【アイドル】THE iDOLM@STERでエロパロ3【マスター】

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1名無しさん@ピンキー
レズ物歓迎!
職人さん降臨キボンヌ

前スレ
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1147012610/

本気のレズ物はコチラ
ttp://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1142683589/

注:スレ容量越す前に次スレの準備汁
2名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 08:21:30 ID:WxBq2t8l
初代まとめサイト
ttp://imas.h.fc2.com/

二代目まとめサイト
ttp://imasssh.h.fc2.com/

共に更新率下降中

3名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 08:27:02 ID:U7A+5SGZ
4またやっちゃいましたかorz:2007/03/13(火) 18:53:52 ID:C5cDlluR
またも500Kを越えてしまい、すみませんでした。
誘導もできずに次スレを誰か親切なPに立てていただき……あれ?
去年もこんな事があったような。

今回は2度目につき、何かお詫びとか罰ゲームとか何かしないと気がすみません。
さしあたっては熱湯コマーシャル千早編を考えておりますが、
まずはこの雪歩のエロ本話を終わらせてからになります。
それまでに○○をやりたまえというご希望があれば伺います。
マジで今回も申し訳ありませんでした。

一応雪歩編の続きは出来ておりますので投下します。
前スレ容量が一杯のため、どこまで受け入れられるかわからないけど……
いえ、引いてもいいからしょうがねぇなあと見守っててください。

5ある日のエロ本(妄想編):2007/03/13(火) 19:00:07 ID:C5cDlluR


ひざ丈のスカートが20センチほど切られ、白い太腿が露出すると周りの参加者から歓声が上がった。
いざ、ホンモノのアイドルを目の前にすると、衝動が抑えられないためだろうか、
手が僅かに震えて切り口がひどく荒いものになる。
しかし、その様子がまた痛々しく、切り裂く本人だけでなく、周りで順番を待ちつつ見ている参加者も、
一様に股間を硬くして、恥じらう雪歩を恍惚の表情で見つめていた。

上下一体型のワンピースはその構造から上下に切り分けることが難しく、必然的にスカートの裾から
だんだん上へと切っていく形になる。
先に肩や胸の部分に穴を開けるという方法もあるのだが、同じ趣味を持って集まった観客達は、
誰からとも無く自然と空気を読み、じわりじわりと雪歩を下から脱がしていく事を全員で選択した。

「ひぃ……やぁっ……そこ、ダメっ……もう、見えちゃう……」
そろそろ裾は膝上30センチを越え、下から仰ぎ見れば下着を覗けるような長さになってきた。
参加者達は指定されたラインをきっちり守りながら、かがみ込んで雪歩のショーツを見ようと
視線を集中させている。
その視線にはエネルギーがあり、雪歩は触られてもいないのに身体の奥を弄られているような気分になった。

もはや、正面の角度から眺めてもミニスカートというレベルの話ではなくなっている。
14番の札を持つ参加者が彼女の正面からスカートにハサミを入れた。
丁度ボタンの重ねの部分があり、ここを切ると戒めを失った衣服が、次のボタンまでの支えを失い、
おへそまでが丸見えになってしまう位置である。
つまりはショーツの股間だけでなく、ほとんどを見られてしまうキーポイントであり、
物理的にも精神的にも一つの段階が終了する……そんな場所だった。
「いやぁぁっ……お、お願いしますうぅ……そこ、切っちゃダメ…あ、あぁっ……やぁあ……」
嫌がる雪歩を前に、男のハサミが止まった。面の奥から彼女の顔をじっと見ている。
6ある日のエロ本(妄想編):2007/03/13(火) 19:00:44 ID:C5cDlluR
「ひうっ……」
面の奥にある表情は、正直なところ彼女にはよく分からない。
しかし、目をそらすと全てが終わってしまいそうな気がして、ただただ見つめ返す事しか出来ない。
憧れのアイドルが、自分の目の前でこんな表情をしている。
一見、ファンからすると手の届かないと思われる……貴重なアイドルの裸身。
それが今、自分の眼前に広がっており、彼女のショーツを丸見えにしてしまう、という
運命の決定権を握っているという幸福感に、参加者の男は言い知れない程の幸福感を覚えた。

しかし、事前に説明されたルールには時間的制限項目がある。
後の参加者のことも考えると、このまま自分だけの幸福感に浸る事は出来なかった。
歪んだ方向性ではあるが、自分の欲望を満たしてくれた【ありがとう】という感謝の気持ち。
面の奥からでも、その優しげな表情が雪歩に伝わったのか……
もしかすると、止めてくれそうな期待感を彼女が感じ取った。
一時の安心感に、雪歩の笑顔が見えたその瞬間……14番の参加者のハサミが、前のボタンを……
服ごと切り裂いた。

「きゃっ……あ、あぁっ……やぁ、み、見ないでぇ……ショーツ、見ないでっ……」
ほんのりと青みがかった白に、上品なレース模様がサイドにあしらわれた下着が露出すると、
観客全員が歓声を上げながら目を見開き、雪歩の出す恥じらいが充分に引き出す色気に酔いしれた。

小さいながらも適度に発育した下腹部と股間は、品性の良さを思わせながらも十二分に扇情的で、
特に性器のふくらみを思わせる部分は、今すぐ触り倒したくなるほどの瑞々しさを感じさせる。
いやがるようにくねくねと腰を振り、男性達の視線を避けようとするそのしぐさは、
隠すための役にはまるで立っていないが、アングルを変えることでより魅力的に見え、
気の早いものはその場で股間を弄り始める人もいたくらいだ。
7ある日のエロ本(妄想編):2007/03/13(火) 19:01:29 ID:C5cDlluR
「では、この辺で10分間の休憩とさせていただきます。彼女をじっくり眺めるなり、
【御用】のある方は一時的な退室も許可されます。ちなみに、
お手洗いは部屋を出て、突き当りを右に曲がった方向にございますのでどうぞ」

プロデューサーの合図で、一斉に退室する者と部屋に留まって雪歩の身体を嘗め回すように
眺める者の二つに分かれることになった。
「あ……あぁ……」
面の奥が分からないというのは、ある意味幸せでもあったのかもしれない。
間近でこれだけの男性に半裸を見られていると思えば、まだ芸能界デビューして間もない彼女なら、
精神的に耐えられなかったかもしれないから。
それでも、全員が性的な目で雪歩を見ていることには変わりなく、休憩中は身体に触りこそしないが、
切り取られた服の破片をにぎりしめて祈るような表情をしたり、後ろからショーツに包まれたお尻を
じっくりと眺められて、気分がいいはずがない。
消えてしまいたいくらいに恥ずかしいのを必死で堪えているが、これから先は服どころか、
下着までも剥がされていく恐怖を思えば、休憩時間など束の間の安静でしかなく、
あっといまに時間が過ぎると、もっとはげしい目をした参加者達が、ふたたび部屋へと戻ってきた。
「よろしいでしょうか?では、第二部をはじめさせていただきます……」

目線でいくら合図を送っても、プロデューサーは反応しない。
声と体型はそうでも、般若の面を取ったら別人がいるような感覚すら覚えるほど冷静に、
プロデューサーは雪歩に見向きもせず、淡々とイベントを進めるだけだった。

スカートの重みが無くなった分、今度は少しばかりの面積を残したまま胸を露出させるべく、
参加者達の刃物が進んでいく。
参加者達は、与えられた時間いっぱいまで彼女の白く、柔らかい身体を眺め、ふとももやお尻を撫で回し、
最後に記念とばかりに、好きな部分へと刃物を入れていった。
特に、順番的に胸を切りたい参加者は多く、入札で高額を出したものが大事な部分を切れるという、
現実的ながらも完成されたシステムが、多額のお金を社に落としていった。
8ある日のエロ本(妄想編):2007/03/13(火) 19:02:09 ID:C5cDlluR
「……OKです。ありがとうございました」
自分に与えられたターンが終わると切った服の面積をチェックされ、代金を払いふたたび観客側へと回る。
それらを大事そうに箱やポケットにしまう者から、その場で破片を少し切り取り、口に入れる者……
性的なバリエーションの種類が、人間という生き物の業の深さをそのまま語っているような光景だった。
(あぁ……早く、早く終わって欲しいけどっ……どんどん見られちゃうし……ふあぁ……
どうしよう……ショーツも、ブラも……あうぅ……)

袖なしのワンピースは構造的に分かりやすいが故に、切り進む範囲が限られてしまう。
それでも、参加者達は思い思いの雪歩の痴態を完成させるべく、胸元や腰など、
性的衝動を感じる部分を切りながら、次の番を考えて器用に形を作っていく。
子供の頃の砂山崩しを楽しむかのように、最後の瞬間を望みつつも、悦楽の時間を続けるべく、
ただ正方形に切るのではなく、いかにも乱暴に剥がされたような切り方に変わって行った。
今や簾のように辛うじて繋がっている布地が、適度に雪歩の下半身を隠しつつ、
ブラジャーから下はほとんど丸見えとなって、身体のラインを美しく見せている。

「ぐすっ、ふあぁ……服、こんなにされちゃって……もうお嫁に行けないです……それに、
お父さんに知れたら、みんな大変なことになっちゃうよぉ……」
【ひんそーでひんにゅーでちんちくりん】と本人は言うが、なかなかどうしてスタイルは立派であり、
そこらの一般人では太刀打ちできないほどのウェストの細さを誇りながらも、
女性らしい部分はしっかり発育しており、バランスの取れたプロポーションはきわめて高いレベルで完成されていた。
名残惜しそうに、参加者の一人がワンピースの最後の部分を切り落とすと、
残った布が空気の抵抗を受け、ひらひらと舞うように床に落ちた。
ルール規定により、襟の部分だけを残してワンピースのすべてを切り刻まれてしまった雪歩の下着姿。

まだあどけなさの残る年齢ながら、高級シルク下着の光沢が霞むほどに肌は白く輝き、
ブラとショーツに隠された部分は、そのふくらみから想像するに極上の完成度を誇りながらも、
まだ男性を知らない初々しさを証明し、朱に染まった頬と恥じらいで泣きそうになっている表情は、
ともすればこの場で即、男達全員の精を吐き出させてしまうほどに扇情的だった。
9ある日のエロ本(妄想編):2007/03/13(火) 19:03:14 ID:C5cDlluR
「……次の人から、いよいよ下着に刃物を入れてもらいましょう……落札者の17番の方、どうぞ。
プロデューサーの声と共に、待ちかねた様子で参加者の一人が立ち上がる。
高級そうなスーツの男性が握る黒檀のナイフは、その作りだけでかなりのお金持ちを思わせる。
汗ばんだ手でナイフを握りつつ、雪歩のブラジャーを品定めするように視姦する様は、
面の奥にどこまではげしい情念を溜めているのであろうか。

他の参加者一同がうらやみつつも見守る中で、17番の男性はゆっくりと、
下から包み込むようにブラを触り、雪歩の乳房全体を、重さを計るように片手で包み込んだ。
「あうっ……あぁ……む、胸……お、お願いですぅ……もう、許してください……」
首を必死に横に振り、いやいやをする雪歩だが、男性はそのリアクションを楽しむだけだ。
静かに片方のカップを持ち上げると、向かって右のふくらみに……すなわち、雪歩の心臓の辺りから、
ゆっくりと、非常にゆっくりと、黒檀の鋭いナイフが布に埋まって行き、繊維組織が離れていく。
もともと下着というものは、僅かながらも締め付けている部分もあり、
1箇所の戒めを失えば、その機能は大幅に失われてしまう。
つまりは、これだけでもう可愛らしい雪歩の乳首が皆の元に晒されると言う事だった。

「あっ……あぁっ……やぁぁ、見えちゃうっ……ダメ、恥ずか……あ、あぁ!?」
カップの片方が支えを失い、その反動だけを見ると、小さいながらも綺麗な乳房が
ブラジャーから零れ落ちたように見えた。
会場の空気は熱いながらも張りつめて、視線の力だけで焼けてしまいそうなほどに、
雪歩の乳首を参加者全員が、この瞬間を待っていたかのように見つめていた……



■つづく。
10反省…と同時に選択肢はしばらく先へ。:2007/03/13(火) 19:11:49 ID:C5cDlluR
亜美:「ここまで約1H……今までにない怒涛の勢いだったYO」
やよい:「脱がす描写に一生懸命でスレッドの容量を忘れるなんて……うちのお父さんみたいです」
亜美:「今、ビミョーにやばい発言は聞かなかった事にして……今回も混乱の中、
    前スレの誘導もないのに見つけて読んでくれた兄ちゃん、ありがとー♪」
真美:「反省点としては、もうちょっと嫌がるゆきぴょんの描写を入れても良かった事かも」
亜美:「あと、基本的に人間のフェイバリットえろしちゅえいしょんはそんなに変わんないって事かな…
    【またかよ】って思える部分もあると思うけど、その辺は許してとしかいえないっぽ」
やよい:「文章的にはど素人で、職人と言うレベルには行ってないですが……
     それでも毎回多少の出来、不出来はあるみたいですねっ……ご意見をくださる人に感謝です♪」

亜美:「で、これの元ネタだけど、AVの企画モノだけじゃなくってお姫様陵辱えろゲーがあってね……」
やよい:「世代的に、最初に出した○休さんネタが分かる人向けかも。魔物のべとべとした手が、
    お姫様のドレスを少しづつ剥がしていくシチュがあって、当時それにドキドキしてたみたいです」
真美:「古くはバ○タード!からある、一つの定番ネタシチュらしいんだけど…年代が近い人なら、
    この衝動を分かってもらえるかも。若い人たちも少しでも良いからこういうえっちシチュに、
    ドキドキする気持ちを感じてくれたら嬉しいらしいよ」    
亜美:「てなワケで、今度から兄ちゃん改造する時は亜美たちもこんな風にやってみよー!」
真美:「おー!!」

やよい:「それはかなりイヤかも……スーツって2000円もするから勿体無いし」
亜美+真美:「……やよいっち……今度アイドルランク上がったら、普通の値段のスーツ、
      パパにプレゼントした方が良いよ……メンセツでのインショウも違うと思うから」
やよい:「ほえ?←(よく分かっていない)あの、えっと……スレが変わってもまだまだ頑張りますので、
     どうかよろしくお願いします、プロデューサー」
11名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 11:56:57 ID:G/LN0woK
ゆきぽはいぢめられると輝くな、
毎日着ているビジネススーツで7万、少しいいものだと軽く6桁
こうやって書くと高いなあ…つーか2000円のスーツなんて有るの?
12名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 12:42:13 ID:yQSf1olw
止まってると思ったらまた容量オーバーか
この調子だとこのスレも同じ事になりそうだな
13名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 23:48:23 ID:AXniVWnj
>>1

>>4
何というGJ…
リンカーンwktkしてるぜ

>>11
今日TVで初めて知ったが、100均ならぬ1000均っつーのが東京のほうにはあるらしい。
で、そこでスーツも1000円っての見たぞ
正直フイタ…が、やよいのためにも有りだと思った俺ガイル
14イルマ:2007/03/18(日) 13:47:47 ID:mbcrdEWG
それって、渋谷にあるアレか?
なんか、歌舞伎町にある万均みたいだな(やよいっちには無理が歩けど)
あれはホスト専用だね完全に。
15名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 22:59:41 ID:rj0hNoFf
朽ちかけた三階建てのビルの前で、一人の少女がほうきを持って掃除に励んで
いる。高槻やよいという名で、いささか家庭に問題があるような無いような、微妙な
ポジションに居つつも、元気だけはやたらと有り余っている少女だった。やよいは
ビルの三階にある芸能プロダクションに所属するアイドルの卵。今の所、良いプロ
デューサーに巡りあえず、冷や飯食いの真っ最中だ。

「GO MY WAY、GO 前へ〜」
脱力系の歌を口ずさみつつ、ほうきを翻すやよい。通行人に埃を被せようが小石
をぶつけようが、まったくお構い無しだった。
「はあ・・・どのメーカーも課金、課金で、嫌になっちゃう」
バグの修正もろくにやらず、課金に目を血走らせるソフト屋にそろそろ嫌気がさし
てきたやよいは、やはり合併は間違いではなかったかと思っている。

玩具屋と的屋とでは、所詮、毛並みが違う。やよいはベスト版でさえもバグ修正を
施さぬメーカーに、疑問を抱いていた。
「360も凶箱と同じ運命かな・・・」
キャリバー2の為にDCを買った人間もいるというのに、メーカーの冷淡さはどうだ
ろう。夢と散った白くてコンパクトなあのハード、そして、あのやたらと大きくて重た
いハードを、やよいは懐かしむ。出しただけまし、いや、もっとソフトを出していれば
・・・など、思いは様々に巡るが、今となっては後の祭り。国破れて山河ありという
所だった。

言いたい事は山ほどあれど、今のやよいにはトップアイドルを目指すという思いが
ある。その為にはどのような事も辞さないつもりだった。四週に渡ってやけに臭い
マウスパッドをおまけにつけたファンブックの事も今は忘れたい。朝ご飯を制する
者は業界を制する。やよいはそんな気がしていた。
16名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 23:19:04 ID:rj0hNoFf
765プロダクションは表向き、真っ当な芸能プロダクションの体をなしているが、
その実、裏ではかなりきわどい事を行っているのは業界内で有名だった。
社長の高木はやり手で、年端もゆかぬ少女を食い物にするような男だった。や
よいも例外ではなく、家庭の事情が複雑なのを良い事に、売春婦まがいの売り
込みをさせられている。今日はそのオーディションがある日だった。

「よろしくお願いします」
薄暗い部屋に設えられた段上に、見目美しい少女たちが一列に並んでいる。皆、
十代で美しい者ばかりだった。やよいも列の真ん中でスポットライトを浴びている。
「それでは落札を開始します」
高木がマイクを持って、落札者を煽る。少女たちからは見えないが、闇の中に
悪意を持った眼がいくつも光っていた。

ほとんど人身売買に近い催しだった。少女たちはここで落札され、一晩、飼われ
たり、目にするのも汚らわしいビデオの主演女優となる。それらは外部へは絶対
に漏れない構造となっており、ある意味、選ばれた人間にしか与えられない特権
だった。

「高槻やよい、百二十万円で落札です」
その言葉にやよいは慄いた。求められる行為は値段に比例する為、高額であれ
ばあるほど、落札者からおぞましい事を望まれる場合が多い。二百万円の高値
がついたある少女は、その晩、夜通し犬と交わらせられたという。その姿は映像
に収められ、どこかの好事家の手中にあるらしいが、世に出回る事は無かった。
ちなみに噂では、犬と交わった少女は、如月千早という話だが、やよいに真偽を
確かめる術は無い。
17名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 23:37:52 ID:rj0hNoFf
「頑張ってくれたまえ」
高木に見送られてやよいは車に乗った。これから一晩、誰とも知らぬ相手と褥を
共にしなければならない。どのような辱めを受けるのだろう、無事に帰る事が出来
るのだろうか、などと考えると、気が気ではない。なにせ、百二十万円という高値が
ついたのだ。とても普通の行為を求められるとは思えない。

(塊魂の歌、凄すぎ。特に歌手の面々が・・・)
車窓から街並みを見るやよいの目に涙が光る。まるで自分が奴隷のようだと思っ
た。自分を落札したのは醜い老人で、異様に目をぎらつかせていた。車に同乗す
るなり、やよいのむっちりとした太ももに手をおき、撫で擦り始めている。

(こんなおじいさんに抱かれるのか)
祖父と孫ほども年の離れた男女が、ひとつになるというのは異常な話だった。しか
し、やよいに拒否権は無い。元気だけが取り得の彼女も、流石に意気消沈してい
た。
(そういえば、DCで出たのはただのキャリバーだった。2はマルチだったな。ハード
ごとに隠しキャラを変えて、意気込みが凄かった・・・)
闇が濃くなってきて、やよいの乗った車を包み込む。街には人が溢れているが、誰
もが虚ろな目をしていた。

(キャリバー3はメモカのバグで大変だったな・・・)
いつになったらゆめりあ2は出るのだろう。やよいはそんな事を考えながら、早く
良いプロデューサーに出会える事を願っていた。
18名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 09:33:19 ID:0gbCZhZ0
GJ

なんかナムコゲームに対する怨恨がw
19名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 03:48:31 ID:ii9I4VSG
>>4
>さしあたっては熱湯コマーシャル千早編を考えておりますが

頼む。マジで
20名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 23:45:03 ID:22XZyKh1
犬に獣姦されるのは雪歩がいい
21名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 23:52:30 ID:xR/0YWas
ハーレムスレ8スレ目にアイマス物を投下しました。
どっちに投下するか悩んだんで、一応こちらにもご報告を入れておきます。
22名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 02:35:38 ID:Obbs0Eky
さすがにそのスレは知らんわ
誘導してくれると嬉しかった 探してみる
23名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 08:38:42 ID:ZUrFPepL
一応誘導路
【エロより】ハーレムな小説を書くスレ【幸せ】 8P
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1174204650/
24名無したん(;´Д`)ハァハァ:2007/03/23(金) 03:17:15 ID:8imUTsoS
お久しぶりです。
ちょっとしたネタコミュのつもりが、雪歩を脱がすと長くなってしまいました。
最後に選択肢はありますが、妄想編を飛ばしてもある程度は大丈夫です。多分。
飽きたとか言わずにもう少しだけお付き合い下さい。お願いします。
25ある日のエロ本(妄想編):2007/03/23(金) 03:27:02 ID:8imUTsoS

(……これはこれで、全裸より欲情するかもしれないな……)
ブラジャーを切られて乳首が丸見えになり、切り裂かれたワンピースと一緒に見ると、
歴史的な価値を持つ芸術品を自らの手で傷つけるような、後ろ暗い劣情が沸いてくる。

もはや衣服と呼べなくなった布切れから、ほんのりと色づいた可愛らしい乳首が顔を覗かせている
その光景は、天女が俗人の垢にまみれ、色に溺れているが如く妖艶に映った。
雪歩をはじめ765プロの魅力溢れるアイドル達は、普通の全裸は美しすぎて欲情しにくい。
このように、中途半端に俗物的なシチュエーションに貶めた方が性的な魅力を引き出す。
プロデューサーは般若の面の奥で確信したかのように頷いて、そのままじっと雪歩を見つめていた。

(この表情がオーディションで出せれば、ビジュアル審査員の視線を独り占めできるんだけどなぁ……)
笑顔だけが武器ではない。プロデューサーはその事をよく知っている。
本人が望むかどうかは別として、泣いた顔や困った顔までも魅力にしてしまうのがアイドルというものだ。
そういう意味では事務所内でビジュアルトップを自負する美希や伊織にも、雪歩はひけを取らない。
無論相手の属性や趣味にもよるが、こういったタイプの女の子が好きな男性は結構な割合を占めている。

この部屋に入る男性達は特にその傾向が強いらしく、性的刺激をも同時に満たしてしまうほどだった。
参加者の一人がもう辛抱できないといった様子で股間を弄り始めたが、プロデューサーはそれを制し、
「お客様……先程もお手洗いでお楽しみになったようですが、これ以上は勿体無いと存じます。
最後のスペシャルサービスでの歓びが減ってしまいますが、それでもよろしいですか?」
プロデューサーに言われ、その参加者は一度大きく唸ってから、しぶしぶ股間を擦るのを止めた。

それでは最後の一枚を……落札者8番の方、ゆっくりと彼女のパンツに刃物を入れてくださいませ」
26ある日のエロ本(妄想編):2007/03/23(金) 03:30:14 ID:8imUTsoS
下着を切る人間は、くじ引きではなく入札で決められた事が想像できる。
立ち上がったのは30代くらいでありながら、高そうなスーツにネクタイ姿、
若くして成功したビジネスマン風の青年であった。
「あ……あぁ……」
羞恥に押し潰されそうな雪歩だったが、目の前の人物が入れ替わり、再び自らの大事な部分に
刃物を突きつけられるという現実を見て、その双眸に恐怖が戻った。
それと同時に、恐怖か羞恥か分からないが自らが分泌した液体の冷たさを感じ、周りを見る冷静さを取り戻した。
取り戻したところで状況が好転するわけでは勿論無いのだが。
「いやぁ……じ、自分で脱ぎますからっ……可愛くて、お気に入りのショーツなのに……」
「残念だけど、雪歩……ここにいるお客様達は【そういう趣味】で集まったわけじゃないんだ。
服を剥ぎ取られて、泣きながらも恥じらう雪歩が見たいんだよ……だから、却下」
「そ、そんなぁっ……あっ……やだ……引っ張らないでっ」
8番の参加者が、ショーツのサイド部分にあるレース地を摘み、少し引っ張った。
股間に少し下着が食い込み、秘肉の形がくっきりと浮かび上がり、浮いて空いた隙間からは、
繊細で控えめな股間の茂みが顔を覗かせている。
もうすぐ全貌が見えると言う事が分かってはいるのだが、これはこれでチラリズムの極地だった。
シルクの布地はナイフの力に逆らわず綺麗に二つに分かれ、片方の戒めがはらりと解ける。
すると、片足を締めるゴムが切れた後は重力に従って布が落ち、滑らかなお尻が半分だけ顔を出した。
「きゃっ……あぁ……お尻、丸見え……そんなところ、見ないでっ……」

傍から見ると情けない構図だが、男達は全員がしゃがみ込むような姿勢で雪歩の半裸を下から覗いている。
記録不可の条件が付いているとはいえ、生のアイドルが、目の前で裸にされていくという状況で、
ただ黙って定位置で見ているだけという者など、一人としているはずが無かった。

一呼吸置いて、8番の男がナイフを握り直す。
もはや、雪歩の身体を隠すのは半分機能を成さなくなったショーツのみであり、
あと一枚どころか、この一切りでこのイベントはフィナーレとなる。
参加者達はおろか、いきなり拘束されてこのような状況に来た雪歩でさえも、
場の空気がおかしくなりそうなほどに熱くなっているのを肌で感じていた。
27ある日のエロ本(妄想編):2007/03/23(金) 03:33:32 ID:8imUTsoS
「やめて……やめて……くだ…さいっ……ここだけは、見ないでぇっ……」
そんな必死の願いも、男達にとっては最後の瞬間へのテンションを上げるBGMでしかなかった。
ゴムの戒めを片方断ち切ると、柔らかなシルクの布地がゆっくりへと分断されてゆき、
ジジジ、と言う蚊の鳴く様な音が男達の脳内を興奮で埋め尽くした。

形自体は割とよく見るデザインの純白ショーツだが、女性用であるためサイドの幅は狭い。
いかにゆっくりと楽しむかのように切り裂こうが、3センチに満たない距離では30秒と持たないため、
逆サイド……すなわち終点のふちにナイフが辿り着いた時点で、男の刃物はピタリと止まった。

「……成程。そういう意図でしたか……良いお考えです」
プロデューサーが頷いた意味を、雪歩はまだよく理解していなかった。
ナイフは、雪歩の身体から5センチほど浮いた場所で止められており、あとはショーツ自身の
重みによって自然に切れるのを待つだけの状態であり、それが10秒後か、
それとも10分後になるのかは見た目にわかりにくい。

「雪歩……参加者の皆様は、それはもう死ぬほど雪歩のココを見たいわけだ。
だが、悲しいかなそれはゴールであり、終わりという意味でもある。
これ以上恥じらいながら服を切り裂かれる雪歩は見ることができないんだ……
だからこうして、流れに任せたと言うべきかな……雪歩がはげしく動けば、その分ナイフが
めり込んでゴムが切れ、パンツが脱げてしまうだろう?
だから動けずにいるんだよ……自分の手で終わらせるのが名残惜しくて仕方ないけど、
雪歩自身が終わりの時を決めるなら、と思ったんだろうな」
「ふ、ふえぇ……でで、でもっ……終わらせたら見えちゃういますぅ……」
「なら、なるべくじっとしていた方がいいかもな。でも、放っておいてもいずれは切れると思うぞ」
「〜っ……」

(あぁっ、ダメぇ……何をどうしても私の恥ずかしいトコ、見られちゃうっ……)
参加者達の視点がショーツとナイフの接点に……そして自分の大事な場所に集中しているのが、空気で分かる。
そんな状態で彼女の心が平静を保てるわけも無く、小刻みに震えてはミリ単位でナイフが進んでいく。
呼吸と狼狽がリズムとなって雪歩のストリップショーを演出する中、
参加者達は全員が雪歩を凝視しながらも自然に股間を弄り始めていた。
28ある日のエロ本(妄想編):2007/03/23(金) 03:35:49 ID:8imUTsoS
(はうっ……なに、これぇ……ヘンな、におい……)
二十人近い男達の出す臭気と荒い息遣いが、雪歩の正常な感覚を奪っていく。
はじめて感じる異性の精臭に、正常な人間の雌として、子宮の奥が反応していた。
(や、やだ……わたし、今……えっちな事考えてる……?どうして……)

生物としての反応に戸惑いながらも、性器自体は収縮して本人の意思と無関係に動く。
ぶるりと打ち震えた下半身が、わずか数ミリではあるが左右に動いた。

そして、ぷつりとかすかな音が聞こえたかと思った次の瞬間。

「………」
参加者達が生唾を飲み込む音と共に、雪歩の最後の一枚であるショーツが、
はらりと音も立てずに床へと舞い落ちた。


「……」
「………」
集中のあまり、その光景はスローモーションで映っていたかもしれない。
二箇所の戒めを失ったショーツは、まず重力に従ってお尻の部分が身体から剥がれ、
サイドおよび下腹部を隠すフロント部分は一度、恥丘と性器を覆い隠したのだが、
先程剥がれたショーツの片方に引っ張られ、滑り落ちるように小陰唇をすり抜け、床へと落ちた。

カメラ等、撮影または記録媒体を厳しいチェックによって禁じられた空間。
それだけに、参加者達の【記憶】にかける執念は凄まじかった。
どよめきすらも最小限に抑えられ、ただただ、はじめて顔を出した雪歩の一番恥ずかしい場所を凝視している。

恥毛も年齢の割には随分薄く、陰部の色付きも肌と変わらないくらいに可愛らしい。
アイドルというイメージもあり、参加者達は一般的に見る女性の秘部よりは美しいはずと期待もしていただろう。
果たして結果はその通りであり、雪歩の無垢なイメージ通り……
いや、それ以上の場所であった事に皆が感動して、しばし時は止まっていた。
ただし、一人を除いて。

雪歩本人はどよめきや歓声で参加者達のテンションを推し量っていたが、今回ばかりは違う。
さっきまでお尻に食い込むショーツのゴムが……性格にはゴムの感触が、無くなった。
加えて、股間に冷たい風を感じる事で最後の一枚が剥がれ落ちた事を感じ取った。

「あ……ぁ……ファンの皆さん……ダメぇ……見ないで……見ないでっ!!いやぁん…」
堰を切ったように激しく動く雪歩を前に、プロデューサーが一歩前へ出た。
29ある日のエロ本(妄想編):2007/03/23(金) 03:38:07 ID:8imUTsoS
「……さて、雪歩の裸をお楽しみいただきましたが、皆様に少しでも喜んでいただけるよう、
少しばかりの演出を用意させていただきました。
先程皆様がお切りになった彼女の服に、実は当たりを仕込んであります。
上から三つ目の裏ボタンにあった、小さな金色のメダルをお持ちの方は挙手をお願いします。

皆、このイベントは知らされていなかった様子で、いそいそと自分が切った服の破片を調べている。
その中の一人……お金持ちとは程遠い、純粋に雪歩のファンとして身銭のほとんどを払ったであろう男が、
面の奥からはやる気持ちを抑えきれないと言った様子で、高々と金色の裏ボタンを掲げた。
「おめでとうございます。貴方様には最後に、
充分に彼女を気持ち良くする下拵えをしていただきましょう……これをどうぞ」

そういって、当選者の男に手渡されたのは、女性に使う銀色の卵型ローターであり、
スイッチを入れると軽く振動するタイプの、ごくありふれた道具だった。
が、このような大人の玩具など見たこともない雪歩にとっては充分にワケの分からない未知の道具であり、
恐怖の対象でもあった。

「い、いやぁ……な、何なんですかそれっ……わたし、まだ何かされちゃうんですかぁ……」
首を横に振りつつ身体をよじる雪歩だが、両腕が拘束されている以上その動作は男達の嗜虐芯をそそる物でしかない。
「よく見えるように、少しポーズを変えていただく必要がありますね……銀の裏ボタンをお持ちの方が、
後2名いらっしゃると思いますが……お手数ですが、彼女の両足を抱えて拡げて下さいます様、お願いします」
「ふぇ……や、やだ、そんな……脚、拡げるなんてっ……」
男達には願ってもない役得だったらしく、雪歩の前に歩み出た男二人は、阿吽の呼吸で右と左の担当を決め、
両腕でしっかりと感触を楽しむように雪歩の脚をそれぞれ抱え上げ、股間が丸見えになるよう、拡げて見せた。
ダンスレッスンを繰り返し行なっている彼女の身体は柔らかく、目一杯広げられた下半身からは、
下腹部から恥丘、大陰唇から会陰までのふくらみが実に艶かしくもはっきりと見えていた。
「だ、ダメぇぇえっ……そんな格好、はしたないっ……お願い、許して……これ以上見ないでぇ……」

雪歩の哀願に反して、男達の視線は吸い込まれるように彼女の大事な部分へと集中している。
遺伝子レベルで刷り込まれたその形と、類稀なる容姿を持つ顔とスタイルが同時に拝めるこの状況で、
性的に何も感じないほうが人間の牡としてどうかしているだろう。
ほんの1メートルほど向こうに、憧れのアイドルが大事な部分を丸見えにして脚を拡げさせられている。
そんな光景を見られるというのが幸せかどうかは人による。しかし、普通はどんなに逆立ちしても
見られないものであり、希少性の高さだけは誰もが心の奥底で認識していた。

金色のボタンを持つ男がローターのスイッチを入れた瞬間、周囲のざわめきが一斉に引いた。
おそらくはそこから洩れる雪歩の嬌声を漏らさず聞き取る事に集中するためであろう。
事実、低く唸りを挙げるモーター音に対して雪歩の引きつった恐怖交じりの声はこの上なくか細く、
同時に男性の嗜虐芯を強く刺激するものだった。
30ある日のエロ本(妄想編):2007/03/23(金) 03:41:09 ID:8imUTsoS
「ひ……ひゃうっ!?」
小刻みに振動するローターが雪歩の大事な部分に当たり、わずかに沈み込む。
視覚のみでも股間の柔らかさが充分に感じられ、参加者達は一斉に息を飲んだ。
「ふぁ……っ、あうぅ……はぁっ、んっ……」
恐怖心と闘いながらも肉体的反射には抗い難いらしく、雪歩は額に大粒の汗を浮かべながら、
紅潮する顔を左右に振り、必死で上がってくる快楽に耐えようとしていた。
金のボタンを当てた男はあまり女性の身体を熟知している様子ではなかったが、
たどたどしいながらも懸命に雪歩の股間全体をローターで弄繰り回している。
そのもどかしさが、参加者達にはかえってたまらなく心地良かった。
長く弄っているうちにローターが雪歩の一番敏感な部分を捉えたらしく、今までと一段違う反応で、
「い……あっっ!?」
と、背筋を逸らして高い声を上げると、じわりと秘裂の割れ目から染みが溢れてきた。
「な、何……これ?わたしのからだ、一体どうなって……あっつ、ひゃあうっ……」

有効打が決まったと見えた男は、畳み掛けるように繰り返し雪歩の一番感じる部分を刺激する。
「あ、あっ……きゃうっ!ふぁ……お、お願いです、それ以上、され……ゆ、許してっ……」
染みが沸き続けると当時に、粘液が溢れてローターの音を少し変えていく。
雪歩が本気で感じ始めたことで、性的な魅力がさらに加わって男達を酔わせていた。
彼女の快楽がどんどん上がっていく事に同調して、男達の興奮も増加する。
クリトリスおよびその周辺を徹底的に責められることによって、雪歩の中にある
絶頂への本丸が今、まさに落ちようとしていた。

耳の穴を無理に拡げて、神経を集中させていなければ聞き取れないほどのものではあるが、
くにゅ、くにゅと言う擬音が室内に興り、雪歩の表情と併せてとんでもなく淫靡な事象となる。
熱心なファンなら、彼女の乱れた息遣いにすら射精感を覚えるであろう。
それほどまでに、雪歩の感覚は敏感になっていき、絶頂の一歩手前にいることが分かる。
不規則にぐにぐにと押し付けられるローターからは、そろそろ雫ができそうなほどに染み出した
液体が、彼女の身体を超えてその金属製の物体へと移りつつあった。

「ひゃうっ、うっ……あっ、あはっ……ぁっ、ひうっ、あんっ……」
言葉よりも悲鳴の割合が高くなってからというもの、雪歩は男達に向かって哀願するのをやめた。
それよりは快楽に耐えて、少しでも男達の劣情を抑えたかったのだが、そんな行為も焼け石に水だ。
刺激によって充血し、包皮の下からでもはっきりと存在が分かるほどに硬くなったクリトリスが、
余計にローターの刺激を受けて雪歩の脳髄に快感の電気信号をを送り込む。
気持ちよさを抑えようとすればするほど、力を込めた眉と口元が恥じらいの表情を一層強調し、
男達の股間をガチガチに硬くしていた。
31ある日のエロ本(妄想編):2007/03/23(金) 03:43:59 ID:8imUTsoS
青年の眼前では彼女が呼吸すると共に股間もわずかに上下し、その秘肉を動かしている。
(あっ……あたま……ぽわぽわして……あそこ、ヘン、ですぅ……きゃうぅっ!?)

露になった雪歩の大事な部分が刺激と共に戦慄くその光景に、
場内全ての男達が酔いしれながら自らの股間を擦り続けていた。
プロデューサーから前もって教えられていた【最後のスペシャルサービル】のためである。

「では、皆様……もうお分かりでしょうがこれが最後のサービスとなります。
我が社期待の新人アイドル、萩原雪歩の達する姿を肴に、思いのたけを好きなだけ
彼女にかけていただきます。口内および性器内は禁止ですが、それ以外なら
顔でも胸でもお好きな場所へお好きなだけどうぞ」
(え……えぇえっ!?なに、それ……男の人たちが、わたしに、かけるって……)
まだ見ぬ出来事について考えるも、股間に当たるローターがそれをさせてくれない。
執拗にクリトリスを刺激され、絶頂まであと少しというところまで高まってきた感覚が、
丁度良い感じでプロデューサーと男達の存在感を消し去っていった。

「はぁっ……んっ、くぅ……んっ……ひうっ…やっ、きゃうぅっ……」
いつの間にか喘ぎ声を抑えようとする感覚も無くなり、雪歩の声が室内に響くようになってくる。
それは参加者達が一番聴きたかった声であり、日頃の様々な情念を余すところ無く吐き出すために
最高の呼び水となりうる声だった。
「ふぁぅつ……いやぁ……許し…あっ、はぁっ!?……うぅっ……」

ローターが一層強く押し付けられ、圧迫されたクリトリスがわずかに横へ滑り込んだと同時に、
まだ味わった事の無い感覚と共に雪歩は絶頂へと上り詰めた。

「ひあっ、あ、あっ……あぁあぁぁぅっ!!」
雪歩の尿道から透明な液体が噴き出した直後、
この瞬間を待ち焦がれた参加者達が、雪歩への情欲を一斉に射ち出した。
(あっ……やぁっ……なに、これっ……べとべとして、ヘンなにおい…)

純粋無垢な白い花を自らの手で汚す歓び。
会場内の男性一同は、その対価に決して劣らぬ快楽を心に刻み込み、
雪歩のためのスペシャルイベントは幕を閉じた。

「全部で580万円、か……Eランクアイドルが一日ではあり得ない収入だね。
ヌード写真集やVシネと違って記録が残らないからイメージも下がりにくいし、
処女を失うわけでもない。
このお金で事務所は生き残れるんだ。ありがとう。雪歩……」

股間にじんわりと残る熱さを感じながら、何かタイヘンな事が終わったという安堵感を抱えて、
多数の男性の液体にまみれた雪歩の意識は闇に落ちていった……
32ある日のエロ本(選択肢):2007/03/23(金) 03:45:48 ID:8imUTsoS



「戻って来ーい、雪歩ー!」
「ぁ………いやぁ……服、だめ……見えちゃうっ……」

寝ているわけじゃない。起きながら意識を穴の中に飛ばしているという雪歩特有のアクションだ。
こうなったら生半可な事では反応しないから、車の運転に集中するために少しばかりほうっておいたが……
時折聞こえる言葉から察するに、あの本の中でもかなり特殊なページを読んだな。

グラビアページの数枚は覚悟していたが、察するに読者投稿欄の【俺的理想陵辱】コーナーまで読まれたっぽい。
戻ってくるのが遅いと思ったら、意外に読んでたのかもしれない。
また濃いコーナーを見たな。よりによってそこかよ、という目立たないところを!!
……まぁ、それは置いといて。雪歩があの本から妙な誤解を受けたのは間違いない。
俺の趣味なのは否定しないが、別に雪歩にそんな事をしたい訳じゃないんだけどな……

「あ……あれ?ここ……あれ?」
「お帰り。今日は長かったね……600メートルは掘ったかもな。ちなみにもうTV局だよ」
「ひうっ!?」

様子を見るために差し出した俺の手を見て、雪歩は怯えながら後ずさり、
「ゆ、許してくださいっ……わたしもうレッスン辛いって言いませんから、もっと頑張りますから!
いくらファンサービスでもショーツまで切られちゃうなんて、ダメですぅっ!?」

……適当に路肩に止めてでも、途中で穴掘りを止めさせるべきだったかもなぁ……
どうやら彼女の脳内で、あのエロ本のいちコーナーが完全再現されているらしく、
ファンの前で服を切られていくシチュエーションに自分を当てはめているんだろう。

…………ちょっと見たいかも。じゃなくて!
俺とて社会の中で生きるいちプロデューサーだ。妄想と仕事の分別くらいはついている。
今大切なのは、半分錯乱している雪歩をどうするかなんだが、
彼女を落ち着かせるために俺が取った行動は……

【画面をタッチしてください】

例:目を覚ませ、雪歩!と【額に】【軽くチョップ】

33あとがき+お願い:2007/03/23(金) 03:47:11 ID:8imUTsoS
やよい:「えーっと……妄想編が長くなってしまってごめんなさいです。
     やっと最後の選択肢になりました」
亜美:「最後はフレキシブルにタッチコミュ!行動の意図と、タッチする場所、
    そしてどんな風にタッチするかを決めてね!」
真美:「原則としては最初にレスくれた兄ちゃんにちょっと優先権があります。
    ただし流れを見て多数のものやヘンなものになるかもしれないYO!」

亜美:「SSに関することはここまでで、あとは熱湯コマーシャル編についてのおはなし。
    解説さんどうぞー!」
真:「……イヤな呼ばれ方だなぁ、それ……えーっと、菊地真です。よろしくお願いします!」
やよい:「うっうー……でも、律子さん同様、ツッコミや解説できる人って貴重なんです。
    お願いしますね真さん。……で、千早さんの熱湯(略)についての注意なんですが……」

真:「うん、じつは当時ほとんど見た事が無いんで……もう少し詳しい話を聞きたいんだよね。
   どっかのジャイアントスイングをしてる間、曲がかかるコント番組あったじゃない?
   あんな感じなのかな……前スレの動画は見たけど、男性タレントだったからね……」
真美:「その辺うろ覚えなので、描写のためにも分かる兄ちゃんがいたらおねがいします!
    熱湯に浸かっている間だけかかるのか、それともタイムを計った後、お湯から出てからなのか」
真:「あと……最後にもう一つ。書く人間がこんなんだから、お望みどおりのモノになるかはちょっと……
   エロ的には微妙です。着替えやぱんつや恥じらい要素が多いです。っていうかいっぱいです。
   それでも良ければどうか読んでやってください。お願いします」
亜美:「ところでまこちんはどれだけ我慢できそう?熱湯コマーシャル」
真:「うー……あんまり自信ないなぁ。いっそあずささんとかの方が向いてるかも。
   熱さを感じるまで時間かかりそうじゃない?」
真美:「それあるかも。ミキミキも『あふぅ』って言いながら結構持つかもだね!」
やよい:「……いくらあずささんでも、それは傷つくかもですよ……真さん」

真:「そんなわけで、雪歩の……コミュは次で最後になります。よろしくお願いします!」
亜美:「ちゃんと台本どおりに『エロ本コミュ』って言おうよまこちーん!」
真:「うっ……うるさいなぁ!伝わればいいんだよこういうのは!!」
真美:「というわけで、まこちんは見た目によらずえろワードを口にするのが恥ずかしいという事実が発覚しました。
    まこちんプロデュース時には気をつけてね!全国の兄ちゃん!」

34名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 09:38:21 ID:X15WRwyU
おしりを優しくひたすら撫でまわす(;´Д`)
35名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 14:28:57 ID:FJnrvmwD
>>33
激しくGJ
もう俺の生きる楽しみはあなたのSS以外に無いんで、俺の命のためにも頑張って下さいお願いします
タッチコミュは「胸」を「ツンっ」で

熱湯コマーシャルに関しては、優香の動画をようつべで見るのがいいと思う
とりあえず、生着替え→熱湯風呂→風呂に耐えられた時間だけCM、っていう流れなんだけど
重点は生着替え前のエロいクエスチョンと着替えているシーンと着替えられずにうずくまる姿だと思うね
たまに清純派の子とかが出てくると、不安そうな顔がたまらなく良かった

>エロ的には微妙です。着替えやぱんつや恥じらい要素が多いです
いやいや、むしろそういうのが読みたい俺がいるんですよ
千早みたいな「見せません!誰にも!」みたいなキャラのそういうシチュはそそる
36名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 17:24:14 ID:gFyLqI3X
春香の幼児退化するネタ思いついた
もしかしたら作品化決定ーかもね
37名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 10:12:59 ID:H245ZLXN
雪歩のエロ本コミュ、最後になります。
体よくまとまったかは不安ですが、一応【尻を優しく撫で回す】でやってみました。
相変わらず最後はエロくならなくて申し訳ないですが、読んでいただけるとありがたいです。
今回は復帰戦ということもあり、自信無いので次回作とセットです。
では、今回も妄想のお付き合い、よろしくお願いします。
38名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 10:14:08 ID:H245ZLXN


乾いた音が響きわたると同時に、雪歩は意識を完全に取り戻した。

「……うーん、今のは効いたね。気合の入った一発だった……どう?目が覚めた?」
「あれ……わたし、プロデューサーになんて事を…ごごごご、ごめんなさいっ!大丈夫ですか……」

大丈夫とは言いがたいが、ショック療法とはいえ穴から出てくれたんだから良しとするさ。
「大丈夫だよ。……それに、ちゃんとイヤだって意思表示してくれたからね。
それより、目を覚まして欲しかったとはいえ、セクハラまがいの事をしてしまってすまない……
さっきも良いかけたけど、俺はこんな人間なんだ」

「……」
「もう少し説明させてもらうけど、俺を含めて女の子を泣かせたりとか酷い眼に逢わせたりして、
性的興奮を得る男ってのは少なくない。……でも、それは一人でする○×△の話でね……
そこに相手がいた場合、絶対に女の子を泣かせるような事はしないものだよ。
普段の主食と、大好物は別って話はさっきしたと思うけど」

「うーっ……よくわかりません……プロデューサーは結局、わたしを虐めたりとか泣かしたりとか、
したいんでしょうか……」
「したいけどしたくない……って、これじゃ答えになって無いよな、ごめん、雪歩。
でも、これだけは覚えていて欲しい。人を虐めたり泣かしたりするのは、
必ずしも嫌いだったりうっとおしかったりでするわけじゃない。
むしろ大好きだからするんだ。特に可愛い女の子に対しては」

「ふぇ……そ、そう……なんですか?」
「そうなんだ!……よく考えてみてくれ、雪歩には仮にも5桁以上のファンがついているだろう。
雪歩が本当に鈍くさかったりダメダメな娘だったら、そんな娘のCDや写真集を買うと思う?」
「……そ、それは……」

「泣いたり困ったりした顔も可愛い……それは雪歩の最大の武器になるし、
美希や伊織が絶対に適わない魅力でもあるんだ。
そんな魅力の一部を表現したくて、あんな本も持ってきたわけなんだけど……
それでも、雪歩が本気でイヤなら絶対にしないよ。
俺や一部のファン達は、雪歩の可愛さのためにちょっとだけ困らせたいわけであって、
本気で悲しむような事は絶対にしない……いや、出来ないんだ」

「なんだか……難しいお話ですぅ……」
「そうかもな。でも、虐めたり困らせたりは、必ずしも憎しみだけから生まれるもんじゃないんだ。
雪歩は昔から虐められることが多かったかもしれないけど……
俺が予想するに、みんな雪歩が可愛くてしかたないからちょっかい出してたんだと思うぞ。
まぁ、子供なんて加減を知らないから、やりすぎて本気で悲しませちゃったりして……」

不思議そうに考え込んでいる様子を見ると、思い当たるふしがあるんだろうな。
今まで、自分が嫌われているから虐められると思っていたんだろうが、それは多分違う。
殺すまで虐めるのが好きなヤツなんて極少数だし、俺はそんな趣味のやつとは関係を持ちたくない。
39ある日のエロ本:2007/03/25(日) 10:15:02 ID:H245ZLXN
「だから、雪歩……褒められたもんじゃないが、そんな特殊な趣味を持つファンも、
イヤじゃなければ受け入れて欲しい……勿論、程度の差はあるから、やりすぎな事をする奴は、
全力で拒否すればいい。さっきの一撃みたいにね」
「あぁあっ!?そ、そうでしたっ……プロデューサー、痛かったですよね。
わたし、なんて事を……本当に大丈夫でした?」

ココまで派手に心配されると、かえってこちらが申し訳ない気分になる。
アイドルのおしりを触っておいて平手の一発で済むなら俺は一日三度は触ってるぞ。
ともあれ、エロ本の誤解も解けたようだし一安心だ。
目の前に聳え立つビルに入り、ファンを増やすためにオーディションに向かわなくては。

「あ、あのぅ……プロデューサー」
「おう、どうした……トイレか?」

「違いますっ……あ、あの……その……さっき、わたしの困った顔とか、大好きって……」

うお。そういえばどさくさに紛れてそんな事言ったっけ俺。
雪歩への気持ちがついポロリと出てしまったが、しっかり聞かれていたっぽい。
まぁ、嘘じゃないどころかあの顔だけでどんぶり飯4杯行けるほどに大好きなんだが。

「あー……まぁ、好きだ、な……うん。すごく好きだ」
「ひゃうぅ……」
聞いた途端、瞬間湯沸かし器のように雪歩の顔が真っ赤に染まる。
彼女はそのまましばらく天を仰いでぶつぶつと何かをつぶやいたかと思うと、
オーディション準備のために着替えを持って控え室へと入っていった。
40ある日のエロ本:2007/03/25(日) 10:15:41 ID:H245ZLXN



そして結果はというと……惜しくも不合格。
俺が直前に紛らわしいことを言ったせいだろうな……オーディションの最中に、
ヘンに焦ったり困ったりで……表情にばらつきがありすぎた。
歌やダンスも今ひとつだったし、今回の不合格は良い意味で納得できた。

テンションの管理……つまるところ女心を見極めるのは本当に難しい。
ただ、今回ひとつ変わったのは、不合格の雪歩が穴に埋まらなかったこと。
むしろ、前向きにアピールの失敗を反省して、積極的に次に生かそうとしていた。
彼女の中で、何か思うところがあったんだろうか?

……不合格の報告は多少凹むが、それでも俺の趣味的エロ本を見られて、
この程度で済んだことの方が喜ばしいことかもしれない。
レッスンを積んで、また来週から出直しだな。


〜ノーマルコミュニケーション〜
41ある日のエロ本:2007/03/25(日) 10:16:43 ID:H245ZLXN

■おまけ。


「もしも〜し、プロデューサーちゃん♪今回は残念だったわね」
「あ……山崎審査員。どうもお疲れ様です」

「うふふ……アナタもお疲れ様。アイドルもそうだけど、見守るだけのプロデューサーって、
アイドル以上に神経使うかもね。はいこれ、今日の結果と点数表」
「あ、いつもすみません……それにしても、今日はどうして直接俺に?
いつもはFAXで事務所に……って、うおっ!?何だこの点数!!」

☆の数でこそ負けだが、ビジュアルで稼いだ星のスコアがダントツだ。
はっきり言ってオーディションのルール上、ダントツの一位はあまり喜ばしい事ではない。
その点数を他に回せば勝てたかもしれないのだから、戦略ミスに他ならない。
ただ……

「あれ?俺……第三節はビジュアルアピール少なかったはずだけど」
「そうね……その節では彼女のアピールはたった一回。何かを思い出すような表情してたけど、
あの顔、シビれちゃったわぁ〜♪女優の道を勧めてもいいと思ったくらいよ」

確かに。あの一回のみのアピールでこんな点数はどうかしている。
前半戦は色々な表情にチャレンジして失敗したのか、☆の獲得はゼロなのに。

「今回は残念だったけど、アタシはあの娘のビジュアルには期待してるのよ。
どんなレッスンをしてるか気になるけど、次回も頑張ってネ。
……スキャンダルでクビにならない程度にだけど♪」

どうやら俺達のやりとりをしっかり見抜かれていたらしく、やたらと気恥ずかしい。
だが、第三節のあのアピールといえば……そうだ、あの表情をした時だ。
俺のほうを見つめて、ちょっと困ったような、でも嬉しそうな……
雪歩はあの時何を思い、どんな事を考えていたのだろうか?


おしまい。
42あとがき+インターバル:2007/03/25(日) 10:17:37 ID:H245ZLXN
真:「えー、長らくお付き合いいただき、ありがとうございました!一応の終了です」
亜美:「まこちん……こういう挨拶はじめてだから緊張してる?」
真:「そりゃするってば。今回、一部雪歩に対する愛を間接的に語ってるし」
やよい:「雪歩さんを虐めたくなるのは、可愛すぎるから……ってお話ですか?」
真:「うん。きつすぎる陵辱モノだとさすがに引くかもね。他のプロデューサーも
  そんな感じだと思う……いや、思いたい!」

真美:「じゃ、次回作のおはなし、行ってみようー」
真:「はい。えーっと……>>35プロデューサー、熱湯CM情報ありがとうございました!
  元ネタを投下してくれた人とは雰囲気違っちゃうかもしれませんが、  
  千早の可愛さを最大限引き出せるように頑張ります。ただ……」
亜美:「どしたの?まだ全然出来て無いとか?」

真:「うーん……その前に、勢いのみで書いちゃったものが一本あるんだよね。
   伊織を脱がしたくて、妄想のままに作ったヤツが」
やよい:「うっう〜……普通、春香さんのSMものをきっちり終わらせるか、千早さんの熱湯CMを
    はじめるかしません?誰も望んでないかもしれないものをはじめるって……」

亜美:「いやー……マジでそうなのYO。とにかくスパッと終わらせて、千早おねーちゃんの
    熱湯CM行こうと思うんだけどね」
真美:「ただ、いおりんはまだ脱がしたこと無いし、かなり気合入れて書きました。
   相変わらず勢い重視で、エロというよりお馬鹿な内容になっちゃうかもね」
真:「そんなわけで、まだまだ続きます。……ガチで○×△って、一本しか書いてないんだけど、
   本当に大丈夫なのか不安です」
やよい:「最初にこのスレに参入した時は、本番は他のPに任せて、自分は漬物みたいな
    【ちょっとつまんで美味しいもの】になろうとしたんだけど……」
亜美:「脱衣モノばっか食わされて栄養偏らないかがちょっと心配、だよね。かといって
    出来ないものは出来ないし……その辺はいつも気にしてます。マジ勘弁!」

真:「だからこそ、読んでくれるプロデューサーにはいつも感謝です! 
   とにかく頑張りますので、また見てやってください、よろしくお願いします!」
亜美+真美:「では、次はいおりんのえっちSSです!お楽しみにー♪」
43荷電粒子砲VSブラックホール:2007/03/25(日) 10:36:25 ID:H245ZLXN
「はい、そこでステップ!そう。一呼吸置くのを忘れずに!!」

彼女達の額に汗が浮かぶ。
適度に休憩を挟んではいるが、2時間にも及ぶダンスレッスンはそうとうに疲労が溜まるであろう。
しかし、それだけ辛い練習の対価として各所の身体のキレはどんどん良くなって来ている。
新ユニットの春香、伊織でリリースする曲【私はアイドル】の完成は間近だった。

刺激的な歌詞に気を取られがちなこの曲だが、実はダンスも激しくビジュアルでの見せ場も多い。
全ての能力を高いレベルで要求される、高難易度の曲なんだ。
それだけに、準備段階から万全の体勢で望んだ。
充分なレッスンと営業活動。そして裏方からの広報も今までに無い力をいれた。
そしてとどめに社長が決断して出資したこの衣装だ。

(うお……二人とも激しいレッスンのためか、汗がにじんで体操服が……)
体操服(正確にはエクササイズウェアというらしい)……もはや過去の遺物と呼べる衣装。
俺の小学生時代は現役だったが、何だか悪い意味で性的なイメージもあり、廃止への道を
辿る事になった衣装だ。
人間本当に良いものは無くなってからその存在価値に気付くというが、コレも多分その一つだろう。
躍動感溢れる女の子に、ブルマがどれほど似合うか。
こんな未来になることが分かっていたら、幼い頃もっとよく見ておくべきだったと真剣に後悔している。

だが、今その願望は俺の目の前で存分に満たされている。
生きてて良かった、マジで!

【衣装の感覚を覚えるためにも、今日はステージ衣装でダンスレッスンな。
リハーサルのつもりで気合入れていくぞ!!】

なんて言ったが、半分は個人的欲求のためでもある。
美少女アイドル(しかもまだまだ現役で体操服の似合う二人)がわずかに胸を揺らして踊る様は、
間違いなくコンサートに来た男性ファンの視線を捉えて離さないであろう。

素のままで魅力的な春香に、何故か本人がお洒落のつもりで身につけた黒ニーソがまぶしい伊織。
あまりにビジュアルに特化しているため、今後の課題として、ボーカルレッスンを強化しておく必要があるが、
ビジュアル流行が来ている現在は、この曲と衣装を利用しない手は無い。
44荷電粒子砲VSブラックホール:2007/03/25(日) 10:37:44 ID:H245ZLXN
「良し!そのまま最後まで踊ってみよう。元気よく決まったら今日は上がりだ」

レッスンの終わりが見えたことでやる気が出たのか、二人の表情と動きが一層明るくなった。
力強いステップと共に体重移動を素早く行い、立ち位置をチェンジ……

するはずだったのだが、いつもの病気か、疲れが限界に達したのか、春香の膝ががくんとオチた。
そのまま支えを失って倒れる……はずなんだが、いっそ正直に倒れた方が良かったと思う。
反射的に手を伸ばした先には伊織の下半身。
あろう事か、春香は咄嗟に伊織のブルマを掴んで思いっきり倒れこんだ。


「……っ……」
「……」

はげしくずり下ろされたおかげで、おへそから下が丸見えになった。
つまりは、伊織のパンツが丸見えになったという事と同義であり、
高級シルクにほんのりと薄いピンクのリボン付きショーツが紺色のブルマの下から顔を覗かせ、
黒いニーソックスとの比較すると格段に眩しく見える。
標準的な女性用ショーツよりはローライズ気味のデザインで、性的にも破壊力抜群だ。

……と。伊織のパンツが魅力的なのはいいとして。
ダンス中にブルマをずり下ろされたものだから、当然落ちたブルマが足枷となって動きを制限する。
顔こそ打ち付けなかったものの、前につんのめりお尻を上げた状態で倒れる伊織と春香。
落ちたブルマのウェスト辺りがだらんとしている所を見ると、ゴムが切れてしまったかもしれない。
面積は少なくても高いんだぞ、EX衣装って。
……社長に頼んでまた買ってもらうことを考えると、この幸せな光景を見ながらもちょっと胃が痛い。


「いやぁあぁー!!春香っ!アンタ一体なんて事してくれんのよっ、このEL変態!Da変態っ!」
「ご、ごめんなさい……つい、手がそこにいっちゃって……」
春香につかみかかる伊織の表情は凄まじい。俺でもそうそう見ないぞ、あそこまで怒った伊織は。
45荷電粒子砲VSブラックホール:2007/03/25(日) 10:38:57 ID:H245ZLXN
「アンタが転ぶのは勝手だけどね!わたしにまで迷惑掛けるなって言ってんの!
大体アンタ、年上のくせにダンスもビジュアルも……って、何で目を背けてんのよ」
「あ……ごめんね。レッスン上のライトがまぶしくて、伊織のおでこに反射して……」

うわぁ!いくら事実でもこんな場面で正直に答える奴があるか!?状況を読んでくれ頼むから!!

それから数フレームの間があったのは、伊織の中で何かが切れたからだろう。
春香の体操服を強く掴んだと思ったら、腕の力全てを使って一気に左右に引き裂いた。

「きゃっ!?……な、何するの伊織!!」
弓を引くように引きちぎったおかげで胸からおへそまで肌が露出し、こちらももう使えないだろう。
「それはこっちのセリフよ!!無能なメンバーに邪魔されただけじゃなくて、
こんな冴えない男にショーツを見られちゃうだなんてっ……どうしてくれるわけこの没個性!」
「なっ……」

100歩譲って冴えない男は良しとしよう。だが伊織……その単語はまずいぞ。
そうは言ってもキレた伊織に俺のそんな呟きが聞こえるはずも無く……
「アンタなんか、これくらいしてやっとおあいこなんだからっ!!」
開いた胸元に手を突っ込んで、春香のブラを掴み、そのまま上へとずり上げた。

Cカップの形の良い胸が、ブラジャーの戒めから開放され、ぷるんとはじける様に飛び出した。
汗で上気した肌は只でさえ艶かしく、ほんのりと赤みを帯びた乳首は一層エロスを協調する。
この展開に気まずさを感じながらも、俺は二人から目が離せなかった。

この二人を預かる責任者として、俺が取るべき行動は……


1:全力で止める。

2:全力で見守る。

3:さて、次のユニットはどうプロデュースしようかな……(現実逃避)
46あとがき:2007/03/25(日) 10:41:10 ID:H245ZLXN
亜美「……またこんなん?」
真美「そう、こんなん!」
やよい:「うっうー……数本書けば飽きると思ったんですけど、困りました。全然飽きません。
    読者Pさん達が飽きてしまわないかがすごく心配です。
    
亜美:「カレーも一週間続けばさすがにイヤになるかもだしねー」
やよい:「ほえ?うちは10日くらいいっちゃいますけど……その後、カレーうどんとか
    スープにしてバリエーションを増やしてもう5日くらい……」
真美:「……その先は話さなくていいから。聞くの怖くなってきたし」
亜美:「さて……今回は選択肢付きといっても半分お約束みたいなもんだし、
    内容もかなりお馬鹿になるので、いつもより気軽に読んでね!」
やよい:「タイトルからして、見も蓋もないですしね……今回」
真美:「女の喧嘩って、一歩間違えば陰惨になって見ててもイヤだしね……
    できるだけ明るく、お馬鹿に色っぽくなるように頑張るから」

やよい:「これであと、脱がされてないのは美希さんと亜美、真美だけになったよね……」
亜美:「本当に妄想の赴くままだから、全キャラ制覇を狙ってるとかでは特にありません。
    期待せずに今後もお楽しみくださいねー♪」

47名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 10:47:51 ID:Uv2pkndo
選択肢が没個性すぎるだろ・・・

4:ズボンを下ろして自家発電を始める
48名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 13:10:35 ID:tNGWrQJz
おまいらやよい誕生日ですよ
49あとがき荷電粒子砲VSブラックホール :2007/03/25(日) 17:13:02 ID:H245ZLXN
(83のCと聞いてはいるが、見た感じもうちょっとあるかもなぁ……)
感動もさることながら、プロデューサーとして培ってきた俺の目は春香の胸を凝視しながらも
今まで見たグラビア女性達を脳内検索しており、春香の位置は決して低くない。
今まで歌を中心に見せることを考えていたが、ビジュアル方面での売り方をもう少し見直そう。

若さ溢れる肌の張り具合に、バランスよく育った綺麗な形。
乳輪の大きさも丁度よく、地方の娘独特の遊んでいない感じが良い方向に働いている。
白くて可愛いブラジャーの中に、こんなにけしからんモノを持っていたとは、春香、侮りがたし。

「見られた……プロデューサーさんに、ハダカの胸……あぁあ…」
そんなつぶやきが聞こえるか聞こえないか……俺にもはっきりしない。
そんな時だったと思う。春香の中にある何かも、ぷちんと切れたような気がした。


「いおりぃ……このっ、あんたも……見せなさいっ!!」
「やぁっ!!ちょっと、逆切れ?体操服めくってどうするつもりこの普通魔人!!」
「うるさいこのグレートバリアリーフおでこっ!!いいから脱ぎなさいよ!!」

伊織の体操服が勢いよくめくられて、細くて綺麗な背中が丸見えになる。
どんな時もお洒落を忘れない伊織らしく、ピンクのレース入りブラはパンツとお揃いらしい。
ピンクの下着姿と黒のニーソックスは相性抜群の組み合わせで、
俺はさりげなくズボンのポケットから股間を押さえて、外見上硬くなっているのを隠しているが、
人気アイドル二人のキャットファイトを見せられて、それはもうタイヘンな事になっていた。
見えないようにちょっとだけ自家発電をしてみると、これがとんでもなく気持ち良い。
50あとがき荷電粒子砲VSブラックホール :2007/03/25(日) 17:13:54 ID:H245ZLXN
「このっ……もともとアンタが悪いんじゃないの!だいたい、春香なんてリボン以外に
存在価値無いんだからね!本当はリボンが本体で、あとはキカイなんでしょ!?」
体操服を脱がされながらも、春香のブルマを引っ張って対抗する伊織。

おおう……ずり下げられたブルマの下には、これまた普通の白いパンツが。
しかも無地の白かと思えば、後ろの方にイルカのバックプリントがあるじゃないか。
アイドルが身に付けるにしては安っぽい下着だが、春香なら不思議と似合うし、良いと思うね。

「言ったわね!伊織……あんただって!!」
伊織の体操服を完全に脱がしてから、次はブラジャーに掴みかかる春香。
「そのおでこが開閉式になってて、中はリムジン格納してるんじゃないの!?
ラジオに出たとき、そんな事言われてたわよ!!」

ブラを脱がされかかって必死に抵抗する伊織を見て、俺は股間を弄りながらも
吹き出しそうになるのを懸命に堪えていた。
そういえばそんな事リスナーに言われてたっけな。よく覚えてたな春香。

かなりの本気で喧嘩しているのは間違いないんだけど……
二人とも無意識に殴ったり、引っかいたりとかはしていない。お互いの服を脱がすことだけに集中している。
俺が普段、『アイドルは身体が資本!!傷つけたりは絶対ダメ』と教育している賜物だろう。
こんな時でも忠実に守っていると言う事に関して、二人を褒めてやりたいと思う。
おかげで、俺はたまらなく美味しいシチュエーションにいられるのだから。

これがコンサート本番だったらと思えば、生きた心地がしないけど。
アイドル、プロデューサー、会社……三方一両損ではとてもすまないほどの大損害になるし。
特にアイドル本人が、一生モノの傷を負う事は間違いない。
そんなピンチも、見る人が俺しかいなければ最高のイベントだ。
記録媒体を持っていないことが悔やまれる。
51あとがき荷電粒子砲VSブラックホール :2007/03/25(日) 17:14:37 ID:H245ZLXN
伊織のブルマはゴムが切れてしまっていて、はき直してもストンと落ちてしまうため、
片足に引っ掛けたまま放置されている。下着姿に黒のニーソックス。
加えて片足に引っ掛かったブルマが最高にいやらしく、この状態を保存できるなら、
俺はここしばらく右手のお友達に困らないことを約束しよう。

対して春香は全部脱がされてこそいないものの破れた服の隙間からハダカの胸が見えており、
半脱ぎ状態が大好きな俺にとって最高の姿で伊織と戦って、その綺麗な胸を揺らしている。
春香のブルマもゴムが切れてしまったらしく、膝下まで降りた状態で止まっており、
白いパンツとの対比がまぶしく、こちらも究極の一人フィーバーネタになること確定だ。

一進一退の状況はこの上なくドキドキして、俺の中で期待感を煽られる。
伊織のブラが取られるか、春香のパンツが脱がされるか……
どちらにしても俺の股間は爆発してしまうかもしれない。
おおお、春香……脱がしにくいからって力任せに引っ張るな。
俺的には嬉しいが、伊織の下着は5桁を越えるような高級ブランドっぽいぞ……
しかし、伊織の背中にはブラのひもが食い込み、もう少しで切れてしまいそうだ。
身長の割には育っている伊織の胸がチラチラと顔を出し、ほんのりと色がついた
ピンク色の乳首が、俺の性的興奮を促して止まない。

(77と聞いてるけど……Bカップくらいかな?よく似合う胸だな……うん、素晴らしい)
俺が股間を熱くする一方で冷静に伊織の胸を観察していると、いよいよブラジャーの紐が
限界を超えたらしく、鈍い音と共にぷちんと切れて、弾け飛んだ。

「あっ……や、やあぁんっ!!」
さすがに上半身を全裸にされては堪らなく恥ずかしいらしく、春香を脱がす手を止めて胸を隠す。
いつも強気な伊織が羞恥にまみれて弱気になる表情は、ほとんど見ないだけに貴重であり、
もうちょっと油断していたらあの表情と声で、俺のものはリミットを突き破っていた事だろう。

戦力が均衡を失い、春香有利に傾きかけたのを知った矢先に、
春香は伊織に覆いかぶさって最後の一枚を脱がしに掛かった。
いかに強気な伊織といえど、体格の差はやや不利だっただろうか?
52あとがき荷電粒子砲VSブラックホール :2007/03/25(日) 17:15:19 ID:H245ZLXN
「や…やだ、やめてっ……おねがい、ショーツはダメっ!?」
「うるさい!!先に下着脱がしておいて何言ってんの!?」
春香の手が、伊織のパンツにかかり、サイドから下に引っ張られる。
後ろから見ている俺からは伊織の尻の谷間がチラリと見え、ピンクの下着の中には
さぞかし柔らかくて肌触りの良い感触があるんだろうなと思い、ドキッとした。

伊織はというと、片手で大事なところをガードしながら、春香のパンツを脱がそうとしている。
こちらは片手作業のため、脱がし方がアンバランスだが、むしろそこが良い。
力で脱がしにかかっている分パンツが春香のお尻に食い込み、柔らかい肉が歪んで
余計にエロく見えて仕方ない。
バックプリントのイルカも引っ張られて伸びきっていて、かなり滑稽だ。
だが、その限界まで引っ張られた部分からは、女の子の大事な部分が見えそうでいて、
健全な男子としてはどうしてもそこに目がいってしまう。

充分に育った春香の身体は股間も例外ではなく、大事なところのふくらみを見ていると、
男の本能にしたがってアレを無性に突っ込みたくなってしまう。
まだ蕾の状態でありながら、男を迎え入れる準備が整った春香の股間は、
見ただけですべての健康な男をどうにかしてしまうだろうなぁ……
半脱ぎでありながら、乳首、お尻、あそこ……と全てが見えた春香だが、
対照的に伊織の方は春香によって全裸にされかかっている。
パンツのサイドは膝までずり下げられているにもかかわらず、伊織が執拗にあそこをガード
しているため、なかなか最後の一枚が脱がせないでいた。

「はぁっ……はぁっ……くっ、いや……いやぁ……」
疲れの汗を浮かべながら抵抗する伊織がすごく色っぽい。
しかし、その根性とは裏腹に体力は落ちているし、片腕と両腕ではハンデがありすぎる。
脱がされてしまうのは、時間の問題だろう。
なんだか可哀想だし、そもそもの原因は春香でもあるわけだし……そろそろ止めるべきだろうか?
53あとがき荷電粒子砲VSブラックホール :2007/03/25(日) 17:16:37 ID:H245ZLXN
「おい、春……」
俺が身を乗り出した直後。
「えーいっ!!」

気合と共に春香が渾身の力で伊織のパンツを剥ぎ取った。
「きゃっ!」
「痛っ……」
「うおっ!?」

パンツが脱げた反動でお互いの身体は弾けるように離れ、1メートルくらいの距離を置いて尻餅をついた。
あわせて、勢いよく脱がしたパンツが、引っ掛かったブルマごと宙を舞い、はらりと落ちた。
春香も伊織も咄嗟に身体を支えるため、大事な部分を隠すのを忘れているのだろう。
一瞬だが、脚を開いている伊織のあそこが丸見えになり、凄いものが俺の目に飛び込んできた。

箱入りではあるが、じゃじゃ馬お嬢様の、まだ誰にも見せたことが無いであろう大事なところ。
そこは凄く綺麗で……いや、綺麗過ぎた。
普通はアレに隠れてよく見えないんだが、くっきり細部までよく見えた。
何故かと言うと、それは絶対ココでは言えない。言ったら伊織の何かが壊れてしまうから。



「伊織っ……生えてないんだ」
「へ……っつ、きゃぁぁっ……あ、や、くっ……い、いやぁっ、ダメっ!!見ないでぇっ……」

弾かれたようにあそこを隠し、うずくまる伊織。
春香……ワザとじゃないのは俺も分かっているが、無知は罪になるぞ。
お前が声に出したことで、俺も見てみぬふりができなくなったじゃないか!!

「あー……あの、伊織?別に俺、誰にも言わないからさ……」
見てしまった以上、もうこんな風に言うしか無いだろう。全裸にニーソックス姿でうずくまり、
大事なところを隠している伊織にスーツの上着をかけてやるが……

「ひっ……ふぇ、うっ……うあぁぁんっ……春香の馬鹿、プロデューサーの馬鹿ぁ…」
やっぱり、手遅れだ。
いつもの5ヶ国語を駆使した罵倒もなく、普通に【馬鹿】なんて言われてるって事は、
いつもの嘘泣きではなく、本当に恥ずかしくて泣いているんだろう。
54あとがき荷電粒子砲VSブラックホール :2007/03/25(日) 17:17:22 ID:H245ZLXN
全裸(ニーソ含まず)で泣いている伊織はすごく可愛くもあり、色っぽくもあり、
相変わらず俺の股間はガチガチに硬くなっているが、さすがにこれは申し訳無いと思う。
千早や真の前で、これみよがしに胸を誇示している様から想像するに、
絶対に見られたくなかったんだろうな……
「あ、あの……伊織。ごめんね、本当にごめんね……わたし、ついワケが分かんなくて…」

春香も反省しているようだが、後の祭りだろう。
二人とも体操服から下着までボロボロだし、どうしようかなぁ……これから。
伊織の精神を保つためにも、とりあえず泣きたいだけ泣かせてあげるとして、
俺が二人に言うべき事は……


1:春香が全面的に悪い。

2:春香が悪いが伊織もちょっとは悪い。

3:喧嘩両成敗!!

4:その他。
55atogaki:2007/03/25(日) 17:18:59 ID:H245ZLXN
亜美:「やよいっち、お誕生日おめでとうー!」
真美:「イベントもあったみたいだし、いい誕生日みたいだね?」
やよい:「うっうー!ありがとうございますっ。世間は大変なことになってたりですけど、
    祝ってくれるプロデューサーの気持ちはすごく嬉しいです!」

真美:「というわけで、今回は4番!ズボンは下ろしてないけどこっそり自家発電でお送りしました」
亜美:「本当に勢いで作ってるから早い早い……」
真美:「熱湯CMもやりたいしね。期待されてるかわかんないものはさっと終わらせましょうって事で」
やよい:「……でも、最後に泣いちゃう伊織ちゃんは書いてて萌え!だったみたいです」
真美:「あとは、悪口の応酬とかをギャグにしたかったんだけど……難しくて軽くなっちゃいました」
亜美:「【中はリムジン格納庫〜♪】って、10年位前のラジオネタだけど、分かる人いるのかなぁ……」

やよい:「というわけで、次で伊織ちゃんのえっちコミュも終わりです。
    今回も選択肢は没個……はわわ、えっと……普通ですけど、よろしくお願いします」
亜美:「やよいっちはその辺、空気読める娘だよね……」

56名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 17:20:19 ID:6rsJLD2k
>>46
毎度乙。もう、あなた無しでは生きていけない
飽きるどころかもう中毒ですよ


>>48
うっう〜
57名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 20:58:24 ID:6rsJLD2k
>>54
1.春香が全面的に悪い
伊織に恥かしい思いをさせたんだから、春香にもその屈辱を味わってもらわな

連投スマソ
58名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 00:24:39 ID:Kog235G5
3しかないだろ常識で考えて・・・

春香はその場で剃毛して剃った毛はそのまま伊織の股間にセロテープで貼り付け
最後にカメラ付き携帯で撮影すればパーフェクトコミュニケーション
59名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 10:51:41 ID:xc3rqIzc
4.その他
「伊織が悪い」

状況を考えると春香の行動と結果は不可抗力に近い。
あまつ普段の春香を知っている伊織なら
あそこまで怒る必要はないはず。

にも関わらず言いたい放題、
挙げ句先に手を出しては擁護のしようがない。

よってここは伊織のみ無期限謹慎が相応の処分かと。

内容が少しスレ違い気味?
60名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 10:58:24 ID:WbihzNhJ
>>58
>春香はその場で剃毛
いいよいいよ〜
これでどんな反応をするのかが楽しみだ
明るい春香でいられるのか、伊織のように泣いてしまうか
61名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 11:09:23 ID:M7OTBi64
犯しまくって絶望しまくりんぐなハルカって見てみたいもんだな
62名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 02:22:33 ID:Ph1o3Mqe
エロよりハーレムスレの>>28にある
アイマス! ロリブルマー
の亜美が、すごくいい所で終わってもったいないんだけど
ぜひ最後まで書いてくださいませんかね……? >作者様
63名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 09:53:26 ID:56X6pA2h
剃毛&熱湯期待age
64名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 22:54:56 ID:MXWCT+Gl
春香が剃られると聞いて飛んできました
65えむとも:2007/04/06(金) 08:27:58 ID:4McHDlLS
前スレDAT落ちにより
2スレ目『ポジティブ・ホスピタル』以降の作品のログ採取が不可能になりました

真に申し訳ないですが、2スレ目を保存している方はいらっしゃいませんか?
66名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 12:57:15 ID:a4N0WPEP
にくちゃんねるでググれ
67名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 21:05:49 ID:jyAFyrtt
知ってるか?
にくちゃんねるは昨年いっぱいで機能を停止したんだぜ。
ttp://imas.ath.cx/~imas/cgi-bin/src/imas0906.zip
68名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 00:51:58 ID:9uojA0/1
確かににくちゃんねる自体での保管はもうないが、にくちゃんねるから他のとこのキャッシュに飛べたりする。
69名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 01:17:10 ID:eQzPTtpJ
だが1000までキャッシュが残ってないんだぜ
70名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 03:21:41 ID:/UWb8Teg
保存してないからでかいこといえないが、保管庫の管理人だし協力しようぜ
71えむとも:2007/04/07(土) 09:10:47 ID:fai6dFKH
有志の助力によりログを入手すた、作業にとりかかるす
72名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 02:54:29 ID:kZyCiJg7
真・やよい・真美
選ぶならどれ?
73名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 03:22:16 ID:WjNo5Jp+
ワ・)ノシ<真!
74名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 03:39:09 ID:l5DCj5F8
やよい !
75名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 07:13:36 ID:e1QvSe+p
春スペに燃えたので亜美!
76名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 11:25:48 ID:Ziy/h9rP
真一択だ
77名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 13:56:19 ID:5x04qkuy
友達なら亜美真美
彼女にするなら真
いじめるならやよい

せっかくだから、俺はやよいを選ぶぜ
78名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 14:36:20 ID:cxLvEgTt
ロリコンの俺は真美でいくぜ
79名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 14:54:50 ID:FaJiXbp0
順番的に真を選ぶぜ
80名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 21:10:45 ID:0/3V7IeU
やっぱり真が好きだなあ
81名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 23:34:06 ID:SawpdIt8
待つんだ、大穴であずさ様を頂いていくぜ
82名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 22:31:12 ID:rNYbdnz2
では諸氏、律子は私がさらわせて頂くよ。フフフ・・・
83名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 22:33:51 ID:PHjWRs6K
>>81
残念、それは大本命だ。
と言うわけであずささんの乳に溺れてくる
84名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 22:48:03 ID:SkwdhXD6
ナムカプとアイマスを同時進行でプレイして、その後音泉の再放送聞いてたら千早が天現寺ひろみに見えてきた。
というより、後ろにあのでっかい波動銃持ったあずささんを乗せてハイレグアーマーでバイクを乗り回す千早が見えた。


ナズェナンディスカ!!
85名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 23:52:54 ID:dLs/GRPI
髪型が似てるからだろ
86名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 00:09:01 ID:rwxuHGG7
予想オッズ

雪歩 4.5
千早 5.9
美希 9.5
やよい 10.3
伊織 11.2
真 16.6
あずさ 21.8
亜美 23.3
春香 26.5
律子 110.3

ちなみに俺は◎千早○美希▲やよい
87名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 01:45:20 ID:Xcl1612V
律子テラカワイソスwwww

とでもいちいち書けばいいのか。
箱厨のワンパターンぶりにはいいかげん飽きたわ。マジツマンネ
88名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 04:31:02 ID:SoGYRPj3
>>86
律子のオッズが酷えw
まぁ、ツッコミ属性キャラの運命と言えばそれまでですが
89名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 12:32:12 ID:Oz23r15D
律子をネタにしてるのって箱から始めた奴ばかりだろ?
90名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 12:35:12 ID:wQTOzmSd
いやソフトもってないニコニコ厨じゃね?
91名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 12:53:36 ID:KL7IZ/0J
それ以前に真美と小鳥さんをいれてないからダメだな
あー、小鳥さんの「ちょめちょめ」が耳から離れない
92名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 00:43:27 ID:B5Jryz8A
結局一番人気のキャラって誰なんだろ
この手のスレを見てると雪歩と千早が結構人気なイメージがあるけども
93名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 02:47:25 ID:yXoXjrS3
人気と言うか、書きやすくはある

だってとりあえず虐めときゃ話が作れるし
それが嫌なら「○○さんだけが私を理解してくれてる」系で
純愛に持ってけばおkだからなー
94名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 17:28:47 ID:mznXPwDy
本番前日に亜美たちが「最後に3人で何か思い出作りをしようよ」。

Pと2人で勝手に決定。

本番は大成功。Pと一緒に食事。

アイスクリーム買ってあげたり、遊んだり、ちょっとしたデート。

Pの家へ

お泊りイベント

こんなSSありませんかねー? 職人さん(神)、お待ちしてます

マニアックですが……なでなでしたり抱きしめたり、
逆に、指をはむって口で加えてくれるシチュとかあったら最高です
95名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 18:56:08 ID:AkeWnAHD
>>94
そこまで出来てるんなら、書いてみると良いんじゃない?
何事もチャレンジしてみないと、ね
96名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 17:38:49 ID:Q/sBgNCp
続き期待age
97名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 22:53:58 ID:LeUxtvHJ
>89
箱○でも伊織弱体化だし律子って最強じゃないのか?
トータルで見たら千早より上だと思うんだが
98名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 23:10:14 ID:y1HDzvbw
イメージ的に最弱
99名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 23:35:42 ID:zyi3Gcr0
ゲーム上のステータスはあんま関係あるまい
100名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 00:08:53 ID:gxUyQcOK
まぁ確かにオフ専になりがちな箱○じゃ関係ないか…
スレ違いの話題振ってすまんね
101名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 00:13:36 ID:QKOTtFpf
雪歩がトップ争いするほど人気という時点で
アーケードの時から既に関係ないだろ
102名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 00:23:41 ID:gM7Riybw
このスレ職人さん1人しかいないんだね……
103魔法をかけて! ver.音無小鳥(1/10):2007/04/15(日) 02:50:43 ID:fm6vcdTZ
 夜の765プロにて。
「……終わりましたぁ」
 明かりの落ちた事務所に独り、音無小鳥は頭の上の蛍光灯だけつけて事務処理にいそしん
でいた。日も変わらんかという深夜、ようやっと机にうずたかく積まれた、全ての書類の処
理が終わり、力の抜けた声を出し、く〜と背を伸ばす。
(うう、また今日もこんな時間……なぜ、社長は新しい事務員を雇わないのかしら)
 ハードワークにちょっと涙目。さすがに疲労の色が濃く、いつもの笑顔にも力が無い。
 見渡すと、昼間のアイドルたちが巻き起こした喧騒が嘘のような静寂。ブラインド向こう
からの月明かりと、節電のため最低限灯されたライトだけの薄暗い空間。どこからか宵闇に
乗って、かすかに聞こえるクラクションと、自分の発する音以外の何も聞こえない。
(忙しいのは、仕事があるってことですから、まぁ悪くないことなんですけどね……)
 居酒屋の二階に間借りして、Pもアイドルもろくにいなくて、社長と二人っきりだったこ
ろは暇で酷かったなぁ、と思い出し苦笑いをする小鳥。
(……そういえば)
 事務机の引き出しに小鳥は目をやる。整頓してぴっちりと収められたファイルのその下、
隠すようにしまわれている、ビニールに包まれた服。

 セーラー服だった。

 白と水色の上着に、紺のスカートのオーソドックスなタイプ。タイは赤で半袖の夏服仕様
だった。
 なんでも、DLCとかなんとか……とにかく、アイドルたちが衣装でなくセーラー服で歌
うイベントの折に、ムリヤリに社長から押し付けられたものだった。寸法は小鳥に合わせて
作られているそうだが……
(着れるわけ無いじゃないですか、もう。いい年して……)
 ちょっと憤慨してそっぽを向きつつも、なぜか小鳥の手はビニールを剥ぎにかかっていた。

……疲労のせいかもしれない。
104魔法をかけて! ver.音無小鳥(2/10):2007/04/15(日) 02:51:44 ID:fm6vcdTZ
「……まぁ、見るだけですし。それになんだか、ちょっと、懐かしいかも」
 着なくなって久しい服だが、まじまじ目にすると学生のころの思い出がよみがえってくる。
(私の通ってた学校とはデザイン違うなぁ。うん、こっちのほうがシンプルでかわいいかも)
 胸元に上着を押し当てて、合わせた姿を鏡に映してみる。
「あ、意外と……って、そうじゃなくて、私!」
 喜んだ声を出した自分をすぐにたしなめる。
(まったく、なにを考えてるんだか。年相応って言うのが……って、なんだかこんなに年々
言ってると、逆に身につまされる感じでヘコんできちゃいますね……うーん、いっそ)
「着て、みちゃおうかな。ホラ!今なら誰もいませんし!それに、今ここで着ないままって
いうのは、何かに負けた気がするっていうか、失ってしまう気がするっているか。まぁ、と
にかく……って私、誰に向かって言い訳してるんでしょうか?」
 深夜なテンションの小鳥は意を決すと、おもむろに事務員制服の胸元のリボンに手をかけ
た。その蝶々結びの両端を人差し指でつまむと、しゅるりとそれを紐解く。解けた一本の布
が、事務机の上に落ちた。そして、今度は両腕を掲げ、くぐらせてベストを脱ぐ。薄暗い部
屋の中、蛍光灯の明かりを受けて、純白のワイシャツに包まれた女性らしい曲線が、ぼんや
りと浮かび上がって、どこか艶っぽい雰囲気。
 首元からボタンを一つ、また一つと外す。ふくらみにそっていくつかのボタンを外すと、
意外に豊満な胸元の谷間が覗く。誰もいない、とはいえ、昼間の空気が微かに残る事務所で
服を脱ぐ、背徳的なそれに小鳥の頬は微かに赤らんだ。
 だらりとワイシャツがぶら下がる、しどけない格好のまま小鳥はブラウスに手を伸ばした。
ワイシャツを脱ぎ、袖を通す。わりに上等な生地のブラウスは着心地も悪くない。サイズも
ぴったりだった。
(ここまでぴったりだと、どこでサイズを調べたのか、気になりますけどね……)
 とはいえ、あの人が理解不能なのはいつも変わらないことなのだから、あまり深く突っ込
まないようにする。
 ストッキングを脱ぎ、ハイソックスを。タイトスカートを脱ぎ、紺のスカートのホックを
かける。首周りにタイを飾りつけたら完成だった。
(わー着ちゃいましたよ……)
 他人事のように小鳥は窓に移る自分の姿を眺めた。見慣れた事務員姿でなくて、なぜかセ
ーラー服を着た自分がそこにいる。
「……うん、まだ……イケる、よね?十分!!」
 自分に言い聞かせるように、小鳥は力強く頷いた。実際、小柄に童顔なためこの姿を見せ
られて、高校生といわれて疑う人間はいないだろう。
105魔法をかけて! ver.音無小鳥(3/10):2007/04/15(日) 02:53:03 ID:fm6vcdTZ
(なんだか股下がスースーしますね……でも、もうちょっと巻いて、スカートは短くしたほ
うがいいかな?)
 服につられてか、気持ちもちょっと若返る。表情もどこか華やいでいる。
 気恥ずかしさも少しあるのだろうけれど、それ以上に心躍る気持ちのほうが強いのだ。
 実際……彼女たちの姿を見て、憧れているところが無かったのではないのだ。アイドルと
して活躍する、自分にはもう出来ない憧れをかなえている彼女たちを、支えてあげたいとい
う気持ちは強かったが、うらやましいという気持ちも心の奥にはあった。けれど、自分はバ
ックアップに徹するから、もうそんな年じゃないから、自身に言い聞かせてそういう気持ち
を押さえ込んでいる。こんな風に服装だけでも目線が同じになってみて、それを実感せざる
を得ない。
 くるりとターンすれば、裾が風を受けて広がり、スカートも見えそうで見えない絶妙なポ
ジショニングをキープ。
 そこにいるのは、事務員・音無小鳥でなくて、アイドル・音無小鳥の姿。
「そうだ……」
 思いついた小鳥は事務所の片隅から、ウィッグを取り出した。いつものおかっぱからボリ
ューミーなロングに。
「どうせならもっと別人っぽくなってみちゃおうかな」

 まるで、シンデレラ。
 灰かぶりの魔法は十二時をまわれば解けるものだった。けれど、この場合は、十二時を過
ぎてからの変身。かぼちゃの馬車も王子様も無いけれど、セーラー服とウィッグで、くすん
だ日常はとたんに童話の世界に様変わりする。

♪〜

 自然と、口元から零れだすハミング。

(恋を夢見る お姫様は いつか素敵な王子様に めぐりあえる)
106魔法をかけて! ver.音無小鳥(4/10):2007/04/15(日) 02:56:10 ID:fm6vcdTZ
 『魔法をかけて』を口ずさみながら、そのコミカルで特徴的な振り付けを再現する。
 ハミングの音程、声色、ダンスの動き、どれをとってもアイドルたちと遜色ない。絶妙な
出来栄えの無人リサイタルだった。事務所で座っている彼女の姿からは想像できないくらい
に。

(早く迎えに来ますように そっと瞳を閉じるから)

 歌詞をなぞって、瞳を閉じて、自分から歌に浸る。まぶたの奥の暗黒は、ファンとカメラ
を作り出し、殺風景な事務所をコンサートホールへと変える。

『魔法をかけて♪』

 サビの盛り上がりは、おもわず歌詞が口をついてしまう。
 軽やかなステップで一回転。髪を軽く揺らせながら、人差し指を立てた右手を、かわいら
しく回してポーズ。

 しかし、
 ちょっと恍惚チックに浸ってた小鳥の視界の片隅。ガラス越しに映るその姿を見て、小鳥
の動きが止まる。
 彼女の後ろ、事務所の入り口に立っている……
「プロデューサー……さん!?」
 おもわず上ずった声。見られていた。この服で、踊っているところを……羞恥心が、背骨
を通って体中を駆け巡る。一瞬で顔が真っ赤になる。
「あ、あの、こ、これはですね」
 しどろもどろになりながら、言い訳を考えていると、
「うんうん、凄い素敵でしたよ、小鳥さん」
 ぱちぱちぱち、からかうように軽く手を叩きながら、Pが近づいてくる。
「うう……どこから見てたんですか」
「ん〜、付け毛のところからかな」
「はぅ〜」踊りは全部見られていたって言うことだ。へたり込んで小鳥はウィッグをはずした。
「早く声をかけてくれれば……」
「だって小鳥さん、すっごい楽しそうだったから。ついつい声を掛けそびれて」
 悪びれないでそう言うPに、上目使いに恨みっぽい視線を送る小鳥。
107魔法をかけて! ver.音無小鳥(5/10):2007/04/15(日) 02:58:39 ID:fm6vcdTZ
「それで、こんな時間にプロデューサーさん、どうしたんですか?」
「帰る途中だったんですけどね。事務所の電気がついてたから、小鳥さんまだがんばってる
んだろうなぁって思って。励ましに来たんだけど……いや、いいものが見れましたよ」
「もう!からかわないで下さい」
「謙遜しないでいいですよ。ルックスも、歌もアイドル顔負でしたよ。Sランク間違い無し!
小鳥さん……や、小鳥ちゃんかな?」
「そんな……もう、いい加減にしてくださいっ」
 赤面しながら、ぷく、っと頬を膨らませて、拗ねる小鳥。視線をはずしてPに背を向けると、
「きゃっ」
 背後から、くいっと抱きしめられた。Pの手がもぞもぞと、セーラー服の上を這い回る。
「ちょっと、プロデューサーさん」
「ん〜」
「なにしてるんですかっ、んくっ」
 片手がスカートの下に潜り込んでくる。無防備な太ももに指先の温かさが走ると、小鳥の口
から切羽詰った吐息が漏れる。
「いや、小鳥さん可愛すぎで。見慣れない姿に魅力爆発で、もう、俺我慢できないっていうか」
「ダメですよ、もう、ここは事務所なんだから」
 逃れようと身を捩るも、上背のある男の力、そう簡単に戒めから逃れられそうにはなかった。

かぷ。

 そうこうしているうちに小鳥は、耳を甘咬みされる。プニプニとした耳たぶを、唇で挟み込ま
れ、興奮で熱気を持った鼻息が耳管をくすぐる。
 Pの片手は下半身をまさぐり、もう一方の手は上半身に伸ばされた。ブラウスのボタンを二
段目、三段目をはずすと、そこからもぐりこんでくる。ブラジャー越しに刺激されて、小鳥は足
腰を震わせた。
108魔法をかけて! ver.音無小鳥(6/10):2007/04/15(日) 02:59:23 ID:fm6vcdTZ
「きゃ……ダメって、いってるのに、もう……はぅぅ」
「相変わらず、小鳥さん敏感ですね」
「そんな……だって……」
 言い訳したところで、火照った体は実際のことだった。頬を染めながら、語尾をごにょごに
ょとフェードアウトさせるしかない。
 目の前。
 鏡に視線を移すと、セーラー服でもだえる自分の姿がある。なんだかどこか非現実で、そこ
に映っているのは自分自身ではないような不思議な感触。微かにともりつつある官能の炎と、
それをどこか冷静に見ている自分自身がいる、そんな不思議な乖離が小鳥の思考をかき回して
いた。
(エッチな子……職場であんなことされて気持ちいいなんて……あれは、私?なの、かな……)
 肩の上にある、Pの頭に両手を伸ばす。耳の側に手のひらを添えて近づけると、小鳥のほう
から唇を重ねていった。
 頭一つ高いPは、姿勢を傾けて応じてくる。
 どちらからともなく、舌を差し出し、絡めあう。つながった部分の中で肉色のそれが唾液を
まとい、あたかも別の生物かのように蠢き、ちゃぷちゃぷとかすかな水音が口腔を通って、脳
へと響いた。
 深い、感情と、肉体を交歓しあうようなくちづけをしばらく続けた後、
「ぷは」
 唇をはずした後も、名残を惜しむかのように唾液の銀糸が、二人の唇の間を繋いでいた。
「……小鳥さん、俺、もう我慢できないんですけど」
 Pが押し付けるように腰を動かし、ズボンの下のその部分をアピールしてくる。後ろ手に小
鳥はそのファスナーに手を伸ばすと、それを下ろした。パンツ越しに熱を持った肉棒が、ぴた
りと小鳥の太ももに触れる。向きなおし、小鳥は傅くようにひざ立ちになると、Pの下着を下
ろした。
 ぼろん、とかなり膨張した海綿体の固まりが零れ、小鳥の眼前に現れた。
 グロテスクで、どこか滑稽な形をしたそれに、ちょっとだけ息をのむが、すぐに両の手のひ
らを添えて、包み込む。そして、その隙間にたらりと唾液を垂らした。ねとりとした液体を潤
滑に、細い指が浅黒い肉棒の周りを擦る。
「んっ、凄い、いい感じです……」
109魔法をかけて! ver.音無小鳥(7/10):2007/04/15(日) 03:00:44 ID:fm6vcdTZ
 先端のパクリと開いた部分から、先走りが零れだして、にじにじといやらしい水音が、上下
する手のひらの動きに従って奏でられる。
 カリ首の周りを擦るときには、肉槍はびくびくと発作のように蠕動し、Pの吐息が早くなる。
 ここぞとばかりに、小鳥は垂直に屹立したそれを、大きく口に頬張った。
「あむっ」
 大きなそれはあっという間に小鳥の口の中を満たした。
「んっ、なんか、セーラー服で銜えてもらうのって、見ためすっごくエロっぽくて……興奮し
ますね」
 なにか否定の台詞を口にしたかったが、モノに塞がれているために何もいえず、小鳥はただ
もごもごと口を動かすだけだった。
(この格好だけでも恥ずかしいのに……そのうえ、自分からこんなことまでして……)
 羞恥を振り切るように、小鳥は没頭することにした。舌を動かし、収まっている肉茎を刺激
する。おかっぱを前後に激しく揺らしながら、奉仕を続ける。Pの腰に両手を回し、逃さない
ようにして深く、深く自らの咽頭にペニスを迎え入れる。唇からは出し入れにともなって唾液
が零れ、事務所の床をぽたぽたと汚していた。
 えづきそうになるくらいまで飲み込んでから、ゆっくり口から引き抜いていく。ずろり、と
唾液まみれの肉棒が小鳥の喉から引き抜かれた。
 最後には先走りを吸い取るように、先端にくちづけ。わざと音を立ててしょっぱい粘液を啜
ると、強すぎる刺激にPの腰が浮かんだ。
110魔法をかけて! ver.音無小鳥(8/10):2007/04/15(日) 03:02:00 ID:fm6vcdTZ
 それから、体勢を変えた小鳥は、Pに事務机に押し倒される。振動でペン立てが倒れ、ボー
ルペンが机の上を転がった。蛍光灯の明かりをさえぎるように覆いかぶさってくるPは、小鳥
の胸元をはだけさせる。ブラに抑えつけられていた肌理細やかな二つのふくらみが零れ出る。
肌の白さよりもなお、ほの白い乳房の先端に、控えめな桃色の乳首がある。
 刺激に突起したそこをいたずらに人差し指ではじかれると、小鳥の口から高い声が漏れた。
「ひゃん」
 鈴を鳴らしたような女らしい高音の中に、鼻にかかった色っぽさが潜む。
「……下も、もう十分受け入れ準備できてるみたいですね」
 スカートの下にもぐりこんだ人差し指が、下着をずらしてその部分をなぞり、閉じ目を掻き
割って来る。にぷり、と潤いをたたえたその部分が、たやすく侵入者を受け入れると、小鳥の
背筋にぞくぞくと掻痒に似た快感が走る。
「小鳥さんのここ、熱くて、きつくて……飲み込んで離しませんよ」
「そんなこと、言わないでください……」
 意思に関わらず、淫乱に蠢くその部分に小鳥は顔を真っ赤にする。
 制服を脱がされることなく、胸と秘部を同時にいじられて、次第に小鳥は体をとろかしてい
く。硬直をなくして、くてっとした体を事務机に横たえ、なすままに刺激を味わいながら、桃
色の吐息を零す。快楽に視界はフィルタリングされ、じくじくと脳内が攪拌される。
(あ……も、なにも考えられ……)
「いきますよ、小鳥さん」
 ずらされた下着、そのすぐ側にPの反り返ったモノがあった。入り口に押し当てられ、待ち
きれないようにぴくぴくと跳ねるそれの、赤黒くカリの張った先端は、先ほどの口淫の名残で、
てらてらと唾液が蛍光灯の光を反射していた。

みち。
引き裂かれるように。

 硬く閉じた部分を、肉槍が突き抜けてくる。
111魔法をかけて! ver.音無小鳥(9/10):2007/04/15(日) 03:03:00 ID:fm6vcdTZ
「……っ!」
 声にならない悲鳴。きゅっと小鳥は目を閉じて、耐える。閉じた肉冠を一番太い部分が通り
抜けていくのが分かる。
 さらに奥へと、熱をたたえた剛直が突き進んでくる。
(おなか、きつくて……張ってるみたい……)
 とろけた瞳を結合部に向ける。たくし上げられたスカートの下、胎内に収まるのが信じられ
ないくらいのモノが、ゆっくりと押し込まれてきているのが分かる。
(あ、奥っ……突いて……)
 最奥まで使って、すっぽりと小鳥のその部分はPを受け入れた。
「動きますよ……」
 腰を引かれると、ぬととと、とネバった液体を纏うペニスが引き抜かれていって、
(あ、おなか、引っ張り出されるみたいな……)
 中らまでが抜かれてから、ぐいと再び突き入れられる。肉のぶつかり合う音が、愛液のせい
で濁って淫音となる。
 早いストロークではない。ゆっくりと、じらすように突き入れと抜き差しが繰り返される。
「……プロデューサーさん」
 浅い、手が届きそうで届かない、じくじくとした刺激にじれた小鳥が、Pの背中に手を伸ば
した。
 ぎゅう、っと体を強く密着させると、つながりがさらに深くなる。
(奥、ごりごりって突いてるっ……これ、気持ちいいのっ)
「っ……積極的ですね、小鳥さん」
「だって、だってっ」
「そんな小鳥さんもステキですよ」
 感情の昂ぶりに合わすように、突き入れは早まる。静まった事務所の中、響くのは結合部か
らの水音と、小鳥の口から漏れる甘い吐息だけ。
「や、らめぇ……も、わらひ、ああっ」
 呂律が回らず、意味の無い言葉を口走りながら、小鳥はがくがくと首を振った。
「小鳥さん、小鳥さんっ!!」
 Pは小鳥の腰に手を沿え、乱暴なくらいに突きいれを早めた。ラストスパートに繋がりから
愛液を飛び散らせ、小鳥の小柄な体はその振動と、内からの衝動で滅多矢鱈に揺れ動いた。
「あ、あ、あああああっ!!」
 一際高く、小鳥の喉から嬌声が上がった次の瞬間。
 ぱし、と脊椎を超速度で駆け上がってきた、エクスタシーの奔流に意識が飲み込まれる。
 かすかに残ったそれが、下腹部の奥まった部分を熱を持った液体が満たしていくのを認識し
ながら、小鳥は真っ暗なものに全てを委ね、飲み込まれていった……
112魔法をかけて! ver.音無小鳥(10/10):2007/04/15(日) 03:04:53 ID:fm6vcdTZ
       *************

「……幽霊!?」
 今日も変わらず765プロ。えらく白熱して話しているアイドルたちに、Pが声をかけたら、
そんな話が飛び出してきた。
「そーなんですよ、プロデューサー!幽霊なんですよ、ユウレイ!」
「……話が見えてこないんだが、春香」
「何人か見かけたって言うのよ。夜の事務所に幽霊がいるってね」わりと理知的に見えるが、
この手の話が嫌いでない律子が、春香を制して説明してきた。
「人のいるはずの無い夜中の事務所にね、見たことも無いセーラー服の女の子がいるんだって。
なんでも、アイドルを志して夢半ばに破れた女の子の怨念が、夜な夜な形となって徘徊してい
るとか……」
「バッカじゃないの!」律子の熱弁を遮ったのは伊織だった。「幽霊なんてそんな、非科学的
なものいるわけないじゃない!フン、ムダ話してるんなら、私は帰るからね!」
 プンスカしながら伊織が部屋から出て行く。
「……声震わせちゃって。可愛いこと。ところでプロデューサー、なんか心あたりとかないん
ですか?隠されたいわくとか、こう、タブーになってる秘密とか、このビル元は病院とか墓地
だったとか」
「……いや、そういうのは知らないけど」
 でも、あれだろうな。Pにはすぐに見当がついた。
(たまに着てるんだろうな。気に入ってるんだ……)
「小鳥さ〜ん」
「は、はい!?」
 ひそかに聞き耳を立てていたらしい、小鳥が話を振られて、頓狂な声を上げて目をパチクリ
させる。
「小鳥さんは幽霊なんて見かけたことないですよね〜」
「そ、そうですね、ええ、見たことありませんねぇ」
「ということだ、お前たち。ムダ話してないでさっさとレッスンに行け」
 完全に納得いったとはいかないながらも、一番事務所に遅くまで残っている小鳥の証言はそ
れなりに重いらしく、幽霊の話題は切りやめとなって、アイドルたちはそれぞれ部屋から出て
行った。
「………」
「そのうち、ナース服とか、メイド服なんかを着てる幽霊も出てくるかもしれませんね」
「もうっ」
 顔をすこししかめて、年上らしくたしなめてくるそんな様子も、可愛いなとPは思ったのだった。
113名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 03:06:04 ID:fm6vcdTZ
(全国300万人の小鳥ファン(公式設定)のうち一人の人間として書きましたょ)
(『思い出をありがとう』は小鳥さんのための歌じゃないかって思うくらい)
(歌詞とかピッタシよね〜 歌ってくれないかなぁ……)
(ゼノからルドイア星惑に行くそんな土曜日の過ごし方(関東限定)。ではでは〜)
114名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 03:31:54 ID:jdwtxyNT
アニメ見たあとも起きててよかった。
ふとそう思った土曜日の夜…
小鳥さんSSGJです!!!!
115名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 03:59:23 ID:3jWHhK7M
凄く良かった!
GJ!!
116名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 04:02:47 ID:gM7Riybw
乙すぎる!!!
思い出をありがとうと言いたい!!!
117名無しさん@ピンキー :2007/04/16(月) 05:00:22 ID:6JcKSlyA
>>103さん
お疲れ様、そして素晴らしいSSでした。
サ○つくみたいに小鳥さんに水着を着せてオフィスを歩き回って欲しい……
そんな妄想を掻き立てられる作品でした。
3000ゲイツくらいなら払っちゃうよオレ!!

さて、伊織と春香のブルマ脱がしあい対決ですが、最終回上がりました。
例によって最後のまとめに迷いまくり、胸を張れる出来とは言えませんが……
少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
保存は【春香・伊織】で、
タイトルは【荷電粒子砲VSブラックホール】でお願いします。
では、投下いきます。
118荷電粒子砲VSブラックホール:2007/04/16(月) 05:03:11 ID:6JcKSlyA
それから待つこと数分。
伊織を必死になだめる春香だが、彼女自身もほぼ全裸と言う事を自覚してるんだかしてないんだか。
俺は冷静に状況を見守るふりをしているが、こんなシチュエーションに出くわして、
股間がどうにかなっているのは、健全な男子における当然の反応だと思うぞ。

「ぐすっ……ひっく、うえぇ……」
「ごめんね、本当にごめんね……伊織。あ、でもほら、みんな知ってるし……伊織が生えてないって。
だから今更大したこと無い……」
「うあぁぁーん!!」

「春香……泥沼になるからそれ以上喋らない方がいいぞ」
「え?え……?あの……でも、伊織、みんなでお風呂に入るときも必死に前を隠してるし、
あんなにあからさまな行動してるから全員にバレバレ……」

なぁ、春香。例え正しくても言ってはいけないタイミングというものがあると思うよ、俺は。
ちなみに、俺は全然知らなかったんだが。
さて、とりあえずこういう場合、原則としては喧嘩両成敗なんだが……

先に手を出したのは伊織だし、法律的に捌いた場合は伊織が悪い事になる。
が、この立場と状況で真面目に裁判をして良いのかと言うと、厳密にはノーだ。
大事なのはお互いが納得できる裁断をする事であり、情の概念を多少は入れなくてはならないだろう。
春香もやりすぎた事を反省しているようだし。

「さて……本来なら喧嘩両成敗と行きたいところだが、二人とも反省または後悔してるっぽいし、
喧嘩自体については不問にするけど……一つだけ、責任を取らなきゃいけないことがある」
俺は手をポケットに入れたまま、股間の怒張を悟られないように二人に話しかける。
男としての本能に身を委ねるなら、爆発まで股間を擦りたいのはやまやまなんだが、
プロデューサーという立場上それは出来ない。残念だけど。
119荷電粒子砲VSブラックホール:2007/04/16(月) 05:03:56 ID:6JcKSlyA
「会社の経営が苦しい中、その衣装を買ってくれた社長と……アンケートでその衣装を熱望してくれた、
全国のファン達に、だ」
「うぅ……わかってるわよ。ステージ衣装のお金は、私たちのギャラから……」
「そう言う事を言ってるんじゃない。まぁ、お金の問題も大事だが、ファンがくれたといって良い衣装を、
粗末に扱ったと言う事が一番の問題なんだ!!」
「あぅ……ご、ごめんなさい……確かに、二人とももう二度と着れないですよね、これ……」

破れたり、伸びたりでもはや服としての機能を果たせなくなったそれは、タダの布切れと化している。
春香も今の自分の状況を忘れているようだが、破れた服が纏わり付いているだけの状態は非常にヤバイ。
俺の好みも入っているかもしれないが、全裸よりも格段にエロい気がするぞ。
「そして、レッスンもまだ中途半端だったよな。だから、ファンのためにもしっかり踊りきる事。
動きのキレが鈍ったりしたら、やり直しだからな」

「え……えぇええええーっ!!こ、この格好で……また、踊るんですかぁ?」
「そう。ステージを意識したレッスンだと言っただろう?ビジュアルアクシデントが発生したと思って、
精神力で最後まで乗り切る、いい機会だと思うぞ」
「うぅ……でも……せめて何か、下着だけでも……」

「……下着は自らお互いの手でダメにしてるだろうが」
「はうっ……そ、そうでしたぁ」
「ぐすっ……反省はしてるけどぉ……プロデューサーの前でハダカで踊るって……」
「誤解するなって。レッスンは確かに最後までやってもらうが、自己管理の上で自習にする。
俺はひとっ走り行ってそこらのコンビニで下着買ってくるから、お互いダンスに納得できるまでやり通す事。
ファンや社長……そしてお互いへの気遣いを忘れなければ絶対に上手く踊れるさ」

そこまで言って、俺はダンスレッスン場を出て行った。
プロデューサーとして、それ以上に健康な男として、春香と伊織の全裸振り付けは見たくてしょうがないが、
今一番彼女達に必要なのは、仲直りの時間だろう。あとは……替えの下着もそうか。
緊急事態なので普通の安物しか買えないが、そこは騒動の張本人たちに我慢してもらう。

俺自身としては、お色気満載のキャットファイトが拝めただけでも良しとしなきゃな。
しかも、出場選手はわが社自慢のアイドルだ。場末の安っぽいエロ用女優もどきとはワケが違う。
未だに大きくなったまま、爆発の持って行き場が無い俺の股間には申し訳ないが、
最後の最後では、やはり春香や伊織を大事にしたい。俺は心の底からそう思えた。

まぁ、せめて彼女達の下着を買いに行きながら、さっきのバトルを思い出して幸せになろう。
仕事が終わってから、自宅で寂しくアレでナニする時のネタくらいはしても罰は当たらないだろうし。
そんな事を思い浮かべながら、俺の脳内では早くもはげしくもつれ合う二人の姿が浮かんでいた。
120荷電粒子砲VSブラックホール:2007/04/16(月) 05:04:47 ID:6JcKSlyA


プロデューサーの去ったレッスン場。
破れた服の破片が散乱する中、最初に立ち上がったのは春香だった。

「伊織……立てる?踊れる?」
「あ、うん……大丈夫。もう落ち着いたから……それと……あ、あの……うぅ…………」
「ん、何?……トイレ?」

いつでも自分らしさを失わないと言う事は、裏を返せば空気が読めないことにも繋がるらしい。
喧嘩の後にこれだけあっけらかんとしていられるのは、それはそれで凄いことなのだが。

「違うわよ馬鹿!!その……さ、さっきは……ごめん……なさい。
なんか、アイツに下着見られてからカッとなっちゃって、あとはよく分かんなくて……」
「あれ?伊織もそうなんだ……わたしも、プロデューサーさんに胸、見られてからは
ほとんど何も考えてなかったかも」

何も考えていない中で的確に相手のコンプレックスを突いて罵りあったと考えると二人とも少々怖いが、
深く考えないと言う事は、特に恨みも何も無いという意味でもある。
お互いいつまでも根に持つ性格で無い事が幸いしたかもしれない。

「それに……わたしもゴメン。元はといえばわたしがドジしちゃったのが原因だし。
もしも本番だったら、アイドル生命終わってるよね。
そのうえ、ファンの人たちにもらった衣装もダメにしちゃうし……
あーあ……さすがにこれ、どんなにツギ当てしてもダメだよね。やよいの服以上に
原型がわかんなくなっちゃうし。いっそ雑巾にするしかないかなぁ……」
「あんたね……いくら勿体無いからって、ファンのプレゼントを雑巾にする?普通」
「うぅ、それはそうだけど……捨てちゃうのも勿体無いし」
「ヘンな使われ方する方がよっぽどイヤだわ!それよりレッスン!!アイツが戻ってくる前に
スパッと決めるわよ!後でアイツがここにいなかった事を後悔するくらい気合入れるんだから、
春香もその邪魔な切れはし、取っちゃいなさい」

今度は悪意の欠片も無く、春香に纏わりついた破片を破りにかかる。
完全に襤褸切れとなった体操服は、ビリビリとあまり心地良く無い音を立てて綺麗に剥がれていった。
「ちょ、ちょっと伊織……やだ、恥ずかしいよぅ」
「もうアイツもいないんだから却下!!それにそんなのぶら下げて、また転ばれたら厄介だしね!!
それに……何かちょっとドキドキしない?誰も見てないから言える事かもしれないけど」
「う……」
121荷電粒子砲VSブラックホール:2007/04/16(月) 05:05:39 ID:6JcKSlyA
伊織に言われて、改めて自分達の姿をふり返る。
ふと気が付けばここはダンスレッスン場であり、当然の如く大きな鏡が自分達を映している。
「ひゃぁあぁっ!?……こ、この格好、伊織よりエッチじゃないっ……」
「ほら、分かったらさっさと脱ぐ、脱ぐ!!この際だから徹底的に剥いちゃおうかしら?」
「あんっ!……う、うぅ……やっぱりだれも見てなくても恥ずかしい……あ、でも、
障子を張りかえるときに思いっきり破いちゃう気分…ちょっと気持ちいいかも」

襟元や袖口の厚地を剥がし、下半身に引っ掛けた下着を破ると、伊織と同様
靴や靴下以外は綺麗に全裸になる。
鏡に反射した白い肌が、羞恥と汗でほんのりと赤みを帯びていた。

「さぁ、本気でいくために勝負よ春香!ミス無しで最後まで踊りきった方が勝ち!負けたら……」
「負けたら?」
「アイツが買ってきた下着を受け取りにいく事!!」
「はうっ!?……そ、そうだぁ…プロデューサーさんが帰ってくるまで外に出られないし、
下着受け取ったり、その後更衣室まで行かなきゃいけなかったり……」
「音楽、スタート♪」
「あぁっ!!ずるいよ伊織っ……と、ああもうっ!前奏が……」

華やかさ全開の前奏がかかり、二人ともが最初の立ち位置にスタンバイ。
さっきまでの険悪な空気は完全に消え、この状況を楽しむかのような笑顔すら見える。
誰もいないながらも、全裸で踊るという事実に頬を赤らめながら踊る二人は美しくも艶かしく、
服が無いからこそ、揺れる乳房や尻、太腿までがはっきりと分かり、
女性特有の肉感が、曲特有の激しいダンスによって浮き彫りになる。

(くっ……歌もダンスもビジュアルも負けたとは思わないけど、アレだけは今のところ分が悪いわね)
巨乳、とまでは言わないが充分に豊かな春香の胸はステップを踏むたびに揺れ動き、
否が応にも人の視線を惹き付ける。
恥じらいを含んだ表情はビジュアルもさることながら、曲に色気を付加させてボーカルまでも底上げした。
身体のラインに沿って流れる汗はレッスン場のライトを受けて光り、成熟する前の【少女】意識させる。

(伊織、吹っ切れたのかな……何だか、凄く楽しそうに踊ってる……可愛い)
(春香、さすがに色気では負けるかもね……でも、ビジュアルとダンスの切れでは負けないわよっ!)

先の戦い同様、お互いを誘発するようにダンスのレベルは上がっていく。
ミスするどころか、すでに二人のダンスは単品でも金を払う価値がある出来に仕上がっていた。
『きっとわたしが一番!!』
『でも、アナタもソコソコかも』
レベルの高さに加え、勢いまでをも見方に付けて二人のテンションは上がっていく。
二人の脳内にはすでにコンサート会場のイメージがあり、たくさんのファンを前に、
魅力ビームを放ち、ハートをガッチリロックオンする新鋭アイドルたちの姿があった。

……この場に限り最後まで全裸で。


■おしまい
122あとがき(漫才パート):2007/04/16(月) 05:06:57 ID:6JcKSlyA
亜美:「……いつもながら最後の詰めがヨワヨワ。この弱点をどうイケてるようにするか、だね」
やよい:「また時間空いちゃってごめんなさいです……リアル仕事に加えて、
     ラストシーン自体もまとめるの難しくってこんなになっちゃいました」
真美:「そんな作者の反省は置いといて、最後まで読んでくれた兄ちゃん達、ありがとー♪」
亜美:「最後にはるるんをすっぽんぽんにする時は、もうちょい百合テイストを入れてもよかったかも」
やよい:「うっうー……でも、体操服もったいないです。雑巾にしたら、ファンの人たちは怒りますか?」
真美:「怒るというより、『そんな事するならくれ!!』って言うとおもうー」
やよい:「でも、そんなもの何にするんでしょう?あ!もしかしてファンの人も雑巾欲しいのかな?」
真美:「やよいっち、まずは雑巾から離れた方がいいよ……ビンボーくさいし」

やよい:「えっと……最後は二人の仲直りと、ハダカでダンスを書きたかったんですけど……
    なんか色々表現力不足で上手くいってないかもです。ごめんなさい」
真美:「そしてそんなヤツの次回作ですが、一人の兄ちゃんお待ちかねのアレです」
亜美:「千早おねーちゃん、熱湯でGO!!蒼い鳥が水炊きにっ♪」
やよい:「うっうー!それ、美味しそうっ♪あ、でもでも、蒼って食欲をそそらない色ですよね」
亜美:「突っ込むトコ、そこ!?」
真美:「あと、今回の選択は中間を取って喧嘩両成敗にしました。本当は判決を決めるとき、
    脳内裁判みたいになってたからその様子も書きたかったんだけどね……こんな風に」


社長:「ウオッホン!!黒〜い高木がまぁるく収めます!バラエティ生活アイドル笑百科のお時間です。
    相談員は赤、青、黄色の審査員の皆様です、どうぞよろしく。
    ……では、双海亜美くん、真美くん。今回の事例を話してくれたまえ」
亜美:「亜美でーす!!」
真美:「真美でーす!!で、これ……うちの事務所の同僚の話なんやけどー……」

(中略)

亜美:「こんなカンジ」
真美:「他にも、いおりんとはるるんに弁護人が付く予定でした。
    でもそんな事したらキャラ多すぎて話もわかんなくなるからボツ!!」
やよい:「うっう〜突っ込もうとしても、法律は全然分かりませんっ……」

千早:「そのようなわけで、今回の選択は『喧嘩両成敗』でした。展開としては普通ですが、
   常識的なプロデューサーなら妥当な判断かと」
真美:「うわっ、千早おねーちゃん!!次回の生け贄がどうして!?」
千早:「人聞きの悪い……わたしも一応、裁判の弁護人として出席予定でしたから、
    ここにいてもおかしく無いでしょう?」
123あとがき(予告パート):2007/04/16(月) 05:08:19 ID:6JcKSlyA
やよい:「ほえー……で、誰の弁護をしたんですかっ?」
千早:「水瀬さんです。先に手を出したのは彼女ですが、プロデューサーという異性の前で、
    下着を丸見えにされたという精神的苦痛は考慮されるべきかと思います」
やよい:「春香さんは、ワザとじゃなくっても……ですか?」
千早:「悪気があったら論外ですが、仮になくても伊織の気持ちと結果は変わらないでしょう。
   被害者の立場を考えると、春香の完全無罪は考えられません!」

亜美:「そうかも……でも、一つだけヘンに感じることがあるんだよね」
千早:「なんでしょうか?」
亜美:「千早おねーちゃん、はるるんの罪状読み上げにKIAI入ってるから、 
   弁護士と言うより、検事さんみたいなんだよね……珍しく感情入ってるみたいだしー」
千早:「それは……春香の【転倒道連れ】が、初犯では無いからです」

亜美+真美:「マジ!?」
千早:「ええ……私のときはスクールウェアレッスンでした。しかもご丁寧にスパッツまで一緒に……
    そんな時に限って穿いていたのが白くてありふれた安いショーツで、プロデューサーに
    安っぽい印象で見られたかも知れません……くっ!!」
やよい:「わ、ワザとじゃないんですよね……うっう〜千早さん、お気の毒です……」

亜美:「とにかく乙だよ……千早おねーちゃん。次も頑張って脱がされてね……」
千早:「任せてくださいとは言いたくありませんが……わたしも、伊達に一年間お風呂でサービスを
    していたわけではありませんからね。熱望してくださった一人の方のためにも、手は抜きません」
真美:「読者サービスまで真剣勝負!!ってあたりが千早おねーちゃんらしいね」
やよい:「そんなわけで、お疲れ様でしたっ!次の熱湯CMでお会いしましょうー」

千早:「読んでいただき、ありがとうございました。次回も見て……いや、見ないで下さい!!
    ……い、いえ……お仕事ですし見ないでとは言ってはいけなくて……やっぱり見て……
    ああもう!!勝手にしてくださいっ!!」
亜美+真美:「次の主役も半ギレになってるし、全然まぁるく収まんなかったね、社長」
社長:「あー……ゴホン。まぁ、何だ……今後ともこのスレでの彼女達をよろしく頼むよ」
124名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 14:20:36 ID:Nj4HaVYl
>>117
乙です!ずっと待ってましたよぉ
春香の天然な黒さが存分に味わえましたw
この流れで春香を許せる伊織の心の広さには素直に感動です

>ハダカでダンスを書きたかったんですけど……なんか色々表現力不足で

いえいえ、そんなことはないですよ。私には二人のダンスがしっかりイメージできました
ただ、羞恥大好きの私には二人のダンスはさわやかすぎだったかなぁ
私は「泣きそうになるほど恥ずかしがっている姿が見たい」と常に思っているんで……って、やっぱり私は死んだ方がいいでしょうか

しかし、次回作を読むまでは死ねませんからね
千早の生着替えが全国ネットで放送されるのを楽しみにしております
125名無しさん@ピンキー :2007/04/17(火) 04:16:41 ID:Pg8Aa8Xa
お待たせしました。千早の熱湯CM編、第一選択肢まで上がりました。

資料の情報を提供してくださった人達に感謝します。
リアルタイムで見ていたワケではありませんが、小学生当時にこんなんあったら
大変なエロトラウマが残るだろうなと思いながら作りました。
それでは、またしばしお付き合い下さい。
126千早の熱湯コマーシャル:2007/04/17(火) 04:18:02 ID:Pg8Aa8Xa
派手なセットに、一段高い円筒形のお立ち台。
何だか今冷静に見ると、バブルの残り香がプンプン匂うような……
まぁ、そんな俺の個人的感想は良いとして。

千早が俺の青春だった番組に出るのは嬉しいが、不特定多数の男達にも見せると思うとちょっと複雑だ。
出演するタレントさんやカメラさん、ディレクターの人に軽く挨拶を済ませ、千早と会場をざっと見る。
「プロデューサー……あの……本当に、どうしても出なくちゃいけませんか?」
「ここまで来た以上、もう後へは引けない。宣伝と割り切って我慢してくれ」
「くっ……」

多少強引なやり方だったのは済まないと思うが、いくら俺でも趣味100%でやってるわけじゃない。
アイドル活動的にも、オーディション並に多数のファンを獲得できるチャンスでもあるのだから。
俺の個人的趣向が入っていることは否定しないが、その分ファンの増加で会社と千早に恩返しをするつもりだ。
「まぁ……ほら。ルーレットで運がよければ着替えなくて済むかもしれないし」
「そ、そうですよね……まだ、水着になると決まったわけじゃ……」

励ましながら申し訳ない気分になるが、【絶対に】そうはならないんだよなぁ……
やらせと言えば聞こえが悪いが、すでに千早は生着替えをする事が、
ディレクターさんとの打ち合わせで決定している。
デジタルのルーレットなんていくらでも裏でいじれるものなんだよ、これが。

子供の頃の俺はそんな事も知らずに、男性タレントに当たった日は本気で凹んでたよなぁ。
そして、逆ギレしてその週の女性アイドルやグラビアさんを嫌いになったりしたものだ……
若さゆえの過ちというやつかもしれない。
が、幸いにも(?)千早はそういう方面で嫌われることは無い。だって生着替え確定だし。

しかし、さっきも思ったがこうして冷静に見ると、低俗な番組であることは否定できないな。
だが、低俗なことが良いか悪いかはまた別の話だ。
あの頃の俺は、強烈な思い出と感動をこの胸に秘めて大きくなった。
低俗だろうが下品だろうが……そして、あまり他人に言える趣味じゃないが、
あの番組は俺の中で大事なものになっているんだ。
そういう意味で、多少は俺の趣味を押し通してでもこの仕事は取りたかった。

そう言えば、俺も千早の水着姿を見るのはファースト写真集以来だな。
本人はひたすらに胸ばかり気にしているようだが、あずささんや春香はいつも千早の
細いウェストを羨ましく思っているんだぞ。
もう少し自分の恵まれたスタイルに自信を持って良いはずなんだが……
人間、当たり前のように持っているものについては気が付きにくいものらしい。
127千早の熱湯コマーシャル:2007/04/17(火) 04:18:54 ID:Pg8Aa8Xa
「本番10分前です、よろしくお願いします!」
人気アイドルとなった千早には、楽屋でのんびりする時間もあまり無い。
最初の打ち合わせは俺が済ませ、千早と最終打ち合わせを行なったらすぐに収録に入る。
こういうバラエティ系の番組は何度出ても空気が掴みづらいようで、
メジャーアイドルの地位にいるのに落ち着かない千早は、未だに初々しさが抜けず、ちょっと可愛い。
番組の進行を聞きながらも、【生着替えをするか否か】が気になって仕方が無いんだろうな。

そうこうしているうちに本番の収録がはじまった。
コメディアン出身の司会者が千早の経歴や歌を紹介しつつもトークをこなしているが、
メインは熱湯コマーシャルである以上、時折お色気ネタを振られて千早が困っている。
番組的にはその顔こそが見たいのだから、司会者は非常に良い仕事をしているだろう。

気になるのは、千早のリアクションが本気で嫌そうにしている事だ。
視聴者はその辺を絶対に見逃さないから、イメージダウンは避けたいんだけどな……
俺が無理やり出演させたようなものだから、それは仕方ないといえばそうなんだけど。

『……では、ルーレットを回していただきましょう、ボタンを押してください!!』
番組名物の熱湯ルーレットが周りはじめた。これは【誰が熱湯に浸かるか】を決めるもので、
ほとんどは宣伝に来たアイドルとか女優本人がやるんだが、稀にリアクション芸人とかが
湯に浸かることもある。これは外れると本気で腹が立つわけだが……
10年たった今思い起こせば、この悔しさコミで覚えているのだから、製作者側は上手い事考えている。

毎月、適度な確率でハズレを混ぜつつ、たまに大当たりの美人さんが水着になったりするから
ハズレに萎えながらも毎週テレビの前から目が離せないんだ。
製作者側に回った今となっては、コレが非常によく出来たシステムだと実感するぞ。
そして今日の千早は、彼女もいないつるぺたマニアの男達にとって忘れられない思い出となるはずだ。
……などと言ってしまうと語弊があるが、期待している事に変わりは無い。


とにかくこれは、番組に緊張感を持たせるためのルーレット。今頃視聴者はTVの前で、
【生着替えが千早ちゃんに当たりますように!!】と必死に祈っていることだろう。
打ち合わせどおりに、ギリギリのところで千早に当たる筋書きだから安心して良いぞ。ファンの皆。
128千早の熱湯コマーシャル:2007/04/17(火) 04:19:55 ID:Pg8Aa8Xa
「あ……あっ……止まっ……」
ルーレットが、千早の当たりゾーンから外れるか、外れないかの絶妙な場所にいる。
この、風が吹くだけで矢印が動いてしまいそうな緊張感がたまらないんだよな。
「動いて……動いてっ!!………あ……」
矢印が停止してから、待つこと5秒ほど。
会場に流れる空気が【千早の生着替え決定!!】に確定するまで、ほんの少しタイムラグがある。
視聴者が一喜一憂する、番組内でもっとも視聴率が狙える瞬間だ。

『おめでとう如月千早ちゃん!!CD宣伝タイムゲットです!!』
「わ、わたしが……入るんですか……くっ……」
目の前で、希望が絶たれた事に千早は本気で落ち込んでいる。
後で予定調和だと言ったら、多分怒るだろうなぁ……
さて、可哀想だがここからは俺の出番だ。

「プロデューサー……わたし、恥ずかしくてまともに喋れないかもしれませんけど……」
さすがに千早はプロ根性が強いためか、ここにきて出演拒否なんて事はしない。
ただ、最高のテンションで笑顔を振りまいて宣伝できるかどうかは別だ。
「曲を流したりは、全部こっちでやるから気にしなくていい。
それと、無理する必要も無いからな。我慢しながらイヤな顔をするより、
可愛らしく湯船から飛び出したほうがイメージは良くなるぞ」
「でも、それでは宣伝タイムが……」

……千早。昔、教育上良くないとか言って中止にさせられた我慢大会じゃないんだから。
一応バラエティだし、頑張っている姿勢さえ見えたらある程度の時間は流してくれるんだ。
一度出たら終わりってわけじゃなく、何度かやり直して合計時間分流すって事もあるし。
それに、もう一度言うが宣伝タイムを稼いでも、視聴者に好印象を抱かれないと意味が無いんだ。

本来、物分りの良い千早にはじっくり理を説いてあげたいところなんだが……
残念ながらもう時間が無い。
「大丈夫!!何かあったら俺に任せてくれ。強引に振っておいて何だけど、千早なら出来る!!」
今の俺に出来るのは、万全の体勢に見せかけてでも彼女を元気付ける事だけだった。

さて、観念して筒状のカーテンに入る千早に、俺が渡した水着は……


1:露出は多いが着替えのリスクは少ないぞ!なビキニの上下。

2:露出は少ないけど、間に合わなかったらさあ大変!なワンピース。

3:男は黙ってスクール水着!!(名札付き)

4:クビを覚悟で、スリングショットとかどうよ?(※危険、GAMEOVER確定)
129あとがき(30禁):2007/04/17(火) 04:21:05 ID:Pg8Aa8Xa
亜美:「というワケで、やってきました選択肢!!」
真美:「えーと……今回SSの選択権は、出来れば元ネタを投下してくれた兄ちゃんにお願いしたいかも」
やよい:「あ、でもでもっ、補足的な意見はどんどん取り入れますから……
    こんなシチュとかこんな展開どうよ?というプロデューサーは是非、ご意見をお願いしますっ!!」
亜美:「色とかの細かい希望も、出来るだけ聞いちゃうYO♪」
真美:「で、さぁ……この、あからさまな死亡フラグは何?」
亜美:「マジ死亡ルートだよ。バッドコミュとかじゃなくて、ゲームオーバーになるYO」

やよい:「うー……あからさますぎる罠ってことですよね。多分行かないとは思うけど、
    危険なものを置いておく事で緊張感を出すってことでしょうか?」
真美:「えっと、発端は罰ゲームだけど千早おねーちゃんを恥ずかしい目に逢わせたいって
    欲求は本当だから、また読んでやってね。全国の兄ちゃん!!」
亜美:「では、また次回お会いしましょー♪千早おねーちゃんは何を着せられるのでしょうか!!」

やよい:「うっうー、それにしてもオトナのアイドルって、大変ですよね……
    わたしたちも、もっと成長したらこんなオシゴトするんでしょうか?」
真美:「でもほら、後で暴露本とか出してガッポガッポ儲けられるしー♪」
亜美:「そのためにも、今のうちからビジュアルを磨いておくってのも、アリアリだと思うよー」
やよい:「あ、そうだ!!二人にピッタリのがあるかも。お父さんから番組の名前だけ聞いて知ってます」
亜美:「マジ?なになに?やよいっち」

やよい:「【クイズ、タイム小学生】ですっ!!来年はもう無理だから、今だけしかチャンスは無いんだよっ」
真美:「で、それってどんな番組?」
やよい:「……うーん……わかりません。お父さんが大好きだったクイズ番組って事しか。
    多分、小学生向けの歴史問題が出る番組とか?」
亜美:「んっふっふ〜楽勝、楽勝!!社会はダメだけど、最近はクイズ番組でも
    間違える事でリアクションが面白いキャラが求められてるから、そっちでGO!!」
真美:「だねだね♪じゃ、ソッコーで社長にお仕事リク入れて……」

律子:「二人ともストーップ!!それと、やよいはこれからあんまりお父さんと話しちゃダメよ」
真美:「えー……りっちゃん知ってるの?タイム小学生って」
律子:「一応は、ね……あれは大人が出る番組だから当分あんたらは考えなくて良し!!」
やよい:「ほぇー……そうなんですかぁ。それじゃ、あずささんに出てもらうとかダメですかっ?」

律子:「絶っっっっ対、ダメっ!!イメージどれだけ下がると思ってるの!!」
亜美+真美:「……………下がるの?」
律子:「厳密には、すぐ下がるってワケじゃないと思うけど……多分、心の中で何かが壊れるわね」
やよい:「うっう〜……怖いですね、深夜番組ってたくさん罠があって」

律子:「それだけに、プロデューサーの妄想も広がるわけよ。ホントに出たら嫌がるくせに」
真美:「ま、あとがきで長くなっても何だかなぁだし、今回はこの辺でー。
    ちなみに律っちゃん……知ってるならタイム小学生ってどんな番組か教えてー♪」

律子:「却下!!言えるかそんな事ー!!知りたいヤツは調べろ!!おしまいっ!!」
亜美:「まぁ、今回言いたい事は『熱湯もいいけど、千早にタイム小学生も萌えない?』かな」
やよい:「相変わらず、30歳以上限定なネタでごめんなさい……あくまでおまけなので、
    分かる人だけ分かってください。では、次回もよろしくお願いします」
130名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 04:43:22 ID:vZ6i/j1N
選択肢を選ばせる事に本当に意味があるのかは知らんがエロパロだし4で
しかしナイチチのスリングショットなんて高が知れてるか
131名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 04:59:01 ID:SjYKZVDK
視聴者1「日下千早の生着替えね〜、俺的にはゆきぽの方が好きなんだけど……
まぁそれはともかく、水着はなんだと思うか?」
視聴者2「やっぱ定番でビキニだろ!露出多そうだし、恥じらう千早が見てみて〜!」
視聴者3「バーロー!漢ならスリングショットだろうが!!」
視聴者4「スク水!スク水!」

視聴者A「いや………ワンピだ」

ざわ……ざわ………ざわ………
1「ま、待てよA。ワンピなんて一番、一番露出の少ない奴じゃないか!
しかも、成功したら一番美味しくない奴……
着替えのミスなんてお色気キャラでもない限り期待出来ない!
ここではビキニが鉄板……よしんば鉄板以外を選ぶとしても……ワンピは、ワンピはないって絶対!」
A「クク……どいつもこいつも甘い……ワンピは露出が少ない?ミスはお色気キャラでもなきゃオイシくない?
そんな事を言ってるから逃す……眼の前のリスクとリターンを比べ、まんまとリスクを選んじまう……
なるほど……確かにビキニは露出が多い、しかも千早の恥じらう顔も見れる外れナシ……だが、逆に言えば、失敗する事も、無い……
そこで考えてみろ……失敗しないビキニ……それは………ただのグラビアじゃないのかっ……」
視聴者1「あっ…………!!」
ざわ……ざわ………ざわ………ざわ………!!
視聴者A「熱湯コマーシャルの醍醐味は………『失敗』だっ、
アクシデント、ミス、焦り、無情にも時がすぎ、あがるカーテン、そして衆目に晒されるアイドル……。
しかもその餌食となるのは作られた『色気』なんてカケラも無い……天然!天然で清純な日下千早!………千早の最も恥じらう姿が見れるのは、ワンピしかないっ」
視聴者2「く……狂ってる……」
視聴者A「狂気の沙汰ほど………面白い!」


…………何長文で書いてるんだろ、俺。
いや、マジスマン。
132名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 06:57:43 ID:PqG6Io+1
>131
GJ!

福本マンガネタワロタw
133名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 18:53:52 ID:w/fDn7ch
つまり>>131は2というわけか。
134名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 22:13:14 ID:ZkEiJU63
>>131
なんという説得力w
俺はビキニ派だったんだけれどもワンピに一票

着替えられずに水着を持って裸でうずくまる千早……
だが、冷静に考えると全裸になってから水着を来ようとするはずないよな
余程のパニックにならない限り
作者さんの腕に期待するしかないな
135名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 22:20:29 ID:ZkEiJU63
ところで>>129にある「元ネタ」って何?
前スレにあったのか?
136名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 08:35:06 ID:9L+BJpxR
前スレ 518-519 の事だろうな
137微えろP:2007/04/20(金) 03:02:36 ID:FyheURWp
>>136さん
その通りです。
SSまとめサイトの管理人さんが元ネタ込みで上げてくれましたので、
興味を持たれたPはそちらを見てください。

今回の千早話は前スレ518−519さんのものでもあるため、
ご本人のリクがあるまで投下より1週間ほど(24日朝まで)時間を下さい。
それまでにご本人の選択が投下されなければ、スレの流れに従って
続きを書かせていただきます。
>>131さんのおかげで現在はワンピに傾いておりますが(笑)

それまでは全年齢向けや、春香のSMレッスンなども作っておきます。
1年半以上経ってもアイマス熱は衰えていませんので、
これからもどうかよろしくお付き合い下さい。
138名無しさん@ピンキー :2007/04/20(金) 06:16:05 ID:FyheURWp
というわけで、春香のSMレッスンが勢いと共に最終回。
リズム的には開いてしまい、読みにくいかもしれませんが……
またしばしのお付き合いをお願いします。
前スレが落ちたため、保管先を念のため誘導しておきます。

ttp://imasssh.h.fc2.com/

タイトル:春香【S】SIDE
分類:春香
で、投下します。
139春香【S】SIDE :2007/04/20(金) 06:42:59 ID:FyheURWp
ズボンのジッパーを下げて、トランクスから張りつめたものを出してみると、
それはすでにはちきれんばかりに大きくなっていた。
春香もはじめて見る怒張した男のそれは、良く知らないのに見ているだけでドキドキする。
さすがにこの部分だけは、さっきと同じような試し方はできそうにないな……と思いながら、
そっと茎の部分に、そのか細い指を巻きつけ、きゅっと握ってみた。

「ぅおあっ……」
プロデューサーの背筋がぞくりと震え、うつ伏せになった机から上半身を大きく仰け反らせる。
(ひゃぁっ……男の人でも、触っただけでこんなに反応するんだ……)
サテン地の黒い手袋が余計に感触の良さを増幅させて、春香に触られているだけで気持ちよくなっていく。
丁度良い抵抗感とぎこちない感じの触り方は絶妙で、男性のものを触った事が無い春香でも、
どうにかプロデューサーを気持ちよくする事が出来ていた。
それは、【アイドルに大事なところを触られている】という非日常性の興奮でもあり、
先程、何度も鞭で叩かれて、感覚が鋭敏になっているせいでもあった。

「もっと……強く握っても、いい……スピードも早めてください」
「あ……は、はいっ……えーっと……っ!?」
不意に、掌から感じる摩擦係数が変わったことに春香は戸惑いを感じた。
プロデューサーの先走り汁で、ゴシックプリンセスの黒い手袋が濡れている。

(ひぃやぁあ……どどど、どうしようっ……でも、これ……気持ちいいって事……だよね?)
今は女王様としての立場か、すぐにプロデューサーに助けを求めるような事はしない。
目の前の人を気持ちよくしてあげたいという思いが、決心が……彼女の不安を一時的に吹き飛ばす。
竿をしごくスピードを上げて、時には袋や先端部分にも触れながら、労るように彼のものを弄る。

「叩かれてこんなになって……プロデューサーさん変態っぽいかも……」
「だな。でも、それは春香だからだよ。大好きな娘から受ける苦痛に耐える喜びってヤツなんだが……」
「うーん……やっぱりまだ、良く分かりません。でも……プロデューサーさんが今、
本気で感じてくれてるのは分かりますっ……だから、もうちょっと……」

より刺激を強めるために、春香はプロデューサーに覆いかぶさるような格好で、彼の背中に体重を預ける。
すると、ブラジャー越しではあるが、春香の豊かな胸のふくらみが彼の背中に当たる。
数回に及ぶ鞭のおかげで感覚はかなり鋭敏になり、股間のものがより強く反応した。
140春香【S】SIDE :2007/04/20(金) 06:43:43 ID:FyheURWp
(うわぁ……男の人のアレって、こんなに大きくなるんだぁ……それとも、プロデューサーさんのが
おっきいのかなぁ……アイスキャンデーよりもおっきいのが、熱くてびくびくいってる……)
女性にとっての大事な部分を同列と考えると、自然と扱いもデリケートになってくる。
興味は尽きる事無く、しかし下手に乱暴に出来ないという事態が春香にとっては多少もどかしいものに感じた。

が、彼女の予想に反して触り方が優しい割にプロデューサーは気持ち良さそうにしている。
ただ触られているだけなのだが、春香の胸がブラジャー越しに密着している事と、
いつも顔をつき合わせているとはいえ、【アイドル】という特別な存在が彼の股間を弄っているという事実に、
男としての本能が猛り狂っているのだが、彼女がそれを察する術は無かった。

ただただ、いつも自分を導いてくれる大事な人が自分の手で感じてくれる。
それだけは確かな事であり、彼に自らの手で快楽の絶頂へと上り詰めて欲しいと思った。
「いじるだけじゃ、ダメですか……もっと、舐めたり吸ったりするのかなぁ……」
「おい、春香!?それはいくらなんでもやりすぎ……」
「でも、間違ってるわけじゃないんですよね?」

快楽を受け入れながらも、プロデューサーとしての立場が春香の奉仕を拒絶する。
危ない橋も渡る、とは言ったが、レッスン場でこんな事をしているなんてまともに考えればとんでもない。
(……この世界の何処に担当アイドルに自分の○×△を舐めさせるプロデューサーがいるよ!?)
だが、気持ちよかったことは否定しようが無いし、女王様としての立場にいる春香も止めるつもりは無かった。
「えっと……その、失礼、します……ね……」
「ちょ……春香!?汚いって!……おうぁっ!?」

袋の部分をしなやかな指で揉みながら、プロデューサーのものに春香の舌が這う。
あたたかく、絡みつくような彼女の舌先はとても気持ちよく、脳髄を突き抜けるように快楽が全身を駆け巡った。
(わぁ……ちょっと舐めただけで、プロデューサーさん……こんなに気持ち良さそう)
彼が痛がっていないことを確認して、春香は棒の先まで舌を伸ばした。
そして、半分くらいを軽く噛んで歯と舌の両方を使って彼のものを刺激する。
「うぁ……そ、そこ……ヤバいっ…」
「ふぅん……ここなんですね。覚えましたよ……プロデューサーさんっ」
合図の代わりに、もう一度彼の感じる部分を刺激して反応を確認する。
春香にとってはじめて見るそそり立った男性器は正直不気味だったが、
これに触れることでプロデューサーが色々と反応するのを見るのは、何だか妙に楽しいと思えた。
141春香【S】SIDE :2007/04/20(金) 06:44:29 ID:FyheURWp
見ること自体に慣れると、今度は舌を這わせたり、息を吹きかけたりと行動の幅を広げてみる。
すると、女性の大事な部分同様にちょっとした刺激で面白いくらいに反応してくれる。
普段、厳しくレッスンしたり、営業では頼りにしているプロデューサーが、自分の手の中で快楽に溺れている。
その事実が、春香のテンションを少しづつ上げていった。
もはや先走り汁か春香の唾液か分からないが、液体でぬるぬるになったプロデューサーのものを、
サテン地の手袋が何度も上下に撫でて行く。
下着姿同然のアイドルにここまでされて、プロデューサーの股間が爆発するのは時間の問題だったが、
なにぶんまったく性知識の無い春香にとって、男性の絶頂を導く方法など知る由も無かった。
このまましごき続けていれば良いのだが、不安を感じた春香がその手を止める。
奇しくも、それは絶妙な焦らしとなってプロデューサーの心を動かした。


「わたしがいいって言うまで、出しちゃダメですよ……」
できるだけ焦りを表に出さないようにプロデューサーに囁きかけ、春香は小さく深呼吸した。
目の前にあるのはプロデューサーの股間。そこに着いているのはいきり立った男性のシンボル。
(……多分まだ、千早ちゃんもあずささんも……見てないよね。……うん)
女性と違って、男性が性器を見られてどれだけ恥ずかしいか、春香には分からない。
しかし、まだ誰も見ていないであろうプロデューサーのソレを今、自分が見ているというのは
なんとも言いがたい優越感や戸惑いが脳裏に渦巻く。

言われたとおりに鞭で叩くだけでも良かったのかも知れないが、
何故か流れに任せてこんな事になってしまっている。
レッスンをこなして、立派なエージェントになりたいという向上心と、
自分のために危ない事までしてくれるプロデューサーに気持ちよくなって欲しいという気持ち。
それらが混ざり合うと、不思議とプロデューサーの股間にあるものが不気味でなくなってくる。
赤く怒張したものを舌先で舐ったかと思うと、次は軽く口に含んで頬の粘膜で転がしてみる。
すると、面白いようにプロデューサーは背中を仰け反らせ、反応する。
それが何だか気持ちよく、誇らしい気分に感じられた。

(わたし今、プロデューサーさんの事、気持ちよくしちゃってるんだよね……
普段大人で、頼りがいがあって、レッスンでは厳しいプロデューサーさんが、私に大事なところを
舐められて、あんなに可愛く……ひやぁうっ……)
「は、春香……いや、女王様っ……そんなに吸ったらやばいっ……!?」
142春香【S】SIDE :2007/04/20(金) 06:45:11 ID:FyheURWp
春香の細くて柔らかい指が袋を刺激し、尿道から熱いものがこみ上げてくる。
このまま竿をしごかれたら、どんなに我慢しても無理であろう事が自分でもはっきりと分かった。
「う〜ん……どうしようかなぁ……そろそろ出すのを許してあげてもいいですけどぉ……」
もう、止まれないと分かっているからこその春香の譲歩。……いや、罠とも呼べる。
我慢しきるという選択肢はすでに無く、欲情のすべてを放ちたくてたまらない心理を利用して、
そこに条件を付けてやれば、彼はそれに飛びつく以外に方法は無いのだから。
もっとも、春香がそんな心理的駆け引きを知っているわけではない。
プロデューサーの感じる顔を見て、自然に意地悪してみたくなっただけなのだが、
結果としてそれは十二分に女王様としての資質を証明する事になった。

(春香の手と口で、俺をイかせて下さい……って言ったら、出してあげますよ)

という言葉を出すつもりだったのだが、口から出たのはまったく別の一言だった。
「【喫茶室ななつき】のピーチタルト……食べたいです……」
「わ、分かりました!今週の営業終わったら連れて行く、だから……」
返事の変わりに強く口をすぼめ、最後の堤防を決壊させる。
「うあ……で、出るっ……もう、ダメだっ!!離れて……」

最後の言葉を言い終わる前に彼のものが一度、大きく打ち震え……
散弾銃のような精の迸りが、勢い良く春香の顔と胸に飛び散った。

アイドルが自らの手と口でしてくれるという非日常性は、
普段、自室でひっそりと行なう自慰行為とは快楽の質が比べ物にならない。
禁欲生活をしているわけでもないのに、春香の口でしごいたそれは、
普段と比べ物にならないほどの爆発を繰り返し、ゴシックプリンセスの衣装を
かなりの割合で白く染め上げた。

「きゃっ……あ、熱い……これ、プロデューサーさんの、えーと……」
出されたばかりのそれは、体温以上の暖かさで春香の顔に降り注いでいた。
「う……は、はるか……俺は……」
射精の気持ちよさにしばし蕩けた目をしたプロデューサーだが、
目の前に顔と衣装を白く染めた春香を見て、何とか快楽に流されかけた意識を戻す。

「俺は……そうか、春香の手で気持ちよくなって……って、ヤバい!?」
突然、弾かれたように身を立てると、春香の下に歩み寄って彼女の肩を抱いた。
「春香っ、脱いで!!」
「えぇぇえっ!?」
143春香【S】SIDE :2007/04/20(金) 06:45:55 ID:FyheURWp
言うが早いか、ゴシックプリンセスのオーバースカートを外し、胸元のリボンを解く。
「きゃっ!?……ぷ、プロデューサーさん……いきなりっ」
無言で背中のジッパーを下ろし、二の句を告げる暇なくドレス本体を取られる。
ものの5秒とかからぬうちに、リボンと靴以外は下着姿にされてしまった。
「だ、ダメっ……いきなりそんなの、イヤですよぅ……せめて、ちゃんと告白…あれ?」

ショーツを隠す春香の目に映ったのは、ダッシュで洗面所に向かうプロデューサーの背中だった。
「その手袋も洗うぞ!!早く処理しないと手遅れになるから着いて来い!!」
「え……えっと……あれ?わたし、何を……」
何を期待していたんだ?と自分で思い返し、瞬時に顔が真っ赤になる。
つい、その場で押し倒されて、あんな事やこんな事になってしまうと思った自分が恥ずかしくて。

「はやくっ!!男のアレは、浸透圧が水とは違うんだ!ステージ衣装がダメになる前に!!」
こんな時でも職務を忘れないプロデューサーに半分感心し、半分複雑な気持ちになりながらも、
春香は手袋を脱いでプロデューサーの後を追い、洗面所へと急いだ。
さっきの恥ずかしい勘違いを、脳に封印しながら。
144春香【S】SIDE :2007/04/20(金) 06:46:39 ID:FyheURWp
「……これでひとまず安心……かな?」
特殊な洗剤に衣装を浸し、やっとプロデューサーの顔に落ち着きが戻った。
彼に手袋を渡してから、急いで更衣室に戻って普段着に着替えた春香が横に立つ。
「お……お疲れ様ですプロデューサーさん。なんか、すみません……やりすぎちゃったかも」
「それはお互い様だ。でも、ちゃんと掴んでくれたみたいだしOKさ。
衣装は最悪お金で何とかなるけど、春香のレベルアップだけは金で買えないからね」
「えっと……それなんですけど」

あんなので、本当に何か変わったんですか?

彼女の目は、そう言っていた。
それを察したらしく、プロデューサーは澄んだ目で彼女を見つめ返し、
「こればっかりは口で説明できるもんじゃないからな……【空気を読む】ってのは、
理屈でどうにかするモンじゃないし、掴んでしまえばあっという間なんだよ。
それに、叩きながら分かってきただろう?俺がどんな叩き方を望んでいたか」
「うーっ……全部わかったわけじゃないですよ。毎回、【こうなのかな?】って思いながら、
迷ってましたし……正直、自信ないです」
「それでいいんだ。中途半端に【分かった!!】と勝手に解釈する方が危険なんだ。
常に相手の気持ちを考えて、迷いながらも毎回的確な判断を下せるのが重要って事さ。
あとは訓練と自信だ。レッスンはまだまだ続くけど、今の気持ちを忘れなきゃ大丈夫。
本当によく頑張ったよ、春香」

まだ濡れた手で、プロデューサーは春香の紙を撫でる。
洗剤の匂いと冷たい感触。今は何故かそれが心地良く、プロデューサーの笑顔が、
何よりも嬉しいと思えた。
「はい!レッスンありがとうございました、プロデューサーさん」
彼に返す笑顔は、もうエージェントや女王様ではなく、太陽のようなアイドルの笑顔だった。
145春香【S】SIDE :2007/04/20(金) 06:47:26 ID:FyheURWp



それから約一ヶ月。
社長の紹介で招かれた、何処の誰かは分からないが、おそらく政財界の偉い人が
ホテルのスイートルームで春香と一緒にいた。

約束の時間が終わったらしく、彼が部屋を出ると、出口で控えていたプロデューサーが恭しく一礼した。
「特別レッスン、ありがとうございました」
その人は何事も無かったようにネクタイを正し、
「なに、こちらも楽しませてもらった。また何かあったらよろしく頼むと高木君に伝えてくれたまえ」
と、こちらも紳士の見本のような振る舞いで挨拶を済ませ、部屋を出て行った。

「……春香、もういいか?」
部屋をノックしながら、先程の偉い人(?)と一緒の部屋にいた彼女に声を掛ける。
『いいですよ』の返事を聞き、彼は部屋の中に入り、春香の様子を見た。
もうすっかり着替えも終わり、使用された道具を片付けている。
「お疲れ、春香。社長の紹介してくれた人だから大丈夫とは思うけど……どう?」

一応、【特別レッスン】の最中に何かあった場合はプロデューサーを呼ぶことにはなっている。
それが無かったと言う事は、彼女が無事と言う事になるのだが……やはり直接聴くまで安心できない。

「はい♪今日のレッスンも良く出来たと思います!!あの人、穏やかな顔してたでしょ?」
「……言われてみれば、最初の警戒感は感じなかったな」

プロデューサーとの秘密のレッスンが終わってから……
彼らは、社長の人脈を借りて【女王様】としてのレッスンを受けていた。
これにお金が発生すると枕営業になってしまい、法律的にアウトとなってしまうが、
知人の好意でレッスンを受けるという体面を使って、何とかマスコミ関係を掻い潜りながら
このレッスンを一月近く続けていた。
「プロデューサーさん……あのね、さっきのお客さん……じゃなくって、講師さんの具体的なお仕事とかって、
聞いちゃいけないみたいなんですけど……あの人、音楽業界のすごく偉い人みたい」
「ああ……俺も社長に連れられていったパーティーで見たことあるかも」
「でも、そんな人がわたしに叩かれて喜ぶなんて……ヘンですよね、芸能界って」
「そうだな」
146春香【S】SIDE :2007/04/20(金) 06:48:09 ID:FyheURWp
流れ上彼も同意するが、別にヘンではない事くらいは分かっている。
トップの人間というものは、立場上社内の誰かに弱音を吐いたりは出来ない。
普通は家族や友人に頼るものだが、孤独な人はそうは行かない分、こんな場所に救いを求める。
しかし、地位のある人が風俗街のSMクラブなどに行くなど、醜聞のタネを植えるようなものだ。
そこに、信用の置ける人間からの紹介で、絶世の美少女アイドルが自分を責め立ててくれる場所を提供したら?
Mな属性を持つ偉い人にとって、これ以上安心してストレスを発散できる場所は無かった。

「あ、でも……エージェントの気持ちって、少し分かってきたような気がします」
「ほう?」
道具の片付けを終え、休憩しながら春香が嬉しそうに喋り始めた。

「言葉で少しづつ虐めながら……叩いたり、軽く噛んだりすると……普段すっごく地位があって、
多分かなり偉い人が、子供みたいな声でおねだりしてくれるんです。
それも可愛いって思うんですけど、やっぱり最後は手でしてあげて、出してあげた後……
『良く頑張ったね……偉いですよ♪』って、褒めてあげた後なんですよね。
何ていうか……その……すっごく幸せそうな顔してくれるんですっ♪コンサートで私の歌を聴いてくれた、
ファンの人みたいに、『生きてて良かった』って言ってくれてるみたいな顔……
わたし、この笑顔のために、レッスン受けてて良かったなって思いました」
「50過ぎた、むさいおっさんの笑顔が、か?」
「むぅ……歳に関係なくみんな可愛いですっ!!プロデューサーさんだってそうだったもんっ!!」

いずれにせよ、そこまで考えるようになってくれたとあらば、彼としてもレッスンは大成功と思える。
時に厳しく、時に優しくして、最後は最高の高みへと誘うもの……
それは、一流のプロデューサーも、エージェントも同じなのかもしれない。
「さて……ボーカルレッスンもどんどん良くなってきてるし、来週あたり新曲発表といきたいね」
「えぇっ!?ついに発表していいんですか?」

「ああ。ボーカルもビジュアルも、頃合だ。そろそろ記者会見でも開いて、ニュースにしたいな。
【天美春香、待望の新曲をリリース】って」
高級ホテルの一室で、安い缶ジュースで乾杯しながら、その日のレッスンは幕を閉じた。
輝かしい新曲のお披露目を夢見ながら。
147春香【S】SIDE :2007/04/20(金) 06:48:52 ID:FyheURWp



「只今営業から戻りましたー♪」
「あら、お帰り春香。最近テンション高いわね」

律子、小鳥、社長がオフィスのTVを見ながら一仕事終えたアイドルの帰還を喜んだ。
新曲の発表を控え、積極的に営業活動をこなす様は、傍で見ていてもエネルギーに満ちている。
社長とプロデューサーだけが厳密な理由と知っているが、当然こんな所で口にはしない。

「そう言えば、最近営業でもTV出演増えてきたじゃないの。そろそろ歌だけじゃなくって、
バラエティ番組とかの仕事も考えておきなさいよ」
そう言いながら皆で見ていたのは、お笑い芸人中心のバラエティ番組で、
罰ゲームを受けてハリセンで集中的に叩かれる芸人さんの映像が映っていた。

「あ……ああんっ!ダメですよそこで顔あげちゃ!!」
「へ?」

ポカンと口を開ける律子を筆頭に、765プロの全員が固まっている。

「あと一発、おっきいのをもらった方が番組的に美味しいのにっ!!
ああっ、しかもベタにカメラに向かって泣いてるし……こういう場面だったら、
もう一つためを作った方がテンポが良くなって次に繋げやすいのにぃ……
リアクション芸人を名乗るんだったら、もう少し手際よく打たれてくれないと!!」

「………」
皆が黙り続ける中、春香は止まらない。
「しかも、叩く方も叩く方ですっ!!そんな場面で手を抜いたら、誰のためにもなりませんよ!!
あと一発、顔に入れた方が笑いも取れるし芸人さんの株も上がるのに……
私だったら、こう……反動をつけて、ぱーん!!って、すぱーん!!って……あれ?」
148春香【S】SIDE :2007/04/20(金) 09:35:03 ID:FyheURWp
「……春香……ちゃん?」
律子の、春香への呼称が変わっているのを見るに、相当動揺しているのだろう。
約二名……春香がここまでリアクションに詳しい原因を知っている人間がいるが、
当然ながら皆の前では何も言わず。

「あれ……あれ?あ!!……あ、あはは……その、えっと……うん、最近お笑い番組見てて、
ちょっと……ちょーっとだけリアクション芸人さんとか、勉強したんですけど……」
本当にちょっとか?、と、ここにいる誰もがそう思った。
それほど、プロデューサーと必死に勉強したこの一ヶ月は彼女にとって大きな成長だった。

「春香……新曲お披露目の前に、ダンスレッスンな。まずはこれからランニング」
「えぇっ!?……だ、だって営業行ってきたばかりで……」
「【エージェント】はダンス曲だぞ……ボーカルとビジュアルばかり高くてどうするよ!?
……あと、ファンの前で迂闊な事言ったりするかもしれないし、その辺も踏まえて特訓だ。
俺も付き合うから安心しろ。無駄口を叩く暇も無いくらい鍛えてやるから。それに!!」
「……それに?」
「この前、ピーチタルト3個も食っただろ?2個分はダンスで頑張って落としてもらうぞ」
「ひゃうっ!?……あっ、ちょ、プロデューサーさんっ、ひっぱっちゃダメですぅ……」

慌ただしく連れて行かれる春香を見て、事務所スタッフ一同とアイドル一人は溜息をついた。
「うーん……大丈夫かしらね……春香ちゃん」
「さぁ……」
春、それは出会いと成長の季節。
天真爛漫、を地で往く彼女を見て、最後に社長が的確な言葉で締めた。

「はっはっは……まぁ、それも含めて、天海君の個性だよ。きっと」




■おしまい。

149あとがき:2007/04/20(金) 09:36:09 ID:FyheURWp
真美:「勢いで打ちすぎて、終わっちゃいました……ぜぇはぁ」
亜美:「ごめんね、兄ちゃん……勢い良すぎて一度に投下できる量をオーバーしたみたい」
真美:「とりあえず時間を置いてから再投下したけど……お預け状態になったかもしれない人、
    ごめんなさい。あとがきはともかく、最後の締め直前で連投エラー受けちゃって」
やよい:「うっうー!でも、これで余計な負債は無し!ですよ♪借金は無い方がいいっ!!」
律子:「でも、負債って言葉はどうかと思うわよ。イヤイヤやってるイメージに繋がるわ」
やよい:「はうっ……そうでしたぁ。ごめんなさい……」
亜美:「でも、2ヶ月以上も止めてたSSだしね……前スレ落ちてるから読みにくいし」
律子:「そう言う点での不手際は反省します。しかも、『また』容量不足でスレ落としたし」

真美:「まとめサイトの管理人さんにも感謝、だね♪」
やよい:「では、今回はSSが長くなったので、あとがきは少なめで終了です。
    千早さんの熱湯コマーシャルで、またよろしくお願いします」
亜美:「スリムな革パンって、すっごーく脱ぎにくいんだよね……(ぼそ)」


150名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 09:39:50 ID:N1AMrqk9
>>137
俺の腐れプロットを元に書いてくれる人がいるとはマジで感動
選択肢はワンピで。やはり>>131の威力は凄まじい
カーテンの中で焦る千早を楽しみにしてますね
151名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 20:34:32 ID:9jNU/VPl
>>149製作者様

乙です!
春香エロイヨ春香。


>>149亜美&真美

以前>>94にも書いてしまいましたが、
亜美&真美メインのものを
激しく期待していますw

あとがきばかりでなく、
メインで出演してみないかい?
152名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 19:47:58 ID:BgfMs4Dw
ほしゅ
153名無しさん@ピンキー :2007/04/28(土) 23:10:55 ID:3DiY4E0+
千早の熱湯コマーシャル、続編何とかできました。
容量オーバーが心配ですが、とりあえずは投下します。
またしばしお付き合い下さい。
154千早熱湯コマーシャル :2007/04/28(土) 23:11:59 ID:3DiY4E0+


千早に渡した水着は、白のワンピース。
清純派アイドルにピッタリのイメージを持ちながら不思議な魔力があるこの水着……
俺が子供の頃は、白い水着なんて水に入ればスケスケになってしまう禁断のアイテムだった。
最近の紡績技術の進歩に驚きながらも、白の水着と言えば『もしかしたら透けるかも!?』という
邪な期待を抱いてしまう俺達昭和40年世代としては、この水着を【ただの白】とは思わないんだ。

しかも、撥水性と速乾性にも優れ、なおかつ光の反射によっては薄い水色にも見えたりする。
女性の身体を覆う布、と言ってしまえばそれまでだが……近代ここまで水着が進歩したのは、
ただの紡績技術だけではなく、俺達男の夢が必要以上の進化をもたらしたのだと思えてならない。
肌の露出が少ない分、千早もまだ嫌がらないし……

そう、そこに俺が今回千早に内緒で仕事を入れていた理由がある。

この、短時間における生着替えというのは、実はビキニの方が格段にやりやすい。
小学生の時分、毎回見ていた俺だからこそ分かる生着替えにおける必勝法ってヤツだ。

『制限時間は40秒!!千早ちゃんは準備をお願いします!!』

司会者のタレントが指示を出すと、円筒形のカーテンにスポットライトが当たり、
観客席のファン達がどよめきすら抑え、千早のサービスシーンを見逃すまいと集中する。
多分、客席のファン達も察しているんだろう。
千早の着ている普段着が、いかに脱ぎ辛そうかを。
中に着ているタートルネックに、ぴったりと身体にフィットする革パンツ。
これらを脱ぐだけでも重労働なことに加え、着る水着がワンピとあれば……
俺の個人的予想だと、40秒では間に合わないだろう。

そう言えば、俺が学生の時分は部屋の都合上、男子と女子が同じ部屋で着替えることもあった。
その時の女子がまた、小賢しく隠しながらちまちまと着替えるんだ……
こちらが豪快に着替えながら女子のチャンスを伺うんだが……奴ら、隙の一つも見せやしない。
千早は着替える時も胸を見せないように気を使いながら、隙の一つも見せずに着替えるタイプだろうが……
そこはそれ。熱湯コマーシャルは俺のフィールドであり、時間制限もある。
担当プロデューサーとしてはいささか意地悪な気がするが……千早の人気のためと、
あとは少々、俺の思い出のためだ。
さっきも言ったが、ファンを大量獲得すれば千早のためにもなるし、
千早の言うとおり、それが【ビジュアルで引き付けられたファン】ならば、
千早の歌でもって離さなければ良いだけの話だ。彼女にはそれが充分出来るパワーがある。
155千早熱湯コマーシャル :2007/04/28(土) 23:12:46 ID:3DiY4E0+
一応、番組が終わるような不祥事だけは避けるよう、ディレクターさんと打ち合わせはしてあるし、
観客席にカメラを持ち込む不貞の輩用の対策も練ってある。
製作者ってのは、一般客の数倍以上に気を使ってるんだよな……
自分達の事ながら、本当にご苦労様と思えてならないぞ。

そんなわけで、千早にはギリギリの線まで攻めて欲しい。
大事な部分を見せそうで見せず……尚且つ、わざとらしさを感じさせない恥じらいが欲しい。
こうして改めてまとめてみると、苦手なビジュアル方面とはいえすごく無茶な欲求をしているかも知れないが、
始まってしまったものは仕方が無い。
オーディションではないが、ここまで来た時点で俺に出来ることは、彼女を応援することだけなのだから。



「千早、硬くなるな!リラックスだ。歌やダンスのように落ち着いて」
「……そう仰いますが、やはりこういう雰囲気はニガテですっ……」
「で、作戦なんだけど。ギリギリまでカメラが寄るから、慌てるんじゃないぞ。
この番組、BGMとか司会のトークで他人を追い詰めるのが上手くてな……最悪の場合は」
「もう、いいです……聞けば聞くほどテンションが落ちそうですから」
「おい、千早!?」

お立ち台に向かって歩く千早の足取りは、言い方は悪いが死刑囚のように重く見えた。
Cランクに上がり、メジャーアイドルの地位を確立した千早でも、ビジュアル方面の仕事は
全然慣れないらしく、毎回嫌な顔をされている。
その中でも、肌を露出させる関係の仕事はアレルギーとも言えるほど嫌悪感を示し、
たとえファンが増えても、それが歌によるものでなければ決して満足しない。

現状の千早は、そんな娘だ。
しかし、そろそろ本当に次の段階へ進んで欲しい。
芸能界ってのは何でもありの世界なんだ。ダンスでも、ビジュアルでも、
ファンの心をひきつけることが第一で、歌のみで千早の希望を全て叶えられるかと言えば、正直厳しい。

肌を露出する事で人目をひきつけるという行為は、確かに低俗で品がない。それは俺も認める。
胸を張って他人に言えることでもないし、千早の周りの人間……つまりは、親御さんやクラスメイト達に
与える影響もでかい。
根も葉もない悪評といえど、流されて気持ちの良い人間がいるはずもないし。
156千早熱湯コマーシャル :2007/04/28(土) 23:13:29 ID:3DiY4E0+
総合的に考えると、確かにリスクはでかい。途方もなくでかい。
だが、ここに付け入る隙がある。
俺が子供の頃の話だが……出演する人は、アイドルから女優志望、グラビアさんまで多数だった。
しかし、大体は深夜枠出演OKの人がサービスするものと半ば決まっている。
TVの前にいる視聴者達も、千早が出るのは嬉しいが、彼女の年齢や環境、765プロの営業方針から考えるに、
熱湯CM出演はあっても、生着替えが決定しても……サービスはたかが知れていると思っているはずだ。
そこでガチの勝負を挑み、視聴者達に向こう20年は忘れないようなエロトラウマを与える。

恥じらう千早に加え、裏をかいたお色気サービスのダブルアピール。
これでファンが増えなければ、俺はこの仕事を辞めてもいい。
俺の計画をどこまで分かってくれるかはさておいて、すでに千早がカーテンの中に入り、スタンバイしている。
本番前の空気というのは何度経験しても緊張するし、ましてや今回は、俺の青春の1ページでもあった、
あの仕事に関われるんだ。心臓はバクバク高鳴り、気のせいか脚もふるえている。
普段冷静な千早が、ヘンな汗をかいている事を発見すると同時に、
着替えスタートの合図がスタジオ内に響いた。
と、同時に俺の予想に反して千早が脱ぎ始めたのは、上からだった。



「……千早?」
俺の計算では、番組に与えられた40秒の着替えタイムうち30秒までに下を脱がないと、
水着を着る事が出来ないはずだ。
その考えから逆算すると、最悪の事態を回避する事を考えればまずはワンピースの下だけは
穿かなければならず、多少不恰好になろうと、まずは下から脱ぎ始めるのが順当だと思う。

着替えの邪魔にならないようにと、上着だけ脱ぐのだろうか?それにしてはリスクが高い。
そう思った次の瞬間、千早が次に脱いだのは、またも上。つまりは薄出のタートルネックだった。
「千早!?それは非効率だぞ……」
俺の呟きをよそに、ディレクターさんまでもが冷や汗をかいている。
そりゃそうだ。なぜなら俺を含み、この番組を良く知っている者だけが予想できる死亡フラグ。
こんな順番で脱いでいたら、余程追い上げが激しくない限り、タイムオーバーは目に見えている。

分かりやすく言えば、【第二審査が始まった時点で流行一位の審査員が興味三割】くらいのヤバさ。
俺の選択肢にジェノサイドは含まれていないため、もはや追い上げるしか道は無い。
しかし、着替えに集中している千早には、オーディションのように俺の指示を聞く精神的余裕は無いだろう。
ブラジャーを外しにかかった時点で、すでに20秒が経過している。
カーテンから千早のシルエットラインが見え、この向こうに上半身ハダカの千早がいると思えば
間違いなく股間が元気になる場面なのだが……当事者である俺も緊張しているらしく、
今はひたすら千早の無事を祈る事しか心に無い。

熱湯コマーシャルを知らない千早は、当然早着替えなどやった事が無いのだろう。
【見せない】事より【早く】着替える事を優先している彼女は、馬鹿正直に全部脱いでから
俺が渡したワンピースを着るつもりなのだと思う。
普通に考えれば非効率的であり、まずありえない行動だが……この時は俺も千早もどうかしていた。
157千早熱湯コマーシャル :2007/04/28(土) 23:14:18 ID:3DiY4E0+
『あと15秒でーす!!そろそろ着ないと間に合わないよー!!』
中途半端なタイミングで、司会者が千早に声を掛ける。
まともに考えれば、切りの良い20秒か10秒で声を掛けるべきなんだが……
多分、一番千早が焦るタイミングを狙って声を掛け、精神的に追い詰めたいんだろう。
上手いと思いながらも、今はこの司会者に軽く殺意を抱くぞ。

「え……えっ!?」
革パンツのベルトを外しながら、千早は予想以上に動揺している。
きっと彼女も頭の中で、残り時間と着替えに必要な時間を計算して、危機を察知しているのだろう。
しかも千早の服装はいつもの事務所に来るあの服装……千早の身体にピタリとフィットし、
とてもよく似合う衣装である事は良く分かるのだが、脱ぎにくいことこの上ない服でもある。
ベルトを慌てて外し、革パンツを膝までおろした瞬間に声を掛けられたため……
「あ……あ!!きゃっ!?」
バランスを崩した千早は、スレンダーな身体を立て直せずに尻もちをついた。

「!?」
「……!?」
俺とディレクターさん、そして番組のプロデューサーさんが冷たい汗をかく。
この筒状カーテンは、膝から下が見えるようにと少しばかりの空間がある。
つまりは、座り込むと大事なところが見えてしまうという事であり。
TVに映ってはいけないものが映るという、大惨事に発展する恐れがあるわけだ。

視聴者達は素直に喜べば良いだけの事だが、俺達製作側はこんな事故が起きた場合大変なことになる。
誰かの首が飛ぶか、または飛ばされるか……減給くらいで済めば御の字なくらいにヤバいハプニングなんだ。
そういう意味で、俺は千早とカメラを同時に覗き込み……
とりあえずは胸を撫で下ろした。

可愛らしく尻餅をついた千早。
当然下に開いたスペースからは下半身が見え、膝まで下ろした革パンツと一緒に、
意外にもふっくらとした股間の盛り上がりが俺の目に飛び込んできた。
白い清潔感溢れる布地に、どうしても性的なものを連想させる股間のクロッチライン。
時間稼ぎのために下着も一緒に脱いでいたらと思うと、寿命が縮む思いだ。

ディレクターさんと一緒に、最悪の事態は回避されたことを目で確認し、次にカメラをチェックする。
幸いにもやや長身の千早は、尻餅をついてもハダカの上半身まではカメラに映らず……
ギリギリ乳房下方向のラインが見える程度に映っている。
あと3センチ千早の身長が低かったら、アウトだっただろうと思うとこれまた生きた心地がしない。
予想外のデッドラインを潜り抜けた千早だが……これで恐怖が去ったわけではなかった。
あと12秒ほどで、革パンツとショーツを脱いで、さらには水着を着なければならないのだから。
158千早熱湯コマーシャル :2007/04/28(土) 23:15:14 ID:3DiY4E0+
「くっ……ど、どうしよう……このままじゃ、とても……」
上半身がすでにハダカであることが、今更だが仇になったと気付いたのだろう。
今降参しても大変なことになるが、進めば進むほどリスクは大きくなる。
カーテンの向こうでほとんど全裸の千早を想像すると邪な妄想が果てしなく沸いてくるが、
それ以上にプロデューサーとして大変な事をさせてしまったとも思う。

本来なら、泣いてギブアップを宣言しても誰も責めないだろうに……
千早の性格上それは許されないらしく、彼女は30秒を越えたのにショーツを脱ぎにかかった。
カーテンの下から、白く小さな布切れが抜き取られるのを見るだけで、
多数のファンは当分の間、夜のおかずレシピに困らないだろう。

残り時間はあと10秒を切り、カウントダウンが客席から聞こえてくる。
やっと俺の渡した水着を手に取った千早だが、もう一度転べば756プロごとゲームオーバーだ。
……いや、正確には万一の事態に備えてマエバリを装着するよう言ってあるが、
たとえ法律に違反しなくとも、スタジオの観客にそんなものを見られたり、カメラに撮られたりすれば
イメージは大きくダウンし、何らかの損害は免れないだろう。

あと5秒の時点で片足を水着に入れ、続いてもう片方の足を入れた時点であと3秒。
もはや、この時点で胸を隠すことは適わないと判断した俺は、カーテン内にタオルを投げ入れた。
格闘などの試合で選手生命を絶たれる前にタオルを投げる、トレーナーの気分が分かったような気がする。
懸命にタオルを投げ入れたため、その後具体的に千早がどうだったかは覚えていない。
ただ、制限時間となりカーテンが開いた時……


『はい!!時間です、カーテンオープン!!』
おへその下10センチくらいまで、何とか水着を着る……というより穿いただけの下半身と、
さっき俺が投げ入れたタオルで、その可愛らしい胸を隠す千早の姿があった。
背中はというと、お尻の谷間がほとんど見える状態で、グラビア女優でさえ嫌がるほどの露出っぷり。
ワンピースの肩紐は着ることが出来なかったようで、
両サイドにだらりとノーガード戦法を思わせるように垂れ下がっている。
法律的に見えてはいけない部分こそ隠しているものの、
千早のキャラクターでこの過激度はありえないレベルだった。
159千早熱湯コマーシャル :2007/04/28(土) 23:15:58 ID:3DiY4E0+
「あ……あぁっ、いやぁ……」
あまりの恥ずかしさに、顔を手で覆いたくなる千早だが
両手共に大事な場所をガードするため、離すわけにはいかないらしい。
耳まで真っ赤になっているほど恥じらっているため、千早の着る白い水着がより強調され、
アンバランスさが浮きだってなんとも言えないエロティシズムを醸し出している。

コンサートの時は武道館で5桁の客に注目されても平気な千早なのに……
身体を見せることが目的になった途端、犬に怯える雪歩のように縮こまっているなんて。
そんな千早が魅力的なことには変わりないが、このままでは彼女のテンションが
ガリガリと削られて急降下していく事は目に見えて明らかだ。
隣にいるディレクターさんが『CM行きましょうか?』と目で合図してくれているが、
俺的にはこんな状態の千早を多数の観衆に晒すのは、一刻も早く終わりにしたいので、
その申し出を断り、早く視聴者お待ちかねの熱湯風呂チャレンジへ移ってくれるようお願いした。
この番組自体が俺の夢だった事に変わりはないが、
やはり自分が手塩にかけて育てた担当アイドルの恥ずかしい姿を多数の男達や、
カメラに晒すのはあまり気持ちの良いものじゃない。
第一に千早の気持ちもあるしな。

……本来、なつかしの企画に我を忘れた俺が言えた事じゃないんだけど。

『うわぁ……いやはや、何とも凄い格好ですね……やっぱり、恥ずかしい?』
「………」
この司会者、人を追い詰めるのは上手いがこういう時は少しくらいアイドルを気遣ってもいいんじゃないか?
確かに今の千早は美味しいリアクションなんて取れないほど恥ずかしがっているが、
これは下手にいじってもどうにかなるもんじゃない。
そんな事も見抜けないから中堅クラスから上へ行けないんだよ……と、いかんいかん。
今は千早のことが第一で、あの番組司会に文句を垂れるのは後回しだ。

ディレクターさんの判断で、細かいインタビューは無しになり、早速熱湯風呂にチャレンジする。
しかし、両手が使えない分湯船に入るのも一苦労だろうな……
俺が心配する事はただ一つ。あまりの熱さに胸を隠している手を離してしまう事。
そんな事故があれば、多分局長のクビは飛ばないまでも、俺やディレクターさんがタダでは済まない。
考えてもみてくれ。まだ深夜番組の出演もままならないアイドルが、
生着替えしたうえ、下着姿まで晒して結果はなんとかワンピースの水着を【着る】ではなく【穿く】程度。
しかも、胸は手で(タオル込みだが)隠しただけという前代未聞のサービスっぷりだ。
気の早いヤツは、もうズボンのジッパーを開けて何かを取り出していても可笑しくない。

ワンミスで即アウト……良く考えたら千早のプロデュース活動と、大差が無いような気がする。
そう考えると、少し気が楽になった。
第一、千早の仕事なのにプロデューサーである俺が自分のクビを心配してどうする。
本番の収録中である以上、俺が直接声を掛けたりはできないが、
千早が不安そうにこっちを見た時、どっしりと構えて安心させてあげる事が俺の仕事だ。
160千早熱湯コマーシャル :2007/04/28(土) 23:17:38 ID:3DiY4E0+
「……っ、だ、大丈夫です……では、入ります……」
俺が最後に投げたタオルがあるので、片手を使えば何とか胸を隠し切ることが出来る。
左手で湯船の縁を掴んで、千早は恐る恐る片足を熱湯の中へと入れた。

50℃くらいの熱さなら火傷の心配も無いと言われるが……それでも長く浸かればヤバい事になる。
一般的に、46℃のお湯でも1時間半も浸かれば低温火傷の可能性がつきまとうと言われているし、
そこから温度が1℃上がるごとに火傷までのタイムリミットが半分になるというのが現在の医学情報。
つまり、50℃のお湯でも5分浸かれば十分に危険、と言う事だ。

まぁ、ほとんどの人は10秒も持たないのでいらぬ心配かもしれないが。

「ぅうっ……くっ、はぁっ……」
両足を湯船に入れ、千早は一旦落ち着いた。
これから身体全体を入れるための心の準備だと思うが、千早は色白な娘なので
すでにこの時点で両足が赤く染まっているのが少し痛々しい。
そんな中で、カメラを意識しながら出来るだけ顔を崩さないようにしているのは、
何度もやったカメラレッスンにおける、彼女の努力がなせる業だと思う。

その証拠に、おちゃらけたバラエティ色のBGMが流れる中でも、場の空気は緩んでいなかった。

『さぁ……一旦間をあけて、クールな美少女シンガー、如月千早ちゃんが、今!!
熱湯に身体を……そのスリムな身体を、今!まさに……沈めたっ!!』
勢いをつけて湯船に肩まで浸かる千早を見ると、幼い頃鬼のように冷たかったプールの消毒槽に
飛び込んだ記憶が蘇るのは、気のせいだろうか?
水しぶきで完全には見えないが、上半身ハダカでお湯に浸かる美少女アイドルなんて、
番組史上いただろうか?番組に集中していると今ひとつよく思い出せないが、
今週の番組は間違いなく、歴史に残るフィルムになるだろうな。

……ただし、無事放送できればの話だけど。
161千早熱湯コマーシャル :2007/04/28(土) 23:18:24 ID:3DiY4E0+
「……っ、あぁっ!?」

敏感な千早は、案の定50℃の熱湯に耐えられるはずも無く……2秒も経たないうちに、
弾かれるように湯船から飛び出し、外に敷いてある安全マットに転がり込んだ。

「うおっ!?」
本番中にもかかわらず、俺は軽く悲鳴を上げざるを得なかった。
それは隣にいる番組ディレクターさんも同様で、千早はカメラに背を向けた位置取りで倒れている。
つまり、お尻の谷間まで見せた状態で、あらゆるアングルから撮られているわけで……
おそらくこれがオンエアされる頃、家族団欒でTVを見ているようなご家庭からは抗議の電話が殺到するだろう。
真っ白な水着に、お湯で上気して赤く染まった背中が丸見えになっても、今の千早はそれどころじゃない。
それでもしっかり胸だけは隠しているところを見ると、並のアイドル以上に頑張っているんだが……
TV的には今がもっとも視聴率の取れる瞬間であり、同時ににやりすぎれば番組の危機となる。
最高の画は、破滅と抱き合わせとなって番組スタッフ一同に緊張感をもたらしていた。

『記録は……2秒!!なんですけど、それ以上に千早ちゃんが心配ですね……大丈夫?』
さすがに司会のタレントも、この危機的状況を察したんだろう。
客席を暴走させないように、千早を気遣いながら番組を何とか続けようとしているのが分かる。
濡れて重くなったタオルは胸に張りつきながらもぴったりと肌に張りつき、
心なしかほんのりと胸の突起が立体感を伴っていて……
番組的に本気でギリギリの線まで攻めているこの状態は、下手な深夜のお色気番組よりヤバい。
もしもこの先、千早が順当にランクを上げて芸能界の頂点に登りつめ、
国民栄誉賞でも受賞しようものなら……わが765プロとしては、この番組VTRの処分を本気で考えそうだ。

「はぁっ、はぁ……す、すみません……反射的に飛び出してしまって」
『大丈夫ですよー。ギブアップしない限りチャンスはありますが……本当に大丈夫?』
「大丈夫ですっ……もう一度、よろしくお願いしますっ!!」

50℃という熱さは、反射的に飛び出してしまってもしょうがないレベルなんだが、
千早本人としてはほとんど宣伝タイムを稼げなかったことが我慢ならないんだろう。
十分なアピールになった事だし、この辺で止めさせるという選択もあったのだが、
彼女のやりたいようにやらせてあげるのがベストだと判断した俺は、あえて止めなかった。

俺が渡したワンピースも水に濡れて、垂れ下がった肩紐部分がどうしようもなくエロい。
多分千早は今、自分がどんなに刺激的な格好をしているか分かってないんだろう。
今のビジュアル破壊力は、水着で出血大サービスする美希にも劣らないほど凄いというのに。
そんな事を考えていた俺に、千早が一度振り向いた。

「……」
なんと言って良いか分からない。覚悟と決意を秘めたようでいながら穏やかな表情。
こんなに追い詰められた状況だというのに、何故かその顔を見た俺は、
番組の事から千早のイメージまで、現在抱えている全ての心配事が消えていくような気がした。


■つづく。
162あとがき:2007/04/28(土) 23:19:18 ID:3DiY4E0+
亜美:「本当は最後まで書きたかったんだけど、容量オーバーが心配だからこの辺で」
真美:「で、このお話も次で終わりだYO。毎度あんまりえっちにならないかもだけど……」
やよい:「あと、今回千早さんとのやりとりが少ない分、テンポの悪さに苦労しました。
    プロの文章書きさんは、どんな時でもキャラの魅力を引き立てながら、
    テンポよく読ませるらしいです……すごいですよね」
亜美:「で、今回の萌えポイントは……マエバリ?」
真美:「マエバリ……それは万一の禁則事項に備えたオンナの最終ガード!!
    60平方センチメートルも無いその面積には如何程のロマンが詰まっているのか!べんべん!!」
亜美:「でも、生えぎわを気にしながら準備してる時って、ちょっと虚しくなるよね……」
真美:「その辺は、一番のグラビア経験者に聞いてみましょー♪ゲストの人どうぞ……痛っ!!」
亜美:「あれ……りっちゃん?あずさおねーちゃんを呼んだはずなのに?」

律子:「あずささんから相談のメールが来たと思ったら……あんたたちが原因ね」
真美:「うぁーん!!りっちゃんがハリセンでぶったー、豚に似ちゃうよー……」
律子:「そんな大昔の負け犬ソングを歌うなー!!マエバリも必要ないお子様組がっ!!」

亜美:「そのうち亜美たちも生えてくるよー……でも、めんどくさそうなのはなんとなく分かるよ」
律子:「そりゃそうよ……毛深い人はそれなりに大変だし、アイドルって言う仕事上、
    お手入れは欠かせないし……大体、マエバリしてるからって、裸を見られるのは
    一緒だから、恥ずかしいことには変わりないのよ、分かる!?」

やよい:「うっう〜……法律的にセーフでも、やらされる方のテンションは下がりっぱなしなんですね…」
律子:「そう!!まったく世の中の男連中ときたら変態が多すぎるわよ!!
    よくもまぁ、あんなテープ状の布一枚で熱く数時間語れるんだか……
    あんたたちも将来必要になるかもしれないから、気をつけなさいよね!!」
亜美;「だいじょーぶ!!めっちゃオシャレな柄のマエバリとか買ってきちゃうから♪」
律子:「見せることを前提にするなー!!イメージ安くなるわよそんなん」
真美:「でも、りっちゃんだってパンツは戦略だって言ってるじゃーん。見せないのにさぁ」
律子:「ぐっ……ら、来週もまた見てくださいねー♪んがっくっくっ!?」

亜美:「……そういう締め方はどうなのよ……ネタも15年以上前のだし」
やよい:「あ、最後に一つ……亜美、真美のえっちSSを希望してくれるプロデューサー。
    今の状態では何とも言えませんので、あてにしないで下さいね……
    ネタはあるんですが、健全向けっぽいし」
163名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 01:59:00 ID:8W/2DzyY
乙&age

いやぁ、素晴らしい
千早が熱湯コマーシャルに出ている映像が見えるようですよ
164名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 02:15:43 ID:YcKAvGJ/
乙さまです作者様。
難しいお題をどう捌くかが見物でございましたが、千早のタオル巻き、お見事でございます

のんびりのんびり仕上げて下さいませ
165名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 01:11:02 ID:VwqAnc0y
律っちゃんのえっちSSも期待してますよ〜
濃い〜のよろしく
166名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 03:19:09 ID:DASS9LP4
>>165
期待してるぜ
167名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 04:46:02 ID:4QETje8t
このスレって輪姦とか強姦とかのプレイについてはどーなの?
書いてから文句言われるても困るぞな
168名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 05:17:22 ID:QJ8t3v+g
>>167
俺はPによる強姦は大好物だな
そのへんのDQNとかまったく関係ないやつにやられるのはちょっと嫌
あくまでも俺個人の嗜好だがね
書き手は強姦シーンやらあることを最初に書いたりタイトルにつけたりしたら嫌なやつはスルーするだろし、気にする必要ないんじゃないかな

だから俺は服を脱いで待ってるぜ
169名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 05:33:46 ID:cOwAQk5s
アソコの描写が細かいのが欲しい
匂いとか陰毛とか
170名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 11:44:45 ID:FQXUSSzn
>>167
期待してる
俺は赤の他人でもOKっていうか他人の方が好みだが
まぁ、人それぞれか
171名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 12:57:22 ID:Hhosz2GC
>>167
俺は好きじゃないが、事前の予告とあぼーん用にタイトル付けてくれれば
問題無いでしょ。流石に四肢切断とかは止めといた方がいいと思うけど。
172名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 14:04:03 ID:zrHjgePn
アイドルがPを強姦するのならみたい
173名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 15:24:29 ID:n8BrRJn0
氏賀Y太風のでよければ書くぞ
174名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 12:51:04 ID:tCleGijB
そいやアニメ版の話はここでいいのか?
それとも新しくスレ立てるべき?
175名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 13:10:21 ID:KLhW/rS7
>>174
>>スレッドは作品またはテーマ毎に1つまで。
>>ただし、なりきり用に限り、作品/テーマ毎にもう1つまで立てられます。
>>また、できるだけ作家/会社/シリーズ等毎にまとめましょう。
別スレはマズイでしょ。ただ、アニメに拒否反応示す人も正直いるかもだから
アニメ版ベースの話の場合は、事前予告とタイトル付けを忘れずにした方が。
176名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 07:39:30 ID:ykgdrOLb
お待たせしました。
千早の熱湯CM、最終回です。
例によっていつもの感じですが、今回も最後までお付き合いいただけると幸いです。
それでは投下します。
177千早の熱湯コマーシャル:2007/05/05(土) 07:40:47 ID:ykgdrOLb
一度お湯に浸かり、少し空気を入れることによって若干湯船の温度は下がっている……とは思う。
しかし、まだまだ人間が普通に入るには熱すぎるその湯を前に、千早は妙に落ち着いた顔つきで、
まるで今から入る熱湯風呂より、何か他の事を思い浮かべているような感じだった。

ほんの少し、身体を隠す事を意識してはいるが、彼女がこんな顔を見せるとき……
それは、間違いなく歌が絡む事であり、大体の場合俺が社会人的にろくな目に逢わない。
しかし、それ以上に千早の凄さに感動させられる合図でもあった。

千早が、何か、やってのける。

言葉にするとそれだけなのだが……その中にどれだけの思い出が詰まっているか。
俺が仕掛けたこの仕事。だからやるべき事を全力でやれたら、あとは後悔しない。
何を考えているか知らないが、俺が責任を取るから今回も俺やファンの皆を驚かせてくれ。
でも放送事故だけは勘弁な、と心でつぶやきながら、俺は客席のファン達と共に、
千早がもう一度湯船に浸かるのを見守っていた。

「……っ、……っっ」
今度は比較的スムーズに両足を入れ、大体の温度を把握すると、
千早は目をつむり、つま先で上下に軽くリズムを取り始めた。
次の瞬間、ステージの空気が一変した。


「……?」
千早が身にまとう雰囲気が、番組スタジオを急速な勢いで支配してゆく。
同時に、彼女の顔から恥じらいで心が一杯になったような慌ただしさが消える。
そのまま静かにお湯に浸かる表情は、まるでそれが普通のお湯のように思えてならない。
「おいおい、嘘だろ……湯の温度は、まだまだ熱いはずなのに……」
いくら千早が我慢強い方だからって、人間レベルでここまで出来るモノではない。

肩まで浸かった時点でカウントが始まり、2秒で止まっていたデジタルタイマーが動き出す。
千早のリアクションから、何かがおかしい事を悟った客席が、どよめき始めた……と思いきや、
俺達の耳に聞こえてきたのは、番組司会のけたたましい声ではなく、
硝子のように透き通りながらも、一本硬い芯の入った……強く、そして心を突き動かされる声だった。
178千早の熱湯コマーシャル:2007/05/05(土) 07:41:30 ID:ykgdrOLb
【恋したり 夢描いたりすると 胸の奥に複雑な 気持ちが 生まれるの……】


    
BGMもなし、マイクも声を取る最低限のもので、歌を聞かせるような高級品じゃない。
しかも、会場はざわめきに支配されたバラエティ番組……
そんな、歌うにまるで適さない状態を、彼女……如月千早は、ひっくり返したんだ。

「……無茶だ!!こんな芸当がいつまで持つか分かったもんじゃないぞ」
湯船に浸かると同時に、千早は宣伝予定の新曲【まっすぐ】を独唱した。
765プロでもずば抜けた声量と声質。そして何より大事な、人を振り向かせる艶のある声……
まだマイナーな頃、街頭パフォーマンスで鍛えた千早の声は、並みの雑踏など軽く消してしまう。

まさに彼女にしか出来ない、最大のパフォーマンスで会場内の視線を独占した。
文字通り、ビジュアルで引き付けたファンを、ボーカルでガッチリと捕まえるとは。

ダンスやビジュアルをどんなに強化しても、ボーカルを上回る事は無い……
それはきっと、ダンスやビジュアルの実力が伸びていないわけじゃないんだ。
千早はいつも必ず、それ以上のトレーニングでもってボーカルを一段上に押し上げてしまう。
流行を考えてプロデュースするには、これ以上やりにくい女の子はないけど……
逆を言えば、ボーカルイメージが無限に伸び続ける千早は、凄いなんてもんじゃない。


考えても見てくれ。
ダンスやビジュアルレッスンは素直に受けるし、ちゃんと実力も上がっている。
でも、次の週には勝手にボーカルをそれ以上にしてしまう……そんなユニットがあるか?

技巧派ではなく、速球派。
テクニカルキャラではなく、ガチのパワーキャラ……
俺は、彼女をCランクまで育て上げた気でいたが、もしかしたらとんでもない間違いを犯していたのかもしれない。
彼女の特性を正しく把握していれば、すでにAランク目前にまでなっていたかもしれないと思うと、
番組状況に関係なく、背中に冷たい汗が流れた。
179千早の熱湯コマーシャル:2007/05/05(土) 07:42:26 ID:ykgdrOLb
バラエティ番組のつもりでスタジオ見学に来たお客さん達は千早の雰囲気に圧倒され、
ただただ黙って彼女の本気モードを聴いていた。
熱さや恥じらいを、歌に集中することで一時的に飛ばしてしまった千早の全力投球は鬼気迫るものがあり、
BGMが無い分、抜き身で晒す【生歌】の凄まじさが会場内全てに響き渡る。
歌のタイトル通り、ひたすら表現のためにまっすぐを貫く千早の顔は、見ていて尊いものを感じるようで……
誰もが今、千早がものすごい格好で熱湯風呂に浸かっているなどとは思えないほど、
彼女の紡ぎだす美声に酔っていた。

どの世界もプロというのはやはり凄いもので、番組ディレクターさんが一番先に酔いから醒め、
忙しそうにADたちに指示を出している。
それもそのはずで、このあと流すはずだった新曲を、今……この場で千早が歌っているんだから。
当然、番組進行は大幅な変更+CMに入るタイミングなど、全てが打ち合わせと違う方向に動いていた。
収録が終わったら、真っ先に彼のところへ謝りにいかなければならないだろう。

主にコンサートなどで最後を飾る曲のつもりでリリースしたこの歌だが……
今、このバージョンをCDに収録したいほどの迫力。
荒削りな印象は否めないが、千早の鍛えぬいた腹から出る全力の声は、美しいというより強い。
それも、音量的な強さではなく……尊い人が持つ、説得力ともいうべき強さだ。
年端も行かぬ少女から、心を突き動かすような力が、歌となって流れている……
いったい誰がこんな展開を予想しただろうか?
ビジュアル目当てのファンを、ボーカルで惹きつけると言うより捻じ伏るなんて。

まっすぐ前へ……下手をすれば愚直とも取れるやり方で、
フルコーラスでこそないものの、千早はいつも通りに【まっすぐ】を歌いきった。
歌に集中しすぎて感覚が麻痺しているんだろうか?
千早は全てが終わったあと、ゆっくりと湯船からあがり、客席へ向かって一礼した。
それを見て、観客達も魔法を解かれたように我に帰り、千早に向かって大きな拍手を贈る。

ほぼ全身が濡れ、水を吸いすぎたタオルがちょっとずり落ちていえ……
もう2センチも下にズレたら、見えてはいけないものが見え、放送中止になるかもしれない。
今の俺にとって二番目に怖いのは、それだった。
一番は何かというと……こんな無茶をした千早が、倒れやしないかという事。

ディレクターさんも同じ考えのようで、カメラさんにできるだけやばそうな角度で映さないようにと
指示をすると、俺に早く千早を迎えに行くようにと手で合図をくれた。
この人とは、番組が違っても一緒に仕事をしたいと心から思い、感謝する。
さすがに千早が無茶をやりすぎた事を心配する司会者は、インタビューもそこそこに千早を退かせ、
番組はCMへと移り、一応放送に関するピンチは脱した。

千早の生歌を聴かせた以上、CDを流すなんて事は蛇足でしかない。
おかげでタイムスケジュールは大幅に狂ったが、番組的には美味しい見せ場も取れたと思う。
千早を迎えるべく舞台袖にダッシュした俺が見たのは……すべてをぶつけて消耗しきった歌姫の姿だった。
「千早……千早っ!!大丈夫か?」
ジャケットが濡れるのもかまわず、まずは千早にかけてやる。
全身を真っ赤に染めて、足取りもふらふらになりながら彼女が最初に発した一言は、

「プロデューサー……どうでした?さっきの歌……ファンの人達に届いたでしょうか?」

何処まで行っても、歌だった。
180千早の熱湯コマーシャル:2007/05/05(土) 07:43:08 ID:ykgdrOLb
「ああ。今すぐにでもCD収録したいくらいの出来さ。歌を聞かせるにはあまり良い環境じゃない
こんなスタジオで、よくやったよな……お客さん全員、聞き惚れてたぞ」
最後の言葉は、胸の奥につまって発音できなかったかもしれない。
彼女のひたむきな姿勢を真正面から見つめて、俺は少し泣いていたから。

「ふふっ……よかったです……昔、お風呂で歌った事を思い出しながら……
たのし……く……あの……子に……笑って……く、れ……」

そこまで言いかけて、俺の腕の中で千早はがくりと落ちた。
胸を隠していたタオルもべたりと床に落ち、膝からの力も抜けている。
「おい!千早っ!?……千早、しっかりしろ!!すみませんスタッフの誰か、
救急車か医者を手配してください!!」

そのまま、ディレクターさんに報告だけすませると、俺と千早は救急車で病院へと向かうことになった。
千早を控え室に寝かせて、救急隊の到着を待つまでに社長に連絡し、
急いで番組スタッフに頼んで千早が脱いだ服を回収させてもらった。
すぐに着られるように、服も下着も綺麗に畳んで重ねておくわけだが……

(白、だな……)
千早のショーツを畳みながら、ちょっとばかりいやらしい妄想が浮かんできそうになる……
と、思うだろうがさにあらず。
横で千早が倒れている上に、いい歳した男が控え室で担当アイドルの服を畳んでいる姿は
傍から見たらかなりみっともないのではなかろうか?
大体、救急車を飛ばして駆けつけた隊員のお兄さんを前に、股間を膨らませたPが
出迎える姿って……正直、引くと思うね。
俺が救急隊員なら、そんなプロデューサーは信用しないし。

ともあれ、千早の熱湯コマーシャルはこういう異色な形で幕を閉じた。
多分、これ以上のインパクトを持つ回はまず出てこないだろう。
千早はある意味、番組の歴史に名を刻んだ事になる。……本人は嫌がるだろうけど。
181千早の熱湯コマーシャル:2007/05/05(土) 07:43:53 ID:ykgdrOLb


それから約1週間。
担当アイドルに無理をさせすぎたという名目で、俺は出社停止処分を受けていた。
具体的被害こそ出ていないものの、番組スケジュールを大幅に遅らせたことなどで
形式的だろうがなんだろうが、誰かが責任を取らなきゃ始まらない。
仕事に生きるってのは、そう言う事なんだと思った。
色んな方向の証言から俺は悪くないとかばってくれた人も多く、
今はその人たちの親切が身に染みてありがたく感じる。

自宅謹慎ではなく、出社停止としてくれた社長の心遣いにも感謝しなくてはいけない。
一応世間的に何らかの形で処分は受けると言う事だったが、
765プロに向かわずともこの一週間でやることは山のようにあったから。

まずは千早を連れて病院へ。
救急車なんてはじめて乗ったが、あの時は千早の無事を祈る事と、
救急隊員が千早の胸を覗かないか見張るのに懸命だったので、よく覚えてはいない。
彼女がお湯に浸かっていたのは約2分。
マスターバージョンではないが、普通に1曲を歌いきったので大体それくらいだ。
命に別状は無いと言う事だが、あと1分浸かっていたらどうなっていた事か。
仮にこれがマスターバージョンの宣伝だったらと思うと、背中が冷たくなる。

とりあえず隊員達も千早がアイドルと言う事を分かってくれているようで、
必要以上に丁重に扱ってくれた。
大事な部分も……多分見られてはいないと思う。
(千早が生着替えの時脱いだ服は、俺が持ってきて看護婦さんにお願いした)

本人も少し眠っていたくらいであとは問題なく歌もダンスも出来るようだった。
一応検査も含めて一日は入院と言う事になるが、芸能活動に支障は無い。
俺の出社停止処分は1週間だが、やる事自体はいつもと変わらなかった。

……出社停止と言う事なので、給料が出ないことを除いて。
182千早の熱湯コマーシャル:2007/05/05(土) 07:46:23 ID:ykgdrOLb

まず、千早の無事を病院で確認してからご両親への謝罪。
その時は千早が必死に【歌う機会をくれたプロデューサーは悪くありません!!】と、
全力で俺をかばってくれた時は、正直ふたたび泣きそうになった。
半分口からでまかせのいいわけをどう解釈すれば、俺は無罪になるのだろう?

あのときの俺は、そんな事も分からないくらい壊れていたのかもしれない。
周りに与える影響と、責任の重さ。
俺の子供時代からの夢とはいえ、これだけの騒ぎになった以上、
今後のプロデュース活動はもう少し考え直すべきかも知れない。
俺は自戒の意味も含めて、スケジュールリストから依頼されている仕事のうち、

【アイドルだらけの水泳大会、騎馬戦の部】に×印をつけざるを得なかった。

その後はTV局のディレクターはじめ、番組プロデューサーとスポンサーさん達への事後報告。
局側の人たちは、良いものを見れて数字も取れそうだし、気にするなという反応。
現場の人たちは、まず千早の無事を喜んでくれた事がちょっと嬉しかった。

収録時はドタバタしてしまったが、終わってみれば前代未聞の熱湯CMになるとの事。
VTRチェックでも、ヤバい部分は映っていないしその辺は安心できた。
ちなみに、まだ件の番組は放送されていないのだが、あの生歌はその日のうちに
口コミで広がって、新たな歌の仕事が数本、舞い込んで来ている。
小鳥さんから連絡を受けた俺は、自宅作業でスケジューリングを組みなおしながら、
改めて千早の歌に関するパワーに驚いていた。


そして、出社停止処分最後の一日。
よく考えればここ一週間、いつもより激しいペースで働いた気がするが、
夢の代償と思えばあまり気にならない。
が、身体の方は悲鳴を上げているので今日くらいは休んで明日に備えるか……
そんな事を考えていたら、携帯電話がけたたましく鳴り響いた。

「……!?」
それは、千早からのメールだった。
183千早の熱湯コマーシャル:2007/05/05(土) 07:47:09 ID:ykgdrOLb


from プロデューサー
tittle:大切なお話。

おはようございます。千早です。
社長に聞いたところ、出社しなくとも色々と忙しく働いていらっしゃると……
わたしが最後で倒れてしまったため、ご迷惑をかけてしまいましたね。
あの時はすみませんでした。
しかし、プロデューサーが側にいてくださって良かったと思っています。
あの時、自分でも気に入ってるくらい良い歌が唄えたのですから。

さて、事務の音無小鳥さんからプロデューサーのスケジュールを聞きましたが、
明日から出社して営業活動という事なので、
仕事が始まる前にお話しておきたいことがあります。
処分最後の一日で、お疲れのところ呼び出してしまって申しわけありませんが、
今後一緒にお仕事をする際、どうしてもお話しておきたいことなので、
お手数ですが以下の場所までお越しいただけませんか?

大丈夫なら、折り返し連絡下さい。
待っています。


                         to 千早




幸い遠くの距離でも無いし、千早からの呼び出しとあれば多少の無理は承知で行くつもりだ。
だが、指定された場所にはかなりの違和感があり、
普通に明るく楽しく、話をするという事ではないと予想できる。

「奈夢古霊園、か……うーん、ワケありだよなぁ……」
今まで千早から聞いていたのは、ご両親の仲がかなり悪いと言う事だったが、
別にどちらかが亡くなったとかいう話は聞いていない。

霊園に入った途端、空気の温度が下がる。
俺は超常現象をあたまから信じているワケではないが、こういう場所が持つ独特の雰囲気というのは、
なんとなくだがあると思っている。

オペラとアイドルのコンサートでは、同じ会場でも観客の作る空気が違うような感じだ。
「プロデューサー……来ていただいたんですね。ありがとうございます」
霊園の入り口には、千早がすでに待っていた。
184名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 07:55:54 ID:5nXoFfkm
なんか暗い終わり方になっちまったな…
あとがき中かな?支援
185名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 10:52:17 ID:6e/bAoPj
from と to 逆だろwwwwwwwww

しかし、毎回本文よりもあとがきって名前の
三文芝居の方が熱が入ってるのは何なんだろうな
186千早の熱湯コマーシャル:2007/05/05(土) 11:03:56 ID:ykgdrOLb
「ああ…千早の身体は大丈夫か?活動や学校で支障が出て無いといいんだが」
「問題ありません。検査も異常なしでしたし。……それより、今回来ていただいたのは、
Cランクにも上げていただき、世間に注目されるようになってきたので、
プロデューサーに合わせたい人ができたからです」


合わせたい人。

墓地に呼び出してそういう話を振られたからには……俺も大体の察しは付いた。
ここから先は、おそらく未知の領域であり、修羅の世界。
先週のような間違いをしでかしたら、確実に合格を持っていかれるだろう。
この、愚直なまでに歌に真摯な少女を、どこまで輝かせるか。
その責任の一端を負い、芸能界という魔物の渦巻く領域へと踏み出すのだ。

いかに歴戦の戦士といえと、ハダカで戦場に赴く筈は無いのと同じで、
俺は千早の武器となり、盾となり、鎧となり……(変な意味じゃないぞ)
力を合わせて戦い抜いていかないと、あっという間に終わってしまう。
これから挑む特別オーディションの群れは、その全てがたった一つの合格枠なのだから。

「それと、両親がずっと揉めたていた事ですが……先日、やっと解決したんですよ。
だから……だから、今日はその報告も兼ねて。
あまり楽しい話でなくてすみませんが……聞いて欲しいんです」

千早が、俺の目を正面からまっすぐ見る。
悲しみの色とともに、今まで以上に強い決意の色を感じた。




……そうか。多分、そう言う事なんだ。
今の千早の瞳の前には、半端な着替えも小手先のビジュアル戦略も意味を成さない。
熱湯風呂を歌で捻じ伏せるような怪物に、今までと同じようなプロデュース方法を取っても、
それは全く千早の特性を活かしていない事になるんだろう。
少しは分かっていたつもりだが、帰ったらもう一度スケジュールを組みなおしだな。
俺と千早、納得行くまで……喧嘩してでも作ってやるさ。
最高のプロデュース計画。困難極まりないが、考えるだけでもワクワクしてくるぞ。

そして、多分越えねばならない最初の壁が……今、この状況なんだろう。
俺は、ゆっくり千早が落ち着いて、話してくれるのを待っていた。
彼女が踏みしめる、最初の一歩を見守りたくて。

「実は……先日、両親が…………」





■おしまい。『ある日の風景5』につづく。
187あとがき+反省:2007/05/05(土) 11:14:23 ID:ykgdrOLb
真:「ボク、何にも分かってなかったよ……何でもこなせる才能、
   歌に特化した精神、絶妙なテクニック……上級者キャラと言われても……」
律子:「そうね。結局パワーマシンなのヨ、千早って……ね」

真美:「ぶーぶー!!深夜の湾岸漫画風に語るなら他所へ行ってよー!
    真美たちの仕事、とらないでー!?」
律子:「あはは……ごめんごめん。このメンバー内で車の話出来るアイドルって言えば、
    わたしと真くらいしかいないから……さ」
真:「邪魔してごめんね。一応ネタも終わったしボクたちは戻るから」



やよい:「うっうー……仕方ないですよ。わたしたちは法律的にバイクも車も乗れませんしね」
真美:「はいはい。切り替え切り替え!!気にせずあとがきと反省、いきまーす」
やよい:「まず、連投規制に引っ掛かっちゃって時間が空いちゃいました。ごめんなさいです…」
亜美:「あと、中学生レベルの単語を間違えたこともね……指摘されて焦ったのなんのって」
やよい:「わたしたちを使ったあとがきに関しては、ネタを絡めながらてきとーな事を書いてるので……
     気合が入るというより、実は思いっきり気を抜いてると思いますっ」
真美:「本分で余計な力が入ってるってコトかもねー。読者Pの兄ちゃんから見たら、
    そんな感じなんだ……ありがとうございました。めっさ覚えておきます」
亜美:「その本文だけど、何度も言うけど物語としてまとめようとしても、エンターテインメントとして見たらどうよ?」
真美:「しかも、元ネタ時の兄ちゃんと性格変わっちゃってるし」

やよい:「まぁ、その辺は……前もって注意はしてましたから。
     例によってハダカこそ出るけどあんまりえっちくないのはいつもの話ですし」
亜美:「次くらいはちゃんと合体ありのヤツをと考えてるから許してね……マジで」
真美:「素材としては、あずさおねーちゃんの裸エプロンを計画してます。
    ただ、そろそろ未来館のほうにもだいぶ投下してないので、そっちを頑張ろうかな…」
やよい:「なんかもう、気がつけばアイマスSS書き続けて1年半になっちゃいました。
     これからもアイドル達への愛が続く限りは辞めませんので、また宜しくお願いしますっ!」

亜美:「あと、相変わらずネタが30歳以上向けなのもごめんなさい……隙があればこんなネタばかり
    入れたがるのは、仕様と思って諦めてね」
やよい:「うーっ……つまり、うちのお父さん向けに作ってるって事でしょうか?」
真美:「……さりげなく、全国の兄ちゃん達にダメージを与えてるよね、やよいっち……」
188名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 17:44:16 ID:mfvzAjh+
>>187
乙でした
今現在はあなた1人でもってるスレなんで
これからもよろしくお願いしますよ、ホントに
189名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 18:25:18 ID:E8+gL5ux
その千早は

くるおしく
身をよじるように

唄うという―――

>>187
乙さまでした、
ギャグ間違いなしの雰囲気からシリアスにひっくり返したその事実に脱帽です
あと、貴方の書く微エロはイイ!と思うので無理せず頑張ってください
190名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 18:32:41 ID:oqJQI41/
性懲りもなくまたやってまいりました。

今回は予告どおり合体ありで、あずささんとのベタいラブラブものです。
読んでいる方が恥ずかしくなるような展開を目指して頑張りますので、
今回もどうかしばしお付き合い下さい。

タイトル:【律子さん、いらっしゃ〜い♪】
キャラ:「あずさ、律子】
です。よろしくお願いします。
191名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 18:47:17 ID:oqJQI41/
「あの……本当に近くを通ったから寄っただけでして、お気遣い無く……」
「ん〜でも、せっかくのお客様ですし……このお菓子、すごーく美味しいんですよ〜
それに、律子さんも今はお仕事上、厳しいダイエットは必要ないでしょうし〜
……あ、そうでした〜すごくいいお茶もあるので、ぜひもう一杯……」
「いえ、だから……」

昔から変わらないといえば変わらないのだが、人の話を半分聞かずに次々と
名物のお茶やお菓子をすすめてくる様は、まるで田舎のおばちゃんを連想させる。
ただ一つ違っている事は、その本人があまりにも美しくたいていの男は言われるままに
従ってしまうであろう事。
多分、保険の外交員とかやったら大成功するタイプの人間かもしれない。

「……アイドル以外にも向いている仕事、あるじゃないですか……」
勢いに逆らえず、上品な手つきでお菓子を食べる律子は、聞こえないようにぼそりと呟いた。
「うーん……本当に懐かしいわぁ〜♪765プロのみんな、元気かしら〜」
「そうですね、まずは何から話しましょうか……元気でいることには変わりありませんよ。
やる気の無い新人が一人、入ったコトくらいでしょうか」

アイドルからプロデューサーへと転向した事により、彼女……
秋月律子の話術は一段レベルアップしていた。
短時間で的確に要点を話し、かつ相手が興味を引くようなネタを随所にちりばめる。
相手のリアクションを見て反応が悪ければ話を変え、時折相手にも質問させて
一方的な独演にならないように配慮も見せている。

「……それで、プロ……じゃなかった。旦那様はお元気ですか?相変わらず朝が弱いとか……」
「そうなんですよ〜わたしもあの人も、朝は苦手じゃないですか〜だから、この前8時に起きて、
配達に行く時も二人いっしょに目が覚めたのが8時半で〜あの時、思わずわたしったら
『あなた!時間がヘンです〜!?』
なーんて言ってしまいまして……奇跡的に間に合ったのですが、あの時は焦りました〜
そうそう、焦るといえばあの時も……」

本当に、そのルックスを覗けば田舎のおばちゃん化しているかもしれない。
現役時代も天然100%だった彼女の事を考えればそれも納得できる。
が、律子の方も大したもので、話はしっかり聞きながらもあずさの話が間を置いた時点で
すかさず質問やリアクションで切り返し、的確に話の流れを作る。

「もう、お二人が765プロを退社なさってから、半年になるんですね……
正直みんな残念がってましたし、今の生活がつまらないなら復帰を持ちかけたかったんですが、
必要無さそうですね。あずささんの顔見たら……全部、分かっちゃいました。
………しあわせ……なんですね、すごく」

「ええ♪とても!!」
192律子さん、いらっしゃ〜い♪:2007/05/06(日) 18:48:20 ID:oqJQI41/
その笑顔には一点の疑いも迷いも無い。
見たものは男女関係なく癒される、現役時代も大きな武器となったその笑顔と、
相変わらずの破壊力を秘めた、その可愛らしい顔に不釣合いなダイナマイトバディ。
ダイエットはしていないんですか?という律子の質問に、あずさは
『お掃除とか、洗濯とか……色々してたら、意外と太らないみたいです』と、
妙にあっけらかんと答えを返してきた。

律子の脳裏に、現役時代二人で懸命にダイエットした思い出が蘇るが、
もっと前からそんな話を聞いていれば、やよいの掃除を積極的に手伝っても良かったかもしれない。
「……下手すれば、生活が不規則な私よりも綺麗かも。参ったなぁ……」

あずさと同時期くらいの引退後、律子はプロデューサーへと転向した。
元から経営を志していただけあってその活動はおおむね順調だったが、
どうしてもデスクワークや営業活動を重ねると、現役時代のスタイルを保つのは難しい。
今はまだ若さのおかげで基礎代謝が活発だが、これからの生活と運動量の減少を考えると、
どう計算しても明るい未来は見えなかった。

しかし、枕営業をするわけではないが、元アイドルという肩書きは常について周り、
ステージ衣装からスーツ姿に変わった今もルックスには神経を使っている。
身だしなみとて大切な仕事の一環だと言う事は、以前のプロデューサーから教わった事だから。


「それにしても〜うちの近くに、そんなハイテク工場があったんですね〜
わたし、機械は全然わかりませんけど……世界一の技術なんですよね?」
「ですね。ハイパワー以上にコンパクト化を目指すのが日本の技術ですから」

今、お茶やお菓子と共にテーブルに置かれているのは、近くの工場で作っているという、
現行で世界一の性能を誇る超小型カメラだった。しかも録音もできるというおまけ付き。

律子が現役アイドル時代……といってもほんの8ヶ月前の事だが、
理系出身の頭脳派アイドルという特性を活かして、未来系科学番組のメイン司会をした事があった。
その縁で、時々今も765プロに仕事を回してもらうのだが、
たとえ機械系に詳しくなくとも、やよいの動物的勘を利用したレポートとか、
春香のどじっ子ぶり全開のレポートとかが話題になり、今でも視聴率は好調だ。
律子もソレを見て、ただただ優秀に、滞りなく進行させるだけが仕事ではないと知らされた。
193律子さん、いらっしゃ〜い♪:2007/05/06(日) 18:49:03 ID:oqJQI41/
テーブルに置かれているその高性能小型カメラは、次の収録に備えて事務所が借りた試作品でありながら、
次週の番組でドッキリ企画に使われるためのものでもあった。
プロデューサーとなった律子は、ドッキリ企画の打ち合わせも兼ねてその工場で支配人と話した後、
あずさと、かつてのプロデューサーが退社後に暮らしている家が近くにあることを思い出し……
挨拶と様子見を兼ねて尋ねてみたのが、つい先ほどの話。

思えば、彼があずさと退社した時はちょっとした事件になった。
所属アイドル全員が泣いていたし、社長が本気で怒るという場面もはじめて見た。
まだまだ上を目指して再デビューできるし、モデルに転向しても、三浦あずさは十分に
トップを狙える素材だったし、彼女を世に出したことで売れっ子となったプロデューサーは、
社長から次のプロデュースについて大いに期待されていた矢先の出来事だったから。

そんな逸材を二人同時に失ったのだから、社長の落胆度合いはかなり激しかった。
休む事無くプロデューサー業を頑張ってきた律子も、まだまだあの時の彼には及ばないと自覚している。
三浦あずさの引退と結婚は、それはもう芸能界全体に大きすぎる衝撃を与えた。

二人とも引退した後の発表なので、業界的に筋は通したことになるが……
ファンの感情がそんな事を理解できるはずもなく。
三流芸能誌からは【あずさ泥棒】と、不名誉なあだ名をつけられ、
一時は本気でストーカーっぽいファンに命を狙われかけた。

人の噂も七十五日とはよく言ったものだが、話題が沈静化するためにはたっぷりその倍掛かった。
さらにそれから一ヶ月……さっき彼女の家に入る前にざっと見たが、もうしつこい芸能記者も見当たらない。
盗聴器や隠しカメラもずいぶん仕掛けられたようだが、765プロとプロデューサーだった旦那の努力で、
幸いにも情報の流出は無く今に至っていた。

都心から電車で1時間ほどの郊外に新居を構えた二人は、新たな生活をスタートさせた。
プロデューサーである旦那は配達関係の仕事に就いて、気の利く性格も相まって
会社からはずいぶんと重宝されているらしい。
収入の面では芸能界時代に及ぶべくも無いが、二人で慎ましく生活するには十分だという。
194律子さん、いらっしゃ〜い♪:2007/05/06(日) 18:49:57 ID:oqJQI41/
「もう……わたしたちが立ち入る場所じゃないのかも、ね……」
プロデューサーもあずさも、完全に未来を見据えて新しい生活に馴染んでいた。
それに対して、自分たちはいつも【プロデューサーやあずささんが戻ってきてくれたら】と、
過去を振り返っていたかもしれない。
「親離れ、というより……わたしも全然プロデューサー離れ出来てなかったのかもね」

最初はなんだか頼りないし、プロデュース活動なんて満足にできるのかと疑った彼。
しかし、一年後には【弟子になりたい】と思うまでの存在となった彼。
未だに戻ってきて欲しいし、未熟な自分に色々と指導して欲しい。
立ち寄った今も運がよければ会いたいと思っていたが、元気でいることが分かれば十分だった。

『律子には律子の道がある』彼に言われた言葉を思い出した。
自分は自分で彼に頼らず、彼に縛られずやっていかなくてはならない。
「……ありがとうございました。お二人の幸せな姿を見たら、元気出ちゃいました」
「いえいえ〜わたしも、久しぶりに律子さんと話せて、すごく楽しかったです〜♪
あのときの事、色々思い出しましたし……あ、お菓子もう無いですよね」
「いや、これ以上は太るし、カンベンしてください……ん?」

律子の携帯電話がけたたましく鳴り響き、話しながら彼女の表情が険しくなっていく。
『はい、はい……はぁ!?ベンチがアホやから仕事がでけへんって、何寝ぼけたこと言ってんの!!
あふぅじゃなくって!!ああもう、今から行くから待ってなさい!逃げるなー!!いいわね!!!』
電話での話しっぷりを見ると、例の新人とやらに相当手を焼いているらしい。

「もう……タイミングがいいんだか悪いんだか……今、担当している新人が困ってるらしくて、
事務所に戻らなきゃいけないみたいです。名残惜しいけど、これで……」
「うーん……仕方ありませんね〜では、また近くに着たら是非、寄ってくださいね〜」

首を縦に振るが、多分二度と来ることは無いと律子は思った。
「では、失礼しますね……旦那さんによろしく言っておいて下さい。
あずささんが幸せなのが分かって嬉しかったです。きっと765プロの皆に話したら、喜びますよ」
「あぅ……そ、そんな〜照れてしまいますよぅ……」
「ふふふ……それじゃ、お子さんが産まれたら、写真でも送ってくださいね。それじゃ!」

一礼して背中を向けると、振り返らずに歩き出す。
まだ名残惜しさを感じる自分を叱咤し、律子は早足で765プロへの帰路を急いだ。
195律子さん、いらっしゃ〜い♪:2007/05/06(日) 18:50:46 ID:oqJQI41/



「ああもうっ!!美希のおかげでスケジュールがまた大幅変更だわよ」
「あ、あの〜律子さん……こっちの計算はもう終わりますし、手伝いましょうか……」
「あ、大丈夫ですよ小鳥さん。ちょっと夕方の事を思い出してただけですから。
それに、小鳥さんも仕事が増えたから連日大変でしょうし……先に上がってください」

夜の765プロは、基本的にアイドル達が帰った後もしばらく電気が点いている。
以前のオンボロビルでこそなくなったものの、まだまだ事務所の規模は小さく、
仕事が増えてもまだまだこれからという覇気に満ちていた。

しかし、プロデューサーは律子一人、事務員も小鳥一人では物理的な限界もある。
プロデューサーの募集をかけるため、社長は人材発掘に出かけていることが多く、
最近はほとんど彼女達が居残るのが日常と化していた。
「律子さん……無理してないですか?現状ではプロデューサーは律子さんしかいないんですから……」
「ん……全然平気とは言わないけど、仕事ってこういうモノですし」

それに、あの人は毎日眠そうな目をしながら会社に泊まり続けてあれだけの仕事をしたのだ。
未だにプロデューサーの残した功績は多く、ふとした事で意識してしまう。
自分は自分の道が……と言っても、あの人に追いつくには頑張るしかないんだと言い聞かせ、
再びPCに向かって仕事に打ち込もうとした。

「あ……それじゃ、帰る前に珈琲、淹れてもらっていいですか?小鳥さんの珈琲って、
自分でもお店でも出せない美味しさがあるんですよね……あれを飲めば、仕事に集中できるし」
「ふふ、嬉しいこと言ってくれますね♪よし!おねーさん頑張っちゃいますよ!!
奮発してジャマイカ産のブルマンでいってみましょうー!!」

社長も絶賛する小鳥の特性珈琲を淹れてもらい、こった肩をほぐしながら休憩すると、
リラックスしたためか仕事以外の今日の出来事が脳裏に蘇ってきた。
かつての同僚であるあずささんと結婚した、昔のプロデューサー。
超がつくほどの売れっ子であるにも関わらず、あっさりとその職を退いた人。
あずさ本人の笑顔から考えるに、優しくて仕事も出来る理想の旦那となっているのだろう。

「わたし自身の道、かぁ……ただ漠然と売れっ子Pを目指すってわけじゃないのよね」
今だから考える、プロデューサーのやりかた自体ではなく、【何故】そのやり方にしたか。
そんな事を考えるにしたがって、物事は根本へと向かっていく。
「結局、謎は尽きないままよね……あー!やめやめ、今はスケジューリングしなきゃ!!
とりあえずプロデューサーのことを考えるのは保留して、来週の仕事!!」

例の企画をチェックするため、律子はカバンから昼に工場長から預かった例のものを取り出そうとして……

「あれ?」
196律子さん、いらっしゃ〜い♪:2007/05/06(日) 18:51:31 ID:oqJQI41/
数分間カバンと睨めっこして、最後はすべてひっくり返しながら探すも見つからない。
原因は、多分あれだ。
「うっわぁ……電話に慌てて出てきちゃったから、置き忘れたんだ!!私の間抜けー!!」

もう二度と行かないと決心しながら、あまりに馬鹿馬鹿しいミスをしたと一人、事務所で嘆く。
今日、機械をテストしながら明日あたり事務所にカメラを仕掛けて春香か美希あたりを
ドッキリにかけてみようかと思っていたのに、これでは計画が台無しだ。

「うーん……明日朝イチであずささんの家に戻るかなぁ……気まずいけど仕事だし、
期限は1週間だからまだ、何とかなるよね……ああん、もうほんとに私のお馬鹿ー!!」
ここにあるのはモニターのみで、あの小型カメラはスイッチを入れないと役に立たない。
機械が苦手なあずさがあれをいじるとも思えないし、もう明日に備えて帰ろうかと思ったが……

「……あずささん、スイッチがあったら押しちゃう人なのよね……まさかとは思うけど」
ダメモトで律子はモニターのスイッチを入れてみた。
すると、反応があり先程お茶をご馳走になった元・プロデューサー宅の台所が映っている。

「映ってるし!?」
そういえば、あのカメラをあずささんに見せたとき、不思議そうに色々触っていたが、
多分あの時スイッチを押していたのだろうと推測できる。
あとは忘れてそのまま……といった風に考えると彼女らしい。
誰もいない事務所に突っ込みをいれながら、律子は映像と音声のチェックをはじめた。
世界一の性能を自負するだけあって、クリアな映像と音声は大したものだが……
「たまごさん〜たまごさん〜……まぜまぜしましょ〜♪」

15年も前に一部の人の間で流行った【たまごさんのうた】を口ずさみながら、
食事の準備をするあずさの姿があった。
「……また、思いっきり古い曲を歌ってるわね」
画面に突っ込みながらも、新婚家庭独特の幸せ一杯な空気に頬が緩む。
鼻歌と同時にキッチンに向かう姿は、アイドル以上に似合っていたから。

「いいなぁ……あずささん。すごく幸せそう……」
珈琲を含み、香りを楽しみながらあずさの笑顔に癒される。
しかし、やってる事は盗撮以外の何物でもない為、明日にでも連絡するとして
さっさとモニターのスイッチを切ろうと思ったその時、

「〜♪」
時計を確認し、一層嬉しそうな顔をしたあずさが、エプロンを外して服を脱ぎ始めた。
197律子さん、いらっしゃ〜い♪:2007/05/06(日) 18:52:16 ID:oqJQI41/
「……何するワケよ!?料理が終わってないのに着替える事はないはずだし……」
スイッチを切るタイミングを逸してしまい、もう興味のみでモニターを見つめる律子だが、
半分謎の行動に驚き、もう半分は引退したにもかかわらず破壊力抜群のボディラインに驚く。
上品なレースをあしらった下着姿の美しさは現役の時と変わっておらず、
かつ、愛する人を見つけた事により活発に促される女性ホルモンが、
現役時以上の色気を伴って、見る者を虜にするようだった。

「わたしも、体型を維持するためにスポーツクラブとか通ってるのになぁ……」
圧倒的な大差で、この人には適わないと思わせるほどのセクシーっぷり。
しかも、愛する人までいるのだから勝負のリングに上がる前に負けているようなものだ。

そのチャンピオンはといえば、手を止める事無くブラを脱ぎ始め……
「92…………いや、93あるかも……って、まだ育つんかい!?」

明らかに現役時以上に大きくなった、三浦あずさ(旧姓)最大の武器であるその胸。
相変わらず大きくて張りがあり、乳首の形さえ憧れるほどに美しい。
本当に運動が苦手なのかと思えるほどに身体は引き締まっていて、
主婦なんてしなくても、モデルでかなりの額を稼げるんじゃないかとさえ思わせる。
見方によっては宝の持ち腐れと言えるが、本人達が幸せなら周りがとやかく言う事ではない。

大体、傍から見れば何が楽しくてかつての同僚のストリップショーを見なければならないのだか。
彼女がどういうつもりか知らないが、いくらなんでも家の中とはいえ無防備すぎる。
注意の意味を込めて、そ知らぬ顔で電話でもしてみようかと思ったが、
あまりに楽しそうな顔までこの高性能カメラがチェックしてくれるのでそれも憚られた。

律子が躊躇しているうちに、謎の鼻歌と謎の踊りを交え、あずさはショーツを脱いでお尻を晒す。
胸より小さめなお尻はスタイル抜群の証であり、結婚しても全体的にまったく翳りが見えない。
「くぅ……羨ましいわねぇ全く……ここまで来ると嫌味なまでにスゴいわね……」
イライラすると、言動に配慮が無くなるのは律子のアイドル時代からの癖だった。

死者に鞭打つように完璧な裸体を見せ付けられ、打ちひしがれている律子が見たのは、
全裸の状態でふたたびエプロンをまとう、かつての同僚の姿だった。
察しのいい彼女は、この一連の行動を見ただけでこれから何が起こるかが想像できた。

もう、やめよう。
さすがにこれ以上は犯罪だし、見ている自分が嫌になる。
そう思ってモニターのスイッチに再び手を伸ばす律子だが、
絶妙なタイミングで呼び鈴が鳴り響き、随分会っていないあの人が帰宅したことを告げている。
あずさの足音が遠のいていく様子は、聞くだけで幸せだと分かってしまう。
きっと、呼び鈴を押すタイミングで旦那さんだと確信しているのだろう。

しかし、律子はスイッチに手を掛けながら固まっていた。

「いや、今日も疲れたよ……でも、充実した一日だった」
会いたくてたまらなかった、あの人の声が聞こえてきたのだから。




■つづく。
198あとがき:2007/05/06(日) 18:53:00 ID:oqJQI41/
真美:「と、いうワケでやってまいりました。新婚さん、いらっしゃ〜い編です」
亜美:「……という冗談はさておき、合体ありのラブラブものです。でもお馬鹿です」
やよい:「…………」
亜美:「あれ?やよいっち、固まってる?」
真美:「まぁ、今回はガチえろだしね……コメントしづらいんだろうねー」
亜美:「そんなわけで、今回は選択肢も無しで軽く流すようなカンジでGO!!だよ
    ストーリーなんてベタベタでこの後の展開も丸分かりですが何か?」
真美:「まぁ、ベタと古いのは趣味なんでこればかりは許してください。
    前回みたいなスペルミスはばしばし突っ込んで欲しいけど」

やよい:「あの……本当にナチュラルに間違いました。作品の雰囲気を壊しかねない
     間違いだったんで、素直に反省してます……ごめんなさい」
亜美:「というわけで、久しぶりのまともなえっちシーンありのSSになります。
    どこまでやれるか分かんないけど、あずさおねーちゃんにあんな事とかこんな事とか
    できるだけ妄想をツッコミますので、あまり期待せず読んでやってね♪」

やよい:「では、また次回もヨロシクですっ。今日は安くなった柏餅を買って来まーす♪」
真美:「最近やよいっち、オチに使われることが増えたよね……」
やよい:「はうっ!?」
199名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 16:39:23 ID:mcI+kDrD
GJ!
未来館の続きですか?楽しみに待ってます
200名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 22:55:22 ID:NdoPWB0s
ヤヴァイ、超楽しみだ。
ワッフルワッフルワッf(ry
201名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 04:06:43 ID:z+Rcft9v
あずささんとのガチエロSS、続きです。
……いえ、ガチじゃないです。お馬鹿です。
千早の熱湯CMで重いのは懲りたので、いつものギャグっぽくなりました。

相変わらず中間を取ることが下手で申しわけありませんが、
こんな微妙なえっちSSでも、好きだと言ってくれる人がいたのは嬉しいです。
では、今回もしばしのお付き合いを宜しくお願いします。
202律子さん、いらっしゃ〜い♪:2007/05/08(火) 04:07:43 ID:z+Rcft9v


一旦間をあけてふたたびカメラの前に現れたのは、先程裸エプロンに着替えたあずさと、
スーツから配達会社のスタッフジャンパーになりながらも、あまり雰囲気の変わらない、
元・765プロの売れっ子プロデューサーその人だった。

「プロデューサー……」
その姿に懐かしいものがこみ上げて、オフィスで一人感動する律子。
だが、二人のやりとりはその感動を持続させてはくれなかった。


「あなた……お風呂にします?それともお食事に……」
「なんっじゃそりゃぁ!!?」

大声を上げたのは、元・プロデューサーの旦那ではなく律子だった。

「裸エプロンでカンペキ戦闘準備済ませておいてご飯かお風呂かって……!?
これでプロデューサーが【あずささんがいいです】って言わなきゃどうする気ですか?
大体、新婚ほやほやの新妻が裸エプロンで迎えてるのにリアクション薄いって!!」

まるで裸の王様の1シーンであるように、上着とネクタイを脱がせてクローゼットに掛けるあずさ。
昔から天然だったとは思うけど、これだけ行動が常識から外れていたらもう何が何だか分からない。
「うん……まずはごはんがいい」

『ちょっと待て放置かよ!!』

気が付けば事務所中に響き渡る声で突っ込んでいた。
この人の性癖はどうなっているんだろうか?もしも仮に、あずささんではなく自分と付き合っていたら……
どんなプレイを要求されるかと思うと背筋が寒くなる。

「カメラの故障とか、逆ドッキリじゃないわよね……」
あまりに予想外の展開に、疑心暗鬼になり周りを調べるが、別段あやしい所は無い。

一通り危険な箇所を調べた後、再びモニターをチェックすると、裸エプロンで料理を再開する
かつての同僚の形の良いお尻が鼻歌とともに揺れていた。
右側のマイクからカサリと紙が擦れる音がするが、多分これはプロデューサーが新聞を広げているのだろう。
203律子さん、いらっしゃ〜い♪:2007/05/08(火) 04:08:37 ID:z+Rcft9v
『〜♪』
元・アイドル三浦あずさの長所は、そのはちきれんばかりの肉体が誇るビジュアルだけでは無い。
実はボーカル力も千早に劣らず、ただの鼻歌でさえ聞くものをうっとりさせる力は健在だった。
しかも、綺麗に揺れるお尻の肉に加え、横からははみ出さんばかりに主張する巨乳は女性でも目が行ってしまう。
セクシーアイドルとして、あずさ共に頑張った律子だが、
色気という点ではどうしても適わなかった苦い思い出が蘇る。

数値上、身長から換算するカップの大きさと、体重とのバランス、そしてお尻の小ささも手伝ってのダンス力。
ボーカル、トーク力などを含め総合的に判断すれば、実はあずさも美希も適わない万能ユニット。
それが律子のちょっとした自慢であり、現役時代誰にも譲りたくないと思っていた部分であった。
「でも……数値じゃないのよ。悲しいけどこれ(芸能界)って、戦争(サバイバル)なのよね……」
何処かのアニメでは死にフラグとも取れる発言と共に、律子は現役時代思い知らされた事実を脳裏で反芻していた。

アイドルに大事な要素、【華があるか?】
キャラクターの作りこみとか、芸能界における立ち位置とか、世間的に色々言われているが、
要はその一点に尽きた。
そして、その要素だけはどんなにダンスやボーカルを鍛えたところでどうにもならないものだった。
その証拠に、今手を焼いている担当アイドル、星井美希も能力的に未熟ながら、
個性のカタマリと言っても過言ではないキャラクター性を持っていたから。

「それにしても……ロングヘアでお尻の割れ目あたりが隠れてるから……
ん……なかなか見えそうで見えない……チラリズムってヤツかな……くっ、天然って恐ろしい」
元々男性的と言われる理論的思考をメインにする律子は、時々だが男の気持ちに妙な理解力を示す。
彼女の言う事はズバリ的を射ており、ダイナマイトバディを柔らかいボーカルと共に、
チラリチラリと見せ付けられては、下半身が反応しない男の方がどうかしている。

案の定、あずさの鼻歌一曲が歌い終わらないうちに元・プロデューサーは席を立ち、
カメラからあずさの尻を隠す角度で彼女に後ろから抱きついた。
204律子さん、いらっしゃ〜い♪:2007/05/08(火) 04:09:32 ID:z+Rcft9v
「あっ……あなた……ま、まだ準備が……んっ、やぁんっ……」
「ごめん、もう限界……お尻だけじゃ足りないよ……あずささんの綺麗な胸、見たい……」
「ひゃっ……あ、あうっ……横から、手が……んあうっ!?…ち、乳首恥ずかしいっ」

だったら最初から突撃しておけよ。
だいたい新妻が裸エプロンで出迎えた時点で旦那としてする事決まってんじゃないの!?
さすがに声には出さずにモニターに向かってプロデューサーへの文句を念じている律子。
思い返せば彼は現役時代も押しが弱いくせに、拘るところは絶対に譲らなかった。
そんな性格が、あの変態性癖の一端を担っているのかと思えば納得できるが、
もしも自分が新妻だったら、『食事』とか言った時点で実家に帰っている。

この辺はさすがにあずさ視点で考えるが、なにぶん事情を聞いてないので、
その裸エプロンをあずさが仕掛けたとも考えられる。
営業的思考は読めても、ラブラブな夫婦(しかも片方は超天然)の思考はさっぱり読めない。
「普通に考えたら、裸エプロンで出迎える新妻って、思いっきり引くわよねぇ……
なのに、慌てずに応えてしかもそれが、『ごはん』ですって……何なのこの男はっ!!」

『……でも、本当にしてくれるなんて思わなかったよ……
確かに【裸エプロンで出迎えて、そのまま料理を作ってくれたら俺、燃えちゃうよ】とは言ったけど』
『うふふっ……でも、けっこう恥ずかしかったんですよ……途中で止めてくれて、かえって良かった……
だって、あなたにずっとお尻、見られてるって分かりますから…大きいから、ちょっとイヤなんですよ、本当は』


「お前が犯人かー!!!」


ダンッ!!と大きな音を立てて、ノートパソコンや書類一式が机から浮いた。
律子がツッコミながら拳を机に叩きつけた音だった。
「こ……このバカップル共……いや、馬鹿夫婦……っ」
公共の場ならいざ知らず、しっかり自宅の、しかも夜に愛し合っているのだから、
文句を言われる筋合いではないのだが……何故か律子の勘に触ったらしい。

「大丈夫、胸と対比すれば十分小さくて可愛いお尻だよ……
あと、俺のためにここまでしてくれて……嬉しいよ、あずささん」
「あんっ……だ、だって……何時頃か、これは男の夢なんだって仰ったから……」
「うん、夢だよ!特にあずささんみたいな人がしてくれるのは、男全体の夢と言ってもいい!!
その、はみ出しそうな胸も、丸見えの引き締まったお尻も……俺が自由にしていいなんて……」
205律子さん、いらっしゃ〜い♪:2007/05/08(火) 04:10:25 ID:z+Rcft9v
「結婚しても、【さん】付けなんだ……」
床を蹴るなどして一通り暴れた後、冷静さを取り戻した律子は、二人の甘い会話を聴いていた。
確かにプロデューサーよりは年上だが、旦那になっても関係は変わっていないらしい。
あの二人らしいといえばらしいのだが。

傍から見れば壮大な前振りが終わったらしく、唇にしたキスから、プロデューサーの舌はあずさの
首筋へと降りて行き、片手はエプロンをずらして右の乳房を包み込むように揉みしだいている。
彼の愛撫に敏感に反応しながら、あずさも負けじと舌でプロデューサーの耳を舐り、
手はズボンの上から股間を擦っている。
先程の露出プレイが利いたのか、すでに準備万端なほど、彼のものは硬くそそり立っていた。

「……っ」
彼らのあまりに特殊なシチュエーションのおかげですっかりペースを乱されたが、
一時期本気でプロデューサーを意識した律子のこと。
服の上からとはいえ、プロデューサーの大きくなった股間を見てドキリとする。
女性から見ても十分魅力的で、しかも性的に乱れ始めたあずさの破壊力に、律子の動きが止まった。
いくら同じ所属事務所の同僚とはいえ、エッチな事をしている場面なんて普通見るわけ無い。

「あぁあっ……あなた、あなた……お願いです、下の方も……触ってくださぃ……」
はじめて聞く、元・同僚の甘い声。
もしもこんなビジュアルがドラマなどで公開されてれば、芸能界でも話題を独占できる。
悲しいかな、プロデューサーとしてこれだけの素質を売り出したい、と律子は思う。
アイドルから卒業し、しっかりプロデューサー業が板についている証拠であった。
「そうだね……ごめん。でも……触るんじゃなくてこっちは、味わいたいかなぁ〜」
「ひゃうっ!?……だ、ダメっ……舐めるんだったら、シャワーを……」

イヤと言うほどの中睦まじさを見せ付けられながら律子が考えていたのは、
丸いサングラスが特徴の、ギターを持つ替えうた歌手が唄っていた一文だった。

『人が一生懸命仕事してるというのに、この世の何処かで○×△してるヤツがいるっ……』

彼らは社会人として普通に仕事をし、普通に愛し合って(?)いるのだから、
律子の文句は厳密に言いがかりでしかないのだが……
そんな文句をつけられているとも知らず、彼らの行為は次のステージへと切り替わっていった。



■つづく。
206あとがき+懺悔:2007/05/08(火) 04:11:24 ID:z+Rcft9v
亜美:「というわけで、やってまいりました久しぶりのホンバンだYO!!」
真美:「……すごーくお馬鹿だけどね」
やよい:「あうあう……見ているほうが恥ずかしいですよこれ……ある意味意図通りだけど」

亜美:「で、あまりに照れくさくてガン○ムとか嘉○達夫ネタで誤魔化した、と」
やよい:「それでも、この二人ならやってもおかしくないかな?というラインは守ったつもりです。
     こんなん俺のあずささんじゃ無い!!と言う方はごめんなさいですっ」

真美:「それと、未来館の【一読者】プロデューサーのあずさおねーちゃんSS(健全)、
   【聖なる時を越えて・アナザーver】というお話があります。>>199兄ちゃんの、
    【未来館の続き】という指摘はズバリです。
    あのお話が大好きだったので、スピンオフものっぽく作りました」
亜美:「熱湯コマーシャルの元ネタとか、缶珈琲Pのお話とか……
    素晴らしい設定があれば節操無く取り入れるのって、どうなんだろう……」

やよい:「その辺は……お金をいただくシゴトならぜったいやりませんが、
     洒落ですむ範囲を守ったつもりですっ……怒られたらやめますけど」
亜美:「なので、厳密に同じにはしてなかったり……微妙に変えてある箇所もあるから、
    いざとなったら偶然の一致で逃げられる作りにしてたり」
やよい:「ガンガルとか、ズクとかそんな感じですねっ♪」
真美:「今、オトナのすごく汚い一面を見たような気がする……」

やよい:「でもでもほらっ……多少は危ない橋も渡らないとつまらなくなるし」
亜美:「というわけで、一読者Pの兄ちゃん……もしも読んでたら素人の遊びと思って許してください」

真美:「では、次回も二元中継でお馬鹿にお送りしまーす。また来世ー♪」
亜美:「それが、双海真美の声を聞いた最後だった……(ボソリ)」
207無題:2007/05/08(火) 23:48:07 ID:Vnv9KeZG
春香と黒春香&プロデューサーを意識して書き上げました。ジャンルは微エロです。
自分自身のボキャブラリーが乏しいので、伝わりづらい文面があるかもしれません。
暇つぶしにどうぞ。



身体が熱かった。広く清潔なベッドの上で何度も何度も寝返りを打った。
ネグリジェの脇辺りが汗で濡れているのが分かる。生々しい半端な温さが不快だった。
目覚ましとして枕元に置いた、人魚のキーホルダーが付いた携帯電話で時刻を確認した。
11時45分――床に就いたのが10時きっかりに対して、まだ2時間しか経っていなかった。
早く朝が訪れてくれれば良いなと思ったが、こういう時ほど秒の刻み具合が非常に遅い。それがとても恨めしかった。
身体を覆っていたシーツを荒々しく取り払い、ベッドを降りて部屋の備え付けのスリッパを履き、街の夜景を一望できる窓ガラスの前に立った。
窓の向こうでは建物のネオンが競い合っているように点滅し、上空には無数の星の一つ一つが円らな銀色の光を纏っていた。
カーテンを端に寄せ、両手で前髪を横へと掻き分け、露になったおでこをガラスにつけた。
ひんやりとした冷たい感触が沸騰していた身体の温度を奪っていく。それが心地良く感じた。
208無題:2007/05/08(火) 23:49:19 ID:Vnv9KeZG
新たなプロモーションビデオを製作する都合で、私は、とある都内のビジネスホテルに宿泊している。
撮影期間が3日で今日がその最終日だった。撮影の方は、滞りなく順調に進んだ。
これまでにも数々の経験を積んできたおかげか、デビュー当時と比べて「自分」を演じたり肌を露出することに躊躇うことも極端に減った。
とは言えども、やはり「他人に注目を浴びる」ことに対して未だに慣れが来ない。
私がどういう風に見られてるのか。私を頭の中で浮かべて何を妄想するのか。
考える度に食事が喉に通らないこともあれば、吐き気を催すこともあった。
そんな数々の重圧感を乗り越えることが出来たのは、彼の姿がいつも傍にあったからだ。
励まして欲しいとき、褒めて欲しいとき、叱って欲しいとき、望むことは何でも現実で顕してくれた。
私はどちらかというと――自分で言うのも可笑しな話だけれど――遠慮がちな性格であると思う。
だから今回ホテルの予約の取り付けにおいても、値が張りそうなところにして頂かなくても大丈夫、と予めに断った。
しかし彼は、わざわざ上層階の景色が一番に綺麗そうな部屋を設けてくれた。

事務所のデスクでブラック・コーヒーを飲んでいる姿、レッスンでの真剣な表情、屈託のない笑み。
日を重ねるごとに、私はそんな彼に惹かれていった。好きになった。愛しくなってしまった。
209無題:2007/05/08(火) 23:50:04 ID:Vnv9KeZG
ある日のレッスン帰りに、私は事務所のオフィスへ忘れ物を取りに立ち寄った。
そこでは一人の同僚である女の子が彼と楽しそうに話していた。
彼は誰であろうと優しく平等に接する。だからこそ事務所内でも広く好感を持たれていた。
その事を私は十分に承知していたはずなのに、その光景を目の当たりにした時、何故か無性に腹が立った。
無意識の内に二つの両拳は硬く作られ、痕に残るほど爪を肉に食い込ませていた。
なにか不愉快なものが、体の底から込み上げてくる感じがあった。
その夜は正体不明の苦悩に苛まされて眠る事が出来ず、頭を切り替えようとして何度も毛布を深く被った。

私は彼の中で特別になりたいと思っていた。
だから皆とイコールで結ばれるのは堪えられなかった。それは単なる自己中心的なふざけた考えかもしれない。
そしてそれは、私の心の中で次第に変化し、やがて私とは異なった自我を持ったもう一人の「わたし」を形成していった。
210無題:2007/05/08(火) 23:50:41 ID:Vnv9KeZG
「わたし」は囁き掛ける。
「お前はいつまで足を止めているつもりだ。
進展を期待しているのに、なぜ何らかのモーションを起こさない」

私は反論した。
「それは違うわ。私は今がとても幸せであり、とても満足している。
だから、それ以上の関係なんて望んではいないの」

それに対してまた反論。
「いいや、嘘だね。わたしはお前のことが手に取るように分かる。
建前はそう言っているが、本当は彼を独り占めしたくて堪らないのだろう?」

――違う。

更に「わたし」は続けた。
「だがお前は素直にそれを表現をすることが出来ない。
汚くて穢れた心を持ってはいけない、純粋でありたい、そうでなければ彼は私を見てくれない。
勘違いするな。そんなもの、所詮はキレイゴトだ
お前の心は、すでに汚い穢れで染め上げられているのだから」

――違う……違う……!

「誰に愛されたい? 誰に欲されたい? 誰に抱かれたい?」

――私はそんな事を、考えてなんか……。
211無題:2007/05/08(火) 23:51:12 ID:Vnv9KeZG
心臓が内側から蹴破るような鼓動の激しさで、我に返った。背中が汗でびっしょりと濡れていた。
荒々しい息遣いで、唇の右端には涎が伝っている。それを右手の親指で拭い、人差し指の側面にこすり消した。
私はベッドの上に置き去りにした携帯電話を手に取り、メール送信の画面を開いた。
そして『起きてますか』と、一言だけ綴ったものを送った。
もう既に寝に入ってしまったという可能性が頭をよぎったが、何故だか分からない不明な自信があった。
それから少しの間、画面を見つめていた。すると鋭いバイブレーションと共にメール受信時のマークが点滅し出した――ほらきた。

『起きてるけど……どうした』
『ちょっと眠れなくて……。もう遅いですが、そちらの部屋に行っても構いませんか?』

直接的な表現だっただろうかと直後に後悔したが、大丈夫――断る理由などない。

『わかった。鍵は開けておくよ』案の定、すんなりと承諾してくれた。

再び携帯電話をベッドの上へと放り投げ、木材質の椅子の背に掛けてあったハンドタオルで首と胸辺りを軽く拭いた。
ネグリジェが水分を大分吸収していたせいか、タオルはあまり湿らなかった。
手櫛であちこちに乱れ散っている髪を適当に梳き、次にベッド横にある引き出しの上に置いておいたピンクのビニールポーチからリップクリームを取り出し、そっと唇に塗った。
それをまたポーチ内へと戻し、玄関で白いサンダルに履き替え、自分の部屋を後にした。

目的地はここから一つ下の階にある。私はエレベーター横の階段を下りていった。
流石に夜遅いためか通路は静まり返っており、人の気配が全く感じられなかった。それが何となく私を緊張させた。
彼の部屋の前に着くと、まず私は気持ちを落ち着けるために深呼吸し、そして右手でドアを二度ほど叩いた。乾いた音が辺りに響き渡った。
間もなくしてドアの向こうから彼が現れた。着古されて色褪せた青のパジャマを着ている。私は小さくお辞儀をした。
212無題:2007/05/08(火) 23:51:43 ID:Vnv9KeZG
「どうもすみません。いきなり押し掛けちゃって」
「良いって。ちょうど暇を持て余してたところだしな」

そう言うと彼は、私に背中を向けて部屋の中へと戻っていった。私は小さくお辞儀をし、靴を脱いで、後に続くように進入した。
部屋内は彼が今日来ていたスーツが脱ぎっぱなしで空間の片隅に放置されている以外、綺麗に整頓されていた。
彼がベッドに腰掛け、並ぶようにして私もとなりに座った。
「急にどうしたんだい」と彼は訊ねてきた。
「なかなか寝付けなくて」
「眠れるように、ホットミルクでも作ってあげようか」
「いや、結構ですよ。それよりも――」
一呼吸おいて、彼の顔を見つめながら、私は続けた。「それよりも、私は貴方が欲しい」
その言葉に不意を突かれた彼は、両眼は大きく開き、困惑している様子が伺えた。
私はベッドから立ち上がり、おもむろに衣服を脱ぎ始めた。身に着けているのは下着だけとなった。
彼は下唇を噛みながら、首を真横に捻り、私の姿から視線を逸らしていた。
「見てください」
「服を着るんだ」
「私を、見てください」
「何を馬鹿な事を、早く服を着――」
言葉は続かなかった。私の唇で制止したからだ。
私はそのまま彼に体重を掛けてベッドの上に背中から押し倒した。自然の流れで彼の胸に、私の身体を預けるような形になる。
しばらく彼の瞳を見つめていた。一分、いや二分、あるいは十分ほどか、それぐらい時が経つスピードを長く感じさせた。
彼はすこし目を泳がせた後、意を決したのか目の色を変え、私を見返してきた。
そして強引に私の身体を反転させた。気が付くと視野は180°転換していて、私は天井を見ていた。
今度は彼が私を求めてくる番だった。私はそれを待っていたかのように受け入れた。
興奮で満ちた、長い夜が始まろうとしていた。



遥か上空に浮かぶ月が、妖しげな赤い光を放っていた。
それはカーテンの隙間を縫って侵入し、床に細い線を描いた。
その線は徐々に伸びていき、私を照らした。
まるで舞台上で役者が演じている時に浴びせるスポットライトのようだった。

彼の上で、私は踊り続けた。夢中になって踊り続けた。
213atogaki:2007/05/08(火) 23:53:09 ID:Vnv9KeZG
気分で書いたものでして、見直しなどはあまりしていません。
今思った事はどんなキャラでも当てはまりそうな気がする……。
214名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 00:43:57 ID:K2mtB0tM
今のこのスレならそれで十分な気がする
215名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 00:56:01 ID:HiPs63q7
いいSSだねぇ、気に入っちゃったよオレ!(ムッツリ審査員)
216名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 13:05:05 ID:cyKSRQ9d
これだけは言っておくが千早は俺の嫁だ
217名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 21:39:23 ID:Fr6M89Jj
>191からの旦那Pは、実は俺なんだ・・・
218名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 01:30:29 ID:Jd4WjHnc
じゃあ律っちゃんは俺が貰っていくよ
219名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 23:25:38 ID:SDKOYeJX
では真は俺の愛妻という事で一見落着ですね。
220名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 23:59:42 ID:Q/dI/OAc
んじゃ、アイマスの原型ともいえる
カラフルハイスクールの神埼未来は俺がもらう
221名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 02:07:00 ID:/myI43gs
それでは俺は雪歩を貰っていくよ
222名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 10:03:35 ID:gqVzXwgF
ソロでTrue確定データが手元にある
春香は私のもの、という事で。
223名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 11:52:17 ID:BE23VY2u
やよい、プレゼントって?
や○い?
あはは、やよいをくれるのか、それは嬉しいな
えっ!?ほんとなのか?

という過程を経てやよいを貰ってしまった
224名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 13:36:29 ID:K9z/XLai
>>223
こんばんやよやよ〜
225名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 15:18:05 ID:jJrovSN5
お前らと趣味が合わなくて本当に良かったぜ
226名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 19:57:18 ID:Mp71sF59
>>223
やおい?
227名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 00:51:29 ID:Atfw59qJ
>>224
弥生ならともかくやよいだと途中で噛んでしまい
それがなかなか言えない罠

>>226
私知ってます〜!こないだあずささんに聞いたんですけど
それって律子さんがたまに描いてる、ダンス審査員受け、とかっていう奴ですよね!
とやよいが言ってた
228名無しさん@ピンキー :2007/05/13(日) 04:04:42 ID:NARiJD3v
あずささんの新婚SS、続きです。
慌ただしくて申しわけありませんが、どうか今回もお付き合いのほどを
よろしくお願いします。
229律子さん、いらっしゃ〜い♪ :2007/05/13(日) 04:06:37 ID:NARiJD3v
スープを啜るような下品な音がモニターを通して伝わってくる。
わざと音を立てて元・プロデューサーは恍惚とした表情であずさの股間を舐め回していた。
「あずささん、感じてくれてるんだね……もうこんなにびちゃびちゃだよ」
「あぁっ……だ、だって……あなたの舌、熱くて頭がしびれちゃいそうでっ……はぁんっ!?」

顔見知り同士の性交を覗くというのはなんとも背徳感を煽られるが、
それ以上にスイッチの入ったあずさは美しさもさることながら、律子が見たことも無いような
エロティックな雰囲気を出しており、例え同性でも目が離せないほど凄かった。

「あずささん、すごいわぁ……これなら、大抵の男は燃えちゃうかも……」
そういえば、プロデューサーの顔も身体も、765プロ時代より痩せているような気がする。
まさかとは思うが、毎日あずさに求められて……と思うと少しばかり気の毒かもしれない。

「あ、あなた……舐められるだけじゃイヤです……わたしもっ……」
「うわ……あ、あずささんっ…」

あずさが元・プロデューサーの肩を掴んで地面に寝かせる。
すると視点が固定されているカメラからは丁度フェードアウトし、律子からは見えなくなった。
「ちょっとコラ!!盛り上がってきたのに見せないなんてアリ?ふざけんなっ!?」

イライラすると思考が乱暴になるのは律子の悪い癖だが、状況が状況なので、
この場合ただのスケベ親父にしか見えない。
ファンの前では絶対に見せられない姿である事は間違いないだろう。

「あ……んっ、あぁあっ!!」
そして、そんな時に限ってあずさの声が大きくなるものだったりする。
律子は全神経を耳に集中させ、音から何が起きているかを探ろうとするが……
「うっ……い、いいよっ……あずささん、俺もう……」
「うるさいっ!!」

ヘンなタイミングでプロデューサーの気持ち良さそうな声に気を取られ、律子が切れる。
「男優は声が大きすぎると嫌われるって相場が決まってるもんなのよー!!
男ならテクニックで女優の声を出させてこそでしょうがっ!!アンタ仮にも元・売れっ子Pだろうがー!!」
他人のプライベートな情事にそこまで口を出すのはどうかと思うのだが、
現役時代、律子がプロデューサーに抱いていた複雑な気持ちを考えるとかなり同情の余地もある。
230律子さん、いらっしゃ〜い♪ :2007/05/13(日) 04:08:37 ID:NARiJD3v
「あなたのも……おねがい、わたしが……」
「うおっ……あ、すごいっ……あったかいよ……舌も吸い付くようでっ……」
「あ、あずささんっ!?まさか……プロデューサーの、アレを……」

画が見えない状況で、必死に言葉と音を拾う律子が出した答えは、床にお互いが寝転び
性器を舐めあっていると言う……アダルト作品などではよく見られる行為だが、
一般人の夫婦がするのはどうなのだろう?さすがにそこまでは律子も調べてないので分からなかった。
だが、今は冬でも無いしさっきお邪魔したときはダイニングを兼ねたキッチンの床は綺麗に磨かれていた。
あの状態ならああいうプレイも可能だし、床がフローリングなので液体の処理も早いのかもしれない。

「でも……前に話を聞いたときは、男の人は苦手だって聞いたのに、あんなに積極的に……
プロデューサー、この半年でいったいあずささんに何を仕込んだの?
まさか、夜のレッスンをくりかえしくりかえし……で、半年でこのランクアップぶり……
って、アンタ何こんなトコで超敏腕っぷり発揮してんのよ!!そんな暇があったら、
領収書を溜め込む癖を直せー!!この変態プロデューサー!!」

もうすでにプロデューサーではないのだが、律子の怒りはそんな事に気付くはずも無く、
事務所に誰もいないと言う事実も相まって、机をバンバン叩きながらの愚痴大会と化していた。
「アンタがそんなんで事務所を辞めるから、しわ寄せが私に来てるんだってば!!
辞めるなら辞めるで、有力な後輩の一人くらい紹介してから出てけー!!」

「んあっ……あ、あなたぁ……そこ、弱いっ……からっ、指はダメ……」
律子の怒りは文字通り届くはずもなく、二人の行為はますます盛り上がっている。
プロデューサーに奉仕しているあずさだが、主導権はまだ旦那の方にあるらしく、
彼女が発する声のほうが次第に大きくなっていく。
「あぁっ……も、もう……それ以上されると……っ、やぁっ、あ、あ…ああぁああっ!!」
そして、一際高い悲鳴が上がったと思うと、お互いの荒い息遣いが聞こえてきた。

「くっ……なんて気持ち良さそうな声……腹立たしいけど、やるわねプロデューサー……」
どうやら一度目の絶頂を迎えたことを悟り、律子も一息ついて残りの珈琲を飲み干す。
まるで張りこむ刑事か芸能記者のように、全てを見逃すまいとモニターに集中するが、
悲しきかな、していること自体はただの覗き行為でしかない。
そんな事は分かっていても、止められるものでもなかった。

「う……あうぅ…ご、ごめんなさいあなた……ごめんなさいぃ……」
「ちょ……え?どうしたのあずささん!?ひょっとして、どこか痛かった?俺、ヘンなことしちゃいました?」
「ち、違うんです、あなたは悪くありません……わたしが勝手に……先にいっちゃって」
「そんなの、気にしてませんってば。あずささんが気持ちよくなってくれるの、嬉しいんですから。
それに、あずささんが口とか胸でしてくれるのはすごくイイんだけど……やっぱり出すなら、
あずささんのなかがいいかな……って思うし」

「うぷ……」
元・プロデューサー自身は本気なのだろうが、どうも律子の性格上、甘い言葉というのは苦手らしい。
歯が浮くような台詞と言うのはドラマで聞いただけでも鳥肌が立つというのに、
かつての同僚の、本気ピロートークとなれば拒絶反応が出てもおかしくない。
かといって、招かれざる野次馬と言う立場は分かっている以上、何が出来るわけでもないのだが。
231律子さん、いらっしゃ〜い♪ :2007/05/13(日) 04:09:53 ID:NARiJD3v
「それと、もう一つはなんですか?」
「え……?」
何かを見透かされたように戸惑うあずさに向かって、プロデューサーは続けた。
「あずささんが泣くなんて、きっともう一つくらいワケがあると思うんですよね……
ほら、どっちかが先にイクなんて、そう珍しくもないし。
何か、思い出してそうな顔もしてたから……俺、あずささんが不安なら力になりたいし、
話したくないことじゃなかったら、聞かせてほしいなぁ……」

「う……あ、あなた、どうしてわかるんですか?まさか、超能力者……」
「そんなわけないでしょう……あずささんだって、俺が仕事で凹んで帰ってきたりしたら、
何かあったって絶対気付いてるでしょう?それと同じですよ」
結婚しても変わらぬ天然っぷりに少し安心しながらも、【あずさの心配】には興味がある。
別にゴシップ的な意味をゼロにしても、かつて同じ道を歩んだ仲間として彼女のことは心配だ。

「うぅ……こんな時に話すものでも無いと思ったんですけど……実は今日、
律子さんが遊びに来てくれたんです……お仕事で近くまで来たとかで」
「律子が!?そりゃ懐かしいな……元気だった?徹夜続きで顔色悪くなかった?」

突如として傍観者から関係者へと立場を替えられ、律子は食い入るように画面を覗き込む。
プロデューサーが自分の事をどう思っているか。それが聞けるかもしれないのだから。
「ええ……今、担当している子がすごく扱いが難しいとかで、苦労はしてるみたいです〜
人手が足りなくて大変だって言ってたけど、やりがいも感じているようでした。
あとは……え〜と、これはわたしの勘なんですけど、やっぱりあなたに会いたそうでした〜」

「!?」

6時間ほど前……二人の新居を尋ねる直前、意識して消そうとした心。
それをズバリあずさに見抜かれ、愕然とする。

「律子さんの中で、あなたは相当大きな存在なんですね……お仕事の話をする時にも、
あなたならこうするんじゃないかな、とか、あなたならどうやってファンにアピールするか、とか……
考えている表情をしてるときには、ほとんどそんな感じでした……
あなたは、他の皆にも慕われていたし、社長も何度も引き止めていました……
だから、わたしは怖くなっちゃったんです……一緒になるときに覚悟はしていたはずなのに、
もしかしたら、あなたが最高に輝く場所をわたしの幸せのために潰して……っ、うむぅ……」

あずさが最後まで言い終わらないうちに、プロデューサーの唇が彼女の言葉を止めた。
「ん……んちゅ……あ、あなた……?」
「俺が最高に輝ける場所は、あずささんの隣です。それに、プロデュース業なら
俺が100回挑んでも勝てない人がいます。だから俺は辞める気になったんです」
「は、初耳です〜でも、あなたは当時トップランクのプロデューサーでは……」
「ええ。でも、いずれは抜かれるのが分かってましたから」
「むぅ…結婚したわたしが言うのもなんですけど〜そんな存在を分かってて辞めたんですか〜?
あなたの後を継ぐ、律子さんに一言くらい教えてもいいのに、かわいそうですよ……」
珍しく不機嫌な顔をするあずさだが、プロデューサーは悪そうな感じがまったく無い。
「だって……それ、律子だもん。だから、会社の利益的にも問題ないでしょ」


「はぁ!?」

初耳だった。
確かに世の中、【覇王】【魔王】の称号をはじめ、鬼のような実力を持つ
プロデューサーたちが全国にひしめいているが、あの彼が【勝てない】と断言する存在。
それが自分とは。
もう、嘘でもドッキリでも何でもいいから、プロデューサーの話を最後まで聞きたい。
全神経を耳と化してでも聞き逃すまいと、律子はもう一度気合を入れた。



■つづく。
232短いあとがき :2007/05/13(日) 04:10:52 ID:NARiJD3v
やよい:「うっうー……あの、ごめんなさいです……今回、あとがき漫才はありません。
    ってゆーか、今から2時間寝たら仕事なんで。
    やっと律子さんが本格的に絡んできまして、あと2回ほどで終わると思います。
    お馬鹿路線は変わりませんが、スイカの塩の分くらいは真面目なのもいれたほうが、
    より美味しくなるって思うんですっ。
    そういえば、知ってました?クッキーって、バターとかお砂糖とか一杯で甘いのに、
    塩がちょっとだけ入ってるんですよ。そして、その方が甘いんです〜♪
    ハミガキの代わりになったり、うがい薬の代わりになったり、お塩は我が家で大活躍!!
    あ、そうそう!ご飯の時におかずが無くても、ゴマと塩は欠かせませんね。
    ゴマは栄養もあるし、塩でだ液が出るから満腹感も感じやすいんだって!!
    ……え?もういいから終わった方がいいって?
    うっうーわかりましたっ!!次回も元気でお会いしましょー!!」

亜美+真美:「やっぱりソロで行かせるとダメかも……SSの雰囲気全部持ってった?」
233名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 06:15:00 ID:etTcvhl2
投下乙
続きワクテカして待ってるよ
234名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 12:12:20 ID:ORy1BV/I
だったらわざわざあとがきなんて書かなきゃいいのに
自己顕示欲が強いと大変だなw
235名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 16:52:37 ID:PhJBcLzX
現在の進捗状況ぐらいならいいんだが
わざわざキャラを使うのがね……
236名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 17:13:49 ID:QiwIplto
はいはい、文句垂れるならおまいらが作品用意してね♪
237名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 18:54:22 ID:t5tHpqQD
ちと質問ですが
アニマスSSは別スレ立てて、そっちに投下した方がいいのかな?
238名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 19:08:05 ID:QeDRwCyY
239名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 19:17:09 ID:t5tHpqQD
>>238
了解
240名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 20:31:07 ID:QTPKjcMs
ここに投下したらただの燃料になりそうな予感
241ROCO ◆VpKHzOu04Y :2007/05/15(火) 05:37:46 ID:KWDwK3I7
>>237です、それではこちらで投下させてもらいますね。
これから投下するのはアニメ版のアイドルマスターXENOGLOSSIAのSSです。
原作ゲーム版とは違いますのでご注意を。

ちなみにカップリングはインベル×春香です。
242淫ベルの悪戯:2007/05/15(火) 05:39:00 ID:KWDwK3I7
あたしの名前は天海春香、アイドルマスターやってる女の子です。
あ、ちなみにアイドルはアイドルでも芸能人の方じゃなくて、
iDOOLという巨大ロボットの方だから間違わないでね。
そして今日も隕石から地球を守る為に、この子iDOOLインベルと出撃したのだけども、
無事にドロップ処理を終えて基地に帰ってきたあたしにいきなり不測の事態が起こってたの。
「あれ?あれれ?出れないよ〜???」
『え?本当に!』
そうインベルから出れなくなっちゃたの!
以前にもコクピットから出れなくなっちゃた事はあったけど、
最近はそんな事なかったのに。
「どうしよう〜!!」
『う〜ん開閉部のトラブルかしら、仕方ないから強制的にコクピットから出る方法を教えるわ』
「え?そんなのあったの?」
『以前の事もあったし付けておいたの』
外からの整備チーフである律子さんからの通信で、緊急用の強制開放装置があるのを知ったあたしは、
彼女の指示に従ってそれを探す事にしたの。
えっと…座席のカバーを外すのよね、これかな?って…え!
「こ、これ!?」
その装置というのを見て、大きく目を見開かせたまま固まってしまったあたし…だ、だって…
『そう、これが緊急開放装置を起動させるレバーよ』
「な、なんか普通のレバーじゃないような…」
なんだかこれって亀の頭のような形してるんですけども…
もちろん金属製だけども、それでも何だかとっても卑猥に見えるのはあたしだけ?
『そう、よくわかったわね普通に握っただけじゃ起動しないのよ』
「そういう意味で驚いたわけじゃないんだけどな…でも、これをどうするの?」
『それを手で握って…思いっきり上下で擦るの!』
手で摩る?引くとかじゃなくて?その行為に何だか疑問に思ってしまうのは当然だよね、
う〜ん簡単に起動できないようにする為なのかな?
そんな風に変だな〜と思いつつも、それでも律子さんが言ってるのだからと、
この変な形のレバーを握ります、そして上下に動かすの…ゴシゴシって感じで。
にしても何だかドキドキするのはどうしてなのかな…って、え!?

ゴゴゴゴ…

「ねぇ…インベルが揺れているのだけど、どうしたの?」
『……』
「律子さん?」
『あ、ごめん!えっとね〜きっと装置が動いてるからよ、うん』
「そうなの?」
『うんうん、だから…もうちょっと強く握って激しく動かしてみて』
「わかった!」
243淫ベルの悪戯:2007/05/15(火) 05:39:58 ID:KWDwK3I7
その指示通りに、もっと強く握って擦っていきます!
すると一段と振動が大きくなっていくのを感じました…すると!

ビュクゥゥ!!

「へ?いやぁ!!何か変なの出てきたのだけど…」
その時、このレバーの先から何か出てきたのがありました!
なんかべっとりと粘っこくて生臭いんですけど…これって潤滑油なのかな?
『雰囲気を出す為の作り物だから大丈夫よ!』
大丈夫って…何でそんなの出てきたのだろう?
それにしても…
「ねぇ、全然開かないみたいなんだけど…」
さっき振動こそ起こったみたいだけど、コクピットから出れないみたい、
ちゃんと装置は動いたのかな?
『う〜〜〜ん、それでも開かないなら…奥の手しかないわね』
「奥の手って…どうするの?」
『手じゃなく、あそこでレバーを咥えこむの!』
……えっと、アレじゃないよね…うん!
ちょっと変な事が頭によぎって硬直しちゃったけども、
気を取り直して再度聞き返す事にしました…すると。
「あそこって…?」
『あそこって言えば、アソコに決まってるじゃないの』
「へ?えぇぇぇぇ!!!」
どうやら、アレのようでした…て!
「それって、どんな意味があるの〜〜〜〜!!」
『マスターとアイドルが一つになる事でスムーズに意思伝令を行う為よ!』
即座に叫ぶように律子さんに問い詰めたけど、反論は許さないとばかりに
説得力あるのかないのかわかんない理由で反論されちゃいます…で、でも!
「ほ、本当に…」
『マジですから!』
「で、でも…そんな、あたし…そのヴァージンなんだけど…」

ゴゴ…

あれ?なんかまた一段と揺れたような…
いきなり通信も途切れてしまったけど、あっ!モニターがまたついた、トラブルなのかな?
『何!春香ちゃんのインベルへの思いはその程度だったの!』
「えぇ!そ、そういうわけじゃ…」
『大丈夫!優しくするから…じゃなくて、優しくしてくれるから、うん!』
244淫ベルの悪戯:2007/05/15(火) 05:40:45 ID:KWDwK3I7
何でそんなに強引に言い返すかな…律子さんも女の子ならわかってくれると思うのに〜!!
だって初めてなんだよ?しかもここに入れるなんて…けっこう太いのに…
はぁ…まさかあたしの初めてが、こんな風に散る事になるなんて思わなかったよ。
でもインベルが相手だから…まぁいいのかな?
じゃあ、後はよろしくと言い残し、また外からの通信は切れちゃいます、
見てる人が居ないのはいいけどさ、うぅ〜ん…
あたしは、流石にこれはと悩んでいました…でもしばらくして意を決し、
その心なしかさっきよりも大きく見えてるレバーを眺めます、
そして…腰を上げて接近させるの。
「これを…ここに…」
さっきより緊張しちゃう…だってしょうがないよ、あげちゃうんだから…
大切なのを…初めてをインベルに…んっ!

チュプッ…

あっ!入って…きた、あたしの中に…インベルのが…んっ!
「痛っ…」
すると痛みがアソコから感じたの!痛い…やっぱり初めては痛いよぉ!

ガクッ!ゴゴゴゴ…ッ!!

えぇ!するとその時インベルが勝手に動いたの…あっ!
んっ!あぁ…中で…動いてる、レバーが勝手に動いてるみたい…
「あぁぁっ!!」
でも中で弄られて…ちょっとマシになったかも、インベルが導いてくれてるの?
「んあ!あぁ…そこ…あ!駄目…だって感じちゃ…あぁぁ!!」
それはなんだか不思議に痛くない程度で敏感なとこを弄られてるようでした、
適度に刺激して…んっ、中を濡らしてるみたい…
そうしてる内に、少しずつ少しずつ…奥に滑るように入ってきてたの、
んあっ!そんなとこまで…そんな筈ないのに、まるでリードされてるみたい、
おかしいよね…でも、あっ!ほら…ついに!
「あぁ…全部…入っちゃたねインベル」
このレバーを本当に咥えちゃった、アソコで…ズブッて!
「何…あぁ!なんか…なんか来ちゃう!!」
中で先っぽが奥を触れてるみたい、それがとっても感じちゃうの…
だからきちゃう!とっても凄いのが…あ!あぁぁ!!
「あはぁぁぁぁぁ!!!!」

ゴゴゴゴッゴ!!ビュクゥゥゥゥゥゥ!!!!

同時に激しい衝撃が起こります、また凄く振動してるのインベル?
でもそれはあたしも…すっごく痙攣しちゃってたの!
だって、あ!お腹に…さっきの出てるみたいだからね…んん!!
激しいよぉ〜まだズキズキ痛いけども、でも何だろ…凄く気持ちいいかも。
これが絶頂なの?あたし…インベルにイカされちゃったんだ…
245淫ベルの悪戯:2007/05/15(火) 05:41:25 ID:KWDwK3I7
「あっ…んっ…はぁ…はぁ…」
それからしばらくイっちゃった余韻に浸り呆けてると…
あ、開放音が聞こえる…出れるんだやっと、でも…
「ちょ…ちょっと休憩、腰がガクガクだもん…」
しばらく休まなきゃ、それに股間のとこ拭いとかないと…ふぅ。

それからようやくインベルの中から出れたあたしは、
心配顔で集まってきてた整備スタッフの出迎えをうけるのでした。
「春香ちゃん大丈夫だった?でも…はぁ、何でまたこの子は閉じ込めちゃうかな〜」
「で、でも律子さんが付けてくれた緊急用の開放装置のおかげで何とか…」
「へ…何それ?」
あれ?何か変な仕方で起動する装置とはいえ、一応それで助かったのだし、
律子さんにお礼を言おうと思ったのだけども…何か会話がかみ合わない?
「え…だって、律子さんが通信で言ったんじゃない」
「えっと…リボンちゃんが閉じ込められてから、外からは内部に何も通信が通じなかったのだけど…」
「え゙っ」
じゃあ…じゃあ、あのコクピットの中で通信してたのって…あれ?
「マジですか?」
「うんマジ」
えっと…嘘は言ってないみたい、と言う事はね…
もしかしてイ─ン─ベ─ル─!!
「どうしたの?インベルをそんなジト目で睨んで…」
「な、何でもないです!」


「も、もお〜しょうがないんだから…今度あんな事をしたら絶交なんだからね!」
結局、この前の閉じ込めの原因は調査で何も分からなかったの、
でもあたしには何となく原因はわかったりします、多分きっとね…
というわけでただいま清掃しながら悪い子をお叱り中だったりして。
「それにさ、ちゃんと言ってくれたら…あたし…」
と…そんな事まで言っちゃてたけども、ってあれ?
インベル…動いてる!?コクピットが勝手に開いてあたしを!

はぁ…まったくしょうがないんだから〜!


さてそんな事があってから…えへへ。
今日も無事に任務を終えて、その…ちょっとまたコクピットに篭ってたの、
最近こういうの多いから他の人に懸念される事あるけれど、中で整備してるとか言って誤魔化してるんだよ。
で、色々してから降りてきたら、待ってたのは雪歩ちゃんと律子さんでした。
「最近、ほんとうに絶好調ですよね春香さんとインベル」
「そうなんだけど…う〜ん」
「どうしたんですか?」
「たいした事じゃないんだけどね、近頃宇宙から帰ってきてからリボンちゃんが出てくるまでの間に
 インベルのエネルギーが急に減っちゃうのよね…どうしてかしら?」
「あはは…さ、さぁ〜」
あたしは律子さんの疑問にただ遠い目して誤魔化すしかなかったのでした。
だって、本当の事は二人だけの内緒だものねインベル!

でも…結局アレって、誰が付けたんだろ??

【おわり】
246名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 08:17:33 ID:/YMGeeOH
アニメということでスルーしようかと思ったがROCO神は好きだから読んでみた
正直無理がありすぎると言わざるをえない…
247名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 12:50:27 ID:7vC3GXXA
ゲーム版春香×アニメ版春香
でやってみるか
248名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 18:15:03 ID:La/NOU7f
(今の今までHimmelだと思っていたよw)
249名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 01:52:02 ID:iiTrZASn
ゲーム版黒ゆきぽ×アニメ版春香に
少しだけ心が動いた
250名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 18:39:15 ID:/ArcqHnw
淫×春香は王道だろwwww良かったです。
251名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 12:40:02 ID:sMCVjyoa
なんだアニメ版かよ
252名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 22:50:30 ID:Nm7pl1ub
アニメみんな結構見てるのね
253Afuってハニー!?(1/8):2007/05/18(金) 01:18:44 ID:/ZX5zyr6
「ハニー!おはようなの!」
 早朝の765プロ。星井美希がドアをくぐったとき、事務所の中は無人だった。それもそ
のはず、時計を見れば午前七時前。事務員の小鳥さんもまだ出社してきてない時間だ。
「ん〜。だれもいない……あ!」
 美希にとっては予想通り、ソファにぐったりと横たわるPの姿だけがそこにはあった。激
務で家にすら帰れていないのだろう、昨日と同じワイシャツは皺だらけで、ずり落ちたズボ
ンの隙間からトランクスが覗く、だらしの無い格好だ。仰向けで、体は半分落っこちかかっ
て、そんな不安定な体勢でも寝息を上げている。
「ふっ〜ん、はーにぃ、おっはようなの」
 そろーり、そろーり。ちょっと邪な笑顔を顔に貼り付けたまま、足音を忍ばせて美希がP
に近づく。
 すぐ側に腰を下ろすと、Pの半分口の開いた間抜けな寝顔に向かって、
「えい」
 むに、とほっぺたを人差し指でつくつん。
「ん……むん……」
 眉根を寄せて、嫌そうな顔をして唸りながら顔をそむけるが、目は覚まさない。
(ハニーはぐっすりおねむみたいなの……じゃ……)
 美希は視線を下半身のほうに移した。
「う〜わぁ〜」
 朝の生理現象で、こんもりと膨張したアレ。見事にズボンを押し上げて、テントを張って
いる。
(凄っ……っと、感心してる場合じゃないの)
 寝こけたPの腰元から、ズボンのボタンを外した。そして、美希は屹立したその部分に、
自分から顔を近づけていく。鼻腔をくすぐる、濃い男臭い香りに嫌な顔一つせず、ファスナ
ーの先端に口元を近づけると、慣れた感じで、舌先でファスナーを引っ張り出し、はむっと
唇で咥える。
 それから、猫を思わせる動きで、ゆっくりと上半身を動かして、口でズボンのジッパーを
降ろしていった。
254名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 01:20:03 ID:/ZX5zyr6
 トランクスも、そっくりかえった外側のゴムを、軽く前歯で挟み込んで、ゆっくりと手を
使わずに下げていく。
「わ」
 すると、戒めを解かれた肉棒が、ぴくんと反り返って美希の額にぶつかった。
「もう、ハニーったら……あばれんぼうさんなの……」
 美希はちょっと頬を染めながら、愛しそうに直角に立つシンボルを見やった。充血し、血
管を浮きだたせ、グロテスクながらもどこか滑稽なその性象徴。撫で摩るまでもなくクライ
マックスなそれを優しく両の手のひらで包み込むと、美希は先端に顔を近づけていった。
 赤黒い亀頭、その先の尿道に延ばした舌先を這わせる。
 ちろり、美希の口内に塩けた味覚が広がると、
「……んむ」
 Pが呻いた。けれど、まだ起きるには至らないようだった。
(それじゃ……)
 躊躇せず美希はPを飲み込んでいく。小さな口には収まりきれないくらいの大きさののモ
ノが、ゆっくり美希に侵入してくる。邪魔にならないように、かつ刺激するようにかすかに
舌を動かして、喉の奥へと導いていく。えづきそうになるくらいの飲み込み、喉奥が亀頭で
一杯になると、男臭が口から鼻に抜け、そして脳まで昇っていって、そこを満たし蕩かす。
引き抜いていくと、唇の間から覗く、唾液まみれのそれはさっき以上にいやらしげなものに
見えた。

くぷ、くちゅ、くぷん。

 首をゆっくり上下にグラインドさせ、表面を舐るように舌を動かしながら、美希は口辱に
耽る。ショートカットが邪魔にならないように、眉の上に手を添えたしぐさが艶っぽい。
 そんな中、自分の身に男として最高のシチュエーションが訪れていることを知らず、まだ
Pは眠り込んでいる。でも、その寝顔はさっきより、どこか幸せそうだ。
(……むぅ、ハニー意外としぶといの……)
 それじゃ、とばかりに美希は吸い付いた口をすぼめて、息を吸い込んでいく。

ずず、ずぞぞ、じゅぽ……
255Afuってハニー!?(3/8):2007/05/18(金) 01:21:50 ID:/ZX5zyr6
 水音はくぐもって、さらに扇情的なものになり、微細な振動と先走りがすすり取られる強
烈な感触が、Pの露出した肉棒を襲う。
「ん……あぁ?」
 さすがにこれで目を覚ましたP。半目開いて、上半身だけ起こすと、美希のほうを見る。
 そのまま数十秒、寝起きの頭が状況を確認するまでに時間がかかって、
「え!?って、なにこれ?、み、美希……どーゆうこと!?」
 素っ頓狂に裏返りかけた声のP。
「はひっつへ、あふぁのほはいはつはよ」
「だー、何言ってるか分かんねっ!ってか、もごもごしゃべられると、歯とか軽く当たって
スゲー気持ちいい……って、違う!!」
「ぷはっ」
 ちゅぽん、と咥えたペニスを美希は離すと、
「何って、朝の挨拶なの」
「いやいやいや、そーいうのじゃないだろコレは」
「……止める?」
「いや、心情的にはここでやめられるとかなり困ってしまうのと、止めて欲しいのが天使と
悪魔で争ってというか……その、とにかく!なんで突然こんなことを?」
「なんでって……だって最近、ハニーってばミキに会ってくれないんだもん」
「会ってない?三日前にはデートしたよな……会ってないのは昨日と一昨日だけだよな!?」
「充分だよ。三日も会えないなんて……ミキ、ハニー分が不足して死んじゃうの。だ・か・ら」
 本当に愛しそうに、Pのスタンドマイクにほお擦りをしながら、美希は頬を赤らめて微笑
んだ。
「こーやって、ハニー分をたーっぷり補給しちゃうんだから」
 はむ、肉棒のその下、だらりとした玉袋を甘噛みする。こりこりとした球体を舌先で転が
しながら、ぴらんと意外に伸縮する、その部分の皮膚を、首を上げて延ばしてみたりする。
そして片手はぴくぴく蠕動する肉竿に伸ばすと、敏感なカリ首の部分を手のひらで撫で摩っ
た。
256Afuってハニー!?(4/8):2007/05/18(金) 01:30:23 ID:/ZX5zyr6
「あむあむ……ん〜ちゅ……ミキ、ハニーのキモチイイ場所、いーっぱい知ってるんだから」
 上目遣いにPの目を見つめて、美希が呟く。舌先を肉槍の付け根の部分に這わせると、と
わたりにそってついーっつとなめ上げた。
「うわっ、美希、それヤバッ」
 Pが背筋を震わせながら上ずった声を上げる。それを聞いて気を良くした美希が、今度は
竿の部分を横にかぷりついた。アイスキャンディーをなめるように、唇で血管の張ったそれ
をもてあそびながら、手は袋に伸ばして柔らかい部分をいじくる。
 口元から垂れる唾液をそのままに、ショートカットが男を翻弄していた。
「このタマタマの部分に、ハニーの三日分の濃いーいのが溜まってるんだよね……熱くって、
とろっとろで、ゼリーみたいで、ミキの体を真っ白に染めちゃうくらいの大量のざーめん、
もうすぐここからシャワーみたいに吹き出してきちゃうんだよね……」
 とろんと蕩けた瞳で、美希が呟く。
 じゅくじゅくと先走りの漏れる亀頭が、あむと開いた美希の口の中に再び納まっていく。
Pの腰にしっかりと手を回し、がっちりと逃げられないように捕まえると、尿道口に舌を押
し当て、捻り込んでいく。頬にたっぷりと空気をためて、ことさら淫らな水音を響かせなが
らフェラチオをすれば、Pの腰はがくがくと揺れ、切羽詰った声がその口からひっきりなし
に漏れるようになる。
 そろそろかな、美希がそう思ったとき。
「んぷっ!!」
 突然、後ろ頭をグイっと捕まえられると、一気に腰元まで引き寄せられた。ぱんぱんに膨
張したペニスが遠慮無しに突き入れられる。気道が塞がって、息が出来なくなり、美希は目
を白黒させる。
「悪いっ、美希、もう俺限界っぽいから!」
 上ずった声で言いながら、Pの肉棒は遠慮無しに美希の咽頭を蹂躙していく。唾液が潤滑
になっているとはいえ、明らかにサイズのそぐわない凶悪な肉槍が、鋭いピストンで突きこ
まれると、美希はくぐもった悲鳴を上げながら、両の瞳から涙を滲ませた。今まで主導権を
握っていたとはいえ、十近く年の離れた男女、相手がその気になったならば、美希の体なん
てたやすく意のままにされてしまうのだ。
257Afuってハニー!?(5/8):2007/05/18(金) 01:31:57 ID:/ZX5zyr6
 ぼこ、ぼこと泡だった唾液が地面に零れていき、
(あ、こうやって、ハニーに乱暴に、モノみたいに扱ってもらうのも……とってもキモチイ
イの……)
 きゅう、と美希の下半身から、精神的快感衝撃がこみ上げてくる。依存にも似た絶対の信
頼感から生まれる、奉仕の幸福が彼女の脳内を満たしていく。
 くぅ、っと低くPが呻き、亀頭を最奥に叩きつけてくる。
 ぎゅんと伸びる背筋の感触を手のひらに感じながら、彼女は愛しい人の絶頂を体中で感じ
た。
 そして、
 口腔で爆発する生ぬるい液体。
 ねとりと弾性が舌越しに分かるそれが、口いっぱいに満ちていって、それに終わらずに逆
流していった鼻に、ツーンと痛みが走る。
 一発目。そしていくらか量を減らしての二撃目。発射の勢いは収まれども、量は一番大量
に発射された三撃目。
 むせそうに、もしくは嚥下してしまいそうになるのを必死で抑えると、美希は頬を膨らま
せてそれら全てを口の中に収めた。
 ずるり、角度を失ったペニスが抜かれる。名残惜しそうに空気中でぴくんと震えると、ま
だ白濁を先端から滴らせて、事務所の床を汚していった。
「あ、ごめん、美希……また俺、流されて」
 気にしないで、口いっぱいでしゃべらないから首を振ることにその言葉を託すと、美希は
Pに見せ付けるように上着のボタンを外していった。年齢にはそぐわない、パーフェクトボ
ディと呼ばれる所以である胸元をあらわにすると、自分からフロントホックをはずす。
 ぷるりたぷん、と質量と柔らかさを持った魔性の双丘がはじけ出でる。
258Afuってハニー!?(6/8):2007/05/18(金) 01:33:13 ID:/ZX5zyr6
「美希、何を……」
 見とれるPを前に、美希は両胸を抱えるように手のひらを添えると、中心に向かってきゅ
っと寄せた。ただでさえ存在感のあるそれが、集められることで谷間を強調して、よりいっ
そうエロティックになる。
 たらり、口内の白濁液が、あらわになった乳房に垂らされていく。つーっと糸を引くよう
にゆっくりと。ゼラチンの塊のような濃いザーメンと唾液の混じった淫猥な液体が、美希の
胸元の透き通った肌を乱暴に汚していく。まみれた乳房をぐにぐにと動かすと、ねちゃねち
ゃ、にちゃにちゃといやらしい音が立つ。
「ふぅ……」
 口中の液体を出し切った美希は、精液まみれの胸を強調して、ずいっとPに迫る。
「ほら、ハニーの大好きなミキの胸マ○コなの……○学生アイドルのザーメンまみれのオッ
パイで、ハニーをたっぷり気持ちよくしてあげるの……」
 萎えて力を失っているPの分身が、糸を引くようなスペルマを潤滑に、胸の隙間に飲み込
んでいく。
「な、待てって、俺今いったばかりだからっ!って……くわぁ、肌が柔くて!吸い付いてく
るっ!?」
「んしょ、よいしょ、よいしょ……気持ちいい?」
 包み込んだまま、体を上下にふって、うずまった肉棒を刺激する。とたんに、それは力を
取り戻し、美希の胸の中で硬く、そして熱くなっていく。とくんとくんと海綿体に血液が注
がれていくのを感じられるくらいに、美希はPに体を寄せる。
(あ、乳首擦れるの……)
 体を揺すると、期待に尖った先端が、Pの体と触れ合って、ちりちりとした掻痒に似た快
感が豊満な胸元に走る。よりそれを求めようと、弾力のあるマシマロのような乳房を、美希
は自ら擦り合わせていく。
 漏れ聞こえそうになるくらい高まった心拍が、包み込んだペニスに伝わってしまいそうな
気がするほどの密接感の中、柔肌はじわりと汗ばんで、美希の口元からは甘ったるい喘ぎの
混じった吐息が零れる。
259Afuってハニー!?(7/8):2007/05/18(金) 01:35:14 ID:/ZX5zyr6
 なすがまま、されるがままのPは、この快楽を余すことなく感受しようというのか、目を
閉じて、ただただ委ねていた。
「ねぇハニー、ミキまた胸おっきくなったんだよ、分かる?きっと、こうやっていつもハニ
ーのミルク浴びてるからなの。そのうち……ミキもミルク出るようになっちゃうんじゃない
かな?」
「それはちょっと笑えな……っつぁ、も、出そう、ヤバいっ」
 そして、ほんの数分前、大量に吐き出したにもかかわらず、
「……ひゃ!」
 胸の隙間から飛び出した、赤銅色の亀頭の先端から、べとつく液体が飛び出すと、美希の
顔をびしゃりと汚した。
 頬に、鼻に、おでこにそして髪に。量こそ先ほどより少ないながらも、所々ダマになって
いるくらいの濃い白濁が、美少女の顔を遠慮なく上塗っていく。
 むしろ笑顔でそれを受け止める美希は、頬についっと垂れたザーメンを人差し指でなぞり
取ると、あむっと口の中に運んだ。れろれろと下の上でその指を転がすと、無味に近い独特
な味が広がっていく。
「ん……くちゅ……気持ちよかった、ハニー?」
 力なく首を縦に振って肯定するP。精根尽き果てて、青い顔。
「……それじゃ、第三回戦、なの」
「ちょ、ちょっと、まて美希……これ以上は……」
 あくまで笑顔の美希に、Pはソファの上でじりじりと後ずさる。
「だ〜め、逃がさないの……こんなコにしちゃったセキニン、たっぷりとってね……は・に
・い」
 Pの悲鳴が桃色の嬌声に変わるまで、時間は三十秒も要らなかった……
260Afuってハニー!?(8/8):2007/05/18(金) 01:36:18 ID:/ZX5zyr6
     ********

 それから、何回イかされたことか……
 赤球も出んばかりの回数、翻弄されたPはもはや燃えカスに成り果てて、ソファの上で、
飢饉にあった農民のようなたたずまいで呆けていた。
 それとは真逆にツヤツヤピカピカ(ワクテカ?)の美希。
(もしかして俺、美希になんか吸われてる?)
 そんな疑問が湧いてくるくらいの好対照だった。
「ね、ね、美希ね、今日はハニーのためにお弁当作ってきたの」
「本当か?珍しいな」
 ここまでへとへとだと、胃も受け付けてくれそうにないが、単純に心遣いがうれしく思える。
「何を作ってきたんだ?……あんまり重いものでないと助かるんだが」
「んとね、おにぎりなの」
 バックの中からサランラップにまかれた、俵と三角の中間くらいの不恰好なおにぎりが取り
出される。
 大きさもバラバラ、のりの巻かれ方にしても、苦心の様が伺えるが、そのへんもひっくるめ
て手づくり感、こめられた想いを感じられて愛しいものだ。
「うん、おいしそうだな。で、中身はなににしたんだ?ウメか、鮭か、それともカニミソか?」
「えっとぉ、こっちの中身はレバーで、こっちはスッポンなの」
「……え」
「あとあと、食後にはこのタブレットを飲んでね」
 Znと大きく書かれたサプリのパッケージを見て、Pの顔が引きつる。
「美希、このあまりにも狙いすぎな取り合わせは……」
 答えの代わりに、美希はくいっと抱きついてくる。薄着だから、胸が押し付けられて二の腕あ
たりにはぽわわんとした弾力。
 そして、
「ハニー、これからもよろしくなの!」
 笑顔で言ってくる美希を見ながら、Pは思った。

―――俺、死ぬな……
261名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 01:38:28 ID:/ZX5zyr6
(今がわりと旬な、通称裏美希なの〜 直球エロへの相性はバツグンね〜)
(♪星井美希 とりあえずは ちうごしで勝負 あふぅ〜 『だーいもんだい』)
(↑分かる人だけ分かってくれれば。ではでは〜)
262名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 07:46:45 ID:cYE8k2LH
ktkr!!
正座して待ち続けた甲斐がありました。
263名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 07:50:31 ID:grC+kNrn
美希エロとは珍しい
264名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 18:24:24 ID:sz6HviZc
俺の嫁のSSも楽しみにしています
正座して待ってます
265名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 20:35:24 ID:1iL1KN7Q
ここってアニメのはないの?
266名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 20:46:27 ID:I1dn+mem
全レス読めとは言わんが、せめて最近50レスぐらい読めないか?
267名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 12:04:00 ID:sLuzHPsZ
ミンゴスがディレ1に朗読させられたSSってどれ!?
268名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 12:55:52 ID:HJcrgSDM
>267
カキコ主の脳内
269名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 17:05:53 ID:eWALp09J
美希はエロを書きやすい気がするぜ
あずささんも書きやすい気がするが
270名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 17:27:28 ID:7edswvVs
なら俺は千早のエロを待ってます(*´Д`)ハァハァ
271名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 20:15:41 ID:HJcrgSDM
問題は、ミキのエロはゲーム中よりエロくしないと半端ということだ
272名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 21:54:57 ID:2Lbt/TI+
美希のSS始めてみた

>>271
Pとの絡みだとね
他の人だと逆にガードが堅い印象がある
273名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 01:41:11 ID:HmqHtMDT
あずささん新婚SSまだかな
274名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 17:25:02 ID:UAlVmXqx
アイディアだけは湯水のように出てくるが
書くのが面倒臭い上に、それよりも他のやるべき事をやろうと思ってしまう。
そんな日は自然と家事に力が入ってしまうんだぜ。
275名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 00:42:58 ID:gEaQJv4h
今日は待ちに待ったあずささんとの初夜!
先に風呂にも入れさせたし、オールナイトで・・・qあwせdrftgyふじこlp・・・だぜっ!

「あ・な・た・・・」

おおっ!あずささんが呼んでる!レディース&ジェントルメン!Here we go!!

「あ・な・た♪・・・ふふ、呼んじゃいましたぁ〜。・・・うふふ・・・すーっ・・・」

・・・寝言かよorz
276名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 00:48:09 ID:gEaQJv4h
・・・なお、彼が念願を達成できたのは、その二年後のことである。

後に“とらたんの一番長い日”として語られる伝説の夜がそれであるが、
これはまた、別の物語である・・・(完)
277名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 06:59:03 ID:BRb/vCa+
輪姦ものが書きたいなぁ
278名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 18:56:26 ID:JHBA/GVU
>277
誰をターゲットにするんだ?
279名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 19:02:07 ID:XacfaN76
RITSUKO★
280名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 22:33:43 ID:huuXhK+E
千早
281名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 22:58:39 ID:l97XN5OK
真美
282名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 23:24:31 ID:LWg0NqCB
MI☆KI
283名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 23:28:43 ID:BRb/vCa+
RITSUKOが人気あるっぽいので
284名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 00:28:24 ID:XuGH0xrT
なんか陵辱とか強姦とかそういう系が少ないけど嫌がる人が多いから書いてないとか?
そうでなければ書きたいかも
285名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 00:40:23 ID:idaa2Jji
プロデューサーがアイドルたちにリンカンされる話なら読みたい
286名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 00:45:19 ID:IwXlT2h3
>>284
ぜひぜひ
期待してます
287名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 12:32:52 ID:a3vM9fWk
またアニメ版のSSキボン
288名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 22:51:30 ID:JD+VKxh1
イラネイラネ('A`)
289名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 23:00:58 ID:I9yHubD0
アニメなんてあんなの俺の嫁たちじゃない(´・ω・`)
290名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 07:29:55 ID:mlHnep1L
やっぱりスレ分けした方が良くない?
291名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 10:23:58 ID:EZp8H+Ro
嫌ならスルーするのがこのスレ住人たちの生き方なんじゃないのかい?
292名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 11:04:30 ID:ZtARi8o9
とりあえず読む人を選ぶSSは注意書きしてくれれば各自スルーできるでしょ

それよりあずささんSSの続きマダー?
293向こうの206:2007/05/25(金) 01:14:35 ID:OXhPVBOD
誘導されたので、こっちに落し直します
Px真ネタ
294名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 01:15:32 ID:OXhPVBOD
「アァンッ!」
可愛らしい女性の部分を愛撫されて、真が吐息を洩らす。瞳は少し潤んでいた
「本当にいいのか…?」
小さくだが、真が頷く
「…行くよ…」
羞恥に頬を染め、期待と不安が入り混じった表情でPを見つめる

ユックリと真の内部にPの男が分け入っていく
「っ!」
初めて襲われる痛みに、表情が歪む
「だ、大丈夫か? 無理しなくても、いいんだぞ?」
「…」
小さく首を振る真
「だけど辛そうじゃないか…」
眼前の少女の痛みに歪む顔を見ては、流石に心配になる
だが真の表情には、苦しさの他に僅かながら微笑みが浮かんでいた
「…ボク、嬉しいんです…。初めて好きになった人に…心から好きになった人に………愛されて…」
「でも同時に、これは夢で…目が覚めたら全部ウソだったんじゃ無いかって思うと…少し怖くて…」
そう言うと瞳から涙が溢れた
言葉を遮り、Pが愛しむ様に真の唇に自らの唇を重ねる
「…ンッ………ンゥ…フッ………………ン………、ハァ……」
暫し長いキスを交わした後、唇を静かに離すP
「馬鹿だなぁ……約束しただろ? 真の王子様で居るって
 いつも傍に、こんなに可愛いお姫様がいるのに…他なんて向いていられないよ」
「それに、心配しないで
 12時の鐘が鳴っても、この魔法は…この夢は………絶対に覚めないから」
チョッと照れ臭そうに話す
先程の涙とは違う涙が、真の瞳から零れた
「嬉しいです………だから今夜は……ボクを…………ボクだけを、愛して下さい……」
今度は、真が腕を回して唇を重ねる

「動くよ…」
頷く真を見て、大事な宝物を扱う様にPがゆっくりと動き始めた

 ―――――――――――――――――――――

「ハァ、ハァ……アンッ!……フ…ァアッ!……ン…」
真の甘い吐息が、部屋にこだまする
Pの下で、上気した少女のしなやかな肢体がリズミカルに踊っている
もう絶頂が2人の眼前に迫っていた
自然と2人のリズムが速くなる
「ま、真…い…くぞ…」
跳びそうな意識の中、襲い来る喜びの波に抗いながら彼女が小さく微笑んで答える

その瞬間だった
「っ!」
「!」
小さな痙攣に似た震えを伴って、Pの分身が真の内部に放たれる
真は薄れゆく意識の中で、その分身を感じ取っていた
その表情には、満ち足りたものが有った


この夢が本当だった事を知ったから
そしてその夢の証を、Pから確かに受け取った事を知ったから

この夢が、目が覚めても本当に終わらない事を知ったから…

------ end -------
295名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 00:31:48 ID:8EzM0iHl
長いこと空いてしまってすみません。
あずささん新婚SS、最終回できました。
容量的にちょっと心配ですが、無理なら数時間あけてうpします。

では、またしばしお付き合いいただけると幸いです。
296名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 00:33:17 ID:+TfoCYH1
まってるよー
止まったら援護してやるよ
297律子さん、いらっしゃ〜い♪ :2007/05/26(土) 00:33:23 ID:8EzM0iHl
二人の女性が、彼の言葉の続きを待っていた。

彼の現役時代をもってしても【勝てない】と言わしめたプロデューサー……
それが秋月律子その人だというのだから、驚かないはずが無い。

「将来、同じアイドルをプロデュースしたとして俺が100回挑んでも勝てない相手……
それが、律子なんです。彼女は必ず、俺を越えるプロデューサーになりますよ。
確かに俺がまだ残った方が765プロの業績成長率は上がるかもしれない。
でも、それは最終的にベストの結果にはなりません。新人の頃、模索しながら探したものは
自分の揺るぎない信念になります。律子は今頃、新人Pとしてまだまだ迷っているはずです。
そして、俺がいたらついつい頼ってしまうと思うし、俺だって律子が失敗して泣くのは見たくないから、
良くないと分かっててもアドバイスとかしちゃうでしょうね……」
「それが、律子さんのためにはならない、ということでしょうか〜」
「そうです。……だってあずささん、俺の新人時代とか覚えてるでしょう?
社長って、具体的なアドバイス何一つくれなかったし」

会話を盗み聞きながら、律子も大きく頷いた。
流行情報を教えてくれたり、夜のランキング報告の時は頼もしいが、
オーディション直前やアイドルとの挨拶には一切口を出さず、いつも笑って見守る社長。
プロデューサーとなった現在は、時々その大らかさが愚痴にも繋がる時もある。

「でも、それでいいんだと思います……物事の基本は、ゼロから1を起こせるかどうかなんです。
具体的なアドバイスは確かにその場限りで使えますが、最終的に自分で作った1にはなりません。
それが出来る人間は、どんなピンチにも強い……律子は、それが出来る人間です。
そして、俺が生涯適わない部分を持ってるんですよ」

ショックと同時に重要すぎる話が大量に流れ込んでくるため、情報の整理もままならない。
今でも自分がプロデューサーより上だなんて思ったことも無いし、
彼はどうあってもいずれは追いつきたい目標であるが、追い越すとなると話は別だ。

「俺は、確かにプロデュースは仕事だし、そこそこの実績を残しました。
しかしそれは、ある程度のパターンをなぞったのが上手く行っただけで、新しいことは
何一つやってないんですよ。お客の期待に応えてはいましたけど。
それに、どんなに凄くても俺は所詮ブースターでしかないんです。
元々魅力のある女の子を、さらに輝かせるだけで……
自分から動いたり、なにかを仕掛ける能力は、実は無いんです……でも、律子にはそれがある。
エンジンとブースター……両方の特性を持っている人間は、強いんですよ」

一呼吸置いて、彼は続けた。
298律子さん、いらっしゃ〜い♪ :2007/05/26(土) 00:34:10 ID:8EzM0iHl
「それに……ミーティングの時、律子は俺に言いました。いずれは自分の芸能事務所を立ち上げたいって。
その時、はっきり分かったんです……俺は、そこまでの実行力が無い。
元はと言えば、ただフラフラしていただけの俺を、社長が採用してくれただけで奇跡なんです。
信じられますか?履歴書もなしで、偶然通りがかった俺を、面構えだけ見て採用するなんて……」

「うふふ……いいじゃないですか?社長って、そういう人だから♪……それに、
その直感のおかげでわたしはあなたと……」
「まぁ、結果論で言うとそうなんですけどね。でも、仮に俺だったらぜったいやりません。
っていうか、怖くて出来ませんよそんな事。
……でも、律子は多分できる。彼女も社長と同じ分類の人間に、いずれなります。
だから、今は一番辛い時期だろうけど、ここで上手く行けば彼女は化けますよ。
アイドル時代をヘンに引きずったりもしない……ホンモノのスター誕生請負人に、ね」

モニター越しに伝わる、彼の優しさ。
カメラに顔が映らずとも、その言葉のトーンでどれだけ自分を買ってくれているかが律子には分かった。
「何よ……なんなのよ、それ……わたしを残して、勝手に辞めたと思ってたのにっ……」
いきなりの告白にもはや覗きの後ろめたさは消え、彼に対する想いが溢れてきた。
765プロを辞めて半年が経つが、その間の新婚生活中も常に彼は765プロの人たちのことを考えていた。
ある意味嬉しく、ある意味どうしようもなく腹が立った。
「プロデューサーの期待に……全然応えられるレベルじゃないよね……そりゃそうよ、
わたし、まだまだ全然甘かった……日々の忙しさにかまけて、彼の信頼に気付きもしないで」

彼は自分のほうがいずれ上に行くと言うが、それは先の話であり、未知の領域でもあった。
かつて弟子になりたいとまで思ったあの人の事を考え、拳を震わせる律子。
そこに芽生えたのは、彼の後を任されたという責任感だった。

「そして、俺にしかできなくて、俺自身の手でやりたい事も見つけました……」
いつの間にか、69の姿勢から普通に向き合って床に座り込んでいる二人。
あずさの身長は女性にしては高めなので、プロデューサーが僅かに大きいくらいだが、
男性特有の広い背中が彼女を覆うように抱きしめた。

「あ……あなた……」
「あずささんを、幸せにする事です。俺自身の手で、あずささんと一緒に幸せになる事なんです……
これだけは、誰にも任せたくない。そして、俺が一番になりたい事なんです。
だから俺、765プロを辞めても欠片も後悔してません。
大好きな人と、ずっと一緒にいたいから……だから、もう律子や765プロの話は終わりです。
今から、あずささんだけを愛したいと思うから」
299律子さん、いらっしゃ〜い♪ :2007/05/26(土) 00:34:57 ID:8EzM0iHl
「……人間的には、生涯勝てない気がするわね……もう、眼鏡が濡れちゃうじゃないの」
この人は、いつだって本気だ。そして、そこが765プロの皆が慕う、彼の最大の魅力なのだろう。
愚直なまでに一途な二人を見た律子は、これだけ固い夫婦の絆が見られるならば、
馬に蹴られて死んでも良いとさえ思っていた。

「あなた……ぐすっ……わたし、やっぱり怖いくらいです……こんなに幸せでいいのかな…って」
「いいんです!!俺も同じ気持ちだから……あずささんが、今すぐ欲しい」
「ええ……わたしも、あなたの大きいの、なかに欲しいっ……今日は、わたしにさせてください」

深いキスをしながら、あずさが体重をかけて元・プロデューサーを押し倒す。
すでに戦闘態勢になっていた彼のソレを握り、自らの大事な部分の入り口に添え、
国宝を扱うかのように、ゆっくりと自分のなかに沈めていった。
「あ、あずささんっ……ヤバイよ、入れただけであったかくて、気持ちよくて……
しかもナマだから、俺あんまり持たないかも……」
「うふふ〜♪なら、出しても抜かずにおっきくしちゃいます〜」
「う、うおっ……おっ、おおぉっ……あずささん、ちょっと……」
「あなたの声、もっと聞きたい……赤ちゃんも欲しいっ……大好きな人の子供、欲しい……
だから、わたしもたくさんエッチになりますね……あなた……愛してますよ」
「おっ……おおっ、締まるっ……嬉しい……けど、ヤバイっ……」

愛が溢れ、本気モードに入ったあずさの色気は、美希にも絶対に出せない方向性の強さを見せている。
慈愛に満ちた母の様でもありながら、恋する乙女全開の色気と恥じらい。
そして、赤みを帯びた身体全体から発する【女】として最高の身体。
男なら誰もが昇天せずにはいられない、ある意味犯罪的な身体が、
子種を搾り取るためにとかなり大胆に、愛する旦那の股間を包み込んで締め上げていた。

「うっ……ど、どうしてっ……わたしまで、ヘンな気分に……」
プロデューサーの感じる声を聞き、いつしか律子もその気になっている。
彼女も多分に洩れず、彼を慕っていた女性の一人でもあったし、
今現在、偶然とはいえあずさ以外は見たことが無いであろう、元・プロデューサーの男性器を見ている事。
そして、コレを最後に彼を忘れて一人で頑張ろうという気分的な後押しもあった。
誰もいない事務所で、一人そっとシャツのボタンを外し、ブラジャーの上から自分の胸を触ってみる。

「ひゃうんっ……な、なんで……こんなに、感じてっ……」
忙しさのためか、一人でするのもご無沙汰だったし、無論相手もいない。
久しぶりに聞いた想い人の声も手伝って、律子は今までで最高に感じる自慰行為に没頭していた。
300律子さん、いらっしゃ〜い♪ :2007/05/26(土) 00:35:42 ID:8EzM0iHl
「あずささんっ…凄い、凄いよ……俺、もう出ちゃうっ……」
「だ、出してっ……出してくださいっ……あなたの熱いの……いくらでも、ください……
全部、奥で受け止めますから……濃くて、熱いの……いっぱい……」
「お、おおおぉっ!!あずささん、ペース、早いっ……いつもと違う」

発情している三人は、もはや何を言っても聞こえないほどに集中している。
それぞれの立場で、それぞれの劣情がぶつかる初夏の夜。
この奇妙な盗撮劇は、無論ただでは終わるわけが無かった。

「やだ……どうしよう。軽く胸、触っただけで濡れちゃってる……」
夜の事務所という、緊張感溢れる場所というのもあいまって、律子の感覚も普段以上に研ぎ澄まされていた。
ブラジャーの中に指をいれ、乳首を軽くつまんだだけなのに、電流が全身に走ったように感じる。
その原因となっている元・プロデューサー夫妻の行為はますます激しくなり、
もはや彼は快楽に耐えるというより、いつ昇天させられるかを心待ちにするように、
あずさの腰の動きにあわせて自らの股間を突き上げ、彼女を気持ちよくしようと動いていた。

「あっ……あなたっ……きもち、いい……」
「俺もだよ、あずささん。でも、気持ちよすぎてもう持たないから……出したい」
「はい……はぁっ……あっ、あなたっ…いっぱい、わたしのなかに、ください……」

あんまり早くイッたら、タイミングが悪いなぁ……
そんな事を考えながら、律子も二人の流れに乗ってテンションを上げていく。
すでにブラをめくって乳首を弄りながら、空いたほうの手はボールペンを使って肉芽を刺激する。
別に、この声が自分に向けてのものでなくたっていい。
プロデューサーから巣立つためにも一度だけ、本気で彼にして欲しいと思ったが、
常識的に考えてそんな事を言えるはずも無かった。
ならば偶発的な事態ではあるが(加えて犯罪行為でもあるが)彼の声を聞きながらイきたい。
そう思って、もう少し強めに肉芽を弄り、律子はさらに感度を上げていく。

「はあぁっ……なに、これ……いつもより、全然、感じがっ……んっ、あぁっ……」
仕事場という特殊な環境のためか、それともかつての想い人の声が影響しているのか。
触りはじめて間もないのにショーツの中の肉芽は硬く尖り、快楽は留まるところを知らない。
これがアダルトビデオなら、視聴者から怒りの声が上がりそうなほど速いペースだが、
珍しく肉欲に没頭する律子にそんな事を気にする余裕も無かった。

「くっ……あずささんっ、出る……出るっ!!」
「あ、あなたのが……なかで、大きく……ふあっ、あっ……ああぁっ!!」
「ぷ、プロデューサーったら、ちょっと早いわよ……あっ……で、でもっ……
タイミング的には丁度いいかもっ……わたしも、一緒にっ……!!」

三者三様に、終着点に向けて上り詰める。
夜とはいえまだ宵の口、ともすればお隣の家に聴こえているかもしれないが、
そんな事は無視して夫婦揃って身体をぶつけ合い、嬌声は大きく家中に響いた。

「あなたっ……好き……大好き、ですっ……あっ、あ……あああぁっ!?」
「あずさ……あずさっ、俺も……愛してるよ……いつでも、誰よりも……くうっ!!」
「プロデューサー……あっ、わたしっ……絶対、もっと……あなた以上に……
ふぁうっ……あ、ありがと……プロ……あぁっ!!ああぁっ!!」

お互いの愛と、大きな目標。
それぞれの決意が、絶頂と共に夜の闇に溶け込んでいった。
301律子さん、いらっしゃ〜い♪ :2007/05/26(土) 00:36:40 ID:8EzM0iHl


「うぅ……わたしとした事が、仕事場でこんな……あぁもう、恥ずかしいっ!!」
盗聴器のスイッチを切った律子は、改めて冷静になって自分のした事を振り返り、
事務所で一人真っ赤になりながら後片付け(証拠隠滅とも言う)に入っていた。
自分の想っていた何倍も、プロデューサーは思慮深い。
あずさの幸せを願うと同時に、自分も彼の期待を裏切りたくないと切に思うし、
遥かに高い目標を設定されたことに、大きなやり甲斐も肌でビリビリ感じている。

「見ててね、プロデューサー……まずは、新人の美希にやる気を出してもらわなくっちゃね。
今までは流行重視で彼女の希望を聞いてあげられなかったけど……うん、
スケジュール組みなおせばもっとテンション上げつつ大きくビジュアルで売る手があるかも。
よし!!もう一杯お茶入れて、一仕事するわよ!!」

多分、いつもの律子を知るものがいれば、あまりのテンションの高さに誰もが引いていただろう。
自慰行為の余韻で熱の残る体を器用に踊らせ、抜群のノリの良さで事務室の扉を開けると……

「きゃっ……あ、ご、ごめんなさいっ……あの、決して覗くつもりは……」
「……あら、小鳥さん……って、ええぇぇっ!!」

高価そうな箱包みを抱えて廊下に尻餅をつく、音無小鳥の姿があった。

「う、うそ……どうして……」
「あ、あうあぅ……ほんっとにごめんね!!珈琲だけじゃちょっと寂しいし、律子さん最近頑張ってるから、
春香ちゃんオススメのケーキ屋さんで差し入れを買ってきて……」
「……入るに入れない雰囲気だった、と……」
察しの良すぎるのもどうかと思うが、彼女の性格上仕方が無い事だった。
現行犯逮捕されたとは思えないほど冷静に、律子自身が聞き役となって話は進む。

「あー……あのっ、気にする事無いわよ!!わたしも社長がいない時とか、たまにしてるし!!
それに、誰にも言わないから!!ね、まずは落ち着いて、ね!!
何だったら、わたしすぐに出て行くから、満足してないようなら、そのまま続きを……」
「そうですね……お腹もすいたし、ケーキ貰ったら続きを……って、出来るわけないでしょー!!」

こんな時でもノリツッコミを忘れないという芸人根性に、自分でも呆れながら、乾いた音が事務所に響く。
「あうっ!?り、律子さん、今本気でハリセンでぶった……けっこう痛い……」

「うふふ……小鳥さん、戸締り任せました……一日限定で家出しますから……ついてこないでね」
振り返るその顔は、反論を一切許さないほどの迫力に満ちていた。
それでも裏を返せば明日からきっちり仕事すると言うのだから、彼女もこんな状況下で成長している証と言えよう。
「……」
あまりの迫力に、小鳥は無言でキツツキのように何度も首を縦に振り、肯定の意を示した。
ソレを確認した律子が、まずはゆっくり……そして、小鳥が目で追えない距離に行くと、
全力で新社屋の長い廊下をダッシュで駆け抜けていった。

「っ……もう!全部アイツが悪いー!!やっぱりあんたなんか一生頼りないダメPよ、もう決めた!!」
八つ当たりとしか取れない言葉を吐きながら、将来を託された新人プロデューサーが、
夜の街へと消えていった……
302律子さん、いらっしゃ〜い♪ :2007/05/26(土) 00:37:55 ID:8EzM0iHl



盆を過ぎ、うだるような日差しもあと少しとなった真夏のある日。
世間は夏休みの後半となり、アイドル達もコンサートやライブに大忙しの週明け、
765プロに一通の封書が届いた。

「今日は……ビジュアルの天下が終わってボーカルと見せかけて……ダンス!!」
「素晴らしい!!見事正解だよ……これはいよいよ、まぐれと呼べない域に入ってきたかな?」

「おはようございます!ニュースですよ律子さんっ……あれ?流行情報の確認……ですか?」
「おはようございます、小鳥さん。んーっと、そうなんだけど、ちょっとね」
「おはよう、小鳥君。確認の前に、律子君なりの予想を聞いていたのだが……ズバリ、当たりだよ。
最近かなりの確率で流行を当てているが……これは、彼にも出来なかった芸当だね。
確かな技術になれば、オーディションの際に大きな武器になる。今後も精進したまえ。
で……キミのニュースとは何かね?その様子からすると、良い知らせのようだが」

話を振られて先程の勢いを取り戻し、急速にテンションを上げる小鳥。
「あ、あのですね……わが社の利益とは直接関係無いんですけど……残暑お見舞いのハガキが来まして、
あずさちゃんからですよ♪懐かしいですよねー、しかもほら!!」

「ほ、ほほう……うむ、コレは目出度い!!わが社を離れた存在とはいえ嬉しくないワケが無い!!
小鳥君、皆を集めてひとつ盛り上がろうではないか。このお金でケーキでも買ってきなさい」
「はーい♪ちょっとみんなー!!集合ー、あ、春香ちゃん……この前言ってた美味しいお店なんだけど…」
ダッシュで社長室を出て行く小鳥を見守りながら、社長から渡されたハガキを見る。

「あ……あ、あぁ……」
そして、真っ赤になる。
文面の事実と、ソコから逆算する製造年月日があの日だと気付いてしまったから。

「どうした律子君?」
「あ、あ……あはは……し、失礼しました!!なんか、いきなりの報せでびっくりしちゃって。
そっか……あずささんが、ね……」
「うむ。どうだね?もし女の子なら、12年もすればキミの手で……」
「やだなぁ、もう!!社長ったら、あんまり先の話をすると、鬼が笑いますよ!!」
話を続けながら、どうしても【あの行為で】授かった命と思い、耳まで赤くなる。
時が経てば忘れるかもしれないが、少なくとも今、この話題は勘弁して欲しかった。

「鬼が笑って、実害を被ったという話は聞いた事が無い。だから良いではないか」
「それよりも、今は夏休み後半のアイドル活動です!!浮かれるのはここまで!!」
303律子さん、いらっしゃ〜い♪ :2007/05/26(土) 00:38:54 ID:8EzM0iHl
持ち前の仕切り能力で、相手が社長でもピシリとこの場を収める。
一息ついて事務所の応接室を覗いてみると、小鳥の召集で集められたアイドル全員が、
ケーキと紙コップを手に輝かしい笑顔で待っていた。

「律子さん、遅いですよぉ……この天海春香オススメのすっごい美味しいの、買ってきたんだからー」
「ほらほら、座って律子!!今はボク達の頼れるプロデューサーなんだからさ」
「名実共に、2代目というところでしょうかね……実際によくやってくれていますし、
律子がいないとはじまりませんよ」
「あふぅ……なんかよくわからないけど、おめでたいらしいのー。だから早くはじめよー、
ケーキ食べようよー」

直接の面識を持たない美希以外が、今日の報告を心底嬉しそうに祝っていた。
やよい、亜美真美などはこの嬉しさを早くぶつけたくて、うずうずしている様子が伺える。

「……ふふ、はーい、じゃあみんな静かにー。乾杯の音頭は社長にお願いするとして、
わたしから一つ、提案……ていうか、お願いがあるんだけど、聞いてくれるかな?」
はがきでの報告を聞いた瞬間、彼女の脳で逆算した日付け。
無論、厳密に十月十日とはいえないものの、スケジュール的に無理とも思えない。

「基本的に、みんなには自分のために頑張って欲しいんだけど……わたしも含めて、
誰かに捧げる勝利って……カッコいいと想わない?
ガラじゃないんだけどさ……あずささんの運命の日に、重なりそうな気がするのよ。
だから、全力で勝ちにいきたいの。皆で取ろうよ……」

「律子さん……まさか、それって?」
「うん。特別中の特別オーディションの一つ、【春祭りアイドルSP】を!!」

その一言で、皆の瞳に炎が宿った。
彼のことを良く知らない美希も、皆のテンションに触発されて盛り上がっている。

(……ほんとにもう。事務所を辞めてからもブーストくれるなんて、反則よ)
律子の提案で皆のテンションはさらに上がり、もうすでに光を放ちそうな勢いだ。

「では……ウオッホン!!二人の間に産まれる、新たな生命を祝して……そして、
わが765プロの目標、春の祭典制覇に向けて……」

強い夏の日差し以上に輝く、765プロの応接室。
(この笑顔は……プロデューサーの遺産。そして、わたしが……)
受け継ぐのは実績でも業績でもない。皆のこの、はちきれんばかりの笑顔なんだろう。
今も幸せに暮らしているであろう彼に向けて、律子とスタッフ、そしてアイドル全員が叫んだ。

『乾杯ー!!』



■HAPPY END
304名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 00:39:40 ID:+TfoCYH1
終わった…律っちゃんがオナニーだけで終わっちゃった…
305あとがき :2007/05/26(土) 00:43:19 ID:8EzM0iHl
やよい:「いかがでしたでしょうか?今回、本気であずささんとの新婚エッチを、
     個人的願望満載でお送りしました。書いてて顔から火が出るくらい恥ずかしいです……」
亜美:「今回はいきなりまともに解説してるね……やっぱ読者のお叱りで懲りた?」
やよい:「うっう〜……暴走が過ぎたことは反省します。アイドルの口を勝手に借りて、
     自分の愚痴やストレスをぶつけるのはマナー違反ですからね…気をつけましょう」
真美:「だねだね。たまーに漫画でも【それはキャラじゃなくて作者の意見だろ?】ってのあるし」
亜美:「たとえば、美……ふむぅ!!」
やよい:「ほら、そこで具体的な作品名言ったら何も変わらないってば」
亜美:「むぐぐ……しょーがないなぁ、じゃ、出番を減らさないためにも真面目にやりましょー。
    あずさおねーちゃんとする時は、騎乗位でゆれるおっぱいを堪能する也。これ、基本?」
真美:「わかんないよね……後ろからして、そのたわわなおっぱいを掴むのが究極!!て言う
    兄ちゃんもいるし」
やよい:「でも、具体的にどんな体位がいいかは、真面目に迷いましたっ……勿論、
     あずささんであることが大前提なのですけど、あまりマニアックな体位だと引くし」
亜美:「やよいっちとか、駅弁が似合いそうだよね♪」
やよい:「うぅ〜…そんな話、素でしていいのかなぁ……イメージ崩す前に止めない?」
亜美:「盛り上げるためには、危ない橋の一つも渡るのが芸人ってモンだよ!!だから大丈夫!!」
やよい:「わたしたち、アイドルなんだけど……一応」

真美:「そんなわけで、長く空いちゃってごめんなさい。あずさーねーちゃん甘々SSも、
    今回でおしまいです。」
亜美:「そして、次回予告は特にありません……未来館の宿題もあるし、
    しばらくそっちにいく予定です。またえろ妄想が溜まったら来るからねー」
やよい:「毎回待っててくれる人、本当にありがとうございました。
     次回作ができましたら、その時はまたよろしくですっ♪」
306うわぁ。:2007/05/26(土) 00:53:20 ID:8EzM0iHl
最後あたりの文章で『封書』と『ハガキ』混同したorz

正しくは、ハガキです。
あずささん特有のセンスで描いた絵手紙風のものだと思ってください。
個人的にですが、あずささんは絵心がちょっと気の毒な感じで、
中の人風の独特な画風を持ってると勝手に解釈しながら書いてます。
毎度失礼しました。
307名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 05:12:12 ID:b9/bbm7x
>>305
イイね、GJ!
次回作も楽しみに待ってるよ
308名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 10:00:42 ID:LP1pmyC8
GJ!!
愛に溢れている感じがよかったです
Pもあずささんもこんなに愛されててうらやましー
309名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 17:50:59 ID:AGkeA7bI
あずさの赤ちゃんプレイマダー?(AA略
310名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 11:36:07 ID:6JE8fQOK
デレデレ千早のSSマダー(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
311犬娘:2007/05/27(日) 23:45:52 ID:xd1pUUy/
 「・・・千早。ほら、こっちへ来るんだ」
 わたしが千早の首輪にくくり付けられた鎖の中ほどを持ちなおしてから、くん、と引っ張ると、彼女の身体がバランスを崩してベッドの上に倒れこむ。
 「きゃっ・・・あ・・・」
 「千早・・・ダメだな?まったく、お前は本当に飲み込みが悪いな?次、言葉を話したら、このまま街の路地にでも捨ててくるぞ?
 ―――本気だぞ?」
 千早が強くふるふると頭を振って否定する。まだ音を上げない彼女。
 そんな彼女の姿を見て、胸の奥に熱いものを孕んでいる事を自覚する。

 わたしは鎖の、千早の首輪と反対側の端を持って、ベッドの支柱にくくり付ける。
 二重にも三重にも鎖を回してくくり付けて、千早の自由を奪ってから、彼女の首輪の根元の鎖を掴んで命令する。
 「千早。もう少し犬らしく調教してやらないといけないようだな?
 ・・・さて、なら、とりあえず犬みたいに四つん這いになってもらおうか?」
 わたしがそう言いながら鎖を引っ張って促すと、彼女は素直にベッドの上に起き上がって、手足を突いて四つん這いになる。
 犬の姿勢になった彼女の背中から、はらはらと黒髪が解けて落ちると、辺りに彼女の香りが立ち込める。

 「いい子だ・・・な?」

 わたしは彼女を褒めてやった。犬としての彼女を褒めてやった。
 犬としての彼女を褒める為に、彼女の背中に手を置くと、肩口から腰にかけて、手の平を使ってゆっくりと撫でてやる。
 何度も何度も、優しくいたわるように、そして彼女を可愛がるように撫でてやる。
 いつしか千早は、犬の姿勢のまま、眼を閉じてうっとりとしたような表情となっている。まるで本物の犬が撫でられて喜ぶように、喜んでいる彼女が居る。

 しかしわたしは、彼女を喜ばせるだけで終わらせるつもりはなかった。
 撫でていた手を、彼女のしなやかな背中から離すと、彼女に言う。
 「・・・ダメだな。やっぱり、犬はもっと犬らしくないと、な?」
 わたしは彼女にそう言うと、彼女の横に膝立ちになる。
 先程の愛撫を受けた幸福感のようなものが彼女の中から消え去って、細身の彼女が不安そうな瞳で俺を見る。

 「服を着ている犬、というのがおかしい、ということだ」

 わたしはそう彼女に宣告すると、事務的に彼女の胸のほうへと手を回す。
 ひっ、と声にならない悲鳴で止めたのは、彼女の精神力の強さなのかもしれない。
 わたしは千早の着ている白いシャツの前ボタンを、両手で半ば引っ張るように外していく。
 そして、タートルネックシャツに手を掛けて、テーブルの上に用意していた布切りはさみで、ゆっくりと彼女の肌に傷をつけないように切り裂いていく。
 「千早。いい子にしてるんだぞ?犬は服なんて必要ないんだからな?」
 千早のシャツが切り裂かれて、瞬く間に可愛らしいブラジャーを身に付けただけの姿にされていくと、千早の白い肌が次第に桜色に染まってくる。

 わたしは敢えて、彼女の服を切り裂き続けた。革パンツのベルトを切り、ヒップの上から鋏を入れ、彼女のお尻の二つの丘それぞれに鋏を走らせて。
 裾に至るまで、ゆっくりと、彼女の抵抗心も一緒に切り裂くかのように、わたしは鋏を動かしていく。
 瞬く間に、彼女は上下の下着姿だけになってしまう。
 ホテルの部屋の、淡い照明の色の下であっても、彼女の白い裸身が眼に映える。
312名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 02:26:22 ID:E9uqNpDJ
313名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 02:36:13 ID:oMeKHUKM
ん〜u make me wonder
これでおしまいなのか?続き希望。
314名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 13:12:24 ID:SJpsdFcO
「千早。いい子にしてるんだぞ?千早はブラなんて必要ないんだからな?」
と脳内で自動変換された俺は雪歩様に罵られてきます
315名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 15:27:49 ID:8zHS4CCn
バスト72cm…
316名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 16:50:02 ID:ZMN2btuz
ひんぬーは正義
ロではないところがポイントだね
317名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 19:06:39 ID:U4KapmBk
むねぺったん
318名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 00:19:08 ID:Nke9S5PR
胸囲の歌唱力とかタグ入れたの誰だよ
319名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 02:23:17 ID:fVutuHyv
俺だな
320名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 05:07:50 ID:DnWg/R1F
ほしゅ
321名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 00:28:42 ID:7+p5MueG
お前らはひんぬーが好きなようなので心置きなくあずささんとイチャイチャしてきます
322名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 00:34:08 ID:jtRR/B2+
千早がボナレしたいと言う→
歌詞レッスンをしながら歌詞を議論→
千早が近づいてきて 耳元でしゃべりだす→
次は表現レッスンと言って股の逸物を擦りだす
何も言ってないのに「やらしくですね…」さらに手つきやらしくなる→
ボイスレッスンと称してフェラチオ→
ダンスレッスンと称して本番
「はぁん!!どうですか?
私の踊り…!上手くなりましたぁ!?」


これで書いてみて
323名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 01:40:30 ID:GKiuLKbr
まず自分が書け
324名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 10:35:33 ID:teb2TGE0
そこまで考える事ができるのに


何 故 書 か な い ?
325名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 00:19:48 ID:Ytkqwk4N
だがちょっと待て、千早俺の嫁だ
326名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 02:55:28 ID:WAKBtbGI
寝言は寝てから言ってくださーい
327名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 03:32:11 ID:3D+ok65R
笑顔は エロでしょ♪
やっぱ 笑顔は やらしいの♪
328名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 05:11:35 ID:C7HAptkl
ここはアニメ版も併用ですか?
329名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 08:10:03 ID:oYjDSAqB
アニメはありません
330名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 09:52:41 ID:UawxyZzR
書き込むのはOKだけど、頭にアニメ版だということを付けて欲しいのと
この板全体のss書く前提としてスルーされたり叩かれたりしてもくじけないこと
331名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 10:27:23 ID:kbalR+UA
俺はアニメ版も楽しみにしてまっす
332名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 10:42:09 ID:3D+ok65R
アニメはちっともエロくないだろう。この2次元オタクどもめ。
俺はやっぱりヤるなら3次元だな。
333名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 12:25:45 ID:3yOCFkaI
枕営業ネタが流行るかと思ったがそんなことはなかったぜ
334名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 13:11:59 ID:Sz6qnOc0
そういやま○こカーも自分で描けば作れるのか
全然画像が出てこないな
自主規制か?
335名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 13:13:01 ID:Sz6qnOc0
>>333
ちょっと茶化したつもりがそれ見て本気でファビョるヤツがいるからなあ
336名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 15:24:34 ID:Lmzhab9p
君子危うきに近寄らず
337名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 18:17:25 ID:gHcyWLfb
単純に中の人じゃなくキャラが好きなやつが多いからじゃないのか?
どうせ真実はわからないんだしな。
338名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 23:30:21 ID:oKUBIAyb
>>322

結構いいプロットじゃないかw
339名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 03:04:15 ID:qaai6yOG
アニメ版も見てみたいわ〜
340名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 18:33:26 ID:WXMERxJW
ぶっちゃけ11人の中で誰のヘアヌードが一番見たい?
341名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 18:42:59 ID:Z8cyvKAM
美希=生えてそう
双子=生えてない
やよいおり=生えているかどうか微妙
真=毛だけしか生えてなくておまいらガックリ
342名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 18:48:55 ID:ru+kng2Y
ヘアヌードよりもチアとかブルマとかスク水の方が見ていて心が豊かになるぜ!
343名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 19:50:04 ID:CoL4ey0O
>>340
つ【千早】
344名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 22:39:27 ID:c/ZfFR+M
>>340
ネタなしで真
345名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 14:06:08 ID:hEMKSgVh
アニメ版の真のSSを作ったんだが需要はありますか?
346名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 14:29:57 ID:EnkFvL8I
>>345
乙!!
投下お願い。
347名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 14:31:30 ID:1eP3boCW
いや需要ないからうpしなくていいよ

絶対うpすんなよ
348名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 14:31:57 ID:hbGBGlHi
>>345
お願いします!
349名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 15:47:30 ID:5JArecMp
正直今の状態で投下しても燃料にしかならない希ガス。
350名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 22:47:52 ID:GGLBUvXL
現状で2人いるんだから投下しても問題ないだろ。嫌ならスルーしろ
351名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 01:27:57 ID:+BGGJZ/J
やっぱアニメ版は別に立てた方が良いんかねぇ・・・
352名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 04:31:04 ID:cYzQ2rV0
アニメ版のSS投下有りなら
読みたくない人用にNGワード設定して貰ったらどうかな?
例えば、名前欄とかメール欄とかに
353名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 07:40:22 ID:feZ5T3Lu
春香がアイドルとしてデビューするために社長やPと寝るというシチュというのが読みたい!
354名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 10:48:30 ID:pNRGgoGv
つか、一緒だとなにか都合悪いことでもあるのか?
現状で分けて生き延びれるほど需要あるとは思えんし
最初にアニメ版とでも表記して貰えば問題なかろ
355名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 11:16:41 ID:L5WMq/S8
>>175にもあるけど別スレはローカル・ルール違反の可能性大だろ。
>>352氏の言うような方法で何の問題も無いと思う。
356名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 12:37:39 ID:hGhT/go8
つか散々語られてるんだから、せめて現スレのログ位読めと
357名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 22:22:11 ID:2ZuLUkpt
つか「アニメ版です」って表記してSS投下する以前に

アニメ版投下していいですか?→アニメイラネ→なんで(ry
てのが現状。

アニメ版書いた人は需要気にせず注意書きはちゃんとしてどんどん投下しないと永遠に同じ流れが続くぞ
358名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 22:25:51 ID:JLybCOQx
アニメはありまs(ry
359名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 00:36:57 ID:GYw1d+y5
>>345氏投下マダー?
全裸で待ってるんだが
360名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 00:42:06 ID:cIPpTuKJ
>>359
風邪ひくなよ
361名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 22:55:48 ID:nD5i8gL2
>>345
俺も見たいのでぜひ。
362名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 17:26:38 ID:QKHpm7Al

お なにぃ なのかしら♪
LI BIDOが速度ぜんかあぃ♪
363名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 22:32:16 ID:osVs1Lq+
千早デレマダー(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
364名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 15:17:03 ID:gyTrreVJ
自分のゲーム、真君が歌ってくれんとです。
ソロなのに。
保守。
365名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 21:20:09 ID:KpWx0LSD
それパートエディットバグだね。wikiに対処方法も載ってるよ
366名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 22:38:56 ID:qgcBvSrc
ちひゃーの飼育日記の続きまだー?
367名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 19:05:29 ID:ysIMeBd2
千早は俺の嫁とか言っている人とは仲良く出来そうにない
何故なら千早は俺の嫁だからである
368名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 10:46:15 ID:Xids/6YQ
>>367
自分自身を好きになれない人は誰も好きになれないぞ。
369名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 01:21:57 ID:KpgH7M2h
同属嫌悪って言葉もあるがね。ん、同族だったか?どっちでもいいか。

あ、ちなみに真は俺の嫁。
370名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 02:12:35 ID:gzNTHATU
真は俺の嫁とか言っている人とは仲良く出来そうにない
何故なら真は俺の婿だからである
371名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 11:18:50 ID:TDdOIBqL
>>370
うちの息子をよろしく頼む
372名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 16:10:20 ID:ywg5RJdL
日本じゃ同性結婚はできないよ・・・だから私は真たんをお嫁にできない(;ω;)

では嫁談義ついでにネタをひとつ。
ウエディングドレスの下に着ける用の、コルセットとガーターベルトが一緒になったみたいなの着せてみたい
373名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 21:01:02 ID:AQu1H14b
>>372
じゃあ俺と結婚しよう。
あ、娘に春香って可愛い子がいるけど勘弁な。
374名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 21:33:23 ID:1TYvo0ha
とりあえず真は俺の愛妻で一見落着(^ω^)
375名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 22:33:30 ID:4Qd0cbbK
美希さえいれば他のビッチに用はないよ
376名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 02:59:54 ID:x9fmrd33
あずささんは俺の嫁

いや姉でもいいや
377名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 04:35:45 ID:ilk52/wg
>>372
ビスチェの事かな?
アレが合いそうなキャラは限られるぜよ
378名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 10:42:36 ID:/fdtp6ZF
>>345
マダ?
379名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 00:13:00 ID:93rGRQFc
きっと第10話で鬱入ってそのまま寝込んでるんだろう
380名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 00:15:23 ID:RtUqa0N0
なるほどな
381名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 12:19:57 ID:b2aSuS2v
むしろドSに書き直してると考えるんだ
382名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 22:44:03 ID:7Osu6mqi
ち、ちひゃーの飼育日記の続き・・・
383名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 23:23:56 ID:Go27hKVz
今春香の陵辱物を書いてるけど、実際に書いてみると難しいな
表現したいことをちゃんと言葉にすることが出来なくてもどかしい思いをしてる
一概にエロシーンといっても書き方でエロさも変わるし、それこそ、その人の実力しだい

ちゃんとうまく書けている人は改めて凄いと思った。
384名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 03:42:44 ID:+/oxc483
>>383
裸でトラスティベルやりながら待機してるぜ
385名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 06:31:17 ID:/AoXWjP8
風邪ひくなよ
386名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 13:48:33 ID:ec9lSUNC
>>322をお題に書いてみたがつくづく歯抜けの多い文だと思った。
でもお題があったほうが俺的には書きやすかった。
すくなくとも推敲100回はしないと、とてもみせれる文じゃないんだけどね
387名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 16:15:34 ID:XC+Jeqeq
裸でビリーズブートキャンプやりながら待ってるぜ
388名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 19:31:11 ID:/AoXWjP8
風邪ひくなよ
389名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 02:30:43 ID:K5o16HEm
この路線で是非。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm445842
390飼育日記(犬娘アラタメ):2007/06/18(月) 23:08:50 ID:HIc3Nh3y
 「ちゃんと大人しくしていたな?いい子だ、千早・・・」
 犬らしくなっていく彼女に、わたしはちゃんと褒め言葉を投げてやる。しかし手の動きは休めることなく、上下の衣服を切り裂いた役目を終えたはさみは、彼女の背中に当てられる。
 すると、地肌に直接金属を当てられた彼女が、驚いて跳ねたような鳴き声を出す。
 「ひゃん・・・っ・・・きゃうん・・・」
 犬の千早の鳴き声。犬としての初めての、犬らしからぬ鳴き声。
 わたしは思わず、彼女の鳴き声を聞いて大きな溜息をついてしまう。
 かつてこんなに、美しく鳴く犬がいただろうか?こんなに犬らしからぬ声で美しく鳴く犬がいただろうか?

 わたしは唾液をごくりと飲み込むと、彼女の背中に手を当てて、そのまま柔らかく押さえるように重ねる。
 そして、鋏の刃を彼女のブラジャーの紐に当てると、思い切り音を立てさせて、それをぶつりと断ち切ってしまう。
 「ひぁっ・・・くうんっ・・・」
 彼女の細胸を覆っていた布地がはらりとベッドの上に落ちると、外気に晒された胸の感覚に驚いた彼女が、再び鳴いた。
 そんな彼女が、首を傾けて、恥ずかしさに埋もれながらも必死な眼差しでわたしを見る。
 その必死さは、それを無視して彼女の腰にわたしの手が伸びていくほどに、強く突き刺さるように感じられる。
 「くぅん・・・くうん・・・」
 「ん?どうした?千早。もっと可愛がって欲しいのか?」
 わたしが敢えて、千早の訴えを無視した上に、あらぬ方向へ逸らすかのような問いかけをしてやると、素肌のまま四つん這いになっている千早の頬がさあっと赤くなる。
 「いい子だ、な?ならばもっと、本物の犬らしくしてやらなければな?」

 わたしはそう言うと、千早の腰のところ、彼女の白い下着が細い紐を作っているところにはさみを当てて、刃に下着の端を引っ掛けるようにしてから。

 ぶつり。

 その音と共に、千早が一糸まとわぬ裸体になる。
 衣服を切り裂かれ、下着までを完全に取り払われ、獣のように四つ足の姿になった彼女が、眼をぎゅっと閉じて首をうな垂れさせる。
 「も、もう・・・許して・・・下さい・・・」
 禁じられていた言葉を話す千早。しかもそれは、約束の言葉とはまた違うもので。
 「なんだ?千早。いい犬になれたと思ったら、また躾が必要になったのか?
 まったく、だらしがない犬だな、もうちょっと身体にしっかり教え込んでやらないといけないのか・・・?」
 そう言いながら、わたしは千早の耳を覆う髪をそっとかき分けて、彼女の耳元で囁いてやる。

 「”もう止めてください”なのか?」
391名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 04:34:18 ID:O8Mr0xz7
・初投稿です。
・雪歩のエンディングネタバレあり……というか、多分エンディングを見てい
ないと意味がわからないかも?
・要するに雪歩が『ごほうびをください』と言ってから暗転している間はどう
なっているのか? というコンセプトです。
・傾向は本番ありのエロ。あの、男が女に乗ってするヤツ。
・まあいいや。さァ、行くか。
392名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 04:53:42 ID:O8Mr0xz7
 改行が多すぎます、と出て書き込めない……orz。
 ちょっと、文章を細かくして出直してきます。
 多分、今日の夕方か夜くらいにはなんとか。
393名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 06:17:42 ID:vGL7k5ZH
頑張れー

>>390
何時の間にか続き来てたー
GJ!だがまた寸止め・・・w
394名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 15:59:11 ID:O8Mr0xz7
 再度の投稿です。
 これで改行が多すぎますと言われたら、わしゃもう知らんがな。
 前書きは>>391参照のこと。
395名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 16:01:49 ID:O8Mr0xz7
 ごほうびをください……か。
 俺は、すぐ隣を歩く少女――萩原雪歩――の言いだしたことに、少なからず驚きを感じていた。
 元々、おどおどした小動物のような『いじめたくなる可愛さ』がウリだった雪歩だ。
 それがこんな大胆なことを言い出すとは……。
 この一年のアイドル活動も、彼女の『自分を変えたくて』という目的のためには無駄じゃなかったってことかな。
「あ、あの……」
 その雪歩が、不安そうな表情でうつむく。
 そうだった。
 半ば反射的に、こっちへおいでと言って彼女の手を握ったまではいい。
 だが、俺が思わず感慨に耽り、仏頂面になっていたため雪歩としても不安になったのだろう。
「ああ、悪い……ちょっと、その、さ」
「はい?」
「さすがにその、『ごほうび』をあげるのに、夜道とは言え、人通りも街灯もあるところじゃどうかなと思って、な」
「あ……」
 夜目にも白い雪歩の肌。それが、かぁっと赤く染まる。
 頬どころか、うなじの辺りまで桜色にしながらも、彼女は小さく何度かうなずいた。
「はい……はい」
「それに……俺が考えている『ごほうび』と雪歩の欲しい『ごほうび』が同じだとは限らないしね」
「え……?」
 俺の言葉に、雪歩は一瞬、ビクッと肩をふるわせる。
 だがすぐに思い直したように首を振った。
「そ、そんなことないです! き、きっと同じです」
「そうかい? それならいいんだが……と、この辺りでいいかな」
「…………」
396名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 16:06:03 ID:O8Mr0xz7
 俺達は、表通りから少し入った辺りにある公園の一角で足を止めた。
 幸い、樹木が多く見通しが悪い上に、街灯は遠く人通りもない。
 いくら、今日で活動停止したとは言え、ついさっきまではAランクアイドルだった彼女だ。
 それがプロデューサーと何やらやっていたとスクープでもされたら、今後の人生に深い傷を落とすことは間違いない。
「ぷ、プロデューサー……」
 だが、テンパっているのか、雪歩自身はそんなことなど考えてもいないらしい。
 俺に向き直ると目を閉じ、まるで祈るかのように両手を胸の前で握り合わせている。
「それじゃ改めて聞くまでもないと思うが……いいんだな?」
「はい」
「わかった」
 それだけ聞くと、俺は彼女に正対してその肩をそっとつかんだ。
 たったそれだけで、雪歩は身体を強張らせる。
 だが、俺はそんな雪歩に対して、悪戯心を起こしていた。
「雪歩は……ごほうびをどこに欲しいんだ?」
「え?」
 キツく閉じていた目を見開き、雪歩は一瞬怪訝そうな表情を浮かべる。
 俺はその瞬間を狙って、彼女の額に口づけた。
「あ……」
「いや、具体的な申し出がなかったから、一番無難そうなところにしたんだけど」
「っ〜!」
 雪歩は慌てて、握り合わせていた両手で、自分の額を押さえる。
 ノースリーブのワンピースなので、脇の下がさらけ出された。
 その艶めかしい白さに、思わずドキリとする。
397名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 16:07:42 ID:O8Mr0xz7
「ぷ、プロデューサー、い、意地悪しないでくださいぃ」
「俺は意地悪なんかしてないぞ……多分」
「い、意地悪ですよぉ」
「じゃあ、具体的に、どこに『ごほうび』が欲しいのか、雪歩の口から聞かせてくれないかな?」
 目線を合わせるようにして顔を覗き込むと、それでなくてさえ赤くなった雪歩の顔が、更に赤みを増す。
 目は潤み、唇は微かに震えて、とてもじゃないが俺の言ったことを口にできるとは思えない。
 だが、彼女はごくっと固唾を飲むと、ゆっくりとその願いを言葉にした。
「く、唇に……」
「唇……に?」
「き、キス……して、く、くださいぃ……」
 もう限界だった……いや、主に雪歩が。
 多分このままいじり倒すと、そのうちブレーカーが落ちて卒倒するだろう。
 だから俺は、そっと彼女の腰を抱き寄せ、その唇に口づけた。
「んっ!? あ……」
「これでいいのかな?」
「っ、っ!」
 目を見開いたまま、雪歩はコクコクとうなずく。
 よかった。これで、俺の勘違いから雪歩を傷つけるようなことにならなくて。
「そうか。じゃあ帰ろうか……って、なんだ?」
「あ、の……」
 俺は雪歩を腕の中から解放した。だが、彼女は俺の服の袖をつかんだままうつむいている。
 そして時折、上目づかいにこちらをちらちらと見る。
「も、もっと……」
「あ? もっと……?」
「もっと……ちゃんと……して、く、くださいぃ」
「ちゃんとしたじゃないか。唇にキス」
「も、もっと、あの……なんて言うか……」
 もじもじ、もじもじ。
 雪歩は、指先で袖をつまんだまま、恥ずかしげに身体を揺らしている。
 まあ、言いたいことはわかる。
 あんな、あいさつみたいなキスじゃなくて、もっとちゃんとしたキスをしてくれと言うことなんだろう。
 しかし、こんな恥ずかしがり方で耐えられるのか、そのちゃんとしたキスに?
 そんな考えがふとわき起こるが……雪歩の表情は真剣だった。
「わかった」
「え……? んっ!? あ……ん、むっ!?」
 有無を言わさず、俺は雪歩の唇を奪った。
398名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 16:09:50 ID:O8Mr0xz7
 何か言えば、余計に彼女をオーバーヒートさせるだけだと思ったからだ。
 今度は、いわゆる『チュッ』とやるバードキスではない。
 しっかりと、唇と唇を重ね合わせるヤツだ。
「ん、んく……ん、ふぅ……」
 驚きに見開かれた雪歩の目が、次第にとろんとしていく。
「んふぅ……」
「んっ」
 もっとちゃんとしたキス。雪歩が望んだことだ。
 だから俺は、そっと彼女の唇を舌で割り、先端をその間に隙間に差し込む。
「ん!? んぅっ!?」
「んんー」
「んっ! んっ! んんぅっ!」
 舌先で雪歩の舌を捉え、それを強く吸う。
 それだけで、彼女はガクガクと身体を震わせた。
 俺の胸についた手は、キュッとシャツを握りしめており、それもまたぶるぶると震えているのが感じられる。
「ん、んふうっ! んっ、んぅ……」
「んむ」
「んふぅぅ!」
 舌を絡め合いながら吸う。ヌルヌルした肉が擦れ合い、唇の間からはクチュクチュという音が漏れてくる。
「んぅ、ん……んんーっ!」
「んっく」
「んっ、ん……んっ! ぷはあっ!」
 不意に、雪歩が強い力で俺を押し返した。
 それは、普段の彼女からは想像もつかないような力で、思わず腰を抱えていた手を離してしまう。
 どうしたのか……と、思っていると……。
「はぁっ、はぁっ……はぁぁぁ……あぁ……」
「雪歩っ!?」
 その身体がカクッと倒れそうになる。
 慌てて抱きかかえると、彼女の肌は異様に熱くなっていた。
「雪歩……おい、雪歩?」
「ぅ……」
 顔を覗き込む。どうやら、予想通りというかなんというか……刺激が強すぎて、ブレーカーが落ちたらしい。
 さすがにファーストキスだったんだろうし、ちょっとやりすぎたか?
 そんなことを考えた途端、予想以上のことが起きた。
「ぅ……ぁ……」
「!?」
 ちょろちょろと、水の流れるような微かな音。
 同時に、雪歩の身体がぶるぶると小刻みに震える。
 まさか、と思って下を見ると……。
「うわちゃ……」
 そう、漏らしていた。
 雪歩は……半ば気絶しながら、オシッコを漏らしていたのだった。
399名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 16:11:52 ID:O8Mr0xz7
「ああああ……」
 さすがにこれは、俺も想定外だった。
 会場を出てくる時に、きっと急いで出てきたんだろうなぁ。
 俺に『ごほうび』が欲しいと言う勇気が消えないウチに……と。
 そんなことを考えている間にも、流れ出すオシッコは勢いを緩めることがない。
 漏らしている本人が気絶しているのだから、押しとどめようもないわけだが……。
「マズいな……」
 ようやく流れ出るものが収まってきた……と思った頃には、彼女のワンピースの下半身はぐしょぐしょになっていた。
 同時に、尿独特の匂いまで漂ってくる。
「うぅむ……」
 どうしたものか……。
 まず第一に、いつまでも彼女をこのままにはしておけない。
 そして第二に、どこからか着替えを調達してこなければ彼女を家に送り届けることができない。
 と、そこでピーンとひらめいたのが、俺の泊まっているホテル。
 ドームでのファイナルコンサートのため、会場設営や演出がらみで夜はこちらで仕事をすることが多かった。
 そんな俺のために社長が借り上げてくれたのがドームのすぐ近くにある高級ホテルの一室だった。
 しかも俺には社の名義で発行されたブラックカードが貸与された。
 いわゆるゴールドとかプラチナとか言われるクレジットカードより、更に上のランクのモノだ。
 ま、ホテルの宿泊料は会社持ちだし、メシもいつもと同じで外食で、おっかなくて使ったことはないんだけどな。
「ともかくこうしちゃいられないな」
 もう一度、抱えた雪歩の顔を覗き込む。
 これで何か病気のサインでもあれば、ホテルに連れ帰るのではなく病院に行くべきだが……。
 幸いなことに、気を失っている以外、特に問題はなさそうだった。
「よし、行くか!」
 俺はスーツの上着を脱ぎ、それで雪歩の下半身を包むと、彼女を抱き上げてホテルへと歩を進めた。
400名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 16:14:19 ID:O8Mr0xz7
「お帰りなさいませ」
 すっかり顔なじみになったドアボーイは、俺が少女を抱えているというのに不審そうな顔一つしなかった。
 まあ、765プロの名前で部屋を借りているためだろう。
 その少女が、ついさっきまでAランクアイドルだった萩原雪歩だということにも何も言及しない。
「ありがとう」
 ドアボーイにドアを開けてもらい、ロビーへと足を踏み入れる。
 俺はすぐに、雪歩を抱きかかえたままカウンターへと向かった。
 カウンター内にいる受付係がぺこりと頭を下げる。
「お帰りなさいませ」
「ああ……済みませんが、確かランドリーサービスがありましたよね、ここ」
「はい、ございます」
「ええと……」
 そこで声を潜め、俺はささやくように言った。
「ちょっとこの子が粗相をしてしまったんですが、すぐに洗濯をお願いできますかね?」
「はい。今からですと……3時間ほどいただければ」
「わかりました。じゃあ、服を着替えさせたら内線を入れます」
「はい、係の者に伝えておきます」
 ありがとう……と、受付係に伝え、エレベータに乗る。
 俺の、というか、会社の借りているのは最上階のスイートだ。
 このエレベータはそのフロアに直結なので、他に人がいないのが幸いだった。
401名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 16:17:10 ID:O8Mr0xz7
「ふう……」
 部屋に入ったところで、俺は大きなため息を漏らした。
 ともかく、まずは雪歩を着替えさせなければならない。
 とりあえず、俺のスーツはどうせもうオシッコでびしょびしょだからいいとして……。
 もう一枚くらい、バスタオルがいるかな?
「雪歩、おい、雪歩」
 バスタオルを敷き、その上に彼女を寝かせて肩を揺する。
 だが、雪歩は目を覚ます様子はなかった。
 もしかすると、コンサートの疲れがドッと出ているのかも知れなかった。
「くそ……仕方ないか」
 俺はまず自分のワイシャツとスラックスを脱いだ。
 これらも、スカートを伝って流れたオシッコで濡れていたからだ。
 そして、部屋に備え付けのバスローブに着替え、スーツの上着を雪歩の身体から剥がす。
 それらを洗濯籠に放り込み、俺は雪歩のワンピースに手を掛けた。
「別にやましいことじゃないんだから、な」
 そう自分に言い聞かせ、ボタンを一つ一つ外していく。
 むわっと、いかにも女の子らしい体臭が俺を包み込んでいく。
 その甘酸っぱい香りに酔いそうになりながら、できるだけ冷静に服を脱がせる。
「…………」
 だが、ワンピースの前を開けたところで、俺は思わず硬直していた。
 まず目に入ってきたのが雪歩の肌の白さ。
 もともと色が白い上に、髪の毛の色素も薄い雪歩。
 しっとりと汗に濡れたその肌は、神々しいまでの艶めかしさを放っていた。
 思わずヤりたい盛りの中学生のようにゴクリと喉を鳴らしてしまう。
 そして、更に目につくのが、どう見てもかなり華美な部類に入るブラジャーだった。
「う、うーん?」
 ファイナルコンサートってことで気合いを入れたのか?
 それにしては、動きづらそうなブラだよな……。
「ショーツも、か」
 こちらも、ふんだんにレースがあしらわれた、雪歩のイメージからするとちょっと大人っぽい雰囲気のものだ。
 どちらかというと、あずささん辺りが履いていそうなイメージがある。
 もっとも、そのショーツも今はぐしょ濡れで、ブラジャーも汗を吸って冷たくなっている。
「……仕方ない。脱がすか」
 ここまで来たら毒皿だ。
 俺は、寝ている雪歩の背中に手を差し入れ、ブラのホックを外した。
 大きくないとは言え、形のいいふくらみとか、その上に鎮座している桜色の蕾とかはなるべく直視しないようにする。
 脱がせたブラを洗濯籠に入れ、続いてショーツに手を伸ばす。
 いいぞ、ここまではなんとか冷静にできている。
 そんなことを考えながら、薄い布をずり下ろす。
「…………」
 薄い……な。
 それが、雪歩の陰毛を見ての最初の感想だった。
 何しろ、髪と同じで色素が薄い上に、生え方もまばらだ。
 だがそれが、控えめな彼女の普段のイメージと重なり、これはこれでありだと思える。
「……っと、そんな場合じゃないな」
 オシッコを吸い込んでぐしょぐしょになったショーツ。
 それを洗濯籠に投げ込み、雪歩にもう一着ある備え付けのバスローブをかぶせる。
 俺は更に自分の下着も脱いで同じように籠にぶち込むと、内線電話の受話器を手に取った。
402名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 16:19:11 ID:O8Mr0xz7
「さて……」
 内線を受けてやって来た係の人に洗濯物を籠ごと渡す。
 それが済み、係の人が退室したところで、俺は雪歩を振り返った。
 このままにしておくのは、いかがなものだろうか。
 まあ、本人が目覚めて――そこで一悶着あるにせよ――素直に風呂に行ってくれればそれでいいのだが……。
「雪歩、雪歩……」
 名前を呼びながら、軽く肩を揺すってみる。
 だが、眠り姫のまぶたが開かれることはない。
「参ったな……」
 こうなったらもう、最後まで面倒を見るしかないか。
 覚悟を決めた俺は、自分も裸になると、雪歩にかぶせたバスローブをはぎ取り、彼女を再び抱え上げた。
 そして……そのまま風呂場に向かおうとしたところで、ねらい澄ましたかのように腕の中の雪歩が目を開いた。
「あ……れ? プロデューサー……?」
「気付いたか、雪歩」
「え? あ、あれ? 私……」
「雪歩、一つ頼みがある」
「え? あ、は、はい?」
「絶対に悲鳴をあげないと約束してくれ」
「え……? あ……っ!」
 俺の言葉に、自分が今、どんな格好でいるのか気付いた雪歩が叫びそうになる。
 だが彼女は健気にも、俺の頼みを聞き、慌てて自分の口を自分で押さえた。
「細かいことは風呂場に行ってから話す」
「っ、っ!」
 目を白黒させてはいたが、雪歩は悲鳴を飲み込んだ体勢のまま、コクコクとうなずいた。
 それを確認して、俺は風呂場へと足を踏み入れた。
403名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 16:20:52 ID:O8Mr0xz7
「大丈夫か? 立てるな?」
「っ!」
 再び、コクコクとうなずきが返る。
 俺がそっと腕から下ろすと、ふらつきながらも雪歩はなんとか自分の足で立った。
「よし……ええと、まずどこまで覚えている? あ……もう、手は離していいぞ?」
「ぷはっ! はっ、はっ、はぁ……っ」
「で、どこまで覚えているんだ?」
「え? えぇっとぉ……」
 重ねて尋ねると、雪歩は自分の顎に指先をあてがって考え込んだ。
 いつもの、ちょっと顔を上向かせたおなじみのポーズ。
 ただ問題なのは……彼女がすっぽんぽんだ、と言うことなんだよな。
「――っ!」
「ああ、どうやら『ごほうび』のところまでは覚えていたみたいだな」
 反応を見ればわかる。
 真っ赤になった顔、潤んだ目、そして、恥ずかしそうに縮こまる華奢な身体。
「わ、私……あ、あのあのっ!」
「いや、落ち着け……ある意味、その後の方が雪歩には衝撃的なんだ」
「え? え?」
「あの後な……その、なんというか……お漏らし、をしたんだ」
「え……えええ、んむっ!」
 再び悲鳴をあげそうになり、慌てて自分の口を押さえる雪歩。
 変に律儀なヤツだな、と、そんな感慨が浮かぶ。
「いや、もちろん俺がじゃなくて、雪歩が、だぞ?」
「う……」
「それで、服はランドリーサービスに出して、これからシャワーを浴びさせようと思っていたところだったんだ」
「……はぁ、そ、それで、その……こ、ここはどこ、なんですか?」
「ああ、俺がずっとコンサートの準備のために泊まり込んでたホテルだよ」
「ほ、ホテッ……ル……!?」
 何を勘違いしたやら。
 ホテルと聞いた途端、雪歩はまた失神するんじゃないかという勢いで沸騰した。
「おいおい、落ち着けって。ここはいわゆるラブホテルじゃなくて、れっきとした高級ホテルだぞ」
「はい……はい。いいですよ。わっ、私もっ! そ……そのつもり、で、でした……か、からっ!」
「…………」
 テンパり過ぎだろう、これ。
 多分雪歩は、自分が何を言っているかわかっていない。
 まあ『ごほうび』くらいまでなら『いい想い出』としてセーフラインだろう。
 だが……その先に踏み出したら……。
404名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 16:23:01 ID:O8Mr0xz7
「で、でも……やっぱり、わ、私じゃダメ……ですよね」
「ダメって……?」
「だって私っ……春香ちゃんや、やよいちゃんや、亜美ちゃん、真美ちゃんみたいに明るくて元気じゃないですし……」
「…………」
「あずささんや律子さんや美希ちゃんみたいに、おっぱいが大きいわけじゃないし……」
「…………」
「そ、それに、せっかく……勝負下着にしてきたのに、あっさりスルーされちゃうしぃ……」
「いや、それは……」
「や、やっぱりダメですぅ! 私みたいに魅力もお色気もない子じゃ、プロデューサーと釣り合わないんですぅ!」
「ま、待て、俺はそんなことは一言も……!」
「ダメダメな私はぁっ! あ、穴掘って埋まりますぅ!」
 風呂場の床の上に座り込んで、埋まろうとする雪歩。
 俺はその前に立ち、彼女に向かって言い放った。
「雪歩、顔を上げろ」
「ひゃい!?」
 噛んでる。
 まあ、それはともかくとして……。
 体勢の関係で、彼女が顔を上げると、その目の前にはどうしても屹立した俺のモノが突きつけられるわけだ。
「ひうっ!?」
「あのな、他人と引き比べて自分をどうこう言うもんじゃないだろ」
「う、あ……あの、こ、こここ、これ……」
「俗な、イヤらしい言い方をすれば……見ての通り、俺のチンポはおっ勃ってる」
「はうっ!」
 目の前に突きつけられた怒張に、雪歩の目が見開かれる。
「さっき、シャワーを浴びさせるために服を脱がせた時……正直言って、ちょっとヤバいと思ったよ」
「ヤバい? え? な、何が……ですか?」
「だから……襲ってしまいそうだったってことさ」
「っ!!」
 ペニス越しに俺を見上げていた雪歩の頭が、ビクッと揺れる。
「でも、まあ……プロデューサーとしての最後の理性を振り絞って我慢した」
「あ、あぅ……」
「けど、雪歩にそんな風に言われたら……その理性が吹っ飛びそうなんだ」
「は、はい……ふ、吹っ飛ばしてください」
 いつもよくやるガッツポーズのような動きをしながら彼女はうなずいた。
「そうか……それじゃあまず、最初の予定通りシャワーを浴びるか?」
「え?」
 ちょっと悪戯心を起こした俺は、彼女を背中から抱えると、風呂場に備え付けのプラスチックの椅子に腰を下ろした。
405名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 16:27:05 ID:O8Mr0xz7
「雪歩、いいか? 深呼吸して一から三まで数えろ。俺はその間に風呂場を出て行くから、シャワーを浴びるんだ」
「あっ、あのっ! ち、違うんですっ! わっ、私……やけくそになったり、おかしくなって言ってるんじゃないんですっ!」
「雪歩……」
「きょ、今日、無事にコンサートを終えられたら……そしたら、プロデューサーに、そ、その……う、うぅ……」
 後は言葉にならなかった。
 うつむいて唇を噛みしめる彼女の目には、みるみるうちに涙が盛り上がり、そしてそれがボロボロとこぼれ落ちる。
「それはつまり……さっきの『ごほうび』以上のモノを……ってことか?」
「は、はい……」
「…………」
 う、うぅむ……。
 この大人しそうな子が、そこまで思いこんでいたとは……。
「あ、あのぉ……わ、私の下着も……プロデューサーが、ぬ、ぬが……脱がしたんですよ、ね?」
「……改めてそう言われると、妙な犯罪臭がするが、そうだな」
「…………」
「いや、あれは……ショーツもブラジャーも濡れて冷たくなっていたからだし……」
「あ、あの……あの下着……は……」
「ん?」
 あの下着?
 雪歩にはちょっと大人っぽいんじゃないかと感じたレースの……。
「あ! あれか! いわゆる『勝負下着』って……ヤツ、か?」
「は、はいぃ……」
 雪歩は真っ赤になりながら視線を逸らし、、コクコクとうなずく。
 だが、不意に表情を曇らせ、うつむいてしまう。

;(うは、すんません。404と405が逆になりますた。405→404の順で読んでください)
406名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 16:29:17 ID:O8Mr0xz7
「ひゃああっ!?」
 雪歩の両足を、『しーしー』させる時のように膝の裏から抱え上げ、その間に自分の足を入れて固定する。
 そして、俺が足を広げてその身体を抱え込んでしまえば、彼女は逃げられないってわけだ。
「あ、い、イヤぁ……こ、こんな格好、は、恥ずかしいですぅ」
「でも、お漏らししたんだし、ちゃんと洗わないとダメだろう?」
「ひぐっ!」
 雪歩は、両手をぎゅっと握りしめ、それを自分の口元にあてがう。
「あ、あの……じ、自分で洗いますからぁ……」
「せっかくなんだから、洗ってやるって」
「あ、あぁ……」
 ホテルによくある一回分ずつ小分けにされたボディソープのパックを取り、中身を手のひらに広げる。
 それを充分に泡立て、雪歩の肌の上に滑らせるようにして塗り広げる。
「ひうっ!?」
「緊張しすぎじゃないのか?」
「あ、あぅぅ……で、でもぉ!」
「くそ度胸をつけるためのレッスンだとでも思ってくれ」
「はうう……」
 まあ、普段の男性恐怖症から考えて、雪歩はバージンだろう。
 それに、舌を入れただけで卒倒するくらいだから、キスも初めてだったに違いない。
 そんな彼女を相手に、緊張するなと言うのがどだい無理な話だ。
「それにしても……すごいな。触ってみるとわかる。心臓バクバクいってるじゃないか」
「んっ! う、うう……す、済みません……」
「なんで謝るんだ?」
「さ、さっきも言いましたけど……やっぱり、あ、あずささんとか、律子さんみたいに……」
「雪歩には、これが似合っていると思うぞ、俺は?」
 本人曰く『ひんそーでひんにゅー』ということだが、全体的なバランスから言えば雪歩はそうプロポーションが悪いわけではない。
 その、本人が気にしている小さな胸をそっと撫でる。
407名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 16:31:23 ID:O8Mr0xz7
「ん、んくうっ!」
「力を抜けって」
「む、無理ですよぉ……ふ、あっ!」
 片手で雪歩を抱きすくめたまま、今度は反対の手を彼女の股間に伸ばす。
「ひううっ!?」
「オシッコを洗うだけだ」
「ひ、ひぐっ、ん、ひ……い、イヤ……あ、あぁ……」
 クチュッ、クチュッと泡立ったボディソープが音を立てる。
 その音すらも恥ずかしいのか、横顔を見てみると、彼女の頬は真っ赤に染まっていた。
 このままだとまた失神しやしないかと、ちょっと気になる。
「大丈夫か?」
「だ、だいじょぶですぅ! が、がんばりますぅ!」
「…………」
 いや、あんまりがんばられると逆に心配なのだが……。
 本人が言うんだから、まだしばらくは保つか……俺はそう考え、彼女の秘処を洗う行為に戻った。
「んんんっ!」
「……っと、悪い。痛くしたか?」
「だ、だいじょぶ、です……う、あ……」
 ビクッ、ビクビクッ。
 俺の指が、秘裂を撫でるたびに、雪歩の身体が腕の中で踊る。
「感じる?」
「〜〜っ!」
 耳元にささやくと、案の定その身体が硬直した。
「ご、ごめんごめん。別にいじめようとか、からかおうと思って言ったわけじゃ……」
「そ、そぉ……なんです……かぁ?」
 瞳を潤ませ、恥ずかしそうに頬を染めながら、肩越しに俺を見る雪歩。
 その表情を見ていると、保護欲をかき立てられるのと同時に、めちゃめちゃに壊してみたいという欲求がこみ上げてくる。
「どこが感じるんだ?」
「あ、か、感じて……ない、ですぅ」
「ホントか?」
「ひうっ!? ん、んふあっ、あ、あぁ……あはぁ……」
 彼女のソコは、次第に尿や汗、ボディソープとは違う液体で濡れ始めていた。
「雪歩は……オナニーしたことないのか?」
「え? えええ……っ?」
 これまた反応だけでわかった。
 彼女は視線をさまよわせ、唇を噛みしめている。
「まあ……わかったよ、うん。だったら、イケるよな?」
「え? あ、ああっ!? ん、ふあっ!? ああっ!」
「雪歩がイクところが見たいんだ」
「そ、んな……あ、は、恥ずかしいっ、ですぅ!」
「その恥ずかしがる様子が見たい」
「ぷ、プロデューサー、きょ、今日は……ん、んんっ! い、じわる……ですぅ」
「そうだぞ。本当の俺は、すごく意地悪で、可愛い女の子をいじめるのが大好きなんだ」
 そんなことを耳元にささやきながら、俺は次第に尖り始めた雪歩の肉芽を執拗に刺激した。
408名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 16:33:04 ID:O8Mr0xz7
「ひうっ、ん、ひいっ! あ、だ、ダメですぅ!」
「ダメなのか? 気持ちいいんじゃないの?」
「へ、変になっちゃう……変になっちゃいますぅ!」
 ガクガクと身体を震わせ、滑らかな肌の上に珠の汗を浮かべながら、雪歩が抗議する。
 だがもちろん、俺にその抗議を聞き入れるつもりはさらさらなかった。
「そりゃ、変になるようにしてるんだからな。思いっきり変になっていいんだよ」
「や……やぁ! ぷ、プロデューサー、え、エッチですぅ!」
「勝負下着で迫ろうとしたのはエッチじゃないのか?」
「ひゃああっ!」
 キュッとクリトリスをつまむ。
 雪歩の華奢な身体がガクガクと震え、その肌に細かい痙攣が走る。
「ここをこんなにしてる子はエッチだと思うな」
「ん、んああっ! あ、あはぁぁっ! あっ、あああっ!」
「もうイキそうなのか?」
 必死に快感をこらえているらしい横顔。
 それを覗き込みながら尋ねると、雪歩は潤んだ目でこちらを見た。
「は、はい……ぃっ! あ、だ、ダメ……ダメっ! んっ、ダメ、ですっ!」
「じゃあやめようか」
「え……?」
 ふと真顔で言い、手の動きを止めると雪歩は意外そうな表情になった。
「いや、ダメダメ言うから、本当にダメなのかな、と思ってさ」
「あ、あうぅ……」
 重ねてそう言うと、雪歩は困ったような表情になって黙り込んだ。
 そりゃそうだろう。
 イカせてもらえると思っていたところに、俺が急にやめたのだから……。
「さ、終わりにしようか」
「だ、ダメぇ……ですぅ」
「うん、だから終わりに……」
「ち、違うんですぅ」
 泣きそうな顔になりながら、彼女は俺をじっと見つめてくる。
 まあ、あまり焦らすのもなんだな。
「イキたい?」
「あ、の……わ、たしのこと、イヤらしい子だとか、お、思わないでくださいね」
「うん」
「イキ……たい、ですぅ」
「よし、素直に言えたな」
409名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 16:35:45 ID:O8Mr0xz7
「ん、あっ!」
 再び雪歩のクリトリスをつまむ。
 既に絶頂の手前まで追いつめられていた彼女は、たちまち上り詰めていく。
「い、いや……あ、ああっ! ん、んくううっ! ひゃうううっ!」
「イキたいんだろう? イッていいぞ」
「は、はい……イ、イク、イキます……あ、イ、イッちゃう……イッちゃうううっ!」
 俺の腕の中で、小柄な身体がビクンビクンと勢いよく跳ねる。
 彼女を抱きすくめているため、肌の触れ合う部分は体温がこもり、酷く熱い。
「もうイクか? イクんだな?」
「ああ、イク、イク、イキますっ! あ、イク……イクゥゥッ! あああっ!」
 それまで不規則にガクガクと揺れていた雪歩が硬直する。
「うお!?」
「あ、はぁぁぁぁっ!」
 同時に、彼女の秘裂からは熱い液体が迸っていた。
 また失禁か? と思ったが、どうもそうではないらしい。
 噴出したのは、やや粘り気を帯び、匂いがない透明なものだ。
 いわゆる、潮吹きというヤツだった。
「あぁ、ま、またぁ……」
「いや、オシッコじゃないから心配するな」
「う、う、うぅ……」
 とは言え、年頃の女の子が人前で絶頂するところを見せてしまったからか、雪歩はずいぶんと恥ずかしそうだ。
「大丈夫だって。そんなに恥ずかしがらなくても……」
「ぷ、プロデューサー!」
「な、なんだ、急に? 大声出したりして……」
「わ、私だけ恥ずかしいの、不公平ですぅ! プロデューサーが……その、あの……イ、イクとこ……み、見せてくださいっ!」
「…………」
 よくわからん理論だが、つまり、自分だけ恥ずかしい思いをするのはイヤ……というこか。
「じゃあ、口でしてくれるか?」
「え……?」
 そのせいで、もっと恥ずかしい思いをするとは考えなかったのだろうか。
 俺の言葉に、雪歩は目を見開いてこちらを見つめた。
410名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 16:40:19 ID:O8Mr0xz7
「口で……って、あの、お、男の人の……アレ……を?」
「なんだ、知ってるんじゃないか。くどくど説明しなくて助かったよ」
「あ、あうう!」
 図らずも、自分がその行為とその意味を知っていることを露呈してしまった雪歩。
 恥ずかしそうなその表情に、オスとしての本能を強く刺激される。
「やってくれるか?」
「あ、わ、わわわ、わかり……ました」
 何度かうなずいた後、彼女は俺の膝の上から降り、風呂場の床にひざまずいた。
「ひうっ!?」
「おいおい」
 だが、ちょうど眼前に気張りきった怒張が来たため、叱られた子犬のような声を出し、慌ててうつむく。
「あ、あうううぅ……」
「驚いてちゃできないだろ?」
「で、でもぉ……」
 答えるその声は恥ずかしそうだ。
 だが、俺はそこに、幾ばくかの興味が隠されていることに気付いていた。
 実際、うつむきながらも、時折、ちらちらと上目づかいの視線をペニスに向けてくる。
「大丈夫だって。噛みつきゃしない」
「は、はいっ!」
「ゆっくりでいいんだ。まずは、手でつかんでしごいてくれないか?」
「つかんで……? しご……く?」
 雪歩のほっそりした、若干冷たい手が俺の肉棒をつかむ。
 だが、『しごく』という行為の意味が分からないのか、彼女は首をかしげている。
「その状態で、手を上下に動かすんだ」
「え? こ、こぉ……ですか?」
「うっ……そうだ」
「あっ!?」
 ぷにぷにした柔らかい手のひら。
 それにしごき立てられ、思わずビクンと肉棒が跳ねる。
 雪歩は俺のそんな反応にすら驚き、首をすくめる。
「そのまましごいてくれ」
「あ、あぁ……は、はい……ん、んっ」
「くっ!」
「あぁ……はぁ……」
 雪歩は手を動かしながら、放心したような視線を怒張の切っ先に向けている。
 彼女も興奮、あるいはそれに近いものを感じているのだろうか。
 時折、桜色の唇が惚けたように開き、そしてまた閉じ、その喉がくびりと鳴る。
「そろそろ……くわえてくれないか?」
「え? あ、あの……は、はいっ! あ、で、でも……」
「イヤならいい。手だけでも充分気持ちいいからな」
「……し、します! が、がんばります!」
 また、グッとガッツポーズを取ってみせる雪歩。
 覚悟を決めたらしく、彼女はすぐに怒張に向き直ると、その先端に口づけた。
411名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 16:41:33 ID:O8Mr0xz7
「ん……ん、んんー?」
「…………」
「はぁっ、す、すごく、あ、熱いです」
「そうか。最初はそうやってキスしてくれるだけでもいい」
「ん、はいぃ……ん、ちゅっ、ちゅううっ、ちゅっ、ん、んむ」
「くっ!」
 微かに漏れ出てくる鼻息と、おっかなびっくりで触れてくる柔らかい唇。
 そのぎこちない動きに、焦らされているような気分になってくる。
「ん、んふー、ふぅ、ん、んむっ、ちゅっ、ん、れろ……あ、しょっぱい……です」
「先汁、だな」
「先……汁?」
「女は感じると濡れるだろ? それと同じさ」
「あ」
 自分のやっている行為が、俺を感じさせていると理解したらしい。
 雪歩は恥ずかしそうにしながらも、ちょっと目を細めた。
「ん、んん……ちゅっ、ちゅばっ、んちゅ」
「く……そうだ、そのまま、先っぽを口に入れてみてくれ」
「ん? ん、んむううっ! ん、んふー」
 ぬるりと唇を割り、亀頭が口腔内に侵入する。
 その大きさは想定外だったのだろうか、彼女はちょっと驚いているようだった。
「あふ、ん……ん、んんっ? ん、んむうう?」
「どうした?」
「ぷはぁっ! あ、あの、これ……よ、よだれが……垂れそうになるんですけど……」
「ああ」
 なるほど。口いっぱいにペニスをほおばったら、確かにそうなるわな。
「そりゃあ……すすって飲むしかないんじゃないか?」
「あ、は、はい。やってみます! はむ……ん、ん、んく……ちゅっ、ちゅばっ」
 俺のアドバイス通りに、雪歩は唇をすぼめ、亀頭を強く吸い上げる。
「う、気持ちいいよ、雪歩……そのまま、首を振って、唇でチンポをしごくんだ」
「ん! ん……ん、ん、んく……ちゅっ、じゅるうっ、ん、んぶっ、ちゅっ」
「そうだ、いいぞ」
「んくっ、ん、んむむぅ……ちゅばぁっ、ずちゅううっ、じゅるる……ぷはっ!」
 しかし、何度か首を上下に振ったところで、彼女は怒張を吐き出してしまった。
412名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 16:42:57 ID:O8Mr0xz7
「苦しいか?」
「そ、そうじゃないんですけど……あの、す、すっごく、変な音がするのが……き、気になって……」
「そりゃまあ、仕方ないだろう。そばでもすすってると思うしか」
「あ、は、はい! ん、んむぅ……ん、んむむ、ちゅっ、じゅるるっ、ずちゅううっ、じゅばっ、じゅるるっ」
 恥ずかしさを吹っ切れたのか、あるいは開き直って覚悟を決めたか。
 雪歩は、それまで以上の熱意を込めて怒張をしゃぶり始める。
「く、お……!」
「ん、んくうっ、んむ、ちゅっ、ずちゅうううっ、じゅるっ、んじゅうう、ちゅぶっ、じゅぶぶぶっ」
「ああ、そうだ……も、もっと頼む」
「ん、ふぁい……んくうっ、んむむ、んぐっ! んむ、ちゅっ、じゅるるっ、じゅっぶっ、じゅるるううっ!」
 つたない動きではあるが、雪歩の一所懸命さは伝わってくる。
 彼女が唾液をすすり上げるたびに、カリにねっとりと押しつけられる頬裏の柔らかな粘膜の感触。
 さらに、Aランクアイドル――ついさっき活動停止したばかり――にしゃぶらせているという背徳感。
「ん、ちゅっ、ちゅばあっ、んじゅるるるっ、ずちゅううっ、ちゅばっ、ちゅうう」
「う、あ……っ!」
「んふぅ、ずちゅっ、ちゅぶううっ、ん、んぐっ、んふうう、ん、ちゅっ、じゅちゅっ」
 それらが渾然一体となって、俺を高みへと押し上げていく。
「ん、じゅるっ、ずちゅううっ、ちゅぶっ、ちゅっ、んふううっ、んむむぅ!」
「う、く……で、出でそうだ……雪歩っ!」
「ん、んんっ、んむうう、じゅるるるっ、ずぶぶぶっ、んじゅるるっ、じゅっぷう」
「くううっ!」
 雪歩は、更に激しく肉棒にしゃぶりつく。
 じんじんと甘い痺れが怒張の根元から背すじを駆け上がっていく。
「雪歩っ! も、もう……出るって!」
「ん、んんっ! んふっ、んむううっ! ちゅっ、じゅるるっ、んちゅううっ!」
「お、あ……っ!」
 限界だった。
 強く吸い立てられ、ぬるぬると唇で肉竿をしごかれる。
 その刺激に、俺は抗いきれなくなった。
「ん、んちゅううーっ!」
「うぐっ!」
 ドクン。
413名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 16:44:55 ID:O8Mr0xz7
 尿道を、固形かと思えるほど濃い精液が駆け上がり、鈴口から迸る。
 慌てて怒張を引き抜こうとすると、雪歩は俺の下半身に抱きつき、その動きを押さえ込んできた。
「うっ!」
「んちゅ、んっ、んっ、んふううっ! ん、んむううっ!」
 ドクッ、ドクドクッ。
 更に次弾が彼女の口腔に放たれる。
 だが、雪歩は俺を解放するどころか、うっとりしたような表情でキツくペニスを吸い続けている。
「くあっ!」
「んっ! はぁぁぁ……」
 なんとかその手をふりほどき、俺は彼女の口から半ば萎え掛けた肉棒を引き抜く。
 最後にビュッと残滓が跳ね、雪歩の口元にドロリと飛び散った。
「ん……んっく、ん、ぐ!」
「あ、バカ! 飲むんじゃない!」
「んく、ん、ふううっ! はぁぁ……っ! あ……」
 吐き出させようと思った時には、雪歩は口の中の濁精を飲み干していた。
 目をとろんとさせ、頬を紅潮させた、妙に艶めかしい表情で。
「の、飲んだらダメだったんですかぁ? あの……」
「いや……ダメっていうか、すごく不味いらしいが……」
「味はよくわからなかったですぅ……でも、すごく、飲みたいっていうか、欲しいと思っちゃってぇ……」
 なんだか、酔っぱらってでもいるかのような表情だ。
 そうだ、この表情だ。
 うちのプロダクションで、ビジュアルが突出しているあずささんや美希でも出せないこの雰囲気。
 はかなげでありながら、どこか男を誘うような……不意に見せる、年不相応な色気。
 それを見抜いたからこそ、俺は彼女をトップアイドルにまで育て上げることができたのだ。
「プロデューサー……あの……」
「え? あ……ああ?」
「そ、そんなに見つめられると……は、恥ずかしいですぅ」
 ダメだ。このままじゃ収まらない。
 いずれにせよ、雪歩はここから先を望んでいる……はずだ。
「……ベッドに行こうか」
「あ……は、はいぃ」
 俺は、彼女の手を引いて立ち上がらせると、その身体をいわゆる『お姫様抱っこ』の状態で抱え上げた。
414名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 16:46:23 ID:O8Mr0xz7
「あ……」
 抱えていた雪歩を、セミダブルのベッドの上に下ろす。
「雪歩」
「ん……」
 彼女の口元についていた自分の精液を拭ってから、そっと口づける。
 その間に俺は、枕元に投げ出していた財布から、スキンを取り出した。
 いや……別にやましい目的で持ち歩いていたわけではなく、大人の男のエチケットとして、だ。
 結果的にやましい行為に使われると言うことは、この際気にしないでおこう。
「プロデューサー……」
「雪歩、本当にいいんだな?」
「は、はいぃ……わ、私の、すべてを……も、もらってくださいぃ」
 恥じらって胸を隠しつつ、雪歩ははっきりとそう言った。
 なんというか、股間は隠していないのに、胸を隠そうとするのが彼女らしい。
 俺はうなずき返して、スキンを装着すると、彼女の膝の間に割って入る。
「足、広げて」
「う、うう……」
「ここ、ビチョビチョのままだな」
「あうぅ」
 しゃぶっている間にも濡らしていたのか、雪歩のそこはあふれ出した恥蜜でべとべとになっている。
 肉棒の先端が、可憐なワレメに触れると、その身体がビクッと跳ねる。
「先に謝っておく。ごめん。多分、かなり痛いと思うんだ。俺は、女じゃないからわからないけど」
「は、はいぃっ! か、覚悟してますぅ!」
「ともかく、できるだけ痛くならないようにやってみるよ」
「は、はいっ! う……っ!」
 ヒクヒクと蠢く肉裂に亀頭の先端を沈める。それだけでもう、彼女は表情を歪めていた。
「ひうっ!」
「力を……抜けないか?」
「む、無理ッ……無理ッ、です……っ!」
 まあ、そんなことだろうとは思っていた。
 だが、雪歩のそこは俺の想像を遙かに超えた力で怒張を押しとどめようとする。
 それに従って、彼女の身体もだんだんずり上がって行ってしまう。
「さっき謝ったからな……」
「ひぐっ!?」
 俺は、雪歩の顔の両側に手をついた。そして、彼女の身体が逃げないように固定し、より強く腰を押しつける。
「う、あ……あああっ!」
「くっ!」
「い、痛い……ッ! あ、痛ッ、あ、ああ……あ、ああああーっ!」
 ブチッと、何かが切れるような裂けるような感触。
 それと共に、ペニスがヌルリと熱いものに包み込まれる。
 顎を引いて結合部を見ると、蜜液と混じった血が、雪歩の淫裂からあふれ出していた。
415名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 16:48:01 ID:O8Mr0xz7
「あ、あぐ……う、ぐううっ! ふああ、あ、あはぁぁ……はっ、はっ、あ、ああ」
「よく頑張ったな」
「はい……うう、はいぃ……」
 半泣きになりながらもうなずく雪歩の顔は、涙でぐしょぐしょになっている。
 その涙を拭ってやろうとしたところで、彼女の顔の横についた手が、思いっきり握りしめられているのに気付く。
 普段の彼女からは考えもつかないような、相当な握力だ。
「意外と力があるんだな」
「え……あ」
「いい。痛かったら、そのまま握っていても構わない」
「は、はいぃ……」
「じゃあ……動くぞ?」
 うなずきが返る。
 俺はそれを確認して、ゆっくりと雪歩の中を動き始める。
「い、痛ッ! ひ、ぐっ!」
「こればっかりは……丁寧にしてやれない」
「い、いい、ですっ! だ、だいじょぶっ! ですぅ……からぁっ!」
 苦痛に、雪歩の表情が歪む。
 俺はそんな彼女の様子に、可愛そうだという気持ちと同時に、妙な興奮を感じていた。
「大きく深呼吸して、楽にしているんだ」
「う、くっ!」
「……無理そうだな」
「は、はいぃ……す、済みませぇん」
「でも……気持ちいいよ、雪歩」
「あ、あぁ……」
 そうささやくと、彼女はぼおっとした表情になった。
 苦痛の中にありながらも、どこか幸せそうな、陶酔したような様子だ。
「雪歩のオマンコ、すごくキツくて、中のヒダヒダが俺のチンポに絡みついてくるな」
「あ、あ、い、イヤぁ……そ、そんな言い方、イヤ、ですぅ」
「エッチなことを言われるのは恥ずかしい?」
「は、はいぃ」
「でも俺は、そんな風に恥ずかしがってる雪歩は嫌いじゃないぞ」
「う、うう」
 喜べばいいのか、恥じらえばいいのか……雪歩は、複雑そうだ。
416名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 16:49:36 ID:O8Mr0xz7
「ついでに言えば、そんな風に困ってる雪歩も、な」
「ぷ、プロデューサー……」
「……そろそろガマンできなくなってきた。もっと動いてもいいか?」
「あ、は、はい……た、多分、大丈夫だと思います」
「いい子だ……ん」
「く、ううっ! ふうんんっ!」
 少しずつ抽送の速度を上げていく。
 俺は、雪歩と会話している間にも中で動き続け、少しずつ未通の処女地を押し広げていた。
 まだ硬い肉……それが馴染むように腰をうねらせつつ、怒張を、内奥へと何度も突き入れる。
「ひぐっ、ん、んんっ! ふああっ! あ、ああっ!」
「まだ痛いか?」
「そ、そうじゃなくて、あ、くっ! お、お腹の中を……か、かき回されるみたいで……な、なんだか、こ、怖くて……っ!」
「お腹の中、じゃなくて、オマンコだろう?」
「ひううっ!」
 たちまち、彼女の顔からは不安の色が消え、羞恥に染まる。
「ほら、言ってみて。どこがかき回されてるんだ?」
「あ、あう……」
「俺は言って欲しいんだ」
「お、お……オマ……ンコ……」
 半泣きになりながら、その言葉を口にする雪歩に、俺は異様な興奮を感じていた。
 更に抽送の速度を上げながら、彼女に問いただす。
「そのオマンコの中には、何がハマってるのかな?」
「え……う、あっ! あ、あの……んっ! お、おち……オチンチン……」
「誰のオマンコに、誰のオチンチンがハマってるんだ?」
「わ、私の、オマンコ……の、中に、プロデューサーの……あ、お、オチンチンが、は、ハマって、ます……ぅっ!」
 今までは、恋に恋する気持ちや、恋愛への不安などの初々しい歌を紡いできた雪歩の唇と声。
 それが今、卑猥な言葉をひり出すために使われている。
 雪歩のファンなら、興奮間違い無しのシチュエーションだ。
「く……雪歩、そろそろイクぞ!」
「は、はい……ん、くっ! だ、出して……くださいっ! プロデューサーの、白いの……だ、出してぇっ!」
「う、お……っ!」
 自分では気付かなかったのか、彼女の口から出たそんな大胆な懇願に、俺は高揚を抑えきれなくなった。
 あっという間に、ペニスの根元に煮えたぎるような圧力がこみ上げてくる。
417名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 16:51:36 ID:O8Mr0xz7
「あ、あ、あんっ、あ、あくううっ! ひうっ! あ、あああっ!」
「雪歩……くううっ!」
「んん、あ……あはぁぁっ!」
 ドクッ。ドクドクッ。
 スキンをつけていたため、吹き出したものの勢いと熱さが直にペニスに感じられる。
 ビュッと尿道に残った残滓を吐き出しながらも、俺は雪歩の中で動き続けていた。

「よし……もう大丈夫だな?」
「は、はいぃ」
 それからしばらくして、俺達は再度シャワーを浴びた。
 雪歩は、今度は恥ずかしがって一緒に入ることをどうしても了承してくれなかった。
 まあ、その辺りは乙女心というものなのだろう。
 そして、部屋で休んでいるとランドリーサービスできれいになった服が届けられた。
「さすが一流ホテル。本当に三時間で仕上げてくるとは……請求額も超一流みたいだけど」
「ううっ、なんだか、すごくお金がもったいないことになってしまって……済みません」
「はははっ、やよいみたいなことを言わなくてもいいさ。支払いは事務所の経費だから」
「……プロデューサーは、これからどうされるんですか?」
「え? ああ、俺はまだ細かい仕事が残ってるからね。雪歩を送ったら、ここに戻ってきて……多分、明日の朝にチェックアウトじゃないかな」
「あ、じゃ、じゃあ、やっぱり私、一人で……」
「いや、時間が時間だ」
 俺は、雪歩に時計を見せた。
 そろそろ、女の子が一人で出歩くには問題がある時間になりつつある。
「ううっ、済みません……」
「ああ、いいさ……さあ、それじゃ行こうか。お父さんも心配されているだろうしね」
 もっとも、雪歩の父上が心配する以上のことをしてしまったってのは、この際置いておくべきだろう。
「は、はいっ! あ、あのぉ……」
「うん?」
「こ、この部屋を出るまででいいですから……う、腕を組んでいいですか?」
「もちろんだ。じゃあ、行こう」
「は、はいっ!」
 本当に、心の底から嬉しそうな微笑みを浮かべ、俺の腕に自分の腕を絡ませてくる雪歩。
 肌に伝わってくる体温を心地よく感じながら、俺は彼女と共に部屋を後にしたのだった。

(終わり)
418名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 16:53:03 ID:vmZAUVi+
GJ!!!!!!!!
419名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 16:55:13 ID:O8Mr0xz7
 と言うわけで後書きです。
 いやー、参った参った。連投規制があるのは知ってたけど、まさか改行でも規制されるとは。
 おまけに、元々1ブロック5〜6KB単位で書いてたので、投稿できるようにするとぶった切り感丸出しというかなんというか。
 ともあれ、今度からは、2KB前後に収まるように構成を考えないと。
 途中、投稿順序を間違えたりしてますが、その辺りは生暖かい目で見守ってやってください。
 次は律っちゃんの誕生日合わせでなんかできればな、と思ってます。
 では。
420名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 18:21:57 ID:7gH0POXU
>>419
よかったよ〜!!
ぐっじょ!!!
421名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 19:14:52 ID:SyEt5cz1
あずささん責めSSさえ見られたら
何の悔いも無く死ねるのにっ
422名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 22:40:54 ID:xgHi4bTr
>>419
最近雪歩ED見たばっかだったからすげーwktkした!!
GJ!!
423名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 21:14:48 ID:pTbVH8ht
>>419
GJ!!
ゆきぽの『ごほうび』は青○が半ば定説かと思っていたんだがw、こういうのもらしくていいねぇ。

それにしてもこのプロデューサー、ノリノリであるw
424名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 01:12:27 ID:L06X0xRq
青○ってなんだ?
425名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 01:23:55 ID:L06X0xRq
スマソ、事故解決した
426名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 14:24:22 ID:bZsXn8B3
スク水キタ───ヽ(゚∀゚)ノ───!!!
427名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 18:34:19 ID:pBxlMs5O
>>426
最近アイマス起動してなくて知らなかったわw
サンクス
428名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 22:50:28 ID:2LR82yPs
スク水より結婚首輪だろ
429名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 09:17:14 ID:AW0jJACv
く………首輪だと!?
430名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 12:33:22 ID:5QNQG6ID
俺の千早を虐めようというのか?許せん!
あとチャイナドレスキボン
431名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 00:56:32 ID:YF2gYRie
くっ首輪
432名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 02:42:35 ID:/yvhAAgX
首輪のプレゼントは本編であるじゃまいか
433名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 02:53:46 ID:1edCPJY/
DLCの首輪は正直微妙だがな

つか、ウェディングドレスの実装の方が先だろう
常識的に考えて
434名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 04:32:15 ID:t3JZz3+o
今のうちだから言っておくけれどTVアニメ版で
後半やがて来る筈のあずさと朔のベッドシーンは
やっぱ起きあがりあずさの胸元隠しでは今さらどこのアニメよ、という感じだと
思うのだわ。最低限が立ちバックか後背位か騎乗位だな。

あずさのモンデン影の支配者複数との対面座位騎乗位、ピンぼけアップ、声のみで良し。
それをそこまでやるか、という感じで
壁際で冷笑しながら見ている朔というのがベストかと。
435名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 08:43:02 ID:ei1ETL36
>>434
よう、イミフ
436名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 09:35:33 ID:ll42NADv
アニメは黒歴史
437名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 13:12:54 ID:6vlKIB9c
ゼノグラシアが終わったらキャラの名前以外の設定と声優をさらに変えた別のアニマスが
KOFの麻宮アテナの声優のようにほぼ毎年変えられて登場するのが通例になったらどうしよう。

アイドル全員がビキニ鎧の女グラディエーターとかなら許す
438名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 13:36:04 ID:wU2Q4S1Z
俺ゼノが終わったら出るゲーム準拠のOVAを買うんだ……
439微えろP:2007/06/26(火) 13:56:54 ID:LpJzlwRF
お久しぶりです。
雪歩ENDのSSに感動しながらも、懲りずにお馬鹿な新作を書いてきました。
キャラは美希(ショート)、
タイトルは【人はパンのみにて生きるにあらず】
で、お送りします。
どうぞまたしばしお馬鹿な妄想に付き合っていただけるとありがたいです。
440人はパンのみにて生きるにあらず:2007/06/26(火) 13:57:49 ID:LpJzlwRF



『あっ……やあぁ……ハニーが見てると思うだけで……すごい、濡れちゃってるよぉ……』
人気の無いスタジオで、据え置きされたカメラを前に、大事な部分を弄る美少女が一人。

ショートカットの髪は活発な印象を与えると言われているが、それよりも色気の方が勝っている。
それもそのはず、カメラの前で自慰行為にふけっているのは、
若くしてビジュアルクイーンの地位を確立しつつある大物アイドル【星井美希】その人なのだから。

『恥ずかしいけど……見て。ハニーになら見て欲しいから……ミキのえっちなところも、全部……』
指の動きと同時に、くちゅりと水音がマイクに伝わりひどくいやらしい連想をさせる。
十分に濡れ、男性を向かえる準備を整えたその場所は年齢にそぐわぬ性臭を放ち、
全ての男を色香に狂わせる程の凄みを、この若さで成しているとうのだから恐ろしい。

その映像を眺めているのは、20代も中盤に差し掛かるスーツの男……
いや、回りくどい言い方はやめよう、それが俺。765プロ所属のアイドルプロデューサーで、
名前は……いや、それも別にいいや。名乗ったところでどうなるものでも無いし。

今重要なのは、そんないわくつきのDVDがこの場所にあり、俺はそれを見ていると言う事。
あの若さで全国の健康な男子たちの下半身を支配する、恐るべきスーパービジュアルアイドル……
そんな美希の無修正自慰シーンDVD……こんなものが流出したらオオゴトだ。
俺どころか、765プロ全部が消し飛ぶという大惨事になるだろう。

なんでそんなものがあり、今現在俺が眺めているか、というと……
俺が自身の溜まったものを処理するために使っているわけなんだが、
困った事に、アレ自体はギンギンに硬いのだが、なかなか射精感が来てくれない。
こんなに凄いお宝を前にして、何故そんな有様なのかというと……そうだな、

ちょっと前に、どこかのゴールデン番組で『ホンマグロだけを1週間食べ続ける』
企画ってあったよな。あれを想像してみてくれ。
最初のうちはそりゃもう滅多にお目にかかれない高級食材だ。
そのまま食うだけで夢に見るほど美味しく、感動さえ呼ぶ味だったさ……最初は、な。
だが、マグロ以外は他の食材を食うことを硬く禁止され(米さえアウトという徹底ぶりだ)
3日目を過ぎたあたりから栄養は偏り、マグロの美味しさの素であった油分を
見るだけで味と匂いを完全に脳内が再現し、胸がムカムカしてくるという……

今の俺は、そんな感じなんだ。ことエロ妄想においては!!
大好物も、毎日食べ続けて……なおかつそれ以外を食する事を禁じられてみろ、
あっというまに『大好物』というステイタスは消えて亡くなるぞ。

……そもそも、何でこんな事になったかというと、だ。
同業者の皆には、多少腹立たしい部分もあるが聞いてくれ。助けると思って。

441人はパンのみにて生きるにあらず:2007/06/26(火) 13:58:32 ID:LpJzlwRF


9ヶ月ほど前、765に鳴り物入りで入ってきた新人、星井美希……
俺は彼女の担当プロデューサーとなり、2人3脚で順調にランクアップを果たしていった。
そして、偶然にも美希が交通事故に逢いそうなところを助け、
それから、彼女の中で何かが変わったのかもしれない。
美希は、仕事に次第にやる気を見せ始め、メジャーの地位を確立した時、
バッサリと髪を切り、決意も新たに俺とビジュアルクイーンへの道を目指すと誓い合った。
そして、俺達はお互いを想い合う仲となり、幸せを手に入れたわけなのだが……

もはや今の彼女はトップアイドルであり、年齢とか色々な問題もあって、
アレでナニな事はしていない。……そりゃ、死ぬほどやりたいけどさ。
俺だって仕事上の立場というものがあるし、業界内で御法度とされる事であるくらい分かってる。

だが、俺だって健康な成人男子。毎日溜まってくるものはどうしようもない。
そんな中、オフの日に俺の部屋に遊びに来た美希は、俺秘蔵のエロ本を見つけ、怒り出した。

『ハニーはミキっていうトクベツな人がいながら、こんなもので……してるの?』と。

そこで彼女が申し出てくれたのが、美希お手製、俺の好み100%の自慰専用DVD作りだった。
美希は、俺の性的嗜好を聞くと、それに準じたシチュエーションと今までの経験を元に、
凄い映像を撮ってくれた。かつて、水着撮影の時スタッフ全員を前屈みにさせた美希だ。
その彼女が本気になったら……それはもう、凄いDVDになったさ。
美希の若さと色気とのギャップからくる背徳感みたいなものがある分、
総合的なエロさでいけば、あずささんでも一歩及ばないかもしれないぞ。

……そう、あの時は凄いものをくれた美希に、心から感謝した。
ついつい、仕事が終わって自宅に帰った後……8発も頑張ってしまい、翌日遅刻するほどに。
だが、こういったおかず系は……見続けると興奮度が減衰するんだよなぁ。
アイドルイメージと似たようなものだ。
常に新しいものを生み出さなければ、置いていかれてしまう。

さすがに性欲は、食欲と違って3日抜けば死ぬ、というものでもない。
しかし、ネタが限られてしまえば減衰は加速する。
……多分コレは、同じボーカル系のシングルばかりをリリースし続けた状態と同じだと思う。
そのおかげで、性衝動は相変わらず巻き起こるのだが……
使えるネタが完全統一されていると、やりにくい事この上ない。
しかも、もう4ヶ月同じネタで処理してるんだ。これはかなり頑張っていると
俺個人的には思うんだが、同業者の皆はどう思うよ?
442人はパンのみにて生きるにあらず:2007/06/26(火) 13:59:13 ID:LpJzlwRF
……マグロに置き換えれば、大体のことは想像つくだろうが……
腹ペコで倒れている俺の前に、高級ホンマグロが置かれて、俺がそれを

『いやだ、食べたくない』

と言って、払いのけたとしよう。
視聴者的には怒るよな?【貴様、何贅沢な事言ってやがる!?】と。
だが、この辛さは経験したもので無いと分からない。それは断言しよう。
ソレを食うくらいなら、むしろ餓死する道を選ぶ人間もいると思うぞ。

……とは言うものの、俺の場合はマグロと違う。星井美希という人間だ。
将来を誓い合った仲である美希に文句を言えるわけも無い。
ましてや、俺のために恥ずかしいことを我慢して、俺が性処理するためだけのDVDを
苦労して作ってくれたのだから。

「……どうしてもダメだな。仕方ない……仕事に戻ろう」
映像再生機を片付け、とりあえずこの性衝動は昼休みにでも先送りしようと決めた。
美希には申し訳ないが、もうちょっと溜めないと出すには辛いのかもしれない。
……これでも1週間以上禁欲生活を送っていたんだけどなぁ。
だいたい、このDVDを美希から貰って4ヶ月が経とうとしている。
全部で1時間そこそこの容量なのだが、映像のアングルから展開……いや、
肌の艶から流れる汗の量まで覚えてしまった。何度も見たおかげで。
下手をすれば脳内妄想だけで一発いけるんじゃないかと思えるほどだ。
ただし、美希に飢えている状態ならば、だが。

……よく考えてみると、これって担当プロデューサーとしてまずいんじゃないだろうか?
確かに美希の言うとおり、恋人同士である以上、浮気などあってはならないことだとは思う。
しかし、他の娘と肉体関係を持つ、とかなら分かるが……一人フィーバーのおかずさえ
完全限定するのはさすがにどうかと思うぞ。

美希の愛を疑うわけではないが、性欲を【全て】美希で賄うというのはさすがに辛い。
今日は、美希が来たらその辺を譲歩してもらうべく話をしようと思うのだが……
443人はパンのみにて生きるにあらず:2007/06/26(火) 14:00:16 ID:LpJzlwRF
「ハニー、おはようなの♪今日も一日、頑張るのー」
「おはようございますプロデューサー。こんな格好で失礼します」

噂をすれば、というタイミング。
やってきたのは件の張本人、星井美希と……同期デビューのアイドル、如月千早。
別にユニットを組んでいるわけではないのだが……事務所が同じアイドル同士、
途中で一緒になって、二人で歩いてきたのかもしれない。
昔は美希のやる気の無さに、千早がキレたりしていたものだが、
美希がやる気を見せてからというもの、ビジュアルとボーカルのトップ同士、
仲良くやってくれているようでプロデューサーとしては気が楽になって助かっている。
そんな千早が、慣れないスカート姿で現れたので、俺は一瞬ドキッとした。

「おはよう二人とも……千早、それって学校の制服か?」
「ええ……今日は午前中のお仕事だけなので、終わったらそのまま学校へ行こうかと」

なるほどそういうわけか。
しかし、女性というものは服装一つでガラリと変わるというが、千早は特に凄い。
ブレザーにスカートの着こなしは、性格を現すようにピシッとしており、
どこのお嬢様かと間違うほどに上品で、彼女の凛とした立ち居振る舞いも相まって
女性のファンが付きそうなくらいカッコいい。
『タイが曲がっていてよ』とか言わせたら、似合うだろうなぁ……

「そうか……じゃ、午前中に終われるようにビシッと決めていこう!!
ただ、その服で営業は出来ないから、着替えてきたほうがいいだろうな」
「はい、分かりました……では、10分後に社のロビーで」

くるりと半回転し、スカートを翻す千早。ある意味相当レアな光景だ。
コンサートでスクールウェアを着せた事はあるが、今のブレザーの方が
何度も着ている分、似合っているような気がする。

慎ましやかな千早の制服はスカート丈も普通より長く、
ひざの裏が見え隠れする程度なんだが……世の中には【膝の裏フェチ】という人種がいて、
その道の人たちに圧倒的な支持を得るだろうということが推測できる。
……だが、見えたのはそれだけではなかった。

普段からぴったりとした革パンツ姿で行動することが多い千早は、当然
その行動半径もある程度決まっている。
しかし、スカートの時は周りに対する当たり判定が厳しく、
ましてや俺の散らかった机を通る時は注意が必要なのだが、
今ひとつその危険を知らない千早は、案の定積みあがった本にスカートを引っ掛けて……
444人はパンのみにて生きるにあらず:2007/06/26(火) 14:01:40 ID:LpJzlwRF
「あ……きゃっ!?」
可愛らしい悲鳴と共に、卓上の本を崩しながら床に倒れこんだ。

「!?」
その時、俺にとって神の如き光景が両瞼に入ってきた。

(……ピンク!?しかも両サイドにレース入り……)
豪快にこけた千早のスカートは捲れ上がり、可愛い下着を丸見えにしていた。
彼女のイメージに合わない暖色系のデザインと、レースの上品さ……
そして、後ろからだからこそ分かる、股間のふくらみ具合の美しい事。
胸も、腰周りの肉付きも薄いが、あそこのふくらみだけはしっかり女の子であり、
彼女の写真集でも必見の場所でもある。
……言ったら怒られるから、絶対本人の前では言わないが。

そして、その神の如きおぱんつ様は後光を発せんばかりの色気を伴って俺の記憶に焼きつく。
その瞬間、さっきまで遠征中だった射精感が、股間の猛りもソコソコだというのに戻ってきた。
情けない話だが、これでも20年以上人生を過ごし、アイドルのパンツごときで射精するような、
中学生レベルの感覚はすでに卒業しているつもりだった。
しかし、悲しいかな高級本マグロの大トロだけ4ヶ月も食わされていたこの身としては、
素朴なサラダとも取れる、千早の下着姿がこの上なく極上の料理に見えたんだ。

「だ、大丈夫か千早?怪我は……」
前屈みになりながら千早の元へ歩き、まずは怪我の有無を確認する。
が、彼女は怪我よりもスカートの方が気になるらしく、俺が近寄るのを見て慌てていた。

「あ、あのっ……大丈夫で……きゃあっ!?」
「うおっ!?」
慌てているためかスカートの処理も中途半端だったらしく、起き上がると同時に振り向くと、
今度は前から千早の下着が丸見えになった。
フロント部分には可愛らしいフリルと、目立つように赤いワンポイントのリボンがあり、
上品だが可愛さと色気を伴って千早を十二分に魅力的に見せていた。

昔は下着など、機能を果たせばそれで良いと言わんばかりだったのに……
彼女もランクアップを遂げる事で、見られるという意識の重要さを気付いてくれたのだろう。
プロデューサーとしては大変嬉しい事なのだが、この状況は目に猛毒だ。
445人はパンのみにて生きるにあらず:2007/06/26(火) 14:03:35 ID:LpJzlwRF
普段見慣れないブレザー姿の千早に加え、ハプニングで下着が丸見えという美味しい出来事。
美希以外のエロに飢えた俺にとって、身体の芯から湧き上がる衝動を抑えるのに必死だった。
しかも、千早には失礼かもしれないが、意外と可愛い下着を見られて恥じらう千早の声と、
普段クールな千早が頬を赤く染めてあわてふためく姿を同時に見られるのは、
超レアと言ってもいいほど珍しい事だと思う。……ていうか、俺も初めてだ。

「……ぶ、無事ならいいんだ。美希……すまんがこの場を頼む」
「ハニー?何処いくのよー」
「ちょっと体調が悪いんでな……トイレだ」

……苦し紛れにそんな言い訳をしたものの、本当の目的は勿論違う。
未だ脳内メモリーにある、千早のパンツ丸見え姿を思い出して、一発抜くためだ。

申しわけ無いが、今現在美希のおかずに飽きた俺にとって、彼女以外のえろビジュアルは反則だ。
チョコクリスピー星へ連れて行かれる男の子の如く、無抵抗そのものだ。

元々、社長と俺しか使わないような男子トイレ。
その個室に入った俺は、猛烈な勢いで千早の大事な部分のふくらみを思い出しながら
自分の分身を擦り……情けない話だが、一分と持たずに大爆発を迎える事となった。
すると先程の不調は何処へやら。
元々美希の身体のほくろの位置まで細かく記憶している俺にとって、千早のパンツは
その存在だけでも素晴らしいお宝だった。
色白な肌に、細い体躯。そして鍛え抜いた割にやわらかそうなお尻と、
思ったより盛りのある大事なところ。

さんざん剛速球を見せられた後のスローカーブに対して、かっこ悪く三振する
バッターの気持ちが、今の俺には痛いほど良く分かる。……っていうか、出すぎて痛い。
とりあえず千早の営業に担当Pとして同伴しなければならない以上、
あまり時間を取られるわけにもいかないだろう。俺は素早く後処理を済ませて
美希たちの待つオフィスへと戻った。
446人はパンのみにて生きるにあらず:2007/06/26(火) 14:04:43 ID:LpJzlwRF



「………」
「すまん。美希……その、さっきのは不可抗力というか、事故みたいなもので、
美希が一番大切な人であることは変わらないからさ……」

千早の営業を終えて、彼女を学校まで送った後に待っていたのは、
自主レッスンを終えた美希との午後のミーティング。
……この場合、事後フォローと言いなおしても差し支え無いだろうな。
だが、てっきり彼女以外のネタで性処理をした俺を睨むでもなく、
かといってむくれるでもなく……沈んだような表情は、俺から見てもかなり痛々しかった。

「……ごめんね……ハニー。美希のわがままで、そんなに辛い思いしてたんだね」
「!?」
そうだった。
事故に逢ってからの美希は、仕事にやる気を見せるだけが変化じゃない。
少しづつ、他人を気遣うような行動が多くなってきてるんだ。
だから、【自分以外の女の子に欲情しないで欲しい】と言ったのも、
自分の嫉妬から起こるわがままなのだと理解しているのだろう。
だから、怒るどころか謝っているんだろう。

俺にしてみればそんなわがままドンと来い!!という気持ちなのだが。
……無論、溜めに溜めたせいで千早のパンツで一発抜いたのはさておいて。
下世話な話だが、彼女もいなくて右手が恋人だった時代に比べれば
日本トップクラスのビジュアルクイーンと恋人同士、というあり得ない幸福を手に入れたんだ。
その程度の苦労など、無い方が逆にあやしいってもんだろう。

「あの時は、つい勢いで言っちゃったけど……男の人って、辛いよね。
その……3日もすれば、白くてねばねばしたのがいっぱい溜まっちゃって、
時々抜いてあげないと、ムラムラして仕方なくなるんだよね……」

微妙に知識が偏っている気がするが、俺はあえて突っ込まずに美希の話を聞き続けた。

「だから……ね。ミキももう、無茶なことは言わないの。
ハニーが浮気したり、ミキの事捨てちゃったりしないって信じられるから……
ひとりえっちの時だけは、どんなおかずを使ってもいいよ。
そして、美希が大きくなって、えっちな事してもいいくらいになったら……
その時、美希の……えっと……はじめてを……貰ってほしいの」
447人はパンのみにて生きるにあらず:2007/06/26(火) 14:05:37 ID:LpJzlwRF
美希の言いたいことが伝わると、最後までその声を聴けなかった。
この場で泣き出したい感動やら、抱きしめたい衝動やらが混じって、何が何だか
分からない状態になっていたから。

きっと、美希の言うとおりに禁を解いてもらえば全ては上手くいく。
ファンの目線からすれば、アイドルに性的なものを感じてないはずは無い。
故に、例え亜美真美にも性的な色気があると信じてプロデュースをしてきた俺としては、
女性を見る目が曇るのは、何としても避けたい話だったし、
これで多分、他のメンバーが写真集やグラビア撮影をする事になっても、
仕事に悪影響を及ぼす事は無いだろう。

だが……俺の心が、どこかで【待った】をかけている。
美希はああ言ってくれるものの、俺は本気で美希が一番大好きな娘なんだ。
たかが一人フィーバーのおかずくらい……とはいえ、
本気で美希だけをネタに、一生とは言わないが、数年くらいなんとかできないだろうか?
沈黙が流れる中、高速回転中の俺の脳が、一つの答えを出した。

「……美希。俺はやっぱり一人でする時も、美希がいい」
嘘偽りの無い、俺の本心。正面から伝えるも、美希は目を白黒させて驚いていた。

「う、嬉しい……けど、でも……ミキはミキだから、やっぱりいずれ飽きちゃうし……」
「いや!!調理次第で何とかなるさ。美希……この前、真とやよいと、ドラマに出ただろう?
演技の勉強だと思って、あの時みたいに別人格を演じてみるんだ。
キャラや容姿を変えれば、全然違った美希のおかずDVDが出来るかもしれない」

「そっかぁ♪それなら勉強になっておかずのバリエーションも増えてラッキーだね」
俺もそう思う。今までマグロの刺身一択だった食事に、
マグロの照り焼きとマグロの竜田揚げというバリエーションが加わったような感じだ。

「じゃあ……午後のミーティングのついでに、ちょっとやってみようか。
こういうの、何て言うんだっけ…………えっと、いめくら?」
「そう言う事は、女の子が口に出して言うもんじゃありません!!」
美希をたしなめつつも、俺の心は待ちに待った別のおかずに飛んでいた。
そうと決まれば、普段の美希に食傷気味な俺としては、ここで一つ美希のキャラから
大きく外れたのを演じて欲しい。
そんなわけで、俺が美希にリクエストしたキャラとシチュエーションは……


1:千早っぽく、気品に溢れる美希が、羞恥に戸惑いながらもはげしく乱れるようなDVD

2:律子っぽく、真面目な美希が、だんだんいけない事を覚えていくようなDVD

3:雪歩っぽく、小動物のようにおどおどした美希が、えっちな悪戯をされるようなDVD

4:その他、どんなキャラでも美希とイメージの違う行動があれば。
448あとがき:2007/06/26(火) 14:13:50 ID:LpJzlwRF
今回は以上になります。
さすがに男の寂しい一人フィーバーなどを亜美真美たちに語らせるのは憚られます。

今回のお話は、ほとんどが作者の推測と妄想から成り立っておりますゆえ、
具体的に同一のおかずで何ヶ月我慢できるかや、フィーバー無しでどれくらい過ごせるかなどは
完全にフィクションです。

美希SSのはずが、出たえろ描写は千早のぱんつのみというのは申し訳ありません。
次回から、お望みのシチュで美希にえっちぃ事をしてもらうので、どうかお許しを。

449名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 15:03:03 ID:jM1rAnLP
うおおお!GJすぐる!
選択はもちろん1でよろしく
450名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 16:51:23 ID:4UMDUOPN
一瞬未来館に紛れ込んだかと思った
451名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 17:00:36 ID:Tcr3VvrC
1番! 1番!
452名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 19:09:51 ID:pNI4PF2b
1番!!!!!!!!
453名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 22:06:53 ID:QRZJWiVH
これは1だろ…
454名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 03:45:33 ID:q2xN7nf3
どう考えても3
455名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 05:29:54 ID:RTskx7e6
1の人気に嫉妬

てなわけで俺は2を希望するぜ
456名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 09:07:44 ID:/bKVjutY
よし、1番だ。
457名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 10:21:04 ID:vfRyHXfD
なら俺は3番で
458名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 17:35:57 ID:Iztrx5u3
せっかくだから俺は3番を選ぶぜ
459名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 20:15:59 ID:KgJ5i8rw
やっぱり1番だろ
460名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 21:26:39 ID:hiSEOz/E
1を希望するぜ
461名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 00:39:35 ID:2cUxzmfw
無論、1番で。
462名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 01:51:46 ID:Z0DlmTpK
俺は美希が軽々しくマンコのことをマンコと言わなければなんでもいいぜ!
やっぱ恥じらいながらアソコとか恥ずかしいトコロとか大切なトコロだよな。
463名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 18:56:16 ID:BMQG3dh/
そうだねあふぅだね
464名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 23:09:01 ID:krdvVNSW
2以外ならなんでもいい
465名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 12:59:01 ID:oUD/A2aH
1だろ…常識的に考えて…
466名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 11:51:49 ID:eQtno3Td
2だろ
467名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 12:21:31 ID:KH3nYN6Q
なぜこれがでない
全部見たい
468名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 15:00:55 ID:ALJvIfNv
それを言ったら終わりになるからだろ

続きも無い状態で保守し続けるには
些細なネタでも引っ張らなきゃならん
469名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 16:01:49 ID:mx5kUnIO
なぜ覚醒美希がカワイイのかわかるか?
ビジュアルはもちろん、とにかく愛情表現が大きく多い
愛情表現が多いからハニーも徹底的にバカップル化できる
バカップル化されたハニーはプロデューサー特有の個性の無さをカバーし、エロパロにも優れる
ストーリーの動きはストロベリーになり、桃色空間もよく利く

…が、そんなコトはどうでもいい…
いちばん大事なコトはただひとつ
ハニーの性欲処理を助ける美希に
他の誰かを演じさせるというその気持ちだ


とどこぞのロータリー乗りの言に乗っ取り

4.その他
色々演じさせるけど結局美希が良い、で。
470名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 12:50:17 ID:Dfje/SGL
では3で
471名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 13:32:21 ID:BFNpzrFV
ろ・・・ロリータ乗り?
472名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 14:38:44 ID:o44HVIDh
ダブルロリータ搭載?
473名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 14:42:58 ID:XuvEjspQ
それなんて双海
474名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 09:26:31 ID:c9DQP23C
続き期待
475名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 10:07:44 ID:vZWWXbzN
test
476名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 10:20:22 ID:vZWWXbzN
1番でよろすく
477名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 00:34:31 ID:o0Y86B/s
たくさんのご希望をいただき、ありがとうございます。

これまで千早、雪歩を中心に書いてきたもので、この二人にはもう
読者Pの皆も飽きているかもと思いましたが……
個人的には同志が大変多く、ありがたい限りです。
前回ちょこっと千早を出したこともあり、今回は一番の【千早っぽい】
美希ということで書かせていただきました。
では、いつもの調子ですがどうかよろしくお付き合い下さい。
478人はパンのみにて生きるにあらず:2007/07/06(金) 00:36:10 ID:o0Y86B/s
美希がやる気も新たに、俺のために新しいおかずを提供してくれると宣言してから一週間。
千早の下着での大爆発から、ふたたび溜めに溜めている俺に前に、穏やかじゃない
様子の千早が歩み寄ってきた。

「……プロデューサー、美希を何とかしてください。何があったのかわかりませんが、
最近やたらと付きまとわれて困っているんですから!!」

やる気になった美希は凝り性故に、取材対象である千早にべったりなんだろう。
多分、仕草やリアクションの観察、吸収から下着の趣味まで見ているんだろうな。
俺としてはその熱心さは嬉しいが、わけもわからず付きまとわれる千早にしてみれば、
たまったもんじゃ無いだろう。

「すまんな、千早……実は美希なんだが、次の仕事のために品があって物静かな女性を
演じなくちゃいけないんだ。それで一番身近で条件に当てはまる女の子として、
千早を参考にしているんだと思う。勿論やりすぎには注意するけど、
ビジュアル方面で売っている美希には、千早のボーカルレッスンと同じくらい重要なレッスンなんだ。
迷惑をかけてるのは俺からも謝る。だから……それだけは覚えておいてくれ。
そして、余裕があったらでいいから協力してほしい。この通り頼む」

多少卑怯な言い訳にも聞こえるが、嘘はついていない。
そして千早も、仕事を前面に出されては怒れないし【気品ある女性の見本】と言われると、
大袈裟に喜んだりしないものの、悪い気はしないらしい。

「そう言う事なら……美希も言ってくれれば協力するのに」
「本当にすまんな。美希もそういう方面は照れ屋さんだからな。
聞かれれば応えてくれる程度で良いからさ。あ、もちろんやりすぎたら遠慮なく俺に言ってくれ。
分別は着けるし、迷惑かけたらちゃんと注意しなきゃいけないし、な」
「ええ……その辺は了承しています。ですが……」
479人はパンのみにて生きるにあらず:2007/07/06(金) 00:37:24 ID:o0Y86B/s
言いかけて、千早は頬を赤く染めて俯いている。
「あの……あまり、プライベート方面で恥ずかしい事は協力できかねるのですが、
プロデューサーの方からちょっと注意していただけると……その、例えば……」

「みんなー、おはようなの!今日も一日、張り切っていきましょうなのー♪」
千早の話が終わらないうちに、美希が事務所にやって来た。
最近は遅刻の心配も無くなって、担当としては実にありがたいんだが……
この時ばかりはタイミングが悪かったかもしれない。

「あ、千早さーん!!おはようなの。丁度良かった。今日のパンツの色とデザインは……」

察するに、これだろうな。千早が迷惑している一番の原因は。
余計に真っ赤になった千早を見ると、さすがにこれはやめさせるべきと思い、
手元にあったスポーツ誌、ナムコットスポーツ(略してナムスポ)を丸めて、美希の頭を叩いた。

ぺちっという情けない音を立てて、面食らった美希がうずくまる。
「社内で大声でそういう事を言うんじゃありません!!同性でもセクハラは成立するんだぞ」
社長は大らかに笑い、小鳥さんはこちらを伺いながらちょっと苦笑い。
朝も早くてアイドルの皆がいないだけましかもしれないな。

「……というわけで、これで勘弁してやってくれ」
手加減はしたが、明らかに痛いくらいに叩いたので、多少涙目になっている美希。
多分先週のハプニングを受けて、俺のために千早の下着をリサーチしていたのだろうが、
千早の手前ここは注意せざるを得ない。
まぁ、明らかにこれは千早に迷惑だしやめさせて正解なのだが……
後で美希には個人的に謝っておこう。その気持ちには感謝もしないとな。

「わかりました。では、私は自主トレに行ってきますが……美希も、頑張って」
千早は恥ずかしがりながらも、嫌な表情はしていない。
彼女も美希のために、色々考えてはくれているんだろう。本当にいい子だよなぁ……

さて、千早もトレーニングに出かけたことだし、例の件についてミーティングだ。
俺は、まだうずくまっている美希の手を引いて、会議室へと連れて行った。

480人はパンのみにて生きるにあらず:2007/07/06(金) 00:38:50 ID:o0Y86B/s



「千早の気持ちを考えるとパンツの色を聞くのは禁止、いいな」
「う……わかったの。ちょっと残念だけど」

千早っぽいえろDVDが見たいとはいったが、何故美希本人が残念がる?
「でも、だいたい分かったの。千早さん、あまりショーツには頓着しないみたいだから、
白→スカイブルー→白→ピンク→白→ライムグリーン→白→ベージュ→白→ライトパープル……の
ローテーションで、また白に戻ってるの。
慎ましやかな人らしく、派手な色のは持ってないみたいなの。
仕事によって見られるかもしれない時は、必ず白にしてるし……ちゃんと考えてはいてるみたい」

「……一週間で、よくそこまで把握できたな」
「前になんどか更衣室で一緒だったし、カレンダーに書き込んでみたら、法則性があったの。
几帳面な千早さんらしいと思うの」

つまり、今日は白か……などと瞬時に割り出してしまったのは男の本能が成せる業だ。
が、今は美希の方が優先だ。千早のパンツをどうこう言ってる場合じゃない。



……勿論興味はあるが。


「それで、パンツ以外に千早から学んだものを見せてもらおうかな」
「うん♪任せてなの。それじゃぁ……ちょっと後ろを向いて、目をつむって欲しいの」

美希に促されて俺は後ろを向き、次に彼女がなにをやらかしてくれるかを期待し、待った。
五感を研ぎ澄ませた俺の耳に入ってきたのは……金具をいじる様な音と、布が空気を叩く音。
……平たく言えば、多分美希が服を脱いで着替えているのだろうと思われる。

「もう……いいよ。こっち向いても」
美希の許しが出るが早いか、俺は弾かれたように回れ右をして彼女をを凝視した。
そして、その先にあったものは……
481人はパンのみにて生きるにあらず:2007/07/06(金) 00:40:14 ID:o0Y86B/s
「……千早?いや、千早の学校の制服じゃないか!美希、それどうして……」
「そんな顔しないでよぉ……ちゃんと、千早さんのガッコの服を扱ってるお店を調べて、
普通の値段で買ったんだってば。だから千早さんは何も知らないし、迷惑もかけてないよ」

確かに、学校の存在さえ分かれば取扱店で一式を買うことは出来るが……
確かあの辺……特に女子の制服は高いんだぞ。正規の値段で一式揃えたら10万円前後。
千早の通っている学校は教育レベルや設備も良いし、下手をすれば15万以上。
やよいが聞いたら卒倒するようなレベルの額だ。
いくらメジャーアイドルの収入とはいえ、俺とのおかず作りのためだけにわざわざそんなに
高価なものを揃えるとは……光栄に思いながらも、何だか申し訳ない気持ちになる。
が、俺が驚いたのは、その制服だけではなかった。

「千早…………い、いや……美希、だよな?」
身長も、髪型も……確かに美希のものだが、その身に纏う凛とした佇まいは間違いなく、
千早特有のものであり、俺は幻か夢を見させられているような錯覚に陥っていた。

本来、人間を見分けるポイントといえば、背格好、髪型、顔つきなどである。
が、ちょっと前にブームになった物真似芸人さん達を見れば分かるとおり、
外見的要素は……実はあまり必要ない。

要は、【千早】と皆が認識しているものを出せば、大抵の人はソレを見て千早と感じるだろう。
例えば、【蒼い鳥】を千早と同じ音域、息遣い、節回しなどで唄えば千早の物真似は成立する。
だがそれは、あくまで表面だけのものだ。

物真似には一般的に【トレース型】と【憑依型】の2種類があるといわれている。
前者はそのまま本人の表面をそっくりに真似るもの。古くは動物の鳴き真似などもこれに当たり、
寸分違わぬ音域を再現する事は、もはや芸の域である。
コレの長所は何と言ってもわかりやすいことで、4歳くらいの子供でも、犬の鳴き真似を
完璧にこなす芸人を目の当たりにすれば、その凄さがはっきり分かる。
外国人などにも簡単に理解できるし、シンプルにして奥の深いモノと言える。

対して後者は、その人の癖や言動、リズムなどをシミュレートして、例えオリジナルの人が
【言った事の無い】セリフでも、雰囲気とノリで物真似にしてしまうもの。
最近流行っているのがこのタイプで、この芸の長所は【一度掴んでしまえばOK】なところだ。
その人を文字通り【憑依】させてしまうことで、ステージを支配して……あとは、
悪い言い方をすれば、何でもアリになってしまう。
ただ、これは誰にでも通じる芸ではないし、ターゲットを絞れないとただの奇行に終わってしまう。

その意味では、千早を良く知る俺にさえ完璧に騙されるほどの千早っぷりを美希が演じているのに驚いた。
まず、立ち位置が美希のものではなく、千早のものになっていること。
人間、シルエットにしてもまず現れるのが、その人の人間性を語る【立ち姿】である。

たとえば、自信たっぷりに生きている伊織は腰を前にして立つ姿勢が多いし、
いつも何かに怯えているような雪歩は、腰を引いて立つ事が多い。
そして美希は……ナチュラルにだが、伊織にも似た立ち方をするのがスタンダードだった。
自信の表れを自覚無しに表すような立ち方に、多少力を抜いた感じと言うべきだろうか?
しかしながら、今の美希は……千早と同じように、背筋を伸ばしてシャンと立ち、
尚且つどこか儚げで、抜き身の日本刀のような切れ味を、立ち姿の中に持っている。

千早を追い掛け回して学習したのか、それともナチュラルに感じ取ったのかは知らないが、
この吸収力の高さは正直驚いた。
物真似を得意とするのは律子も同じなのだが、彼女はどちらかと言えば理屈で組むほうだ。
感覚のみで物真似をやってのける美希は、ある意味最も恐ろしい存在かもしれない。
482人はパンのみにて生きるにあらず:2007/07/06(金) 00:42:09 ID:o0Y86B/s
「それじゃ、ハニー……するよ?」
「!?」
言葉自体は美希のそれであり、無理してイントネーションを変えているわけでもない。
なのに、千早が喋っているような気がする。何故?と思うがよくは分からない。
一体美希は、千早の何を感じ取り、何を再現しているのだろう?
制服姿でやられたと思っていた矢先に、とんでもなく重い追加攻撃を貰った感じだ。

その証拠に、存在自体は美希でしかないのに、千早と浮気しているような背徳感を植えつけられる。
千早が憑依したかのような美希に、俺はただ戸惑う事しか出来なかった。

「ほら、録画しなきゃ……ビデオカメラのスイッチ押さないと」
「お、おう……そうだったな、すまん」
情けない話だが、美希の変化に面食らって録画をすっかり忘れていた。
とりあえずバッテリーは充分だし、準備はOK。
録画中を示す赤いランプの点灯を確認した美希は、おもむろに俺のところまで寄ってきた。

「……じゃ、お願い」
そういったまま、頬を赤く染めてややうつむき、何かを待っているような美希。
このアクションに対して、俺が求められている行動は……多分分かる。
だが、あまりに千早の存在を強く認識させられているため、俺は出来なかった。
彼女に、キスすることが。


しばし止まる呼吸。
お互い数秒見つめあったままだが、心の中では激しいやり取りが展開されている。
どうしてキスしてくれないのか、とせまる美希に、千早に似すぎててやりにくい、と俺。
恥ずかしい話だが、多分お互いがそのような内容の事を聞いているのだと分かってしまう。
そしてそれは美希に完全に通じたらしく、少しだけ【しょうがないなぁ】という表情をすると、

「プロデューサー……ちょっと、のどの調子が悪いんです。見ていただけますか?」と、
今度は口調まで完璧に千早を真似て迫ってきた。
あからさまな罠だと分かっていながら、千早の持つ迫力に押されて従う俺。
無防備に喉の奥を晒す光景というのも、これはこれでエロスを感じる……
だって、上と下の違いはあれど、身体の奥の粘膜を見せるという行為は、余程信頼のおける
関係でしかしないだろ?普通。

100万ドルの喉、と言われる千早の口の中……正直な話、すごく見たい。
それが美希とわかっていながら、俺は蜜に吸い寄せられる蜂の如くふらふらと身をかがめ、
美希の口内が見える位置まで視線を下げた。
そしてその途端……待ち構えていた食虫植物よろしく、美希が俺の首根っこを捕まえた。
483人はパンのみにて生きるにあらず:2007/07/06(金) 00:43:49 ID:o0Y86B/s
「…………」
「……んむ、うぅ……」

俺は正直、千早がこんなに積極的な性格とは思えない。
が、不思議とこんな行動を取る千早を想像すると、ありえるかもと思えてしまう。
美希が成長することで変わったように、千早もご家族や自分の問題を乗り越えたら、
こんな事をしてくれるようになるのかもしれない。

俺のプレゼントに、無邪気にはしゃいだり……
頭をなでなでしてあげたら、甘えてきたり……
胸を触っても、怒らなかったり……

「って、そんなはず無いよな。千早だし」
俺はとりあえず否定するが、美希の捉え方ではそうではないのかも知れない。
が、今の俺にとっては似ているか似ていないかは大した問題ではない。
美希の【千早として】の行動には違和感を感じないし、何より美希が、
俺のためにここまで千早を通じてやる気を見せてくれることが嬉しかったから。

どちらからともなく唇を離すと、千早(に見える美希)が俺に抱きついてくる。
恋人として、それくらいの事は何度もやってきたわけだが……千早の幻影が見える今は、
背徳感を伴って、はじめて美希の柔らかい身体を抱きしめた時のようにドキドキする。
同時に、これからはじまる出来事を想像し、僅かに俺の股間が元気になってきた。

「ねぇ……………脱がせて。そして、触ってほしいな」
その一言で、俺の股間はあっというまに臨戦態勢まで硬く、大きくなった。
手からは汗が噴き出し、足はがくがくと震え、まるで未経験の子供のようになっている。
それほどまでに極限の緊張感と背徳感を以て、美希のやわらかい身体に劣情を感じ、
先日までの飽きはどこへやらといった様子で、美希に対する獣欲は完全に復活した。

ボタンを一つ一つ外していくに従い、美希がいちいち可愛く反応する。
それはまさに千早が恥じらっているようで、俺は複雑ながらも最高に情欲を刺激され、
最後のボタンは力が余って取れてしまった。
元から冷静さを欠いてはいるが、思いも寄らぬアクシデントに慌てる俺に、美希は
「もう……しょうがないなぁ。でも、それだけドキドキしてくれるのは嬉しいよ」
といって、許してくれた。

千早の下着ローテーションに合わせたのかは知らないが、白の上品な作りのブラを見て、
俺はまるで今日もマグロ料理である事を忘れ、胃の中に掻き込むべく、
彼女の胸に手を伸ばし、はやくもブラの下から乳首を捜そうとしていた……


■つづく
484あとがき:2007/07/06(金) 00:45:34 ID:o0Y86B/s
お待たせしました。何とか美希SS千早風味を書いては見たものの、
物真似の説明描写に偏りすぎてえっちシーンに入る前に量が増えてしまいました。
あと、千早のパンツにも偏りすぎました。
好きなものはついつい書きたくなるというのはいつもの性分ですが、千早のほうに力を入れすぎるのは
本末転倒になりますので、その辺はあくまで【千早風味】ではあるけど【美希】になるよう、
気をつけて書きたいと思っております。

夏コミの準備もあり、このお話が終わるのも何時になるか分かりませんが、
愛が尽きるまで辞めませんのでどうかこれからも見てやってください。
以後、選択肢はありませんがSSに沿った形でのご意見があれば、参考にさせていただきます。
今回もお付き合いいただき、ありがとうございました。
485名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 03:48:37 ID:Gh4ayCR/
>>484
テラGJ!!
おぱんつ描写はどんなに詳しくてもどんとこい!ですw
千早を演じている美希がすんなり想像できました

お忙しいかとは思いますがいつまでも続きを待っております
486名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 10:56:52 ID:oiw8SXTZ
GJとしかいえないぜ
487名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 13:45:25 ID:lM1dUZtl
ヒントをくれ、夏に突撃かける!
488名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 02:36:39 ID:G2ZL/VPp
正座してwktkしてみる。
489名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 16:00:34 ID:DW8/JZR3
ぱんつ描写だけでたったw
つか会議室でこんなことやっててバレんのかいw
490名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 11:11:20 ID:6KWP26lk
窓とドアの鍵を閉めれば密室になるんじゃ?
窓ガラスは外から見えないタイプの物ならなお良し。

あとは監視カメラを切れば…
全てを知るは会議室のみ、となる。

…なんかミステリー小説みたいだが
491名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 13:54:36 ID:yX+rL/Kb
音が漏れないなんて…!

というよりは実はみんなにばれている展開も見たいなw
492名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 17:26:33 ID:TFMNL21A
「ねえ小鳥さん、今度のこれ、いくらで売ることにする?」
「律子ちゃん、早いわねぇ。もうマスターできあがったの?」
「もっちろん!早さはウマさ!それが料理の基本です!」
「誰も今更、そんなセリフ知らないと思うわよ。でも、そうねー。いつも通りに、30分お試し50万、フルセットで200万くらいでいいんじゃないかしら」
「あのー、二人でナニ話してるんですか?」
「春香の、だ〜い好きなお金の話よ」
「律子さん、それは私じゃなくて、中の人ですよ〜。それに中の人だって、お金が儲かる話でも、面倒なのは嫌いなはずです」
「あら?春香ちゃん、なにか面倒なことでも?」
「ええ…あの動画見たってADが最近しつこくて…。どうせそういう事務所なんだろ、って」
「貧乏な奴ほど、そういう勘違いしたがるのよねぇ…」
「そうね。でもそんな下っ端まで知ってるようになったんじゃ、そろそろあの二人、切り時かしら」
「やっぱり、小鳥さんもそう思いますか?」
「そうだ、小鳥さん、今度のツアーの前に、あの二人、旅行に行くことになってましたよね?」
「え、ええ。確か南の島に…」
「それじゃ、ラストツアーとあわせて、美希のオトナになる瞬間のビデオ、売り出しちゃいましょう!ツアーの隠し撮りビデオと抱き合わせれば、
まさに伝説級の売り上げになるはずよ!」
「へ?ラストツアー?美希の今度のツアーって、普通の全国縦断…」
「ああ、あの二人にはそう言ってあるけど、…だって、もう商品としては、ねぇ。二人の関係がバレて、面倒なことになるのは事務所も迷惑、ってところかな」
「うっわぁ…、黒い、黒すぎですよ小鳥さん…」
「二人ともオトナなんだから、自分の身くらい自分で守ってもらわないとね♪」

493名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 04:51:56 ID:jE1r4wFB
つまり美希はもうオトナだが、春香律子小鳥さんはオトナではないと?
494名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 06:20:02 ID:Cd8r+EN/
この路線でSSを是非。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm605745
495名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 05:28:18 ID:PEhBV9YN
合間に失礼しますね。
雪歩×真。ありがち路線。ひたすらに、だだ甘。エッチは軽め(すまん)。
なぜか季節外れの冬設定。よければどうぞ。
496穴を掘るのは雪歩/穴に埋まるのは真(1):2007/07/15(日) 05:28:55 ID:PEhBV9YN
朝からずっと雪の舞う、冬の日。
ボクは、事務所の片隅でホットココアをすすっていた。
窓越しに降る雪を眺めるのは悪くないが、ボクはどちらかというと、寒いのより暑い方が好きかな。

今日は雪歩と、ダンスの自主練習をしようと約束していたのだが、彼女はまだ、やってこない。
この雪だし、電車が止まってしまったのだろうかと思ったが、
テレビを見ても、そんなニュースは流れていなかった。

デスクで書類仕事と格闘しているプロデューサーに声をかける。
「ねぇ、プロデューサー。雪歩、大丈夫でしょうか?」
「ん? あぁ、雪歩が時間に遅れるなんてな。たぶん、この雪と戯れているんだろう」
顔を上げたプロデューサーが、目を細めつつ、窓の外を見る。

「どちらかというと、格闘しているんじゃないでしょうか……」
「なあ、真。アイドルというのは、イメージが大切だ。
 雪と戯れる雪歩。いいじゃないか。語呂がいい。我らが姫にぴったりじゃないか?」
「はぁ」
「例え、実際があんな風だとしてもだ」

くいくいと親指だけを突き出して、自分の背後を指し示すプロデューサー。その先に。

「真ちゃ〜ん、遅れてごめんなさい〜〜。うっ、埋まってました〜」

開いたドアの向こうに、雪まみれになった雪歩が立っていた。
雪歩……君はいったい何をどうしたら、そんな雪だるまみたいになれるんだ……?

「ゆっ、雪歩っ、大丈夫かい?」
駆け寄って、頭にかぶった雪を払いのけてやる。

「はぃ……。真ちゃん、待たせちゃって、ごめんなさい……」
「いや、それはいいんだけど、どうしたの? 転んだの?」
涙目の雪歩をなだめながら、肩にのった雪を払う。

「道をね」
「うん」
「歩いてたらね」
「うん」
「街路樹の枝に積もった雪が、私の上にどば〜って……」
「そっ、それは災難だったねぇ」
「うぅ……雪に埋もれて真ちゃんを待たせる私なんて、穴掘って埋まってますぅ……」
「いや、もう埋まったんでしょ?」
頬についた雪を、指を添えて拭き取っていく。その上に、そっと重ねられた雪歩の手。

「真ちゃんの手、温かい」
「雪歩は冷たくなっちゃってるね。何か温かいもの、飲むかい?」
「うん。でも、もう少しだけこうしていて、いい?」
ボクの手のひらの温度を楽しむように、目を閉じる雪歩。

「うんうん。そうしてると本当に、初々しい恋人同士みたいだぞ。
 やはり、俺の打ち出した路線に間違いはなかったな」
慌てて振り返ると、ニヤニヤ顔のプロデューサー。
この人が、ボクたちを“恋人同士のアイドル”として売り出している張本人だ。

くるくると舞う雪歩をボクが抱き寄せ、二人で愛の言葉を歌いあう。
恋人同士の、軽いステップと甘い囁き。
曲が終わり、ボク達がおじぎをすれば、お客さんたちの温かい拍手と笑顔に包まれる。

確かに、この路線で売り出してから、人気は順調に上昇中だ。
497穴を掘るのは雪歩/穴に埋まるのは真(2):2007/07/15(日) 05:29:45 ID:PEhBV9YN
事務所のダンスルームで、二人で汗を流す。
練習の方は、細かい問題点を除き、順調に進んでいる。
激しい踊りになると、雪歩の体の軸が若干ぶれるのが、気にはなるが、日々良くなってはきている。
いや、むしろ、しっかりと雪歩を支えるだけの力が、ボクに求められているのかもしれない。

「じゃあ、最後に一回通してやってみようか」
「うんっ!」
雪歩は体力に自信がある方じゃないが、根性だけは、人一倍あると思う。
体を動かすことで、ボクについてこれる女の子なんて、彼女が初めてだ。
はじめのうちは、なかなか上手く踊れなくて、先生によく泣かされていたっけ。
普段は蚊の鳴くような声で、泣き言ばかり言うくせに。
少しキツく叱られただけで、すぐに泣き出すくせに。
それでも雪歩は、今もこうして、ボクの繋いだ手の先にいる。

お姫さまは、舞い踊る。
慎ましやかに。恥じらうように。晴れやかに伸びやかに。
無邪気な子供のように。駆け引きを知る大人のように。
恋を夢見る少女のように。恋に悩む少女のように。

彼女を抱き寄せて、見つめ合う。
曲が終わり、雪歩は姿勢を崩さない。
ボクの腕の中で、ボクだけを見て、そっと囁く。

「ねぇ、真ちゃん」
雪歩の頬は紅く、瞳は潤んでいる。
きっと、踊りの高揚感からそうなっているのだろう。

「ん? どこかまずかったかな? 結構上手く出来たと思うけど」
結構どころか、ボクも雪歩も、今まででいちばんの出来だったと思う。
それなのに、彼女の体を離しながら喋るボクは、なぜだか妙にギクシャクした口調だ。
はっとした雪歩は、ボクのが移ってしまったのだろうか、慌てたように両手を振り回す。

「あああああのっ! はっ、はいっ! とても良かったと思いますっ!」
「そっ、そうだね」
どうして二人、そっぽを向いたままになってしまうのだろうか。

「おーい、二人とも、そろそろ上がったらどうだ?」
ドアを開けたプロデューサーが、こちらを覗き込んでいた。

「あっ、はい」
「どうだ? 調子は?」
「けっこう良くなってきたんじゃないかと」
「ほう。真がそういうなら、楽しみだ」
「今から、通しでしてみましょうか?」
「うん、見てみたいけど、今日はもう遅いし、二人とも、疲れてるだろう?
 顔、真っ赤じゃないか。明日にでも、確認させてくれ」
「はい。じゃあ、着替えてきますね。行こうか、雪歩」
「うん、真ちゃん」

着替えのすんだボク達が事務所に顔を出すと、プロデューサーは、まだ机にかじりついていた。
「まだ仕事ですか?」
「なに、俺の仕事が多いってことは、二人が売れ出してきてる証拠だよ」
「あの、あんまり遅くまで、頑張りすぎないようにしてくださいね」
「ありがとう、雪歩……そうだな。すぐに暗くなるから、真は雪歩を送ってやってくれ」
「あの……ボクも女の子なんですが……」
「えっ? あー、あはは。えっと、二人で一緒に帰ってくれ」
「あっ、あの。真ちゃん、一緒に帰ろう?」

雪歩がボクの顔を、下から覗き込んでくる。
「うん。一緒に帰ろうか」
498穴を掘るのは雪歩/穴に埋まるのは真(3):2007/07/15(日) 05:30:41 ID:PEhBV9YN
この事務所から、雪歩の家とボクの家は同じ方向だ。
時間が合うときは、たいてい途中まで一緒に帰るのに、わざわざ確認してくる二人が面白い。

思い立ったように、鞄の中をごそごそとあさり始める雪歩。
「あの……すみません。本当は、今日すぐに渡すつもりだったんですけど、
 その、すっかり動転しててと言いますか、
 自分が雪だるまになってしまったときに、頭の中も真っ白になったようで……」
少しばかり意味不明なことをいいながら、
綺麗にラッピングされた小箱を取りだした雪歩は、それをプロデューサーに手渡した。

「おぉ! 実は貰えないかと思って、ハラハラしてたんだよぉ。ありがとう、雪歩っ!」
プロデューサーは、小箱を両手に掲げて、小躍りせんばかりに喜んでいる。
なんだ? いったいどうしたんだ?

「あのー、それって……」
「おっ、もしかして真もくれるのか?」
「それってなんですか?」
「「えっ?」」
とたん、プロデューサーと雪歩の表情が凍り付いた。はっ?
目に入ったのは、小箱に書かれた“Saint Valentine's Day”の文字。

「あーっ!」
しまった! きょ、今日は2月14日。バレンタインデーじゃないかっ!

「驚いているってことは、忘れてただけで、知らなかったってわけじゃないんだなぁ」
「あっ! あのっ! 真ちゃんは、もう渡してると思っててっ!」
腕を組んで、うんうん頷くプロデューサーと、ばたばた両手を振り回す雪歩。

「というか、そもそも、“ボクには関係ないし”とか思ってるんだろうなぁ」
「ごっ! ごめんなさいっ! わっ、私、一人だけ出しゃばった真似しちゃって!」
「どうせ真は、貰ってばっかりの方だったんだろ?」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいっ!」
「だいたいお前は、年下のくせに、総チョコ獲得数が、既に俺を抜いていそうで……」
「あぁ……どうして私ったら、いつもいつも気が回らなくて……
 真ちゃんがプロデューサーさんに渡せるよう、二つ用意してくればよかったのに……」
「はー、俺も一度でいいから、チョコの山に埋もれてみたいぜ」
「穴っ! 掘らないとっ! 埋まらないとっ!」
「チョコチョコチョコ……」
「アナアナアナ……」
二人が唱える謎の呪文は、ボクの耳には届いてはいなかった。

すぐに陽の暮れる冬の日。雪の舞う夜の街角を、二人でとぼとぼと歩く。
「真ちゃん、さっきは、ほんとうに、ごめんなさい……」
「ははは。雪歩は何も悪くないよ。悪いのはボクの方で」
そう。ダメなのは、ボクの方だ。
今日、この日に女の子らしいところを見せられないで、いったい、いつ見せるというのだ。

「はぁ。ボクはほんとうに、ダメだなぁ……」
知らず漏らしてしまった愚痴に、雪歩の背中がぴくんと震える。

「そっ、そんなことないよっ! 真ちゃんは、優しいしっ、
 ダメな私のこと、いつも励ましてくれるしっ、
 わっ、私に笑いかけてくれるときの顔が、とっても、素敵だなって……いつも、思ってた」
勢い込んで喋り始めた雪歩の声は、だんだんとトーンダウンして、最後は消え入りそうで。
でもそれは、慣れないお世辞を言ってくれているからというよりは、
気恥ずかしい本心を語ってくれているからだと、ボクには思えた。

「あはは。雪歩みたいな可愛い子に、そう言ってもらえるなんて、光栄だよ」
雪歩は、紅い頬をボクから隠すように俯いてしまい、
そのまま、ボクたちは歩いていく。
499穴を掘るのは雪歩/穴に埋まるのは真(4):2007/07/15(日) 05:31:49 ID:PEhBV9YN
「あの、あのね。真ちゃんは気を悪くするかもしれないけど……」
不意に立ち止まった雪歩が、自分の鞄に手を添えた。

「私は、真ちゃんのこと、ちゃんと、女の子だと思ってるよ。
 だっ、だからね。これは、日ごろの感謝を形にしたもので……」
「雪歩?」
「よかったらっ、貰ってくださいっ!」
ボクに向かって頭を下げて、突き出した両手の先にあるのは、これまた綺麗な小箱だった。

「えっ、ぼっ、ボクに?」
「そのっ、そういうわけじゃなくてねっ! ありがとうって気持ちなんですっ!」
「あっ、あぁ、うん、ありがとう、雪歩」
小箱を受け取る。心なし、さっき見たのより、一回り大きい気がする。

「ボクも雪歩に感謝してるから、何かお返ししたいけど、ごめん、今日は何もなくて……
 そうか、一ヶ月後に用意すればいいのか」
「そっ、そんな。気にしないで。私がしたくて、してることだし」
雪歩はボクの方を向いたまま、前に歩き出す。それを追うボク。

「とにかく、今度何か、お礼するよ」
「うん……きゃっ!」
「わっ!」
雪歩の体が大きく崩れて、ボクはとっさに彼女の腰に腕を回した。
凍った地面に滑ってしまったようだ。
幸い、尻餅をつく前に救出できた。ボクの腕にすがりつく雪歩。

「大丈夫?」
「うっ、うん。ありがとう」
「地面が凍ってるから、気をつけないと」
「うん……でも、気をつけても転んじゃいそうだから、このままでも、いい?」
「えっ、それは別に、構わないけど」
ボクの腕に自分の腕を絡ませながら、ゆっくりと足を出す雪歩。ボクもそれにならう。

「……あの、あのね、真ちゃん。今日、うちによっていきませんか?」
体をボクに預けたままの雪歩は、けれども顔は前を向いたままだ。

「えっ、うーん。今からだと、お家の人にご迷惑じゃないかな?」
雪歩のお家にお邪魔したことはなかった。

「その、今日は、お父さんもお母さんも、出かけてるから」
もじもじと指先を重ね合わせながら、そんな言葉を口にする雪歩。

「今日は、ご両親はお帰りにならないの?」
「うん……」
そうか。雪歩はきっと、両親がいなくて寂しいのだろう。
今、顔を赤くしているのも、一人が寂しいなんてことが、恥ずかしいからに違いない。

「じゃあ、お邪魔しちゃおうかな。そうだ。せっかくだし、泊まっていってもいい?」
雪歩一人じゃ、物騒だろうし。

「えっ! はっ、はいっ! ぜひ、そうしてくださいっ!」
「じゃあ、遠慮なく」
「やったぁ〜!」
胸のあたりで拳を握って、小さく柔らかいガッツポーズをした雪歩は、
嬉しそうにボクの腕を引っ張って、早く行こうといわんばかり。

「ははは。そんなに急ぐと、転んじゃうよ……」
「真ちゃん、早くっ、早くっ!」
雪歩に引かれるまま、ボク達は道を急いだ。
500穴を掘るのは雪歩/穴に埋まるのは真(5):2007/07/15(日) 05:32:48 ID:PEhBV9YN
「お帰りなさいやせ。お嬢」
「寒い中、ご苦労様です。お嬢」
「ただいま戻りました、山田さん、田中さん」
初めて訪れた雪歩の家は、和風の豪邸だった。
さらには、大柄でとても厳つい顔の男の人が2人、出迎えてくれる。
……誰? というか、雪歩は家に一人が寂しくて、ボクを誘ったんじゃないの?

「こちらの御仁は、どちらさんで?」
「お嬢。お嬢には申し訳ありやせんが、親父の留守に、その、若い男を……」
二人揃って、ボクの方をギロリと睨んでくる。はぁ……また男だと思われてるよ……。

苦笑しながら、雪歩は答える。
「前に一度でいいから、会って話がしてみたいって仰ってたじゃないですか?」
「えっ? あっ、あーっ! これは真さんじゃねいですかいっ! しっ、失礼いたしやしたっ!」
「おっ、お疲れさまですっ!」
とたん、腰が直角に曲がりそうな勢いでお辞儀をしてくる、山田さんと田中さん。

「いっ、いつもテレビで拝見させていただいておりますっ!」
「先月は、コンサートに行かせていただきやしたっ!」
「あっ、あはは。そっ、それは、ありがとうございます」
えっと、なに……?

「あのっ、ぜひサインをっ!」
「バカやろうっ! いきなり失礼だろうがっ! 真さんはお疲れなんだぞっ!」
「すいやせんっ! しっ、しかし兄貴。真さんのサイン、兄貴もほしくはないんですかい?」
「ぐっ。そっ、それは……」
「あの、ボクのでいいんだったら、サインぐらい、書きますけど……」
「おぉう! さすが真さんは、気っぷの良いお方だ」
「神棚に奉らせていただきやすっ!」
「そっ、それは勘弁してください……」
・・・
「では、すぐに飯の支度がすみやすんで、しばらくお待ちくだせえ」
「あっ、はい」
雪歩と二人、田中さん(と思われる)に連れられて、客間に通される。
いれてもらったお茶を飲みながら、ボクは雪歩に尋ねた。
「あの……今の人達は?」
「お父さんのお弟子さんです」
「あぁ。そうだったんだ。お父さんのお仕事って?」
「えっ? えーっと、格闘技? に近い感じの……」
なんだか雪歩はソワソワとして、歯切れが悪い。お父さんの仕事は、禁句なの?

「ねっ、ねぇ、真ちゃん。このお茶、どうかな?」
「へっ? えっと、うん。とっても、おいしい」
「そうですか〜。えへへ。良かった」
確かにこんなお茶、飲んだことがない。
ほのかに甘くて、むしろぬるいくらいなのに、冷えた体を温めてくれる。

「雪歩は、お茶が好きだよね」
「はい。お茶はいいです。心が落ち着きます。
 この茶葉は、京都は宇治田原町の長谷さんが、有機栽培で丹誠込めてお作りになられた……」
雪歩の緑茶賛歌は、田中さんが夕食を呼びに来るまで続いた。
……長谷さんて、誰?

大きな部屋で、お弟子さんたちと一緒に夕食をとる。
すごいごちそうだ。
「雪歩って、お嬢様だったんだねぇ。この分じゃ、伊織にも負けてないんじゃ?」
「全然、そんなことないよ。今日は、真ちゃんがいるから……」
「それは、なんだか気を遣って貰って、悪いなぁ」
「真さんっ! んなこたぁ気にせず、たくさん召し上がってくだせえっ!」
「あっ、あはは。じゃあ、いただきます」
501穴を掘るのは雪歩/穴に埋まるのは真(6):2007/07/15(日) 05:33:49 ID:PEhBV9YN
夕食(というか、半ば宴会)は続いていく。ボクは、お弟子さんたちに、妙に人気だ。
「いやいや、あっしはテレビを見てて思いやした。真さんになら、お嬢を任せられると。
 親父は、お嬢の芸能活動については、何も仰いませんが、同じ気持ちだと思いやす。
 先日、お嬢が一人でテレビに出ているときがありましたが、普段は何も言わない親父が、
 “あの、いつも雪歩と一緒の子はいないのか”と、気ぜわしげな顔で仰っておいででしたよ」
「お父さん……そんなこと、言ってたんだ……」
「その、できるだけ雪歩さんといっしょにいるようにします」
役回り上、雪歩をエスコートすることが多いのが、皆さんがボクに好意的な理由のようだ。

「どうか、お嬢のこと、大切にしてやっておくんなせぇ。
 お嬢は、お嬢は本当に真さんのことを、好いておられやす」
「わわわっ! あのっ! そのっ! そっ、そういう意味じゃなくてですねっ!」
真っ赤な顔をした雪歩が、両手を振り回しながら、割って入る。

「お嬢、なにも照れなくてもいいじゃありませんか。
 真さんはお嬢にとって、信頼できる仕事仲間であり、仲の良いご友人でもあるのでしょう?」
「えっ? そっ、それは、もちろん……そうです」
「まさに人生の伴侶と言っても過言じゃありやせん」

「はんりょ……」
語尾の下がる雪歩。
「はんりょ……?」
語尾の上がるボク。
確かに雪歩は、ボクの仕事仲間であり友人である。でも、人生の伴侶って……。
当の雪歩は、ぼんやりとしている。ボクはどう答えたらいいのだろうか。

「その、こほんっ……雪歩さんと一緒に、頑張りますっ!」
「ありがとうございやすっ!」
「一緒に……頑張る……」
雪歩は、刺身に醤油をかけすぎていた。
・・・
「ふぅ〜。やっと落ち着いたかな」
「そのっ、ごめんなさい。皆さん、真ちゃんに会えて、嬉しかったと思うから……」
「ううん。ボクも楽しかったよ」
交代でお風呂をもらって、今は、二人、雪歩の部屋でパジャマ姿だ。
お揃いの白いパジャマは、雪歩のを貸してもらっている。

先程までの喧噪が、嘘のように静かだ。お弟子さんたちとは別棟らしい。
部屋の真ん中にあるローテーブルの前に座り、雪歩が入れてくれたお茶を飲む。
ボクの隣に座る雪歩。

「あっ、この雑誌……」
「うん。この前、撮ってもらったのが、載ってるよ」
部屋の隅にある机の上に、ティーン向けのファッション雑誌がおいてある。
先日二人で、モデルをしたときのものだ。

「見ていいかな? ボクまだ見てなくて」
「ちょっと待ってね」
立ち上がった雪歩が、雑誌を手に戻ってきて、ボク達が映ったページを広げる。
薄いピンクのコートに身を包んで、はにかんだように笑う雪歩と、
その横でボクは、雪歩の肩に腕を回して、満面の笑みだ。
うーん、どう見ても彼氏役。ファッション雑誌の撮影ですら、プロデューサーの思惑通りだ。

「へぇ。雪歩はかわいく映ってるね」
「真ちゃんだって、かっこいい……じゃなくて、かわいいよ」
「あー、雪歩、気を遣わなくていいから……」
雑誌をめくって、他のモデルさんたちの衣装をチェックする。
雪歩もボクも、なんでも似合うってタイプじゃない。
小さいリボンがたくさんついた、ふりふりひらひらは、うーん、伊織向けだな。
こっちのスーツは、千早が似合うかな。ボクより年下のくせに、大人っぽい格好が似合うのだ。
502穴を掘るのは雪歩/穴に埋まるのは真(7):2007/07/15(日) 05:35:08 ID:PEhBV9YN
胸元が強調されたデザインのドレスを指さす雪歩。
「これは、あずささんが似合いますよね〜」
「うん、そうだね。はー、ボクもあずささんみたいに……」
不意に、雪歩とぴったり肩を寄せていることに気がついた。
吐息さえ、聞こえてきそうな距離。

「ええっと、そっ、そろそろ寝ようか」
「真ちゃん、もう眠いの?」
「えっ。いや、ほら、明日もボク達、早いじゃないか」
「うん……」
早いといっても、まだ寝なきゃならないような時間じゃないのに、ボクは。

「えっと、ぼ、ボクはどこで寝ればいいんだろうか?」
見回しても、雪歩の部屋には、雪歩のベッドしかない。布団をしいてもらわないと。

「あの、あのね。真ちゃん、せ、せっかくだから、一緒に寝ない?」
「へぁ?」
もじもじと俯いた雪歩が、ボクのパジャマの袖をつかんで、とんでもないことを言ってくる。
いっ、いや、落ち着け、真。別にとんでもないことでも、なんでもない。

「でっ、でも、それは、雪歩に悪いよ」
「だめ?」
「べっ、別に、ダメじゃないけど」
「じゃあ、こっち、来て……」
袖をつかんだままの雪歩が、ゆっくりと立ち上がり、ボクはそれについていく。
雪歩は部屋の電気を消すと、ベッドの方にボクを引っ張っていく。

暗闇の中、ぽすんと音がして、雪歩がベッドに潜り込んだのが分かる。
雪歩が開けてくれたスペースに、体を横たえる。
シングルベッドなのだから、あんまり、余裕はない。

真っ暗な、寒い、冬の夜。
ボクと雪歩は、ただ、上を向いて、黒い闇を見るばかり。
掛け布団の下で、雪歩はまた、ボクのパジャマの裾だけを、握りしめている。

暗闇に目が慣れてきた頃、ようやく雪歩は口を開いた。
「ねぇ、真ちゃん」
「うん?」
「あのね、あの……あのですね。えっと……初めて会った日のこと、覚えてる?」
「うん。プロデューサーに雪歩を紹介されて、
 “今日からユーたち、つきあっちゃいなヨ!”とか言われたよね。
 この人は仕事のしすぎで、壊れちゃったんじゃないかと思ったよ」
「あはは。そうだね。びっくりしたよね」
「初めて会ったとき……そうだ。そのとき、雪歩の影を探したよ」
「影?」
「うん。夏だっていうのに、透き通るくらい真っ白い肌だったから、
 地面に影がないんじゃないかって、今思えば、変なこと考えてた」
「私、存在感ないし……」
「あはは、ごめんよ。ダンスのレッスンで、雪歩と手を繋ぐたびに、嬉しかったかな。
 雪歩が、ちゃんといるってわかって」
「私、幽霊扱い……」
「あはははは」
「あのね。初めの頃はね、いっつも、真ちゃんに、ごめんなさいって思ってました。
 私、全然踊れなかったし、すぐ泣くし、つき合わされてる真ちゃんは、迷惑だろうなって」
「雪歩……」
雪歩の顔を覗き込む。ボクが言葉を選ぶ前に、彼女は頷いた。

「うん。今はね、わかるの。真ちゃんは、そんな人じゃないって。
 ゆっくりとだけど、私が階段を上るのを、ちゃんと待ってくれる人なんだって」
「ボク達は、一緒に上ってきたと思うよ」
503穴を掘るのは雪歩/穴に埋まるのは真(8):2007/07/15(日) 05:36:27 ID:PEhBV9YN
「うん。先にいる真ちゃんが、私の手を引いてくれたから、私は上ってこれた。
 そしてね。今日、やっとね、やっと、最後に、真ちゃんと同じ高さで踊れたと思うの」
「雪歩」
確かに、今までのボク達は、階段の途中、違う高さで踊っていたかもしれない。

「私は、もう、真ちゃんに手を引いてもらわなくても、一緒に歩いていけるって思った。
 この手を離してしまっても、大丈夫だと、思った」
それは、頼もしくもあり、少し、寂しくもある、雪歩の言葉。

「でもね。でも。離しても大丈夫だって思った瞬間、わかったの」
ボクのパジャマの裾をつかんだ雪歩の手が、強く握りしめられるのが、わかる。

「私は、この手を離したくはないんだって」
それは、懇願ではなく、宣言。
雪歩は、ボクと共にあることを、ボクに誓った。

雪歩の切り揃えられた髪を梳く。
彼女が踊るたび、体を回すたびに、頬にかかるこの髪を、ボクはいつも見ていた。

雪歩の白い頬を撫でる。
彼女の頬に浮かぶ涙を拭うたびに、ボクはいつも手を離せなかった。

気がついている。
ボクの体は勝手に動く。ボクの意志とはお構いなしに動く。
それは、それはもう、とっくの昔から、そうだったのだ。

雪歩の唇に、唇を重ねる。

それは、自然なこと。水が高いところから低いところへ流れるように。
夜が来れば眠くなるように。疑いようもない、自然な動き。

そして、離れる。

ボクの体は、次第に、ボクのものに戻ってくる。ボクの自由になってくる。
顔が赤くなる。雪歩と視線を合わせられない。

ボクは、ボクはなんてことを!
違うんだ雪歩っ! いや、その違わないんだけどっ! これは違うんだっ!

頭の中を流れた言葉は、何一つ言わせてもらえなかった。
抱きついてきた雪歩の唇に、再び塞がれてしまったから。

「んっ、んっ、んんんっ!」
ボクの喉から、くぐもった音が漏れて、雪歩は慌てて唇を離す。

「あっ! あのっ! ごめんなさいっ! 私っ、私ったらっ!
 ああああ、穴、穴掘って、埋まってますっ!」
「いいいいい、いやっ! ぼ、ボクの方こそっ! こっ、これはねっ!」
ハタから見れば滑稽に違いない。
とっさに体を起こした二人は、真っ赤な顔で両手を振り回して、鶏みたいになっている。

「ふぅ……」
「はぁ……」
腕を振り疲れて、ボク達の鼓動が落ち着いていく。

ボクは、ボクには考えないといけないことがある。雪歩と、こういう関係になるのは。
「ねぇ、雪歩」
「ねぇ、真ちゃん」
「聞いてほしいことがあるんだ」
「聞いてほしいことがあるの」
504穴を掘るのは雪歩/穴に埋まるのは真(9):2007/07/15(日) 05:37:46 ID:PEhBV9YN
ボクは、そしてたぶん雪歩も。分かっているはずだ。
上手く説明は出来ない。
ボク達は“恋人同士のアイドル”なのだ。
そのボク達が、こんな関係になるのは、それはいけないと思うのだ。
プロデューサーに聞けば、そう答えると思う。
その理由も含めて、分かりやすく答えてくれるのだろうが……。

雪歩の瞳を見つめる。
唇を噛み締めた雪歩の、瞳は揺るがない。

「ボク達は、こういうのは、いけないと思うんだ」
「私は、真ちゃんが好きです」
いつもの雪歩の、怯えたような震える声はしかし、まったく分かっちゃいなかった。

「プロデューサーだって、賛成しないだろう」
「私は、真ちゃんが好き」
頬にキスされる。

「プロデューサーなら、上手く伝えられるんだろうけど」
「好きなの」
雪歩が、ボクの両肩の上に腕をのせてくる。

「どう言えばいいのかな、えっと、だから」
「大好き」
覆い被さってくる。

「ボク達は、演じなくちゃいけないんだ」
「真ちゃんが、ほしいの」
唇を塞がれる。

「……真ちゃんは、私のこと、嫌い?」
耳元で囁かれる。

雪歩。雪歩。君は、君のそれは、卑怯だ。

「好きだよね?」
「ああ」
ああじゃないだろ。ああじゃ。

「嬉しい」
ボク達は、昨日までのボク達とは違うものになろうとしているのに、
首を傾げて微笑む雪歩の表情は、いつもと全く変わらない。

ボクの体の上にいる雪歩が、自分のパジャマのボタンに手をかけていく。

「本当は、穴掘って埋まりたいくらい、恥ずかしいんですけど……」
指先は小刻みに震え、彼女が恥じらっているのが本当だとはわかる。
顔だって、赤い。
でも、でも、雪歩。君はそんなにも嬉しそうじゃないか。

パジャマのズボンを脱ぎ捨て、下着に手をかける雪歩。
ボクは、彼女を止めることも、視線を逸らすことすら、できない。

別に、雪歩の裸など、見慣れている。
一緒に着替えることもあるし、一緒にシャワーを浴びることだって。
それなのに。

「ひんそーですけど」
視線を斜め下に逸らしながら、両腕で胸を隠しながら、雪歩は呟く。
薄闇にぼんやりと浮かび上がる彼女の肌は、どこまでも白く、白く。
505穴を掘るのは雪歩/穴に埋まるのは真(10):2007/07/15(日) 05:39:02 ID:PEhBV9YN
今まで雪歩には、白い服が似合うと思っていた。
それは間違いだ。
雪歩は、何も身に纏っていない方が、白く、美しい。

「ゆっ、雪歩がひんそーだって言うんなら、ぼっ、ボクは……」
今反論しなくちゃならないのは、そんなことじゃないだろう。

くすりと笑って、雪歩が視線を合わせてくる。
露わになる胸を厭わずに、両腕を伸ばして、ボクのパジャマのボタンに手をかける。

「雪歩っ!」
「私だけ裸なんて、不公平です」
自分で脱いだくせに。

「雪歩……やめるんだ……」
雪歩の腕を掴めばいい。腕力ならボクの方が上だ。どうして、それができない。

ボタンが、全部外される。
雪歩の指先が、ボクの背中の下に潜り込んでくる。ブラの紐を外そうと。
しかし、今日のボクはスポーツブラだ。
背中をぴったりベッドにつけていれば、そう簡単には外されない。
よしっ。助かった。雪歩に協力してやることはできない。
あいにくなぜだか、今のボクは、背中を浮かすことすら、できはしないのだ。

「よいしょ」
「きゃっ!」
雪歩がボクのブラをずり上げて、ボクは小さな悲鳴を上げてしまう。

「真ちゃん、かわいい」
こんなあられもない格好を、蕩けたような表情の雪歩に見られてボクは、
今は、今は、言いたくないが……雪歩に胸を……舐められている。

雪歩、雪歩。ボクの胸、そんなにおいしそうに舐めないでくれ。
子猫がミルクを舐めるように、ペロペロと舌を這わせないでくれ。

「くっ……、雪歩っ、だっ、だめっ……」
ボクはもう、堅く目をつむって、刺激に耐えるしかない。
こそばゆく、じんじんと、そして、とろけるような、刺激。

「あんっ! 雪歩っ! くっ……きゃん!」
認めたくない快感の中で、自分が子犬のように喘ぐことを、初めて知った。

子犬は喚く。きゃんきゃんきゃんきゃん。
なにもそんなに、はしたなくいやらしい声で鳴かなくてもいいじゃないか。

「きゃぅっ!」
体の奥の一点から、全身の神経が震わされた。

「だっ、だめっ! そんなところっ!」
雪歩っ! そこはっ! そこは触っちゃダメだっ!

目を開いて、雪歩の姿を確認する。
いつの間にか、パジャマのズボンまで、半分ずり下ろされたボク。
だが、いまはそんなことよりも。
ボクのショーツの上にある雪歩の指が、揺れるように上下に動くのを……。

雪歩と目が合う。
ああ、もうどうしようもない。
雪歩は何も言わないが、目を見れば分かる。考えていることが全部分かる。
506穴を掘るのは雪歩/穴に埋まるのは真(11):2007/07/15(日) 05:40:06 ID:PEhBV9YN
“真ちゃん、気持ちいい? 気持ちいいよね?
 良かったぁ。私、真ちゃんを気持ちよくできてるんだぁ。
 嬉しいな。嬉しいです。もっと、もっともっと、気持ちよくなってね、真ちゃん”

雪歩はボクを見つめている。ボクは雪歩から視線を外せない。
雪歩の指先は、優しく優しく、ボクのショーツを撫でさする。

雪歩を見つめて、ボクは喘ぐ。
彼女の丸いまなこは、ボクだけを見ている。満足そうに見ている。

“真ちゃん、真ちゃん、大好き、大好き、大好き、大好き、大好き……”

目だけでリフレインができるのだから、雪歩の演技力は大したものだ。
気が済むだけ大好きを言い終えた雪歩は、ボクのショーツの中に指を差し入れた。

「あんっ!! あっ……あんっ!」
ボクはもう、自分がどうなっているのかわからない。
子犬のわめき声が、遠くに聞こえるばかりだ。

頭は真っ白になってしまう。
必死に何かにしがみついて、ひきつるように体を震わせているような、そんな気がする。
ボクがしがみついているものは、白くて温かくて柔らかくて―――甘い。

子犬の声も聞こえなくなってしまった。
なぜか思い出すのは、雪歩のことばかり。

ケンカだってしたはずなのに。
怒られて泣き出して、逃げ出した雪歩を追いかけて、
なだめて慰めて、甘いものを食べさせて、一緒に謝ってあげたりしたときには、
さすがに“困った子だよ”とか、思ったというのに。

初めてのショーの時、楽屋の隅で縮こまって震えて、
テコでも動かなかったときには、本当に困り果てた。
ボクとプロデューサーとで、励まし、叱り、応援し、元気づけたっけ。
あはは。そういえば、この時初めて、雪歩にキスをしたんだっけ。

“だめです……私なんて……私なんて……埋まっていないと……”
“よしっ、真。許すから、雪歩にチューしろ”
“はぁっ? それで雪歩の機嫌がどうにかなるって言うんですか?”

おでこにキスしただけで、とたんに穴からはい出た君は、本当に可笑しかったよ。
ショーの間ずっと、ぽややんとした顔でいるものだから、ボクは気が気じゃなかったけれど。
終わってから、照れくさそうに笑った君を見て、ボクはどう思ったんだっけ。

困った。ほっとした。よくやった。嬉しかった。
雪歩の笑顔が見れて、嬉しかった。

ケンカだってしたはずなのに。
なぜか思い出すのは、雪歩の笑顔ばかり。
507穴を掘るのは雪歩/穴に埋まるのは真(12):2007/07/15(日) 05:41:31 ID:PEhBV9YN
ひときわ大きな悲鳴を上げたのが、ボク自身だと分かって、ボクは夢から帰ってきた。

ボクの息は荒い。しばらく、呼吸を整えるしかない。
首をゆっくり回して、雪歩を見上げる。頭の方も、ゆっくりと回り出す。
雪歩は、指にハチミツでもついているのか、甘さを楽しむ小熊のように、
のばしたり曲げたりしながら、隅々まで指を舐めている。

雪歩の子供じみた仕草が微笑ましくて、そっと彼女を抱き寄せる。
気づいた雪歩は甘えるように、ボクの胸に頭をこすりつける。
雪歩の髪を撫でると、ボクの胸の中で彼女はまた、指を舐め始めた。
いったいなにがそんなにおいしいのだろうか……。

はっ!

「雪歩っ!」
「ひゃいっ!」
軽く(はなかったかもしれないが)、雪歩の頭をはたく。飛び起きる雪歩。

「ゆ〜き〜ほ〜」
唸ってみる。

「へっ? はっ? はっ! いいいいいいや、ああああ、あの、あのですね?」
両手をわたわたと振り回し、すっかり慌てる雪歩。

「こっこっこっこっ、これは、そのっ! なんと言いますか、そのっ……きゃっ!」
両手をわたわたとすれば、胸がふるふるとなるってことに、
ようやく気づいた雪歩が、慌てて胸を隠す。何を今さら。

飛び跳ねるようにボクの体から離れ、
背を向けて、ベッドの隅でブルブルと小刻みに震える雪歩。

「まっ、真ちゃん……ごっ、ごめんなさい……私、私ったら……」
はぁ。
なんだろうか。この脱力感は。
雪歩の白い背中が揺れている。あんまりほったらかしておくと、ボクの精神衛生に悪い。

「雪歩」
できるだけ、優しく囁いてみる。雪歩の震えがぴたりと止まる。

「雪歩、こっちを向いて」
のろのろと、半分体を起こした雪歩が、こちらを向く。
目尻に丸く、涙をのせて、すみません顔の雪歩。

残念なことに。喜ばしいことに。気恥ずかしいことに。
ボクは彼女を元気にするおまじないを知っている。

ぽややんとなった彼女に、せいぜいお返しをしてあげよう。
ボクが、やられっぱなしってわけじゃないことを、雪歩に教えてあげないと。
雪歩には悪いけどね。雪歩は喜ぶかもしれないけどね。

あーあー。
明日の朝、いったいどうすればいいのやら。恥ずかしくて、顔を合わせるどころじゃない。
そうだ。せっかくだし、雪歩がくれたチョコレートを、一緒に食べることにしよう。
朝からチョコレートを食べるのも、どうかとは思うんだけど、
“おいしいよ”
とか言えば、俯いた雪歩は真っ赤な顔で、床にのの字でも書くだろうが、
話のとっかかりにはなるだろう。

そんなことを考えながら、ボクは雪歩のおでこにキスをした。
508穴を掘るのは雪歩/穴に埋まるのは真(13):2007/07/15(日) 05:43:07 ID:PEhBV9YN
プロデューサーは、頭を抱え込んでしまった。

そんなに、今の踊りはまずかっただろうか?
昨日よりもさらにずっと、良かったと思うのだが……。

おろおろとした雪歩が、プロデューサーとボクの顔を交互に見る。
雪歩、分かってるから。

「あの、今の、まずかったでしょうか?」
「……」
「ボク達としては、良くできた方だと思うんですけど」
「……なぁ、真」
苦り切った顔をしたプロデューサーが、頭を上げる。

「お前、昨日、チョコレート、食べただろ」
「えっ、はい……昨日じゃなくて、今朝ですが……それが、何か?」
「チョコレート、食った後に、何飲んだ?」
「えっと……緑茶ですが……」
「はぁ〜〜〜」
再びうなだれるプロデューサー。

「雪歩〜。チョコに緑茶は、あわないんじゃないかなぁ〜」
「えっ、そっ、そうですか?」
「あの……何の話を……」
プロデューサーは、ゆっくり頭を上げたかと思うと、腕を組んで一人、考え込んでしまった。

「女の子同士だし、いけると思ったんだけどなぁ……。いや、雪歩はけっこう
 初めの方から危なかったけどさ。それにしても、真がこうもあっさりと……」
「……私、危なかったですか?」
「……ボク、あっさりですか?」

プロデューサーの目が、かっと見開く。
「真っ! 雪歩っ!」
「はいっ!」
「はっ、はいっ!」
「えっちは、週に2回までっ!!」
「……は?」
「……へっ?」

止まった時間の中で、ようやくボクは、とっくにバレていることに気がついた。

「……その、なんでわかったんですか?」
雪歩の顔は沸騰している。

「見れば分かるさ。俺はこれでも、一応お前たちのプロデューサーなんだぞ?」
「それは……どうも……あの、そのことですが……」
「踊りだけ見れば、良くなったと思う。雪歩に自信がついたのが、とてもいい。
 まぁ、自信がついたのは、踊りが上達した実感からじゃなくて、
 真を自分のものにしたという実感からだろうけど」
やかんになった雪歩は、もう空焚き寸前だ。

「真の方も良くなった。以前は雪歩を気にしすぎてた。
 雪歩を気にして踊るのと、雪歩と共に踊るってのは、意味が違う。
 それが分かったようで、良くなったよ」
「だったら……」
「あぁ。そうだな。うん、俺も腹をくくらないといけないな」

プロデューサーが、遠い目をする。
509穴を掘るのは雪歩/穴に埋まるのは真(14):2007/07/15(日) 05:44:37 ID:PEhBV9YN
「俺は、お前たちのプロデューサーだが、半分は、保護者みたいな気持ちでいたよ。
 まだ学生のお前らが、同じ年頃の子たちが遊んでいる時間に、レッスン漬けだもんな。
 売れる売れない以上に、お前らが大人になったときに、いい思い出になればいいと思ってた。
 ファンの人達だって、同じ気持ちだろう。
 でも、もう、そうじゃなくなった。
 二人が演じるのは、“恋愛ごっこのおままごと”じゃなくて、“等身大の恋愛”になっちまった。
 きれい事ばかりじゃ、なくなってしまった。
 そういうのは、いい思い出ばかりには、ならないかもしれない。
 お前たちの間が、ギクシャクすれば、ファンにも伝わるし、
 それがお前たちを、いっそうギクシャクさせるかもしれない。いっそ、今ここで……」
プロデューサーは言葉を止めたが、続きは分かる。
“今ここで、アイドルをやめてしまった方が、お前たちには幸せだろう”
それは、プロデューサーとしては、言ってはいけない台詞だ。

「決してっ!」
震える声で、俯いて。だが、拳を握りしめて、叫ぶ雪歩。
「後悔はしませんっ!」
雪歩は、涙混じりの瞳で、プロデューサーをキッと見据える。

対峙したプロデューサーと雪歩は、待っている。ボクの行動を。ボクは示さなければならない。

隣に立つ雪歩の手を取り、プロデューサーに向かい合う。
「ボクは、雪歩を愛しています」
「……それで、どうする?」
「二人で、トップアイドルを目指します」
「雪歩を泣かせることになるかもしれないぞ」
「はい。それでも、それが、ボク達の望みですから」
「……そうか」
プロデューサーは、疲れたようにこめかみを押さえながら目を閉じる。
ボクは、彼の目が、再び開くまで、じっと見つめる。

「分かった。今日から俺は、お前たちを売れっ子アイドルにすることだけを考えよう」
「プロデューサー……」
安堵の息を吐くボクにお構いなしに、プロデューサーは、矢継ぎ早に喋り出す。

「まずは、禁止事項」
今までそんなこと、言われたことはなかった。

「二人とも、人目のある場所、いや、たとえ誰もいなくても、自宅以外で、いちゃいちゃするの禁止。
 踊るとき以外は、手すら繋ぐな。
 見つめ合って二人だけの空間を作ったりとか、許さん。そういうのはステージ上だけでやれ。
 互いの家に入り浸らない。逆に、過剰によそよそしいフリをするのもダメだ。
 “いつどこで誰に見られているか分からない”ってことを肝に銘じろ。
 今まで、あまり強く言ったことはなかったが、それは、別に見られても困らなかったからだ。
 週刊誌にスキャンダル記事なんて書かれて見ろ。目も当てられないぞ」
「はいっ」
「それとな……真、お前にだけ、追加」
「はい」
「今言ったこと、後で雪歩にちゃんと伝えること」
「はい?」
雪歩なら、今もボクの横で、この話を聞いているはずじゃ……。

雪歩の顔を覗き込んだが、彼女の目の焦点は合っていなかった。
「雪歩?」
「真。お前が“雪歩を愛しています”と高らかに宣言してから、ずっとそうだよ」
「雪歩……今、プロデューサーと大事な話をしてるんだから……」
「……私もぉ、真ちゃんのことが、大好きですぅ」
「はぁ……こんなんで、本当に大丈夫なんかな……」
「雪歩〜〜〜」
ため息を吐くプロデューサーを前にして、ボクは雪歩の体を揺することしかできなかった。
510穴を掘るのは雪歩/穴に埋まるのは真(15):2007/07/15(日) 05:45:14 ID:PEhBV9YN
今日のステージも、満員だ。
ボクと雪歩は、歌い、踊る。
二人は出会い、恋に落ちる。
時にはケンカもするけれど、手を取り合って、同じ歩幅で、階段を上っていく。
甘く切なく、楽しく哀しく。

以前は、笑顔で見守ってくれたお客さんたち。
今は、固唾を飲んで見届けてくれる。

ステージの上で、恋人同士を演じるボク達。
くるくると回れば、ふわりと揺れる彼女の黒髪。
ボクは雪歩を抱き寄せる。
曲が終わり、見つめ合う。
衆目の中、ボク達の距離は、今この瞬間だけ、ゼロになっていい。

ボクと雪歩は口づけを交わす。
静まり返った客席から、歓声と喝采が上がるのを、ボク達は遠くに聞いていた。


                                おしまい
511495:2007/07/15(日) 05:46:46 ID:PEhBV9YN
それでは、失礼いたします。
512名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 06:09:53 ID:4Qoocu+Z
アマ━━━━━━━━━━(゚∀゚*)━━━━━━━━━━イ!!!


自分が思い描いてたような攻めゆきぽと見事なまでに合致しててツボった、早朝からGJ!
あと山田中かわいいよ、山田中
513名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 09:43:01 ID:OzLmWbgo
>>511
GJ!
514名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 20:42:12 ID:gtCIqdgb
こんなとこじゃなくてレズ板に落とせよ・・・馬鹿じゃねーの
515名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 21:27:52 ID:aVjWf/yC
荒れるから思っていても口に出すなよ
516495:2007/07/15(日) 23:10:02 ID:Xkv29yVM
>>512-513
ありがうございました。

>>514-515
失礼しました。
517名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 23:46:51 ID:marlay/h
やっべマジやっべ!!
たった今MASTER WORK03のボトラトーク聴いてた俺には破壊力抜群だったぜGJ!
518名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 04:49:39 ID:BnlybZp3
>>511
もう、これはGJ!としか
519名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 12:39:31 ID:r1QCaA2B
ゆきまこいつも同じ展開で正直飽きたお(;^ω^)
520名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 12:56:39 ID:goIp8K+T
飽きるほど読んでいるお前が羨ましい
521名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 20:10:57 ID:tR+7Iwug
何度も言いますが千早は俺の嫁です
522名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 20:13:01 ID:yqSj0sE3
サーベルタイガーの?
523名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 20:18:47 ID:XpHfDFEM
>>521
でっていう
524名無しさん@ピンキー:2007/07/17(火) 05:56:22 ID:ZHiEJ+Ya
全てをやりなおす、そのための切り取り線だ
━━━━━━━━━━━━━キリトリ━━━━━━━━━━━━━
525名無しさん@ピンキー:2007/07/17(火) 20:10:56 ID:T1oEkZ+d
━━━━━━━━━━━━━のりしろ━━━━━━━━━━━━━
526名無しさん@ピンキー:2007/07/17(火) 20:58:27 ID:NEhmjzxg
━━━━━━━━━━━━━やま折り━━━━━━━━━━━━━
527名無しさん@ピンキー:2007/07/17(火) 21:30:51 ID:u9gJwR3x
VVVVVVVVVVVVどこからでも切れますVVVVVVVVVVVVV
528名無しさん@ピンキー:2007/07/17(火) 22:36:20 ID:4DyZi5dN
727272727272727272727272727前と後ろがどっちかわかりません72727272772727272727272727277272
529名無しさん@ピンキー:2007/07/18(水) 01:52:46 ID:WObbwk3B
何故アイマスキャラを中途半端に起用したのか謎なロボットアニメより、ナムカプとかみたく
歴代ナムコキャラが一堂に会して一緒に戦うゲームにアイマスキャラを出してほしいのは私だけか
真たんが胸に攻撃を受けてタンクトップが真っ二つ、傷の手当が終わって胸に包帯巻いてオーディションへ


えーと何言おうとしてたんだっけ。
530名無しさん@ピンキー:2007/07/18(水) 01:57:27 ID:YrY7jpUg
真は俺の婿、
まで読んだ。
531名無しさん@ピンキー:2007/07/18(水) 01:59:50 ID:9VXA4m0v
>>511
とても良いゆきまこでした。この調子であずまこもおながいします(何

>>520
全くだw
飽きるほど読みたいから紹介して星井>>519
532名無しさん@ピンキー:2007/07/18(水) 04:18:06 ID:bsIO3r27
うわ〜ん、ニコニコ動画のぷげらっちょPのあずささんが
漏れを眠らせてくれないっ!もう3晩くらい。

せめてアレが……
533名無しさん@ピンキー:2007/07/18(水) 04:19:55 ID:bsIO3r27
アレだったならっ!

漏れの安息の場所はエロにしかないというのか!
534名無しさん@ピンキー:2007/07/18(水) 06:55:33 ID:IAdWKv1l
残念ながらまこたんは俺の嫁だからミルタンクやモグラ女にはやらないよ
535名無しさん@ピンキー:2007/07/18(水) 11:49:50 ID:72cY/Hm0
俺は千早さえ居れば他は要らない
536名無しさん@ピンキー:2007/07/18(水) 23:44:29 ID:wNfby8OW
星井になら襲われてもいい
537名無しさん@ピンキー:2007/07/18(水) 23:45:06 ID:qGDBAJrE
星井が星井
538名無しさん@ピンキー:2007/07/19(木) 01:26:06 ID:scvKjO9X
【審議中】
    ∧,,∧  ∧,,∧
 ∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧
( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )
| U (  ´・) (・`  ) と ノ
 u-u (l    ) (   ノu-u
     `u-u'. `u-u'
539名無しさん@ピンキー:2007/07/19(木) 02:12:49 ID:VBVML2w/
さあ軍配はどちらに上がるのか……
540名無しさん@ピンキー:2007/07/19(木) 02:21:16 ID:Bpn5GdsL
>>535
今きづいたらIDが千早だったんだな
541名無しさん@ピンキー:2007/07/19(木) 05:54:46 ID:q68xsbhm
>535
c→aだったら完璧だわなw
542名無しさん@ピンキー:2007/07/19(木) 20:00:10 ID:vfj1RP9F
   【千早脳審議中】

        次のオーディション
         ∧,,∧  ∧,,∧
      ∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧   両親の問題
 新曲 ( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )  
     | U (  ´・) (・`  ) と ノ
      u-u (l    ) (   ノu-u   あずささん……♥
          `u-u'. `u-u'
        5cmでいいから頂戴。
543名無しさん@ピンキー:2007/07/19(木) 22:44:01 ID:su5YGsNB
今日面白いネタを考え出そうとして出て来てしまったもの
「プロデューサーさん、コンドームですよ!コンドーム!」

すんませんでした。
544名無しさん@ピンキー:2007/07/19(木) 22:52:47 ID:7eHoPUOP
「プロデューサーの穴掘って埋まってま
545名無しさん@ピンキー:2007/07/20(金) 07:13:42 ID:B82fG7kK
ユキホッー!
546名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 04:39:17 ID:NgM0D16y
修羅場の最中ですが、美希の大トロSS続きです。
ゲイツで水着を買ってステージで歌わせつつも股間にハァハァ。
お尻もあそこもエロいよ美希。

そんな情念と共に今回もお付き合い下さい。
547人はパンのみにて生きるにあらず:2007/07/21(土) 04:40:33 ID:NgM0D16y
千早の……いや、美希のブラの中に手を入れる俺を、もう一人の俺が認識している。
あまりにがっついて、正直大人として情けない気もするが……大好きな女の子を前にして、
冷静にしているのも何だか嫌だ。

「はあっ……んんっ……」
ちょっと聴いただけで分かる、先週まで使っていたDVDとは違うトーンの声。
声のトーン自体はさっきも説明したとおり美希なのだが、言葉を発する大元が千早に見えるため、
マジで千早が美希のイントネーションで喋っているような気になるから怖い。
この耳に聴こえる色っぽい声も、この手に感じる慎ましやかな手ごたえも……

「……待て。ちょっとおかしいぞ」
美希の胸を触りながら、俺は違和感を声に出してしまっていた。
以前触ったときよりも、明らかに……何と言うか、小さくなっている。
「美希、まさか……」
「うん。千早さんっぽくなるために、ジョギングとエアロビを繰り返して……絞ったの」
「うわ!マジか!?」


美希がそこまでしてくれると言うのは確かに嬉しいが……これは相当絞ってるな。
俺の見立てでは……バスト−2cm、体重2キロ減といったところか。
一週間でバランスよく絞るのは大変だったろうに。
「なぁ、美希……この前も言ったが、一番大事なのは仕事だぞ。
俺とのおかずDVD作成のためにそう言う事をしたらファンが泣くかもしれないのに」

立場上そのように注意はするが、食事を抜くなどしての無理なダイエットでは無いようだし、
胸以上に腰や二の腕が絞れているため全体的な印象は変わらない。
そして顔や首などの肉も変わっていないところを見ると、最近話題の部分痩せとやらを
試してみたんだろう。素人の生兵法は大怪我の下だが、美希ややよいといった、
感覚のみでものを実践する子は、たまにその生兵法をドンピシャで当ててしまうから恐ろしい。

そして、ちょっと絞った美希の胸はというと……予想以上に触り心地の良いものになっていた。
元来、あの年齢にして抜群のプロポーションを売りにしていた美希だが、
今現在のそれでも充分に大きいくらいだ。
確かに手ごたえは多少無くなったものの、瑞々しい肌の弾力は健在だし、
何より感度が上がっているようで、美希の可愛らしい息遣いを聴いているだけで、
健全な男達はたとえ視覚情報をシャットアウトされても股間を反応させるであろう。
548人はパンのみにて生きるにあらず:2007/07/21(土) 04:41:32 ID:NgM0D16y
「……っ、………んっ……うぅ…………っ、あっ、やあぁっ……」
何処までが演技なのか、それとも千早を憑依させているのか分からないが、
そこにいるのはいつもの美希じゃない。
戸惑いと恥じらいを抱えながら、できるだけはしたない声を出さないようにとの気持ちが見え、
見たことはないけど、仮に千早とこんな事になったら、彼女はまさにこんな反応を
するのではないかと言う事が予想できる。
本当のところはどうか分からないが、少なくとも俺は、充分に千早の反応に見えた。

その豊満な身体は美希のものであり、
その気品に溢れた精神は千早のものであり。

一体、これをどう表現して良いのか分からない。
千早もまだまだ成長期だし、ひょっとして晩成型なら、未来はこんな風になるのかもしれない。
が……何故だろう?可能性としてありうるのに、
それはあってはいけないような気にさせられる。
本人に言ったら、100%怒られるので俺の胸の内にだけ止めておくレベルの疑問だが。

俺は設置したカメラから邪魔にならないように美希の後ろへと回り、首筋に舌を這わせながら
乳首をつまんで、その固い感触を楽しみにかかった。
「あうっ……!?だ、ダメ……そこ、弱い……のっ……」
美希は背筋を逸らしてかすかに震え、ショートにした髪のえりあしが俺の顔に触れる。
彼女が身体を大きく揺らした事で、俺の身に体重が掛かり、美希の背中が密着した。
背中といえど、制服越しに彼女の柔らかさをダイレクトに感じ、何とも言えず心地良い。

しかし、一つだけ言いようの無い不安が俺の中によぎる。
流れ上、俺が美希にいろいろしているが、このまま行って俺が理性を無くしたら、
今まで二人で守ってきたものが崩れてしまうとういこと。
胸だけで俺の股間はいつでも準備OKなまでになっている事を考えると、
ここから先は常に最終ラインを超えないように踏み止まる事を念頭に置いておこう。
そして、ちょっと小さくなった美希の胸も触りなれてきた頃、彼女は俺の手を掴んで
下の方へと導いてくれた。
そして、そのまま何も言わない。

「…………」
「……こっちも、触って欲しい?」

「はぁ、はぁっ……ん、んっ!?……」
片方の手は乳首をいじるのを止めていないので、美希からすれば答えにくい状態だ。
しかし、美希は明確に気持ちよさを感じていながらも赤くなるだけですぐにして欲しいとは言わない。
いつもなら、俺が戸惑うくらい積極的に求めてくるのに。
549人はパンのみにて生きるにあらず:2007/07/21(土) 04:42:25 ID:NgM0D16y
「……………あの……や、やさしく……してくれたら、いいよ……」
俺と目を合わせず、消え入りそうな声で頷く美希は、別人かと思うほど可愛らしかった。
恥じらいを多分に含んだ表現と言うべきだろうか……口調は美希なのに、
考え方や台詞の間が千早そっくりなので、いつもの飽きを全く感じない。
下腹部を撫でながら、美希の下着の質感を指で愉しむ。
ナイロンのサラリとした感触が指に心地良く、フロントにあしらわれたレース地も、
この位置からだと見えないなりに楽しませてくれる。
中央にある小さなひとかたまりは、多分飾りのリボンであろう。
上下とも白で、千早が好んで身につけそうな、上品でなおかつ華美すぎないデザインだ。

正直、イメージチェンジによってここまで気品と魅力を備えた美希を、俺は想像できなかった。
俺が分析したところ、美希は大衆に分かりやすいほどのアピールを武器にしていると思う。
街を歩くだけで20人単位の男達が声をかけてくるのも、そのルックスと色気故だ。

しかし、誰にでも分かると言う事は、言い換えれば底が浅いという事実にも繋がるんだ。
美希を以てして俺が【ホンマグロの大トロ】と例えたのもそのせいで、
確かに抜群に美味しいし、滅多にお目にかかれない貴重な食材でもある。
反面、これでもかとばかりに油分をたっぷり含んだその身は、早めの減衰を生んでしまう。

対して千早は、玄人好みの高級白身魚……ヒラメやトラフグといったところか。
誰にでも簡単にわかる美味しさでこそ無いものの、一度食べてその美味しさを分かれば、
簡単に飽きることは無い。無論、料理人の腕にもよるので見習いPお断りのような扱いにくさもある。
フグの毒ってかなり取り扱いに注意が必要だし、フグ調理師免許の取得がどれほど難しいことか……
その辺もまさに千早だな、などと失礼な事を一瞬ではあるが考えてしまった。

そんな俺の認識は、少なくとも外れてはいなかった……ただし、半分だけ。
髪を切り、金色を抜いて決意を新たにした美希は、例えるなら中トロのようなものだった。
過度な色気は抑えながらも、素材の良さはまったく衰えず。
しかももともとのネックであったやる気の無さを完全にリカバーしている分、鮮度が違う。
さらには、しつこいまでの油分が抜けている分、調理のバリエーションも拡げられる。

「調理の前に、材料をよく見極めないと、ね……」
俺は、美希の正面に回りこみ、彼女のふとももを掴んで机に寝かせ、そのまま両足をぐいっと持ち上げて
下半身を丸見えにした。こうすると美希はもはやまな板の鯉状態で、何も出来なくなってしまう。
両足は俺が抱えているから、目の前には美希の股間がはっきりと肌のつやまで分かる位置にあり、
下着越しに見えるあそこの盛り上がりも、その中央にわずかに存在を感じる一本のたてすじも良く見える。

「あ、あの……」
美希の不安を無視して、俺は彼女の股間を観察し続けた。
白のおとなしめながら上品な下着は、シンプルな作りゆえに素材の凄さを引き立たせる。
千早と違って女性的成長の著しい美希は、ふとももやお尻の肉付きも標準以上だ。
まだまだ成長の余地を残しながらも、むちむちとした肉感は完成の域に近付いており、
あそこのふくらみも大変素晴らしく、年齢不相応に育ったその場所は、壊れる事無く俺達男のアレを
受け入れてくれるのでは、と思うほどに性的な魅力を誇っていた。
550人はパンのみにて生きるにあらず:2007/07/21(土) 04:43:24 ID:NgM0D16y
もう、何度もビデオで見た美希のあそこ。
この白いパンツの向こう側には、ピンク色のやわらかい秘肉と、唯一年齢相応な、薄い恥毛……
それらを思い出しながらも、俺の股間は先週まで感じていた飽きを忘れて大きくそそり立っている。
夢じゃなく、鼻先10センチの場所に、美希のファン数十万人が見たくて仕方ない、
彼女の大事なところがあるという感覚……そんな貴重性も勿論あるんだが、こうして目前に
美希のあそこをみつめていると、そんな理屈は抜きにして、このふくらみをいつまでも眺めていたくなった。
そのままどれくらいの時間が経ったのだろう?
俺の視線が恥ずかしいのか、目を逸らしている美希のパンツがじわりと濡れてきた。

「………あ……やぁっ……」
彼女にも、下着が濡れる感覚が分かるのだろう。腰をゆすってもじもじしている美希は、
狂おしいほどに可愛く、素で抱きしめたいと思えるほどに魅力的だった。
「凄いよ、美希……もう、千早の真似なんてしなくても充分にギンギンだよ」
「だ、だってっ……こんな恥ずかしいカッコで、ずっと見られてるんだもんっ……」
「悪い悪い。でも、それほどまでに綺麗だと思ってるんだ。触ったら壊れちゃいそうでさ」

極上の料理と言うものは、食べるのが勿体無いくらいに、色や盛り付けを考えられているらしい……
純白の下着に包まれた美希のあそこを見ていると、そんな事を連想させる。
まさに禁断の果実ともいえる美希のだいじなふくらみを、俺は指で軽く押してみた。
「ひゃっ……んっ」
それは思ったよりずっとやわらかく、適度な弾力をもって俺の指を押し返す。
つきたての餅のような弾力でありながら、密度はもっとぎゅっと詰まっているような、不思議な感触だ。
たまらず俺はもう一度、二度と指でただただ美希のあそこの肉を触り続けた。

「ふぁあ……」
うん、これはなかなか。
「っ……あっ……」
こっちはくすぐったいのかな?でも、俺的にはいい反応。
「ふぇ……あ、あうぅ……」
お。ここをいじるともっと濡れてきた。今度はもうすこし外側も……

そうして我を忘れて股間に集中する俺の後頭部に、固いものがめり込んだ。
「ぐおっ!?」
どうやら、美希が膝から下を動かして俺の頭にかかと落としを入れたようだ。
「ハニー、やりすぎっ……半分以上はミキで遊んでたでしょ!?」

「……すまん」
半分以上図星を突かれたので、ここは素直に認めて降参しよう。
「でも、それはあまりに美希が可愛くて、色っぽいからだぞ。そんな美希が、
千早の制服を着ているなんて……何だかやばい事してるみたいだ」
「今のミキ達も、充分にヤバイ事してるけど、ね……」
551人はパンのみにて生きるにあらず:2007/07/21(土) 04:44:28 ID:NgM0D16y
そりゃそうだ。なにせここは765プロの誇る高層ビル。
千早や美希の活躍で建てられた俺達の城であり、家なのだから。
社長に見つかったらクビだけじゃすまないが……他にこんな事が出来る場所が無いのも事実。
美希も立派なメジャーアイドルであり、下手な変装でもしてホテルに出入りするところを
悪徳記者にスクープされでもしたら俺達の未来は閉ざされたも同然だ。

……つまりは、最悪の事態を想定した場合、悪徳記者に見つかるくらいなら社長に見つかった方がまし。
もちろん、見つかるつもりなんてこれっぽっちもないけどな。
恩人も同様の社長に対しては、かなり申し訳ない気持ちになるけど……
そんな事を考えながらも、美希の股間への執着は抑えられない。
じんわりと湿った布の奥からは、全国のファン達が見たくてしょうがない場所があり、
わずかに透けた下着から、その可愛らしいピンク色の割れ目がうっすらと浮かんできた。

すでに何度も見た美希のあそこだが、下着越しに見ると、また違った趣があり別の意味でも興奮する。
やはり、同じ調理法で、同じ食べ方しかしなかったのが問題であり、飽きたからと言って
素材を替えるというのは、並みの料理人のする事だったようだ。
美希と言う最高の素材は、料理の仕方によってまだまだその魅力を存分に生かすことが出来る。
その素晴らしい素材に感謝しながら、俺はカメラの位置取りもそこそこに、美希のあそこに舌を延ばして
弾力と味を直接感じてみた。

「ひゃぁん……っ」
若々しく張りのある肌は、質感もきめ細かく俺の舌をさらりと受け流す。
ほんのりと汗のにおいがして、だいぶ遅れてもっと粘っこくてすっぱく、甘いような味がした。
舌先に、ちょっとだけざらざらとした下の毛がいい感じの刺激になり、飽きを全く感じない。
一刻も早く、美希の一番恥ずかしいところが見たくて仕方ないのに……
もう一方で、いつまでも指と舌でこの感触や味を楽しみたいと思えるほどの危険な果実。
改めて、美希のあそこを見てしまってから欲望の暴走にブレーキをかけられるかを思い出し、不安になった。
さすがにそれだけはやってはいけない事だから。
552人はパンのみにて生きるにあらず:2007/07/21(土) 04:45:19 ID:NgM0D16y
「ぁう……あっ!……は、ハニーの舌……あつい……それと、えっちだよぉ」
そりゃそうだ。ホンバンへは行けないまでも、すでに何度もこうしていちゃついた事もあり、
お互いの弱点はそこそこ知っている。
舌を使うのに必死で喋る事は出来ないが。その分愛を込めて舌先を使って美希の秘裂を何度も往復させた。

「やっ……ふあぁ……っ、おね、がい……もう、やめて……脱がしてよぅ……
ハニーの舌、気持ちいいけど……ショーツが濡れちゃって気持ち悪いっ」
「お、おお……そうだな、すまん」
気が付けばかなりの時間美希の股間を舐め続けていたらしく、内から外から……
つまりは俺の舌と美希の愛液で下着がどんどん濡れていったらしく、もう吸水量の限界を迎えたようだ。
すでに半分以上スケスケになった布からは、美希のあそこがひくついているのが良く分かる。
その様子に改めて俺の股間は反応し、元気を通り越して痛いほどにそそり立っていた。

「うわぁ……」
気持ち悪がっている美希には申し訳ないが、こんなシーンもまた絶景かな。
俺が舐めるのを止めた後も美希の下着の染みは広がり続け、下の毛までスケスケになっていく。
彼女の脚を抱えているため、顔から胸、そして大事なところが一度に見えるこの贅沢なアングル……
俺にとって恍惚の時間だが、美希が待っている手前、個人で楽しんでばかりもいられない。
それに、この手でこのアングルで、美希のパンツを脱がす事だって楽しみでしょうがないし!!

「……じゃあ、美希……脱がすよ」
「…………」

美希は両手で顔を覆い隠しているため、表情が良く分からないが……
その恥じらいっぷりは千早っぽいのか美希の素であるのか、正直良く分からない。
だが、一呼吸置いてからゆっくりと頷くそのしぐさに、俺はどうしようもないほどの衝動を押さえつつ、
サイドから下着を掴んで、ゆっくりと下ろしていった。

「あっ……ダメっ………脱げちゃうっ……」
一度了承はしたものの、やはり脱がされる事に拒否反応を示すのは、女の性だろうか?
最初に引き締まったお尻が……そして全ての男が本能的に求める、秘密の花園が顔を出す。
まだそんなに生えていない恥毛と、この年齢でありながら綺麗な形に膨らみつつある股間のボリュームに、
蜜がたっぷりと絡み付いて会議室の光を反射し、彼女の色気にブーストをかける……
その美味さを表すのに、まどろっこしい表現などいらない。ただただ……

【食いたい、いますぐ食いたい!!】

美希のあそこを見た瞬間、俺の脳は不覚にもそれしか考えられていなかった。



■つづく。
553名無しさん@ピンキー :2007/07/21(土) 04:58:57 ID:NgM0D16y
文章量はそこそこですが、内容は薄い……ていうか前戯だけで終わっちゃったよorz
でも、美希の胸やあそこがどれだけ素晴らしいかを表現するには仕方なく……
そんな事は皆分かっているはずなのですが、形にすると難しいものです。

尚、この後は真、伊織、亜美真美あたりが次回作の候補に上がっております。
亜美真美のリクエストはこの板のPさんから受けておりますが……
私自身亜美真美プロデュース時、強烈なトラウマとなったイベントがあり、
亜美真美話は是非ともやりたいと思っていました。

原案はありますが、表現上成人向けか一般向けかでまだ決めかねていますが、
思い入れだけは込めていますので、どちらになっても読んでくださるとありがたいです。

では、あと2回くらいでこのSSも終わりですが、美希の良さを殺さないように頑張ります。
微えろくらいしかできない料理人っぷりですが、飽きずにまた付き合ってください。
毎度失礼しました。
554名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 05:19:10 ID:IcCKtP4F
>>553
ok、リアルタイムで乙です
内容の薄さ(というより進展の遅さ?)を気にしてるみたいだけど、密度が濃いので全然気にならなかったですよ
というかその文章力をよこせ、俺もk(ry



>が……何故だろう?可能性としてありうるのに、それはあってはいけないような気にさせられる。
>その辺もまさに千早だな、などと失礼な事を一瞬ではあるが考えてしまった。

これは酷いwww酷いけど全力で同意するしかないwwwwww
555名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 11:04:31 ID:MM5HEthZ
>>553
GJ!
全然微なんかじゃないっすよ!
エロエロw
真スキーなもんで気が早いですが次回作も楽しみにしています

アミマミはやってないからプロデュースしてこよう…
556名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 23:18:17 ID:i1tQGLF9
速攻で抜いた
557名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 17:07:19 ID:4ZmtYDKb
美希のあそこや胸の素晴らしさがビンビン伝わってきたぜ
558名無しさん@ピンキー :2007/07/24(火) 22:49:18 ID:KDmyieBs
美希SSの途中ですが、神の啓示を受けたので千早を投下。
続かない一発ものですが、何とかひとつの話として纏め上げました。

夢の中で見た千早のパンツがあまりにも可愛かったため、
半分以上勢いで作りましたが後悔はしていません。
……というより、美希SSで千早のぱんつ描写に燃焼不足を感じており、
千早のおぱんつ【だけ】で一本描きたかっただけですごめんなさい。

では、分類は千早、
タイトルは【恥じらいよこんにちは】で投下します。
559恥じらいよこんにちは:2007/07/24(火) 22:50:30 ID:KDmyieBs


「ただいま……と。あれ?誰もいないぞ。珍しいな……」
「そうですね。社長は社長室にいるとしても、小鳥さんが不在なんて」

午前中にドラマ出演の仕事を終えた二人が一旦事務所に戻ってくるも、そこには誰もいなかった。
都心の真ん中に聳え立つ、大きな新社屋……もはや地域名物となりつつある、765プロの自社ビルである。
一人のプロデューサーを迎えてからと言うもの、めざましい業績を上げ、超が付くほどの
メジャーアイドルを立て続けに世に送り出した結果の一部がこの建物……
しかしながら、受付嬢や掃除のおばさん、警備員などを雇い入れるも、所属アイドルや
プロデューサーはいつもと変わらぬ少数精鋭というから、世の中は分からない。
無論、設備の充足を計ったりはしているし、このビルのフロアの3分の2ほどはテナントとして貸し出しているため、
広さを持て余すと言う事も無く、住めば都と言う諺どおり、それなりにこの事務所にも皆慣れてきていた。

その稼ぎの大部分を担っているのが、このプロデューサーの隣にいる、端整な顔立ちの少女、如月千早。
すでに100万枚のCDリリース記録を持ち、今や押しも押されぬトップアイドル。
彼女の歌は老若男女を問わず人を虜にさせ、出演する番組に確実に数値(視聴率)をもたらす金の卵……
まだ若くにして【歌姫】という呼称が違和感なく感じられるほどの逸材へと成長していた。

「この後は、16時から歌番組に出演だけど……その前に取材が2本入ってる。
こっちの忙しさを考慮してもらってるから、TV曲の楽屋内まで記者さんが来てくれるそうだ。
だから、30分ほど休んだら次のTV局へ向けて出発な。今のうちに20分くらい寝ておく?」
「いいえ……その必要はありません」
「え……おいおい、原因の俺が言うのもなんだが、最近けっこう過密なスケジュール組んでるんだぞ。
寝れるなら少しでも寝ておいた方がいいって」
「寝るのは……ちょっと勿体無いと思い……ます、その……20分でも、自由な時間なら……」


プロデューサーと一緒にいたい。


彼女の顔は、そう言っていた。共に苦境を潜り抜け、揺るぎない頂点を極めた二人の心は、
信頼という絆と、もう一つ……自然に、乙女としてのある感情が芽生えていた。
時にはプロデューサーに甘えたりという、以前では絶対に見ることのなかった表情がそれを証明している。
業界内では禁忌と言われながらも、彼はそんな千早の気持ちを【俺はプロデューサーだから】
という立場上の理由で無下に出来るはずも無く、実質的な関係こそ無いものの、
事務所内では二人の仲を皆が日常的に冷やかすような風景が普通になっていた。
560恥じらいよこんにちは:2007/07/24(火) 22:52:34 ID:KDmyieBs
「そ、そうか……じゃ、二人でゆっくりするために珈琲でも淹れるよ。千早は座ってまったりしててくれ」
「はい……ありがとうございます、プロデューサー」
アイドルだから、という訳ではないが、765プロの連中はかなり舌の肥えた部類に入る。
それが、飲み物にいたっては尚更顕著だった。

まず、珈琲なら小鳥。社長が絶賛する彼女の淹れるブラックコーヒーは、豆の管理と淹れ方のタイミングが
完璧であるため、コーヒー特有の嫌味な苦さやえぐい酸味が全く無く、味の濃さに反して全然濁りも無く、
ブラックの状態で甘みを感じるという、そこらの珈琲専門店でも出せないほどの腕前だ。
さらには手間ひまかけて豆を挽くところからはじめるため、珈琲の良い香りが事務所中に漂い、
人を幸せな気持ちにさせてくれる。
昔の千早なら、【珈琲は喉にあまり良くないですから】と、決して飲もうとしなかったが……
プロデューサーのおかげで、今は嗜む程度には飲めるようになっていたし、
本当に美味しい珈琲を知ることで、貴重な経験を仕事に転化できるほどの柔軟な心を持っていた。

次に、日本茶は言わずと知れた雪歩。
彼女のお茶も趣味で研究されるレベルをもはや超えており、そこらの自販機レベルのものでは歯が立たない。
もともと着物を普段から着慣れている彼女の実家。当然茶道の経験もあり、お茶を淹れる動作は
普段の危なっかしい姿をまるで感じさせないほどに優雅で、無駄が全く無い洗練されたものだった。
茶葉の量と温度、お湯を入れて蒸らすタイミング……と、どれもほぼ完成されており、
さらには素材として持ってくる茶葉のレベルが、100グラムで4桁を越える事がほとんど。
一度、50グラムで10,000円を越える茶葉を使ったときの765プロ全員の驚きっぷりは記憶に新しく、
律子を以て【グルメ番組に出るときは、その表情を忘れずに!!】と言わしめた破壊力を誇る。

最後に紅茶は春香と伊織。
春香は、ケーキのお供にと日常的に紅茶を淹れており、プロ並とは言わないまでも普通以上に美味い。
そして伊織……性格には彼女つきの執事、新堂さんなのだが、彼の紅茶はプロ級以上の味を誇る。
薔薇の花咲くバルコニーで優雅にティータイム、というベタなセレブ丸出しの光景だが、
それが違和感なく似合う伊織のために淹れられた紅茶の味も、また本物だった。

そんな環境下で、なおかつ芸能界という場所にいるのだから、過密なスケジュールと厳しいレッスンを
代償に、普段から味わう食べ物も一般市民とはレベルが違ってくる。
別に好きこのんで贅沢をしたいわけではないが、手間と予算とスケジュール上最適な選択をすると、
必然的にこのような結果になるのが芸能界というもののようだった。

……もっとも約一名、どんなものでも美味しく食べられる健気な少女もいるのだが。
561恥じらいよこんにちは:2007/07/24(火) 22:53:31 ID:KDmyieBs


プロデューサーも、事務作業時は小鳥の珈琲に助けられる事が多く、彼女には及ばないものの、
それなりに美味しく淹れる方法も学んでいた。
ネルドリップでこそないものの、手動のミルで豆を挽き、ペーパーフィルターにそれを入れる。
そして、量と温度をきっちり計ってから、一定の勢いでドリッパーに湯を注ぐと、
たちまちのうちに珈琲特有のいい香りが事務所に広がった。

珈琲といえば眠気覚ましや興奮剤の元であるカフェインを連想させるが、この香りは不思議と
気持ちを穏やかにしてくれる。
人間、理屈のみで物事は計れない。今の千早はそんな事にも気が付くほどの余裕ができていた。
「よし、出来上がり……ミルクはいらないよな?」
「ええ。ブラックでも普通に飲めますからね、765プロの珈琲は。小鳥さんに感謝しないと。それに……」

マグカップに顔を近づけながら、一旦会話の間を空ける。
今から自分が言う発言に対して、ちょっとした覚悟を決めるためだ。
「昔の私は……珈琲なんてプロの歌手が飲むものではありません、なんて言って突っぱねていたから……
色々な事に気付かせてくれて、結果的には私の歌の世界を広げてくれた……
そんなプロデューサーに、感謝せずにはいられません。わたしが珈琲を好きになれたのも、
音無さんのおかげ以上に、プロデューサーのおかげでもあるんです」

琥珀色の波紋がマグカップの中で揺れながら、千早の穏やかな表情を映し出す。
そこにいたのは【歌姫】の名で世間に轟くトップアイドルの姿ではなく、
幸せに満ちた、普通の女の子の……素朴ではありながらもこの世に二つとない笑顔だった。
「美味しい……です」
「そ、そうか……ありがとう。小鳥さんの鬼コーチングを受けた甲斐があったよ。
なにせ、あの穏やかな小鳥さんが珈琲の事となると目の色変えて怒るからなぁ……」
「普段の様子からは、想像できませんね」
「でも、真剣だったよ。【そんな淹れ方、せっかくの豆が可哀想でしょっ!!】って勢いで。
あ、でも……一番うるさく言われたのは、温度や淹れ方じゃなかったな。
俺が千早に言ったのと、似てるよ……技術や素材も大事だけど、一番大事なのは……」

「飲んでくれる人の事を考える。……ですか?」
「そそそそそ」
くいっと大きくカップを傾け、胃に珈琲を流し込むと、プロデューサーは話しはじめた。
「偉そうな事を言っておきながら、俺も自分の事になるとそんなもんさ。
だから、小鳥さんから合格をもらえるまでは何度もやり直して、最後には……」
「………」
「千早のことを考えた。あの千早が美味しく飲んでくれる珈琲って、どんなんだろう?って」
「なっ……!?」

プロデューサーへの感謝を示すために、躊躇いながらも勇気を出した千早だが、
それ以上の気持ちをそのままプロデューサーから不意に返されたため、瞬時に心臓の鼓動が加速する。
プロデューサーの笑顔に、一瞬で耳まで真っ赤になった千早は今までの疲れを思い出したように
手元が危なっかしくなり……

「あ……きゃっ!?」
手を滑らせ、まだ熱の残る珈琲を膝元にこぼしてしまった。
562恥じらいよこんにちは:2007/07/24(火) 22:54:52 ID:KDmyieBs
「千早!?」
プロデューサーの行動は素早く、席を立つとまずはティッシュを数枚引き抜き、千早の革パンツに当てた。
同時にカップの様子を見るが、千早の膝にバウンドしてから落ちたため、割れてはいない。
破片で大怪我、という一番のリスクが回避されたことを確認したプロデューサーは、
ただちに次の優先事項……千早の火傷を回避する方向へと動いていた。

「千早……脱いで!」
「え……ええぇぇっ!?」
「早く!!火傷したら取り返しのつかないことになるぞ」
千早の身体を気遣うプロデューサーの目はまっすぐで、こんな緊急時には邪心の欠片も無い。
そんな彼を見ていると、男性の目の前で服を脱ぐ……しかも下着を見られると言う事に、
思いっきり戸惑いはあったものの、その真剣な目には抗えず、ベルトを外して革パンツを脱ぎにかかった。

(あ、あぁ……どうしよう。ベルトが上手く外れない……)
人間、慌てると何事も上手くいかないもので、それはクールを売りにする千早でも同様だった。
火傷も心配だが、プロデューサーが見ているという事実のほうが彼女にとってプレッシャーであり、
珈琲の熱さよりも自分の身体から発する熱の方が熱いと感じるほどだった。
そんな彼女の動揺っぷりだけは察したのだろう。プロデューサーはティッシュを当てて水分を取ると、
「千早、すまん!!動かないでくれ」
と、言うと同時に彼女の腰に手を回し、素早くベルトを外して革パンツのボタンを取った。

「そのままさっきの椅子に腰掛けて!!」
「あ、は、はいっ……きゃああぁ!?」
何が起こっているかは全然把握できないほどの事態だった。
そのままプロデューサーは千早の革パンツを膝まで下ろし、珈琲のかかった場所を確認する。
そして、今度はウェットティッシュを当てて患部を冷やしにかかった。

(や、やだ……ショーツ、見えちゃってる……どうしようぅ……今日、どんなのはいてたっけ……)
千早は自らの感覚で火傷が大した事が無いのを知っている分、注意の先は下着を見られるという一点だった。
こんな非常事態とはいえ、自分が想いを寄せる男性に、生の下着を見られているというのだから、
意識しないほうがどうかしている。
が、千早の怪我の程度を確認するまではそうはいかないのがプロデューサーというもので、

「うん……あまり腫れてはいないし、大丈夫そうだな。でも、これは洗わないと……」
「え……あ、あのっ……プロデューサー?あ、、ちょ……やあっ……」
椅子に腰掛けた状態で膝まで革パンツを下ろしていたため、あっさりと脱がされてしまう。
たまらず下着を両手で隠すが、プロデューサーはそんな千早を一瞬気にしたものの、
すぐに仕事の顔に戻っていた。

「とりあえず大事には至らなそうだけど……念のため濡らしたタオルを当てておくんだ。
俺はシミになる前にこれを洗ってくるから!!」
「あの、プロデューサー……待っ」
「大丈夫!!次の仕事までには間に合わせる。すまんがその間これで我慢してくれ」
563恥じらいよこんにちは:2007/07/24(火) 22:55:50 ID:KDmyieBs
プロデューサーは、スーツの上着を千早に預けるとそのまま部屋を出て行った。
愚直なまでに仕事と……そして自分のみを一番に案じてくれるプロデューサーに感謝しつつも、
千早はいつもの普段着から革パンツのみを脱がされた格好で立ち尽くしていることに気が付いた。
「や、やだ……なんて恥ずかしい格好……」

プロデューサーが出て行ったことで幾分か冷静になった千早は、あらためて自分の姿を省みた。
シャツの裾がある程度下半身を隠してはいるものの、大事なところを覆う純白のショーツが覗いている。
上に来ているのが薄い青系統の色であるため、ほんのりと赤みを帯びた太腿と、
白い下着のコントラストが眩しく、健康な男子が見たら嫌が応にもその逆三角形の部分に目が行ってしまう。
腹筋及び下半身は鍛えに鍛えているため、マラソンランナーのように無駄な肉が無く、
その反面、鍛えようが無い股間のふくらみは強調されている。
女性らしい肉体を持つあずさ、美希たちに比べると、全体的なセクシーさでは及ばないにしても、
そのアンバランスに可愛らしくふくらんだ股間の色気は、彼女らに決して真似できない部分を持っているため、
それはそれで充分に男達を狂わせるほどの魅力を持っていた。

実は千早の写真集の中で一番ネットに上げられているのは、胸を強調した写真ではなく、
スリムな身体から時折覗く、引き締まっていながらも柔らかそうなお尻と、
痩せているからこそ余計に目立つ股間のふくらみが見えるような写真だった。

自分の写真で男性がアレやナニな事をするなんて考えた事も無かった千早だが、
ひたすらに歌に打ち込む本人には、そんな事を考えるような暇も無かったらしい。
プロデューサーが渡してくれた上着を腰に巻き、一応下着は隠す事が出来た。
誰もいない事務所だが、几帳面な性格の千早は、人目に関わらずプライベートな空間以外で
はしたない格好は出来なかったようだ。


とりあえずはプロデューサーの言うとおり、タオルを濡らして珈琲をかぶった太腿に当てるが、
本当に一瞬熱かっただけで、火傷には至っていないことを確認して千早は一安心した。
「プロデューサーの上着……大きいなぁ」
腰に巻いたスーツを見て、あらためてプロデューサーの背中の広さがわかる。
夏仕様のクールビズジャケットでありながら、ほんの少し、汗のにおいとプロデューサー自身のにおい。
さらには毎日走り回っているためか、アイロンも不十分でかなりしわが出来てしまっている。
以前の千早なら【不潔】と一蹴していたものの、今はその汗が彼の努力の勲章にも思えるほど、
共に苦楽を抜けてきた二人の絆は、やはり深かった。

そういえば何時だっただろうか?この匂いを嫌いじゃないと思えた時は。
シングル100万枚リリースに届くあたりで受けたオーディションに合格した時、
エントリーしたアイドルである千早よりも、プロデューサーの方がはしゃいでいた気がする。
大の大人が、血相を変えて、思いっきり抱きしめられて……

「そう……あの匂いだわ。しかもその後、脇をかかえて高く持ち上げられて、
子供に【たかいたかい】をするような状態で、くるくると中を回ったっけ……
あまりに恥ずかしかったけど、後で嬉しさがこみ上げてきて、私も泣いちゃったんだ。
あのときの匂い……ね」

いつの間にか千早はスカート代わりに巻いた上着を外し、抱きしめるように匂いをかいでいた。
やはり、おせじにもいい匂いとはいいがたいが、彼の優しさとひたむきさを思い出させてくれる匂いだった。
「プロデュサー……」
一人、幸せな世界を満喫する千早だったが……その幸せは二人の小悪魔によって打ち破られる事になる。
564恥じらいよこんにちは:2007/07/24(火) 22:56:47 ID:KDmyieBs



エアコンを【ドライ】に設定した衣裳部屋……
765プロの誇る自社ビルはあらゆる設備が充実しており、衣裳部屋という昔は考えられない
レベルの部屋が存在している事が、今の765プロの凄さを示している。
が、そのゴージャスさとは裏腹に、割烹着を着て千早の革パンツのシミを抜き、
生地が傷まないように注意深くドライヤーをかけるプロデューサーの姿があった。

「慣れたもんだよなぁ………もう。春香がこけた時、衣装の破れたのを繕ったり、
亜美真美が雨の中はしゃぎまわって、ずぶ濡れになったのを乾かしたり、
あずささんが歌の途中で胸元のボタンがはじけた時はマジで焦ったっけ……」
男として、割烹着を着て裁縫をしている姿が似合うというのはちょっとどうかと思うが、
765プロを背負って立つ、彼女達のためだと思うと不思議と嫌な気はしない。
「それにしても、革素材は難しいよなぁ……乱暴に扱うと一箇所だけ痛んでしまうし。
革パンツのデフォルトカラーが茶色である事が唯一、不幸中の幸いだったな。
白だったらシミ抜きから乾燥まで、とても間に合わない」

革素材というものは風通しが悪く、汗かきの人なら夏場は着れたものではない。
細身で比較的汗をかかない千早だからこそ許される服装だった。
しかしながら、この服装ではどうしてもうっすらとかいた汗が篭るらしく、
生地を洗いながらも千早の腰にあたる部分に、ほんのりと千早の匂いが残っていた。

「……いかんいかん、何を考えているんだ俺は!!仕事仕事」

服の問題がある程度解決すると、逆に今まで優先されていなかった記憶が急速に脳を支配する。
非常事態だったとはいえ、人が人ならセクハラで訴えられてもおかしくない行為……
戸惑い、恥じらう千早を前に、【半ば無理やりに服を脱がせてしまった】これは事実。
「結局、休憩どころか千早に悪い事したな……これを乾かしたら、ちゃんと謝ろう」

そんな事を考えながらも、彼の脳内には革パンツを脱がされて前を隠す千早の様子が映っていた。
一瞬だが、彼の男性としてのカメラとメモリーは、忠実に仕事をこなしていた。
「……………白、だったな……いや待て、暗いところから一瞬明るくなったから、
ライトグレーという気もする……いやいや、ナイロン地の光沢が反射しただけで、やっぱり白……」
記憶をさかのぼっての緻密な計算が、無意識下で繰り返されていた。
そんなエネルギーが在るべき方向に向かえば、社会の役に立つのに……というのは皆考えることだが、
人間というものは種の保存……すなわち性について最適化されるよう遺伝子が組まれているので
彼の行動を誰も責められないであろう。

衣裳部屋に入ってから、もう10分。
千早の革パンツは、半分以上乾きかけていた。
565恥じらいよこんにちは:2007/07/24(火) 22:57:52 ID:KDmyieBs


プロデューサーの上着をぎゅっと抱きしめてから、すでに5分以上……
人間、楽しいことは時間が早く過ぎるというが、今現在の千早は歌に没頭している時と同様であり、
多少の足音など聞こえるべくも無かった。
例えそれが二人分の、騒がしい声にまみれた足音でも。


「おっはー!!今日もやってるかニ!?」
「はよーん、兄ちゃーん!!ママの田舎からおみやげ持ってきたYO♪……あれ?」

20畳を越えるスペースには、細くて華奢な女性の後姿……
長い付き合いの成せる業か、それが瞬時に千早だと判断するも、ほんの一瞬で
二人はいつもと違うという違和感を発見する。
そして、子供特有の優れたセンサーは0.4秒足らずで千早の下半身に焦点をロックオンさせた。

「千早おねーちゃーん!!ぱんつ丸見えでナニやってんのー!?」
「あ!!しかも兄ちゃんの服、持ってるよ!?わらしべ長者プレイ?」

「え……あ、亜美と真美……って、え、ええぇえぇっ!?……や、やだっ……」
ようやくその存在に気づき、慌てて前を隠すが時すでに遅し。
出社してから一番のネタを見抜いた二人は、徹底して千早の下着を肴にする構えの目をしていた。

「あのっ……これは、違うの!!珈琲がこぼれて、プロデューサーを洗濯に……じゃなくて!?
その……とにかく事故!!事故だから別にプロデューサーとヘンなことなんてっ……」
「……つまり、兄ちゃんいないの?千早おねーちゃんのズボンを持っていって」
「そう、そうなの!!分かってくれた?」

「ってことは……ほーちプレイだ!!ぱんついっちょで社内に置き去りだー!!凄いね亜美?」
「凄いよ真美!!千早おねーちゃんは今、プレイを楽しんでいる真っ最中だったんだ!!」
「あの、人の話を……」
「要するに、こう言う事だね千早おねーちゃん!!」
亜美が、持ってきた紙袋から何かを取り出し、実演に入った。
566恥じらいよこんにちは:2007/07/24(火) 22:58:55 ID:KDmyieBs
「千早……俺、もう我慢できないよ!!実は俺、おっぱいよりお尻マニアなんだっ……」
亜美が紙袋から白桃を取り出し、茶色い包装紙を破り捨てた。
どうやら家から765プロへと母親からおみやげを持たされたのだろうと思われるが、
それを瞬時に千早のお尻に見立ててショートコントに転じる様は、十二分に芸能人としての素質を感じる。

茶色の包装紙は乱暴に破り捨てられ、白いネットに包まれた果実が事務所の蛍光灯に反射して、
もぎたての宝石を表すかのように光っていた。
その一連の様子が下手にリアルなものだから、千早もさっきの出来事を思い出し、顔中が真っ赤になる。
それが肯定と取られたらしく、二人はさらにヒートアップして、珍しく慌てる千早を攻め立てた。

「かわいい白だね……気に行っちゃったよオレ!!」
「いやぁん!!プロデューサーのえっちぃー!?あふぅん、だめぇー♪」

亜美がプロデューサー、真美が千早の役どころとなって妄想ドラマを展開させているが、
当然忠実に描写しているわけではなく、千早の役どころはかなりベタな感じだった。
それでも、白い防護ネットを外して桃の実を取り出す描写はやけにリアルで、
さっき咄嗟に革パンツを脱がされてしまった時、下着も取られたら……という千早の想像にヒットした。

「うーん、引き締まったお尻……白いぱんつが良く似合う、ブラボーだ千早!!」
「あぁん♪プロデューサー、およしになってぇ〜ん!!」
「うはははは、まぁ良いではないか良いではないか減るモンじゃないし!!アレだぞほら、
オレの一存で候補生から特待生にしてあげられるんだけどなぁ♪」
「兄……じゃなくて、プロデューサー……酷いですっ、あなたがそんな人だったなんて!?」
「はっはっはっ、なぁに悪いようにはしないさ!!オレは最大手事務所の社長なんだ。
今まで何人もデビューさせて、大成功しているんだYO!!」

……どうも、微妙にどこかの事件と絡めているらしいが、演じている本人も実は分かっていない。
せっかくお土産に持たされた桃の皮を剥いて、亜美真美自身で食べてしまっているが、
それも二人にとっては些細なことだったらしく、一口づつ舐めたりかぶりついたりしては
千早のお尻をヘンな感じで褒め称え、千早を羞恥のスパイラルに陥れていった。

「ぷはぁ……美味しかった、ごちそうさま」
「じゃ、今度はほーちプレイに見立ててもう一回……」

真美が、2個目の桃を取り出したときだった。
千早の思考回路が、ぷちんと音を立てて切れたのは。
二人に覆いかぶさる一つの影。それは今までに見たことも無い負のオーラを纏って、
見上げた亜美、真美を本能的に【ヤバい!?】と思わせる空気と同時に二人に迫っていた……
567恥じらいよこんにちは:2007/07/24(火) 22:59:48 ID:KDmyieBs


広い廊下に響く靴音。
事務所というより、自社ビルがコレだけ広いと移動にも一苦労。
なんとか時間ギリギリに服を乾かし、千早の待つ事務室へと急いだプロデューサーだが、
彼も急ぐあまりにそこで繰り広げられている騒ぎに、今ひとつ注意が行かなかったらしい。
何の疑いも無い表情で部屋の認証キーを開け、

『千早、お待たせ!!ちゃんと乾いたよ』

そう言って部屋の中を見渡すが……目に付いたのは散乱した書類やら事務用品やら。
一瞬強盗でも入ったかとヒヤリとするが、散らかっているだけでモノが無くなっているわけではない。
ようやく人物らしい影を発見し、彼が慌ててそこに駆け寄ると……

「うおっ!?千早……それに、亜美真美も」
「あ……プロデューサー……」

亜美、真美の二人を追いかけっこの末捕まえて、二人同時に組み敷いている千早の図。
この世の地獄を見たという表情で、火の付いたように泣いている二人。
相当はげしいデッドヒートだったらしく、着衣は乱れ、二人に馬乗りになっている千早は
お尻を高く上げているような格好を、後ろからプロデューサーに見られていた。

「……!?」
あまりに扇情的かつ、普段の千早が絶対に見せない光景に、咄嗟に真っ赤になり目をそむけるプロデューサー。
その様子を見て、千早自身も自分がどんな格好でいるかを思い出したらしく、
運動による紅潮ではなく、羞恥による紅潮に顔色が一瞬に切り替わった。

なにしろ、白いショーツ一枚を通して、お尻から大事な部分をプロデューサーに突き出すような、
まるで【何か】をおねだりするような、はしたない格好を見られてしまったのだから。
引き締まった下半身に反比例して、鍛えようの無いあそこのふくらみは強調されて大きく目立ち、
押しも押されぬトップアイドルが、コラージュとかでは無しに風俗情報誌丸出しのポーズで、
白い下着越しではあるが、女の子として一番恥ずかしいところをプロデューサーに向けて突き出している。

下品極まりないがどうしようもなく美しく、乱れた服や髪も手伝って、
途方も無い破壊力を伴ってその光景はプロデューサーの脳裏に一生忘れないほどのインパクトを刻み込んだ。
年甲斐も無く、そむけた顔から鼻血が垂れてしまったほどに。

「あ、あ……あぁ……っ」
付き合いの長い彼でも、いまだかつてこれほどまでに慌てふためく千早は見た事が無かった。
勿論彼女の精神も心配だが、それ以上に恋する乙女の恥じらう表情と言っていいのか、
羞恥にまみれた中に、最高の魅力を発見してしまった彼は、今後どうやって次の目標である、
【トップアイドル如月千早、ミュージッククリップ(水着撮影コミ)】を演出するかを考えてしまっていた。

それとほぼ、同時だっただろうか?
トップシンガーでもある、千早の腹の底から出た、本気の悲鳴に事務所の高層ビル全体が揺れたのは。
568恥じらいよこんにちは:2007/07/24(火) 23:00:57 ID:KDmyieBs



「どうしたキミ達……一体何があった…………」
何か起きているらしいと気づいた社長が事務所に駆け込んで見たものは、
プロデューサーを交えた想像不能の地獄絵図だった。

散乱した書類に、倒れたスタンドなどのデスクワーク用品。
床に寝転んで泣きじゃくる亜美真美。
革パンツを脱がされ、他の着衣も乱れた状態で泣いている千早。
そして千早の革パンツを持って、必死に千早をなだめるプロデューサー。

「……30秒あげよう。この凄惨な状況に至るまでを簡潔に私に説明したまえ。
出来ない時は、今週末に出るボーナスを10秒オーバーにつき一割づつカットでどうだね?」
「社長鬼だっ!!大体途中からは俺も良く知らないんですってばー!!」



……その後、何とか正気を取り戻した千早の説明もあって、彼のボーナスは守られた。
が、Aランクに上がってもこの調子では、二人の距離が完全に近付くのはまだ先かもしれない。
どんなに立派な事務所に引っ越しても……プロデューサーの苦労は続く。
アイドルの笑顔や苦難とともに、恥ずかしい出来事を含めて道は出来るのだ。

彼がプロデューサーになってから、もう2年……765プロの波乱万丈な歴史は、まだまだ終わらない。



■END
569名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 23:07:45 ID:K6Nf+2N9
カオスwwwwwwwwww

>30秒あげよう〜
社長…それを律子にやった日には10秒以内に答えた上でボーナス2割増を要求されるぞw
570あとがき:2007/07/24(火) 23:09:10 ID:KDmyieBs
以上になります。
千早といえば勿論つるぺたの可愛い胸ですが、そんな千早だからこそ、
実はおぱんつも胸と同じくらい素晴らしいと思うのですよ!!ていうか大好きだ!!
そんなわけで、ぱんつ描写を除けば板違いのような気もするのですが、
全年齢向けに投下できる作品でも無いので、こちらに投下しました。

気が付けば、アイマス稼動からもう丸二年……
これほどまでにのめりこめ、なおかつ2次創作してて楽しいゲームはありません。
ちょいと歪んではおりますが、このゲームを愛するPたちをはじめ、
いつも読んでくださるPの皆様に、改めて感謝します。

ありがとうアイマス。ありがとう765プロのアイドル達……
そんなわけで、また天から啓示があった女の子がいたら、脱がして行きます(笑)
宜しければどうか、またお付き合い下さい。
571名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 23:09:58 ID:DMK1iq80
GJwww直接描写無いのにすごく楽しめたwww
572名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 23:19:30 ID:K6Nf+2N9
げ、あとがきの前に割り込んでしまった…スマン

>>570
相変わらずGJなSS乙です。慌てふためく千早可愛いよ千早
つーか亜美真美自重しろwwその寸劇はいろいろな意味で洒落になってないからwww

そういえばAC稼働してもう2年になるんか……遠くまできたなぁ…
573名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 23:47:30 ID:sHA1weuJ
なんてカオスなノリw
GJだぜ
574名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 03:22:02 ID:3F1x/1Dt
間違いない!やはり千早は俺の嫁だ
575名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 10:54:55 ID:wqbMrunJ
サーベルタイガーの?
576名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 11:33:06 ID:a9M++DCq
>>575
同志575、軍板かラノベ板にカエレ
577名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 23:15:08 ID:ZZFVu1Cd
やよいでちょっと書いてみた
直接的な描写ないがこの後あるので…
578名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 23:16:40 ID:ZZFVu1Cd
オーディションに落ちた…

社長にも怒られ、座り込み落ち込んでいるとやよいがやってきた

やよい「プロデューサー?
どうしたんですか?」

やよいは心配そうに俺のの顔を見つめる
俺は無理矢理、笑顔をみせ

俺「心配ないよ…」

と言って見せるがバレバレらしい

やよい「うぅう〜プロデューサー元気ないです〜
えっと…」

すると突然やよいは俺を抱きしめた
必然的に俺の顔はやよいの小さな胸へ押し付けられる

やよい「辛い事あったんだね…
大丈夫だよ、今日はお姉ちゃんの胸でいっぱい泣きなさい」
やよいが弟をあやすような口調に変わる
普通ならからかうなという事になるだろうが
そのときの俺は落ち込んでいたせいか、年甲斐もなく泣きじゃくってしまった

あるいはやよいの柔らかな感触、匂い
そしてやよいの鼓動が幼い頃の記憶を呼び覚ましたのかもしれない
俺は泣き疲れて眠ってしまった
579名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 23:17:27 ID:ZZFVu1Cd
気が付くと俺はソファーに寝かされていた
小鳥のさえずりが聞こえる どうやらもう朝らしい
起き上がろうとして驚く やよいが側で俺をみつめていたのに気付いたからだ

俺「やよい…まさか、夜からずっとそうしてたのか?」

やよいが頷き、俺の頭を撫でる

やよい「違うでしょ?
お姉ちゃんでしょ?」

どうやらまだ昨日の事続いているようだ

俺「ごめん…お姉ちゃん…」

つい謝ってしまった そしてやよいをお姉ちゃんと呼んでしまった
なにかゾクゾクと背徳感が沸き上がる

やよい「次は絶対合格しよ?約束だよ…?」

俺「うん…」

やよいは帰ったが俺は仕事がある なんだか調子もいい
昨日あれだけ泣けばそうだろう 俺は心機一転がんばろうと思った
580名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 23:18:07 ID:ZZFVu1Cd
しかしまたオーディションに合格できなかった…
とぼとぼ帰路につこうとしていると、やよいがやって来た

やよい「プロデューサー!ちょっとお話があるんで、
休憩室まできてくれませんか〜?」

俺はそのとき全身から冷や汗が吹き出るのを感じた

しばらく悩んだ末
休憩室へ足を運びドアを開ける
そこにやよいが居た
俺に気付くと笑顔で後ろのソファーを叩く
ここに座れと言うことらしい
俺がそこへ座るとやよいは俺の目の前に立ち
顔を上から覗き込むようにしてこう言った

やよい「プロデューサー…ううん…〇〇くん
お姉ちゃんと約束したよね?オーディション合格するって…

なんで約束破ったのかな?」

俺は戦慄した
なぜか冷や汗が大量に吹き出る
歯もガチガチと鳴る

やよい「お仕置きだね
服脱いで」

「ちょっ…やよい?
どうしたんだ…?
それにこんなとこで服脱げるわけが…」

やよい「服脱いで?」

「ひっ…!」

俺はなぜか圧倒され、
小さな悲鳴をあげて仕方なく服を脱いだ
おまけに下着さえ脱がされ
俺は生まれたままの姿にされてしまった
581名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 23:19:26 ID:ZZFVu1Cd
やよい「お尻こっちに向けて…
そうだよ…うわぁ…

汚いお尻…」

やよいの言う通りにしてけなされる俺
しかし、仕方がない
誰が野郎の尻を見てきれいだと思うのかやよいの言葉は的確だ

そして俺はけなされたにも関わらずなにか快感のようなものを感じた

やよい「じゃあお仕置きやるね」

俺は典型的な 悪戯っ子が先生、お母さんにされるお仕置き
おしりぺんぺんをされるものかと思っていた
しかし俺へのお仕置きは予想の斜め上を行った

ガッ!
「グアッ!!」
この鈍い痛み間違いなく平手で殴られた痛みではない
ガッ!ガッ!
「ぎっ!ガァ!」
3発食らわされて、やっとわかる
蹴りだ、俺は尻をやよいに蹴られている!
やよいは蹴りをやめないさすがに中学2年生の力とはいえ蹴りは芯に来る
俺は痛みに耐える額に脂汗がにじむ

しかし、それと同時になぜか俺の股間の物が

(ガッチガチ…)
に硬くなっていた
俺はとうとう引き返せないところまで来たらしい
中学生に蹴られながら、股間の物を硬くしている社会人…
もしこんなところを誰かに見られたら 社会から抹殺される…
そんなことを考えながら30分俺は蹴られ続けた
582名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 23:20:09 ID:ZZFVu1Cd
俺はぐったりとなっていた 尻は間違いなく内出血している
ジンジンと痺れているが相変わらず一物は硬い

やよい「はあ…はあ…
お仕置き終わりだよ」

俺の頭を撫でるやよいそして服まで着せてくれた疲れ切った俺にはありがたかった
やよいは俺のネクタイを締めながら言う
「次は絶対オーディション合格だよ…
合格したらご褒美あげる…でもまた落ちたら…
わかってるよね?」

「う、うん…」
俺の返事を聞くとやよいは帰っていった
俺は休憩室のソファーにもたれ掛かり、しばらく動けないでいた…
次はご褒美か更にきついお仕置きか…
ここまでくればもうどうにでもなれ…
そんなことを考えていた
583名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 23:22:03 ID:ZZFVu1Cd
以上です
この後ご褒美もらえるので直接的な描写あります
まだ書いてませんが…
お目汚し失礼しました
584名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 01:18:27 ID:63l1I9Xv
尻穴蹴られるのは内臓にダメージ行っちゃうから危険だそうですガクガクブルブル
585名無しさん@ピンキー:2007/07/27(金) 00:41:36 ID:QLgpIRH/
女子中学生に血が出るまで自分のケツを蹴られたい、という
10人中9人までに引かれるであろうおのれのM男趣味を
恥ずかしくもなくスレに晒せる勇気に、

さすがにM男である

と感心した。期待する。趣味はまったく合わないがw
586名無しさん@ピンキー:2007/07/27(金) 05:35:18 ID:tggl2fL1
趣味ががっちり一致する奴がここにいますよ
将来の夢はゆきぽ様の奴隷になることです
587プロデューサー・男の戦い:2007/07/28(土) 18:03:35 ID:Z/YX1PfC
担当のアイドル達が売れてきてプロデューサとしての評価も上がった。
順調に見える俺の人生だが、最近一つ…贅沢な悩みが出来てしまったのだ。
それは受け持ちのアイドル達がどんどん綺麗に成長してきている事である、無論これは喜ばしい事ではあるが…
プロデュサーたるもの、担当アイドルに手を出すなど言語道断!、けして許されない事である。
が、それと同時にやっぱり俺は男でもあって…アイドルと言う美少女達に常に囲まれる生活じゃ溜まってしまうものは溜まってしまう。
そんな状態でも手を出す素振りすら見せれないプロデューサーという仕事は…下手な坊さんよりも煩悩に対して強くあらねばならないのだ!
てな訳で、俺はレッスンやコミュニケーションのみならず、マスタベーションでもパーフェクトを狙わなくてはならない!
以上、何時もの「おかず」探し前の苦しい言い訳おしまいっ!

「ぬぅ…」
思わず不満げな声を漏らしてしまったな…しかしこれも由々しき問題なのだ。
先ほども言ったが担当アイドル達の美貌が上がるにつれて、困った事だが俺の目も肥えてしまい良いのが中々見つからないのだ。
序に言えば、受け持ちアイドルに似た物も選べない、そんなもの見て変に意識してしまっては終わり――
………
と、思わず思考が停止してしまった、しかしこんな物を見つけてしまっては仕方あるまい…
「『天海夏美のドキドキ枕営業』って…」
天海春香…俺が最初に受け持った最も付き合い長いアイドルであるが…恐らくそれのそっくりさん企画。
事務所もプロダクションもこんな物を許可した覚えがないが、そもそも許可とか取らないんだろうなこういう物は。
と言うか、この女優さん春香と比べて干支一周ぐらい歳離れてないか?、リボンつければ良いって物じゃ…
まったく、中を見るまでもない3流AVだな、ハッハッハ!


……
で、自宅の訳なんだが、どういう訳かその3流AVを購入してしまった俺が居る…
先ほど受け持ちアイドルに似たのはNGと言って置きながら、これを選ぶとはどう言う事だとツッコミもあろうっ!
しかし、このDVDにはどうしても許せないキャッチコピーが書いてあったのだ。
「『本物より可愛い夏美ちゃんの魅力を余すとこまで見せます』だと…」
ちょっと怒気の孕んだ声を漏らしてしまったな…しかし、偽者風情が随分大口を叩いてるじゃないか…
そりゃ、春香はデビューの頃から良く、普通だとか没個性だの陰口を叩かれては居たさっ!
しかし、春香は見事にトップアイドルの仲間入りを果たしている、最早お茶の間のアイドルなのだっ!
そんな陰口にも負けず頑張り続けた春香を相手にここまで言い切ったDVD!、これは挑戦状である!
最早マスタベーションどころではない、これは戦い、プロデューサーとして負けられぬ戦いなのであるっ!!
……今、ちょっとだけ(どう勝ち負け決めるんだ?)と言う疑問がよぎったが、兎に角負けられんっ!!

………
意気込んだは良いが、いかん…開始3分で萎えた…
相変わらずAV女優は演技ど下手糞が多い、これじゃ俺が見なくてももっと似せる努力をしろよっ!って思うぞ…
しかし、この女優さん年齢の割に腹部にたるみが…もしかしておろs…い、いや考えるのはよそうっ!!
まぁ春香より可愛いなんてありえないとは思っていたが、こりゃ勝負にすらなってないな。
うーむ、恋人とラブホに言ったようなシュチュエーションらしいが、全然春香に見えない…
もしもこれが本物の春香だったら………

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜以下、Pの妄想〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「プロデューサーさん、回転ベットですよ、回転ベット♪」
「こらこら、アイドルがそんなものではしゃぐな…」
「一度乗ってみたかったんですよ〜、それではフルスロットで行ってみましょー…って、あれ?」
「春香、どうした?」
「何か思ってたのと違う…もう少し、ほらメリーゴーランドやコーヒーカップみたいな物、想像してたのですけど」
「いや、そんなスピードで回されたら酔うだろ…」
「あっ、言われてみれば…でも、でも!、それじゃ何の為に回転ベットは回るんですかっ!?」
「何の為ってそりゃ………あれ?、なんでだろう?」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜妄想終わり〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
588プロデューサー・男の戦い:2007/07/28(土) 18:04:17 ID:Z/YX1PfC
何でだろう…っておいコラ!、俺よなんて事を想像しているっ!!
プロデューサーとして担当アイドルとそんなところに行ってる想像しちゃダメだろっ!!…いや、まてよ…
よくよく考えてみれば春香も本当にそんなところに行ってしまえば緊張もするだろう…
そ、そうだきっとこの妄想は撮影だったんだ!、回転ベットを使ってなんの撮影だか知らんがギリギリセーフ!!!
ふぅ、やれやれ…危ないところだったぜ…と思ったら何時の間にかシーン2に飛んでるっ!!?
まぁ、あんまり良いDVDじゃないし、別に良いか…えーとシーン2は『悪徳Pに騙され、セクハラ撮影』か…
って、俺はやっぱり悪役扱いだったのか…まぁ枕営業とか題してるぐらいだし当たり前か。
いや、でも前に「ブルマー一直線」って題名で、中身じゃ一回もブルマ履いてない物を見た記憶が……
ええいっ、今はそんな実話はどうでもいい、勿体無いから値段分ぐらいは見なくてはっ!!

………
10分ほど経って、今度は気分が悪くなってきた…
幾ら偽者だと分っていても、罵声を浴びせられリボンを掴まれながら、無理矢理咥えさせられる春香なんてみてられない。
これが本物だったら絶対こいつを殺すつもりで殴りにいくなって…って、こいつって俺だったな、じゃあ自殺か?
と言うか、こいつが俺だったらこんな酷い事しないでもっと優しく…って、危ないっ!
まったく、油断するとレッドゾーンの妄想をしそうになってしまう、やっぱこれを買ったのは大失敗だったかっ!!
しかしこのシーンの水着…昔、春香のグラビアで使ったのと同じビキニだな…変なところで細かい所がいかにもAVだな。
あの水着を着た春香には、正直驚かされた…ノリはいい子だと思ってたが意外と大胆な所もあるんだよなぁ…
そう言えば、あの時の写真集が確か棚に…お、あったあった、うん、やっぱり本物の方が肌が綺麗だな。
春香って意外と着やせするから、写真集を見てビックリする人多いんだよな…
美希やあずささんほどじゃないにしても、その意外性にドキッとするファンも多くて、Eランク時代に取ったこの写真集も
今じゃちょっぴしプレミア扱い…あの頃は資金も無くって大して刷らなかったしなぁ。
かく言う俺もそんな春香に思わずドキッとして、鼻の舌伸ばさないで下さいよーとか言われたものだが。
うん、今見ても、やっぱりけしからんおっぱいしているな…

………
ま、マズイっ!!、DVDをガン無視な上に春香の写真集を見て萎えてたものが復活してるぅぅっ!!!?
いかん、いかんどんどんマズイ方向に進んでるぞ、俺は…最早パーフェクトマスタベーションどころじゃないっ!!
と、兎に角この危ない写真集はしまってと…って、気が付けばDVDの方が終っちゃってるっ!!?
どうしよう…もう一度見る気もおきないし、嗚呼他の物も買っておくんだった〜!!


――翌日―
「おはようございます…プロデューサーさん…」
「うん、おはよう春香…って、どうしためずらしく元気がないな」
「そ、それは…その…クラスの男子に、その…あのエッチなビデオに私のそっくりさんが出てるって言われて…」
「ああ、それなら大丈夫!、全然似てなかったからイメージダウンに繋がることもないさっ!」
「あ、そうなんですか…って、あれ?プロデューサーさん?、何で似てないって知ってるんですかっ!!?」
「あ…(汗)」
「プロデューサーさん、酷い!、本物といつも会ってるのにぃ〜〜」
その後春香にDVDを没収されてしまった…
あんなのはどうでも良いけど、春香の機嫌を損ねてしまったのが痛いな。
バッド・マスタベーション(デュロロロン)
589あとがき:2007/07/28(土) 18:06:51 ID:Z/YX1PfC
全然エロ展開にならなかったけど、何か生々しいないようなのでこちらに…
ちょっと親馬鹿っぽいPを書きたかった…駄文失礼しました。
590名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 19:11:47 ID:wW7ntljH
>>589
GJだったぜー。生々しさがw
そんなワケねぇよと思いつつ手に取ってるとことか
やっぱり(´・ω・`)な内容で「大丈夫。俺は判ってて買ったんだから負けてない」とか自分に言い訳するとことか

……あれ?
591名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 19:50:43 ID:GVqCCFee
>>590
謝れ! 企画モノに手を出して後悔し続けるおれに謝れ!

>>589
GJすぎる。つか春香かわいいよ春香。
592名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 21:53:42 ID:iSVqXsmY
なにが驚いたかって「ブルマー一直線」が実在してることだ・・・。
ttp://biglobe.av-channel.com/monthly/std/content/pid=RG-425
593天海春香・女の戦い:2007/07/28(土) 22:50:06 ID:/Ch3vVqz
プロデューサーさん酷いっ、酷いよぉ…
私が勇気を出して自分の部屋に招待したって日没前に帰っちゃってる癖に…
こんな、こんな私のニセモノのDVDなんかでエッチな事しちゃって…酷いよぉ…
こんなDVDなんかっ!こんな…


…で〜、今、自室なんですけど、何故かこんなDVDをもって帰っちゃたりなんかして〜
えっ?、いや、そんなエッチな理由はありませんよっ!?、でもこのキャッチコピー…
「『本物より可愛い夏美ちゃんの魅力を余すことなく見せます』か…」
もしかしたらその可愛さとやらにプロデューサーさんもやられちゃったのかな?
そんな不安、ない訳じゃないけど…でもそれ以上に…
「私だってアイドルだもん…」
そう、幾ら普通だ没個性だって言われ続けたからって、私にだってアイドルとしてのプライドがある。
だって、プロデューサーさんと一緒に頑張って磨いてきたんだもん、簡単には負けられない。
そう負けられないの、これはエッチな事じゃない、アイドルのプライドをかけた戦いなのよっ!!
…どうやって勝ち負けを決めるか、ちょっと分らないけど負けられないんですっ!

い、意気込んで見てみたものの…う、うわっ、凄い…男の人のを舐めちゃったりしてるぅ…
ううぅ、確かに私にはこんな過激な事は…で、でも相手がプロデューサーさんならっ!!
って、ああもう、私は何を考えてるんだろう…私はアイドルなんだからそんな事を考えちゃダメだってっ!
そ、そりゃ私も時々プロデューサーさんと、ラ、ラブホテルとかに行ってみたいなぁーって考えちゃった事はあるけどっ!
でも、プロデューサーさんと私の立場を考えちゃうとやっぱりダメなんだよね……
それに、もし行っちゃったとしても、多分、私は恥ずかしくてテンパッちゃって変なこと言っちゃいそうっ!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜以下、春香の妄想〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「プロデューサーさん、回転ベットですよ、回転ベット♪」
「こらこら、アイドルがそんなものではしゃぐな…」
「一度乗ってみたかったんですよ〜、それではフルスロットで行ってみましょー…って、あれ?」
「春香、どうした?」
「何か思ってたのと違う…もう少し、ほらメリーゴーランドやコーヒーカップみたいな物、想像してたのですけど」
「いや、そんなスピードで回されたら酔うだろ…」
「あっ、言われてみれば…でも、でも!、それじゃ何の為に回転ベットは回るんですかっ!?」
「何の為ってそりゃ………あれ?、なんでだろう?」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜以上、妄想終わり〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

アレ?そう言えばそんなに早く回っちゃダメですよね、じゃあアレって一体何の為に…
嗚呼っ!!?、ダメって行ってるそばから何を想像しちゃってるんだろう、私…ううぅ…
あれ?、気が付いたら終っちゃってる?、あ、また始まった…そっかシーン2に移動したんですねっ!
えーと、『悪徳Pに騙され、セクハラ撮影』って、プロデューサーさんこのビデオだと悪役なんですかっ!?
そう言えば、そもそも枕営業って何なんだろう?、こういうビデオのことだからエッチな事なんだと思うけど…
この前やったCM撮影の「ふわふわマシュマロ枕」のイメージガールの仕事とは違うよね?、う〜ん…
あ、でもこっちのプロデューサーさんホント酷いな、あんなふうに乱暴に髪とか掴んで…
家のプロデューサーさんならあんな事は絶対にしないもんっ!、だって、私の髪のこと褒めてくれたし…

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜以下、思い出ボム炸裂〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「…きゃあああっ!?」
「春香っ!?、また転んだのか、まったく怪我はないな?」
「はい、大丈夫です…あ…」
「リボンの位置、曲がっちゃったの直すから動かないで…」
「あ、は、はいっ!」
「これで良しと…ん?、春香の髪…こうして見るとデビューの頃より綺麗になったな…手入れとか変えたのか?」
「ええっ!?、あ、はい…その私もアイドルになっちゃったからにはそう言うことも頑張らなきゃなぁって思って」
「そっか、綺麗になったな春香」
「そそそそ、そんなイキナリ何を言ってるんですかプロデューサーさんっ!」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜思い出ボム終了〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
594天海春香・女の戦い:2007/07/28(土) 22:50:53 ID:/Ch3vVqz
プロデューサーさんって時々真顔でクサイ事言うんだもんなぁ…
そんな事イキナリ言われちゃったら私、胸がドキドキしちゃって…んぅ…
あ、ダメ…プロデューサーさんの事を考えてこんなことしちゃ…でも…
「んぅ、ふぅ…んぁぁっ!」
それでもプロデューサーさんの事を考えちゃうと、ダメ、止まらない…
「ふぁっ、プロデューサーさん…んぅぅっ!!」
ダメなのに…こんな事しちゃうと後が辛いだけなのに…
プロデューサーさんにとって私はただのアイドルなんだから…
ううん、ただのじゃない…プロデューサーさんは命がけで私達アイドルを大事にしていてくれる。
凄く大事にしてもらっている…だけど…だからこそプロデューサーさんは私を抱いてはくれない…
まさに「至福の地獄」、好きな人に大事にされる喜びと、けして結ばれぬ哀しみが同居した関係。

「ふあああぁっ、プロデュー…サー…さん…ふあああっ!!」
イッちゃった…なるべくお母さん達には聞こえないように声は殺したけど、大丈夫…だよね?
頭の中がプローデューサーさんの事で埋って、それが弾けて…今はまるで真っ白…
意識が朦朧としてるからか、流れてない筈のメロディが聞こえる…この音は―――

「イタイイタイアマイ…」
…私は口ずさむ、今練習中の新曲「I want」の一説を…
イメージチェンジでカッコイイ女の子の歌を歌いたいとは言ったけど…この曲に惹かれたのはそれだけじゃない…
この歌にはプロデューサーさんに対する想いを…イケナイ気持を乗せられるから好きになっちゃったのかも…
あ…何時の間にかビデオが終ってる…それに何だかとても眠いな……


――翌日―
(あううぅ、プロデューサーさんにどう言う顔してあえば良いんだろう〜?)
「あ、おはっよ春香…うっ、黙ってるけどまだ怒ってる?(汗)」
「い、いえっ、わ、私ちょっと昨日考え事しちゃってて、それでボーとしちゃってるんですよっ!!」
「ん?、考え事って悩みかがあるのか?、俺でよかったら相談に乗るぞ?」
「えええっ!!?、あ、いえ、その、大した事じゃなくて…その…えっとですね!?」
「その…何?」
(嗚呼、なんでもないですって言えばよかったっ!、どーしよ、どーしよぉ…そうだっ!!)
「プロデューサーさん、何の為に回転ベットって回るんですか?」
「何の為って…そりゃ…って、こら待て春香、お前アイドルの癖にさてはアレを見たな…」
「ええっ、何で分かっちゃたんですかっ!!?」
その後、プロデューサーさんとの協議の結果、あのDVDはカチ割られることになった。
嗚呼、もう恥ずかしい…私何やってるんだろうっ!!?
ノーマル・マスターベーション(チャリン)
595しつこいあとがき:2007/07/28(土) 22:54:48 ID:/Ch3vVqz
折角だから続きって言うか、春香バージョンを書いてみた、今度はちょっとエロ出せた?
その分生々しさが減ったが、それはまぁ仕方がない。
こんなん春香じゃないって想った人ゴメンナサイ、再び駄文失礼しました

>>592
いやね、それと同じ題名だけど、本当にブルマがでない奴を中古で500円で買った(もう割った)事がががが
なにぶん、昔の話なんで題名が違うのかもしれないが…
以上、生々しいあとがきでした。
596名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 22:56:17 ID:DGsnBhtA
何か・・・なんだこれはwwww
597名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 23:25:40 ID:u+Zp2KBR
とてつもなく和んだ
さぁ続きor違うアイドルバージョンを書く作業に(ry
598名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 23:36:37 ID:RBVvUdid
>>596
生々しくてワラタ
他のアイドルバージョン+小鳥さんもたのんますw
599名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 23:37:46 ID:GVqCCFee
やべえ、ニヤニヤがとまんねえwwwwww
600名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 23:37:53 ID:RBVvUdid
↑安価 >>595宛てでした。ゴメ
601名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 01:23:42 ID:muq/EuC/
これは好きだわww
602微えろP:2007/07/29(日) 01:36:37 ID:zJKKV8OF
>>595
これは面白い……他のアイドルはお任せするとして、
社長編やっていいですか?

あと、そろそろ次こそはスムーズに次スレに移る時期かも。
美希のおかずDVD作りとあわせて、続きはそちらでやらせていただきます。
603595:2007/07/29(日) 01:54:29 ID:Ha+jDQqH
ほ、他のアイドルと申しましても、自分はアケ版しかやってなく…
春香とやよいしかトルゥー見たことがない新参者なんでちと厳しいです。
思いついたネタなんか、「菊地真と三浦ありさの危険な関係」ってビデオを真が見つけて、ドキドキしながら再生したけど…
何時までたっても男優とあずさ役の絡みだけで、シーンが切り替わる事に「で、僕の出番は?」って言い続けるネタ…
最後まで出てこなくって砂嵐の前で虚しく、「で、僕の出番は?」と呟き、その日は枕を涙で濡らす真…
と言う、あんまりにも可哀想なネタしか出てこなかった…ごめんな真…
でも、AVだとパッケージと内容が大分違うなんて良くあることとか、やっぱり生々しい事を言って見るw

>>602
てな訳で自分、これで完結させちゃってるつもりなんで全然OKです。
と言うか社長編って!!?
604名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 02:02:13 ID:f4SZvFni
ごめん、容量が残りわずかだったので突発で立てさせてもらいました
かなり地味なテンプレになってしまい申し訳なく・・・

【アイドル】THE iDOLM@STERでエロパロ4【マスター】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1185642018/


アニマスに関する扱いに関しては判らないので無記載、補足よろですノ
605名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 02:04:59 ID:q+a4oeq7
おつーうめ
606名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 10:14:52 ID:Z+HbgITM
うめ
おつ
607名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 16:38:23 ID:FzVO41S6
うめお
608名無しさん@ピンキー:2007/07/29(日) 20:55:01 ID:88TbJeCS
埋め
609名無しさん@ピンキー:2007/07/29(日) 21:22:21 ID:EfxeGj7j
うめるよっ!
610名無しさん@ピンキー:2007/07/29(日) 21:27:18 ID:I+l5na+J
産まれるっ!
611名無しさん@ピンキー:2007/07/29(日) 21:37:38 ID:vbjZr1Fc
うう
612名無しさん@ピンキー:2007/07/29(日) 21:45:16 ID:Fdq7HxlD
真たんの偽物の出て来るAVはまさに>>603みたいなのもしくは男同士でアッーなのしか出ないんだろな
本当真たんカワイソス埋め
613名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 02:41:31 ID:0awSi27T
千早が俺の子どもを産んでくれると聞いて飛んで来ました
614名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 02:42:26 ID:v5Th57V6
うめ
615名無しさん@ピンキー

       _
      '´   ヽ 
    (i  ノノハ)i |) 
      ̄ ̄ ̄ ̄