ツンデレのエロパロ4

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449ロボ ◆JypZpjo0ig :2007/05/06(日) 09:50:37 ID:JpIDiV7T
>>448
すいません
某スレにSS投下した分際で偉そうなことは言えませんが、今週は休みです
そろそろ他のスレの連載も書きたいのでヘドロは隔週になります
重ねて御詫び申し上げます
『ツルとカメ』はいつも通りです
450名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 11:14:17 ID:jgRjX1wS
某スレで満喫させて頂いたので問題ないw

職人様は書きたいものを自由に書くのが一番ですよ、
マターリROMってますんで。




…つーか、あのキャラもツンデレ属性持っ(ry
451名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 14:04:49 ID:nFBWOzRz
職人という言葉は嫌いな俺は本スレ住人
452名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 20:20:35 ID:9ETeZnre
じゃあ「キャスト」で。
453名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 23:57:06 ID:0K+WsrlQ
ツンデレ名無し娘がキャストオフするスレはここですか?
454『ツルとカメ』×37:2007/05/10(木) 00:47:17 ID:NaLW8fqm
 今年も残すところ後少し、もう三日もすれば来年になる。全校生徒呼び出しでの大清掃
も滞り無く終わり、僕は生徒会室で一人感慨に耽っていた。短い期間ではあるが、世話に
なった場所だ。今年分の感謝を込めて、来年も宜しくという気持ちも込めて、ちまちまと
微妙に掃除の行き届いていない棚の隙間などの埃を取る。
「よし、次は」
 少し殺風景なので何かを飾ろう。
 何が良いかと考える。
 植物は正月前後に学校に入れないので、枯れてしまう。備品の造花は先日から茶道部と
演劇部が使用しているので使えないし、そうなると彩りのあるものは何があるだろうか。
なるべく見ていて楽しく、心が落ち着くものが良い。それだけでなく、部屋に有るだけで
仕事時のテンションも上がるものといえば、と考え、僕は結論した。
「ツルしか無いな」
 頷き、御守り代わりにポケットに入れておいた1/10スケールツルフィギュアを机の上に
置いた。ビキニ姿、制服姿、先日の隠し撮り写真を元に作った全裸リボン姿の計3体だ。
特に制服姿は視線を上げたときにスカートの中身が見えるように位置を微調整して、目を
癒す作用を持たせるようにする。ツルと真面目に付き合うにしても勉強や生徒会の仕事を
するにしても、視力は大切だ。これで完璧だろう。
 いや、もう少し飾っても良いだろうか。
 部屋の隅に未使用だった額縁が幾つか有ったことを思い出し、丁度良いサイズのものを
数個選ぶ。先程フィギュアを取り出したものとは逆のポケットからツルの使用済みパンツ
を出すと額縁に填め込んだ。素晴らしい、と納得する。そこいらの豪華な賞状よりも余程
豪華に見える。これだけのものを入れられたら、額縁冥利に尽きるだろう。これを入って
すぐに見えるところに掛ければ、準備は完了だ。ほぼ理想の生徒会室が出来上がる。
 軽音。
 ノックは有ったが、しかし返事を待たずにドアが開いた。
「失礼しま……何で下着が飾ってあるんですの!?」
「大丈夫ですよ。使用済みでもちゃんと洗ったものなので衛生的です……残念だ!!」
455『ツルとカメ』×37:2007/05/10(木) 00:48:57 ID:NaLW8fqm
 何故かホウ先輩とオウ先輩が白い目で見てきた。白いのはツルの肌とツルの靴下とツル
の下着だけて充分だというのに、色のゲシュタルト崩壊でも起こそうとでもいうのか。
「カメ君、生徒会室は私物の持ち込み禁止ですわよ」
「……年越しのとき、先生に捨てられるよ」
 僕は慌ててフィギュアとツルのパンツをポケットに入れた。しかし、年を越したら再び
飾ろうと決意する。その頃には振袖バージョンも出来ているだろう、もっと豪華になって
いる筈だ。新作ポスターや、来年だからこそ使えるツル仕様カレンダーもある。最高だ。
 計画が完成したところで他のことを考える余裕も出来て、今更ながらに気が付いた。
「先輩達は何でこっちに?」
「反応が遅いですわね。まぁ、強いて言うなら部屋に会いにきた、というところですわ」
「……今までお世話になったし……もう何度も来れないから」
 そう言えばそうだ、今も忙しいに違いない。大学の入試も目前だし、それに加えてホウ
先輩達は金持ち同士の家の付き合いもある。二人とも成績がトップクラスだと言っても、
こんな場所で油を売っていても良いのだろうか。逆に言えば、それだけ想いの深い場所と
いうことでもあるけれど。
 妊婦のように穏やかな顔で部屋の中を見渡す二人は、やがて一年間座り続けたそれぞれ
の椅子へと座った。そして同時に溜息を吐き、こちらを見た。
「頑張ってるみたいですわね」
「そりゃ、先輩達の後釜ですから。頑張らない訳にはいきませんよ。それに聞きましたよ。
ホウ先輩は推薦を他の人に譲ったり、オウ先輩はホウ先輩と同じ大学選んだり。頑張る、
って言えばそっちの方がずっと凄いじゃないですか」
 普通のことですわ、とホウ先輩は照れたようにそっぽを向くが簡単に出来るようなこと
ではない。自分から受かるチャンスを少なくすることも、ずっと好きな人と一緒に居よう
とすることも、結構大変なことなのだ。それを当然のようにする二人は、素直に凄い人達
だと思う。それに比べたら、僕などは頑張っていると言われてもまだまだ未熟だ。
456『ツルとカメ』×37:2007/05/10(木) 00:49:52 ID:NaLW8fqm
「……随分、迷惑をかけましたわね」
 ぽつり、とホウ先輩が呟いた。
「今まで何度も呼び出して、怒鳴って、面白くなかったでしょう」
「まぁ、正直。ツルなんかも毎回キレてましたね」
 だが今はと言えば、そんなことは無い。ホウ先輩と同じ立場になった今は、あんなこと
を飽きもせずに毎回していた理由がよく分かる。僕だって新しい『四天王』のメンバーの
『逆姫』には手を焼いているし、幾ら注意をしても直してくれないのを見ていると柄にも
無く怒鳴りたくなってくる。きっとホウ先輩も僕と同じ気持ちだった筈だ。
「申し訳ありませんでしたわ。その、ヘコむ顔があまりにも好みだったもので」
 全然違うじゃねぇか、この淫乱サドめ。
「あ、今の苛っときた顔もそそりますわ」
「……ボクはいつもの緩んだ顔が好き」
 駄目だ、この人達。
「冗談はこの辺りで……寂しくなりますわね。後カメ君に会えるのも数回、クリスマスの
パーティにも行けば良かったですわ。あのチビちゃんは嫌がったでしょうけど」
 本当に残念な話だ。ついでに言うのなら、出来ればツルと仲良くなった状態で卒業して
ほしいと思う。その機会がクリスマスだったと思うと、後悔の念が沸いてくる。
 そのままお互いに黙り込み、沈黙が流れた。気不味いものではなく、心地好いと感じる
ものだ。今までは尊敬していても、それは生徒会長として張り積めたものだった。穏やか
な空気は初めてのものだが、これはこれで悪くない。
「あ、一つ言い忘れていましたわ。カメ君、オウとセックスしたのでしょう?」
 このタイミングでその話が来るのか。
「どうでした?」
457『ツルとカメ』×37:2007/05/10(木) 00:51:41 ID:NaLW8fqm
 そう言われても、反応に困る。あれは勇気が足りないというオウ先輩を後押しするもの
だったので、他の部分にはあまり気が回っていなかった。敢えて言うならば、褐色の肌は
やっぱり素晴らしいとか、たまには巨乳や貧乳ではなく普通のサイズの乳も悪くないとか、
やけに良い匂いをしていたなとか、どんな家庭でホウ先輩がオウ先輩の処女を奪ったのか、
とかその程度しか思い浮かばない。意外と慣れていないのも実は結構ポイント高かった、
とかの意見もある。思い出してみても、実に少ない。
「皆さんから散々ツッ込まれていると思いますけど、敢えて言いますわ。本音がダダ漏れ
な上に具体的で、しかも空中で乳の形を揉むのは止めてくれませんこと!?」
 随分とテンションが高い、先程の落ち着きが嘘のようだ。オウ先輩を見ると、褐色の肌
の色を赤に変え、身を縮ませてテーブルを見つめていた。普段は表情が出ないので、この
姿は恐ろしく可愛い。ギャップの良さはツルで毎日体感しているのだがオウ先輩のような
パターンもまた捨てがたい。こんなものを見せられたらホウ先輩のことだ、処女を奪って
しまうのも止む無しだろう。淫乱とサドっ気が混じった無敵会長なのだから。
「失礼なことを考えてません?」
「真実の探究をしているだけです」
 そうですか、と猜疑を多分に含んだ目で見られた。成程、人を信じることと疑うことの
使い分けが上手いから生徒会長として立派になったのか。僕もこれからそうしていくこと
にしよう。すぐに成れるとは思わないが、小さな一歩が肝心だ。
「まずは身近なところから!!」
 ホウ先輩の、このけしからん乳は本物か。
 衝撃。
「な、何でいきなり乳を揉むんですの!?」
「すみません、疑わしくて」
 衝撃。
 二度も殴られた。
458『ツルとカメ』×37:2007/05/10(木) 00:53:24 ID:NaLW8fqm
 しかも、今の連続殴打で妙なスイッチが入ってしまったらしい。顔には何度も見てきた
淫乱弩S金髪巨乳お嬢様生徒会長の表情が浮かんでいる。今はもう退職したから元会長か。
「全く、どうしようもない変態ですわね」
 口元に手を当てて上品に笑い、一歩、また一歩と距離を詰めてくる。
「そんなに淫らなことが好きなら、今からしません?」
 嫌な予感がしてきた。
 扉を開いて逃げようと思うが、
「開かねぇ!? ンな馬鹿な!!」「昔偶然発見したんですの。決まった角度とタイミングで中から鍵をかけると、開け方が
少々面倒なものになるのですわ。それを知っているのは、私とオウだけですけど」
「……ごめんね」
 追い討ちをかけるように腕を背後で掴まれ、金属の噛み合う鈍い音がする。懐かしい、
これは初めてホウ先輩達とエロいことをしたときに使われた手錠か。冬の空気に晒された
鋼鉄の冷たい温度に、一瞬背中がぞくりとする。
「……オウ先輩は僕のことが嫌いですか?」
「……カメ君は好き、ホウ様はもっと大好き。……三人一緒なら、一番嬉しい」
 何と酷い、僕の人権は無視か。
 振り替えれば、見慣れた形状の鍵が人差し指の所で小気味の良い音をたてながら回って
いた。それは胸元を通って股間まで辿り着くと、黒いレースの下着の中へと潜り込む。
「ほら、鍵はどこかしら?」
 襟のボタンを外しながら、とろけるような甘い声で言葉は続く。
「オウにもっと積極的になれと言ってくれたらしいですわね。私、とても感謝してますの」
 だったら今すぐ僕を解放してほしい。これから家に帰ってツルの作った昼飯を食ったり、
風呂で洗いっこをしたり、イチャついたり、日も沈んでいないけれどエロいことをしたり
しなければいけないというのに。一緒にお節料理を作ろう、と脳内で約束をしているのに。
餅搗きと言ってツルの体をこねくり回す夢の企画まであるというのに。
「感謝の意味も込めて、精一杯お礼させて頂きますわ。ご主人様」
 耳元で囁きながら、ホウ先輩は股間のジッパーに触れてきた。
459『ツルとカメ』×37:2007/05/10(木) 00:55:19 ID:NaLW8fqm

 ◇ ◇ ◇

「もう、限界です」
 恐るべきはホウ先輩とオウ先輩のコンビネーションだ。、テニスで全国制覇をしたこと
は今の状況に関係有るかは分からないが、互いの隙を埋めるような動きは僕に休むことを
許さずに絶え間のない刺激を与えてきて、気が付けばもう四発も絞り出されていた。オウ
先輩の動きも練習したのか以前よりも格段に慣れており、只でさえ上手いホウ先輩の動き
を絶妙にアシストしている。お陰で今の僕は息も切れ、ちんこもすっかり元気喪失だ。
「ふふ、ドロドロですわね」
 言いながらオウ先輩の顔にかかったものを舐め取り味わうように口でよく噛んで、白い
喉を鳴らして飲み込んでゆく。感謝の気持ちなどと言っていたが、それはもしかして顔射
と掛けているのだろうか。それにしても、オウ先輩の顔射はエロい。
「さて、次は私の処女を」
「ちょっと待った」
 言葉を制して、オウ先輩を見た。今更処女だったということくらいでは驚かないのだが、
オウ先輩の意見が聞きたかった。僕が奪っても良いのだろうか。
「……お願い」
「幾ら家柄が良い相手でも完璧でも他所の男は他所の男。そんな男を相手にするよりも、
馬鹿で変態でも自分が見込んだ相手の方が良いのですわ、女という生き物は」
 そうらしいですよ、アズサ先生。
 大学時代にエニシ先生に処女を捧げ、今は婚期が遅れそうになって焦っている、普段は
クールだが実は結構精神状態ヤバめな担任女教師の姿を思い浮かべた。僕は後ろの処女を
頂いてしまった訳だが、これはこれで良かったのだろうか。一度今のホウ先輩の格好良い
発言を、アズサ先生に聞かせてやりたい。
「ねぇ?」
「? 何がですの? それよりも、早く」
 言いながら、僕のものを舐めて綺麗にしてくる。もう何度も出しているというのに再び
元気を取り戻すエロちんこが恨めしい。それだけ上手いということだと自分に言い聞かせ、
ホウ先輩と唇を重ねた。こうなったら、覚悟を受け止めるしか無い。
「浮気性だなぁ」
「それだけ他人に対して真剣だということですわ」
 良い女だ、と思う。僕には勿体無い。
460『ツルとカメ』×37:2007/05/10(木) 00:56:37 ID:NaLW8fqm
 手錠を解いて貰うと、ブレザーを敷いて横たわらせた。薄い生地なので大した緩衝材に
ならないだろうが、何も無いよりはマシだろう。元々絨毯も厚いので、背中は痛くない筈。
「それじゃ、脱がしますよ」
 既に濡れていた下着を脱がすと、太股を舌で拭う。何度も丹念に、なるべく痛みを与え
ないように。僕は男だし、体が変わっても非処女だったので、どれだけの痛みが有るのか
分からない。なので準備は万端にしなければいけない。
「入れますんで、力、抜いて下さい」
 先端を当てて、ゆっくりと押し込んでゆく。随分と狭い、もしかしたらツル以上に狭い
のではないだろうかと思う程だ。こんなに締め付けてくるのでは、どれだけ痛いのだろう
とホウ先輩の顔を見てみると、
「あれ?」
 うっとりとしていた。
 思い出すのは、ホウ先輩の後ろの穴でセックスをしたときのこと。あのときのホウ先輩
はマゾっ気を全開にして、少し言葉でいじめるだけで感じていた。まさか今、その状態に
なっているのだろうか。試しに乱暴に動いてみると、痛い筈なのに歓喜の声がした。
「痛いですか?」
「もっと、もっといじめて下さいご主人様ァ!!」
 前は初めての癖に、どんなプレイだよ。
 だが何故だか僕の腕は勝手に動き、張りの良い尻を強く打っていた。快音が響く度に、
黄色い声が部屋に満ちてゆく。尻の穴を指先でこねると淫らに腰を動かし、歯を立てて胸
の先端をかじると背を弓なりに反らせて悶えた。
「ホウ先輩、僕のが入っているの見えますか?」
「嫌ぁ、言わないで下さいませ!!」
461『ツルとカメ』×37:2007/05/10(木) 00:59:47 ID:NaLW8fqm
 そう言いながらも、腰のグラインドは止まらない。寧ろより激しく、より淫らに動いて
僕の情欲を煽ってくる。処女だった証が白い太股に鮮やかな赤を描いているのに、それが
嘘だと思う程の淫媚なダンスだ。豊かな胸を大きく揺らし、金色の髪を振りながら、男を
誘いどこまでも落とし込む。僕も例外では無いのだろう、家に帰ればツルが居るのに腰の
動きを止めることが出来ない。全てを注ぎ込みたくなってくる。
「ホウ様、いやらしい。こっちも、こんなに動いて」
 自分の割れ目を掻き混ぜていた手を引き抜くと、オウ先輩はそれを菊座へと伸ばした。
二つの穴を責められて首を振り乱すが、オウ先輩の唇が重ねられたことで動きが止まる。
舌を絡め、貪欲に互いの口内を求める姿は、この世のものとは思えない程の色香に満ちて
いて、僕の方こそが部外者だと錯覚させられる程だ。
 限界が近く、僕は腰の動きを加速させた。ホウ先輩の胸を何度もかじって歯形を付け、
その度にオウ先輩が歪な傷跡を舐める。されるがままのホウ先輩は涙を流して喜び、ただ
快楽に身を震わせていた。既に何度も達している膣は痙攣を続けており、中の粘膜が亀頭
を包み、乱暴とも言える動きで擦ってきている。
「膣内に、膣内に出して下さいませ!!」
 脚が腰に絡み付いてきて、一気に奥まで突き入れた。
「はぁ、出てますわ。熱いのが、たくさん」
 エロ漫画を見ているとよく出てくる台詞だが、実際に言われると更に凄い。
 引き抜くと、ホウ先輩は己の血が着いた肉棒を愛しそうに舐めた。オウ先輩も加わって、
やがては何の痕跡も無い状態になる。だが精液が溢れ出るホウ先輩の割れ目と部屋に充満
する生々しい匂いが、淫猥な交わりがあったことを強く主張していた。
「ありがとうございました。これで何の後悔も無く卒業出来ますわ」
「……ありがとう、嬉しかった」
 そう言われると、こちらも嬉しい。
「ところで、どうすればドアは開くんですか?」
「あと三回程中に入れて貰えば言いますわ」
 コノヤロ、全然満足してねぇじゃねぇか。
「……ボクにもお願い」
 迫ってくる二人を見て、僕は溜息を吐いた。家に帰るまで体力は保つのだろうか。
462『ツルとカメ』×37:2007/05/10(木) 01:01:11 ID:NaLW8fqm
亀「『ツルとカメ』質問コーナー!!」
水「今回は二枚の葉書と八個のレス!!」
亀「ゲストはホウ先輩の予定でしたが、素に戻った後は痛みが酷いらしく」
凰「……よろしく。何だか漢字だと見辛いね」

>>441
亀「早い、僅か3分」
水「作者が投下を見直すよりも早いね」
凰「……正直、見直す前に、きちんと見てから投下すれば良いのに」
亀「それは言ったら駄目なお約束です」

つ[]手が無意識に〜
水「嫉妬、かな?」
凰「……ボクも、カメ君以外がホウ様に手を出したら怒る」
亀「ほら、作者の出身がゲフンゲフン」
凰「……納得」
水「それで良いの!?」

>>443
亀「そうだよ、宇宙で一番愛してる」
水「凄いよね、はっきり言えるのは」
亀「宇宙一可愛いよな!?」
凰「……違う、一番はホウ様」
亀「それは違います」
水「喧嘩は駄目!!」

>>444
亀「ほら、水樹の出番だ」
水「生きて!! あたしも頑張るから!!」
亀「もう一押し」
水「ほら、投げチューだよ」
凰「……毎回やってるの?」

>>445
亀「まぁ、ツルに始まりツルに終わるSSだからな」
水「個人的最萌ヒロインの一人らしいしね」
凰「……ホウ様は?」
亀「四番目らしい、三番目はオウ先輩」

>>446
亀「それは×51らしいので無いだろ」
水「いや、人としてそれは」
凰「……ホウ様が居れば、どうでも」
亀「ツルが居れば、どうでも」
水「極論だなぁ」
463『ツルとカメ』×37:2007/05/10(木) 01:04:06 ID:NaLW8fqm

つ[]カメ、ツルを〜
亀「もろちん」
水「止めなよ、下品なボケは」
凰「……しかも二度ネタ」
亀「でも真面目に愛してるぞ。プロポーズもその内するし、目標は学生結婚だ」

>>450
亀「見てる人が居たのか」
水「ヘドロを無視して書くなんてね」
凰「……無責任」
亀「作者曰く、武者修行らしい」
水「あぁ、只でさえ他のスレのも止まってるのに」
亀「内輪ネタは終了」
凰「……やりすぎだしね」

>>451
亀「作者も自分をそう言われるのが苦手みたいだしな」
水「様付けなんて、もっとだよね」
凰「……下のにアイディアがあるよ」

>>452
亀「キャスト?」
水「何のスラングだろ?」
凰「……寧ろ、ボク達がキャストだよね?」
亀「そうですね。まぁ、作者の呼び方は正直どうでも」
水「コテハンあるしね」

>>453
水「懐かしいね」
亀「ある意味キャストオフだな」
凰「……でも、ツンデレ?」
水「判断が難しいね」
亀「作者は夏の間、基本的に全裸らしいがな」
水「うわ」

亀「次のヒロインは、チーちゃん」
水「実はクリスマスで出番無かったね」
亀「ホウ先輩達と違って、描写すら無かったな。作者のミスだ」
水「で、何してたの?」
亀「それは多分次回で書かれる。思い付いたら」
水「うわ、酷い。ではまた来週、『ツルとカメ』でした!!」
464ロボ ◆JypZpjo0ig :2007/05/10(木) 01:04:46 ID:NaLW8fqm
今回はこれで終わりです
465名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 01:13:55 ID:5Adzxo6s
お・ま・け!お・ま・け!
466名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 18:54:12 ID:9ixlFIJE
1番槍GJ!
本音がダダ漏れな上に具体的で、しかも空中で乳の形を揉むカメが最高過ぎました
ホウオウコンビは好きな組み合わせなのでいつも気分よく読めました、もう一度GJ!

つ[]ホウオウコンビの乳繰り合いは週何回ですか?
467名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 22:53:19 ID:CduMnysj
>>464
GJ!
マゾの究極はロストバージンすらも悦しむのか。
勉強になりました。
468名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 01:05:30 ID:GoGW8744
神クオリティにGJ!!

4日前ツルカメキャラが全員と大乱交繰り広げ全員(一真含)が妊娠して最終回という悪夢を見た。
夢精した上に汗びっしょりかいた。

つ[]カメはツルとずっと二人きりと乱交ハーレムエンドどっちがいいですか?
469名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 01:17:04 ID:AHyM+TKU
カメに殺気沸いた
470名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 00:02:38 ID:oZGqI2TE
>>469
いつから?
471ロボ ◆JypZpjo0ig :2007/05/13(日) 00:05:22 ID:pESZrB1B
すみません
諸事情により、投下は明日の夜に
只でさえ隔週にしたのに何をやってんだ俺orz
472名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 00:55:45 ID:1P4+iP0t
>>470
さっき。

>>471
了解しました。
お仕事頑張ってくださいね。
473ロボ ◆JypZpjo0ig :2007/05/14(月) 01:15:41 ID:AKRonvC2
仕事\(^o^)/オワタ

投下しますよ
474『暗黒刑事ヘドロの魔法幼女大作戦』:2007/05/14(月) 01:17:23 ID:AKRonvC2
第9話『前夜祭』

 その部屋は、音が無かった。
 管理局内にある治療室、白で統一されたその部屋には二人分の人影がある。黒髪を短く
刈り込んだ中年の男性、虎蔵は言葉を発せず、簡素な椅子に腰掛けていた。視線の向かう
先は、ベッドに横になっているリリィだ。今は眠っているが寝顔は安らかという言葉とは
程遠いもので、眉根を寄せてはうめくように長い息を吐く。
 不意に、その目が開き、
「あ」
 目が合った瞬間、
「あああぁぁぁァァァ!!」
 リリィは狂乱した。
 シーツを乱し、布団を跳ね飛ばし、大粒の涙を流して一心不乱に手足を振り回す。声が
枯れているのは、この叫びを何度も繰り返しているからだ。虎蔵からの言葉で拘束服など
は付けられていないものの、せめて爪が割れないようにと手に巻かれた包帯が痛々しい。
「落ち着け、俺は平気だ!!」
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」
 抱くように体を押さえ、何度も落ち着けと言い聞かせ、そこで漸くリリィが静まった。
このような状態でリリィの体に傷が付いていないのは今のように虎蔵が常に側でリリィを
押さえてていたからだが、代わりに虎蔵の顔には幾つか痣があった。
 数分。
 何度も顔を殴られ、しかし抱き続けた結果、やっとリリィは目を閉じた。シーツを軽く
整え、脱力した小柄な体を寝かせると、部屋の隅にまで飛んでいた毛布を被せてやる。
 ずっとこれの繰り返しだった。
 本格的に寝入った様子を見て、安堵の吐息をしながら椅子に座る。安物のビニール性の
クッションが擦れ、高い音をたてた。それを最後に、再び部屋の中に静寂が訪れる。
「とら、ぞ、うさん」
「安心しろ、今は休め。辛いなら、側に居てやるさ」
 髪を撫でてやると、少しだけ安らいだ顔になった気がした。しかし、ここで安心しては
いけないとも虎蔵は思う。旅館から帰ってきてから三日、ずっと今の状態なのだから。
475『暗黒刑事ヘドロの魔法幼女大作戦』:2007/05/14(月) 01:19:17 ID:AKRonvC2

 ◇ ◇ ◇

「代わりますよ、虎蔵さんは少し休んで下さい」
 無言で首を振る虎蔵に眉根を寄せ、リィタは手首を掴み強制的に立ち上がらせた。体格
の差は倍近くあるが、装甲を纏っていないもののリィタの体は『暴君』フランチェスカと
同じものだ。大して抵抗も出来ずに、成すが儘になってしまう。
 だが相手が他の者だったとしても、それは変わらなかっただろう。三日間も不眠不休で
ろくに食事も取らず、ひたすらリリィを見守っていたのだ。その顔にあるのは殴打による
痣だけではなかった。強い意思が宿る二つの瞳の下、そこには濃いクマがあった。その姿
を見れば、例え子供が見たとしても弱っていると一瞬で判断出来るだろう。
 部屋を連れ出されると、代わりに薫が入ってゆく。一瞬こちらを向いて、目が合った。
浮かんでいたのは強い疲労と、悲しみの色。そんな者に心配されるとは、自分は余程酷い
状態だったのだな、と苦笑する。鏡を見たらどんな顔があるのか、と自嘲するように。
「お前は休まなくて良いのかよ?」
「私は常に回復状態なので心配要りません」
 その分老化が強まっているでしょうけどね、と呟いたが虎蔵には聞こえなかった。
「ほら、早くご飯食べて下さい」
 辿り着いた先は食堂で、そには既にヤキバソとコンソメスープが置いてあった。リィタ
の手作りなのだろう、独特の切り方をされた不揃いな野菜を見て胸の奥に熱が満ちてゆく
のを虎蔵は感じた。その心遣いを無駄にしないよう、大人しく席に着く。
「これだけしか作れませんけど、栄養は考えてあります。野菜でビタミン、麺で炭水化物、
コンソメスープでミネラルも補給出来ます。大変でしょうが、残さずに食べて下さい」
「凄いな」
「一応、頭は悪くないので」
476『暗黒刑事ヘドロの魔法幼女大作戦』:2007/05/14(月) 01:20:27 ID:AKRonvC2
 照れたようにそっぽを向くリィタの頭を撫でながら一口、それだけで力が体に蓄えられ
るのが分かった。まだ大丈夫だと思っていたのだが、体力は限界に近くなっていたらしい。
それを埋めるべく、一気に胃袋へと掻き込んでゆく。
 数分。
 結構なボリュームのあった食事は、全て虎蔵の腹の中へと消えていた。
「落ち着きましたか?」
「あぁ、美味かった」
 リィタは嬉しそうな顔をしたがすぐに表情を真剣なものに変え、本題です、と言った。
「どうして、リリィはあんなに落ち込んでいるんだと思いますか?」
「あまり言いたくねぇが、そりゃ、自分が原因で皆が怪我したからだろ」
「違います」
 今まで見せたことの無い、険の表情を浮かべて溜息を一つ。
「近いですけど、違うんです。リリィは、虎蔵さんがやられたから傷付いているんですよ」
「今までも何度も怪我しただろ」
 分かってませんね、と呆れたような顔をしてそっぽを向いた。視線はリリィが寝ている
治療室へ、何かを迷っているように黙り込んだ。その真意が分からず、虎蔵も無言で茶を
すする。温く、嫌いな状態だが、それも気にならない。
「リリィが寝ている状態では言いにくいのですが。虎蔵さん、リリィは虎蔵さんのことが
好きなんですよ。だから、あんなに酷い有り様になってるんです」
「俺だって結構好きだぞ、だから看病してやった。それは勿論、お前が相手でもだ。好き
だから俺は頑張れる、この正直しんど過ぎる仕事をやっていけてるんだ」
 あの減らず口さえ無ければ、もっと良いのにな、と付け加えた虎蔵に恨むような視線を
向け、リィタは頭を抱えた。分かってない、この朴念人は分かってない、と呟きながら、
盛大に肩を落とす。何か悪いことでも言っただろうか、と虎蔵は首を捻って先程の自分の
発言を思い返したが、特に疑問は浮かんでこない。自分は管理局の者だけでなく監獄都市
の中に居る者も好きだ、そこは間違っていない。リリィも悪態を着いてくるものの、自分
との信頼関係はそれなりに強いという自覚もある。そこも間違っていない筈だ。そこまで
理解し、納得して、改めて疑問に取り組むが、おかしい部分は一つもない。
477『暗黒刑事ヘドロの魔法幼女大作戦』:2007/05/14(月) 01:22:00 ID:AKRonvC2
「あのですね、リリィは虎蔵さんを異性として好きなんですよ」
 言われたことの意味を理解出来ず虎蔵は思考を止め、次に体の動きを止めた。茶を口の
端から垂れ流し、傾けたままの湯飲みからも茶が溢れた。まるで漏らしてしまったように
股間に染みが出来るが、それにも虎蔵は反応を返さない。先程とは違う意味で、何も言葉
を発することが出来なかった。リィタが慌てておしぼりを持ち股間を拭ってくるが、虎蔵
はその犯罪的な行動にもされるが儘だ。
「お、おま、な、にょ」
 漸く頭の中が再起動を始め、お前何言ってんだ、そう言おうと思ったのに舌が回らない。
代わりにリィタの発した言葉の意味が超高速で駆け巡り、思考のメモリを再度パンクさせ
ようとしていた。リリィが自分のことを男として愛している、それは無いだろう。年齢も
二十歳以上離れているし、どちらかと言えば娘のような存在だ。
「ふぅ、俺もついに罪人の仲間入りか。ミイラ取りがミイラ、管理局の人間がロリコン罪
で捕まることになるなんて悲しい話だ。しかもDr.ペドのお仲間か、最悪だ!!」
「落ち着いて下さい。まだ未遂ですし、合意の上なら捕まりません。それにDr.ペドから
見たらリリィは多分アウトですよ、14歳なので。だからセーフです」
「リリィは毛も生えてねぇんだぞ!?」
「体質、遺伝です。私達の母もパイパンでした」
 月の魔女の血族の思わぬ秘密をバラされて呆然とするが、今度は立ち直りが早い。股間
に毛が生えていないと理由などはどうでも良いのだ、肝心なのは虎蔵とリリィの位置関係
である。恋愛事など全く考えていなかった虎蔵と、その虎蔵に恋焦がれていたリリィとの。
「それで、虎蔵さんはどうなんですか? さっきの話ぶりではリリィの気持ちに気付いて
いないどころか、意識すらもしてなかったみたいですが」
478『暗黒刑事ヘドロの魔法幼女大作戦』:2007/05/14(月) 01:23:34 ID:AKRonvC2
 虎蔵は、答えられない。
 沈黙。
 黙り、沈むという言葉が空気の流れを止めた。沼の底に存在する泥のように周囲の喧騒
をことごとく無視して、動くという概念すらも否定して、流動物であるにも関わらず固体
のように静寂の存在として溜っていった。
 虎蔵の心は、今もセリスの所にある。娘も飛び抜けて愛しているが、それの遥か上空、
頂点には妻という者が居るのだ。それは殺されて数年経つ今現在でも変わらない。慈しむ
という言葉をも超越した、まるでヘドロのような目をして写真を眺める毎日である。暗黒
刑事ヘドロという不名誉極まりない称号を嫌がっているにも関わらず、毎日その暗黒行為
を繰り返しているのはその為だ。
 ある者は、それを妻に対する未練だと非難する。
 ある者は、それを死に対する否定だと非難する。
 ある者は、それを今に対する逃避だと非難する。
 リィタは、それに対して何も言わない。
 薫は、それに対して何も言わない。
 リリィは、いつもヘドロのようだと言った。
 しかしそれは、表情を言葉で表現しただけだ。その行為に対しては、やはり薫やリィタ
のように何も言わなかった。今までは、それだけの意味しか持たなかった。だがリリィの
本心が露呈した今では、全く別の意味を持つものへと変わってくる。
 今まで、どのように思って言っていたのか。
 妬いていたのか、悔しかったのか、それとも悲しかったのか。自分で思い浮かべたこと
ではあるが、どれも自惚れの強い考えだと思う。本当のところは、さっぱりと分からない。
何しろ虎蔵はリリィ本人ではない、考えが分かる筈も無い。考え方も違えば、性格も違う。
言葉から推測するにしても、本心を見せないように並べられていたものばかり。不愉快な
パズルの説明のようだ、と虎蔵は思う。完成図の抽象的なイメージだけを伝えられたが、
ピースを一つも渡されていない状態。イメージだけは沸いてくるが結果は見えず、それを
確認しようにも組み立てることが出来ないので、どうにも出来ない状態だ。
479『暗黒刑事ヘドロの魔法幼女大作戦』:2007/05/14(月) 01:24:20 ID:AKRonvC2
 ならば次はどうするのか、それは人によって変わる。イメージを頼りに店を訪ね歩き、
例え説明した者の答えとは違っていたとしても、自分で納得したものを購入する者も居る。
これでは情報が足りないと更なる説明を求め、完全な答えを手に入れた上で店に赴き購入
する者も居る。これでは話にならないと諦め、別のものに関心を向ける者も居る。
 虎蔵は考えるよりも動くタイプの人間、一つ目だ。言わない部分があるのなら、それは
説明する者の判断に成されたものだと受け止め、追求しない。諦めることもしない。足で
踏み出し、自分で真実に近付こうとするタイプの人間である。
「どうなるかは分からんが」
 まずはリリィと話をするべきだ、と決意した。
「最後に一つ訊きたいが、リィタ、お前はどうなんだ?」
「私は虎蔵さんの娘であり、リリィの妹でもある。それだけ言っておきます。問題は提示
されました、後は答えを出すだけなんです。この先、どうするのかは、リリィと虎蔵さん
が決めることです。これだけは私が口を挟めることではありませんから」
 では私は腕輪の修理をしなければいけませんので、と顔を普段の無表情に戻し、リィタ
は食堂を出ていった。普段ならば困ったときに必ず一度は目を向ける、携帯の待受画像に
してあるセリスの顔を見ることも出来ず、虎蔵は苦い顔で頭を掻いた。
480『暗黒刑事ヘドロの魔法幼女大作戦』:2007/05/14(月) 01:25:57 ID:AKRonvC2

 ◇ ◇ ◇

 リリィの寝ているベッドの隣、椅子に腰掛けた虎蔵は幼い顔を見つめた。起きて荒れる
ことも無ければ、悪口を言ってくることもない。数分程前に行ったリィタとの会話で妙な
気負いが出来たものの、無理に看病をしようという潰されそうな責任感が消えたのも事実。
そのような状態でリリィを客観的に見てみると、今までは見えていたようで意外と見えて
いなかった部分が幾つか見えてくる。
 例えば顔だ。整っているとは思っていたが、それは太陽のように強いものではなく月の
ように繊細なもの。触れただけでも傷付いてしまいそうだと思うくらいに、儚げな印象を
与えてくるものだ。死んでいるようにすら見える、と虎蔵は思った。
 それよりも驚いたのは、細く白い掌だった。いつものように頭を撫でてやるのではなく
手を握ったのだが、そこで虎蔵は気付いた。女の柔らかなものではなく、男のように固く
ざらついたものだった。開いてみれば理由も分かる、無数の傷があったのだ。何度も傷を
重ねたことにより、肌は樹皮のようになっていた。リリィは幼い娘でありながら、管理局
トップクラスの技術者でもある。そう生きていると、虎蔵は改めて気付かされた。
「大変だったろ?」
 弾力の減った掌を軋ませるように強く握り、虎蔵は言う。
「すまん、俺は本当に何も知らなかった」
 反応は来ないが、構わない、と思う。
「悪かったな、辛いことに気付いてやれなくて。聞こえてないだろうがな、聞いてくれ。
無理に戻らなくても良い、その分苦労をしてきたんだからよ。だから」
 一息吸い、
「今は、休め」
481『暗黒刑事ヘドロの魔法幼女大作戦』:2007/05/14(月) 01:29:10 ID:AKRonvC2
 暴れるリィタをなだめる為に言っていたときとは違う意味を持たせ、静かに語りかけた。
 以前リリィは、管理局員という今の世界を自分の選んだ道だと言った。月の魔女の血族
の選ぶ、誇りのある道だと。リィタも同じことを言っていた。だが背負いすぎだ、と思う。
道というものは歩いて進む以外に出来ることはない、その為のものだからだ。だが他の者
に無理に合わせる必要も無い。個人にはそれぞれののペースというものがあるし、疲れた
ならば休めば良い。道は逃げたりしないし、道に居る限り、諦めることさえしなければ、
目的地には必ず辿り着くことが出来るのだから。
「休め」
 もう一度言った言葉に、虎蔵は言葉を続ける。
 俺が守っててやるからよ、と。
「……ありがとうございます」 突然の言葉に、体が跳ねた。繋いでいた手を離し、一歩引いてリリィを見る。
「正気に戻ったか」
「人をキチガイみたいに言わないで下さい、ヘドロさんの方がよっぽど頭がおかしいです」
 いつもの言動に安堵し、余裕が出るとすぐに重大なことに気が付いた。
「いつから起きてた?」
「手を握られ始めた辺りからです」
 殆んど全てが筒抜け状態だった、そのことに虎蔵は悶えた。リリィは上体を起こしながら横目で虎蔵を見て、今の状態
に更に追い討ちをかけるように白い目をして、
「寝ているレディの手を握るなんて、このエロ中年!!」
 わざわざ手でメガホンを作り、叫んだ。
「ば、馬鹿野郎。妙な誤解を広めるな!! 大体エロはお前だ、このパイパン露出狂が!! 
何度も女房以外の股間を見せやがって、俺の身にも……いかん、落ち着け俺」
 このままでは肝心の話が出来ない、と虎蔵は顔を真剣なものに変えた。
「心が治ってテンション高ぇのは分かるが、今から真面目な話をすんぞ?」
482『暗黒刑事ヘドロの魔法幼女大作戦』:2007/05/14(月) 01:30:00 ID:AKRonvC2
 リリィの目を見つめ、
「リィタから話は聞いた、お前の本心ってやつをよ。結論だけ言うぞ、俺はお前を嫁にゃ
出来ねぇよ。俺は今でもセリス一筋、もう暫く他の女を見る気は無ぇんだ」
 だがよ、と一拍空け、
「それでも俺のことを好きだってんなら、努力はする。お前には悪い話だが、セリスにも
悪い話だが、俺の中できちんとケジメ付けれるまで待っててくれ。それからリリィ、お前
に対して絶対に向き合ってみせる。長い時間になるだろうがよ、約束は守る」
 数秒。
 果たして、リリィは頷いた。
 無表情でもなく、罵倒をするときのように白い目をするでもなく、微笑、という虎蔵に
初めて見せる表情を浮かべて。虎蔵が寝ているリリィにしたように手を握って、情の熱を
持った瞳で寸分もずれることなく、真っ直ぐな視線で虎蔵の両の瞳を射抜く。自分はここ
に居るのだと、存在にも言葉にも嘘は無いと伝えるように。セリスもよく浮かべていた、
良い顔だと虎蔵は心の中で小さく呟いた。
「分かりました。なら私は待ちます、虎蔵さんが自分の中でセリスさんを諦めても良いと
思えるようになるまで。そして待ってて下さい、私がセリスさん以上になるまで。いつか、
いつかきっと振り向かせてみせますから」
 やっと言えた、とリリィは呟き、大袈裟に腕を広げてベッドへと倒れ込む。マットレス
に体が沈む低い音が響き、続いて毛布を被る音が生まれる。虎蔵の視界からリリィの姿は
消えた、今は毛布の膨らみが少女の存在を示している。その中で少女がどのような表情を
浮かべているのかは、分からない。無理に見ようとも思わず、虎蔵はそのまま目を閉じた。
「楽しみにしてるぞ」
 はい、という微かな声を聞き、実に虎蔵は三日振りに意識を闇に落とした。
483『暗黒刑事ヘドロの魔法幼女大作戦』:2007/05/14(月) 01:31:26 ID:AKRonvC2
セ「『暗黒刑事ヘドロの魔法幼女大作戦』質問コーナー、今回は3つのレスと3つの葉書
を紹介よ。今回は誰も死ななかったけど、ゲストは居ます。Dr.ロリさんです」
ロ「小学生以上の女は死ね」
セ「いきなりトバしてるわね?」

>>422
ロ「俺も昔作ったんだがな」
セ「けど?」
ロ「はいてないのを見る前にボコられた」
セ「当然ね」
ロ「更にピンチで服がボロボロなのもやりたかったんだが、半端じゃなく強く作ったのが
仇になっちまってな。全くやられねぇんだよ、ソイツ。だから仕方なく自爆させた」
セ「凄い馬鹿ね」
ロ「また作ろうと思うんだが、こっちには機材が無いから困る」

>>423
セ「素質は充分ね」
ロ「いや、兄貴はそんなヌルいモンじゃねぇ。72時間連続で幼女ポスターを見ていたり、
一晩でお買得ティッシュ箱セットを使いきったり、普通じゃねぇんだ」
セ「あなたも同類よね? それに女の前でそんな話は……引くわ」
ロ「うるせぇ、ババァは女にカウントしねぇ。具体的には12歳以上だ」
セ「もう一回言うわね。あなたも同類よ!!」

つ[]ケータイ幼女
ロ「オナホールみたいなもんか」
セ「その発想が出るのは変態だけよ!?」
ロ「他に何があるんだよ?」
セ「魔法少女特有のマスコットとか」
ロ「その年でアニメの話すんなよ。それとアレか、マスコットには綿棒プレイか」
セ「もう嫌、こんなエロキチ○イ」
ロ「馬ッ鹿、お前、男はエロい生物なんだぞ? 旦那もだ」
セ「虎蔵さんは変態じゃないわよ!!」
484『暗黒刑事ヘドロの魔法幼女大作戦』:2007/05/14(月) 01:32:51 ID:AKRonvC2

つ[]幼女探偵〜
セ「あら、可愛いらしい」
ロ「寧ろ俺が探偵になる、隅々まで体をチェック。おや怪しい穴が、これは奥まで調査を
しないといけないね、服を脱いでくれ。という素晴らしい流れが」
セ「どこまで変態なのよ?」
ロ「エロ小説やエロ漫画での由緒ある流れだ、馬鹿にするな。医者プレイからの派生だな」
セ「そう言えば虎蔵さんも昔、そんなビデオを」
ロ「だろ? あいつも男だ、ここは仕方ないだろう」

つ[]なんとなく〜
セ「らしいわね」
ロ「無駄な凝り方だな。それよりかは幼女描写にもっと熱を」
セ「何でいきなりズボン脱ぐのよ!?」
ロ「俺は慎ましい紳士だからな、レディの前では脱がん」
セ「意味分からない上にあたしは淑女よ!?」
ロ「馬鹿野郎、さっきババァはカウントしねぇっつっただろうが!!」
セ「もう帰って良いかしら?」
ロ「好きにしろ、オナニーの邪魔だ」

>>498
ロ「勝手な都合で休んで、最低だな」
セ「オナりながら言う貴方よりはマシよ」
ロ「仕方ないだろ、あっちで幼女達が遊んでるんだから」
セ「でも皆半壊状態よ?」
ロ「マジで?」
セ「活字マジックなのよ。天国とは名ばかり、実はこっち結構血みどろよ?」
ロ「うわ、そんな風に見えてきた」
セ「でも何で更に勃起するのかしら?」
ロ「鬱勃起、身体損傷系のものも範囲内だからな」
セ「最悪ね」
ロ「黙れ、これはロマンだ。別に作者の趣味とかは関係無いぞ?」
セ「あぁ、言っちゃった」

セ「さて、苦しかった時間もやっと終わり。次からはクライマックス、最終戦へと突入よ。
貴方のハートを一刀両断、『暗黒刑事ヘドロの魔法幼女大作戦』でした。次回も見てね!!」
ロ「幼女たまんねぇ!!」
セ「もううるさい、大体何で胴体えぐられてんのに下半身に血が集まって(ry」
485ロボ ◆JypZpjo0ig :2007/05/14(月) 01:34:44 ID:AKRonvC2
今回はこれで終わりです

皆さんの幼女アイディアを一つも採用出来なくてすいません
上でも書きましたが、次からラストスパートです
486名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 23:07:10 ID:1P4+iP0t
>>485
GJ〜。
たまにはこんな回があっても良いですね。
487名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 05:57:56 ID:6zA1Yq0B
GJ!
いつものロボさんSS過ぎて吹いたww
某スレでファンになった身としては、こんな真面目な内容も嬉しい
488名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 03:17:04 ID:rx4sIUJ8
GJ!ようやく告白した(させられた)な。
来週からどんなENDに向かってくのか楽しみにしてるわ。


つぎのよ う じ ょは〜・・・宇宙から様々な攻撃(人工衛星落下とか流星群)を仕掛けてくる、よ う じ ょで。
格好は土星みたいに小さな星をまとってて、時々やばい場所が見えるチラリズム風で。
あとage
489名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 00:31:51 ID:r3yl0EQo
投下しますよ
490『ツルとカメ』×38:2007/05/17(木) 00:33:40 ID:r3yl0EQo
「おはようございます、カメさん」
「あ、おはよう」
 これからツルとお節料理の材料を買いに出ようとした矢先のこと、玄関のドアを開くと
一週間ぶりに見る顔があった。ツルとは違う幼馴染み、チーちゃんはこちらを睨むように
見つめ、いきなり腹を殴ってくる。誰に教わったのか、腕だけの打撃だというのに物凄い
威力だ。思わず咳込んでしまったが、構うことなくチーちゃんは打撃を重ねてくる。
「何か私に言うことは無いですか?」
 言うこと、とは何だろうか。3サイズは変わっていないし、パンツの色は分からない。
服装はいつもより若干気合いが入っているような気がするものの、それに気付かないから
という理由でいきなり殴ってくることは無いだろう。だとすれば、他には何があるのか。
「あ、今日はニーソックスじゃなくて黒スト……痛ぇ!!」
 脛を蹴られた。
「分かりませんか? クリスマスのパーティに私を呼んでくれなかったカメさん」
 言われたことの意味を考え、数日前に集まった面子を思い出し、今頃になりチーちゃん
を呼んでいなかったことに気が付いた。うっかり、本当にうっかりだった。一真は呼んだ
というのに、何故チーちゃんを誘い忘れたのだろうか。今になって考えてみると、あまり
にも馬鹿だとしか思えない。チーちゃんも大切な仲間だというのに。
「私がどんな思いでいたか、分かりますか?」
 分かる、痛い程に分かる。
「仕方なく独身女子友達ばかりが集まったパーティに出て、処女を奪われそうになって」
 それは大変だっただろう。と言うか、後少しでオウ先輩やアズサ先生の仲間入りをする
ところだったのか、何の仲間かは敢えて言わないが。それにしても、一年の女子は随分と
危うい。ホモ部と化している男子バスケ部も含め、今度何か対策でも考えようと決意する。
「埋め合わせに、これから買い物に付き合って貰いますからね」
 その要求に頷き、しかし、
「カメ、さっさと行くわよ。って、何でここに小娘が居てカメが土下座してんのよ?」
 ツルの存在を思い出した。
491『ツルとカメ』×38:2007/05/17(木) 00:35:22 ID:r3yl0EQo

 ◇ ◇ ◇

「良い天気、風が気持ち良いですね」
 そうだな。
「カメ、あの服可愛くない?」
 いや、ツルには似合わない。
 いつもなら、それぞれに答えることも出来ただろう。だが空気が重く、何も喋ることが
出来ない。表面上は二人とも明るく、言葉もありふれたものだ。だが互いが互いを無視し、
僕にばかり語りかけてくるので違和感しか感じなくなっている。それだけでなく二人とも
僕の手を握っているのだが、それぞれが爪を立ててくるので自分の意見が言い辛くなって
いるのだ。例えばツルに何かを言おうとするとチーちゃんが手の甲をえぐってくるし、逆
にチーちゃんの言葉に答えようとするとツルが万力のような力で掌を締め付けてくるのだ。
こんな状態で一体、僕に何をしろと言うのだろうか。
「カメさん、クレープ食べましょう」
「あ、この喫茶店バナナタルトが美味しいんだって」
 チーちゃんとツルがそれぞれ左右に分かれようとして、両腕が引っ張られる。そんなに
明るい顔で腕を引かないでほしい、このままでは肩が外れるどころか体が真っ二つになる。
いかん、尻や脳が二つに分かれてきた。このままでは本格的に二等分されてしまう。
「ちょっと離してくれ」
 何故か二人とも強く爪を食い込ませてきた。釣り針が引っ掛かった状態のイカの気分が
なんとなく分かった。鋭いものがあれだけ食い込むのだ、辛いだろう。
「早く放しなさいよ、小娘。大岡裁きって言葉知らないの?」
 そのような理屈だったら、出来ればツルに放してほしい。それに言った側から僕の腕を
強く握ってきたのは、これはどのような意味なのだろうか。ツルに手を強く握られたり、
求められたりすることは嬉しい。この痛みが無ければ、もっと嬉しい。
「貴方こそ、カメさん痛がっているじゃありませんか!!」
492『ツルとカメ』×38:2007/05/17(木) 00:36:33 ID:r3yl0EQo
 いや、チーちゃんの方も負けず劣らず痛い。
 だが神は僕を見捨てなかったようだ。ますます腕の力が強くなり、苦悶しているところ
へ頼りになる人影が視界に入ってきた。黒のショートカットに細いフレームの眼鏡、学校
帰りだろうか、いつもの黒いスーツに身を包んだアズサ先生だ。アズサ先生は冷たい美貌
の中でも一際印象的な切れ長の目をこちらに向けると不思議そうに首を傾げ、
「ん、カメ何をしてるんだ?」 堂々と寄ってくる。
「助けて下さい」
「自分で何とかしろ、私だって忙しいんだ。誰かさんが毎回振るせいでな」
 畜生、後半で本音が丸見えですよ。
「あ、パーティだったらまた誘ってくれ」
 このタイミングで何ということを言うんですか。左右からの視線が痛いし、しかも腕を
引く力が強くなってきたような気がする。特にチーちゃんは僕を半目で睨み、
「先生は誘ったのに、わたしは誘えないんですか?」
 随分と痛いところを突いてくる。違う、違うんだと言えたらどれだけ良かったのだろう。
今年もきっと男も居ないで寂しかろう、というエニシ先生の言葉を聞いて、アズサ先生に
手を差し述べただけなのだ。そこには特別な意味などない、お人好しだと言われる僕の癖
が出てしまっただけなのだ。幼馴染みよりも独身女教師の優先度の方が高かったなんて、
そんなことは無いのだ。あとツルも無理矢理腕を曲げさせるのを止めてほしい、そっちの
方向には曲がらないのだ人間は。ほら間接が何やらヤバい音をたてている。
「何だか大変そうだな」
 悪化させたのは間違いなく貴方です。
「それじゃあ、死なない程度に頑張れよ。私は忙しい」
「……帰っても一人で煙草と酒ばっかりのくせに」
 聞こえないように言ったつもりだったのだが、物凄い形相で殴られた。
「今のはカメさんが悪いですよ」
「そうね、正直者は損をするわ」
 ツルよ、それは残酷発言だ。
「わ、私だって男の一人や二人くらい」
「嘘はいけません、閻魔様にベロ抜かれますよ」
493『ツルとカメ』×38:2007/05/17(木) 00:38:11 ID:r3yl0EQo
 再び殴られた。だが行動はアクティブでも流石に辛くなってきたのだろう。アズサ先生
は半泣きになりながらビールの自販機に連コイン、大量の缶ビールとカップ酒を購入する。
紙幣ではなく貨幣で買ったのが何ともわびしい感じだ。そしてバッグ一杯にアルコール群
を詰めると逃げ出していった。これからヤケ酒でも煽るのだろうか、不憫な人だ。
 まぁ、それよりも不憫なのは僕の腕だが。
「あ、ごめん。忘れてた」
「すいません」
 漸く放されて、自由という言葉の意味を味わった。拘束から解き放たれるというのは、
何と気持ちの良いものだろうか。これなら乳も尻も二の腕も揉み放題、スカートも捲って
捲って捲り放題だ。当然、ブラのホックを外すことも可能。
「こんな風に!!」
 二人の背中を軽く叩き、ホックを外す。コツは最初軽く寄せるようにして、次いで捻る
ことだ。今でこそ簡単に出来るが、昔は苦労したものだと思い出す。水樹にブラを着せて
一真と三人で練習しているところをチーちゃんに見られて、暫く気不味くなったのだった。
特に一真などは家の中で二週間程居場所が無かったらしく、頻繁に僕の家に泊まりに来て
いたものだ。懐かしい話だが、チーちゃんは覚えているだろうか。
「か、カメさんの」
 目を向けると、睨まれ、
「「馬鹿ぁ!!」」
 ツルと二人で前後同時に股間を蹴ってくる。
 激痛。
 あまりの衝撃に意識が一瞬暗転して、僅かな暗闇の後に来たのは冷えたアスファルトの
固い感触だった。股間の痛みは引かず、スカートの中も覗けない状態だ。尻を蹴られたの
はまだ許せるが、ツルの蹴りが何とも惨い。玉が逃げないように高い位置から打ち下ろす
タイプの蹴り、それが余すところなく伝えてくる運動エネルギーは恐ろしいものだ。過去
に何度も味わった筈なのに未だに慣れることが出来ない、何故神は玉を外側にして人類を
進化させたのだろうか。悪魔崇拝を少しだけしたくなった。主にミス小悪魔のツルだ。
「うわ、ごめん」
「大丈夫ですか?」
494『ツルとカメ』×38:2007/05/17(木) 00:39:28 ID:r3yl0EQo
 チーちゃんとツルがしゃがみ込んできたので、パンツ眺め放題だ。パンチラ如きで許す
つもりは無いが、わざわざ見せに来た誠意は買おうと思う。チーちゃんは黒ストッキング
越しなので分かり辛いが、記憶しているレースの模様から考えると青か。この模様では他
の勝負下着は持っていなかったような気がするし、ここ一ヶ月はパンツを買ってない筈だ。
ツルは色気の無い無地の緑だが、それはそれで趣きがある。パンツというものは誰が穿く
かによって変わるものだ、ツルが穿けば例え南瓜パンツだろうがオムツだろうが全て良い
ものになる。それに心が癒されるだけではない、緑色は目にも優しい。良いことずくめだ。
人体綱引き、いや靭帯綱引きで痛む腕を伸ばして触れる。
「何すんの変態!!」
 衝撃。
 しゃがんだ姿勢のままでコサックダンス宜しく伸ばされた蹴りが顔にジャストミート、
ツルに踏まれるのも悪くないが次はもう少し弱く頼みたい。
「もう知らない、カメは勝手にエロ世界に入ってろ!!」
 そう言い、ツルは立ち去っていった。
「馬鹿ですね、せめてわたしだけ触ってたら良かったのに」
 そんな訳にもいかんだろう、僕にとって最優先にすべきはツルなのだ。例え今のように
冷たくされても、それは変わらない。それにポジティブに考えれば良いだけのこと、今は
放置プレイの最中だと考えれば良いだけのことだ。
「馬鹿ですね」
 そう言いながらも立ち上がるのに手を貸してくれるチーちゃんは優しい娘だ。あのとき
ツルに告白されていなかったら、もしかしてチーちゃんと付き合っていたかもしれない。
そうしていたなら、今はどうなっていたのだろうか。
495『ツルとカメ』×38:2007/05/17(木) 00:40:33 ID:r3yl0EQo
「で、追うんですか?」
「当ぜ……」
 頷き、一歩目を踏み出そうとして、
「追わないで、下さい」
 裾を、摘まれた。
「追わないで下さい」
「え?」
 自分で追わないのか、と訊いてきたのに、それを拒否された。振り向けば視界に入って
くるのは、俯いたチーちゃんの姿。垂れた前髪で表情は見えないが、それの代わりに再び
裾を掴んできた。今度は強く、握り締めるように。
「せっかく、二人になれたのに。それを、崩すんですか?」
「それは」
「寂しかったんです、ずっと」
 重く沈んだ声で、言葉は続く。
「カメさんからしてみれば、ツルさん以外は大したことじゃないのかもしれませんけど。
でもわたしは、寂しかったんです。兄さんや他の人と同じ扱いでも良かった、クリスマス
は一緒に居たかった。今日だってクリスマスデートじゃないですけど楽しみにしてました」
 押し掛けですけどね、と苦笑を一つ。
「『選ばれなかった幼馴染み』は、とても辛くて、痛くて、寒くて」
 でも、と叫び。
「長かった分、諦めることなんて出来なくて」
 どれだけの年月、この重荷を抱えて生きてきたのだろうか。十数年見知ったチーちゃん
の背中は、過去と重荷を支えるには小さすぎたのだろう。今にも押し潰されそうになり、
圧力に耐えきれずに震えていた。気安いと思っていた間柄に、こんなにも耐えていた。
 ごめん、と呟き、抱き寄せる。
「誤魔化されません」
「ごめん、嘘を吐くのは下手だけど、誤魔化されてくれ。今だけはチーちゃんを見るから、
そう言うからさ。だから馬鹿な僕を信じて、嘘でもデートの続きをしよう」
 『選ばれなかった幼馴染み』から『選んだ幼馴染み』へ。
 陳腐で、卑怯。
 でも今の僕に出来る、最大の嘘だ。
 答えを言うことはなく泣き声を強くして、シャツの裾ではなく背中を掴んで、胸に顔を
思いきり埋めて、滅多に表情を見せない幼馴染みは号泣した。
496『ツルとカメ』×38:2007/05/17(木) 00:42:26 ID:r3yl0EQo

 ◇ ◇ ◇

 あれから数時間、街中を連れ回された。服屋、飯屋、映画館、ありきたりのコースでは
あるがチーちゃんは楽しそうで、僕も一時とはいえツルのことを忘れはしゃいでしまった。
これで良かったんだろう、チーちゃんが楽しかったなら構わない。
 でも、流石に疲れた。
 ベッドに仰向けに倒れ込むと、天井を眺める。
「最後はラブホ、本物のカップルみたいだな」
 いや、今だけは本物のカップルか。
「カメさん、お疲れ様ですね。ありがとうございました、これで最後です」
 どことなく寂しそうな顔で隣にチーちゃんが寄ってくる。いつの間にか服を脱いでおり、
身に付けているのは下着だけとなっていた。出来るならストッキングは穿いたままの方が
良かったが、それは後でツルにでも頼むとしようか。
「何か、いきなりエロか。ペース早くないか?」
「カメさん、早く帰らないと駄目でしょう?」
 事実ではあるが言われると痛い。嫌いな筈のツルにまで気遣っていることを考えると、
良い娘だと思うよりも先に申し訳なくなってくる。今だけは、ツルではなくチーちゃんを
恋人にしているつもりだった。なのに出来ていないらしい、本来の相手のことを気にさせ
てしまうなんて、僕は嘘彼氏としては下の下のようだ。ならばせめて気遣いに応えようと、
僕はチーちゃんに覆い被さり、唇を重ねた。
「わたしは、これが嬉しいです。カメさんとキスが出来るなんて」
 これだけで、という言い方は語弊があるが、唇を重ねることで喜んでくれるのだったら
幾らでもしてやりたい。舌を絡めることのない子供のような口付けの連続だが、こちらの
方が嬉しいらしい。背中に手を回してきて、何度も繰り返す。僕はある程度は慣れている
のだが、不慣れなチーちゃんがすると歯がぶつかって小さな音をたてた。そのぎこちなさ
がチーちゃんの無器用な面を表しているようで、いつもより可愛く見えた。
497『ツルとカメ』×38:2007/05/17(木) 00:44:20 ID:r3yl0EQo
「キス、気持ち良いです」
「そうだな。ほら、こっちも」
 ジーンズ越しの太股に当たるのは、蜜に濡れた感触。確かめるようにそっと指を伸ばし
一撫ですると、チーちゃんの体が一瞬強張った。しかし指を第一関節まで差し込んで浅い
部分を掻き混ぜると、次第に脱力してゆく。感度も悪くないし、他の穴とはいえ経験済み
なので知らない内に体がある程度は開発されていたのだろう。前の穴だけでなく後ろの穴
も小突いて刺激すると、太股が腕を挟んできた。かなり感じているらしい。
 胸はどうだろうか。
 固くとがった色素の薄い胸の先端に吸い付いて、味わうように舌で転がす。肉は薄く、
仰向けの状態なので更に平地になっているが、構わない。エニシ先生には及ばないものの、
センスと同じくらいの柔らかさだ。顔を埋めるだけでも、かなり気持ちが良い。
「やっぱり、胸は大きい方が良いですか?」
 ツルと同じようなことを聞いてくるが、それは違う。僕は胸自体が好きなのだ、大切に
思っている相手だと更に嬉しい。巨乳だとか貧乳だとかは二の次の話だ。感度も良ければ
尚のこと良い、そんな意味ではチーちゃんも高ランクだ。
「そろそろ良いか」
 手首まで愛液で濡れているので、量は充分だ。もう入れても良い頃だろう、そう思って
ジッパーを下げ、竿を取り出したところで考えた。
 今回は、どうするか。
「カップルは、普通に前の穴でするものですよ」
「……そうだな」
 もう今回は、そっちでしても良いかもしれない。今まではチーちゃんに対して躊躇いの
ようなものがあったけれど、今は基本通りにするのがマナーというものだ。ここまで来て
前回や前々回のように素股や尻で誤魔化す程、僕は常識知らずではない。相手がはっきり
言ってくるならば、それに応えるのが筋というものだろう。
「以前は前の方でしてくれなかったことを恨みましたけど、こんな結果になるのなら悪く
なかったかもしれないですね。このシチュエーションだから、嬉しいです」
498『ツルとカメ』×38
 健気な娘だ。
 ふと、思い付いた。
「メリークリスマス」
「遅いですよ」
 でも嬉しいです、と言って腕の中で小さく笑う。
「ある意味、最高のプレゼントですよ。ありがたく受け取らせて頂きます」
「じゃあ入れるぞ、力を抜いて」
 は、という言葉から長い吐息に変わり、背中に回されていた腕の力が緩んだ。まだまだ
緊張はしているようだが、これ以上は無理かもしれない。何より長引かせると再び緊張を
するかもしれないので、割れ目と僕のものを馴染ませるように何度か往復させると一気に
奥まで貫いてゆく。痛みは少ないようで、チーちゃんは眉根を軽く寄せただけだった。
「思ってたよりも楽ですね、もっと大変だと思ってました」
「これは個人差らしいからなぁ」
 負担が少ないのは良いことだ、苦しむよりは。
「でも、これで繋がれたんですね」
「そうだな」
 もう何度目かになるか分からないキス、決して舌を交わらせないものをしながら、腰を
ゆっくりとグラインドしてゆく。痛みは少なくとも、だからと言ってすぐに快感に繋がる
訳ではない。ホウ先輩はアブノーマルなので問題外だが、敏感なツルのときや逆レイプを
してきたコイのとき、酔っ払っていたセンスのときは例外だろう。ひたすら痛がった一真
のときのような反応が正しい、だから気を付けて動く。
 時間をかけて入口付近まで引き抜き、同じくらいの時間をかけて深くまで押し入れる。
ペースは一定に保ちつつ、たまに捻りを加えてみた。やはりいきなり感じるということは
無いが、それなりに楽なポイントもあるらしい。その角度を集中的に責めてゆく。突く度
に小さな体が揺れて苦しそうな声が漏れてくるが、それを安じて腰を止めると今度は抗議
する視線が向けられてくる。力なく胸を叩く拳のおまけ付きだ。逆に少しペースを上げて
みると、背中に爪を立てながらも嬉しそうな顔をした。