ドラマ「ヒミツの花園」でエロパロ その3

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1名無しさん@ピンキー
ドラマ「ヒミツの花園」のエロパロスレです。(エロなし歓迎)
次スレ立ては970、または480KB越えあたりで。
クレクレは程ほどに。ガンガン投下行きましょう!

※保管庫収納希望しない職人さんはその旨書いてください。

前スレ
ドラマ「ヒミツの花園」でエロパロ その2
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1172253364/

過去スレ
ドラマ「ヒミツの花園」でエロパロ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1168956723/


保管庫
ttp://himihana.e-city.tv/
2名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 10:07:41 ID:Ikwd/TaY
>>1乙でした。
そして人生初の2ゲットォォォ!!!!
3名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 10:53:45 ID:IyvYPX1c
>>1
乙です!かなりのハイペース。そして今夜は放送だ〜!
4名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 11:07:05 ID:FIAo1huw
>>1
乙!
もうドラマもこのスレも大好きだ
5名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 11:45:44 ID:31rxKcYH
>>1
乙ww


まさかこんなに盛り上がるとは思わなかった
ドラマの最終回にはこのスレの事思い出してどういう結末でも泣きそうw

不思議な感覚だ
6名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 17:48:14 ID:Q7m2pZSB
スレ立て 乙です!
7名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 17:58:25 ID:2LJ4sSJY
ドラマ終わったらこの盛り上がりも
消えちゃうのかな?

それはともかく>>1さん乙です!
8名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 18:13:31 ID:UfGT4gBU
>>1
乙。もう3スレ目かぁ
ドラマはもう終盤だけど、終わってもこのスレは続いていってくれると嬉しいな
9来るね〜来ちゃうねぇ〜 1:2007/03/13(火) 19:21:24 ID:yshdyBeX
>>1 スレ立て 乙!です。
本当にここ、いつまでも続いてホシィっす。
保管庫様もいつもありがとうございます(つД`)

新レスへの初投下をば。ほのぼの四兄弟+夏世っぺです。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓





「お邪魔しまーす。お約束の原稿を頂きに参りました。」
「んーできてるよー。これ、確認してくれる・・・・って小娘、どうしたのよ、それ?」
「それ?あ、これですか?」


夏世が自分の顔の真ん中を指差す。


「一昨日風の強い日に歩いてたら目にゴミが入って、こすったら傷がついたらし
くって、お医者さんにコンタクトレンズ一週間禁止と言われたんです。
だから仕方なく眼鏡をしてるんですよ〜。」
「そうなの。あんた、コンタクトレンズだったのね。」
「やっぱり、変ですか?」
「変なのはいつものことだけど、ただ珍しいと思って。ねぇ、航兄様?」



10来るね〜来ちゃうねぇ〜 2:2007/03/13(火) 19:28:02 ID:yshdyBeX

そう言って振り返ると、航も智もぽかんと口を開けている。
そして、質問の矛先を向けられたことに気が付いた航が慌てて答える。


「いえ、まぁおかしいということはないと思いますよ。なぁ、智。」
「あ、うん、うん。まぁ別に、いいんじゃない?」
「知的に見えて、僕はいいと思うけどな!」
「本当?陽君。ありがとう。」


機嫌をよくした夏世がにこにこと、お茶を淹れるために陽と仕事部屋を出て行った。

ドアがパタンと閉まった途端、智が一言。

「萌ぇぇぇぇ・・・・・」








※少女漫画だと眼鏡男子or女子が眼鏡を取るとものごっつ美少年or美少女という
のが王道ですが、メガネっ娘も王道ということで。



放送まで、あと三時間切りまつた!
落ち着かないよ〜(実は新幹線の中。上手くあぷ出来てるのかどうか心配。)
11名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 19:56:26 ID:VDGphdSD
ちゃんとあぷできてますよ〜GJGJ!!
「萌ぇぇぇぇ・・・・・」ですねぇぇぇ!!ほんと!
最初のころ、修にいのコレクションの赤めがねを
ガッサンがかけて変身してたのを思い出しました^^;
12名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 20:20:15 ID:/VnQ/0mt
1さん乙です!

>>10
オチは智かい!w 意外でワロタw
13名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 20:22:45 ID:2LJ4sSJY
GJ!
そういや当初智が夏世のフリフリのドレス見て
萌えーッて言ッてたなw


14名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 20:35:22 ID:wI+/P2/p
GJ!
私は智に(*´Д`)モエェー
航もポカンとしてたってことは、萌えてたんだろうか。
意外と陽が1番褒め上手だったね。
>変なのはいつものことだけど
さりげなく言う修にワロタ
15名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 20:43:58 ID:O9xZJNqd
GJ!
やっぱり「萌え」に眼鏡は外せないね。

こんなイイ流れなのに、豚切るようで申し訳ないが、
自分の中でのシリーズ化を投下させていただきます。
お見合いをすっぽかして歩道橋の上で婚約しちゃった二人のその後。
16歩道橋の上で(まさか?!編) 1:2007/03/13(火) 20:45:40 ID:O9xZJNqd
いきなりのプロポーズを経て航さんと結婚した私。
小姑3人との新婚生活にも慣れ、早半年経つ。
仕事の方は、航さん達の好意に甘えて続けさせてもらっている。
昨日は仕事の話が盛り上がって編集長と結構飲んじゃったせいか、
今朝起きると気持ち悪い。絶対昨日飲み過ぎた。
でもそろそろ食事の支度の手伝いをしないと。

二日酔いの身体に鞭打ってキッチンに向かった。
17名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 20:46:21 ID:wI+/P2/p
あ、あと

>>1
スレ立て乙です(*´∀`)つ 且~

もうすぐ最終回かぁ…。
このスレも賑わいますように…。
18歩道橋の上で(まさか?!編) 2:2007/03/13(火) 20:46:31 ID:O9xZJNqd
リビングに入ると、もうすでに智さんが準備を済ませていた。
「遅いよ、もう。」
眉間にしわを寄せて怒っている。
「料理下手なんだから、たまには俺より早く起きてくるぐらいして。」
「あ、はい、ごめんなさい。」
智さんは「ほい」と出来た料理を渡してきた。
お皿にのっているベーコンエッグの匂いが鼻につく。
・・・・気持ち悪い。
いや、我慢。二日酔いで気持ち悪いなんて知られたら余計に怒られる。

そんなところへみんなが起きてやってきた。
「おはよう、夏世姉」
その笑顔が今朝は特にまぶしいよ、陽くん。
「夏世姉、昨日遅かったの?昨夜は聞き耳たてても声が聞こえなかったけど」
突っ込みを入れたいけど、今は話すのも辛いよ修さん。
「何の声を聞いてるんだ?修」
その後ろに旦那様である航さんがやってきて、修さんの耳を引っ張った。
「痛いっ!痛いよ、お兄様〜、もうしませんから離して〜!」
「当然だ」
二人はそのままテーブルについた。

出来上がった朝食が並ぶ。
炊き上がったお米の匂い。
お肉の匂い。
・・・・
・・・・
・・・・
もう駄目っ!
「我慢出来ないっ!!」
と叫んだ私は、そのままトイレに駆け込んだ。
19歩道橋の上で(まさか?!編) 3:2007/03/13(火) 20:47:20 ID:O9xZJNqd
とり残された4人。
「・・・・なんだ?」
「アレって吐いてるよね。」
「うん・・・・」
「・・・・え?」
一同、顔を見合わせる。
「もしかして、おめでたーーー?!」

陽がとても幸せそうな顔で言う。
「僕にも弟か妹が出来るんだ。嬉しいよ」
智も顔をほころばせながら宣言。、
「俺は生まれてくるのが女だったら、最高のお姫様にしてやる」
修、しみじみと。
「毎晩聞き耳たててた甲斐があったよ。アノ時かなぁ?」
航、修の耳を今以上にねじり上げ、
「俺が父親かぁ・・・・なんか照れくさいな」
と感慨深い様子。
真相を知らないこの兄弟達は更に盛り上がる。
「子供生まれるなら、このマンションじゃ狭くねぇ?」
「そうだなぁ、少し狭いかもしれないな。」
「せっかくの機会だからさ、家建てない?
 将来を考えて4世帯で住めるような中庭付の。」
「いいね、そういうの。僕、賛成」

夏世さーん、早く戻らないと大変ですよー。
20歩道橋の上で(まさか?!編) 4:2007/03/13(火) 20:47:58 ID:O9xZJNqd
「ふぅ。」
やっと落ち着いた。
そんなに飲んだはずじゃないんだけどな。
もうそんなに若くないのかな?
なんて事を考えながらリビングに戻ると、
航さんと修さんが言い合っている。

「英語も習わせた方がいいって。これからはバイリンガルじゃなきゃ」
「いや、子供の好きにさせるのが一番だ。習い事なんて子供がしたいのをさせるのがいい。」
真剣に二人で教育論を交わしてるようだけど、なぜ今その話?
「あ、夏世姉」
陽くんが私に気づいて駆け寄ってきた。
「僕ね、男でも女でもどっちでもイイよ。」
あの、話がみえませんが?
修さんもこっそり来る。
「で、いつ?」
「は?」
「病院行ってないの?早く予定日きかなきゃ駄目じゃん」
予定日って?
今イチ状況を理解できない私は質問に答えられずにいた。
キーワードは3つ。
教育、男か女か、予定日。
・・・・ピンポーン♪
頭の中で鳴る正解音。
「もしかして、みなさん、私がトイレに行ったのを?」
「うん、気持ち悪いんでしょ?あまり無理しないでね」
と微笑む陽くん。
「えっと、あの」
どうしよう、この笑顔。言い出しにくい。
でも言わないと。この状況は非常にマズい展開になる。
よしっ言おう!
21歩道橋の上で(まさか?!編) 5:2007/03/13(火) 20:48:33 ID:O9xZJNqd
「あのですね、」
「夏世」
航さん、いつの間にか言い争いをやめて隣にきていた。
「なんでこんな大事な事を黙っていたんだ。」
少し怖い顔をしている。
「え?別に黙っていた訳じゃなくて。」
だって黙っているどころかその事実さえないのに、言えないよ。
「これは夫婦としてとても大切なことだって言うのは判っているよね?
 隠されてたのは夫として哀しいよ」
哀しいって、航さん、あなた。
この間まで隠し事あんなに多かったのに、そう言う?
「航兄や俺達をビックリさせたかったんだろ。判ってるって」
智さんが言う。
「安定期に入るまでとか考えてたんだよな。
 そういうとこ意外に神経細かいよね、姉さんは」
あぁ、もうなんかますます言い出しにくくなる。
どうしたらいいの。
油汗がじわじわ出る。また気持ち悪くなってきた。吐きそう。
でも今言わないと後が怖い。
どんな仕打ちをされるのか想像も出来ない。
「あぁ、もう!私がトイレに行ったのはですね、」
と言いかけたところへ修さんが一言。
「でもまだ病院行ってないらしいよ。」
「はぁ?!行ってないのー?行こう、今すぐ!!」
航さんは普段滅多に出さない大きな声で言った。
「智、保険証!陽、コート!修は仕事!」
そのまま手を引っ張られ、何も言い出せず病院に連れて行かれる私だった。
22歩道橋の上で(まさか?!編) 6:2007/03/13(火) 20:50:27 ID:O9xZJNqd
その後。
まさかまさかの妊娠が判明。
「助かった・・・・。」
と小さな命を宿してるお腹を少し撫でてみた。
「今から親孝行で、お母さんは嬉しいよ」
隣にはいつも以上に微笑んでいる航さんがいる。
「帰ろうか」
「はい」
差し出された手は温かい。
そしてなんだかくすぐったい気持ちで、歩き出した。
これから訪れるであろうたくさんの幸せを思いながら。
23歩道橋の上での人:2007/03/13(火) 20:52:20 ID:O9xZJNqd
今回もベタな展開です。
誰も待ってないのに、勝手にシリーズ化してスマン。

あと、1時間かー。
短いようで長いなー!
24名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 21:02:47 ID:wI+/P2/p
遮ってしまいました。ごめんなさい。

>>16
GJです!
早とちりする四兄弟カワイス
男なのにつわりにピンとくるとはさすが。
みんな優しいねぇ(´∀`*)
夏世のお腹に航の赤ちゃん…萌える(´∀`*)
25名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 21:30:12 ID:Ff5CQ2y2
>>10GJ!メガネいいね〜萌えポイントだね。すばらしいよね。

>>23きゅんきゅんした〜。GJGJ
子守のプロ長男と家事エキスパート三男がいるから安心して子育てできるな夏世っペ。

前スレ>>814
甘える覚悟、いいですね〜。陽くんはとにかくイイ。
自分も携帯組ですナカーマ。

あちこちで『夏世姉』使ってくれてて本当にうれしい。あれが自分の人生初SSだったので。

そして遅ればせながら>>1乙!

最終回が終わっても自分は入り浸るつもりですよ〜!

あと30分!
26名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 22:14:40 ID:nDNjSPp/
ドラマはじまったね
27honey bee1:2007/03/13(火) 22:32:57 ID:oOsasHdu
滑り込みで投下しようとしたら、入りきりませんでした。
長男→夏世←4男 エロなし
4男の家出後、騒ぎが収まった頃で。


***

リビングに夏世がいる生活。
何かの広告のようだが、いつの間にか当たり前になっていたのだと、片岡兄弟は痛感した。
「アンタみたいなのでも、女っ気がないとね〜」
修の照れ隠しの一言に、誰も否定しなかったのが良い証拠だ。…相変わらず本人は気付かずに怒っていたけれど。
「私みたいのって、なんですかーっ。そりゃあ、いつもご迷惑掛けてばかりですけど…」
「自覚、あったんだ」
航と夏世はまだぎこちないけれど、それ以外は以前と変わらず…。


夏世はリビングのソファで、手をさするようにこすり合わせていた。
「…何を、しているんです?」
航が声を掛けると、ピクリと肩を震わせ、無理をした笑顔を見せる。
「ハンドクリーム、塗ってるんです。紙をずっと触ってると乾燥しちゃって…。たまに指を切ったりもしますし」
「ああ、」
その先が続かない。
大量の紙を扱っていれば、油を吸われて荒れるし、切断面に指を切ったりするのは、雑誌を見ているだけでもよくある事。
理解は出来たが、その先をどう続ければ良いのか、航には分からなかった。
突き放したくせに離れられるのは寂しくて、かといえ、寄り添われるのも困るのに。
28honey bee2:2007/03/13(火) 22:34:19 ID:oOsasHdu
***


仕事場からリビングは丸見えで。会話は聞こえないけれど、ある程度の雰囲気は伝わる。
どうしょうもなくて、航が無言でソファに腰を下ろしたのが、見て取れた。
「…あ〜、何やってんの。『効くんですか?』とか言いながら、手ぇ握るとかすりゃ良いのに」
「…智君。今まで何度、そんな事をして来たのかな?」
次男の妬ましいような視線に、智は軽く肩をすくめた。



弟達の茶々が聞こえたのかは分からないが、航はようやく「効くんですか、ハンドクリーム」と呟いた。もちろん、手は握らない。
あまりにか細くて聞き逃しそうな航の声に、立ち込めた静寂ゆえに気付いた夏世が微笑む。
「もぉ、スベスベです! 天然成分たっぷりで、赤ちゃんにも大丈夫だそうです」
ひらひらと翻る夏世の白い手に、捕まえてしまいたくなる。
屈託ない笑顔を見せてくれたのも、久しぶりじゃないだろうか。…自分のせいなのだけれど。
「赤ちゃん、ですか」
そんな嬉しさから、航の口元は自然に笑みを浮かべた。
「私が子供っぽいから丁度良いとか、言うんですか?」
「僕は何も言ってませんよ、まだ」
「まだ、って航さん!」
拗ねた風に唇を尖らせて、不意に軽やかに笑う。つられて、瞳を細める航に、また微笑みかける。
(いーい雰囲気なんではないですか。夏世っぺ、ナイス小道具)
(アレやったの、俺)
(…なんでよ、さとぴょん)
(さっき言ったじゃない。手を握る良い口実だって)
(……智君。夜道を歩く時には背後に気を付けなさい。特に俺っ!
きぃーっ。悔しい〜。君のお兄様が一体何年手をつないでないとっ)
(んーと、30…)
(フォークダンスがあるから、違いますっ!)
29honey bee3:2007/03/13(火) 22:35:43 ID:oOsasHdu
「…なんだか、独特な匂いですね」
「あ、キツいです? 苦手、でしょうか」
「いえ、大丈夫です。ですけど何か…」
身を乗り出して、少しだけ夏世の傍に。夏世も、航の意図に気が付いて手の甲を近付けた。
「甘い匂いがするね」
いつの間にかリビングの入口にいた陽の存在に、航は慌てて身を引いた。
何かやましい事があった訳でもないのに、激しい鼓動がする。
「ハチミツ。ハンドクリームに入ってるの」
航に差し出していた手をためらいなく、陽に向ける。
わずかな寂しさを覚えながら、そんな夏世らしい姿さえも嬉しいと思ってしまう。
陽は身をかがめて夏世の手に鼻を寄せると、小さく舌を出して甲を舐めた。
(((ぎゃーーーーっ!)))
胸元に引き寄せた我が手を抱えながら、夏世はパクパクと口を開閉する。
「ん、ちょっと甘いね」
「………」
二の句を継げない夏世に、無言で航は立ち上がり、自室に引きこもる。
「ちゃんとハチミツの味、するんだ」
邪気なく微笑む陽をそれ以上叱れず、4男は眉宇をしかめる夏世の隣を占拠した。



「あ、悪霊退散、悪霊退散〜っ!」
即興でケント紙を交互に引き裂き、定規に貼り付けて振り回す次男に、体感温度の急激な変化に身震いした三男は訊いた。
「なあ、修兄…」
「ハンニャーハラミタ、アビラウンケン」
「¨悪霊¨って、どっち…?」
ピタリと動きを止めた。
「………………………どっち?」
「俺に訊くなよ」



30名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 22:55:23 ID:2LJ4sSJY
ドラマおわった!

陽のクリームの泡立て見て、かなり前にあった
陽×夏世のクリームプレイおもいだした笑

みなさんGJ!
31名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 22:55:38 ID:Jn0f/7WQ
ちょっっっっ
ウエディングドレス!!!!!!!!!!

32名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 22:59:49 ID:E5pvP6Vw
航兄のスキップwww
33名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 23:01:13 ID:+a6eq8wc
三男の巻き返し、あっという間だった…
りょーこさんも田中ちゃんに落ち着いちゃったし
三男カワイソス(つд`)
34名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 23:01:53 ID:pYsM799k
ドラマオワタ\(^o^)/
予告の最後にクソワロタwwwww
35名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 23:06:11 ID:uWpR65hs
田中ちゃんの耳あてをさりげなくしゃぶしゃぶさんがしてたの萌えたw
さらに耳元での囁きに禿萌えたw
36名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 23:09:18 ID:2LJ4sSJY
>>34 
漏れも予告でワロタw

あと陽の泣き顔にテラ萌えスw

禁断の扉見ようとした夏世の背後から近づく航が
かなり怖かったー汗w
37名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 23:13:13 ID:2LJ4sSJY
てか…来週最終回かあ…w
来週が来て欲しいけど来てほしくないな。
永遠にヒミツの花園が続けばいいのに!

続編とかやらないかな?
38名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 23:16:19 ID:wI+/P2/p
今日は萌えどころもあったけど、胸が痛くなる場面もあったね。
兄弟達どうなっちゃうんだろう…。あぁすごく気になるよ。

智との会話で勘違いする亮子さんがかわいくて萌えた。
一郎君と…(*´∀`)よかったね亮子さん。
あと、智…切ない(つд`)
航に宣戦布告する智に萌えたけど、もう勝ち目ないかな…カワイソス。

>>27
GJ!
陽君ったら大胆。
ハンドクリームを渡す智ナイス!
航、手握っちゃえよ、じれったいなぁ。
でも、そんなところがイイ。
早く本編もこんな雰囲気に戻ってほしい。
39名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 23:19:10 ID:31rxKcYH
とりあえずDVDが6月6日に出るとわかっただけで幸せだ
続編あったらもっと幸せなんだが…


>>29
GJ!
航兄が初々しいww
40名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 23:24:16 ID:2LJ4sSJY
D V D 来たああああああーー!!

なんか特典とかあるのかな?

智カワイソスw
ぁあああとっくにドラマ終わったのに
興奮が冷め遣らないw

てかもう前スレ書けなくなっちゃったねw
41名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 23:32:50 ID:yshdyBeX
>>29
GJ!やっぱり陽君の方がかなりウワテw
航兄、ガンガー




10話。
ガッサン押しに弱いって言ってたけど、智ぴょん瞬殺だった。
航兄、ガッサンのこと苗字とは言えちゃんと
「月山さん!」
って呼んだ(見返し中)


後半辛い分、前半萌えしろ沢山。また整理して妄想にします。
押忍!
42名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 23:34:02 ID:2LJ4sSJY
コシのあるマシュマロ…
43名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 23:36:06 ID:6gfZBYUt
ウ、ウエディングトレス!

それにしても9話から10話の間に何があったんだ?という位に
楽しそうな航兄だったなあw
続きが気になるんだけど、来週で最終回だと思うと
見たいような見たくないような複雑な気分だよ。
44名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 23:40:22 ID:5yAvflNR
>>43
興奮し過ぎw“ウェディングトレス”になってるww

来週来て欲しいけど来て欲しくないね〜。
45名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 23:40:30 ID:MpwxgH1H
そうそう、最初のほうスキップしてるし、二人で見つめ合ってるし、
理由作って夏世の後を追ってくしw
かなり楽しそうだったw
三男はせつなかったね・・・押しに弱いとか言ってたのに
あっさり「ごめんなさい」て。
46名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 23:49:50 ID:/00iw5E5
三男には是非「冗談やめてください」って言って欲しかった。
そしたら三男も察して「冗談だよ」っていえるのに。
三男が可哀想過ぎる。

でも自分は長男派w
予告が強烈過ぎて10話の内容ぶっ飛んだからもう一回見てくる。
興奮しすぎて汗かいたからまずシャワー浴びてくる。
47名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 23:55:15 ID:6gfZBYUt
>>44
本当だ…スマン興奮しすぎたw

ちょっと気持ち落ち着かせて、妄想してくるよww
48名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 00:07:00 ID:yshdyBeX
>>46
本当に!冗談だよって言えたら良かったのに(つД`)智ぴょんカワイソ過ぎ。



そして、メガネっ娘萌えにGJありがとうございました。オチを智に言わせたくてw
なんか最近智ビイキだなぁ自分、と思ったが修ビイキ(甘いもの)でもあること
に気づき、不憫な子ビイキという事実を知った今日この頃です。

本日は修が夏世に相談をしに行ったことにちびっとじぇらすぃしてた智に萌え。
49名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 00:18:36 ID:eF6mkL31
ウエディングドレス萌え〜!!
でも智ぴょん、ホント切ないス。
かよっぺには、航兄とくっついてもらいたいけど、
智兄だって負けず劣らずイイ男だからもちょっと揺れてくれてもいいのに(つД`)

今回ホワイトデーねたでしたね。
バレンタインは神々の作品のようだったのかな〜って妄想。
50名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 00:18:52 ID:6bqkLgm2
放送に間に合わなかったけど投下しまーす。
長男×夏世ほのぼのエロ無し。長い。
智兄ごめんね…。
51名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 00:19:19 ID:KWBs7kRn
長男夏世推しだったけど、今日の三男は良かった〜!
さとぴょん切ないよさとぴょん(⊃д`)
変に茶化したり身を引いたりしないで、正面からきちんとぶつかってった三男はカッコ良かった
それに引き換え、長男はエゴ丸出しな感じが良かったなあ…長男は駄目になれば
駄目になるほど何故か萌えるw
夏世っぺ叱咤してやってくれ!って思ってたら来週それっぽい展開でwktk
でも、あんまりへタレすぎて愛想つかされなきゃいいけどw
52長男×夏世『肩たたき券。』1/6:2007/03/14(水) 00:20:11 ID:6bqkLgm2
「ふぁん…陽くん、気持ちいいよぅ…」
「ぶほぁっ」
温かい紅茶を飲みたくなってリビングに向かっていた。
ぬるくなったマグカップの残りを口にいれ、ドアに手をかけたところで。
あの人がうっとりと陽の名を呼ぶ声が聞こえて。
盛大に…吹き出してしまった。
染みなんか作ったらまた智に苦労をかけてしまう。
ポケットを探ると例のハンカチが見つかったが、これで床や扉を拭く気にはならない。
ティッシュを見つけて水気を吸っていると、動揺においうちをかけるようにまた会話が聞こえた。
「かなり久しぶりなんじゃない?ここ、すごいことになってる」
すごいこと!?すごいことってどんなことだ陽!!
「こんなにしてもらうなんて…ん、久しぶり」
「そうなの?じゃあ今までどうしてたの?」
陽?!な、何を聞いているんだ!!
「ぇ…ど、道具使って自分で、ぁん…したりとか…」
ど、道具!!?道具ってあなたも一体何を答えてるんだぁっ!!
「道具って…それさみしくないの?」
「んっ…さみしいよ。だから…」
「だから?」
だ、だから?
「あ、川村編集長と、ん、揉みっこしたり…はぁん」
もももももももももみっこぉぉぉ!!?
「…気持ちいいの?それ」
「ぁん…気持ちいいよ、編集長、ちょっと強引だけど」
み、未成年に何をそんな打ち明けているんですか!!!
「へぇ…。ねぇ、しゃぶしゃぶの人と僕、どっちが気持ちいい…?」
「…ん、…ひ、陽くん、かなぁ…はぅぅ」
「やっぱり?僕、こうみえて結構得意なんだ」
「そうなんだ…っあ、なんか…すごい慣れてるもんね…はぁ」
陽ぁぁぁーっ!!
お兄ちゃんはお前をそんなふしだらな子に育てた覚えはないぞぉぉ!!

もうだめだ、これ以上放っておくわけにはいかない。
今止めれば、このことは俺と陽とあの人の中で済ませられる。
よし、航、ドアを開けるんだ…ん?
「まぁ、よく航兄にやったりしたし」
………は?
「へぇ、なんか微笑ましいね。兄弟、ってかんじ」
ほ、微笑ましい?
「航兄、すぐ凝っちゃうんだ。だから航兄の誕生日プレゼントもいつもこれあげてた」

……?
なんだか雲行きがおかしい。
「は、入るぞ」
意を決して扉を開くと、陽があの人の肩を揉む、なんとも微笑ましい光景があった。
53長男×夏世『肩たたき券。』2/6:2007/03/14(水) 00:22:43 ID:6bqkLgm2

「わ、航さん!!」
突然開いたドアに驚いたのか、あの人は目を見開いて俺を見た。
体を横に向けてソファにすわる彼女。
その肩に、陽が手をかけている。
「航兄。お疲れ様」
彼女の背後にいる陽は俺を見ても平然と肩を揉み続けていた。
…変な心配をした自分が恥ずかしい。
「ご、ごめんなさいっ私…」
彼女は慌てて肩にかかる手をどかしたが、陽は文句ありげに口を尖らせた。
「あぁ、いえ、別に」
なんでこんな状況に、とは思うが、強いて止める程のことではないだろう。
大体、ここでむきになったら陽にやきもちをやいているみたいじゃないか。
「でもっ」
「いいじゃない。これは誕生日プレゼントなんだから」
「誕生日?」
この間のびっくり箱は?と首を傾げる。
「あのっ、これ陽くんがくれたんです!」
立ち上がった彼女の手には数枚の紙切れ。
陽のこぢんまりとした字で『肩たたき券』と書かれている。
「こないだのあれじゃ、あまりに不憫だからって」
申し訳なさそうに説明する彼女だが、実は喜んでいるのがよくわかる。
紙を見せながら上目遣いに俺の機嫌をうかがう様子が、とてもかわいい。
同時に、とてもにくらしい。
陽からの贈り物を、そんなにうれしそうに俺に見せられても。
「航兄。いいでしょ、続けて」
陽の声ではっと我に還った。
いけない、これじゃ本当に嫉妬しているみたいだ。
「あぁ、迷惑にならないようにな」
「いいってさ。ほら、早く」
呼ばれた彼女は顔を綻ばせて陽に駆け寄った。
航さんすいません、と頭を下げて。
極力、平静を装って微笑み返し、向かいのソファに腰掛ける。
「いくよ」
陽が再びその肩に手を置いた瞬間、マグカップを握る指に力が入ったのがわかった。
マグカップ?俺はなんでマグカップを持ったままなんだ。
早く置かないと変な人だぞ。
というかそもそも何をしにリビングに来たんだっけ。
「ぁー…気持ち良い〜」
だめだ…かわいい。
考えがまとまらない。
思えば最近、こんなにゆっくりこの人の顔を見ることはなかった。
多少、不安定になっても仕方ないだろう。
自分の感情にそう理由をつけて、久しぶりの彼女をゆっくり観察しようと決めた、そのとき。
がちゃ
「陽、修兄が呼んでる」
智が、ドアを開けた。
54長男×夏世『肩たたき券。』3/6:2007/03/14(水) 00:24:28 ID:6bqkLgm2

「陽、修兄が呼んでる」
智さんと、目が合いました。
目を逸らせずにいると、
「ぉ、気持ち良さそうじゃん」
と、笑顔で言われてしまいました。
驚かないんだ、智さんは…。
「…今忙しいんだけど。急ぎ?」
なんだか露骨に不機嫌な陽くん。
肩を揉む華奢な手が止まって、智さんを…睨んでる?
「急ぎ。プロットのことだと」
「智。俺は?戻ろうか?」
航さんが身を乗り出す。
「いや、背景はまだ平気。人物、相当てこずりそう」
「そうか」
「そ。だからゆっくりしてて。二人で」
「…あぁ」
航さんは行かなくていいんだ、よかったぁ。
…って、作品の仕上がりが難航してるのに何を喜んでるの、私は。
「陽は早くこいよ、俺先に戻るから」
「…すぐ行く」
「ん。…じゃ」
智さんはもう一度微笑みかけてくれて、またすぐに去ってしまいました。
「……僕、行かないと」
陽くんが肩から手を離して立ち上がります。
「ありがとう、すっごく気持ち良かった」
今航さんがぴくりと反応した気がしたけど…私何か変なこと言ったかな。
「どういたしまして」
陽くんはうれしそうにはにかんでくれて。
かわいいなぁ。いいなぁ、弟。
「ぁ、でも…」
「ん?」
「肩たたき券、一枚15分なんだ。でも僕まだ5分もやってない」
「ぇ、いいよ気持ち良かったし」
「僕がよくないの。でも行かなきゃいけないし…そうだ、航兄」
「ん?」
突然名前を呼ばれて少し驚いたみたいだけど、航さんはいつも通りの穏やかな笑顔で。
陽くんはそんな航さんを真っ直ぐに見つめています。
「僕の代わりに、やって?」
「「えぇっ!?」」
い、いまなんと!?
「嫌なの?」
一点の曇りもない透き通った目。
なんと答えていいのかわからりません…。
「い、嫌とかじゃなくてだな、その」
「そ、そうだよ陽くん、わ、私そんな」
二人してたどたどしく拒否すると、陽くんはぽん、と手を叩いて…。
「そっか。航兄、どっちかっていえば肩叩いてもらう側だもんね」
ぴき
…今、空気が凍る音がしたような?
「………陽、」
「じゃあ僕戻るから。後よろしくね。ごゆっくり」
ぱたん。
…凄まじい暴言を残して、陽くんはドアの向こうに消えてしまいました。
55長男×夏世『肩たたき券。』4/6:2007/03/14(水) 00:26:40 ID:6bqkLgm2

「なぁ〜いすあしすと」
リビングを出ると、扉の脇で床を拭いている智兄に声をかけられた。
「…聞いてたんだ」
「聞いてたし、最初から見てた」
「…。床、何?」
「紅茶。一応拭いたらしいんだけど、濡れたティッシュが床に置きっぱで」
「…へぇ」
「やることが半端っつーか…全く手間がかかる」
誰だか知らねぇけど、と呟く。
嘘つき。
誰が零したのか、わかってる癖に。
「手伝う?」
「いい、もう終わる」
「流石は智兄、だね」
喜ばせたくて言った、つもりだった。
「流石、ね…それはお前の方だろ」
意味ありげに笑うと、智兄は綺麗に拭いた床に腰を降ろした。
座ったまま、僕を見上げる。
「肩たたき券、か。いやぁ、役得だな。俺や航兄には出来ねぇわ」
「…別に、そんな」
「あいつは喜ぶ、お前もあいつに触れる。使い切られたら追加すりゃいい」
よく考えたな、と両手を挙げる智兄。
僕は、何も言えなかった。
「陽」
突然、真剣な声で名前を呼ばれる。
「お前は、引いとけ」
咄嗟に、意味が分からなかった。
暫くして、それが『あのひとから…』という文脈に繋がるのだと気付いた。
「僕、別にあのひとのこと好きじゃ」
「肩揉む位構わねぇけど。お前があいつを好きだなんて知ったら、また迷うだろ」
「…」
誰が、何を迷うのかは口にしない。
だけど僕は、言われなくてもすぐにわかった。
「いいこと、教えてやる」
す、と立ち上がる智兄の手が、僕の頭に置かれた。
僕らを、ずっと陰から支えてくれた手が。
「初恋はな、実らないもんなんだ」
「そんなの…知ってるよ」
「わかったら、行くぞ。仕事部屋からあいつら観察だ」
わしゃ、と髪を撫でてから手を離し、僕を置いて歩き出す。
その声は、本当に楽しそうで。
「智兄は?」
ん?と振り向く。
「智兄は、引くの?」
「俺?俺は引かねぇよ」
「なんで」
「ったく、陽もまだまだだなぁ」
僕を見据えて、笑う。
いつもと同じ、なのに切ない笑顔。
「少女漫画には、俺みたいのが必要なの」
手に、雑巾と濡れたティッシュの入ったバケツを持って。
『誰か』の半端な行為のフォローを、独りで引き受けて。
智兄は、笑う。
「…ねぇ、智兄」
「んー?」


「後
56長男×夏世『肩たたき券。』5/6:2007/03/14(水) 00:29:46 ID:6bqkLgm2

陽くんがいなくなって、航さんとふたりきりのリビング。
陽くんの『肩叩いてもらう側』発言のせいでなんだか空気が痛いのです。
「…」
この人はなんでこんなに不器用なんでしょう。
「…」
…。
ふ、二人だと会話がもちません…。
二人きりになりたいと思っていたのに、いざなるとなんだか気まずくて。
修さん智さん陽くんと二人のときは、こんなことないのに。
「…肩。どうします?」
突然、意を決したような透き通った声が響きました。
「えっ!?いや、そんな航さんにしていただくわけには!」
航さんの方が年上なのに、肩たたきなんてしていただくわけにはいきません。
…本当は、してほしい、けど…。
丁重にお断りすると、航さんは少し目を伏せて低い声で何かを呟きます。
「…陽には、させるのに?」
「航、さん?」
今、よく聞こえなかったんですが…?
「あ、いえ。……お嫌、ですか?」
こほん、と咳ばらいして真っ直ぐに見つめられました。
たったそれだけのことで胸がときめいてしまいます。
「…そんな、嫌だなんて」
「じゃあ、しましょうか、残り10分」
航さんが笑顔のまま立ち上がって私の方に歩いてきます。
失礼します、と隣に座られると、背後から航さんのにおいがしました。
…この状況で、これ以上、拒否できるはずがありません。
「お、お願いします」
航さんの大きな手がグーの形に握られ、私の肩に置かれました。
…。
って、あぁぁ!!
「あのっ」
「はい?」
「た、叩くより、揉んでいただいた方が…よくて」
「どうして?」
航さんは心底わからない、といった様子。
ぅぅ…。
「あ、あの…ゆ、揺れちゃうんで」
たっぷり5秒、考え込む航さん。
「揺れ…?……!!す、すいません!!」
「いえ!こちらこそ…」
私は一体何に謝っているのでしょう。
もうとにかく恥ずかしい。死にたい。うわーん。
「じ、じゃあ揉みますね」
「は、はい…」
航さんの手が、私の肩を優しく包み込みます。
微かに伝わる、航さんの熱。
「痛い、ですか?」
陽くんより力が強くて、でも動きが柔らかくて。
「全然…。気持ち良い、です」
このまま、時間が止まればいいのに。
有りがちだけど、私はそう思わずにはいられませんでした。
57長男×夏世『肩たたき券。』6/6:2007/03/14(水) 00:34:39 ID:6bqkLgm2

「…久しぶり、ですね」
この人と、穏やかな時間を共有するのはいつぶりだろう。
うれしくて、ついらしくもない台詞が口を出てしまった。
「は?」
…。
結構勇気の要る言葉だったんだけど…この人はいつも、鈍いというか…。
「いや、こうしてゆっくりするのが…」
「そう、ですね…」
いや。俺に言えた義理じゃないな。
彼女を遠ざけたのも、傷つけたのも、関係をぎこちなくしたのも。
全部、俺だ。
「僕は、あなたに酷いことを言った」
「…」
彼女は、黙ったまま。
今どんな顔をしているのか、見えればいいのに。
「あのときのこと、謝らせてください」
彼女が、流した涙。
俺が、流させた涙。
謝って、許されるとは思わないけれど。
「違、あれは私が悪」
「あなたを、ひどく傷つけた。本当に、申し訳ない」
「…はい」
「あと、担当を外したことも。結局、仕事にまで支障が出た」
「でも私、迷惑ばかり」
「そんなことはない。僕…」
僕には、あなたが…。
「僕…達には、あなたが必要なんだ」
「航さん…」
…どうして俺は、いちばん大切なところを濁してしまうんだろう。
本当に言いたいことがちゃんとあるのに。
「あの、あと!」
「へ?」
「大事な、こと…を忘れていた。あのとき、あなたの言葉を遮ってしまって」
「あのとき?…っ!いえ、あれば別に」
肩が、揺れる。
髪の隙間から見える首筋が、耳が赤く染まっていく。
「いや、その、あのときは…本当に余裕がなくて、ごめんなさい」
「わ、私ももう何言おうとしたか覚えてないですし!」
覚えて、いない?
「……そう、なんですか」
照れ隠しだろうか。それとも、
「…はい」
…俺の、思い違いだったのか。
「そう…ですか」
気まずい沈黙。
さっきまであんなに和やかだったのに。
また、俺が雰囲気を悪くしてしまった。
「あの」
「はいっ」
もういい。
彼女が忘れているなら、俺が言うしかない。
熱い。俺は今どんな顔をしているのだろう。
「…今更、こんなこと言うのは虫が良すぎると思うんですが、その」
言葉がうまく出て来ない。
拍動がうるさい。
…あぁ、もう、やっぱり、
「僕、も…あなたのこと、わかりたい…んだ」
あなたのせいで、何もかも滅茶苦茶だ。
fin
58『肩たたき券。』書いた人:2007/03/14(水) 00:37:21 ID:6bqkLgm2
ぁぅぅ…改行規制きたよーこわいよー。
しかもこのタイミングって皆様の語らいを遮ってますよね…
ごめんなさい…

一応9話から10話の手前くらいを想定してます。
もうほんと…ごめんなさい。
59名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 00:41:23 ID:a5DXQyQE
>58 GJです!!
リアルタイムで読めた〜!
ほんとにこんな二人が自然と想像できるw
智&陽は少し寂しいけど…
60前スレ755:2007/03/14(水) 00:44:42 ID:UKA+yGeh
>>58
いえいえ、リアルタイムで萌えさせていただきました!
陽くんとのやりとりは、つい航お兄さまのような勘違いを「わざと」しつつw


>>前スレ821

うわああ〜、GJ!!
自分の妄想が、思ってた以上のすばらしい妄想にっ!
ありがとうございました!どうも自分ではうまく文章にまとめられなかったので。
ドラマチックな展開、大アリです!!
修兄ぃがやたらと「顔、近い...」と夏世っぺに迫っていくのを見ると、つい
「そこで事故ってちゅーしてしまえ!!」と思ってしまいますw

そしてたくさんの投下に、1日に何度も萌えさせていただいております。


>>10
メガネ好きの自分は(*´д`)ハァハァしながら読みました!!
メガネがっさん萌え!! 
メガネ&巨乳...(今日は結構がっさんの胸が目立ってた!)
ついでに料理作る時なんかに「髪がちょっと邪魔だわ」って、おさげにしてくんないかな...
(って、それなんていちご100...)


>>23
まさかホントに赤ちゃんが!!
もうすでに二人でベビーカー押しながらお散歩してる姿が妄想されてしまいましたよ!


いかん、四六時中妄想してる気がする... でも止まらないw (*´д`)ハァハァ

あ、妄想ついでに、智がフリフリドレス萌えということは、やはり前スレにあったコスプレ
プレイ(?)の続きで、がっさんにドレス着せてお姫様抱っこでベッドへ...

すいませんすいません、もう寝ます。
61名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 00:52:09 ID:NymnCwWN
投下嬉しいです。肩たたき良かったです〜GJ!!
本編でも「迷惑です」のこと謝るシーンがあれば良いんだけど…。
陽も智も切ないけど大好きだよ〜・゚・(ノД`)・゚・
ところで>>55の最後、陽は何て言ったのでしょう?ここが改行規制だったのでしょうか。
62『肩たたき券』書いた人:2007/03/14(水) 01:04:15 ID:6bqkLgm2
>>61
ま、まさかセリフ抜けてたとは……。
皆様、>>55のラストに、

「後で、肩、たたいてあげる」


と追加してやってくださいぅわぁぁん

保管庫様…本当に毎度毎度申し訳ありません…
63名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 01:13:28 ID:4APHQwn+
今日の智はかわいそうだった・゚・(つД`)・゚・
報われる智を描いてくれる神はいませんか。
64前スレ821です:2007/03/14(水) 01:19:11 ID:3Y5EtJvj
肩たたき、やはり陽君策士やなぁ。GJ!Great!
航兄も、
「お疲れみたいだから」
とかなんとか言って自分の部屋に連れてってベッドに
寝かせてしまえばいいのにw
だったら揺れるどころか揺らすことも出来(ry


>>60さん
続きも妄想わいたので、一晩寝て出来たら投下します。
すいません、調子こいて。

本編、夏世と歩く智ぴょん、夏世の頭を叩いたけど本当は肩を抱きたかったんだ
ろうなぁ。
告るシーン「分かってるから…。」の後の寂しげな微笑、イタイっす。
65名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 01:19:57 ID:NymnCwWN
>>62
ありがとうございます。陽、良い子だ…オイラの肩もお願いしますww

予告で兄弟が銭湯?にいたけどこのスレの神さまを思い出しました。スゴスw
66名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 01:55:53 ID:IWfFT4r2
>>52
GJ!
航と同じような妄想をして楽しんだ。
夏世の声がエロそう(*´∀`)騙されてドッキリする航モエス。
これの智や修バージョンも面白そうだね。

みんな(つД`)の嵐。
ほんとに切なかったよね、智。
>本当に好きな人には振り向いてもらえない
鋭いな亮子さん。

今回は一郎君と亮子さんにモエス&ワロタ。
あの2人面白いなぁ。特に亮子さんイイ!

次回の翌日は休みだから、思う存分、余韻に浸れるな。
楽しみなような、さびしいような…。
67名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 02:11:17 ID:hCVy6Rzv
放送終了直後なのにスレ止まってんなぁ〜
…と思ったら新スレ建ってたのかw>>1乙!
そして職人さんGJ!

予告観た感じでは夏世が航とくっついたとは言い難いね。
このまま四兄弟で仲良く夏世を取り合い続けてれば良いよ。
68名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 02:42:59 ID:cgBlkBFi
職人さんGJ!ドラマとの興奮とあわせて今夜は寝れそうにないヤベェw
前半部分でハイテンションの夏世っぺ見てイライラしていた修と陽はやきもち
やいてるようにしか見えなかった
夏世っぺは最後まで天然で終わりそうだなw
69名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 03:18:15 ID:BxkBh/3h
何か本編のエピソードが職人様の作品とかぶってきて不思議だなー。
実は脚本家さんが放送時間に収まらない分をここに発表してるのではと錯覚すらしてきましたw


私も夏世と航の和解シーン見たかったです。
今週冒頭からにっこにこだったもんなw
本当「萌えしろ」多い(*´Д`)
70前スレ783:2007/03/14(水) 03:44:41 ID:1GRMQd/6
・10話は智兄切なすぎ…(⊃д`)何だよ、おめぇ最高にいい男じゃねえかっ!!
・亮子さん&一郎くんオメデトウ。
・予告…花嫁さんキタ――――――(≧∀≦)――――――!!

余談だが、修に「(恋して)いいよ」って言った時の陽の喉仏がやけにエロく見えたのは自分だけだろうか。


>>1
遅ればせながら、スレ立て乙です!

>>前スレ800
sage忘れの指摘ありがとうございました!!
亮子さんに赤ちゃん預けたお母さん…言われてみれば勇者ですね。
そういう豪快な血筋なんだろうということで、ひとつよろしく(笑)

その他、赤ちゃんネタに感想下さった方ありがとうございました。
拙い文章でお恥ずかしいですが、喜んでいただけたなら幸いですv( ^ - ^ )v
また性懲りも無く投下するかも…しないかも?(どっちだ)

…ずうずうしくも、神職人さん方が続き書いてくれないかなぁ〜なんて…す、すいませ…ッ(逃げっ)

>>23
GJ!!まさか本当におめでただったとはvv
「パパ〜」とか呼ばれてデレデレな航兄が想像できますなvvv

>>29
陽…恐ろしい子!!!ほんと、どっちなんだろうねこの場合(笑)

>>62
夏世っぺの声ってほんと、色っぽいよね…

71名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 04:10:33 ID:trAozP6a
長男に担当外されたことを水に流すくらい一途なかよっぺに萌え
かよっぺとみすずちゃんで態度が違いすぎる多重人格長男に萌え
ホワイトデーも知らないかわいそうな次男に萌え
空気を読める優しさ、気遣いで最高にいい男な三男に萌え
次男のデートの付き添いをしたり次男子守が多かった四男に萌え
田中ちゃん&しゃぶさんは言うまでもなく全てに萌えた

来週も萌えが多そうで何よりです
というかラストエピソードが長男&かよっぺをどうにかしようという話とは…スタッフGJw
72名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 04:31:33 ID:Ce0hcojb
智兄…哀れだけど、しょうがない
ガッサンみたいな受動的な小娘に限って
NGな時は本当にNGなんだよね
あんな困り顔されたらもう入り込めないって

ここだけの話、カッコつけてる田中ちゃんの声はエロかった
73名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 04:32:58 ID:U2MbyqIu
田中ちゃんて匂いだけでどこにいるか分かってるみたいだね
すごw
74名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 04:51:17 ID:AtmCnxRd
今回の放送、前半の航×かよっぺの大人とは思えないほのぼのラブに
素直に萌えてしまった。あんな簡単なエピソードで…wこのドラマならではだなあ。

個人的には本編でもキスくらいまではしてほしい所だけど、
そういうのはこのスレで充分萌え補給できるからまあいいかなあと
最終回前にして思いつつあったり。
75名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 08:14:27 ID:IuXraOE7
>>74
確かにキスくらい…と思っていた。
しかし昨日の前半の2人を見ただけで心臓が苦しくて(´д`)
あの調子でキスなんてされたらTVの前で心臓が停止しそうなので
今はこのスレで妄想するだけが精一杯かもしれない。


仮に続編があったとしてもあの調子でラブラブされたら…
間違いなくドラマに頃されるwww
76名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 09:06:39 ID:RvAlmAx6
あの最終回だと続編があっても全然おかしくないと思う。
ヒミツはほとんどなくなったけど、変人漫画家4兄弟コメディで全然行ける。
本当にやって欲しいなー。公式に書き込んでこよう
77名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 09:26:38 ID:73BkGd5h
ナースのお仕事だって、シリーズ化したからね

陽君がお嫁さん貰うくらいまで
続編作って欲しいなぁ
78名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 10:08:27 ID:a3sEXgVo
あってもスペシャル一回くらい
79名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 14:24:13 ID:a1f8is0K
前スレ『甘える覚悟』を書いた者です。


みなさま、暖かいコメントありがとうございます。なんか浮かんだらまた投下したいと思います。
今度は見やすくなるように(つД`)


きのうの黒航兄の「傲慢な人だ・・」にすっかりやられてしまいました。脚本やら演出の(統一間無しの)せいもあると思いますが、航兄のキャラは感情の引き出しがいっぱいあるな、と。パロディする側としては使いやすい?
80名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 14:53:42 ID:WfYn9r5e
>>64
60です。wktkして待ってます! 
なんか修兄ぃ×夏世っぺの、友達でもない、恋人でもない、発展しそうで
しない微妙なラブの関係(?)に萌えてしまう今日この頃。
でもやっぱり修兄ぃはみなえさんが一番なんだろうか...?

81名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 20:24:40 ID:IWfFT4r2
夏世は結局、航と智のどっちとくっつくかまだわからない
(ほぼ航で決まりだけど、智にもまだわずかにチャンスが残ってるみたいな感じ)
って終わり方をして、続編(…あるかな?)に引っ張ってくれないかな。
想像の余地が残されて楽しい。
82名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 20:25:32 ID:eF6mkL31
妄想。。。
かよっぺと航兄の初デート。
かよっぺと航兄の初キッス。
かよっぺと航兄の初H。

でも、どちらもなかなか進展しそうになくて・・。
ベタに遊園地に行っちゃったりとかして、でも手も握れない航兄。
会話もぎこちないけどなんとなく二人でいたら楽しいのかな。
でも、暗くなってきて、観覧車に乗って、
かよっぺが「わーきれい・・・」とかもらして
うっかり航兄が抱きしめちゃったりとか・・・

神様、そんなことないでしょうか!?
83名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 20:58:21 ID:a1f8is0K
>>82

ここにいらっしゃる『神様』なら可能、かと。
84名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 21:08:25 ID:XcdQU3+L
来週またドレスのファスナー噛んで、今度は下ろすんですよね?
85名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 21:15:59 ID:545JJCxl
長男が夏世っぺに謝るシーンなかったっけ? と思ったら、ここの作品でした。
脳内再生能力がアップしたようです。
86sage:2007/03/14(水) 21:19:58 ID:Y79r2ab8
>>82
なんかすべて弟達と田中ちゃん&亮子サンに後押しされないと、進展しなさそうw
別々に遊園地のチケットわたされて、航は田中ちゃんに、夏世っぺは亮子さんに連れてかれるとか…
二人をキスさせようと、キス話してみたり、急にムーディーな曲かけて二人っきりにするも、鈍感な二人きづかず…(でも帰り際にしてたりする)

二人っきりの温泉旅行をプレゼントされるとか


あぁ妄想が止まらないw
87名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 21:22:48 ID:Y79r2ab8
スマン、間違えた
88名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 21:37:41 ID:eR0lTw2Y
たまに本編のシーン思い出そうとすると、ここの話とごっちゃになるw
89名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 21:56:09 ID:kz4Mn/O/
>>88
あーwわかるかも。
あと、ドラマにちょっとでも萌えシーンがあると
妄想がとまらなくなるw
90名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 21:59:19 ID:3Y5EtJvj
やっとTVぴあ買えた。
グラビアアイドルポーズにワラタ。
ああ本当に来週で終わってしまうのか…orz

という事で(?)甘いもの2の後、エレベータ内でのドラマチック修兄さんの続き、
を投下します。
色々イタイので、苦手な方はスルー願います。

↓ ↓ ↓ ↓ ↓


91口は災いの元 2:2007/03/14(水) 22:06:08 ID:3Y5EtJvj
1は、前回のスレに書いたエレベーター内で夏世っぺにおいたをしたドラマチック
修兄の話という事で、何卒脳内補完願います。



***


「夏世っぺ!!」


俺を突き飛ばして、エレベータから走って出て行った夏世っぺの名前を大声で呼ぶ。
なんてことだ!
思わず舌打ちをした。

エレベータという密室状態かつ、夏世っぺの手が(口についたあんこを取るため
とはいえ)顔に触れた途端、その感触に自分を抑える事ができず予想だにしない
行動に出てしまった。
ただでさえ大きな目を更に見開き、されるがままになっていた夏世っぺが正気を
取り戻した途端、目の中にみるみる脅えの表情が広がるのが見えた。


大声で名前を呼びながら、俺も彼女を追いかけてエレベータを飛び出した。
この時間誰もエレベータを使わなかったらしい。
偶然にも、ちょうど俺らの部屋がある階にエレベータは止まっていた。

息せき切って走って、エレベータホールから廊下の角を曲がると、そこには・・・・。



92口は災いの元 3:2007/03/14(水) 22:20:26 ID:3Y5EtJvj

ナイトメアかはたまたサバトか!?
いや、夢なら醒めて〜!!


恐ろしい事に廊下の先には・・・・・航兄に、智ぴょんに、陽君までが並んで
立っていた。


「あ、あれーあれれれ??どどど、どうして、みなさん、おおおお揃いで?」

うろたえる俺とは対照的に、我が兄弟達は表情一つ変えない。


「俺はインクを買いに。」
「俺は夕飯の買出しに。」
「僕は散歩に行こうとして、家を出たら・・・・・ガッサンさんが泣きながら
エレベータホールの方から走ってきて、僕にぶつかったんだ。」


あまりのすばらしいタイミングに口をぱくぱくしていると、陽君の腕にしがみつ
いていた夏世っぺが


「・・・なんでも、何でもないです。」


ないわけないでしょ、そんなにぼろぼろ泣いて・・・って、さっきどこかで聞い
たような・・・・・デ、デジャブ???
その時、頭がぐるんぐるんとパニくる俺を尻目に、陽君が小さいけれどよく通る
声で言った。


「その割には、がっさんさん・・・・グロス剥げてるけど。」


な、なんて鋭い子なの!陽君!!
93口は災いの元 4:2007/03/14(水) 22:29:30 ID:3Y5EtJvj

慌てて、俺は手で自分の口を覆った。




・・・・あ、ヤベぇかも。
今、三人とも目が光ったよ、絶対。
特に航兄の後ろにどす黒い雲のようなものがゆらいでるのが見える!俺には見える!


「・・・・・修、これは一体どういうことだ?」
「この人に一体何したのさ、修。」
「事と次第によっては、僕修兄を・・・・一生軽蔑するかも。」
「「「さ、きっちり説明してもらおうか。」」」
(ギャぁぁぁぁーーーーーーーー!!!)


俺は声にならない叫び声を心の中であげた!







この後、防音の整った片岡家の室内で、筆舌に尽くしがたい身の毛もよだつ恐ろ
しい行為が行われたことについては、ヒ ミ ツ。












94口は災いの元 を書いたモノ:2007/03/14(水) 22:35:59 ID:3Y5EtJvj
まさに『口は災いの元』(意味チョト違うぞ)と言う事で。
お仕置きは、バナナ一週間禁止かな?


10話で、夏世っぺに
「女心を教えて!」
と迫る修さん、顔が近いより胸に接近し過ぎだった方に萌えました。
そして2スキップしてフェードアウトしてった航兄の尻に目が釘づけ。

失礼致しました……orz
95名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 23:48:19 ID:NymnCwWN
>>91
GJ!修兄には悪いけどワロタww
この後どんな目にあったのやら。
10話は今まで以上にがっさんの胸に目が釘付けでしたよ・・・
修兄、腕が触れてたように見えるw 航兄の尻?チェックしときますw

上でも書かれてるけど航兄の「傲慢な人だな」の台詞にも萌え!
辛そうに言ってた「迷惑なんです」との違いが良し!
来週で終わるのが悲しすぎます…・゚・(ノД`)・゚・
96名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 23:51:03 ID:WfYn9r5e
>>94
お待ちしておりました。
陽くん、恐ろしい子...
せっかく小娘との「ヒミツ」が持てたかと思ったらw
今度はバレないようにガンバレ!w


実はちょっと前から思っているのが、次男のコレクションには「釈お酌」があるんじゃないかと...
「なんかこれ、小娘に似てるような似てないような...」とか思いつつ、人形にお酌してもらって
るといいな! などと常に妄想中... 自分かなりヤバスw


ヤバイついでに、キッチンで見つけたネタで小ネタ投下します。
97キッチンにて:2007/03/14(水) 23:52:43 ID:WfYn9r5e
「そうだ、小娘にお茶でもいれてもらおっかな〜」

修はキッチンへと向かっていた。
キッチンに足を踏み入れようとしたその時―

「『…当たるまで挿入』か。どう?当たってる?」
「ん〜、よくわかんないけど、たぶん大丈夫。」

(ちょっとちょっと陽く〜ん、小娘といったいキッチンで何やってんのー!!)

「『…少し持ち上げ…回転させ…挿入。』だって。」
「はい。ちゃんとはいってますよ。」

(オィィィィィ〜!!どうなっちゃってんのよ〜!!いくらなんでもヤバイでしょーっ!!
 宅の陽くんは、そんな子じゃありませんっっっ!!!)

「『…奥まではめ込む。』ちゃんとはまった?」
「うん。バッチリ!」

(うわあああああ〜〜〜!!!)

「修兄ぃ、何してんの?」

いつの間にか智が横に立っていた。
「ダメダメダメ!! 今キッチンに入っちゃダメだぞ!!」
「何言ってんだよ。わけわかんね。」
「あ〜〜〜!! ダメだって〜〜〜!!」
98キッチンにて 2:2007/03/14(水) 23:54:22 ID:WfYn9r5e
 * * *

「何してんの? 二人とも... 冷蔵庫に首突っ込んで。」
「あ、智さん、冷蔵庫の庫内灯が切れちゃって...陽くんと取り替えてたんです。」
「この人不器用でしょ。僕も手伝ってたの。」
「ふ〜ん...」
「ほら、ここに手順が書いてあるんですけど、ちょっと自信がなくって...
 ちょうど陽くんが居たので、一緒にやってもらってたんです。」

(なんだよ〜、早く言ってくれよ〜!やっぱり陽くんはそんな子じゃありません!
 ...って、あ! 今のネタ、修ノートに書いておこう。)



ちなみに、冷蔵庫内の側面には、以下のような庫内灯の交換手順が貼られていたのだった。

−庫内灯の交換−

取り付け方
1.ソケットを当たるまで挿入
2.ランプ側を少し持ち上げるように回転させ、上部のリブへ挿入
3.ソケットの両サイドを奥まではめ込む
4.確実に固定されたことを確認
99名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 23:59:33 ID:WfYn9r5e
昨日ふと冷蔵庫の中の説明書きに目がいったら、なんか危なげな単語がいっぱい...
と思って、すぐに妄想が始まってしまいました。
こんなんですいません...

これ、修兄ぃと夏世っぺが交換してたら...とか、智と夏世だったら...なんてのも
ちょっと妄想してしまいました。
100名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 00:29:29 ID:a+Bf8h05
GJ!
修バージョンは面白そう(エロそう)ですね。
で、聞いていた航兄がみかんを手で潰す、と。


前スレで頭デッカデカ夏世っぺを書いた者です。
その節はありがとうございました。
実はその後スキップして帰るゴキゲン航兄というネタを投下予定だったのですが
先にドラマでやられてしまいました…orz
中の人の完璧なステップに完敗です。
やっぱり妄想と現実では萌えが違いすぎる…。
101名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 00:36:02 ID:QOsGBtUZ
>>91
GJ!
夏世、そんなに怯えんでも。次男カワイソス(つД`)
3兄弟が勢揃いしてた場面は、次男と同じく鳥肌が立つような感じがした。GJです。

>>97
GJ!
次男の勘違いっぷりにワロス
キッチンにこんなナイスなネタがあるとは。面白いな。
智と夏世が取り替えてるのを航が聞くとか、
陽と夏世が取り替えてるのを智か航が聞くとか、
色々と妄想が膨らみます。
102名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 06:57:05 ID:zjpa5qwu
>>91-94
GJ!哀れ修兄(涙)。そして、どんな恐ろしい目にあったのか……
陽は兄達がお仕置きをしてる間にちゃっかりガッサンを慰める役を受け持ちつつ
「僕が口直ししてあげる」ってちゅーしてそうだw

>>97-99
GJ!思わず自分の家の冷蔵庫も見にいってみた。こんな所にも萌え要素が!感服いたしました。
あと次男、やっぱり手が夏世の胸に当たってる希ガス。

>>100
是非、微笑みながらみかんを握り潰す航兄様を書いて下さいませw


朝から良いもん読ませて頂きましたー!乙!
103名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 10:35:41 ID:3Loqeccp
>>100
スキップして帰るゴキゲン航兄ネタ読みたいっす。
ドラマでやったからこそ、どんな姿か想像出来てオイシイじゃないか!!
気が向いたら是非お願い致します。
104名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 12:33:38 ID:x4CiqcPb
今回はインク切れを理由に夏世っぺを追った長男
次は原稿用紙切れを理由に、その次はペン先切れを理由に、その次はトーン切れを理由に、
その次はインク切れに戻って、その次は原稿(ry
ってエンドレスに続いて最終的には夏世っぺは玄関で長男が来るのを待って
一緒にマンション出るというパターンを妄想した

けどもう決着ついてなんだかんだで上手くまとまりそう=口実はいらなくなるから
これは完全に妄想で終わりそうだw
105名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 12:50:06 ID:XOeCekmz
>>104 だからそこんところをここで…
(想像してみた)……そんな航兄ギガカワユス
106名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 13:06:21 ID:a+Bf8h05
>>103
ありがとうございます。

では神作品投下までの繋ぎにもなりませんが投下させて頂きます。

前スレの頭デッカデカ夏世っぺの続編、航視点です。
107ゴキゲン航兄:2007/03/15(木) 13:07:16 ID:a+Bf8h05
彼女のアパートを出て腕時計に目を落とす。
…この調子では家に着くのは3時近くになるかもしれないな。

いつもならば弟達に申し訳ないと思うのだが、今日は何故か罪悪感がない。
それだけ彼女との時間が充実してたからだろうか。
いつものように帰ろうとしたらあんまり彼女が可愛らしい事を言うモノだから
つい意地悪な事を言って、してしまった。
律義に言った通りに反応してくれる彼女に煽られて…あんな事を……

(・∀・)

…思わず顔に出てしまった。
彼女の事になるとどうも調子が狂う。
今まで隠してきた感情をためらいなく言葉にするなんて。
その反面、それをどこか楽しんでいる自分もいたりするのが滑稽だ。
彼女の前の俺は修と変わらないかもしれない。
そういえば…こういう時修なら今の気持ちをどう表現するのだろう?
やっぱり「素晴らしいぃ〜!!」か?
だが今の気持ちとは少し違う。
何というか…身体が勝手に跳ねてしまいそうな感じだ。
そんな事を考えながらふと前方を見ると目の前を小学生がスキップしながら横切るのが見えた。
108ゴキゲン航兄2:2007/03/15(木) 13:08:27 ID:a+Bf8h05
あぁ、あんな感じだ。
幸い周りに人はいない。
ちょっとだけ…そうだ、あの電柱までならいいだろう。

(・∀・).。..。..。

…む、難しいな。
でも気分は悪くない。
ふと、ほんの数分前に別れたばかりの彼女の声が聞きたくなった。
ポケットから携帯を取り出してボタンを押す。
わずか2コールで彼女に繋がった。
『…もしもし?』
眠そうな少し甘い声に思わず口元が緩んでしまう。
『航さん? 何か…あったんですか?』
「あぁ、すいません」
振り返って、彼女のアパートを見ながら続けた。
「声が…聞きたくなったから」

やっぱり今日は帰るのが遅くなりそうだ。
109ゴキゲン人:2007/03/15(木) 13:12:44 ID:a+Bf8h05
以上です。

スキップより顔文字が使いたくて出てきた小ネタです。
航兄の言葉は各自の妄想でまた萌えていただければ幸いです。

どうもありがとうございました。
110名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 14:30:44 ID:AvPHLIUN
>>109
人目をはばかってぎこちなくスキップする航兄萌える!!!!
顔文字に声出してワラタw
新鮮でイイ(・∀・)!
111名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 14:39:20 ID:c0nd/1JM
(・∀・)←ワロタですw
112名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 15:27:10 ID:3Loqeccp
>>109
素敵じゃないですか!かわええ航兄。
(・∀・).。..。..。 とスキップする様に笑った。
前回読んだ時は航余裕アリに思えたけど、ホントはゴキゲンさんだったのね。
自分も航兄の様にニヤニヤが止まらないよ。
113名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 16:15:37 ID:1zTZ+RGb
画面の前で笑ってたら不振な目でみられましたが、
GJ!!顔文字ワロスww
スキップできない航兄…w

陽に見られていた所妄想してたw
114名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 18:14:14 ID:8dUcCTJW
>>109
まずタイトルにワロタwww GJ!
11599です:2007/03/15(木) 18:46:07 ID:3KdIzS8f
>>109
(・∀・).。..。..。  ←これイイ!!
ホントに嬉しそうだな〜

>>102
くくくく、口直しっっっ!? そして胸に手がっ!?
前から考えている妄想が、さらに加速しそうです。

みなさん、感想ありがとうございました。
冷蔵庫の中をみて妄想する日が来るとは、夢にも思いませんでしたw
まさにこのドラマのおかげです。

実は庫内灯交換の最後、平穏に終わっていますが、もし自分の中の悪魔が天使に勝っていたら、
智が登場せずに修兄ぃがキッチンへ入っていって、こんな感じになっていたかと。

「修さん、何を入れてると思ってたんですか?」
「い、いやあのナニかと...」
「ナニ?ナニって何なんですか!?
 あっ!まさか、私と陽くんで何か変な事を想像してたんですかっ!?」
「わ〜、ごめんなさ〜い!!」(ちょっと、小娘! 顔と胸が近いよっ!)

(…いつかホントにいれてあげるよ)クスッ

とか思っている陽くんで終わっていたかと...ゲフンゲフン

なにしろ一昨日の放送で、モップを取りに部屋(物置として使ってる?)に陽くんとがっさんが
入っていって、あろうことかがっさん、ドアを閉めちゃってるんですよね!
思わず「部屋に二人きり!? ドアまで閉めて!!(*´д`)ハァハァ 」と萌えてしまいました!

きっとそんな場面や冷蔵庫で萌えているのは自分ぐらいですね... orz
すいません、悪魔がずっと囁いているんです、ほんとすいまっせん...

116名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 23:00:01 ID:T0oLwT1Z
長男と三男と夏世っぺ投下。

10話の途中らへん。
ほのぼのとは程遠い。
117あかねいろ 1:2007/03/15(木) 23:01:53 ID:T0oLwT1Z
軽く飲んで帰宅して、仕事場に顔を出すより前にリビングの様子を窺った。
玄関に彼女の靴があったからだ。
描いている間に仕事場に入ると修に怒られる彼女は、大抵リビングにいる。
兄弟の顔より先に、その姿を見たかったのだ。
リビングに足を踏み入れると、確かに彼女はそこにいた。
ただし、ソファの長いすの背もたれに身体を預け、気持ち良さそうに眠りこけていた。

なんだってこの人はこんなに無防備なんだろう。
いや、それ以前に編集として失格じゃないのか?
遅い時間まで原稿を待たせているのは確かに自分たちなのだが、それにしてもこれはどうなのだ。

苦笑交じりのため息を落として、そっと隣に跪く。
小さな寝息を立てる彼女の頬に、触れたくなって手を伸ばす。
自制心が働いて、その手をぎゅっと握りこんだ。

後ろを振り返る。
テラス越しの仕事場には陽の背中が見える。
修からは死角になっている。
陽の向こうに、航の姿はない。

細く長く息を吐いて、握り締めた拳を開いた。
頬に落ちる髪を、そっと払いのける。
閉じたまぶたが小さく動いたが、起きる気配はない。
118あかねいろ 2:2007/03/15(木) 23:02:48 ID:T0oLwT1Z
悪戯心が、むくむくと沸き起こる。
人としてダメだろう、という理性と、ばれなければ、という利己的な感情がぐるぐると渦巻く。

彼女の泣き顔がよぎった。
追いかけて掴んだ手を、そっと振り払ったつめたい手。
「航さんに、迷惑かけたくないんです」と、口元だけを歪めて笑おうとしたその顔。
飲んでもらえなかった缶コーヒー。
航にだけ向けられる、極上の笑顔とワントーン上がる声。
見た事もなくにやける、兄。

どうせ、想っても報われないのだ。
だったら思い出ぐらい頂いても、罰は当たらない。

そっと、くちびるに指を這わす。
軽く触れた親指が、赤く濡れた。
夏世は身じろぎ一つしない。
微笑をこぼして、そっと顔を寄せる。
起こしてしまわないように、細心の注意を払ってふわりとくちびるを重ねた。

たっぷり三秒間。
一瞬にも永遠にも思えた。
119あかねいろ 3:2007/03/15(木) 23:04:27 ID:T0oLwT1Z
身体を起こして、自分のくちびるを指の背で拭った。
夏世のくちびると同じ色に彩られた。
もう一度拳を握り、顔を上げた。
逃げようと立ち上がると、リビングの入り口に両目を見開いた兄の姿があった。

すっと身体が冷えた。
何か、言わなくては。
適切な言葉が浮かばない。
航の口が、震えながら動いた。

「…………悪い、」

それを言うべきは己のはずなのに。
さっき冷えた体が、一瞬にして熱くなった。
「ん、だ、それ……」
握った拳が、小刻みに震える。
「…………これ、彼女に」
航が、手にしていたブランケットを差し出した。
夏世をちらりと見て、智に視線を戻してじっと見つめて、やがて耐えられなくなったように目を逸らす。

航がとういうつもりなのか、図りかねた。

120あかねいろ 4:2007/03/15(木) 23:05:51 ID:T0oLwT1Z
「……それは、自分でやれば? あと、見なかった事にして」
忘れろと言った方が良かっただろうか。
「あ、ああ」
棒立ちになった航の横をすり抜ける。
イライラした。
だけど、
自分か、
航か、
夏世か、
誰に何を憤っているのか、自分でも判らない。
ちらりと振り返ると、何も知らない夏世が、相変わらずすやすやと眠っている様が目に入った。


121あかねいろ 5:2007/03/15(木) 23:08:23 ID:T0oLwT1Z
*

早足で立ち去る智を見送って、航は差し出したままのブランケットに視線を落とした。

作業中にふと顔を上げたら、ガラス越しにソファでうたた寝を始めた彼女を見つけた。
時計を見やると結構な時間だ。
申し訳ない、と真っ先に思った。
広いリビングは床暖房とはいえ多少冷える。
だから仕事を中断し、ブランケットを片手にリビングへと向かったのだ。

智がいた。
いつの間に帰ってきたのかと問おうとしたが、真剣な弟の様子に憚られた。
ゆっくりと重なる二人のくちびる。
止める事が出来なかった。
くちびるが離れても、何か言う事も立ち去る事も出来なかった。

気がつかなかった。
いつの間に、智が彼女に想いを寄せるようになったのだろう。
弟たちのことをすべて判っていたつもりで、実は何も知らなかった。
修の事も、陽の事も、智の事も。

軽くため息をついて、先ほど智が座っていた同じ位置に、同じように跪く。
少し光沢を失ったくちびるを見つめる。
今日の色は、紅色?
緋色、真紅、韓紅? 
どれだろうか。
頭の中の色図鑑と照らし合わせた。

少しずつ、気分が落ち着いてくる。

122あかねいろ 6:2007/03/15(木) 23:09:22 ID:T0oLwT1Z
ブランケットを広げて、ふわりと夏世に被せた。
小さく身じろぎをして、夏世が瞼を奮わせた。
航さん、とかすれた声で呟いて、はっと両目を見開きながら慌てて身体を起こす。
「ご、ごめんなさい、わたし……」
「いえ、お待たせしててすみません。もう少し、待っていただけますか」
ええ、と頷いた彼女に微笑を返す。
大きな瞳が恥ずかしそうに揺れて、ややあって彼女も微笑を浮かべて航を見つめ返した。「また、寒くなりましたね」
「そうですね」
「冷えませんか?」
「大丈夫です。でも、ありがとうございます」
夏世は嬉しそうにブランケットを撫でた。
柔らかい空気が流れている、と思う。
例えるならさくら色の空気。


このリビングで、判りたい、と叫んだ彼女。
その後に自分が遮った言葉は、なんとなく想像は付く。

同じ気持ちだ、と言えば彼女は喜んでくれるだろう。
だけど、そうできない。
それを言う権利も自信も、自分にはない。


「じゃあ、仕事に戻ります」
「はい。頑張ってくださいね。あ、お茶、お持ちします」
「ええ、お願いします」

同時に立ち上がって、また微笑みあった。

123あかねいろ 7:2007/03/15(木) 23:10:40 ID:T0oLwT1Z


「あっそう。なら俺、貰っちゃうよ」

赤い遊歩道。
春めいた日差し。
肩を落として、去っていく彼女。
真剣に自分を見つめる、弟。

「いいのね?」

頷く事も、首を振る事も出来なかった。
ため息を一つついて、智が走りだす。
その背中を、じっと見送った。


夏世を守る事も、突き放す事も叶わない。
それでも夏世の笑顔を、見ていたいのだ。
智が叶えてくれるのなら、それもいいかもしれない、などと考えた。

くるりと向きを代えれば、夕焼けに染まった川がそこにあった。

ふと、思い立つ。

あの日のくびちるの色はあかね色。
何故か胸が痛くなる、この夕焼けと同じ色。


眠ったままの夏世を見つめるまなざしと、この色を載せた智の指を思い描く。

すぐに彼女を追いかけていける弟の強さと身軽さを、少しだけ羨ましく思った。


124あかねいろ:2007/03/15(木) 23:11:21 ID:T0oLwT1Z
以上です。
このドラマってみんな覗き見がスキだよね!

三男が夏世っぺにキスしてる所を長男が見たらどうするか、を妄想してたら、
10話の「貰っちゃうよ。いいのね」に禿萌えたので書いてみた。
125名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 23:20:10 ID:/169HbEn
>>117
GJ!!!智にキスされてるのに気付かず寝ている夏世に萌え!
でも智も航もセツナス
どっちかとハッピーになってほしいけど、
そうすると片方がかわいそうだし・・・
126へだてるもの 0/2:2007/03/15(木) 23:38:46 ID:67btlOTT
航×夏世 微エロ? 投下させてください。



>>124
GJ!
切ない三男、誰か幸せにしてやってください…。せめて、このスレでだけでも。
127へだてるもの 1/2:2007/03/15(木) 23:40:16 ID:67btlOTT
航さんと、公認でその…そうゆう関係になって。
修さんは相変わらず、陽くんはほどけるような笑顔で祝福してくれて、智さんは複雑そうに微笑って『幸せにしてもらいなよ?』と言ってくれた。
航さんは、いつまでもデスマスが治らないけれど、忙しい中にも私との時間を作ってくれる優しい、こっ恋人で。
私は、充ー分幸せ。


航さんたちと一緒に夕食を食べ、時折そうであったように、航さんの少しだけ大きく新調されたベッドにお邪魔させてもらうことになった。
雰囲気になる日もあるし、航さんが疲れていて、そうならない日もあったけど。
「ちょ、ちょっと待ってください」
「…なんでしょう?」
のしかかりながら、パジャマの裾に手を忍び込み始めていた航さんが顔を上げた。
乾きかけの髪は、もうクシャクシャに乱れている。私が抵抗してせいなんだけど。
完全には消していない室内灯が、覗き込む航さんの顔を曖昧に照らしている。
今日こそ私から切り出さなくちゃ。
「つ、付けて…くださいね?」
「いつでも、責任は取るつもりですけど?
僕との子供はイヤですか」
イヤ、ではないんですよ?
プロポーズがまだなのに、子供っていうのはロマンティックじゃないし、正直つまらないなとは思うけど。
「出来れば、おうちでは止めてくれると、一番良いんです…」「…傷つくな。そんなに上手い自信はなかったんですが、したくないと言われるとは」
「そうじゃないんです!
あのっ、声が、大きいと言われたんです修さんに。その、聞こえるみたいで…」
それも、シャワーを浴びに行った時に言われました…。
航さんに触れられるのは好きだし、一枚隔てていると何だか抑えていられそうだったから。
128へだてるもの 2/2:2007/03/15(木) 23:41:36 ID:67btlOTT
ひとつ屋根の下なんだし、高級マンションと言っても部屋の機密性はそんなに高くないのは分かってる。だけど。
アノ時の声を聞かれてるなんてっ。
航さんに訴えながら、自分でも顔が熱くなったのが分かる。
「僕も言われましたよ。陽がいるんだから自重しろ、と」


『…お兄さま。陽くんは未成年なんだし、独身男が二人いる我が家で、そうコトをなされるのは…。
えっ? 盗み聞き? し、してないです! してっ……。してないからっオカズに!
…いやっ、止めてお兄さま! 何を…、止めてーーっ!』
泣き崩れる弟と、筆ペン。
お正月でもないのに、と拗ねた次男を思い出して航は不敵に微笑う。


チュ、と小さな口づけを落として、航さんの瞳が薄暗がりの中で見えるほど近づいた。
「大丈夫です。防音工事、済んでますから」
私が答える前に、私の唇を覆ってしまう。
いつの間にっ? この間、ベッドを入れるからと模様替えをした時?
するりと裾から手が登って来て。反射的に身じろぎしたけど許してもらえずに、爪で優しく弾かれる。
肩が震えてしまい、航さんが嬉しそうに笑ったのが、重ねた唇から分かった。
「ンんっ」
覆われた口の端から、声がこぼれる。
柔らかく尖った周囲を指先で撫でられたら…っ。
あ、もうダメ…。
声を抑えてられる自信なんて、なくなってしまった。
ホントに、防音されてるんですよね? 絶対に廊下で聞こえたり、しませんよね?
確かめたくても航さんがずっと放してくれなくて、合間にわずかな声を漏らすのが精一杯。
心配でたまらなくて。
廊下を隔てた向こうに、陽くんたちがいるかと思うと。意識して、余計に航さんを感じてしまう。





………あれ?
付け、た?




終。
129名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 23:55:32 ID:3KdIzS8f
>>124
読み始めてからずっと涙が止まらなかった...GJ!!!
「思い出ぐらい頂いても、罰は当たらない。」と、「たっぷり三秒間。一瞬にも永遠にも思えた。」
のところが、胸にずきゅんときました。
素晴らしい作品をありがとうございました。


>>127-128
GJ!!! 修兄ぃテラワロスw
きっと聞きながら妄想して、自分用のマンガを描いているのだなw
そしてさすがな航お兄さまだ!
夏世がとっても幸せそうでイイ!!


ステキな作品をたて続けに読んだら、自分の妄想が恥ずかしくなってきた... orz
130名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 23:57:50 ID:6gNXW5A/
>>117
Gjです!あ〜…もう激しく切ない…躊躇いつつも抑えきれない智にキュンキュンです(涙)

>>127
Gj!いつの間にか防音してる航兄やるなぁ〜。オカズとかつい言っちゃう修ワロスw
131名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 23:58:53 ID:koUFwW98
GJです!!!
初めて神の投下に出会ってドキドキでした!

防音にしていた(実はしてなかったりしてもwww)航兄の手際のよさとちょっとした黒さがかなりツボでした。
このスレの素晴らしい神々の作品群と、住人の方々のほのぼのとした素敵な会話のおかげで日々幸せな気分を満喫しています。

声を大にして言いたい!!
ありがとうございます!!花園スレサイコー!!
132名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 00:15:06 ID:szHib9jt
>>117-123
切ないっす!
最後のあたりは、ドラマでも本当に航兄が思ってそうで、
哀しさがひしひしと伝わってくる。最高級のGJ!!

>>127-128
黒い航兄がつけたとは思えないww
そして修はいつでもそんな運命なんだなぁ、と。
笑えてほのぼのちっくでGJ!

そんな良い流れの中、小ネタを投下させていただきます。
133キャスティング(時代劇編):2007/03/16(金) 00:18:04 ID:szHib9jt
いろいろ模索しましたが、
テンポを重視したら会話式になりました。
苦手な方はスルーでお願いします。



片岡家のリビングにて。

夏世「みなさん、寸劇しませんか?」
智 「はぁ?なんでいきなり。」
夏世「気分転換になって、キャラの気持ちも判るから
   原稿を描くのにいい刺激になるかなぁと思って」
陽 「面白そうだね。で、なにやるの?」
夏世「まずはお馴染みの水戸黄門なんていかがでしょう?」
航 「渋いですねぇ。」
修 「そんで、誰がなにやるの?」
夏世「格さんが智さん、助さんが陽くんです。黄門様は航さんですよ。」
航 「・・・・それは僕がじじむさいから?」
夏世「え?!いや、家長だからですよ、そんな気にしすぎです!」
修 「夏世っぺ、俺は、俺は?やっぱ風車の弥七?」
夏世「もっとピッタリの役がありますよ。うっかり八兵衛です♪」
智 「あんたは何やるの?」
夏世「え?私もやるんですか?」
陽 「言い出しっぺがやらないでどうするのさ。」
夏世「うーん・・・・わかりました。かげろうお銀でどうでしょう?」
4人「やろう!!」
134名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 00:28:05 ID:tsJAVmcA
>124
航兄も智も切なっ…・゚・(ノД`)・゚・
自分も「貰っちゃうよ」は禿萌えたので、良いもの読ませて頂きました。

>127
修兄と筆ペンに一体何がw
そして航兄はさすがです。やること早いw


神作品の後になんですが、ほのぼの次男&夏世を投下させて頂きます。
甘味処シーンの話ということで。
135甘味処にて(次男&夏世)1:2007/03/16(金) 00:28:55 ID:tsJAVmcA
「夏世っぺ先生、お願いだから〜」
 編集部に押しかけてきた花園ゆり子大先生こと修さんは、私に付いて廊下へと出てきた。
 なんとか振りほどこうとして早足になる私の後を、同じ速さで付いて来る。
 その姿はまるでストーカーだ。
 すれ違う人々の痛い視線が突き刺さっていた。
「だから、会議があるんですってば」
 ああもう、なんで私が女心を修さんに教えなくちゃいけないの!
 ダッシュして逃げようと心に決めた瞬間、腕が掴まれた。
「なんでも奢るから、お願いっ!」
 ナンデモオゴル……なんと素敵な響きなんだろう。
 給料の安い私にとって非常に魅力のある言葉に、思わず足を止めてしまった。
「なんでも?」
「なんでも!」
「本当に?」
「本当だって!」
 修さんはブンブンと力強く頷いている。
 いやいや、ダメだってば!
 このまま話を聞いたら、絶対にろくな事がないのは分かってるんだから。
 会議に遅れるとか、それで編集長に怒られるとか、その他諸々。
 そう、分かってる。
 分かってはいるんだけど、あの言葉の魅力には勝てない自分がいた。
「……わかりました」
 修さんがとても憎らしい顔でニヤリと笑った。
 月山夏世、一生の不覚。
136甘味処にて(次男&夏世)2:2007/03/16(金) 00:30:14 ID:tsJAVmcA
 ランチ直後だったこともあり、私と修さんが入ったのは会社の近くにある甘味処。
 さすがは老舗といった感じで、店内は大勢の人で賑わっていた。
「夏世っぺ、美味い?」
「美味いです!」
「ていうか、さっき『ふ〜、食べすぎた』とか言ってなかった?」
「甘い物は別腹なんですよ」
 そう言ってあんみつを口に運ぶと、こし餡の甘さが口の中に広がった。
 これぞ至福の瞬間。
「幸せそうな顔しちゃって」
「だって幸せですもん」
 フフと笑うと、向かいに座った修さんに額をはたかれた。
 突然の衝撃に顔を上げたが、既に修さんの頭の中はどこかへ旅立った後。
 真面目な顔で「美那絵さんも甘い物好きなのかなぁ……」と呟いていた。
 恋する純情青年は、普段と違ってとても可愛らしく見える。
 本当に彼女の事が好きなんだなあ。
「デートの時に、何かプレゼントしてみたらどうですか?」
 不意に出た言葉に反応を示し、修さんが凄い勢いでテーブルに身を乗り出す。
 か、顔が近い!
 唇が触れるまで1センチという所まで近づいてきたので、慌てて席へ押し戻した。
 いくら修さんでも、そんなに近くに来られたらドキドキするんだってば。
 しかし相手はそんな事は気にもしていないようで、遠足前日の小学生みたいにはしゃいでいる。
「だよね、だよね。ホワイトデーって、年に一度だけ男から告白して良い日だもんね!」
「マシュマロなんてどうですか?
 ホワイトデーって、昔はマシュマロデーって言ったらしいですよ」
「おぉ、ナイスアイデア! さすがは夏世っぺ先生」
「いえいえ、そんな」
 こうしてしばらく女心や恋について話をしていたのだが、
 テンションの上がった修さんは、会計もせずに店を飛び出していった。
 一人取り残された私は、店内中の視線を背に受けながら会計を済ませ、外へ出た。
 私のバカ。やっぱりろくな事がなかったじゃない。
 でも、そう思いつつも自然と口元が緩んでいる自分がいた。
「私も勇気出してみようかなぁ」
 修さんみたいに。
 ちょっとだけ寂しくなった財布を片手に呟いた。
137名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 00:31:42 ID:tsJAVmcA
以上です。

修兄が刺激を受けたように、夏世っぺも刺激受けて最終回は
ドーンといってくれたら良いのにと思う今日この頃。

>129
自分もモップ取りに行ってドア閉めたとき、同じこと考えて萌えてた…

>133
お銀ということは、入浴シーンがw
138名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 00:52:32 ID:94zEclwQ
>>117
GJ!
眠ってる夏世にキスをする智…絵になるなぁ。
(*´Д`)キュンッとしました。くるおしいほどに。
対峙する航と智にも禿萌えました。

>>127
GJ!
丁寧な言葉遣いは前と一緒なのに、クシャクシャの髪とか、
夏世に触れてる手とか、行動は恋人な航にモエー
いつ子供ができてもって心構えも(*´Д`)イイっすね。

>>133
GJ!ナイスキャスティング!
>4人「やろう!!」
息ぴったりな4人にワロスw
4人それぞれ何を考えてるのか頭の中を覗いてみたいw想像つくけど。
…これは続く?

>>135
GJ!
本編ではしゃいでた修を思い出したよ。
かわいかったねぇ(*´∀`)
この2人微笑ましい。
139名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 01:25:55 ID:kRn9tJ3R
智 「追い掛けないの!?あの人、追い掛けないの!?ねぇ!彼女!行っちゃうよ!?」
航 「…なんで俺が?」
智 「なんでって!?あの人の気持ち知ってんでしょ!?追い掛けないの!?」
航 「…いいんだよ。俺はそういうの…」
智 「そうかぁ!俺三男だから!三男だから長男の苦労とかわかんないから!」
航 「…そうだね。わからないね」
智 「うん!でも追い掛けないんだ!そうなんだぁ!じゃぁ俺貰っていいんだよね!」
航 「…………」
智 「いいのね!じゃぁ追い掛けようね!あの人追い掛けよう!」
航 「…………」
智 「あぁー走り出した僕の背後でブラックホールの開く音がするよー!気をつけようねぇー!」
140名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 01:30:44 ID:ig0bI8NO
>>139
三男w気をつけてどうにかなるものではないだろw
141ゴキゲン人:2007/03/16(金) 01:55:51 ID:omjbAGkh
おぉ、神々の投下ラッシュが…ありがたや。

切ない三男、可愛い次男、寸劇4兄弟+夏世っぺ、
ブラックホール全開航兄…GJ!! 最高でした。
そして黒エロ航兄…理想の黒さです。
ゴキゲン航兄のゴキゲン具合が恥ずかしい…

その節はたくさんのレスをありがとうございます。
あの顔文字で笑ってしまい不審感を抱かれてしまわれた方々には
申し訳ない気持ちで…(・∀・)

投下後にコテハン名乗るのは気が引けたのですが、
感謝の気持ちを伝えたく書き込みました。
では失礼します。


ただ今続編「ビミョーゼツミョー3兄弟」製作中です。
142名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 02:01:55 ID:MiTjVA+9
三男×夏世
バルコニーでのキス未遂事件の数日後で、
原稿を取りにきた夏世が、智と二人きりになるという設定です。
文章下手で読みにくいと思いますが、投下させていただきます。
143二人きり 1:2007/03/16(金) 02:10:03 ID:MiTjVA+9
「こんにちは〜」
「ああ、どうも。」

リビングには一人くつろぐ智さんの姿が。

「あれ?皆さんは?」
「出かけてる。原稿取りに来たんだろ?はい、これ。」
「あ、ありがとうございます。」

この間の一件以来、なんか智さんのこと、意識してしまう。

「えっと、じゃあ、私はこれで失礼します。」
「あっ、ちょっと待って。」
「なんですか?」
「こないだはさ、その…ごめん。」
「えっ?」
「陽の悪ふざけに乗っちゃって。」

なんか今日の智さん、いつもと違う。
正直この間は傷ついた。大切な思い出を、あんなふうにされて。

「傷つけるつもり、なかったんだ。」
「悪かった。」
「智さん…」

智さんの目が私をまっすぐ見つめてる。

「目、閉じて」
「ちょっと、智さん、またからかってるんですか?」
「違うよ。今度はほんと。」

智さんの顔がゆっくり近づいてくる。

「俺、あんたのことずっと気になってたんだ。」

今度は信じていいのかな?
ドキドキしながら目を閉じた。
智さんの唇が、やさしく私の唇に触れる。
144二人きり 2:2007/03/16(金) 02:22:22 ID:MiTjVA+9
「ただいま〜」
「やば、兄貴たちだ。早く、俺の部屋行って。」

ソファに置いてあったコートをつかんで、急いで智さんの部屋に駆け込んだ。

「智ぴょん、ただいま〜」
「あ、ああ、おかえり」
「智、どうしたんだ?動揺して。」
「べ、別に?ほら、飯ならそこに用意してあるから。」
「俺、もう疲れたから、部屋行くわ。」

なんとかその場をとりつくろって部屋に戻った。

「みなさん、帰ってきたんですか?」
「うん。ま、だいじょぶだろ。」
「さ、智さん…私、やっぱり帰ります。」
「いいから。」

そう言って、半ば強引に彼女をベッドに押し倒した。

ニットを脱がされ、ブラジャーに手がかかる。
智さんの手、少し震えてる。緊張してるのかな?

ブラジャーを外し、彼女の豊満な乳房にやさしくキスをした。

「あっああ、智さん」

智さんの手が、スカートの中に入ってきた。
下着は脱がされ、智さんの指が一番敏感なところに触れた。

「んっ、ああああああ、やだ、智さん…」

智さんの長い指が激しく動く。

「気持ち、いい?」
「あああ〜、そ、そんなこと聞かないでください」

意地悪そうに微笑む智さん。恥ずかしくて、まともに顔が見れない。
145二人きり 3:2007/03/16(金) 02:44:45 ID:MiTjVA+9
「いい?」

彼女の両足をつかみ、大きく広げた。
こくんと頷く彼女。

智さんが、ゆっくり入ってきた。

「んっあっ、ああああああ〜」
「静かにして。兄貴たちに聞こえるよ。」
「んっんっ」

必死でこらえる。

「あっあっあああああ〜」

もうダメ。おかしくなりそう。
智さんがさらに激しく腰を動かす。

そして、私の上で果てた。

「だいじょうぶ?」
「は、はい。」
「声、聞こえちゃうんじゃないかと思ったよ。」

真っ赤になる彼女。かわいいな。

「もう一回やる?」
「智さん!」
「じょ〜だんだよ。」

そういたずらっぽく笑って、再び私の唇にやさしくキスをする智さん。

みんなに見つからないように、そっと部屋を出た。
玄関で、靴を履く。

「なるほどね〜。」
「ひ、陽君!」
「そうなんだ〜。」
「こ、これはね、陽君、違うの!」
「航兄たちには、内緒にしててあげる。」

そう言って、陽君は微笑みながらその場を去っていった。
146名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 02:50:58 ID:MiTjVA+9
以上です。
夏世目線と智目線がごちゃまぜで、読みにくいと思いますが。
最近の智がかわいそうなので、二人をくっつけてみました。
お目汚しスマソ
147名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 03:44:00 ID:kqAD3RsZ
>>146
GJ!
後日陽に「こないだの事みんなに言っていいの?」とか言われて…
なんてまた妄想が…orz
148名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 07:08:12 ID:U5F1z2Tg
うおっ朝目が覚めたら、笠地蔵ならぬ神様が沢山降臨なさっている!素晴らしい!

朝方、うつらうちらと見た絵づらからの妄想を投下します。
夏世、陽ほのぼの姉弟(?)編です。
149春だねぇ 1:2007/03/16(金) 07:12:37 ID:U5F1z2Tg

「ねぇ陽君。修さんの習字『親しき中にも札儀あり』って『礼』が『札』になっ
てたよね。」
「うん。前は、『一日一膳』って書いて、航兄に少食だな、って言われてたよ。」
「ぷっ、おかしい。修さんって、ことわざとか好きなの?」
「んーどうかな?何か適当な思いつきじゃない?『アトランティス』って書いて
貼ってたこともあるし。」
「あ、アトランティス?何?それ?」
「神の怒りに触れて海に沈められた伝説の大陸のこと。」
「???」
「ま、いいよ。ガッサンさんには理解不能だろうから……他にも確か『抱擁』って
書いたこともあったよ。」
「『抱擁』?」
「なんで修兄が書いたのか、イマイチ理由が分からないんだけどね。」
「ふーん……それより、いいお天気だねー。」
「そうだね。もう春だねぇ。こうやって中庭でお茶飲んでても寒くないし。」


150春だねぇ 2:2007/03/16(金) 07:15:29 ID:U5F1z2Tg

仕事場では、中庭のベンチに仲良く並んで腰掛け話をしている二人に、時折鋭い
視線を走らせながら、ガリガリとペン先が折れよとばかりにもの凄い筆圧とスピ
ードで背景を仕上げていく航兄が、いた。


ひ、ひひひ陽君、お願いだから、離れて。離れてー!
コラー!小娘も、陽君の頭なんか撫ぜるんじゃ、ないー!
不純異性交遊、接触、禁止ーーー!!




小娘が戻ってきてから、別の意味で日々心の休まらない修なのでした〜(今日のわんこ風)。










やっぱり、陽君が一番黒い希ガス。
151名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 08:14:33 ID:ZXpdlSu9
わ、朝からGJ!
ここ数週間の陽は切なすぎるから早くこういうほのぼのを味あわせてあげたい・゜・(つД`)・゜・


ところで最近>>139の改変よく見かけるけど元ネタは何!?
152名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 08:26:42 ID:ucNvykuW
>>149-150
GJ!!
なんか航兄のブラックキャラは定着してきたねw
直接的ではない、背後からの怒りというかww
もうすぐ終わってしまうのが哀しい・・
153名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 08:36:13 ID:jRvJ9qOs
>>149>>150
ほのぼの可愛い〜、朝から癒されました。

>やっぱり、陽君が一番黒い希ガス。 にハゲしく同意いたしましたww



私も小ネタを投下?します。パロディではないので、パロディを楽しみにされている方はスルーしてください。
154名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 08:39:02 ID:jRvJ9qOs
きのう会社での会話。


男「なんかいいことないすかねー」

私「そーゆーのは自分で見つけるの!私は毎日(ヒミツの花園のおかげで)楽しいよーー」

男「なんか変な宗教にでも入ってんすか?(変なモノを見る目)」

私「(ヒミツの花園=変な宗教→納得!)そーだね、ある意味正解!!」

男「うわー、すぅばらしぃ〜とか言ってんすか?」

私「そーそー、すぅばらしぃぃ〜…(ん!?なぜそれを?)」

てな会話がありました。彼がなぜ、よりによって修兄の『すばらしぃ〜』を?いまだに謎です。


お目汚し、失礼いたしましたー。
155春だねぇの人:2007/03/16(金) 08:58:33 ID:U5F1z2Tg
>>154
そうか、あれは宗教だったのか!?納得。そしてその絶妙な会話、まさにすばらしぃぃぃ!です。


ほのぼの(?)喜んで頂き、皆様ありがとうございます。やっぱり可愛い顔して陽君が一番黒いよ、うん。

さ、今日も1日頑張って仕事して早く帰ってリピるのだ。
156すぅばらしぃぃ〜の人:2007/03/16(金) 09:22:10 ID:jRvJ9qOs
155さま ありがとうございます!今日もリピって萌えましょう!!

いってらっしゃいノシ



この仕事場(主に航兄の所)からリビングが見えるって、萌えポインツですよね〜。
157名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 09:29:11 ID:VyqAaj1K
158名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 13:48:57 ID:2xUOuupJ
来週銭湯でのんびり団欒してる様子があったけど
夏世っぺも一緒に入っちゃえばいいのにwwww
でもさすがにあの胸は破壊力でかすぎるか
159銭湯妄想:2007/03/16(金) 14:39:54 ID:xnkwAkUx
>>158
ガッサン女湯に入っていたら…と妄想
(何故か田中ちゃんと亮子さんも一緒)


男湯
「あー、極楽極楽」
「銭湯は日本が世界に誇る文化!素晴しいーい!」
「二人ともじじくさ…」
「なんだとー!」
「みんなで銭湯なんて、久しぶりだね」
「陽さん、あとで背中流させていただきやす」 

女湯
「気持ちいいわねー、月山」
「広いお風呂っていいですねー。うち狭くって。
脱衣所にマッサージチェアありましたよね?後で使ってみようっと」
「そりゃ肩も凝るでしょうねー、その胸じゃ」
「ブッ!編集長、何言ってるんですか!」
「服の上からもけっこうあるなーとは思っていたけどさ…D?E?」
「言えません!キャッ!何触ってるんですか!」
「いーじゃない、減るもんじゃなし」
「減ります!なんか女として大事なもんが減ります!キャッ!止めてくださーい!」
「やっぱり肌の張りが違うわねー」

男湯
「なぁーにやってんだ、亮子の奴」
「…丸…聞こえ…」
「…素晴しい…」
「あ、陽、鼻血」
「!…智兄の嘘つき!」
「ひっかかってやんのー♪」
「………ブクブクブクブク」
「うわぁ兄ちゃん!しっかりー!」



なーんて。妄想失礼いたしましたー。
160名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 14:56:23 ID:Cb/iexkt
>>159
丸聞こえワロスw航が一番興奮してそうw
161小ネタ『黒陽。』:2007/03/16(金) 16:12:45 ID:ig0bI8NO
「その領収書本当に経費で落とすんですか?」
「仕事の為の金だもん」
「ぇ〜…そんなぁ」
「うちはずっとそうしてきたの」
花園ゆり子の担当も彼女に戻って、平和な日々が続いている。
せっかくなので、年度末の経理の処理を手伝ってもらうことになった。
普段は自室でやっている事だが、彼女がいる以上そうもいかない。
リビングで書類を広げていると、陽が物珍しそうに覗き込んできた。
「智兄、こんな難しいことしてくれてるんだ」とうれしい一言。
陽に俺の仕事振りを見せられたからか、航兄も幸せそうだ。
幸せそうなのは彼女がいるからかもしれないけど気にしないでおく。
「僕、見ててもいい?」と俺達の作業に興味津々な様子の陽。
その陽が彼女の隣に座った瞬間航兄の笑顔が凍った気がするのも気にしないことにした。
「でも、こんな額…」
「あんたファッション誌にいたん……陽?」
やけに静かだと思ったら…。
「陽くんには難しかったかな…」
彼女は座ったままの陽の寝顔を見て顔を綻ばせている。
つい見取れてしまって、慌てて航兄の様子を伺うと目が合ってしまった。
「あ、…すいません。昨日遅かったので」
「そうなんですかぁ。あ、毛布持ってき…っ!?」
こてん。
立ち上がりかけた彼女の肩に、陽の頭が…寄り掛かった。
「…寝ちゃってる。かわいいなぁ〜」
…なんでわからないんだこの張り詰めた空気が…っ!
「…陽。起きなさい」
うわぁぁぁ!!
陽ぁ!起きろぉ!!
ふと仕事部屋に目をやると、俺の死相に気付いたのか修兄が必死に何か喋っている。
…『に・げ・ろ』?できたらそうしてるよバカ兄貴!!
「航さん、起こさなくていいですよ〜。ね、陽くん」
彼女は、陽の頭にこつんと自分の頭を乗せた。
俺は、見逃さなかった。
陽の口角が、ほんのわずかに吊り上がったのを。
「陽。月山さんに迷惑だろう?」
黒い波動を放ちながら笑顔で奥歯を噛み締める航兄。
「航さん、寝ちゃってるんですから…」
酸素濃度が段々下がっていく。
仕事部屋を見ると、修兄が泡を噴いていた。
俺も、もう…。
「…?智さんまで寝ちゃった…?」
違うよ酸欠だよ気絶だよ。

あれ?花園が見えるぞ?
あ、小川の向こうで修兄が呼んでるー。
待って待って、俺もすぐそっちに渡るから〜。

162名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 16:55:20 ID:EkwEQYPx
智渡っちゃだめだぁぁぁ!!
修兄も戻って来てぇぇぇ
163名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 17:41:23 ID:omjbAGkh
最近航・陽の黒さがハンパないですねw
GJでした。

自分に時間がないので空気読まずに投下だけいたします。
(・∀・)の続編です。
164ビミョーゼツミョー3兄弟1:2007/03/16(金) 17:42:12 ID:omjbAGkh
ぱったぱったぱった。

廊下の端から修がニタニタしながらスキップしてやってくる。
それを険しい顔で見つめる智と陽。
「どう? どう?」
2人のところへ辿り着き、ワクワクしながら尋ねる修。
「…違うんだよなぁ」
「嘘!? 結構イケてない!?」
「もっとステップがぎこちない。腰も落ちてない」
「厳しいなぁ〜! 陽くんは?」
「ん〜…笑顔が気持ち悪い」
「んナ!?」
「よし、俺がやる」
今度は智が反対側へ走っていき…ぎこちないスキップで爽やかに笑いながらやってくる。
「ちょっと爽やかすぎるよな」
「でもスキップは似てた」
「俺にあの笑顔は無理。ビミョーっつか絶妙なんだよなぁ」
悔しそうに顔をしかめる智。
「智兄の爽やかさと、修兄の気持ち悪さの間なんだよね」
「俺の気持ち悪さ!? さっきから陽くんひどくない?」「陽お前やってみろよ」
「…僕は無理」
陽が目を逸らす。
しかし両脇を修と智に抱え込まれ廊下の端へ連れて行かれる。
「いいからやれって!!」
「ヤダってば!」
「ひーなーたーくぅーん!」
ギャーギャーと騒ぎながらプロレスごっこが始まる3人。
ぷるる…

そこへ電話のベルが鳴り響いた。
165ビミョーゼツミョー3兄弟2:2007/03/16(金) 17:42:58 ID:omjbAGkh
「お、修兄! 電話だっ…やめて、やめてぇぇ!」
「陽! 手を伸ばせ! 俺はここだぁ!」
「はっはっは。気持ち悪い顔でコブラツイストぉぉ!!」
電話のベル音そっちのけで廊下でじゃれる3人。
やがてベル音が止み、一通りじゃれ合った後廊下に寝転んだ。
3人とも肩で息をしている。
「ダメだ…航兄が止めてくんねぇと…終わりが見えねぇ…」
「そもそも、航兄が、あんな、顔で、スキップ、するから」
「ていうか…さっき電話来てたよね」
「どーせ…航兄だろ…」
「遅く、なるとか、また、泊まる、とか?」
「…修兄、息切れすぎ」
「ボク、みかけに、よらず、貧弱、なの」
「…ただの年だろ」
「何、おゥ…? ごほっ」
修は動く事もできずに智を睨んで咳込む。
そこへ原稿を取りに来た田中がやってきた。
「お邪魔しまぁ〜す…って、何やってんですか、こんなトコで?」
田中の問いに3人は疲れ切った顔を見合わせる。
そして智が片手を上げて言った。
「あー…モノマネ大会」


結局航は2晩続けて帰って来なかった…。
166ビミョーゼツミョー人:2007/03/16(金) 17:45:55 ID:omjbAGkh
以上です。

結局スキップは夏世っぺ宅に押しかけようとしてた3人が見てた、って事で。

弟達は中学・高校でじゃれあう男子みたいなイメージです。

取り急ぎ失礼しました。
ありがとうございました。
167名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 18:12:16 ID:BGpt4I9P
>>159
「女として大事なもんが減ります!」GJ!w

>>161
GJ! 航兄の黒い波動に全く気付かない夏世っぺww 
やはりベストカップルなのか?

>>166
中学生みたいな3人、可愛い。GJ!

投下ラッシュktkrで昨晩からの全てのSSに感想書いてると
超長文になってしまうから省略してしまっているのですが…歯がゆいです。
長男次男三男四男と色んなヴァージョンが読めて嬉しかったし
全部面白かったですよー皆さん本当にGJです!
168空気読まずに空気の読めない人のネタ投下:2007/03/16(金) 18:21:22 ID:VHvmX02A
航「あの〜」
夏「は、はい!」
航「か‥肩を、抱いてもいいですか?」
夏「え?!」
航「いや!無理にとは言いません!ダメならいいです。」
夏「‥‥ダメじゃない、です」
航「そうですか。じゃあ、お言葉に甘えて。」

ぎゅ

ドキドキ ドキドキ

航「‥‥あの〜」
夏「は、はい!」
航「なんていうか」
夏「はい!」
航「‥‥キス、してもいいですか?」
夏「えぇっ?!」
航「いや!無理にとは言いません!ダメならいいです。」
夏「‥‥ダメじゃないです。けど‥‥」
航「けど?」
夏「可能かどうかをいちいち確認しないでください!!」
航「すみません」
169名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 21:36:35 ID:uGwKE4Nq
神様がたくさんいらしてる!!!!

>>149-150
不純異性交遊をしたがってるのは、修兄の隣にいる黒い人も、のような
希ガス。

>>159
後でお風呂から出てきた夏世と亮子さんを見て、(亮子さん、ウラヤマソ)
と全員思ったに違いない!私は思ったぞ!

>>164-165
あのー瑣末なことを伺いますが、航お兄様、2晩続けてお泊りになった
ということは、もちろん、ちゃんとした方なので『つけて』何度も
されたということでしょうか?・・・・それは夏世ちゃん、かなり
イタそ(ry ナマでも痛そうだけ(ry

>>168
航兄、言いそうだ!まったくこの調子でベッドの中でも言われたら、
キレてもいいよ、夏世っぺ!


もー感想書ききれません!!私を萌死にさせるつもりですね!神様方!!
170名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 23:00:00 ID:U5F1z2Tg
凄いですね、既に100kBになってますね、このスレ。
まさに、すぅばらしぃ〜!

夏世っぺをめぐる航VS智の静かな闘いを投下したいと
思います。
よしなに。
171仁義なき闘い 1:2007/03/16(金) 23:02:52 ID:U5F1z2Tg

「ただいまー。」


打合せから帰って来て自分の部屋に戻ろうとすると、隣の修兄の部
屋を挟んでもう1つ向こうの部屋----航兄の部屋の扉が開けっ放し
になっているのが目に入った。
それを見て軽く舌打ちをする。
まただ。




彼女が俺達花園ゆり子の担当に戻ってきてから、いつの頃からか彼
女が航兄の部屋に時々いるようになった。
それはほんの5分だけのこともあれば、1時間以上出て来ないこと
もある。
実際には部屋の中を覗いたわけじゃないが、彼女が部屋にいる時は
航兄は必ずドアを廊下側に大きく開け放っているので、時折二人の
楽しそうな笑い声や話し声が聞こえるからそれと分かる。
航兄も何もそう、律儀にドアを開けっ放しにすることもないだろうに。

「何が、『俺はそういうのは、いいから。』だよ。言ってることと
やってることが違うじゃないかよ。」


ま、航兄は告った俺が瞬殺されたことも知らないだろうし、『そう
いう』こと(?)が起こるのを避けるためにも、ドアを閉めないで
いるんだろうが、


「俺はやましいことは何もしていない。」


というこれ見よがしの、その余裕すら感じる潔癖さが、鼻につくのだ。


172名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 23:08:10 ID:6MQaVneG
>150
某海外ドラマの物凄い速さでスケッチして描いた人間などを
絵の中に閉じ込めてしまう少女を思い出して吹いたw
173仁義なき闘い 2:2007/03/16(金) 23:08:45 ID:U5F1z2Tg

いつもだったら横目に見て済ますものを、俺はつかつかと航兄の部
屋に向かった。







「よ!お二人さん、たっだいま。」

「智さん、お帰りなさい。」

「おかえり、智。」


航兄の部屋の入り口に立ち、中にいる二人に声を掛けた。
突然現れた俺を見て、彼女はともかく航兄は少し目を見開いて驚い
た顔をしていた。
ふうん。
航兄と彼女はソファに並んで腰掛け、二人の間に美術図録なんぞを
広げて見ていたらしい。
いつも俺が彼女のために洗ってアイロンをかけているエプロンをして、
家事の邪魔にならないように髪をアップにした彼女の可愛いらしい
こと!そして何より好きな男と一緒にいられる嬉しさが全身からあ
ふれている。
はぁ。


「何やってんの?」

「航さんに、絵画の説明をしてもらってたんです。私、全然知識が
ないので。」

「あっ、そう。確かに、あんた図鑑に載ってない動物描いたりして、
すごかったもんなー。」
「ひどい!智さん!」

「智、どうした?何か用だったか?」


邪魔をされて、不快そうに眉をひそめた航兄の様子を俺は見逃さな
かった。



174仁義なき闘い 3:2007/03/16(金) 23:14:21 ID:U5F1z2Tg

「別に。帰ってきたら航兄の部屋のドアが開けっ放しになってるし、
どうしたのかなーと思って。お邪魔だった?」

「いえ、そんな!そんなこと、ないです!」


ぶんぶんと頭を振って否定する彼女を、少し辛そうな表情で見る航兄。
俺はそれに気が付かないふりをして更に話を続けた。


「まだ話してるんだったら、廊下の冷気が入ってきて寒いしドア閉
めれば?」


そう言ってドアを閉めようとすると、慌てて彼女が立ち上がった。


「いえ、もう原稿も頂きましたし、帰るところだったんです。
航さん、長々とお邪魔をしてしまい、すみませんでした!」


ぴょこんと航兄に頭を下げると急いで航兄の部屋から飛び出てきて
しまった。
そこで俺の脇を通り過ぎる時に、すかさず彼女に声を掛けた。


「じゃあ、もう遅いし、駅まで送ってくよ。」
「そうですか?すみません。」


なんとも渋ーい表情で俺を睨んだ航兄に、俺はにやりと笑って
片手を挙げてみせると、黙ってドアを閉めた。




『恋愛に王道なし』

悪い?












175名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 23:16:40 ID:kqAD3RsZ
>>174
GJ!
ついに智も黒くなった(笑)頑張れ!航兄!
176仁義なき闘いの人:2007/03/16(金) 23:19:39 ID:U5F1z2Tg
百の手法を知ってるモノが覇者となれる訳ではないの
がこの道の奥深く、厳しいところで。
がんばれ、智ぴょん。

ところでタイトルからすると田中ちゃんが出てきて
然るべきなんだけど、出てこなカタ。
177名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 23:25:33 ID:6MQaVneG
>171
途中割り込みすまんです…
これで(色んな意味で)ピュアな人間は修お兄さんだけに
178名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 23:29:09 ID:l1jmwvZX
>>176
GJです!!
もうみんな黒くてもいいよw
ほんと、ここでだけでも智ぴょんにはがんばってもらいたい。


実は前から密かに妄想していたんだけど、乙女ゲーでヒミツの花園が欲しい。
マジで欲しい!
主人公はがっさんで、もちろん乙女ゲーなので攻略対象は四兄弟。
それぞれにハッピーエンドが待っているぞ!
そして全キャラ(と言っても4人だけどw)クリアの後には、主人公が亮子
になって、田中ちゃんか智さんを攻略出来るぞ!!

...なんてバカなことを日々妄想してます。すいません。
179150でもある仁義なき人です:2007/03/16(金) 23:36:33 ID:U5F1z2Tg
>>175さん
誰のせいなんだかなーw
夏世っぺって意外にファムファタール?

>>177さん
いえ、こちらこそ〜ガチンコしてしまいすみません
でした。

>絵の中に
航兄さんだったら出来そうだ。いやきっと出来るに違
いないw

>ピュアな人間は
そう修さんこそ最後の砦、ピュアオブピュアなんです
(多分)。


感想、ありがとさんですー!
180名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 23:47:50 ID:uGwKE4Nq
>>176
GJ!まさに、取ったもん勝ちの世界。
智ぴょん、1度や2度(あれ??もっとか??)ふられたくらいで諦めるな!

さて、次に来るのはブラック修兄?
個人的にはバレンタインの修×夏世話の続きを心待ちにしていたりするww

>>178
欲しいカモ。”それぞれにハッピーエンド”が気になるところ…。
181名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 00:07:17 ID:dmIunn75
>>115
遅レススマソ

>モップを取りに部屋(物置として使ってる?)に陽くんとがっさんが

禿同。寝転んで見てたのに、思わず「をいっ」と起き上がってしまつたよ。
その後、航兄が出掛けたシーンは2度目見直してる時に気づいた程www
182名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 00:45:02 ID:Gl0wBPJx
>>139
ワロタw智カワイス

>>143
GJ!智モエー
智の手慣れた感じに萌える。

>>149
GJ!
夏世と陽の会話カワイス(*´∀`)
修のエピワロス。かわいいやつだ。

>>159
GJ!
イイ!夏世と亮子の会話モエー
2人の会話、もうちょっとききたい(*´Д`)
男達の反応にワロス&モエス

>>161
GJ!
修と智の反応が浮かんで吹いたw

>>164
>「智兄の爽やかさと、修兄の気持ち悪さの間なんだよね」
陽のコメントにワロタ

>>168
航のじれったさにこっちが照れる(*´Д`)モエス

>>171
GJ!
いいぞいけいけ智!
航がじれったいのでどんどんやっちゃってほしい。


みなさんGJです。
うまく書き表せないのがもどかしい。
183旅立ち1:2007/03/17(土) 01:05:10 ID:AarmMlqs
航が花園ゆり子のマンションを出ていく日、夏世のモノローグ中心です。
イメージしたままササッと書いたから支離滅裂かも。キス×キス程度のぬるさです。

片づけを終えた広い部屋にひとり思い出をたどる夏世。

花園ゆり子が解散して3ヶ月、
陽くんがやりたいことを探すためにイギリスに旅立ったのは先週のこと。
修さんも智さんも飛行機を見送った後でも涙ボロボロですごかったな。
でも陽くんのことをとっても可愛がっていたので仕方ないかもしれない。
航さんはいつものように笑っていたけど、やっぱり寂しそうだった。

修さんは、美那絵さんの近くにアパートを借りてお店を手伝っている。
バナナの皮をむいているところしか見たことがなかったのに、今では野菜の下ごしらえはひと通りできる
らしい。これも智さんの鬼の特訓のおかげだよね。
あと、なにやら私にはわからない世界のサークルにあちこち出没しているらしい。
そのうち本でも出しそうな博識ぶりを発揮している。
修さんならイラスト付きで本を作ってくれそうだから売れそうだな。
出すときは是非、蛍潮出版で…と頼んでおこう。あぁー我ながら立派な愛社精神。

花園ゆり子の解散後、真っ先にマンションを出て行ったのは智さん。
今は、なんと“チャーミー”の編集者。まだ見習いだけどマンガ家の先生方の評判は上々。
マンガ家の気持ちはわかるし交渉術にはたけているしでバリバリ仕事をこなしている。
花園ゆり子に恩もある田丸編集長は智さんを呼び捨てにもできないし、無茶な仕事も押しつけられずに
悶々としているらしいけど、智さんが来てから締め切りを守る先生方が多くなったのはなによりでしょ。

私はまたファッション誌に戻って川村編集長と張り切って仕事…と言いたいところだけど、心におもりが
ズッシリ。航さんのことを考えるとため息ばかり出てしまう。
航さんが一人では広すぎるこのマンションを出て行くために借りたのはウィクリーマンション。
荷物もほとんどトランクルームに預けたみたいだし、航さんもやっぱりこの街を出て行くつもり?
智さんが前に(航さんはイタリアに行きたがっている)と言ってたけどやっぱりそうなんだ。
イタリア…やっぱり絵の勉強をするために留学するのかな。
184旅立ち2:2007/03/17(土) 01:06:21 ID:AarmMlqs
ずっとずっと聞きたかったけれど、怖くて聞けない。いったい航さんと私の関係はなんなんだろう?
航さんとの心地よい空間を守りたいがために、伝えるべき自分の気持ちをいつも飲み込んでしまう。
伝えたとしても、これから新しい世界に生きる航さんには重荷になるだけかもしれない。
でも、この花園ゆり子の部屋を出たら航さんとの関係もケジメをつけなきゃいけないよね。きっと…。

思わず座り込み堪えきれない涙をぬぐおうとしたとき、玄関から航さんの声がした。
「すみません。最後まで手伝ってもらっちゃって。管理人さんへの挨拶もすませてきました…」
「どうしたんですか?月山さん」
航さんの驚いたような声が頭の上から聞こえるけど顔を上げることができない。
「どこかぶつけたんですか?痛いかな?」
涙で曇った目に心配そうな顔の航さんが見えた。
『いいえ、すみません…大丈夫です。』
『花園先生とも、この部屋ともお別れだと思ったら急に悲しくなってしまって…』
そう…この部屋にはいろいろな思い出がある。
この半年、嬉しいことも悲しいことも楽しいこともみんなこの部屋が中心だった。
「そうですね。月山さんにも田中ちゃんにもみんなにも迷惑かけっぱなしで。」
『迷惑だなんて…そんな…楽しかったです。本当に…皆さんと出会えて…でももう会えなくなる…』
こんな場面で泣くなんて航さんの迷惑でしかないと思っても涙は止まる気配を見せない。
「えっ…!?会えなくなるの?どうして」
『だって…もう会う理由が見つからないです。それに航さんはイタリアに行くんでしょう』
「智か…。おしゃべりだなアイツは…。」
『航さんはもう過去に縛られないでやりたいことなんでもできるじゃないですか…』
『我が儘だってなんでも言えるんですよ』
そうだ、航さんは好きな場所で好きなことができる。悲しい重荷はもう手放したんだから。
185旅立ち3:2007/03/17(土) 01:07:57 ID:AarmMlqs
沈黙の後、航さんが私の前に腰をおろした。
「じゃあ、お言葉に甘えて我が儘させてもらおうかな。」
独り言のような航さんの声。
「僕が月山さんに会いたいからっていうのは会う理由になりますか?」
『えっ…!?』
驚いて顔を上げた私の頬を航さんの繊細な指が不器用に顎までたどる。
航さんの指が涙を拭ったとき思わず目をつむった私の唇にフワッと何かがかすめた。
「あと週に1回は月山さんのカレーが食べたいです」
驚いて返事のできない私に今度はゆっくりと優しいキス。
「時間があるときはずっと一緒にいたい。本当は時間がなくてもずっと一緒にいたい」
言葉に重なるようなキス
「落ち着いたらイタリアにも一緒に行きたい。絵を描いているときに月山さんがそばにいてくれたら最高」
嬉しそうに笑うと今度は頬にキス。
心臓がバクバクで頭の中もゴチャゴチャ、ちゃんと息をしているのが不思議なくらい。
航さんのキスがの言葉だけでなく頭の中のいろんな事や体の力まで消してしまった
「月山さんじゃなくって、夏世って呼んでもいい?」
「いい?」
もう一度聞き直した声に条件反射のようにコクコクと頷く私を胸に抱き寄せ、耳元でささやく。
「夏世…大好き。離したくない」
『わた…』
再びおりてくるキスに言葉を奪われ、航さんの名前を最後まで呼ぶことはできなかった。

バランスを崩さないよう、航さんの上着を必死につかんでいたけどもう限界。
すーっと後ろに倒れたとき、航さんの手がしっかりと抱きとめてそっとフロアに横にしてくれた。
「大丈夫?痛くなかった?重い?」
『だっ…大丈夫です』
「それならよかった」
ホッとしたように笑顔になると、少し乱れた私の髪をなでて直し額にもキスを落とした。
「かわいいね夏世、食べてしまいたい」
航さんの舌が優しく口の中をなぞる。唇が離れるたびもっと欲しくてたまらなくなる。
思わず航さんの背中に手を回した。
キスが首筋におりて来たとき、思わず甘い声が漏れてしまった。
えっ…ここで?こんなところでしちゃうの?そりゃあー初めてじゃないけど、気持ちは女子高生並なのよ。
まだ心の準備っていうものが…。あーんダメ…。キスが気持ちよすぎる…。
186旅立ち4:2007/03/17(土) 01:08:57 ID:AarmMlqs
覚悟を決めようとした瞬間…航さんが体を離して起きあがる。
「すみません…ダメですね。これ以上は…。あなたを驚かせてしまって申し訳ない」
深い呼吸を2回すると、起きあがる私に手を貸して乱れかけた洋服を直してくれた。
『あ、あの…展開が早くてイマイチ現実がよくわからないんですけど…』
「はい…そうでした。すみません」
はにかんだように笑う航さん。
『私はこれからも航さんのそばにいてもいいということですか?』
「是非…。…といっても、実は月山さんの気持ちを聞くのを忘れていました。どうでしょうか?」
冷静さを取り戻した航さんはまた丁寧な言葉遣いだ。おもしろいわ航さん。
『好きに決まっているじゃないですかー。私の気持ちなんてとっくに知っていると思ってました。』
思い切って自分から航さんの胸に飛び込んでみる。そして航さんの頬にキスをした。
「あーよかった。どうやって月山さんに気持ちを伝えようかと考えていて眠れなかったんです」
『夏世って呼んでくれるんじゃなかったんですか?』
少しだけ甘えた声を出すと航さんは照れくさそうに笑ってぎゅっと抱きしめてくれた。

どのくらいこうしているんだろう。窓の外は夕暮れの気配だ。
「さっきも話したけど、夏世の休みが取れるようだったらイタリアに連れて行きたいと考えているんだ」
「父の古い友人がフィレンツェにいるので訪ねたいし、陽の様子も見てきたいし」
『航さんと一緒ならどこにでも行きたいけど、いいんですか?』
「もちろん…。それと、その後なんだけど…松本に家を借りようと思ってる。山の絵が描きたい」
『松本…?長野のですか?』
「知り合いが市民向けのアトリエをやっているのでそこを手伝うことにしてるんだけど」
「学校の美術講師の話もあるのでなんとか食べていけると思う」
「夏世がよければ一緒に来て欲しい」
航さんがひと言ひと言を自分で確認するようにゆっくりと話しかける。
『それって…』
プロポーズ?
187旅立ち5:2007/03/17(土) 01:09:47 ID:AarmMlqs
「この間、田中ちゃんのうちに行ったとき亮子さんに聞いたんだけど、もし仕事を続けたければライター
として松本の家でもできるそうなんだ。もちろん何度かはこっちに通うことになるけど」
「夏世のやりたいことにできるだけ協力するから…。結婚して欲しい…結婚してください」
ちょ…ちょっと待って。なんで私の知らないところでこんな段取りよく進んでいるの?
えっ!?いきなり結婚?嬉しいけど…さっきまでの私のどんよりした気持ちは意味がなかったわけ?

『航さん…』
「はい…?」
『もうヒミツをもたれるのは嫌です』
『私がどんなに航さんのことを想って苦しかったか知らないでしょう。そりゃぁ私が勝手にですけど…』
『冷たくしたり優しくしたり、何度会ってもぜんぜん距離が縮まらなくてずっと寂しかったんです』
あー私の大バカ。本当はこんなこと言いたいんじゃないのに。どうしてー?
「すみませんでした…。あなたの気持ちには気づいていたんですが…いままでの僕だと自信がなくて」
航さんの声が少し弱くなってしまった。
「これからのことを黙っていたことは謝ります。でもあなたにはよけいな心配はかけたくなかった」
うん、わかってる。航さんがちゃんと私のことを考えてくれてたのは素直に嬉しい。
こんな時にいじけた事を考えてしまう私はなんて性格が悪いんだろう。
『航さん』
きちんと正座して航さんを見上げた。
「はい」
航さんも居住まいを正して私と向かい合う。
『結婚のお話、ありがとうございます。ありがたくお受けします』
『でも、これからはひとりで抱え込まずに私にも教えてください。航さんと一緒に考えたり悩んだり
したいんです。もっともっと航さんのことが知りたいんです』
航さんにこの気持ちはちゃんと伝えたい。
「わかりました。こんな僕ですが精一杯幸せにします。」
『ふつつか者ですが…』「こちらこそ、ふつつか者ですが…」
深々と頭を下げた航さんに、私もつられてずっと頭を下げていた。
いつのまにか堪えきらないように航さんが笑い出し、私も吹き出して少し痺れた足をくずした。
188旅立ち6:2007/03/17(土) 01:11:13 ID:AarmMlqs
マンションを出たときはもうすっかり暗くなっていた。
『あぁー、でもやっぱり悔しい。』
「なにが?」
『編集長と田中さんです。私が航さんのことで悩んでいるのを知っていたくせに知らんぷりしてて』
「それは僕が田中ちゃんに無理に頼んだからです。どうしても自分で伝えたかったので」
「どうか田中ちゃんを責めないでください」
航さんの困った顔も素敵だ。もうどうでもいいことを、つい言ってしまったの。ごめんなさい航さん。
【兄貴はさぁ、外堀から埋めていくタイプだからなぁ。まぁなんとかうまく付き合ってやってよ】
智さんが前に言っていた言葉を思い出した。
【航兄はさ、あー見えて結構“俺様体質”なんだよ、きっと。ファイト!】
陽くんも成田で別れるとき、そんなことを言っていた。
修さんもなにか言ってたっけ?【すっばらし〜〜い】しか思い浮かばない。まぁ…いいか。
『ねぇ航さん。きょうは私の部屋で鍋にしましょうか?』
航さんに甘えた仕草で腕を絡ませてみた。
「鍋って今の時期に?それはちょっと辛いなぁ」
『編集長直伝の夏のさっぱり鍋っていうのがあるんですよ。美味しいですよ。智さんほどじゃないけど』
「う〜ん、迷うなぁ」
『デザートにミカンつけますから、ネ?』
「デザートは夏世がいいなぁー」
『えっ!?』
「あ…いえ…何でもないです」
えっ!?なんて言ったの航さん?                            
                                 了

駄文、失礼しました。
189名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 02:06:52 ID:Gl0wBPJx
GJでした!
ハッピーエンドだけど、みんな、それぞれの道に進んでいく寂しさもあって。
本編の最終回を観たような気がしたよ。
来週終わっちゃうね。寂しいな。
190名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 02:56:50 ID:xnyU/C2P
>>183->>188
GJ! 設定とか細かくて感動&感心してしまいました。
本当にこういうラストだったらいいな〜。
191名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 06:14:50 ID:XUtjRjur
>>188
お疲れ様でした。
その‥とても面白かったのですが、「」の種類で人物を分けているのは意図的でしょうか?
通常の感覚ですと、人物二人で
「○○」
「○○」
だと、
航「○○」
夏世「○○」
だと思って読んでしまうので、少し混乱しました。
意図的になさっているのでしたら、申し訳ありません。
192名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 11:30:39 ID:DMOrKChR
>>188
わたしも、とても楽しめたんですが、「」は普通はセリフで、『』は思考(?)
というか、言葉に出さない考え事を表現する場合に使われることが多いので、
混乱して集中できなかったのが、残念です。

内容には胸きゅん(死語?)に萌えさせて頂きました。ありがとうございました。
193名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 13:43:01 ID:AarmMlqs
>>191

他板で読みやすかったので試して見ましたがダメでしたか○| ̄|_
次から「」に戻します。読みにくくてごめんなさい@188
194名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 14:26:01 ID:kuOBnW2U
>>193
いやいや、自分も内容にキュンキュンでしたよー GJ!
またぜひ投下して下さると嬉しいです。
195名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 14:39:04 ID:F69GAp6M
>193
内容はすごく良かった!また投下してください
隣街の名前が出て来て違う意味でドキドキしたwww


もやもやとした空想を文にするって難しいなと改めて
しゃっくりネタとか思いついたけどまとまらない…orz
チラ裏スマソ
196ゆめ 0/5:2007/03/17(土) 16:49:05 ID:L2l3vH3x
智×夏世 エロなし投下です。
>>126
で、他力本願は良くないなと思ったので頑張ってみました。
「俺じゃダメかな?」はなかった方向で。
197ゆめ 1/5:2007/03/17(土) 16:50:42 ID:L2l3vH3x
「どうするんですか? 花園ゆり子が解散したら」
夏世が聞いて来たのは、花園ゆり子の解散を決めてスケジュール調整し始めた、ある日。
夏世自身はそれほど反対しないでいてくれたのだけど、看板作家の事実上の引退を何としてでも留めて来いと、編集長に厳命を受けたらしい。
せっつかれて出て来たクセに何を言うでもなく、最終回に向けた原稿を待っている。
「航さんは画家を目指して、修さんは漫画家。陽くんは学生をやり直して、智さんは?」
「あー………。ねぇ?」
「ねぇ? っじゃないですよ。
やりたいこととか、あるんですか?」
「ないんだよね、コレが」
198ゆめ 2/5:2007/03/17(土) 16:52:00 ID:L2l3vH3x
航兄にも修兄にも、陽だってやりたいことがある。ずっとやれずにいたことを、『花園ゆり子』という檻から解放されたように、飛び立つ為の準備をし始めた。
ただ、『花園ゆり子』を好きだった俺としては、まだ微妙に気持ちの整理がついていない。
「例えば俺が出来ることって、…ホストかな」
「似合いますねぇ。
って、私は真剣に聞いてるんですよ?」
「だってさ、漫画家のマネジメントなんて、そんなに必要ないでしょ。ホントはさ」
『花園ゆり子』だったから、あり得た。
秘密を守らなくてはいけなくて。
外交担当が必要だったから、俺は『花園ゆり子』の一人でいられた。代えのきかない一人で。
199ゆめ 3/5:2007/03/17(土) 16:53:18 ID:L2l3vH3x
「子供のころの夢とか、ないんですか?」
「警察官とか、サッカー選手とか?」
頷く夏世に、薄く苦笑いした。考えることが単純だ。
それでもやっぱり、『おとーさんやおかーさんや、おにいちゃんのおてつだい』だったとは言い辛い。
貧乏だったから、助け合わなきゃ生きていけなかった。
そのまんま来たんだな、俺たち。
「ちなみに、あんたは?」
「………『花嫁さん』」
「ありがちーっ!」
「ありがちで何か悪いんですか! 女の子の夢なんですからっ」
毛を逆立てたネコのように、フーフー言って。
つつけば動く、おもちゃみたいな反応が楽しい。
「じゃあ俺もそうしよっかな。
…『花婿さん』、あんたの」
200ゆめ 4/5:2007/03/17(土) 16:54:35 ID:L2l3vH3x
じっと視線を合わせて。
まるで口説いてるみたいだな。
視線を逸らしたら意識してるってことで、俺の勝ち。
見つめられて意識しないオンナはいないよ。こっちに気持ちがこもってなくても。
言っとくけど得意だよ、俺?
気持ちもないまま、あるように見せかけて見詰めるのも。
今は、ある…けど。
「じゃあ、お婿さんになりますか? 智さん」
「本気っ?」
満開の笑顔に胸が高鳴る。
「冗談です。
ふふっ、智さんをからかえる日が来るとは、思いませんでした♪」
「………俺も、あんたにからかわれる日が来るとは、思わなかったよ」
201ゆめ 5/5:2007/03/17(土) 16:55:53 ID:L2l3vH3x
ちぇーっ。
腹立ちまぎれに夏世の額を弾いて。いーい音、したな。
夏世が「痛いですよぅ」と顔をしかめてるうちに、立ち上がる。
「夕飯作るけど。あんたも食べていけば?」
「あ、お手伝いします!」
「いいよ。あんたに手伝わせると、台所全壊しそう」
シャツの袖をまくって振り向いた。反論出来なくて、夏世は膨れ、
「………智さんて、いい『お婿さん』になりそうですね」
と、呟く。
「ねえソレ、皮肉?」
レタスときゅうりを洗いながら、気持ちは違うことを考えていた。
だろ? だから貰っとけって。


終わり
202名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 18:53:12 ID:NzlsqNSe
>>196
GJ。
本当、こういう会話をしそうな2人だよね。
ドラマでも恋愛関係はなくてもいいから
友達同士みたいな、親しい会話を見たかった。
でも智の場合、どこか男を意識しちゃうから難しいかな。
203名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 19:10:29 ID:Gl0wBPJx
>>197
GJ!
こんな感じのラストもいいなぁ。
夏世と智の、恋が始まりそうな予感?(*´Д`)ワクワク
204名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 20:25:12 ID:mM/qzcIH
空気読まずに小ネタ投下します。


航兄が木下に抱き着かれているところを目撃した後の場面。


↓ ↓ ↓
205名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 20:26:32 ID:mM/qzcIH
〜もし○○だったら〜


「あの人のこともらっちゃうよ?」
「……」

夏世を追い掛けて走りだす智の背中を見送る航……が、思い直し、智にタックルをかけたら。

「痛ってーなにすんだよアニキ!」
「やっぱり智には渡せない!」で喧嘩になったとこに、ふたりの帰りがあまりにおそいので探しに来た修と陽が!!
206名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 20:28:32 ID:mM/qzcIH
〜もし○○だったら・2〜


「にーちゃんになにすんだよ!」で修が参戦!
「修兄は引っ込んでろよ!」「うるせー」
「やめろふたり共!!」

「「航兄は黙ってろよ!!」」
ぽーんコロコロ…ころがる航兄。

「航兄大丈夫?ガッサンは僕が追い掛けるから!」

「え!?」
と、おいしいところは陽がもってくんじゃない、かと…
207名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 21:05:16 ID:9l7Ey5G3

花園ゆり子作品にはキスシーンがないことに気がつく夏世。
いくら恋愛に長けた智がいるとはいえ、所詮は恋愛力低&経験少ない
(もしくは無?)航、修、陽が描いている作品。
特に最終的に絵におこす修はキスの経験がないから満足いくものが描けない。
(フィギア同士でキスさせてみて描こうと試みたこと有)
しかしそんなことを夏世に知られるのはハズカシイので何とかごまかそうとする修。
だがあっさりバレる。
ところがどういう風の吹き回しか夏世がキスの実技演習をつけてやると言い出す。
夏世の唇まであと5cmのところで固まる修。

どーすんの、どーすんの、俺っ・・・!!!!

つづく?


てな感じの妄想した。
修&夏世好きだーでも文章にする能力がない・・・olz
作品書いてくださってる作家様たち、本当に尊敬します。
208名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 22:59:40 ID:C8tENMof
明後日は「がんばった大賞」だよ!一日早く花園の世界に触れられる!
209名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 23:37:48 ID:Gl0wBPJx
>>205
GJ
4人それぞれの性格が出て面白いw

>>207
キスの実演かぁ。
それに便乗して妄想。

「…キスの描写がうまくいかない」
「この写真は?」
「うーん、ちょっと違うな」
「陽、智、ちょっと実演してみて」
「えっ」
「うん、その角度…男同士はイマイチ…あ、夏世っぺ、ちょっと来て」
「はいっ?」
「フリだけでいいから。1センチで寸止めね」
210名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 23:43:20 ID:Y0AoFA/b
>207
思い切ってしてみようと修兄が目を閉じる

触れる寸前で航兄がドアを開ける

微笑みながら修兄にお仕置き
という映像が頭に浮かんでしまったw


そういやDVDはボーナスディスクが付くんだね。
思わず予約してしまったよ…
211名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 01:03:34 ID:zO+ksvMo
>>207
続きはwebで!

>>208
kwsk
212名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 01:23:40 ID:Z5OPRh4X
しかし焼き肉のタレのCMのカナメンのはじけ振り観てたら
「なにやってんの智兄」と陽風に突っ込みたくなるw
ワーオ連発してんだぜ…
213名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 01:29:24 ID:7XsQfh+I
>>212
ワロスw
CMみる度に笑い出しそう。
214名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 02:00:49 ID:bkO0gJKA
三男踊り狂ってるよねw
ttp://www.ebarafoods.com/f/200702/oroshi/
215名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 02:04:37 ID:bkO0gJKA
>>211
連投スマソ
「がんばった大賞」
釈がゲストで出るってことは期待していいのかな?wktk
ttp://www.fujitv.co.jp/b_hp/gambatta/index.html
216家に帰ろう 0:2007/03/18(日) 06:42:41 ID:fVntTrnt
9話と10話の間、補完妄想を投下します。
四兄弟×夏世でやや航→夏世風味です。

↓ ↓ ↓ ↓ ↓

217家に帰ろう 1:2007/03/18(日) 06:45:10 ID:fVntTrnt

神社で泣きじゃくる陽を彼女に任せ、神社と彼女のアパートの間にある公園で二人
が戻ってくるのを待った。
修と智も後からやってきて、三人共目が合うと照れくさそうに笑った。


「航兄。」
「なんだ?」
「やっぱり、小娘を担当に戻してもらった方がいいんじゃないの?」
「んーーーー。」
「そりゃ、ドジでマヌケで更におっちょこちょいと三拍子そろっちゃってるけど、
あんだけ陽君が懐いてるわけだし。それに……。」
「俺達だけじゃ陽を連れ戻せなかった。航兄から、田丸編集長に頼んでみてよ。」
「………」
「俺さ、思ったんだけど……案外男兄弟って役に立たないもんだな。」


智がぽつりと言った。
少し考えてから、口に出してみる。


「そうだな、頼んでみるか。」


途端に両手を挙げて喜ぶ二人。


「ま、かわいい陽君のためだし、仕方ないよね。」
「そうそう。別に俺らは戻ってきてもらわなくても、いいんだけどねー。」
「それにしては、二人共嬉しそうだな。」
「何言ってんのさ。航兄が一番嬉しそうな顔してるくせに!」
「俺は元からこういう顔なんだよ!」


久しぶりに兄弟そろって肚の底から笑った。



218家に帰ろう 2:2007/03/18(日) 06:48:39 ID:fVntTrnt

しばらくすると、陽が彼女と一緒に戻ってきた。
俺達に気が付いた陽が、隣にいる彼女の顔を見上げ、そして(大丈夫だよ)とい
うように微笑んで頷いてみせた彼女を見ると、照れくさそうに笑いながら俺達の
方に走ってきた。


「こら!陽君、ダメでしょ。お兄ちゃん達に心配かけちゃ!」
「本当にそうだぞー。修兄なんか、陽が心配で泣いたんだぞー。」
「ちょっと智、それはないでしょ!」
「間違っちゃいないだろ?」
「そりゃ、そうだけどサー。」
「ごめんね、航兄も修兄も、智兄も、心配かけて。」
「……陽、お前の本当のご両親のことだが。」
「もういいから。」
「え?でも、陽……。」
「僕にはお兄ちゃん達がいるからいいんだ。航兄がお父さんで、智兄がお母さん。」
「陽君!俺は?俺は、なに?」
「「「う〜ん、なんだろう??」」」
「え〜〜〜〜!?そりゃ、ないでしょ、陽君も航兄も、智ぴょんも!」
「陽、俺達の家に帰ろう。」
「うん!」


振り返って彼女に声をかける。


「……あなたにも色々迷惑をかけて、すみませんでした。」
「いえ、そんな。私は何も。」
「ガッサンさん、一緒に帰ろう!」
「うん、陽君。お家に帰ろうね。」



219家に帰ろう 3:2007/03/18(日) 06:53:19 ID:fVntTrnt

彼女のアパートで心配して待っているだろう田中ちゃんと川村さんに、携帯で連絡
を入れる。今からみんなで一緒に帰るから、と。




じゃれ合う修、智、陽達の少し後ろを彼女と並んで歩く。


「良かった。また元の皆さんに戻って。」
「ええ。」
「………」
「………」
「「あの。」」
「あ、航さん、お先にどうぞ。」
「いえ、ど、どうぞお先に。どうぞ。」
「大したことじゃないので、どうぞ航さんお先に。」
「いえ、僕こそ。月山さんこそ、どうぞ。お願いします。」
「あ、はい。それでは、あの……私、家族って血の繋がりだけじゃないと思うん
ですよね。」
「………」
「一緒の空間で同じ食事をして、同じ時間と思い出を共有して生まれるのが
『家族』なんじゃないかなって。」
「………」
「だから航さんや、もちろん修さんや智さんにもそっくりな陽君は、間違いなく
航さん達の『家族』だと、私は思います。」


そう言うと彼女は前を歩く陽に目を遣って、微笑んだ。
つられて頬が緩む自分に、正直、驚いた。
だから照れ隠しに


「そんなに似てますか?僕と陽。」


と訊いてみた。



220家に帰ろう 4:2007/03/18(日) 06:58:37 ID:fVntTrnt

すると彼女は前を歩く陽を見つめたまま、再び微笑んでこう言った。


「ええ、相手のことを思って我慢しちゃうところなんか、そっくりです。」
「………」


彼女は今自分が言った言葉の意味を、本当に分かって言ったのだろうか?


「アナタって人は、ニブイいんだかなんだかよく分からない人だ。」
「はい?」
「いえ。……また、陽のためにも戻って来て下さい。編集長には僕からお願いを
しておきますから。」
「私、花園先生の担当にまた戻っても、いいんですか!?」
「ええ。」
「はい!宜しくお願いします!」


彼女が挙げた声に、ご近所迷惑だよ、と陽が後ろを振りかえりながらしたり顔で
彼女をたしなめた。
顔を赤くしてごめんなさい、と小さく言うと彼女は嬉しそうに弟達のところへ走
って行った。




星空を仰ぎながら心の中で思った。

さ、みんなで俺達の家に帰ろう。









221家に帰ろうの人:2007/03/18(日) 07:03:23 ID:fVntTrnt
途中の兄弟と夏世の台詞は、放映ではカットされたらしい台詞がコミック版には
載っていたので、それをちょっとアレンジして使いました。

『俺達』に夏世っぺが含まれるようになるのは・・・・・いつなんだろうか?
最終回に期待するもやっぱり無理かな!?


っていうかまたファスナーネタはちゃんとあるのか・・・・気にするところが、
そこかいっっ。スマソ orz
222名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 09:02:09 ID:8L3b83N0
>>221
GJ!9話と10話の間にそんなシーンがあったと脳内補完しとく。
ほんとセリフのカット勿体無いよなぁ。
お父さんお母さんなんだろう、と相手の事を思って我慢しちゃうとこ〜、
凄く良いのに。DVDではカット無しで観たいわ。
223名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 09:07:28 ID:EeNZjf0K
家に帰ろう の神様、朝からハゲしくぐっっっじょーぶ!!です。

えー話や(つД`)、ドラマはなぜこんないいシーンをカットしたのか!もー許さないザマスよっ!と修兄風に怒りたくなります。
224名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 10:23:12 ID:Z5OPRh4X
このスレでは黒陽と夏世がほのぼのイチャイチャしててそれを
陰からみてる航兄がゴゴゴゴゴっていうパターンが
多いけど、私的には航兄は陽を小さい頃から溺愛するあまり
修兄や智兄から「いいの航兄、あの二人ほっといて〜、陽クセ者だよ〜」と言われても、
「陽がそんな事するはずないだろう」と陽の策略に気付かない航兄も
アリかな…と思ってしまいますた。

…ないか(´・ω・`)
225名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 10:39:34 ID:7XsQfh+I
ありそうありそう。
航は陽をまだまだかわいい坊やだと思ってそう。
226名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 11:02:20 ID:8L3b83N0
>>224
うむ、それもまたアリ。
227224:2007/03/18(日) 11:39:35 ID:Z5OPRh4X
そう言ってもらえて良かったです(´∀`)
修兄風に言うと「恐ろしい子…!!」ですもんねww
228名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 12:40:57 ID:zO+ksvMo
朝から神々が…!GJ!

>>215
詳細d!こりゃwktkだぜ
229名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 13:34:45 ID:o/AHSrOn
>>224
それもらっていいですか?
230名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 13:54:09 ID:qt5YqsPb
>>229 タソ
wktkして待ってるお!
231名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 16:00:07 ID:2ZqyMXWh
>家に帰ろう神GJ!!!!乙!
夏世っぺ本人は自覚なさそうだけど
ちゃんと立派な編集者だよね。・゚・(ノД`)・゚・。
家族で姉で妹で友人で仲間で恋人で…

うらやましいぞ夏世っぺ先生〜
232名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 17:00:52 ID:EiWlwTVi
>>224
リアルに15歳下の弟がいる物から言えば、弟に嫉妬とかありえない。
弟は今年17だけど、変えたオムツの臭いは一生忘れられないよ。
233陽目線1:2007/03/18(日) 17:41:00 ID:TpfgV40Y
携帯から失礼します。
航兄と結婚が決まって片岡4兄弟と夏世の両親との顔合わせ妄想投下します。
オリキャラ苦手な方はスルーして下さい。
陽目線です。

↓↓↓

花園ゆり子が解散して半年。
航兄とあの人がとうとう本格的に結婚にむけての準備を始めた様子で。

今日はあの人の「お母さん」と「お父さん」…と初の顔合わせの食事会。
航兄の希望で僕ら兄弟全員出席する事になった。

時間が近づくにつれて航兄の笑顔が緊張して強張っていく様に感じる。

「航兄…大丈夫?」

「あ、あぁ大丈夫だ。陽も修も智も忙しくのに悪いな。」

「お兄様〜っ!!本当にあんなオニムスメをお嫁にもらうなんて!!恐ろしい恐ろ(ry…ブヘッゴホゴホッ」
234陽目線2:2007/03/18(日) 17:45:22 ID:TpfgV40Y
いつもの調子の修兄に航兄も安心したように笑った。
「ほら、もう時間だぞ。航兄しっかりやれよ。」
智兄は不自然な位明るい声で言った。


「お母さん!!もう化粧直すの時間かかりすぎだよ〜!
お父さんもネクタイ曲がってる!!」

そんなあの人の声が廊下から聞こえてきた。

「いい?開けるよ?ほらお父さん!!せーのだよせーの!!」

235陽目線3:2007/03/18(日) 17:47:37 ID:TpfgV40Y
襖越しの声は丸ぎこえで僕らは思わず笑ってしまった。

トントントン…

「失礼します。」

部屋に入ってきたあの人とお父さんお母さんらしい人達。

航兄が立ち上がるのにならい僕らも立ち上がった。

「今日はお忙しい所お越し頂きましてありがとうございます。 片岡航と申します。彼らはおとうとの修、智、陽です」

「こちらこそ、夏世の父の月山と申します…こちらは母の〇〇です。」

あの人は照れくさそうにもじもじしている。

236陽目線4:2007/03/18(日) 17:50:34 ID:TpfgV40Y
お母さん…と言われた人は僕らをまじまじ見回しながらニコニコしている。

「ほらっ、何はともかく皆さん座りましょっ!!


それぞれが席に腰を落とす。

「……………。」
「……………。」
「……………。」


気まずい沈黙が続く。

あの人は緊張しているのかあれこれまくし立てるように話まくる。

それに乗じてお母さん…らしき人が同じテンションで話をしている。
どうやらあの人はお母さん似みたい。
「ん、だから私は航さん達が書いてる漫画の編集で…」

237陽目線5:2007/03/18(日) 17:53:13 ID:TpfgV40Y
「あんたなんかによく編集なんか務まったわねー!!本当こんなおっちょこちょいな娘貰い手なんかないと思ってたからよかったわぁー。お母さん一安心!!ねぇ、お父さん!!ほら、なんか言う事あるでしょ!」

お兄ちゃん3人はあっけにとられたようにお母さんを見つめている。

「あ?あぁ…そうだな。
片岡さん、こんな娘ですが…よろしくお願いします。」

お父さんらしき人は座り直し、航兄を真っ直ぐ見つめた後深々頭をさげた。

固まっている航兄の横腹を智兄がせっつくと我にかえり「お…お、お父さんこちらこそ夏世さんの事幸せにします!!夏世さんと結婚させて下さい!!」
床におでこがついちゃってるよ航兄。

238陽目線6:2007/03/18(日) 17:58:09 ID:TpfgV40Y
僕はなんだか順番がおかしいんじゃないかな、なんて考えたりしていたら、お父さん…らしき人は微笑みながら頷いた。
なんだか航兄に似ているかな。


その後は緊張し過ぎてお酒を煽りまくった修兄が壊れて踊りだしたり、飲み過ぎた航兄とお父さんらしき人はぎこちなく会話していたり結構楽しく時間は過ぎていた。

あの人は終始笑顔で僕らを見ていて。



これからどうなっていくのか少し楽しみになった。


これからよろしくね。
夏世姉(照



239家に帰ろうの人:2007/03/18(日) 20:09:00 ID:fVntTrnt
感想&GJ、乙です!
本当に!あのセリフとシーンのカットは1話抜けてるに等しいですよね!
DVDではそこんとこきっちり補ってもらわなくては!!

>>232
確かに。陽の親代わりであった航兄からみればまさに我が子も同然。
うちの知り合いの男兄弟で10歳上の兄貴が嫁さん(弟より8つ上)をもらった時、
当時兄さんの方は思春期の弟と嫁さんを決して二人っきりにはさせなかった。
しかし、あれは弟位の年齢の危うさを心配しての事でこそあれ色恋のライバルの
対象としてではなかった。
やっぱりつまるところ、お兄ちゃんは心配症。(ヤツの場合、嫁さんより)弟が
可愛いらしいw
240陽目線の人:2007/03/18(日) 20:36:23 ID:TpfgV40Y
駄文失礼しました。
皆さん本当にGJです!!

出直してきますー。

241名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 20:52:52 ID:7XsQfh+I
>>240
いやいやGJですよ!
今日は水泳だし(…関係ない?)
恋人と親が対面するのって、緊張と、嬉しいようなくすぐったさがあるよね。
陽の語りがかわいらしかったです。
242名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 21:41:05 ID:EiWlwTVi
>>240

確かにGJ!ドラマでもありそうで和んだよ。夏世っぺのお母さんって、肝っ玉母ちゃんっぽいww

ひとつ指摘させてもらうとしたら、夏世父のセリフの「こちらは母の○○です」って所かな。
○○って言うのは読んでて萎えるから、適当に名前付けるか、それが思いつかないんなら「家内です」とかでも全然問題なしっぽいです。
243名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 22:01:01 ID:ep+GK93j
>>240

襖越しに聞こえてしまうガッサンの声!!!ww
GJです!
ただ、襖なのに「トントン」とノック音は違うかなと。
244陽目線書いた人:2007/03/18(日) 22:46:29 ID:TpfgV40Y
GJ有難うございました!!

>>241

そういう状況になったとしたら陽が一番冷静に状況観察してるんじゃないかな…なんて妄想しましたw

>>242

ガッサン母はよく喋りそうなイメージだったんです。父は航兄に似てるような気がしましたー!!

>>243

襖はトントントンじゃないですね、間違いないですorz


もう少し文章構成上手くできるように精進してきます。
有難うございました!!
245ファスナー:2007/03/19(月) 05:21:03 ID:wEa6CLRh
付き合ってる前提航夏小ネタ。会話のみ。


「そう言えば、あのドレスはどうしました?初日に修が頼んだ。」
「会社の倉庫にありますけど。」
「あ、そうですか。」
「使うんですか?」
「いや、そうじゃなくて・・・。」
「?」
「今ならあのファスナー下げられると思って。」
「 /// 今後持ってきますね。 /// 」
「お願いします。」



ずっと妄想してた航兄。
246名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 05:22:46 ID:wEa6CLRh
今後→今度でした。
247名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 08:23:16 ID:z1DNcFzj
>>245
是非とも航兄には真顔で夏世にそう言って欲しいです。

引き続き、最終話予想的小ネタを。


美那江で、兄弟そろって食事をするのはこれが最後のつもりでしんみりとしていたら、
急に修が

「あー!兄ちゃん録画忘れてるよ!」

と叫び、(月山に言わぬまま諦めた)航が

「もう、いいよ。」

と日本酒片手に言うと、智と陽が

「いや、良くないでしょ。録画しないとまずいでしょ〜。」
「僕は録画のために帰った方がいいと思うよ。」

と代る代る言い、最後は三人で

「「「今ならまだ間に合うよ、航兄!!」」」

とけしかける。
そしておもむろに立ち上がった航が

「そんなに言われたなら、仕方がないなー。」

と店を出た途端、猛ダッシュ!!その様子を見た弟達は

「全く素直じゃないんだから。」
「世話が焼けるよね。」
「お兄様は僕と違ってオクテだから。」
「をいっ!調子に乗ってんじゃねぇぞ、修!」
「ゴォラ、何、兄を呼び捨てにしとんじゃ〜!」
「まぁまぁ二人とも落ち着いて。」



……等という夢のようなシーンは、やっぱりないのかなぁ(涙)。

とりあえず今日と明日は残業せずに帰宅予定。
248名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 08:26:23 ID:SRJvGOzw
♪おぅっろしぃソ〜スを 見つけぇたらぁ〜
改めてみたら智兄さん、すごいことなってました。
249名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 08:53:36 ID:8qjbBx8x
智、エロカッコいい二枚目から、弾けるエバラ三枚目まで、マジ守備範囲広いっす。
「イカリング!」っていいながら、智の横にぴったりくっついてる奥様、超ウラヤマシス。
250名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 10:19:17 ID:USgrO7YZ
>>247
オモシロカタ。
ただ、複数が同じ台詞を同時に喋るときの「「「。
ものすごく気になるんだけど、SSではそれが世界標準なの?
251名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 10:45:37 ID:n7uE5Loz
めんどくさいんだろ
252自宅にて:2007/03/19(月) 12:08:58 ID:k9oJGpFY
ガッサンが家で一人で居る時の妄想小ネタです。
↓↓↓

今日も1日忙しかったな。

仕事から自分の家に帰ってくるとホッとするのか体にどっと疲れがでる。

そんな中でも航さんの顔が見れる事、ちょっとした事が幸せで…ついつい原稿の進み具合を見に行くと言う理由付けをして片岡家に足を向ける。


今日はコーヒーを美味しいと言ってくれた。

昨日はみかんを渡す時手が触れた。

そんな小さな事が幸せでしかたがない。
思いだすと顔がにやけてきてしまい枕に顔をうずめて足をバタバタ…。
「航さぁんっ!!」

思わず名前が声をついてでてしまった。

自分の気持ちを伝えたい。
だけどなぁ…。

私の事どう思ってるのかな。


「声…聞きたいな」

おもむろに枕元にある携帯を手にとってみた。

ボタンを押して航の番号を表示してみる。
「明日…締切だし原稿の進み具合合聞いてみるとか」
ベッドの上に正座し携帯を握りしめて

「よしっ!」

…かけようと決意するが発信ボタンがなかなか押せない。

28歳にもなって中学生日記の様な恋愛しかできない自分に嫌気がさした夏世でした。

fin
253名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 12:16:10 ID:axPlICLM
>ものすごく気になるんだけど、SSではそれが世界標準なの?

なんか嫌味な言い方…。
「ものすごく気になる」と言われても
ああそうですかとしか。
254名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 12:30:42 ID:rUSmh/08
>>252
萌えましたw
航兄も同じことを考えてそうだ
あの自室のソファに座って携帯と真剣に向き合ってる姿が目に浮かぶw
んで同時に掛けてしまい「話し中orz」になればいいとすら思った

しっかしこの調子だと初めてのお泊りまでの道のりは遠いな…
智相手だったらその辺上手くやってくれそうだし陽相手でももっと順調に進めそうだけどw
255自宅にての人:2007/03/19(月) 13:01:51 ID:k9oJGpFY
>>254

話中ありそうですねw
2人とも自室で悶えてそうな感じで。
とうとう明日で最終回カナシスですorz
256名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 13:35:50 ID:mQvICrPX
>>252
航もかけようとして電話持ってて、
いざ夏世からかかってきたらびっくりして受話器落としちゃいそうw>長男
257名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 14:09:06 ID:k9oJGpFY
>>254

>航もかけようとして電話持ってて、いざ夏世からかかってきたらびっくりして受話器落としちゃいそうw

想像つきますねw
でようと思って拾ったら切れてorz状態になってたりとかw
258名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 18:19:33 ID:jwUOLrSL
>>254->>257
ワロタw
中学生(いまどきは小学生?)みたいで

>>252 自宅にて 
なんだかドキドキしましたよ!
つーか、最近ご無沙汰なこの『ドキドキ』に飢えてるんだな うん。


259名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 19:01:04 ID:Ui/AQif7
報われた三男を書いてみる。三男×夏世。
「好きなのね、航さんのこと」も「好きなんだ、航兄のこと」も
「俺じゃダメか?」もなかったことになってます。
夏世は人間的に航を尊敬してるだけ、というパラレル。
ご了承ください。

260スイート:三男×夏世 1:2007/03/19(月) 19:02:16 ID:Ui/AQif7
完璧な恋人はそういいものでもないかもしれない。

わずかばかりの恋愛経験を総動員して検討した後にそう結論付けて、夏世はふうとため息を漏らした。
それを逃さず聞きつけて、目の前の「完璧な恋人」が右の眉を上げる。
目だけでどうしたの、と聞かれ、否定の意味を込めてにっこりと笑う。
「少し、酔ったみたいです」
「そっか」
すっと手を上げてウエイターを呼んで、数分後には夏世の好きなグレープフルーツジュースが目の前に運ばれてくる。
気の効きようが素晴らしい。
今日のデートだってそうだ。
笑ってしまいそうだが「ディナー」なのだ。
今まで会社の経費でもない限り縁がなかった類のレストラン。
値段の想像がまったく付かない、名前だけ聞いたことのある赤ワイン。
友人の披露宴ぐらいでしかお目にかからなかったフルコース。
それを恋人と平らげる。
一般の同じ年頃の女性には当たり前かもしれないが、社会人の恋人がいた事がない夏世にとって、嬉しいを軽く通り越してビックリの領域だ。
ガチガチに緊張してしまって味がわからない。
一番恐ろしい事実は、今日は智の言うところによると「一ヶ月記念」だという事。
「一年記念」でも「クリスマス」でも「誕生日」でも「バレンタイン、ホワイトデー」でもなく、一ヶ月。
智の口からそれを聞いたとき、思わず「いっかげつきねん」と淡々と繰り返してしまい、電話の向こうで彼は少々むっとしていた。
慌てて声のトーンを上げてを作って、「ありがとうございます」と伝えると、智の嬉しそうな吐息が聞こえた。
釣られて嬉しくなった。

261スイート:三男×夏世 2:2007/03/19(月) 19:02:59 ID:Ui/AQif7
女である自分よりも女心に詳しい恋人は、本当に手馴れたエスコートで夏世をこのレストランにつれてきた。
ドアを開けてもらうのはたまにあるけど、背中に手を回されてドアの内側に導かれたり、エレベータの中で抱き締められたり、頭にキスされたり、出会い頭に服を褒められたりしたのは始めての経験だ。
慣れない。
本当に慣れない。
そういうのやめてくださいと何度か小さな声で言ってみたけど、「そういうのって?」と聞き返されただけだった。
つまり、智の本能的な行動なのだ。
――女性をエスコートしないでいられない。
厄介な本能だ。
余談だが付き合う前は女性扱いされていなかったという裏づけにもなる。
それはほんの少し悲しい事実だけど、その頃の方が居心地が良かった。
背の高くて華やかな智はただでさえ人目につく。
すれ違う女性がたまに彼を振り返るぐらいだ。
後ろで上がった高い声に驚いて、夏世が振り向いてしまいその女性に睨まれたり驚かれたり眉間に皺を寄せられたりしたことも何度もある。
そのたびに「彼にふさわしいと思っているのか」と責められている気分になった。
今だってそうだ。
今日のワンピースは智のお褒めに預かりバッチリだけど、ネックレスがちょっとカジュアルすぎたかと落ち着かない夏世とは対照に、智はこの空気に自然に馴染んでいる。
迷わずに料理を選ぶイケメン。
ワイングラスを口に運ぶいい男。
料理を上品に、でも美味しそうに食べる彼は、この上なく絵になった。
夏世の右斜め後ろの女性が、しきりに智を見ている気がする。
ついでに、連れの女性である自分を品定めされている気がする。
もちろん被害妄想だ。
智が窓の外に気を取られた隙に、もう一度ため息をついた。
262スイート:三男×夏世 3:2007/03/19(月) 19:03:53 ID:Ui/AQif7


そもそも、他人に奢ってもらう行為にいつまでも慣れられない。
お会計の後に財布を取り出すと、いつも智に怒られる。
そろそろ学習したら、と怒られながらもどうしても毎回財布を捜してしまう。
一度亮子に相談したら
「アンタ損な性格ね〜。にっこり笑ってご馳走様おいしかった、って言っておけばいいのよ」
とさらりと言われて驚いた。
世の女性はそんなものなのか。
という事は、散々たかられているのであろう田中に思いを馳せた。
今度、お互いの苦労を分かち合いたいと思ったが、そういえば田中とは会話がかみ合わない、と思い出した。
今日はせめて、財布を出さない努力だけはしよう。


263スイート:三男×夏世 4:2007/03/19(月) 19:05:03 ID:Ui/AQif7
*

「口に合わなかった?」
部屋に入るなりそう聞かれた。
にっこり笑って、いいえ、と答える。
「とっても、美味しかったです」
「ならいいけど」
それよりも夏世が気になっているのは、これは何度目の「一ヶ月記念」で、自分はこうやって鮮やかな手際でホテルの部屋に連れ込まれた何人目の女なのかということだ。
考えたって詮無いことだ。

――大事にするから。

一ヶ月前のあの言葉を、智は忠実に守ってくれている。
毎日メールが届く。もちろん毎日それに返信をする。
眠る前には電話をかける。もしくはかかってくる。
昼間に顔を合わせても、夜に一緒に食事をしても、だ。
一時間話すこともあれば「お休み」だけを言って切る事もあるけれど、必ず毎日だ。
ふと、ファッション編集部にいた頃の後輩を思い出す。
あの子も毎日毎日、飽きもせず彼氏と電話をしていると言っていた。
その時はめんどくさくないのかな、などと思ったものだが、やってみれば案外幸せで楽しかった。
その事は一例として、確かに愛されている自覚はある。
大事にされている。
だけど、時々息苦しくなる。
智に優しくされるたび、その暖かい微笑が自分ではない女性に向けられているような、嫌な錯覚が浮かんでは消える。
智はもしかして、愛する対象が常に欲しいだけで、自分が近くにいたから本能で口説いて、自分が縦に首を振ったから成り行きで大事にしているんじゃなかろうか。
腕を引かれながらそんなことを思う。
いつの間にか目の前に現れたキングサイズのベッドの大きさに圧倒されて立ちすくんでいたら後ろから抱き締められた。
264スイート:三男×夏世 5:2007/03/19(月) 19:05:50 ID:Ui/AQif7
「どうか、した?」
耳元で心地よく響く智の声。
だけど身体に絡まる腕がくすぐったくて、軽く身を捩った。
「なんか機嫌悪い」
「そんなこと……」
小さく首を振ると、その顎をぐいと引き寄せられて、智のくちびるが重なった。
鼓動が聞こえそうに大きく、早くなった。
智の洋服をぎゅっと握る。
一ヶ月記念、だから。
今日はそういう日。
泊まれる? と聞かれた時から心の準備はしていた。
もちろん期待も。
だけど正体不明の不安が襲ってきて、口付けが深くなる度にどんどんそれは大きくなって、泣き出しそうに切なくなった。
いっそ泣いてしまえたらいいのに、胸に重いものがつかえるだけで涙は出ない。
智の長い指が髪に、頬に触れる。
その手付きは、本当に大事で愛しいものに触れるようにゆっくりで優しい。

――どうしてこんなにも優しい彼を信じられないんだろう。

恋って無条件に相手を信じられる事じゃなかったか。
些細な事で嬉しくなって、幸せになって、意味もなく甘いものだったはずなのに。
今の自分は、全然、スイートなんかじゃない。
「……ごめんなさい」
やっとの事でそれだけを言った。
智の大きな胸板を押し返す。
「なに、どうしたの?」
左右に首を振る。
「……いや?」
また首を振る。
だけど言葉が出てこない。
自分はなんて面倒な女なんだろう。
こんなのでは彼に嫌われてしまう。
ため息をついて、智がベッドに腰掛けた。
265スイート:三男×夏世 6:2007/03/19(月) 19:06:38 ID:Ui/AQif7
呆れられた、と余計に不安になって彼をじっと見つめた。
目が合うと智は緩やかに笑って、ぽんぽん、と自分の隣を叩く。
「話、しよっか」
「……」
指定されたそこに、ゆっくり腰を下ろした。
下ろした瞬間に、智の手が膝の裏に滑り込んでぐいと持ち上げられた。
そのまま、膝の上にぽんと乗せられる。
「やっ、智さん!」
「なんで?」
「重いからっ、恥ずかしい……」
「だってアンタすぐに下むくじゃん」
「だって、」
未だその整った顔に慣れなくて、恥ずかしくて顔が見られない。
なんて言えない。
付き合ってからは特にその傾向が顕著だ。
思う存分じっと見つめられるのは、きっと彼が眠っている時だけだろう。
そんな中学生のような自分がまた恥ずかしくて、智に言えずにいることの一つである。
腰に智の腕が絡んで、ぎゅっと抱き寄せられた。
首の間に鼻がうずまって、智の顎が夏世の肩に乗せられた。
「こんでどう? 顔、見てなかったら話せる?」
電話だとよくしゃべるもんな、と智の吐息が首に落ちる。

あぁ、見抜かれている。

諦めて、胸の内を吐露することにした。
自分の違和感の正体を探して、逡巡する。
慎重に言葉を選んだ。
「……智さんは、女の人が好きなんですか?」
「ハァ?」
だって、と呟いて押し黙る。
智が小さく唸った。
266スイート:三男×夏世 7:2007/03/19(月) 19:07:24 ID:Ui/AQif7
ややあって、ぽん、と一回背中を叩かれた。
「好きだけど、今はアンタだけだよ」
「……そういうの、さらっと言えちゃうのが、判んない……」
「なに、何拗ねてんの?」
「拗ねてない」
言ってから、吐き捨てるようだったと自覚する。
せめてそれを打ち消そうと、ぎゅっと胸倉にしがみついた。
「……時々、とても寂しくなるんです」
「寂しい?」
「過去にもこうやって、智さんにぎゅってしてもらった女の人がいるんだって、なんか、思っちゃって……」
たどたどしい自分の言葉を、智はどんな思いで聞いているのだろうか。
顔が見えないのは安心だけど、不安でもある。
智の瞳の表面に浮かぶ温度を感じることが出来ないから。
「まぁ、過去のことは否定できないけど……。例えば?」
「…………120万の領収書」
ポツリとつぶやいて、身体を少し引き離す。
ああ、と智が言った。
しばらくの沈黙。
とても、居心地が悪い。
「……欲しいものある? いいよ、何でも言って」
違う。
違う違う。
欲しいのは、ものなんかじゃない。
ぶるぶると勢いよく首を左右に振った。
「じゃあ何?」
「…………」
267スイート:三男×夏世 8:2007/03/19(月) 19:09:55 ID:Ui/AQif7
なんで上手に喋れないんだろう。
自分以外のひとの気持ちが判らなくて、そして判ってもらえないのはどうしてなんだろう。
胸を吹き抜ける風がつめたすぎて、夏世はじたばたと足をゆらした。
「ちょ、落ちるって」
上半身を捩って、拒絶をする夏世を、いっそう強く智は抱き締めた。
そんな恋人に困惑する。
「おりる……おろして……」
「……妬いてんだ?」
かっと身体が熱くなった。
たぶん、図星だからだ。
暴れる夏世を持て余し始めた智が、片手でぐいと顎を掴む。
顔を覗き込んで、ふっと笑った
「膨れっ面。陽みたいだな」
すっとまた頬を撫でられて、眉間の皺が深くなる。
「バッグと靴と財布、」
「……?」
「内訳。陽のフォーマル用のバッグ。修兄の靴。航兄に財布」
「…………クリスマスの?」
「そ」
「言ってくれればよかったのに」
「いい年して兄弟でクリスマスなんて、言えるかよ」
少しだけ頬を膨らませて、ぷいと智が目を逸らす。
その様子が陽にそっくりで、思わず笑みをこぼした。
「やっと笑った。今日一日、ずっと作り笑いか難しい顔かどっちかだったもんな」
「…………ご、めんなさい」
「いいよ」
くしゃりと、後頭部を撫でられた。
その優しい動作に、また夏世の心が曇った。
見抜かれていて、困らせていた。
「いいから、また難しい顔すんなって」
困っちゃうだろ、とおどけた調子で智が笑う。
智には何もかも敵わない。
268スイート:三男×夏世 9:2007/03/19(月) 19:11:32 ID:Ui/AQif7
もう一度小さく、ごめんなさいと呟く。
「もう……嫌。こんな、めんどくさくってみっともないの、嫌だ……」
「なんで? いいじゃん」
「嫌なの」
「オレは別に……嬉しかったけどな」
「……え?」
「判んない?」
じっと見つめられる。
戸惑ったものの、素直に頷いた。
仕方ないな、というように智が笑いながら息を吐く。
「例えば、オレが他に好きな人が出来たって言ったら、どうする?」
例えば、の前置きがあったにも関わらず、身体が冷えた。
嫌だ、と思った。
だけど、ありえないことじゃない。
世の中にはもっと、智に似合う人が沢山いる。
例えばさっきのレストランで、智みたいに上手に空気になじめる人がいる。
過去の女性のことを思って、勝手に不機嫌になったりしない女性がいる。
「……どうも、しない」
言ったあとに、しないんじゃなくて出来ないのだ、と思い直したが、訂正の言葉は出てこない。
「やっぱり。……良くも悪くも、自制心が強くて慎重なんだよな」
だって、怖い。
すがり付いて酷いこと言われるぐらいなら、物分りのいい女でいた方がいい。
わめき散らしてみっともない所を見られるぐらいなら、一人で泣く方がいい。
嫌われてしまうよりよっぽどましだ。
「慎重って臆病ってこと。航兄とそっくり」
確かに、臆病だ。
智に引っ張ってもらわなかったら、ここまで来ることも出来なかった。
269スイート:三男×夏世 10:2007/03/19(月) 19:12:49 ID:Ui/AQif7
「だけど言わせて貰えば、オレのことどうでもいいのかって、聞きたくなるんだけど?」
「……そんなこと」
「同じ事をオレが言われたら、まず絶対認めないって、言っちゃうけどな。
 ウザイかも知んないけど、理由聞いて納得するまで諦めない」
「それは、智さんが自分に自信があるから……」
「違うね。あるとすれば傷ついてもすぐに立ち直る自信だけ……」
言い切らないうちに、夏世を抱いたまま智の状態がぐらりと後ろに倒れる。
あららと訳の判らないうちに、上下が入れ替わっていつの間にか智が上から見下ろしている。
起き上がろうとした身体がスプリングに押し戻されて、お互いの両手が絡まりあった。
「……あのな、嫉妬すんのが自分だけだと思ってる?」
「な、何?」
「隣のデスクの、三浦さん? あと田丸さんと畑中さん、会社にいる間中一緒にいるわけじゃん?」
「それは、仕事だから、ひゃっ」
くちびるが、首筋に触れて身体が震えた。
「知ってる。あと陽が最近よく甘えてるみたいだけど?」
「おっ、とうとが出来たみたいで、かわいいなァて」
「オレのこと、かわいいって思った事ある?」
「…………智さんは、どっちかっていうとかっこいいから」
「どうも。じゃあ航兄は?」
「航さん? え、と、お兄さんが出来たみたいで、」
「なんかすごく尊敬してるよな」
「して、ます……んっ、や!」
「修兄に恋の相談なんかされちゃったりして?」
「いやっ、だって、修さん、……んんっ」
足に手が触れただけでくすぐったくて堪らない。
「待って、まだ話の途中ッ!」
「待たない。オレがどんだけ触りたかったか、アンタ知ってる?」
知らない。
そんなのは智の勝手だ。
だけど、いつもキス止まりで、もしかして自分に色気が足りないせいかと悩んでいたのも自分の勝手だ。
細めた目がじっと夏世を見つめる。
言いようもなく胸が熱くなる。
「…………すき」
言い逃げをして、智にしがみついた。

「かわいいこと言うね」

智の声音が、とても嬉しそうだった。

270スイート:三男×夏世 11:2007/03/19(月) 19:14:23 ID:Ui/AQif7
*

これから先、航の財布を見る事はきっとないだろう。
玄関の靴箱をあけたら、該当っぽい靴はぜんぶ智のものに見える予感がする。
陽が鞄を持って出かける機会も、多分ない。想像付かない。

だけどもういいのだ。
智がそういうなら、信じようと素直に思う。
ここに流れている空気は、とっても「スイート」だ。

後ろから夏世を抱き締めながら、智が耳元で囁く。
「明日、どうする? 春ものでも見に行く?」
少し考えて、くるりと智に向き直った。
「あのね、お料理、教えてください」
「そんなんでいいの?」
「うん。今日食べたみたいなご馳走、作りたいの。
 それで、航さんと、修さんと、陽くんと、みんなで食べたい……な」
じっと智を見つめた。
見開いていた彼の両目が、すっと細まる。
「オッケー」
頭を撫でられて安心する。
心に空いていた穴はすっかり塞がったようだ。
「……ナンバーワンにはなれても、オンリーワンにはなれないわけだ」
困ったように、でもとても幸せそうに智が笑う。
だって自分の居場所は、あそこなのだ。
隣に智がいるだけでは物足りなくて、航と修と陽がいて、みんなが笑っていないと嫌なのだ。
知らないあいだにずいぶんと欲張りになった自分を、智は許してくれる。
彼もきっと、同じ気持ちのはずだから。



271スイート:三男×夏世:2007/03/19(月) 19:15:28 ID:Ui/AQif7
以上です。
三男と夏世が並んでいる所は絵になる! お洒落さん達だから!

エロしたはずなのにエロシーン書き始めたら違和感バリバリで、思い切ってざっくり削っちゃいました。
筆が乗らないまま書くより、明日の放送日前に投下することを選びました。
エロパロ板なのに肝心なところを削ってごめんなさい。
272名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 19:37:04 ID:1HSvinWd
>>271
神だ(涙)GJです!!!!!!
描写が素晴らしくてなんだか自分がガッサンになった気分でドキドキ&ウルウルしてしまいました。
智って本当にガッサン大事にしてそうですよね、はぁ…パラレルがあるならこういうのが良いなぁ。
273名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 19:47:51 ID:z1DNcFzj
>>271
GJGJGJ!!!サイコーです。
確かに智と付き合ったら夏世の事だから、こうやって悩みそうだ。
そして、夏世の悩みが分かっても他に手段を知らない智。いい男&器用すぎるのも違う意味で大変だ。
274名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 20:29:47 ID:lmVbgrI5
>>271
GJ!! 長編なのに長さを感じさせない…
長兄派ながらw萌えてしまいました。削ったエロの方も是非読みたいです!
275名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 20:36:38 ID:SqLQz4TN
>>271
GJ!智にこういう風にエスコートされたいw
私も削ったエロの方が気になる。
違和感はなかったです。
276名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 20:37:10 ID:VMpOxuyV
>>271
GJ!!夏世の気持ちもすごくわかるし、
実は智も心の中で妬いてるってとこがかわいい。
277名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 20:37:23 ID:qbTyU1/1
こういうパロ小説のスレはROMってばかりだったんだけど、勇気を出してみた。
智×夏世最高!
GJ!!!

三男は切ないのが魅力だと思いながらも、やっぱりこういう幸せな話が読めると嬉しいよ。ありがとう!

初めてのカキコついでに、今までの神々にもありがとう!
このスレのおかげで四兄弟みんな好きになりました。
278名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 20:42:26 ID:pJvxIcZY
>>271
GGGGGJ!
智(*´Д`)ステキすぎ…萌え死んだ。
幻のエッチシーンもすごくみたかったです。
279名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 20:44:24 ID:8qjbBx8x
>>271
う〜っ、GJGJ!です。
ここならではの、パラレルワールド。むくわれた智、うれしいです。ありがとうございます。
ガッサンの気持ち、よく伝わってきました。

たしかに、本当に智みたいないいオトコと付き合うのって、じつはうれしさと同じくらいシンドさもあるかも。
いいオトコ過ぎると、それはそれで大変だ。
でも、それでも夏世が智を信じてついてきてくれたら、智って、自分の全部で夏世を守っていくと思う!
あ〜、本当に智もしあわせになってほしいな〜。
280229:2007/03/19(月) 22:54:59 ID:guDDG+9Q
いい流れの中投下しちゃおー。
>>224様のネタお借りしたものです。

小ネタなのに無駄に長い…
主観が智→修→航→陽と変わり、主観の変わり目に*を置きました。
黒陽に気付かない白航兄。
智が告った後くらいのつもりです。恋愛描写皆無だけど。
281黒陽と白航兄。:2007/03/19(月) 22:57:21 ID:guDDG+9Q
「航兄。泊まり、行っちゃだめ?」
俺の作った食事をうまそうに食う兄弟達。
これぞ主夫冥利…と幸せな気分に浸っていたのだが。
「ん?何処に?」
「ガッサンさんの、家」
「えぇっ!?」
「おぉっ!?」
声を上げたのは俺と修兄。
航兄はというと、驚いてはいるが穏やかな笑顔を崩していない。
…航兄?当然許さないよな?
「月山さんには?聞いたのか?」
「うん。『陽くんひとりなら大丈夫かな』だって」
「ひ、ひとりっ!!?」
いやいやいや!!何言ってんの!?
(さとぴょん、さとぴょん!!)
ぎりぎり聞こえた声に振り向くと、修兄がアイコンタクトをしてきた。
(なに)
(陽くん、狙ってない!?)
(狙うって何を)
(オ・ニ・ム・ス・メ!)
(…やっぱそう思う?)
(当然ざましょっ!航お兄様は陽くんだけに甘いんだから…)
(いくら鈍くても航兄も許さないとは思うけど…)
(とにかく!さとぴょんは絶対許しちゃだめよ!頼むよマネージャー!!)
(ら、ラジャー)
「智」
「は、はいっ」
「陽、予定空きそうか?」…予定空いたら許しちゃう気?
「っ今!調べる!!」
手帳を取り出してパラパラとめくる。
実際、一泊くらいなら…っていかんいかん。
修兄の期待を裏切る訳にはいかない。
やきもちとか羨ましいからとかそんなのでは決してないぞ。
「…悪いけど、泊まりは」
「智兄、だめ…?」
泣きそうな顔で俺を覗きこむ陽。
その潤んだ瞳はまさに天使だ。
航兄じゃないけど、つい口元が緩んでしまう。
修兄を見ると、同じく顔を綻ばせている。
……って駄目だ!俺まで魔法にかかっちゃ駄目だ!!
「…陽。俺も行かせてやりたいけど」
「智兄……?」
前言、撤回。
天使じゃなくて…堕天使だ。
みぎゃっ
修兄がよくわからない音を出して気絶した。
充満する闇の気配に気付かないのか、航兄はにこにこと俺の返答を待っている。
陽は、ス…と目を細めて…。
「ねぇ、智兄…?」
「明日一泊ナラ大丈夫デース…げはぁ」
い、今咳になんか赤いもんが…吐血?
わーい明日はお赤飯だおめでとう俺ー。ははは。
「陽、よかったな。電話してみなさい」
「はーい」
出血で遠退く意識の中、俺はただ彼女の無事を祈った。
てか航兄、彼女、食われちゃうよ…?
282黒陽と白航兄。:2007/03/19(月) 22:59:39 ID:guDDG+9Q

結局電話であっさりOKをもらい、支度と仕事を終わらせた陽くん。
見守る航お兄様は、陽くんが夏世っぺを狙ってるなんて考えもしないらしい。
そんなだからあんたら進展しないんだよ…とか思っているうちに日付が変わり。
「じゃ俺、陽くんの野望止めてくるから!」
さとぴょんは貧血で動けないので、俺と航お兄様が陽くんを送ることになった。
「頼む…航兄に、伝え…。彼女を、守…っ」
はぁはぁと肩で息をするさとぴょん。
弟よ。お前の遺志は兄ちゃんが引き継いだっ!
「おぅ!行ってくる!」
実は仕事サボれてラッキー、と思ってるのは俺だけのヒミツ。

「兄ちゃん」
小娘の家へ向かう道。
陽くんは珍しくテンションが高く、遥か前を歩いている。
「ん?」
「陽くん、いいの?いくら可愛くても18歳の男の子よ?」
「どういう、意味だ?」
「だから、過ちが起きたらどうすんの?」
過ち、という言葉に眉間が動く。
やっと気付いたか、この状況の危うさに…。
「修、」
立ち止まって、真っ直ぐに俺を見る兄ちゃん。
その声と表情は、いつになく真剣だ。
「俺だって馬鹿じゃない。ちゃんと考えてる。…俺は、信じてるんだ」
自信に満ちた眼差し。
「兄ちゃん…」
俺、恥ずかしい。弟を疑ったなんて…。
兄ちゃんは穏やかな笑顔で、天を見上げて。独り言のように、言葉を紡ぐ。
「月山さんは、陽を無理矢理襲うような人じゃない」
「そっち!?逆!逆!!」
ずっこけてしまったじゃないですかお兄様!
「逆?この道は右だろう。平気か?」
「平気じゃないのはそっちでしょ!どんだけ弟愛してんの!!」
「ん?俺は愛してるぞ。修も智も陽も」
「そんな告白今いらないっ!!あぁもう……馬鹿ぁぁーっ!!」
「修兄、何叫んでるの?」
早く行こう、と陽くんが駆け寄ってきた。
この小悪魔め…っ!赤くなった頬がこの上なくかわいいぞ!
「修。お待たせしたら申し訳ない。行くぞ」
スタスタと歩き出す航お兄様。
ま、待って、まだ話済んでない…。
「修兄」
追おうとする俺の服を、陽くんの手が掴んだ。
見上げるその瞳から、光が消えて…。
「邪魔、しないで」
…小悪魔、じゃない。
悪魔だ。


ごめん、さとぴょん。
陽くん、止められそうに、ない。
…航お兄様の、馬鹿!
283黒陽と白航兄。3/4:2007/03/19(月) 23:01:54 ID:guDDG+9Q

簡単な挨拶の後、陽を置いてすぐに彼女の部屋を出た。
あがって下さい、という彼女の言葉にも甘えたかったが原稿もあるし、智の体調も心配だ。
陽は、彼女の顔を見たときからとにかく満面の笑みで。
他人の前であんなにうれしそうにする陽は見たことがない。
「修。陽、嬉しそうだったな」
修は少し逡巡した。
「鬼娘には懐いてるからね…」
「たまには、いいかもな。月山さんに甘えさせてもらうのも」
男兄弟じゃ、どうしてもカバーできない何か。
それを補ってくれる人が出来たのは、とても喜ばしいことだ。
「で、でもさ兄ちゃん。嫉妬とか…ないの?」
修は、遠慮がちに俺の顔色を伺う。
「嫉妬?まぁ…少しは」
…俺の、一方通行な気持ちかもしれないが。
「ほんと!?ねぇ、いいの!?」
空を見上げる。射す西日が眩しくて、思わず眉間を寄せた。
「そりゃ、寂しいさ。最近、月山さんにべったりだからな…陽」
「そっち!!?またそっちなの!?だから逆っ!!逆逆っ!!」
「…行き右折したんだから帰りは左折だろう」
「道と違う!鬼娘にやきもちなの!?お兄様の馬鹿ぁっ」
…仕事のし過ぎだろうか、よくわからないことを口走る修は放っておいて。
俺は、嬉しいような寂しいような複雑な思いを胸に、帰路を急いだ。
あぁ、帰りに智に頼まれたもち米と小豆買わないと。

「航兄、本当にいいの〜?」
リビングで寛いでいると、智が眉間に皺を寄せながら聞いてきた。
「?」
「陽。…と、あの人」
言いづらそうに視線を泳がせている。
「なんのことだ?」
修は智の後ろで「航お兄様の馬鹿ー」と号泣している。
いつもながらおかしな奴だ。
智はというと、俺の言葉に溜め息を漏らして髪をかきあげた。
「…陽。女の家に外泊させちゃって、なんかあってもいいの〜?」
「智、あのなぁ」
俺はあの人を信頼している、だからこそ陽を預けたのに。
「…気付いてないかもしれないけど、陽クセ者だよ〜?」
「陽?陽がそんなことする筈ないだろう」
まだまだ子どもだし、俺が大切に育てた自慢の弟なんだから。
ぴろろろろろ
「…電話だ。……もしもし?」
『航兄?陽。』
「陽、どうした?」
あの人と、何かあったのだろうか。
『ガッサンさんが、航兄達家着いただろうから一応電話しろ、って』
284黒陽と白航兄。4/4:2007/03/19(月) 23:03:31 ID:guDDG+9Q
「そう、か」
『うん、それだけ』
「航兄、それ陽?かわって」
「おい智…今俺が話」
「陽?智だけど」
『智兄。生きてたんだ』
「きわどかったけどな。陽、航兄が鈍いからって羽目外すんじゃねぇぞ」
『…どういう意味?』
「いいか陽、航兄は騙せてもなぁ」
『はいはい。……ぁ、』
「ぁ?」
『一応、報告。今日、あのひとは寝袋で寝るつもりだったらしいんだけど…それは可哀相でしょ。
でも僕も寝袋は嫌だから、ベッドで一緒に寝ることになった』
「…っ!ひな、お前っ」
『航兄達によろしく。じゃあね』
「お、おい!陽おま」
ぷち。
つー。つー。つー。



「航さん達なんだって?」
洗い物を終えたガッサンさんは、「おやつだよ〜」とケーキを持ってきた。
「ありがと。…みんな、『思う存分甘えて来い』って」
本当は逆のことしか言われてないけど。
「陽くん甘えん坊だもんね」
小さなケーキがそれぞれの前に置かれる。
「そう、かな」
「そうだよ〜。航さん達に大事にされてたのがわかるもん」
「僕だって、お兄ちゃん達大事だもの」
「ふふ、そっか」
そう、僕もみんなが大事。
航兄にあまりに警戒心がないのがおかしくて、修兄智兄が過剰反応するのが楽しくて。
大人ぶった事を言ってみる、けど。
実際、一緒に寝るって言ったって、このひとをどうこうしようだなんてつもりはないんだ。
「あ、それ…チョコ食べたい」
ただ、ちょっとだけ甘えたいだけ。
「んん?どーぞ」
はい、とお皿を差し出された。
「…食べさせて?」
いたずらっぽく、笑ってみせる。
「えぇっ!?…もう、甘えん坊。はい、あーん」
このひとも、甘えられるのがうれしいのかな。
チョコの乗ったフォークが差し出されて、僕はそれを口に含んだ。
ぱく。
甘い。
「じゃあ、あなたも。はい、あーん」
イチゴを刺して、口元まで持っていく。
「ええ!?恥ずかしいよ…」
照れてるみたいだけど、嫌がってるようには見えないよ?
「いいから」
更に突き出すと、観念した様子で笑顔を零す。
「ぇー…じゃあ、お言葉に、甘えて……」
ぱく。
「おいしい?」
別に、航兄達の恋を、邪魔する気はないけど。
「…おいしい。ありがと、陽くん」
まぁ、これくらいは、いいよね?

fin
285黒陽と白航兄。書いた人:2007/03/19(月) 23:09:45 ID:guDDG+9Q
ぁぁぁ。前半2つ番号振り忘れたごめんなさい。



なんか前に投下したものと流れが一緒でごめんなさい。
構成力と創造力の欠如です。
でも放送日前投下したかったんです。

最終回前はこれが最後の投下かと思うととても寂しい。
住人は優しいし神々の質も量も最強だし保管庫様も素晴らし〜い方だし、
このスレ、本当に大好きだ。


長々失礼しました。
286名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 23:20:10 ID:0EiHVqw4
>>285
GJです!航と修のやりとりに噴出しましたw
黒陽と見せかけて実は灰色くらいな陽もいいですな
287名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 23:30:48 ID:N1YJiQyE
>>285
GJGJGJ
爆笑してもーたw
航兄のボケぶり破壊力ありすぎるーwww

さとぴょんの体調が心配です
288名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 23:39:30 ID:EWtzL9o9
GGGJJJ!!!神様!!
四人視点がとっっってもよかったです!!
航兄のボケ・修兄のツッコミ・智兄の倒れてる所をドラマで見たと思い込んでしまいそうな自分がいますwww
289名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 23:45:50 ID:XYHZRIUo
GJ!
小悪魔陽に萌えますた。

このスレ、すばらしすぎ・・・
290名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 00:06:33 ID:ezto0mTE
GJGJ!
修と航の会話に吹き出しました。
陽が片岡家に帰った後も気になる。
「ガッサンさんも結構僕に甘えてくれたよ」なんて言うのか陽…
291名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 00:07:34 ID:+5Wd9XGC
>>285
GJ!!もうこのまま役者さん達に演じてもらいたいww
「みぎゃっ」と気絶する次男、吐血で赤飯の三男、
行きと帰りに漫才してる長男次男ワロスw
いや〜すばらしい〜
292名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 01:10:43 ID:4OoU5jR8
設定だけであまり文章そのものは正直それほどとは・・・むやみ
にマンセーしても今までの神作品に悪いし。



最近sageもせずに(知らない?)人に読ませるのはどうかという
ものを投下をしたり、もう少し言い方があるだろうというコメント
をしたり、悪いが、少々レベルが下がった気がする。
荒らす気はないけど気になったので。スマン。


>>271は手放しにGJ!だと思う。また降臨を切に願う。

そして、保管庫さまいつもありがとうございます!
293名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 01:22:52 ID:+5Wd9XGC
>>292
>もう少し言い方があるだろうというコメント

あなたの一行目がまさにそれだと思うよ。わざわざ雰囲気を悪くするようなレス。
291は自分だがむやみにマンセーしてるんじゃなく面白いと思った投下にGJを書いてるだけ。
好みじゃなければ黙ってスルーすべき。
sageたほうが良いのと管理人さんへの感謝は同意。
294名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 01:38:54 ID:hKvxWdvw
>>292が辛口意見言いたくなる気持ちがチョット分かる。
といっても私は>>285のSSの出来自体をどうこう言うわけじゃないんだけどさ。

このスレはエロパロ板にあるにもかかわらず
エロ無しでもOK、しかもそれで充分萌える(あっても萌える、勿論)
というやや珍しいスレだよね。
だけどそれでも、妄想のネタはあくまで「男女関係」を主軸にするという
最低限のお約束はあってほしいと思う。
>>280で自分で言っている通り、>>281->>285はそういう描写が悪く言えば
おざなりになってるんだよね。
兄弟の関係性をメインに萌えたいんだったら正直他の板でやってほしい。
「好みじゃなければ黙ってスルー」という問題でもない。




以上、読み専でした。皆さんのSS投下を心よりお待ちしております。
295名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 01:42:12 ID:geARk3Rw
でも最近、すべてにGJしないとまずいような空気はある気がする
296名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 01:49:16 ID:kEDMAjPS
エロとかにこだわっておかんむりになられている方々が居るし
違うの立てちゃおうか・・

俺は個人的に兄弟がただ仲良く過ごしているのでも楽しく読める派
恋愛模様にも特にこだわっていない
最低限って言うのはキャラが逸脱さえしなければいいと思ってる

このすれがいい雰囲気だったのも、ここまで長く続いてんのも
みんなの懐の深さがあってだとおもう

俺はドラマ続いてもほのぼのとこのすれ外気残って欲しいし。。
「エロパロ」じゃなくて純粋な(特定無し)「パロディ板」立てようか?
297名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 01:56:55 ID:EZwRCm7y
何度か投下している者だが、読み手のGJは素直に嬉しい。
自分の投下した萌えに賛同してくれるのはありがたい。

しかし後々までコテハン使ってレスするのはどうなんだろう?
それが多くなってからGJしなきゃマズい空気になってきた気がする。
自分も含め、投下する側が甘えすぎてるかもしれん。


エロなしで良い流れはありがたいし、保管庫様には感謝しています。
298名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 02:04:00 ID:lzTmWj5r
皆このスレをすごく好きだからこその発言だと思う。

読んでる人の好みもあるし、私は好みじゃないものにはコメントなしできました。
このスレのなんとなくほんわりした空気があるからこそ、SS投下が多いと思っているので。
あまりきついことは言いたくないなぁ、と思ってのスルーでした。

エロパロ版だから、と括りが気になる人が多いなら、
私は普通にコメディっぽいSSとか好きなので読みたいし、
パロディ版に立てるに賛成です。
299名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 02:09:41 ID:my/LfqHG
私もエロなしも楽しく読める派。
私は、そういう話が混じっててもいいんじゃないかかと思う。
でも、ずっとそういうのが続くと問題だよね。ここエロパロ板だから。
自由な雰囲気がこのスレを活性化させてたと思うし。
うーん、難しいな…。
300名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 02:12:22 ID:kP3vWa68
自分が気に入らなければ、GJしないでスルーしとけばいいよ。
エロありかエロなしか微妙なのもあると思うし、
スレを分けるのは難しそうな気もするけど、どうだろうか?
今みたいにちゃんと前振り(エロの有無、簡単に設定を説明)があれば
いいんじゃない?それ見て興味なければ読まなきゃいいんだし。
301名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 02:20:59 ID:geARk3Rw
スレ分けは…下手するとどちらもすたれる危険がなきにしもあらず。


残念だけど、明日で終わるドラマのパロだし…。
302294:2007/03/20(火) 02:23:08 ID:hKvxWdvw
エロが有るか無いかを問題にしてる訳じゃないんだけど…
私も全くのエロ無しを萌えながら読める方だし。

ただ、あんまり四兄弟萌えだけが中心になるのが嫌だなと。
ヒロインあってのドラマだと思うし、ね。
303299:2007/03/20(火) 02:32:05 ID:my/LfqHG
私も語弊があった。スマソ

エロあり
エロなし(恋愛話)
境界線
エロなし(恋愛なし)
だった。

でも、恋愛とは関係ない、4兄弟(特に次男)や亮子さん等の面白い話が読めなくなるのは惜しい。
304名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 02:44:14 ID:ruKe08If
漏れは投稿するなら、それなりにいいSS書いてほしい…
読み専が生意気にと思うかもしれないが、それなりの覚悟がほしいな


パロディ板を立てるとなると、保管庫様ってどうなるんだ?
なんか大変そう…
305名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 02:49:16 ID:ruKe08If
あまり四兄弟萌をみると、たまにもしかしてあっちのほうの人かと思ってしまう。スマソ
漏れも四兄弟はすきだが、がっさんがあっての四兄弟って感じだな。
306名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 02:50:08 ID:xMNXmCfs
285はスレ覗いてんのかな…

皆の言いたいことはわかるけどなんかカワイソス
307名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 03:00:55 ID:kP3vWa68
>>285も四兄弟メインだけど一応夏世も絡んでるわけだし
そこまで細かく言うとみんな投下しづらくなっちゃうんじゃないかな?
自分は普段好みじゃないのはスルーしちゃってるけど、
好きな人もいるだろうし別に気にならない。
>>297の、後々までコテハン云々ってのは同意。
難しいね。
308293:2007/03/20(火) 03:04:19 ID:+5Wd9XGC
読み返したら自分のコメントこそ殺伐として雰囲気悪かった。ごめんなさい orz

自分もエロの有無や恋愛要素の濃度にこだわらず
四兄弟とがっさん、その他キャラ達のほのぼの・爆笑エピも楽しく読んでる。

保管庫さんも親切にマルや三角で分けてくれてるし「小ネタ」とか書いてくれてるから
今のままで良いと思うんだけどなあ。
エロ無し→エロ有りと続いた良作もあったし。

>>294
もちろん四兄弟萌えだけの作品が増えるのを心配するのはわかる。(801なんて論外)
このスレはどのSSもヒロインに対する愛情で溢れてると思う。
ここはむしろがっさんのハーレムと言っても過言ではないような…w
285さんのだってがっさんをめぐっての話だし、自分は大好きですよ!
309名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 03:22:38 ID:8hrkeDxa
801じゃなきゃなんでも嬉しいです
読んでみて肌に合わないのもあったけど、好みはそれぞれだし…

ドラマ終了後にスレの分裂は正直廃れるだけだと思います
310名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 03:27:08 ID:+veCqOVu
エロなしコメディも好きだから今まで気にしてなかった。
上でも言ってたけど、ここの書き手の方々は前置きつけて投下してくれてるし、それで自己判断でいいんじゃないか?

ただ801は論外には同意。でもこれからもそれはない気がするし、やっぱりこのままでもいいと思う。

それよりも明日最終回という時にこの流れなのが悲しい。
311名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 03:33:03 ID:bx+1Mbaw
このスレは他人の小ネタからSSが生まれたり、
「夏世姉」みたいな半共通語が出来たりしてる。

エロ無し兄弟ネタでもいい意味で神様達が刺激しあってると思うけどね。
勿論801が御法度なのは板のルールでもあるから、そこだけはきちんとしなきゃダメだけど。
パロ板と住み分けしちゃうのはネタも分散しちゃうから勿体ないな。
312名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 04:46:39 ID:UmUdfx07
今更感があるから別スレ立ては無しの方向がよろしいかと
男女恋愛絡まない兄弟ネタは小ネタぐらいならセフセフだと思う

と、今日はいよいよ最終回!!
夜10時からはテレビの前で正座だぜ!
313名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 06:00:05 ID:kEDMAjPS
>>285
GJGJ((o( ̄ー+ ̄)o)) !!
新しい設定でオモシロ
極悪に見せといて、そうでもないww
絵も自然と浮かぶしGJ
それにしても夏世ってどんだけ無防備なんだwwww
航ニイもちょっとは心配しろよw
314名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 08:24:18 ID:PZqRbbxZ
携帯からスマソ

やたら荒んだ空気になっていますが
自分の感性にあわない物は
スルーすればよいんじゃ?

わざわざ自分が気に食わない作品とっつかまえて
事荒立てる必要無いと思われ。

神様達がせっかく一生懸命書いてくれてるのに
カワイソス。
315名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 09:06:28 ID:EZwRCm7y
そんなに荒んでるか?
逆にこのスレの事を考えてくれる皆の真剣さが嬉しいけどw
最近本当に21歳以上?って書き込みが多かったし、
むしろ最終回前にこの流れになって良かったと思う。

自分は今日の放送が終わって萌えが溢れ出したら何食わぬ顔で投下するよ。


ドラマ…終わっちゃうんだよねorz
316名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 09:18:54 ID:JTygL5H8
自分は>>292さんが言いたい事は、エロパロ板なのにエロいSSが減ってるって事じゃないと思う。
>>285さんじゃないけど、正直今まで読んできた物の中には基本的な文章力が「?」な人はたくさんいた。みんな「文章めちゃめちゃですみません」とは言ってるけど、文章を他人に読ませる時の一定レベルはあるでしょう。
ダメ出ししたら、すぐに「荒らしだ」とか「嫌ならスルーすればいい」みたいに、書き手がかわいそうなんてくだらない理由で荒らし扱いされるし。ダメ出しも受け入れられないようじゃ書き手さんは成長出来ない、そっちのがかわいそうだよ。
GJだけが全てじゃない、ダメ出しも感想で荒らじゃないって言う大切な事を、この板の人は忘れてると思う。

以上、長々とすみませんでした。
317名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 09:36:14 ID:C0XlLyMD
>>316
内容は半分位同意なんだが、適度な改行も人に読ませる時の基本マナーなんだよ。
携帯さんなのかな、次から気をつけてな。
318名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 10:38:55 ID:XKFtlr05
>>316
これは他のスレでも頻出する話題だけど、ダメ出しが悪いんじゃなくて
書き手の次回投下に役立つような具体的な指摘ならともかく
(例えば最近あった『』「」の件とか)
「文章力が…」と言葉を濁して曖昧な指摘に留まったようなレスは
書き手の意欲を削いじゃうと思うよ。
よっぽど文法がおかしくて黙っていられないのであればそこを引用するとか。

でもそんなに厳しくしてたら誰も投下できなくなっちゃうと思うけど。
それと「書き手が一生懸命書いてるのに可哀想」はくだらない理由じゃないと思うよ。
もっと気楽に行こうよ…
319名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 10:49:07 ID:WyapxnRc
こたちょに釈タン出てるわぁ
セクハラまがいの下ネタ攻撃に耐える釈タン可愛いwww
320名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 10:52:08 ID:WyapxnRc
あ…なんか流れ読まずに書き込んでスマソでした
321名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 10:54:27 ID:PZqRbbxZ
またまた携帯からスマソ。
>>316

荒らし扱いではなく
自分の意見を言う時は
もっと適切な物の述べ方があるのでは?

それこそ21歳以上の方ばかりだと思うので、
スルーが出来ないで
なにか含みをもった感じで言うならば

「こうした方がよいのでは?」

みたいな言い方をされた方が
書き手の方からすれば参考にもなるし次に繋がると思う。

基本的にみんなヒミツの花園好きだから
ここに来ているわけだし。

長文&改行めちゃくちゃでスマソ。

322名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 11:00:51 ID:Jt7XpomS
>>818 同意
自分は完全な読み手だけど、
書き手が成長しない云々を聞かされた場合、自分なら投稿できなくなってしまうタイプだろうな
具体的な指摘なら役に立つだろうし相手も納得できるだろうけど
そうじゃない場合は「ダメだし」になってしまうんじゃないだろうか(受け取る相手にもよるけど)
不快な気持ちにさせるだけで書き手の向上も何もあったもんじゃない

というか相手に読ませる一定の文章ルールはわかるけど
それができてる人にそれ以上の向上を求める必要はないと思う
ここって小説家を目指すスレじゃなくて娯楽スレじゃん
323名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 11:02:03 ID:Jt7XpomS
アンカー間違いスマソ
>>818 ×
>>318 ○
324名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 11:11:03 ID:EZwRCm7y
>>319
釈タンテラカワユスww
予告の長男と夏世っぺのドギマギやりとりに萌え。
どっちが先に告白すんだろwあー楽しみだぁ
(・∀・).。..。..。


>>316
プロじゃないんだから、そこまではチョト…
325名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 11:31:25 ID:Jt7XpomS
何度もしつこくすまんが・・
ここってバイキング形式でいいんじゃないの?
好きなものだけ取って食べるって感じでいいと思うよ
326名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 11:31:25 ID:uJJbGvh+
>>319>>324
釈タン可愛かった…。
長男と夏世のやりとり気になるよね。
なんか智が二人のやりとり聞きながら、カクッてなっていたし。

これまでのやりとりを見ていると、みんなこのスレ好きなんだなぁ
…と自分は思った。
こんなふうに真剣なやりとりが成り立つスレってなかなかないよ。

でもさっきの番宣見たら、何もかもスッとんで萌え死にしそうな自分がいるw
327名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 11:39:42 ID:wV/z7ha0
(・∀・).。..。..。

もうスキップが頭から離れないw
328名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 11:48:52 ID:8hrkeDxa
がんばった大賞って最初に出ちゃったのかな?
最初の30分くらい見逃してしまって、それ以降には出なくてさorz
329名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 11:59:17 ID:wV/z7ha0
カワイソス・・・最初に出てたよ・・・
もちろん釈ちゃんのNGがメイン。
330名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 12:48:14 ID:PZqRbbxZ
釈ちゃんかわええ…。

331名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 13:29:46 ID:uAjAIm95
釈ちゃんいいとも出てたね。
あのみんなが写ってる番宣のボードが欲しい・・
332名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 14:28:28 ID:+veCqOVu
ちょ!!!
今テレビ欄見たら16:25から「今夜ヒミツの花園最終回SP」!!
知らなかった!しまった!早退する!!
333名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 14:32:07 ID:Jt7XpomS
うん
それって毎度関西限定SPだよね・・・
334名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 14:56:29 ID:JWjC+30B

10話ラストのシーン後で小ネタです
ちゃんと書きたかったんだけど、マニアックになりそうだったから自主規制



鍵が壊された扉。
「陽君・・・?」
細く開いた扉から陽の後姿が見える。座り込んでうつむいてる。
慰めてあげようと陽に近づく夏世。

「え?えっ、えぇっ!ナニコレ!!」
ふと見渡した部屋の中、壁一面、そして床のいたる所に置かれた絵は、いわゆる春画だ。
しかも誰が書いたのか、夏世がアレコレいたしてる絵まである。

「見ちゃいましたか」
「ひぃっ」
あまりのショックでパニックに陥っている夏世の耳元で航が囁く。
「わ、わ、わたるさんっ」
航いることに気付いてもいなかった夏世は腰が抜けんばかりだ。

「趣味なんです、僕の」
いつもと変わらない微笑で少し照れた風に言いながら、扉の前に立ち退路を断つ。
「趣味、ですか」
これが・・・?と見渡すが、恥ずかしいのかすぐに視線を戻し、少しずつ航から離れようとする夏世。
「さすがに少し恥ずかしいので、ヒミツにしておいたんですがばれちゃいましたね」
「いや、そんなさわやか風に言われても・・・」
「普段は人物は描かないんですけど、あなたのことは描きたくなって」
「・・・」
「想像で描いたのでリアリティに欠けると、常々思っていたんです。良い機会ですし・・・ね」
「何がですかっ!やめてくださいっ! 陽君助けてっ!」
必死で助けを求めるも、初の春画(夏世バージョン)に心を奪われた陽は役に立たない。
「陽。父さんの絵を持って出て、修と智を引き止めておくんだ。好きなの一枚やるから」
こっくりと頷いて、部屋の隅で埃を被っていた絵を持って出て行く。

「二人きり・・・ですね」
「いやっ、その、急に、そんなっ」
「痛いことはしませんから。・・・まずは首輪かな」

「いやぁぁーっ」

その後兄二人を足止めするべく、焚き火をする陽がいたとかいないとか。



335名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 15:21:54 ID:uJJbGvh+
>>334
大好きwww
10話ラストを見る度にあのまま押し倒されてレイー(ryされるんじゃ…
と思っていた自分にはまさにツボでした。
336名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 16:53:47 ID:wgiCLkoT
>>334
良いなーw
読んでてなぜか妙に和みますわ。
337名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 17:19:43 ID:Bl8JhIuY
春画が分からない自分は…orz
338名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 17:32:46 ID:Jt7XpomS
江戸時代だかに流行ったエロい絵のことです
339名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 18:06:17 ID:WaeMczxB
春画ワラタ

今日は最終回……。
楽しみだけどさみしいよ〜。
ご馳走作ってワインで一人打ち上げしよう。
ここの職人さん住人さんと乾杯してる気分で……。
340名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 18:21:41 ID:+5Wd9XGC
>>334  dd!!10話の最後は確かに怖かったw
ずっと風景画だった航兄の描く初?人物画が夏世だったら良いね〜春画はともかくw
風景の中に実は小さく入ってたり。

そういえば本スレで、あかずの間には航兄の2ちゃん専用PCが置いてあって
荒らしが出ると「航兄、また来たね…」とレスする人がいてワロタ
最終回まであと3時間半!wktk!
341名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 19:48:04 ID:8hrkeDxa
>>329
……トン…(´;ω;`)

最終回はしっかり見るよ
このスレもあるしな!



(´;ω;`)
342キャスティング(昔話編):2007/03/20(火) 21:00:03 ID:CTVGRDoq
あと1時間だねー。
って事で最終回記念で投下。
会話形式のエロ無し。



片岡家のリビングにて。

夏世「みなさん、寸劇しませんか?」
智 「また?もういいよ。」
夏世「そんな事言っちゃって、前回みなさんノリノリだったじゃないですか♪
   ね?やりましょうよ。」
陽 「で、今回はなにやるの?」
夏世「小さな子供も知っている桃太郎なんていかがでしょう?」
航 「簡単そうですねぇ。」
修 「そんで、誰がなにやるの?」
夏世「陽くんが、桃太郎です。ピュアにやって下さいね。」
陽 「・・・・ぴゅあ・・・・?」
夏世「智さんは、犬。ハスキーに似てるので。」
智 「マジで?!」
夏世「修さんは、猿。バナナがお好きですから。」
修 「そんな理由かよ!」
航 「僕は?」
夏世「キジです。それしかもう余ってませんから。」
航 「・・・・月山さん、何気に僕の事嫌い?」
夏世「え?!違いますよ。もう、航さんたら何言っちゃってるんですかー。」
陽 「航兄、黄門様とお銀の入浴シーンがあったなんて無理強いするからだよ」
智 「あんたは何やるの?」
夏世「え?やっぱり私もやるんですか?」
修 「当たり前でしょー。」
夏世「うーん・・・・わかりました。じゃあ、鬼なんかどうでしょう?
   うる○やつらのラムちゃんみたいにキュートな衣装で。」
4人「やろう!!」
343キャスティングの人:2007/03/20(火) 21:06:57 ID:CTVGRDoq
小ネタでした。

ちょっとむし返すようだけど、>>325に同意。
自分は前に指摘された事を読んで、「勉強させてもらいます」と思った。
前々スレで作品を書くのをオナニーと表現された方がいたけど、それも禿同。
でも、投下してる以上「公開オナニー」なので、
そこら辺は書く方も心構えが必要と考える。
くだらない小ネタの後には何の説得力もないが・・・・orz
344Daily1:2007/03/20(火) 21:49:50 ID:mZUJ7tpH
最終回がどうなるか今からドキドキですが、
放送ギリギリに妄想投下します。
三男×夏世ですが、報われてません。エロもありません。
横恋慕三男、まだ頑張ってくれという応援をこめて。


「お疲れさん」
 かけられた声に夏世はすすぎ途中のグラスを取り落としてしまう所だった。それは突然だったからと
いうよりも、相手が相手だったからだ。
「お、お疲れ様です、智さん。先生方の様子はどうですか?」
「んー、修兄が死ぬ気で頑張ってるから、なんとかなるんじゃない」
 何とか平静を装ったつもりで言葉を交わす夏世とは対照的に、智の態度はいつも通りだ。まるで
あの抱擁もあの言葉も、何もかもがなかったかのように。
 夏世はその事にホッとするよりもむしろ混乱の度合いを益々深めていく。

『えっと、これは私が気まずい思いをしないように智さんに気使われてるの?
 でも、よくよく考えたらあの時「好きだ」とはっきり言われたわけじゃないし、実は冗談、とか?
 それともそれとも、色恋沙汰なんか日常茶飯事で、智さんには全然たいしたことじゃないから? 』

 グルグルと色んな理由が頭を駆け巡り、おろそかになった夏世の手元から智はグラスを奪った。
「割れ物の持ってる時の考え事は止めときなよ。アンタは絶対物を壊す」
「絶対ってなんですか、人を破壊魔みたいに」
 智のいつもの憎まれ口に、夏世もいつもの調子で言い返す。それだけで肩に入っていた力が抜けた。

『考え過ぎ、なのかな? 智さんが普通に接してくれるんだもの、私もそれで良いのかもしれない』

 そう考えて、やっと夏世は隣にいる智の顔をまともに見ることが出来た。そんな夏世に向かって、
智は小憎らしい程自信に満ちた表情で断言する。
「まあ、正直アンタは破壊魔だったな」
「酷い! 智さん、それって言い過ぎです。そりゃあ、確かにこのキッチンをダメにしたことはありましたけど……」
 憤慨してみたものの、夏世の反論はどんどんとトーンダウンしてしまう。あのキッチン破壊は確かに、
ちょっと壊しちゃったと言うには大事過ぎた。
「まあ、あれもだけど、他にも色々壊してくれたじゃない」
 やけにしんみりと呟かれた智の言葉に、夏世はきまり悪さから外していた視線を智へと戻す。
 そこに少し寂しそうな、それでも晴れ晴れとした表情を見て取って、智の言う『色々』に花園
ゆり子が含まれているんだと夏世は思った。そう思うと同時に、グッと胸が詰まって、鼻の奥がツンと
してくる。
 泣きそうになったのを誤魔化すために湯飲みに手を伸ばしたら、智の手がそれを奪った。
「キッチンでの考え事は禁止。これ以上の破壊工作はさすがに勘弁してくれない?」
 湿っぽくなりそうだった雰囲気をからかってチャラにしてくる。そんな智の気遣いに夏世はお世話に
なることにした。まだ曇ってる視界で智の顔を真直ぐ捉え、精一杯の笑顔を作る。
「そうですね、修さんの大切な湯飲みを壊す前に、ここは智さんにお任せします」
 体よく洗い物を智に押し付けて、夏世はキッチンを後にしようと手を拭った。まだ零れそうな涙は
こっそり一人で流してしまおうと、足はお手洗いへと向かう。そんな夏世を、智の声が引き止めた。
345Daily2:2007/03/20(火) 21:51:42 ID:mZUJ7tpH
「ちょっと待って」
「…何ですか?」
 泣き顔を見せたくないという夏世の気持ちなど、きっと分かっているはずなのに呼び止められて、
夏世は智に背を向けたままた尋ねた。
「いや、忘れないうちに今日の分を済ませておこうと思って」
 訳の分からない言葉に首を傾げるより早く、智に手をとられる。その後に続く感触に、夏世は思わず振り返った。
「さ、智さん…なに、してるんですか」
 目の前の光景に驚いて、夏世は智に説明を求める。まったくそれは夏世のキャパシティを大幅に超える出来事だった。

 貴婦人に対するように恭しく、智が、自分の手に、キスをしている――

 目を白黒させている夏世の手をそっと掴んだまま、智が微笑みかけてくる。
「好きだよ、夏世」
 ますますもって分からない状況に、夏世は池の鯉のように口をパクパクとさせることしかできない。
そんな夏世の様子に、智は満足げに笑う。
「今日のノルマ終了」
「な、な、ななな何なんですか、ノルマって!」
 なんだか聞き捨てならない言葉に、夏世は智に詰め寄った。
「これから毎日、アンタを口説くっていうノルマ」
 軽いノリの答えに、夏世は心底腹が立った。大幅に見直していた智の評価は一瞬で地に落ちる。
「からかわないでください」
「からかってないよ」
 振りほどこうとした手を意外な力で掴まれて、夏世は落ち着かない気分になってくる。
「これは作戦。修兄に聞いたけど、押しに弱いんだってね」
 笑っているけれど真直ぐに見つめてくる智の視線に、冗談だ、からかわれているんだと自身に言い
聞かせることがだんだん難しくなってくる。
「だからどうしてこうなるんですか」
「アンタ、航兄に好きだって言ってもらった? 航兄に好きだって言った?」
 二人の間を隔てる秘密が解消された今も、これといった進展の無い関係を指摘され、夏世は言葉に詰まる。
「まだ割り込む隙がある内は、俺も諦めてやらない」
 堂々と宣言され、夏世はその強引さがちょっぴり羨ましくなる。その一部でも航に、いや自分にあったら
もっとどうにかできるのに。
 航の事を考え始めた夏世の気持ちを察してか、智が掴んだ手をそっと撫でた。ハッとして、夏世は
今度こそ手を振りほどいた。
「困ります」
「何で? 航兄への気持ちに自信があったら困ることなんか無いだろ? 俺が毎日口説いて、
 アンタが毎日断ったらいい」
346Daily3:2007/03/20(火) 21:52:18 ID:mZUJ7tpH
 智の言葉に、どうして、と夏世は思う。

 どうしてそんなに自分勝手なんですか? どうしてそんなに怖いことが出来るんですか?
どうして私なんですか?

 それらの疑問が一まとめになって、たった一言が夏世の口から零れ出た。『どうして?』と。
「んー、ハンターの本能ってやつ? 狙った獲物は逃がさないってね」
 ご丁寧に指で作った鉄砲でバーンと夏世の心臓を打つマネまでして、智はどうして諦めないのかと
いう理由を答えた。それを聞いた夏世の肩がフルフルと震える。
「そうですか、では私も今日のノルマを遂行させて頂きますね」
 低い声でそう言うと、夏世はキッと智を睨みつけた。
「迷惑ですから!」
 きっぱり拒絶の言葉を残して、今度は怒りのあまり泣きそうになりながら夏世はキッチンを後にする。
その背中を見つめながら智は苦笑した。
「キツイね」
 言いながら、胸を押さえる。痛まないわけはないのだ。好きな人からの拒絶の言葉に。
 それでも自分のダメージを最小限に抑えるために、また断る夏世の胸が痛まぬように、茶化さずに
いられないのだから面倒な性分だ。
「航兄の奥手具合と、良い勝負かもな」
 夏世の気持ちが向こうにある分、断然航が有利なのだが、智はそう分析し勝算を練る。
 諦めないと決めたのだ。引き際は格好良くという美学もかなぐり捨て、きちんと自分の気持ちにケジメが
つくまで食い下がろうと。
 一人残されたキッチンで智は自分に対して呟いた。
「これもまた一つの美学、だな」
347名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 22:53:04 ID:UmUdfx07
うう…終わっちまったぜ…
ざけんじゃないわよ(ノД`)。゜。
348名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 22:58:10 ID:zL1arfcM
寂しいなあ
349名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 23:00:24 ID:my/LfqHG
>>342
GJ!
鬼娘(*´Д`)モエッ
4人の「やろう!!」にウケる。
航兄も言ってるの?ムッツリスケベめw

>>344
ああ智…なんてセツナス。
好きなのに、それを冗談で隠しちゃうとことか。
いい男だから余計セツナス。
350名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 23:01:17 ID:WaeMczxB
終わっちゃった……(;_;)
351名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 23:02:08 ID:PZqRbbxZ
田中ちゃんの「続くの?」

こっちが聞きたいわっ!!
352名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 23:04:45 ID:t4hxnrKr
>349の鬼娘が鬼嫁に見えたorz

陽はイギリスに何を勉強しに行くんですか?

ちょうどバイクが通って聞えなかったから
誰か教えて下さい
353名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 23:05:16 ID:GlJKfIXt
続きそうな終わり方だったね。
月山と航がちゃんとくっついてホッとした。
354名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 23:06:55 ID:GlJKfIXt
>>352
古典文学っていってたと思う。
355名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 23:07:34 ID:GlJKfIXt
ageてしまったごめん。
356名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 23:08:01 ID:my/LfqHG
終わっちゃったね…寂しい。
でも面白かった。
一郎君の「続くのか…」ってセリフで、続編あるかもと一瞬期待しちゃった。
花園ゆり子はけしてここでは終わらないって意味なんだろうね。
あー語りたいとこがいっぱいあるよ。止まらないくらい。
357名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 23:09:59 ID:wV/z7ha0
航兄ぃの告白シーンに萌えますた。
358名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 23:13:49 ID:t4hxnrKr
>>354
ありがとうです

古典文学ですか…
イギリスと言えば
ロミジュリ?ですよね

間違ってたらどうしようorz
359名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 23:32:03 ID:7oDuNn8F
>>358
そう。シェイクスピアだね。
360名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 23:38:36 ID:V5GTaj5Z
>>358
シェイクスピアはイギリス生まれだけど、
ロミジュリのバルコニーはイタリアにある不思議。

ビデオ撮ってないなんてモグリ……! って言葉は胸のうちに押さえておくべきかな
361名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 00:15:20 ID:DuXHIiZs
夏世と航を見つめる智の微笑みが切なかった。
と同時に、夏世と航の抱擁にも萌えた。

感動しつつ、妄想も暴走気味。
花嫁衣装の夏世を姫抱っこで自分の部屋に連れていく航とか。
362名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 00:23:57 ID:QVeIyrei
>>361
わたしも同じ妄想した・・
航そのままもらっちゃえ!とw
363名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 00:25:35 ID:R2s2r9nj
>>361
むしろその場で押し倒して

次男が陽に対して
「子どもは見ちゃダメ」のセリフが出るんだな
364名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 00:25:56 ID:RVtldTuw
裏番組ではとんでもないことになってたんだねw
ttp://www.imgup.org/iup352365.jpg
こんな感じで夜の花園を(ry
365名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 00:26:29 ID:n9zXkmZZ
最終回は期待しすぎていて、唖然とした
このすれの方が・・(ry

ここは、本当に貴重だなあ
これからも気がむいたら落とします
366名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 00:42:01 ID:50QfPnes
>>361
見つめる智兄切なかったね…。

航兄が夏世を抱きしめるのにも萌えたけど、
その前の「待って」と手首を捕まえるのにもとてつもなく萌えた。
367名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 00:43:51 ID:HlWgGqAG
>>361
自分は「着替え手伝います」と脱がせる航兄を妄想w

本当に終わっちゃったんだな…とちょっと今寂しい気持ち(´・ω・`)
368名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 00:46:34 ID:Xh53ePth
>>367
全く同じ事妄想してたw
しかし最初から最後まで中学生のような二人だったw
369名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 00:50:56 ID:Waaieknk
告白を譲り合う二人が可愛かった
それからどうでもいいけど忍法アラベスクの最終ページがいかにも打ち切りっぽいコマで笑ってしまった
370名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 00:54:12 ID:DuXHIiZs
>>366
そうだね。
あと、その前に、夏世の手を両手でぎゅっと包みこむところもモエタ。

>>367
花嫁衣装がが半脱ぎの状態で…
とかエロい。
371名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 00:55:26 ID:nTq0t43/
>>361
ちょっ、それをぜひ文章に!!

自分は陽×夏世ばっかり妄想が暴走中!航×夏世は決定ってことで見てたので。

以前から考えている神社での話とか、さらにその先とか、今日の放送を見て陽留学までを
妄想中...

そして夏世っぺに抱きつこうとしてよけられた次男にも妄想中...
抱きつくのかと期待して見ていたので、思わず「チッ!」と言ってしまったw
次男がフラれてしまったというのに、「これで夏世っぺとの妄想がいろいろ出来るな」と、
思ってしまいました。修さんごめんなさい...


あまりに妄想が暴走していてテラヤバスだ!
(284の「あーん」には、実際「 テラモエスッ!!」て声を出して叫んでしまったよ...)


>>364
「夜の花園」!! そ れ だ!!
ちなみにその手の妄想を自分でしてみるけれど、内容がエロ同人誌になってしまうことに最近
気が付きました... orz


ともかく、ドラマが終わってしまってホントに寂しいけれど、「続きはエロパロ板で!」って
ことで、元気に生きていけそうです。
372名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 01:01:47 ID:V26mZOv7
>>366
「待って」禿萌〜
TVの前で叫んでたよ。
明日仕事無くてヨカタ、○ンフェアの時ほどぢゃないけど、手につかナス。
てか、こんなになる自分に動揺…
373名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 01:06:37 ID:QVeIyrei
あの抱きしめ方も自分にはツボった!
ずっとさっきから告白シーンリピが止まらないす。
明日は休みだし、初書きしてみようかな・・
374名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 01:19:54 ID:vHFwDq/C
終わっちゃいましたね…(・・,)グスン
>>371
同意!続きはこの板の神々に期待しますw

夏世っぺの中の人でぐぐってたらこんな記事を見つけました。
さ、さとぴょんと…!??? すばらしいぃ〜!!!
ttp://www.zakzak.co.jp/geino/n-2004_02/g2004022512.html
さとぴょん、、アンタはほんまエエ男やったばぃ・゚・(つД`)・゚・
375名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 01:25:24 ID:V26mZOv7
>>374
この記事でもさとぴょんはスル〜 カワイソス
376名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 01:27:13 ID:HlWgGqAG
>>374
その記事ナツカシス。
今見ると、夏世と智の結婚式にしか見えないw
377名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 01:29:52 ID:DuXHIiZs
スルーしてるわけじゃないよ。
気になるけど、私は携帯からなので、見れないの。
378377:2007/03/21(水) 01:33:43 ID:DuXHIiZs
あ、見れた。何度もスマソ
(*´Д`)モエェ
379名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 01:47:05 ID:V26mZOv7
>>377
中の記事内容がね、釈ちゃんと別の男の交際の件について なのだよ
となりのさとぴょんにの話題はなし。(釈ちゃんの話だからだけどね)
ドラマと同んなじだ〜、とおもたので。
漏れはかなめ萌でないけど、カッコヨス

夜の花園wktk 楽しみにしてます。
書くのって、むつかしいですね。書き手の皆さん、すばらすぃ〜 です!
380名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 03:56:32 ID:88L2e63F
しかし、三男の未遂を除けばキスシーンのひとつもないのに
ここまで萌えられるこのドラマ…

テラスゴス(・∀・).。..。..。
381名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 04:35:31 ID:/YbZtNuF
>>380
言われて初めて気づいたw
すばらしぃ〜
382名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 12:50:29 ID:DuXHIiZs
>>375
なるほど。
383名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 13:15:55 ID:HYdzZc62
兄弟四人で住み続けるなら航兄は夏世っぺの家で色々するだろうと思ってたけど
さとぴょんと陽が自立して、
修と二人暮らしになるなら、普通に仕事部屋とか風呂場とか自室でやりたい放題な気がしてきたw
384名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 13:30:39 ID:+/YlQQ2x
そうか…リビング、中庭、キッチン、開かずの間だった部屋とか
ありとあらゆる場所でやりたい放題かー。ええのう。
家賃高そうだけど収入無くなるしどうするの?と思ってたが、
コミックス売れてたら印税入ってくるし、安泰だな。
385名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 13:49:26 ID:QVeIyrei
分譲ではないのかな?
あのモデルになってるマンションは分譲のはず・・
386名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 13:58:40 ID:fQKeNU1F
語られてはいないけど、長男が別々に生きることが…
とか言っていたから、長男か次男のどちらかが
家をでるんじゃないの?
387名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 14:06:39 ID:4VxVppES
月山の腕掴んで引き留めたり自分から案外スッパリ告白したりと、
長男は一度決めたらヤれば出来る子なようで安心したw
10話の老夫婦のようなふいんき(ryも大好きなんだけど、
その後の進展がすっごい遅そうだなと思ってたから
長男があの調子なら、意外とキスやら何やらやりたい放題っぽいw

告白シーンで抱き合った時、長男が月山の腰をがっちり抱いてたのに萌えました
388名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 15:41:45 ID:KMSE7BbX
>>385
分譲でもローンとかあるじゃん。
でも二億も貯金があるんだから一括かw
あのすごい間取りが気になる。
389名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 16:44:48 ID:V26mZOv7
>>388
漏れも間取り気になってた
公式に兄弟各部屋紹介はあったけど
全体の間取りは無かったと
390名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 16:49:43 ID:xTNnkPPq
航兄がスケッチから帰ってきたら、
メイド服だったり、アンミ○風だったり、ビキニ姿だったり、
そんな夏世っぺがいたらどうしたかな…

なんて考えた自分は終わっているorz
391名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 16:59:40 ID:esOmybgr
>>390 いやいや、それをここに(ry
あのふたりだったら、どんな衣装(コスプレ?)でも流れは変わらなそうだけどw

自分は、あのヒミツの部屋で、航が orzになった時に夏世が抱きしめるんじゃって期待してたのに置いてけぼりにされて、切なかった。
392名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 17:24:23 ID:+/YlQQ2x
告白抱擁の時の夏世の吐息?航に抱き締められる時の
息遣いの音が幸せいっぱいな感じでたまらん。
んで何となくちょっとエロを感じた。
393名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 17:31:26 ID:HlWgGqAG
本屋10件回ったけど、コミック1冊も無かった…orz

>>383
やりたい放題になると、修兄が妄想大爆発しそうだw
394名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 17:40:56 ID:H34G6fie
>>388
2億って、食費だけじゃなかったっけ?
その他もろもろの費用も同じぐらいだとしたらorz
395名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 17:57:48 ID:g1pHyyv1
2億は生活費。その他各個人用に別の口座を持ってたはず。
当面の生活費には絶対困らなさそう。
それにこれからも本が売れれば印税があるし。
次男が一人で漫画を描けるのか心配だ(´・ω・`)
396名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 18:07:05 ID:y1yQejHU
あの胸でアン○ラは破壊力凄まじそうだ…
ドジっこで天然で巨乳で押しに弱い。つくづくすばらしいな夏世っぺ
397名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 18:23:26 ID:oh4sbBlF
>>387
女遠ざけてたわりにはその辺慣れてる感じだったねwwお兄様たらなんて破廉恥なんざんしょwww

なんか…ドラマ終わって抜け殻になったけど、みんなの妄想読んでたらちょっと元気でてきたw
長男・夏世っぺの夫婦生活をインスピレーションの元に、成人漫画業界で売れっ子作家になる次男…
398名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 18:36:21 ID:KMSE7BbX
あのウェディングドレスを脱ごうとして、またファスナーが取れなくなり
あたふたしている夏世を手伝う航が見たいw
もちろん脱がせてそのままry)
399名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 19:05:17 ID:LEM+6WY6
今、まとめ読み終えた。
遅まきながら職人さん達GJGJGJGJGJ!!!!!!
最終回終って投下ないようで寂しい。
最終回受けての航×夏世ラブエロきぼん
400名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 20:04:37 ID:Xb/DHVJa
最終回が
あんまり…………
だったので
萌え神様が降臨しない。
イマイチだったからこそ萌えを投下したいのに、
もしかして燃え付きってやつかな。

他力本願で他の職人さんに期待している今日この頃。

3年後ぐらいに、陽が超スキップで大学卒業して戻ってきて、
智はやっぱり出戻ってきてて
修も航もいて夏世が同居してて
また花園ゆり子やってたらいいなぁ……。
401名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 20:17:25 ID:Rw9K5T0P
陽はそのまま、海外暮らしになるのかな?彼の父親のように。
古典文学か……なんか最初精霊の森?のサイトをみてたりしたからそういう系統のか?
イギリスやお隣のアイルランドでは精霊とか心霊現象について真面目に考えてる
国だから、さもありなん。

パロ板なのに感想を書いてスマソ。
402名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 23:10:35 ID:gkNGIZtU
神々は萌え尽き症候群でしょうか…?


では、繋ぎまでに恥ずかしながら長男×夏世投下いたします。
夏世視点です。
403はじめてぇのちゅ〜1:2007/03/21(水) 23:11:48 ID:gkNGIZtU
お盆にはマグカップとみかんが2つずつ。
妙に慎重に歩くのは今までに3回ひっくり返してしているから。
ようやく扉の前に立ち、背筋を伸ばす。
部屋に入る前に深呼吸をするのがすっかり癖になってしまった。
それからゆっくり、ノック。

コンコン。

「航さん、お茶入りましたよ」
「あ、ありがとう」
部屋に入るとソファに座っていた航さんはテーブルの上を片付け始めた。
お盆を脇に置いて手伝おうと手を伸ばしかけて、ふと立ち止まる。
「アレ? これ…」
「智からもらったんです」
「もらうって…住宅情報誌を?」
「えぇ。引っ越そうかと思って」
「え!?」
「今すぐではなくて、そのうちに」
航さんが雑誌を脇に寄せてマグカップとみかんを手にとる。
「智と陽が出て行くワケだし修と2人で住むには広すぎますから」
「そう…なんですか」
「…どうかしました?」
「何か、ホントにバラバラになっちゃうんだなぁって」
「そうですねぇ」
アッサリ肯定されてしまった。
何だか複雑な気分だ。
404はじめてぇのちゅ〜2:2007/03/21(水) 23:12:44 ID:gkNGIZtU
『花園ゆり子』の解散後、航さん達はそれぞれの道を歩き出すための準備を始めた。
陽くんは留学の準備。
智さんは独立のために早々と新居を決め、来週には引っ越すという。
修さんは少年誌への連載に向けて準備中。
そして航さんは絵の勉強をするために美大への復学を考えていて。
こうやって時々訪ねても4人が揃っている事は滅多になくなってしまった。

「月山さん?」
側で航さんの声がして、我に返って顔を上げる。
ちょっとだけ近い距離。
…心臓の音、聞こえてないかな…?
「さ、寂しくなっちゃいますね」
「でも修も智も陽もやりたい事がやれて嬉しそうですから」
「航さんも…嬉しいですか?」
「それなりに」
いつもと変わらない笑顔に思わず俯く。
何だか泣きそうになってきた。
「どうかしました?」
「…置いていかれてるみたい」
「え?」
「やっと皆さんに近付けたって思ったのに、また離れてしまう」
こんな事を言って航さんを困らせたいワケじゃないのに。
「……置いていったりはしませんよ」
不意にみかんごと手を握られて、顔を上げると航さんとの距離が更に縮まった。
顔が熱い。
心臓が…痛い。
405はじめてぇのちゅ〜3:2007/03/21(水) 23:13:38 ID:gkNGIZtU
「僕は月山さんの側にいます」
航さんの言葉が頭の中をグルグル回る。
「それに…その、引っ越すとしたら」
「?」
「…月山さんのアパートの側にしようかと思ってますから」
いつもの笑顔とは少し違うはにかんだような表情。
その表情にいろんな気持ちを全部持っていかれてしまった。
言葉が出なかったから必死に目で訴えた。
そっと引き寄せられて、目を閉じる。
それからすぐに唇に柔らかい感触が伝わった。

頭の中が航さんへの気持ちでいっぱいになって、おかしくなりそう。
この唇が離れたら、ちゃんと伝えよう。

「航さん…大好きです」
406ハジメテ人:2007/03/21(水) 23:14:31 ID:gkNGIZtU
以上です。

引き続きデザートを投下します。
お好みでどうぞ。
ゴキゲン航兄視点です。
407きみとちゅ〜 ゴキゲンver.:2007/03/21(水) 23:15:17 ID:gkNGIZtU
ぱたん。

玄関の扉が閉まるのを見届けて部屋へと向かう。
本当はもっと一緒にいたかったのだが、事を急ぎすぎてもいけない。
今日はこれで良かったのだ、と自分自身に言い聞かせてソファに座る。

やっとの思いで触れた唇は甘くて柔らかくて…最高だった。
唇に触れると、あの時の感触がまだ残っているような気がする。
何だか落ち着かない。
こういう時はどうすればいいのだろう?
そういえば…智が中学生の時、歌を歌って帰って来た事があったな。
そうだ。あの歌なら今の気持ちにピッタリだ。
ちょっとだけ歌ってみるか。

「…はじめてぇのチュウ〜きみとチュウ〜」

(・∀・)

…む、難しいな。
だが最後はうまく笑えた。
しかもいい歌だ。


着うた、あるだろうか。
408ゴキゲン人:2007/03/21(水) 23:16:06 ID:gkNGIZtU
以上です。

自分の中の航兄は白くも黒くもなく、
夏世っぺには常にゴキゲンというヘタレです。
でも大好きです。

ありがとうございました。
409名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 23:21:09 ID:V26mZOv7
ハジメテ−ゴキゲンさん、GJ!
わああん、最終回後の投下、しかもチウ。ウレシスwwwwww
いい歌だ に禿ワロス
410名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 23:22:47 ID:dyGLEk/K
>>407
イイ!!ほんと航と夏世は中学生みたいなカップルだなぁ
新鮮だ。
ってか、はじめてのちゅうの歌で吹きましたwww
411名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 23:35:10 ID:qOTnFEeL
>>407
GJ!ほのぼのカップル最高だ〜
>だが最後はうまく笑えた。  笑い声上手そうでワロスw
何か航って音痴っぽいなww
412名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 00:06:35 ID:u/f4JV/g
>>407
GJです!!ガッサンに対しては常にゴキゲンな航兄萌ますw
413夏世×航1:2007/03/22(木) 00:19:21 ID:u/f4JV/g
最終回後のガッサンと航兄の進展具合の妄想話、
投下させて頂きます。



片岡家から弟達が巣立ってから3ヶ月。

智は今までやってきた
マネージメントの仕事が身になっていたのか
就職先の編集部での評価も上々で
一人暮らしもそれなりにこなしている。

陽は留学先での環境が
新しい世界を見せてくれているのか
連絡がある時には楽しそうに話をしてくれる。

修にいたっては1kの狭い部屋を借りて
「俺はイチから出直すのだぁぁあ!!」
なんて言って、念願の少年漫画が書ける事が嬉しいのか
花園ゆり子を解散してからの方が
真剣に漫画に取り組んでいる様に感じる。

僕は・・・誰も居なくなった広い家で、
また家族が集まる時が来る事を考えて一人で生活していた。


414夏世×航2:2007/03/22(木) 00:36:34 ID:u/f4JV/g

花園ゆり子が解散してから3ヶ月。
新しい編集長、新しい先生の元
意欲的に仕事をこなしているつもりの私。


航さんとは・・・私の仕事の合間
航さんの絵の勉強の合間に散歩に出掛けたり食事をしたり
以前とは違う、お互いの気持ちが分かり合える関係にはなれたものの
イマイチ進展がない。

人間という生き物は本当に貪欲なんだなぁって感じる。

川村編集長に先日相談してみた所
「なぁに?あなた達中学生じゃあるまいし!!
まったくじれったい!!私なんか一郎クンと・・・キャーーーー!!」

「あ、そうだ月山!!この際あのマンション!!
空き部屋だらけで勿体無いんだから一緒に住んじゃいなさいよう!!
うふふ。ど・う・せ・い
甘美な響きだわぁ・・・。」

「私からそんな事言えるわけ無いじゃないですか!!
航さんに迷惑になったら困りますし・・・。第一私は・・・。」

「あんた馬鹿ね!!愛し合ってる者同士が一つ屋根の下!
なんて素敵な事なのかしら!!愛が深まるわよーー。
私なんか一郎クンと・・・。キャーーーー!!」

「まぁ私に任せておきなさいって!!
うふふ・・・キャーーーー!!」

編集長・・・みんな見てますよ・・・。


その後延々とラブラブモードの編集長ののろけ話を聞かされた私は
なんだか自分でいたたまれない気持ちになってしまった。


航さん、私もっと一緒に居たいよ・・・。

415名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 00:45:36 ID:NbvA1h0p
支援
416夏世×航3:2007/03/22(木) 01:01:49 ID:u/f4JV/g
月山夏世さんは僕の彼女です。

弟達、嫌・・・今じゃそれ以上に僕の中で大きな存在になっている。

大切だという気持ちが膨らんでいく事に比例するかのように
彼女との時間が僕の中で
一番安らげる場所になり、
彼女と一緒にいれる事がこの上ない幸せだと身に沁みた。

もっと、もっと彼女の笑顔が見れたなら
ふとした時に僕の側に居てくれたなら。
プルルルル・・・

携帯が鳴り、着信画面に目を落とすと
「田中ちゃん」、と表示。
「はい。どうしたの田中ちゃん。久しぶりじゃない。」

「お久しぶりです航さん!!お元気ですか!?
私は先生方と会えなくなってから
毎日心に穴が開いた様でさみ・・・
『あーもう一郎クンたらじれったいわね!!かわりなさいよ!!』
もしもし航さん?私、わかるわよね?
突然で申し訳ないけど、
あなた、月山の事どう考えてるのよ?
大の大人がお手手繋いでルンルンルで気持ち治まるって事はないわよね?」

「あ、どうも・・・まぁ、
はい・・・そうですね。すいません。」

「愛し合ってる男と女なんでしょ?
あーた、月山に『僕と一緒に暮らしませんか?』位の事
言ってあげたらどうなのよ!
あの子寂しそうにしてたわよぉぉ。
ファイト一発よ航さん!!
月山の事宜しくね!!おほほほほほほ!!!」

プツッ・・・ツーツーツー。

なんなんだ今のは・・・。

彼女の仕事の邪魔はしたくない。
彼女にも彼女の生活があると思っていたから。

彼女が寂しがっていた?
僕と同じ『気持ち』だと思っていいのだろうか。

彼女と一つ屋根の下・・・うん、悪くない。

少なからず考えていた事だった。
川村さんに背中を押してもらえた気がした。



417夏世×航4:2007/03/22(木) 01:29:42 ID:u/f4JV/g
僕はたっぷり頭の中で彼女とのやりとりをシュミレーションした後
意を決し彼女の番号に電話をかけた。

プルルルル・・・ 
プルルルル・・・

心臓がバクバクする。
「はいッ!!航さん?こんばんわ。どうしました?」
彼女の少しはにかんだ声。
「こんばんは。夜分遅くにすいません。
月山さん、あの・・・ですね。突然で申し訳ないのですが
大事な話があるんです。
僕の事・・・どう考えていますか?」
「え!?どうって、どうって私は・・・航さんの事大好きですよ。
ずっと、ずっと大好きです。 
えへっ・・・こんな事言うの照れちゃいますね。
大切な話ってどうしました?」

照れたような彼女の声はとてもかわいい。
その反面少し不安そうにも感じた。

「ああぁありがとうございます!!
あの・・・あのですね、川村さんから連絡があったんです。」
「編集長からですか!?あぁもう、編集長ったらすいません!!」
「はい、それで・・・ですね、
あぁ、本当に僕はじれったい人ですね。
ウチに来てくれませんか?」
「今からですか?花園ゆり子復活!!とかですか!?
大丈夫です!!今からむかいます!!」
「違います。
僕と一緒に暮らしてもらえたらなと思って。迷惑ですか?」

本当にさっきのシュミレーション、
なんの役にもたたないな。


418夏世×航5:2007/03/22(木) 01:30:13 ID:u/f4JV/g
「『・・・・・。』」

受話器の先での彼女の沈黙がとても長く感じた。
「航さん・・・。」
「駄目で・・・。」
「こちらこそ全然迷惑なんかじゃないです。嬉しいです!!」

彼女の半分笑って半分泣いたような甘い声。
心が軽くなった。

「『大好きです。』」

お互いの声が不思議と重なった。
二人で照れたように笑い、僕は本当に彼女の事が
愛しいのだと再確認できた。

その後、今後の日程なんかを決めて
電話を切ったのだけれど、まだ心臓がバクバクしている。

数日後、弟達に報告をしたら皆喜んでくれた。
本当に兄の勝手を許してくれるなんて嬉しいやら申し訳ないやらで。

今は彼女が来る日を指折り数える毎日で、
とても幸せな、じれったい日々。

・・・その先の話はまた後日。

fin

419夏世×航の人:2007/03/22(木) 01:41:56 ID:u/f4JV/g
以上です。

ありがとうございました!!
420名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 01:43:29 ID:xgRYRM/d
GJ!ドサクサに紛れて自分も投下します。
421名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 01:44:27 ID:i5qGHI9k
リアルタイム投下だぁぁ!!!
GJです!!!

これは続編期待しちゃってもいいのでしょうか??
422フルハウス1:2007/03/22(木) 01:44:29 ID:xgRYRM/d
>>387
ヤれば出来る子違い、陽語り、小ネタ航夏。


あれから5年、帰国した僕はまたあのマンションに住むことになった。智兄も戻ってきて、すっかり元通りの生活。

あ、1つだけ変わった事がある。家族が増えた。

「夏世姉。」

「陽くん、ミルクティーもうすぐできるからね。みなさんもコーヒー入れましたから。」

外見も・・・料理の腕も変わらない、ガッサンさん、じゃなくて片岡夏世、姉。

修兄の定期連絡、もというざいくらいのメールそのままに、結婚から4年経った今でも2人は新婚みたいで。

航兄も幸せそうだ。
423フルハウス2:2007/03/22(木) 01:45:20 ID:xgRYRM/d
部屋に立ち込めるミルクティーの甘い匂い、テーブルにはプリン。こんなことで帰ってきてよかったって実感できるよ
。ってあれ?夏世姉?

「うっ」

バタバタバタ・・バタン・・・(自主規制)

「ねぇ、さとぴょん、陽くん、アレって・・・」
「やっぱり」
「そうだろうな」

ガタン

その言葉に立ち上がり、駆け出す航兄。走り方ヘンだよ。

「相変わらずだな、航兄。」
「いい加減3回目なら落ち着いてもいいのにね。」

そう、増えた家族は1人じゃなかった。航兄とあの人の子供の女の子が2人。

外見は航兄に、中身はあの人似てしまった、修兄の過激な遊びと智兄の溺愛で育った姉妹。

そんな2人に日々まとわりつかれるこっちの身にもなってほしいよ。
424フルハウス3:2007/03/22(木) 01:46:13 ID:xgRYRM/d
「また増えるの?」
「甘いな陽。この前航兄『やっぱり4人はほしいよなぁ』なんて言ってたぜ。」
「えっ本当に?」
「夏世っぺ〜!」


航兄、幸せになってほしいって思ってたけど、あの人と結婚したのだって喜んでるけど、でもちょっと頑張りすぎじゃない?

(了)


でもなんだかんだ言って可愛がってる陽くんって設定。
425名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 01:49:06 ID:i5qGHI9k
GJ!!!
素敵な2作品の投下に立ち会えて私は幸せ者だ…
426名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 01:55:07 ID:w3/QWcP8
神々降臨キタワァ*・゚゚・*:.。..。.:*・゚(n'∀')η゚・*:.。. .。.:*・゚゚・* !!!!!
427夏世×航の人 :2007/03/22(木) 02:03:34 ID:zAR07KCB
>>422

GJ!!
ヤればできる子笑えましたw
成長した陽も気になります!!

皆さんGJありがとうございましたー!!
428名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 02:19:37 ID:J1JnJkfd
>>413
GJ!
でかした航!と叫びたくなるくらいだ。
幸せそうな航モエス。
亮子さんのノロケも かわいくて面白かった。

>>422
GJ!
陽語りの「ちょっと頑張りすぎじゃない?」に萌えた。
どんどん頑張っちゃえ航(*´Д`)
429名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 02:20:30 ID:qIG62djC
神さま方 ありがとう!幸せな後日談に萌え(*´Д`)
最終回が来て心にぽっかり穴があいちゃったようだったけど癒されますた
ほんと良スレだなぁ
430名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 02:32:31 ID:J1JnJkfd
連投スマソ。最後にもうちょっと。

航と夏世が婚約、結婚して、智が夏世を「義姉さん」とか呼んだらはげモエス。
修は、夏世っぺかな。陽は夏世姉だね。
431名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 03:40:45 ID:RDoL4oUF
歌うご機嫌長男も
同棲申し込む長男も
子ども欲しがる長男も
みんな違ってみんなイイ(・∀・)!
職人様様GJ有り難うです!
432名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 05:21:09 ID:6vrSsKhM
>>430
>智が夏世を「義姉さん」とか呼んだらはげモエス。

もしそう呼んでたら智、イイ奴だ…本当にイイ男だぜ!
スレチだけどドラマ見てて智の中の俳優さんの事も好きになった。
花園が始まる前までは単なる美形俳優(ファンの人スマソ)
の一人としてしか認識してなかったんで。

最終回が消化不良気味な内容だったからちょっと寂しい想いしてたけど、
このスレ来て新作SS&萌え語り読んでたら元気になってきたよ。
続編あったらいいなー実現したら今度こそ長男×夏世っぺの
キスシーンを見たい。絶対見たい。
433名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 07:46:41 ID:Ig0cJcwn
うわあああん!
朝からシアワセ〜
職人さんたちありがd!
燃料満タンでつ
仕事逝って来ます!
434名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 09:16:37 ID:cfPfZ1cY
職人様方GJです!
>424
三人目の子に〇〇おいたん呼ばれるのは誰なんだろうw
435名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 10:15:06 ID:R4NpACL3
>>434
フルハウス思い出して吹いたw
ジェシーおいたん…
436名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 10:49:12 ID:YhPBTWUY
>>423
外見が航で中身が夏世の女の子。しかも次男の過激な遊びに付き合うって
年がら年中食器とか置物とか壊れる家になりそうw
437名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 11:01:17 ID:bUtKK3e7
>>423

さとぴょんの溺愛ぶりが目に浮かぶ(萌)


最終回からの沈黙を破っての神様の降臨、みなさまハゲしくぐっぢょーーぶです。今日も頑張れます。
438名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 15:26:46 ID:KEeXh7ub
>>397
女遠ざけてたわりにはその辺慣れてる感じだったねwwお兄様たらなんて破廉恥なんざんしょwww

女慣れしてるのは、お兄様の中の人かと・・・
エロいのもすんなりやれそう・・・。
いやいや、女遠ざけてただけで、実はテクニシャンだったりして・・・。
夏世ちゃん、覚悟しとかないと・・・身が持たないよ・・・
439名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 16:13:07 ID:lHJ74hAA
航兄は18才頃から女性関係は時が止まっていた感じがする。
…ヤる気だけは18才?の天然テクニシャン?wwナンチテーwww

まあ夏世っぺ、ファイト!
440名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 16:52:27 ID:RhUv9Ksv
>女遠ざけてただけで、実はテクニシャンだったりして・・・。

確かにwwあのスッと手をとり、腰にしっかりと手を回した動きは
かなり萌えた
ベッドの中でも意外に積極的そうだw
441名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 18:39:51 ID:lHJ74hAA
>>396
ドジっこで天然で巨乳で押しに弱い。

加えて9話とか見ると、ご主人様(航)には絶対服従だ。
もう素晴らしいの一言っすね。

>>390を書いた者ですが、
メイド服を着せられた夏世っぺが、航の両手を胸の前でギュッと握りしめ瞳をウルウルさせて、
「大好きです。花園ゆり子が!
(中略)
花園ゆり子を続けて下さい!
私、一生懸命ご奉仕しますから、花園ゆり子の為に!」
なーんておねだりしてきたら、いくら航でも陥落だな。
ついでに片岡航個人的にも一生ご奉仕をお願いすればいい。

それで航兄がテクニシャンだったら…

妄想なのに鼻血出そう…
442名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 19:12:38 ID:KoztSNWB
>>441
あなたの妄想力は素晴らしいw
夏世たん、頑張って航兄にご奉仕しなさいな。
443名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 19:31:34 ID:8Fxn7acq
ごめんなさい、本編とは全く違う感じで投稿しますw

そして、投稿が終わったら・・・



寝る!!!!!!!!!!眠いです・・・。
444名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 19:32:07 ID:8Fxn7acq


  君が熱に浮かされて泣きながら「大好き」なんて言った俺は、君の見た夢に過ぎない。

  君を汚したのは俺。君の可愛い嘘はあまりに綺麗で儚くて。

  嘘と知っていながら強く抱いた俺が、本当はどうかしていた。

  この腕の中で壊れた君は切なく笑っていたよね?





  「航さん、大好きです」

  嘘だと解っていたから、嘘で返す。

  「僕もです」

  最初は冗談だったんだろう?悪趣味な、可愛い冗談。

  だけど、こんな嘘じゃ足りなくなった君は自分の心にも身体にも嘘を吐いて、騙されて。

  君の中で膨張して、自分じゃ抑えられなくなった空虚。それを紛らわしたくて、偶然傍にいた俺に縋っただけ。

  君は本気で好きなんだと言った。

  押し倒す度、君の目は確かに怯えていたのに。

  

  

445名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 19:32:43 ID:8Fxn7acq

  今強く抱くのは、嘘で出来た君の抜け殻。

  欲に任せて、何度も何度も繋がって。

  「…わたるさ、ん、」

  「なに?」

  「…も、っと」

  乱れた呼吸で目を細めて、この背中をきゅっと抱いて。

  胸の空虚を埋めようとして、君は少しずつ壊れていく。

  細い糸に似た君の正気。つう、と指でなぞれば大きくしなる。

  ちゅ、と音を立てて胸にキスをして。

  繋がったまま動いた所為で、小柄な身体がビクンと跳ねる。

  「ひぁ…っ、」

  「…夏世、さん」

  次は首筋。唇。耳。順番に舐めて、弱く噛んで。

  口付ける位置が遠くなるほど、繋がった部分が深くなって。

  「ん、んぅ…ッ、あ…!」

  もう、キスの感覚なんて解らないのかもしれない。ただ、涙が伝って、頭をシーツに擦りつけて悶える。

  「ゎたるさん、…っ」

  「…ん…?」

  「…好き、大好きです…っ」

  「解ってますよ」

  意識的にか、無意識にか。呟く唇に、そっと口付けて。ゆっくり白い身体を汚しながら、



  嘘が上手くなったね、なんて思った。


  



446名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 19:34:41 ID:8Fxn7acq
おわわwごめんなさい、題名いれるの忘れてました〜。
ではではご夕食の最中に失礼致しましたw
なんか当初自分が考えていたモノとは違うモノになってしまいますた
今度はもっと長文に挑戦してみたいとおもいます。
447名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 20:03:06 ID:+seahL7Y
>>443
寝る!!!!!!!!!!眠いです・・・。

寝れば?勝手に。

本文とその他のレスで…の打ち方が違うんだけど、コピペパク?
448名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 20:32:14 ID:9BV1Mcm9
>>413>>422
GJ!!!!!ほのぼの読ませていただきましたー。
編集長のテンションの高さにワロタ。

航兄の天然テクニシャン…萌!
航の天然テクニシャンに翻弄される夏世。
そして航の過去の女の影に嫉妬…みたいなの。
を神が投下してくれないだろうか。
449名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 20:43:04 ID:Y5LmeF0P
>>448
それもらっていいだろうか。
ただし時間がかかると思われる……なぜなら今から妄想するから!!
450名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 21:05:45 ID:9BV1Mcm9
>>449
キタワァ━━━━━━(n‘∀‘)η━━━━━━ !!!!!
ありがとう!神っているんだ…
正座して待ってるお
451名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 21:17:27 ID:E/LVnTmz
逆に夏世の昔の男に内心こだわってる航兄を現在妄想中。
なんたって『自分から告白したことない』ですからw

ドラマ終わっても神降臨!ありがとうございます!!

(・∀・)がもう航兄以外に見えず困ってる今日この頃です…。
452名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 21:34:00 ID:KoztSNWB
>>451
実は自分も>>448読んでそっちを妄想した。
むしろ嫉妬し合ってお互いを強く求め合ったら良いよ、とか思ったり。
453名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 21:37:23 ID:u/f4JV/g
自分も今死ぬ程妄想膨らましてるんだけど、
頭の中で話がまとまらないorz

投下したいのにできないこのもどかしさ、誰か助けて下さい!!
454名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 21:53:08 ID:yNKJrtWR
盛り上がってキタ Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!!
455名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 23:21:13 ID:XvdeFAXD
ころげ回る逆さ航兄!!
456名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 23:34:09 ID:cfPfZ1cY
そういえば喧嘩を仲裁しようとしていつも吹っ飛ばされていたなぁ航兄
意外と身軽で夏世っぺ知らない間に組み敷かれてしまうかもしれない
457名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 23:38:06 ID:Ig0cJcwn
>>454->>455
禿ワラ
458名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 23:39:41 ID:to1iZNps
Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!!

↑これコロコロ航兄思い出したw
459名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 23:40:36 ID:Ig0cJcwn
>>452タソ、それすごく妄想するのだけど、
SS書けない自分…
みなさん、ヨロ!待ってるお!
460449:2007/03/22(木) 23:54:45 ID:Y5LmeF0P
>>451
投下するご予定はございますか?
もし、ないのでしたら、>>452の方向で持って行きたいと考えております。

妄想に1日、文章に3日以上かかる遅筆な我ですので、
追い抜けるようだったら遠慮なく追い抜いてくだされ……。
461451:2007/03/23(金) 00:00:23 ID:E/LVnTmz
>>460
投下予定ですが、今夜ではありません。
お互い好きな時にドドンと行きましょう。楽しみにしておりますo(^-^)o
462名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 00:34:53 ID:x8Yhe3hg
神々がこんなに…
゚・*:.。..。.:*・゜ヽ( ´∀`)人(´∀` )ノ・゜゚・*:.。..。.:*
投下にワクテカしながら寝ます。
楽しい週末になりそうだ…
463422:2007/03/23(金) 02:08:56 ID:zPuPZFv9
またもやみなさまの萌えを拝借して最終回後非エロ航夏。つなぎにでもなれば。
464ゲストルーム1:2007/03/23(金) 02:10:02 ID:zPuPZFv9
3兄弟を散々追いかけた後、流石に疲れてソファーにへたり込んだ。照れ隠しとは言え、はしゃぎすぎたかもしれない。

ふと目を上げるとペットボトル片手に笑っている航さんと目があった。恥ずかしい。さっきの、その、“抱擁”もあるし。

ペットボトルを渡されたけど、正面に座った航さんの水を飲む度に動くのどを見ていたら、なんだろう

ドキドキしてきた。

気まずいかも。

「あっ、着替えるのでゲストルームお借りしますね。」

編集長ごめんなさい。私に“がーっと”は無理みたいです。

そんな事を思いながらゲストルームに駆け込んだ。



で、やってしまった。

急いでいる時に限ってやってしまうアレ。

「すいませ〜ん、修さん、智さん、陽く〜ん!」

ドアの隙間から叫んだ。今、それもまた航さんに直してもらうのは恥ずかしい。だからお願い、誰か〜!
465ゲストルーム2:2007/03/23(金) 02:12:21 ID:zPuPZFv9
なのに

「どうしました?」

ドア越しに聞こえた声はあの日と同じで。

「あの、修さんたちは?」
「3人揃って出かけましたよ。」

えっ、じゃあ原稿・・・じゃなくて、どうしよう。

「で、どうしました?」

しょうがない。

「またやってしまいました。」

ドアを開けて、背中を見せた。くすっと言う笑い声が聞こえる。恥ずかしい。

「これならすぐ外せそうです。」

航さんに促されるまま、ベッドに座る。部屋に二人っきり、背中には航さんの気配。

やばい、緊張してきた。

そんな気持ちを知ってか知らずか、言葉通りすぐに直した航さんはファスナーを上げると、ぽんと背中を叩いた。

「はい、直りましたよ。」

ちょっと残念。拍子抜けかも。そうだ、



そのまま部屋を出ようとする航さんの手をつかんだ。

「私からもう1回いいですか?」
「? はい。」
「大好きです。航さんが。」

一瞬驚いてから、満面の笑み。この顔好きだなぁ。

そして、どちらともなく抱き合った。さっきのように。
466ゲストルーム3:2007/03/23(金) 02:17:13 ID:zPuPZFv9
不思議だ。航さんは華奢なのに、全身が包まれているこの感じ。すごく安心する。

思わず体重を預けると、それに応えるように航さんの手が私の髪を撫でた。あの大きな手で。

気持ちいい。

思わず航さんにまわした腕に力が入る。



どれくらいそうしていただろう。

「月山さん。」

その声に顔を上げると、そこには今まで見たことがない、熱っぽい目をした航さんがいて。

目を瞑ると同時に落ちてきたキス。

啄むように何度も繰り返して。何回目かもわからなくなって。

クラクラする。



夢ではないかと疑ったけど、航から伝わる温かさは間違いなく本物だから。

月山夏世、無事発掘されたようです。


(了)


エロ挫折。テクニシャンも嫉妬もそれ以外も楽しみにしてます(・∀・)
467名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 02:39:46 ID:0TP5Q1bF
>>463-466
GJ素敵!!ほのぼの感がドラマの航夏世っぽい。
航の喉に目が行くとは夏世もエロイのう。
ドラマの第3話ラストの航と夏世が見詰め合ってるシーンの
航の喉の動きは良かったなぁと思い出した。
468名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 04:08:32 ID:G/ePxykR
GJです!
なんか本当にドラマ本編にありそうなエピソードで素晴らしい〜!
本当に航兄が掘り当ててくれてよかったな、夏世っぺw
なんかこれくらいの距離感とかラブっぷりが二人らしいと思うw

そして地味に>>467に同意!
航兄の中の人を見るのはこのドラマがほぼ初めてなんだけどラブシーンはおぼつかない人だと思った
(さとぴょんの中の人がラブシーンを上手に演じる分、特にね)
ただ、喉の動きとか目の動きとか地味なところで芸達者っぷりを発揮しててすごいと思ったw


ドレスのチャックを直してたら弟たちが現れて色々誤解されるなんてのも考えてみたりw
469名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 07:43:26 ID:OV5/pLYy
>>468
>航兄の中の人を見るのはこのドラマがほぼ初めてなんだけどラブシーンはおぼつかない人だと思った

ちょ、中の人じゃなく「航のラブシーン」がおぼつかないんじゃ…
あえてあのおぼつかないラブシーンがいい
470名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 08:09:08 ID:NSk+/lqW
航の中の人が好きな友人が
「あの人のラブシーンは女性におされてる感がある」
とか言ってたような、言ってなかったような

スレチかなごめん
471名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 08:50:32 ID:YYsSRkbm
えーと、つまり、
『夏世っぺに押し倒されて、騎乗位でガンガン攻められる航兄が見たい』
でFA?
472名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 08:52:07 ID:/qiCksXL
>>463
GJ!
自分367なんですが、お着替え手伝いする航兄を投下しようとしたら
規制で携帯からしか書けなくてモヤモヤしてたんだ。
スッキリしましたw

463さんとネタが被ってしまうんですが、規制解除されたら投下させて下さい。
解除いつになるかワカランけど…(´・ω・`)
473名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 09:20:49 ID:8EyNKb9m
>>464
GJ!
えーっと、この話は、後ろのファスナー開けっぱなしの夏世っぺと、ここしばらく女っけ0だった航兄が、誰もいない家で二人きりで、しかもベットの上で熱っぽくキッスしてるでFA?

夏世っぺが危ない!
474名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 10:21:28 ID:whOzQ5IW
>>471
『夏世っぺに押し倒されて、騎乗位でガンガン攻められる航兄が見たい』
ちょっと見てみたいかも・・・w
てか航兄ってマジで女性経験なさそう…中高の時に女性と付き合ったとしてもキスまでで、18歳からは兄弟守ることで恋愛どころじゃなさそうだし・・・
475名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 12:13:08 ID:AGvoZCLf
>>464
GJ!
萌えました!!
476名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 20:17:44 ID:vIFYjt1K
>>463
GJです〜!!
実は私もドレスファスナーネタを書いていたところだったんですが
エロがうまくまとまらなくて・・
でも>>472サンもいらっしゃることだしあまりネタかぶっても
よくないと思うのでこのままROMろうかな。
477名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 20:43:30 ID:0TP5Q1bF
>>476
ファスナーネタはめちゃオイシイ素材だし、ネタ被ってても
話のパターンは色々だと思うので、できれば自分は読みたいです。
気が向いたら投下よろしくお願い致します。
478名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 20:54:55 ID:btXcmtlH
>>463-466
GJ!その後の展開がごっつ気になります!あと弟どもは本当に出掛けたんだろうか?とかw

11話の河原から帰ってきた後の航兄と夏世を妄想したので投下させていただいて
も宜しいでしょうか?
エロなしです。
479名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 21:01:33 ID:vIFYjt1K
>>477
ありがとう。
頑張って書いてみます。エロと格闘中なのでしばしお待ちを・・
480名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 21:05:58 ID:44kTILkT
>>航の中の人が好きな友人が
「あの人のラブシーンは女性におされてる感がある」
とか言ってたような、言ってなかったような

実生活でも押されてたんだろう。
年上の彼女に・・・。好き放題されまくってたんじゃ・・・W
481名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 21:17:15 ID:4oI/kGQI
>>478
よろしくどうぞ!
482大好きです 1(航×夏世):2007/03/23(金) 21:17:18 ID:btXcmtlH

河原から帰ってきてから、皆でお茶を飲んだ。

航さん、修さん、智さんが、陽君が片岡家にやってきた時のこと、まだ小さかった
陽君を兄弟で取り合って泣かせてしまった時のこと等、色んな話を陽君にしてい
るのを傍で黙って聞いていた。
目を細めさも愛しそうに陽君の事を話す航さんはやっぱりお兄さんで、兄弟って
いいな、と改めて思った。



田中さんと川村編集長が帰った後キッチンで洗い物をしていたら、ふいに航さん
が現れて声をかけられた。


「手を見せてくれませんか?」
「・・・・?」

いぶかしりながらも、言われるがままに航さんに手を見せた。


「あーやっぱり、火傷してますね。」
「大丈夫です、これくらい。すぐ治りますから。」
「ちゃんと手当てしておかないと、跡が残りますよ。」
「じゃ、洗い物が終ったら薬つけておきます。」
「駄目です。すぐ手当てしますから、手をよく洗って下さい。」
「はい、すみません・・・・・。」


航さんの有無を言わせない態度に洗い物を中断して手を洗い、航さんに再び両手
を預けた。

やっぱり私、押しに弱いみたい。

483大好きです2 (航×夏世):2007/03/23(金) 21:23:25 ID:btXcmtlH

背を屈め、火傷部分に丁寧に薬を塗ってくれている航さんの顔がすぐ目の前に
あって、なんだか、どきどきする。


「全く無茶なことをする人だ。」
「すみません。」
「どうして、他人の陽に、僕達に、そこまで・・・?」
「・・・・なんだか、陽君が『助けて!』って叫んでるような気がして・・・・
気付いたらライターを握りしめてました。」
「そして、しなくてもいい火傷をしてしまった、と。」
「ですよね。・・・・すみませんでした。」
「本来、火傷をしてまでも陽を救ってやらなければいけないのは、僕の役目でした。
それを躊躇って一歩が踏み出せずにいたために、あなたにこんな火傷をさせてし
まった。本当に申し訳ありませんでした。」
「いえ、航さん、そんな。頭を上げて下さい!」


航さんは頭を下げたまま、私の手を両手で包みこむように握ってくれている。

とても温かくて、大きな手。

顔を上げてくれるよう何度も頼むと、やっと航さんはゆっくりと顔を上げてくれた。
すると、今度は背の高い航さんから見下ろされる形になってしまった。

どうしよう?


484大好きです3 (航×夏世):2007/03/23(金) 21:29:55 ID:btXcmtlH

そのまましばらく航さんと見つめあっていたけれど、手を航さんに預けたままで
いることに気が付いて急に恥ずかしくなった。


「す、すみません!もう、大丈夫ですから。ありがとうございました。」
「こちらこそ、すみません。いつまでも、その、手を・・・・。」


お互い慌てて離れたものの、再び目が合うと、航さんがふっといつもの優しい
笑顔で微笑んでくれた。

それ、反則です!


「カップ、僕が洗いますね。」
「いえ、航さんがそんなことなさらなくても!万一、大切な手を怪我したらいけ
ないですし。」
「月山さんこそ、薬つけたばっかりで、洗い物はできないんじゃないですか?」
「あ、そうでした。」
「まだ弟達が小さかった頃は、僕が家事をしてたんですよ。
だから洗いものは得意・・・・だった筈です。
月山さんは、洗い終わったカップを拭いてくれませんか?」
「はい。ではお願い致します。」


そうして二人でシンクの前に並んで、洗い物を片付けていった。


485大好きです4 (航×夏世):2007/03/23(金) 21:33:31 ID:btXcmtlH

航さんが洗ったカップを私が拭いて食器棚に仕舞っていった。

たったそれだけのことが嬉しくって。

ずっとこうしていたいな、と思った。


航さんも同じ気持ちだったらいいのに、とも思った。



例えこの思いが一方通行で叶う事がなくても、やっぱり・・・・・・あなたが、
航さんが、大好きです。







486大好きです の人:2007/03/23(金) 21:41:21 ID:btXcmtlH
以上です。
お付き合いありがとうございました。

夏世っぺ、火傷したのかなぁと、その後火傷の原因を作った陽君も誰も何もリア
クションがなかったのが気になったので。そして、夏世っぺには航さんに対して心の中でもいいからちゃん
と告って欲しかったので書きまつた。

&お約束、二人の仲むつましい様子をキッチンの入り口の陰でこっそり見てた
のは、やっぱり智ぴょん……[壁]。・゜・(ノД`)

哀れ。
487名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 21:43:33 ID:7BEBQYfE
>>482

GJ!!

さりげなく手を握っている航兄萌えますw

488名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 21:44:42 ID:Rl7bEss7
>>482
GJ!ほのぼのしてて良かったです。
火傷の事は本スレでもときどき話題に出てたけど、こういうシーンがあれば萌えただろうな・・・。
がっさんの「あっつ!」って声が低くて結構真に迫ってた気がするw
脳内補完させてもらいました(*´Д`)
489名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 21:49:35 ID:WU9Bwcgy
>>482 GOD!!

んと、それをさとぴょんが見てて、ふたりの気持ちは分かった!俺はふたりを応援するよ!になって→告白シーンになる…と。
(勝手だけど)つながった。

私も夏世っぺの火傷、気になってたのでこういったフォローですっきりしました。

ありがとうございます!
490422:2007/03/23(金) 22:42:12 ID:zPuPZFv9
472476478
491422:2007/03/23(金) 22:46:54 ID:zPuPZFv9
すまん、途中で押してしまった。そして上げてしまった。
>>472>>476
書いてください!読みたいです。

>>478
その後お姫様だっこで自室に移動→修の部屋にいた3人に聞かれる、とか妄想してた。
492名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 00:38:01 ID:wYlpQTBM
隙間縫って投下ー。最終回前ネタです。

長男夏世ですがエロなし会話すらなしモノローグ。
ここまでのほんわかなムード壊すかも。智告白後で夏世視点→航視点。

本編で航→智、夏世→みすずの嫉妬がなかった気がしたので…。
興味ない方はスルーでお願いします。
493眠れない夜1/2:2007/03/24(土) 00:39:46 ID:wYlpQTBM
理由もなく泣いてしまう夜がある。

なにかが悲しいわけでも、どこかが痛いわけでもない。
ただ、さみしい。
世界に、ひとりだけ取り残されたような感覚。
面白いように涙が溢れて、子どもみたいに鳴咽を漏らす。

誰かの声が聞きたくて、枕元に手を伸ばした。
携帯を開くと、深夜3時。
あいうえお順に表示される電話帳を眺めても、
こんな時間に連絡できる相手なんて、いない。
川村編集長も、この時間に電話したら怒るだろう。流石に。
三男、智さんは…優しく話をしてくれそう。
だけど、あんなことの直後に電話できるほど神経は太くない。
次男、修さんは寝ているか原稿を書いているか。
どちらにせよ、邪魔するわけにはいかない。

カーソルを下に送っていた親指が、止まった。
長男、航さん。
その文字を目にしただけで、心臓が飛び出そうになった。
この間、若い女の子に抱きつかれていた航さんの映像が、いつまでも消えない。
涙が、さらに零れる。
今頃、彼は何をしているのだろう。

もう寝てるかな。背景を描いてるのかな。
部屋で本を読んでいるかも。
もしかしたら、外で星を見ていたりして。
…あの子と、会っていたらどうしよう。

もし今電話したら、航さんはなんて言うかな。
そもそも、出てくれるんだろうか。
仕事の連絡だと思うんだろうな。
戸惑いながら、きっと彼はこう言う。
「どうしたんですか」、と。


それだけで、十分なのに。

どんな内容でもいい、たったひとことでいい。
ただ、航さんの声が聞ければ、このさみしさも吹き飛んでしまうのに。

親指にほんの少し力を入れて、発信ボタンを押す、
それだけのことなのに、勇気がない。
もしあの子と一緒にいたら…と悪い考えがよぎってしまう。

意気地の無い自分が嫌になって、また涙が振り返した。


あのとき、言ってしまえばよかった。
あんな光景を目にする前に。
航さんの制止を振り切ってでも、言うべきだったんだ。

「航さんが、好きなんです」
言葉に出したら、視界が滲んだ。
「大好きです、航さん」


伝えられるうちに、伝えてしまえばよかったんだ。
494眠れない夜2/2:2007/03/24(土) 00:42:03 ID:wYlpQTBM

この辺は意外と沢山星が見える。

夜風に瞬くそれを眺めるのは、暇潰しにはうってつけだ。
修が人物を描いてくれないことには、自分はすることがない。
気分転換を兼ねてベランダに出、外を見渡す。
目に映る景色を独り占めしているような、贅沢な気分だ。

あの人は、今頃、何をしているんだろう。
もう眠っているんだろうか。
川村さんと飲み明かしている、というのも有り得る。
もしかしたら、暗い部屋でひとり泣いているかもしれない。
そして俺の名を呼んでいる、ということはないだろうか。

…馬鹿馬鹿しい。こんな妄想、修じゃあるまいし。
苦笑いをして、再び空を見る。
目に映ったのは、弱々しく光る月。

月。
それだけで、彼女の顔が浮かんでしまう。
少なくとも一瞬は、想いが通じ合ったと思っていたのに。
みすずという子に抱き着かれ、身動きが取れ…いや、取らなかった自分。
それを見て、顔を曇らせて去ったあの人。
そして、彼女を追い掛けていった智。
あのあと、二人はどうしたのだろうか。

智のことだ、「もらっちゃうよ」とまで言っておいて、何もしない訳がない。
彼女も、俺と智を見比べたら、智を選ぶに決まってる。
実際、彼女を幸せにできるのは俺じゃなくて智なんだと思う。

何故、あの日、彼女の言葉を遮ってしまったんだろう。
どうして、彼女が担当に戻ってすぐ、告白してしまわなかったんだろう。
チャンスは、いくらでもあった筈なのに。

「好きだ、あなたが」
ぽつりと漏れた呟きは、夜の風に掻き消された。
「あなたが、好きだ。月山さん、僕は、あなたのことが」
独りぼっちのベランダに、さみしく響いて、消える。
「好き、だ」
「航兄おまたせ〜」
振り返ると、智が俺を呼びに来ていた。
聞かれたのでは…と胃が口から出てきそうだったが、智の様子からしてそれはなさそうだ。
「あぁ、わかった」
いつものように微笑むと、智も柔らかに笑って返した。
彼女にも、こうして笑いかけているんだろうか。
「何してたの?寒くないの?」
風邪引くぞ、と俺を気遣う。
誰よりも優しい、自慢の弟。
智なら、彼女を泣かせるようなことはしないだろう。
彼女を、きっと、幸せに……

「…月、見てたんだ」


fin
495名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 00:44:35 ID:0UueXyN9
GJ!
切ないですな・・・
496名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 01:22:29 ID:rb28CUAv
切ないですね… みんな幸せになりますように つД`)・゚・。・゚゚・*:.。..。.:*・゚
497名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 09:01:01 ID:+Js5a7yb
>>482〜485

GJ! これであの流れがすっきり納得できますね。ありがとう!
航兄の手って、ほんとに大きくて男らしいんですよね。
手を握るだけなのに、すっごくドキドキ。

>>493〜494

これまたGJ!
ステキなシーンですね。はっきり思い浮かびます。
さとぴょんにはきっと、聞こえていたに違いない。
後悔に苛まれながらも、さとぴょんに嫉妬するんじゃなくて、後押ししようとする航兄。
「誰よりも優しい、自慢の弟。 」ってのが泣かせます。
ほんとに、みんな幸せになってほしい……。

みなさまのおかげで、最終回の虚脱感がかなり癒されました。
498名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 11:16:23 ID:+K7ZvwAR
GJ!!
切ない…智まで切ないよ。


週末の投下ラッシュを祈念して、繋ぎ程度に投下させて頂きます。

長男×夏世前提の陽と夏世っぺです。
499化石達の沈黙1:2007/03/24(土) 11:17:14 ID:+K7ZvwAR
留学の準備も一段落し、出発が近付いたある日。
陽は久し振りに夏世の部屋を訪ねた。

「…陽くん?」
「こんばんは」
ペコリとお辞儀をする陽に夏世は困ったような笑みを浮かべる。
「…どうぞ」
「お邪魔します」
慣れた様子で部屋に上がり込み、陽は辺りを見回す。
台所からマグカップを持ってきた夏世が陽の隣に座る。
「紅茶しかないんだけど、いい?」
「…」
「どうかした?」
「…ここに来るの久し振りだから」
「ずっと留学の準備で忙しそうだったもんね」
「…」
陽は部屋を見渡して夏世を見る。
「航兄のでしょ、あの服」
「あ。えっと」
陽の言葉に思わず口ごもる夏世。
服だけではなく、航の私物が部屋のあちこちに置かれているのだ。
航が夏世の部屋に泊まりに来ている事は、修や智は勿論、陽も知っている。
照れている夏世からマグカップを受け取り、更に尋ねる。
「うまくいってるんだ?」
「…うん」
「良かった」
「そっ…そうだ! そういえば陽くん、もうすぐ出発だよね」
「うん。来週」
「…寂しくなるね」
夏世の言葉に陽は黙って紅茶を飲む。
沈黙が、続いた。
500化石達の沈黙2:2007/03/24(土) 11:18:01 ID:+K7ZvwAR
その沈黙を破ったのは陽のこの一言。
「結婚するの?」
「え!?」
「しないの?」
「けっ、結婚!?」
「…そういう話、出ないワケ?」
「まだ全然!!」
陽が眉を潜めるのに気付かず、夏世ははにかんで続ける。
「今で十分っていうか。これ以上望んだら贅沢すぎっていうか」
勝手に幸せそうな夏世に溜め息をつく陽。
「…ホントに鈍いよね。アナタも航兄も」
「へ?」
「航兄に同じ事聞いたら僕が二十歳になるまで結婚しないって。
 こんな時まで僕の事考えて。そういうの、迷惑」
「そんな…。航さんは陽くんの事」
「わかってるよ。わかってないのは2人の方」
「え?」
「僕の気持ち、全然わかってない」
「陽くんの…気持ち?」
「僕は早く2人の子供が見たい。それだけ」
「………」
再び、沈黙。そして。

「ええぇぇええ!?!?」
アパート中に夏世の声が響き渡る。
「うるさいなぁ。近所迷惑だよ」
「だっ…なっ……コッ!?」
顔を真っ赤にして、口をパクパクさせる夏世。
「別に今更照れる事ないじゃない。そういう事シてるワケでしょ?」
「そういう事っ…て?」
「…ハ?」
またまた、沈黙。
501化石達の沈黙3:2007/03/24(土) 11:18:49 ID:+K7ZvwAR
陽は目の前で赤面して硬直している夏世をジッと見つめる。
「まさか、まだって事はないよね?」
「だだだだから何が!?」
「だから…子供できるような事。つまりエッチ。意味わかるよね?」
「わっ、わかってるけど!」
しかし夏世の動揺具合は尋常ではない。
まさか。
陽は想定の範囲外の反応をする夏世に更に問う。
「航兄って泊まりに来た時、何してるの?」
「え。何って…」
夏世の視線を辿るように陽は寝室へ目をやり、愕然とする。
ベッドの横に布団が一組。
…もはや、論外。
「頭痛くなってきた…」
出かける前に夏世の部屋へ遊びに行くと航に告げた時、
あっさり許可が出た理由がわかった気がする。
この事実を知ったまま留学なんて、まず無理だ。
「ねぇ、電話借りていい?」
「いいけど…?」
「友達に電話させて」
覚えている番号をプッシュして繋がるのを待つ。
「…もしもし? ちょっと頼みがあるんだけど。
 あの時のリヤカー持って来てくんない?
 うん。燃やしたいモノがあってさ」

あくまで陽自身が留学に集中するため。
やがて生まれ来る片岡家の未来のため。
というか…航と夏世の、ため?
502沈黙人:2007/03/24(土) 11:19:49 ID:+K7ZvwAR
以上です。


リヤカー【リヤカー】
[意]車体を鉄のパイプでつくった荷物運搬用の二輪車。

リヤカーはバイク便(拓実だっけ?)の私物だと良いです。

説明は敢えてここまでにします。
ありがとうございました。
503名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 11:28:00 ID:nrbgneu3
>>502
GJ!
>ベッドの横に布団が一組。
無駄にリアルに想像してしまったw
一緒に寝ろ!って突っ込みたくなるね
504482〜485:2007/03/24(土) 11:57:27 ID:9qbtS35q
>>502
コーヒー吹いたw GJ〜!
やっぱりお泊まりしてもなーんもしとらんのか!でもって寝る時に手だけは繋ぐとか?
そっちの方が恥ずかしいやろっ。
リヤカーの定義、辞書で引いてしまつたw あぁ陽君サイコーです。

脳内補完要素満載のこのドラマ、更ナル妄想の神々の降臨をお待ちしております。


>感想&GJ下さった方々
ありがd。
同じように気になってた方達がいた。
些細な事ですが、夏世の事に人一倍敏感な航兄があれを見過ごす事はないだろう
とヲモタので。うん。
505名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 12:00:14 ID:LVGB1P6F
>>492
切ない。この切なさが両想いになった後、互いに補えてると良いなぁ。
>>502
面白かったです。そうか、リヤカーは拓実の私物か。
拓実に付き合わせて河原で布団を燃やすのかw
布団は別々だけど、やる事はやってるとか……無いかw
506名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 12:06:15 ID:qM9ClTaU
>>502 GJ!ワロタw
リヤカー提供バイク便と陽、止めに来たはずの修と智の4人で、
河原で盛大なキャンプファイヤーをする様子が頭に浮かんだ。
507名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 12:30:19 ID:0JSNp9Cc
>>506
キャンプファイヤーワロス
508名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 13:09:20 ID:WEXE2I8o
>>499

ぐっじょーー。

リアルですなぁw
きっと最初泊まりにくる時、「布団ひとつしかないって言っていたので、持ってきました(・∀・)」とかなんとか…w

もうみんなありがとう!!
509名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 16:14:21 ID:ZLigFgad
>>499
GJ!
航兄は、なんかもう枯れてそうだwww
510名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 20:26:36 ID:wNmWkzNV
>>502
ワロタwベッドの横の布団とそれをリヤカーで燃やす発想最高です!
航の戸惑う顔が目に浮かぶwww
511名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 21:18:23 ID:f9yf58lm
携帯から失礼します。航兄が夏世の過去に嫉妬、を想像しました。エロあり。
512重ねるほどに1:2007/03/24(土) 21:22:19 ID:f9yf58lm
「はあぁ…んっ…。」
彼女と“こうなって”から、今日で何回目だろう。体を重ねるたびに、二人の心も
一つになっていく、そんな気がするのだけれど。
「わ…航さんも、きもち、よく…なっ、…て」
言い終わらないうちに、彼女は、自身を刺激し続けられている俺の手を制止した。
「いいんだよ、僕は」
そう言って彼女の内腿に手を這わせると、さっと身をかわされてしまった。
513重ねるほどに2:2007/03/24(土) 21:26:44 ID:f9yf58lm
「私ばっかりってわけには、いきませんよ」
くすっと笑って、俺の下腹部に顔を埋める。
「…うっ…」
彼女の舌遣いに、堪え切れず声が漏れる。
「気持ちいい…?航さん…」
くわえながら、上目遣いで尋ねる。
「…ああ。」
俺は、こう答えるのがやっとだった。彼女に与えられる快感は、“キモチイイ”
なんてありきたりな言葉では表現できないくらいだ。
「ねえ…前から、気に、なってたんだけど…」
「うん?」
514重ねるほどに3:2007/03/24(土) 21:31:21 ID:f9yf58lm
「…誰に、教わったの…?こんなこと」
彼女の動きが、ピタッと止まった。眉は八の字になり、目は伏された。頬はみる
みる赤くなっていく。
「そんな顔、するなよ…」
右手で彼女の両手首を掴み、勢い良く押し倒した。左手で彼女の右足を広げて、
一気に貫く。
「あっ、やっ、め…航さんんっ!」
ただひたすらに、腰を打ちつける。彼女は顔を真っ赤にして、悲鳴のような声で
喘ぎ続ける。
「んんっ、あっ、あっ、あんんっ」
「“アレ”を教えた男も、この声、聞いたんだよね?」
515重ねるほどに4:2007/03/24(土) 21:37:57 ID:f9yf58lm
「そんな…っ!」
「何回した…?その男と」
「わ、たるさん、んんんっ、やめっ、てえ…」
こんなことを聞いたって、何の意味もないことは分かっている。分かっているの
だけど。
「数え切れないほどだって?答えられないっていうのは」
胸の突起を舌で転がしながら、さらに突き上げた。
「ああああ!やめてえっ!」
「駄目。やめない。」
「おかし、くっ!なっちゃうよお…」
彼女を“知っている”男が、自分の他にいる。そう思うと、おかしくなるのはこ
っちだ。抑えきれない嫉妬の念をかき消すため、俺は腰を振り続けた。
516重ねるほどに5:2007/03/24(土) 21:41:24 ID:f9yf58lm
「あ…もう…っ…だめ…!!」
「うっ…!!」

しばらく眠っていたようだ。隣では、彼女が寝息を立てている。寝顔は、まるで
子供のようだ。
「この寝顔も、見たんだろうか」
また、ふつふつと湧いてきてしまった。彼女と体を重ねれば重ねるほど、強く
なる…あの思いが。


517重ねるほどにの人:2007/03/24(土) 21:43:41 ID:f9yf58lm
駄文、誠に失礼いたしました。なんだこれ…ごめんなさいorz
518名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 23:03:51 ID:0JSNp9Cc
>>512
GJ!
嫉妬する航イイヨー
夏世への攻めが激しくてエロス

ただ、マイナス発言はやめたほうがいいよ。
私の意見だけど、そんな作品にGJしてる私は何なのかorz
…と思ってしまうので。
519名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 23:10:38 ID:eBIo90fm
まー確かに・・控えめなコメント程度ならわかるけど
自虐的なコメントは見てるこっちが萎えてしまうよね・・・orz
520512:2007/03/24(土) 23:47:19 ID:f9yf58lm
すみません、最後まで書き込んでから、急に恥ずかしくなってしまって…。
GJありがとうございました。さらに精進します!
521名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 00:00:31 ID:XAfl0sEf
>520
そういうことあるあるw
でもせっかく投下してくれたから自信持って良いよ。ここの住人たちは、皆マターリ良い方ばかりだから。
何はともあれGJでした!嫉妬な航兄、好みだw
522名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 01:08:08 ID:oMAwPH1a
>>512
GJ!悩める航兄萌え!

触発されて嫉妬する夏世投下させていただきます。
523バスルーム:2007/03/25(日) 01:09:45 ID:oMAwPH1a
腑に落ちない。

がっちり腰にまわされた手、背中に感じる胸板、首筋に時折降ってくる唇。

さっきだってそうだ、指でなぞって、キスを降らして、散々焦らされて。最後はいつも私から求めてしまう。

・・・もしかしなくても、慣れてる?

男所帯で、女っ気なくて、ずっと弟の面倒をみていて。勝手に疎いものだと思っていたけど、こういう関係になってから、航さんがわからなくなった。

淡泊どころか、時々熱く求めてくる。今日も夕食の後すぐ押し倒され、その後お風呂に連れ込まれて、全身洗われてしまった。

河原で女の子に抱きつかれた時も動揺した様子はなかったし。


う〜ん。でもその割にはまだ「月山さん」って呼ぶし。

いてもたってもいられなくなって、航さんの方に向き直った。

いつもの笑顔が火照って色っぽい。

「あ、あの航さん・・・」
「ん?ここでしたいんですか?」


や、そうじゃなくて!ってゆうか、絶対慣れてる〜っ!!!
524名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 02:41:10 ID:/t7WkeUn
皆さんGJです。
以前ウエディングドレスネタを投下すると言った者です。
が・・エロ部分にてごずっておりまして時間がかかりそうなので、
別ネタを恥ずかしながら投下させていただきます。
11話、花園ゆり子解散宣言の後という背景で、長男×夏世です。
525熱くなれ1(夏世視点):2007/03/25(日) 02:49:52 ID:/t7WkeUn
夏世は枕を抱きしめて「はぁ〜〜〜」とため息をついた。

テレビは人気ラブドラマの最終回がちょうど終わったところだった。
「ドラマでこんなに胸キュンするなんて・・・。」
このところ、こういったいわゆるラブストーリードラマには興味がない。
以前、智といった韓流映画も、退屈でつい寝てしまったし。
なのに、今日はついつい話にのめりこんでしまう。

お互い、思いあっているのにもかかわらず様々な障害があるという設定で、
なかなか想い人に秘めた思いを告げることが出来なかった男が、
最後にとうとう彼女に愛を告白し、力強く抱きしめる、という
よくありがちな甘甘な結末でドラマは終わった。
「よかった〜二人がちゃんと結ばれて本当によかった。」
夏世はひとりごちた。
あんな風に航に抱きしめられたら、どんなにいいだろう。
526熱くなれ2(夏世視点):2007/03/25(日) 02:53:01 ID:/t7WkeUn
知らず知らず頭の中では、ドラマの主人公とヒロインが夏世と航になっていた。
航の顔がゆっくりと近づき、そしてお互いの唇がふれる。

何度も繰り返しついばむようなキスは、次第に貪るようなキスへと変わる。
かすかな音を立てて夏世の唇を吸い、押し開き、航の舌は夏世の舌を絡め取る。
そしてさらに妄想は広がっていき、二人は抱き合ったままベットへ・・・。

「ち…違う違う!!」
と、首をブンブン振りそのままバタッと布団に倒れこんだ。

航にほんの少し近づけた・・と思っていたのに、また彼は遠ざかってしまった。
どうしてだろう?

あの川原で会っていた彼女のせいだろうか?
・・付き合っているのだろうか・・・彼女と。

彼女に抱きつかれいていた航の姿を思い出し、チクン、と胸が痛んだ。
527熱くなれ3(夏世視点):2007/03/25(日) 02:58:08 ID:/t7WkeUn
花園ゆり子が解散したら、作家と編集者というつながりはなくなってしまう。

あきらめてしまおうか。

今までそうやって恋愛も何もかも受身で、自分からは動こうとしてこなかった。
自分から何か仕掛けて傷つくより、受ける傷は小さくて済むから。
だから今までどおりの、このままのスタンスでいればいい、それでいいと。

しかし、それさえ出来ない位自分は航を愛しているということを、
智の突然の抱擁で気づかされた。
もう、この熱い想いは消せない。

私よりも大事なものがあるとしても

他に誰かがいても

この思いを、気持ちを航に届けたい。

明日、航に会ったら、告白しよう。
二度と、もう、迷わない。

528名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 04:19:32 ID:tmkKG5A4
>>522
GJ! 航兄の普段とのギャップに萌えました〜!

>>524
GJ! 夏世かわええ。亮子さんじゃないけど横で話聞いててあげたいわ…
529名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 05:22:22 ID:/t7WkeUn
>>528

ありがとうございます。
これが初投下なので、そういってくださってとてもうれしいです。
航視点を投下させていただきます。エロ無しです。
長くなってしまいました。すみません。
530熱くなれ1(航視点):2007/03/25(日) 05:25:13 ID:/t7WkeUn
航は真っ暗なリビングのソファーに座り
「はぁ・・・・」とため息をついた。

秘密は全て明らかになった。何もかも。
一番恐れていた、陽の父親の事。自分の父親の罪。

事実が明らかになっても、陽の航や兄たちへの信頼は揺らぐ事はなかった。
また弟たちも航の気持ちを理解し、航もまた自分の気持ちを伝える事ができた。

そして、花園ゆり子は解散。

皆、それぞれの道を歩き出そうとしている。

しかし・・・もう遅い。きっと。

あの河原での夏世の泣きそうな顔と
そして智のあの言葉が航の脳裏に蘇る。

「あっそ、じゃあ俺、もらっちゃうよ?いいよね?」

動揺を見せないようにするのが精一杯だった。

そして・・・「いいよ」とはどうしても答えられなかった。

いつからだろう?
夏世の存在が自分の中で大きくなっていったのは。
弟たちも少しずつ夏世を受け入れ、
日々の暮らしの中で何かが少しずつ変わっていくのを感じた。
それがいいことなのか、悪い事なのか分からなかったが・・・

ただ、秘密を知られる事が怖かった。

ただ、変わってしまうことが怖かった。

だから、夏世を拒絶した。
これまで通り、自分の本当の感情は奥に閉じ込めて。
531熱くなれ2(航視点):2007/03/25(日) 05:28:47 ID:/t7WkeUn
それでも夏世は再び戻ってきた。

そればかりか、折れそうになった陽の心も支えてくれた。

夏世への募る想いが抑えきれなくてどうしようもなくなってた矢先。

・・・あの女に現実に引き戻された。


ああ、そうだった。

自分には夏世を愛し、ましてや人生を共に過ごす資格などない。

そして河原での智のあの眼を見て、智が夏世を真剣に想っている事を悟り、
身を引くべきだと決心した。

― 父の犯した罪を償う為

― 陽を守る為

― 弟たちを守る為

ただそれだけに生きてきた。

それを全うする事が、弟たちを幸せにする事が、

長男として当然の務めだと信じて。

・・・これからも、そうして生きていけばいい。

自分の為の人生など、父から事実を告げられたあの夏の日からとうに捨てている。

辛くなんかない。
532熱くなれ3(航視点):2007/03/25(日) 05:33:33 ID:/t7WkeUn
「眠れないの?」

後ろから声がした。智だ。

「あ・・・ああ」

あいまいに答えると、智は冷蔵庫からミネラルウォーターのボトルを2本取り
その1本を「はい」と航に手渡した。

「俺さ・・・家を出ようと思ってるんだ」

グサリ、と刺されたように胸が痛んだ。

夏世と一緒に暮らすのだろうか。

「そうか」

なるべく智の表情を見ないようにして航は続けた。

「で・・・どうするつもりなんだ?仕事のほうは?」

笑顔を見せるのがこんなに辛いとは思わなかった。

夏世は智の気持ちを受け入れたのだろうか?

あの日、智の帰宅は夜明け近かった。

昼過ぎに部屋から出てきた智の態度は普段通りだった。

しかし、航には態度が違うと感じてた。

それからというもの、夏世を見るたびに

智への嫉妬で胸が押しつぶされそうだった。

こんなに嫉妬深かったのか?と我ながら驚く。

533熱くなれ4(航視点):2007/03/25(日) 05:36:25 ID:/t7WkeUn
「あのさ・・・航兄」

智が遠慮がちに声をかけてきた。

「ん??どうした?」

「あの人のことなんだけど・・・」

・・・聞きたくない。

しかしそう言う事も出来ず、精一杯の笑顔を作り智をちらっと見た。

智は目を伏せていた。

「振られちゃった。」

「え!!」

航の声がリビングに響く。

「俺では駄目だって。ごめんなさいって言わちゃった。」

「・・・・」

智はようやく顔をあげた。

「まあね・・・俺さ、分かってた。駄目だって。だって、あの人、
航兄しか見てないもん。
はじめから分かってた、勝ち目なんかないって。」

「・・・・」

「でもさ、自分の気持ち、ちゃんと伝えたかったんだ。
後悔したくなかったから。」

「・・・・」

「ごめん。もっと早く言おうと思ったんだけど、あんまり航兄が
あの人に冷たくて、頑なで・・・
あの人がいなくても全然何でもない、って顔してるからさ、腹立っちゃって。」

航はゆっくり口を開いた。

「河原で会った日、あれからずっと後悔し続けている。
・・・いや、もっと前からかな。」

「あの人が、泣いて帰った日?」

「・・・ああ。そうだ。」

そうだったのか・・・航兄。

これで、今度こそもう、きっぱりとあの人への気持ちに区切りがつけられる。

智はフッ・・と微笑んだ。
534熱くなれ5(航視点):2007/03/25(日) 05:38:13 ID:/t7WkeUn
「もう、いいんじゃない?・・・あの人の気持ち、受け入れても。」

「・・・・」

「俺のせいにするのも、無しだからね?俺は、もう何とも思ってないし。
それに・・・。」

「それに?」

「・・・俺、あの日、あの人とは何もなかったからね。」

航は驚いて智を見つめた。

「え?でもあの日お前明け方に帰って・・・」

「飲んでたの。飲まなきゃやってられないっての。」

立ち上がりながら智は言った。

「それにさ、これぐらいしないと俺の気持ちが治まんなかったんだよね。
・・・やりすぎでした、ごめんなさい。」

ペコり、と智は頭を下げるとペットボトルを持ってドアに向かった。

「智」

「なに?」

「・・・ありがとう。」

「ふぁ〜〜〜〜おやすみ〜〜〜。」

智はおどけてわざと大きなあくびをし、パタン、とドアを閉め部屋に戻っていった。


今なら言える。

夏世を愛している。

いつまでもずっとそばにいて欲しい。

でも・・・もう遅すぎるのではないだろうか?

そう思うと怖い。

もしも自分の人生を思うまま生きていいのなら

もしもこの想いを閉じ込めなくてもいいのなら

夏世に届ける勇気が欲しい。

この気持ち、もっと、熱くなれ。




535530:2007/03/25(日) 05:44:47 ID:/t7WkeUn
うわ〜いつのまに外が明るい・・

昨日何気なく見たテレビで好きな歌がかかっていて、
それを聞いてたまらなく書きたくなり、書かせていただきました。

もっと精進します、それでは失礼しました。
536名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 08:37:36 ID:vZvHD77W
>>523
この後、ちゃんと航兄に場馴れしてる理由は聞けたんでしょうか?気になって仕方ありません。
可能性としては特定の恋人がいなくてもフーゾ(ry
まぁ妙齢の兄弟ですから、皆でそろって通って(ry


>>535
素晴らしい!時間を忘れる程とは!愛ですね、愛。
智ぴょんの朝帰りなんて、かわいいイタズラに過ぎませんね、航兄。
お互い思ってるのに片想いみたいな状態でいる二人の方がある意味酷い。蛇の生殺しじゃないんだからw
537名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 20:22:58 ID:H2s+sFtP
472です。
一時的に規制解除らしいので、今のうちに投下します。
告白直後の長男×夏世、ファスナーネタです。
538ずっと。(長男×夏世) 1:2007/03/25(日) 20:23:38 ID:H2s+sFtP
 どれくらい経っただろうか?
 片岡家には、まだ家中を走り回る足音が響いている。
 それをBGMにお茶をすすっていると、息を荒げた修達がリビングへと戻ってきた。
「も、もうダメ……夏世っぺのバカ」
「僕も……もう動けない……」
「ギブアップ……」
 修と陽はソファへ倒れこみ、智は疲れ果てた表情で陽の隣へ座った。
 一番最後に戻ってきた彼女も、だいぶお疲れの様子で床へ座りこんでいる。
 まるで遊び疲れた子供だな――クスリと笑い、視線を彼女に落とす。
 美しい形を保っていたドレスは、走り回ったお陰で皺が出来始めていた。
「月山さん、ドレス脱いだ方がいいんじゃないですか?」
 そう言うと、改めて自分の姿を見た彼女が「あぁ」と小さく呟いた。
 かれこれ10分以上は追いかけっこをしていたのだ。しかもウェディングドレスで。
「そうですね。着替えてきます」
 立ち上がろうとした彼女の身体が、前方へぐらりと揺れた。
「危ない!」
 とっさに支え、彼女が倒れることはなかった。
 しかし、一安心と思ったのもつかの間で。
「わ、航さん……手……」
 耳まで紅潮させた彼女が、小声で何かを訴えている。
 支えたつもりの手は、夏世の胸を、それはもう思いっきり掴んでいたのだった。
 天国から地獄とでも言ったところか……。
「すみません!」
 体中が熱くなっていくのに気付き、俺は慌てて身体を離した。
 気まずい時間が流れていく。
 数秒の沈黙の後、彼女は「着替えてきます」と逃げるように立ち去った。
 怒らせてしまっただろうか?
 行き場を失った右手には、まだ彼女の体温が残っていた。
539ずっと。(長男×夏世) 2:2007/03/25(日) 20:24:40 ID:H2s+sFtP
「お兄様ってば、いやらしい!」
「航兄、やっちゃったね」
「あの告白の後にコレは有り得ないでしょ」
 一連の様子を見ていた弟達が、口々に野次る。
 本当に有り得ない、と自分でも思う。
 今まで恋愛とは程遠い生活を送ってきたせいか、どうも上手く立ちまわれない。
 さっきも弟達にせっつかれ、ようやく思いを告げる事ができたのだ。
 それなのに何て事を――自分の馬鹿さ加減に頭を抱えた。
「お兄様、お兄様」
「うん?」
 うなだれていた顔を上げると、いつの間にか傍に来ていた修に腕を掴まれた。
 そのままグイグイと引っ張られ、行きついた場所は彼女がいるゲストルームの前。
「大変そうだから、手伝ってきなよ」
 ドアノブがガチャリと音を立てて回る。
「ついでにもう一回謝ってらっしゃいな」
「ちょっ――」
 あっという間の出来事に抵抗もできず、俺はゲストルームへと押し込まれた。
 閉まりかけたドアの隙間からは、笑顔で手を振る修が見えた。

 リビングへ戻っていったであろう修の足音と閉じたドアを背に、俺の身体は固まっていた。
 そこには、今まさにドレスを脱ごうとしている彼女の姿があったのだ。
 幸い、まだファイスナーに手を掛けているだけの状態だったが、不味い状況には変わりない。
「わ、わわ、航さん!?」
 驚きのあまりか、彼女の声が裏返る。
 さっきの事を謝って済むどころの話ではない。
「すぐに出ますから!」
 慌てて部屋を出ようとすると、来ていたジャケットが何かに引っ張られた。
 振り向くと、顔を赤らめた彼女がこちらを見つめている。
「ファスナー……上手く下ろせなくて……その……」
 こんな事を言われて、理性を保てる男がいるのだろうか。
 どうやら、彼女の方が一枚上手のようだ。
「手伝います」
「はい、お願いします」
 照れたように笑う彼女の手を取り、ベッドの端に並んで腰掛けた。
540ずっと。(長男×夏世) 3:2007/03/25(日) 20:25:21 ID:H2s+sFtP
 二人だけの部屋はあまりにも静かだ。
 早くなっていく自分の鼓動が、彼女に聞こえているのではないかと思ってしまう。
「後ろ、向いて下さい」
 生地が引っ掛からないように、ゆっくりとファスナーを下ろしていく。
 徐々に見えてくる白い肌。あまりにも綺麗で、思わず目を奪われる。
 吸い込まれるように唇で触れると、驚いた彼女が振り向いた。
「航さん?」
 動揺しているのか、動作がぎこちなくなっているのが愛しくて仕方がない。
 俺は華奢な身体を後ろから抱きすくめ、首元に顔を埋めた。
 首筋にそっと唇を寄せると、彼女の身体が僅かに震える。
 最初に彼女と会った時は、こんなに愛しいと思う日がくるなんて思いもしなかった。
「脱がせてしまうのは、ちょっと勿体ないですね」
「ぬ、脱がせるって……」
 若干逃げ腰の彼女の背中を撫でる。
 ドレスの隙間に手を滑らせると、彼女の熱っぽい声が漏れた。
「ひゃ……んっ」
「月山さん――」
 名前を呼び、彼女の身体をゆっくりとベッドに倒した次の瞬間。
 ドアの向こうから、ガタンという物音とカエルが潰れたような声が聞こえてきた。
 あれはどう考えても修だ。恐らく、智も陽もドアの向こうにいるんだろう。
 俺は彼女の身体を抱き起こし、深いため息を吐いた。
「全く……油断も隙も無い奴らだな」
「み、み、皆さんそこに居たんですか!?」
「多分」
 本当に困った弟達だ、と二人で顔を見合わせて笑った。
「続きはまた今度」
「えっ、続きですか!?」
「嫌ですか?」
「いえ、決して嫌とかでは――」
 ブンブンと首を振る彼女の頬に、そっと口づける。 
「着替え終わったら、お茶でも飲みましょう」
「はい」
 彼女が頷いたのを確認し、部屋を後にした。


「続きって……またドレス着なきゃいけないのかなぁ」
 ドアが閉まった途端に気が抜けたのだろうか。
 かすかに聞こえた彼女の言葉に、思わず噴き出した。
「本当に面白い人だな」

 続きはゆっくりと。
 これからもずっと、側にいるのだから。
541名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 20:27:04 ID:5IdVokk8
>>535
GJ!
もどかしい2人の語りって難しいですよね。
でもこの頃の2人が一番好きかもしれない。


エロが投下され少々興奮気味です。
恥をかき捨て、神々に捧げものとして投下させていただきます。

長男×夏世と一郎×亮子のカオスです。
542名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 20:27:36 ID:z6P4S3yc
みなさん素晴らしい〜!!
どの作品もGJ!
職人さん達のキャラへの愛情も伝わってきて楽しいです。

>>523
自分も航兄は慣れてるっぽいと思ってました。
場慣れしてる理由知りたいw 続きがあったら嬉しいです。
>>536
兄弟でみなえや銭湯に行くみたいに明るくフーゾ○通いしてたら・・・。
この4人(あ、陽君はダメか)だったら何となく許せてしまうw


>>530
朝までご苦労さまでした。
航と智の会話、すごく良い!!
本編で描かれてなくて、ちょっとモヤモヤしてた気持ちが晴れました〜。
このままDVDに入れて欲しいぐらいです。
543名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 20:28:54 ID:H2s+sFtP
以上です。
投下できて良かった…・゚・(ノД`)・゚・
544名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 20:28:59 ID:5IdVokk8
投下の邪魔をしてしまった…orz
後程投下します。
失礼しました。
545名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 20:33:13 ID:H2s+sFtP
>>544
こちらこそ、終わりと入れ忘れてしまって申し訳ないです。
長男×夏世と一郎×亮子のカオス、楽しみにしてます!
546名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 20:36:53 ID:z6P4S3yc
初めて投下にリアルタイムで遭遇できました。嬉しい。

>>538
GJ!!素晴らしいです。ずっと楽しみにしてたんですよ〜!
あぁ、映像で見てみたい。
航兄の背中攻め(?)エロっぽくて萌えました。
弟達に邪魔されちゃったけどw夏世も天然で可愛いな〜。
547名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 21:25:55 ID:2MG7o3eg
わー!職人様方が続々と!!!!

>>523
慣れてる航イイ!!!
漏れも続編希望でおねがいします。

>>530
航と智の会話ほんと自然だね。
本編にあったと勘違いしそうw

>>538
GJ!GJ!GJ!!!!!!!
原作イメージ通りで微エロで…萌えた!
続きを是非…今度っていつなのー!!!w
548名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 21:52:37 ID:5IdVokk8
GJ!
航兄に後ろから抱き締められたら…(´д`)


先程は失礼しました。
神作品の直後で恥をさらします。
549証人喚問1:2007/03/25(日) 21:53:51 ID:5IdVokk8
「…コレなんですけど」
厳かな雰囲気の中、航と夏世の前に出された一枚の紙。
「うわ。コレ本物!?」
「俺婚姻届って初めて見たよ」
「僕も」
2人の後ろで口々に意見を言う修達。
航と夏世は戸惑ったように顔を見合わせ、向かいに座る一郎と亮子を見る。
「まぁ…そういう事なんで」
「航さんと月山に証人になってほしいの!」
「証人…ですか」
「そ。ここに名前とハンコちょうだい」
「けど本当に僕達でいいんですか?」
「何なら俺が書いてもいいけど」
修が手を上げると亮子がテーブルを叩く。
「航さんと月山でなきゃダメ!」
「な…何で?」
「だっていずれ一緒に書くワケでしょ? 練習よ、レンシュウ。
 それに練習しないと月山絶っっ対失敗しそうだし」
「編集長!?」
ギョッとして立ち上がる夏世の横で頷く修達。
「確かに夏世っぺならやらかしてくれそうだな」
「間違ったら修正液とか使いそうだし」
「ダメなの?」
真顔で陽に尋ねる夏世に一同は俯く。
「……良い練習になるかもしれないな」
ややあって航が言い、ペンを手にとった。
550証人喚問2:2007/03/25(日) 21:55:22 ID:5IdVokk8
「…あの、田中ちゃん」
「ハイ?」
「僕らが最初に書くんですか?」
見れば婚姻届はまだ白紙。一郎は照れたように頭に手をやった。
「いやね、ここへ来る途中にもらって来たばかりで」
「航さんと月山が書いたら書くから。ハイ書いて!」
「はぁ…」
亮子に促された航は戸惑いながら証人の欄に名前を書き始める。
その横で修が笑いながら口を開いた。
「しっかしついに田中ちゃんも結婚かぁ」
「良かったよな、ホントに」
「おめでとう」
陽の言葉に何故か一郎は表情を崩す。
「ひっ…陽さんに祝ってもらえるだけで、それだけで俺はっっ…」
「んもぅ一郎クン泣かないの! ほら鼻水出てきた」
「…おぅ」
「ホラちーんして?」
「ちーん…って何やらせるんだよ!!」
顔を赤くした一郎が亮子に掴みかかろうとした時、航がペンを夏世に渡す。
「月山さん、はい」
「あ、ハイ」
夏世はペンを受け取って真剣な表情で書き始める。
その様子に亮子は眉を潜めて航を見た。
「ねぇ。まだ『月山さん』なワケ?」
「……ハイ?」
亮子の問いに航は顔を上げる。
551証人喚問3:2007/03/25(日) 21:57:03 ID:5IdVokk8
「恋人同士なのにまだ『月山さん』って、なんか他人行儀じゃない?」
「はぁ…」
「いいじゃねぇか、呼び方なんかよ。スイマセンね、航さん」
「いや良くない!」
さりげなくフォローする一郎を修が遮る。
「お兄様。そろっと夏世っぺに対する呼び方を変えたらどうよ?」
「…え?」
「そうだよな。いずれ『片岡夏世』になるんだろ?
 『ガッサン』はあだ名みたいなモンだけど『月山さん』はなぁ」
「ね、ね。陽くんはどう思う?」
「…2人が納得していたらいいんじゃないかな」
「それじゃあ俺らが納得できないの!」
「航さん、月山の名前知らないってワケじゃないわよね?」
「いや、知ってますけど…」
「あぁもう! 集中できないじゃないですか!!」
騒ぎ出す周囲にたまりかねて夏世が立ち上がり、修達を睨む。
「…夏世っぺ、顔赤いよ?」
「だって修さん達が変な事言うから…!」
「変な事って?」
「名前呼ぶ事のどこが変なのよ、月山?」
「だから…っ」
「もしかして名前を呼ぶのは特別な時だけ、とか?」
陽の言葉に静まり返る一同。
航は気まずそうに目を伏せ、夏世は顔を真っ赤にして固まってしまった。
552証人喚問4:2007/03/25(日) 21:58:26 ID:5IdVokk8
「何ナニ? 特別な時ってナニよ!?」
「修兄、そりゃあナニする時だろ」
「ヤメテさとぴょん! ていうか夏世っぺのスケベ!!」
「何でそうなるんですか!?」
「エロい事考えてたクセに」
「違いますってば!!」
「今日から『エロっぺ』だな! エロっぺ〜」
「…っだからもぅ顔が近い!!」
修と智にからかわれて真っ赤になった夏世。
そして。
「ヤダ航さんたら! そうならそうとハッキリ言えばいいじゃない!?」
「航さんて器用なんですねぇ。 結構…ムッツリっスか?」
「のっほほ。一郎クン、ムッツリだなんてヤダヤダ!! ムッツリなんて…」
「「ね〜!?」」
「…」
冷やかしているつもりがアツアツぶりを見せつけている一郎と亮子に戸惑う航。

そんな中陽はテーブルの上の婚姻届を手にとり、ソファに座った。
そして2人の署名と、本人達を見比べながら溜め息をつく。
「…まだまだだね」

航と夏世のゴールは、果てしなく遠い…。
553喚問人:2007/03/25(日) 22:00:09 ID:5IdVokk8
以上です。

航兄が夏世っぺの名前を呼ぶシチュは皆様の妄想力でお楽しみください。

どうもありがとうございました。
554名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 22:15:08 ID:owEfH2dI
>>553
素晴らしい〜!!!
GJです!!!
特別な時…ああ〜素敵ですね(*´ω`*)
555名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 22:42:09 ID:rAZI6ga7
エロっぺwww修のセンスは流石www
556530:2007/03/25(日) 23:56:37 ID:/t7WkeUn
>>536
ありがとうございます。
ええ、愛です(爆
おっしゃるとおり、本当に辛いと思います。だから最後二人が結ばれてよかったと・・

>>538
GJ!微エロいい〜〜!
私の今書いているファスナー編より全然いい〜〜!!
弟たち、気を利かせてゆっくりヤらせてやれw
是非続きをお願いします。

>>541
ありがとうございます。
当初、航バージョンもちょっとエロ入れようとしたのですが、
曲を流しっぱなしで、没頭して書いていたら思い切りシリアスに(汗
私もこの頃の二人に結構萌えさせていただきました。
そして長男×夏世と一郎×亮子のカオス、GJでした!
皆のやり取りがイメージできて、読んでて深夜なのに思わず大声を上げてしまった・・・
シチュはもちろん・・・妄想ぐるぐるですww

>>542
ありがとうございます。
あの航と智とのシーンはすごく好きで、でももう少し二人のやり取りが欲しかったな・・
と思い筆を取ったです。もし時間の関係でカットされているならDVDで見てみたいですよね。

>>547
ありがとうございます。
曲を流しっぱなしで、河原での航と智の表情を思い出しながら書きました。

これからまたファスナー編書きに戻りますノ
557結婚式場係:2007/03/26(月) 10:53:24 ID:1DWUhlaL
ファスナーネタで盛り上がってます(?)が、通常ウエディングドレスは、ひ と り では 着 ら れ な い モノです、ふと気付いたけど。

ドラマは衣装さんが着せるんだろうけど…ドラマの中だったら、誰が着せたんだろ?

修兄なら…あぅ、さとぴょんなら…いやいや、やっぱり陽だよ、とか…

そこまで妄想してる自分、やられちゃってますかねー?
558名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 11:20:09 ID:lGZxuqlQ
>>557そういえばそうだ!
立ててあるスカートにズポッて入って、ワッサワッサしながら着たよw

……三人がかり?
智なんか下着まで用意して、ロングブラジャーのホック止めるのやってやりそうだ。

まあ脱がすのは航なんだから、その位の役得はあっても良いよねーww
559名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 11:34:03 ID:WkOTuEQq
例の貸衣装屋からそのまま着てきたのかと思ったw
ごめん妄想も面白みもない回答でw
560結婚式場係:2007/03/26(月) 13:43:33 ID:1DWUhlaL
>>558

ありがとう!よかったノッてくれる人がいて。

しかも三人……もー想像しちゃったじゃないかぁ。今日も妄想(にやにや)が止まらないorz
561名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 18:24:24 ID:CtS5iZpI
一人では着られないことに気付いた航兄が
「このドレスって一人では着れませんよね?誰に手伝ってもらったんですか?」
と優しく問い詰めるのを思い浮かべました(*´∀`)
562名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 19:35:24 ID:tMffKYRf

(*ノ∀ノ)イヤン
563名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 19:43:12 ID:fMxDmsMV
>>561
萌えw
564部屋の鍵0:2007/03/26(月) 20:12:24 ID:V3ywjCEE
ここで空気を読まずに陽×夏世を投下。
エッチー有りだから原作の道を大きく踏み外している。
ムシャクシャしてやった。だが反省はしていない。
565名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 20:13:21 ID:MsGjB8h2
>>561
萌える!もちろんあの笑顔でね。
ていうか普通着たことある人間しか分からないことを
どうして知ってる航兄ぃw

どちらかの神様におながいしたい・・・
566部屋の鍵1:2007/03/26(月) 20:14:12 ID:V3ywjCEE
そのとき、勢い良く扉が開いた。陽の部屋に夏世が押しかけてきたのだ。
ベッドに腰掛けていた陽が驚いて振り返った。裸で。
「陽くん、部屋に入っていいかな?」
「……あのさ、部屋に入ってからそんなこと聞かないでよ」
相変わらずそそっかしい人だなぁ。陽は夏世を思い切り睨んだ。裸で。
しかし、部屋の鍵を閉め忘れた陽も、夏世のことを攻めることはできない。
「あっ!ははは。ごめんねーつい。って陽くん何してるんですかっ!」
「何って? 見て分からない?」
勝手に入ってきて何を言っているのだろうか、この人は。
陽は首をかしげた。裸で。
しばらくの硬直。夏世の頭の中にある、少しネジの緩んだコンピューターが、
この状況を解析しようと頑張っている。
「あ、いや。その。そっかー、陽くんも18歳の男の子だもんね。け、健康的で良いんじゃないですか?」
夏世の声が裏返って、目も泳いでいる。いや、溺れかかっている。明らかに動揺しているようだ。
「うん。ただのストレス発散」あっさりと答える陽。「18歳だもん」
「……でも、終わったとき虚しくなりませんか?」
陽は目をそらし、俯いた。裸で。
夏世の耳に、グサリという音が聞こえた気がした。
まずいことを言ったかなと後悔の念を抱いたとき、陽は顔を持ち上げた。裸で。
「それじゃあ手伝ってよ」
567部屋の鍵2:2007/03/26(月) 20:18:15 ID:V3ywjCEE
「え?」
夏世は目を見開き、後ずさりした。さすがの夏世でも意味が分かったらしい。
そして陽はさらに追い討ちをかける。
「僕たちに気持ちよく仕事ができるようにすることも編集の仕事……でしょ?」
「あ、はぁ。いや、でもそれは智さんの仕事じゃないのかなぁ?」
「じゃあ今度、智兄に頼んでみるよ」
「え?」
夏世のコンピューターはオーバーヒート気味だ。
「嘘だよ」
「も、もう。陽くん! からかわないでよ。腐女子が喜びそうなネタ言ったら荒れるだけなんだからっ」
もちろん、このスレッドが。
夏世は慌てて廊下に戻ろうとした。これ以上陽に付き合っていると、壊れてしまいそうだから。
夏世も、そして花園ゆり子との関係も。
が、陽は夏世の腕を掴んで引き止めた。裸で。
「智兄に頼んでみるっていうのは嘘だけど、あなたに手伝ってもらいたいのは……本当だから」
陽の頬が赤くなっていた。白く透き通っている肌の変化は、よく目立つ。
「え?」
先ほどから「え?」ばかり口にしている夏世の思考が、ついに停止した。あまりの可愛さに殺されたようだ。
高層マンションの最上階の窓から見える世界は、まだ明るい。
陽の部屋は窓から差し込む日光が照らしていた。
568部屋の鍵3:2007/03/26(月) 20:20:56 ID:V3ywjCEE
陽くんが望むなら、手伝いたい。しかし……。
「何をすればいいのか分からないです」
「じゃあ、舐めてよ」
「ええええ、なっ、なっ、舐める? それを?」
おろおろと答える夏世。恋愛偏差値が低いために、そうゆう経験も少ないのだろうか。
「うん。もしかして、舐めたこと無いの?」
「そ、そりゃあもちろん……」
あります、とは言えなかった。嘘をついても、どうせばれてしまうだろう。
「無いです」
「じゃあ僕ので練習していいよ。航兄に噛み付かれたら、航兄が可哀想だし」

少し疑問に思う点があるが、気にすることをやめた。
ちょうど向き合う形で、陽がベッドに座り、夏世は床に座った。
夏世はそっと手を伸ばし、18歳の、まだ幼さを残すそれに触れてみた。
ピクリ。
陽のそれが反応すると、きゃっと悲鳴をあげて手を引っ込めた。
「う、動いた」
触られた少年は、口を開かない。夏世の反応を見て楽しんでいるのか、それともただ恥ずかしいだけなのだろうか。
再び夏世がそれに触れて、今度はぎゅっと握りしめてみる。
すると、心地よい暖かさが伝わってきた。
それから、壊れやすい大切なものを扱うように、丁寧に、ゆっくりと、唇を近づけそれを口で包んだ。
「…っ!」
陽の表情が崩れた。
「痛いんですけど……」
569部屋の鍵4:2007/03/26(月) 20:23:26 ID:V3ywjCEE

一通りの行為が済んだあと、二人はベッドに並んで天井を見つめていた。まだ呼吸は荒い。
「ねぇ、いつも一人でしているの?」陽は夏世に尋ねてみた。
航にぃのこと思って? とは聞けなかった。分かってることだけど、聞きたくも無い。
「どういう意味?」
「さっき、終わったとき虚しくならないかって聞いてきたから……、あなたもそうなのかなぁって」
覗き込むようにして見た夏世の顔が、一瞬だけ曇った。そして彼女は精一杯の笑顔で答えた。
「相手がいませんから」
──相手なら、いるのに。
「……あなたに虚しい思いさせたくないから、今度は僕が手伝うよ」
夏世がベッドの上に立ち上がり、陽を見下ろした。絶景だ。
「今度と言わず、今すぐに手伝ってもらおうかな。覚悟はできてるよね? 陽くん」
「……覚悟?」
今度は陽の思考が停止する番。
高層マンションの最上階の窓から見える世界は、いつの間にか太陽が沈んでいた。
陽の部屋には窓から差し込む月光しか明かりはない。
570部屋の鍵5:2007/03/26(月) 20:25:15 ID:V3ywjCEE
ちょうどその頃、仕事部屋でたった一人で絵を描いている片岡航のところへ、田中一郎がやってきた。
「あれ、皆さんはどこですか?」
「修はプラモデルを買いに行ったようです。智は仕事でまだ帰ってきていません」
そこで航の言葉が途切れた。
「陽さんは?」
「陽は部屋に……あの人が陽の部屋に行って1時間は過ぎてるな」
航が立ち上がった。
「ちょっと見てきます」
「ああ、では私が」
「いえ、僕が見てきます」
田中一郎の言葉を航が遮った。
長年共に過ごしている編集者の目には、航が慌てているように見えた。
表情はあいかわらず変化していないが。
田中が道を譲り、航が部屋から出て行った。ドアも閉めずに。
行動でよく分かるなぁと航の背中を見送りながら思った。

そんな航は小走りになりながら、陽の部屋の前までやってきた。
──嫌な予感がする。
こういうときの予感は、十中八九当たるものだ。悲しいことに、幸薄な航だからこそ。
航の指先が、部屋のドアノブに触れた。
それはとてもとても冷たかった。

あなたの部屋の鍵はきちんと閉まっていますか?

-終わり-
571名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 20:34:43 ID:TJnv35Fz
>>566 GJ!!
かなりドキドキしてしまいました。
夏世×陽のエロも良いなぁ。2人の寂しさや切なさが伝わってきて。
航兄、ドア開けちゃったんでしょうか!?怖いよーw
572名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 20:37:10 ID:GiW9KSWY
>>564
航×夏世萌なので好みじゃないが、
お前の思い切りにGJ!w
573名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 21:16:49 ID:7mQtbXGM
>>566 GJ!
しょうがないよね、航兄。
このスレ的には、押し倒さなかった貴方が悪いんだからw
つーか、混ぜてもらえば万々歳じゃん。全裸で。
574名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 21:49:06 ID:KJdTRJDs
>>566 GJ!
ドア開けた後の航兄&陽の反応が気になる
575名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 23:59:51 ID:VCrlZHgP
>>564-570
絶景って何?何?
手伝うって何?何?
いぢめる?いぢめる?
…あまりの衝撃に小動物になった航兄を想像してしまったw
ドアを開けたのが智だったら「じゃ俺も」と交ぜてもらいそうだ(智ぴょんゴメン)
576名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 00:53:25 ID:ztRe1QMe
>>564
GJ!
かなり萌えた(*´Д`)
自分、智×夏世萌え(航×夏世にも萌えてる)なのだが、
かなり萌えた(*´Д`)
…節操なしともいう。
577名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 02:29:30 ID:ihzMfG4d
>>570
四×夏な自分は激しく萌えた!
エロGJ!!
あと所々笑えて楽しめたw
578名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 02:40:58 ID:P452ju0A
腐女子…にワロタw
続きになる!GJ!
579564:2007/03/27(火) 15:23:13 ID:P6888ia2
こんなに沢山のお言葉、卑劣で汚らしい私には勿体無いであります><
でも素直にうれしい。ありがとう。

続きは……みんなの心の中にw
それでは、失礼しました。
580名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 15:45:44 ID:7/MP41sz
長男の中の人って華奢で、あんまり背が高くない割に、手足がでかいんだよね。あの大きなお手手なら夏世のデカ乳もたっぷり揉みしごいてくれるだろう。
581名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 15:59:04 ID:NX2ODaTd
乳をしごいてどうするw
582名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 17:54:26 ID:t/Sc1B/k
>>580
手足大きいよなー。あのお手手素敵よね。
大きく開いた指で優しく触れたら、夏世はさぞかし気持ち良かろう、とか
あの綺麗な手を見るだけで夏世は欲情するんだろう、とか妄想してるw
583名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 18:28:15 ID:HAaqxb97
>>582
夜な夜な夏世タンを可愛がってる手だもんねwww

ところで、前スレながら、横槍三男の続きが気になって仕方ない・・・。
神様、まだいらっしゃったらどうか続きを・・!
584名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 19:29:26 ID:meeXVGTV
>>582
そうそう。
あの綺麗な手を見るとエロいこと想像してしまう。
たとえ長男がどんなに、誠実でオクテだったとしても・・・。
腰抱き告白シーンの手の動きとかも・・・萌え
「彼女といると辛くなっちゃう・・・」の時の酒持つ手とか・・
585名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 20:14:38 ID:cLJIBvxL
誠実でオクテな男だって本性は普通にエロいのだよな。
オクテの皮を是非破ってほしい。
586名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 23:22:36 ID:cah0u2dK
でも、長男の顔が苦手なの。 どうしょうもなく。
587名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 23:30:17 ID:XvNYOgIL
>>586
ガンバレ、妄想力でカバーだ
588名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 00:01:35 ID:Ewxn30kS
>>586
ニヤニヤ???
589名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 00:20:48 ID:RfvBZp2j
中の人の好き嫌いをここで言うのはどうかと思うが
心の中で思っていればいいのに
590名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 00:24:29 ID:iOcf77/h
>>579
確かにSSはGJだけど、最後のコメントは出来れば撤回してほしい。

「下劣で汚らしい」って、自分の事本当にそう思ってるわけ?
GJに対する謙遜のつもりで言っただけならあんまりでしょ、それなら、ベタだけど「お恥ずかしいです」とかでいいのに…、それに「下劣」とかってのは差別用語だしね。見苦しいよ。
しかも、「下劣で汚らしい」あなたのSSを読んでGJだと思った私達は何なんだって事になるから。

以上、携帯から長々と失礼しました。
591名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 00:41:17 ID:AXJJWwUg
>>590
>>579では「下劣」ではなく「卑劣」と書いてあるよ。一応訂正…。
どっちにしろ自分を卑下しすぎるのは良くないと思う、SSスレではよく見るけど。
>>579さんのSS、最後がヒヤリとしてて今までに無かった感じで新鮮でした。
592饒舌な恋人 0:2007/03/28(水) 00:56:07 ID:1g5iZTM/
神々の作品と皆様の熱いコメントから、航×夏世で妄想してみました。
ただし、エロなしです。
593饒舌な恋人 1:2007/03/28(水) 01:00:52 ID:1g5iZTM/

「月山さん、ずっと僕の傍にいて下さい。」
「……はい!」


航さんから告白された時、天にも昇る気持ちとはまさにこの事か、と知った。
その時抱きしめてくれた大きな掌の感触も、身体の温かさも、今もまだはっきり
と覚えている。




あれから航さんとは、漫画家と担当編集としてではなく、恋人同士としてのお付
き合いをしている。
……とは言うものの、未だにお互いを呼ぶ時は『さん』づけだし、とんと美術や
芸術に疎い私は航さんの話し相手には全く役不足で、会話と言えば

「今日は、いいお天気ですね。」
「そうですね。」
「明日も晴れるといいですね。」
「本当に、そうですね。」

というなんとも、おおよそ甘い恋人同士とは思えない内容ばかりで、結局沈黙が
続いてしまう事になる。
しかし、その沈黙が辛いかと言うとそうではなくて、一緒にいられるだけで幸せ
を感じるのだから

「恋って不思議ですね。」

と編集長に言ったら

「ご ち そ う さ ま。あー全くアツイわねー。」

と言われたんだっけ……。


594名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 01:03:26 ID:CJBgp796
なんか最近SS職人さんのコメントへのダメ出しみたいの多いよね・・・。

>>579も過去スレで注意受けてた人もそんなに卑下し過ぎとは思わないけどな。
自分も投下する身としては気持ち理解できるし。

>SSを読んでGJだと思った私達は何なんだって事になるから。

そこまで深く考えなくても良いと思う。
職人さん達もプロ作家みたいにお金取って書いてるわけじゃないんだし。
「自信無い文章載せるなよ。読み手に失礼だ」なんて言えないでしょ。

コメントまで細かく注意されると職人さん達も投下し辛くなりそう。
このスレ雰囲気良くて好きだから残念。
595饒舌な恋人 2:2007/03/28(水) 01:06:23 ID:1g5iZTM/

最近、気がつくと航さんの指や手を無意識に目で追っている。

今も、航さんが公園でお気に入りの木をスケッチしている隣で黙って本を読むふ
りをしながら、実は航さんを盗み見ていたりする。
対象物を見つめる真剣な眼差し、整った鼻筋、男の人にしてはやや華奢な首から
肩にかけてのなだらかなライン…そして鉛筆を持つガッシリとした大きな手と長い指。
一見武骨とも思える見た目とは反対に航さんの掌や指は、正確で繊細な美しい絵
を紡ぎ出し、器用に箸を操ってふろふき大根を口に運び、日本酒のグラスを
すっぽりと包みこむ。
その優美な所作に、ついつい目を奪われてしまうのだ。



そして何より、時にはとろけてしまいそうなくらい甘く優しく、かと思うと次の
瞬間頭の中が真っ白にスパークして何も考えられない程私をメチャクチャに翻弄
してやまない意地悪で、饒舌な指と手。
もう知らなかった頃には戻れない。



596饒舌な恋人 3:2007/03/28(水) 01:13:26 ID:1g5iZTM/

「ん?月山さん、どうかしましたか?」
「いいえ、何でもないです。、航さん……今日は、いいお天気ですね。」
「そうですね。」
「明日も晴れるといいですね。」
「本当に、そうですね。」
「航さん、今夜はうちにいらしてくれませんか?美那江さんに新しいお料理教え
て頂いたんです。航さんが好きな……あ、これ以上はヒミツです。」
「なんでしょうか?楽しみだな〜。」
「じゃあ来て頂けるんですね?嬉しいです。あ、でも習ったばかりであまり上手
に出来ないかもしれないので、過剰な期待はしないで下さいね!……ってする訳
ないですね。」
「僕、月山さんの部屋で食事よばれるの大好きですよ。」
「料理下手なのに……どうして、ですか??」

すると、私が好きな美しい饒舌な指を揃えて私の耳に当てて、唇を寄せると恋人
はこう囁いた。


597饒舌な恋人 4:2007/03/28(水) 01:20:55 ID:1g5iZTM/

「だって甘い『デザート』つきだから。」
「……で、デザートって。あのぅ航さん。」
「今日は先にデザートから食べたい気分なんですが、ダメですか?」
「…………ダメ……じゃ、ないです。」
「じゃ、交渉成立したところで行きましょうか。」
「え?まだ、あかる…早いですし、その絵の方は、航さん?」
「絵は、いいです。それより……別のお腹が空き過ぎてる事の方が問題です。
がっついちゃいそうで。」
「……そう言う事なら仕方が、ありませんね。行きましょうか、航さん?」
「ええ、月山さん。」

そう言って恋人は、一瞬にやにや笑いを浮かべると、にっこり微笑んだ。





結局その晩は、朝まで何度もデザートのお代わりをせがまれてしまった、トサ。







598饒舌な恋人 の人:2007/03/28(水) 01:27:52 ID:1g5iZTM/
以上です!

あれだけ精密なデッサンするんだから、航兄、かなり手先は器用とみまつたw

修が
「夏世っぺ、なんか最近またおっぱい大きくなったんじゃない〜?」
などとセクハラ発言する事態になったりしてw
599名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 01:30:54 ID:AXJJWwUg
>>593
うわ〜甘い!(*´Д`)GJ!
今度から航兄の手に注目してドラマをリピートしますw
火曜日なのに花園が無くて寂しかったけど癒されました。ありがとう。
600590:2007/03/28(水) 01:45:06 ID:iOcf77/h
>>591
本当だ、すみません。
>>594
自分はSSどころか、普通の小説も書いたことないから書き手さんの気持ちはわからないです。
でも読み手から言わせてもらうと、せっかく素晴らしいSSの余韻に浸ってたのに、書き手さんが「すみません、全然つまらないですよね。何でこんなの書いたんだろ、忘れてください」なんてコメントしてたら「何だよ」ぐらいは思います。
601590:2007/03/28(水) 01:51:54 ID:iOcf77/h
途中送信した…すみません。
以下、続きです。

確かに批判的な意見は、のんびりしたこのスレの雰囲気を悪くするけど(この意見も含む、みなさん本当にごめんなさい)、あまりに「ちょっと…」な後書きも、読んでていい気分はしません。
602564:2007/03/28(水) 02:17:34 ID:iE45lywL
>>590
下劣も卑劣も似たようなものですから……
確かに謙遜にしては度が過ぎていましたし、書き手として言うべき言葉ではありませんでした。
指摘してくれてありがとうございました。
そして、本当に申し訳ありません。
603名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 02:18:10 ID:BoUdjtNg
こっ、これは…! 萌ええええ〜
盗み見する夏世っぺかわいいw
604名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 02:18:29 ID:sOz+rN7N
>>600
>「すみません、全然つまらないですよね。何でこんなの書いたんだろ、忘れてください」
↑確かに、これはレスしづらい。

でも>>579さんのコメントは、私、そんなに気にならなかった。
そこまで自分を卑下しなくても…とは思ったけど。

>>593
GJ!
あまーい(*´Д`)モエッ
2人は朝まで…にやけてしまう。
航の手が夏世に触れるところを想像するとときめきます。
605名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 02:24:44 ID:sOz+rN7N
あ、レスが来てた。
蒸し返すことになってゴメソ

>>602
そんなに謝ることないよ〜。
GJでした!
606名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 02:59:39 ID:0G/Ju2fZ
陽   「ねえ、あの二人ってどこまでいってるのかなぁ?」
修   「?!」
陽   「ちゃんとホニャホニャ済ませたのかなぁ‥‥」
修     (ちょwww陽くんっ!にいちゃん、肝心の『ホニャホニャ』部分が聞きとれなかったYO!)
智   「もう済ませたでしょ、さすがに。」
陽   「そうだよね。ただ二人で散歩してるだけってことはないよね。」
修   (んんんんんwwそれってもしや男と女の‥‥?!!)
陽   「‥‥ねぇ、どこまでいったのか、みんなで賭けない?」
智   「お、いいねぇ〜!じゃ修にぃから。」
修   「え?俺?!えぇぇ!俺からっ!!?」
陽   「年功序列で」
修   「じゃ、じゃあ‥‥え〜と、え〜と‥‥B?」
智   「B?どこそれ?」
修   「どこって!!Bっていうと通常は乳までとかじゃないですか!?
     さすがにAってことはないと‥‥Cは結婚前だから全く持って断じていけません!!」

そこに帰ってきた航と月山
ガチャ 「ただいま〜」

陽   「もう、おそかったじゃない!」
航   「悪い悪い、いつもの店、インク売り切れで」
智   「で、ちゃんと飯は済ませたの?二人の分は作んなかったけど。」
月山 「はい、駅前のガストで」
陽   「へぇ〜駅前までいってたんだ〜!遅いはずだね」
智   「仲のよろしい事で」
月山 「そ、そんなんじゃありませんっ!いつもの店にインクが‥‥」
航   「それはそうと修、さっき部屋入る前なんか熱弁振るってたな。なんかあったか?」
修   「‥‥いえお兄様、なんでもございません。なんでもございませんってば!!」
607名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 05:05:25 ID:9aHXYasK
なんていうか、書き手も読み手ももうちょっとドライになってもいい気がする。
馴れ合わず、突き放さずというか。
608名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 08:35:03 ID:TJrW9asm
「○○書いたんですけど投下してもいいでしょうか」
 →「どうぞ! 待ってる!」って言ってもらいたがっている。
「ヘタクソですみません」
 →「そんなことないですよ、上手です!」って言ってもらいたがっている。

ように見える。
誘い受けは見ているほうがモゾモゾする。
多分、ここの人は文章じゃなく「萌え」を読みに来ているのだと思うが。
自分が萌えるものを投下したらいいじゃまいか。

>>564
文章書きなれている印象でしたし、内容も大変面白かったです。
下劣発言は、王道カプじゃないから、だと思ってた。
609名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 11:33:47 ID:LNSf6Lde
>>593
GJ!
あまあまな二人がイイです!
あの手・・・ホントイイよなあ。萌え。
610名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 12:45:40 ID:y13Ahyty
>>607
同意
書き手・読み手は所詮、このスレの通りすがりでしかない
>1の規約に反しないものであれば何を投下しようと自由だし
GJ賛歌をする必要も感じない

書きたい話を投下し、読みたい話だけを読めばいい
そこから自然に生まれてくるGJならばともかく、最近の
やや義務感を帯びたGJに対しては、疑問を感じる

このスレを愛する自分らが真実感謝すべきなのは
保 管 庫 様 のみだろうね
保管庫さまいつもお世話になってます

なんか、以前の雰囲気が懐かしいよ
611名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 13:26:34 ID:Rz8uzmEF
他人のGJに対して口を出すのもどうかと思うけどw
義務感帯びたとかさ、GJしてる人に対して失礼でしょーw

みんな好きに書けばいいし好きにGJすればいい
合わないと思ったらスルーすればいいだけ、書き手も読み手も
そういう感じが「ドライ」ってことかな?いやそれも違う?
612名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 14:01:51 ID:EcGyBuQ8
>>610
義務っていうか・・
別に、GJしたくなければしなきゃいいんじゃないでしょうか・・。
どっちにしろその人の作品を二度と見たくないと思えば、
誰もGJなんてしないでしょ。
それに感謝すべきなのは保管者様だけっていうのはよくわからん。
作品投下してくれる人がいなきゃ保管庫もこのスレ自体も成立しないじゃん。
まあ
「○○書いたんですけど投下してもいいでしょうか」
っていう断りはいちいちいらないかもっていうのは同意かな。
613名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 14:05:56 ID:VZRqupgt
用は前誰か言ってた
バイキング形式でいいんでしょ
614長男×がっさん 1/2:2007/03/28(水) 16:09:39 ID:uNu3TasO
空気読まずに投下。
1話を見返しての妄想。
まとめ全部見てないからネタ被りとかあったらスマソ

**************************

今年の誕生日は、一人じゃない。
だって、大好きな人とその家族に囲まれているんだもの。
社会人になって5年、何だかんだで会社で誕生日を迎え一日爆睡。
色気の一つもなかった日常は、去年の誕生日から変わった。
4人の個性たっぷりの兄弟と出会って。私は変わった。
編集者として、女として、目覚めることができた。

「夏世っぺ、早く火消して!」

暗闇の中、どこからか聞こえた修さんの声。
大きなマンションのリビングで、大きなケーキに乗ったろうそくを吹き消す。
ふぅ〜っ その瞬間クラッカーの音が鳴り響き、電気が点いた。

「「「誕生日おめでと〜!」」」
「ありがとうございますっ」

そういえば、去年はびっくり箱をもらったんだっけ。
あの頃は変人兄弟だなんて思ったけど、今ではなくてはならない存在。
ひとしきり騒いだ後、航さんは後片付けを智さんと修さんに任せて。
私は手を引っ張られ部屋へと連れて行かれた。
部屋の中央のソファに腰を下ろすと、

「月山さん」
「は、はいっ」
「実は僕から個人的にプレゼントがあるんです」
「え…」

航さんは机の引き出しから何かを取り出した。
私のほうからは、何を持っているのか見えなかったけれど。

「月山さん」
「はいっ」
「目、閉じてください」

言われた通り、目を閉じる。
航さんが、私の目の前で膝をついたのが何となく分かった。

615長男×がっさん 2/2:2007/03/28(水) 16:10:58 ID:uNu3TasO

「手、出してください」
「はい…」
「あ、右手じゃなく、左手を」

何をされるのか、さっぱり分からなかった。
航さんの手が私の手に触れる。
心持ち、緊張しているみたいだった。
そして薬指に感じる冷たい感触。
これは…もしかして。

「目、開けていいですよ」
「これ…!」

指輪、だった。

「月山さん、僕と」
「あのっ」
「はっ?」
「ちょ、ちょっと待ってください。心の準備をさせて下さい!」

航さんは、いつもの調子でクスッと微笑むと

「駄目です」

ギュッと抱きしめられた。航さんの腕の中は温かくて、それでいて強くて。
ここから離れることなんて、できそうもない。

「月山さん、僕と結婚しましょう」
「はい…」

どちらからともなくキスを交わす。
深く、浅く…付き合い始めた頃から思ってたけど、航さん、キスが上手い。

「航さん」
「何ですか?」
「今まで生きてきた中で、一番嬉しいプレゼントです」
「こちらこそ。誕生日なのは貴方なのに、僕がプレゼントをもらってしまったみたいですよ」

これからは毎年、貴方と誕生日を祝えるんですね。
航さん、大好きですっ。


****************************
その頃、修の部屋。

「やーっと結婚するか、あの二人」
「お兄様、こういうことは奥手だからねぇ」
「ねぇ、あの人のことこれからなんて呼ぶの?夏世姉?」


終わり。



初投稿なので変なとこあったらスマソ
お付き合いありがとうございました。
616名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 17:30:28 ID:JH138Nlu
うわ〜、GJですっ!!
やっぱりあの部屋にはみんなでそろっていないとダメだって、
しみじみ思いました!

これ、スペシャルとかでホントにやってくんないかな...
617名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 17:35:09 ID:2x1aIih5
>>614 ホヤホヤに遭遇!
GJです!!ありがとう!
618名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 17:47:53 ID:vHBeLOmm
「駄目です」めっちゃ萌えます!!!!
619名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 18:41:44 ID:OfQk7as7
同じく「駄目です」に萌えたw 
こいつは嬉しい不意打ちってやつだ…GJです!
620名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 19:21:57 ID:kHanzzRu
萌える…
幸せだ〜
621名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 22:14:58 ID:MZMtc/rr
>>614
GJ!!二人の手が触れる様を思い萌えたよ。
膝をついた、のところを読んだ時
「お!次はストッキングに手をかけておろすのか?」と勝手に妄想暴走したw
622名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 23:09:10 ID:1g5iZTM/
(//▽//)ぷ、プロポーズだわ!
航兄、やっぱり指輪は稼ぎの三ヶ月分?それは0が一体いくつなんでしょうか?


ある日の片岡家の出来事を妄想、投下させていただきます。
623瞬殺! 1:2007/03/28(水) 23:13:32 ID:1g5iZTM/

「…ったく、アンタ何やってんの!」

玄関の方から智の呆れたような、誰かを非難するような声が聞こえてきた。
その声につられて、修と陽と一緒に仕事場を出て玄関に向かった。

そして玄関にあるものを見て、絶句してしまった。


「すみませんっ。来る途中で突然雨が降りだして…でも傘を持ってなかったもの
ですから、それにすぐ止むだろうとたかをくくっていたら、段々と激しくなって
きて……あ!でも色稿を入れたカバンはこうやってちゃんとコートでくるんでき
たから大丈夫です。濡れたりしてません!」

そう言うと、我等が編集さんは色稿が入っているであろうカバンを俺達の鼻先に
得意気に突き出した。


624瞬間! 2:2007/03/28(水) 23:19:38 ID:1g5iZTM/

確かに、原稿を濡らさないという根性と気配りはなかなかどうして見上げたもの
だが、それ以前に途中で傘を買うとか雨宿りをするとか思いつかなかったのだろ
うか?……きっと彼女の事だ、それより約束の時間に遅れない事を優先させた、
とは想像に難くない。
変なところで生真面目というか融通がきかないというか、まぁそこも彼女の美点
の一つではあるのだけれど。
その代わり、当の本人は全身まさに濡れ鼠状態で、水気をたっぷりと吸った薄手
の春物のコットンワンピースが、ものの見事に透けてしまっている。
特に胸元が……。


625瞬殺! 3:2007/03/28(水) 23:32:18 ID:1g5iZTM/

一瞬の間を置いた後、素早くお互いにめぐばせをすると次の瞬間

「ちょっと、タオルを持ってきます。」
「仕方がない。俺様は小娘のために風呂をいれてくるか。」
「俺、何かあったかいもの淹れてくるよ。」
「じゃあ僕は、着替えを貸してあげる。」

と彼女を玄関に残して散ってしまった。





彼女がバスルームを使っている間、兄弟揃って黙ったままリビングにいた。
すると沈黙に耐えかねたのか、修がポツリとこう言った。

「夏世っぺ、今日水色だった……ンがッ!!」
「うるせーぞ!修!!」

修が全部を言い終わらないうちに智がクッションを投げつけたため、修は蛙のよ
うにソファに伸びてしまった。


はぁ、全く困った人だ。









***

ドラマを見返してて、陽君に水を頭からかけられた夏世の姿から。
ワンピースは最終話で着ていたレモンイエローのおっぱいのたわわさが強調され
ていた服で妄想w
626名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 23:45:36 ID:uNu3TasO
614です。皆様レスありがとうございました!
そして>>623GJです!
服が濡れて透けるって王道ですね(*´Д`*)がっさん

そしてさらに妄想小ネタ↓長男&がっさんです。

**************************
「航さん、今日はいい天気ですねぇ」
「いい天気ですねぇ」

いつものように、インクを買いに行く川沿いの道を。
まるで熟年の夫婦のような会話を交す若いカップル。
女のほうは、何か言いたそうにソワソワしていた。

「あの、航さん」
「なんです?」
「あの…天気はいいけど、少し肌寒いですねっ」
「うーん、そうですねぇ」

男のほうは、ポケットに手を突っ込んだまま答える。
その態度に、女は少しヤキモキして、もう一度話かけた。

「あのっ」
「何です?」
「少し、手が冷たいかなぁ、なんて思っちゃったりなんかしちゃったり…」
「…」

その言葉に、男は微笑みの中に驚きの色を見せた。

「もしかして、手を繋ぎたいんですか?」
「え、あの、いえそんな、ことは…あります」

女は顔を赤らめた。
恥ずかしさで、語尾は小さくなってしまったみたいだった。

「月山さん、僕も、そう思っていた所ですよ」

片方のポケットから手を出すと、男は女の手を取った。
そして、女の顔を覗き込み言った。

「温かいですねぇ、月山さん」
「そ、そうですね!」
「あ、でも…」
「はい?」

男は、握った手をそのままポケットに戻した。
必然的に女は男と密着することになる。

「こっちのほうが、もっと温かいです」
「はい…」

男は心なしか、嬉しそうだった。
そして、自ら手を繋ぎたいと言った女も頬を真っ赤に染めていた。

「いい天気ですねぇ、月山さん」
「そうですねぇ、航さん」


終わり
627名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 01:19:51 ID:6JI1h3ht
>>623
GJ!
夏世の無意識の色気に悩殺(?)される兄弟達(*´Д`)モエ
628名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 02:57:50 ID:FvfAqn1P
>>625
GJ!!
天然な夏世も、それに困る兄弟にもダブルで萌えた。
王道もやっぱりいいねw

>>614>>626
GJ!!
「駄目です」に同じく萌えましたw
手を繋ぎたいと遠回しに言う夏世が物凄く可愛い。
629名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 03:27:02 ID:OHgKwTxe
>>625
弟に呼び捨てされたり兄を呼び捨てしたりw次男三男コンビいいわww

夏世っぺの後に一体誰がお風呂入るのか気になるところだが。
630名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 07:09:28 ID:A1aZIt+A
>>625
王道キター―――(゚∀゚)―――!!
もしその時マンションにいたのが兄弟のうち一人だけだったり、田中ちゃんだけだったら、どういう展開になったんでしょうか?

>>626
二人ともかーいーよーw今日びのティーン向け漫画よりピュアだわ。
631名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 07:43:26 ID:xCdXI9Lp
そのとき、いたのが長男だけだったら。
寒さに震える夏世を抱き締めてくれるだろうか・・・
632名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 09:12:29 ID:FvfAqn1P
>>631
夏世を抱き締めて欲しいという希望を持ってみたりw
んで夏世と共に航兄も濡れちゃうんだよね。
633名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 09:17:12 ID:UYudETvo
>>632
航兄も濡れちゃったらその後は当然、二人でお風呂ですなw
634名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 09:56:20 ID:3FUVNNK8
>>633
それ(・∀・)イイ!!
ってことで妄想。おれっちにエロは書けないorz

************************
「ど、どーしたんですか月山さん、その格好」

玄関でバタンというドアを閉める音がしたので仕事場から出てきた。
そんな音をさせるのは夏世くらいのものだ、そう知っていたからだ。

「あ、航さん。ちょっと、来る途中で降られてしまって」

そういえば、雨の音がしていたっけ、と航は思った。
相当降っていたのだろう、夏世はずぶ濡れだった。
お気に入りのコートも、最近買ったブラウスも。

「あ、でも安心してください!色稿は無事です、ほら!」

おつかいを無事に済ませた子供のように、自慢げにそれを見せる。
それを持つ手は、寒さで震えているというのに。
髪の毛から滴り落ちる雫が、止まることなく胸元へ、そして首筋へと流れている。

「馬鹿ですね」

透けて見える胸元を見ないように、航は夏世をそっと抱きしめた。
急なことでビックリした夏世は、色稿を床に落としてしまった。

「航、さん?あのっ」
「貴方は自分の心配ができないんですか?
傘を買うとか、雨宿りするとか、それくらいできたでしょう?」
「えっと…すみません」
「こんなに濡れて、風邪でもひいたらどうするんです?」
「…ごめんなさい」

航としては夏世を想っての言葉だったが、夏世は怒られた子犬のように小さくなってしまった。
そんな夏世を安心させようと、航は抱きしめたまま夏世の頭を撫でた。

「でも、早く届けようとしてくれたんですよね。ありがとうございます」
「いえ、編集の仕事ですから!」
「とりあえず…本当に風邪をひきかねませんから、お風呂、入ってください」

いつまでも腕の中に夏世を閉じ込めていたいが、このままでは風邪をひく。
名残惜しかったが、航は夏世を放した。

「あ、航さんも、濡れてしまいましたね」
「ああ、大丈夫ですよ。このくらい」
「でもっ」
「じゃあ、一緒に入りましょう」
「はっ?」

満面の笑みで航は言った。
そして、夏世の手を引くと、上機嫌でバスルームに向かった。

「え、ちょっと航さーん?!」
635名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 10:16:47 ID:92+aU5Qh
良い流れだ〜>>634タン、続かないの??w

水被って濡れてるガッサン、綺麗だったよね(*´Д`)
釈ちゃんはちょっとおでこが見えてる方が可愛いと思った。
636名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 12:10:08 ID:8DNNfF9U
いい流れに一句詠。

しあわせだ
嗚呼幸せだ
しあわせだ

バスルームに向かう航兄はもちろんツーステップだろうなあ。
637名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 12:24:23 ID:bKfLaIb3
ツーステップ踏んだら手を引かれてる夏世っぺがコケるんだろうな
そしてあのお胸がお兄様の背中に当たるんですね

流れと関係ないけど最近頭の中で夏世っぺの苗字がすでに片岡だから困るwwww
638名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 12:46:08 ID:A1aZIt+A
出勤前に『もしも一人だったら…』とカキコしておいたら、盛り上がってるw
存外、智ぴょんの方が何にも出来ず仕舞いな希ガス。
本当に好きな相手に手が出せない遊び人は少女漫画の王道だもんねー。


嗚呼このスレの住人&神々サイコー!
639名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 13:58:15 ID:DawUbkBe
>>637さんの
>あのお胸がお兄さまの背中に当たるのですね

を読んで、
「お兄さま、いきなりボディ洗いでつか!
あのお胸で!あのお胸で!」
と思った自分…腐りすぎorz

>>638
そうだよね。智ぴょんは照れて、つい
「何それ、誘ってんの?」
とか余計なこと言っちゃっうんだ。
そんな智ぴょんが大好きだ
640名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 18:58:27 ID:hYFDPRdz
>>639
言いそう。智はツンデレなのか??

>>635
禿同だな〜釈ちゃんは月山風もっさり前髪よりも分けてた方が断然クール。
でもクールな髪型じゃあの役はできないかw
641名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 20:23:57 ID:oEI7SEqR
ツンデレ智ぴょん(・∀・)イイ!!
642名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 21:13:21 ID:p84fxndm
智ぴょんバージョンも見てみたいな
643名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 21:27:29 ID:TIUQ7Okk
智ぴょんだと色気のある展開は(私んなかでは)考えつかない…

智ぴょんだったらガッサンがお風呂入ってる間に(下着まで)洗濯しちゃいそうな……おぉ、ここからなんか出来そうw
644名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 22:33:25 ID:62BigaDc
>>643
下着まで洗濯しちゃったら、がっさんはノーブラ&ノーパn(ry...

(*´д`)ハァハァ

自分、かなり頭が腐ってます...


この間めずらしく航×夏世で小ネタを思いついたのに、横断歩道を
渡りながら考えてたヤツなので、家に帰ってきたらすっかり内容を
忘れてしまってずっと思い出せなかった... orz
でも下着まで洗濯されちゃったがっさんと4兄弟で、ちょっと妄想
を楽しんでみます!

645名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 22:54:37 ID:DawUbkBe
この流れから、下着無&智ぴょんの大きいYシャツのみ着用の夏世っぺが
モジモジしながらリビングにいたらどーするよ!(特に航)
と思った自分は一体……orz
646643:2007/03/29(木) 23:11:01 ID:TIUQ7Okk
>>644->>645
言い出しっぺで女のアテクシがどきどきしてる。

智ぴょんのTシャツ着てるガッサンを航兄が見つけたら、「あなたにスキがあるからです」なんて(;´Д`)ハァハァ

して、僕の服を貸しますから部屋で…とか…あぅ…

これ以上は…無理かも…自分…
647名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 23:12:21 ID:A1aZIt+A
>>645
微笑みながら
「月山さん、僕のYシャツを貸して差し上げますからちょっと部屋に来て下さい」って言って、
それからYシャツ着せるまで何時間も部屋に籠りっぱなしっなどとか想像した私は更に……orz
648名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 23:13:33 ID:TIUQ7Okk
Tシャツじゃなくて、Yシャツだったorz

どんだけ慌ててるんだ自分…
649名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 23:13:58 ID:eT5D2bE6
>>645
帰宅した航はまっすぐとリビングへと向かった。
玄関先に、何故か新聞紙に包まった女性の靴があったからだ。
少し急ぎ気味に廊下を歩いた航が終着点で見たものは、ぶかぶかのシャツを一枚羽織っただけで、ソファでお茶を飲んでいる夏世の姿だった。
「……おかえりなさい」
「…………ただいま……月山さん、どうしたんですか、その格好」
「あの、雨に降られて、その、シャワーをお借りしました……」
「そうですか……それ1枚で寒くないですか?」
「いえ、大丈夫です」
あなたが大丈夫でも、こっちは目のやり場に困るんですけど。
うっかり飛び出そうになった本音をごくりと飲み込んで、少し目を逸らした。
「濡れた服は?」
「今、乾燥機の中です」
「使い方、判りました?」
「ええ、智さんに、助けてもらっちゃいました」
智に?
「これも、貸してもらっちゃって」
裾をぐいと引っ張って、えへへと夏世が笑う。
釈然としない気分になった。
夏世の隣に立つと、その腕をぐいと掴んで引っ張る。
「ちょっと」
「え?」
彼女の小さな悲鳴を無視して、すたすたと歩いて自室へ向かう。
智の服なんて着て、そんな風に笑わないで欲しい。

「僕が貸しますから」

それ1枚ではやっぱり寒そうだから、なんて言い訳を交えつつ。
みっともない本音は明かせない。

*
こうですか? 判りません!
書いてる間に>>646>>647が。
やっぱりみんな考える事は同じですね。
650647でつ:2007/03/29(木) 23:16:28 ID:A1aZIt+A
>>646
同士よ!
一緒に逝こう!ヒミツの花園にw
651646ですがな!:2007/03/29(木) 23:21:48 ID:TIUQ7Okk
>>650

一緒に逝きましょう!ヒミツの花園へ、うふふ…orz
652名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 23:33:29 ID:wX6GjR9O
>>649
GJ!素晴らしい。仕事早いなーw
自室に連れ込んだなら是非とも夏世を押し倒してくれ、航兄。
653名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 00:00:13 ID:KYfgp+q7
>>649
gj!いいねえ!
漏れも、部屋でなぜかシャツ着るのにやたらと時間かかるの希望
654名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 00:07:47 ID:eL9bJF9e
>>649
仕事早すぎww

1枚では寒そうと言いながら全部脱がせてしまえ、と思った自分は
もう末期ですよ…orz
655名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 00:12:26 ID:DRGpjYMD
くっついてればあったかいしね。ハアハアw


ごめんorz
656名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 00:18:36 ID:nDecveUy
妄想の連鎖(・∀・)イイヨイイヨー
657名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 00:53:33 ID:oJ5C5SX3
>>649の一部始終を実は覗き見してた修
二人が部屋に入ったのを確認した後
「ちょぉと大きなあなたのシャツ♪通した袖を摘まんでみたっ 今ぁ♪」


ってニマニマしながら歌って欲しい
658親しき仲にも礼儀あり:2007/03/30(金) 01:10:50 ID:F4XA5gRj

ドアの前まで行き、やっぱり止めて戻ってくること既に5回目。


俺が乾燥機を回している間に外から帰ってきた航兄が、俺のシャツを着たあの人
を見つけて拐うように自分の部屋に連れ込んで(まさに!)からかれこれ1時間
が経とうとしている。
防音設備の整ったこのマンションでは、いくらドアの前で耳をそばだてても中か
らはかそりとも音がしない。



たーだ、分かっているのは、航兄の部屋のドアの前の廊下に、俺が彼女に貸した
シャツが丸めて放り出されていた、ということだ。
それがナニを意味するのか、20代の健康な男子としては分かり過ぎる程に分かっ
てしまう。

ったく、肝心な時に条件反射が役に立たないというか、とんびに油揚げというか
何というか……。
とりあえず、修、早く帰ってきてくんないかなー。

これじゃあ、俺ってば、哀し過ぎる。







***

蚊帳の外の智ぴょん、まさに悶絶寸前w
そして部屋の中のお二人も、別の意味で悶絶寸前とみたw
659名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 01:35:01 ID:SmGpg26r
>>658
素敵!!
シャツを丸めて廊下に放り出してる辺り、鬼畜だ、航兄w
そうか、中ではお楽しみ中か。時間も忘れて没頭するが良いよ。
智は可哀想だな…w
660名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 01:54:18 ID:zZzM4dZe
一時期よりも投下が減って寂しく思っていたけど…おまいら大好きだ!(;゚∀゚)=3ムッハー!!!

>>648
いやいや、Tシャツだって捨てたもんじゃないよ!なんてったって乳(ry
>>658
長男は普段はのほほんとしてるけど反射が早そうだよねw
661名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 02:06:44 ID:FKYXEUqq
じゃあ押し倒す。

*
急に不機嫌になったかと思うと、何も言わずに手を引かれて。
訳がわからないまま航の部屋に連れ込まれた。

「…………航、さん?」
部屋に入ったものの、何も言わない彼に恐る恐る声を掛ける。
くるりと振り返った次の瞬間、掴んだままの手首をぐいと引かれて航の胸に倒れこんだ。
そのままきつく抱き締められる。
「あ、あの……」
息苦しくて、顔が見えないのが不安で、小さく声を漏らす。
そんな声音を無視して、いきなりくちびるを塞がれた。
「……ッ、んっ!」
性急なくちづけに、胸がどくんと高鳴る。
ついでに、背中をつっと撫でられて、肩が上がった。
「…………月山さん、」
「はい?」
驚いたような声音の航を見つめ返すと、彼の右手がぐいと乳房を握った。
「ッ!?」
思わず航を見やると、彼の眉間に深い深い皺が刻まれている。
口が、見る見るへの字に曲がり、だんだんと目が細くなる。
感情が消え始めた航の表情に戦慄し、思わず両手で胸を押しやった。
「……っ、」
夏世が言う前に、どうして、と航のくちびるが動いた。
「下着……」
思わず目を逸らした。
雨に降られて、それでも急いで駆けつけたら智に怒られた。
傘ぐらい買えよ、と。
反論の前に、いいから風呂入れと怒鳴られ、一番に考えたのは鞄の中のメイク道具の種類だった。
でも、自覚できるほど冷えた身体に暖かい湯は本当にありがたかった。
洋服と下着をネットに入れて「洗濯機に入れといて、お湯張っていいから」との智の指示に従ったのだ。
ありがたくシャワーを借りて脱衣所で身体を拭って、ふと洗濯機を見やると運転は止まっていた。
代わりに、乾燥機が働いていた。
血の気が引いた。
ネットに入っていたとはいえ、智が自分の服を全部乾燥機に突っ込んでくれた、なんて想像するだけで恥ずかしくて、消えてしまいたくなる。
こんなこと、もちろん航には言えなくて、今は己でも不自然と自覚できる迅速さで目を逸らしたのだ。
それが、航のご不興を買ったらしい。
何も言わず、シャツを脱がされ、一瞬ドアが開いて丸めてぽいと部屋の外に捨てられた。
すぐに後ろでかちりと音がした。
航が部屋の鍵をロックしたのだろう。
妙に冷静な自分を可笑しく思いながら、何故そんな必要があるのだろうと、疑問が浮かぶ。
浮かんだものの、現状自分は反論の余地のない状態のなのだから、何か言うことは許されない。
「わた、るさん?」
せめて名を呼んでみたが、彼の瞳はつめたく光るばかりだ。
それでも触れ合った素肌が心地いい。
寒くないですか? と問われて、首を左右に振った。

「あったかいです……航さん」

*
ココまで! 続きはない!
662名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 02:20:53 ID:zZzM4dZe
>>661
おお!GJ!(*´Д`)モエ〜
>ここまで! 続きはない!
漢らしい言いっぷりだなw とにかくありがd!良い夢見られそうだよ。
663名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 05:15:19 ID:yAp8UGB8
一眠りしたら、こんなに増えてるww

妄想のバケツリレー最高にGJ!!

今日も、航兄の中の人バリのニヤニヤで仕事出来そう・・
664名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 06:54:13 ID:F4XA5gRj
投下しておいて、寝て起きたら、まさに妄想のバケツリレー。バケツの中身は萌えwすぅばらしぃ〜。


***

「……あ、…わたるさ…んもぅ……ん!」
「駄目ですよ、逃げちゃ。」
「だって……あぁん!」
「全くこんなになってしまって……いけない人だ。」
「私のせい……な…あ!」
「そうです、あなたのせいで……何もかも滅茶苦茶だ。」
「わ、た、る、さん……ん!」
「それだけ喋れる、って事はまだ余裕があるって事ですね。ますます、いけない人だ。」
「あ!!ちが、います!!そんな、ことしたら!あ!あ!……わたるさん!」
「もうどうなっても、知りませんから。覚悟して下さい。」




という鬼畜ながら冷静な航兄を妄想してみた。
さぁどうなる?
後は任せた☆
スイッチの入った航兄を、また皆で繋いでってくれw
665名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 07:43:23 ID:4e04Wop9
皆様、す〜ばらすぃ〜!
漏れも繋いでみたいけど、時間が…

このあとのバケツリレーを楽しみにしてまつ
バケツの中身は水ぢゃなくて、燃料でw
666名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 08:39:44 ID:gobrthBT
皆さんリレーGJ!

しかし、この状況で仕事に行けと言うのかww
バケツリレー繋ぎたい…orz
667名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 12:07:14 ID:gTm2CjVV
バケツリレーすばらしいぃぃ!

保管庫様、四月からお忙しくなるとのこと、
どうぞご無理なさらず。
いつも本当にありがとうございますー!!
668名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 16:42:42 ID:db6f/zTK
>>664
バケツ受け取った

*****

頬をピンクに染め、目を潤ませ、自分を見上げる夏世の表情。
こんな顔をしてもらっては、もう止まらない。
せっかく自分のスウェットを着せるだけにしようと思ったのに。
本当に、いけない人だ…航は心の中でつぶやいた。

ベッドに横たわる、少し怯えた表情の夏世を安心させるように頭を撫でた。
そして、髪の毛に優しく口付ける。その口付けは、おでこから段々下に移っていき
唇へ、さらには首筋、最後に2つの丸みに到達した。

「航、さん…っ」
「これは、お仕置きです」

言うと、夏世の両手を頭の上で片手で縫いとめた。
航のもう片方の手はいたずらに夏世の体を撫で回している。

「他の男の服を着て喜んでいる貴方には、お仕置きです」

にっこりと、でもその目は確実に笑っていなくて。

「そんな、だ、って…」
「言い訳は許しません」

夏世の体を撫で回していた手は、いつの間にか茂みの辺りをうろうろしていた。
けれど、かすめるだけで肝心の部分は触ってもらえない。
触ってほしい、けれど言い出せない。夏世は何かを我慢するかのように目をつぶった。
そんな夏世を見て、航はほくそ笑んだ。
航の手は止まることなく、足の付け根を撫で上げる。
夏世は我慢しきれず、足をもじもじと動かした。

「どうしました?」
「い、いえ…」


*****
よし、誰か鬼畜お兄様続き頼むw
669名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 20:07:21 ID:NcObBsXp
では、携帯から失礼して。


「そうですか。なんでもないなら、いいんです」

なおも、航の手は内腿をさすり続ける。夏世はとうとう我慢できなくなり、
航の手を追って、腰を動かし始めた。

「航さんの、いじわる…っ」
「僕のどこが、意地悪だっていうんです?」

航の手の動きは、しだいに夏世の腰の動きから逃げる動きに変化していった。

「どうして、さわってくれないんですかっ」
「言ったでしょう、お仕置きだって。どこを触ってほしいのか、自分で言え
たら、触ってあげます」
「えっ…」
「こんなに顔を真っ赤にして。大丈夫ですか?雨に濡れて、熱でも出たかな」
「……」
「涙目になってますよ。病院に連れて行きましょうか。」

もうこれ以上、耐えられない。夏世は意を決した。


誰か〜!バケツを頼みます!
670664@帰宅途中:2007/03/30(金) 20:14:35 ID:F4XA5gRj
>>669
寸止め?鬼畜の王道www
バケツリレーガンガーw
671名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 20:51:38 ID:nlVtN2hS
なんか航兄の「いけない人だ」って、美人でグラマーでしかも既婚な保健室の先生「ダメねぇ、○○くんったら」をもしのぐ威力を発してるんだがww
本編にあったセリフだっけ?
672名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 21:04:01 ID:21BmVhdp
>>671
「いけない人だ」は>>668さんのオリジナルだろうけど
「…な人だ」はあったね。木下少女の時に。あの台詞回しツボだw
673664:2007/03/30(金) 21:38:24 ID:F4XA5gRj
>>671
>>672
木下女のやりとりから、航兄が言いそうだなぁと思って妄想。
確かに、威力絶大な台詞ですなw
674名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 21:43:42 ID:yAp8UGB8
「傲慢な人だな、君は」にやられた私が通りますよ。

航兄の中の人はかなりの美声なので余計に…。もちろん、創作「いけない人だ」もツボorz
675名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 22:15:49 ID:rFvEXeOw
バケツ続きいかせていただきます。

もうこれ以上、耐えられない。夏世は意を決した。

「もっと・・したの・・・ほう・・あそ・・こに・・・」
しかし、夏世はどうしても「あの部分」を名を口に出来ない。
静かな、しかし熱い声で航が言った
「あそこじゃ、どこか分からないですよ。」
「でも・・・」
と、突然航の手が止まった。
「では・・・」
航は一旦言葉を切り、すこし考えると言葉を続けた。
「どこに触って欲しいか教えてくれますか?あなた自身の手で。」
「!!!」
あまりの衝撃的な航の言葉に声も出ない夏世。
「さあ・・・見ててあげますから。何度も言いますがこれはお仕置きですよ。」
ふっ・・と微笑む航。

(恥ずかしい、そんな事できない・・・)
いつもの夏世ならそう答えていたかもしれない。
しかし、今の夏世は自分の身体に沸き起こる欲情にすっかり翻弄されていた。
航の言葉に操られるように、おずおずと夏世の手が茂みをそっとなぞるように下りて行く。
「航さんの・・いじわる・・・」
夏世がとまどいながらも、その声に興奮していることを航は悟る。
抑えた笑いを含めた声で耳元で囁いた。
「指先を埋めてみてください。いつも僕がするようにですよ。」
言われるがまま、夏世は指が熱く潤むその奥へと伸ばされていく。
すっかり濡れた夏世の花園に指先が吸い込まれていく。
「ぁぁああ・・・・」
(自分の手じゃないみたい・・・まるで航さんに触れられているみたい)
蜜がさらにあふれ、待ち望んでいたかのようにひくつく。
航の声にも興奮が多くなってきていた。
「・・・根元まで・・・埋めてみてください・・」
「はぁんん!!・・ん・・・・」
「もう・・いっぽん・・・指をいれてみて・・」
指を曲げ、一番敏感な部分に触れるたびに夏世はぴくんと体をこわばらせる。
「ひ・・あ・・・ああん・・・・・」
航の声が夏世の心を揺さぶり、その甘美なまでの快楽に心を奪われる。
「ゆっくり・・そのまま・・出し入れして・・・・」
夏世の前後に動かす指の動きが激しくなってきた。
自身の指で自身をえぐっているその姿。
出し入れするさま。
その姿は、あまりにも淫らだ。
676名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 23:03:44 ID:SksWS4sk
リレー
ドラマのタイトルすらエロなイメージに見えてくるよな展開になってきたな
677名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 23:17:29 ID:fN1qty2l
もう…なんか…ほんとに…………GJ
678671:2007/03/30(金) 23:55:50 ID:nlVtN2hS
>>672>>673>>674
確かに航兄はかなりの美声。
男性にしては高めなのに落ち着いてて、リアルにずっと聞いてても飽きない(別に中の人オタではないよ)。
その点ガッサンは、声はキレイだけどぶっちゃけ舌ったらずだから、ガッサンに足りない物を航兄が補ってるって感じで萌える。
679バケツリレー:2007/03/31(土) 00:05:04 ID:SRjok6j3
>>675 に続きます
初書きです

***********

「ヤ!い、やぁぁ…ぁん、見な…いでぇ」

押し寄せる快感と恥ずかしさに身を捩る。
航の瞳に映る淫らな自分の姿。
自分の指を抜き差しするたびにくちゅっくちゅっと響く、水音。
恥ずかしい。でも、やめることができない。

「自分でして、感じているんですか?いけない人だな」

航が耳元に唇を寄せ、熱い息とともに囁いた。

「すごく…いやらしくて…かわいい…もっと、見せてください」

ちゅ、と耳たぶを甘噛みされて、それだけで夏世の体は跳ねる。
航は羞恥のあまり閉じかけた夏世の膝に手をかけ、
大きく開かせた。
そして夏世の蠢く2本の指に自分の指をに沿わせ、
蜜で溢れかえるそこに埋めていった。

「ひっ、ああっ、わた…る、さん!いやあぁ…」

馴染ませるように蜜口を往復した航の指はあるところで
くいっと曲げられた。

「…あなたのヒミツの場所、ですよ」



すみません。
バケツ、おながいします。








680名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 00:09:21 ID:0Z0MTlaz
おお〜〜GJGJ!
681名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 00:40:51 ID:WQdMkXIU
バケツリレー乙です!!!!
みなさまGJ!!!!!
萌える・・・
682名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 01:01:53 ID:rpg0vr/9
リレーするのがバトンじゃなくてバケツってところが
このスレらしくていいなあ。

あの声を想像しながら読むと鼻血出そうw
683名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 03:39:32 ID:0Z0MTlaz
>>679 に続きましてバケツリレーです。


***********

「・・・あなたのヒミツの場所、ですよ」
航はその部分を軽く刺激した。

「やっ・・・ぁぁ!!!」

「気持ち、いいでしょう?んん?」

航は笑顔のままそっと囁き、夏世の首筋に唇をはわせて
指は擦りこむように動かした。

みるみるうちに夏世の顔が上気を帯びていき、まるでその愛撫に
あわせるかのように彼女の白い身体がビクビクと震える。

「い・・やぁ・・・んん・・!!」

頭を振り乱し、その快楽を受け止め、悶える夏世。

そして彼女自身も離すまいと言わんばかりに航の指をさらに締め付ける。

「わた・・る・・さん・・・お・・願い・・もう・・・変・・に・・」

夏世が不安げな声であればあるほど、ますます航を高ぶらせかきたてていく。

「我慢しないで・・・いいんですよ」

(もっと僕を欲しがってほしい、僕だけを求めてほしい)

言葉の代わりに、航は指の動きを更に増した。

夏世は航の頭を強くかき寄せ、愛しい人の名前を幾度となく叫んだ。

「ぁ・・あぁわた・・るさ・・ん・・わ・・・た・・る・・さ・・ん!!」

しかし、もうすぐ絶頂・・という直前で、突然航は指を抜きとってしまった。

「・・っ・んぅ・・?」

夏世は潤んだ瞳で恨めしそうに航を見つめた。
684名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 03:41:46 ID:0Z0MTlaz
バケツリレー、続き、お願いします。
先週に引き続き今週も没頭していたらすっかりこんな時間にw
685名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 04:14:05 ID:RJefh8U8
おぉ〜!!
すげー、バケツリレーがエロリレーになっとる!
神々の手から手へ渡されるエロ秘儀がGJ!!
楽しみに待ってます。
686名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 09:58:53 ID:Ud++voKL
すすすすばらしぃぃぃ!!!
皆さんGJです(´∀`*)
ここの人はいやらしい人ばかりですね…いけない人たちだ…w
687名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 10:12:04 ID:rpg0vr/9
GJ!
みなさま。>>686さんの最後の一行を航兄ぃボイスで読んでみようw
688名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 10:45:00 ID:vHO85iV8
>>687

いけない人たちだ…いけない人たちだ…いけない人たち…

うわぁーーー悶え死ぬ。もー


個人的にはさとぴょんの様子も気になったり…。まだドアの前にいるのかしらw
689名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 12:26:41 ID:k6qj64E1
>>688
いるざましょー
三人揃っているざましょーよ
690名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 12:43:17 ID:1LSQHIHh
その頃のドアの外を想像してしまったので投下します。



「たっだいまー……何、してんの?智ぴょん」
帰宅した修が玄関で目にしたのは、リビングと兄弟達の部屋の間を行ったり来たりする智の姿であった。
「修兄!いーいところに帰ってきた!」
「えぇっ、何、何ぃ?
…って、痛い!肩痛い!」
智にガッチリと両肩を掴まれ、修は悶絶した。
「俺これから出かけるから!今日はもう帰らないから!
冷蔵庫に昨日の残り物とバナナあるからよろしく!」
「え?えぇっ、何が何やらさっぱりなんだけど」
「カクカクシカジカで航兄がキレてあの人部屋に連れこんだの!」
「だからそのカクカクの部分を説明してよ。
…あの人って夏世っぺ?」
「そう。かれこれ2時間。俺もう付き合いきれん!」

……春ですねぇ…もうすっかり春なんですねぇ……

修が頭の中の美那江さんに話しかけている間に、智は靴を掃いて玄関のドアに手をかけていた。
「あ、あと乾燥機の中に彼女の服入っているから、止まったら――
航兄の部屋の前にでも置いといて。じゃ、よろしく」
「えっ、智、智ぴょん、智様〜……行っちゃった。
って、俺に一体どーしろってゆーのー!」

修の叫びに答えるかのように、乾燥機のブザー音が聞こえた。

(そういえば、乾燥機が何とかって言ってたっけ)
「はいはーい、乾燥機ちゃん、ちょっと待ってねー」
修はバスルームへ小走りで行くと、乾燥機を開けて中の衣類を取り出した。

「な、なんと!」
そこに入っていたのは、夏世の服と――下着。
(こ、これは夏世っぺのブ、ブラジャーに、パパパンティー!)
資料の上でしか見たことがない代物を前に、修は激しく動揺した。
その水色の代物からは夏世の見事なボディラインが推察できた。
特にブラジャーはなかなかの容量で――
(航兄ちゃん、このおっぱい触ったり揉んだり、あまつさえあんなことやこんなことしてんのー?)


「……そう、そうやって胸で挟みながら…舌で……上手ですよ」
「チュッ……んっ…はぁっ…航さん……」
「そんな目で見るのはずるいな……もう少しだから頑張って下さい」
「はい……んっ…チュッ…………」
「……っ! ……すいません…顔が汚れてしまいましたね……
それじゃあ、ご褒美を――」


「……素晴らしい……」
修は夏世の下着を撫でながら、妄想の世界に浸っていた。



修兄ー、後ろ後ろー

横入りどうもすいませんでした。神の降臨お待ちしています。
691690:2007/03/31(土) 13:01:06 ID:1LSQHIHh
訂正:靴を掃いて→靴を履いて

さとぴょんこのままいたらいたら航にえらい目に遭わされそうで
つい逃がしてしまいましたが、3人揃ってた方が良かったかも…

692名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 13:33:58 ID:vHO85iV8
バケツ、繋げちゃうぞー

***

修が乾燥機械の前で、下着を眺めているまさにその時!

バスルームのドアが開いた。

「あ!修兄、すっごい雨だねー僕シャワーあび…」陽だった。

びしょ濡れの陽の目の前にいるのは、そう、水色のブラなんかを持っている修の姿。

 この男しか住んでいない家で、女性の下着を持っている兄の姿は…マサシク…。
瞬間、下着ドロ=変態。陽な頭の中で変態の二文字が大きくなった。
693名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 13:35:25 ID:vHO85iV8
「修兄が!!」
クルリと航の部屋を目指して走りだす陽。
「わわわわ!!ちちちちがが…ちがうちがうちがううう」

12も年齢の違う弟の足は早い。が、ここで誤解をされたまま航の部屋に駆け込まれたら、この世のものとも思えない地獄絵図が待っている。

さらに航の部屋ではあんなことやこんなことがオコナワレテいる、それをかわいい陽くんに見せるわけにはいかない!修は必死で走った。

***

な感じでw

どーすんの俺!?
694名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 17:02:34 ID:DnRTi7hv
どーすんの!?
つづく?つづく?w
695名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 18:21:40 ID:zUNSGOOO
皆様素晴らしいな〜。
航と夏世は殊更エロくて修は良い意味でアホで智は哀れで
陽は状況が状況だけに仕方ないが、下着ドロ=変態w
下着撫でながらの修の妄想力は素晴らし過ぎる!!
696名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 19:35:44 ID:DDOHPlWP
すんばらしい〜(*´Д`)モエッ
部屋の中ではエロ、外ではギャグ展開で二度美味しい!
697名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 23:23:10 ID:aPWjJpTZ
修兄の妄想も、その後の呟きも、ワロタww

リレーが繋がっていってて、すごいです。
ドアの外の展開もオモロイ!
皆様、素晴らしい!くて、涙出ます
漏れ、もっと精進しまつ

で、陽くん、どうなる??
ドアの中のコトは2時間位で終わるんだろうか、航兄…
698名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 23:45:31 ID:rpg0vr/9
こんなにエロカワユスな夏世を目の前にして
航兄もそろそろ我慢の限界だと思うのですがw
699名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 00:46:10 ID:w767EhvL
皆さんGJ!!!!
>>683の続きはどうなるんだーーwktk
700名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 01:30:18 ID:3eOisB5J
>>683 の続きを。

「う〜ん。困りましたね。」航は言った。
「これではお仕置きになりませんね。僕をいい気持ちにさせてもらわないと。」

航は夏世の口元に夏世の愛液に濡れて妖しく光る自身をあてがう。
熱く、いきり立つそれは夏世を欲している。
夏世の頭を軽く押さえそれに近づけると素直に口を開いた。
その淫靡な口に自身を差し入れた。
「・・ん・・・・ふ・・ん・・・・・」
夏世はまるで何かに取り付かれたように、舌を使い一心不乱に航に奉仕する。
激しい音が夏世の口元からいつしか流れてきた。
・ ・くちゅ・・・くちゅ・・・ちゅる・・・・ぴちゅ・・・

「どう・・・あなたの蜜は・・・おいしいですか・・?」
航のそんな言葉が更に夏世に興奮を与え、その行為を続けさせていく。
(なんて・・・たまらない・・)
航は夏世の頭を押さえると自分で腰を軽く揺すり始める。
「んっ・・ふん・・っ・・ん・・・・」
甘く、苦しげに喘ぎながら喉の奥まで入れようとする夏世。
「気持ちいい・・・ですよ。」
彼女が愛しくてたまらない。もっと彼女が欲しい。
航の欲望は際限無く続くかと思われた。

と、その時。
「航兄!!いる??」ドアの陽の声がした。
「ああ、陽。お帰り。」
夏世には無言で行為を続けるよう促し、航は陽に返事をした。
「入ってもいい??」
「!!」夏世の顔色が変わる。
怯える夏世の髪を優しくなでながら航は答えた。

「陽・・すまない。今絵を仕上げている途中で手が離せないんだ。どうした?」
「・・・ごめん航兄、取り込み中に。実は修兄が・・・」
おろおろした修の声が続く。
「なんでもないんだよ、陽君。これはね、そのぉ・・」
「だって、修兄が女のひとの下着をもってバスルームでニヤニヤしてたんだよ!
・・・もしかして下着泥・・」
「陽君!!言っていいことと悪い事があるぞ!俺は・・俺はね!」
「じゃあ、誰の下着なの?これカップ大きいし、特注みたいだから、
買おうとしても近くの店には無いし。」
「・・・そ、そうなの??陽君、詳しいね・・w」

彼女の下着が修達にまで見られた・・・
しかも妄想にまでふけられてたのかと思うと、薄れかけていた
『嫉妬』という感情がまたこみ上げてきた。
(あなたって人は・・本当にどうしてここまで僕の心を滅茶苦茶にするんですか?)
航は片手を夏世の秘所に、もう片方の手でその大きな胸をわしづかみにした。
充血した秘所の芽をこするように小刻みに指を動かし、胸をもみしだき、
硬くなった頂点を強く摘んだ。
「!!(んぅ・・・)」

夏世は思わず声を上げそうになるのを必死でこらえる。
『声を出さないで・・。それから歯を立てては駄目ですよ。』
外の二人に聞こえないように航は夏世に小さく囁き、微笑んだ。
(僕だけの・・・彼女だ。)
701名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 01:40:44 ID:dKBdfNdB
本当にGJの連鎖ですね…萌えるわ面白いわでたまりません。

>>700
女性物の下着に妙に詳しい陽くんワロスw 中の二人がエロ過ぎてイイ!!
702名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 02:08:44 ID:h7uX1m9X
>>700
>>683の時点では指だけで、まだ挿れてないと思った。
同タイミングで書いてて、そういうイメージだったのだが無理矢理つなげてみるw
色々許しておくれ。


あとお部屋に関しては>>661でロックしたから大丈夫!
703名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 02:11:38 ID:h7uX1m9X
外の事などまったく意に介さずに、変わらず我が物顔で航の手が身体の上を這い回る。
「……ッ、」
背中をなで上げられ、小さく声が漏れてひやりとする。
上目遣いに航を見やると、咎める様な目線で夏世を見下ろしていた。
つっと顎を人差し指が這った。
口の動きが止まったのが、気に入らないのだと思い至り、慌ててぴちゃりと舌を蠢かせた。
「…………陽、後で行くから」
低くハッキリとした航の返事の後に、ドアの向こうで小さな悲鳴が聞こえた。
おそらく、修のものだ。
「ひっ、陽くん! あっちで一緒にゲームしよう! この件はあの、智が帰ってきてから家族会議に!」
「……え? ええ??」
ぱたぱたと、大げさな足音が段々と遠ざかる。
航を口に含んだまま、夏世は安堵のため息をついた。
非難めいたまなざしを、航に向ける。
家族に見つかりそうになったら、まずは取り繕うのが本当ではないのか。
航の意図が全然判らない。
「……そんな目で見たって、ダメですよ」
何度も言ったでしょう、お仕置きですと。
熱が混じってはいるが相変わらず冷たい響きの航の声に、夏世は身を竦ませる。
どうして、と目だけで訴える。
他の男の服を着て、なんて言いがかりだ。
喜んで着ていたわけではない。
事情はちゃんと説明した。
智は親切にしてくれただけだ。
何故こんな酷い仕打ちを受けなければならないのか、どうしても理解が出来ない。
「判らないんですか?」
呆れたような声音。
返事をする隙も与えられず、ぐいと身体を引き起こされて再び押し倒された。
強引にくちびるを塞がれた。
航の手が、ぴんと硬くなった胸の頂を弾く。
強すぎる刺激に、夏世の背中が弓なりに逸れた。
落ち着きを取り戻し始めた秘部がうずく。
じんじんと熱を持って、再びの刺激を欲しがってぴくぴくと動く。
せめて両足をこすり合わせようとしても、膝の間に入り込んだ航の足がそれを阻む。
その間にも続く、執拗な口付け。
じれったい愛撫。
触れて欲しくて腰がくねる。
航の腕をぎゅっと握った。
それでも、知らん振りでその手は腹や背や、太ももの上を優しく動く。
「わたる、さぁん……ッ」
口付けの合間に甘くねだっても、やはり航の手が欲しい所に触れる気配はない。
意を決して、先ほどのように自身で触れようと伸ばした手を、航に手荒く掴まれた。
指が絡んで、吐息を奪われる。
苦しい。
両目から、ついにぽろぽろと涙が零れた。
「……ごめん、なさいっ、もう、許して……」
ごめんなさい、と口の中で何度も繰り返す。
嗚咽の合間に漏れるその声は、まるで子どものようだ。
「もうしません、から……」
「本当に?」
何をなのかよく判らないが、終わりの見えないこの熱に、やっとピリオドが打たれそうな気配にすがって首を縦に振る。


*
ごめんココで逃げる。
そろそろ夏世っぺがかわいそうになってきた。
704名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 02:15:47 ID:aCY4WXA6
皆さまサイコーにGJです!!
面白すぎる展開だ〜。
エロい航兄と可愛い夏世に萌え死にしそう・・・
弟に下着泥と間違われる修兄ワロス。可愛い。
実は女性経験豊富?な陽が中の二人に気付くのか!?
wktkが止まりません。
705700:2007/04/01(日) 02:20:10 ID:3eOisB5J
うわ〜〜〜すみません先走りでした。訂正!

×夏世の口元に夏世の愛液に濡れて妖しく光る自身をあてがう。
○夏世の口元に先走りで濡れて妖しく光る自身をあてがう。
706名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 02:24:57 ID:Sa40Svm5
>>703
なんのなんの、新しい愛の形かとw まさに『美女と野獣』イけない(ん?)人達w
そして修兄、うまく陽君を誤魔化せたのか??


瞬殺→親しき仲にも…からここまでバケツリレーつながるとは、ある意味感無量。
繋いでってくれ〜。
707700:2007/04/01(日) 02:37:45 ID:3eOisB5J
>>701>>702>>704
ありがとう〜
そして702さんご指摘ありがとう。705に書いたとおりでつなげてくださいね。
陽はなんとなく気づいているような気がします。ハイ。
修兄、下着泥の疑いかけてごめんなさい!
>>703
GJ!まさに自分もそういう展開を考えていたのでイイ!!です。
いいところで寸止めもイイ!!
「エロをが〜〜〜〜っと書きたいっす!」症候群が・・止められんw
いいのか私・・・
708700:2007/04/01(日) 02:48:02 ID:3eOisB5J
訂正たびたびすみません。
×あなたの蜜
○僕の蜜
でつ。
>>706
慌てて誤魔化そうとしたり、話題をそらそうとする修兄に、
「もう分かってるから・・あの人中にいるんでしょ?しかも裸で」
とさらりと言ってさらに修を深い妄想の世界に誘いそうな感じがするw
709名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 15:20:33 ID:Sa40Svm5
>>708
流石だ、陽君w 修兄タジタジ。
陽君も気になりますが、この人も気になるということでバケツ投下。でりゃっ。

***

航さんの声が好き。
男性にしては少し高めで、穏やかで、落ち着いてて、温かい春のひだまりを思わせる優しい声が好き。
目をすがめ、陽君や修さん智さんを見て名前を呼ぶ声を聞くと、いつか自分の名前を呼んでもらえる時を想像して一人赤くなったりしてた。
それなのに……。

「わたるさ…ん、ど…して?こ…んな……。」
「子供でも動物でも、悪い事をした時はすぐその場で叱らないと後々癖になります。
まして相手が大人の時は……ちゃんと忘れないようお仕置きをしないとね…
だから、ほら…!」

航さんは散々じらせて固くなった先端に舌を絡め、ちゅっと音を立てて吸った。
但しもっと下の熱を帯た場所には、触れるか触れないかのタッチで周辺を撫でるだけで、指一本触れてもく
れない。


710709続き:2007/04/01(日) 15:24:05 ID:Sa40Svm5

「ん!だ…だめ…は!ぁんっ!…もう、ゆる…し…て…おね…が…い。」
「許して欲しい、ですか。僕が何を怒ってるのか、あなた分かってるんですか?」
「…それは!…ぁん!」
「あなたは何も分かってない。だからこそ、こんなにも……いけない人だ。」
「う……ぁん!ごめ…んな…さ…はぁん!!」


もうどれだけ続いてるのだろうか、こんな事が。
薄暗い部屋の中、聞こえてくるのは外で激しく降る雨音と、自分が立てる隈雑な
水音だけ。
悲しくて恥ずかしくて、頬を伝う涙を航さんが優しく微笑んで指で掬い取ってく
れる。
違うの。その指で触って欲しいのは、もっと…もっと…!そんな浅ましいことを
考えている自分が恥ずかしくて堪らなかった。

「駄目ですよ、これはお仕置きなんですから。さあ、……そうです、大きく開い
てよく見せて下さい。全くなんていやらしい姿だ。…本当に、いけない人だ。」

そう囁く航さんの声が好き……そんなことを考える自分がもうよく分からなかった。



***
もう一人の当事者夏世目線で妄想してみまつた。
バケツ頼んだ!バケツの中身、燃料は燃料でもニトロなんでは?
711名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 15:48:58 ID:avRihTL1
>>709

GJ!
かよっぺはそんな風に思ってるかもなーって想像しちゃいました。

みなさまありがとうございます。ニトロ…かもしれませんねW
航兄の中もニトロやもしれませんがWW
712名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 22:47:43 ID:lvw08bAg
続きが知りたいww
713名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 23:20:20 ID:kwBE77cS
>>710
バケツ受け取ってみた。意外としつこいんだな、航兄…?

***

「わたる、さん…?」

泣きながら夏世は訴えるが、航は独特の微笑を浮かべたままだ。
中途半端に高められた熱をもてあます彼女を見下ろしたまま、囁く。

「まだわかりませんか」

「…ひどい!」

イジワルしないでください!

顔をおおってしまった彼女の手をゆっくり剥がし
両手首を片手でベッドに押さえつける。

顔を真っ赤にして、脚を、腰をわずかにくねらせる夏世。
眉をハの字にして、涙目で航を見つめる。

航自身も限界が近い。
でも彼女に言わせてみたい。なんとしても。

本当に言わせたいのは、ごめんなさい、でもない。
反省の言葉でもない。

航はそろそろ獲物のとどめをさすことにする。

「かよ」

たった二文字の言葉で彼女は陥落した。
714名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 23:29:43 ID:oVxhvhwK
航兄、我慢強いな。

夏世っぺじゃないけどはやく続きを・・・w

715名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 00:11:16 ID:damsh2ib
そろそろクライマックスかーーー
716名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 02:58:20 ID:yzNdQzVY
久々に覗いてみたらバケツリレーなんてすごいことやってたw
神職人様方テラGJ!
引き続きwktk
717名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 20:55:33 ID:4av47giL
このスレの人たちは・・・いけない人たちだ。
718名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 21:15:18 ID:U1W/HM3C
むきゃー!!
がまんできん!!次のバケツを・・・!!
719名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 21:35:43 ID:OdZyIZzI
夏世っぺ、やっと陥落。航兄の手練手管に言葉責め、素晴らしい!
この2時間のじらし&鬼畜プレーに、どれだけのバケツリレーに日にちをかけているのか、いけない人達ばかりだww

出てっちゃった智ぴょんはとりあえず、自身をおさめるためにもふーぞ(ry
720名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 21:42:58 ID:kZosvF9m
航兄、我慢に我慢を重ねたんだから
抜かずの三発くらいヤって欲しいww
721名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 22:05:11 ID:OjLDseGD
>>720
確かにw1回こっきりじゃ済む訳無いわな。

>>709で夏世が、航さんの声が好き、名前を呼んでもらえる時を想像して〜
って思ってて
>>713の最後で航が夏世の名前を呼んで夏世陥落、な辺りがたまらん。
722♀ヒミツの花園:2007/04/02(月) 22:12:37 ID:oUup/N/N
舌足らずですが、勢いで投下しちゃいます。

**
勢いで家を出て、雨を見上げた。

「さむっ」

俺はコートの襟を合わせた。
息が白くなる。

今頃航兄はあの人と…
頭の中でそのシーンを想い、考えないよう俺は頭をふった。

こんなに雨降ってるのに、あの人は色稿かかえてずぶ濡れになってきた。
ホントにズレてる。
傘を買うとかタクシーで来るとか、自分のことは考えもしない。仕事熱心とも違う、彼女の一生懸命さ。
723♀ヒミツの花園:2007/04/02(月) 22:17:41 ID:oUup/N/N
あのズレかたは航兄と似ている。
一生懸命でまわりの方が辛くなる。

この15年、俺達は陽を護ってきたつもりで、自分たちを護ってきたのかもしれない。

親父が死んで…、航兄が作った場所で、誰にも傷付けられないようにかかわらないように生きてきた。

そこにあの人が来て、いつからか俺達が変わった。

特に航兄が。

航兄の視線があの人を追っていた。いつもいつも…彼女だけを追っていた。

好き?なんだろうなって、気付いた。
724722:2007/04/02(月) 23:08:05 ID:oUup/N/N
書きっぱなしですまない。あとは頼んだ。

つ バケツ。

後悔はしていない。
725名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 23:09:28 ID:v1Wjbq61
>>722
誰目線?智、でいいのかな??
726名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 23:38:10 ID:oUup/N/N
>>725

思うママ、お願いします。
そろそろクライマックスですからねぇー。
727名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 23:43:01 ID:XXKZ4CuE
智、やっとおでましになる? だとうれし。
首を長くして、お待ちしています。
クレクレ、すんません。
728名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 00:14:54 ID:jnTbDgEc
GJ
729名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 02:48:11 ID:rpobhnb8
>>723の続き


ピピピピ
「…ん?」
俺の寂しい物思いをさえぎるように携帯が鳴る。
ディスプレイを見ると…陽だ。
「もしもし。どした?」
沈黙。
「陽?」
返事がない。
あ〜、まさか見ちゃったのか?あの二人の……を。
初恋は儚く散るものなんだ、陽。
…初恋じゃなくても、儚く散るけどさ。
『智兄…』
「うん?」
極力優しく、俺は返事をした。
『修兄が下着ドロ…』
『ワ〜〜ッ!ひ、ひ、陽クン!何を言ってるのカナっ!』
『あっ!ちょっとヤダっ!やめてよ、修に…』
ブツン!…ツーツーツー…
…………
「ああ゛ッ!…ったく、手のかかる兄弟だ!」
奴等は俺に、感傷に浸る暇もくれないつもりらしい。
「やっぱり俺がいないと話が進まないっしょ!」
俺はいそいそと帰路についた。
730名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 03:00:11 ID:rpobhnb8
バケツつないでみた。
智ぴょん帰宅を決意。
さて、どうなることやら…


丸投げスマソ(/--)/ ⌒●
731名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 09:55:34 ID:fWLqjuuY
どなたか夏世っぺを逝かせてあげてくださいw
732名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 21:14:59 ID:+d/Yvddj
どうなるの!?どうなっちゃうの!?
凄いよ、神様達!!
733名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 21:57:48 ID:oKZZATY4

「かよ」

そう呼ばれるのは、「その時」だけだった。
そう呼ばれるだけで体の奥が熱くなり、
嬉しさとせつなさの織り交じった気持ちになる。
体温が1℃あがる。

期待に胸が高まる。

しかし、夏世の期待はまたも裏切られた。

航は夏世の腕を押さえつけていた手をあっさりとはなし、
仰向けにベットに手をついて座ったのだった。

「じゃ・・・かよの好きなようにしてもらおうかな」

ここまできて、夏世に委ねる航もひどい。

が、夏世は、もう考える力も無い。

もう、限界だった。

一瞬のためらいのあと・・・


夏世は航の上にまたがり、ゆっくりと腰をおとした。

734名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 22:00:08 ID:oKZZATY4
>>733
>>713の続きです。たぶん続きます。
735名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 22:01:33 ID:fWLqjuuY
wktkして待ってます!
736名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 22:12:46 ID:oE8LJuf4
wktkが止まらない。
その体位だと夏世っぺのたわわな胸がユッサユッサと……
その絶景を下からジックリと……
鼻血が……
いつまでもお待ち申し上げます。全裸で。
737733つづき:2007/04/03(火) 22:20:41 ID:oKZZATY4


「……んっ」

さきほどまでは触れられもしなかったその場所への刺激に、夏世は顔をしかめて耐える。
しかし、それはすぐに快感に変わる。

― 熱い。とろけてしまいそう。

それだけで、もう夏世は高みに上っていきそうだった。
ぐっとこらえ、大きく、息をはいた。

ゆっくりと、動き始める。
息を吸いながら腰を押し付け、身体を反らして、航の背中にしがみつく。
決して滑らかといえないその動きが、さらに夏世自身を熱くさせる。

「はぁん…んっ…んっ……」

自然に、そのつややかな唇から吐息が漏れる。

航もじっとしているわけではない。
顔の近くにある、首筋や鎖骨にキスを落としながら、
柔らかなふたつの膨らみに触れ、その先のつぼみを指で弾く。

「やぁんっ…」

夏世は、深く息を吐き、航の髪をつかみ頭をかかえこみ、
しかし腰のほうは逃げようとする。
激しい動きではないが、2人の間の熱がどんどん高まっていくのがわかる。

「あああんっ・・・わた・・・る、さぁんっ」

そう言うと、襲い来る波にさらわれるを耐えるかのように眉をしかめた。
一瞬身体に力が入り、それと同時に航自身を引き込むような動きを感じる。

今度は航が息を吸う番だった。


738名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 22:21:46 ID:fWLqjuuY
>>736
wktk仲間よ、全裸は寒いからなにか羽織りなさいw
キルティングジャケットとか。
739737:2007/04/03(火) 22:25:30 ID:oKZZATY4
中途半端ですが逃げます。
>>713の言わせたい言葉が言わせられない。
神よ、バケツ頼みました。
740名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 22:38:47 ID:teIR9usc
>>739

あーー寸どめ…。全裸、もしくは全裸+キルティングジャケットの人たちはどどどどーすれば( ´Д⊂ヽ
741名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 22:51:41 ID:31VvtCo5
>>739
gj!!!!
夏世っぺが上になればいいと空想してたのでこの展開嬉しい
742名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 23:05:43 ID:2Za97mZS
職人さま!ヒナタ君にシャワーを!風邪ひいてしまいます!
>>692
743名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 00:25:37 ID:8MtMS/Fl
713リターン。>>737の続きで。

***

「わたるさん、すき、すきなの」

いつもは透明な彼女の声が、涙でかすれている。

「すき」
「すごい、すき」



「す…き、で」


「ど…して、いいか」

「も」

「わから、ないの」


はかなく、荒い息のなか、きれぎれに彼女が言葉をこぼす。

ともすれば浮きがちな、不意にくねる細い腰を
しっかり押さえながら、その言葉を味わい、
航はひどく満足する。


たとえば。

彼女がまっすぐ彼を見すえて、
好きです!花園ゆり子が!と言ったときの「好き」も彼を幸福にしたが、

ふたりきりのこのとき、
航だけを見つめて囁かれる「すき」は
まったく違った意味を含んでいることに
彼女は気が付いているだろうか。

恋愛力の低い彼女が
多少なりとも甘い気持ちをぶつけてくれるのは
酒に酔ったときか、航の与える悦楽に酔ったときかのどちらか。

今回は徹底的に後者の夏世を追及することにしよう。

腕の中の恋人の涙を拭いてやりながら、航はそう決めた。
744名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 03:02:19 ID:nNHRw0xi
>>743
甘エロ!!そうか航はんはその言葉を待ってたのか。
自分の中では言われたがるくせに、航は夏世以上に
その言葉を中々言わなくて、夏世はやきもきしてる印象だ。
745名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 07:09:52 ID:SDsy8wmX
>>743
>徹底的、とはww
航兄様、かなりの粘着質、そしてヤキモチ焼き。このあと夏世っぺの運命は!?
裸&キルティングジャケットの皆様、違う意味で熱出しても、風邪を召されて無いことを願ってます。
746名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 07:40:29 ID:QwwclCGp
バケツリレーすんばらしい!航兄素敵〜(*´Д`)
そして部屋の外の面々も気になるw
裸&キルティングジャケットですが元気に仕事に行ってきますw
747名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 08:21:46 ID:aXohk3Za
ちょ、それで仕事はマズイでしょ……

とかいう自分も裸+キルジャケ

リレー繋ぎたいよ…
仕事中に夢想しよう

748名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 09:00:45 ID:kpzgSrXU
>>746>>747

風邪ひかないように、いてらー ノシ


寒くなったらあっついシャワーだぉ。
749名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 10:02:06 ID:S6Y7D8gE
>>729続き。ドアの外の話。
――――――――――「ただいま〜…」
なんとなく小声で言い、俺はそっと玄関のドアを後ろ手で閉める。
リビングに行くと、ソファに座って小さくなっている修と、タオルを被って腕を組んで立っている陽がいた。
「智兄!見て、コレ!」
陽が指差すテーブルの上にはブルーの大きなブラ。
「智ぴょ〜んっ!陽クンにちゃんと説明してあげてよ!」
「…航兄は?」
「さっきこのことを言いに行ったら、『手が離せないから後で』って言われた」
まだやってんのかよ!
俺は大きな溜め息をついた。
「…陽、まずシャワー浴びて来な?そんなに濡れて風邪ひくぞ?」
とりあえず陽をバスルームに行かせ、リビングに修兄と二人。
「智ぴょん、この際、陽クンに正しい性教育をするべきだと俺は思うんだが」
「は?」
「こっ、こんな、素晴らすぃ〜ブツを前に、妄想しない男はいない!」
さわさわと修兄の手が、ブラを撫ぜる。
「あ、航兄」
「ギャーッ!ゴメンなさい、お兄サマ!」
通常の3倍くらいのスピードで、修兄が土下座を始めた。
「嘘だよ。…とりあえずあの人の服、乾燥機から出すか」
750名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 10:07:22 ID:S6Y7D8gE
職人さん方、素晴らすぃ〜です!
外しか書けない自分は、ドアの中、楽しみに待ってます!
751名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 10:30:54 ID:mZ9BigZ2
>>749
GJ!素晴らすぃ〜!

「あ、航兄」
「ギャーッ!ゴメンなさい、お兄サマ!」

この会話に笑いましたw


752名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 23:43:31 ID:Ox4NDUJr
陽くんバスルームで何考えているんだろう。修兄の下着ドロに胸を痛めているのか、さっき見た下着で妄想しているのか・・・。
753名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 00:11:44 ID:+8RUCY2e
>>743 の 続き。
そろそろ終りに向かうのが良いと思う。

*
「ん……っ、んんんん、あっ!」

甘い悲鳴をこぼして、彼女の上体がしなやかに反れた。
荒い息を付きながら見る見る間にその身体から力が抜ける。
その間にも、航を咥え込んだままの秘部が収縮を繰り返し、根元をきゅっと締め付ける。

そろそろ限界だ。
射精感ももちろんそうだが、この体勢では思うように腰が動かせない。
だんだんと身体が痛くなってきた。
かと言って、彼女のほうも体力の限界のようで、先ほどからゆるゆると腰を少し動かしたかと思うと、すぐにうずくまってしまう。
敏感になりすぎた内部が、少々の刺激で全身の力を奪い取っているらしい。
今もまた、多少の手助けをしただけで、夏世は幾度目かの絶頂を迎えた。

息を必死に整えながら、両手をベッドについて上体を支えている。
俯いた目じりには涙が光っていた。
両手を伸ばして抱き寄せると、簡単にその両腕は折れて、夏世が倒れこんできた。
ぎゅっと汗ばんだ身体を抱き締める。
胸が当たって、ぴくりと航自身が硬度を増した。
「ん、」
小さく甘い吐息が漏れる。
まだ、快感は彼女を支配してやまないようだ。

そのままくるりと上下を入れ替えた。
「ぅんっ!」
びくんと夏世の身体が震えた。
濡れた瞳で、不安げに航を見上げる。
「……もう、むり……」
舌足らずにそんなことを言う。
愛しさがこみ上げて、思わずぐんと突き上げた。
「ひゃっ、あ、ああッ! や、やだっ!」
一瞬恨めしげな目でこちらを見上げて、すぐに目を伏せた。
流石に学習したのだろう。
航に反抗するのは得策ではない、と。
大人しく力を抜いた夏世に気をよくして、律動を開始する。
「ん、ぅんんっ、あっ、ダメ……やぁ!」
甘い声に意識が飛んだ。
754名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 00:12:44 ID:+8RUCY2e
*

夏世が限界を迎えてからさらに二度。
腕の中の彼女はぐったりと裸体を投げ出し、その瞳はぴくりとも動かない。
気を失ったのか眠っているのか、少しだけ判断に迷った。
流石にやりすぎたか、と内省する。
己のみっともない嫉妬心に、自嘲の笑みをこぼした。
夏世の内部からずるりと自身を引き抜くと、そのうつくしい瞼がぴくりと動いた。
「ん……」
虚ろな瞳がこちらを見やる。
微笑を投げかけて、前髪をそっと撫でるとくすぐったそうに身じろぎをして、再び瞳を閉じる。
そっと布団をかぶせて、ベッドから起き上がる。
タオルで軽く身体を拭い、衣服を身に着ける。
再びベッドに這い上がって、夏世の顔を覗き込むと気だるげに夏世が目を開けた。
「……あ、」
何か言おうとしたくちびるをとっさに塞ぐ。
夏世は緩く首を振ったが、抗う気力も体力も残っていないのだろう。
大人しく航のくちびるを受け入れている。
「ふ、あ……」
たっぷりと余韻を楽しんだ後、ゆっくりと顔を離してその頬を撫でる。
その色は少々青白い。
やはり遣り過ぎたようだ。
少しだけ罪悪感が湧き上がった。
「…………何か、欲しいものはある?」
「……………………着るもの、貸してください」
ああ、と呟いた。
そもそもそのために連れ込んだのだった。
当初の目的を綺麗に失念していた。
「ダメです」
「……………………」
「乾燥機、見てきますからここにいてください」
「…………あの、この格好のまま?」
「そうだね」
「もし誰か来たら?」
「来ません」
きっぱりと言い切ると、夏世はまだ何か言いたげに押し黙った。
下着も何もない今の彼女に、航の服を貸したところで無防備に見える姿に代わりはないだろう。
もうそんな姿、たとえ兄弟であっても誰にも見せなくはない。
自身も気だるさの残る身体を持ち上げて、自室のドアを開けた。

「…………………………」

部屋の前にきちんと畳まれた夏世の衣服が入った籐のバスケットが置かれていた。
ご丁寧に下着はタオルに包まれて。
――智か。
広い廊下には誰もいない。
おそらくリビングに集まっているのだろう。
色々思うところはあるものの、とりあえずバスケットを持ち上げて自室に引き返す。
「…………早かった、ですね?」
夏世の不安げな声が届いた。
755名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 00:14:15 ID:wOzfAd2i
>>752
個人的には、修の下着ドロの心配をしていてほしい。
そんで、智がどれだけ怒るだろうとか、航がどれだけ悲しむだろうとか心を痛める陽君。

でもそんな航兄は部屋の中であんなことやこんなことを……w
756名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 00:15:04 ID:+8RUCY2e
ココで逃げる。
続きお願いします……。

ところで面倒な事は後回し的にした陽たちはどうするのだろう、航兄。
757名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 00:26:19 ID:wOzfAd2i
GJ!
横入りどうもすいませんでした。

智いい人だ……
着替えを持って来たところで、夏世は着て帰れるんだろうか?
758名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 00:32:29 ID:KvfMaSy8
GJ!お疲れ様でした!
759名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 01:24:01 ID:znnyEuDL
GJ!かよっぺ良かったね・゚・(ノД`)・゚・ひとまず済んで。
そりゃ2時間かかるわ、この内容の濃さはw

リビングの人達もそわそわだろうな。…皆さんすごいわ〜
760名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 02:33:58 ID:e8AOEaKh
>>754続き。ドタバタオチ版。
黒陽が出てきます。

―――――――――

「まだまだだね」
風呂場でバスタブを見て、僕は呟いた。
流されずに残ったお湯に浮かぶ長い髪。
微かに残る石鹸のイイ匂い。
あの人は男に対して無防備すぎる。
「あの水色の下着、前にあの人の家に行った時、干してあったんだよね」
それを手にニヤニヤしてる修兄に妙にイラッとした。
そして、それの持ち主をいいようにしている航兄にも。
「僕も、まだまだだね」
浮かびかけた黒い感情と欲望を、バスタブの栓を抜いて、温くなったお湯とともに流した。
761名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 03:06:20 ID:e8AOEaKh
―――――――――

「…あの……航さん…」
のろのろと服を受け取りながら夏世が言う。
「どうしました?」
「シャワー…浴びたいんです、けど…」
俯きながら時折、俺を見上げる彼女。
「あぁ…ベトベトになってしまいましたからね」
彼女はモジモジしながら俺を見つめる。
「…足腰がたちませんか?」
カッと頬を朱に染め、反論しかけた彼女をふわりと抱き上げ、そのまま俺は廊下に出る。
「わ、航さ…」
「シッ…修たちはリビングです」
真っ赤になって必死にしがみつく夏世。
妙にウキウキしながら俺は彼女を抱えてバスルームに向かった。


「…着きましたよ」
脱衣所に着いて、そっと耳打ちする。
「もぅ…みなさんに見つかったらどうするつもりだったんですか?」
「どうしましょうね?」
ふっと彼女が微笑む。
「いけない人ですね、航さんは」
「あなたのせいですよ」
どちらともなく唇を寄せ、そのまま再び欲望の海に二人落ちていった。
762名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 03:23:27 ID:e8AOEaKh
――――――
「智ぴょん、これでいいかな?」
陽クンの部屋で陽クンのクローゼットをあさっていた俺は、発見したグレーのボクサーパンツを智に見せる。
俺は決して変態でも、下着ドロでもない。
シャワー中の陽クンに着替えを届けるのだ!
「どれでもいいって」
さっきから智はぼんやりしている。
はは〜ん…さっきたたんでいた夏世っぺの…ぱ、ぱんてぃの触り心地を思いだしてるな?
確かにアレはイイものだ。
柔らかそうで、きっと夏世っぺのニオイとか…。
「修兄」
「何かな、智クン」
「…何で弟の下着片手にたってんのよ?」
「ワ〜〜ッ!」
慌てて俺は前を隠す。
「変態だ!陽!修兄、マジで変態だ!」
風呂場に走っていく智。
「違っ…違うって!あわぁああぁん!」
半べそをかきながら、俺も智の後を追って風呂場に向かった。
763名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 03:52:47 ID:e8AOEaKh
―――――――――
「なんか、足音しませんか?」
不意に航さんの体が私から離れていく。
次の瞬間
バンバン!
脱衣所のドアを叩く音。
「陽!陽!大変だ!」
「のぉおっ!違ぁうっ!」
廊下から智さんと修さんの言い争う声がする。
え?陽くんって…。
バッと航さんがバスルームのドアを押さえる。
そしてそのドアの向こうからは
「あれ?開かない…ど、どうしよう!開かないよ!」
陽くんの悲痛な叫びが。
廊下には智さんと修さん。
バスルームには陽くん。
そしてその間の脱衣所には、素っ裸の私と航さん。
「親しき仲にも礼儀あり…家の中とはいえ、服を着て移動するべきでしたね」
苦悶の表情を浮かべる航さん。
私はとりあえず手近なタオルをかき集めて体を隠した。
少しでも誰かに肌を見られたら、きっとまた怒った航さんにお仕置される。
でも…
「たまには、いいです。ああいう、は…激しいのもっ!」
タオルを投げ捨て、私は脱衣所の戸を開け放った。
764名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 04:14:45 ID:e8AOEaKh
――――――
「親父にもぶたれたことないのにィィっ!」
そう叫びながら倒れていく修兄。
あぁ、あの人のキレイな裸体の後ろから航兄が次のターゲットの俺を見ている。
陽、お前だけは無事で…。
バキッ!
「刻(とき)が…見える…」
左頬の痛みとともに、目の前に大宇宙が広がり、俺は意識を手放した。
あ、あのYシャツ…洗わずにとっておこう。

―――――――――
以上です。
勢いで遊びすぎかな?
別ルートのラストも有りだと思いますので、誰か書いて下さいw
765名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 05:47:00 ID:zL8hZwF3
ちょ凄スギw更にガン落ちwすばらすぃ〜
感動の涙で画面が曇って見えません。まさに感動巨編(*゚∀゚)=3

バケツ繋ぐの楽しかったっていうか、またちょっと繋いでみる。もう少し温めてからだけど。
あ、航兄は夏世っぺ温めて過ぎw
766名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 06:57:17 ID:kXr1Qhyh
夏世が着たYシャツはどんな手を使っても、航が智から
没シュートするに決まってるw
そして夏世には航からの際限無いお仕置きがまた待っているんだ。
767名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 10:14:25 ID:/YEV0/BM
>>765
禿同!!感動巨編だった!!
エロバケツリレーなのに、その根底は超純愛だなあ。
いや、航兄が粘着なのかw
768名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 10:56:54 ID:KvfMaSy8
ガン落ち大笑いw
スペクタクルでしたね〜!皆様乙です!!
769名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 11:56:48 ID:iphjEFHz
濃い一週間だったなーwwww
書き手の皆様乙でした!エロかったし楽しかった!!
770名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 15:15:01 ID:4Tutgnjl
2度ほど書かせてもらいました。
すっげ楽しかったし、誰も書き込まない時の待ち遠しさったらなかったww

素敵な仲間たちとバケツリレー出来たこと…PRICELESS・゚・(つД`)・゚・

またここで会いましょー!
771名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 17:31:42 ID:RPlIh5QN
ヒミツもう一度見直してたんだけど、どうしても長男の股間に目がいってしまう。
これで夏世をメロメロにしたのか W
特にこんにゃくいものところ。
772名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 17:42:24 ID:Gx7p+fmM
え、バケツ始まってまだ一週間しか経ってなかったの?w

ロム専だったけど本当に濃かったですね…
見事に次から次へと繋がれて行く様子にワクワクしながら
読ませて貰ってました! ラストが楽しみです。
773名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 18:12:20 ID:6/4ooxiU
携帯から失礼します。
自分もロム専でした(´∀`)初めてのカキです!
職人様方本当にGJでした!!!バケツリレー毎日wktkしながら見てました。

またバケツリレーやってくれないかなぁなんて思ったりする今日この頃です。
774名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 19:48:35 ID:ZLEZmH6h
職人様方本当に乙!そしてGJ!
オチでは今まで、「黒い微笑みで辛辣な言葉」とかだった航兄が
遂に手を下した感じがすごい好きだ。

>>765
楽しみにしてます。
775名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 20:24:48 ID:znnyEuDL
バケツリレー、何度読み返しても面白いです!(´∀`)
全員がバスルームへ向かうカタルシスwもイイ!
夏世っぺはすごい事やっちゃってますがこの後どんなお仕置きされるのやら…。
航兄、下着見られただけであんなにご立腹だったのに(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
修と智は一瞬だけでもナイスバディ拝めて良かった…のだろうかw
776名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 21:29:58 ID:xboJo96+
漫画で航が「陽の留学が終わるまで結婚しないよ」って言っててオイオイと思ってたんだが
留学が終わるまで結婚しなくても夏世を自分のそばに居させる自信があるって事でもあるんだよな…

お兄様…恐ろしい人…!
777名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 22:41:19 ID:zL8hZwF3
>>776
最後の文章、是非修兄にハンカチ噛み締めて言って欲しいザマス。あ、悶絶してるから駄目か。
バスルームの中の陽君はどうやって出てくるんだろうか。ふつーに
「航兄、そこにいるならバスタオル取ってよ。」
とか言って出てきそうだw全裸でwwww
778名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 23:45:02 ID:KCW7MqzR
・・・やっと終わったか
779名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 23:55:04 ID:DWK/jVCK
そういう言い方ってどうだろうか
780名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 00:24:35 ID:hZf7XZ8T
>>776
それなんてガラスの仮面?w
781名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 02:39:16 ID:Rir2nuRP
>>777
あっそれありそう。「早く拭かないと風邪ひくぞ。」とか。
航も陽には甘いから。
782名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 07:47:21 ID:CBWV3vn9
バケツ楽しませて貰ったけど、そのせいで投下控えてた神様がいたら申し訳ないな。
とりあえずは通常って事で、投下して下さる方いたらお願いします
783名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 09:18:41 ID:EXcRad/v
書きかけを放置してバケツに参戦してたのは内緒だ

めっちゃ楽しかった。
ネタ落としてくれた方、続けてくれた方、
読んでくれた方、感想くれた方、
みんなありがトン

機会があったらまたやろうゼ
784名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 10:04:11 ID:3ipiyYGd
>>783 乙でした。

そうなんだよ、書いてる神様もだし、雑談の中で生まれたネタもあったり。ほんとにみんなでつなげたバケツリレーだったねーー。
785名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 23:19:18 ID:iJIABvF0
神々も、みんな、乙!!!!
愛してるぜ!みんな!!
786名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 00:17:52 ID:pJ4eVE/Y
参戦できなかったのは残念だったけど、神々のおかげでおなかイパーイになりましたw
皆さん乙!
787名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 00:36:21 ID:qcWXqND8
エロ大満足したあとで妄想

告白シーンでは手をギュッとした航兄だけど
デートのときになかなか手をつなげないとか
チューまでこぎつけない二人を見て
3兄弟がヤキモキしてあれこれセッティングする図とか
面白そうだー。
788名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 01:42:55 ID:BIyHxWWY
バケツリレーの最中に妄想してしまったのをこっそりと...

航兄の部屋であ〜んなことや、こ〜んなことをしている二人を悶々と想像させられてしまった
3兄弟たちに、後で夏世がお仕置きされてしまう...
というのを妄想してしまった!


「ほら、もっと舌を使って...」
「やっぱ夏世っぺのオッパイはサイコ〜!!」
「あ...夏世姉の中...とても熱いよ...」


私の中の天使は遠くへ旅立ってしまいました... orz
もう悪魔達の囁きしか聞こえないんだ...
789名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 08:08:20 ID:/xPfxAk2
りれー 乙でした
神様の間に入り込んで少しだけ参戦できて、
本当にうれしかったデス
もっと精進せねば…
ごちそうさまでした&ありがとうございました

>>788タソ
そのまま妄想を膨らませてくだサイw
790名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 08:16:18 ID:w2H57m9t
>>788 だからそれをここで(ry

バケツリレー、皆様乙でした。

しかし、夏世っぺもこのままだと、航が
「かよ」
って呼んだだけで欲情する、いけない子になりそうだなw
791名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 23:35:51 ID:U7XJZYPc
二回ほど参戦させてもらったけど
リレーほんと楽しかったー多謝!>ALL

>>790
それが航兄のヒミツの狙いだったりしてね…
通常時→苗字呼び
ここ一番→名前呼び
792名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 01:11:56 ID:5OlZ5ZCQ
私も二度参加させていただきました。
皆ありがとう〜〜
またリレーあったら参加したいです。
それまでにもっと精進します。
793名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 21:48:46 ID:L2ve9fHK
風呂ネタを引きずるが、
四兄弟って同じシャンプーなのかな?
なんか智ピョンだけ良いの使ってて、後の3人は○リットとか使ってそう。
で、夏世は当然智ピョンのを借りそうw
794名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 22:04:55 ID:QlMrfzmR
智はラックススーパーリッチってイメージだ
795名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 22:13:51 ID:jjvk3G/r
>>793
陽クンも時々は智ぴょんのを借りそうw
796名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 22:22:24 ID:3x50YDpD
陽の髪の毛はとても洗いやすそうだ
797リレー後日談 1:2007/04/08(日) 22:53:00 ID:1vDYT1yj
>>790
パブロフの犬!? 萌えたので後日談。

*
「今日はっ、カレー♪ カレー♪」

小声で歌いながら、割ったルーを鍋にぽいぽいと放り込んだ。
歌いながら料理をする誰かさんの癖が、すっかりうつってしまっているようだ。
そんな自分に気が付いて、急に可笑しくなってぷぷと笑った。

ごはんは間もなく炊きあがる。
サラダも漬物も飲み物も準備は完了だ。

時間の配分を頭のなかで巡らせ、よしと呟いて鍋を弱火にかけた。
後は少々煮込むだけ。
この間にみんなを呼んできて、どうせ呼ばれたってすぐには来ない人達だから、姿が見えたらお皿に盛り付けよう。
我ながらの完璧な計画に、思わず鼻唄が漏れる。
少し歌の調子を外しながら、ぱたぱたと仕事場に向かう。
全員集まっているかと思いきや、そこはがらんとしていた。
首をかしげて、とりあえず航の自室のドアをノックする。
「はい」
「航さん?」
「……あぁ、どうぞ」
ゆっくりとドアを開けて、身を滑らせるように部屋に入る。
航がキャンパスから顔を上げて、視線を合わせてにっこりと微笑んだ。
つられて夏世もにっこり笑う。
「どうしました?」
「そろそろごはんが出来ますので、キリがついたらいらして下さいね」
ああ、と航が頷いた。
「判りました」
「……」
「……」
微妙な沈黙がその場を支配する。
用件は伝えたのだから、さっさと部屋を出ればいいのだ。
まだ修と陽を呼ばなければならない。

798リレー後日談 2:2007/04/08(日) 22:54:08 ID:1vDYT1yj
……だけど、せっかくだからもう少し何か話がしたい。

話題を探して、視線をぐるりと巡らせる。
あの、と口を開きかけたところで、同じように話題を探していたようなそぶりの航が口を開いた。
「……新しい、エプロンですね」
「えっ? あ、ええ、そうなんです。前のはこないだのコーヒーのシミがやっぱり取れなくて。
 智さんが新しいの用意してくれたんです」
ぽろっと言ってすぐにしまったと思った。
航の顔がすっと曇ったからだ。
「……ちょっと、こちらへ」
手招きをされて、こわごわ近付く。
じりじりと距離を詰めていくと、突然立ち上がった航に、腕を引かれてバランスを崩した。
「わわわ」
ぐらりと傾いた身体を抱き締められて、心地よさと同時に戸惑いを覚えた。
航は構わずに耳元で囁く。
「可愛いエプロンですね」
「えっ、そうですね……?」
「よく似合ってます」
「……ありがとう、ございます?」
「脱がせたくなるな」
「えっ」
言うが早いか、航の手がするりと後ろのリボンをほどいてしまう。
驚いて彼をみやると、笑みの消えた顔が素早く近付いてきてくちびるを塞がれた。
慌てて身をよじったが、背に回された両腕はがっちりと固くて、ほどけそうにない。
どうしよう、とキッチンの様子に思いを巡らせているうちに口付けがどんどん深くなる。
背を撫で上げる手が優しくて気持ちいい。
うっとりと溶けそうになった思考をなんとか固めて、航の胸を押しやった。
「あの、火をかけたままなの、ひゃッ」
構わない、とばかりに首筋を舐められて飛び上がる。
ああ、このままでは流されてしまう。
でも今は駄目だ。
修がお腹を空かせているし、何よりお鍋が危険だ。
いつの間にか素肌に触れている航の手を制して、夏世はもぞもぞと抵抗を続ける。
ふぅと耳に息がかかった。

「夏世」

びりりと全身が甘く痺れて、膝から力が抜けた。
思わず航に両腕を回してしがみついた。
799リレー後日談 3:2007/04/08(日) 22:55:10 ID:1vDYT1yj
*

「まったくさぁ、料理できないとは思ってたけど、まさかカレーも失敗するとはねぇ、陽くん」
「想定外だよねぇ、修兄」
「………………すみません」
自分だって想定外だ。
恨みがましく隣の航をちらりとみやるが、当の本人も気まずそうに視線を揺らしている。

幸い、キッチンの大惨事は免れたが、鍋とその中のカレーが大惨事だった。
後ろから覗き込んだ航が、炭? と呟いた。
ぎろりと睨んでみたら、彼が曖昧に微笑んで「夢中になっていたのはお互い様でしょう」と小声で囁くものだから、危うく力が抜けそうになった。
もう一度名を呼ばれては敵わないので、ダッシュでその場から逃げた。
その勢いのまま修の部屋のドアを叩いて、修の激怒を受ける道を選んだ。


カウンターの中で美那絵が、くすくすと笑いながら美味しそうな玉子焼きを手渡してくれる。
「大変ですねぇ」なんて優しい言葉をかけてくれるのは今のところ彼女だけだ。
修と陽はさっきからネチネチと小姑みたいに小言を繰り返すし、智が帰ってきてもきっとまたお説教だ。
大惨事の原因の航は庇ってなんてくれないし。

八つ当たりをするように、乱暴に玉子焼きを口に運んだ。
それを見咎めた航が、すばやく耳元で囁いた。

「お詫びは後でゆっくりします。…………夏世」

思いっきりむせて、また修に怒鳴られた。



彼にいいように遊ばれている気がしないでもない、春の夜。

800リレー後日談?:2007/04/08(日) 22:56:25 ID:1vDYT1yj
以上です。

夏世っぺがんばれ。
涙ぐましいな。
801名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 23:09:43 ID:QlMrfzmR
GJ!夏世っぺカワエエ(*´∀`)
802名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 23:20:29 ID:wzFCeoFq
>>797 かわいい。やっぱり航兄はSな感じが、たまりませんw
803名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 23:54:33 ID:MdDaDp+T
夏世っぺかわいい。
そして脱がしたエプロンは全部脱がしたあともう一回そのまま着せれば良いと思った
あの胸で裸エプロン…素晴らしい
804名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 00:10:54 ID:KJ1+KmYh
>>797 GJ(*´Д`) リレー後、初の投下ありがd。
最後の「みなえ」ではカウンターに座った位置は航・夏世・修・智・陽かな?
それとも夏世・航・修…ryかな。
とにかくいつも航から一番離れた所だったので格上げ?になってて嬉しい。
ちなみに焦げたカレーは恐ろしく不味いです。ちょっと焦げただけでも鍋全体不味いですw
805名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 00:24:20 ID:ylbAupB2
>790書いた者ですが、>>797さんどうもありがとうございます。
妄想を形にしてもらえて、とても嬉しいです。
夏世っぺかわいいなぁ。
航兄が耳元で名前を囁くだけで腰くだけとは……いけない子だw

>>803
裸エプロン……あの胸で……鼻血が……

夏世の部屋とかで、その格好で料理させて、後ろからじっくりたっぷり眺めるのもいいwww
806名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 01:13:45 ID:AmHqRDPE
萌えた。。。
807水色の雨 1/3:2007/04/09(月) 17:21:47 ID:UzfXahRW
雨に濡れた夏世がマンションと訪れた時、いたのは修兄だけだった話が
浮かんだので、投下します。

*****

来客を告げるチャイムの音を聞いて、修がモニターを覗いてみると
――そこには全身ズブ濡れの女が――

「ヒイィィィッ!」
「……月山です。開けてください……」

「何、あんた? 妖怪濡れ女?」
玄関に立つ夏世を見た修の第一声はそれだった。
「なんですか、それ?」
「知らないの?水辺に全身ビショ濡れで赤ん坊抱いて立っている女怪。
その女に赤ん坊を抱いてくれって頼まれて赤ん坊を抱くと――」
「これは色稿です!」
そう言うと、夏世はコートに包まれたケースを修の目の前に差し出した。
ここに来る途中、急に雨が降り出し、傘を持っていなかったので慌てて走ってきたらしい。
「ふーん。それじゃとりあえず、ステイ!」
「うわっ、びっくりした! なんですか?」
「そのまま入ったら床が汚れるざんしょ。ちょっとお待ちなさい」
そう言うと修はバスルームの方向に歩いて行った。
808水色の雨 2/3:2007/04/09(月) 17:22:46 ID:UzfXahRW

「クシュッ」
数分後、夏世が我慢出来ずにクシャミをすると、手にバスタオルを持って修が戻って来た。
「ありがとうございます――キャッ!」
夏世はバスタオルを受け取ろうと手を伸ばしたが、タオルは夏世の視界を覆ってしまった。
「ウリャ、ウリャ、どーだ! この妖怪娘めが〜!」
修はタオルで夏世の頭をガシガシと拭き始めた。
「止めてください〜! ちょっと、痛いです〜!」
修の乱暴な手つきに夏世は悲鳴をあげる。
「小娘さあ、途中で傘買うとか雨宿りするとかしなさいよ。
いい大人が風邪ひいたらどうすんの? だから小娘は小娘なんだよ」
怒っているような、心配しているような、少し低い声で修が言った。
滅多に聞かない声のトーンに夏世が顔をあげると、優しげに夏世を見下ろす修と目があった。
「ど…どうしたんですか、急に。何か企んでません?」
いつもと様子の違う修に夏世は戸惑う。
「何それ?」
「だって……」
夏世は智が家出した時のことを思い出していた。
あの時も優しく見送られて……結局いいように使われてしまった。
「?…ま、いいや。お風呂入れたから入りなさい」
「修さん、本当にどうしたんですか? 熱があるとか、頭打ったとか……あ、また振られ――」
ペチンッ!
「人の好意は素直に受け取る!」
「いったーい」
おでこを平手で叩かれ、夏世は頭を抑えた。

「それにこっちも良いもの見せてもらったし」
「はい?」
「小娘意外とあるのね」
「だから何が?」
「み・ず・い・ろ」

そう言う修の顔はなんだかいやにニヤニヤしている。
――はて?みずいろ、水色――
夏世がふと下を見ると、濡れたワンピースが肌にピッタリと張り付き、その薄い布地の下が透けて見えていた。
白い素肌も――その上に身に付けた水色のブラジャーも――

「――――っ!」

豪華マンション55階に、若い女性の悲鳴が響きわたった。


809水色の雨 3/3:2007/04/09(月) 17:23:45 ID:UzfXahRW
*****

「ただいま」
「兄ちゃんおかえりー。あれ、何濡れてんの?」
帰宅した航を出迎えた修が見たのは、雨に濡れた兄の姿だった。
「いやー、まいったよ。急に降って来てさ」
「傘買うとか、雨やどりするとかすれば良かったのに」
「雨やどりはしてたんだけど、小降りになってきたから走ってきた。
そしたらここまで来たところで止むし――」
(小娘も兄ちゃんも似たもの同士だなあ)
修はおかしくなって、ついニヤリと笑った。
そんな修を、航は怪訝そうに見たものの、またいつもの妄想だろうと思い、気にしないことにした。

「あ、そーだ兄ちゃん。俺さっき風呂入れたばかりだからさ、入りなよ」
「――どうしたの、お前? 熱でもあるんじゃないの?」
(人の親切に対する反応まで似たもの同士かよ!)
修は心の中でつっこんだ。
「原稿煮詰まっちゃったから、風呂でも入ってリフレッシュしよっかな〜なんて思って。
でも、風邪ひいたら大変だし、航お兄様、どーぞお先に」
「い、いや、お前がリフレッシュしてからで――ヘックシュンッ!」
「ほらほらほらほらぁ〜、早くお風呂に入ってあったまらないと〜」
修は、訝しむ航の背中をグイグイと押して、脱衣所に押し込んだ。
そして、
「どーぞ、ごゆっくり〜」
と言って、ドアを閉めた。

「いい湯だ〜な〜、アハハン♪」
歌いながら帽子と綿入れ半纏を着込み、財布と携帯を持って、逃走準備OK!
玄関で待機。

その数十秒後、

「えええぇぇぇーっ?!」
「キャアァァァーッ!」

男女の悲鳴が高級マンション55階に響きわたった。

修はその声を聞くと、急いで玄関を出た。
「大・成・功♪」
思わずガッツポーズをする。

――とりあえずほとぼりがさめるまで、パチンコにでも行くことにしよう。
今日はきっと出るに違いない。
だって、今日は進展しない二人の為に、ちょっとしたハプニングを起こしてやったのだ。
一日一善どころか二善、三善位施しちゃったようなものだ。
むしろ兄ちゃんも小娘も、俺に感謝すべきだ。
まあ、情けは人の為ならずっても言うしね――

雨上がりの青い空の下、修は軽やかにスキップしながらパチンコ店に向かった。


……でも帰りは陽君に迎えに来てもらおーっと。



*****
以上です。
オチは航兄ですいません。悪戯っ子な修兄が好きなもので……
きっと、修兄のスキップは軽やかに違いない。
810名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 17:40:12 ID:XCVwgxQs
超GJ!!!
811名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 19:51:30 ID:bfbuBeNV
>>809
おおお!すごい好きな作風だ。
修大好きだし航×夏世も大好きだからうれしい。
めっちゃ萌えました。投下thx!
812ある日の幸せ:2007/04/09(月) 19:57:26 ID:fmY1mxm+
もしも夏世っぺと修兄がお付き合いすることになったら〜と。
小ネタです。空気読まずに済みません。
幸せな修兄がすっごく見たかったので。
初めての書き込みですので、至らない点、色々ありますがどうぞ宜しくお願いいたします。



今日は夏世っぺとの、初めてのデートの日。カレンダーに赤い大きな花丸印を付け、航兄や智から猛烈な大ひんしゅくをかいながらも、本当に指折り数えて待ちに待った大切な日だ。
自分からの初めてのプレゼントである、あの「レモンイエローのワンピース」を着て来てくれるだろうか??
わくわくする反面、不安でもある。渡した際信じられないほど喜んでくれていたのだが、実際着てくれるとは限らない。
かわいい陽に付き添ってもらい、約束の時間よりも随分早くに、待ち合わせの場所であるデパート一階の喫茶室に着いてしまった。
もし来なかったらどうしよ〜。
何か変な汗がどっと出て来た。

その時、店の入り口が一瞬ざわりとしたような気がした。
夏世っぺだ。手を振って合図をすると、彼女の不安そうだった顔が、ぱっと花のように輝いた。
「おまたせー、遅くなっちゃってご免なさい。」
「まったく、小娘ちゃんよ〜。いつまで待たせるのよ〜!!」
「じゃあ修兄!〜がんばってね。」

陽く〜ん、お兄ちゃんうーんと頑張るからね!!
陽君は輝く天使の微笑みを浮かべ、ぺこりと夏世っぺに挨拶をすると、店の人に彼女の大好きなグレープフルーツジュースを注文する。
そのままスマートに会計を済ませるとさくっと出て行ってしまった。陽君、君は 君は〜なんて・・・恐ろしい子!!

夏世っぺのワンピースの、柔らかなシフォンのドレープ生地が、彼女のはにかむような可愛らしい笑顔をよりいっそうひきたてる。
勿論「着物」も捨てがたかったが、それよりも、大人しめの清楚で可愛いデザインの方が、彼女の白い肌と、体の柔らかな曲線を、よりいっそう引き立てるような気がする。

店内の男どものぽかんとした視線と、「こいつ、うまくやりやがったな〜」と言わんばかりの、嫉妬と羨望の眼差しがびしびしと突き刺さるのが心地いい。

陽君の名命「しゃぶしゃぶさん」の「のっふぉふぉふぉ〜」という笑い声と鼻歌がついつい口から出そうだ。
運ばれてきたジュースを実に幸せそうに飲んでいるのを見ていると、なんだかこちらまで春めいたほんわかした幸せな気分になってくる。

バレンタインデーのチョコレート、愛しの我が担当さんからの「義理チョコ」だと思っていたのだが。
しょんぼりとした彼女から真実を聞いたとき、天地が真逆になるような衝撃だった。

うーん、すぅばらし〜〜!!
春だね〜〜。









以上です。
修兄にも幸せになって欲しいな〜

お付き合い有難うございました。
813名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 21:33:41 ID:+KgLn6WZ
>>809
GJ!! 和む〜 バスタオルでワシャワシャする所、
萌えました!

>>812
初投下お疲れ様です〜もうちょっと改行してくれた方が
読みやすかったかな? でも浮かれ調子の修兄が可愛かったです!
814名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 23:33:58 ID:Ws2wTQ3f
ふたつとも GJ!

水色の雨 タソ、修兄の雰囲気すごく出てて
漏れ的に好きなSSです
修兄を姿が目に浮かぶようでつ…

ある日の幸せ タソ
修兄が嫉妬と羨望の眼差しを受ける日がくるなんてっ
なんかしみじみ嬉しくなってしまいますた
815名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 23:34:47 ID:E0Ha0q2C
>>807
GJ!!!修かわええ。いい仕事してるなぁ。
勝手ながら続き希望。
816名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 23:36:28 ID:9QjGmZKv
812です。読んでくださった皆皆様、有難うございました!!
この日夏世っぺが着ていたシフォンのワンピースですが、
勿論 修兄からのプレゼント「レモンイエローのワンピース」です。
文中に、はっきり書いて無くて済みません。
う〜ん、お値段 一体幾らしたんだろうか〜。

>>813

感想をいただけただけでも、超嬉しいです。
もっともっと精進して、頑張りますね。
改行のこととか、教えていただき、ありがとうございます!

>>809
修兄やっぱりお茶目でいい人です〜大好きかも。
本当にありそうなエピソードですね〜。
GJ!!

817名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 07:07:36 ID:4rgt9lLv
>>807-809
イタズラっこ修兄、カワイスw
このあと航兄と夏世っぺはどうしたのかな???
ところで、夏世っぺ、オレンジ色とかも似合いそ(ry
818名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 08:26:34 ID:eNPuCWky
>>817  オレンジ色て…ししし…下着……ですか。
819名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 11:14:57 ID:+RrN5s44
オレンジ色の下着……対修用勝負下着かな?
対智はピンク
対陽は白
対航は黒
と予想したが、どーよ?
820名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 14:42:49 ID:eNPuCWky
今、保管庫見てきました。改めて、長編バケツリレーを読みましたが、いやぁーすぅばらしぃ〜ですね。

もちろんまとめてくださる保管庫さまあっての!ですが、まとめて読みごたえあります!!

みんなありがとう!
保管庫さまありがとう!
821名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 19:03:43 ID:GIoK+/jL
萌える。。。。
822名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 19:13:22 ID:4rgt9lLv
>>819
対航、紫も可かと……

保管庫管理さま、乙!
そして神々、ギャラリーの皆様乙でした!(*゚∀゚)=3
823名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 19:14:11 ID:aDbGioJl
>820
航兄は黒か〜。。。ちょっと意外な気もしたけど、結構あってるかも。
腹黒だもんね航兄(^^;
しかし純情小娘の夏世が黒下着を選んで着るってそれだけで鼻血でそう。
それを脱がすのか〜。やらしいな〜。w

保管庫さま、いつもありがとうございます!
824名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 23:37:02 ID:b8SUJp4N
夏世っぺやらしいッ!
825名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 00:37:04 ID:olH5iINd
↑修?
826名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 01:33:23 ID:K8h4y68h
保管庫でリレー読ませていただきました
保管庫さまに感謝です
まさに GJ! です
827名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 01:41:14 ID:oqhVTsD7
ココ、やっぱ、DVD発売まではもたないでつね
さびしいです
新ドラ始まりましたね
航兄みましたよ
828名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 08:17:14 ID:AnLx0DQi
航ネタばかりなんでジリ貧になりました。
ドラマの視聴率と同じ流れですね。
829名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 15:11:14 ID:sn7lmOfF
神様御光臨をお待ち申し上げる。
830名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 17:44:19 ID:+JgNYo+e
淋しいよぅ
831名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 17:59:40 ID:4Sgv6c+h
贅沢言って申し訳ないが
書いてるので
落ちないように見守っていてくださると嬉しい
ただ遅筆なので、時期は約束できない

もし下記上がった時にスレ落ちてたら、
保管庫さんにメルする……
832名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 19:51:52 ID:9mTM1GzN
ぶっちゃけ、あの四兄弟の中で一番エロいのは誰だと思う?
833名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 20:21:19 ID:5lo+zBqr
あくまでも自分の中では
エロいのは陽
エッチなのは智
どスケベは修
どSは航
と思っていますが、皆様はどうでしょうか?
834名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 21:26:28 ID:sn7lmOfF
>831
神様〜!!(><)!!いつまでも待っています。

>833
わらたw。一番エロいのは陽か〜。そうかも。
さらっとエッチな三男、激しく妄想どスケベ次男、黒い長男はどSって感じでしょうか?

みんなで銭湯に行った時とか、四兄弟で下ネタ炸裂したりするんだろうか?w
835名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 22:25:12 ID:VFHBCH8L
>>833
ウマイこというな〜。納得しちゃったじゃないかw
>>831
待ってます!!
836名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 22:32:23 ID:RbpSlw2M
>>832
航はムッツリ
837名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 22:32:33 ID:OlZleGey
航兄は『趣味』が色々奥深そうだww
修は、妄想力が一番豊かで、経験が伴わない分一番エロい希ガス。
智は『実地』については食傷気味で、逆に心の奥底では乙女ちっくで
夢を持ってる感じ。
陽は甘えん坊と見せて、かなり攻め、かと。


夏世っぺは、調教次第で、エライことになるかとwww
838名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 22:53:53 ID:Cnp/i79p
夏世っぺはもう存在自体がエロイ
839名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 23:00:40 ID:VFHBCH8L
いえてる。
当方女ですがこのドラマで釈ちゃん好きになったし
彼女のエロさに気が付いた。
フェロモンむんむん放出してるんじゃなくて
無意識ににじみ出てるっていうか。
840名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 23:03:05 ID:iSgMfNZv
皆さんはエッチするなら、あの四兄弟の中で誰がいい??
841名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 23:05:38 ID:VFHBCH8L
ドラマでは航萌えだけど、智かな。
それこそ乙女ちっくにあれこれ演出してくれそう。
842名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 23:43:59 ID:Gp7KzpX/
>>841に同意!

銭湯のシーンで、智兄のきれいな男っぷりに驚いた(ごめん)し。
私も航兄萌えですが、銭湯の航兄はじーじみたいだった…好きだけど。


航兄のドSぶりは、いいですね。最近「出雲の阿国」を観たんですが、航兄と同じ顔して(当たりまえか)、ひたすらSでエロくて、たまらんかったっす。長文スマンっす。
843名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 00:08:21 ID:3cY+OueO
>>842
出雲の阿国、良かったよね。花園では4男萌えだったけど、阿国では航兄の
中の人に萌えまくってた。あの能面のようで、でもエロい顔とSな視線が
たまらんかった。ニヤニヤしたような顔なのに怖くてエロくて・・・
844名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 00:11:53 ID:yUNnsqUJ
四兄弟よりも、月山とエロいことしたい……
845名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 00:24:00 ID:bEgiFh2F
あの胸・・・たしかに揉みたくなるよなあ。
846842:2007/04/14(土) 00:24:53 ID:fGMObEgv
>>843よかった〜同じ人がいて。まさに抑えたエロス!たまに女優さんよりエロく見えるような気がする、えへへー
847名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 01:16:41 ID:/5LxBp0z
そういや夏世の中の人の日記に、最近行った旅行での水着写真が何枚か
載ってて、「ほっそい腰にたわわなお乳でええ体してんのう」と思った。
航兄はあの体に好き勝手してるのか…羨ましいぜ、ちくしょう。
848名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 01:40:46 ID:9bE4WPAS
見てきた。けしからん体型すぎwwwまったくけしからんw

新婚旅行でハワイへ行く夏世っぺと4兄弟。
ビーチで無邪気にはしゃぐビキニ夏世っぺと長男(←普段見てるので特に変わりない)、
けしからんおっぱいに唖然とする三男四男と鼻血状態の次男w
そんな図が浮かんだ
849名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 01:46:55 ID:fGMObEgv
>>848
あ!それ読みたーいW

田中ちゃん&亮子のカポーも一緒になって揉めて…長男ころりんぱ、が観たい。
850名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 01:52:27 ID:ewch6vXE
夏世っぺの水着に突っ込んだ亮子さん(もしくは次男)に
「航さんが選んでくれたんですよー」とかはにかみながら答えてくれたら幸せで死にそうだ



水着が際どいやつならなお良しwww
851名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 01:53:42 ID:gI3Ju6uY
>>848
ちょwwwww 新婚旅行に弟達も同行ですかw
新婚旅行ぐらい二人っきりにしてあげようよ〜

とは言え長男は「いい機会だからみんなで行こう!」って言いそうだけどw
で、夏世っぺは隣でちょっと不満気だったりwww
852名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 02:52:42 ID:6eiPPnXV
家族でハワイアンセンターではなくリアルにハワイに行けるんだなw
読みたいっ!
853名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 03:01:45 ID:ls9CQyz7
>848
下の兄弟達の表情が思い浮かぶwww
しかしホントけしからんよねあの体型。素晴らしすぎだw
854名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 03:23:17 ID:nbF9+Mq7
目の前でワッサワッサ揺れられた日には、弟達海から上がって来れませんがなww
いけない人だw
855名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 07:47:19 ID:LyvsF97A
長男って華奢なわりに手足だけデカイけど、そうゆい人ってデカイかな?
856名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 08:59:48 ID:xcKFKVuA
手の平の付け根〜中指の第2関節までの長さが
アレの最大時の大きさだと聞いたことがあるなあ
それを聞いた男2人が「当たってる!」ってその場で真顔で言っててウケた覚えがw
もしそうだとすると指の長い人は結果的にデカイということになる・・なんつって
スレチすまそ
857名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 10:14:46 ID:bEgiFh2F
いっそのことケコンまでエチ無しで
結婚式をかねた家族ハワイ旅行って設定も面白いような。
けしからん胸に航も顔を真っ赤にするとか。
858名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 10:38:39 ID:ewch6vXE
>>857
それもいいなぁ
エロいお兄様もいいけど純粋っていうかピュアなお兄様も捨て難い

田中ちゃんと亮子さんの結婚式とかだったらエチいことしてなくても兄弟みんなでも大丈夫じゃね?
859名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 11:07:09 ID:bEgiFh2F
ちょっと妄想はいってみました。
セリフのみです。
なんか鼻息荒い亮子さんですが。


カフェテリアにて。

「月山ってもしかして航さんとまだ・・・なの?」
「え・・・まだといいますと?」
「・・・付き合ってる大人の男女がすることって言ったら一つでしょっ!」
「え、えと、あの、その。き、きききキスは先週(赤面)ごにょごにょ」
「そうじゃなくてその先よ」
「さき・・・ええええっ。私たちまだ付き合って3ヶ月しかたってませんし」
「・・・しんじらんないッ!月山もそうだけど航さん、このナイスバディを目の前にして!」
「わわわ、航さんは私のこと、大事にしてくれてるんです!」
「んもうっ。月山ってば!3ヶ月たってキスどまりだなんて
大事にしすぎで干からびちゃったらどうすんのよっ!」
「・・・干からびるって、ひどいです・・・編集長」

「あーもうあんたたちにまかせておいたら結婚どころか大人の関係にこぎつけるまで何年かかるやら!
いいっ?一郎君と私の新婚旅行には月山たちも同行よっ!
さーそうと決まれば善は急げよ。
航さんをムラムラっとさせる水着を買いに行くわよ!月山ッ!」
「ええっ?へ、編集長〜〜」


で、旅行にはなぜか片岡4兄弟も同行するのでありました。
860名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 11:39:47 ID:nbF9+Mq7
>>859
GJ!
亮子さん、ナイスアシストだ。ついでにのーさつ下着も見立ててあげてくらはい。
861名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 11:51:06 ID:8yKFa9v8
>>859
素晴らしい!!
彼女達の声でその会話が聞こえてくるw
亮子さんなら航と夏世を泊まりのホテルでひとつの部屋に押し込んだりしてまで
お膳立てしちゃいそうだなw
862名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 12:00:26 ID:bEgiFh2F
>>959です。
初の文章書きでドキドキでしたw
ありがとうございます!

ついでに
挙式&新婚旅行に4兄弟同席になったら
一郎君は涙を流して喜びそう。

そして夏世っぺと航(亮子さんに押し込まれて)が同室だとすると
3兄弟が一室に・・・仲良きことは美しきかなw
863名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 12:01:29 ID:bEgiFh2F
>>859でした・・・orz
864名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 12:04:53 ID:kYHzJ8SD
航と夏世っぺだけ同室に押し込まれるって
お兄様の性格からすると翌日いたたまれないだろうなw
見られてるのも同じ。兄弟同伴でエッチにいくみたいなもんだ。
素晴らしい〜。
865ある日の幸せ ・続編1/4:2007/04/14(土) 12:27:04 ID:UCadTDVp
>>859 続き読みたーい!!
以前の>>812「ある日の幸せ」、あくまで小ネタの筈が 
どんどん育ってしまいました。
空気読まず、おまけに勝手にシリーズ化させてすみません。
前回の「喫茶室」のお話の続きになります。
修兄と夏世っぺのデートのお話です。
舞い上がりまくりの修兄。さて・・・・
エッチは残念ながら挫折しました。


・・・・あれから夏世っぺと一緒に、デートコースの王道、
「映画」を、見た。
く、暗い所で夏世っぺと二人っきり〜〜だなんて、
はは、は、は、破廉恥ザマス!!!
待ち合わせのデパート喫茶室の、真向かい。
先日オープンしたばかりの「アトランティス・タワー」上階の
最先端の音響設備の映画館。
ぴっかぴかのロイヤルシートの特別席。
シートなんて、も〜ふっかふか。
映画は、夏世っぺの 何とも素ぅ晴らすぃ〜甘い香を
胸一杯嗅ぎながら、も〜〜も〜〜も〜〜気もそぞろ。
隣の夏世っぺはというと、くすくす笑いっぱなし。
そうかと思うと悲しい場面ではホロリと涙が・・・。
映画、どうやら気に入ってくれたようだ。
智ぴょんが、完璧綺麗にアイロンがけした、清潔なハンカチを
そ〜っと、そ〜っと手渡す。
「有難う・・・。」
彼女は、かわゆ〜い透き通った声で、そう言ってくれた。
・・・・・萌え〜・・・・。

デートプランは
「っったくよ、だーっっ、も〜見ちゃいらねえっっっ〜〜!!」
と、俺の素晴らすぃいい〜計画の途中で、なぜかキレまくった、
智のアイディアだ。
「女性には今この映画っしょ〜。」の鶴の一声でこれに決まり。
ついでに観る場所も指定される。
押井ともる監督の新作アニメ映画「戦闘機動隊 消防レイバー」
絶対!捨てがたいと思ったのだが・・・・。
可愛いい陽君は「・・・それはまた今度って事で、ね、ねっ修兄〜。」
と、なぜ〜か涙目ですがるような眼差し。
航兄は航兄で。
腕組みをし、天井見上げて「うーーん」と言ったきり凝固。
3兄弟達にはあのアニメの、すぅばらすぃ〜〜〜い所が、
全然理解できないらしい。

さてと。
映画の後は、急にハードルが高くなる。
そう。
「アトランティス・タワー」隣、ツインタワーとして建設の、
ホテル最上階、で。
豪華「フレンチ」を、食べるのだ。
智ぴょんは「ここに連れてって、落ちん女はいない!」
・・・・とついうっかり豪語して。
黒い妖気をはなつ航兄に、耳たぶをギリギリ引っ張られていた。
・・・さぁ いざ勝負ザマス!!
どーなっちゃうの〜?? 俺!!

866ある日の幸せ ・続編2/4:2007/04/14(土) 12:34:13 ID:UCadTDVp
さて。
・・・フレンチレストランでは、
何とか無事に夏世っぺをエスコート出来た。
ふー。

料理のメニューも席も、陽君の提案で下見して。
智ぴょんの言ったメニューで、何から何まで
レストラン側に前もって予約しておいたからだ。
もしもの想定外の「何か」の為に。
食事代+シャンパン ワイン代すらも、2人分すでに支払い完了だ。
それにしても・・・。
下見の時「お前だけでは心配だから」〜とか、如何にも親切そうに
3人共、付いてきたのは一体何故??
みんな ほんとーに遠慮無く、メニューリスト内の料理を単品で
高っっかい順番に、次々簡単に注文していった。
1皿1万円前後の料理を よくもまあ〜 と、ほとほと俺も
呆れかえる程に じゃんじゃん食うわ食うわ〜・・・・。
航兄様、智ぴょん・・・
お主達〜何本高級ワインを空ければ 気が済むんじゃっっ!!
おいこら。この〜ウワバミ達めっっっっ!!!。
ひょっとしてこ奴ら 嫌がらせかいっっ!!!

夏世っぺとの、何でもない会話。
智ぴょんの「修兄は声と身振りがデカイから、気をつける事」
とのアドバイスを忠実に守り、なるべく柔らかな身振り手振りと
小さな声での会話を心がけた。
不思議だ。
普通だったらこんな窮屈で苦痛を伴う事はしたくない。
したくないのだが、全然苦痛じゃない。
相手が夏世っぺだと自然に出来てしまう。
沈黙が恐くて、いつもの自分なら、ついつい一言も二言も、
きつい事やつまらないつっこみを入れてしまう。
・・・・後々ひどく後悔することが解っていても。
・・・彼女の綺麗な優しい声をもっと聞きたいな。

夏世っぺが楽しげにくすくす笑う。
耳元でキラキラ銀色に揺れる、大きなフープ型のピアス。
キャンドルライトに、胸元のペンダントがチカリとまたたく。
細いプラチナの鎖。
彼女のたおやかな首筋の上で、ころころと甘い声に踊る。
そのピアス、サイン会衣装合わせの時、身に着けてたっけね。
・・・・本当はね。
あの時、自分も「〜綺麗だよ・・・」とか言いたかったんだよ。

867名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 12:37:19 ID:bEgiFh2F
修カワユス!

修の映画の選択、オタな自分なら喜ぶわw
868ある日の幸せ ・続編3/4:2007/04/14(土) 12:42:23 ID:UCadTDVp
・・・・・・斜め後ろからカシャーンと、金属音。
多分ナイフか何かを落とした音だな、あれは。
・・・イスをすっと引く気配の後、突然ばしゃっと
鋭いハッキリした水音が聞こえてきた。
続いて、ばさりと布の何か塊を投げつける音。
カツカツと、ピンヒールの音が遠ざかる。
彼女は「どうしたのかしら?」と、とても心配そう。
そんなの振り返って見るまでないじゃんか。
「さあ・・・」と何気にお茶を濁した。
内心密かに、さっきから夏世っぺをずーっと
ぼんやり見とれていて大失敗した、あわれな男性の胸中を思い
こっそりため息をついた。

ここでも、あちこちからの男性客の視線をバシバシ感じる。
っていうか〜、より「きーっっ〜〜〜!!」とか、
「コンチクショ〜〜」とか「このやろ〜」と言った手合いの
怒りのドロドロの、濃密な嫉妬と羨望度が増した気がする。
無理もない。
さりげない間接照明で、まるでシャンプー TVCMに出て来そうな
さらさら艶々髪の「天使の輪」は、益々くっきり。
丁寧に塗られた ぴかぴかのグロスで光輝く、桜の花びらより
可憐な唇。
上品なワンピースの露出度は、大勢の女性客の中でも
かなり低め。でも柔らかい生地であることも相まって、
抜群のボディライン・・・特に胸元の触りたくなるよーな
とろけそ〜な美しさを、逆に強調している。
こういう場合、誰にも見せたくないと嫉妬するのが
・・・・多分 ずえっ〜〜っったいに 普通なのかもしれないが。
何でか好きな女性が、うーんと褒められている気がして、
ゼンッゼン〜!!これが不愉快な感じがしない。
だって夏世っぺは夏世っぺだ。
超〜〜自慢の 俺たちの担当さんなのだ。
むしろ誇らしいぜいいっっ!!!
どうだ〜羨ましいだろ〜〜〜〜〜っっっと、
声を大にして全世界の男どもに言いたいザンス〜!!
・・・夏世っぺの今日の下着の色は何だろうか。
何となーくだが、薄ーいオレンジの様な予感。
・・・とまあ何だ、テーブルに乗らんばかりの豊かな胸を
こっそり見ながら、心躍るいつもの楽しい妄想に
でへでへでへと耽溺していると、夏世っぺが
「もう〜聞いてなかったでしょ!」
と、ぷぅ〜っと可愛らしくむくれる。

それにしてもオニ娘、じゃなかった夏世っぺって、
こんなに綺麗だっただろうか・・・
お胸が・・お胸がたわわなのは  知ってた け ど・も・・
今まで、気がつかなか・・・・っ・・・た・・
あ あれ れ れ・・・??

「修さん、大丈夫?」「大丈夫??」
なぜにシャンデリアが 前に見えるんだろう・・か?
眩  し い〜・・・・
「修さん、さっきからワインを飲むピッチが、やたら速かったから
とってもとっても心配だったのに〜!」
どうやら自分はイスから転げ落ちて、絨毯の上にいるらしい。
一生の不覚・・・・大失敗ザ〜んす・・・

869ある日の幸せ ・続編4/4:2007/04/14(土) 12:59:50 ID:UCadTDVp
そこから先の意識が全くない。気がつくと、ワイシャツのネクタイをゆるめた
ラフな姿で、どう見てもホテル内のベットに、長々と寝かされていた。
えっと・・・確か部屋を予約した覚えは無いんだけど・・・。
航兄は、「初めてのデートで、とんでもありません!」派。
智ぴょんは、ホテルの部屋を「ぜってー予約するべき」派。
陽君は、「一度に欲張ると、大抵失敗するよ。」の現実派。
で、ほんと〜は気の小さな、小心者のアタクシメは、陽君の意見に従った。
「修さん・・・」夏世っぺがうっすら涙ぐみ、俺の顔をベットの脇からのぞき込んでいた。
「突然倒れたから、ものすごーく心配したんですよ。」
うっっぷ・・・何だか気持ち悪い。ダッシュでバスルームに駆け込んだ。
そして全て後始末が終わり、へろへろの体を引き摺りやっとの思いでベットの上にたどり着いた。
体以上に気持ちのへたり具合が重傷かも。
今日の朝。堅い表情で腕組みしつつも、玄関の扉が閉まる最後の最後まで
俺を見送ってくれた航お兄様。
デートが上手く行くように、デートをキャンセルしてまで親切にレクチャーしてくれた
優しい智ぴょん。
待ち合わせ場所までずっと付き添って、励まし続けてくれた、心配性の兄想いの陽君。
自分なりに、珍しく頑張ったんだけどな・・・・。ヘタレな俺は君たちの思いやりを、全てパーに
してしまったよ。夏世っぺにも、最悪の大恥をかかせてしまった。
あまりの申し訳なさと罪悪感で、とてもじゃないが、彼女の顔を、まともに顔を見られない。
・・・・長く重い沈黙。と、夏世っぺが、ふ・・・と笑ったような気配がした。
「修さんは、今日一日、私をお姫様にしようと、一生懸命に
頑張ってくれただけです。」
ささやくような甘い声。
「私は・・・・・とっても幸せでした。」
彼女が優しく俺の右手を 両手で包み込む様に握ったのがわかる。
「修さんは・・・・悪くはありません。」
気にしないでくださいね・・・と、困ったように続けた。
思わず涙がこぼれた。
ゆっくり夏世っぺに抱き起こされ、その腕の中でペットボトルのスポーツ飲料を、何本も飲んだ。
自分の背中を、心地よくくすぐる・・・2つの夢のような柔らかなふくらみ。
「ちょっと待っててくれますか?」
暫くしてから部屋に戻ってきた彼女の手には、ドリンクタイプの
胃腸薬の小箱が握られていた。
ケース内の2本の内1本が、美しいしなやかな指の動きで、箱の中から取り出される。
「ちょっと変な味しますが・・・」彼女の 伏せた長いまつげが揺れる。
「お薬・・・飲んでくださいね。」
茶色の小瓶の中身が、すいっと 彼女の形の良い唇の中に 含まれる。
変な味どころか・・・・かなり後日になっても。
マシュマロの様な柔らかな唇の感触と、
和三盆の砂糖菓子みたく溶けそうな 甘い舌の記憶しかない。
この夜。
男として生まれてきて良かった・・・とそう心から感じた。
堅いつぼみの桜が、春、一斉に 劇的に開花する様に。
俺に懐かれ、彼女は可憐な薄紅色の花を 次々咲かせていった。
さくら色の 吐息。腕の中の それは見事な満開の桜。

今年の桜。
夏世と一緒に見たいな。




以上です。
エッチが無くて済みません。
ご免なさい。大幅カットしました。
お付き合い下さり有難うございました!!!


870名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 14:41:22 ID:fKImcaht
>>869
GJ〜!! ドラマと同じ設定、結末は煮詰まってきちゃった感があった自分には、
こういうパラレルワールドが、すっごくおもしろかったです。
修兄、可愛い杉。 航兄も智ぴょんも陽も、それぞれの持ち味がよくでてたと思います。
871名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 14:56:01 ID:XWGIxxFh
>>865
ぐぐぐぐぐっじょーぶ!ざます!
夏世っぺのたわわなお胸に、こちらまで昇天しちまいそーだw

さりげなく兄弟愛がちりばめられているのもイイ

修〜幸せにおなり〜
872名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 23:17:11 ID:HCT7W89R
873名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 00:19:45 ID:sc99/psZ
亮子さんにむりやりスイートルームに押し込まれた
夏世っぺと航のあまあま話を
どなたか書いては下さりませんでしょうか。
874名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 00:39:44 ID:jXBw4ULA
「ある日の幸せ」です。
>>867
ふざけすぎて怒られるかナーと思いましたが、とってもほっとしました。
有難うございます〜〜。
>>870
お馬鹿でエッチ、でも かわゆ〜い修兄。
たっぷり愛情を持って書きました。
もちろん航兄、智ぴょん、陽君も大好きです。
改行規制で 689が読みにくくてすみません。
もっと勉強しますね。
下着の色は何色だったか?とか、夏世っぺのファスナーのお話、とか。
何故にドリンク剤が2本??だったのか・・・とか。
もっと書きたかったのですが、ギブアップです〜〜。
2作目、褒めていただき、嬉しいです〜。
>>871
自分の す すばらすぃぃいい〜〜〜超弩級ダイナマイトボディの破壊力と
カワユサに、本人ち〜〜っとも気がついていない!!夏世っぺ・・・・
というシチュエーションで書きました。
航兄があれだけ嫉妬深くなっても、まあ〜仕方がないというか・・・・。
この後、マンションに帰宅した 幸せ〜〜な 修兄の運命が哀れかも。
智ぴょんはともかく、あの航兄に 何にもされないとは とてもとても・・・
あっっドリンク剤の瓶は、仕事部屋のあのコレクションケース・・・に
収納しようと、修兄ってば ウキウキさんで、元々は持って帰る・・・という
設定です。
勿論誰かさん達が、だま〜って黙認するはずもなく 1本ずつ、そっこーで没収かと。
読んでくださり有難うございます!!
875名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 03:01:06 ID:S5PoqHW7
ハワイ旅行だったら、みーんなまとめて「ハワイ島」〜なーんてどうよ?
野趣あふれてていいし、新婚旅行&マンガの取材旅行もかねて・・・とか。
この島に、ヒルトンH(ワイコロア ヴィレッジ)があるんだけど、
可愛いチャペルがホテル内にあるし、滝のあるプールあり、イルカちゃんもいる。
亮子さん 夏世っぺ喜びそう!!
・・・驚く事にロビーからモノレール(トラム)が建物内を走ってる〜!!と超リッチ。
ホテル内が広すぎるので お客さん移動用の運河なんかもあって
本格派の素敵なボートも航行してる。
店舗には、ナイスバディの方にピッタリ〜の、超 超セクシーな水着専門店もあったはず。
なにせ外国。アメリカ仕様だから 日本の水着とは全〜然その辺のレベルが・・・。
高級ホテルだけど、お金には困ってない人達だし、いいかも〜です。
お部屋の中には、キングサイズのベットのお部屋もあって、ロマンティックです。
是非、田中ちゃんと亮子さんの、結婚式希望!!
甘〜〜い お話の舞台に、如何ですか。

876名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 09:18:21 ID:hA/qoSg0
>智ぴょんはともかく、あの航兄に 何にもされないとは とてもとても・・・
あっっドリンク剤の瓶は、仕事部屋のあのコレクションケース・・・に
収納しようと、修兄ってば ウキウキさんで、元々は持って帰る・・・という
設定です。
勿論誰かさん達が、だま〜って黙認するはずもなく 1本ずつ、そっこーで没収かと。


そのドリンク剤の瓶を見て

「これはなにかね・・・?ピクピク」
と黒いオーラ出してる航お兄様が浮かびましたw
そしてその場をそーっと去る智ぴょんと陽君も
877航×夏世 リビングにて:2007/04/15(日) 15:54:03 ID:39kgNXAt
花園ゆりこ解散宣言後、3兄弟がまだ出て行く前、という設定です。

エロパロ板には初投下の初心者です
エロのみ、で力尽きました。
さとぴょん描きたいのですが、少しSな航の話になってしまいました。
ストーリーなし。気の利いた小ネタなし。すみません。

お気に召さねば、スルーの方向でお願いします。

* * * * *

航と そういう関係 になって1月あまり。
最初のうちは3兄弟の手前、夏世のアパートに泊まることが多かったが、
最近は3兄弟が不在の時に片岡家で、ということもある。

5年も恋愛してない夏世と、兄弟を守らねばと自分を自制してきた航。
恋愛では似たもの同士、封印していたものが解けたからか、
次第にお互いを激しく求め合うようになっていった。
だからなのか、最近大胆な場所で求められることが増えてきて、
夏世は戸惑ってもいた。航にも、快楽に溺れていく自分にも。

現に今も、3兄弟が在宅中の片岡家のリビングのソファで、
航の求めに抗いきれないでいた。

「わ、航さん、原稿あがったばかりでお疲れですよね?
 みなさんもお部屋でお休みになっているようですから…ココではちょっと…」
「丸二日ほぼ徹夜でみんな休みなし、だったからね。こんな夜中だし、
 起きてくるやつなんていないよ」

そういいながら航は夏世の白い首筋に顔を埋め、紅いしるしをつける。

「でっ、でも、ココでするのは…あっ」
「ぼくは休み休み仕事してたから、大丈夫。」
「…そーいう問題じゃ、なくてっ!…あんっ」

ちゅ、という音とともに耳たぶを甘噛みした後、航は夏世に向き合い、
顔を寄せて真顔で言った。

「今、ココであなたが欲しいんです。明日の締め切りに間に合わせたのだから、
 ご褒美、ください」

航の有無を言わせない口調とは裏腹ないつものやさしい微笑。
覗き込むように真直ぐ見つめられ、夏世は航のキスをそのまま受け入れてしまった。

はじめは注意深く夏世の反応と唇の感触を確かめるようなキスが、
だんだんと深く激しくなっていく。

夏世の肩を掴んでいた航の手は、夏世の肩からカーディガンをするりと脱がせ、
キャミソールの上から華奢な体に似合わない豊かな胸のふくらみを揉みしだき始めた。
航は器用にキスをしながら、夏世の衣服を剥いで白い体を露にしていく。
キスの合間に聞こえていた夏世の苦しげな声は、いつしか甘い喘ぎに変わっていった。
 


878航×夏世 リビングにて 2:2007/04/15(日) 16:01:10 ID:39kgNXAt

「いつもより、すごい濡れてる。やっぱり僕の部屋よりリビングのほうがいいのかな。
 体は正直みたいですね。ほら、もうこんなに…溶けそうにな…」
「や!…いわないでくださ…い、や、いや、やめて…」
「こういうところでするのが好きなのかな、あなたは。いやらしい人だ」
「ちがっ…あ…航さ、ぁん…、こ、んな格好、ヤ、です…恥ずかし…お願い…!」

ソファに座り、両足の踵をソファの座面にかけさせられ体を大きく開かされた夏世は、
背もたれに預けた頭をおこし、イヤイヤと力なく頭をふった。
航は内股の間に入り込み、片手は夏世の足首を押さえ、
もう片手は夏世の胸の頂を嬲っている。
とめどなく愛液が流れ出す蜜壷を、舌で焦らすようにゆっくり舐めあげる。

リビングにぴちゃ、ぴちゃ、という水音と、
手の甲で口を押さえた夏世のかすかな喘ぎが響く。

「あ、き、聞こえちゃう。ダメぇ…はぁぁっ、わた、る、さん…」

眉根をよせ必死に声を抑えている夏世の姿態は、航の加虐心に火をつけた。

「あっそう。…そうだね。修たちに聞こえちゃうかも。でも、がまんして?」

そう言うや否や微笑をうかべ、航は秘所に中指を押し入れた。

「っ!ふあ、あぁっ!」

とたんに夏世の体が大きく跳ねる。その反応をうれしげに見ながら、
航は中指をかき回すように動かした。
その度に蜜壷からは快感の証が溢れ出して航の掌を濡らしていく。

「―…っあ!…ふ、あ、あぅ、ううぅ…うんっ」

ソファの背もたれに押し付けるようにした裸体は、桃色に色づき、
快感を耐えて汗ばんでいる。
航は身を起こし、舌と唇でしるしを刻みながら、
夏世の腰のくびれを辿って上を目指し、双丘の片方の頂に辿り着いた。

「ほら、ココ、こんなに尖って。舐めてほしいんでしょう?」
「やあ…イヤ…だめぇ…」
「素直に 舐めて、って言ってごらん。あなたはいつも自分から言わないんだから」

そう言うと、夏世の尖りきった胸の蕾を赤く濡れた舌先でピンっと弾く。
夏世の体がビクンとふるえる。
同時にもう片方の蕾も添えていた親指で同じように弾く。
羞恥で耳まで真っ赤にした夏世は、返事の変わりに両手で航の頭をかき抱き、
胸に押し付けるようにした。

「しょうがないヒトだなあ…今回はこれで赦してあげましょうか」

仕方がない、とでもいうように航は苦笑し、硬く尖った蕾を口に含んだ。
夏世の唇から吐息が漏れる。

吸い上げ、舌で転がし、甘噛みする。
片方の突起も口の動きにあわせて指で摘み、捏ねまわした。
股間に伸ばされていた片手の動きも同時に激しさを増して、
夏世は一気に快感の頂点に押し上げられていった。
879航×夏世 リビングにて 3:2007/04/15(日) 16:05:13 ID:39kgNXAt

「イヤぁ!航さんっ。んっんん、うぅん!…怖いっ、どこか…に、イっちゃ…ぁあん!」

思い切りソファの背もたれに頭を押し付け、天井を仰ぐようにあごをのけぞらせた夏世。
自然と両胸のふくらみは上を向き、その両頂は主張するかのように立ち上がっている。
航はさらに、痛々しいまでに尖った二つの蕾を口と手で貪るように愛撫し、
蜜壷での指の抜き差しを一層激しくしていった。

秘所に埋めた中指の締めつけが、強くなってきたそのとき、突然航はそれを引き抜いた。
同時に両のふくらみへの愛撫をやめてしまった。
夏世はどうして?というように荒い息をしながら、ゆっくり頭をあげて航を見ると、
航はやさしくいつもの笑みで、夏世の頬に片手をあてがい、こう言った。

「やっぱり、あなたから僕を欲しい、と言ってくれないと…。
 僕、気が弱いから、先に進めないんですよ」
「え…?そんな…」
「それとも、今日はこれで終わりにしましょうか」
「……」

快楽を取り上げられた体は、その奥の熱をどうすることもできない。
欲しい、今すぐ欲しい。指でなく舌でもなく、航自身で体の奥まで貫いて欲しい。
欲望に腰が揺れる。
しかし、夏世は口に出すことができなかった。

「やっぱり言えないかな…。じゃあ、後ろ向いてソファの背に掴まって?」

航はあきらめたのか夏世に手を貸し、ソファから立ち上がらせ、後ろを向くよう促した。
夏世はこれから与えられる快楽の時を思い、素直に従う。
夏世が前屈みにソファの背を掴み、視線を前にやると――そこには姿見が置かれていた。
体を捩り、腕の間でぷるんと乳房を揺らして、ソファに掴まる自分の姿。
鏡の中の航の視線が真っ直ぐ自分を捉えている。

「ああ!いや!」

目を硬く瞑り、顔を背ける。しかし、航の視線を感じて体の奥が熱くなっていく。

「ちゃんと言わないと、このままの格好…」
「いじわる!……言います、言いますから…」
「じゃ、どうぞ…」

航は、夏世の細くくびれた腰に両手あてがい、言葉を待った。

「航さん…欲しいです。…入れてください…」

恥ずかしさに涙が零れる。
それよりも、早く航に自分を貫いて欲しい気持ちのほうが強く、
恥ずかしい気持ちとは逆に、夏世はねだるようにヒップを一層突き出した。

「あなたの欲しいもの、これかな?」

航は夏世の形の良いヒップを掴み、広げるようにして、秘所をあらわにする。
親指で尻のすぼまりをなぞり、人差し指中指で襞に沿わせ蜜口、さらに蜜粒を嬲る。
そして、そそり立つ自身ではなく、指を三本、蜜壷につき立てた。
880航×夏世 リビングにて 4:2007/04/15(日) 16:12:06 ID:39kgNXAt

「ああぁっ、ちがっ…う、イヤ!イヤ!」

首を横に激しく振り、腰をくねらせる。
硬い航自身をを期待していたそこは、三本の指を難なく受け入れ、抜き差しされる度、
透明な液が溢れ、内股へ伝う。
さらに三本の指はばらばらに蠢めき、くちゅくちゅと音を立てその液を溢れさせた。

「違うんですか。ちゃんと入れたのに…僕にはすごくよさそうに見えるけど?」
「…うぅ…」
「じゃあ、僕の何を、どこに入れて欲しいの?」

航は夏世の耳元まで顔を寄せて言った。
片手で重そうに揺れる白く大きなふくらみを掬い、揉みしだく。

夏世は背を反らして航のほうに顔をふり向け、潤んだ目をして唇を求める。
航もたまらずそれに答え、蜜壷での抜き指しを続けながら、舌を伸ばし、
夏世の口内に侵入した。
夏世のヌラリと光る舌を吸い、絡ませながら、姿見に映る夏世の痴態を確かめる。

夏世は、唇を離し、やっとのことで航に小さく囁いた。

「ゎた…るさ…の―――を、わた…の―――――に、入れて…!」
「…よくできました」

鏡に満足げな笑顔を浮かべた航が見える。指がゆっくり引き抜かれていった。
同時に夏世の滑らかな背の窪みに沿って舐めあげると「ああ…」と夏世の吐息が漏れた。

腰を引き寄せ、航は猛る自身をひくつく蜜口に馴染ませる。

「ちゃんと言えたから、ご褒美…」

言うや否や、後ろから一気に夏世を突き上げた。
奥まで突いた後、ぎりぎりまで引いて、また突き込む。

「きゃ…あああっ、ああ!はあ…んん…あああ!…」

目を開けると、鏡の中で、自分の顔が快感に歪んでいるのが見えてしまう。

「いやぁ、ああ!ああん!やあん!」
「…声、聞こえちゃうかも…」
「っ!」

いじわるく航は微笑みながら、今度は、円を描き探るように動き始めた。

「うううん!ふぅん!あぁ…う、んん…ん!」

声を抑えようとも、激しい律動に、ソファに掴まって体を支えているため、
手で口を押さえられない。
下を向き唇を噛み締めて、髪を振り乱してイヤイヤと首を振る夏世。

「感じてる顔、見せて?」

片手を夏世の背中側から脇の下へ入れ、肩を掴んでぐいっと引き寄せる。
その体勢は航と夏世がより深く繋がることになる。
前方の姿見には、ソファにかろうじて手をつき、航に深く貫かれて
快感を耐え苦悶の表情を浮かべる姿。

「すごく、綺麗で、かわいい…」
881航×夏世 リビングにて 5:2007/04/15(日) 16:16:51 ID:39kgNXAt

両手で豊かな胸を鷲掴みにし、白いふくらみの形が変わる様をじっくりと見入る。
赤く尖った両の蕾を、人指しと中指で挟んで摘み上げ揺らすと夏世が鋭く啼いた。

「自分でもよく見て…」

夏世の顎に手を添え、正面へ向ける。

薄明かりに白く浮かび上がるほっそりした体。
航の腰が動くたび、自らも欲してくねり、擦り付けるように揺れる腰。
赤く猛る航の杭を打ち込まれているのが、内股の茂みの中に見える。
その部分から愛液が垂れ、内股を膝の方まで濡らしている。
律動に合わせ、ふるふると揺れる豊かな胸は細い体に不釣合いだ。
乳首は執拗に弄ばれ、痛々しいほど赤く尖り、暗がりで妖しく光っている。

自分の痴態に思わず目を伏せる。

航は姿見から視線をはずさず、夏世の顎に手を掛けたまま、片手を二人の繋がっている部

分に伸ばしていった。
航を咥え込んだあたりから襞をめくり、夏世のぷっくり立ち上がった突起を探りあて、
2本の指で挟んだり、押しつぶすようしてに捏ね始めた。

「んんんっ!くうぅん…ん、いやぁ!やぁぁんっ」

びくんと夏世が跳ね上がる。堪えきれず嬌声があがる。目尻から涙が零れ落ちた。
航は顎に掛けていた手で、夏世の口を覆い、中指を咥えさせる。
すぐに夏世は、夢中で舌を絡ませてきた。

航自身への締め付けがキツくなる。航の体にしがみついた夏世の腕の力が強くなる。
そのまま、航は射精感を堪え、律動を激しくした。

「ん―――――!」

航に後ろから貫かれ、頭を仰け反らせて、立ったまま夏世は快感の頂点に達した。

「ごめん…」

崩れ落ちた夏世をソファに寝かせる。頬の涙を手で拭いた。
肩で大きく息をしながら、夏世は「ひどい」とつぶやいた。

「すごく、恥ずかし…かった…のに…」
「でも、すごくかわいかった…」
「…もう…しらない…っ」

真っ赤になりながら、ふくれる夏世。
航が上から覗き込むように見つめるから、耐え切れず、横を向いた。

「すごく、感じて…。良かったんでしょう?」
「やだぁ…!」

航の指が再び、夏世の余韻にひくつく秘所にもぐっていく。
一度達した体はすぐに火がつきやすい。
刺激が与えられる度に背中が浮く。
882航×夏世 リビングにて 6:2007/04/15(日) 16:19:40 ID:39kgNXAt

「僕、まだ、だから…」

指を抜き、夏世の片足をソファの背に掛けてそこを広げ、航は自身を埋めていった。

「あん!また…っ」

強引な侵入も簡単に受け入れてしまうほど、感じやすくなっている体。
航は、今度は自分の欲望のままに腰を打ちつけた。
夏世はすぐに快感の波にさらわれていく。

自分から欲して、航を口に咥えて奉仕をすることもある。
最近はこんな強引な行為にひどく感じてしまう。
自分がどんどん淫らになっていくようで、怖い。

声を漏らすまいと口を塞いでいた夏世の両手を頭上に留め、
もう片足の膝裏を掴み開かせ、航はさらに深く大きく腰を打ち込んだ。
水音が激しさを増し、ぱんっぱんっと肌のぶつかりあう音がリビングに響く。

「はぁっ、あな…たを…犯してる、みたい…」
「やっ、いやっ、いじわる!しな、いでぇ…」

航はわざと煽るように言うも、先ほどのような余裕は無くなっていた。
射精感が迫ってくる。

「はっ、もう…がまん…できな…ぁあ!」
「っこ、こえ、声、でちゃうっ やぁん!」
「声がっ…聞きたい…夏世!」

切なげに夏世の名を呼ぶ航に、夏世の体中が熱くなる。
さっきまでの航とは別人のように、夏世に懇願する。
急に愛しさが込み上げてきた。
どんなに恥ずかしいことを強いられても、やっぱりこの人には抗えない。

「はあっああ…あぁん!やあん!わた…ぁんっ」
「夏世…夏世…」

思わず、航にしがみついた夏世。

航は夏世を自分に座らせるようにして、腰を突き上げた。
夏世自身の重みで、航に最奥まで強く貫かれる。
快感を堪えてその顔は苦しげに歪み、涙が零れ落ちていく。
首に腕を絡ませ、頭をふるふると振りながら、
耳元で航の名を途切れ途切れに小さく呼んだ。

夏世の中の締め付けが強くなり、ひくひくと痙攣し始めた。
航は夏世を抱きしめ、何度も名前を呼びながら、精を解き放った。
883航×夏世 リビングにて 7:2007/04/15(日) 16:25:10 ID:39kgNXAt


翌朝―――。

「あれ?航兄、まだ起きてこないの?」
「陽、おはよ。新聞入れてなかったから、まだだろ」
「珍しいね」
「それより、航兄と修兄、起こしてくれない?朝飯、一緒に食おうぜ。
 片付け面倒になるし」
「…うん。そだね。起こしてくるよ」

そういや、あのひと。昨日も遅くまで待たせちゃったな。今頃印刷所に向かってるかな。

思いを巡らせながら、兄たちの部屋に行こうとした陽はあることに気づいた。

「姿見、なんかに使うの?てか、ここにあったっけ?」
「ん―。さあ…。航兄に聞いてみて。それより早く行ってくれる?めし、冷めちまう」
「あ、うん」

怪訝そうにしながら、陽は兄たちを起こしにリビングを出て行った。
智は姿見に目をやり、つぶやいた。

「これ、もしかして、そーゆーこと??つーか、皆に気づかれたいわけ?」

図星だったら…。その後の修羅場を想像するだに恐ろしい。
さっき陽に航に聞け、と言ったことを思い出し、冷や汗が出てきた。

すがすがしい朝日に満ちたリビング。

「…どんな顔して片付けんだろ…」

姿見は、今は朝の光をきらきら反射しているのみ、である。


……end……
884名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 17:10:47 ID:xlt1eSyl
リアルタイム投下に遭遇!!!!
エロエロな感じがむふむふえでしたー!gj!
885名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 17:33:02 ID:DJ4kuNqr
>>877-883

ぐっっじょーーぶ( ´Д⊂ヽ

やらしい描写がたくみなのに、すっごく愛を感じて泣きそうになっちゃったじゃないかー!仕事中だよ、こにゃろー
886名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 17:53:59 ID:D+WdEAKf
>>877
ナイスエロ!!
自分の妄想の中でも航兄は夏世に対して「締め切り守ったんでご褒美下さい」
「いやらしい人だな」「よく出来ました(言えました)」と言うので
全体通してすんごい萌える!!たまらん。

あと自分の中で航兄のあの手袋が切り替えスイッチというか、
夏世が手を使わずお口で外してエロ突入って流れをよく想像してしまう…。
887名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 19:02:54 ID:DJ4kuNqr
>>886

うーん…手袋はいいですねぇ、思わず想像しちゃったじゃないか!

航兄の中の人の手がでかくてキレイ、なんて話と合わせて…やらしい…


そんな>>886もナイスエロ!!
888名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 19:07:32 ID:b142YUva
>>877
良いエロありがとう!! 萌えました!! 
特に二回目突入の所なんか、もう…本当にGJ!!
889888:2007/04/15(日) 19:10:48 ID:b142YUva
↑あ…航兄的には2回目じゃないけど、夏世っぺの立場からすると、
という意味です。スマソ
890名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 20:32:32 ID:VJlgAgKW
>>877
GJ!!!!!!!
同じく「ご褒美」がたまらん。描写もすばらすぃ〜。二人とも可愛いなぁ。

発情航兄も純情航兄もどっちもイイ!
891名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 21:14:28 ID:sc99/psZ
GJ!!
ハアハア。萌えますた。
892リビングにて です:2007/04/15(日) 22:56:12 ID:39kgNXAt
読んでくださった皆様、ありがとうございました。
初SS・初エロ投下の初心者で、その上空気読まず、流れd切りしてすみません。

ホントは8話後のさとぴょん×夏世を書きたかった…。
航×夏世の甘甘初エチを書いてみたけど挫折。s航兄のほうが書きやすかったです。
ただ、途中、リレーと内容がかぶったため、初心者のくせに、鏡プレーに挑戦してしまいました。
結果、むだに長くわかりにくくなってしまい、すみません。

しかも、長いくせに最初の名前欄のタイトルに番号1(1/7にすればよかった)を入れ忘れてしまいました。
神様のSS読みかえし、精進しまつ。

>>831さま、漏れもこのスレが持つか、ドキドキでした。投下、まだでしたら、激しくお待ちしております。

ある日の幸せ さまの修兄と夏世、かわいくて好きです。

ハワイの新婚旅行も読みたいデス。ぜひ。
では、読み手にもどりますです。ありがとうございました。
893名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 00:48:38 ID:SdQMSJjz
「ある日の幸せ」 です。
>>876 
鋭い突っ込みに自分も大笑いしてしまいました。
3の線しか書けないので、どうよ〜な自分。
また可愛いくて涙ぐまし〜修兄×夏世カップル
もしくは、航兄に怒られても怒られても、かわゆいイタズラとちょっかいが
どーしてもやめられな〜い、修兄×智ぴょんが書いてみたいです。
>>877-883
エッチが書けない自分にはうらやましいすぃ〜〜〜の一言です。
航兄、夏世っぺに 本気でメロメロなんですね〜。
自分ではたぶ〜ん無自覚で 気がついてないっぽいけど。
そこがまたしょーもなくてカワユイというか。モエモエです
愛あればこそ!!ですね
究極の純愛作品、堪能させていただきました〜〜
ハワイ編、自分も書いてみたいかも。
ところで読み手としたらば、「お笑い系」がいいのか「純愛系」がいいのか
「エチー系」がいいのでしょうか???
純愛系だったら 智ぴょんの「ハンニバルライジング」じゃないけど、
ど〜して彼がドラマ本編のような 生き方になったか・・・その訳は〜〜
〜な〜んていう、いきさつって言うか、セカチューみたいな、決定的に終わってしまった、
過去形の絶望的な純愛物語が 書いてみたいかも。(書けるのか??)
894名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 01:12:33 ID:5YXvAkaE
・・・

>>892
GJ!!戻ると言わずまた書いてほしい!さとぴょんも、甘甘も萌え。
895名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 07:45:45 ID:Ot4fm4ff
>>893
漏れ的にはお笑い系、純愛系、エチー系なんでもおいしくいただきますw
>過去形の絶望的な〜 もいいですよん。

896名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 08:32:54 ID:tkC3TCAR
小ネタです。エッチ無し。航兄目線のお話です。

田中ちゃんと亮子さんが、とうとう結婚。
挙式はハワイで上げることになった。
「今度のニュー忍法アラベスクの連載の舞台、ハワイにしたくね〜?」と
マネージャーの智。
「ヒロインがハワイの王族の王子様と恋に落ちる・・・なんて、いいですね〜。」
ロマンティックで・・・と、可愛すぎて食べてしまいたい、我が愛しの
・・・・・・担当の月山さん。
「じゃあ、旅費の少し〜は、会社の経費で認められそうね!!!」と
チャーミー新編集長の亮子さん。
「良かったね。挙式のハワイのホテル、これでワンランクもツーランクも
バージョンアップが出来るんじゃない??」と陽。
田中ちゃんと亮子さんの目が輝いた。
・・・・という安直な発想と、実質 情実人事バリバリで。
自分達兄弟全員も、次回の作品の取材旅行もかねて2人の「海外挙式」の参加
および列席があっさり決定した。
田中ちゃんは感無量・・・といった様子で
「こんな嬉しい事はないですよ〜。航さんなら解ってくれますよね〜。」と
愛用の私物のフリルのエプロンの裾で、ほろほろ涙をふきふき、さめざめ泣いた。
修がポツリと 
「アムロみたいだな・・・」
と、毎度の事だが、実に訳のわからん事を呟いた。(なんなんだこいつは)

「ところで月山〜。あなた。」と亮子さんがふと言った。
「トップ〜って90ちょっと位?? アンダ〜は・・・70も無いわよ・・ね。」
と、ぽろりと唇から言葉を落とした。
〜〜〜〜〜シーン・・・・・・・・・。
気味の悪い沈黙。
と、突然月山さんが、両手をグーに握りしめて、勢いよく立ち上がった。
何だ???
グーパンチが ぶるぶる震えてるし・・・・???
田中ちゃんも、声をひっくり返して「お、お前は陽さんの前で何て事を!!」とか言っている。
亮子さんは 「え〜何で 何で〜〜???」と不思議そうだ。
そのまま痴話喧嘩に突入(いつも仲がいい)。
修は 「お、俺ちょっと・・・・」と天井を向きながら鼻を両手で押さえて、
リビングの部屋からドタバタと出ていく。
遠くでドアが閉まる音がしたから、自分の部屋に駆け込んだらしい。
陽はというと、耳どころか、首筋まで赤くして俯いている。
月山さんも、両手で顔を覆い、続くようにキッチンに逃げ込んでいった。
・・・・・ああそうか。そういう事か?な。やっと解ったぞ。
疑問が解けたうれしさに、思わずにっこり。
隣のソファーにぐったり座っていた智に。
「血圧???」

智は口をパクパクしている。
その様子は、まるで酸欠の金魚のようだ。赤くなったり青くなったりしている。
?もしかして違ったとか。
「航兄・・・・って、マジで年 サバ読んでんじゃね〜??」
もー知らんわ、とか言いながら「おい陽、お兄ちゃんと一緒に部屋で遊ぼうぜ・・・」
と、陽をつれて、スタスタ部屋から出て行ってしまった。

智「航兄って やっぱわっかんね〜〜」



済みません。上手く落ちませんでした。
もっと精進します。
897名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 09:36:58 ID:jOqUzP9/
>>896

わっはっは〜こりゃかわいい。ヒナタンですら分かったのに、航兄は天然?!

航兄の「血圧??」は(分かる人はいないかな?)是非とも『ビューティフルサンデイ』の「手裏剣?!」の感じで…違うかなー。
898名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 10:50:09 ID:d0POYx5H
>>896
ワロタ!腹捩れたぞ!
航お兄さまって…航お兄さまってw

智ぴょんの血圧が上がったに違いないw
899名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 11:26:45 ID:x4sVHn+F
GJ!
田中ちゃんの涙を流して喜ぶさまが目に見えるようです。

天然航兄おかしすぎwそしてカワユス。


ほんと、純愛エロあり天然カポーあり愛すべきスレだなー。
900名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 12:23:20 ID:cNPTQVWj
>>896
お兄様そんな嬉しそうに血圧てwwwwww
食べてしまいたいくらいなのに担当てwwwwwww
ステキなお兄様をありがとう。GJ!

本当にこのスレもキャラたちも好きだ
901忘れえぬ人 1/9 航兄 目線:2007/04/16(月) 23:40:52 ID:Gx48A099
智ぴょんの昔のお話です。
オリジナルキャラが出て来ます。
なれていないのでご容赦のほどを・・・・
悲恋です。すみません。

**********************************

航さん、何だか今日ヘン・・・みたいだったけど、何か変わったことが
ありました・・・か?・・・。」
秘めやかな2人だけの濃密な時間。甘く激しい行為。その名残。
ほんのり頬を紅色に染めつつ、しなやかな裸体を起こし、黒真珠のような
美しい瞳で、じっと僕の目の奥をのぞき込んでくる。
やっぱり鋭いなあ・・・女性は。
恋人のどんな些細な気持ちの変化も、その体で敏感に察してしまう。
「あん・・・やだってば〜航さん・・・。」
男は嘘や隠し事が殆ど出来ない。
女性から見たら、男は我が儘でだだっ子で、ひたすら手のかかる
自己中極まりない「タチの悪い子ども」みたいな、どうしようもない
生き物かもしれない。

その細い体をかき抱いての 長い長い接吻をほどくと、夏世の目が静かに
そんな事で私を誤魔化さないで・・・と訴えかけてくる。
ほんと・・・かなわない・・・君には。
僕の大切な 大切な 夏世。世界中で誰よりも 君を・・・・。
「もうちょっと、・・・夏世とこうしていて・・・いい??」
「航さん、やっぱり変・・・」
汗で濡れた柔らかな髪が首筋にかかる。
「君の事・・・そういえば僕は殆ど知らなかったよね。」
食べ物は何が好き〜とか。肉と魚のどちらが好き・・・とか。嫌いな野菜とか。
服の好みに好きな色。バッグや靴、アクセサリー、どんなブランドが好きか。
犬と猫のどちらが好き?等たわいない事。行ってみたい場所。外国。
そして・・・僕が1番知りたいのは、君の左手の薬指の リングのサイズ
・・・とか。
「それだったら・・・・すべて知ってますよ。航さんの事だったら。」
くすくすと のどの奥で可愛らしく笑う。 やっぱり君には、敵わないなあ。
智の「彼女」も「こんな人」だったのだろうか・・・。
「今日はいっぱい、こうやってずっと話が聞きたいな。」
いい???と 美しいアーモンド型の目をのぞき込みながら言うと。
僕の愛しい想い人は、腕の中で嬉しそうに、美しい微笑みを浮かべてくれた。

何気ない幸福。
それがどんなに素晴らしい、何物にも代え難く、得難い事なのか。

昨夜の智。
身の内に、たった1人で抱えていた深い苦しみを、いつも自分の事だけで
精一杯の、自分勝手な愚かな兄の自分は、智のその気持ちに一切気が
つかないでいた。
最悪なことに見ようともしなかった。
済まなかった・・・・智。許してくれなんて 今更とても言えないが・・・。


昨夜の明け方。やっと締め切りのめどが付き、一人リビングでぼんやりと
過ごしていた。いつもの部屋がヤケに広く感じる。時計の音がうるさい。
他の皆はすでに体力的にもボロボロで、倒れるように部屋で眠っている。
世間で考えられている程、マンガを書くという事は容易い作業ではない。
何処か「鶴の機織り」に似ていると個人的には思う。
そんな時、ふらりと智が帰宅した。かなり・・・強烈に酒臭い。
流石にカッッとなった。どういう事なんだ一体。また女といたのだろう。
902名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 23:46:40 ID:gJ/uDjQO
投下バンザイ!
そしてmail欄に半角でsageって入れるとあがらないよー
(あえて上げたいというなら別だけど)
903名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 23:49:58 ID:AmyiiXMK
>>896
ここはエロパロスレだぜ?
904忘れえぬ人 2/9 航兄 目線:2007/04/16(月) 23:58:26 ID:Gx48A099
智は僕の言うことなど何所吹く風で、冷蔵庫内のペットボトルの水を、
ごきゅごきゅごきゅごきゅ・・・と、苛立たしそうに物も言わずに
乱暴にラッパ飲みする。
自分にはブランド名なんかは見当もつかないが、見るからに高そうな、
デザイナーズ系スーツ・・・・の ダークカラーのジャケットとネクタイを、
ポイポイとその辺に、乱暴に投げ散らかす。
暫く顔を無言でごしごしこすっていると、またふいっと立ち上がる。
・・・・何をするのか???と観察していると。
キャビネット内のウイスキーを2本、テーブルに両手でゴトリと据える。
こいつ・・・まだ飲むつもりか。何考えてるんだ。理解不能。

しかしあまりに様子がおかしい。
どちらかというと、マメに気を遣う智が、僕の冷たい視線を一方的にここまで無視する事は
記憶にある限り、今だかつて無かった。
食器戸棚から、クリスタル製のグラスを2個。
ふんふんと無造作に持ってくると、自分の前と僕の前に置く。
そのままストレートで、ウイスキーを一気にだぼだぼ、注ぎ始めた。
「航兄〜。」智の目は赤く充血している。
「夏世さんとは・・・上手くいってるの?」
何で今ここで、彼女の名前が智から出るんだ?? 不愉快だ。
いってるよ・・・・というと、ふーんと気がなさそうに
「そぉ〜れ〜は良かった・・・。」と一気にストレートで酒をあおった。
呆れるのを通り越して、不気味になってきた。
歌うように「航兄〜〜さあ。絶対に彼女、手放しちゃ駄ぁ〜目だぞぅ〜〜。」
おいおい話が見えないぞ。
「彼女わぁ〜〜、いい人だかんなあぁ〜〜。」
僕はこの酔っぱらいに仕方なく付き合うことにした。
智はなおも言葉を続ける。
「ちょっと脇見するとさあぁぁぁぁ・・・・」
またドボドボ ウイスキーをつぎ始めた。「俺みたくなっちまうぜ〜〜〜。」
突然、急にくつくつくつと笑い出した。
すっと上げた面は、生まれつき美男子に整っているだけに。〜何というか。
あえて例えるならば・・・・。
でかい凄惨な手負いの狼だった。
「航兄・・・俺の昔のせつね〜恋の話・・・聞〜〜いてくぅれるよな〜〜」
返事の代わりに、目の前のウイスキーのグラスを手に取った。
にやりと笑ったその顔は、この先一生忘れることが出来ないだろう。

905忘れえぬ人 3/9 智 目線:2007/04/17(火) 00:07:02 ID:Gx48A099
*********************************
あの変に暑い4月の昼、誰もいない4階の音楽室で、一人昼寝を決め込んでいた。
当時俺はまだ17歳。高3になったばかりだった。
だらしなく机の上に寝ころんでいると、誰かがこっそりと入ってきた。
薄目を空けてみると、俺にはすぐに名前がわかった。
男どもの間では超有名な彼女だったからだ。
一部上場の企業のオーナーの娘。成績は常にトップ。
おまけに折り紙付きの可愛い顔と、スレンダーな体。ふくよかな胸。
極めつけは彼女が誰にでも優しく素直。
これで男が盛り上がらないはずはない。
だけど余りにも出来すぎていて、流石に誰もちょっかいだせる雰囲気では
なかった。
どうして来たのかは、手にした楽譜でわかった。
ああ、グランドピアノで、ピアノの練習をしに来たんだなあ・・・と。
俺はてっきりたたき起こされるものだと思った。
いいさ別に。近くに来たら手をつかんで、強引にキスの1つもしてやろう。
オヤジの事で、すっかり人間不信だった俺は、ふてぶてしくも狸寝入りを
していた。幸い誰も見ていないし、騒いだところで恥をかくのは、先方の方だ。
ところが・・・・彼女は俺の全くの予想外の反応をした。
ムシムシした音楽室の空気を入れ換えるために、窓を少し開け、
天井の扇風機を回すスイッチをオンにした。
そして来た時と同じように、音を立てず、寝ている俺を起こさない様
気を遣いながら、そ〜っと部屋から出て行った。
・・・・・この時ほど、人として恥ずかしいと思ったことはなかった。
と同時に彼女に恋をしてしまった。
何が何でも自分の「彼女」にしようと激しく思った。

・・・・そっから先は断られても断られても、格好悪くてもかまわず
モーションかけまくった。女なんか自分がちょっと優しくすれば簡単に
落ちると思っていたが、彼女はここでも予想外だった。
恥も忘れた。
人の目も無視した。
しかし・・・・とうとう万策尽きて、彼女に白旗を掲げた。
「もう、しつこく君につきまとったりしないから、安心して。」そう言うと                                    初めて彼女は、俺の目を見てくすくす笑った。つられて俺も笑った。
初めて彼女は、俺の目を見てくすくす笑った。つられて俺も笑った。


苦労なしのお嬢さん。天性の才能に恵まれた、何でも出来る女の子
・・・だと思っていたのだが、実際は相当の努力家だった。
付き合うまで彼女に母親がおらず、彼女が幼い兄弟と家のことを
すべて几帳面に切り盛りしていることを知った。
だから彼女は忙しい。合唱部や行事ごとのピアノはすべて任されていたから
練習しなければならない。だがそんな時間の余裕は一切ない。
そんな彼女を学校側も配慮して、昼休み、特別に音楽室のグランドピアノを
解放していたのだ。真実を知った時、申し訳なくてたまらなかった。
906忘れえぬ人 4/9 智 目線:2007/04/17(火) 00:25:19 ID:/WsmxvAd
せめて「家事のプロフェッショナル」の彼女の何か手伝いをしようと、
バイトのない日は、いつもせっせと時間を割くようになった。
彼女と一緒に洗濯や、アイロンがけ。料理。掃除。
ピアノのあるリビングの、手編みの真っ白なレースのテーブルクロスの
かかった、古い黒々としたテーブルの上で、2人で仲良く洗濯物を畳んだ。
手際の良い手さばきは「仕掛けのない手品」を見るようで
何よりも楽しかった。あの日々は本当に充実していた。
彼女は驚くことに洋裁も上手で、簡単な衣装や兄弟の子供服など、
布を買ってきて、さくさくと1日で作ってしまうのは驚いた。
「すげーすげー」という俺があまりに可笑しかったのか
家庭用ミシンの扱い方と、丁寧に「巾着袋」の作り方を教えてくれた。
バイトまで少々時間がある時、俺のためだけに、ピアノの
「コンサート」を開いてくれた。
今までクラッシックのピアノなんて、て〜んで興味がなかったが、間近で
聞く彼女のピアノの、生の演奏には実際・・・ぞわりと鳥肌が立った。
彼女の十八番はベートーヴェン ソナタ「熱情」だった。
ある時。ピアノのイスに腰掛けながら足をぶらぶらさせて、
「私ね・・・・本当はプロのピアニストになりたかったの」と
恥ずかしそうに言った。
何でピアニストが恥ずかしいのか、ちーっとも解らなかったので、実は俺の兄たちも、でっけー
夢があって、まだ無名のぺーだけど、プロの漫画家なんだよ〜。
見てろ〜今に誰もが知ってる、日本一の「少女マンガ家」先生になって、人もうらやむ、
超ビッグなどでかいマンション最上階に住んだりするんだぜぃい〜〜!!・・・・と
つい自慢してしまった。
一部上場の会社を経営している、会長の箱入り娘に何て事いってんだろ〜と、大人になった
今では思うけどさ。でも彼女はいつでもにこにこと、目を丸くして俺の話を聞いてくれた。

俺自身にも夢があって、ストーリーを考えるのも絵も下手な分、兄貴達を腕っこきの敏腕
マネージャーとしてささえるのさっっっ!!と、希望的観測を言うと、
「じゃあ私と競争ね〜っ。」と可愛く言ったので、「ぜって〜だかんな。」・・・・と、
彼女と「指切りげんまん」をして約束した。

ふと会話がとぎれた時・・・・。
不意に彼女が黙り込んだ。自分を見つめるうるんだ瞳。
甘く優しい唇。言葉は要らなかった。
この日俺たちは初めてひとつになった。
907忘れえぬ人 5/9 智 目線:2007/04/17(火) 00:40:49 ID:/WsmxvAd
それから俺は恐いほど彼女を欲し、その白い体に溺れていった。
自分も初エッチではないけれども、「心から愛した女」との
そういった関係は生まれて初めての体験だったから。
俺も18になり、若い事もあり一切歯止めはきかなかった。
彼女は正真正銘、俺が初めての「男」だった。
目を見ると、どれだけ自分が彼女に愛されているか、すぐに解った。
この女は絶対俺を裏切らない。
勿論。俺も他の女にはこの日限り、目もくれなかったさ。
学年1のアイドルをものにして、やりたい放題のことを彼女にさせている
幸せ。ありとあらゆる体位で彼女の体を味わい貪った。
どんなに彼女が「嫌だ」といっても、男の本能がそれを許さなかった。
それどころか嫌らしいことを言って、逆に追い詰めるような事もした。
俺を愛しているなら出来るよね・・・・と。
彼女も最初いつも恥ずかしがるのだが、俺との行為にすぐに我を忘れ、
甘い吐息をこぼしていった。

俺はすっかり増長していた。

航兄や修兄には言えなかった。
卒業したら彼女と結婚するつもりで、家を出る予定だったから。
そうなったら誰が生活費を稼ぐ??誰がマネージメントをする??
彼女の家も、絶対俺との結婚は反対するだろう。
つまり2人とも、一番大切なもの を 捨てるということだった。
その日の決行の日のために、ギリギリまでバイトを増やして働いた。
愛する彼女との時間は目に見えて削られていった。
その分益々激しく彼女の体が欲しくてたまらくなかった。
一切手加減をしなかった。すればするほど彼女が欲しくなった。
それがどんな結果を生むか。
想像すらしなかった。
自分にとって「世界中で一番大切な人」の気持ちも考えずに・・・・。
卒業式が迫ってきたある日。
その日がやって来た。
「もう別れましょう」静かに切り出された。
908忘れえぬ人 6/9 智 目線:2007/04/17(火) 00:52:59 ID:/WsmxvAd

「智さんが、どんなに私が好きなのかは知っているの。」
次の言葉に俺は呆然とした。
「智さんが欲しいのは、私の外側だけ。体だけ。」
返す言葉がなかった。
「智さんがどれだけ女の子に人気か知ってる。
智さんにとっては単なる社交儀礼かもしれないけど、
近寄って来る女の子達に私、嫉妬が止まらない。黒い気持ちが止められない。
もう疲れてしまったの。だから・・・私を解放して欲しい。」

余りにもショックだと、体が凍ってしまうって事、航兄知ってた??
「私の心を求めて欲しかった。」
それが彼女の別れの言葉だった。

それから数日後。
破局は意外な形をとり、全校生徒の前で発表された。
・・・・さんが、アメリカの名門音楽大学「シュリアート音楽院」に
入学が認められました・・・・出発は今日の・・・
校長が何いってるんだか、まるで現実感がなかった。
今までカラーで見ていたものが、100%全てモノクロになったといったら
解るだろうか。
全ては手遅れだった。
その時・・・・誰かの民家で弾く、ちょ〜下手くそなピアノが、風に乗って
切れ切れに聞こえてきた。
本当にもう・・・耳から出血しそうなほど、超ドヘタだった。
だがその曲は。紛れもなく。
あの「熱情」だった。

先生達の「おい!!!お前どこに行くんだぁ〜〜」という制止をぶっ飛ばし
ひたすら彼女の家に向かった。
彼女はいなかった、が。あの思い出のリビングに。
一部上場企業 会長のオヤジさんがいた。
ガバリと土下座して「お嬢さんを僕に下さい!!」
格好悪いとは露程も思わなかった。蹴飛ばされてもかまわない。
正々堂々と結婚したかった。
「ああ・・・きみが娘のいってた智君・・・だね。」
初めて会えて嬉しいよ。とソフトな声が聞こえてきた。
「あの実に頑固なじゃじゃ馬娘に良く付き合ってくれて、本当に有難う。」
豪奢な部屋に似つかわしくない、あの古い黒いテーブルをさすりながら。
「私と妻は結婚を反対されて、駆け落ち同然に結婚してね。今では皆が
私をちやほやするが、当時の財産の全ては、このテーブル1つだった。」
いとおしそうに傍の写真立てをなおした。
「亡くなった妻はこれではあんまりだと、一番安い白いレース編みの糸を
買ってきてね。図書館で手芸の本を借りてきて、このテーブルクロスを
自分で編んだんだ。」
俺はまじまじとオヤジさんを眺めた。
「娘は亡くなった頑固な妻と瓜二つだ。私は妻のそこが好きだった。
君も娘のそこが好きなんだろうね。行きなさい。まだ間に合うかもしれない。
チャンスの女神には前髪しか無いんだからね。ここで逃したら後で絶対に後悔するよ。」
彼女の搭乗する便名を教えてもらった。
タクシーを超絶技術で体を張って止めると、空港まで飛ばしに飛ばしてもらった。
階段を駆け上がると・・・・そのうんと先のソファーに・・・・
彼女がいた。
909忘れえぬ人 7/9 智 目線:2007/04/17(火) 01:04:55 ID:/WsmxvAd

なぜか声をかけるのをためらった。
それはあの彼女に自分が恋をした日。その日と同じ凛とした瞳で、一心不乱に
座って楽譜を見ていたからだ。
声をかけてどうなる。
彼女の本当の夢は「ピアニスト」になること。
シュリアート音楽院と言えば素人の自分でも知ってる名門中の名門。
日本人であそこを出れば、確実に夢が叶うだろう。
自分はさんざんエゴで迷惑をかけてしまったくせに、ここで彼女の夢を
つぶしていいのだろうか・・・・。
卒業式の日、彼女に渡すつもりで用意していた「ある物」が、いつのまにか
ポケットに入れていた指先に、カチリと当たった。
帰ろう・・・・。
俺は踵を返した。
その時・・・・・誰かが俺の名前を呼んだ。
ゆっくり振り向くと・・・ソファーから立ち上がっていた彼女と目があった。
もう自分に嘘がつけなかった。
そこから先はスローモーションの様だった。
あらん限りの力で、駆け寄ってきた彼女を抱きしめる。
俺も人前で、しかもこんなに大勢の前で、抱擁と接吻をするのは初めての
経験だった。だが恥ずかしくはなかった。彼女の唇に自分の舌を深く差し込んで
舌の根がもぎ取れんばかりに強く吸った。
彼女も俺の舌に、自分の柔らかな舌を夢中で絡ませてきた。
・・・・気の遠くなるほど長い深い口づけの後、泣き笑いの彼女の耳元で、キッパリと
「結婚しよう・・・・俺・・・いつまでも待つから。君の事。
何年でも待つから・・・・。だから一緒に夢を叶えよう・・・・」
ポケットから、必死にバイトして買った、ホワイトゴールドの、
小さな 小さな ダイヤモンドの ちりばめられたリングを取り出す。
「受け取ってくれる・・・かな・・・???」
彼女の目から大粒の、真珠のような涙が ぽろぽろぽろとこぼれる。
優しく唇で吸い取った。
プロポーズの返事の代わりに 今度は彼女の方から深く深く・・・再び唇にキスをされた。
もっとずっと彼女とこうしていたい・・・・。
何度も何度も。お互いの唇が乾くまで、繰り返した。
910忘れえぬ人 8/9 智 目線:2007/04/17(火) 01:25:15 ID:/WsmxvAd

深いキスが終わると・・・・
その時、一斉に自分の回りを 歓声と拍手の波が取り囲んだ。
いつの間にかぎっしりの十重二十重の人垣が出来ていたらしい。
「若いっていいねー!!ヨッお二人さんよ〜。」
人混みがどっとわく。
「いっそのこと、ここで結婚式しちゃいなさいよ。」
と誰かがやじる。
彼女は真っ赤になった。

見るからに上品なおばあさんが、肩にかけていた淡雪のような純白の
レースのショールを、ふんわりと彼女の頭に乗せた。
どこからか、ブーケ代わりの白い薔薇の花束もやって来た。
男性用の指輪まで貸してくれる人まで現れた。
もっと凄いのは本物の神父さんまで登場し、本物の教会と同じ様に
本格的に「誓いの言葉」まで誘導してくれた。
彼女のすんなりとした薬指に・・・・美しく光るリング。
嵐のような拍手と歓声に包まれ、マリアベールのようなショールを上げ
 ・・・・・・・・・・ゆっくりと彼女の唇に口づけた。
俺はウットリと彼女の口内を味わった。

自分のオヤジのことがさんざん世間にたたかれてから。
人間なんて家族以外は誰一人信じてなかった。
俺は世間の奴らはみんな敵だと思っていた。
だが違った。見も知らない通りすがりの若い自分たちに、何の見返りも求めず
こんなに親切にしてくれる人達もいた。
自分の中で何か堅い冷たい塊が、ゆるゆる溶けていくのが解った。

彼女がいよいよ搭乗口に入る寸前、俺にこういった。
「智さんは以前、ストーリーの才能も、絵を描く才能も全〜〜然 自分には
無いっていってたけど・・・。その代わりにね。」
にっこりと輝くように微笑んだ。
「誰かを勇気づけたり、背中を押して励ましたり出来る才能があるの。
シュリアート音楽院の試験、みんなピリピリしてプレッシャーが凄かった。
今までの私だったら、それだけで負けて逃げ出していたわ。でも・・・智さんの事を
思い出したら、なぜだか勇気が出て来て、どんな勝てるはずのないライバルや
意地悪な質問をぶつけてくる教授陣にも、私負ける気がしなかったの。」
ほら〜泣かないの・・・。きっちりとアイロンがけをしたハンカチで、涙を
拭かれた。みっともなくぐずぐずと鼻をすする。
「だから・・・・もう私は大丈夫。お兄さん達を智さんの才能で、日本一の
少女漫画家にして上げて。約束よ。・・・そして向こうから帰ってきたら・・・」
こんなに美しい彼女を、見たことはなかった。
「日本一のお嫁さんにして。」
俺はちょっと笑って、それは無理〜!!と突っ込んだ。
「世界一!!!のお嫁さんにしてやっからな〜。」
もう一度抱きしめる。再びキス。このまま時間が止まればいいと思った。
・・・・・・俺は彼女の乗った、ジャンボジェットの機影が、視界から完全に
消え去るまで、いつまでも いつまでも見送った。
911忘れえぬ人 9/9 航 目線:2007/04/17(火) 02:07:53 ID:/WsmxvAd

僕は、智の話の中に次第に何か不吉な影・・・が次第に濃厚になる事に
人知れずぞ〜〜っとした。今まで「秘密」を守ってきた責任者としてのカン・・・というか、
いわゆる第六感のようなものが・・・・ガンガンそれを伝える。
悪いシグナル。警告音〜〜が頭の中に響き渡るのを、止めようがなかった。
さっきから全て過去形で話す智。この話は時期的にいうと過去の今時分だ。
「責任者」として、スキャンダルになりそうなことは避けること。
だから新聞は今まで、どんなベタ記事も残らずチェックしてきた。
智が19歳になる年の春・・・昨日か今日の日付で、何か事件とか無かったか??
良く思い出せ。新聞の一面トップと三面・・・は特に・・・・。
その時何かが記憶のほの暗い闇の水面から、ふつふつと浮かび上がってくる事に
戦慄を覚えた。僕は僕の記憶力に、絶対の信頼をおいている。
一度見たことはまず忘れない。パズルのピースが頭の中で、すべてあるべき所へ組み合わさった。まさか。
「ひどいんだぜー彼女はまだ18のまんま。俺だけどんどん年取るんだぜー。」
置いてきぼりなんてサー、あんまりだとおもわな〜・・・・い??航にいちゃん・・・
さっきからまた智はウイスキーに浸っている。
「どうしてそんな大事な事を、今の今まで言わなかったんだ!!!」
「聞くけどさ〜。にーちゃんだったら?言える?本当に?」
・・・・だってさー俺、にーちゃん達捨てようとしてたんだぜ。それにさ。・・・・・・
一杯一杯だった航兄と修兄、支えてさあ・・・「日本一の少女漫画家」にすんの
彼女の遺言だったシィ・・・・・・かの じょ・との・・約束、も〜う一つはどうしても叶えられ
ないんっだからさ〜・・・・それくらいはねえ・・・・。
僕はもうそれ以上、何も言えなかった。と、智は最後に呟くように続けた。
「丁度、機内のシートベルトを、皆外していた時の出来事だったらしくってね。
んで・・・身元確認が歯形とかしかなくて。プロの目でも大変だったらしいんだなぁ〜。
彼女も女の子を、だっこした姿で見つかったって、オヤジさんから聞いた・・・。
お人好しのあいつらしいなぁ〜〜って俺、思ったよ。最初若い、子どもずれのお母さん
だと思われていたけど、すぐにねぇ・・・でも〜〜そうじゃない事が解ったってさぁ〜。」
「・・・・・・・」悪い予感がする。

「リングだよ。俺、18歳のガキでマジ金無かったから、大好きな彼女にすらたいした物買ってやれなかった。
今だったら〜彼女の欲しい物・・・何だってかんだって買えるのによ〜。
だからせめてもの気持ちって事で、リングの裏に、彼女のフルネームと誕生日、
それと俺の名前とメッセージも入れたんだ。」
これが決定的な決め手になって。彼女、大好きな家にすぐに帰ってこられたんだって、
葬式の日、目が真っ赤なオヤジさんに、深々と頭を下げられて有難うって いわ れ
た・・・んだぜ・・・・い・・・。」  
「智???・・・」すうすう寝息が聞こえるばかりだった。
毛布を取りに行き、そっと完全に寝入った智にかけた。
「お休み 智・・・。」ぱちりと電気を消した。

今朝の智。
昨夜の片鱗すらない、キッチンにて軽口ををたたく、いつもの世話好きの彼の姿があった。
**********************************

僕の腕の中。柔らかな寝息を立てる夏世。しゃべり疲れて眠ってしまったようだ。
風邪をひかないように柔らかな毛布と布団を掛ける。
頬にそっとキス・・・・。
「お休み・・・・夏世・・・。」
どんな時も・・・・我が儘な僕の傍に居てくれて・・・・有難う・・・。
・・・愛してるよ。いつまでも。



暗いお話で、済みませんです。智ぴょんごめんよ・・・
長々とお付き合い、有難うございました〜〜
912名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 02:29:01 ID:4OZuigoc
GJです〜〜〜!!
リアルタイム遭遇!
最後まで投下待った甲斐ありました(涙)
893タソ でしょうか 乙ですた!

このスレ、もうすぐ500kb でつ。
このまま、3スレで終了?でしょうか。
831タソ(でしたっけ)は思い残すこと無いのでしょうか。
すごく楽しかっただけに、(まだ投下がありそうな予感w)
このまま終了もったいない気もしますが。
次スレ、立てますか?ていうか、終わったドラマ、立ててもいいものなんでしょうか。
皆さん、どうでしょう。もし立てるのでしたら、
すみませんが漏れは立てたこと無いもので、できればどなたか経験者におながいしたいのですが。

913名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 06:21:57 ID:gkqQc7ks
さとぴょん切ねぇ…!gj!引き込まれたよ!



スレは、個人的にはDVD発売まで続けて欲しい
もうちょっとこのキャラクター達を楽しみたい
マターリいこうよ
914名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 08:08:45 ID:04c2HpPc
智ぴょんの裏エピソードだね。
これがあったから大人になった智ぴょんはああやって…うう〜んなっとく!&最高にセツナス…

以前も感じたけど、ここで、ドラマの足りない部分を補って納得することが多いんだよね。
思わず関係者?!とか思う事もあったりなかったり。

こんな風にマターリ続けたいです。まだこのドラマのキャラは、言いたいことがあると思うから。
誰かスレ立ておながいします。
915名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 09:24:35 ID:aErSUHtB
話は今までにない展開で面白いと思った、女性にフラフラしてる智の知られざる過去ってのは新鮮。
でも、文章は所々めちゃくちゃ。
個人的には「ちょー」みたいな表記は見てて萎える。

とにかく、これからも頑張ってください。
最近ここ寂しいので、ぜひ盛り上げて!
916初ムフフ! 航×夏世 1/8:2007/04/17(火) 14:28:00 ID:dOnG5ED5
初投稿です。
何卒、文章が粗いのは、許してください。
航×夏世の初Hを妄想してみました…。
ストーリー+エロありです。

***********

航さんとお互いに気持ちが確認出来て、恋人という関係になったものの、今一つ進展のない私達。
人それぞれ、私達のペースで進んでいくものよ!と思いながらも少し寂しい私…。

今日も忙しく、新しい担当の先生の所と印刷所を走り回った後、ひとりとぼとぼアパートまでの帰り道を歩いていた。
航さんに会いたいなぁ…。

「こんばんは」
突然、降ってきた声に思わず顔を上げると優しい微笑みの航さんが、いた。

「こ、こんばんは…。というかどうしたんですか?こんな所で。」「弟達に追い出されたんです…」「えっ!?」
「い、いや違うんです!正直に言うと月山さんに会いたかったんです…。」
照れながらも、真っ直ぐに見つめて言ってくれる航さんが嬉しくて、私も恋愛力、低くても素直に言えます!
「私も、今日、ず〜っと会いたいと思ってました。というか、いつもですけど、ね。」
は、恥ずかしい…。
そう言って俯く私の手をそっと取り、自分の手を滑り込ませてくれる航さん。
「ずっと待ってたんです。アパートにお邪魔してもかまいませんか?」
「え?あっ、全然かまいません、かまいません!!」
「なら、良かった。」
にっこり笑う航さん…。
っていうか、いつもはアパートまで送ってくれるけど、礼儀正しく中まで入らなかった航さん。
今夜は何か違う!?のかしら?
917初ムフフ! 航×夏世 2/8:2007/04/17(火) 14:33:27 ID:dOnG5ED5
−数時間前−

片岡家のリビングでお茶を飲む4兄弟−。

陽が突然きりだした。
「ねぇ、航兄…。」
「ん〜?」
「あの人とさ、どこまでいってるの?」

「ブッーーー!!!」
突然吹き出す修。
「キッタネェなあ…。俺が片付けなきゃなんねぇし…。」
ぶつくさ言いながら、片付け始める智。

「ひ、陽くん…、その君は未成年だし、そのような質問は…」
修はひくつきながら、挙動不審に立ち上がる。
「で、どこまでなの?」
陽は真っ直ぐな瞳で聞いてくる。
「だってさ、みんなの前でプロポーズみたいな告白しときながら、全然恋人みたいじゃないんだもん…。あの人ともしょっちゅう会ってる感じしないし…。」
そこへ智も参戦した。
「そうだな、陽の言うとおりかもな。ま、そんなにモタモタしてると、知らない誰かさんに、あの人、持ってかれちゃうぞ〜。」
バケツと雑巾をもって立ち上がりながら、ふふんと俺を見下ろす智…。
さすがにこれには俺もぐっときた。
正気に戻ったのかどうかよく分からない修も言う。
「確かに、あの小娘は押しに弱いと言ってたからのぅ〜…。」
「…。」

「「と、言うわけで〜〜…」」
そう言いながら、弟3人に羽交い締めにされ、玄関まで引きずられ、ドアの向こうにほうり出された。
ガチャン!

ドアが閉まり、向こうから弟達の声が聞こえる。
「ちゃんとするまで、帰ってくんな〜!」
「航兄ファイトー!」
「お兄さま御達者で〜〜」
「航兄大丈夫かなぁ…」
「あの人ン家行くくらいの小銭は持ってんだろ!?」

「お〜い、おまえらー…」
俺は弟達の連携プレーに、茫然自失としていたが、気を取り直し、佇まいを直すとマンションを出た。
今なら勇気を出せる、気がする。
弟達に感謝しなくては。
918名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 14:46:28 ID:B1cVTfG0
次スレ希望でつ!でもたて方わからない・・・
このスレの話も、住人のみなさまもみんな大好きなのでもう少しつづけられないかなw
919初ムフフ! 航×夏世 3/8:2007/04/17(火) 14:58:46 ID:dOnG5ED5
「どうぞ、散らかってますが…。」
と彼女は言うが、雑誌が2、3冊テーブルに無造作なだけで、特に散らかってはいない。
「ゆっくりしてくださいね、今お茶、お出しします。」
少し緊張気味に微笑み、彼女がパタパタとキッチンに向かい、湯を沸かす。
俺は所在なげに立っていたが、片岡家のキッチンで、何度も盗み見た、見馴れた彼女の後ろ姿を見ていたら、思いを止められなくなった。
彼女のすぐ後ろ側までいき、黙ってコンロの火を消す。
「…航さん?」
そっと、彼女の細いウェストに両腕を回し、首筋にささやく。
「…お茶はいりません。今日、来たのは、月山さんが欲しいからです…。」
「えっ!?」
そう言いながら、ひきよせ、首筋に甘い印を付けていく。
「…あっ!ちょ、ちょっと待って下さい!あ」
彼女の柔らかな髪を片耳にかけ、その耳にも囁き、甘く噛む。
「あっ…あん、わ、私航さんに求められ…てないと…あ!」
彼女がとろけていくのがわかる。
「そんな、事はありません…!ただ、あなたを大事に、しようと…、あと、弟達の…手前もあって…。でも、両方とも僕がはっきりしなかった事で…。いけませんね」説明で愛撫が中断したため、彼女は少し正気になった笑顔をこちらにくるりと向け、いたずらっぽく言いました。
「あとは、女性に興味がないのかな?とか…思いました」
「言いましたね。どれだけ女性に…あなたに興味があるか、証明しなくては。」
言うが早いか、彼女の唇を捕らえた。
920名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 15:00:02 ID:5HKJTe5C
大作を投下するなら次スレ待ったほうが…
921初ムフフ! 航×夏世 4/8:2007/04/17(火) 15:03:29 ID:dOnG5ED5
航さんが私を求めてる…。
それだけで幸福でクラクラするのに…。

航のキスは最初啄むように優しかったのが、だんだん激しくなっていく…。
「ん、くちゅ…は…んちゅ」
静かな室内に、2人が貪るキスの音だけが響く。
航の両手は背中を優しくなぞったかと思うと、ヒップを掴み、そのまま抱えながら、夏世をベットに押し倒した。
キスを続けながら、右手でブラウスのボタンをはずし、左手はスカートを捲くりあげ内股をさすり上げる。
開いたブラウスから、見事な膨らみが覗いた。
夏世は羞恥心からか、両腕で顔を隠したが、かえって胸が強調される形になった。
「すごく綺麗だ…」
すぐにフロントホックを外すと、支えを失った双丘が溢れ出た。
両手でそれぞれを掴み、弾力を確かめ、形を変えながら、そそり立つばら色の蕾を交互に口に含む。
「あ、は、いやぁ…わた、るさ」その後、片手でもみしだき、口で胸をむしゃぶりつきながら、もう片方の人差し指はお腹をなぞりながら、下へと向かっていく。
「んんっ!」
彼女の裸身は桃色に色づき、指で奏でる度、思い通りに反応する姿に愛しさが増す。
下着の上から敏感な芽をなぞられた夏代は、腰をのけ反らした。
「あっ!…いや」
「あなたのココ…もう溢れてる…」
922初ムフフ! 航×夏世 5/8
航は下着の上から、何度も往復しながらなぞる。
それだけで夏世の蜜は下着を濡らす。
「あ、わた…あん!…るさん」
「…どうしたんですか?」
「あ……の…」
航は微笑みながら夏世の目を覗きこもうとしたが、両腕で隠しているため見えない。
そのため、全ての愛撫をやめ、一旦両手で目を覆っている両腕をはがし、夏世の顔の両側で、手を組み、彼女の自由を奪った。
「何か言いましたか?」
わざと近くで彼女の目を覗きこむ。
「直接、触ってほしいんですか?」
「…。」
「あなたは、いやらしい人だな…」
そういうと、すばやくスカートと下着を剥ぎ取り、中指を潜り込ませた。
「くひゃぁん!」
夏世の腰が跳ねるのも構わず、親指と人差し指で敏感になった突起物を摘む。
抜き差しをするたび、どくどくと愛液が溢れる…。
「ん、あぁ…ん、航さん…イっちゃうぅぅ〜!い、一緒にイ…」
夏世の快楽と苦悶が入り交じった表情は、航の我慢の限界を越えた。