婦警エロイよ婦警
2ならこのスレは「テクノ番長エロパロスレ」にバージョンアップ。
3 :
☆:2007/02/25(日) 07:53:42 ID:e7BmSh3O
らめえぇぇぇえぇ!!!!!1!
>>1よアニメのセラスはともかく漫画版のセラスなんかおかずにもならない!
5巻の旦那×眼鏡っ娘中尉はエロいがな…
>>4 正気か?
神父に串刺しにされた時とか銃剣を引き抜いた時とかヤンにドツかれた時とかグールに纏わりつかれた時とか抜ける表情は幾らでもある。
このスレのお題は
諸君、私は婦警が好きだ
に決まりマスター
少佐に成り代わって演説しやがりまくれよぅ。
7 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 07:16:50 ID:jBy+pKoN
>>5 4巻の164〜170ページもエロい!ちなみに私は婦警がカップヌードルを食べている事にして妄想している…
眼鏡中尉×顔に傷がある曹長が好きな俺は異端?
9 :
☆:2007/02/26(月) 17:58:19 ID:ALiolq77
何も、問題、ありません
10 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 18:26:10 ID:djnK/XQk
アーグラがええ
ヘルシングの作者がエロ漫画を書いているなんて知らなかった…然し萎えるな…ティンティン立たない
12 :
☆:2007/02/27(火) 16:57:39 ID:0x0+D9J5
別にエロ漫画家でも良いだろ…
13 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 17:22:16 ID:HuhdhU9g
持っている俺ガイル
今でも同人でエロ漫画とかかいているぜ?わりと抜けるし。
抜けるかあ?ヘルの方がよほどエロいぞ
15 :
☆:2007/02/28(水) 16:14:45 ID:c6mHaOG3
抜けないエロ漫画はただの漫画だ
少佐とか大尉もエロマンガ崩れだよね
17 :
☆:2007/03/02(金) 16:10:28 ID:UWGv2Min
ああ、そうだったな
神父様×婦警
19 :
☆:2007/03/07(水) 22:07:07 ID:KYwsHnk4
どの神父?
アンデルセン?
ぜひハインケルで
ぜひマクスウェルで
マクスウェル×由美江かマクスウェル×ハインケル
皆童貞処女だからセックルのやり方が分からなくて戸惑ってればいい
ロリ旦那分が不足している
ロリ旦那→少年ウォルター←先代ヘルシング卿
取り合いしているうちに3Pにもつれこめばいい
保守
26 :
☆:2007/03/24(土) 22:47:14 ID:AbuDHS0e
Sir
Yes Sir
MY
MASTERRR
大尉×ハインケルはどうですか。
但しハインケルの口許にモザイクが要る予感。
28 :
名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 22:55:31 ID:pjWf6Jg8
ほすあげ
職人様降臨待ち
ほ
31 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 14:09:50 ID:kuI7gsrv
OVA3カーンktkrあげ
32 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 17:39:07 ID:hvJE4PlG
諸君 私はエロパロが好きだ
諸君 私はエロパロが好きだ
諸君 私はエロパロが大好きだ
純愛物が好きだ
陵辱物が好きだ
36 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 07:06:19 ID:qlwhD9qg
フタナリが好きだ
調教が好きだ
近親相姦が好きだ
複数物が好きだ
アナル物が好きだ
百合物が好きだ
教室で 公園で
室内で 膣内で
社内で 車内で
席上で 式場で
屋内で 屋外で
この地上で行われる
ありとあらゆる
戦争行動が
大好きだ
ごめん訂正
×ありとあらゆる戦争行動が
○ありとあらゆるエロパロ作品が
台無しだよくそったれ
旦那に吸われてくる
誰か私の糧を…
ヘルシング局長と下僕の最強吸血鬼を…
アーサーの娘はロリでも鉄の女でも最高だ
40 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 08:57:00 ID:/wrbORcV
>>38 気にするな。
また最初から始めればいい。
ということでテイク2
諸君 私はエロパロが好きだ
諸君 私はエロパロが好きだ
諸君 私はエロパロが大好きだ
純愛物が好きだ
陵辱物が好きだ
フタナリが好きだ
調教が好きだ
近親相姦が好きだ
複数物が好きだ
アナル物が好きだ
百合物が好きだ
教室で 公園で
室内で 膣内で
社内で 車内で
席上で 式場で
屋内で 屋外で
この地上で行われる
ありとあらゆる
エロパロ作品がが
大好きだ
41 :
☆キノコ:2007/04/28(土) 13:41:27 ID:uLzzcpUy
酔っぱらった女のエロい仕草が効果音と共に男の理性を吹き飛ばすのが好きだ
42 :
☆:2007/05/01(火) 23:16:45 ID:r6vAPVq4
挫折しそうどす…
SS書くのって難しい…ッ!
あきらめが人を殺すんだぞ?
あきらめを拒絶して頑張る
45 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 21:28:31 ID:066cjatv
頑張れょ!!
46 :
☆:2007/05/05(土) 18:57:18 ID:A4W8IlAR
了解(ラージャ)
諸君 私はエロパロが好きだ
諸君 私はエロパロが好きだ
諸君 私はエロパロが大好きだ
純愛が好きだ 陵辱が好きだ
ハーレムが好きだ 調教が好きだ
近親相姦が好きだ 両性具有が好きだ
人外触手が好きだ 同性愛物が好きだ
教室で 自宅で
密室で 公園で
社内で 車内で
席上で 式場で
宇宙で 異界で
この地上で行われる
ありとあらゆる
エロパロ作品が大好きだ
鎌首をもたげたチンコの一斉射精が快感の声と共に相手の理性を吹き飛ばすのが好きだ
空中高く放り上げられた精子が顔面でばらばらに飛び散った時など心がおどる
技巧派の操る全身全霊の48手が初心な少女を撃破するのが好きだ
悲鳴を上げて燃えさかる快感から飛び出そうとする相手を黄金の指でなぎ倒した時など
胸がすくような気持ちだった
黒光りするモノをそろえた体育会系集団の横隊が一人の獲物を蹂躙するのが好きだ
恐慌状態の新人が既に気息奄々な相手を何度も何度も刺突している様など感動すら覚える
快楽主義のM女達を緊縄台に吊るし上げていく様などはもうたまらない
泣き叫ぶ女体達が私の振り下ろした手の動きと共に風切り音を上げる九尾の鞭にばたばた
と薙ぎ倒されるのも最高だ
哀れな未精通少年が貧弱な性知識で健気にも立ち上がってきたのを80poverの巨乳お姉さま
集団が童貞ごと木端微塵に粉砕した時など絶頂すら覚える
流行のツンデレが滅茶苦茶にされるのが好きだ
必死に守るはずだった理想が蹂躙され現実に犯され馴れ合っていく様はとてもとても悲しいものだ
マスコミの物量に押し潰されて殲滅されるのが好きだ
世間の偏見に追いまわされ害虫の様に地べたを這い回るのは屈辱の極みだ
諸君 私はエロパロを 地獄の様なエロパロを望んでいる
諸君 スレに付き従うヲタ戦友諸君 君達は一体何を望んでいる?
更なるエロパロを望むか?
情け容赦ない夢の様なエロパロを望むか?
桃色妄想の限りを尽くし三千世界のキャラを犯す嵐の様なエロパロを望むか?
「エロパロ!!」
「エロパロ!!」
「エロパロ!!」
よろしい ならばエロパロだ
我々は渾身の力をこめて今まさに振り下ろさんとする握り拳だ
だがこのエロい板の底で幾年月の間悶え続けてきた我々にただのエロではもはや足りない!!
萌えエロパロを!!一心不乱の燃えエロパロを!!
我らはわずかに1スレ 1000レスに満たないスレ住人にすぎない
だが諸君は一騎当千の古強者だと私は信仰している
ならば我らは諸君と私で総兵力100万と1レスの妄想集団となる
我々を忘却の彼方へと追いやり眠りこけている連中を叩き起こそう
髪の毛をつかんで引きずり降ろし眼を開けさせ思い出させよう
連中に妄想の味を思い出させてやる
連中に青春の煩悩の足音を思い出させてやる
天と地のはざまには奴らの良識では思いもよらない事がある事を思い出させてやる
1000万レスのヲタクの妄想集団で世界を萌やし尽くしてやる
「全スレッド書込み開始」
「PINK鯖エロパロ板始動」
「起動!!全常識 全妄想回路解除」
「エロパロ板1住人より全スレッド総員へ」
「目標 現実世界上空!!」
「第1次妄想作戦 状況を開始せよ」
「征くぞ 諸君」
職人さん支援。
がんがれー。
シュレディンガーと婦警の絡みって読んだ事がない。
最高だと思うんだけど。
シュレディンガーには性別疑惑が
コメンタリーで女扱いされてなかったか?
メガネエロいよメガネ
>>51 素で小柄ひんぬー僕っ娘だと思ってたが、違うのか?
>>50 この板でヘルエロパロが盛んだった3年以上前かな、
確か寄って女王様化したインテグラ様の命令で
婦警が捕らえられたシュレ使って処女喪失する話があったと思ったけど。
その後3Pにもつれ込む。
イラストもあった。
>>53 どうみてもショタです。本当にありがとうございました
56 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 07:41:17 ID:tQwJVIPb
>>51 >コメンタリーで女扱いされてなかったか?
もう少しクワシク
補習
59 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 18:14:07 ID:8BqyXQFI
あんな可愛い子が女の子なわけないだろw
なぜ誰も旦那×インテグラと言わないんだ
あの二人は触れ合ったことがないとか萌えないか?
インテグラは総受け
ホスホス。
5巻の中尉もエロいね
インテグラ×婦警万歳
婦警×局長だな
お嬢ちゃん、処女か?
67 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 11:21:38 ID:Ru3/zSRE
え?
いや、男です…
ああ、後ろ処女なのか。
アラブ人に掘られたら人道を踏破できるかもしれんよ。
70 :
☆:2007/06/08(金) 07:52:02 ID:+aLHuYOY
短い文章の予定なのにまだ半分も出来てない…
orz
シュレディンガー准尉が無様な死に様を晒す姿を早く見て勃起したい。
COYOTEうpキボン
73 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 16:25:28 ID:+YNcZe2y
みろ!あのエロパロがまるでボロ雑巾だ!
さすがに4年も経つとイラスト豊富に載っけてたサイトも閉鎖しちゃってるなあ
なかなかエロくて良かったんだが
76 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 00:59:54 ID:+EI1ytmY
婦警で書いてみました。
初投稿ですがよろしくです。
かなり猟奇が入ってるので、苦手な人は注意してちょ。
その日、セラス・ヴィクトリアは逃げ惑っていた。
愛用の対物ライフルは弾が尽き、振り回しているうちに折れてしまった。
彼女の主であるアーカードともはぐれてしまった。
彼女の鋭敏な五感によっても、どこにいるかは何故か分からなかった。
「ガアアアッ!!」
一匹の喰屍鬼が物陰から彼女に襲い掛かる。
彼女はそれを難なく投げ倒すと、頭蓋を踵で踏み壊した。
これで何匹目だろう。
喰屍鬼の数が多すぎた。
とある森に吸血鬼が現れたという報告があった。
彼女たち主従が森に足を踏み入れると、圧倒的な数の喰屍鬼が襲ってきた。
アーカードにとってそれは何の問題でもない。
だが問題はセラスにとってはその限りでもなかったということ。
そして当の吸血鬼が想定外に強かったということだった。
吸血鬼との戦いにアーカードが拘束されている間、セラスは喰屍鬼と戦い続けた。
やがて弾丸が無くなり、白兵戦を戦ううちに、いつの間にか主とはぐれていた。
「はあ、はあ、はあ・・・」
彼女の体力とて無限ではない。
特に今日は、何故かいつもより体が重かった。
傷の治りも目に見えて悪い。
と言うより、傷や疲労が今日に限って殆ど回復しないのだ。
吸血姫の膨大な体力は、今まさに尽きようとしていた。
「うわっ!!」
叫び声をあげてセラスが転がる。
木の根に足を取られたのだ。
その上から喰屍鬼が次々と覆い被さる。
「このっ!やだっ!」
必死に振り払おうとするが、体が言う事を聞かない。
全身に疲労が蓄積し、手足が鉛のように重かった。
と、喰屍鬼たちが彼女を仰向けにする。
彼女の周りは夥しい数の喰屍鬼達に完全に包囲されていた。
数匹の喰屍鬼が彼女の右足に群がる。
右膝を固定した彼らは、間接を逆方向に曲げていった。
「っあっ!!いたいっ!!痛いっっ!!」
強烈な痛みにセラスは悲鳴を上げた。
抵抗しようにも両手も左足も別の喰屍鬼に押さえられている。
そいつらを振り飛ばすだけの力は、今の彼女にはもう残ってなかった。
ぼきっともばくっとも聞こえるような、鈍い音が響いた。
「――っぎゃあああああぁぁっっ!!!!」
凄まじい絶叫が辺りに響いた。
「・・・あっ・・・あっ・・・」
涙を溜めた目でセラスが呻く。
彼女の右膝から先がありえない方向に曲がっていた。
喰屍鬼達は同じように左膝を折ると右手を、左手をへし折っていく。
その度にセラスは絶叫を上げ、痛みに体を震わせた。
そのまま股関節と両肩も壊され、吸血姫は壊れた人形のように喰屍鬼の前に横たわっていた。
無数の手が伸びてくる。
服を、下着を破り捨てられ、セラスはあっという間に裸に剥かれていった。
「いやだ!いやだぁ!」
生まれたままの姿に変えられ、セラスが声を上げる。
羞恥と雌としての恐怖が彼女の中でとぐろを捲いていた。
そんな彼女の事情などお構い無しに、一体の喰屍鬼がセラスに圧し掛かる。
彼は既に下半身を露出させ、股間のモノを大きく膨らましていた。
その大きさが彼女に更なる恐怖を植え付ける。
「いやだっ!だれか!たすけて!・・・マスター・・・たすけ・・・」
セラスの目には涙が滲んでいた。
母の姿が脳裏によぎる。
殺され、犯される彼女の姿が自分と重なり合う。
だが喰屍鬼は膨張した剛直をセラスにあてがうと、無慈悲に膣を貫いた。
「きゃああああああぁぁっっ!!!!」
布を裂くような悲鳴が響く。
昂ぶったペニスはセラスの奥まで侵入し、その処女膜をも破り去った。
そのまま喰屍鬼が動き始める。
一突きごとに性器が擦れ、血が絡まってぬちゃぬちゃと音をたてた。
「あっ、あっ、あっ・・・」
突かれる度に肺が圧迫され、声が漏れる。
一方的に蹂躙され、痛みを与えられる体。
いつしか吸血姫の頬には涙の線が走っていた。
喰屍鬼は規則的に腰を前後させていたが、徐々にその動きは速くなっていった。
やがて肉棒がセラスの一番奥まで突き入れられる。
次の瞬間、ペニスは一瞬大きく膨らんだかと思うと、夥しい欲望を排出した。
「・・・あぁ・・・あ・・・うあぁ・・・」
子宮に爆発したような衝撃を受け、セラスは掠れたような声を上げた。
涙の塊が込み上げ、川のように流れ落ちる。
それはまるで、汚された体を洗い清めようとするかのようであった。
ペニスが引き抜かれると、セラスの膣から血と精液がどろりと流れ出した。
その穴に別の喰屍鬼が自身をあてがい、挿入する。
そいつが果てるとまた別の固体が侵入してきた。
それは限りない輪姦の宴であった。
いつしかセラスは喰屍鬼の上に跨らされていた。
その腰が突き出さされ、後ろの穴に一本のペニスがあてがわれる。
次の瞬間、剛棒がセラスの菊を突き抜いた。
「っぎいいいいいいぃぃっっ!!!!」
括約筋が無理に引き伸ばされ、吸血姫は悲痛な声を上げる。
剛棒はそのまま往復を始める。
その度にセラスは腸が引き出されるような痛みを味わった。
二つの穴が同時に犯され、隔壁が前後から圧迫される。
呼吸が苦しくなり、目の前が暗くなってくる。
「はあ・・・はあ・・・やめ・・・は・・・もうや・・・」
いつしか彼女の上体は喰屍鬼の上に倒れこんでいた。
直立させることすらできなくなった上体が、荒い呼吸を繰り返す。
と、一体の喰屍鬼が彼女の髪を掴み、その頭を引き起こした。
そのままセラスの口にペニスが押し込まれ、喉の奥まで犯し始める。
息苦しさのあまり彼女は何度も咳き込んだ。
やがて腸に、喉の奥に精が放たれ、入れ替わりに別の固体が侵入してくる。
「うぐぅ・・・うぐぅ・・・うぅぅ・・・」
吸血姫は白目を剥き、涎を垂らしながら陵辱を受け入れ続けた。
どれだけの時間がたったであろうか。
吸血姫は全身汚辱液に塗れて横たわっていた。
その周囲は相変わらず喰屍鬼達に取り囲まれている。
「あ・・・・・うあ・・・・・」
セラスは遠い目で呻き続けていた。
一体の喰屍鬼がおもむろにセラスに近付いた。
彼はセラスの傍までくると膝を突き、彼女の顔を覗き込んだ。
やがて彼の口が大きく開かれる。
その顎が、凶器のような上下の歯が、セラスの左胸に突き立てられた。
「うわああああ!!!痛っ!!痛あああああ!!!」
セラスは泣きながら叫んだ。
喰屍鬼は柔らかな乳房に噛み付くと、歯を立てた部位を力任せに引っ張った。
皮膚が千切れ、脂肪組織が崩れ、乳腺が引き伸ばされる。
ぶちぶちっという音と共に、獣のような絶叫が響いた。
「あっ・・・・・はあ・・・・・はあ・・・・・」
女吸血鬼は肩で息をしながら、焦点の合わない目で空を見上げた。
満天の星に照らされ、今から自分は喰い殺されようとしている。
脳裏に再び母の姿が浮かんだ。
父と共に暴漢に殺された母。
瀕死の自分の目の前で死姦された母。
意識が遠くなってくる。
自分がそのまま星空に吸い出されていくような気がした。
だが喰屍鬼共は彼女を楽にはしなかった。
彼らはいつの間にかまたすぐ近くまで集まってきていた。
一体の喰屍鬼が吸血姫の股間に齧り付く。
「――うぎゃああああああぁぁぁっっ!!!!」
一撃でセラスの意識は現実に呼び戻された。
そして宴は最終局面を迎える。
喰屍鬼達は競うようにその顎を突き立てた。
右胸に、腹に、肩に、太腿に。
「ぎゃあっ!!ぎゃ!いた・・・あっ!!やめて・・・やめ・・・」
ぐちゃぐちゃという咀嚼音と、悲鳴が混じり合い、響き渡る。
だがその悲鳴は徐々に小さくなっていった。
そしてその声も聞こえなくなった頃、半分以上骨だけになったセラスの首に一体の喰屍鬼が噛り付いた。
「・・・!!・・・・・!!!・・・・・!・・・」
笛の鳴るような擦か音。
それが女吸血鬼の発した最後の悲鳴だった。
その後もしばらくの間、辺りには肉を齧る音が響いていた。
「うわああああああぁぁっっ!!!!」
もの凄い悲鳴と共に棺桶の蓋が吹っ飛ばされた。
辺りを見まわすと、そこは彼女の寝室だった。
勿論喰屍鬼の気配なぞどこにも無い。
彼女は恐る恐る窓に近付くと、カーテンを開けてみた。
もう日が暮れていた。
「・・・えっと・・・夢?」
呟くと共にへたり込みそうになる。
頬に触れてみると、まだ湿っていた。
震える手で窓を開けてみる。
汗でぐっしょりと濡れた体に夜風が心地よかった。
――と、突然ノックの音が響き、セラスはビクッとして振り返った。
用心深くドアを開けると、そこには見慣れた顔が立っていた。
「随分うなされたいたようですが、大丈夫ですかな?セラスお嬢様。」
この家の老執事、ウォルターだった。
「少し砂糖が多かったですかな?」
「ううん。・・・おいしいです。」
ウォルターが淹れてくれたミルクティーを飲んでいると、生き返った心地になった。
「あのね、ウォルターさん。」
おずおずとセラスが切り出す。
「何ですかな?」
「ウォルターさんも、えっと、怖い夢とか・・・見たりします?」
それで察しがついたのか、ウォルターは少し考えていた。
だがやがて答える。
「昔は荒事もやっておりましたからな。うなされる夜も、たまには有ります。」
僅かな沈黙を挟み、ウォルターは続けた。
「ですが怖いということは、まだ自分が存在している、ということです。」
「・・・そっか。」
セラスはしばし外を眺めていた。
「・・・私の人生、これから良いことあるのかなぁ・・・。」
唐突な問いにウォルターは少し考えていた。
が、やがて言葉を選びながら彼は述べた。
「悪いことの無い人生などありません。同様に、良いことの無い人生もありません。」
「・・・うん。・・・そうだよね。」
外はもう星が見え始めていた。
きっと今夜は、満天の星空になるのだろう。
83 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 01:05:18 ID:+EI1ytmY
以上です。
結構やらかしちゃってますが、どうかご容赦を(ノ∀`)
ではでは。
84 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 22:37:03 ID:iMj4JjqQ
職人さん
投下ありがと
GJです
夢落ちで良かった…
保守はすませたか?
メ欄にageは?
板のスミでカタカタ打ち込んで落ちるのを防ぐ書き込みの準備はOK?
86 :
76:2007/07/12(木) 00:06:38 ID:DMNJ356J
また書いたので投稿します。
今回はシュレディンガー×セラスです。
前回やらかしちゃったので、今回は猟奇は無しです。
・・・とはいえ全般に陵辱気味ですけどね^^;
夢だと分かっている夢とは、実に奇妙なものだ。
セラス・ヴィクトリアはそう感じていた。
自分は今、夢の中にいる。
この場合夢を見ていると言うのが適切だろうか。
「何か最近ロクな夢を見ないな・・・」
「ひどーい。折角やって来たお客なのにー。」
目の前の少年が抗議の声を挙げる。
頭の天部から生えた猫のような耳が、抗議に合わせてピクピクと動いた。
彼、シュレディンガーと名乗る少年には、以前会ったことがあった。
「遠まわしに僕のことメーワクだと言ってんでしょ?」
「まーそうっちゃそうなんだけど・・・。何しにきたの?」
「こうやって夢の中でも狙わなきゃ、ゆっくり二人っきりになんてなれないからね。」
「うちのマスターとか怖いからねぇ。・・・でも二人っきりになって、どうするの?」
セラスの問いかけに、少年は嬉しそうに猫耳を動かしてみせた。
「そうだね・・・。何しよっか?」
猫のような笑みを浮かべてシュレディンガーが近付いてくる。
そのまま手を伸ばしてくる少年を、セラスは怯えたように突き放そうとした。
だがその手に力が入らない。
「夢の中なんだから、貴女の意識は朦朧としている。一方の僕は、どこにいたって変わらない。」
女吸血鬼を簡単に組み伏せ、押し倒すと、少年は楽しそうに続けた。
「何せ僕はどこにでもいるし、どこにもいないんだから。」
「僕が受けた命令は、一種の威力偵察なんだ。」
吸血姫を裸に剥きながら、シュレディンガーは楽しそうに告げる。
わざわざ言うということは、別にばらしてもいい類の任務なのかも知れない。
「お姉さんのこと、いっぱい調べさせてもらうからね。」
言い終わる頃には、セラスは一糸纏わぬ姿に変わっていた。
その唇に少年が口をつけ、舌を侵入させる。
反射的にセラスは侵入者に噛み付こうとしたが、やはり力が入らなかった。
たっぷりと舌を絡め合うと、少年は嬉しそうに笑った。
「ふふ。やわらかい。」
シュレディンガーが悪戯っぽい笑みを浮かべる。
少年はもう一度セラスの唇を奪うと、そのまま自らの口をスライドさせていった。
小さな唇が顎を、首筋をなぞり、乳房を這い上がっていく。
彼女は目尻に涙を溜めてそれに耐えていたが、胸の頂部にキスをされるとさすがに声を漏らした。
「ひゃんっ!」
「あれ?おねぇさん、ひょっとして気持ちいいんだ?」
自分よりずっと小さな相手にからかわれ、彼女の顔が真っ赤に染まる。
硬くなりだした乳首を、少年は楽しそうに口に含んだ。
「ひゃっ!・・・やだぁ・・・んっ!」
セラスの口から弱々しい悲鳴が漏れる。
少年は嬉しそうに乳蕾をぺろぺろ舐めてやった。
「ひっ!うぅっ・・・!」
少年の舌が猫のように動き、硬くしこった突起を舐め上げていく。
女吸血鬼は泣きそうになりながらも、体の芯が熱く滾ってくるのを感じ始めていた。
少年の前歯が尖った乳首に立てられる。
「うわぁっ!いた、痛いっ!」
敏感な部分を襲った痛みは、ほどなく切ない疼きに変換され始めた。
甘噛みされて痛々しいほど尖った突起を、少年の舌が何度もいたぶる。
その度に全身が甘く痺れ、セラスは息苦しさを感じた。
「あんっ!お願いっ!だめ!・・・だめだよぅ・・・」
涙の溜まった瞳が、少年の目と見つめ合う。
シュレディンガーは猫のように笑うと、彼女の願いを聞いてやった。
「ふふっ。いいよ。やめてあげる。」
そういって少年は乳首から口を離し、すぐにもう片方にしゃぶりついた。
「きゃっ!ひんっ!うっあ!」
セラスの体が小さく跳ねる。
結局陵辱は対象をシフトさせただけだった。
そればかりか、彼は舐めてない方の乳首にも手を伸ばす。
唾で濡れた乳蕾が、小さな手に乱暴に摘み上げられた。
敏感になった二つの突起を噛まれ、ねぶられ、ぐりぐりと弄ばれる。
その度に呼吸が詰まり、彼女は体の芯が締め付けられるような感覚を覚えた。
「ひぃっ!!ひっ!!・・・ひどい・・・こんなの、ひどいよぉ・・・」
少なくとも外見上は自分よりもずっと若く小さな少年が、自分をいいように嬲り、弄ぶ。
その屈辱に、吸血姫はついに泣き出していた。
シュレディンガーは、少しだけ申し訳なさそうに彼女にキスをしてやった。
「ごめんね。お姉さんに、ひどいことしちゃったかな。・・・でもね、・・・」
少年は謝ると、涙で濡れた瞳と見つめ合う。
だが言葉を続ける彼の表情は、すぐにまた残酷な微笑へと変化した。
「セラスおねぇさんは、泣いてる顔が一番ステキだよ。」
小さな舌がセラスの腹筋をなぞる。
その愛撫が臍に達した時、彼女はぞくりと体を震わせた。
少年の舌が、掃除をするように小さな穴を動き回る。
「ひゃ!くすぐった・・・ふあっ!」
こそばゆいような、焦れったいような媚刺激。
それは例えるなら体の中心に緩い電流が流れるような感覚だった。
十分に臍を舐め尽すと、柔らかな舌はさらに下を目指した。
下腹部を舌が通過し、筋肉の上から子宮が刺激される。
彼女の口からはいつしか涎が垂れていた。
そしてそれは、少年が目指す終点においても同様であった。
「クスクス。おねえさんったら、こんなに涎垂らしちゃって。」
陰唇に息がかかった時、セラスは少年が終着点に着いたと知った。
「お願い・・・見ないでぇ・・・」
顔を手で隠して吸血姫が羞恥に悶える。
その光景は少年の嗜虐心に更なる火をつけた。
「それはグロくて汚いから?クス・・・大丈夫だよ。グロくて汚くても、ちゃんと舐めてあげるから。」
言いながら少年の舌がセラスの秘部に潜り込む。
使ったことの無い大事な部分を侮辱され、遂に彼女は声を上げて泣き出していた。
だがその泣き声には、同時に抑え切れないほどの嬌声も混じっていた。
分泌された愛液と少年の唾液が混じり合い、ぴちゃぴちゃと音をたてる。
「ひぐっ・・・あっ・・・ぁあっ・・・」
涙混じりの甘い悲鳴に水音が混じり、卑猥なアンサンブルが奏でられる。
その音が途切れた時、シュレディンガーは次の標的を見出していた。
小さな指が皮で覆われた陰核を器用に剥き上げる。
同時にもう一本の手が濡れきった花弁を擦り、その中に指を入り込ませた。
細い指は、ゆっくりと動き始める。
「グロいなんて言ってゴメンね。本当は、奇麗だよ。」
あやすようにセラスに告げて、少年の口が露出した真珠に吸い付いた。
「――っああああぁぁっっ!!」
全身に快感の電流が奔り、セラスの体が弓なりに仰け反る。
同時に膣が前後する指を締め付け、摩擦がより強められる。
彼女の目の奥に火花が飛び散り始めていた。
「ああっ!!ああっ!!ああぁっ!!」
けなされ、あやされ、そして責められる。
感情がジェットコースターのように揺さぶられ、もう彼女は何が何だか分からなくなっていた。
全身が快楽に翻弄され、目の前が暗くなり、肺が酸素を求めて何度も収縮する。
「もうだめ!!やめてぇ!!私、わたし・・・」
言葉とは裏腹に、彼女の両腿は無意識に少年の頭を挟み込んでいた。
快感を求める体が、限界まで高まっていく。
そして目一杯硬くなった肉の真珠に少年が歯を立てたとき、セラスの性感は遂に限界を超えた。
「っ・・・きゃああああぁぁっっ!!!!あっ!!あっあああああぁぁっっ!!!!」
体が折れそうなほど反り返り、ぶり返してまた反り返る。
大量の淫水が股間から迸り、彼女の腰は壊れたようにガクガクと揺れた。
どれだけそれが続いたろうか。
強烈な絶頂が治まったとき、セラスはとろんとした目で宙を見つめていた。
「すごく感じちゃったんだね。」
笑いながら少年が口付けてくる。
自らの膣液で濡れた舌を、彼女はもう抵抗もせずに受け入れた。
「でもね、まだまだこれからだよ・・・。」
少年が心底楽しそうに笑いかけるのを、吸血姫はなすすべもなく見つめていた。
――と、急に世界は歪み始めた。
誰かの声が響き、周囲の景色が急激に色褪せていく。
「・・・せっかくいい所だったのに。」
シュレディンガーは悔しそうに呟いた。
「可愛かったよ、お姉さん。・・・また遊ぼうね?」
柔らかい唇が触れ、次の瞬間少年ごと掻き消える。
同時にセラスの意識は一気に現実へと返っていった。
現実に戻っても、セラスの意識は少しの間混濁していた。
「起きたか、婦警。」
声の主と目が合う。
アーカードであった。
彼女の主であり彼女に永遠の命を与えた吸血鬼。
彼は情けなさそうに首を振ると、彼女に告げた。
「大体の察しはつく。・・・まったく、半端者め。」
セラスはしばらくの間、無言で主の前に頭を垂れていた。
夢の中に敵の侵入を許し、好きなように弄ばれてしまった。
その敗北感が彼女を支配していた。
「あの・・・マスター・・・?」
やがて彼女が重い口を開く。
「その・・・敵にやっつけられちゃった時・・・って、そんなのマスターには無いかな・・・えっと・・・」
彼女の言いたいことを察したのか、流れを切ってアーカードは言った。
「愚問だ。・・・我々は夜族だぞ、婦警?人外が人外に破れたなら、復讐あるのみだ。」
「復・・・讐・・・」
セラスはその言葉を反芻していた。
殺して屈辱を晴らすということだろうか?
気持ち良かったとはいえ、あんな小さな子に好き勝手されたのは、確かに屈辱の極みだった。
・・・だがそれは、殺すに値するほどのことなのだろうか?
いずれは排除せねばならない敵に、間違いはないのだが・・・。
そんな彼女の逡巡を見透かしたように、アーカードは告げた。
「難しく考えるな、婦警。状況において強い者が他者を支配する。ただそれだけのことだ。」
その声はいつも通りで、決して温かくはないが、冷たくもなかった。
主の言葉を聞き、それでもセラスは少し悩んでいたが、やがて意を決したように言った。
「分かりました、マスター。私、やっつけてやります。」
吸血姫の言葉を聞き、アーカードは満足そうな笑みを浮かべた。
満足そうな、歪んだ笑みを。
93 :
76:2007/07/12(木) 00:11:43 ID:DMNJ356J
以上です。
終わり方を見ても分かるように、続く・・・かな?
気力と時間が許せば、また書いてみますね。
ではでは。
94 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 15:42:29 ID:1y4UvKFB
キ、キターーーーーーー!!!!!!!!
貴殿は髪だ!間違った、神だ!
しかも続くかもしれないとは…
わくわくてかてか
宣言したし儂もそろそろ書かんとイカンなー…
続きを書いてくれッ
すぐにだッッ
>>93 おお、これはGJ!
続きも楽しみにしてます。
97 :
76:2007/07/20(金) 16:25:54 ID:7SHNsXbM
ようやく続きが書けたので、投下します。
今回も陵辱ものですが、全体的に甘めです。
「こんにちはー。また来ちゃったよ、お姉さん。」
夢の中に、猫のような耳をつけた少年が現れる。
シュレディンガーと名乗るその少年を、セラス・ヴィクトリアはむすっと睨みつけた。
「また威力偵察とかいうやつ?」
「正確には違うんだけどねー。今回ばかりは、少佐も何を考えてるのか。」
女吸血鬼の睥睨をさらりと受け流すと、少年は嬉しそうに言った。
「でも、おかげでまたセラスお姉さんと遊べるんだから、捨てたもんじゃないよねぇ?」
まだ幼い顔に悪戯っぽい笑みを浮かべ、少年が近付いてくる。
そんな彼をセラスは睨み続けていたが、やがて諦めたように呟いた。
「そうね。」
一言だけ言うと、自ら服を脱いでいく。
少年が目の前に来た頃、吸血姫は完全に裸になっていた。
「ふふ。そんなに気持ちよくなりたいの?淫乱さん。」
「・・・抵抗したって、どうせ脱がされちゃうからね。それよりは・・・」
一回目ほどではないが、全裸を見られるのはやはり恥ずかしい。
だが羞恥心を必死に抑えながら、彼女は手を伸ばした。
「それよりは、先に脱いだ方が、油断してくれるでしょ?」
その手が向かった先は少年の股間だった。
「きゃっ!」
少年は思わず叫んでいた。
反射的に腰が引けた少年が、股間の手を振り解こうとする。
と、今度は少年の薄い胸に手が伸びる。
胸の先端を弄ばれ、彼は思わず片方の手をそっちに差し向けた。
その瞬間、セラスの唇が少年の唇に重ねられた。
唇を吸い、舌を入り込ませながら、できるだけ柔らかく股間を揉んでやる。
腰の力が抜け、ぺたんと座り込んだ少年をセラスは見下ろしていた。
「レディを苛めた罰は、重いよ。」
言いながらセラスが少年に圧し掛かり、唇を重ねて押し倒す。
夢の中の自分というのは朦朧とした意識体で、実体を保つ少年に敵うべくもない。
彼女の主、アーカードくらいの吸血鬼ならそうでもないのかもしれないが、少なくとも自分は敵わない。
ならば奇襲によって、相対的に強い又は「弱くない」土俵に持ち込むしかあるまい。
それが彼女の出した答えだった。
性の知識など殆ど無い彼女であったが、それでも彼女はそれに賭けるしかないと考えていた。
思いつくだけの逮捕術を駆使して少年を押さえ込み、服を脱がせていく。
シャツをズボンを、そして下穿きまで脱がせると、少年の細い裸身が露になった。
「こんな!放して!放せっ!」
我に返って噛み付こうとするシュレディンガーを、上手くいなしながら抑える。
そして、セラスはそのまま少年の乳首に吸い付いた。
「きゃんっ!」
高い声が漏れると同時に、抵抗する力が弱まる。
吸血姫はそのまま小さな乳首を吸い上げてやった。
細い体がピクリと震える。
上目遣いに覗いてみると、頬を赤く染めた少年は恐怖の色を浮かべていた。
セラスの子宮に、じんと痺れるような感覚が走る。
「・・・泣いたって、許さないからね。」
彼女はそう言い放つと、薄い胸を思い切り強く吸った。
「ひゃっ!!うぅっ・・・!」
少年の体がびくんと跳ね、両手が弱々しく女吸血鬼を突き放そうとする。
そんなか細い抵抗を破砕するように、セラスの前歯が尖った突起を挟み込んだ。
「うわぁっ!!」
シュレディンガーが切ない悲鳴を上げる。
より薄いためかは分からないが、彼はセラス以上に胸が敏感なようであった。
彼にされたことを思い出しながら彼女は乳首を噛み、余った部分を舌で舐り回す。
何度も舐めしゃぶられるうちに、少年はセラスの頭を抱きかかえるようになっていた。
セラスの口が胸から離れたとき、少年は目に涙を溜めていた。
それを見ていると体の芯がきゅうっと締め付けられる。
「まだ、終わりじゃないから。」
舐めてなかった方の乳蕾を弄りながら吸血姫が告げる。
唇を重ねると彼はもう抵抗せず、ただ小さく呻くだけだった。
彼女の舌が正中線を下に降っていく。
セラスは彼のやり方を真似ることで少ない知識を補おうと考えていた。
「はぁっ・・・はぅぅ・・・」
少年の甘い声を聞きながら、彼女の舌が首筋を、胸を降っていく。
腹筋を舐め降り、臍に差し掛かった辺りで、その舌は小さな穴に入り込んだ。
「きゃあ!やめ・・・はんっ!」
くすぐったいような媚刺激に、少年が体を捩って暴れる。
吸血姫は少年の背中に腕を差し込み、ぎゅっと抱きしめて押さえ込んだ。
少年のペニスがほぼ垂直にまで勃起し、彼女の体に当たる。
その硬さを体に感じ、セラスの心臓は早鐘のように鳴り響いた。
やがて臍を嬲り終えた舌が下腹部を降ると、そこは終着点だった。
体の割には大きなペニスは、目一杯硬くなっている。
(すごい・・・こんなになってるんだ・・・)
心中呟きながら彼女はそれを観察していたが、やがて馬鹿にしたように言った。
「何よ。自分のだってグロいじゃない。」
本当は意外にきれいなものだ、と彼女は思っていたが、何せ目的は復讐であった。
目に涙を溜めて睨んでくる少年に、セラスは愉快そうに続けた。
「でも大丈夫だよ。グロくても、たーっぷり可愛がってあげるんだから。」
口ほどに余裕は無かったが、ともかくも彼女はそれに手を伸ばした。
滾りきった陰茎に手が触れると、少年はビクっと体を震わせた。
それに驚いてセラスの手も引っ込んでしまう。
だが彼女は、勇気を振り絞ってまた触った。
(硬い・・・こんな小っちゃな男の子なのに。・・・それに、熱い・・・。)
触ってるだけでもドキドキしてくるが、それに終始するわけにはいかなかった。
おずおずと彼女の手が肉茎を擦り始める。
その手を少年の両手が掴んだ。
「あれぇ。やめてほしいの?」
吸血姫がからかうように問いかけると、少年はぎゅっと目を閉じて俯いてしまった。
押さえられていない別の手が茎を擦り始め、彼女の口が先端にキスをする。
少年が小さな悲鳴をあげ、硬くなった肉がびくりと震えた。
そのままセラスの舌が先端を舐め始める。
手も、舌もぎこちなかったが、それでも少年の息は確実に荒くなっていった。
「やめて・・・!やめてぇ・・・!」
いつの間にか少年の頬には涙が流れている。
何度目かの締め付けられる感覚を味わいながら、吸血姫はそれが愛しいという感情なのだと気付いていた。
その感情の増大と共に秘唇が濡れ始め、茎を責める動きが自然と滑らかになっていく。
(いっぱい感じさせてやるんだから・・・泣いたって許さないんだから・・・)
心の中で繰り返しながらセラスは茎を咥え、頭を前後に動かした。
長い牙を当てないようにするのは一苦労だったが、それでも彼女は少年を一心にしゃぶり続けた。
先端を舐め、裏筋を舐め、喉の奥まで使って刺激を与え続ける。
喉の奥に異物感を感じて吐きそうになっても、彼女は行為をやめなかった。
「こんな!!だめ!!ぼく・・・もう・・・!!」
性感が高まるにつれ、少年の声が切羽詰ったものに変わっていく。
それが頂点に達した時、セラスは少年の茎に痛くない程度に歯を当てた。
そのまま強く先端を吸い上げる。
「――くあああああぁぁっっ!!!!あっ!!あっ!!・・・あぁ・・・」
肉茎が何度も脈動し、大量の精が噴き出す。
吸血姫はそれを喉で受け止めながら、何とか飲み下した。
勝利の美酒は、やけに苦かった。
「ゆるして!!も・・・ゆ・・・ふああああぁぁっっ!!!!」
背中に柔らかな乳房を感じながら、セラスの膝の上で少年は今日五度目の絶頂に至った。
彼女が擦っても茎は柔らかいままで、しばらくは復活しないのではないかと思われた。
(一回くらい、私の中に入れてみても・・・よかったかなぁ・・・)
そんなことを思いながら吸血姫はシュレディンガーを抱きしめていた。
すべすべした背中を乳房が感じ、股間が切なく痺れてくる。
だが、さすがに彼と繋がることには少し抵抗があった。
処女を失った女吸血鬼がグールになるかは分からなかったが、それでも怖かった。
何よりこんな小さな子を犯してしまうことに、強い逡巡があった。
(でもこのままじゃ、理性失いそうだし・・・)
考えた結果、セラスは少年を膝から降ろし、少し左脇に座らせた。
左腕で少年を抱えながら、右手で自らの花弁に触れる。
少年の髪の匂いを嗅ぎながら、彼女は右手で自分の中を掻き回し始めた。
「んんっ!!いぃ・・・はぅあっ!!!あああぁっ!!!」
高まっていた性感があっという間に限界を超え、全身が細かく震える。
吸血姫は少年を抱きしめながら絶頂の余韻に浸った。
脱ぎ捨てた自分の服で右手を拭うと、少年の頭を撫でる。
サラサラした髪もきめ細かい肌も、一旦落ち着いたセラスの性欲を強く刺激した。
「・・・目が覚めるまで、いっぱい遊ぼうね?」
そう言うと彼女は呆然としたままの少年の頬を撫でた。
時々少年が漏らすかすかな喘ぎ声をアクセントに、小鳥が啄むようなキスを交わす。
頭側部の耳にふっと息を吹きかけると、少年の体がびくっと震える。
それは頭頂部の猫耳も例外ではなかった。
小さな相手を支配していく快感が、麻薬のように脳髄を浸していく。
(私を苛めながら・・・この子もこんな気持ちだったのかなぁ・・・。)
そんなことを考えながら、セラスは目が覚めるまでの責めに思考を巡らせていた。
「・・・なさい。」
――と、急に少年が何かを呟いた。
「ごめんなさい・・・。」
はっきりそれが聞こえた時には、少年は涙を溜めた目で彼女を見つめていた。
「ふふ。もう怒ってないよ。」
セラスは優しく笑うと、少年にキスをした。
そのまま少年を向かい合わせに座らせ、抱きしめ合う。
「私もやりすぎたかもだし。でも、もう女の子を苛めたりしちゃ・・・ダメだからね?」
囁きかけると猫のような耳がぴくぴく震える。
頭を撫でていると、その耳は気持ち良さそうに垂れ下がってきた。
「目が覚めるまで、こうしていていいかなぁ?」
吸血姫は少年に問いかけた。
少年の体はすべすべして温かく、気持ちいい。
心地よい倦怠感が全身を支配し、セラスは夢の中だというのに眠くなってきていた。
「――隙あり」
――と、突然少年の右手が彼女の陰核を摘んだ。
「きゃうっ!」
びっくりして、セラスの両手から力が抜ける。
その隙に少年は、全身のバネで思いっきり後方に飛び退った。
「バーカバーカ」
赤目を剥いて舌を出し、少年の姿が消える。
「・・・むー。」
セラスは低く呻いていた。
逃げられてはしまったものの、不思議と悪意は湧かなかった。
目が覚めると外はいつものように真っ暗だった。
彼女は早速ウォルターにミルクティーを淹れてもらった。
ふーふーと吹いて熱を冷ましながら、甘いその液体を喉に流し込む。
「何か良いことでもありましたかな?」
その様子を見て老執事が声をかけた。
「分かります?」
彼が淹れてくれたミルクティーを啜りながらセラスが返す。
――と、どこからか声が響いてきた。
「半端者が半端な復讐をして、半端な満足に浸っているのだろう。」
声がした方向、つまり壁の中からアーカードが姿を現した。
「いけませんな。幾らセラスお嬢様が半端だからといって、そう半端々々と言っては・・・」
「ウォルターさんまで・・・」
だーと涙を流しながらセラスが呟く。
彼女はしばらく項垂れて茶を啜っていたが、急に思いついたように主に問いかけた。
「・・・あの、マスター。・・・やっぱ、あのシュレディンガーって子とも、戦うんですよね・・・?」
「当然だ。夜族同士が、しかも敵対し合っているなら、答えは一つしかない。」
「そうですよね・・・。」
吸血姫は窓の外を見た。
空にはまんまるな月が浮かんでいる。
「・・・なら、できるだけそんな日は先になればいいなぁ・・・。」
ぼそり、とセラスが呟く。
アーカードはそれが聞こえていたが、あえて何も言わなかった。
窓の外では、月明かりが煌々と丘を照らしている。
それは何とも静かで、美しい夜であった。
105 :
76:2007/07/20(金) 16:32:24 ID:7SHNsXbM
以上です。
ちょっとだけ甘すぎたかな、とも思ってみたり^^;
最後に、レスをくれた皆様サンクスです。
それでは。
GJ!
エロ板的には「ハメちゃえ」とも思うが、
あえてやんない婦警に萌えた。GJ!
すばらすぃー
109 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 20:12:45 ID:1W0NiBOK
ショタ!ショタ!
110 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 00:08:16 ID:Vuz3W9bu
あげほ
111 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 23:34:23 ID:TggUAEra
ほ
hosyu
保守
保守
保守
保守
保守
保守
前戯はすませたか?
性器にコンドームは?
ベッドの上でガクガク震えておねだりする心の準備はオーケー?
保守
121 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 14:36:07 ID:u1FzZLy5
保守的
>>119 >性器にコンドームは?
>ベッドの上でガクガク震えておねだりする心の準備はオーケー?
誰が誰に言っているセリフなのか想像すると大変なことになる。
>>122 おまっ!
天 才 だ な ! !
ガクガク震えてるくせにおねだりするなんて性的すぐるぞその旦那。
124 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 20:58:01 ID:INuEr0Uu
>>40に対抗
エロパロだ・・・
エロパロだぞ・・・ッ
あのスレが・・・!?
エロか!?
パロか?
エロパロか?
エロパロ・・・!!
エロパロの灯だ・・・
エロパロだ!!
そうだ あれが遂に我々が待ちに望んだエロパロの灯だ
私は諸君らを約束道り連れて帰って来たぞ
あのエロパロの戦場へ
あのエロパロの戦争へ
神殿
神
職人殿
神殿
そしてあれかしは遂に掲示板を渡りスレへとのぼる
エロパロ大隊各員伝達!!
大隊長命令である!!
さあ諸君
エロパロを作るぞ
125 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 03:02:22 ID:vfTFPQf5
ロリ旦那のSSを待ちながら保守
代理「ドク、いいだろう?あの婦警。いい素材だろ?」
ドク「いいなぁ、あれ、欲しい!すばらしい!」
代理「では取りに行こうか。あの麗しの倫敦へ…」
127 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 21:25:08 ID:NkpD/eD0
婦警逃げてー! 超逃げてー!
128 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 02:43:17 ID:0vzf7Dna
リップヴァーンのSSを書いてくれる職人様が来ることを信じ‥
ageだ!!
129 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 00:48:06 ID:jMx7xbjL
は〜〜〜〜〜〜
スレを〜〜〜
ほっしゅ〜〜〜
ですか〜〜〜
130 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 00:09:57 ID:r8EqvIXo
せいぜい気張ることだ諸君
保守もbad落ちもないスレへ行きたいのなら
131 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/17(水) 22:12:47 ID:YBruZI/9
「bad落ち」がスレを落とす
bad落ちを拒絶したとき スレッドは過疎を踏破する権利スレとなるのだ
132 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 22:24:28 ID:B7/5V2Xw
日にちがいくら変わっても構わんけれどこれではスレが伸びん
何よりちっとも面白くもないね
過疎スレに一人で保守をしても仕様が無い
暇人に伝達
投下準備
思う様に書込をせよ
目覚まし時計は相変わらず一定のリズムでコチコチと音を立てていた。
予定の時刻まであと16時間と少々。
この耐え難い苦痛にも似た焦燥感と孤独感。
そして、手持ち無沙汰な退屈感。
愛用するフリントロック式の銃を抱えたまま、彼女は水平線を見ていた。
「中尉殿、あんなに気持ちの悪いお陽さまの下では……」
「そばかすが増えるってか」
「おいおい、聞かれたらアレで撃たれるぞ。なんせ逃げられないからな、アレからは」
ブリッジの日陰のなか。
第2当直に当たっていたナチスの兵士達は遠めに見ながらそんな陰口を叩いている。
……正直、彼女はそれにうんざりしていた。
あんな出来損ないのバンパイアもどきなど戦力にならない。
過去何度も大佐殿へ進言したはずだ。
でも、それが通る事は無かった。
―― 中尉、物にはなんでも使い道がある。うまく使うさ
大佐殿はいつもそう言って肩をポンポンと叩きどこかへ行ってしまう。
あの気色悪いドクターと大尉殿を連れて。
―― 何を浮かない顔をしてるんだい。せっかくの美人が台無しじゃないか
出来損ないのバンパイア達の中で、唯一まともそうな顔をしたあの兄弟の兄の方は、いつもそんな軽口を叩いて笑わせようとしていた。
―― なんつうの、陰気な顔してんとほれ、つまんねーじゃん
兄とは違いバカっぽい弟のほうだが、それでも、いつも声を掛けてきた。
あの思い出が詰まった基地での日々を彼女は思い出していた。
134 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 18:19:18 ID:ZYQpnVXD
そして
―― 美しい人に悲しい顔は似合わないよ。ほら美しいバラの花をあげよう
あの伊達男の生臭い台詞を思い出す。
あきれたような顔をしながらいつも受け取る彼女に、伊達男はもう一言付け加える。
―― しかし、君の美しさにはかなわない
白い歯を見せニッと笑うあの男の大げさな演出。
でも、あれも嫌いじゃなかった。
「アルハンブラ……」
ヴェアヴォルフと呼ばれる彼女達。
恐るべき殺人術と破壊術の達人達。
戦争の申し子達。
でも、彼女はその言葉と共にうっすらと涙を浮かべている。
そして
―― ほら、君のようなスレンダーな女性には細いパンツが良く似合う
あの男の買ってきた高級メーカーのスーツの、その内側に隠された彼女の重要な女性としての部分が僅かに疼くのを彼女は感じていた。
あの男が出撃していく前夜の熱いひと時は、悪鬼羅刹の生き方をしてきた彼女にとって有り得ない事だった。
「アルハンブラ……」
もう一度そっと呟く彼女の頬を涙が伝う。
自らの発したその言葉に彼女自身が熱くなる。
水平線へと落ちていく太陽が空をオレンジ色に染め始める頃、彼女は自らの命ともいえるフリントロック銃のグリップを自分自身の体内へ続く口に当てがっていた。
グリグリと押し付けながらはしたない声を漏らしていた。
「アルハンブラ…… もう一度……」
見上げる空には一筋の飛行機雲。
彼女の想いはすっかり遠くなってしまった日の、あの夜に飛んでいくのだった。
135 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 21:02:59 ID:8f4vxnA4
(´・ω・)…
(´;ω;)ぶわっ…
GJ!思いがけない切り口のSSだった
全俺が(´;ω;)ブワッ
伊達男カッコヨス(*´Д`)
中尉の愛されっぷりに感涙した
140 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 05:53:29 ID:GeDH4N2T
さっき単行本読み返してて想ったのだがアーカードの旦那が敵を気にいると物凄く楽しそうにいたぶり殺すんだ…
つまり、旦那相手に下手に抵抗したらよけいに苦しむだけなんじゃね?
>>140 いたぶられる最中もれなくMに目覚めるから無問題。
ょぅι゛ょもジョージボイスのようだな。これはたぎる
142 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 00:37:36 ID:JUcqqEA4
新刊発売あげ
ほしゅ
保守
神父×婦警が読みたい。
隊長×婦警読みてー
左腕の隊長が婦警の体をあちこちとまさぐって…
下ネタで迫る隊長キレる婦警
一心同体のド突き夫婦漫才に...
新刊読んで大尉×セラスとか考えた自分はどうすれば
文にしたら良いと思うよ。
149 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 21:29:59 ID:PbMbk4Aw
化け物同士だから本気で挑んでもどっちか壊れなくて済むからいいな大尉×婦警。
150 :
147:2007/11/21(水) 03:53:42 ID:XsMskv39
大尉×セラス書いてみた
いつも読み手だたから文章稚拙ですみません
しかも肝心のエロまでいってないんだ…それでもよければ
(だめだ……強すぎる…)
冷たい鉄骨と、コンクリートの感覚を全身に受けながら、
セラス・ヴィクトリアは力なく横たわっていた
ここに来て、いくつもの吸血鬼達に一瞬で終わりを与えてきたセラスの前に
静かに立ちはだかった彼は、今まで対峙してきたどの敵とも違う、異質な存在だった。
獣へと姿を変え、それまでの無機質な表情が一変した瞬間、本能的に恐怖を感じたかと思うと
次の一瞬でセラスの体は攻撃を避ける間もなく宙を舞い、戦意は完全に消されていた。
ぐったりと倒れたままのセラスの耳に、カツ、カツ、と軍靴の音が近づいて来る。
(だめ…だめだ…)
意識が朦朧とし、手の先すらも動かせない。
(…マスター、インテグラ様、ごめんなさい…)
カツン、とセラスの目の前で軍靴が止まる。
一瞬の間の後、セラスの体は固い地面へと大きな音を立てめり込んだ。
「ぐぅっ…!!」
振り下ろされた彼の手は、セラスの首を掴み、そのまま彼女を押しながら締め上げる。
「ぅ…ううっ…か、は…!」
みしみしと、骨の鳴る音が聞こえ、意識が途切れ途切れになる。
苦痛に歪め消えそうなその目線の先に、セラスを静かに見下ろす彼の視線があった。
151 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/23(金) 20:18:53 ID:8duYbtBV
ガリペタ長身雀斑眉太女のリップタンが随所でエロいエロいと言われていたのが
どうにも???だったんだが漫画見てやっと理解した。
これほど初登場時(見た目)とその後お印象が違うキャラも芽ずらしか。
>>147 想像するだけで股座がいきりたつな
是非続きを、プリーズ?
153 :
147:2007/11/26(月) 02:59:41 ID:CZCrx8pr
あれだけの戦闘をしても顔色一つ変ないその無機質な瞳を見た時、
セラスはもう一度ぞくり、と恐怖を感じた
(…殺られ…る…)
その言葉が頭に浮かんだ瞬間、ふいに首の締め付けが緩み、
待っていたかのように気管から肺へと一気に空気が流れ込んだ
「が…はっ!!ッは…!ゴホッ、ゴホッ!!」
大量の空気に肺が対応できず、激しくむせ返る。
(ど、どうして…?)
あのまま締め付けられ、首を折るなり心臓を貫くなりされれば確実に殺されていた、
なのに、この男は途中でそれを辞めてしまった。
情けをかけられた?
いや違う、あの恐ろしい感覚は確かに殺意だ。
混乱するセラスの首には、まだ彼の手がかかっている。
分からない―。彼の表情からその意図を探ろうとしても、やはり無駄だった。
セラスがまじまじと彼の顔を見つめていると、セラスの首にかかっていた手が、スッと動いた。
ビクッ、と反射的に体を震わせ、強くと目を閉じたと同時に、
ふわりと鼻先で空気が動き、首筋に痺れに似た感覚が走った。
「…ッ!?」
ぞくり、と、恐怖とはた違う感覚がセラスの身体を走る。
大尉って犬だよね はっ!まさか・・・獣k
旦那とロリ局長って需要ありますかね?
今ちょっと書いてみてる所なんですが、むずかし〜。
ロリ旦那とロリ局長・・・
>>155 さあこの胸に飛び込んでおいで
オーダーを果たせ!
長いのにエロ次回持ち越し、ごめんなさいorz
書いちゃったから思い切って投下。
「名前は?」
「アーカード」
「先代はそう呼んでおられました」
あの時、彼女を『我が主』と呼んだ化物は、狂気の瞳を宿し眼前の
まだ幼い容貌を残す彼女に眼差しを向けた。
それが始まり、彼女の初まり。
総てを薙ぎ払い、目の前に立ちはだかる敵を駆逐する彼女の戦いの始まり
戦の楔は抜かれたのだ。
立ちすくむ事も、振り返る事も、逡巡する事も無く、血塗られた道を、
否応も無く課せられた道を。
陽が暮れてゆく。茜色に染まった部屋で彼女は本に目を向けていた。
表紙は擦れ、題名も判然としない、硬い革の手触りが手にひやりと張り付く。
銃弾を受けた右腕が時折痛む。
擦れた文字を克明に追っていた彼女は、扉を軽く叩く音でびくりと顔を上げた。
「失礼致します。インテグラ様、明かりを」従順な執事は軽い足取りで室内へ足を向ける。
ほぅ…と深い息を吐いて、執事に向け無理やりに口元に笑みを作った。
「ありがとう、ウォルター」
室内に光が灯される。
「紅茶をお持ちいたしましょう、アフタヌーンティには少々遅い時間ではありますが」
「ええ、お願い。調度一息付きたいと思っていた所なの」
程良く温められた茶器に温かいミルクを入れ、きっちりと時間で蒸らされた紅茶を注ぐ、
琥珀色の香り高い紅茶がカップに満ちた。
「して、お嬢様は何をお悩みで?」
主がミルクティに口を付け一息ついた所で、ウォルターはそう問いかけた。
「確か、その本は…」その目はひたりと先程までインテグラが読んでいた本に向けられていた。
聡い執事は、まだ若いヘルシング卿の事などすべからくお見通しなのだろう。
あの事件からそう何日も経っていない。
叔父と当主の座を巡り、殺されようとされ、インテグラ自らが銃弾で殺したあの事件から。
地下の忘れ去られた牢獄にいたヘルシング家の宿敵、吸血鬼、アーカードと名乗る化物と出会ってから。
ヘルシングの医療班に手当てを受け寝室から出られる様になったのは先日の事だ。
あれから時間を惜しむように、父の使用していた執務室に篭り吸血鬼にまつわる文献を読み漁った。
敷地内にある魔導研究所にも足を踏み入れ、所員に話を聞き、機密文書も読んだ。
隠されるようにして書庫の奥にあった硬い革の本を見つけ出したのは先刻の事だ。
「お父様の日記…」
それは、父の述懐、アーカードにまつわる物語。…否、闘争の記録。
「ほほう…それで、何か解りましたか?」
本から視線を外し、インテグラに向けられるその視線を真っ向から受け止める事ができず、
うろうろと目を彷徨わせた。
「…あの吸血鬼が、ヘルシング家の…、
王立国教騎士団、HELLSING機関の鬼札なのは解かった…、だけど……」
「だけど?」有無を言わせず、ウォルターは言葉を促す。
「…っ」言葉がつまる、口に出してしまえば認めるようなものだ。だが感情を殺すにはまだ彼女は若すぎた。
「…だけど、わたしはあの化物の主(マスター)になんか…っ!!」
なれそうもない、いや、御せるはずもない、
相手は化物、不死の王、ノスファラトゥ、夜を歩く者、夜族、伝説上の化物。
ちっぽけな小娘に何ができる?化物相手に何ができる?
父親の庇護も無く、頼りであった叔父を殺害したこの血塗られた手で何ができる?
怖かった、無いもかもが。
これまでひた隠しにされていた真実が、暗闇の中からインテグラを引きずり込み
べったりとまとわり付いて離れない。
これまで抑えていたものがこみ上げ、今にも慟哭しそうだ。
不意に空気が動き、ハッとしてインテグラはミルクティに落としていた視線を上げた。
カッ
靴を揃えたウォルターが、うやうやしく頭を垂れて主君に対する礼を形作る。
陰影を色濃くうつしたその顔は、わずかに口角があがり、嘲笑ともとれる笑みを浮かべた。
「英国人としての矜持をお忘れですかな?インテグラ様」
「…なっ?!」
「王立国教騎士団(HELLSING)局長、インテグラ・ファルブルケ・ウィンゲーツ・ヘルシング…!」
「それが、今の、現在の貴方の、『銘』なのです」
冷徹ともとれる真摯な眼差しは、インテグラにウォルターの主としての資質と覚悟を問いていた。
貴方は仕えるに値する主君なのかと、幼くとも大人として扱い、同じ目的を完遂するに足る主なのかと。
「…っ!わたしは…っ!」
次の言葉が出てこない。
そのまま沈黙が続く。
「………」
均衡を破ったのは執事だった。
ふと気配を緩め、もとの温厚な空気を纏う。
「失礼いたしました、お嬢様。…時期尚早でしたな」
そうまだあれからいくばかりも経ってはいないのだ。
親を亡くし、事件が起きたばかりの不安定な少女に問うのはいささか早急過ぎた。
「間もなく、夕食の準備が整います。本日はお嬢様の為に用意した兎をご堪能ください。
と料理長から言付かっておりますゆえ」
主に向け礼をし、きびすを返して執事は扉を閉めた。
主としての覚悟が無ければ、自分が仕えるに値しない。
決断力が無ければ、ヘルシング機関として脆弱、判断力が無ければ無能にも等しい。
脳の無い主を飼う位なら、いっそ居ない方がまし。
来るべき未来の為に、従僕に冷徹なまでに指令を下す裁量を持つ者でなければ、対峙もできない。
闘争もできない。
だとしたら、処理してしまえば良い。これまでそうしてきた様に。
下僕があっても主に血に染まる覚悟が無ければ意味がない。
だがヘルシング家執事ウォルター・C・ドルネーズ残された時間は少ない。
約束の地平はもうすぐそこまで迫って来ている。どちらにせよ分の悪い賭けには違いない。
「兎の檻をこじ開けるか」
口元に薄らと笑みを浮かべ、暗く長い廊下を死神は歩き去った。
深夜、真っ白な月がうっすらと雲の切れ間から見え隠れしている。
夜の帳が降り、照明はベッドの脇にしつらえられた飾台の仄かな灯り。
暖炉には赤々と火が焚かれている。
右腕の痛みを抑える為、投与された鎮痛剤がゆるりと眠気を誘う。
冷たいリネンの手触りが睡魔をほんの少し奪っていた。
インテグラは夕方、ウォルターに言われた事をうつらうつらと思い出していた。
「…ヘルシング…」彼女はヘルシング家の当主、
「…化物の主(マスター)」
対化物にヘルシング一族が100年かけて栄々と作り上げた最強の化物(アンテッド)。
あの吸血鬼を飼いならす事ができるのか、と己の内に語りかける。
主と認めてしまえば楽になる、だけどもう後戻りはできない、
羽毛に包まれた柔らかな世界から抜け出ていかなければならない。
では、あの化物は?不意に訪れた吸血鬼について想いを巡らす。
忘れられた牢獄に干からびた死体として置かれた不死の王。
数百年の刻を越えた伝説の魔物は何を考えているのか?
所詮数十年に満たない年端のいかない少女の考えも及びもつかない思考を持っているのだろう。
話してみたいと思った。
あれから会っていない、彼女の下僕。
話をしたら何かが掴めるかもしれないと淡い期待を寄せる。
「……アーカード……」
名前を聞いた日から、初めて名を呼んだ。
不意に空気が変わった、周囲の闇よりまだ濃い闇を、濃密な死を纏った男。
壁から現れるなどと言う芸当は、化物以外に無い、だとしたら該当するのは
アーカードと言う男 唯一人 だけのはずだ。
だが、壁からありえない出現をしたのは少女だった。
純白の薄いドレスで長い裾をひき、ふわりと、インテグラの横たわるベッドに腰掛ける。
「…なっ??!」
飛び起きようとしたが、思いのほかよく効く鎮痛剤で飛び起きる事ができない。
「だ、誰…??」驚愕でドクドクと鼓動が早くなる。
ニヤリ…と少女は毒々しい笑みでインテグラに向かって言った。
「姿形など、私にとっては、何の意味もない」
その声で、夜から切り取ったような艶のある声で、インテグラは悟った。
あの化物だ、と。
「呼んだろ?私の名を」
だから来たと言うのか、いくらなんでもオカシイ、ぐるぐる回る悪夢のような。
「可笑しい事は無い、主が従僕を呼びつけた所で不自然な事など何も、無い」
薄いドレスがひらりと舞い眼前に暗い影が落ちる、
闇夜にあっても底から光る深紅の双眸がインテグラの目前まで迫る。
悪戯にしては悪趣味すぎる。
有り得ない程の馬鹿馬鹿しさにインテグラはぐらぐらと眩暈が増長してゆくような錯覚を覚えた。
「アーカードなのね?」
何を今更と言う様に、アーカードは喉の奥で笑った。
「キスしたくなっちゃった」
「……っ!?」
ベッドに身体ごと押さえつけられ、捕まれた腕に痛みが走る、抵抗しようとしても
その力は見た目どおりの少女のものではなかった。
「ん…っ…」
少女とは思えないような乱暴で噛み付くようなキスだった、荒々しく、無理やりに舌を絡ませられ
思い切り吸い付かれている。吸血行動では無いが牙を突き立てていないだけだ。
息をつく暇もなく、苦しい。
「……ん、んっ……」
首を振っても離れてはくれない。
幼い少女には不釣合いのアーカードの鋭い牙も感じる。
そして何より錆びにも似たむせ返る程の血の臭い。酔いそうな程の血の臭い。
生ぬるい温度。ヌルヌルとした触感。ねっとりとしたこそばゆさ。
ぞわりぞわりと何かが這い出してくるような感覚をインテグラは感じた。
アーカードが唇を離した事で、一気に肺へと空気が流れ込む。
アーカードは服を指で容易く引き裂き、露になった未成熟な胸元に舌を落とした。
直に触れる舌先の感触が、熱く感じる。
「……っふ」
思いも寄らぬ刺激に襲われる。思わず目をつぶり、声を漏らしてしまったが
自分の身体を揺るがした突然の変化に、インテグラは動転した。
息を止めていた事でドクドクとした心臓の鼓動と火照りが襲う
「っ…何の、つもり…?!」
身体を押さえつけられたまま、少女の型をした吸血鬼は心底嬉しそうに淫猥な笑みを浮かべる。
「児戯にも等しい行為など、俺には興味がない、
私がそんなものにそそられる事などありはしない」
「私の主、本質を見せろ『己の闘争』を晒して見せろ」
「さあ、教えてくれ、インテグラ。夜はまだ始まったばかりだ」
申し訳ありません、ここまでです。
すいません。
>>156さんが早かったのでロリ旦那。
ネコ耳吸血鬼に似てるよね。
素晴らしい!!!
ぜひ、時間かかっても結構ですので
続き願います。
保守
168 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 21:02:27 ID:3sVrxTd5
>165
猫耳吸血鬼
何かそういう漫画(アニメも)あつたね。
遅くなりましたがGJ!
続き楽しみにしてます
170 :
165:2007/12/11(火) 00:03:42 ID:kOoMBkRF
171 :
165:2007/12/11(火) 00:04:30 ID:8/aK1xUh
アーカードの気配がゆるりと動いた。
それだけで、自分とアーカードを取り巻く気配が濃密になった気がした。
胸元に落とした舌がゆっくりとゆっくりと動き出す。
振動とも呼べない僅かな揺らぎに、産毛がそそけ立つ。
先程までの口腔への陵辱が後をひき喉奥の息苦しさは去っていない。
その意味をインテグラは未だ理解できていない。
混乱と脳が沸き立つような理不尽さに未だ対処が思いつかない。
すると。
「どうした?もっとわたしを楽しませろ」
舌を胸元に這わせていたアーカードは、ニヤニヤとしながら少女には不釣り合いな邪悪な笑みで、
そう余りにも邪悪としか言いようの無い笑みで、インテグラを現実に引き戻した。
あり得ない事態に、脳が一時考えているのを止めてしまっていたみたいだ。
…ッ
声にならない声で僅かに身じろぎし、少しでも身を離そうとするが、僅かに拘束が緩まる事がない。
「…い、いや…離して…っ!!」
やっとのことで声を絞り出す。
口元に笑みを張り付けたまま、アーカードは動きを止めた。
それだけで、インテグラはほっと息をつく。
これ以上は続かないと、アーカードの理不尽過ぎる襲撃が、インテグラにとっては襲撃としかとれない
アーカードの突然の来訪が終わりを告げたと、…浅はかな思いを持って。
172 :
165:2007/12/11(火) 00:05:39 ID:8/aK1xUh
そんなインテグラの淡い思いに、アーカードは無慈悲な言葉を告げた。
「そんなものがお前の『本質』か?」
まだまだ、そんなものではないだろう、インテグラ。
薄っぺらい、脆弱で、薄暗がりで助けを待って、震えるような娘ではないだろう、インテグラ。
そう問いかけられた気がした。
(アーカードは私の反応を試している…?)
なのに。せいぜい、唇の端でその自覚を噛み潰すことくらいしかできない自分が
腹立たしい。
あがいても。
もがいても。
この少女の姿をした、吸血鬼の腕からは非力な自分では抜け出すことさえできないのだ。
アーカードは胸から胸元へ、胸元から、喉元へ、ゆっくりと着実にうなじへ舌を這わせる。
じっくりとゆっくりと獲物を嬲るように。
耳元へ、耳たぶへ、首筋へ。
冷たい、だけどじんわりと熱さを伴った熱が徐々にこみ上げてきた。
吸血鬼が喉元へ唇を這わせている。
その事が恐怖となって突きつけられている。
173 :
165:2007/12/11(火) 00:06:09 ID:8/aK1xUh
なのに。
甘美な、そして強烈な、体の痺れ。
――快楽。
そう呼ぶ事しかできないような身体の変調にインテグラは、動揺した。
いや、自覚させられた。と言うべきか。
「…ふ…ッ…」思わず声が漏れる。
処女であるインテグラにはまだ判断は付かないばかりか、及びもつかないことだったに違いない。
これまで、貪欲に触れられた事もなければ、首筋に舌を這わされた事もないのだ。
(…っ、なに、これ…っ!?)
吐息が首筋にかかる、それだけで何かが溶けていくような感覚。
アーカードの匂い。
血の匂い。
それだけで酔いそうだ。
首筋を吸血鬼に嬲られている。
命をその手に握られている、生殺与奪をその手中に握られている。
絶望感が、全身が、ずぶずぶとした底無し沼のように浸してゆく感覚。
けれど、それだけじゃ無い、なにか。
174 :
165:2007/12/11(火) 00:07:18 ID:8/aK1xUh
未発達な、柔らかさと少女の柔軟性がそうさせるのだろうか。
インテグラは、思いも掛けない刺激に貪欲に反応した。
アーカードの化物には似つかわしくない柔々とした、舌の動きが耳朶を舐る。
「…んッ」びくりと身体に震え。
身体の奥からの震えが、インテグラを揺るがす。
それは恐怖からか。
人間の本能である、快楽への享受からか。
いつから触れられていたのか気づかなかった。
少女のまろみを帯びた、未だ未発達な胸にアーカードの手は伸びていた。
触れたか触れないか、分からないくらいの加減で。
少女から大人の女への過渡期として、胸の固さが取れていないインテグラの胸は
ほんの少しの刺激で疼痛を覚えた。
(い、痛…ッ)
それでインテグラは、ほんの少し我にかえった。
だが次なる刺激に、またも身体が反応した。
胸元のまろみを帯びた、その先端への刺激。
陥没乳頭ぎみだった自分の胸が、いつのまにか自己主張を始めていた。
むにゅりとアーカードは面白いものでも見つけたように、執拗に胸の先端へ指の挿入を繰り返す。
「……ッ!……ッ……ッ!」
その様子を愉しんだ様子で、
「人間は柔らかい」と耳朶に甘いともとれる息を吹きかけつつ、インテグラへ嘆息した。
インテグラは唇を固く結び、眦を引き絞っていた。それだけを見れば、苦痛に耐えているかのようだ。
だが同時に、その柔肌は上気し、小刻みに微動していた。持ち上がらない右腕はプルプルと震えており、
今では自由となった左の手も動きがままならない。
捕まえられていない足の先はピクリピクリと蠢いていた。
そう、インテグラが耐えていたのは、痛みなどではなく――
甘みだった。
175 :
165:2007/12/11(火) 00:08:52 ID:8/aK1xUh
アーカードに薄い有るか無しかの胸を撫でられる、その度に疼痛だったはずの痛みに快楽、が加味されてゆく。
「…っ、くっ…んっ…」
首筋や鎖骨の稜線、基本的な性感帯を舐られ、声を忍び漏らした。
ジンジンとした疼きが、段々と下に溜まり始める。
今では胸の先端が起立をはじめ、コリッと指を立てられ、
アーカードの手袋の布による摩擦が合わさる。
そして魔手の動きの、そのリズムまで変化させ始めた。荒々しい責撫のときには、踊るような早さで。
緩やかな淫撫のときには、あやすような鈍さで。
急激な変化。
(な、なんで…、なんでなのっ?)
ぞわぞわと快楽が広がっていく。
刺激が段々と増大していく。
どくどくと身体中の血が、奥まで駆け巡っている。
身体の芯をぐらぐらと揺すぶる。
波はインテグラの肉の奥で共鳴してゆく。
褐色を帯びた少女の身体には、ほんのりと赤みが増し、しっとりと汗がにじんできた。
いやがるようにむずがるように太腿を動かしたとたん、
インテグラにとっては異質の湿り気が、熱くなり始めた下腹部に異変を告げた。
ぬるり。
くちゅり。
粘着質な滴り。
とろりとした蜂蜜のような。
足を動かす度に、粘膜はぬるりとした動きでインテグラの処女の部位をじわじわと侵していく。
(な、に、これ…)
トロトロとした粘性はかろうじて下着に押さえ込まれてはいたが、今や滴りそうな程に濡れていた。
「身体がどうかしたか?」
含み笑い。
「あ……ハっ…ン、ん…っ」
アーカードの胸への陵辱をやめない指先とは、別の手のひらが徐々に下ってゆく。
それを自覚しながらもインテグラは止める手だてがない。
胸に、薄い肋骨の隙間を辿り、脇腹へ、腰へ、腰骨に。
ゆっくりと、ひたすらゆっくりと下に落としていく指先。
ぞくぞくした。
176 :
165:2007/12/11(火) 00:09:36 ID:8/aK1xUh
「…んっ」
面白いように、嬲られに嬲られる。同時にまた、今では敏感になった、なってしまった乳首も弄られに弄られた。
指の腹でこすられ、つまんでひねられ、押しつぶされ、爪を立てられる。
「あっ…あっ、ヤっ…、あ…」
そうやって快感を灼く微熱は身体中を巡り、奥まで溜まっていく。
荒くなった吐息を噛み殺す。
トロトロとした流れは止まらない。
掴み取った胸の敏感な先端を指の先でぐりぐりと揉み込むアーカードは、いっそ容赦がなかった。
とめどなく流れてくる波に翻弄され、溢れてくる快楽。
インテグラの、その波を舐るように観察していたアーカードは、人指しの先を伸ばしたまま目的地へ向かう。
標的は、下着に隠れ濡れそぼり、摘まれた事も無い、肉芽。
指は、まるでスイッチを押すように、朱色の突起を押しつぶした。
「っ……っ…!!」
まるで炎が灯されたように、熱くなり、身体が疼きはじめる。
もっと、もっと、もっと。
意思の力とは真逆の身体の奥からの渇望。
動き始めた指先が、僅かに粘性の音を出しながら、ゆっくりとゆっくりと動き始める。
ぬるり。
くちゅり。
粘着性。
湿り気。
蠢き。
どくどくと鼓動が聞こえるようだ。
緩慢ともとれる動きで、焦燥が募っていく。
身体が熱い、何だか胸が締め付けられる。叫びだしたいような、暴れだしたいような、どうしようもない焦燥。
それは突然変貌を遂げた。
177 :
165:2007/12/11(火) 00:11:47 ID:8/aK1xUh
「あっ」
肉芽を指の間で弄び、摘み、押しつぶす。
「…いやぁ…っ、だ、だめェ…ええええっ!!!」
どくんどくんとまるで それ 自体が意思を持ったように、鼓動していく。
先端へ、容赦のない蹂躙。
摘み、ぐりぐりと容赦のない刺激。
肉が融けていく。
規則的ですらあるそのリズムが、悦楽の階段を性急に昇っていく。
一瞬の刹那、インテグラは初めての快楽に恐怖を覚えた、が次の瞬間には頭からそんな思いなど消し飛んでいた。
「……ッ!……ッ!……」
女の芯が、脳髄まで駆け巡り、中枢が一気に燃えた。
びくんびくんとうねり、悶え蕩けた膣内は、急激な収縮を繰り返し、その更なる刺激で目の前が爆ぜた。
インテグラは、アーカードにより快楽を植え付けられた。
――否、絶頂を教え込まれた。
178 :
165:2007/12/11(火) 00:13:48 ID:8/aK1xUh
すいません。ここまでです。
次回決着付くと思います。
「わんわーん」とか出せればいいなw
>>165 乙!この先で寸止めなんて殺生だ〜。続きを早く読みたい!
お嬢が調教されていく過程がたまらん。相手が幼女だから
エロを通り越して耽美な世界に昇華してしまったかのよう…。
文章が上手いから手に汗握って読みふけってしまうよ〜!!
180 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 17:41:02 ID:Mb1O75mT
>文章が上手い
駆け上ってく過程がほんとにね。
181 :
165:2007/12/15(土) 20:47:57 ID:jPjNiINH
>>179 続き。
ビクビクと身体が震える。
奔流のように押し寄せてくる快楽。
下半身の火照りが止まらない。
焼け付くような焦燥感と肉体が蕩けていくような感覚。
絶頂に達しても、アーカードの指はなおも躍動を続けていた。
一度達しただけでは、まだ足りない、とでも言うかのような執拗な責め苦。
「やっ…や、やめっ…」
一度達してしまった身体は、更に敏感に、ほんの少しの刺激でも過敏に反応する。
指が奏でる律動が、また一層深まっていく。
膣内がチリチリと熱くなって、インテグラは声を出す事すら辛くなった。
だが、アーカードは止まらない。
指は更に肉芽に深さを増し、ぬかるみの中で擦り上げ、嬲り、
縦横無尽に、丹念に、2本の指を動かし続ける。
肉芽に、肉襞に、そして膣口へ。
処女への秘裂、奥への入り口付近で、淫猥な音が滴り鳴るくらいに、淫弄し続ける。
ちゅぷ、クチュ、にゅち、にゅちっ、にゅちぃ
身体が感電したように跳ねる。
(あ、んぁ…っ、きっ…きちゃっ…っ)
残酷なほど丹念に、拷問のような責めに、全身を痙攣させて、
「ふああっ、…ああああああっ!!!」
インテグラは瞬く間もなく2度目の絶頂を迎えさせられた。
182 :
165:2007/12/15(土) 20:49:18 ID:jPjNiINH
快楽に次ぐ快楽で、身体は弛緩し、自他の見境さえつかなくなっていた。
ぱちん と音がした。
朦朧とした頭で音の方向へ、インテグラはゆっくりと覚醒しつつ、重い眼差しをアーカードへ向けた。
アーカードが指を鳴らしたようだ。
「さぁて、お次は」
(…な、っ!?)
なおもこの響宴を続けるつもりなのか、と愕然とする。
意識の中では、反応できたが身体が反応しない。
この少女の姿をした化物は、なんて凶悪に、そして嬉しそうに嗤うのだろう。
「わんわーん」
少女の口から飛び出した言葉は、インテグラを更に混乱に陥れた。
(い、犬…!?なにを言っているの…!!?)
アーカードの両手が上がり、ある一つの型を執り始める。
低く小さな呟きだが、地獄の底から聞こえてくるかの様なその声にインテグラの身体は僅かに震えた。
「拘束制御術式」
「第3号、第2号、第1号…開放」
深紅の瞳が輝度を増していく。
「状況H」
「『クロムウェル』発動による承認認識」
「目前、我が主の本質発動までの間、能力使用…限定解除開始」
ざわざわ、と闇が深くなり、空気が鳴動を始めた。
呆然となる。
と、同時に呪文のような詠唱に、インテグラの脳裏に疑問が沸き上がる。
この化物は何と言った?
何と言っていた…?
何度も何度も繰り返し言っていた、あの言葉は何だ?
その意味は何だ?
―――――本質―――――
『闘争の本質』
183 :
165:2007/12/15(土) 20:58:33 ID:rfpaCSMV
ギチギチと歯を噛み合う様な音。
アーカードの身体から、両腕から這い出てくる、何か。
軋み、混沌から這い出てくる、何か。
揺らぎ、不確定ながらも質量を確かに持った、何か。
黒く、一片の光を通さないかのような漆黒の躯を持ち、
歯軋りのような嫌な音を奏でながら、アーカードの両腕から生えてきた、何か。
それは―――――黒い仔犬の姿をしていた。
犬、それも仔犬。
ただの仔犬なら可愛いものだ、しかしこれは違う。
ギラギラと輝く眼を躯の各所に宿し、荒い息を、唾液を垂れ流す犬は
化物の眷属、魔犬に他ならない。
黒い暗い仔犬を見つめながら、インテグラは半ばぼんやりと考えていた。
動きもせず、瞬きもせず、虚ろな瞳。
これから起こりうる最悪の事象と結末。
しかし不思議と先程までの恐怖が、霧のように晴れて行くような気がしていた。
徐々に覚醒しはじめる意識。
陶然となっていた意識から無理矢理に拾い上げる理性と言う名の錨。
脳裏に次々とアーカードの言っていた言葉がフラッシュバックのように思い出される。
その様子をひたりと見つめていたアーカードは、既に次なる布石を打っていた。
ベロリと唇を舐め上げる。
「少々腹が減った」
そう言うが否か、魔犬はインテグラを目掛け疾走した。
ギチギチと歯を鳴らしながら、
膨らみかけた双乳へ向けて。
184 :
165:2007/12/15(土) 20:59:54 ID:rfpaCSMV
その反応に付いていくなど到底思えないような迅速な攻撃。
インテグラは声も出せず、一瞬喰らいつかれた、かと思った。
否。
ベロリと舐められ上げた。
少女の薄い腰から、柔らかい脇腹を抜け、上気して浅く呼吸を吐き出す細い肋骨を、
なだらかな半円を描く双乳の下へ向けて。
軽く圧しをかけ、その柔らかさと弾力を確かめつつ、魔犬はネットリと愛撫した。
「…んんんっ!!」
ペチョ、プチャ、ペチョ
獣が吐き出す荒い息と唾液が交わり合い、少女の身体を浸していく。
再び繰り返される胸への二重攻撃。
燃やされ尽くされたはずの、欲望の燠火がじわじわと熱を放ち始める。
ぬらりと唾液が滴り落ち、舌の先端で、平らなざらつく舌で、ぬろぬろと
円を描くように胸を侵していく二匹の犬。
ジリジリと胸の頂へ向け這いずり、にじり寄ってくる。
(…ああ)
インテグラの鼓動は早さを増し、内側にべったりと侵入し、
吐きだす息さえ温度と湿度を増してくかのよう。
理性との狭間に、快楽の油が灯されていく。
そのたびに、喜悦の揺らぎが、理性と忍耐を綻ばせていく。
185 :
165:2007/12/15(土) 21:00:29 ID:rfpaCSMV
それとは別の律動が、へそを抜けゆるゆると下降していく感触。
するりとインテグラの膝を割り、両腿の間に身体を滑り込ませたのはアーカードだった。
二匹の魔犬にも負けず劣らず、丹念に執拗に下半身へ向け舌を這わす、ゆっくりと。
だが着実に、未だ滴る事を止めない、果実へ、快楽の秘裂へ。
大きく足を開かされたまま、インテグラの秘所へ舌の根をゆるゆると降ろしていく。
アーカードは、ほんの僅か唇の端を吊り上げた。
ヌルリ
それと共に注がれてくる、内側にしみこんでくるような淫痺。
熱い刺激が大事な部分を目指して、ゆっくりと這いずってくる。
目指すはそれぞれの頂か。
ヌチャ
くるくると円を描くように、インテグラの敏感な部分を浸食していく。
(……んんんんっ!!)
犬は双乳を同時に舐め尽くす、脇下を抜け、鎖骨、鎖骨のくぼみ、
薄い胸の谷間を抜け、焦らすようにゆっくりと一定のじんわりとした速度で舌を這いずりまわしている。
だが、胸の頂、敏感に尖り、高ぶり、これでもかと主張している箇所には到達していない。
いや、意思を持ち、焦らしているのだ。
胸への嬲りを2匹の犬に任し、アーカードは足の付け根を舌で絡めとっていた。
溢れる果実はすぐそこにあるのに。
本来足の付け根は快楽を引き出す類いのものでは無いが一番皮膚が薄く、感じやすい部位のひとつ
その部位を丹念に舐め回す。
舌の振動がじわじわと秘裂の奥の、欲望の奥を揺らがしていく。
186 :
165:2007/12/15(土) 21:01:43 ID:rfpaCSMV
事実インテグラは、焦燥を覚えていた。
摘み、捻り、尖りに尖ったそれぞれの起立に刺激が欲しいと身体が訴えていた。
そこ、さえ蹂躙してくれたら、この責め苦から開放されるのに。
この、悦楽を思う存分吐き尽くしてしまえるのに。
何もかも蕩け、自我も手放してしまえるのに、と。
プリーズ。
そう一言、その言葉を言えば、思うざまこの化物は、絶望的なまでの快楽を与えるだろう。
破壊し、粉砕し、蹂躙しつくし、インテグラの魂の一滴を搾り尽くし、自我さえも無くなるまで。
何故かインテグラは、そう感じていた。
(…っ、わ、わたし、はっ…)
奥から溢れ出てくる、奔流が怒濤のように迫る、追い立て、身体がびくりと跳ねる。
だがしかし、インテグラは声を噛み殺し、快楽を享受する事に必死で抵抗を続けた。
(くぅ…っ!!)
舌での蹂躙。
敏感になり、成ってしまった尖りに尖った三箇所への同時責め。
じわじわと範囲をせばめ、目標地点まであとほんの僅か。
ピチャリ
舌の先端が、肉芽に触れた瞬間、
電流が流れた。
(…っ!!!!!)
それだけで終わるはずもない。
滴り。
濡れ。
揉まれ。
揺さぶられ。
嬲られ。
弄られ。
これまでの手段が柔らかだったと思えるほどの激しい追い打ち。
胸は上気し、浅く熱い息を吐き出す。
瞳は欲望で潤み、唇は快楽でわなないていた。
どくどくと痺れと共に駆け上がってくる、甘い戦慄。
意識が跳びそうになる。
だが、インテグラはともすれば甘く声を、息を吐き出そうとするのを懸命になって押しとどめる。
187 :
165:2007/12/15(土) 21:02:53 ID:rfpaCSMV
舌の攻めは、ピチャリと淫猥な音を発しながら、グルリと3箇所の先端に巻き付いた。
緩く。浅く。上下に。収縮し。しごき。
(ああっ…ま、またっ…っ、きちゃっ…!!)
――――強く、キュッ、と舌が引き絞られた瞬間。
「…………………!!!!!!!!!!」
白熱する閃光が弾ける。
快楽が溢れ出し、それに続く硬直と痙攣。
意識は頂に昇り、悦びは身体中を駆け上り、蕩け、溶け、奔流が決壊しようとする刹那。
――――その刹那。
ぱちん。
あまりにもか細い音だった。
ともすれば聞き逃してしまう位の、脆弱な。
しかし、確実に。
――――音は、アーカードの頬の上で、鳴った。
インテグラの平手が、弱々しく鳴った。
余りにも脆弱で、貧相な攻撃。
荒く息をつき、呼吸を、身体を、声を震わせながら、
不死の化物を真っ向から見据える。
「…っ、わ、わたしは…っ!」
身体が震える。
188 :
165:2007/12/15(土) 21:05:00 ID:rfpaCSMV
「わたし…は、インテグラル ファルブルケ ウィンゲーツ ヘルシングですっ!!!」
瞳には涙が滲み、頬は快楽の名残を残しながらも、眼差しは燐光を放っていた。
それは高らかなる宣言。
惑い、迷い、困惑。
安寧、揺らぎ、不安定からの決別。
本能から出る快楽からの決別。
その快楽すらも、頑強な意思を持って打ち倒し、踏破し、屈服させて。
本能すらも凌駕してみせたのだ、この少女は。
―――――本質―――――
インテグラの持つ、意思の、鉄火にも似た
『闘争の本質』
アーカードとインテグラは対峙していた。
相手は化物、不死の王、ノスファラトゥ、夜を歩く者、夜族、伝説上の化物。
ちっぽけな小娘に何ができる?化物相手に何ができる?
だが。もう。
もう、怖くはない。
この胸にあるのは、誰にも覆す事の出来ない矜持。
インテグラがインテグラである故の本質。
自分は、自分だけのものだ、誰にも手出しはさせない!
静寂が満ちる。
これまでの甘さにも似た空気を裂き、びりびりとした緊張が満ちる。
ふいに
緊迫感を破ったのはアーカードだった。
ふっ、と息を吐き出したかと思うと笑いだした。
愉しそうに、心底愉しくて堪らないとでも言うかのように。
「そうだ、そうでなくては、そうだろうとも」
「インテグラル ファルブルケ ウィンゲーツ ヘルシング」 銘を呼ぶ、
びくりと少女は反応する。
「我が主(マイ マスター)」
深い穏やかな瞳で、声で、そう呼んだ。
立ちすくむ事も、振り返る事も、
逡巡する事も無く、血塗られた道を、
否応も無く課せられた道を、
総てを薙ぎ払い、目の前に立ちはだかる敵を駆逐する彼女の戦いの始まり。
延々と続く夜の始まり。
189 :
165:2007/12/15(土) 21:06:24 ID:rfpaCSMV
†
「…久方ぶりの夜の散歩はどうだったかね」
気配さえ読めない闇の中で声を掛けたのは、漆黒に融けた執事。
慌てる素振りさえ見せず、闇を根城にする吸血鬼はゆったりと返答した。
「いい夜だ、本当に、いい夜、だ」
「…ほう……、それは良かったな、アーカード」
口の端を僅かに歪め、嗤う。
見とがめる者はいない。
闇の中でも見渡せる夜族以外には。
その様子を一瞥し、アーカードの口元には執事と同じ、…否
それよりも尚、深淵なる嗤いが刻み込まれていた。
タイトル
第2話 MASTER OF MONSTER 〜間奏〜
end
190 :
おまけ:2007/12/15(土) 21:09:25 ID:rfpaCSMV
「あれからもう、ちょうど10年か…」
新聞に目を落としていたインテグラは、ぼんやりと彼方に視線を彷徨わす。
日頃の疲れが、溜まり、なんとはなしに昔を思い出していた。
疲れているのはつい最近、騒ぎがあったからかも知れない。
ヘルシング機関を揺るがしたのは、若い婦警。
あの、アーカードが吸血鬼に して しまった女の事だ。
それが原因かどうかは知らないが、今夜のアーカードは上機嫌だった。
「ほう、めずらしい。インテグラが昔の思い出にひたっている」珍しく饒舌だ。
その言葉に反感を抱いたのか、鼻をならす、「私とて、思い出位ひたる」
脳裏には昔の思い出がよぎってでもいるのだろうか。
自嘲にも似た苦笑いを含みながら、「10年前の事、思い出していたのよ」とポツリと言った。
珍しい、本当に珍しい、明日槍が降ってもおかしくないくらいに珍しい。
インテグラが胸の内を言うなんて、本当に珍しい。
アーカードは主に対して無礼がないよう充分配慮しながら、目線を逸らして言った。
インテグラの顔を見てしまったら余計な一言まで飛び出してしまいそうだったから。
「ああ、 『 あ の 時 の コ ト 』 か、
『 あ の コ ロ 』は、まだ小さな女の子だったからな」
ほんの僅かな、僅かな意味深い含みを、知らず漏らしてしまった。
それにすら気付かず、インテグラは侮辱とも取ったのだろうか
インテグラも疲れて鋭利な頭脳が半分も巡っていないようだ。噛み付いてくる。
「 あ の こ ろ は ま だ ? じゃあ、今はどんな感じだと?」語気を多少強める。
わかってない、本当にわかっていない。
あの夜の事を少しでも思い出しもしない、と言う訳か。
いや、むしろ『悪夢』とでも思っているのかも知れない。
191 :
おまけ:2007/12/15(土) 21:10:23 ID:rfpaCSMV
「鉄の女、ってかんじ?? …ですかね???」じゃなきゃ、ミス悪役ヅラ…ってカンジ…
ひょっこり会話に参加しだす、新米吸血鬼。
主従に流れる微妙な空気を読まず、割り込んでくる。最悪な台詞を伴って。
最後の台詞も言った当人は小さく聞こえないよう言ったつもりだろうが、インテグラにはしっかり聞こえているだろう。
天然だ。…いや、微妙な空気を読んだからこそ、こいつなりに和ませようとしたのかもしれない。
しかし、益々インテグラの怒りを増長させた。
途端にぎゃあぎゃあと、叱責と言うにはおそまつな言い争いを始める。
ここら辺が、インテグラの疲れを誘発しているのだろう。
だが、この年齢の女には普通の事だ。
言いたい事を言い、吐き出す相手がいるのは存外良い事だ。
「似た様なモンだったじゃないか、…昔も」
ぽつりと言った一言を逃さず、インテグラの怒声が屋敷内に響き渡る。
その声をそよ風ほどにも感じず、聞き流しながらアーカードはふと思っていた。
…鉄の女。鉄の乙女。鉄の処女。
そう呼ばれた、中世の拷問器具。
閉じ込めた虜囚を鉄の顎で、断罪し、血の一滴までも絞り尽くす、慈悲深き、魅手。
あれと同じく、彼女は、自分を、血を、魂を、命も全て。
一かけらの悔いもなく絞り尽くしてくれるだろう。
もうすぐ、もうすぐ…に。
不死の王は、薄く、嗤った。
192 :
おまけ:2007/12/15(土) 21:19:03 ID:rfpaCSMV
これで終了です。
長い話におつきあいしてくださった方、ありがとう。
>>179,
>>180 ありがとうございます。転げ回るほど嬉しいです。
でも、実は初めてSS書きました。エロ含めて、マジでw
書き手が少ないのは少々寂しい。
人が少ないのは、もっと切なさと恋しさと心細さが募る。
萌え談義に花を咲かせたいいぃいいい〜!
そういう所はあるにはあるが、ヘルシングのキャラだけじゃねえんだよなあ…
投下乙です!
本筋からネタまで原作を意識されてるところがいいっすね
局長かわいいよ局長
195 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/16(日) 19:36:08 ID:HzewCQiR
後半乙!!!
ココ来た甲斐がありました。
可愛い局長て………
旦那「たぎってきたか」
局長「ばか!知るか、馬鹿!」
の時の局長が、うろたえてて可愛いと思う。
それで妄想してみる。
197 :
名無しさん@ピンキー:
うろたえたり動揺したりな時の局長はエロスMAXだからね。