上げられ、そのままの勢いで口を閉じ、
出ていた舌を歯で噛み切ってしまい、一撃で絶命する男。
「う、うわあああぁぁ!」
もう一人の男がヤケになり、ナイフを振り回しながらこちらへと向かってくる。
次は…キサマか。殺す!
一瞥すると、男の持っていたナイフを左の逆手で持ち構える。
キインという金属の打ち合う音が、深夜の川原に木霊する。
相手のナイフの刃をナイフの腹で受け流し、そのままナイフを滑らせたまま、相手の喉へと向ける。
「ひい」
情けない声をあげながら、男が辛うじてナイフから喉を逸らすが、それが致命的な隙だ。
空いている右手で男の首を鷲掴みにし、動きを封じる。
「ぐ、ぐえっ」
男が苦しさにうめく中、男を地面へとなぎ倒し、馬乗りのままナイフを高く掲げる。
月光が影を作る中、ナイフが男の心臓へと吸い込まれるように振り下ろされる。
グサッという音ともに、肉を突き破る感触がナイフを通じて手に伝わってくる。
「ぐぎゃあ!」
ナイフを深く深く、柄が見えなくなるまで差込む。
大量の血を吐き出し、絶命する男。返り血が俺の服や顔にも飛ぶ。
すっと立ち上がり、彼女の元へと歩いていく。
全裸で横たわった彼女の身体には男達の精液がこびりついている。
傍にはボロボロに切り刻まれた彼女のローブがあった。
それで彼女を包み、抱きかかえる。
そうして、一歩踏み出そうとした時――
「!!」
20南条 ◆JbFOtrah7U :2007/03/18(日) 20:18:03 ID:mes37UKg
背中に強い衝撃と異物が体内に侵入する感触がした。
「ぐっ…ぐぐ…」
痛みに顔をしかめつつ、背後からのしかかるように体重をかける何かを見る。
先ほど逃げた一人だった…そして、男の手には落ちていたナイフがある。
ナイフは俺の背中に突き刺さっており、血がポタポタと地面に落ちていた。
「くっ…くっそおぉ!」
手に力が入らない…パオラを離してしまい、彼女の身体が地面へと落ちる。
「キサマぁ!」
後ろ手に男の手を掴み、ナイフから離すと男の体を力まかせに宙へと放り投げる。
「うぎゃあああ!」
宙を舞う男が落ちてくるわずか数秒――背中にささったナイフを強引に抜く。
蓋を失った傷口から、大量の血がこぼれ、意識が一気に遠のく。
なんとか全ての力をナイフを持つ右手に込め、落ちてくる男の胸元にナイフを突き立てる。
ザシュっという音ともに男が悲鳴さえあげる間もなく絶命する。
「くたばれェェ!」
男の身体をナイフごと地面に叩きつける。
頭から地面へと激突した男は首がありえない方向にまがった。
「ぐっ…ぐあっ…」
ナイフを取り落とし、地面に膝をつく。
血管をやられたのか? 血が…止まらない。
背中に手を当ててみるとべっとりと絡みつくような血液が手を真っ赤に染めている。
「く、くそっ…せめて、せめて…パオラ…だけは…」
震える足取りで彼女の元へと向かう。
彼女の身体を血にそまった手で抱き上げた時…意識が闇に包まれた。

そして、事件から数週間後…
アリティア郊外の墓地では、三人の女性が一つの墓の前に立っていた。
春風に花びらを散らす添えられたアネモネの花。病室にあったものと同じ花である。
黒いローブに身を包みながら、三人の女性は涙を流しながら墓標を見つめる。
「アベル…」
緑髪の女性が涙を流しながら、墓標に刻まれた男性の名を口にする。
春のうららかな陽光が辺りをぽかぽかと照らすが、彼女の凍てついた心が、
解かされる事はない。
墓標の前にかがみ込み、彼女が花を撫でながら口を開く。
「アネモネの花には…こんな意味もあるのよ…」
一際大粒の涙が彼女の頬を伝う。
「あなたを…愛します」
風に乗り、天まで運ばれていく彼女の言葉…
それはただの独り言ではない…先に逝ってしまった、一人の愛する男性への、
永遠の愛の誓いでもあった…。

END
21南条 ◆JbFOtrah7U :2007/03/18(日) 23:16:22 ID:mes37UKg
書いてからアベル×パオラというよりは。
カップリングがこの二人で、ジャンルは凌辱だと気づいたorz

暁が求められているようだが、うぃにーが手元にない('A`)
公式でキャラクター達の特徴を掴んで、妄想してみようかな。
もし、上手くできたら執筆させてもらいます!
22人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2007/03/19(月) 20:46:52 ID:6wxg2OoF
どうも、だみゃ〜んです。
今回でWest side storyは最終回です。
>管理人様
誠に申し訳ないのですが、このWest side storyは、全部一つにして収録くださるようお願い申し上げます。
23人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2007/03/19(月) 20:47:26 ID:6wxg2OoF
West side story 〜はいはい、ジョルジュ隊長〜

そのころ、宿舎の裏の路地・・・

「おい!お前!」
警備を担当しているジョルジュが、道を歩く数人の若者に声をかけた。
「あっ!ジョルジュさん!」
「こ、こんにちはジョルジュさん!」
若者たちは立ち止まって震えている。それもそのはず、ジョルジュといえば、アカネイアでも最強の武人。特に弓の扱いに長けてはいるが、他の武術においても、並みの人間など到底及ばないほど強い。
「こんな時間に、どこをほっつき歩いてるんだ?」
「いや、その・・・リカードの奴を探しに・・・」
「そうか、ところでお前らに聞きたいんだが、この間の戦闘で討ち取ったはずのミシェイル王子を誰かが匿っているという噂を聞いたんだが、心当たりはないか?」
「いや、知らないっすよ。」
「本当か?もし見つけたなら、その場で処刑しなければいけないんだが。」
「いや、本当ですって。もし本当に生きてたなら、俺らが探し出して殺してやりたいっすよ。あいつ、俺たちの大事な仲間を・・・」
「ふうむ、心当たりはないようだな。だがお前ら、もし見つけても早まるなよ。あいつは、我がアカネイアの王族を悉く滅ぼした張本人なんだ。だから奴はパレスの城門前で公開処刑する。」
「はいはい、わかってますよ、ジョルジュ隊長!」
「それから、お前らも、早く帰れよ。」
そう言ってジョルジュは立ち去った。その後姿に、皆はため息をついた。
「ああ、怖かった。」
「何だかんだ言って、アカネイア騎士団って、結構私怨で動くのね。」
「でもよ、その噂、本当かな?」
「わからねえ。誰かが匿っているなんて、聞いたことねえし。」
「もし本当だったら、どうする?やっぱりジョルジュ隊長に引き渡すか?」
「冗談じゃねえ!僧侶リフの敵は、俺たちが取るんだ!」
「そうだとも!それが俺たちなんだから!」
「そうよ!俺たち最高!」
「俺たちGreat!」
「Great Muta!」
そして彼らは一斉に上空の方を向いて、口から毒霧を吹いた。
「それよりも、リカードの奴を探さないとな。」
「そうだな。しかし、どこ行ったんだろう、あいつ。」
24人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2007/03/19(月) 20:48:06 ID:6wxg2OoF
West side story 〜あんな奴〜

そのとき、リカードは、愛するマリアと、羽化登仙の境地にいた。
「んんっ!!!」
己の女で、リカードの男の全てを迎え入れるマリア。まだ少女だというのに、その身は鮮やかな女の色香に包まれている。
「マ、マリア・・・」
マリアを上に乗せて、リカードも妖しく動いた。腰の一振り一振りに、己の想いを込めて。
「はああ・・・ああん!!!」
今、己に跨っているのが、美しい少女。リカードの身体も、彼女の姿に、無意識に反応する。
『おいらと彼女の、子孫を残せ』
そしてその想いが、彼を射精へと導く。
だが・・・

そのとき、部屋にミネルバが入ってきた。
「ちょっとあんた!うちの妹に、何してるのよ!!!」
ミネルバはつかつかと歩み寄ってきた。

兄上を刺したこんな男 さっさとおさらばしちゃいなさいよ
あなたにはもっといい男がいる それにそいつはよそ者じゃない!
苦労するだけよこんな男 代わりなんて掃いて捨てるほどいるわよ
今にあなたは捨てられる だって兄上まで刺したじゃない!
泥棒に恋はご法度 泥棒に恋は無縁よ
なのにあなたはだまされる 心を根こそぎ奪われて!

ミネルバの歌に、マリアはリカードの上で動きながら歌を返した。

いいえ姉さま それはうそよ
姉さまには真実でも 私にはうそよ
頭の中じゃ 理屈はわかるけど
心の中では わかっているわ
私はリカードのもの リカードだけのもの
どうしてかはわからないけど 理由は知らなくてもいい
私にはこの人が全てなの 姉さまわかって

だがミネルバは、再び同じ歌を繰り返し、マリアを責めた。

兄上を刺したこんな男 さっさとおさらばしちゃいなさいよ
あなたにはもっといい男がいる それにそいつはよそ者じゃない!
苦労するだけよこんな男 代わりなんて掃いて捨てるほどいるわよ
今にあなたは捨てられる だって兄上まで刺したじゃない!
泥棒に恋はご法度 泥棒に恋は無縁よ
なのにあなたはだまされる 心を根こそぎ奪われて!

繰り返し責められるマリア。そして遂にマリアは怒り出した。リカードの上で動きながら。

姉さま わかってない! 何にもわかってない!
恋したこともあるくせに 何にもわかってない!
25人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2007/03/19(月) 20:48:42 ID:6wxg2OoF
West side story 〜恋する私〜

愛する人がいる それが全てなの
違うって言われても 一体どうすればいいの?
この人を愛している 私はこの人のもの
この人の全てが 私の全て
私はこの人が好き 二人は一つ
ただこうして抱き合うしか 私たちにはできないけど
私たちはずっと一緒 永遠に一緒
死が二人を分かつまで・・・いいえ!
死すら私たち二人を分かつことなどできない!

彼女の歌に、ミネルバはため息をついた。そして、二人と一緒に歌う。

愛がこれほど強いなら 誰も口出しできない
愛こそ生きる証 でも中出しはできる

ミネルバは遂に観念したようだ。この二人を引き離すことはできない。
「仕方ないわね。」
憎い仇敵を愛してしまった妹。そして、その上に跨る憎い仇敵。
しかし、ミネルバも一人の女。恋をしたことだってある。
だから、痛いほどにマリアの気持ちもわかる。二人は今、一つである。

その頃、部屋の外に、僧侶リフの仲間たちが来ていた。
「何かこの部屋、匂わねえか?」
「でもよ、ここ、マケドニアの女の部屋だぜ?」
「でも、こいつ、リカードの奴と一緒に踊ってたじゃねえか。だからもしかしたら・・・」
「知ってるかもしれないな。よし、乗り込もうか!」
「待て。まあ落ち着けよ。女の部屋に大の男がいきなり乗り込んだとあっちゃあ、俺たちの名折れよ。」
「そうだな。ここは紳士的に、クールにな!」
そして彼らは、部屋のドアを叩いた。
26人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2007/03/19(月) 20:49:32 ID:6wxg2OoF
West side story 〜嘲り〜

こんこん。
ドアを叩く音に、三人は反応した。
「私が出るわ。」
ミネルバはそう言うと、ドアを開けて、外に顔を出した。そこには、あの僧侶リフの仲間たちがいる。
「何かしら?」
「ちょっと聞きたいんだが、あんた、ミシェイル王子を匿ってないか?」
サジがそう言うと、次にマジが聞いた。
「それにリカードの奴も、お前がかどわかしたんじゃねえのか?」
その尋問に、ミネルバは憮然として答える。
「知らないわ。」
そこにいる一同、ミネルバの答えにいきり立った。明らかに、怪しい。
「ちょっと中を検めさせてもらうぜ。」
そしてバーツがミネルバの肩を掴もうとすると、ミネルバはそれを素早く振り払った。
「やめてよ!知らないって言ってるじゃない!」
「うそをつけ!お前が一番怪しいんだ!」
「ちょ、ちょっと!やめなさいよ!」
すると僧侶リフの仲間たちが一斉に彼女に掴みかかる。
「きゃあっ!!!」
そしてミネルバは外に引っ張り出され、服をつかまれる。
「よし、お前ら、この女をひっぺがえせ!」
「いやあっ!」
たちまちのうちに、ミネルバの服はボロボロになる。さすがの彼女も、この大人数の前には、抵抗のしようもなかった。
しかも、武器も持っていない。そのため、この複数の大男の前には、抗うことなどできない。
ただ、必死に逃げ回るのみ。しかし、その間も、彼女の服は掴まれ、引きちぎられていく。
「おおっ!こ、こいつは・・・」
引きちぎられた服の後ろから、胸元がちらりと覗く。
「上玉じゃねえかっ!」
「さすがは、姫様だぜ!まあ、マケドニアだけどな。」
「いや、やめてえ・・・」
そして遂に、彼女は完全に捕まってしまった。そして男たちは、残された最後の着衣にまで手を掛ける。
「やっ!ダメっ!そ、そこは!」
そして、男たちは一斉に叫んだ。
「まんこっ!!!」

だが・・・
「そこまでだっ!!!」
男たちが振り返ると、そこにはジョルジュが立っている。
「お前たち、何をしている!秩序を乱す奴は、許さんぞ!」
ジョルジュは弓を構えていた。彼が弓を構えたら、生き残れる者は誰もいない。男たちはすぐさまミネルバから離れた。
「す、すいませんジョルジュさん。彼女があまりにもいい女だったんで、つい・・・」
そしてミネルバは彼らから離れると、残された着衣で前を何とか隠して、立ち上がった。
「リカードなら、いるわよ。もっとも、うちのマリアに骨抜きにされているけどね。」
捨て台詞と共に、ミネルバは逃げるように立ち去った。
「リカードが、危ない!」
そして、ジョルジュと男たちは、すぐに部屋に乗り込んだ。
27人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2007/03/19(月) 20:51:23 ID:6wxg2OoF
West side story 〜エピローグ〜

「リカード!!!」
男たちが一斉に部屋に乗り込む。すると、リカードとマリアは、ベッドの上にいた。
「何だ?どうしたんだ?」
その後から続いて、マケドニアの面々も部屋に乗り込んできた。おそらく、ミネルバの姿を見て、異変を察知したのだろう。
「マリア様!!!」
マリアは下になって、大股を広げている。そしてリカードは、その上に乗るように、彼女の股に己の股をくっ付けていた。
よく見ると、二人の性器同士は、しっかりと繋がっている。そしてマリアは、鼻にかかるような甘い呻き声を上げていた。
そして・・・
「うっ!!!」

白い弾丸が、今、放たれた。

そのまま、リカードはぐてっとマリアの横に倒れ込む。そのベッドの傍らには、仲間たちや、マケドニアの面々がこちらを見ている。
「はあはあ・・・おいら、もうダメ・・・」
リカードは仰向けに寝転がった。そのため、彼の萎びた一物が、上を向いている。その一物から、白い弾丸の残りが、ぽつっ、ぽつっと落ちている。
マリアは上体を起こし、その萎びた一物を軽く握ってリカードに微笑を向けて言った。

「あと、何発残ってるの?」

おしまい
28外伝 ◆9QlRx9nooI :2007/03/19(月) 22:29:48 ID:tlOjIO1o
外伝女神ミラ封印SSを投下します。
29外伝女神ミラ封印SS:2007/03/19(月) 22:31:04 ID:tlOjIO1o
 アルム軍四章。

 竜火山を降り、大滝を突破したアルム軍。リゲルの奥深くまで攻め込んだアルム軍が再び進軍を開始した。
目指すはルドルフ皇帝の座する王城。だが、王城の前には大きな難関が待ち構えていた。
歴戦の強者、ボウナイトのミューラー将軍の守る帝国軍要塞である。

 そして、帝国軍要塞守備隊の見張り台に立つ兵士が、大滝を背に進軍するソフィア騎士団をとらえた。
「これまで誰も突破できなかった竜火山を越えてくるとは恐るべき敵。直ちに迎え撃て」
 たちまち要塞のいたる所で矢が放たれ、接近する軍勢に集中する。十字砲火である。
だがアルム軍は雨のように矢を浴びながら、少しも速度を落とすことなく、ぐんぐんと要塞に向かってくるのであった。
 突然、要塞全体が震え始めた。建物が積み木細工のように揺れ、兵士たちは立つことさえできず、地面に突っ伏した。
分厚い城壁の一部が、風船玉のように内部にふるえてぶるぶると震えだした。
「危ない。城壁が崩れるぞ」
 その叫びが終わるよりも早く、壁は粉微塵に砕け散り、大きく開いた穴から、二つの巨大な槍が突き出した。
ルカとフォルス、二人の重騎士の槍。槍はついに城壁全体をつきくずした。
 立ち上る土煙の中から現れたのは、聖騎士マイセンが命をかけて育て上げた、
勇者アルムの雄姿であった。
 アルムの背後から、デューテが<ライナロック>を敵兵の浴びせた。
ファイアーなど足元にも及ばぬ巨大な火球が炸裂し、その閃光と轟音が敵兵の目と耳を潰す。
帝国軍は目と耳を潰され反撃するkとおもできず、要塞に雪崩れ込んだソフィア騎士団に蹴散らされていった。
 逃げ惑う敵兵の背中に王家の剣を突き立てながら、アルムは、ミューラーの立てこもる本陣にせまった。
「なんてやつだ。たった一瞬で要塞を破壊するとは」
 ミューラーは馬上で弓を構えると、アルムをぎりぎりまで引き寄せた。
「発射!」何百人という敵を撃破してきた矢が、続けざまにアルムに命中した。
だが、至近距離から矢を浴びながら、アルムの体には傷ひとつ残っていなかった。
 馬上で立ちすくむミューラー。その時、アルムの突き出した王家の剣が、軍馬を突き刺した。
「いかん! 馬がくずれる!!」
 ミューラーが悲鳴をあげた瞬間、馬は真っ二つに倒れ、空中に投げ出されたミューラーを、アルムの剣が刺し貫いた。
 アルムは王城に向かう道を大きく開いたのである。

 リゲル王城。
 玉座に座しながら、ルドルフ皇帝は待っていた。ただひとつの報告を。
 そして目を閉じながら回想する。
 あの日、女神を封じたときのことを。

 その日、ルドルフは遂にソフィアにあるミラの大神殿まで攻め込んだ。
 ソフィアでは宰相ドゼーが謀反を起こし、神殿どころではなく、もはや障害はなかった。
 僅かな神殿守備隊を蹴散らすと、ルドルフはいよいと内部に踏み込む。
 手にドーマ神から神剣ファルシオン、白竜を案内手として。共にドーマ神から授かった剣と守護獣である。
 すなわちミラ女神の封印はドーマ神の意志でもあった。
30外伝女神ミラ封印SS:2007/03/19(月) 22:32:21 ID:tlOjIO1o
「きゃー!」「いやー!」
 神殿内部では、ミラに仕える清楚で純真なシスターたちが軍の男たちによって嬲られていた。
 軍の男たちはシスターの尊厳を踏みにじるだけ。まさにそれを体現していた。
「ああっ!? ミラさま……お助けを、ミラさま!」
「イタイ! 痛いです! 死んじゃう!!!」
「あぐぅ! ナカは、ナカはやめてーっ!!」
 愛撫に徹し喘ぎよがらせることに執着する者、柱にしがみつかせ背後から貫きひたすら腰を振る者、
二人がかりで前後から貫くもの……。思い思いの方法でシスターたちを犯していた。
 もはやこのミラ神殿に処女のシスターはいないであろう。そう思わせる凄惨な陵辱劇を、ルドルフは悠然と進む。
 だが女神ミラへの道は平坦ではない。その前に黄金12宮を抜けねばならない。
そしてそこに立ちはだかるのは12人の黄金聖闘士!
「ここは俺に任せて! 先に進んでください!」
 一人敵が現れる度に、仲間が一人ずつそう言って残り、ルドルフを先へと進ませる。
「うむ。任せたぞ」
 その意を汲んでルドルフは先に進む。背後で巨大な爆発が起こるのを感じながら……。
「これがっ! これが、俺の新たな力!」
「な、なにーっ! だが一人では死なん! お前も道連れに!」
「う、うわー! みんな、後は任せたぞーっ!」
 それを12回繰り返し、遂にルドルフと残った仲間たち、そして白竜は女神の座す祭壇の扉へとたどり着く。
 その扉の前に最高司祭の少女が待っていた。
「あなたたち。何故、大地母神ミラさまに仇なすのです?」
 それに答えたのは白竜だった。ドーマ神の守護獣は大きな口を開いて明確に言った。
「がおー(女神ミラは人を滅ぼすと決めた。裁きの光で全ての人を石に変える。
 その前に女神を止めるためです」
「な、何を言うのじゃ!」
 白竜の言葉は最高司祭の少女にはにわかには信じられないものだった。
「女神ミラがそのようなことをなさるはずなかろう。
 女神は唯一にして至高の存在、この世界の全てを生み出されし母。
 常に我々を優しく見守り、正しい道へと導いてくれるお方なのじゃ」
 それにも白竜が優しく諭す。
「がおー(あなた、間違えてるわ)。
 がおー(ミラはそんな人にとって都合のいい存在じゃない)。
 がおー(だって、彼女は聖でも邪でもないもの)。
 がおー(彼女は束縛。彼女は秩序。彼女は安定)。
 がおー(彼女は過去。彼女は答え)。
 がおー(彼女はミラ)」

 これ以上の問答は無用と最高司祭の少女が仕掛けてくる。
 迎え撃つルドルフたち。
「きゃー!」
 少女は強かったが、ルドルフたちはそれ以上に強かった。
「やめて! ヤメテーっ!!」
 戦う力を無くした最高司祭の少女に、仲間の一人が襲い掛かり、犯していく。
 他の者は皆ルドルフ皇帝に従い、扉を開けて付いていった。
 そこは女神ミラの祭壇。
 はたしてそこに女神はいた。
 大地母神ミラ。荒ぶる魂の神ドーマの妹。バレンシア大陸の創造主の一柱。
31外伝女神ミラ封印SS:2007/03/19(月) 22:33:50 ID:tlOjIO1o
「神剣持ちて、我が神殿を踏み荒らすのは誰です?」
 頭上から声が響く。
「リゲル帝国皇帝ルドルフ!」
 皇帝馬バリキオンに跨り、ファルシンを携え、ルドルフは臆することなく応える。
 そして案内役の白竜と仲間たちも続いた。
 祭壇の奥に優雅に座する女神は瞬時にして全てを悟った。
 時が来た事を。
「我が兄、荒ぶる魂の神ドーマの加護を受けし者たちよ。
 私と戦うか?」
「応!」
 女神を前にして、その神の気に圧されることなくルドルフはなおも応える。怯えはない。
どんなに強い相手だとしても。いや強いからこそより心躍る。
「……私を、倒す? いいえ、それはできない。
 人がどのように進化しようと、兄ドーマがおまえたちに力を与えようと、
創造主である私を倒す事など」
 女神が両手を広げる。全てを包むように。
「そこから生まれた命である、お前たちにできるわけがない」
「私は、今まで……どんなに勝ちめの薄い相手とでも戦い、最後には勝利してきた。
 私には仲間がいる。守るべき物が在る。
 私の戦いは常に、相手の命を奪うためではなくかけがえのない物を掴み取る…そのための戦いだ!」
 そしてルドルフは宣言する。
「行くぞっ!!」
 ルドルフを乗せた皇帝馬が駆ける。仲間たちも。戦いには参加しない、いやできない白竜が言った。
「がおー(みんな、よく聞いて)。
 がおー(ミラの本体と戦うには、まず彼女を守るまわりのオーラを消さないとだめ)。
 がおー(いい? オーラを攻撃して)」
 ミラ女神を守る八つのオーラ。白竜の助言に従い、まずそこから攻めていった。
「私に挑む……それこそが人が不完全である証。
 私とおまえたちの間に戦いはない。
 ただ一つの結末と、結末に至る過程だけがある。
 私は絶対である」
 
 −そして、人と女神の戦いが始まった。

「超電磁たーつまきー!」「こんな石ころ一つ!」「浄化を!」「フルムーン・ザ・アタック!」
「あぶらかたぶらスーパーウルトラミラクル・ドゴーンパーンチ!」「反応弾全弾発射ーっ!」
「愛の心にて、悪の空間を断つ!」「データウェポン・スパイラルアタック!」
 仲間たちの攻撃が、次々にオーラを消していく。
 全てのオーラが消えると、白竜が吼える。
「がおー(オーラが消えた……)」
「これでようやく、女神本体と戦えるわけだな」
「………………………」
 ファルシオンを構えて突撃してくるルドルフを、女神は冷ややかに見つめる。
と、その体が不意に光った。
 
 メガクェイク!
 
32外伝女神ミラ封印SS:2007/03/19(月) 22:34:49 ID:tlOjIO1o
 女神を中心に爆発が起こり、ルドルフは馬から投げ出されてしまう。
「くうぅ!」
 全身がバラバラになるような痛みに耐え、ルドルフは顔を上げた。
見れば、仲間たちが、騎士団に精鋭たちが地に倒れ伏している。
 ルドルフが立ち上がるより早く、女神がさらに光を放つ。ルドルフ一人を狙って。
「……むぅ」
 やはり、人が神に挑むなど無謀だったか。
「ひひーん」
 その時、皇帝馬バリキオンが嘶き、ルドルフの眼前に立ち塞がる。後ろ足だけで立ち上がり、前足の蹄で光を跳ね返した。

 馬が! 女神の攻撃を!! 跳ね返した!!!

 唖然とするルドルフに、バリキオンは馬首を向け、ニヤッと大きな口を歪ませる。
そしてルドルフに向けて背中を下げた。
「バリキオン……お前はまだ戦うというのか! この私と共に!」
「ひひーん」
「よし!」
 再びルドルフはバリキオンの背へと乗り移る。その背で膝立ちとなり、ファルシオンを高々と掲げた。
「がおー(私の持てる力……すべてあなたに集めるわ)」
 白竜が吼える。同時に、ファルシオンを通じて力が流れ込んできた。
 それは人の想い。
「うおおおおおおおおおおおおお!」
 ルドルフが叫ぶ。同時、その体から金の闘志があふれ出た。
「まかせろ! これで決める!!」
 駆けるバリキオンも光に包まれ、ルドルフはファルシンに集まった力を女神に向けて解き放つ。

 皇帝!
 ファルシオン!
 馬!

 三つの力が今一つになって!
「三位一体! 究極はにはに斬りーっ!」
 はにはにーっ!
 ルドルフと、バリキオンの体が光に包まれ、黄金の龍化して女神ミラに向かってゆく!
 ミラは避けることなく、その黄金龍を真正面からがっしりと受け止める!
その女神ミラの体も黄金の光に包まれていた。

 光と光。

 激突する黄金龍が女神を通り抜け、上へと昇っていく。
「うおおっ!」
 そして光の龍の中から、ルドルフが飛び出した。
 宙で一回転すると、輝く神剣ファルシンを女神に振り下ろす。
「これが私たちのっ! 本当のはにはにだーっ!」
 女神を包む光に剣が触れる。すると再び剣が光に包まれ龍と化す。
「はにはにーっ!」
 そして駆け降りる龍が、女神を包む光を切り裂き、二つに割り−
「これで、終わりだーっ!!!」
 ルドルフが割れた光にファルシオンを突き刺した時。
 光が全てを包んだ。
33外伝女神ミラ封印SS:2007/03/19(月) 22:35:56 ID:tlOjIO1o
 ……
「……」
 ……
「ひひーん」
 馬のいななきにハッと振り返る。そこに愛馬がいた。ニヤッと笑っている。
その蹄がルドルフの足元を指差す。
 視線を転じると、足元に小さな少女がうつぶせで横になっていた。全裸で。
「この子が……」
「がおー(女神ミラです)」
 全てを見届けた白竜が言う。
「がおー(さあ。封印なさい)」
 どうやって? と聞こうとした時、「ううん」と呻いて少女−女神ミラが目を覚ます。
そして「ふはー」と大きなあくびをした。
「アーア。負けちゃった」
 やけにサバサバした口調で言ってのける。さっきまでの威厳はどこにもない。
一糸纏わぬ、ぺったんこ胸の貧弱な身体を晒し、ルドルフに言う。無邪気な声で。
「あのね。その剣で私を斬ればいいんだよ。それで私を封印できるから」
 ルドルフが固く握ったままのファルシオンを見下ろす。この剣はその為のものだ。
「あっ、でも気を付けてね。私だけ封印してドーマ兄様だけになると、自然のバランスが崩れて、大地から実りが消えちゃうから」
 何をどう気を付けろと?
 とりあえず、とっとと封印しようと剣を掲げる。
「ちょっと待ってよ。その前に」
 女神様はその貧弱な肢体をくるっと回転させて、
「いいことしてよ」
「いいこと?」
 そんな事を言われると思ってもいなかったルドルフは、剣を掲げたまま固まってしまう。
「皇帝なんでしょ。私を気持ちよくさせなさい」
 うふふっ、と小さな手を差し出すその姿は、無邪気な少女にしか見えず。
 ルドルフは困った顔で、白竜と愛馬を振り返った。
「がおー(いいんじゃない)」
「ひひーん」
 とりあえずヤレということらしい。
 もはやどうとでもなれ。
 ルドルフは覚悟を決めて、鎧の留め金を外した。
 ガチャガチャと分厚い鎧が外れ、鍛えに鍛え抜かれた赤銅色の鋼の筋肉が外気に触れる。
「わ〜」
 キラキラ目を輝かせる女神様。
 ズボンに手をかけ、ルドルフははたと手を止めた。
 女神とはいえ相手は幼い容姿の少女。
「いいから、いいから」
 ミラは自分からズボンを脱がして、真っ赤な褌に目を丸くする。
「や〜ん、カッコイイー」
 男といえば褌。何とかっこいいのだろうか。
「ねえねえ。その下はー?」
 少女の手で脱がされるのに抵抗あったか、ルドルフは自分から褌を脱ぎ捨てる。
「きゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
 その下の隆々と天を向く皇帝棒にミラはパチパチと拍手した。あれ程、激しい戦いを終えたばかりだというのに、ますます盛んに猛っていた。
「うふふ」
34外伝女神ミラ封印SS:2007/03/19(月) 22:38:20 ID:tlOjIO1o
 小さな小さなミラ。ルドルフの半分ほどもない小柄な少女の体で、しっかりと抱きつき、ぺろっと上を向く先端を舐める。
「ふうぉっ!」
 一舐めされただけで、ルドルフはガクガクと腰を振って快感を訴えた。
「うふふ。まだまだ」
 ミラはちゅっちゅっと小さな口で赤黒い男根の先端を舌で突付いて、嘗め回し、刺激を与えていく。
「うおおおっ!」
 余りの快楽に一瞬でルドルフは達し、どぴゅっと精が放たれた。
「わ〜。すごーい」
 うっとりとした表情でミラはクルクル周り、精液の雨を回る。ルドルフの射精はそれほど凄かった。
 断じてルドルフが早漏なのではない。女神の愛撫が凄いのだ。人が耐えられるレベルではない。
「それっ」
 小さな指で男根の裏筋をなぞると、またぴゅっぴゅっと射精して雨のように降り注ぐ。
「きゃ〜」
 頭から白濁駅を浴び、ねっとりした匂いに包まれながら、ミラは潤んだ瞳で身を震わせる。
「も、もう……すごいぃ…」
 ゾクゾクと小さな体が震え、太ももを擦り合わせる。その毛の生えていない股間はテラテラと濡れていた。
「そこ…横になって」
 言われるまま、呆然とルドルフは横たわる。男根だけは上を向けて。
「えいっ」
 その上に跨ったミラは早速小さな割れ目に、大きな男根を宛がった。彼女の細い腕ほどもある皇帝棒を。
「そーれっ」
 入るのか? と心配する間もなく、ミラの割れ目はすぽっと男根を飲み込んでいく。
「うおおおおおっ!」
 喉の奥からルドルフは絶叫した。同時に挿れたばかりの膣に射精する。
「きゃ〜〜〜〜〜! すごい……こんなのって、ドーマ兄様以来……」
 ルドルフの股間に跨ったミラ。そのお腹がぼっこりと膨らんでいる。ルドルフの男根だ。
そして人間なら避けるほど広がった膣口からは白濁液がドクドクと流れ、ルドルフ自身の脚に流れていった。
「そーれ。がんばれ」
 大きく盛り上がったお腹にちゅっとミラは口を触れる。皮一枚向こうの男根の先端にキス。
「ふおおおおおおおおおおがああああああああぁぁっぁーっ!!!」
 ルドルフは白目を剥き、腰を掲げた。上に乗る小さなミラも一緒に持ち上がる。
「く〜。きたきたー」
 ミラの口からドロッと白濁液がこぼれる。すぐにピューと勢いよく口から濁った液が飛び出した。
射精がミラの小さな体を通り抜け、そして口から放たれたのだ。
「ひゃー」
 口から精液を吐き出し、全身を、胎内を白濁液に通過されながら、女神は恍惚とした表情で、頬を赤く染める。
 ルドルフの人間離れした胆力、そして女神なればこそのプレイだ。
「はぁ……はあ……」
 がくっと腰を落としたルドルフは干からびたような顔で息を吐き続ける。
 もう一生分の射精をしたような気分だ。女神に突き刺さっていた男根も金玉袋もふにゃふにゃと萎んでいる。
35外伝女神ミラ封印SS:2007/03/19(月) 22:39:21 ID:tlOjIO1o
「よかったぞ。ルドルフ」
 全身の外と内を精で染め上げ、ミラは妖艶に笑って見せた。
「さあ。封印するがよい。だが忘れるな。これが始まりだということを」
「無論」
 頷いたルドルフはファルシオンを構える。全裸で。
「さらばだ。偉大なる女神よ」
 そして女神ミラの股間に神剣を突き刺し、そのまま突き上げて、剣先が口から飛び出す。
 ビクンっ!
 股間から剣で貫かれたミラの身体が膨張し、そして弾けた。
 ボン! と爆発し、血肉が飛び出す。目玉がコロコロと床に転がる。
 そしてファルシオンに女神の力が流れ込むのをルドルフは感じた。
 封印は完了した。

 こうして女神を封じたファルシオンは、白竜によってドーマの祭壇に安置される。
 いつか来るべき者が来るまで。

 目を開けるとそこはいつもの玉間だった。
 あれからルドルフは待っていた。ただひたすら待っていた。
 自分を殺しに来る最愛の者を。
 その時、軍靴を激しく打ち鳴らし、一人の老将軍が入ってくる。古くからの忠臣マッセナだった。
そしてマッセナの言葉こそ、ルドルフが長らく待っていたもの。
「要塞が落ちました。アルム様が参ります」
 その声は震えていた。全ての事情を知る彼にも分かったのだ。時が来たことを。
「……来たか」
 ゆっくりとルドルフが腰を上げる。
「待っていたぞ」
 さあ来るが良い。我が息子よ。父を殺しに。

(おしまい)
36名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 00:28:55 ID:jwvfOokA

外伝氏、だみゃ〜ん氏、これ使って何か書いてくれ。
ttp://www.youtube.com/watch?v=MchrPIqIkUo
ttp://www.youtube.com/watch?v=orLnWNSvC54&mode=related&search=
37名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 01:26:14 ID:m5YyUgkn
ダミアン×外伝でアッー!が読みたいな
38名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 02:08:12 ID:lRPxiCOf
新スレから皆さん勢いがあって喜ばしい限りです。管理人の中の人です。
申し訳ありませんが、今回は多忙に付き連絡だけを。

>人造人間だみゃ〜ん氏
West Side Storyの件了解しました。
また、注意書きについてはヨーデル×ニイメと同じ扱いとしました。

>南条氏
迷いましたが、アベル×パオラの属性は残しました。

不都合があれば遠慮無く言ってください。次回の更新で反映させます。
39名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 18:16:48 ID:8nMAHUTz
久々に職人さんたくさん来てると思ったら、駄作の乱立やめれって感じ。
40名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 19:48:08 ID:/kgK3nGl
構想22%とことは完全版もできるのかな
激しく楽しみ
41名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 21:10:35 ID:TXu7LIR9
>ダミアン氏
何だそのオチはw
激しくワロスwww
42名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 01:45:15 ID:7semzKyN
>>39
お前は蒙古なくていいよ
43名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 05:25:56 ID:A99V9UEJ
ルドベックにひどい事をされたルキノをエリンシア様が癒すために・・・みたいなレズ物が見たいです
44名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 13:39:18 ID:MyZgkUP6
なら俺は天然ローラがブラッドによくわかりずにあんなことやそんなことを
やってあげるのを希望。
文才さえあれば書けるのにないからね俺は
45アシャンゲリオン ◆zdn9t0D6bQ :2007/03/22(木) 16:49:51 ID:lp52kihX
容量オーバーだったんですね…

リアーネが竜騎士にレイプ去れるやルキノレイプを予定しています。
46名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 19:46:28 ID:ttpyO2tM
外伝氏…それなんて暁w
47名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 19:51:38 ID:oraD+BIE
最近凌辱多いな…
純愛は無いかと聞いてみる。出来たらサザミカで。
48名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 20:45:40 ID:fjjPHww2
>>47
やっぱりサザ×ミカ派が多いんですかね。
自分は個人的にあの2人に肉欲を重ねて見ることができないので
漆黒(中身)×ミカヤを構想してます。

けど暁やってない人にはネタばらしになってしまう?ので
「ネタばれSS」みたいなものを探したほうがいいでしょうか。
49アシャンゲリオン ◆zdn9t0D6bQ :2007/03/22(木) 20:48:46 ID:lp52kihX
>>47
ぼくにとって、暁はレイプものの印象が大きすぎて純愛ものが薄れちゃってます
リアーネを守る空中戦マップもあり、ルキノんはレイプされてるみたいですし
肝心の支援がうすっぺらくてイマイチ新キャラの性格がつかめないのもあって…
アイクなんかフラグクラッシャーなうえにホモリオがいますしね
でも純愛ものはちゃんとありますので、なにか挑戦していきたいです
50名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 21:18:43 ID:oraD+BIE
>>49
いやいや…文句を言ったつもりは無いんですよ。失礼しました。
沢山の投下は有り難い事だと思います。
ただ、私はサザが好きなので、彼の幸せな作品が読みたいと思うのです。

しかし…アイクの性欲ってどうなってるんでしょうね〜?
自慰をしているイメージすら無いんですが…
51花泉の亜茶:2007/03/22(木) 21:57:01 ID:H6Lslzl7
>>49
なーに、支援が薄っぺらいなんて紋章くらいだと思えば良いのだ
妄想と根性と愛さえあればどうということはないよ
52名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 21:59:05 ID:H6Lslzl7
あ、名前消すの忘れてた・・
53名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 23:14:01 ID:OuNecN7G
ちょwww
作品ラッシュですげぇと思ったらさらに亜茶氏が久しぶりにwww
54南条 ◆JbFOtrah7U :2007/03/22(木) 23:20:46 ID:BonEunsy
皆、こんばんわ
暁が非常に求められているが…どうやら俺には妄想できそうにないな('A`)

スレの皆の要望を叶えてあげたいが…
俺はめげずに紋章・聖戦・封印・烈火。を書いてまつ_| ̄|○
55名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 23:22:10 ID:2PrLkPil
前スレのオルグさん×ミカヤの続きっぽいサザミカ書いてるぜ!
純愛とは違うかも試練が陵辱ではない感じで。
だが書き始めてもうニ週間になるが書き終わる気配がない……。
今週中には投下したい。
56南条 ◆JbFOtrah7U :2007/03/22(木) 23:22:27 ID:BonEunsy
レスし忘れた。
>>38

管理人さん。いつも掲載ご苦労様です。
これからもがんばって書かせて頂きますので、
よろしくお願いいたします。
57名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 23:31:01 ID:lp52kihX
>>51
どうもありがとうございます
不動の四駿のタウロニオみたいな存在になりたいですが、ぼくには緑風(笑)しか勤まらなさそうです

>>50
こちらこそすみません
ジルでなにか題材ができそうなので、期待していてください
しかし、ジルはナイスバディになってますね
58名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 23:50:43 ID:oraD+BIE
亜茶氏っ!!
アスイグの神!!またお目に出来るとはっ!!!

>>55
マジ!!待ってる!!!
この板初のサザミカですね!!

>>57
ジルものですか!楽しみにしてますっ
59名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 00:12:00 ID:KLVWs349
DJ!!
60名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 01:20:28 ID:jvlB1lEd
DJ OGMA?
61名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 02:45:13 ID:QFdkrz92
>>50
長年オナ禁していると性欲がストンと無くなってくるらしい
同時に女性ホルモンが出てきて非常に美容に良いとか
周りが猥談をしていた時まったくのド天然で聞いてなかったとしたら
下ネタに触発されるような事も無いわな
62名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 02:48:27 ID:QFdkrz92
連投スマソ

>>54
めげなくて良いよ。似たような状況の奴も一名ここ見てるから
個人的には、封印のエキドナ様でアダルトなふいんきの話が読みたい
63名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 08:03:54 ID:NhaAOS7w
漏れは千葉犬氏のレイソフィの続きが読みたい。
64千葉犬:2007/03/23(金) 08:39:23 ID:919a8pL1
>>63
色々あって進行が滞っている状態です。最近になって性質の悪い病気にかかって自宅療法している中で
ちょくちょくと書いてはいますので、気長にお待ちください。
その間、他の職人さんにはこのスレを活気付けてほしいです。
生存確認の意味も兼ねてカキコ、失礼しました。
65名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 08:47:55 ID:5UIyfBmT
>>50
>アイクの性欲ってどうなってるんでしょうね〜?
アイクとリュウ(ストリートファイターシリーズ)がダブって見える今日このごろ。
66名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 09:35:35 ID:Nd88QOEk
昨日何となく千葉犬神が出現するんじゃないかと思ったら当たったw

お体を大切に…
67人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2007/03/23(金) 11:34:31 ID:bsPcnpYg
実はティアマトに筆下ろしをしてもらったアイクとボーレ
68名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 11:46:24 ID:QM/aHv7O
な、なんだってー!!
69名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 12:25:31 ID:FbV42GIe
ヨファは?
70名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 12:40:31 ID:NhaAOS7w
>>64

にょっ!!千葉犬氏っっ!
投下は気長にお待ちしております。
お体を大事にしてくださいませ。
71人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2007/03/23(金) 18:12:40 ID:RXysXV2G
あとキルロイもティアマトかな。
ヨファはミストと遊んでいるうちに、なりゆきで。
オスカーは騎士団時代にやってるだろう。
ガトリーはシノンに連れられて娼館かな。
セネリオは童貞だと思うけど、意外にほかの傭兵団に修行に出ている最中にやった可能性も捨てきれない。
72名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 18:33:54 ID:2Oax4Hvl
アイクの肉欲は「肉食いてえできれば焼肉生でもまあいいがとにかく肉食いてえ」欲だから
なあ
73アシャンゲリオン ◆zdn9t0D6bQ :2007/03/23(金) 19:44:24 ID:mXO2V4P0
>>72
ワユとかミストに発情すらしないからなぁ

リアーネレイプはなんかかわいそうな感じがして書きにくいです
サザ×ステライン暁とかに変更しようかしら
74名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 20:18:40 ID:B/UrRJ6M
キルロイはワユに押し倒されて初体験だと思うんだ。
ティアマトはグレイルとはやってないよねぇ…案外アイクの筆下ろしするまで処女だったとか。
75名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 20:54:00 ID:NhaAOS7w
>>73
サザステはマジ勘弁。
出来ましたら変更お願いします!切実に!!
76名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 22:24:15 ID:QFdkrz92
>>73
まぁその可哀想感が萌えだともいうけどね
77名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 00:44:38 ID:jqFLZ6r3
リアーネはクリムゾンされるらしいね
78名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 01:12:40 ID:wDqqC0Kz
>>73
俺は蒼炎からサザステ好きだから是非書いて頂きたい。

セネリオ×ヘザーさんというのを考えた。
ヘザーさんがセネリオが男か女か気になって襲い掛かって、結局男だとわかるんだが
「こんなに可愛いなら男の子でもいいや♪」でレイープ
だがネフェニーとの百合も捨て難い
79名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 02:36:42 ID:RYYNW9Yt
>>69
ヨファはシノンさんと…
80名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 03:38:52 ID:lcqivWNC
アッー!!





リアーネはやっぱネサラと幸せになってほしい。
でもネサラって不人気っぽいね。
巨根スレで粗チン扱いされまくりだった。
自分は暁のラグズ勢の話はすきなんだけどな。
81人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2007/03/24(土) 09:39:34 ID:ebmWPZhm
俺的にはダラハウ×ネフェニーのその後が気になってたりする。
幸せになってほしいんだが。
82名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 10:14:49 ID:8eeuFH6D
サザがミカヤと幸せならそれで…
83アシャンゲリオン ◆zdn9t0D6bQ :2007/03/24(土) 16:16:09 ID:tbzhaRsG
「あぁっ!なにするのリィレちゃん!
それにレテちゃんもっ!」
「みれば分かるじゃん?」
「ほぅ、かなりたってきたぞ?」
全裸のガトリーは全裸のレテに膝枕されて、全裸のリィレに足コキされている
双子の尻尾はかなり機嫌よく揺れている
ガトリーはそれでより興奮し、勃起している
「お姉ちゃん、ガトリーの顔に乗っかっちゃいなよ!」
「あぁ、……やってみる」
レテは恥ずかしそうにガトリーの顔を自分の秘部で覆った
「ふごぉ! あへへ」
「あ、すごい起った起った!」
「こいつ、とてもきもちよさそうだな」
「あぁん、もうらめぇ……………アーッ!」
ガトリーはリィレにおもいっきり己の愛をぶちまけた
「ははっ、なに? まだ起ってるよお姉ちゃん」
「とてもきもちいいんだよな、そうだろこの変態アーマー」
「やいやい、変態モヒカン!!」
「あへへ、俺って幸せ……………」
ガトリーは気付いていなかった。
双子にとって、ガトリーは双子の性欲を発散するおもちゃでしかないことを。
決して双子がガトリーのことが好きと言う訳ではないことを
84人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2007/03/24(土) 18:13:58 ID:P45n+n6u
この日、私はいつものように厠に立っていた。
聖騎士とはいえ、人である。だから私も、当然小便をするし、大便だってする。
このときも、私はこの小便用の便器の前に立って、ズボンのジッパーを開けた。
そしてこの私の自慢のシンボルを取り出し、2、3回しごくと、そのシンボルは隆々と立ち上がり、勢いよく尿を噴き出す。
しゃ―――――――――――
少しだけ身体を便器から離してみると、私のこの自慢の男根が、勢いよく尿を噴出しているのが見える。
しかし・・・自分で言うのも何だが、我ながら、立派な物を持っているな。
この騎士団の面々と比べてみても、誰よりも大きい。
もちろん、男根の優劣が、騎士としての優劣に繋がるというわけではない。騎士として優れているというのと、男根の大きさは、無関係。
だから、私がこの立派なモノを持っているのと、我が国一番の聖騎士であるということは、ただの偶然に過ぎない。
現に、フランツの父親は、尊敬する聖騎士ではあったが、陰茎は私の方が大きかった。
聖騎士としての功績とは、何の関係もないけれど、この男根は、密かな私の自慢なのだ。
そして・・・・・・ここだけの話、私の主君であるエイリーク様も、私のことを、随分と気に入っておられる。
私は臣下としての分をわきまえて接してきたのに、エイリーク様は常に、私にそれ以上の関係を求めてくる。
私は、エイリーク様に、惚れられているのか。美人で、人柄も良い、お姫様。非常に光栄なことである。
だが・・・私にはわかっている。
『人がいい』というのは、国政にはまったく向かないものなのだ。国を統治するというのは、国民の全ての命を預かるということである。
純真であるというのは、悪く言えば騙されやすいということ。人の命を預かる立場で、騙されやすいというのは、多くの部下や領民に不安を抱かせる。
それはそうだ。指揮官の采配一つで、とんでもない犠牲を出してしまうこともあるのだから。
あの時・・・・・・リオン皇子の身体を乗っ取った魔王に、エイリーク様は光石をすんなりと渡してしまわれた。
まだロストンに最後の一つが残されていたから良かったものの、仮にもしあれが最後の一つだったら、どうなさるつもりだったのだろう?
今思い出しても、冷や汗が出る。
やはりエイリーク様は、指揮官や政治家には向かない。
もっとも、一人の女の子としては、素晴らしく優れたお人。だが、お人よしで、騙されやすい。
兵書に曰く、『兵は詭道(きどう)なり』。要するに、戦争とは、騙し合いなのだ。
政道にしても、誠意だけではどうしようもない場面も、いくつもある。悲しいが、純真とか、そういった要素は、綺麗事に過ぎないのだ。
もちろん、完全に悪がいいというわけではない。ある程度善人であっても、少しだけ権謀術数に通じていればよいのだ。
だが・・・エイリーク様は、ほぼ100%純真な少女。もし平和な世に、普通の女の子として生まれていたら、皆から愛されて、幸せな生涯を送れていたかもしれない。
やはり、エイリーク様は、政治には向かない。彼女に国政を執らせたら、国家は間違いなく衰退するだろう。
綺麗事では、国政はできないのだから。
85人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2007/03/24(土) 18:14:33 ID:P45n+n6u
今は、まだ戦後間もないから、双子の兄・エフラム様と共にエイリーク様も国政を執ってらっしゃる。
だが・・・できるだけ早く、エイリーク様を国政から引かせねばならない。だから、我ら家臣が一致団結して、早くエフラム様お一人でも大丈夫なように、国力を回復せねばならない。
エフラム様ならば、大丈夫だろう。猪突猛進なところが玉に瑕ではあるが、その辺りは家臣である我らが抑え役になればよい。
だが、あまりに能力が拙い者が抑え役だと、エフラム様を止めることなどできやしない。やはり、抑え役には、それなりの実績があり、発言力の強い者が適任である。
能力や身分が低いと、諫言で主君の気を損ねてしまえば、処刑されてしまっても仕方がない。エフラム様はそういう人間ではないとは思うが、エフラム様も人の子。感情的になることもあるだろう。
だが、実績や能力が高い者であれば、諫言で気を損ねてしまっても、おいそれとは処刑できない。やってしまえば、自国の衰退と他国に見られてしまう。
他国に付け入る隙を与えてしまうだけだ。ということは、エフラム様の補佐役には、経験豊富な、実力者がならないといけない。
そこまで考えて、私は気づいた。その役は・・・私を措いて他にない。
だが、私は、宰相をやるには、まだ若い。だから、発言力をより一層強める必要がある。
発言力を強めるということにおいて、一番手っ取り早いのは、やはり主君と姻戚関係になるということだろう。

エイリーク様は、国政には向かないが、一人の女の子としては、非常に魅力的な人物。
私が発言力を強めるには、主君と姻戚関係になるのが一番手っ取り早い。

私は尿の出終わった男根をぶるぶると振って残尿をふるい落とすと、しばらくその男根をじっと見つめていた。
そうだ、エイリーク様が、私の妻になればよいのだ。
そうすれば、エイリーク様も、一人の女性として幸せな生涯を送れるし、国家も安泰。
私はいつの間にか勃起していた男根を何とかズボンにしまうと、手を洗って、エイリーク様の部屋へと向かった。

つづく?
86人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2007/03/24(土) 18:24:07 ID:P45n+n6u
タイトルは、『ゼトがこわれた』でおながいします。
87名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 19:12:23 ID:BmOeFRBs
今頃外伝氏は必死に自作SSを仕上げているところだろう。
「あっ!ダミアンが投下してる!俺も早くうpらなきゃ!」ってw
88名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 20:06:45 ID:8eeuFH6D
ダミアン氏、壊れたゼトの続き楽しみにしています!
89名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 21:48:20 ID:xOEMeECe
>>77
ttp://www.alles.or.jp/~uir/CG/item/item/mihon6/megami.htm
されてないみたいだぞ。
と、マジレス。
90名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 01:31:31 ID:Ai7Gbmum
やっぱりこの後レイープな展開になるのだろうか?
でもこれで純愛に行ったらすごいよな。

これで純愛なんて想像もつかんが。
91 ◆Z9Z6Kjg2yY :2007/03/25(日) 02:20:42 ID:9XEL3H/s
>>87
もしそれが本当だとしたら、その根性はある意味書き手として見上げたものかも。
特に俺みたいな遅筆は、ちょっとぐらい見習ったほうが丁度良かったりして。
92名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 03:26:40 ID:sydKkAPD
ミカヤ×ペレアスでサザ涙目とか見てみたい
93名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 05:05:25 ID:+OLVkYrO
そう言うキャラを叩くようなリクは良くないな
ぶっちゃけかなりムカっとする
94名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 06:25:34 ID:hENWo0nQ
ネタに(ry
95名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 08:09:18 ID:TeX5J1KV
>>93
ネタに〜〜

とか言っちゃう奴はウザいけどシカトだぜ
96名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 13:10:53 ID:J90qC9V2
ニアルチ×リアーネがみたい
97S・L・S ◆xTfHc.nBiE :2007/03/25(日) 13:12:20 ID:hT79w+gL
以前このスレにほんの少しお世話になった事のある新参者です。

40台あたりで予定していた作品が完結しましたので投下します。
前スレを確認したところ、新作のネタばれは事前に断れば容認と
ありましたので、下記注意書きにて重ねてお願い申し上げます。

注: FE暁の女神 漆黒の騎士×ミカヤ

・本編をプレイしていない方にとっては致命的な「ネタばれ」があります
・純愛だけど悲恋
・ちょっと耽美
・長文です
・サザ×ミカヤの恋愛しか許容できない

以上に気になる項目がある方はどうかスルーしてやってください。

追記:ダミアン氏(ですよね?)連載途中の横断、平にお許しください。
98名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 13:12:40 ID:a+kbe18s
>>93
要はサザミカキボンヌなんだろ?
サザステ勘弁とか言ってるバカもいるし
クレクレしすぎでウンザリ
99砂楼:2007/03/25(日) 13:14:29 ID:hT79w+gL

 風に煽られ、舞い上がった砂粒が太陽の光を受けて黄金の輝きを放つ。
きらきらと煙るように散るその美しさが、どんなに森厳としていても
今の彼女の瞳には、酷く無慈悲なものとしか映らない。

彼の人――デインを救うため、戦いを憂いながらも単身この戦場に身を
投じてくれたまだ幼いゴルドアの黒き竜・クルトナーガ王子はいつか
嬉しそうに砂紋の移ろいを見つめていた。
けれど彼女にとっては、そこに在る凛然とした強い陽光があの日
世界を静寂のしじまへと突き落とした裁きの光を彷彿させ、ただ素直に
好ましいものとは思えなかった。


 暁の巫女
・・・・・・なんて誰が言い出したのかしら。

彼女たちにとっての暁光とは滅びに瀕する祖国・デイン王国を照らす
輝ける希望の光そのものであったはずだ。それゆえに―― 暁の団。

だが今、長き闇を照らす救世主たる、人々の光明は「彼女」だった。

何故?
自分に生来そなわっているこの不思議な力のせいで?
それとも市井では他に類を見なかった銀の髪が?
そうでなければ、負の女神・ユンヌの啓示や声をこの身で受けるから?
100砂楼:2007/03/25(日) 13:15:49 ID:hT79w+gL

祖国を、そして今やテリウス全ての人々を救いたいと思う気持ちに
偽りはなかった。
デイン王国の首都・ネヴァサの下町から始まった
小さな反帝国組織・暁の団から、デイン解放軍の副大将へと身を投じ
彼女は戦い続けてきた。怒濤のような時のうねりに押し流されるまま
人々の待ち望んだ救世主・暁の巫女として。

この期に始まったことではない。ずっと以前より覚悟はしていたはずだった。
人達が、例え彼女が望まずとしても神の如き威光を自身に嘱望している事を。
一度は祖国の為に死すら覚悟を決めたことさえあったはずなのに、それでも
彼女は望まずにはいられない。

ただの人間として、ありのままの自分を受け入れてもらえる事を。

光焔で焼かれた砂からゆらゆらと立ち昇る陽炎〈かげろう〉の向こうに
まばゆい煌きを湛えた石造りの塔が見えた気がする。
ベグニオン帝国において、女神・アスタルテを信奉する人々全ての
祷りと敬重を一身に受けた「導きの塔」が・・・・・・。



 「大丈夫か?・・・・・・ミカヤ」

砂漠の昼と夜との寒暖の差は激しい。
日没してからまだ数刻ほどしか経っていないとはいえ、地の果てからは
身を切るような冷たい風が流れてくる。サザの声を聞いて思い返したように
我に返ったミカヤは、グラーヌ砂漠に吹き荒ぶ寒風にぶるっと身体を
震わせた。

「平気よ、ありがとうサザ」

「早く休めよ? それでなくても昼間はあの『正の使徒』の奴らと
やり合って消耗してるんだ。明日には砂漠を抜けていよいよ
ベグニオン入りだしな」

以前ミカヤは戦いという重圧の中、自身の役目を気負い過ぎたためか
酷く身体を損なって意識を失い倒れたことがあった。
それ以来、彼女のたった一人の身内である青年は以前にも増して
ミカヤの体調に気を配るようにしている。その真っ直ぐで純粋な優しさが
戦で疲れたミカヤの心に染み入るようで、彼女は今一度、口の中で
「ありがとう」と彼に呟いた。
101砂楼:2007/03/25(日) 13:16:56 ID:hT79w+gL

―― やめろよ、やめろよ!ばかやろう!!

天幕まで彼女を送って、「おやすみ」と軽く手を振ったサザの後姿に
ミカヤはまた、あの日の少年の顔を見る。

ふとした軽はずみなミスで人々に自分の右手に刻まれた「印」を見咎められ
いわれなき事で責められ、迫害を受けたあの日。
雨のように彼女に投げられた石つぶてから彼女を護ろうと前に立ち
溢れ出る涙で顔をくしゃくしゃにして、幼くか細い両腕を振り乱し
叫んでいたサザ。

自分ではどうすることもできない憤り、大切な者を傷つけられた怒り
それらをないまぜにした、ただ深い悲しみが彼の心の中には満たされていた。
ミカヤは彼女自身が流した血よりも一層深い痛みと傷を、まだ幼かった
あの日、サザが心に負ってしまったのだということを知っていた。

「ミカヤは俺が守る」
いつも彼は口癖のようにそう言っていた。
その度にあの悲しみが彼の心に満ちるのが解る。けれど彼にとってそうで
あるように、ミカヤにとっても大切な人間の悲しみは自分が抱える以上の
愁嘆なのだ。彼女は願ってしまう。自分の事で悲しまないで欲しいと。

呪われたこの出生に対する負い目とそうした想いがあいまって、彼を残して
別れを選んだ事すらある。そんな自分の決意がまた彼を傷つけた。
いつしか彼女はサザに自分の事で悲しませないため、気を遣わせないために
気を遣う―― 矛盾をはらんだ優しさを彼の前で無意識に見せるように
なっていた。


 昼のグラーヌ砂漠での戦闘と行軍に疲弊した者達が深い眠りについている
ためか、陣内はひっそりと静寂に包まれている。自分も床へと入るため、
巻き留められていた天幕の入り口の布を下ろしたところで、ミカヤの脳裏に
ある直感がよぎった。

・・・・・・きているわ。あの人が。
102砂楼:2007/03/25(日) 13:17:40 ID:hT79w+gL

先ほどまで外から聴こえていた風のうねる音が嘘のように静まっている。
しばらく呆然とその場に立ちつくしていた彼女は意を決して面を上げると、
そっと指先で布を掻き分け帳の外へと足を踏み出す。
辺りに人の気配は感じない。夜の闇を煌々と照らす幾数本の篝火の
灯かりを避けながら、ミカヤは月の光が照らし出す冷たい
砂漠へと駆け出していた。

ミカヤが彼に初めて出会ったのは、同じような闇夜だった。
ベグニオン帝国より派遣され、元老院議員・ヌミダ公の配下において
デインの民に過酷な搾取と弾圧を行ってきた祖国の敵、ジェルド将軍の
突然の闇討ち。
独り解放軍の勝利の宴から逃れて疲れた心を癒していたミカヤにとって
どれだけ屈辱と死を覚悟する程の恐怖を刻み付けられた事かわからない。
そんな彼女の前に、まるで暗闇の深淵から出ずるように現れたのが彼だった。

今は亡き先王アシュナードに仕えた、女神の加護を受けし神剣
エタルドの使い手。闇色の鎧を身に纏ったデイン王国が四駿・漆黒の騎士。

迫り来る帝国軍兵士を疾風の如く一撃のもとに斬り伏せ、言葉どおり
一指一振りとして敵の凶刃を彼女に触れさせなかったその無双の強さは
祖国解放の重圧で震えるミカヤの心に熱い勇気を吹き込んだ。
彼はデイン独立まで解放軍に留まり神剣を振るい、そしてその後も
幾たび彼女の窮地に姿を現した。この砂漠で激戦となった「正の使徒」との
戦列においても・・・・・・。

ミカヤは彼がそのまま、今度は女神の裁きによって石と化した世界の人々を
救うため、自分たちに力を貸してくれるものと思い心を高揚させていた。
けれど彼の口から発せられた言葉は彼女の期待とは全く相反するものだった。

『私と一緒に来てほしい。我が主の待つ導きの塔へと』

漆黒の騎士が何を考えているのか、彼女には全く解らなかった。
ミカヤには生来より持って生まれた不思議な力がある。人の心を感じることが
できるのだ。どんな想いを抱いているのか、言葉で現せるほどはっきりと
解るわけではない。けれどその想いが強ければ強いほど、自分に近く
向けられていればそれだけ確かな感情として読み取ることができた。

逆に、どんなに頑なな人間でも感情の片鱗ぐらいはおぼろげに感じる事が
できるのに、彼に関してはいつもその力は全く働かなかった。
まるで姿や心、一切を闇色の鎧で覆い隠すかのように。
103砂楼:2007/03/25(日) 13:18:28 ID:hT79w+gL

悲しみや苦しみを見せず、人々の望む姿で在るため自分を秘める。
そんなミカヤにどこか彼は似ていた。


 天上に霞ひとつまとわない月が銀の光を湛えている。
その月下に彼は独り、静かに佇んでいた。駐屯地から半刻ほど駆け出して
彼のもとへ辿り着いたミカヤは、弾む呼吸を必死にこらえて足を止めた。

「決心はついたか? ・・・・・・銀の髪の乙女よ」

「・・・・・・」

声が出ない。
本当は話したい事が、聞いて欲しいと切に願う言葉が自分にはたくさんある
はずなのに。口を開かずとも相手の心をくみとるこの力が、ほんの僅かでも
彼にあったならば。

うつむき、固く唇を噛んだミカヤと彼の間に沈黙が流れる。
漆黒の騎士は微塵も動じない。もどかしい焦燥だけがそんな彼女の脳裏に
駆け巡っていた。彫像のようにその場に立ち待つ彼の足が一歩
静寂を破って砂を掻く音を耳に捉え、張り詰めた心の糸を無理矢理
引きちぎるとミカヤは彼に向かって面を上げた。

「騎士様・・・・・・。私にはあなたのお考えがわかりません。
あなたは私を守るとおっしゃってくださった。それはきっと私が
『暁の巫女』としてデインに必要な人間だから・・・・・・。
ずっとそう思っていました。

あなたは四駿として王国に仕えてらした方だから。国を憂うためだと
思えば合点がいく。私は自身にそう言い聞かせていたんです。
そしてあなたは言葉どおり、約束を違えず私の身を守ってくださった。

・・・・・・けれど今は皆を差し置いて私をあの塔へ連れて行くと言う。
騎士様、この行軍はデインを、世界全ての人たちを救うための戦いなのです。
あなたがデインを想うならばどうしてここに留まってはくださらないのですか?
どうか教えてください。それを聞くまで私はここから動けません」

激情を一息にまくし立てて、彼女は再び固く口をつぐんだ。
瞳の端から涙がこぼれ落ちる。彼に、漆黒の騎士へと想いの一端を吐露した
ミカヤは眠りからふいに目覚めるように、ある感情の芽生えをその時はっきりと
意識した。
104砂楼:2007/03/25(日) 13:19:28 ID:hT79w+gL

自分はほのかな恋心を抱いていたのだ。
名前も顔も、何もかもが謎に包まれた彼に対して。

だからこの涙のわけも理解できる。それは『デインを想うならば』と
彼に対して告げた言葉のように美しく高尚な理由ではない。
もっと利己的な、女としての感情がそうさせるのだ。
堰を切るように心の内からあふれ出したものを、再びとどめることが
ミカヤにはもう出来なかった。

「乙女よ・・・・・・」

「やめて、『銀の髪の乙女』なんて呼ばないで。
私はあなたに守ってもらえるような高貴な人間ではないんです。
あなたは知らなかったでしょう。私は呪われた運命の元に生まれてきた者なのよ。

人が知れば皆私に失望して離れていく。それが怖くてずっと隠して生きて
きました。そんな・・・・・・とても弱いただの人間なんです」

自分を守るため、右手を覆い隠していた革の手袋を剥ぎ取り、ミカヤは
それを砂上に投げ捨てた。震える手つきで甲を彼の目前へと晒す。

彼女の右手に刻まれた印。それはベオクとラグズ、相容れない異なる種族が
禁忌を犯して交わった事への制裁の印。ベオクからもラグズからも
蔑まされ、忌避される呪いの刻印だった。

人々が賞賛するような不思議な力も、奇跡の御技もすべてこの印を受けた
からこそ。解ってしまえばきっと彼も自分に幻滅してこの場を去って行くだろう。
そんな恐怖と、流した涙を圧し止めようとミカヤは無理に作った笑顔を彼に向けた。

「それに・・・・・・私ほんとうは『乙女』なんて呼んでもらえるような
歳でもないんです、騎士様」

「人が数える尺度の年月は、そなたや私にとってまるで意味をなさない」

「え?」

彼がそう告げた刹那に、あれほど堅く閉ざされ微塵も窺い知ることが
出来なかったこの騎士の心が、雪解け水のように柔らかくミカヤの心に
流れ込んでくるのを彼女ははっきりと感じた。
105砂楼:2007/03/25(日) 13:20:10 ID:hT79w+gL

大きく、優しく温かい。
友愛と彼女を心から庇護したいと願う親しみの情。想いもよらない
突然の心の解放に戸惑い、弾かれたように彼を仰ぎ見る。
ミカヤと彼の狭間に立っていた見えない堅牢な壁は今、音も無く消えていた。

今なら・・・・・・きっと彼は私を拒みはしない。

彼の兜の隙間から覗く闇に引き寄せられ、魅入られるままミカヤは
両の腕をまっすぐにそこへ伸ばしていた。外気で冷やされた鎧のつめたさが
指先から熱を奪っていく。

ぴんと腕を伸ばし、彼の兜をほんの少し浮かせたところで彼女は
それを外すための背丈が自分にまるで足りていない事に気が付いた。
それどころか背伸びしをして加重された爪先は、ずぶずぶと砂に埋もれていく。
沈没を免れようと彼の鎧の肩当にかけた手は、そこにうっすらと付着した
砂塵で無残にも滑り、双肩に四対の指の軌跡をくっきり残した。
間の悪さと恥ずかしさで、彼女の頬が朱に染まる。

・・・・・・決して嫌がるわけでは無いのなら、少しぐらい屈んでくれてもいいのに。

心の中でそう毒づいたミカヤの心を見透かしたのか、ふっと篭った笑いを漏らし
漆黒の騎士はミカヤの両手首を柔らかく掴んで彼女の踵を砂の上に下ろした。
そのままおもむろに自身の兜へ手を掛けると、それを脱ぎ捨て向き直る。
どさりと、重い鉄の塊が砂を打つ音が辺りに響いた。

短く切られた髪は鎧と同じ闇色。鼻筋がすっと伸び、整った端正な顔立ち。
そして深い翡翠色の双眸が静に彼女を見下ろしている。
ミカヤは呆然と半分開いた唇へ手を当てて、丸く見開いた目で
暫く彼を凝視せずにはいられなかった。

「どうした?」

「・・・・・・いえ。そんないかめしい鎧を纏ってらっしゃるから。
私、あなたはもっと怖面〈こわおもて〉をした方なのだろうと思っていました。
先王・アシュナード陛下のように」

今度ははっきりと聞き取れる大きさで、彼は再び笑いをこぼした。そして
緋色のマントの端を指先で手繰り寄せると、彼女の涙の跡を優しくそれで拭う。
そのまま片腕を腰下に廻すと、羽のように軽々とミカヤの体躯を抱え上げた。
106砂楼:2007/03/25(日) 13:20:50 ID:hT79w+gL

「火急にて御婦人への無礼、何卒容赦いただきたい。それから・・・・・・
これで気は済んだだろうか。銀の髪の乙女・・・・・・いや、ミカヤ殿」

いつも冷厳だった彼の物言いが、急に紳士的な口調に変わった事が可笑しくて
同じように顔をほころばせながら「嫌です」と呟いて彼女はそっと
その男の首を両腕で抱き寄せた。

初めて彼と出会った夜、漆黒の騎士は敵の刃から彼女の身を守るために
ミカヤの身体を腕〈かいな〉に抱こうと手を差し伸べてきた。
しかし彼女は「共に戦います」と気丈に振る舞いそれを拒んだ。
けれど暗闇に溶けた敵を前にミカヤの足はすくみ震えていた。恐怖をこらえたのも
精一杯気力を奮い立たせて光の魔法を放ったのも全て、ただ守られているだけの
お飾りとして見られたくない、解放軍の一員として立派に戦っている自分を
漆黒の騎士に認めてもらいたい・・・・・・という切なる願いからだった。

でもあの時の腕に、今なら素直に自分を委ねられる。
強がっていた偽りの自分はもういいわ。

自身に注がれる視線をさえぎるように瞳を閉じると、ミカヤはゆっくりと
彼の唇に自分のそれを重ねた。鎧の冷たさからは想像もできない程
柔らかく温かな熱が伝わってくる。『人が数える時間など意味を持たない』
そう彼が話していた通り、ここに存在する全ての時が二人を残して
止まってしまったかのようだった。

ほのかに上気した面を彼から離し、腕をほどいて再び砂地へと足を降ろすと
彼女はくるりと彼に背を向けて自らの衣服へ指をかける。

こんな風にして、はしたない女だと思われているだろうか。
そんなじくじたる思いと、初めて異性に肌を見せる恐怖にミカヤは何度も
すくみそうになる。燃え上がるような恋心と、自分自身の一切を相手に
さらけ出して受け止めてもらいたい・・・・・・その一心だけが彼女の身体を
突き動かしていた。

彼女の衣擦れの音に合わせて、背後から鉄の摺り合う軋みが聞こえる。
そして次々と砂を打つ重く鈍い音。漆黒の騎士が、その身に纏った鎧を
全て脱ぎ捨てる頃、もう既に一枚の布すら身に着けていない白い絹肌を
ミカヤは彼の目前に晒していた。
107砂楼:2007/03/25(日) 13:22:01 ID:hT79w+gL

冷え切った夜の砂漠の外気にミカヤの身体が小刻みに震える。
鎧から剥ぎ取った赤い布をそっと地面に敷き広げた彼は、無言のまま
彼女を今一度、腕に抱き上げその上に横たわらせた。
その時ミカヤが見たものに反応して、心臓がどくんと一際大きく脈打つ。
上着を脱いで半裸になった彼の背後。
鞘の代わりに砂地に刺し立てられた神剣・エタルドの刀身にはっきりと
映っていたのだ。あの「印」が。

『彼と私はよく似ている―― 』

ミカヤはずっと彼にどこか近しいものを感じていが、ようやくそれを今理解した。
彼女に向けられた温かな親愛の情。全てがここに結びついていたのだ。
彼が本当に守りたかったもの・・・・・・。それはデイン王国でも、世界の人々でもなく
血生臭い戦場で巡りあった、試練に打たれる同胞の小さな心だったのかも知れない。


 女神の睥睨を思わせる真円の月が、二人に向けて厳かに光を放っている。
鋼の如く鍛えあげられた彼の精悍な体躯がミカヤの上に覆いかぶさりそれを遮った。
重ねられた唇からは熱い吐息と、湿った音が漏れ出す。
身体の芯が、昂ぶる感情にずきずきと痛む。
肌の至るところを這うように彼の指と舌とが愛撫を加えて、その度彼女は
悲鳴交じりの小さな喘ぎをあげてしまう。

至りそうになってはまた引き戻される―― 。
そんな淫らな劣情を下腹部にうずかせ、ミカヤは自分に向けられている
彼の焼け付くような男の性〈さが〉を朦朧とした意識の中で感じていた。

凍てつく砂漠の夜の中に在るはずなのに、抱き合う二人の身体は激しい熱を帯び
小さな真珠の汗を数多、その肌に散らす。
背後から抱え上げられ、指先で潰れるほどに両の乳房を搾られ、ミカヤはびくりと
一際大きく背筋を仰け反らせた。汗で彼女の白肌に張り付いた砂粒が躍動の度に
きしきしと金の光を放って揺れる。
108砂楼:2007/03/25(日) 13:22:45 ID:hT79w+gL

「っあっ・・・・・・! わたし・・・わた・・・し」

繰り返される愛撫に呼吸もままならず、その先は息が潰れて声にならない。
彼の膝上に座した姿勢のまま両の足とその狭間に可憐に咲いている小さな薄紅の
薔薇をきつく開かされ、彼女は悲痛な涙声を上げた。
今更引き返すことなどできない。解っているはずなのに、こうまで身体を
暴かれても純潔を失う怖れを、彼女は完全に心から払拭することが出来なかった。

「待っ・・・・・・あ、あああっ!!」

まるで下肢に赤く焼けた鉄棒を突き立てられたかのような
鋭利な痛みと熱が彼女の下腹を駆け抜けていく。
秘部の奥まで内から押し拡げられているかと思う程、感覚を疑う圧力が
幾度もミカヤの胎内を激しく嬲った。
挿入の痛みと恥辱に耐えかねて、遂には彼女が脱力した上半身をぐったりと
赤布に投げ出しても、彼の渇望は止まらなかった。

右甲に刻まれたあの印を隠すように、彼の逞しい手がしっかりと彼女のそれを握り込む。
耳元のすぐそばには荒々しく吐き出される獣の吐息。
腰を少し浮かせた状態で後背を犯されながら、彼から流れてくる快楽の波に同調して
ミカヤは処女喪失の痛みと共に、満ちてくる女の性に身悶えた。


「わ、た・・・・・・もう、だ・・・・・・やっ・・・・・・はっ・・・あああんっっ!!」

彼の剛直から放たれた欲望が彼女の胎内を一層熱く湿らせる。
寸分の狂いも無いほど、ほぼ同時に絶頂を迎えた二人はそのままもつれながら
布の上に崩れ落ちた。
109砂楼:2007/03/25(日) 13:23:20 ID:hT79w+gL

 「あれ、こんな早い時間にもう起きてたのか?
 まさかあれからずっと寝てないなんて言うなよミカヤ」

敵の奇襲に備えて、まだ宵の口から周囲の見張りに従事していたサザは
淡く燻ぶっている篝火の向こうから歩いてくるミカヤを見定め、心配そうに
彼女を呼び止めた。その声に気付いて面を上げた彼女の顔つきは、何時もの
ミカヤとはどこか一線を画している。

「・・・・・・サザ」

「って、この感じ。もしかしてユンヌか? ミカヤはどうしたんだよ」

嫌味も毒気も無い彼の言葉を聞いて、ぷっくりと頬を膨らませながら
ミカヤに降臨した負の女神・ユンヌは指先で彼の頬を力一杯つねり上げた。

「いつっ!! 何だよいきなり!」

「もう・・・・・・っ!! 私がね、あなたに力を吹き込んであげたのは
こんな所でふらふらしている暇をつくるためじゃないんだから!
ミカヤは疲れて眠ってしまった。あなたはミカヤを守るんじゃなかったの!?」

「力を授けてもらったことは素直に感謝してる。けどユンヌ、お前に
そこまで言われる筋合いはないぞ。俺はいつだってミカヤを・・・・・・」

「・・・・・・だからサザは子供だって言うのよ」

彼の頬への戒めを解くと、「ミカヤに会わせろよ」と毒づくサザを振り切って
くるりと踵を返しユンヌは天幕の方へと歩き始めた。彼女はその相貌に、先ほどとは
うってかわった深い悲しみを湛えている。

「辛いんだね、ミカヤ。でももうすぐよ。
じき全てに終りを告げる時がやってくる。そして全てがそこから始まるから・・・・・・」

110砂楼:2007/03/25(日) 13:23:54 ID:hT79w+gL

冷たい砂漠の上で激しく抱き合い、共に果てた二人は僅かな時間
身を寄せて天の頂に輝く月の光を見詰めていた。

「もう残された時は少ない。何も言わずに私と来てはくれまいか?」

「・・・・・・できません」

「だが例え拒まれたとしても、このまま君をこの布で包んで連れ去ることができる」

「いいえ、あなたはそうなさらないわ。きっと。解るんです。
私が・・・・・・銀の髪の乙女でも、暁の巫女だからでもなく、ただの女だから」

隣で彼がふっと笑みを浮かべるのをミカヤは感じた。ゆっくりと上体を起こして
立ち上がると、彼は衣服と鎧を再び纏い「漆黒の騎士」へとその姿を変える。

「あなたはここに留まってはくださらないんですか?」

「それも・・・・・・君には解っているのだろう?」

そう彼女に告げて闇色の兜で顔を覆うと、彼は懐から取り出した革袋を
周囲に撒き散らす。中空に飛散した金色の砂塵は彼を取り巻く砂地に
複雑な紋様を描きだすと、今度は一斉に陽光の如き輝きを放ち始めた。

彼女には解っていた。
ミカヤ自身がどれほど傍に連れ添っていようとも、決して彼の心の闇が
拭い去られる日が来ないという事を。そして、彼が自分よりも男として
最後の戦いを選び取ることも。

「さよなら・・・・・・」

ミカヤの瞳から一筋、涙が零れ落ちた。
光に包まれた漆黒の騎士の姿が、その場から掻き消える。
彼女の心の瞳に映った彼の行く先には、
あの出会いの日よりも更に深く大きな闇が拡がっていた。

本当に要らないのに・・・・・・こんな力。

嗚咽に身体を震わせながら、赤子のように身を丸めて
ミカヤはずっとその場で泣き続けた。
111砂楼:2007/03/25(日) 13:24:32 ID:hT79w+gL

光の壁の向こうから、まるで断末魔を彷彿させる剣撃の音が響き渡る。
こうなる事は最初から解っていたはずだ。
けれど彼女にその聖戦を止めることはできなかった。

「漆黒の騎士ゼルギウス。あんたは、親父の仇・・・・・・そして、俺の師だ」

天に宿命付けられた両雄のかたわれが、戦いに敗れた彼に追悼の言葉を手向ける。
負の女神・ユンヌの啓示のままに、次の戦場へと足を踏み出した神将アイクが
その場より消えて、其処にはあの時と同じように二人だけが残された。

同じとは言えないのかもしれない。
何故なら首をうつむかせて、静かにその場に座っているのは『導きの塔』の
石床と同じ冷たさの躯―― 魂の抜け殻であったから。

「・・・・・・わかって・・・いたわ。解っていたのに」

激しく咽び泣きながら、ミカヤは彼の首へと両腕を廻し、その頬に自分の
頬を摺り寄せた。再び彼の身体に生命の温もりが灯るように。
けれどどんなに彼女が肌を触れ合わせても、返ってくるのは身を切るような
冷たさと静寂のみだった。

生来より授かったこの力によって彼の死を直感し、この時が訪れることを
彼女は誰よりも理解していた。それでもミカヤは自分の感情に抗う事が
出来なかったのだ。

たったひと時でも、使命を、後悔さえもかなぐり捨てて彼と繋がっていたかった。
例えそれが砂上の楼閣のように、脆く儚い恋の夢だったとしても。



女神アスタルテに立ち向かうため、先を行く仲間たちを追って彼女は
導きの塔の石階段を急ぎ足で駆け上る。顔を上げると、目前の踊り場に
皆より一歩遅れてサザがミカヤを待っていた。

「大丈夫か?・・・・・・ミカヤ」

「平気よ、ありがとうサザ」

弾かれたように彼女の右腕を強引に掴むと、サザは前を向き直り
引きずるようにミカヤを連れて歩き始めた。

「こらえるな、泣けよ!! 俺がミカヤの分まで痛みを全部背負ってやるから。
そして・・・・・・もっともっと強くなるから!!」

その時彼の心から流れてきたのは、あの日の深い悲しみではなく
固く誓われた勇気と信念だった。赤く腫れたミカヤの両の瞳から、再び
止め処ない涙が流れ落ちる。

「・・・・・・う・・・ん。うん。 ・・・・・・りがとうサザ」

彼女の内に宿ったユンヌがふわりと優しく微笑んだのがわかる。
声にならない少女の感謝の言葉が、冷たい石の塔にいつまでも木霊していた。




112S・L・S ◆xTfHc.nBiE :2007/03/25(日) 13:25:50 ID:hT79w+gL

これにて完結です。
読んでくださった全ての方たち有難うございます。
113名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 13:27:53 ID:+OLVkYrO
ここってアイク×セネリオ(女の子設定)とかはダメかな?
やはりTSスレとかに行かなきゃマズい?
114名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 14:07:12 ID:F8nGcvAJ
三日目神マダー?
115名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 14:25:44 ID:YwPs94Yd
>>113
注意書きを添えればいいのでは…?
あと、TSスレに投下して、こちらにアドレスを貼るとか?
アイセネは好きなので是非書いて欲しい。

>>114
マダ言うな。大人しく待つのじゃ。…きっと神は来る…そう信じてな
116アシャンゲリオン ◆zdn9t0D6bQ :2007/03/25(日) 16:11:45 ID:zwnO+P31
港町トハ。
ミストは、衣装をつくる材料を買うためにやってきた。
「お兄ちゃんたち、大きくなりすぎだよ………糸がたりなくなっちゃた。
早く帰って作ってあげないと。」
ミストは露店街に向かおうとしたとき、視線には橋を越えた先にあるポツンと建てられた民家があった。
ただ単に普通の民家ではあるが、なにか商売をしているらしい。
「なんだろう…?」
ミストは興味本意で入ってみた。









「やあ、ようこそしっこくハウスへ」
「え!?」
そこには、兜だけを装着しただけのスッポンポンの漆黒の騎士がいた。もちろん、おちんちんも丸見えだ。
「きゃぁぁ、変態っ!!!」
ミストは恥ずかしさのあまり、顔を手で覆った。
すると、漆黒がものすごい勢いでミストに近付き、手足の自由を縄で奪うと、扉の鍵をかけた。
「!? あなたは漆黒の騎士!!!」
「見覚えがあるぞ娘よ。そなたはアイクの妹であるミストであろう。」
「な、名前まで! 近寄らないで変態っ! お父さんの仇っ!」
ミストはじたばた暴れ始めた。
しかし、抵抗むなしく、ミストは全裸にされた。
「そなたの胸、実に増量されている。さらに腰付きがよくなっておるな。実にいい。」
「おにいちゃん! ティアマトさん! ワユさん! キルロイさん! シノン! オスカーさん! セネリオ! ガトリー! えーと、あと二人たすけて!」
「では楽しもう」
漆黒は顔を覆う兜でミストの乳首を刺激し、指で秘部を愛撫した。
「ひうっ! あっ!」
ミストは涙を流しながら甘い刺激を耐えている。
「今日から私がお前のお兄ちゃんだ。 さあ、呼ぶのだ。
しっこくお兄ちゃんとハァハァ」
「いまハァハァって興奮した? いやよ、この変態!」
「ならば、ミストよ。 処女を頂こう。」
「ウッ………………ひっつ! いっあたあ!
痛い! 痛いよっしっこくお兄ちゃん!」
「言ってくれたか、お兄ちゃんはうれしい。」
「しまったあっつ! あっあっん! あぁぁぁん!」
「これからもお兄ちゃんと共に生活しよう、ミストよ。」
「いやぁぁぁぁぁ! お兄ちゃんたすけてぇぇぇぇ!」
「お兄ちゃんが助けてあげよう。 快楽で」


この日から、ミストの姿を見たものはいないと言う。







しっこくハウスにようこそ!〜ミスト編〜


続く
117名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 16:21:19 ID:YwPs94Yd
GJ!! しっこく!!!
次回も楽しみにしてるぜ!!
118名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 16:45:17 ID:l5ZvpGo9
>>113
ホモは違うスレでやって下さい
119名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 17:00:06 ID:+OLVkYrO
>>118
了解。
女体化でもホモはホモ・・・か

ダミアン氏、ゼトエイ?楽しみにしてまつ
120名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 18:18:58 ID:/ggmGZDE
何で>>97-112がシカトされてるのだろう・・・?
レスがつかないのが感想?
121名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 19:16:38 ID:QPkQ87rF
>>120
感想がないのが感想だからだろ
122名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 19:32:49 ID:v8QzyFy1
しっこく!しっこく!
漆黒きた!
>>112
この後、漆黒さんの死体をヤるところまで妄想したよGJ!
サザ幸せそうで嬉しい
>>116
ミストを孕ませるまで頑張れ漆黒!
漆黒!漆黒!
123名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 19:46:56 ID:+OLVkYrO
>>120
スルーとも言う
あと、注意書きで弾かれたとか?
124名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 20:05:34 ID:hXtpOa3c
>>120
投下されてからまだ4時間だしスルーもなにもないかと
あとタイミング悪くホモの話始めた人らがいるwwwwwww

自分は漆黒×ミカヤ好きだから普通に楽しめたけど
125名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 20:09:00 ID:YFGEbPN9
感想が書きたくても書けない
恥ずかしがりやもいる。
126人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2007/03/25(日) 20:35:37 ID:9YoUCp3O
パティ「ん〜なになに、『某弁護士が8月に7人目のパパに』・・・」
シャナン「ほう、すごいではないか。絶倫だな。」
パティ「ところでシャナン様は、今度は何人目のパパになるの?」
シャナン「むむ・・・もう15人目になるな・・・ところでお前は何人目のママになるのだ?」
パティ「えへへ・・・あたしもかれこれ15人目です・・・・・・♥」
127名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 20:48:18 ID:6AJ6Hbgb
アイク×女体化セネリオは前も>>97の職人さんが書いてたやん。
TSスレに貼って。
128S・L・S ◆xTfHc.nBiE :2007/03/25(日) 21:02:49 ID:hT79w+gL
微妙な暗雲が・・・・・・ エロパロで書きはじめたころ、このスレの住人の方に
「コテが出張ると叩かれるから気をつけてくれ」と丁寧に教えをうけてより
普段は名無しがデフォだったのですが、失礼します。

注意書きにも書いたとおり、嫌いな項目があるならどうかスルーを。
自分にとって2次は自己満足なので、読んでもらえるだけでありがたいです。

>>127 
ちょ、よくおぼ(ry
あの時は確か住人の方のリクを拝借してTSに投下しました。
・・・・・・なので>>119氏もTSスレのスペースを借りて投下なら全然大丈夫だと
思います。

以後再び読み手に戻ります。感想くれた方有難うございます。
129名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 21:11:27 ID:hXtpOa3c
じゃあしのごの言わずTSスレでやればいいじゃない
TSスレがあるならこっちにまでわざわざ宣伝しにくる必要もないだろ
130アシャンゲリオン ◆zdn9t0D6bQ :2007/03/25(日) 21:58:33 ID:zwnO+P31
>>126
さてはたかじんの番組を見ましたな?
ぼくも見てびっくらこきました。

やばい、しっこくは魔力ありすぎw
かなり素晴らしい材料です。
131人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2007/03/25(日) 22:25:56 ID:9YoUCp3O
某所で調べたのだが、ミカヤの声優・・・

・・・やっぱり、誰かから「うつくしきつるぎ」と呼ばれたり、背後に薔薇の花が咲き乱れたり、巨大な鎖付き円盤手裏剣で戦ったり、
「サザ大好き♥」とか、「ミカヤ、おばかさんだからわかりません♥」とか、
「サザどいて!そいつ殺せない!」とか、実は宇宙人だったとか、
主人公を独断で消そうとして長門と戦って消滅したりとか、「急遽転校になりました」とかあるのかな・・・?

まだ未プレイっす。つか、ソフトは普通に売ってるのに、肝心のWiiがなかなか売ってない・・・orz
PS3なんて山積みにされてるのに・・・あんな値段じゃ誰も買わないってw
132名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 23:28:55 ID:K13soK4K
ダミアンとアシャンゲリオンうざい
133名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 23:49:16 ID:9XEL3H/s
>>S・L・S氏
暁はプレイしてないけど、蒼炎の数少ない私的チェック項目の漆黒がいたものだから読んでしまった。
脱帽の一言だわほんと。ここまでタイムリーな題材を仕上げてくるなんて。
思わず実際にプレイするのを待ちきれず会話集漁ってしまったよ。
134名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 00:30:49 ID:G9NV0cef
>>129
別に今さっき書いて投下したわけじゃないんだから……。
それに、もしここにTS物の需要または供給があるとしたら、住み分けの為の誘導は必要だろう。
135名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 04:21:24 ID:Y8R7r0t5
凌辱、グロ等あらゆるシュチュの作品が「FE」をテーマにしたものなら
ここに投下しても良いというイメージがあるけど、TSだけは違うから気になってた
やはり極端なアンチが居るんですねー

しかし…ここ12時間あまりの間に某所の某カプ投票数が明らかに増えていて笑った
スルーしても鬱憤はたまるらしい
136名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 21:29:22 ID:zkgEbze5
女相手のアイクもののエロ作品って意外に無いもんだな
137名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 20:46:40 ID:zSBDeKb7
じゃあ、何か書くか・・・
皆さんはどんな作品が読みたいですか?
138名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 21:01:38 ID:pYQZHqoQ
アイエリ!!
暁でくっつかなかったから、せめて創作で見てみたい!
139名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 21:10:38 ID:scNfyTTZ
ここは>>138に同意しておこう
140名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 22:24:04 ID:+//6HEds
皆さんサザミカ物読みたいですか?
今書こうか考えてるところです
141名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 23:17:12 ID:6aJ2xpz1
>>140
「読みたくない」と言われたら書かないの?
書きたいと思ったとき書いたらいいじゃない。
142140:2007/03/27(火) 23:42:04 ID:+//6HEds
読みたくないと言われても書くつもりですww
今週中に投稿しようと努力します!今はPSPで打ってるからアンカーが出来ないw
143名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 23:47:34 ID:6aJ2xpz1
完成がんばれー! 
144名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 00:43:14 ID:kdwsQkU8
がんばれ
俺も昔ZERO3で打って投稿したやつもあるぜ
145アシャンゲリオン ◆jMDlIq8aVw :2007/03/28(水) 03:23:42 ID:t+Qh6NBQ
ワユは、外での剣の修行を終えて帰路についていた。
「まいったなぁ、胸が大きくなっちゃて新しく買わないといけないなぁ。
ミストちゃんはどこかに出かけて泊まってるみたいだから服も作ってもらえないよぉ〜。ん?」
ワユの視線には、道場らしきものが映っている。
強者集え! という紙が、扉に貼られていた。
「ちょうどいいや、せっかくだからあたしの実力を計ってみよっと!
たのも〜〜〜〜!」
ワユは道場に入った。







「やあ、ようこそしっこく道場へ」
「勝負を挑みに来ました! ………ってわぁ!
兜だけつけてあとはすっ裸って、寒くないですか?」
「この道場では兜以外の着用は禁じられている。
そなたは兜をつけてはおらぬようだな。全て脱いでいただきたい。」
「えっ!? ……まぁ勝負の掟なら仕方……ないよね。
はずかしいなぁ……」
ワユは全ての衣類を脱いだ。
「そして、この剣を使われよ。」
漆黒はワユに模刀を投げ与えた。
「では、さっそく試合を始めよう。まず名を名乗れ。」
「あたしはワユ! よろしくおねがいします!」
「私は漆黒の騎士だ。では参ろう。」
(あれ? どっかできいたことあるなぁ?)「もう試合は始まっているぞ!」
漆黒は、ものすごい速さでワユに接近し、攻撃し始めた。
「まずは一撃。」
その一撃はワユの乳首を擦れた。
「はにゅあっ!」
「さらに一撃。」
今度はワユの胸にめり込む。
「あっぁつん!」
漆黒は何度もワユの胸に剣撃を与える。
ワユはその痛みを感じると同時、それを上回る快感を感じた。
(あっ……なに? これなんだろう? 痛いのに気持ちいい…)
(彼女の秘部から液が…マゾである予感がしたが、本当だとは。
吉と出て幸いだ。では。)
漆黒は模刀をワユの観音様にあて、ノコギリの如く擦り始めた。
「ひゃっ、あっ!
な、何これ、おかしくなる!
んっ、とても痛…あっ!
でもっ、気持いいよんっ!」
「では幕引きだ。」
漆黒は、ワユの観音様に模刀をめり込ませ、ワユを大きく吹き飛ばした。
「あーっ!」
ワユは失禁しながら宙を舞い、まんぐり返しの姿勢で地についた。
「うそ…負けた…」
ワユは気絶した。ワユは黄金の水溜まりを作っていた。
「では、貴殿の処女を頂こう。」
その後、ワユの姿を見たものはいない。

しっこくハウスにようこそ!〜ワユ編〜


続く
146名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 07:09:54 ID:sOtF193N
>>140
見たいっ!
完成楽しみにしています〜
147名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 17:18:22 ID:pIujKzGk
アシャンゲリオンは自分でこんなの面白いとおもってんの?
キャラバカにすんな
148140:2007/03/28(水) 22:37:35 ID:Ox4jogif
pc 書き込みテスト
149名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 01:59:23 ID:nky0gdVK
>>147
お前、ageてる時点で荒らしにしか見えないよ。
150名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 03:24:57 ID:dYICabVs
>>147
まぁ奴がウザイのは同意だが、だまってNG登録しておけ
151人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2007/03/29(木) 05:00:33 ID:ZZG+ejK8
エイリークがこわれた

この日、私は、いつものように、この厠にやって来た。
「う〜漏れそう〜」
私だって一人の人間。お小水だってするし、その・・・・・・口に出しては言えない物だってする。
私は女性用の厠のドアを閉めると、すぐに便器の上にしゃがんだ。
お小水用とは言えども、女性用の厠は、すべて個室になっている。だから、人目を避けて考え事をするには、うってつけの場所。
そしてスカートを捲り上げ、その下のショーツを膝の辺りまで脱いでしゃがむ。
そして少しだけ力むと、その場所は勢い良く放水を開始した。
私は少しだけ、前につんのめるようにして覗き込んだ。黄色がかった透明な液体が、便器の中へと消えていく。
私は姿勢を元のしゃがんだ状態に戻し、膝の上にひじを突いて頬杖をついた。
「ふう〜」
私は思わずため息をついた。
私が国政を見るようになって数ヶ月。この国は戦乱を乗り切り、復興への道をたどっている。でも、生き残った貴族たちの領地の配分など、いろいろな揉め事が、
まだまだたくさん山積みにされている。それら一つ一つを、頑張って処理していかなければならない。
それなのに・・・・・・

揉め事の処理は、遅々として一向に進まない。
折角妥協案を提示しても、相手はうんと首を振らない。少しでも領地を多く取ろうと躍起になっている。
なぜだろう?どうして、人はこんなに欲深いの?私にはわからない。
そして片方に有利に配分すると、もう片方が怒る。ちょうど半分にしても、やっぱり両方とも怒る。そしてお互いに争いだすのだ。
「やめて!争わないで!」
そう言ってもまるで効果はない。こんな感じの、いろいろな争いが、まだたくさんある。
皆、どうして仲良く譲り合うことができないのだろう?争ったって、いい事は何にもないのに。
私がそう言うと、ゼトは言う。「綺麗事に過ぎない」と。
私はもう、疲れてしまった。すごく、イライラするし、ストレスも溜まっている。
人の欲望はきりがない。今私は、そのことを痛感している。
やっぱり・・・私には国政は向かないのかもしれない。
兄や家臣たちは私のことを慰めてくれるし、フォローもしてくれる。でも、そのたびに、私は彼らに申し訳なく思うのだ。
でもその中で、ゼト一人だけは、私に遠慮なしに直言してくる。
「エイリーク様は、人が良すぎるのです。」
確かに、そうなのかもしれない。私は、人のために良かれと思ってやっているのに・・・そのことが、更なる混乱を招いてしまう。
「昔の言葉にこうあります。『善柔なる者、国を治むること成り難し』と。」
「善柔なる者、国を治むること成り難し・・・」
私は馬鹿みたいに、ゼトの言葉を反復した。
「意味は、『お人よしに、国政は執れない』と言う意味です。昔の・・・フラフープみたいな剣を扱う、オクラのような格好の、冷徹な指揮官の言葉と伺っております。」
そしてゼトは、真顔で私を見て言った。
「国政を執る者は、時には非情な決断を迫られることもあるのです。そういうときにどっちつかずの決断をしてしまうと、却って国が混乱してしまいます。」
「・・・・・・。」
私は思う。良かれと思ってやったことが、却って国政を混乱させてしまう。でも、私には・・・そのような非情な決断など、できない。

やっぱり私は、国政には向かない。

私は今、辛うじて部下に支えられながら、国政を執っている。
まだ人手不足なので、仕方がないけれど、一刻も早く国政から手を引かなければならない。
でも、そうしたら、私は何をすればいいのだろう。
いつまでもずっと遊んでいればいいのだろうか?でも、私は、怠け者にはなりたくない。
いつの間にか、私のお小水は止まっている。私はそのまま、腰を前に突き出し、そのお小水の穴の部分を覗き込んでみた。
その場所は、艶めかしい桃色。そして。お小水の穴のすぐ後ろには、将来赤ん坊が出てくるであろう大きな秘裂がぱっくりと口を開いている。

そうだわ!私、お母さんになればいいのよ!
そうすれば、仕事も増えるし、怠け者と呼ばれることもない。
私は立ち上がって、スカートを下ろした。ショーツは穿かないで、手に隠している。
そして私は、ゼトに逢うために、厠を出て、彼の部屋に向かった。

続く?
152名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 07:38:26 ID:i5h3DtUR
>>150
脊髄反射的にGJGJ褒めてるやつがいたから「まじかよ・・・」と思ってたけど
よかった、自分だけじゃなかったんだ。

もう春休みも終わるしな。
153名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 08:06:45 ID:umYAPymU
それよりも>>145だけトリップが違うが、本人なのか?
騙りじゃないのか?
154名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 12:53:33 ID:3S2RiwCG
>ダミアン氏

>この日、私は、いつものように、この厠にやって来た。
>「う〜漏れそう〜」

ここの部分を読んだだけでゼトが「や ら な い か」なんて出てくるのかと思ってしまったよOTL

>>153
前にあの人はミスト編を投げ込んでるから、騙りとは断定出来ない。
それに文章も、こう言っちゃ何だが似たようなものだし。
155名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 15:16:27 ID:MXpTm5Wc
>>147
↑要するにワユ(笑)が痛めつけられるのが嫌なだけだろ?
ワユ厨は所構わずオナニーするからキモイんだよw
156 ◆5c/bVzrb9. :2007/03/29(木) 17:13:10 ID:Rpvk3NOl
ttp://2-10.jp/up/src/up18945.txt.html(前スレで投下したオルグさん×ミカヤの手直し)
の続きっぽいサザミカ投下します。
やっぱりミカヤがアホっぽいので、苦手な人は回避願います。
157 ◆5c/bVzrb9. :2007/03/29(木) 17:14:11 ID:Rpvk3NOl
 サザはベッドに腰掛け、壁に背をもたせかけている。
 シーツに目を落とすと、半端に開いたカーテンの影がくっきりと落ちていた。
 今夜は月が明るい。風もない。だからとても静かで、視界には困らない。
 このまま何事も起こらないだろう。今夜、城の外では。
 そこまで考えて、頃合だろうかとサザは耳を壁に押しつけた。
「はあっ……あ、んぅ」
 ――なんで俺はこんな事を。
「あ、あぁぁっ! はぁん……ふ、ん、んぅ」
 サザは、既に夜の冷たい空気に晒されていた自分の性器を握り、高ぶらせる。
「あ、もっと……もっと、あ、あはああぁっ! いいっ、それ、すごくイイです

ぅ……!」
 ――違う、そうじゃない。
 サザは頭を振って自慰に集中する。もう、自分で自分を慰めている事を恥じる

のはやめるのだから。
「んゃ、ああぁ……イく、イくぅ! 私イっちゃ……!!」
 ――なんで、俺じゃないんだよ……ッ!!


158 ◆5c/bVzrb9. :2007/03/29(木) 17:15:56 ID:Rpvk3NOl
 ミカヤとあいつの間に流れる空気に違和感を感じたのは、ほんのひと月程前の事。まだデイン解放の為に戦っていた。
 ミカヤがあいつと一緒に寝てる事に気付いたのは、その少し後……漆黒の騎士が現れた頃だったか。
 神使の視察団が来ると決まり、祝勝会が開かれた時、ミカヤはそれを抜け出して森に入った。
 その場に居合わせたジル・フィザットは、割にしつこく留まるように言ったらしい。陣の中とは言え、
夜、女性が一人で抜け出しては安全とは言えないと。
 三年前には無茶もしたし、軍育ちの彼女は夜の恐ろしさを身に染みて解っている。
 なのにミカヤはそれを無視して、一人で森に入った。
 あの時、あいつはずっと森にいたと言っていた。会っていない筈がない。
 決定的だったのは、朝の見回りをしていた時の事だ。
 ミカヤの天幕から何かが出て行くのが見えて、反射的にナイフを構え辺りを窺った。が、視界の端に捉えたのは、
黒い大きな何かの、しなやかな獣の動きだけ。音もない。だが黒い獣――あれは確かにオルグだ。
 そう頭で判断したと同時に、そういう事なんだと確信した。
 それから気を付けて見てみると、二人が一緒にいる事はかなり多かった。もちろん彼は人前には出てこないから、
全体で見れば大した割合ではない。ミカヤは、人前でない場面……プライベートな時間を、
殆どあいつと一緒に過ごしている。デイン解放が成ってからは、夜は必ず共に過ごしていた。
 話を聞いて貰っている、ハタリの話をして貰っている……自分が呼んで来て貰っているのだと、
ミカヤは言う。そして、話し込んでいる内に眠ってしまうのだと。
(あの時――眠れずに壁にもたれかかっていた――、俺は耳を疑ったんだ。聞こえたのは女の嬌声で、
それはミカヤの部屋からだったから。一度壁から離れて確認もした。だけど確かにミカヤの部屋だったんだ)
 そう、初めは信じたくなかった。今までミカヤのあんな声を聞いた事は無かったし、
ミカヤはそういう事をしないんだとずっと思っていた。
 でも今は、偶然に感謝している。俺だけが、と後ろめたさを感じる必要もない。それにミカヤを責める事も出来る。
 壁に耳をつければ聞こえてしまうような声を出して、話し込んでいると? 眠っていると? ――そう言って。
 廊下の角を曲がると、兵士やら何やらに囲まれているミカヤがいた。かなり忙しそうだ。
 が、そんな事は気にせずどんどん割り込んでいく。そうしてミカヤの後ろに立ち、神妙そうな顔をして囁きかける。
「今夜どうしても会いたいんだ。見張りの交代が終わった頃、部屋に行くから」
 答えは聞かない。ミカヤが口を開く前にそこから離れ、すがるような瞳で見つめる。
 ミカヤは、易々と人の群から逃れた俺を恨みがましく見ていたが、
結局、渋々といった様子で頷いた。……予想通りだ。
 しかし、だからといって表情は変えない。ここで笑いでもしようものなら、
理に取り付けた約束を反故にされてしまうだろう。
 今夜は久々に嵐がくる。だから多少大きな声を出したってバレやしない。こチャンスを、俺はみすみす逃したりはしない。

 俺は、ミカヤのものだ。そしてミカヤも、俺のもの。
159 ◆5c/bVzrb9. :2007/03/29(木) 17:18:31 ID:Rpvk3NOl
 コンコン、と、ドアを叩く乾いた音がした。サザかしら。
「どうぞ。開いてるわ」
 少ししてドアが開き、隙間からよく見知った顔が覗いた。やっぱりサザだ。
「不用心だろ、鍵をかけないのは」
 サザは不機嫌そうに言いながら部屋に入ると、後ろ手に錠を下ろした。
「今夜来るって言ってたから……」
 近づいてくるサザに言って、書き物をしている手を止めた。今日はここまで。
「ずいぶん遅くまで仕事してたんだな」
 振り向くと、サザはベッドに腰掛けていた。私は机の上を軽く片付け始める。
「サザが来るまでって決めてたの。
 遅かったじゃない? あんな切羽詰まった顔してたくせに」
 軽く嫌味を言ってやると、サザは、悪かったな、とそっぽを向いた。こうい時の表情は年相応で、
つい微笑んでしまう。口に出すと怒られるから言わないけど、すごく可愛い。
「怒ってる訳じゃないの。気にしないで」
 サザの隣に座って天井を見上げると、まだ幼い頃のサザが思い出された。
 枝のように細い指、鋭い目。体も小さくて、私の傍から片時も離れなかったせに、
三年離れたらこんなに大きくなってしまっていた。成長しない私の体とは違って。
 ふと自分の体を見下ろす。目に写ったのは、何年も変わらない大きさの手。それから、僅かに膨らんでいる胸と、
凹凸の少ない腰回り、肉付きのない足……。
(だ、大丈夫。多少は成長してるってば!)
 ……こんな事考えたい訳じゃなかったのに。
「そ、そう言えば、こんな風にサザと二人きりで話すのって久し振りね。
 この所、ずっと慌ただしくて……!」
 バカな考えを振り切るようにサザに話しかけた。
 急に話しかけたら不自然だけど、サザなら気にしないで相づちを打ってくれる、よね。
「そうだな。ミカヤはずっと……いや、なんでもない」
「私がどうかした?」
 少しでも早く頭を違う話題に切り変えたくて、別に気にならなかったけれど、私は敢えて尋ねた。のに。
「なんでもないって。
 それより何考えてたんだ? ずいぶん長く考え込んでたみたいだけど」
 私が考えてたのは、自分のカラダの事よ。……なんて言える訳もない。
 ふう、とため息をつくと同時に下を向いてしまい、嫌でも目に入る自分の体。
 こんな時に限ってサザは核心を突いてくるし、忘れようとすればするほど、逆に意識してしまう。もうこれから逃れられないって事かしら。
 ……もう、いい。考えるのはやめ。
 私は顔を上げて、真正面からサザを見た。
「サザ、訊きたい事があるの」
「な、何だ? 急に……」
 サザがうろたえているけど気にしない。不自然でも構わない。
 恥ずかしくなんてないんだから! と自分を鼓舞して、サザの両肩に手を置き息を吸い込む。
「私の体、確かめて!」
「!!!」
160 ◆5c/bVzrb9. :2007/03/29(木) 17:21:06 ID:Rpvk3NOl
 …………。
 その後、しばらく沈黙。それはそうだ。私が変な事を言ったのだから。
(ど、どうしよう、今なら無かった事に出来るかな?)
 恥ずかしくて恥ずかしくて、無かった事にしてしまいたい。
(そうよ、今言えば間に合うわ! 考えてる時間の方がもったいないじゃない!)
(ううん、やっぱり無理かもしれない。すぐに言えば良かったのに、さっきから私ずっと黙ったままで……)
(だから今言ってしまえば〜……!)
ぐるぐると考えても答えは出ない。だめだ、かなり混乱している。
「ミカヤ」
「な、何!?」
 つい大きな声が出てしまった。
「今言った事、どういう意味だ?」
 サザは真剣な顔で訊いてくる。きっと、私がおかしくなってしまったと思って心配しているんだ。
 いけない、なんとかごまかさないと。
「あ、あのね、サザってずいぶん大きくなったじゃない? だから、えっと、私の体は育たなくて、
 胸もお尻も小さいし、腰も薄いんだけど……、えっと、つまり……。
 ま、前よりは成長してるわよね!!」
 握り拳を作って、力強く言い切った。
「……」
 でも、サザは黙っている。
「あ、あれ? 私、また変なこ……っ!」
 いきなり肩に衝撃を受け、背中にも衝撃を受けた。ベッドに押し付けられている?
 目を開けると、サザの表情がいつもとは違った。
「分かった、確かめる。代わりに俺の質問にも答えてくれないか?」
「え、えぇ……」
 突然の事に驚いて、思わずサザのお願いにも頷いてしまう。
 少し間を置いて、サザは口を開いた。
「ミカヤ、毎晩ここで何してる?」
「? 何の事?」
 本当に分からなくて、私は素直にそう尋ねた。毎晩ここで寝ているけれど……多分違う。
 何の事か考えていると、自然と頭が落ち着いてきた。それより、ここで何かしていたっけ?
 サザは考えている私の耳元に口を寄せると、冷たい声で言った。
「聞こえてくるんだ、壁に耳を当てると」
161 ◆5c/bVzrb9. :2007/03/29(木) 17:22:13 ID:Rpvk3NOl
「!」
 その瞬間、浮かんだ光景は一つだった。
 私の足の間には黒い狼。ふさふさの毛並み。興奮した息遣い。私の喘ぐ声。
 あの事を、サザが知っている?
 ショックで動けない私をよそに、サザは体勢を変えてしっかりと私を押し倒した。
 それから、肩に掛けていただけの私の上着を外し、薄い寝間着だけにされる。その間、私はサザから目が離せなかった。
「寝付けなくて相談してる。気晴らしに話を聞かせて貰ってる。
 ――そう言ってたよな、ミカヤ。俺に嘘ついてたのか?」
「嘘じゃない!」
 その瞬間、動かない筈の口から大きな声が出た。自分でも驚いたけれど、
「嘘じゃ……ないわ……」
 声を落として、私は続けた。
「私はオルグさんに話を聞いて貰っていたし、ハタリの話も聞かせて貰っていた。
 本当よ。嘘じゃないわ」
 あの楽しくて心が安らいだ時間は、嘘じゃない。すごく大切な時間だった。
 それを、同じように大切なサザには、嘘だなんて言ってほしくない。
 サザは少し驚いたような顔をしたけれど、私を押さえつける力は緩まなかった。
「なら、あれはついでか? ついでに、気持ちいい事もしてた?」
「な……」
 『気持ちいい事』という言葉を聞いた瞬間、顔から火が出そうになった。
 そうだ、私の声はサザに聞かれていたんだ。
 せっかく忘れかけていた事を思い出し、ますます顔が熱くなる。
 恥ずかしくて顔を背けたら、すぐにサザの方に固定されてしまった。
 視線を逸らしても、目を閉じても、その時の事が頭から離れてくれない。次々と浮かんでくる
オルグさんの舌の感触や息遣い、いやらしい私の声……。
「今更恥ずかしがるのか?
 俺はそれで興奮してたけどな。今だって……ほら」
「あ!」
 私の太股に固いものが当たる。
 これが、サザの……?
「なぁミカヤ、俺はミカヤのものだから、ミカヤの言う事を聞く。正直に答えて」
 そう言ってサザは私の首筋にキスをした。それから耳を舐めて、噛んで。
「んっ……あ、ふぁ」
 また舐めて、今度はさっきより強く噛む。
「……嫌か?」
 舌っ足らずな低い声が、耳元で響いた。
「い、嫌じゃ、ない……」
 私はそう答えていた。
162 ◆5c/bVzrb9. :2007/03/29(木) 17:24:42 ID:Rpvk3NOl
「良かった」
 ミカヤの反応を見る限り、断られる事は無いだろうと思っていたが、確実な答えを貰えて安心した。
 かなり反応の良い耳への愛撫はそのままに、ミカヤの寝間着をはだけていく。
すぐ下にすべすべとした素肌があった。
「や、サザぁ……だめ、見えちゃ……んんっ」
 手探りで薄い寝間着を脱がそうとすると、寝間着の上からでもはっきりと解る程固い突起を見つけた。
 体を起こし、よく見ると色まで透けている突起を押し潰す。
「んやぁ、ああぁっ……だめ、だめぇ……!」
 赤い顔で頭を振るミカヤは、明らかに感じていた。
「見ないと確かめられない」
 返事を待たずに寝間着を剥ぎ、そのままミカヤの手に絡め、両手を頭の上に
さえつけた。
「いやぁ……見ないでサザ、見ないで……」
 見ないでと言っても、両手は寝間着ごと頭の上で遮る物はないし、
ミカヤが暴れる度に小さな胸がふるふると揺れて、むしろ見て欲しそうに見える。
「確かめなくちゃな」
 暴れるミカヤの体を傷付けないように、膨らんだ乳首に舌を這わせると、
「きゃふっ!」
びくんと一度大きく跳ねて、少し大人しくなった。もう片方は、開いている手で優しく撫でてやる。
「あ、あぁ……はぁぁ……ふぅっ……」
 すぐに、ピクピクと体を震わせながら、声が出ないように呼吸だけで喘ぎ始めるミカヤ。
(あいつにされてた時はあんなに喘いでたくせに)
 急に怒りがこみ上げてきて、乳首を撫でていた手で、いきなり乳房を鷲掴みにしてやった。
「きゃっ!!」
 が、鋭い叫び声が聞こえた瞬間、手の力が抜けた。
 頭の中で、何をやっているんだと自分を叱責する。ミカヤを痛めつけてどうするんだと。
 気持ち良くしてやりたいし、気持ち良くなってほしい。当然怖がらせたくなんてなかった筈なのに。
 だったら、優しくしてやらないと。いや、優しくしたいんだ。ミカヤには。
「サ、サザ……?」
 そのまま乳房の上に手を置いているだけの俺を、震える声で呼ぶミカヤ。
 潤んだ瞳で俺を見上げている。よっぽど怖い思いをさせてしまったらしい。
「……ごめんな、ミカヤ」
 今度は何をされるのかと、ミカヤは体を固くして怯えている。
 まためちゃくちゃにしてやりたくなったが、すんでのところでそれを抑えた。
 ミカヤを泣かせたくないだろ、と自分を叱責する。どうも俺は、ミカヤを
いじめたくなってしまう。あるいはミカヤにそういう素質があるのか。
 一度深呼吸をして、まとめ上げていたミカヤの手を放し、両手で寄せるようにして胸を揉む。
 それから、寄せられて盛り上がった乳房の頂点を口に含んだ。
「やあぁっあ、ふあぁんっ……食べちゃ嫌ぁ……!」
 ミカヤはまたいやいやをする。もっとしていたかったが、ミカヤが嫌な事はしたくない。
 仕方なく、乳首から顔を離した。
「あ、やだ、やめないで……」
 すぐにまた潤んだ瞳で俺を見上げ、今度は『やめないで』。
 いやいやをしながらも、しっかり感じていたらしい。そういえば、さっき固くなったばかりの体は
すぐにまた柔らかくなった。たまにひくひくと震えているのは、快感の名残だろうか。
163 ◆5c/bVzrb9. :2007/03/29(木) 17:25:35 ID:Rpvk3NOl
 ミカヤは気持ちいいくせに嫌だと言うが、自分の欲求には素直だ。……まずい、いじめたくなる。
 ミカヤにはマゾヒスティックな素質があって、俺はその欲求を叶えてやるだけ。うん、そう思う事に……。
「サザ」
「な、なんだ?」
 急に離しかけられ、更に考えていた事が考えていた事だけに、ついどもってしまう。
「ねぇ、続きは……? ほったらかしは嫌……」
 俺が考えに耽っている間に、ミカヤの方はすっかりその気になってしまったらしい。いい展開だ。ひょっとしたら、
ミカヤの体を俺の思うままに出来るかもしれない。
 ようやく余裕が出てきて、思わず口元が緩みそうになる。
「ミカヤは嫌ばっかりだな。しっかり感じてるくせに」
 嘲るように言ってやると、それで感じているようだ。言葉で責められるのが好きなのか?
「だって、気持ち良かったの……」
 恥ずかしそうに言うミカヤに興奮する。
 胸全体を揉みながら、人差し指で乳首を押し潰した。
「ならはっきり気持ちいいって言わないとな。いつも言ってただろ?」
「そ、そんな……」
「俺は毎日聞いてたんだぜ。ほら」
 乳首をいじくりながら耳への愛撫も再開し、『気持ちいい』と言うように促す。
「や、あぁぁっ! 耳、だめ……感じちゃうの……んん!」
「気持ちいいか、ミカヤ?」
「あ、んっ……、気持ち、い……気持ちいい、耳と乳首が気持ちいいのぉ!」
 今までは壁越しにしか聞いた事のない言葉を、直線ミカヤに言わせている。そして今は、
今まで聞こえなかった息遣いまでもが、はっきりと聞こえている。
 それだけで、のぼせそうなくらい興奮する。自分でも息が上がっているのが分かる。
「なぁミカヤ、ミカヤの胸は子供の胸だ。子供なのにいじくられて感じてるんだな」
 本当は、そんな事はない。膨らみきってはいないだろうが、間違いなく女性の体である事は分かる。
 ミカヤは成長が遅いから、育ちきるのにも時間がかかるんだろう。成長するのに時間がかかるから、
俺が会った時からずっと、子供と大人の間にしかない魅力を持った、この体のままで……。
「ん、ふぅんっ……わたし、こ、子供なの? 子供なのに、あっ……感じてぅ、のぉ?」
 ミカヤも大分やられているようだ。呂律が回っていない。
「あぁ、胸はな。でもこっちはどうかな」
 胸への愛撫をやめ、下着の上からミカヤの恥丘を撫でる。
「んんんっ!」
 下半身をびくびくと跳ねさせ、ミカヤが悶えた。
「感じやすいんだな。上から撫でてるだけなのに」
 その反応がもっと見たくて、何度も何度も、焦らすようにゆっくりと撫で続ける。
「あっ! あぁぁ……や、はああん……!」
 腰は浮きっぱなしで、下着に出来た溝は少しずつ湿ってくる。
「ミカヤ、どうだ? こっちも気持ちいいか?」
「う、うん……っ! 気持ちいい、そっちも気持ちいいのぉ……あっあぁあ、んんん! はあぁ……サザぁ!」
 浮かせた腰を動かして、俺の指にこすり付けてくる。濡れすぎているせいで、刺激が弱まってしまったんだろう。
「こんなに快感に素直って事は、こっちは大人かもしれないな」
 言葉で嬲ったつもりだったが、当のミカヤにはもう聞こえていないようだった。必死に腰を振っている。
 しばらくはそうやって好きにさせていたが、ふと面白そうな事を思いついた。
 ミカヤが腰を引いた瞬間に下着の縫い目をつまみ、上に引っ張り上げるようにして性器全体を舐ってやる。
「ひゃううぅんっ!!」
 目を瞑り眉を寄せ、シーツを掴んで、大きく身体をしならせた。そしてじきに、力なくベッドに沈み込んだ。



続きます。
164 ◆5c/bVzrb9. :2007/03/29(木) 17:30:44 ID:Rpvk3NOl
途中ageてしまって申し訳ないです。
改行多すぎのエラー何度もくらって焦った……orz
165名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 19:02:28 ID:mnMm33eY
ミカヤ
かわいいよ
ミカヤ
GJ
166名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 19:21:06 ID:1mlTE5cu
サザ
サド萌えしたよ
サザ
GJ

続き待ってるv
167140:2007/03/29(木) 19:33:49 ID:S69zHAZ/
>>164
GJ!最初読んでかぶるかと思ってビビった・・・。
こっちはエンディング後となりますのでよろしくお願いします。
168140 ◆JiIA9zAvWg :2007/03/29(木) 21:04:19 ID:S69zHAZ/
日に日にIDが変わる俺不思議・・・。
トリップってこんなんでいいのかな。

何か公開プロキシ制限のせいでなかなか書き込めない・・・。
169名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 21:07:25 ID:j6uG65P1
毎日IDが変わるのは普通だろw
170名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 21:11:41 ID:vK3fOoRi
140萌えス
171名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 13:03:10 ID:VK038Z42
やはり暁やらないと最近の流れについていけないな・・・

三日目氏降臨キボン
172名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 13:58:23 ID:Gz3naI1r
サザミカ待機中
173名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 14:02:43 ID:R0RBBqnm
>>172
サザミカのクレクレ厨いい加減にしつこいと思わないか?
174名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 14:04:50 ID:zFUzyPSr
いや、うざいと思ったらそこはスルー汁
175名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 15:42:37 ID:YT0RLTKa
>>171
半分同意
176140 ◆JiIA9zAvWg :2007/03/30(金) 21:21:50 ID:ksKhUHBV
予告していたサザミカ物を投下します。
皆さん期待していたかもしれませんが、エロパロ初なのでうまくかけていないかも知れません。
ネタばれがあるので注意してください。

177140 ◆JiIA9zAvWg :2007/03/30(金) 21:23:05 ID:ksKhUHBV
戦乱に明け暮れていたテリウス大陸も、ようやく戦いが終わり、復興の兆しが見えてきたころ・・・


ここ、テリウス大陸の北方に位置するデインでは先代国王ペレアスの要望により、「暁の巫女」ある

いは「銀の髪の乙女」と呼ばれていたミカヤがデイン国王に即位した。
即位直後は何かと戸惑うことがあったミカヤであったが、側近であり、夫であったサザと共に、デイ

ンは絶大な繁栄を遂げることになる。そんな中、王であるミカヤはある事に悩んでいた。
理由はこうである。夫婦としてもう1年も経つのにサザと一度も行為をしていないからだ。
ミカヤはこう考えた。自分が王であるから不用意に手出しができないからか、それとも未だ姉と弟と
いう関係を忘れられないのだろうか・・・と。
無論、ミカヤだっても何もしないで1年間過ごしてきたわけではない。ミカヤは「即位したばかりの国
王はとても忙しいんだ。」とペレアスから聞いていた。確かに、毎日毎日書類へのサインやミカヤの
妹であるベグニオンの皇帝サナキ(注 これはエンディングでのサナキの台詞に準拠しています。)
が訪問してくるなど、毎日が難易度マニアック並みに忙しく、辛かった。それでもミカヤは夜遅くだ
ろうと次の日の朝になろうと必ず自分の部屋に戻り、サザと一緒に寝ているはずだった。しかし、実
際は同じ部屋で寝ているだけで、寝るベッドも違っていたのだが。そしてミカヤは、毎夜毎夜サザに
「ねぇ、今日こそしないの?」と国王という立場なのにはしたないと思いつつも健気におねだりをし
ていた。そのかいもあってか、今日は初めてサザがミカヤにキスをしてくれた。しかし、それ以降の
行為はまったくする気配が無く、サザもキスした直後に「おやすみ」といいあっさり寝てしまったのだ

ミカヤはラウンジに出て、夜風に当たりながらミカヤはこう呟いた。
「サザのいじわる・・・」
キスした直後である今のミカヤの身体は激しく火照っていた。しかし、ミカヤにはこの状態をどうす
ることも出来なかった。ミカヤはこの火照った状態を必死に堪え、眠りについた・・・。
178140 ◆JiIA9zAvWg :2007/03/30(金) 21:24:01 ID:ksKhUHBV
1ヶ月が過ぎたころ、ミカヤの元にある訪問者が現れた。
かつて1年前の戦いでデイン軍に所属し、神竜騎士の称号を持っていた戦友、ジル・フィザットである

彼女は今、産まれ故郷である今は亡き父が治めていたデイン領ダルレカを夫であるハールと共に治め
ている。こう見るとミカヤとサザの関係とジルとハールの関係はあまり大差ないように聞こえるだろ
う。しかし、ミカヤとジルには大きな違いがあった。

ジルのお腹が異常に膨らんでいるのである。余談だが、ジルは竜に乗って来ていたはずだが・・・?

どうしたの、とミカヤが聞くと、
「実は私、妊娠してるんです・・・しかもあと2ヶ月したら産まれるって医者に聞きました。」
とジルは顔を真っ赤にしながら言った。
ミカヤは口では
「よかったですね。でも私は・・・。」
と新たな生命の誕生を祝福したが内心は少々快く思わなかったせいか、言葉が漏れてしまった。
そんなミカヤの言葉に気がついたのか、ジルは
「あ・・あの、もしかしてミカヤさんはまだサザさんとしていないのですか・・・?」
と言った。あまりにも的確すぎたその言葉はミカヤにとって痛い1撃だった。
言葉を失ったミカヤに対してジルは
「すいません・・・つい言葉が過ぎたようです。もしミカヤさんがよければ私が力になりますよ。」
と謝りつつ我が主君に自分が出来ることは無いか、と提案した。
ミカヤはそのジルの提案を受け入れることにした・・・。
179140 ◆JiIA9zAvWg :2007/03/30(金) 21:24:48 ID:ksKhUHBV
さらに2ヶ月が過ぎ――
緑風、サザはここダルレカの地に辿り着いた。
サザがわざわざ来る理由は1つ、王の勅命である。
内容は子供が産まれたと報告があったジル達にお祝いの品を届けること、あとはジル、ハールの両名
を1日中監視しろ。という内容であった。
サザにはこの任務の意味が分からなかった。何せ贈り物をわざわざ届ける必要は無く、輸送隊に任せ
れば数日で届く。さらに監視なんて戦いの起こらないこの世にとって何の意味があるのだろうか。
サザはこんな任務さっさと終わらせようという気持ちになった。
数日経って、ダルレカに着いたサザは早速ジルの元へ訪れた。
「わざわざ贈り物なんてありがとうございます。こんな何にも無いところですが1日休んで言ってはど
うでしょう?」
とサザを誘ってきた。無論、サザはその誘いに乗ることにした。サザも長旅のせいか疲れているので
ある。しかし、自分にはやらねばならないことがあると思うと少々鬱になるな、とサザは思った。
そして何事も起きず夜になった。
サザは夜が一番怪しいときだと思っていた。密偵の勘だろう。だが、サザは疲れているせいか、何も
起こって欲しくないと思っていた。
そんなサザの期待を裏切り、『何か』は起こってしまう。

――夜が明けたころ、サザはジルに別れの挨拶をし、急いでデイン王宮へと戻った。
息を切らしても、足が縺れそうになってもサザは走った。あるとき、サザの口からこんな言葉が漏れ
た。
「許してくれ、ミカヤ・・・。」
180140 ◆JiIA9zAvWg :2007/03/30(金) 21:25:29 ID:ksKhUHBV
夜に起こった『何か』はこうである。

「ねぇ、あなた。ミカヤさんの事知ってる?」
―この声はジルだ、しかし何故か熱っぽい感じで、今日公の場であったときと声が違う。しかも「あ
なた」か。ちょっと笑える。
「俺は他人のことにはあまり興味が無いんだ、ところでなんだ?」
これはハールの声だな、とサザは思った。何せ夫婦だから一緒なのも当たり前なのだろう。
「2ヶ月前にミカヤさんに会いに行ったら、サザが一度もしてくれないの!って私に涙目になりながら
話してくれたの。意外だったわ、あのちょっと軽そうなサザが一度もミカヤさんとしていなかったな
んて!」
―ああ。確かにそうだとも。一体、ミカヤはジルに何を話したんだ?
「ミカヤさんは毎夜ねだっているのに、サザはキスしかしてくれなかったんですって!同じ男として
どう思う?あなた。」
いつしかサザはその話に聞き入ってしまった。自分のことを出されては仕方がない気もするが。
「それはいけないな。確か、ベグニオンの故事にこんな言葉がある。『据え膳食わぬは男の恥』って
な。俺の場合、置いてなくても食っているけどな。」
「もう、あなたったら・・・。」
「それで、お前は何かしてやったのか?」
「もちろん、策は講じたわ。あとはミカヤさんがうまくやってくれれば良いんだけれど・・・。」
―・・・ああ、そうか!
「まあ、いいじゃないか。それよりも俺たちは楽しまないのか?今日は寝るのか?」
「私、二人目も欲しくなってきちゃった。いいわ、来て・・・。あなた・・・。」
その時、サザは深く考えていたせいか、その後のジルたちのことはあまり覚えていない。かすかに残
っているのは嬌声が部屋中に響いていたことしか。

サザはようやく何かが分かるような気がした。
181140 ◆JiIA9zAvWg :2007/03/30(金) 21:26:03 ID:ksKhUHBV
ミカヤとジルが考えた策はこうである。
その名も「遠くに行って分かる愛」作戦である。我ながら安易な名前だ、とミカヤは思った。
要約すると、ジルが間接的にミカヤの本心をサザに言い、サザがそれによってミカヤの本心を知るこ
とになるだろうと思っていた。
もし、それでもサザが目覚めなかったら、ということも仮定してミカヤはある物を用意していた。
冥府の呪符を首にかけると良い意味でその者がおかしくなる。というのをジルから聞いたミカヤはサ
ザが任務に出る前にお守りに、と言いサザの首にかけておいたのだ。
そしてサザのいない今、ミカヤはサザに思いをはせ、全裸で自慰を行っていた。
「あ・・んふぅ。んんっ!」
自らの指を自分の秘所に挿れ、指をまだ見たことが無いサザのものと思い激しく動かす・・・。
「ひゃっ!あうぅぅん・・もっと激しくぅ!」
激しく動かしていた指が、敏感な場所に触れてしまった。
「!!!!!!っつぁああああ!」
ミカヤはサザを思い出し、果てた・・・。
ミカヤはさっさと服を着、そそくさと玉座に戻った。
―まだかなぁ。サザまだ帰ってこないかなぁ?
なんて思い、またいつものように『女』から『国王』に戻る。
182140 ◆JiIA9zAvWg :2007/03/30(金) 21:27:15 ID:ksKhUHBV
――4日後、その夜。
サザが王宮に帰ってきた。と見張りから連絡を受けたミカヤは最終準備に取り掛かる。
衣装をいつもの光の賢者から巫女に変えるのである。これもジルから「巫女などの神々が愛する衣装
は、普通の人間にも愛されるみたいですよ。」と聞いたためだった。
もっとも、サザが普通の人間かどうかは分からないが。
バン!と大きな音と共にミカヤにとって大きな存在も帰ってきた。
「お帰り。サザぁ。」
精一杯の誘惑の声を出したのだが、サザはそんなことには気付かず
「許してくれミカヤ。俺が悪かった。」
とありったけの感情をこめて、しかも涙声でミカヤに謝った。そんなサザに対し、ミカヤは
「いいのよ。ちょっと遅い気もするけどサザが分かってくれたんだもの。
サザ、今日こそ『して』くれるんだよね。」
と許しつつ早速行為をねだる。
「あぁ。しかし今なn」
「今でいいの!」
と言い強引にサザをベッドに押し倒した。
「ミカヤ!何をすr」
「何ってセックスに決まってるでしょう?今からサザを気持ちよくしてあげるからね・・・。」
ミカヤはサザのズボンのチャックを下ろした。そこには立派ともいえるサザの逸物があった。
「すごい・・・。とても大きいね。サザ。」
サザは抵抗しようと思ったがいかんせん力が出ない。そう、呪符の効果が聞いているようだった。
「まずはえーと・・・、確か口で気持ちよくするんだったよね?」
と確認しつつサザのものを口に含み、舌で先端をちろちろと舐め始めた・・・。さらに手で棒の部分
をつかみ、しごき始めもした。
素直にミカヤの愛撫に感じているサザの物は段々とその大きさを増していく・・・。
サザのものが限界に張り詰めたころ、ミカヤは愛撫を激しくする・・・。
「ミッミカヤ!で、出る!」
と言いサザのものから信じられないくらいの量の精液がミカヤの顔、口の中を蹂躙する。
長い射精が終わった後、ミカヤはその顔にかかった精液を舐め取り、口にため、ゴクリ。と音を立て
て飲み干した。
「おいしいね。サザのせーし。とっても濃い味がしたよ?」
もうミカヤの思考の半分が停止している様子だった。言葉がどこかおかしい。
しかし、サザはその言葉にドキリとした。普段のミカヤからはとても想像の出来ないような感じであ
る。
さらにミカヤの服装もサザは気になり始めた。いつもと違う。巫女の衣装だな、とサザは思い同時に
、ミカヤのこの姿を『美しい』とも思った。
「ねぇ、もっとサザの濃いのを・・・・頂戴?」
183140 ◆JiIA9zAvWg :2007/03/30(金) 21:28:09 ID:ksKhUHBV
この言葉でサザの何かが変わるような感じがした。
突然サザはミカヤに覆いかぶさり、ミカヤの服を引き裂いた。すると中からは傷一つ無いミカヤの白
くて美しい体があった。
「どう?サザ。私の身体は?」
とミカヤが自身ありげに言ったため
「これを見たら、どんな男もするだろうな・・・。」
なんて心で思いつつ、サザはミカヤの胸に手を伸ばした・・・。ミカヤは、普通のべオクの何倍も生
きているためか、胸は大きくどこまでも柔らかかった。
サザがそのむねを揉みしだくと、ミカヤは素直に
「ああぁあぁんっ!いいよぉ!サザァ!サザァ!」
と官能の声を上げ始めた。サザは時々強く揉んだり乳首の周りをなぞったりと、攻める方法を変えて
いった。次第にミカヤはあられもない声を張り上げて
「ああぁぁあぁぁああああ!うぃいよぉ!」
等と言ってくる。サザは「もう充分だろう」と思いミカヤの下着を脱がし始めた・・・。
そこには銀色の陰毛が渦巻くミカヤの場所があった。
「サザぁ!見ないでぇっ!そこは駄目だよぅ!」
「どうしてだ?誘ったのはミカヤの方だろう?だから俺は国王直々の命令を全うしているのさ。それ
に、ここはもうぐしょぐしょだぞ?」
といい、ミカヤのそこに触れた。
「うぅっ。サザのいじわるぅ!」
と言いつつもミカヤのそこは素直に愛液をベッドのシーツに滴らせる・・・。
サザはミカヤのそこに指を入れ始めた。最初は1本、次に2本とどんどん増やしていく・・・。
サザの指はミカヤの中で関節を折り曲げ、膣壁をなで始めた。
ミカヤは、この始めての感覚に酔いしれながら
「ひゃぅっ!いいよぉ!も、もう挿れてぇ!我慢できないのぉ!サザぁ!」
と言われ、サザも我慢できずに天に向かってそそり立つ己の物をミカヤのそこにあてがい、
「本当に良いんだな?」
と最終確認をした。サザ本人には焦らすつもりなどまったく無く、純粋に聞いただけなのに
「焦らさないでぇ!早く!早く中に挿れてぇ!」
とせがんできた。おそらくミカヤは処女だろうと思っていたサザは一気に貫くことにした。
「!!!!!っっああぁぁあぁぁああぁぁぁ!いいぃぃいよぉ!」
等と全く処女の痛みを感じさせないような声で叫んでいた。
しかしミカヤのそこからは鮮血が流れ出ていた。処女なのに痛みは感じていないんだな。とサザは思
いピストン運動を開始した・・・。
ミカヤのそこは一般の大人よりも数倍意思がこもっているのか、時にはやさしく、時にはきつくサザ
のものを迎え入れた。
「ああぁぁあぁぁあ!もうダメェ!イッちゃうよぉ!サザァ!」
とまるで子供のように大声を出し、サザに自分がもうすぐ『イク』ことを伝えた。
サザのものが徐々にきつく締め上げられていくのに対し、サザは容赦なくピストン運動を続けた。
その時見たミカヤの顔はもう子供(と言っても成長が遅いだけなのだが)じゃなく大人の女性になっ
ていた。
正直サザのほうも限界が近づいていった・・・。しかし何かが足りない・・・とサザは思い速度を緩
めた。ミカヤはまだ
「イッちゃうよぉ!早くしてよぉ!」
等と言っているのだがミカヤはなかなかイきそうにない。
ミカヤの中はまだまだサザのものを放そうとしないかのように、きつく締め上げていた。
そうだ!とサザがあることを閃いた。
それはミカヤを後ろから貫くことだった。
184140 ◆JiIA9zAvWg :2007/03/30(金) 21:29:54 ID:ksKhUHBV
早速サザはミカヤを抱き上げ、1回己の物をがんばって抜き、ミカヤの身体をベッドの上で半回転させ
た。
それに気付いたミカヤは何をするんだろうと好奇心で一杯だった。
サザは悪いと思いつつ、ミカヤを後ろから犯した・・・。
「ひっ!そ、そんな後ろからなんてぇ!犬みたいだよぅ!で、でも・・・・(気持ちいぃわ!)」
「でも・・・どうした?早く『イキ』たいんじゃないのか?いやならやめるぞ。どうする?」
と言い、一時運動を停止した。
その時、ミカヤは呼吸を落ち着かせ、ジルから聞いたとっておきの言葉を言うことにした。
「え、えーと・・・・・ご・・・ご主人様・・・・あなたの大きなそのオチンチンで私を汚してくだ
さい・・・!私はご主人様のオチンチンじゃないとイケません・・・!どうか、この哀れな雌豚のあそこにご主人様のオチンチンを挿れてください・・・・。」
サザは数秒間絶句した。何せかつて「暁の巫女」と呼ばれたミカヤがこんなありえないことを突然言
い出したからだ。サザはミカヤに聞いた。
「・・・誰から聞いた。そんなの。」
「え・・えっと、ジルさんからだけど?」
―よく言うぜジルめ、きっとハールにもこうねだったんだろうな。
その言葉に答えるべくサザは、獣のように後ろから突きまくった。ミカヤはもう嬌声を上げることしか出来なくなった。
「ああぁぁぁあぁ!さぁぁざぁぁぁあぁ!いぃくぅぅよぉぉぉぉ!」
「ミ、ミカヤぁぁぁ!出すぞぉぉ!」
「きてぇぇえぇ!だしてぇぇぇぇ!」
擬音で言うと本当にピュルルルとなりそうな勢いでサザの精液がミカヤの中に入り込む・・・。
それと同時に、ミカヤも激しく声を出してイッた。
185140 ◆JiIA9zAvWg :2007/03/30(金) 21:30:35 ID:ksKhUHBV
帰ってきてから何時間たつのだろうか。と
サザにはもう昼と夜も分からないくらいに思考が停止していた。聞こえるのは2人の荒い呼吸のみであ
る。落ち着いてからミカヤはサザに問いかける。
「どうして今まで愛してくれなかったの?私が嫌だったの?」
「違うんだミカヤ。俺はミカヤを守るべき対象といつも思ってきたんだ。でもこの任務でミカヤがど
う思ってるのかが本当に分かった。愛してるよ、ミカヤ!」
「うん。いつまでも一緒だよね?サザ。」
「ああ、いつまでも一緒だ。これからずっと!」
「嬉しい!サザ!ところでこれ、どうするの?」
と言いサザのものをやさしく突っついた。
サザは我慢できず、ミカヤに覆いかぶさった・・・。
その後もミカヤとサザは毎夜愛し続けたという・・・。
そのせいか、サザの守るべき対象が10人にもなったとかならなかったとか。
しかし、この行為がきれいな夕日色をした小鳥に見られていたのを、2人は知る由も無い。
186140 ◆JiIA9zAvWg :2007/03/30(金) 21:34:59 ID:ksKhUHBV
後半の濡れ場は疲れていたときに書いたため、おかしい部分がもしかしたらあります。
そこは大目に見ていただくようにお願いします。

これからも暇があればユンヌ(ミカヤに憑依)×サザとか、ハール×ジル
とか書きたいなぁ、と思います。
187140 ◆JiIA9zAvWg :2007/03/30(金) 21:38:56 ID:ksKhUHBV
保管庫の管理人さんへ

本スレのほうは修正した方なので、こっちの保管をお願いします。
また、訂正箇所があったら、連絡しますのでそのときは修正をお願いします。
188名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 21:43:00 ID:930/AQ/l
GJ!ところで
>おかしい部分がもしかしたらあります。

もしかしたらと言いながら断言しちゃってるぞw
189名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 22:05:26 ID:KsPV80xG
GJですな
190名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 22:07:29 ID:Gz3naI1r
GJ!
こんな初々しい文章初めて見たよvv
未熟だが「頑張ってる」という感じがいいな。
これからの成長に期待してるゼ
191名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 22:23:59 ID:q+23oUZZ
>>140
GJ!!
そして140の人気に嫉妬ww
これからもがんがって下さい

>>◆5c/bVzrb9.
続き楽しみにしてます
がんがって下さい!
192名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 09:12:22 ID:e/ueQlUu
なんか一人おかしいのまざってね?
193名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 03:47:47 ID:cXr5H4QD
娘のミーシャのためにも、生きて戻る。それだけを考えよう。
そう思っていたのに。そう思って出撃したのに。
敵はマイオス公が見込んだものよりもはるかに強く、部下は次々と撃ち落されていった。
私はいったん退却して、体勢を立て直すために増援を呼びにいこうとした。しかし、弓兵に簡単に落とされた。
天馬は羽根を裂かれて、けたたましい嘶きとともに絶命し、私は高い空で放り出された。

ごめんね、ミーシャ…


「名前はなんと言うのかしら?」
「ディートバ。」
「でぃーどば、私たちはこれからシレジアの…」
「ディートバ。"ど"じゃなくて"と"。」
「…言いにくい名前ね。」
「私はマーニャの方が舌を噛みそうな名前だと思うよ。」


暖かいまどろみから、私は目を醒ました。
とても懐かしい夢を見ていたような気がする。とりあえず一命を取り留めたなら、早いところ城に戻らなければならない。
立ち上がろうと思ったが、右足を思い切り挫いてしまっていたようだ。
まったく、あの高さから落ちてこの程度の怪我で済んだのは奇跡としか言いようがない。
周りには、無能な上官を持ったせいで命を捨ててしまった哀れな天馬騎士の亡骸が山のようにあった。
…今からトーヴェに戻ったところで、制圧されていない保障はない。敵兵の私がおめおめと戻ったら…考えたくはない。
だが、城にはミーシャがいる。…ああ、どうする。どうすればいい。


「それはともかくでぃーどば、私たちはこれからシレジアのために尽くす天馬騎士になるのよ。」
「ディートバ。」
「…まぁともかく!お互いに助け合わなくちゃね。」

そうだ。マーニャ、彼女なら…!


というわけで俺はディートバとミーシャが大好きだ
194名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 03:56:36 ID:E4RdSa9S
ミーシャなんていたっけ?
195名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 04:15:21 ID:31mpFwu3
トラ7に出てくるっぽい。(自分は未プレイだけど。)
ディートバの娘だそうな。
196人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2007/04/01(日) 04:28:09 ID:UvLgAvyR
ゼト「ところでエイリーク様、『エイプリルフール』というのはご存知ですか?」
エイリーク「エイプリルフール・・・ですか?」
ゼト「はい。4月1日・・・この日1日だけ、嘘をついてもよいという日なのです。」
エイリーク「まあ、そうなのですか?」
ゼト「はい。」
エイリーク「ところでゼト、私・・・あなたのことが、大嫌いです♥」
ゼト「姫・・・私も貴女のことが大嫌いです。」
エイリーク「嫌だわ。ゼト、私にキスしないでください。」
ゼト「私も、貴女にキスなんてしたくありませんから・・・(ちゅっ♥)
エイリーク「んー・・・ぷはあ!嫌!ゼト、私の身体に触らないで!」
ゼト「嫌です。ああ・・・なんて固くてごつごつした胸なんだ・・・」
エイリーク「んんっんんっ!わ、私、気持ちよくなんてありませんから!」
ゼト「そうおっしゃる割には、ここは全然濡れてませんね。」
エイリーク「あ、そ、そこは・・・ああん♥」
ゼト「エイリーク様、そろそろ・・・」
エイリーク「私、あなたのおちんちんなんて、いりません・・・」
ゼト「それでは、挿入しませんよ。(ずぶぶぶぶぶ・・・)
エイリーク「あっ!ああっ!奥まで届いてない!き、気持ち悪い!ああん!」
ゼト「うっく・・・気持ち悪い・・・それではエイリーク様、動かしませんよ。」
(ぱんぱんぱんぱん・・・)
エイリーク「あああっ!ダメ!そ、そんなに激しく・・・動かさないで・・・あああん!」
ゼト「かしこまりました・・・もっと緩くします・・・ぱぱぱぱん!ぱぱぱぱん!ぱぱぱぱん!」
エイリーク「わ・・・ああん・・・私・・・もう・・・い、イカないいいいいいいっ!」
ゼト「エイリーク様、中に出しませんよ!それっ!(ぴゅっぴゅっぴゅっ!)」
エイリーク「ああああああん!!!お腹が・・・熱くない・・・」

ゼト「エイリーク様、貴女は・・・私にとっては、数多にいる女性のうちの一人に過ぎません・・・」
エイリーク「ゼト、実は私も・・・♥」

おしまい
197名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 04:35:57 ID:umpEP2fC
それっの時点で嘘つけてないからwwww
198外伝 ◆9QlRx9nooI :2007/04/01(日) 14:07:32 ID:kgDC1TQe
封印ロイ×キャスを投下します
199封印ロイ×キャス04/01:2007/04/01(日) 14:08:53 ID:kgDC1TQe
「ねえ、ロイ」
「ん?」
 ある春の日の昼下がり。
 ベッドを整えていたロイが声に振り向くと、窓からよいしょっと盗賊の少女が上がり込んでいた。
「……キャス……どこから入ってくるの」
「窓から」
 事も無げに言ってキャスはよっと飛び降りてくる。
「あたしが城門から堂々と入ってこれるわけないでしょ?」
「入ってきてもいいんだけど」
「だーめ。それはあたしが許さない」

 ベルンとの戦いから数ヶ月。フェレに戻っていたロイは、懐かしい仲間の盗賊少女の顔に面食らっていた。

「なによ、あたしが来たら迷惑?」
 さっきまでロイがせっせとメイクしていたベッドに勝手に座り、剥き出しの脚を組んでキャスは口を尖らせる。
だが目はニンマリと笑っていた。スカートと靴下の間の太股が眩しい。
「そりゃあ、迷惑よね。今日はリリーナが来るんだから」
 その言葉に、ロイは露骨に顔を赤らめた。
 つい最近、ロイはリリーナとの婚約を発表していた。戦いの最中から二人が恋仲なのは、
共に戦った仲間なら皆知っている。もちろんキャスも。
「で、こんなにベッドも整えて」
 自分の軽いお尻が座ったベッドをとんとんと叩くキャス。
さらに赤くなった顔を伏せるロイを「かわいー」と思ってしまう。
「今日はリリーナとゆっくり愛し合うから、あたしが邪魔なんでしょ?」
「い、いや……そうじゃないけど……」
 耳まで赤くしてロイはポツポツと呟く。
 王子様が無理しちゃって、とキャスは微笑ましく見ながら、靴を脱いでベッドにころんと転がった。
 そして腕をロイに差し出し、
「ね、しよ」
「ぐはっ!」
 やおら噴き出してよろめくロイ。
「そんないきなり! もっと順序ってものがあるでしょ!」
「いいじゃない。遠回りするのはめんどくさい」
 脚を上げ、するするとキャスは短いスカ−トを脱いでいった。
「ぐはあっ!」
 さらにロイはよろめく。
 キャスはスカートの下に何も穿いていなかった。専門用語でパンツはいてない状態。
「そんな、そんなので窓から来たの!?」
「そうよー。下から見られないかと心配しちゃった」
 ぽいっとスカートを投げ捨て、上着まで手を掛ける。
「大丈夫、リリーナならすぐそこまで来てるから」
「それのどこが大丈夫!?」
 すっと脱いだ上着の下もやはり何も着ていなかった。小振りの胸は白く輝いてるようで、ロイはサッとそこから目を離しながら。
見ていえるだけで、リリーナへの裏切りのように思えて。
「いいじゃない。予行演習だと思えば。今のうちから暖まっとけば、リリーナとだってすぐヤれるじゃない」
「いや、そうじゃなくて……」
 何か言うとするロイに、ベッドの上で四つん這いになったキャスが顔を寄せ、
ちゅっと口を重ねてきた。
200名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 14:09:51 ID:q8czP7En
帰れ
201封印ロイ×キャス04/01:2007/04/01(日) 14:09:55 ID:kgDC1TQe
「!?」
 口に一瞬触れる柔らかい肉。
 たじろいだロイに、目の前の盗賊少女はニッと快活に微笑んで見せた。猫を思わせる愛嬌のある顔で。
「女に脱がせて、恥かかせないの」
 そしてゴロンと横になって、自らの裸体を惜しげもなく晒した。まだまだ発展途上の、痩せた、それだからこそ華奢で可憐な体を。
「ほら。早くしないとリリーナ来ちゃうよ」
「うっ」
 クスクスと笑い、キャスはゴロンと転がり、ベッドの側に呆然と立つロイの股間を掴む。
「ここはもうこんなになって。正直者」
 キャスの手の中、そこはしっかりと膨らんでいた。
「脱がせてあげようか?」
 ズボンに手を掛け、キャスが上目遣いで甘い視線を投げかける。
 ロイはもう何も言えず、硬直して突っ立ってるだけだった。
 キャスの手がするすると腰のベルトを外して、上質なズボンをすっと脱がせる。パンツも一緒に。
「わぁ……」
 もっこりと膨らんだちんこが飛び出すのを見て、キャスはきゃっと声を弾ませて、その先端を突付いた。
 ぴよーんと揺れる少年の若い血潮の集まった分身。
 ロイはカーと頭に血が昇るのを感じた。顔は赤いままだが恥ずかしさのせいだけではない。
「キャス!」
 怒鳴るように大声を出すと、ガッと少女の柔な体を抱きしめ、押し倒していた。
「きゃっ!」
 その体が柔だと知ったのは、抱きついてからだ。
 着たままのロイの上着がキャスの柔らかい素肌にカサカサと当たっていく。
「焦らないで……」
 内心しめしめと呟きながら、目の前の赤い髪を撫で、耳にハァと熱い息を吹きかけるようにキャスは囁いた。
「抱いてよ……。愛してよ。世界を救った英雄なんでしょ」

 ハァ、ハァ……。
 額に汗を浮かべ、同じく汗の浮かぶキャスの額に何度も口を合わせる。その度に塩酸っぱい汗の味がした。
「ふぅん……」
 体の下、艶かしく悶える華奢な少女をしっかり抱きしめ、ロイは裸を絡ませていく。
「ね、ねえ、ロイ……」
 耳を甘噛みされ、ハァと熱く喘ぎながらも、キャスはしっかりと意志を宿した目でロイに囁く。
「きょ、今日はね……嘘をついてもイイ日なんだよ」
 キャスを抱く肩がビクッと震える。
「だから……ね。悪口プレイ、しよ」
 ちゅ、と彼と口を重ね、キャスは続けた。
「リリーナのことを嫌いなつもりであたしを抱いて。悪口言いながら」
「え?」
 額から流れる汗がキャスに落ちる。彼女のの温もりを下に感じながら、ロイは戸惑った。
「そんなの……出来ないよ。僕はリリーナのこと……嫌いじゃないし」
「はいはい、ごちそうさま」
 ぺろっと唇を舐め、ロイの唾液と汗の味を感じ、
「だから、プレイよ悪口プレイ」
202封印ロイ×キャス04/01:2007/04/01(日) 14:10:51 ID:kgDC1TQe
 舐められて、赤くなったキャスの耳。その敏感な耳は、このロイの寝室の扉の前に立つ足音を聞きつけていた。
「その方が感じるの。ねえ、あたしが言うことを繰り返して」
「う、うん……」
 戸惑ったまま、ロイはキャスの言った言葉をそのまま繰り返す。

「キャスの胸は小さくて最高だ、リリーナのなんてより全然気持ちいい」

 その淡い膨らみに触れると、キャスは小さく身じろぎする。
 桜色の乳首を口に含んで吸うと、「うぅん」と甘い嬌声が漏れた。
「はあぁ! ああっ!」
 キャスの喘ぎも一段と大きくなる。目は扉を向いて、ニヤッと笑っていた。
 そしてロイが胸から口を離すと、また次の言葉を授ける。

「キャスの体は貧弱で最高だ、リリーナの体に欲情していたなんて馬鹿みたいだ」

 痩せたキャスの体を抱くと、骨の形まではっきりと分かるほどだ。その骨を感じながら、ロイはキャスの乱れた髪を撫で、何度も口を重ね、吸う。
「んぅ……ロイ! 好きヨロイ!」
 大声で何度も「好き!」と叫び続け、キャスはその未発達な体を開いていく。
 股を広げると、花弁をそっと花開かせる。薄い陰毛に覆われたそこは、桃色に色付き、ロイをしっかりと待っていた。
「ロイ……好きって言って」
「好きだ」
 同時、彼の分身が秘肉を掻き分け、キャスの女内を突き刺す。
「はがっ!?」
 まだ入り口に刺さっただけだというのに、キャスは身を硬直させ、ロイにしがみついた。
「い、いた……」
 眉はぽよぽよと曲がり、瞳は震えていた。
「大丈夫……」
 キャスの緊張を感じ、ロイはゆっくりゆっくりと進んでいく……。ギチギチと狭い秘肉を味わいながら。
「ああっ……! ロイ、ロイっ!」
 一つになり、体の中心にしっかりと彼を感じながら、キャスは悪口プレイを続ける。
 キャスから言われた言葉を繰り返しながら、ロイは確かに昂ぶりを覚えた。

「リリーナなんて膣出しさせるしか能が無いクズ女だ」
「もっともっと♪」
「リリーナなんか本当は大嫌いだ! 僕が愛してるのはキャスだけだ!」

 そしてブルッと腰に震えが走る。
「はああっ! キテ! ロイきて! あたしに赤ちゃんちょうだい!」
 伸ばした脚をしっかりと絡め、同時に達した。
「はああっ! 赤ちゃん、赤ちゃんくるよーっ!」
 真っ白になる思考の中、キャスは確かに走り去る足音を聞いた。そしてニヤッと笑い、子種を受け止める。

 その日、オスティアから訪れたリリーナは、ロイに一目会う事もなく帰っていってしまった。
 そして一方的に婚約を破棄すると告げてきたのである。

 その三ヵ月後、キャスの妊娠が発覚。ロイは責任を取って彼女を妻に迎えた。

(おしまい)
203名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 14:11:17 ID:q8czP7En
うんこ
204名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 14:12:48 ID:q8czP7En
死姦注意
205名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 15:12:44 ID:eI2qVJIF
フュリー→純情
マーニャ→温厚
ディートバ→いじっぱり
パメラ→ドS、レズ嗜好
206名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 15:34:59 ID:x25xx2Lj
>>198
それなんてスクイズ?
207名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 22:28:34 ID:MZyoZuS6
>>外伝氏
GGGGGGGGJJJJJ!!!感動しますた!もう最高!大好きでつ!




・・・今日は4月1日w
208名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 23:34:17 ID:mxIMoJfj
>>外伝氏
GJ!こんな作品読んだら、もう性欲とまんないね!
209名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 00:29:52 ID:zXusRIq1
>外伝氏
何か妙にキャスがはまってるから困るw
リキアの山猫から泥棒猫にクラスチェンジ?
210名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 00:45:01 ID:qTE+2o38
リリーナもキャスもかわいそう外伝氏ね
211名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 02:58:19 ID:9ZNQBr0b
>>196
あんたは本当に馬鹿だなあ(褒め言葉w)
212名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 06:54:04 ID:1nLBkdOv
>外伝氏
乙。ウォルトの出産シーンがすごくよかったですw
213名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 21:37:19 ID:q/inwqaN
>外伝氏
乙。キャスが男という設定がとても奇抜で良かったですw
214名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 22:00:36 ID:Qtgm3BiI
>外伝氏
乙。キャスの妊娠が実は凄い便秘だったっていうオチがよかったですw
215名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 22:36:07 ID:/C9e6ksd
>>208-214
他演乙。
216名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 13:57:05 ID:0mk7Zz79
やっぱりキャスの相手はロイが人気なの?
217名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 17:44:53 ID:u1QXNk9g
チャドとかヒュウじゃね?
218名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 20:23:06 ID:kN2vDj1X
ロイ派です
219名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 21:56:16 ID:uYmID2fu
ロイは競争率高い、男女含めて。
220名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 23:17:36 ID:zC1JRxGD
ララムとくっつけてる俺はたぶん少数派
しかも1度目は終章に連れていき忘れて
ペアエンドみれないという悲劇が
221名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 23:28:16 ID:tdOb0qMv
ララムはオージェとくっつけるのが俺のジャスティス
まあリリーナをロイとくっつけてるからいつも出すキャラでAまでいけるのがララムだけって話だが
222名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 23:49:54 ID:ytcLmksM
リリーナとゴンザレスをくっつけるのが俺のジャスティス
支援A泣ける
223名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 00:26:36 ID:5kyVKZ2P
俺はゴンザレスはエキドナさんと支援くっつけるけどな。
まあ極端に斧ばかり使う俺だけだろうが。
224名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 03:49:27 ID:MxXrEvXR
基本的に誰でもいいや、と思いながら適当に支援をつけてる俺
だが、ルゥの支援相手は絶対にミレディとエレンで固定
あの組み合わせが色々と掻きたてられる
225名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 11:57:07 ID:fkJPcDdx
>>224
同意。ルゥは羨ましすぎるな!!ミレディとの会話がたまらん。
ベルンの美女2人とやりたい放題!!なんであんなに恵まれてるんだ!!

あの戦いの後は賢者としてベルンに迎えられたんだろうな。
でも実際は2人の夜のおもちゃにされて最終的には出来ちゃった重婚。

やべえ誰か書いてくれ!!
226名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 12:19:39 ID:2QCt+uqG
考えてみたらツァイス×エレンってないよね。
誰か書いてくれないかなあ
227名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 14:32:38 ID:9Hn45wSA
くれくれ よくない
228名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 14:36:48 ID:YsZC7AtW
ヒュウとキャスをくっつけてるのは俺だけか?
229名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 17:40:07 ID:I1RvuO1s
話題がカプ系になるとロクなことにならんから
もうやめようぜ
230名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 19:25:27 ID:yzTkvx6H
同意
カプ厨うざい
231名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 22:35:51 ID:zkVp6Ch6
よそスレでも書いたんだが

特定カプをウダウダダラダラ口にしてんじゃねえ
他カプへの圧力かけたいんだろぶっちゃけ
カプ厨死ね
こちとらメジャーもマイナーも自慰ものでも不特定多数の陵辱だろうがどうでもいいんじゃボケ
232名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 23:00:26 ID:wuI3VIIX
同意。圧力は知らんがカプ雑談しつこすぎる
キャラスレならともかくここでするな
233名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 23:04:09 ID:QqipATPT
ということでふたなり化したp三姉妹に輪姦されるミネルバ希望
234名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 23:08:21 ID:5kyVKZ2P
ここで誰かがクレクレして書き手が応えた例なんかないがな。
まあ春と新作が重なってるわけだし、厨も湧くだろう。
五年半も続いてる古株なのだから、大人の対応で行こうぜ。
235140:2007/04/05(木) 00:29:17 ID:FbEmTBM6
また何か書こうと思います。皆さんはどっちがいいですか?
アイク×エリンシアかエフラム×ラーチェル(作品違っ)
別にクレクレさんに答えてるわけではないのでご了承ください。
236名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 00:41:44 ID:d/rnXTyq
どっちにするかは自分で決めて書けばいいと思うよ
237名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 00:45:30 ID:S0IdtBKS
FEは確率に支配されてるんだから、ここはひとつコイントスで決めようじゃないか。
238140:2007/04/05(木) 00:46:16 ID:FbEmTBM6
何かデジャヴを感じた・・・。
ここは流行に乗ってアイエリを書くとしますか。
239名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 06:04:51 ID:BESzKkd7
読み手のクレクレも書き手の誘い受けも度が過ぎればうざいだけ。
240名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 16:08:08 ID:Sf6oYblh
>>238
期待してます
241名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 18:49:56 ID:waVMrpUp
漏れもw 楽しみ〜
242名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 02:47:20 ID:gHQaOgse
保管庫にあるルゥが出てくる奴は全部秀逸だから
自分ごときが書いていいものかと不安になる

聖戦のアーダンあたりで書くか
243名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 04:28:26 ID:V6UaOJ0p
アーダン×アイラ!!
244名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 08:12:08 ID:9OcebnEs
三日目氏のように、アーダンが全ての女性キャラと関係を持つ話をーー
子世代キャラぜんぶアーダンの子!
245名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 10:37:28 ID:Rz31bedE
ハールとpナイト(名前忘れた)のお願いします
246名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 12:59:55 ID:dOpTQUvd
だからクレクレはうざいと(ry
しかしカプ話もうざいし雑談っつってもなぁ
247名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 15:19:59 ID:TYNYSkg3
カプ話も雑談も嫌ならSSを書けばいいだけの話
248名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 19:01:58 ID:f0iQYp6Y
ここらで質問してみる
ここで披露するSSはすぐにでもエロースに入らなきゃいかんの?

暇な御仁がいればどうか教えてたもれ
249名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 19:30:19 ID:wESNR7bQ
書きたい様に書けば良い
欲望の滾りを早々にブチ撒けるも良し
前振りで面白みが増すならそれも必須といえようッッ
250名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 20:01:50 ID:hpNuewcZ
かなり前にも似た話があったな
極端なこといえば俺なんかはエロ無しでもおk
251名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 20:04:58 ID:GsxH4taA
過去ログ嫁としかいえないな
つまんなきゃ誰もレスしないだけだし、おもしろけりゃレスが付く
そんだけよ
252名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 20:11:49 ID:f0iQYp6Y
<<249-251
サンクス

話自体は出来上がっているんで細かいところを修正してくる
つーか、投入するとすれば初投稿なんでビビリまくっているわけだが

でも、ここの欄に文章いちいち打ち込んでいくってのも大変な作業だな……
253名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 20:24:09 ID:2dUKSHZ5
つコピー&ペースト
254名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 20:34:46 ID:9OcebnEs
面白くないと華麗にスルーされて何時間もレスつかないから見てて哀れになるよなw
255名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 21:02:49 ID:T0doF8E1
感想もらえないってファビョる奴もいる品
256名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 21:21:32 ID:mvKs+SHL
>>250
さすがにエロ無しはだめだろうwwエロパロだぞw
257千葉犬:2007/04/06(金) 22:22:12 ID:oXzXOXNP
>>252
大丈夫。始めてエロパロに作品を投下する時は、みんな君みたいにビビリながら投下している。
でも、投下し終わって、数時間の内に感想のレスを貰うと、不思議と投下してよかったと思える。
そして、それが次の作品を書く原動力に繋がっていくもの。
投下するのは大変だけど、やっていく内に慣れるから問題ない。
とにかく、頑張って作品を書いて頂きたい。それがこのスレを活気付けるかもしれないのだから。

自分は、いつになっても投下する時ビクビクしながら投下しているけどね・・・
作品書いている合間のカキコ、失礼しました。
258250:2007/04/06(金) 23:59:51 ID:hpNuewcZ
>>256
つ【注意書き】
過去ログ見てると、ここは非エロに関してはわりと寛容じゃないか?
流石にそればかりだと萎えるが。
>千葉犬神
おお。ゆっくり待ってます。
259名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 00:16:22 ID:RASyGi3T
そういや昔エロ無しでぐだぐだ細切れで連載長引かせすぎて、叩き出された書き手が居たっけ。
文章自体はまともなだけに哀れだった。

>>252
書き手なら↓の控え室の過去ログとか見てみると面白いよ。
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1175708125/l50
260252な名無したん:2007/04/07(土) 01:27:39 ID:433ZxlUs
どうも。252でございます。ようやく準備が整いまして、投下にやってまいりました。
ただ、一点だけお許し願いたいことがありまして。
今から投下させていただく前半部分はエロースがございません。
言わば準備段階みたいなものでして。
後半部分にはエロースを稚拙な文章ではありますが、書かせてもらっております。
どうかお待ちください。

それでは恐縮ですが、投下させていただきます。

ちなみにカップリングは封印の剣のロイとセシリアであります。
261252な名無したん:2007/04/07(土) 01:29:05 ID:433ZxlUs
エトルリア王国が誇る三軍将。その中で、魔道部門を司る魔道軍将セシリアは様々な美辞麗句のつく
人物として王国軍内にだけ止まることなく、国民からも尊敬の念をもって見られていた。
 軍務に関する能力的なことだけではなく容姿端麗という文句が正に似合う美貌の持ち主。加えて
性格面も誰でも分け隔てることなく優しいときている。天は彼女に二物も三物与えたのだと誰しもが
話すほどであった。
 一方で軍内部においては
 『魔道軍将殿はあの美貌つまりは肉体をつかってその地位についた』
という具合に揶揄する者もいた。もちろん、そういった者達は少数であったのだが。
 人の口に戸は立てられないものだ。特に悪口などの類に関しては尚更である。軍というものはその
組織上意外にも広いようで狭い。
 セシリアが率いる魔道部隊はその構成上において女性が珍しくなかった。女性たちは噂好きである。
よって、そのような噂話がセシリアの耳に入ってくるのも必然であった。
 大軍将ダグラスとの合同演習についての打ち合わせのあとに偶然聞いてしまった部下たちの会話。
表面上は何の反応も示さずにその場を離れ、執務室へと戻った。
 残っていた書類の決裁をするため、羽ペンを走らせ印を押していく。だが、いつものような集中力は
続かず先ほどの話を思い起こしては憤慨の感情が湧き上がってくる。
 ついには作業を一旦止めて盛大に愚痴り始めるのだった。
 「本当に馬鹿らしいわね。美貌だなんていつかは衰えるものなんだから……最近は忙しくてお肌の
お手入れもままならないし……。大体、肉体をつかって……って何よ? そんなことをしてまで権力
を持ちたいだなんて思ったことないわ。 ……そもそもわたしは処女だし……」
 自然と語尾が小さくなり頬を赤らめていた。
 そう、独白通りに彼女は依然として生娘のままであった。年齢も24歳と貴族の娘としてはとっくに
輿入れしていてもおかしくないのだが。
 
 これには彼女の父親の公爵が大きく関係していた。セシリアが幼い物心がつく前に早々と他界してしまった
母親。そのことを深く悲しんだ公爵は、妻を失った悲しみを忘れる……いや和らげるために
幼いセシリアにそれまで以上の愛情を注ぐようになった。

 セシリアの父親は将軍の一人として国に仕えていた。その職務の重さに比例し、当然ながら家族と過ごす
時間は少なくなるものだった。それでも彼は可能な限り愛娘と過ごす時間を確保していた。セシリアの側
には使用人たちがいるとはいえ、肉親の惜しみない愛情こそが一番だと考えていたのである。
 父親の深い愛情と優秀な使用人たちによってセシリアはどこに出されても恥ずかしくない淑女へと
成長を遂げた。
 だが、落とし穴はどこにでもあるというものでこの親子も例外ではなかった。セシリアが疎ましく思えるほどに
父公爵が構いたがるのだ。セシリアは軍へと入隊したのはやや不純な動機であるものの、父からの束縛を
軽減するためということもあった。
 公爵は当然のように渋る様子を見せた。しかし、
 『お父様のような立派な軍人となってこの国を支えたい』
というセシリアの言葉に折れ、彼女の入隊を認めたのだった。
262252な名無したん:2007/04/07(土) 01:30:10 ID:433ZxlUs
士官学校を卒業してから正式に軍人として任官されて半年。セシリアが19歳になった頃に同僚を実家へと招待
したことがあった。その中には当然ながら男性の姿もあった。公爵が彼らから挨拶を受けた際にセシリアの肩へと
手を回そうとした不埒な男がいた。セシリア本人が軽く払ってやんわりと拒絶したのだが、それを見ていた公爵閣下
は壁に掛けられてい大剣を引き寄せた。
 そして退役してから数年経っているとは思えない素早い身のこなしにて抜刀。茶器が並んでいたテーブルを両断して
みせて言い放ったのだった。
 『うちの娘に金輪際近づくな。変な真似をすればこのテーブルのように叩き切ってやる』
と男の鼻先に大剣を突きつけた。腰を抜かさんばかりに驚かされた男は転がるようにして逃げ帰っていたった。
 セシリア本人としてもその同僚の馴れ馴れしすぎる態度に内心辟易していたところもあったため、さほど
父にうるさくいうことは無かった。
 当然ながら屋敷に残った同僚たちも公爵の存在を意識してか会話があまり弾むことがなかった。

 年頃の娘ということならば縁談の話が頻繁に来そうなものである。実際そのような話は山のように持ち上がってきていた。
セシリアの実家はエトルリア国内においても指折りの名家。政略上の利点に加え、セシリア本人の美形ぶり
も広く知れ渡っていた。
 しかし、その過保護――親ばか振りで一部にて有名であったセシリアの父親。まだ彼女を嫁に出すつもりが更々ない彼の手に
よって握り潰されていたのだった。
 セシリアにしても元々恋愛事に関しては淡白な方であったし、軍人としての仕事が思いの外面白かったためあまり
気にしなかった。また、彼女にちょっかいを出そうという者は父親の大剣事件の噂が広まっていたためか
現れなかった。

 勤勉な上に努力家でもあったセシリア。軍上層部においても評価は上々であり瞬く間に出世を遂げ、
若干24歳にして女性としては初の三軍将――魔道軍将に推挙されるまでになった。
 東方の軍事大国・ベルン王国がリキア諸侯同盟及びサカ地方に侵攻を開始する一年前のことであった。
263252な名無したん:2007/04/07(土) 01:31:33 ID:433ZxlUs
東方の強国ベルンと、エトルリアとそのベルンの間に位置するリキア同盟。セシリアの元にリキア同盟からの
救援要請が入ったのは夏の終わりを告げる頃だった。
 ベルンが誇る竜騎士部隊との睨み合いの末に退けた魔道軍将・騎士軍将の混成部隊は、リキア同盟を暫定的に
指揮していたフェレ公子ロイの歓待を受けた。

 並んでセシリアと騎士軍将パーシバルに謝辞を伝える赤い髪の少年と青い髪の少女。少年がロイ。少女は
オスティア公女リリーナ。共にセシリアがオスティアに駐留武官として滞在していた1年余りの間に一般的な
勉強はもちろん、指揮官或いは為政者としての領国経営論などを教えた子供たちだ。
 セシリアが師匠で二人が弟子ということになる。
 堂々とした姿勢のロイの様にセシリアは自然と頬が緩むのを感じていた。席を外したパーシバルがいなくなると
ロイは改めて謝意を述べた。
 「本当にありがとうございました。セシリア将軍」
 「ここしばらくのベルンの軍事行動は目に余るものがあったわ。エトルリア国としても牽制するという意味で
今回のことは有益だった。だから、謝ることなんてないの。それと、ロイ」
 「はい?」
 「以前のように名前で呼んでもらえるかしら? そう畏まって将軍と貴方から呼ばれると違和感のような
ものを感じてしまうの」
 「違和感……ですか?」
と首を傾げるロイ。彼の傍らにいるリリーナもよく分からないというような顔をしていた。
 「わたしと貴方とリリーナは師弟関係にあったでしょう。それなのにそういうふうに言われると距離を
置かれたようで寂しいのよね」
 「分かりました。個人的な場では以前のようにセシリアさんとお呼びしますね」
 「ええ。お願いね」
 「はい。セシリア先生のご命令ですから」
 冗談めかしたロイの言い回しに師弟3人は声を上げて笑うのだった。
 その後もしばらく話し込んだものの側近からの咳払いを受けて、セシリアはオスティアへと駐留する軍の
指揮を執るべく二人と別れた。
 指示を手早く飛ばしつつもセシリアの頭の中は立派な成長を遂げた2人の弟子のことが大半を占めていた。
 (本当に2人とも立派になって……。リリーナも魔道の勉強を真面目に続けていたようだし……それにロイも……)
 副官から手渡された書類に目を走らせながら思考は再びもう一人の弟子へと向かっていく。
 (ロイなんて身長は5年前はわたしの胸に届くか届かないかというぐらいだったのに。今ではわたしに追いつきそう
なほどになっていたし。ちょうど今は成長期だし、だんだんと男性らしくなっているということかしら)
 年相応に少年の面影を残しつつも大人の男へと成長を遂げつつあるロイのことを思うと、セシリアの胸の中には
懐かしさとは別の勘定が生まれていた。
 だが、セシリアにはまだその感情がよく分からなかった。

264252な名無したん:2007/04/07(土) 01:34:00 ID:433ZxlUs
エトルリアにて勃発したクーデター。王国宰相ロアーツが西方三島総督アルカルドと結んで起こしたその動乱は、
反クーデター派とそれに助成したリキア同盟軍の活躍によって大事に至る前に鎮圧された。


 長い間眠っていたような感覚。寝台上から上半身を起こしたものの、頭の中では何か霧のようなものがかかって
いるかのようにはっきりしない。何度か瞬きを繰り返し、ようやく意識が覚醒してきた。
 セシリアは寝室の様子をみて違和感を覚えた。いつも寝起きしている軍の宿舎ではない。実家の自身の部屋でもない。
部屋の内装はもちろん、寝台自体が日ごろから愛用しているものと全く違っていた。
 まず、大きさが違うのだ。普段使っているものは一人用を少し大きくした程度。ところが、今しがた起き上がった
それは大人が優に数人は楽に休めそうなものであった。
 部屋の入り口である扉が音をたてて開いた。それに釣られるようにセシリアは視線を扉へと向ける。
 室内に入ってきたのは燃えるような赤い髪をした青年だった。
 (ロイ……?)
 可愛い弟子を思い浮かべるが違う。ロイは男ほど背が高くはなく、まだセシリアの身長には届かない。男の背丈は
セシリアを優に超え、並んで立ってみても彼女は彼の肩辺りというところだろう。ロイとはどう考えても違いすぎる。
 体格にしてみてもそうだ。無駄な肉が一切見当たらない身体。適度に筋肉がついており均整の取れた大人の男の
肉体だった。
 だが、どことなくロイを思わせるような面影を残しているのは気のせいだろうか。
 青年はセシリアが警戒と興味が合わさった視線を受けても動じず、寝台へと歩み寄ってきた。
 「ちゃんと着てくれたんですね。嬉しいです」
 「はい……?」
 彼からの問いかけに警戒していたのも忘れて返事を返す。
 「私が用意したそれです。綺麗ですよ。もっとよく見せてくれませんか?」
 青年が指差すところ……シーツの下へと目をやる。いつものなんの面白みもない、ただ睡眠の快適さだけを考慮した
夜着ではなかった。
 ありのままに言えばセシリアが身につけたものは下着だけだった。もちろん、ただの下着姿ではない。色は情熱と
積極性を思わせる赤。レースなどの細かい意匠が凝っており、何よりも露出度が激しい。ほんの少しでもずらせば胸の頂が
見えそうである。布地よりもセシリアの白い肌の露出だ断然多かった。
 お揃いの下用のものも隠したいのか見せたいのかとよく分からないものだった。とにかく淫靡。こういった男を
誘惑する――娼婦が身につけるようなものだとは知識上知っていた。
 セシリアは恋人のいない自分には縁の無いものだと思っていたような代物。では何故それを着ているのか。全くもって分からない。
この部屋がどこなのかということを含めて疑問点だけが増えていく。
 それでも見知らぬ異性に堂々と下着姿を晒すわけにもいかないので、さっとシーツで肢体を隠した。
 青年は何も言わずに寝台脇に腰掛けると俯いて思案中のセシリアのほっそりとした顎へと指を這わせ優しく上げさせた。
そのまま2人して見詰め合う形となる。
 微かに笑みを浮かべた口元。優しげな眼差し。十分すぎるほどの彼は美青年といえた。自然に頬を朱に染めたセシリアの唇に
赤髪の青年はそっと自身のものを重ねてきた。
 「っ!? ……ちょっと!」
 青年を押しのけ興奮して荒くなった呼吸を鎮めるために胸元へと手をやる。
 「あなた、だれなの? どうしてこんなこと……」
 セシリアの言葉を遮るようにして青年は再び唇を重ねてきた。彼女の歯列を舌でなぞっていく。左手をセシリアの手に添えて
反対では背へと回し彼女を抱き寄せていく。頑強に閉じていたセシリアの口が新鮮な空気を求めて開いた。青年はそこを見逃さずに
口内深くへと舌をねじ込みセシリアのそれと絡ませ唾液を啜ると、お返しとばかりに自分の唾液を流していた。
265252な名無したん:2007/04/07(土) 01:35:08 ID:433ZxlUs
 何もかも分からなかった。導かれるようにして彼に抱かれ幾度となく共に快楽を味わい、気付けば青年の逞しい胸板へと頭を預けていた。
青年はセシリアを労わるかのように彼女の若草色の髪を梳いている。
 このような行為をしている以上、青年は恋人ということなのだろう。彼からの行動は愛を感じられるものだった。少なくとも性行為によって
自己満足的な欲望を満たすようなものではなかった。
 「……名前、呼んでくれなかったんですね」
 「名前?」
 「はい。あれをしているときに熱に浮かされたように私の名前を呼んでくれるセシリアさんが好きなんです」
 青年の胸板から離れシーツで胸元を隠したセシリアは、疑問を彼にぶつけることにした。
 「あなたは……わたしの恋人……なの?」
 セシリアの言葉に困ったかのような笑みを浮かべた青年は、上半身を起こすと彼女を抱き寄せ耳朶にそっと囁いた。
 「恋人……でもありますかね」
 「違うのかしら?」
 「もっと深い関係になったばかりではないですか。まさか忘れてしまったのですか?」
 「いえ……その」
 しげしげと無遠慮に涼しげな顔を見詰める。どうも顔立ちがロイに似ている……気もする。
 「まさかロイが夫でわたしが妻とかね――」
 一笑にふそうとしたその言葉。しかしそれを肯定するかのように抱擁の力が強まってきた。
 「やっと名前で呼んでくれましたね。愛しています。セシリアさん」


 「!!!!!」
 文字では表現しにくい言葉を発して飛び起きた魔道軍将セシリア。指揮官の一人として最高級の待遇を受けている身であり一人用の
天幕を使っているため、周囲の迷惑とはならなかった。
 一人なのをいいことに誰に憚ることなく盛大なため息をついた。原因はさいほどまで見ていた夢である。
 ここしばらく、正確にはオスティアにてロイと再会してからも少しずつであったが、ミスル半島で彼に助けられてからは頻繁に
夢へと出てきていた。
 決定的だったのはやはりミスル半島でのこと。もしもロイ率いるリキア同盟軍が救援に来てくれなかったとしたら、セシリアの命だけ
でなくエトルリアエトルリア国自体がなくなっていたことだろう。セシリア自身にとっても彼女が仕える国にとっても正に恩人。
 回復したとはいえ深手を負ったためか頻繁に気に掛けてくれるロイ。彼からの気遣いはもちろん嬉しく思う。
 ふと気付けばセシリアの視線はロイを追っていた。
 エトルリアを出立してベルンへ向けて遠征を始めたばかりの大事な時期でもある。こんな個人的な感情を抱いている場合ではない。
 それでも、弟子の少年に優しくされているとセシリアの心は揺さぶられるのだった。
266252な名無したん:2007/04/07(土) 01:36:06 ID:433ZxlUs
セシリアは国家に軍人として身を捧げると決め手からは、意識的に己を律しようとしてきた。軍に入ってからは父の目も幾分緩んできていた。
その組織上、軍人は圧倒的に男性が多い。セシリアの入隊は、言わば男所帯の中に清らかな女神が舞い降りたようなものであった。
 当然のようにセシリアは交際を次々と申し込まれた。返事は決まってノー。父親の束縛から逃れることが主な目的であったとはいえ、
やるからにはとことんやらねばという思いが大きくなっていた。その為には男と付き合っている暇などない。
 男たちの申し込みをつれない返事にて次々と袖にし、ひたすら勉学と任務に励み努力の末に魔道軍将の座を射止めた。

 「わたしが少しでも恋愛を経験していれば、ここまで動揺することはなかったのかしら……」 
 朝方に立てられた攻略予定地までを順調に攻め落とし、夕食後に行われた報告会へと参加した。自身に用意された天幕へと戻りながら独り言を
漏らす。
 セシリアが直接率いる魔道軍将隊の部下やエトルリア兵から道すがら敬礼される。軽く微笑んで礼を返しつつエトルリア勢に割り当てられた宿営地
入り口まできたところで呼び止められた。
 聞きなれた声。セシリアを悩ませてやまない少年がそこにいた。どうやら走って追いかけてきたようで肩を上下させ乱れた呼吸を整えようとしている。
先ほどまで悩んでいた表情をいつもの微笑へと戻す。様々な陰謀が渦巻く世界で生きてきたセシリアにとっては造作もないことだった。
 「どうしたのかしら。ロイ」
 「せ、せし、セシリアさん……」
 「そんなに慌てないで。わたしは逃げたりしないから」
 「はっ、はい……」

 『こういう何事にも一生懸命なところも可愛いのよね』

などとぼんやり考えるセシリア。はっとし、頭を軽く振って意識を目の前の少年へと戻す。
 「それで何かしら?」
 「はい。相談にのってもらいたいことがあって」
  ロイの申し出を受けてこれからの予定を脳裏に浮かべる。
 (魔道軍将隊からの報告は先ほどの会議前に済ませた。ダグラス将軍、パーシバル将軍との打ち合わせは……明日の朝だったわね)
 「ええ。大丈夫よ」

 まさかその場で立ち話というわけにもいかず、セシリアは自分の天幕へと案内した。作戦行動中に異性を部屋に引き込むなどもっての外である。
しかし、このエトルリア・リキア同盟軍の総司令官を務めるロイ。そして魔道軍将セシリア。二人の重要人物の行動を軍規違反だなどと咎めるものは
いなかった。
267252な名無したん:2007/04/07(土) 01:37:08 ID:433ZxlUs
「西方産の紅茶でよかったかしら?」
 意識している相手と二人きりの状況。わざと明るい声音にてセシリアはロイへと確認する。 恐縮の言葉を受けつつも手早く用意を整え、彼の待つ
簡易テーブルへと戻る。
 しばらくは当たり障りのない話が続いた。今までの進軍状況について、補給経路の確保、軍内部にて問題が起きていないかなどであった。
 (これも本題ではないみたいね……。何か聞きにくいことなのかしら? こちらから話を振ってみたほうがいいのかも)
 消灯時間が迫ってきているのを考え、セシリアはロイへと訊ねる。
 「ねえ、ロイ。本当はそんなことを話しにきたのではないでしょう?」
 セシリアの言葉にきょとんとした表情を浮かべたロイは、ばつが悪そうにして後頭部をかいていた。ロイは覚悟を決めたのかセシリアに人払いを
頼んできた。よほど重要なことなのだろうと感じたセシリアは天幕の入り口へと行き、歩哨に場を外すように命じた。
 「これでいいかしら」
 「はい」
 気のせいかロイの様子は緊張しているように見えた。セシリアは黙って彼を見据え続きを促した。
 「セシリアさんは恋をしたことがありますか?」
 「……恋? 恋って恋愛のこと?」
 神妙な面持ちにてロイは頷く。
 (ここは小言を言うべきかしら。もっと軍務に集中しなさいとか……でも、頭ごなしに叱るのはよくないし、一応続きを聞いてみましょうか)
 「ロイもお年頃だものね。誰か気になる娘でもできたのかしら」
 意識的ににこやかな表情を作りセシリアは話しかける。
 「えっ!? ……はい。まあ、何と言うか……そうです」
 (ん……恋愛事で相談と言われてもね)
 言えるわけがありません。仕事一筋できたため恋愛を経験したことがないので分かりませんなどと。
 (でも、こういうことは話を聞いてみるだけでもいいというし)
 意中の相手から直接他に気になる人がいると告げられれば、諦めもつくというもの。それに師である自分から好きだなどと言われても、ロイは困るだけ
だろう。10歳も離れた女からそのようなことを告白されても気持ち悪いだけのはずだ。わたしはまだ若いんだからもっと健全な恋をしようなどと考えていた
セシリア。
268252な名無したん:2007/04/07(土) 01:39:35 ID:433ZxlUs
「……リアさん。セシリアさん?」
 「あっ。ごめんなさい」
 セシリアは軽く咳払いをして居住まいを正す。
 「えーっと、ごめんなさいね。それで、相手はリリーナかしら」
 確信を持ってセシリアは言う。二人の仲の良さ。幼馴染ということもあってか、この2人には強い信頼関係のようなものを感じてもいた。
 「いいえ。違います」
 「そうなの?」
 「はい」
 揺ぎ無く断言されてものの考え込む。
 (そうかしら? わたしから見てもお似合いだと思うわ。少なくともリリーナはロイに気があると思うけれど……あの子あからさまなところがあるし)
 とは思うものの、ロイ本人が違うと言ってきているのだ。恐らく間違いないのだろう。
 「えーっと、じゃああのイリア天馬騎士の娘かしら? あの子も元気で可愛いわよね」
 「違いますよ」
 またしても即答のロイ。
 「それならサカ部族のあの子? あの子は綺麗だし……」
 「違います」
 「…………」
 セシリアは何だか面白くなかった。こちらが自分の想いを隠して聞いているというのにことごとく否定されていくからだ。
 「分かったわ。ダグラス将軍のお嬢さんね。あの子はロイに積極的に話しかけてきているようだし……」
 「違います」
 「…………」
 「ナバタ砂漠の巫女、ソフィーヤさんね。ロイはあの子のことを気にかけているようだし……」
 「違います」
 またしても無情な否定。いい加減本当に腹が立ってくる。こちらは諦めてロイの恋路を応援しようという気にまでなっているのに。少し
文句の一つでも言ってやりたい気分であったが、そこは堪える。そんなことをしてしまえば、どちらが年上でどちらが師匠なのか分かったもの
ではない。
 やや冷めてしまった紅茶を受け皿ごと持ち、品よく飲む。幾分気分が落ち着いてきた。そして年甲斐もなく嫉妬心をもたげていた自分を
恥じていた。
 「もうわたしには見当がつかないわ。ロイから教えてくれるかしら」
 「はい。その女性は年上の方です」
 (同年代の子ではなくて年上……か。少し意外ね。でもわたしの知らない交友関係があるだろうし、もしかしたら
フェレに残してきているのかもしれないし)
 「出会ったときにはなんて美しい方なんだろうって思いました。でも、外見の美しさだけでなくて話してみると優しくて厳しいところもあって……」
 (年上でロイと親しい女性。ちょっと思い浮かべてみたけれど、この軍に該当するような人はいないわね。ということは、
やっぱりフェレに残してきたのかしら」
 「その方にはいろんなことを教えてもらいました。勉強はもちろん、兵法や為政者としての心構えとか」
 (勉強? 兵法学? 為政者としての心構え? ……それってわたしがロイとリリーナに教えたことよね……いえ、わたしが教えたのは
駐留武官時代の1年と半年の間だけだったから別の人かも)
269252な名無したん:2007/04/07(土) 01:40:30 ID:433ZxlUs
セシリアは必死に平静な振りを取り繕おうとしていた。もっとも傍目から見れば、カップを持ったり受け皿に戻しているその様子は非常に
落ち着きのないものであったのだが。
 「正直、迷いました。 『今は大事な時期なのに何を考えているの』 って叱られるとばかり思っていましたから。でも、
戦争のことを考えていて思ったんです。僕らの命は必ずしもずっと保障されているわけじゃない。この想いが叶う、
叶わないにしろ話すべきじゃなにのかなって」
 セシリアはロイの話を黙って聞くだけだった。それしかできなかったのだ。俯き沈黙を守っていた師の手にロイは自身のものを重ねる。
 「僕が好きなのはセシリアさんです」
 「…………。本気で言っているの?」
 セシリアは震えて消え入りそうな声を絞り出す。そして伏せていた視線を上げ、ロイの目を見る。――冗談を言っているようには見えなかった。
 ただ重ねているだけだったロイは力を強めセシリアのものを握り締めてきた。
まるで自分の想いを伝えようとしているかのように。
 彼はちゃんと分かっているのだろうか? 貴族同士でこういうことを言うということは、婚約から結婚へという流れだということを。
 「あのね……ロイ。好きだというけれど、その言葉がどういう意味を持っているかは理解しているかしら」
 「もちろんです。この戦争が終わったなら……僕とセシリアさんが無事に生き残れたのなら、奥方としてフェレにきてほしいです」
 「でも、わたしとあなたには年の差があるのよ?」
 「恋をするのに年齢は関係ないと思います。ただセシリアさんと一緒にいたいから……一緒に生きていきたいから』
 ロイに迷う様子はなかった。
 「……少しの間、時間をもらえないかしら」
 今のセシリアにはそう告げるのがやっとだった。


 ロイがエトルリア陣内を出るところまで見送ったセシリアは、ふと空を見上げた。そこには悩み心中は曇り空な彼女と相反し、
輝く月とそれを更に美しく見せるべき無数の星たちが輝いていた。
270名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 01:42:49 ID:Gc2AGbaI
長い
文章くどくて読むのめんどくさい
271252な名無したん:2007/04/07(土) 01:43:53 ID:433ZxlUs
以上で前半部分は終了となります。
エロパロにも関わらずエロースがなく申し訳ない。
後半部分には用意しております。皆さん方に反応を窺って潜伏しておきます。

後半部分も書き上がっておりますので、皆さん方の反応がありますれば、早期に投入します。

それでは
272名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 01:45:16 ID:ZJeItpLy
面白いよ。
別に長くはないとも思う。

面倒くさいなら、心の中で思うだけにしておけばいいのに。
273名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 02:24:27 ID:/mGVZlq5
>252
270みたいな心無い言葉を投げるヤツもいるみたいだけど
俺はけっこう好きだ。続きを待つ。
274名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 02:34:05 ID:nqQXycYk
>後半部分には用意しております。皆さん方に反応を窺って潜伏しておきます。
>後半部分も書き上がっておりますので、皆さん方の反応がありますれば、早期に投入します。

反応を窺ってとか反応がありますればとか書き手の誘い受けうざい。
こういう書き手ならダミアンやアシャンゲリオンのほうがマシ。
275名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 02:44:05 ID:Gc2AGbaI
エロパロにも関わらずエロースがなく申し訳ない。
とかわざわざ謝るくらいならエロ書けばいいのにww
どうせ反応あろうがなかろうが最初から投下する気満々なんだろ
スレ住人へのごきげん取りくどすぎw
あとなんでageてんの?
276名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 02:49:26 ID:ZJeItpLy
沢山投下してもらって、そこから好みのものを読めば良いのに
投下の幅を狭くさせるようなレスってなんなんだろうなー。
書き手いなくなったら、何のためにスレがあるんだかわからんのに。
277名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 04:13:26 ID:WpHAzoh6
ある程度叩いてやるのも優しさだとは思うけどね。
度の過ぎた誘い受けなぞ嫌われて当然。今後は気をつければいい。

たとえ作品or書き手に否定的なレスがついてもあくまで一意見を本人がどう受け止めるかであって、
第三者である読み手が気にしてやることでもない。完全に的外れというわけでもないなら尚更。
スレの雰囲気が悪くなるとか、まあ判断の難しいところだが甘やかし過ぎた挙句に勘違い野郎な
自称職人ばかり量産されても困る。
278名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 04:18:59 ID:MmZXOqEf
そろそろ春休みも終わるから
そのときまたきてくれ
279名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 04:47:34 ID:oRc6Wehq
今回のは流石に余計だ>誘い受け
大体もし連載なんかだったら、一パート投下した後に
反応があれば、なんて書かないっしょ
長々と書いておけば既成事実成立、みたいな側面だって当然あるだろうに
さらに後書きで後ろ向きな事ばっか言われてもリアクションに困る
280252な名無したん:2007/04/07(土) 08:09:51 ID:433ZxlUs
エトルリア王国が魔道軍将を務めるセシリアの心情はありのままに言えば、憂鬱であった。何故なのかといえば、かつて彼女が教えを説いた
弟子であるフェレ公子ロイより愛の告白を受けたことが原因だった。
 セシリアの本音としては素直に嬉しく思えていた。オスティアにてロイと再会してその成長振りにめを細めた。反クーデター派として
エトルリア国内を転戦していた折に、大陸の端に位置するミスル半島にて彼が率いるリキア同盟軍に助けられた際には、嬉しさの余りに
涙が溢れてしまったほどだった。
 そのようにして揺れ動いていったセシリアの心境。もちろん、嬉しいには嬉しかった。だが、こうも感じられていたのだ。
 果たして彼の想いを受け入れることは正しいことなのだろうか――と。

 エトルリア王国にて宰相ロアーツが主犯格としておこしたクーデターはリキア同盟軍とそれに合流した反クーデター派によって
鎮圧された。
 その事件の解決によりエトルリア・リキア同盟軍が結成。そもそもの原因である各地に出兵している東方の強国ベルンへと
立ち向かうこととなった。

 エトルリアを出立して一ヶ月が過ぎた。ベルンの占領地を攻略したエトルリア軍は北方のイリア地方へと到達していた。
元宰相が占領下においているエデッサ領を窺うところまで軍を進めたものの、イリア特有の冬将軍が到来したことによって
足止めを食らっていた。


 エトルリア王国とリキア諸侯同盟の間において文化交流の促進が図られることとなった。その一環としてそれぞれの軍人を
派遣しあって学ばせあう武官交換が盛り込まれていた。
 各部隊から選りすぐりの人材が派遣されることとなり、魔道部隊からは頭角を現していたセシリアが選ばれていた。
 武官交換にやってきた人物の中にエトルリア始まって以来の才媛と称されたものがいると聞いたオスティア侯は
娘の家庭教師を是非と打診した。
 毎日のように仕事が入っているというわけではなかったセシリアは、空いた日でよければと了承した。それを聞いた
オスティア侯の親友であるフェレ侯エリウッドはよければ自分の息子もみてもらえないだろうかと依頼。
セシリアは1人も2人も変わらないからと快諾した。
 この時、セシリア20歳。ロイ10歳。二人の出会いであった。
281名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 08:10:19 ID:xjptryau
リアクションに困るならスルー汁w
282252な名無したん:2007/04/07(土) 08:10:47 ID:433ZxlUs
国から武官交換――駐留武官の1人として派遣されてから1年半が過ぎていた。セシリアの任期も満了となり晴れて
本国に帰国することになったものの、彼女にとっては嬉しさ半分寂しさ半分というところだった。
 セシリアに兄弟はいなかった。それは教え子となったロイとリリーナの二人も同じであったようで、姉へと甘えるように
セシリアに懐いてくれた。セシリアにとってもそれは嬉しく、2人を実の兄弟のように可愛がるようになっていた。

 オスティア侯の館。そこの一室をロイとリリーナへの授業に使わせてもらっていたセシリアは困り果てていた。
 「セシリア先生……今日でお別れなんですよね」
 「ほら、ロイ。泣いたりしないの。男の子でしょう……?」
 涙を流して別れを悲しんでくれているロイの目元を白いレーズ地のハンカチを取り出して拭う。両膝をつけ屈んだ
セシリアの胸にロイは抱きついてきた。可愛い弟子の頭をセシリアはそっと包み込んだ。
 「……僕はセシリア先生とずっと一緒にいたいです」
 「ロイ。残念だけれどそれは無理なの。あなたも分かっているでしょう」
 一時の間を置いてロイは聞き分けよく頷いた。
 「僕はセシリア先生が好きです」
 「ありがとう。わたしもロイのこと好きよ」
 ロイは師の返事を聞いて笑顔を浮かべた。そして何事かを思いついたのかしきりに頷いていた。
 「セシリア先生……セシリアさんのことが僕は好きです。だからプロポーズします」
 「えっ……?」
 「父上が仰っていました。 『男が本当に好きな女性を見つけたら誠意をもってプロポーズしなさい』 って」
 「エリウッド様が?」
 「はい!」
 何故か自信に満ちた様子でいるロイも見ていると、セシリアから笑いが漏れていた。彼女の素振りからロイは
頬を膨らませてそっぽを向く。幼心なりに傷ついてしまったのだろう。
 セシリアは微笑を浮かべて背後からロイを抱き締めていた。
 「ごめんなさいね。ロイは真剣にプロポーズしてくれたのよね」
 無言で首肯したロイを反転させ自分へと向き直らせる。
 「そうね……これは今日の返事」
 少年の前髪をかきあげて、その額についばむようなキスをする。
 「ロイが大きくなってもこのことを覚えていたら、わたしをエトルリアまで迎えに来てくれるかしら?」
 「大きくなったら……ですか? それっていつまでですか?」
 セシリアの言葉を分かりかねているのかロイは首を傾げていた。
 「それは……ロイ、あなた次第よ」
 セシリアは小さな弟子の手を握って別れを告げると館を後にした。
283252な名無したん:2007/04/07(土) 08:11:46 ID:433ZxlUs
「考えてみれば結構なことをしていたのね……わたしって」
 天幕内にて机仕事をしながらセシリアは漏らしていた。ロイとオスティアにて分かれたときのことを夢見た。
本当はイリアの雪山を行軍してきたことによって疲れた体を休めるべきだろう。でも、件の夢のことが頭を
過ぎり再び寝付くことができなかった。忘却の彼方へといってしまったはずだった遠い日の思い出。セシリアの
脳裏にはっきりと蘇ってきていた。
 寝台にてぐだぐだと過ごすよりも仕事のひとつでもしていたほうがましだと考えたセシリアは本国へと送る
報告書を作成していた。
 ロイの告白から一ヶ月。その間情勢はエトルリア側優位に推移していた。決してセシリアに返事を急かす
ようなこともなく、ロイは司令官として的確な指揮をとってきていた。
 「結局、この一ヶ月の間のわたしはただ逃げていただけ。あの子は急がせるようなこともなく、以前と変わらず
に優しく接してくれている……。これではどちらが年上なのか――師匠なのか分からないわね」
 ランプの明かりだけが照らす薄暗い天井を見上げながら、セシリアは自嘲気味に呟いていた。
284252な名無したん:2007/04/07(土) 08:12:35 ID:433ZxlUs
冬将軍の勢いは弱まることもなく、朝の会議においても進軍は困難という意見が大勢を占めエトルリア軍は
引き続きその場に止まることとなった。
 
 副官からの報告を受けたセシリアは、総司令官――ロイへと提出する書類を携えてエトルリア本陣を出た。
 やがて一際大きな天幕が視界へと入ってくる。ロイのもので入り口にはフェレ家中においても屈指の強者が
歩哨を務めていた。何ら問われることもなくセシリアは中へと通された。
 天幕の中にはロイとセシリアのもう一人の弟子リリーナがいた。机仕事をしているロイを気遣ってかリリーナは
甲斐甲斐しく世話を焼いているようだった。
 その様子を眺めていたセシリアは胸に走る何かを感じていた。自分ではロイには彼の幼馴染の少女リリーナこそが
似合うと思っていた。それなのに一体何なのだろうか……この黒い感情は……。
 入り口にて突っ立つセシリアに気付いたリリーナはロイへと二・三言交わすと、退出するべくセシリアのほうへと
歩いてきた。リリーナから挨拶をされるもぎこちなく返すだけのセシリア。師の様子を不審に思った蒼髪の少女は
顔を覗き込もうとしてくる。なんでもないからという返事に納得のいかない様子を見せたものの、リリーナは天幕を
離れた。
 「……リアさん! セシリアさん!」
 声をかけても何の反応も示さなかったセシリアを心配してか、ロイは彼女の肩を掴んで揺さぶった。ようやく
俯かせていた顔を上げたセシリアを見たロイは、師の見たこともない表情を目にして戸惑いを覚えた。
 「ねえ、ロイ。あのことだけれど……」
 「は、はい」
 待ち望んだ返事がもらえると思ったロイは言葉に力が入っていた。
 「わたしは止しなさい。考えてみたのだけれど……あなたに似合うのはリリーナよ」
 「……っ」
 ロイが肩を掴んでくる力が強まってくる。
 「セシリアさんは……僕のことが嫌いですか」
 「ロイ。リリーナの気持ちを考えてみたことはあるかしら」
 「リリーナ……ですか?」
 それは論点のすり替えであって自分の求めた答えではないことに、頭に血の上っているロイは気付かなかった。
 「あの子は昔からあなたのことを想いつづけているわ。同じ女だからそのことがよくわかるの」
 「で、でも僕はセシリアさんのことを……!」
 「あなたに似合うのはリリーナ。110歳も離れたわたしではないわ……」
 非常な拒絶の言葉を紡がれ、ロイはセシリアの肩から手を離しうなだれる。
 「……それではね」
 持ってきた書類をテーブルへと置きセシリアは天幕を後にした。
 
 雪が降っている。ほんの僅かな先も見えないほどの勢いで雪が降っている。その寒さを嫌ってか辺りに人の姿は
見られなかった。セシリアにとっては幸いであった。瞳から零れ落ちる熱いものを見られることはないのだから。
 降り続く雪はまるでセシリアの足跡を、存在すら早く消したがっているかのようにさえ見えた。
 いや、セシリア本人は消えてしまいたかったのかもしれない。自分が弟子2人へと抱いてしまった黒い感情とともに――。
 
285252な名無したん:2007/04/07(土) 08:13:16 ID:433ZxlUs
前日までの吹雪が嘘のように晴れ、空は澄み切った青空をみせていた。外では兵士たちの賑やかな喧騒が聞こえてくる。
それとは対照的にセシリアの心は澱んだままであった。

 ロイの天幕にて主要な人間を集めて軍議が行われていた。司令官を務める少年はそつのない司会進行を展開し、辺りは
次第に緊張に包まれていく。
 「……それではセシリア将軍が率いられます魔道部隊には、エデッサ城の東側から攻めてもらいます。よろしいですね?」
 「ええ。了解しました」
 一瞬目が合ったものの、ロイはさっと手にした書類へと戻し次なる指示を飛ばしていく。たった一日しか経っていない。
それは当然といえたのかもしれなかった。

 城の正面から攻める手筈となっている主力部隊の雄たけびが沸き起こる。それから一時の間を置いてセシリアは部隊に
攻撃命令を下した。
 
 あまり兵力を割いていなかったらしく、こちら側に損害らしい損害は出ることがなく突入経路の確保に成功した。
続いて各部屋へと突入・制圧を繰り返していく。指示された区画の掃討を完了し、部隊を集合させた。
 4人一組にて小隊を編成させ更なる探索へと向かわせることとした。セシリアの下にはシスターが3人しか残らず、
副官からはもっと護衛をつけられてはと進言されたのだが、その分を探索方へと回すようにと指示し受け入れなかった。

 伝令から本隊の状況の報告が入ってくる。こちらにとっては景気の良いものばかりでセシリアの部下たちは歓声を上げていた。
 一人廊下へと出たところで階下を見やると裏口らしいところから見知った顔が出てくるのが見えた。セシリアはそれを確認する
ために部下の制止を振り切って走り出していた。
286252な名無したん:2007/04/07(土) 08:14:00 ID:433ZxlUs
「……やはりロアーツ卿でしたか」
 「……!?」
 セシリアの厳しい声を受け、白髪の男――エトルリア王国元宰相ロアーツは驚愕に目を見開いた。ロアーツはセシリアの背後などを
忙しなく見渡して他に兵がいないかを見る。セシリアが一人だけなのを確信すると、宰相時代と同じように居丈高に振舞ってきた。
 「ふん、貴様か。魔道軍将。貴様が抵抗などせねば全てが上手くいっていたものを」
 「国をベルンへと売り渡そうとしていた人間が何を言われますか……!」
 憎しみのこもった目で刺すように睨み付けてくるロアーツにセシリアも負けじと睨み返した。
 「計画は完璧なものだったのじゃ。ベルンなど力を利用するだけ利用すれば早々に追い返すつもりだったわい」
 その計画そのものの大半がベルン軍なくしては成り立たず、自らがベルンから踊らされていたことを分かっていない元宰相をセシリアは
哀れに思う。
 「それがあの田舎貴族の小僧のせいで台無しじゃ! あの小僧も大方いつものように誑し込んでいたのであろう? 何人咥え込んだか
分からぬ、その薄汚い身体でな」
 セシリアは激昂した。自分だけのことならばまだしも、可愛い弟子との関係までも侮辱され我慢がならなかった。
 手にしていた風魔法を発動させようとしたところ――セシリアから冷静さを奪い、隙を作ろうとしていたらしい。
 肩当てをも吹き飛ばし、セシリアの右肩をスレンドスピアが切り裂いていた。

 「ふん、死なんだか。悪運ばかり強い女よ」
 攻撃を受けた衝撃で魔道書を手放してしまい、セシリアには反撃の手が残されていなかった。
 ロアーツは腰から剣を引き抜き、鞘を乱暴に投げ捨てセシリアへと近寄ってくる。
 「1人だけで死ぬものか……貴様も道連れにしてくれるわ。魔道軍将」
 セシリアの首元へと剣を突きつけロアーツは言い放つ。
 (こんな形で死ぬことになるなんて……ロイ)
 さっと脳裏に弟子の少年が浮かんでくる。死は怖い。だが、ロイのことを考えれば恐怖心も少し拭えた。それと同時に
素直になれなかった自分を後悔してもいた。
 「これで……」
 ロアーツが剣を振りかぶる気配を感じ、ぎゅっと目を閉じる。しかし、いつまでたっても斬撃は襲ってこなかった。
恐る恐る上目遣いにロアーツを見る。彼は額にレイピアを突き刺されその動きを止めていた。セシリアは知る限りで
この細身の剣を使っているのは愛しい赤い髪の少年しかいない。
 仰向けに倒れていく元宰相を見ながら自分は助かったのだろうかとぼんやり考えていた。肩から流れる鮮血が白い雪を
真っ赤に染め上げていく。意識が朦朧としてくる。思ったよりも深手らしかった。意識が遠のいていく中で誰かに
抱きかかえられていた。その人物を確認できないままセシリアは意識を手放していた。
287252な名無したん:2007/04/07(土) 08:14:43 ID:433ZxlUs
セシリアが意識を取り戻したのはその日の夜だった。付っきりで見ていてくれたというシスターが、セシリアが気を
失ってからどうなっていたのかを説明すてくれた。

 ロイが指揮する本隊は早々に玉座までを押さえ、城内に人質として捕らえられていた人々も無事救出したという。
その順調にみられた状況下においても問題がひとつおこっていたらしい。玉座の間やその周囲の部屋においても
ロアーツの姿が見られなかったことだ。
 そこへセシリアの部下の1人が上官の窮状を知らせにロイのもとへと飛んできたらしい。報告を受けるルと彼は
血相を変えて助けにきてくれたそうだ。
 (やっぱり助けに来てくれたのはロイだったのね……)
 傷が癒え次第彼に礼を言わなければならない。
 多数の陽気な声が部屋の外から聞こえてくる。そのことを部下に聞いてみると、城主夫妻がエデッサ解放の礼として
ささやかな宴を催してくれているとのことだった。
 (ロイとリリーナ……仲良くしているかしら)
 ロイへの想いをあの命を散らそうとしたことによってはっきりと自覚したが、それは遅すぎたことであった。
 扉がノックされ、部下へと応対するように促す。やや間があって何か問答しているような遣り取りが聞こえてきたが、
寝台に寝ているセシリアにははっきりと聞こえなかった。
 やや荒々しい、または急いでいるかのような足音。女性である部下はこのような歩き方などしない。では誰なのだろうか。
 セシリアが身体を休めている寝台に新たな体重がかかってくる。
 「……セシリアさん。起きていますか?」
 「……ロイなの?」
 すっと目を開ける。ロイがこちらを覗きこんできているのが見えた。
 「ロイ……レディーの寝顔を覗くなんて失礼よ」
 内心動揺していることを隠すため、セシリアは軽口を出す。
 「えっ? ああすみません!」
 予想通りの反応を受け彼女はそっと息をついていた。
 「あなたにお礼を言わなくてはね。本当にありがとう。怪我をしなかったかしら?」
 「セシリアさんの姿を見つけて2階から窓を蹴破って飛び降りたときに……足が痺れたくらいです」
 セシリアを気遣ってかロイはおどけるようにして言った。
 「そんな無茶をしたの?」
 「雪が積もっているのが分かっていましたから。多分、大丈夫だって思って」
 頭をかきつつ少年は説明する。すっと細められた師の目が以前叱責されたときと同じなことを思い出し、さっと話題を
変えていた。
 「セシリアさんこそ……その、傷の具合は?」
 「しっかりと手当てしてもらったから大丈夫よ。少しだけ痛むけれど」
288252な名無したん:2007/04/07(土) 08:15:43 ID:433ZxlUs
しばらく当たり障りのないことを2人は話していた。セシリアが目を閉じたのを見て眠ったのだろうと思ったロイは、
覚悟を決めたかのようにして語りだした。
 「一日考えてみました。僕はどうしたいのかって」
 「…………」
 「やっぱり、セシリアさんのことを諦め切れませんでした。僕は父上に似て諦めが悪いですから。だから、この戦争が
終わるまでにセシリアさんのことを口説き落としてみせます」
 「…………」
 「リリーナのことを言われたけど……僕が好きなのはセシリアさんですから」
 「……本当にわたしでいいの?」
 「はい」
 突然のセシリアの反応に動じることもなくロイは笑顔を浮かべていた。
 「わたしはあなたより10歳も年上なのよ」
 「年上とか同い年とかそういうことは関係ないです。僕はセシリアさん個人を好きになったんだから」
 ロイの言葉にはなんの迷いもなかった。
 「わたしはあなたよりも早く年をとっておばあさんになっていくのよ」
 「女性は年を重ねるごとに美しさを増していきます。僕はもっと綺麗になるセシリアさんを見ていきたいです」
 女たらしの吟遊詩人がはくような台詞を照れもなく言うロイ。部屋は少し寒いぐらいだったが、セシリアの頬は上気したようにして
朱に染まっていた。
 「わたしって嫉妬深いところがあるのよ」
 「女性は少しぐらい焼いてくれるほうが可愛いと思います。でも、嫉妬って?」
 昨日、ロイとリリーナの仲の良さを見て抱いた黒い感情――嫉妬をかいつまんで説明した。
 「……ということは、セシリアさんは僕のことが好きってことですよね?」
 ロイは嬉しさと期待の入り混じった表情を浮かべていた。セシリアは今日殺されそうになったことにより自覚したことを思い出す。
そう。今こそ素直にならなければ。
 「ええ。そうよ。わたしはあなたが好き。自分の心に嘘はつかないと決めた。ロイ……あなたのことが好きよ」
 「セシリアさん……いいですか」
 寝ているセシリアへとロイは身を乗り出してくる。通じ合った想いを確かめたいのだろう。ロイの真剣な眼差しを受けてセシリアは
それに応えるべく唇を差し出した。
289252な名無したん:2007/04/07(土) 08:16:25 ID:433ZxlUs
暖炉の薪がパチパチと爆ぜる音を背に二人はお互いの知らなかった――再会するまでのことを語り合っていた。
 「くしゅんっ!」
 くしゃみをしたロイが身震いしながら鼻をすすっていた。室内は暖炉により暖められているとはいえ、十分ではないのかもしれない。
ふと窓へと目をやれば、夜の闇の中を白い雪が舞っているようだった。
 ロイの服装はいつもの戦装束のままであった。何もかけるものもなく寒いのは当然であったかもしれない。
 (このままではロイは風邪をひいてしまうわね。でも、今はまだこの子と一緒にいたい気分だし)
 話が途絶えてしまったことを受け、ロイは若干居心地が悪そうにしていた。どうすればいいのか決めかねているのだろう。
 「……えっと、セシリアさん。傷に障るでしょうから、僕はそろそろ……」
 「……ロイ」
 紳士的な対応で辞去しようとしている彼を制するようにしてセシリアは言葉を重ねる。 
 「寒いのならこちらへこないかしら」
 そっと体をずらして恋人となった少年が休める場所を確保する。
 「…………」
 セシリアからの思わぬ申し出にロイは固まっていた。セシリアの背に一筋の冷たい汗が伝っていく。これは失敗だったかもしれないと。
 (ああっ、せっかく両想いとなれたのにいやらしい印象を与えてどうしようっていうのよ……)
 なんともいえない表情をしているロイから逃れるようにして顔を背けた。背後で衣擦れの服を脱いでいく様子を感じる。
振り返ってみればロイは戦装束をとき軽装状態へとなっていた。
 「えーっと……本気にしてしまったかしら……?」
 「確かにこのままでは風邪をひいてしまうかもしれません。ですから、ここはセシリアさんの厚意に甘えることにします」
 緊張で強張った顔をしたロイがほんの少しだけ怖い。とはいえ、こちらから誘ってしまったセシリアは断れるはずがなかった。

 ロイはセシリアが休んでいる寝台に入ってきたものの、2人の間には微妙な距離があった。
 ロイとしてはセシリアを気遣うことにして敢えて止まっていたのだが、セシリアにはその気持ちが上手く伝わっていなかった。
 (もしかして警戒されているのかしら? でもこのままでは温まらないし)
 そっとロイとの距離を詰めるとセシリアは彼の腕を取り自らのものと絡ませ手を繋いだ。
 「こうすれば……温かいでしょう」
 蕩けそうな微笑をロイに向ける。
 「セシリアさん……僕、したいことがあるんです。いいですか」
 「…………」
 「セシリアさんは怪我をしているので無理をさせたくありません。でも、この幸せな時間を無為に過ごすのは勿体無い
気もして……」
 ロイがしたいということ。きっとあれなのだろう。若い男女が同衾すれば自然と交わす行為。
 「わかったわ……」
 了解を得て喜びに包まれたロイは、セシリアの声に明らかな硬さ含まれていたことに気付かなかった。
290252な名無したん:2007/04/07(土) 08:17:16 ID:433ZxlUs
2人きりの室内に舌を絡ませある淫らな音が響いていく。お互いの背に手を伸ばして抱き合い、相手の口内をまだぐりあう。
うっとりとした面持ちにてセシリアはロイからの口付けを受け入れていた。
 口から首筋へ。そして鎖骨へと舌を滑らせていく。 恋人の白い肌が上気してほんのりと赤く染まっていく。それはロイを
満足させていた。
 ゆっくりと服を開いていく。女性がもつ豊かな膨らみ。ロイが生唾を飲み込む様が目に入ってきた。すぐにでも触れて
くるのだろうとセシリアは考えていたが、ロイの手は止まったままだった。
 (どうしたのかしら。自惚れを差し引いても悪くないと思うのだけれど……)
 ロイから乳房に触ってくる様子はなかった。
 「……あの、セシリアさん。笑わないで聞いてくださいね」
 「?……ええ」
 「僕、こういうことをしたことがないからどうすればいいのか、よく分からなくて」
 「…………」
 (笑うことなんてないわ。だってわたしも初めてだし……。そうね……そういうことなら年上のわたしがリードしてあげないと)
 セシリアは立ち上がり着ていた衣服を少しずつ肌の上から落としていく。本当は堪らなく恥ずかしい。素肌を異性に晒すのは
これが初めてなのだ。それでも、食い入るようにして見詰めてきているロイへとお膳立てするべく我慢をする。
 セシリアの身体に残ったものは右肩に包まれた包帯と下着だけとなった。
 「ロイ……」
 「は、はいっ」
 「どうかしら……?」
 「その……すごく綺麗……です」
 落胆されることもなく気に入ってくれたらしかった。なによりも一時も見逃すまいとして凝視してきている目が雄弁に語っている。
これにはほっと胸を撫で下ろす思いだった。
 膝立ちになったセシリアはロイの背へと腕を回し耳元に直に囁いた。
 「わたしはあなたのもの。この身体を好きにしていいのはあなただけ。……もちろん、心もあなたのものよ」
 とても魅惑的なその言葉。ロイはセシリアの負傷した右肩に気遣いながら、そっと寝台に横たえた。
291252な名無したん:2007/04/07(土) 08:18:13 ID:433ZxlUs
先ほどの復習とばかりにキスをしつつ、豊かな胸の膨らみへと手を伸ばす。そっと掌で包み込み、軽く力を入れた。
 「んっ……もう少し……強くしても大丈夫よ」
 お許しをもらい、弾力にあふれる胸を揉みこんでいく。恋人の甘い声に気をよくしたロイは自己主張を始めた突起を指の腹で転がす。
 「んん……んんっ」
 自分が彼女を悦ばせていることに安堵するとともに、はっきりと硬くなってきた乳首を口へと含み舌で弄んでいく。心地よい
その感触に夢中になりロイはセシリアの胸を愛撫し続けた。

 「はぁ……っ……はぁん……むっ胸だけでいいの……?」
 息も絶え絶えながらセシリアが先を促すとロイは彼女の腰部に手をかけた。下着を脱がせようとしているのを腰を浮かせて
手伝う。下着が離れるときにセシリアの秘所からは粘り気のある液が糸をひいていった。
 ロイの視線を開かれた股間に感じる。彼から熱心に見られることによって更なる愛液がとろりと溢れてきている。
穴が開きそうなほどに見られていることに顔を赤くしつつも、これだけ濡れていれば大丈夫なのではないかと考えていた。
 「ロイ……そんなに熱く見てくれるのは嬉しいけれど……あなたも脱がないとひとつになれないわよ……?」
 指摘を受けて慌てて着ていたものを脱いでいく。そして腹へとくっ付きそうになるほど反り返った男性の象徴が姿を現した。
 (えっ……あれってあんなに大きいの……? あれが……入るのかしら。わたしの身体に……)
 目前に迫ってきている破瓜への恐怖にどうしても不安な気持ちが首をもたげてくる。しかし、ここは何としてでも我慢を
しなければならない。
 「……いきます」
 しっかりと手を添えセシリアの中心部へと狙いを定めてきている。セシリアは息を呑んでその瞬間を待った。
 「っ!……」
 まだ幼さを残した顔と体格に似合わない堂々とした肉の槍が押し入ってきた。更に居場所を広げようとぐいぐいと
道なき道を開拓しようとしてくる。
 「……セシリアさん?」
 「んっ……あぁ……何でもないのよ。かっ……肩が少し、ね」
 どこか師の顔色におかしなものを感じたのだろうか。心配げなロイにセシリアは嘘をついていた。ただ、これ以上は
怪しまれるわけにはいかない。背へと手を回しロイの顔を近づける。
 「ロイ……好きよ」
 唇を重ねて舌をいれ歯列をなぞっていく。大胆にしていたほうが痛みを紛らわせそうな気がしていた。
 ロイ自身が埋まっていく中でセシリアは身体の奥にて何かが切れたように感じた。少し遅れて痛みも完全ではないが
なくなりつつある。それでも唇を重ね続ける。はしたない声はあまり聞かせたくなかった。
 単純にして単調な腰を前後に振る行為。ロイの額からは汗が滴ってきている。今のところは快感がなかったが、
恋人の一生懸命な姿が心を満たしてくれていた。
 「んっ……ああっ……セシリアさんっ……僕……僕……もうっ」
 「いっ、いいわ……そのままで……んんっ」
 ロイがその動きを止め倒れこんでくる。 同時に腹の奥に熱い奔流が広がる感触。恋人を抱き締めながら
セシリアはただ荒く呼吸を繰り返していた。
 
292252な名無したん:2007/04/07(土) 08:18:57 ID:433ZxlUs
呼吸を整えたロイはセシリアから離れると、自身についたものを見て不思議に思えていた。先ほどまで繋がっていた
結合部付近を見やる。そこも白いはずのシーツが鮮血で薄く染まっていた。
 「セシリアさん……」
 失念していた。初めての契りで女には出血ある場合が多いということを。隠し通そうとしていたことがご破算と
なってしまったが、こうなってしまった以上は仕方がなかった。
 セシリアはシーツを裸身へと巻きつける。
 「ええ。わたしも初めてだったの。こんな年で……見っとも無いわよね。軽蔑したかしら?」
 「い、いえ。そんなことないです! むしろその……嬉しいですし。でも、セシリアさんみたいな綺麗なひとが……んっ」
 それ以上言葉を続けられる前に口付けで蓋をする。しばらくして彼から離れたセシリアは照れ隠しに顔を背けた。
 「……わたしは軽い女ではないのよ」
 そう言いつつ乱れた若草色の髪を弄る。
 「どちらにせよ、これからわたしを好きにできるのはあなただけ。細かいことはいいじゃない……」
 ランプに照らされたその顔はただただ赤かった。
 

 やや癖のある赤い髪を指先で梳いていく。あれから何度か交わったものの、ロイが先に寝入ってしまいセシリアはひとり
取り残されていた。眠る気になれなかったセシリアはさっきまで愛し合っていた少年の顔を飽きることなく眺めていた。
年相応の幼さを残した寝顔を見詰めながらに思う。自分の気持ちに素直になって本当によかった、と。
 「……ん、セシリアさん」
 「あっ、起こしてしまったかしら。ごめんなさいね」
 2人して体を起こして身を寄せ合う。特に言葉を交わさずとも相手の体温を感じるだけで満たされる。
雰囲気そのものが心地よかった。
 「セシリアさん。覚えていますか?」
 「……何をかしら」
 「オスティアで別れたときのことです」
 「……覚えていたの?」
 心なしか声が震えていた。小さかったロイの精一杯のプロポーズを思い起こす。
 「こう言っては不謹慎ですけど、戦争があったことでセシリアさんを迎えにいくことができました。僕にとっては
大切な初恋の思い出。片時も忘れたことはありませんでした」
 あのときのことを夢見たのは、もしかして予兆のようなものであったのだろうか。照れくさそうにしているロイの
顔を見ていると、熱い涙が溢れてきていた。セシリアは恋人の胸へと縋り付くようにして泣いていた。
293252な名無したん:2007/04/07(土) 08:19:38 ID:433ZxlUs
エレブ大陸の全てを巻き込んだ戦乱は終結した。その中で中心的役割を担ったフェレ公子ロイ。戦争を終えた彼は
かつての師にして恋人のエトルリアの貴婦人セシリアを伴って故郷へと凱旋を果たしたのだった。

 フェレ領内にあるエリミーヌ教会の聖堂。多くの領民が詰め掛ける中で一台の立派な馬車が乗りつける。
扉が開き純白の花嫁衣裳に身を包んだ女性が降り立った。――セシリアである。感嘆の声が沸き起こる中で
敷き詰められた赤い絨毯の上を花嫁は歩いていく。
 聖堂内部へと入るとかつての仲間たちの声が聞こえ、そっと笑みを口元に浮かべた。顔を上げて祭壇を見上げれば
儀礼衣装を纏った愛しい人の姿が見える。そして向けられる優しい眼差し。逸る気持ちを押さえセシリアは
静々と進み続けた。

 「――愛することを誓いますか」
 神父の問いかけに2人は異口同音に答える。新郎は新婦の顔を覆うヴェールをそっと上げた。
 「愛しています……セシリア」
 「ロイ……わたしもよ」
 2人を全ての人間が祝福した。

 永遠の愛を誓い合ったフェレ侯爵夫妻。2人はお互いを慈しみ合い労わりあうことを生涯忘れずに
添い遂げたという――。

294252な名無したん:2007/04/07(土) 08:22:37 ID:433ZxlUs
以上っす
しのごの言ってもしょうがないんでまずは書き込ませてもらいました。
ご意見してくださった方々、勉強になりました

最後まで長ったらしい文を読んでいただいた方に心から謝意を述べます
ありがとうございました
295名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 09:07:32 ID://cPLOmu
ただでさえ長い本文が固い説明分ばっかり、起承転結はっきりしてなくて全然面白くないぞww
日本語の使い方と言い回しも変な箇所多いし細かい所を修正するならちゃんとしろ
また投下する予定ならコテハンつけてくれないか NG登録するから
296名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 12:48:48 ID:RASyGi3T
>>294
まず、言いたいことがある。
sageろ。あげんじゃねえよ。誘い受けウザい。

あとは個人的に思ったことだが、文章端折った方がいいと思う。
思わずリライトしそうになったのを、ここでは板違いだって堪えた位だ。
297名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 17:35:13 ID:1Li7gdpC
>>284
>「あなたに似合うのはリリーナ。110歳も離れたわたしではないわ……」

この一文に爆笑してしまったw
298名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 17:58:56 ID:ej2ioqZa
>>295
脳内であぼーんしてろ
ゲハやν速で暴れてるGK並みのAHOな言動はやめとけっての
299名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 18:09:09 ID:xjptryau
最近リリーナ当て馬ばかりだな。ちとカナシス
300名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 18:26:54 ID:oRc6Wehq
リライトって板違いなのか?こないだ某スレで遊んできたとこなんだが
301名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 18:56:36 ID:c+e6man2
本人が望まない限り板違いというか迷惑&余計なお世話かと。
302名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 19:43:39 ID:W1m9SkDg
>>297
110歳とな
303名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 21:59:53 ID:vZ+Yoxpv
GJ!ではない
このスレの状況で投下するんだから余程の猛者だと思ったら
誘い受け・だらだら長文・ageの三重苦
荒れ気味のスレの雰囲気が更に悪くなっただけ


304名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 22:21:37 ID:H3uYFbI8
しつこい
305名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 23:13:38 ID:Jf4cqjZH
カプ厨と春のせいで皆少々過敏になってやしないか?
気に入らないならスルーでいいじゃないの。

>>252
初投稿乙でした。
誘い受けアンケートだけ振っといて全然書かない奴もいるから
まずはちゃんと完結させたところを俺は評価する。
>>259のスレは書き手としては本当参考になるからお勧めする。
306名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 03:50:24 ID:hFZp2Doe
初投降乙

文章を書く技術は初めてだからしょうがないよ。
続けないとうまくならないし。
ageと誘い受けに気を付ければいいよ。
後書きや前書きで言い訳なんて聞きたくないの。
307名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 07:54:36 ID:iY+Xxrdl
性戦の系譜

バルド:シアルフィ
聖剣を思わせるような美しいイチモツ。
長さ・太さ・硬さのバランスに優れる。

オード:イザーク
神速の早漏だが、腰使いと回数はピカ1。
イザーク王家の夜伽は相手の足腰が立たなくなるまで続くという。

ヘズル:ノディオン
魔剣の如く黒光りする立派な一物。
時折繰り出される必殺の一撃は女を昇天させるのに十分な威力。

ノヴァ:レンスター
大きさ・太さ・硬さどれをとっても申し分ないが
惜しむべきはゲイ専用という悲しい運命。

ダイン:トラキア
太さにやや難があるものの長さ・硬さは申し分ない。
やや早漏気味だがそこは回数でカバー。

ネール:ドズル
最高の硬度と持続力を誇るイチモツ。
しかし遅漏気味なので女性の体力がもつか心配である。

ウル:ユングヴィ
精液の飛距離が最も長いという特長を持つ。
やや早漏気味だが回復力では他に類を見ない。

ファラ:ヴェルトマー
中出しをした際の子種の奔流の熱が快感を誘う。
女は中出しの虜となるだろう。

トード:フリージ
一突きするごとに痺れるような快感をもたらす。
テクニックも申し分なく快感に溺れる女が続出する。

フォルセティ:シレジア
優しく包み込むような暖かなイチモツ。
早漏気味だがイッたあとのシュンとした表情が相手の母性本能をくすぐる。

ヘイム:バーハラ
神々しさに満ち溢れたイチモツ。
反則気味な硬さ・テクニックは全てを凌駕する。

マイラ:ロプト
禍々しさに突出したイチモツ。
これを味わったら他のイチモツでは満足できない身体になってしまうだろう。
308名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 08:11:14 ID:P8OdBB0E
何書いてんだよw
レンスター…('A`)
309名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 08:15:25 ID:MUYPpeRN
レンスターは悲しき運命により、女性しか子孫を残せないのじゃ
…だれか何とかしてやれよw
310名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 11:56:14 ID:yypZ4o+7
これは参ったw
神器はアカネイア三種の宝器や神将器より特徴がはっきりしてるから分かりやすい。
必殺連発なんてやったら腹上死ものだな。
311名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 13:35:38 ID:7/qxtZqZ
それでパティは子沢山なのですw
312名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 19:43:04 ID:M9S7SwB5
>>307
思わず端から端まで全部読んじまったじゃねえかw
それに費やした俺の時間を返せw
ってかレンスター・・・orz
313名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 20:22:13 ID:iY+Xxrdl
>312
つ 費やした時間

これで許していただけるだろうか・・・



思いつきでやった
全部読んでくれる人がいるとは思わなかった
反省はしていない

推敲もしていない
314名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 21:24:41 ID:loDHuaHp
ドズルとレンスターは逆にしてもいいんじゃないかと思うよ
レックスとかレックスとかレックスの件があるからな
315名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 21:44:06 ID:loDHuaHp
後はまんまんバージョン希望、といったところか
316名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 21:57:59 ID:giLKPieo
マイラがロプト?
317名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 00:07:41 ID:yypZ4o+7
ガレよりマイラの方がエロという点では面白い。
だって本来なら子孫残さない方が確実なのに、二人の子を為してはいけない、なんて……。
絶対我慢し切れなかったからに違いないぜw
318名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 00:14:07 ID:PwnUWroC
シグロドやキュアンも、男だけの酒席になるとエロ話ばっかりとかそんな感じかね
319名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 00:20:53 ID:kXKO0I6Q
>314
レックスは見た目がアッー!という理由であるのに対して

レンスターなんて武器が槍で名前がゲイボルグ。
槍で、ゲイで、掘る。
完璧すぎてネタとしか思えんだろwww
320名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 01:13:46 ID:N01IRy7j
ゲイボルグカワイソス
321名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 06:03:12 ID:T61vqadZ
>>307
ブラギはドコー
322名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 09:45:04 ID:r2dpWBXf
きっとブラギは童貞なんだよ
323名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 09:58:24 ID:4Lvcc4gn
ルキノのレイプ物かエリンシアかジョフレとの純愛物だれか書いてくれないですかね・・・
324名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 11:29:25 ID:O3Umhp6w
>>323
ネタはあれど上の方でアイ×エリを投下予告している職人さんが
いたので避けていたのですが差し支えなければ。 レイプ物は
ちょっと無理なのでジョフ×エリの純愛物を書きます。
325名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 11:42:10 ID:r2dpWBXf
ちとマテ。ジョフエリではなく、

ルキノ×エリンシアか、
ジョフレ×ルキノなのではないの?
326名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 11:49:01 ID:O3Umhp6w
mjsk
その発想はなかったです
327名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 12:35:22 ID:pmfCJ7XZ
じゃあ俺はジョフレがエリンシアをレイプする話を書こう
328名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 12:38:06 ID:r2dpWBXf
それE!!
是非とも書いて頂きたい(^O^)
エリンシアはアイクに片恋設定だと尚ウレシス
329名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 19:51:12 ID:igXC8QSb
それE!!(笑)
是非とも書いて頂きたい(^O^)(笑)
エリンシアはアイクに片恋設定だと尚ウレシス(笑)
330名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 20:29:54 ID:iw1U2iK5
(笑)
331名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 20:33:28 ID:/z77oYBc
>>307
親子二世代でありありと想像した俺の時間を返せw
332307:2007/04/09(月) 20:39:42 ID:kXKO0I6Q
>315
思い立ったらやる。
でも俺よりもクオリティ高いひとキボン

>321
すっかり忘れていた

ブラギ:エッダ
女性を攻める能力はそれほど高くないが、
萎えたと思ってから何度でも復活してくる恐ろしいイチモツ。


>331
つ 時間
正直、すまんかった。
333名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 21:02:38 ID:MsY7VblG
親世代はみんなセックスが大好きだと思われる
人前でも気にしない気にしない
334名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 23:45:23 ID:xSkZdwgV
>>324
ジョフエリキタ‐!
お待ちしております!
335名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 00:08:26 ID:irjdoUeq
アイクxレテでぬこマクラSS書いてくれよ。
336名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 00:11:15 ID:domaFHbh
ジョフレのエリンシア凌辱記…楽しみですw
337名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 01:03:30 ID:vWsEGFsA
>>333
「あげる」の件か
338名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 20:50:16 ID:TE18Lg26
カップル成立時は必ず軍内の観衆の下で初夜を遂げなければならない
中には好き好んで誰かに見られやすいところで交尾する連中もいるらしいが
339名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 22:38:18 ID:domaFHbh
実は子作りゲー
340名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 23:17:41 ID:vOuDAe4V
ときめきエムブレムとか、ダビスタエムブレムとか言われてたっけ。
烈火や聖魔をやったときはネタに走りすぎだろwwと思ったが、聖戦も十分そうだな。
思えば隣接→関係成立って聖戦から始まったものだし。
341名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 02:10:46 ID:L7YQe1Go
徹夜で隣接ターン数えてたあのころが懐かしいぜ。

じゅるじゅる、かーっ、ぺっ。
342名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 05:19:42 ID:2aIhJQQY
トラキアって意外とプレイ人口少ないのかな?
今のより難しいが、キャラは魅力的だしみんな強めだし、
何よりセルフィナやエーヴェルをはじめ魅力的な女性がたくさんいる
男もシャナム、オーシン、サイアス、セイラムなど魅力的だ
システムもまとまっているし、個人的には一番好きな作品なのだが
343名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 05:53:25 ID:uX1LAGXk
ラーラは需要あるぞ
344名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 07:31:38 ID:JtBkYxih
トラキアはベルサガ以上とは言えんが難しいし、
書き換えはどうだな知れんがロム版の出荷数も少ない。
更にはカップリングが固定されているので、聖戦で他カプを支持してた人はスルーする。
だから話自体がどんなに面白くても、やっている人は少な目なのが実情。
345名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 08:04:54 ID:CZuswgfE
聖戦に共通して出てくるキャラクターへの入れあげor萌えだけで
クリアはできないゲームだということは記憶している
346名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 15:35:03 ID:eBrpKe8C
フィンラケ派にとってはベオの剣とフェルグスの存在がネック
ベオラケ派はフィンラケ派の暴動でうんざり
アレナン派はリーナン派より多いから不満な人口の方が多いし
レヴィフュリが苦手って人も少なくはない
347名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 15:44:49 ID:736ltDmQ
フィンラケ厨とアレナン厨は痛い奴が多いからざまぁみろって感じだったけどな
それにFEはSRPGが本質なんだし、自分のカプが否定されたからって糞ゲー呼ばわりされてもな
まぁ聖戦がカプゲーだったあおりをもろに食らってしまったんだろうな、もったいない
348人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2007/04/11(水) 17:17:55 ID:fmD1rh35
ふたりともこわれた

「ゼト・・・・・・」
「エイリーク様・・・・・・」
二人は中庭の広場で、向かい合っていた。距離はおよそ、10m。
お互いを見つめ合う視線は、緊張感が溢れている。そして、ゼトがズボンのチャックを下ろし、隆々と立ち上がる陰茎を出した。
そしてエイリークのほうは、自慢のミニスカートをチラッとめくる。すると中には・・・何も穿いてない。彼女の具が丸出しになっている。
「それでは!」
「いざっ!」
二人は雄叫びを上げると、一斉にお互いに向かって飛び掛った。
そして空中で二人の身体が一瞬交錯すると、二人はすぐさま反対側へ着地する。
そのとき・・・エイリークが思わずよろけた。
「くっ・・・!」
エイリークのミニスカの中の具から、白い汁がこぼれる。そして、ゼトの陰茎からも、白い汁がこぼれている。
エイリークは振り返って、ゼトを睨んだ。
「何の!まだまだ!」
「かしこまりました。」
そして二人は再び互いに飛び掛り、反対側へと着地する。
「うっく!」
今度はエイリークは片膝を突いた。具からは、新たな白い汁がこぼれている。
「も、もう一回!」
「何度でも。」
そして二人はまた、互いに襲い掛かった。

そばで見ていたミルラが、エフラムに質問した。
「ねえエフラム、あの二人、何をやっているのですか?」
その質問にエフラムが答えた。
「よくわからんが・・・どうやらセックスをしているらしいな。」

おしまい
349名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 17:21:30 ID:8dzfIYtJ
一応和姦だから純愛?なのだろうか・・・・・・。
350名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 17:23:39 ID:zuDG7CZD
一番こわれているのはだみゃ〜ん氏w 乙
351名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 18:55:10 ID:BFZ/GtHM
>>307
どう考えてもセリスとアーサーがヤバいです。本当に有難うございました。
352名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 23:52:19 ID:3Fc1tSOi
>>346-347
カプ合わなくても虎が一番好きな奴がここにいるのに
決めつけないでくれ…
353名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 00:20:43 ID:nu2K3tEq
>>348
エフラム冷静過ぎだぜw

確かにトラキアは一種の中毒性があるな。バケツリレーが上手くいった時の爽快感は異常。
リーナン、レヴィフュリ、ついでにユリイシュもあまり好かない(バッティングするカプのせいなんだが)から、一番好きとまではいかないが。
まあ例えば上記カプが好きだとしてもトラキアが好きになれるとも言えないしな〜。
354名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 00:23:41 ID:s4B9EVDr
もうトラ7の雑談もうんざり
よそでどうぞ
355名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 00:24:34 ID:AjjlT1Tr
俺はフィンラケナンナ親子丼派だよ
ラケシスの旦那は誰でも良いよフィンの嫁はエーディンで良いよ
嫁の居ぬ間にに未亡人とその娘をかこうなんてさいこうだよ
356名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 00:25:06 ID:AK+8Axrq
カプ厨ほどウザいものはない
357名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 00:30:39 ID:BwudMvGz
前スレか前々スレで、ラーラもの読みたいとレスしていた人間が複数いたんだけど
覚えてないのかね?自分も読みたいんだけど
正直カプ厨は雑談の邪魔

>>354
ついでに荘園暁厨乙
358名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 00:50:08 ID:nu2K3tEq
何を思うかは勝手だが、雑談続けさせる気があるなら代わりの話題ぐらい振って欲しいねぇ。

ラーラと聞くと体格ネタばかり思い浮かんでしまう俺は末期。
そういえば封印でもボディリング買えるから似たようなこと出来るんだっけ。
体格20のソフィーヤとかシャニーとか、想像するのが怖いような……。
359名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 00:55:01 ID:MwHwHQcL
>>353
お前が合わないみたいに言ってるカプにもファンがいるんだから少しは気を使えよ
お前の好きなカプがそういわれたら嫌だろ? 
そういう気遣いが出来ず自己主張ばかりするからカプ厨はウザイと言われるんだよ
360名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 01:07:53 ID:AK+8Axrq
そもそも普通の人間にはカップリングとかどうでもいいんだよな
腐女子臭くてイライラしてくるから話題に出すの自体が間違ってる
361名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 01:27:19 ID:BwudMvGz
というかカプ話って普通、個人サイトでするものでは無いのかね
キャラ単体の話とかシチュエーションとかはともかく

>>358
実をいうとラーラの体格を一度も上げた事が無い
根性が無いだけだが10以上に出来た奴はもれなく羨ましい
362名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 02:37:38 ID:2AIybwiF
女の体格はバストだと何度言ったら(ry
363名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 06:01:51 ID:yh2OrDdK
なあFE外伝の話しようぜ

364名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 09:11:03 ID:jMeviZ4i
雑談時にカプ話するのはどうしようもなくない?そういうゲームなんだから
悪いのは○○は駄目、○○は最上とか言ってくる変なのだろ
そういうのは荒らしと思ってスルーすればいいし
スルー出来なくて声を荒げるのも同類だし

>>360
エロパロ板にくる人間が普通の人間だとは到底思えないんだが
365名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 09:39:51 ID:Ulc6NJUA
何か勘違いしている馬鹿どもが多いみたいだが、そもそもここは雑談をする場所じゃないぞ。
本来はSSを投下する&SSを読む場所だろ。
雑談はどっか別の場所でやれ。
366名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 09:47:58 ID:bqI1hDQp
雑談も行き過ぎればただの荒らし。
367名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 09:51:53 ID:0Z+WtGo4
>>365
お前こそ勘違いしているみたいだが、ここは雑談をする場所だぞ?
SSを投下するならよそでやってくれ。ここではするな。
368名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 09:58:31 ID:pGW1+UZ8
>>364
腐女子乙



個人的に雑談は要らないと思うが、書き手が来ない時は
雑談始める奴がいてもある程度は仕方ない気がする
ただカプ話は、たとえそれが荒らしだろうと否定されたカプを書こうと思ってた
書き手がレスを見て投下を躊躇するかもしれないぞ
荒れる元になりそうなカップリングやシリーズの好き嫌いなんぞわざわざ
主張しなくても体格がどうのとかチンコの強さとかいくらでも話す事あるんだから
カプ厨はこのスレでは我慢しとけ

369名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 12:20:30 ID:U5LoRP5E
チンコの強さの話をしてても、間違いなく誰かが「○○のチンコは大きいから、××が壊れちゃう」って
出さなくてもいい女キャラの名前を出してカプ話に発展するんだけどな。
370名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 12:47:51 ID:5HMeozsx
ほぼ固定カプのサーガシリーズの話にするのが正解
371名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 13:23:18 ID:9CcugoLa
>>363
カプのいないシルクたん萌え
372名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 16:00:09 ID:QzZ9gQIl
雑談はゲサロで。
ここでは板違い。以上。
373名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 16:25:37 ID:u2lWntRd
投下する奴いなくなったな
374名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 19:42:48 ID:WJUN+UlC
チンポとマンコの話ならどんなんでもOK
375名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 20:30:03 ID:czKxHc4O
別に叩きあいにならなけりゃカプ話してもいいよ。
376名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 00:44:38 ID:WL+chMfi
>>375
よし
じゃあラケシスのカップリング相手について和やかに語り合おうぜ
377名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 00:56:28 ID:YqqKHalh
よし、俺はエスリンを提案しよう。
若妻と行かずg……げふんげふん。
378名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 01:10:17 ID:Ty3CHrat
>>368に一部同意
ただし、雑談はどのスレでも普通に行われている。だから構わない
問題は、雑談が許されている理由について判りもしないゴミみたいなカプ厨が
身勝手に偏った話ばっかりしている事だ。
ネタやシチュの話無視してカプ話ばっかする馬鹿はとりあえず死ねと
>370みたいな悪意にしか見えないレスもムカツク

雑談自体を規制するのは行き過ぎだろう
そこから何かしらのヒントを得るのも自然な事だしな
379名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 01:42:12 ID:7pQom3V9
>>376
いきなりカプ厨率最高峰のキャラwwww








だみゃーん氏、何か投下して流れを変えて下さい
380人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2007/04/13(金) 13:41:59 ID:sQ/lFYvo
「!!!」
ラナはその感触に、びっくりしてセリスを見た。
今、セリスの股間に付いている男のシンボルが、ラナの膣の中に深く入り込んでいる。
何という感触だろう。セリスのそれは、熱くて、固くて、ドクドクと脈打っている。
そしてそれを包み込むラナの膣も、熱く、柔らかく、そして彼女自身の脈を、セリスに伝えていた。

生まれて初めて、ラナが男を迎え入れた瞬間。

入り口の痛み、そして、内部をいきなり広げられた痛み。しかしそれは、次第にセリスの感触によって、打ち消されていく。
「あああああんっ!!!」
ラナは悲鳴を上げた。痛みではない、彼の不思議な感触によって。
(こんなに、熱くて、不思議・・・)
ラナはその膣で、セリスの陰茎をじっくりと味わっている。どうしてだろう?痛みはすっかりなりを潜め、熱い想いだけが前面に出てくる。
(セリス様・・・大好き)
ラナはそっと、心の中で想った。それだけで、彼女の想いは、ちゃんとセリスに伝わる。
(ラナは、僕を愛してくれている。)
セリスはそう感じている。そして、それは間違いではなかった。ラナは、心底から、セリスを愛している。
その想いは、言葉にしなくても、正確に相手に伝わっている。そして、セリスの想いも、きちんとラナに伝わっている。

どうしてだろう?なぜ、この世には、男と女があるのだろう?創造主が、どのような思惑で、男女の性の差を作ったのかはわからない。
でも、そのおかげで、二人はこうして、愛し合うことができる。
だが、人の性欲は、きりがない。セリスは思う。もっと、もっとラナの女を感じたい。
その想いが、セリスを動かす。その陰茎を、前後にスライドさせて、より深く、熱いラナの女を味わう。
「はあああ・・・ああ・・・んんん・・・」
ラナの唇から、熱い吐息が漏れた。セリスの顔をくすぐる、彼女の甘くて、熱い吐息。
思えば、ラナとは、小さい頃から、ずっと一緒だった。
いつも一緒に遊んでいて、よく喧嘩もした相手。だから、セリスは、ラナのことなら何でも知っている、そう思っていた。
だが、今のこのラナ・・・熱くたぎるような、そして匂い立つような、女であるラナ。
それは、セリスのまったく知らないラナだった。こんなに色っぽく、そして女を強く意識させるラナを、セリスは一度も見たことがなかった。
こんなラナの、女である一面を、セリスは今日、初めて知った。
だがそれは、セリスだけではなかった。
ラナ自身も、自分のこんな一面に気づいていなかったのだ。だから、ラナは心の中で、驚いている。
(セリス様の男を貪欲に貪りつくそうとする、女である自分)
こんなに情欲を剥き出した、淫らな自分を、ラナは知らない。おそらく今までの自分では、こんな扇情的な表情など、おそらくできなかったであろう。
ということは、今の自分のこの淫靡な雰囲気は、セリスによって引き出されたと考える方が自然である。
(私は、今初めて、セリス様によって、本物の女になった)
ラナはそう思う。そして、女性を本物の女にした男。それこそが、本物の男である。
ラナを本物の女にしたと同時に、セリスも本物の男になったのだ。

男のセリスと、女のラナが誕生した、今日が記念日。
381人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2007/04/13(金) 13:42:39 ID:sQ/lFYvo
セリスとラナは、ほぼ同時に、同じ考えに到った。二人は、今日初めて、本当の男女になった。
二人とも、何だか嬉しい。お互いを迎え入れて、二人はにっこりと微笑む。
「ねえラナ、赤ちゃんが欲しいな。」
「はい、セリス様・・・♥」
二人は一気に熱くなる。いよいよ、セリスの射精が行われる。
セリスの肉棒がぐいっと激しく動き、ラナの膣が、精子を搾り取るために、きゅっと締まる。
そして・・・・・・

二人の身体が、ようやく離れた。
ラナの股間からは、熱い湯気が立ち、中から収まりきらない大量の精液が溢れ出ている。
「はあ、はあ、はあ・・・」
「はあ、はあ、はあ・・・」
二人は、肩で荒い息をした。そして、ラナは手で、己のお腹をさすった。
「セリス様・・・赤ちゃん、私にもできるでしょうか・・・」
するとセリスはそのお腹をじっと見つめて言った。
「あっ、今、ラナのお腹の中で、卵子が僕の精を受精したね。」(スキル:見切り)
「えっ?ほ、本当ですか?」
するとセリスは、再びラナの上に覆い被さった。
「心配なら、もう一回しようか。」(スキル:追撃)

おしまい
382名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 15:54:37 ID:B2JuJ1o2
グロ禁止
383外伝 ◆9QlRx9nooI :2007/04/13(金) 16:54:08 ID:rEHJaDkc
封印ツァイス×エレンその1を投下します
384封印ツァイス×エレンその1:2007/04/13(金) 16:55:42 ID:rEHJaDkc
 飛竜を初めて見たのは、何歳のときか、ツァイスは覚えていない。それほど幼い時なのだが、その光景だけは、いつでもはっきり思い出す事ことができた。
 野原で遊んでいるときのこと……
「飛竜だわ」
 後ろで、姉のミレディが叫んだ。
 振り返ると、遠くの山の上を飛竜が翔んでいた。
 飛竜は翼を広げ、水平に翔んでいた。その細長い胴の一部が夕日を反射して、キラリと金色に光り、ツァイスの目を射た。
「まあ、きれい」
と、ミレディは思わず声にしていった。
 次の瞬間、飛竜は翼を大きくはばたくと、暗くなり始めている谷間に急降下してゆき、あっという間に視界から消えてしまった。
 その光景は幼い日の思い出となってツァイスの胸に残った。

 大陸最強を自負する強国ベルン。
 他の国に見られない特色として、真っ先に挙げられるのが竜騎士の存在だった。
 ベルンの険しい山間に住む飛竜を飼い慣らし、騎馬のように自在に操る。それは長年培ってきた、ベルン独自の技術であった。
 空を自在に翔ける竜騎士は、イリアの天馬騎士と並ぶ空の覇者である。
 そしてミレディとツァイスの姉弟も、いつしか竜騎士の道を歩んでいた。

「おめでとう、ツァイス」
 姉の祝福に、ツァイスははにかんだ笑みを見せる。ベルン王宮の離宮の前に、竜騎士となったばかりのツァイスはいた。姉へ竜騎士になった報告をしに。
 一足先に竜騎士になったミレディはギネヴィア姫の親衛隊に入っている。それは女騎士にとって最高の名誉。
「ツァイスも今日から栄誉ある竜騎士。しっかりね」
「ははっ」
 はにかんだまま、ツァイスは照れたように笑う。
「そうね、ツァイスなら大丈夫。立派な竜騎士になれるわ」
「ああ。姉さんに負けないように」
 門の前、他愛無い姉弟の会話が続く。だがこうして会う事は少なく、何となく寂しさがこみ上げてきた。
 ミレディは姫の側に仕えているのだ。男のツァイスがおいそれと会いに来るわけにはいかない。
と、離宮から一人の女性が慎ましく歩いてくる。純白の修道服に頭にはウィンプルを被っている。
エリミーヌ教のシスターらしかった。
「エレン」
 ミレディが笑顔でシスターに呼びかけると、ぺこりと頭を下げた。だがツァイスの方は見ようともしない。
「共にギネヴィア様にお仕えするエレンよ。エレン、私の弟のツァイスよ。まだ竜騎士になったばかりだけど」
「どうも、よろしく」
 姉の同僚に、ツァイスは丁重にお辞儀する。
「……ど、どうぞ、こちらこそ……」
 言葉こそ丁寧だが、エレンはミレディの背中に隠れるようにして、相変わらず目を合わせないまま頭を下げていた。
「……?」
 何か不味いことしたかな、と心配するツァイスに、ミレディは苦笑して、
「大丈夫よエレン。取って食べたりしないから」
と、背中のエレンに呼びかける。
「は、はい……すみません……」
 小さな声でぼそぼそとしゃべるシスターを、ミレディは手を引いて自分の前に差し出す。ツァイスの前に。
385封印ツァイス×エレンその1:2007/04/13(金) 16:56:42 ID:rEHJaDkc
「きゃっ」
 小さな悲鳴に、ツァイスのほうが驚いてしまう。下を向いたまま固まっているエレンを見ても、どうしていいのか分からない。
「ほらツァイス。騎士の礼をしなさい」
 露骨に怖がるエレンと不器用な弟に微笑ましく苦笑しながら、ミレディが口を挟む。
 ツァイスはその場で膝を付くと、震えるエレンの手を取り、そっと見上げた。
 震える瞳と目が合う。その途端、エレンの肩はビクッと震えたが、それ以上は動かなかった。いや動けなかった。
 エレンの手の柔らかさと滑らかさにツァイスは緊張した。触れてはいけないものに触れてしまった。そんな気がしたのだ。
「ベルンの竜騎士ツァイス。これより、あなたをお守りすることを誓います」
 そして思ったままが口に出る。主君への忠誠とは違う、守ってあげたいと思う気持ちを自然に抱かせたシスターに。
 触れたままの手がビクッと震え、離れる。ツァイスも自然に手を離した。
 二人とも頬が赤くなっていた。
「す、すみません……」
 と、エレンは何故だか分からず謝り、振り向くと小走りに去っていった。その走りもまた固くて不器用。
「……ふぅ」
 緊張が解けて立ち上がったツァイスに、ミレディはじーと視線を向ける。
「な、なに?」
「いえ、なんでも……」
 ふむ、と腕を組んで、それから弟に告げた。
「これからも何かあったら、ううん、何もなくても会いに来ていのよ」
「それは……」
 姉と会えるのは嬉しいが、姉離れ出来ないようで何となく複雑な気分になる。
それに男の身でギネヴィア姫の住まいに来るのはやはり緊張する。
「ツァイスが顔を見せてくれると、私も安心するわ」
「あ、ああ……。会える時ならそうする」
「ふふ。待ってるわ」

 そして若き竜騎士ツァイスの騎士としての日々が始まる。

「ツァイス。悪いけど、ちょっと待ってて」
「ああ」
 一年ほど経ったある日。
 ギネヴィアの離宮の庭で、ミレディから呼び出されたツァイスは、その姉が戻ってくるまでぽつんと立っていた。
 本来は男子禁制なのだが、ミレディの弟の話を聞いたギネヴィア姫が、特別にツァイスだけ中に入る事を許可したのだ。

「たった一人の弟だもの。大事にしてあげなさい」

 弟思いのミレディに、ギネヴィアはそう言って、にこやかに微笑んだ。
そのギネヴィアもまた、兄ゼフィールを慕う妹でもある。

 そして庭で待つ間、ツァイスは何となく、花壇に咲き誇る花々に目をやった。
 名前までは知らないが、素朴にひっそりと咲く花々に目を奪われる。
「ん?」
 花を目で追っていくと、一人のシスターが見えた。真摯な表情で花に水をかける姿は、どこか神聖ですらあった。
 ギネヴィア姫に仕える侍女のエレンとすぐに分かった。何度か遠くから見かけたことはあるが、まともに会話したことは一度もない。
と、エレンがゆっくりと首を曲げ、こちらに気付く。
 ぺこっと頭を下げ、ツァイスはお辞儀した。
386封印ツァイス×エレンその1:2007/04/13(金) 16:57:42 ID:rEHJaDkc
 がしゃん、と花に水をかけていたジョウロが落ちる。
 ツァイスを目の当たりにしたエレンはふるふると肩を震わせ、顔を蒼ざめ、

「きゃ〜〜〜〜〜〜〜〜!」

 いきなりの悲鳴。
「えっ? ええ!?」
 何が何だか分からず、ツァイスは呆然と立ちすくんでしまう。
 エレンは悲鳴を上げたまま、顔を覆って崩れ落ちてしまった。
「何事だ!」
 すぐさまミレディが庭に飛び込んでくる。手に槍を持って。その早さはさすが親衛隊。
「エレン? ……ツァイス」
 そこでミレディが見たのは、顔を覆って座り込むエレンと、呆然と立ち尽くす弟のツァイス。
「あ、姉さん……。急に悲鳴をあげて……」
 たどたどしいツァイスの説明だが、それだけでミレディは理解した。
「大丈夫よエレン。こっちは私の弟のツァイス。前に紹介したでしょう?」
「え?」
 ミレディに肩を支えられ、立ち上がったエレンは恐る恐るといった感じで、
顔を覆っていた手をどかして、ツァイスを見る。ちらっと。そして、
「ご、ごめんなさい……わたし、てっきり……」
 てっきり何だと思ったのか。
「いえ、いいんです。俺が不注意でしたから」
 鼻をかきながら、ツァイスのほうが申し訳なさそうに頭を下げる。
「い、いけません……。わたしが悪いのですから……」
と、エレンも深々と頭を下げ、頭髪を隠すウィンプルから栗色の髪がこぼれた。
「はぁ〜」
 ミレディはやれやれと頭を抱えそうになってしまう。
「まあ。何事ですか?」
と、そこに涼やかな声がかかる。
 一瞬、庭に黄金の光が差し込んできたような輝きが走った。豊かな金色の髪をなびかせ、ギネヴィア姫が姿を見せたのだ。
「はっ。お騒がせして申し訳ありません。ですが、何事もなく、ご安心くださいませ」
 すぐさまミレディが膝を付いて畏まり、エレンとツァイスも畏まる。
「申し訳ありません……。わたしが、ツァイス様を見かけて、つい声を……」
 赤い顔を伏せ、エレンが正直に告げる。
「竜騎士ツァイスです」
 姫を間近に緊張しながら、ツァイスが家臣の礼を取る。
「そう。あなたがミレディの弟……。お姉様と仲良くね」
「はっ」
 いかにも精悍で実直な様子の若い竜騎士に笑みを浮かべ、ギネヴィアは侍女に視線を向け、
「エレンにも困ったものね……。少しは殿方に慣れてもらわないと……」
「も、申し訳ありません……」
 エレンは男が苦手なんだな、とツァイスにも理解してきた。女ばかりの姫の側にいては仕方ないのかもしれないが。
「そうだわ」
 名案を思いついたとばかり、ギネヴィアは瞳を輝かせる。
「一緒にお茶にしましょう」
 その一言で、庭でお茶になった。

 可憐でいて力強く咲く花に包まれた花壇。そこに置かれたテーブルに座り、ツァイスはかつてないほど緊張していた。姉のミレディはともかく、シスターのエレン、そしてギネヴィア姫まで一緒なのである。
387封印ツァイス×エレンその1:2007/04/13(金) 16:58:47 ID:rEHJaDkc
 メイドがテーブルに置いた、香り豊かなお茶も、異国の高級な茶菓子も喉を通らない。
「それで、初めて飛竜に乗ったツァイスは落ちそうになって。ハラハラして見ていました」
「まあ。竜騎士も大変ですのね」
 しゃべっているのは、もっぱらミレディと姫だ。ツァイスとエレンは顔を伏せて、ミレディの語るツァイスの子供時代を聞いている。
 と、ギネヴィアとミレディは立ち上がって、ニッと目を合わせた。
「では、あとはお二人でゆっくり」
「え?」
 思わず、ツァイスとエレンは唱和してしまう。
「エレン。お客様をお世話してあげて」
「ツァイス。エレンをよろしくね」
 主君と姉にそう言われては、エレンもツァイスも従うしかない。

(どうしよう……)

 姉と姫の姿が見えなくなり二人きりになると、ツァイスは改めて緊張を覚えた。
 エレンは相変わらず下を向いて、固まっているばかり。
 とりあえず、何か、喋ろう……。
「え、えと……。美味しいお茶ですね」
「は、はい……」
 ビクッと震えて、エレンは慌てて頷く。
「良い天気ですね」
「……はい」
 どうしよう。会話が続かない。
 考え込むツァイスはふと庭に目をやって、
「綺麗な……お花ですね」
 正直な言葉が口に出る。
「え? ……あ、ああ、ありがとうございます……」
「エレンが育ててるのかい?」
 失礼かもと思ったが、名前で呼んでみた。ただそれだけなのに、ひどく緊張してしまう。
「はい……」
 恥ずかしそうに頷いたエレンは、しかし誇らしげでもあった。
「そうか……。あの花たちも幸せだな」
「え?」
「エレンのような優しい人に育ててもらって……」
「そんな……」
 カーッと頬の赤みが濃くなる。
 それを見て、ツァイスも顔が熱くなるのを自覚した。
 ジッとしていられなくなり、立ち上がって花壇に足を向ける。
 間近で見ると、花はしっかりと根付き、生命に満ちているのがよく分かった。
 ただ美しいだけではない。そこにしっかりと生きているのだ。
 横に気配を感じ、ツァイスは笑顔を向ける。エレンも花壇に来たのだ。
「この花はなんて名前なんだ?」
「あ、それは……」
 自然に聞くツァイスに、エレンは小さいが、しっかりした声で一つ一つ教えていく。
 花の名前はさっぱろ覚えなかったが、その声の美しさだけは、ツァイスの胸にしっかりと残った。

「今日はありがとう……」
「いえ……こちらこそ」
 門まで送ってくれたエレンの手に、ツァイスはそっと触れる。
388封印ツァイス×エレンその1:2007/04/13(金) 16:59:37 ID:rEHJaDkc
「あっ……」
 手に触れる、力強く、そして暖かい男性の手。
「それじゃ、また」
 一瞬触れ合っただけでツァイスは手を離し、そして背を向けて行ってしまう。
「また……」
 その広い背中を見送りながら、エレンは無意識のうちに、触れた手を胸の前で握り締めた。
 広い背中に逞しさを感じながら。

 そしてまた一年が過ぎる頃。
 ミレディはギネヴィア姫の親衛隊長に任命されていた。彼女の実績と実力を考えれば当然と誰もが思った。
 そしてツァイスも、兄のように慕うゲイルに鍛えられ、竜騎士の道を進んでいた。
 そんなある日。
「やあエレン」
「あ、ツァイス様……」
 離宮を訪れるツァイスに、エレンはぺこりと会釈する。最近はようやく普通に会話できるまでになっていた。
それでも大分固いが。
「姉さんはいるかな?」
「いえ……竜舎に行くと言っていました……」
 相変わらず顔を伏せたままだが、その奥ゆかしさもツァイスには好ましく映る。
 ベルンには馬舎の他に、飛竜を飼う竜舎がある。ツァイスやミレディの飛竜も普段はそこで飼われていた。
「そうか、行き違いになったかな」
 戻ろうとするツァイスの背中に、そっとエレンが声をかける。
「あの……わたしも、ご一緒してよろしいですか?」
「え?」
 予想もしてなかった申し出に、ツァイスはきょとんとする。だがすぐに笑顔になると、
「喜んでご案内します、シスター」
 ツァイスが差し出した手を、エレン赤い顔で握り返した。

 さすがに手を握っては歩かなかったが、二人は肩を並んで歩いていく。
 しとやかに音を立てずに慎ましく歩くエレンを横目に、ツァイスは足を合わせて進み、
「ええっと……エレンも、竜舎になにか?」
「い、いえ……ただ、ギネヴィア様から、いろいろと見てみるようにと言われているもので」
 それはずっと側に仕えて、男性と会話する事もほとんどないエレンへの、ギネヴィア姫の配慮だった。
己の姫としての不自由に、エレンを付き合わせる事を不憫に思ったのかもしれない。
「そうか……飛竜を見た事は?」
「ミレディさん乗っているのを何度か……」
「乗った事は?」
「い、いえ……」
 とんでもない、とばかりにエレンは首を振り、白いウィンプルも一緒に揺れる。
 その白い布の動きを笑いながら見て、
「それじゃ、今度俺の飛竜に一緒に乗る?」
「え?」
「女の人を一緒に乗せるのは初めてなんだ」
 カーと下を向いたエレンの頬が赤くなる。返事が出来なかった。
389封印ツァイス×エレンその1:2007/04/13(金) 17:00:28 ID:rEHJaDkc
 そのまま黙ったまま歩いていくと、王宮の一角に設けられた竜舎まで来る。
 広い扉を入っていくと、繋げられた飛竜たちは昼寝しており、ぐーぐーといびきをかいでいる。
「大丈夫?」
 飛竜を目の当たりにし、微かに蒼ざめるエレンを安心させようとツァイスは笑みを向け、手を握ってやった。
「あっ……」
 暖かく、そして力強い手に包まれ、エレンは安堵する自分を覚えた。
 そしてツァイスも彼女の手の柔らかさに、安らぎを感じた。
「い、行こうか」
 下を向くエレンの手を引いて、ツァイスはいびきをかく飛竜の前を通り過ぎていく。
 飛竜以外には誰も見えない。ツァイスが目指したのは、自分とミレディ、それにゲイルの飛竜が繋げられている場所。
乗り手が仲良いと飛竜同士も仲が良くなるのか。三人の飛竜もとっても仲良し。
「姉さん……」
 姉の飛竜の奥、人影を見つけて、ツァイスが声をかけて……そして慌てて隠れる。手を繋いだままのエレンも一緒に、飛竜の影に入った。
「きゃっ」
 急に暗がりに引きずりこめられ、エレンはぎゅっと胸に高鳴りを覚えた。
「しっ」
 ツァイスは口に指を当て、エレンの飛竜の影を指差す。今のツァイスとエレンのように、飛竜の影に隠れて、二つの人影があった。
「ミレディさん……?」
 そしてもう一人は、
「ゲイルさん……。俺が尊敬する竜騎士だ」
 その憧れのゲイルが、姉を抱きしめ、顔を合わせている。よく見えないが、口を重ねているらしい。
「あっ……」
 何をしているのかエレンも察して、顔を赤くして、修道服に包んだ身をもじもじさせる。
「い、いけません……。こんな……」
と口では言いながら、目はしっかりと絡み合う二人を見ている。ツィアスも一緒だ。
「!」
 そのツィアスが不意に小刻みに震え、繋いだままの手を通してエレンにも伝わる。
 目が合ったのだ。キスしているミレディと。
 ゲイルと口を重ねたまま、目はギロッと弟を睨んでいた。
「い、行こうか……」
「はい……」
 そろそろと竜舎を出て、日光を受けた二人は、何となく気まずい気持ちのまま歩き出した。手はまだ繋がっている。
「お送りします」
 そう言って歩き出すツァイスに釣られ、エレンはふらふらと歩き出した。そこでまだ手が握られたままだと気付き、ドキッと胸が鳴る。
「どうか……」しました、とツァイスは言おうとして、慌てて手を離した。
「す、すみません……」
「いえ…」
 赤い顔でどちらも胸を高鳴らせたまま、二人は下を向く。
「い、行きましょう」
 再度歩き出したツァイスの三歩後を、エレンは慎ましくもじもじと歩いた。
ちらっと顔を上げると、そこには広い背中。その背中を見ていると、また高鳴りを覚え、目を伏せる。
 どちらも言葉なく、黙々と二人は歩いていく。
 離宮が見えると、エレンは何故か寂しさを感じた。
390封印ツァイス×エレンその1:2007/04/13(金) 17:01:12 ID:rEHJaDkc
「ありがとう……ございます」
 門の前でエレンは深々とお辞儀して、赤い顔を見られないようにそそくさと背中を向けて行ってしまう。
 頭に被った白いウィンプルが揺れるのを見ながら、ツァイスもまた寂しさを感じた。
だがそれを埋める術を彼はまだ知らない。

「はぁ……」
 ギネヴィアに許しをもらい、早々に自室に戻ったエレンは、ウィンプルを外して被りを振る。
普段は隠されている長い栗色の髪が宙に舞い、エレンはそっと目を閉じた。
 鮮明に思い出されるのは、男と抱き合いキスするミレディ……。そして、彼の広い背中。

(エリミーヌ様。お許しください)

 目を閉じたまま、跪き、許しを請う。
 懺悔の為に手を合わせると、また思い出された。彼の暖かい手が。
 その手がふと、盛り上がった胸に触れる。

「あっ……」

 途端、甘い疼きが甲走り、自然と口をついて出た。

(いけない……こんな)

 だがエレンはもう自覚してしまった。純白の修道服に包まれた身体が、熱い炎を抱えている事を。
そしてそれは生命として当然あるべき姿である事を。

(いけない……)

 必死に懺悔し、信仰の力でその炎を鎮めようとする。
 だが抑えようとすればするほど、炎は熱く滾り、身体を火照させる。
「……はあぁっ…」
 切ない吐息が漏れ、太股が熱く合わさる。目を開けると、瞳は潤んでいた。
 この疼きを慰める術を、清らかなシスターが知る由もなかった。

 熱い……身も心も。

「エリミーヌ様……どうか、お許しを…」
 熱く火照った身体のまま、寝台に寝そべり、はぁと熱い吐息を天井に向ける。
 修道服の上からそっと盛り上がった胸をなぞると、キュンと奥から高鳴った。
「アッ……」
 はしたない、と思いつつも声が出るのを止まらない。止められない。

(こんな……こんなところを、ギネヴィア様やミレディさんに見られたら……)

 そう思うだけで体全体がカッと熱くなる。そして、

(あの人に……見られたら……)

 閉じた瞼の裏に若い竜騎士がまざまざと浮かぶ。
 彼も何故か裸。そして同じく裸のエレンに覆い被さるイメージが浮かぶ……。

「いけない……!」
391封印ツァイス×エレンその1:2007/04/13(金) 17:02:04 ID:rEHJaDkc
 目を開けると、そこはいつもの部屋。彼はいない。
「わたし……どうしたのかしら」
 きゅっとシーツを掴んで顔を埋め、エレンはベッドに身を沈めた。そしてこぼれる涙が染み渡る。
「こんなの……」
 どうしていいか分からないモヤモヤを抱えたまま、エレンは修道服を脱いでいく。
修道服を脱げば、一人の女に戻れるから。

 それから、エレンはツァイスと会う事はなかった。なんとなく、気まずい気がしたのだ。
 ツァイスもミレディに会いに来ることはあったが、エレンと無理して会おうとはしなかった。
 モヤモヤした気持ちを抱えたまま、ただ時間だけが過ぎていく。

 そうこうするうちに、国王ゼフィールは他国に向け侵略戦争を開始。
 その戦争を止めるべく、ギネヴィア姫は密かに国を抜け出した。王家の至宝ファイアーエムブレムを持ち、シスター・エレンのみを従者として。

 そして竜騎士ツァイスもまた、戦乱に身を投じる事になる。

(つづく)
392名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 17:27:41 ID:oXLyNW8X
激しくGJ
393名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 17:55:15 ID:XkThWCXP
やっぱりエレンも谷底に落とされて猫の餌にされるのだろうか?
とりあえず続き期待。
394名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 17:58:19 ID:HvFXYcI1
>>380
このタイミングでラナww
禿しく乙
395名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 18:49:58 ID:AZ8tus+Z
やっぱりこの後ラナも谷底に落とされて猫の餌にされるのだろうか?
とりあえず乙
396人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2007/04/13(金) 22:30:07 ID:nGvo5oRK
Wiiが手に入らない・・・orz
というわけで、想像だけで暁を書いてみようと思うので、本当の暁と違う箇所があったら、修正をおながいします。

@

ネフェニー「ダラハウさん!」
ウハラダ「おやネフェニー、久しぶりなのね〜」
ネフェニー「ダラハウさん、あのときできた赤ちゃん、もう2歳になったんじゃあ!」
ウハラダ「・・・ウハラダ、ダラハウじゃないのよね〜。ウハラダはウハラダなのよ〜」
ネフェニー「じゃあどうしてあたしの名前知っとるんよ?あたし、ウハラダって人は知り合いにいないのに。」
ウハラダ「・・・・・・。」
ネフェニー「・・・・・・。」
ウハラダ「・・・・・・修羅場の予感なのよ〜」

実はウハラダがダラハウから改名したのは、ネフェニーの追及を避けるためである。

A

グレイル団長亡き後のグレイル傭兵団で、一番早くパパになったのは、適齢期のシノンやオスカーではなく、ヨファだった。そして一番早くママになったのは、ミスト。
そして他の女性たちでも、ママになった人は結構いるが、どういうわけか子供達は、2歳半から3歳ぐらいの子が多い。

B

イレースは、やはりムストン氏の商隊と一緒に行動している。仲間になるのも、輸送隊として商隊が仲間に加わるのと、ほぼ同時である。
また、彼女の股間には、ガトリーが住み着いている。膣からガトリーの顔だけ出して活動するさまは、さながらカンガルーの親子みたいである。

C

メグは親が勝手に決めた婚約者(ツイハーク)に逢うために旅をしていたが、最初は直接会って、断る予定だった。
しかし出会ってみると、本気で彼に惚れてしまう。
だが、肝心の彼は、昔のラグズの恋人の思い出のために、メグには見向きもしない。
そこでメグは、ムストン氏からねこみみとねこのしっぽを購入して装着する。すると・・・

メグは、たちまちツイハークに妊娠させられた。
397名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 23:07:18 ID:ct341FT+
1と4が当たり
2と3ははずれ
398名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 23:58:26 ID:3xIKlaOY
誰か4でSS書いてくだされ
メグ好きなんだ。マニアックでスマン
399名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 00:03:06 ID:46/3IFG9
イレースとメグに陵辱されるツイハーク。
そんなシチュを期待した時期が俺にもありました
400名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 00:04:26 ID:T/Vb15hL
ツァイスとエレンなんてここでは(ここ以外はあまり知らないが)珍しい組み合わせだな。
しかもなんだか正統派っぽい。それでも>>393みたいなことを俺も考えてしまうがw
401名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 01:29:50 ID:4s2O3dH2
>>396
3は間違ってはいないけど
何と言うかニアミスだな
402名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 01:59:23 ID:E19Sa8T5
個人的にCが見てみたい
403名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 10:05:43 ID:SAIsgBH4
まあミストはヨファじゃないからね
後日談はある男と支援Aにしたら結婚だし、しなくても二人ともにまだ結婚していないとか意識してるし
404名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 11:20:26 ID:E19Sa8T5
ヨファ→ミストフラグは立ってるし、あの男とのカップルが公式推奨としても
公式ではないんだからいいんじゃね?
405名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 11:31:43 ID:MzK9cVe0
>>399
逆じゃないのかwwww
406名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 14:57:12 ID:81OBpq4A
逆はないな
ツイハークはガチでいい人過ぎる
407名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 14:59:56 ID:46/3IFG9
女の子二人とフラグ立てながら、結局何もなかったハレーはすごい
408名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 16:31:13 ID:o0S6UT2Q
地属性の男はフラグクラッシャーが多いと言う噂だ。
409名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 22:20:16 ID:mH3TFpVu
ふたご姫を見て以来、フラグなんてものは飾りだと思っている。
410名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 22:56:38 ID:jzkX7J5R
暁にパパとママになったと思われるのって
ミストとゴリラ化その2以外に誰かいるか?
411名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 23:02:24 ID:Elk9X5tS
で、ワユたんはまだか?
いい加減糞キャラの絡みとか飽きたしどうでもいいんだが・・・
412名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 23:42:36 ID:J/fWsZ9w
>>400
ツァイス×エレンは支援関係あるけど
同人とかであまり見かけないよね。
でもこのカップルは良いと思う。
413名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 00:07:56 ID:aO91SbdU
>>410
烏と鷺のラブゲーム
414名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 02:22:21 ID:i2Hl3mwt
>>411
ワユが糞キャラの筆頭だろwww
415名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 09:58:01 ID:aTtKs2Py
ワユネタは、それがどんなものであっても荒れる元だから
出さん方がいいよ
荒らしたいなら別だけどなw
416名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 13:10:36 ID:ML0KcK9h
ワユ「はぁっ・・・大将!気持ちいい?」
アイク「あ、ああ・・・はぁ・・・」
ワユ「もう!気持ちいいなら、ちゃんと言ってくれれば・・・んっ・・・」
アイク「あっ・・・さっきのところを・・・・もう少し・・・」
ワユ「気持ちよかった?それじゃあ・・・」
ミスト「お兄ちゃん!ちょっと来て!」
アイク「み、ミスト!あれだけ部屋に入ってくるなって・・・」
ミスト「お兄ちゃん・・・気持ちよさそうだね。私にもやらせて!」
アイク「・・・!」







アイク「ミストのマッサージは・・・痛いな」
ミスト「もう!文句言わないでよ!」


マッサージでした編
417名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 14:20:37 ID:KMIXSzBp
気持ち悪い
418人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2007/04/16(月) 17:53:14 ID:I2xwJMy8
セリス:じゃあみんな、今から僕が問題を出すから、答えを書いてね。

問題「次の○の部分に、適当な文字を入れなさい。 

『○ンチタイム』」

リーフ:えっと・・・『ラ』かな。
セリス:ランチタイム・・・なるほど、騎士フィンに大事に育てられただけあって、夢があっておいしそうな答えですね。
シャナン:『ウ』だな。
セリス:シャナン?・・・あ、そっか。子育てに苦労しているシャナンの答えらしいね。

パティ:えっと・・・『ポ』です。
セリス:ポンチタイム?・・・えっと、意味がわからないんだけど・・・
パティ:やだセリス様ったら!逆から読んでみてくださいよう!
セリス:黙れ雌豚
419外伝 ◆9QlRx9nooI :2007/04/16(月) 18:26:37 ID:2jXSX/Bu
封印ツァイス×エレンその2を投下します
420封印ツァイス×エレンその2:2007/04/16(月) 18:27:29 ID:2jXSX/Bu
 激戦となったエトルリア王宮戦。
 続く聖女の塔攻略戦の準備が慌しく進む中、ミレディは一人の竜騎士を伴って、主君であるギネヴィアの許に戻っていた。
「ギネヴィア様。ただいま戻りました」
「ご苦労です、ミレディ」
 奪還されたばかりの王宮の一角、ロイの本陣で、ギネヴィアは忠臣を心より出迎える。
ベルンを裏切る事になろうとも、この親衛隊長はギネヴィアへの忠誠を貫いてくれたのだ。それは何よりもの掛け替えのない宝物。
 もう一人、いつも一緒にいるシスターのエレンは、聖女の塔攻略戦に参加している。
「私の弟のツァイスです」
 そしてミレディは、王宮で出会い、そのまま連れて来た弟を紹介する。
「ベルンの竜騎士ツァイスです」
 畏まってツァイスは名乗った。彼はまだベルンへの忠誠を誓っている。
「まあ、ミレディの弟ね」
 輝くばかりの笑顔を見せるギネヴィアに、ツァイスは畏まったまま、
「ギネヴィア様にお聞きしたい事があって参りました」
「ツァイス!」
 ミレディの言葉を片手で制し、今はロイの許に身を寄せる姫がたおやかに応える。
「構いません。何なりとお聞きなさい」
「では」
 顔を上げ、ツァイスはじっと見る。その曇りなき高貴な眼差しを。
「姫がベルンを出奔したのは何故ですか?」
「それは……この戦争を止める為です」
「止める?」
「はい。兄上の起こしたこの戦乱は、ベルンだけでなく、この大陸を滅ぼすでしょう。
私は止めねばなりません……」
 頭がやや下がるが、すぐにそれを振り払い、ギネヴィアは続ける。
「兄は間違っています。兄を止めることが、ベルンの為であると私は信じます」
「あくまで、ベルンの為と?」
「はい……。それは信じてもらうしかありません」
 エレンやミレディなら黙って従うだろう。だがこの二人ほどツァイスはギネヴィアを知っているわけではない。
「陛下を……兄上のゼフィール国王を討つことになってもですか?」
「……はい」
 瞳にまた翳りがよぎる。だがそれも一瞬。ギネヴィアはすっとツァイスの視線を受け止めた。
「ギネヴィア様は、女王になるおつもりですか?」
 憂いも悲しみ業も、全て受け入れた瞳。その瞳を直視し、ツァイスは不思議と心が落ち着く自分に気付いた。
 口では問いを重ねながら、もはや気付いたからだろうか。自分が尽くすべき主人が誰かを。
「ベルンの民が……それを認めるならば」
「承知しました」
 腰に差していた剣を鞘ごと抜き、ツァイスは恭しくギネヴィアに差し出す。
 横で見ていたミレディは何も言わず、事の成り行きを見守っていた。最初から分かっていたように。
「ご無礼を申しました。これより、ギネヴィア様の思いを確かめさせていただきます」
「喜んで……」
 受け取った剣に口を付け、ギネヴィアはそっと返す。

 竜騎士ツァイスがロイの軍に加わった瞬間だった。
421封印ツァイス×エレンその2:2007/04/16(月) 18:28:23 ID:2jXSX/Bu
 それから指揮官のロイに改めて、軍に加わる事を許してもらい、ツァイスは待機となった。
ロイはこれからすぐに聖女の塔攻略に取り掛かる。ベルンに味方するエリミーヌ教団の一派が立て籠もったからだ。
エレンもこの戦いに自ら志願したので、まだ会っていない。
 しかし……姉のミレディがいるとはいえ、やはり姫の近くというのは緊張する。
ミレディがギネヴィアの側を離れるわけもなく、必然的にツァイスも一緒にいることになる。
彼はさっきまで敵だった軍にいきなり溶け込めるほど器用ではない。どちらかというと実直。
それにベルンを憎む者も大勢いるので、余計なトラブルを起こさないようにも、じっとしていたほうが賢明だった。

 そうこうしているうちに夜が明け、聖女の塔攻略部隊が戻ってきた。無事に成功したらしい。
 戻ってきたエレンは、翳りのある表情をしていた。
「……これで、ベルンに味方していたエリミーヌ教団の一派は掃討。ロイ様は
神将器の1つであるアーリアルを託されました」
「そう……ご苦労様、エレン」
 戻ってきた侍女を、ギネヴィアはミレディ同様に心から出迎える。
 ベルンを出奔するときに唯一同行させたエレンは、それだけ信頼も厚い。
同時に彼女の心優しい性格を知るギネヴィアは、申し訳ないとも思っていた。
 エレンが戦いに向かないのは明らかだ。本来はエリミーヌ教の教えに従い、慎ましく生きていけただろう。
それが自分が巻き込んでしまったばかりに、血生臭い戦場に駆り立ててしまった。
シスターの治癒の杖は、戦場ではなくてはならないものだから。
 戦が終わると、エレンはいつも憂鬱な顔をして戻ってくる。精一杯明るく振舞おうとするが、
それが返って痛ましく見える事もあった。
 今回の聖女の塔攻略に志願したのも、エリミーヌ教団の問題を黙ってみていられなかったのだろう。
だがかりそめとはいえ同じ信仰者を相手に、彼女がどんな気持ちで戦ったのか……。
「疲れたでしょう。今日はゆっくり休みなさい」
「……はい」
 ギネヴィアに恭しく一礼し、エレンは退室する。
 ぱたん、と静かに扉を閉めると、そこにツァイスが待っていた。
「エレン!」
「ツァイス様……」
 顔馴染みを見て、エレンの表情がわずかに明るくなる。それが何故かツァイスには嬉しかった。
 先にミレディから話は聞いていたが、こうして直に会うと感無量になってくる。
「あっ……」
 目頭が熱くなると同時、ふらっと足元がふらついてしまう。
「おっと」
 慌ててツァイスが支え、エレンの頭を胸で受け止める形になった。
頭に被った白いウィンプルが舞い、ツァイスの胸に降りかかる。
「す、すみません……」
「いいさ、疲れているんだろう」
 彼の暖かい手を頭に感じ、エレンは頬を染めて身を離した。同時に、血で汚れた自身に恥じながら。
 もう純白だったあの頃には戻れない……。そんな気がしたのだ。
「いいさ」
422封印ツァイス×エレンその2:2007/04/16(月) 18:29:11 ID:2jXSX/Bu
 同じ言葉を繰り返し、ツァイスは手をそっと後ろに回す。一瞬感じたエレンの温もりに胸を熱くしながら。
「聞いたよ。ギネヴィア様と国を出てから、いろいろ苦労したんだろ」
「いえ……それほどでも」

 ギネヴィアに付いて、国を出てからというもの、戦いの連続だった。
 国境では辺境の領主に捕えられ、危うく売り飛ばされそうになり、単身エレンが抜け出して、たまたま近くを通過していたロイに助けを求めた。
 思えばあれが始まりだったのかもしれない。
 それから各地を転戦して回るロイに従い、ずっと負傷者を癒し続けてきた。
 ベルンからリキア、そして西方三島へ。西方三島に行く時は、ギネヴィアをエトルリアのセシリア将軍に預け、不安ながらも離れ離れになった。
 そのギネヴィアがナバタの古城で捕えられたと知った時には身も引き裂かれんばかりに案じたが、ミレディが一緒に連れて来てくれたので事なきを得た。
 そしてナバタの隠れ里を巡り、このエトルリア王都を取り戻す戦い。
 ベルンでの日々がもう遠い日の事のように思える。
 その思い出の中のツァイスの顔を目の当たりにし、エルンはつい涙腺が緩んでしまった。

「エレン……?」
 涙を浮かべて顔を伏せるシスターに、ツァイスはただ慌てるしか出来ない。
何か悪い事をしてしまったか、心配になったのだ。
「いえ、すみません……」
 これは嬉しくて出た涙だから。その想いはツァイスにも届いたのだろうか。
「そうか……。これからもよろしく」
 差し出される大きな手。
「はい……」
 エレンもそっとその手を握り、上を向いて微笑んだ。
 どこか寂しさを含んだ笑み。
 いつか心からの笑顔が見たい……。ツァイスはそんな事を思いながら、エレンの手の変わらぬ温もりを感じていた。

 そして竜騎士ツァイスのロイ軍での戦いが始まる。それは苦労の連続であった。

 エトルリアを取り戻し、いよいよベルンへの本格的な反抗を始めるにあたり、
軍の大幅な再編が行われる事になった。
 まずは軍の呼称がリキア同盟軍から、エトルリア軍に変わる事になった。ロイが大国エトルリアの士気を考慮したからである。
 生粋のベルン人で今もベルンに忠誠を誓っているツァイスは、内心複雑な想いを抱きながらも、ベルンを討つ為の新生エトルリア軍に加わっていた。
 だがそれどころではない現実を彼は目の当たりにする。

 軍に所属するベルン出身者は少ない。ベルンを敵にしているのだから当然だろう。
 ギネヴィア姫に、その侍女のエレン、親衛隊長のミレディ、その弟のツァイス。
つまりツァイス以外は女性ばかり。それは実直な彼にとってかつてない試練であった。
 場所は同じくエトルリア王宮の一室。
「ねえ、エレン」
「はいギネヴィア様」
「あの、ルゥという魔道士の男の子、可愛いわよね」
「ええ、それはもう。ギネヴィア様もお分かりになりますわよね」
「ふふ……。エレンたらはしゃいで。ミレディはどう?」
「はっ…。やはりあの細い脚は素敵かと」
423封印ツァイス×エレンその2:2007/04/16(月) 18:30:15 ID:2jXSX/Bu
「ええ、ええ……。あの脚はいいですわよね。うふふ……」
「そうそうエレン。双子のレイもいいわよね」
「そうなんですよ。レイも、それにチャドも、普段はツンツンしてるのに、仲良くなるとすごく甘えん坊なんですよ」
「ふふ、エレンは子供たちに人気ですのね」

 何だろう? この人たちは何を言ってるんだろう?
 お茶を飲みながら、優雅に会話する女性陣に、ツァイスは全く付いていけなかった。
少し離れた場所で直立不動の姿勢のまま、脂汗を流しながらじっと耐えている。大いなる試練に。
雰囲気に馴染めないなら何処か別の場所に行きそうなものだが、今のツァイスに行き場所などない。
「ねえ。ツァイスはどう思います?」
「は?」
 唐突にギネヴィア姫に話を振られ、ツァイスがガチガチに固まったまま必死に考えを巡らす。
何を話していたかさえ理解していなかったが、姫のお言葉を無視するわけにもいかない。
「えーと……。エレンのように優しい女性なら子供に好かれるのも当然かと思います」
「あらあら。まあまあ」
 ニヤーと笑うギネヴィアにミレディ。エレンは何故か顔を赤くして下を向いていた。
 
 あれ? 何か間違ったかな?

 サーと内心蒼ざめていると、姉が助け舟を出してくれる。
「ギネヴィア様。そろそろ訓練の時間ですので、失礼致します。ツァイス行くわよ」
と固まったままのツァイスは連れて、一礼して部屋を出た。
 訓練、と聞いて、ツァイスも目を輝かせる。
 そうだ。鍛えに鍛えていれば、何も考える事はない。それに共に汗と血を流せば軍内にも男の戦友が出来るかもしれないのだ。
 共に戦う予定の男たちを夢想し、ツァイスは軽い足取りで姉に従って行った。

「どうも〜。天馬騎士のシャニーです!」
「同じくティトです。よろしく」
 飛竜と一緒に訓練場となっている野外。天馬に乗ってやって来た天馬騎士に、ツァイスはがっくりと膝を付く。
 空を飛ぶ飛竜騎士と組むのは、同じく空を飛ぶ天馬騎士と決まっている。
そしてイリアの天馬騎士といえば、若い女性ばかり。
 戦場でも周囲は女性ばかり。その事実にツァイスは頭がクラクラしてしまった。
「あの……。どうかしました?」
 心配になったティトが訊ねてくる。
「いえ! 何でも!」
 ピシャッと立ち上がり、背筋を伸ばしたツァイスは、ハキハキと言った。
「竜騎士のツァイスです! どうかよろしく!」
 とりあえず現実を受け入れる事にしたらしい。半ばやけになっていた。
「わ〜。竜騎士だよお姉ちゃん。強そうー」
「ええ。あなたも見習うのよ、シャニー」
「は〜い」
 どうやらこの二人も姉妹らしい。
 何だか親近感を覚えて、急にツァイスは楽になった。
「では、まずは一緒に飛ぶ訓練から」
424封印ツァイス×エレンその2:2007/04/16(月) 18:31:06 ID:2jXSX/Bu
 それから四人で隊列を組んで空を飛んだり、空中での模擬戦や地上攻撃の訓練を繰り返す。
 ツァイスは黙々と飛竜を操りながら、目のやり場に困っていた。
 何しろ、姉も二人の天馬騎士も、スカートが極端に短い。その白い太股が絶対領域となって目に飛び込んでくる。
 ベルンで、ゲイルさんや他の竜騎士と受けた訓練とは大違いだ。

 ゲイルさん……。

 尊敬する竜騎士を思い出し、ツィアスは一つ気付いた。今の自分とゲイルさんは敵同士。
もし戦場で出会えばどうするか?
 ゲイルさんなら信じた道のために戦えと言うだろう。
 ちらっと横を飛ぶ姉に視線を向ける。
 姉のミレディとゲイルさんは恋人同士。その姉はゲイルさんと戦場で出会ったらどうするのか?
「ツァイス! ボケッとしない!」
「は、はい!」
 大声で叱責の声が飛び、ツァイスは気を引き締める。

 聞いてみたかったが、聞けなかった。ゲイルさんと出会ったら、戦うのかどうかなど……。

 昼過ぎに始めた訓練は、おやつの時間になって休憩となった。
「ふー」
 飛竜を着地させ、翼を休めさせると、ツィアスも地に降り立つ。
「ご苦労様」
 穏やかな声に振り向くと、白い修道服のエレンがいた。
 その姿を見て、ツァイスは笑みを返し、「おや?」と思った。エレンは小さな女の子と手を繋いでいたからだ。
 軍には不似合いな、小さく可愛らしい女の子。その子は、キラキラ輝く目で飛竜を見上げ、

「たべちゃうぞー。たべちゃうぞー」

 いきなりそんな事を言い出す。
 ツァイスがさらに驚いたのは、飛竜がその子に怯えを見せたからだ。竜騎士と飛竜は一心同体。
「どうどう」
 安心させるように飛竜の首を撫でてやり、それからエレンに向き直る。
「エレン、その子は?」
 エレンと手を繋いでいる小さな女の子は背伸びして自分で名乗る。
「ファだよー!」
「あら。ちゃんと自己紹介できて偉いわね」
「あ、ああ……。俺はツァイス。竜騎士なんだ」
「ふーん」
とファは飛竜を見上げたまま、
「これ、お兄ちゃんの?」
「ああ、そうだよ」
「ふーん。ふーん」
 手を繋いだまま、小さくジャンプして、ファは興味津々と飛竜を見ていた。
普通小さな子、それも女の子は飛竜を間近で見ると怖がるものだが、ファは全く恐れていないようだ。
「ツァイス様……。この軍だけの秘密なのですが」
 小声で、エレンが囁いてくる。
「このファは竜なんです」
425封印ツァイス×エレンその2:2007/04/16(月) 18:32:07 ID:2jXSX/Bu
「竜? この子が?」
 ツィアスもベルン軍にいたので、人の姿から竜に変わるマムクートの存在は知っている。
だがこんな小さな女の子が竜になるなど、聞いた事もなかった。
「ファは本当に竜なのかい?」
「そうだよー」
 飛竜を見上げたまま、ファが呑気に言う。
「いつもは、同じ里のイグレーヌさんが面倒見てるのですけど、今は訓練ですので、私が預かっているんです」
「そ、そうか……」
 エレンほど小さな子の面倒を任せられる女性もいない。こうしてファと手を繋いでいる姿は、よく似合っていた。
「あちらにお茶を用意してあります。さ、ファ、おやつにしましょう」
「わーい」
 ニコニコと笑顔になってファは歩き出す。
 その無邪気な笑顔を微笑ましく見ながら、ツァイスも並んで歩き出した。
「ん」
と、ファがツァイスを見上げて、手を差し伸べてきた。もう片手はエレンと繋いだまま。
「俺も? ほーら、握手」
 差し出された小さな手を握ってやると、ファはにこーとさらに上機嫌な笑顔になった。
右手はエレン、左手はツィアスを握って、ニコニコと手を振り回す。
「はは……」
 まるで親子連れのような状況にツァイスも一緒になって手を振り、エレンはにこやかな笑みをファに向けて浮かべる。
 三人で仲良く歩いていると、訓練場の側に置かれたテーブルに、ミレディとティトとシャニーが先に待っていた。
「ドーナツ!」
 二人から手を離したファが、テーブルの上に置かれたドーナツを指差し、ててっと駆け寄る。
「ファもお手伝いしたのー」
「ええ。ファはお利口さんね」
 後から来たエレンがファを座らせ、ナプキンを掛けてやる。それから全員にホットミルクを入れておやつになった。
「ツァイス様、試食してください。試食ですから、正直に仰って結構ですから」
「うん……」
 エレンが他のドーナツとは分けて、ツァイスにだけ差し出してくる。
 一口でぱくっと食べる。食べる。もぐもぐ。
「どうです?」
「……なんか漬け物の味がする」
「はい、漬け物が入ってますから。次」
 今度は表面がまだら状になったドーナツをツァイスに手渡す。
「生臭いです」
「サンマを練り込んで入れましたから。次」
「……辛い。めちゃくちゃ辛いです」
「豆板醤のタバスコを混ぜてみました。次」
「……すみません、もうお腹いっぱいです」
「あら、残念です。次は普通のドーナツでしたのに」
「…えと……これは何かの試練なのでしょうか?」
 エレンは不思議そうな表情で、首を傾げている。
「なーかよしさんだねー」
 そんな二人を、ドーナツをいっぱいに頬張ったファが笑顔でニコニコと見上げている。
「ああ……まあ」
 ツァイスはアンニュイな笑みで、ファを見下ろした。
426封印ツァイス×エレンその2:2007/04/16(月) 18:32:51 ID:2jXSX/Bu
 おやつを食べ終わると、

「たべちゃうぞー。たべちゃうぞー

 ファがまた、飛竜に向かって、背伸びして言う。
「あのファ。あれは俺の大事な友達だから。食べないでくれるかな?」
 ファが竜と聞かされて、ツァイスは念の為にファに注意する。
「うーん?」
 ファはきょとんとツァイスを見上げ、
「おともだち?」
「ああ。ファもお友達だよ」
「おともだちー!」
 両手を上げて、それをファはツァイスに向ける。その両手をタッチして、ツァイスは、
「そうだ。どうせなら、飛竜に一緒に乗らないか?」
 言ってから、ツァイスは「しまった」という顔をする。
「のるー!」
 すっかりその気になって喜ぶファに、ツァイスは悪い事をしてしまった気になった。
「えーと……」
「ファ。それなら、私の飛竜に一緒に乗りましょう」
「のるー!」
 ツァイスの情けない顔を見て何かを察したか、ミレディがファを誘って行ってしまった。
ファと手を繋ぎながら、ツアィスを一度だけ振り返り、ハァとため息をついて。
「まあ。ファたらあんな嬉しそうに」
 ミレディと手を繋いではしゃぐファを見て、エレンが口元に笑みを浮かべる。
 それを横目に、ツァイスはぐっと拳を握った。最初に飛竜に乗せる女性はエレンと決めてたから。ファには申し訳ないと思いながら。
「シャニー。行くわよ」
「なんでー?」
「いいから」
 気を利かせたのか、ティトがシャニーを連れて行ってしまう。ちらっとツァイスとエレンを見て、ため息をついて。
「……」
 ミレディはファと一緒に空の上。キャーとはしゃぐ声がする。シャニーとティトもその左右を天馬で飛んでいた。
 二人きりになったツァイスとエレンは会話を交わす事もなく、ただぼんやりと空を見上げていた。雲のぽかぽか浮かぶ青い空を。
「エ、エレン……」
 しばしの沈黙を楽しむと、ツァイスから声をかける。
「よかったら、エレンも一緒に飛竜に乗らないか?」
「……すみません」
 申し訳なさそうにエレンは断った。
「あ……」
 こうはっきり断られると、後が続かない。これも訓練だから、と言う事も出来たが、そこまで強く出る事も出来なかった。
「す、すみません……。私、本当でしたら飛竜に乗るのも慣れないといけないのに……」
 ツァイスのあまりに残念そうな表情に申し訳ないと思ったか、エレンが続けて謝る。
戦場では見方に運んでもらって移動する事もある。空を飛べる竜騎士は仲間を運ぶ事も多いだろう。
「い、いや……いいんだ」
 エレンが単純に空を飛ぶのが怖いと思ってるからだと分かっているので、それ以上はツァイスは何も言わなかった。
427封印ツァイス×エレンその2:2007/04/16(月) 18:33:45 ID:2jXSX/Bu
「……」
 再び沈黙。
 ただ時間だけが流れる。
 それでも、ツァイスには心地よかった。側にエレンがいるから。
 彼女はどうだろうか? 自分が側にいて楽しいのだろうか?
 聞いてみたいが黙っていた。聞くと、大事な何かを壊してしまいそうで。

 サー、と訓練場の草原を風が吹き抜ける。
 エレンの頭に被った白いウィンプルがはためき、栗色の髪が揺れ、甘い香りが漂ってきた。
「!」
 不意に胸がキュンと鳴り、思わずツァイスは立ち上がって彼女を見る。
 風で煽られたウィンプルを直し、彼女もツァイスを見上げた。
 白い修道服に身を包んだ清らかなシスター。その修道服の内側を想像し、思わずツァイスは顔を背ける。
「それじゃあ、俺も行くから」
「はい……。お気を付けて」
 ぺこりと頭を下げるエレンを背に、ツァイスは自分の飛竜に向かう。
 これ以上一緒にいると、『何か』をしてしまいそうな自分が怖かったから。
「くっ」
 風に乗って勢いよく空に上がると、ツァイスは飛竜を全力で飛ばした。
たちまち訓練場を抜け、地上の光景が草原から森に変わる。
 その森に降り立ち、ツァイスはガン! と木を叩いた。

 −何を考えている! 俺は!

 エレンの髪から漂った甘い香り。その一瞬、ツァイスは女を感じ、股間に熱い疼きを覚えてしまった。
 押し倒し、その修道服を脱がして、そして……
 邪な感情を抱いた自分に嫌悪する。
 エレンは身勝手な欲望で穢していい女性ではない。そう思い込んでいたから。
 欲情を覚えること自体が罪なのだ。
 ギリッ、と歯を食いしばり、懺悔する。
 清らかなシスターに邪な想いを抱いた自分を。

 だが……。
 いけないと思えば思うほど、胸の中にモヤモヤが溜まっていく。
 その モヤモヤが何かツァイスには分かっていた。
「クソ!」
 抑えようと思っても、一度覚えた欲情は止まらない。それにここ最近は発散する機会もなかった。
周囲は女性ばかりで、ストレスばかりが溜まっていたということもある。
 気付けば、ツァイスの股間は熱くもっこりと膨らんでいた。
「はぁ……」
 息が荒い。呼吸が狭くなる。

 もう我慢できない!

 木の一本に、丁度股間の高さに穴が開いてるのを見つけると、ツァイスは焦った手付きで鎧の隙間に手を伸ばし、ズボンのチャックを開ける。
そして飛び出したちんこは、ピンと筋を伸ばして勃起しており、その先端を木の穴に突っ込む。
「ハァ……ハァ、ハァ……」
 いけない、と思いながら、頭にエレンの姿が浮かぶ。

 白い修道服を脱ぎ捨て、全裸で喘ぐシスターの姿が……
428封印ツァイス×エレンその2:2007/04/16(月) 18:34:24 ID:2jXSX/Bu
 −違う!

 エレンはそんな欲情に身を委ねる女性じゃない!
 そう否定しつつ、股間は熱く滾り、腰を振って、木に入れたちんこを擦る。
木肌に敏感なちんこが擦られ、痛いほどだが、今はその痛みが心地よい。

「エレン……すまない…」

 罪悪感を覚えながらも止められない。その罪悪感さえも興奮を高めさせた。名前を口にすると、より鮮明に彼女の姿が思い浮かぶ。

 豊かな裸身をくねらせ、泣きながら嬌声を上げるシスターの姿が。

「はぁあっ!」
 ガッと腰を強く突き、ちんこが木の穴の中で暴発する。
 ドピュッ、と放たれた白濁液が、その穴を満たしていった。
「はぁ……はぁ……」
 とりあえず満たされたツァイスは、萎んだちんこをしまって、拳を目前の木に叩きつける。
固く握った手から血が出た。
「くそ……クソ! クソ!」
 ぎゅっと目をつぶり、ツァイスはその場にへたれ込んだ。そして、エレンに深く懺悔する。

 次にどんな顔をして彼女に会えばいいのか。そんな考えにさえ、自己嫌悪を覚えながら。

(つづく)
429名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 20:28:44 ID:PEh2JYZ3
外伝氏…だみゃ〜ん氏がのりうつったのかとオモタww
430名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 20:39:55 ID:GN/wshzA
ツァイスのヘタレっぷりがらしくていいなw
431名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 15:12:59 ID:pqvru/A1
ショタ話に脂汗流すツァイスワロスw超がんばれ。
432名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 17:12:58 ID:ogS5eqzM
この長編で「ちんこ」はどうなんだろwww
笑っちゃったよwww
433名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 19:01:45 ID:GaMOWNtl
アッー!!!イクーッ!!!
434名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 19:03:44 ID:FyTUNaa/
>>433
シノン乙
435名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 14:56:46 ID:6UXRiGGk
続きを激しくwktkしてます
436名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 15:59:17 ID:W3eXR22U
最後の方でダミアン臭を感じたのは俺だけではあるまい。だがそれがいい。

ところで一話目もそうだったんだけど何で所々ツァイスがツィアスになってるんだ?
単なる打ち間違いかな?
437外伝 ◆9QlRx9nooI :2007/04/18(水) 17:56:48 ID:wCSdpuSy
>>436
ミスです、すいません。ツァイスに変換しておいてください。

封印ツァイス×エレンその3を投下します
438封印ツァイス×エレンその3:2007/04/18(水) 17:58:10 ID:wCSdpuSy
「ぐるぐる〜どっかーん!」
 どっかーんと両手を上げて、ファはぐるぐると走り回る。
「まわれまわれ〜」
 ぐいんぐいん。
「はしれはしれ〜」
 ぐいんぐいん。

「ファは元気で良い子ですね」
 そんなファを見て、ギネヴィア姫はにこにこと微笑んでいる。
 エトルリア王宮の一室。今日も保護者のイグレーヌさんは忙しいので、ファはエレンが面倒を見ていた。
そしてギヴェヴィア姫の部屋で、元気に踊って走ります。
 もちろんミレディとツァイスも一緒。でも、ツァイスはちょっと暗い顔をしていますよ?
「はしれ〜」
 そのツァイスの前に立ったファが、手を握ってぶんぶん振り回す。一人で走るのは飽きたらしい。
「え?」
「わんわんとはしるの〜」
 わんわんが何かよく分からないが、横にいるミレディも頷いている。こういうのは男の役目だろう。
「よーし」
 考えても仕方ないと、ツァイスは重い鎧をガチャガチャと鳴らして走り出す。全速力で。
「はやいよー」
 当然ファが追いつけるわけもなく。ツァイスの後をてってっと走って、ぽてっと転んだ。
「あっ」と立ち止まるツァイス。
 でも大丈夫。下はふかふかの絨毯。ファはすぐに立ち上がり、ギネヴィアぬ向かう。走るのも飽きたらしい。
 キラキラと波打つ金色の髪を指差し、
「きれーい!」
「ふふ。ファも可愛いですわよ」
「おひめさまー?」
「はい。そうです」
「わー!」
 目の当たりにするお姫様を見上げ、ファはキラキラと瞳を輝かせる。
 豊かな金色の髪で美麗のギネヴィア。まさにお話に出てくるお姫様そのものだった。
「えへへー」
 化粧台に置いてあったクシを手にして、ファは豊かな金髪にあてる。
「はーい。きれいきれい」
 イグレーヌやソフィーヤがしてくれるように、髪をとかしてあげるつもりらしい。
「ありがとう」
 お姫様の次はミレディの髪にもクシあて、それからツァイスの頭もぽんぽんと叩く。
「どうも、ありがとう」
 お礼を言うと、ファは「きゃー」と笑って行ってしまう。
「エレンもー」
「はい」
 頭髪を隠すウィンプルを外すと、エレンの美しい栗色の長い髪がサッと流れた。
「ほう」と思わずツァイスは感嘆の声を上げ、それから慌てて目を逸らす。赤い顔で。
 先日、エレンを夢想して「抜いた」事を思い出したのだ。
439封印ツァイス×エレンその3:2007/04/18(水) 17:59:26 ID:wCSdpuSy
「ねえ。これなーにー」
 エレンの長い髪にクシを当てながら、ファが聞いてくる。
「これはウィンプルと言ってね。私たちシスターが頭に被るものなのよ」
「なんでー?」
「うーん……。何でだと思う?」
 逆に訊ねるのは大人の知恵。
「んーとねー。なんでー?」
「なんでかなー」
 二人一緒になって笑う。
「さあ。今度はファの髪をとかしてあげる」
 自分用のクシを取ると、今度はエレンがファのツンツン尖った髪を撫でてやる。
「きゃっはー」
 髪を綺麗にしてもらいながら、ファは笑顔で手をぶんぶん振っていた。
「姫。そろそろお時間です」
「そうね。行きましょう」
 そうこうしていると、ミレディとギネヴィアが腰を上げる。今から大事な会議があった。
「では、ファ、また後で遊びましょう」
「うん?」
「今から、ギネヴィア様は大事なお仕事があるのよ」
「しごとかー」
 仕事と言われてファは納得したらしい。
「いってらっしゃーい」
 手を振って、ギネヴィアとミレディを見送ってくれた。
 護衛はミレディ一人で十分との事なので、ぽつんと置いていかれたツァイスはボーと髪をセットするエレンとファを眺める。
こうしていると、本当に良く似合う。やはりエレンは戦場にいるよりも、こうして小さな子のお世話をしているのが、ふさわしかった。
いつかこんな平和な日が来ればいい、そう願わずにはいられない。そしてその為なら戦える。
「ツァイスー」
とファがこっちにやって来て、
「はい。あくしゅー」
 小さな手でツァイスの手を握ると、てけてけと引っ張っていく。引っ張られるまま進むと、そこにはエレンが待っていた。
ウィンプルを外して、頭髪を出したままのエレン。ただそれだけなのに、普段よりずっと奇麗に見え、ツァイスの胸がドキッと高鳴った。
「はい。エレンも」
 ファはエレンとも手を繋ぎ、ツァイスとの間に挟まれて上機嫌でニコニコと手を振る。
 どうも左右から手を握られるのをやってみたかったらしい。親子連れのように。
「あら。ファはツァイス様が気に入ったのね」
 ファと手を握ったエレンが笑みを浮かべる。ツァイスに。
「はは……」
 目を逸らして、ツァイスはまた罪悪感を覚えた。こんな心の清らかな女性に欲情した己に。
「ファはお腹すいた?」
「んーん」
「それじゃあ、おやつは後にしましょう」
「やー。たーべーるー」
「はいはい。ツァイス様と待っててね」
「あ、ああ」
 手を離してエレンはおやつとお茶の準備に取り掛かる。
 残されたツァイスとファは、顔を上下から見合わせた。
440封印ツァイス×エレンその3:2007/04/18(水) 18:00:19 ID:wCSdpuSy
「ふかふかー」
 ツァイスから手を離したファは絨毯の上でコロコロと転がり、
「なんだー」
 見つけた本を手に、ツァイスの所に戻った。
「ああ、これ絵本だよ」
「えほんー?」
 どうやらファの為に用意してくれていたらしい。
「よんでー」
と言うもので、ツァイスは絵本を開いてみる。
「えーと。でこぼこフレンズ?」
「でこぼこフレンズー!」
 ファは小さく手を握って、きゃっきゃっと跳び、
「これなーにー?」
 ファが指差した先の絵本には、謎の生命群が描かれていた。どうやらこれがでこぼこフレンズらしい。
「えーと、なんだろうな」
「えー。しらないのー」
 普通は知らない。まして固体名をすぐに答えられるわけがない。
「うん、ごめん」
「しらないんだー。なんでー」
「いや、なんでといわれても」
 幼児は大人に聞けば何でも分かると思っているらしい。そして知らない事があると怒る。ごめんね、今度勉強しておくから。
「ほら、他のにしようか」
「うん」
 素直にファは頷き、また本を探しに行く。ギネヴィアに用意された部屋の中を。
「これー」
 そして持って来たのは、一冊の本。
「どれどれ」
 ファが持ってきた本を開いて、ツァイスは読んでみた。

    ***
「ふふ……ルゥたら、もうこんなにしちゃって」
「エ、エレンさん……。ぼく、ぼくもう…!」
「いいのよ、ここで出しても……。遠慮しないで」
「は、はい……。くうっ、ぼく、ぼくもうダメーっ!」
「私も……私も一緒に……! ルゥ! ああ、ルゥ!」
「エレンさん! エレンさん!!」
    ***

「なんじゃこりゃー!」
 思わずツッコんでしまい、ツァイスはガッと本を閉じる。
「よんでよー」
 足下で抗議するファをギッと睨み、
「ダメ! こんなの読んじゃいけません!」
 つい怒鳴ってしまう。ファは肩をビクッと震わせ、
「こわいよー。こわいよー」
「あ、いや、ごめん……」
 本の表紙を見ると「ギネヴィア」と著名されていた。どうもギネヴィア様が書いたものらしい。
事実を元にした日記か、あるいは創作か……。
「ああ、ファ。これ、元の場所に戻してくれるかな?」
「うん」
 受け取ったファは言われたとおり、元に戻してくれた。
 丁度その時、お茶とドーナツを持ってエレンがやって来る。
441封印ツァイス×エレンその3:2007/04/18(水) 18:01:27 ID:wCSdpuSy
「ど〜〜なつさん」
 ファは穴の開いたドーナツを手に、ぶんぶんと振り回している。そしてツァイスに、
「これなーんんだ」
「ドーナツ?」
「ドーナツ!」
とパクッと食べる。
「あら。もうすっかり仲良しさんね」
「なかよしー!」
 ツァイスの手をぱたぱた叩いて、ファは口いっぱいに入れたドーナツを頬張る。
「は、はは……」
 乾いた笑みを浮かべツァイスはお茶を乾いた喉に流し、先ほどの日記?を思い出す。
 ルゥというのは仲間の魔道士の男の子。男が苦手なエレンも、子供なら平気らしい。
そのルゥとエレンはそういう仲なのだろうか? 考えられない事ではないが……。
「どうかしましたか?」
 考え込んでると、エレンの笑顔が目に飛び込んでくる。今はウィンプルもきちんと被って、頭髪を隠していた。
「い、いえ……なんでも」
 聞けるわけがない。エレンに男の子と出来てるかなど。
 ファを見下ろすと、一心不乱にドーナツを食べていた。この様子なら、さっきの事を話す事も無いだろう。
 ファがごっくんとドーナツを食べ終わると、
「ファ、他のみんなにもおやつをあげに行きましょう」
「はーい。いこー」
 ファを連れて、エレンはおやつを配りに行くらしい。いかにも優しい彼女らしかった。
「俺も一緒にいいかな?」
「……はい、喜んで」
 一瞬複雑な表情を見せたエレンだが、すぐに笑顔になって承諾する。
(俺が行くとまずいことでもあるのか?)
 そんな考えが頭をよぎったが、エレンに限ってそんな事はあるまい。ツァイスも一緒に行く事にした。
「では行きましょう。お腹を空かせて待ってるかもしれません」

 ドーナツを入れたビスケットを抱えて、エレンがやって来たのは子供たちのたくさんいる部屋。
ファと手を繋いだエレンが姿を現すと、子供たちがわらわらとやって来る。
「皆さん、おやつですよー」
「エレンさん」「エレンさん」「エレンさん」
 どうやら仲間の子供たちにエレンは好かれているらしい。すぐさまわらわらと集まってくる。
「エレンさん、いつもありがとうございます」
「ふふ、いいのよ」
 その一人、利発そうな可愛らしい男の子に、エレンは極上の笑みを向ける。頬を赤らめて。
 それは、ツァイスもドキッとするような笑みだった。
「お、俺は、お腹が空いてるだけだからな。別に、エレンさんのお菓子が好きなわけじゃないぞ」
 ルゥの双子の弟のレイも、そんな事を言いながらしっかりドーナツを受け取る。
そんな彼も、エレンに笑顔を向けられると、たちまち赤い顔をするのだ。
「ファもー」そしてファもまたドーナツを受け取る。
442封印ツァイス×エレンその3:2007/04/18(水) 18:02:23 ID:wCSdpuSy
「安心して食べてください。変なものは入れないようにしましたから」
 ツァイスを見て、エレンはにっこりと微笑む。どうやら、試食の意味はちゃんとあったらしい。
(俺は毒見役か……)
 エレンが喜ぶならそれでも良いと思ってしまう。
「こいつは?」
 そこで初めてツァイスに気付いたように、チャドが聞いてくる。
「ああ、俺はツァイス。ベルンの竜騎士だ」
『!!!』
 目の前にいる三人の男の子が明らかに緊張し、ツァイスにギロッと視線を向けた。そしてすぐに逸らす。
「?」
 事情のよく分からないツァイス。エレンが慌てて、
「あ、あのね。このツァイスはとっても良い人で、私たちの味方になってくれたのよ」
「……こいつはエレンさんの何?」
 聞いたのはチャドだ。
「ベルンにいた頃からの知り合いよ。とてもよくしてくれたの」
 知り合い……。ツァイスは心の中でガクッと膝が折れた。
 それでも子供たちは、ツァイスに刺々しい視線を向けてくる。何だかよく分からないが、嫌われているらしいのは、ツァイスもさすがに理解した。
「エレンさん。今日は一緒にいられるんですか?」
「え、ええ……。ファと一緒に遊びましょう」
「わーい」と喜んだのはファだけ。
「それじゃあ、俺はこれで」
 さすがに居辛くなったのか、ツァイスは離れる事にした。エレンだけの方が良いと判断したのだ。
「あの……。あなたたち、ちょっとファをお願い」
 去っていく大きな背中を慌ててエレンが追いかける。
「ツァイス様、ごめんなさい」
「いや、いいさ。何か事情があるんだろう?」
「はい……」エレンは美しい眉をひそめ、
「実は……ベルンが侵攻したときにあの子たちがいた孤児院も被害にあい……院長先生が……」
「そうか……」
 戦争に犠牲は付き物だ。かと言って、無辜の民や子供たちが犠牲になっていいわけではない。
ましてそれが自国の軍の仕業ならば。
 エレンがどんなに心を痛め、そして子供たちを励まそうとしているか、良く分かる。そして彼女の優しさがどれだけ心を癒してくれるかも。
 ふっと笑顔になり、ツァイスはエレンの肩に手を置いた。
「あの子たちの側にいてやってくれ。今はエレンが必要だろう?」
「ツァイス様……」
 エレンは震える瞳で見上げ、ぺこりと頭を下げる。
「それと、その様というのはやめてくれないか。ただのツァイスでいい」
「え?」
「ほら。子供たちが待ってるぞ」
「はい……」
 もう一度お辞儀して、エレンは戻っていった。彼女を必要とする子供たちの元へ。
「これでいい……」
 白い修道服とウィンプルの背中を見送りながら、ツァイスは思った。彼女はみんなのシスター。決して独り占めすべきではないと。
 だが……それなら、この胸のモヤモヤはどうすればいいのだろう? そして、股間の疼きも。
 若者は再び罪悪感に苛まれていた。
443封印ツァイス×エレンその3:2007/04/18(水) 18:03:07 ID:wCSdpuSy
「エレンさーん」
 戻ってきたエレンにルゥが抱きつき、頭を埋める。豊かな胸に。
「きゃっ」
 意図してなのか違うのか、柔らかな緑の髪が胸にサラサラと触れ、エレンはきゅんと胸を高鳴らせた。
「ここも」
 さらに背後に回った手が、丸いお尻をしっかりと掴んだ。
「もうっ……! いけ、ません……」
 ぷるっとお尻を震わせて叱責するが、その声に力はない。
「うふふ……。エレンさんのここ…こんなになって」
 修道服の上からむにっと胸を掴み、さらに指で挟む。ピンと尖った蕾を。
「はぁっ……!」
 体の奥からジンと痺れ、エレンは甘い吐息を上げ、その場に崩れ落ちてしまった。
「エレンさん」
 その顔にルゥは腰を近づけ、
「食べて」
 取り出したのは小さなちんこ。 まだ分厚い皮に包まれたそれを、エレンは熱い眼差しで見つめ、そしてパクッと咥え……。

「くそっ!」
 王宮から遠く離れた森の中。飛竜に乗ってここまで来たツァイスは、木の穴にちんこを突っ込んでそんな妄想をしながら腰を振っていた。
 そして妄想の仲のルゥがエレンの口に射精すると同時、ツァイスもぶるっと精を放つ。
「はぁ……ハァ……」
 またこんな場所でしてしまった。
「最低だ……俺……」
 呆然と呟き、ツァイスはちんこをしまった。そして目にじっと涙が浮かんできた。
己の情けなさと欲望に。

 そのまま戻るのも躊躇われ、ツァイスはずっと飛竜と共に空を飛んでいた。
 こうして飛んでいれば、何もかも忘れられるから。
「ん?」
 ふと下をい見れば、咲き誇る野生の花々が見える。
「花、か……」
 そういえばエレンも花が好きだった。ベルンにいた頃は庭で育てていたのを思い出す。
教えてもらった花の名前は忘れたが、その美しさはしっかりと覚えていた。
 エレンの為に摘んでおこうかと思ったがやめておいた。今はその資格はないと思えたから。
 いつか……。いつの日か分からないが、自信が付いたら渡そう。
 日が西に傾き、赤い夕日が全てを紅く染める頃、ツァイスは戻ってきた。
 空気が肌を刺すように寒い。ツァイスはすっかり体が冷えてしまった。
 王宮に戻ると、エレンが待っていてくれた。
「お帰りなさいツァイス様……あ…」
 いつものように様付けで呼び、エレンは思わず口を抑えてしまう。
 ツァイスは目を逸らし、
「ファはもういいのか?」
「はい…。イグレーヌさんが迎えに来ました。また一緒に遊んでくださいと……」
「そうか……」
「お寒かったでしょう。お風呂の準備がしてありますのでどうぞ。洗濯物もあったら出しておいてください」
「あ、ああ…」
444封印ツァイス×エレンその3:2007/04/18(水) 18:04:13 ID:wCSdpuSy
 ツァイスが汚れた衣服を脱いで、お風呂に入ってると。
 脱衣場でじっとその衣服を見ている女性がいた。
 エレンである。
 彼女が手にとってじっと見ているのは、黄ばんだパンツ。ツァイスのパンツである。
 洗濯物に出されたその男のパンツを、つい鼻に寄せて嗅いでしまう。

 くさい。

 イカ臭い匂いが、ツンと鼻の奥まで突付く。
 それが何の匂いかエレンはまだ知らなかった。
 だけど……何故だろう。この匂いを嗅いでいると、きゅんと胸が疼く。

 −いけない……。

 そう思いながら、手は自然に股間に伸びていた。
 白い修道服を押し、脚の付け根に指が触れる。
「あっ」
 切ない声が上がり、エレンは思わずパンツを噛んだ。 
 汗とそれ以外の「何か」が染み込んだパンツを。
 胸いっぱいにキュキューンと高鳴り、動悸が激しくなる。

 −ダメ、こんなの。

 ツァイスの洗濯物のパンツを噛み締め、エレンは太股をきゅっと合わせ、疼く股間を指で押さえた。
そう、体の中心が熱く疼いていた。そこに触れるだけで、甘い官能が駆け巡る。

 −この指がツァイス様だったら。

 そう思うだけで、エレンは身を震わせ、ぎゅっとパンツを強く噛んだ。
 何かの汁が口の中に広がっていく。イカ臭い匂いが直接口の中に染み渡る。

「んっ……あっ……」

 パンツを噛みながら、身をよがらせる自分をはしたないと思いつつ、エレンは止められなかった。
シスターなのに、修道服を着ているのに。
 目にじわっと涙が浮かぶ。
「ダメ……こんなの……いけない……」
 己の罪深さに懺悔し、エレンはパンツを口から離す。
 そして着替えを置いて、洗濯物を手に脱衣場を出た。

「ふー」
 お風呂から上がったツァイスはさっぱりした表情で、脱衣場に戻ってきた。
 用意されていた着替えを着ると、脱ぎ捨てた衣服が無いのに気付く。
(エレンが持っていったのか……)
 そして気付いた。パンツも彼女が洗うだろう事に。
 そう思うと何故か急に恥ずかしさがこみ上げ、赤くなった。

「はぁ……ツァイス様。お許しください」
「エレン、すまない」
 離れた場所で、ツァイスとエレンは同じく懺悔していた。

(つづく)
445名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 01:00:45 ID:ed2vyUqI
ギネヴィア姫何やってんだwww
切ないなこの二人。ファが取り持ってくれるのかな?
446名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 03:03:54 ID:zOrpaFEn
>443
外伝氏っぽい展開キター!と思ったら妄想オチかwww
もどかしいな。早く合体させてやってくれ(´;ω;`)
447名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 14:45:00 ID:y+ge4SFT
ファが可愛いw
ツァイスとエレンも切ないなぁ…つーかレイが典型的ツンデレ口調w
448名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 14:54:32 ID:it+r0KqI
エレン猫の餌マダー?
449名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 21:34:46 ID:990CWATl
切なくて面白いんだけど先見るの怖えええー
450名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 00:02:19 ID:nfHGbmdB
451名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 10:39:16 ID:ZWFn/JKi
ちょwwwwwwwwwwwwwwwwww
あんたそのまんまなのかよHNwwwwwwwwwww
452名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 15:18:41 ID:okW2BTT2
なんかその1の時の文章のふいんき(何故かry)が違くね?
ちょっと壊れてきてね?これが本来の作者風味なのかなぁ
いや、大好きですけどwww続き超wktkしてます
453名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 16:11:01 ID:rkruGl+c
つづきってあるから続きが貼られてから貼った方がいいかな?
454外伝 ◆9QlRx9nooI :2007/04/21(土) 16:35:17 ID:hKQfMW0S
>>453
どうぞ
いつでもいいと思いますよ

封印ツァイス×エレンその4を投下します
455封印ツァイス×エレンその4:2007/04/21(土) 16:36:38 ID:hKQfMW0S
 礼拝所。それは神聖な祈りと懺悔の場。
 そこで一心に祈るシスターが一人。エレンである。ベルンの聖女。
 ひっそりと静まり返る礼拝所で、エレンは祈りを捧げていた。

 それを物陰からやはりひっそりと見つめる若者がいた。ツィアスである。
 うっとりとした表情でエレンを眺め、その股間はもっこりと膨らんでいた。
 ひっそりとした礼拝所で、ツァイスは、はしたなく欲情していた。
と、誰かがツァイスの背後を取る。ギネヴィア姫だ。そして耳元で囁く。

「犯せ」

 ビビクンっ、とツァイスの背筋が震える。
 背後からの声に操られるように、ツァイスはのしのしとエレンに歩み寄り−

「きゃー!」

 無言で押し倒した。恋愛アプローチ、無言で押し倒すというやつである。

  ***

「のわー!」
 目が覚めると見知らぬ天井が見えた。
「はっ!?」と気が付き、瞬時に覚醒する。そう、ここはエトルリア王宮。
 そして俺はロイ将軍の軍に味方するベルンの竜騎士。
 状況を整理し、ツァイスは先程の夢を思い出し、赤面する。

『犯せ』

 夢の中で聞いた言葉が思い出される。いやだな、ギネヴィア様がそんな事言うわけないじゃないか。
「は〜」
 恥ずかしさと罪悪感に苛まれながら、悩み多き若者はベッドから降りる。
「ん?」
 そこで初めて気付いた。ズボンとパンツがしっかりと濡れている。
 カーとさらに顔が紅くなった。ボンと爆発するほどに。

 夢精してしまったらしい。

「は〜」
 濡れたズボンとパンツを着替え、ツァイスは深々とため息をつく。手にその濡れた衣服を持ちながら。
 これをどうしよう? さっきからその事を考えている。
 洗濯物に出すのは簡単だ。きっとエレンが綺麗に洗ってくれるだろう。
 問題は洗うのがそのエレンだということだ。
 エレンを夢に見て夢精したパンツをエレンが洗う。その光景を想像しただけで、
ツァイスは「ぬわ〜」とゴロゴロと転げまわった。
 しかしこの軍に加入して以来、洗濯物は全てエレンに洗ってもらっている。
他に洗う人はいないからだ。
 もちろんツァイスのパンツも洗っている。エレンを妄想して抜いたときのパンツも。
「ぬお〜」
 パンツを洗濯するエレンを想像するだけで、激しく動悸し、ゴロゴロと萌え転がってしまう。

 若いねぇ。
456封印ツァイス×エレンその4:2007/04/21(土) 16:37:44 ID:hKQfMW0S
「自分で洗おう」
 そう決めると、ツァイスはパンツとズボンを籠に入れて、洗濯場に向かう。
 華やかなエトルリア王宮の裏庭に近い洗濯場。すぐ隣は脱衣場と浴場になっている。
 脱衣場で脱いだ服を洗濯場で洗って、日当たりの良い裏庭ですぐ干せるようになっていた。
 サラサラの小川のように水路を水が流れる洗濯場。ふんだんに水と石鹸が使えるのは王宮ならではだ。行軍中だとこうはいかない。
 なので皆、洗濯物は今のうちにまとめてしていた。
「あ、ツァイスさん。おはようございます」
 ツァイスが洗濯場に行くと、先客がいた。傭兵隊に所属する天馬騎士のシャニーである。
 ツァイスは反射的に籠を後ろに隠した。
「ツァイスさんも洗濯ですか?」
 かく言う彼女は、ふんどしを三枚も洗濯板でごしごしと洗っている。褌。赤いふんどし。
 男はやっぱりふんどし。パンツのツァイスはまだまだと言わざるを得ない。
「もう。隊長たちたら、洗濯は全部あたしに押し付けるんですよ」
 言葉とは裏腹に、シャニーはにこやかな笑顔でふんどしを洗っている。
 ふんどし!
「あ、ああ……。偉いんだな」
「はい。これもあたしの仕事ですから」
 洗ったふんどしをパーンと張って、シャニーは「えへへ〜」とニヤけた顔になる。
 だがツァイスが見ているからか、すぐに引き締まった顔になり、
「ツァイスさんのも洗いましょうか?」
「い、いや……。いいんだ」
「そうですか。それじゃあお先に」
 濡れたふんどしを干すべく、シャニーは庭に向かう。今日は快晴。ふんどしもよく乾くだろう。
「ふー」
 シャニーがいなくなると、後はツァイスだけになる。洗濯板を取って、洗おうとすると、
「あら、ツァイス様」
 聞き慣れた声にビクッと背筋が凍え、半座りのまま飛び上がってしまった。
 ギギギと首を後ろに向けると、やはり同郷のシスターがいた。
「やあ。おはようエレン」
「おはようございます」
 脂汗を浮かべ、それでもとっさに挨拶するツァイスに、エレンはにこやかに笑みを浮かべ、
「まあ。洗濯でしたら、私がしますのに」
「い、いや……。いいんだ」
「よくありません」
 ビシッと言い、エレンは籠の中のツァイスの洗濯物を取ろうとする。股間が濡れたパンツとズボンを。しかもイカ臭い。

 −いやー! やめて、やめて、見ないでぇ!

 叫びそうになるのを堪えながら、ツァイスはさっと籠を背中に隠した。
「いや、本当にいいんだ。自分でやるから」
「まあ。私に隠し事ですか?」
 メッと子供を叱るような口調でエレンは言う。ツァイスが何をそんなに慌てているのかまるで分かっていない。
洗濯物を洗うのは自分の当然の役目と思っているから。

 まるで思春期になった息子と母親のよう。
457封印ツァイス×エレンその4:2007/04/21(土) 16:38:56 ID:hKQfMW0S
「本当にいいんですぅ」
「見せなさい。見せなさーい」
 隠そうとすればするほど、見たいと思うもの。
 エレンが後ろに回ろうとすると、ツァイスは立ち上がって走り去ろうとして−

 つるっ、と石鹸を踏んづけて転んだ。

「しまった! 罠か!」

 言い終わったときには、ごっつんと冷たい石床に後頭部をぶつけていた。ごっつん。
「うおおおっ」
「だ、大丈夫ですか?」
 心配そうに駆け寄ったエレンが、もう瘤の出来た頭をよしよしと撫でてやる。
 それだけで、痛みが引き、ツァイスはふわふわと天に昇るような浮かれた気分になった。
 だがすぐに地上に引き戻される。
「あらあら。まあまあ」
 エレンがツァイスの洗濯物、即ち股間の濡れたズボンとパンツを手にとって見たからだ

 −見られたぁー!!!!!!!!!

 ツァイスがあんぐりと口を開ける中、
「よいのですよツァイス様」
 エレンは変わらぬ笑みを浮かべ、
「おねしょしたことは誰にも言いませんから」

 −おねしょじゃねえええぇぇぇぇぇっ!!!!!!

 そう怒鳴ってやりたかったが、ツァイスはぐっと堪えた。心の中で血の涙を流しながら。
「はい……。お願いします」
 結局、エレンに洗ってもらう事になった。

 ごしごし

 そのよく晴れた日、庭に干されたふんどしとパンツとズボンが風に乗ってよそよそと流れる。
 日に干される洗濯物を見ながら、エレンはうんうんと一人納得して頷いている。
大きな仕事を成し遂げた達成感に満ちたさっぱりした表情で。
 一方、ツァイスはというと木陰で膝を抱えて座り込んでいた。まるで母親に夢精したパンツを見られた思春期の少年のように。

「ふー」
 さっぱりした表情で額の汗を拭い、エレンはそのまま庭を見て歩く。
 華やかなエトルリア王宮。裏庭にまで整備された花壇が並び、花々が咲き誇っている。
 この戦乱の時でも変わらぬ咲く花に、エレンはうっとりと目を和ませた。
 そういえば、ベルンの王宮で育てていた花はどうしているだろうか。ふと心配になってくる。
 物思いにふけっていると、エレンの前をさっと黒い影がよぎった。

「きゃぁー!」
458封印ツァイス×エレンその4:2007/04/21(土) 16:40:04 ID:hKQfMW0S
「エレン!」
 いきなり聞こえた悲鳴に、木陰に座り込んでいたツァイスは瞬時に立ち上がり、エレンに駆け寄る。
「どうした!?」
「あ、あれ……!」
 駆け寄るツァイスのその逞しい胸板に飛び込み、エレンは震える手で花壇を指差した。

「にゃー」
「にゃーにゃー」

 そこでは数匹の猫が、鋭い歯をガチガチと打ち合わせて鳴いている。
「はぁ……」
 胸の中のエレンの温もりと柔らかさにドキッとしながらも、ツァイスは、
「こらー!」と猫に向かって怒鳴る。すると猫はすぐさま走り去ってしまった。
「ほら。もう行ったよ」
「す、すみません……」
 胸から顔を上げ、それからエレンは彼に抱きついているのに気付き、紅い顔でそそくさと離れた。
「すみません……」
 そして小声でまた謝る。
「いいさ」
 怖がりのシスターに笑いかけながら、ツァイスもさっき触れたエレンの柔らかさを思い出し、紅くなる。
 すぐにツァイスは花壇に咲く花に視線を向け、
「花……か。ベルンでエレンが育てていた花はどうしてるかな」
「えっ?」
 ツァイスが自分と同じ事を考えたものだから、エレンは思わず胸がキュンと鳴ってしまう。
「そ、そうですね……」
 縮むように下を向くエレン。その横で、ツァイスはぽりぽりと頬をかいた。

 快晴の空の下、ふんどしとズボンとパンツが庭に舞う。そして仲良く並ぶ竜騎士とシスター。
言葉を交わさずとも、こうしているだけで心地良い。

「あらあら」
 その様子を庭に面した窓から見ながら、ギネヴィアはそっと嘆息する。
「なかなかよい雰囲気ではなくて?」
「はっ……」
 応えたのは親衛隊長のミレディ。ツァイスの姉だ。
 庭を眺めながら、ギネヴィアは一冊の本を取り出し、すらすらと書き綴っていく。
 前回、ツァイスとファが読んでいた本。これは彼女のネタ帳だ。良いアイデアが浮かんだ時などに、すぐ書き留めるようにしている。
 今書いているのはこんな感じ。

 ****

「エレン……。実は俺、姉さんが好きなんだ」
「実は……私もミレディさんを愛しております」
「ライバルだな。だが負けないぞ。姉さんは俺のモノだ」
「ふふふ。私も、ミレディさんを諦めたりしませんわよ」

 ****

「あのー。ギネヴィア様、何をお書きになっているのです?」
459封印ツァイス×エレンその4:2007/04/21(土) 16:41:02 ID:hKQfMW0S
「ふふ。ちょっとした事です」
 ネタ帳を閉じ、ギネヴィアはミレディに向けて優雅に微笑み、
「本日は、モルドレッド王のお見舞いの予定でしたわね」
「はい、この後の予定です」
 エトルリア国王のモルドレッドは現在に病に伏せている。ギネヴィアはそのお見舞いに度々伺っていた。
「では、参りましょう」
 廊下に出ると、てけてけと小さな女の子が一人でやって来た。
「あら。ファ」
「おひめさまー。どこ行くのー」
 どうやら一人で遊びに来たらしい。ファは早速お姫様に抱きつく。
「これから病気のお爺さんのお見舞いに行くのよ」
「ファも行くー」
「それじゃあ一緒に行きましょう」

 お見舞いに行ったギネヴィア姫とファが、モルドレッド王を元気にしようと老いたちんちんを弄繰り回し、危うく腹上死させるところだったが、関係ないので省略。
 とりあえず、ギネヴィアの姫プレイとファの幼女プレイの合わせ技は、天国に向けて一直線だった事は記しておく。

「これから聖女の塔に行ってまいります」
とエレンが言うので、ツァイスも同行する事にした。心配だったからである。
 つい先日、激戦の舞台となったエリミーヌ教の聖地、聖女の塔。
今も封鎖されており、普段は信者の祈りの声で満ちる大礼拝堂もがらんと静まり返っている。
 その礼拝堂の一番前に跪き、エレンは手を合わせて祈りだす。聖女の塔での戦死者への鎮魂の祈りか、それともこの戦乱の犠牲者全てか。
 その背中に神聖で厳かな空気を感じ、ツァイスも跪く。ちらっと見上げると、髪を覆う白い布−ウィンプルが見えた。
 一心に祈りを捧げるエレンの白い背中。ドクン、と鼓動が高鳴り、そしてツァイスは己を恥じた。
 こんな場所で、清らかなシスターに欲情を催した事に。
 だが一度覚えた昂ぶりはなかなか忘れられない。
 ウィンプルを見つめる目が離せない。あの布を取り去って、彼女の髪をもっと見たい……。そんな下衆な欲望に自分で反吐が出る。

『犯せ』

 不意に夢の中の言葉が耳に響く。そういえば、状況は同じ。礼拝堂で二人きり。
「……ぐっ」
 歯を食いしばり、ツァイスは股間の疼きに耐える。さっきから股間が燃えるように痒い。
 と、ウィンプルが揺れ、エレンがこちらを振り返る。真摯な憂いを帯びた瞳と合う。
 瞬間、ツァイスの体が動いていた。
 下半身に支配されたように体が勝手に動く。
 エレンの華奢な肩に手を置き、そのまま押し倒す。
「きゃっ!?」
 それだけで、簡単にエレンは床に倒れ、その上に覆いかぶさった。
「あ……」
 何が起きたか分からず、呆然と見上げるエレンと目が合う。
 ギラギラした欲望に支配されたツァイスの瞳。そして肩を押さえつける手。

「きゃあああああぁっ!」
460封印ツァイス×エレンその4:2007/04/21(土) 16:42:08 ID:hKQfMW0S
 神聖な礼拝堂にシスターの悲鳴が轟く。だが聞く者はツァイスのみ。
 エレンの悲鳴をどこか遠くに聞きながら、ツァイスはごくっと喉を鳴らした。

 良い悲鳴だ。最高だ。もっとだ、もっと泣かせたい。

 得体の知れないドス黒い欲望が思考を麻痺させ、体の下の柔らかい肉に貪りつけと訴える。
 修道服の奥に隠された豊満な肢体……。それをはっきりとツァイスは感じていた。そしてもっと感じたいと本能が叫ぶ。
 肩を押さえていた右手が頭に伸びる。
「きゃっ!」
 エレンの頭が揺れ、白い布が取れた。そのウィンプルはツァイスの手に握られ、長い栗色の髪が眼下に広がる。
 甘いふんわりとした香りが髪から漂い、ツァイスの胸をしめつけた。

「イヤ……」

 下から聞こえる微かな声。見れば、横を向いたエレンの瞳にじっと涙が溜まっている。
「エレン…」
 呆然と呟き、力が緩む。
 そしてエレンの上からよろよろと退く。
 上半身を上げたエレンは涙を流しながら、小さく嗚咽を漏らし、身を抱いて肩を震わせる。
「エレン……俺は…」
 まだ呆然としたまま、ツァイスが手を伸ばす。剥ぎ取ったウィンプルを握ったままの手で。
「いやっ!」
 反射的に叫び、エレンは立ち上がって脱兎の如く駆け出していく。
 栗色の髪が流れ、その後を涙が通って行った。
「エレン……」
 礼拝堂に一人残されたツァイスは、握ったままのウィンプルをふと鼻に寄せる。
 甘い香りが胸いっぱいに広がる。エレンの女の香り。
 だがその香りはもうない。エレンと一緒に行ってしまった。
「最低だ……俺……」
 小さく震える手を、がしっと握り締める。
 額をそのまま床に叩きつけ、ツァイスの喉から嗚咽が漏れる。
「取り返しのつかないことを……取り返しのつかない事を、俺はしてしまった……」
 礼拝堂に後悔の念が広がっていく。

 うずくまるツァイスを、聖女エリミーヌの像だけが見下ろしていた。冷たく。

(つづく)
461名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 17:19:59 ID:AFbDbYl7
ちょっと引っ張りすぎじゃないか
462sage:2007/04/21(土) 20:21:59 ID:v96Q23qJ
猫は言われまくってたから無理矢理入れたのか
463暁 ハール×ジル その1:2007/04/21(土) 21:09:33 ID:rkruGl+c
ジルと暮らしているものの、生活自体はあまり変わらず独身生活と
変わりない日常を送っているハール。

明らかにジルがハールに惚れているので多少は潤いのある生活に
なりそうなものだが、どう動いていいかわからない若い堅物ジルと
自分から口説いたりなどメンドクサイ事はしたがらないハールなので
全く歩み寄る機会がない。
特に性欲も減退してるわけではないが、風俗街に行けば解消は出来るので
若いマンコが近くにあってもあえてガツガツする必要もないのだ。

ハールの最近の日課は仕事の配達が終えたあとに
ドラゴン用のパーキングへ竜をつないでおき、
ベグニオン一の歓楽街へ向かう事だった。
独身生活も板についていた中年は風俗マップが頭に焼き付いている。

最近は女の子を選ぶときに、なんとなくジルの姿が横切ったりするので
ついつい似た年頃の若い子を中心に選んだり、
多少オバハンであっても赤毛ならOKだったりする。

即尺から始まってくぐり椅子、マットに寝っころがって
泡踊り、騎乗位中心で動いてもらい
マンドクセ精神で全部女の子に任せて終わるのがハール流。
帰ってジルには配達が遅くなっただの山賊に襲われただの斧の使用回数
減らしておいて適当に言っておくのだった。
464暁 ハール×ジル その2:2007/04/21(土) 21:11:00 ID:rkruGl+c
ある日、ジルがハールの部屋を掃除していたところ、
傷薬の袋から高級ソープ店の会員カードが落ちた。
「?」
ちなみにポイントをためると指名料がタダになる。
「こ…これは…。なんてふしだらな…。私に隠れてこんなと〜こ〜ろ〜に〜…!」

配達から帰ってきたハールにジルが怒りをにじませながら抗議する。

「たっ…隊長〜!!なんですかこれは!!!」
「ん、まあ男だからな…」
上司の娘に見つかり、さすがに内心しまったと思ったものの
顔はあくまですずやかだ。

「でっでででもっ!!誇りある聖竜騎士団がこっこんなところで…」

「生理現象なんだから仕方ないだろう…。お前がいちゃおちおち
オナニーもできん。ちなみにお前には秘密にしてたが
みんなで行ったりしてたんだぞ」
「…!!!」
ジルが顔を紅潮させて口をぱくぱくさせてるが頭が真っ白で声にならない。


「無駄遣いは困ります…。一応共同生活してるんですからっ!」
「わかったわかった。じゃあお前が代わりにやってくれるとでもいうのか」
「ななな何言ってるんですか!そっそんな事出来ますか!!!」
「じゃ店行く」
465暁 ハール×ジル その3:2007/04/21(土) 21:11:39 ID:rkruGl+c
そこまで言われ、普段からなんとなくやきもきしているジルは
いらないと言われているようで一気にさびしくなった。

「出来ますっ!じゃあ私がやります!!」
思わずとんでもない言葉が出てしまった。
言ってからしまったと思い、思わず手で口を塞ぐ。

「…本気か?」
とりあえず若いマンコをタダで堪能できるチャンスだ。
ハールは内心ヒャッホイしていたが顔には特に出さない。

「そりゃ俺だって(金とられる)店よか(若いタダマンの)お前の方がずっといい」

お前がいいと言われてジルは思わずどきっとする。
顔を真っ赤にして冷静に判断出来ないままコクコクと思わずううなづいてしまった。

「じゃあ今夜頑張ろうな」
ジルの肩をポンと叩いて自室へ戻るハール。
後にはへなへなと膝から崩れ落ちるジルがいた。
466暁 ハール×ジル その4:2007/04/21(土) 21:12:58 ID:rkruGl+c
-そして夜-

今夜は若い子だーとばかりにベッドに豪快に大の字になってジルの風呂上りを待つ。
風俗嬢もひいひい言わせるでかいちんぽも半勃ちで待っている。

しかし随分とシャワーが長い。水音を聞きながらうっかりと寝てしまった。
軽くうたたねをして目を覚ますと、顔を紅潮させたジルが
ベッドの隅でいつの間にかちょこんと正座している。

「悪い、うっかり寝てしまった。しかし随分遅かったな。アソコでも念入りに洗ってたか」
どことなく中年臭がする一言を投げかける。

「…。」
正座して硬直したままのジル。
「じゃあとりあえず舐めてもらおうかな」
相変わらず硬直したままジルは微動だにしない。


さすがに鈍いハールも気がついた。
「お前もしかして経験ないのか…」
「…はい…」

青春時代をクソ真面目に過ごしてきたようだ。
なんとなくそんな気はしていたが本当に処女とはなんと貴重なマンコ…
しかしその一方で処女マンドクサ…とも思う。プロのサービス受けてばっかりな
ので素人自体がなんせ久しい。

しょうがない…マンドクセだが今後タダマンコが手に入る可能性が高いので
起き上がり、ジルを横にして久々にハッスルする事にした。

「構いませんっ!!さあっ!!隊長!!!」
ジルも固く目をつぶって覚悟を決める。
とは言うものの、とりあえず乳に向かって伸びてくるハールの手を
女とはいえ軍人の力を発揮して手と足が抵抗する。
467暁 ハール×ジル その5:2007/04/21(土) 21:16:35 ID:rkruGl+c
「お〜ま〜え〜は〜…これじゃ何も出来ないだろうが…」
「す…すみません体が勝手に…」

口では強がってみるのもの、やはり怖いので涙目になっている。

「ちょっと待ってろ」
ハールが部屋の収納でガサゴソと何かを取り出してきた。
拘束具セットだ。
ジルが家に来てからは使ってなかったが、昔はデリヘルを呼んで
ちょっとしたSMプレイもしたものだった。これはその頃の名残のグッズだ。


「エッ!?ちょっと何!?イヤッ!!!やめて〜!!!」
SM用の手錠をジルの手首につけて頭の上のベッドの枠に固定する。

「なんでこんなもの持ってるんですか!!!」
「いや、竜とかつないだりするのに…」
明らかに人間用サイズだが。

抗議するジルを無視して今度こそおっぱいを揉んでみる。

「…ううっ…いや…はぁっ…」

ハールはゴツイ手でもみくちゃにされてるかわいそうなおっぱいを見ながら
パイズリが出来るかどうか考えていた。
そんなに大きくはないが形はよくてとてもやわらかい。
大きさは揉んでるうちに大きくなるという事にしてよしとした。
いずれパイズリで顔射に挑戦だ。

まさかそんな事を考えてるとはジルにはわからない。
あこがれの人が自分をどう思ってるのか心配になって見るが、
半眼で半分眠そうな顔が無表情に胸揉んでるので、ドキドキしながらそのまま目を逸らす。

今度は股間を触ろうとしたがジルがひざをがっちり閉じて触らせない。

「や…いやあ!!!やっぱり怖いー!!」
「ここまで来てそりゃないだろ」

抵抗むなしくひざを掴まれ、左右に容易く広げられてしまった。
眠そうな目でマンコを観察する。
468暁 ハール×ジル その6:2007/04/21(土) 21:20:00 ID:rkruGl+c
ぺろっと人差し指を舐め、土手とひだをなぞりながらかきわけて穴を探りだした。
膜を破らないように人差し指を少しだけいれ、入り口付近でよくほぐす。
いじっているうちに少し湿り気を帯びてきてなめらかになってきた。

「ううっ…ひぃっ……」
ほんのちょっとした事だと思うのだが未体験のジルがすすり泣いている。
なかなか新鮮な反応で俄然やる気が出てきたハール。

「じゃあ入れるぞ」
「えっ…あぅ…ぃゃ……」

思わずちらっとハールの股間に目が行く。
無表情でとらえどころのない上司の股間は
ドラゴンより遥かに凶暴そうなブツが暴れていた。
こんなものを受け入れられるだろうかと怖さのあまり目をぎゅっとつぶる。

恐怖でジルの足ががたがた震えてるが、構わず膣穴に亀頭をあてて少し進めたが入らない。

「あ……はあっ…はあっ…」
「おいおい、力抜かないと怪我するぞ」
「…む…無理です…いや…」

だからといってもおったてたブツは収まらないのでさらに進めて亀頭を
ぎちぎちの膣に飲み込ませた。

「ひ…ひぎいいぃぃっっ!!!」
「う…そんな締めるな…」
「くぅぅっ!!!…!ふぅっ…!!!そ…それ以上無理っ!!拡がらないですぅぅっっ…!!!」

ぎゅうぎゅう締め付けるのであまり持たない。構わずに
そのままめりめりと進めて根元あたりまで飲み込ませたところ
鉄分臭が少しハールの鼻孔をくすぐった。
スマンと思いつつとりあえずやることは止めない。

「うぐぅ……ひぃっ…っ…」
「悪いが動くぞ」
「えぁっ…!!!あぅっ!!!!ぐうっ!!!」
469暁 ハール×ジル その7:2007/04/21(土) 21:26:10 ID:rkruGl+c
ゆっくり動こうとしたが、慣れていない肉がぎっちりと絡んで絞りあげ、なかなか難しい。
少し勢いをつけて引き抜き、また押し進めてピストンを開始した。

ぱんぱんぱんぱんぱん!!!!

どぴゅぴゅ〜〜〜と存分に放出するとチンコをずるりと引き抜いて一息ついた。
ジルはというと、あまりの恐怖と痛さと、そして体験したことがないような疼いた
快感を感じて失神してしまっている。

汗をかいてぐったりとしたジルの頬には赤い髪の毛が何本か張り付いている。
足はだらしなく開いたままでぐちゃぐちゃにされた感じのマンコの肉から
血が混じった精液がどろりと出ている。

そんな姿を見てハールはまたムラムラしてきた。
1回ではもちろん足りない、目の前に据え膳があるのでオナニーする気にはなれなかった。
もちろん使わせてもらう。


あまり時間置いても、血が固まって入りづらそうなので
本人わからないからいいか…とばかりに
気絶したままのジルをひっくり返し、今度は腰を持ち上げて
膝で立たせ、そのままバックから突き入れにかかった。
先ほどよりはほぐれてるので幾分かはスムーズに入りそうだ。
しかし依然狭いので遠慮なく上から叩きつけるように体重をかけて
ずぶっと先ほどより、より深く根元まで突き入れ、さらに一気に引き抜いた。
気がつく様子もないのでそのままピストンを開始する。
気絶しているので力も抜けていて、今度は自分のペースでやれそうだ。
かなりキモチイイ!!

こんな調子で一晩存分に楽しむハールだった。
470暁 ハール×ジル その8:2007/04/21(土) 21:31:57 ID:rkruGl+c
-朝-

「いたたたた…」
ジルが目を覚まし、体を起こした。股間からどろっと何か出てくる
感覚がして思わずぶるっときた。
自分の股間をそっと覗くと、一体何回やられたんだかたっぷりと精液が逆流していた。
シーツも赤い血が点々とついているのが生々しい。

いつの間にか手錠もとれていて、となりを見るとハールが寝ていた。
憧れの隊長とやったものの何がなんだかよく覚えていない。
本当はもっとロマンチックな事を想像していたが、やってみると嵐のように
コトが進み、よく覚えてない。

「あうう…そういえばキスされてない…」

それはかなり残念だったので、ぐっすり眠ってる上司の唇にこっそりキスをした。

さんざんなプレイをされたとは知らずに…。
そしてよろよろとがに股でシャワーを浴びに行くジルだった。


そんな事があって数日、今までと変わらない生活を送っていた。
遅くならずにハールが普通に配達に行って帰ってくる。
しかしあの晩にあった事は特に触れられない。

思い切ってジルが聞いてみる。
「た…隊長…」
「ん」
「もう…あれはやらないんですか…?」
「?」
「あれから私に触れないし…
隊長が気持ちよくなかったんじゃないかと心配して…」

アホな心配をする真面目な娘だ。

「いや、そんな事ないが…」
「私がもっと慣れていかないと!がんばりますから!」

ハールは内心、ジルがやっぱり痛そうだったので
ちょっと悪い事したかなーと思っていたので
今後はやめようかと思っていたのだが、ジルのストイックな精神が
変なところで発揮されていた。

「いいのか?…」

言葉に甘えてその夜はジルを遠慮なく押し倒した。
471暁 ハール×ジル その9:2007/04/21(土) 21:36:00 ID:rkruGl+c
-後日-

プロの技術にはほど遠いものの、ジルはハールから次第にいろいろ覚えさせられ、
ためらいがちにフェラをしてくれたりパイズリだの手コキだのやってくれる
ようになった。

マンドクセ精神を発揮してジルにフェラで勃たせた上に
濡らすのも自分でやるように言ったりしても口では嫌がりながらも
結構やってくれる。

上司の娘が困った顔でこちらをちらちら伺いながら、
慣れない手つきで自分の指で抜き差ししているのを
寝っころがりながら見るのはなかなかオツだった。

「隊長!縛ってください。やっぱり入れるの怖いです。
暴れて隊長怪我させたらどうしようかと思って…」

「…。」

ジルは意外にもMっ気があったようでこんな事を言ってはたびたび
拘束プレイを要求してくる。とことんストイックな娘だ。
ハール自身はマンドクセなので繊細なSMの趣味は持たない。風俗で気分転換に
たまにするくらいだ。

ちなみにプレイ中のジルは苦しそうな顔はしてるものの、明らかに凄い濡れ方をするので
一応気持ちよさそうだからまあいいかな…と思う事にしている。
まだせまい膣に長時間愛撫してほぐさなくても、ヌレヌレになるので入れる方も楽なのだ。

今日はベッドの上で縄で後ろ手に縛り、おっぱいをはさんで強調するように縛り上げ、
ひざを折り曲げてスネと太ももも縛り、左右に広げてベッド枠に固定した。
まるでかえるがひっくり返ってるようだ。

開脚して無防備なマンコを思わずじーっと見る。
まださほどスレてなく色も綺麗だ。

「いや…あまり見ないで下さい…」

と言うものの、股間が明らかに濡れ始めている。
やっぱり風俗の10代ってありゃ嘘だなと感慨にふけりつつ、
びらびらをつまんで左右に延ばしてみたりする。まだ固めの穴は伸ばしても
ぽっかりすることなくちょっとした線にしか見えない。
472暁 ハール×ジル その10:2007/04/21(土) 21:37:57 ID:rkruGl+c
「やっ…!そんな事やめてください…」

明らかに興奮してくるジルのちっちゃい膣穴の周辺が少し濡れてきた。
指1本を根元まで入れて膣壁がどうなってるか探るようにゆっくりとかき回してみる。
まだキツめの穴はしばらくいじってからでないと2本はいらない。

さらに空いている指で皮に埋もれてるちっちゃめのクリトリスをつまんでみた。

「ふ…うぁっ…!!!あ…っ!」
触られた事のない場所で未体験の感覚に思わずジルの腰が浮くが、拘束されていてあまり
動けない。
しかし何してもなんで耐えているような顔をするのかこの娘は。


ぐりぐりとクリを軽くほぐしながらオヤジくさい一言が思わず出た。
「今度はクリトリスはちゃんと剥いて掃除しとこうな。風俗のコはちゃんと
やってるぞ」
「…!!」

一気に現実に引き戻され、恥ずかしさのあまり、言葉になるような声も上げられず
口をぱくぱくさせるジル、ついでにぎゅっと膣が閉まる。
あまり意識してなかったが言葉責めも効果的だった。

「眠い…ちょっと寝るぞ…」
「ちょ…ちょっと隊長〜!!!まっ…待ってください!!!せめてほどいて〜〜!!」
指マンでさんざんいじくった後に飽きたのかそのまま横でごろりとなって寝てしまうハール。

「…あぅ…隊長〜…」
ハールの得意プレイは放置プレイ。
無防備におっぴろげたまま、膣を疼かせた涙目のジルが残されるのだった。

-完-
473名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 22:25:11 ID:1g8TKKCv
名前入れ替えただけのパクリ小説?
違ったらごめんね
474名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 22:48:01 ID:rkruGl+c
いや、ちゃんと2時間かけて書いた奴だが。
ただこの板の他のスレにも書いたりするから
他のスレでチンコマンコ下品な文章で拘束が多い奴みてデジャブ感じるかもしれない。
でも使い回しもしないしちゃんと書いてるよ
475名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 23:10:14 ID:1g8TKKCv
デジャブじゃなくて違和感かな。
FE要素がジル、ハールという名前以外ほぼ皆無なのに
日本人社会のサラリーマン上司、山田(仮)と部下のOL洋子(仮)とかの
話としてなら凄くしっくりきたので。
なまじ文章が読みやすくて上手かっただけにどこぞの厨房がどっかからパクってきたのかと思った。
476名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 23:16:24 ID:ynSAAtZJ
会員カードとかシャワーとかデリヘルとか、単語がちょっと雰囲気を壊してるような気がする。
まあFEにもメンバーカード(テリウスには終ぞ出なかったらしいが……)なんてのもあるが。
というか、FEの風俗というとどうしても「秘密のお店」を思い浮かべてしまう。

文章自体はこざっぱりしてて丁度いい按配だっただけに、余計惜しく感じる。
477名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 23:30:42 ID:HApAwpOv
>>474
ハール×ジルはラブラブなの!ハールはジル以外の女にはちんこたたないの!
って腐女子がチクチク嫌味言ってるだけだから気にするな
478名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 23:41:45 ID:rrRyq/OQ
「ラブラブな恋に憧れる…」騒動の後だし、現代日本ぽい表現は違和感あるんだろ。
そりゃ、テリウスにだって風俗あるだろうから、雰囲気とか表現の問題だけっしょ。
479名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 00:39:52 ID:7Oe5htDw
雰囲気をちょっと壊してるも何もまず抜けるかどうかが最重要だろ
480名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 00:49:33 ID:eb5e9naq
>>474
まあこのスレは他のスレに比べたら職人様のレベルが高いスレなので、いろいろ言われても落ち込まずにガンガン投下してくだされ。
481名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 01:17:19 ID:eM+KQ+Tx
半角二次元は自作絵師禁止です。
ルール違反スレは直ちにお絵描き版に移動してください。
482名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 07:38:39 ID:8812qjVR
FEで風俗といえば踊り子が思い浮かぶが、そういやテリウスには出なかったんだっけ。
ティアサガの方がもっと露骨だったか。プラムとかほとんどままだし。
483名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 07:52:09 ID:dLyvQCWt
FEにおいて踊り子は戦力だがTSにおいて踊り子はちゃんと慰安婦扱いなので表に出てこない。
484名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 11:07:25 ID:EwlpybHm
>>まあこのスレは他のスレに比べたら職人様のレベルが高いスレなので

…そうか?
まあ「レベル低いSSは投下するな」という474への遠まわしなアドバイスかも
しれないが…
485名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 12:43:58 ID:fkJ6ODMH
>>484
おまいは知らんかもしれんが、マシン氏、亜茶氏、千葉犬氏、パオラ視点氏、ダミアン氏、3日目氏といった強豪がしのぎを削っていたあの頃は本当にすごかった。
でもここ最近は・・・

正直、彼らの復活を激しくキボンしたい
486名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 12:56:10 ID:4UMvbeZ/
レベル高いっていうか恋愛要素高い文が多いよね
だからエロパロっぽい文章は好まれない場合多いかも
487名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 13:52:05 ID:v/rfKF14
こういう流れにすると新しい職人が来なくなるってなんでわからないんだろうか
懐古厨ウザい
488名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 14:48:37 ID:rFhTP2Ch
>>486
同意。やっぱりFEはそういうの好きな人多いからね。世界観も含めて大切というか…
愛がなくてやられてるだけのも投下があるけど、
そういうのって文短くて単発の投下で終わってるしね。
489名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 16:08:30 ID:RfGKUSFY
スレによって傾向ってあるよね
俺は凌辱とか輪姦とか好きだけど
490人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2007/04/22(日) 16:29:33 ID:xN9vTZCf
注意書き

・おもいっきり猟奇です。NGワードは『疾風』で。
・今回は、俺のトリップでNGワードしている人が読まなくても済むように、トリップもタイトルに入れておきます。
・繰り返しますが、本当に猟奇です。ご注意ください。
・もし読んでしまってご気分を害しても、苦情は一切受け付けません。
491疾風 ◆1aM01Oi/FM :2007/04/22(日) 16:30:32 ID:xN9vTZCf
「あっ、ラガルト、おかえりなさーい!」
任務を終えて帰ってきたラガルトを、彼女はにっこりと微笑んで出迎えた。
彼女の名はアイシャ。もうずっと、ラガルトと一緒に生活をしている。
そう、あのときから・・・・・・

あの時、彼女は、『黒い牙』の刺客として働いていた。
ラガルトとはなぜか気が合うらしく、一緒にいることも多かった。そして、任務もよく一緒になっていた。
「来たぜ・・・しくじるなよ!」
「うん!」
標的を抹殺する・・・ラガルトの立場は、所謂『粛清者』。組織を裏切った者を、容赦無く抹殺する任務。
もっとも彼女は、同じ粛清者だったわけではない。だがラガルトは時々、他の任務をすることもある。そんなときに、よく一緒になっていたのだ。
上手く標的に近づいて、一気に急所をナイフで貫く・・・彼女の腕は、結構評判になっていた。

だがあの時・・・

「きゃっ!し、しまっ・・・」
「馬鹿!何やってんだ!ほら、逃げるぞ!」
「う、うん・・・!」
たった一度の、失敗。しかしそれは、暗殺者にとっては、致命的とも言える失敗。
思いもかけぬ、標的の反撃によって、彼女の腕に鈍い衝撃が走る。もちろん、標的の抹殺は、失敗に終わる。
そしてその標的が、こちらを目がけて追いかけてくる。だが彼らは、身軽で素早いのが身上。だから、何とか逃げおおせることはできた。
だが・・・・・・

あの時以来、彼女の利き腕の握力は、ない。
想像以上に大きな怪我。彼女の腕では、もはや暗殺はできない。
相当に落ち込んでいた彼女。そして、それを優しく慰めるラガルト。
ラガルトにとっても、彼女は気になる存在だった。もちろん、女として。
自然と彼女は、ラガルトのところに転がり込んでいた。
そして・・・

彼女は、今もラガルトに微笑を向ける。
「あのね、今日街で、お祭りがあったの。すっごく、楽しかった♪」
「今日ね、ニノちゃんがやってきてね、一緒にご飯食べたの。」
矢継ぎ早に彼女は、今日あった楽しいことなどをラガルトに話す。
「そうかそうか。」
楽しそうな彼女の、屈託のない明るい笑顔。それを見ると、ラガルトも思わず笑顔になってしまう。
ラガルトは不思議に思う。どうして、こんなに天真爛漫で、純真で明るい彼女が、この黒い牙の暗殺者になったのだろう?
ソーニャの連れ子だったニノとは違い、彼女は昔からこの組織に所属している。
なぜだろう?どうして彼女は、暗殺者という、一般の人の道から外れた職業に就いたのか?
「んっとね、それは、ラガルトがいたから♥」
明らかに嘘である。この黒い牙に来るまでは、彼女とは面識も無かったし、出身地も違う。それに、彼女が自分の出身地に立ち寄ったこともないし、逆もない。
黒い牙に入ってから、彼女とラガルトは知り合ったのだ。
それ以外に、彼女がそのことについて話すことは、まったくなかった。だから、ラガルトも、それ以上は聞かなかった。
誰だって、話せないことの一つや二つはあるのだから。
492名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 16:30:34 ID:ZDyz/BQj
「抜ける」やつがあんまりない印象だな、女性ウケよさそーなのが多い
濃いの以外は流す派だからなあ俺
493疾風 ◆1aM01Oi/FM :2007/04/22(日) 16:31:17 ID:xN9vTZCf
標的を始末する、暗殺者の仕事。
いくら慣れているとはいえ、やはりその仕事は辛いものだ。
俺にもこの標的と同じ血が流れている。その断末魔の悲鳴を聞くたびに、ラガルトは気が滅入る。気持ちのいい仕事ではない。
だから、帰るたびに自分に微笑を向けてくれる彼女に、少しだけだが癒される。
そうして、ラガルトは次第にアイシャに惹かれていく。
そんなある日、遂に二人は、男女の一線を越えた。
「・・・・・・。」
「・・・・・・。」
二人はベッドの上で一つになったまま、しばらく無言でお互いに見つめあった。
「・・・どうした?」
長い沈黙を破って、ラガルトが彼女に聞く。
「・・・あの頃は、こうなるなんて、思いもよらなかったね。」
「・・・あの頃?」
「そう。初めて、あなたと知り合った頃。」
「・・・そうだな。」
そして再び、二人は黙り込んだ。やがて、今度は彼女が彼に囁く。
「ラガルト、私、今すっごく幸せよ。」
「・・・そうか。」
「もう!私が感動してるってのに、何よその返事は!」
「お、怒るなって!わかったから!」
「ふふふ。わかってるよ。ラガルトってば、昔からそういう返事しかしない人だったからね。」
「・・・まったく。」
二人はそのまま、お互いに笑いあう。そして、ラガルトがふと、彼女に重要な言葉をかけた。
「なあアイシャ。その・・・一緒に暮らそう・・・」
「えっ?でも、もう一緒に暮らしてるよ?」
「あ、あのなあ・・・俺が言ってるのは・・・」
「ふふふ、わかってるよ。私も、あなたとずっと一緒にいたい・・・」
身体は既に一緒になっている。そして今ここに、二人は、心も一緒になった。
「ん・・・」
彼女が急に、鼻にかかるような甘い声を上げて鳴いた。ラガルトの、わずかな動きに合わせて。
やがて、ラガルトは、少しずつ彼女に愛を与えるかのように動き始めた。
そして彼女の声は、その動きに全身で反応する。
「あっ!はあああっ!ああっ!あんんっ!」
ラガルトの帰る場所。それが今、ここにある。
アイシャが、いつでもこうやって、俺を迎え入れてくれる。
俺だけの、可憐な、そして美しい花。そして、花のめしべが受粉するかのように、ラガルトは彼女の女に、精を解き放つ。
ラガルトは精を放った後も彼女から離れず、そのまま彼女を抱きしめた。
俺が帰るべき場所。そして、俺の最も愛する女。
俺はこれから、彼女と共に生きていく。
「ラガルト・・・」
「アイシャ・・・」
二人はお互いに見つめ合って、愛を誓う口づけを交わした。
永遠に、二人は一緒。その約束を誓う、愛の証。
494疾風 ◆1aM01Oi/FM :2007/04/22(日) 16:31:58 ID:xN9vTZCf
「いってらっしゃい、あなた。」
「ああ、行ってくるよ。」
玄関先で、彼女はラガルトを見送って、口づけを交わした。そしてラガルトは、勤め先である黒い牙の本部へと向かう。
いつもと同じ、幸せな出勤風景。朝日も明るく、自分を照らしている。
たまには、こんな風景もいいかもしれない。陰に紛れるように生きてきたラガルトだが、たまにはこんなのどかな優しいお日様の光を浴びて、幸せな心地に浸るのもいい。
お日様は、常に平等だ。
こんな薄汚れた俺にも、等しく暖かい光を投げかけてくれる。
ラガルトはふと、道端に咲くタンポポを見た。
「へえ、こんなに人が通る場所にも、健気に咲いているんだねえ、お前は。」
そのタンポポの可愛い花を、ラガルトはしゃがんでそっと撫でてみる。
以前の自分なら、まったく見向きもしなかった、路傍の花。
これも、アイシャの影響なのだろうか?
恋は、人を穏やかに、そして優しくする。
やがてラガルトは立ち上がり、そのタンポポに声をかけた。
「お前も負けんなよ。俺も負けねえからさ。」
そしてラガルトは道を急いだ。

「おう、来たか。」
「ども、おはようございます、首領」
黒い牙の本部に入ると、早速首領のブレンダンがラガルトに話しかけてきた。
そして、この日は、早速新しい任務の話である。
「ラガルト、お前に任務を与える。」
「はい。」
「標的の名は・・・」
次の瞬間、ラガルトは飛び上がらんばかりに驚いた。その標的の名が、思いもかけぬ名だったから。
「ちょ、ちょっと待ってくれ!彼女は・・・」
すると、そこに首領の後妻であるソーニャが現れた。
「何だい?粛清者は任務を着実に遂行するんじゃなかったのかい?」
ラガルトは思わず彼女を睨んだ。この、氷のように冷たい目が、ラガルトは気に入らない。
「そうじゃねえ!どうして彼女なんだよ!?」
するとソーニャは冷酷な微笑を放つ。
「うちにはね、任務もまともにできないクズはいらないんだよ。それとも、あんたもこの任務を放棄して、クズの仲間入りをするつもりかい?」
「なっ・・・!!!」
思わずソーニャに食ってかかろうとすると、首領のブレンダンに遮られた。
「ラガルトよ、これは指令だ。黒い牙は、任務を速やかに実行する。それが俺たちの誇りだ。そうだろ?」
「・・・・・・。」
今度ばかりは、ラガルトも承服できない。だが・・・そこにソーニャの一言が襲い掛かる。
「やるのが嫌なら、他の者に頼むだけさ。何たって、黒い牙の刺客は、確実に標的を抹殺するのが誇りだからね。」
ラガルトは打ち震えるようにその場に立っていた。自分がやらなくても、いずれ他の刺客に殺られるだけ。
ラガルトは絶望の眼差しで、ソーニャを見た。
「うん、いい表情だね。男ぶりがぐんと上がったじゃないか。」
「・・・・・・。」
ラガルトはそのまま、部屋を出て行く。
495疾風 ◆1aM01Oi/FM :2007/04/22(日) 16:33:05 ID:xN9vTZCf
信じられない。
標的の名は・・・・・・アイシャ。
ちょうど今、俺の家に匿っている女。そして、世界で一番愛する女。
「どうして・・・こうなるんだよ・・・」
ラガルトは、天を仰いで、そして泣いた。
折角手に入れた、最高の伴侶。俺の薄汚い人生を、明るく彩ってくれる、美しい花。
どうして、そんな彼女を・・・殺さなければならないのか。
拒否はできない。拒否しても、別の誰かが、その任務を遂行するだけ。
そして、黒い牙の刺客の優秀さ。それは、彼自身が、身を以てよく知っている。
どっちにしろ、彼女は殺される。
どこかに匿う・・・それも不可能である。必ず追及されるし、貴族のような権力者にコネがあるわけでもない。
だから、匿ってくれる者も、匿える場所もない。
「あーっ!ラガルトおじさんだー!」
そんな彼の思念を破って、大きな声が響いた。
見ると、そこにはニノが立っている。
「あれれ?どうしたの、ラガルトおじさん?何で泣いてるの?」
「ん?あ、いや、何でもないんだ。」
ニノは輝くような目つきでラガルトを見ている。あの、氷のようなソーニャの連れ子とは思えないほど、明るくて元気な、可愛い女の子。
彼女は、アイシャとも仲が良かった。一緒にいると、まるで姉妹のような二人。但し、血縁はないが。
ラガルトはそっと、ニノの頭を撫でる。その手に、アイシャの・・・そして、ラガルトの無念がこもる。
「ニノ・・・お前は、生きろよ。」
「ラガルトおじさん?」
「それじゃあな。」
元気のない声をかけると、ラガルトはそのまま、風のように立ち去る。ニノはまったくわけがわからずに、ラガルトの後姿を呆然と見ていた。
496疾風 ◆1aM01Oi/FM :2007/04/22(日) 16:33:49 ID:xN9vTZCf
「おかえりなさーい!」
家に戻ると、いつものように彼女が声をかけてくる。
「ねえねえどうかな?この首飾り。あんまり綺麗だったから、思わず買っちゃった♪」
いつもなら、「あーはいはい。」とか、呆れながらも声をかけてくるはず。だが、今日に限っては、ラガルトからは、何の反応もない。
「ねえ、どうしたのよラガルト!ちょっと、聞いてるの?」
彼女が揺さぶると、ようやくラガルトは彼女の方を向いた。
「ん?・・・ああ・・・」
「ちょっと、どうしたの?今日のあなた、少し変よ?」
「あ・・・その・・・いや・・・何でもない。」
アイシャは思わず驚いて彼を見た。どうして・・・そんなに悲しい顔をしているの?
「ねえ、ラガルト・・・何かあったの?」
アイシャがラガルトの顔を覗き込む。だが彼が、否定するように首を横にぶんぶん振った。
「何でもないんだ・・・本当に・・・」
「ラガルト・・・変なの。」
アイシャはため息をついて、立ち上がった。
「それじゃ、夕食にするね。」
「ああ・・・。」
そしてアイシャは、食べ物を温める。
「あのね、今日ね、ニノちゃんがお料理教えてってやってきたから、一緒にお料理作ったの。」
そしてアイシャがお皿をテーブルに並べる。その上には、美味しそうな料理。
「さあ、召し上がれ♪」
そして二人分の食事が並べられると、彼女も席についた。
「いただきまーす♪」
だが、ラガルトの食事は、一向に進まない。
「どうしたのラガルト?こんなに美味しいのに。」
「・・・・・・。」
「ねえラガルト、本当に、何があったの?」
アイシャが不思議そうに、ラガルトの顔を覗き込む。だが、ラガルトは、悲しそうな顔で、こちらを見ている。
「ラガルト・・・隠し事は、なしよ?」
「・・・本当に、何でもないんだ・・・」
彼女の明るい笑顔、そして、目まぐるしく変わる豊かな表情。だが、それを見るたびに、今日のラガルトは泣きたくなる。
それは、この彼女の魅力が、永遠に失われてしまうこと。そんなこと、彼女に直接言えるわけがない。
いっそのこと、二人で逃げてしまいたい。
だが、それはできない。今まで養ってくれた、組織への恩義。それは、刺客の優秀さを見せることによって返さなければならない。
だから、任務は、確実に遂行しなければならない。
それに、自分が実行しなければ、いずれ他の誰かが遂行する。その際は、どんな手によって、彼女が殺されるかはわからない。
それこそ、惨たらしい殺され方をするかもしれないのだ。
「もう!ラガルト!食べないなら、片付けちゃうよ!」
「・・・・・・すまん・・・・・・」
結局、ラガルトは一口も、食事に手を付けれなかった。
497疾風 ◆1aM01Oi/FM :2007/04/22(日) 16:34:59 ID:xN9vTZCf
「ああ・・・いいお湯・・・」
気がつくと、ラガルトは、一緒に風呂に入っている。
「・・・・・・。」
彼女のしなやかな、そして美しい裸体。腕の怪我さえなければ、元気で若々しい、女の身体。
だが、それさえも、今のラガルトには、残酷な光景に映る。
こんなに綺麗で、芸術品のような、だがそれでいて、血の通う、生命力溢れる身体が、永遠に失われる。
できれば、首領たちに、彼女の命乞いをしたい。だが、あのソーニャにそれが通じるとは思えない。
クズはクズ。それが、あの女の考え。本当に、あの女には、人の血が通っているのだろうか?ラガルトは疑問に思う。
ブレンダン首領自身は、あの命令を言うとき、非常に苦々しい表情をしていた。だが、妻の虜になってしまっているから、首領はあの女には逆らえない。
ラガルトは、思わず彼女を抱きしめる。柔らかい、女の身体。
「ラガルト・・・」
ずっと、いつまでもこうしていたい。こうやって、愛する女を、ずっと抱きしめていたい。
こうして抱きしめていると、彼女が生きているということが、よくわかる。
熱く滾る鼓動が、彼女の身体から伝わってくるのだ。生きているからこその、美しさ。
どうして、こんなに熱い命が、失われなければならないのか。
彼女を抱きしめながら、何度も何度も、頭の中で反芻する。
「アイシャ・・・俺は・・・」
「ラガルト?」
「俺は・・・永遠に・・・」
「うん。わかってるよ。」
やがて二人は風呂から上がる。そして身体を拭くのもそこそこに、そのままベッドになだれ込んだ。
二人、ベッドにもつれるように横になる。

498疾風 ◆1aM01Oi/FM :2007/04/22(日) 16:35:57 ID:xN9vTZCf
滑らかな彼女の肌、そして、甘く香る彼女の唇。
「んん・・・はああ・・・」
柔らかい彼女の胸を貪るように、彼女にかぶりつく。
「ちょ、ちょっと・・・歯を立てないで・・・」
ラガルトは思う。ずうっと、こうしていたい。この清く、優しい、彼女の肌の中に包まれていたい。
「あああんっ!」
吸い、舐め、そんな彼の口は、次第に彼女の妖しく濡れるその部分へと差し掛かる。
「そ、そんなことされたら・・・あたし・・・ああああん!」
いつもよりも激しい彼の動きに、彼女は早々と、性欲を剥き出しにする。
やがて・・・彼女のその部分は、彼の陰茎をずぶずぶと飲み込んでいく。
「んああっ!」
ラガルトは思わず叫んだ。どうしてか、今日は、彼女の方が、いつもよりも激しい。
「ラガルト・・・もっと激しく動いて・・・」
「くっ・・・ああ・・・わかった・・・」
二人のその場所は、ずぶっずぶっと卑猥な音を立てて、蜜を飛び散らせながら動き出す。
「はあああっ!」
「あああっ!」
ラガルトには信じられない。いつもは穏やかで、優しい彼女なのに・・・
今の彼女は、とてつもなく激しい、性の魔物になっている。
「ラガルト!あたしを・・・イかせて!!!」
彼女の要請に、ラガルトは答える。
ずん!ずん!ずん!
「ああっ!あああっ!ああああっ!!!」
「アイシャ・・・アイシャ・・・!!!」
やがて、彼女は目を白黒させ始めた。こんな彼女の表情は、未だかつて見たことがない。
「ああああっ!い、イク!イク!イックウウウウウウウ!!!!」
激しく身体をくねらせて、彼女は悶える。それは、彼女の・・・絶頂。
一瞬、ラガルトは涙を浮かべた。そしてそのまま、片手で彼女の首筋に触れる。
「アイシャ・・・愛してる・・・」
そのとき、彼女はカッと目を見開いた。
「ラガルト・・・あり・・・が・・・とう・・・」
「アイシャ・・・」
やがて、その片手が、彼女の首筋の頚動脈を、ぎゅっと強く絞めた。
喉にはかからないように、首の頚動脈だけを絞める。喉を絞めてしまえば、彼女は咳き込んで苦しがる。だから、喉にはかからないように、頚動脈だけを絞める。
それは、プロの暗殺者である彼にとっては、造作もないことであった。
そして、強く響いていた彼女の鼓動が、次第に弱まっていく。
どのくらい経っただろうか。ラガルトはずっと、彼女の首を絞め続けていた。
彼女はまったく、抵抗しなかった。まるで、己の運命を、最初からわかっていたかのように。
やがて、彼女の鼓動が、すっと消えた。それでもなお、彼は絞め続ける。
そして、彼女の身体が、次第に冷たくなっていく。もう、生きている彼女の感触は、どこにもない。
「・・・・・・終わった・・・・・・」
ラガルトは、まるでこの世が全て終わったかのような、ひどく疲れたような目つきで、アイシャの亡骸を見下ろしていた。
499疾風 ◆1aM01Oi/FM :2007/04/22(日) 16:36:39 ID:xN9vTZCf
「それからだ。俺が、黒い牙を抜けることを考えるようになったのは。」
ラガルトはマシューを前にして、淡々と語った。ラガルトの言葉には、何の感傷もない。だが、マシューはなぜか、泣きたくなった。
「ラガルト。」
「何だ?」
「すまなかったな。」
マシューが謝罪の言葉を述べる。その言葉はラガルトには意外だったようで、思わず彼は聞き返した。
「へえ、あんたから、そんな優しい言葉を聞くなんてね。」
「勘違いするな。ただ・・・人には誰にも触れられたくないことがあるからな。それだけだ。」
マシューの言葉に、ラガルトはにやっと笑った。
「優しいねえ。盗賊にしとくには、もったいないくらいさ。」
そのラガルトのからかいに、マシューは少しだけ口を尖らせた。
「うるせえよ。」

おしまい
500名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 16:50:13 ID:dcdxX5ym
>>487
新しい職人なんていらない。
昔の職人様に戻ってきてほしい。
>>485
まごのて氏を忘れるなよ。
501名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 16:59:59 ID:rFhTP2Ch
まあそうなっても新しいFEシリーズやってる人がどれだけいるか…
新シリーズの投下が減るのは困る
502名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 18:34:49 ID:IIXVdXKO
>>490
あんたは本当にアホだな(褒め言葉)
503名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 18:35:33 ID:IDxAQdQz
今もレベル高いが、スレの初期の頃が好きだったな。
通りすがり氏とか和む氏とかのが印象強い。
ちゃんと一つの話にまとまってる感じで良かった。

懐古主義じゃないが、あの頃の人たちにも戻ってきてほしいな。
504名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 18:55:09 ID:8812qjVR
というか、最近は新規参入の職人さん自体が減った気がする。それで先達の印象が強く出るってのもあるかも。
俺としては他にInterlude氏とか、いつかのルセプリとかナルサスの人にもカムバックして欲しい。

>>503
この間千葉犬氏らしき人も居たし、SLS氏も暁落としていった。気長に待ってりゃ繰るかもね。

>>だみゃ〜ん氏
そういうアイシャもありか、って感じだったな。ラストのラガルトの台詞が良いと思った。
505名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 00:30:17 ID:aSvZhbju
じゃあまとめね。
・初めて投下する人は、このスレのレベルが高い事を踏まえてから投下する
・昔の職人さんが投下してくれるのがベター
・恋愛要素を入れて世界観など丁寧な描写がいい
・女性の読者が多い事を考慮する
・ワユやジルは荒れる
506名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 00:32:16 ID:4Oe3/luD
ウゼえwww
507名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 00:50:19 ID:Uwj84BDt
懐古すげえwwww
508名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 01:11:04 ID:ZKwLL1Yq
なんか外伝氏とダミアン氏が2人の世界をこのスレで創世するための
巧妙な罠に思えてきた。
509名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 01:21:02 ID:28aL30ga
ダミアンが猟奇を書くなんて・・・
正直、幻滅した
510名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 01:27:24 ID:0G8tb3aP
「女性の読者が多い」って別に気にすることでもないだろ
要するに腐女子だし
露骨な描写がイヤだったら同類が集まる板に行って欲しい
511名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 02:36:06 ID:pJhooleC
ダミアン氏のせいで前が塩水で覆われて見えないんだけど

女性の読者が多いことを考慮するってなあ、別に公共の電波に乗せて放映するわけでなし。
それこそ「嫌なら見なければいい」で済むことだ。
死姦とかグロ表現とか極一部の人にだけ好まれるものは自重したほうがいいと思うが。
512名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 04:40:50 ID:MSAG9jQl
通りすがり氏は凌辱の方が多かった希ガス
職人単位で語る意味なんて大したものでも無いだろう
ダミアン外伝というがマシン氏の名前が出てないのもちょっと怪しい


といいつつ、BSのサフィアもの希望
513名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 07:36:36 ID:5sZ9ZpcG
だみゃ〜ん氏はギャグから重い話、死亡はもとより出産や老人までに挑んでいく書き手だからな。
いつかはやると思ってた。
514小ネタ:2007/04/23(月) 16:05:49 ID:xm6QYZ86
ミカヤはデイン国王に即位後、めでたくサザと結婚した。
彼との間には、5人の子供が生まれ、幸せいっぱいだった。
それから数十年後、ミカヤは王の座を子供に明け渡すことにした。
すっかり年老いて死期も迫っていたころである。
そんなある日、サザはミカヤにこう聞いた。
「なあ、ミカヤ。前から思ってたんだが、末っ子は他の子供とあまり似ていない。
 実は、父親が違うんじゃないのか?別に怒らないから答えてくれ」
「・・・そうよ。彼と他の子供とでは父親が違うの」
「やはりそうか。じゃあ、あの末っ子の父親は誰なんだ?」
「・・・サザ。あなたよ」
515名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 16:26:29 ID:ddHtHRJ5
サザ涙目
516名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 16:41:05 ID:8FDpubqq
>514
ワロテよいのか
むしろ怖いぜw
517名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 16:50:07 ID:1fbewly1
>>514
サザ弄り……エロパロでも始まる……か

一回読んだだけじゃ意味が掴めなかったが、もう一回読んで……ああっ!
んー、笑っていいのか
サザに同情すべきかw
518名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 16:59:23 ID:zH6QAfZt
ペレアス・オルグ・エディ・レオナルド・サザ
上の4人はミカヤ似で末っ子だけサザ似か
519外伝 ◆9QlRx9nooI :2007/04/23(月) 18:03:50 ID:hC3Jmcof
サザ頑張れ超頑張れ、年老いて死期も迫ったミカヤと五人作るの

封印ツァイス×エレンその5を投下します
520名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 18:05:04 ID:38oihysA
>>518
サザは自分に似てる子を父親違うって思ったのかww
521封印ツァイス×エレンその5:2007/04/23(月) 18:05:04 ID:hC3Jmcof
「みゃー(おにくー)」
「みゃー、みゃー(おにく、まだー)」
 みゃーみゃーと鳴く猫たちを見ながら、ツァイスはハァと深いため息を吐いた。
深い、とても深い深いため息。
 聖女の塔から離れた場所。猫の集まる猫庭園に腰を降ろし、ツァイスはいっそ死のうかと思うような悲壮な顔になっていた。
 聖女の塔を出た時は東にあった太陽が、今はもう頂点にある。
「みゃー」
 そんなツァイスを励まそうかというように、一匹の猫がポンと肩に手を置く。
「ああ……ありがとう」
「みゃー」
「いや、いいんだ。俺の問題だから」
「みゃー」
「うん……なんとかする」
「みゃー」
 ツァイスが顔を上げると、猫はみゃーみゃーと行ってしまう。
「はぁ」
 また深い深いため息。そして手にした白い布をじっと見下ろす。シスターが頭に被る布、ウィンプルと呼ばれるものだ。
 エレンを押し倒したときに、勢いで取ってしまい、そのまま持ってきてしまった。
「うう……」
 上がった顔がまた下に向き、じっと目に涙が溜まっていく。
 ウィンプルを顔に寄せると、甘酸っぱい香りが胸に広がった。
「……いや、そうじゃなくて」
 こんな時にこんな事をしている自分が情けなくて嫌になってくる。

(さっさと謝ってしまえ)
「さっさと犯してしまえ)

 相反する思考が頭の中でグルグル回り、ため息となって出て行った。

「みゃあ」
 猫の鳴き声で顔を上げると、ツツッと足音を消して忍び寄る神父の姿があった。
「やあ。探しましたよ」
 エレンと同じエリミ−ヌ教団の神父サウルだった。ごほん、と咳をして、
「何かお悩みがある顔ですね。宜しかったら相談に乗りますよ」
「は、はぁ……」
 立ち上がり、ツァイスは神父に頭を下げ、
「いえ、これは俺の過ちですから」
「過ち、ですか。それなら懺悔なさるとよいでしょう」
「懺悔……?」
「はい。心より悔い改めたなら、神はお許しになるでしょう」
 さっぱりした曇り一つない笑顔でサウルは語る。
「ご安心ください。私はこう見えても神父です。懺悔の内容を、他人に話す事はしませんよ」
「はぁ……」
「しかしここはふさわしくありませんね。聖女の塔で懺悔を行うとよいでしょう」
「え?」
 そここそはエレンを押し倒して泣かせた場所。
「どうしました? 聖女の塔は我らエリミーヌ教団の聖地。あそこほど相応しい場所はりません」
「…分かりました」
522封印ツァイス×エレンその5:2007/04/23(月) 18:06:05 ID:hC3Jmcof
 みゃーみゃーと鳴く猫に見送られ、サウルに導かれて、再びツァイスは聖女の塔に向かう。
 相変わらず暗く静まり返った大礼拝堂。ごくっ、と喉を鳴らしてツァイスは
足を踏み入れた。
「さあ。悔いる事があるなら、告白なさい。神は全てを受け入れますよ」
 聖女エリミーヌの像を背に、サウルは朗々と語る。その姿はあくまでも信仰に生きる聖職者そのもので。
ふとエレンと重なって見えた。
 サウルの前で跪き、ツァイスは胸に手を合わせて告白する。
「懺悔します。俺は……大切な人にふしだらな真似をして、傷つけてしまいました」
「ふしだら……?」
 ぴく、とサウルの眉が動く。
「それはどのような行いでしょうか。怒らないから詳しく聞かせなさい」
「は、はい……。この礼拝堂で、とても大事に想っているシスターと一緒に来ました……。
俺はそのシスターの後ろ姿を見て、つい……こうムラムラと……」
「つまり欲情したのですね?」
「はい……」
「それから?」
「つい、体が勝手に動いて……押し倒してしまいました……」
「それは羨ましい……いえ、罪深いことで」
 ごほんと咳をしてサウルは続ける。
「それで、あなたはどこまでしたのですか?」
「え……? その、シスターが泣いてるのが見えたもので、そこでやめました……」
「もったいない……。どうせなら最後までしてしまえ」
「え?」
「いえいえ、なんでも。それで、あなたはそのシスターとどうしたいのです?」
「許してくれ、とは言いません……。悪いのは俺ですから。ただ……」
「ただ?」
「彼女には笑っていてほしいのです。心から。その為なら、俺はなんでもします」
「ふむ」
 サウルはふむふむと頷き、
「それで、あなたはシスターのことをどう想っているのですか?」
「どうと言われても……」
「神の前で虚言は通じませんよ」
 厳かに言われ、ツァイスは目を閉じて思い出す。
 エレンの笑顔。寂しそうな笑顔。はにかんだ笑顔。恥ずかしそうな笑顔。
 最後に見たのは泣き顔だったのに、今思い出すのはなぜか笑顔だけだった。
 目を開けて、ツァイスは言う。誇りをもって。
「最初に見たときは守ってあげたいと想っていました……。シスターはとても儚げで怖がりでしたから」
 彼女はとても男が苦手で、普通に会話するのにも何年もかかった。でもその歳月が今はとても愛しい。
「でも今は……彼女には、幸せになってほしいと想っています。あの人のように優しい人が、
いつも笑っていられる世界になってほしい。その為に俺は戦いたい」
 口にしてはっきりとツァイスは己の使命を見い出した。ベルンでもギネヴィアの為でもない。
ただエレンの笑顔の為に。それだけの為にツァイスは戦う決意が湧いてきた。
「あなたは、そのシスターを愛しているのですか?」
「愛しているなんてとても言えません……。そんな資格は俺にはありません」
「人が人を愛するのに、資格なんて必要ありませんよ」
 サウルの口調は極めて軽いが、言葉は重い。心からの響きがあった。
523封印ツァイス×エレンその5:2007/04/23(月) 18:07:09 ID:hC3Jmcof
「俺は……分かりません」
 自問した果てに、ツァイスは正直に告げた。この胸のもやもやが愛かどうかなど。
「よろしい」とサウルは頷く。愛を軽々しく言葉に出来ない事は知っているから。
「あなたはそのシスターを守っていきたいのですね?」
「はい。この命に代えて」
「聖女エリミーヌの名において誓いますか?」
「誓います」
 恭しくツァイスは宣言する。
「だそうですよ、エレン」
 サウルに呼ばれ、礼拝堂のカーテンからするすると一人のシスターが姿を現す。
 ツァイスは顎がかっくんかっくんと落ちた。
「申し訳ありません。その懺悔を聞くのは、私よりも彼女のほうがふさわしいかと思いまして」
 すたすたと歩いてきたエレンに場を譲り、サウルは固まったままのツァイスの横を通って礼拝堂を出て行った。

「やれやれ。私としたことが似合わないことを」
 エレンから頼まれた通りに事を運んで、サウルは懐から純白のパンティを取り出す。
エレンから貰った報酬である。
 その白いパンティを頭にすぽっと被り、サウルは口に微笑を浮かべ、聖女の塔を後にした。
「聖女エリミーヌのご加護があらんことを」
 不器用な二人に祝福を捧げて。

「エ、エエ、エレン……」
 目の前に立ったエレンを見ても、ツァイスは言葉が出なかった。まず謝罪しようと思っていたのに、いざとなったら言葉が出ない。
 そんなツァイスの前に立ったエレンはじっと見下ろす。いつも頭に被っているウィンプルはツァイスが持ったままなので、長い栗色の髪がはっきりと見えた。
「あの……これ」
 持ったままのウィンプルに気付き、ツァイスが恐る恐る差し出す。
「懺悔は聞きました」
 差し出された布を無視し、エレンが告げる。荘厳に。
「では、あなたには罰を受けてもらいます」
「は、はぁ……」
 両手を掲げ、後光すら差す神聖さを感じさせ、エレンは告げた。
「ズボンとパンツを脱ぎなさい」
「…………は?」
「これはお願いではありません。命令です」
「は、はい!」
 実直な軍人の悲しさか、命令と言われると逆らえない。いや、今のエレンには何も言われても逆らう気が起きなかった。
 立ち上がって、慌てた手付きで鎧ごとズボンを脱ぐ。脛毛の生えた野太い脚が礼拝堂に露になった。
 その脚の毛を見て、わずかにエレンの眉が吊り上がる。だがすぐに戻った。
「えと……パンツも?」
 パンツを手にかけ、さすがにツァイスは躊躇った。恥ずかしいの。
「脱げ」
 いつものエレンからは考えられないほどの冷たく重い口調。
「はい!」
 ピンと背筋を伸ばし、ツァイスは思い切ってパンツを最後までズリ下ろした。
524封印ツァイス×エレンその5:2007/04/23(月) 18:08:09 ID:hC3Jmcof
「……男の人ってこうなってるのですか」
 しょぼーんとぶら下がるツァイスのちんちんと、それを覆う陰毛を見て、エレンははぁと息を吐く。微かに頬が紅い。
「うう……」
 エレンに直視され、ツァイスは真っ赤になってちんちんを隠そうとするが、
「隠してはいけません。怒りますよ」
 厳かに言われ、手を離した。これはやはり罰なのだろう。
「ではパンツをこちらへ」
 言われてパンツを素直に差し出す。わずかに染みのついた男物のパンツを。
 エレンはパンツを手に何度も頷き、
「私のウィンプルを持っていますね?」
「はい……」
 パンツを持った手でツァイスはウィンプルを差し出す。てっきり返せと言われると思っていたが、
「では、それで腰のお粗末なモノをしごきなさい」
「…………は?」
 予想外のお言葉に目が点になります。
「聞こえませんでしたか? 私がいつも頭に付けているその布で、あなたのその男のシンボル、すなわちおちんちんをしごけと言っているのです」
 エレン、目がマジ。

(い、いつものエレンじゃなーい)

 思わず泣きそうになるのを堪え、ツァイスは恐る恐る手に持った白い布をしょぼくれたちんこに包んだ。
「おおうっ!?」
 瞬間、さらっとした温もりが男性器を包み、腰が自然に揺れる。エレンの見ている前で。
「どうしました? 遠慮しなくてよいのですよ」
 と言われても……。何で罰が羞恥プレイなのですか?
「うう……」
 ウィンプルでちんこを包んだまま、ツァイスは引っ込み腰で固まって動かなくなる。少しでも動けばもう我慢できなくなる。
こうしている間にも、ちんこにはどんどんと血が集まり、膨張していた。
「分かりました。私もお手伝いしましょう」
 言うと、エレンは修道服の裾をするすると上げる。
「しっかりと見なさい」
「ぶはっ」
 白い脚が丸出しになり、その付け根には何も穿いていなかった。
 パンティは報酬としてサウル神父に上げたから。即ちパンツ穿いてない。
 エレンのそこは陰毛がしっかりと生え揃い、その奥には桃色の割れ目が垣間見え、そしてテカテカと濡れていた。
 慌てて目を背けようとすると、
「め、目を背けてはいけません……はぁ…」
 見ればエレンはパンツを頭に被り、身をよじらせている。左手で胸を鷲掴み、豊かな乳房の形ががはっきりと見える。
右手は晒した股間に伸び、指がくちゅくちゅとかき回していた。陰毛の奥の割れ目の表面を。
「私を…見て。興奮して」
「そんな……こと……」
「と、とにかく……今すぐ私で興奮してください!」
 ごくっ、とツァイスの喉が鳴る。
 目はもうエレンから離せなくなった。釘付けのその瞳にギラギラと輝きが迸る。
 そしてツァイスの手もウィンプルを前後に動かし、ちんこをしごいていった。
 もうちんこは完全に勃起し、赤い先端をエレンに向けていた。
525封印ツァイス×エレンその5:2007/04/23(月) 18:08:59 ID:hC3Jmcof
「あぁ……。それで、それでイイのです…・はうっ」
 口から涎と甘い息を喘がせ、エレンは修道服に包んだ身を悶えさせる。ツァイスの見ている前で。
彼の視線を意識するほど、胸が熱く疼き、腰が止まらない。くちゅくちゅと指で表面を掻き回す秘肉からも愛液が溢れていた。
パンツを被った頭が揺れ、栗色の髪がサラサラと揺れ……ツァイスに甘い香りを降り注がせる。
「……エレン…エレン!」
 エレンに見つめられながら、ツァイスもまた羞恥心を捨て、腰を振っていた。
 白いウィンプルからはみ出したちんこは限界まで膨張して筋を浮き立たせ、カクカクと震える腰はどんどんと速度を早める。
「エレンが……俺を見てる……」
 そして熱く潤んだエレンの視線を意識するほど、彼もまた熱く燃え滾っていた。
 見られているだけで、普段の自慰よりも何倍も感じる。お互いに全く同じ気持ちを抱いていた。

 見られながらのオナニー気持ちいい!

 シュッ、シュッ、シュッ、シュッ。
 高速でウィンプルでちんこをしごき、その手は見えないほど早くなる。
 普段はエレンの髪を隠す布。それで汚らわしい性器をしごく背徳感に背筋がゾクゾクと震え、手がさらに早くなる。
早くもっと早く。音よりも猫よりも!
 エレンに見られながら、ツァイスはガクガクと腰を振り、さらに高みに上り詰めていった。

 くちゅ、くちゅ、くちゅ、くちゅ。
「アアァ……はぁ……」
 切ない声が漏れ、股間を弄くる指が早くなる。そしてより深く。処女膜に触れるギリギリまで。
胸を揉む手もきゅぅっと乳首を摘んでいた。もうカチカチに固まっている。
 そして頭にはツァイスのパンツ。普段は彼のちんこを隠すパンツを頭に、彼に見られながらの恥ずかしい淫らな行い。
「……はぁ……イイ…」
 聖地たる聖女の塔で淫乱に耽り、エレンは背徳感に包まれながら、上り詰めていった。
「エ、エリミーヌ様ぁ……天国が見えますっ!」
 白いモヤのかかった思考。ツァイスのギラギラした瞳と目が合い、頭の中の白いモヤモヤを吹き飛ばす。
「飛びますっ!」
 そして白いモヤの向こうに、青空を見た。
「はっ! ああぅ!」
 ビクン、ビクンと脈動し、手で押さえた股間からシャーと液が漏れる。聖水と愛液の混ざった液体。
その爽やかな臭いを嗅ぎ、ツァイスも頭が真っ白になった。
「出る!」
 ちんこの先端をウィンプルで包むと、じゅぶっと白いモノが混じった濃い液が濡らしていく。
「はぁ……あぁ……」
 荒い息を吐きながら、ツァイスは腰に力を込め、ウィンプルを己の子種で染めていった。
「あぁ……ハァ……」
 脚を伝った聖水を床に溜め、エレンも恍惚とした表情でツァイスに近寄る。
 そして彼の頭にパンツを返し、うっとりと告げた。
「全てを……許します」
526封印ツァイス×エレンその5:2007/04/23(月) 18:10:17 ID:hC3Jmcof
 それから後片付け。
 お互いに着衣を直し、聖水を拭き取って(ツァイスは舐めようとしたらエレンに怒られた)、
現場を元通りにして、そそくさと離れる。
「はは……」
「あはっ……」
 聖女の塔を後にして、ツァイスとエレンは顔を見合わせて笑った。心からの笑顔だった。
「ツァイス様。お腹空きません」
「ああ、そうだな……。でもエレン、一ついいか?」
「何でしょう」
「俺に様はいらないよ」
「はい、ツァイス……様」
「んー。ゆっくりでいいよ」
「はい」
 にっこりと頷き、それからエレンは、
「食事の後でお願いがあります」
「なんなりと」
 ポッと頬を染め、エレンは言った。
「飛竜に……乗せてください。あなたの」
 お辞儀して、ツァイスは恭しく承る。
「喜んで。シスター」

 約束どおり、食事を終えると二人は一緒に飛竜に乗って空の散歩に向かった。
 その前にミレディと出会ったのだが、さっぱりした様子のツァイスとエレンを見て、一言、
「エレン。ツァイスをよろしく」とだけ言った。

 空は快晴。日の西に傾いてきた真っ青な空を、ゆっくりと飛竜は飛ぶ。
「怖くないかい?」
「大丈夫です」
 背中からしがみつき、エレンは風に負けないように大声で言う。
「あなたと一緒ですから!」
 固い鎧を通してさえ背中に膨らみを感じ、ツァイスは頬が赤くなるのを自覚した。でも今はそれを隠す必要はない。
「その……エレンは胸が大きいんだな」
「あーあー。聞こえませーん」
 空の上で二人、乾いた笑みを上げる。
 エレンの頭に被った布が風に揺れる。ツァイスの精液で濡れたウィンプル。
そのまま被り、今もイカ臭い匂いを放っていた。
と、エレンの手が背中から鎧の隙間に伸び、彼の股間をガシッと掴む。
「エ、エレン!?」
「もう……こんなにして」
「こ、こら……飛んでる途中で」
「あ、お花畑」
 膨らむちんこを握りながら、エレンが地上を見て目を輝かせる。
「あ、あそこに降りる」
 草原の中のお花畑の近くに飛竜を着地させ、ツァイスは手を取ってエレンを降ろした。
 それから抱きかかえるとお姫様抱っこして、「そーれ」と回転する。
「きゃー」
 ツァイスに抱きかかえられ、自然なお花畑で回転され、エレンはされるがまま笑った。
 そしてクルクル回転したまま、優しく降ろされる。花に包まれた野原に。
 横になって、エレンは手を伸ばした。上に立つツァイスに。
 手を取って、ツァイスはエレンに覆い被さる。
527封印ツァイス×エレンその5:2007/04/23(月) 18:11:08 ID:hC3Jmcof
「……ん」
 上に彼を感じ、エレンは目を閉じた。かぐやかな花の香りに、酸っぱい汗に匂いが混じる。
そして唇に触れる固い感触。
 目を開けると顔が間近にあった。ツァイスからすぐに口を離す。離れると、赤くなっているのが分かった。
「ツァイス……聞いて欲しい事があります」
「はい」
 花に包まれ、上半身だけ上げたエレンは胸の前で手を合わせ、祈りを捧げるように言う。
「私は……今、幸せです」
 そして紅い頬をさらに紅く染め、続ける。
「大好きな……愛してるあなたと一緒ですから」
「ああ。俺もだよ」
 再び唇が触れて一つになる。背中に手が回り、彼に包まれるのが分かった。
 エレンも彼の背中に手を回し身を預ける。
 口を離し、瞳を合わせて微笑し、また重ねる。

 ちゅっ、ちゅっ、ちゅうぅ。

 それを何度繰り返しただろうか。キスする度に、身体が火照り、熱くなっていくのを感じる。
 やがて太陽はさらに西に傾き夕日となり、キスしている間に沈んでいった。
「……帰ろうか」
 ヒリヒリする唇でツァイスが言う。名残惜しそうに。
「はい」
 エレンも唇がヒリヒリし、そして名残惜しそうだった。

 飛竜が夜の闇に飛び立つ。背中にしがみつくエレンにツァイスが声をかけた。
「下を見てごらん」
 言われるまま下を見て、エレンは瞳を輝かせた。
 地上に星が見える。エトルリア王都の灯りだ。そして夜空には本物の星。
 天と地の星々の合間を飛び、エレンはきゅっと胸がしめつけられ、ツァイスの背中に囁く。
「……ありがとう。あなたでよかった」
 びくん、と背筋が震えるのが伝わってくる。
「俺の方こそ。キミで良かった」
 エレンの胸がぷるるんと震えるのが背中越しに伝わってくる。
「今夜は……その……」
 ツァイスの言葉をエレンが続けた。
「今夜はお部屋をお伺いしてよろしいですか?」
「も、もちろん……!」
「ふふ……。栄養のあるもの作っておきますね」
 二人を乗せた飛竜は地上の星へと降りていく。

(おしまい)
528名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 18:23:13 ID:ZF9HXMTZ
最後にエレンを飛竜から突き落とした方が外伝氏らしかったのだが・・・
529名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 19:09:59 ID:Vgpnox72
>505
なんと…
マンガ肉食いながらミストを肉便器にしてるアイクとか
やり場のない怒りを近くのビーゼに向けて陵辱するフェニキスの連中
とかいう話は許されないというのか!
530名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 19:46:40 ID:6/NTqdlo
外伝さん長編乙でした。
感動していいのか笑っていいのかわからんではないかw

>>529
お前が書くんだ、さあ、今すぐ。
531名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 21:55:11 ID:9Zc21hn9
新規さんには、ほのぼのと感じられただけであろう猫が、背筋を冷たくさせた。
主人公が助かる事を祈りながら観る、ホラー映画ににている感覚。
意図的に猫の描写を入れたのなら、外伝氏にはやはり並々ならぬ才能を感じる。

途中のオナニー見せあいは引き過ぎて、逆に清々しい。何この変態カプールwwwイイw
532名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 22:52:55 ID:X7eM3Ifb
俺は元々ツァイスはエレンと支援Aにしていた


しかし猫は本当に恐怖もあった
533名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 00:23:08 ID:EE7AQGuL
ほのぼのなのか笑ったほうがいいのかわからないじゃないかwww
534名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 00:47:29 ID:6ykcH7V7
猫って何?
535名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 01:27:59 ID:9lfygl7/
>>521
外伝氏GJ!
ねこも気になったけど、ツァイスをどう落とすのか気になってたよ
エレンさんエロかわいい!
536人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2007/04/24(火) 13:07:55 ID:pIvxMx69
ふたなり(?) ルセア

今、プリシラの周りに、何人かの女の子が集まっている。彼女たちは、プリシラが手に持っている一本の杖に注目していた。
「ねえプリシラ、その杖って、何?」
リンがプリシラに聞いた。一本の古ぼけた杖。もちろん、よく見るライブの杖やレストの杖ではない。リンが今までに一度も見たことのない杖である。
「実は・・・この杖は、我がカルレオン家の宝物庫に置いてあったものです。」
「それで、どういう効果があるの?」
「この杖の名前は・・・『ふたなりの杖』です。」
「ふ、ふたなりっ!?」
「ね、ねえ、その杖って・・・もしかして・・・」
「はい。かけられた人を、ふたなりにしてしまう、魔法の杖ですわ。もちろん、一定時間が過ぎると、元に戻りますけれど。」
「ねえ、その・・・ふたなりって、あのふたなり?」
「はい。正しくは『半陰陽』とも言います。一人の身体に、性器が二つあることです。」
「やっぱりそのふたなりなのね・・・。それで、誰かに使うの?」
リンが聞くと、そばにいたセーラが答えた。
「当たり前じゃない!こんな面白そうなもの、どうして今まで出さなかったのよ!」
「いえ、普段の戦闘には関係ないものですから。」
「それで、誰に使う?」
「もちろん、ルセアさんに決まってますわ。あの方に使わずして、誰に使うと言うのです!」
そしてプリシラは、うっとりしたような表情で話を続ける。
「ああ、あのルセアさんに、女性器が・・・想像しただけでも、鼻血が出そう♥」
「でも、ルセア様魔法防御が高いから、効かないかも・・・」
「その点は心配いりませんわ。回復魔法と偽ってかければよいのです。」
「えー、でも、嘘は良くないと思うけど・・・」
「あなたはルセアさんのふたなりが見たくないと仰るのですか?」
「そ、そういうわけじゃ・・・」
「やっぱり、見たいですわよね?」
そしてプリシラはその杖を手に取った。そして、立ち上がり、ルセアの元へと向かう。
「さあ、早速使ってみましょう。」

そして・・・・・・

ルセアのおちんちんが、2本になった。

おしまい
537名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 13:56:24 ID:3kS1zgZp
なんと奇遇な!


>>514
ミカヤは
やっぱり
ビッチだ
538名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 14:12:54 ID:KPWoH/Mf
>>514
それほど雅でもない
539名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 15:28:06 ID:p9jRVWkN
外伝氏超乙でした
当初はエロ?エロ?と期待してたけど
何このバカップルwwwどっちも変態でワラタwwwいい意味でwww
540名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 16:50:21 ID:sgqkaKvV
外伝氏GJ!
一時期の荒れ具合がまるでウソのような傑作ですた。
もう何回GJって言っても言い足りないぐらいGJ!
だみゃ〜ん氏の前後の作品がゴミに見えてしまうなw
遂に両者の立場が逆転したか。
少し前はだみゃ〜ん=神、外伝=ゴミだったのに、今じゃ外伝=神、だみゃ〜ん=ゴミだもんなw
541名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 19:09:48 ID:BkQA3NVz
こういうバカがいるから
542名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 20:39:26 ID:Tibg0Xi+
もう外伝×だみゃ〜んでいいよ
543名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 20:45:44 ID:x6WtvAWg
外伝は受でしょ?
だみゃ外は駄目ですか?
544名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 20:46:14 ID:/Cpr/Fn+
まあさ、こっちは口を開けて巣でピーチクパーチク鳴いて、餌(SS)の供給を待ってるだけの立場なんだから。
あんまりどぎつい表現で批評するのは止めとこうや。
匿名掲示板とは言え、せめてもの礼を守るのは、損じゃないと思うよ。
545名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 21:27:03 ID:VtXOwAax
>>540がだみゃ〜ん氏の巧妙な誘い受けだったら引くなw
546名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 21:31:53 ID:Tibg0Xi+
この流れでは

外伝×だみゃ〜ん 死姦注意

になってしまいそうじゃないかw
547名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 21:33:52 ID:VtXOwAax
>>546
ぜひ書いてくれ
548九州人:2007/04/24(火) 23:17:11 ID:8lkNP1BG
252な名無したん改め九州人です

一本書き上げてきたので性懲りもなく投下にやってきました

注意書き
聖魔の双子主人公もの ようするに近親相姦
レイプもの

上記の内容となっていますので、嫌悪感を感じる方はスルーしてください
549九州人:2007/04/24(火) 23:18:17 ID:8lkNP1BG
あれはいつの日のことであっただろうか。

『わたし、あにうえのおよめさんになります』

幼いころ、双子の兄へと頻繁に口にしていた言葉。何も知らなかった――知る必要がなかったゆえの無邪気な発言。
同じように幼かった兄は優しくわたしの頭を撫でてくれていた。
その手は、ただただ心地よかった。
お互い心身ともに成長を遂げた現在に至っても、兄の大きく温かな手はあのころと同じように心地よさは変わらない。
心から幸せを感じるひととき。それでも周囲の目が気になるため、表立ったときにおいては拒む。
根が単純で女の機微に疎い兄はあっさりと手のひらを返すのだが、それは寂しいものだった。
もちろん、わたし個人の勝手な言い草だと分かっているのだが。


『おまえが嫁ぎたいと思うものが現れるまでは、好きなだけ王宮に残るといい』

全てを終えて祖国ルネスへ帰還した際に掛けられた言葉。これには心のそこから安堵した。
終戦して間もない世界。一度は破綻してしまった国同士の結びつきを深めるために国を継ぐことのない女性は
他国へと嫁に出されることが一般的であったのだから。
噂で聞いた限りでは、家臣たちのなかにはわたしをフレリアかジャハナあたりに嫁がせてはと進言していたらしい。
まったく余計なことをと思う。
それでも兄はわたしのことを思いやってくれていた。
550妹姫の狂気2:2007/04/24(火) 23:20:02 ID:8lkNP1BG
『妹にとって幸せとなる縁談でなければ――できるだけあいつの意向に沿う形でなければ嫁には出さない』

兄の心遣いは嬉しいものだった。
もし、わたしが幼いころのように
『わたしが望む相手は貴方。貴方の妻になりたい』
と望めば、兄は、エフラムは叶えてくれるのだろうか。
答えは否だろう。わたしたちは血の繋がった実の兄妹。それも、もともとひとつの生命として生れ落ちるものであった
のが偶然にも神の悪戯により男女二人同時に誕生したものたちだ。
そのような近しいものたちが結ばれることは許されていない。
仮に兄が受け入れてくれたとしても、家臣たちが許しはしないだろう。
それでもいいのだ。結ばれなくともわたしが望む限り彼の側にいることができる。兄を支えることができるだけで
満足している。いつしか縁談の話から逃れることができなくなるまでこの心地よい状況に浸っていようと思う。


しかし、わたしにとってのその幸福なときは長く続かなかった。兄が妻を娶ってしまったからだ。
彼はこの国の王として世継を儲ける義務がある。そのためには妻を迎えねばならない。そのような日が来ることは頭の中
では理解していたつもりだった。
祝福せねばということも分かっていた。
それでも、仲睦まじく日々を過ごしている二人――わたし以外の女が兄に寄り添っているのを見るのは辛いことだった。
兄たちが恐らく毎晩のように交わしているだろう契りを想像すると、とても心中穏やかではいられない。
自分がどれだけ望んでも手に入れることができないエフラムの伴侶という立ち位置。
わたしは、いつしか覚えていた一人遊び――自慰行為へと耽るようになっていた。
そう、満たされない心の空白をほんの僅かでも埋めるために。
551妹姫の狂気3:2007/04/24(火) 23:21:02 ID:8lkNP1BG
兄が結婚してしばらく。義姉の懐妊が発表された。兄夫婦はともに若い。彼は精力絶倫らしく、一晩中相手をさせられた
義姉は朝に起きだしてこられない日もあった。
そのようにして激しく致していれば子供の一人や二人早々にできるのは必然だったのだろう。
兄は義姉が初産ということもあって実家にてお産に臨むようにと勧めた。
わたしはただ嬉しかった。エフラムが結婚してからは彼の側にいることができなかった。でも、これで以前のように近くに
いることができるからだ。
他人から見れば眉根を顰めるような甘え方も構わずにする。何よりも義姉の目を気にする必要がないということが大きかった。
一応の満足感は得ていたはずだった。
あの夢を見るまでは――。

その日もわたしは寝室へと戻ると扉に鍵をかけてベッドへと上がっていた。兄とのやりとりを思い出していく。
悪ふざけを装って抱きついてみたときの兄の体の感触を浮かべる。あの逞しい腕で抱きしめられたらどんなに気持ちいい
ことだろうか。
そして今夜もわたしの手は己の陰唇へと向けられていた。初めはショーツの上から軽く擦るようにして触れていく。
少しずつはしたない声が漏れていくが、この部屋は防音が効いているため気にしない。
次第に切なくなってきたわたしはもうひとつの手でブラウスのボタンを開けていき、乳房を解放する。
かたくなる胸の頂を摘み自己主張しはじめていたそれへと更なる刺激を与えた。
下半身の淫らな唇からは濁った濃い愛液がトロリと溢れていった。
552妹姫の狂気4:2007/04/24(火) 23:22:16 ID:8lkNP1BG
『毎晩毎晩……よくもまあ、飽きないものね』
「……っ!?」
絶頂を味わって気だるい感覚に身を浸しているわたしに声がかけられていた。わたし以外に誰もいないはずの寝室。
乱れるそのままにしていた裸身をシーツで隠して跳ね起き、声のしたほうへと目を向ける。
だが、何者の姿も確認することができなかった。それでも気になり扉へと行き、施錠を確認した。
――鍵はしっかりとかけられていた。
空耳だったのだと自分に言い聞かせ寝台へと振り返る。そこにはわたしと瓜二つの姿をしたものがベッドに足を組んで
腰掛けていた。
「あ、あなたは……誰なの……?」
ベッドにいるものは姿が透けており背後の壁が見えていた。恐怖心がもたげてくるがなんとか声を振り絞って問いかける。
『へえ、わたしの姿が見えるのね。ちょっと脅かすつもりで声だけ出したのだけれど。単なる色ボケの王女様ってわけじゃ
ないみたいね』
人ならざるものからの嘲る言葉を受け、羞恥と恐怖のふたつの感情が湧き上がりベッドから立ち上がってこちらへと
近づいてくる彼女から距離をとる。
「こっ、来ないで!」
『別にあなたのことを取って食おうってわけじゃないから落ち着きなさいな。そうね……わたしのことはあなたの夢へと
出てきた淫魔だとでも思えば?』
「…………」
『さっきも話したけれどオナニーばかりしてよくも飽きないわね』
「お、おなにーって……」
『だって事実じゃない。――まあ、それはいいとして。あなたはエフラムが欲しいのでしょう? 血の繋がった
実の兄上様が……ね』
「……っ! そんな、わたしは……」
『黙って聞きなさい。わたしはあなたのその望みを叶えてあげる後押しに現れたの』
わたしの足はその場に根が張ってしまったかのように動かなかった。目の前の怪しい分身から逃げなくてはと思っている
にもかかわらず、一歩たりとも足を踏み出せなかった。
淫魔は手で触れ合える距離まで近づいてくると、その手をわたしの頬へと這わせてきた。感触は一切感じない。
そこにあるのはなにもかもを凍らせるような冷気だけだった。
『実の兄とセックスする。――近親相姦というやつよね、普通の兄弟の範疇に収まる関係ならば……こんなことをしてみたい
だなんて……思わないわよね』
553妹姫の狂気5:2007/04/24(火) 23:23:18 ID:8lkNP1BG
「…………」
『あなたは変態なの。ケダモノなのよ』
「……わ、わたしは」
動けないわたしを尻目に淫魔は背後へと回り、抱きすくめてくる。
『でも、変態でいいじゃない。禁じられたことだからこそ、それを破る快感。あなたのだーい好きな一人遊びとは比べ物に
ならないほどの快楽がそこにはあるわ』
「……比べ物に……ならない……」
『あなたを他国に嫁がせることもなく、有力家臣へと降嫁させることもなかった。兄上様も心の奥底ではあなたを誰にも
やりたくないという思いがあるのではないかしら』
「えっ……」
頭の中へと声が直に響いてきて、わたしの心へと侵食してくる。
(兄上もわたしのことを……?)
「いえ、やっぱりいけない。義姉から奪うだなんて」
『うふふ……。思考を変えればいいのよ。義姉がいなくて寂しい独り寝が続く兄上様を慰めるのだとね。――これならば、
エフラムを奪うということにはならないでしょう?』
「……慰める……奪わない……」
『少しだけ兄上様を借りるんだと考えればいいわ。一度関係を結べばエフラムはあなたを手放すことはできない。
あなたが望むだけ一緒にいることができるのよ』
「……エフラム……一緒……」
膝が震えて立っていられなくなったわたしは絨毯の上へと座り込んでいた。
『義姉上殿が不在の今が好機。一歩踏み出せば……あとは思いのままよ……』
そこでわたしの意識は暗転していった。

翌日。わたしはお忍びで城下町へと赴いた。必要なものを買い揃えるために――。
554妹姫の狂気6:2007/04/24(火) 23:24:12 ID:8lkNP1BG
夜。わたしは兄夫婦の寝室を訪れた。義姉が不在のため寂しがっているらしい兄の話し相手を務めるという理由を
携えての訪問。根が単純な兄はあっさりと室内に迎え入れてくれた。
他愛もない話をしつつ、わたしは持ってきたワインを兄へと勧めた。酒があまり得意ではない彼は渋る様子を見せて
きたものの、わたしはせっかく持ってきたので呑んでほしいと半ば強引に頼み込んだ。
わたしの頼みを断ったことのない兄は苦笑いを浮かべて了承してくれた。
カーテンを閉めてくるといってきた兄が席を離れた隙に、彼の分のグラスへと懐に隠してきた包みから薬を盛る。
手早く杯の中身をかき混ぜて工作を終了させた。
戻ってきた兄が席に着いたあとに、二人でグラスを合わせた。ちびちびとワインを舐めながら兄の様子を窺っていく。
何も疑うことはなかった兄の手元からグラスが床へと落ちていく。
何か言いたげながらも両の瞳を閉じたエフラムを、わたしは満面の笑顔を浮かべて見詰めていた。
「おやすみなさい。兄上……」

兄が薬で気を失っている間に彼の両手をイスの背もたれに、左右の足をそれぞれイスの足へと持ってきたロープで縛る。
薬が効いている間は大丈夫だが万が一のことを考えてのこと処置だった。
女に身であるわたしは腕力では兄に敵うべくもないのだから。
一通りの準備を終え、わたしは兄の足元にペタンと座り込むとズボンに手をかけてベルトを外す。下半身を包むものは下着
だけとなる。そこはこんもりと隆起を見せていた。
ごくりと生唾を飲み込みながら下着をもひき下ろす。腹へと反り返る兄の男性としての象徴――オチ○チンが目に入ってきた。
初めて目にするそれに戸惑いを覚えるが嫌悪感はない。
愛しい兄の分身。この後にわたしの処女を奪い少女から女にしてくれる器官。
頭の中では好奇心が大半を占めていた。
両手を重ねて包み込んでも隠し切れない。まずは手で擦りあげていく。薬で気を失っている兄の体がビクンと揺れる。
どうやら気持ちいいらしい。好奇心たっぷりに棒のところやその下に位置する袋の部分に触れる。
コリコリとした感触がなんともいえず左手で竿の部分を弄りつつ、右の手のひらにて転がしていた。
兄の呼吸が乱れていく。勃起中のオチ○チンも更に硬度を増していく。自分が愛しい兄の分身を気持ちよくさせていると思うと、
自然と弄んでいる手に力が入っていた。
「んっ……」
手はそのままに腰をもじもじさせていた。アルコールの影響とオチ○チンの先からにじみ出始めてきたお汁のかいだことのない匂いが
わたしを興奮させる。わたしの胎内からははしたないお汁が溢れてきていた。
日ごろの癖のせいか、いったん身体の火照りを鎮めないと収まりが利かなくなってきていたわたしは、
堪らずショーツのなかへと指を滑り込ませて乱暴に擦っていた。
「んっ……ふぅんっ……あぁっ」
敏感な陰核や膣の入り口に指を這わせる。いつもとは違う状況――愛しい兄の目と鼻の先オナニーに耽っている。
「はぁあんっ……いいのっ! 兄上が……エフラムの前でこんなことっ! いけないことなのに……感じちゃうのっ……」
あのときの淫魔が指摘したようにわたしはどうしようもない変態だったということだろう。
ショーツは愛液まみれとなり吸収しきれなくなった淫らな液を滴らせ赤い絨毯へと染みを広げていっていた。
「んんっ……はぁぁんっ……とまらない、指をとめられないの!」
ぐしょぐしょに濡れそぼって止め処なくいやらしいお汁が溢れ出てくる。膣の内部にも指を侵入させかき混ぜていく。
「……んんっ!?」
軽い絶頂を迎えたわたしは身体と丸めてビクビクと震えていた。
555妹姫の狂気7:2007/04/24(火) 23:25:12 ID:8lkNP1BG
――視線を感じる。
「はぁっ……はぁ。兄上、目は覚めているのでしょう……?」
顔をゆっくりと上げる。兄の両目は閉じられていたが、荒々しい息遣いをしており寝息ではないのは明らかだった。
それでも寝たふりを続けている兄にクスリと笑みを浮かべる。ふらふらした足取りで彼の足元に跪き、痛々しいほどに
勃起しているオチ○チンへと手を伸ばした。
先端からは薄く濁った液が溢れてきていた。
「んっ……」
わたしは兄の勃起を舌で舐めていった。溜まっていた唾液をかけていきピクピク震えている先端を舐めしゃぶる。
初めて舐めたそこは熱いものだった。舌や唇が火傷をおってしまうのではないかと思うほどに熱い。
「はむんっ……んっ……ちゅ、ぴちゅ……んっ」
徐々に要領をつかんできたわたしは竿の部分へと刺激を与えるべく、上下に扱き出した。
「くぅっ……」
とうに起きているはずの兄の口から快感に耐えようとしての苦悶の声が漏れてくる。
寝ているふりでごまかそうとしているのだろうが、そうはいかない。エフラムからすれば思いもよらない出来事
だろう。これは現実なのだと理解させるべく、わたしは舌と手を加速させていった。
「……はふっ、んふっ、はぁ……ぁはふ……ちゅぷ」
兄が限界を迎えるまでそれほど時間はかからなかった。口に含んでいたオチ○チンが一際膨張したかと思うと、
切れ込みから熱い液体が流れ込んできた。
「……っ!? んっ、はぁっ、けほっけほ……」
口内に収まりきれなくて飛出していった兄の分身は白い液を際限なく迸らせていった。
わたしの顔、髪、はだけた胸などに降り注ぐ白い雨。
(すごい……これが精液……。不思議なにおい……)
頬に付着した精液の一部をすくい思わず口に含んでいた。
「……エイリーク、これは一体どういうつもりだ」
「見たままです。義姉上が不在で寂しい思いをされている兄上を慰めるためにやっています」
「何をバカなことを……」
「そうですね……本音を言わないと不審に思われるばかりですね」
「はうっ!」
一度排出しても硬度を失わないオチ○チンを軽くしごく。女の子のようなかわいらしい反応を受け意識せずに
口元に笑みを浮かべていた。
「心から好意を寄せる相手でないと当然こんないやらしいことなんてできません。これでお分かりですよね?」
子供をつくるもとがはいった大事な袋をやわやわと揉みこむ。
「くぅっ……な、何を言っている。おれたちは兄妹……」
「そうですね。でもわたしは兄上のことを思うだけで……ほら」
「……なっ!?」
厳しい顔をして見下ろしてくるエフラムから少し離れて股を開き、わたしの大事な女の子の部分を指で広げて見せ付ける。
「こんな具合にっ……んっ、オマ○コがグチュグチュのトロトロになるんです……」
内ももを濡らしているお汁。湧き出してくる源泉に指を当ててすくい、エフラムの頬に塗りたくっていく。
556妹姫の狂気8:2007/04/24(火) 23:26:18 ID:8lkNP1BG
「んっ」
そして今度は唇へと。
「兄上……」
兄の膝に跨り唇を重ねる。わたしの愛液のしょっぱい味がする。恥知らずな女そのものとしかいえないわたしに戸惑って
いるらしいエフラムは抵抗らしい抵抗をせずにわたしの舌を受け入れていた。
「んっ……はむん」
薬によって動きを封じられている兄は、わたしとのキスを黙って受け入れるしかなかった。口内へと侵入して兄の舌を
絡みとり淫らな水音を響かせる。
「兄上ぇ……わたしのおっぱい舐めてください」
有無を言わせずに乳房を押し付けかたくしこりきった乳首を含ませる。
「んんっ、そう……乳首だけじゃなくて回りも舐めまわすの……」
腰を押し付けて陰毛同士を擦り合わせる。シャリシャリとした音は耳に心地よく、立派に勃起したオチ○チンが
陰核に触れて与えてくる刺激を楽しむ。

淫らすぎるスキンシップに酔いしれたわたしは、兄の耳元に囁いた。
「そろそろ兄上を味わわせてもらいますね……」
「や、やめろ。エイリークっ……! それは……それだけはやっちゃいけない!」
「ふふふ……。何を言っているんですか? ここをこんなに大きくしているのに。全く説得力がありませんよ?」
「くぅっ……」
だらしなく薄い液を滴らせているオチ○チンの先端の切れ込みに指を軽くねじ込んだ。少しばかり痛いのかもしれないが
この状況に酔っているわたしは特に気にしなかった。
「勘違いしないでくださいね。兄上に拒否権なんてないんですから。何も言わずに兄上はわたしのオマ○コで
気持ちよくなればいいんですよ……」
腰を浮かせて兄の逞しい肉棒をわたしの膣へと導く。
――いよいよだ。
お互いの敏感な粘膜が触れ合う。呼吸を整えて一気に腰を下ろした。少々引っかかるものを感じたが特別痛みはない。
これもわたしが淫らなせいだろうか。
「はぁぁんっ……。ど、どうですか、兄上……。妹の処女オマ○コのお味は……?」
兄の顔はいろというものを失っていた。そこにあるのは驚愕のみで、わたしの顔を恐ろしい悪魔でも見るような
視線があるばかりだった。
ドクッドクッドクッ!
「……あら?」
胎内に広がる熱い感触。これが――膣内射精というものなのか。
口の端を吊り上げ兄の顔を覗きこむ。
「わたし知りませんでした。兄上が早漏さんだったなんて」
恥辱からだろう。兄は顔を背けていた。
処女特有の強烈な締め付け具合、義姉を帰してからから女の肌に長く触れていなかったという二点を考慮すれば
情状酌量の余地はあるかもしれない。
しかし、わたしは敢えてその点を無視する。この後の展開をわたしへと有利にするためだ。
「こんなに早いと義姉上も満足されていないのではないですか? ただ大きいだけでは女性を悦ばせることなど
できませんよ。ましてや早いなんて……論外ですね。義姉上にもあきれられているのでは……?」
兄の男としての矜持をズタズタに引き裂く言葉を並べ立てていく。
「もし、義姉上に相手をされなくなっても大丈夫。……わたしがいます」
そして徹底的に貶めていたところに甘い言葉を吐く。
557妹姫の狂気9:2007/04/24(火) 23:27:17 ID:8lkNP1BG
「わたしが一生兄上のことをかわいがってあげます」
「…………」
「とりあえず今はわたしを楽しませてくださいね」
わたしの言葉責めを受けて硬度を失いかけていたオチ○チンを膣で締め付けて刺激し、再度の勃起を促す。
「んっ……あはっ……かたくなってきた……」
腰をゆっくりと上下させていき快感に酔いしれる。
「はぁっ……くふぅん……ああっ。オチ○チンがお腹のなかで暴れているのっ……!」
「くっ……」
淫らに腰を振りながら下半身へと目を向けると、わたしから溢れ出た愛液が兄の太ももといわずイスにまで
滴っていた。
早漏の烙印を振り払おうと必死に射精感を堪えようとしている兄。
歯を食いしばっている彼に構うことなくわたしは唇を重ねていった。頑強に閉じていた兄の口。
わたしは唇に噛み付き開かせ、口内から唾液を啜りとっていく。
兄の頭を抱き寄せスパートに入る。
「あ、兄上……そろそろイカせてくださいね」
返答を待つことはなく、わたしは更に奥深くへと兄のモノを咥えこんでいった。
「はっ……あぁんっ……いいのっ! 兄上の……あにうえの……えふらむのおち○ぽっ……!」
「うっ……」
「わ、わたしのしきゅうのおくまでとどいているのっ……たまらないのっ!」
懸命に耐えている兄の顔を見詰める。
「ああっ……!」
がくっと糸の切れた操り人形のように脱力したわたしは力なく兄へと抱きついていた。

「はぁ……はぁっ、これで満足か?」
「んっ……。ダメですよ、兄上。精子はちゃんとオマ○コ……膣内に出さないと」
「……えっ?」
「ほーら……出しなさい。わたしの膣内に……」
ぎゅっと下腹――膣にオチ○チンを食いちぎらんばかりの力を入れる。
「……っ!? やっ……やめろー!」
ドプッドプッドプッ!
わたしは三度目の射精を胎内に呑み込んでいった。
558妹姫の狂気10:2007/04/24(火) 23:28:28 ID:8lkNP1BG
「おれは……おれたちはなんてことを……」
放心状態の兄に囁く。
「大丈夫。一人ではなく二人で落ちていくのですから、恐いことはないですよ」
「…………」
「わたしたちはもともと一人だった。それが偶然にも二人にわかれて生を受けた。それでも今、ひとつに一人へと
戻ることができた。これはとても自然なことなんです」
「……エイリーク。おまえは狂っている」
「うふふ……。そうかもしれませんね。ならば、兄上。あなたもともに狂ってください」
「おっ、おまえ!」
再び腰を振りはじめて快楽を追求することとする。兄のオチ○チンも本人の意思とは相反し、わたしの膣内にて
力強さを取り戻していった。
「……今夜はわたしが満足するまで搾り取ります。覚悟してくださいね、兄上……」

薬の効果は切れたものの完全に気を失ったエフラムを拘束から解放したわたしは、彼の上半身を起こして
逞しい胸板へと頬を寄せた。
「末永く……わたしをお側に置いてくださいね。兄上……いいえ、エフラム……」


ルネス王国では王妃の出産というめでたいニュースが駆け巡る前に、エイリーク王妹殿下が王宮を出て王家が
所有する山深い館へと住まいを移したとひっそりと発表された。
その理由は病気療養とのことであり様々な憶測が流れたものの、時が過ぎれば忘れられていった。
その後、足しげく館に通うエフラム王を目撃していた山のふもとの住民たちがそれを怪しみ、王が妹姫を
寵姫として囲っているのではないかとの噂が立った。
それも信憑性のない噂の域をでないことであった。なにが真実なのかは定かではない。
ただ、上記の発表以降はエイリーク王女に関する公的記録が途絶えたことだけが確かである。




『どこへ行っていたんだ?」
『ええ。悩みを抱えていた姫君を救いにちょっと」
『ん? よく意味が分からんのだが……』
『別にたいしたことではないです。気にしないでください。あなた』
『そうか』
『ええ』
『それじゃあ、行こうか』
『はい。……愛しています。お兄様……いいえ、ジークムント』
559九州人:2007/04/24(火) 23:29:19 ID:8lkNP1BG
以上で終了です

駄文失礼しました
560名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 00:57:56 ID:NqFgXWNu
エイリークごっそさん。確かにあの武器名は狙ってるよな。
前回よりも読むのが楽になったと思う。

ただ、今後コテを名乗るつもりなら、トリップはつけたほうがいいよ。
確かにこのスレにも千葉犬氏とか亜茶氏とか三日目氏とか、トリップ使ってないひとはいる。
でもちょっと前にも騙りっぽいのが現れてるし。もしも抵抗を覚えるなら、無理にとは言わないけど。
561名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 01:28:02 ID:bA3iryLB
エイリークキモい

このスレは古参の書き手しかいらないからこなくていいよ
562名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 04:27:53 ID:C8EOGmBB
>>559
あなたの文章エロくて好きだ
GJ!
563名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 04:32:03 ID:ylkEVtl2
いい狂いっぷりだ。エフラムはロリコンか実直な良き王になるかの二極だなw
564人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2007/04/25(水) 13:12:08 ID:U4zgh4hC
17日午後9時ごろ、デイン王国在住の竜騎士、ジル・フィザットさん(16)が何者かに襲われ、重傷を負うという事件が発生した。

調べによれば、ジルさんは17日午後9時ごろ、外から部屋に戻ろうとした際、室内から出てきた何者かにハールのようなもので襲われ、下半身に全治一週間の重傷を負った。
警察では、翌日午前から現場検証を行い、詳しく調べると共に、怨恨、金銭目的の両面で、ジルさんの交友関係を調べる方針。
565名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 16:10:35 ID:59I5v9Ds
>ハールのようなもので襲われ
おまwwwwww
566名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 16:25:01 ID:Y8sw/M5Y
まあ、ティバーンの次くらいにおっきそうだもんな……
567名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 17:31:11 ID:YS+VbUfS
ティバーンの次は獅子王、モゥディじゃないか?
その次がハールのようなもの。
568名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 18:29:43 ID:DKWs/kwQ
ふいたw
569人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2007/04/25(水) 20:12:50 ID:aV7H075m
デイン王国の竜騎士、ジル・フィザットさん(16)が自宅前で襲撃され、全治一週間の怪我をした事件で、警察はこのほど、クリミア王国在住の
G傭兵団所属、M(15)及びガリア王国在住の王宮戦士、レテ(B84)の両容疑者を逮捕した。

調べによると、両容疑者は17日午後9時ごろ、ジルさんの自宅前でジルさんを襲い、ハールのようなもので局部に全治一週間の怪我を負わせた疑い。
また、事件の数日前には、ジルさんの元上司、ハールさん(32)が何者かに襲撃され、性器の型を取られるという事件も発生しており、警察はこちらの件についても追及する方針。

レテ容疑者は大筋で容疑を認めているが、M容疑者は容疑を避妊している。
570人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2007/04/25(水) 20:20:32 ID:aV7H075m
×避妊
○否認

ごめんなさいorz
571名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 21:07:15 ID:wpzXQoyx
M容疑者って誰だろう・・・
572名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 21:09:11 ID:3/iJPLHb
お前らあんまり甘やかすなよ
ダミアンが調子に乗ったらウザいだろうが
573名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 21:10:59 ID:vvJM7KTx
いやそこは釣られないからw
574名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 23:21:14 ID:YS+VbUfS
>>571
ジルと支援がある、もう一人のおにゃの子と言えば・・・
575名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 01:53:28 ID:JkKKz/SA
レテが年齢表記じゃないのに吹いた
576名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 11:13:09 ID:kpEWx3ED
ミストだな
レテは年齢不詳だからバスト表記かw
何がしたかったんだこの2人はwwww
577人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2007/04/28(土) 12:18:58 ID:wuiOasgj
23日午前10時半ごろ、ベグニオン警察署の前で、容疑者として護送中の女性、M容疑者(15)とレテ容疑者(W60)の二人がボーレのようなものとアイクのようなものを持った女に襲われ、それぞれ下半身に軽傷を負うという事件が発生した。
女は駆けつけた警察官にその場で取り押さえられ、傷害の容疑で現行犯逮捕された。

調べによると、女はデイン王国在住のJ容疑者(16)。J容疑者は事件の数日前に、二人の被害者にハールのようなもので襲われており、警察では、前回の事件に対する報復と見て、J容疑者をさらに追及する方針。

J容疑者は調べに対し、「復習がしたかった」と供述している。
578名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 19:40:38 ID:3/DA547v
>>577
つまらんぞ。
「ハールのようなもの」という一発ネタなのに、
そこを改変してしまったら何の意味もない。
579外伝 ◆9QlRx9nooI :2007/04/28(土) 21:18:55 ID:mXAHFYQN
封印エレン陵辱を投下します
陵辱注意
580封印エレン陵辱:2007/04/28(土) 21:20:09 ID:mXAHFYQN
「ツァイス。お気を付けて」
「ああ、エレンも……」
 飛竜に乗って空に舞うツァイスを、エレンは名残惜しそうな瞳で見上げていた。
そして口に手を添えて、精一杯の声で言う。
「どうか……どうか帰って来て下さい!」
「分かった!」
 同じく大声を返し、ツァイスは空に羽ばたく。そして姉のミレディと並んで飛んでいった。
 敵の、ベルンの竜騎士団の待ち受ける最前線に。

 ロイ率いるエトルリア軍は遂に敵であるベルン本国まで進攻した。だがツァイスやエレン、そしてギネヴィアにとっては懐かしの故郷。
 そこで待っていたのはマードック将軍率いるベルン軍本隊。かつてない規模の軍勢。これに負ければ後がないという陣容であった。
 そして激戦が始まった。ベルンのもっとも長い一日が……。

 空から竜騎士団が二重三重に渡って襲い掛かり、エトルリア軍は遅々として前に進めなかった。
 総力戦。軍勢の全てを投入するかのようなベルン軍に、かつてない苦戦を強いられる。
 姉のミレディと共にツァイスも敵の竜騎士と槍を交えていた。
 同じ竜騎士同士で殺し合い、己が祖国を敵に回した事を実感させる。
「かあさーん!」
 今また若い竜騎士を刺し殺し、死体となった体が地に落ちていく。
 だが悩んでいる場合ではない。悩めば死ぬ。それが戦場だと知っているから。
 そして何より待っている人がいるから。

(エレン)

 心に清楚なシスターの姿を思い浮かぶだけで、不思議と力が湧き出てくる。
彼女の笑顔が何よりもの励みになる。

 必死に防戦するベルン竜騎士もその数を減らし、徐々にだがエトルリア軍は進軍していく。
 目標はマードック将軍が陣を張る封印の神殿。
 その時、上空からロイのいる本隊を狙う竜騎士の一団があった。すぐにミレディとツァイスが迎撃に向かう。
「ゲイル……」
 その竜騎士を前にして、ミレディの瞳が揺れた。ツァイスも同様である。
「ミレディか」
 かつてミレディと共に過ごし、ツァイスの憧れであった竜騎士ゲイル。
しかし今は敵同士、そしてここは戦場。
 空中で見つめあったまま、ミレディとゲイルは動きを止め、ツァイスとゲイル配下の竜騎士たちもじっと見守っていた。
「ゲイル、私は……」
「何も言うな」
 そしてゲイルは淡々と、しかし情熱を篭めて語る。「お前に出会えてよかった」と。
ゲイルの言葉にミレディは目頭が熱くなるのを感じた。だが泣くわけには行かない。涙で前が見えなくなるから。
前が見えないと戦えないから。
 そしてミレディは手にした氷雪の槍マルテをぐっと握り締める。神将器の一つ。ロイが竜に対抗する為に渡していてくれた。
「さようなら……ゲイル……」
 マルテを構え、ミレディはゲイルに向けて突進していく。
581封印エレン陵辱:2007/04/28(土) 21:21:01 ID:mXAHFYQN
 ライブの杖を手に次々運ばれる負傷者を癒し、エレンは心配そうに空を眺める。
ツァイスが飛んでいった最前線の空。今も遠目に飛竜が飛んでいるのが見える。
 前線から遠く離れた後方にいるので、正確な戦場の様子はまだ分からないが、かつてない数の負傷者にやはり心配になってくる。

(ツァイス)

 故郷のベルンを敵とした戦い。まして彼は前線にいるのだ。その身を案じ、また彼の苦悩を想い、エレンはそっと祈った。
 どうか無事で戻ってきますようにと。それはもう何度目か分からない祈りだった。
 今はもうツァイス様ではなく、ツァイスと自然に呼べるようになっていた。
 ギネヴィア様とも、聖女エリミーヌとも違う、ただ一人の愛する男性。この身を捧げたときも、かつてない幸福感に包まれた。
 彼に初めて抱かれたあの日、最初はとても怖かったが、彼を受け入れてからは、ただただ幸せだった。
 ギネヴィアもミレディも二人の仲を自然と分かったのか、祝福してくれている。
ベルンが平和になったら、いつか一緒に暮らそうと彼は言ってくれた。その時の言葉を思い出す度に、キュンと胸が締め付けられる。
 遠くの空を見ながら、エレンはただ純粋に祈っていた。
「あれは……?」
と、エレンは気付いた。小さく見えた飛竜がぐんぐんと近づいて来るのを。それも数匹。
「敵襲ーっ!」
 誰かの上げた声でエレンはハッと気付いた。敵がこの後方部隊を狙ってきたのだと。
「シスターは後ろへ」
「は、はい……」
 言われるまま、エレンは背中を向けて小走りに駆け出す。その途端、周囲が暗くなった。
影に包まれたのだ。そして風を切る翼の音。
 ライブの杖を握る手が自然に震える。背後を振り向くと、飛竜の姿がすぐ上空に見えた。
「きゃあっ!?」
「おっ。シスターじゃないか」
 地面すれすれまで滑空してきた竜騎士が、蒼ざめた表情で固まったエレンの腰に手を回し、瞬時に抱きあげた。
「……きゃーっ!!」
 腰に回される固い腕の感触に反射的に悲鳴を上げてしまう。だが次の瞬間には、地面は遙か遠く離れていた。
飛竜が空に飛んだのだ。すぐに速度を上げ、エレンの頬を風が切り、頭に被った白いウィンプルがはためく。
「は、離して……離してください……!」
「いいのか? 下を見ろよ」
 見ると遠くに地面が見える。
「きゃあっ!」
 思わず悲鳴を上げ、目を閉じてしまった。
「そうそう、暴れるんじゃないぞ。可愛がってやるからな」
 見知らぬ竜騎士の下卑た笑いを聞きながら、エレンは小刻みに震え出していた。閉じた目から涙が滲む。
(ツァイス……助けて)
 恋人に心の中で助けを求めながら。
 エレンは連れ去った竜騎士は山の中腹へと降りていく。そこには数匹の飛竜が翼を休めていた。
582封印エレン陵辱:2007/04/28(土) 21:21:47 ID:mXAHFYQN
「おい。土産だぞ」
「きゃっ」
 突き飛ばされるようにエレンは地面に落とされ、わずかに身体が痛む。だがそれどころではなかった。
「ひっ!?」
 目を開けて見えたのは、ニヤニヤと笑う竜騎士たちの姿だった。皆若い。そして目はギラギラと輝いていた。
「あ、あなたたち……なにを……」
 剥き出しの地面に尻をつけ、エレンは怯えた瞳を向ける。その怯えた表情がそそらせる事を知らずに。
「おい。こいつ、ギネヴィア姫の侍女じゃないか?」
と、一人の竜騎士がエレンを見て言う。どうやらベルンにいた頃に見たことがあるらしい。だがエレンは知らなかった。
「そうなのか? お前、名前は?」
 別の竜騎士が尋ねてくる。
「は、はい……。私はギネヴィア様にお仕えするエレンと申します……」
 震える声でエレンは何とかそれだけ告げる。微かな希望にすがりながら。ひょっとしたら、助けてくれるのかも……。
「あの、裏切り者の姫様の侍女か……。へっ、だったら遠慮することないな」
 だが儚い希望もすぐに砕かれた。彼らから見ればエレンは裏切り者でしかない。
「わ、私を、どうするつもりですか……」
 尻餅をついたまま、手にしたままのライブの杖を固く握り締め、エレンは男たちを怯えた眼差しで見上げる。
「決まってるだろう」
 ずいっと一歩寄り、一人の竜騎士が正面から覆い被さっていった。
「きゃーっ!」
 絹を引き裂くような悲鳴。そして背中に固い地面がぶつかり、胸が圧迫される。
上から覆い被さった男が顔を寄せてきた。
「いや……やめてっ!」
 振り払おうとするが、その両手を左右から押さえられた。男の仲間が、左右から手を押さえつけ、ニヤニヤと笑っている。
腕が無理矢理開かされ、手にしたライブの杖が落ちてしまった。
「は、はなし……」
 叫ぼうとした口を、分厚い唇が塞ぐ。口いっぱいに広がる臭い肉の味。
「!!?」
 カッとエレンの瞳が見開かれ、そしてボロボロと涙がこぼれた。

(ごめんなさい……ツァイス……)

 無理矢理唇を奪われ、ただ悲しみが胸を占める。初めてツァイスとキスしたときは、あんなにも幸福感に包まれたのに。
 男の手が僧衣の上から胸を揉んでくる。いや押し潰す。
「ひいっ!」
 締め付けられる痛みに、エレンの美しい顔が苦痛に歪む。
「へへっ。イイ胸じゃねえか」
 成熟した豊満な乳房を、清潔な僧衣の下に感じ、男の手がせわしなく胸をまさぐっていく。
 ツァイスに触られたときはとても気持ちよく、素直に官能を感じたというのに。今はただ痛く、そして気持ち悪い。
「こっとは、と」
 胸から手を離した男が、足下まで隠す僧衣の、その足下の端の布を掴む。
「だ、だめっ!」
 はっと危機を感じ、エレンは身を起こそうとする。だが左右の手を押さえられ、彼女に出来たのは頭を振り回すだけだった。
583封印エレン陵辱:2007/04/28(土) 21:22:36 ID:mXAHFYQN
 ビリリ

「きゃー!」
 足下から白い僧衣が裂け、肉付きの良い素足が晒される。そして白い布に覆われた股間まで。
「見ないでぇ!!」
「どれ」
 無骨な手が簡単に下着を引き裂き、取り除く。
「イヤッ!」
 羞恥に顔を染め、エレンは激しく頭を振った。だが男たちはビクともせず、頭からウィンプルが落ちて、長い栗色の髪が露になる。
その頭髪と同じ栗毛の恥毛が脚の付け根を覆い、ふさふさと草原のように生え揃っていた。
「なんだ……シスターっつてもしっかり生えてんだな」
「いや……イヤァ……」
 目からこぼれる涙が頬を伝っていく。
 ツァイスに初めて見られたときは、恥ずかしさ以上に嬉しさがこみ上げてきた。
でも今はただ屈辱に打ちのめされる。
 少しでも見られまいと脚をしっかり閉じ、エレンは必死に祈っていた。彼が助けに来るのを。
 その脚を、手を押さえていた男二人が太股を掴んで開かせようとする。
「あぁ……見ないで、見ないでください……」
 男の力にはやはり逆らえず、女芯が拡げられ、そして晒される。男たちの視線を否応もなく感じ、エレンは涙した。
「いやぁ……」
 覆い被さっていた男がズボンから勃起した肉棒を取り出し、身構えていた。
 赤黒いペニスの先端が、ビンビンと天を向いている。
「へへっ」
 ぺっと手に唾を吐き、それを股間になすりつけてくる。
「ひいっ!?」
 直接そこに無骨な手を感じ、エレンの腰が浮かび上がった。
 唾を付けた手の平が無遠慮に陰毛の奥の割れ目を撫でていく。潤滑油のつもりだろうか。
乱暴な愛撫で濡れるわけもなく、エレンのそこはまだ乾いたままだった。
 そして唾を擦り付けた男は、次に欲望の象徴そのもののような、赤黒い肉棒を突き出した。
「ああ……あぁ……」
 その時が来たのを悟り、エレンは羞恥も忘れて蒼ざめた。
 地面に押し倒され、見上げて見えるのは、自分を押さえつける二人の男。その目はギラギラと血走り、そして荒い息を吐いている。
そしてもう一人の男は、下半身から己の腰を近付けていた。
「さーて。シスターの味はどうかな」
「いや……おねがいです……許して……」
「裏切り者がぁ!」

 ズシン!

 胎内に突き刺さる衝撃。下半身に突き刺さった肉棒が、止まることなく一突きでエレンを貫き、奥深く刺さっていった。

「ひぎいいいいいいぃぃぃぃっ!!!」

 カッとエレンの身体が跳ね上がる。だが二人の男から押さえつけられ、その場でただ跳ね上がるだけだった。
「イヤアアアアアァァァっ!!!」
584封印エレン陵辱:2007/04/28(土) 21:23:22 ID:mXAHFYQN
 異物の侵入を痛烈な痛みとして感じ、エレンは絶叫した。
 ツァイスを受け入れたときはとても気持ちよくて、言葉では言い表せないほどだった。
だが今はただ痛いだけ。そして悲しかった。彼以外の男に抱かれ。
「やめて……ぬいてっ、抜いてください!」
「おおっ。! こいつはスゲー!」
 エレンの悲鳴など聞かず、男は腰をガンガンとぶつけるように揺らし、エレンの膣を抉っていった。
「ひぎゃああああっ!」
 胎内からの激痛に耐え切れず、口から絶叫が迸り、白い肌に汗が浮かぶ。そして赤い血が股から流れていた。
「へっ、やっぱりシスターは初めてか」
 男は破瓜の血と勘違いしたが、乱暴な挿入に膣が傷ついただけだった。エレンの処女はすでにツァイスに捧げている。
「いや……イヤアアアっ! もうやめて、やめてください!」
 ぎゅっと握り締めた手からも血がこぼれる。涙で霞んだ目で横を向き、エレンは激痛を感じながら、ツァイスに詫びていた。

(ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい……)

 エレンは知った。貞操を守れなかった事が、どんなに辛く苦しいか。
 彼女の意思とは裏腹に、彼女の膣は身を守るべく潤滑油を出して潤い、男の欲望を締め付けていく。
 男はさらに滾り、深くまで刺した肉棒を掻き回した。
「ひぎゃああっ!」
 エレンの腰が何度も上下に震動する。それがさらに刺激となって男の欲望を加速させた。
「いくぞっ!」
「イヤーッ! 外に! お願いです、外に出して!」
 反射的にエレンが懇願の言葉を叫ぶ。だが遅い。
 ドクンっ、と命の子種が膣に注がれ、その熱さと衝撃をしっかりと感じ、エレンの瞳が絶望に見開かれた。
「アア……アアアアアアアァァァァっ!!!」
 喉も裂けんばかりの絶叫と共に、腰が浮かび上がる。その奥目掛けて、男はただただ欲望を吐き出していく。
「……あがぁ……はぁ……」
 口から出た涎が地面に溜まっていく。そしてエレンはがっくりと脱力し、男はようやく腰を離した。
 ぱっくりと開かれた秘唇からは血と白濁液がこぼれていた。
「ああ……アァ…」
 エレンの目からこぼれる涙が同じく水溜りを作っていく。もはや押さえつける必要は無かった。
 左手を押さえていた男が交代でエレンを正常位で犯し、右手を押さえていた男が、栗色の髪を掴んで顔を上げさせ、口を犯す。
「んんぅ」
 新たに胎内を貫かれ、口に汚らわしいペニスを突き込まれ、エレンは力なくすすり泣いた。
 もう抵抗する気力などなく、手はだらりと脱力している。口にも力はなく、肉棒を黙って受け入れていた。
 その成熟した果実が二人の男の間で揺れ、やがて欲望の捌け口となる。
「んんっ!?」
 口と膣、上下に同時に精を受け、エレンの身が固くなった。
「ごほ……ごほっ……。ああぁ……」
 口の端から精子と涎を流し、エレンの頭が地に落ちる。股からは今まで以上の血。
 そしてまた男が覆い被さっていく。
585封印エレン陵辱:2007/04/28(土) 21:24:16 ID:mXAHFYQN
「いや……もう、許して……」
 僧衣の胸元も破かれ、男が直接豊かな乳房にしゃぶりつく。
 乳首を吸われる感触におぞましさを感じ、エレンは空を見上げていた。
 ツァイスに吸われたときはあんなに感じたのに、今はただおぞましいだけ。
 光を無くし、虚ろになっていくエレン。その真上に巨大な翼がはためいた。
飛竜の翼だ。
「あ、ああ……」
 その翼を見た途端、消えかかっていた瞳の光が戻る。
「たすけて……助けてーっ!」
 そして胸を愛撫されながら、必死に叫んだ。
「助けて! 助けてください!」
 ツァイスかもしれない。そうじゃなくても助けてくれるかもしれない。最後の希望を込めて。
エレンの悲鳴に気付いたかどうか、飛竜が降りてくる。その背中には確かに人が乗っていた。
エレンを犯す男たちは微動だにせず、彼女の身体にしゃぶりついていた。
「助けて! 助けて!」
 エレンはなおも叫び続けている。そこに新たに降りてきた竜騎士が言った。
「お前ら。大変だぞ。マードック将軍が討ち死にした」
「なにっ!?」
 胸をしゃぶっていた男がさすがに顔を上げ、血相を変えた。それも一瞬。
「仕方ねえか……。このシスターだけでも連れて帰るぞ」
「そいつは?」
「ああ。裏切り者のギネヴィア姫の侍女だ。お前も犯ってけよ」
「そうだな……」
 近づきながら、竜騎士が腰からイチモツを取り出す。もう勃起していた。
「あ、アアぁ……」
 新たに近づく醜悪な男のシンボルにエレンは悟っていた。この竜騎士が彼らの仲間だと。
助けは来ないと……。
「わああああああああああぁぁぁぁっ!!」
 暗くなる空に、エレンの悲鳴が虚しく轟いた。

 会戦に勝利したロイ軍。だが負傷者や死傷者もかつてないほど多かった。
そして行方不明者も。
その中には、竜騎士に連れ去られたシスターのエレンもあった。
 姉ミレディと共に無事戻ってきたツァイスは、エレンが連れ去られたと聞いて愕然とする。
そしてすぐに捜索に飛んだ。ゲイルをこの手で討ち、傷心のミレディも一緒に飛んでくれた。
 だが時刻はすでに夜。暗い夜中を、それでもツァイスは飛び続け、探し続けた。
一夜中飛び続け、朝日が昇る頃。ツァイスは山間に白いモノが散らばっているのを見つける。
降りて確認すると、それは間違いなく、エレンが頭に被っていたウィンプル、そして引き裂かれた白い僧衣だった。
周囲には血と何かの粘液もある。ここで何が行われたか、一目瞭然だった。
「エレン……エレンっ!」
 ウィンプルを握るツァイスの絶叫が朝日に木霊する。

 そしてエレンを探す為にツァイスは軍を抜け、独自に行動する事にした。
 ギネヴィアとミレディ、ベルンの事も気になったが、それ以上にエレンは大事だったから。
 エレンを連れ去った竜騎士の事を聞き回り、遂にその隠れ家を見つけ出す。 逸る心を押さえ、ツァイスは単身救出に向かう。
 既に三ヶ月の時が過ぎていた。
586封印エレン陵辱:2007/04/28(土) 21:25:05 ID:mXAHFYQN
 ベルンの山奥にある廃墟。そこが戦場から逃げ出した竜騎士たちの隠れ家となっている。
ブルーニャ将軍の残党軍に参加する事もなく、彼らはここでただ享楽に耽っていた。
捕えたシスターを嬲り……。だがそれも今日まで。

「ぐはっ!」
 ツァイスの槍を受け、最後の竜騎士も倒れる。合わせて五人。それがこの隠れ家に隠れていた竜騎士の全てだった。
「エレン!」
 部屋から部屋へ、ツァイスは求めて駆ける。愛するシスターの姿を。
「どこだ! エレン!」
「あ、ああ……」
 そして彼女はいた。
 ベッドの置かれた部屋。そのベッドの奥に、うずくまっている黒い人影。
「エレン!」
「……いやぁ……おねがいです……。なんでもいうこと聞きます……」
 その股間には杖が突き刺さり、赤黒く腫れていた。エレンの持っていたライブの杖だ。
 その股間に刺された杖を引き抜き、ツァイスが耳元で叫ぶ。左耳の耳たぶは噛み切られていた。
「エレン! 俺だ!」
「……え?」
 赤黒く腫れた顔を上げ、人影がハッと気付く。
「ツァイス……ツァイスなの……?」
 そして手を宙に彷徨わせる。その手には指が二本しかなかった。左手の薬指と小指のみ。それ以外は全て切り落とされている。
「あ、ああ……。俺だ。ツァイスだ」
 その指の欠けた手を握り、ツァイスがしっかりと頷く。
「ああ……ああ……。ごめんなさい……。殴られてから目が見えなくて」
 彼女の顔は赤く腫れていて、かつての美しさは微塵も無かった。栗色の髪にはべっとりと粘液がこびりつき、臭気を放っている。
澄んだ声はくぐもっていた。前歯は全て抜き取られている。
「大丈夫。もう大丈夫だよ」
 同じく粘液のこびりついた裸体を抱きしめ、ツァイスは優しく囁いた。
 鎖などは填められていなかった。逃げられる心配はないから。彼女の右足は膝から下が無い。切り取られ、飛竜の餌にされた。
 胸は左側が切り取られていた。跡には血がべっとりと固まっている。
「さあ帰ろう」
 エレンはそっと抱きかかえ、ツァイスは部屋から連れ出す。
「姉さんも…ギネヴィアさまも、みんな待ってる。みんな」
「ああ……ギネヴィア様はご無事なのね」
「あ、ああ……。今はベルンの女王になられた。もう戦争は終わったんだよ」
「そう……良かった」
 ツァイスの腕に抱かれ、エレンの手がだらんとぶら下がる。口にはっきりと笑みを浮かべ。
「眠ったんだね……お休み。エレン」
 涙で前が霞む中、ツァイスはしっかりと歩いていった。
 エレンが生きている。この胸の中で生きている。
 それだけで良い。他には何も望まない。

 それからさらに一年の時が過ぎた。
 ギネヴィアの用意してくれたベルンの療養所。
 今ここに、ツァイスは暮らしていた。エレンと赤ん坊と一緒に。
 助け出されたエレンはあの7ヵ月後、一人の赤子を産んだ。
 三人で今は一緒に暮らしている。
587封印エレン陵辱:2007/04/28(土) 21:26:10 ID:mXAHFYQN
「おぎゃー。おぎゃー」
 赤ん坊の泣き声が遠くに聞こえる。すぐ近くのはずなのに。片耳を噛み千切られ、エレンは耳が悪くなっていた。
「ああ……泣かないで。お願い」
 優しく呼びかける。前歯の欠けた口で。
 ベビーベッドで泣いている赤ん坊の姿が微かに見える。顔の腫れは引いたが、目はほとんど見えなかった。
「お願い……泣かないで」
 今のエレンにはただ己のベッドから呼びかけるしかなかった。
手には指が二本しかなく、抱く事も出来ない。脚は片方が膝から下が無く、歩く事もままならなかった。
「おー。よーしよし」
 赤ん坊の泣き声が聞こえたのだろう。庭で農作業をしていたツァイスがすぐに駆けつけてくる。
 彼はあれから騎士を引退し、エレンとその赤子の面倒を見ていた。一生の仕事として。
「ほーら。おっぱい飲みたいのか?」
「お願いします」
 胸を差し出すエレン。その服のボタンを慣れた手つきで外し、胸を晒すと、赤ん坊を健在な方の乳房に抱き寄せてやった。
片方の乳房は切り落とされたが、もう片方はきちんと母乳が出る。
 その乳にしゃぶりつき、赤ん坊はすぐに泣きやんだ。一心に母乳を飲んでいる。
「ふふ……」
 乳を吸われるくすぐったい感触に、エレンの口に笑みが浮かぶ。だがすぐにその笑顔も翳り、
「ごめんなさいツァイス……。迷惑ばかりかけて」
「いいんだよ。それは言わない約束だろ」
 乳を飲む赤ん坊を抱えながら、ツァイスは笑顔で言った。心からの笑顔で。
「俺は今、幸せだよ。エレンと……この子と一緒にいられて」
「ああ……ツァイス」
 母乳をやりながら、エレンの頬に涙が流れた。泣きながら笑顔になる。
「私も……幸せです」

(おしまい)
588名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 21:31:25 ID:dma0VZTK
あれで終わるわけないと思っていた
流石は外伝だな
個人的にはGJ
589名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 22:31:44 ID:jH6xxAcX
俺も外伝らしくないと思っていた
個人的にはない方がよかった
590名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 22:31:46 ID:brjVjPZz
陵辱注意よりグロ注意って書いて欲しかった
すごい嫌な気分になった
591名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 22:47:51 ID:SGWWjFN9
死なないだけでまともな作品に見えてくる不思議
592名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 23:06:51 ID:DTd8v47I
> エレンが生きている。この胸の中で生きている。
> それだけで良い。他には何も望まない。
不覚にも感動した。

しかし自分としては、527で完結しといて欲しかった…
593名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 23:27:43 ID:P8pLkMlw
外伝の作品をある程度読んでないと、“陵辱”からこの展開を想像するのは難しいわな。
読了後、しんみりとしていた気分だったのに>>591で一気に笑ってしまったぜ。
594名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 23:33:25 ID:brjVjPZz
しんみりっていうか気分悪い
古参の読み手ばかりじゃないんだから
注意書きくらいちゃんと書いて欲しい
595名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 00:02:58 ID:D3zwkq7R
猟奇っすか
困るなあ
596名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 00:04:09 ID:rKCyuGZx
まぁたキャスん時みたいになるのかね。
いい加減管理人さんもうんざりだろ。前回あんだけ面倒なことになったのに。
597名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 00:18:32 ID:U3P9U0X1
何故そこで蒸し返す
管理人さん関係ないのに
598名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 00:33:08 ID:rKCyuGZx
ああ、すまん。誤爆スレに持ってくべきだったな。
599名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 01:48:26 ID:xjbqDXeQ
前のツァイス×エレンで結局「本番」がなかったのは
外伝氏のことだし、もう一回なんか裏があるんじゃね?と思っていた。
ツァイスとは清すぎるままで、エレンシボンヌとかの超鬱展開とかさ。

少なくとも陵辱前に、ツァイスともヤってたらしき表記があっただけで
若干救われた気分になったぜ…。
600599:2007/04/29(日) 01:54:42 ID:xjbqDXeQ
…と思ったが、よく読んだらやっぱりツァイスとは何もなかったのかー!
子供はツァイスの子だと思いこんでいたぜー…

ツァイス漢だなぁ…orz
601名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 02:08:17 ID:4mxV8EEu
俺こういうの好き
行為中にじゃなく行為外に猟奇入ってるやつ。

でも注意書きは必要だね。
次からよろしく
602名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 02:36:36 ID:dfWM1DOq
つか鬼畜陵辱スレあるんだから、猟奇はそっちに投下しろって。
こっちの住人に読ませたいなら誘導すりゃいいじゃないか
603名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 06:59:16 ID:lK0G76SV
その、当たり前の主張を
外伝が聞いたためしは一度もナシ
外伝は読み手が「ギャーー」となる話を書いて
その反応を喜んでいる気がある愉快犯的作家なんだよ。
新規さん…辛いだろうが諦めてくれ。これが外伝だから。
604名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 07:37:54 ID:6AjP/OWH
新規だけど質問していい?
なんで外伝はいつもだみゃ〜んっていう人が投下したすぐ後に投下するの?
605名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 10:38:33 ID:EY3G1DXW
クリムゾン風キボン
606名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 13:34:55 ID:ISDBHEZI
>>603
スレの流れや保管庫を見れば分かることだけど、実質的に活動しているのは
主にだみゃーん氏と外伝氏なんだよな
この二人は投下数も半端ない
だからお互いに対抗心みたいなものを抱いているんだろう きっと

話は変わるが
ここは新規の職人さん(投下したい)からみれば入りづらいスレかもしれないな・・・
でも、スレを盛り上げるという意味でも、既存の職人さんたちへの発奮材料ともなるだろうから
もしそんな人がいたら投下してみてくれ
607名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 15:11:56 ID:I+6jK9Im
>>603
保管庫の掲示板とか見てきた。外伝は荒らしでFAなんだなw
女体化とかちゃんとスレ住み分けてくれた奴もいるのに
それが出来ない大人ってどうかと思うが
わざとやってるなら仕方ないからNGに入れとくわ
608名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 16:11:16 ID:lK0G76SV
そゆこと。
誰もが一度はムカつき、そしてNG登録にする。
それが外伝クリオリティ
609名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 16:56:11 ID:bZYVnvUD
外伝氏のことを悪く言ってる奴らがいるみたいだが、彼のSSは過去にこのスレにいた
伝説の職人様がたに決して引けをとらないと思うぞ。過去スレを見ても、初期の外伝
氏の作品も、今の作品も、彼の個性が十二分に発揮されてて面白いし、それに黄色い電気
ねずみの作品も面白かった。そんな彼のことを悪く言うのって、やっぱり
よくないと思うな。
610名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 17:27:24 ID:lK0G76SV
本人乙
611名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 17:34:17 ID:tUxEnsEr


612名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 17:35:38 ID:YJ6uIAVc
身悶えするような誠実で甘い話か、真面目でがっつり重厚な話が好きだから
外伝氏の作風は、個人的にはそう好きなほうじゃないけど、それでも
氏は腕のイイ職人で、好きな人にはタマランだろうなと思っている。
持ち味ってやつだと思っているよ。
ちなみにだみや〜ん氏も、ほぼ同じ評価。
613名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 17:58:28 ID:bZYVnvUD
>>612
縦読みの位置がわからんよ
614名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 18:16:15 ID:gpaLba7l
外伝はもう来なくていいよ
615名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 18:56:18 ID:aQkgG4Ap
>>612
煽り?釣り?持ち味とかの話じゃなくて
気遣いの話してるのに

注意書き書かない上に、普通は好まれる物じゃないから
別スレも立ってるような内容の話をわざわざここに投下、
腕はどうだろうと外伝が厨なのは確かだよね

ちなみにダミアンはネタから小説まで
色々やっててお疲れ様と思ってる
616名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 19:10:03 ID:U3P9U0X1
別スレ池とまでは思わないな。このスレ、昔から陵辱もスカトロもあるし。

ただ今回は、長い間もどかしい二人を見てきて、
最終話がこれなのはけっこうきつかった。
しょうがないから夢オチかなんかだと脳内変換してる
617名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 19:19:01 ID:V6VFTNV9
外伝を真に気違いたらしめている一つのレスがある。
第21章

189 名前:外伝 ◆9QlRx9nooI :2006/02/11(土) 02:06:52 ID:45W7g+VX
>>186
偶然です。文章似てるし。


190 名前:外伝 ◆9QlRx9nooI :2006/02/11(土) 02:16:28 ID:45W7g+VX
あ、文章似てるってのは>>159の事です。
本当俺とそっくりですよね。

この、あたかもダミアン氏が外伝氏の作風をぱくったかのような言い回し。
だが、賢明な皆さんならお分かりだと思うが、ダミアン氏の投稿は第7章から。そして外伝氏の投稿は第13章。明らかにダミアン氏のほうが先。
しかも、ダミアン氏の作風は、昔から今のような感じだった。
それなのに、「ダミアンは俺の作風をぱくってる。」

初めてこのレスを見たとき、マジで爆笑した。こいつは本当にいかれてる。
618名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 21:40:47 ID:sesM2ZW0
>>606
最近の叩かれ方見りゃ新しい投下は無理だなw
619名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 21:43:40 ID:QPBTUNau
輪姦とか凌辱ものキボン
620名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 00:29:02 ID:U9Kup1rq
463の人帰って来ないかな〜
久しぶりにFEプレイして
過去ログとか読んだけどこの人のが一番好みなんだが…
621名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 02:11:32 ID:9BseuqOq
セネリオ×ミカヤ または、
セネリオ×イレースをお願いします。
難しいかな・・・?
622名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 02:49:39 ID:ixY2tvqA
アイクがユンヌユンヌ言ってるから少し面白くなく思ってるセネリオが
ユンヌが憑依していない時を見計らって、入れ物のミカヤに
(性的な意味で)意地悪する話ならいけそうな気がする
623名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 11:34:22 ID:x4ekmIwJ
雌犬皇帝サナキ
調教師シグルーン
624名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 12:21:01 ID:9BseuqOq
セネリオ×イレースだと会話がボケとツッコミになりそうだ・・・
625名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 15:15:45 ID:U9Kup1rq
むしろシグルーン様がラグズに調教される話がみたい
ティバーン辺りにこの雌犬がッ!みたいな罵倒浴びせられて
626名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 15:43:53 ID:ZJEbG6CJ
ニケ「呼んだか?」
627名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 16:08:24 ID:0RvagR8T
むしろミカヤがニケ様に調教される話がみたい
雌狼のニケ様に、この雌犬がッ!みたいな罵倒浴びせられて
628名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 20:47:15 ID:I/jSGrHF
セネリオが女性と絡むカップリングをまるで想像出来ないヤツがここに…
629名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 21:18:43 ID:6SyoeiOz
アイク以外との絡みは想像できんな。ヤツは。
630名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 21:31:54 ID:Wu9WT6P7
情報初出しのときはレテ(あの時はレトだったけど)との絡みフラグがあったのになぁ。
631名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 21:46:45 ID:T8oFfpAo
レテとセネリオは妄想でならけっこういけそうなんだが、
現実的には、仲直り描写がないのが惜しかった
632名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 22:01:23 ID:GuYRxylr
>>628
>>629
腐女子乙
633海音 ◆Z9Z6Kjg2yY :2007/04/30(月) 23:49:41 ID:7CPG8ET8
新スレおめでとうございます。覚えていないと思いますが、前回は白水素女を投げた人です。
私も即死回避のために一筆奉りたいと思います。

※女の子しか出てきません。
※エロありません。
634名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 23:50:33 ID:7CPG8ET8
誤爆スマソ
よりにもよって投下のときに……OTL
635名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 00:21:44 ID:b5lhQSRn
どこに投下するつもりだったのか気になるw
636名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 01:40:23 ID:mEzEeebv
蒼炎のセネリオはソンケルバーンと支援が付く事を忘れられているような気がする
637名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 17:16:39 ID:Id8VYYBI
三日目神マダー?
638名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 17:25:04 ID:RoBX6GTC
神は忘れた頃に現れる
639名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 18:15:18 ID:Mor5aUS2
そういや書くって予告したのにまだ投下がないのがあるな
640名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 18:32:28 ID:ZnoR77Qw
バースのようなもの 27
ノールのようなもの  0
バーツのようなもの 11
641名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 19:33:00 ID:c5a3OwaY
倉庫にあるサザミカ(オルグ反化身の続き)の続きが楽しみです。
642名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 19:39:07 ID:okyc0Fcx
同じく
643名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 20:59:37 ID:/0DFS31g
>>639
ちょっとでも下手なものを出せばすさまじい住人の猛烈な叩きっぷりを見ていて二の足を踏んでいるのかもな
ちょっと前にも新規参入はいらねーって書き込みもあったから、やっぱり躊躇いがあるんではなかろうか
まあ、予告だけ無責任にしたって線も十分にあるだろうが

なんつーか、皆苛烈すぎるんだよな…… お金出して買ってきた商業用小説ならともかく
ただで読めるものなんだからもう少し広く受け入れてもいいんじゃないのかって思う

確かに非難されても仕方がない書き手もいるが、もうちょっとソフトになるべきだろう
住人の全てがさ
644名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 22:51:08 ID:85/LkzzM
>>643
激しく同意

むしろ新規参入大歓迎です。
最近同じ人ばっかりになりつつあるし、もっといろんな人の
作品を読みたい。
人によって好みなどが違うし、表現する内容がいろいろとあるほうが
面白いと思うのだが・・・

どんなに文章が稚拙でも、嗜好が変でも好きなキャラが出てくると
嬉しい
645名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 23:16:26 ID:ZC+XvR5l
好きなキャラが猟奇ネタの犠牲になっても嬉しいのか?
646名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 23:55:37 ID:pufKA58U
プリシラって、どうしてこんなにエロいんだろう・・・?
647名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 00:07:19 ID:vRqezkNy
いや、猟奇ものを書く人はひとりしかいないだろ そこは黙ってNG登録だな
まあこれから猟奇ものを書く人が出てこない保証なんてのは当然できないが

今投下しているのはダミアン氏と外伝氏ぐらいのもんだろ 単発ネタでの投下もあるっちゃあるが
この二人が来なくなったら実質的にこのスレは終わるよな
投下する人がいなくなるわけだから

職人の人もいつまでもSSを書き続けられるわけじゃない 上のお二人も然り
スレとして終わるという最悪な事態を迎える前に新規の人を獲得しておかないと

昔の職人の方たちの復帰に期待しているって住人の思いも分かるよ 確かに偉大な先人方は
今でも保管庫に収納された素晴らしい作品でもって自分らを楽しませてくれる

でもな、何事にも新陳代謝ってのがあるだろ これはしょうがないことなんだ
このスレも歴史が長いものだからな

もっとデカイ心であたたかい気持ちで新規参入してくる職人がいれば迎えようじゃないか

新規の人が来れば職人の人数が増えればスレが盛り上がる
            ↓
既存の職人も刺激を受けて更なる創作意欲が湧いてくる
            ↓
もしかしたら賑わうスレを見て先人たちのなかで復活してくる人がいるかもしれん

……と、希望的観測全開で書いてみたが悪いことじゃないと思うんだ
住人の皆でもっとデカクなろうぜ

あっ、最後になるがウザい長文ゴメンな 気に障ったならバカの独り言だと流してくれw 
648名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 00:08:30 ID:e65sxHzU
・・・。
猟奇ネタは嫌だな・・。確かに 嬉しくない・・。

個人的には、読んでて切なくなるような叙情的なのが好みだ
あと、ちょっと甘酸っぱいような恋愛ネタとか

649名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 09:32:39 ID:9kHN5+QW
注意書きさえあれば猟奇でも別にかまわない。

てか下手に恋愛ベタベタ甘甘より、
さっくり犯してバラしてくれたほうが個人的には好みだ。
650名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 10:14:10 ID:dJeibkf9
ダミアンと外伝の二人はまだ暁をやっていないのだろうか


>>646
ブラコンでその兄に仕えている美形の男に嫉妬し
ルクには積極的に話かけてそのルクの前の雇い主が自分達と同い年ということを知ったらセーラに嫉妬し
自分に対してストーカーをしていたギィを好きになりもして
ヒースとはハイペリオンが縁で仲良くなるも結ばれない
そんなキャラ
651名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 22:01:44 ID:G9mTCovl
なんつうか職人のうまい下手っていうより
興味のないシリーズ→腐女スルー
興味のあるシリーズ→好みでないと腐女暴れる
みたいな流れにしか見えない
652名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 23:25:33 ID:kmc8wmLV
最近叩かれてない話なんてあったっけ
653名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 23:36:04 ID:/KBogiyQ
>>652
IDがキムチ
654名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 23:56:12 ID:hX0cZPOh
何でも腐女子のせいにするのイクナイぞ…
655名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 00:54:38 ID:U/uD2Oxw
ソンケルバーン……
656名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 04:23:42 ID:w+t9GIs7
暁のSSはまだ少ないみたいですね(´〜`;)
私もサザ×ミカヤの続きが気になります!
職人様、頑張って下さいm(_ _)m
657名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 05:56:14 ID:87N4Oy5D
三日目神が降臨する夢を見た。

夢だった。
658名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 09:39:22 ID:U0Lp75sO
>>657にサジマジバーツプレゼント
659名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 19:38:09 ID:wOP3s+kP
>>622
セネリオ×乗っ取りミカヤでもいくない?

お互いに口の悪い者どうしだな・・・



660名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 20:07:27 ID:fb9RFpez
Hの途中でミカヤにユンヌが乗り移って攻守交替になるとかな
最初からユンヌだと本気の喧嘩になりそうだ
661名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 20:18:54 ID:Qvjnyvsn
俺はそのユンヌたんをサザ相手で見たい。
662人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2007/05/03(木) 23:19:22 ID:JX2ZQBKK
注意書き

パント及びルイーズが好きな人は、読まないほうがいいです。二人とも、壊れていますので(いろんな意味で)
663人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2007/05/03(木) 23:20:17 ID:JX2ZQBKK
リグレ公爵家の嫁選び(1)

今、このリグレ公爵家の大きな屋敷の大広間に、エトルリア中から集まった美しい姫と、その親たちがずらりと揃っている。
そして、その中には、エトルリアの国外の貴族もいる。
彼らは緊張していた。今、このエトルリアの中でも一番の大貴族である、リグレ公爵家の嫡男であるパントの嫁選びが始まるのだ。
そして、今、彼らの前に、司会者が立った。
「それではただいまより、我がリグレ公爵家の当主・○○○様とご嫡男・パント様が入場いたします。」
その声に、皆は一斉に黙った。場内の緊張が、一気に高まる。
そして、その中には、若き日のルイーズもいた。
(いよいよ、始まりますわ。)
ルイーズはごくりと息を呑んだ。相手は、このエトルリアでも、一番の大貴族。それに対する我が家は、確かに貴族ではあるが、このリグレ公爵家に比べると、
格は2つも3つも落ちる。そして、この貴族の姫たちの中には、自分たちより格上の大貴族の姫たちもいる。
貴族の姫としてのたしなみや作法は、一応クリアしているつもり。だが、彼女よりも格上の姫たちは、それよりも遥かに洗練された礼儀作法を、楽々とこなす。
ルイーズは、この、自分よりも遥かに格上の姫たちを、すべて倒していかなければならないのだ。

ルイーズには、忘れられない思い出がある。
あれは11の春だった。ルイーズは父親に連れられて、このアクレイアの王宮に来ていた。
「それじゃ、お父さんは王様に謁見を済ませてくるから、ここでいい子にしてるんだよ。」
「はーい。」
王宮の入り口の脇にある急な来賓用の部屋の椅子にちょこんと腰掛けて、ルイーズは父の帰りを待つ。しかし、11歳という年齢。まだまだ、子供である。
しかもルイーズは、結構おてんばで、元気に暴れまわって屋敷の人々を困らせることも少なくなかった。
このときもやはり、じっと大人しくしていたはいいものの、5分もすると動き出したくて仕方なくなってくる。
ルイーズはドアを開けて、外をきょろきょろと見回した。いつもなら部屋の外に守衛が立っている。来賓用の部屋なので、それが当たり前。
そしてこのときも、やはり守衛さんはいた。ルイーズの頭上から、彼女を見下ろしている。
「どうなされましたか?」
「あ・・・」
あっさりと見つかる。
「お願い。私、外に出たいの。」
ルイーズは懇願するが、守衛にあっさりと拒否された。
「いけませんよ。貴族の姫なのですから、お部屋で大人しくしていなさいと、お父上にも言われたでしょう?」
「う〜いじわる〜」
「何と言われてもダメです!」
守衛に頑固に拒否されて、ルイーズはしぶしぶと部屋に戻った。
ルイーズは悩んでいる。こんな退屈な空間からは、早く脱出したい。でも、どうすれば・・・?
この部屋には窓がある。外からは暖かいお日様の光が差し込んでいる。
だが、窓から脱出しようにも、窓の外には、鉄格子がはめられてある。もっとも、縦の鉄格子ではあまりにも殺風景なので、網目模様の鉄格子になっている。
外せないことはないが、落とすと大きな音がして、守衛がやってきてしまうだろう。となると、窓からの脱出も無理。
折角ここは一階なのに、勿体無い。ルイーズはそう思った。
どうすれば出られるだろう?思案の末に、ルイーズは一計を案じた。
ルイーズはドアのそばに行き、自分の鼻をつまんで低く声を出した。
「おおっ!こいつは上玉じゃねえか!」
そして鼻から手を離し、今度は素の声でしゃべる。
「い・・・やあ・・・やめて!こないで!」
そして再び鼻をつまんで低い声を出した。
「おいおめえら!早くこの嬢ちゃんを捕まえろ!こいつは高く売れるぜえ!」
そして今度は素の声。
「きゃあああああ!」
すると突然、ドアがばたんと開いた。
「おのれ!曲者!」
守衛がドアを大きく開けたのと同時に、ルイーズはその横をすり抜けて、すたこらさっさと走り去った。
「あっ!姫様!出会え!出会えーっ!!!」
664人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2007/05/03(木) 23:20:47 ID:JX2ZQBKK
リグレ公爵家の嫁選び(2)

「ふう、やっと外に出れたわ。」
まださっきの部屋の周囲はざわめいている。ルイーズは既に、そこから遥か離れた場所にいる。
「よっと。」
ルイーズはそばの木の幹を駆け上って、大きな枝の上に立った。
「うんうん。いい眺め。」
しかし、この宮殿は広い。今ルイーズのいる木も、さっき脱出した部屋も、宮殿の敷地内なのだ。
「でも、これからどうしましょう?」
外へ出たはいいものの、このままこの梢の上でじっとしているわけにもいかない。するとルイーズは、木の幹をするすると滑り降りて、地面に立った。
そうだ、折角だから、宮殿をいろいろ見て回ろう。父に連れられて来る以外には、まず来ることがない場所である。この珍しい場所だから、いろいろと探検して回ろう。
その際、あの部屋には近づかない方がいいだろう。ルイーズはそう思う。
そしてルイーズは木のそばの暖かい日差しの差す芝生の上に寝転がった。
「あーいい気持ち!」
こうして穏やかな日差しの下に寝転がっていると、嫌なことも忘れてしまう。
だが、今は退屈しのぎを探している最中なのである。日向ぼっこほど、退屈な物もあるまい。やはり、数分で飽きてしまう。
ルイーズは頭の両脇に両手を突いた。そして身体を持ち上げるとルイーズの身体は上に大きく持ち上がり、頭のあった場所のすぐ上に両足をついて立ち上がった。
「やっぱり退屈かも。」
こうしてルイーズは、新たな刺激を求めて走っていった。
だが・・・

ルイーズは石畳に躓いて、転んでしまった。
「いった〜い・・・」
膝の辺りが痛む。その膝を見ると、擦り剥いて、血が出ていた。
「大丈夫?」
するとルイーズの横から、ハンカチを差し出す手が伸びた。
見ると、銀の髪をした優しそうな少年が、こちらに微笑みかけている。
「血が出ているじゃないか。じっとしててね。」
そして少年は、ルイーズの傷口をそっと拭いて、そのハンカチで傷口を覆い隠すように縛った。
「これで大丈夫だよ。」
「あ・・・ありがとう・・・」
そのとき、向こうから父がやって来た。すると、少年はルイーズから離れた。
「じゃあ僕は行かなきゃ!またね!」
「う・・・うん、また・・・」
その日、ルイーズは父親から大目玉を食らった。あまりのおてんばな行為だから、当たり前である。
だが、ルイーズの脳裏には、父の長い説教など、届いていない。あるのは、あの優しそうな少年の微笑みだけ。
そして、その少年の顔を思い出すたびに、胸が高鳴る。
(私・・・どうしちゃったの・・・?)
彼のことを思い出すたびに、胸がドキドキする。こんなの、初めて。
よくわからないけど、これが・・・恋?
きっとそうよ!間違いないわ!これが・・・恋!
でも、そう考えると、ルイーズはたった一つだけ、間違いを犯した。
それは、自分の名を名乗らなかったこと、そして、相手の名も、聞かなかったこと。
もっとも、彼の名前は、すぐに判明した。
今王宮で話題の、天才少年。そして、ルックスもいい。その名は、リグレ公爵家の嫡男・パント。
同世代で、彼に熱を上げる腐女子もとい女性も少なくない。しかもその中には、自分よりも家格の高い家柄の姫も多いという。
ライバルは多い。そして、その中で、一番を勝ち取らねばならない。
この日から、ルイーズはそれまでうわの空で聞いていた、貴族の姫としての教育を、熱心に受けるようになった。
もっとも、生来のおてんばな性格は、結局直ることはなかったが。
その証拠に、一番成績が良かったのは、やはり武術。
中でも、弓術が一番の得意であった。
665人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2007/05/03(木) 23:22:35 ID:JX2ZQBKK
リグレ公爵家の嫁選び(3)

そしてこの日。
司会の声と共に、リグレ公爵家の現当主と、その嫡男であるパントが入場する。
(間違いない。やっぱり・・・あの人・・・)
ルイーズは心の中で彼を想う。初めての恋の相手、そして、今もって恋い焦がれている相手。
すると向こうの相手も、こちらを見た。そして、彼はわずかに表情を変えた。
照れるように、頭をポリポリ掻く。やはり、向こうも、こちらのことを覚えているようだ。
そして、続けて司会の声が響く。
「それではこれより、リグレ公爵家主催の、最高の姫を選ぶコンテストを行います!」
リグレ公爵家の嫁を選ぶと言ってしまうと、いくら最高級の貴族でも、『お前何様』と言われてしまうので、一応はコンテストという名目にしてある。
とはいえ、パントの嫁選びであることは間違いないのだが、一応の配慮。
「それでは皆様には、三つのお題を演じていただきます。一つ目は『踊り』、そして二つ目は『歌』、そして三つ目は皆様自身の『個性』を表現してください。」
司会がそう言うと、花嫁候補の姫たちは、一斉に親から離れ、前に進み出た。もちろん、その中にはルイーズもいる。
「それでは皆様、横一列にお並びください。」
そして姫たちが横一列に並ぶと、召使がワゴンを押して何かを持ってきた。
その上には、膝上30cmのミニスカートが人数分置いてある。
「皆様には、このミニスカートを穿いて、カンカンを踊っていただきます。もちろん、ショーツは穿いてはいけませんよ。」
その姫たちの顔が、一瞬にして青ざめる。お姫様・・・それは、いわば10代の少女たちである。
「わ、私、そのような踊り、できませんわ!」
一人、また一人と脱落していく。さすがに、そんな恥ずかしいまねはできない。父親たちも怒って、勝手に連れ帰ってしまう親もいた。
しかしルイーズは思う。
(あのお方の、妻になれるのなら・・・)
そして、ルイーズはそのミニスカートに手を伸ばした。その瞬間、周囲から歓声が起こった。
「おおっ!何と勇気のある!」
「あの姫は、○○○家のルイーズ姫ですな。」
「私たちも、負けていられませんわ!」
そして、他の姫君も、ミニスカートに手を伸ばした。その数、全員で10名。
そしてルイーズを始めとする姫たちは、ドレスのスカートの下からミニスカを穿き、そしてドレスのスカートを落とした。その際、ショーツも一緒に脱ぐ。
そして姫たちは横一列にずらりと並んだ。もちろんパントは、真正面に来ている。
そして音楽と共に、姫たちは一斉に足を上げる。
パントの目の前には、10代の少女10人の、清冽なおま○こが、ずらりと並んでいる。
正直に言えば、この10個全てに挿れてみたい。だが、この中から選べるのは、そのうちの一つだけ。
(勿体無い・・・)
パントはそう思った。
666人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2007/05/03(木) 23:23:10 ID:JX2ZQBKK
リグレ公爵家の嫁選び(4)

第一のお題『踊り』を通過したのは、10名。
「それでは続いて第二のお題『歌』。ここでは、お一人ずつ、パント様の前にお立ちになって、その美声を披露していただきます。」
司会の言葉に、10人は順番に並んだ。ルイーズは3番目になっている。
そして一番目の姫がパントの前に立った。
「それでは一番、アイラ、歌いますわ。」
そしてその姫は歌いだした。その声は非常に美しく、ルイーズは思わず後ずさりする。
「か、勝てないかも・・・」
しかしそのとき、パントは彼女の前に進み出て、彼女の元にしゃがんだ。そして、作り物の男根の型を手に持って、彼女の陰部に突き刺した。
「ひいっ!!!」
そしてそのまま、パントはぐいぐい動かす。
「ひいっ!あひいっ!あふうううぅ!ひいいいっ!」
パントはにやっと笑った。
「うん、すごくいい声だ。」
彼女は結局最後まで歌いきった。もちろん、合格である。
しかし、そのあまりの内容に、やはり逃げてしまう姫も多かった。
「では次!」
「Ha,hai,2ban,Ria-ne,utaimasu!」
「よし合格!次!」
「三番、ルイーズ、歌いますわ!」
そして今度は、ルイーズが歌いだす。そして・・・来た。
「ひゃああああああああっ!!!あひいいいいいいいっ!」
「うん、すごく・・・いい声だね。」
「あああ・・・水着が・・・とっても・・・似合うの・・・んんんんっ!!!」
生まれて初めて、膣に異物を挿れられた感触に悶えながら、ルイーズは何とか最後まで歌いきった。
「合格!次、ヒナーコ!」
「ヒーナは元気、げんげん元気いいいイッヒいいいいいいいいいいいっ!!!」
「合格!では次!」
667人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2007/05/03(木) 23:23:56 ID:JX2ZQBKK
リグレ公爵家の嫁選び(5)

結局、残ったのは5名。ルイーズも、その中にいる。
しかし、残った姫たちは皆、恥ずかしさと口惜しさから、目を真っ赤にして涙を流していた。中には、鼻水まで垂らしている者もいる。
「み・・・皆様、しっかりいたしましょう。私たちは、エトルリアの誇れる、貴族の姫なのですよ。」
ルイーズは皆を励まし、涙や鼻水を拭いてやった。しかしさすがに、この内容はきつい。
彼女たちは皆、10代の少女なのだ。こんなにも恥ずかしい目に遭うなんて、思いもしなかった。
ルイーズ自身でさえも、恥辱と憤りに眼を真っ赤にしている。彼女だって、他の皆と同じ、14歳の少女。
だがそんな彼女たちに、次なる試練が襲いかかった。
「それでは第三のお題『個性』!皆様、他の皆様とは違う皆様自身の魅力を、パント様にアピールなさって下さい。」
司会の声。しかし5人の少女たちは、屈辱と疲労で、へなへなとへたり込んでいる。
そんな中、ようやくルイーズが立ち上がって、パントの前に来た。
「私、歌や踊りよりも、武術が得意ですの。」
そしてルイーズはパントの胸倉を掴んで、後ろを向いた。そして・・・
「うぉりゃあああああああっ!!!」
強烈な背負い投げに、パントの身体は宙を舞い、どさっと落ちた。
「うわっ!」
そして間髪を入れずに、ルイーズはパントに襲いかかる。

ドカッ!バキッ!ベキッ!ボコッ!

《お詫び》

ここでは、これ以上の表現は控えさせていただきます。悪しからずご了承ください。

668人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2007/05/03(木) 23:24:57 ID:JX2ZQBKK
リグレ公爵家の嫁選び(6)

「さあ皆様、帰りますわよ。」
「そうですわね、ふん!」
ルイーズを始めとする五人衆は後ろを振り向いて、帰る準備をした。その後ろには、五人全員からボコボコにされて、ボロボロになったパント。
「ま、待ってくれ!」
すると、ボロボロになったパントが立ち上がり、ルイーズの肩をつかんだ。
「あ、あなたはとても正直な人だ。どうか私の妻になってください!」
5人は一斉にパントを睨んだ。
「ルイーズさん、どうなさいますの?」
「私は・・・貴女にお譲りいたしますわ。」
ルイーズ以外の4人は、口々にそう言う。そして・・・ルイーズは、
「喜んで、お受けいたしますわ♥」
そして、指をパキパキ鳴らしながら、不敵な微笑を浮かべた。
「ああっ!私、天にも昇るような気持ちですわ♥」
その姿に、パントは思わず青ざめた。
「末永く、よろしくお願いいたしますわね♥」

こうして生まれた一組の夫婦が、意外に仲良くやっているから、世の中わからない。

おしまい
669名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 23:27:00 ID:31wySTw0
>そして、作り物の男根の型を手に持って、彼女の陰部に突き刺した。

勿体無いなパント……
670名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 13:31:38 ID:7+hm/ErX
外伝が暁本スレを荒らしている

そんな夢を見てしまった
671名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 05:43:59 ID:0BbvtGS5
普通に笑えたよwwGJ
672人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2007/05/05(土) 21:25:04 ID:ekDcIaqj
リグレ公爵家の嫁選び2(1)

あれから20数年の時が過ぎた。
今、このリグレ公爵家の豪邸の大広間に、少女たちとその親たちが集まっている。
今回、リグレ候パントの嫡男・クレインの花嫁を募集するに当たって、リグレ家は、次のような条件を出した。
『貴賎を問わず、10歳以上の独身の女性であること』
そのため、今回集まった34人の女性の中には、貴族のお姫様もいれば、庶民の普通の娘もいる。そしてもちろん、エトルリア国外の女性もいる。
そして、年齢も、36歳の未亡人から、10歳になったばかりの少女までいる。
その中に、一人の少女がいる。その姿を認めると、クレインの胸は思わず高鳴った。
彼女の名前は・・・ティト。イリアの天馬騎士で、クレインとはこの前のベルン動乱で仲良くなった女性。
本音を言えば、クレインは彼女を好きである。いや、好き以上に、愛している。そして彼女も、彼のことを憎からず想っているようだった。
その証拠に、彼女は今、この場にいるのだから。
しかし、今回は父のごり押しで、無理やりこのコンテストを開催することに決まった。
当然、クレインは反対する。なぜなら、それで花嫁が決まってしまうと、ティトのことを諦めて、好きでもない貴族の姫と結婚しなければならないから。
だからクレインは『貴賎を問わず、独身の女性であること』という条件を付けることで妥協したのだ。これであれば、ティトも参加できる。
もっとも、一応は、ティトはイリアのエデッサ城主夫人の妹なので、貴族とは言えないかもしれないが、家柄は決して悪いというわけではない。
だが、貴族の娘限定だと、ティトは尻込みしてしまい、参加できなかったかもしれない。
ティトは無言で、クレインを見た。その視線に、クレインは思わず頭を下げる。
(ティト、すまなかった)
本当は、こんなコンテストなど開かずに、彼女を正式に妻に迎えたかった。しかし、父公爵の意向には逆らえずに、今回のコンテスト開催の運びとなってしまったのだ。
でも、彼女は来てくれた。これはすなわち、彼女もクレインの妻になりたいということ。
(ティト、ありがとう)
クレインが視線を送ると、彼女は少し俯いて、頬をほんのりと赤く染めた。

「ではこれより、リグレ公爵家主催の、ミスコンテストを開催いたします!」
司会が高らかに宣言すると、少女たちの顔が、緊張に引き締まる。
「その前に・・・」
パントはそう言うと、そばに控える騎士に命令して、少女のうちの一人を引っ張ってつまみ出した。
「な、何をなさいますの!?離しなさい!」
その少女は金の髪の美少女だった。そして少女は反論するように騒いだ。
「お父様!私だって『10歳以上の独身の女性』ですわよ!!!」
「クラリーネ、お前は妹じゃないか。ダメだぞ!!!」
「何よ!お父様のわからずや!」
クラリーネがつまみ出され、残ったのは33人の少女。そしていよいよこれから、クレインの嫁選びが始まる。
673人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2007/05/05(土) 21:25:37 ID:ekDcIaqj
リグレ公爵家の嫁選び2(2)

「それでは皆様、この箱の中の紙を一枚ずつお取りください。」
司会の人が、上に大きく穴の開いた箱を抱えて、少女たちの前を順に回っていく。その少女たちの取った紙には、数字が書かれていた。
「それでは、その数字の順に、こちらにお並びください。」
そして少女たちは番号どおりに横一列に並んだ。ティトの番号は33。一番後ろである。
「それでは全員・・・」
次にパントが号令する。ここだけ司会者ではないのは、彼が命令する形だと、「お前何様?」と言われてしまうから。
そしてパントは全員に聞こえるように大きな声で叫んだ。
「パンツを脱げ!」
パントの鶴の一声に、少女たちは言葉を失った。皆、うら若き乙女達(一部例外含)。
「わ、私、そのようなはしたない真似、できませんわ!」
やはり何人かの少女は怒って帰ってしまう。そして残された少女は、28人。さすがにエトルリア一の大貴族で、しかも美形。このぐらいの屈辱で彼を諦めることはできないという女性は多いらしい。
もちろん、その中にはティトも残っている。彼女も、クレインを愛しているのだ。
だがそこに、パントの次の声が飛んだ。
「そしてお尻をクレインに向け、前かがみになってお尻を広げろ!」
ここでさらに三人脱落した。まさか、女の子の一番大事な部分を、見せなければならないなんて!
残る25人は、そのままお尻をクレインに向け、恥ずかしい場所をクレインに見せた。
「それではただいまより、コンテストを始める!今から、クレインが順番にお前たちの性器に陰茎を挿入していく。そして、一回だけ突いた後、次の者へと移って行く。
そして、クレインが中で射精した者が、晴れてクレインの花嫁となるのだ。」
「そ、そんな・・・!」
少女たちは驚いて声も出ない。それだけではない。当のクレインさえも、あまりの内容に、呆然としている。
「では、クレインが出すぞ!さあ、クレイン、陰茎を出せ!」
「は、はい・・・!」
クレインはズボンを脱いで、陰茎を突き出す!女の子たちの生の陰部を目の前にして、クレインのそれは、大きく反り返って屹立していた。
ティトはわなわなと震えている。自分が一番最後。ということは、自分の前に誰かの中に出してしまったら、その女の子にクレインを取られてしまうのだ。
しかもそれは、自分ではどうにもならない。天運と、クレインの根性に祈るしかない。
(神さま・・・!)
ティトは祈る。やがて、少女の卑猥な叫び声が聞こえてきた。
今、一番目の女の子に挿入されたのだ。
「次!」
パントの掛け声と共に、次の女の子の悲鳴が聞こえた。
「次!」
そして、また次の女の子の悲鳴が響いた。
「最後まで行ってクレインが射精しなかったら、また最初に戻るからな。」
パントの言葉に、自分が射精されなくてがっかりしていた女の子たちの顔に喜色が浮かんだ。まだ、チャンスはある。
ティトは不安に顔を曇らせる。今のところ、クレインは射精していないようだ。しかし・・・自分は、一番最後。
ひょっとしたら、自分に到達する前に、「それまで!」という声が聞こえてしまうかもしれない。
「次!」
「次!」
この次の一声に、ティトはますます緊張する。もし、他の人に決まってしまったら、悔やんでも悔やみきれない。
その間も、その一言が、部屋中に響く。
「次!」
まだ大丈夫である。だが、もし次に「それまで!」が聞こえてしまったら・・・ティトは不安で仕方がない。
12人、13人、14人・・・・・・
18人、19人、20人・・・・・・
ティトは祈るような思いで、眼を瞑った。
「くっ!」
クレインの声も聞こえる。それは、彼が必死に射精をこらえる声。彼も、戦っているのだ。
だが、射精には、我慢の限界がある。どんなに歯を食いしばっても、出るものは出てしまう。
(神さま、どうか・・・私まで・・・来てください・・・!)
ティトは祈る。もっとも、彼女に挿入したところで、クレインが出すとは限らない。
しかし、自分よりも前に射精してしまったら、悔やんでも悔やみきれない。
674人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2007/05/05(土) 21:26:11 ID:ekDcIaqj
リグレ公爵家の嫁選び2(3)

「次!」
遂に、自分の二つ隣の人のところで声がした。
「はあはあ、はあはあ・・・」
クレインの荒い息が聞こえる。そしてクレインは、自分の隣の娘に取り付いた。
ずぶぶぶぶぶ・・・卑猥な挿入音が、すぐ隣で聞こえる。その音に、ティトはますます不安を募らせる。
(神さま・・・どうか!)
そして、運命のパントの声が聞こえた。

「次!!!」
ティトの表情に思わず喜色が浮かんだ。クレインは、射精しなかったのだ。ということは、次はいよいよ、私の番。
しかしすぐに、ティトは不安に襲われる。
(もし、射精しなかったら、どうしよう・・・?)
そして、彼女のお尻を掴む感触がした。
「はあ、はあ、はあ・・・・・・ティト、来たよ・・・」
「クレイン様・・・・・・」
不安そうに、ティトはクレインを見つめる。そして・・・
「!!!」
ティトの膣に、すごく熱いクレインの陰茎が滑り込んでくる。それは・・・ひどく熱い。
「うあっ!」
「ふあっ!」
クレインとティトは、ほぼ同時に叫んだ。片方は、何かが陰茎から飛び出ていく感触。そしてもう片方は、お腹の奥が、一気に熱いものに満たされていく感触。
周りのライバルたちは、皆二人を固唾を呑んで見守っている。やがて、クレインの陰茎が引き抜かれた。
そしてそれを見て、パントは高らかに宣言した。
「それまで!」
その言葉と同時に、クレインはどさっとその場にへたり込んだ。その萎びた陰茎からは、精液の残りがポタポタと垂れ落ちている。
「クレイン様・・・」
ティトの頬に涙がこぼれる。神は・・・いや、クレインは・・・私を選んでくれたのだ。
「はあ、はあ、はあ・・・ティト、僕は・・・頑張ったよ・・・」
まだ立てないクレインに、ティトは思わず抱きつく。
そして泣きながら、クレインの耳元に囁いた。
「ぐす・・・一生・・・ひっく・・・大事にして・・・ください・・・♥」

おしまい
675名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 21:32:55 ID:oi9IvfFi
クレイン頑張ったな。GJw
676名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 01:09:48 ID:rFnsQkSI
前にも言ったと思うが、だみゃ〜ん氏のは漫画でも読みたくなる。
677名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 06:47:06 ID:89BPqcvj
これはむしろクレインGJ!w
今475Kbだが、そろそろ次スレかね。次は28章か。
678人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2007/05/06(日) 12:59:29 ID:ZWf6c7rF
この一発で、ティトが身籠ってしまったことは、言うまでもない。
679名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 13:35:49 ID:fcMWkD57
>「はあ、はあ、はあ・・・ティト、僕は・・・頑張ったよ・・・」

なぜか某所のLet's Go Go ペニス Goを思い出してしまった
GJ!
680名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 17:51:09 ID:dib3If+8
GJです。なんか馬の種付けみたいだけどw
681人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2007/05/06(日) 20:44:06 ID:oiXs1vbN
アッー!な内容なので、ご注意を。
682人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2007/05/06(日) 20:45:03 ID:oiXs1vbN
≪おまけ≫
リグレ公爵家の婿選び

今回、リグレ候パントの娘・クラリーネの花婿を募集するに当たって、リグレ家は、次のような条件を出した。
『貴賎を問わず、いい男であること』
そして今、たくさんの男たちが、この屋敷の大広間に集まっている。男たちは皆、ペアになってお互いに手を繋いでいる。そして中には、[[禁則事項]]や、
[[検閲により削除]]をやっている者までいた。
クラリーネはわなわなと震えている。
「お、お父様!どうして、集まったのが、こんな人たちばかりなんですのっ!?」
「クラリーネ、お前が言ったのではないか。『いい男』と。」

おしまい
683名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 22:14:40 ID:GCfFvXBU
うほっ
684140:2007/05/07(月) 00:07:03 ID:vjSFmoMi
口調が変わっていますが、気にしないでください。
久々やってきましたが、なかなか新人さんが来ないですね。
別に私は新人叩きが怖いんじゃなくて、ただ単に書き上げて無いだけです。すみません。
今度の作品には恋愛要素を入れるように頑張ります。
685名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 00:12:09 ID:OqpgpbqY
大丈夫大丈夫、このスレで一ヶ月ぐらいならひさびさとは言えん。
まあ、あんたが本当に140氏であるかどうかは知らないけど、この際どっちでもいいや。

それに、賑やかなスレでも新人さんなんかなかなか来ないぞ。
コテを名乗らない職人さんならいるだろうけど。果報は寝て待て。
686名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 18:05:17 ID:Z0mjHCSj
687名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 23:50:24 ID:PzorIbtb
686さん乙
688名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 00:45:26 ID:jfQG5qBq
ひっさーしぶりにきたけど、暁ネタまだ少ないなあ・・
しばらくサザミカ祭りのほうに潜っていようか
689名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 00:47:52 ID:Fu9UHVrc
ダミアンと外伝の二人がおそらく未プレイだろうからな。
690名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 01:03:31 ID:IKnawMlA
686どの乙。
暁モノが少ないのは、暁の中で蒼炎からのキャラが幅を利かせてるからかも知れない。
ミカヤをはじめとする暁の団とか、終盤に向かうにつれて存在感が……任天堂ももうちょっとなんとかしてやれば良かったのに。

スレについては、ベルサガに比べりゃ反応ある方だよ。
聖魔や蒼炎の時と違って完全新作じゃないことを考えれば、このぐらいでも不思議は無いように思う。
691名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 03:46:46 ID:eb+UtUtI
暁の団はただの一部主人公達ってだけですからねぇ
692名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 19:43:47 ID:odi3S3F3
謝る位なら最初から言わなきゃいいのにというか
謝りつつも絶対に自説を曲げず他人の意見も受け入れない姿勢すげえというか
久々に本物の自治厨を見たというか

そんなことを向こうに書いてまた言い訳されんのもあれだし

みたいなー
693名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 21:22:57 ID:VhPhkk2x
だな、というかイタイよ…
存在が。
694名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 21:28:34 ID:8m0g583l
同意
695名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 00:04:32 ID:qlopwekJ
なんか書き込んだの女かなーって思った。
化粧板とかにああいうのいるし。

>>688
サザミカ祭もいいけど骨も好き。
696名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 22:49:58 ID:mpil6L0Q
こんなところで陰口叩くお前らも目くそ鼻くそ
697名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 00:01:41 ID:RSHU107J
作品投下よろしく

甘くて切ないの待ってるよん
698名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 00:44:52 ID:V0cYwqjP
文体が腐女子だな
鬱陶しいことこの上無いわ
699アルベルト・アムル:2007/05/10(木) 01:05:05 ID:y2F7+SbN
 乳姉妹の秘め事(仮題)

 皆が寝静まった夜。ルキノはエリンシアの私室に呼ばれた。
エリンシアの私室には公・私問わずこれまでも何回も来ている。
エリンシアとは乳姉妹だった事もあり仲も良く、昔から本当の妹の様に接して来た。
それは1国の王と従者となった今もである。仮に誰かが姿を見つけたとしてもエリンシアの部屋に行く事を咎めないだろう。
 やがてルキノはエリンシアの私室の前にやって来た。ルキノはエリンシアの私室の深茶色の扉をノックする。
 「コンコンコン」
 『誰!?。』
エリンシアが言った。
 『私です。』
 『ルキノね。入って。』
エリンシアはそう言うと扉の鍵を外し、ルキノを私室に導く。
そして、ルキノを私室に導いたエリンシアは内鍵を掛けた。
 『夜分に失礼しますエリンシア様。何か内密な御用でも?。』
ルキノはエリンシアに聞いた。
 『ルキノ、実はね。ルキノの剣舞を見たいの。』
エリンシアにそう言われるとルキノは驚いた。
 『エリンシア様。なぜ夜更けにその様な事を?。』
ルキノは訝しがる。
 『ルキノ。私は強くなりたいと思っているの。少しでも戦力になるようにって。』
エリンシアが言った。
 『それでその事をシグルーンに相談したら
 「その為には色々な人と手合わせするだけで無く、
 使い手の動きを良く観察しなさい」って言われたの。』
エリンシアはそう言った。
 この言葉を聞いたルキノは複雑だった。
それはこの様な事をなぜ自分に話さずにシグルーンに相談したのか?を。
確かにエリンシアはペガサス乗りでルキノは剣使い。
兵種が全く違うとは言え強くなりたい等と言う弱い面をクリミア以外の、
ましてや今は同盟国であるとは言えいつ敵になるとも知れないべグニオンの聖天馬騎士団の団長である
シグルーンに相談したのかが解せなかったからである。
敵に弱みを見せる事がどれだけ危険な事か、その事をルキノは身を持って知っていた。
だからこそ、そんな内面な話を自分ではなく他人に話した事がショックだった。
「自分は信頼されていないのかも?。」ルキノはそんな言葉を頭に過ぎらせていた。
 『ルキノ。どうしたの?。』
エリンシアが心配になって声を掛ける。
 『いえ、何でもありません。強くなろうとお思いになられたとは誠に喜ばしい事です。』
ルキノはとっさにそう言った。
 『嘘。本当は私がなぜルキノに相談しなかったのかを考えていたんでしょう?。』
エリンシアに考えている事を見透かされてルキノは驚愕した。
 『なぜ相談しなかったのか教えてあげるわ。それはねぇルキノ。
もしこんな事を相談すればルキノは絶対に「私はそんな器ではありません」って言って断ったはずよ。
それに周りに誰かがいればきっとその人の名前を挙げるかもしれない、そう思ったからなの。』
エリンシアはルキノに切々と言った。
 『だからこうしてルキノを呼んだのよ。』
ルキノはまた驚いた。それは自分の考えていた事。そしてそうするであろう行動までエリンシアが予期していたからである。ルキノはエリンシアに悟られないようにする為出来る限り平静を装ってきた。
しかし、エリンシアはそれを見抜いていた。その事がルキノにとっては予想外の出来事だった。
 『ルキノ。今ここには私とルキノだけしかいないわ。だから誰にも邪魔されないわ。』
エリンシアが言った。
 『ねぇルキノ。私はルキノの剣舞が見たいの。あなたの剣舞を参考にして強くなりたいの。お願い!、ルキノ。剣舞を見せて。』
エリンシアはルキノに言った。
 『わかりました、エリンシア様。私ので宜しければ。』
エリンシアの覚悟に押されたのかルキノは彼女の言葉を受け入れた。
 ルキノはエリンシアの願い通りに剣舞を披露しようとする。が、そこにエリンシアの言葉が飛んだ。
 『ルキノ。実はこれを着て剣舞をして欲しいの。』
エリンシアはそう言うと何やら衣装箱を取り出し、ルキノに渡した。
 『これを身に着ければ宜しいのですね?。』
ルキノはそう言って衣装箱を開けた。するとそこには驚愕の物が入っていた。
700名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 01:37:44 ID:xjzfIptY
700ゲット
続きも期待してます
701人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2007/05/10(木) 06:13:19 ID:40zknAKU
埋めネタ

リグレ公爵家のパント夫妻には、二人の子供がいる。

長男はクレイン。19歳。そして長女はクラリーネ。彼女の年齢を証明する物はなく、クレインよりも年下ということしかわからないが、
おいらの勝手な推測によると、おそらく13〜16歳ぐらいだろうと思われる。
17〜18と仮定すると、それにしてはちょっと言動が幼すぎるし、12歳以下だと、そもそもナーシェン閣下の眼に止まらないだろう(閣下がロリの場合は別だが)。
具体的には、ルゥやレイと年齢は近いのではなかろうか。
一例を挙げると、パント夫妻とクレインがサーカスを観賞してて、クレインがライオンに襲われた(ディークとのエピソード)時、クラリーネはその場に立ち会っていない。
ということは、このとき、彼女はまだ産まれていなかった可能性がある。

19歳の兄、そして13〜16歳の妹。

パント夫妻の子供は、一応この二人が知られている。だが、公式ページや攻略本などには、次のように書かれている場合が多い。
『パント夫妻は、後にクレインとクラリーネの親となる』
ところが、
『パント夫妻の子供は、クレインとクラリーネの二人だけである』
という書かれ方をしていることはない。
ということは・・・

パント夫妻の子供は、もっといる可能性がある!
本編に登場しないのは、単に戦場に出る年齢に達していないからだろう。

長男は19歳のクレイン。そして長女が推定13歳のクラリーネ。その間6年(あくまでも仮定)。クラリーネが生まれたきっかけは、おそらくクレインが「弟か妹が欲しい」とねだったのではなかろうか。
そしてクラリーネを仕込むパント夫妻。だが、このとき、すっかり忘れていたあることを思い出してしまう。
それは、性の快楽。それまで子育てに大忙しで、すっかり忘れていた至福の時を思い出してしまい・・・

毎年作ってたらやだなあorz
702名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 21:53:39 ID:1o1zS4tu
保守
703アルベルト・アムル:2007/05/15(火) 00:56:27 ID:td5Cbdu8
乳姉妹の秘め事(仮題)2

 『こ・・・・これは?!・・・・。』
 ルキノは絶句した。
 衣装箱に入っていたのは酒場の踊り子が着る様なきわどい衣装だった。
 エリンシアと一緒に育ってきたルキノとは言え、
曲がりなりにも色々な経験をしてきたルキノはそう言う衣装やそう言う衣装を着た踊りを見た事が無い訳でもないので
それがどう言う代物かすぐに理解できた。もちろんこんな衣装を着た事など無いが。
 『ルキノ。それを身に着けて剣舞を見せてほしいの。』
エリンシアが言った。
 『しかしエリンシア様』
 『これは王女命令よ。嫌とは言わせないわ。』
エリンシアは毅然とルキノに言った。
 『わ、わかりました。すぐに着替えて参ります。』
ルキノが赤面しながら言った。
 『お願いね。それと、ここからもし逃げ出したら反逆の罪で処断する事になる事を忘れないでね。』
エリンシアが言った。
 ルキノはエリンシアから渡された衣装箱を持って隣の部屋へと行った。そして、しばらくしてからルキノが戻ってきた。
 『エリンシア様・・・・。これで宜しいのですか?・・・・。』
ルキノは顔を真っ赤に染めて言った。
 『えぇ。とっても似合っているわ。』
エリンシアが言った。
 ルキノの為に用意された衣装は紫色のV水着だった。
恥ずかしい所は隠されてはいるが布面積は小さく、動けば恥ずかしい所が完全に曝け出されてしまう。
その上サイズが小さいのか布が体に食い込み、豊満なバストは今にも布の締め付けに耐え切れずに零れ落ちそうだ。
それに少し動けば布がルキノの肉感に耐え切れずにはち切れてしまいそうだ。
 『エ・・・・エリンシア様・・・・・。これは一体・・・・。』
ルキノは羞恥で顔だけでなく頬まで真っ赤に染めながら聞いた。
 『剣舞を見ようと思ったら出来る限り見やすい格好じゃなきゃいけないわ。
それにその格好ならルキノの細かい動きも見られると思って着てもらったの。』
エリンシアが言った。
 『し、しかしエリンシア様・・・。これでは・・・・・。』
ルキノは真っ赤な顔でエリンシアに言った。
 『ルキノ。私は強くなりたいの。その為にはルキノの剣舞を見て参考にしたいの。
それともルキノ。私が強くなって欲しくないの?。』
エリンシアが言った。
 ルキノは羞恥で体も心も張り裂けそうだった。
いくら女同士とは言えきわどい格好をさせられて剣舞を見せなければならない。
その上その姿を主君でもあり、自分の血肉を分けた様な存在でもあり、また最愛の人とも言えるエリンシアの前でその姿を見せなければならないのは一種の拷問に近かった。
その上ルキノの豊満な体にV水着が容赦なく食い込んでくる。その上乳首を隠す為のボディーピアスは差し込み式であり、長い針がルキノの乳首を刺激してくる。
その上その周りは細かい針が無数に散りばめられており、ボディーピアスが容赦なくルキノの乳首を責めて来る。
さらにその上から布が押さえつけてきているので、それだけでもルキノの敏感な体は快感を感じてしまう。
 『さぁ、ルキノ。私に剣舞を見せて♪。』
 『か、かしこまりました・・・。』
 ルキノは快感に耐えながら言った。
 しかし、ルキノはこの後大変な事が起ころうとは知る由もなかった。
704名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 12:10:48 ID:6cVECEcU
期待保守
705名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 13:42:04 ID:IV13Iq8l
埋め
706名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 02:43:05 ID:CQ53Y+UK
先週のファミ通の「ゲームの系譜シミュレーション編」で
ファイアーエムブレムがSRPGの代表作みたいな扱いを受けてたのに
テリアリングサーガは完全スルーされてたのはなぜだ・・・

オウガ、シャイニングフォース、ディスガイアなんかも挙げられてたのに
707名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 02:44:06 ID:CQ53Y+UK

×テリアリング
○ティアリング

なんで「ィ」がいつも「リ」になるんだ…うちのPCは…
708名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 10:08:10 ID:IimJkfTa
ただ一つ言える事は
707はxaタイプではなくlaタイプだという事だ
709名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 13:07:23 ID:xu3dyf+m
系譜ってのは、進化の段階ごとに代表作を取り上げるものだ。
ティアサガはFEと差がなさすぎてまとめられてるんじゃね。
710名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 13:37:27 ID:nE37qR8J
むしろティアリングサーガを乗せたらファミ通が神になってしまうと思うのだが…?
711名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 19:19:50 ID:bJ8Oszre
まあFEで関った人がティアリングサーガを作ったからな
でも著作権的にはFEのシステムは任天堂の物だから
712人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2007/05/19(土) 23:48:45 ID:hadXe5Os
埋め立て用落書き

プッチーニ 歌劇『トゥーランドット』

配役

トゥーランドット姫・・・エイリーク
皇帝アルトゥーム・・・未定(エフラム?)
ティムール・・・未定
カラフ王子・・・ヴァルター
リュー・・・未定
ピン、パン、ポン・・・ロス、ユアン、アメリア

ある意味重要な役割のリューの配役がなかなか決まらない。いっそのことオリキャラにしようかな・・・
それとエロに持っていくのが難しい。

歌劇『蝶々夫人』

配役

蝶々さん・・・シグルド
ピンカートン・・・ディアドラ
ピンカートンの本国の妻・・・アルヴィス
蝶々さんの子・・・セリス

こっちならエロにしやすいし、配役にも納得がいくかな。男女は逆転してるけど。
ただし、おもいっきりNTR
713外伝 ◆9QlRx9nooI :2007/05/20(日) 00:10:31 ID:o4/K6BcP
>>712
初心者の新参の質問で申し訳ないですが、「NTR」とは何ですか?
714名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 00:15:16 ID:QoG9hNB6
>>713
寝取られ。
715名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 00:19:28 ID:lKbakQQR
>>713
外伝氏、あんた初心者の新参とか何言っているんだ……?
716外伝 ◆9QlRx9nooI :2007/05/20(日) 00:21:07 ID:o4/K6BcP
>>714
サンクス
なるほど、そう呼ぶのか。
717外伝 ◆9QlRx9nooI :2007/05/20(日) 00:29:41 ID:o4/K6BcP
>>715
心はいつも初心者だもん。
718外伝:2007/05/20(日) 01:04:03 ID:GoOOGllS
ついでにちんこも初心者だもん
719名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 02:38:50 ID:q/QS1/yN
もういい!あなたは嫌い!
720名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 12:04:36 ID:/i7Qh5tR
ユンヌって神様の割りにえらく精神的に幼いな
721名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 17:00:12 ID:WILymfYV
ユンヌはロリキャラ枠を埋めるためだけに作られた存在だから
722名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 00:01:29 ID:2veWlUjl
>>712
なぜ蝶々婦人に男をあてるんだw
いや、立場的にそうなるのは分かるが
Mr.バタフライという映画を思い出して困る
723アルベルト・アムル:2007/05/21(月) 01:09:15 ID:IFei6h3Q
 ルキノはエリンシアの前で剣舞を始める。
 その踊る様に流れる剣と体の動きがエリンシアを魅惑の世界に引き込む。
 『ルキノの剣舞は最高よ。とっても綺麗よ。』
エリンシアが声を掛ける。
 『はぁっ・・・。あぁっ・・・・。』
しかし、ルキノは動けば動くほどV水着が容赦なく体を擦りあげてくる。
元々サイズが小さい為体に食い込んでいたが、それが動く事によって締め付けと摩擦が更に体に快楽を与えてくる。
 「ダメ・・・・。水着が体に食い込んで・・・・・。擦れ・・・・ちゃう・・・。」
ルキノは快楽から逃れようとするが、剣舞をしている以上は動きから来る快楽から逃れる事ができない。
 『はぁっ・・・。あぁん・・・・。はぁ・・・。』
ルキノは押し殺した様な快楽の吐息を上げる。
 それからしばらくルキノは剣舞を続ける。
ルキノが剣舞を舞うとまるで戦いの神に捧げられる乙女の戦いの踊りに見える。
クリミアの反乱の時ルドベックによって切られてしまい短くなった髪も今では古代の秘法によって平和な頃の時と同じ様な長さに戻った。その長く美しい薄青色の髪が仄かな良い香りを残して舞う。
そして、ルキノの豊満で美しいバストが激しく揺れ、バスト程でないにせよ豊満なヒップも激しく震える。
 「このままじゃ・・・・。私・・・・・。」
ルキノは込み上げる快楽に溺れまいと必死に耐える。
しかし、その間にも容赦なくV水着はルキノの体を締め付け、擦りあげてくる。
 エリンシアはその様子を羨望の眼差しで見ていた。
エリンシアは産まれて間もなく母を亡くした。片親では不憫と言う事もありエリンシアはルキノと共にルキノの母親に育てられた。
乳姉妹ではあるがルキノとは双子の姉妹の様に育ってきた。
 しかし、血縁上の繋がりは全くないので、同じ様に育つはずがない事はエリンシアも重々承知している。
しかし、同じ母乳を飲んで育ち、またほぼ同じものを食べ、武芸や就寝や入浴もほぼ同じ様にしてきたエリンシアにとって唯一違いをまざまざと見せ付けられるのがその体だった。
エリンシアは決してスタイルが悪いわけではない。しかし、ルキノは自分をはるかに上回るスタイルをしている。
エリンシアがどんなに頑張っても得る事のできない豊満で美しいバスト。またバストに負けないヒップ。そして手をかけて力を入れたら折れてしまいそうなお腹。
それら全てはエリンシアが手に入れる事のできない、またルキノに勝つ事のできないものだった。
「グラマーな体になりたい。」そう思うエリンシアにとってルキノの体はまさに羨望のものだった。
 主君でもあり、自分の血肉を分けた様な存在でもあり、また最愛の人とも言えるエリンシアに見つめられるルキノ。
普通であれば何も感じないが今はV水着と言うおおよそストリップ劇場やその手の酒場の踊り子しか着ない様な、
しかも小さいサイズの物を着させられた事によって生じる快楽と言う電流を体に受けている姿を見つめられる事にルキノは少しの興奮と大きな羞恥を感じた。
 やがてルキノは頃合を見計らって剣舞を終えようとした。するとエリンシアから声が飛んだ。
 『まだ休んじゃダメよルキノ。』
エリンシアがルキノに非情の通告を宣言する。
 『エ、エリンシア様・・・・・。』
ルキノは消え入りそうな声で言った。
724アルベルト・アムル:2007/05/21(月) 01:10:04 ID:IFei6h3Q
 『まだダメよルキノ。もっと私に剣舞を見せて。ルキノの激しい剣舞を見たいの。』
エリンシアが言った。
 『しかし、』
ルキノが言った。
 『ルキノ。もしかしてもう踊るのは嫌なの?。』
エリンシアが言った。
 『そう言う訳ではありませんが・・・・。』
 『じゃぁ、踊って。』
 『しかし、エリンシア様。』
 『何か踊れない理由でもあるの?。』
エリンシアが言った。
 ルキノはエリンシアに理由を聞かれて困惑してしまった。もしここで「V水着が擦れておかしくなりそうなんです。」等と言えば変態だと思われてしまう。
しかし、「何もありません。」と答えればそこには快楽と言う名の拷問が待ち受けている。ルキノはどちらを口にするべきか逡巡した。
 『どうしたの?。ルキノ?。』
 『いえ・・・・。』
ルキノは言った。
 『わかったわ。ルキノ。あなたに王女として命令を下します。』
エリンシアが言った。
 『私が良いと言うまで剣舞を踊りなさい。それまでは休む事は許さないわ。』
エリンシアがルキノに言った。
 『しかし・・・。』
 『これは王女命令よ。嫌とは言わせないわ。』
エリンシアは冷たく言った。
 『か、かしこまりました・・・・。』
ルキノは顔を真っ赤に染めて俯いた。
725名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 02:30:13 ID:rG+piBbc
これはいいるきのんハード
726名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 03:50:41 ID:N2E1+R7/
アイクは大概の奴との絡みが想像出来る。ワユ、マーシャ、ネフェニー、ティアマト、ジル…etc。
727名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 03:57:02 ID:rG+piBbc
>>726
エリンシア、レテ、ララベルも追加で

アイクの鉢巻きは肉
728名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 09:14:15 ID:elXMhyqR
アイクは淡白すぎてエロが想像できない。エリンシアにも見限られたし、
ララベルさんみたいなオバサンしか待っててくれる人いないお
729名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 09:54:27 ID:rG+piBbc
>>728が見えない
730名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 12:49:30 ID:d/axK6TS
まてまて
エリンシアのおかんはアシュナードに殺されたんだよな?念のため。
731名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 15:38:16 ID:k3A0kAIm
そうだよ
732名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 16:47:49 ID:7JWhbMZ2
アイクはティアマトやシグルーンとか理知的なのに
教えてもらいながらってのを想像してしまうな
733名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 18:46:21 ID:RJF75HPi
理知的じゃなくてババアの間違いじゃない?
734名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 22:16:55 ID:5tMvS3l5
>>726
サナキも追加。
サナキ可愛いよサナキ
735名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 22:42:16 ID:i9eY8S7U
アイクはアッー!の人としか思えなくなってきた
736名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 23:18:46 ID:80Lrh5OF
ここはやっぱりアイク×ミカヤで
セネリオとサザ涙目だろ
737名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 23:41:05 ID:1z6z1AOv
脳内でアイク×イレースとかイレース×サザとか
いつも想像してる俺はたぶん異端者
738名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 00:25:52 ID:kMmeLKi+
ここはアイク×肉だろ
739名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 00:51:49 ID:WeXiGu3i
リバはだめ?
肉×アイク 
マンガ肉に激しく責められるアイク
740名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 09:34:12 ID:KQrRcwAI
想像した。おっきした。
741名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 15:57:13 ID:ZYszQYcC
アイクはマンガ肉についてる骨でアナルオナニーしてるから
女とかホモリオなんていらないんだぜ?
742人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2007/05/22(火) 16:33:23 ID:p4jtDPmB
ボーレ「俺はマンガ肉よりも、やっぱミストのマン肉だな♪」
ミスト「ああっ!だ、だめえっ!んああっ!あんっ!ああんっ!」
ボーレ「ほ〜れミスト、マンモスだあ〜!」
ミスト「んあああっ!入ってくるうううっ!い、イッちゃうよおおっ!!!」
743人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2007/05/22(火) 17:21:10 ID:p4jtDPmB
ボーレ「あっ!」
ミスト「イクッ!」
ボーレ「あっ!」
ミスト「イクッ!」

アイク「呼んだか?」
ボーレ「!」
ミスト「!」
アイク「お、お前たち、何やってるんだ!」
ボーレ「いや、アイク、これはその・・・」
ミスト「何って・・・繁殖に決まってるじゃない。」
アイク「・・・・・・。」
744人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2007/05/22(火) 17:23:04 ID:p4jtDPmB
ミスト「そういうお兄ちゃんこそ、何やってるのよ?」

アイク「あっ!」
ティアマト「イクッ!」

これで埋まったかな?
745人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2007/05/22(火) 17:24:42 ID:p4jtDPmB
アイク「あっ!」
ティアマト「イクッ!」
ボーレ「あっ!」
ティアマト「いくっ!」
キルロイ「あっ!」
ティアマト「イクッ!」

グレイル傭兵団は、今日も平和だ
746人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2007/05/22(火) 17:28:13 ID:p4jtDPmB
まだなのかw

ダラハウ「気持ちいいのよ〜」
ネフェニー「イクッ!イクッ!イクッ!」
ダラハウ「愛してるのよ〜」
ネフェニー「イクイクイクイク!イクイクイクイクイクイクイクイクイクイク(ry」
ダラハウ「あっれえ〜?ネフェニーどうしたの〜?」
ネフェニー「イクイクイクイクイクイクイクイクイクイクイクイクイクイクイク(ry」
747名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 18:59:20 ID:kMmeLKi+
あなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなたあなた
748名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 19:22:46 ID:kMmeLKi+
ずっと俺のターン!
749名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 07:09:08 ID:MkN3WWrn
埋まった?
750名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 11:22:40 ID:cMC7UxKd
うめ
751名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 13:12:19 ID:W6F0e1gG
もうちょいマシな作品の投下頼むよ・・・
大将とワユタンの絡みでおk
752名無しさん@ピンキー
アイク×ローラ希望