ヤマトナデシコ七変化

このエントリーをはてなブックマークに追加
386名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 12:57:13 ID:MnPMvcGg
続きにwktk
387名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 13:42:03 ID:NRcQsj/1
続きwktk。


できれば投下を一段落をする際は、今日はここまで、と一言入れていただけると
コメント入れやすいです。
あと、30字くらいで改行を入れていただけるとさらに読みやすくなるかと思います。
他板と違って確か1レスに改行50〜60行(2048文字=4096バイト)くらいまで行けるはずなので。
388名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 15:55:53 ID:Z/tpWp9y
>>387
色々とありがとうございます。参考にさせていただきますね(o^∀^o)
続きは明日くらいには投下できると思います。
389続き:2007/05/25(金) 06:14:14 ID:k3qbEakB
 振りほどこうとするが、無理矢理引き止める。しばらくの間、二人は取っ組み合いのごとく、必死の攻防戦を繰り返し―――やがて疲れが見えたのか、お互いに座り込む形となった。

 やがて落ち着いたのか、スナコは口を開く。
「な・・・んで、そんな自分勝手なんですか?」
 恭平はしばらく黙り込んだ後、ゆっくりと答え始める。
「俺だって、どうしたらいいか分かんねーよ。・・・相手がオマエじゃー、どうしよーもない。最初から無理だ・・・・」
 俯いたまま、目を合わせようとしない。静まり返った空間で、時計を刻む音だけが鳴り響く。
「そんな事・・・・」
 スナコは恭平の頬に、そっと触れた。そして、そのまま自らの腕を回し、抱き締める。
「やめろ!!そんな同情みたいな真似すんな・・・・」
390名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 06:15:13 ID:k3qbEakB
 恭平の叫びにスナコは妙な苛立ちと悲しみを覚える。
「違います!!!そんなんじゃありません。あたくし・・・あたくし分からないのです。自分で自分の気持ちが・・・・好きとか分からないけど、貴方と居るのは嫌ではない。さっきだって怖くて驚いただけで・・・・別に嫌ではないのです」
 ずっと下を向いていた恭平だが、やがて顔を上げ、スナコの目を見据えた。
「変な期待させてんじゃねーよ」
 ブンブンとかぶりを振り続ける。
「本当です。嫌なら引き止めたりしません」
 やがて、恭平も震えるスナコの肩に腕を回し、二人は抱き合う形となった。
「オマエさあ・・・言ってる意味分かってんの?俺はオマエが好きだから・・・つまり、その、そーゆー事もしたいわけで・・・・・」
 一瞬、固まりそうにもなったが、意を決したかの様、毅然と応える。
391名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 07:20:49 ID:k3qbEakB
「わ・・・分かってるつもりです!!」

 再び唇を重ね、お互いを確認するかの様、舌を絡ませる。恭平の手が、スナコの衣服を剥ぎ取り、胸元へと滑り込む。
 掌で撫でると、それに応じる様、敏感になったところが、立ち上がる。硬くなったそれを、今度は舌で転がしたり、口に含んでみたりと弄ぶ。
「あっ・・・・・」
 スナコはか細く声を漏らす。決心はしていたものの、やはり心臓はどくどくと脈打ち、不安感に襲われる。
 あたくし、一体どうなってしまうのかしら・・・・?
 そんな思いを余所に、恭平は至る所に唇を落としていく。首筋から鎖骨、耳元で熱い吐息を漏らし、スナコが身を捩らすと、手を下の方へと移動させた。
 全てを脱がし終えると、腿からゆっくりと、中心部迄を指先でなぞって行く。
392名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 07:22:31 ID:k3qbEakB
すみません。とりあえず時間ないので、残りは明日すべて投下します。執筆は終わってますので(><)
393名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 16:17:15 ID:k3qbEakB
 入り口に触れると、ヌルリとしたものが、絡み付いた。そのまま指を沈めてみる。
「ん・・・・ふあ・・・・・」
 スナコが大きく身動ぎし、頬を紅潮させる。が、緊張のせいか、指でもきつい。一度、差し入れた指を抜き、唇を這わせてみる。今迄とは違う生暖かい感触に、スナコはびくりと震え必死で声を絞りだした。
「だっ・・・・ダメです!!!そんなとこ・・・・・!!!!」
 羞恥心から涙ながらに懇願する。
「嫌!?キモチよくない?」
 入り口から、紅く膨らんだ場所迄を、舌先で愛撫する。
「そっっ・・・・そ・・・じゃなくて・・・・・っあ・・・!!!」
 初めての経験で、そんな所を至近距離で見られては、羞恥でどうにかなってしまいそうだ。にも関わらず、この眩しい生き物の動きは止まることはない。
「じゃ、いーじゃん。どうせヤるんなら、キモチイー方がさあー」
 等と言ってのける。舌で愛撫されながら、時々確かめる様に、中を指で掻き回されたりと。鼓動が早くなり、息が乱れる。段々と高みに昇り続け―――
「あっ!!!!あ・・・んっっあ・・・・・!!!!!」
394名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 16:18:22 ID:k3qbEakB
 スナコが到達すると、恭平は今度は自分自身を、深く侵入させた。吸い付くような感覚に、眩暈がする程だ。
「っ・・・!!!」
 ゆっくりと動きだし、スナコの顔を見やると、痛みのせいか、悲痛な表情を浮かべている。
「痛いか・・・!?」
 優しく声を掛けてみる。「だ・・・大丈夫です・・・・」
 そうは言っても、本当はかなりきついのだろう。それでも、必死で受け入れようとしてくれる、そんな姿がまた愛しい。恭平はスナコの唇にキスをして優しく髪を撫でると、抱き締めた。
再度動き出すと、小刻みに震えながら、途切れ途切れに喘ぎ声を漏らした。恭平は、既に限界に達しそうになっているのを、感じていた。
「好きだ・・・・」
 耳元で囁いて、何度も口付ける。
395名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 16:23:06 ID:k3qbEakB
 熱く疼いたものが、中で踊り狂う。スナコの呼吸がさらに、乱れて。
「あっ・・・んっ、ああ―――っ!!!!」
 動きが段々加速すると、繋がった箇所からは、ぐじゅぐじゅと卑猥な音を立て、苦痛ではない新たな快感が押し寄せる。
「あ、イッ・・・・っっ!!!!」  恭平がびくりと身を捩らせ、頂点に達すると同時に、スナコの意識も遠退いて―――。


 久々に会ったおばちゃんは、とても上機嫌で、スナコの元へやって来た。
「やっぱり恋はいいわねえー。なんだかスナコちゃん、前とは違う雰囲気が出てるわ」
 相変わらずジャージ姿で、ホラーに夢中で、眩しい物、美しい物が苦手なスナコだが、おばちゃんの目にはそうは映っていないようだ。
スナコの様子を見に行った恭平が、なかなか戻って来ないので、三人がどうしたものかと途中まで、聞き耳を立てていたらしい。 当然、その話はおばちゃんに知れ渡り・・・・・。
396名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 16:25:24 ID:k3qbEakB
 二人の中は認めてもらえた様で、お見合い話も無くなった。

 そんな中、スナコは一人試行錯誤していた。あの日の出来事。これから、どうやって生きていけばいいのか?あれこれ考えていると、背後から恭平に抱き締められた。
「何、一人でブツブツ言ってんの?」
 振り向くと、あまりにも眩しすぎる・・・・・。
「いえ、何でもないです」
 あぁ、もう後戻りは出来ない。確実に、この眩しい生き物に魅かれている。そう確信した―――。


397名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 16:27:52 ID:k3qbEakB
なんだか、だらだらと長くなってしまい申し訳ないですが、これで終わりです。
合間に考え付いた小ネタがあるので、また今度投下させていただきます。
398小ネタ:2007/05/25(金) 20:26:59 ID:k3qbEakB
例の小ネタですが、こそっと投下しておきます。
キャラ設定改造しまくり?になってしまった
399名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 20:30:38 ID:k3qbEakB
 特に意味はないのだが、なんだかむず痒い感じがしたので、スナコはそっとその場所に触れてみた。
(一体、どうしたのかしら?)
 取り敢えず、ジャージの下を脱ぎ捨て、指で擦ってみると、ふわふわとした妙な感覚に襲われる。何だろう?等と考えていると、いつの間にか、下着が湿り気を帯びていることに気付いた。貼りつく様な感じが気持ち悪い―――。
 そう思って、今度は下着の中へ、直接手を忍ばせてみる。指先に絡み付いた、透明な液体を、まじまじと眺めてみた。不思議な感覚に、もう一度指で優しく辿ってみる。
 徐々に、全身が熱を帯び始め、汗ばんだ身体を冷まそうと、スナコはジャージの上のファスナーを下ろした。息苦しさに、ブラのホックを外すと、双丘の頂が硬直しているのが分かる。
400名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 20:32:02 ID:k3qbEakB
 奇妙な罪悪感に苛まれながら、片方の手は胸の中央の突起した部分を、もう片方の手は、一番敏感な箇所を見つけては、指で撫でたり、時折内部へと侵入させたり―――。

―――と、その瞬間ドアが勢いよく開いた。
「おーい、腹減っ・・・・・え、えっっ!!!?」
 人の部屋に、遠慮なく無断で足を踏み入れて来たのは、恭平だった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 さすがに、どうしていいか分からず、お互いが固まってしまった。見てはいけないものを見てしまったとばかりに、恭平は頬を赤らめ、その場に立ち尽くす。
(どうしよう?・・・・・っていうか、やっぱ女もするのか・・・・・って、そんな事考えてる場合じゃない・・・・・マジでどうしよう・・・・・)
「いやあぁぁぁっっ!!!!???出てって!!出てって下さいっっ!!!」
 スナコはベッドの上の掛布団で身体を隠し、近くにあるビデオや骸骨の置物を、次々と投げ付けた。はっと我に返り、早く出て行こうとする恭平の腹に、その置物は直撃した。
「ってえ・・・・!!!」
401名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 20:39:33 ID:k3qbEakB
 今ので、かなりムカッと来たらしく、恭平はズカズカとスナコの方へと歩み寄って来た。
「てめぇは―――」
 スナコは負けじと暴れ回るが、恭平も引き下がりはしない。
「ほう・・・・。で、オマエさっき何してた?」
 わざと意地悪く言ってのけると、顔を真っ赤にして、殴り掛かってきた。本気で殺される―――といった様子なので、一先ず退散することにした。

 恭平は部屋へと戻り、そのままベッドへと突っ伏した。目を閉じると、先程見てしまった光景が甦り、スローモーションで、幾度もスナコのあんな姿だけが、繰り返される。
(最低だな、俺・・・・・)  大きく溜息を吐き、促される様、恭平は自らを慰んだ。


 終
402名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 19:33:50 ID:XNSHG6Og
長編・小ネタ投下乙です。
盛り沢山で満腹(*´д`)

今、へたれ恭平×スナコ(軽く焦らしプレイ)をさくっと書いてますので
出来上がったら投下させてください。
その前に、小ネタをひとつ。
完璧第三者視点の語り、しかもエロなしなので、嫌な方はスルー推奨でお願い致します。
403小ネタ(他者から見た恭スナ):2007/05/27(日) 19:35:56 ID:XNSHG6Og
最初の頃は打算みたいなのがなかったって言ったら嘘になります。
意外といいコなのかも、って少しずつ喋ったりするようになって、これをきっかけに
恭平くん達ともお近付きになれるかな、って正直ちょっと期待しました。
だって、それ迄近づく隙が無かったんですもん全然。
ほら、あの集団って格好良すぎて近寄りがたいオーラ出てるじゃないですか、だから
舞い上がっちゃったのも仕方ないかな、なんて。
あ。今はそんな事考えてないですよ。
今じゃ中原さんと普通に仲良くなりましたし。
てか、ますます望み無くなっちゃいましたし…や、告ったりは出来なかったんですけどね、結局。
何て言うか、見てたら分かるじゃないですか、何となく。

…話逸れちゃいました。
それこそ最初はずるいなぁとか、あんな美形集団に囲まれて羨ましすぎ、とか思ってたんですよ。
まぶしいー、って確かに眩しいけど大げさじゃないの?とかね。
でも、見てたら本気で嫌がってたんですよ、信じられないでしょう?
相手はあの恭平くん達ですよ?!
不思議な子だなぁ、やっぱり。ってその時妙に納得したの覚えてます。

あ、そうそう!
それに、やっぱり一緒に住んでるなら皆の色んな一面を知ってるんじゃないかって、聞いたんです。
したら、出てくるの恭平くんの話ばっかなんです、しかも、食べ物のことばっかり!
まぁ、それはそれで可愛いな、とか思ったんですけどね。あ、ばれました?
てかバレバレですよね、そうなんです、私恭平くんの事好きでした。
だから、中原さんに色々聞いてから何だか妙な親近感が湧いたりして
前より注意して恭平くんの事見てたんです。
そしたら、気付いちゃったんですよ。恭平くんの態度が中原さんに対してだけちょっと違うって。
基本、恭平くんって硬派じゃないですか。女の子達が話し掛けても煩そうにするし
近寄んじゃねー、みたいなオーラばりばりなのに、中原さんにはすごい普通に話し掛けたり、じゃれたり…。
最初は、一緒に住んでるから打ち解けてるんだな、としか思わなかったって言うか
前に恭平くんの本命は中原さんらしいって噂が流れて、そんな事無いって確認したかったのかも。
でも、見れば見るほど何だか苦しくなって。
だって、中原さんにちょっかいかけたりしてる時の恭平くん、目が物凄く優しいんです。
しかも、他の女の子達は近寄らせても貰えないのに自分から中原さんによく近づくし、
帰りも迎えに来て、暴れる中原さん抱えて帰ってったりするし…。
近づいたからこそ色々見えてきちゃってちょっと辛かった。
でも、振り向いてもらいたい!って頑張るには遠過ぎて、
そう諦めた時に恭平くんへの片想いは終わりました。
結局は憧れの芸能人みたいな存在だったのかな、て思います、今では。
そうやっていつも見た目で騒がれてるからこそ、そういう目で見てこない中原さんを
好きになったのかな?恭平くんは。
だとしたら、中原さんは恭平くんにとって安心できる存在なのかな。
…って想像でしかないんだけど、もしそうなら応援してあげたいな、ってちょっと思ってます。
中原さん、鈍そうだから。
404227:2007/05/27(日) 19:38:10 ID:XNSHG6Og
以上です。
なんつぅか…色々な意味でお目汚し失礼致しました。
次はエロ投下します。3レス位になると思います。
では。
405227:2007/05/28(月) 22:20:52 ID:cPYOkHHV
連日お邪魔致します。
へたれ恭平じらしプレイ投下させて頂きます。
406へたれ恭×スナ 1/3:2007/05/28(月) 22:22:42 ID:cPYOkHHV
「ん…っ」
掠めるように番(つが)わせて柔らかな唇を味わう。
片手をそっと耳元に差込み、慣れた仕草でそのままゆっくりと押し倒した。
段々と深く捻じ込んで口蓋を抉じ開け、控えめに惑う舌に絡めながら唾液を送る。
「ふ、…んぅ」
苦しげな愁眉が妙に色っぽい。
存分に嬲った後つ、と透明な橋を架け唇を開放してやる。
濡れて艶めく緋色がひどく扇情的で、ごくりと唾を飲みこんだ。

急かされるように衣服に手を掛け取り去る。
…前ファスナーとかさぁ、もっと脱がせやすい服着ろよ。
尤もな意見を述べたつもりなのだが殴りかかってきた。
空を切って勢いよく撓る細腕を受け止め、華奢な手首に口付けを落とす。
そのままちらりと見遣ると、真っ赤になって視線を逸らした。

体を重ねるようになって暫く経つというのに、いつもこうして恥じらう。
今更照れることかよ、と呆れた様に呟くと、あなたが変なことするからです!と
むきになって反論してくる。
変なことも何も、もっとやらしー事いつもしてんじゃねーか。と言い返したら更に赤面して黙った。


いやじゃないとは言っている、気持ちが一方通行でない事も分かっている。
自分等が他人に比べ色気のない部類であることも存分に承知している。
だが、最近気付いてしまった事がある。
…『好き』と言葉に出して言われた事がない。

そう気付いた時地味に落ち込み、落ち込んでいる自分の女々しさに更に凹み。
そう遠くない昔、人体模型に負けた過去を思い出し暗澹たる気分になり、
だからと言って面と向かって聞くのも何となく躊躇われ。

…なんで、よりによって今そんなこと思い出してんだ、俺。

はー、と肩を落として組み敷いたスナコに視線を落とすと、まだ仄かに頬を染めたまま訝しげに
見つめ返してくる。
眉間の皺を乱暴に指で押し広げると抗議の声を上げたが、遮る様にまた唇で蓋をした。

***
何だか食べられているみたいだわ、と唇を貪られながらぼんやり思う。
強引なのは今に始まった事ではないのだけれど。

「…んぅっ!」
先端を摘まれ、緩やかな思考は一瞬にして掻き消された。
いきなりの強い刺激に体が跳ね、そのまま否応なく駆け上がる快楽に翻弄されて行く。
「っ、…ぁん」
唇を食んでいた舌が喉元を滑り乳房を捕え、ちろちろと先端を苛む。
それだけで総毛立つような感覚が身を駆け巡り喉がわななくのに、尚も責めたてるように
片方の手はふくらみを弄び、もう一方は内腿をそっとなぞるように撫でてくる。
4072/3:2007/05/28(月) 22:23:42 ID:cPYOkHHV
「やんっ、ちょ、待っ、あぁっ!」
至る所に一度に与えられ点された快感の種火が全身の熱を上げ、苦しさに身を捩った。
がくがくと膝が笑い出し、じわりと湿る鼠蹊に羞恥が込み上げる。

なのに。

…もっと、触って欲しい。
裏腹に、からだは貪欲に快楽を求めている。
もどかしく蠢く脚を分かっているであろう、けれど恭平の手は膝から腿を辿るだけで
決して中心には触れない。

“違うの、そこじゃなくて…”
脳裏を過ったあからさまな催促にスナコは慄いた。
いやだわ、何で、そんないやらしいこと…!
ぶんぶんと頭を振って追い出そうとするのに相反して溢れ、緩やかに這い回る手の動きに
煽られる欲情に激しく狼狽した。
「どした?」
少しばかり機嫌のよい声が降ってくる。
見透かされているのだろうか、という葛藤であまりに恥ずかしく顔を向けることが出来ない。
「狡、ぃ…、っ!ひぁんっっ!!」
「ここか?」

一瞬、掠めた指に理性が灼かれた。

もう、何事もなかったようにまた手指は太腿を滑っている。
「…意地、悪…っ、」
涙目で睨めつけると、満足気に笑った。

***
「言わなきゃわかんねーけど?」
敢えて焦らしてやると、羞恥と欲情で潤んだ瞳が揺らめいた。
本当は、かなり煽られている。
恭平だって健康な男子である、一刻も早く襲ってしまいたい気持ちが渦を巻き荒れ狂っているのだ。
けれども、どうしてもスナコから求めて欲しくて。
「どーしてほしい?」
ダメ押しのようにやんわり責めたてると視線を彷徨わせ言い淀み、か細く吐き出した。
「脚じゃなくてっ…そのっ、触って、ほしい、です…!」
焦らされて昂ぶって堪らないと言わんばかりの声音に、逆に屈してしまいそうになるが何とか堪える。
「どこを?」
すべらかな腿を敢えて撫でたまま、更に問う。
「だからっ…!さっき、触った、とこ…って、もうっ、何で」こんな事言わせるんですか!と
羞恥に身悶えながら返してきた答えに、満足と迄はいかないものの己の昂ぶりと天秤にかけて譲歩し。

そっと中心に手を伸ばし、指で撫でてやる。
「はぁんっ!!!」
薄布の上からでもはっきりと分かるほどに、そこはじっとりと濡れていた。
軽く触れただけでびくびくと波打つ姿にどうしようもなく劣情を掻き立てられながら下着を脱がし、
露わになった花弁を撫でさすると待ち焦がれたかのように溢れる歓喜の蜜が指をしとどに濡らす。

わざと奥に指を進ませず、割れ目をなぞると苦しげに身を捩って喘いだ。
「…も、やぁっ…!!おねがぃ…!」
して、と蚊の鳴く様な哀願が耳に滑り込んで。
焦がれた言葉に反射的に視線を投げると、熱に浮かされた様な蕩けた瞳を逸らさず見つめ返してきた。


何か気の利いた文句を言おうと思っていたはずだったのに。
…疾うに我慢の限界に達していたのは自分の方だったから。
求めてくれた嬉しさと爆発しそうな下半身と、両方に素直に身を任せてそのままスナコを貫いた。
4083/3:2007/05/28(月) 22:24:32 ID:cPYOkHHV
指で慣らしていないのに、難なく其処は恭平を飲み込んだ。
粘り気のある音を立てて絡みつく粘膜が快感の渦に恭平を誘い込む。
遮るものが無く直に伝わる熱と質感が脳髄に響いてくらくらと痺れた。
「ぁあんっ!んっう、ふぁ、やぁっ!」
散々焦らした所為か、いつになく乱れたスナコが縋りついてくる。
「あっ、あぁん、気持ち、いぃっ…んぅっ、んっ」
「おまえ、すげ、ぬれ…っあ、くっ」
ぐちゅぐちゅと混ざり合う水音と肉のぶつかり合う乾いた音が部屋に響く。
仰け反ったスナコの首筋に引き寄せられるように顔を近づけ、所有の印を刻む。
首筋から胸元へ舌で辿り、幾つも紅く散らした。

昔は無理矢理に付けられて嫌悪感しかなかったそれ。
なのに、スナコの肌に散らした印は何だか妙な充足感を自分にもたらして不思議な感覚を覚える。
肌を吸う度にきつく締め付けられて正直限界が近づいていたそのとき。

「きょ…へ、ぃ」
このタイミングで名前を呼んでくるなんて、とんだ不意打ちもいいところだ。
「ん」
腰の動きを緩やかに早めながら、髪を撫でてスナコを見つめる。
「んっ、すき…です、ぁあっ」

反則だ。

今、自分はどれだけ情けない顔をしているのだろうか。
スナコの羞かしげな笑顔に負けず劣らず、いや、それ以上だろう。
…やっぱ、柄じゃねぇな、こーゆうの。
でも、初めて大事にしたいと思った存在が自分を受け入れてくれて求めてくれている、
それがこそばゆくも嬉しくて。
「俺も、スナコが好きだ」
見詰め合って、やっぱり照れくさくてどちらとも無く唇を寄せ。
そのままきつく抱きしめて抉る様に腰を打ち付ける。
「あ、はんっ、あっぁあっあん!ぃやぁあぁぁあっ!!」
スナコの胎内が大きく収縮し、身体を一際震わせてがくりと崩れ落ちる。
恭平を飲み込まんとする粘膜の動きに逆らうように自身を引き抜き、白い腹に欲望を吐き出した。

***
肌を汚した白濁を拭き取っていると、擽ったそうに身を捩った。

「なぁ」
さっきの、もっかい言ってくんね?
場の雰囲気で出た言葉ではないのだと、素の状態で確認したくて。
丸めた紙屑を塵箱に放りながら、何気なさを装って口にすると。
一瞬固まったスナコが俄かに頬を染め、物言いたげに口籠もる。
「…やっぱいーや、無しな、今の。忘れろ」
何言ってんだ、俺。
どうも調子がおかしい、と軽く首を振る。
何を感傷的になってんだ?と自嘲気味に薄く笑ったとき。

「あたくしは…その、きょ、恭平が、…好きですから、ちゃんと」
不意をつかれて顔を上げると、真っ赤になってぷいと横を向いた。
二度は言いませんからね!と照れて膨れる頬を摘み、ぐしゃぐしゃと頭を撫でる。
「ほんと、おまえ好きだわ、俺」
そのまま抱き寄せると、茶化さないでください!と胸板を叩かれる。
「茶化してねーって」
ありがとな。とこっそり呟いた。
好きになったのがおまえでよかった、というのは照れ臭いのでもう暫く言わないでおこうと思いつつ。

いつか胸を張って言える時が来るだろう、とスナコを抱きしめたままそっと微笑った。
409名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 03:10:16 ID:gcwE9daw
GJ!
410名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 01:43:13 ID:QMBhGeXh
スナコが恭平の名前呼ぶって…
新鮮だな(*´д`*)
411名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 02:43:06 ID:XbrXO4h2
みなさん、キャラクターをきっちり表現できてて、すごい
いいっす。
401の、(最低だな、俺・・・)ってとこ、サイコー!!

ああ、もっと読みたい。
412名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 03:38:28 ID:S93qYx7w
コメントありがとー
(´∀`)
只今、小ネタですが執筆中ですので、出来たらまた投下します。
なんか一方的な恭平の独り言みたいなネタですが。
413出来たので投下します。:2007/06/05(火) 04:12:42 ID:oWW3hEUN
 背後から、何者かに口を押さえられた。意識が遠退いて行く。何か薬を嗅がされたらしい。

 意識を取り戻すと、見慣れない天井。起き上がろうとするが、手枷と足枷によって、どうにも動けない。「何処だ・・・・?」
 目を見張ると、知らない女が自ら股がって、腰を上下させている。
「な・・・っ、止め・・・・・!!!」 口では拒絶するものの、否応なく、身体は反応してしまう。両手両足を拘束され、抵抗することが出来ない。周りを見渡せば、大勢の女達が、次は私とこちらを見据えてくる。絶頂に登り詰めた頃、やがて屈辱感に襲われる。

 ハッとして、飛び起きると、隣には無垢な寝顔をした、愛して止まない彼女が居る。
「昔の夢・・・か・・・・」
414名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 04:19:09 ID:oWW3hEUN
 恭平は眠っているスナコの髪を、優しく撫で頬に口付けた。幸せなのに、何故か不安で。
一方的な独りよがりで、昨夜、彼女に触れてしまった。自分の存在に、怯え震えていた。結局、受け入れて貰えたのは、単に同情してくれたのか、逃げられなかったのか。
愛されてる自信など、無に等しい―――。
(だとすると、俺は自分がされたことと同じことを、こいつにしたのではないだろうか?)
 いつの間にか、起きていたスナコが、寄り添う様、そっと恭平を抱き締めていた。
「どうして・・・泣いているのですか?」
 恭平は、聞こえるか、聞こえないかという様な、小さな声で、スナコに囁いた。
「・・・・・・」
 スナコはしばらくの間、黙りこくっていたが、やがて微笑んだ。
「あたくしも・・・・貴方が好きです」
415名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 04:20:44 ID:oWW3hEUN
以上です。色々とキャラの人格壊してしまいましたが(´ω`)
416名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 23:21:40 ID:Y4VVcPAw
>>413
GJ!!!
感動しました。じわっときますね。
恭平にはいろいろ過去のトラウマもあるようですから、私はキャラ壊れて
ないと思いますけど。
417名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 11:29:21 ID:ntRdlA4M
保守
418名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 00:12:27 ID:pq9de9ER
神様待ち、保守!
419名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 03:28:28 ID:r7XVpJW/
保守あげ
420名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 19:01:10 ID:H7zwkaDw
まとめサイトってないの?
421名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 00:16:10 ID:NoCWZiZB
保守!
422名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 14:28:50 ID:22P1eCJG
グGJ!
413の恭平過去に胸を打たれつつ
短文なのに凄いですね
まだまだ恭スナwktk
423名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 19:16:23 ID:CTGUBG3J
こんばんは。227です。
ここ最近多忙&スランプという負のスパイラルに巻き込まれてますorz
リハビリに恭スナ短篇書いてみたんですが、エロまで辿り着けませんでした、
ほんとすいませんが保守がてら投下逃げさせて頂きます。
424恭スナ小ネタ1/2:2007/06/26(火) 19:18:38 ID:CTGUBG3J
まぶしい生き物が倒れた。

どうやら過労と睡眠不足らしい。
往診にきた医者は、若いから大事はないと帰ってしまった。
そういえば、ここ最近新しいバイトを見つけたからとあまり顔を会わせていなかったかも知れない。

医者を見送り、部屋へ戻ろうときびすを返すも、外野がうるさく騒ぐので
大きくひとつ溜息を吐いてキッチンへ急いだ。


小さな土鍋に卵粥を作り、苺を盛った小鉢を添え。
バランスを崩さぬように慎重に盆を捧げ持ち、スナコは恭平の部屋に足を踏み入れた。


部屋の主人は深く眠っているようで、微かな寝息以外の音は何もなくひっそりと静かだ。
ベッドサイドに盆を置き、身じろぎすらしない恭平をちらりと見る。
光り輝く美貌が色濃く疲労に侵食され、退廃的な雰囲気を醸し出していた。

「何でこんなになってまで働きたいのかしら」

以前は、そう思っていた。不思議で仕方なかった、金銭への異様な執着。
だが、ともに暮らしていく中で色々なものを見てしまったから。
身を守るために、安息を手に入れるためにがむしゃらになっていると知ってしまったから。

「…別に、あなたがどうなろうがあなたの勝手ですし」
ただ、家族の一員が倒れてるのに何もしないってのも落ち着かないだけですから。
もやもやと渦を巻く息苦しさに適当な着地点を与え、スナコはそっと恭平の額に触れた。
薄く浮いた汗で張りついた前髪を撫でる。
「…だから、早くよくなってください」
ちいさく息をつき、部屋を出ようと踏み出した脚が止まった。
4252/2:2007/06/26(火) 19:21:43 ID:CTGUBG3J
「…待てよ」
「ひっ…!!あゎわわわ」
寝てたんじゃなかったんですか。
全身から冷や汗が吹き出し、振り返ることも出来ず、握られた手を解くことも出来ずに
硬直するスナコの耳に飛び込んできたのは。

「…一人にすんな」
消え入りそうな、弱い声音だった。

「はぃ?」
予想外のリアクションに拍子抜けして振り向くと、気怠げに横たわる力ない双眸が自分を見つめている。
「なんもしねぇから」だから、ここにいて。
「…」
そんな顔されたら、突っぱねられないじゃない。

「わっ、わかりましたから、その、手を…」離して。
「やだ」
「な!!何もしないって」言ったじゃないですか!
「これ以上しねーから、ホントに」
「でもっ…!」
「るせーな、ひろし壊すぞ」
「そればダメですっ!」
「じゃあ、こーしててな」


しばし悩んで結局根負けし、諦めてベッドの脇に腰を下ろした。

「おかゆ作りましたから、ちゃんと食べてくださいね」
掌があつくて、猛烈に恥ずかしくて顔を合わせることが出来ない。
「ん、サンキュ」
珍しく素直な答えを返してくるも動く気配がない。
…スナコとしては、さっさと食事をしてもらって膳を下げ、退室したいのだが。

「…あのっ、だからごはんを」
沈黙に耐えられず顔を上げた先には、いつの間にまたうとうとと微睡む恭平がいた。

「〜〜〜〜〜〜〜!!」
今ならまだ間に合う。さっさと起こしてご飯食べさせて、そうして部屋に戻ればいい。
頭のなかでは至極まっとうな結論が出ているのに、意に反して躰が動かない。
ただ、長い指に包まれた自分の右手だけがリアルな熱を伝えてくるだけ。


「もぅ…なんでこんな…」
力なく肩を落とし恨みがましく睨んだ顔は、視線を跳ね返すような穏やかな寝顔を浮かべていて。

「このままじゃ、あたくしの方が倒れてしまうじゃない」

何でこんな事になっているのかと、スナコは何度目か分からない溜息をついた。

426名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 09:45:11 ID:kUxwIIBr
GJ!
暴言吐きながら甘える恭平ゴチです!
227氏、どうか無理をなさらずに…!<多忙&スランプ
427名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 02:47:18 ID:J/mSlc8Y
ぎゃふー!
こういうのも大好き!
エロ無しオッケー!

もっと見たぁい!待ってます! ・・・でも無理しないでね、待ってますから・・・
428名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 19:28:37 ID:S+ubBsl5
人がいないお(´・ω・`)
429名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 20:26:40 ID:v9mREnr/
恭スナ萌えage
430名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 23:46:11 ID:UC1ZdTKY
過疎ってるなぁ。
職人さんを待ちつつ保守
431乃依視点小ネタ 227:2007/07/14(土) 22:37:08 ID:Ai+hbpfY
続き浮かばなかったので、保守がてら小ネタとして投下します。
中途半端ですみません。


※※※※※※※※※※※※
「スナコちゃん、恭平くんと何か有った?」
がらがらがっしゃん。
けたたましい音を立てて鍋を取り落とし、金縛りに遭ったように立ち尽くすスナコに。

やっぱりー!!

あぁもう、どこから突っ込むべきなのかしら、と思わず弛む頬を押さえ、乃依は思いを巡らせた。

からりと晴れた日曜の昼。
いつものように中原邸に遊びに来たのだが、微妙に様子が違う。

スナコが同居人に素っ気ないのは仕様だが、ある一人を徹底的に避けているし、
該当人物も何だかそわそわしているのだから間違いないだろう。

もうっなんで皆気付かないのかなぁ!こんな分かりやすく意識しあってるのにぃ!!

やっぱり男の子って鈍い。
すこし呆れて息をつきながら、スナコの落とした鍋を拾う。

…さて、どうやって聞き出そうか。
432名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 02:31:43 ID:zCphmpkd
>>431
続け!!というか続いて下さいお願いします。
433名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 03:20:04 ID:zCphmpkd
「なっ!! そんな所…なに…ん…してる…ぁん…ですか」
「何って、ナニしてるんだけど?」
「ふ…っぁ…ふざける…んじゃ…ァア…ねーです!!」
「ふざけてねーし、あのなぁ…中原スナコ…いい加減に慣れろよなこれ位」
「ちょ…ァ…も…ムリィ……見ない…でぇ」
「まだ駄目だっつてんだろ…終わるまで寝かせねえからな、覚悟しておけよ?」
「ぃやぁ…も……むり…だから」


「あ〜あ、もう落ちちまったか、しかしコイツ何でこんなにマッサージ機に弱いんだ? しかも妙にエロいし」
「まぁ良いか…代わりに俺がお前のブクマしてる2chスレ、保守しといてやるよ」
「恭平…言っちゃ何だが、山なし谷なし落ちなしだな」
「言うんじゃねーよ、武長」

て事で保守、反省はするが…後悔は……してる、多分…
434名無しさん@ピンキー:2007/07/20(金) 11:50:50 ID:i4NZOLGq
保守
435名無しさん@ピンキー
hosu