魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板 第11話

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1名無しさん@ピンキー
弥子でもアイでも叶絵でも江崎さんでも刹那でも由香でもカップリングはご自由に
基本はsage進行でマターリといきましょう
雑談時は名無し推奨
次スレは>>730or480KBくらいで(投下数によって大幅に立てる目処が変わります)

<投下される職人さんへ>
・投下前にカップリングと傾向を宣言必須
・なるべくメモ帳などに書きためてから投下してください
・携帯厨はがんがれ。超がんがれ。
・ss投下時のコテ記入は可
・連投はなるべく避けること

前スレ
魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板 第10話
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1169501645/
魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板第9話
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1165204345/
魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板第8話
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1162007369/
魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板第7話
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1159446150/
魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板第6話
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1156007017/
魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板第5話
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1147461265/
魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板第4話
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1133629021/
魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板第3話
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1124459592/
魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板第2話
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1121771861/
魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1110801893/

まとめサイト
ttp://neuro.h.fc2.com/
まとめサイト2(携帯可)
ttp://m-pe.tv/u/page.php?uid=3words&id=1
2名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 09:42:36 ID:TxXkASC0
>>1乙ーーーーーっ鰈!!!!
>>1乙ーーーーーっ華麗!!!!
 奴らの誕生日には間に合わないが貴殿の為にもSS書くよ。遅筆だけど。
3アズマヤ 1:2007/03/10(土) 09:51:02 ID:NbJslLNG
>1乙華麗!

新スレ記念に、早速容量が気になって投下しづらかったのを一本。
先日のセカジューであった鳥の生態を見て、
弥子が返した五百万円の使い道を組み合わせた、ネウヤコバカップル話。
携帯投下初挑戦なので、改行とか区切りとか勝手が違って読みにくいならスマン。

※アズマヤ
 一部の鳥の雄が作る、巣とは別の求愛・交尾のための建物。
 広かったり飾り立てたり、必死さが涙ぐましい。

************************************************

無理矢理な借金五百万円を奇跡的に返せて一週間。
いつもどおり弥子が事務所のドアを開けると、ネウロが満面の笑みだった。
「待ち兼ねたぞ、ヤコ」
キラキラキラと音が聞こえてバックに花や星が踊っていそうな顔。
ヤバい、なんか絶対ある――直感したけど遅かった。
逃げる間もなくネウロの手が弥子の肩をがっちりホールドする。
ひい、と血の気の引いた顔をぐぐいとネウロが覗き込んだ。
ああ、またなんか妙なコト思い付いたのか……と弥子はげんなりした。
「行くぞ」
「へ?」
予想に反して、ネウロは弥子の頭を掴んでドアを開けた。
引き摺られるのは慣れていた弥子だったが、ネウロが階段へ足を向けたので「ちょっと」と声を上げた。
「なに、『謎』喰べに行くんじゃないの?」
外出する時はいつもエレベーターを使うのに。
疑問には短く「下だ」とだけ返ってきた。
ネウロにあわせて階段を降りながら、弥子は内心首を傾げた。
ちなみに実物の首は、頭を掴まれたままなのでろくに動かない。
このビルに魔界探偵事務所の他、どんなテナントが入っているか、弥子はよく知らない。
郵便受けに並んだ名前を思い返そうにも、普段意識していないのがたたった。
でも確か、と弥子が記憶を探ったのと、ネウロが足を止めたのはほぼ同じタイミングだった。
4アズマヤ 2:2007/03/10(土) 09:54:53 ID:NbJslLNG
「え、ここって」
事務所を除けばビル内で唯一、弥子がくぐった事のあるドアだった。
アヤの事件後、マスコミ対策に吾代を常駐させていた部屋だ。
今や吾代も結構な会社の副社長となり、事務所へ来るのはネウロに呼び付けられた時くらいだ。
「空き部屋じゃなかった?」
「デッドスペースを有効活用した」
「無断利用だからソレ。思いっきり不法占拠だよ」
馬の耳に念仏、魔人に法律。
弥子の言葉をさらっと無視し、ネウロはガチャリとノブを回した。
開かれた先にはどことなく薄汚れた、がらんとした部屋が――
「……あれ?」
広がって――なかった。
くすんだ壁紙は淡いクリームイエロー、濁った灰色の床はペールブラウンのカーペットに。
入り口に靴箱と玄関マット、スリッパまで完備されている。
部屋の中央には、ガラスのミニテーブルとゆったり背もたれ付の籐椅子が、複雑な織りの絨毯に乗っかっていた。
窓のカーテンは、上品なライトグレイッシュトーンで、多分こっちもいいお値段だ。
向かって左の壁面には、いかにもシリーズもの、そして高級品らしきタンスが三棹。
そして右手の壁側には、アジアンな衝立では隠れないサイズの……ベッドが、見える。
「……ネウロ……ここ、余所の家でしょ?」
虚しすぎる希望と自覚しながらも、弥子は訊ねずにはいられなかった。
ずかずか上がり込むネウロに頭を掴まれたままだが、精一杯踏み留まる。
だって立派に不法侵入。
「バカめ」
「へぶしっ」
そしてぶん投げられた。……ベッドの足元まで。
「慈愛深い主人に感謝する場面でその言い様は何事だ」
うわツッコミどころ満載、と思っても、背中をぐりぐり踏まれながらでは言えない。
「貴様が返済した借金でしつらえたのだ」
「あの五百万?」
うむ、と頷く気配がした。
「毎日事務所で交尾を見せられるのはセクハラだとアカネから抗議されてな」
「うわあああ……」
否定できない正当な主張である。
ごめんねあかねちゃん、いつもいつもエロサド魔人のせいで。
自分がどんな声を上げまくっているかは、この際きっぱりシャットアウト。
「よって交尾専用の部屋を用意した」
「何でそうなる!」
がばっと勢い良く弥子は上半身を起こした。
マジでどうなってんのコイツの思考回路、色々吹っ飛びすぎだ。
「ム、何故苛立つ? 奴隷人形には分不相応ながら、池谷に丸ごと用意させたのだぞ?」
「あ、道理で高級ぽくてセンスいいんだ……じゃなくて!
そういう抗議受けたなら、アレの回数を控えるとかするのが普通でしょ!」
「手っ取り早く都合のいい選択をしたまでだ」
「どこがだ!」
弥子の怒りもどこ吹く風、当然のような顔でネウロは解説する。
5アズマヤ 3:2007/03/10(土) 09:57:00 ID:NbJslLNG
「オフィスでは交尾しないという、人間どもの常識に合わせてやったのだ」
「今更すぎる発言に涙が出そうだよ」
人間基準なんて端から無視しているくせに。
「べたべた汁を垂れ流す貴様にとって、喜ばしい話だろう」
いやあの、とさすがの弥子も一瞬言葉に詰まる。
実際、事務所にあの時の残り香が漂うのは、前から嫌だったのだ。
アレな匂いの染み付いたソファーに依頼人を座らせる罪悪感といったらもう。
「汚れと不可分な貴様をとっとと洗浄させるため、シャワールームも作らせたぞ」
「そりゃ便利だけど……」
表現はともかく、それは嬉しいかも……ちょっとだけ心弾んだ弥子の耳に、更なる説明が届く。
「破るな汚すなと煩いからな、着替えもたっぷり用意してやったぞ」
「あ、だからタンスがあるわけね」
ぽんと手を打って納得する。
なんだかこの状況、案外悪くないかも、なんて思えそうだ。
――続く台詞を聞くまでは。
「そうだ。これで遠慮なく貴様の服を引き裂ける」
「……はい?」
呆然とした一瞬に、電光石火のごとく魔人の手が閃いた。
一拍の間を置き、ばらばらびりびりと布地の切れ端が宙を舞う。
未だ何が起こったか理解が追い付かぬまま全裸になった弥子は、ベッドにばすっと放り投げられた。
「な……ちょっと!」
我に返ったのは両肩をネウロに押さえ込まれた後……つまり手遅れになってから。
逆光で一際黒く見える顔が、にったりと嗤いかけてくる。
ひきりと顔の筋肉が固まったのが判った。
じたばたもがむがしても、腕力と体重とで押さえ込みは完璧だった。
「さ、まぐわろうか、ヤコ」
「いっやあああああ!」
6アズマヤ 4:2007/03/10(土) 10:00:01 ID:NbJslLNG
「あ、はぁん、うあぁっ……!」
広々としたベッドの上で、弥子は淫らに舞っていた。
仰向けに寝そべったネウロの股間にまたがり、目一杯に腰を上下させる。
左手はネウロの腹について体を支え、右手は自らの胸を揉みしだく。
汗と涎とそれ以外の液体で汚された体は、隅々まで薄紅の情欲に染まり切っていた。
弥子が動く度に結合部から愛液が飛び散り、開きっぱなしの口から嬌声を押し上げる。
「やっ、あああっ! ダメ、すごぃっ……!」
あられもない姿の奴隷人形を、魔人は蔑んだ薄笑いをもって眺めていた。
騎乗位を始めてから、ネウロは動いていない。
時折罵倒をのぼらせる以外、それこそ指一本たりとも。
「全くだ、ヤコ」
呆れ混じりの慨嘆を、ネウロは口に乗せる。
「乱れ方の凄まじさに、我が輩感動しそうだぞ。恥知らずの淫乱め」
「あ、ああうっ! やぁ、いわな、いでぇ」
ふるふると首を振っても、罵りは止まらない。
「言葉は正しく使え。『もっと言って下さい御主人様』とな。
本当の事を言われると嬉しくて堪らないのだ、貴様は」
「ち、ちが……あぅんっ!」
否定したい心とは裏腹に、弥子の秘部はきゅんと収縮し、ネウロのモノを締め上げる。
ネウロの嘲笑が深くなったのが判り、ますます体が熱くなった。
「どこが違うのだ。いやらしい汁をざばざば垂れ流しながら嘘を吐きおって。
我が輩を納得させられる説明を、できるものならやってみろ」
冷ややかな深緑に射ぬかれ、背筋がぞくぞくと震えた。
「あ、はぁ……それ、はぁっ」
「それは?」
会話の間を絶え間ない水音が埋める。止まらない、どうしても。
「うれしぃんじゃ、んあ、なく、てぇ」
切れ切れの言語能力を掻き集め、弥子は懸命に言葉を紡ぐ。
「気持ち、イイの……! ヨくって、感じて、堪らないのぉ……!」
自分の発言にすら浅ましく体が反応する。
燃え盛る欲望のまま膝に力を込め、大きく腰をグラインドさせる。
一際強い快楽が全身を突き抜け、甲高い叫びがほとばしった。
「ひゃあああっ! イイ、すごいよぉっ……!」
7アズマヤ 5:2007/03/10(土) 10:01:34 ID:NbJslLNG
狂ったように快楽を貪る弥子を、ネウロは満足気に見上げていた。
隅々まで調教された体でありながら、弥子の理性や羞恥はなかなかしぶとい。
この体位に至るまで、指と舌で一度、後背位と側位でで一度ずつの計三度達してある。
その後更に、甘く激しく散々になぶり通し、絶頂の寸前で引くのを何度も繰り返した。
昂ぶりすぎて完全に獣欲の虜となったと見計らい、ネウロは騎乗位を命じた。
ふらふらと虚ろな目をしたまま弥子は従い、自ら激しく腰を振り始めたのである。
「新品のベッドがそんなに良いか?」
優しさを装った質問にも、弥子は「うん、イイっ」と即座に答えを返す。
「スプリングっ、利いてて、いっぱい動くの! ぐんぐん来るの、奥に当たるの!」
はしたないという認識は、今の弥子には皆無だ。
身も心も焦がす悦楽を味わい尽くす事しか考えられない。
そうして堕ち切った奴隷は、悪辣な魔人にとって舌なめずりする程の愉悦なのだ。
「そうだヤコ、もっと鳴くが良い。淫売の本性に素直になれ」
「くぁん、うんっ! イイ、気持ちイイよ、ネウロぉ!」
「我が輩を銜え込めるのは光栄な事だぞ」
言え、と深緑の視線が弥子の脳髄を貫いた。
「『いつも犯して下さりありがとうございます』」
「はぁ、いつ、も……おか、してくだ、さり……」
正気であれば即座に反発していただろう言葉も、とろけ切った今の弥子には無意味に等しい。
「ありがと、ぅ、ございますぅうんっ!」
妖しく身をくねらせる弥子だが、命じられた復唱はまだ終わりではなかった。
屈辱的な言葉の数々を鸚鵡返しで言い続ける。
「ネウロさまっ、でしかぁ、この淫乱は、あはぁ! 満足で、きない、カラダですぅっ……!
下品でおおぐらいの、この、穴はぁっ、ネウロさまの、んふぅ、せーえき、しか、飲みませんんぅっ!
だ、からぁ……っ!」
涙が一雫、弥子の頬を伝って落ちた。
「どぅか、ぁうう! い、しょぅ、飼って、つかって、くださいぃイイっ!」
「――そうだ」
ただ一瞬、魔人の顔が切なく陰った。
「それが、いい」
ぐいと黒手袋に包まれた手が、白く細い脚を掴んだ。
「はう、ネウロぉ!」
それだけで弥子は軽く痙攣する。
「ね、えっ、お願い……!」
「なんだ」
ひくひく震える赤い唇が懸命に動き、切なる願いを紡ぎだす。
「動い、て……奥、いっぱい突いて……! いっしょに、わたしと、イッて……!」
ああ、と禍々しく魔人が首肯した。
「腹一杯、出してやる」
「うれ、しぃっ、あはあうぅっ!」
動きだしたネウロに、弥子は大きく仰け反った。
乱暴な注挿と真新しいスプリングが合わさり、弥子の中を肉棒が隅々まで蹂躙する。
女の最奥を抉られる歓喜が、間断なく弥子の全身を駆け巡っていた。
気持ち良すぎて力が抜けそうなのを必死に耐え、水音も高く腰を振りたくる。
感極まった喘ぎと荒い呼吸音がそれに重なり、淫猥で熱狂的なハーモニーを奏でていた。
「あは、ネウロ……! ひゃう、もう、ダメえぇっ!」
クライマックスの到来を、一段と高まった少女の叫びが知らせる。
「ヤコ、イッてしまえ、ヤコ……!」
「うっく、はぁ、あああああ――ッ!」
絶叫とほぼ同時、白く熱いものが弥子の内部を焼き尽くした。
8アズマヤ 6:2007/03/10(土) 10:03:48 ID:NbJslLNG
――一ヵ月後。
しみじみふかぶかと、弥子はため息を吐いた。
例の部屋、例のベッドの上、ついでに隣は絶倫外道魔人。
背後から弥子を抱く格好で横になり、胸やら脚やらさわさわ撫でている。
色々合わせて四回出して、まだ足りないのかこの底無し野郎。
アンティーク調の振り子時計へ、弥子はのったりと首を向ける。
急いで支度すれば、日付が変わる前に帰宅できる時間だ、が。
「帰る理由があるか?」
「うぁ……」
狙いすましたタイミングで、ねっとりと耳が犯された。
頬の紅潮を知りながら、理由を言い募る。
「家でお風呂入って、ゆっくり眠りたい、の」
「シャワーを浴びてここで寝ろ」
「ここ、ゆっくり、できないよ」
「いつもぐーすか惰眠を貪っておきながら、よくも言う」
「んっ」
胸の先端をつねられ、危うく声を零しかける。
「明日も、学校あるからぁ」
「準備など朝すぐ終わろう」
快感以外の理由で弥子はぐっと唇を噛んだ。悔しい事に否定できない。
お願い、と首を回して背後の魔人と視線を合わせる。
「もう四日、帰ってないの……家、帰らせてよぉ……」
――ネウロ曰くの交尾部屋が設置された事による、弥子にとって最大のデメリットがこれだった。
掃除する範囲が広がったとか、ネウロのサカり具合に拍車がかかったとか、
アヤシイ道具のストックが増えたとか、勿論様々な問題はある。
そもそも専用部屋を用意しようが、コトを始めるのはやっぱり事務所なのだ。
腰が立たなくされてから「一分で来い」と放置され、当然間に合わずおしおきされるのもざらだ。
昨日なんて、対面座位からいきなり脚を抱えられ、繋がったまま四階から三階の階段を降りる羽目になったのだ。
制服は一応着ていたものの、万一誰かに見られていたら本気で死ねる。
……閑話休題。
着替えやシャワー、心地よい寝床という環境の好さが、帰る理由をじんわり確実に削っていった。
勿論ネウロが離してくれなくて、済し崩しに何度も泊まってしまったのが一番の原因ではある。
それでも、早朝ばたばた帰宅して、急いで準備をして、慌てて学校へ、というのを繰り返した挙句、
面倒臭くなってきて教科書類を事務所に置くようにしたのは、紛れもない失敗だった。
一つきっかけがあれば、堤防が決壊するのはあっという間だ。
週末は当然、平日も半分はここで朝を迎えるようになるまで、さほど時間は要さなかった。
自宅にいるよりこちらで過ごす時間の方が、明らかに長くなってしまった。
もしかしてコレ、半同棲って言わない?
9アズマヤ 7:2007/03/10(土) 10:05:18 ID:NbJslLNG
「気にするな」
崖っ淵の現状を遅まきながら理解した弥子と異なり、ネウロは余裕綽綽だ。
「先日貴様の母親から『娘をよろしくお願いします』と頼まれたぞ」
「いつの間にナニ根回ししてやがるんだアンタはー!?」
がっと振り返って胸倉を掴む……前に、力強い腕に抱きすくめられた。
続けて唇がきつく吸い上げられる。張っていた体の力がゆるゆると解けてしまう。
「ぅぁ……あくぅ!」
唇が離れた直後、潤んだ花弁を一本の指が貫いた。
軽く抜き差しされるだけで、こぷこぷと二人の淫液が零れ落ちる。
「や、うっ……」
甘い衝動に唇を噛んだ弥子の耳に、ネウロはからかうように囁く。
「此処は一晩中犯して欲しそうだぞ」
「やっ……ソレっ、アンタのがんぼ、うぅっ!」
出入りする指に応じて蠢きそうな己に耐え、弥子は懸命に反論する。
なけなしの抗議は無論、ネウロには通用しない。
するりと頭を広い胸に抱き寄せられ、肩を抱かれるより先に顔を摺り付けてしまう。
もっといじってもらいたくて、脚が勝手に開きそうだ。
小刻みに震える淡い色の頭頂部に、魔人は軽く顎を押し付けた。
縋り付いてくる華奢な体を愉しげに眺め下ろし、猛毒の甘さで断ずる。
「貴様は我が輩を満たし続ければ良いのだ」

************************************************

求愛のために別宅作るいじましさが、果たして魔人にあるのかどうか。
借金契約書の住所が仲良く事務所な時点で、同棲同然だよバカップル。
誕生日おめでとう、末永くお幸せに。
10名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 10:39:47 ID:1nXQ5ve0
GJ!!!
エロ甘でラブラブな二人をありがとう。超萌えまくった。
ネウロ、そんなにヤコたんが好きか。好きなんだな。
実際形にこだわる所があるので、これぐらいは余裕でしそうだよネウロ。
二人の誕生日に読めて幸せだ。
11名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 11:55:37 ID:1nXQ5ve0
萌えまくったついでに、ダブル誕生日ネタで前スレは埋めた。
偶然にも、きっちり収まったのでびっくりだ。
12名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 11:59:50 ID:YntGmziV
おお、スレ立てそうそう濃密なエロGJ!
魔人の凝り性ぶりがらしいですな
これ半同棲どころか最終的にはヤコを軟禁したいのと違うか?

>繋がったまま四階から三階の階段を
ここで伝説のアレを思い出したのはナイショだw
13名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 12:43:59 ID:+3SVYgFU
GJ!
同棲っつったらもう監禁と同じだなw

前スレの756もGJ!誕生日ネタ、乙です
14名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 12:52:36 ID:J+0q00JG
GJ
どうしてもあのTVの
必死に場所を調え踊ってた美しい鳥さんの姿が眼に浮かんでしまう
15名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 13:13:28 ID:1nXQ5ve0
鳥の世界では、オスがメスに求愛することから生殖→種族繁栄が始まるので
アピールする為に必然的にオスが派手で美しい姿になる。
その上でダンスを踊ったり、あずまやを作ったりという努力も必要だから
鳥のオスは大変だ。
あずまやを作る性質の鳥の映像で、なかなか手に入らない鳥の青い尾羽を
巡って、奪い合いや喧嘩もあるというのは目から鱗だった。
彼女にレア物をプレゼントする男と同じ発想じゃん。人間と同じだよ。

てなことで、ゴージャスな交尾部屋を用意したネウロはあずまやを作る性質
の鳥に相応しいよね。
16名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 18:22:33 ID:lBiDYlYi
ネウヤコ誕生日おめでとう!!
そして神の皆様GJです!!!
17名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 18:41:29 ID:+3SVYgFU
>>15
ア、アワワワワワ…
ちょwダンスてwww
18名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 19:03:48 ID:OLXiz1Fr
求愛ダンス姿を想像しちまったじゃまいかwwwwww
19名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 19:47:18 ID:18GoUSGP
何故か口だけニヤニヤ笑いの無表情でタップダンスを踊る電波を受信してしまった
20名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 20:07:17 ID:TbQT/KbF
>>19
何か受信した。トップハットのホワイトタイ、ステッキのネウロってどうよ
21名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 23:53:24 ID:gP61H4v/
ネウロとヤコお誕生日おめでとー!
よしすべりこみセーフ。

>>12
>伝説のアレ
頭がフットーしそうなアレか?w
22名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 20:42:40 ID:qBBeMtmX
ネウロならヤりそうだな、こんな街中歩くなんてw
23名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 21:49:38 ID:2BoJonlF
実際はそんなに歩けるもんじゃないらしい
24名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 22:17:37 ID:eYEWu0TJ
>>23
ネウロは普通の人間じゃないから、わからないぞ
25名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 22:25:22 ID:XXCeXs0R
羞恥プレイどころの騒ぎじゃないなww
実際にそんな奴らがいたら目が釘付けになるか、服着てたらそのまま
見過ごしてしまうかどっちかだ。

ま、ネウロならどんなプレイもありなんだが。
26一分ルール:2007/03/12(月) 01:27:59 ID:m29KH1bD
寝る前に、小ネタ投下。


「ヤコ、よく来たな」
その一言だけで、事務所のドアを開いた弥子は今日も訳が分からないのまま、待ち構えていた
ネウロに抱き竦められてしまった。
「離してったら。今日は暑かったんだから…」
「気にするな」
「するってばっ」
じたばたと騒ぐ弥子の抵抗など何ということもないのか、物のようにぽいっとソファーに放り投げ
るなり覆い被さってきた。全くムードもへったくれもない魔人だ。
「ちょっと、私喉が渇いてるの…カバンの中のお茶飲みたいよおっ…」
「後にしろ」
一体何をサカっているのか、まだ入って来たばかりだというのにネウロは時間を惜しむように弥
子の制服を捲くり上げ、スカートをたくし上げる。もがく両足も簡単に封じられてしまった。
「やだっ、やだー…ああんっ」
その先はもう一直線だ。
ショーツも碌に脱がさないまま、隙間から指が入り込んで全然濡れてもいない内部が強引に掻
き回される。これではまるで都合のいいオモチャのようだ。
「や、だったらっ…」
こんな風にされるのは本当に嫌なのに、それでも指先にそれなりの感触を見出したのか満足そ
うにネウロは笑いながら、力の入らなくなってしまった膝を開いて、ギンギンに猛りきっているも
のの先端を濡れ始めている花弁にぐりっと押しつけた。
堪らない。嫌なのは本音なのに正直言って気持ちがいいのだ。
「はぁん…」
そんな弥子の反応が心証を良くしたのか、そのまま熱く硬いものは幼い女体の中心を押し開い
て入り込んでくる。今まで何度も得た快感がまた蘇ってきて、そうなったらもう弥子の意思では
制御すら出来なくなっていた。
「あぁ…ネウロ、おっ…」
「そうだ、ようやく本来の貴様になったな。可愛いぞ、ヤコ」
ほくそ笑みの甘い吐息が唇にかかり、それもまた意識を痺れさせていく。今日もまたそうやって
ネウロに囚われてしまったことを憂う正気の弥子は、もうどこにもいなかった。

「今日は貴様も乗り気だったな。挿入までの時間は都合一分だ」
やっぱり今日も散々ヤられて、ぐったりとソファーに身を沈める弥子の耳にそんな呪いの声が注
ぎ込まれた。
嫌なのは間違いないのに、冗談じゃないのに一度追い上げられたらすぐにその気になってしまう
ようなはしたない体になっていることは、渋々ながらも認めざるを得ない。
たった一分であんなになってしまうなんて。
重い嫌悪感でずんと沈みながらも、隙あらばもう一度とじゃれついてくるドスケベ魔人を振り払う
ことが今の弥子の急務になっていた。



結構長いよね、一分て。
27名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 09:51:19 ID:grQuZvhi
グッジョオォブッ!!
28名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 14:31:49 ID:V0qVv+JN
そういや前にもネウロが弥子が事務所に入ってから
交尾するまでの時間を計ってたSSあったな…新記録達成記念GJ!
ところで今週出てきたドSの才能がありそうな幼女を見てくれ、こいつをどう思う?
29名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 15:46:42 ID:imvgQWvq
早速目をつけたか、この食いしん坊め
ょぅι"ょカワイイよょぅι"ょ
30名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 16:29:48 ID:gOFQ3AqO
一瞬魔人が過去から幼女弥子呼んだのかと思ったw
31名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 17:11:31 ID:m29KH1bD
>>28
あ。
それ書いたのも俺だ。
前は三分だったんで、今度は一分にしてみた。
32名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 17:21:53 ID:dUUZCW0Z
幼女にすら言葉責めされる弥子に
俺のバベルは大暴走だ
33名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 17:35:42 ID:m29KH1bD
訂正。
今確認してみた。前のは一分と三秒。
なんで今回は見事一分を切ってると思われ。
34名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 17:45:55 ID:lrKE1qd3
>>33
まぁまぁ細かい事はいいよw
ブリーフに行こうw

新作にも期待
35名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 20:48:05 ID:htqZ06Gi
>>30
過去に投下された弥子幼女ものがフラッシュバックした
36名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 20:48:25 ID:tZlxTXy0
>>30
俺なんか次のページ開いたら開口一番「お帰り、ママ!」とか言うんじゃないかと思ってた
なんとなく小さい弥かねちゃんに見えたもんでw
37名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 21:07:07 ID:A5Y7otF2
みんな「複数の男を同時に乗りこなすのは難しいな」って発言はスルーですか?
38名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 21:21:07 ID:lrKE1qd3
>>36
いいなその展開
自分のツボに凄くヒット

>>37
忘れているわけない
ただ触れられないだけだ
39名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 21:24:43 ID:q6cdO8Wd
>>37
スルーなど出来るはずがありません。
複数の男を同時に乗りこなすヤコたんハァハァ
40名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 22:50:41 ID:SofApGv5
もう松井神はこのスレを見てこのスレのために
エロネタをやってくれてるんだとしか思えんハァハァ
41名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 23:59:48 ID:m29KH1bD
見ていないとは言えないね。
ある程度ネットからネタを拾ってる時もあると思うし。

松井先生、見てるー?
エロネタは書いてるけど、みんなネウロという作品が大好きだよ♪
42名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 00:07:42 ID:Mxh7Mt77
はいはいわろすわろす
43名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 00:08:29 ID:CIA9E+i/
汚れ役覚悟の上で言わせていただくと

>>41
半万年ROMれ。
44 ◆ChdC8VZqyE :2007/03/13(火) 00:26:19 ID:e6wH7epP
松井がここを見てたら
なんだろ
嬉しいような、瞬時にまとめ閉じて自殺したくなるような
そんな凄まじくジレンマな気持ちになるます。

>>30
ネウロと弥子の架空子が吾代をいじめるネタを思い出しました
45名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 00:37:04 ID:2wbJ5c5k
もし本編で露骨な表現されたりしたら狙ってるみたいで引くよなあ
ギリギリっつーか微妙に色々連想してしまうのがいいところな訳で
はいチラ裏スマソ
46名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 00:38:57 ID:2UuH2YDs
>>41
痛々しい上に空気も読めてないテンプレのような厨乙。


睦月はドS。俺のカンがそう告げる。
ネウロと結託してヤコを弄るようなポジションに収まったら理想だな。
もちろん性的な意味で。
まあそれ以前に犯人フラグが立ってるわけだがorz
47名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 00:55:33 ID:nsj82JSZ
犯人でもいい
ネウロが保護者になって養うことになって
…サド二人で奴隷二人をいじめるようなss だれか たのむ
48名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 01:13:18 ID:pxFOJ3qa
睦「これなに? 変な形、おじいちゃんと全然違うー」
ネ「これは短小包茎と言うものですよ!
  見つけたら蒸れた靴下で踏み付けて罵ってあげるのがベストです!
  恥ずかしく思っている人もいますから、暖かく包み込むような眼差しで
  見下してあげながらするのが最良ですね!」
吾「(死のう……明日死のう……)」
弥「(止める勇気のなか私を許してお父さん……だってターゲットになりたくない!)」
ネ「では次は貧乳がどういうものかを」
弥「こっちくんなぁぁぁあああああ!!」

こんなんで良いか
49名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 01:13:40 ID:xnXrfEjf
「ねー、たんていさん。わたし、わかっちゃった♪」
「…え?」
何となく怯える弥子。
「たんていさんって、じょしゅさんとイイ仲なんでしょ?」
宮迫睦月と名乗った小学生の少女は出されたジュースを飲みながら、ぼそっととんでもないことを言って
のけた。
「何のことかなあ、睦月ちゃん」
慌てて弁解しようとした弥子だったが、通じなかったようだ。
「わたし知ってるもん。怪しい感じの人ってわかるの」
にっこりと笑う表情は、無邪気でいて邪悪だった。


こんな感じか?
50名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 01:19:48 ID:AvX8BRt3
ホワイトデーイブは今年から神が舞い降りやすい日になりますた
Xの付くIDも多いし、流石弥生と言う名の月は違うな
51名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 03:17:41 ID:hRhfDkgc
弥子が赤ちゃんを生むと書いて弥生だからだよ
52前スレネウアイの続きでサイアイ:2007/03/13(火) 08:07:12 ID:UUbwIG0l
投下します、前スレのネウアイの続きでサイアイ
やたら長いんで二回に分けます
エロ以外のところが長いよーごめんよー
53前スレネウアイの続きでサイアイ1:2007/03/13(火) 08:07:58 ID:UUbwIG0l
 買出しを終えて自宅に戻ってみると、かけて出たはずの鍵が開いていた。
 珍しいことでは別にない。私は大して驚かず、ノブを回して家の中に入った。
「いらしていたのですか、サイ」
「うん。お帰り、アイ」
 ソファに腰かけグラスで何か飲んでいたサイが、飲み口から唇を離して私を見た。
 時折彼はこうやって、了承もなく私の家に上がりこんでくる。
 最初に何度かドアの鍵を壊して入ってきたので、『困ります』とやんわり注意したら、その次は窓を素手で叩き壊して
『はろー!』とやってきた。仕方がないので合鍵を渡すと、フリーパスを得たとでも思ったのかことあるごとに押しかけて
くるようになった。
 来たからといって特に何をするわけでもなく、ただだらだらと時間を過ごすだけなのだが。
「遅かったね」
「まだ八時ですから、時間としてはそうでもないと思いますが」
「遅かったよ。二時間待ったもの」
「申し訳ありません。連絡をいただければ急いで戻ったのですが」
「だってケータイ壊しちゃったし。血の海に落として踏んづけたらグシャッて音して潰れちゃった。
 やわいね最近の精密機器は。次はゾウが踏んでも壊れないようなのがほしいよ」
 サイは飲みかけのグラスをテーブルの上に置いた。
 中の液体は透き通ってとろりとしていて、つんと鼻をつくような匂いがした。
 酒だ。それもアルコール度数の高さだけが売りの粗悪品。
54前スレネウアイの続きでサイアイ2:2007/03/13(火) 08:08:33 ID:UUbwIG0l
「……サイ。二時間待っていたとおっしゃいましたが、その間にどれほど飲まれました?」
「さぁね。数えんの面倒だったし。ああ……そこに転がってるビン数えたらわかるよ。
 ひいふう……十三、四本ってとこかな?」
 ケラケラ笑うサイの傍に、私は歩み寄る。
 テーブルの上のグラスを、サイの手の届く範囲の外に移動させた。
「あ! ちょっと何すんのさ」
「さすがに少々量が過ぎます。どうか今夜はここまでに」
「いいじゃん。俺にアル中なんかありえないんだし……」
「アルコールは脳細胞を破壊します。ただでさえ加速しつつある物忘れを、この上更に進行させるおつもりですか?」
 ――サイがこれほど大量に酒を飲むようになったのは、つい最近のことだった。
 原因はわかっている。直接聞いたわけではなくまた聞く勇気もないが、おそらくは少し前に起こったある事件が原因だ。
「……どうでもいいだろ、別に。アイの脳じゃなくて俺の脳だもの。どう扱おうと俺の勝手だよ」
「ですが、」
 サイは身を乗り出してグラスを掴み取る。そのまま勢いよく最後まであおった。
 口の端からこぼれた雫を、丈の合わない上着の袖でぐいっと拭って、サイはまたケタケタ笑った。
 ネジの外れた玩具が無理に動こうとするときの音に似ている。
 私はあえて何も言わず、代わりにまるで関係のないことに話題を逸らした。
55前スレネウアイの続きでサイアイ3:2007/03/13(火) 08:09:09 ID:UUbwIG0l
「桂木弥子に会いましたよ」
「え?」
 サイが目を見開いた。
「さすがに覚えていらっしゃるでしょう。あの男の傀儡です」
「………………」
 顔をしかめてサイは黙る。
「元気な子でしたよ。溌剌として、感情表現が豊かで、素直で。
 他人の命を救うために、自分の希望を犠牲にすることのできる少女です。面白いと思いました」
「……何が言いたいの? アイ」
 眉を吊り上げてサイが私を睨む。
「一度、注目の対象を変えてみてはどうかと申し上げているのです。
 最近のあなたはあの男に執着しすぎて、周りが見えなくなっているように思います。
 別に彼女でなくても構いません、他の人間でも……」
 ガシャン! とグラスが割れる音がした。
 サイが向かいの壁に叩きつけて砕けた音だった。
56前スレネウアイの続きでサイアイ4:2007/03/13(火) 08:09:51 ID:UUbwIG0l
「……なんでそんなこと言えるの」
 呻くように、サイ。
「あんな目に遭わされて。ネウロにあんなことされて。なんでそんな何でもないような顔でそんなこと言えるのさ」
「サイ、」
「大体そんな下手な演技で、俺がごまかされるとでも思ってんの?」
 肩をつかまれ引き寄せられた。
 背中に手を回される。肉の薄いサイの唇が接近してきた。
 ――肌の感触。腕の力強さ。
 迫る唇がフラッシュバックを起こす。

『そう怯えるな。可愛がってやろうというのだ』
 笑いながらあの男は私を犯した。
 服を引き裂いたときも、奥に突き入れたときも、私の中に精を吐き出すときでさえも、笑っていた。

 背筋が凍った。
「いや……!」
 考えるより先に体が動いた。
 サイの顔に爪を立て、力の限り引っ掻いていた。
「痛!」
 柔らかな頬に斜線が走った。一瞬遅れて血の玉がにじみだす。
 寄って集ってつうっと流れ落ちる。
「あ……」
 鮮やかな血の赤に私は我に返った。
57前スレネウアイの続きでサイアイ5:2007/03/13(火) 08:10:28 ID:UUbwIG0l
「も、申し訳ありません、すぐ処置を」
「いらないよ」
 ミシミシという家鳴りのような音。数秒おいて傷を覆う手を離すと、元通りの滑らかな肌がそこにあった。
 ただ流れ落ちた血の痕だけは、消しきることができずにまだ残っている。
「俺は平気。大丈夫じゃないのはあんたの方だろ。
 隠したつもりでいたって俺にはわかるんだよ。
 手が触れただけでも心音が跳ね上がる。体温も上がって服の下は汗びっしょりだ。
 後ろから声かけただけでも、ビクッて一瞬震えるよね。……あのときの後遺症」
「……………」
 いつから見抜かれていたのか。
 いや。殺人鬼と成り果ててまで他人の観察を積み重ね、自分の中身を捜し求めてきたこの人のことだ。
 私の浅知恵など、恐らくは最初から無意味だったのだろう。
「なんで隠すの? 取り繕って平気な顔作って、私は大丈夫ですよってフリして。
 何ひとつ本当のことは見せようとしてくれないのは、俺が弱いから? 受け入れられないと思うから?」
「それは……違います」
 サイの精神にごく一部、脆い部分があること自体は確かなことだ。
 だがそれは、あくまでアイデンティティの不明瞭からくる発作的な情緒不安定。
 現前の状況や事実から逃げたことはない。それがどんなに過酷なものであろうともだ。
 彼が弱いなどと思ったことはなかった。
 私はただ――
58前スレネウアイの続きでサイアイ5:2007/03/13(火) 08:11:06 ID:UUbwIG0l
「サイには、ご自分の中身を探すことに集中していただきたいのです。
 こうしている間にも、どんどんあなたの記憶は薄れていきます。
 私のことなどにかかずらっているべきではありません。こんなどうでもいいことに……」
 言葉半ばで私は口をつぐんだ。
 サイの目つきが、すぅっと据わったものに変わったのに気がついたからだ。
「どうでもいいこと……? へぇ……」
 口元に引き攣れたような笑みが浮かぶ。
「――そうなんだ。あんたにとってはどうでもいいことなんだ。
 俺があんたに触ることもできないのも? 目の前であんたが苦しんでるの、何もできずにただ見てるしかできないのも?」
「サイ! そういう意味では」
「そういう意味でしょ。何が違うんだよ」
 サイは歩き出した。部屋の出口の方へ。
「私は……サイ、決して……」
「泊まってこうかと思ってたけど、もういい。帰るよ。おやすみ」
 投げつけるような声で言い捨てて、サイは出て行った。
59前スレネウアイの続きでサイアイ7:2007/03/13(火) 08:11:55 ID:UUbwIG0l
 それから数日が過ぎたが、サイはそれきり私の家には来なくなった。
 連絡のひとつもない。まだ機嫌が直っていないということなのだろう。
 何日もの間ぽっかりと暇になってしまった私は、その時間を主に図書館での読書に使うことにした。
「『北東北の南西部』、返却ですね。またご利用ください」
 読みきれず家に持ち帰っていた本を、カウンターに立つ若い男性司書に返却し、書庫へと向かう。
 本を読むのはいい。いわば著者の中身の凝集体とでもいえるもので、他人の世界観や価値観を、全てとまではいえないにせよ
かなりの程度掴むことができる。それを通して自分自身の興味の範囲や、無自覚だった感受性の方向なども見えてくる。
 サイが他人の中身を観察することを通し自分の中身を探ろうとしているのも、あるいはこの感覚に近いのかもしれない。
 ――いや、今この場合に限っては、ただ何も考えたくないから読んでいるというのが正しかったが。
 平日昼間の図書館はただでさえ人気がない。専門書の立ち並ぶ区域に至ってはまったくの無人だ。
 その分誰にも邪魔されず、ゆっくりと選ぶことができた。色々と本棚を見て回り、今日は数学の権威本条博士の著書を選ぶ。
 数学者ならではの論理性と発想のセンスが、このもやもやした感情を塗りつぶしてくれることだろう。
 たとえそれが一時しのぎにしかならないにせよ。
 端から端まで詰まった棚から選んだ本を抜き出そうとする。
 そのときだった。

「おやまあ、こんなところでお会いするとは。奇遇ですねえ」
 二度と聞きたくないと思っていた声が耳に響いた。
60前スレネウアイの続きでサイアイ8:2007/03/13(火) 08:12:38 ID:UUbwIG0l
 開いた指の間から本が落ちる。
 私は呆然と声のしたほうを見た。
 脳噛ネウロがそこにいた。
 本棚と本棚の間。廊下へと続く出入り口をふさぎ、180センチを超える長身は私を閉じ込めるように立っていた。
「ご主人はどうされました? また犬にでも化けてその辺を走り回っておられるとか?」
「……なぜ、あなたが」
 こんな所に。
 目を見開く私に、ネウロはようやく『外交用』の仮面を剥いだ。
 唇をゆがめて底意地の悪い笑みを浮かべる。
「我が輩の主食である『謎』の解明のためにはな、常にそのために必要な知識を詰め込んでおく必要があるのだ。
 リスが胡桃を割るために、常に前歯を削って研ぎ澄ましておくのに似た行為だ」
 ネウロが一歩私に近づく。
「……来ないでください」
 私も後じさった。
 だが、すぐに背後の壁に遮られ、それ以上逃げられなくなってしまった。
 右も左も、天井まで届くほど高い本棚がふさいでいる。完全な袋小路。
61前スレネウアイの続きでサイアイ9:2007/03/13(火) 08:13:26 ID:UUbwIG0l
「食事の準備行為なら、私にもサイにも用はないはずでしょう」
 怖い。
 『あのとき』の記憶がまた脳裏に浮かんできそうになる。
「何、こちらは別に急ぐ話ではない。それより今は貴様に恨み言を言っておこうかと思ってま」
 ネウロが更に私に歩み寄る。
 手を伸ばせば触れられるほどに距離が縮まった。
「わが奴隷に例のハンカチを与えたのは、貴様だな?」
「……そうですが。それが何か?」
 この男の姦計にはめられて、500万円という高額の支払いを強いられていた桂木弥子に、サイの盗んできたB級グッズの
一品を手渡したのだ。
 決して彼女に同情したわけではない。
 自分の可能性を捨ててでも他人を救い、また更に別の可能性を探すと言った彼女に、少しばかり眩しいものを感じただけだ。
 それは私にもサイにもないものだから。
 当然、そんな内面のことを、この魔人に語ろうなどとは思わなかったが。
 服の下に隠しておいたナイフに、私はそっと手をやった。柄に片手をかけていつでも抜けるようにしておく。
「おかげで期待外れな結果になってしまった。もう少しでヤコの人権の全てを手に入れることができたというのに」
「人権があろうとなかろうと、あなたは彼女を好きなように扱うのでしょう」
「察しがいいな。さすがに一度、身をもって経験しているだけのことはある」
62前スレネウアイの続きでサイアイ10:2007/03/13(火) 08:14:17 ID:UUbwIG0l
 ネウロは舌なめずりした。
 指の長い手で私の片腕を掴む。
 手袋をした指が肌に食い込んで痛んだ。
「それにしてもなかなか良い場所で会えたものだ。ここなら邪魔も入らんだろう」
「っ!」
 まさか……こんな所で?
「そう怯えるな。前回は少々手荒にしたが……今回は存分に楽しませてやる」
「や、」
 身をよじる私の唇をネウロは無理やり奪う。
「離して――!」
 自由な方の手で私はナイフを振るった。
 魔人のスーツの袖が裂けた。ナイフは布だけでなく皮膚も裂き、図書館の木の床に赤い雨粒をいくつか零した。
「……触れないでくださいと言ったはずです」
 魔人はあっけにとられた顔で、血をしたたらせる傷口を眺めた。
 とっさのことで動脈までは狙えなかった。それでもパックリと開いた傷は、鮮やかな肉色の切り口を覗かせている。
 呆然とするのはほんの一瞬。そして魔人はニタリと笑う。
「芯のある女は、嫌いではない」
 黒い手袋が一閃する。
 ――ナイフが手から叩き落された。
 両手首を掴まれ壁に押し付けられる。もう一方の手が胸へと伸びて、強い力で揉みしだいてくる。
「ン……!」
「専属の奴隷で遊ぶのもそれはそれで楽しいものだが……たまには他に目を向けてみるのも悪くはないものだな。
 石ころの群れの中に真珠が転がっていることもたまにはあるものだ」
「いや……いや、いやぁっ!」
 足が痺れる。
 体が言うことを聞かなくなる。
「まさか、我が輩に刃を向けてくる女が地上にいようとは思わなかったぞ。たとえそれが――」
 首筋を舐め挙げてくるネウロの舌。
 くつり、と耳元で笑い声が響いた。
「恐怖に怯え、フラッシュバックに苛まれながらであろうともな。
 こんなに震えて……それほど恐ろしかったか? あの夜のことが」

 駄目。やめて。
 思い出したくない。
 思い出させないでください。
63前スレネウアイの続きでサイアイ11:2007/03/13(火) 08:15:06 ID:UUbwIG0l
「貴様を征服してやろう、アイよ」
 胸をもてあそぶ手が止まる。手袋がばさりと床に落ちる。
 体の線に沿ってゆっくりと生身の指が下りていく。
 スカートをたくし上げ腰を抱え込んだ。
「やめっ……」
「恐怖でなく、快楽に泣き叫ぶようになるまで抱いてやる。我が輩なしでは夜を越せない体にしてやるぞ」
 さわさわと体に触れてくる指。
 歯の根が鳴り出す。
「サイ……サイっ……!」
 呼ぶ声は救いを求めていたのか。それとも目の前の男に屈してしまう、自分の不甲斐なさを詫びていたのか。
「主人が恋しいか。まあいい。すぐに奴でなく我が輩の名を呼ぶようになる」
 下着に手が触れる。おもちゃにするようにまずは上から愛撫される。
 また耳元へと囁かれた。
「あれから随分と経つが、サイはあれから貴様を抱いたか?」
「!」
 顔がこわばるのが自分でも分かった。
「その様子だと一度も、か。貴様を犯す我が輩を気も狂わんばかりに睨んでいたから、てっきりもう何度も抱かれているかと
思っていたが」
「サイは――」
「我が輩には、人間の考えることなど分からんが……あのときの奴の目なら、我が輩にも理解可能なものだったぞ」
 上着もまくり上げられる。
 たった一度のあの行為で、ネウロは私の体を隅から隅まで理解しつくしていた。
 どこを触れば喘ぐのか。どこを舐めれば高い声を上げて身をよじるのか。
64前スレネウアイの続きでサイアイ12:2007/03/13(火) 08:15:45 ID:UUbwIG0l
「……あぁっ」
 鎖骨のくぼみに舌を這わされて、湧き上がったのはあろうことか快感だった。
「サイのあの目、あれは、獲物を横取りされた野犬の目だ」
 魔人は続けた。
「『それは俺のエサだ、手をつけるな』とな。可哀想に、我が輩に先を越されてさぞ悔しかったことだろう」
 熱を帯びてくる息を抑えるのも忘れて、私は目を見開いた。
 そんな、まさか。
 あの人は今のところ男でも女でもない。大人か子供かも分からない。
 そのサイが、明確に『女』である私に、そんな感情を抱くなどありえない。
「驚いたか。鋭いようで妙なところで察しの悪い女だな」
 呆れたように、ネウロ。
「つまるところ奴も我が輩と同じだ。貴様を犯したがっているのだ。何を理由に躊躇しているのかまでは分からんがな」
 同じ――この男と?
「サイを侮辱するのは……んっ……!」
 睨もうとするが、ビクンと体が反応してしまう。
「侮辱なものか。嘘だと思うなら脚を開いて奴を誘ってみるがいい」
 唇をこじ開けられる。
 生温かい舌が私の口の中を舐め回す。
 悔しさと息苦しさに涙が出た。
「サ――」

「ネウロ」

 響いた声に、魔人の舌の動きが止まった。
 ずるっと唇から舌が抜かれる。糸を引く唾液と逆流する空気に、私は咳き込む。
 私を壁に押さえつけたまま、首だけを背後に向けてネウロは言った。
「ほう、やっと来たか。ちょうどいい。今ちょうど始めたところだ。
 何なら見物していくか? サイよ」
65前スレネウアイの続きでサイアイ13:2007/03/13(火) 08:16:27 ID:UUbwIG0l
 現れたサイの両目には、静かで激しい怒りが灯っていた。
 自分の中身の大半は憎しみで占められていると自己分析する彼。
 その彼が、ありったけの憎悪と敵意を込めてネウロを睨んでいる。
「見るがいい、アイ。あの目だ」
 くっくっとネウロが笑う。
「悔しくて悔しくてたまらない、今すぐにでも飛びかかって喉笛を噛みちぎってやりたいという顔だ。分かるだろう?」
 サイに見せ付けるように私の胸を揉む。
 たくし上げた上着の中に手を入れて。じわじわと煽るように。
「羨ましいのだろう? サイ」
「……ぁ、ふ」
「羨ましい。そして妬ましい。違うか? 貴様はどういうわけかこの女には手をつけられんらしいからな」
 先端を下着の上から、指で挟みこむようにして刺激される。
 歯を食いしばって耐えようとするが、抑えきれない喘ぎが口から漏れてしまう。
「そのくせ本心ではこの女を犯したくて仕方ない。だからこそその垣根をあっさり乗り越えられる我が輩が妬ましい。
 違うか?」
「さ、い……っ」
 お願い聞かないで。
 こんな男の繰り言に意味などない。
「欲しいのならば奪えば済むのに、愚かなことだ。結局貴様は……」
「うるさい」
 サイの声は冷えきっていた。
 右腕がギシギシと音を立て、ノコギリのような歯を持つ刃へと変じていく。
「まず口閉じて。それから死んでよ」
「……やれやれ。平和主義者の我が輩なのに、なぜこうも毎回毎回苦労が尽きないのか」
 魔人の手が私から離れた。
 腰を支える腕からも解放される。服を乱された恰好のまま、床に手をついてへたり込んでしまう。
66前スレネウアイの続きでサイアイ14:2007/03/13(火) 08:21:39 ID:UUbwIG0l
 サイが床を蹴るほうが早かった。
 脳天めがけて刃を一閃。叩きつけられた一撃はしかし空振り。
 ネウロの前髪数本を散らしただけに終わった。
「どこを狙っているのだ」
「! 上……!」
 魔人は天井に立っていた。
 彼の両手もまた歪んで変わっていく。指の一本一本が鉤爪のごとく鋭く尖る。
「殺気の出しすぎだ。どこからどんな攻撃が来るのか、その状態では手に取るようにわかってしまう」
 悪魔のような笑みを浮かべる。
「怒りでは、我が輩は殺せない。決してな」
 生物にとって絶対の死角である頭上から、ネウロはまっすぐサイめがけて『振った』。
「ぎっ……!」
 腕一本ぶんの刃では受け止められない。とっさにもう一方も変化させて防ぐ。
 鉤爪と刃が軋みを上げて噛み合う。

 目の前でくりひろげられる戦闘は、チープなSFXのように現実離れして実感がなかった。
 本棚が倒され、あるいは真っ二つになり崩れ、壁に一文字に深い傷が入り。
 魔人と呼ばれる男と怪物と呼ばれる人の攻防は続く。
 そこに割り込めないただの人間である私は、未だ動かない脚を抱えてそれを眺めているしかない。
67前スレネウアイの続きでサイアイ15:2007/03/13(火) 08:22:19 ID:UUbwIG0l
 ネウロが極力攻撃を避け、傷そのものを負わないように戦っているのに対して、サイは深手を負うことをためらわず、
負った傷の修復をくりかえしてネウロに迫っていた。手首を切り飛ばされては再生させ、肩の関節を叩き壊されては治
癒し、何度でも彼に向かっていく。
「しつこい奴め」
「こっちの台詞だ、いいから死ねっ!」
 何十回目かのサイの斬撃を、ネウロは背を反らせてかわした。
 代わりに斬られたのは彼の背後の本棚だ。崩れてくる本の群れは一足飛びに窓の傍へと跳躍してしのぐ。
 が。

「おい何かスゲー音がしたぞ!」
「地震か?」
「バカ、地震なら俺らとっくにペシャンコだろ」
 複数の足音が近づいてくるのがわかった。

 ネウロの眉がぴくんと動く。
「ム……まずいな」
 背後の窓に鉤爪を思い切り叩きつけた。
 虹色のきらめきを噴き上げながら窓が割れる。
 窓枠にトンと足を乗せた。
「盛り上がってきたところ申し訳ないが、我が輩はここで退場させてもらおう。
 姿を変えればいい貴様と違って、悪目立ちするのは避けたいところなのでな」
68前スレネウアイの続きでサイアイ16:2007/03/13(火) 08:23:18 ID:UUbwIG0l
 外の足音が更に近づく。
 サイの目つきが険悪さを増した。
「逃げる気?」
「何を言われようが構わん。我が輩、愉快なことはたいがい何でも好むが、純粋な快楽主義者ではないのでな。
 大局的に見て自分の損になることはせん。損になるからこの場は失敬する、それだけの……」
 ネウロの言葉が終わる前に、ブン、とサイが刃を振り下ろした。
 窓枠が粉々に粉砕される。
「おお、やはり殺人鬼は恐ろしい」
 枠上部を掴んで身を乗り出していたネウロは、かろうじて枠の道連れを免れた。
 振り向いてにやりとする。
「寂しそうな顔をするな。そのうちまた続きをしてやる。サイ、貴様とも――もちろんその女ともな」
 
 そして、魔人はその姿を消した。

「待……」
 後を追おうとするサイに、私はようやく声をかけることができた。
「お待ちください、サイ」
「アイ……でもネウロが」
 荒い呼吸がまだおさまらない。大きく息を吐きながら、私は首を振った。
「今彼を深追いすれば、負けるのはあなたです」
「………………」
「治癒の速度が遅くなってきています……細胞が疲弊してきている証拠です。
 まずは戻って、……っ、治療、を……」
 ふうっと気が遠くなった。
 床についた手から力が抜ける。
「アイ!?」
 倒れ込んだ私の耳に響いたのは、書庫になだれ込んでくる足音と、サイの悲鳴。
69前スレネウアイの続きでサイアイ:2007/03/13(火) 08:24:38 ID:UUbwIG0l
いったん切ります……今日中には最後まで投下します
前半エロなかったけど後半はある、一応

サイが突然出てきたのは司書の人に化けてたからなんだけど
一人称のアイに余裕がないもんで描写・説明する余裕がなかったorz
70名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 08:30:47 ID:m4u/UqqG
ぬおおおぉぉぉぉぉぉGJGJGJGJ!!
また放置プレイか!
ネウロに負けず劣らずのドSめ!
続き待ってます!!
71名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 09:14:37 ID:69moDeYV
続きエーロ・ゴシカァン!!!!
72名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 11:21:49 ID:+9sBOARO
すっげえええ!読ませる力に感嘆だGJGJ!続きも待ってる!
73名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 11:26:15 ID:WvLfe44J
>サイが司書の人
う…うまいなあ
サイ&職人さんグッジョブです!続きを松よノシ
74前スレネウアイの続きでサイアイ:2007/03/13(火) 12:52:21 ID:UUbwIG0l
入ってたはずの用事をドタキャンされたのでこれ幸いと続き投下します
平日昼間からエロパロ投稿かよとつっこまんといて下さい
75前スレネウアイの続きでサイアイ17:2007/03/13(火) 12:52:56 ID:UUbwIG0l
 次に目を覚ましたのは固い床ではなく、慣れ親しんだ自分のベッドの上だった。
「起きた?」
 降ってきたのはサイの声。
 顔を向けると、ベッドの横に椅子が置かれていて、膝を抱えるようにしてそこに彼が座っている。
「サイ」
「結局あのまま逃げてきちゃったよ。……またネウロ殺しそこねちゃった。くそ」
 魔人に弄ばれ乱れていた普段着は、寝間着に取り替えられていた。
 普段の着衣では体に負担がかかると考え、おそらくはサイが替えてくれたのだろう。
 細かいことは全て『面倒』の一言で流すこの人が、このような気遣いを示すのは少し意外でさえあった。
 ――部屋の隅のクローゼットの中身が全部引っ張り出され、始末に負えないことになっているのが見えてもいたが。
「なんか飲む?」
 膝を抱えたままサイがそう聞いてくる。
 質問の意味をはかりかねて、私は少し瞬いた。
「何そのすんごい意外そうな顔は。入れてきてあげるからリクエストないかって聞いてるんだけど。
 欲しいもん特にないならココアにするよ?」
 とん、と椅子から降りキッチンのほうへと向かった。
76前スレネウアイの続きでサイアイ18:2007/03/13(火) 12:53:32 ID:UUbwIG0l
 しばらく経って差し出されたココアを、私は半身を起こして一口飲んだ。
 また椅子の上に戻ったサイは、自分の膝の上に頬杖をつくようにして、私がカップを干してしまうのを見つめていた。
「落ち着いた?」
「はい」
 小さく頷く。
「申し訳ありません、サイ。また……」
「謝らないでよ。あんたが謝ることじゃないんだよ」
 ぷいとそっぽを向いて、サイ。
「ですが」
「謝るなって言ってるでしょ」
 若干強い語調にここは退いたほうが良いと気付く。話題を変えて尋ねた。
「サイ。お体のほうはどうですか」
「どうってことないよこのくらい。前よりちょっとはパワーアップしてるし、俺は心臓止まったって生き返って来れるんだから」
 何度か斬り飛ばされたり骨を砕かれたりした腕を、ぶんぶんと大きく振ってみせる彼。
「ですが一応、診ておく必要はあるのではないかと。たとえ小さな変化でも……見過ごしてしまうと後々影響してくることが
 あるかもしれません」
 ――サイが答えるまで少々の間があった。
 空のカップを回収しながら短く、
「後でね。今はいい」
77前スレネウアイの続きでサイアイ19:2007/03/13(火) 12:54:26 ID:UUbwIG0l
 しばらくその場に沈黙が流れる。
 気まずいというのとも少し違うただ虚しいだけの空白。
 それに耐えられず、私は何かこの場で言うべきことを探した。この状況で言える言葉は何だろう。
「あー。ダメだ、やっぱ我慢できない」
 口を開いたのはサイが先だった。天井を仰ぎ、額に手を当てて低く呻いた彼は、私の両目をす、と見据えた。
「……アイ、あのさ。嫌なら別に嫌でいいんだけどさ」
「はい」
「抱きしめていい? 強く」
「は、」
 すがりつくような目でサイは瞬きする私を見た。 
「はい」
 こんな泣きそうな顔で見つめられたら、私には拒めない。
 椅子から降りたサイはベッドの横に膝をつく。上半身を起こした私の背中に腕を回し、きゅうっ、と力を込めてきた。
「アイ……」
 男とも女ともつかない細い体を通して、とくとくと鼓動が伝わってくる。
 私の心臓の音もたぶん、彼に伝わっているはずだ。
「ご心配をおかけしました。もう大丈夫ですから……」
 壁に押し付けられ、体をまさぐられる私の姿は、私自身だけでなくサイの心の傷をも抉ったはずだ。
 柔らかな髪をかき混ぜるように撫でると、ふるふると頼りなく首が振られる。
「私は無事です。ここにいます。あなたに守っていただいたのですよ、サイ」
「……うん」
 震えながらサイは頷いた。
78前スレネウアイの続きでサイアイ20:2007/03/13(火) 12:55:07 ID:UUbwIG0l
 密着する体温は今の私にとって、決して心地のいいものではない。
 あの男に犯されて以来、人肌の感触は求めるべき温かいものではなく、忌避すべきおぞましいものになってしまっている。
 強張ってくる私の体を感じたか、サイがぽつりと聞いてきた。
「やっぱり、まだ怖い?」
「はい。……申し訳ありません」
 人の温もりが怖い。触れられるのが怖い。
 処女だったわけでもあるまいし何を情けないことを――と自分を叱咤してみもするが、それでも手足は言うことを聞いては
くれない。
 サイは辛そうに眉根を寄せた。身を固くする私を更に強く強く抱きしめる。
「ねぇ、アイ。なんで怖いの? ネウロにされたこと思い出すから?」
「申し訳……」
「謝んないでよ、アイ」
「すみませ……」
「謝るな!」
 サイが怒鳴る声に私はビクリとする。
「アイ。俺はネウロじゃないよ。あいつを俺に重ねないで。あいつと俺は全然違うよ」
 抱きしめる手の爪が寝間着の上からくいこんでくる。
 痛い。
「だって俺は……あんたのことが……」
 ――起こした半身をベッドの上に押し倒された。
 サイの体がのしかかってくる。私の上に馬乗りになる。
 熱い息が顔に吹きかけられた。
79前スレネウアイの続きでサイアイ21:2007/03/13(火) 12:56:07 ID:UUbwIG0l
「サイ……?」
「アイ」
 寝間着の前を留める紐がしゅるんとほどかれた。
 これは……
「ん、ぅっ」
 唇をふさがれる。口をこじ開けてもぐりこんでくる舌は、あのときの魔人のそれより熱く濡れていた。
 貪るように吸われる。内側をなぞられ舌を絡められる。
 飲み込みきれない唾液が口の端から溢れた。
 ――何。これは何?
「、っ」
「俺はネウロとは違うよ。だから怖がることないんだよ。それを教えてあげる」
 寝間着は一度彼が自分で着せてくれたものだ。脱がせ方だって分かっている。
 前をはだけられた。
「ねぇアイ、だからさ……俺と……」
 熱に浮かされたように私を見つめるサイの瞳に、私はようやく彼が何をしようとしているか悟った。

 犯される。サイに。
 長年パートナーとして寄り添ってきたはずのこの人に。
 現実感の希薄さとは裏腹に、体の熱さとのしかかる体重はひどく生々しかった。

 身動きできない私にまた唇が迫ってくる。
 私はせめてもの現実逃避に、きつく目を閉じて息を詰める。
 だが。
80前スレネウアイの続きでサイアイ22:2007/03/13(火) 12:57:38 ID:UUbwIG0l
 予想していた柔らかい感触はなく、私はそっと目を開けた。
 唇の寸前でサイはその動きを止めていた。
 身を固くして震える私を、電光にでも打たれたように目を見開いて注視していた。
「……ごめんっ」
 弾かれたように体が離される。
「ごめん、ごめんっ。俺、こんなつもりじゃ……ごめんっ」
 頭を抱え込んで首を振るサイ。
 犯罪者としての冷酷さも豪胆さも消えうせて、脆く弱く、哀れなまでに不安定な少年がそこにいた。
「そんな顔させるつもりなんて俺全然……アイ……」
 うなだれるその様はずぶ濡れの猫のように力なく情けなく。
 ――だがそんな彼の姿を、私はふいにどうしようもなく愛しく感じた。
 信奉者たちが見れば十人中十人が失望するだろう今の姿を。悩み苦しみ悶えるこの一人の少年を。
「アイ、俺はただ……、!」
 私はサイの首を抱き寄せた。
 硬直する彼の耳元に囁きかける。

「サイ。構いません。抱いてください」

 サイの背が震えるのが感じられた。
「……いいの?」
「はい」
「同情とか義務感とかだったら、」
「違います。あなたの腕に抱かれたいのです」
 言葉は自分でも驚くほど自然に出た。

「愛していますよ、サイ」

 サイは私の肩に顔を埋めた。
「途中で嫌だって泣いてもやめらんないよ。ほんとにいいの」
「はい」
「切羽詰まってるから優しくできないかもしれないけど、いいの」
「はい」
「過去も今も、この先どうなってくかもわかんない俺だけど、それでもいいの」
「はい」
 呻きのような泣き声のような、ク……という音がサイの喉から漏れた。
「――アイ」
 名前を呼ばれた。
 サイの体が私に覆いかぶさってきた。
81前スレネウアイの続きでサイアイ23:2007/03/13(火) 12:58:31 ID:UUbwIG0l
 かき抱く手が背を撫で上げる。
 細い指が私の髪を梳き、そのまま唇へと持っていく。ちゅ、とついばむようにキスをされた。
 寝間着が少しずつ脱がされていき、ついに下着だけになった上半身にサイが頬ずりする。
「怖くないから」
「……は、い」
 顔を近づけ、舌先で私の舌を擦るように舐めてきた。
「…………っ」
 唇と唇が触れた。何度も何度も角度を変えて、激しいキスの雨。
 口を吸われながら更に脱がされる。下着のホックがプチンと外され、肩紐も引きずり下ろされた。
 何もつけていない裸の胸をサイが覗き込んでくる。
 普段の観察者の視線ともまた違う、獣のように熱をはらんだ瞳に、私は思わず息を呑む。
 ――掌で包み込むように、乳房にサイが触れてきた。
 やわやわと揉みながら、また唇にキス。中には入ってこない、ただ重ねるだけの。
「ん……!」
 先端を指先でつままれる。のけぞる私をサイは許してはくれず、唇を塞ぎながら手の中で転がした。
 怖い。
 なのに気持ちいい。
 いや気持ちいいのが怖いのか怖いのが気持ちいいのか――
「アイ」
 切なげに求めるように名前を呼ばれる。唇から離れた唇は、体の線をたどって下へと降りていく。
 顎。首筋。鎖骨。更に下りて下りてそれから胸元。
「あっ……あぁ……」
 サイの小さな口が先端を含んだ。
 ちゅく、と吸われる感触に身悶える。
 脳の中でいくつもの声が響く。
 やめて――気持ちいい――怖い、触らないで、いや――もっと、もっと下さい――
82前スレネウアイの続きでサイアイ24:2007/03/13(火) 12:59:22 ID:UUbwIG0l
 胸を揉みしだく手の動きが激しくなった。乳房にかかる息遣いも弾み、先端をねぶる舌も熱を帯びてくる。
 サイの興奮が高まってくるのが、愛撫される部分を通してはっきり分かる。
 甘い息が口から漏れてしまう。
「アイ……」
 息を継ぎがてら唇を離して私を呼び、また胸に顔を埋めようとして……サイの体が凍りついた。
「サ、イ?」
 視線の先にはうっすらと赤い点。
 あの魔人が残した痕跡だった。

「……っ、見ないで……っ!」
 ざわりと恐怖が広がった。
「アイ!」
 身をよじる私の体をサイが支える。
「大丈夫、大丈夫だから」
 細い腕に見合わない力で抱きしめてくる。
「アイ、俺を見て。今あんたを抱いてるのは俺だよ。ネウロじゃないよ」
 痕の残る肌を痛いほど吸われた。
 強く強く、刻み付けるように。
 薄く消えかかっていたその痕が、より赤く濃い情痕に上書きされる。
「あんな奴の痕も記憶も全部全部消してあげる。
 俺を見て、アイ。俺のことだけ考えてよ」
83前スレネウアイの続きでサイアイ25:2007/03/13(火) 13:00:08 ID:UUbwIG0l
 下半身に手がかかる。するすると脱がされていく。
 むきだしになった太ももに、唾液をたっぷり乗せたサイの舌が這う。
 舐められた部分が灯かりを照り返し鈍くぬめって光る。
「あ……」
 舌は次第に内股へ、奥へ奥へと進んでいく。
 うごめく舌が茂みの中へと分け入ってきた。入り口をそっと刺激される。
「は、ぁんっ」
 全身に快感が走った。ビクンと揺れる腰に、サイが少し嬉しそうにする。
「気持ちいい?」
「……、っ……」
 涙目でひたすら首を振る私。
 サイの瞳にいたずらっぽい光が宿る。
 裂け目からちゅぷりと舌を侵入させてきた。
「あ、あぁっ」
 かくかくと脚が震える。襞、クリトリス、そしてその奥につながる道。からかうように舌先でいじられ身悶える。
 たまにお遊びのように引っ掛けてくる小さな歯がまた快楽を煽る。
「中からどんどん濡れてきてる……」
 陶然とサイが呟いた。
「ぐちゅぐちゅのぬるぬるですっげぇエロいよ、アイ」
「サイ……っは、サイ……」
 舌で、歯で、指でかき分けられて嬲られる。
 意識が蕩ける。違和感も羞恥も恐怖も快楽も、混ざって溶け合って何がなんだか分からなくなる。
 下の口を攻めながらサイは服を脱いでいく。
 物事に頓着しない彼は深く考えずに裸体を晒すことも多く、ことにこの姿のときのしなやかな体は、もはや日常の一部として
定着していた。宥めすかしながら血まみれの服を全部脱がして、シャワールームに押し込めたことさえあった。
 なのに今はなぜか目をそむけずにはいられない。
 真正面から見つめることに背徳感にも似た戸惑いと躊躇いがあった。
84前スレネウアイの続きでサイアイ26:2007/03/13(火) 13:00:58 ID:UUbwIG0l
 服をすっかり脱いでしまうと、サイは私の下半身から口を離した。
 とろりとした透明な液体をこぼすそこをいとおしげに撫でながら、
「……ね、アイ、もう挿れていいよね? この中にさ、俺のこれ……」
 お菓子をねだる子供のような無邪気な目とは裏腹に、その男性の象徴は大きく猛っている。
「んっ、く……どうぞ……お気に召す、ままに」
 腰を抱え込まれ、脚をぐっと開かされる。
 サイのものの先が私の入り口にあてがわれた。
 充分に潤されて敏感になった場所。じゅぷっ、と歓喜するような音を立てて突き入れられたものを飲み込んでいく。
「ひっ……や、あぁぁ、ぁっ!」
 深く深く挿入されて身をのけぞらす。
 サイの体が私の体を抉っていく――
 最奥まで貫かれる。
「ん……はぁっ、アイぃ……」
 サイの唇からも喘ぐような息が漏れた。
 指の先を絡めるように手を握られる。片方を握ったら、もう一方も。
 繋いだ両の手はそれぞれ顔の横、ベッドの上に縫いとめるように押しつけられた。
「動くけどいい?」
「………っ、は、い……、んっ、あ、あ、や、やぁっ」
 答え終わる前にもう突き上げが始まる。
 胸と胸とを密着させ、唇と唇を重ねあい、舌と舌とを絡ませる。
85前スレネウアイの続きでサイアイ27:2007/03/13(火) 13:02:36 ID:UUbwIG0l
「アイ……ちゃんと、気持ちいい? 痛くない?」
 正常位での突き上げの深さ、圧迫感。息が詰まるくらいの。
 擦れるたびに喘ぎが漏れてしまう。抑えられない。
「痛かったら言って。やめらんないけど、加減、くらいなら……ぁ、ぐ」
「く、ふぁ、あぁ、ぁんっ……、いい、ですっ……サイ……気持ち、いいっ……」
 腰から下が蕩かされていくような甘い感覚。
 サイの腰が揺さぶられるたび、先が一番奥に当たるたび、それが全身に広がるように行き渡っていく。

 何を怖がる必要があったのだろう。
 怯え竦んでいた自分がどうしようもなく愚かに思えた。
 苦痛と恐怖に支配されたあの魔人の行為と、彼が与えてくれている快楽とが同じものであるはずがない。
 最初から全く違うものだったのに。

 腰の動きが早くなる。
 髪を振り乱したサイの眉根に皺が寄る。上気した顔には汗の玉が浮き、目にはうっすら涙まで浮かんでいる。
「アイ……アイっ」
 激しく打ちつけられて私は悶える。サイの腰に絡めた脚に力がこもる。
「すげ、締まるっ」
 ひくんっとサイの体が震えると、その刺激が私の奥にも伝わる。
 むさぼるようにサイは私の唇を求めた。上唇、下唇、中に侵入して歯列に歯茎に顎の裏、頬の内側まで、私の何もかもを
知り尽くそうとするがごとく舌がうごめく。呼吸を奪われて私はいやいやをするように首を振る。サイもそれに合わせて首
を振る。
「あ、ぁ、ああ、あ、ぁっ、サイ――」
 つながり合った場所は彼のものに、いっぱいに押し広げられてひくついていた。
 愛しい。この人が愛しい。誰よりも。
「やぁっ、サイ……サイ……、サイぃっ……!」
 呼びながら私は絶頂に達した。
86前スレネウアイの続きでサイアイ28:2007/03/13(火) 13:04:19 ID:UUbwIG0l
 力が抜けていく私の体を、サイが腕で支える。
 そのまま突き入れたものを私から引き抜こうとする。
「サイ?」
「俺ももう、いくから……」
 汗で頬に髪を貼りつかせて、荒い息を吐きながら。
「中に出すと……子供できちゃうかもしれないでしょ、だから」
「! 嫌です」
 到達後の脱力感をおして私はサイに抱きついた。
「いくのなら、どうか私の中で」
「ダメ。俺の子ってことは……多かれ少なかれ化け物の子だよ。あんたにそんな……」
 彼の目を見つめる。
 頬を包み込むように手で触れて、私は初めて自分から口付けた。

「――あなたの子でしたら、私は欲しいですよ」

 サイが息を呑んだ。
「アイ、」
「その場限りの適当なことを言っているのではありません。行為の熱に浮かされた気の迷いでもありません。
 私がそういうものと無縁だということは、あなたが一番よくご存知だと思っていましたが」
「知ってる、けどこれは」
「お願いします、サイ」
 キスを更に深くもう一度。
「あなたのものにしてください。何もかも」
「………………」
 サイの顔に浮かぶのは泣き笑いにも似た表情。
「後悔、しないでよ」
「しません」

 サイが抱きしめ返してくる感触。
 くんっと体の一番奥に押し当てられる感覚。
 ほんの数秒の間があって――
 大量の精が私の胎内へと注がれた。
87前スレネウアイの続きでサイアイ29:2007/03/13(火) 13:06:51 ID:UUbwIG0l
 隣で寝息を立てるサイの髪を、さらさらさらと私は撫でる。
 安らかに眠る顔はどう見ても、十代の少年以外の何者でもない。
 その下に隠された弱さもそして強さも、私だけが知っているものだ。
「サイ――」
 柔らかな頬に唇を落とす。
 『んっ』という小さな呻きと身じろぎが可愛くて仕方なく、ついまた髪に触れてしまう。
「……?」
 ふと、コトリという小さな物音を聞いた気がした。
 部屋の片隅で何かが動いたような。
「気のせい……?」
 まあ、いい。
 今はただこの人と寄り添っていたい。それだけだから。



「……やれやれ。どんな凄惨な陵辱が拝めるかと期待していたら、何やら妙な展開になってしまったな」
 『トロイ』に頬杖をつきながら、舌打ちしたのはネウロである。
 イビルフライデーの送ってくる映像で、人間二人の情事の一部始終を眺めていたところだった。
「地上流の安いメロドラマが見たかったわけではないのだが……まったく」
 ため息をつく。
「まあ、こうなったらこうなったで別の楽しみ方もあるというものだ。一応良しとしておこうか」
 サイは興味深い人間だ。
 どんなに深いところに突き落としても這い上がってくる。それも突き落とす以前より、更なる高みへと登ることができるのだ。
「さて次はどこまで登ってくるか……」
 いや、それより先に突き落とし方のほうを考えるべきだろう。

「楽しみだ」

 魔人ネウロの端正な顔に、笑みはどこまでも深く邪悪に刻まれた。
88前スレネウアイの続きでサイアイ:2007/03/13(火) 13:08:03 ID:UUbwIG0l
おわりです
続きそうなラストになっちゃったけどもー続かない
長くてすいませんでした……
89名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 14:04:45 ID:ldQdmJrZ
あと一時間早く来てればリアルタイムに遭遇できたんだが…超GJ!
ネウロはラスボスキャラ本当に向いてるな
90名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 15:39:35 ID:CipteTgZ
>>89
GJ!!!
どこまでも悪役のネウロも良いな
91名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 16:29:39 ID:2wbJ5c5k
GJ!!キャラがいい味だしててかなり好きだ
92名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 16:37:21 ID:bHKUe8ho
こんな外道魔人に、ヤコはいつもどんな御無体なコトされてるんだろう・・・
93名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 17:05:57 ID:b+2hg4w5
このスレだけでなく本誌でも散々、御無体でエロい事されてるなw
94名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 19:38:35 ID:Ywre6HH7
ネウロに特攻してくる。
なに、この改造リモコンとコンポと銃殺願望の群れがあれば…
95名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 20:21:52 ID:+9sBOARO
無茶しやがって…
96名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 21:13:19 ID:WvLfe44J
アイかわいいよアイ、ょぅι"ょかわいいよょぅι"ょ、弥子かわいいよ弥子
松井の描く娘達は実に良い
97名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 21:28:26 ID:SbMdCIgG
次スレの話をするとネウロが嘲笑うと言うが
テンプレに睦月たん追加ヨロ
98名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 21:31:18 ID:G//1siEY
サイとアイ可愛すぎる!ネウロはどこまでも外道だなw
良い作品が読めて感激です 乙っしたノシ
99名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 22:07:27 ID:S2I0OgJ9
怪盗で殺人鬼のサイが外道ネウロの前ではまともに見えてくるから困るw
サイアイSSゴチになりました!
100名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 23:52:25 ID:v+QTNsTv
>>97
そーいや、いまさらながらテンプレにアヤがいないことに気付いた。
101名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 23:59:24 ID:UUbwIG0l
そういえばいないねアヤ
ああいうしっとりしたお姉さんが喘ぐの好きなんで
ぜひとも次スレテンプレには入れてほしい

ただ職人さんにお願いしたいんだが
睦月で書くという人がもしいたら、どうかカプ名表記を徹底するか注意書きを……
102名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 00:00:23 ID:yuJ685Ua
牛乳やミルクティーは喉に良いらしいので、ホワイトデーにネウアヤを所望いたす
103名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 00:31:36 ID:orkWZDx8
テンプレといえば、平野さんもいないわけだが
104名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 00:37:16 ID:OlyjDOxe
睦月は確かに可愛いが身体的に無理じゃないか?正直、引いてしまう・・
105名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 00:43:38 ID:TR755o6d
平野さんも睦月さんも取り扱い注意、かな





自分は希望しますけんども。
注意書でも他うpでもついていく所存
106名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 00:45:04 ID:TAezFQ9w
俺もちょっと……ロリはなあ
まあ女子高生の弥子受けがメインな時点であれなのかもしれないが
とりあえず注意書きは欲しい

でもアヤ幼女化とかアイ幼女化とかなら
まったく問題なく萌えられる自信があったりする俺……これってダブルスタンダード?w
107名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 00:46:06 ID:3IZBOq4K
スレ立て人>> 1 氏に決める権利があるからな
…いくら女キャラ少なくとも全て書いたらエライ事に…
(シロタン入ってた時もあったし)
 とりあえずアヤを希望します。
108名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 15:31:42 ID:LoKI4Oxw
そういや睦月は小学校何年生なんだろうな
幼女って言われてたし小1か
109名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 16:02:12 ID:bg6ATbly
今携帯だから確認できないけど
初期のテンプレには入ってなかったっけ?>アヤ
110名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 16:03:21 ID:S/Ez64FH
幼女な流れを無視してホワイトデーネタ。
アホな弥子受け色々。



 ネウロは清々しげに額の汗を拭った。
 否、魔人である彼の新陳代謝機能は人間のそれと圧倒的に異なり、ぶっ続けで百時間走ったとしても
汗一つかかないレベルだが、地上に出て以来人間めいた仕種をして遊ぶのが癖になっていた彼は、
だから今も乾いた額を乾いた上着の袖で拭う真似事をしてみたに過ぎない。それが意味するのは、
『一仕事終えた』と言うジェスチャーだ。にこにこと相好を崩した視線の先には、事務所の床。

 の上に転がっている、弥子の姿がある。
 制服は乱れ、肌が所々で露出していた。
 脚は荒縄で括られ、M字型に固定されている。
 下着も半端にずり下ろされ、絶妙な位置に引っ掛かっている。
 口元にはリングギャグが取り付けられ、唾液と舌がちらりと零れ出していた。
 頭からぶっ掛けられた白い『片栗粉』が、辺りに妙な空気を漂わせている。

「さて我が奴隷よ、ネットでリサーチしたところ本日三月十四日と言うのは一ヶ月前のバレンタインデーに
 対してホワイトデーと呼ばれるお返しの日らしいな。貴様が我が輩以外にもチョコレートとやらを
 ばらまいたのはフライデーを通して知っている、おそらく貴様は今日方々に出向いて返礼を
 頂こうとしているのだろう」

 長い手足を身振り手振りしながら朗々とした声を響かせるネウロの言葉は、しかし弥子の耳には
届いていない。あかねは現実逃避がてら壁の中へと避難し、トロイは見ざる聞かざる言わざるを
決め込んでいる。だがゴーイングマイウェイな魔人のこと、聴衆の有無などどうでも良い。自身の行動を
認識する自身がいれば、何一つ問題は無い。
 ぽたり、弥子の唾液がスカートに落ちる。崩れたスカートのプリーツは、おそらく皺になってしまうだろう。
それを気にする者も、ここには居ない。

「貴様のような規格外の胃袋を満たすに、その返礼達はあまりにも脆弱だ。おそらくはあちらこちらで
 阿鼻叫喚と共に空の財布が宙を舞う結果になるであろうことは明白――そこで我が輩
 一計を案じたのだ。何、問題ない、貴様はそこに転がっていれば良い。後は呼び出しておいた連中が、
 勝手に貴様への思いのたけをぶちまけるだけだ。文句は言わず、ただ気持ちを受け止めるが良い」

 ソファーに立て掛けられるようにいた弥子の頭を、ネウロは乱暴に鷲掴みにした。はらはらと乱れる髪、
僅かに上気した頬、どろりとした眼。にやりと笑ってから、彼は革の目隠しをそっと重ねてやる。

「ホワイトデーと言うぐらいなのだから、貴様は真っ白に染められてしまえ」
111名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 16:03:57 ID:S/Ez64FH
■笹塚の場合

「邪魔するよ、弥子ちゃん…………」

 いつものように声を掛けながらドアを開けて、笹塚衛士は呼吸を止めた。意識も声も脚も止まり、
とりあえずドアを閉じてから、目の前に転がっている『それ』を認識する。手に持っていた有名パティシエの
店で一ヶ月前に予約しておいた季節の果物タルト三枚が入れられた袋は、指からすり抜けそうに
なっていた。ぎゅっと握りなおした手の感触をいまいち実感出来ないのは、よほど動揺している所為
なのか。落ち着け、素数を数えろ。1、2、3、5、7、9、いや9は違う。
 たっぷり三分ほど固まった後で、とりあえず脚を運んだ先は給湯室だった。流し台にタルトを置いてから
一息吐き、もう一度ソファーの影に視線を向ける。幻覚だったのか、疲れているのか、まだ本調子では
ないのだろうか――しかし、『それ』は変わらずに転がっている。

「…………」

 くったりと力の無い様子ではあるが、転がされている弥子の薄い胸は呼吸と共に僅かな上下をし、
時折意味のない唸りめいたものも聞こえる。唾液は絶えずぽたりぽたりと零れ続け、色付いた頬と共に
奇妙な艶かしさを醸し出していた。
 散らばっている白い粉が壮絶に気になるところがだったが、もう一つ目に付くものがそこにはある。
弥子のスカートにぺたりとセロテープで貼り付けられた、白い紙だった。小テストの裏にするりと描かれた
流麗な文字曰く、『ご自由にお掛け下さい』。

 …………何をだ。
 ………………いや、この場合。
 ……………………考えられるのは、やはり。

 笹塚は改めて弥子の様子を眺める。革の目隠しは短い髪を乱して柔い肌を締め付け、リングギャグから
ちろりと小さく零れた舌は果実のように熟れて赤い。たくし上げられたセーターの下、制服のブラウスは
上半分だけのボタンが外され、下着が露出していた。白地に水色のボーダー柄で子供めいたブラジャーの
隙間からは、淡い色の乳首がほんのりと見え隠れしている。
 ごくり、と笹塚は息を呑む。唾液を吸ったフィルターが気持ち悪いタバコを携帯用の灰皿に押し付け、
ポケットに捻じ込んだ。引かれるスラックスの動きに、自身が興奮しているらしいことが判る――
成人男性として、性欲に持ち合わせが無いわけではない。ただし、発散しようと思い至ることはなかった。
今の今まで。だが、目の前で無防備に晒されている淡い色付きの未発達な乳房は。

「……タルト三枚じゃ、どうせ腹いっぱいにはなってくれないだろうしな…………だったら……」

 笹塚はスラックスのファスナーを下ろし、弥子の胸にそれを押し付けた。
112名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 16:04:31 ID:S/Ez64FH
■吾代の場合

 激しい頭痛がして、吾代は口元を引き攣らせる。コンビニで大量に買い込んだスナック菓子の袋が、
ぼたりとドアの前に落ちた。落ち着け落ち着けと口元のピアスを引っ張ってみると、微かな痛みがある。
夢ではない。ならば目の前にいる『それ』は、現実そこに存在しているのだろう。難しいことは
これっぽっちも判らないが、そういうことだと思って、差し支えは無い。無い、ようだ。
 縛られたあられもない姿の弥子にぶちまけられた白い粉は、おそらくこの事務所に不本意ながら
置き土産として放置していってしまった『片栗粉』だろう。この状況を作った悪魔、否、魔人の嫌な笑いを
脳裏に思い浮かべながら、吾代は盛大な溜息を吐く。頭痛が、頭痛が。がりがりと頭を引っ掻くが、
爪が当たって痛いだけだ。くどいようだが、現実である。

「ったく、またえげつねーことしゃーがってあの化け物……あん?
 なんだ……『ごじゆうにおかけ、ください』? 掛けるって何をだよ」

 ちなみに貼紙の漢字部分には、その化け物がわざわざ振ったルビがあるのだが、無意識にそちらを
読んだ吾代に自覚は無い。小卒が最低限小学生レベルの学力を保持しているとは限らないのだ。
基礎も応用も、知識は使用しなければ錆付いて引き出せなくなる。吾代はまさにその状態だった。

 屈み込んで鼻についた据えた匂いに顔を顰め、吾代は弥子の身体を見下ろす。白い肌と白い粉、
細い身体だ。女の裸を見るのは勿論初めてではないが、なまじそう言った感情を抱いたことの無い
知り合いのそれは、妙な生々しさがあって調子が狂う。凝視するのを躊躇う時間が数十秒あってから、
彼は弥子の胸元を覗き込んだ。
 薄い身体、淡い色付きの乳首が微かに見えるその部分には、白いものがこびり付いている。
まだ乾き切っていないそれは、精液だ。『おかけください』の意味に思い至って、吾代はカッと頭に
血を上らせて顔を上げる。辺りをきょろきょろと見回してみるが、魔人の姿は無い。

 普段はどうあってもネウロが傍にいて、触れることもそうはない身体だ。しかも現役女子高生、
肌の滑らかさや若々しさには時々生唾を呑んでしまう。あられもない様子でいるのならば、尚更だ。
ベルトを外してジーンズを下ろし、吾代は弥子の前に胡坐をかく。
 胸はすでに手がついているし、正直あまりに平たくて劣情を誘われるものではない。彼は弥子の足元、
ローファーに手を掛けた。硬いそれを脱がすと、ムッとした熱気が靴下越しに手に伝わってくる。
それが冷めてしまわないうちに、自身に引き寄せた。引っ張られた弥子はずるりと体制を崩し、
床にぺたりと横たわってしまう。広げられた脚の真ん中、しましまの下着を大きく晒しながら。

「……ガキみてーだけど、まあ、たまには良いか……ッ」
113名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 16:05:06 ID:S/Ez64FH
■匪口の場合

 ぱしゃ、ぱしゃ、と事務所には音が響いていた。シャッター音のようなそれはしかし本物ではなく、
デジカメから発せられる効果音だ。単純な稼動音だったはずのそれは『写真を撮る時の音』として
人々の中に定着し、デジタルの媒体にも電子音として付属している。
 匪口はその音に興奮を掻き立てられながら、冷たいリノリウムの床の上に転がされた弥子の身体を
ファインダー越しに眺めていた。

 先日二万円相当の食事を奢らされた身としてはホワイトデーのお返しなど正直チャラだろうと
踏んでいたのだが、憎からず思っている相手のこと、期待されているものには応えたくなって
事務所にやって来た。手土産は、先日ネットオークションで落としたクイーンメアリーズホテルの招待券。
期限が迫っているとのことで破格での落札だったそれを、一緒に使わないかと――半ば冗談で――
誘おうと思っていた。それだけだった、はずなのに。
 ドアを開けると、縛られて床に転がされた姿が目に入ってしまった。目隠しをされ、いつもの濃い色の
ハイソックスには白いものがこびり付き、胸元にも同じような痕跡がある。リングギャグで無理に
抉じ開けられた口元は歪み、喘ぐような口元は唾液に濡れ、捲り上げられたスカートの奥には
下着が晒されて。

 持っていたデジカメの中、全ての画像を破棄して空けたメモリを弥子で埋めてから、匪口はごくりと
唾を呑む。とりあえずバックアップは取った、問題は、手を触れてしまうかどうかだ。魔人の視線が
無いとも限らないし、弥子が本当に動けないのか、目隠しが万全でこちらの様子が見えていないのか、
それは疑わしい。現実にはctrl+Zが効かない。慎重にならないわけには、いかなかった。

 そっと膝に手を触れると、思いの他に高い体温で思わず手を引いてしまう。画面の生温さとは違う、
しっとりとした生物の感触は不思議だった。肉のついていない太腿をゆっくり擽ると、柔らかさに目が
熱くなる。興奮で汗がじっとりと額に浮かび、生唾が込み上げてきた。身体をなぞるとむずがるように
不自由な身体を捩る、その様子がたまらない。
 彼は急いで下着と下穿きを下ろし、弥子の身体を起こさせた。ギャグのリングは小さく、口の中には
突っ込めない。開かれているのにと言うジレンマが、尚更に若さを煽る。唾液で汚れた頬を拭うように
勃起したそれを擦りつけ、匪口は手で己を擦り上げた。口の中に狙いを定め、じっと見下ろしながら、
状況と視覚に酔う。荒い呼吸に笑みを浮かべ、そのまま――――。
114名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 16:05:41 ID:S/Ez64FH
■ネウロの場合

 テーブルにはホテルの招待券、ドアの横にはコンビニの袋、給湯室にはタルトが三枚。
どうしてくれようかと考えながら、ネウロは白く汚された弥子の身体を見下ろす。
なんとも扇情的な光景ではあるが、彼の食指はむしろ、そこにある『謎』に対して動いていた。

 一体誰が、こんなことを。

 片栗粉がまだ抜けきっていない弥子はぐったりとしているし、あかねは壁の中から出てこようとしない、
トロイに問い質すには、まだその言葉を聞くのが得手ではない。
 投函されて来た手紙が発する謎の気配に誘われてネウロが事務所を出たのは、午前中のことだった。
一人で来いと言う傲慢な誘い文句に従ってやる必要は無かったが、弥子に何かあっても不便が生じる
だけだと判断し、のたのたと電車を乗り継いで隣県へ。弥子の使いとして事件を解いたものの、
手紙を出して来た本人の気配はどこにもなかった。本人、そう――怪物強盗の名で知られる、サイの姿は。

 『ご自由にお掛け下さい』の貼紙は、確かに自分が書いたものだ。そして弥子の姿も、自分が予定
していた通りの様子だ。誰かが留守中に、勝手にそれを実行してしまったのだろう。誰か、
などと言うのも白々しい――サイに、掠め取られた。

「ち、折角このあばずれくずれが乱れる様子を肴にしてやろうと思っていたものを、出し抜かれたか……
 仕方ない、予定は変更し、我が輩もこれを白く染めてホワイトデーとしてやる。
 ふむ、しかし意外だな。誰も一線を越えようとはしなかったか、意気地なし共め。まあ」

 ぐい、と弥子の髪を引き掴み、ネウロはにやりと笑う。

「イビルジャイアンだからな」

 イビルジャイアンじゃあ、仕方ないな。



とっぺんぱらりのぷう。
115名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 16:56:48 ID:orkWZDx8
ほんと、イビルジャイアンじゃあ仕方ないな!
GJ!!
116名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 16:57:12 ID:IossY9x0
グッジョオオオオオオブ!!!
素数ワロタw
117名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 17:31:34 ID:1EADvnU9
最後のネウロで見事にびっくりした!
GJ!!!
118名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 18:41:48 ID:UAHo9TEW
イビルジャイアンwww
笹塚1ヶ月前に予約とか律儀だなwww
119名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 18:49:13 ID:ItMnSy2G
シチュも文章も最高だ!
荒木絵笹塚が頭に浮かんだじゃねーかw
GOD JOB !!
120名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 18:57:35 ID:TAezFQ9w
>>110
三者三様に渡すものに個性が出てるなw
小テストの結果が何点だったのかとか気になるw
121名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 19:05:44 ID:TAezFQ9w
自分も一本。サイアイなんだかアイサイなんだか。
ホワイトデーとは白しか共通点がないが。



「アイ、ちょっと処理手伝ってくんない?」
 ソファの上で本を読むアイに、俺はベッドの上から声をかけた。
「ちょうど手は空いていますので構いませんが……処理と申しますと何の?」
 ぱたんとアイが本を閉じる。
 丁寧な手つきで脇に置くのを待って、俺はにやっと笑った。
「決まってんじゃん。せ・い・よ・く」
 ネウロにこてんぱんにのされたあの日から二ヶ月が経った。
 ひとまず包帯とギブスからは解放され、腕や股関節は動くようになったが、指の骨なんかの末端部分は未だに機能不全のままだ。
 当然、まだ怪盗業にいそしめる状態じゃない。まだまだアイの家に入り浸って療養&充電の日々が続く。
「この絵じゃ、ヤるどころか自分で触るのも無理じゃん?」
 未だに包帯で巻かれた両手を掲げてみせる。
「もう二ヶ月もベッドの上でろくすっぽ動けなくて、溜まりに溜まってるんだよねー。
 さするなり舐めるなり、上に乗っかって動くなりして解消してもらえれば嬉しいなーと」
 アイは形のいい眉を軽くひそめた。
 嫌がるかな? ちょっと嫌がられるくらいのほうがむしろ興奮するけど。俺、変態だから。
122名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 19:06:39 ID:TAezFQ9w
「まあ嫌だっていってもやってもらうけどね。俺の助手でしょ? このくらいのサポートはしてもらわないと」
「……あまり、気は進みませんが……そもそもそれほど必要なことなのですか?」
 気おくれしたふうな顔でため息をつくアイ。
「生物の三大欲求だよ? 甘く見ちゃ駄目だって。アイだって持て余した経験ぐらいあるでしょ?」
「いえ残念ながら」
 アイ、即答。
「ないの!? アイ、ホントに人間? 実はサイボーグだったりすんじゃないの? 動力源は単三電池?!」
「人間ですよ。あなたと違って、延髄と中脳と脊髄と精巣以外の機関も有効に活用しているだけのことです」
 さりげなくひどいこと言うな、この女。そもそもあんた精巣ないじゃん。
「どうしても嫌だっていうんなら、押し倒して服引き裂いて無理やり突っ込むよ? 今無理だから治ってからの話になるけど。
 それでも嫌って言うつもり?」
「こんな場面で無駄に残虐性を発揮してくださらなくて結構です。
 ……承知しました。謹んで引き受けさせていただきます。ただし、今回だけですよ」
「やったぁ! アイ、話がわかるー!」
「話というよりほとんどあなたの脅迫に屈した形ですが……」
 脅迫だろうが何だろうが、一度承諾を得てしまえばもう和姦。あとは何を言おうとご自由に。
 そういうわけでアイに処理してもらえることになった。
123名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 19:07:49 ID:TAezFQ9w
 前から一度、アイにこういうのやらせてみたいと思ってはいたんだよね。
 いつもきっちりしてて、生真面目で、エロいことなんかまるっきり縁がなさそうな彼女に、思いっきり恥ずかしいことやらせ
てみたいとずーっと考えていた。
 なんていうの? 処女雪に足跡つけてみたいのと似たような感覚? 陵辱願望っていうか。突き落としてみたい。
 たとえばこんな風に。

『やぁっ、X……こんな大きいの……無理、ですっ』
『ふふ、そんなこと言ってここはもう欲しそうにひくひくしてるよ……?』
『やあぁん、ぁんっ、だめっ、お願い……擦らないでっ、あんっ』
『いつもお高くとまってるあんたもしょせん女だったってことだね。ほら……入れてあげるから自分から動いてごらん?』

 ――みたいな?

「口でよろしいですか?」
 カチャ、と、寝転がった俺のズボンの金具にアイが手をかけた。
 ジッパーを引きおろし、必要なところだけを出す。
「え、乗っかってくんないの?」
「避妊具を使ってくださるなら構いませんが」
「ヤダヤダヤダ、中に出すのがいいんじゃん。あの征服感が。
 コンドームつけてやるなんて、包み紙つけたまま飴舐めるようなもんだよ」
「あなたのような方がいるから近年『できちゃった婚』が増加しているんでしょうね……」 
 あれ? 何その汚物を見るような見下げ果てた視線? もしかしてそういうプレイがお好み?
124名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 19:08:41 ID:TAezFQ9w
「まあ、口でも文句はないけどさ。でもちゃんと気持ちよくしてよ」
「努力はします。満足していただけるかまでの保証はいたしませんが」
 まだ勃ってはいない。普段の俺の見た目にそぐわず大きいのは、まあ見栄ってやつだ。
 根元を包み込むようにしてアイはじっと見る。
 冷静に観察する視線。いつもと同じ。
 もうちょっと、恥ずかしそうにするかと思ってたんだけど。
「では、失礼……」
 握ったペニスをアイは自分の口へと導いた。
 唇がそっと触れる。
 竿の部分を、しっとりと柔らかいアイの唇が這っていく。
 舌を出して先端に当てて舐める。亀頭の裏側をちゅくっ、と舐める。
「っ……中に、咥えてよ」
 俺の求めに応じてアイが口を開いた。温かい息が先っぽにかかる。アイの唇の中に包み込まれる。
 口をすぼめて裏側を包むようにされる。
「あ……」
 うごめく舌にまた先端をちろりと舐められて、俺はぞくんっと背中を震わせた。
 潤いと熱、かかる息遣いが気持ちいい。すごく。
 アイの口の中で、自分のペニスが力を得ていくのが分かった。
 薄いピンクの唇を、膨れ上がった俺のものが押し広げていく。
 口内を圧迫され呼吸を奪われる感覚に、普段無表情な顔がちょっと苦しげに眉をひそめる。
 息苦しさを堪えながらも俺のを頬張りつづけるアイの顔は、興奮を更に煽り立てた。
125名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 19:09:53 ID:TAezFQ9w
 舌を素早くちろちろと動かしながら舐め上げてくる。睾丸から先端へと。
 先っぽに達したら、特に敏感な裏側を擦るように刺激された。
 きゅうっと押し付けたり軽くそろっと撫でたり――吐息と絡まりあった緩急のある動きに、腰が揺れてしまう。
「アイ……うぁ……すげぇ、良……あ」
 舌は尿道口にまで割って入ってくる。小さな穴をくじるように動いて舐めて突いてくる。
 ぴちゃ、ぴちゃっ、と唾液が絡む音が、聴覚から俺の性感に火をつける。
 たまにちゅっ、と軽いキスのように吸われるのは、にじみ出てくる先走りの液。
 何これ。良い。
「ん……ア、イ」
 神経が下半身に全部全部集中する感じだった。他の感覚が何もかも付け足しになった。
 彼女の口の中の動きと、ペニスを通して腰、背骨へと伝わる気持ちよさと、全身に広がっていく甘い痺れ。
 アイはピストン運動に移った。
 きつくきつくすぼめて舌を強く押し当てて、顔を上下させる。
 高速で舌に擦られる感覚がびくんと腰に伝わる。
 包帯だらけの手で無理やりアイの頭を抱え込み、股間に押し付けるようにする。
 今度は俺のほうから動いた。アイの口の中に押し込むように、腰だけ浮かせてひたすら突いた。
 柔らかい唇に強引に出入りをくりかえす俺のもの――
「あ」
 視界がかすんできた。
「出るっ、出る、出っ……!」
 はちきれそうに膨張しきった俺のペニスがひくひく痙攣する。
 ひときわ強くアイの頭を抱え込んで、思い切り、強引に口の中に突き込む。
 呼吸困難と吐き気に顔を歪められようと構わない。ぐんぐん、ぐいぐい、突いて突いて突いて突いて突く。
 喉の奥の柔らかい部分に触れたとき、全てがはじけた。
「あっ――――!」
 切羽詰まった声と身悶えとともに、アイの口の中に俺は白いものをぶちまけた。
126名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 19:10:51 ID:TAezFQ9w
 けほっ、と小さく咳き込んで、脱力しきった俺のものから、アイは口を離した。
 白い粘液が唇から糸を引く。
 口の中のものをゆっくりと飲み込む。滑らかな喉のラインが上下するのを、俺はぼんやりと眺めていた。
 ――気持ちよかった。
 こんなの初めてだ。
「これでよろしいでしょうか?」
「……んぅ……」
 俺はぐったりしていてまともに答えられない。
 『よろしい』と受け取ったのだろう、あくまでテキパキと手を動かし、俺のものを拭いてズボンの中にしまう。
 ジッパーも一番上まで引き上げる。
「では私はこれで」
 つかつかと足早に部屋を出ていこうとする。
 俺は慌てて身を起こし、アイの袖を掴んで引き止めた。
「まだ何か?」
「あのさ、今のコレなんだけどさ……今回だけって言ったけど、そのうちまたやってもらっていい?」
 感情のまるで感じられない瞳でアイは俺を見つめ、
「お断りします。先ほど申し上げました通りこのようなことは一回きりです」
「うわぁん」
「どうしてもと仰るならエネマグラでも取り寄せておきますから」
「エ、エネマグラ……」
 眉ひとつ動かさない無表情顔でそんな単語を……
127名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 19:12:37 ID:TAezFQ9w
「なんかツボ押さえた感じだったけど、どこでこんなの覚えてきたのさ。えっちいことになんかまるで興味ありませんって
 顔してるくせに」
 汚してやろうと思ってたのに全然そんな余裕なんてなかったので、俺はちょっぴりクサっている。
「知らないほうが幸せでいられると思います」
 さらりと答えるアイ。
 な、何があったんだよ昔。気になるんですけど。
「とにかく今は失礼します。口をゆすぎたいので」
「あ、ちょっと待っ」
 バタン、とドアの閉まる音。
 アイの去った部屋に俺は一人、脱力したままで取り残される。
「……はぁー……」
 すっかり元通りに縮んだ自分のペニスを俺は見下ろす。
 ――完治するまでまたしばらくお預けということになるんだろうか。

「治ったら……次はあの口に無理やり突っ込むってのもアリかなー」
 アイが意外に慣れてるのは予想外だったけど、まあいい。
 スレた女を押さえつけて無理やりヤッて、どっちが上だか思い知らせてやるってのも考えようによっちゃツボなシチュだ。
 うん。ブッちゃけわりと何でもイケるんだよね、俺。
 だって変態だからさ。


おしまい
128名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 21:46:32 ID:E1WjFuFm
おおお乙!!!
GJ!サイアイもネウヤコと並ぶくらい好きだw
外で恋人達がイチャイチャしてる中お疲れ様、職人。
129幼女調教:2007/03/14(水) 22:59:38 ID:UoKPQbqw
睦月モノ
鬼畜ネウロ
ヤコが可哀想
見るのは自己責任でお願いします。



「はい。すみません、睦月ちゃん、事務所に遊びに来て疲れて眠っちゃったようでして…明日は土曜日ですし、先生にも懐いて居られるようですので…はい。はい。では日曜の夜にお送り致しますので…はい。失礼します」
ネウロはカチャリと受話器を置いた。
電話先は幼女の保護者。
邪悪な笑みに口が歪む。今言った事はもちろん全て嘘だ。
下校帰りの睦月を言葉巧みにこの事務所に連れて来た。
最初は少し抵抗していたが、仕込み始めて4時間。もうすっかりネウロの理想に近付いて来て本当に嬉しく思う。

留守をアカネに任せ、カツカツと足音を響かせながらネウロは事務所の扉を出た。
目指すは幼女を放置している下階。色々と調教道具を保管している空き部屋だ。
階段を降りながら日曜まで幼女をどう育てていこうかと想像すると涎が止まらない。
ネウロの予想以上に彼女は優秀だった。
飲み込みが早い。
これが人間の可能性というものか。興味深い…

部屋の前で涎を袖で拭い、ネウロはゆっくりと扉を開いた。
130幼女調教2:2007/03/14(水) 23:00:48 ID:UoKPQbqw
「ふっ…やぁっああぁぁぁぁぁ!!!!」

甲高い嬌声が響く。
少し遅れてぴしゃぴしゃと水音。
どうやら今し方絶頂を迎えたらしい。
つんっと異臭がネウロの鼻を掠める。
我慢出来ずに失禁…か…。まだ子供だな。

幼女はまだこちらに気が付かない。
高い足音をさせて近寄ると、その瞳をこちらに向けてきた。
身長の高いネウロを見上げるのは幼女からすれば首が疲れるだろう。そう思いネウロはしゃがみこんで幼女と目線の高さを合わせる。
幼女が口を開く。






「あー助手さんおかえりなさいー。あのねーこのバイブ?でグリグリしたらまたたんていさんイっちゃったー」
「おやおや。全く先生はだらしないですね」
「ねーおしっこしちゃって赤ちゃんみたい。」
「本当に情けない…睦月ちゃんのほうが大人ですねー」

サドっ気満載の会話が弥子の羞恥心に突き刺さる。
すでに身も心もプライドもズタズタだった。僅かに残った憎しみで悪魔のような二人に悪態を付く。

このイビルジャイアンどもが…





やあ (´・ω・`)

ようこそ、糞小説へ。
このコンソメスープはサービスだから、まず飲んでゴシカァンして欲しい。

うん、「ネウヤコ」なんだ。済まない。
ヤコにも衣装って言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。

でも、このタイトルを見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない
「ときめき」みたいなものを感じてくれたと思う。
殺伐とした世の中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい、そう思って
この小説を書いたんだ。


じゃあ、注文を聞こうか。
131名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 23:03:51 ID:qvE5oi6V
じゃあ、マスター
あかねちゃんでひとつ!

幼女「が」調教かよ、嫌いじゃないぜ、そういうの……
132名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 23:11:24 ID:4V64kOML
クソッ!バーボンかよ!!w

ていうかイビルジャイアンのニュアンスなんか違ってないか?
133名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 23:34:19 ID:SQZY+IU6
だ、騙されたっ……のに、なのに、むしろオッケーな気分なのは何故だろう
1つ言えることは調教されたいゴシカァン
134名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 23:53:53 ID:UAHo9TEW
GJ!!!
>>131-133が無かったら読んでなかったwwwヤコたんかわいいよヤコたん

サイアイもまじGJGJ!!!!!!アイさんかわいいよアイさん
135名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 23:59:57 ID:rMeco3oY
マスター…肉さ余って可愛さ十倍です…
弥子調教をひとつおながいします!
136名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 00:38:30 ID:LWg7Osu7
騙された…!いやむしろこれがいい(;´д`)ごちそうさま
137名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 00:48:41 ID:PAQcMhqK
幼女が弥子調教だのXアイだの弥子の総受けだの、
ここの神々はどうして俺の妄想をかたっぱしから形にしてくれるんだ。
GODJOBとしか言えんじゃないか!
138名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 01:11:41 ID:/M8PG6e8
いいホワイトデーでした。感謝
139名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 15:59:28 ID:PUp5NIyx
マスター、睦月×弥子でガッツリSM百合を注文しかけた俺は異端ですか
140名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 19:44:19 ID:qyhQBdAj
あれ、昼PCの電源つけてないのに>>139
に俺の書き込みがある
141名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 19:46:44 ID:EC4+UEFC
電子ドラッグじゃね
あなたの後ろに電人HALが
142名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 01:20:36 ID:9WZv1OQE
>>140
君が最初にハッキングしたのは11歳
143名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 02:59:50 ID:yY4MS/38
ネウヤコとか
エログロとか
どんなにクシカツってもいい…
エロの話がしたくてさあ!!

神職人さまが充電されてますその隙に思い出しハァハァ
144名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 16:54:51 ID:3iWXuidh
イビルジャイアンって何だっけ?
145名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 17:04:17 ID:fiWmOywY
>>144
自分は、流れも理屈もすっ飛ばして最後は何故かネウロ落ちに、って考えてる。
146名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 18:38:02 ID:i2tpZ2s2
イビルジャイアン考えた人です…。
しゃしゃり出たくなかったが、すまん。ちょっとだけ経緯を。
何故かまとめサイトには経緯が拾われてないが、あの時、他カプ書いても最後は必ずネウロにとられるって話になってたんだ。
で、それなんて魔界道具?とレスした人がいて、それ見てあれを条件反射でやっちまった。
こんな説明の為だけにしゃしゃり出てきて本当スマン…。orz
147名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 18:40:32 ID:AoebvuMx
ちょうどその時ドラえもんエロパロの誤爆が来てたからじゃなかったっけ
148手伝い人 ◆LG21.duXKc :2007/03/16(金) 21:05:14 ID:L9YdtRCW
7スレ目、イビル・ジャイアンに補足しました。
ttp://m-pe.tv/u/page.php?uid=3words8&id=40
まとめ時に1つ上のレスを見逃していたようです、すみません。
用語ページにも後ほどイビルジャイアンを加えておきます。

ドラえもんエロパロの誤爆については、イビルジャイアンと聞いて
のび太とジャイアンのウホッしか思い浮かばなかった人がいた模様。


423 名無しさん@ピンキー sage 2006/10/11(水) 16:49:49 ID:7IhWWTIc
サイヤコなー 自分も好きだ
しかしどう書いても魔人様がすべて掻っ攫っていくのは何故だろうw

他の何かいても魔人エンドになってしまう、これはなんて魔界道具なんだ


424 名無しさん@ピンキー sage 2006/10/11(水) 18:08:39 ID:4tArylaS
魔界777つ道具…お前の物は俺の物(イビル・ジャイアン)

こんなのが咄嗟に浮かんだ俺を許してくれ…orz



429 名無しさん@ピンキー sage 2006/10/11(水) 20:38:58 ID:FXeQTNjj
イビル・ジャイアン
でのび太とジャイアンのウホッしか思い浮かばなかった俺氏ねよ…
いつもは想像力に乏しいくせにこういうときだけ無駄に想像力発揮させる俺氏ねよ…
149名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 21:22:23 ID:K036WcOL
手伝い人さん乙です!

そして職人様をお待ちしております
150名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 23:01:41 ID:qrhu+DDr
神作品のサイアイの足元にも及ばないくだらなさ。

「最近さー、幼女萌えであっちが盛り上がってるね」
「それは私の年齢に対する皮肉でしょうか?」
「そそそんな訳ないじゃん!俺、幼女興味ないし」
「いえ、引っかかるのはその方向じゃなく」
「アイはアイであれば、それでいいんだよ俺」
「夕食予定のハンバーグは別に取り上げませんから、無理に機嫌を取らなくていいですよ」
「だからさー、アイ♪」
「私からすれば、むしろサイが幼児ポジションなのですが」
「もう、アイったら照れちゃって♪」
「…つまり、食後はおやつも欲しいと言いたいんですね」

ペケポン
151名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 23:04:10 ID:/IbXLUDX
前スレで言った
匪弥子のエロ無しの方が出来たんだが
エロ無しにしては少し長いかも。
平気か?需要があるなら投下する。
152名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 23:12:45 ID:vmVqadrk
>>150
乙!
アヤに踏まれながらアイにポキポキしてもらいたい俺みたいなのも存在してる
だから心配するなアイさんw

>>151
自分はヒヤコ好きだからエロなくても見たい
153名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 23:22:01 ID:/IbXLUDX
おし!じゃあ投下するよ。
いつぞやの本誌のタイトルで・・・
匪弥子というものの・・・まあ精神的にはイビル・ジャイアンです。
154半【50パー】1:2007/03/16(金) 23:23:58 ID:/IbXLUDX
『匪口さんといると楽しい』

チャンスだと思った。ねえ・・桂木、無邪気な顔してどういうつもりだ?
そんな思わせぶりなこと言ってきたら大抵の男は勘違いするよ。
人とのコミュニケーション能力にはイマイチ自信が無い俺ならなおさら、ね。

最近は朝の目覚めがいい。気分も清清しくて、おもむろにテレビをつけてみる。
画面はすぐに切り替わって【今日の12星座占い】
朝の情報番組の合間にやってる占いなんていつもは気に留めてなかったのに
何気なく今日は目に留まった。
{ 今日、一番運がいいのは天秤座のあなた!}
『おっ』
{ ラッキーアイテムはチーズケーキです!}
『はっは・・くっだらねえなあ・・でも一応覚えとくかあ』

電人HAL騒動で電子ドラッグに半分操られていたとはいえ、やっぱり俺のした事は大問題で
笛吹さんの厳しい監督下でなんとか警視庁には留まる事が出来た。それともう一つ、
あの噂の女子高生探偵のおかげでもある。すごいパワーだ・・本当に初めてだ・・あんな女。

今日は非番だし、午後から出掛けるかな。

外に出た途端、立ちくらみがした。やっぱ太陽は苦手だ。もぐらか?・・・俺は。
向かう先は・・・・・そう、桂木探偵事務所。

扉を開けるなり、嬉しそうな顔でいらっしゃいと言われた。今日は午前中で学校は
終わりだったらしい。こっちの調子が狂うくらいの満面の笑みだ。           
155半【50パー】2:2007/03/16(金) 23:27:55 ID:/IbXLUDX
『笛吹さんは相変わらずなの?』
『あ〜もうホントうるさいよ。この前もさ〜・・・・』

【お前が精神的に不健全なのはライフスタイルのせいだ!非番の日もどうせ陰気な生活を
送っているんだろ?!さあこれでも育てろ!】

『・・・そう言って変な植物の鉢植え、俺の部屋に置いてった・・・なんかクマのぬいぐるみとかも
知らぬ間にあるしさ・・・・』
そんなくだらない俺の話を桂木は楽しそうに頷きながら聞いている。
まったく聞き上手だ。
『・・ははっ・・意外と可愛いもの好きだよね・・あの人。なんか憎めなくなってきた。
最初は大っ嫌いだったけどね』

この通りウザいけど、まああの人には感謝してる。そう言ったら桂木が微笑んだ。
俺に関してのこういう話が嬉しくてたまらないらしい。
・・・ああそういえばコイツにはあんな過去の話をしちゃったからな・・・。
そうだ・・あれ以来、俺は刷り込みが起こったようにまんまと惚れてしまったというわけだ。

『お茶淹れてきますね』
そう言って桂木は立ち上がり、給湯室の方に行った。制服のスカートのプリーツが微かに揺れてる。
華奢な佇まいに、つい見蕩れてしまう。
脚細えなあ・・・っと何処見てんだ?・・変態か・・俺は。ふう・・ヤバイ視線には気づかれていない。
まったく鈍感でよかった。・・・・鈍感で。ホント鈍感だ・・・・・

――おい、気づけ・・・鈍感女。会うたびに増殖してこの想いは最早、キングスライム級だ。
・・なんてぼんやりとバカな事を考えながら頬杖をつく。
・・・ん?今、壁から三つ編みの髪の毛が出てきたような・・気のせいだよな?         
156半【50パー】3:2007/03/16(金) 23:29:19 ID:/IbXLUDX
『――歳の近い男の子と話すのは久しぶり・・』
カチャっとティーカップを置きながら桂木が呟いた。
『え?お前んとこ共学だろ?同級生とかいんじゃん』
紅茶を口に運びながら不思議に思った俺は質問する。何だ?そこまで探偵業忙しいのか?

『・・い、やあ〜・・それがその・・ウチの学校はもう・・みんな勉強マシーンと化していて・・
試験前ものほほんと学食を堪能してるのは私くらいで・・・』
なるほど・・・そういうことか。ギャグ顔でしおしおと沈んでいる様子が面白い。
本当に表情がくるくる変わる。

『――そういやすげえ進学校行ってたっけな。意外だよな・・掛け算も解けなそうなのに』
『・・・ああ・・昔、似たような事言われた気がします・・・ってオオイ?!・・失礼な!』
はは・・・今度は怒った。思わず噴出しそうになる。本当に表情が豊かだ。
そんな風に調子にのっていたら反撃を食らった。
『・・なにさ!パソコンばっかりやってこのもやしっ子!!』
・・・・・・・・・・・う、ぐ・・密かに気にしている事を。・・・・・くそ・・プロテイン飲むか・・・とりあえず・・
『うるせー貧乳』
とりあえず反撃。
『・・なっ・・失礼な!・・この雪国もやし!』
『ちょっと高いじゃねーか。抉れ胸。』
すかさず反撃。
『・・・え、抉れって!何それ?!・・何かもうお腹の方が出てる勢いじゃん!』

――そんなこんなで10分ほど熱いバトルが繰り広げられ、お互い、息絶え絶えだ。
『・・は・・あ・・もう・・何これ・・子供のケンカみたいっ・・ふっ・・あはははは』
いきなり大爆笑だ。
ホントにガキみたいに表情が変わる。何も包み隠さない。本音で接してくれているのがわかる。
・・・・・だからこそ、俺はあんな過去の話をしてしまったんだろう。
次々と見せてくれる七変化は画面上でパターン化された物とは違ってリアルだ。     
157半【50パー】4:2007/03/16(金) 23:30:24 ID:/IbXLUDX
『・・・ふう・・とりあえず、休戦です。お腹空きましたね・・』
さっきまで怒ってたのにもう笑顔だ。・・眩しいな。西陽が差し込んでくる。眩しい。
うん・・やっぱり太陽は苦手だ。

『そうだ・・昨日、ケーキ作ったんだけど食べますか?』

『おっ、食う食う!』
そういうわけで二杯目の紅茶と運ばれてきたのは・・チーズケーキ。今朝の占いを思い出した。
・・はは・・ホントにラッキーアイテムだ。
アイテムか・・・
『――これ食ったら強くなんのかな?』
フォークに一口取ってニヤニヤする俺。

『・・へ?・・えええ?・・何の話?』
片眉下げながら、困り笑いだ。
レベルUP!向かうところ敵無しの戦士になったら・・桂木、俺に惚れる?
・・・バカだ俺。相変わらず空想癖が治ってない。とりあえず一口食ってみる。

『あっ美味い・・・』
ファミレスとかジャンクフードばっかりだから、手作りなんて久しぶりだ。
好きな相手が作った物ならなおさらいいもんだ。
『でしょっ?・・隠し味にヨーグルトとか入れたり工夫してますから!』
今度はうって変わって、えっへんと得意顔だ。ああもう・・見ていて飽きないな。

『食うの専門かと思いきや、意外な特技があったんだな』
『食べるの好きだと、料理も好きになったりしますよ。・・ところで・・私はやっぱり
チーズケーキといえば、それみたいながっつりした重めの鬼タイプのベイクドが・・』

ああ始まった。食い物の話を始めると長いんだ・・これが。ああ・・・まだ続くぞ・・
―――・・・・・・・・・・・・・・・・・                              
158半【50パー】5:2007/03/16(金) 23:31:57 ID:/IbXLUDX


『・・・匪口さんといると楽しい』
散々熱弁たれた後、ぼそっと呟いた。ちょっと照れるな。

『・・・おんなじ物食べておいしいって言い合える』
ん?別にそれって俺以外でも・・・人間だったら・・・人間・・

ああ・・・・・・・そうだ・・比べられているんだ。特定の奴と・・・嫌な流れだ。嫌な予感だ。


『・・・・・・ネウロといると息が詰まる』

出た。その名前・・・こんな時に出すか?その名前。俺のジョイフル気分は台無しだ。

『・・勝手に人に期待して、失望して、また期待して・・傲慢で・・・』

ああもう・・どうでもいいよ・・あいつの話なんて。どんどん饒舌になる桂木の話に
軽く相槌を打つけど、ほとんど耳には入っていない。

『・・・人の事、振り回しっぱなしだし・・それにあいつといると危険な目にばっか遭うし・・
それで・・結局、助けられたりもするけど・・守ってくれたり・・』
――ああ長い・・息が詰まる男の話は長いな・・・大好きな食い物の話よりずっと・・・

なあ・・気づいてるか桂木・・最初ボロクソ言ってたくせに途中からフォローに変わってる。

『――だいたいネウロは』
うるさい・・聞きたくない。
『――ネウロがね』
うるさいうるさいうるさい・・・がりがり・・頭を掻くこの癖もなかなか治らない。

『――ネウロが・・・』
『うるさいっ!』

突然張り上げた俺の大声に桂木の身体がビクッとなった。困惑した顔をしてる・・・当たり前だ。  
159半【50パー】6:2007/03/16(金) 23:33:28 ID:/IbXLUDX
――ネット上で思い通りにならない事なんてなかった。
厳重なセキュリティーを突破するのなんて簡単だ。レアなアイテムを手に入れるのも楽勝だ。
なのに・・現実の人間は思い通りにはならない・・・その心はなかなか手に入らない。
あれほど望んだ現実がこれなら、なんて辛いんだろう・・・・。
すぐ傍では困惑したままの桂木が焦っている。さっきまで俺に笑いかけてくれていたのに。
だけどそれは誰にでも向けられる笑顔で、俺が特別だからじゃない・・・それが悔しかった。


『・・・・匪口さん・・』
心配そうに覗き込んでくる。

『・・・・・・匪口さん?』
笑って。俺だけに・・・・可哀相な俺だけに。光が差し込んでくる。ああ眩しい・・西陽が障る。
太陽は平等な振りしてこの地上を満遍なく照らすから嫌いだ。

『匪口さんっ!・・そんなに掻いたら血が出ちゃう!』

桂木の声ではっと我に返る。無意識のうちに随分と頭を掻いていたらしい。
・・・・何を考えてんだ・・俺・・自分で可哀相なんて・・情けない。恥ずかしい。
卑屈な感情だ。
『・・・・ごめん。桂木』
落ち着いた俺にほっとしたのか、桂木には笑顔が戻った。何処までも
無邪気な笑顔には癒されるけど相変わらず胸には嫌なものが燻ったままだ。

――ガタンっと音を立てて立ち上がると肩を掴んで幼い顔を覗き込む。
そのまま頬に軽く口づけた。
『・・・ひゃっ・・な・・何すんですか!』
突然の事に目を白黒させて驚いてる。面白い。

『――ケーキのかす付いてた』
しれっと言ってやった。意地悪くからかってやった。
『・・・口で言ってくださいよ・・』
耳まで真っ赤だ。・・・これはまだ脈あり?・・・なんてまた馬鹿な夢をみる。

『――油断してると今度は口に行くから』
嘘だ。・・ホントはそんな勇気ない。・・・勇敢なのは電子の箱の中だけ。                             
160半【50パー】7:2007/03/16(金) 23:34:36 ID:/IbXLUDX
『――んじゃ俺、そろそろ帰るわ。またな、桂木』
扉に手を掛けようとしたその時・・・

『・・・匪口さんっ』
予想外にも呼び止められた。

『・・・何?』

『・・・今度は・・ご飯食べに来てください』

母親か・・お前は。出たな・・殺し文句。期待するぞ・・このやろう。
ちょっと流れで調子にのってみる。
『――桂木』
『・・・はい?』
『――弥子って呼んでもいい?』

『・・・・・・それは・・ダメ』
うわあ・・即答だ。意外とガードが固いな。

『――ちぇっ・・じゃあまたな』

本当はわかってる。身内とか以外で呼び捨てにしていい男は一人だけだろう?
一緒にいて息が詰まる男と楽しい男は、まんま惚れた男と友達で・・だから俺は到底敵わない。
『――ヤコ』
そう呼べるあいつは人間じゃない。・・・・クソッタレ・・くたばれ。
嫉妬と羨望を手土産に事務所を後にした。                     
161半【50パー】8:2007/03/16(金) 23:36:13 ID:/IbXLUDX




――その夜、勇者になった夢を見た。群がるモンスターをなぎ倒して辿り着いた悪魔の城。
さらわれて幽閉されたお姫様は貧乳のショートカット。その傍らで不敵に笑うボスキャラは
緑の瞳の魔人。

『――はっ・・・はは・・』
目が覚めりゃ、4時半。まだ興奮冷めやらない。可笑しくてたまらない。
俺も相当あきらめが悪いな・・・しょうがねえ・・もう少し頑張ってみるか。

『・・・・・・弥子・・』
――そう呼ぶ事を俺はまだ許されないけど、あんたには桂木のチーズケーキが食えない。

『――覚悟しろよ』
明け方の空を眺めながら、青いスーツの男に宣戦布告。
この勝負は50:50?                                                            
162名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 23:37:10 ID:5+eTCNKo
リアルタイムキター
163151:2007/03/16(金) 23:41:47 ID:/IbXLUDX
いや・・・90:10ってところですかね?何しろ相手はドS魔人。
匪口がんばれ。以上、投下終わりです。
実は・・・
こんなふうに同年代二人が仲良くなり始めたところで
ネウロに嫉妬させようと思っている。というわけでネウヤコ考え中。
あとこれだけでは匪弥子好きにも申し訳ないのでエロ有りも考え中。
164名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 23:49:51 ID:vmVqadrk
ヒヤコ派の自分へのご褒美か? GJ!
エロありは嬉しいけどヒグチは永遠の童貞というイメージが抜けないの俺だけかw
165名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 23:51:29 ID:VAhLSlW1
これはなんというイビルジャイアン
ヒグチ負けんな
166名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 23:53:24 ID:s6xe3pDp
>151
GJ!!
なんか甘酸っぱい気持ちになった。次作も期待してる
167名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 00:18:49 ID:dkhfayJX
夢の中でボスキャラ倒せてたらいいな!
168名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 01:26:43 ID:TN+3EccO
>167
リアルでは太刀打ちできないからな…
169名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 02:16:47 ID:6o5O61e1
ネウヤコ派の自分も萌えたお
170名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 02:19:23 ID:Eq6tlFMd
これが原因でまたゲームの世界に没頭したら嫌だ
頑張れ超頑張れ
171名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 14:54:36 ID:MTaNLDW1
172名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 17:19:23 ID:uDIz6Mwm
佐川ワロタw
173名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 17:41:49 ID:PLqM7E1X
ヒヤコGJ

魔人さん無敵だなw
174名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 17:50:02 ID:3inwRI3x
テラ赤い箱w

誰か佐川急便ネタでサイアイ書いてくれる猛者はいませんか
175名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 20:02:29 ID:anD/OF3R
猛ダッシュしとるww
176名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 22:40:18 ID:ExlrM6bK
何その楽しそうなサイアイW
177佐川急便ネタでサイアイ:2007/03/17(土) 23:23:24 ID:uFAcZ75o
こんなのしか書けなかった…意外と難しいorz

「アイー、ただいまー!」
「予定よりも大分早いようですね。走って来たんですか?」
「うん、なんかそんな気分になってさ」
「必然性のない行動をされるとは、珍しいですね」
「さっき箱にした時、ちょっと興奮してさー。赤い色って燃えるよね」
「サイ、あなたは闘牛の牛と同じですか」
「うしうしー♪」
「あ、その箱はもう抱えてなくていいですよ」
「もちょっと走って来ていいかな」
「いけません、悪戯に目立つ行動は控えて下さい」

俺が書くとサイがアホの子になる。
178名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 00:15:18 ID:KqjajTmL
>>177
猛者(モサ)!猛者(モサ)!
あのポーズで走ってるサイ想像して噴いた
179名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 00:54:32 ID:JsWRURB/
まさに、走【はしる】だなw
180名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 17:33:45 ID:XUT1vM16
吾ヤコ書けた。しかし、ここ職人本当に多いなwww
しばらく来ていなかったらもう11スレ目か・・・・・・
181名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 21:15:02 ID:ifOvsXij
書けたんなら投下してってくれよぉおおお
182名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 21:41:03 ID:F8PM5Qck
>>180
エーロ・ゴシカァン!
エーロ・ゴシカァン!
エーロ・ゴシカァン!
183名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 21:46:33 ID:XUT1vM16
じゃあ投下する。需要あるか分からなかったから躊躇してたんだ
SSは吾ヤコ。途中から二つに分かれるから好きな方を読んでくれ
184吾ヤコ:2007/03/18(日) 21:48:14 ID:XUT1vM16
桂木弥子は吾代のいる会社のロビーに来ていた。待っていると数人の男が現れた
「魔界探偵事務所所長、桂木弥子様でございますか?」
「はい」
「お待たせいたしました。では副社長室まで案内いたします」
彼女は男数人と共にエレベーターに乗り込んだ。いずれもがたいのいい、強面の男たちである
顔を見ただけでカタギの商売に関わっていない事が分かった
「あの・・・・・・」
「何でございますか?」
「吾代さんは、どんな様子ですか・・・・・・」
「実用的な面でとても頭の切れる御方です」
別の一人が答えた。それに続いて他の人間が続ける
「ただここ数週間は我々の前に姿を現しておりません」
「質疑応答はすべて社内電話及びメールで済ませております」
「部屋は開いているのですが、我々は遠慮して足を踏み入れておりません」
彼女は着信拒否にあった後、受付を通じて彼と会うつもりで来たのだ
副社長室前で男たちと別れた後、彼女は部屋をトントンと叩いた。返事がない
「失礼します・・・・・・」
弥子は部屋の中に入って辺りを見回した。机には誰も座っていない
185吾ヤコ:2007/03/18(日) 21:50:29 ID:XUT1vM16
「吾代さーん・・・・・・」
弥子は副社長室内を歩き回った
「吾代さー・・・・・・って、うわぁ!」
彼女は机の後ろで体育座りをしてうなだれている吾代を発見した
じとーっと湿ったその雰囲気は、そこだけ空間がよどんでいるようだった
「ご、吾代さん・・・・・・」
「何だよ・・・・・・」
うなだれたまま、吾代はぶっきらぼうに返した。その返答には明らかに生気が足りない
まるで普段の笹塚だ
「こ、この間はごめんね・・・・・・、そのう・・・・・・車の事!」
ごめんで済む事とは思えないが、弥子は何度も頭を下げ、手を合わせて許しを乞うた
「いいよ・・・・・・気にしてねーから・・・・・・」
吾代はミニカーを足の下でコロコロと動かしている。どうみても大丈夫そうには見えない
「あ、あの・・・・・・」
弥子はどう声をかけていいのか、思案した
「吾代さんが喜ぶ事なら、何でもするよ。だから・・・・・・」
「・・・・・・テメエが何でもしたら、車が返ってくるのかよ!」
吾代の怒鳴り声に弥子はすくみあがった。彼はその細い手首を掴みあげた
男の力だ。細身の弥子には振りほどけない
186吾ヤコ:2007/03/18(日) 21:53:42 ID:XUT1vM16
「吾代さ・・・・・・、ごめ・・・・・・」
「大体テメエらはいつもそうだ・・・・・・自分たちの都合で何から何まで決めやがる!」
吾代は聞く耳持たず、弥子をその場に押し倒し、そのスカートに手をやった
「振り回される身にもなってみろっ・・・・・・!」
「やあんっ、だ、だめっ・・・・・・!」
ビリビリと音を立てて、スカートとパンツは引き裂かれていく。秘められていた部分が
あらわになり、彼女の顔に羞恥の色が濃くなる。薄い陰毛の中に薄桃色の恥部が見え隠れしている・・・・・・
「吾代さ・・・・・・、ゆ、許して・・・・・・!」
弥子は涙声になりながら、謝ろうとした
「何でもするっていっただろう・・・・・・?もう忘れたのか・・・・・・!」
吾代は固く閉ざした弥子のももを、強引に押し開いた。そしてズボンのチャックを下ろし
自身の逸物を曝け出す。それは鬱憤以外に別のものを溜めているらしく、恐ろしいぐらいに
膨張していた。赤ん坊の腕にも匹敵する巨根である
(とことんハメまくってやるっ・・・・・・!)
その長大なる肉塊の先端を、彼は秘唇に当てがった。巨きな亀頭が陰唇を押しのけ、膣口を探り当てる
そこはまだ完全に湿っていなかった。しかし彼はそのような些末な事を気にかけず、体を前方に押して、一気に貫いた
「やああっ・・・・・・、ああっ・・・・・・!」
弥子は荒々しい男根の侵入に身体を強張らせ、目に涙を浮かべて抵抗した。だが、その叫びは
彼の耳に届かない。吾代は彼女に覆い被さり、息を荒げて腰を上下に振った。肉と肉がパンパンとぶつかる
陰茎は欲望のままに抜き挿しされた。彼女の泉から愛液を汲み取るように
「いやあっ!吾代さん、お願いっ、抜いて、抜いてよぉ・・・・・・!」
弥子は手足を動かして抵抗したが、それは空しく宙を切った。
「ああ・・・・・・待ってな!たっぷりと、ヌいてやるからよおっ・・・・・・!」
その言葉の意味を果たして彼女が分かったかどうか。既に彼女の頭の中は、絶え間なく攻められる
半身の快楽に浸っていた。頭に霞がかかったようになっている
吾代の抽送は止まらない。それどころかますます激しくなる。弥子の小さく、それでいてどことなく
心地よい嬌声は、男のドロドロとした欲望を増幅させるようだ
何時間経っただろうか・・・・・・吾代の尿道は既に先走り汁によって満たされている。絶頂はいつ起きてもおかしくはない
「くっ・・・・・・出すぞっ!」
「やああっ・・・・・・!中は、中はやめっ・・・・・・!」
弥子の声が中途で途切れた。彼女の体は弓なりになり、膣壁は律動する。吾代は彼女の膣に
根元まで押し込み、その腹の中へ、例の男性特有の熱い体液を、ビュウビュウと勢い良く射出した
「はあっ、はあ・・・・・・」
律動が止まるまでの間、吾代は陰茎を挿入した状態でいた。やがて一息ついて逸物を抜き取った
その時、彼女の可憐な花びらは乳色の液を垂らしていた
187吾ヤコ:2007/03/18(日) 21:54:55 ID:XUT1vM16
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        Λ_Λ . . . .: : : ::<ヤっちまった・・・・・・
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188名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 21:56:41 ID:XUT1vM16
吾代はデスクで頭を抱えていた
(いくらカッとなっていたからと言っても、ナカ出しはマズかったよな・・・・・・
 腹ボテにならなきゃいいが・・・・・・いや、それよりも・・・・・・)
レイプまがい、いやレイプをした事が弥子にトラウマを与えるかもしれない・・・・・・。そう思っただけで彼はブルーになった
(いや、そもそも何で俺がこんな心労を負わなければいけないんだ・・・・・・!元はといえば、あいつらが悪いんじゃないか!
 ・・・・・・いや、でもあの女も苦労しているみたいだし、そこへいくとさすがにあの仕打ちは・・・・・・)
ひょっとすると自分は、あの化け物のような男に対する鬱憤を弱者のアイツに対して晴らしたのかもしれない・・・・・・
吾代はそう思うようになった
(くそっ・・・・・・全く)
イライラしてデスクを殴っていると電話が鳴った。フロントの社員からだった
「副社長、桂木様がいらっしゃいました・・・・・・」
189吾ヤコ:2007/03/18(日) 21:58:42 ID:XUT1vM16
「あむっ、はぐはぐ、ゴキュゴキュゴキュ・・・・・・」
弥子はテーブルに並んだ中華料理を片っ端から平らげている。全て吾代が手配したものだ
(これ食って、前の事を忘れてくれたらいいんだがな・・・・・・)
「ムシャムシャ、ングング、パクパク・・・・・・カッカッカッカ・・・・・・」
彼女は餃子十二人前、炒飯・天津飯各種どんぶりもの、焼き蕎麦八人前、酢豚四人前
鶏の唐揚げ八皿、そしてデザートにマンゴープリンを二ダース食べている
(それにしてもよく食べるな、コイツ・・・・・・)
「ああーっ、美味しかった!ありがとう、吾代さん。おごってくれて」
弥子は屈託無い笑顔を吾代に向けた。見た所、態度は以前と変わりはない
(何だ、元気じゃねえか・・・・・・心配して損した)
吾代はカチッとライターでタバコに火をつけ、一服した
「で、何なんだ。用ってのは・・・・・・」
「いや、あんまり大した事じゃないんだけど・・・・・・」
彼はタバコを灰皿に押し付け、傍にあった飲料水を飲んだ
「吾代さん・・・・・・あの事・・・・・・」
彼はゴホゴホとむせた。
(キター・・・・・・!)
「あの、ごめんなさい・・・・・・ネウロのためにいつも一生懸命に働いてくれているのに、ネウロが
 あんな事して、・・・・・・ストレス溜まるよね、やっぱり・・・・・・」
実際溜まっていたのはストレス以外のものもあるのだが、それはこの際置いておく
「お、お前が何で謝るんだよ・・・・・・?壊したのはあの化け物助手だろう」
「うん、でも・・・・・・ネウロは謝りに来ないし・・・・・・だから、これ・・・・・・」
彼女が出したのはアメ玉だった。
「アメかよっ!いくら水に流すとはいえ、小学生じゃあるまいし、そんなもので・・・・・・!」
まあ受け取ってやるかと手を伸ばすと、彼女はそれを眼前でぱくっと「自分の」口の中に放り込んだ
さすがの彼もここで怒り出した
190吾ヤコ:2007/03/18(日) 22:00:43 ID:XUT1vM16
「おいっ、コラァ!しかも、テメエが食いたかっただけかっ・・・・・・!」
それ以降の言葉は出なかった。彼の口は、彼女の口唇によって閉ざされたからだ
「んっ・・・・・」
彼女は吾代の口内にアメ玉を放り、それを彼の舌の上で舐めた
口の中に甘いオレンジの味が広がっていく・・・・・・
「んむっ・・・・・・ちゅっ・・・・・・」
唾液と共に彼女はアメ玉を舌の上に転がせる。舌先と舌先が絡み合い、離れていく
彼女は相手にアメを与えている間、彼の歯列をなぞり、彼の唾液を吸い出した
アメ玉は二人の口内を行き交う。二人はそのうちアメ玉を必要とせず、自ずから
舌を吸い吸われ、唾液を交換し合った
三〇分が三時間のように思われた
吾代は散々舐め終わった後に、彼女の肩を掴んで引き離した。彼女は少し頬を赤らめて
彼の方を見ている
「い、いきなり何を・・・・・・」
「・・・・・・いやだった?」
彼は答えなかった。接吻の最中ずっと、彼は勃起していたのだ
「い、いやと言うわけじゃねーけどよ・・・・・・」
「吾代さん・・・・・・いつも大変だから、私でその・・・・・・良ければと思って・・・・・・」
吾代はそっと弥子の体を抱きしめた
「何だよ、一人前に人の心配しやがって・・・・・・」
191吾ヤコ(Aルート):2007/03/18(日) 22:02:23 ID:XUT1vM16
「何だよ」
「吾代さん・・・・・・クスクス・・・・・・」
「何笑ってんだよ!」
「いえ、そのゴムつけているから・・・・・・」
彼はイソイソとソファーに腰を下ろして、スキンを自分の物に被せていた
「あ、当たり前だろっ!避妊しねぇと・・・・・・孕んじまうだろうが!」
「だって吾代さん、そんな知識なさそうだったから・・・・・・意外で」
「そ、そんな事ぐらい知ってらあっ!これでも保健体育のテストはいつも90点台だったんだ!」
弥子はとうとう腹を抱えて笑ってしまった
「あーちくしょうっ!どうせ俺は保健体育でしか良い点数はとれねーよ!」
また、拗ねそうなので弥子は彼の背中に被さった
「笑ってごめんなさい吾代さん・・・・・・女の子の身体に詳しいのは恥ずかしい事じゃないよ
 ううん・・・・・・、吾代さん格好いいよ。私の身体の事、ちゃんと心配してくれているんだもん・・・・・・」
「・・・・・・あの時は、悪かった」
吾代は弥子の肩を抱き寄せる
「痛かったか?」
「ちょっとね」
「孕んだりとかは・・・・・・」
「大丈夫」
それを聞くと吾代はほっとした
「今日は大丈夫なのか?」
「うん、たぶん。オギノ式で計算しているから・・・・・・安全日だよ」
192吾ヤコ(Aルート):2007/03/18(日) 22:03:41 ID:XUT1vM16
「それは安全日じゃねえええっっ!」
吾代は弥子の肩を掴み、正面に向けた
「オギノ式っつーのはな、妊娠しやすいおおよその日にちを決めるものであって
 どの日は妊娠しにくいかを決めるもんじゃねーんだよ!」
「ご、吾代さん・・・・・・」
「おまけにお前、数学苦手だろ!絶対危ねえよ!」
(言えない・・・・・・こんなに熱心に話している吾代さんに、足し算引き算は「数学」
 じゃなくて「算数」だって・・・・・・)
「で、でも吾代さんがゴムつけていれば・・・・・・」
「コンドームも万全じゃねーんだよ。確かにこれを完璧やれば九割近く避妊できる
 破れたり穴が開いてたりしていない限りはな・・・・・・」
弥子はクスクスと笑っている
「吾代さんて、ホントに優しいなー・・・・・・」
「うるせーよ」
「ネウロは・・・・・・避妊とか全くしないから」
それを聞くと吾代はしばらく彼女に話を聞いた
「外には射精してくれるけど・・・・・・ほぼ毎日で・・・・・・」
二人はしばらく沈黙していた。彼はまたタバコを吸い出した。
「アイツに逆らえないのは分かるけどよ・・・・・・、ちっとは自分のカラダの事も大切にしろよ」
灰皿の中で、先ほど消したタバコがまだ燻っている
「でないと・・・・・・ボロボロになっても知らねーぞ・・・・・・」
「うん・・・・・・ありがとう・・・・・・吾代さん」
弥子はチュッと吾代の頬にキスをした。吾代は彼女の頭をグリグリと撫でた
「大したオンナだよ・・・・・・お前は」
193吾ヤコ(Aルート):2007/03/18(日) 22:05:40 ID:XUT1vM16
「じゃ、じゃあ・・・・・・や、ヤっちゃいますか!その・・・・・・準備も出来てるし」
「あ・・・・・・ああ、そうだな」
吾代は弥子の唐突過ぎる宣言にいささか面食らったが、ひょいっと抱き上げて彼女を自分のひざの上に乗せた
「えっ、こ、この状態で・・・・・・?」
彼と彼女は今、互いを向き合っている
「何だよ、正常位の方が良かったか?」
「いやそうじゃなくて・・・・・・」
弥子はチラチラと彼の方を見て、うつむいている
「その・・・・・・エッチしている時の顔見られるのが、恥ずかしくて・・・・・・」
「何だ、そんな事か」
吾代は弥子を自分の胸元に引き寄せた。厚い胸板に弥子の控えめな胸が重なる
「見られたくなかったら、こうして顔を押し付けていればいいだろう」
「・・・・・・」
「それによぉ、オンナがイク時の顔っていうのもそそるもんだぜ。実を言うと、この前のお前とか・・・・・・」
「は、早くしてっ・・・・・・吾代さん・・・・・・」
弥子の顔はもう真っ赤である。恐らくネウロにこのような優しげな言葉をかけられていなかったのだろう
どうも彼が相手だと調子が狂うようだ。吾代は弥子の尻肉を掴み、軽く持ち上げた
「ほら、俺のヤツをちゃんと誘導しろよ」
「う、うん・・・・・・」
194吾ヤコ(Aルート):2007/03/18(日) 22:06:39 ID:XUT1vM16
弥子は股下に手をやり、吾代の逸物を掴んだ。既に膨張しきっていて先端には露気を帯びている
彼女はそれを自らの秘唇にあてがった
「へへっ・・・・・・いじってもいないのにヌレヌレじゃねーか・・・・・・」
「ん・・・・・・」
「じゃあ挿入れるぜ・・・・・・」
ズブ・・・・・・ズブ・・・・・・。柔らかな陰唇をかき出しつつ、肉棒はその身を膣穴に沈めていく
十八センチ以上の大業物は、根元まで入りきった。太さも大したもので、弥子の膣内は余裕が無い
「やっぱ吾代さんの・・・・・・巨きいね・・・・・・」
女性にそう言われると、やはり男としては嬉しいものである
「気持ちよかったら先にイッていいからな」
「だめだよっ!」
「何でだよ」
「吾代さんには気持ちよくなってもらわないと・・・・・・その・・・・・・例の件もあるし」
「・・・・・・車の事はいいよ、もう」
吾代は弥子の頭をもう一度撫でる
「お前が率先して尻拭いする必要なんかねえ。それに・・・・・・今は純粋にお前を抱きたい」
弥子は頬を赤らめたままだ。ただじっとうつむいている
195吾ヤコ(Aルート):2007/03/18(日) 22:08:19 ID:XUT1vM16
「くっ・・・・・・!ううっ・・・・・・!」
吾代のカラダの上で、弥子の細い肢体が上下した
「んっ・・・・・・はあっ、・・・・・・ああ・・・・・・!」
彼女自身腰を動かし、彼の肉幹を愛撫する。口を半開きにしたその表情からは
普段と似つかない嬌声が漏れてくる
「んっ・・・・・・吾代さんの、すごくアツいよぉ・・・・・・!」
彼も彼で弥子の尻を持ち、下から小刻みにピストンを行なっている。次第に弥子は
彼の肩を掴んで、彼のされるがままとなっていた
(くそっ、チチもほとんどねえ幼児体型のくせに・・・・・・ココは名器って反則だろう!)
彼は改めて味わう彼女の肢体に、すっかり魅せられていた。風俗の女では味わえない、清純なる非処女・・・・・・
頬を朱に染め、快楽に耐える様。桃色の口唇より漏れる嬌声。全てが艶っぽく、全てが愛おしかった
「あっ・・・・・・!あっ・・・・・・!も、もう・・・・・・だめぇ・・・・・・!」
弥子は急に体を反り、吾代の背中に回した腕に力を入れた。固く眼をつぶり
律動に合わせて熱い息を耳元で吐く
「イっちまったか・・・・・・?」
弥子はこくんと軽くうなづいた
「ごめんね、先に気持ちよくなって・・・・・・」
「はは、・・・・・・んじゃ俺も遠慮なくヤらせてもらうぜ」
吾代は弥子の尻を打ち付けるようにして、激しく攻め立てた。肉竿は秘肉を貪り、愛液を絶えず身に纏う
「ああっ、くうっ・・・・・・!で、出るっ・・・・・・!」
彼の逸物はズブと根元まで入り、彼女の深奥で絶頂に達した。弥子の膣壁は
彼の律動する分身を愛おしそうに包んでいた・・・・・・
196吾ヤコ(Bルート):2007/03/18(日) 22:12:27 ID:XUT1vM16
吾代は思った。彼女はぜひともナマでハメたいが、あとあと厄介な事になるのは間違いない。さてどうするか・・・・・・
と考えつつ、彼は続けてフェラチオをしている弥子に移動を促し、シックスナインの型をとった。吾代の顔の上には
童顔・幼児体型に似合わず成熟しきった恥部が控えている。ネウロによる日々の調教(セックス)の成果であった
吾代はしばらく、彼女の恥肉の味を楽しんでいた。舌で陰唇を押し広げ、膣口にちゅぷっと舌先を挿入れると
丁寧にフェラをしている弥子はピクンと尻を持ち上げるのだ。舌の腹にクリトリスを乗せ、優しくゆっくり弄り続けると
彼女は逃れるようにして腰を振り、膣口から甘露を漏らしていく
「はあんっ・・・・・・!・・・・・・もうっ、吾代さぁん・・・・・・そこばかり弄ばないでよぉ・・・・・・!」
「おー、ならこっちはどうだ・・・・・・?」
吾代は彼女の尻肉を掴み、その柔らかな尻の峡谷を開いた。今まで隠されていたセピア色の蕾が顔を出す
「あっ・・・・・・!ご、吾代さんっ・・・・・・!」
吾代はそこに顔を埋め、そのざらざらとした舌先を蕾の中心に当てた
「ひゃあうっ・・・・・・!」
舌が熱い息と共に、肉を押し広げて入ってくる。その後舌は、ぴちゃぴちゃと
イヤラシイ音を立てつつ、肉しわを伸ばすようにして這っていく
「ん・・・・・・、んむう・・・・・・、んっ・・・・・・」
「やあっ、止めて・・・・・・吾代さぁ・・・・・・ん!き、汚いよ・・・・・・!ねえ・・・・・・?・・・・・・ねぇってばぁ・・・・・・!」
「んん・・・・・・、バカ。・・・・・・可愛いオンナに汚い所なんて、ねぇよ・・・・・・」
吾代は舌先を使って秘肉を広げるようにして動かしていく。後門で蠢く舌に、弥子はただ身を固くして
耐えていた。顔は熱を帯び、頬は朱を差したかのように赤くなっている
197吾ヤコ(Bルート):2007/03/18(日) 22:14:06 ID:XUT1vM16
吾代は秘門が充分に濡れた事を確認すると、人差し指を使ってその穴を愛撫した。指は二本に増え
彼女の蕾はグッと大きくなる。グリグリと恥ずかしい穴を弄られ、弥子は穴に入りたい心地になった
「吾代さん、はっ・・・・・・恥ずかしいよぉ・・・・・・!」
「へっ、こんなに穴をヒクヒクさせて何言ってるんだ・・・・・・」
最後に一舐めし、吾代は弥子を上からどかした。巨きな肉塊は弥子の尺八により、充分硬くなっている
彼は弥子を四つん這いにさせ、その肉竿の先を例の穴にあてがった
「ご、吾代さん・・・・・・!」
「こっちは初めてのようだな・・・・・・」
「な、何か・・・・・・当たって・・・・・・」
吾代は肉竿をスリスリと後門の皴にこすり付けている。弥子は名状しがたい妙な気持ちになった
この火照る肉棒を自らのアヌスへ挿入されたい、そういう欲望が脳裏によぎってくる。同時に
そのような卑猥な事を考えている自分に、彼女は激しい羞恥を覚えた
「何も恥ずかしくねえよ・・・・・・俺に任せな・・・・・・」
「・・・・・・あっ、ああ・・・・・・」
真っ赤な亀頭は、ゆっくり・・・・・・ゆっくりと蕾を押し広げ、その身を腸内に埋没させていった
弥子は口を開け、嬌声に近い声を吐きながらその妙な感覚を味わっていた
吾代の肉幹は、根元まで入った。パンパンに膨れ上がったそれにより、彼女の後門は時折キュウっと
彼の肉棒を締め付けた
「・・・・・・何だ、もう欲しがってるのか・・・・・・?」
「ううっ・・・・・・」
「いいぜ、タップリと味を思い込ませてやるぜ・・・・・・後ろのアナによぉ・・・・・・」
吾代は口端をゆるめた。弥子の可愛らしい尻を掴み、グッと腰を入れて抜き挿しを開始した
198吾ヤコ(Bルート):2007/03/18(日) 22:16:36 ID:XUT1vM16
「やああっ・・・・・・!あっ、あっ・・・・・・!はああっ・・・・・・!」
弥子は顔を真っ赤に染めて、吾代の抽送の為すままになっている
(よりによってお尻の穴にされるなんて・・・・・・)
しかし羞恥の念が生じる理由はそれだけではなかった。それに快感を覚える事に、彼女は戸惑いを
そして恥じらいを隠せないでいるのだ
「はあっ・・・・・・はあっ・・・・・・」
彼女の頭上では、吾代の荒々しい息遣いが聞こえてくる。顔は見えないが、かなり興奮しているらしい
それは次第に速くなっていく腰使いに現れている
「吾代さん・・・・・・き、気持ちいい・・・・・・?」
弥子は悦楽の間を縫って、彼に聞いた
「ああ・・・・・・探偵、お前のケツ穴、最高だぞ!・・・・・・見れねえだろうがな、あまりにキュウウウって
 締め付けるもんだから、俺が抜く時チンポに絡み付いてくるんだぜ・・・・・・」
言葉責めに慣れている弥子も、相手が変わると顔を隠したい思いに駆られた。しかし例えそうしたとしても
彼女の尻が隠れるわけではない
「へへっ、まるでこっちの穴がフェラしてるようだ。・・・・・・探偵よぉ、お前は上の口も下の口も、食い意地が張ってるな」
「そ、そんな事・・・・・・!」
「安心しな。このスケベなエロ穴にたっぷりとザー汁を飲ませてやるよっ・・・・・・!」
吾代はそういうと弥子の体に密着してきた。彼女の背中に、がたいのいい男の胸板が重なる
「ああっ、やあっ・・・・・・!」
弥子の細い体は、吾代の太くたくましい腕によってすっかり掴まれ、固定された。彼はさっきよりも
力を加えて肉蕾を激しく攻め立てる。ヌム・・・・・・ヌム・・・・・・と潤滑の乏しい尻穴に、彼のたくましい肉幹は
何度も挿入され、彼女に未知の悦びを与えている
「やあっっ、だめぇっっ!だめえぇぇっっ!そんなに、そんなに激しくオチンチンで、お、おしっ・・・・・・おしりぃ・・・・・・!」
パンパンという肉と肉がぶつかり合う音が響いた
「変になっちゃうっ・・・・・・!おしり気持ちよくって、ああんっ・・・・・・!」
「思いっきり変になってもいいぜ、探偵・・・・・・!ケツにされるのが、気持ちいいんだろ?」
「はああっ・・・・・・!あ、いいっ、イクウっ!イクううっっ!おしりでイッちゃうよぉ・・・・・・!」
「ほら、探偵っ・・・・・・ヌくぞ!全部飲めよっ・・・・・・ううっ!」
ズブリと根元まで入った途端、弥子の四肢から力が抜け、ヒクついていた膣口からはプシャアアア・・・・・・と
潮が吹き零れた。それに一呼吸遅れて、吾代の肉幹に溜まっていた白汁が、大きな音を立てて腸奥まで射出された
ヌルヌルとした異質の体液が腸内に広がっていくのを、弥子はボーっとした頭で感じていた
「フウ・・・・・・」
腸壁に残り汁をこすり付けて、彼はゆっくりと逸物を抜いた。弥子はまだ尻を高く持ち上げている
肉蕾はだらしなく開いたままで、その口から先ほどの精液がトロリとこぼれ出していた
199吾ヤコ(Bルート):2007/03/18(日) 22:18:32 ID:XUT1vM16
後日

「副社長、例の件につきましてクライアントから・・・・・・」
「ああ?・・・・・・そんなの、テメエらで対処しとけよ!いちいち聞きにこないとわかんねえのか!」
ノックをして入ってきた社員に、吾代はメンチを切って追い返した
「し、失礼致しました・・・・・・!」
部下が扉の前から去った後、吾代は椅子を引いて、足元に目を落とす
「んうっ・・・・・・ちゅぷっ・・・・・・あむう・・・・・・」
机の下で、弥子は彼の逸物を愛おしそうに咥えつつ、舌で愛撫している
彼女は上目遣いにこちらを見て、口淫を中断した
「へへっ、・・・・・・危なかったね」
「ああ・・・・・・」
「どうする?ここらで止める?」
「おいっ、ここまで弄っておいてそのままはねえだろ!」
彼女は例の屈託の無い笑みを浮かべて、フェラチオを続けた
彼は彼女の髪を撫でつつ、しゃぶらせている
(毎日このサービスを続けてくれるっていうのなら、車なんて要らねぇな・・・・・・)
そう思っていると、肉棒がグッと反り返り、勢い良く弥子の口に射精した
200名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 22:25:30 ID:XUT1vM16
以上です。エロだけではなく今回は萌えも狙ってみた
A:優しい兄貴系の吾代とのノーマルセックス(萌え重視)
B:いつものヤーサン系の吾代によるアナルセックス(エロ重視)

修正:Bルートは>198までで、>199は共通です。すいません
あと>187は遊びで入れたAAですので、保管庫に入れなくて結構です
201名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 22:38:34 ID:HWZ5Tk+t
久しぶりの吾ヤコで職人さんGJ☆
ちなみに>>187で大爆笑したよ!
面白かったエロゴシカアン
202名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 22:58:02 ID:F8PM5Qck
GJGJGJGJ!!!!!!!!
203名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 23:07:08 ID:rEUK2huY
吾ヤコきたー!!!
ひそかにずっと待ってました!
GJ!
204名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 23:18:21 ID:dw5ePSz2
待ち望んでた吾弥子が今ここに!GJ!
やたら避妊に詳しい吾代に笑った
205名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 23:54:15 ID:xpeqXO6q
GJ!
若いのにオギノ式の本当の意味を分かってる吾代に萌え。
確かにそういうことはやたら責任感ありそうだ。
206名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 00:14:50 ID:uolvQgc5
GJGJGJ!!!
>>187ワロタので是非保管庫にいれてほしいところw
207名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 19:40:46 ID:UxYGoc9N
G J !

アナルまでガッツリ美味しくいただいた。
この機に乗じちょっと食指を伸ばして、ホワイトデー前に話題になってたネウアヤが
読んでみたいとマスターに頼んでみたい。
ヤコ相手とまた違った攻め方する魔人とかいいよね。
208a:2007/03/19(月) 21:50:12 ID:vojyB0vv
浅田と弥子のエロ無しギャグ投下します
ちなみにネウロが電子ドラッグに不正侵入して巨大な剣に刺されるところから鉄球が事務所に飛んでくる
あたりのお話です
209a:2007/03/19(月) 21:51:05 ID:vojyB0vv
※事務所にトイレがある設定でお読み下さい


今世間では電子ドラッグが蔓延している。
ネウロは電子ドラッグに興味を持ち、不正侵入を試みたが逃げられてしまった。
それ以来ネウロは逃がした獲物を捜している。

学校が終わり事務所へ着く。
いつもの日常。
ただ一つ違うのは…
「…見つめる…」
ソファーに座っている私の目の前1メートルで浅田くんが事務所の床に座り込んでいることだ。
どうやら、電子ドラッグによってストーキング願望が解放されたはいいが、
シャイな性格が影響してこのような中途半端なことになってしまったようだ。
「僕らは優しく…見つめる…」
『ら』って誰さ!?

私は、浅田くんのことは……嫌いでは…ない。うん…。
もちろん好きというわけでもない。
だからと言ってどうでもいいというわけでもない。
見た目と行動はどうあれ自分に熱烈なファンがいるというのは有り難いことだ。
ただ流石にコレは困った。
「ハァ…ハァ…」
私は苦笑いをしながら再度彼に言う。
「ねぇ浅田くん…ぶっちゃけ迷惑なんだけど…」
「無駄なことだ。
 中毒者に何を言っても同じだ。」
「そんなこと言ったって…」
「構わないではないか。
 見たところ危害もないようだ。
 したいようにさせておけ。」
ネウロは笑ってそう言うが見つめられる本人としては堪らない。

見つめられているとハッキリ認識したのが6時限目の授業の時だ。
いつもは廊下から私を見守っている彼に私が気が付くと俊敏な動きで去ってしまうのだが、今日はじっと私を見続けるのだ。
まさかと思って話しかけ、「見守る」が「見つめる」にランクアップしているのを聞いて私は確信した。
おそらく原因は5時限目のパソコンの授業だろう。
それから掃除の時間から下校の際もいつもより積極的に私に熱視線を送り続けるのだ。
叶絵は警察呼んだ方がいいって言ったけど…実際のところいつもとあんま変わりないし…
ファンである彼を突き放すことは彼の心をとても傷つけるような気がして出来なかった。
熱烈なファンといっても、いつもは私に直接迷惑が掛かるようなことはしないのだから。
案の定危害も無いみたいだし、何よりネウロが居れば最悪の事態は避けられるだろう…と、安易に考えていた。
210a:2007/03/19(月) 21:53:27 ID:vojyB0vv
事務所に着いてから私を見つめ始めてもう1時間ほどが経過した。
私はトイレに行こうと立ち上がった。
浅田くんが後ろをついてくる。
「ネウロぉ!何とかしてよもー!」
「面白い余興だ。
 貴様とそいつどちらが保つか勝負すればいい。」
「できるか!!てか何が保つの!?」
私は意を決め浅田くんをキッと睨んだ。
「浅田くん!!私も怒るときは怒るんだからね!!ついてこないで!!」
ドンッと浅田くんを突き放してトイレの戸をバタン!と強く閉める。
(も〜、やっとあの熱視線から逃れられたよ〜…)
用を足そうとスカートに手をかける。
だが安心したのもつかの間。
ガッチャガッチャ
トイレのドアノブが上下する。
「…まさか…!」
ガチャガチャガチャ
音がどんどん強く、乱暴になっていく。
私の不安もそれにつれて大きくなっていく。
ガツッ ガツッ バキィッ!!
…ギィィィ…
理解不能、理解不能、理解不能…
「………見つめる…」
あっ!理解「可」能…
駄目だこいつ…何とかしないと…
「あ、浅田くん…もう…マジでヤバイかも……
 冗談じゃなくて……その…いろいろと………ね?」
「………見届ける…」
何を!!?
「たーすーけーてぇーーーー!!!」
こんな非常事態でもネウロは笑みを崩さない。
てかむしろ私の不幸を喜んでる!?
「このままじゃアヤのストーカーみたいになっちゃうよ!!」
「仕方ない、こいつの存在が探偵業に支障をきたすかもしれんしこれ以上事務所を破壊されても困る。」
ネウロが椅子からゆっくり立ち上がり、ゆっくりと浅田くんへと歩いてくる。
「豚には豚らしく…おとなしく豚箱に入ってもらおうか……」

魔界777ツ能力…卑焼け線照射線(イビルロウビーム)……

「これでそいつにヤコの虚像を常に3メートル手前に現れるように焼きつける。
 常にそいつから逃げようとする像をな…」
「ちょっ ネウロっ!そこまでしなくても…!」
「なに、電子ドラッグの制作者を探し当て『謎』を喰うまでく大人しくしてもらうだけだ。
 それに考えても見ろ。
 そいつは犯罪願望を開放されてはいるがそれが長期の禁錮に結びつくほどのものではない。一応未成年だしな。
 それでは再びこのような事態にもなりかねん。食事の最中など論外だ。
 則ちこの場合、一般の犯罪として片づけられるよりも電子ドラッグによるものであることを印象づける方が良いだろう。
 幻影を追い続けながらにして体内から薬物が検出されないのなら電子ドラッグの虜として警察から手厚い保護を受けるだろう。
 保護されずとも、不審者として拘置されようが精神病院に送り込まれようが豚箱には違うまい…」
「いや、別に普通に電子ドラッグの説明して通報すればいいんじゃ…」
「癪だ。」
「あ、そうですか…」
結局事務所の一部をぶっ壊した罰を与えたいだけなのね…
211a:2007/03/19(月) 21:54:22 ID:vojyB0vv
「ではしばらくの間追いかけっこを楽しんでもらおうか…」
ネウロがいつも犯人にしているように浅田くんの頭を掴もうとする…が、

シヵッ

避けた。
かなり俊敏で身軽な動きだ。
「…ハァ…ハァ…」
「……おとなしく罰を受けようとしない者にはどうしても手荒にならざるを得ないのだが…
 貴様……覚悟はいいだろうな…」
「…あ…当た…ら…なきゃ……意味……無い…」
何だか面白い展開になってきたが私はその隙に用を足そうと思う。
実を言うと…ホントにヤバかったのよ……その…いろいろと…。
鍵が壊れているため両手で押さえている戸の向こうからいろいろと声と音が聞こえるがよく聞き取れない。
しばらくして音が止んだ。
ま、気にしない、気にしない…

ジャァアアアアア
(フゥ〜、落ち着いた〜〜〜…
 浅田くんには悪いけど確かに迷惑だし……仕方ないよね!きっと犯人を捜し出して仇は打つよ!!)
戸を開けると部屋にはネウロが一人で立っていた。
そして開口一番
「ヤコ…奴は一体何者だ…?」
「え…いや、一応私のファンらしいけど…」
「…そうか…ならばいいのだが……」

なんかショック受けてるみたいなんでそれ以上何も聞けませんでした…
あとあかねちゃんもひどく怯えているようです。
その後しばらくして、ネウロが重そうに口を開きました。
「貴様は…普通に警察に通報したらどうかと言ったが……」
「…うん……何よいきなり……」

「……どのみち意味はなかったようだな…」
理解不能、理解不能、理解不能……



事務所の外で動く影…
「…見誤る…
 彼らは僕を……見誤る……」

シヵッ


212この後30分悩みました。:2007/03/19(月) 21:59:12 ID:/0Wq5SZF
「桂木弥子。質問があるのですが時間はありますか?」
「あれっ、えーと……」
「アイと呼ばれています」
「あ、は、はい、この前はどうもその、すみませんというかありがとうございますと言うか」
「で、時間は大丈夫ですか?すぐに終わりますが」
「ええまあ……」
「単刀直入に聞きますが、スカトロは平気な方ですか?」
ぶふっ!!
「ななななな」
「先日お会いした時、ガラスを胃の中に入れたと言いましたね?どのようにして排出したのか気になったもので」
「いや、ま、確かにそのまま出したんだけど……」
「疑問は解消しなければ気が済まない性質で申し訳ありません。もしかしたら貴方は人体を超越しているかも知れませんので。
 では、実際にビー玉を用意したので食べてみて頂けませんか」
…………。
「絶ッッッ対に嫌です!てかネウロだってそんな事要求しないって!つまりそれ、食べて出せって事でしょ!」
「ですから最初に平気かどうか聞いたではありませんか」
「そういう問題じゃなくて!」
「事が終わったら私の肉体を解明して頂いて構いませんが?ああ、ですが死ぬような事は先約がありますので了承できかねます」
「しない!何気にかなりエロい事っていうかヤバい事口走ってるよあなた!」
「おかしいですね。主人はこう言うと落ち着いてくれるのですが」
「どーいう人よそれはッ!?私はそんな事したくないしあなたの体にも興味ないですからっ!」
「前金で500万円」
「…………。」
213a:2007/03/19(月) 22:01:06 ID:vojyB0vv
「癪」は「シャク」と読みます
シャクにサワるとかいうアレです

本当はエロ有りも書いたんですが浅田が魔人だったりネウロが気絶したり無理があって
しかも浅田のセリフが「ハァハァ」ばっかりでキモいんでやめました
214名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 23:45:45 ID:c3j7TqW2
これはワロタww浅田最強説wwww
215名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 00:21:58 ID:VLnrrKdB
「僕ら」てことは弥子の父ちゃんも一緒に……
つーかこれなんて視姦?
216ネウロ×弥子:2007/03/20(火) 03:22:18 ID:FyhI/N4Q
レベル高くて投稿が勇気要るな…
ぬるく見てもらえれば幸いです。

という訳で、寝る前に衝動的に書いたネウヤコ投下。
本番は無し、弥子がいたずらされるお話。ちょっと切なめ
217【窓ガラスと探偵の憂鬱】:2007/03/20(火) 03:23:51 ID:FyhI/N4Q
「ちょ、…っと、ネウロっ…!!」

――――――――――――――

事の始めは夕焼けに染まった事務所、ティーカップを片付けようとした弥子をネウロが後ろから引き寄せた事だ。

また何の気まぐれかと半ば呆れて振り返る弥子に、…弥子の首筋に、魔人はなんでもないような顔をして噛み付いた。
小さな悲鳴をあげ、その腕から逃れようともがくが、当然その願いは叶わず。

体温があるのかないのか、よく分からない温度で魔人の口内を首筋で味わいながら、弥子は何が起こったかわからずとにかく必死で抗った。
「ちょ、…っと、ネウロっ…!!」
魔人の舌はつるりとなめらかで、それを感じたとき、弥子は自分がネウロに舐められているのだとやっと気付いた。
硬い歯の感触はやわらかい皮膚をざらざらとくすぐり、唇に吸い付かれ、撫でられ、ほぐされる。

「急になに、すんのっ…!放してってば…!っ…」
突然の事に混乱しつつも、その魔人の動きに翻弄されていく自分が分かり、悔しさに顔が歪む。

「納得する返答があれば続けてもいいという事か?」
やっと口を離したかと思えば、普段どおりの口調で、普段どおり腹の立つ台詞を吐いてのけた。
唾液で濡れた首筋が、寒い。

「我輩、新しい暇つぶしを考案したのでな、なに、遠慮するな。存分に貴様を暇つぶしの道具として使ってやるというのだ。」
嬉しいだろう?その目はきらきらと輝いて、
―最も、後ろから抱かれている弥子には見えなかったが―
弥子はこの上ない悪寒に身震いするのであった―…
218【窓ガラスと探偵の憂鬱】:2007/03/20(火) 03:25:11 ID:FyhI/N4Q
――――――――――――――

トロイの上に立たされて、30分ほど経過した…ような気もする。
桂木弥子の頭の中は、もうそんな事はどうでも良かった。

「どうした?ヤコ。もう鳴く元気が無くなったのか?」

「喜べ、日が暮れたお陰で明かりに照らされた貴様が外から丸見えだぞ」

「あの通行人、見ろ、貴様を見て止まっているのではないか?…くく、そら、写真を撮っているみたいだぞ?」

一体どこに引っ掛けたのか、事務所の天井からロープを下ろし弥子の細い腕をくくりつけ、
薄いYシャツの上からは、何か得体が知れない、粘性の強い液体が滴っている。
窓の外からは、そんな弥子の様子がはっきりと見えただろう。
……窓が真っ黒に塗りつぶされていなければ。


現在、適当な布で目隠しをされた弥子にはその事実が分からない。
そう、ネウロが一瞬にして透明な窓を真っ黒に塗りつぶした事実も。

視界を奪われ、今の弥子に頼れるのはネウロの与える情報のみ。
その情報は、ことごとく弥子を絶望に追いやるものだった。

「っ…は、………ぁく、………っねうろ、も、…やめて…っ」
苦しそうに声を絞り出す弥子。吹きかけられた液体の効果か、どうにも正気を保つのが苦しいらしい。
うつむいた自分の息が胸元に吹きかかるだけで刺激となり、ぞくぞくと身体を震わせる。

「ふむ……予定以上に持ちこたえたな…。」
意味深につぶやきながら、今まで椅子に座って傍観していたネウロが立ち上がる。
「この光景は見飽きんが、そろそろ他の鳴声を聞いてもよさそうだな」
口の端を吊り上げて目を細めると、右手を伸ばし長い指で弥子の脚を掴んだ。
「いっ………た、」
皮手袋が食い込み、眉をしかめる。右足が持ち上げられた。

「我輩が用意した液体なのか貴様の体液なのか怪しいところだな」
白い脚をつたって流れる液体を左手でなぞりながら言う。

「あっ…、う、…う、う、んん…っ……!やっ、それ以じょ、うっ!」
股間へ向かって動く手に拒絶するが、指が下着をなぞると大きくのけぞってはねた。
その反応に満足そうな笑みを浮かべつつ、ネウロは指を動かす。
ネウロは相変わらず右手で右足を持ち大きく広げながら、弥子は片足で立ったまま宙吊りにされて。
湿った下着を縦に横に、くるくるとせわしなく指が動く。

「全く…布というものは邪魔で仕方が無い。これでは感触も無いに等しいではないか」
弥子にとっては十分すぎるほど伝わるのだが、どうにも皮手袋の魔人には不服のようで、
ものの数十秒で弥子の下着は引き裂かれて濡れた音を立てた。
脱ぎ捨てられた弥子の靴に落ちたようだ。
219【窓ガラスと探偵の憂鬱】:2007/03/20(火) 03:27:13 ID:FyhI/N4Q
濡れそぼった割れ目に指をあてがうと、弥子はビクっと身体を強張らせた。
「ひっ…」
「どう言い訳しても貴様の体液だな。我輩は語りかけていただけだというのに、淫乱な奴隷もいたものだ」

言いながら指は生き物のようにそこを這い…、何の躊躇もなく奥の窪みに深く沈んだ。
「!!」
「おお、本当に容易く挿入るものなのだな」
長い指が弥子に入り込む。皮手袋の感触が取り込まれ、異質に鳥肌が立つ。
今までの動きもそうだったが、どこかぎこちなくなかをまさぐられ、
「っ…加減にして!」
とうとう目隠しをされた弥子の目からは涙が溢れ出した。

「静かにしていろ、今もっと面白い反応をする箇所を調べて……こうか?」
ぐち、っちゅ、ちゅ、づちゅっ!

乱暴な指使いに激しい水音が響く。
本来なら痛くてたまらないと喚いたであろう弥子の身体はしかし、先ほどの液体のお陰でそれを快感と感じ取ってしまった。
「あ゛う! う、うああ……っあ、は…………や、や、…ネウロぉ…っ」
ひぐ、ひぐっ、と嗚咽のようなものも同時に漏らしながら、荒い息で喘ぐ弥子。
内心とは裏腹に、そこから溢れる液体は留まる事を知らず、弥子の脚を妖しくひからせた。


「う、あ、あ、あ、……あ、……んくぅううう………!!!」

激しさを増すネウロの指を強く締め付けたまま、大きく仰け反った弥子は噛み殺した嬌声を響かせ、ぐったりとうなだれた。


――――――――――――――

外が完全に暗くなった頃、まだ荒い息のまま、やっと縄を解いてもらった弥子は、
「…っはあ、………ネウロの、ばか………っは、はぁ…っ…大っ嫌い…!」
泣きながらそう叫ぶと、おぼつかない足元でよろよろと事務所を出て行った。
あの格好では表に出られないだろうが、血が上った頭ではそれも気にして無い様子だ。


「………ふん、今更分かりきったことを…………。」

窓を元の透明なガラスに戻しながら、ネウロは一人になった事務所でつぶやくのだった。
220:2007/03/20(火) 03:31:14 ID:FyhI/N4Q
やべ、書き忘れたけどここで【END】です。

投稿してみると文章量だけ多いのが浮き彫りでかなしくなったorz
もっとセリフと喘ぎ声が要るな…精進してきます。ノシ
221名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 04:10:39 ID:qTAPSw4n
いやいや、GJでした!!ヤコの反応が初々しくていい
222名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 09:13:32 ID:jFted0kH
かなり文体好みだぞ!そんな事言わず、これからも投下頼むぜ!
223b:2007/03/20(火) 18:59:24 ID:Dj+s1LZU
誠一と遥のエロ無しギャグ投下します

誠一の生前
弥子が中学2年生の頃のお話です

時間関係を読み違えないように少々ご注意下さい
224b:2007/03/20(火) 19:00:10 ID:Dj+s1LZU
誠一は建築関係の仕事を終えいつものように帰宅した。
「ただいま〜」
トタトタという足音をさせて玄関に出迎えてきたのは遥だった。
「お帰りなさい、アナタ。」
「どうしたんだ遥。早いじゃないか。」
そのとき夜の7時頃。
いつもは遥は8時頃まで情報誌の編集の仕事をする。
夕飯は手伝いの美和子さんが作るのだ。
誠一が仕事から帰ってくると誠一と弥子は先に食べる。
遥が仕事から帰ってくると誠一はダイニングで遥と話をしながら一杯飲む、というのが桂木家の日常だ。
「美和子さん、親戚がお亡くなりになられて今日は無理なんですって。
 だから今日は私が夕飯作ろうと思って早めに切り上げさせてもらったの。」
美和子さんには何か都合があったら帰宅時間の早い誠一に連絡するように言っている。
誠一に連絡が無かった理由はおそらくその日の昼頃に行われた会議のときに携帯の電源を切っていたからだ。
だが美和子さんが無理な日は弥子が作ってくれるはずなのだが…
誠一の胸に嫌な予感がよぎる。
「や、弥子はどうしたんだ?靴が無いようだがもしかしてまだ帰ってないのか?」
「お友達のウチにお呼ばれしたんですって。」
嫌な予感が的中する。
「なあ、今日は久々に二人でどこか食べに行かないか?」
「あら、もうご飯作っちゃったのよ。」
誠一は観念して妻の料理を食べることを決意した。
225b:2007/03/20(火) 19:00:56 ID:Dj+s1LZU
まだ弥子が産まれてなく、美和子さんを雇っていなかった頃の話だ…
炊飯器のスイッチを入れ忘れたり、水の量を間違える程度なら誰にだってある。
塩と砂糖などの調味料や肉の種類を間違えるのもまだ良い方だ。
うどんのダシのカツオブシを取らずに具として扱ったり、
スパゲティのミートソースの袋から中身を出して鍋の湯に溶かして麺と一緒に茹でたりするのもまだ許せる。
だが唐揚げを油ではなくお湯で揚げたときは流石に引いた。
その後天ぷらに挑戦するが生卵を殻のついたまま丸ごと入れて爆発させたり、
指摘するまで材料のチーズを「とろけるチーズ」しか使っていなかったりと、話が尽きることはない。
ホットケーキさえもまともに作れないだ有様だ。
「お茶漬けぐらいなら作れるわよ」とはよく言ったものだ…
座右の銘は「マヨネーズあれば食せぬモノ無し」。
純正マヨラーの彼女は我々一般人とは食の次元が異なるようだ。
甘いはずの料理が辛い。
辛いはずの料理が酸っぱい。
酸っぱいはずの料理が苦い。
苦いはずの料理が甘い。
熱する必要のある料理はコゲる確率約60%…
このままでは癌(ガン)になって早死にしてしまう。
だがこれぐらいならまだ何とか直接死に繋がることもないだろう…
妻の料理の腕が上達するのを優しく見守るのは夫として当然のことでもある。
しかし接着剤ギョーザとなると話は別だ。コトは生命の危機に関わってくる。
その頃ちょうど弥子の出産日が数ヶ月後に近付いていたことも相まって、美和子さんが雇われることになったのだ。
思えば弥子の離乳食もあのままでは危なかったのではないだろうか…

それから13年間健康で安全な食生活を営んできた。
つまり妻の料理を食べる決意をするのもまた13年ぶりということだ。
「大丈夫よ、今日はちゃんと料理の本を見ながらその通りに作ったんだから。」
(いつもは違うのかよ!!)
「今日は何作ったと思う?」
「ん〜、何だろうなぁ〜…」
お前の料理はニオイもカタチも完成品と遠すぎるからどっちみち分からないだろ…
心の中でそんな憎まれ口を叩きつつ、誠一は上着を脱ぎながら覚悟を決めていた。
226b:2007/03/20(火) 19:01:44 ID:Dj+s1LZU
ダイニングに行くと二人分のエビチリとオムライスが並べられていた。
一目でそれと分かる代物だ。
「ほぉ!スゴイじゃないか!コレ本当にお前が作ったのか?出前とかじゃなくて?」
「馬鹿にしないでよ。私だってやるときはやるんだから!」
そうは言ってもまだ信用ならない。
こういうときのパターンというものは大体決まっているものだ…
誠一はニオイを近くで嗅いだり箸でかき混ぜたりして何か異物が混入してないか確かめる。
(……なんか…やっぱり変なニオイがするぞ……!?)
不安になり、材料を確認するため流しの方を見るとあるモノが目に入った。
通常のキッチンにあるはずがないもの…
『絵の具セット』がそこに置いてあるのだ。
おそるおそる遥に聞いてみる。
「ああ、ソレね。
 エビチリって赤い方が美味しそうに見えるじゃない。
 だから混ぜたの。」
「え”」
「あとオムライスも結構コゲちゃってね。
 コゲを隠すために黄色い絵の具を塗ったわ。」
「………」
「だってその方が美味しそうでしょ!?
 ホラ、料理は見た目が肝心って言うじゃない。」
「スマン…俺……実は腹が痛くて…」
「あら、絵の具ぐらい大丈夫よ。
 だってアナタ、朝いつも飲んでるじゃない。
 ブラックコーヒー……
 アレいつも私が入れてるのよ。」
「ブラック……まさか……!……!?…グゥッ!!…」
「あらあなた、どうしたの?お腹なんか押さえて。
 本当にお腹が痛かったの?」
「……確…信………犯…!………ゲボアッ!!」
「キャーーー!!」


※油絵で使う絵の具には有毒なカドミウムを含んでいるものがあります。
【引用】『集英社ドラマCD 魔人探偵脳噛ネウロ』


227名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 19:29:31 ID:huu89K/7
GJ!!!
思わず、料理を前に「計画どおり…」な遥さんを想像してしまったw


それと、料理に結構アレな薬とかを投入する所も……。
228名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 20:40:14 ID:piXV+ozU
ウインナーコーヒー頼まれて、コーヒーにウインナーソーセージ入れて
出したっていうタモさんばりの発想力だな、遥ママ。
折角娘がいなくて二人っきりの夜が、かくも悲惨とは……
229名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 03:48:31 ID:0pLn5YvL
そんな遥さんに萌えた
キレイなお母さんは好きですか?
230名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 09:53:50 ID:wuMHQhkS
遥さんと誠一さんが弥子を仕込んだ時の新婚エロが読みたいです。
231名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 14:57:19 ID:tRHskgB6
吾ヤコ書いたので投下します。
今週号の直後くらいで、ヤキモチ吾代。

携帯からなので、見づらかったらごめんなさい
232惚れた弱み(吾ヤコ):2007/03/21(水) 15:00:51 ID:tRHskgB6
桂木弥子魔界探偵事務所。
久しぶりに訪れたそこは、家具が全て入れ替えられ、自分がいた頃とはだいぶ変わっていたが、迎えてくれた彼女の笑顔は何も変わっていなかった。
「吾代さん! どうしたの?」
事務所のドアを開けた訪問者が吾代だとわかると、弥子は眩しい笑顔を浮かべて駆け寄ってきた。
「近くまで来たから、寄ってみた」
近所の店で買ってきたドーナツの箱をおもむろに差し出すと、彼女は「ありがとう!」と嬉しそうに受け取って、
「入って入って。今、お茶入れるね」
吾代を部屋に入れると、弥子はお茶を入れながら事務所内の新しい家具を誇らしげに紹介してくれた。
吾代はそれを話半分に聞きながら、上質そうな革のソファに腰を下ろして辺りを見回す。
「…アイツは?」
「ネウロのこと? さっき出掛けたよ。また謎がどうとかって…」
「そうか」
出されたお茶に口をつけながら、吾代は心の中で安堵した。
あいつがいると色々面倒だからな…。
机を挟んで向かい側に座った弥子は、さっき渡したドーナツを両手に持ち、嬉しそうに頬張っている。
多めに買ってきたつもりだが、無くなるのは時間の問題だろう。

(しかし美味そうに食うな…買ってきた方も気持ち良いぜ)

と見ていると、不意に彼女が顔を上げて、
「そうそう、吾代さん。事件のこと何かわかった?」
宮迫達夫が、何者かに狙われ、果てには殺害されてしまった今回の事件。
「いや、まだ何にも。そっちはどうだよ」
「こっちも何もわかってないけど…あのおじいさん、警察にも一度相談したって言ってたし、笹塚さんにちょっと訊いてみようかと思って…」
弥子の口から出た人物の名前に、吾代の眉がピクリと動いた。

笹塚。

初対面からあのスカした態度が気に入らなかったが、何より気に入らないのが…
「あのヤローとは…どういう関係なんだよ」
低い声で尋ねると、弥子はきょとんとして
「え? …笹塚さんのこと? どういうって…」
「お前のこと名前で…ちゃん付けで呼んだりして、随分馴れ馴れしいじゃねーか」
「馴れ馴れしいって、そんな…」
233惚れた弱み(吾ヤコ):2007/03/21(水) 15:14:58 ID:tRHskgB6
弥子が何か言いかけたところで、不意に電話の呼び出し音が鳴り響いた。それは事務所備え付けの電話で。
「依頼の電話かも…ちょっと待ってね」
立ち上がって、受話器をとる弥子を、吾代は苦々しい気持ちで見つめる。
あの刑事と弥子の関係が気になって仕事も手がつかなくて、わざわざ「たまたま近くに寄ったから」なんて言い訳とドーナツを用意して、
こんな所まで足を運んでしまったのに、肝心な所で邪魔しやがって…!
イライラと待っていると、不意に聞こえたあの名前。
「はい、はい…あ、笹塚さん」

ブチッ

何か切れた音がして、気が付くと吾代は立ち上がっていた。
「はい、こっちからも連絡しようと思ってて―…」
呑気に話を続ける弥子にズカズカと近付いて、受話器を取り上げる。
弥子が驚いて、何か言うより早く、吾代は受話器を電話器に叩きつけた。

「なッ…?!」

会話を無理矢理中断されて、弥子は怒って吾代に向き直る。
「ちょっと吾代さん、何して―…」
「うるせぇ!」
すぐにまた電話のベルが鳴ったが、弥子が伸ばした手は、受話器には届かなかった。
腕を引っ張られ、素早く抱き寄せられ、唇を塞がれる。
噛みつくようなキスに、弥子は目を白黒させた。
「んッ…んんーッ!」
カタい胸板を叩いて引き離そうとするが、背中に回された手ががっちりと弥子の体を抱き締めていて、ビクともしない。
ぬめった舌が口内で暴れ回り、弥子の舌を絡めとる。
追い出そうと舌を動かすが、結果としてキスに応えるような形になってしまった。
吾代のキスは電話の音が鳴りやむまで続き、解放された頃には、弥子は吾代に体を預け、ぐったりと脱力していた。
唇の端からは混ざり合った唾液が零れ、てらてら光っている。
「しつこいヤローだぜ」
電話を睨みながら毒づくと、弥子が潤んだ目でこちらを見上げてきた。
234惚れた弱み(吾ヤコ):2007/03/21(水) 15:19:43 ID:tRHskgB6
「吾代さん…何でこんなことするの…」
「あんな奴の電話なんか出るな」
困った顔に、びしりと言いつける。
「出るなって…」
「お前は、俺以外の奴の名前を呼ぶな。俺以外と喋るな」
「そんなの無理だって…何でそんな事言うの? そんなに笹塚さんのこと気に食わないの?」

またアイツの名前だ。
俺が目の前にいるのに、そんなにアイツの事が気になるのか。

(そんな潤んだ目で、なまめかしく濡れた唇で、アイツを呼ぶな…!)
怒りが頂点に達して、目の前が真っ赤になって、吾代は思わず怒鳴った。

「うるせぇ!! お前は俺のことだけ考えてればいいんだよッ!」

乱暴な口調と大きな声に、弥子はびっくりした顔をしたが、やがて吾代の意図を理解したのか、みるみる顔が真っ赤に染まる。
「ご…吾代さん…」
あまりに彼女が照れているので、言った本人まで恥ずかしくなってくる。
しばらく妙な沈黙が流れて、それを破ったのはまたしても電話の音だった。
同じトーンで呼び続ける無機質な電話に、スカした態度の刑事の顔が重なって、吾代は「クソッ」と吐き捨てると、今度は電話線を引っこ抜いた。
また静けさを取り戻す事務所内。
電話に背を向けると、吾代は弥子を抱え上げて、さっきまで座っていたソファにまた腰を下ろした。
恥ずかしがって抵抗する弥子を、膝の上に向き合う形で跨らせる。
制服のスカートから覗く太ももにそっと手を置くと、華奢な体がビクッと跳ねた。
「吾代さ…」
何か言いかける唇に、またキスをする。
舌で歯列をなぞると、そっと口が開いて、吾代を受け入れた。
さっきとは違う、優しいキスを交わしながら、右手を上げて服の上から胸の膨らみに触れると、
「ン…」
と小さな声が漏れてきた。
抵抗しないのを見て、ブラウスの中に手を入れて、ブラジャーをたくし上げると、小さな突起を指先で刺激する。
腰に添えていた手をスカートに潜り込ませて、下着の上からお尻を撫でると、弥子の体が小さく震えた。
「や…吾代さ…恥ずかしい…」
「そうだよな。まだ夕方で明るいし、仕事場だし、いつ誰が入ってくるかわかんねぇもんな」
「そ、そうだよ…! ネウロ…ネウロ帰ってきちゃう…ひゃあッ!」
ブラウスをまくり上げて、胸の突起に唇を寄せると、弥子は悲鳴を上げた。
その拍子にソファから落ちそうになって、慌ててしがみついてくる。
235惚れた弱み(吾ヤコ):2007/03/21(水) 15:22:48 ID:tRHskgB6
自分から胸を押しつけているような体制に、弥子は真っ赤になった。
「や…舐めないで、噛まないで…もうやめようよ…」
「ここまで来て止められる訳ねーだろ…」
「あ、やぁん…!」
ざらついた舌で舐められ転がされ、歯で甘く噛まれ、時々キュッと吸われる。
お尻の下に、大きくなった吾代自身の感触を感じて、弥子は無意識に腰を動かした。
スカートの中の手が前に回り、弥子の中心に近付く。
伸びてきた指が下着の上からクリトリスをとらえると、弥子の体がビクリと跳ねた。
「ここがいいのか…?」
熱を帯びた低い声がやたら色っぽく響いて、弥子は必死で首を横に振った。
「強情だな」
「んッ…や…だめぇッ…!」
指の腹で押し潰すように刺激される度、電流のようにビリビリと快感が体中を駆け巡る。
子宮が疼く感覚に、弥子は吾代の頭を抱き締めて、体を震わせた。
「はぁッ…はぁッ…吾代さ…ぁッ…ごだいさぁん…」
鼻にかかった、甘えるような、すがるような声が、耳に心地良い。

もっと俺を呼んで、俺のことしか考えられなくなればいい…

すでに弥子の下着は下着の意味をなさず、溢れる愛液が、吾代の膝に染みを作っている。
快感に翻弄されてふにゃふにゃになっている体を支えて、下着を足から抜き取る。
秘部から糸を引く愛液を見て、吾代のほんの少し残っていた理性は粉々に砕かれた。
とろとろにふやけたそこに指を入れると、クチュッと濡れた音と共に簡単に飲み込んでいく。
人差し指と中指で中を掻き回すように動かすと、ひときわ高い声で弥子が喘いだ。
そんな淫らな姿を目の当たりにして、もう吾代も限界に近い。
もどかしくズボンのチャックを下ろして、大きくそそり立った自身を取り出す。
「もう…挿れるぞ」
啄むようにキスしながら、先端を熱く濡れたそこにあてがう。
236惚れた弱み(吾ヤコ):2007/03/21(水) 15:25:17 ID:tRHskgB6
「あ…や…入ってくるぅ…」
ぬるぬるに濡れたそこは、吾代のものをスムーズに受け入れたが、中はきつく、絡みついてくる。
眉間に皺を寄せながらも根元まで一気に差し入れると、弥子が叫んで、中がビクビクと収縮した。
「ぅわッ…」
どうやら入れられただけでイッてしまったらしい。
ぎゅうぎゅうと締め付けられ、吾代は共に果ててしまいそうなのを必死でこらえた。
「はぁッ…はぁッ…」
どうにか耐えられたが、、そう長くはもたなそうだ。
苦しそうに肩で息をしながらぐったりしている弥子をソファに下ろして、上に覆い被さる。
冷たい革の感触に一瞬弥子が我に返ったが、吾代は弥子の脚を持ち上げて肩に掛けると、かまわずグッと深くまで突き入れた。
「あぁッ!!」
のけぞる白い喉元。
「あッ…だめ…イッた…ばっかりなのに…んッ…んンッ…!」
弥子の制止も聞かず、夢中で激しく突き上げる。
繋がった部分からぐちゅぐちゅと水音が響いて、零れた愛液が新しいソファを汚していく。
「ハッ…くぅ…」
中途半端にめくられて、くしゃくしゃになったブラウスと、体が揺れる度にちらちらと覗く胸の膨らみ。
愛液で汚れたスカートと、そこから伸びる白い脚。
真っ赤な顔で涙を浮かべて、快感に翻弄される姿。
この体制は、視覚的にもかなりクる。
「あ、だめッ…またイッちゃ…らめッ…! ごだいさッ…」
弥子が手を伸ばして、すがりついてくる。
「きっつ…! あんま締めんな…」
搾り取られるような感覚に、吾代も一気に上り詰める。
「や…無理ぃ…! あぁッ…」
「くッ…出すぞ…!」
「んッ! くぅぅーッ!」
弥子が体を震わせて達したのとほぼ同時に、吾代も体を痙攣させて、思いの丈を弥子の胎内に注ぎ込む。
繋がった部分から混ざり合った体液が零れ落ちて、ソファに染みをつくった。
237惚れた弱み(吾ヤコ):2007/03/21(水) 15:26:59 ID:tRHskgB6


「笹塚さんは、お父さんの事件でお世話になった刑事さんなんだよ」
ことが終わって。
ティッシュで床やソファの後始末をしていた吾代に、弥子が声をかけた。「ああ…」
またしても聞きたくない名前を出されて、ため息をつきながら、ソファで体を休めている弥子の隣に腰を下ろす。
弥子は苦々しい顔をしている吾代の顔を覗き込むと、
「吾代さんもヤキモチやくんだね。ちょっと嬉しいな」
楽しそうなキラキラした目で見つめられ、「可愛い」なんて思ってしまう自分がニクい。

これが惚れた弱みか。

「うるせーよ…」
吾代はぼそりと呟くと、ヤコの顔を胸に引き寄せてぎゅっと抱き締めた。


終わり

ありがとうございました。
238名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 16:09:57 ID:uqUIrol9
なんだこの可愛い吾代。
ゴ ッ ド ジ ョ ブ
239名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 19:42:43 ID:iUH3W+3m
超GJ…!
本当に可愛い吾弥子でございました、ごちそうさまでした!!

この展開で吾代の片想いで、かつ電話が繋がらなくなって心配した
笹塚が事務所へ乱入、吾代といがみ合いながらもなぜか3Pへ発展
そんな妄想をした俺はエーロゴシカァン!
240名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 20:37:10 ID:VvUHt6Kc
吾ヤコGJ!
嫉妬吾代良いな

>>239読んで笹塚が吾代に片思いしてる展開かと思って
すげえ想像力のお人だなあと崇め奉るところだったぞ
241名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 22:12:13 ID:PdT2yz6a
やおいw
242名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 00:07:20 ID:yEaqUGsE
相変わらずいがみ合う吾代と笹塚。所詮は変温と恒温、種類が違う
できれば彼らの空気を平穏なものにしたいと思う弥子は
自ら緩衝役を買って出る。しかし彼らの口論は激昂するばかり
弥子は仲良くならない二人にあきれ、半泣きになる
二人は彼女の泣いた原因は相手にあると罵りあい、最後には二人のうち
どちらが彼女を慰める事が出来るかを勝負する
笹塚が口を吸い、吾代が肉体を愛撫する。弥子は戸惑いつつも甘美の声を上げる
エスカレートしていく二人は彼女を間に挟み、己が欲望のままに彼女を抱く
男二人に攻め立てられ、弥子も悦楽の大海へと沈んでいく




という妄想が>>239-240のレスで思い浮かんだ

>>231、GJ!
243名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 00:16:17 ID:pzYpBMyw
>>146
亀でごめん。わざわざありがとう、あなたはいい人だ。
244名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 15:10:39 ID:841EBuLR
>>242
すげぇ想像力だなwww
ぜひ読んでみたいッ!!
書いてくれるよな?
245名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 16:56:14 ID:WVUO3px4
吾ヤコ書いたものです。
お褒めの言葉ありがとうございます。嬉しいです。

>>242さんが神な予感。
246名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 19:39:08 ID:y/IHWM0k
ヤコ「うるせーな!前から後ろから!」
247名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 20:13:45 ID:SmFCY3pZ
ヤコの口調がー!
248名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 21:28:29 ID:Hw53UVgT
むしろ「うるさい!うるさい!うるさい!」でどうよ
249名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 21:51:02 ID:D/SJLKFD
>>244
>242だが、この前>184-199の吾ヤコを書いたばっかりなんで
次はアイサイを書こうと思っている
というか俺遅筆なんで、書いているうちに
他の職人がそのネタで投下するんじゃなかろうか
250 ◆ChdC8VZqyE :2007/03/22(木) 22:15:48 ID:RMulIKBw
今北
>>146
今四田
4月までか手伝い人に頼んで拾いうpしときます
251 ◆ChdC8VZqyE :2007/03/22(木) 22:21:09 ID:RMulIKBw
…今更荷四田
もううp済みだったのですね
詫び代わりに4月2日に
満干全席の国の言葉を教えるネウロと生徒ヤコ
満干全席のごとく兄弟に食べられるヤコ
を投下しますだ
>リクエストくれた人
こんな内容で良いでしょうか
252名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 23:57:42 ID:FYnyuH8d
>>249
アイサイ待ってる超待ってる
253名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 20:56:35 ID:jjqQfVai
エーロ・ゴシカァン!
254名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 01:05:09 ID:pGVtySwG
エーロ・ゴシカァン!
255名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 01:30:50 ID:t5oyZVlc
エーロ・ゴシカァン!
256名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 08:46:07 ID:AbuDHS0e
エェ〜ロゴシカアァ〜ン!
257名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 09:23:44 ID:R/3WNzSn
弥子を幼児体型と言い切ったネウロ
アンタ何で知ってる!?
工エ〜口ゴシカアン!
258名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 12:11:22 ID:5Froo01u
「見たことあるから」に一票!!!
259名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 13:20:04 ID:cvxhOmTp
『毎日見てるから』に一票!
260名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 13:26:29 ID:rJs0lBXd
『全て余すことなく当たり前のようにくまなく見てるから』にはらたいらが千票
261名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 13:44:01 ID:E2hpW8MS
はらたいらが言ったんなら、間違いないな。
3000点。
262名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 16:39:14 ID:0yRvFKJJ
実はロリ体形はネウロの趣味で無理矢理維持させられているにスーパーヒトシ君!
263名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 20:36:46 ID:zLMKK6Ld
実は頭に貧乳のツボがあってだな…
264名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 23:49:21 ID:CligWRfx
11スレ目、ネウロエロパロスレ史上で最も
ネウヤコが少ないスレじゃないか?w

俺ネウヤコ以外も好きな俺にはほくほくだけどね
265名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 00:05:23 ID:3O4kVEUr
ネウヤコもサイアイもそれ以外も大好きです!
エーロ・ゴシカァン!エーロ・ゴシカァン!
266名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 00:29:32 ID:HDaewi7l
ネウアヤ書いているが
携帯だから投下には動作確認したいが機械オンチだから投下する時には投下番号付けようと思う。
267yosi:2007/03/25(日) 12:47:57 ID:iJIH7FNp
ネウヤコでエロが書きたい。
ネウロが人間に変化して行くうちにヤコに恋心を抱いて
魔人である自分の、その感覚が何なのか解らずにヤキモキする話が書きたい…。
因みに、CPは
ネウロ⇔ヤコで奇妙なラブ…。

そんな感じの話ってこの板ではOKなのか?

268名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 12:56:15 ID:cAfKziTZ
>267
その腐女子臭どうにかできるならいいんじゃない?
269名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 13:16:34 ID:gc2MHnD5
投下時は名無しでよろ
270名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 13:40:12 ID:9D9LZK5o
>>267
・基本はsage進行でマターリといきましょう
・雑談時は名無し推奨
・ss投下時のコテ記入は可
271 ◆ChdC8VZqyE :2007/03/25(日) 14:51:02 ID:hxnS/c+f
ネウロが次第に人間になってヤコに恋心を抱くも、自分じゃワケワカンネーしヤキモキ

するからヤコにハードにちょっかい出すエロを近日中に投下するんですよね>>267
うp枠用意させて、かつ全裸に靴下で待ちます。
272名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 15:00:55 ID:iLFiKa+L
色々期待
職人様GJ
273名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 16:50:11 ID:+N4qjmjg
妙なものが浮かんだんで、流れを無視して投下。


「本っ当にゴメンね! あいつ、いっつも無茶ばかりでさ」
「いいよいいよ、行ってきな」
「ありがと! じゃまたね」
呼び出しをくらった弥子が友人達と入っていた店から出て行く。
「ヤコも大変だねぇ。せっかくの休みだってのに」
弥子がいなくなった後、テーブルに残った友人達は再び賑やかに会話を始めたが、
叶絵はその中に加わらず何やらごそごそと鞄の中を引っ掻き回していた。
「叶絵、何やってんの?」
「ん、ちょっと…いいネタ思いついちゃって…」
そして取り出したメモ帳に、何かを書き込む。
「次のイベントに新刊出すの? あんた今何やってんだっけ?」
「実はこの間から新しいジャンルに手出してんのよ」
「何、どんなのやってんの?」
興味深そうに身を乗り出してくる友人達に、かなり勿体つけた様子で叶絵は笑いかける。
「今やってんのはねー、巷で話題の女子高生探偵とその美形助手なのよっ!」
「えっ、ヤコの助手ってそんないい男なの!?」
「やだそれ最高っ! あんた友達食い物にしてんじゃん」
「大丈夫よぉ。本名も住所も載せないからヤコにバレたりしないって」
「んじゃその本事務所に送っちゃう?」
「それ面白そう! 私も書かせてよ」
少女達のいるテーブルは異様な盛り上がりを見せた。

  数日後
「ただいまー…あれ、ネウロ何読んでんの?」
事務所にやってきた弥子は、ネウロが薄い冊子状の物を読んでいるのに気付く。
「ふむ、ここに送られてきたファンレターのような物だ。貴様も読んでみろ」
「えっと『夜は下剋上』…? って何よコレ!? 私とネウロのこんな、こん……」
「別に間違ってはいないだろう。…まあ行為の内容は大人し過ぎるがな」
「しれっと言うな! そんな事より私達がこんな風に見られてるなんて……って、
ネウロ何する気?」
「なに、我が輩がその程度のものだと思われるのはどうも気に入らんのでな、
我が輩達の実情を執筆者のアドレスに送ってやろうかと…」
「いらんことすんなーっ!!」


「夜」「下剋上」って言葉を使いたかっただけなんだが、実際のところ周りは二人を
一体どんな目で見てんだろうな。
274名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 17:28:38 ID:fGYHTxJs
制服女子高生と奇抜スーツの成人男の組み合わせは・・・、
まあ、その・・・、すごく、いかがわしいです。
275名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 17:42:19 ID:gc2MHnD5
ネウロ「猫駆除だぜー つーぶーせー」
276名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 18:45:28 ID:1qM9mAmn
>>274
禿げ上がる程同意
277名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 21:02:41 ID:iBGR9eAS
遥ママに続き、叶絵嬢まで同人参戦か……
もちろん、浅田君は常連さんなんだろうな
278名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 21:50:23 ID:V27nB401
>>274
>>276
見た目に加えて
あいつら人目をはばかることなくべたべたひっついてるしな
279名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 22:20:08 ID:N+MDpYdt
腐な発言は控えてくれ…

いかがわしいのには同意
実際に見てみたら
ビジュアル系のうさん臭いあんちゃんとギャル気味な女子高生かもだが
280名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 22:36:10 ID:0oBGYia0
ネウロのスーツはアレだよ
うさんくさい以上にお笑い芸人が正月番組で着てそうだといつも思うよ

SS内でいつも誰かにつっこませたいと思うんだけど
つっこませる機会がないネウロの恰好……
281名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 22:42:15 ID:XOAS9igj
テラテラと光ってるスーツを想像して…(´д`)
282麗(うらら) 1:2007/03/25(日) 22:49:11 ID:o2feAtN3
流れ豚切りで、時節もの。
色々書きたいことはあったんだが、若干意味不明気味。


夜の空気が最近、少しだけぬるくなったのを肌で感じている。
一度依頼があれば昼間だろうと深夜だろうと駆けつけなければいけない職業上、暖かくなって
きているのは本当に有難い。
そして、もうじき桜も咲く。
そんな今の時期が弥子は本当に大好きだった。
何かが始まる予感というものは、いつもわくわくするほどの楽しみを胸に灯すのだ。

日曜日の夜でも、車の流れはそれほど少ないとは言えない。
さすがに道路を横切る訳にはいかないので歩道橋をてくてくと歩く弥子の背後で、ずっと黙った
ままだったネウロが歩を止めた。
気配が変わったので、振り向いてみる。
「?何よ」
眼下では車の流れが幾つもの光の帯になって過ぎていく。
ネウロは心底つまらなそうにぼそっと吐き出した。
「足労の割には大したことのない依頼だったな」
「…仕方ないじゃん。そういうこともあるって」
「これではどうにも収まらん」
何だか駄々をこねている子供のようで、まともに相手をするのもバカらしい気がした。どのみち、
ネウロはいつも弥子のそんなささやかな仏心など嘲笑う為にそうしているだけなのだ。
「もう、私は先行くからね」
もう、今日の仕事は終わったのだ。いつまでも余計なことで時間を費やしていたくない。また明
日も学校があるのだから、早めに帰宅して眠ってしまいたかった。
「待て、ヤコ」
なのにやはり悪魔、いや魔人は引き止めようとしている。
「だから何だっての」
「見ろ、貴様と同じ者共が生き急いでいるぞ」
いつの間にか歩道橋の柵から身を乗り出すようにして、ネウロが指す先には車のライトが織り
成す光の帯。
283麗(うらら) 2:2007/03/25(日) 22:50:05 ID:o2feAtN3
「貴様らは一体、何を急く。それでは見えるものも碌に見えなくなるぞ」
「よ…計なこと…そんなのあんたに関係な」
珍しく切り口を変えて来られたことで、思うように返すことが出来ずにあたふたしているうちに伸
びてきた腕に捕らえられる。
「やだっ…」
幾ら今が夜で、誰も通りかからないとはいえこんなところで。そうは思っても人ではないネウロ
に通じる筈もない。どんなところでも、その気になったらおしまいなのだ。
「…ここで?」
「そのつもりだ」
逆らっても逃げても結局は同じ結果になるだけだと知っているせいで、やや抵抗がなくなった弥
子の体は不自然な形で持ち上げられた。
「ひゃあっ…やだ、怖いよおっ…」
弥子の両足は地面から完全に離れていた。体を支えるものは冷たい鉄の柵だけ。ゆらり、と歩
道橋の上で不安定な体制を取らされ、自然とネウロに縋りつく。
「ほう、乗ってきているようだな」
「あ、たり前じゃん…ここから落ちたら嫌だもん」
車はひっきりなしに流れている。こんなところから落ちたら、まず確実に死ねるだろう。すっかり
怯えきっている弥子の耳元で、魔人がからかうような笑いを漏らす。
こんなところにいつまでもいたくないのに、既にネウロの腕は巧みに絡みつき、それなりに支え、
緩やかに弥子を翻弄していく。
恐怖が次第に奇妙な快感に摩り替わってきた。
「ここじゃ、や…」
何か反論めいたことを言おうにも、すかさず体内に埋められた指が探るように妖しく蠢いていて
はまともな思考を結べそうにもない。
「あ、ぁ…ネウロぉ…」
夜の冷気の中、ただ二人きりになった錯覚さえ覚えて必死に目の前のスーツを掴む。何もかも
投げ出して、委ねて、奴隷のように従順にさえしていればいつもネウロは満足するのだ。昨日
も、今日も、弥子はその流れに引きずり込まれるだけのことだ。
それが弥子自身の望みでないとは、もう言い切れなくなっている。それだけの経験が二人には
積み上げられているのだ。
望みでないものがあるのなら、それはこの異常極まりない場所というだけのこと。
284麗(うらら) 3:2007/03/25(日) 22:52:06 ID:o2feAtN3
「ぃやっ…」
呼吸のタイミングを計るように、唐突に挿入されて喉が反り返った。まさかここまでするなんて思
いもしなかっただけに、一瞬で燃え上がる。
「ああああっ!」
「そうだ、いついかなるところでも、貴様は我が輩を満たし喜ばせろ。それこそが貴様の」
人間を性急だと嘲笑しながらネウロもまた同じだけ忙しない様子で、蕩けてぬるぬると愛液を零
す弥子の奥深くを限界まで猛りきったもので突き立て、掻き回す。擦れ合う粘膜同士のもたらす
感覚が背筋を駆け抜けた。
「貴様だけの権利だ、いいな」
「あ、ぁ…やぁん…おかしくなるっ…」
涙の溜まった目で見上げた空は、星もない真っ暗な夜空だった。誰も知らない、いない場所でネ
ウロに囚われることにはもう嫌悪もない。いつもの流れが、今日はここで始まっただけだ。
「ヤコ、ヤコよ。貴様も大分奴隷らしくなってきたな、それを大手を振って誇らしがれ」
「…ぁは…ネウロぉ…」
散々に蕩かされて、弥子の正気はほとんど残っていない。ただ囁くような声だけが感覚の底に
蓄積されていく。魔人の奴隷。そんな忌むべき事実は裏返せば権利だとネウロは優しげに吹き
込んでくる。それが嘘でも、本当でも、今はもうどうでも良かった。
「も…何も分からないよおっ…」
ただ確実なのは、今こうして共にいること。

季節はゆっくりと春めいていく。これから世にも美しい時期が始まるのだ。そんな気配の中でこ
の意地悪い魔人との新しい展開を心密かに期待しても、特に罰は当たらないだろう。
桜が、もうすぐ咲く。



桜餅を食う時は葉っぱごとがベスト。

個人的に、ネウロのアレなスーツはいかにもコスプレちっくだと思ってる。
285名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 23:15:56 ID:wzY/0ZyE
このスレの言う腐の基準がいまいちよくわからない
286名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 23:17:37 ID:aEUVq/+f
同人臭いってことだろ
287名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 23:25:39 ID:3O4kVEUr
>>282
GJ!リアでも桜咲くのまじ楽しみだ。
288名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 23:30:23 ID:qOmUb7Xi
>>286
何を今更って気もするがな
289名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 23:57:31 ID:GBqayNEk
やっぱりよくわからん…
同人臭いってどんな臭いなんだ…
290名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 00:06:04 ID:b+qIsOu8
まぁそんな難しく考えなくても
エロSSでいちゃつかせるのはいいがカプ話臭いトークはやめとけってことだろ。
ちょっと過剰反応してる気もするが。
291名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 00:27:40 ID:3Efuw0hw
むー
とりあえず
エーロ・ゴシカァン!
筑紫でひとつどなたかお願いします。
292名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 00:33:24 ID:0YjVGCJG
せっかく投下があるのに
なんだよう・・・この流れは!

>>282
GJ!!!
季節感のある甘めのエロをありがとう!
やっぱ弥子は春が好きなんかなあ・・・誕生日もあるもんな。
293名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 00:43:32 ID:e6w3WN2w
ああ、きっと好きかもね。
特に最近は地球温暖化の影響で桜も早く咲くようになってるし。
桜が咲く直前の時期って、独特の奇妙な高揚感があっていい。
294名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 00:51:08 ID:7ICTsFXz
>>282
GJ!!!
丁寧な風景の描写が好きだ
295名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 02:43:14 ID:urY4fi6C
某スレに誤爆したやつ見てるか?w
親子ネタに激しく萌えた(*´Д`)/ヽァ/ヽァ
続きplz
296名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 02:51:04 ID:wWGXOt7r
どこよどこよ!?
297名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 02:55:11 ID:urY4fi6C
>>296
ネウロ関連スレとだけいっておく

ここの住人だと思うんだが、違うかな。
298手伝い人 ◆LG21.duXKc :2007/03/26(月) 11:35:09 ID:+JuLQj/H
すみません、自分もあまりしゃしゃり出たくはないのですが、一応確認のため失礼します

某スレ>>876殿
こちらに投下される予定だったものの誤爆でしたら、
まとめサイトで保管しても構わないですか?
299名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 11:51:53 ID:+/LhEW5H
好きにして下さって構わんです
よりによってエロパロ向けのを誤爆とか、どっちのスレにも迷惑掛けて本当すまん
300名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 12:19:08 ID:8HUDgxz6
>>299あれはワロタw
301名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 15:26:05 ID:dll33Kgu
いやいやモロエロじゃないだけ良かったw
302名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 04:15:22 ID:DG/YiMsG
>>266
亀だががんがれ!
楽しみに待ってるノシ
303名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 11:49:22 ID:1dxsbAr8
最近ここあんま職人さん来てない?

304名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 12:32:55 ID:Knbn4I43
>>303
逆に考えるんだ
「今までが異常に多かった」
と考えるんだ
305名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 12:53:19 ID:2xFzUc9L
>>304
そうだよな。本当にありがたい。
>>303
みんなでエーロ・ゴシカァンしながら待ってようぜ。
306名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 13:02:53 ID:X7QKN/ma
一週間に3つとか4つとか、そんなペースで投下されていた頃もあったからな。
でも今のまったりした空気も好きだ。
307名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 14:38:22 ID:AWV3onJQ
監禁王子「サディストのSはサービスのSだ。マゾヒストの反応を見ずにやることはない。主導はマゾなんです」
不謹慎だけど、なんかすごいと思った。
308名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 16:32:37 ID:/0zndXDZ
マゾのMはマスターのMだからな。
SがMの望まない事をしても信頼関係が崩壊してしまうがネウロはまた別の話だな。
309笑顔(サイアイ):2007/03/27(火) 18:29:23 ID:1dxsbAr8
サイアイ投下
長いので四回に分けて連載形式(完成はしてる)
以下注意点

・キャラが死にます
・原作クラッシュしかねない設定・展開あり
・エロとは関係ないがグロ描写あります
・無理やりヤッてる描写があります
・サイアイはラブラブだと信じて疑わない人には精神的ブラクラかも

気になる部分とかあったら指摘もらえると嬉しいほうなのでできたらお願いします
310笑顔(サイアイ)1:2007/03/27(火) 18:30:12 ID:1dxsbAr8
 服も髪も地味で化粧も薄いせいもあってなかなか気がつかないが、アイは結構キレイな顔をしている。
 といっても、テレビや雑誌で見る女優やモデルみたいな感じじゃない。
 切れ長で大きめの目。マッチ棒でも乗せられそうな、マスカラ不要の長いまつげ。陶器めいた白い肌。
 どちらかというと無機的で、まるで人形みたいな硬質な整い方だ。
 人形と違うのは、ひとかけらの笑みもそこに浮んではいないということ。
「この紅茶美味しいね」
 と誉めてみても、
「ありがとうございます」
 と、無表情。
「仕事早いね」
 こう評してみても、
「当然のことです」
 やっぱり笑わない。
 たまに、ごくごくたまに、笑ったように見える表情をすることもあるが、それも少し顔を傾けたせいで、角度的に笑ってる
ように見えるだけ。口角は1度たりとも上がることがない。
 アイは決して笑わない。
「くすぐりも無効ってどういうこと? あんた一体何でできてるわけ? ブリキ? 鉄? それともジェラルミン?
 ちょっと切り開いて確かめてみていい?」
「お断りします。中身を見るのはまだ早いと申し上げたはずです」
「そんなこと言わないで、ちょっとくらいはさぁ〜。ね? ちょこっとだけ、たかだか5センチくらいの深さですーっと切っ
 て開いて見るだけだから! ね? いーでしょ? いーよね? ね? ね?」
「……たかだか5センチの深さの切り傷が、人体にとってどれほど致命的かご存知ですか? サイ」
311笑顔(サイアイ)2:2007/03/27(火) 18:31:20 ID:1dxsbAr8
 アイに背中から抱きつくようにして、彼女の顔を覗き込む俺。
 困ったようにほんの少し眉根を寄せた様子は、これはこれで結構好きだ。普通の人間なら見過ごしてしまう、微細きわまり
ない表情の変化。観察に長けた俺だからこそ気付ける小さな感情のさざなみだ。
「ねえ、アイ。あんたなんで笑わないの?」
 抱きつく。ぎゅうっ、と。
「笑ったほうが人生、楽しいし色々得なこと多いよ。そりゃさ、四六時中ニヤついてるような奴はモリか何かで串刺しにして
 やりたくなるけど、たまにはにっこり笑ってみるのも悪くないんじゃないの?」
「得なこと、とは?」
「んー……とりあえずまあ、味方は増えるよ。あといろいろいい思いもできる。タダでご飯おごってもらったり、『あなたな
 らいいわよ』とか言われてヤらせてもらったり」
「私にとっては、あまり得なこととは思えませんね」
「そう?」
 二つにまとめられたアイの髪をぱらりとほどいた。
 真っ直ぐな束を指にからめて巻きつけて遊ぶ。
「直すのが大変ですのでやめてください」
「いいじゃん、そんな時間かかるスタイルってわけでもないくせに。
 世の中には毎朝五時起きで、二時間かけて髪の毛整えるような女もいるんだよ?」
 笑ったら可愛いだろうな……と、ふと、彼女を見ていて思うことがある。
 薄いカーテンのように彼女を包み込む冷ややかな空気が、溶けて崩れて温もりに変わる。
 うん。きっとすごく可愛い。
「サイ」
 でも妄想と違って現実は非情だ。相変わらずの無表情でアイが言った。
「うん?」
「血まみれの恰好でまとわりつかれては迷惑です。まずはシャワーを」
 あらららら。
312笑顔(サイアイ)3:2007/03/27(火) 18:32:01 ID:1dxsbAr8


 温かいシャワーの滝に身をさらす。こびりついていた赤い血をこそげ落とし、髪と体を洗った。
 シャンプーもコンディショナーもボディソープもアイのものだ。あまりこだわりはないらしい(どんなの使ってても髪はま
っすぐでさらさらしてる)が、今使ってるのは余計な香料とか入ってなくて自然な石鹸の匂いがするから好きだ。自分もこれ
を使ってしまうと、アイに抱きついたときに感じられなくなるのが難点だけど。
「サイ。タオルと着替えをお忘れですよ」
「はいはい」
 シャワールームのドアのすりガラスにアイの影が映った。
「体が冷えますから、髪にはきちんとドライヤーを当てて乾かしてくださいね」
「はいはいはぁい」
 そのまま戻っていこうとするアイの影。
 眺めていてふと、ちょっとしたイタズラ心にかられた。
「アイ」
 身を乗り出す。シャワールームのドアをガチャッと開ける。
「は……」
 振り返ろうとするアイをびしょ濡れの体で背中から抱きすくめ、シャワールームの中に引きずり込んだ。
「……っ! サイ!」
 ミシ、と体を大人に変異させて、アイより大きくして抵抗を押さえ込む。
 シャワーがざーっと流れ、さっき俺がほどいた長い髪に水を含ませていく。
 きっちり着込んだ服もどんどん濡れて、細い体に貼りついてラインがあらわになる。
 柔らかそうな胸の稜線もくびれた腰もくっきりと。
「血は流したんだからもういいよね? 思う存分まとわりついたって」
「んっ……だからと言って……こんなところで……服の、まま……っ」
「いいじゃん、一緒にシャワー浴びようよ。たまにはこういうのもいいでしょ?」
 湯をつたわせる髪をかきわけてうなじにちゅっとキスすると、アイはくすぐったそうに身を震わせた。
313笑顔(サイアイ)4:2007/03/27(火) 18:33:49 ID:1dxsbAr8
 じっとり濡れて肌に貼りついた服の上から、素肌と下着がかすかに透けている。
 細胞変異で背丈を伸ばして今はアイより身長がある俺は、それを見下ろしてにやっと笑う。
「すんげーえっちいカッコ」
「あなたのせいでしょう、サイ」
 脱ぐと結構ソソる体してるくせに、普段の露出度は一年通して時代遅れなくらい低いアイだから、よけいにやらしい。
 ある意味全裸よりエロいかもしれない。
 見ちゃいけないものを見ちゃってる感というか。イケナイ気分ってやつ?
「そーだね、俺のせい。いっつもクールなアイをエロくできるのは俺だけ、ってね」
「サイ、冗談はその辺にしてください、私は……、あ、ぁっ!」
 シャワールームのドアを開けようとするアイを、俺は更に強く後ろから抱きすくめる。
 形をくっきり浮かび上がらせた胸をわしづかみにする。先端部分を指と指の間できゅ、と擦る。
「っあ……」
 濡れそぼった服の上からの愛撫にアイはぞく、と反応した。
 きゅっと眉根を寄せて目を閉じて体を跳ねさせる。
「気持ちい?」
「や……サイ、そんな……」
 耳元で囁きながらゆっくりと、揉む。
 濡れていく服の襟元に手を差し入れて、胸の谷間を指で探った。
 理性が邪魔をするのかそれでも抵抗するアイ。俺の腕の中から逃れようともがく。そうはさせるかと閉じ込める。
 逃げられないように押さえつけたまま、もう一方の手で顎を掴んで俺のほうを向かせる。
 胸を弄りながら唇を吸う。唾液とシャワーのお湯が混ぜこぜになって口に入って、むせそうになる。
 口の端から液をこぼしながら、けほっ、と苦しそうに息を吐く様が劣情を煽った。
「アイ」
 スカートの上から彼女の腰に、いきり立った自分のモノを押しつけた。
 いつもアイを気持ちよくする俺のモノ。
314笑顔(サイアイ)5:2007/03/27(火) 18:34:33 ID:1dxsbAr8
「気取るのやめなよアイ。あんただって欲しいんでしょ? いつも最後にはとろとろになって『ください』って言う癖に」
「……っん、そんな、こと……言いませ……」
 舌の先っぽを首筋に這わせる。シャワーのお湯がつたって濡れた肌を、つうっと舐める。
 アイの頬がかすかに熱を帯びて上気しているのは、水蒸気にあてられたからだけじゃないはずだ。
 その証拠にほら、きつく目を瞑って、押し寄せる快感に必死で耐えてる。口から漏れる喘ぎを抑え込もうとしてる。
 こういう顔を見るとわざといじめてやりたくなる。
 襟に差し入れた手を引き抜いて、服を脱がしていく。ボタンを外して肩口をあらわにし、ほどよく膨らんだ胸も少し開く。
 ただし全部は脱がさない。あくまでヤるのに必要な程度だ。
 濡れて体に貼りついた服なんてエロ要素、あっさり捨てるのはもったいない。
「あんたは俺がえっちいことばっかしてくる変態だと思ってるだろうし、実際変態だけどさ。
 でもこれだけは覚えといてもらいたいなー。俺がエロくなるのは相手があんただからだよ?」
 手首をつかんでシャワールームの壁に手をつかせながら、俺。
「あんたのプライド守ってあげてるんだよ、俺は。
 俺のほうからこうやって色々すれば、喘いじゃうのも腰揺れちゃうのも全部全部、俺がエロいからだって自分に言い訳でき
 るじゃん、あんた。ド変態なご主人様に無理やりヤられちゃったからしょうがないんですぅ、ってさ」
 じっとり濡れて重くなったスカートをまくり上げる。
 普段は隠されているほっそりとした脚を露出させていく。
 更にその上の白く丸く、滑らかなラインを描く尻まで。
「俺がエロいおかげであんたも思う存分、良心の呵責なくエロくなれるんだよ。うれしくない?」
「ぁ……ふ、ぅっ」
 いやらしい手つきで内股を撫で上げると、アイの膝ががくんっとなった。
 くすくす笑いながら更に奥へ。茂みをかきわけて入り口に触れる。
 シャワーの温かさとは違ったぬるみが指先に伝わった。
「あぁっ!」
「ほら、こんなにいっぱい……」
 悲鳴に似た高く甘い声に俺は笑って、指で押し広げて肉襞に差し入れる。
 蘭の花みたいな花びらをかきわける。中で指を折ったり曲げたり、クリトリスをいじったり。
 敏感なところを擦ってやるとひくんっと痙攣する。
 液はどんどん溢れて俺の指に絡みついてくる。
「……っひ、やぁ……サイ……っ」
 俺の腕の中でアイが悶える。理性と官能の間で打ち震える。
315笑顔(サイアイ)6:2007/03/27(火) 18:35:27 ID:1dxsbAr8
「欲しくなってきたでしょ?」
「ふ……ぅ……、そん、なっ、ことは……」
「ここはもう欲しいって言ってるよ」
 くいっ、と指で強くかきまわすと、アイの口からまた小さく喘ぎが漏れた。
 目はとろんと潤んで、顔も紅潮してる。流れ続けるシャワーのせいでよくわからないが、もしかしたら涙や涎まで流してる
かもしれない。そんなところまで追い詰められても、なかなか自分から求めようとはしないのがこの女だ。
「挿れるよ」
「! サイ、待って、待ってくださいっ」
「挿れるったら挿れるよ」
 逃げようとする腰を抱えて突き出させ、入り口に自分のものをあてがう。
 拒むアイの言葉とは裏腹に、そこはぐちゅぐちゅに濡れて俺を求めていた。
 濡れたスカート越しのそれよりはるかに生々しい男のモノの感触に、アイはきゅうっと目を瞑る。
「……あっ……や、あぁ、あっああっ」
 突き入れると、粘膜と粘膜がこすれあう快感にアイが声を上げてのけぞった。
 壁を押さえる手に力がこもる。シャワールームに大きく反響する甘い声。
「やらしいね、アイ」
 最初はゆっくり腰を動かす。
 じゅぷ、くちゅ、と結合部が立てる音は、シャワーの水音の下でもはっきりと分かった。
「聞こえる? この音。俺とあんたがヤッてる音だよ……あんたが俺を受け入れて悦んでるの」
「……っ、サイぃ……」
 抽挿を繰り返しながら、胸を弄る。固く尖った乳首を指の先でもてあそぶ。
 俺を包み込むアイの部分が締め付けてくるのは、それが気持ちいいのか耳元で囁く言葉が恥ずかしいのか。
316笑顔(サイアイ)7:2007/03/27(火) 18:36:49 ID:1dxsbAr8
「ねぇアイ、俺とするの好き? 俺にエロいことされて嬉しい? 俺のこと、好き?」
 突き上げを早めて刺激を強めていく。
 強く強く。深く深く。
 がくがくになっていくアイの細い腰を、崩れ落ちないように支えてひたすら突き上げる。
「いやぁ、あぁ……ん、あ、ぁ……サイ、激し……あんっ」
「鳴いてばっかりいないで答えてよ」
「は……っ、ぁ」
 熱くて濡れてて気持ち良いアイの中。
 収縮をくりかえして俺を悦ばせる。
「サイ……愛しています、愛して……いますっ」
 絶対に俺に中身を見せようとしない彼女が、唯一剥き出しの本能を晒して喘ぐのがこんなときだ。
 冷静な顔も沈着な態度もかなぐり捨てて、ただの女として俺を求める瞬間。
 潤みきった目も、開きかけの蕾みたいに半分開いた唇もこういうときしか見れない。
 こんな甘ったるい言葉も今しか言ってくれない。
「もっと……もっと言ってよ、アイ」
「愛して、います」
「足りない。足りない。もっと」
「あい、して……」
「もっと!」
 抜き挿しを繰り返すうちに俺も余裕がなくなってきた。
 濡れたアイの髪を掴んでこっちを向かせる。むさぼるように唇を吸う。
 肉の薄い舌、小さく揃った歯並み。口の端から溢れてくる温かい唾液。
 普段ベッドやソファでやるときは感じるお互いの体液の匂いが、今はしない。
 汗も、唾液も、結合部から溢れてくる二人ぶんの液の交じり合ったものも、全部シャワーと一緒に流れていく。
「あい、し……て、いま……、っ、サイ……」
 壁についたアイの腕から力が抜けて、そのまま倒れこみそうになる。
 俺は彼女の腰から自分のを引き抜いた。くるんっとアイの体を回転させる。
 立ちバックの体勢から真正面で向き合う姿勢に。スカートをまたたくしあげる。
317笑顔(サイアイ)7:2007/03/27(火) 18:37:34 ID:1dxsbAr8
「……は……」
 かすれた息を漏らす彼女の、両の手首をわしづかみにする。
 背中と一緒に壁に押し付ける。
「あ、や、あぁぁっ」
 寸前で引き抜かれてひくひくしている入り口に、また飲み込ませて思いっきり突き上げた。
 腰と腰、胸と胸、唇と唇を互いに押しつけあう。
 シャワーが温かくて、アイの体が熱くて、中はもっと熱くて、オーバーヒートしそうになる。
「サイっ、もう……私、は……ひぁあ」
「ア、イ」
「ふ、ぁ……もう、だめです……こわれっ……」
 壊れてしまえばいいと思った。
 そうすれば少しはあんたの中身が見れるだろう。
 見えない部分も見せてくれない部分も、全部晒されて俺の目に映るだろう。
 ぐんぐん突く。奥に。もっと奥に。突き破ってしまうくらい、深く。
「やぁっぁあぁ……あ――――っ!」

 イったのはほとんど同時だった。
 絶頂に達して、力の抜けていくアイの中に俺は射精した。
318笑顔(サイアイ)9:2007/03/27(火) 18:38:13 ID:1dxsbAr8


 アイが用意したタオルが(当たり前だが)一枚しかなかったので、その一枚で拭きっこすることになった。
 わしゃわしゃと髪をかきまぜながら、アイがドライヤーを当ててくれる。
 マッサージみたいな優しい手つきと温かい風が気持ちいい。
「んー……」
 柔らかい体に抱きついてすりすりすると、『サイ。動けません』と言われてしまった。
 仕方ないので太ももの上にころんと頭をおいて、ひざまくら状態に。
 髪を乾かすアイの手つきに身を任せつつ、その顔をちらっと見上げた。こんなときも微笑みもひとつも浮かべず無表情。
「アイさぁ」
「はい」
 乾かす手は休めずに答えるアイ。
「あんたにとって俺って何? どう思ってる?」
 ちょっと、間。
「さっき何度も申し上げたではありませんか」
「そうだけど」
 ヤッてる最中の睦言ならいくらでも言える。
 かといって普段のアイはクールで鉄仮面で、自分の内面なんか決して断じて間違っても口になんかしてくれないし。
 髪がすっかり乾いたので、アイがドライヤーのスイッチをオフにした。
「ねえ……」
 それをみはからいアイの顔に手を触れる俺。
「あんたは、俺のものだよね?」
319笑顔(サイアイ)10:2007/03/27(火) 18:38:51 ID:1dxsbAr8
 長い長い沈黙があって――
「申し訳ありませんが、私は誰のものでもありません」
「ひどっ!?」
 はいって言ってくれるかと思ったのに。
「ですが、あなたを愛していると申し上げたのは嘘でもリップサービスでもありませんよ。それは信用してくださって結構です」
「……鉄仮面な顔で言われても、イマイチ信用する気になれないんだけど」
「申し訳ありませんが、こればかりは今更修正はききませんので」
「ねー、なんで笑ってくんないの、アイ? さっきの台詞も微笑みながら言ったら、たぶんもうちょっと説得力上がるよ?」
 俺の問いにアイは答えなかった。
 その代わり全然違うことを尋ねてきた。
「サイ、今日は妙にスキンシップ過剰ですが、何か不安になるようなことでもあったのですか?」
 俺はちょっと黙る。アイのひざの上でこてっと寝返りをうつ。
「別に……ない、けど」
 ただ漠然と、もやもやした雲が晴れずにいただけだ。
 どんどん化け物に近づいていく俺に寄り添っていてくれるのは、たぶん後にも先にも彼女だけだろうと思う。
 だからその雲を振り払いたいときには彼女にまとわりつく。
 たとえ彼女が頭の中で、何を考えているのか全く分からなくても。
 ――柔らかい手が俺の額に触れた。
「私に触れることで晴れる不安があるのでしたら、どうぞ、いくらでも。お気の済むまでお付き合いいたします」
「じゃあさ、朝までずっと一緒にいていい?」
「はい、どうぞ。あなたが満足されるまで」
 彼女が深く頷くのを見届けて、俺は目を閉じた。
320笑顔(サイアイ):2007/03/27(火) 18:40:46 ID:1dxsbAr8
以上一回目終わりです
他の職人様方もたくさんいらっしゃることを願って
エーロ・ゴシカァン!
321名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 21:17:15 ID:PypSHFVw
途中番号が間違ってる気がするが優しく見守る…エーロ・クシカッ!
322名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 21:49:17 ID:xgBYOwrc
久しぶりにここにきた…盛況なようで嬉しい。
立ち寄りがてらネウヤコひとつ投下していきます。
朝永戦数日後の二人、本番はぼかし気味です。
323フラグ(1):2007/03/27(火) 21:50:48 ID:xgBYOwrc
悪夢だったと思う。
起きた理由が自分の汗で寝冷えしたからだなんて、恥ずかしくて言えやしない。
明け方5時過ぎでも余裕で明るいこの季節、自分がうなされてたんだと知るのに時間が掛かりすぎてイヤになる。
二度寝しようとまたタオルケットを被ったら汗で冷たいシーツが気持ち悪くて十秒も耐えられなかった。
こっそりシャワーを浴びて、換えのシーツをかけて、さあ寝ようと思ったら6時、寝入るには中途半端でゴロゴロしていると
床からお母さんの動く音が伝わってくる。
もっそり起き上がって鏡を見る。またクマできてる。
目覚ましと一緒に起きる朝を迎えたいのに、ここ最近、ずっとこんな調子だ。

制服を着ても、学校へは行かない。そろそろ出席日数が気になるけど、当面は自分の命の方が大事だから仕方ない。
危険度数は間違いなく学校の方が低いけど、危ない目に合ってもとりあえずネウロがどうにかしてくれるから、
ネウロの機嫌さえ損ねなければこっちのもの。傍若無人は相変わらずなものの、私は何の心配も要らない。
こうやって自分に言い聞かせるの、何度目だろう。
ネウロどうしてるかななんてことは考えず、コンビニに寄って新作お菓子を買い集める。
夏みかんグミが今年のイチオシらしいからとりあえず全種類、お気に入りのメーカーだけ10袋、
まだ欲しいけど在庫がないのでとりあえず諦める。
財布の中身を確認すると、ちょっとどころじゃなく寒々しくて思わずうなだれた。
探偵稼業が止まってるせいだ。あんなに派手に壊れた事務所じゃ依頼人を招くなんてできないし、
ネウロの興味は既にHAL一色だし、通常のお仕事なんかできるわけない。事務所に行ってもすることはなく、ひたすら待機だ。
できることなんかなんにもない。
何もやらせる気がないなら呼ばなければいいのに、ネウロは私をとにかく連れ回す。
一昨日なんか銃弾が飛び交う中に放り込まれてひたすら伏せて、たどり着いた先ではけなされた。
これで機嫌が悪くならないほうがどうかしてる。

夏みかんグミ一袋目を空にしつつ、ため息を落とす。
HALの言葉は、間違ってない。いちいち言われなくたってわかってる。
ネウロに会ってから私はずっと人形で、ネウロの考えどおりに、操られるままに指差しする。
いい加減慣れてしまったこともあって、考えないようにしてただけだ。
今までは、それで十分通じた。指差すことにも、私がいることにも意味があった。
だけど、HALに、ネウロを知りネウロと戦いたがってる奴を相手に、かくれみのなんかとことんまで必要ない。
以前会った春川教授の顔そのままの、でも明らかにあの時と違う目つきは、はっきりと突きつけていた。
『場違いだから来るな、邪魔者』
私を人質にとったりしないのも、その価値さえないと思われてるからだろう。
ネウロと戦いたいHALにとって、HALと戦いたいネウロにとって、私は完全にのけ者なんだ。
それくらい、ネウロにだってわかってるはず。
起き掛けに見た携帯には、一件受信メールがあった。
『制限時間は午前八時』
九割以上嫌がらせの、ネウロからの呼び出しだ。
また、つまんない一日が始まる。
324フラグ(2):2007/03/27(火) 21:52:47 ID:xgBYOwrc
適当に木を打ちつけただけの窓は密閉性がなくて熱い。
エアコンはかろうじて動いているものの、あっちこっちから外の熱気が入ってくるから対して涼しくならない。
冷たい水で顔を冷やしたほうがまだ早い。
だからというわけではないけれど、あかねちゃんを冷たい水でシャンプーする。
泡のついた腕で何度も汗をぬぐう。ウォータープルーフのファンデーションも、こう汗ばっかりかいてたら保たない。
もっとも、半軟禁状態だから会う人もいないんだけど。
ネウロはというと、ここに来たときには既に姿を消していた。
ふらっと散歩に出たのかと思ったけど、書きおきがあるのを見るに、何かの準備でもしに行ったんだろう。
人間くささの出てきた字で『一歩でも外に出れば事務所バンジー』…扉の上でイビルフライデーがちょこんと見張っている。
「どこいったんだろうね、ネウロ」
濡れ羽色のあかねちゃんがゆっくり毛先を振った。しょげてる、ってことはあかねちゃんにも何も言わなかったんだろうな。
気まぐれなのか、作戦でも考えてるのか、どっちにしろ、また私は置いてけぼりだ。
なんでこんなにイライラするんだろう、なんでこんな日々を過ごさなきゃならないんだろう、
わたわたするあかねちゃんの動きで力を込めすぎていたのに気づく。
ごめんね、今度はちょっとしぶきが飛んだ。謝らなくていいよってことかな?
一緒にいるとちょっとした動きで気持ちが掴めるようになるから不思議だ。
丁寧にトリートメントして冷風のドライヤーをかけてあげると、さわり心地のいい黒髪がなびく。
『ヤコちゃん』
絹みたいな滑らかさで動くあかねちゃんがホワイトボードにメモ書きをする。
『どうして怒ってるの?』
「え?別に怒ってないよ」
『さいきんずっと怖いかおしてるよ』
「…そう?」
『何かあったらお話しして』
「うん、わかった」
ペンのキャップをはめて、少し寂しそうにあかねちゃんがキーボードを叩き始める。
私はソファに腰掛けて、背もたれに寄りかかる。
…今のやりとり、ちょっとつっけんどんだったかな。
普通に話をしたはずなのに、そんな気持ちがふいに浮いて、すぐ消える。

背中に走る気持ち悪い痺れに目を開けると、見慣れたスーツのボタンが見えた。
手首を動かすと耳に痛い金属音が鳴り、伸びた鎖を辿ると壁のフックに行き当たる。
追いやられた壁はコンクリートなのに何故か少し柔らかくて、ほんのちょっと体を受け止めている。
それを知ってか知らずか、身体で身体を押し付けてくる。顔は逆光で見えない…のかな、霞んでる。その曖昧さに思い当たる。
ああ、また…あの夢か。
両脚の間に、ネウロの脚が入り込んだ。ふくらはぎをやわやわと撫でるように動くスーツの感触が肌に染みこんでいき、
徐々にもどかしさへと変わっていく。黒い手は私の手をしっかり握り、指同士をかみ合わせる。
夢なのに、ううん、夢だからこそ、押し付けられている身体が浮いて、心もとない。
夢は嘘でできてるけれど、そこから引きずり出される感覚は以前本当に経験したものだ。
「っん、あっ…」
ネウロの脚、地上にあるのかどうかもわからない素材の纏いつく脚が大雑把に内股を行き来する。
最初はただくすぐったいだけだったのに、今では立派にこれも…いやいやマッサージみたいなものだ、
叶絵に連れて行かれたオイルマッサージだって最初めちゃめちゃくすぐったかったじゃない、それと変わらないんだから大丈夫…
中がじくじくしてくる、服も全く脱がされてなくて、胸も触られてないのに、ただ…ただネウロの息が耳にかかって、
脚をさすられるだけで準備が整えられてしまう。
「く…んぅぅっ…」
下着の上から、とろみが溜まった部分を押さえられる。音こそしないものの、指の感覚がいくつもの膜を通して伝わる、
濡れてるのが自分ではっきりわかる。
ほんの少し、ほんの少しだけ腰を揺らす。ネウロが気づかない程度に、ゆっくり、感覚が残るように動く。
「ゃ…は、あんっ」
まるで駆け引きでもするかのように声を漏らす。
勝手に出てしまう声じゃない、勝手に出るまで押し上げるために、自分で出す。
夢でもなければ、こんな真似絶対しないし、こうする暇を与えられることもない。
何度も何度も繰り返して見ているから、どんなふうに進んでいくかわかる、ネウロが次にどこを触るか分かる。
この夢のへんてこなところは、頭の中身が毎回進んでる点と、ある程度は自由が効く点だ。
その気になればきっと大声を出すことも、逃げようと暴れることもできるんだろう。その逆だってできる。
けれど、私はいつもこうしてされるがまま、ほんの少し抵抗してみたり、ほんの少し迫ってみたりするだけだ。
325フラグ(3)ネウヤコ:2007/03/27(火) 21:55:20 ID:xgBYOwrc
ネウロの手が、胸に伸びた。制服の上、何枚もの布の向こうからつまんでくる。
「っぁんっ!」
ネウロは、何も言わない。うるさいくらいの煽り文句も、この夢ではほとんど出てこない。
気持ち悪い、気持ち悪いんだこの夢のネウロ。
魔人の癖に、鎖で拘束してるくせに、逆光で見えない顔は絶対いつもの意地悪に見開いた目のはずなのに、
伝わってくる動きはいちいち私の反応を待っていて、痛くないように精一杯気を使ってる。
「んぅぅっ…ん、くぁ…はっ…」
我慢できないわけじゃない。堪えようと思えば十分堪えられる。
ブラジャーの上と、内股をさするだけ、片手の指はずっときつく絡めたまま、何かを確かめ合う。
もう何回目だろう、この夢。甘ったるい香りが漂ってきそうなほど優しくされる。
夢のネウロは間違ってもひどい真似をしない、手首の鎖も音が鳴るだけで、驚くほど軽い。
そんなだから、身体よりも気持ちの方が強く膨らむ。
動きが止まるなり、きつく抱き寄せられる。唇が降りてきた。舌を合わせたりしない。
軽く軽く、唇の膨らみを跳ねるように小さなキスを繰り返す。
どっかで見たキスの仕方…いや、キスだけじゃない、鎖以外は恋愛ドラマや少女漫画の盛り上げシーンそのまんまだ。
まわし読みした雑誌の半分はこんなシーンがちりばめられていた。
きらきらした模様がいっぱいの中で幸せそうに目を細める二人組、誰も入り込めないくらい綺麗で強い感情のたまり場。
あんまりにも普通な両思いの構図は、私たちには似合わない。
「…ネウロ…」
やっと呼んだ名前に引き寄せられるように、ネウロの顔がはっきりしてくる。
「…ヤコ」
恋人に向けるような柔らかい微笑みが、あの、あの魔人の顔を覆っている。
言わなくても、言われなくても伝わってきてしまう、経験者にしか分からないはずのほんのり下げた眉、
包み込むように細めた両目、蛍光灯が透かす綺麗な髪に、がさつな魔人には天地がひっくり返っても不可能なはずの
ゆるく開いた口元でできた、それこそ告白数秒前のような表情、
普段なら何の冗談だとか気持ち悪い顔するなとかツッコミを入れるところだ。
だけどこれは夢、不安になることなんかない、夢だから、年相応にある乙女心が見せてる幻だから、だから大丈夫、なのに。
「ヤコ」
心臓が警報を鳴らす。
何故かはわからない、何度夢見ても理由がわからない、けれどこの最後の言葉が聞きたくなくて耳を塞ごうとして、
こんなときだけ金縛りにあったように全身が硬直してしまう。
「この戦いが終わったら―――」


「うわぁぁぁっ!!」
跳ね起きるなり、頭に何かが激突した。盛大に空っぽの音がする。
見上げると遠足でお馴染みのカレー鍋色…の、向こうに、魔人の笑顔。
「ほう、自らタライを鳴らしに来るとは…なかなか進化してきたではないか、ヤコ」
「タライ!?なんで今更タライなの!?」
「先日暇つぶしにテレビを見たのでな、なかなか新鮮だった」
「二十回以上再がつく再放送だからそれ」
「ほう」
「あ、いやまあ本当に面白いものというのは何年経っても色あせませんから大丈夫ですはい
だからそのタライに変な液体溜めるのやめてください」
明らかに100度を越えた液体がぐらぐら煮え立つ姿に半分ほっとしつつ、
この部屋の温度を更に上げていることに苛立つ。
さっきの夢はやっぱり夢だったんだと思い知るほどに憎らしい笑顔を浮かべ、
まだまだ温度が足りないとタライの中身を沸騰させ…熱中症になりそうなんですがこの暑さ。
視線を落とすとブラウスがぽつぽつと透け始めている。この部屋で居眠りしたんだから当然…
エアコンが切れてるのはネウロの差し金だろうな。
「いつ帰ってきたの」
「三十分以上前だ」
言われて慌てて時計を見ると12時5分前。結構長く居眠りしていたらしい。
不自然な体勢を続けていたせいで背中と腰が妙にきしむ。節々を伸ばしつつ、机に向かったネウロを横目で眺める。
どこにいってたの、そんな言葉が一瞬だけよぎるものの、口に上る前に消える。
必要なかったんだ、そんだけ。だったら朝8時に呼び出さなくてもいいのに、帰ってくるなり叩き起こせばいいのに、
細かいところがいちいち気に障る。
に倒されのしかかられる。
326フラグ(4)ネウヤコ:2007/03/27(火) 21:56:43 ID:xgBYOwrc
「なんだウジムシ」
「なんでもない」
「そうか」
事務所の居心地が悪い。することがないからだろう。
ここ最近学校休んでるし、勉強しようなんてバカなこと考えるわけもない。本も読む気にならない、依頼もこない、
ネウロは何にも話してくれない、ただずるずると無駄な時間が過ぎていく。
買ってきたグミが溶けて指にくっつく。
なんでここにいなきゃいけないんだろう。毎日が惨めで、時間の無駄遣いだ。
ネウロにさえ捕まらなければもっといっぱい楽しいことができるのに、
役立たずだなんて思い知らされることもなく遊んでいられるのに、使い道もないくせに拘束だけするなんてあんまりだ。
ハンカチで顔を擦るように汗をふき取る。エアコンのスイッチを入れなおし、冷風の出口に陣取る。
両目を閉じて風を感じるものの、ホコリ臭さと人工的な冷たさはさわやかとは程遠い。
「ヤコ」
「え?」
風が遮られた。慌てて目を開けると目の前にスーツ…確かめる前に床に倒されのしかかられる。
「ちょっと!?いきなり何!?」
「あまりに不器量な顔を見せ付けてくるのでな」
「ぶっ…!」
「ただでさえ貧相なのに出来の悪い表情などされては事務所のイメージが下がる」
「うっさい!そもそもこの状況じゃ依頼人なんか来ないでしょうが!」
「ふむ、それもそうか」
「そうだよっ!」
「ならば何をしようと自由だな」
「…は!?」
「そろそろ貴様のふてくされた顔も見飽きた」
言うなり問答無用で服を引き剥がしにかかる。こっちは現実だ、両手両足を駄々っ子のように振り回して抵抗する。
頭をずらしてキスを避ける。力任せに押さえつけられ異様に光る爪を出され、数分間の格闘が続く。
「んむぅっ…!」
強引に顎を持ち上げられた。触れるなりネウロの舌が歯列をなぞり、歯と歯茎の付け根を蛇の舌みたいに刺激する。
目いっぱい力を入れるのに舌が入ってくるのを止められず、すぐに唇の端から唾液がはみ出してしまう。
ブラウスも肌着もブラジャーも一緒くたに持ち上げられ、晒された肌をすぐにいじられる。
真夏の暑さに似合わない皮手袋のひんやり感がやけに強烈で、汗だらけの肌に吸い付く動きが身体の奥に響いてくる。
「あ、はっ…、いやぁ…!」
「イヤか?」
「っう…あぁっ、やだ、や…っぁん!」
「その割に抵抗が弱いが?」
「んなわけなっ…あ、ひゃ!」
「準備万端みたいですしね、先生?」
「え…ん、んぁぁっ!」
「どんな夢を見ていたか知りませんが…随分茹っていますよ?」
「あぁぁっ!あ、は…ぁぁっ、んぅぁ!」
慣らす間もなく指を入れられたはずなのに、ちっとも痛みを感じない。
始まったばかりなのにやけに濡れていて、ひだが一気に騒ぎ、ネウロの指を包み、すするように動く。
夢のせいだ。気持ち悪いネウロに優しくされるあの夢のせいで、慇懃無礼なネウロに襲われてる今がやけに気持ちよく感じてしまう。
ひどい目に合わされるのを望んでいるわけじゃないのに、化け物なネウロの方がずっと落ち着く。
甘ったるい漫画みたいなシーンより、乱暴な動きの方に満たされる。
「やだ、ネウロ、やぁ、はっ…あぁっ…!」
「腰が動いているぞ、ヤコ」
「…っるさ…あぁぁっ!」
「ここも硬い」
先端を吸い上げられ、背中が跳ねた。静電気が駆け巡るような尖った快感があちこちに散りばめられ、視界がちりちりと途切れる。
腰からおへその部分を辿られ上半身をひねると、黒い皮手袋の指先が肩から二の腕をなぞる。
汗をかいてるせいか、動きがいつもよりカクカクしている。それが変にもどかしく、印象深く肌に刻まれる。
「うあ…ぁっ、はぁ、あ…」
「そういえば」
突然、ネウロが素に戻ったかのような声を出した。しれっと考えるような顔をされ、
早まった呼吸をすぐに戻せないのが異様に恥ずかしくなる。
327フラグ(5)ネウヤコ:2007/03/27(火) 21:57:46 ID:xgBYOwrc
「最近、電子ドラッグの調査もかねてよくテレビを見ているのだが」
「あ、そう…それが、なにか…」
「死者が出る作品には妙な共通項があってな」
「…あの…ねぇ、こういうときにそんな、こ」
「―――ヤコ」
「え?」
改まった口調で名前を呼ばれ、間抜けな声を出す。
途端に抱き寄せられ、唇が触れるだけのキスをされる。
ぼんやりとネウロの顔を見て…心臓が飛び跳ねた。
あの顔だ。夢で見た、気持ち悪いくらい優しく整った表情だ。
背中を悪寒が走り抜ける。
ネウロの声が、極限まで角を落とした柔らかい声が直接脳に響く。
「…この戦いが終わったら…二人でどこかへ行こう」
「…っ…!」
「どこでもいい、貴様が望むところどこへでも連れて行ってやる、二人で落ち着けるところへ行こう」
嬉しい言葉なんだと、頭は理解している。冗談でも、ネウロが優しくしてくれるなんてありえないことで、
私はそんな日が来ることをどこかで夢見ていて、それが叶うなんて、私の言うとおりのところへ連れて行ってくれるなんて、
想像するだけで浮ついてしまう。
…なのに。
「ん、で…なんでそんな…!」
なのに出るのは、金切り声のような悲鳴だ。
「決まっているだろう」
底意地の悪い顔に戻る。
「こんな約束をした人間は…ほぼ確実に、そのあと死ぬからだ」
「……!」
「詳しいことは知らんが…柄にもない約束というのはそれだけで死を招くらしいな。
その言葉に相手が喜べば喜ぶほど、死の確率は高まる」
淡々と言いながら、やんわりと胸を揉みはじめる。
こいつは自分の言ってることがわかってるんだろうか…わかってるんだろうな。
「さて、どうだヤコ?そう遠い未来のことではない、HALの謎を食ったら旅行でも行くか?」
真っ赤な粘りと、鉄の匂いがフラッシュバックする。
何度も…何度も見てきた、今に近づくほどに増える、ネウロから流れる血の色。
隠そうともせず、滴り落ちるままに反撃を開始して相手を同じような目に合わせるから、見ないようにしてきた。
ネウロが死ぬなんてありえない。一昨日蜂の巣にされても平気な顔で突っ立ってた、
足蹴にした私のほっぺたに一滴だけ血が垂れてすぐ消えた、勝手に突っ走って、勝手に怪我して去っていく大馬鹿者。
肌のいたるところから血を噴き出して、シャツをまだらに染めて倒れていたお父さん。
あのときよりもずっとずっとひどい攻撃を受けているはずのネウロ。
でも大丈夫、ネウロは絶対大丈夫、ネウロが私で遊ぶ限りは、余裕しゃくしゃくでいびり倒してくる限りは、こいつは絶対大丈夫。
私のこと気にして、顔色伺って、優しくして、未来の約束するなんてネウロらしくない。
私の知ってる、無敵の馬鹿魔人じゃない。
私が知ってるネウロは地球が割れたって平然としてるような、世界中のあらゆる予測がアンタは死ぬと言っても死なないような、
血も涙もない…あってはいけない奴だ。
だから、優しいネウロはキライなんだ。あの夢は悪夢なんだ。
その姿がそのまま…そう、ネウロが見た人間たちの末路に繋がるから。
「…だ…やだ…しない、約束なんか、絶対しない…!」
ネウロのスカーフを力いっぱい引く。もちろんそんな程度でネウロの身体がぐらつくわけがない。
今少し動いたのはびっくりしたからだ、そうに決まってる。
「気取ったりしないでよ、あんた魔人でしょ?人間みたいに約束とか、そんなめんどくさいことしないでよ、
あんたはあんたのままでいいよ、私を好き勝手振り回してればいいよ、操ってればいいよ!」
明らかに間違った内容を叫んでると思う。
でも、とりつくろってる余裕はなかった。
私がネウロの操り人形でなくなったら、私がいる意味がなくなったら。
それはやっぱり考えないようにしていたことで、今まさに突きつけられていることだ。
役立たずになってしまうとはつまり、ネウロが手の届かないところにいってしまうということ、
私の知らないところで最悪の事態が起こるということだ。
無力を思い知るたびに、ネウロと私の距離は広がっていく。不安が優しい振りをした死亡フラグを見せる。
ケタが違いすぎる現実が、苛立ちだけを残していく。
優しいネウロ…それは、私の知ってるネウロの死に限りなく近い。
328フラグ(6)ネウヤコ:2007/03/27(火) 21:58:35 ID:xgBYOwrc
「何を勘違いしている、ヤコ」
半泣き状態の私を見下ろすネウロはあきれ返っているんだろう。でも逆光で顔がよく見えない、いや、見たくないのかもしれない。
ありえないと知りつつ、夢で見た優しい顔がこびりついて責め立てる、ほんのわずかでもその可能性があるなら向き合わずにいたい。
おでこに手のひらが乗せられた。
「うげっ!」
嫌な音を立てて頭が地面にぶつかる。結構痛い。
文句を言おうと口を動かし…また、舌を絡める羽目になる。間髪いれず、問答無用で愛撫が開始される。
鎖骨を舌で何度も何度も確かめられる。
「我輩、腐っても魔人だ。貴様らの法則に従う義理など持ち合わせていない」
「…ん、あ、そ…だね、あっ」
下着とスカートがひっぺがされ、ほとんど裸の状態になる。スーツを一切乱さないまま覆いかぶさるネウロ、いつもの構図だ。
じれったくあちこちを触り、一度は乾いた下が粘りで満ちるのを確かめる。
芽をつねられて、顔をしかめる。痛さと気持ちよさが中途半端に両立した刺激で頭が痺れて、両手両脚の力が抜けていく。
相変わらず霞みっぱなしのネウロの表情、だけど、口がやたらと裂けてるのがわかる、間違っても柔らかい笑顔じゃない。
「それに、貴様を放り出す気も毛頭ない」
指を這わせ、寸止めのように入口付近で動かす。
耳に届く細切れの水音はすっかり粘ついている、気温と一緒に昇ってくる自分の匂いに肌が張り詰める。
明らかにじらすための動きは意地悪の一種だ、反応が分かっていて楽しんでるんだ。
こっちはもどかしくてたまらない。
「んぅ、なん、で…あ、はぁんっ…」
波に引きずり込まれながら聞く。変なこと言わないように、変なこと言いますようにと祈りながら、身体をよじる。
耳たぶを甘噛みされる。
一言だけ、耳に注ぎ込まれる。
「いずれ必要になる」
それだけを、ためらいなく言い切られた。
そんなわけない、反射的に出た反論は喉にも届かずに掻き消える。
あれだけ役立たずでHALにも甘く見られている私のどこに必要性があるんだろう、ちっとも思い浮かばないのに、迷いが途切れる。
もちろん不安が消えるわけではないし、苛立ちが解消するわけでもない。
何にも解決しちゃいない、それでも割れそうな気持ちが収まってくる。
変な話だ。
この一言が、夢のネウロのどんな言葉より優しく感じるなんて。
「さて」
ネウロは私の両手首を掴み、スカーフで縛りあげた。
そのまま床にうつぶせさせて…腰を浮かさせる。
高すぎる室温のさらに上を行く体温が疼く部分がネウロの目の前に晒される。
おへそから陰部までをたっぷり濡れた指でなぞられ、反射的に声が裏返る。
「今日のところはそうだな…望みどおり、好き勝手弄んでやろう」
耳に染み付く声に混じる吐息は、間違いなく余裕に満ちたものだった。
…わずかに混じる揺らぎは、気のせいだと…思い込んだ。

その、数日後。
私は、ネウロが立てた死亡フラグをへし折ることになる。


329名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 21:59:52 ID:xgBYOwrc
終わりです。カプ表記最初の方忘れてた…
あと、(3)の最後の一行はミスですのでなかったことにしてやってください
330名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 22:17:59 ID:UwGs115F
リアルタイムで見てしまった
職人さん達GJーーー!

これで職人さんが少ないなんて贅沢すぎてバチが当たるぞ!
331名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 22:28:15 ID:b286NFPh
Xアイのクオリティたけえ…確信犯な心理ゲームに萌えた。
ネウヤコもGJGJ!弥子の葛藤が好きだ
332名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 00:32:02 ID:zWhGq4U9
>>328
GJ!!
エロとか以上に作品としてすごく好きだ
一貫した力強さみたいなのがあるし
弥子の日付変更がたった二行で過不足なく書かれてるのもいいな
エロ的には耳フェチなので甘噛みとささやきに萌え
333笑顔(サイアイ):2007/03/28(水) 03:00:02 ID:zWhGq4U9
二回目投下します

念のためまた記載
以下注意点

・キャラが死にます
・原作クラッシュしかねない設定・展開あり
・エロとは関係ないがグロ描写あります
・無理やりヤッてる描写があります
・サイアイはラブラブだと信じて疑わない人には精神的ブラクラかも
334笑顔(サイアイ)11:2007/03/28(水) 03:01:13 ID:zWhGq4U9


 それから数日が経った。
「ただいまー、アイ。ちょっと面倒事起こしちゃったんだけどさー……あれ?」
 いつものようにアイの家に上がりこもうとした俺は、気配で中に誰もいないことに気がついた。
 仕方ない。鍵を叩き壊……じゃなかった合鍵を使って中に入る。
 この辺一帯を締めるヤクザの一味にケンカを売ってしまったので、何とかして穏便に処理できないものかとアイに相談にきた
のだった。顔も体もいくらでも好きに変えられる俺のこと、面倒になればさっさと乗り換えてしまえばいいのだが、今使ってる
『顔』――某有名質屋チェーンの社長――はちょっとした利用価値がある。
 かといってヤクザというのはある種治安維持のための機能も持っていたりするので、殺したり入れ替わったりしてしまうと、
この先いろんな意味で仕事がやりにくくなるおそれがあった。HAL事件のときも似たようなことを思ったけど、世の中の平和があ
ってこそ存在できるのが俺みたいな『猟奇犯罪者』というやつだ。
「とりあえずメール打っとくか」

”相談したいことがあるんであんたんちで待ってます サイ”

 律儀な彼女からの返信はすぐに返ってきた。
「なになに?」

”大変申し訳ありませんが今は手が離せません。一時間ほどそのままお待ちください。”

「……つっまんないの」
 テレビをつけてみたが、二時間ドラマの視聴者確保用エロシーンと頭の悪いバラエティ番組、『なつかしのアニソン特集』な
んてわけわかんない企画をやっているだけだった。
 新聞は目を通してしまったし、暇を潰せそうなものは見当たらない。パソコンは勝手にいじると(無表情のまま)怒るし。
「確か……アイの部屋に本棚があったな」
 とりあえず見るだけ見てみることにした。
335笑顔(サイアイ)12:2007/03/28(水) 03:03:00 ID:zWhGq4U9
 中身探しや『なりかわり』で必要になるとき以外に、『娯楽』として本を手に取ることはあまりなかった。
 読みはじめればそこそこ面白いと思うのだが、本棚から出して開いて目を通すのにまず勇気がいる。
 ネットだのテレビ観賞だのはただ漫然とでもできるけど、読書というのは積極的に情報を得ようという姿勢がないとまず書か
れた内容が理解できない、集中力が必要になる娯楽だ。俺は普段から周囲の情報を残さず読み取ろうと突っ張っているので、た
まにグデーッと一息入れるときくらいそういうスイッチはなるべくオフにしておきたい。
 そんなわけで俺はあまり、読書を『楽しむ』ことのできるほうではないのだった。
 まずは本棚を隅から隅まで見てみる。
「……『ぶらさがり健康地獄』ねー」
 どんな本だよ。と思いながら手に取ってみる。
 どうやら健康法とかの本ではなく、文芸らしい。しかも純文。
 最近の純文はカン違いしたわけわかんないタイトルのが多いからなあ……
 ほかにも『カレー』とか『ポメラニアンとイグアナ』とか『胃袋を編んで』とか、タイトルとジャンルが結びつかないような
本が結構置いてあった。どの本が何のジャンルだったかまでは省略。
 かと思えば、『洞察と責任』とか、『ハマータウンのやろうども』、『生命の多様性』、『1と0の間』なんて有名な学術書
の類も並んでいる。これだけ持ち主の顔が想像できない本棚もそうそうないだろう。
 これもアイが俺にあまり見せない側面のひとつか。いや俺がこれまで見ようとしてこなかっただけか。
 そんなことを考えながら色々見ていると、本の一冊の間からぱさっと何かが落ちた。
「あれ?」
 白い封筒だ。
 封は開いている。開けて覗き込んでみると中身は写真だった。
336笑顔(サイアイ)13:2007/03/28(水) 03:04:25 ID:zWhGq4U9
 写っているのは、中年の男女二人と女の子が一人。かなり古いものらしく、色は随分とあせてしまっている。
 家族写真だろうか、コスモスの花壇を背にして笑っている。
 その真ん中に写る女の子の顔に俺は目を吸い寄せられた。
 今の俺の姿と同じくらいの年頃か。まっすぐな髪を風に揺らしている。
 きれいな子だ。小さな口元に浮かぶ笑みは、ほころびかけた蕾のように自然で可愛らしい。
 思わずしげしげと眺めてしまった。
「げ……これまさかアイ?」
 その事実に思い至るまで時間がかかったのは、あまりにイメージが違っていたためだ。
 写真の中の女の子は小柄で華奢で、でも体いっぱいに満ち満ちた生気が感じられる。生きるのが楽しくて楽しくて仕方がない
という感じ。命を吹き込んだ人形が動いてるみたいな今のアイとは、まるで別人と言ってもいい。
 でも肉の薄い頬もスッと通った鼻筋も、見れば見るほど間違いなく彼女のもので。
 ――こんな風にも笑えたんだ、アイ。
 ドクン、と心臓が鳴った。
 と……

「サイ、申し訳ありません、お待たせしてしまって」

「っ、あ」
 部屋の外からアイの呼ぶ声。帰ってきたのだ。
 いつの間にか一時間経過していたらしい。
「それで、私に相談事とは?」
「……うん、今行く。説明するよ」
 こっそり見たのを気付かれないよう写真を元の場所に戻そうとして、俺はふと手を止めた。
 代わりに胸のポケットに押し込んでそのまま部屋を出た。
 どんな心情が働いてそんなことをしてしまったのかは分からない。
337笑顔(サイアイ)14:2007/03/28(水) 03:05:40 ID:zWhGq4U9
 アイにヤクザの一味の件について相談すると、彼女はあっさり『分かりました、すぐに何とかいたします』と言った。
 そして『明日の朝には戻ります』と言い残して、そのまま家を出て行ってしまった。
「何とかって……どう何とかするんだろ」
 まあいい。世の中には深く追及しないほうがいいこともある。
 色仕掛けかもしれないし裏取引かもしれないし、ひょっとしたら何かの弱みを握って脅迫でもするつもりかもしれない。
 何にしてもコトが必要以上に大きくならなければ俺はどうでもいい。
 それよりも何よりも今問題なのは。
「……一人寝かー」
 相談ついでにアイとまたしようかと思っていたのに、おあずけを食らう形になってしまった。
「ちぇ」
 かすかに彼女の残り香が香る、アイのベッドの上で寝返りをうつ。
 ズボンのポケットのあたりでガサッという感触がした。
「ん?」
 手を突っ込んで取り出してみると、さっき本の間から出てきたあの写真だった。
 まだ幼さを残したアイと、その両親らしい中年の男女。
「………………」
 少女時代のアイには、今とはまた違った可愛らしさがあった。
 明るくて、生気に溢れていて、それでいて未成熟ゆえの抱きしめたくなるような独特の脆さ儚さがあって。
 たぶん、いや絶対に、まだ処女だろう――
 おぼろげになら覚えているが、俺とアイが初めてヤッたときアイにはもうそっちの経験があった。
 誰にも触れられたことのない、手つかずのアイ……
 俺は生唾を飲んだ。
 気づいたらズボンのジッパーを下げ、中にあるものを出してしごきはじめていた。
338笑顔(サイアイ)14:2007/03/28(水) 03:07:23 ID:zWhGq4U9


 夢を、見た。ひたすら無音の夢。
 細い肩を震わせてその少女は俺を見つめていた。
 ゆっくり、ゆっくり、でも確実にほの白い肌が青ざめていく。深い色合いの瞳を恐怖が染めていく。
 小さな唇が開いて悲鳴を上げかけ――でも俺はそれを許さず、押さえつけて地面に引きずり倒した。
 
「      」

 言葉を、投げる。でも何を言ってるのかまでは分からない。
 確かに自分の口から出ている声なのに理解できないのだった。
 俺の言葉に少女は――幼いアイは目を見開く。身じろぎしようとして俺にまた押さえ込まれる。

「   」
「      」

 手首を掴む。長い指の先には貝殻みたいに可愛らしい、マニキュアも何も塗っていない素のままの爪がくっついていた。
 それに比べて俺の爪の長く伸びて尖っていることといったら。しかも血の汚れが爪と肉の間に詰まってなんとも不潔だ。
 ――その俺の爪がアイの手首に食い込む。
 これが現実の話だったなら、骨が軋むミリミリという音がしているだろう。それほどきつく握り締め床に押しつける。

「      」

 たすけて、とか、ゆるして、とか、多分そんなことを叫んでいるんだろう。
 俺は聞かない。口元に黒ずんだような笑みが浮かんでいるのが、夢ならではの視点混乱でわかった。
 俺はアイにのしかかりながら、アイにのしかかる俺を観察している。
 観察しながら、アイを犯そうとしている。
339笑顔(サイアイ)15:2007/03/28(水) 03:09:07 ID:zWhGq4U9
 スカートの中に手を突っ込むと抵抗が激しくなった。
 真下で暴れられるのが鬱陶しくて面倒だったので、腹を一発殴りつけた。
 胃の真上に拳骨を抉りこまれた少女は、涙と透明な唾液をこぼして咳き込んだ。その光景すらも無音な、これはそんな夢。
 アイが呼吸を奪われている隙に、俺はその襟首を捻り上げた。力を込めて思い切り上着を裂く。

「      !」

 押さえつけられて、殴りつけられて、抵抗を奪われたアイの上半身の一部が覗く。
 形のいい鎖骨。膨らみはじめて間もないだろう胸を覆うのは、まだ女として半人前な証――というのも大げさだが、ジュニア
用のスポーツブラだ。
 俺は笑う。恥辱に泣き叫ぶ彼女の姿に、聞こえないけどたぶん高い高い笑い声を立てて、笑う。
 まだ上だけなのに、このくらいでパニックになるなんて甘いったらない。
 スカートの中のショーツに手をかけ、引きずり下ろした。

「   」

 膝で割って入るようにして脚を開かせ、かぼそい体に覆いかぶさった。
 少女は泣き喚いて暴れて身をよじってほとんど狂乱状態。その顔に唇を寄せ無理やり口づける。
 硬く閉じた唇を割って、歯列もこじ開けて舌を中に侵入させる。
 びくんっという体ののけぞり。
 
「         !」

 アイの白い小さい歯が俺の舌を噛んだ。
 音はまったく聞こえないのに、ちぎれそうな痛みは妙にリアルなこの夢。
 跳ね上がるように身を起こす俺。
 でもその程度で怯むような俺じゃない。
 傷ついた舌を口の外に垂らしてみせる。きつく深く歯を立てられて血を流すその舌は――たぶんミシィといういつもの音を
立てて――再生した。ヨーロッパの前衛的なアニメーターあたりが作りそうな、悪い冗談のような光景。

「    !」
340笑顔(サイアイ)16:2007/03/28(水) 03:10:22 ID:zWhGq4U9
 今のは聞こえなくても分かった。『化け物』か。まあそうだろうね。
 俺はまた笑った。スカートをめくり、恥ずかしい部分を晒す。
 硬く強張る少女の体。
 自分のズボンのボタンを外しジッパーを下ろす。
 猛った俺のモノを見せ付けるようにして出した。

「         」

 また笑いながら俺はアイの腰を抱え込む。
 子供のお人形遊びのように無造作に俺の腰に引き寄せ、乾いたままのそこに力ずくでぶち込んだ。

「              !」

 破瓜の痛みにか蹂躙される屈辱にか、アイは大粒の涙をこぼしながら首を振る。
 狭くてきつくてきゅうきゅう締めつけてくるそこに、俺は何度も何度も出入りを繰り返した。
 つながったトコロから赤くぬめった血がにじむ。 
 処女膜が裂けただけにしては多い。さては無理やり突っ込んだ流血も混じっているか。
 まあいい。そんなことはどうでもいい。
 俺は昂ぶっていた。この目の前の無垢な女の子を犯して汚して引きずり落とす愉しみに酔いきっていた。
 突き上げを繰り返していると、乾いていた部分が少しずつ湿ってきた。これっていわゆる愛液?
 こんな行為に快感なんてあるわけはない。中が傷つくのを裂けようとする自己保存本能みたいなもんだろう。

「     」

 気持ちよかった。
 これが夢の中とはとても思えないくらいの極上の快楽だった。
 音があればいいのにと思う。声が聞きたい。俺に踏みにじられているこの娘は今どんな声で鳴いてるんだろう。
 ああ、涙と唾液で汚れたその泣き顔。可愛い。力なく開いたり閉じたりするその唇は誰の助けを呼んでいるの。
 きつい収縮が俺を追い詰める。
 本能のままに幼い体をひたすら犯す。貪る。奪う。
 ――壊す。

「         」

 突いて突いて突いて突いて――息を詰めて解き放つ。
 母親になるにはあまりに未成熟な子宮の中に、俺はたっぷりと注ぎ込んだ。
 抗う気力も失せ助けを求める声も枯れ果てたアイは、なすがままにそれを受け入れていた。
 まるで生きた人形のような無表情で。
341笑顔(サイアイ)17:2007/03/28(水) 03:11:42 ID:zWhGq4U9



「……うっわあぁぁ……」
 その翌朝目覚めた俺の後味の悪さといったらなかった。
 助手の昔の写真でオナニーしただけでも後から思えば結構な罪悪感なのに、抜いて寝たはずのその夜にこういう夢だ。
 しかもヤるだけならまだしもレイプのオプションつきって。どうよおい。
 ひょっとして俺の正体ってサド・ロリコンの二重苦? 女子高生奴隷にしてるどっかのドS魔人じゃあるまいし。
「サイ、どうかなさいましたか? 何か怖い夢でも」
「うっさい今あんたの顔見たくないからこっちくんなあぁぁぁぁ!」
「は、はあ……」 
 明け方頃に戻ってきたらしいアイは、解せない顔で着替えだけ置いて部屋から出て行った。
 
 でも俺はまだこのときまだ全く分かってはいなかったのだ。
 このときの俺の行動がどんな結果を生むことになるのか。
342笑顔(サイアイ):2007/03/28(水) 03:13:36 ID:zWhGq4U9
以上で二回目終わりです

前回確かに通し番号間違ってましたね
投稿の順番自体は正しいです
2回目の7が8の間違いです、すいません
343名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 03:15:38 ID:kr0uHit+
おおお、三回目まで全裸で待ちます
エーロ・ゴシカァン!

そうか、ネウロは二重苦だったんだw
344名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 03:42:24 ID:JSi3f2e8
何なんだこの神ラッシュは!?

とりあえず皆GJ!!!
345名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 05:01:31 ID:CbvluDFA
サイアイの人もネウヤコの人もGJ!
エーロ・ゴシカァン!
346名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 11:03:24 ID:+zozzSjb
ウエェ〜ルロ・ゴシカアァ〜ン!
347名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 13:47:55 ID:NdHYKDnZ
>>346
きめえwww気合い入りすぎだろwwwwww

エーロ・ゴシカァン!
348笑顔(サイアイ):2007/03/28(水) 18:49:34 ID:zWhGq4U9
三回目投下します

いいかげんうざいかもしんないけどまた注意点

・キャラが死にます
・原作クラッシュしかねない設定・展開あり
・エロとは関係ないがグロ描写あります
・無理やりヤッてる描写があります
・サイアイはラブラブだと信じて疑わない人には精神的ブラクラかも
349笑顔(サイアイ)18:2007/03/28(水) 18:50:23 ID:zWhGq4U9


 それはある日突然やって来た。
「――サイ」
 アイにそう呼ばれたときから、何とはなしに嫌な予感はしていたのだ。
 それは彼女の声音が普段より冷たかったせいかもしれないし、おなじみの無表情の中に常とは違う硬さが見て取れたからかも
しれない。
「何? アイ」
 答えた俺にアイが差し出したのは一枚の写真。
 コスモスの花壇を背景に、楽しそうに笑う三人の親子。
「!」
 顔からスッと血の気が引くのがわかった。
「サイのお部屋を掃除させていただいたのですが」
 あくまで淡々と響くアイの言葉。
「上から二番目の引き出しが開け放しにしてありました。閉めようと思い何の気なしに覗き込んだら中にこれが」
 でも俺にはわかった。他の奴ならいざ知らず、俺に感じ取れないはずがなかった。
 アイの声にこめられたこの静かな怒りが。
「説明をお聞かせ願えませんか。サイ」
「え……あ……」
 どうしよう一体どうやって言い抜けよう。
 『あの後拾った。後で返すつもりだった』――ダメだ。引き出しにしまいこむことの説明がつかない。
 『訊かれた時点で見つけてたんだけど、今の今まで忘れてた』――これもキツイ。長期的な記憶ならともかく、二、三日中の
短期の記憶まで抹消してしまうほどには、俺の脳細胞はまだ劣化していない。
 かといって本当のことなんて言えるわけもない。『オカズにしました』だなんて。
350笑顔(サイアイ)19:2007/03/28(水) 18:51:43 ID:zWhGq4U9
「それとも、口にするのも躊躇われるような何かの事情が?」
 アイの目つきがどんどん冷えていく。
 零度、マイナス二十度、マイナス四十度というふうに加速度的に下がっていく。
「美術品でしたらいくらでも盗んでいただいて結構ですが、こんなものまで盗んでくれと申し上げた覚えは、」
「……うるさいな。つまんないことでガタガタ言わないでよ。」
 突破口が見つからず、苛立った俺は思わずそんな言葉を吐き捨てていた。
「どうでもいいじゃん。そんな写真の一枚や二枚くらい」
 一瞬の沈黙。
「………………。どうでも、いい……?」
 アイの声が震えた。
 無表情な顔に一瞬だけ、ある感情が湧き上がるのをはっきりと見た。

 憎悪。

「あ……」
 今の言葉はまずかったか。
「あ、あのさアイ、悪かったとは思ってるよ、えっと今のはそういう意味じゃなくて」
 慌てて言い訳を並べ立てる俺に、アイはくるりと背を向けた。
「……気分が悪くなったので失礼します」
 向けた背中の肩は、やっぱり小刻みに震えていた。
351笑顔(サイアイ)20:2007/03/28(水) 18:53:07 ID:zWhGq4U9
 それから丸一日の間、アイは自分の寝室に引きこもったまま出てこなかった。
 何度か呼びかけてノックしたけれど返事はなし。ドアノブを回してみると鍵がかかっていた。
 ぶち壊して無理やり入ろうかとも思ったが、そんなことをすればよけいにヘソをまげてしまうおそれもある。
 何せ俺が記憶している限りでは、アイが俺の身の回りの世話をするようになってこのかた、こんなことは一度もなかったのだ。
 前例のないものは、予想のしようもない。
 食事の時間になっても出てきてくれないので、仕方なく冷蔵庫をあさって適当にあるものを使い自分で作った。
「アイ、腹減ってるでしょ? いい加減そろそろ出てきてよ。俺、メシ作ったからさ。
 もんじゃ焼きなんだかモダン焼きなんだか生ゴミ焼きなんだかよくわかんないもんになったけどそれでよければ……」
 沈黙だけが返ってくる。
 一人で食べたメシがひどく不味かったのは多分、もんじゃが生焼けだったせいだけではないだろう。

 深夜、日付が替わる頃、俺はまたアイの部屋の戸を叩いた。
 今度返事がなかったら仕方がないがドアを壊して――とまで思っていた。
 だが今度はか細い声で答えが返ってきた。
「……どうぞ。鍵は開いています」
 危うく叩き壊すところだったドアを、俺は普通に開けて中に入った。
352笑顔(サイアイ)21:2007/03/28(水) 18:54:36 ID:zWhGq4U9
 アイは自分の机に座り、何か書き物をしていたところらしかった。
 ペンを置き、古びたノートをぱたんと閉じ、ブックスタンドに几帳面に立てる。
 俺を見返した顔は心なしかいつもより青ざめていた。
 丸々一日こんな部屋に閉じこもっていたんじゃ無理もない。
「アイ、あの、さっきは……」
「昨日は失礼しました、サイ」
 俺の言葉にかぶせるようにして、アイが謝ってきた。
「少々過剰に反応してしまったようです。一日考えてようやく頭も冷えました。一時の感情の暴走で大変なご迷惑を」
「あ、うん。いーよ。俺も悪いし」
 実際、そんな深刻な『メイワク』はかかっていない。
 せいぜいもんじゃが美味しくなかったくらいのことで。
「あの写真、そんな大事なもんなの? まさかあんたがこんな怒るとまでは思ってなくて」
「…………。お教えしても何ひとつ、あなたの益にはならないでしょうから」
 その顔からは、もうあのときの憎悪は見て取れない。
 感情を見せないきれいな顔を俺は覗き込んだ。
「あんたって、いつもそうやって、俺に自分の中身見せてくんないよね。
 細胞のほうだけじゃなくて、頭の中だとか心の中だとか、そっちの中身のほうも全然」
 ぽつり、と呟く。
 アイは彼女の過去に何があったのかも、俺をどう思っているのかも、どうして何があっても笑わないのかも、何ひとつとして
俺に晒してはくれない。それが俺にはもどかしい。
 今思えば、あの写真を自分のものにしたくなったのも、アイが決して見せてくれない彼女の過去の断片を所有し、支配するこ
とができたようで嬉しかったのかもしれなかった。
「そりゃ、全部見せてくれっていうのは無理な話だろうなって俺も思うよ?
 でもちょっとくらいはさ……」
 そうしてくれれば俺だって、少しは安心できるのに。
「私の中身、ですか」
「どうしても無理だって言うんならしょうがないけど……、ん……っ!」
 言いかけた俺の唇をアイがキスでふさいできた。
353笑顔(サイアイ)22:2007/03/28(水) 18:55:47 ID:zWhGq4U9
「私の頭の中身でしたら、ここにあります」
 ふわっと、柔らかい手が俺の頬をつつみこむ。
「私の中身はいつだって、あなたのことで占められているのですよ。サイ」
 まつげの長い目がじっと俺を見据えた。
「朝も昼も夜も、私の頭の中にはあなたがいるのです。
 どんなに引き剥がそうとしても決して消えてくれないほどに強く。いつでも。どこでも」
「アイ……」
 彼女が自分からキスしてくれたことなんて今までなかった。
 いつだってこういうのは俺の方からで。
「口で申し上げても信じてはいただけませんか?」
 また、アイの唇が触れてきた。
 唇を割って舌が侵入してくる。今までにない積極的な動きに少し驚きつつ、俺もアイの背中に手を回す。
 舌を絡めて彼女のキスに応える。
 ――どちらともなく俺たちは、もつれあったまま床に倒れこんでいた。
354笑顔(サイアイ)23:2007/03/28(水) 18:56:25 ID:zWhGq4U9
 唇のふちを舌先でぺろっと舐める。
 うっすらとしたピンクの絵の具を細い筆に浸して描いたみたいな、薄い唇。
 普段は引き結ばれているそこがわずかに開いて、舌が俺の口の中に侵入してくる。
 柔らかくて、たっぷり濡れてて、アイの体温を感じて――俺は夢中になってその舌を吸う。
 絡めたり、歯でちょっとだけ刺激してイタズラしたり、あふれてくる唾液を飲み込んだり。
 そうやってキスを交わしながら俺とアイは服を脱いでいった。
 春とはいえ床はまだ冷たい。体温を奪われないように、お互い極力体を密着させ合う。
「……ん……ア、イ……息、できな……」
「しなくても……、ふ……サイは、平気……でしょう」
 俺のシャツのボタンをひとつひとつ外していくアイの手。
 肌を堪能するように首筋を唇がすべっていく。
 さっきさんざん舐めたそこは唾液で濡れていて、必要以上にいやらしい感触だった。
 俺はいったん口を離す。名残を惜しむように唇にちゅっと重ねるだけのキスをして、はだけたアイの胸元にむしゃぶりつく。
 フロントホックの下着は歯でくわえて外した。
 もう尖りはじめている先端が嬉しくて、脇との境目から舐め上げるようにして刺激を与える。
 口に咥えて赤ん坊みたいに吸い上げる。
「は……、や……ぁん」
 珍しく自分から積極的に動く、こんなときでも上がる喘ぎは慎み深く押し殺したものだ。
 スカートをたくし上げようとする。アイが腰を浮かせて手伝ってくれる。
 入り口を覆うショーツに触れるとそこももう湿ってきていた。
 表情も次第に恍惚としてくる。見上げてくる潤んだ目はもうとろけきっていた。
「アイ……」
「ふぁ、んっあぁ……サイ……」
 ズボンの下の俺の部分も、もう硬い。
 密着したアイに更にぐりぐりと押しつけて、欲情してることをアピールする。
 あんたが欲しい。今すぐにでも。
355笑顔(サイアイ)24:2007/03/28(水) 18:57:39 ID:zWhGq4U9
 それが分かってか、アイの手が俺の股間に触れた。ズボンの金具が外される。
 ジッパーを下ろし、下半身をくつろげていく手つきはまるで新婚の旦那に対する新妻みたいだ。なったことあるから言えるこ
とだけど。
「……あんまり、見ないでよ」
 あんまり羞恥心はないほうだが、こうやって勃ってるところをじっくり観察されるとさすがにちょっと恥ずかしい。
 長い指が俺のそこを撫で上げてくる。可愛らしいペットの小動物でも撫でるように、グロテスクに勃起したそこを愛撫するア
イ。触れられるたびに反応してうごめく俺のそこ。
「よろしければ、口でお慰めしますが……」
「………っ。いい、よ。口よりあんたの中に入れたい。今は」
 対抗心が燃えたというのか何というのか。俺はがばっと起き上がってアイを押さえつけた。
「サ……」
 驚くアイのショーツに手をかけて引っ張って下ろす。
 お返しとばかりに裂け目を指でなぞった。かきわけて中に侵入して、転がすようにしてクリトリスをなぶる。
「っあ」
 涙目で腰を奮わせるアイ。
 ショーツを脚から引き抜きながら、更に責める。内壁をこすって敏感なところを苛める。
「あぁっ、あっ、ぁ」
「可愛い、可愛いよアイ……アイ……」
 何ひとつ確かなものがない俺の世界で、たったひとつ確実に俺に属するもの。
 いつでも俺のことだけで占められていると言ったその小さな頭の中身を、信じてみようとさっき思えた。
 細い脚をもう少し開かせる。
 快楽に揺れる腰を抱え上げて引き寄せる。
「挿れるよ」
 蕩けたような目でアイがかくんと頷く。
 腰を進めて一気に貫いた。
「や、あぁ……っ!」
356笑顔(サイアイ)25:2007/03/28(水) 18:58:35 ID:zWhGq4U9
 中の柔らかい肉が濡れた音を立てて俺に吸いついてくる。
 突き上げる感触にアイが息を詰めるのが分かった。
 腰を抱え込む腕に力を込める。包み込まれる快感に視界がかすむ。
「アイ、言って、また言って。俺って何。あんたにとって、何」
 ぐんぐん突く。中から液が溢れてきて太ももを伝う。
「サ、イ……愛して、います……私の愛しい人……私の……」
 顔にキスする。額、まぶた、頬。耳たぶを甘噛みすると『あぁんっ』とひときわ高い声が漏れた。
 ちょっと面白くなってもっともっと責めてみる。舌を出して耳のふちをぴちゃぴちゃ。穴に差し入れて犯すみたいにする。
 挿れたり出したり。舌と穴をペニスと膣に見立てた擬似セックス。いや実際そっちでもやってるんだから、二重の行為か。
「もっと言って。聞きたい。聞かせて」
「愛しています――サイ……っ、あぁ、ぁあんっ」
 奥の敏感なところをぐんぐん突く。
 アイの呼ぶ声が心地よかった。
 脆くてかすかな俺の立ち位置を、ここだよ、とはっきり示してくれているようで。
 締めつけが強くなる。俺にしがみつく腕に力がこもる。
 アイが悦んでいるのがはっきりわかる。
「くぅ……っ、あ、いやぁ、サイ……つ、よ、すぎ……っ」
「アイ、いいよ。すげぇ、いい……、っ……」
 しなやかな脚が腰を締めつけてくる。快感に視界がかすむ。
 本能が求めるままに腰を動かした。進めて引くたびにぐちゅぐちゅっという音と、アイの甘い喘ぎが響きわたる。
 人間でもなく怪物でもなく、一匹のケダモノになって俺はアイと溶け合う。
 突いて突いて、唇を奪って、首筋から鎖骨にかけての綺麗なラインを舌で犯して、胸の先端を強く吸って嬲って――
「っあ」
 アイの体が痙攣した。
 頂点が近い。
357笑顔(サイアイ)26:2007/03/28(水) 18:59:44 ID:zWhGq4U9
「アイ――」
 ふいに胸を満たした温かいものに、突き動かされるままに俺はアイの頭を抱え込む。
 この気持ちは何だろう?
 わからない。わからなくてもいい。どうでもいい。
 ただ抱きしめていたい。いつまででもずっと。
「サ、イ。愛して、います……」
「アイ、アイ」
 傍にいて。ずっと。俺から離れないで。俺のことだけ考えていて。
「俺も……俺も、愛してるよ、アイっ」
 きつく目を閉じたアイの体が、さっきより更に大きく震えた。
「んんっ……ん、んん、んっ、んっ……あ、ぁ………――――――っ!」
 緩やかに抜けていく力に、絶頂に達したのがわかった。
 俺ももう余裕がない。
 押し込めていた欲望を一気にアイの中に解放した。
 ぶしゅ、ぶしゅ、と続く膣内への発射。脊髄を通り抜けて脳幹へと抜ける快感。白く濁って薄らいでいく意識。
「は、ぁ……っ」
 アイとつながったまま俺は崩れ落ちた。
358笑顔(サイアイ)27:2007/03/28(水) 19:04:18 ID:zWhGq4U9
 行為後の余韻も冷めて落ち着くと、初体験直後の高校生みたいに浮き立っている自分がいることに気がついた。
 アイとはもう何度やったか数えるのもバカバカしいくらいの関係なのに、おかしなものだ。
 ちょっとした言葉と、彼女のほうから求めてくれたということ。考えてみればただこれだけのことなのだが。
 俺の頭のつくりもカンタンだな。
 ちょっと考えてから、俺はアイの髪を梳いた。
 いつもアイがしてくれるみたいに撫でてみる。
「サイ?」
「いつも一方的に撫でられてるからお返し」
 行為が終わったあとの彼女は、すぐまた元の鉄仮面に戻ってしまう。
 それでもその頭の中がいつでも俺のことで占められているんだと思うと、いいやそれで、と受け止められた。
 頭を撫でる俺をよそに、アイは傍にあったチェストに近づき、開けて中をごそごそと探り出した。
 俺に『どうぞ』と着替えを差し出す。
 ――ムードないなあ。もうちょっとスキンシップさせてといてくれてもいいのになあ。
 何か足らないものがあるらしく、トランクの中をまだごそごそと探っているアイ。
 その間に俺は服を着た。彼女に背を向けてズボンを履き、上着に腕と頭を通し、振り返って声をかけた。
「ねえ、アイ、この後だけどさ……」

 振り向いた俺の目に映ったのは、黒く大きな何かを振りかざすアイの影だった。

「え――」
 目を見開いた俺の頭蓋に、巨大な鉄の塊がめり込んだ。
 よろめきその場に倒れこむ俺を、アイは氷のような目で見つめていた。
359笑顔(サイアイ):2007/03/28(水) 19:06:04 ID:zWhGq4U9
以上で三回目終わりです
次でおしまい
360名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 19:16:42 ID:+zozzSjb
な…一体何が…!?
ハッ!電子ドラッグ?!

とりあえずエーロ・ゴシカァン!
361名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 19:36:19 ID:3k+ToTRP
アイ何やってんの!?気になるジャマイカ!
GJ!引き続きサイアイ頼みますノシ
362笑顔(サイアイ):2007/03/28(水) 23:08:24 ID:zWhGq4U9
四回目です、これで終了です
間隔短くてすいませんが、万一遠慮して投下できない職人さんとかいると悪いんで……

・キャラ死にます
・グロあり
・原作クラッシュ
・サイアイがラブラブだと信じて疑わない人はやめたほうがいいかも

あと、エロはもうないです
363笑顔(サイアイ)28:2007/03/28(水) 23:09:08 ID:zWhGq4U9
 倒れた俺にアイは更に鈍器を振り下ろした。
 肉が潰れて骨が砕けた。血がとびちってアイの服を汚した。
 痙攣する俺の体に再び降る重い一撃。また一撃。更にまた――
 容赦なくアイは俺を破壊していく。いつも通りの感情のない目で。
「な……ん、で……」
 傷ついた内臓からこみ上げてきた血には、苦い消化液が混じっていた。口から溢れてしたたり落ちた。
「ア……イ……どうし、て」
「どうして、ですか」
「ぁぐぁっ!」
 肩の関節が叩き潰された。俺はのけぞることすらできず、ただ声を上げて痛みに悶えた。
「やはりお忘れですか。まあ分かってはいましたが」
 淡々と言いながらもアイは鈍器を振り下ろし続ける。

「私は十年前、あなたに父と母を殺されました」

 ――思考が止まった。
 なに。なんのこと。アイはなにをいっているの。
「真冬のことです。雪のちらつく寒い夜でした。塾から帰ってきた私が家に入ると、父と母が四角い箱に詰められて床に転がっ
 ていました。そして二人を前に、壊れた玩具のように笑い続けるあなたがいました」
 グチャ。バキ。ズシャ。どんどんミンチになっていく俺の体。
 ずっと俺の世話をしてきたのも彼女なら、俺の体調を検査し把握してきたのも彼女だ。
 細胞変異のパターンを彼女は理解しつくしていた。どこをどう潰せば最も効果的に俺を殺せるかも。
「立ちすくむ私に気付いたあなたはこう仰いましたね」

『あんたの親は平凡でつまらない人間だった』
『きっと娘のあんたも平凡でつまらない人間なんだろうね』
『だから安心して箱にはしないよあんたのことは』
『でも』
『その代わり』

「その代わり――」
 顔面めがけて振り下ろされた。
 右半分がただの肉塊になった。目玉が左目だけになって、網膜に映るアイの姿が立体感を失った。
 血が口と鼻の穴に入る。むせる。手足の骨はとうに粉々になっていて、覆ってふせぐことさえもうできない。
「あなたは変わり果てた両親の前で私を犯しました。何度も何度も。狂ったように笑いつづけながら……」
364笑顔(サイアイ)29:2007/03/28(水) 23:09:58 ID:zWhGq4U9
 あの夜見た淫夢が脳裏に蘇った。
 あれは俺の妄想でも何でもなく……実際に体験した俺自身の、記憶の断片――
「あなたに犯され嬲られながら、あのとき――私はあなたをこの手で殺すと誓ったのです」
 じゅぷっ、とアイが俺の目に、さっきまで目があったところに指を突っ込んできた。
「何年も何年もかけてようやくあなたに辿りつき、近づいて少しずつ信頼を得ていきました。
 無秩序だった犯行に助言を与え、錯乱に陥れば傍に寄り添い、慰め……眠れないと泣くあなたを朝まで抱きしめていたことも
 あります。覚えていらっしゃいますか?」
「あ、い……」
 忘れるわけない。
 アイはいつだって俺には優しかった。その時だけで見れば厳しいこともあったけど、長い目で見れば全てに俺のためになるこ
とだった。
 そのアイが――
「それもこれも全てあなたに復讐するため。
 あなたの殺人に手を貸すことも、あなたに抱かれることも……この日のためと思い今まで耐えてきた」

 やめて。もう言わないで。聞きたくない。

「以前私に『なぜ笑わないのか』とお聞きになりましたね。サイ」
 アイが顔を近づけてきた。
「あのときはお答えできませんでしたが、今なら申し上げてもいいでしょう。
 私は笑わないのではなく、笑えないのです。あの日からずっと……笑うことができずにいるのですよ」
「……っ!」
「これ以上無駄なお喋りを続けても仕方ないですね。そろそろ終わりにしましょう」
 次にアイが振り上げたのは刃物だった。
 ぎらついた光が迫ってきても、恐怖はなかった。ただひたすらに現実感がなかった。
「そんな顔をしないでください。あなた一人で行くわけではありません。
 目的あってのこととはいえ、あなたに手を貸していた私も同罪です。私もすぐに後で行きますから」
 ――アイ。
365笑顔(サイアイ)30:2007/03/28(水) 23:10:46 ID:zWhGq4U9
 何もかも全部嘘だったのか。
 頭を撫でてくれた優しい手も、抱きしめてくれた両腕も。
 湧き起こったのは怒りでも悲しみでもなく、納得にも似た絶望だった。

 ああ、そうか。俺の傍にいてくれる人なんて、やっぱりどこにもいないんだ。

「もしも地獄というものがあるなら、そこでまたお会いできるでしょう」
 刃は牛刀のように巨大だった。鈍い輝きを放ちながら俺の首に迫った。
「さようなら、サ……」

 ミシ、と細胞が軋む音がした。
 アイの目が開く。迫る刃が動きを止める。
 潰したはずの俺の右腕が、彼女の想像を上回る凄まじい速さで再生を始めていた。

「これは……!」
 ざしゅ、とまたアイは組織を潰す。だが細胞が元に戻るほうがはるかに早い。
 ミシミシ、ミシミシ蘇っていく。
「あんた、らしくも、ないね……アイ」
 こふっと血を吐きながら俺は言った。
「分かってたはず……じゃない。俺がどんどん化け物になっていくなんて……こと」
 そう。俺は化け物。そして年月が経つほどにその怪物性を増していく。
 たとえネウロの言うように本質は人間だったのだとしても、それ自体は直視しなければならない事実だ。
 そしてそんな俺に寄り添っていてくれるのは、たぶん後にも先にも彼女だけだろうと思っていた。
 結局それは間違いだったのだけれど。
「最後の詰めが甘かったね」
 叩き潰されても切り落とされても腕は再生する。
 右腕だけじゃない。左腕も。右脚も。左脚も顔面も胴体も。
 ミンチから若い肉体へと、ミシミシ鳴りながらフィルムの逆回しのように戻っていく。
 完全に再生しきった腕で、俺はアイの頭をわしづかみにした。
 触りなれた真っ直ぐでさらさらの髪の感触――
「死ぬ前に何か言いたいことは?」
 アイは何も答えず、ただ諦めたように目を閉じた。しくじったときの覚悟はできていたんだろう。
「ないの……そう」
 俺は静かに腕に力を込めた。
 骨の砕ける感触とともに、アイの首があり得ない方向に曲がった。
「おやすみ」
 何度も俺を抱きしめてくれた白い体が、血の海の中にゆっくりと崩れ落ちていった。
366笑顔(サイアイ)31:2007/03/28(水) 23:12:45 ID:zWhGq4U9


 俺は起き上がった。
 アイを殺して箱にしたいとずっと思っていたはずなのに、不思議とその気はまったく起こらなかった。
 たぶん目の前にある現実があまりに重かったからだ。
 彼女が俺を憎んでいたということ。
 いつも傍にいてかけてくれた優しい言葉も、俺を愛していると言ってくれたことも、全部全部嘘だったという事実。
 信じていたかった全てをあまりにも突然に破壊されて、感受性がすっかり死んでしまっていた。

 ようやく立ち上がるだけの力が湧いたのは、朝日が昇った頃のこと。
 ふらふらと部屋を出ていこうとした俺に、ふと机の上にあるものが目に入った。
 俺がこの部屋に入ったとき、アイが何か書き込んでいたノートだ。
「……………」
 それを手に取ってしまった理由は今でもわからない。
 観察に長けた俺の五感が何かを感じ取ったのかもしれない。
 開いてみるとそれは日記のようだった。

”――3月18日、サイに会う。
 やはり私のことは覚えていない。性質は無邪気、だが端々に残虐性の片鱗あり。
 『よろしくね』といわれたので『はい』とだけ答えておいた。
 いずれ来るそのときまで、絶対に目的を悟られてはならない”
367笑顔(サイアイ)32:2007/03/28(水) 23:13:20 ID:zWhGq4U9
”――6月7日。初めてサイの犯行に付き合わされる。血の匂いに吐き気がした。
 サイは笑っていた。血まみれで笑っていた。やはりこの化け物を生かしておいてはいけない”

”――8月29日。サイが純金の像を盗んで私に渡してきた。めぼしいものがないから適当に選んできたという。要らないから
 私にやるとのこと。像はほとんど開けない物置きの中にしまっておく事にした。見たくもない”

 古びたノートに短い文章でつづられた日記は、簡潔ながら俺に対する深い憎悪と呪詛で満ちていた。
 憎悪は俺に共鳴する感情だ。これがアイのものでなかったら、あるいは俺に向けられたものでなければ、自分の中身につなが
り得るヒントとして胸を高鳴らせながら読んだろう。
 でも今の俺にそんな余裕はなかった。
 十三階段を昇っていく死刑囚というのは、こんな気持ちなんだろうか。
 読みたくない。目を逸らしたい。逃げたい。
 そう思うのに手は勝手に動いてページをめくり続けた。
368笑顔(サイアイ)33:2007/03/28(水) 23:14:40 ID:zWhGq4U9
”――12月23日、クリスマスの前後は忙しい。予告状の文面を作っていると、サイが後ろから肩を叩いてきた。
 『ちょっと早いけど』と言って手渡してきたのはオルゴール。愚かだと思いながら受け取った。
 自分を殺そうとしている女にオルゴールをプレゼントする殺人鬼。愚かだ”

 オルゴール。これは……よく覚えていない。
 さすがにこれだけ前の記憶になると、脳細胞も総崩れになってしまっている。

”――1月18日、サイに抱かれた”

 この日はたった一行で終わっていて、何の心理も記されてはいない。
 ただ手の震えによる文字の歪みから、彼女が何を思ったのかは何となく推測できる気がした。

”――2月11日”
”――6月29日”
”――9月7日”

 日記は終始こんな感じで進んでいく。
 最初のうちは俺もまったく記憶にない描写が大半だったが、三年目、四年目あたりからぽつぽつ覚えのある出来事が増えはじ
めた。
369笑顔(サイアイ)34:2007/03/28(水) 23:15:22 ID:zWhGq4U9
”――6月14日。山中で事故死した老婆を見つける。
 身元を調べてみる。息子夫婦と同居する孫煩悩の未亡人とわかる。サイが顔として使うと言い出した。
 自分を可愛がってくれる祖母が、祖母ではなく殺人犯だと知ったとき、彼女の孫は何を思うのだろうか?”

”――10月20日。リサーチと称して彫刻家・絵石家塔湖の作品展へ。初期の作品には目を輝かせて見入っていたサイだった
 が、展示作品の年代が進むにつれ興味を失っていった。憎悪が足りないという。
 憎悪……それがあなたを殺すことになる。あなたの憎悪でも絵石家塔湖の憎悪でもなく、私の憎悪が”

 ページを繰って読み続けていた俺だったが、ふとある日の日記に目が留まった。

”――11月28日。サイが荒れた。
 いつものように目当ての人物を箱に詰めてもおさまらず、家具や家の壁まで壊して少なからず証拠を残してしまった”

 この日のことは、俺も少し覚えている。
 記述はそれで終わりではなかった。

”アジトに戻ってもまだ不安定なままだった。床の上で頭を抱え込んでガタガタ震えていた。
 どうせしばらくそのままにしておけば忘れる。そう思って放ったまま自宅に帰ろうとすると、サイが私のスカートを掴んで
 引き止めた”

 自分がこのとき具体的に何を言ったのかまでは記憶がない。
 行かないで、とか、傍にいて、とか、多分そんなことを口にしたんだろうと……思う。

”落ち着かせるためにベッドに寝かせて手を握って、眠るまでこうしているからと伝えた。
 しばらくの間震え続けていたが、二時間ほどしてようやく眠りに落ちた”

 何の心理描写もない。記述はそこでぷっつりと途切れ、次の行から別の日の日記が始まっている。

”――3月7日。サイがトド皮のバッグを盗んでくる”
”――5月21日。服が破れたというので繕って渡す”
”――6月14日。また少し荒れたので朝まで抱きしめていた。夜明け前にようやく眠った”

 このあたりを境に日記からは、少しずつアイの心理描写が……俺への憎しみをつづった文章が減っていることに気がついた。
 犯行のあとに俺に手を貸してしまったことへの慙愧の念をつづったり、両親の夢を見たと書かれていたりはするが、それで
も俺を直接攻撃する文章は明らかに少なくなっていっている。毎回何らかの形で化け物だの殺人鬼だの書かれていたのが二回
に一度になり三回に一度になり更にどんどん減っていき、ついには全くなくなってしまった。
 これは……?
370笑顔(サイアイ)35:2007/03/28(水) 23:16:18 ID:zWhGq4U9
”――7月2日”

 この日付にもはっきりと覚えがあった。
 ネウロと初めて接触した日だ。

”サイの機嫌がいい。自分と同じ『特殊な存在』に遭遇したのだという。
 その男の中身を開いて見れば、自分の中身が分かるかもしれないと浮かれている。
 彼を殺すため彼の傍に控えるようになってはや数年、しかしその間一度もなかったほどに活き活きとして見える”

 この時期の日記は総じて短めだったが、この日に関してはそれなりの長さがあった。
 俺は更に読み進める。

”よほど嬉しいのかどこかの酒蔵からドン・ぺリニョンを盗んできた。飲めない私まで無理やり祝杯に付き合わされる。
 まだ殺してもいない上に、殺して中身が分かると決まったわけでもないのに、祝杯も何もないものだと思うのだが……”

 ここでページ終わり。まだ続くようだ。俺はめくる。

”だが、サイがひとつの希望を得たことを、嬉しいと感じてしまっている私がここにいる”
371笑顔(サイアイ)36:2007/03/28(水) 23:17:09 ID:zWhGq4U9
「!」
 これまで積み重ねられてきた記述と180度矛盾した一文がそこにはあった。

”彼が憎かったはずなのに、今すぐにでも殺したいと思っていたはずなのに、なぜこのような感情を覚えてしまうのだろう。
 これは父と母への裏切りだ。彼に殺された他の多くの人たちへの冒涜でもある。
 分かっているのにどうしようもなく嬉しいのだ。
 私は”

 最後の一行は書き殴りのように乱れていた。

”私は、どうすれば良いのだろう?”

 思わず目を伏せた。
 この先はもしかしたら――俺が読んだらいけないんじゃないだろうか。
 でも考えるよりも先に指はページを繰り、目は記述の先を追っていた。
372笑顔(サイアイ)37:2007/03/28(水) 23:18:26 ID:zWhGq4U9
”具体的な目標があると自我も安定化するものか。サイはここ数ヶ月落ち着いている。
 ただ記憶の風化は以前に比べて加速してきている。これが悪い方向に行かなければ良いのだが、と――”

 ”――”の部分は黒くぐりぐりと塗りつぶされて読めない。
 途中まで書きかけて気付いて慌てて消したらしい。
 数行空けて更に続く文章。日付がないのでいつ書いたものかは不明。

”久々の大荒れ。抑えていたものが一気に破裂したような大爆発。
 すがりついてひたすら私の名前を呼ぶ彼を、私はただ抱きしめていることしかできなかった。
 彼を救えない自分の無力さを呪い、一瞬後それを呪うことの意味に気付く。
 この人を救う? 彼に何もかもを奪われたこの私が?”

”彼を殺さなければならない。あの日からそれだけを支えにして生き続けてきた。 
 それを否定しては、いけない”

”今日こそ殺そうと決意する。彼は私を信頼しきっているし、細胞変異のパターンも完全に把握した。今ならやれる。
 だが起きてきた彼に背中から抱きつかれてできなくなってしまった。
 お願いだから私に触らないで。無邪気に微笑みかけるのはやめてください。そんな目で見つめられたら殺せません”

 冷静な彼女とも思えない錯乱した文章が数ページにわたって続いた。
373笑顔(サイアイ)38:2007/03/28(水) 23:19:59 ID:zWhGq4U9
 日記は続き、ついに今年に入る。書かれた日付が今日のものに近づいていく。

”3月21日。
 父と母が写った写真がない。
 家族三人が揃って写っている写真はもうあれ一枚しか残っていないのに、どこに行ってしまったのだろう?
 動かした覚えはないのだが。サイにも尋ねてみたが知らないと言われてしまった”

”3月27日。
 サイの引き出しの中にあの写真を見つけた。
 どういうことかと問い詰めたら、『どうでもいいじゃん』と言われてしまった。
 どうでもいい。確かにそうだろう、彼にとっては。でも私にとってはそうではないのだ。
 彼は何ひとつ分かっていない。何百、何千という死体と、そのために流された大量の涙の上に彼は立っているのに。
 どうしてそこに少しでも目を向けてくれないのか”

 乱れた文字で書かれた文章に、胸の一部が思い出したように痛んだ。
 何行か空けて更にその続きらしい部分。

”もしほんの断片でも覚えていてくれて、わずかでも罪の意識を持っていてくれれば、黙って彼の傍から離れようかと一瞬だけ
 甘えたことを考えもした。
 でも彼の答えは『どうでもいい』だった。
 殺さなければならない”

 紙に直接刻み込んだような、尖った文字がまぶたの裏に残った。
374笑顔(サイアイ)39:2007/03/28(水) 23:20:46 ID:zWhGq4U9
”――3月28日”

 今日の日付だ。

”今殺さなければ、きっと永久にできなくなる。
 時が経つほどに彼のことが愛しくなっていく。
 彼のためなら他人の命など、羽より軽いと思えるようになる日がいつかきっと来てしまう。
 そうなる前に彼の息の根を完全に止めなければならない”

 ページの終わり。
 俺は震える手でめくる。次のページで最後だと分かっていた。

”彼が何の悩みも弱さも人間味も持たない、絶対悪であってくれればよかったのだ。
 それなら何の躊躇もなくあの細い首を掻っ切ることができた。
 すがりついて甘えてくることも、孤独と苦しみに夜通し震えることもない正真正銘の怪物でいてくれたなら、今の私のこの
 胸の痛みはなかったはずだ。
 いや今更こんなことを言っても仕方がない。これより他に道はないのだから。
 失敗すれば私はサイに殺される。成功したとしてもそれ以上生きているつもりはない。どちらにせよ私はもうすぐ死ぬ”

 ――アイ。

”一つ気がかりなのは、サイが私の裏切りをどう受け止めるかということだ。
 彼の罪は許されるものではない。けれどそれはそれとして、彼の私への信頼を利用したことは、やはり言い訳しようのない
ことだろう。
 ごめんなさい、サイ。
 せめてあなたの中で私の存在が、私が思っているより軽いものでありますように”
375笑顔(サイアイ)40:2007/03/28(水) 23:21:57 ID:zWhGq4U9
 日記は俺に対する謝罪で終わっていた。
「……アイ」
 俺はその場にへたりこんだ。日記がばさりと床の上に落ちた。
「やだ……アイ……こんなのって」
 いつだって彼女の傍にいながら、彼女の中身を何ひとつ理解してはいなかった。
 昔俺が彼女にしたことも。彼女の俺への憎しみも。一方で愛していてくれたことも。そのジレンマに苦しんでいたことも。
 俺がアイを壊して奪って、苦しめて追い詰めてそしてついには殺してしまった。
 なのに彼女が俺に最期に残した言葉は、『死ね』でも『殺してやる』でもなく、裏切りに対する懺悔と『ごめんなさい』。

 血の海の中に倒れたアイを俺は抱き寄せた。
 生きているとき何度となく人形のようだと思った彼女。
 二度と動かなくなったその体は更に人形めいて硬く、そして冷たかった。
「アイ……」
 彼女の笑顔が見たかった。
 笑ったらきっと可愛いだろうなと思っていた。
 白いまぶたを閉じた彼女の死に顔は、全ての苦しみから解放されたように安らかで、まるで微笑んでいるように見えた。
376笑顔(サイアイ):2007/03/28(水) 23:24:39 ID:zWhGq4U9
終わりです
最後まで読んでくれた方にはありがとうございます
長くて無理って方には、すいません次からもっと短くします

投稿方法についてはかなり悩んだんですが
こうしたほうがいいよって意見あったらお願いします
377 ◆ChdC8VZqyE :2007/03/28(水) 23:31:26 ID:c1h8SBim
まとめが一番楽しみなのはたぶん自分
作者GJ
378 ◆ChdC8VZqyE :2007/03/28(水) 23:38:02 ID:c1h8SBim
投稿について連投すまそ、並びにあげてごめんなさい
長くともここに投下すれば良いのでは
注意書きありならなおよし
エロ無しで悩んだら避難所へ
エロありでも悩んだらメ欄に送信してくださればまとめには載せます

むしろ読ませてくれまとめさせてくれ、が本音
379名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 23:39:54 ID:kr0uHit+
もうね、GJすぎるんだけどそれ以上に
長編お疲れ様でした。またお願いします!

ここは本当に神ばかりだぜ
380名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 23:52:33 ID:+zozzSjb
GJ!
アナタが神か?
381名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 00:21:39 ID:nkolFLDo
超GJ!!!
アイとサイの心理描写と交錯っぷりに泣いた!!
382名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 01:03:17 ID:mWkC3/E5
GJ!!
泣いた……。
383名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 01:30:41 ID:6JrShhyH
GJとしか言いようがない
アイせつねー
384名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 02:12:58 ID:YJZ/hiBu
途中から情が移り始めてしまったアイさんの
葛藤が切なすぎるぜ・・・!マジでGJ!これはある種
ラブラブなんじゃないのか?泣いた。


ところで・・・池谷と由香が好きな奴はおらんか?
385名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 05:11:56 ID:dugSRktk
>>384
>ところで・・・池谷と由香が好きな奴はおらんか?
俺もついに念でレスできるように…
386名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 10:06:55 ID:ehivHl69
>>384
>池谷と由香
 好きだがよォ
…そのエロルギーはユカヤコ展開で使い果たし…
 書くとしたら11巻発売の時に書いたるわorz

 ネウヤコ、フラグとはそんな遣い型があったのかGJ
 アイサイそう来たかーっGJ
387名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 11:09:24 ID:ce1U6GrN
池由香とサイアイとヒヤコと春刹は俺的ネウロ界萌えカプ四天王
池由香超見たい

ところでまとめサイト管理人様いつもお疲れ様です
申し訳ないんですがまとめ10スレ目にある「君に会いにいこう」ってやつに
注意書き加えてもらえませんか
「ネタバレになるので詳しいことは書けないが
 色々好き嫌いが分かれる要素があるので注意してください」と……
388 ◆ChdC8VZqyE :2007/03/29(木) 15:44:52 ID:j3G5wjSv
あの泣いたSSかな
手伝い人に伝えときます
389 ◆ChdC8VZqyE :2007/03/29(木) 18:40:15 ID:ZcHyT+7J
更新を確認しました
>>387も今一度確認願います
390名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 19:21:39 ID:ce1U6GrN
確認しました
管理人様手伝い人様ありがとうございます
まとめの存在と早い更新は非常にありがたい

そしてエーロ・ゴシカァン!!
391名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 19:25:10 ID:j2ePrhh6
ここでの「保守」に当たる言葉が
エーロ・ゴシカァン
だと聞いて飛んできました
392pierce(ネウヤコ):2007/03/29(木) 20:37:11 ID:0JAGdF5n
 大作を前にチキンハートになりつつも、ネウヤコ、投下させて頂きます。

*叶絵に関し捏造してます。
*あくまで微エロです。
393pierce(ネウヤコ)1:2007/03/29(木) 20:40:44 ID:0JAGdF5n
 叶絵がピアスの穴をあけた。
 学校の食堂でのことである。弥子がいつものように幸せそうにエビプラフを
頬張っていると、平積みにされてゆく皿を呆れるように眺めながら、叶絵は苦
笑いを浮かべて、僅かに髪をかきあげた。
 茶色味かかった髪に紛れて、ちらちらと、赤い色の輝きが耳にあるのが目に
留まり、弥子は驚いて、口へと運んでいたスプーンの手を止めた。

 「叶絵、それ……」
 弥子の言葉で、すぐにそれと察したらしい。叶絵は、ああ、と声を上げると、
下りている髪を耳へとかけた。
 そこには叶絵の雰囲気に良く合った、ルビーがきらりと座していた。

 「ピアス、あけたんだ」
 ぽつりと弥子が呟くと、そう。と、叶絵はどこか幸せそうに頬に手を当てて、
笑んだ。
 「カレにあけてもらったんだ。学校じゃ余り目立つのはマズイんだけど、鏡
見るたびに嬉しくてさ。つい、してきちゃった」

 「でも、あけてもらったってことは、あの、自分であけるのでやったの?
痛くなかった? 金属とか、平気なの?」
 「うん。アタシ、別にアレルギー持ってないし。でも、やっぱり膿んだら怖
いから、手入れはきちんとしてるから、別に平気。あけるのも、初めはちょっ
と怖かったけど、そんなに痛くなかったし。……じんじん、熱い程度かな」

 そうだ。と、叶絵が声を上げた。
 「ヤコもあけなよ、ピアス! あんた、食いっ気ばかりで飾り気ないし!
あけるの、私が買ってあげるからさ!」
 「え!? い、いいよ! だって私、かぶれちゃうかもしれないし、手入れ
するのも、面倒だし……」
 「いや、ヤコならかぶれないし、手入れしなくても平気だよ、きっと。無駄
に生命力強そうだし」
 「うっわ! 否定したいけれど、思い当たるフシがあって否定仕切れないよ
叶絵!」

 きゃあきゃあ、と抗議の声を上げていると、決めた。と、叶絵が言った。
 「あけちゃいなよ、ヤコ。良い機会だって! あんた、これを期に、誰か親
しい男のひとにあけて貰いなよ!
 これ、あんたにはすっごく良いチャンスだと思う! 言うこと聞かないと勉
強、教えてやらないから!」

 試験期には叶絵に頼りきりである弥子にとって、この一言は痛かった。結局、
弥子は珍しくも叶絵に押し切られて、その日は紙袋に包まれたピアスセットを
手にして、自身の探偵事務所へと向かう羽目となった。
394pierce(ネウヤコ)2:2007/03/29(木) 20:45:15 ID:0JAGdF5n
 「……って、叶絵は言うんだけれど、どうして、私にとって、『良い機会』
なのかなぁ?」
 桂木弥子探偵事務所。事務所の中には、依頼人は居らず計三人……否、この
場合は「ひとり」と言った方が正しいのかもしれない。表向き、事務所の助手
となっている魔人、脳噛ネウロはいつもと同じように青年の擬態をして、定位
置でもってPCと向かい合っており、事務所の秘書である、髪の毛だけの生命体、
あかねは弥子の手によって、その艶やかな髪を梳られていた。
 ただひとり、紛うことなき「ニンゲン」である弥子は、緩やかにあかねの髪
を梳かし、綺麗なお下げに結わえてゆく。
 はい、お仕舞い! と、声をかけてあかねの髪を結い上げると、あかねは軽
く会釈して、カタカタと、パソコンのキーボードを打った。

 ”それで、あけて貰う人は決まったの?”
 「うーん。私、ホントはお母さんにあけて貰っちゃおうかなーって思ったん
だけれど、叶絵、男の人じゃなきゃ駄目だ、駄目だって、煩くて……。下手し
て、お母さんにあけて貰ったなんてバレたら、何だか拙そうな感じなんだよー。
 だから、誰かにあけて貰うしか無いなって思うんだけれど……。
 あけて貰うとしたら、吾代さんか、笹塚さんか、筐口さんだよね。
 丁寧に気遣いながらやってくれそうなのは笹塚さんだけれど、刑事さんに、
こんなことに付き合わせるべきじゃないし……。
 筐口さんはもう少し、気易く頼めそうな気がするけれど、何となく不安なん
だよね。
 だとすれば吾代さんかなって思うんだ。吾代さんは自分にもピアス穴を開け
ているし、適任そうな気がするんだけど、何となく、ピアッサーじゃなくて、
千枚通しとかそういうので、自分のをあけていそうな気がするんだよね……」

 そこで、ひとつ、ため息をつく。
 どうやら自分には、ピアス穴ひとつあけるのを頼むことさえ、難しいらしい。
そう、思っていると、突然、頭を凄い力で掴まれた。そのまま有無を言わさず、
掴まれた方へと引き寄せられる。

 「ほほう、我が輩の名を出さないとは、どういう了見かな、ヤコ?」
 了見も何も、余計なところまで穴を開けそうなアンタは、はなっから論外だ
コノヤロウ。と、ぎりぎりと頭を締め付けられながら、胡散臭い笑顔を浮かべ
る魔人に対し、弥子は引きつった笑みを浮かべた。

 「や、だってネウロ、絶対説明書通りあけようとしないでしょ!?」
 「失敬な。我が輩が説明書もロクに読めぬ、あの奴隷二号と同じだと?」
395pierce(ネウヤコ)3:2007/03/29(木) 20:48:23 ID:0JAGdF5n
 「説明書読んでもその通りにしないでしょ!? そしてさらっと言ったけど
奴隷一号って誰の事よ!」
 「む? 相変わらず物覚えが悪いなワラジムシ。主が下僕の身を飾ってやろ
うと言っているのだ。この優しさが分からぬのか」
 「ゴメンナサイ申し訳ありません。分かったから指を尖がらせてぎゅんぎゅ
ん言わせるのは止めて下さいお願いします」
 少女はあっけなく、折れた。

 来客用のテーブルの上には、銀色の皿が置かれ、製氷皿から出された氷が涼
しげな音を立てる。
 魔人は手袋をつけたまま、氷をひとつ手に取ると、緊張した面持ちでソファ
に腰掛ける少女の隣に座し、手にした氷を少女の耳たぶに当てた。
 うひゃ。と、弥子は小さな声を上げた。少女の耳たぶから、首筋へと、水雫
がゆっくりと滑り落ち、僅かにシャツへと染みを作ってゆく。

 「ネウロ。も、良いと思うよ」
 冷えて感覚も薄くなったのか、少女がそう告げると、魔人は、そうか。と応
えて、少女の膝に置かれていた、ピアッサーを手に取った。
 位置を確認し、間違っても力を入れ過ぎて自分の耳を潰してくれるなという
少女の願い通り、ゆっくりと力を込めて行く。
 少女は眼を閉じ。その睫毛は、震えていた。
 危うい目には多々遭っているというのに、ピアス穴ひとつでこうも硬くなる
ものかと、ネウロは幾許か、興味を覚える。
 見れば、少女の血色良い唇も、僅かに戦慄き、手は握りこぶしを作って、膝
の上に置かれている。薄い胸からは、少女の心音が早鐘を打っている。

 魔人は怯えに耐える少女の様子に、ひっそりと笑みを浮かべると、きゅっ、
と指を動かし、ピアッサーを動かした。
 カチッと硬い音がして、少女は僅かに、眉を寄せた。針が、少女の耳たぶを
通っていた。

 「……出来たの?」
 恐る恐る、少女は魔人にそう尋ねる。そのようだ。と、魔人は応える。
 「痛むか?」
 と、珍しくも少女を労う魔人の言葉に、幾許か驚きながらも、少女はううん。
と、答えた。
 「ちょっと、じんじんするだけ。痛いって言うか――熱い」
 そうか。と、魔人は再度、そう応えると、血。と、呟いた。

 「ヤコ、血が出ているぞ?」
 「え!? やだ。ティッシュ、ティ……」
 魔人の言葉に、少女は制服が汚れる前にと拭き取ろうと身を動かす。そこで
キュ、と、背中がソファに押し付けられた。
 肩に、魔人の手が乗り、もう片手が、自分の頭へと添えられる。なに。と、
呟く間もなく、耳たぶに、にゅるり、と、生暖かい感覚が走った。
396pierce(ネウヤコ)4:2007/03/29(木) 20:50:52 ID:0JAGdF5n
 「―――!!」
 経験の無い感覚に、思わず体が総毛立つ。そうした少女の反応に面白味を覚
えたのか、魔人は一度くつり、と笑うと、身を硬くする少女の肩を掴み、ソファ
へと押し付ける。キュ、と、ソファは高い声で一度鳴き、魔人は再度ねっとり
と、少女の耳を、嬲った。
 ひ、ぁ。と、上擦った少女の声が洩れる。魔人の空色のスーツを、その細い
指先で僅かに掴み、身を縮める。

 「ちょ、ねう、ろッ!!」
 「何だ? 我が輩、哀れな奴隷の血を舐め取ってやっただけだが。そうも縋
り付かれると、どうすれば良いか迷うな」
 紅潮した少女に向けて、魔人は白々しい笑みを浮かべる。少女はまた、頬に
違う赤ら味を浮かべて、縋り付いていた手を勢い良く離し、ソファに押し付け
られた状態で、魔人から身を離そうと後ろに下がった。キチ、キチ、と、ソファ
が鳴いた。

 「分かった! もう十分! 血、取れたから! ありがとネウロ!」
 言い、どうにか自分に覆い被さる魔人を離そうと、小さな手で魔人の胸を押
す。くつり、と、魔人は笑う。
 「ヤコ、貴様の耳はいつからひとつになったのだ? ピアスは両耳にするも
のなのだろう? 片耳にするというのなら、それでも良いが……」
 少女の耳元で魔人は笑い、指先をハサミ状に変化させると、まだ穴をあけて
いない方の耳に、近付けた。

 「――片耳は、嫌だろう――?」
 耳元で笑いを含みながら、囁かれたその言葉に、少女は顔を引き攣らせ、こ
くんと小さく頷いた。
397pierce(ネウヤコ)5:2007/03/29(木) 20:55:36 ID:0JAGdF5n
 夕暮れ時、少女は自身の名を冠した事務所から出て行った。ピアスを入れた
直後はぐったりとして、息も絶え絶えな状態でソファに横たわり、帰り際には
半泣きにさえ、なっていた。
 魔人は、というと、「謎」も喰べていないというのに、随分と上機嫌で、少
女の姿を見送った。
 カタカタカタ、と、パソコンのキーボードを打つ音が響いた。
 ”やり過ぎですよ”
 ディスプレイに表示された、あかねからの言葉に、ネウロはやはりどこか嬉
しそうに「そうかな?」と答えた。

 ”ヤコちゃんは女の子。それに、まだ……そういうことをして良い年齢じゃ
あ、ない筈です”
 「分かっている。だから、擬似的な『ごっこ』遊びに付き合うだけにしてお
いたではないか」
 フン。という魔人の言葉に、僅かに間を置いて、
 ”――気づいていたんですね”
 と、文字が表れた。
 「気づくに決まっている。ピアス穴なんぞ、別に自分であけることも可能だ
からな。それを他人に、ましてや男にあけて貰え、などと、ヤコの友人も随分
と卑猥なことを思いつくものだ」

 ”それは――
 言わないであげて下さい。彼女たちは、まだ、『おんなのこ』なんです。
『砂糖にスパイス、すてきなものでいっぱい』なんです。
 彼女たちが、苦味から、本当の意味での旨味を知るのは、もう少し後でも、
良いでしょう?”
 「だから、待っておるだろう? 我が輩は紳士だからな。熟す前に実を摘ん
でしまうほど、粗忽ではないのだ。
 ただ、試練があるほど、ヒトは成長するものだろう?」

 くつくつと笑いながら、悪びれもせずそう答える魔人に、あかねは溜息をつ
くかのように項垂れると、一言、
 ”可愛がってあげてくださいね”
 とだけキーを叩くと、後は静かにパソコンの電源を落とし、黙った。

   *終*
398名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 21:14:46 ID:mWkC3/E5
>>397
GJ!!!
女の子は素敵な物で出来ている、の意味が改めて分かった気がするw
399名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 21:25:43 ID:3ByYAXXb
GJ!
背伸びをしたがる女の子達、可愛くていいな
400名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 21:56:03 ID:j3G5wjSv
一瞬どこにボディピアスしたのかとびびったのは俺だけでいい
401名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 22:19:24 ID:GtNw7VeB
うおおお自分も思っていたぜ!GJ!!
ピアスの穴開けるのってエロスを感じるよな。
処女貫通に似たエロスがある!
あと出てきた歌はマザーグースの中で一番好きだ。
402名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 01:22:52 ID:L1EGB5/G
投下番号4.1〜4.9らへんを、濃厚に投下していただきたいのは自分だけじゃないはず…




ピアスの他にもなんか入れたんですよねハァハァ
403名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 01:24:34 ID:tN6crC4L
あかねちゃん、”可愛がってあげてくださいね” なんて言ったら弥子が危険だ罠
404名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 05:54:05 ID:xs0OHKB8
開口部はエロいよ、性的な意味合いありまくりだよ(*´Д`)
自分ももっそり投下。あかねちゃんブログその2。
405名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 05:54:40 ID:xs0OHKB8
 みなさんこんにちは。桂木弥子魔界探偵事務所にて秘書を勤めております、あかねです。
 毎日たくさんのコメントを頂き、出来る限りの返信を心掛けていたのですが、最近はそれもままならない
ほどのお言葉を頂けるようになりました。そこで大変申し訳ございませんが、返信は昨日分にて
一旦中断させていただこうと思います。全てに目を通してはいますので、これまで通りに
ご愛顧・叱咤激励のお言葉を頂ければ幸いと思います。

 さて、今日は少しドキッとする場面を見掛けてしまったので、そのことを記してみようかと思います。
 以前にも触れましたとおり、私の勤めている桂木弥子魔界探偵事務所はそれほど規模が大きくも無く、
依頼人の方にはアットホームとのご感想も頂いております。確かに依頼の無い日はのんびりしたもので、
弥子ちゃん(皆様にお許し頂いたので、所長のことはこう記させて頂きますね。確かに、
親近感があって良いかもしれません)も新しいソファーにもたれてお昼寝をすることが間々あります。
 最近は陽気も出て来て、すっかり春めいてきましたものね。春眠暁を覚えずとはお決まりの文句ですが、
昔の人はいつでも上手いことを言ってしまうもので、中々それ以外の言葉を見付けられません。
私自身も少し日向ぼっこの心地になってしまいそうになることがありますし……。
手隙の際に体力を温存しなければならないほど、ハードな仕事ではありませんが。(笑)

 でも悪戯好きのネウロさんの横であまりそう言った姿を見せるのは緊張してしまうもので、案の定、
本日も弥子ちゃんは彼のターゲットとなってしまいました。とは言え他愛ない悪戯なのですが、
それでも今日は見ていて少し恥ずかしかったかなあ、なんて……焦らしてはいけませんね。
では、簡単にご説明を。

 まずネウロさんは弥子ちゃんの眠っているソファーに近付いていきました。勿論陽光を遮らないように
日陰からゆっくりとです。忍び足での行動はクセのようなものらしいのですが、こういう時は普段よりも
ずぅっと神妙そうな様子でいるのだからちょっとおかしいですね。にこにこしているのが常なのに、
まるで獲物を狙うハンターみたいな顔なんです。そろーり、そろーりと。
 弥子ちゃんが眼を覚まさないかを確認する為に頬を軽く突くのはいつもの通り、弥子ちゃんが
眼を覚まさないのもいつもの通りで、さあ更にいつも通りならネウロさんの行動は落書きか貼紙か
接着剤かと言うところなのですが……今日その手に取り出したのは、なんと口紅でした。
高校生ぐらいの女の子が好きそうな可愛い装飾のそれは、ですが弥子ちゃんのものではありません。

 少し話がずれるのですが、弥子ちゃんは口紅を持っていないんです。女性なら判るかもしれませんが、
手軽に濡れるグロスやリップクリームと違って、口紅と言うのはある程度の覚悟がいるものですよね。
ラインからはみ出たりしたら色が強いだけに格好悪いし、あちこち付いたら目立ってしまいます。
 それと、少し敷居が高いのだとか。確かに初めてのファンデーションは緊張してしまいますから、
同じような感覚なのでしょうね。色がより強く出てしまうから、尚更でしょうか。『まだ早い』なんて本人は
嘯いていますが、興味があるらしいのには勿論気付いているのです。その内一緒にお出掛けして、
選んであげたいなあ。

 お話を戻しまして。後から聞いた話によりますと、ネウロさんが持っていたルージュは、先日依頼を受けた
化粧品会社の方から頂いたものだったそうです。女子高生をターゲットにした新ブランドで、詳しいことは
お話できませんが、その解決のお礼として一式頂いたのだとか。後日事務所に送られて来たものなので、
弥子ちゃんは知らなかったようです。私も気付いていませんでした……チェック怠慢です。
ネウロさんが持って行っていたにしても。
 淡いピンクのルージュはナチュラルな様子で、血色の良い弥子ちゃんにはあまり映えない色味でしたが、
ネウロさんは構わずに彼女の口唇にそれを滑らせてしまいました。ささっと早いのに綺麗に引かれて、
本当に何でも出来る器用な人だなあと感心しきり……と言うわけにも行かず。寝ている女の子の口唇に
悪戯なんて、なんだかいけないことみたいで、見ているこっちがドキドキです。
406名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 05:55:34 ID:xs0OHKB8
 どうするのかと見ていたらなんと、ネウロさんは自分のスカーフで弥子ちゃんの口唇を拭ってしまいました。
 勿論、白いスカーフには塗ったばかりの口紅がぺっとり。ドラマみたいに綺麗に行かないことに
少しむくれながらも、ネウロさんったら大満足の様子でそのスカーフに自分もキスなんかして……。
もう、呆れるやら恥ずかしいやら、ご馳走様としか言えません。
 そういうことはもう少し人目の無い場所で、少なくとも私が見ていないと確認してからやって欲しいのです
けれど、冷静に考えると特に何かしたと言うわけでもなくて、なんとも私の居心地が悪いだけのことで。
これじゃあ悪戯されているのがどちらのほうなのだか、まるで判らない状態です。

 でも、その後にきっちり口紅で顔中に落書きをされた弥子ちゃんよりは、きっとマシなのでしょうね……。
 ネウロさんの目的は結局前者だったのか後者だったのか、気まぐれな人なので、見ているだけでは
全く判りません。キスマークのこと、弥子ちゃんには教えてあげた方が良いのでしょうか? ですが、
そうすると今度は矛先がきっと私に……。弥子ちゃんごめんなさい、あかねは自分が大事です。


 アットホームと言えば聞こえは良いのですが、実情としてはこんな様子なので(笑) 皆様もどうぞ、
お気軽にご依頼下さいね。お二人とも依頼に関してはこういった面を見せずに取り組む性質ですので。
 桂木弥子魔界探偵事務所はいつでもあなたの依頼をお待ちしております。

 秘書:あかね



ちなみにその1は9スレ目の最後らへん。
407 ◆ChdC8VZqyE :2007/03/30(金) 07:58:12 ID:PzlVnJH7
手軽に濡れるグロス
→手軽に塗れるグロス、でしょうか
手軽に濡れるグロスの話も読みたいです期待待機。
前作は
あかねハートフルブログ
吾あか レモネード ですかね

>自分メモおよび手伝い人へ
ハジケカプセル内の表記が
ワックになったりマックになったり一定してませんでした。
ワックに統一のこと
4/25以降ならば試験勉強内容も合わせて更新及び追加投下します
408名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 08:11:24 ID:XEUpMcZz
ブログGJ!

…レス読んで、イビルテンプテーション(誘惑の唇)とかより
エロガードエロリップ(なんか唐辛子頭が現れてムード台無し)が先に浮かんだ自分が憎い
409名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 09:12:30 ID:xs0OHKB8
弥「んぷ、っちゅ……んん、やっ」
ネ「くくくくく、嫌らしいな。グロスで我が輩がベタベタだぞ、これならばもう突っ込んでしまえるのでは
  ないのか? 淫乱め、欧米では公然と化粧をする女は売春婦だと聞くが、貴様も同じだな。
  先日も往来でフルメイクと言う非常識をやってのけたのだから」
弥「っぷぁあ、あれはあんたが勝手にしたんでしょッ……んぅ、う。甘ったるいニオイで気持ち悪い
  ……やだ、こんなの、舐めたくないよぉ」
ネ「貴様に選択権は特に無い。ベリーの香りとやらでさぞ食欲をそそるだろう、さっさと舐めろ」
弥「ふ、ぁ……んちゅぅ……」
ネ「良いぞ、そうやって従順にしていれば良いのだ、貴様など。この奴隷人ぎょ#+*=A@☆!?」
弥「あ、ごめん齧っちゃった。美味しそうだったもんで」
ネ「――――」(へんじがない。ただのしかばねのようだ。)
弥「ネウロ? ねう――死んでる……」


手軽に濡れる→塗れるですorz まちぎゃーた。前作はレモネードのやつで
またネタが出たらやって、あかねちゃん慣れしたい
410名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 09:17:18 ID:WRPmBjM+
神はいつあかねちゃんブログを開設なさいますか?
死ネタも合わせてGJですw
411410:2007/03/30(金) 09:20:57 ID:THfLFtc2
しまったネタバレしてしまったorz
これから409読む人ごめん
412名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 09:54:36 ID:3lvv7W8z
>>408
女子高生が誘惑だと!?けしか(ry

>>409
あかねちゃんブログをブクマして毎日巡回したいです。
裏ブログで実況とかしてくれないかなーw
413名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 12:29:03 ID:/Wp4/5XH
弥子受けは全部いいなあ。
あれ?笹分が足りないと思うのは自分だけ?
414名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 13:16:55 ID:OPrjP9F3
笹塚との初体験にドキドキ夢見るヤコ
週末やっとお泊りデートが実現する予定
そんなヤコが面白くないネウロにてヤコ強姦

というネタが、うかんだのだがまったく文章にならない
ほんとここのスレは神ばかりだ
415名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 13:33:00 ID:wXXCuX8D
笹塚はあのテンションの低さが最大の問題だよな…
変態化ばかりじゃアレだし
416名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 14:18:45 ID:dTGPkKc6
テンション低い人が一瞬キれそうになるのがいいんじゃないか





いや笹塚ロケッツじゃなくてだな
417名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 14:58:54 ID:NJ32A1r+
テンションが低いならば低いなりのエロがある
どんなに頑張ってフェラしてみても半勃ちから一向に固くならなくて
「ごめんね、また今度」とかあっさり断られそうになったヤコが
笹塚押し倒して騎乗位で自分で入れようとしながら
「あたし、そんなに魅力ないですか」と涙目で訴えてみるとか
418名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 15:24:05 ID:5Ten2q/z
>>414
それなんてイビルジャイアン?
419名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 15:29:39 ID:w1dY0Gtt
テンションが低いなら低いで有無を言わせず持ち込むタイプもいるからな。


近々テンション低めな短いのいつか持ってくるわ。
420名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 15:35:16 ID:bEYdIpfO
なんだなんだ
テンションの低さに反応いいなw
421名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 16:41:28 ID:wiUBICxG
422名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 16:44:56 ID:wiUBICxG
ちなみに、吾代があかねちゃんにコーヒーを所望するという爆笑的シーンもある
423名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 17:45:31 ID:aaQYH8kD
>>420
低血圧は萌えジャンルのひとつだと思っている
424名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 17:49:25 ID:iQFemQ6i
この人の同人よく貼られるな
425名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 18:32:11 ID:9SITOxJL
>>421で?口と麻呂を融合させたAA思い出した
「画像がほしくてさあ!」とか言ってる奴
426名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 18:38:06 ID:9SITOxJL
あ、文字化けした
折角辞書登録したのに…つくづくネットに優しくない名前だなヒグチ
427名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 20:25:05 ID:kkt/pJbu
ネウヤコばかりかと思ってたらこのスレもいろんな需要が出てきたな良いことだ

しかしきっとネウあかが好きな俺はいつまでも異端児!!
428名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 20:30:29 ID:2a1YmwK+
ならネウアヤが好きな自分も異端だな
自分で書けたらいいんだがあのアダルトな雰囲気が出せないorz
429名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 20:32:21 ID:vLTKhdFA
今朝VIPで職人召喚呪文を唱えてた人、先生怒らないから手を挙げなさいw
430名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 20:36:05 ID:SVIdeQJe
ヤコ以外の絡みも見てみたいとは思ったが他の女キャラやっぱ少ないなー
431名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 20:45:10 ID:/jB2kNt7
ネウヤコ好きだが旬が過ぎた春刹と池由香が大好きな自分は思い出迷い子。
432名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 20:56:22 ID:em8sYRL8
たまには下克上。ヤコネウが見てみたい自分も異端ですか
433名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 21:12:26 ID:/jB2kNt7
いや、異端じゃない。弥子にはSの素質もありそうだ。激しい弥子見たいぜ!
434名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 22:10:21 ID:LBOQLhHz
イビル・スクリプト中のネウロになら…ッ!
弥子頑張れ!

後が怖そうだがw
435名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 22:28:28 ID:kkt/pJbu
>>431
旬が過ぎたなんて言うなよ……
春刹はもう原作では見れないと思うが脳内で補完していこうじゃないか

池由香はきっとこれから出てくるよ
436名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 04:03:16 ID:6Ci0ZjHk
>>428
お前のせいで喘いでるアヤが見たくなったので
エーロ・ゴシカァン!
437名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 09:22:01 ID:M5J+/adG
アヤと台島さんとかありか?だが殺しちゃうから悲惨だな。
438名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 10:55:04 ID:/adViwiK
>>437
ありだろ。
アヤのカプなら台アヤが一番好きだ。
今回のドラマCDの内容によっては吾アヤとか・・・・
弥子関連ならヒヤコとササヤコが好き。池由香も好き。
あれ・・・・異端?
439名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 11:17:46 ID:afbxJ79e
>>438
俺の魂の双子がここにいる

でもたぶん一番異端なのは笹アイが見たいと願っている俺
440名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 11:29:05 ID:G5sAw2uw
>>439
ローテンション同士ww
441名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 11:48:15 ID:srHDxp7i
>>440
ローテンションを勝手に縮めてローションと
読んでしまったのは俺だけで良い
442名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 11:52:21 ID:J+usgwEl
ローテーションと読んだ自分は輪姦を書くべきだと思った
しかし笹アイとは接点が難しそうだ
443名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 12:19:02 ID:afbxJ79e
接点、原作でこれから出てくるにしてもSS書くとき捏造するにしてもサイがらみになるだろね
444ノリでなんとなく笹アイ:2007/03/31(土) 14:05:26 ID:afbxJ79e
「鞭はどうされますか。バラ鞭編み鞭乗馬鞭と各種ありますが」
「いや、いらねーから」
「紐はどうされます? 私はビニール紐以外でしたら何でも構いませんが。
 あれは皮膚とこすれて火傷してしまうので」
「……それもいらねー」
「では手錠を?」
「使わねーから」
「かしこまりました。
 病気が感染すると困るのでスカトロも控えていただけると助かります。
 やるなら健康状態を調べてからに――」
「普通にやるっつー発想はねえの?」
「主人がいつもこういった要求をしてくるもので」
「あー……とりあえず旦那さん的路線は一切排除で。
 痛そうな道具とか使わない方向でいこうか」
「……………」
「何笑ってんの?」
「いえ……痛みのないセックスを求められたのは久しぶりなので。
 少し、嬉しいと思いました」
「……そう」


サイが外道になった。
445名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 14:11:17 ID:mf8RSH/L
>>444
何かすげー新鮮!
接点ないキャラ同士想像するのも意外と面白いな。
446名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 14:51:24 ID:HUHXQzYV
その後>>444が笹アイの先行者になるとは、この時誰も思わなかった


いやキャノン砲を書けとかじゃなくてな
447444じゃないが:2007/03/31(土) 15:13:15 ID:QiM2Yezc
何となく続き
*行為は何となく想像してください

「…っ」
「どう、なさいました?」
「ごめんな…これだけ」
「何を…きゃあっ!」
「あんた目がまっすぐすぎるから…なんか照れる」
「何ですかこれ…見え、ません…っ」
「ネクタイ…痛くはないと思う」
「はい…でも…っ」
「…さっきより濡れてきたから言いたいことは何となく分かるけど」
「…いや…言わないで…ください…」
「顔も体も赤くなってきたね…旦那の前でもこう?」
「主人は…痛くしか…いやぁ…熱い…っ」
「(…なんか新鮮)」

ナチュラルに人妻(だと思うだろう普通主人と言えば)食べちゃう笹塚も鬼畜の一種ですか?
448名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 15:20:05 ID:y+TLNEQM
 百合って駄目なんかな……アヤヤコ、非常に萌え燃えなんだけれど。
 女同士だから分かる価値とか、アヤは弥子がそうと気づいた、初めての犯人で、
探偵だと認めてくれた間柄で、信頼もあるわけでさ! 非常にエロスを感じるんだけど。
449名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 15:49:40 ID:uKsfmt8M
過去にモロ叶弥子とかあったからいいんでない?

久々に角ネウロが読みたくなりますた
余裕がないとさらに嬉しいです、どなたか神よ…
450名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 16:43:08 ID:M5J+/adG
角ネウロ偶然今、執筆中です。投下いつになるかわからんが。
451名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 16:48:39 ID:afbxJ79e
>>447
まさか続き書いてくれる人が出るとは思わなかった
笹塚は人妻だろうと関係なく食っちまう人間だといいと思います
ネクタイ目隠し萌えた

角ネウロもいいなあ
百合は注意書きつければおkと思われ
452名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 17:38:48 ID:PQv9EvGY
まあ要するに…アレだ
エーロ・ゴシカァン!
453名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 18:49:13 ID:5yftkLvZ
>>429
ノシ
すみませんでしたぁッ!
454名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 19:05:37 ID:y+TLNEQM
 誰がついでにageろと…!(笑

 釣られたところで、自分、作品投下を待つぞ。
455名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 19:13:19 ID:hi6Mo4Dh
角ネウロwktk
456作業中 ◆ChdC8VZqyE :2007/03/31(土) 19:47:19 ID:lFNb9gge
>>406
http://m-pe.tv/u/m/bbs/index.php?uid=3words&id=1
掲示板方式であかねちゃんブログ(アダルトも可)を作ってみました。
まだ目次などからリンクはしていないのですが、あかね神は是非投下してください。
457 ◆ChdC8VZqyE :2007/03/31(土) 21:22:17 ID:lFNb9gge
悩みましたが、あかねちゃんブログは
まとめ目次の 過去ログ倉庫 と ネタについて
の間に挟みました

>>405
まとめにあたって、最後の文章をリンク化しました。
確認の上後了承ください

亀だが>>307-8
Sは頭が良くないとできない希ガス
458名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 21:29:20 ID:7pwu7rH2
人間ネウロと魔人ヤコを書いた神はまだ居られますか?
続編超希望っす
459名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 21:56:24 ID:hi6Mo4Dh
その神は個人サイトをお持ちですよ
続編みたいのも書いてらっしゃる
460名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 23:20:29 ID:Nrff4W8N
確かそのネタって二つあったと思った。
どっちの神だろ。
どっちでも嬉しいが。
461名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 00:37:01 ID:IQMrKmR0
>>458
あーそれその後その神のサイトにて
続連載中でございますよ

笹アイって新鮮だな。
二人とも低血圧超マイペース
462名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 01:19:12 ID:KFx2uRPi
「やっ、やだぁ笹塚さんお願い…、もう指抜いてっ…」
「…弥子ちゃん、いいから力抜いて」








たった二行でエロパロに挑戦してみる。
463名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 01:20:50 ID:1ipn3k8t
最近は猛者ばかりだな…!!
464名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 05:17:13 ID:2FmHIKYO
笹アイ書いてる。あまりラブ要素はないけれども
465名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 08:05:18 ID:0yDDFUMH
「やっ、やだぁねうろお願い…、もう指抜いてっ…」 
「ハハハ先生、こうするとますますブタにそっくりですよ!キャッキャッ」
「いいから鼻から指を抜けー!!フガー!!」







ネウロでやるとこうなるから困る。
466名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 08:26:28 ID:G5WrtbEs
>>465
ちょwwwヒドスwww
467名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 10:10:52 ID:9YNm8iB/
>>465
そのオチすらも萌えた俺はネウヤコ馬鹿。
468名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 10:16:39 ID:lRnUCIk0
>>464
超待ってる

>>465
フガーてヒロインの台詞じゃねえww
キャッキャッに萌えた俺はもう末期
469名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 10:26:35 ID:I0KPbmFa
>キャッキャッに萌えた俺はもう末期
ここでヤコネウをですねー…!
470名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 10:54:19 ID:l1AZGoLm
弥子ほど輪姦が似合わないヒロインはそういない
471名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 11:06:33 ID:RNmFFgSW
そ…そうか…?
ネウロ笹塚吾代筐口池谷で
前後ろ口乳手
あ、弥子にパイズリは無理か…
472名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 11:17:45 ID:mpbCXuEo
いっそのこと爆乳ヤコたんとか…







スマン。
473名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 11:59:08 ID:MOrXeGb1
ひんぬーだからこその萌えがあるんだ!
474魔人に芽生えしもの:2007/04/01(日) 12:00:41 ID:P4YhUHWT
ちょいとここらでネウヤコ投下。エロは少なめ。

 この時、桂木弥子魔界探偵事務所には表向きは助手である脳噛ネウロの姿だけがあった。
所長である探偵桂木弥子も、優秀な秘書であるあかねも見当たらない。
 どうもネウロが事務所を空けていた間にやって来た弥子が、あかねを連れてどこかへ外出
したらしい。しかもあかねは全体が見えないので、弥子と合体している可能性が高い。
「まったく…アカネを連れ出して遊びに行くなど、帰ったらキツい仕置きをくれてやらんと
ならんな」
 まるで悪戯を思いついた子供のような笑みを浮かべ、与えるべき仕置きをあれこれと考えて
いたネウロだが、時間が経つごとにそこに苛立ちの様なものが現れ始め、弥子につけている
イビルフライデーを利用し捕獲に行くことを考えるようになった頃、携帯がメールの着信を
告げる音を発した。
「漸く連絡を寄越したか」
 幾分表情を和らげてメールを開いたネウロは、次の瞬間顔を強張らせた。

『ネウロさん、あかねです。
 どうか早く弥子ちゃんを迎えに来てください。
 弥子ちゃんは、私と入れ替わるつもりかもしれません。
 隙を見てこれを打っていますが、弥子ちゃんはずっと人目の多い場所にいて、
 怪しまれる事を考えると、下手に離れる事も出来ません』

 そして、事務所から人影が消えた。

 それと同じ頃、あかねと合体した弥子はただ所在無さげに、土曜の夜のまだ人の多い駅前に
一人立っていた。そのどこか寂しげな様子と柔らかな色をした最高に美しい髪は人の目を惹き
つけるようで、声を掛ける男の姿も時折見られたが、弥子は「待ってるんです」とだけ言い
その全てを断っていた。
 時間は確実に過ぎていき、あかねの心にどんどんと焦りを募らせる。
475魔人に芽生えしもの:2007/04/01(日) 12:01:37 ID:P4YhUHWT
  弥子ちゃん、どうして戻らないの?
  このままじゃあと何時間かで私達入れ替わっちゃうよ?
  待ってるのって、時間が経つ事じゃないよね?
  弥子ちゃんは嫌がってたよね?
  あの壁に張り付いてたって、美味しい物食べれないんだよ?
  大切な人達にだって会えなくなっちゃうよ?
  ネウロさんだって……

 あかねが途方にくれていると、弥子が独り言のように呟き始めた。
「…なんで私、なんだろうね。私……食べること以外に何の取り得もないのにね」
 そんな事はないと伝えようと思ったあかねは俯いた弥子の瞳が閉じられているのに気付き、
最早ネウロを信じる他に出来ることがなくなったと思い知らされた。そんなあかねの苦悩に
気付いていないわけはないのに、弥子はそのまま言葉を続ける。
「きっと……皆が求めてる私っていうのは、こんな…無計画に突っ込んで、冷静さもなくて、
自分一人じゃテスト勉強さえ満足に出来ないようなウジムシなんかじゃなくて、あかねちゃん
みたいに何でも出来る優しい子なんだよね…」
 力ない声だけが紡ぎ出されて、あかねは泣きたい思いで一杯になる。

  違う、違うよ、弥子ちゃん!
  本当に優しいのは、弥子ちゃんだよ!
  こんな私にまで優しくしてくれて、仲良くしてくれて!
  弥子ちゃんだから、他の人を救えるの!
  弥子ちゃんがいるから、ネウロさんも変われるの!

 あかねの心の声は、届かない。
「…もうすぐ、全部終わるね」
 その呟きが終わると同時に、弥子の腕が掴み上げられた。
「いっ!!」
「こんな時間まで連絡も入れず何をほっつき歩いている、この不良娘が!」
 痛みと驚きに反射的に開いた弥子の目に飛び込んで来たのは、今までに見たこともない程に
不機嫌さを顕わにしたネウロの顔だった。
「帰るぞ」
 短く告げ、骨が軋みそうな強さで腕を掴んだまま歩き始めたネウロに引き摺られる形で、
弥子も歩き出す。周りの者達は最初は驚いた様子だったが、喧嘩でもしていた家族か恋人が
探しに来たのだろうと思ったのか、何事もなかった様に各々の行動に戻った。

476魔人に芽生えしもの:2007/04/01(日) 12:02:22 ID:P4YhUHWT
 やがて人通りが途切れるとネウロは弥子を路地に引き込みあかねと分離させて、再び有無を
言わせぬ強さで弥子の腕を引き、事務所に戻った。
 弥子をソファーに突き飛ばしてからあかねを壁の本体に戻して、ネウロが振り向く。
「貴様、一体どういうつもりだ」
「………………」
 突き飛ばされたままの体勢で突っ伏していた弥子が問いに答えないでいると、ソファーに
歩み寄ったネウロがその身体を引き起こし、顎を捉えて目を合わせる。
「ヤコ、答えろ。自白剤でも使われた方がいいか」
 本気らしいネウロの様子に、弥子も半ば諦めた様に口を開く。
「……入れ替わった方が、あんただって嬉しいんでしょ」
「なんだと?」
「あかねちゃんの方が、私なんかよりずっと優秀で、探偵に向いてるもんね」
 口角を僅かに上げて眼前のネウロではなく、どこか遠いところに焦点を合わせた瞳で呟く
弥子の声には、何の感情も読み取れない。
「そうすれば…きっと、今より効率良く食事だって出来るしさ…究極の謎も早く見つかるかも
しれないし……」
 淡々と言葉を続ける弥子の姿は、ネウロにそれまで感じたことのない危機感の様なものを
生み出していた。
「だから……ッ!」
 弥子の言葉を止めたのは、顎から離れて優しく頬に重ねられたネウロの手だった。
 いつもと違い、気遣う様に触れるネウロの大きな手。
「…我が輩が、いつ、そう言った!?」
 あまりに突然の事は、弥子に軽い混乱を齎した。
「…だって、私だってそのくらい、分かるよ! あんたこのところずっと、私と…、目さえ
合わせてくれないじゃない! 私のことなんて愛想が尽きたんでしょ!?」
 それまで抑えていた感情が一気にはじけた様に、弥子の目から涙が零れ出す。そして涙と
一緒に、誰にも…あかねにさえも言えず悩み続けていた愛しい想いまでが零れていく。
「もう…嫌だよ、情けなくて…自分がどんどん嫌いになってく。…こんな、意味のない片想い
なんてもう……終わらせてよ…」
 小さくなっていく声。それと同時に弥子自体の存在までが薄れていく様な錯覚に襲われて、
ネウロはそれを掃う様に軽く頭を振った。
「…貴様は、何も解っていない」
477魔人に芽生えしもの:2007/04/01(日) 12:03:04 ID:P4YhUHWT
「!?」
「貴様でない貴様に、何の価値があるのだ」
 静かなネウロの声に蔑む様な響きなどはなく、それが弥子に一度閉じた瞼を開けさせる。
涙に滲む弥子の視界に映ったのは、どこか苦さを滲ませたネウロの表情だった。
「貴様でなければ…この未発達の小娘に、これ程に欲を掻き立てられ、思考を掻き乱される
ものか」
「ネウロ…?」
「折角…我が輩が懸命に抑えていたというのに、その苦労も知らず我が輩から逃げようとした
貴様が悪いのだ」
 ネウロの舌が涙を拭い取り、その感触と顔の近さに思わず顔を反らした弥子の耳に、熱の
こもった囁きが落とされる。
「責任を取れ」
 何のことかと弥子が訊ねるより早く、その口がネウロに塞がれた。
「この我が輩が、貴様の様な子供に欲情をそそられるなど……本来なら隠し通さねばならん
醜聞なのだぞ」
 離れた唇から漏れたのは、拗ねた様な呟きだった。
 弥子の身体をソファーに倒すと、ネウロは性急に愛撫を開始した。思いがけず始まったこの
行為に、経験のない弥子は最初ひどく狼狽したもののネウロのあまりに真剣な目に、覚悟を
決めた。元よりネウロとこうなる事に淡い夢を抱いてもいたのだから、拒みきれなかったのだ。
「ヤコ…」
 ネウロは時折名を呼びながら弥子の服を脱がせて現れた白い肌に触れる。もうずっと望んで
いた白く滑らかな肌に触れ、甘噛みし、舌を這わせて、存分に味わっていく。
「……っふ、ぅ…」
 身体に走る今まで感じたことのない感覚に、弥子の口から堪えられぬ声が漏れる。
「もっと声を出せ。貴様のその声はなかなか気に入った」
「そん、なこ…と……っんんっ!」
 ネウロの指が秘裂に滑ると弥子が一際強い反応を返し、割り開かれた中からはたらりと熱い
ものが零れた。
「ほう…未熟な身体だと思っていたが、ちゃんと男を迎え入れる準備は出来ていたのだな」
「な…ッ、何ばかなコト言って…! ちょっと、やぁっ!!」
 随分と勝手なことを言うネウロに文句を言おうとした弥子だったが、両の脚を掴まれ大きく
広げられたことで、それは悲鳴に変わった。
478魔人に芽生えしもの:2007/04/01(日) 12:03:46 ID:P4YhUHWT
 身体を押し退けようとする弥子の手首を片方の手で纏めて抑えると、ネウロは晒された
ままの秘唇に口付ける。
「っ!!」
 あまりの羞恥に言葉さえ出ない弥子をちらりと見て、ネウロの舌が熱いそこをねっとりと
舐め上げた。
「……ぁあっ!」
「…いい声だ。こちらも十分に濡れている様だし、いいな」
 弥子の返事を待たず、ネウロは身体を起こすと腹に着きそうな程に反り返った分身を濡れた
入り口に宛がい、押し込んだ。
「やあぁっ! 痛ぁっ!!」
「ヤコ、力を抜け」
「むっ無理ぃ! 止めて、痛いよ…っ!」
「無理ではない。子供よりは細いのだ、ちゃんと入る。ここはそう出来ている筈だ」
 間違っているともいえないが弥子にとっては相当に厳しい事を言い、ネウロは腰を進める。
張り出した亀頭が襞の中心の小さな隙間を強引に抉じ開け、奥へ侵入する。その事は弥子に
引き裂かれる様な苦痛を齎し、そしてネウロの征服欲を満たしていく。
「…つ…ぅっ……ぅむ…ぅ!」
 漸く根元まで収まると、ネウロは必死に耐えていた弥子を宥めるつもりなのか、舌を絡める
濃厚な口付けを落とす。
 濡れた音は弥子の身体から必要以上の緊張が取れるまで続いた。
「矢張り、狭いな」
 唇を離すと幾分痛ましそうな表情を浮かべたネウロに、弥子は泣きそうになりながら縋り
着いた。
「ヤコ?」
「ネウロ…っ、私我慢する、から、逃げないから……、だか、ら…一緒にいさせて」
 華奢な身体を震わせながら懸命に言葉を紡ぐ弥子の姿は、ネウロの中に温かな物を生み出す。
「…当然だ。貴様は我が輩の奴隷、身も心も全てが我が輩のものなのだ。貴様は一生…いや
死んでも我が輩から離れる事など出来んと思え」
 ネウロの言葉は支配者的なものだったが、そこには弥子が望んだ事が確かに含まれており、
二人はどちらからともなく顔を近づけると誓いの様に口付けを交わした。
「…暫くの間、我慢しろ。出来るだけ早く終わらせてやる」
 それに弥子が頷くと、ネウロは腰を動かし始めた。
479魔人に芽生えしもの:2007/04/01(日) 12:04:34 ID:P4YhUHWT
 精神的、肉体的疲労のために事の後眠ってしまった弥子を家に送り届けたネウロが事務所に
帰り着くと、いつもの様にあかねが出迎えた。しかしその様子はどこか普段と異なっていて、
そこに興味や好奇心といったものを感じ取ったネウロは、多少の諦めの混ざった調子で語り
掛けた。
「アカネ、何か訊きたい事でもあるのか?」
『え、ええ。ネウロさんが、機嫌を損ねないというのであれば』
「……そうだな。まあ、今日は特別に心を広くして答えてやろう」
 多少嫌な予感がしないでもないが、今回の騒ぎの原因が自分にあった事はネウロもいくらか
認めていたので、騒ぎの被害者となったあかねの望む事に付き合う事を決めた。
『あの…私の勝手な見解なんですけど、ネウロさんって初めての女の子を相手にするっていう
経験はなかったか、あっても少なかったんじゃないですか?』
「………………」
 少々気まずい沈黙が続く。
「……分かるものなのか、そういった事は」
 ネウロの答えはあかねの問いを肯定するものだった。
『そうですね。初めての弥子ちゃん相手に少し…強引だった様に思えましたから』
 あかねの言葉の後再び沈黙が落ち、暫く経ってから漸くネウロが口を開いた。
「魔界はここよりも単純な世界で、我が輩は、謎しか食えぬ突然変異だ。いくら強かろうと、
そんな不利な性質を持つ者の種を求める女…雌はいない。我が輩に近付いて来たのはただの
興味本位の遊び慣れた者達で、我が輩もそれ以上を求めなかったからな。そういった手合いを
相手にしていた時はあれで十分だった」
 あかねもその言葉に、それならば…と納得し、更に一つの可能性に気付いた。
『もしかして、ネウロさんがこのところ弥子ちゃんを避ける様にされてたのは…経験がないと
思われる弥子ちゃんを傷付けるのが不安だったから、ですか?』
 ネウロの顔に僅かに自嘲的な笑みが浮かぶ。
「笑えるだろう? この我が輩が。……それでも、ヤコが逃げる事を許せず、求めるのさえも
抑えきれなかったのだ」
『笑いませんよ。恋をすると、大なり小なり不安を感じるものです。弥子ちゃんだって、不安
だったから今回みたいな行動に出たんです。だから…弥子ちゃんを大切にしてあげて下さいね。
そうすれば、私は何も言いませんよ』
 どこか温かさを感じさせる言葉を掛けられて、ネウロは面映い心地で「恋、か…」と小さく
呟いた。

 終わり
480名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 12:05:52 ID:P4YhUHWT
実は書きたかったのは最初ら辺と最後のネウロだった。
こういった少し情けない感じのネウロってそんなに見ない気がしたんで。
人が恋をすると涙もろくなるというのなら、魔人はどうなのだろうか、なんて。
481名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 12:18:13 ID:FqRw9qnS
ちょっと降りてきたんでちょっとだけ。

<夜桜>
「笹塚さん、コレネットで買った試薬なんだけどいい?ついこの間非合法指定されてさー」
「あぁ、それ成分弱いし問題ないよ」
「少し匂いのキツいニスを持ってきたんだが…置いといてもいいかな。あと手錠」
「俺は匂い気にしないから大丈夫…むしろ好き。手錠は鍵があればいんじゃねー?」
「奇遇ですね池谷さん!僕も手錠を持ってきましたよ。先生は足首細いから足錠にも使えます」
「おーい片栗粉練り終わったぞー」
「あれ、何かいー匂いのする片栗粉だね」
「んー…まあモロ片栗粉だし。良ければ始めない?」
「「「「花見を!」」」」
「んん…っ、ぐぅ‥‥うっ」
「桜も見頃のようですね」
「ボールギャグ外すの最後でいいよね?」
「桜の木は引き出しが閉まったり開いたりする音もなかなかのもんなんだが…」
「ふうっ…!!」
「片栗粉いらなくねぇ?バイブ抜こうとしたらもうこんなにぬるぬる…やらしい木だな、ショチョーさん?」
「とりあえず各スイッチに塗ってから全体に塗ろうよ。チョンチョン、と」
「んぅっ、んんーっ」
「体がびくびくしてるね…あぁ、涙を流すにはまだ早いよ弥子ちゃん」
「先生はおしりでも感じるんですね…しっかりほぐして専用ローションたっぷり塗りましたもんね。気持ちいいでしょう?」
「んんー!んうぅー!!」
「助手さん早く抜いたげてくんない?俺ちょっともう限界」
「あぁすいません、小卒がいつまでも桜をライトアップしようと、光るバイブを出し入れしていたものですから僕もつい」
「小卒言うんじゃねぇっ!!」
「んんんうっ!!!!!」
「あーあ、一気に抜くから潮ふいちゃったじゃん」
「枯れ木よりずっと家具向きだから、みずみずしいことに越したことはないよ」
「これだから小卒は…僕ならもう少し焦らします」
「んんぅっ、んふぅ、んくっ、んんぅ…」
「…おにいちゃん、甘いのちょうだいって言ってるみたいによだれたらしてる…」
「…今さら笹塚さんの趣味に口は出さないけどさあ。あっ全部抜けた?ならこれ、桂木の体重考えて計っといから入れといて」
「俺もういいよね。んー…やっぱり春は桜に限る…」
「それはもう、池谷さんが一番年上ですから!先生しっかり手を使ってくださいね。笹塚さん、すみませんがカプセルが溶けるまでもう少し待ってください。」
「いーよ…それまで弥子ちゃんと俺のに片栗粉餡塗ってるから」
「そーだね笹塚さんの太いし。にしても桂木…俺も人の持ち物とやかく言えないけど…大人しくスイッチ開発してたほうがいいかな」
「ふうぅっ!んんっ!!」
「豊胸手術する金があったらオレだってもっといい柄のシャツ買ってるって」
「…貴様はセンスの問題ではないのか?我が輩前に入れさせてもらうぞ。笹塚さんもそろそろどうぞ!」
「指4本入ったしね…まあゆっくり動くよ」
「んふっ!!!ふうぅぅぅ!!」
「んじゃ俺もいいよな。外すぜ。…ほら何か言えよ主役」
「はぁ…っ、あのっ、今日はお越しいただきぃっ…あ、りがとう、ございましたぁ…っ!!皆さぁんっ、お気の済むぅう…まで、楽し、いぃっ!…んでぇ、くだ、さ…いっ!!!!」
「いい挨拶じゃねぇか、ほらよ」
「んぐぅっ!!」
「うんよく言えましたね。早速いいところを突いてあげましょう」
「んんぅっ!!」
「噛み切られないようにねー。でも始まったばっかりでこんなに熱暴走してると、すぐフリーズして復帰しにくくなるんじゃない?」
「一応ニスの中に気付け薬のような成分も入っているよ」
「つい先程まで眠らせておいたので大丈夫かと思いますよ。」
「んー後ろ締まってきた…今どんな顔してんの?こっちから見えない…」
「いつイってんのかもうよく分かんないけど、うるんだ目でほっぺ赤ぁくしてるよ。やーらし」
「そりゃ桜は幹も赤いもんだからね。染料の桜色は花びらじゃなく幹から取るんだよ」
「それは小卒にとっていいことを聞きました…ありがとうございます!」
「だから小卒言うな!」
482夜桜 続き:2007/04/01(日) 12:20:37 ID:4gawCkCf

あかねです。
その後弥子ちゃんはかわるがわる犯され、空と同じくらい幹が真っ白になるまで花見は続いたみたいです…。
あぁ、勿論体内も真っ白だと思います。
ここ2、3ヶ月ピルを服薬してますし、皆さん病気はないそうなのでその辺は大丈夫だと思います。
…いいなぁ…と思ってしまった私が恥ずかしいです。
来週のお昼は、みんなのおごりでちゃんと花見だそうです。
良かったね弥子ちゃん!
…あれ…でもまた夜「夜桜」を見ることになるのでしょうか…?
その時は私もネウロさんに頼んで…交ぜてもらおうかな…
みんなお酒飲んだら分かりませんよね?

あ、投下が。
GJ

笹塚さんは刑事の中でもきっと寛大だと思う。
483名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 12:31:47 ID:AEbCAXXh
ネ、ネウロならたぶん上手いよ
だからそんなに悩まないで…!!
とハラハラしながら読んだ。
改めてGJ

でも花見主催しちゃうネウロもネウロだと思うんだ
484名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 13:30:16 ID:TX+5++zQ
すげぇぇみんなGJ!!
エイプリルフールでも神たちがいることは嘘じゃない!



今日から卯月だか卯月が卵月に見えてネウロが喜んじゃうと思ったのは俺だけでいい。
485名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 17:08:04 ID:IQMrKmR0
>>480
すごいな、GJ。

>>484
お前可愛いな
486名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 23:42:42 ID:QLbs+Viy
>>480
新鮮で萌えたよGJ!!!!こういうのもいいな。


ところでお前ら・・・・あの・・百合がどうとかはおいといて・・
アヤヤコ、あかヤコ、叶ヤコ、由香ヤコ、睦月ヤコ
一番萌えるコンビはどれだい?

泣いて縋り付く睦月を抱きしめる弥子に母性を感じた
変態はきっと俺だけ。
487名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 00:02:39 ID:P9bahb/W
なんでアイヤコがないのかじっくり教えてもらおうか
まあ俺はアイ受け至上主義だからむしろヤコアイ派だがな

その中ならあかヤコ
488名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 00:04:55 ID:dImUr0MU
自分元気な女子高生大好きだから叶ヤコ。

百合とかどうとかを置いとかなかったらぶっちぎりでアヤヤコ。
489名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 00:16:19 ID:RbLu+Eg1
たとえエイプリルフールでも込められた萌えに嘘はなかった
神様達ありがとう、ありがとう
490名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 00:20:23 ID:26l47uIZ
あかヤコが好きだな
知的おねいさん(毛)いいじゃないか
491名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 00:25:34 ID:MFtSGkYV
 そんな女の子話で盛り上がってるところ、偶然にも書き終わっちゃったので
投下しますよ、アヤヤコ。
 百合ですのでご注意を!
492春夢(アヤヤコ) *百合注意!:2007/04/02(月) 00:29:50 ID:MFtSGkYV
 「あなたが大好きよ探偵さん。
  他人に流されているように見えて……自然と他人を魅きつけてる」
 
 とても、とても、大好きよ。


『春夢(しゅんむ)』

 
 どこまでも一面に、桜の花が咲いていた。遠くから見れば雪のごとく。また、
泡沫が枝に浮いているかのごとく、草原に、桜の木々が並んでいた。弥子が目
を細めながら、桜の合間を歩んでいると、どこか遠くから歌が聴こえた。こち
らにおいでと、呼んでいるような歌だった。

 音の方へ、音の方へと歩んで行くと、桜が円形に並ぶ場へと道が開けた。中
央には女が一人、立っていた。歌は女が奏でていた。見覚えある人影に、弥子
が声をかけようとすると、ゆっくりと、女がこちらを振り返った。
 アヤだった。

 どうしたんですか。奇遇ですね。そんな、ごく普通の挨拶を交わそうと唇を
開くと、アヤは静かに、というように人差し指を唇に当てた。思わず自分も、
それに倣う。

 ぱっと、桜が、散った。
 風に思わずたたらを踏む。桜吹雪で視界が塞がれる。慌てて相手の名を呼ぼ
うとすると、突然、目線が引っくり返った。青々とした空に、泡のように、桜
の花びらが浮かんでいる。暖かな体温と、やわらかな膨らみが、自分の体に押
し付けられているのを感じた。

 アヤさん。と、再度、女の名を呼ぼうとした。
 すると女は艶然とした笑みを浮かべ、弥子の唇を、己の唇で、塞いだ。
 思わず目を白黒させる。何といっても、異性とは勿論のこと、幼い頃に母と
というならば兎も角、この歳になって、同性と口付けなど交わしていない。あ
まりのことで混乱していると、今度はくちり、と舌が入って来た。
493春夢(アヤヤコ)2 *百合注意!:2007/04/02(月) 00:33:25 ID:MFtSGkYV
 くぐもった声が洩れる。呼吸が出来ず、頭が朦朧としてくる。強張っていた
身体から、ゆるゆると力が抜けて行く。
 それを見計らったかのように、ようやくアヤは弥子の唇を解放した。とぷん、
と、唾液が糸を引いて、あごへと落ちる。
 陶然としながら、アヤを見上げると、アヤはただ、穏やかな笑みを弥子へと
返した。

 アヤさん。という弥子の呼びかけは、僅かに唇が動いただけで、アヤは本当
に優しく、やんわりと弥子の上に覆い被さると、細い首筋にキスを落とした。
ちゅ、ちゅ、と、小鳥が啄ばむかのような、可愛らしい音が響く。呼吸が上が
る。

 アヤの白い指先が、制服のリボンへと伸びた。しゅるり、と、リボンが解か
れる。解かれたリボンはアヤの指先から、さぁ、と吹いた風に煽られ、桜の花
びらと共に、空へと舞った。
 ちゅ、と。また、唇へ、頬へ、額へ、瞼へと、アヤの唇がおりてくる。ひん
やりとした指先が、制服の下から入り込んでくる。

 探偵さん。腕を、上げて。
 耳元で、まるで幼子に柔らかく言い聞かせるように、アヤは弥子にそう告げ
る。不思議と逆らう気が起こらず、両腕を上げる。セーターが、脱がされる。
ぷちん、ぷちんと、丁寧に、ボタンが外される。
 真っ白い、ほんのすこしだけリボンがあしらわれたブラジャーが、アヤの目
の前に晒される。恥ずかしさで顔を見れず、視線を逸らしていると、可愛いわ。
探偵さん。と、そう、愛おしそうに呟かれ、ぱちん、と、背中のホックを外さ
れた。
 山にもならない、ほんの僅かな膨らみを、アヤの手がふんわりと包み込む。
先ほど冷たく感じた手が、何故か、暖かく感じる。

 探偵さん。とても、どきどきしているのね。音が、とても良く聞こえてくる
わ。
 それはまるで、自分の胸が薄いことを指摘されたようで。目の前にはアヤの、
ふくよかな胸があって。羞恥心でいっぱいになりながら、ごめんなさい、と、
弥子は思わず、わびた。

 胸が小さくて、その、アヤさん、みたいじゃなくて、ごめんなさい。
 女としての至らなさが、暴かれるようで、恥ずかしくて、情けなくて、目じ
りに涙さえ浮かんでくる。
 どうして? と、アヤは言った。
 探偵さんは、とても綺麗よ。思っていることが、すぐに、表に出るの、それっ
て、とっても素敵なことよ。
 恥ずかしがることなんて、無いわ。
494春夢(アヤヤコ)3 *百合注意!:2007/04/02(月) 00:36:41 ID:MFtSGkYV
 言いながら、きゅっと、頂を撫ぜた。ひゃん! と、声を上げ、背を反らす。
 探偵さんは、まるで、とても澄んだ鏡のようだわ。大事なものを、映してく
れるの。とてもとても澄んでいるから、私のような暗闇にさえ、光を乱すこと
なく、届けてくれるの。そうして、その、光の尊さを知ったから、私は暗闇の
もつ、本当の意味での安らぎや、優しさに、気づくことが出来たのよ。
 あなたが大好きよ。探偵さん。あなたがいなかったら、きっと、今の私だっ
て、いなかったもの。とても、とても、大好きよ。

 言い、アヤはするり、と、己の纏っている服を脱いだ。女性らしい、理想的
な肢体が、そこにはあった。
 同性とはいえ、自分とは全く違う体つきに、思わず弥子は目を逸らす。する
と、私を見て、と、頬に手を、添えられた。
 お願いよ、探偵さん。私を見て。私のことを、知って。
 アヤのふくよかな胸が、弥子の細やかな身体に触れる。やわら、かい。じっ
と身を合わせていると、とくんとくんと、アヤの心音が、聴こえてきた。
 探偵さん。私、こうやってぶよぶよとした贅肉に遮られているけれど、分か
り難いけれど、それでも私も、どきどきしてるの。好きだからよ。探偵さんの
ことが、とても、とても。

 鎖骨に、くちづけが落ちる。そのまま唇が移動し、蕾をちゅう、と、吸われ
た。大腿部が、さらり、と、撫ぜられる。熱い、溜息が洩れた。
 不思議なの。こんなにも、探偵さんのことが好きなのに、探偵さんを、殺め
たいとは思わないのよ。きっとそれは、探偵さんが私に、本当の意味での闇の
意味を教えてくれたからだわ。私ね、こんなことを言ってはいけないのだろう
けれど、本当に、仕合わせなの。あの二人の罪滅ぼしが出来、今まで以上に、
音楽を愛せる。こんなにも、幸いなことって、無いわ。ねぇ、探偵さん。

 スカートが抜かれ、下着の上から、ゆるゆると撫ぜられる。ぴく、ぴく、と、
弥子の身体は、反応を示す。
 教えてあげたいのよ。あなたに。私のいる暗闇の、暖かさを。とてもとても、
心地好いってことを。

 下着が抜かれた。指が少しずつ、じらすように入れられる。ふぅ、と、アヤ
の暖かい吐息が秘部をくすぐる。ぴちゃ、と入ってきたものに、思わず、ひゅ
ああん! と声を上げる。ぴちゃ、ぺちゃと、音が響く。頭の中に靄がかかっ
てゆく。

 桜の花びらが散っている。泡のように、空の中を。自分が深い海の中に沈ん
で行くような、そんな、感覚を覚える。
 探偵さん。好きよ。とてもとても、好きよ。
495春夢(アヤヤコ)4 *百合注意!:2007/04/02(月) 00:39:28 ID:MFtSGkYV
 きゅっと、足を持ち上げられる。アヤの足が開くのが見える。花が。咲いて
いた。桃の色にも似た、アヤの花が、てらてらと照って、開いていた。
 弥子の花と、合わさった。
 ぐちゅ、ぐちゅ、と、花と花とが合わさる音が響く、アヤの胸がたわわに揺
れる。弥子の高い、幼さをもった声が、アヤの声と、重なる。あッ、あッ!
と目の前がぱちぱちするのを感じた。ふわふわする。溶ける。アヤの持つ、闇
の中に。
 包み込まれる。飲み込まれて、なくなって――


 激痛が、走った。
 「目が覚めたか、この不燃ゴミが」
 上下逆さまのネウロが、自分を見ていた。頭がじんじんする。背中が、痛い。
身体が重い。見ればソファーが自分に覆い被さっている。何なのよォ……と、
呟きながら、身を起こす。おやおや、と、弥子の様子に、ネウロはわざとらし
く肩をすくめる。

 「あの女からの曲を聴いている間に、ぐーすかと眠り、何やら魘され出した
から、親切にも我が輩が起こしてやったのではないか。
 夢魔にとりつかれていたのを払ってやったのだ。感謝するがいい」

 え。と、ネウロの言葉に弥子は眼を見開いた。そういえば片耳だけ、イヤホ
ンがついている。もう片方は、ソファーごと投げられた時に外れてしまったら
しい。眠っちゃうなんて、と、呟きながら、音楽を止める。

 そこでどっと、罪悪感が押し寄せて来た。
 アヤから貰った曲は、是非とも自分に聴いて欲しいと、譲られたものだった。
何でも弥子のために作成した曲らしく、まだ一般に公開するつもりは無いらし
い。そんな貴重なものを聴かせて貰った上に、眠ってしまい、あまつさえ、あ
のような――
496春夢(アヤヤコ)5 *百合注意!:2007/04/02(月) 00:41:23 ID:MFtSGkYV
 「どうしたのだヤコ。顔が赤いぞ?」
 「な、なんでも無いわよ! 今、起きたばかりだか――」
 とろり、と、下腹部から熱いものが下りてきた。思わず顔を、強張らせる。
泣き出したいような気持ちで、ごめん、ネウロ、話は後で! と、言い残して、
トイレに走った。

 残されたネウロは、ふん。と、鼻で息をつくと、弥子の落としたイヤホンを
拾い上げ、音楽を、再生する。
 電子表示には「シュンム」とタイトル表示され、音楽が、流れた。
 何の変哲もない、「音」だ、ネウロにとっては。そうして恐らく、他の人間
にとっても。

 「ごくごく僅かの人間にのみ、対象に絞った『脳を揺らす音楽』か――
 進化しているのは、何もお前だけではない、ということだな。ヤコ。それに
しても――
 ヤコよ。どうしてこう、お前は、妙な者達を魅きつけるのだ? 『謎』以外
のものを魅きつけてきても、我が輩、面倒は見んぞ」

 その、『妙な者達』の筆頭に立つであろう魔人は、ふぅ、とひとつ溜息をつ
くと、床に落とし、ぺきりとイヤホン一式を、踏み潰した。


*終*
497名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 00:53:39 ID:W8OTjuW1
うはwアヤヤコ来たwwGJ!!
百合はいけないもの見てるようでどきどきするなー
498名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 01:00:05 ID:COPzDr+M
百合は
サンクチュアリだ
499名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 02:31:34 ID:gaC1mxds
GJ!!!ドキドキした。弥子がアヤのプティ・スールだという事は、もはや公認か。
500名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 09:29:47 ID:UlO9i5Y+
亀だが
>>439 自分も笹アイ好き。
あれだよ・・・アイの笹妹説が出てきてからずっと・・・
501名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 09:46:46 ID:P9bahb/W
>501
笹アイww ねーよwwwとか思っていたのに
お前のレスでうっかり想像して萌えちまったじゃねーか
502名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 10:57:24 ID:jHs+oysQ
弥子がアヤのプティ・スール…ハアハアハアハア

いいね。
503我慢しなさい:2007/04/02(月) 11:24:42 ID:dD1ARyYU
<スカ注意>
本誌ネタなのでこれから読む人も注意
ネウヤコ

奇跡的に生還したかと思われた弥子であったが、そこは運命とネウロのいたずらが待っていた…
「なんか…おなか…変なんだけど…」
「ああ、残りの二つには弱いながらも後から効く下剤を入れておいた」
「要するに全部じゃない!…っ、やだ、力むと…」
「力むと何だ?」
「い、いえるわけない…」
「まあお手洗いの開閉の自由は我が輩が握っているので構わないがな」
「…っ!!」
「赤くなったり青くなったり忙しいやつだ」
「や…やだぁ…っ」
「また赤くなってきたな。よだれも垂らして…いけませんよ、先生。僕がふさいで差し上げましょう」
「え、ちょっ、と!!」
「こちらの方をね」
「いやぁ…そんなぁ…っ、下着つけた、ままぁ…!!」
「ええ。我慢しないと下着を汚してしまいますよ、色々とね」
「ゃ、やだ、やめてぇっ!!」
「止めてと言われましても…先生が離さないのではないですか…っ」
「ちがっ、ちがう、よぉっ!!!」
「言わないと…しばらくの間このままですよ?いいんですか?」
「んんぅっ、い、いかせてぇっ、といれぇっ、いきたいのぉっ!!」
「よく言えましたね…さあ早くこっちへ来い」
「は…い…っ」

「えと…」
「うん?」
「なんでぇ…、い、るの…?」
「主人が下僕の尻拭いに付き合おうと言うのだ。何が悪い」
「悪いも何も!!…あぁん…っ」
「早くすっきりしたらどうだ。それとも」
「ひゃあんっ!!!」
「他にもすっきりしたいのか?」
「いや…おっぱい…やだぁ…」
「貴様のを乳房と呼ぶには我が輩だいぶ抵抗がある」
「うるさあ…っ、あぁぁっ!!!!」


その後すっきりしたとか、
ネウロがすっきりしないからその場で奉仕させたとか、
改めて何ラウンドかしたかとかは想像すればいいよ。

別にスカに興味はないが弥子の苦悶する顔が見たかった、に5000ペリカ
504名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 19:26:04 ID:rNWdcFHO
>>503、GJ!
本誌読んで、誰か書いてくれると信じていたけど、
こんな早く読めて嬉しいよ
505251:2007/04/02(月) 21:45:22 ID:2GI6EuCP
しんどいのと
文字化けの可能性をできるだけ低く
すべく投下遅れます
万漢全席の国から飛んでくる黄色い砂々には文句言いません
ごめんなXI

笹アイのアイさんは、こうチャイナドレスを着てくれると
泣いて喜びます。自分が。
いや花粉症ってだけじゃなく。
506名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 00:05:42 ID:xa+3x0sZ
ここで早々に笹塚×女刑事をリクしてみるテスト。
507名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 00:11:37 ID:pBYVnxw1
女刑事って、新キャラの等々力さん?
さっそく等々力×石垣を書くにはシーンが少ないかね?
いつもユルい石垣にイライラしている等々力さんのSM、とか書いて逃げるエーロ・ゴシカァァン!
508名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 00:12:24 ID:j+VBO2bt
「はい」しか喋ってねー彼女でSS書くなんて
そんじょそこらの職人には恐ろしくてできねーよwww

等々力さんレギュラー化するといいな
笛吹が女だったら……と常々悔しく思っていた俺に
新天地を示してもらいたい
509名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 00:22:49 ID:Vaa9FjpK
貴重な新キャラ女登場にwktk
たぶんこれから他のメンバー同様準レギュラー化していくよなきっと!

しかし石垣は弄られ度がどんどんアップしていくなw
510名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 01:10:35 ID:jaQlFowk
女刑事は石垣の方がお似合いかもな。石垣モノって少ないよな。これから期待!
511名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 15:39:45 ID:HpTlIn8d
ここで石弥子を期待してみる俺。
512名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 23:58:11 ID:WZOFIpsB
最近、噂になっている強姦魔が石垣という話。
レイプ後女性の写真を撮影して弱みを握り、警察にタレこんだらネット上にバラまくと脅したり
513名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 00:00:12 ID:YkszHMSm
何だその絶対悪な石垣は…。
514名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 00:57:19 ID:R54OI0yD
とうとう本誌でス○○ロネタまで・・w
我らが松井神はどこまでSM道を突き進む気なんだww・
515名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 01:16:38 ID:QzlkWLIu
 寧ろ、弥子と石垣だったらM仲間じゃね?
お互い愚痴りあって芽生える……愛??
516名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 01:41:36 ID:2phykCP3
確認させてください
今までに笛吹メインの話ってありました?
517名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 01:56:37 ID:yAbimk99
笛吹弥子、笹弥子風味で笛吹がちょっかい出す話があった気がする
美味しく飲み干せる〜笛吹編〜もなかなか
518名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 02:40:39 ID:YkszHMSm
アナルビーズ笛吹編もあった。
519名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 04:17:45 ID:I/O3Ra21
>>518のIDが何かいやらしい件について。
少し降りてきたのと自己発電用にネウロx等々力さん

熱い。のに冷たい。何なのだろうこの男は。
「いやっ…そんなとこ、見ないで…っ!!」
「そうですか?とても、綺麗ですよ」
「んぅぅぅっ!やぁん…っ!!」
「ほら、また濡れてきた」
「いやぁぁぁぁっ!!!!」
またひんやりした舌で舐めてくる。
「いつまでもこうしていたいものですね…素直に感じるあなたはとても美しい」
「それが…あの…っ、その、ぉ…」
二の句が告げられない。私から言うなんて、なんて。
「欲しいのですか?」
「…っ!!」
「言わなければ、あげませんよ」
初めて会ったのに、そんな…。でも、もう、無理…っ!!
「や、なのぉっ、これ、欲しいのっ、ちょうだいぃぃっ!!!」
「おやおや」
「んはぁぁぁぁっ!!!」
何て言われてもいい。冷たい目で犯して欲しかった。…下から。
「ご自分から乗り入れるとは、大胆なお方だ」
「んんぅっ、いい、いいよぉっ!!」
「感じるところに沢山動いてくださいね。とてもいい眺めです」
言われなくても、つい。からだが、腰が、動いてしまう。このスーツいくらしたんだっけ。今はどうしても思い出せない。
「だめぇ…わたし、ばっかり、い、いぃっ!!」
「あなたばかり?そんな事は」
「ひゃあぁんっ!!」
急に体位を変えられて、あ、当たる場所が…っ!これ、対面座位って言うんだっけ。下から見られてるより、ずっと…
「ほら、僕も獣じみてきましたから」
「な…に…?あ…」
綺麗なツートンカラーの隙間から見えるのは、つ、の?
「…お嫌いですか?」
「…ううん、いい、そんなことな、あ、気持ち、いいっー!!」
いっている間にも体勢が変わって、あぁ、ほんとに、犯されてるみたい。見下ろされて、でもコンタクト外してるからあんまり見えないけど、…あれさっきより角がのびてる…?
「こちらも可愛がらないとな」
「や、あぁぁっ!おっぱい、だめぇっ!」
「そうか?こちらはいい、いい、とよだれを溢れさせているぞ」
「きゃあぁっ!」
びくっ、と体が揺れる。その動きで、わたし、もう…
「…我が輩も、そろそろだ」
「っ?!なか、だめぇっ!!」
「…どうせ孕みはせん、んっ」
えっ、と思ったその瞬間。
「あぁぁぁぁぁんっ!!!!」
な、なにこれぇ…!気持ちいいとこ突かれただけじゃ、こんなに、は、ぁぁんっ!
520つづき:2007/04/04(水) 04:19:41 ID:nv+MwRqz
「その分快感は多いかもしれぬがな」
「まだ、まだぁっ、あぁーんっ!!」
「貴様が絞り取るのでいつもより量が多いようだな」
「ふぁ、あぁんっ、あん」
どうしよう。きっとこの人は、言わないとしてくれない。
「どうした?気持ち良さそうな顔をして。いやらしい」
「や…っ!…あの、その…の、飲みたいの…」
「うん?」
「飲ませて、ください!!!」
「…いやらしい女は嫌いじゃない」
「ふぐぅっ!」
私の中に入っていたのを、…っ、…く、口に…。…でも、今日は嫌じゃない…
「さあ、舐めるがいい」


「…あれ…?」
いつもより一時間も早く目が覚めた。なんか…のど、痛い…?
「あれ…きのう…それに何で下着も脱いで…」
思い出せない。けどあれは、夢?
「にしてははっきり覚えてるんだけどな…んっ」
舌の感触。
背中を撫でられた指先。
それにまだ…乾かない。
「…あと一時間、いいよね?んふ…」
淫らなショーをカーテン越しに見える者が一人。一応人の形をとっているが、ヒトではない。
「経験は多くはないようだが、素直に感じようという点がいいな」
体が忘れた頃にでもまた。疼いた時にでもいい。それまでまた日常が待っている。


石垣の上に乗って攻める等々力さんをお待ちしています。
521名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 20:26:14 ID:2phykCP3
>>517 >>518 サンクス
笛弥子?で書いてるものの、ネタ被りが気になってたので

今の段階で等々力さん出してくるチャレンジャーな>>519にエーロ・ゴシカァン!
522名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 21:31:42 ID:teCB6N3x
「はい」しか喋ってない等々力さんでエロパロを書く>>520は真の勇者

百合なサイアイが見たいんだけど他に需要はないのだろうか
523名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 22:11:43 ID:aF4HpPrN
ないわけない
しかし百合が書けないジレンマ
どなたかメシアよ
524名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 22:34:12 ID:8Afz2gho
どんな姿だろうが中身がサイアイなのなら
萌えられる自身があるが
自分も百合はネタまじりになってしまうなあ。
姿はWアイとかどうだろう?
525名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 00:27:39 ID:kMhpSnB8
>>524
俺がいる……

中身がサイアイなら
サイが右森だろうがエリザベスだろうがみなみたんだろうが萌えられる
526名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 01:43:11 ID:+vBtdHqo
エリザベスに犯されるアイさんは正直ツボだ
しかしここは涙を飲んでWアイさんを推す。
527名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 02:14:15 ID:a8QyYA2q
奥義分裂
XIならきっと出来る…
XIならきっとやってくれる…
528名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 08:44:13 ID:kMhpSnB8
>>527
擬似3Pしようと分裂、でも上の口下の口どっちがどっちに挿れるかでXI同士衝突
じゃんけんで決めることになるんだけど
両方しょせんXIで思考パターンが同じだから
デスノートばりの心理の読み合いをしても結局あいこ連発
それを冷静に眺めるアイさん
だめだギャグになる

でもよく考えたら中出しと顔射同時にできるんだよな
Wアイのすばらしさはいうまでもないし
サイアイには無限の可能性がある……
529名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 11:21:27 ID:qzwdY4A0
サイが外見女の子だったなら、相手が男性だろうがこの板でもいいかなと思っている(エロパロ歴3年)
※ただし注意書きは必須でヨロ
530492:2007/04/05(木) 11:56:04 ID:7xiQe4Bf
>>522
 Wアイ、で書けるかも試練から書いてみる。
 ただし上のアヤヤコみたいに百合! っていうより、サイアイだから
猫のじゃれあいみたいになるかも。
531名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 12:35:24 ID:kMhpSnB8
Wアイで猫のじゃれあいwktk

外見女サイ、設定的には性別不明なわけだから確かにこの板でも別に構わん気はするな
ただし脳内では「奴は男」という輩が多そうなのでやっぱ注意書き必須
532名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 20:22:20 ID:6M/jHdWX
なんか早坂兄弟×ヤコの3Pモノ読みたくなった
533名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 21:17:50 ID:vPAvILxu
>>532
もっとくわしく。
534名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 21:26:17 ID:GWchjcjL
借金してた時、兄貴にそそのかされてソープ勤めを決意したやこたん
試しに兄貴がつまみ喰い(店の中で)
ブラコン弟の筆おろしもしちゃったよ!(店の中で)
しかし余りの変態プレイについて行けず風俗を諦める。

というのしか思い付かないんだが。<早坂兄弟×ヤコ
なんか変なネタ降ってきたんで投下


【萌え】俺のマイ嫁に萌え尽きるスレ【燃え】Part777

1 :名無しの錬金術師[] :2007/16/344(凶) 16:23:18 ID:tH1h0Syy

    1: 名無しさん@アブラゼミ[sage] : 2000/06/42(血)ID:DenjInhL
    聞いて下さい、今俺ちょっと医療関係っぽい仕事してんだけどさ
    こないだ入院してきた女めっちゃ萌え
    
    クックックって怪しく笑ってもキモーいとか言わないんだよ
    むしろその方が好みですなんて言ってくれるんだよ
    何時間うんちくを垂れ流してもウザがらずに楽しそうに聞いてくれる子なんて初めてだ
    この年になって初めて胸のときめきを感じている……
    


    ↑こんな感じでそれぞれのマイ嫁について語り尽くすスレのPart777です
    何をもってマイ嫁とするか?
    そんなもんは自己認定でおk


2 :名無しさん@イビルジャイアン[sage] :2007/16/344(凶) 16:38:07 ID:S29oNR1j
    >>1よ乙してやろう
    ヤコは我が輩の嫁

3 :名無しさん@焼酎派[sage] :2007/16/344(凶) 16:56:30 ID:NaMbuakk
    「俺のマイ嫁」では意味がかぶる件について

4 :名無しさん@錬金術師[sage] :2007/16/344(凶) 18:10:30 ID:GWTmVes
    今更だろ

5 :名無しさん@怪物で強盗[sage] :2007/16/344(凶) 21:03:42 ID:GWRoUba
    >>1乙ー!
    これやるよ つ ■

    俺のマイ嫁が可愛くてしょうがない件について
    彼女の全てが見たくてずっと前から頼んでるんだけど
    「あなたが目的を達するまでは」とか言って恥ずかしがって踏み出してくれない……
    奥ゆかしい彼女のクールフェイス早くグチョグチョにしてぇハァハァ
    
6 :名無しさん@イビルジャイアン[sage] :2007/16/345(魔) 00:00:00 ID:Fr1DaYa
    ヤコは我が輩の嫁
    アカネも我が輩の嫁

7 :名無しさん@切るYOU!![sage] :2007/16/345(魔) 00:03:11 ID:06KilUy
    じゃあ弥かねは俺の嫁
    うわなにをするやめrrrr
8 :名無しさん@怪物で強盗[sage] :2007/16/345(魔) 16:30:28 ID:ku3MA18
    うわーん仕事から帰ってきたら
    マイ嫁に貢いだグッズ全部換金されてたー……自由の女神型ライターorz
    せっかくあげたブランド物のハンカチも他人に渡しちゃったっていうしー
    俺……ほんとに愛されてんのかな……

9 :名無しの錬金術師[sage] :2007/16/345(魔) 17:22:55 ID:87pachi0
    >>8
    それ脈ねえよ
    諦めろ

    ほれ、塩おにぎりやるから泣くな つ △

10 :名無しさん@イビルジャイアン :2007/16/346(狂) 18:10:25 ID:mAka7no
     簡単な手順でマイ嫁のエロ画像が見れます。

    1.書き込みの名前の欄に「fusianasan.2ch.net」をコピペする。
    2.E-mail欄に「ORE_YOME」をコピペする。
    3.本文一行目に嫁の名前を入れる
    4.本文二行目にパスワード「萌え萌え!」をコピペする。

    例
    ヤコたん
    萌え萌え!

    5.書き込みタイトルが裏2chに変わって、見たい画像が表示されればOK。
      くれぐれも偽物のテンプレに惑わされないようにしましょう。
    6.ここもよく読んでください→ttp://info.2ch.net/guide/faq.html

11 :www.bakagayomutonakeru.co.jp[ORE_YOME] :2006716/346(狂) 18:15:08 ID:vilIgia
    等々力たん
    萌え萌え!

12 :名無しさん@ゆば命 :2007/16/346(狂) 18:46:30 ID:kaMAtte
    >>21
    ふんどしソムリエ乙
537名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 22:38:53 ID:8yZgLmZ4
うどん吹くほどにGJ!
538名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 22:42:05 ID:7xiQe4Bf
 XIの書き込みが面白すぎる!
 個人的に女性陣や助手然としたネウロ書き込みとかも見てみたい。
なんて言ってみる。
539名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 22:45:55 ID:xisJ9gbF
百舌に何があったww
540名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 22:49:04 ID:22BidQe4
錬金術師いい奴だなー
541名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 23:49:03 ID:gEGzYEA9
やべええwwツボったwww
それぞれのキャラが味だしてていい


春休みも終わったが良ければ続編でも
542 ◆ChdC8VZqyE :2007/04/06(金) 00:30:43 ID:QVQZg/sJ
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/i.cgi/travel/6434/1175786668/
自分はこないだから何をやってるんだろう
とりあえず携帯版のURLで
相変わらずトラベル枠なので、あんまりきっついエロネタはらいう゛どあには投下せず、にちゃんに投下してください
性懲りもなくもう一つ
神のSSがくるまでの場つなぎにでも


【S男】男の身勝手について愚痴るスレ【甘ったれ】

1 :名無しさん@おなかすいた。[] :2007/16/344(凶) 16:12:04 ID:tH1h0Syy
    スレタイ通りです
    思う存分愚痴ってストレス解消しましょう

    メロンたこ焼きロールケーキ讃岐うどんセロリのきんぴらメープルメロンパン鯖の味噌煮きのこのキッシュ
    常夜鍋ガトーショコラ広島風お好み焼き鮒寿司みそおでん羊の脳みそカレーいぶりがっこ鯨の大和煮……
    全部あいつのおかげで食べ損ねました
    豆腐の角に頭ぶつけて氏ねとかたまにちょっと思います

2 : 名無しさん@B級グッズコレクター[sage] :2007/16/344(凶) 16:23:18 ID:tH1h0Syy
    こんなスレを待っていました、>>1さんありがとうございます。

    今お世話をさせていただいている方なのですが、その……何と言いますか大変わがまま放題です。
    お片づけの全くできない方で、脱いだら脱ぎっぱなし出したら出しっぱなし殺したら殺しっぱなし、
    全て私が後始末をしているのですが、最近それが応えたのか腰が痛くなってきました。
    その上その方は、記憶力が少々不自由でして……。
    先日ハンバーグが食べたいと仰るのでお作りしたら、「俺、エビフライが食べたいって言ったよね?」と言われました。
    夜の話になるのですが前日やったプレイを忘れて数日連続で同じ行為を求めてくるのにも困ったものです……
    三日連続で獣姦プレイをやらされたときには真面目に死を覚悟しました。
    不可抗力の疾患で本人のせいではないと分かっているのですが、あまり振り回されるのが続くとやはりストレスが溜まります。
    どうしたものでしょう……。

3 :名無しさん@彼の犬[sage] :2007/16/344(凶) 16:38:07 ID:S29oNR1j
    >>2
    ブ ッ ち ゃ け る の よ
    そ の 破 壊 衝 動 を

4 : 名無しさん@B級グッズコレクター[sage] :2007/16/344(凶) 16:48:10 ID:tH1h0Syy
    >>3さん、アドバイスありがとうございます。
    ご助言どおり早速ブッちゃけてこようと思います。

    ところでついでに皆様にお聞きしたいのですが、
    ブッちゃける際に刃物・鈍器・銃のうち、どれが最適と思われるでしょうか?

5 : 名無しさん@だんご3兄弟[sage] :2007/16/344(凶) 17:20:59 ID:shi098s
    刺殺はいいわよ〜
    メチャメチャ興奮したわ

6 : 名無しさん@ひとりきり[sage] :2007/16/344(凶) 17:32:08 ID:hi1tORi
    絞めるのはお勧めしないわ……ふふふ
    手に感触が残るから……

7 :名無しさん@おなかすいた。[sage] :2007/16/344(凶) 18:03:19 ID:tH1h0Syy
    あのぉ……
    スレの趣旨違ってきちゃってるんですけど……
544名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 09:51:47 ID:BDnC3GyM
ぶっちゃけたららめぇぇぇぇ!!!!!
545名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 11:21:25 ID:zRV6Hjzd
>>543は新世界の神になった
546名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 12:34:00 ID:RIrp1fb7
IDまでこだわる細やかさにGJ!!
ヤコとアイのIDがケコーンしてるのは、ヤコアイが見たいという作者の願望でしょうか?
と思ったら吾代もだった。はっ、まさか3P(ry
547名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 13:45:51 ID:3/x62e3v
>>546は考えている妄想の全てをブッちゃけるように
神が奇跡を下さると思う
548名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 18:16:41 ID:059Nb8P1
ネウロ×弥子が書けないヘタレな俺が、ネウロ×アヤを書いてみようと思った。
wktkならその内投下しますけど。いいですか?
549名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 19:31:03 ID:xk1lhSbf
>>548
wktk
550名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 19:38:46 ID:OzSxj2hD
>>508を見てカッとしたので等々力が「はい」しか言わない笹塚×等々力を
書こうと思ったが無茶すぎたのでやめた。
551名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 19:51:19 ID:qyEcBxAM
せめて笹塚、石垣、等々力の上下関係がはっきりすればいいんだけどなあ。
552名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 01:15:53 ID:EC0AP627
最近エロあっさりめが続いてるのでここらで濃いのを是非
エ〜ロ・ゴシカァン!
553笹ヤコ 風呂1:2007/04/07(土) 03:28:38 ID:PzWFlvbl
笹塚×弥子で風呂もの、潮吹き。

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 浴室はひどく息苦しく、酸素を求めて幾度も深呼吸する。
 そんなことをしたって肺腑に入り込むのは、やはり熱い空気。
 のぼせそうだけど、背中に密着する体温が低くてちょうどいい。

「は、……あっ!」
 胸をまさぐっていた手が脚の付け根に潜り込んで、驚いて声をあげた。
 反響の大きさに再度驚いて、慌てて声を噛み殺す。
「……弥子ちゃん……声、我慢しちゃだめだから」
「だって聞こえちゃう……」
 ためらっていると、おもむろに立ち上がり換気扇を止めて、
「これなら外に聞こえない、たぶん」
 耳元で囁く無愛想な声にも、いつもと違う熱がこもっているように思う。
「やだあ……笹塚さん、こんなとこじゃ…」
「……ここでしかゆっくりできないし……ごめん」

 ごめんと言いつつ遠慮のない指が、ぐにぐにとその部分で円を描く。
 脚を閉じようとするとこじ開けられ、そのまま身体の中に指が沈みこんできた。
 ちゅぷ、と水気の多い音。
 骨ばった指先が、少量の湯とともに潜り込んでくる。
 味わったことのない感覚に、弥子の身体は強張ってしまう。

「あ……なんか、変……」
「お湯、気持ち悪い?」
「ううん……ん、んっ」

 気持ち悪くはない。けれど、とりたてて快感ではない。
 それを伝えようと弥子が首をひねると、すかさず唇を重ねてきた。
「……っ、は」
 ねじこんでくる舌に翻弄される。息ができない。吸い込む空気がひどく熱い。頭がぼうっとする。
 苦しくて、気持ちいい。
554笹ヤコ 風呂2:2007/04/07(土) 03:31:26 ID:PzWFlvbl

「苦しい?」
「うん……息、が」
「熱いからかな」
「笹塚さん、お願い。戸……開けてください。じゃなきゃ換気扇付けて…くるしい。あついから」
「……ダメ」
「なん……ひゃああっ」

 少しの抵抗と肌寒さ。
 後ろ抱きの姿勢から強引に立たされる。
 立とうとしていなかった足には力が入っていない。
 よろめいて、とっさに濡れた壁に両手を突いた。
 その格好が相手の思う壺だと気づいたのは、膣口に固いものが当てがわれた後だった。

「これならいいだろ。お湯も入らねーし……」
「あ…! よくな、い……っ、あ! ああんっ!」
 水中で慣らされていた女の部分は、背後からの笹塚自身をやすやすと受け入れた。
 一旦奥まで深く突き入れたあとの、ゆっくり抜かれる感覚に鳥肌が立つ。
「あ……っあっ、ふぁああっ」
 壁面は水滴でしとどに濡れている。
 体勢を崩さないよう力を込めるけれど、容赦なく突かれるからずるずる滑ってしまう。
 抜くときはゆっくりなくせに、挿れるときは手加減がない。
 ……あ、もう、立ってらんないかも。
 弥子の頭の端っこの冷静な部分が判断する。
 足腰は、もうとっくにがくがく震えている。
555笹ヤコ 風呂3:2007/04/07(土) 03:36:37 ID:PzWFlvbl

「あ、あっついよぉ……」
 太腿に伝わるぬるい液体。
 それをなぞった指が、口の中に差し込まれた。しょっぱいような甘いような苦いような、変な味だ。
「どこが熱いの」
「んぅう……どこ、って」
「言ってみ」
 より深く突き上げられる。
 脚が限界を迎えた。
 手も足も萎えた状態。
 繋がった部分に全体重がかけられた。

「………っ!!」

 その衝撃としか言いようのない感覚は、弥子の頭の中を真っ白に飛ばした。
 目の前の壁を引っ掻こうとする爪がむなしく空回る。
 身体の奥の奥、気持ちのいい所を擦られ続ける。頭が変になりそうで、怖い。
 結合部への圧迫が和らいだと思ったら、腰を掴まれていた。
 いつもなら触れられるだけで笑い転げてしまうのだが、どうしてか今はくすぐったくない。
 掴んでいる手に力が入るたびに背筋がざわざわする。
 入っているものが、いつにも増して熱く感じる。
 擦られたところがじんじん痺れていく。
 麻痺した箇所が性感帯に変わっていく。
556笹ヤコ 風呂4:2007/04/07(土) 03:39:09 ID:PzWFlvbl

 弥子の身体の中心を、冷たい切迫感が走った。
 顔を腕に埋めながら懇願する。
「あ、やあっ…あ、さ、笹塚さんっ、だめ、も……っ、やめてください……!」
 留めようとする弥子の理性に反して、繋がる部分は一層締め付ける。
「どうしたの」
「あ、あの、これ以上は、なんか……変になっちゃいそうだから、だめ」
「変って何……イくこと? 弥子ちゃん、もう何回もイってるだろ」
「……じゃなくてっ…」
 言えなくて恥じらっていると、急かすような強めの抽送が始まった。
 よく解らないけれど気持ちいい箇所を責められて、緊迫感が増す。
「や、あっ、ああっ、い、言うから! ごめんなさいっ、ちゃんと、んッ、言いますから…っ」


「おしっこ、漏らしちゃいそうだから……もうおしまいにしてください…!」


「……出しちゃえば」
 繁みをかき分ける指が、ちいさな芽に添えられた。
 弥子はそれだけでびくりと痙攣してしまう。
 結合部から滴る粘液を絡め、包皮を捲ってクリトリスに触れた。
「ひ……、ああっ!」

 奥に触れられているときとは、また違った声音。
 刺激というにふさわしい熱が、笹塚の指からもたらされた。
 びりびり、痛いぐらい熱い。
 自分でしたことのないふうに容赦なく弄くられ、強すぎる快感に思わず腰が逃げる。
 それを笹塚の大きな手にいっそう深く引き寄せられた。
 怖くなるほど奥のほうで、何か固いものに当たる気配がした。
 その瞬間、四肢が痺れて喉の奥から甲高い声があがった。背中が弓なりに反る。
557笹ヤコ 風呂5:2007/04/07(土) 03:39:58 ID:PzWFlvbl

「さ、ささづかさん、も、う、」
「弥子ちゃん?」
「もう、もう…だめぇ……っ」

 無意識にきつく締め付けていた。
 驚くほど熱いものが身体の内側にどくどく流し入れられる。
 その熱と脈動に押し上げられて、弥子は今まで経験したことがないぐらいの絶頂を迎えた。
 ぐぐっと膨れ上がる笹塚のものに押し広げられたそこからは、這入り込む白濁のかわりのように、勢いよく液体が噴き出す。

「あ……あ…あっ……だめ…やだあぁ……」
「弥子ちゃん」
「見ないで、見ないでください……!」
「弥子ちゃん、大丈夫だから」
「…あ……止まんないよぉ…どうしよ……」

 ぱしゃぱしゃと、液体同士が触れ合う音。
 恥ずかしくて恥ずかしくてたまらない。羞恥で涙が滲んだ。
558笹ヤコ 風呂6:2007/04/07(土) 03:46:06 ID:PzWFlvbl

 * * *

「……笹塚さんのばか…!」
 身体を離した笹塚は、泣いている弥子を見て驚いたようだった。
「私、私もう高校生なのにお漏らししちゃったじゃん……
 やめてって言ったのに、笹塚さんやめてくれなかった」
「ごめん」
 しゃくりあげる弥子の頭を撫でて慰める。
 シャワーの温度を調節しつつ、
「……でもそれさ、お漏らしじゃないよ」
 とさらりと言い放った。
「ええ!? じゃあなんですか?」
「うーん……弥子ちゃんはまだ知らないでいいこと。
 ほら、あんまり大声出すとよそに聞こえるよ」
「何なんですかー!! 笹塚さん私の身体に一体何したんですか……!?」
 弥子は本気でわけが解らず怯えている。
 その一方で、彼女の身体を洗ってやる笹塚は、どこか機嫌が良かったという。



「……一回噴いたら癖になるっていうけど……これからはベッドじゃ出来ねーな。
 毎回風呂でやる? 弥子ちゃん」
「だから何が癖になるっていうんですかー!?」



【終わり】
「俺は女子高生だって構わないで食っちまう人間なんだぜ」な笹塚になった。しおふきテクニック…
559名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 04:18:26 ID:7O8bv8qr
久々の笹ヤコキター!
テクニック持ちな笹塚とわかってない弥子萌えw
560名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 04:38:24 ID:mIdW/H45
>>558
テラGJ!!笹弥子が一番好きな自分はこのときめきをどう表していいかわからないんだせ!
潮噴いちゃう弥子たんテラ萌えす…!
笹弥子って奥様は女子高生というか幼な妻みたいな感じがいいよな。
笹弥子もっと増えますようにエーロ・ゴシカァァン!
561名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 07:38:42 ID:WPBk2aCJ
GJ!
笹ヤコ待ってたすごく待ってた。
562名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 07:56:55 ID:FajYEMeI
神様がいらっしゃる。
拝んでおこう
(-人-)ナムナム
563名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 08:23:12 ID:SokKLYST
しゅ、出勤前にえらいもん見てしまった・・・!
GodJob!
自分も笹ヤコ超待ってた・・・!!
564名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 15:05:20 ID:WGPNIveC
遅ればせながら>>508を読んで、こんなのが浮かんでしまった。


朝起きたら何故か女体化している笛吹。
混乱しながらも筑紫を呼び出す。
やってきた筑紫に、パジャマの前をはだけ、乳を見せながら、
「下も無いようなんだ…どうしてだかわからんが…おい筑紫、聞いているのか? 何か目が据わってー…」
「ハァ…ハァ…」
「な、何だ? 息が荒いぞ…」
「ずっと、こんな日が来るのを待ってました…」
「は? ってオイ、どこ触って…! 馬鹿、キスするな!!」
「優しく…優しくしますから…」
「おい、押し倒すな! 筑紫ッ…やめ……ぁんッ…」

勢いで楽しく妄想してしまったが、今は反省している。
565名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 15:58:46 ID:hJGUlUag
うん、そうだな、女体化とかは正直…。
566名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 16:36:20 ID:8n8EajcR
よくわからんがそれは数字板の内容じゃないか?ここは男女の板だ。
567名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 18:43:11 ID:q5xVScQ/
数字板ってどこよ?

笛吹が女刑事だったら超萌えキャラだったのにと
常々思っていた俺は別に構わなかった
でも注意書きはいれた方が
568名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 19:00:02 ID:xVctvcth
女体化してんなら注意書入れとけばいいんじゃね?

まあそれとは別に日頃から思ってたんだけど何で百合には寛容でウホッには厳しいんだろうね。
女同士は可愛いけど男同士はキモイってこと?
別に擁護するわけじゃないけど不公平だなーとは思う。
569名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 19:14:47 ID:sJDAYBbL
そう言えば数字板はあるのに百合板はないのか?
570名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 19:21:27 ID:DztJ0Ixi
板一覧ぐらい見ろ
571名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 19:29:49 ID:sJDAYBbL
>>570
すまん、ちょっくら調べてくる。
572名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 20:50:51 ID:SokKLYST
【女体化】TS系小説総合スレ【男体化】4話目
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1163930291/
性転換モノ苦手な人が結構いるから性転換スレがあるんだろうし、
注意書き入りでもここに投下されるのは自分的にはちょっと・・・。

フォモは苦手って男が多いことを踏まえて
住み分けくらいはして欲しい。
573『Metempsychosis』(ネウヤコ)1:2007/04/07(土) 22:26:50 ID:nRpNti5o
突然来た。
死にネタと、捏造注意。

ヤコが死んで、虚無感に襲われるネウロの話
(一応ハッピーエンドです)

『Metempsychosis』

暗雲の空。
世間的名探偵、桂木弥子が死んだ。
人間の一生など、魔人のネウロにとってほんの僅な時間でしかない。
しかし、その短い一生さえも生きれなかった人間をその魔人は愛していた。

午後、生暖かい日差しが窓から差し込んでくる。
「やぁこ…」
ぽつりと零れ落ちた言葉は冷たいコンクリートの壁に吸い込まれ消えて行く。
頬を伝うのは熱い涙。
ヤコが亡くなってからいったいどのくらいの時間が経っているのだろうか、
腹が空いても外へ出る気が起きず、誰も来ない事務所の中で唯々時間だけが過ぎていった。
最初は、刑事である笹塚が様子見と称して『助手』であるネウロを尋ねてきたが、
既にそれさえも煩わしく感じ、何度も居留守を使い続ける。

去らない喪失感を己の中に感じるだけの日々。
後に誰も訪れなくなる。

幾年、世間から『女子高生探偵桂木弥子』の話題が完全に消える。
人は絶えず生まれ、そして死ぬ。
無意味な生と死を繰り返すこの生き物は、少しずつ世界を変えて行った。

何気なく付けたテレビでは
川辺や公園で桜が淡い色の花を咲かせて人の目を楽しませる様子を写していた。
桜並木の木の下で大勢の人間が騒いで飲み食いをしている映像。
それを見てネウロは溜息をつく。

574『Metempsychosis』(ネウヤコ)2:2007/04/07(土) 22:28:08 ID:nRpNti5o
生前、ヤコは良く食べていた。
その細い体の何処に収まるのか、明らかに胃の容量を越えている食物たち。
食べる事の幸福さを知っている人間だった。
そして、良く笑う。
ネウロは人間にとって恐怖の対象である魔人。
そんな彼にさえも笑顔を絶やさない人間。
少女は死ぬ間際にさえも笑っていた。

事務所の清掃途中、雑巾とモップを持っていたヤコが突然床に倒れた
完全に絞りきれていない雑巾からは水が滴り、モップは手を離れて、
柄の部分が床と接触し、酷く大きな音が鳴る。
最初は何かに躓いたのだろうと、気にも留めずネウロはPCの画面から目を離さないで居た。
しかし、何時までたってもヤコは起き上がらない。
流石に不思議に思い目線を移すと、そこには、倒れたまま動かない少女。
「…ヤコ?」
大きな所長椅子から腰を上げ、倒れている少女の元へ脚を進める。
長身のネウロにとっては、ほんの数歩でしかない距離。
倒れているヤコは依然として動かない。
伏せている身体を起こすと、色素の薄い髪の間から、青ざめた顔が見えた。
早い呼吸と痙攣した様に震える体。そして、縋り付いてくる腕。
「ねう、ろ…」
小さな声は今にも消えてしまいそうで、消えない様にと抱きしめた。
早鐘の様に鳴る心臓、血の気がひいて顔面蒼白、ガクガクと痙攣する体。
魔人ははじめて、救急車に乗った。
575『Metempsychosis』(ネウヤコ)3:2007/04/07(土) 22:29:23 ID:nRpNti5o
コードと点滴の管、白い天井に白いベッド。
耳障りな機械音と、酸素マスクの小さな音。
「気が付いたらなんか、病院に居るし、いっぱい管ついてるし吃驚したよもう!」
少し困った様に笑うヤコは目の前のネウロに話しかける。
「なんか急に気分が悪くなって、えーっとどうなったんだっけ?」
「……起きたら起きたでお前はうるさいな」
問いかけるヤコを一瞥し、ベッドの端に腰を下ろした。
一瞬の沈黙の後、少女は口を開く。
「……あ、そうだネウロ、」
「…?」
「キス、してよ。」
腰掛けている体制から体を折り、ネウロはヤコの額に口付けを一つ落とした。
唇にして欲しかったと苦笑する少女に魔人はその邪魔なものがとれたらなと
笑いながら告げる。
一瞬の逡巡の後、ヤコはネウロを見上げてクスクス笑った。

嗚呼、人間とはかくも無力で脆弱だ。

その3日後に訃報が流れた。
僅か十数年の命を生きた少女は、今際の時に、
『いってきます』
と笑い、眠った。
576『Metempsychosis』(ネウヤコ)4:2007/04/07(土) 22:32:55 ID:nRpNti5o
思い出すだけで虚無感が心を支配する。
テレビの電源を落とし、目を閉じた。
眠ろう、眠ってしまえば何も考えなくていい。
ゆるりと意識の水底に落ちる感覚、一瞬の浮遊感と倦怠感がネウロを抱き留めた。

只管真っ直ぐな道を歩きつづける。どこへ行くのか。
樹が1本小高い丘の上にあり、蕾が今にも開きそうだ。
樹の前で立ち止まりネウロはその大樹を見上げた。

目がさめると、窓から差し込んでくる日差しはもう夕暮れのものだった。
酷く腹が空いた。外へ『謎』を探しに行こうかと、立ちあがる。
何年振りにこの空間から外へ出たのだろうか。
少なくとも、百年は月日が経っている。1歩外へ出れば
世界の匂いが変わっていた。

ゆっくりとネウロは歩き出す。
魔界道具を使う力はもう残っていないので地を踏みしめて歩く。
夜の世界は随分と明るくなったものだと考えながら、
川沿いに埋めてある桜の樹を辿り、謎がありそうな場所を探した。
黒い水面に淡い花びらがひらひらと落ちて行く。止まる事を知らないかの様に
ヒラリヒラリ。

なかなかに美しい光景だ。木の下で騒いでいる人間を除けば。
577『Metempsychosis』(ネウヤコ)5:2007/04/07(土) 22:33:59 ID:nRpNti5o

只管歩く。
何時しか人の姿は無くなっていた。
只管歩く。
桜の並木に導かれる様に。
只管歩く。
淡い花びらが散って逝く。

「…これは。」
目の前にあるのはまだ蕾の大樹。今まで来た道筋の桜は満開だというのに。
手を伸ばし蕾のままの桜を千切る。
薄紅色のそれは、皮の手袋と相反する色だった。

空が泣き始める。

事務所に戻り机の上に蕾を無造作に置き、またいつもと同じ日々。

578『Metempsychosis』(ネウヤコ)5:2007/04/07(土) 22:35:56 ID:nRpNti5o
暗雲の空。
ヤコが亡くなった日と同じ天候。
ネウロは動く事もなく、唯椅子に座って目を閉じている。

窓を雨粒が窓を叩き、風が強くなった事を知らせた。

「魔人である我が輩は死んだらヤコと同じ所へ逝けるのだろうか…」
虚無感に耐えきれず言葉を紡ぎ、ぼんやりと、天井を見上げた。
魔人と人間、超える事のできない壁。
何も無い壁を見つめ、再び魔人は目を閉じた。

色素の薄い髪、淡い色の唇、軟らかい体、愛しい嬌声、快楽だけの性交。
全て思い出す事が出来るのに、それは虚像に過ぎない。

愛していた、
愛していたのに。

指の間からすり抜けて落ちてしまった宝石は、
輝く残像を残して深淵へ。
掬い上げる事すら出来なかった。

「…ヤコ」
ネウロは少女の名を呼ぶ。
何年も何年も、忘れる事が出来ないたった一人の人間。
「ヤコ、ヤコ、ヤ…コ。貴様は我が輩の奴隷なのに、
主人の断りも無しに居なくなるとはどういう了見だ」
机の上に落ちる涙は小さな水溜りをつくった。
579『Metempsychosis』(ネウヤコ)7:2007/04/07(土) 22:37:42 ID:nRpNti5o



先日の雨と風のせいで満開だった桜はほぼ散ってしまったらしい。
人工の川は花びらで埋め尽くされて、
水が流れているのか、花びらが流れているのか解らない。
僅かな花しか残っていない桜並木の下には、数名の団体しか居なかった。
歩く速度を変えずに辺りに目を向ける。
夜とはまた違う世界は明るく、眩暈がするほど煩い。

しかし、その煩い所へ出てきたのはネウロの意思だった。

何時か見つけた蕾の桜、一房千切り持ちかえった桜。
特にその行動に意味はなかったのだが、千切られても尚生きている桜は
魔人の涙を源として蕾を綻ばせ、花を咲かせた。
机の上の淡い花に、―――惹かれた。

散ってしまった並木道を只管、導かれるままに歩く。
小高い丘の上、立派な樹木、降り注ぐ淡い色の花びら。
魔人であるネウロでさえも息を飲むほどの光景。
とても美しい。

何も考えることできなくなる程に、その桜に見惚れていた。

時折風が花びらをゆらす。それに伴いさわさわと枝は揺れ、
絶えず降り続く淡い色。

全ての音が消えてしまったかのように感じ始めた頃、
人の気配がした。
580『Metempsychosis』(ネウヤコ)8:2007/04/07(土) 22:39:46 ID:nRpNti5o


小さく息を切らして歩いてくる。
その人間は魔人の背後に来て歓声を上げた。
「すごい。前の雨でみんな散ってると思ってたのに…」
全細胞が震えた。
高い声は少女の物で、感極まった様に言葉を紡いだ。
「ここの桜はどうして咲いてるの?」
その言葉が自分に向けられていることが解っている魔人は、
振り向く事無く答えた。

「雨が降っていた時はまだこの花は蕾だったからな。
雨が止んでから開花したのだろう。」
「そう…この桜は雨が去るのを待ってたんだね」

小さく呟いた少女は1歩前に進みネウロのすぐ隣りに立つ。
色素の薄い髪を揺らし魔人の手を握り締めた。

「待ってたんだね。」
震える声、小さな嗚咽、涙は落ちて地面に染みを作る。
「待ってて、くれたんだね…ネウロ。」
名を呼ばれた魔人は少女をきつく抱きしめて、
首筋に顔を埋て、愛しい名前を呼んでやる。
「やこ…」
涙が頬を伝って落ちる。
逝く時に笑顔だった少女は、名を呼ばれた瞬間に
何かが決壊したかのように声を上げて泣いた。
「う、うっく…ぅぁあぁああああああぁああああああああああああん」

581『Metempsychosis』(ネウヤコ)9:2007/04/07(土) 22:42:10 ID:nRpNti5o
日が傾き始めた頃、落ちついてきたのか少女は腫れた目を何度も拭う。
花弁が頭の上に積もり、ネウロが払い落としていた。
それを見て、ヤコは笑む。
ネウロから体を離して一歩二歩と歩き、振りかえった。
小さな桜色の唇を開いて、言葉を紡ぐ。
「ねぇ、ネウロ」
「…?」
「……キス、してよ。」

涙の痕が残る頬を包み込むように撫で、甘い甘い口付けを。
伏せていた目を開けて少女は幸せそうに笑った。


『ただいま』


【終】


家の近くの桜は満開なのに他の所は咲いてないのを思いだして書いた。
ちょっと電波が来てさぁ…
582名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 22:51:13 ID:KEluurGe
gj
583名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 22:55:36 ID:xJHEQ2rR
リアルタイムktkr!!

泣いた。
普段俺様なだけにネウロが弱ってるときゅんきゅんくるな。
ゴチになりました!
584名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 23:58:22 ID:ej4BEq6T
metempsychosis(転生)か… エロ無しでここまで読ませるとは…GJです。
勿論激エロな笹ヤコも美味しく頂きました。


(百合は観用なのに野菜は叩き売り)それは何とも言えない
585名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 00:27:34 ID:0wnWwwnz
基本生まれながらの女キャラがいないと成り立たないスレだから
女体化はある意味特殊な指向で、そこで読み手と合えばいいが
実際クネクネもしてない笛吹みたいな男キャラをいきなり女にしておっぱいまんこ付けて
何か知らんが欲情した同僚というか部下に襲われる
なんて設定いきなり投下されても正直困る。


というか自分は受け入れ難かった。
586名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 00:36:16 ID:NEFTTYPC
GJ!!!!こういう切ない系好きなんだ。
転生ものもだが、弥子が死んでネウロが迎えに来るとか。(逆もイイ!)
桜ネタ好きなのでもっと来てくれ。
587名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 00:42:45 ID:de3O/0+3
GJ!
アホな俺は桜の下にヤコの死体でも埋めてんのかとドキドキしたw
588名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 00:54:01 ID:6ddfdj77
女体化はふじょしぽいな
好みによるだろうけど
589名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 03:17:14 ID:9P7PX2FW
女体化は好みじゃないが、
こと笛吹に関しては 女だったら超萌えなのに…… と思うことは有る
590名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 04:00:31 ID:JPrnyjC9


-------------------キリトリセン----------------------
591名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 07:34:39 ID:7O9zY/Ws
500万を求めてバイト探ししてるヤコに
「俺ら相手に売りやってみたら?」
とか言って迫るユキ
「あの化け物ならともかく、君のことは割と気に入っているからね。
酷いことはしないよ」
同じく迫る久宜
必死で断るがあれよあれよという間に上から前から後ろから
おいしく頂かれるヤコ

とかどうだろう。
この三人だとハードなエロが見られそうでかなり期待(*´Д`)
592名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 09:38:16 ID:vDQSHDyZ
いいねそのプレイ


…と言って池谷観戦
593名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 09:40:04 ID:oQCiQlX7
弥子は幸せであってほしいからあんまハード系は求めてなかった自分だが
早坂兄弟なら許せるかも
なにげに今までなかったよな?

色々考えてみたけど弥子以外に絡める女キャラいないよねこの二人
悲しいまでに女っ気のない兄弟どもだ……
594名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 12:45:40 ID:Bv/Ue08f
早坂兄弟に限定しなくてもいいから
店で肩叩きの延長線サービスをするネタ見たいかも
しかし何故か来るのは顔見知りばかりというw

早乙女金融の事務所乗っ取る時この話にハァハァしたもんだが
また最近になってこのネタ出てきてハァハァしてしまった
595名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 14:48:19 ID:SVJcqUS8
>>593
( ´●ω●)( ´・ω・) <女の子いなくても淋しくなんかないもん…


ノリでやった。今は反省している
596名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 15:17:02 ID:HeQI4Ew7
>>594
実に好ましい…
597名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 15:22:50 ID:GP3dpizL
裏社会人御用達のお店なんかに行ったら、おねぇちゃんたちにもてそうな気もするけどな >兄弟
やっぱり作品に出てくる女性キャラと絡んで欲しい

>595
なんだその可愛い二匹は
598名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 15:38:28 ID:oQCiQlX7
ユキヤコ
ユキアイ
ユキアヤ
ユキあか

…………

ユキがまともに女と喋ってるところさえ
ろくに想像できない俺はかわいそうな子ですか
なにげに弥子ともまともに会話してないよね、マグロ漁船の住所渡してるくらいで
599名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 16:32:41 ID:K0dBG4J7
中学生の弟とも話してたんだが、
ユキってどう見てもブラコンでなんかホモっぽいよなぁ…
女と話してるのが想像できない。
もうちょっと兄貴以外とからんでくれないもんか。
等々力さんと捜査や何かで出会ったりしたら面白そうなんだが。
600名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 17:09:16 ID:OMTSCx9W
>>599
なんかのエロゲの敵キャラで、
美形の兄弟が一人の女をヤルってのあったが、
それを思い出した。
601名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 17:48:33 ID:hUvEPPO0
>>581
GJ泣いた
明日月曜だってのになぁ・・

ユキは遊び人ぽくね?
でもなんだかんだで兄ちゃん兄ちゃん
602名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 20:29:50 ID:6ddfdj77
ユキってよく絡むの兄か吾代だもんな
フォモに思われてもしかたないかも(?)
裏の顔の笹塚関係でまた早坂兄弟出てこんかなあ
603名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 22:40:15 ID:rlY7kgAv
いくつかのレスと、ちょっとした捏造(?)設定で少し
笹塚x等々力

「んんぅ…ふぇえ…がんばって舐めてるのに、全然立たない…」
「あぁ…今日もやっぱりダメか、ごめんな」
「…私、そんな魅力ないですか?筍より力がある女だからですか?」
「上、乗られてもたぶん無理…それより」
「ひゃ、あぁっ!」
「…指で、我慢してくれる?」
「そ、こ、だめ、えっ!!」
「今日は大丈夫だと思ったんだけど…やっぱりダメなんだよね、あの日から」
「あ、あぁんんっ!!!!」
「…イったみたいだね」
「はあっ、ああ…っ…あ、あの日って…あの事件…」
「等々力も知ってるよね」
「…ごめんなさい」
「謝らなくてもいいよ。人に興味はなくなったけど性欲がないわけでもないし」
「ひ、あぁっ?後ろ手に…て、じょう…?」
「望まれて拒もうとも思わない」
「だ…!や、ぁ、そんなとこ、なめ、ないでぇぇぇ…っ!!」
「足閉じないで…全部見せて」
「だって…濡れ、ちゃう…っふぁ!!」
「もっと濡れて?おっぱいもきれいな形だね」
「や…そんなに、つまんだらぁ…」
「固く尖ってきたよ」
「あ…はぁ…っ」
「…普段も色々話せばいいのに…返事だけじゃなくてさ」
「は…いぃ…っ」
「もっと聞かせて」
「や…ゆびぃ、またぁぁっ、っ!んんぅー!」
「…はぁっ、舌も口内も等々力は感じるみたいだね。そう言えば普段は煙草ダメだっけ。ごめんね」
「…いえ…大丈夫、です…なんだか煙草の匂いが、逆に…それより…もう…っ」
「どうしたい?そんな涙目であんま見ないで」
「また笹塚さんの指で、い、いきたいんです…っ!!!」
「いいよ。いっぱいいってる顔、見せて」
「ふあぁぁぁんっ!!!いっ、いくぅー!!!!」

勝手にネタ使われた人ごめん
今後の等々力がキャラ全然違ったらもっとごめん
604名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 22:53:37 ID:rfICszZf
えと、等々力さんてどういうキャラなのか知りませんけど。とりあえず興奮はした。GJです!
605603:2007/04/08(日) 23:02:06 ID:bX/8d4GW
>等々力
(現時点でまだ)今週号、モブに近い扱いながらも竹冠名で初登場の女刑事
台詞は「はい」のみ

…で合ってる?
ここ3,4週間くらいまともにジャンプ読んでないから正しいかどうか心配
特に初登場かどうかってとこ
今後も出番がありそうな成人女性なので、自分の中ではつい
女性登場人物中では比較的素直に感じてくれそう
と勝手に設定をしてしまっている
606604:2007/04/09(月) 12:27:59 ID:dAdmtpuM
そうか。
607名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 19:08:12 ID:kqVw6K51
そんな冷たい返事しか出来ないなら最初からGJしなきゃいいと思うんだ
608604:2007/04/09(月) 19:30:32 ID:P7gdUgw8
冷たいんじゃなく
クールにサラリと最低限の返事をしてくれてたんだと思っていたが

筍並のハイテンション返事よりはいいと思ったのは自分だけだろうか
609名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 20:28:40 ID:KwMRoa39
アチャー
610名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 20:43:16 ID:l2R/Fwz7
何も他人の振りしてフォローする必要ないだろうに…
611608=603= ◆ChdC8VZqyE :2007/04/09(月) 21:09:57 ID:jRCsSFkH
ごめん
名前欄の番号ひとつ間違えた
>>604特にごめん
この書き込みも間違ってたらどうしよう…
今後は台詞多目の小ネタでも投下時は鳥付けるよ…
リクエストされて投下する宣言したにも関わらず、未だ投下してない作品がある
のに小ネタは思い付いてほんとごめん

IDがころころ変わるのは、とある仕様でどうしようもないんだ…
612 ◆ChdC8VZqyE :2007/04/09(月) 21:16:57 ID:b/KC3K1M
あと今週、来週末はちょっと更新が遅れるかもしれません
そして今後しばーらく更新は手伝い人が行います。
GJや注意書き追加希望などは手伝い人に向けてアピールしてください。

さてリクエスト書かねば
613名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 22:29:42 ID:LHNIq23q
そして七光さえあれば!!
人ひとり犯したっていいんだよぉ!!
614名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 00:00:57 ID:JGJNSaee
たったひとりでいいとは…欲の少ない奴め
615名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 00:02:33 ID:VekMwNWA
千人斬りも一人から、って言うじゃないか
616名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 00:26:30 ID:MJf5cn7+
早坂兄弟×ヤ子なら
ユキのフデオロシしている最中に後ろからお兄さんにアニャル開発
されてください
2穴いいよ2穴
617名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 01:34:53 ID:miDmK+jE
確かに兄貴はアナルが好きそうだ
二穴責められる弥子、超読みたい
618名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 02:16:41 ID:p2K1u85i
「ガキと言えどもやっぱメスだよなあ、締め付けだけは一人前だぜ兄貴…っ」

「やぁーっ、やだっお願…もう少しゆっくり…、ひゃぁっ!!きゃぁぁぁあっ!!!!」

「…やれやれ、どんな事にも応じると言った割にはそっちなのに
こっちに指の一本捩込んだだけでこうではお話にならないな」

「あ、ひっ…ふたつ…無理っ…ぃあぁっ!」

「今のままでは約束の報酬どころか行き掛けの駄賃にもならんよ、
我々で稼ぎたければせいぜい気絶しないようにするんだな」

「はや、やぁ、あ、あーーーーぁっ!!」



その後はやはり文字通り行き掛けの駄賃程度で事務所から放り出されました。


早坂兄は嗜好嗜虐関係無くとりあえず痛め付けてそうだ。
619名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 02:18:57 ID:p2K1u85i
言った割には→言ったのは

の間違いでした。
620名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 16:19:40 ID:+nIE4H2f
小ネタでも書くまでに5ジカァン掛る俺には眩しいくらいだ…
ましてチャットモンチーの「シャングリラ」を「ヒステリア」に変え歌する時間すら無い今は…
 あ、喉を殺られるので決して真似しないように。
621名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 17:42:00 ID:Hoj6xjdJ
>>618
その様子をネウロが覗き見てるかと思うと更にハァハァ
622サイアイ+笹アイ:2007/04/11(水) 18:13:41 ID:tKbkBfra
早坂兄弟×ヤコの流れをぶった切って投下
長いので複数回に分けて投稿します

以下注意書き
・エロ絡みでもエロ無関係でも痛い表現多々あります
・人を選ぶプレイがあるので拒絶反応が出そうなものは名前欄に注意書きします
・複数回投下しますが、長さの都合上エロなし投下があるかもしれません

マジで長いんで他の職人様方で気になさるような方がいたら
気にしないで投下してください
623サイアイ+笹アイ:2007/04/11(水) 18:15:20 ID:tKbkBfra
やべ、注意書きに漏れがあった

・無理やりヤッてる描写があるので苦手な方はスルー推奨
624サイアイ+笹アイ1:2007/04/11(水) 18:16:11 ID:tKbkBfra
Side: アイ

 最初にサイに抱かれたのがいつだったか、アイ自身もはっきりとは覚えていない。
 ただ何をされたかなら今でもクリアに思い出せる。
 薄暗い倉庫の中で、髪を掴まれ床に引き倒された。
 這いつくばらされて服を引き裂かれ、訳もわからず叫び声を上げると口に手を突っ込まれ無理やり黙らされた。
 剥き出しにされ突き出させられた腰に男根をあてがい、雌犬を犯す雄犬のように荒々しくサイは突いた。
 まだ少女で処女でもあったアイが泣き喚いて懇願しても構わずひたすら犯し続けたのだった。

「何ボーッとしてるのさ」

 あれから数年。少女だったアイは女になった。
 がりがりだった胸や腰にも適度に肉がつき、成熟した体になった
 だがサイがしてくることは今でも変わらない。
 昼は無邪気な子供のようにアイに甘え、夜になると一変して獣のようにアイを犯す。

「……何でも……、ありません……サイ」
「よそ見してる余裕があるわけ? ふうん」
 サイの舌がつうっと撫でるのは、膝の上に座らせ後ろ手に縛ったアイの背中。
 より正しくは背中に刻み込まれ、抉れたように残った深い傷跡だった。
 肩口から腰の脇にかけてついた二本の切り傷。一見すると単なるバッテンのようにも見える。

 サイによる陵辱を受け入れているわけではない。
 ただ、仕方がないと諦めているだけだ。
 彼の中身を見ることだけがアイの望み。
 それを達するためには、たとえどんな目に遭わされようとも彼から離れるわけにはいかないのだ。
 そしてサイも恐らく、それを分かった上で嗜虐と陵辱を楽しんでいる。
625サイアイ+笹アイ2:2007/04/11(水) 18:17:25 ID:tKbkBfra
「もっと過激なのじゃないと満足できない? 淫乱だねぇアイは」
「……そういう、わけ、では……ありませ……っん、んっ!」
 アイを穢すときだけサイはその体を成長させる。
 彼女を腕に閉じ込めて、逃げられないようにするだけのために、容姿の雰囲気はそのまま青年の姿になる。
 背中の傷跡を舐めながら前に手を回し、柔らかく盛り上がったアイの膨らみを揉んでいた。
 秘所は赤黒い肉塊で奥まで穿たれている。
 がくがくと体が揺れるほどに激しく突き上げられる。
 手首を縛める鎖が皮膚に食い込む。
「腹引き裂いて子宮に直接突っ込んであげよっか」
「…………っ、や、それ、だけはっ……」
「何度中で出してもあんた全然孕まないけどさ、腹ん中に出したらさすがに子供できるかもね。
 あんたが俺の子供産むの。ちょっと面白くない? あんた似で普通の人間かな? それともやっぱり俺と同じ化け物かな?」
「……い、やぁ……っ!」
 言葉で嬲りながらサイはくすくすと笑い、傷跡の上に蛞蝓のように舌を這わせた。
 ぴちゃっ、ぴちゃっと淫靡に響く音。
 男根をくわえこんだ秘所からも蜜がしたたり落ちる。
「まあそれは冗談だけどさ。……あんたに俺の言うこと拒否する権利なんて、ないんだよ?」

 背中に残った傷跡は、いわば署名。
 "X"、彼そのものを意味するマークだ。
 最初に犯された夜、無理やり突き入れられた男根に悶える背中に、サイがナイフで刻み込んだ所有の証。

「あんたは、俺のものなんだから」
「あ……!」
 肩口に鋭い歯が突き立てられた。
 血がしたたり、抉れた傷をつたってつうっと流れ落ちていく。
626サイアイ+笹アイ3:2007/04/11(水) 18:18:43 ID:tKbkBfra
 彼女が痛みに悶えること自体を楽しむかのように、サイはアイの体を好んで傷つけた。
 秘所に異物を挿入されてその上から突き込まれたりもしたし、全身に痣ができるほど殴られ蹴られて、抵抗できなくなっ
た状態で犯されたこともある。
 一番多いのは肌に傷を刻むことだ。
 背中の"X"以外にも、面白半分につけられた傷が全身に走っている。
 多くはナイフやアイスピック、あるいは針によるもの。サイ自身の爪や歯によるものも少なくなかった。
「俺さ、マゾって嫌いなんだ」
 傷の上を流れる血をサイは舐め取った。
「痛めつけられて悦ぶなんて気持ち悪いじゃん?
 嫌だけど、痛いけど、でも必死で耐えてるってのが一番好き。
 特にあんたのそういう時の声って……正直、イく時のより好きかも」

 サイの腰が動く。男根が更に中へと突き込まれる。
 ずぶずぶと進み最奥に達したかと思えばすぐさま腰が引かれ、また深々と穿たれる。
 蜜をまとわりつかせながら絡まり合う、肉と肉。
「ぁ、ふっ……」
 突かれるたびにかすれた声が漏れる。白い喉をのけぞらせてアイは喘ぐ。
 唇の端から透明な唾液がこぼれた。
 身じろぎして圧迫を和らげようにも、背中の後ろで拘束された手首が、何より自分を抱え込むサイの体が邪魔をする。
 アイを突き上げながらサイは、指でつまんで立ち上がらせた乳房の先端に爪を立てる。
 ただの爪ではない、鋭く尖らせ、研ぎ澄ませた小さな刃のようなそれで突き立て、責める。
「っあぁあ!」
 悶えるアイの声に興奮したのか、サイの抽送の速度が増した。
 五指の爪が更に尖る。
 柔らかな乳房そのものを引きちぎろうとするかのように、アイの胸を握り締める。
 血がにじんだ。
「あっ……ああぁぁあっ、ぁっ!」
「いいよ……アイ、その声……もっと」
 恍惚と呟き――サイはアイの首筋にきつく歯を立てた。
「やっあっあっ、ぁ……あ……っ!」
 アイの中で男根がわななき、最奥に向けて白濁した液が放たれた。
 精を吐き出しながらも腰は絶え間なく動く。
 濡れていく膣奥をぐちゅぐちゅとかき回す。
「あ、ぁ、ん、あぁ……っ」
 爪を立てられ、歯を立てられ、胎内にサイの精を受け入れさせられながらアイは達した。 
627サイアイ+笹アイ4:2007/04/11(水) 18:19:44 ID:tKbkBfra
「ねぇアイ、頼みがあるんだけどさ」
 行為が終わったあと。
 ぐったりと力の抜けたアイを解放し、サイは台所へと立った。
 冷蔵庫から清涼飲料水の缶を持ってきて床に座る。
 プルタブを引くと炭酸ガスがプシッと噴き出す。
「この前ネウロを仕留め損ねたときに、面白い刑事さんに会ったって言ったじゃん?
 度胸があって頭も回る。腕もいい。警察に置いとくのはもったいないくらいの傑物」
「……はい」
 缶を傾けてこくんと喉を動かすサイ。
「そいつについて調べてほしいんだ。俺はちょっと、今なってる奴のほうで立て込んでて厳しいからさ。
 あとでそいつに化けるから写真撮ってそれ使ってよ。身元自体はすぐ分かると思う」
「……かしこまりました」
 アイはゆっくりと身を起こす。
 後ろ手に手首を縛られたままの状態なので、肘や腰を突っ張って起き上がらなければならなかった。
「サイ、この鎖なのですが……そろそろ外してはいただけませんか」
「えー? いいじゃん、しばらくそのままでいてよ。結構ソソるよ? そーやって拘束されて床に転がってるの。
 手が使えないの嫌なら手伝ったげるからさ。ジュース飲む? トイレ行く?」
「外してください。シャワーを浴びたいので」
 きっぱり意思を伝えると、サイは心底残念そうな目つきになった。
「はぁい。分かったよ」
 その顔はもう、普段のサイの無邪気なそれに戻っている。
 さっきまでの行為がまるで嘘であるかのようだ。
 だが確かにそれが現実だった証拠に、鎖が外された手首には、鎖の形に色濃く青痣が残っていた。
628サイアイ+笹アイ5:2007/04/11(水) 18:21:25 ID:tKbkBfra


 七月十八日。九時に着くよう出勤。十八時まで仕事。帰りにデパートの地下でたこわさと焼酎を購入し帰宅。晩酌しながら
野球中継を見て就寝。
 七月十九日。九時に着くよう出勤。十九時半まで仕事。帰りに同僚と飲んで二十三時に帰宅。入浴して就寝。
 七月二十日。早朝に強盗事件発生、出勤。そのまま日付変更まで仕事。
 七月二十一日。十五時に仕事が一区切りついたらしい。疲れ切った顔で帰宅するかと思いきや表情にも足取りにも変化なし。
帰宅してから螺子が切れたように、ソファに倒れ込んで眠る。
 ――以上がサイの言っていた男、『笹塚衛士』についてアイが調査し、記録した大まかな行動の記録である。
 内容が薄いのはアイが無能だからではない。ただ単純に、普段の日常に特筆すべき点が全くないのである。
 典型的すぎる一刑事の生活がそこにはあった。
 目を引くところといえばあのネウロの傀儡・桂木弥子と懇意であることと――

(十年前の、怪盗"X"によるとされる惨殺事件の被害者遺族であること……)

 当の本人は過ぎたことなど次から次へと忘れてしまうし、この頃のアイはまだ彼の助手ではなかった。
 だから確かめようはないのだが、手口などからしてまず間違いなくサイ自身の犯行だろう。

(涼しい顔をして日常生活を送ってはいるけれど、)

 事件をきっかけにキャリア官僚への道を捨て、凶悪犯と真正面から向き合う現場の刑事への道を選んだほどだ。
 両親と妹を奪った殺人鬼への憎しみは想像を絶するものだろう。
 サイについていくと決めたとき、とうに人の道など捨てたつもりのアイだったが、実際に彼の凶行で人生を歪まされた者を
前にすると、さすがに鈍い痛みにも似た一抹の慙愧を感じないではない。
 人気のない夜道を警察独身寮へ向かう後ろ姿を、住宅の影から眺めながらアイはそっと目を伏せた。
629サイアイ+笹アイ6:2007/04/11(水) 18:22:30 ID:tKbkBfra
 素行や性格についての調査はこの辺でいいだろう。平行して出生から事件が起こるまで、そして警察に入ってから今までの
情報も大体集め終えていた。
 ただ他にいくつか気になる点が残っている。
 たとえば、事件が起こってから警察に入るまでの約一年の空白期間――
 と。

「おい、ねえちゃん」

 突然背後で響く声。
 ぐいと肩を掴まれ引き寄せられた。

「何やってんだこんなとこで一人で? ちょうどいいや、ちーっと遊んでくれや。な?」
「な、」
 肩を掴んできたのは男だった。
 三十過ぎだろうか。三つ揃いの黒いスーツはサラリーマン風だが、生地のはしばしに皺が寄っていて、どこか薄汚れた印象
がある。黄色い街灯に照らされた襟は、白茶けた埃でだんだら模様に染まっていた。
 男の口から吐きかけられる息。
 酒臭い。
「……離してください」
「そう冷たくすんなよ。こんな夜に一人でポケーッと立ってるってこた、誘ってんだろ? 誘ってんだよな? え?
 女なんてみいんなそんなもんだもんな? スカート履いてんのだって男がやりやすいからだもんな? なあ?」
 酔っ払いの手がアイの胸に伸びた。
 卑猥な手つきで揉みしだく。
630サイアイ+笹アイ7:2007/04/11(水) 18:23:22 ID:tKbkBfra
「痛……っ!」
 サイに数日前爪を立てられた傷がまだ癒えていなかった。
「レイプは男と女共通の夢なんだよぉ! 男は犯って悦び女は犯られて悦ぶ!
 それが生き物のあるべき姿ってもんじゃねえか! なあ! レイプ万歳!」
 男は喚き出す。
「人間も犬もカマドウマも、みーんなみーんなガキ作るために生きてるんだよ!
 突っ込んでしごいて中に出して孕ませるのが目的なんだよ!
 というわけで俺もねえちゃんをレイプしてOK! 中に出して孕ませて全然OK! それが自然界の法則だからだぁ!」
「は……」
 アイは思わずあっけにとられた。
 酔っているとしても限度というものがある。頭の螺子が外れているのだろうか?
 抵抗より何より先に呆れていると、タートルネックの襟首を掴んで引かれた。
 ボタンがはじけとぶ。
「っ!」
「ヒャーハハハ! 抵抗してもいいぜねえちゃん! 男と女のラブバトルだ! まあ女は勝てねえんだけどな!」
 がばっと押し倒された。
 イカレてはいるが本気ということは確かなようだ。
 服の下には護身用に銃が忍ばせてある。
 だが一方で所詮ただの酔っ払いという油断が、銃に手が伸ばすのを遅らせる。
「いいおっぱいしてんな、ねえちゃん。普段から男に揉ませてんのか? あ?」
「痛……離し……」
 無理やり犯されるのはサイで慣れているとはいえ、こんな見も知らぬ汚らしい男に体を開くのはご免だった。
 仕方ない、少々手荒な手段を使うことになるが――
 と、意を決しかけたそのとき。
631サイアイ+笹アイ8:2007/04/11(水) 18:24:08 ID:tKbkBfra
「何やってんの?」
 街灯の下に、一本の影が長々と伸びていた。
 視線を投げれば目に入る。
 180センチを超える身長。そのわりに長身の印象を受けないのは、恐らくは姿勢があまり良くないためだ。
 顔立ちも決して老けてはおらず、実年齢からすれば若く見えるといっていい方。
 にも関わらず煙草の煙とともに、奇妙な倦怠感を常に漂わせる男。
「アベック同士がじゃれてんなら放っとくけど……どー見てもそーいう状況じゃねーよな、こりゃ」
 笹塚衛士がそこにいた。
 ――酔っ払いの叫びに気付いて駆けつけてきたのか。
「離してやんなよ。嫌がってんだろ、彼女」
「何だぁ? にいちゃん。邪魔すんなよなぁ」
 酔っ払いの口からまた息が吹きかけられる。
「カッコつけちゃいるけどあんたもやりたいんだろ? 遠慮しなくていいぜ仲良く一緒にやろうじゃねえか。
 あの子もこの子もみんなレイプ! さあ君もレッツレイ、」
「レイプレイプレイプ何度もうぜーよ。夜の夜中に近所迷惑だろが」
 ため息をつきながら笹塚は、スーツのポケットを探った。
 取り出したのは警察手帳。
 薄暗い街頭の光の下でも、充分に男の目に入るはずだ。
「管轄は違うが、一応警察のモンだ。ちょっと一緒に来てもらおうか」
「ゲエェェッ!? 警察っ!」
 弾かれたように男はアイから手を離した。
「すんません、すんません、許して下さい、つい魔が、魔が……女房にも逃げられて、娘にも『パパのパンツと私の下着
 一緒に洗わないで!』とか言われて……部長は相変わらずイヤミでインケンでウスラパゲだし、事務の子は俺にだけお
 茶淹れてくれないしで何かでストレス解消したかったんですホントにやる気なんてなかったんですうわああぁぁん!」
「……………。まあ、こっちとしちゃ素直で助かるけどな……」

 ――何だかよくわからないが。
 とりあえず、彼に助けられたという形になったようである。
632名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 18:34:43 ID:amBo3VNc
アイ「と、投下し終えたの・・・?笹塚さん、えとGJです!」
笹塚「あん?何で俺の名前を知ってんだ・・・?」
633名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 18:43:19 ID:1xM2vFUu
鬼畜なサイアイイイヨー
アベックなんて言っちゃう笹塚が好きだw
634サイアイ+笹アイ9 さるさん規制されたorz:2007/04/11(水) 19:09:26 ID:tKbkBfra
 男を最寄の交番に引き渡したあと、簡単な調書を取らされ、さほど時間もかからず解放された。
「……ありがとうございました。わざわざ送ってまでいただいて」
「別に。ここなら近いし」
 それにしても妙な状況である。
 調査すべき対象に暴漢(?)から救われ、しかも『家まで送る』と言われてしまった。
 ここで拒むのもおかしな話だったので、ひとまずはサイとの潜伏用に使っているアジトの一つを自宅と偽って伝えたが、
ことによってはこの先の調査がやりにくくなるかもしれない。
「ええと……おたく、名前は確か……」
「はい。―――と申します、笹塚刑事」
 さらりと口にしたのは偽名。それも至極ありふれた苗字。
「―――さんね。了解」
 軽い会釈が返る。
「……んで話変わるけど。あんた、さっき調書取るときに『怪我はありません』って言ったよな」
「はい。それが?」
 刑事は長い袖に隠された、アイの手首に視線を落とした。
「の、わりにはさっき調書書いてたとき……ペン握る手がやけに痛そうに見えたんだけど」
「…………」
 アイは季節はずれの長袖の、右手首を庇うように覆う。
 この前サイに抱かれたときに、鎖で拘束された部分だった。
 左は完治したが、右はどうやら皮膚だけでなく関節まで痛めたらしく、数日経った今も少し動かすだけで痛みが走る。
 だが、露骨に不自然に見えるほど動きに出ていたつもりはなかったはずだ。
 人智を超えた目を持つXにならいざ知らず、まさか他人に気付かれるとは。

 この男の観察眼、並ではない。

 数秒の間を置いてアイは答えた。
「……先日、転倒して手をついたときに捻りました。あの男性とは無関係です」
「そ。ならいいんだけど。たまに、怪我してんのに自分で気付かないで調書書いて帰ろうとする人いるからさ」
 それ以上は突っ込まず、あっさり引き下がる。
「じゃ、俺はこの辺で」
 きびすを返して歩き去ろうとする笹塚を、アイは呼び止めた。
「待ってください、笹塚刑事」
 のっそり振り返る無気力な顔に言葉を重ねた。
「今日のお礼をさせていただきたいので……また、そのうちお会いできないでしょうか」

 この男をよりよく知ることがサイの正体につながるかもしれない――
 そう思ったのだ。
636サイアイ+笹アイ:2007/04/11(水) 19:11:11 ID:tKbkBfra
以上で一回目の投下終わりです

さるさん規制は長編SS書きの敵だと思った……恐ろしい……
早速読んでくださった方ありがとうございます
637名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 20:35:36 ID:/ohuPcbt
こりゃwktkが止まらんです
638名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 20:58:06 ID:Tze0vAo2
>>636
ぐぐぐぐGJ・・・!!
なんとも言葉にできないで歯をギリギリしながら読んでる
素晴らしい、続きを頼む
639名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 22:53:12 ID:GaT2LiPW
続きを全裸で待たせてもらおう
640名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 19:17:08 ID:EVUrWUvv
続き超期待、全裸で待つ
641名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 19:28:02 ID:2uaSpsmJ
全裸靴下で待つ
642名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 20:15:43 ID:FnlNe458
>>641
おまいに萌えた

じゃあ俺はねこみみ全裸で待つ。
エーロ・ゴシカァン!!!!
643名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 20:51:54 ID:mrAveN1c
じゃあ自分は間をもたせるために池由香を投下する
まだキャラつかめなくてエロに持っていけない

「あれま。フラれちゃったか」
「何かおかしいアクセントつけんな」

 店先に駆け込んできた姿を見止めて、俺はにやりと笑ってみせる。外はさっきから降り出した雨が
駆け足になって土砂降りだ。心配していなかったこともなかったのだけど、予想以上の姿でいる彼女には
少し驚く。女の子らしい薄い生地の服で来たものだから、濡れた身体のラインがすっきりと見えていた。
彼女――絵石家由香。一応、俺のお客様。
 カウンターに用意していたバスタオルを持って近付き、髪を拭いてあげようとすると、手を
突っぱねられる。差し出された手にタオルを乗せると、こちらに背を向けてがしがしと頭を拭き始めた。
本当に警戒されてるなあと思いつつ、甘いなあとも同時に思う。警戒って言うのは出方の判らない
相手にするものだ。背中なんか向けたらやりたい放題されても文句は言えない。まあ、今は
すらっとした背中のラインを見詰めることで我慢しよう。

 骨格が良いのか単純に女の子としては長身な所為か、痩せぎすと言うわけじゃないのに彼女の
シルエットは酷く細身だ。華奢な丸みがあるわけではないから、どことなく鋭角的なラインで、
それは性格とも相俟ってしっくり来る。手も大きめで、少し早く芸術方面に眼を向けていたら、
立派な職人になっていただろう気配があった。父親譲りと言う奴だろう、もしかしたら指は俺より
長いかもしれない。比べっこしようって言ったら怒るかなあ。怒るのも結構ソソるなあ。あと、ブラ
透けてるの気付いてないんだろうなあ。肌色も透けてるんだけどなあ。白はダメだね白いカットソーは。
どうせならそのホットパンツこそ白で良かった。黒いのもおしりの形がキュッと締まって
見えて良いけれど、やっぱり惜しいねすんごく惜しい。うん。

「何見てんの、変態くさい」
「ははは、相変わらず遠慮ないねぇ、由香ちゃん。そうそう、それで、頼まれてた机の件なんだけど
 ――その前に服着替えた方が良いかな? 風邪引くと悪いし、貸したげるよ。御代は身体で」
「濡れたタオルを捻って凶器にする、ってのを昨日ドラマで見たんだけど、その首で試してやろうか」
「ははははははは。いやいや代金は冗談、悪ふざけだよ、ごめんごめん。んでもそのまんまじゃ
 身体が冷えて心配なのは本当だから、着替えは進呈したいのですがお姫様」
「キモ」

 肩を竦めて軽く手を上げて見せれば、彼女は眼を逸らして呟く。口癖めいていたそれも一時期に
比べると随分少なくなったと、気付いているものなのかなあ。気付いてなかったら俺は優越感でS心が
満たされるんだけど。彼女より彼女を知ってる優越感。自分の出自からして正しくは認識して
いなかったという、彼女に対しての。
 それはそれとして、俺は店の中に展示してある箪笥を開ける。たまに作業場に泊り込むこともあって、
だから店に着替えは常備してあった。商品に収納しているのはご愛嬌、この店にいる限りは全員
俺のモンだし、家具は使ってこそツヤを増すものだから、問題は無いだろう。ぱんつは、冗談でも
差し出したら殺されるか。シャツとジーンズを取って放ってみる、わ、と小さく声を上げて彼女は受け取る。
女の子のと違って男物のジーンズは重いか。細身だったり薄手だったりしないしね、そもそも作業着だし。

「奥の部屋で着替えてきなよ、服は近くのコインランドリーで乾かせば良いだろし。
 傘は一つだから相合傘になっちゃうけど」
「なんで付いて来る気満々なわけ、一人で行くって。……まあ、悪いけどこれは借りとく。サンキュ」
「下着も欲しい? 濡れてるとやっぱり身体が直に冷えるでしょ」
「そんな濡れてないからそっちは良いッ!」
644名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 20:52:30 ID:mrAveN1c
 ぱた、と駆け出して、彼女は俺の脇をすり抜ける。
 拍子に香ったのは、水のニオイに混じったニスのそれ。
 扉が閉まる音と同時に肩を竦めて、俺は手近な机に腰を下ろす。
 磨かれた天板を指先でするりと撫でてやれば、光沢が応えた。

 大学での勉強は美術史が基本で、技術的なそれは別段するつもりがないと言っていた。彼女が
親のセンスを受け継いでいるとは限らなかったし、彼女が望んでいないのなら、まあそんなもんだろうと
思っていた。親のことを理解しようとするのは子供の成長の証で、事実彼女は例の事件で少し
色んなことを知り、成長したのだろう。あの探偵の子が、与えた何かの言葉できっと。
 何かを知ったり何かを試したりってのには少し目覚めが遅いと感じなくも無いけれど、気まぐれでも
興味が出たならそれは面白いことだ。日曜大工でも工作レベルでも、何か作る楽しさを覚えてくれるなら、
俺だってそういう分野にいた身として歓迎する。ニスのニオイってのは、好きだしね。

 無駄な事は何も話して来ないしこっちには警戒ばかり、なのにどっかでガードが甘いなんて、本当に
落とし甲斐がありそうでソソられるったらない。最近はちょっと丸くなって可愛くなってきたってのも、
ギャップとしてはアリアリだ。ボーイッシュな感じも良かったけど、今の服装に気を使う感じとか……
メイクとか。わりと好きだけどなあ、あのパンダさんクマ。本人はイヤらしいけど。でも気にして
かなり凝ってるから、印象的な目元が更に魅力を増してる。眼ってのは性格が出るんだ。
淀んだ眼の奴隷よりは、やっぱり綺麗な眼の方が良い。いやいや、彼女をどうこうしたいとは
言ってない。まだ言い切ってない。

 踏み出してしまうにはもう少し、彼女が大人になってくれた方が良い。何だかんだでまだ子供、
磨いてやるにはまだ未完成だ。手を付けたらきっと歪んでしまう、それは少し、惜しいから。
 おかしいねぇ、口の中だけで呟いて、俺は爪の先をテーブルに引っ掛ける。いつもなら未完成
だからこそ、自分だけに馴染む形にしてしまうはずなのに。手を変え品を変え、あの手この手に
すかして、いなして、釣り上げて。
 たまにはフェアな勝負も良いか、なんて、ちょーっと年をとって保守的になったかな。まだまだ若々しくて
ビンビンのつもりなんだけどなあ。由香ちゃんよりは、そりゃあ、いくらかオトナだけれど。でも決定的に
何かが違うと言うほどではない。人間として一線を画すなんてのは結構大変な事だ、彼女の父親だって
そこまでは到達していない。少なくとも俺の中では、わりと身近な人間で。

「由香ちゃーん、覗いて良いかーい?」
「キモッ!!」
「いやいや、袖のボタン留められなくて難儀してないかなとか。俺は作業ですぐ捲っちゃうから、
 面倒であんま留めなくてさあ」
「良いよあたしだって捲るし、長くて余るから。つーか」

 そうかそれもそうか。それはまたそれで良い。ドアの内側から響いてくる篭った声がこそばゆくて、
俺は思わず笑みを零す。なんだなんだ、これじゃ可愛いのは俺かい? この歳の男としては、
彼女の言葉じゃないけれど、気持ち悪いよなあ。
 キィ、と遠慮がちにドアが開いて、彼女は姿を現す。肩幅はそれほど合わないと言うわけではない
様子だけれど、袖は二回ほど畳んでいるようだった。むうっとした顔はジーンズを摘んで、くいくいと
前の部分を引っ張っている。
 はて、どうしたんだろう。裾もちゃんと畳んでるようだけど。疑問そうに彼女は顔を上げて、軽く首を
傾げる。視線は俺をしっかり向いて。真っ直ぐだ。まったくこの子は、人の目を真っ直ぐに見詰めてくる。

「なんか前余るんだけど、なんで?」
645名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 20:53:06 ID:mrAveN1c
 …………。
 あ。やばい。何か今新たな何かを。何かを若干感じた。
 これはアレかい? 難しい言葉で言うとフェティシズムかい?
 あー、と濁した言葉は、だけどすぐに消してしまう。
 うむ、教えてあげよう、未発達な若木よ。

「由香ちゃん男物と女物の服って比べたこと無いかな? 同じ身長用でも肩幅が違ったり手足の長さが
 若干違ったり、あとはまあボタンのあわせとかが違うんだけど」
「そのぐらい知ってるよ。バカにしてんの」
「いやいや、上着なんかはわりと目に付きやすいけど、下はそうでもないのかなあっと。脚の長さ云々じゃ
 無くて、男女でも下半身って色々違うんだよ。ほら」
「え? ――――あッ」

 そうそう、男には前の余裕がなきゃならない理由があるのさ。不意に何か反応してしまう
若い時代なんかは特に必要なのさ。
 真っ赤な顔の彼女に、にっこりと作った笑みを向ける。素の笑顔を向けたら、きっと三割増で怒らせる
だろう。それも好きだと言えば好きだけど、失言全開でうろたえた真っ赤な顔の方を、今は堪能したい。
可愛いなあ。本当に可愛いなあ。座りたい衝動をどうしてくれちゃおうかなあ。

「そそ、まあ判りやすい違いだけどね、割と失念されがちって言うかつまり」
「ちょ、ま、まっ」
「骨盤の形が違うのさ」
「…………へ?」

 ああもう、たーまんねぇー。

「女の子の方が骨盤が幅広で、だから後ろの方で布地を広く取ってあるんだよ……あれ、
 どうしたんだいそんな顔赤くして。どうかしちゃったのかい? 何かイケナイ想像でもしてたのかい?」
「う、うっさいこのバカ、変態! 傘借りる、さっさと服乾かして脱ぐ!!」
「楽しみだなあ体温の残る服」
「洗って返すに決まってるだろ、バカ!!」
「えー」
「ブーイングすんな! 行って来ます!」

 律儀に言ってから彼女は雨の中を駆け出す、もう大分小降りだから、帰ってくる頃には止んで
いるだろう。気まぐれな天気のこと、気まぐれな俺のこと。テーブルから降りて、拍子に、声が漏れる。
笑っているんだか呆れているんだか。彼女をか、自分をか。まったくまったく。
可愛くて楽しくて、仕方が無い。

「ほんと、楽しいですよ」

 衝立の向こう側に声を掛ける。
 そこに佇んでいるのは彼女に手入れを依頼された、絵石家塔湖の机だった。


とっぺんぱらりのぷう。
646サイアイ+笹アイ:2007/04/12(木) 21:04:01 ID:Wpjj5rKG
>>645
リアルタイム投下ktkr
GJ!!
池谷が変態なのに好感持てる人物なところが原作チックで実に良い
647名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 21:04:37 ID:Wpjj5rKG
外すの忘れてたorz
648名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 21:09:30 ID:woRMCdSu
池谷と由香さんはエロ無しの方がいいな。GJです!
でも、そんな>>646もいい。
649名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 22:31:06 ID:jYRQTrnT
 すげー! 池由香萌えた!!
 あれだ、SコンビとMコンビの相談風景とか見てみたい。と思った。
650サイアイ+笹アイ:2007/04/13(金) 00:01:19 ID:Wpjj5rKG
二回目投下します
現在バイバイさるさん規制をpink板含めて全板で導入中らしく
エロパロ板では10レスこえる連投が厳しいんで今回エロなし投下です、すいません


以下、作品に関する注意書き

・エロ絡みでもエロ無関係でも痛い表現多々あります
・人を選ぶプレイがあるので拒絶反応が出そうなものは名前欄に注意書きします
・複数回投下しますが、長さの都合上エロなし投下があるかもしれません
・無理やりヤッてる描写があるので苦手な方はスルー推奨
651サイアイ+笹アイ9:2007/04/13(金) 00:02:20 ID:Wpjj5rKG
Side:笹塚

 その、どこにでもいそうなありふれた苗字の女とは、昼休みに警視庁近くの喫茶店で待ち合わせることになっていた。
『礼なんていいのに。そういう仕事なんだから』
『いえ、受け取っていただかなければ私の気が済みませんので』
 そんな押し問答を何度か繰り返した結果、笹塚のほうが折れたのである。
「先輩、昼飯どうします? 毎日あんパンばっかじゃ体壊しますよ。たまには……」
「ああ悪い、今日ちょっと先約入ってるから」
「先約?」
 意外そうにする石垣に、かくかくしかじかの理由をきっかり十秒で説明する。
「先輩が女性と食事? マジですか!?」
 素っ頓狂な声を上げる石垣。
「なんでそんな驚いてんだ石垣」
「そりゃ驚きもしますよ。むっつりスケベの笹塚先輩が! 隠れ妹フェチの笹塚先輩が!」
「……放っといてくれ」
「先輩のバカー! 俺が脱童貞果たすまでは彼女作らないでいてくれるって約束したくせに!」
「彼女じゃねー。あとその約束は酔ってたときのだから無効だ」
「それにしたってヒドイですよー、こないだ俺があげた等身大ブリギュア☆フィギュアというものがありながら!」
「あれ邪魔だから粗大ゴミに出したぞ石垣」

(はー、めんどくさ)

 ギャーギャー騒ぐ石垣を適当にあしらっているうちに、約束の昼休みがやってきた。
652サイアイ+笹アイ10:2007/04/13(金) 00:03:12 ID:Wpjj5rKG
「お久しぶりです、笹塚刑事」
 すらりと背の高いその姿は、ヨーロピアン風の店内でもすぐに目についた。
 席は喫煙席だ。
「お忙しいところを申し訳ありません」
「……どーも」
 軽い会釈を返し、向かいに座る。
 火をつけるのは国産の馴染みの銘柄。ただし最近はあまり売っているのを見ない重めのもの。
「先日はありがとうございました。ささやかながらお礼をさせていただこうと思いまして」
「いいんだけどな、そんなの。滅多なもん受け取ると収賄になっちまうし」
「刑事ではなく、一個人に対してのものだと解すれば問題はないでしょう。
 受け取ってください。お願いします」
「……あー……」
 差し出された紙袋を、笹塚は生返事とともに受け取った。
 ウェイトレスが水のポットを置き、注文を取りにくる。笹塚はコーヒーとハヤシライス、女は紅茶とリゾットを頼む。

 ――用件が済むと途端に話すことがなくなってしまった。

 明るいところで間近に見ると、女の顔の色の白さ、そこに影を落とす濃く長いまつげが印象に残る。
 街灯は薄暗かったし、交番ではほとんど彼女は調書や管轄の警官に向き合ったままだったから初めて会ったときは分から
なかったが、顔立ちだけを問題にするなら、間違いなく『美人』の部類に入るだろう。
 地味な服装と色気のない髪型、徹底的なまでの愛想のなさがマイナスになって、総合点で相当損をしてはいるが。
 煙草の煙を吐きながら、笹塚はひとまず話題を探す。
653サイアイ+笹アイ11:2007/04/13(金) 00:04:09 ID:is37GMxz
「そういや、あんたこの前の手首は、」

 言いかけた笹塚の前に、ことんと湯気を立てるコーヒーカップが置かれる。
「お待たせしました、ブルーマウンテンと……」
 サーモンピンクの制服に身を包んだ、まだ十代だろう若いウェイトレスは、更に女の前に紅茶のポットを置く。
 ――置こうとした。
 ウェイトレスの手がビクンと震え、ポットに当たってテーブルに倒れる。
 熱い琥珀色の液体が飛び散り、女の肘から手首にかけてを盛大に濡らした。
 ポットが床に転がり落ちる。

「熱っ……」
「も、申し訳ありませんお客様! 大丈夫ですか?!」
「……、はい」
「すぐに冷やすものと拭くものをお持ちしますっ!」

 顔を歪める女。厨房に走って戻るウェイトレス。

「おい、大丈夫か? 袖まくって見してみ」
「……いえ……結構です」
 女は首を振る。
「紅茶の温度もそう高くなかったので……気になさらないでください」
「そのままにしとくと良くねーぞ」
「大丈夫です。心配は無用ですから――」
 腕を引っ込めようとする彼女の手を、笹塚は掴んだ。

「あ……」

 熱い液体で濡れた袖を肘までまくり上げた。
654サイアイ+笹アイ12:2007/04/13(金) 00:05:14 ID:is37GMxz
 彼女の言葉どおり紅茶の温度が低かったのか、火傷というほどの炎症は見られない。
 もとは白いはずの皮膚は、思いもかけぬ高熱に触れてほんのりピンクに染まっている。
 滑らかで、張りがある。それでいて触れば柔らかそうな極上の女の肌。異状は何もない。
「これは……」
 ただひとつ――
 乱雑に編まれた網目のように、無数に走った傷の痕だけを除けば。

「……大丈夫、と申し上げたでしょう」

 掴んだ手を振り払われた。
 たくし上げられた袖をまた手首まで伸ばして戻す女。
 呆気に取られていた笹塚が自分を取り戻すのに十数秒かかった。
「あんた、その傷は」
「ご覧になりましたか」
 女の瞳が冷ややかなのは、果たして笹塚の気のせいなのか否か。
「昔、事故に遭いまして。そのときのものです。痕は残ってしまっていますが、日常生活を送るぶんに支障はありません」
「事故……」
 どんな事故に巻き込まれればこんな傷痕が残るのだろう。
 いや、それ以前に――見えたのはほんの一瞬で言い切れないが――
 何年も前に刻まれたような深い傷と、生々しい肉の色を残す新しい傷が交錯しあっていはしなかったか?
 引っ掻き傷、切り傷、刺し傷、肉そのものを抉り取られたような跡が混在してはいなかったろうか?
「あまり気になさらないでください」
 相変わらずの淡々とした口調で、女は言う。
「女の肌をあまりじろじろと眺めるものではありませんよ」
「…………。悪い」

 どう反応していいものか分からず、ひとまず謝罪の言葉を述べるしかない。
「大変失礼いたしました! こちらのヨクヒエールを……」
 ウェイトレスが戻ってきて後始末を始める。
 それでこの話題はお終いになってしまった。
655サイアイ+笹アイ13:2007/04/13(金) 00:06:28 ID:is37GMxz
 ウェイトレスの娘が平謝りし、店長がやってきて平謝りし、結局笹塚のぶんも含めて飲食代を無料にするということで話が
ついた。話といっても笹塚も女もただ黙って聞いているだけだったのだが。
「大して熱いとも思わなかったのですが。悪いことをしてしまったような気がします」
「まあ受け取っといたら? 向こうのミスなのは事実なんだし、女はクリーニング代とか色々かかるだろ」
「……はい」
 ぽつぽつとだが話題が続き、会話のキャッチボールが成立するようになりはじめる。
 それでも笹塚の頭の中には、さっき見た傷のことが引っかかっていた。
 あれは、まるで――

「せーーーーーーーーーーんーーーーーーーーーーぱーーーーーーーーーーいーーーーーーーーーーっ!!」
 思考を中断したのは空気を読まない部下の叫び声だった。

「石垣?」
「もー気になって気になって思わず見にきちゃいましたよ! そっちが彼女さんですか?」
「お前……」
 笹塚はこめかみを押さえた。
「帰れ」
「ヤですよ。せっかくの面白そうなネタ……いやいやいや、先輩の彼女さんならコンビ組んでる俺も挨拶しなきゃ!」
「本音が出てるぞ彼女じゃねーようるせーからさっさと飯食って仕事戻れお前ウザイ」
「て、低血圧のくせに息継ぎせずに一気に言わないでくださいよぉ……聞き取れないじゃないですか……
 ほんとは例の特例刑事のガキも一緒に行きたいとか言ってたんですけど、急に仕事が入ったらしくて来れないって。
 そんで結局俺一人で見にくることになったんですよ」
「お前、ヒグチまで連れてくる気だったのか……」
 呻く笹塚に、笑顔で携帯を掲げてみせる石垣。
「行けない代わりに写メ撮って送ってくれって頼まれました!」
「先に言っとくが、撮った瞬間にその携帯叩き壊すからな」
 笹塚と石垣のやりとりを、女は何ひとつ口を挟まず聞いていた。
 その顔には相変わらず、何の感情も浮かんでいない。
 微笑ましいと感じているのかあるいは馬鹿馬鹿しいと思っているのか。
「彼女さーん、初めまして。お名前はー?」
「はい。―――と申します」
「彼女とかいわんでいいから。あんたも律儀に答えなくていいから」
「写メ頼まれてるんでちょっと撮ってもいいです? できれば先輩と一緒に、」
「お断りします」
「うわ即答ッ!? さすが先輩の彼女!」
「……だから違うっつーに……」
 ヒグチがこいつについて来なくてよかった、と心底思う。
656サイアイ+笹アイ14:2007/04/13(金) 00:07:32 ID:is37GMxz
「抜け駆けしてこんなキレイな彼女作るなんてズルイですよ先輩!
 こないだアキバの妹カフェに連れてってあげた恩をもう忘れてグフゥ!」
 言い終わる前に石垣の足を、渾身の力を込めて踏みつけた。
 悶絶する石垣。首をかしげる彼女。
「いもうと……?」
「あー、気にしないで。こいつの台詞は八割オタトーク二割口から出任せだから」
「せ、せんぱーい……ひどいじゃないですかぁっ。
 『おかえりお兄ちゃん』って言われてちょっぴり嬉しそうにしてたくせにゲゲフゥゥッ!?」
「お前もう黙れ」
 靴底の下の足をグリグリッと踏みにじると『みぎああぁぁぁあぁ』と悲鳴が上がった。
「さっき箕野がお前のこと捜してたぞ? 早く戻ったほうがいいんじゃないのか」 
「足踏みながら仕事の話じないでぐだざいっいだいだいだいだいだいだいだあああぁぁぁあぁ」
 よほど痛かったのか、24という年のわりには大きな瞳に涙をちょちょ切らせながら石垣は店を出て行く。
 店のドアが閉まる。『ありあとやんしたー』としか聞こえない男性店員の声。
「……悪いね、騒がしくて」
 煙の立ち上る煙草を灰皿に押し付けながら、笹塚は呟いた。 
「いいえ」
 答える女はやはり、無表情のままだ。
 口元にも目元にも愛想の欠片すら浮かんではいない。
「賑やかで楽しい方だと思います。部下の方ですか」
「階級は俺より下だが、まー一応コンビ組まされてるから……相棒にあたるな。
 前の相棒が色々あっていなくなって、組み始めてからもう随分経つけど、最初の頃からずっとああだよ。賑やかっつーか、
 あれはもう『ウザい』の域だな」
「そうでしょうか。私は面白い方だと感じましたが」
 あくまで淡々とした顔で、女。
「殺伐とした仕事をする上で、ああいった明るさを持つ方が一人いるというのは良いことではないでしょうか。
 気の滅入るような事件ばかり扱うお仕事なのでしょう?」
「……まーね」
657サイアイ+笹アイ15:2007/04/13(金) 00:08:39 ID:is37GMxz
 確かにそうだ。
 笹塚は比較的耐性があるほうだが、絶え間なく舞い込んで来る凶悪事件に神経を病む同僚も決して珍しくない。
「終わりのないストレスの連鎖の中で、それでも明るさを保てる才能というのは、素晴らしいと私は思うのですが……
 申し訳ありません、押し付けがましいことを」
「いや……そーだな。あんたが言うみたいに考えたこたなかったな」
 石垣のあれは、どちらかというと『明るさ』というよりは『空気の読めなさ』といったほうが正しいような気はしたが、それ
でも彼の騒がしさやはしゃぐ様子に、沈み込んでいた気分がふと紛れたことは思えば全くないわけではなかった。
 少なくとも前の上司だった竹田に関する動揺や混乱は、ほとんど石垣がかき消してくれたようなものだ。
「面白い見方するな、あんた」
「主人がやはり殺伐とした仕事をしておりまして。
 その関係で、というだけの理由でもないのですが、たまに精神的に不安定になることがあるのです。
 主人にも彼のような明るさと……ある意味での逞しさがもっとあれば、色々と楽だったろうと彼を見て思います」
「ふぅん……」
 ごく自然に頷きかけて、ふと気付いた。
 主人ということは結婚しているのか、この女は。

「――もうお昼休みも終わりでは? そろそろこちらを出られた方が」
 女が言った。
「あー、そーだな。今日はお誘いどーも。あとさっき貰ったコレも」
「はい」

 別れ際にふとあの傷のことがよぎったが、結局タイミングを逃して聞きそびれてしまった。
 頭を掻いた笹塚の目に、地面に落ちた鮮やかな色が目に入る。
 彼女が落としていったと思しきそれは高価そうなブランド物のハンカチだった。

658サイアイ+笹アイ:2007/04/13(金) 00:10:47 ID:is37GMxz
二回目の投下は以上になります
エロ以外の部分が多いのは作風で今更変えづらいんで
嫌って人はすいませんが読み飛ばしてもらえればと
659名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 00:52:08 ID:pELHkGkE
池谷由香もサイアイ笹アイもGJ!!!
神々乙!!!!

ところでずーっと前から>>645がよく使ってる最後の一文が気になって
しょうがないんだが、これって元ネタなに? 教育テレビか何かの言葉?
660名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 01:02:12 ID:Nepienps
昔話になんとなくオチをつけてしまう言葉。と認識しているが。
661名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 01:05:21 ID:9240v9h3
(*´Д`)GJ!!続きwktk


>>659
日本昔話とかそれ系な気がす
思い出せなくてモヤモヤする
662名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 10:04:23 ID:ilpXij1t
とっぴんぱらりのぷぅ、はめでたしめでたしみたいに昔話を終わるときに言う文句
地方によって締めの文句が違う……のはず
663名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 10:21:44 ID:w7Enrwea
“とっぺんぱらりのぷう”ググると有るぞ。
少し書いて置きますな。
・結句(昔話の締め言葉)。「はいおしまい」以外の意味は特に無し。
・秋田〜山形で使用。岩手県遠野市では「どんとはれ」

・ヘル〇ング1巻では「ギャフン」
…すんません最後のはググり先にはありません。
664サイアイ+笹アイ:2007/04/13(金) 19:41:08 ID:is37GMxz
さるさん規制で前回入りきらなかった分を投下します


以下、作品に関する注意書き

・エロ絡みでもエロ無関係でも痛い表現多々あります
・人を選ぶプレイがあるので拒絶反応が出そうなものは名前欄に注意書きします
・複数回投下しますが、長さの都合上エロなし投下があるかもしれません
・無理やりヤッてる描写があるので苦手な方はスルー推奨
665サイアイ+笹アイ16:2007/04/13(金) 19:42:11 ID:is37GMxz
Side: アイ

 口淫を強いられたのは確か、二度目に体を奪われたときだ。
 髪を掴まれ引き寄せられて、いきり立った股間に押しつけられた。
 歯を食いしばって侵入を拒もうとすると、凄まじい力で頬を張り飛ばしてきた。
 他に選択肢などあるわけもなく、赤黒く充血し熱を持った『それ』を口内へ迎え入れた。
 息苦しさを堪えながら、たどたどしい舌遣いで必死で慰めた。
 誤って先端に歯を引っ掛けてしまい、頭をわしづかみにされて、息が詰まるほど喉の奥へと突っ込まれたのを覚えている。
 張られた頬の腫れは数日の間引かなかった。

「口が止まってるよ」

 急かされるように頬を突かれアイは我に返った。
 奉仕を再開する。頬張ったサイの巨大なそれに舌を這わせる。
 根元を唇で撫でて。裏筋に唾液を絡めて。緩急をつけて先端を吸い上げて。
「そう……いいよ、上手いね……いい子だね、アイ」
 髪を掴んでいたサイの手が頭を優しく撫でてくる。
 それでも少しでも気を抜けば平手や拳、時には腹への蹴りが飛んでくるのがアイには分かっていた。
 ただひたすらに咥える。しゃぶる。サイを絶頂に導くことに全身の神経を集中する。
 彼の息が荒くなり――髪を掴む手に力がこもり――腰の小刻みな震えが舌に伝わり――
 白く熱い、粘り気のある液体が口の中に注がれる。
 甘いような生臭いような匂い。舌にいつまでも残る刺すような苦い味。
 あのときは苦痛でたまらなかった『飲み込む』という行為も、今はさしたる抵抗も覚えずできるようになった。
 何度となく咥えさせられ嚥下させられたからだ。サイの精液の味は体調や『なっている』人物によって違い、薄く透明に近
いさらりとしたもののこともあれば、接着剤でも舐めたように舌に貼りついて取れない粘性の強いもののこともあった。
 今日のサイのそれは格別大量だ。飲み込みきれず唇の端から溢れてくるほどに。
「こぼしちゃダメじゃん……全部飲まなきゃ」
 恍惚とした顔のサイが手でそれを掬い上げ、アイの口の中に注ぎ込む。
 されるがままにそれも飲み込むアイ。
 口の中のものを全て飲み下してしまってから、一度離したサイのものにまた唇で触れた。
 竿に絡みついたものを舌でこそげ取り、尿道に残った雫も啜る。
「……おとなしいね、あんた」
 掬い上げた精液で濡れた手を、サイはアイの長くさらさらとした髪に押しつけた。
 白く汚れた髪を見て満足そうに少し笑う。
「おとなしすぎてちょっと……つまんないな……」
「……………」
 好き好んでおとなしくしているわけではない。
 どれだけ泣き喚き、抗って暴れても無駄だと分かっているからされるがままになっているだけだ。
 抵抗はサイの興奮を増すだけだと、嫌というほど思い知らされてきている。
666サイアイ+笹アイ17◇獣姦注意!!:2007/04/13(金) 19:43:57 ID:is37GMxz
「せっかくだし今日はちょっと面白いことしようか。最近ね、こういう奴にもなれるようになったんだ」 
 ミシッ、ゴキッ、とお決まりの細胞変異の音。
 肉が形成され、骨の形が変わっていく。
 変異の果てに彼が取った姿は。

「い、ぬ……?」

 堂々たる体躯のドーベルマンがそこにいた。
 番犬として目にするものより更に大きい、5、60キロはありそうな。
 なぜ犬? 一瞬あっけにとられたアイだったが、ふいにサイの意図するところに気がついた。
「サイ、それは……それだけはっ……、いや! いやです、お許しくださいっ!」
 おぞましさに身の毛がよだつ。
 ドーベルマン、いやサイは、巨大な口からだらんと垂らした舌で、アイの乳房をひと舐めした。
「……あぁっ!?」
 ぞくんと背中に走る快感。
 柔らかく盛り上がった形のいい胸は、しかしお世辞にも白く滑らかとはいえない。
 サイが面白半分につけた傷が、おびただしいまでに走っているからだ。
 胸は好んで彼が傷つける場所だった。
 ――何度となく痛みの洗礼を受け続けたそこは、一方でアイの体でもっとも感じやすい部位のひとつでもあった。
「やめてっ……ああ、あっ……んっ……」
 人間より細長く体温の高い犬の舌が、銀色にぬめる跡を残しながらアイをなぶっていく。
 腰が抜けて立てない。切なく漏れる声を必死で押し殺し、手だけを使って後ずさろうとするアイ。
 だが退がった分だけサイは迫って距離を詰めてくる。
「駄目……です、サイ……こんな……こんなのはっ」
 舌が少しずつ下りてくる。わき腹、腰のくびれ、内腿、そしてその奥――
667サイアイ+笹アイ18◇獣姦注意!!:2007/04/13(金) 19:45:20 ID:is37GMxz
「……っく、あぁあっ! そこは、いけ、なっ……!」
 びくびくと体が震える。
 嫌なのに、嫌悪感に身の毛もよだちそうなはずなのに、けだものの舌に弄ばれて悦んでしまう浅ましいこの体。
 サイは何も言わない。ひたすらぴちゃぴちゃと唾液の音を立てアイの体を舐める。
 変異する瞬間をこの目で見ているはずなのに、その様を見ているととある恐怖に襲われる。
 これはもしかしてサイではなく……
 正真正銘本物の、意思も知性も持たぬ獣ではないのか?
 とすればその獣に快感の淵に追いやられている自分は――

「いやっ!」
 身を捻り、サイに背を向けて逃げ出そうとした。
 だが犬に身をやつした彼はそれを許さない。

 這いつくばって逃れようとするアイの背に、前足をかけて一気にのしかかった。

「きゃ、ああぁぁっ!?」
 腕が大型犬の体重に耐えられない。がくんと、その場に押し倒される。
 四つん這いでサイに腰を突き出した体勢になる。
「あ、あぁ、あ……あ……」
 尻の割れ目にくちゅっ、と熱く濡れた感触。
 舌? いや。
 肉の棒。
「やああぁあぁぁああぁぁっ!」
 全身が総毛立った。
668サイアイ+笹アイ19◇獣姦注意!!:2007/04/13(金) 19:46:14 ID:is37GMxz
「許して、放してっ、サイっ、それだけは……どうか……」
 首を振る。何とかしてこの獣の下から逃れ出ようとする。
 だがアイ自身に匹敵する、あるいはそれ以上の体重に押さえつけられて、床に縫いとめられたように体が動かなかった。
「たすけて、ゆるしっ、て、おねが、いぃ……」
 サイは聞く耳を持たない。アイにのしかかったまま、秘裂に男根を押し当てて腰を進める。
 沈み込ませていく。

「あ……っ!」

 けだものの性器に奥まで貫かれる感覚に、アイは声を上げて痙攣した。
 人間のものより多少細く、しかしはるかに長い犬の肉棒がその身を貫いている。
 サイが腰を振った。
 毛むくじゃらの体からグロテスクに伸びた赤黒いもので、アイの子宮を突いて突いて責め立てた。
「ぁ、ふぅ、あ、あぁっ……やっ」
 耳元ではハフハフとサイの息遣い。
 牙の隙間からこぼれた涎が背中に落ちる。
 獣の体温。獣の匂い。

(こんな、こんな行為は、嫌――)

 そう思うのに唇からは喘ぎが漏れてしまう。
 いやらしく快楽を求める声が。

「はぁ……ん……あん……っ、ん、ふ……」

 突き上げられるたびに、腰を引かれて奥に打ち付けられるたびに、自分が人間でなくなっていく気がした。
 獣になっていく。理性も何もない、ただ本能と快楽だけで動く動物に。
 何もかも、純潔も白い滑らかな体も、人間性すらもサイに奪われていく。

 ぐるるるるるる、というサイの呻きが耳元で響く。
 ――次の瞬間、這いつくばったアイの左肩に、サイが犬の牙を突き立てた。

「やあああぁああぁあああああぁぁあ――――――っ!」

 喘ぎ声ではなく悲鳴がほとばしった。
 痛みに必死に首を振っても、サイは食らいついたまま放さない。
 血が流れる。ボトボトと滴って床に染みを作る。
 サイの腰が震えた。
 熱いものが胎内に注ぎ込まれる感覚を最後に、アイは意識を失った。
669サイアイ+笹アイ20:2007/04/13(金) 19:46:51 ID:is37GMxz
「おはよ」
 目を覚ますとサイは普段の少年の姿に戻っていた。
「………………」
 さすがに気持ちよく挨拶を交わす気にはなれず、アイはサイの瞳から目を逸らした。
「あー怒ってんの? いいじゃん別に。あれはあれで気持ちよかったでしょ。
 なんだかんだいって興奮してたくせに。中だっていつもよりいっぱい濡れてたよ」
 体をすりつかせて甘えてくる。頬にキス。
 アイは反応せずひたすら目を逸らしたままだ。
「俺まだ内臓までは犬になれないからやんなかったけど、ホントの犬の精液って、中で出すとしばらく子宮に溜まったまま
 流れてこないんだってね。最後に出る粘っこいやつが堤防みたいになって。
 それって終わったあともずーっと注ぎ込まれたやつ溜めたままでいられるってことだよね。ちょっとやってみたくない?」
 無垢な笑みを浮かべながら恐ろしいことを言う。
「まあ多分そのうちできるようになると思うから。そしたら今度はもっとたっぷり中に出したげるね」
「………………」
 冗談、ではないだろう。
 実行するつもりだ、この人は。近い将来確実に。

 玩具、という単語が頭をよぎった。
 アイは彼の玩具だ。いいように扱われ嬲られる肉の人形。

「…………っ」
「アーイー、いい加減こっち向いて機嫌直してよー。お詫びに今度新しいバイブ買ったげるから……アイー?」
 それでもアイは彼の傍にいなければならない。
 彼女の目的――彼の中身をその目で見る望みを達するために。


670サイアイ+笹アイ:2007/04/13(金) 19:47:31 ID:is37GMxz
3回目の投下は以上です
671名無しさん@ピンキー::2007/04/13(金) 21:13:09 ID:3UdibwPc
お詫びにバイブとは・・・どこまでもサディストな奴め。でも久々に獣姦が見れてGJです!
672名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 23:05:05 ID:QOL5QlPv
鬼畜なサイがいい感じ。乙です!
つづき期待期待
673名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 23:34:42 ID:UMndHsYn
アイさんが報われる最後だといい
674名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 00:03:23 ID:OgTVPiqf
住人参加形式ってアリかな?
ネウロがエロパロスレで住人からヤコをどうするかリク聞いてそれをリアルタイムで職人が書く形式
要するに安価でヤコを犯す感じ
ネ「さて普通のプレイにも飽きてしまった。そうだネットでリクエストでもしようか。
  このエロパロスレとやらでいいだろう。彼女ヤるからプレイのリク頼む…と。」
→住人書き込む
→ネ「おや、早速書き込みがあったようだぞ。なになに…××しろとな。それは面白そうだ。」
→職人リク通りのプレイで書く
→(何度か繰り返し)

そんな感じだが時間長すぎると他の職人が投稿できないからマズイな
基本書き溜め投稿だから
675名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 00:09:52 ID:9Ln41e1t
職人だけど、やり方自体は面白そうだし書けそうなプレイがあるなら参加もしてみたい
ただ、最近好みが細分化してきてて
昔のようにネウヤコ萌えの人ばかりじゃないと思うんで長引くと微妙

俺も基本的には別カプ萌えだし……
676名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 00:21:51 ID:+lUTmxIm
616だが
>618
ゴ ッ ド ジ ョ ブ !
677名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 00:34:06 ID:FT1lt2jI
>>674
個人サイトでやると面白そうかも
アンケとかで
678名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 00:45:22 ID:+APjf1Il
>>670
この鬼畜ー!!


God Job!!!
679名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 01:19:13 ID:9jYmbBCT
>>674
次スレが立った辺りで埋めついでに投票してもらって
実際の作品投下は次スレ……ってのはどうだろう?
680まとめ”管理”人@規制中:2007/04/14(土) 01:33:45 ID:uJ0gl79m
代理人です。
>>674
安価大変興味あるす。vipを思い出しt(ry
再度、まとめの方の掲示板がアダルトでなくて大変申し訳ない…
アダルト取得すべきかな
もしくは>>679案、あるいは
エムペ内の掲示板を取得して、試しにやってみるべきでしょうか
681名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 02:25:57 ID:OgTVPiqf
リアルタイムが一番住人としては燃えるだろうが速度重視によるクオリティ低下や他の職人の迷惑を考えると>>679の案がいいんだろうなぁ
682名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 03:35:25 ID:0i3eNn4m
最近ネウヤコ少ないなー
683名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 06:17:35 ID:pk77lKPP
>>682
同感
ネウヤコ見たいねー…
684名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 08:20:45 ID:9Ln41e1t
ネウヤコ最近ジャンプで萌えネタないからねー


……そんなことを言うと池由香とか春刹に失礼か……
685卵が先か鶏が先か:2007/04/14(土) 09:14:17 ID:8KCu9JfF
なんだかのんびりしたネウヤコ。ピロー・トーク風?

 情事後の特有の気だるさの中、ふと思いついたかのように弥子が話しかける。
「あのさ、”卵が先か鶏が先か”って言うじゃない? あれって、本当はどっちだと思う?」
「何なのだ、一体」
 何の脈絡もなく尋ねられたそれに、ネウロは一瞬不思議そうな表情を浮かべた後、訝しげに
弥子を見た。
「ん…ちょっと気になって…」
 曖昧な返事にネウロは微かに眉根を寄せるが、それでも考え込む様子を変えぬ弥子に、普段
あれ程ムードがどうのなどと言っているのは貴様だろうが、と呆れた様な溜息を落としてから
答えを告げる。
「どちらでも、違うとは言い切れんだろうな」
「? どういう意味?」
 意外な答えに不思議そうな顔になる弥子の身体に手を這わせながら、ネウロが説明を始める。
「生物として見るなら前鶏とでも言う物と鶏を分けるのは、その遺伝子に変異を起こした時だ。
この場合、卵が先と見るべきだろう」
 そこまでは理解できた様で、這い回る手をぺちりと叩いて弥子が頷く。
「しかし客観的にそれらをみるなら……そうだな、例えばここに鶏の有精卵があるとする。
生まれて来るのは何だ?」
「へっ?」
 突然の問いに、弥子は自分でも間抜けだと思う声を漏らしてしまう。
「何…って、そりゃ鶏だと思う」
「そうだ。同様に実際の中身が何であれ、前鶏の卵を見ている者にとっては、鶏が孵るまでは
卵の中身は前鶏なのだから、鶏という種の始まりは鶏となる」
 ネウロの説明を神妙な顔で聞いてから暫く考える様子を見せて、漸く弥子が口を開く。
「つまり、孵るまでは卵の中は前鶏であって、鶏でもあるって事?」
「ほう、貴様にしてはよく理解出来たな」
 その言葉を正しく理解できた褒美、とでもいう様に頭をわしわしと些か乱暴に撫でられて、
弥子もどこか嬉しそうな表情になる。
686卵が先か鶏が先か:2007/04/14(土) 09:15:01 ID:8KCu9JfF
「なんだか、そんな考え方ってあったよね。……あ、確か…シュレディンガーの、箱…?」
「矢張り豆腐か…。それを言うならシュレディンガーの猫だ」
 呆れた様な言葉と同時に弥子の頭を叩いたネウロの手にはたいして力は入っていない。
「まあ間違ってはいても貴様がその言葉を知っているのは意外だが、何故急にそんな事を言い
出したのだ?」
 叩いた手を再び身体に這わせ始めたネウロの問いに、弥子はその手を止めようと足掻き
ながらも少しばかり躊躇った様子で話し始める。
「ん…と、ネウロって鳥みたいじゃない? だから、卵から生まれたのかなって、ちょっと
気になって…」
 なんとも単純で素朴な疑問に、ネウロの顔に苦笑が浮かぶ。
「そんな事はこの身体を見れば判るだろう」
「…判んないから聞いてるの!」
 幾分拗ねた様な言い方をする弥子の鼻を軽く摘んで、それを嫌がる様子を暫く愉しんでから
口を開く。
「まったく。…胎生の生物の身体にのみ存在するものがあることくらいは知っていそうなもの
だが…。しかし、貴様もなかなか可愛いことを考える。我が輩との子がどんな形で生まれるの
かと気になっているのだろう?」
「ちょ、ちょっと待った! 私そんな事一言も言ってないから…!」
 嬉しそうな笑みを浮かべるネウロに、弥子は思いっ切り慌て始める。
「こうなれば実際に子を作るのが最も判りやすいな。よし、今回からは我が輩の種が少しでも
零れん様に終わった後も暫くは貴様に突っ込んだまま、栓をしておいてやろう」
「よし、じゃねー!!」
 逃亡の体勢に移ろうとした弥子をあっさりと押さえ込んで、ネウロは早速上機嫌で子作りを
開始した。

 さて、生まれる子供は……?

  終
687名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 09:21:23 ID:JjKCFzJW
すごいなあ。ネウロ×弥子を書ける人、羨ましいよ。書けない自分はとことんヘタレだと思い知らされる・・・。
688名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 09:40:23 ID:Mr0bxYjG
職人さんGJでした!
こういうエロにいたる過程大好物です(*´Д`)
689名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 12:19:09 ID:1E4PxxIL
常に神の絶えないこのスレ凄い
690名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 15:46:14 ID:LcrUNEzB
>>689
禿同
素晴らしさを一人占めしている気分だ

691名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 22:45:42 ID:xVm8FGri
gj
692名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 00:03:04 ID:p9myTBW7
このスレは過疎ったことあるのか?ってぐらい神ラッシュだな。
ネウロ好きで良かった!!過疎っても一日二日すれば投下される。
なんて素晴らしい。他の作品のエロパロでは一ヶ月に一回投下されればマシ
な所もあるのに。
693名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 00:36:43 ID:jBP/IqRJ
エロパロ板はこのスレしか出入りしてないから知らなかった……
恵まれてたんだな、俺ら……
まあジャンプ連載作品だからだろうと思うけど
694名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 01:05:08 ID:/l8Ln888
ジャンプっていってもベテラン勢に比べネウロってマイナーな方じゃん?
それなのにこの盛況ぶりw
695名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 01:14:04 ID:jBP/IqRJ
>>694のID下3桁あと1ずつずれてたら
イビルジャイアンktkrだったのにね
696名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 01:23:12 ID:ahYKbor/
>>693
嗜好はともかく他のスレを斜め読みしてほしい
雑談でさえ過疎るところすらあるのだよ、、、
>>695
まあ8も縁起がいい

縁起よく弥子が首にリボン巻いて笛吹のBDプレゼントになるSS
エーロ・ゴシカァン!
697名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 14:42:47 ID:jBP/IqRJ
大半の人はわきまえてるとは思うけど
エロパロ板ネウロスレのネタ他ネウロスレにもってくのやめようよ
たとえエロ部分を削ったものでも……

正統派のファンには存在すら知られないほうがいい日陰のスレなんだからさここは
698名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 17:20:15 ID:OrxoN7r1
スレ住人と職人の関係が良好ってことだな。

他のスレじゃあ、作品投下したすぐ後にリクエストが来る
699名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 18:38:13 ID:8eFp+Sry
なんだこのほのぼのなイイ流れは

このスレ知っててよかった
職人さんこれからもユターリ頑張ってくれ
700名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 00:58:33 ID:7WEUvYRl
まあ、他スレとの比較はほどほどに

来週ヤコのフォローがあるかもしれないけど、とりあえず今回の事件は終わった
ということで誰か睦月書いてくれないかな?
達夫うわ、何をすくぁwせdrftgyふじこlp;@
701名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 02:57:40 ID:RfiYj9rP
>>685
遅ればせながらGJ!こういうエロもイイよ!!ゴチでした!!
ログを見せてもらったんだけど助手ネウロのssって意外とあんまないのね
助手ヤコ(でいいんか 神職人の降臨を望む!
702名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 15:09:20 ID:iOiHy23A
来週サイがくるのか
サイアイくるのかサイアイ
703530:2007/04/16(月) 20:02:08 ID:2MDEw2+C
 一応、Wアイ書きあがったので投下する。
 ってゆーかゴメン。欠片も百合でも猫のじゃれあいにもならず、
シリアース! のエロ控えめになった。少しでも楽しんでいただければ光栄の至り…。
704鏡 1 *Wアイ注意!:2007/04/16(月) 20:06:34 ID:2MDEw2+C
 自室に戻ると、アイがベッドに座ってた。
 「おかえりなさい。アイ。食事は済みました? それとも、もう、お休みに
なりますか?」
 ベッドから立ち上がり、軽い辞儀と共にそう告げるアイは、髪を結わえ上げ
て団子状にまとめており、何故かメイド服をまとっていた。いいえ。と、アイ
は軽く手で制し、気遣わずとも、結構です。と、目の前にいる、アイに応えた。

 「食事は先ほど、軽くですが済ませました。休む前に、まだ、まとめたい事
がありますから、貴方は先に休んでいて下さい。サイ」
 表情を変えることなく、そう告げると、アイはちぇ、と、彼女にしては実に
珍しい、声を出した。

 「折角びっくりさせようと思ったのに……もう少しさぁ、びっくりしてよ、
アイってば」
 「驚くも何も、こんな事が出来るのは、貴方しか居ませんでしょう。ならば、
驚くことなどありません」

 それよりも。と、ちらりと目線をアイの姿をとっているサイへとやり、どう
したのです。と、告げた。
 「いきなり私の姿になぞなって。まさか本当に、驚かそうと思っただけで、
その姿をとっているわけでは、ないのでしょう? サイ?」
 すると、サイはアイの姿のまま、きょとん、と眼を見開くと、やっぱり、ア
イだなぁ。と、くすくす笑った。アイはそうした自分を見て、やはり、これは
サイだな、と、ぼんやり、思う。

 「アイさぁ、なかなか中身を見せてくれないじゃん。だから、せめて外側だ
けでも真似てみよっかなー、って。
 アイって、俺の一番そばに居る人間じゃん。観察するだけじゃなくてさー、
変わってみたら、何か分かるかなって、思ったんだ」
 言い、サイは子どものように四肢を伸ばすと、ぽすん、とベッドに倒れた。
そうですか。と、アイは応えながら、上着を脱ぎ、ハンガーにかけた。続いて、
髪をほどき、タンスから着替えを取り出す。

 「それで、分かったことはありましたか?」
 うん。と、上の空の返事が続く。気の無い返事に、顔を向けると、サイは肩
肘を立てて頭を上げ、横たわったままこちらを見ていた。自分の姿を取ってい
るくせに、随分と「サイ」だ。

 サイの部下であるアイからしてみれば、今更彼が自分の姿で、殺人やら売春
をしようが大して困ったことにはならないが、意味無く自分の姿でいられるこ
とは、あまり快いものではない。一言言っておこうかと口を開いた瞬間。
705鏡 2 *Wアイ注意!:2007/04/16(月) 20:09:36 ID:2MDEw2+C
 「お風呂入るの?」
 と、サイの言葉が降って来た。先手を打って来られ、一瞬言葉に詰まった後
に、そうですが……と、頷く。すると、間髪入れずに、
 「俺も入る!」
 と、ベッドからサイがむくりと起き上がった。
 「……一緒に、ですか?」
 「うん。アイと一緒に」
 「……その姿で?」
 「この姿で」
 別に、自分の裸だし、良いでしょ? と、アイの姿をしたサイは笑う。駄目
だと言っても、入ってくるに決まっている。アイは間を置いた後、分かりまし
た。と、頷いた。

 自分の姿をしたサイは、するすると服を脱いでいった。きっちりと自分の下
着まで纏っていて、アイは思わず半眼となる。
 それに気づいたサイが慌てて、「脱ぐ! すぐ脱ぐから!」と告げて、黒レ
ースの下着を外す。

 「誰かを謀るならともかく、そうでないのなら、わざわざそこまでする必要
は無いでしょうに」
 溜息を吐きながら、自分も服を脱いでゆく。だって、と、拗ねたような声が
かかった。だって、アイになりたかったんだもん、と。

 「痛っ! 痛たた! アイ、取って!!」
 次いで、響いた悲鳴に、白レースの下着を脱ごうとしていたアイは手を止め
る。見ると、サイがおだんごを解こうと、ヘアピンと格闘していた。ヘアピン
が髪を噛んで、取れないのだろう。別にそんなもの、髪の毛ごと取ってしまう
なり、さっさと変化を解けば良いのに、サイは時々わけのわからないことにこ
だわる。

 深々と溜息を再度吐くと、アイは下着姿のままサイに歩み寄り、取りますよ。
と、一声かけて手を伸ばした。普段自分がしているように、ゆっくりとピンを
外してゆく。さらさらと、白いうなじに、髪がこぼれた。
 「ありがと、アイ!」
 そう言って、サイは全裸でアイに抱きついてくる。いいえ。と、アイは無表
情で応える。サイはさっさとバスルームに入る。
 本日何度目かと思える溜息を吐きながら、アイはサイの脱ぎ散らかした服を、
脱衣カゴへと入れた。
706鏡 3 *Wアイ注意!:2007/04/16(月) 20:12:43 ID:2MDEw2+C
 あのさ。と、アイから髪を洗って貰いながら、サイは言った。きゅ、と、目
を瞑っている。
 「今の俺って、何なんだろう」
 「何なんだろう、とは?」
 しゃわしゃわと一通り洗い、濯ぎますよ、と一声かけてからシャワーで流す。
うん、と、くぐもった声がした。
 ごしごし、と、サイはアイの手の形で、顔をぬぐう。

 「俺、今の姿はアイ、でしょ?」
 「そうですね」
 「でも、アイは、こんなこと、しない。こんな口調で話さないし、こんな風
に、誰かの手でもって、何かをしてもらおうとはしない」
 そうですね。と、再度頷く。じゃあさ、と、声が響いた。ぽちゃん、と、天
井から水滴が落ちた。

 「この、『アイじゃなくしているもの』は何なんだろう」
 何も答えなかった。ただ、きゅぽ、きゅぽ、と音を立てて、アイはリンスの
溶液を手のひらに乗せる。手のひらの上で軽く混ぜると、サイの髪の毛に、馴
染ませてゆく。アイ、と、声が急かした。見ればサイの爪が尖り、鋭利な刃物
のように変化している。
 答えなければ箱にするつもりだろう。ふぅ、とアイはひとつ、溜息をつく。

 「貴方であり、貴方でないものです」
 そんなこと、と、サイは言った。きり、と、アイの姿をした、自分の腕を握
り締める。つ……と、赤い血が流れる。
 「そんなこと、聞きたいわけじゃ、ない」
 私から言わして貰うのであれば、と、アイは前置きをして、言う。

 「貴方は今、私の姿をしている。けれども、遺伝子を変えても私にはなり切
れない。貴方も知っている通り、貴方は誰でもあって、誰でもない。どこにで
もいて、どこにもいない」
 やめてよ。と、小さい声が響いた。幼子のような、怯えた声が。

 「認めてしまえば、ある意味楽なのです。『誰でもあり、誰でもないもの』
『どこにでもいて、どこにもいない』永久に、惑い続ける……」

 「止めろって言ってるだろ!」
 ばしゃん。と飛沫が上がった。浴室の白い床に押し倒される。背中に冷たい
水の感触。見上げると、泣き出しそうな、自分自身の顔があった。
707鏡 4 *Wアイ注意!:2007/04/16(月) 20:16:31 ID:2MDEw2+C
 「酷いよ、アイ。俺だって、分かってる。認めちゃえば、良いんだって。俺
はそう、化け物で、あの魔人が言う通り、『人間の中の突然変異種』で、今ま
での、人間とは違う、そういうモノなんだって。
 俺は孤独で、俺と同じモノは何一つなくて、俺はどんどん、忘れていって、
俺が何であるのか、何をしたのかも、分からなくなって……いつか、何も感じ
なくなったり、考えられなくなって、その辺にうろつく虫たちみたいになって、
蠢き続けるんじゃないかって……。俺は、そういう生き物なんだって。必死に
抗い続ける、でも、救われることの無い、そういう、生き物なんじゃないかって
――俺は――!」

 たぽん、と、水滴が、また、落ちた。
 「――怖い」
 ぽつり、とサイが呟いた。

 「怖いよ、アイ。メチャメチャ、怖い。嫌なんだ、俺、忘れるのが。記憶を
蓄積できないのが。俺が何であるのか、何であったのか、分からなくなるのが」

 なんで、と、サイは呟いた。アイの顔で、俯いて。ぴちゃん、と、アイの頬
に、雫が、落ちた。
 「――なんで、アイツは、俺と同じ突然変異種だって言うのに、あんなにし
っかり、立ってられ、るんだろう――」

 雫が落ち続ける。ぴちゃん、ぴちゃんと、アイに頬に。
 サイが、好敵手というか、獲物として見ている探偵助手のことは、幾らかア
イも聞いている。化け物だと、サイは言った。サイの口から、そんな言葉を聞
く日が来るとは、思わなかった。

 「――同情されることを、望むのですか、サイ。可哀想にと、憐れなひとだ
と、そう言われて、ただ、優しくされることが、貴方にとっての幸いなのです
か、サイ」
 ぴくん、と身体が震えた。違う、と、アイの上に圧し掛かっているアイは、
身を起こし、ゆるゆる、と、頭を振った。濡れた髪が、力なく揺れる。

 「私は、そんな風に泣きませんよ、サイ。
 同調し、相手を想い涙を零すことで、貴方が救われるとは思えません。そう
して、それが幸いだとも。
 貴方は貴方であることを求め続ければ良いのです。そうする限り、私は貴方
の傍にいる。
 貴方が歩みを止めたその時が、私にとっては、果てなのです――」
708鏡 5 *Wアイ注意!:2007/04/16(月) 20:23:01 ID:2MDEw2+C
 アイ。と、サイは笑った。泣きながら、アイの顔で。残酷だね、アイ。と、
ぽろぽろ涙を零しながら、残酷だ。と、殺人鬼であるサイは言った。

 「私はついて行きますよ。サイ」
 「アイは、ひどいよ」
 くしゃくしゃになった顔でそう笑うと、アイはアイへとキスをした。

 自分自身からキスをされる感覚というのは、やはりどうにも、妙なものだ。
自分の顔立ちに興奮する趣味も無いため、指を入れられても、さしたる感慨も
持たずに受け入れていると、アイ。と、声が響いた。自分の声ではなく、サイ
の声で。
 途端、きゅ、と、下腹部に熱が集まるのを感じた。わ! と、無邪気なサイ
の声が響く。かぁ、と、己の身体の反応に、思わず顔を紅潮させた。

 「これって、『擦り込み』なのかな? でも、いいや。アイが、便宜上でも
何でも、俺のこの姿に、反応してくれるってことだもんね?」
 くちゅ、と、くちづけをする。濡れたアイの髪が、アイの頬へと、落ちる。
柔かな胸が押し付けられる。胸の頂と頂が擦れあい、アイは「んっ」と小さい
声を上げて、僅かに眉を寄せた。アイは、と、サイの声がかかった。

 「知ってる? 感じるとき、アイはこうやって、眉を動かすんだ。中はとて
も、温かいんだ」
 言い、アイの手を取り、サイの下肢へと運ばせ、指を入れさせた。目の前に
あるアイの眉が、僅かに歪む。指先はひどく、ぬちゃぬちゃしていた。自分の
顔が見たくなくて、サイから、顔を背ける。駄目だよ、と、サイは顔を、近付
ける。

 「アイは、指を、こう動かされるのが好きなんだ。俺、知ってるよ。指を、
こう……」
 サイの手が添えられて、サイの中を指が動かす。それと同時に、サイの指が
アイに入り、動く。陶然、とした自分の顔が眼前にあった。
 くちづけがおりる。舌が交わる。ん、ふっ。と、短い吐息が洩れ、糸を引く。
眼前には自分の顔がある。

 自分はこうも、ふしだらな顔をしていただろうか。ああも、目がとろんと潤
み、頬を紅潮させていただろうか。知らない。こんなの。
 こころが、ふわふわする。

 「だめ、です。サイ、だめぇっ……!」
 「なんで? だってほら、あんたの指だって感じるだろう? こんなにも、
濡れてる。あんたのカラダ、こんなになってるんだ」
 サイの言うとおり、サイであるアイの肉体は、とろとろに潤んでいた。自分
の身体だ。自分の、否、サイの。

 「嬉しいよ、アイ。俺の名前、呼んで。忘れないように、仮にでもいいから、
呼んで。
 あんたがそうやって呼んでくれる限り、俺は、俺になれるんだ」
 ふと、そこで気づき、アイは僅かに眼を見開くと、僅かに笑んだ。アイ? 
と、それに気づいたサイがアイを呼ぶ。
 私も。と、アイは言った。
 「嬉しいです。サイ……。私の身体を持つ、『貴方』が、こんなにも、濡れ
ている。
 貴方も、悦んでくれて、いるのですね……」
 ふわり、と、アイは笑んだ。
709鏡 6 *Wアイ注意!:2007/04/16(月) 20:27:30 ID:2MDEw2+C
 「――アイっ!!」
 眼を大きく開いた後、深いふかいくちづけが降りる。大腿部を起こされ、ぐ
ちぐちと貝が合わさる。私の身体だ。
 私であり、私ではない私の身体が、合わさる。ぐちぐち、くちゅくちゅ。
 喘いでいる。私が。荒い息が聞こえる。自分と、自分の。
 サイの歩むさまを、共に歩みたい。不安なのは、自分とて、そうだ。誰だっ
て、そうだ。皆、自分で自分を求めている。
 自分とは何か、主観にしろ、客観にしろ、己のあるべき姿を、求めている。
程度の差はあれ、皆、同じだ。
 アイとて、自分の姿を求めている。だから、居る。サイと共に。
 音が、意識が、交じり合う。
 サイと共に歩む、自分を見つめたい。彼が何者なのかを知りたい。それを知っ
た自分を知りたい。その瞬間を見つめ、そう思った、自分自身を知りたい。
 サイは、アイ、だった。


 ぐったりと重なり合う、二つの姿が、浴室にあった。ゆるゆると、片方が身
を起こす。起こした者は、暫くの間、横たわったままの女の姿を見つめると、
ふっと、ひとつ笑んで、その身を少年の姿へと変えた。そうして、その身では
想像もさせないほど、軽々と女を抱きかかえると、浴室から出て行こうと、背
を向けた。
 その際、浴室にある鏡にふと、足を止めると、曇った鏡をきゅ、きゅ、と拭
き取り、腕に女を抱いたまま、じっと、鏡を見つめる。
 映った己を見つめて、少年はやわらく、笑んだ。


*終*
710名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 21:20:08 ID:MwOO0eza
うおおおぉお!!
リアルタイム来たぜ!
GJ超GJ!!
萌ゆる
711名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 22:19:24 ID:iOiHy23A
GJ……!
言葉にできない……
Wアイでこんなに切なくなるとは……

サイアイで百合リクエストしたの俺なんだよ
ありがとう職人さんほんとにありがとう
712名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 23:41:42 ID:3vgOs0kW
サイアイってあんま好きじゃなかったんだけど、
SS読んでたら何か良く思えてきたな・・・。
713名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 00:43:17 ID:121dnfMs
サイアイは原作では情報があんまり判明してないが
設定から物語を起こしたときに核にできる要素がけっこう多い
切ない系もいけるし、ギャグも何とかなるし、殺伐もおk
幅が広いから職人の個性も出しやすいんだと思うよ

そんなおれはもともとサイアイだいすき
超GJ
714非花(はなにあらず) 1:2007/04/17(火) 00:54:12 ID:YRezhKqs
どうも最近ネウヤコが不調。
エロないけど投下。


最初に宮迫睦月が持ち込んできた事件は、殺人にまで発展しながらも何とか解決した。
なのに、何もかも終わったことにも関わらず、弥子の心の中は何故かだんだん暗く曇るばかりだ
った。
確かに亡くなった宮迫社長は人格的に多少問題のある人物ではあったけれど、睦月にとっては
この上なく優しい祖父に変わりなかったのだし、ぽっかり空いた喪失感はそう簡単に埋まるもの
ではないだろう。
そうだ、時間をかけなければ埋まらない。
同じように大切な存在を失った経験がある弥子は、幼い睦月の心中を嫌でも察してしまう。それ
だけならともかく、つい同調しがちになるのが自分でも分かっているのに止められなかった。

「無様なことだな」
先程、事件の全てをデータ化し終えたネウロが、いつまでも塞ぎ込んでいる弥子を揶揄するよう
に軽く笑った。弥子はただこの件には探偵として関わっただけの存在で、いつまでも引きずるべ
き立場ではない。
分かっているのだが、理屈ではないのだ。
「うん、無様だね」
ぽつんと返事をしながら、弥子はテーブルの上に飾られた白い薔薇のプリザーブドフラワーを眺
めているだけだ。
「ほう、いつになく素直だな」
「そりゃあ、みっともないのは自覚してるもん」
そんな気のない言葉にふん、と鼻で笑ったネウロは作業が一段落したこともあるのか、ソファー
に座っている弥子の隣にいきなり腰掛けてきた。
「何…?」
「放っておけば貴様はすぐに余計なことを考える、全て終わったことだろう」
「そうだけど…なんか割り切れないよ」
「忘れろ」
まだ何か言おうとした唇が、黒手袋の指先でくっと閉められた。
「もう貴様が立ち入ることではないぞ」
「む…」
715非花(はなにあらず) 2:2007/04/17(火) 00:55:53 ID:YRezhKqs
指が離れてすぐに唇で塞がれ、弥子はもう何も言えなくなってしまった。ネウロからすれば面倒
になったのかも知れないし、単にいつまでも弥子が塞いでいるのが鬱陶しいだけだったのかも知
れない。
「だから、いきなりはやだ…」
不意打ちのキスで頭の中がとろりと蕩けてきて、慌てて憎まれ口を聞く弥子など気にすることもな
くネウロは気分が乗ったのか制服を脱がせにかかっている。いつもの流れとはいえ、たまには抵
抗の一つもしてみたかった。
「やだ…そんな気分じゃ…」
「イヤか?」
間近で見つめてくる緑色の目がわずかの拒否も許さない。やはり今日もこのまま諦めるしかない
ようだ。なのに本当はそれほど悪い気もしないのは、この男によってこれまでかなり救われてい
る面もあるからだろう。
むしろ、あの日に偶然出会っていなかったとしたら、今でも弥子は悲しみに囚われたままに違い
なかったのだ。それはどれほど不幸なことだったか知れない。
最初こそ不本意なことが続いたけれど、今はネウロを許容している自分がいる。それは弥子も自
覚していた。
「忘れるだろう?」
「…うん、多分ね…」
常識的なやり方ではないとしても、いつもネウロは弥子をそれなりに正しい位置に据える。心の
有り方ですらも。だから心がこんなに傾いているのだろうか。
なら、忘れられる。
そこで弥子はようやく割り切ることが出来た。
そして願わくば、いつか睦月も救われる日がなるべく早く訪れればいいと。

哀しみの中に咲く花なら、いらない。



1ペセタ。
716名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 10:50:46 ID:Y5nlAnS+
gj!!
人間の世迷言なんて興味ないフリしつつ、
弥子の不安とかにはちゃんとフォローしてるネウロが好きだ
717名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 11:52:19 ID:aqErmN94
GJ
王道だが飽きないなこのカプ
718名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 15:37:29 ID:PIUowkGL
王道な二組だがサイアイもネウヤコも大好きだ!GJ!
719名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 18:42:34 ID:kIK12LfC
今週読んで笹睦月に萌えたのは俺だけ?
720サイアイ+笹アイ:2007/04/17(火) 20:38:10 ID:121dnfMs
投下します

以下注意書き
・エロ絡みでもエロ無関係でも痛い表現多々あります
・無理やりやってるシーンがあります
・人を選ぶプレイがあるので拒絶反応が出そうなものは名前欄に注意書きします
・複数回投下しますが、長さの都合上エロなし投下があるかもしれません
721サイアイ+笹アイ21:2007/04/17(火) 20:38:59 ID:121dnfMs
Side:笹塚

「ああ……あのハンカチはやっぱりあんたのか」
『はい。どこかで落としたことには気付いていたのですが。笹塚刑事が拾ってくださっていたのですね。
 ありがとうございます』
「高そうな感じだったんで困ってんじゃないかと思ってさ」

 電話で女と話していた。
 待ち合わせの際、場所が分からなかったときのためにと聞いた携帯の番号に笹塚はかけている。

『大したものではありません。主人が仕事で手に入れてきたB級の品です』
「これでB級って……」

 素人目でも分かる、笹塚のハンカチの数十倍はしそうな品である。もしかしたらそれ以上かもしれない。

「旦那からのプレゼントなんだったら、もっと大事にしたほうがいいと思うんだが」
『主人はそういったことを気に留める人ではありませんので』
「寛容なんだな」
『いえ。ただの極度の面倒くさがりです』

 もともと抑揚のない彼女の声。
 一度電話線で電気信号に変わって笹塚の耳元で再構成されると、まるで古いSF映画に出てくるロボットかサイボーグの
ようである。声そのものは『鈴振るような』という形容詞が大げさにならない澄んだ声のため、余計にギャップがあった。

「で、ハンカチに戻るけど。
 ちょうどそっちに行く用事があるんで届けに行こうかと思うんだが……明後日の夕方四時半って空いてる?」
『構いません』

 拾ったハンカチにかこつけてはいたが、本当の目的は別のところにある。
 彼女の腕の傷が、最初に会ったときに感じた手首の違和感が、そして彼女のある言葉が、相互に結びついて嫌な方向に固
まりつつあること。
 そしてそれに加えてもう一つ、ごくごく分かりやすい理由。
 ――彼女の顔をまた間近で見て話すことができたらと思った。
722サイアイ+笹アイ22:2007/04/17(火) 20:39:59 ID:121dnfMs
「いらっしゃいませ、笹塚刑事」
 やってきた笹塚をアイは中へ迎え入れた。
 部屋はよく整理・掃除されている。あるべきものがあるべきところに、あるべき姿でおさまっているという印象だ。
 このまま不動産会社のモデルルームとして提供できるかもしれない。
 総評・きれいな部屋だが、生活感が皆無。
 この女とその夫がここで日々寝起きしているというイメージが、どうしても湧かないのは笹塚だけだろうか。
「これ、ハンカチ」
「ありがとうございます」
 席を勧められ腰かけると、グラスに入ったアイスティーが出てくる。
 底のほうに数種類のフルーツが沈んでいる。
「ティー・パンチです。お口に合うかどうか分かりませんが。
 本来紅茶にスパークリングワインを合わせるのですが、まだ日が高いので炭酸水を使ってあります」
「別にワインでも構わなかったけど」
「仮にも警察官が、日のあるうちから飲んだくれていてはいけませんよ」
「……はいはい」
 やんわりとたしなめられ、出されたティー・パンチを口に運ぶ。
 紅茶の苦さと炭酸の爽快感、果汁の適度な甘みが舌の上で合わさってさわやかな味だ。
「旦那は? 帰ってこねーの?」
「主人のことでしたら、今日は遅くなるとさきほど連絡が。それがどうかしましたか」
「いや。ちょっと聞きたいことがあって。……そっか。ちょうどいいな。
 今日来たのはハンカチ返すのもそうなんだけど、ちょっと聞きたいことあってさ」
 老けたしぐさでティー・パンチを啜って、笹塚。

「あんた、旦那から暴力受けてないか?」

 女の目が見開かれた。小さな唇が少し開いて息を呑んだ。
 笹塚が初めて見るこの女の表情らしい表情だった。
 下品な酔っ払いに絡まれても、熱い紅茶をひっかけられても何の感情の動きも見せなかったこの女の。
723サイアイ+笹アイ23:2007/04/17(火) 20:40:51 ID:121dnfMs
「……何を根拠に」
「いや、悪い。大した根拠ない。最初に会ったときに手首痛めてたのと、この前会ったときに見た腕の傷と……
 あとは旦那が『不安定』だとか、その辺のあんたの台詞かな。
 あんたの旦那をDV男呼ばわりするには薄弱すぎるかもしれない」
「まったくですね。薄弱すぎます。何を仰るかと思ったら馬鹿馬鹿しいことを」
 女の顔はすぐまたもとの無表情に戻ってしまう。
「そーだな、馬鹿馬鹿しいこと聞いた。謝るよ。ただその前にもうひとつ」
 頭を掻く笹塚。

「その左の肩は何をどうやって痛めた?」

 はっ、と女は指摘された箇所を見た。
 掌で肩口をそっと包み込んで、呟くように女は言う。
「犬に……そう、犬に噛まれました」
「犬が肩なんか噛むのか?」
「噛む犬もいます。――本当のことです、嘘はついていません」
 顔をそむけてしまう。
「何でもないのです……こんなことは何でも」
 その一瞬、彼女の姿がひどく壊れやすく儚いものに見えた。
 この女は美しい。
 地味な服を着、薄い化粧をしていても、一切の表情を顔に出さず超然とした雰囲気をまとわせていても隠し切れないほど。
 その美しい女が、庇うように肩を抱いたまま小刻みに震えている――

 自分の不穏な想像が当たってしまっていたことを確信した。

「逆らえないのか」
「何でもないと申し上げているでしょう。あなたの考えているようなことではありません」
「違うってんなら何が違うんだ」
「それは……私の口からは……」
 笹塚の目を見ないまま黙り込んでしまう。
 立ち上がって彼女に手を伸ばそうとしたそのとき、携帯が鳴った。
 画面に出るのは上司の名前。
「………………」
 一瞬躊躇したが、仕事の電話なら出ないわけにはいかない。
「はい」
 通話ボタンを押す。上司の口から紡がれた用件は――
 二十秒もしないうちに笹塚は電話を切った。
「悪い。事件だ。現場に行かなきゃならない」
「……そうですか。行ってらっしゃいませ。今度は何が?」
 少し考えてから笹塚は、ごく短いその言葉を口にした。

「赤い箱。怪盗"X"だよ」

 ひくり、と女の眉が震えた気がした。
「近いうちまた来る。話はそのときにでもじっくり聞かしてもらうから。
 そのティー……何とか旨かったよ。ご馳走さん」

 玄関を出る笹塚の背に向けて、女はまた『行ってらっしゃいませ』と言った。
 その言葉の末尾は少しかすれていた。
724サイアイ+笹アイ24:2007/04/17(火) 20:42:22 ID:121dnfMs



Side:アイ

 素手で殴られるほうが、切られたり撃たれたりするより精神的なダメージは大きい。
 何かで昔読んだ気がする。あるいは映画か何かの台詞で聞いたのかもしれない。
 どちらも実際に体験してみて思ったことは、種類は違えどどちらも精神を激しく磨り減らせるということだ。
 素手での殴打は屈辱で。道具での責めは、取り返しのつかないことをされる恐怖で、それぞれにアイの心を責めたて、
さいなむ。

「アイって、細いのに胸はわりとおっきいよね」

 上着がたくし上げられ、フロントホックのブラジャーが外された。
 両手で掬い上げるようにやわやわと双丘が揉まれる。
「いつもの地味なあの服じゃなくて、もっと露出度高い派手なの着てもけっこう似合うかも。
 ……ああ、でもやっぱ無理か……その傷だらけの体じゃあ」
 四肢をベッドに縛り付けられたまま、アイは顔をそむけていた。
 返事がないのが不満だったのか、馬乗りになったサイが胸の先端をきつくつまむ。
「ちゃんと俺のこと見てよ。返事してくれなきゃもっと苛めるよ?」
 アイは細い眉根をきゅっとたわめて、吐息めいたかすれた声を漏らした。
「……んっ……サ、イ……」
 丸い乳房をサイは観賞する。指先でこねくり回し、舌先でなぞって唾液で濡らしていく。
 その右手には細いナイフが握られていた。
 手で弄んで感触を楽しみながら、肌の上にナイフをすうっと滑らせる。
「痛っ!」
 女らしいまろやかなラインに血がにじむ。
 上着をたくし上げられ乳房を晒され、両手足を縛られたまま痛みに息を詰めるアイの姿は、見ようによっては全裸で喘ぐ
姿よりも淫靡だった。
「動かないでよ。変に動くと切り落としちゃうかもよ。こことかさ」
 先端をつん、と刃の先でつつく。

 ――恐怖。
725サイアイ+笹アイ25:2007/04/17(火) 20:42:57 ID:121dnfMs

 まだ服を脱いでいなかったサイは、そこでズボンの前を緩めてくつろげた。
 取り出したものは既に硬くなりはじめている。
「……サイ……」
 目尻に涙が湧いていた。
「お願い、します……こんなことはどうかもう……」
「やめてくれって?」
 半勃ちの状態でも充分に大きいそれが、唾液でたっぷり濡れた豊かな乳房にすりつけられる。
「やだよ。何でやめなきゃなんないの? こんなに楽しいことなのにさ」
 くすくす、くすくす。笑い声をこぼして――
 サイは柔らかな胸の谷間に、自分の男根を沈み込ませた。
「それにさぁ。あんたは気付いてないかもしれないけど……」
 両手で乳房をはさみこむ。胸のふくらみで男根をはさむ形になる。
「あんた、今すっげぇかわいいよ。俺に嬲られて痛めつけられて、唇噛んで声押し殺して耐えてるときのあんたって一番
 かわいい。今すぐにでも粉々にして中身見てやりたいくらいにね」
 乳房を締め付ける右の手には、しかしまだナイフが握られたままだ。
 刃が柔肌に当たっている。ちょっとした刺激を受ければすっぱりと切れてしまいそうで、アイは思わず身を強張らせる。
 サイが腰を動かし男根をすりつけはじめた。

「やっ……ぁ、ぐ、あぁっ! っくぅ……」

 声を立てるな、叫べばもっと悦んでエスカレートするだけだ――
 分かっているのに喉と唇はアイの意思を拒んで悲鳴を紡ぐ。
 万力のような力で乳房を締め付けられる痛みと、刃先が肌に食い込んでいく痛み。
 サイは構わず動く。
 温かく柔らかく、唾液でぬめりを帯びた乳房の感触に、男根はどんどん膨れ上がっていく。
 自分をいつも陵辱していくものが巨大になっていくのを見たくなくて、アイはきつく目を閉じて顔をそむける。
726サイアイ+笹アイ26:2007/04/17(火) 20:44:28 ID:121dnfMs
「痛い?」
 乳房の締め付けが一瞬、緩んだ。
 サイの動きが止まる。憐れむような目でアイを覗き込む。
「ねぇアイ、痛い? 辛いの?」
 痛くないわけがない。
 胸を押さえつける手の爪は柔肉に深く食い込んでいるし、刃の傷からは既に血が溢れて細い川を作っている。
 なぜ? なぜこんなことを今更聞く?
 嗜虐に満ちた心に沈む一抹の慈しみを、気まぐれにアイに向ける気になったのか?
 考える余裕など既にない。アイは震えながら首を縦に振った。
「…………」
 サイの瞳に、一瞬だけ悔やむような光が浮かんだ――ような気がした。

 しかしそれもすぐに、唇に浮かんだ邪な笑みに打ち消されてしまう。
「辛いの、そう。俺はすっげぇ気持ちいいけど」
 胸の先端をきつく捻り上げられた。
「ぁ、うっ……」
 快楽を求めてサイがまた体を揺さぶりはじめる。

 快感が高まるにつれサイの動きは荒々しさを増し、乳房をきつく握り込んでアイを追い詰めた。
 やがて男根の先から精が放たれる。濃く、熱く、どろりとした白いものが整った顔を汚す。
「げ、ほっ……んんっ」
 目と口に入った精液に咳き込む彼女の、今度は下半身をたくし上げていくサイ。
 下着を引きずり下ろし、脚の間に手を突っ込んで肉の芽に触れ――
「まだだよアイ。この程度で音上げたりしたら許さないからね……」
 結局その夜は空が白みはじめる頃まで、ベッドに拘束されたまま貪られ続けた。

 最後にイかされる瞬間脳裏に浮かんだのは、なぜかあの刑事の顔だった。
 夜毎彼女が強いられる苦悶と苦痛を、ただ一人見抜いた男の顔が。
727サイアイ+笹アイ27:2007/04/17(火) 20:45:43 ID:121dnfMs
 翌日アイの意識を覚醒させたのは、縛られっぱなしだった四肢の痛みと、脳に直接食い込むような激しい頭痛だった。
 それでも彼のサポートを休むわけにはいかない。
 これはサイに強制されたものではなく、アイ個人の仕事に対するポリシーのようなものである。
 いつも通り彼のために朝食を作り、着替えを出してやり、忘れ物などの確認を手伝った。
「アイ、俺今日遅くなるから夕飯食うの待っててくれなくていいよ」
 アジトを出る間際、現在『なって』いる三十二歳の女性弁護士の姿でサイは言った。
「かしこまりました……何か、ご用事ですか?」
「弁護士会の研修だってさ。面倒くさいけど出なきゃしょうがないよね。日付変わる頃には帰るよ」
「はい……お待ちしております」
「研修先で良さそうなもんあったらなんか盗ってくるから。で、あげる」
「ありがとうございます。……お気をつけて行ってらっしゃいませ」
「はーい。行ってきまーす」
 ハイヒールを履いて玄関のドアノブに手をかけてから、ふとサイは立ち止まった。
「アイ」
「……はい」
「体、大丈夫?」
 何を今更、というような問い。
「起きたときからずっと足元ふらついてるよ。平気?」
「…………。はい」
「そう――」
 そのままドアを開けてサイは出ていく。
 バタンと音を立ててドアが閉まった。
 アイはそのまま玄関に立ち、ドアの向こうで遠ざかる足音を聞いている。
 

 ――外へ出ていくサイの気配が消えた頃。
 糸が切れた操り人形のようにアイはその場に倒れ込んだ。
728サイアイ+笹アイ:2007/04/17(火) 20:48:28 ID:121dnfMs
四回目の投下は以上です

ハードディスクの昇天にSSが一部巻き込まれたんで書き直してます
そのためこれ以降の投下は少し間があきそうです
729名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 20:53:27 ID:o56zE6/p
リアルタイムktkr!
GJ!!!先が気になって気になって仕方ない…
ハード…ご愁傷様…
730名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 21:51:57 ID:qRVzCvMf
GJすぎるぜアンタ
マジで応援してる
731名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 00:26:17 ID:R7+8cjza
>>719
ごめん自分もそれ思ったw
現時点でエロはさすがに問題アリだと思うが睦月→笹は萌えると思う。
大人になった睦月が復讐を諦めきれず笹塚に止められる…とか。

…どなたか書いて下さる神はおらんか。
732名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 04:06:22 ID:Y8Fiho2g
睦月が大人になる頃には笹塚40超えてるなw
だが笹塚は大人になって諦め切れなければ迷わず殺れっつってんだから
それは原作無視になるぞ>>731
733名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 08:54:57 ID:AQUYYfJ5
ニフ○ィでカピバラで可愛いお弁当写真を募集している件について
734名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 10:00:38 ID:cMMdMWwE
睦月を惜しむ人たちのために出勤前に投下して行く。

睦月笹塚の様な…微妙に精神的には笹ヤコの様な。
735大人の階段1:2007/04/18(水) 10:02:21 ID:cMMdMWwE
『……くやしいっ…くやしいよぉ…っく…おじいちゃんの…カタキ…』

『…落ち着いて、睦月ちゃん…さっきあの刑事さんにも言われたでしょ?
馬鹿な事考えないで…』
風が吹き荒れるビルの屋上で弥子が睦月を抱きしめる。小さな子供を宥める
強い眼差しと裏腹にその細い肩が震えているのを笹塚は見逃さなかった。


『………っく…』
頭を撫でる弥子の優しい手つきに睦月は徐々に落ち着きを取り戻して行った。
すん、と鼻をすすり、弥子に縋り付く。

『…もう大丈夫?…ごめんね、ネウロに呼ばれてるから私、行くね』
睦月の頬にそっと触れ、ふらふらと立ち上がる弥子を笹塚は眺めていた。
去って行く後姿は、やはりやり場の無い感情に震えているように見えた。

ああ…思い出したのか…あの忌々しい出来事を。
もう二度と会えない愛しい人を。


『……さっきはありがとう…けいじさん…』

物思いに耽っていたので、笹塚は睦月がすぐ傍まで来ていたのに
気がつかなかった。                                     

『……ああ』
返事をした後、睦月の目線に合わせる様に座り込む。
弱弱しいその姿が、初めて出会った時の弥子と重なった。懐かしさを覚える自分を
不謹慎だと笹塚は思った。                                  
736大人の階段2:2007/04/18(水) 10:04:20 ID:cMMdMWwE
睦月と肩を並べるようにして空を見上げながら、笹塚は口を開く。


『……あの探偵のお姉ちゃんは昔、親父さんを殺されてさあ…しかも、
犯人は俺達の仲間の刑事だ……』


『………』
衝撃の事実に睦月は目を見開いた後、黙り込んだ。驚かせて悪かったねと
小さな頭を撫でながら笹塚は続ける。

『……それでも復讐なんて考えずに強く生きてる』

『……』
しばしの沈黙の後に、睦月はぽつりと呟いた。

『……睦月もたんていさんみたいにできるかな……』
俯きながら小さな声を漏らす。


『……出来るよ…あのお姉ちゃんみたいに、旨いもん食って毎日楽しく幸せに過ごしたらいい。
そうしたら復讐なんて忘れる。…だけど…それでも忘れられなかったなら…さっきも言ったけどさあ
迷わずやればいいよ』
『……うん……わかった』
吹っ切れたような睦月の笑顔。笹塚は安堵を覚える。            
737大人の階段3:2007/04/18(水) 10:05:52 ID:cMMdMWwE

『……ねえ、けいじさん』
『…ん?』

『…けいじさんてたんていさんのことが好きなの?』

やれやれ参った。まったく子供というのは特有の鋭さを持っている。
笹塚は特に動揺するでもなく、淡々と答える。

『…ああ…そうだな…あの真っ直ぐな瞳がね。…だけど時々、怖いかなあ。
本当の俺の姿を知られるのがね』
『…ほんとうのすがた?』
『…ああ…何でもないよ』
笹塚は再度、睦月の頭を撫でる。

『…睦月もたんていさん大好きだよ。…けいじさん…も…でも…たんていさんが
ライバルじゃ…勝ち目ないや…』
――恋敵?近頃の子供はマセてるな。そんな事を考えながら、笹塚は微かに笑う。
無表情ながらも微かに。                                       
738大人の階段4:2007/04/18(水) 10:07:12 ID:cMMdMWwE

『……ねえ、けいじさん』
『…んん?』

『…大きくなってたんていさんみたいなすてきな女の子になったら
およめさんにしてくれる?』
子供らしい可愛らしい願い事に途惑いつつも笹塚は微笑んだ。

『……ああ…何度も笑って、いい女になったらな』
『…やくそくだからね…じゃあねっ!』

元気良く走り去る睦月を見送りながら、笹塚は煙草に火を点ける。
そして呟く。
『……ああ…無責任な約束しちまったなあ…』

守れない約束は巡る季節の中で忘れ去られるだろう。あの小さな胸に渦巻いた復讐と共に。
それが大人になるという事だ。

煙を吐きながら笹塚は宙を仰ぐ。
『……やっぱ俺ってロリコンか…?』
小さな溜息を吐いた。                                   
739名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 10:11:46 ID:cMMdMWwE
以上、投下終わりっす。


ネウヤコとかサイアイとかギャグ系とかいわゆる長編が色々
執筆途中で中途半端…近いうちどれか完成させたいです。
740名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 10:27:07 ID:7QxlOOuR
>>734
GJ! 睦月かわいよ睦月。
ネウヤコもサイアイも待ってます。全裸で。
741名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 12:58:14 ID:vkTqc+fn
サイアイに震えるほど感銘を受けた直後に、
睦月笹ヤコが読めるなんてここはパライソ
742名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 14:14:59 ID:Kdr7SHoz
全裸で待ってる奴がたくさんうろついているけど、ここはパライソ
743名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 15:26:51 ID:zI2hu9YF
ここがパライソならば畑を耕しておこう
ここがスーパー銭湯なら床を磨いておこう
 神たちの体調とパソの調子が良好でありますように…
 いつものように、エーロ・ゴシカァン!
744名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 18:35:57 ID:RlZsNclr
>>739 GJJJJJJJ
最高。今凄い見たいモン見れたよ
745名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 19:36:39 ID:lYfbhS/T
昼間から元気だなwこのスレ
746名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 19:49:43 ID:YWORPsVE
もうそろそろヒグヤコみたいな
747名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 23:40:02 ID:R7+8cjza
>>739
睦月→笹書いてくれゆーた人間です。
もはやGJすぎて言葉もない…! ゴチになりやした!!
このスレの神々は、マジで限界ねーな。
748名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 02:13:10 ID:Vyw1xrpk
やっぱりドS魔人がみたいと言ってみる
749名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 03:08:24 ID:SXVqxBrn
覗くたびにレスが増えててすごいなここは・・・。
750名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 09:12:41 ID:Eu79rEH6
次スレの季節……なのか?
751名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 15:48:34 ID:Eu79rEH6
次スレ立てる人がいないなら
夜にでも立ててこようと思うのだが
何ぞテンプレに変更なり何なりある?
752名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 16:38:53 ID:yEGJMrso
容量からして次スレですか。
このスレに今制作中のネウロ×アヤの投下をと思ったのですが、そうですか。
何か寂しい・・・。
753名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 18:31:59 ID:9MF6ZLsR
>>751
睦月たんやアヤさんなど、女性キャラをYouの采配でヨロ
>>752
誘い受けめいたレスは正直どうかと思うが、それはさておき
27kb以上の大作なら次スレで待ってる
754名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 18:36:52 ID:Eu79rEH6
立ったよ

魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板 第12話
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1177061759/

あと埋めヨロ
755名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 19:03:39 ID:yEGJMrso
>>753そうか。一スレの許容量は500KBだったのか。知らなかった俺バカス・・・orz
756名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 22:53:50 ID:mkS5CjNW
正確には512kbだが、500kbに収まるようにしたが良いらしいです。
だから自分も迷っているが、そこは成り行きに任せる。
11巻が出る前に11話目が終るのも、このスレの流れなのか…すごいな。
757名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 10:15:00 ID:oCQ8uor3
自分も職人だが、こんな時はやっぱり迷う。
短い作品を突っ込んでおくべきか、このまま雑談で流してしまうか。
758名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 10:45:04 ID:GnJeH0Kf
昔やってた埋めリレー……やるにも残り容量が微妙かな

安西先生ネウヤコが見たいです
好きなんだけど自分じゃ絶対書けないんだよなー
難しくない? この二人
759子供の時間は止まらない 1:2007/04/21(土) 13:36:02 ID:oCQ8uor3
速攻で書いてみたネウヤコ。
睦月があんまり絡めることが出来なかった。


「ね、ちょっと…っ」
今日も強引にソファーに押し倒されて、弥子は激しく焦っていた。
ネウロが突然サカるのはいつものことだし、習慣というのは恐ろしいもので何となくそれに慣れてき
てはいる。
ただ、今日は来客の予定があって、約束の時間はもうすぐなのだ。
「離してったら…そろそろ睦月ちゃんが来ちゃうよおっ…」
そう、来客は先日の殺人事件で関わりを持った小学生、宮迫睦月だったのだ。結果として弥子は
彼女からひどく慕われてしまっている。しかし、この状況は絶対に見せられない。
手際良く制服をはだける手にすら感じそうになりながらも、何とかして間の手から逃れようとますま
す声が裏返る。だが、ネウロの方はそんな焦りも面白いものとして見ているに過ぎない。
「気にするな」
「するわい!あと五分もないんだからぁああ…」
「充分な時間だ」
「何がだーーー!!!」
ぎゃあぎゃあ騒ぐ弥子だったが、絶好調でサカる魔人はもう止められなかった。

「こんにちは、たんていさん♪」
睦月が事務所のドアを開いたのは、それからきっちり五分経ってからだった。
「ああ、お待ちしていましたよ。いらっしゃい、睦月ちゃん」
しれっと爽やかに返事をしたのはネウロの方だった。
「あれ、どうしたの?たんていさん何か具合悪そう」
小首を傾げながら、睦月は愛らしく尋ねた。性教育前の幼女には、目の前の光景がどんな意味を
持っているのか分からないだろう。
「そんなことはありません、先生は今最高に気持ちのいい思いをしているのですよ」
にこやかに笑うネウロの下で、弥子はもう息も絶え絶えといった感じだ。
「ぅうっ…睦月ちゃん、見ないで…」
「おやおや、先生ったら謙虚なことを。いつもこんな時は物凄く喜んでいらっしゃるでしょう。睦月ち
ゃん。そちらに座って下さい」
760子供の時間は止まらない 2:2007/04/21(土) 13:36:59 ID:oCQ8uor3
嘘臭さたっぷりの笑顔を崩さないまま、繋がった部分を小刻みに突き上げるネウロにすっかり乱さ
れて、弥子はもうまともな思考すら結ぶのも難しくなっていた。制服の乱し方も心得たもので、ほ
んの最低限、しかも外から見える部分は露出していない念の入れようだ。これではちょっと見ただ
けでは何をしているのか分からないだろう。
単に男女が抱き合っているだけにしか見えないこともない。
「ふーん」
知識はないものの、それなりの結論を睦月は導き出したようだった。
「たんていさん、じょしゅさんと付き合ってるんだー」
「え」
「はははは、バレちゃいましたか。そうなんですよ」
別に動じることもなく、ネウロは右から来たものをすかさず左に受け流した。
「勝手なことを言わないでったら…」
内部を満たしているものに過剰なほど感じながら、弥子はこの状況でもそれなりの理性を保とうと
必死だ。
「へえー、やっぱそうなんだー」
向かい側のソファーに座った睦月は、変わったものでも見るような目付きで重なった二人を眺めて
いる。たった五分の間に行為を続行しながらもガラステーブルに用意されたオレンジジュースとケ
ーキを交互に平らげながら。その心中は今の弥子には全く計れない。
「たんていさん、結構いい感じ?」
興味津々で笑う睦月の表情が空恐ろしかった。



サカるのは計画的に。
761名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 14:26:29 ID:GnJeH0Kf
>>759
ラストの睦月黒いw GJw
762名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 16:55:43 ID:MVt5S39d
ムーディーwwwww
763こんにちわ赤ちゃん:2007/04/21(土) 19:16:58 ID:GnJeH0Kf
埋めのために俺もちょいと小ネタ投下




「アイ! ちょっと聞いて聞いて聞いて!」

「どうなさいました、サイ?」

「俺、子供できたみたいなんだ。腹ん中にアイの子供が」

「…………本当ですか?」

「うん。まあ冗談なんだけどね」

「男の子でしょうか、女の子でしょうか。名前はどういたしましょうか、サイ?」

「いや、だから冗談だって。ってか信じるなよ」

「しばらく怪盗業は休業したほうがいいかもしれませんね。マスコミ宛てに声明文を出しておきましょう。
 『産前・産後休業のためしばらくお休みをいただきます "X"』」

「どんな怪盗だよ! っていうか冗談だってばアイ!」

「サイは男の子と女の子どちらがよろしいですか? 私はサイの子ならどちらでも……」

「だから冗談って言ってるのに。嘘だよ嘘。
 だって無理でしょフツー。常識的に考えて」

「えっ……嘘、ですか? サイならありえるかもとつい信じてしまいまして……
 そうですか……可愛い赤ちゃんが生まれてくると思ったのですが、嘘だったのですね……」

「お、落ち込んだ? ひょっとしなくても俺のせい?
 アイ、ねぇ元気出して、えーっとその……」

「では、嘘ではなく本当に子供を作るために、サイには頑張っていただかなくてはなりませんね」

「え? アイ? 引き出しの中から一体何を?」

「今夜は寝かせませんよ。ご覚悟を」

「ム、ムチとローソクとローターって子供作るのに必要なくない!?
 ちょ、待っ、やっやあっそこはらめぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」




めでたしめでたし
764名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 22:00:47 ID:8ctQcDaF
gj!
なぜか一条さんを思い浮かべちまったぜ
765名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 22:23:53 ID:Z1IAFSrq
流れに乗ってやっつけ仕事で一本。


「ねえ、ヤコ」
「ん? 何?」
弥子に声を掛けてきたのは、先程まで自分の付き合っている相手の事等を話していた友人達
である。
「あんた、口に出されるのと、顔に掛けられるの、どっちが嫌だと思う?」
「…は?」
突然の問いに弥子の口がぽかんと開く。
「あんな不味いモン飲まされる方が嫌だよね?」
「えぇ〜っ! 目に入ったりするし、掛けられる方が嫌に決まってんじゃん」
互いに意見は譲れない様子の友人達に詰め寄られて、少々困った風にも見える弥子に、助け舟
の様に声が掛かる。
「別にあんたに経験あるなんて思ってないし、直感で感じた嫌な事言えばいいって」
そう言われて、少し考えてから弥子が口を開いた。
「…後からでもどろどろっていうか、ぞるぞるって感じで出てくるから、中に出されるのが
一番嫌……」
少女達に暫しの沈黙が訪れた。

「…ヤコ、あんたどんだけ冒険してんのよ……」
766名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 16:44:33 ID:afJ5Pcnd
>>765
そういやこのエロパロスレほとんど生だよな
なんか久々にリアルを見せられた気がする

じゃあ俺もやっつけで一本
笹ヤでもなく吾ヤでもないエロ無しギャグ系
そしてネウロは謎を探しに散歩中という設定





事件後しばらくして、睦月が吾代と笹塚にお礼を言いたいと言うので二人を事務所に呼んだ。
睦月は犯人から助けてくれてありがとう云々お礼を言う。
しばらくして睦月が聞いてきた。

睦「ねえ、たんていさん。赤ちゃんはどうやって産まれてくるの?」
弥「え”」
睦「わたしもいつか大人になるんだなぁって考えてたら気になってきちゃって。
  大人になったら赤ちゃん産むんでしょ?どうしたら産めるの?」
弥「えっと…その…それは…」
睦「な〜んだ、わかんないのか。おじさんは知ってる?」
笹「おじ…っ」
吾(けけけ…ザマミロ…)
睦「ねぇねぇ?」
笹「…う〜ん…そうだな…男と女が愛し合えば適当に産まれてくんじゃねーの?」
弥(本当に適当だ!!)
睦「う〜ん、よくわからない…お兄ちゃんは知ってる?」
吾「あー、知ってるぜ。コウノトリがキャベツ畑から運んでくるれるわけよ。」
睦「あー、それ聞いたことある!へ〜、やっぱりそうなんだ。ありがとう!」
吾「どー致しまして」

しばらくして睦月は帰った。

笹「へ〜…結構やるもんだなぁ…」
吾「あぁ?何がだよ」
弥「ああいう話恥ずかしげもなく言えるって凄いよ吾代さん!」
吾「? いや、それ実話だろ?」
弥「……今ナント?」
吾「俺もコウノトリがキャベツ畑から運んでくれたって、ガキの頃おふくろが」
弥「…いやいやいや……いやいやいやいや!!」
吾「じゃあ何か?サンタクロースはいい子のところにしか来ないっていうのは?
  物を粗末にしてたらオバケが出るっていうのは?」
笹(………こいつは笛吹と気が合いそうだな……)
767名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 18:03:48 ID:W8/Csqha
ラストの一文でワロタwww
768名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 18:57:41 ID:3oWnI+Pb
吾代伝説が限りなく広がりそうでGJ!
蛇が来るから夜中に口笛が吹けなかったり。
夜には爪が切れなかったり。
雷様にヘソ撮られると困るから腹を隠してたりするんだな。
769名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 21:51:45 ID:afJ5Pcnd
>>768
う〜ん、自分としては「オフクロが自分の都合のために吾代を騙す」という条件が欲しい
770名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 22:20:28 ID:SzFKTFwp
>>769
ドラマCD読む限りそんな感じだよな
>>768な吾代もそれはそれで萌えキャラだと思うけど
むろん睦月的な意味ではなく望月的な意味で……
771名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 02:13:22 ID:4/QPqXsD
>>770
ドラマCDを「聴く」ではなく「読む」と表現するお前にどこか玄人臭を感じた
772名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 03:23:49 ID:hd1vk0D6
俺ドラマCD聴けない…それでも2も買いますが
orz


さて、容量と「ちゃんとエロを書けやぁぁ!」的視線に怯えながら投下。
ネウロvs裏ヤコ(設定が破綻してます)
773今なら美味しく飲み干せる 序章:2007/04/23(月) 03:25:48 ID:hd1vk0D6
[初日]
 人間の息の根を止めるに必要な時間は一瞬だ、とネウロは呟いた。
 両の手の中に納まっているのは、少女弥子のまだ温かいか細い首。
 ど突いたりしばいたり蹴飛ばしたりするのと同じように、
常々の戯れの一環として、ただ首をじわじわと絞め上げただけだった。
苦しんでもがきこそすれ、決して気を失ったりしない限度を彼は心得ていた、
そのはずだったがしかし、少女は意識に限らず呼吸も停止した。
「甲状腺が少し腫れていたようだな、故に気管が詰まった」
少女の体調に起因する、身体の微細な変化が彼の手管を狂わせた。
 呼吸停止から5分が経とうとしていた。脳の蘇生を考えるなら
そろそろ危険な時間だ。魔人でもそれくらいは知っていたのか、
さっきから少女の顔面と薄っぺらい胸元をバシバシと叩いて
覚醒を促さんと虚しい行動に出ていた。「起きろウジムシ」
 少女は相変わらず息絶えたまま、青白い顔にいつもの血色は
戻らぬままで、心臓の拍動維持すらも怪しくなりかけていた。故に
彼はいつになく神妙な面持ちとなり、己の顔を少女に寄せた。
「試してみるか、人工呼吸とやらを。まあ…我が輩の呼気には酸素ではなく
瘴気が大量に含まれているだろうがな」
 ネウロは床に少女を横たえると、その傍らに跪くように屈み込んだ。
彼女の鼻を抜気防止のために指で軽く挟み、その下に位置する柔らかい唇へと
己の口を寄せる。啄ばむが如き口付けで互いの隙間を封じると、
  ふぅぅ…
瘴気交じりの生暖かい息を、ゆっくりと彼女の体内へ吹き込んだ。
 程無く、弥子は目を開けた。暫くは虚ろに彼を見つめていたが
ふいに目玉が飛び出さんばかりに目を剥いて、序でに叫んだ。
「無意味に口を付けるなああああっ!!」
彼の胸板をど突くと、ものすごい勢いで走り去って行った。
 この日はこれで終わった。そう、この日のうちは、な。
774今なら(ry 序章2:2007/04/23(月) 03:29:34 ID:hd1vk0D6
[二日目]
 平日で、事務所には特に急用も無い日だった。
 時報が正午を告げて間も無く、優に一抱えは嵩の有る手提げを持って
弥子が駆込んできた。
「うっはー、お腹空いたー」
手提げから取り出したのは鶏の胸・もも・ササミなどの生肉の
パック詰め。それらを次々と応接用テーブルに広げてゆく。
事件資料を漁っていたネウロは、弥子を一瞥しただけで作業を続けていた。
 壁からあかねちゃんが出てきて、キーボードを駆使して
いつものように弥子に『話し』かけてきた。
 『大丈夫?昨日あんなことあったから具合悪い?』
「ん?何ーあかねちゃん、私は何ともナイよー」
 『本当に?一旦呼吸がとまtt』
 あかねちゃんの動きが止まった。ゆっくりと弥子に近付くと、
途端に小刻みに震え出した。弥子はスッと手を差し出した。
「あれどうしたの、ネウロが何かしたんだね、怯えちゃって…」
 猫のしっぽでもあやすように一房を撫で終えると、ビニールパックを
鋏で開封して生の鶏肉を取り出し始めた。そしてそれを素手で掴むと
「今から昼ゴハンにするから、終わるまでトリートメントは待っててね」
…齧り付いた…。
 (『―――! ―――!!』)
 血抜きが不完全だったのか、意外と赤色の強い肉汁が滴った。
ボタボタと落ちた物音と生臭さに、それまで弥子に無関心だったネウロが
訝しげな目線を向けてきた。彼はまた、弥子の傍らで怯え震えている
あかねちゃんにも目を向けた。その間も弥子は矢継ぎ早に生肉を平らげてゆく。
表情には乏しいが、別段、不味いものを無理して食べている、と
いう訳でも無さそうだ。…徒々、生のままの鶏肉を口に運んでいる…。
 『あ ここにいるのは おかしな所は多いですけど
 弥子ちゃん本人だと思います。でも』
 あかねちゃんが彼に『訴え』てきた。
 …『その 弥子ちゃんから 瘴気が』…
「…何だと」
 ネウロは山と積んだ資料を崩しながら机から跳んだ。
瞬時に弥子の目の前に立ちはだかると、最後の一つとなった
肉塊を取り上げて己の頭上に翳した。彼は表情を出さないまま問うた。
「貴様、何をしている」
「お昼ゴハンだよ、ネウロ食べる訳じゃないんだからほっといてよ」
「この、火を通さない白色レグホンの屍骸がか?」
「美味しそうだったから買ったの、もう返してよっ」
 
775今なら(ry 序章3:2007/04/23(月) 03:35:58 ID:hd1vk0D6
 弥子は手を延ばして肉塊を取ろうとしたが、如何せん身長差が有り過ぎ、
良くてネウロの肩口を叩く程度で掠りもせず、掌が宙を舞うばかり。
諦めるかと見れば、咄嗟に卓上の鋏を掴み、真上へ跳び上がった。
  ガッ
 刃先は亦もや宙をさ迷い、有ろう事かネウロの首筋を掠った。
ヒトならぬ身でも血は赤い。出来たばかりの傷口から赤い液体が
重力に従って線を引いた。弥子の顔面からも血の気が引いた。
 だが、少女の目は直ぐに歓喜の色に染まった。「美味しそう…」
微かではあるが目の色を文字通り――緑を帯びた光に――変えて、
まだ血を僅かに垂らしているネウロの首筋に手を添えた。
「屈んでよネウロ。届かないから…」
「寸足らずの不憫な虫め。だが断る。一体何が目的なのだ?」
 少女は問いに行動のみで応えた。
 ネウロの首筋に添えた手も、空いていたもう片方の手も彼の肩に
掛け、それを支えに飛び掛かった。不意を衝かれたネウロが
よろけると、弥子の頭が彼の首筋、丁度傷口の辺りに
掛かった。少女はその柔らかい唇を彼の傷口に
押し当て、美味い汁を腹一杯に呑まん、
とばかりに吸い付いてきた。
「ヤ、コ、…」
 脚が床から浮いている状態も気にせずに縋り付く弥子を、
叩き落とそうと思えばネウロはまばたきよりも速くできたのだ。
だが彼は少し仰けぞった不安定な体勢のまま動かなかった。
むしろ、片腕を少女のくびれに乏しい腰に回して支えるようにして、
良く出来た彫像の如く固まっていた。ちゅぷ、と小さな水音を
立てて桃色の唇が首筋から離された時には、ネウロの相貌は
普段にも増して蒼白くなっていた。
「ご馳走さまー。あれ、ネウロどうしたの」
固まったままのネウロに、弥子は首を傾げた。
「っていうか下ろして」
「…勝手に絡んでおいてそれを言うか。…貴様、…我が輩の瘴気で狂れたな」
 未だ己の肩口へ腕を回したままの弥子に、ネウロはぼやいた。
空いた方の手を少女の顎に添え、そのしっとりと柔らかい唇を
中指の先でそっとなぞり、そして唐突に尋ねた。
「ふむ、貴様、酸欠で息苦しくは無いのか」
「え?ああ、そう言えばそんな気もする。お腹空いてるだけじゃ
なかったんだ、どうりで。で、どうして判ったの?」
「どうしても何も貴様…ほう…どうやら、本当に理解ができていないようだ。
貴様は毛ジラミ程の脳しか持ち合わせぬ…」
776今なら(ry 序章4:2007/04/23(月) 03:40:38 ID:hd1vk0D6
 ネウロは弥子の顎に添えていた手をずらし、下顎をがしりと
掴んで口を開けさせ、そこへ自らの口を押し当てるように重ねた。
そのうちに口付けだけに留まらず、ネウロは弥子の口腔内に舌を
忍ばせた。口腔内の広さを調べ、唾液の味を確かめる。そして、
少し萎えている弥子の舌の動きを促すよう、突付いて絡めに掛かった。
「んむ―――っ…、ん――っ、ん…」
少女は始めは身を捩りもがく気配を見せたが、終いには互いの舌を
絡めるのに気を奪われていった。魔人と少女のシルエットが
分れたのは、それから五分も経ってからだろうか。どさりと物が
落ちるように弥子がネウロの肩から降りた。まだ口付けの余韻も
冷め遣らぬ少女の弛んだ口元から、唾液が床へと零れ落ちた。
  シュウウウゥ
 …床から、細い煙が立ち昇った。
「だからぁ…、無意味に口を付けないでよね」
「意味は有るぞ。…やはりな。今の貴様は我が輩の瘴気に中てられて
活きている…アカネほどではないが、言うならば“半死半生”の状態だ。
王水の如き我が輩の唾液の…感想はどうだ?」
「おしっこ?」
「…それは小水だウジムシ。王水は床板を焦がし金塊をも侵食する超強酸だ。
貴様はそれを…口一杯に注ぎこまれたのだぞ?普通の人間なら舌が灼ける」
 床上にはまだ煙がたなびいていた。
「え。そうなの?! レモンジュースみたいで美味しかったんだけど…」
 ネウロはふぅと溜め息を吐いた。
「美味しい…だと? どうやら我が輩は、貴様の異常な食欲を
甘く見過ぎていたようだ。御蔭で口の中が乾涸びそうだ。尤も…、
唾液くらいなら直ぐに回復するがな。問題は…貴様に呑まれて消失した
血液の方…だ。それも…美味い、と?」
「当然じゃん!親戚からお歳暮で届いた九州でも評判のお醤油、
ううん、父さんに御裾分けしてもらった最高級ワインみたいな、
ううん、それよりももっと!もっと…飲ませてよ」
「…。…」
 ネウロは弥子から一歩離れた。身の安全の確保と、観察をせんが為に。
 外見上、少女の身体には特に変わった所など見受けられない。
強いて言うならば、魔人を見詰める時に目の色が微かに変化する
位なものか。それが、魔人の体液に耐性を見せ、体液を枯渇させんと
するが如く求めて――いや、襲いかかって くる。
「…全く、寒心にたえないな」
777▽今なら(ry 序章5:2007/04/23(月) 03:51:57 ID:hd1vk0D6
 さて、ガラス窓が何かに揺す振られてがたがたと鳴った。
 風か、はたまた鳥や甲虫がぶつかったか、と見れば、ネウロの操るイビルフライデーが翼を広げ滞空していた。数匹で何かを抱えている
のを見れば、それは両眼を真一文字に串刺しにされた土鳩。
「いい加減にしておけヤコよ。今日のところはこれで我慢しろ」
鳩はぽとりと少女の足元に置かれた。まだ完全には絶命しておらず、
閉じる事のできない瞼がひくついていた。少女はそれを拾い上げ、
暖かな塊をそっと撫ぜた。
「これを、わざわざ捕ってきてくれたの?食べて、いいの?」
「さっさと喰え、そして失せろ」
 ネウロは呆れたように溜め息を吐いてみせた。少女は別段その
態度に頓着する素振りも見せず、目を若干緑色に輝かせて鳩に
…噛み付いた。細く中空の小骨が砕ける音、羽を毟る音、諸々の
薄ら寒いBGMを気にしなければ、ハンバーガーでも食べているかの
如く、極々自然に。
「(実に醜いな。マグリットの駄作のようだ。)それ…も、美味いと?」
「うん、温かくてジューシーで。何より、珍しくネウロがくれた物だし。
じゃあ依頼も無いし今日は帰るよ。ありがとね、また明日」
 少女は口の周りに付いた血を拭って去って行った。
 ネウロは少女の気配が失せたことを確認すると、ソファーに
倒れ込んだ。
顔色は蒼白で額に脂汗をかき、吐息は細く荒い。
あかねちゃんが心配そうに毛先を振りながら、温タオルを持ってきた。
ネウロは荒い息の中で呟いた。
「…我が輩の…貴重な血を…与え過ぎたようだ…。
 先が …思い遣られる…どうしたものか…」
 そう、このままで済む筈も無かろうに。



序章(了)
多分[破の章]に続く

続き投下する際はちゃんとしたエロ書き…たい
778名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 05:17:23 ID:YRpv0gQN
GJ!!
捕食とか咀嚼って何かエロいよな
779名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 10:00:00 ID:d84UYpFL
>>709
職人さん乙です。感動しました。
780名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 10:33:00 ID:Ex1OWbFz
>>709
GJです
今後の展開もえろも期待してるよw
まさに「読ませる話」で感動した
781名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 14:03:46 ID:RgOCWoxl
こんなヤコタン!

読みおわった
こんなヤコタンもイイかも!

神が多すぎて困るスレだぜ
782名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 16:34:19 ID:BQsZRrhK
埋めネタでさえ楽しませてくれる…なんて素晴らしいスレだぜ
783名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 17:45:32 ID:yByEGUR1
>>766
良い・・・・が、
睦月は二人両方ともお兄ちゃんと呼ぶぞ
784名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 19:09:52 ID:HBKE2To1
         ヽ               /
          |  ,,.. -―‐- 、、      | 
 まあ性癖は  | /::::::::::::::::::::::::ヽ、   |
 人それぞれ. |ィ':::::::::::::::::::::::::::::::::::``丶、|  ですよねー
 ですよね   |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::゙|
 ・・・・・・    |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ
          /、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
、_____  /ソ::::::::_,ィァ::_,. -テン:::::, イ::::::::::/丶、    /
    __,ィ彡ヘ|ッメ<爻二彡ィ三彡'´:.:./::::::::x'、_、,_,∨ ̄ ̄
ヽr‐ '´/'"  ヽ   (ミ'、、ヾ=ュ.:.、:.:.:.:/〉:::イzテ´ ,  `'ーz、
:/   l    !   丶ミ三シ、__r≧ュ、ィ:ン'ノイ_ィ/lハl 、、 ミ'、
'    | .:.:  i!,_,,    ̄´':`7i、三シ'´ 彡/彳iィ/ `'iヽ`トミ
    l.:.:  :.:';f{i、   、  /::/    イリル々'lイl/ljトi、i l`
    ',:.  .:.:.';,゙`丶、_ `ニ,'/     ,ノィ{ト赱メzィ赱yイソj
     ',  :.:.:ゞ、`'ー-デ´           ゙.゙´〈 `゙゙´/lル' 
,     ヽ :.:/ l`゙''''゙´            ヾ'ー=ァイ ,{ァi
',     ヽ:/  l               _,.才´,. -:'´::.{
丶  , -‐っ〉  ,〉             r'´:::/ 「::::::::::::::..`ヽ、
::::ゝイ::| 〈/  /ハ、          _,ノ}:::::ノ ,!::::::::::::::::::.....`丶、__
::::::', ヾヽ、| ,イ.:./、:ヽ         r'´::::::〉イ r'´:::::::::::::::::::::::::.........::::
::::::::':, ``「ミ三}レ'::::ヽ:ヽ       」:::::i::〈トニソ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::',  lミ王lヽ:::::::ヽヽ      ,l::::::l!:::::∀:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::', ヾ王j l::::::::」:::ヽ、    /:::::::リ:::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
785名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 22:22:33 ID:4/QPqXsD
睦月が遊びに事務所に来る
ヤコはいないがネウロはいる
ネウロ「ちょっと買い物に行ってきますね、でも机の中だけは開けちゃダメですよ」
睦月はネウロが出かけたことを窓から確認して机を開ける
超裏モノロリ写真集(無修正)があった
睦月は好奇心に駆られてパラパラとページをめくる
ネウロは窓から竹田風に入ってくる(一応4階ね)
ネウロ「何を読んでいるのかな?」
あらかじめ出しておいたイビルフライデーでずっと見ていましたよ

妹系のエロマンガでベッタベタな展開
とりあえずネタだけ置いて退散する
786名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 23:01:38 ID:Opwo0oIp
睦月たんは…睦月たんは、あの梯子から飛び下りるアサシン睦月たんとして立派に成長していただけないものかと切に妄想する次第。
かっこかわええ姐さんになった睦月たん、復讐を告げに笹やんの前に虚ろな瞳で立つ睦月たん。
運命の悪戯で、ヤコたちの敵となる睦月たん…優雅ですらある仕草で武器を構えて襲いかかる睦月たん。

びょーきか私は。
787サイアイ+笹アイ9:2007/04/23(月) 23:14:46 ID:VHDLwuDk
>>786
悪女萌えな俺には垂涎ものの妄想
兄者と呼ばせてくれ
788786:2007/04/24(火) 00:05:22 ID:eqxb/Un9
おお弟者そこにいたか…固まってもうた、よりによって神に兄と呼ばれるとは。

恐れ入りやす、お気に召したなら光栄す。
ネタをふった以上、悪女睦月の笹睦+ネウヤコ書かせていただきたいと思いやすが、GW終わったあとにしか書きはじめらんないと思う次第っす。
そんなに待てるか、な神がもし万が一いらしたならお先にこのネタどうぞっす。

んでどーでもいいことっすが私、♀なんス…orz
789名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 01:25:34 ID:0RjMAuP4
・・・・・・・・・・(; ´_ゝ`)フーン
79011時に来た:2007/04/24(火) 15:23:18 ID:h5kcfo7n
埋めがてら。
バレは無いです
アヤヤコ
ちょっとスカトロ

「アヤさーん、ドラマCD届きましたよー」
「急にどうして探偵さんが…?と思ったら。うふふ、どうだった?」
「(探偵が…私のとこにはまだ来てないのにいいいッ)」
「(いつもながらこの監、守?やだなぁ…今日はほっぺとがってないけど、まだ)良かったですよ!これから帰ったらもっかい聴くんです!」
「あら、そんなことしなくても…今聴かせるわよ?」
「本当ですか?!…でも…」
「あぁ。伊井さん、ちょっと後ろ向いて耳ふさいで。大丈夫私逃げはしないから」
「アヤが言うなら…はい、どうぞ」
「ありがとう。じゃあ…〜♪」
「…わぁーやっぱりアヤさんの歌すごいなぁ…ガラス越しとはいえ生声だもんね。」
「〜〜♪」
「…あれ?」
「〜♪♪」
「ゃ…なぁに、からだがなんかむずむずする…」
「〜、あら探偵さん、大丈夫?」
「なんか…聴いてるうちに…ご、ごめんなさい」
「あらー、別にー、いいのよー、それでむしろ正常ー」
「ひゃあっ、やだ指が勝手にっ!おっぱいも、やだやだぁっ、揉みたくなんか、ないのに。」
「前ー、歌詞は何でもいーと言ったけどー、最近はー、性欲を呼び起こすメロディー、解ったのよー」
「あぁぁんっ、何でこんなあふれるのぉ、いや、やだぁっ!!」
「それこそー、壊してもいいー、けどそんなことー、しないわー」
「や、やぁっ、い、いかせてっ、いかせてぇっ、お願いあやさぁんっ!」
「本当にー、いいのねー?こんなところではげーしく、いっちゃう探偵さんー、こっちに顏向けてー?」
「かっ、勝手にうご、くはっ、あぁあああんっ!!!!!」
「…あらあら、失神して…失禁まで。伊井さん、伊井さーん。探偵さんが倒れちゃったから、帰してあげてくれる?」
「あ、はい。…振動で探偵側の椅子がガタガタしてるのは分かったけど…??」
「…ふふ…伊井さんと探偵さんを絡ませるのも悪くないわね」
「?なにかアヤ言った?」
「いえ、新曲を思い付いたので」
「そうですか、レコーディングがんばってね」
「あなたもね…ふふ」

アヤならネウロ以外の男性キャラでも攻めることが可能だと思う
けしてSではないのにも関わらず。
791名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 15:28:29 ID:Q8jJtTQV
キャラ"なら"
ですね
ちょっと訂正
792名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 16:04:12 ID:1ec8luts
・・・・・・もしかしてドラマCD2のネタバレですか?
最低
793名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 16:10:33 ID:T6tnmjMb
うめ
794名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 16:11:53 ID:T6tnmjMb





うめめ
795790:2007/04/24(火) 16:18:06 ID:T1l2hZLg
>>792
バレは無いよ
むしろまだ聴いてない
もしこんなエロいCDドラマなら10本は買う
796名無しさん@ピンキー
790はあらかじめバレしてないって書いてるし、読めばCDの内容とも
関係無いのはちゃんとわかるよ。
よって>>792は文盲なので相手にせんでよし。 GJ!