ドラマ「ヒミツの花園」でエロパロ その3

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873名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 00:19:45 ID:sc99/psZ
亮子さんにむりやりスイートルームに押し込まれた
夏世っぺと航のあまあま話を
どなたか書いては下さりませんでしょうか。
874名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 00:39:44 ID:jXBw4ULA
「ある日の幸せ」です。
>>867
ふざけすぎて怒られるかナーと思いましたが、とってもほっとしました。
有難うございます〜〜。
>>870
お馬鹿でエッチ、でも かわゆ〜い修兄。
たっぷり愛情を持って書きました。
もちろん航兄、智ぴょん、陽君も大好きです。
改行規制で 689が読みにくくてすみません。
もっと勉強しますね。
下着の色は何色だったか?とか、夏世っぺのファスナーのお話、とか。
何故にドリンク剤が2本??だったのか・・・とか。
もっと書きたかったのですが、ギブアップです〜〜。
2作目、褒めていただき、嬉しいです〜。
>>871
自分の す すばらすぃぃいい〜〜〜超弩級ダイナマイトボディの破壊力と
カワユサに、本人ち〜〜っとも気がついていない!!夏世っぺ・・・・
というシチュエーションで書きました。
航兄があれだけ嫉妬深くなっても、まあ〜仕方がないというか・・・・。
この後、マンションに帰宅した 幸せ〜〜な 修兄の運命が哀れかも。
智ぴょんはともかく、あの航兄に 何にもされないとは とてもとても・・・
あっっドリンク剤の瓶は、仕事部屋のあのコレクションケース・・・に
収納しようと、修兄ってば ウキウキさんで、元々は持って帰る・・・という
設定です。
勿論誰かさん達が、だま〜って黙認するはずもなく 1本ずつ、そっこーで没収かと。
読んでくださり有難うございます!!
875名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 03:01:06 ID:S5PoqHW7
ハワイ旅行だったら、みーんなまとめて「ハワイ島」〜なーんてどうよ?
野趣あふれてていいし、新婚旅行&マンガの取材旅行もかねて・・・とか。
この島に、ヒルトンH(ワイコロア ヴィレッジ)があるんだけど、
可愛いチャペルがホテル内にあるし、滝のあるプールあり、イルカちゃんもいる。
亮子さん 夏世っぺ喜びそう!!
・・・驚く事にロビーからモノレール(トラム)が建物内を走ってる〜!!と超リッチ。
ホテル内が広すぎるので お客さん移動用の運河なんかもあって
本格派の素敵なボートも航行してる。
店舗には、ナイスバディの方にピッタリ〜の、超 超セクシーな水着専門店もあったはず。
なにせ外国。アメリカ仕様だから 日本の水着とは全〜然その辺のレベルが・・・。
高級ホテルだけど、お金には困ってない人達だし、いいかも〜です。
お部屋の中には、キングサイズのベットのお部屋もあって、ロマンティックです。
是非、田中ちゃんと亮子さんの、結婚式希望!!
甘〜〜い お話の舞台に、如何ですか。

876名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 09:18:21 ID:hA/qoSg0
>智ぴょんはともかく、あの航兄に 何にもされないとは とてもとても・・・
あっっドリンク剤の瓶は、仕事部屋のあのコレクションケース・・・に
収納しようと、修兄ってば ウキウキさんで、元々は持って帰る・・・という
設定です。
勿論誰かさん達が、だま〜って黙認するはずもなく 1本ずつ、そっこーで没収かと。


そのドリンク剤の瓶を見て

「これはなにかね・・・?ピクピク」
と黒いオーラ出してる航お兄様が浮かびましたw
そしてその場をそーっと去る智ぴょんと陽君も
877航×夏世 リビングにて:2007/04/15(日) 15:54:03 ID:39kgNXAt
花園ゆりこ解散宣言後、3兄弟がまだ出て行く前、という設定です。

エロパロ板には初投下の初心者です
エロのみ、で力尽きました。
さとぴょん描きたいのですが、少しSな航の話になってしまいました。
ストーリーなし。気の利いた小ネタなし。すみません。

お気に召さねば、スルーの方向でお願いします。

* * * * *

航と そういう関係 になって1月あまり。
最初のうちは3兄弟の手前、夏世のアパートに泊まることが多かったが、
最近は3兄弟が不在の時に片岡家で、ということもある。

5年も恋愛してない夏世と、兄弟を守らねばと自分を自制してきた航。
恋愛では似たもの同士、封印していたものが解けたからか、
次第にお互いを激しく求め合うようになっていった。
だからなのか、最近大胆な場所で求められることが増えてきて、
夏世は戸惑ってもいた。航にも、快楽に溺れていく自分にも。

現に今も、3兄弟が在宅中の片岡家のリビングのソファで、
航の求めに抗いきれないでいた。

「わ、航さん、原稿あがったばかりでお疲れですよね?
 みなさんもお部屋でお休みになっているようですから…ココではちょっと…」
「丸二日ほぼ徹夜でみんな休みなし、だったからね。こんな夜中だし、
 起きてくるやつなんていないよ」

そういいながら航は夏世の白い首筋に顔を埋め、紅いしるしをつける。

「でっ、でも、ココでするのは…あっ」
「ぼくは休み休み仕事してたから、大丈夫。」
「…そーいう問題じゃ、なくてっ!…あんっ」

ちゅ、という音とともに耳たぶを甘噛みした後、航は夏世に向き合い、
顔を寄せて真顔で言った。

「今、ココであなたが欲しいんです。明日の締め切りに間に合わせたのだから、
 ご褒美、ください」

航の有無を言わせない口調とは裏腹ないつものやさしい微笑。
覗き込むように真直ぐ見つめられ、夏世は航のキスをそのまま受け入れてしまった。

はじめは注意深く夏世の反応と唇の感触を確かめるようなキスが、
だんだんと深く激しくなっていく。

夏世の肩を掴んでいた航の手は、夏世の肩からカーディガンをするりと脱がせ、
キャミソールの上から華奢な体に似合わない豊かな胸のふくらみを揉みしだき始めた。
航は器用にキスをしながら、夏世の衣服を剥いで白い体を露にしていく。
キスの合間に聞こえていた夏世の苦しげな声は、いつしか甘い喘ぎに変わっていった。
 


878航×夏世 リビングにて 2:2007/04/15(日) 16:01:10 ID:39kgNXAt

「いつもより、すごい濡れてる。やっぱり僕の部屋よりリビングのほうがいいのかな。
 体は正直みたいですね。ほら、もうこんなに…溶けそうにな…」
「や!…いわないでくださ…い、や、いや、やめて…」
「こういうところでするのが好きなのかな、あなたは。いやらしい人だ」
「ちがっ…あ…航さ、ぁん…、こ、んな格好、ヤ、です…恥ずかし…お願い…!」

ソファに座り、両足の踵をソファの座面にかけさせられ体を大きく開かされた夏世は、
背もたれに預けた頭をおこし、イヤイヤと力なく頭をふった。
航は内股の間に入り込み、片手は夏世の足首を押さえ、
もう片手は夏世の胸の頂を嬲っている。
とめどなく愛液が流れ出す蜜壷を、舌で焦らすようにゆっくり舐めあげる。

リビングにぴちゃ、ぴちゃ、という水音と、
手の甲で口を押さえた夏世のかすかな喘ぎが響く。

「あ、き、聞こえちゃう。ダメぇ…はぁぁっ、わた、る、さん…」

眉根をよせ必死に声を抑えている夏世の姿態は、航の加虐心に火をつけた。

「あっそう。…そうだね。修たちに聞こえちゃうかも。でも、がまんして?」

そう言うや否や微笑をうかべ、航は秘所に中指を押し入れた。

「っ!ふあ、あぁっ!」

とたんに夏世の体が大きく跳ねる。その反応をうれしげに見ながら、
航は中指をかき回すように動かした。
その度に蜜壷からは快感の証が溢れ出して航の掌を濡らしていく。

「―…っあ!…ふ、あ、あぅ、ううぅ…うんっ」

ソファの背もたれに押し付けるようにした裸体は、桃色に色づき、
快感を耐えて汗ばんでいる。
航は身を起こし、舌と唇でしるしを刻みながら、
夏世の腰のくびれを辿って上を目指し、双丘の片方の頂に辿り着いた。

「ほら、ココ、こんなに尖って。舐めてほしいんでしょう?」
「やあ…イヤ…だめぇ…」
「素直に 舐めて、って言ってごらん。あなたはいつも自分から言わないんだから」

そう言うと、夏世の尖りきった胸の蕾を赤く濡れた舌先でピンっと弾く。
夏世の体がビクンとふるえる。
同時にもう片方の蕾も添えていた親指で同じように弾く。
羞恥で耳まで真っ赤にした夏世は、返事の変わりに両手で航の頭をかき抱き、
胸に押し付けるようにした。

「しょうがないヒトだなあ…今回はこれで赦してあげましょうか」

仕方がない、とでもいうように航は苦笑し、硬く尖った蕾を口に含んだ。
夏世の唇から吐息が漏れる。

吸い上げ、舌で転がし、甘噛みする。
片方の突起も口の動きにあわせて指で摘み、捏ねまわした。
股間に伸ばされていた片手の動きも同時に激しさを増して、
夏世は一気に快感の頂点に押し上げられていった。
879航×夏世 リビングにて 3:2007/04/15(日) 16:05:13 ID:39kgNXAt

「イヤぁ!航さんっ。んっんん、うぅん!…怖いっ、どこか…に、イっちゃ…ぁあん!」

思い切りソファの背もたれに頭を押し付け、天井を仰ぐようにあごをのけぞらせた夏世。
自然と両胸のふくらみは上を向き、その両頂は主張するかのように立ち上がっている。
航はさらに、痛々しいまでに尖った二つの蕾を口と手で貪るように愛撫し、
蜜壷での指の抜き差しを一層激しくしていった。

秘所に埋めた中指の締めつけが、強くなってきたそのとき、突然航はそれを引き抜いた。
同時に両のふくらみへの愛撫をやめてしまった。
夏世はどうして?というように荒い息をしながら、ゆっくり頭をあげて航を見ると、
航はやさしくいつもの笑みで、夏世の頬に片手をあてがい、こう言った。

「やっぱり、あなたから僕を欲しい、と言ってくれないと…。
 僕、気が弱いから、先に進めないんですよ」
「え…?そんな…」
「それとも、今日はこれで終わりにしましょうか」
「……」

快楽を取り上げられた体は、その奥の熱をどうすることもできない。
欲しい、今すぐ欲しい。指でなく舌でもなく、航自身で体の奥まで貫いて欲しい。
欲望に腰が揺れる。
しかし、夏世は口に出すことができなかった。

「やっぱり言えないかな…。じゃあ、後ろ向いてソファの背に掴まって?」

航はあきらめたのか夏世に手を貸し、ソファから立ち上がらせ、後ろを向くよう促した。
夏世はこれから与えられる快楽の時を思い、素直に従う。
夏世が前屈みにソファの背を掴み、視線を前にやると――そこには姿見が置かれていた。
体を捩り、腕の間でぷるんと乳房を揺らして、ソファに掴まる自分の姿。
鏡の中の航の視線が真っ直ぐ自分を捉えている。

「ああ!いや!」

目を硬く瞑り、顔を背ける。しかし、航の視線を感じて体の奥が熱くなっていく。

「ちゃんと言わないと、このままの格好…」
「いじわる!……言います、言いますから…」
「じゃ、どうぞ…」

航は、夏世の細くくびれた腰に両手あてがい、言葉を待った。

「航さん…欲しいです。…入れてください…」

恥ずかしさに涙が零れる。
それよりも、早く航に自分を貫いて欲しい気持ちのほうが強く、
恥ずかしい気持ちとは逆に、夏世はねだるようにヒップを一層突き出した。

「あなたの欲しいもの、これかな?」

航は夏世の形の良いヒップを掴み、広げるようにして、秘所をあらわにする。
親指で尻のすぼまりをなぞり、人差し指中指で襞に沿わせ蜜口、さらに蜜粒を嬲る。
そして、そそり立つ自身ではなく、指を三本、蜜壷につき立てた。
880航×夏世 リビングにて 4:2007/04/15(日) 16:12:06 ID:39kgNXAt

「ああぁっ、ちがっ…う、イヤ!イヤ!」

首を横に激しく振り、腰をくねらせる。
硬い航自身をを期待していたそこは、三本の指を難なく受け入れ、抜き差しされる度、
透明な液が溢れ、内股へ伝う。
さらに三本の指はばらばらに蠢めき、くちゅくちゅと音を立てその液を溢れさせた。

「違うんですか。ちゃんと入れたのに…僕にはすごくよさそうに見えるけど?」
「…うぅ…」
「じゃあ、僕の何を、どこに入れて欲しいの?」

航は夏世の耳元まで顔を寄せて言った。
片手で重そうに揺れる白く大きなふくらみを掬い、揉みしだく。

夏世は背を反らして航のほうに顔をふり向け、潤んだ目をして唇を求める。
航もたまらずそれに答え、蜜壷での抜き指しを続けながら、舌を伸ばし、
夏世の口内に侵入した。
夏世のヌラリと光る舌を吸い、絡ませながら、姿見に映る夏世の痴態を確かめる。

夏世は、唇を離し、やっとのことで航に小さく囁いた。

「ゎた…るさ…の―――を、わた…の―――――に、入れて…!」
「…よくできました」

鏡に満足げな笑顔を浮かべた航が見える。指がゆっくり引き抜かれていった。
同時に夏世の滑らかな背の窪みに沿って舐めあげると「ああ…」と夏世の吐息が漏れた。

腰を引き寄せ、航は猛る自身をひくつく蜜口に馴染ませる。

「ちゃんと言えたから、ご褒美…」

言うや否や、後ろから一気に夏世を突き上げた。
奥まで突いた後、ぎりぎりまで引いて、また突き込む。

「きゃ…あああっ、ああ!はあ…んん…あああ!…」

目を開けると、鏡の中で、自分の顔が快感に歪んでいるのが見えてしまう。

「いやぁ、ああ!ああん!やあん!」
「…声、聞こえちゃうかも…」
「っ!」

いじわるく航は微笑みながら、今度は、円を描き探るように動き始めた。

「うううん!ふぅん!あぁ…う、んん…ん!」

声を抑えようとも、激しい律動に、ソファに掴まって体を支えているため、
手で口を押さえられない。
下を向き唇を噛み締めて、髪を振り乱してイヤイヤと首を振る夏世。

「感じてる顔、見せて?」

片手を夏世の背中側から脇の下へ入れ、肩を掴んでぐいっと引き寄せる。
その体勢は航と夏世がより深く繋がることになる。
前方の姿見には、ソファにかろうじて手をつき、航に深く貫かれて
快感を耐え苦悶の表情を浮かべる姿。

「すごく、綺麗で、かわいい…」
881航×夏世 リビングにて 5:2007/04/15(日) 16:16:51 ID:39kgNXAt

両手で豊かな胸を鷲掴みにし、白いふくらみの形が変わる様をじっくりと見入る。
赤く尖った両の蕾を、人指しと中指で挟んで摘み上げ揺らすと夏世が鋭く啼いた。

「自分でもよく見て…」

夏世の顎に手を添え、正面へ向ける。

薄明かりに白く浮かび上がるほっそりした体。
航の腰が動くたび、自らも欲してくねり、擦り付けるように揺れる腰。
赤く猛る航の杭を打ち込まれているのが、内股の茂みの中に見える。
その部分から愛液が垂れ、内股を膝の方まで濡らしている。
律動に合わせ、ふるふると揺れる豊かな胸は細い体に不釣合いだ。
乳首は執拗に弄ばれ、痛々しいほど赤く尖り、暗がりで妖しく光っている。

自分の痴態に思わず目を伏せる。

航は姿見から視線をはずさず、夏世の顎に手を掛けたまま、片手を二人の繋がっている部

分に伸ばしていった。
航を咥え込んだあたりから襞をめくり、夏世のぷっくり立ち上がった突起を探りあて、
2本の指で挟んだり、押しつぶすようしてに捏ね始めた。

「んんんっ!くうぅん…ん、いやぁ!やぁぁんっ」

びくんと夏世が跳ね上がる。堪えきれず嬌声があがる。目尻から涙が零れ落ちた。
航は顎に掛けていた手で、夏世の口を覆い、中指を咥えさせる。
すぐに夏世は、夢中で舌を絡ませてきた。

航自身への締め付けがキツくなる。航の体にしがみついた夏世の腕の力が強くなる。
そのまま、航は射精感を堪え、律動を激しくした。

「ん―――――!」

航に後ろから貫かれ、頭を仰け反らせて、立ったまま夏世は快感の頂点に達した。

「ごめん…」

崩れ落ちた夏世をソファに寝かせる。頬の涙を手で拭いた。
肩で大きく息をしながら、夏世は「ひどい」とつぶやいた。

「すごく、恥ずかし…かった…のに…」
「でも、すごくかわいかった…」
「…もう…しらない…っ」

真っ赤になりながら、ふくれる夏世。
航が上から覗き込むように見つめるから、耐え切れず、横を向いた。

「すごく、感じて…。良かったんでしょう?」
「やだぁ…!」

航の指が再び、夏世の余韻にひくつく秘所にもぐっていく。
一度達した体はすぐに火がつきやすい。
刺激が与えられる度に背中が浮く。
882航×夏世 リビングにて 6:2007/04/15(日) 16:19:40 ID:39kgNXAt

「僕、まだ、だから…」

指を抜き、夏世の片足をソファの背に掛けてそこを広げ、航は自身を埋めていった。

「あん!また…っ」

強引な侵入も簡単に受け入れてしまうほど、感じやすくなっている体。
航は、今度は自分の欲望のままに腰を打ちつけた。
夏世はすぐに快感の波にさらわれていく。

自分から欲して、航を口に咥えて奉仕をすることもある。
最近はこんな強引な行為にひどく感じてしまう。
自分がどんどん淫らになっていくようで、怖い。

声を漏らすまいと口を塞いでいた夏世の両手を頭上に留め、
もう片足の膝裏を掴み開かせ、航はさらに深く大きく腰を打ち込んだ。
水音が激しさを増し、ぱんっぱんっと肌のぶつかりあう音がリビングに響く。

「はぁっ、あな…たを…犯してる、みたい…」
「やっ、いやっ、いじわる!しな、いでぇ…」

航はわざと煽るように言うも、先ほどのような余裕は無くなっていた。
射精感が迫ってくる。

「はっ、もう…がまん…できな…ぁあ!」
「っこ、こえ、声、でちゃうっ やぁん!」
「声がっ…聞きたい…夏世!」

切なげに夏世の名を呼ぶ航に、夏世の体中が熱くなる。
さっきまでの航とは別人のように、夏世に懇願する。
急に愛しさが込み上げてきた。
どんなに恥ずかしいことを強いられても、やっぱりこの人には抗えない。

「はあっああ…あぁん!やあん!わた…ぁんっ」
「夏世…夏世…」

思わず、航にしがみついた夏世。

航は夏世を自分に座らせるようにして、腰を突き上げた。
夏世自身の重みで、航に最奥まで強く貫かれる。
快感を堪えてその顔は苦しげに歪み、涙が零れ落ちていく。
首に腕を絡ませ、頭をふるふると振りながら、
耳元で航の名を途切れ途切れに小さく呼んだ。

夏世の中の締め付けが強くなり、ひくひくと痙攣し始めた。
航は夏世を抱きしめ、何度も名前を呼びながら、精を解き放った。
883航×夏世 リビングにて 7:2007/04/15(日) 16:25:10 ID:39kgNXAt


翌朝―――。

「あれ?航兄、まだ起きてこないの?」
「陽、おはよ。新聞入れてなかったから、まだだろ」
「珍しいね」
「それより、航兄と修兄、起こしてくれない?朝飯、一緒に食おうぜ。
 片付け面倒になるし」
「…うん。そだね。起こしてくるよ」

そういや、あのひと。昨日も遅くまで待たせちゃったな。今頃印刷所に向かってるかな。

思いを巡らせながら、兄たちの部屋に行こうとした陽はあることに気づいた。

「姿見、なんかに使うの?てか、ここにあったっけ?」
「ん―。さあ…。航兄に聞いてみて。それより早く行ってくれる?めし、冷めちまう」
「あ、うん」

怪訝そうにしながら、陽は兄たちを起こしにリビングを出て行った。
智は姿見に目をやり、つぶやいた。

「これ、もしかして、そーゆーこと??つーか、皆に気づかれたいわけ?」

図星だったら…。その後の修羅場を想像するだに恐ろしい。
さっき陽に航に聞け、と言ったことを思い出し、冷や汗が出てきた。

すがすがしい朝日に満ちたリビング。

「…どんな顔して片付けんだろ…」

姿見は、今は朝の光をきらきら反射しているのみ、である。


……end……
884名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 17:10:47 ID:xlt1eSyl
リアルタイム投下に遭遇!!!!
エロエロな感じがむふむふえでしたー!gj!
885名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 17:33:02 ID:DJ4kuNqr
>>877-883

ぐっっじょーーぶ( ´Д⊂ヽ

やらしい描写がたくみなのに、すっごく愛を感じて泣きそうになっちゃったじゃないかー!仕事中だよ、こにゃろー
886名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 17:53:59 ID:D+WdEAKf
>>877
ナイスエロ!!
自分の妄想の中でも航兄は夏世に対して「締め切り守ったんでご褒美下さい」
「いやらしい人だな」「よく出来ました(言えました)」と言うので
全体通してすんごい萌える!!たまらん。

あと自分の中で航兄のあの手袋が切り替えスイッチというか、
夏世が手を使わずお口で外してエロ突入って流れをよく想像してしまう…。
887名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 19:02:54 ID:DJ4kuNqr
>>886

うーん…手袋はいいですねぇ、思わず想像しちゃったじゃないか!

航兄の中の人の手がでかくてキレイ、なんて話と合わせて…やらしい…


そんな>>886もナイスエロ!!
888名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 19:07:32 ID:b142YUva
>>877
良いエロありがとう!! 萌えました!! 
特に二回目突入の所なんか、もう…本当にGJ!!
889888:2007/04/15(日) 19:10:48 ID:b142YUva
↑あ…航兄的には2回目じゃないけど、夏世っぺの立場からすると、
という意味です。スマソ
890名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 20:32:32 ID:VJlgAgKW
>>877
GJ!!!!!!!
同じく「ご褒美」がたまらん。描写もすばらすぃ〜。二人とも可愛いなぁ。

発情航兄も純情航兄もどっちもイイ!
891名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 21:14:28 ID:sc99/psZ
GJ!!
ハアハア。萌えますた。
892リビングにて です:2007/04/15(日) 22:56:12 ID:39kgNXAt
読んでくださった皆様、ありがとうございました。
初SS・初エロ投下の初心者で、その上空気読まず、流れd切りしてすみません。

ホントは8話後のさとぴょん×夏世を書きたかった…。
航×夏世の甘甘初エチを書いてみたけど挫折。s航兄のほうが書きやすかったです。
ただ、途中、リレーと内容がかぶったため、初心者のくせに、鏡プレーに挑戦してしまいました。
結果、むだに長くわかりにくくなってしまい、すみません。

しかも、長いくせに最初の名前欄のタイトルに番号1(1/7にすればよかった)を入れ忘れてしまいました。
神様のSS読みかえし、精進しまつ。

>>831さま、漏れもこのスレが持つか、ドキドキでした。投下、まだでしたら、激しくお待ちしております。

ある日の幸せ さまの修兄と夏世、かわいくて好きです。

ハワイの新婚旅行も読みたいデス。ぜひ。
では、読み手にもどりますです。ありがとうございました。
893名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 00:48:38 ID:SdQMSJjz
「ある日の幸せ」 です。
>>876 
鋭い突っ込みに自分も大笑いしてしまいました。
3の線しか書けないので、どうよ〜な自分。
また可愛いくて涙ぐまし〜修兄×夏世カップル
もしくは、航兄に怒られても怒られても、かわゆいイタズラとちょっかいが
どーしてもやめられな〜い、修兄×智ぴょんが書いてみたいです。
>>877-883
エッチが書けない自分にはうらやましいすぃ〜〜〜の一言です。
航兄、夏世っぺに 本気でメロメロなんですね〜。
自分ではたぶ〜ん無自覚で 気がついてないっぽいけど。
そこがまたしょーもなくてカワユイというか。モエモエです
愛あればこそ!!ですね
究極の純愛作品、堪能させていただきました〜〜
ハワイ編、自分も書いてみたいかも。
ところで読み手としたらば、「お笑い系」がいいのか「純愛系」がいいのか
「エチー系」がいいのでしょうか???
純愛系だったら 智ぴょんの「ハンニバルライジング」じゃないけど、
ど〜して彼がドラマ本編のような 生き方になったか・・・その訳は〜〜
〜な〜んていう、いきさつって言うか、セカチューみたいな、決定的に終わってしまった、
過去形の絶望的な純愛物語が 書いてみたいかも。(書けるのか??)
894名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 01:12:33 ID:5YXvAkaE
・・・

>>892
GJ!!戻ると言わずまた書いてほしい!さとぴょんも、甘甘も萌え。
895名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 07:45:45 ID:Ot4fm4ff
>>893
漏れ的にはお笑い系、純愛系、エチー系なんでもおいしくいただきますw
>過去形の絶望的な〜 もいいですよん。

896名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 08:32:54 ID:tkC3TCAR
小ネタです。エッチ無し。航兄目線のお話です。

田中ちゃんと亮子さんが、とうとう結婚。
挙式はハワイで上げることになった。
「今度のニュー忍法アラベスクの連載の舞台、ハワイにしたくね〜?」と
マネージャーの智。
「ヒロインがハワイの王族の王子様と恋に落ちる・・・なんて、いいですね〜。」
ロマンティックで・・・と、可愛すぎて食べてしまいたい、我が愛しの
・・・・・・担当の月山さん。
「じゃあ、旅費の少し〜は、会社の経費で認められそうね!!!」と
チャーミー新編集長の亮子さん。
「良かったね。挙式のハワイのホテル、これでワンランクもツーランクも
バージョンアップが出来るんじゃない??」と陽。
田中ちゃんと亮子さんの目が輝いた。
・・・・という安直な発想と、実質 情実人事バリバリで。
自分達兄弟全員も、次回の作品の取材旅行もかねて2人の「海外挙式」の参加
および列席があっさり決定した。
田中ちゃんは感無量・・・といった様子で
「こんな嬉しい事はないですよ〜。航さんなら解ってくれますよね〜。」と
愛用の私物のフリルのエプロンの裾で、ほろほろ涙をふきふき、さめざめ泣いた。
修がポツリと 
「アムロみたいだな・・・」
と、毎度の事だが、実に訳のわからん事を呟いた。(なんなんだこいつは)

「ところで月山〜。あなた。」と亮子さんがふと言った。
「トップ〜って90ちょっと位?? アンダ〜は・・・70も無いわよ・・ね。」
と、ぽろりと唇から言葉を落とした。
〜〜〜〜〜シーン・・・・・・・・・。
気味の悪い沈黙。
と、突然月山さんが、両手をグーに握りしめて、勢いよく立ち上がった。
何だ???
グーパンチが ぶるぶる震えてるし・・・・???
田中ちゃんも、声をひっくり返して「お、お前は陽さんの前で何て事を!!」とか言っている。
亮子さんは 「え〜何で 何で〜〜???」と不思議そうだ。
そのまま痴話喧嘩に突入(いつも仲がいい)。
修は 「お、俺ちょっと・・・・」と天井を向きながら鼻を両手で押さえて、
リビングの部屋からドタバタと出ていく。
遠くでドアが閉まる音がしたから、自分の部屋に駆け込んだらしい。
陽はというと、耳どころか、首筋まで赤くして俯いている。
月山さんも、両手で顔を覆い、続くようにキッチンに逃げ込んでいった。
・・・・・ああそうか。そういう事か?な。やっと解ったぞ。
疑問が解けたうれしさに、思わずにっこり。
隣のソファーにぐったり座っていた智に。
「血圧???」

智は口をパクパクしている。
その様子は、まるで酸欠の金魚のようだ。赤くなったり青くなったりしている。
?もしかして違ったとか。
「航兄・・・・って、マジで年 サバ読んでんじゃね〜??」
もー知らんわ、とか言いながら「おい陽、お兄ちゃんと一緒に部屋で遊ぼうぜ・・・」
と、陽をつれて、スタスタ部屋から出て行ってしまった。

智「航兄って やっぱわっかんね〜〜」



済みません。上手く落ちませんでした。
もっと精進します。
897名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 09:36:58 ID:jOqUzP9/
>>896

わっはっは〜こりゃかわいい。ヒナタンですら分かったのに、航兄は天然?!

航兄の「血圧??」は(分かる人はいないかな?)是非とも『ビューティフルサンデイ』の「手裏剣?!」の感じで…違うかなー。
898名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 10:50:09 ID:d0POYx5H
>>896
ワロタ!腹捩れたぞ!
航お兄さまって…航お兄さまってw

智ぴょんの血圧が上がったに違いないw
899名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 11:26:45 ID:x4sVHn+F
GJ!
田中ちゃんの涙を流して喜ぶさまが目に見えるようです。

天然航兄おかしすぎwそしてカワユス。


ほんと、純愛エロあり天然カポーあり愛すべきスレだなー。
900名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 12:23:20 ID:cNPTQVWj
>>896
お兄様そんな嬉しそうに血圧てwwwwww
食べてしまいたいくらいなのに担当てwwwwwww
ステキなお兄様をありがとう。GJ!

本当にこのスレもキャラたちも好きだ
901忘れえぬ人 1/9 航兄 目線:2007/04/16(月) 23:40:52 ID:Gx48A099
智ぴょんの昔のお話です。
オリジナルキャラが出て来ます。
なれていないのでご容赦のほどを・・・・
悲恋です。すみません。

**********************************

航さん、何だか今日ヘン・・・みたいだったけど、何か変わったことが
ありました・・・か?・・・。」
秘めやかな2人だけの濃密な時間。甘く激しい行為。その名残。
ほんのり頬を紅色に染めつつ、しなやかな裸体を起こし、黒真珠のような
美しい瞳で、じっと僕の目の奥をのぞき込んでくる。
やっぱり鋭いなあ・・・女性は。
恋人のどんな些細な気持ちの変化も、その体で敏感に察してしまう。
「あん・・・やだってば〜航さん・・・。」
男は嘘や隠し事が殆ど出来ない。
女性から見たら、男は我が儘でだだっ子で、ひたすら手のかかる
自己中極まりない「タチの悪い子ども」みたいな、どうしようもない
生き物かもしれない。

その細い体をかき抱いての 長い長い接吻をほどくと、夏世の目が静かに
そんな事で私を誤魔化さないで・・・と訴えかけてくる。
ほんと・・・かなわない・・・君には。
僕の大切な 大切な 夏世。世界中で誰よりも 君を・・・・。
「もうちょっと、・・・夏世とこうしていて・・・いい??」
「航さん、やっぱり変・・・」
汗で濡れた柔らかな髪が首筋にかかる。
「君の事・・・そういえば僕は殆ど知らなかったよね。」
食べ物は何が好き〜とか。肉と魚のどちらが好き・・・とか。嫌いな野菜とか。
服の好みに好きな色。バッグや靴、アクセサリー、どんなブランドが好きか。
犬と猫のどちらが好き?等たわいない事。行ってみたい場所。外国。
そして・・・僕が1番知りたいのは、君の左手の薬指の リングのサイズ
・・・とか。
「それだったら・・・・すべて知ってますよ。航さんの事だったら。」
くすくすと のどの奥で可愛らしく笑う。 やっぱり君には、敵わないなあ。
智の「彼女」も「こんな人」だったのだろうか・・・。
「今日はいっぱい、こうやってずっと話が聞きたいな。」
いい???と 美しいアーモンド型の目をのぞき込みながら言うと。
僕の愛しい想い人は、腕の中で嬉しそうに、美しい微笑みを浮かべてくれた。

何気ない幸福。
それがどんなに素晴らしい、何物にも代え難く、得難い事なのか。

昨夜の智。
身の内に、たった1人で抱えていた深い苦しみを、いつも自分の事だけで
精一杯の、自分勝手な愚かな兄の自分は、智のその気持ちに一切気が
つかないでいた。
最悪なことに見ようともしなかった。
済まなかった・・・・智。許してくれなんて 今更とても言えないが・・・。


昨夜の明け方。やっと締め切りのめどが付き、一人リビングでぼんやりと
過ごしていた。いつもの部屋がヤケに広く感じる。時計の音がうるさい。
他の皆はすでに体力的にもボロボロで、倒れるように部屋で眠っている。
世間で考えられている程、マンガを書くという事は容易い作業ではない。
何処か「鶴の機織り」に似ていると個人的には思う。
そんな時、ふらりと智が帰宅した。かなり・・・強烈に酒臭い。
流石にカッッとなった。どういう事なんだ一体。また女といたのだろう。
902名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 23:46:40 ID:gJ/uDjQO
投下バンザイ!
そしてmail欄に半角でsageって入れるとあがらないよー
(あえて上げたいというなら別だけど)
903名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 23:49:58 ID:AmyiiXMK
>>896
ここはエロパロスレだぜ?
904忘れえぬ人 2/9 航兄 目線:2007/04/16(月) 23:58:26 ID:Gx48A099
智は僕の言うことなど何所吹く風で、冷蔵庫内のペットボトルの水を、
ごきゅごきゅごきゅごきゅ・・・と、苛立たしそうに物も言わずに
乱暴にラッパ飲みする。
自分にはブランド名なんかは見当もつかないが、見るからに高そうな、
デザイナーズ系スーツ・・・・の ダークカラーのジャケットとネクタイを、
ポイポイとその辺に、乱暴に投げ散らかす。
暫く顔を無言でごしごしこすっていると、またふいっと立ち上がる。
・・・・何をするのか???と観察していると。
キャビネット内のウイスキーを2本、テーブルに両手でゴトリと据える。
こいつ・・・まだ飲むつもりか。何考えてるんだ。理解不能。

しかしあまりに様子がおかしい。
どちらかというと、マメに気を遣う智が、僕の冷たい視線を一方的にここまで無視する事は
記憶にある限り、今だかつて無かった。
食器戸棚から、クリスタル製のグラスを2個。
ふんふんと無造作に持ってくると、自分の前と僕の前に置く。
そのままストレートで、ウイスキーを一気にだぼだぼ、注ぎ始めた。
「航兄〜。」智の目は赤く充血している。
「夏世さんとは・・・上手くいってるの?」
何で今ここで、彼女の名前が智から出るんだ?? 不愉快だ。
いってるよ・・・・というと、ふーんと気がなさそうに
「そぉ〜れ〜は良かった・・・。」と一気にストレートで酒をあおった。
呆れるのを通り越して、不気味になってきた。
歌うように「航兄〜〜さあ。絶対に彼女、手放しちゃ駄ぁ〜目だぞぅ〜〜。」
おいおい話が見えないぞ。
「彼女わぁ〜〜、いい人だかんなあぁ〜〜。」
僕はこの酔っぱらいに仕方なく付き合うことにした。
智はなおも言葉を続ける。
「ちょっと脇見するとさあぁぁぁぁ・・・・」
またドボドボ ウイスキーをつぎ始めた。「俺みたくなっちまうぜ〜〜〜。」
突然、急にくつくつくつと笑い出した。
すっと上げた面は、生まれつき美男子に整っているだけに。〜何というか。
あえて例えるならば・・・・。
でかい凄惨な手負いの狼だった。
「航兄・・・俺の昔のせつね〜恋の話・・・聞〜〜いてくぅれるよな〜〜」
返事の代わりに、目の前のウイスキーのグラスを手に取った。
にやりと笑ったその顔は、この先一生忘れることが出来ないだろう。

905忘れえぬ人 3/9 智 目線:2007/04/17(火) 00:07:02 ID:Gx48A099
*********************************
あの変に暑い4月の昼、誰もいない4階の音楽室で、一人昼寝を決め込んでいた。
当時俺はまだ17歳。高3になったばかりだった。
だらしなく机の上に寝ころんでいると、誰かがこっそりと入ってきた。
薄目を空けてみると、俺にはすぐに名前がわかった。
男どもの間では超有名な彼女だったからだ。
一部上場の企業のオーナーの娘。成績は常にトップ。
おまけに折り紙付きの可愛い顔と、スレンダーな体。ふくよかな胸。
極めつけは彼女が誰にでも優しく素直。
これで男が盛り上がらないはずはない。
だけど余りにも出来すぎていて、流石に誰もちょっかいだせる雰囲気では
なかった。
どうして来たのかは、手にした楽譜でわかった。
ああ、グランドピアノで、ピアノの練習をしに来たんだなあ・・・と。
俺はてっきりたたき起こされるものだと思った。
いいさ別に。近くに来たら手をつかんで、強引にキスの1つもしてやろう。
オヤジの事で、すっかり人間不信だった俺は、ふてぶてしくも狸寝入りを
していた。幸い誰も見ていないし、騒いだところで恥をかくのは、先方の方だ。
ところが・・・・彼女は俺の全くの予想外の反応をした。
ムシムシした音楽室の空気を入れ換えるために、窓を少し開け、
天井の扇風機を回すスイッチをオンにした。
そして来た時と同じように、音を立てず、寝ている俺を起こさない様
気を遣いながら、そ〜っと部屋から出て行った。
・・・・・この時ほど、人として恥ずかしいと思ったことはなかった。
と同時に彼女に恋をしてしまった。
何が何でも自分の「彼女」にしようと激しく思った。

・・・・そっから先は断られても断られても、格好悪くてもかまわず
モーションかけまくった。女なんか自分がちょっと優しくすれば簡単に
落ちると思っていたが、彼女はここでも予想外だった。
恥も忘れた。
人の目も無視した。
しかし・・・・とうとう万策尽きて、彼女に白旗を掲げた。
「もう、しつこく君につきまとったりしないから、安心して。」そう言うと                                    初めて彼女は、俺の目を見てくすくす笑った。つられて俺も笑った。
初めて彼女は、俺の目を見てくすくす笑った。つられて俺も笑った。


苦労なしのお嬢さん。天性の才能に恵まれた、何でも出来る女の子
・・・だと思っていたのだが、実際は相当の努力家だった。
付き合うまで彼女に母親がおらず、彼女が幼い兄弟と家のことを
すべて几帳面に切り盛りしていることを知った。
だから彼女は忙しい。合唱部や行事ごとのピアノはすべて任されていたから
練習しなければならない。だがそんな時間の余裕は一切ない。
そんな彼女を学校側も配慮して、昼休み、特別に音楽室のグランドピアノを
解放していたのだ。真実を知った時、申し訳なくてたまらなかった。
906忘れえぬ人 4/9 智 目線:2007/04/17(火) 00:25:19 ID:/WsmxvAd
せめて「家事のプロフェッショナル」の彼女の何か手伝いをしようと、
バイトのない日は、いつもせっせと時間を割くようになった。
彼女と一緒に洗濯や、アイロンがけ。料理。掃除。
ピアノのあるリビングの、手編みの真っ白なレースのテーブルクロスの
かかった、古い黒々としたテーブルの上で、2人で仲良く洗濯物を畳んだ。
手際の良い手さばきは「仕掛けのない手品」を見るようで
何よりも楽しかった。あの日々は本当に充実していた。
彼女は驚くことに洋裁も上手で、簡単な衣装や兄弟の子供服など、
布を買ってきて、さくさくと1日で作ってしまうのは驚いた。
「すげーすげー」という俺があまりに可笑しかったのか
家庭用ミシンの扱い方と、丁寧に「巾着袋」の作り方を教えてくれた。
バイトまで少々時間がある時、俺のためだけに、ピアノの
「コンサート」を開いてくれた。
今までクラッシックのピアノなんて、て〜んで興味がなかったが、間近で
聞く彼女のピアノの、生の演奏には実際・・・ぞわりと鳥肌が立った。
彼女の十八番はベートーヴェン ソナタ「熱情」だった。
ある時。ピアノのイスに腰掛けながら足をぶらぶらさせて、
「私ね・・・・本当はプロのピアニストになりたかったの」と
恥ずかしそうに言った。
何でピアニストが恥ずかしいのか、ちーっとも解らなかったので、実は俺の兄たちも、でっけー
夢があって、まだ無名のぺーだけど、プロの漫画家なんだよ〜。
見てろ〜今に誰もが知ってる、日本一の「少女マンガ家」先生になって、人もうらやむ、
超ビッグなどでかいマンション最上階に住んだりするんだぜぃい〜〜!!・・・・と
つい自慢してしまった。
一部上場の会社を経営している、会長の箱入り娘に何て事いってんだろ〜と、大人になった
今では思うけどさ。でも彼女はいつでもにこにこと、目を丸くして俺の話を聞いてくれた。

俺自身にも夢があって、ストーリーを考えるのも絵も下手な分、兄貴達を腕っこきの敏腕
マネージャーとしてささえるのさっっっ!!と、希望的観測を言うと、
「じゃあ私と競争ね〜っ。」と可愛く言ったので、「ぜって〜だかんな。」・・・・と、
彼女と「指切りげんまん」をして約束した。

ふと会話がとぎれた時・・・・。
不意に彼女が黙り込んだ。自分を見つめるうるんだ瞳。
甘く優しい唇。言葉は要らなかった。
この日俺たちは初めてひとつになった。
907忘れえぬ人 5/9 智 目線:2007/04/17(火) 00:40:49 ID:/WsmxvAd
それから俺は恐いほど彼女を欲し、その白い体に溺れていった。
自分も初エッチではないけれども、「心から愛した女」との
そういった関係は生まれて初めての体験だったから。
俺も18になり、若い事もあり一切歯止めはきかなかった。
彼女は正真正銘、俺が初めての「男」だった。
目を見ると、どれだけ自分が彼女に愛されているか、すぐに解った。
この女は絶対俺を裏切らない。
勿論。俺も他の女にはこの日限り、目もくれなかったさ。
学年1のアイドルをものにして、やりたい放題のことを彼女にさせている
幸せ。ありとあらゆる体位で彼女の体を味わい貪った。
どんなに彼女が「嫌だ」といっても、男の本能がそれを許さなかった。
それどころか嫌らしいことを言って、逆に追い詰めるような事もした。
俺を愛しているなら出来るよね・・・・と。
彼女も最初いつも恥ずかしがるのだが、俺との行為にすぐに我を忘れ、
甘い吐息をこぼしていった。

俺はすっかり増長していた。

航兄や修兄には言えなかった。
卒業したら彼女と結婚するつもりで、家を出る予定だったから。
そうなったら誰が生活費を稼ぐ??誰がマネージメントをする??
彼女の家も、絶対俺との結婚は反対するだろう。
つまり2人とも、一番大切なもの を 捨てるということだった。
その日の決行の日のために、ギリギリまでバイトを増やして働いた。
愛する彼女との時間は目に見えて削られていった。
その分益々激しく彼女の体が欲しくてたまらくなかった。
一切手加減をしなかった。すればするほど彼女が欲しくなった。
それがどんな結果を生むか。
想像すらしなかった。
自分にとって「世界中で一番大切な人」の気持ちも考えずに・・・・。
卒業式が迫ってきたある日。
その日がやって来た。
「もう別れましょう」静かに切り出された。
908忘れえぬ人 6/9 智 目線:2007/04/17(火) 00:52:59 ID:/WsmxvAd

「智さんが、どんなに私が好きなのかは知っているの。」
次の言葉に俺は呆然とした。
「智さんが欲しいのは、私の外側だけ。体だけ。」
返す言葉がなかった。
「智さんがどれだけ女の子に人気か知ってる。
智さんにとっては単なる社交儀礼かもしれないけど、
近寄って来る女の子達に私、嫉妬が止まらない。黒い気持ちが止められない。
もう疲れてしまったの。だから・・・私を解放して欲しい。」

余りにもショックだと、体が凍ってしまうって事、航兄知ってた??
「私の心を求めて欲しかった。」
それが彼女の別れの言葉だった。

それから数日後。
破局は意外な形をとり、全校生徒の前で発表された。
・・・・さんが、アメリカの名門音楽大学「シュリアート音楽院」に
入学が認められました・・・・出発は今日の・・・
校長が何いってるんだか、まるで現実感がなかった。
今までカラーで見ていたものが、100%全てモノクロになったといったら
解るだろうか。
全ては手遅れだった。
その時・・・・誰かの民家で弾く、ちょ〜下手くそなピアノが、風に乗って
切れ切れに聞こえてきた。
本当にもう・・・耳から出血しそうなほど、超ドヘタだった。
だがその曲は。紛れもなく。
あの「熱情」だった。

先生達の「おい!!!お前どこに行くんだぁ〜〜」という制止をぶっ飛ばし
ひたすら彼女の家に向かった。
彼女はいなかった、が。あの思い出のリビングに。
一部上場企業 会長のオヤジさんがいた。
ガバリと土下座して「お嬢さんを僕に下さい!!」
格好悪いとは露程も思わなかった。蹴飛ばされてもかまわない。
正々堂々と結婚したかった。
「ああ・・・きみが娘のいってた智君・・・だね。」
初めて会えて嬉しいよ。とソフトな声が聞こえてきた。
「あの実に頑固なじゃじゃ馬娘に良く付き合ってくれて、本当に有難う。」
豪奢な部屋に似つかわしくない、あの古い黒いテーブルをさすりながら。
「私と妻は結婚を反対されて、駆け落ち同然に結婚してね。今では皆が
私をちやほやするが、当時の財産の全ては、このテーブル1つだった。」
いとおしそうに傍の写真立てをなおした。
「亡くなった妻はこれではあんまりだと、一番安い白いレース編みの糸を
買ってきてね。図書館で手芸の本を借りてきて、このテーブルクロスを
自分で編んだんだ。」
俺はまじまじとオヤジさんを眺めた。
「娘は亡くなった頑固な妻と瓜二つだ。私は妻のそこが好きだった。
君も娘のそこが好きなんだろうね。行きなさい。まだ間に合うかもしれない。
チャンスの女神には前髪しか無いんだからね。ここで逃したら後で絶対に後悔するよ。」
彼女の搭乗する便名を教えてもらった。
タクシーを超絶技術で体を張って止めると、空港まで飛ばしに飛ばしてもらった。
階段を駆け上がると・・・・そのうんと先のソファーに・・・・
彼女がいた。
909忘れえぬ人 7/9 智 目線:2007/04/17(火) 01:04:55 ID:/WsmxvAd

なぜか声をかけるのをためらった。
それはあの彼女に自分が恋をした日。その日と同じ凛とした瞳で、一心不乱に
座って楽譜を見ていたからだ。
声をかけてどうなる。
彼女の本当の夢は「ピアニスト」になること。
シュリアート音楽院と言えば素人の自分でも知ってる名門中の名門。
日本人であそこを出れば、確実に夢が叶うだろう。
自分はさんざんエゴで迷惑をかけてしまったくせに、ここで彼女の夢を
つぶしていいのだろうか・・・・。
卒業式の日、彼女に渡すつもりで用意していた「ある物」が、いつのまにか
ポケットに入れていた指先に、カチリと当たった。
帰ろう・・・・。
俺は踵を返した。
その時・・・・・誰かが俺の名前を呼んだ。
ゆっくり振り向くと・・・ソファーから立ち上がっていた彼女と目があった。
もう自分に嘘がつけなかった。
そこから先はスローモーションの様だった。
あらん限りの力で、駆け寄ってきた彼女を抱きしめる。
俺も人前で、しかもこんなに大勢の前で、抱擁と接吻をするのは初めての
経験だった。だが恥ずかしくはなかった。彼女の唇に自分の舌を深く差し込んで
舌の根がもぎ取れんばかりに強く吸った。
彼女も俺の舌に、自分の柔らかな舌を夢中で絡ませてきた。
・・・・気の遠くなるほど長い深い口づけの後、泣き笑いの彼女の耳元で、キッパリと
「結婚しよう・・・・俺・・・いつまでも待つから。君の事。
何年でも待つから・・・・。だから一緒に夢を叶えよう・・・・」
ポケットから、必死にバイトして買った、ホワイトゴールドの、
小さな 小さな ダイヤモンドの ちりばめられたリングを取り出す。
「受け取ってくれる・・・かな・・・???」
彼女の目から大粒の、真珠のような涙が ぽろぽろぽろとこぼれる。
優しく唇で吸い取った。
プロポーズの返事の代わりに 今度は彼女の方から深く深く・・・再び唇にキスをされた。
もっとずっと彼女とこうしていたい・・・・。
何度も何度も。お互いの唇が乾くまで、繰り返した。
910忘れえぬ人 8/9 智 目線:2007/04/17(火) 01:25:15 ID:/WsmxvAd

深いキスが終わると・・・・
その時、一斉に自分の回りを 歓声と拍手の波が取り囲んだ。
いつの間にかぎっしりの十重二十重の人垣が出来ていたらしい。
「若いっていいねー!!ヨッお二人さんよ〜。」
人混みがどっとわく。
「いっそのこと、ここで結婚式しちゃいなさいよ。」
と誰かがやじる。
彼女は真っ赤になった。

見るからに上品なおばあさんが、肩にかけていた淡雪のような純白の
レースのショールを、ふんわりと彼女の頭に乗せた。
どこからか、ブーケ代わりの白い薔薇の花束もやって来た。
男性用の指輪まで貸してくれる人まで現れた。
もっと凄いのは本物の神父さんまで登場し、本物の教会と同じ様に
本格的に「誓いの言葉」まで誘導してくれた。
彼女のすんなりとした薬指に・・・・美しく光るリング。
嵐のような拍手と歓声に包まれ、マリアベールのようなショールを上げ
 ・・・・・・・・・・ゆっくりと彼女の唇に口づけた。
俺はウットリと彼女の口内を味わった。

自分のオヤジのことがさんざん世間にたたかれてから。
人間なんて家族以外は誰一人信じてなかった。
俺は世間の奴らはみんな敵だと思っていた。
だが違った。見も知らない通りすがりの若い自分たちに、何の見返りも求めず
こんなに親切にしてくれる人達もいた。
自分の中で何か堅い冷たい塊が、ゆるゆる溶けていくのが解った。

彼女がいよいよ搭乗口に入る寸前、俺にこういった。
「智さんは以前、ストーリーの才能も、絵を描く才能も全〜〜然 自分には
無いっていってたけど・・・。その代わりにね。」
にっこりと輝くように微笑んだ。
「誰かを勇気づけたり、背中を押して励ましたり出来る才能があるの。
シュリアート音楽院の試験、みんなピリピリしてプレッシャーが凄かった。
今までの私だったら、それだけで負けて逃げ出していたわ。でも・・・智さんの事を
思い出したら、なぜだか勇気が出て来て、どんな勝てるはずのないライバルや
意地悪な質問をぶつけてくる教授陣にも、私負ける気がしなかったの。」
ほら〜泣かないの・・・。きっちりとアイロンがけをしたハンカチで、涙を
拭かれた。みっともなくぐずぐずと鼻をすする。
「だから・・・・もう私は大丈夫。お兄さん達を智さんの才能で、日本一の
少女漫画家にして上げて。約束よ。・・・そして向こうから帰ってきたら・・・」
こんなに美しい彼女を、見たことはなかった。
「日本一のお嫁さんにして。」
俺はちょっと笑って、それは無理〜!!と突っ込んだ。
「世界一!!!のお嫁さんにしてやっからな〜。」
もう一度抱きしめる。再びキス。このまま時間が止まればいいと思った。
・・・・・・俺は彼女の乗った、ジャンボジェットの機影が、視界から完全に
消え去るまで、いつまでも いつまでも見送った。
911忘れえぬ人 9/9 航 目線:2007/04/17(火) 02:07:53 ID:/WsmxvAd

僕は、智の話の中に次第に何か不吉な影・・・が次第に濃厚になる事に
人知れずぞ〜〜っとした。今まで「秘密」を守ってきた責任者としてのカン・・・というか、
いわゆる第六感のようなものが・・・・ガンガンそれを伝える。
悪いシグナル。警告音〜〜が頭の中に響き渡るのを、止めようがなかった。
さっきから全て過去形で話す智。この話は時期的にいうと過去の今時分だ。
「責任者」として、スキャンダルになりそうなことは避けること。
だから新聞は今まで、どんなベタ記事も残らずチェックしてきた。
智が19歳になる年の春・・・昨日か今日の日付で、何か事件とか無かったか??
良く思い出せ。新聞の一面トップと三面・・・は特に・・・・。
その時何かが記憶のほの暗い闇の水面から、ふつふつと浮かび上がってくる事に
戦慄を覚えた。僕は僕の記憶力に、絶対の信頼をおいている。
一度見たことはまず忘れない。パズルのピースが頭の中で、すべてあるべき所へ組み合わさった。まさか。
「ひどいんだぜー彼女はまだ18のまんま。俺だけどんどん年取るんだぜー。」
置いてきぼりなんてサー、あんまりだとおもわな〜・・・・い??航にいちゃん・・・
さっきからまた智はウイスキーに浸っている。
「どうしてそんな大事な事を、今の今まで言わなかったんだ!!!」
「聞くけどさ〜。にーちゃんだったら?言える?本当に?」
・・・・だってさー俺、にーちゃん達捨てようとしてたんだぜ。それにさ。・・・・・・
一杯一杯だった航兄と修兄、支えてさあ・・・「日本一の少女漫画家」にすんの
彼女の遺言だったシィ・・・・・・かの じょ・との・・約束、も〜う一つはどうしても叶えられ
ないんっだからさ〜・・・・それくらいはねえ・・・・。
僕はもうそれ以上、何も言えなかった。と、智は最後に呟くように続けた。
「丁度、機内のシートベルトを、皆外していた時の出来事だったらしくってね。
んで・・・身元確認が歯形とかしかなくて。プロの目でも大変だったらしいんだなぁ〜。
彼女も女の子を、だっこした姿で見つかったって、オヤジさんから聞いた・・・。
お人好しのあいつらしいなぁ〜〜って俺、思ったよ。最初若い、子どもずれのお母さん
だと思われていたけど、すぐにねぇ・・・でも〜〜そうじゃない事が解ったってさぁ〜。」
「・・・・・・・」悪い予感がする。

「リングだよ。俺、18歳のガキでマジ金無かったから、大好きな彼女にすらたいした物買ってやれなかった。
今だったら〜彼女の欲しい物・・・何だってかんだって買えるのによ〜。
だからせめてもの気持ちって事で、リングの裏に、彼女のフルネームと誕生日、
それと俺の名前とメッセージも入れたんだ。」
これが決定的な決め手になって。彼女、大好きな家にすぐに帰ってこられたんだって、
葬式の日、目が真っ赤なオヤジさんに、深々と頭を下げられて有難うって いわ れ
た・・・んだぜ・・・・い・・・。」  
「智???・・・」すうすう寝息が聞こえるばかりだった。
毛布を取りに行き、そっと完全に寝入った智にかけた。
「お休み 智・・・。」ぱちりと電気を消した。

今朝の智。
昨夜の片鱗すらない、キッチンにて軽口ををたたく、いつもの世話好きの彼の姿があった。
**********************************

僕の腕の中。柔らかな寝息を立てる夏世。しゃべり疲れて眠ってしまったようだ。
風邪をひかないように柔らかな毛布と布団を掛ける。
頬にそっとキス・・・・。
「お休み・・・・夏世・・・。」
どんな時も・・・・我が儘な僕の傍に居てくれて・・・・有難う・・・。
・・・愛してるよ。いつまでも。



暗いお話で、済みませんです。智ぴょんごめんよ・・・
長々とお付き合い、有難うございました〜〜
912名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 02:29:01 ID:4OZuigoc
GJです〜〜〜!!
リアルタイム遭遇!
最後まで投下待った甲斐ありました(涙)
893タソ でしょうか 乙ですた!

このスレ、もうすぐ500kb でつ。
このまま、3スレで終了?でしょうか。
831タソ(でしたっけ)は思い残すこと無いのでしょうか。
すごく楽しかっただけに、(まだ投下がありそうな予感w)
このまま終了もったいない気もしますが。
次スレ、立てますか?ていうか、終わったドラマ、立ててもいいものなんでしょうか。
皆さん、どうでしょう。もし立てるのでしたら、
すみませんが漏れは立てたこと無いもので、できればどなたか経験者におながいしたいのですが。

913名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 06:21:57 ID:gkqQc7ks
さとぴょん切ねぇ…!gj!引き込まれたよ!



スレは、個人的にはDVD発売まで続けて欲しい
もうちょっとこのキャラクター達を楽しみたい
マターリいこうよ
914名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 08:08:45 ID:04c2HpPc
智ぴょんの裏エピソードだね。
これがあったから大人になった智ぴょんはああやって…うう〜んなっとく!&最高にセツナス…

以前も感じたけど、ここで、ドラマの足りない部分を補って納得することが多いんだよね。
思わず関係者?!とか思う事もあったりなかったり。

こんな風にマターリ続けたいです。まだこのドラマのキャラは、言いたいことがあると思うから。
誰かスレ立ておながいします。
915名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 09:24:35 ID:aErSUHtB
話は今までにない展開で面白いと思った、女性にフラフラしてる智の知られざる過去ってのは新鮮。
でも、文章は所々めちゃくちゃ。
個人的には「ちょー」みたいな表記は見てて萎える。

とにかく、これからも頑張ってください。
最近ここ寂しいので、ぜひ盛り上げて!
916初ムフフ! 航×夏世 1/8:2007/04/17(火) 14:28:00 ID:dOnG5ED5
初投稿です。
何卒、文章が粗いのは、許してください。
航×夏世の初Hを妄想してみました…。
ストーリー+エロありです。

***********

航さんとお互いに気持ちが確認出来て、恋人という関係になったものの、今一つ進展のない私達。
人それぞれ、私達のペースで進んでいくものよ!と思いながらも少し寂しい私…。

今日も忙しく、新しい担当の先生の所と印刷所を走り回った後、ひとりとぼとぼアパートまでの帰り道を歩いていた。
航さんに会いたいなぁ…。

「こんばんは」
突然、降ってきた声に思わず顔を上げると優しい微笑みの航さんが、いた。

「こ、こんばんは…。というかどうしたんですか?こんな所で。」「弟達に追い出されたんです…」「えっ!?」
「い、いや違うんです!正直に言うと月山さんに会いたかったんです…。」
照れながらも、真っ直ぐに見つめて言ってくれる航さんが嬉しくて、私も恋愛力、低くても素直に言えます!
「私も、今日、ず〜っと会いたいと思ってました。というか、いつもですけど、ね。」
は、恥ずかしい…。
そう言って俯く私の手をそっと取り、自分の手を滑り込ませてくれる航さん。
「ずっと待ってたんです。アパートにお邪魔してもかまいませんか?」
「え?あっ、全然かまいません、かまいません!!」
「なら、良かった。」
にっこり笑う航さん…。
っていうか、いつもはアパートまで送ってくれるけど、礼儀正しく中まで入らなかった航さん。
今夜は何か違う!?のかしら?
917初ムフフ! 航×夏世 2/8:2007/04/17(火) 14:33:27 ID:dOnG5ED5
−数時間前−

片岡家のリビングでお茶を飲む4兄弟−。

陽が突然きりだした。
「ねぇ、航兄…。」
「ん〜?」
「あの人とさ、どこまでいってるの?」

「ブッーーー!!!」
突然吹き出す修。
「キッタネェなあ…。俺が片付けなきゃなんねぇし…。」
ぶつくさ言いながら、片付け始める智。

「ひ、陽くん…、その君は未成年だし、そのような質問は…」
修はひくつきながら、挙動不審に立ち上がる。
「で、どこまでなの?」
陽は真っ直ぐな瞳で聞いてくる。
「だってさ、みんなの前でプロポーズみたいな告白しときながら、全然恋人みたいじゃないんだもん…。あの人ともしょっちゅう会ってる感じしないし…。」
そこへ智も参戦した。
「そうだな、陽の言うとおりかもな。ま、そんなにモタモタしてると、知らない誰かさんに、あの人、持ってかれちゃうぞ〜。」
バケツと雑巾をもって立ち上がりながら、ふふんと俺を見下ろす智…。
さすがにこれには俺もぐっときた。
正気に戻ったのかどうかよく分からない修も言う。
「確かに、あの小娘は押しに弱いと言ってたからのぅ〜…。」
「…。」

「「と、言うわけで〜〜…」」
そう言いながら、弟3人に羽交い締めにされ、玄関まで引きずられ、ドアの向こうにほうり出された。
ガチャン!

ドアが閉まり、向こうから弟達の声が聞こえる。
「ちゃんとするまで、帰ってくんな〜!」
「航兄ファイトー!」
「お兄さま御達者で〜〜」
「航兄大丈夫かなぁ…」
「あの人ン家行くくらいの小銭は持ってんだろ!?」

「お〜い、おまえらー…」
俺は弟達の連携プレーに、茫然自失としていたが、気を取り直し、佇まいを直すとマンションを出た。
今なら勇気を出せる、気がする。
弟達に感謝しなくては。
918名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 14:46:28 ID:B1cVTfG0
次スレ希望でつ!でもたて方わからない・・・
このスレの話も、住人のみなさまもみんな大好きなのでもう少しつづけられないかなw
919初ムフフ! 航×夏世 3/8:2007/04/17(火) 14:58:46 ID:dOnG5ED5
「どうぞ、散らかってますが…。」
と彼女は言うが、雑誌が2、3冊テーブルに無造作なだけで、特に散らかってはいない。
「ゆっくりしてくださいね、今お茶、お出しします。」
少し緊張気味に微笑み、彼女がパタパタとキッチンに向かい、湯を沸かす。
俺は所在なげに立っていたが、片岡家のキッチンで、何度も盗み見た、見馴れた彼女の後ろ姿を見ていたら、思いを止められなくなった。
彼女のすぐ後ろ側までいき、黙ってコンロの火を消す。
「…航さん?」
そっと、彼女の細いウェストに両腕を回し、首筋にささやく。
「…お茶はいりません。今日、来たのは、月山さんが欲しいからです…。」
「えっ!?」
そう言いながら、ひきよせ、首筋に甘い印を付けていく。
「…あっ!ちょ、ちょっと待って下さい!あ」
彼女の柔らかな髪を片耳にかけ、その耳にも囁き、甘く噛む。
「あっ…あん、わ、私航さんに求められ…てないと…あ!」
彼女がとろけていくのがわかる。
「そんな、事はありません…!ただ、あなたを大事に、しようと…、あと、弟達の…手前もあって…。でも、両方とも僕がはっきりしなかった事で…。いけませんね」説明で愛撫が中断したため、彼女は少し正気になった笑顔をこちらにくるりと向け、いたずらっぽく言いました。
「あとは、女性に興味がないのかな?とか…思いました」
「言いましたね。どれだけ女性に…あなたに興味があるか、証明しなくては。」
言うが早いか、彼女の唇を捕らえた。
920名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 15:00:02 ID:5HKJTe5C
大作を投下するなら次スレ待ったほうが…
921初ムフフ! 航×夏世 4/8:2007/04/17(火) 15:03:29 ID:dOnG5ED5
航さんが私を求めてる…。
それだけで幸福でクラクラするのに…。

航のキスは最初啄むように優しかったのが、だんだん激しくなっていく…。
「ん、くちゅ…は…んちゅ」
静かな室内に、2人が貪るキスの音だけが響く。
航の両手は背中を優しくなぞったかと思うと、ヒップを掴み、そのまま抱えながら、夏世をベットに押し倒した。
キスを続けながら、右手でブラウスのボタンをはずし、左手はスカートを捲くりあげ内股をさすり上げる。
開いたブラウスから、見事な膨らみが覗いた。
夏世は羞恥心からか、両腕で顔を隠したが、かえって胸が強調される形になった。
「すごく綺麗だ…」
すぐにフロントホックを外すと、支えを失った双丘が溢れ出た。
両手でそれぞれを掴み、弾力を確かめ、形を変えながら、そそり立つばら色の蕾を交互に口に含む。
「あ、は、いやぁ…わた、るさ」その後、片手でもみしだき、口で胸をむしゃぶりつきながら、もう片方の人差し指はお腹をなぞりながら、下へと向かっていく。
「んんっ!」
彼女の裸身は桃色に色づき、指で奏でる度、思い通りに反応する姿に愛しさが増す。
下着の上から敏感な芽をなぞられた夏代は、腰をのけ反らした。
「あっ!…いや」
「あなたのココ…もう溢れてる…」
922初ムフフ! 航×夏世 5/8
航は下着の上から、何度も往復しながらなぞる。
それだけで夏世の蜜は下着を濡らす。
「あ、わた…あん!…るさん」
「…どうしたんですか?」
「あ……の…」
航は微笑みながら夏世の目を覗きこもうとしたが、両腕で隠しているため見えない。
そのため、全ての愛撫をやめ、一旦両手で目を覆っている両腕をはがし、夏世の顔の両側で、手を組み、彼女の自由を奪った。
「何か言いましたか?」
わざと近くで彼女の目を覗きこむ。
「直接、触ってほしいんですか?」
「…。」
「あなたは、いやらしい人だな…」
そういうと、すばやくスカートと下着を剥ぎ取り、中指を潜り込ませた。
「くひゃぁん!」
夏世の腰が跳ねるのも構わず、親指と人差し指で敏感になった突起物を摘む。
抜き差しをするたび、どくどくと愛液が溢れる…。
「ん、あぁ…ん、航さん…イっちゃうぅぅ〜!い、一緒にイ…」
夏世の快楽と苦悶が入り交じった表情は、航の我慢の限界を越えた。