普段は清楚な女性が・・・!

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1名無しさん@ピンキー
普段はおとなしかったり、優しかったり、繊細だったりと
いわゆる清楚な女性が実は・・・

2名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 21:03:31 ID:qObs81sH
2ちょんぶりけ
3名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 21:14:03 ID:09j2/zrO
実はニューハーフだった
3get
4名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 21:36:21 ID:tR8A/2I8
じつは、ただの天然ボケだった
5名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 22:16:20 ID:FYFku635
生き別れた姉だった!
6名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 23:01:00 ID:pc2j3pbF
家ではジャージ姿
7名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 08:54:16 ID:frjh1JhB
怒りっぽく、恐ろしい程に頭が切れ、男を家畜化するマニュアルを諳んじて、迷信深く、嘘をつかれるのが大嫌いで、殺しの経験も豊富




でもやっぱり優しい
8名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 17:52:30 ID:bJz4qZnq
「光速」の異名を持ち重力を自在に操る高貴なる女性騎士
9名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 20:52:03 ID:L/emolR2
家では、食っちゃ寝、食っちゃ寝。
10名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 23:47:58 ID:HYutBawn
>>6
カレカノか
11エロパロ初投稿:2007/02/24(土) 01:00:17 ID:2K1hLdSV
ちょっとおれがんばってみるわ・・・
12エロパロ初投稿1:2007/02/24(土) 01:01:41 ID:2K1hLdSV
僕の名前は中村卓也。小学6年生 自分で言うのも変だが普通の小学生だ。

「たっくんおはよう。今日もいい天気だね。行ってらっしゃ〜い」
彼女は、僕がいつも小学校に行く時にいつも優しく声をかけてくれる近所の女性だ。
僕とはとても仲がよく、いろいろと世話になっている。
名前は園田香織。結婚していて子どもは二人いる。二人目はつい最近出産した。
性格は優しくおしとやかで、趣味は料理。家に招いてくれて、お菓子をご馳走してもらったことが何度かある。
彼女のような女性は大和撫子というのだろう。
「お姉さんおはよう。今日も元気に学校行ってきまーす」
そんな日々を僕は送っていた。
それがあんなことになるなんて・・・

僕は小学6年生だが、僕だけでなく他の子もそうらしいのだけど
小学校高学年になると、異性に対する興味がわいてくる。
それとほぼ同時期に小学校で保健の授業が始まり男女の
体のしくみの違いについて学んだ。
ただその時はまだ男女の体の仕組みの違いについては
学んだが子どもの作り方は学ばなかった。
「こどもってどうやって作るんだろう?」という疑問がわいた。
13エロパロ初投稿2:2007/02/24(土) 01:03:36 ID:2K1hLdSV
以前僕が幼稚園児の頃に、なんとなくこのことを疑問に思ったことがあった時、香織お姉さんに質問したことがあった。
すると彼女は少し困惑したような表情をしてこう答えた
「えーっとねえ・・・・コウノトリが赤ちゃんをね、夫婦のところに運んできてくれるの」と。
その時は僕はその話を信じた。
しかし、動物番組なんかを見ていると、動物達はおなかの中に子どもを宿し、
つまり妊娠をし、そしてある程度成長したら、子どもを体の外に出す、つまり出産というものをしているじゃあないか。
実際香織お姉さんもつい最近おなかが大きくなり、新たな子どもを授かった後にはまたおなかが元に戻っていた。
つまり子どもをというのは、メス、女性が妊娠をしておなかの中で育てそして出産して授かる物だというのが僕には最近わかった。
つまり香織お姉さんは嘘をついていたのだ。「コウノトリが赤ちゃんを運んでくるなんていくらなんでも非現実的な話だ。
そんな子ども騙しの話は小学校六年生の僕にはもう通用しないね。ところでなんで香織お姉さんはあんな嘘をついたのだろう?」
あと、どうやったら妊娠するのかという事もいくら考えてもどうしても僕にはわからなかった。
ただいつも優しい香織お姉さんが嘘をついたのはなんらかの理由があるだし
人の嘘を暴くのは悪い気がするので、子どもはどうやって作るかはもう聞かなかった。
14エロパロ初投稿3:2007/02/24(土) 01:05:27 ID:2K1hLdSV
しかし今日、保健の授業で女性の体について詳しく学ぶと、
また子どもの作る方法について、強い興味がわいた。
「やはり、彼女からは本当の事を聞かねばならないと」思い始めた。
そしてその日学校から帰る途中の公園で、自分の子どもと遊んでいる香織お姉さんを見つけた。僕は彼女に質問した。
「ねえねえ、お姉さんちょっと聞きたい事があるんだけど」
お姉さんは優しい表情で答えた
「え?なーに?私にわかることだったら何でも答えて上げるよ」
「ねえ、お姉さん子どももっているでしょ。ってことは子どもを産んだ事があるんだよね」
すると彼女は驚いたように答えた「え?どうしたの〜急に?」
僕は言った「以前、子どもはどうやって作るかと聞いたら、
コウノトリが運んできてくれると教えてくれたけど、それ嘘でしょ」
彼女は、困ったような表情をしてうつむいてしまった。
僕はさらに質問をした「お姉さん子どもいるでしょ?子どもを産むためには、妊娠しないといけないでしょ?
じゃあ知ってるよね子どもの作り方。どうやって妊娠するのか。お姉さんはどうやって子どもつくったの?教えてよ〜」
彼女は、困ったような、そして少し恥ずかしそうな表情をしている。どうしたんだろ?
彼女はしばらくすると答えた「えーーっとね・・・・。男の人と女の人の心が通じあえば妊娠するの」
僕は質問した「心が通じ合えばって具体的にどういうこと?」
彼女は答えた「女の人が男の人のことを愛していて、この人の子どもが欲しいって強く願えの。
そうするとおなかの中に子どもを宿し始めるの。つまり妊娠するって事ね。」
僕は考え込んだ「・・・そういうものなのかな・・・?!」
彼女は続けて言った「そう、私も子ども作る時、
私の夫と私との子どもが欲しい欲しい欲しい、あなた愛してるわって強く願ったの。あー恥ずかしい」
彼女があんまり必死になって答えるものだから
僕はその話を少し納得がいかないながらも信じる事にしてあげた。
15エロパロ初投稿4:2007/02/24(土) 01:06:28 ID:2K1hLdSV
ある日僕は学校から家に帰る途中で、Hでいやらしい本、つまりエロ本を見つけた。
僕は最近、性に対して強い興味を持っていたのでそのエロ本を誰にもばれないようにリュックの中に入れて家に持ち帰った。
そして夜になり、家族みんなが寝静まった頃に僕は部屋で一人でエロ本を
見始めた。エロ本には女性の裸体の写真が載っていた。女性の体とはこうなっているのかと興奮しながら
、興味深くじっくり見た。エロ本を読み進めていくうちに、奇妙な写真がいくつかあるのに気づいた。
それは男の人のおチンチンを女の人の穴に差し込んでいる写真だ。
なんでこんなことをするのかわからない。男の人のおチンチンも女の人の穴が
さらにそれがつながっている写真は、すごく下品で気持ち悪い気がした
「世の中には下品で変な事をする人がいるもんだなあ」とあまりその時は深く考えなかった。
16エロパロ初投稿5:2007/02/24(土) 01:09:24 ID:2K1hLdSV
だがその日が来てしまった。
僕は学校で保健の授業でどうやって子どもを作るのか、本当の子どもの作り方を知ってしまったのだ。
何てことだろうか、大人たちは皆、子どもを作るためにこんなことをしてきたというのか。
あの香織姉さんも・・・そんな馬鹿な!そんな・・・
僕の心の中には得体の知れない感情がわいてきた。
僕は学校から家に帰っている途中も頭の中はそのことでいっぱいだった。
帰る途中で香織姉さんに会った。香織姉さんはいつもの優しい笑顔で言った
「たっくんおかえりー。あれ?どうしたの?なんか今日は元気ないね。たっくんが元気ないと私も寂しいなー」
僕は話があると言い、近くにある森の中に彼女を連れて行った。
「なーに話って?それにわざわざこんなところに連れてきて・・」
僕は自分の気持ちを彼女にぶつけた。
「お姉さんの嘘つき!」
17エロパロ初投稿5:2007/02/24(土) 01:10:33 ID:2K1hLdSV
彼女は驚いたように言った「え?ど、どうしたの急に?」
「何が心が通じ合えば子どもができるだ!全然違うじゃないか」
「え?じゃあもしかして・・・」
「ああ、そうだよ!僕はねえ学校で本当の子どもの作り方を知ったんだよ!」
「・・・・・」
「本当の子どもの作り方って、男のおチンチンを・・・女の人の・・・あそこに入れて
 ・・・そして気持ちよくなって男が・・・・・男のおチンチンが・・・女の人の中で射精して・・作るんじゃないか!」
「・・・・・」
「子どもをつくるためにはこの方法しか無いんだよね。
みんな大人たちはこの方法で子どもを作ってきたんだね。
香織お姉さんもこんな下品で汚いいやらしい方法で
子ども作ったんだね。この淫乱女め!この嘘つき!お姉さんなんて大嫌いだ!」
自分の感情を抑える事はできなかった。
今までずっと清楚だと思っていた香織姉さんがあんな事をしているとは、
夢にも思わなかったので、まるで裏切られた気分になっていた・・・・。
しばらく沈黙が続いた。僕はずっとうつむいていた。
僕は冷静さを取り戻し、いくらなんでもこんなひどい事を言わなくてもよかったのではないかと
思い始めた僕は顔を上げ彼女の方を見た時、彼女は、僕が始めてみるような妖しげな表情をして言った。
「あーあ・・・。知っちゃったんだね子どもの作り方・・・。」
18エロパロ初投稿7:2007/02/24(土) 01:12:16 ID:2K1hLdSV
ってことはやはり信じたくは無かったが・・僕は言った。「え?それじゃあやっぱり・・・」
彼女は皮肉っぽく答えた。「ハイハイそうですよ。
子どもは男の人のおチンチンを女の人のアソコにぶち込んで作りまーす。これをSEXと言います。」
僕は質問した「あ、あのその行為をしている時ってどんな気持ちだったの?
嫌々ながらもやっていたの?」
彼女はくすっと笑って答えた「え?何?もしかしてSEXって嫌々ながらもやるって思ってるの?」
「だ、だってあんな下品で不潔な事・・・」
「ククク・・・本当にかわいらしいねえ君はー。そんなわけ無いでしょう。男も女も
みーんな喜びながらやってるんだよ」
僕は驚いた。「そんなはずないよ!」
彼女は相変わらず妖しげな表情で答えた「少なくとも私は喜びながらSEXやってるよ♪」
僕は叫んだ「嘘だ!」
19エロパロ初投稿8:2007/02/24(土) 01:13:00 ID:2K1hLdSV
彼女はすこし面倒くさそうな表情をして言った
「あのねえ。君はまだわからないと思うけどSEXってすっごく気持ちいいことなの。
それに、SEXっていうのは子ども作るためだけにやることじゃあないの。
ただ単に快感を求めてやる事もあるの。
っていうかそっちの方が大きな目的だね。私はもう二人子どもがいるからもうこれ以上は子作りするつもりは無いけど。
それでも今でも毎日毎日SEXしているよ。昨日も、一昨日も、その前の日も、さらにその前の日も・・そして今日の夜もやる予定だよ」
「そ、そんな・・・」
「どう私のことどう思う?はしたない女だと思う?でもねー何度も言うようだけど
これが大人の世界では普通なの。君も大きくなってSEXやる機会にめぐり合えばわかるよ」
僕は黙り込んでしまった
「・・・」
「でもよかったじゃない。子どもの作り方わかって。あ、でもまだ知識としてしか知らないよね。
ちょうど今森の中で回りに人が誰もいないから、じゃあ私が実際にSEXとはどういうものなのか教えて上げる」
そういって彼女は僕のアソコをさわってきた・・・
20エロパロ初投稿:2007/02/24(土) 01:16:04 ID:2K1hLdSV
ごめん書いていて恥ずかしくなってきたあとは誰か頼む!
21名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 01:45:07 ID:8gAVmSoI
>>20
君が責任をもって書き上げてほしい
22名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 04:40:42 ID:JQgjB3CF
こんな即死しかねないスレを神スレにしてしまった責任は取って貰おうか
23名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 13:47:49 ID:3ph44g/9
>>20
君は何かの才能がある。確実に。
そのセンスと文才は凄いよ。恥ずかしがらないで書いてほしい。
24名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 17:02:45 ID:7RQTFhmI
>>20
GJ、続き書いてくれ。イヤマジデ
25エロパロ初投稿9:2007/02/24(土) 22:05:37 ID:2K1hLdSV
あれーなんでだろうねー。おチンチンすでに硬く大きくなっているよー
フフフ、私の話で興奮しちゃったのかなー」
彼女は僕のアソコをズボンの上から握ってきて、手を上下に動かしてきた
なぜか気持ちよくなってきた・・・
「さらにどんどん硬く大きくなっていってるよー」
なんだか気持ちがよく体から力が抜けてきた・・・
彼女はなんと僕のズボンを脱がしてきたではないか
すると僕の恥ずかしいくらいに勃起したおちんちんが露になってしまった。
「へー結構立派なもん持ってんじゃん。食べちゃおう♪」
そういうと彼女は僕のおチンチンを口にくわえた。
僕はとても恥ずかしいような気がして言った
「や、やだ!やめてよ。恥ずかしいし、汚いよこんなの!」
すると彼女は無視して言った。
「この行為をフェラチオって言うの。あの人もフェラチオ大好きでねえ」
「あ、あの人って?」
「私の夫の園田浩二、君がいつも、浩二お兄さんって慕っているあの人よ」
「え、ええ?!」
僕は浩二お兄さんともとても仲がよく、彼にもよく世話になっていた。
僕の印象では、浩二お兄さんは、優しく真面目な人だと持っていた。
それなのに彼が彼女とこんな事をしているなんて・・・
もう大人なんて信じれない・・・そう思うとなんだか涙が出てきた
26エロパロ初投稿9:2007/02/24(土) 22:07:54 ID:2K1hLdSV
ヒクヒクッ・・・グス・・・」
「んー?どうしたの?事実を知って悲しくなっちゃったのかな?
でもあいかわらずおチンチン硬く大きいままー。体は正直だね」
彼女は相変わらず僕のおチンチンを口にくわえてなめて・・・
なめるって言うのかなこういう行為は・・・とにかく口で気持ちよくし続けた。
しばらくすると、おチンチンの奥から何かこみ上げてくるような、感覚がしてきた。
「あ・・・なんか・・変になりそう・・あっああ・・・」
彼女は妖しげに笑って言った。「もうそろそろかなー♪」
その次の瞬間、ぼくのおチンチンから何かがドクンドクンと放出された。
その放出されたものを彼女は、ゴクっと飲み、舌なめずりした。
27エロパロ初投稿11:2007/02/24(土) 22:08:39 ID:2K1hLdSV
「フフフ・・どう?気持ちいいでしょう・・・」
「ハアハア・・・う、うん・・・」
認めざるを得なかった・・・
彼女は自分の服を脱いで上半身が裸になった。
「精子を放出してフニャフニャになったおチンチンをもう一度元気にしましょう」
そう言って彼女は自分のオッパイで僕のおチンチンを挟んできた。
「この行為をパイズリと言いまーす。あの人はこのパイズリも大好きでねえ」
そう言われても、もう僕は驚かなかった。
「おお、もうおチンチン大きくなってきたねー。偉い偉い。
あーそうだ。もちろんわかってると思うけど、
フェラチオやパイズリじゃあ子どもはできないからね。
今まで妊娠するために関係ないことやってきたけど、
本題に入るよ。子どもつくるためにはー・・・」
28エロパロ初投稿12:2007/02/24(土) 22:09:23 ID:2K1hLdSV
そういうと彼女は、スカートを脱ぎさらにパンティまで脱いで全裸になり
僕を押し倒し、僕の上に跨り僕のおチンチンをアソコの中に入れてきた・・・
そしてついに彼女のアソコはおチンチンを全部飲み込んで、
僕の体と彼女の体は完全に結合した。
彼女は目つきをトロンとしながら、うれしそうに言った。
「ア、アア・・・やっぱりこの瞬間はたまらないわ・・・・。以前、男と女の心が通じあえば
子どもができるって言ったよね・・・。あれ、あながち嘘でもないよ・・・
だってこうやって結合して精液を注ぎ込まれた時が、
私にとっては一番心も通じ合っているのだから・・・」
そういうと彼女は激しく腰を振ってきた。
僕はたまらずうめき声を上げた「ウ、ウウ・・・・アア・・」
彼女も喘いだ「ハアン・・・アア・・・・気持ちイイ・・・」
彼女は腰を振り続けた。ああすごい・・気持ちがいい・・・
29エロパロ初投稿13:2007/02/24(土) 22:11:00 ID:2K1hLdSV
しばらくすると彼女は気持ちよさそうな、でも悲しそう表情をして言った
「ハアハア・・・ご、ごめんね、今まで嘘を・・・アア、つ、ついていて・・・。
君の前では・・・いつも私は君には優しく清楚でいた・・・・君のことが好きだった・・・
でもまだ幼く、無垢で、そしてとても純真な君に・・・私がこんな事をしているのを・・・
知られると嫌われるかもしれないと・・思ってた・・・だから嘘ついた・・・」
「・・・・・」
「・・・でも君は、子どもの作り方を知ってしまった・・・そして私を罵り大嫌いと言った・・・
すごく悲しかった・・・。気持ちが動転して、どうしたらいいかわからず、
さっきはきつい言い方をしてしまった・・・ご、ごめんね・・・・」
彼女は腰を振り続けながらも、涙を流し始めた。
僕の目にもなぜか涙が流れてきた
「アッアッ・・・お、お姉ちゃん、ぼ、僕の方こそごめんね・・・
僕も大好きなお姉さんにあんなひどい事言ってしまって・・・
それにお姉さんの中・・・すごく気持ちいい・・・気持ちいいよ!
・・・・なんでお姉さんが子作りするとき以外にも・・・SEXするかわかったような気がする・・」
「そ、それじゃあ私のこと・・・」
「うん・・お姉さん大好き!・・今まで大好きだったし・・・今も・・
そしてこれからも・・・」
「たっくん・・・・アッ・・・アアンアアア・・・」
「お姉さん・・・ウウッ・・アアアアア」
そして二人は絶頂に達した・・・
30エロパロ初投稿14:2007/02/24(土) 22:11:41 ID:2K1hLdSV
「たっくん、今日もいい天気だね言ってらっしゃーい」
「おねえさん、おはよう今日も元気に学校行ってきまーす」

「たっくんお帰りー」
「おねえさん、ただいまー」

彼女と挨拶をする、いつもと変らない日々が続く。ただし・・・
「ねえ今日はどこに遊びに行く?」
「そうだね、じゃあ今日は夜の公園で遊ぼうか」
「わかったわ・・・フフフ夜の公園ね・・」
「そう・・夜の公園で・・・フフ・・」
彼女と秘密の遊びをする以外は・・・・・
31名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 22:37:52 ID:JQgjB3CF
やったな。やってくれたな。GJ!GJだ
おまいは責任を果たしたよくやった
32エロパロ初投稿:2007/02/24(土) 22:49:51 ID:2K1hLdSV
以上です。
恥ずかしいです。
駄文失礼いたしました。
みんなあありがとう・・・
33名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 23:01:15 ID:qob2RmCL
>>32セリフがちょっと説明くさかったかな?
でも初めてでこんなに書けるのは凄い。
ぜひもっといろいろ書いて職人さんと呼ばれるようなss書きになってほしい。

つまりgjってことさ!
34名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 00:20:00 ID:ZmyZjuKZ
まぁ一つ指摘。小6は以前とか言わないだろう。
それ以外はよかった。
3523:2007/02/25(日) 00:26:23 ID:wYfFm/Rn
>>32
すばらしい!!
他にも出来たら書いて下さい。センス良いですねー
なんか文章が生きてるように思えます。
36名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 02:33:24 ID:2rHli7Ek
良かった!
37名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 21:00:48 ID:pcxMlsGQ
とりあえず保守!
38名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 21:54:39 ID:ikunjCx3
保守だみんな!
お、おらに力を!
39名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 12:42:21 ID:PuQbfwQA
いつの間にかこんな期待のもてるスレが。
俺も応援保守するぜ!
40名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 09:32:27 ID:dYCDsq/x
需要は多くても供給がない。
41名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 14:21:38 ID:yYFoqzUG
いま書いてんだけど、遅筆なんで投下する前にこのスレが消える悪寒…
42名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 15:57:13 ID:sXgYKvWB
>>41が投下するまで
みんなで保守だ!
みんながんばれ!
43名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 16:35:06 ID:cfge7ubd
じゃあここは話題をひとつ。
スレタイに続く言葉としてはどんなのがあるのか。俺が思いつくのでは

・実は腹黒
・実はマゾ
・二人っきりだと物凄く積極的になる
・酔うと性格が変わる(これはどんな性格になるかで色々できる)

とか。
他にどんなのがあるだろうか。
44名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 18:14:27 ID:YblzQ1Nr
・ジャージ姿で炬燵でごろ寝
とかか。
45名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 18:15:23 ID:RGX+pyVf
やっぱり口癖は「かったるい」ですか?
46名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 20:34:29 ID:2k7Fe5gf
・男に騙されて、どんどんおかしな方向に…
というのは、ダメ?
47名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 01:13:40 ID:gWm/kfu5
いいじゃない
48名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 02:00:39 ID:cU/bvOhV
こんなのも思いついた。

・キレると海外ピカレスク小説並にスラング連発。
・潜入工作のエキスパート。
・物凄い実力を持つ退魔師。
・酷い酒乱。
・生粋のジョジョマニア。
・巨大な二丁拳銃と武器満載の棺桶を背負ってたった一人で巨大組織に立ち向かう。

ツッコミ無用。
49名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 08:30:34 ID:NnGgk37H
普段は清楚な女性が、・・・、チョコキムチをおいしそうに食べている!!
50名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 20:08:37 ID:9f9xh9px
>>41だけど、みんな保守マリガトー!!
どーにか書けたんで投下していきます。
51私を甲子園に連れてって:2007/03/04(日) 20:10:04 ID:9f9xh9px

「えーっと…以前はハマ高でピッチャーやってました、2年の本田剛です。よろしくっす」
剛ができるだけ丁寧に挨拶をすると、汗臭い部室の中には歓声と拍手が響いた。

『あの強豪、縦浜高校だってよ!?』『投手か〜ありがたいよな』

一気に歓迎ムードが高まった部員達を見渡して、剛は少しおどけてみせる。
「いや、すんませんね。甲子園も終わった9月に入ってきたところで遅いっつーの!って感じっすよね」
クスクスと笑い声が起こるのを制して顧問の男性教師が手を叩いた。
「ほらほら、紹介は終わったんだからお前らはグランドに行く!とりあえず10周!」
は〜い…と間の抜けた返事をしてぞろぞろと出て行く部員達を見るに、この顧問はそれほど厳しくはなさそうだ。
剛がそんなことを考えていると、その顧問から声がかけられた。
「本田、練習の前にうちのマネージャーを紹介しておこう。1年の坂井陽織さんだ」

見ると、この汗臭い部屋には不似合いなほど清潔感のある少女が立っていた。
整った顔だが派手さはなく、ショートボブの髪型がとても似合っている。
ぱりっとした白いブラウスも紺の膝丈スカートも、校則を1ミリも破ってはいない優等生スタイルだ。
「よろしくお願いします」
深々と頭を下げられ、慌てて剛も会釈した。
「あ、よろしく、坂井…しおりちゃん?」
「ひおりです。太陽の陽に織る、で」
名前を間違えた上に馴れ馴れしく『ちゃん付け』したのに、気にせずにっこりと説明する笑顔は優しげだ。
剛はこの感じのいいマネージャーを一目で気に入ったのだった。
52私を甲子園に連れてって:2007/03/04(日) 20:10:43 ID:9f9xh9px

剛が途中入部してから2週間が経った。
元々この野球部が抱える3人のピッチャーは投球内容にムラがあったこともあり、
コントロールの安定した剛はエース候補として一目置かれる存在になっていた。

持ち前の明るさで部内に溶け込み始めた剛は、マネージャーの陽織が気になる存在になっていた。

優等生的な制服姿もいいが、ジャージでグランドに立つ姿はなかなか凛々しい。
いつも優しい笑顔と的確な気配りで部員達を癒し、ひかえめなのに確かな存在感を感じさせる子なのだ。
そして今時めずらしいくらい礼儀正しい性格で、年上・同級に関係なく常に敬語で話している。
そのせいか部員は皆『陽織さん』と呼び、とても好意的に接していた。
もちろん、紅一点のマネージャーでしかも美少女であれば、どんな部であれチヤホヤされるに決まっている。
しかしこの部内のそれは、好意的を通り越して『全員が陽織に惚れている』かのようだ。

けれど誰も、陽織に告白しただの恋人になりたいだのと言わない。
それは陽織がまだ男性に興味もなさそうな、清純なイメージだからなのか?
それとも、この野球部全体に家族のような親密さがあるからなのか?
どちらにしろ新入りの剛があまり深入りするとマズイような気がして、突っ込んで聞いてみる事はなかった。

剛にとっても、陽織は見ているだけの清楚可憐な癒し系マネージャーであれば、それでよかったのだ。
53私を甲子園に連れてって:2007/03/04(日) 20:11:32 ID:9f9xh9px

その日も順調に投げ込んでいた剛だが、どうも球が微妙に浮いてしまう。
「…っかしいな〜…」
「本田、どうかしたのか?」
肩をぐるぐる回していると、顧問の教師が近付いてきた。
「あー…、なんか寝違えたんすかね、肩のうしろが痛くて…」
そう言うと、顧問は不安そうに表情を曇らせた。
「それはいかん。坂井さんに見てもらえ」
「へっ?マネージャーにですか?」
「ああ。彼女は坂井整体院の娘さんだからな。マネージャー兼トレーナーを務めてもらってる」
「へぇぇ〜〜〜!そりゃすげぇ!」

人は見かけによらないものだ。あの小柄で優しげな子が、でかい高校球児の整体をしているとは。
女の子にマッサージをしてもらうなんて初めてだ…!
やましいことでもないのに剛は妙に興奮しながら部室に行き、記録整理をしていた陽織にいきさつを話した。

剛のヨコシマな心も露知らず、陽織は笑顔で快諾したのだった。
「わかりました。じゃあ、練習が終わって皆さんが帰られたら始めますね」
「今じゃダメなの?」
「それが…いつもあのベッドでマッサージするんですけど、部活中は荷物置き場になっていて…」
陽織が指差すそこには、部員達のバッグや脱ぎ散らかした制服の山。
「あ、あの台ってベッドだったわけ?」
「あはは……はい…」
陽織も苦笑いだ。
ほどなくして練習は終わり、部員が全て引き上げると、陽織は顧問から部室の鍵を預かった。
「それじゃ始めましょうか、本田先輩」
54私を甲子園に連れてって:2007/03/04(日) 20:12:27 ID:9f9xh9px

西日が差し込む部室の壁際に、ボロのシングルベッドが一台。
剛は上半身は裸、下は体育用のハーフパンツという格好になり、うつ伏せに寝そべった。
「力を抜いて、楽にして下さいね」
陽織は穏やかな声で言うと、横に立って剛の背中に手のひらをあてる。
「どのあたりが痛みますか?」
「あ、その、肩甲骨らへん…かな〜」
柔らかな手の感触にドギマギしながら剛が答えると、ゆっくりと筋肉をほぐすように手のひらが動き出した。

まだ少し緊張している剛を和ませるかのように、陽織が話しかけてくる。
「本田先輩は、どうしてあの縦浜高校からうちの高校に来られたんですか?」
「ん…、親の転勤だよ」
この質問は2週間のうちに幾度となくされた。もしかしたらクラスメートや部員の全員から聞かれたかもしれない。
しかし、面倒くさくて皆には言っていない事もある。その事も、この子になら話してみたい…。

「ハマ高の野球部はスゲー良かったしさ、あっちに下宿して残ろうかとも考えてたんだよね」
「どうして残らなかったんですか?」
「…この高校の野球部、なんか今年違うじゃん。春から夏にかけてメキメキ強くなってきてる」
「うふふ、有名になってましたか」
「そ。だからオレも、こっちでもっと強くなろうと思ったわけ!ハマ高じゃNO.1にゃなれねーし」
「そうでしたか…。じゃあ、ぜひ我が校のエースになって下さいね」

にこやかに話す陽織をちらりと見て、剛は探るように話しかけた。
「あのさー……今年急に強くなった秘訣、なんかあるんだろ?」
「…知りたいですか?」
陽織の手が、止まった。
55私を甲子園に連れてって:2007/03/04(日) 20:14:57 ID:9f9xh9px

「知りたい。この2週間ここのやつら見てて、メンタル面が半端じゃないと思った」
「メンタル、ですか?」
小首をかしげた陽織の可愛さにドキッとしつつ、剛は続けた。
「ああ。なんでだかここのやつらはヘコまないよな。
 先週、腕を怪我した安藤はその日は落ち込んでたけど、次の日には前向きに基礎トレ頑張ってたし。
 投手の堀田だってスランプの上にオレが入ってきてヤバイはずなのに、逆にスゲー伸びた」
話に熱中して、剛はいつの間にかベッドの上に起き上がっていた。
傍らに膝をつく陽織を見つめていると、おもむろに陽織は立ち上がった。

「本田先輩は…、きっとこの野球部をもっと強くしてくれますよね」
そう言うと微かなチャックの音が聞こえ、紺のスカートがぱさりと床に落ちた。
白いブラウスの裾から水色のショーツが見える。
柔らかそうな太ももが突然目の高さに現れて、剛は固まった。

「え、ちょっ……あの、陽織ちゃん?」
「先輩も脱いで下さい」
陽織は少し微笑むと、ブラウスのボタンも外していく。
躊躇なくブラウスを脱ぎ捨てたそこには、ショーツとおそろいの水色のブラジャー。
媚びも色気もない下着は、清楚なイメージの陽織によく似合うものだった。
そのままベッドで固まっている剛の上にのしかかってくる。

「な、な、な、なにすんの…?」
剛はあまりの展開に茫然自失だ。とはいえ股間の分身はしっかり反応しているが。
そんな情けない剛に、陽織はいつも通りの優しい笑顔を向けて、こう言った。
「メンタル面の強化特訓ですw」
56私を甲子園に連れてって:2007/03/04(日) 20:15:48 ID:9f9xh9px

ちゅぱ…ちゅっ…ちゅぱ…

薄暗くなってきた部室に、濡れた音が響く。
あっけなくハーフパンツとトランクスを脱がされた剛は、今だに状況が飲み込めず混乱していた。
そそり立った自分のモノに、下着姿の陽織が音を立ててしゃぶりついているなんて…。
「あ、うくっ…陽織ちゃん、なんで…?」
快感のせいで途切れ途切れの質問に、陽織はしゃぶるのをやめずに答える。
「んぅ…先輩が知りたがったんじゃ…ないですか……はむ」

知りたがった、というのはこの野球部が春から急に強くなった秘訣だ。
春から1年の陽織がマネージャーになって、部員はみんな陽織を好いていて、落ち込んだ奴もすぐ元気を出す…。
そこまで考えた剛は、嫌な仮説にぶち当たった。

「まさか……部員みんなと、ヤッてんの?」

否定してくれ、という剛の願いもむなしく、陽織はご名答とばかりに微笑んだ。
「はい。元気づけるにはコレが一番なんですよ。…あむ」
剛はショックで頭が真っ白になった。まさか、まさかひかえめで清楚な陽織が野球部全員に抱かれていたなんて!
『部内全体が家族のように親密』なはずだよ!みんな穴兄弟だもんな!!
現実逃避しようと、ぎゅっと目を瞑った剛だったが、かえって快感が強まるのを感じてしまう。

じゅぽ、じゅぽ……陽織は先端をすっぽり咥えると下側を握りこんで上下に動き始めた。
同時に陰嚢を優しくもみしだいて剛に射精感を与える。
「うぅっ!もう出る!」
その瞬間、陽織はいっそう強く吸い上げ、勢いよく発射された精液をあっという間に飲みほしてしまった。
出終わってもまだビクンビクン震えるそれにキスして、陽織は舌なめずりをする。恐ろしいほどエロチックだ。
「本田先輩…、入れて下さい…」
上気した顔でおねだりされて、誰がこの子に抗えようか。剛は本能のままに頷いていた。
57私を甲子園に連れてって:2007/03/04(日) 20:16:38 ID:9f9xh9px

陽織の下着を脱がせ、ボロのベッドに押し倒す。
その肢体は想像以上にきれいだった。
大き過ぎず小さくもない乳房はふるんと揺れて、先端の尖りはピンク色のつぼみのよう。
きゅっと締まった腰に似合わないような肉感的な太もも。間にある茂みは少なめだ。

陽織の体じゅうを舐め回したい欲求に駆られたが、もう下半身にはそんな余裕もない。
「入れるよ」
少々強引に脚を開かせると、ぬらぬらと光る真っ赤な唇のような入り口が見えた。
何も考えることができずにただ自身を押し当てる。
ぐちゅ……湿った音を立てながら、一気に奥まで押し入った。
「ああぁっ、すごく…いいです」
陽織は恍惚とした表情で、押し込まれたモノの硬さを味わっている。
その膣内はぎゅうぎゅうと締まり、動かなくとも剛はそれだけでイッてしまいそうになる。

「先輩ぃ…動いて下さい…」
「…うん」
頼まれるままに腰を動かし始める。
ずちゅ、ずちゅ、ずちゅ……規則的なリズムで、淫らな音が暗い部室内に響く。
「やぁっ、あん!もっとぉ!もっと奥までお願いしますっ…」
律動に合わせて腰を使いながら、陽織がせがむ。
剛は陽織の両脚を肩に抱え上げると、膝立ちになって激しく突き入れた。
「きゃぁっ…あぁん!きもち、いいです…!」

ぐちゅぐちゅと絶え間なく聞こえる水音。陽織の愛液は尻を伝って垂れるほど溢れていた。
内壁の上側を擦られ、陽織に絶頂が近付く。
「そ、そこ!いいです……あっあっ、やああぁぁぁっ!」
陽織はシーツを掴んで背筋を反らし、同時に膣がぎゅうっと締まる。
「あぅっ…」
あまりに強く締められて、剛も耐えられずに射精してしまった。
「ん……いっぱい、出てますね…」
うっとりと呟く陽織を見ながら、えらい事をしてしまった…と剛は再び固まった。
58私を甲子園に連れてって:2007/03/04(日) 20:17:18 ID:9f9xh9px

ずるりと抜くと、真っ赤な入り口は白い液体にまみれてキラキラ光っていた。
「ごめん、中で…イッっちゃって」
誘惑された被害者のはずの剛が謝ると、陽織は事も無げに言う。
「大丈夫です。毎日ピルを飲んでいますから」
「え……それって、妊娠しないってこと?」
「はい」
にっこりと、またいつもの優しい笑顔だ。
剛はもう陽織のことがサッパリわからなくなってしまった。
欲望のままに男子部員を喰う淫乱娘なのか?
野球部を強くするために、部員の心身ともにサポートしている健気な娘なのか?

ただ一つ、わかる事は……剛は陽織のことで頭がいっぱいになってしまった。

「陽織ちゃん…、オレ、もっと陽織ちゃんを知りたい」
真剣な顔で剛が言うと陽織は嬉しそうに微笑んだ。
「私も、本田先輩をもっと知りたいです。先輩が入ってから、部活がすごく楽しくなったんですよ」
「オレ…野球頑張るよ。陽織ちゃんを惚れさせる位、スゲー投手になってみせる」
「惚れさせて…くださいね」
そう言うと陽織はそっと口付けてきた。小さな、柔らかな感触。
細い体を強く抱きしめながら、剛は今までにないほどの『野球への情熱』が燃え上がるのを自覚した。


それから1年後、本田剛が率いる野球部は甲子園優勝を収める事になる。
その影でまことしやかに囁かれる『究極のマネージャー』の噂。それが真実か否かは誰にもわからない…

   ・・end・・
59甲子園に連れてけた:2007/03/04(日) 20:19:54 ID:9f9xh9px
わかりにくい話ですんません。
後半書くの疲れてきて、バックでやらせるはずだった第2ラウンドもはしょりました。
重ね重ねすんません。
60名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 23:25:50 ID:WnsSIpBM
GJ!! 肉便器マネたん…ええのぅ
61名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 01:11:09 ID:gi7gaM0j
>>43
・たまに以前惚れた男の口癖を真似する
普段は美声のお嬢さまが急にハスキーボイスで「飛べりゃいいのさ…」
・おっとりした笑みを絶やさず大食
・強度の運動音痴
・演歌大好き
62名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 12:46:27 ID:5Ma+Ya16
GJ!!
うまくギャップの魅力が出てたよ。
第二ラウンド以降もねちっこくやってもらえると嬉しかったのだが、まあその気になったらまた何か書いて欲しい。
63名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 00:49:58 ID:+jkVPfrv
このスレなんかスゴイね。アイディアがなんかたくさんでている。
マジでどのアイディアも実現して貰いたいなぁ。

書ける人は凄いよね。オレは読むことしか出来ないけど作家さんを
尊敬しているよ。
64名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 01:17:32 ID:70jb3C+F
どうしても虹野さんを思い浮かべてしまう俺がいる
65名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 21:40:59 ID:bSyowfNj
だれだよ虹野さんってw
66名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 21:58:41 ID:uxGjcs7r
だれだよ虹野さんて
67名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 22:23:17 ID:d6A5mTb1
虹野さんは「清楚」ではなく「清潔」なタイプだな。
ハキハキとした声で喋り、向日葵のように笑い子犬みたいに跳ね回る元気な子。
68名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 11:09:24 ID:KOe6lt44
ぐぐる先生に聞いたら寸胴な娘って教えてくれた
69名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 11:59:11 ID:2RDV5fQn
同じく、だれだよ虹野さんって!とググったら、野球部SSのことだったのか。
確かに似た感じだ。あんな子に押し倒されたらたまらんばい…
70名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 02:20:07 ID:N1q6MeWi
保守
71名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 22:57:13 ID:mFfRmK7s
保守
72名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 00:15:57 ID:j0djQp+o
保守!!
73名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 18:37:26 ID:f4Jnv3N9
普段は清楚な女性、実は変身して巨大ヒーローになる!

というのはどう?
74名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 02:17:53 ID:YT0RLTKa
人間形態取ってた女神様が元に戻った時
めちゃめちゃデカくて裸だったという話があったような
75名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 19:51:51 ID:pDGROaLN
ほしゅ
76名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 03:08:55 ID:xBmeTw/t
大好きなシチュなので保守!
77名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 23:56:57 ID:uijD1gnR
>>74
くわしく
78名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 23:32:32 ID:FPmQRE8e
圧縮回避保守上げ
79名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 01:32:56 ID:njymcz/s
圧縮回避保守
80名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 01:05:38 ID:98VUlln7
僕は今、恋をしている。

相手は行きつけのコンビニで働いている清楚な女性。
立ち読みしながら従業員同士の会話に聞き耳を立て、名前は「かずみさん」らしいと分かった。
きちんとまとめた長い黒髪が素敵だ…。化粧もせず控えめな笑顔がまた素敵だ…。

一目惚れして早1ヵ月。僕はとうとう、かずみさんに交際を申し込んだ。
かずみさんは唐突な申し入れにビックリしていたが、頬を染め、はにかみながら頷いてくれた。
その可愛らしい反応に、僕は天にも昇る心地になったんだ。
しかも「今から私のうちに来てお茶しませんか」とのお誘いをもらった!
なんてダイタンな!!
……いや、いや、お茶だけだ。…でも、家に呼ぶってことは結構その気なのでは…?
悶々としながらも二つ返事でOKし、ほど近いアパートに案内された。

そして部屋に通すなり、かずみさんは僕をベッドに押し倒して熱いキスをしてきたのだ!
縛っていた髪をほどくとはらりと顔にかかる。よ、妖艶だ…!
「もうだいぶエッチしてないから、たまってるんです。激しくしても、いい?」
そう聞かれて僕は三つ返事でOKした。そりゃそうだ!



その日、僕はバックバージンを失った。清楚な女性だと思っていたかずみさんは、男だったのだ……
81名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 05:53:00 ID:ljkK2kPF
>>80おいwwwwそれなんて罠だよww
82名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 08:20:18 ID:OKnBlFxG
ショタスレに移転して、主人公が純情な中学生ショタ、
かずみさんがニューハーフということにすれば、展開可能でしょうw
83名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 10:58:27 ID:L9t1sXWC
ほしゅあげ
84名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 17:53:50 ID:HeSiwnw6
>>80
まったく無いとは言い切れない話だな。ニューハーフの人ってけっこう
いるしね。普通に女性として働いている人も多いらしいよ。
85名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 12:01:04 ID:BFuia3AG
hosu
86名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 12:00:19 ID:dHErxTD5
>>80
ばかやろ…おれの純情をどうしてくれるんだGJ!
87名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 02:20:41 ID:48un/f7g
保守的
88名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 14:14:55 ID:vtBEeaMa
>>80は「僕」がレズっ気ありの女の子だったと考えればいいんだ。
89 ◆vQrTaM/HAo :2007/05/20(日) 01:28:01 ID:fIS0YrNl
1本投下します。
基本百合っぽいので苦手な方はご注意ください。
90 ◆vQrTaM/HAo :2007/05/20(日) 01:28:57 ID:fIS0YrNl
どうしてこんなことになっているんだろう。
気がついたら見覚えのない部屋にいて、なぜか裸でベッドの上に仰向けになっていた。
それだけでも十分異常なのに、問題はそれだけじゃない。
それどころか、その残った問題に比べたら、前のいくつかなんて本当にどうでもいい小さな問題だった。
「……目が覚めた?」
どうして目の前にあの人の顔があるんだろう。
如月真帆さん。
1年の時同じクラスだった、わたしの憧れの人。
成績優秀、運動神経抜群、美人でスタイルがよくて家がお金持ちで。
挙句の果てには性格までいいという、本当に完璧を絵に描いたような如月さんは、同じクラスにいてもわたしとは到底住む世界が違う人だった。
その如月さんが、今わたしにのしかかるみたいに覆いかぶさってきている。
しかも向こうも裸で。
まだ肌自体は触れ合ってこそいないものの、その距離は体温が伝わってくるほど間近なものだから、わたしはもう指一本動かせなくなってしまう。
少しでも動いたら触れてしまうから。
わたしの方から彼女に触れる。
そんなの、わたしなんかにはあまりにも畏れ多いことだったから。
「あ、あの、如月さん、これっていったい……」
「憶えていないの?」
さらさらと流れる清水のように綺麗な声。
数ある彼女の長所の中でも、わたしはこの声のことが特に好きだった。
どれくらい好きかって言うと、それまで苦手科目だった英語が、一緒のクラスだった1年間で得意科目になってしまうくらい。
幼い頃外国にいたとかで、彼女の発音は他のクラスメイトとは明らかに一線を画していた。
如月さんの口から紡がれる滑らかな英文は魔法の呪文みたいで、わたしはいつも英語の授業を楽しみにしていたんだ。
91 ◆vQrTaM/HAo :2007/05/20(日) 01:31:17 ID:fIS0YrNl
「ご、ごめんなさい……わたし、何がなんだかわからなくて」
憶えていないのと聞かれても、本当にどうしてこんな状況になっているのか全然わからない。
そんなわたしの反応に、少し悲しそうに目を伏せる如月さん。
彼女にそんな表情をさせてしまったことに、押し潰されそうなほどの罪悪感でわたしの胸はいっぱいになる。
でも、普段の微笑もさることながら、かすかな憂いを帯びた表情も思わず目を奪われるほど綺麗だななんて思ってしまう。
間近で見ると、まつげの長さがいつも以上に印象的だった。
「そう、きっと緊張してるのね。
 落ち着いてくれば、きっと思い出すわ」
それはもう、言われるまでもなく今のわたしは緊張状態の極地にある。
だから頭の中がぐちゃぐちゃで、まともに記憶を掘り返すことができないというのは確かだった。
だからといって離れてほしいなんて言えるわけがない。
そんなもったいないこと――。
「はうっ!?」
胸のあたりに、ほわっと温かくて、ふにっと柔らかい何かが触れてくる。
それまで確かにあった距離が唐突に0になり、わたしの混乱に拍車がかかった。
「まりあ、すごいどきどきしてるのね。
 ねぇ、私の鼓動も聞こえる」
「わ、わわわ、わかりませんんんん」
自分の心臓の音がうるさすぎて、それどころじゃない。
それにしても、と思う。
どうして年も性別も同じなのに、彼女とわたしの体はこんなにも違うんだろう。
擬音で表現するならどーん! って感じの如月さんに対し、わたしといえば見るも無残なまったいら。
親友の絵里ちゃん曰く、『ふくらみかけって言葉すら、今のあんたにゃ十年早いッ!』らしい。
神様は、不公平だ。
って、そんなことより、さっき如月さん、わたしのことをまりあって。
こんな一大事を危うく気づかずにやり過ごすところだった。
同じクラスだったとはいえ、話しかけられる機会があってもいつも名字で呼ばれていたのに。
いったいいつの間に下の名前で呼ばれることになったんだろう。
それもまた、今は全く思い出せない記憶の中に答えが眠っているんだろうか。
ああ、どうしてこのぽんこつな脳みそはそんな大事なことを忘れてしまっているんだろう。
こんな体勢でなかったら、わたしは自分の頭を衝動に任せて叩いていたに違いない。
92 ◆vQrTaM/HAo :2007/05/20(日) 01:32:31 ID:fIS0YrNl
「ね、まだ思い出せない?」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」
彼女の口調に、責めるような調子は全く含まれていない。
それでも、ううん、それだからこそわたしの中の罪悪感はものすごい勢いで積み重なっていく。
もう、泣きそうだった。
「もしかしたら悪い魔法をかけられているのかもね」
「……え?」
緩みかけていた涙腺が、如月さんの予想もしていなかった言葉でかろうじて決壊を免れる。
「そう、魔法よ。
 私達の関係をよく思わない悪い魔法使いが、まりあに呪いをかけて記憶を封じ込めたんだわ」
少し芝居がかった、その台詞。
まりあ、と呼ばれた瞬間、胸に幸福感が満ちていく。
この声で名前を呼ばれることを、かつてのわたしは何度夢見たことだろう。
「で、でも魔法なんて……」
さすがにそれは現実離れしすぎてる気がする。
それを言ったら、この状況自体、少なくとも今のわたしにとっては現実離れしすぎてるものだけど。
「私のこと、信じられない?」
「そ、そんなこと!!」
「ありがとう。
 では、呪いを解きましょう。
 私では、王子様なんて柄ではないけれど」
そう言って、彼女は静かに瞳を閉じる。
ただでさえ間近にあった綺麗な顔が、ますますますます近づいてくる。
お姫様にかけられた呪いを解くのは王子様の口付け。
それを理解した途端、もう限界だと思っていた心臓の鼓動が、さらに一段ペースを速めた。
今にも破れてしまいそうなほどの無茶なペース。
それでも、どうかあと10秒だけ持ちこたえてほしい。
そんな風に神様に祈りながら、わたしも瞳をぎゅっと閉じた。
93 ◆vQrTaM/HAo :2007/05/20(日) 01:33:21 ID:fIS0YrNl
「はうわっ!?」
目を覚ますと、そこは見慣れた自分の部屋だった。
身に着けているのはいつものパジャマで、もちろん裸だったりするわけがない。
つまりは――。
「――夢、かぁ……」
肩の力ががっくりと抜ける。
ほっとしたような残念なような。
それでも、せめてもう少し夢の中にいられたら。
あと少しで感じられただろう、彼女の唇の柔らかさを少しだけ想像して自分の指をそこに当ててしまう。
「や、やだ、わたしったら」
誰も見てないのをいいことに、自分の体を抱き締めてくねくねさせて。
と、そこへ――。
「――お客さん?」
家の中に響き渡るチャイムの音に、夢の余韻でゆだっていた脳みそが我に返った。
どうやら、このチャイムでさっきのわたしは起こされたらしい。
いったい誰だろう。
幸せな夢からわたしを引っ張り出した誰かに対してかすかな憤りを感じながら、わたしは窓に近づいて玄関先を確認する。
「――!?」
わずかに開いたカーテンの隙間からその姿を確認して、わたしは思わず自分の目を疑った。
だって、さっきまで夢の中にいたあの人が、そこにいる。
その瞬間、それこそ記憶を封じ込めていた悪い魔法を解かれたように、わたしは色々な事を思い出してしまった。
自分が今日、初めて学校をずる休みしたこと。
そして、その理由を。
94 ◆vQrTaM/HAo :2007/05/20(日) 01:34:13 ID:fIS0YrNl
「そんじゃ、あとヨロシク!」
「はーい、いってらっしゃーい」
活き活きとした表情で保健室を出て行くお姉ちゃんを見送りながら、わたしはいつものように携帯を取り出した。
あの人は、わたしが通っているこの学校で保険医をしている周防尚美先生。
ちなみにお姉ちゃん、といってもわたしの本当のお姉ちゃんなわけじゃない。
いわゆるひとつの昔からお世話になってる近所のお姉さんという関係で、今では逆にお世話したりもしている相手。
「今日はどれくらいかなぁ……」
もう日課になっていると言っても過言じゃない、誰もいない保健室でのお留守番。
お姉ちゃんは頭に超が付くくらいのヘビースモーカーで、少しの間吸わないだけでも色々問題が析出してくる困った人だ。
とはいえ、さすがに保健室では大手を振って吸えるわけもなくて、吸うときはいつも屋上までいかなくてはいけない。
それで、その間保健室を無人にするわけにもいかないから、わたしが留守を任されているというわけだった。
部活に入っていない上、昔からの知り合いなわたしはまさに適任というわけらしい。
この学校に入る前、自分の母校兼勤め先であるここをやたら褒めちぎって勧めてきたのは実はこのためだったんじゃないだろうか。
それは入学して以来何度も頭を過ぎっている考えだった。
「……まさかね」
いくらお姉ちゃんでも、そこまではしない……と思う。
いつもの疑問をいつもの答えでとりあえずやり過ごし、暇潰しに携帯をいじる。
最初の頃は図書室で借りてきた本を読んで過ごしていたけど、さすがに2年以上この生活を続けていると読みたい本もあらかた全部読んでしまった。
かといって貴重なお小遣いの中、本に割ける割合なんて限られていて、最近でもはもっぱら携帯が暇潰しの相手になっている。
短い場合は10分程度で、長い場合は1時間近く。
留守番自体は構わないけど、気まぐれなお姉ちゃんが満足するのに要する時間に全く予想がつかないというのはいつもながらに困りものだった。
95 ◆vQrTaM/HAo :2007/05/20(日) 01:35:09 ID:fIS0YrNl
「失礼します」
不意にドアの向こうから聞こえてきた声に、わたしは液晶に向けていた顔をとっさに上げた。
聞き覚えのある声。
聞き間違えるはずのない声。
「あら、木下さん」
ドアがスライドすると、そこにいたのは以前のクラスメイトにして今もなお憧れているあの人だった。
「先生はお留守かしら?」
少しだけ首を傾げながら如月さんが問い掛けてくる。
一方で、それを受けたわたしは答えを返すこともできずに固まっていた。
「木下さん?」
いぶかしむように眉をひそめる如月さん。
それはそうだろう。
質問したのに相手が答えてくれなかったら、不思議に思うのが当然だ。
このあたりで、ようやく脳みそが再起動に成功した。
「あ、ああの、お姉ちゃんは今タバコ吸いに行っててだからその……」
「……ええと、お姉ちゃん……って、周防先生のことよね」
他の生徒の前でお姉ちゃんと呼ばないこと。
誰か来てもタバコを吸いに行っているということは秘密にすること。
まとめて2つ、お姉ちゃんの言いつけを破ってしまったことに気づいたのは、もう言ってしまった後だった。
「あ、あああああ、あの、おね、じゃない先生に何か御用ですか?」
「ええ、少し体調が優れないものだから、ベッドで休ませていただこうと思ったのだけど」
言われてみれば、今の如月さんは普段より少し顔が赤い気がする。
薄手のカーテン越しに差し込む夕日のせいでわかりにくいけど。
って、そんな観察してる場合じゃなかった。
96 ◆vQrTaM/HAo :2007/05/20(日) 01:36:05 ID:fIS0YrNl
「た、大変です! はやく横になってください!」
「ええ、ありがとう。
 それでは使わせてもらうわね」
彼女の足取りは、ほんの少しだけどおぼつかない感じがする。
一瞬近づいて支えた方がいいのかなと思ったけど、わたしなんかじゃ邪魔にしかならない気がして躊躇してしまう。
モデルのようにすらりとした長身の如月さんと、小学生にも間違えられるどころか小学生にしか思われないわたしの間にある体格差はあまりにも絶望的だった。
それに、病気の相手にこんなこと考えたらよくないとはわかっているけど、こんな状況でも彼女に触れるのはあまりにも畏れ多い。
「……ん」
わたしの考えをよそに、如月さんは無事にベッドにたどり着いて腰を下ろすと、なんだかちょっと艶かしい感じすらする吐息をこぼす。
浮いた汗で額やうなじに貼りついた髪が、はっとするほど扇情的だった。
って、わたしなんてこと考えて……。
体調を崩している如月さん相手にこんなことを考えてしまったことに激しい自己嫌悪を覚えながら、わたしは机の引き出しの中から体温計を探し出す。
「あ、あの、これ使ってください……」
「え、ええ、ありがとう」
「じゃあ、わたし先生呼んできますから!」
制服の襟元を少し緩めて体温計をわきに差し込むその姿に、またしても不埒なことを考えてしまいそうになったわたしは、慌ててそれだけ言い残して保健室を後にしたのだった。
97 ◆vQrTaM/HAo :2007/05/20(日) 01:36:46 ID:fIS0YrNl
保健室に戻るなり、お姉ちゃんに帰っていいと言われたわたしは、下駄箱に上履きを入れながらため息をついてしまう。
まあ、お姉ちゃんが戻ってきた以上わたしにできることはもうないわけで、それは当然のことなのかもしれないけど。
「あ、そういえば携帯」
そこでふと、携帯を机の上に置きっぱなしだったことに気がついた。
「どうしようかな……」
もうある程度学校から離れてしまってからなら諦めていたかもしれない。
さすがに机の上ならお姉ちゃんが気づくだろうし、持ってきてくれるかもしれないし。
でも、まだ下駄箱だったから。
学校から出てすらいなかったから、わたしは取りに戻ることにする。
このことが、自分の運命を変えてしまう選択だったことに、この時点のわたしは当然気づいていなかった。
98 ◆vQrTaM/HAo :2007/05/20(日) 01:37:33 ID:fIS0YrNl
「ほらほら、どうした? 全然出てこないじゃないか」
わたしにとってはよく聞き慣れた、からかうようなお姉ちゃんの声。
でも、それを今向けられているのはわたしじゃなかった。
「で、でも、先生……」
答える如月さんの声音は、お姉ちゃんのそれとは対照的に聞いたことがない種類のものだった。
ベッドの上で足を広げて膝立ちになって、スカートの裾を両手の指で持ち上げている。
ショーツは太ももの半ば辺りまで下げられていて、女の子の大切な場所が露になっていた。
「ん、なんだかいつもより濡れ方がすごいね。
 入れたままで授業を受けるのは、そんなによかったのかい?」
「そんな、そんなこといわないでください……」
いつもとは違う、媚びるような弱弱しい口調。
「……ん、んん」
如月さんがいきむようにお腹に力を入れたのがわかった。
次の瞬間、わたしは今度こそ我が目を疑ってしまう。
「お、出てきた出てきた、あとちょっとだ」
楽しそうなお姉ちゃんの声。
「ん、はぁぁぁっ!」
それまで俯けていた顔をばね仕掛けのように上げる如月さん。
その彼女の股間から、何か楕円形のものが光をきらきらと反射する透明な糸を引きながらぼとりと落ちる。
その何かがベッドの上で、ぶるぶると小刻みに震えているのが見て取れた。
落ちたそれの後を追うように、ベッドの上に如月さんが崩れ落ちていく。
まるで、糸を切られた操り人形。
「おいおい、まだ一応部活やってる連中もいるんだから、あんまり大声出すと危ないだろ」
呆れたようなお姉ちゃんの声。
細く開けたドアの隙間から覗き見る、現実離れした光景。
真っ赤に燃える夕日の色が、その非現実感を何倍にも強調していた。
99 ◆vQrTaM/HAo :2007/05/20(日) 01:38:35 ID:fIS0YrNl
今回はここまでです。
100名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 10:26:51 ID:ypo4MYrW
エロイ!エロイよー
百合ものいいねー
101名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 23:10:00 ID:Iot2HeRb
生殺し…か……!!
GJ!
102名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 21:26:37 ID:JH4zwp4+
保守
103名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 22:02:10 ID:av8KSrSd
保守
104名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 01:03:49 ID:h4/IYgbZ
保守
105名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 00:06:08 ID:q72WpwTt
保守
106名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 22:05:59 ID:yIxTrb4k
保守
107名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 21:48:35 ID:dGEm4V/w
あげ
108名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 03:03:41 ID:rwB8zzNc
景気付けに投下
109名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 23:35:53 ID:wCiVWe7y
投下マダー?(AA略
110名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 19:41:19 ID:rSUFQhCs
保守
111名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 11:53:51 ID:4TibNwve
保守
112名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 04:40:33 ID:lVX+tnwo
投下します
113名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 07:44:33 ID:ow23wwVa
なんか書いてみようかな
114名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 12:22:35 ID:7fA7mu0T
115名無しさん@ピンキー:2007/07/19(木) 02:44:12 ID:hBxQWNCF
今日の7時頃投下するかもしれません
116名無しさん@ピンキー:2007/07/19(木) 03:00:28 ID:GXE9aMDJ
>>115
期待
117名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 03:44:18 ID:2DFcj/r1
新作投下
118名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 05:31:40 ID:2DFcj/r1
投下されないようなので投下します
119名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 15:34:57 ID:i4CFoMkv
>>118
10時間経ったぞ?
120名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 01:14:24 ID:tZ3PA1rC
すいません急に病気にかかって・・・
今から投下します。
121名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 03:30:39 ID:8VD74LaO
お前ら投下しろよ・・・
てな事でエロあり8レス投下。
122名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 08:48:15 ID:qoRyUotH
五時間ほど経ってるが…
123名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 03:38:39 ID:6gTeKCrV
何このスレwwww
嘘予告ばっかwwww

活気付けのために非エロを5スレ投下する。
124名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 04:10:15 ID:DGXcwKNa
神作品投下します
125名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 16:56:04 ID:aH7OUCi7
自分で「神作品」って…
126名無しさん@ピンキー:2007/07/27(金) 02:32:09 ID:cRd62feq
つまりコピペか
127名無しさん@ピンキー:2007/07/27(金) 02:39:14 ID:zCcXY0XW
万人が人生の中で一生最高と思うSSを今日の19時頃に絶対投下します。
エロ本番ありです。期待してかまいません。それぐらいに神ですから
128名無しさん@ピンキー:2007/07/27(金) 10:27:36 ID:DXXuRZbf
政治家の公約(今時はマニフェストか?)以下だな。JAR○を呼ぶぞJAR○を。
129名無しさん@ピンキー:2007/07/27(金) 17:21:45 ID:QmCpR3Jl
130名無しさん@ピンキー:2007/07/27(金) 17:29:21 ID:bPnLFqjn
131名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 00:56:06 ID:08M/lKVT
132名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 01:08:35 ID:4N+AX9kO
133名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 01:10:00 ID:TATwZHdL
134名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 05:09:03 ID:kRXIr/kH
>>128お前は>>130-131の間に投下してないとダメだろう。



代わりに俺が23時間後に全エロパロ民が神GJと言わざるをえない作品をなにがあろうと投下してやるよ。
135名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 05:49:05 ID:H1o/blrY
>>134

帰れ。
いや、消えろ。
136名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 15:01:47 ID:4N+AX9kO
>>134
空気読め阿呆。
137名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 23:40:07 ID:H1o/blrY
ニャ━━━━ヽ(゚∀゚)ノ━━━━ン!!
138名無しさん@ピンキー:2007/07/29(日) 01:15:16 ID:ArOXRRua
いまやこのすれはいけぬまどものすくつのようだ
139名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 03:06:38 ID:a/nTgWo2
5レス程投下します。

注意・百合で鬱展開です。


それでは投下します
140名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 03:08:24 ID:a/nTgWo2
その前にageときます
141名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 20:13:57 ID:a/nTgWo2
すいません投下が遅れて・・・・
今から投下します。
エロパロ一の神作品なので絶対読んでください
142名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 22:31:34 ID:JXSRmGyy
いまから投下します。若妻寝取られ物。
最初は無理やりですが、淡白な旦那しか男性を知らない初心な若妻が、
夫の兄の手によってしだいに快感に流される展開です
すみませんが、NTR属性が無い方はスルーよろしく。
143名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 22:58:22 ID:hMx1618R
なんとなく思いついた。

苦学生の僕が住む下宿先は、駅も近く、家賃も手頃でとても住み良い場所だった。
未亡人の大家さんは一階で花屋を営み、その二階に僕は住まわせてもらっていた。
大家さんはとてもおしとやかで、店先に並ぶ花にも負けず劣らずの華を持つ、美しい方だ
った。
しかし、いかんせん僕も仕送りで暮らす身、勉強の合間に仕事をしようとしても、ほとん
どが学費と食費に消えてしまい、いつしか家賃の支払いも滞りがちになった。
そんなある日、参考書を買うため本屋に行こうとした僕は、僕の運命を狂わせるモノを見
てしまったのだ!!
今も僕はその日に限って本屋に行こうとした僕を呪っている。
ああ、何というモノを目撃してしまったのだろう!!
「それ」さえ無ければ、僕の人生は順風満帆だっただろうに!!
階段を降りて本屋に行こうとした僕は、大家さんの私室の前を通った。
その時、室内から聞こえた物音に気付きさえしなければ、こんな事にはならなかったろう
に、好奇心に負けた僕は、あろう事か大家さんの私室の扉をホンの少し開けて、中を覗き
見てしまったのだ。
今でも夢に見る、大家さんのあられも無い、はしたない姿を見てしまったのだ!!
僕が息を呑んだ瞬間、その音に気付いたのか、大家さんが振り向き、扉を一瞬で開けて、
僕にも「それ」に加わるよう強要したのだ!!
怖くなった僕は必死で逃げた。逃げて逃げて、隣町の友人宅に一晩だけ厄介になった。
翌日、下宿先に戻った僕に、大家さんが家賃が支払われていないと言ってきた。
これまで一度も言われた事が無かったので、自業自得とも思ったが、あいにくとその時の
僕は持ち合わせが全くと言って良いほど無かったのだ。
その事を説明すると、大家さんは昨日のあられも無い事を僕もやる事を条件に、一週間だ
け家賃の支払いを待ってくれると言ってくれた。
一週間もあれば、仕送りも仕事の給料も入り、家賃が支払える。
仕方無く僕はその条件を飲んだ。

「いい?………イクわよ」
「ええ……」
いつもは清楚だった大家さんの顔が、妖艶な笑みを浮かべる。
「……」
「……」
互いに見つめ合った。
「ネコにゃんにゃんにゃん!!」
「イヌわんわんわん!!」
「カエルも!」
「アヒルも!」
『グワッグワッグワッ!!』

一頻り笑った大家さんは、一週間と言わず二週間、家賃の支払いを待ってくれると約束してくれた。
これからはもう、家賃の滞納だけは絶対にしないぞ。
144名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 23:01:46 ID:hMx1618R
元ネタは、高橋葉介「我楽多街奇譚」(朝日ソノラマ)収録、「頭に咲く花」より。
145名無しさん@ピンキー:2007/07/31(火) 18:15:09 ID:nRlPwZDf
ここに投下しようと思うんだがどんな作品が良い?

グロ801とか特殊なシチュ以外ならいけるが
146名無しさん@ピンキー:2007/08/01(水) 09:20:29 ID:dIYVlrcT
和風のお嬢様が公園の茂みで小便してるところを発見
それを利用して調教
147名無しさん@ピンキー:2007/08/02(木) 04:13:25 ID:dMM9dVFC
>>146おk。来週位までには投下する。
148名無しさん@ピンキー:2007/08/03(金) 03:52:42 ID:sgWGPtda
えっと・・・ずいぶん荒れてるみたいですが、空気換えのために投下しようと思います。

まだエロは無く、前編しか書き上げていませんが、必ず書くのでご容赦ください。
それでは投下します
149名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 05:14:39 ID:batCgCXW
これから投下します。

注意、801なので嫌いな方は読み飛ばしてください。
普段は紳士な男が性癖で道ばたの男に襲いかかる話です。
150名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 05:42:11 ID:WVPn1jbJ
スレタイに女性がって分かりやすく指定あんだから完全にスレ違いだ。
151名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 03:08:30 ID:bvSai28f
ここ何人くらいいるんだ?いる椰子挙手
152名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 07:31:22 ID:b3eiwVIv
今日は投下しませんけど A
153名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 09:46:01 ID:k7re3yNf
挙手はしないぜ。
154名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 22:33:50 ID:fYOa0hq8
神スレなのか糞スレなのか判断が難しいwww
155名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 00:49:50 ID:nOuvvZUV
(  ̄ー ̄)ノ
156名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 00:50:34 ID:nOuvvZUV
(  ̄ー ̄)ノ
157名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 05:20:47 ID:CWX8CGvg
銀河一の作品を後で投下します。
銀河系のどの小説よりもエロく、感動して、抜けて、満足できて、安らげて、見た人々の記憶に恒久に残り続けるのは確実な神作品を今日の22:00に必ず命を懸け投下します。
本当に神が投下したのではというくらいに凄いですが、人間が投下しています。120スレ位使いますが、そこはご容赦ください。
おそらく様々な用途でティッシュが10箱は必要になると思うので、用意する事を推奨します。
158名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 04:06:23 ID:ZH/wQLFU
保守
159名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 04:07:07 ID:jmQU1r8X
投下してください
160 ◆vQrTaM/HAo :2007/08/19(日) 13:14:27 ID:uQ/gv8s/
3ヶ月近く間が開いてしまいましたが>>98の続きを投下します。
161 ◆vQrTaM/HAo :2007/08/19(日) 13:15:16 ID:uQ/gv8s/
「あ、あの、どうぞ……」
まさか自分の家のリビングで、あの如月さんにお茶を出す日が来るなんて。
それは確かに少しだけ夢見ていたシチュエーションではあるんだけど、でもよりによってこのタイミングでっていうのは、さすがに神様を恨んでしまう。
最初、訪ねてきたのが彼女だとわかったときは、悪いけど居留守を使ってしまおうかなんて考えてしまった。
だけど、タイミングの悪いことに如月さんが突然顔を上げてばっちり目が合ってしまった以上、もうその作戦は使えなくなってしまってこういう状況。
本当に、神様は意地悪だ。
「ありがとう、でも、ごめんなさいね。
 病気の人にお茶をいれさせてしまって」
「き、気にしないでください、別に病気ってわけじゃ――あっ!?」
思わずそう言ってしまってから、仮にも自分は今日学校を休んだ立場だったことを思い出してしまった。
そんなわたしの失言に、案の定如月さんは――、
「あら、病気じゃないのならずる休み?
 木下さんはそういう事をする人ではないと思っていたから意外だわ」
そう言ってくすりと笑う。
「あ、あぅあぅ……」
「ごめんなさい、別にいじめるつもりはなかったのだけれど。
 ――せっかくだから、いただくわね」
「ど、どうぞ……です」
如月さんの細くて長い――こういう指を白魚のようなっていうんだろう――指がティーカップを持ち上げ、一輪の花のような口元に運ぶ。
その仕草1つとっても彼女の動きはなんだかひどく洗練されていて、思わず見とれてしまうほど。
けれど、一口含んだ途端に流れるようだったその動きがぴたりと止まってしまった。
「……あ、あの、やっぱり口に合いませんか?」
如月さんの家はこのあたりでも有数の、どころか明らかに群を抜いているお金持ちだから、きっといつもおいしい紅茶に慣れ親しんでるんだろう。
やっぱり、無難に麦茶とかにしておいたほうが良かったかもしれない。
そんなことを考えていると、一瞬だけ動きを止めていた如月さんが、ことりとかすかな音を立ててカップをテーブルの上に戻した。
そして口を開くと――、
「いいえ、こう言うと失礼に聞こえてしまうのかもしれないけれど、逆においしくて驚いてしまったの。
 木下さん、紅茶好きなの?」
そんな風に言ってくれる。
その予想もしていなかった、でも嬉しすぎるその言葉に、わたしは一瞬自分の耳を疑ってしまった。
「そ、そそそ、そんな……でも、だって葉っぱだってそんないいものじゃないですし……」
「別に葉を褒めたわけではないわ。
 あなたのいれ方を褒めたつもりなのだけど」
「で、でもでも……」
ただでさえ褒められることに慣れてなくて、しかも相手があの如月さんだからさらに5割り増しくらいに動揺するわたしに対し、彼女は始終落ち着いている。
こういうのを、器の違いっていうのかもしれない、なんて思ってしまった。
162 ◆vQrTaM/HAo :2007/08/19(日) 13:16:04 ID:uQ/gv8s/
「そうね、色々と新しい発見もできたし、これだけでも来た甲斐があるのだけど、まずは本来の目的を果たしてしまいましょう」
本来の目的、という言葉に、わたしの全身に緊張が走る。
意識して考えないようにしていたけど、昨日の今日で彼女の方から訪ねてくるなんて、やっぱり――。
でも、そんなわたしの不安とは裏腹に、如月さんが鞄から取り出したのは、シールやらストラップやらでやたらにデコレーションされた1台の携帯だった。
その子どもっぽいセンスは、正直今それを手にしている女性にはかなり相応しくないと言わざるをえないもの。
それもそのはず――。
「あ……それ、わたしの」
それは、昨日わたしが保健室に忘れてきてしまった携帯だった。
その後見たものの衝撃が大きすぎてすっかり忘れてしまっていたけど、これを取りに戻ろうとして、あの現場に遭遇してしまったんだ。
「昨日保健室に忘れていったでしょう? 今日学校で渡そうと思ったのだけれど、お休みだと聞いたものだから」
「そ、それで、わざわざうちまで……? でも場所は……?」
彼女の家は有名だから、ずっと憧れていたという理由を抜きにしてもわたしの方はその場所を知っているけど、これ以上ないくらい庶民まっしぐらなわたしのうちを如月さんが知っていたとは思えない。
「場所は森野さんに教えてもらったのよ。
 2人の仲がいいのは知っていたから」
森野さんというのは絵里ちゃんのことだ。
絵里ちゃんなら何度も遊びに来ているからうちの場所を知っている――って当たり前か。
でも、そういう展開になったんだったら、絵里ちゃんも連絡とかしてくれれば、もう少し心の準備というかなんというかができていたはずなのに。
「――ぁ」
「どうかしたの?」
そうだった。
よく考えたら絵里ちゃんからの連絡を受けるべき携帯が、そもそもわたしの手元になかったんだった。
2人でタイミングを合わせて携帯買ってもらって以来家に電話なんてしていないから、お互いの家の電話番号なんてさすがにもう覚えてない。
「い、いえ、なんでもないです。
 ……ありがとうございます」
不当な不満をぶつけてしまった親友に心の中で謝りながら、携帯を受け取る。
その際にも手が触れたりしないように気をつかってしまう自分が少し情けなかった。
163 ◆vQrTaM/HAo :2007/08/19(日) 13:17:28 ID:uQ/gv8s/
「でも、如月さんの家とうちって逆方向ですし、わざわざ来てくれなくても……あ、別に迷惑だとかそんなんじゃないですけど……って、あぅぅ……」
言いかけてから、実は結構失礼な言い方だったかもしれないと気がついて慌ててフォローを入れたら、むしろ墓穴を掘ってしまったような気がした。
「そうね、森野さんも代わりに届けてくれると言ってくれたのだけど、もし私の風邪をうつしてしまったのなら、私自身がお見舞いに行くのが最低限の礼儀だと思ったものだから」
そんなわたしに気を悪くした風もなく、如月さんはいつもの微笑を向けてくれている。
そこにいるのはわたしが知っているいつもの彼女で、昨日見たのは白昼夢か何かだったんじゃないかと本気で思ってしまった。
でも、それがそうなら、そんな幻を見てしまう自分に新たな自己嫌悪が湧き上がってきたりもするけど。
ん、そんなことを考えていたら、今まで以上に如月さんの顔をまともに見れなくなっちゃったり。
お世辞にも広いとは言えないリビングに訪れた短い沈黙。
「ところで、おうちの方はいらっしゃらないの?
 この時間だとお買い物かしら?」
と、不意に彼女の方からその空気を変えるように、そんな質問を投げかけてくる。
そのことに、わたしは単純に助かったと思った。
少なくとも、その時点では本当にそう思ったんだけど――。
「あ、うち、共働きで2人とも遅いんです。
 ――ッ!?」
特に深く考えもせず反射的に口にした言葉。
けれど、その瞬間如月さんの雰囲気が突然変わったようにわたしには感じられて、思わず息を詰まらせてしまう。
「そう、遅くなるの。
 それはちょうど良かったわ」
当然、外見上何かが変わったってわけじゃない。
だけど、何かが。
決定的な何かが変わってしまったと、わたしはそう感じていた。
「よ、良かったって……なにが、ですか?」
「だって、あまり人には聞かれたくない話をするつもりだったから――」
それはわたしの気持ちの問題だったのかもしれない。
でも、今のわたしにはその声が、今まで春の日差しのように聞いているだけで幸せにしてくれたものと同じとは思えない、凍りつくような声音に聞こえた。
携帯を届けに来てくれただけだと少し気を抜きかけていただけにそのギャップは強烈で、手足の先がありえないほどに冷えていく。
そして、それに抵抗するようにバクバクと鼓動を早めていく心臓。
けれど――、
「――見ていたでしょう、昨日?」
向けられたことのない射抜くような視線と、そしてあまりにも決定的なその言葉に息どころか心臓すらも凍り付いてしまった。
164 ◆vQrTaM/HAo :2007/08/19(日) 13:18:21 ID:uQ/gv8s/
「み、みてません、わたしなにも……」
喉が塞がってしまったような錯覚を感じながら、わたしは必死になって否定する。
だけど、そんなうわべだけの台詞は全くというほど意味がなかった。
「ごまかしたいなら、その返し方は失敗ね。
 そういう時は、何をですかって聞き返さないと」
そんなことを言われても、わたしなんかにそこまで頭が回るはずがない。
とっさのこととはいえ彼女に嘘をついてしまったこと。
そしてそれをあっさり看破されたことで、わたしの心は限界を超えようとしていた。
この状態でまだ涙が溢れ出していないのは奇跡といってもいいと思う。
それとも、本当はもうとっくに限界なんて超えていて、泣くという機能自体が壊れてしまっているのかもしれない。
「ねぇ、木下さん――」
「あ、あの、わたし誰にも言いませんから、だから……」
何かを言いかけた彼女の言葉にむりやり自分のそれを割り込ませてしまった。
普段ならそんなこと絶対しないしできないけど、次は一体何を言われるのかという恐怖がわたしをつき動かしたんだ。
そしてそれは、そんな状態で出た言葉だけど――というよりはこんな状態だからこそというべきなのかもしれないけど――さっきの口先だけの嘘とは違う本当の気持ちだった。
そう、わたしには別に、昨日のことを誰かに言うつもりなんて最初からなくて――。
「そう……」
その瞬間、張り詰めていた空気がふっと緩んだ気がした。
まるで周囲を満たしているものが氷から水に変わったような、そんな感じ。
まだ息は苦しいし抵抗もあるけど、少なくとも指一本動かせない圧迫感からは解放されたような気分だった。
「ごめんなさい、怖がらせてしまったわね」
そして、目の前にいつもの如月さんが戻ってくる。
ううん、違う。
最初はいつもの如月さんだと思ったけど、よくよく見るとどこか弱弱しさを持ち合わせているような、そんな気がした。
うちに来たばかりのときとも、さっきまでとも違う、第3の彼女。
その移り変わりの激しさに、わたしは最初どうしたらいいのかわからなかった。
でも、さっきの数秒で全身に浮いた冷や汗が、急速にわたしの全身から熱を奪っていく。
それにつれて、徐々に冷静さの欠片のようなものがわたしの中にも生まれ始めた。
そしてようやく気づく。
見てしまったわたしなんかより、見られてしまった彼女の方が何倍も追い詰められていたという本来ならあまりにも当たり前のことに。
それなのに、わざわざうちまで来てくれた。
逃げるためにずる休みしたわたしなんかとはやっぱり違う。
ううん、それも違うのかもしれない。
わたしなんかよりはるかに追い詰められていたからこそ、そこまでせざるをえなかったのかもしれない。
いつもはぴしっと背筋を伸ばしている如月さんが、今は椅子の背もたれに体重を預けている姿から、わたしはそんなことを考える。
そして、初めてわたしは、彼女のことを自分と同じ人間なんだと思えた気がした。
165 ◆vQrTaM/HAo :2007/08/19(日) 13:19:02 ID:uQ/gv8s/
今回はここまでです。
166名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 15:24:57 ID:tzg5OrAX
>>165乙です
ただ9+4レスでこの展開だと長編になるので削るところを考えて、毎回エロ入れて欲しいなっと
167名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 13:47:55 ID:Uifjz+s8
>>165
GJ
期待してますよ。

>>166
毎回は必要無いだろう。
今回のは次の為の布石だろうな。
168名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 19:08:47 ID:zBQ5iyz/
    ,ヘdヘ  
  ▽/wヘ ▽
  〈_(.^ヮ゚ノ_〉 
   .《⊇⊆》  ほにほしゅ〜♪
   `u〜u' 
169名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 00:51:53 ID:EBd+cVDp
☆ゅ
170名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 01:12:04 ID:g+mrKCfE
保守
171名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 23:30:46 ID:tZM7T+hq
hoshu
172名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 21:49:40 ID:Xvx8h0j2
保守
173名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 01:13:19 ID:BJyLPCX4

「あっ…、はぁ、んんっ…!」
ぐちゅぐちゅと響く濡れた音。溢れた雫は彼女の太ももをつたってポタリと落ちた。
「やっ!あっ!あぁっ…!!」
小刻みに奥をえぐると、ソコが一番感じるらしく、一気に膣内が締まっていく。
たたみかけるように激しく突き上げる。彼女は声も出せずに震えてイッた。
「………っはぁ、ぁ」

彼女とは今日初めて会ったばかりだ。
大学の仲間との合コンで現れた彼女を、オレは一目で好きになった。
ふんわりしたセミロングに白いワンピースが似合う娘で、まさに清楚!という感じ。
軽快なおしゃべりと美味しいお酒でいい気分にさせて、持ち帰ることに成功したのだ。
押し倒してみれば、なんと(というかやっぱり)処女だった!
時間をかけて脱がし、触り、舐め、指でほぐし、めちゃめちゃ感じるようになってから挿入。
感度はかなりイイみたいで、初めてとは思えないくらい喘いでくれた。
ま、これもすべてオレの神的テクニックのおかげだが。

頬を上気させて、はぁはぁと荒く息をつく彼女のナカはひくひく収縮している。
「気持ち良かったろ?…そろそろオレもイクね」
その細い脚を肩の上に持ち上げると、オレは膝立ちになって腰を振り始めた。
ずっ!ずっ!ぐっちゅ!ぐっちゅ!
「きゃっ…やっ…あぁんっ!」
彼女はシーツを強く掴みながら身悶えている。1度イッたというのに、濡れ方と収縮は凄くなる一方だ。
「もっかい、イケそう、だよね?」
オレは彼女の腰を抱えなおすと、強いピストン運動で最奥まで擦りあげた。
「ひっ!あ!……ああぁーっ!!」
今までで一番の締まりに、オレの方も限界がきて引き抜いた。彼女の体に思いきりぶっかける。

後始末を終えて、布団の中でいちゃいちゃしようと寝転がったとき。
彼女は裸のまま正座してオレを見つめていた。恐ろしいくらい真顔だ。
「…まさかこんな事になるとは思いませんでした。お酒を飲んだことも男性経験もなかったのに…」
「え、ちょ、ちょっと……オレたち合意の上、だったよね?」
「…ここまで汚れてしまっては、私はもう生きる価値もありません。すみませんが、一緒に死んで下さい」

オレは、そこまでしか覚えていない。そのあとどうなったんだっけ…思い出せない…。
174名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 16:53:44 ID:VcW4zKZ+
GJ!!
175名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 23:14:53 ID:s3pbbYTo
「普段」が描写されてないから、イマイチなあ……
176名無しさん@ピンキー:2007/10/12(金) 12:05:16 ID:wSTjzojp
投下待ちホシュ
177名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 23:30:23 ID:jzkz8+xq
どーん
178名無しさん@ピンキー:2007/10/20(土) 22:58:11 ID:qGGYNc70
保守
179名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 12:42:23 ID:BwISZ7d6
保守
180名無しさん@ピンキー:2007/10/30(火) 06:13:04 ID:0YrAdw0G
>>73のネタもーらいっ。まだ書き始めだけど、保守がてら投下ー。
181名無しさん@ピンキー:2007/10/30(火) 06:13:39 ID:0YrAdw0G
僕は里中浩介。たいした特技も趣味もない、ごくごく普通の高校1年生。
しいて言えば特撮オタ…かな?
でも、今夢中になっているものは、テレビの中の特撮番組なんかじゃない。
信じ難いことだけど、現実のこの町に「 巨 大 ヒ ー ロ ー 」が現れたんだ!

最初に現れたのは1ヶ月くらい前。
あきらかに性格悪そうな巨大怪人が出現して町を練り歩き、町民はパニックに陥った。
しかし海と山に挟まれた、小さなこの町には何もない。
壊すと気持ちいいであろうタワーとかドームとか国会議事堂なんか何もない。
結局、巨大怪人が所在なげに畑や河原を歩き回るのを、僕らはパニクりながら見てるしかなかったんだ。
と、その時!!
山の方から凄いスピードで、もう一つ別の巨大な影が走ってきたんだ!
銀色に光る全身タイツ。筋肉隆々で雄雄しい体。顔の部分は目出し帽みたいになってて、ちょっとダサイ。
その巨人は走ってきた勢いのままに、怪人に飛び蹴りをくらわせた。
怪人はありえないフッ飛び方をして星になったんだ。…これが、その巨人が解決した最初の事件。

それから週1ペースで悪の怪人が海から現れては、銀色の巨人が空の彼方に張り飛ばしている。
なんでか全然わからないけど、怪人も巨人も、この小さな町にだけ現れてるんだ。

当たり前だけど、マスコミがいっせいに騒ぎ立てた。
「悪の宇宙人来襲か!?」「巨大ヒーローの正体は!?」とかね。
そのうち、誰が言い出したのかあの巨人は「ジャンボマン」ってニックネームまでついてた。
知ってかしらずかジャンボマンは今週も現れ、でかいフジツボみたいな怪人を回し蹴りで消し去った。
182名無しさん@ピンキー:2007/10/30(火) 06:14:15 ID:0YrAdw0G
「はよー、浩介!昨日も出たな、ジャンボマン!」
「あぁ、おはよ。ちゃんと撮ってるよ」
「マジで?俺にも見せてくれよっ」

いつも通り、ハンディカムで撮ったジャンボマンの勇姿をみんなで見る。
おお〜…すげ〜…豪快だなオイw なんて口々に感想を呟きながら、僕を囲む人数は増えていく。
なんか、快感だ。1ヶ月前までは特撮オタの僕のことなんか誰も相手にしてなかったのに。

「ねぇねぇ、私達にも見せてよー」
「ちょっとだけ貸してー」
ぶりっ子みたいなおねだり声に振り向くと、5〜6人の女子のグループが来ていた。
「いいよ。これが再生で、これが次にいくボタン」
壊すなよ…と不安ながらもハンディカムを渡すと、女子達はきゃいきゃい騒ぎながら見始めた。

「すごいすごーい!ねぇ、美鈴も見なよ!」
呼ばれた名前にドキッとして、僕は反射的にそっちを向いてしまった。
「え…、わ、私はいいよぉ」
困った顔で手を振っているのは、木ノ下美鈴。おとなしいメガネっ娘だ。
僕と木ノ下美鈴は、同じ図書委員会なので結構仲が良い。…というか、僕は惚れてる。片想いだ。
最初は別に、好みのタイプでもなかったんだけど。
一緒に委員の仕事をしているうちに、彼女の優しさとか可愛さとかに惚れていた。
そう。彼女、実は可愛いんだよな。一回メガネを外して拭いてるところを見てドギマギしたことがある。
…ま、そんなわけで片想い一直線の僕なんだけど。
今は話しかける勇気もネタも、前よりはある!はずだ!

「木ノ下さんも見ないの?割とよく撮れてるよ」
僕がさりげな〜く自然〜に手招きすると、彼女は困った顔を通り越して、嫌そうな顔になった。
「悪いけど…、私、そういうの見たくないから」
そう言い残してクルリと背を向け、自分の席に歩いて行ってしまう。
……僕は、片想いの娘に冷たくされるわ、唯一の趣味を否定されるわで……。死にたくなった。orz
183名無しさん@ピンキー:2007/10/30(火) 06:16:08 ID:0YrAdw0G
そのうち続き投下しにきまーす。ノシ
184名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 10:29:11 ID:T/Yk7frT
妄想の中では、ギャップを楽しみたいので保守
185名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 23:51:08 ID:nGA5Qiio
>>183
>巨大怪人が所在なげに畑や河原を歩き回る
可愛いww
186名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 03:20:58 ID:S/7bK4M1
ジャンボマンの続き投下しまーす。
187名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 03:21:41 ID:S/7bK4M1
その日の授業もつつがなく終わり、教室内は一気にざわざわし始めた。
みんな部活の準備をしたり、帰りにマックに寄る話をしたり、楽しそうだ…。
僕は朝から引きずりまくっている重ーい気分を振り払えなかった。
このあと委員会があるから、嫌でも彼女と顔を合わせなきゃならない。参ったな……。

「え〜、では分担したとおりに調べていって下さいね〜」
司書の先生の間延びした声を聞きながら、それぞれチェック用紙を持って散っていく。
今日の仕事は蔵書のチェックと整理なんていう面倒なものだった。
僕と木ノ下美鈴は同じ1年4組だから、一緒に5枚綴りの紙を見ながら調べることになった。
正直、気まずくて会話しづらい…と思っていると、彼女の方から口を開いてくれた。

「里中くん、朝はごめんね。せっかく誘ってくれてたのに」
見ると、本当に申し訳なさそうな顔をしている。嫌われた訳じゃなさそうだ!
「あ、いや…気にしてないよ。こっちこそ無理に誘ってごめん」
普通に会話できたことにホッとして笑うと、彼女も笑顔になった。やっぱり可愛い!!
空気が和やかになったところで、僕達も蔵書のチェックにとりかかった。
「それじゃ、ここから始めようか」
「うん。結構多いけど、頑張ろうね」

作業をしながら、僕はなんとなく気になっていた事を木ノ下美鈴に聞いてみた。
「木ノ下さんさぁ、もしかしてジャンボマン嫌いなの?」
少し緊張しながら表情を伺うと、困ったように眉を寄せた。
「嫌い…じゃないけど……」
本棚を見つめたまま考え込んでしまった。この質問、なんかヤバかったか!?
おろおろと慌てる僕に気付いたのか、彼女はふっと顔を上げて微笑んだ。
「…嫌いじゃないよ。この町のヒーローだもんね」
僕は一気に心が明るくなった。ジャンボマンとともに、僕の趣味までも許された気がした。
「うん、うん!ジャンボマンはこの町が世界に誇るヒーローだと思う!」
188名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 03:22:30 ID:S/7bK4M1
僕と木ノ下美鈴は、その日の委員会が終わったあと途中まで一緒に帰った。
僕は舞い上がってしまって、不自然なほどハイテンションでしゃべってしまった。
内容はほとんどジャンボマンや怪人についてだったけど、楽しんで聞いてくれていた…と思う。

「ありがとう、里中くん。話、面白かったよ」
夕日に照らされてにっこりと笑う美鈴はキレイで、僕はまたもドキッとした。
「その…、楽しんでもらえたみたいで良かった」
「うん。ホントはね、私ジャンボマンのこと少し苦手…だったの」
「あ、やっぱり?」
「ごめんね。……でも、今日里中くんの話を聞いてたら平気になったみたい」
「そっか、それは何より!これからもっと好きになってもらえるように頑張るよ」
言ってから、僕は自分のセリフに動揺した。なんか告白みたいじゃないか!

「ジャ!ジャンボマンの話を、ね」
「ふふ、わかってるよぉ」
くすくす笑う彼女は、どこまで“わかってる”んだか。
「あ…、僕こっちだから。それじゃ、また明日学校でね」
「うん、また明日ね」

手を振り歩いていく後姿を見ながら、彼女のことを心の中では「美鈴」と呼ぶようになった、と気付いた。
これが恋なんだなぁ〜美鈴〜…なんてのぼせながら、僕も帰途についたのだった。
189名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 03:23:18 ID:S/7bK4M1
次の日の朝、かすかな地響きで僕は目を覚ました。
「んん…これって、もしかして…!?」
何度か経験がある。あの興奮、高揚感がよみがえって、僕は飛び起きて窓の外を見た。

ずずーん……ずずーん……ずずーん…

「キターーーーー!!今回はマリモみたいな怪人だ!」
海からゆっくりとあがってくる怪人を確認し、僕はハンディカムを掴むと外に走り出た。
自転車にまたがり、ゆうべ調べて決めておいた撮影場所に向かってこぎ始める。

僕のリサーチでは、ジャンボマンは北西の山間から現れることが多い。
知っている人は少ないけど、ちょうどその辺り、北西の山すそに古い神社があるのだ。
そこからなら、もしかしたらジャンボマンの登場シーンを間近で撮れるかもしれないぞ!
すごいカッコイイ映像を撮れば、美鈴ともっと仲良くなれるかもしれない…!
僕は純粋なオタ魂と恋心に突き動かされ、ひたすら足を動かした。

ちなみに僕が必死こいて自転車こいでる間にも、マリモみたいな巨大怪人は移動している。
たぶん湖に行きたい(?)ようで、川に沿って一生懸命歩いていく。かなりスピードは遅い。

そうこうしているうちに北西の山すそまでは辿り着いた。のだが…。
「ああーーー!ジャンボマン!!」
どずん、どずんと山を揺らしながら、銀色の巨人が目の前を駆け抜けていったのだ。
慌ててハンディカムの電源を入れ撮影を始める。ジャンボマンはマリモ怪人の毛をむしりとっている。
何度もチョップをかましたあと、バレーのサーブよろしく叩き飛ばしてしまった。
今回も、ジャンボマンの圧勝だった。なんか弱いものいじめみたいだった。
190名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 03:24:06 ID:S/7bK4M1
いつもどおり、怪人をやっつけるとジャンボマンは走って山間に戻っていった。
見物人でざわめいていた町は静かさを取り戻し、普通の朝の光景になる。
でも僕は、神社に辿り着けなかったことと、撮影がイマイチ上手くいかなかったことに、
やり場のない悔しさを感じて突っ立っていた。
「ちくしょー…。ここまで来たんだ、やっぱり神社まで行く!」
意地みたいなものもあったけど、次回の撮影のためにも下見しておいた方がいいだろう。
そう思った僕は再び自転車にまたがり、舗装のはがれた坂道を登り始めた。


「はぁっ、はぁ、やっと着いた…」
鳥居の横に自転車をとめ、眺めがいい境内の方へ歩いていく。
ざざっと風が吹いて、日が陰ったらしく辺りが薄暗くなる。
その時、ちらりと視界に銀色のものが映った。
「…なんだ?」
反射的にびくついて、近くの林に隠れる。誰かいるのか…?
音を立てないように恐る恐る進んでいく。本殿の横に、誰かいるような気配がするぞ。

ある程度近付いて、少しだけ顔を出してみる。
「!!!」
あれってまさかもしかして、ジャンボマン!!?でもジャンボじゃないぞ!!?

明らかに、人間サイズだ。こちらに背中を向けて、なにやらもぞもぞ動いている。
と思ったら激しく腰を振り始めた。聞こえ始める高い声。よく見ると女の細い脚が持ち上がっている。

「……なっ…!!!!」
これって明らかにアレだーーー!エエエ…エッチしてるよ!!
191名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 03:24:53 ID:S/7bK4M1
そのうちまた来まーす。ノシ
192名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 09:14:58 ID:N0KNFxM0
>>191
gjです
続き、頑張ってください
193名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 09:30:40 ID:2y54VW/5
ウソップランドのバロム・愛を思い出した。

チッチとサリー・・・
194名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 08:32:20 ID:X6PRpbOn
保守
195名無しさん@ピンキー:2007/11/23(金) 00:44:32 ID:sZM1AdXH
保守
196名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 04:39:29 ID:DZjqlSuD
保守
197名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 01:39:56 ID:G2gya/9Q
圧縮回避保守
198名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 14:15:39 ID:ANOeQCrr
保守
199名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 00:10:19 ID:SpHAvaX0
保守
200名無しさん@ピンキー:2007/12/15(土) 11:57:15 ID:DIO7yDM0
保守
201名無しさん@ピンキー:2007/12/20(木) 08:30:06 ID:ELG8xFmX
保守
202名無しさん@ピンキー:2007/12/24(月) 09:00:22 ID:DiUExHoP
保守
203名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 16:11:41 ID:42zBppkr
保守
204名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 16:11:42 ID:qhhH1/Yk
支援
205名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 03:53:15 ID:7nyil8vr
あげ保守、ピンク板全部に新氏が来ています
206まぞが島物語 1:2007/12/27(木) 20:17:02 ID:97ugX9ut
君想う風(1)

青い海と白い砂浜の上を真夏の風が渡っている。

一人の少女が長い黒髪をなびかせながら歩いている。
衣服らしい物は着けていない。
身に着けているのは、股間を被う小さな白い褌だけだ。
しかしその姿を恥じているそぶりは見て取れない。

少女の名はミサ。
この小さな島で海女をして暮らしている。
この島の海女は、裸に褌一つで漁をするのが習わしである。
ミサは小さいときから、島の女たちが褌一つで海に潜り、浜を歩くのを見て育った。
彼女にとって褌は当然の姿なのだ。

ミサは午前中の漁を終え、家路についていた。
そこを網元の源三とすれちがう。
源三は五十才半ばの口ひげを蓄えた小太りの男だ。
「おお、ミサ。今、漁の帰りか?」
「網元さん、こんにちは。はい、家に帰るとこです」
ミサは日にやけた屈託のない笑顔をみせる。

「母ちゃんが病気で大変じゃなぁ」
「いえ、少しも辛くないです。私、海が好きだから・・」
「良い心がけじゃぞ!最近の娘は何かと理由をつけて本土に行きたがるもんなぁ」
「私の家、貧乏ですから・・働かなくちゃいけないし」
「本土では、セーラー服だとかミニスカだとかチャラチャラしたかっこうで遊んどるらしいで」
「私、これしか知らないし」
ミサは細い指先で褌の腰ひもを撫でた。
207まぞが島物語 2:2007/12/27(木) 20:20:10 ID:97ugX9ut
君想う風(2)

「いやいや。女はそれがいちばんじゃ」
源三はミサの胸のふくらみとくびれた腰、そして股間の布きれを見つめる。
夏の日差しが容赦なく照りつけ、ミサの肉体から汗が流れ出ていた。
白い褌は薄手の生地でできているため、その汗で肌に貼りつき黒い陰毛がくっきりと透けて見える。

源三は舐めるようにミサの裸体を鑑賞したあと、満足そうに口ひげを撫でて言った。
「またおっぱいが大きくなったようじゃの」

「えっ?やだ!」
咄嗟にミサは恥ずかしそうに両手で胸を被う。

源三はミサの隠そうとする手を抑え、胸を凝視する。
「何も恥ずかしがるこたあねえ」
「でも・・」
「村の男衆の間じゃあ評判じゃぞ。ミサ坊のおっぱいに勝るものはねえっ!てな」
「そんな・・みんなそんな変なこと言ってらっしゃるんですか?」
「ああ、胸だけじゃねえぞ。最近とくに体つきが色っぽくなったもんな。いくつになる?」
「今日で17才になりました」
「そりゃあ、めでたい!早速お祝いをせねばならんな」
「えっ?お誕生日のお祝いですか?」
「島の女は17才になったら一人前じゃ。儀式をしてお祝いをするんじゃ」
源三は猫なで声になってうきうきした様子だ。

「これからですか?」
「ああ!これからワシの屋敷で儀式をするんじゃ。ミサも早く一人前になって母ちゃんを喜ばせたいじゃろ?」
「はい・・じゃ、家に帰って着替えてきます。」
「なあにそのままでいい。何も遠慮するこたないで」
「でも・・お母さんに言わなくちゃ・・」
「安心しろ!母ちゃんも、知っとるで!」
源三は黄色い歯をむき出しにしてニヤリと笑った。
208まぞが島物語 3:2007/12/27(木) 20:23:20 ID:97ugX9ut
君想う風(3)

源三はさっさと歩き始めた。
「あ・・!」
仕方なくミサは源三に付き従うように追いかける。

真夏の浜辺。
白い浴衣に麦わら帽子の五十年輩の男と
日に焼けた裸身を褌一枚だけで股間を隠した17才の美少女が連れ立って歩く。
まるで主人と奴隷の散歩のように。

二人の行く手から白い自転車に乗った青年が現れた。
「こんにちは。網元さん。それに・・ミサちゃん」
男は最近、島の駐在所に赴任してきた克彦だった。

「やあ、駐在さん。パトロールかね。ご苦労さん」
源三は尊大に答える。

ミサは隠れるように、源三の背後で身を小さくした。
内心は、島の男たちにはない上品さと優しさを持つ克彦に対し、淡い恋心を抱いている。
だが世間知らずなミサは、それを彼に伝えるすべを知らない。
ミサは克彦の額に流れる汗を見ながら、
自分の心に初めて生まれた不可解なときめきにとまどい、無意識に豊かな胸を隠した。

「お二人はこれからどちらへ?」
中年の男と全裸同然の少女が、白昼堂々と連れ立って歩くことなど本土ではあり得ないことだ。
犯罪に近い行為である。克彦は怪訝そうに質問した。
209まぞが島物語 4:2007/12/27(木) 20:26:28 ID:97ugX9ut
君想う風(4)

「ああ、これからワシの屋敷で大事な儀式やるんじゃ」
源三はさも嬉しそうに答え、ミサの肩を抱き寄せた。

「でも、網元さん。ミサちゃんは裸じゃないですか。いくらなんでもその姿じゃかわいそうだ。」
知らない土地の風習とはいえ、やはり職務上、一言注意をしなければないられない。

その言葉を聞き、源三の顔色は一変し怒鳴り始めた。
「本土から来たばかりの若造が何を言うとるんじゃ?!島の女は褌一つで十分じゃ。
お前たち本土の人間が、島の神聖な伝統をぶちこわしにしとるんじゃぞ!」

小さい島のことである。
ミサが克彦に好意を寄せていることは、島人たちの噂で、源三もうすうす知っていた。
しかしそれは源三にとって耐え難い屈辱であり、腹立たしい出来事だった。

この島の名は、「まぞが島」・・日本海にある孤島。
連絡船も一ヶ月に一度あるかないか、という現代社会から取り残された秘境。
まぞが島の人々は海女漁を中心に細々と生計を立てている。

まぞが島での絶対権力者は、数百年前から代々網元を受け継ぐ一族だ。
源三はその当代の当主。島の領主のような地位を持っている。

とはいえ、近代化の流れを彼一人の力で押し止めることは出来ない。
ここ十数年の間、この取り残された島も行政改革の名の下に少しずつ変化が現れていた。
そのため急速に源三の権威も薄れつつあった。

「こいつら本土の人間は、わしの大事な財産も権利も全て奪うつもりじゃ!」
源三にとって、本土から来た人間は憎い敵同然なのだ。

代々まぞが島の網元は島人に対して数々の特権を有していた。
その中で特に女性にとって屈辱とも言えるものがあった。
210まぞが島物語 5:2007/12/27(木) 20:29:39 ID:97ugX9ut
君想う風(5)

それは島の少女の処女を奪うことが出来る権利だ。
島で育った女性は全て17才の年、性の儀式を受け、その肉体を網元に捧げなければならない。
その儀式を終えるまで、どんなに好きな男が出来ても手を握ることさえ許されない。
島の少女は網元が最初に手を着けることによって一人前の女になる・・これが習わしであった。
網元にとって・・特に異常に性欲旺盛な源三にとって、それは何より大事な儀式だった。

しかし、その大切な特権さえここ数年は行使されないでいる。

まぞが島にも、少子・高齢化、過疎化の問題がある。
ほとんどの若者は閉鎖的でおもしろみのない島の生活をきらい、本土へ引っ越していた。

その人口流出傾向の中で島に残ったのがミサの家だった。
ミサの父は十年前に漁の最中の事故で他界した。
源三は、それを機に本土へ引っ越そうとするミサの母を、島での生活を優遇する、と言いくるめ、引き留めたのだ。

それはこのミサの成長が何より楽しみだったからに他ならない。
源三は、ミサが小さい頃から注目していた。

源三の期待どおり、いやその期待を上回るほどミサは美しく成長した。
目鼻立ちが整い、均整の取れた肢体を持つ美少女になっていた。
性格も素直で優しく、親孝行な礼儀正しい娘に。

「ワシの手で一人前にしてやるんじゃ。逃がしてたまるか。ミサはワシのもんじゃ」
数年前から源三にとっての生き甲斐は、ミサとその行為をすることだった。
ミサの顔を見かけるたびに、彼女との儀式に思いを巡らし、年甲斐もなく勃起していた。
いや最近は、つねにミサのことしか頭になく、一日中欲情している状態だったのだ。
211まぞが島物語 6:2007/12/27(木) 20:45:06 ID:97ugX9ut
君想う風(6)

(ワシは17年もこの日を待ったんじゃ。
それをこんな、本土から来たばかりの若造に渡してたまるか。
ミサはワシのもんじゃ。おまえには渡さんぞ!)
源三は心の中で叫んだ。
そして怒りの目で克彦をにらむ。

「ワシたちは急ぐんじゃ!さ、ミサ行くぞ!」
源三はそう言うとミサの手をつかみ足早に歩き出した。

これから自分の身に何が起きるのか、何も知らないミサは、振り返って微笑み、軽くお辞儀をした。

残された克彦の目には、ミサのまぶしい裸身が焼き付いた。
長い髪が風に揺れ、柔らかな丸い尻が歩くたびに弾んで上下した。
腰ひもと尻の谷間に消えていく麻縄が痛々しい。
その後ろ姿は、まるで悪魔に連行される無垢な生け贄のようだった。


ミサが源三に引かれしばらく歩くと、緑豊かな林があり、その中に白い土塀に囲まれた古い屋敷が現れた。
武家屋敷を思わせるその旧家。それが網元・源三の住まいだ。
これまで多くの少女たちが無念の涙を流した場所だった。

ミサの耳には、おだやかな波の音と梢をならす風の音だけが聞こえている。
212まぞが島物語 7:2007/12/27(木) 20:52:29 ID:97ugX9ut
戸惑いの午後(1)

木陰を歩いている間にミサの汗は引き、肌寒ささえ感じていた。
かすかに身体が震え、鳥肌が立った。
しかしそれは寒さのためだけではなかったのかもしれない。

大きな瓦屋根がある正門の所まで来ると、すでに頑丈な門は開いていた。
そこには白い着物姿の老婆が待ちかまえていた。
老婆はシミだらけでしわくちゃの顔としわがれた声で出迎えた。
「お帰りなさいましぇ。旦那様」
そしてミサの裸身を頭の先からつま先まで、品定めをするように流し見た。
「ミサしゃんじゃな。これからめでたい儀式じゃ。しっかりとお勤めするんじゃよ」
シワの奥に隠れた目が鋭く光ったように見えた。

「それじゃ、ワシは奥座敷で支度して待つからの。トメ婆さん、儀式を頼むぞ」
源三はそう言うとミサの両肩に手を置いて続けた。
「ミサ、なんにも心配することはないぞ。ワシに全てを任せるんじゃ。昔の母ちゃんみたいにな」
源三の股間はすでに膨張していた。
(17年間待ったんじゃ。今、目の前にその娘がいる。至福の時がそこまで来ているんじゃ)
ミサの気持ちなどお構いなしに源三は自分の肉欲が満たされることに喜びを感じていた。

「さて、まずはお清めの儀式からじゃ。婆に着いてきなしゃれ」
源三が屋敷の中に消えていくと、トメは庭の東側にミサを案内した。
広い庭の東南角、そこには楠の大木の影に隠れるように小さな社と古びた井戸があった。

ミサは小さい頃ここに来たことを思い出した。
(あれは日照りが続いた夏だったわ。島中が水不足で困ってて、この井戸からお水をいただいたわ)

小さな島、まぞが島では生活用水の確保が何にもまして重要な問題である。
まぞが島の歴史書にも記されているとおり、古来から島の各地に井戸がいくつも掘られたが、
この屋敷の井戸だけは、どんな干ばつの時にも涸れることなく豊富な水を供給していた。
そのため神聖なる命の井戸として、島人たちの信仰を集めていた。
源三の一族が代々網元として、揺るぎない権力を保てたのもこの井戸の存在に起因する。
213まぞが島物語 8:2007/12/27(木) 21:19:04 ID:97ugX9ut
戸惑いの午後(2)

「さあミサしゃん、その褌を脱ぎなしゃれ。素っ裸になるんじゃ」
トメはぶっきらぼうに命じた。

「え?・あの・・私、お誕生日の儀式だとしか知らされていないんです。これから何が始まるんですか?」
「ほう、母様から教えてもらっとらんのか?」
「はい。なんにも・・。母は、私が17才になる前には島を出ようって言ってましたから・・」
「お前たち親子も、この儀式から逃げ出すつもりだったんじゃな」
まるで裏切り者を見るような目でトメはミサを睨んだ。

「逃げ出すだなんて・・引っ越すのは亡くなった父も生前から希望してたんですから」
「それなら何故出て行かなかったんじゃ」
「母が病気になっちゃって・・」
「そうか。出ようにも出れん訳じゃな」
トメは無遠慮にミサの腰ひもに手を伸ばした。

「はい・・私たちこの島でしか暮らせないです」
「ならば、この儀式をきちんと受けて一人前のまぞが島女になるんじゃ」
トメはそう言うと腰ひもの結び目を器用に解いた。

ミサが唯一身に付けていた薄布が足下に落ちた。
「あ!・・いや・・」
ミサは咄嗟に股間を両手で隠す。

まぞが島の海女は褌一つで生活するのは慣れている。
しかし、完全な全裸、女性器を人前に晒すのは固く戒められている。
たとえ同性であっても全裸を見せることはない。それは恥ずべき事なのだ。

「何をするんですか!」
ミサは突然のことに驚き、その場にしゃがみ込んだ。
214名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 23:28:43 ID:7nyil8vr
支援、見てるからね GJ!
215名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 18:05:00 ID:7WVHdKxg
>>213
ここからが楽しい所、切らないでくれよぉwww 続きキボンヌ
216名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 04:08:53 ID:VepK+hIO
ミサ〜帰ってくんろ
217名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 10:56:54 ID:F0XzonHP
保守
218まぞが島物語 9:2008/01/03(木) 16:25:46 ID:sYqI7o3P
戸惑いの午後(3)

「うるさいっ!これからお前の肉体は旦那様への貢ぎ物になるんじゃ!」
トメは、地面に落ちた褌をすばやく取り上げる。
「そんな・・貢ぎ物だなんて・・いやです!・・」
「ミサ!口答えなぞ、できんぞ!まずはお清めじゃ!」
トメは井戸の脇にある大きな桶を手に持つと、中にそれを落とした。
しばらくして、水面に落下した桶の音が井戸の下から聞こえる。

「ミサ!さあ、桶を引き上げるんじゃ!」
トメは乱暴に、うずくまるミサの髪を引っ張り、井戸の脇に立たせる。
そして滑車の綱を両手に持たせた。
「ぐずぐずするんじゃねえぞ!旦那様が首長くして待っておられるで!」

「なぜなんですか?こんなことを」
ミサは涙目になってトメを見た。
「なんじゃ!その反抗的な目は!」
トメはミサの美しい尻を、力一杯右手で打ち据えた。
「ああっ!」
一瞬丸い尻が弾んで歪む。
叩かれた肉の音が静かな庭内に響く。

ミサにとって生まれて初めて味わう感覚だった。
ミサは両親の深い愛情に包まれ、島中の誰からも可愛がられて育った。
体罰など受けたこともないし、受ける覚えのあることもしたことがなかった。
それが突然裸にされて、これから貢ぎ物にされるというし、理由を聞くだけで打たれてしまう。
この理不尽な状況に困惑していた。
ミサは、両目をきつく閉じ、綱を両手で持ちながら立ちすくんだ。

「まだわからんのかっ!」
トメはミサの態度に憤り、さらに叩き続ける。
「これでもかっ!これでもかっ!」
トメは往復でミサの尻に何発も平手をあびせる。
くすんだ白髪を振り乱し、その形相はまるで鬼婆そのものだ。
219まぞが島物語 10:2008/01/03(木) 16:29:48 ID:sYqI7o3P
戸惑いの午後(4)

「わ・・わかりました・・水をくみますから・・これ以上打たないでください・・」
ミサは苦痛に耐えかね、トメの命令どおり桶を引き上げ始める。
「重い・・」
たっぷり水が入った大桶は予想以上に重く、ミサの細腕が悲鳴を上げる。
それでも、両手に渾身の力を込めて引き上げる。
「あと少し・・あと少しだわ・・あっ!」
手元まであと1m程というその時、気が緩んだのか手が滑り、桶は再び井戸の奥底に落ちてしまった。

「あぁっ!・・・」
「馬鹿者っ!この根性無しがっ!」
またも容赦のないトメの平手が、ミサの柔尻に飛ぶ。
「ごめんなさい・・かんにんしてください・・」
「ならんっ!身体ばっかり一人前になりおってっ!徹底的に躾けてやるでっ!」
 
ミサの尻は先ほどからの連打で赤く腫れ上がり痛々しい桃のようだ。

「さあ・・もう一度じゃ。今度は両足を踏ん張って力を込めるんじゃっ!」
「・・は・はい・・」

ミサは両足を拡げ膝を曲げて踏ん張った。
全裸の少女にとっては、あまりにも情けなく耐えられない姿だ。
誰にも見られたことのない股間の女性器も、肛門さえも白日の下に晒されている。

「そーれっ!そーれっ!もっと足に力を入れて踏ん張るんじゃ!尻の穴など気にするなっ!」
トメはミサの後方に立って応援とも命令とも思える声をかける。
「いやぁ、見ないでください、はずかしい」
恥ずかしさで力が抜けそうになる。

「しっかりせいっ!また平手を喰らいたいかっ?」
「それは、かんにんしてください」
ミサは恥ずかしさを堪え、さらに両手両足に力を込めた。
220まぞが島物語 11:2008/01/03(木) 22:31:54 ID:sYqI7o3P
戸惑いの午後(5)

数分後、ようやく大桶を井戸の縁に上げることが出来たミサは、それを地面に降ろした。
両腕に力はもう残っていない。

「よくやったで、ミサ。さ、正座をしなしゃれ」
先ほどとうって変わって優しい言葉でトメはミサの頭を撫で、静かに力を入れた。

「は、はい」
「これからこの命の水でお前の身体をお清めするからな。合掌しなしゃれ」
「お清めって・・」
ミサは戸惑いながらその場で正座をし両手を合わせた。
その時、トメは袂の中から荒縄を取りだし、ミサの両手首をきつく縛った。
「あ・・!?」
「逃げ出されると困るでな。念のためじゃ」
力を無くしたミサはもう抗うことはできない。

トメは井戸の傍らに置いてある柄杓を持ち、桶の中の水をすくった。
「ええか?大切な命の水じゃ。心して受けるんじゃぞ」
トメは正座をして手を合わせているミサに、水を浴びせる。
髪、顔、肩、胸、背そして股間に、何度も何度も水をかける。
井戸から引き上げられた水は、氷のように冷たくミサの体温は徐々に奪われていく。
ミサは修業する尼僧のようにその冷たさに耐える。
全身を冷水が包み、流れ落ちる。
まつげの先から水がしたたる
鳥肌が立ち、小刻みに身体が震え、唇が青ざめていく。

「ミサ、冷たかろうな。寒かろうな。じゃが、もう少しの辛抱じゃぞ」
トメはミサに冷水を振りかけながら声をかける。
「もうじき旦那様が、抱いて暖めて下さるからな」

(えっ?私、網元さんに抱かれてしまうの?)
全裸で手を縛られ自由を奪われたミサの不安は、絶頂を迎えていた。
221まぞが島物語 12:2008/01/05(土) 22:58:10 ID:n4QF6D7z
祈りは絶望とともに(1)

桶の水は残り少なくなっていた。
「よいしょっと!」
トメは老婆とは思えない腕力でその大桶を持ち上げた。
「仕上げじゃっ!」
そして、その桶をミサの頭上で逆さにした。

一気に落ちる滝のような冷水が、ミサの全身を襲う。
濡れた黒髪が、ベットリと肌に貼りつく。
「これで、お清めの儀式は終わりじゃ」
トメが不気味に笑った。

ミサは寒さに震えながらトメを見上げた。
大きく澄んだ黒い瞳が慈悲を乞うているようだ。

「トメさん・・教えてください」
ミサは堪えきれず、先ほどからの疑問を口にした。
「貢ぎ物って・・・どういう意味ですか?」

ミサはまだ、これから自分に襲い来る醜悪な現実を知らない。

「それはなミサ、直に分かるで。さあ次は、祈りの儀式じゃ」
トメはミサの質問をはぐらかし、濡れた黒髪を両手で束ね、持ち上げた。
「ミサ、こっちに来なしゃれ」
そして井戸から十歩ほど離れた、小さな社の前まで歩かせ、跪かせた。

「ミサ、この社に奉られている御神体はな、霊験あらたかな神様じゃ」
トメはミサの隣で跪き、社に向かって手を合わせ神妙に拝んだ。
「このお御神体は島の守神、御鎮宝様じゃ。お前もお祈りしなしゃれ」
そしてミサの背後に立ち、自分の櫛でずぶ濡れになったミサの黒髪をとかし始める。
「ミサの今一番の望みは何じゃな?」
222まぞが島物語 13:2008/01/05(土) 23:00:57 ID:n4QF6D7z
祈りは絶望とともに(2)

ミサはこの場を、逃げ出したくてたまらなかった。
これからとても嫌なことが起きそうだと感じた。
(逃がしてください・・助けてください・・お家に帰りたい・・お母さんに会いたい)
ミサの脳裏には優しい母の顔が浮かんだ。
その顔は、今朝見たばかりなのに、ずいぶん遠く離れたように感じ、懐かしくさえ思えた。
(おかあさん・・たすけて!)
ミサは思い浮かべた母の面影にすがった。
しかしその面影は病気で苦しんでいる母の顔だった。
(おかあさん・・!元気になって!)

ミサは心を決めたように、その美しい目を開けると、トメの質問に答えた。
「お母さんが、元気になることです」

「そうか!そうか!ミサは親孝行な良い娘じゃのう!」
トメは歯のない口を広げ、ミサの肩を軽く叩いた。
「よい子じゃ。よい子じゃ。きっと御鎮宝様はミサの願いを叶えてくれるで」
そして社の前に近寄ると、その古びた扉を開けた。
「ミサ、これが御神体、御鎮宝様じゃ。見るがええ」

ミサの目に、暗い社の中に鎮座する御神体が映った。
それはミサが今までに見たことがない異様な形をした、木製の太い棒だった。
(なんて・・いやらしい・・)
ミサは直感でそう思った。

その御神体は1m程の男根を模した木製の物体だった。
黒光りした巨大な男根が、その社の奥で屹立していた。
それはまるでミサを従えんとするかのように、圧倒的な存在を見せている。

ミサは祈ることも忘れ、呆然とその御神体を見つめた。
(へんなかたち・・へんないろ・・なんだかへんな・・きもち・・)
223まぞが島物語 14:2008/01/05(土) 23:06:27 ID:n4QF6D7z
祈りは絶望とともに(3)

ミサは男性器というものを知らない。
赤ん坊や小さい男の子のそれは見たことがあった。
それは愛らしく滑稽なものだった。
しかし大人の、それも勃起した男性器を見たことがない。
だからその御神体を見て、それが何を象徴しているのかはわからなかった。
だがそれを見た瞬間、心がざわめき、身体の奥から理解できない澱んだ感情が湧いてきた。
それが性欲だということも、ミサはまだ知らない。

「御神体の立派さに見とれておるようじゃの。ミサ、さ、これをお供えするんじゃ」
トメは両手首を荒縄で縛られたミサに、白い布きれを握らせた。
「これは!」
それはミサが見覚えのある三角布だった。

「そうじゃ。お前がさっきまで穿いとった褌じゃ。」
「これをお供えするんですか?」
「御鎮宝様は男を知らぬ娘の匂いが好物でな。これをお前の手で、頭の部分に被せるんじゃ」
「だって・・きたないです」
「いいんじゃ。御鎮宝様はそれで喜びなさる」
「罰があたりそう・・」
「大丈夫じゃ。よいか、その三角のもっとも汚れた部分を中心にして被せるんじゃ」
「・・・?」
「その時、ミサの願いと一緒にミサの全てを捧げます。とお祈りするんじゃぞ」
「私の全てを捧げる・・」
「そうじゃ。そうじゃ。大切な母様のために、ありがたい神様へお前自身をお供えするんじゃ」
トメは軽くミサの肩を押した。

ミサはその男根に引かれるように数歩進み、社の中へ入った。
(こわい・・)
そして、震える手で巨大な亀頭に自分の陰部を守っていた白布を被せる。
(御鎮宝様、お母さんを助けてください。私の全てを捧げます)
224名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 00:07:42 ID:PLyzE2vf
>>206-223
頑張っとくれよ
225名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 00:22:30 ID:hBMHxj7l
イイヨイイヨ〜
226名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 16:41:31 ID:TgeOarv0
良いとはおもうけど、スレタイと合ってないような?
227名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 04:31:30 ID:Z5HxlcD1
>(御鎮宝様、お母さんを助けてください。私の全てを捧げます)
このあたりは清楚なふいんきかと、あとミサの普段は清楚な生活なんだろ
228まぞが島物語 15:2008/01/08(火) 00:00:29 ID:Tw93nc/A
雷鳴(1)

ミサが祈りを終えて、社の外に出てくるとトメが待っていた。
「よかったな。これで祈りの儀式は無事おわりじゃ」
「これから・・どうするんですか」
「次はいよいよ、お床入りの儀式じゃ」
「男入り・・ですか?」
「違う。『お床』じゃ。じゃが、察しが良いのう。似たようなもんじゃからな」
「似たようなものって?」
「つまりな、お前の身体の中に、男が入るわけじゃよ。わかるか?」
「いいえ・・よく・・わからないです」
「よい、よい。心配しなくとも。ちゃんと旦那様が大切に扱うて下さるでな。ミサは身を任せるだけじゃ」
「・・・」
ミサは困惑し、返す言葉が出ない。

突然、生暖かく湿った風が、ミサの裸身を撫でた。
見上げると夏の青空は消え、どんよりとした灰色の雲が広がり、辺りは急に暗くなっている。
遠くの空から雷の音が近づいているようだ。
「ひと雨来そうじゃの。早く奥座敷に急がねば」
トメはミサの手を取り、歩き出した。

「あの・・網元さんが待っておられるんですか?」
「そうじゃ。ミサが来るのを楽しみに待っておられるぞ」
「この手首の縄、外していただけませんか」
「ああ・・これか。これはミサが良い子にしておれば旦那様が外してくれるじゃろうて」
トメはミサの言葉を聞かず歩を速める。
「でも、この姿で他人様の前に出るなんて・・恥ずかしいです」
ミサはこれまで、異性の前で自分の秘部を晒すなど、考えたこともなかった。

「ああ、そりゃそうじゃな。丸裸じゃからな。心配せんでもええ。衣装はちゃんとあるでの」
トメは忘れ物を思い出したように立ち止まると、懐から小さい白布を取り出した。
「忘れとったわい。わしも年じゃな。もう何年もこの儀式をせんかったからの。これがお床入りの晴着じゃ」
「これで・・隠すんですか?!」
ミサは息をのんだ。
229まぞが島物語 16:2008/01/08(火) 00:04:10 ID:LeTabpwY
雷鳴(2)

その白い布は10cm四方の小さな布きれだった。
これでは陰部だけがどうにか隠れる程度で、とうてい衣装という代物ではない。
そしてその布には、大きく墨字で『献上』と書かれていた。


郷土史研究家の説によると、まぞが島に人々が最初住み着いたのは平安初期の頃。
どのような人達がどういう経緯で、この辺鄙な島に定住したのか定かではない。
海難で漂流した漁師が定住したという説、
流刑者が逃亡し隠れ住んだという説、
中央政府から迫害を受けた少数部族が移り住んだという説、
それらの混合説、など様々である。
いずれにしても住民達は、その頃から外界との接触を嫌い、慎ましく平穏に暮らしていたといわれる。

その平穏な島に異変が生じたのは平安末期の頃。
当時、日本を二分した大きな戦があった。
全国各地で旧勢力、新勢力の激烈な戦闘が繰り広げられた。
その中に近海を荒らす海賊の一団が加わっていた。
どちらの勢力に与していたかは不明である。
だがその一団は、戦闘よりも略奪を好み、戦場での厄介者であったにすぎない。

大戦の雌雄を決する海戦があった頃、その一団は突然戦場から姿を消した。
そして上陸したのが、この「まぞが島」だった。

戦慣れした海賊達がこの島を征服するのは容易いことで、時間はかからなかった。
わずか一日の内に、刃向かう島の男達を退け、金品を奪い、女達を陵辱した。
そして海賊達は、この島から出ることなく為政者として居座ったのである。
その後、海賊達はこの島を隠れ家として、近海を通る船を襲い宝物や女達を略奪するようになる。

ちなみに、まぞが島の女性には美人が多い。
それはこの頃、各地から美形の女性達が浚われてきた歴史に原因があるのではないか、といわれている。
230まぞが島物語 17:2008/01/08(火) 00:07:00 ID:Tw93nc/A
雷鳴(3)

こうしてこの島の初代支配者となったのが、海賊の頭領・源左である。
源左は島の東にある林の中に屋敷を建て、恐怖政治で島人を支配した。
日夜、酒池肉林の宴を催し、女達は恨み言さえ言えずに陵辱され続けた。

しかし、このような悪政が何代も続くにつれ、さすがに島人達の不満の声は高まっていった。
そしてその不満は爆発し、ついに四代目当主、源鎮の代に小さな暴動が起きた。
反乱者達の多くは嫁や娘を陵辱された男達だったが、生粋の荒くれ者に勝てるはずもなく、鎮圧され処刑された。

ただその時、源鎮は考えた。
このまま島を統治し続けることは困難だ。
いつかは反乱者に寝首をかかれてしまう。
何としても我が一族の支配を強固なものにしなくては。

一計を案じた源鎮は屋敷内に小さな社を建立する。
島に土着信仰が無かったのを幸いに、源鎮は自分で神を創りあげたのだ。
すでに彼の一族は島の政治面、経済面を牛耳っていた。
だがそれを絶対的な仕組みにするため、信仰心を利用したのである。

源鎮は、屋敷の庭にある井戸を「命の水」と名付け、社には自分の男根を象った「御神体」を奉った。
そして生活用水に困窮する島人たちに、水を無償で与え、御神体を崇めさせた。
一族の支配は、恐怖の暴力から巧妙な知力へ移行していった。

六代目当主、源助の頃になると安定した社会となる。
ただ、女を陵辱することが家訓とも言えるような一族の男である。
強引に島の女を浚っては自分の欲望を満たしていた。

ある日源助が浜を歩いている時、刃物を持った少女に襲われた。
その少女は二日ほど前に陵辱した娘だった。
間一髪で難を逃れた源助は、彼女の一家を捕らえ、見せしめの公開処刑を行った。
231まぞが島物語 18:2008/01/08(火) 00:10:21 ID:Tw93nc/A
雷鳴(4)

その処刑は、島人達が遠巻きに見守る中、島の南の浜で行われた。
両親と兄たちは磔にされ、その娘は着物をはぎ取られ辱められた後、源助の手にかけられた。

処刑が済んだあと源助は、島人たちの憎悪の視線が自分に向けられているのに気づく。
その時源助は、これでは為政者としての権威を失いかねない、と危惧した。。
その後源助は、女達が自らすすんで身体を捧げる方法はないか、と考えるようになる。
以降代々の子孫達にその教訓は受け継がれ、性の儀式はもっともらしい段取りを形成していくことになる。


「・・けんじょう・・・」
ミサはトメから渡された白布を見つめ呟いた。
「そうじゃ。さっき御鎮宝様に誓ったのを忘れたか。ミサ」
「いいえ・・わすれてません」
「お前の身体はもはや神様のものじゃ。これからこの島の生き神様・源三様にその身体を献上するんじゃ」
「・・・・は・・はい」
「ミサは良い娘じゃ。母様に元気になってもらいたいんじゃろ?」
「はい!もちろんそうです。」
「それなら、たった一晩のお勤めじゃ。頑張らねばな!」

ミサはトメに肩を抱かれ、奥座敷を目指し、敷き詰められた玉砂利を素足で踏みしめる。
「献上」と記された布で、恥じらいの股間を隠して。
いや股間を隠すというより、それはむしろ自分の貞操を源三に献上するという、ミサの意思表示に受け取れた。

さらに雷鳴は近づき、雨はそこまで迫っている。

ミサとトメが奥座敷の縁側に着く。
それを待っていたかのように、土砂降りの雨となる。
大粒の雨が、音を立てて大地を叩く。
緑の林も広い庭も雨の中にかすんで消える。
一瞬、目もくらむ閃光が辺りを照らす。
間をおかず、大地を割る轟音が鳴り響く。

しかしミサの表情に恐怖感はなく、その澄んだ瞳で壮絶な景色を見つめていた。
232名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 08:11:43 ID:639geE3d
GJ!
233名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 12:15:33 ID:4XD7YI4e
234名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 15:01:28 ID:AwdPfWdg
>>233
どこの無修正サイトでつか?
235名無しさん@ピンキー:2008/01/10(木) 07:15:59 ID:VXSEEVpK
>>231
待ってるゼ
236まぞが島物語 19:2008/01/13(日) 01:21:27 ID:czc5rX6/
運命が連れてきた少女(1)

今から22年前の夏。
一人の少女がまぞが島の港に着いた。
赤いリボンが着いた黄色い麦わら帽子、レモン色のワンピース、赤い靴。
白い大きな旅行カバン。
透きとおるような白い肌、なめらかな黒髪、大きく澄んだ瞳。
あどけなさが残る顔に不釣り合いな憂いのある表情が、少女を少し大人に見せている。

少女の名はアヤ。
この夏に15才になったばかりだった。

アヤは本土で両親と何不自由なく幸せに暮らしていた。
しかし、1ヶ月前に両親を事故でなくしたため、唯一の身寄りである祖母を頼ってこのまぞが島にやってきたのだ。
アヤは南の浜で一人暮らしをしていた祖母に引き取られ、まぞが島の中学校に通うことになる。

美少女揃いのまぞが島でもアヤの美しさは飛び抜けていた。
その本土育ちの垢抜けた物腰と可憐な仕草で、アヤは人気者になっていった。
そして島にも少しずつ慣れ、友達もできて、アヤは再び幸せを取り戻した。
まだ片想いで気持ちを伝えることは出来なかったが、将晃という初恋の同級生もできた。
ただ将晃の方もアヤに恋しており、このままなら二人は幸福な青春を過ごすはずだった。

しかし中学卒業を前にして、アヤは進路になやむことになる。
ほとんどの同級生は島を出て本土の高校に進学するか就職していく。
アヤも他の友達と一緒に島を出たかった。
だがアヤの祖母は高齢と持病のため一人にしておくのは難しい状況だった。

ある日、親友のクミが話しかけてきた。
「アヤは進路どうすんの?」
「島に残ろうと思うの。おばあちゃんの体わるいし・・」」
「えっ。もったいないよ。アヤは成績も一番だし」
「でも、おばあちゃんがかわいそう」
「絶対出た方が良いよ。へんな噂もあるみたいだよ」
「何なの?噂って」
「なんだか詳しくは知らないけど、この島の娘、17才になると変な伝統行事させられるんだって」
「伝統行事?」
「うちのお母さんに聞いたけど、教えてくれないからこれ以上知らないよ」
237まぞが島物語 20:2008/01/13(日) 01:24:06 ID:czc5rX6/
運命が連れてきた少女(2)

結局アヤは島に残り、港の雑貨屋に勤め始める。
島一番の美少女がいると聞いて、多くのお客達が連日訪れ、店は大繁盛した。
アヤは清楚な雰囲気と明るい性格で、店主にもお客の誰からも好かれた。
アヤを明るくさせたのは将晃の存在だった。
家業を継いで漁師となった将晃も島に残ったのだ。
以前と同じように毎日顔を会わせている二人だったが、少しずつその距離は近づいていった。
そして二人の周囲もそれを暖かく見守っていた。

しかしそれを快く思っていない男がいた。

網元の源三である。
源三の不満は、アヤが家業である海女を継がないことと、将晃の存在。
源三は30才を過ぎた頃で網元を継いだばかりだった。
「このままじゃいかん」

源三はアヤが留守の時を狙い、こっそりとアヤの家を訪れ祖母に詰め寄った。
「アヤは雑貨屋で仕事してるがそれじゃダメだ。あんたの家業の海女を継がせるべきじゃ」
「島の伝統じゃ。雑貨屋辞めさせて海女をやるのが筋っちゅうもんじゃ」
「わしの言うことがわからんのか?ダメなら島を出てくはめになるで」
「アヤのことはわしに任せておけ。悪いようにはせんから」
源三の試みは成功し、病気と高齢で気弱になっていた祖母は、仕方なくアヤの説得をしなければならなかった。
そして祖母の話を受け入れ、アヤは雑貨屋を辞め海女になることになる。
アヤはその時、16才になっていた。

アヤは海女が嫌だった。
いや、海は好きで仕事自体に抵抗はなかった。
ただ問題なのは、褌ひとつになることである。

なぜ彼女たちは恥じらいもなく、あんな淫らなスタイルで外にいるのか。
褌ひとつで男性の前でも平気でいられるその感覚が理解できなかった。
238まぞが島物語 21:2008/01/13(日) 01:25:04 ID:czc5rX6/
運命が連れてきた少女(3)

そしてアヤは中学の時のスクール水着で海女を始めるようになる。
胸もお尻もかなり窮屈になっていたが、どうにか使うことが出来た。
他の海女達は30才を越えた女達だったため、アヤを子供のように思い可愛がった。
水着を着ていることについても「やっぱり若いから嫌じゃろうな」「ええよ。そのままで」と干渉しなかった。

しかしそれを快く思わないのが源三だった。
源三はアヤの裸体が見たかったのだ。
これでは海女にさせた意味がないと思った。

源三はアヤには直接言わず、またもや祖母に詰め寄った。
「なんじゃ、あの格好は?島の海女をバカにしとるで」
「仕事の厳しさがわかっとらん」
「島の伝統じゃ。大切なことじゃで、これは」
「褌を着させるんじゃ。わしが特別にあつらえた褌をな!」
ただ源三は自分からの要望だと、アヤに言わないように口止めした。
アヤに嫌われるのをおそれたのである。

その夜、祖母はアヤに特製の褌を渡し、これを来て仕事をするよう懇願する。
「これを着るの?」
「頼む。婆の最後の願いじゃ。堪えてくれ」
祖母が土下座で頼む姿を前に、アヤはそれを着るしか残された道はないと悟った。

島の海女の褌は、全て自分たちで作る。
女性用の褌を市販してるわけがないので、それぞれが思い思いのデザインになる。
多いデザインはかすりの着物を切ったタイプ。
下腹部も尻もすっかり被う物だ。

しかし、手渡された褌はアヤが初めて見るデザインだった。
腰ひもは麻縄、陰部を被うのは手ぬぐいを切った薄い物。その布も極端に小さく細い。
尻の部分も腰ひもから麻縄が結びつけられてそれが股間の部分で布につながっている。
これでは、後ろから見たら丸裸だし、前から見ても陰部のみを隠しているに過ぎない。

部屋で一人になり裸になり褌を身に着けたアヤは困惑した。
239名無しさん@ピンキー:2008/01/14(月) 17:57:34 ID:eLSk5k1o
つ四円
続き楽しみにしておりまする
240まぞが島物語 22:2008/01/14(月) 18:09:38 ID:fMhLw93L
運命が連れてきた少女(4)

(絶対やだわ!これじゃ裸そのものじゃないの!)
鏡に映っている自分を見る。
そこには麻縄の褌をくい込ませて困惑している淫らな変態女がいる。
(こんなの・・私じゃない・・)
ビキニの水着さえ着たことがないアヤにとって、それは屈辱以外のなにものでもない。

しかし、年老いた祖母を苦しめることはできなかった。
(お母さん・・)
アヤは今際の際の言葉を噛みしめた。
「アヤちゃん・・これから辛いことがあるかもしれない・・でも負けちゃだめ・・強く生きるのよ」

翌朝、アヤはその褌を身につけ家を出た。
誰かに見られたらどうしよう・・逃げ出したい・・その気持ちを抑えて、浜まで歩いた。

「やあ、おはようアヤ。ええ格好だで」
待っていたのは源三だった。
「・・おはようございます・・」
顔から火が出るほど辛く恥ずかしい瞬間だった。
よりによって、裸を最初に見られたのが網元の源三だとは、アヤは自分の不運を恨んだ。
アヤは源三を生理的に受けつけなかった。
弛んだ顔、だらしない体型、ギラギラした目、源三の全てに嫌悪感を感じていた。

(やだっ!見てる・・私の胸・・あんまり見ないで・・でも恥ずかしがっちゃダメ・・気にしないようにしないと)
アヤは両手で胸を隠したい衝動を必死で堪えて、無理に笑顔を作った。、
「お婆ちゃんに、これにしなさいって言われたんです」
「そうかそうか、アヤはばあちゃんの言いつけを守るよい子じゃな」
源三はアヤの両肩に手を置き、その肌を愛でるように撫でる。
(やめてっ・・さわらないで)
ビクンと反応する。
「すみません・・私、急がないと、みんな待ってますから」
「おお!そうじゃな。仕事じゃったな」
源三はアヤの肩から手を下ろす際わざと指先で、その初々しい乳首をかすめる。
「あぁっ!」
またピクンと反応する。
「すまん、すまん。じゃがアヤは感じやすいようじゃの。かわいいのう」
そう言うとアヤの背後に回った。

「白い尻じゃのう。つきたての餅のようじゃな」
源三は島の海女達とは違う、雪のような裸身を視姦して楽しんだ。
(あと一年か。このうぶな肉体を堪能できるまで。待ち遠しいのう)
241まぞが島物語 23:2008/01/14(月) 18:13:56 ID:fMhLw93L
運命が連れてきた少女(5)

それからのアヤはその褌で仕事をするようになった。
アヤは恥じらいを他人に悟られることがないように、気丈に明るく振る舞った。
アヤにとって、恥じらいを知られることは、自分の弱さを知られることで、母の遺言に背くことだった。

その噂は島中へ瞬く間に広がる。
「雑貨屋で働いていたアヤが海女を始めたそうだ」
「褌ひとつで海に潜っとるらしい」
「褌とは名ばかりでほとんど裸だそうじゃ」
「あんな形の良いおっぱいを拝んだのは初めてじゃ」
「海から上がった時に会うたが、褌から毛が透けとったぞ!」
「そりゃぜひとも見なきゃならんな」

いつの間にか浜には大勢の男達が集まるようになった。
最初は遠慮がちに遠巻きで・・そして次第に図々しくなり近づいて話しかけるようになる。

アヤが海から上がると、悲惨な光景が毎日見られるようになった。
一人の男がアヤに近寄って世間話を始める。
その話に軽く受け答えをしていると、別の男が近寄ってきて話し始める。
いつの間にかアヤは十人以上の男達に囲まれて身動きができなくなる。
男達の視線は犯すようにアヤの全身をなで回す。
前にいる男達はその張りのある胸をチラチラ見るだけだ。
さすがに凝視する勇気はない。
だが背後に回った男の中には、アヤに気づかれないように尻に顔を近づける者もでてくる。
さらに、陰茎を取り出しこっそりと処理をする者までも。

しかし彼らはアヤの身体に指一本触れることは出来なかった。
それは、17才になって源三が手を着けるまで触ってはいけないという、島の掟があったからである。

アヤは毎日のように、島中の男達からその裸身を視姦され続けた。
島一番の美少女は、その美しさと家族思いの気持ちが災いして、醜悪な性欲の対象になりはてていた。
242まぞが島物語 24:2008/01/14(月) 21:33:10 ID:fMhLw93L
運命が連れてきた少女(6)

年寄りから少年まで、島のあらゆる男達にアヤはその肉体を晒さなければならなかった。
恥辱に耐える日々が続く。
だが、アヤはそれを臆面にも出さず、明るく笑顔で応対した。
家に帰っても祖母に恨み言の一つも言わず、以前にもまして優しく接して、家事を受け持った。
全ては、亡くなった母の遺言を守るために。

だが島の男達の中で一人だけ、その輪の中に加わらない男がいた。
将晃だ。
将晃はつとめてアヤに近寄らないようになっていた。

将晃は、アヤが海女を始めた、という噂を聞いた時に一度だけ近づこうとしたことがある。
アヤの真意を聞いて、それを止めさせるつもりだったのだ。
しかし、その情景を見て将晃は愕然とした。
アヤは大勢の男達に囲まれ、裸身を視姦されているにも関わらず、笑顔でいたのだ。
男達の卑猥な視線に喜び、淫らに笑う、以前と違うアヤがいた。
(僕の知っている清純なアヤはもういない)
結局、将晃はアヤに話しかけることなくその場を立ち去った。

その時、アヤは将晃を見つけていた。
(将晃君・・!助けてっ!行かないでっ!)
男達と談笑しながら、視線は将晃を追っていた。
(将晃君・・!私を軽蔑してるのね・・嫌われちゃったんだ!)
もしこの時、将晃が「止めろよ」と言ったなら、アヤは海女を止めていたかもしれない。
しかし二人はその機会を逃してしまった。

二人がその後出会い、誤解を解くまで数ヶ月を要した。
ある日、立ち寄った雑貨屋で、二人は偶然再会した。
どちらからでもなく、二人は歩き出し、浜辺に座り話し始めた。
最初ぎこちない雰囲気ではあったが、徐々にうち解けていった。
「その服、可愛いね」
「うれしい。賞めてくれて。これお給料で買ったの。」
アヤはその時、水色のワンピースを着ていた。
(なぜ、将晃君は私の裸を見ないの?嫌いなの?)
笑顔を続けながらアヤの心境は複雑だった。
(他の人たちはみんな私の裸を知ってるのに、大好きなあなただけが知らない)
「アヤは幸せ?」
「幸せよ・・あなたと今一緒にいるもの・・辛くはないわ」
「海女・・止めろよ」
「ありがと・・でも・・もう無理みたい・・おばあちゃんとの約束だし・・」

アヤの目には大粒の涙が浮かんでいた。
両親が亡くなってから初めて流す涙だった。
泣かない・・強くなるんだ・・そう自分に言い聞かせて、封印した筈の涙だった。
アヤは将晃の肩に頬を載せて,ささやかな幸せを噛みしめていた。
243名無しさん@ピンキー:2008/01/15(火) 19:53:26 ID:j2GgCpGp
ここまで読んだけど、羞恥ものか調教ものみたいだな。
244名無しさん@ピンキー:2008/01/16(水) 00:46:51 ID:VXUIL3jU
職人さんGJすぐる…。
マジで続きが気になって夜も眠れませぬ
245名無しさん@ピンキー:2008/01/17(木) 11:15:01 ID:gskA9x4C
期待age
246名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 13:01:23 ID:Y9BeWYI7
続き期待age
247名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 13:42:01 ID:ua3RVNLw
萌えた…
248まぞが島物語 25:2008/01/21(月) 21:28:17 ID:968/yglQ
哀しみの予感(1)

二人はその日、そのまま別れることが出来ず、浜から港へ引き返した。

「この島には、この食堂ぐらいしかないからね」
と言って、将晃がアヤを連れて入ったのは港の小さい食堂だった。
「でも、おいしいじゃない。お店のお姉さんも優しいし」
アヤはこの食堂がお気に入りだった。

その食堂は、アヤが勤めていた雑貨屋の近くということもあって、二人の気心が知れた場所だった。
店に入ると、ユキという名の一つ年上の店員がいて、二人を歓迎してくれた。
ユキは色白で少し大人びた表情をする美しい娘だ。
ユキは以前から、ぎこちない交際をしている二人を可愛く思い、相談相手になっていた。

「あら、アヤちゃん。ひさしぶり。お店止めてから初めてじゃないの?」
「はい。お久しぶりです」
「元気だった?海女を始めたんでしょ」
「ええ。まだ慣れてないですけど・・」
「以前はよく二人で来てたのにね。ね、将晃くん。最近、アヤに冷たいんじゃないの」
「そんなことないです」
将晃は少しムッとした顔でユキを見上げた。

「将晃くんも、アヤちゃんも、少し意地を張りすぎに見えちゃうよ」
「意地なんて・・はってないです」
「いい?二人とも。好きな相手なんて、想ってるだけじゃだめなの」
「・・・」
「ひとつのチャンスを失ったら、もう二度と取り返せないかもしれないんだから」
「チャンス・・」
「恋の神様はね。きっとチャンスも下さるし、意地悪もされるのよ」
「はい・・」
「アヤちゃん、自分の気持ちのままに動いてみたら、どう?」
「でも、おばあちゃんが・・」
「何言ってるのよ、孫の泣く顔を見て喜ぶおばあちゃんなんているわけないわよ」
「・・・」
「将晃くん、アヤをさらっちゃいなよ」

ユキはそう言うと優しく笑った。
249まぞが島物語 26:2008/01/21(月) 21:30:31 ID:968/yglQ
哀しみの予感(2)

しかし、ようやく取り戻したかに見えた、アヤのささやかな幸せも長くは続かなかった・・。

その日、浜辺で寄り添う二人の姿を、物陰でのぞき見ながら憤慨する男がいたのだ。
網元の源三である。
(ワシのアヤをたぶらかすとはとんでもない小僧じゃで!アヤはワシのもんじゃ!)

源三はその足で将晃の家へ押しかけ、親たちに詰め寄った。
「島中の噂を知っとるか。将晃が浜辺で女とイチャイチャしとったそうじゃ」
「島の掟を知っとろうの?お前んとこの息子は秩序を乱したんじゃ」
「島のためにならん。村のみんなが迷惑しとるんじゃで」
「そもそも、ええ若いもんが小さなこの島に残るからいかんのじゃ。勉強もせんでブラブラしとるのがいかん」
「男が女にうつつを抜かしてええことはない!将晃のためにもならんでな」
「本土へ行かせて広い世間を見させたらええ。そうじゃな1年間は必要じゃな」
「ワシが本土の知り合いに頼んでやるからな。さっそく支度させるんじゃ」
「ええか!1年間は島に帰しちゃならんぞ。腐った性根をたたき直すんじゃ。甘えさせちゃなんね!」

翌朝、アヤが将晃の家を訪ねたとき、将晃はすでに島を追われていた。
アヤの心の支えがなくなった。
アヤは心細さとたたかいながら、肌を男達に晒し続けなければならなかった。


夏の終わり頃。
アヤは仕事を終えて浜を歩いていた。
ひと夏の間にアヤの肌は、すっかり日に焼けてしまい以前の白い肌の面影は無くなっている。

「アヤーっ!」
遠くから駆け寄ってくる人影があった。
「クミ?」
それは親友のクミだった。
250まぞが島物語 27:2008/01/21(月) 21:33:00 ID:968/yglQ
哀しみの予感(3)

「クミ。久しぶり。卒業以来だね。島に帰ってきたのは。」
アヤは数ヶ月ぶりの再会を喜んだ。
「クミ。ずいぶん変わったね。おしゃれになったし」
クミはしばらく島を離れている内に今風の少女に成長していた。
おしゃれな服に身を包み、微かなメイクが華やかさを醸し出している。
「アイドルみたいでかわいいよ」
アヤはいたずらっぽく笑った。
こんな笑顔をしたのは何ヶ月ぶりのことだろう・・

「なに言ってるのよ!変わったのはアヤの方だよ」
「えっ?」
「お母さんから聞いてたけど、やっぱり本当だったんだ。海女になったのは」
「うん・・おばあちゃんが昔やってたから。家を継いだ、というか・・」
「でもなんで、そんな・・恥ずかしい格好してる訳?変だよ・・それ」
「・・そう・・かな・・」
「以前二人で話してたじゃない。海女さんて恥ずかしくないのかな。あんな褌ひとつで・・って。忘れたの?」
「・・そうだった・・かな」
アヤはそのことを忘れたわけではなかった。今でもその気持ちに変わりはなかった。
しかし自分一人だけでは、もう、どうにもならないことなのだ。
アヤは、わずかの間しか経ってないけど、クミとは違う世界を生きている、と実感せざるを得なかった。

「そうだ!私の彼、一緒に来てるんだ。紹介していい?」
「えっ・・彼・・出来たんだ。よかったね」
「うん。高校のクラスメート。瞭くん、ていうの。アヤに紹介したくてさ」
「私も会ってみたい。クミの彼に。じゃ、家に帰って着替えてからクミの家に行くよ」
「あ・・でも、・・ごめん。もうそこまで来てるの」
「え・・」
クミが指さす方を見ると、一人の少年が浜の上に立っていた。

「やっぱり、今、紹介されるの嫌だよね・・?」
クミは申し訳なさそうにアヤを見た。
「・・ううん・・私なら・全然平気・・かまわないよ」
(クミ・・やだよ・・島の外の人に裸見られるなんて・・それも同い年だし・・クミの彼なのに)
アヤは本心を心の中にしまって笑顔を取り繕った。
251まぞが島物語 28:2008/01/21(月) 21:35:31 ID:968/yglQ
哀しみの予感(4)

「そう。よかった。じゃこっちに呼ぶね。瞭くーんっ。来ていいって」
クミは浜の上で待っている少年に向かって、大声で呼びかけると、手を振って招いた。
少年は最初戸惑ったようにゆっくりと、そしてだんだんと早足で駆け寄り二人のそばで立ち止まった。

「えと・・彼が瞭くん。とってもかっこいいでしょ。」
クミはアヤに瞭を紹介した。
瞭は気まずそうに黙ってうつむいている。

「こんにちは・・はじめまして瞭さん。・・アヤといいます。」
瞭が恥ずかしそうにしているため、改めて自分が、どんなに恥ずかしい姿を晒しているのかを思い知らされる。

「アヤはね。勉強もスポーツも一番で、人気者だったんだよ。美人だし、男子からすごいもててさ」
クミはその場を取り繕うように明るく話し始めた。
「おばあちゃん孝行で、それで島に残ったんだよ。偉いよね」

それは、アヤにとっては日常よくあることだった。
浜辺で誰かと談笑する・・他の人は服を着て、自分は裸で・・
海女を始めるまでは、とても想像もしないことだったにも関わらず、今では冷酷な現実となっていた。

しかし、今日の出来事は特別だった。
親友とその彼・・初対面の異性にまでこんな姿を見られてしまうなんて。
(なんで・・わたしだけ・・はだかで・・いなくちゃ・・いけないの?)

三人は並んで浜を歩き始めた。
しかし話はどうしてもアヤとクミの会話中心になるため、瞭は話題に乗れずに、いつの間にか二人の後に続くようになる。
瞭の目には二人の少女が前を歩いている姿が目に入る。
一人はおしゃれをした彼女。
もう一人は彼女の親友・・その子は後ろから見ると何も身に付けていないのに等しい。
自然と瞭の視線は、アヤの裸身を追うようになる。
わずか数歩先を美しい肢体が揺れるように歩いている。
風になびく黒く長い髪、健康的で鍛えられた肩、括れた腰、ふくよかな尻、すらりと伸びた長い足。
「きれいだ・・」
瞭はおもわずポツリと呟いた。
252まぞが島物語 29:2008/01/21(月) 21:39:35 ID:968/yglQ
哀しみの予感(5)

「えっ!瞭くん。アヤに見とれてるんでしょ?もう、だめだよ、あんまり見ちゃ」
クミは瞭の言葉に反応して窘めた。
「アヤにはね。将晃くんていう大好きな彼がちゃんといるんだから!」
それでも、瞭は取り憑かれたようにアヤの下半身を見続けていた。
「アヤの裸ばっかりみないでよ。もうっ!」

「そうだ、アヤ。以前この島の伝統行事のこと、話したこと覚えてる?」
クミは急に真顔になってアヤの顔を見た。
「うん、17才になったときの変な行事のこと?」
「うちのお母さんが言ってたんだけど。アヤちゃん来年は17才の儀式だね、って」
「来年・・」
「そう。クミお前は来年一年はこの島へ帰って来ちゃ絶対ダメだよ、ってこっそり言うの」
「・・・」
「それで、なぜ?儀式ってなんなの?って聞いたら、すごく辛いことよ、だって」
「・・・」
「だから、アヤはどうなるの、って聞いたの」
「可哀想なことになるかもね・・・だって」
「わたしが・・可哀想なことに・・」
「そうだよ!だから悪いこと言わないよ!島を出た方がいいよ!」

その時、三人の目に一人の少女の姿が写った。
少女は赤い着物を身に纏い、フラフラと彷徨うように歩いている。
着物ははだけ、ピンク色の着物の帯もだらしなく締められ、生白い足が歩くたびに太腿までのぞいている。
髪の毛は無造作に後で結われているだけで、風にまかせて揺れている。
その目は焦点が定まらず、虚ろで感情を失ったかのようだ。

「あの人、誰だっけ?」
クミはまるで幽霊でも見るようにアヤに聞いた。
「たしか、港の食堂で働いてるユキさん・・だよ。ほら一つ先輩の」
「あんな暗い感じの人だったっけ」
「ううん、いつも明るくて感じのいい人なのにまるで別人みたい・・今日どうしたのかな・・」
「ユキさん、一つ先輩だから・・17才か・・何があったんだろ・・」

翌日・・ユキは島を去った。
253名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 22:11:45 ID:9fXpeO4e
GJ! 今後の展開も期待age
254名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 22:19:02 ID:T8OyrcWJ
うぉー、久々にキタw
職人さん超GJ!
255名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 22:58:37 ID:8k4aGIC4
話は良いと思うが、露出物のようでスレタイとの違和感がぬぐえない。
256名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 23:53:27 ID:4GhnfwB1
ずっと待ってた!GJ!!
257206:2008/01/22(火) 23:09:30 ID:ardpAEZH
>>253さん>>254さん>>255さん>>256さん
ありがとうございます。
でも、スレ違いかもしれませんね。

@このまま続ける
A止める
Bあと2〜3レスできりあげる。

迷ってます。
258名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 00:15:34 ID:lPa7d/H1
>>257
B 物足りないかもしれないが、短く書き上げてから各ヒロインのエピソードを増やすほうが良いかと
  現状は伏線を広げ杉、風呂敷をたたむ勇気も必要かと
259名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 00:28:42 ID:CY2FQ6xc
このままヒロインが、普段は清楚(純真)なまま、
・男達のさらし者になるのを喜ぶ
・セックスに乱れまくる
あたりの展開ならば、それほどスレ違いとも言えないと思うけど。

自分でスレ違いと感じたのならば、別のシチュスレに場所を移して再開する、という手もあると思うよ。
260名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 00:37:10 ID:0dfXcCpy
>>257
B
今の展開だと清楚な少女が徐々に変えられていく様子を描いているだけ。
普段は清楚な女性の違った面を見せて欲しいのに、そういった部分が出てこない。
メインと前座部分が逆に感じる。
スレタイにあわせて「普段は清楚な女性が実は〜」の部分に力を入れてほしい。
まあ、エロパロ板は作者優先だから、スレタイなんか気にせずに自由でOKなんだけどね。
261名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 01:43:06 ID:lVf+rKqD
現状維持希望
262名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 03:14:29 ID:IY9pU43X
全部読んだが、何か鬱になるな
源三氏ねとだけ言わせて頂く
263206:2008/01/23(水) 08:24:08 ID:VXH6XrVr
>>258さん>>259さん>>260さん>>261さん>>262さん

貴重なご意見ありがとうございました。
わたしは、書き始めるとキャラのコントロールが出来ない方なので
いつもストーリーが長くなる傾向があるんです。

次回でうまくまとめるようにしたいと思います。
264名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 22:14:33 ID:8mxnhNgh
ストーリー長い方が、自分は好きですよ。
これからの展開楽しみです。
265名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 01:59:12 ID:dZC/pT+9
まぞが島、面白いと思う。
文章すごく上手いし、設定もこってるし。
スレ違いという理由で早々に終わらせるのは勿体ない。
できたら別のスレで続けるか、ブログ作って連載してほしい。
もっと読みたいと思う、いちファンです。
266名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 11:53:36 ID:1CmnxZQy
もしかしたら、清楚な女性の大逆襲かもしれん
清楚に見えて武道の達人とか

いや、エロジジイはさすがに退治されて欲しいからさ
267名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 12:16:05 ID:SMPUApTT
今回は歴史物みたいに悲恋で短く終わっておいて
続編とか次回作で、カコイイ俺とかが島にやってくるとかも良いんでないかい
268名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 04:15:21 ID:ojIql1j7
5時間前のあれはなんだったんだろう?
手をつなぐのもやっとで
ファーストフードの注文もよくしらないこの子が…

僕のベッドの中で靴下を脱いで外に放り出す
薄い夏着あとはブレアのミニスカートとシャツだけか?
彼女はクーラーの温度を下げ布団にくるまり
何も言わず僕を見つめて…

僕も布団に入り彼女の腕を伝い手を探すと
彼女の小さな手は彼女のスカートの中に
269名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 15:08:37 ID:cBk7Smho
普段は清楚な女性が実は自分に弱みを握られてる性奴隷で
普段じゃありえない痴態を晒しまくる・・・てのはスレ違いだよな、スマン
270名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 19:32:12 ID:MzYN4ejS
それは
弱味を握られ泣く泣く…
スレじゃまいか
271名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 20:07:02 ID:ksHDBw25
まぁ細かい所のスレ違いはどこでも有るこった
それより住人と職人の関係が良ければ、脱線おkかと
272名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 22:01:44 ID:5aSkc85k
あ、書き手さんだったら勿論どっちに書いてもらっても構わないとおも。
「こういうSSが読みたい」ってことかと思って「それはあっちのスレにいっぱいあるんだぜ!(゜∀゜)」
とレスしてしまった。
273まぞが島物語 30:2008/01/27(日) 22:07:55 ID:aCeazbSF
夜の訪問者(1)

一年後、季節はまた夏を迎えていた。
アヤは明日、17才になる。

その日の午後、祖母はタンスから財布を持ち出してきて、アヤに話し始めた。
「アヤ、これを持って島を出な」
「なぜ・・おばあちゃん」
「この島にこのまま残ると、良くないことが起きるからの」
「なんなの?良くないことって・・」
「アヤは今でも、将晃君のことが好きなんじゃろ?}
「・・・うん」
「じゃ迷うことはない。島を出て将晃君の所へ行くがええ」
「できないよ・・だって。おばあちゃんが独りになっちゃう」
アヤは祖母の突然の言葉に驚き、祖母の両手を握りしめた。

「婆のことはもうええ。感謝し尽くせんほど、アヤには十分孝行してもらったわい」
「そんな悲しいこと言わないで・・」
「島の掟とはいえ、今まで苦労をかけたの・・すまんかった・・」
「・・・やめて」
「これ以上お前を苦しめたら、あの世で子供達に顔向けできんでな」
そう言うと祖母は、にっこりと優しく微笑んだ。

「そんなこと・・言っちゃ・・だめだよ・・おばあちゃん」
「実はの、クミちゃんのお母さんから連絡があったんじゃ」
「クミから・・?」
「今日の夜、西の浜に釣り船が着く。クミちゃんの迎えだそうじゃ。その船で島を出な」
「やだ・・そんなこと・・おばあちゃんを独りぼっちにさせるなんて」
「気にせんでもええ!独りは慣れとるわい・・元にもどるだけじゃ」
「おばあちゃん・・」
「ええか・・アヤ!決してここに戻ってくるんじゃねえぞ!」
祖母はアヤの顔を愛おしそうに見つめると、その両手を力強く握り返した。
274まぞが島物語 31:2008/01/27(日) 22:11:31 ID:aCeazbSF
夜の訪問者(2)

その夜。

あたりが暗くなって、アヤの家の戸を強く叩く者があった。
「もしもし・・こんばんは・・アヤ居るの?」
その声の主はクミだった。
「クミ・・」
アヤは戸を開け、家の中にクミを迎え入れた。

クミはかなり長い距離を走ってきたのか、呼吸は乱れ、おでこと白いTシャツにうっすらと汗がにじんでいる。
久しぶりの再会を喜ぼうとするアヤを制して、クミは声を押し殺して言った。
「アヤ。急いで!ここに来る途中、網元の家から使いが向かっているのを見たわ。もうすぐここにやって来るよ」
「網元さんの使い・・?」
「そうよ。お母さんから聞いたの。この島の娘は17才になったら、網元の生け贄になるんだって・・!」
「生け贄って・・どういうこと?」
「早く準備してっ!・・源三に一晩中、体を弄ばれるのよ!」
「・・それが・・伝統行事なの?」
アヤとクミは戸外に出ようとした。

「だめだっ!中に入って!もう・・そこまで来てるぞ・・」
その時、二人が外に出るのを制して、突然、少年が駆け込んできた。
「瞭・・!」
「瞭さん・・?」

「瞭に頼んだの。アヤの危機だから助けてって。釣り船を動かしてもらったの」
クミは外の様子を窺いながらアヤに説明した。
「ふたりとも・・ありがとう」
「いやあ・・そ・・そんな大した事じゃ・・ないよ」
瞭はアヤを見ると、急にだらしなく笑った。

「瞭!デレッとしてる場合じゃないのよ。来てるの?近くまで?」
「う・・うん。あの白い着物の婆さん、すごく早い・・もう庭先まで入って来てるよ」
「トメ婆さんよ・・あの人、年の割に身軽だし、力もあるのよね。まるで妖怪みたい」
クミは険しい表情で呟いた。
275まぞが島物語 32:2008/01/27(日) 22:15:03 ID:aCeazbSF
夜の訪問者(3)

「アヤのおばあちゃん・・お願い!私たち奥の部屋に隠れて相談するから・・時間をかせいでっ!」
クミは祖母にそう言うと、アヤと瞭に目で合図を送り、身を潜めるため奥の部屋に入った。

「あんな婆さん、たいしたこと無いよ。とっつかまえて縛って逃げようよ。こっちは3人、いや4人だぜ」
「瞭・・だめだよ。あんた島のこと、何にも知らないんだから・・トメ婆さんって、武道の達人らしいんだ」
クミと瞭は戸口に気を配りながら話し始めた。
「島の男でも敵うのがいないくらい強いんだって、お父さんが言ってた」
「こまったな。じゃ、どうする。西の浜まで走らなきゃ、島を出れないぜ」
「わかってるわよ・・もうっ!今考えてるんだから・・」

「もしもし・・こんばんは。アヤしゃんは居られるかな」
戸口でトメと祖母のやりとりが聞こえ始める。
「はい、はい・・ああ・・網元様の所のトメさんですか。こんな夜分にどうされたんじゃな」
「旦那様がアヤしゃんを連れてこい、と言われるもんでな」
「アヤはもう寝ておりますんじゃ。明日、伺うよう言いますので・・今夜はお引き取り下され」
祖母はやんわりと断ったが、トメは退かない。
「旦那様は、晩酌で御酒を召されておられてのう・・酔われて、とても機嫌がよろしくてな。ところで、アヤしゃん、明日で17になられるな」
「はあ・・そうでしたかのう。最近物忘れがとんと、ひどくなって」
「とぼけなさらんでもええがな。それでな、せっかくじゃから今夜0時を過ぎたらすぐに儀式を始めると仰っるんじゃ」
「まあ・・急なことで、折角じゃがもうアヤは疲れて寝ておりますのでな・・今夜はご勘弁を・・」
「遠慮は要りませんがな。お屋敷を出る前、奥座敷に新品の布団を敷いてきましたでな。そこで旦那様に抱かれて眠るがよかろうて」
「しかし・・」
「旦那様は酔われて、アヤが欲しい、アヤが欲しい、と取り憑かれたように言っておられるんじゃ。素直に来られた方が得策ですぞ」
「じゃが・・」
「これはこれは、どうも婆様は島の掟を渋りなさるかな・・困ったもんじゃ」

「だめだわ・・押し切られるわ、このままじゃ」
クミは、戸口のやりとりを聞いて呟く。
「アヤ、私に任せて。黙っているのよ」
そういうと、クミは身を潜めたまま、戸口に向かって声をかけた。
「あら、おばあちゃん。私にお客さんなの?」

「おお、アヤしゃんか?目を覚ましたようじゃな。婆は網元様の使いじゃよ」
トメはクミの声をアヤと勘違いしたようだ。
「何のご用ですか」
「これから、17才の誕生日のありがたい儀式を、網元様がしてくださるそうじゃ。お屋敷に来なされ」
「えっ、儀式?」
「そうじゃ、島の大切な掟じゃからな。断ればアヤしゃんも婆様も辛いはめになるかのう」
「そうですか。分かりました」
「ここに晴着を持ってきましたでな」
「晴着?じゃ、そこに置いて、外でお待ち下さいな。着替えますから」
「いやあ、アヤしゃんは聞き分けの良い素直な子じゃ。それじゃ、待っとるでな」
トメは納得した笑みを浮かべると家の外へ出た。
276まぞが島物語  33:2008/01/27(日) 22:28:48 ID:aCeazbSF
夜の訪問者(4)

「うまくごまかせたわ」
クミはほっとした表情で微笑んだ。
「ごまかせた、って。どうするの?トメさん外で待ってるわよ」
アヤが小声で訊ねる。
「私が、囮になってトメ婆さんについていくわ。勘違いしてるし、どうにかごまかせると思う」
「そんな・・もしばれたら危険だわ」
「そうだよ、網元にばれたらどうすんだよ」
瞭が心配して反論する。

「大丈夫だよ。網元の家に着く前にうまく逃げるから。それにもし捕まっても、私、誕生日来てないからまだ16だし。掟が厳密なら手を出せないはずだよ」
「クミ・・なぜ私のためにそこまで・・」
「アヤのためだけじゃないよ」
クミは外の様子に気を配りながら話を続ける。
「うちのお母さん。いつもは明るくて優しいお母さんなんだけど・・ときどき寂しい顔するんだよね・・」
「・・・」
「十代の頃の話とか・・初恋の人の話とか・・そんなこと聞いたとき。いつも避けているみたいなんだ」
「・・・」
「それで最近その理由を教えてもらったんだ・・。17になったとき・・源三に犯されたって・・」
「・・・」
「あいつ・・儀式だとか伝統だとか適当なこと言ってるけど、私たちを苦しめてるだけだよ。だからもう、そんな思いをみんなにさせたくない」
「クミ・・」
「瞭、おねがい!私が源三の家に行くまでにアヤを西の浜まで連れて行って!」
「クミはどうすんだよ」
「1時間ぐらいしたら、きっと船まで走るから・・待ってて・・」
「大丈夫か・・?」
「大丈夫だって!これしかないよ・・瞭・・アヤ」
クミは意を決したように、アヤの祖母に向かって言った。
「じゃ、晴着とやらに着替えようかな・・おばあちゃん、どれが晴着なの?」

「本当に良いのか?・・これじゃが・・」
「ええっ?これが・・晴着っ!?」
クミはその晴着を見て言葉を失った。
それは「献上」と墨字で書かれてある、10cm四方の薄い白布だった。
277206:2008/01/27(日) 23:15:10 ID:aCeazbSF
ごめんなさい!
今回でうまくまとめることができませんでした。

何とか、あらすじとラストシーンは決まったんですが・・
できればもう少し続けさせてください。
私なりにスレタイに沿って進めていきたいです。
278名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 00:33:07 ID:bBWwu57v
>>277GJ! 良い出来じゃないかな
あやまる必要は無いから、続ける熱意が冷めないことを期待するよ
279名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 18:56:58 ID:HE4CIU4T
職人さんGJ! にしても、本当に引き込まれるような文章ですな。
続きが気になって気になってしかたがないw
280名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 22:14:56 ID:QTP/KXuQ
もっと長く続けてください!
281名無しさん@ピンキー:2008/02/04(月) 15:05:47 ID:bWNCfIPe
続き気になるよ
282名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 00:54:37 ID:m1KhDCyg
職人さんGJ!
283名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 01:19:39 ID:vgAQdzFh
age
284名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 01:01:01 ID:fBrXlJ8F
age
285名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 15:18:18 ID:c9KYjq4Y
age
286名無しさん@ピンキー:2008/02/08(金) 17:44:21 ID:AZDqzG+f
期待age
287名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 17:44:36 ID:0VMGGJqA
これは?携帯だけだけど
ttp://courseagain.com
288まぞが島物語 34:2008/02/16(土) 22:54:33 ID:nWqWfaTW
月光(1)

「これ・・どうやって着るの?」
クミは狼狽しながら、アヤの祖母に質問した。
「着るもなにもないわい。丸裸になってそこを隠すだけじゃ」
祖母はクミの股間部分を指さす。
「裸で?・・・だって、ここから網元の家まで随分あるのに」
「わしらの頃は真っ昼間に、丸裸で行かされたもんじゃ」
「・・・」

その時トメが、外から戸を叩き催促をする。
「どうしたんじゃ。アヤしゃん。支度はできたかの?」

「やばい。どうする?クミ。トメ婆さんが急かしてるぜ」
瞭が心配して声をかける。
「わかってるわよ・・もう」

「クミ、やっぱり私が行く。私なら裸になるの、慣れてるし」
見かねたアヤがシャツを脱ごうとする。
「アヤ。待って。今・・脱ぐから」
クミはアヤを制すると、ためらいを振り切って自分のTシャツに手をかけた。
薄暗い灯りの中に白い肌とピンクのブラが浮かび上がる。

「クミ・・」
アヤが心配そうに声をかける。
「平気だって!」
クミは健気に笑うと、デニムのパンツを一気に膝まで降ろし、足首から抜き取った。
「瞭・・ごめん・・後ろを向いてて・・みられるのはずかしいから」
クミは立ちすくんでいる瞭を見て微笑んだ。
「・・・」
予想外の事態に声を出せない瞭は、下着姿のクミを見つめ続けている。
「瞭・・おねがい・・みないで」
クミは脱いだデニムで身体を隠し、辛そうな表情で瞭に告げた。
「・・う・・うん」
ようやく我に返った瞭は後ろを向く。
289まぞが島物語 35:2008/02/16(土) 22:58:20 ID:nWqWfaTW
月光(2)

「ありがとう瞭・・いつもわがまま聞いてくれて」
クミは話をつづけながらも、ブラを取りショーツを脱いでいく。
手を止めれば、迷いが生じてしまうことを恐れるかのように。
「でも安心してね。屋敷に着く前にうまく逃げるから・・絶対、源三には見せないから・・」
「約束・・だぜ」
「もちろんよ・・まだ瞭にも見せたこと・・ないのに・・」

全ての衣服を脱ぎ捨てたクミは、瞭に歩み寄り目を閉じる。
そしてゆっくりと瞭の背に頬を寄せ、両手を腹部に廻して抱きしめる。
瞭の背には、クミの体温と胸の柔らかさが伝わる。
瞭は廻された手を強く握りしめる。
密着した肌をとおして、心臓の鼓動と互いの血の流れを感じとる。

「アヤしゃん。まだかな。旦那様が首を長くしてお待ちかねじゃぞ!」
待ちくたびれたトメが、再び戸を叩いた。

感傷に浸っている時間がないことを二人は知る。
「はい!準備できました!」
クミは瞭から身を離すと、アヤと祖母に向かって目配せをした。

祖母が戸を開ける。
「ト・・トメさん。お待たせしましたな。支度が出来ましたぞ」
「おお。待ちかねましたぞ。」
外は柔らかな月の光で照らされている。
クミはおずおずと戸外に踏み出す。
白い裸身が薄明かりの中に映える。
しかし顔は宵闇に紛れて、アヤとの判別は辛うじてつかない。

「さ!行こうかの」
「・・は・・はい」
クミはトメに手を引かれて歩き出す。
すぐに白い裸身は、静かな闇の中へ溶けるように消えていった。
290まぞが島物語 36:2008/02/16(土) 23:02:19 ID:nWqWfaTW
月光(3)

「アヤちゃん、急ごう!西の浜まで!」
しばらくして、瞭がアヤを促した。
「うん。じゃ、荷物をもってくるね」
アヤは奥の部屋へと準備したカバンを取りに入る。

「おばあさん。安心してください。アヤちゃんは無事に島の外へ送りますから」
瞭は、上がり口に腰掛けている祖母に話しかけた。
「た・・たのみ・・ましたぞ・・」
「おばあさん。どうしたんですか。どこか苦しいんですか?」
「な・・なんでもない! いつものことじゃからな」
祖母は苦しそうに胸を押さえた。
「おばあさん!アヤちゃん!大変だ!」

「おばあちゃん!」
異常を聞きつけたアヤが駆けつける。
「だ・・だいじょうぶじゃ。はやく・・でていくんじゃ」
「だめよ。苦しいんでしょ?」
「はやく・・いけ・・せっかく・・くみちゃんが・・」
祖母の表情はいっそう険しくなり、体が震えている。

「待ってて!おばあちゃん。お医者様、呼んでくる!」
「いや。僕が行こう。お医者さん、近くにいるの?」
「ここから10分ぐらい・・港の方へ走れば診療所があるの」
「わかった。アヤちゃんは看病してて。急いで連れてくるから!」
そう言うが早いか、瞭は戸外へ駆けだしていった。
「ごめん、おねがい、瞭さん」

「おばあちゃん、もう少しの辛抱だからね」
アヤは祖母をいたわるように肩を抱いた。
「アヤ・・いくんじゃ・・は・・はようせんと」
「さっき、トメさんと話をして無理したからでしょ。私のために、ごめんなさい」
「かわいいまごのためじゃ・・こんなときに・・なさけないのう」
「さあ、もう話さないで、横になって。お医者様が来られるから、安心して」
アヤは深い皺が刻まれた祖母の顔を、愛おしそうに見つめた。
そして一つの決意を固めていた。
291まぞが島物語 37:2008/02/16(土) 23:06:09 ID:nWqWfaTW
月光(4)

その後、医師が駆けつけ治療すると、容態は落ち着き、祖母は深い眠りに落ちた。
「命に別状はありません。しかし、しばらく安静が必要ですな」
「そうですか。ほんとにありがとうございます!」
アヤは心から安堵し感謝した。

「来ない・・クミが来ないんだ・・もう時間なのに」
しばらくすると瞭がうなだれて帰ってきた。
瞭は医師を連れてきた後、クミを迎えるため一人で西の浜に行っていたのだ。

「瞭さん・・」
「船の所でずっと待ってたんだけど・・来ないんだよ」
「そう・・私・・網元の屋敷へいくわ」
「え?でも・・それじゃ」
「もう、いいの。私一人のためにみんなに迷惑をかけてしまったわ」
「だめだよ!もうすぐクミも帰ってくるから・・そしたらみんなで・・」
「ううん・・おばあちゃんは一人に出来ない。看病が必要なの」
「・・・・」
「瞭さん、もう二つだけ、私のお願い聞いてくれる?」
「え?いいけど・・」
「一つめは、クミが帰るまでおばあちゃんを看ててください」
「うん。二つめは?」
「クミが帰ってきたら、優しく迎えてあげて・・今までどおり」
「わかった・・約束するよ」

アヤはニッコリ笑うと家の外に飛び出した。
そして、夜空に浮かぶ月を見上げた。
穏やかな光がアヤに降り注ぎ優しく包んだ。

(お母さん・・私・・これから・・がんばる・・負けないからね)
一瞬、月の中に母の面影が浮かんだように見えた。

アヤは月明かりの浜辺を、風のように走り出した。
292名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 13:29:33 ID:htOiZDO3
職人さんGJ!! てっきりこのまま終わってしまうのかと思ってたので
めっさ嬉しいっすw 続きも首を長くしてお待ちしておりまする
293名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 18:00:44 ID:TNBkNzoM
職人さんGJ!! 
294名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 11:58:26 ID:e6X8BouD
もう更新チェックはやめよう…と思ってた矢先の投下

相変わらずのクオリティGJ!

早く完結させてくれwwwいい意味でw
295名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 13:03:28 ID:r13gOrgi
GJ!
296名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 14:04:35 ID:S/v+TPtV
GJなんだけど相変わらずスレタイと関係ない路線を突っ走ってるようなw
297206:2008/02/19(火) 12:43:27 ID:JSDOfJqL
住人のみなさま、いつも応援いただいてありがとうございます。
でもこの続きは、少し陵辱系になりますので嫌いな方はスルーしてください。
298名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 15:55:39 ID:INlsX2SN
クオリティGJ!
299まぞが島物語 38:2008/02/19(火) 16:34:05 ID:JSDOfJqL
闇の底で蠢いて(1)

源三の屋敷は漆黒の林の中で、怪しい光を放っていた。
アヤが着くと、正門の両脇には篝火がたかれ、招き入れるように重い扉が開かれている。

(クミ・・もうすぐだから、どうか無事でいて・・)
アヤは躊躇することなく屋敷の中に駆け込んだ。
広い庭内のあちこちでも篝火がたかれているため、屋敷全体を紅く浮かび上がらせている。
それはまるで闇に潜む魔城のようだ。
背筋が凍る異様な気配に、アヤは異界に迷い込む恐怖を覚えた。

炎に照らされた庭の明るさに反して、屋敷の灯りは消され、どの部屋も暗く静まりかえっている。
人の気配は感じられない。
(どこ・・どこにいるの?・・クミ)
アヤは玉砂利を踏みしめ、広い庭の奥へと歩を進める。
すると、一番奥の建物の一部屋に灯りがともっているのを見つけた。
座敷の障子が部屋の灯りを受けて、白く照らし出されている。
(あそこだわ・・クミ・・今、助けるからね)

アヤは奥座敷の縁側にそっと上がり込むと、障子に聞き耳を立て、中の気配を窺った。
座敷の中から人の声が聞こえる。

「ワシをたぶらかそうとは大した娘じゃて」
「いやぁ・・やめて!」
「わかっておるぞ。クミ。お前はワシに抱かれたくてたまらんのじゃろう?」
「ち・・ちがうぅ」
「何を言うとる。ワシに抱かれるためアヤを押しのけて来たくせに・・どうじゃ・・」
「いやああぁぁ・・やめてぇ・・勘違いしないで!」
「そうかな・・嘘はつけんぞ。肉体は正直じゃからな・・ほおれ・・」
「あぁぁあ・・や・やだあぁぁ!」

「やめてっ!」
アヤはたまらず障子を開け放った。
300まぞが島物語 39:2008/02/19(火) 16:36:51 ID:JSDOfJqL
闇の底で蠢いて(2)

そこは30畳ほどもある座敷だった。
部屋の隅の数カ所には行燈が置かれており、それが部屋全体をぼんやりと浮かび上がらせている。
天井は高く、部屋の中央を横切るように、古めかしい欄間が取り付けてある。

「クミ・・!」
「アヤ・・・?いやぁぁあっ・・みないでっ!」
「!・・・」
アヤはクミの姿を見て、思わず絶句し目を背けた。

座敷の中央、欄間の下には、白く真新しい布団が敷かれていた。
その布団の上で、クミは全裸のまま両手首を縄で縛られ、立たされている。
縄は頭上の頑丈な鴨居に繋がれており、両手はまっすぐに上げたまま固定されている。
そして右足も、膝上の部分を縛られて足を大きく開かされた状態で、鴨居に吊されている。
左足のつま先だけが、辛うじて足下の布団に着いている。

そしてクミの背後には源三が立っていて、その白い柔肌を無骨な手でいたぶっていた。
源三は毛むくじゃらの弛んだ肉体に、白い褌だけをしめている。
その白い褌は体中に溜まった欲望を吐きだそうとするかのように、今にもはち切れそうだ。

「おお。アヤか・・意外に早かったのぉ」
源三は酒に酔った赤ら顔で、アヤを見つめる。
「あ・網元さん・・止めてください。クミを放して。お願いです」
「変なことを言うのう。アヤ。クミはワシに抱かれたくて来たんじゃぞ」
源三はニヤリと笑うと左手でクミの乳房を揉みし抱き、右の脇をぺろりと舐めた。
「いや・・いや・・」
クミは呟きながら大きくかぶりを横に振った。

「ほら、いやと言ってるじゃないですか!」
「アヤ、お前達はまだ子供じゃのう。これはまだ知らぬ快楽に溺れるのを理性が拒んでおるだけじゃ。」
そう言いながら、源三の舌先はだんだんと下へ降りていき、脇腹を舐めている。
「じゃが、その得体の知れぬ快楽を知ったとき、お前達はワシに感謝をするじゃろうて」
「ひっ・・ひぃぃ!おねがいっ!止めてぇっ!」
源三の舌は柔らかな尻を這おうとしてた。
301まぞが島物語 40:2008/02/19(火) 16:40:57 ID:JSDOfJqL
闇の底で蠢いて(3)

「クミ。何をいつまでも拒んでおるのじゃ。じゃが、お前もどうせ母ちゃんのようになるんじゃ」
「えっ?お母さんが・」
「良い機会じゃ。寝物語に聞かせてやるわい」
「・・?」
「お前の母ちゃんはな、ワシの最初の女じゃ。」
源三は酒に酔ったのか饒舌に話し始めた。


代々まぞが島の網元の家に生まれた跡取りは、13才になった年に成人の儀式を迎える。
それは女性と初めて性行為が許される儀式である。
跡取りはかねてより、その相手となる少女を選んでおくことになるが、その相手は17才の処女でなければならない。
そして対象となる少女の中から好みの少女を指名し、父親である網元に伝えることになる。

白羽の矢が立った少女に拒否は許されない。
跡取りの誕生日、少女は自分の貞操を差し出すことになる。
だがこの儀式は、島の他の少女達が受ける性の儀式とは多少異なる。
その少女にとっては、いっそう苦しく辛い儀式だ。
なぜならその儀式に限り、網元が跡取りに性の作法を教えるため、同衾することになるからだ。

少女は、自分の肉体を生きた教材として、跡取りに提供される。
女性の体の仕組み、性器、性感帯、自分の秘所全てが二人の男の前にさらけだされる。
そして、好奇心旺盛で残忍な少年の性器によって、少女は女になる。
そのあと儀式の締めとして、網元が少女と交わり、跡取りに性技の奥義を伝授して終了する。


「クミ、お前の母ちゃんはよかったぞ。何と言ってもワシが最初に手を着けた女じゃからな」
「ひどい・・お母さん・・かわいそうに」
「何を言うとるんじゃ。儀式の最後の方じゃ自分から親父に跨って腰を使うのを覚えたんじゃぞ」
「そんなこと・・ない」
「どんなに言葉で言うてもわからんようじゃな。よし・・そろそろ教えてやろうかの」
源三は自分の褌に手をかけた。
302まぞが島物語 41:2008/02/19(火) 16:43:57 ID:JSDOfJqL
闇の底で蠢いて(4)

「網元さん!クミはまだ16なのよ!」
アヤは叫んだ。

「なんじゃ・・?」
「だって・・島の掟なんでしょ?17才にならないと儀式はしちゃいけないんでしょ?」
「それはな・・」
「網元さん自身が破って良いんですか?」
「ワシは網元じゃぞ。ワシの権利じゃ」
「じゃ明日、みんなに言うわよ。網元さんは掟を破っちゃったって!」
「・・・」
「もう誰も言うこと聞かなくなりますよ。網元さん、困るんじゃないですか?」
「小賢しいことを・・」
源三は苦虫を噛み潰したような表情でうなった。

「よかろう・・クミは放してやる・・しかし!これを見ろ!」
源三は褌を脱ぎ去った。
弛んだ下半身と体毛の中に、黒々とした陰茎が勃起している。

「いやっ・・汚い」
アヤは醜い物を拒むように目を伏せた。
「ワシのこの猛り狂ったモノはどうしてくれる?どう鎮めてくれるんじゃ。アヤ」
源三は己の陰茎をしごきながら、クミの乳房を舌全体でベットリと舐める。
「いやっ・いいやっっ!!やだああ!」
嫌悪感が絶頂に達したのか、クミは叫ぶと気を失って頭を垂れた。

「さあ、アヤどうするんじゃ。クミの代わりにワシの御神体を身体の中に入れるのか?」
「それは・・」
「どうしたんじゃ・・アヤ。早うその無粋な服を脱いで素っ裸になるんじゃ」
「・・・」
「クミがどうなってもいいんか?・・アヤ」

アヤは、ゆっくりとシャツに手をかけた。
303名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 22:48:12 ID:rR3giPnn
うぉー、ついにこの時が…。
続きも勃起しながらお待ちしておりまするw
304名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 23:23:29 ID:UHCZweIZ
気になる!
305名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 17:00:24 ID:AJkIGCIf
職人さんGJ!! 
306名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 01:36:36 ID:/MnvZ6i6
GJ!! 
307まぞが島物語 42:2008/02/24(日) 14:04:57 ID:IGU3j9qd
屈辱と悦楽(1)

「さんざん気を持たせおって。アヤ。ついにワシと一つになる時が来たのぉ」
源三は薄ら笑いを浮かべ、服を脱いでいくアヤを感慨深げに凝視する。
「・・」
アヤは嫌悪の眼差しで源三を見つめ返す。
「なんじゃ、その顔は?そうか。恥ずかしいのじゃな。照れくさいのじゃな。みんな初めはそうじゃ。」

「私、あなたがきらいなんです!」
「それは今だけの気持ちじゃ。じゃが、ワシはお前の最初の男になるんじゃ。お前を女にして、悦びを教えてやるただ一人の男にな」
「あなたが憎い!」
「それもよかろう。しかし、ワシの精をその体内に流し込まれた時、気持ちはどうなっておるかのう」

アヤはシャツとデニムを脱ぎ捨て、すでに純白の下着姿になっている。
「アヤ、ゆっくりでいいぞ。お前は今、ワシと交わるために自分から裸になろうとしておるんじゃ。その気持ちをよく噛みしめて脱ぐがええ」
「卑怯だわ。弱い者を虐めてるだけじゃないの」
「それはちと違うぞ。ワシはただ可愛いお前を一人前の女にしてやろうとしておるだけじゃ。有り難いことじゃで」

アヤはブラを外し、ショーツに手をかけた。
しかし、ぎらぎらした源三の視線にこれ以上耐えられない。
無意識に背を向けると、雑念を振り切り、一気にショーツを降ろし脱ぎ捨てる。
一糸まとわぬ裸身が源三の目にさらされる。
どす黒い欲望の視線が、純真で汚れのない肉体を射る。

「良い尻じゃ。良い肉体じゃ。どれ、こっちを向いて前を見せるんじゃ」
「・・・」
アヤは経験したことのない屈辱に耐えながら、両手で乳房と陰部を隠し、ゆっくりと振り向く。
「さあ、手をのけて、よく見せるんじゃ。ワシへの捧げ物を」

「網元さん。お願い!クミを帰してやって!」
「ほう、そうじゃったな」
源三はアヤが脱いでいる間もずっと、気絶しているクミの乳房を両手でいたぶっていた。
「たしかに、今夜はお前のための儀式じゃからな。よかろう。クミは放免じゃ」
308まぞが島物語 43:2008/02/24(日) 14:07:49 ID:IGU3j9qd
屈辱と悦楽(2)

「よかった・・」
アヤは一瞬ほっとした表情でつぶやいた。
「よかった・・じゃと。礼儀知らずめ。願いを叶えてやったんじゃぞ。礼を言うのが筋じゃぞ」

「え・・お礼?」
「そうじゃな。こう言うんじゃ。クミより私を選んでいただきありがとうございます、とな」
「そんなこと・・」
「当たり前のことじゃ。言えんのか、アヤ。言わんと約束は守れんな」
源三の右手の指先が、クミの乳房から腹部を伝い、大きく広げられた陰部に向かう。
そして目的の下腹部へ到着すると、節くれ立った指先は、黒く艶やかな陰毛を引っ張り始める。
無防備な秘部を弄ばれ、クミは意識を失っているにも関わらず、眉間に皺を寄せる。

「言うから・・言いますから・・やめてっ・・!」
「さあ・・早う言うんじゃ!アヤ!」
「・・ク・クミより・・私を・・え・選んでいただき・・ありがとうございます」
「次はこうじゃ。今夜は私を源三様のお好きなように教育していただき、立派なまぞが島女に躾けてください、とな」
「こ・今夜は・・私を源三様の・・お好きなように・・き・教育していただき、り・立派なまぞが島女に躾けてください」

「よく言うたぞ!アヤ!」
源三は狂喜し、大きく手を叩いた。
「トメッ!クミは用済みじゃ!下げろっ!」

すると音もなく座敷の奥のふすまが開く。
「はい。旦那様」
そこにはトメが三つ指を着き、正座で待ちかまえていた。
どうやら儀式の間中、隣の部屋で待機を命じられているようだ。

トメは一礼して部屋に入ると、手慣れた手つきでクミの縄をほどいていく。
事務的で無駄のない動きが、アヤの恐怖心を揺さぶる。
全ての縄をほどくと、トメはクミを抱き寄せ右手で頬を叩いた。
「クミしゃん。起きなしゃれ」

「?!・・・・!いやあっ!・・いやああっ!」
気を取り戻したクミはうずくまり、悪夢を追い払うかのように首を横に振る。

「クミ、お前は用済みじゃ。残念じゃったの」
源三はクミの前で仁王立ちになり、冷ややかに笑った。
クミの目前には醜悪な陰茎がそそり立ち、それを誇示するように源三が見下ろしている。
309まぞが島物語 44:2008/02/24(日) 14:11:00 ID:IGU3j9qd
屈辱と悦楽(3)

クミはたまらず陰茎から視線をそらす。
するとその先に裸身を手だけで覆い隠しているアヤを見つける。

「アヤ・・ごめん・・助けられなくて・・」
「ううん・・私こそ、嫌な思いさせてごめんね」
「アヤ・・・」
「さあ、クミ。瞭さんが心配して待ってるよ。帰って安心させてあげて」
「アヤはどうするの?一緒に帰ろうよ」
「・・・・」
アヤは哀しみを隠して微笑むと、首を小さく横に振った。

「アヤはな、これからワシのこれを悦ばせるんじゃ」
源三はこれ見よがしに腰を振る。
「ひどいっ!アヤ・・かわいそう」

「トメ。クミを追い出せ。邪魔じゃ」
もはや源三の興味はアヤ一人に絞られている。
トメはクミの手を握ると部屋の外に連れ出そうとする。

「アヤ!」
クミは振り返り、もう一度アヤの名を呼んだ。
「クミ・・ありがと・・」
アヤも再び微笑み、今度は大きく首を縦に振った。
それはクミに心配をかけまいとする、精一杯の心遣いだった。


クミとトメが立ち去ると部屋の中は、二人だけとなった。
沈黙の中、全裸の男と少女が向かい合う。
荒々しい中年男の息づかいに、少女の心臓の鼓動は早鐘のように打ち続けている。
男の強い体臭が、少女を蹂躙するように身を包み込む。
それは、逃げることが許されない閉じた世界だった。

アヤは今、深い闇の入口に立たされていた。
310名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 15:14:01 ID:jjEVQqyf
GJ!! 
311名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 19:28:31 ID:WJwZkHok
4円
312名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 00:18:56 ID:pyBNp+tt
GJ!! 
313名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 01:14:50 ID:53RG24H7
GJ!
げんぞー、取り敢えずおまいに殺意が芽生えたぜ……
314名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 06:33:52 ID:KgfOU7b8
GJ!
遂にキター!
続きが凄く楽しみです!
とりあえず源三は抹殺で。
315まぞが島物語 45:2008/02/26(火) 13:20:27 ID:0Vg+EW5T
魔性、目覚めて(1)

「アヤ、さあ儀式じゃ。お前を肉欲に溺れた淫売に生まれ変わらせてやるでな」
源三はアヤに近寄ると、その野太い腕でしなやかな裸身を抱きしめた。

それはアヤの肌に男が触れた最初の瞬間だった。
全裸のアヤと源三の肉体が密着する。
もはや二人の間には空気の入るすき間さえ存在しない。
アヤは汗ばんだ源三の体温を、全身で感じ取る。
下腹部に異様に熱く固い棒がぴったりと押しつけられている。
(・・いやっ・・いやだぁっ・・こんなものが・・これから・・わたしのなかに・・)
少女の無垢な肉体は、未知の性器に怯え、全身が総毛立つ。

次に源三はアヤの黒髪を撫で、顔を見つめる。
酒臭い吐息がアヤの顔にかかる。
アヤの顔は恐怖と嫌悪のため、蒼白になり強ばっている。
美しく大きな瞳が最後の慈悲を訴えている。
だが源三はそれをむしろ楽しむように、可憐な唇に自分の分厚い唇を覆い被せていく。
源三の固い口ひげがアヤの頬を刺激する。
(!!っっ・・・)
唇を奪われ、アヤは咄嗟に両手で、力一杯その身体を引き離そうとする。

しかし源三の力は強く、なおも唇を押しつける。
アヤがどんなに必死にもがいても、それは離れようとはしない。
とても敵わぬ無駄なあがきだと言うことを、思い知らされただけだ。
抵抗する力と意識が薄れていく。

アヤの感情の変化を察知した源三は、さらに次の行為に移る。
固く閉ざされたアヤの唇をこじ開けて、舌の先を侵入させる。
しかしアヤは、歯をしっかりと食いしばり、それ以上の侵入を拒む。
源三は少しも動じず、それを予想していたように、アヤの鼻をつまみ歯茎と歯を舐め続ける。
しばらくすると我慢の限界を越えたアヤが、耐えきれず口を開ける。
その瞬間、滑り込むように源三の舌がアヤの口中に押し入る。
「うぐっ!!・・」
源三は鼻をつまんでいた指をずらし、今度は両頬を閉じないように押さえつける。
そして舌全体をアヤの口中に侵入させ、うぶな舌を味わう。
突然の侵入者に戸惑い、アヤの舌は硬直する。
しかし源三は執拗に舌を舌で舐め続ける。
蛇が這うような動きに強烈な嫌悪感を感じつつも、アヤは抗えない。
しだいにアヤの舌の力は抜けていき、源三の舌がねっとりからみつく。
さらに源三の舌は、アヤの口中を我が物顔で動き回る。
316まぞが島物語 46:2008/02/26(火) 13:23:06 ID:0Vg+EW5T
魔性、目覚めて(2)

アヤは口中を蹂躙され、急速に力が萎えていく。
アヤの力が抜けた瞬間、源三は自分の唾液を流し込む。
(なに・・するの?!!・・・)
不意打ちに戸惑うアヤ。
自分の口の中に軽蔑する男の唾液が入れられる。
その唾液は尽きることなく源三の口から湧き出し、アヤの口を一杯にする。
それはアヤの唾液と混じり合い、二人の体液で合成された一つの液体となる。
おぞましさに思考は混乱する。

唾液はアヤの口の端から涎となって流れ落ちる。
頬を伝い、首を濡らし、互いの肉体に付着していく。
そしてアヤが・・無意識に一息をつく。
ゴクン・・!アヤは唾液を飲み込む。
(のんじゃ・・った・・げんぞう・・だ・えきを)

この世で最も嫌い、そして軽蔑する男の体液が喉を潤す。
肉体の奥深くに染みこんでいく。
やがてそれは細胞の一つ一つにまで記憶されていく。

アヤはその忌まわしさを振り払うかのように、首を振ろうとした。
しかしそれを源三は許さない。
アヤの口を貪り尽くすまで止める気配はない。

(だめ・・もう・・たってらんない)
長時間の口責めに、アヤの足がふらつき始める。
立っている力が消えていき、全身を源三に預ける。

「さあ、横になろうかの・・アヤ」
ようやく唇をはがすと源三は、まっ白な布団を指さした。
317名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 19:24:28 ID:gqe8pEBW
GJ!
だが、俺のげんぞーへの嫌悪感はマックスに突入だぜ!
318名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 23:14:35 ID:UuCTWXzj
GJ!
319名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 00:55:06 ID:7lSHSoVh
GJ!誰かげんぞうを殺ってくれ
320まぞが島物語 47:2008/02/28(木) 12:22:16 ID:CxUn5ipq
魔性、目覚めて(3)

「ほうれ・・」
「あっ・・!」
アヤは肩を押され、倒れるように布団の上に転がった。
間髪を入れず源三がのし掛かる。
源三はアヤの肉体を仰向けにして、か細い腹部にまたがり自由を封じる。
さらにアヤの両腕を万歳した形で押さえ込む。

またもや腹部に怒張した陰茎が押しつけられる。
アヤの嫌悪感は増すばかりだ。
しかし肌に触れる違和感はもう無くなっている。
すでに30分近くも、それはアヤの肌と密着しているのだから。
(どうなっちゃったの・・わたし)
アヤは自分の肉体が、源三の肉体に馴染み始めたことに驚き、落胆する。

源三はアヤの顔をしげしげと見下ろし、その気持ちを見抜いたようにニヤリと笑う。
そして、アヤの額に分厚い唇を押しつけ、舐め始める。
(なにするの・・もう・・やめて!)
源三の舌はゆっくりとした動きで、アヤの顔全体を舐め回す。
額・まぶた・鼻・両頬・両耳・そしてあごへ・・・アヤの美しい顔が歪む。
顔中が源三の酒臭い唾液にまみれ、汚されていく。
しかし、源三の動きは止まらない。

次に、押さえつけた右腕を引き寄せ、指先をなめ始める。
それから細い指の1本1本、5本の指全て・付け根・手のひら・手首・・・
飽くことなく源三はアヤの肌を貪欲に味わう。

(もしかしたら・・・や・・やだ・・そんなこと・・)
アヤは源三の舌の動きに不吉な想像をする。
(わたしの・・からだ・・ぜ・ぜんぶ・なめるつもりなの?)

その想像は正解だった。
源三は右腕の後、同じように左腕を堪能し、首筋に舌を這わせる。
その舌は徐々に胸の部分に降りていく。
321まぞが島物語 48:2008/02/28(木) 12:25:35 ID:CxUn5ipq
魔性、目覚めて(4)

「可愛い乳首じゃのう」
源三はアヤの乳首を間近で見入る。
(もう・・これいじょうは・・だめぇ・・)
アヤは首を何度も横に振り、拒否の意志を表す。
しかし源三はそれを無視する。

アヤの乳房は、仰向けになってもその形の良さは失われていない。
きめ細かな肌と張りのある弾力が、瑞々しい果実を思わせる。
その乳房の上に、ピンクの乳首と乳輪が乗っている。
源三にとって、それはフルコースの前菜となる。

チロリ・・右乳首を微かに舐める。
「あっ!!」
たまらずアヤが声をあげる。
「ほうほう・・感じるか?感じやすい肉体じゃのう。アヤは舐められて嬉しいんじゃろ」
「おねがい・・もう・・やめて」
「何をじゃ?」
「ゆるしてください・・」
「・・これをかっ?!」
突然、源三はアヤの右の乳房にむしゃぶりつく。
「あああっっ!!」
源三は犬のように乳房を舐め回す。
執拗な舌技がアヤの意志を打ち砕く。
さらに乳首に甘く歯を立て、舌先で転がす。
そして引き延ばす。
源三は熟練工のように、舐める・・噛む・・引き延ばす・・この行為を何度も繰り返す。

「・・・!」
生まれて初めての感触に動揺するアヤ。
今までよりもさらに大きな嫌悪感が全身を被う。
だがアヤの肉体は、本人の思いもよらぬ反応を見せる。

「ほうら・・ほうら・・固くなってきたようじゃの」
「・・?」
源三はアヤの乳首の変化に気づくと、ようやく口を離す。
その時、源三の執拗な愛撫に耐えきれなくなったアヤの乳首は、硬く勃起していた。
アヤは自分の肉体の反応が理解できない。
「これはな、アヤがワシの舌に感じた証じゃ」
「ちが・・う」
「違うものか。アヤ。心と肉体は別物なんじゃ。今、お前の肉体はワシの肉体を求め始めたんじゃ」
「・・!」

放心するアヤを無視して、源三は左の胸に顔を埋めた。
322名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 22:57:46 ID:tARV35+A
乙なんだが、調教スレ向きな展開のまま終わりそうな予感w
323名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 23:04:46 ID:cu59vYex
GJ!
げんぞー……自重しろよ
この先に救いがあることに期待ww
324名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 00:20:39 ID:ZNSiqzr8
GJ!!
この調子でじわじわとお願いします
325名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 03:28:53 ID:FicV4P9R
これは次回に期待だw
げんぞーは死刑でw
326名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 16:10:36 ID:evRruVA8
GJ!!
327名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 13:40:38 ID:2KX2m2fZ
GJ!!
328名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 21:44:31 ID:rzzJlOGs
ドキドキ…
329名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 02:23:59 ID:Mg2tR9n9
GJ!
330名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 09:58:28 ID:Hl/pEjs7
GJ!!
331名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 02:10:07 ID:+PPPBYjg
保守
332名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 15:48:53 ID:c6yer/2C
GJ!!
333名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 00:33:54 ID:j6W5DqRi
保守
334名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 10:22:12 ID:c2omsWZq
保守
335名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 09:41:52 ID:cxHomd5oi
保守
336名無しさん@ピンキー:2008/04/06(日) 02:14:03 ID:uLGAfLRZ
期待保守
337名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 23:27:07 ID:EQ0FivBI
このスレ、書きかけ放置ばっかりだよね。
338名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 00:47:34 ID:VMuytZzi
保守
339名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 01:56:15 ID:S1+qx79P
>>337
清楚な人が淫乱に変わった時点で目的を達成してしまうからでは?w
で、あとはイク→終了って先が見えてるし・・・
340名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 04:54:07 ID:F4M8C3Ia
淫乱に変わっても、清楚な心を思い出して天然ボケとか、
無邪気な淫乱、礼儀正しくも押さえきれない欲求、
スイッチオンオフの落差、夕べ淫乱だったのにとぼける朝、
清純な服装で淫乱、やらしいことをしながら心は純愛らぶらぶ、
俺だけに淫乱で外面(そとづら)清純、
僕の上で腰の運動しながら電話に出てよそ行き声のお母さん・・・・

あとは、回想、カットバック、入れ子時制、
タイムスリップ、双子、多重人格・・・

清楚で敏腕な女主人と従僕・執事
いや、女上司と部下、女教師と生徒、インストラクターと生徒、
姫さまとじいや、称徳帝と道鏡、ビクトリア女王と馬丁、
則天武后と節懐義だっけ?

別に、ナギ×ハヤテでもいいけど。マリアさん×ハヤテの方がいいかな。
英国恋物語エマからグレース×コリン、エマ×コリンのショタ性教育も捨てがたい。
御奉仕に一線を引いて崩れないメイド・料理女。我が秘密の生涯のメアリ。
341名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 19:44:20 ID:eNYEUK+Q
342名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 16:05:32 ID:yvNpMyLl
343名無しさん@ピンキー:2008/04/24(木) 19:52:53 ID:2ggZcX6J
344まぞが島物語 49:2008/04/26(土) 21:31:51 ID:relbAvtI
淫后誕生(1)

「うまいのう。アヤ。お前の肉体は最高の美味じゃぞ」
源三は赤ら顔に欲望丸出しの笑いを浮かべ、アヤの柔肌をを舐め続ける。
乳房を存分に味わった後、その舌を腹部、太腿、足、そして足の指の間へも這わせる。
しかしその肉体の中心、縮れた若草に守られた亀裂にはあえて触れない。

源三は丹念に足の指の間を舐め、一本一本を吸い上げる。
アヤは、抵抗する力を失いかけている。
「どれ。次は後じゃ」
そう言うとアヤの腰を抱き、くるりと体を俯せにした。

「あっ・・!」
「背中も味わうんじゃ。処女の肉体は格別じゃ。ワシだけの特権じゃ」
「うっ・・!」
無防備な背中を舐められながらアヤは、自分の運命を悟った。
(もうにげられない・・このままおかされるんだわ)
背中をいやらしく傲慢に舌が這い回る。
時折、腋の下をくすぐる舌先がうぶな感覚を刺激する。
小刻みに肉体が反応し、取れたての小魚のように跳ねる。
「感じるか?アヤ。かわいいのう。お前はわしのもんじゃ」

源三は舌先を腰から下にゆっくりと移動し、魅惑的な二つの丸みを見つめる。
「ええ尻じゃぞ。なんて小憎らしい尻じゃ」
「や・・やめて・・そこは・・おねがい」
「どれ。もっとよく見せるんじゃ」
源三は無骨な手でその柔肉を左右に拡げる。
その中心には、誰の目にも触れたことがない神秘の蕾が、ひっそりと息づいている。
固く閉ざされた排泄口を中心に、放射状の皺が美しい線を描いている。

「いや・・いやあ・・!」
「かわいい穴じゃ。ワシを誘っておるようじゃ」
「だめぇ。見ないで・・」
「アヤ。お前の肉体は陰毛の1本までワシのもんじゃ!誰にも渡さんぞっ!」
345まぞが島物語 50:2008/04/26(土) 21:34:59 ID:relbAvtI
淫后誕生(2)

「あああっ・・・!」
次の瞬間、源三は柔肉に囲まれた中心の蕾を舐め上げた。
「いやあ・・きたない・・」
「うまい。うまいぞ。アヤ。お前の尻の味は最高じゃ」
「だめ・・」
予想だにしない、おぞましい行為にアヤの気は遠のく。
「おかあ・・さ・・ん」
源三はアヤが気を失うことに構わず、アヤの腰を抱え膝を立たせる。
アヤの体は「く」の字に曲げられ、尻を天井に突き出した形になる。
源三は我を忘れアヤの肛門を舐め続ける。
(なんちゅう味じゃ。うまい。こりゃ凄い娘じゃ。こんな娘は初めてじゃ)

源三の鼻先には、閉じ合わされたピンクの亀裂が目に入る。
その亀裂は源三が夢にまで見た、欲望の中心だ。
源三はその亀裂に軽く口づけをする。
そしてその感触を一つ一つ楽しむように舐め続ける。
(わしのもんじゃ・・わしのもんじゃ)
源三の舌はアヤの亀裂をこじ開け、禁断の中にも侵入していく。
(アヤ。もうすぐじゃぞ!)
源三の涎を塗りつけられたアヤの陰部は、ねっとりと湿り気を帯びている。
(待っておれ!ワシが女にしてやるで・・ワシの女に!)

源三は大きく深呼吸をする。
(いよいよじゃ・・ワシの願いが叶うときが来たんじゃ)
源三は膝を立てると、アヤの尻に両手を置く。そして猛り狂った怒張の狙いを定める。
(アヤ!入れるぞ!)
346まぞが島物語 51:2008/04/27(日) 01:09:02 ID:p2wes7n1
淫后誕生(3)

アヤは夢を見ていた。
「将晃君・・」
夢の中の将晃は寂しそうに微笑んでいる。
「海女やめろよ」
そう呟いた将晃は背を向け、歩き始める。
将晃の体はだんだんと遠ざかり小さくなる。
「将晃君・・行かないで!」
追いかけて走り寄ろうとするが、アヤの手は届かない。
「まさあき・・あっ・・?」
誰かがアヤの腰を捕まえ、アヤはその場に崩れ落ちる。
「将晃君・・将晃君・・まさ・・!?」

その時、アヤは股間に違和感を感じとり、目を覚ます。
「・・・っ!」
よつんばいにされ、源三が男根をまさに入れようとしているところだと気づく。
「やめてぇ・・!」

源三はその裂け目に己の欲望の切っ先を押し当てる。
透明な液体がアヤの秘部を濡らし、光らせる。
「い・・や・・」
源三の男根は、アヤの肉壁を拡げ侵入してくる。
少しずつ・・しかし確実に、源三はアヤの内部に入り込んでくる。
「だめぇ・・たすけて・・まさあきくん・・」

無駄なあがきと分かっていても、アヤは前に体をよけずにいられない。
わずかでもその瞬間を遠ざけたい。
だが、冷酷な瞬間は訪れる。
ふいに激痛が腹部を襲う。
体中に電流が走る。
世界が紅くなる。
「・・!」

アヤの動きが止まる。
時間が消える。
「・・マサアキクン・・」
347まぞが島物語 52:2008/04/27(日) 03:01:17 ID:p2wes7n1
淫后誕生(4)

「やったぞ!アヤ。どうじゃ!ワシらはとうとう一つになったんじゃ!」
源三は喜びを隠しきれずに叫んだ。
「・・っ!」
「ワシの肉棒がお前の中にすっぽりとめり込んどるで!」
「・・っ!」
「うまそうに咥えこんでおるで!」
アヤは目を閉じ頭を横に振る。
(こんなこと・・げんじつじゃない)
だが明らかに源三の陰茎は自分の中に入り込んでいる。
感じたことのない痛み、不快感、後悔、罪悪感が止めどなく子宮の中から湧いてくる。

源三の弛んだ腹がピッタリとアヤの尻に貼りついている。
源三は尻肉を両手で拡げ、肛門を見下ろす。
無防備な蕾が愛おしい。
その下には己の陰茎を深々と飲み込んだ亀裂が見える。
苦痛にもだえるアヤの横顔が尻の谷間からのぞく。
うっすらと額に汗が光る。
(そうか。そうか。体中でワシを感じておるのじゃな)

「ワシらは一つじゃ。誰にもわたさんぞ!」
源三はに陰茎に精神を集中し、アヤの体内の温もりを味わう。

「これはどうしたことじゃ・・しめつけておる・・お、お」
その時、アヤの肉体は本人にさえ思いもかけぬ動きを見せた。
「凄いぞ・・アヤ。こりゃ。」
アヤの肉癖は源三の陰茎のエキスを搾り取るように締め付けた。
「いかん・・このままじゃ・・」
源三はたまらず陰茎をアヤから引き抜こうとする。
しかし、アヤの肉体はそれを許さぬかのようにいっそう締め付けて離さない。
アヤの肉癖が源三の陰茎にからみつき怪しく蠢く。
「うっ・・」
快感が源三の全身を走る。
源三の自制心が聞かない。
「でる・・!」
白く濁った欲望がアヤの体内の奥深く放たれた。
348まぞが島物語 53:2008/04/27(日) 12:50:01 ID:p2wes7n1
淫后誕生(5)

「あ・・あつい・・」
源三の陰茎が跳ね、その先端から大量の精子たちが放出される。
アヤの肉壁をたたきつけるように勢いよく、その欲望の種は飛び出してくる。
数億の種はアヤの体内を自分の住み家とすべく我が物顔で泳ぎ回る。
(あああっ・・あっ・・! とうとうげんぞ・・うが わたしの な  か  に)

源三の陰茎は全ての種を出し切ろうと断続的に震え、残りの精子を吐き出す。
(なんて娘じゃ。ワシが腰を動かさず、いかされてしまった。百戦錬磨のこのワシが・・!)
源三は動揺を隠せず、アヤに陰茎を打ち込んだまま呆然とした。

(おわっ  ちゃっ  た  なにもかも)
アヤは放心し、早く源三が離れてくれることを祈る。

源三の陰茎は欲望を放出したことで、徐々にその硬さを失い小さくなりつつある。
しかし、またもやアヤの肉体は本人の意志と違う反応を見せる。

「どうしたことじゃ・・うっ!」
陰茎を引き抜こうと腰を退いたとき、アヤの肉壁は締め付けを始めたのだ。
源三は驚き、引き抜くのを止める。
絶妙な感覚でアヤの肉壁は力を緩める。
また抜こうと腰を退けば、獲物を逃さぬ蛇のように締め付けを始める。
源三は試しにと、ゆっくりと腰を突き出す。
アヤの肉壁は、歓迎するかのように陰茎を優しく包み込む。
生暖かく滑った肉壁が源三の陰茎にからみつく。
力を失った源三の肉塊は再び、その硬さと大きさを取り戻す。

(こりゃたまらんわいっ!)
源三はアヤの肉壁を味わうように、おそるおそる、ゆっくりと腰を動かす。
(不用意に動けば、またすぐにでそうじゃ)

(やだあっ  もう  やめ    て)
アヤは、源三の陰茎が自分の中で大きくなるのを感じて戸惑う。
陰茎が自分の体内を擦りながら出入りするのを感じ取る。

不意にアヤの肉壁が源三の陰茎を絞る。
(だめじゃ・・がまんできん・・でてしまう)
源三は数回腰を動かしただけで、アヤの体内で果てた。
349まぞが島物語 54:2008/04/27(日) 14:05:16 ID:p2wes7n1
淫后誕生(6)

(わしとしたことが・・にどまでも・・)
源三はアヤの尻を鷲づかみにして震えた。
手のひらは汗でびっしょりになっている。
見ると源三の体中から脂汗が流れている。
流れ落ちた汗はアヤの尻を濡らし、布団へ落ちてシミを作っている。
源三は改めて結合した裂け目を食い入るように見つめる。
肉塊をくわえ込むその亀裂は貪欲な異生物のように思えてくる。
源三はアヤと繋がったまま呟く。
「はあ・・はあ・・アヤ。お前は天性の淫売じゃ」

(あつい・・からだ おくが   あつ  い)
アヤは二度も精子を注入され、自分の体の異変に気づく。
体内には源三の精子が溢れるほど泳ぎ回っている。

「おねがい  もう  はなれて」
アヤは布団に顔を埋め、源三に懇願した。

だがアヤの肉壁はそれを許さない。
小さくしぼんだ源三の肉塊を三たび刺激する。
「おお!アヤ!またか!」
アヤの動きに反応して、徐々に陰茎は硬くなる。

「嫌っ」
アヤはこの忌まわしい行為が、自分の肉体自身によって招いていることが信じられない。
「アヤ。安心するがええ。今度こそ大丈夫じゃ」
源三は平静を装うと、アヤの尻肉を撫で、腰を振り始めた。
最初はゆっくりと・・やがてリズミカルに早く。
源三は一心不乱にアヤの中へその陰茎を打ち込んでいく。
すでにアヤの体内からあふれ出た精子と愛液が混ざり合って、ぴちゅぴちゅと音が聞こえる。
「  あ  あ  あ  あ ああああ」
アヤの口から耐えきれず喘ぎ声が漏れてくる。
「あっあっあっ  あああっっ!」

「アヤ。どうじゃ。気持ちいいじゃろ。これがワシじゃ。お前の御主人様じゃ」
源三は腰をいっそう激しく振ると、最後に大きく退き、アヤの壺の奥へ深々と打ち込んだ。

三度目の精を受け、アヤの陰部は満足したのか、その貪欲な力を抜いた。
源三の陰茎は役目を許されたように、アヤの体内から抜け落ちた。
ぽっかりと空いた裂け目からは、大量の精液に混じり処女の鮮血がしたたり落ちた。
350206:2008/04/27(日) 14:52:42 ID:p2wes7n1
誤字脱字が目立った回でした。
ごめんなさい。

よろしければアヤの成長とこれからの運命を書きたいと思います。
351名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 21:33:25 ID:5GC7wThj
ごくろうさま
352名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 22:30:17 ID:1OdSeM65
GJですだ。
今後も楽しみにしてます。
353名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 23:43:30 ID:9NF1jhZB
待ってた甲斐があった
相変わらずの丁寧な描写
GJっす!
次回も期待してます
354まぞが島物語 55:2008/04/28(月) 00:15:50 ID:deilKAZt
日だまりの遊戯(1)

アヤが帰宅を許されたのはそれから3日後の夕暮れだった。
その間、源三はアヤの肉体の虜となり飽くことなくひたすら貪った。
アヤは眠ることさえ叶わず、源三の精を浴び続けねばならなかった。

帰り際、源三はアヤの手首を掴みニヤリと笑った。
この3日の間に源三の精気はすっかり抜き取られ、やつれ果てている。
「アヤ。これで終わりじゃないぞ。お前はこれから1年間ワシのもんじゃ」
「そ  そんな ひどい」
「何をゆうとる。クミと謀ってワシから逃げようとした罰じゃ」
「だって・・・」
「よいではないか。お前はわからんかもしれんが、この肉体は正直じゃ」
そう言うと名残惜しそうに尻を撫でた。

帰り道、夕闇の中、アヤを待つ二人がいた。
クミと瞭だ。
二人はアヤの姿を見つけると、心配そうに駆け寄り声をかけた。
「アヤ・・!」
「アヤちゃん・・!大丈夫かい?」
「クミ。瞭さん。・・ありがと・・」
アヤは心配をかけまいと気丈に振る舞ったが、クミはアヤに抱きつき大声で泣き出した。
「アヤ!つらかったね!よく我慢したね!」
「クミ。平気だって。心配しないで」
アヤはクミを抱き返し、あやすように肩を叩いた。

「あ・・!おばあちゃんは?」
アヤは祖母のことが気になり問いかけた。
「うん。もうだいぶ元気になったよ。隣の家の松吉じいさんが看病してるの」
「え?松吉さんが。私いろんな人に迷惑掛けたんだね」
「何いってるの?苦労してるのはアヤじゃないの!あんな男に・・」
クミは何かを思い出すと、また泣き始めた。

3人がアヤの家に着くと、祖母は布団の中で静かに眠っていた。
「アヤちゃん!」
布団の傍らには松吉が座っていて、小さく声をあげた。
「松吉さん。ありがとうございます」
アヤは祖母を起こさないよう気遣い、小さく礼を言い、頭を下げた。

松吉は60才を過ぎたやせ気味の老人だ。
港で雑役をして細々と暮らしている。
まぞが島でも低収入な松吉は、この年まで独身で隣のあばら屋に住んでいる。
抜け落ちた頭髪と無精ひげがいっそうこの男を貧相に見せている。

「アヤちゃん。ワシでよければいつでも相談に乗るからな」
松吉は3人の顔を見ると、早々に帰っていった。
355まぞが島物語 56:2008/04/28(月) 00:19:00 ID:deilKAZt
日だまりの遊戯(2)

「アヤ!あんまりだよ!」
クミは突然、叫んだ。
「これから1年間も源三に弄ばれるの?あんな醜い親父に!」
クミはアヤから源三の話を聞き、怒りを隠せない。

「だって・・島の決まりだから」
アヤは祖母の寝顔を気にしながら、大声で怒るクミを窘めるように小声で応えた。
「そんなの聞いたこと無い!アヤ。儀式は17才の誕生日。1回だけだよ!」
「でも・」
アヤにはこれから1年間、嬲られる訳が、クミの好意から始まったことだとは言えない。
(クミは私のことを心配して助けてくれたんだから)

「アヤは良いの?もう将晃君のこと、あきらめたの?」
「うん・・1年間、勉強だと思って、我慢する」
(そうよ。もう将晃君には会えない。この島で暮らすにはこれしかないんだ)
アヤは、眠り続ける祖母を見つめ、そう自分に言い聞かせた。


アヤの試練の日々が始まった。
源三は毎日のようにアヤを呼びつけ己の欲望を注いだ。
時には数日間も繋がり続けることさえ強要された。

1年後。
アヤの肉体は見事に成長していた。
この間、源三に仕込まれた肢体は牝の色気がみなぎっていた。
肌は吸い付くようにしっとりと。
乳房はふくよかで豊満に。
腰は締まり滑らかに。
尻は丸みを増して肉感的に。

褌ひとつで海岸を歩く姿は、男達の欲望の的となっていた。
356まぞが島物語 57:2008/04/28(月) 00:23:11 ID:deilKAZt
日だまりの遊戯(3)

「アヤ・・頼むで!もう1年。ワシのものになれや」
「いやです!約束は今日で終わり!もう、あなたの奴隷じゃないわ」
源三は哀れみを込めてすがりつき、アヤを引き留めた。
当初、源三は1年の内にアヤが自分に屈服するはずだと思っていた。
この娘は自分の体から離れられるはずがない。
源三はそう確信していた。
いや、そうでなくても自分の子を宿すだろうと。
そうなれば一生自分の奴隷として手元に置ける。

しかしその計画は儚い夢となった。
残ったのはアヤの肉体に溺れた惨めな一人の中年男だった。


アヤは源三の束縛から解き放たれて数日、忌まわしい過去を忘れようと明るく振る舞った。
(もう 自由なんだ あんな恥ずかしいことはごめんだわ)
しかしある日、自分の心の変化に気づく。

いつものように褌ひとつで浜を歩く。
男が話しかけてくる。
あれほど辛かった羞恥心が浮かんでこない。
むしろ男の視線が心地よい。
その男はアヤを犯すようにジロジロと無遠慮に体を眺める。
男は股間の怒張を隠そうともしない。
自分の股間に手をやり下品に笑いかける。
アヤの目はその意に反してついつい男の股間のふくらみに目がいく。
(やだ・・わたし どうしちゃったの?)

アヤの戸惑いを察して、男はアヤの手を取ると自分の股間へ誘う。
(おおきい  かた い)
好きでもない男の股間が、理由もなく愛しく思えてくる。
薄い褌が汗でもないのに濡れてくる。
息づかいが荒くなる。
(だめっ・・!)
アヤは男の手を振り払うと、その場を逃げるように家へ駆け戻った。
そしてもどかしげに褌を外すと、愛液が溢れる秘部を指先で慰めた。
(なにしてるの?  わたし)
357まぞが島物語 58:2008/04/28(月) 00:27:00 ID:deilKAZt
日だまりの遊戯(4)

そしてある日。
洗濯した褌を取り込んだときのことだ。
(ちがうわ  これじゃない)
それは自分が干した褌とは明らかに違う、見覚えのない褌だった。
アヤの普段使う物より、数段小さく細い。
(なぜこんなものが 紛れてるの?)
アヤは不信に思うものの、好奇心が抑えられず、その褌を穿いてみる。
(やだ  まるみえ  だわ)
それは陰毛が上部からはみ出し、辛うじてワレメを隠すだけだ。
黒々とした陰毛の大部分が布の端から覗いている。

(なぜ? だれが こんなものを こんなの穿いたりしたら  わたし どうなるの?)
アヤはその褌を股間に食い込ませて、敏感な豆に擦りつけた。
(だれのプレゼント? へん へんになっちゃ  う)
アヤは、午後の明るい日差しが差し込む部屋の中で、夢中になりその行為にふけった。

次の日。
アヤはそれを着けて外に出ることはさすがにためらわれた。
仕方なくその褌は、昨日の淫水で汚れたまま物干しに掛けて出かけた。

帰宅して物干しを見ると、そこにはまた違う褌が干してあった。
昨日の物より、さらにきわどくなっている。
麻縄は糸のように細く、三角の布の角度は鋭い。

(だれなの?)
アヤはその食い込みを確かめるようにきつく締め上げると、日だまりの中で寝ころんだ。
麻縄と布がアヤの亀裂を容赦なく痛めつける。
(いっ いいっ!)

外からの刺すような視線を全身に感じながらアヤは堕ちていった。
358名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 01:40:59 ID:f9MHGo1H
百合の話の続きが気になってしょうがない
359名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 12:23:55 ID:sdMaQwUr
処女を散らされてから一気に面白くなってきた
360名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 14:04:02 ID:n/IHNftQ
まぞが島物語、面白い展開になってきた!!
つづき楽しみにしてますっ!!
361まぞが島物語 59:2008/04/29(火) 05:46:45 ID:CICDxa+G
白日夢(1)

祖母が他界した。
それは唐突な最期だった。
午後、アヤが浜から帰ると、祖母は布団の上で眠るように旅立っていた。
「おばあちゃん! ひどいよ! わたしひとりぼっちじゃないの!」
アヤは祖母の亡骸にすがった。

「アヤちゃん。堪えるんじゃ。ばあちゃんを安心させてあげろや」
隣のあばら屋で異変を聞きつけた松吉が駆けつけ、アヤの肩をたどたどしく抱いた。
「ワシに任せればええ。きちんと葬式を出してやるで」

その約束どおり松吉は葬儀の一切を取り仕切り、傷心のアヤを助けた。
「アヤちゃん。ワシらは同じ独りぼっちじゃ。何でもするでな」
松吉はすき間だらけの歯を見せて照れくさそうに笑った。


夏の終わりの午後。

その日はことさら蒸し暑い一日だった。
家に帰ったアヤは、矢も楯もたまらず家中の窓を開け放った。
部屋にこもった熱気を逃すためだ。
(そう!換気をするだけよ)
アヤは自分に言い聞かせた。
(そう!それ以外に理由はないの!)
まるで自分自身へ言い訳でもするように。

部屋の外へ熱気は去ったものの、替わりに日に焼けた空気が狭い一室に入り込む。
(あっ つ い)
アヤの肌には玉のような汗が浮かんでいる。
しかし、アヤにとっての関心事は、部屋の暑さなどではなく、視線の先の物干し竿だった。

物干し竿は、朝、外出するときと変わらず何もない。
(きょうも  こな い の ?)
アヤは落胆を隠しきれず、ひとり呟いた。
(どうしたの  あさと  かわってない・・  なぜ きて くれないの)
362まぞが島物語 60:2008/04/29(火) 05:53:04 ID:CICDxa+G
白日夢(2)

祖母の葬儀以降、アヤの褌への異変は起こっていない。
同時に痴態をのぞき見られる、刺すような、あの視線も感じない。

アヤの心には表面上は安堵があったものの、その奥には言いしれぬ乾きと孤独があった。
祖母が他界してから、誰かとつながりたいという願いがあった。

(おねがい きょうこそは きて)
アヤは子宮の奥から湧き出る、自分の黒い欲望を抑えることができない。
1年の間、アヤは源三の手で性の奴隷として育てられた。
アヤ本人も知らぬうちに、その美しい肉体には、清楚さの仮面に隠れた異常な性欲が植え付けられている。

アヤは窓辺に立つと、唯一身を隠している褌の紐を、細い指先でつまんだ。
普段着替えをするときは、もちろんカーテンで外部から閉ざす。
しかし今日は、あえてカーテンを全開のまま、窓のすぐ脇でゆっくりと褌の紐をほどいた。
そして十分時間をかけて窓の外へ体を伸ばし、脱いだばかりの褌を、物干し竿へ掛けた。
それから窓外へ背を向け、けだるそうに窓の枠へ腰掛けた。
アヤは無防備な背中を晒し、長い黒髪を両手でかき上げ、うなじを晒した。
窓の下枠から、柔らかな尻がはみ出している。

窓の外には小さな庭があり、周囲を低い生け垣で囲ってある。
生け垣には緑の葉が生い茂り、家の外からは容易に中をを見ることは出来ない。
ある1カ所を除いては。
それは隣の松吉の家との通路だ。
数年前、アヤの祖母と松吉が話し合い、自由にお互いが行き来できるよう、そこだけ生け垣を取り払ったのだ。

アヤはまさに、その通路に裸の背を向けていた。

アヤはそうやって数分ほど時を過ごした。
( わたしったら なんてはずかしいこと してるんだろ)
その時、背後でカサッと物音がする。
刺すような視線を感じる。
(  ・・き  ・・た )
しかし、アヤはそれに気づかないふりをしてゆっくりと立ちあがる。

アヤは静かに窓から離れると、跪き両手を畳に着けてよつんばいになった。
そして窓の外に向けて、尻を高く上げる。
両足を大きく開く。
左手の指を欲望の亀裂にあてがう。
ピンクの裂け目を痛いほど拡げる。
すでにそこはねっとりとした牝の愛液で溢れている。
363まぞが島物語 61:2008/04/29(火) 05:57:48 ID:CICDxa+G
白日夢(3)

食い入るような視線を感じる。
(みられて る  お しり  あそ こ も  ぜ んぶ)
「ああっ  あっ  あ  あっ!」
アヤは夢中で指を走らせた。
ピチュピチュ・・愛液で濡れた音が静まりかえった部屋に響く。
生温い体液は、内股をを伝って流れ落ち、畳を濡らす。
体中から汗が噴き出てくる。
(み てっ !!)
「あっっ!    あ!  あ・・・」
アヤは一瞬のけぞると、ガクンと崩れ落ちた。
ぴくぴくと小刻みに全身が痙攣する。

数分後、アヤは欲情の余韻の中で目を覚ます。
もうすでにあの視線は感じない。
(何かの気の迷いだったのかな・・)
アヤは立ち上がり、けだるそうに窓際に立った。

地面を見ると、さっき干したはずの褌が落ちている。
風で落ちたようではない。
くしゃくしゃに丸められていることが、それを物語っている。
アヤは窓から裸身を乗り出し、その丸められた褌に手を伸ばす。
大切な贈り物を開けるように、その布を広げる。
とたんにアヤの嗅覚は懐かしい匂いを感じる。
(これは・・!)
広げた褌の中央部には、べっとりと白濁した液体が付着している。
(せいえき おとこの  ひとの)
1年間、男の精を受け入れた身には懐かしい匂いだ。

アヤは布に顔を近づけると、その付着した白濁を愛おしそうに見つめる。
さらに顔を寄せる。
ためらうことなく唇をつける。
舌を出して味わう。

(お いしい  わ たしへの ぷ れ ぜんと)

そして生地に染みこんだ一滴さえも残すまいと、無心に舐め尽くした。
364名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 23:37:27 ID:HylQG25o
いいよいいよー
365名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 01:40:47 ID:/BolMvj9
wktk
366まぞが島物語 62:2008/05/05(月) 18:07:58 ID:Dusnb9/9
夏の夜の悪夢(1)

その日の夕刻。
アヤは灯りも点けずに、薄暗い部屋の中で膝を抱えている。

アヤは昼間の淫らな行為を後悔し、自分を責めていた。
(いくら 寂しいからって なんて恥ずかしいことをしちゃったんだろ!)
アヤは母の言葉を思い出した。

(アヤちゃん・・負けちゃだめ・・強く生きるのよ)

(お母さん。ごめんなさい。もう二度としないわ。あんなこと)
「そうよ!私は一人で生きていかなくちゃ いけないんだから!」
アヤは自分の心の弱さに負けまいと、呟いた。

その時、戸口を敲く音が響き、声がした。
「アヤちゃん。いるのか?」
それは松吉の声だった。

「あ・・松吉さん。何 か ご用ですか?」
アヤはドキリとして声をうわずらせながら返事をした。
(昼間、私のこと見てたのは、松吉さんかな)
そう思うとアヤは、とても顔を会わせる気持ちになれなかった。
(もしそうだったら やだな。変な娘だと思われてるかも・・)

「アヤちゃん。港から活きの良い魚を持ってきたんじゃ。うまいぞ、これは!」
「ごめんなさい。今日は食欲がないんです」
「それはいかんな。どこか悪いのか?」
「いえ・・とくに ないんですけど」
「そうか。ま、とにかくここを開けとくれ。せっかく持ってきたんじゃから」

アヤは根負けして、戸をあけた。

「ほう、お似合いの服じゃ」
松吉はジロジロとアヤを眺めた。
「えっ?いつも着てる普段着ですけど・・」
アヤの言うとおり、それは普段着の白いシャツと膝までの長さのスカートだ。
「そうか。そうか。アヤちゃんは何を着ていてもよく似合うのう」
「え・・?そんなこと ない で す」
アヤは松吉の言葉を意味深げにとらえ、語尾を濁した。
367まぞが島物語 63:2008/05/05(月) 18:10:22 ID:Dusnb9/9
夏の夜の悪夢(2)

松吉は大きな鯛と酒瓶を両手にぶら下げてる。
「ほうら。見事な鯛じゃろう。これから台所で料理するでな」
そしてアヤの返事を待つこともなく、ズケズケと上がり込んだ。
「あっ!こまります!」
アヤは女一人暮らしの生活に、突然足を踏み込まれ困惑する。

「遠慮するこたないで。これだけの大物、ワシだけではとても食いきれんのじゃ」
松吉はアヤの制止を意に止めず、ニヤリと笑いながら鯛をさばき始めた。
「魚も女も鮮度が一番じゃよ」
「え・・・?」
アヤは、何気ない松吉の言葉に返答が出来ない。
鱗を鋭利な刃で刮げ落とされていく鯛の姿に、自分の運命を重ねた。

松吉は、料理の支度が済んでも帰る気配は見えない。
アヤは、祖母の葬儀でお世話になった手前、ありがた迷惑だとは強く言えない。
それを見透かしたように松吉は、居間のちゃぶ台の前にどっかとあぐらをかいた。
「アヤちゃん。まずは酒じゃ!」


数時間後、松吉は酔い潰れ、大鼾をかいて眠っていた。
(もうっ!これじゃ帰ってくれそうもないわ)
アヤは食器を洗って後片付けを終え、松吉の寝顔を見た。
松吉は大口を開けて眠りこけている。
当分起きそうにもない。

(この間に、お風呂に入ろうかしら)
アヤは昼間にかいた汗が、不快になっていた。
(とにかくこのままじゃとても眠れないわ)

アヤは静かに居間を出て、風呂を沸かした。
しばらく経って湯が沸いても、松吉はあいかわらず眠りこけている。
(これならお風呂に入っても大丈夫ね)
松吉を起こさないように気を遣い、着替えの浴衣を用意して、風呂へ向かう。

同じ屋根の下に、老人とはいえ赤の他人の男性がいる。
アヤは湯浴みの音がもれないよう、気を配る。
長い黒髪を洗い、汗で汚れた身体の垢を丹念に石鹸でおとしていく。
368まぞが島物語 64:2008/05/05(月) 18:13:11 ID:Dusnb9/9
夏の夜の悪夢(3)

アヤは湯船に浸かりながら、将晃のことを思った。
将晃のことはこの2年間、片時も忘れていなかった。
浜辺で将晃の肩に頬を寄せた、幸福の一瞬。
儚い初恋の終幕。
(まさあきくん どうしてるかな こんな身になっちゃったけど あいたい お話しだけでもいいから)
想いが届かない遠く離れた存在だからこそ、思慕の情はなおさら強くなっていた。

しばらくお湯につかると、湯船をでる。
湯上がりの肌はピンク色に上気し、心地よい石鹸の香りが漂っている。
(あっ!しまった! 替えの下着を持ってくるの 忘れちゃった)
松吉を起こさないことに気を取られすぎていたため、うっかりしていたのだ。
(汚れてる下着穿くの、やだな。とにかく浴衣だけでも着て、部屋に戻ってから着よう)
アヤは直接素肌に黄色い浴衣と紅い帯を纏って、風呂場を出た。


「あっ!目が覚められたんですね?」
居間へ戻ると松吉はすでに起きていた。
ちゃぶ台に酒瓶を置いて湯飲み茶碗で酒を飲んでいる。

(よかった。これで帰ってもらえる)
アヤは内心ほっとした。
「もう夜更けですよ。松吉さん、お帰りになって寝られた方がいいですよ。深酒は身体に悪いし」

松吉はアヤを見ると、待っていたかのように、空になった湯飲みを差しだした。
「そうじゃな もう一杯だけにしておくか。アヤちゃん。じゃ最後に隣へ座って酌をしてくれんか」
「えっ?」
(やだ まだ飲むの? でも最後の一杯を飲まないと帰らないみたいだわ) 

「じゃ、これを飲んだら帰ってくださいね」
アヤは仕方なく、隣へ座り酒を注いだ。
「ああ、美人の酌で飲む酒はうまいのう。ワシにもこんな日がくるとは考えもせんだったわい」
松吉は感慨深げに独り言を言うと、湯飲みをチビリと舐めた。

「良い匂いじゃ。風呂に入ったのか?」
アヤの身体からは石鹸の香りがして、松吉の鼻をくすぐる。
「はい。昼間、汗をかいちゃったし」

「そうじゃな。たっぷりかいておったのう 身体の隅々まで。  じゃがあれは、 汗だけではなかったろう?」
松吉は、その光景を思い出すように、舌なめずりをしてニヤリと笑った。
369まぞが島物語 65:2008/05/05(月) 18:15:37 ID:Dusnb9/9
夏の夜の悪夢(4)

「 ・・えっ?」
アヤは松吉の表情の変化に戸惑った。
(やだ やっぱり みてたんだ このひと)
どうやって、この場をやり過ごしたらいいか思いつかない。

「アヤは、ああやって、いつも一人で自分を慰めておるのか?」
松吉は酒を一気に飲み干すと、追加を催促するように、また湯飲みを差し出した。
「そ そんな・・」
アヤの頬はこわばり、言われるまま酌をする。
酒を注ぐ手が微かに震えている。

「嫌らしい姿を見られて興奮する女なんじゃな。アヤは」
「そ ん なこと な い で す」
「変態め!まったく とんだ変態娘じゃ! お前は!」
松吉はアヤを叱責するように大声で怒鳴る。
アヤの震えが大きくなる。
「寒いのか?アヤ」
松吉は震えるアヤの肩に手を乗せ、そして背中をさすり始める。
「いえ・・ちが」
松吉が自分を「アヤ」と呼び捨てていることに不吉な予感が走る。

「おお、ブラジャーは着けておらんのか」
松吉は浴衣を撫でながら下着の感触がないのを確かめ、意地悪く聞く。
「え?  あの・・さ さっき わすれちゃって」
アヤは顔を赤らめてうつむいた。
「まあ、いつもみんなに裸を見せびらかして喜んでおる娘じゃからのう。要らんわな」
松吉は、からかうように笑う。
「ち ちがいます」
「どう違うんじゃ?」
松吉の手は下に降りて、今度は尻をなで回し始める。
薄い衣を通してアヤの肌の温もりが伝わる。
「パンティも穿いとらんのか?こりゃ 驚いたわい! 想像以上の へ ん た い じゃ!」
松吉は「へんたい」と言う言葉をことさら強調した。
「や めて やめてください」
370まぞが島物語 66:2008/05/05(月) 18:18:32 ID:Dusnb9/9
夏の夜の悪夢(5)

「やめろだと?ワシはお前が昼間、素っ裸で悶えるのを見せつけられたんじゃぞ」
松吉はアヤの腰に手を回して強引に抱き寄せる。
「や だ! かんにんして わすれて おねがい」
松吉はアヤの黄色い浴衣の袂に手を差し込み、乳房をまさぐる。
「そうはいかんわい。ワシを誘うように見せつけて、気持ちよさげに逝きおったくせに」
「たすけ て・・    あやま ち なんです」
「みんなに言いふらしてやろうかの。アヤは手淫三昧の色狂いじゃと」
「ゆるし て」
松吉は湯飲みを置くと、両手でアヤの浴衣の上半身をはがした。
「だ め・・! 」
(やだあ  こんなひと にっ!)
アヤは抵抗を試みるものの、痴態を見られた弱みを握られているため強く拒否できない。
松吉は抵抗が弱いことに自信を得て、アヤを抱え上げ、自分の膝の上に座らせた。

アヤは上半身を裸にされ、松吉の膝の上で赤ん坊のように抱かれている。
薄い布を隔てて、アヤの尻と松吉の一物が密着している。
(かたくなってる!)

「アヤ、どうじゃ。ここでもう一度見せてくれんか」
「え・・ なに を?」
アヤには松吉の発した言葉の意味がよくわからない。

「昼間と同じものを見たいんじゃ。ちょうど、つまみがなかったからのう。余興に見てみたいと思うてな」
「よきょう?」
「そうじゃ アヤが悶えるのを見ながら酒を飲むんじゃ。こりゃ最高だで」
「そ そ そんな みせものじゃ ない です!」
「違うぞ。本当は見せたいんじゃろ?お前はそういう女じゃ」
「どうなんじゃ。見せるのか。それともお前の本性を皆にばらしてもらいたいのか。どっちじゃ」

「どっちも いやぁ」
「アヤ。知っておるんじゃぞ。お前が昼間、ワシの子種を舐めたのを。うまそうに貪ったのを」
そう言うと松吉はアヤの右手を取り、浴衣の衽の間へ持っていく。
「そこ まで みて たんですね」
アヤは松吉を恨めしそうに見つめた。
黒い瞳が動揺して焦点が定まっていない。
「アヤ。お前は変態じゃ」
松吉は宣告するように言い放った。
371まぞが島物語 67:2008/05/05(月) 18:20:31 ID:Dusnb9/9
夏の夜の悪夢(6)

松吉がもどかしそうにアヤの浴衣の衽をはだける。
紅い帯だけがきつく裸身に巻き付き、浴衣はすでに身を包む役目を果たしていない。
アヤの左腕を取って、松吉の首に廻させる。

アヤは松吉の顔を見つめながら、股間においた右手の指をおずおずと動かし始める。
(みられてるのにっ わたしったら なんて こと してるの)
自分がこの貧相な老人の膝でオナニーをしていることが信じられない。
(わるいゆめ  そう あくむ なのよ)

松吉は湯飲みを片手に、膝の上で自慰を始めたアヤを、満足そうに見つめ返した。

アヤの指の動きがだんだんと速くなっていく。
松吉の首に廻した腕に力がはいる。
ぴちょぴちょぴちょぴちょ・・指に反応する淫肉の悲鳴が聞こえる。
「あっ あっ あっ あっ・・・」
眉間に屈辱と快楽の間でたたかう皺が現れる。
それでも必死になって、松吉の目を見つめる。
だが間もなく、松吉を見るアヤの目が虚ろになって、唇の端から涎がしたたる。

「 あ あ あああああっ!  い っ くぅぅ!」

首筋に廻した左手が力尽きて、だらんと落ちる。
ぴくんぴくん・・余韻を感じて膝の上で肉体が跳ねる。

「アヤ。お前は へ ん た い じゃ」
松吉は己の腕の中で堕ちていくアヤに向かって、冷酷に告げた。
372名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 20:49:00 ID:XErl/pIX
GJ
いい感じよー
373名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 01:22:18 ID:H6Ul8yse
GJ
374名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 01:54:02 ID:Swp29z89
松吉に変態とか言われたくねえw
375名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 02:32:04 ID:q+yBi7ad
>>374
…と言われたという事は、貴女はアヤなんですね
そんな言葉づかいでは変態みたいですよ
376まぞが島物語 68:2008/05/07(水) 21:37:00 ID:1Chv+HyP
失われた誇り(1)

アヤは将晃と浜辺を歩いている。

(アヤ。その服 可愛いね)
将晃は優しくアヤに微笑みかけている。
(ありがと・・この服・・)
と、アヤが自分の服を見ると、次の言葉が出てこない。
アヤが身に付けているのは、羽毛のような褌ひとつだ。
将晃はアヤを見て悲しそうに沈黙する。

「まさあきくんっ!」
アヤは叫ぶと、  夢から覚めた。


「お目覚めじゃな。アヤ」
「松吉さん・・」
少し離れて、目前には、松吉があぐらをかいて、酒を飲んでいる。
アヤは壁に背をもたれて、両足をM字に拡げて座らされていた。
忌まわしい現実に引き戻され、アヤは落胆する。

「よく眠っておったのう。あまり気持ち良さそうなんで、声をかけづらくてな。 よいしょっ・・と」
松吉はゆっくりと立ち上がり、アヤに近寄ってくる。
「じゃが、おかげでお前の裸を堪能して、うまい酒が飲めたわい」

「いやっ! これは  なに? わたしに なにしたの?」
(手が動かせないっ!  首が重いっ! なんなの?)

「下着なしでは あまりにも不憫じゃからな。寝ておる間に着せてやったぞ」
松吉は怯えるアヤの頬を手のひらで撫でた。
「それから、ワシが昔、飼っておった雌犬の首輪を嵌めてやったで」
松吉の手はアヤの首を撫で、首輪の締め具合を確認する。

「なぜ・・こんなことを?」
アヤは抗おうと体をよじる。

「アヤ。無駄じゃ。手は動かんぞ。後ろ手に縛っておるんじゃ」
いたぶるように松吉の手は下に降りていき、柔らかい乳房を撫でる。
「いや。やめてっ 意地悪しないで ください」 
両手を後ろ手に封じられたアヤは首を振り、ただ揉まれるのをじっと耐えることしかできない。
377まぞが島物語 69:2008/05/07(水) 21:43:16 ID:1Chv+HyP
失われた誇り(2)

松吉の手は、さらに腹部の下へ降りていく。
下腹部の陰毛部分に辿り着くと、指先でその縮れ毛を弄ぶように引っ張る。
松吉の指にアヤの艶やかな繊毛がからみつく。
敏感な皮膚が、松吉の意のままに引っ張られる。

(えっ?  下着を 穿かせてくれてるんじゃないの?)
アヤは怖々と自分の股間に目をやる。
「あっ! こ れは あのときの・・」

それは以前、物干しに掛けてあった褌だった。
糸のような麻縄が腰紐になり、わずかな薄布が亀裂を被っている。
しかし、黒々とした陰毛の大部分が、白布からぶざまにはみ出している。


アヤが松吉の膝の上で気を失ってから、すでに数時間が経過していた。
この間アヤは、昼間の疲れと慣れない酒で、深い眠りに落ちていた。
松吉はアヤが眠りに落ちている間に、紅い帯をほどき全裸に剥いた。
次に、自分の家へ帰り、首輪と鎖と荒縄、そして手製の褌を持って来た。
そして服従させるための首輪と鎖をアヤに装着し、両手を荒縄で後ろ手に縛った。
さらに無防備な下半身に、自分好みの卑猥な褌を締めさせたのだ。


「よく似合うぞ。アヤ。毛がいっぱいはみ出て、お前の淫乱ぶりがよくわかるわい」
「ひどい あんまりです」
「まったく 恥ずかしい女じゃ」
松吉は笑いながら麻縄をつまみ、強く引っ張る。
白布が亀裂に食い込み、敏感な肉の蕾を刺激する。
「ああっ! もう もう やめてえ!」

「いや、まだまだじゃ。 このまま 外を散歩させてみようと考えておったところじゃ」
「そ・・そん なぁ ひ どい!」
「せっかく雌犬になったんじゃ。記念の散歩じゃ」
「・・それだけは ぜったい いやです 許してっ」
「なあに大丈夫じゃ。外はまだ夜明け前じゃ。誰もおらんわい」
「だって ・・  いやなん ですっ」
「何が嫌なんじゃ?」
「だって・・はみ出した  い 陰・・毛をさらけだすなんて 辛すぎます  お願いです そんな酷いこと やめ・・」 
「そうか 毛が見えんのならいいんじゃな?」
「え? ゆるしていただけるんですか?」
「質問に答えるんじゃ。この毛を見られなければワシの言うことを聞くんじゃな?」
松吉はアヤの陰毛を弄ぶように撫でる。

「 は・・は い」
アヤは戸惑いながら、その意味を深く考えきれず答えた。
「よしっ!わかったわい。さあ立つんじゃ!」
そう言うと松吉は、アヤの身体を支えて立たせる。
首輪にはずっしりと重い鉄の鎖が繋がっている。
松吉はその鎖を握り、アヤを犬のように引く。
378まぞが島物語 70:2008/05/07(水) 21:50:52 ID:1Chv+HyP
失われた誇り(3)

アヤが連れてこられたのは、さっきまで入っていた風呂場だった。
まとわりつく湿気と石鹸の香りが、アヤの残り香を連想させる。
「ここで なにを するんですか?」
アヤは不安になり、松吉を見た。

松吉はそれに応えず、手桶に風呂の残り湯を汲む。
「生温い 良い湯加減じゃ 」
あろうことか、松吉はその手桶を口に運ぶと、ゴクゴクと一気に飲み干した。
「くぁー! うまいのうっ! 酔い覚ましに最高じゃで アヤからたっぷりと出汁が出とるでな」

(ひいっ! きたない くるってる このひと)
アヤは松吉の奇行に、恐怖を覚え身震いをする。

「どおれ ワシ好みの雌犬に生まれ変わらせてやろうかの」
松吉はもう一度湯を汲み、口に含むと、アヤの身を締めつける麻縄をほどいた。
「あっっ!」
突然、陰部を晒されるが、アヤはそれを隠すすべすらない。

松吉はほどいた褌の紐を、怯えるアヤの口に咥えさせる。
アヤの腰に手を添え、体の前にしゃがみ込む。
目の前に、艶やかな黒い若草が生い茂っている。
酒濁りの薄汚れた目で、食い入るように、その草むらを鑑賞する。
次に、そこを目がけて、ぶぁっと、口に含んだ湯を吹きかける。
一瞬で霧状の湯が、アヤの股間を濡らす。
陰毛が濡れて、怪しく輝く。

「お別れじゃ。アヤ」
そう言うと、松吉はアヤの陰毛が生えている地肌に、石鹸を塗りつけた。

「い・・いやあっ それは だめぇっ!」
アヤは松吉の思惑を察して叫んだ。

「アヤ。騒ぐんじゃないで。怪我をするからのう」
松吉の手には、剃刀が握られている。
「ゆるしてっ ゆるしてぇっ ゆるしてえっ!」
アヤは頭を何度も何度も横に振る。
(いやあっ! なんで こんなことをっ?!)

しかし松吉の動きは止まらない。
アヤの柔肌に、冷たく光る剃刀を、ピタリとあてる。
一瞬だけ力を込めて、肌の上を滑らす。
非情な冷たい刃先が、成熟した女の若草を刈り取る。
剃刀が滑った部分の陰毛が消え失せ、青白い肌が剥き出しになる。
剃られた陰毛は無惨な姿で、剃刀にまとわりついている。
松吉はその行為をアヤに確認させるため、縮れ毛の付いた剃刀を見せつける。
アヤの切なげな表情を眺め、満足気に笑う。
松吉はまとわりつく陰毛を湯で洗い流し、再び刃を這わせる。

本人の意に反して、じょじょにアヤの下腹部から黒い陰りが取り払われていく。

数分後、そこには大人の女の装飾を完全に失い、放心したアヤが立ちすくんでいた。
白磁のような恥丘と剥き出しの亀裂が、松吉の好奇の目に晒されている。

(なんて浅ましい姿にされてしまったの こんな老人に 陰毛を剃られて 雌犬扱いされるなんて)
379名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 22:07:53 ID:vPzLMjZ8
GJ
380名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 16:08:43 ID:zYPEQ4T9
GJ
381名無しさん@ピンキー:2008/05/17(土) 23:39:46 ID:XNapSswy
いい感じよー
382まぞが島物語 71:2008/05/24(土) 16:47:42 ID:NARcEPvk
朝陽の中の再会(1)

「発情した雌犬の臭いが尻の中からプンプンするで。アヤ」
「松吉さん かんにんしてください もし 誰かに見られたら 私・・」
アヤは後を振り向いて松吉に懇願した。

夜明け前の浜辺。
穏やかな波音に包まれる暗闇の世界。
アヤはきわどい褌のみを纏い歩かされている。
首には黒革の首輪。
首輪に繋がれた鎖は、松吉の右手に握られている。
松吉は懐中電灯を左手に持ち、アヤの背後からその裸身を嬲るように照らし出す。

「松吉さん おねがい・・」
懐中電灯が羞恥に苦悶するアヤの表情を映している。

「嫌なのか?アヤ」

アヤはコクンと首を縦に振る。
松吉はアヤに近寄り、股間の布に指を当てる。
「うそつきめ。こんなに濡らしおって!」
アヤの股間は細い布が食い込んでいて、愛液があふれ出ている。
電灯で照らすと内股まで垂れているのが見て取れる。

「へ ん た い めっ!」
「いやああぁっ! ちがうってえ! これはちがうんですっ! たすけてっ! ゆるしてぇ!」
(わたし  へんたいじゃないもん)
383まぞが島物語 72:2008/05/24(土) 16:50:13 ID:NARcEPvk
朝陽の中の再会(2)

「おお、夜明けじゃ。アヤ」
東を見ると、太陽が空と海面を照らし始めている。
白々と辺りが明るくなってくる。
「どうじゃ。雌犬になった記念日に、ふさわしい一日の始まりじゃな」

アヤは自分の置かれた境遇を忘れて、荘厳に輝く朝陽に見とれる。
「きれい・・」
時間が経つにつれて、アヤの姿が朝陽の中に鮮明になってくる。

松吉は脇に立ってアヤの横顔に見入る。
風に揺れる髪、長いまつげ、、美しい鼻。
大きな黒い瞳は、汚れを知らない少女のままだ。
その横顔には、神々しささえ感じる。
(きれいじゃ。わしはこんな極上の娘を手に入れたんじゃ)
蛇が鎌首をもたげるように、松吉の征服欲が湧いてくる。

松吉はズボンのファスナーを降ろし、陰茎を取り出す。
その陰茎は年齢にもかかわらず、すでに凶悪な怒張に変身している。
「アヤ。雌犬最初のお務めじゃ。」

「え・・?」
アヤは不安げに松吉を見る。
松吉の陰茎がアヤを求めて勃起している。
(す ごい! なんておおきさなの こんなに おおきいなんて・・)
想像を超える陰茎の大きさに圧倒され、アヤは思わず息をのむ。

「ワシの一物を清めるんじゃ」
松吉は一物を右手で握り、左手でアヤの頭を押さえる。

「いやですっ・・そんなこと」
アヤは小声で拒否し、頭を横に振る。
しかしその視線は、松吉の巨根に釘付けになり離れることができない。

「何じゃとお?このまま島中を引き回されたいかっ!?」
松吉は加虐的な笑みを見せると、さらに頭を押さえた手に力を入れる。
384まぞが島物語 73:2008/05/24(土) 16:52:00 ID:NARcEPvk
朝陽の中の再会(3)

「・・」
ゴクリと唾を飲み込み、アヤはゆっくりと跪く。
まるで松吉の巨根に魅入られたように従順になっていく。
(こんなものを おくちにいれるの?)

「さあ、舐めろ!心を込めてなっ!」
松吉は巨根をアヤの鼻先に突き出す。

「・・ぅっ!くさ いっ!」
とたんに猛烈な汚臭がアヤの嗅覚を襲う。
アヤは我に返って、とっさに顔を背ける。

しかし松吉はそれを逃がさない。
「そうじゃろ!しばらく洗っておらんからな。しっかり汚れを取るんじゃぞ!」
アヤの唇に醜悪な臭いを発する一物を強引に押しつける。
「ほうれっ!ほうれっ!」

アヤは抵抗を見せるものの、次第に唇を開いていく。
「うぐ・・!」
(にがい!)
ほどなくアヤは松吉の汚れた巨根を口いっぱいに頬張されてしまう。

「そうじゃ。そうじゃ。これからお前にとって至上のものとなる宝じゃ。大切に扱え」
松吉は飼い犬を賞めるようにアヤの髪を撫で、口中の奥を目がけて腰を振る。
385まぞが島物語 74:2008/05/24(土) 16:54:24 ID:NARcEPvk
朝陽の中の再会(4)

「おお、そうじゃ。昨日の夕方のことじゃ。お前の淫臭に引き寄せられて若い男が来ておったぞ」
松吉はアヤを見下ろしながら、思いついたように話し始めた。

「うぐ・・うぐ・・?」
松吉の巨大な陰茎が、無情に打ち込まれていく。
アヤの愛らしい口はすでに、松吉の欲望を満たす性器でしかない。

「そいつとは家の前で偶然出くわしたんじゃ。  ええぞ!ええぞ!お前も首を動かすんじゃ」
「うぐっ・・うぐっ・・うぐっ・・」
アヤの口中を松吉の陰茎が激しく出入りする。
アヤは松吉の陰茎を味わうことに没頭し始める。
口の端からねっとりとした涎が垂れる。

「お前の家の灯りが点いとらんかったからな。ワシに訊ねおったわ」
「うぐっ・・うぐっ・・うぐっ・・」
「アヤは留守なんでしょうか?と、とぼけたことを聞きおったわい」
「・・・・・」
ふいに松吉の話が気になり、アヤの首の動きが止まる。

「首を動かすのを止めるんでないわい。お前の口は生温くて良い気持ちじゃ。こりゃ、癖になりそうじゃ」
アヤの後頭部を両手でつかみ、淫具のように扱って前後させる。
「うぐっ・・うぐっ・・うぐっ・・」

「そこで窘めてやったわい。一人暮らしの女の家に暗くなって来るのは礼儀知らずのやることじゃ。とな」
「うぐっ・・うぐっ・・うぐっ・・」
「その若造、すごすごと肩を落として帰っていったわい・・おっおっ」
「う・・ぐ・・う・・ぐ・・」
「そこじゃ!  そこじゃ!  じゃが少し其奴がいじらしく思えてきてのう。言うてやったわい」
「うぐ・・うぐ・」
「明日の夜明けにこの浜に来てみろ。ワシがアヤを連れて来てやるで。とな」
「・・!」
「ワシもつくづく優しい男じゃのう。なあ、アヤ」
「・・・」

「そいつの名は何と言うたかのう・・そうじゃ。思い出したわい。将晃じゃ。お前の昔の男じゃ」
「うぐぅっっ!!」

アヤは人の気配を感じて、松吉の陰茎を振り払う。
「げほっ・・げほっ!」
立ち上がり、恐る恐るその気配の主を見る。

「ま・・まさあき  く ん!」
そこには片時も忘れなかった、懐かしい男が立っていた。
386まぞが島物語 75:2008/05/24(土) 16:57:07 ID:NARcEPvk
朝陽の中の再会(5)

将晃の目には信じられない光景が映った。
それはずっと想い続けた、愛しい初恋の少女のあられもない姿だった。
「ア ヤ・・」
将晃はその姿にそれ以上の声が出せず、唾を飲み込んだ。

朝の陽光を浴びて女神のようにきらめく美しい裸身。
二年前の少女とは比べものにならない完成された肢体。
それを大自然の中で惜しげもなく晒している。

忘れようもない艶やかな黒髪。
あどけなさが残る、潤んだ大きな瞳。
美しく整った鼻。
あの時「幸せよ・・あなたと今一緒にいるもの・・辛くはないわ」と呟いた、かわいい唇。

だが、その唇は、たった今まで隣の貧相な老人の巨根を咥えていたのだ。
愛しい唇は、彼女の唾液と老人の体液でねっとりと濡れている。

そして、可憐なその首には不釣り合いな器具が巻かれている。
隷属を現す黒革の首輪と鉄鎖。
その鉄鎖は老人の手にしっかりと握られている。
両手は後ろ手に縛られて、裸体を隠す自由すら許されていない。

つんと乳首がたった豊満な乳房。
本来であれば女性としてさらけだしたくない部分。
しかし、そこは水着の痕さえなく、小麦色に日焼けしている。

股間は申しわけ程度のわずかな白い褌を纏っている。
だが、それはもはや褌と呼べる物ではない
肌に貼りついた布の切れ端にしか思えない。
陰部の繊毛はすっかり剃られて、あるべき所には滑らかな恥丘が剥き出しになっている。
その部分だけが他の部分より白く、たった今剃り上げられたのは明らかだ。
白い布は悲しい程小さく、上部からは女の裂け目の先端さえ覗かせている。
陰毛に守られていない肉の亀裂は、成熟した肢体とは対照的に幼女を思わせる。
薄い布は陰部に非情に食い込み、一筋の縦皺がこの女の構造をくっきりと浮き彫りにしている。
387まぞが島物語 76:2008/05/24(土) 16:59:51 ID:NARcEPvk
朝陽の中の再会(6)

「おお、将晃。約束どおりアヤを連れてきてやったぞ」
松吉は鎖をを引き寄せると、アヤの形の良い乳房を右手で掴み、乱暴に揉んだ。
「しかし、残念じゃったな。昨日までのアヤは、もう居らんで。ここにいるのはワシの飼っておる雌犬じゃ」

アヤは目を閉じて、松吉の傲慢な行為を無抵抗に受け入れる。
(あいたかった ずっと まってたの でも もう もどれない こんな みじめな すがたに なってしまった)

「アヤ。挨拶をするのを許してやろう。昔、好きだった男にな」
松吉はさらにアヤの股間に手を伸ばす。
節くれだった二本の指先で、滑らかな恥丘の亀裂をまさぐる。
残忍な指は、柔肉の狭間に隠れた肉の豆をさらけだす。
初々しい豆が、松吉の手で朝陽の中に剥き出しにされる。
松吉の指がアヤの愛液にまみれて光る。
(あぁっ だめぇ そんなことしちゃぁ まさあきくんに みられ・・)

「はっ は・・い」
アヤは屈辱と哀しみを見せぬよう、精一杯微笑んだ。
(けいべつして わらって  そして きらって わたしは いやしい おんなにおちてしまったの) 
もはや将晃と自由に話すことさえできない身になったのだと悟る。
「 お久しぶり よく見てね 大人になった 私を 」

「さ。アヤ。帰るで。これからたっぷりとワシの子種を、この中に流し込まねばならん」
松吉は将晃に、自分との関係を見せつけるように、アヤの柔尻をピタピタと叩いた。

「はい ご主人 さま  一滴・・残らず アヤの中に流し込んでください」
(まさあきくん しあわせになって!)
アヤは厭うぞぶりも見せず、松吉の手を求めるように、ふくよかな尻を悩ましげに振る。

「まったく、とんでもない淫乱な雌犬を飼うてしもうたのう」
勝ち誇って松吉が笑う。
そして重い鎖を引っ張り、歩き出す。

(さようなら・・まさあきくん だいすきな ひと)
アヤは将晃から目をそらすと、松吉のあとに続く。
甘酸っぱい思い出と決別するために。
388名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 16:16:39 ID:QGLFH1uP
GJ!!
まだ続きそうで安心した
389名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 19:52:23 ID:0W7XLKUi
>>387
>甘酸っぱい思い出と決別するために。
俺はこの話とは決別しないぜ! GJ!
390名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 04:14:06 ID:dnQfSgXc
GJ!
391名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 18:12:41 ID:oY61L2Av
松吉GJ!
392名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 12:58:08 ID:b6mEi0vT
ほす
393名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 14:04:36 ID:qhmoWPdc
父親の前では淑女、僕の前では淫らな悪女
そんな遺産目当ての継母さん来てください
394名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 06:04:47 ID:QSDrMjHw
GJ!
395名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 08:05:04 ID:VKoB8Z9F
>393
遺産あるのか。
396名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 02:25:55 ID:JEBB08jU
GJ!
397まぞが島物語 77:2008/06/21(土) 16:35:25 ID:3y3ZT80Y
背徳への誘い(1)

日は昇り、蒸し暑い一日が始まっている。

家へ帰り着くと、松吉は庭先でアヤの鎖を外した。
そして背後に回り、手首の縄を解く。
「ほれ、もう我慢できんじゃろ。先に入って支度をせい!」
松吉は犬を放つように、アヤの尻を叩いた。

「・・はい」
アヤは尻を叩かれることに対して、もはや抵抗感を失っている。
アヤは家の中へ一目散に駆け込み、自分の部屋へ入る。
そして、押し入れから自分の布団を取り出し、まっ白なシーツで被う。

アヤにとって、昨日まで考えもしなかったことだ。
隣に住む貧相な老人・・異性としてまるで意識をしなかった存在。
愛情のかけらさえ感じたことのない人間。
それが今、自分に冷酷で甘美な命令を下す、絶対的な主人となっている。
アヤは取り憑かれたように、その老人との性行為をするため、布団を用意する。
それもアヤが毎日寝起きする、自分だけのプライベートの場所と寝具で。
これから、その老人をここに迎え入れるのだ・・抱いてもらうために。
押さえきれない肉体の疼きを、いやしてもらうために。

はしたない行為だとは、もちろんわかっている。
嘲笑され侮蔑される行為だと、痛いほどわかっている。
(アヤ。おまえはへんたいなのよ! へんたいなんだからっ!)
アヤは自分自身を罵る。
(いいの いまは・・いまだけは アレがほしい)
そして夜明けに自分の口を蹂躙した、松吉の巨大な陰茎を思い出す。
アヤの陰部はすでに、松吉の巨根を待ち焦がれて、じっとりと濡れている。

アヤは皺一つ無いようにシーツを整え、枕を二つきちんと並べて置く。
ふと脳裏を将晃の面影がよぎる。
(まさあきくん・・ごめんね・・)  
2年の間に、たくましく成長した将晃の姿が、まぶたに焼き付いている。
(まさあきくん・・素敵だったよ かっこよくなってた)
しかし、我に返るとアヤは頭を横にふった。
(だめっ!わすれなくちゃ 私はこれから松吉さんに抱いてもらうんだから!)
398まぞが島物語 78:2008/06/21(土) 16:40:19 ID:3y3ZT80Y
背徳への誘い(2)

アヤは褌を外し、きちんと折りたたんで枕元に置く。
裸身に唯一身に付けているのは、細い首に巻かれた黒い首輪だけだ。
それに手を掛けるが、動きを止め、外すことを思いとどまる。
(これは 外しちゃいけない 松吉さんが許してくださるまで)
アヤは布団の傍らで正座をして、松吉を待った。


「可愛い雌犬じゃ。アヤ。そんなにワシが欲しいか?」
まもなく松吉が悠然と部屋に入ってきた。
松吉は、きれいに敷かれた布団とその上に並べられた二つの枕を眺め、満足そうに笑った。
松吉はすでに衣服を脱ぎ、全裸になっている。
肉のそげ落ちた貧弱な老体に、不釣り合いな巨根が目を引く。

「・・は  はい と・・とても ほしいんです」
(これから これが はいる わたしのなかに)
アヤは黒く大きな瞳を潤ませて答える。

アヤは18才になって3週間が過ぎていた。
つまり源三の手を離れてから3週間が経っている。
もちろんその間、男性との性行為は行っていない。
アヤは17才になってから一年間のほとんどの時間を、源三に犯され続けた。
男の欲望に慣らされたアヤの肉体は乾ききり、施しを求め始めている。
性行為を嫌う意志に逆らい、アヤの肉体は男の肉体に飢えていた。
そしてその肉体の飢えは、貞操観念を蝕むほど、限界を超えていた。

(おおっきいっ・・すごい!)
アヤは松吉の巨根に見とれ、それが与えてくれるであろう悦楽にときめいた。

「何が欲しいんじゃ?アヤ」
松吉は自慢げに己の巨根を見せつける。

「これ・・これです・・」
アヤは松吉の巨根に引き寄せられるように、顔を近づける。
その一物は、アヤがすっかり垢を舐め取ったため、先ほどの汚臭を発していない。
赤黒く光り、そそり立ったその巨根は、アヤを淫欲の世界へと誘っている。
(すき すきなの! これ)
アヤは両手で松吉の巨根を撫で、うっとりとその一物に見とれる。
その瞳からは、あどけなさが消え、淫靡な輝きで光っている。

アヤはその切っ先に口づけをしようと、唇を近づけた。
399まぞが島物語 79:2008/06/21(土) 16:44:40 ID:3y3ZT80Y
背徳への誘い(3)

「アヤ! まだじゃっ! おあずけじゃっ!」
あとわずかで唇が先端に触れる、という寸前で松吉はアヤの額を押さえた。
意外にも松吉は、己の男根を吸おうとするアヤの行為を止めさせた。

「えっ?!なぜ?」
(やだあ! なぜ?  ほしいのに! ほしいのに!)
アヤは自分の欲望が否定され、不満そうに松吉の顔を仰ぎ見る。
両手は、まるで子供がおもちゃを離さないかのように、しっかりと男根を握りしめている。

「よいか? アヤ。ワシはお前を決して甘やかしはせんぞ」
松吉はアヤの顎に指を這わせる。

「・・? はい」
アヤは松吉の言葉の意味を理解できぬまま、こくりとうなずいた。

「お前はずいぶんと網元さんに可愛がられたようじゃな」
「そんな・・!可愛がられたなんて・・ちがいます!」
不意に源三との行為を思い出し、アヤは首を横に振る。

「わかるぞ ワシには!網元さんはお前の肉体に狂わされたのじゃ」
松吉はアヤの顎に力を入れ、立つことを促す。
アヤは、その力に逆らうことなく静かに立ちあがる。

「じゃから、お前を手放したくない一念で可愛がったのじゃ」
松吉は無骨な両手で乱暴にアヤの乳房を揉み始める。
「あっ  あっ いたっ・・!」

「そこが間違っておったのじゃ。だからお前は網元さんに満足できなかったのじゃ」
さらにアヤのつんと上を向いた乳首をつまみ、ぎゅっと力を入れる。
「痛っ!  痛いっ!」
アヤの顔が苦痛に歪む。

「お前はしょせん雌犬。性の奴隷になるための変態女じゃ。それを肉体に教え込むことを忘れておったのじゃ!」
「あっ ああっ! いいいっ!」
アヤの全身には、感じたことのない快感が走る。

「じゃがワシは違うぞ!アヤ。ワシはお前を淫獄に堕とし、服従する喜びを教えてやるで!」
「はぁっ ・・はい おとしてください このまま」
アヤはたまらず、松吉の肩に両手をかけた。

「さあ、服従の証をみせるのじゃ。アヤ」
松吉が意地悪く見つめて笑う。

「もっと くるわせて ください」
アヤはとろんとした目で松吉の顔を見つめ、自らその唇を重ねた。
それはアヤが、自分の意志でキスを求めた、最初の行為だった。
400名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 11:54:13 ID:u8N8ArY3
GJ
頑張れジイサン
401名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 02:43:19 ID:mYO/t3pr
がんばっちょるのぅ
402名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 00:11:30 ID:uKPGTBXn
保守
403名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 17:41:22 ID:lUjBpcEW
続きまだー?
404名無しさん@ピンキー:2008/07/18(金) 18:01:13 ID:OM9khBrR
あげ
405名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 21:45:34 ID:u1jEmt4W
保守
406名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 00:32:20 ID:PeztnDHI
保守
407名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 23:28:53 ID:t27lKzsS
>>51の続きを期待します
408名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 18:00:02 ID:tFKt/SjP
いらねんじゃね?
409名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 03:56:37 ID:Ra9JKah1
お前の意見は聞いてないんじゃね?
410名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 21:46:12 ID:XVWjLxbl
圧縮回避保守
411名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 03:16:37 ID:yRR0Hyxw
清楚でエッチなことが嫌いな女も、一度"経験"すれば
ぐっとエロくなるものだ

クラナドの公子さんとかの乱れる姿が見たいぜ
412名無しさん@ピンキー:2008/08/06(水) 20:44:28 ID:WAdtJNb4
( ノω^)
413名無しさん@ピンキー:2008/08/08(金) 05:00:41 ID:2ie50MhI
保守 支援
414名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 01:54:55 ID:GKQ0WYTD
保守
415名無しさん@ピンキー:2008/08/18(月) 22:40:14 ID:EjL9M5zZ
保守
416:まぞが島物語 80:2008/08/23(土) 00:15:40 ID:co7N53Ss
堕天使は魔女のように笑う(1)

アヤは松吉の唇に自分の唇を這わせ、舌先を入れる。
しなやかなピンクの舌は松吉の舌にからみつく。
アヤは、狂ったように松吉を愛撫する。
無精ひげを舐め、首筋を舐め、貧弱な老体をゆっくりと時間をかけて舐め尽くす。
(はやく なめさせてください これを)
アヤは松吉の巨根を頬張りたい一心で奉仕を続ける。

それは松吉への愛情からではない。
あくまでも肉欲を満たしたいからにすぎない。
アヤは1匹の雌になって松吉の肉体を求めた。

「よかろう。思う存分、味わうがええ!」
松吉は布団の上に大の字になって寝転がる。
「舐めるんじゃ アヤ」

「あぁっ ありがとうございます!」
アヤは大きく広げられた松吉の足の間に跪く。
(もう ほんとに がまんできないっ!)

アヤは両手で男根を握りしめ、妖艶に笑う。
(すきっ すきっ だいすきっ!)
巨根の先端からは、透明な液体が滴り落ちている。
アヤはごくっと息をのみ、ゆっくりと軽く口づけをする。
先端の液体を掬い取るように舌全体で舐め上げる。
小さい口を精一杯開けてその巨大な性器を頬張る。
頭を上下させて亀頭を摩擦する。
「うぐっ うぐっ うぐっ・・・」
黒髪が乱れるのも気に掛けず、無心に愛撫を続ける。

「ううっ こ こりゃ凄い ええぞ つ 次は ここじゃ・・」
松吉は快感に悶えながら、両足をさらに拡げ腰を浮かす。

アヤは屹立した一物を口から外すと、その下にある肉袋を両手で持ち上げる。
ひんやりとしたその塊には、二つの丸い肉玉が入っているのがわかる。
アヤはそれにも性技を凝らし、舌を這わせ口に含む。
大切な宝物を愛でるように。

「ええぞ ええぞ ここにはこれからお前の中に放つ子種が詰まっておるんじゃ」
松吉は頭を起こして、一心に己に奉仕するアヤを見つめる。
「お前の中に入りたくてたまらん奴らじゃ。お前の腹の中を泳ぎ回りたくてな」

「あっ ああぅ  はあ はぁ はやく きて わたしのなかに なかにはいって わたしを せいふく して」
アヤは松吉の陰嚢にしゃぶりつく。

「よおし!よおし!それでこそ雌犬じゃ!さあて 締めはここじゃっ!」
松吉は自分の両足を持ち上げ、その醜悪な肛門を晒した。
417まぞが島物語 81:2008/08/23(土) 00:25:18 ID:co7N53Ss
堕天使は魔女のように笑う(2)

「えぇっ?・・」
一瞬意味がわからずアヤは躊躇する。

「ほれ 舐めるんじゃ ワシのケツを。さあっ!」
松吉は催促して腰を振る。

「・・・だ・・だっ  て」
アヤは汚れた松吉の肛門にためらう。

「ほれ どうしたんじゃ! 欲しいんじゃろ? はよう 舐めろ!」
松吉はためらうアヤを楽しんで、その薄汚い肛門を拡げる。
「堕ちるんじゃ。アヤ。狂うのじゃ。アヤ。お前は変態なんじゃから な!」

「あぁっ! あああ・・・!!」
アヤは大きく叫ぶと、目を閉じて松吉の肛門に口づけをする。
そして舌を這わせ、その汚れた排泄口を舐め始める。
(もう どうなっても いい!!)
アヤは松吉の尻に頬摺りをして自分を納得させた。

「さあ ワシも我慢できなくなったわい。この雌犬め!ワシの上に跨れ!」
松吉は己の尻に顔を埋めるアヤの頭を撫でる。

アヤは言われるまま顔を上げ、老体をまたぐ。
そそり立つ陰茎に手を添えて、自分の陰部に当てる。
「は はい  いいんですね いれても アヤの中に」
「ええぞ アヤ お前のいやらしい内蔵の奥まで突いてやるわい」

「う うぅっ あああっ! はあはあっ! おおき  い! おおっき  いいいっ!!!」
アヤの肉体が松吉の巨大な陰茎に貫かれ串刺しとなる。

「と とど いてる おくにぃ いやぁあああ!」
突き刺された瞬間、アヤは一瞬だけ我に返った。
(ヤダ ナンデ コンナコト・・マサアキ クン マサアキ、、)

しかし、体を裂く快感に、その意識はすぐにかき消える。
アヤは自ら大きく腰を動かし、その快感に呑まれていく。
しなやかな肉体が老体の上で踊る。
「あぁっう あっうう!いいっ!いいっ!いっっいっ!」
言葉にならない喘ぎ声が口から漏れる。

その時、家の外で人の声が聞こえた。
「アヤ いるのか?」
その声の主は紛れもなく、将晃だった。
418名無しさん@ピンキー:2008/08/23(土) 03:30:05 ID:biHQ4Tln
GJ!
がんばってくだされ
419名無しさん@ピンキー:2008/08/23(土) 20:18:53 ID:tW1pFbFZ
おおっ、待ってました!!
420名無しさん@ピンキー:2008/08/24(日) 03:21:35 ID:MhfA2cy7
GJ!!
421名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 23:48:35 ID:qvBZQfVl
エロ哀しい
422名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 18:53:19 ID:sFsMOwpe
まさかまさあきごときに邪魔されるのか?
がんばれ松吉!!
423名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 04:12:30 ID:mDh+IGHB
男を寄せ付けないクールな感じの女性って、清楚とは違うのだろうか
424初めてのカキコ:2008/09/10(水) 05:13:26 ID:Ee1JBFbz
「おはよーございます♪」
俺、高原 諒は今高校2年生。部活は男子バレー部に所属していて今日は朝練習の日だ。
「諒君、おはよ♪」
彼女は本郷 笑。男子バレー部のマネージャーで3年生。名前の通り笑顔が可愛く、スタイルも良い。いわゆる美人だ。
「諒君、相変わらず早いね♪また1番だよ」
「それを言うなら本郷さんでしょう。本郷さんが朝1番早いじゃないですか」
「ウフフ。そうね。」
こんなに早い本当の理由は、彼女と会話するためだった。もちろん、この時だけしか出来ない訳ではないが、周りには他の部員もいる。
つまり2人きりで会話するのは、この時しかないのだ。
「諒君聞いてよ。今日の7時間目は保健だよ…。あの先生キライなんだよね…」
「じゃあ本郷のトコに来たらぶんなぐれば良いじゃないですか?」
「そんな事しません♪あら、顧問の先生の所行かなきゃ。」
「あ、そうですか…」
「またあとでね♪」
彼女はそう言って去って行った。いつも通りの日常の会話。こんな会話がずっと続くだろうと、この時まで思ってた…。
425初めてのカキコ:2008/09/10(水) 05:16:36 ID:Ee1JBFbz
やばっ

「本郷さんのトコ来たら」でした。
426名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 08:22:07 ID:HuoC2Zw2
>>423
ぜんぜんちがうw
427まぞが島物語82:2008/09/11(木) 08:29:10 ID:K4xiwSL5
アヤ「まさあき!」
まさあき「そうだよ 俺だよ」
松吉「いまごろきたのか」
松吉「よし、3人で東京へいこう」
アヤ まさあき「うん」
こうして東京で3人は幸せにくらしましたとさ
END

網本「ちょw 俺を忘れるなよwwwwwwwwww」
428名無しさん@ピンキー:2008/09/11(木) 21:50:58 ID:K4xiwSL5
終わったのか
429まぞが島物語:2008/09/12(金) 01:40:42 ID:Dz4X5cEr
>>427さん >>428さん
遅筆ですみません。
でもまだ完結していません。
最終話の3レスは書き終わったのですが、まだそれまでができてないです。
きちんとしたストーリーにしたいことと、ハッピーエンドにしたいと思ってます。

次回は「堕天使は魔女のように笑う(3)」そして「時の漂流」です。
430名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 02:56:29 ID:PlvA3eaE
>>429

お疲れ様です。
急がせるつもりなど毛頭御座いませんので、ご自身が満足なさってから投下してください。
それこそが読者側の喜びもありますから。

それにしても(当初から仰ってはおられましたが)本当にハッピーエンドで締めていただけるとは感激です。
431名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 03:28:31 ID:zWSESUuQ
まさあきかわいそうすぎるだろ(^_^)
432名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 03:30:16 ID:zWSESUuQ
しまったこっちだった。(T_T)
433名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 07:28:10 ID:UoQNkRno
>>429
いつごろ、原稿があがってくるのか教えていただきたい。
無理にせかしたら作品が駄作になってしまうでしょうけど
できるかぎり早めにしていただきたい!
434名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 07:30:52 ID:a44F2rjS
消えろプレッシャー!
435名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 09:14:24 ID:i83Iyq6L
すまん 柿野くん orz
436名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 13:23:09 ID:cSWev/de
しかしこのスレタイってエロにはありがちな振りだからさ、シチュごとにもう
「…実は淫乱だった」→淫乱スレ、「…実は調教されてた」→調教スレ、みたいに既存スレがあるなあ。
残るのは「…実は化粧を落とすと雄ゴリラそっくりだった」みたいなマニアックなエロしか…それも新ジャンルスレが…
437名無しさん@ピンキー:2008/09/16(火) 00:35:34 ID:RWuEzg0p
まだ終わってないけど、こんな風に超長編を完結させてくれる職人ってすごいな
読み手にとっては正に神だ
438名無しさん@ピンキー:2008/09/16(火) 07:57:38 ID:shiydQz4
そのとおり!!
439名無しさん@ピンキー:2008/09/16(火) 09:00:09 ID:QVfpXOL4
test
440名無しさん@ピンキー:2008/09/16(火) 14:37:59 ID:eVn8MAqG
まあね
ここってまぞがの人ががんばってなきゃもっと早くにお亡くなりになってたろうな
441まぞが島物語:2008/09/16(火) 21:00:15 ID:PMdeoyTv
規制されてました
なにか他の人が対象になってたみたいです

解ければ投下します
442まぞが島物語 82:2008/09/16(火) 21:02:49 ID:PMdeoyTv
堕天使は魔女のように笑う(3)

「ほほう 将晃か・・性懲りもなく来おったか。間抜けな男じゃ」
松吉は自分の上で腰を振るアヤの乳房を鷲づかみにして、ほくそ笑んだ。
アヤは未知の快感に陶酔し、将晃の声がまるで耳に入らない。

「将晃 ええぞ 入って来い!」
松吉は外の将晃に声を掛ける。
「ええモノを拝ませてやるで。お前が夢にまで見た ええモノをな」

間もなく部屋の襖が開き、将晃が足を踏み入れる。
「 ・・ア  ヤ・・」
将晃はその光景を目の当たりにして、瞬時に入ってきたことを後悔する。

それは見てはならない光景だった。
一対の男と女が全裸でまぐわう秘密の場面。
男の性器によって女が悦びを与えられる至福の時。
女が女であることを実感させられる厳粛な瞬間。
神聖さと低俗さが同居する不条理な空間。

「ああぁっ ああああ ああぁっ ・・・・」
悲鳴とも歓喜の声とも取れる喘ぎ声が、絶え間なく女の口から漏れる。
女はなめらかな黒髪を振り乱し、しなやかな裸体を男の上で上下させている。
形の良い乳房が振動で大きく揺れている。
女は将晃の存在に気づかず悦楽にのめり込み、淫欲の宇宙を彷徨っている。

その女は、まちがいなく自分の最愛の人、アヤなのだ。
快感に悶える、自分が今まで見たことのないアヤの姿なのだ。
あどけない顔で笑い、真顔で話すアヤとは違う、自分の知らないアヤなのだ。
しかしこれこそがアヤ本来の姿なのだ。

そしてその本性は、下に寝転がってる老人によって覚醒されている。
ずっと愛し続けた自分の手ではなく、加虐的な笑みを浮かべる老人の性器によって。

将晃は、夜明けの浜で見たアヤの姿を信用していなかった。
きっとアヤはこの老人にだまされて、囚われているんだ。
アヤは助けを求めている。
そう思っていた。
しかし、その考えが甘かったことを悟った。

アヤは自分の意志で腰を上下させ老人の性器を味わっている。
誰にも強制されているわけではない。
アヤが求めているものがこの老人なのだ。
この老人から与えられる快感に酔いしれる表情こそが真実なのだ。
この老人こそがアヤが選んだ男なのだ。
443まぞが島物語 83:2008/09/16(火) 21:06:22 ID:PMdeoyTv
堕天使は魔女のように笑う(4)

将晃はそのまま部屋を出ようとする。

「逃げるのか。負け犬め」
松吉は立ち去ろうとする将晃に声を掛ける。
「アヤは雌犬。そしてお前は負け犬か。おもしろいのう」

将晃は松吉をきっと睨み返す。

「ほう。ええ目をしておるわ。まだ諦めきれんようじゃな」
松吉はアヤの両手を握り、自分の体の上で跳ねているアヤの上体を引き寄せる。
二人の汗にまみれた肉体が重なる。
秘部が露わになり結合する男と女の性器が目に焼き付く。
「将晃。せっかくじゃ もう少し見ておれ もっとええモノを見せてやるで」
そう言うと松吉は腰をゆっくりと動かし始める。

ピチュっ ピチュっ ピチュっ・・・
松吉の陰茎の出し入れによって、アヤの女陰を擦る音が耳を突く。
その動きによってアヤの喘ぎは大きくなり、時に小さくなる。
「あああっっ!  ぁぁっ  ああぁぁああっ!  ぁ  あああっっ!!」

松吉の性器は異常に長く、そして太い。
女の手首ほどの太さもある陰茎がアヤの小振りの性器に出し入れされている。
それはアヤの陰部から20cm以上出ているにもかかわらず、まだその全貌を見せていない。
アヤの体内にいったい、どれだけの部分が埋め込まれているのか。
それを知る権利は将晃に与えられていない。
目の前で繋がっている、アヤと松吉のみが知りうる事なのだ。
そしてその凶悪な性器が、根元まですっぽりとアヤの体内に送り込まれる。
松吉の性器の全てを飲み込まされて、アヤは歯を食いしばり、切なそうによがり声をあげる。
二匹の淫獣のつがいは、全身に体臭が漂う汗を垂らして、その快楽に浸る。

「将晃 お前にはわかるまい。今、アヤはワシの一物を締め付けておるんじゃ。きつくな」
松吉は嬉しそうに声を掛ける。
「とてもきつく締め付けておるわい。いじらしいではないか。ワシを喜ばそうとしておるんじゃ」
そしてアヤの尻を両手で鷲づかみにして拡げる。
アヤの肛門が将晃の目に飛びこむ。
やわらかい肉の谷間に息づく放射状のシワ。
その下に小さな口を精一杯開けて巨根を咥える女の性器。
すっかり陰毛を取り払われた性器が粘着した愛液を滴らせている。

「どれ、そろそろいかせてやろうかの。よく見ておれ。将晃。アヤが気をやるのをな」
松吉の腰の振りが大きくなり動きが加速する。
その動きが頂点に達し、松吉は巨根の根元を、更に肉の奥へめり込ませるように、グイグイと突き出す。
「あああっ!あああっ!ああああああああああ!!」
松吉の攻めに耐えきれず、アヤは大声で叫ぶ。

「あ」
アヤの肉体が硬直して小刻みに震える。
「う」
松吉の尻の筋肉が収縮する。
二人の動きは、同時に止まり、だらしなく折り重なった。
444まぞが島物語 84:2008/09/16(火) 21:13:32 ID:PMdeoyTv
堕天使は魔女のように笑う(5)

「どうじゃ 将晃 アヤがいきおったわい この淫売はほんとに好き者じゃ」
額に汗をにじませ松吉は笑う。
「今ワシの子種達は、こいつの腹の中を泳ぎ始めたところじゃ。卵を捕まえようと先を争ってな」
松吉はぐったりとしたアヤの尻を撫でる。
「ウジャウジャ泳ぎ回って探しておるで。その一匹が卵を捕まえたらどうなるかのう・・のうアヤ」
尻をパンパンと軽く叩く。

「え・・・」
アヤが陶酔の夢から覚める。
アヤは快感に頬を紅潮させて、松吉の顔をとろんとした目で見つめる。
そして妖しげに微笑むと、松吉の唇に自分の濡れた唇を重ねる。

「アヤ、気づきおったか どうじゃ ワシの一物の味は」
「すごく すごく よかった こんなの はじめて です」
アヤは甘えた声でそう言うと、微笑みながら松吉の顔中にキスをする。

「そうか。よかったな。今、将晃も全て見終わって一緒に喜んでおるところじゃ」
「えっ?」
アヤは驚き、顔を上げて振り返る。
「ま さ あき くん・・」

二人は見つめ合うが声も出ない。

アヤの肉体には、まだ松吉の巨根が刺さったまんまだ。
アヤの愛液に塗れた赤黒い陰茎が、栓となって一滴の精液も体外へ漏れていない。
「将晃。もう帰ってええで。ワシらはこれからまた頑張らねばならん」
アヤの表情は蒼白に変わり強ばる。
将晃は小刻みに体を震わす。

将晃はふと腰に手をやると、ベルトから小さな棒のような物を外した。
そして両手でそれを突き出す。

その棒のような物は、古い短剣だった。
重厚な装飾が施された、少年が持つには不釣り合いな短剣。
将晃はその短剣の鞘から、半身だけ刃を抜いた。
冷たい刃が覗き、キラリと光る。
445まぞが島物語 85:2008/09/16(火) 21:15:47 ID:PMdeoyTv
堕天使は魔女のように笑う(6)

「な なにをするんじゃ・・・血迷ったか!将晃!」
松吉は動転して声をあげる。

松吉はもともと気が小さい人間だ。
弱い者には強く出るが、権力や暴力の前には簡単にひるんでしまう小狡い男だ。
その性格のため、島の誰からも軽視され、この年になるまで港の雑用で生計を得て、嫁の来ても無かった。
松吉にとって世間知らずのアヤはまさに、格好の餌食だったのだ。

将晃は差し出した短剣をパチンと音を立てて、鞘に収める。

その音に反応して松吉は、ぶるっと体を震わせる。
松吉は身の危険を感じ、あまりの恐怖に失禁してしまう。
アヤの中に陰茎を挿入しているにもかかわらず、体内へ大量の尿を放出し始める。
老人の排泄した熱い尿が、アヤの無防備な体内を猛烈な勢いで満たしていく。
アヤの膣の中で充満した尿は、荒れ狂い出口を求める。
アヤの陰肉と巨根の間を突き破り、シャーと音をたてて噴出する。
アヤから溢れだした松吉の尿が、二人の体を濡らし、白いシーツを黄色く染めていく

将晃は沈黙したまま部屋を立ち去った。

「へっ!負け犬め。薄気味悪い奴じゃ!脅かしおって!」
松吉はようやく放尿を終え、虚勢を張って、吐き捨てるように呟く。
「将晃君・・」
アヤは将晃のいた場所を見続ける。

老人の鼻を突く尿の臭いが、小さなアヤの部屋に漂って沈殿する。
呆然とした二人は、お互いの性器が、まだしっかりと繋がっていることさえ忘れてしまっている。
生暖かい尿に濡れた布団が冷たくなるまで、二人は尿に塗れたまま身じろぎもしなかった。
446まぞが島物語:2008/09/16(火) 21:23:39 ID:PMdeoyTv
いにしえより紺碧の海に浮かぶ忘れ島
この島は 女と男の愛憎が渦巻く禁断の地
まぞが島の世界へ また どうぞ
次回  「邂逅」 
447名無しさん@ピンキー:2008/09/17(水) 08:18:19 ID:wjAtdbt0
よかったぞ 次回をまっておるぞ
448名無しさん@ピンキー:2008/09/17(水) 15:38:09 ID:/v8qatJq
駄作乙!
449まぞが島物語 86:2008/09/17(水) 20:08:18 ID:t+prdJ6r
邂逅(1)

数日後。
アヤは松吉の言いつけで雑貨屋に来ていた。

肉体の関係を持ってから、二人は一緒に暮らすようになっていた。
松吉はアヤの家に居座り、文字どおりに主人としてアヤを支配していた。
アヤはその時以来、昼夜を問わず絶え間なく調教されており、爛れた性行為の魔力に狂わされていた。
アヤは松吉の責め苦を受けて悦び、いたぶりに悶え狂う、巨根に服従するだけの女となっていた。
異常な性欲に取り憑かれて、アヤの肉体からは妖しい色気が漂うようになっている。

雑貨屋にいた者達は、その変貌ぶりに目を見張った。
これまで網元に陵辱され続けていたとはいえ、アヤは気だての良い娘だった。
清楚で明るく愛くるしい娘だったのだ。
それが今、アヤの男達を見つめる瞳は、媚びを売り、誘惑しているようにさえ見える。
一つ一つの物腰が淫靡でいやらしく、見る者全てをを誘惑している。

男達の視線は白いブラウスとスカートというありふれた姿のアヤをを捕らえる。
彼らは衣服に隠されたこの女の肉体を隅から隅まで熟知している。
いくら気取った服を着ようが、俺たちはお前の全てをわかっているんだ。
乳房の大きさも尻の形も知ってるんだよ。
妄想の中で男達はアヤを裸に剥き、痴態を晒させ、卑猥な喘ぎ声でよがらせた。

もちろん、アヤ自身はそのことに気づいていない。
いつもと変わりない振る舞いのつもりだ。
周囲から卑猥な眼差しで見られているとは、夢にも思っていない。

アヤが買い物を済ませ、紙袋を両手に持ち家路を急いでいると、背後から声を掛けられた。
「アヤ!」
「将晃君!」
振り返るとそこにいたのは将晃だった。

アヤは反射的に将晃から逃げて走る。
(かまわないでっ!わたしになんか!)
アヤの心には将晃の声を聞いたとたん、焼けるような恋心がよみがえる。
しかし後ろめたさと恥ずかしさが、将晃を遠ざける。

「アヤ!待つんだっ!アヤっ!」
将晃は追いかける。

二人は南の浜辺を走った。
夢中で逃げるアヤだったが、なぜかその走りはぎこちなく足がふらついている。
耐えきれず両手に持った紙袋を落とす。
中からいくつもの紙の小箱がこぼれ落ちる。

将晃はアヤの肩を押さえ立ち止まらせる。
「な・・なぜ 逃げるんだ!アヤ」
将晃は息を切らせてたずねた。
450まぞが島物語 87:2008/09/17(水) 20:12:50 ID:t+prdJ6r
邂逅(2)

「将晃君 あの日から ずっと・・待ってたの。将晃君が帰ってくるのを!」
アヤは振り返ると、喉から声を絞り出し、思いの丈をぶつけた。
「この2年の間、いつも あなたのことを想っていたわ 会いたかった・・」
うつむいて、将晃の胸に額を押し当て話し続ける。
「好きなの・・好きだったの。将晃君のこと」
叶わぬ想いに耐えきれず、両手で将晃の胸を何度も叩く。

「ア  ヤ・・!」
将晃はアヤの体を思い切り強く抱きしめる。
「でも・・だめっ!もう、遅いのよ。  そう  ・・終わったのよ」
アヤは将晃の手を振り払い、後ずさりする。
「アヤ!違うよ!終わってなんかいない!」

「わからないの?  見たんでしょ? 松吉さんと   ・・してる とこ 」
アヤは哀しみをこらえ、冷酷な眼差しで将晃を見つめる。
「松吉さんと私が裸で いやらしく重なって 大きなアレが私の中に突き刺さって 繋がってるとこを」
少し間をおき、腹部に両手を当てて、さらに続ける。
「松吉さんが私のおなかに精子を入れて 私が い いっちゃったとこも!」
「・・ああ 全部見たさ」
「それなら なぜ?」
「好きだから アヤのことが 好きだから」

「将晃君 これを見て!」
アヤは両手で白いスカートを大胆に捲り、その内部を見せた。
そこに下着はなく、替わりに麻縄がきつく巻かれ、無毛の柔肌に食い込んでいる。
縄に割られた性器から、陰唇が無惨にはみ出している。
「どう?可笑しいでしょ・・軽蔑するでしょ!? これ、松吉さんに縛られたの・・命令なの」

「私、もう自由に下着も着れないし オナニーも監視されているわ 排泄だって許しをいただかないとさせてもらえないの・・」
アヤは魔女の微笑みで本心を被う。
「私の体も心も全部・・もう松吉さんの思いのままなの。そう! 私 奴隷にされたのよ!」

アヤは砂浜に落ちて散らばった小箱に目を落とし、それを一つ一つ拾い始める。
そして箱に付いた砂の粒を丁寧に払い、紙袋に戻していく。

ふと、箱を拾うアヤの手が止まり、おもむろにその一つを開け、中身を取り出して将晃に見せた。
それは浣腸液の入った容器だ。
「今、 お尻で性交できるように訓練を受けてるわ。まだ・・きついけど。でも・・」
アヤはその内容物を確認するように、その容器を日にかざす。
「わたし・・へんたいだから・・」

「ばかっ!」
将晃は思わず、アヤの頬を平手で叩いた。
瞬間、アヤの手から容器が振り落とされる。

突然、叩かれたことにアヤは放心して、容器が落ちた地面に目をやる。
「アヤ  ごめん つい 腹が立って」
将晃は足下の容器を拾うと、砂を払う。
少しの沈黙のあと、将晃はその容器を紙袋に戻し、アヤの手を強く握る。
「アヤ 自分に負けるなよ 俺・・いつまでも待ってるから 好きだから」
451まぞが島物語 88:2008/09/17(水) 20:16:38 ID:t+prdJ6r
邂逅(3)

「なぜ?・・なぜもっと早く帰って来てくれなかったの?」
アヤは将晃の手を、更に強く握り返す。
今にも涙が零れそうだが、アヤはそれを堪える。
もし、涙を流してしまえば、きっと全ての戒めから解かれて楽になれるだろう。
しかし、堕落した自分は、将晃に愛される資格がない存在なのだという自覚が、涙を止めさせる。

「帰って来てたんだ。いたんだよ。この島に。もうずいぶん前から・・」
将晃はアヤをもう一度強く抱きしめた。
そして、青い海原と白い砂が広がる浜辺を眺めて呟く。
「誰も信じないだろうけど・・」

「えっ・・?」
アヤは力強い腕に抱かれ、将晃の顔を見上げる。
その顔は、逞しさとともに凄まじい苦悩がにじみ出ている。

アヤは将晃の体温を肌に感じて安らぎを覚え始める。
源三にも松吉にも感じたことがない、不思議な癒しの感覚だ。
将晃の心臓の鼓動に耳を澄ませ、アヤは遠い安息の日々を思い出していた。

ようやく平静を取り戻したアヤは、強がっていた力を抜いて訊いた。
「なぜ?この島に帰ってたのに・・会ってくれなかったの・・将晃君」

「信じてもらえない話さ・・とても・・・」
「将晃君・・」
「まるで地獄のようだった いや地獄そのものだったんだ。そこは。 みさのいた世界は・・」
「みさ・・?」

日が陰り、強い突風が二人を包んだ。
452まぞが島物語:2008/09/17(水) 20:18:34 ID:t+prdJ6r
いにしえより紺碧の海に浮かぶ忘れ島
この島は 夢と現が交錯する小宇宙
まぞが島の世界へ また どうぞ
次回  「時の漂流」 
453名無しさん@ピンキー:2008/09/18(木) 16:49:32 ID:BZU+XS2t
ミサって誰だっけ?
ともかく、今回もよかった
次回(最終回?)は楽しみだ
わくわく
454まぞが島物語:2008/09/18(木) 20:00:45 ID:KNqJKWHO
>>453さん

すみません。次回は最終回じゃなくて、もう少し先になります。
前レスは、途中から増やした回なので、誤解を与えてしまいました。

ちなみに、最終回は「想いは風の中に」というタイトルです。

ちなみに「ミサ≠みさ」で別人の設定です。
ミサは第1話にでた少女です。ネタバレになりそうですが。
455まぞが島物語 89:2008/09/18(木) 21:06:03 ID:KNqJKWHO
時の漂流(1)

2年前。
あの朝、親父は俺を船に乗せて、本土へ行った。
本土では網元の知り合いという奴が待ってて、そこで捕まったんだ。
そいつは海外研修に行かせると親父に説明してた。
だが、研修なんて嘘っぱちだった。
貨物船や漁船の下働きばかり、させられてたんだ。

俺はアヤに逢いたくて・・毎日そればかり考えてた。
でも俺はいつも、誰かに見張られてて、とても逃げ出す事なんて出来なかった。

一年も経った頃、俺を乗せた船はこの島の近くを通ったんだ。
懐かしい島影を見て、俺は我慢できなくなった。
後先も考えず、俺は海に飛びこんでいた。
泳いで・・泳いで、俺はこの島を目指した。
アヤに逢いたくて・・逢いたくて、必死で泳いだ。

いくら泳いでも、島は近くならなかった。
俺は力が尽きそうで、もう限界だと思って、諦めかけたんだ。
おまけに霧まで出てきて、方角も見失ってしまって。
でも、アヤの顔が浮かんできて、とにかく夢中で泳いだ。
手足を動かし続けた。

気がついたら・・俺はこの浜に打ち上げられていた。
そう、この浜だった。
強い海風が吹いてて、霧はすっかり消えていた。
だけどどことなく違ってた。
なんとなく変だと思った。

浜に流れ着いて倒れていたとき、一人の男の子が俺を見つけてくれた。
男の子は飲み水を持ってきてくれて、優しく介抱してくれた。
不思議に思ったのはその時だ。
その子は粗末な着物を着てたんだ。
いくら辺鄙なこの島でも、今時こんな変わった格好の子はいない。
しかし、この男の子は命の恩人だ。
そう思った。
かけがえのない恩人だと。

男の子は体中泥まみれで、髪もぼさぼさだった。
よく見ると、色白で大きな目をした可愛い子だったけど、その時はよくわからなかった。
名前を聞くと、キョロキョロと辺りを確認してから、片手を俺の耳に当てて小声で教えてくれた。
「みさ」そう言った。
それが みさとの出逢いだった。
456まぞが島物語 90:2008/09/18(木) 21:12:29 ID:KNqJKWHO
時の漂流(2)

フラフラで歩き出した俺に、みさは訊いた。
「どこに行くの?そんなに急いで」
「大切な人が待ってるんだ。きっと 俺を」
俺はアヤに逢いたくて、アヤの家を目指した。
みさも俺の体を支えて、一緒に来てくれた。
でも見つけられなかった。
アヤの家どころか俺の家も見つけられなかった。
港も道も 様子が全然違ってた。
みんなどれも古臭い、時代遅れの粗末な家ばかりだった。
俺は、頭がおかしくなりそうで、きっと違う島に流れ着いたと思った。
しかし、あの山の形も、岬の形も同じだったんだ。
今とそっくり同じだったんだ。

俺は行き場所がなくて、みさの家に身を寄せることにした。
みさが「おいで」と言ってくれたから。

みさの家はこの浜の外れに有った。
みさには両親と二人の兄がいた。
最初は、みんな俺を見て警戒してた。
でも すごくいい人達で、すぐにうち解けてくれた。

何日か一緒に暮らしてる内に、この人達は つねに何かに怯えてるように見えた。
何か強い者に脅迫されてるように見えた。
いや、この家族だけじゃなく、村人全部が。
よく見ると、この村は生気が無く、みんな死んだような村だった。

だけど みさの家族は、ことさら明るく振る舞って、俺をもてなしてくれた。
帰る宛のない俺に、「息子になってずっとここにいろ」と言ってくれたんだ。
みさは俺のことを、ずっと「おにいちゃん」と呼んでた。

そうだ、でも、みさは みんなの前では「みさ」と呼ばれていなかった。
「かいがら」と呼ばれていたっけ。
なんでも、いつも浜で白い貝殻を見つけて遊ぶのが好きだからだって。
・・後になってそれは、嘘だと知ったけど。

みさの家は鍛冶屋だった。
以前は、都で刀鍛冶をしてたらしいが、訳があって、みさが赤ん坊の頃、ここに来たらしい。
銛や包丁なんかが主な仕事で、刀もたまに作ってるって、父さんはなぜかぶっきらぼうに言った。

母さんは優しくて、とてもきれいな人だった。
子供達にも近所の人たちにも分け隔て無く。
もちろん俺にも やさしかった。
ほんとの息子みたいに。

ある日、母さんが派手な着物を着て化粧しているのを見た。
俺は、からかってはしゃいだ。
お祭りでもあるのかと勘違いして。
でも父さんも、兄貴達も、口数が少なくなって、暗い雰囲気だった。
母さんは俺に、こう教えてくれた。
「今夜は源助様の宴なの。私、お手伝いに行かなくちゃならないから。かいがらのこと お願いね」
俺に心配掛けないように、笑って。
つらそうな、苦しそうな笑顔だった。

源助! そう、源助!あいつが全てを奪ったんだ!
457まぞが島物語 91:2008/09/18(木) 21:19:21 ID:KNqJKWHO
時の漂流(3)

源助というのがこの島の支配者だった。
この島は源助が牛耳っていて、村人は奴隷だったんだ。

兄貴がその晩、それまで黙っていたことを教えてくれた。

この家族は、都では名の知れた刀鍛冶の一家だった。
ある日、船で西に向けて旅をしていた。
そしたらこの近海で、海賊に襲われた。
その海賊の頭領が源助だったんだ。
家族5人はその時、捕らえられてこの島に連れてこられた。
当初は、父さんも兄貴達も手打ちにされるはずだった。
でも、名のある刀鍛冶の一家と知って、源助は思いとどまった。
自分たちの武器を作れるから・・。
でも、手打ちの方がよかったのかもしれない、と兄貴は呟いた。
それから、もっと過酷な現実が待っていたから。

源助はとにかく女が好きで、めぼしい女は全部手を付けていた。
母さんも例外じゃなかった。
時折、宴と称して母さんを屋敷に呼びつけ、自分の欲を満たしてたんだ。

みさだって いつ その手にかかるかもしれない。
そう、実は みさは女だと、その時知らされた。
父さんは、みさのことを源助に息子と偽っていた。
最愛の娘が、邪悪な男の手に落ちぬように。
髪も肌も泥まみれにして、育てていた。
呼び名も、本名を隠して「かいがら」とあだ名で呼んでいた。
貝殻は、この島ならどこにでも有る、ありふれた物だから。
目立たぬようにって。

その時、それまでの漠然とした疑問が解けたような気がした。
俺は、何百年も前の まぞが島に流れ着いたのかもしれないって。
458まぞが島物語 92:2008/09/18(木) 21:24:48 ID:KNqJKWHO
時の漂流(4)

翌日、母さんは疲れた表情で帰ってきた。
家族のみんなが気まずそうに黙り込んでいたっけ。


それから一年近く経って、俺もその世界に慣れていた。
もう、アヤには逢えないのかもしれないと、考えながら。

そして・・・その日が来たんだ。
あの 一瞬の喜びを奪った、残酷な一日が。

その日は、俺がこの島に現れて、ちょうど一年目に当たる日だった。
みさは それを覚えてて、こっそり耳打ちした。
「あとで、浜辺に来て」って。
恥ずかしそうな、いたずらっぽい顔で・・はにかみながら。

この浜辺に来てみると、みさは居なかった。
いや「かいがら」と呼ばれている みさの姿はなかった。
待っていたのは、とびっきり美しい娘だった。
黒髪が、風になびいてて、色白の少女だった。
娘らしい着物を纏って、黒髪に白い貝殻で お洒落をしてた。
それが みさだったんだ。

みさは親達に黙って、娘の姿に戻っていた。
おれをビックリさせたかったから。
喜ばせたかったから。
自分の本当の姿を 見せたかったから。

みさの帯には、小さな剣が差してあった。
父さんが、みさのために打った剣だと言ってた。
みさを守る「守護の剣」だと・・

そう、この短剣が、守護の剣。
みさを守るはずだった、守護の剣なんだ。
459まぞが島物語 93:2008/09/18(木) 22:03:58 ID:KNqJKWHO
時の漂流(5)

楽しい ひと時だった。
あんなに笑ったのは久しぶりだった。
みさは俺の手を取って、波打ち際をはしゃいでた。
夕暮れが近づいて 二人で家に帰りついたとき それは起こった。

家の前に あいつが・・ 源助が、待ってたんだ。
みさの帰りを。
源助は、みさが娘だと気づいたんだ。

俺は、みさの手を取って、二人で逃げようとした。
だけど、みさは逃げずに、剣を持って立ち向かったんだ。
源助を討ち取ろうと・・
あんな かわいい娘に、そんな強さがあるなんて 信じられなかった。

みさは知ってたんだ。
この島の不幸の根源が、あいつ、源助だということを。
逃げても だれも幸せにならないことを。

でも、源助には 敵わなかった。
源助は 簡単に攻撃をかわすと、みさの手首を掴み、剣を放り投げた。
それから、嫌がる みさを抱え上げて 屋敷に引き上げていった。

次の日、みさは帰ってきた。
顔も腕も 体中に痣や生傷を付けられて。
みさは もう なんにも話さなかった。
閉じた貝殻みたいに・・

翌日、俺が家を留守にしてた隙に事が起きてた。
みさに元気になってもらおうと、魚を釣ってきたんだ。
でも みさは いなかった。
俺を捜しに浜へ出かけたって 兄貴が言ってた。

急いで浜に行くと。
ミサは源助に捕まってた。
短剣を取り上げられて もがいてた。

逆上した源助は まともじゃなかった。
両親も兄貴達も捕らえられて、浜に連れて行かれた。
俺も、捕まるはずだった。
でも 父さんが
「こいつは流れ者だ!家族じゃない」って
母さんも兄貴達も
「居候のやっかいものだ!」って、言った。

俺をたすけるために。
460まぞが島物語 94:2008/09/18(木) 22:08:24 ID:KNqJKWHO
時の漂流(6)

父さんたちは浜で磔になった。
みさは、それを見せられた後、源助に乱暴された。
みさは泣かなかった。
みさは 最期まで みさだった。
そして この短剣で刺されたんだ。
みさを守るはずだった「守護の剣」で。

源助が引き上げて、俺は駆け寄った。

みさは俺が手を握ると、ほっとしたようだった。
でも、剣が胸に刺さってて、もう どうしようもなかった。
とても 手の施しようがなかった。

みさは最期の力を振り絞って、自分で剣をやっとの事で引き抜いた。
苦しみながら もがきながら 自分で 抜いたんだ。
傷口から 血が 噴き出して、この 浜の砂も 俺の顔も 真っ赤に 染まった。

みさは、その剣を 俺に渡して こう言った。 、
「おにいちゃん これ 受けとって 
これは 私の剣 私を守る剣
私 これから この剣と 一つになって 
私が おにいちゃんの 大切な人 きっと 守るから」

みさの体は、まだ あたたかった。
俺は源助を恨み、みさに誓ったんだ。
愛した人は、必ず守り抜く と。

その時、急に霧が出て、辺りを包んだ。
俺は みさを抱きしめ、離れまいとした。
だが、風が吹いて視界が開けたとき、俺はこの場所に一人で倒れていた。
みさは もう いなかった。

長い夢を見ていたのかもしれない。
いや、ひょっとしたら、この砂浜の記憶が、俺に過去の出来事を伝えたのかもしれない。
でも、俺の手には、この短剣が残されていた。
なにより 俺のこの両手には、はっきりと、みさの体温が残ってるんだ。
461まぞが島物語:2008/09/18(木) 22:10:56 ID:KNqJKWHO
いにしえより紺碧の海に浮かぶ忘れ島
この島は 幾千幾万の哀しみが眠る場所
まぞが島の世界へ また どうぞ
次回 「謀略」
462名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 07:38:47 ID:skJA+B+M
みさが殺されたのか orz
でも次回が気になるぜ (^^)y
463名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 21:45:00 ID:zIqnk7QJ
※ まぞが島年表

AD0800頃 先住民の定着

AD1200頃 初代頭領 源左が侵略

AD1300頃 四代頭領 源鎮が統治 暴動発生 井戸を島民に開放し社を建立

AD1400頃 六代頭領 源助が統治 みさが生きた時代 将晃がタイムスリップ


今から22年前  アヤが島へやって来る(15才)

今から21年前 アヤ、海女になる(16才)

今から20年前 アヤ、源三に処女を散らされる(17才)

今から19年前 アヤ、松吉の奴隷になる。将晃との再会(18才)←いまここ

今から17年前 ミサの誕生

今から10年前 ミサの父が事故で死亡

現在       ミサ17才になる

これまでの内容を時系列に整理しました。
464名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 10:07:49 ID:MA8teLLC
なるほど これは便利だ
465名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 14:22:18 ID:66V2DHiF
誰かスレタイに沿ったSS書いてくれ
466名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 21:25:57 ID:ptlnXiDk
まぞが島,年表とかw これもうほとんど文学だよな。
ただし実用性もある。作者すごすぎ。
467名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 18:52:24 ID:HBnkVhye
こんなに壮大な物語だったのか・・・
468名無しさん@ピンキー:2008/09/25(木) 08:23:09 ID:D6hJuJUo
作者はプロになったほうがいいな
469名無しさん@ピンキー:2008/09/26(金) 07:59:30 ID:4ox6JR34
東京物語
俺が東京に来たばかりのころのことだ
千春と裕子が俺の家を訪ねてきたんだ
あ、こいつらは俺の親友だ
それから・・・・・・・・・・

続く
470名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 03:27:42 ID:pI7ufIC/
まぞが島すげぇ
続き楽しみにしてるよ
471名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 10:41:09 ID:zvcGoav6
まぞが島すごすぐる
作者は夏目漱石 芥川龍之介 太宰治  麒麟田村を超えたな
472名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 13:48:27 ID:VUjarAmk
>469
kwsk
473名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 16:22:56 ID:4jXQQtxr
文学って…
手の込んだアンチだな
474名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 18:11:03 ID:GBVZQpOB
アンチじゃねえだろ jk
475名無しさん@ピンキー:2008/09/29(月) 06:28:26 ID:5dC5ovrx
だとしたらイタすぎる…
476名無しさん@ピンキー:2008/09/29(月) 08:02:28 ID:baMc9QzA
まぞが島専用スレッドだな ここは
477名無しさん@ピンキー:2008/09/29(月) 15:34:43 ID:wegZo0Nh
褒め殺しが元になって継続不可になった作品はごまんとある。痛い褒め殺しはやめれ
478名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 08:15:20 ID:8IHBdfM5
そうだ そうだ ほめるのはやめとけよ 471
479名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 17:39:02 ID:JshbDwt4
まったく、471のおてんばさんめ
480名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 09:09:12 ID:G7Vx3Akg
471 やめとけよ
481名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 09:10:52 ID:J13hya+a
471はもうこんなこと「しない」、ってか
482名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 09:15:28 ID:AWHJLYL4
471の人気に嫉妬
483名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 11:04:58 ID:lYD/xMBz
471の伝説はこれからも続く・・・・・・・・
484名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 16:14:07 ID:PSuITP8B
471よ、永遠に…
485名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 08:18:47 ID:fMfN0Ciz
471の復活を望む
486471:2008/10/17(金) 08:08:18 ID:/QPlDT87
みんな 呼んだか?
これからも頼むぜ
作者の先生よお!
漏れたちは何日も前からパンツを脱いで
バットを握ってずっと待ってるんだぜ
ほんと 頼むぜ!!
487名無しさん@ピンキー:2008/10/17(金) 13:25:02 ID:mrUpdlc1
>>486
その状態から、普段は清楚な女性にいきなりボールを握られるんですね、わかります
488まぞが島物語 95:2008/10/19(日) 23:13:49 ID:OSIIuwO3
謀略(1)

アヤは将晃と別れ、家の前にいた。

将晃の話は、アヤの心に、少なからず変化をもたらしていた。
(みさは、逆境に負けなかった。誰にも負けなかった。自分らしく生きていた)
アヤは自分自身に問いかける。
(私はどう? この一年間、網元の性欲を満たして暮らし、今も松吉と愛のない性に溺れようとしている)
母の言葉を思い出す。
(アヤちゃん 負けちゃダメ 強く生きるのよ)
アヤの心には、一年前の気持ちが蘇っていた。
母の遺言を守り、祖母を愛し、友情を大切にした頃の気持ちが。
(負けない! もう、松吉さんの奴隷にはならない!)

アヤは、決心して家の戸を開けた。

「遅かったのぉ アヤ」
松吉は、居間で寝転がり、酒を飲んでいた。
アヤが帰ってきたのに気がつくと、ムクリと体を起こす。

「松吉さん お話があるんです」
(言うわ もう やめてくださいって 私を忘れてください って)
アヤは、松吉を見つめる。

アヤの真剣な眼差しを見て、松吉はニヤリと笑う。
「アヤ どうした こっちに来るんじゃ」

「私 お話が・・!」
「ええから こっちに来いっ!」
アヤは、居間に上がり、松吉の前に座る。

「どうしたんじゃ?その頬は。腫れて居るぞ」
松吉は、アヤの頬の腫れに気づき、触ろうとする。
「なんでもないです。触らないでください!」
アヤは、その頬をかばうように手で隠す。
(これは 将晃君が叩いたんだから 将晃君の手の痕なんだからっ 誰にも触られたくない)
489まぞが島物語 96:2008/10/19(日) 23:18:16 ID:OSIIuwO3
謀略(2)

松吉はアヤの心の異変を察して、怒りを露わにする。
「アヤ お前 将晃に逢っておったな!」
酒の酔いも手伝い、ヨロヨロと立ちあがる。
「立ぁてぇ! 立てっ!この雌犬め」

アヤは松吉の目を見つめてゆっくりと腰を上げる。
(何 いってるの! いいじゃない。別に逢ったくらい)

「見せてみいっ!」
松吉はアヤの白いスカートを捲る。
「いやっ!見ないでっ!」
「雌犬の分際で 自分の立場をわきまえんかっ」
「いやあっ  みないで みないで  みるな もう み る なぁ」
「ほう 一人前に ワシにたてつくか どれ こうしてやるわ」

松吉は嫌がるアヤの両手を掴み、アヤの手首を荒縄で縛る。
「やめろぉ やめっ て やめて  や」
「やはりお前は、これを着けんと いかんようじゃな」
首を振るアヤの顎を押さえ、犬の首輪を嵌める。
「やあ もう いやぁ ぃゃ」
「厳しく躾け直すとするかの」

松吉はアヤを引っ張り、裏庭に出る。
そこには、物干し竿があり、アヤと松吉の洗濯物が掛けられている。
松吉はその物干し竿に、首輪から繋げられた鉄鎖を括り付ける。
さらに、荒縄で縛られたアヤの両腕も、物干し竿に括り付ける。
アヤは必死で首を横に振り、抵抗する。
「や いや もう だめなの かんにんして」
「この雌犬め! まったくとんだ尻軽女じゃわい 油断も隙もあったもんじゃない」
松吉はアヤの顎に手を当て、かすかに赤く色づいた頬を興味深げに見入る。
「ほう 将晃に叩かれたのか? 」
「・・・」
「図星か。まったくワシの雌犬に手を出すとは、あの負け犬め!」
松吉は苦々しそうに舌打ちをしたが、ふとアヤの目を見つめてニヤリと笑う。
「よしよし、痛かったろうな アヤ。ワシが舐めて治してやるでな」
そう言うと、酒臭い息を吐き、舌でアヤの頬を舐め回す。
ベットリと唾がアヤの頬に塗り込まれる。
490まぞが島物語 97:2008/10/19(日) 23:23:25 ID:OSIIuwO3
謀略(3)

「いや もう やめて」
「将晃はアヤの扱いがわかっとらんのじゃ。お前はホッペタより尻を叩かれる方が喜ぶことをな」
松吉はアヤのスカートの中に手を入れ、柔らかな尻をなで回す。
時折、アヤの股間を縛っている麻縄を引っ張る。
「あっ い いたい!」
「麻縄で縛っておいてよかったわい。あの小僧に只でくれてやるとこじゃった。もったいない」
「い いたい」
「お前のこの体は、これからワシのために稼がせる大事な道具じゃからな」
「えっ!?」
「心配するな。お前も待ち望んでおることじゃ。心の奥でな」
「何をさせるつもりなの?」
「金儲けじゃ。毎日ええ思いができるで。アヤ」
「はずして!この鎖を!もう だめ!」
「へっへ まあ騒ぐな。まずはこの尻を仕込まんとな」

松吉は家に入り、先ほどアヤが買ってきた紙袋を持って戻ってきた。
「だめだったら もう だめなんだから 許して」
「これでお前の腹をきれいにするんじゃ 下ごしらえじゃ」
松吉はアヤの白いスカートを捲り、柔らかな尻を露わにする。
洗濯ばさみでスカートの裾を物干し竿に吊す。
戒めの股縄を解く。


夏の終わりとはいえ、午後の日差しは強い。
もの悲しい蝉の声が、裏山から聞こえてくる。
風がやんで、土は水気一つ無く乾いている。
アヤは裏庭でスカートを捲られ、ぶざまに尻を晒されている。
両手を縛られ、首輪で物干しに繋がれたアヤは蒼天を仰ぐ。
空は何処までも青く高い。

肛門に異物が挿入されるのを感じる。
未知の液体が容赦なく注入されている。
それはアヤを新たな奈落の底に堕とす毒薬なのか。
天国への媚薬なのか。
今のアヤには、まだわからない。

アヤの全身から、汗が噴き出し流れ落ちる。
アヤは体内を襲う得体の知れない蠢きに苦しみ、ただひたすら救いを求めていた。
491まぞが島物語:2008/10/19(日) 23:25:39 ID:OSIIuwO3
いにしえより紺碧の海に浮かぶ忘れ島
この島は 少女達の願いが消えた無情の牢獄。

スレの皆様 いつも読んでいただいてありがとうございます。
これからアヤの物語はいくつかのエピソードの後、最終章を迎えます。
しかし、その前にどうしても綴っておかねばならない、ひとりの女のエピソードがあります。
ひとまずアヤの物語をお休みして、その女の物語を次回よりお話しいたします。

次回 「まぞが島物語 巴姫奇譚『哀しみの闇の中で』」
まぞが島の世界へ また どうぞ
492名無しさん@ピンキー:2008/10/20(月) 01:13:55 ID:csevqy5M
次回期待。乙。
493471:2008/10/20(月) 08:29:04 ID:uXrE0oVC
次回期待してる まってるぜ
494名無しさん@ピンキー:2008/10/21(火) 08:14:34 ID:lA+pYhbF
ある程度日時(うぷの)を知らせてほしいとは思う
なんてったって名作だからな
るんるん気分で待ってるからな
495名無しさん@ピンキー:2008/10/21(火) 11:13:14 ID:JIKH88ZL
ある程度日時を知らせてくれ?
自分勝手で我侭と思わないのか・・・
496名無しさん@ピンキー:2008/10/22(水) 09:57:30 ID:JoGoech3


そもそもおまいらなんでそんな見た目ギャル嫌いで
清楚な外見の女が好きなの?

『見た目や外見だけで判断』する奴がこれほどまでに多いのな。


ギャルで可愛い美人な奴と
清楚でモサいちょいブスだったら

おまいらは後者とるんだろうな。

で、十中八九前者は本当に一途で尽くしてくれる場合が多いが、
後者には騙されるか浮気されるか振られるだろう。

例外は少ない。
だから世の中こんがらがって上手く回っているんだろうが。

女なんて男が考えてるより何重も厚く猫被れるから、
ちょっと話したり付き合ったりしただけで
解った気になるなんてあまりに馬鹿げた話。

ガードが堅いフリして、隠れた所で他の男数人侍らせて、
常に慎重に品定めをしている。
そういう女は9割型外見が清楚な女の方。

外見が清楚な女の方が計算高く、
男を「人間」ではなく「商品」としてみる傾向が高いといってもいい。

いっぺんギャルと付き合ってみたら少しは理解出来るだろう。
ギャルはギャルでありのままぶつかって来る。
男を「人間」としてみるから、純粋で感情がわかりやすく裏表が無い。

それさえも無理なのかな。孤男だもんな。



497名無しさん@ピンキー:2008/10/22(水) 22:05:05 ID:9Q89Beo6
素晴らしい。


まぁ、そこまでわかっているなら、願望をこのスレに託す男の気持ちもわかってくれよw
498名無しさん@ピンキー:2008/10/22(水) 23:04:50 ID:IcNNKtQj
これコピペ?
それとも面白い人降臨?
499名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 08:25:39 ID:S+GIfd88
評論家後輪か?w
森永みたいな顔してるんだろうなw
500名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 10:12:24 ID:c1+v8iLO
毎回色んなスレで思うんだが、リアルの話を持ち出す人へ

ファンタジーとリアルは違うから!
リアルで付き合うならギャルでもいいが、わざわざギャルのセクロスを描いたSSなぞ読みたくないわい
…いや、そーゆーのが読みたい人も中にはいるだろうが、このスレにはおらんだろ
他人の趣味など放っておけ …まあスレ伸びてオモローだけど
501名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 18:25:06 ID:dvmHBvnm
ギャル怖いもの
たとえ猫を十二単みたいに被っていようが清楚な感じの方が怖くないもの
502まぞが島物語 巴姫奇譚 1:2008/10/25(土) 23:46:13 ID:i1EeqFkw
哀しみの闇の中で(1)

少女は暗闇の中で目を覚ました。

そこは狭い船艙だった。
波をかき分ける音が聞こえ、船底が大きく揺れている。
潮の臭いが辺りを包んでいる。
天井から僅かに陽が漏れて差し込んでいる。

少女は床に荷物のように転がされていた。
両手と足は白い着物の上から縄で縛られて、身動きが出来ない。
口も手ぬぐいで、猿ぐつわをされている。

少女は朦朧とした意識の中で、湿った床に不快を感じていた。
頬が床に当たり、その白い頬が黒く汚れている。
艶のある黒い髪もバラバラに乱れている。
純白の着物も、湿り気を帯びて無惨に汚れてしまっている。

(ここは どこ?)
少女は少しずつ意識を取り戻し、縛られて不自由な体をゆっくりと起こす。

暗闇に目が慣れて、辺りの様子がだんだんとわかり始める。
大小の荷物が所狭しと乱雑に積み込んである。
高価な布で包んである物。
重厚な木の箱。
刀に槍、そして弓などの武具。
人の気配はない。

(私はなぜ ここにいるの?)
少女は記憶をたどり始めた。
ようやく鮮明になった意識で、昨夜の事を思い出していた。
503まぞが島物語 巴姫奇譚 2:2008/10/25(土) 23:50:38 ID:i1EeqFkw
哀しみの闇の中で(2)

その前夜。

「姫様! 一大事にございます! 海賊が・・! 海賊が我々の船に襲いかかっておりまする!」
従者の慌てる声で、少女は飛び起きた。
急いで甲板に行くと、そこは凄惨な戦場となっていた。
数十人の男達が、敵味方入り乱れて戦っている。
揺れる篝火、男達の叫び声、剣と剣が打ち合わされる音、船が焼ける臭い。
たちこめる煙、うずくまる男達、逃げまどう人々、うめき声、悲鳴。

突然、矢が少女の首をかすめる。
少女は刀を持ち、身構える。
「姫様!ここは危のうございます!早くお逃げ下され!」
そう叫んだ従者の背中に矢が突き刺さる。
「姫様!はようお逃げ・・」
従者はひざを折り、崩れ落ちる。
少女は従者を抱きかかえる。
「しっかりおし・・」
しかし従者はすでに白目を剥いて絶命している。

「女だ!」
「娘だ!それもべっぴんだぞ!」
「へっへ・・!殺すんじゃねえぞ!生け捕るんだ!」
海賊達の下品な嬌声が飛び交う。

見渡すと少女の周りには、海賊達が幾重にも取り巻いている。
すでに味方たちは、少女を除いて倒されている。

少女は海賊達に怯えることなく睨みつける。
手に持った刀を、ためらいなく自分の喉に当てる。
目を閉じて、刀を持つ手に力を込める。

その瞬間、海賊の中から一人の男が鷹のように飛びかかり、少女の手首を押さえ刀を取り上げる。
周りの海賊達が狂喜して笑い、手を叩いて囃し立てる。
「さすが新しい頭だぜ!おいら達の親分はこの国一番の男だ!」
「この娘は新しい頭領の初陣の獲物だ!」

頭領と呼ばれた男は、もがく少女を抱きかかえて立ちあがる。
「さあ!野郎ども!島へ帰るぞ!」
大きく開けた口から、白い歯が覗く。
返り血と汚れに塗れた顔とは対照的に、屈託のない笑顔で号令を掛ける。

少女は逞しい腕の中で、気を失っていった。
504まぞが島物語 巴姫奇譚 3:2008/10/25(土) 23:57:41 ID:i1EeqFkw
哀しみの闇の中で(3)

「島だ!島が見えるぞ!」
「帰ってきたぞお!」
威勢の良い男達の声が、甲板で聞こえる。

間もなく船艙の戸が開き、一人の若者が入ってきた。
「俺たちの島に着いた。窮屈な思いをさせてしまったな。すまん」
その若者は昨夜、頭領と呼ばれた男だった。

日に焼けた浅黒い肌。
見上げるほどに高い上背。
鍛えられた太い二の腕。
海賊とは思えない、穏やかで優しい瞳。
統率力と行動力を感じさせる精悍な笑顔。

男は少女を縛る縄を解く。
戒めを解かれた少女は大きな瞳で、若者を見つめる。
「恐いかい?俺のことが。ま 無理もないか・・」
男は頭をかいて、少女を立ちあがらせた。
「上へ行こう。もうすぐ上陸だ」

少女は男に連れられて甲板に上がる。
「ま ぶしい」
闇に慣れた目に、明るい景色が飛びこむ。

青い海に白い波。
緑の木々の林と白く広がる砂浜。
強い風が少女の頬を撫でる。
長い黒髪が海風に踊る。

「俺の名は、源鎮。この島の頭だ。お前の名は?」
男は、おずおずと話しかけた。

少女は源鎮と名乗る男に目もくれず、目前に迫る島をうつろに眺め続ける。
そしてまるで独り言のように呟いた。

「わたし? 私は ともえ・・都の公家の娘 巴姫」

風はいっそう強くなり、海が騒ぎ始めていた。
505まぞが島物語 巴姫奇譚:2008/10/26(日) 00:03:20 ID:qBroa5wR
いにしえより紺碧の海に浮かぶ忘れ島
この島は 悲運に魅入られた女が辿り着く迷宮
まぞが島の世界へ また どうぞ
次回 「源鎮と巴」
506名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 01:18:55 ID:AuO/6nrM

新作来てた
がんばれー!
507名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 14:52:04 ID:VGZ3I1Q/
わっふるわっふる
508名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 22:43:56 ID:zLyBZAR+
保守でございます
509名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 00:34:42 ID:1qz+sCb+
510名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 11:40:01 ID:KhPlKdyO
hosyu
511名無しさん@ピンキー:2008/11/29(土) 21:51:17 ID:wPzu48fk
ほーす
512:まぞが島物語 巴姫奇譚 4:2008/12/01(月) 22:51:13 ID:uSX23hgS
源鎮と巴(1)

この島の名は、「まぞが島」・・日本海にある孤島。
島の南側の海は、潮の流れが速い上に、浅瀬で複雑な海底の地形が広がっている。
また北側の海も、大小の渦潮が無数に発生する危険海域だ。
この一帯は屈強な船乗り達の間でさえも、近寄りがたい海の難所として恐れられている。
島を取り巻くこの悪条件が、古来より人々に敬遠され、現代社会から取り残されてきた所以である。

しかしその危険を乗り越え島に辿り着けば、素晴らしい景色に出会うことが出来る。
手つかずの自然が、旅人を優しく迎えてくれるはずだ。
現代社会から取り残された事で、この島は有史以来その姿をほとんど変えていない。
我が国でも有数の見事な景観を保ち続けている。

島全体を見ると、中央に険しい山が聳え、平地部は少ない。
島の南部には、白くきめの細かい砂浜が広がり、南の国を思わせる。
西部には、小さな浜があって、松の老木が立ち並び、沈む美しい夕日を堪能できる。
東部は突き出した岬から、鬱蒼と緑の木々が生い茂る雑木林地帯になっている。
海岸から中央部にかけて急な斜面になっていて、そこを切り開き段々畑や棚田が造られている。
ここで収穫する作物は、島人たちの貴重な食料となっている。
島人たちのほとんどは、島の西側と南側に住居を建てて集落を形成し、生活を営んでいる。
島の中央部から北側は未開の森林で、島人たちもめったに足を踏み入れない。
北の海岸は、切り立った断崖が続き、まるで海からの侵略者を防ぐ要塞の壁のようだ。
その要塞を守る兵士のように、いくつもの奇怪な形の巨岩群が海中から突き出ている。

この島を訪れる者は少なく、全国に紹介されることは稀である。
奈良時代に編纂された、この地方の風土記の中に、この島の事がわずかに取り上げられている。
『沖合遙かに小島有り。辺りの海荒れ狂い近寄りがたし。北に断崖そびえ立つ。その異様、魔像の如し」
いつの頃からか、この島は「魔像の島」「まぞが島」と呼ばれるようになっていった。
513名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 17:50:45 ID:BIVfY/qR
1で終わり?
514名無しさん@ピンキー:2008/12/08(月) 21:29:54 ID:9UgEq1l5
実写で見てみたい
515名無しさん@ピンキー:2008/12/09(火) 23:20:51 ID:cbyih5Z5
>>514
佐渡行け
516名無しさん@ピンキー:2008/12/12(金) 13:13:00 ID:b+dG1ifq
>>515
俺の地元が何か?
517名無しさん@ピンキー:2008/12/19(金) 01:03:34 ID:6RUala+y
518名無しさん@ピンキー:2008/12/19(金) 08:46:49 ID:KMX3Eri9
終わったようだな
519まぞが島物語:2008/12/23(火) 23:52:35 ID:g5J87b/7
※ まぞが島年表

AD0800頃 先住民の定着。

AD1200頃 初代頭領 源左が侵略。

AD1300頃 四代頭領 源鎮が統治。巴姫が拉致される。暴動発生。井戸を島民に開放し社を建立。(進行中)

AD1400頃 六代頭領 源助が統治。みさが生きた時代。将晃がタイムスリップ。

今から60年前 某大学教授、ある雑誌に紀行文を掲載。消息を絶つ。 (次回)

今から37年前 アヤ誕生。

今から22年前 アヤの両親、事故で死亡。アヤ、島へやって来る(15才)将晃・クミとの出会い。

今から21年前 アヤ、海女になる(16才) 将晃、島を追放される。アヤ、瞭と出会う。ユキ、失踪。

今から20年前 アヤ、クミと瞭の助けにより脱出を謀るも叶わず、源三に処女を奪われる(17才) 将晃、1400年頃へタイムスリップ。

今から19年前 アヤの祖母死亡。アヤ、松吉の奴隷になる(18才) 将晃、現代へ帰還。二人の再会。(進行中)

今から17年前 ミサ誕生。

今から10年前 ミサの父、事故で死亡。

現在       ミサ、17才の儀式。(進行中)


まだ終わってないです。ごめんなさい!
520名無しさん@ピンキー:2008/12/27(土) 16:56:31 ID:BCY6VHYp
清楚age
521名無しさん@ピンキー:2008/12/27(土) 23:16:15 ID:f6XT2N/s
1年経っても終わらない
522名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 17:39:44 ID:gso/5Ass
>>519
壮大叙事詩ワロタw
523名無しさん@ピンキー:2009/01/03(土) 01:59:16 ID:Tqka+qqh
保守
524名無しさん@ピンキー:2009/01/03(土) 11:02:37 ID:fRXsEz26
近いうちにSS保管庫を新たに立ち上げるつもりの者です。
このスレにはいい作品が投下され結構長く続くように見受けられるので、小生に保管させていただきたいのですが宜しいでしょうか?
525名無しさん@ピンキー:2009/01/03(土) 13:55:36 ID:aminHivI
>>524
おk
あわよくば新たな職人さんの目に留まりますように
526名無しさん@ピンキー:2009/01/03(土) 23:04:20 ID:bB+ZqNR7
>>524
よろしくたのむ
527524:2009/01/08(木) 19:09:59 ID:HdQiKd6N
保管庫がやっと完成しました。。。
このスレの管理番号は003です。
まぞが島物語はまだ収録/保管作業途中です。
http://eroparo.freehyperspace5.com/
528まぞが島物語:2009/01/11(日) 18:57:12 ID:CYH0Lyj7
>>524さん ありがとうございます。
今、続きを書いてます。
これからもよろしくお願いいたします。
529名無しさん@ピンキー:2009/01/11(日) 19:04:15 ID:CjTNkUgQ
>>527
乙だよ! じっくり読めてありがたい
530まぞが島物語 巴姫奇譚 5:2009/01/12(月) 16:13:44 ID:lzTL1iU/
源鎮と巴(2)

「それっ!行くぞっ!」
源鎮は巴を抱きかかえ、船首から砂浜の波打ち際に飛び降りた。
白い波が飛び散り、水しぶきが二人の全身に降り注ぎ、着物を濡らした。
「ははは、どうだい。気持ちいいだろう。薄暗い船艙と違って!」
源鎮は、巴を抱きかかえたまま浜に上がると、静かに降ろして立たせた。
「この島は まぞが島って言うんだ。俺たちの、いや みんなの楽園なんだ」

巴が辺りを見渡すと、そこには浜の家々から村人達が集まってきていた。
村人達は率先して荷下ろしを手伝い始めている。
その表情はどれも活き活きしてにこやかだ。
人々は親しげに声を掛ける。
「源陳様、お帰りなさい」
「荷物は後で私らが お屋敷に運びますんで」
「早くお屋敷にお帰り下され。曾婆様が首を長くしてお待ちですから」

巴は少し離れて、村人達と談笑する源鎮をぼんやりと眺めた。
源鎮が所在なげな巴に気づき声を掛ける。
「さあ行こう。俺の屋敷へ」

巴はかねてからの疑問を口にした。
「私をどうするつもりなの?」
「えっ?そうだな。とりあえず屋敷に居てもらおうかな。もちろん客人として」
「あなた海賊なんでしょ。罪人なんでしょ。悪人でしょ?」
「ああそうだ。都の奴らから見たら、俺たちは天下の悪党だろうさ」

村の子供達が数人、源鎮の元に駆け寄ってくる。
「げんちんさま」
「げんちんさま あそんで」

「あとでな。俺はこれから このお姫さまを屋敷に案内するんだ」
源鎮は優しく子供達の頭を一人ずつ撫でて応える。
「そのおねえちゃん げんちんさまの およめさん?」
一人の女の子が無邪気にたずねて、二人の顔を交互に見る。

「・・・!」
源鎮は顔を耳まで真っ赤にして俯く。
「あ げんちんさま あかくなってる やっぱり およめさんだ」
「こら!からかうんじゃない!」
源鎮は恥ずかしそうに顔を逸らすと一人で足早に歩き始めた。

「源鎮さん」
巴は源鎮を追いかけて、そばに寄り添った。
「あなた 本当はいい人なのね」
「さっきも言ったろう。天下の大悪党、海賊の親玉だよ」
源鎮は、ぶっきらぼうに応える。
「ううん わかったわ 優しい人だって」
巴は源鎮の右手を取り、自分の左手を絡ませる。

「よかった 私 自由になれたんだ」
巴はほっとしたように呟いた。
531まぞが島物語 巴姫奇譚 6:2009/01/12(月) 16:22:12 ID:lzTL1iU/
源鎮と巴(3)

豊かな緑の林の中を一筋の道が通っている。
源鎮と巴は並んで東の林の屋敷を目指した。
木立の間から漏れる光の束が優しく二人に降りかかる。

「喉が渇いたわ」
巴は源鎮を見上げて甘えるように告げる。
「そうかい。それならこの道から少しはずれると、水が湧いてるんだ。行こう」
源鎮は巴の手を取ると、林の奥へ入り込む。
「足下に気をつけるんだよ。めったに人が来ない場所だから」
下草をかき分け茂みをしばらく行くと、水のせせらぎが聞こえてくる。
そこには岩の狭間から水が湧きでて、清らかな水が流れている。

「よかった。涸れていない。」
源鎮は湧水を見つけると、ほっとしたように呟いた。
そして両手で水を掬い取ると、真っ先に巴に差し出した。

「ありがと」
巴は源鎮の手から水を飲む。
「おいしい」

「この島じゃ、飲み水は貴重なんだ。」
源鎮は地に膝を着けて、水面に口を付け、ゴクゴクと喉を鳴らす。
「こんな水脈があるのは島の東側だけだ。西側も南側も集落はあるが、川は流れていない」
「なぜ みんなは東側に住まないの」
「みんな嫌うのさ。この林は異界への入口らしいから」
「異界?」
「そんなのは臆病者の戯れ言だと思うけどね」

源鎮と巴は湧水の近くの倒木に腰掛けて話し出した。

「俺の曾爺様は若い頃、仲間と この島へやってきたんだ」
「曾お爺さんは何してる人だったの?」
「もちろん海賊さ。凄い荒くれ者だったらしい。鬼神のようだったって」
「じゃ・・悪い人だったんだ」
「そう!人殺しも盗みもしたし、女だってさらったさ」
「今のあなたと一緒ね」
「違う!少なくとも俺はむやみに人は襲わない。俺が襲うのは偉い奴らの船だけだ」
「偉い奴ら?」
「公家や貴族や・・弱い者達を虐めて儲けてる奴らのことだよ」
「だから私の船を襲ったのね」
「そうだ」
「私をどうする気だったの。異国に売るの?それとも犯すの?」
「そんなことしないさ。あのままだったら、姫様は自害するか、あの船と一緒に海の底だった」
「じゃ 助けたっていうの?私に恩を売る気なの?」
「いや。姫様は自由だ。都に帰りたいなら送るし、好きにしたらいい」

源鎮は、倒木から腰を上げると、巴に手をさしのべた。
「急ごう。曾婆様が待っている」
532まぞが島物語 巴姫奇譚 7:2009/01/12(月) 16:29:06 ID:lzTL1iU/
源鎮と巴(4)

巴は右手を源鎮に預けて歩き出す。
「源鎮さん 今までのお話だと、曾お爺様を軽蔑してるみたいだわ」
「いや・・ああ、若い頃のままの只の荒くれ者で終わっていたらね」
「悪人じゃなかったの?」
「曾爺様は、曾婆様と出会って変わったんだ」
「どんな風に?」
「この島を豊かにしようって。平和で住みやすい国にしようって。二人で誓ったらしい」

二人は、もとの林の道へ戻っていた。
「あと少しで俺の屋敷だ」
「曾お婆様が待ってらっしゃるの?」
「ああ。親父もお袋も、みんな死んじまって、今じゃ曾婆様が俺の唯一の身寄りなんだ」
「どんな おばあちゃん?」
「とっても優しいばあちゃんさ。島の誰からも慕われてる。もう百才を超えてるけどね」
「私、気に入ってもらえるかしら?」
「えっ? そりゃ もちろんさ。きっと大歓迎だよ」
「曾お婆様はこの島の人なの?」
「いや、それが難しいんだ。よくわからない」
「なにが難しいの?」
「曾爺様と知り合う前は、ずっと遠い世界にいたんだって」

二人の前に、白い土塀が見えてきた。
巴は突然立ち止まり、源鎮を真剣な眼差しで見つめた。
「私、決めた!いつまでも この島にいる!」
「え?」
「私、落ちぶれた貧乏公家の娘なの」

巴は源鎮の両手を握りしめ、訴えるように話し続ける。
「父上が言ってたわ。もう都の公家に力は残っていない。これからこの国を支配するのは武家だって。」
「だろうね。ここ百年は、東国が国の中心になっている」
「だから父上の命令だったの。西国の武家の家へ嫁いで姻戚関係をつくること」
「なぜまた西国なんかへ」
「西国は二度も異国からの襲来を受けたわ。だからその地を守る武家に、嫁ぐように言われたの」
「守護様の女房殿か」
「ちがうわ。その家来の妻よ。二番目の。戦勝の褒美として与えられるの」
「じゃあ 姫様は報償品なのかい」
「そうよ。貧乏公家の姫なんて、ほんとは政略にも役に立たないのに。父上の厄介払いだったのよ」

巴は源鎮の逞しい胸に顔を寄せた。
「そんな男と一緒になるなんていや!私、好きな男の人と自由に暮らしたい!」
源鎮は巴の不意の行動に驚き、巴の肩を押さえた。
「・・と 巴姫 落ち着くんだ」

「もう姫じゃない ともえ そう呼んで 源鎮様」
533まぞが島物語 巴姫奇譚:2009/01/12(月) 16:30:31 ID:lzTL1iU/
いにしえより紺碧の海に浮かぶ忘れ島
この島は 愛を求める女が迷い込む異界への扉
まぞが島の世界へ また どうぞ
次回  「楠の墓標」 
534名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 16:40:51 ID:VMIh+wH5
まだ書いてやがるのか・・・
535名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 11:37:58 ID:NnZvJorf
乙!
それにしても過疎ってんな…
536名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 18:43:43 ID:Nrtfjpj/
乙だがここまで壮大になったんなら専用のサイトなりブログなり何なり借りて展開したほうが
読み易いんじゃないかと思うんだがどうだろう?
537536:2009/01/17(土) 18:47:21 ID:Nrtfjpj/
そういえばまとめサイト出来たんだった・・・
↑書いてすぐ思い出した、スマソ
538名無しさん@ピンキー:2009/01/19(月) 01:50:22 ID:jOZ59rkJ
乙!うまいな
539復讐<1>:2009/01/23(金) 00:22:06 ID:9SjhSjdf
その日は朝から関西方面に出張で、女性社員のYと同行した。

私が経営する会社には女性社員は10名ほどいるが、その中でも
Yは一番目立たない地味で無口な女で、年は20代後半で中肉
中背。肩までの長さの髪は今どき珍しいくらい黒く、色白で肌は
きれいだが化粧気もない。仕事はできるが大人しすぎて私の好み
とはかけ離れた、どうでもいい存在の女だった。

私は日頃から社員には冷たく対応するし、仕事面についての指示や
指導についてはかなり厳しく当たる人間だからかYは移動中も緊張
して私から極力遠ざかって歩いていた。

夕方頃、3件目の訪問先を出たあたりから私は悪寒がし始めた。
その時期はインフルエンザが流行っていて、急激に襲ってくる寒気
と関節の痛みから間違いなくインフルエンザに感染したとわかった。
私はYを次の訪問先へ独りで行かせ、早めに宿泊先に入って部屋で
休むことにした。

後で気づいたことだが、Yも同じホテルに宿泊することにしていた
ようだ。通常、出張の時は自分で宿泊先を取らせるのだが、私と
同じところを選択したのは何か意図があったのかはわからない。
とにかく、夕食も取らずに部屋に転がり、徐々に上がってくる熱に
うなされ朦朧とし始めたころ、部屋がノックされたので重い脚を
引きずって出たらYがそこに立っていたのだ。

540復讐<2>:2009/01/23(金) 00:22:45 ID:9SjhSjdf

「何だ」

私はつっけんどんに言うとYを睨んだ。
その夜のYはいつもと違っていた。いつも伏し目勝ちでおどおどと
しているはずのYが、この日は何故か堂々としていて心なしか瞳が
光っているように見えた。

「タミフルを持ってきました。インフルエンザでしょう?風邪薬は
効きませんよ。」

張りのある強い声でYは続けた。

「体調管理も仕事のうちですよね。」

たしかにそうだ。私は日頃厳しく社員に体調管理を徹底させている。
それなのに私が出張先で体調を崩したことを非難しているのだ。

生意気な…私はそう思ったが、高熱のためにふらついて、何も
言うことができなかった。

私はYからタミフルを受け取ろうと手を伸ばした。
すると、Yは私の胸を小突いて強引に部屋の中に入ってきた。
「何する」

私は咳き込みながら呻いた。 Yは私を強く睨むと、もう一度、
今度はかなり強い力で胸を小突いてふらつく私を転倒させた。
普段はこんなことで倒れたりしない。その時の私は多分9度近い
高熱があったのだ。ビジネスホテルのタバコ臭い床に転がって、
私は下からYを見上げた。

541復讐<3>:2009/01/23(金) 00:23:29 ID:9SjhSjdf

「社長、タミフル飲みます?飲ませてあげましょうか」

Yは笑顔だった。
幻覚なのではないかと思うほど、その時のYは綺麗に見えた。

グレーのスーツを着たままで、細身のタイトスカートから伸びる
白い脚…両方の太腿の間からパンストの継ぎ目が現れ、暗い色の
ショーツが浮き出て見えた。

私は不覚にも一瞬で勃起した。

この女を「女」と感じたことはなかったはずなのに、釣り上がった
目を光らせ堂々と私を見下ろす初めて見る姿に気弱になっていた
私の何かが反応したのかもしれない。

インフルエンザに罹った経験があれば判ると思うが、普通の高熱と
違って「このまま死ぬかもしれない」という恐怖感を抱く。
それくらい身体の節々が悲鳴をあげ、耳鳴りがして筋肉痛になる
ほど全身が震えていたのに、私のペニスはここしばらく無いほどに
硬くいきり立って開放を求めて蠢いていた。

542復讐<4>:2009/01/23(金) 00:24:26 ID:9SjhSjdf

私は必死で上体を起こし、両腕だけの力で後ずさりすると近くに
あるベッドに凭れて息をついた。寒くて仕方がないのに、額からは
汗が流れてくるのを感じた。
Yはそんな私を介抱するはおろか、腕を組んで私を冷たく見下ろした
姿勢のままだった。

「タミフルは…処方箋がいるだろ 何でお前が持ってる」

私は勃起したペニスの位置を変えながら意味の無いことをYに聞いた。

「去年の今頃インフルエンザになったんですよ。その時の残り
です。」
そう言うと、Yは冷蔵庫からエビアンを取り出して来た。

「社長、去年私がインフルエンザで3日休んだときのこと、覚えて
いないの?」
Yは敬語をやめた。

私は記憶を手繰り寄せた。そうだ…2月…この女は風邪で3日
休んだ。体調管理を徹底しろと後から怒鳴った覚えがある。

「私、あれから気をつけてるんです。特に出張前は…。あの時は、
凄く傷ついたから」

そう言うと、一瞬だけいつものYの表情になった。いつもの地味で
下向き気味で緊張しやすい女の表情に…

543復讐<5>:2009/01/23(金) 00:25:18 ID:9SjhSjdf

Yはエビアンを口に含むと、タミフルを私の口に押し込んだ。
乾いたカプセルが唇にくっついて、ピリっと痛んだ。

Yはタイトスカートを自分で捲りあげて足を開くと、私を跨いで
膝上にどさっと腰を下ろした。
カラカラに乾いた唇に張り付いたカプセルをそのままにしていた
私を上に向かせて、Yは水を含んだ自らの口を近づける。
「やめろ、やめろ」私は唸ったが容赦なく彼女は口づけをしてきた。
私の唇から剥がれたカプセル薬は、Yの口から流れ込んでくる水で
押し流され、喉を通って身体の中に入っていった。Yの唇は柔らかく、舌はそれ以上に滑っていて、力なく弛緩してされるがままになって
いる私の唇を押し広げて強引に中まで押し入り、巧みに舌の裏を
舐め唾液と粘膜を絡めとるように執拗に口内を蹂躙し、クチュ…と
音をたてた。

「あ…」

私は頭をベッドに凭せ掛けたまま、Yに口内を犯されて堪らず声を
漏らした。その喘ぎに触発されてか、Yの呼吸も荒くなり私の上唇を
軽く噛み、舌を尖らせて歯茎や頬の裏の粘膜を吸う。私の反り
立ったペニスをズボンの上から弄りながら、唇での濃厚な愛撫を
続けるY…。思いもよらない女の変貌に、私は翻弄され夢中になって
いた。

544復讐<6>:2009/01/23(金) 00:26:28 ID:9SjhSjdf

Yは私のズボンのファスナを下ろすと、コットンのトランクスの上
から左手でペニスをぐいっと握り、上下に擦り始めた。その間
ずっと、私の震える舌をまるでフェラチオをするかのように艶めか
しく吸引しつづけ、時には優しく自らの唇で輪をつくって啄ばむ
ように頬の方まで侵略していった。

「ああ、何でだ?」

私は喘ぎながら問いかけた。
実は「何故Yが私にこんなことをするか」といった理由などは
どうでもよかった。情けない女のような喘ぎを殺すためにとりあえず
発しただけだったのだ…。Yはそれを察知したのか、無言でことを
進めていく。
真っ暗なホテル…シングルベッドの脇にある小さな窓からは都会の
街灯りがチラチラと見え隠れしていた。

一旦唇を離してから、Yは乱れた漆黒の髪を頬に絡ませて私を
見下ろした。薄いカーテンから差し込む小さな明かりに照らされて、
Yの唇は淫猥に光っていた。めくれ上がった赤い上唇の下に見え隠れ
する歯が妙に動物的で、この歯でどこかを思い切り痛めつけられて
みたいと一瞬考えた。

「あんただって結局同じよね、偉そうにしててもさ」

Yはベルトを乱暴に解くと、私のズボンとトランクスを同時にずり
下ろす。その瞬間、汗と精液の混じったような臭いが立ちのぼり、
私は羞恥で思わず仰け反った。

545復讐<7>:2009/01/23(金) 00:27:12 ID:9SjhSjdf

これだけの高熱があって身体が重く、少しの移動ですら精一杯の
状態なのに、私のペニスは赤銅色に照り輝き、先端部分ははちきれ
そうなほど膨らんで次の愛撫を待ち望んでいた。私は本当に死ぬの
ではないかと思った。私の身体は死に向かっていて、最後の種を
放出するための本能活動なのかと。そんな馬鹿げた発想と、Yと
いう女との意味不明な出来事に不意に笑えてきた。

はあっ はあっ と荒い息のまま、頭をベッドに乗せ両手両足を
弛緩させている私の両膝に乗ったYは、これ以上無理なほど
膨らんだ雁首を左手の人差し指で優しく、ゆっくりとなぞった。

私は思い切りビクついた。
身体中のすべての神経がここだけに集まっているかのように敏感に
なっていたのか、たった一度指で触れられただけでこれだけ強い
快感を得たことは今までにはなかったのだ。

身もだえする私を余所目に、Yは口からとろりと唾液の塊を落とした。
ちょうど亀頭の上にのった生暖かいはずの唾液が、高熱で揺れる
肉棒の上ではひんやりと冷たい液体としか感じられなかったのだが、
それでもYの暖かい右手の掌が唾液で濡れた亀頭をこね回し始めた
ときには、一瞬で私の火のような塊からの伝道熱とYの掌での
摩擦で熱くなっていた。

「−−! ―― はぁっ ―!!」

私は、女のように喘いだ。

546復讐<8>:2009/01/23(金) 00:28:07 ID:9SjhSjdf

ヌチャッ ヌチャ… と私の亀頭と滑った液体が擦れる音が聞こえ
ると、私は異常に興奮してもう一度大きく仰け反りさっきと同じ
ように喘いでしまった。
膝の上に乗るYの尻は柔らかく、私の亀頭を擦りながら細かく揺れ
ていた。
力を入れずに擦るように亀頭を摩擦されると、触れられているのか
判らないのにピリピリとした快感だけが伝わってきて、ただでさえ
朦朧とした意識が完全にどこかへ切り離され、私は目を瞑って
ペニスから伝わる快楽の波だけに集中した。

小刻みに震えて喘ぐ私を冷たい目で見つめ続けるY。
いつもの私ではない私は、恐る恐るYに視線を送ると、また羞恥で
身体中が粟立って居たたまれない気持ちになった。

「社長、情けない声だして… 金子さんに聞かせてあげたい」

高速で亀頭を擦りながら、Yは冷淡に言った。

金子は私より年上の役員で、何かにつけて私を若造呼ばわりする
目障りな男だが、親父の代から会社を支える経理社員ゆえに
中々首が切れない。そんな男の名前を不意に出されたのに、私は
意外にも一層興奮して、喉を震わせて呻いていた。

膝の上から尻を持ち上げ少しずつ下にずれていくと、Yは身を
かがめて私のペニスの先端を口に含んだ。Yの頬の裏の粘膜が
ぬるぬると雁首の間を移動して、そのまま唇をすぼめて亀頭を
吸う。

「あ… ああぁ…」

廃人のようにうな垂れて呻く私は、もうプライドも何も無くなって
Yの次の攻撃を心待ちにするようになってしまっていた。
亀頭だけを執拗に撫で回し、舌で舐め上げられ興奮させられるだけ
させられても、茎の部分を擦ってくれないと達することができない。
私は自分で擦ろうと右手を上げたのだが、Yに遮られてしまい、
仕方なく懇願した。

「奥まで…銜えてくれないか」

547復讐<9>:2009/01/23(金) 00:29:12 ID:9SjhSjdf

勝ち誇ったように微笑んでYは私のペニスを根元からつかみ直すと、
再び亀頭だけを掌でマッサージし始めた。
これを長時間続けられると、切ない気分になって堪らなくなると
いうことに初めて気付いた。私の懇願も空しく、Yは唾液が必要な
ときだけ先端のみを銜え、十分に湿らせたら容赦なく掌と指で
雁首から上のみを攻め続けた。
私は、何度も竿を擦ってくれるように懇願した。口で銜えて欲しいと
言っても冷笑し見下ろすだけでYは淡々と亀頭だけを懲りずに摩擦
し続ける。

私は高熱と快感で女のように喘いでいた。

自分がこんな声を出すとは思わなかった。

羞恥心も自尊心も無くし半身の快楽に集中して、視線を漂わせて
変質者のように…。


Yは私を蔑むように見つめていて、それがより一層私を刺激した。

「あ―― あぁぁ…」

気持ちが良くてこのまま本当に死んでもいいと思ったとき、Yは
根元を握っていた左手を動かしてついにしごき始めた。
2、3回上下に擦ったところで、私のペニスは大きく痙攣して射精
した。脈動にあわせて私は情けなく細い声をあげた。

精液は私のペニスの上に吹き上がり、そのままボトボトと落ちてきた。
経験したことが無いほど大量の精液にまみれて、私の熱い茎はしおれ
そうになったのだが…

まだYの攻撃は終わってはいなかったのだ。

548復讐<10>:2009/01/23(金) 00:30:08 ID:9SjhSjdf

自らの精液で滑った私のペニスをもう一度つかみなおして、Yは
右手の中指を尿道口に擦りつけた。

「 ぁ ―ぁ―! !」

私は重く汗だくの身体を仰け反らせて叫んだ。敏感になっている
射精後の亀頭は、突然襲われた刺激にヒクッヒクッと反応する。
Yは瞳を光らせて私を睨んだ。

尿道口を中指で擦りながら、左手の中指と親指で輪をつくり、
恐ろしく敏感になり液体にまみれた雁首をまわすように摩擦した。

頭を支点にして腰を上下に振り、私は何とか逃れようと暴れた。
膝下にどっしりと乗りかかっているYは微動だにせず、笑いながら
同じことを続けた。

私の声は暗く閉ざされたビジネスホテルの一室で異様に響いていた。
こんな声を知人に聞かれたら、私は生きてはいけない。誰とも顔を
合わせられない。そんなことを考えながら、私は嗚咽に近い喘ぎ声を
発しながらビクンビクンと身体を揺らしていた。

しばらくしてまた亀頭が乾いてくると、Yは唾液を溜めて口を寄せ
ペニスを湿らせてから射精前と同じように掌で先端のみをこね
回してくる。

「ああ… 勘弁してくれ… 」
私は泣き声でそう言ったのだが…本当は今までにない感覚に溺れて
いて、やめて欲しくはなかった。やめて欲しくないのに、この
終わりのなさそうな快感地獄に体力的にも精神的にも耐えられる
自信が無かったのだ。

549復讐<11>:2009/01/23(金) 00:31:57 ID:9SjhSjdf

「社長… いつも威張ってるのに… 女の子みたい…女の子みたいに
アンアン言ってるわ…恥ずかしい?」

この時、Yが私を強く恨んでいるということに、ようやく気付いた。

「恥ずかしくないの?」

Yは一瞬だけ攻めを中断して私を見つめた。
もともと釣り目気味のきつい顔つきのYだったが、この夜のYの
目を私は一生忘れられない…乱れた黒髪で半分隠されている瞳は
キラキラと輝き、私のすべてを射抜いているような視線だった。

「は…恥ずかしい… Y… 謝るよ」

「何を謝るんです?」

「君を… 君にだけじゃないけれど…私は仕事のことになると厳しく
言い過ぎるし…」

「…し?」

「傷つけてしまう… 他人の気持ちに…鈍感なんだよ」

「ここは敏感なのにねぇ」

Yはそう言うと、再び私のヒクつく部分をいたぶり始めた。先端
からはトロトロと透明な液があふれ出ていて、それを利用するかの
ように指ですくうとYは一番感じる尿道口と丸い丘を重点的に…
それでもゆっくりと優しく摩ってくる。


私はまた襲ってくる刺激に身悶えした。もう、大声を出してこみ
上げるものを逃さないと狂ってしまいそうになり、私は恥も
外聞も関係なく全身を痙攣させながら喘いだ。

550復讐<12>:2009/01/23(金) 00:33:02 ID:9SjhSjdf

そんな私に満足したのか、哀れに思ったのかYは一度ゆっくりと
亀頭にまとわりつく粘液を根元まで伸ばしてからゆっくりと茎を
しごき始めた。

「やめないでくれ… いかせてくれ…」
私はぐったりとベッドにもたれて哀願した。
クチュ…グチュ…液体と粘膜の掠れる音、Yの手によってぐにゅぐにゅと
高速に動く私のペニスの皮…私は波打って現れる吐射感で一瞬息を
止めて目を瞑った。

「あ… ああ… −−イクッ−−! イクッ −−−!」

私の叫びを聞いて、Yは手をとめた。

「あああ−− あああっ −−−」

無念の叫びをあげて私はぐったりとした。いきり立ったペニスが
私をあざ笑うように揺れていた。

はあっはあっ
はあっ

「あ――!―」

私が叫び始めると、Yはもう一度私のペニスをしごく。そしてまた
射精感が襲ってきたところで寸止めした。
こんなことを何回もされて、私にはもう叫ぶ体力も無くなり廃人の
ようになっていた。

それでも…私の今までの性体験の中でこれ程までに快楽を感じた
ことはなかった。焦らされて、悶えて、女のように喘いで、
懇願して…私の精神はYのものになっていた。

551復讐<13>:2009/01/23(金) 00:34:10 ID:9SjhSjdf

その本心を知ってか知らずかYは私を見つめ、今度は優しく、腿を
さすりはじめた。

「社長… 社長… 私はあなたにどれだけ傷つけられたか…」

私は本心からYに謝罪したい気分になった。何をそれほど拘って
怒っているかはわからなかったが、たとえどんなことであっても
私が悪いのだと感じるようになっていたのだ。

「悪かった… 悪かった… 頼むよ… 何でもする…」
私は頭をベッドに置いたまま、腰を振って次を求めた。
Yの許しを…求めた。

「何もしていらないわ わかってほしかっただけ」

Yは私の汗でぬれた両ひざを立てさせてその間に割って入ると、両手
でいきり立つ硬い欲望の根元を支えて先端をゆっくりと銜えた。

ジュプ… グチュ…と卑猥な音をたてながら、生暖かい彼女の唇と頬の
裏の粘膜が亀頭を滑って根元まで届いた。Yの口内におさまった私の
瀕死のペニスは待ち望んでいた心地よさにうち震えてから、最後の
瞬間を迎えるべく限界まで膨らんだ。

ジュッ クチュッ ヌプッ
Yの唇と舌は私を飲み込んで、強く吸引しながら上下に動いた。

私は高速の愛撫に我を忘れて叫び、一気に絶頂の痙攣を起こした。 

ドクッ ドクッ とあからさまに動いているペニスから熱い欲液が
再び絞り出されてYの口中に広がっていった。

552復讐<14>:2009/01/23(金) 00:35:09 ID:9SjhSjdf

その後のことはほとんど覚えていない。気がつくと狭いシングル
ベッドの上でうつ伏せていて、ビジネスホテルの小さな窓から
差し込む朝日で目が覚めたのだ。

身体中が筋肉痛でしばらく動けなかった。その間、昨夜の記憶が
徐々に蘇ってきて、羞恥と興奮が襲ってくる。どんな顔をして
Yに会えばいい…?何を話せばいい?
タミフルのおかげか、熱は8度前後のようでなんとか起き上がる
ことができるまでになっていた。Yはすでにチェックアウトを
済ませているようだった。私はこの日の訪問をすべてキャンセルし、
地元へ戻った。

その日を境に、Yは出社して来なくなった。

===


何故、あの真面目なYは突然連絡もなく退職したか…社員の間では
謎だったようだ。私はYの今までの様子を他の社員に聞いて回った。
Yはやはり、私の横暴なやり方や気持に配慮しない叱責に悩んで
いたようだった。Yなりに努力して成し遂げた仕事であっても、
私はねぎらいもしなかった。逆に些細な失敗を徹底的に指摘して
いたように思う。そんなYは数か月前からメンタルクリニックに
通い、抗不安剤を処方してもらっていたといった噂も出てきた。

そして…Yはキレた。
辞める覚悟で私に復讐したのだ。

はたしてあの出張の夜のやり方が復讐になり得るのか?

結果的にYの復讐は成功したことになる。私は、もう普通の
性交渉では満足できない身体になってしまったのだから。
私は何とかYと連絡を取ろうとした。彼女の顔を見たかった。
彼女の手に…私を悶絶させた掌に触れたかった。そして、今で
はっきり思い出せない唇の形、頬の形状、瞳の色…全てを
確かめたかったのだ。

自宅マンションはすでに引き払っていて、携帯も自宅電話も解約
済みだった。静岡の実家にも連絡したが、私には居場所を教え
られないと言われてしまった。興信所にでも頼もうかと思ったが、
さすがにそこまでするのも気が引けて結局Yの居場所は未だに
つかめていない。

553復讐<15>:2009/01/23(金) 00:36:47 ID:9SjhSjdf

あれから、私は妻や他の女とのセックスで快感を得ることが
できなくなった。射精はするが、それはただの排泄であり性の
営みとは思えなくなった。焦った私はあらゆる方法であの日を
再現しようとした。「そういう趣」の風俗店にも行ったし、
出会い系サイトで知り合った元風俗嬢に私の体験を話して再現して
もらったこともある。

しかし、何をしても駄目だった。

精神的に蹂躙していた女から突然反撃され、精神的にも肉体的にも
犯されるといった特異なシチュエーションでしか感じなくなって
しまった私の肉体… 

いつかどこかでYに会えるなら…私がしてきた数々の失敗をYに
罰してもらいたい。

とことん焦らされ、痛めつけられ、そして最後は…もう一度許して
もらいたい。


もし叶うのなら…


【了】
554名無しさん@ピンキー:2009/01/24(土) 11:23:31 ID:4nvHtRfe
ちょっと悲しさもあるけど…GJ
555名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 22:32:37 ID:eDIuh1CG
あげ
556保管人 ◆.0vZoJ8I8. :2009/02/07(土) 17:24:08 ID:Tx9dmjOL
前サーバーの調子が(index.htmlのアップロードが出来なかったり)あまりにおかしいので保管庫のURLが変わりました。
ブックマークの更新をお願いします。
http://eroparo.x.fc2.com/
557名無しさん@ピンキー:2009/02/07(土) 23:48:40 ID:fn1rWNel
>>556
乙ー
558名無しさん@ピンキー:2009/02/19(木) 12:24:15 ID:RwJfz0dO
>>556
遅れたけどGJ
559名無しさん@ピンキー:2009/03/01(日) 13:23:34 ID:q/aY+s1/
普段は清楚な女性が…球場では関西弁で選手を野次り倒す!
560名無しさん@ピンキー:2009/03/03(火) 19:27:48 ID:2T5NwMfl
>>559
それ普通ですから
561名無しさん@ピンキー:2009/03/14(土) 18:42:13 ID:Uti4P1Kf
ほしゅ
562まぞが島物語 巴姫奇譚 8 :2009/03/15(日) 18:55:32 ID:r0/AMDPM
楠の墓標(1)

源鎮は屋敷に帰り着くと、真っ先に曾祖母の部屋を訪れた。

「曾婆様 ただ今 帰りました」
「おお・・源鎮か!」
部屋では、曾祖母が布団の上で、午睡をとっていた。
源鎮の呼びかけに目を覚まし、老婆は喜んで応える。
「よくぞ もどった。ささ、中へ。そちの初陣、心配して居ったぞ」

「ありがとう。 でも 大丈夫だよ。もう子供じゃない。」
「そうか 無事で何よりじゃ。さあ 私にもっと顔を見せておくれ」
曾祖母は体を起こし、源鎮の頬を愛おしそうに撫でる。
「源左殿も 子供達も 孫達も みな逝ってしまった。私に残ったのは そちだけじゃ」

「曾婆様 実は 都の姫を連れてきたんだ ここに住まわせたい」
源鎮はできるだけ感情を抑えて、ぶっきらぼうに告げる。

「なに? 娘か それはよい! 手荒なことはしなかったろうな?」
「ああ、弱い者は虐めないよ。曾婆様の教えだし」
「そうじゃ。おなごを可愛がり、島人を守るのが お前の役目じゃ」
「もちろんだよ。この島をみんなの楽園にするんだ」
「どれ、その姫様はどこじゃ? 早う会わせておくれ」
「曾婆様 年の割にせっかちだな」

「生意気を申すな。そちの顔を見れば、その姫様に惚れておるのが わかるのじゃ!」
しわくちゃの老婆の顔がほころぶ。
源鎮が赤面してうつむく。
「私は もう百年以上も生きながらえておる。しかし この命も残り僅かじゃ。早う安心させておくれ」
曾祖母はそう言うと、手串で白髪の乱れを直し、居住まいを正す。
源鎮は照れ笑いを浮かべて、隣の間への戸を開ける。

そこには巴が三つ指を着き、正座で待ちかまえていた。

「おお、よくぞ お出で下さった。ささ、頭を お上げ下され」
曾祖母は声をうわずらせて、優しく声を掛ける。
「姫様 あなた様の名は何と言われる?」

巴は臆することなく、まっすぐに曾祖母を見つめる。
「ともえ と申しまする」
563まぞが島物語 巴姫奇譚 9:2009/03/15(日) 19:02:28 ID:r0/AMDPM
楠の墓標(2)

「ともえ ・・!」
曾祖母の顔は、巴と目があった瞬間、今までの優しい表情とうって変わり、険しくなる。
深い皺の間に隠れた目を、大きく見開く。
見る見るうちに顔が蒼白になり、手足が細かく震え出す。

「曾婆様、どうしたんだい?」
曾祖母の異変に気づいた源鎮が、心配して声を掛ける。

「源鎮 此方へおいで」
曾祖母は源鎮の手を引き縁側へ出る。
「あの娘はいかん。即刻、島の外へ出すのじゃ」
巴に悟られぬように小声で話す。

「なんだって?急に なぜ?」
「理由などよい。あの娘はこの島に災いをもたらすのじゃ」
「そんな 酷いよ まだ来たばかりだというのに」
「とにかく島から・・・うっ!」
曾祖母は源鎮に倒れ込んだ。
「曾婆様っ!」


曾祖母が気づいたのは、夕刻だった。
布団の脇には源鎮が、心配気に座っている。
「源鎮 娘はどうした」
曾祖母は優しい顔で語りかける。

源鎮は、小さく頭を横に振る。
「ごめん・・ やっぱり 追い出せない」

「お前は 優しい正直な子じゃ」
曾祖母は微笑む。
「やはり あの娘を好いておるのか」
源鎮は黙ってうなずく。

「そうか 皮肉なものじゃのう。 私が一生をかけて創りあげたものが 今崩れようとしておる」
曾祖母は瞼を閉じて、布団の端を握りしめる。
しばしの沈黙の後、あらためて源鎮を見つめ返す。
「しかし源鎮。そちの思い 必ずしも叶うとは限らんぞ」

「私は昔、惹かれ合う二人の男女が、苦しんだのを知っておる」
曾祖母は、源鎮の手を借りて、ゆっくりと起きあがる。
「よいか 源鎮 覚えておくがよい。神様はな、運命の出会いも下さるし、意地悪もされるのじゃ」

「源鎮 私に庭を見せておくれ」 
「えっ!まだ静かにしてなきゃ」
「よいよい 私の命じゃ ついに その時がきたのじゃ」
564まぞが島物語 巴姫奇譚 10:2009/03/15(日) 19:10:45 ID:r0/AMDPM
楠の墓標(3)

源鎮は曾祖母を背負い、庭に出る。
「源鎮 私が死んだら この庭の隅に埋めるのじゃ」
「ここに?」

広い庭の東南角。
そこには小さな井戸が掘られている。
曾祖母はその一角を指さした。

「そしてな 一緒に楠の若木を植えるのじゃ」
「楠?」
「私はその楠となって、この屋敷を・・この島の行く末を見守ることにする」

「私がこの世界へ来る前にいた場所 それは呪われた世界じゃった」
曾祖母は源鎮の背に頬を寄せて、思いにふけるように語り出す。
「私はある時 この世界へ迷い込み 暮らし始めた。そして この世界を楽園にする決心をしたのじゃ」

「しかし どうやら それは徒労に終わりそうじゃ」
「徒労だなんて。大丈夫だよ。この島は楽園じゃないか」
「そうじゃ。お前に全てを託すぞ この島の幸福を!子々孫々、慈愛の心を継がせるのじゃ」
「わかった。きっといつまでも幸福な島にする」

「じゃが もし、我が子孫達が忌まわしい歴史を積み重ねれば・・」
曾祖母の顔が厳しい表情に変わる。
「・・遠い未来。 そうじゃな 七百年の後、一人の娘が私らの子孫に罰を下すじゃろうて」
「七百年 未来の娘?」
「その娘は、度重なる不幸に見舞われながらも、ひたすら耐えて 家族と友に尽くす娘じゃ」

「その娘は運命が連れてくる。この島の風に導かれてな」
曾祖母は独り言のように呟き、だんだん眠りに落ちていく。
「巴姫も・・おそらく巴も 運命の風に 連れてこられたのかもしれん 恐ろしい事じゃ」


翌朝、源鎮と巴に看取られて、曾祖母は静かに息を引き取った。
遺言どおり、その遺体は庭の隅に埋葬され、楠が植えられた。

「源鎮様、曾お婆さまは私がここに居ると、何か悪いことが起こるって おっしゃったんでしょ」
「ああ、でも気にすることはないよ。巴はここにずっと居ればいい」
「うれしい。源鎮様と一緒になれるのね。きっと悪いことなんか起きない。私たち幸せになるのよ」

二人は神妙な面持ちで、楠の若木に両手を合わせた。

「私、曾お婆さまの お名前聞くのも 忘れてたわ」
「そうだったな。あまりにも急だった」
「お名前 教えて」
「ユキ という名前だった。娘の頃は その名前のように色白で 美人だったって」
「ユキさんは きっとこの楠に宿って、何百年も生き続けるんだわ」
巴は井戸から水を汲み、楠の若木に水を掛ける。

風が吹いて、若木を揺らした。
緑の葉の上で、陽を浴びた水滴がキラリと光った。
565まぞが島物語 巴姫奇譚:2009/03/15(日) 19:14:47 ID:r0/AMDPM
いにしえより紺碧の海に浮かぶ忘れ島
この島は 心を残した魂が見守る純愛の聖地
まぞが島の世界へ また どうぞ
次回 まぞが島物語 第23話  「繋がれた女」 
566名無しさん@ピンキー:2009/03/15(日) 19:25:22 ID:tpECYuIk
はい。
567名無しさん@ピンキー:2009/03/17(火) 13:34:31 ID:Mc8AuYCQ
物語が壮大すぎてついていけない
小刻みではなくまとめて投下してくれると感情移入しやすいのだが・・・
568まぞが島物語:2009/03/21(土) 00:36:20 ID:ivFNamDE
これから>>490 まぞが島物語 97 からの続きです。
569まぞが島物語 98:2009/03/21(土) 00:40:03 ID:ivFNamDE
繋がれた女(1)

島の港の小さな居酒屋。
数人の男達が、まだ昼間だというのに、酒を酌み交わしていた。

男達の話題はアヤの噂話だった。
「南の浜のアヤちゃんは、最近どうしとる?」
「ここんところ、妙に色っぽくなったようじゃの。好きな男でも できたのかのう?」」
「網元さんが しつこく言い寄ったらしいが、そっけなく振られたそうじゃ」
「一年もあの肉体を弄べたんじゃ。これ以上は贅沢すぎるっちゅうことじゃな」
「それじゃ、アヤちゃんは今 独り身か?」
「将晃が帰ってきたらしいが、まだつきあっとるようには見えん」
「それならワシが狙ってみようかの」
「ワシも誘いたいのう。あの見事な裸を毎日見せられて、手を出せんのは拷問じゃ」
「まったくじゃ」

そこへ松吉が、軒先の暖簾をかき分けて、ふらりと現れる。
「旦那さん達 アヤが欲しいんですかいのう?」
ニヤリと笑い、もみ手で話しかける。

「おお 松吉爺か。なんじゃ 急に」
「いや アヤの名が聞こえたものでな いい話を持ってきたんじゃ」
「いい話?」
「まあ まずは酒を戴けませんでしょうかのう」
松吉は薄ら笑いを浮かべて、コップを差しだした。


1時間後、松吉は酒に酔って、上機嫌になっていた。
「・・と言うわけでぇ、アヤはワシにぞっこぉん 惚れておるわけでしてな」

「信じられねえな。あの気だての良いアヤちゃんが こんな爺と できてるなんて」
「そうじゃ! アヤちゃんはこの島一番の美人。 松吉はうだつの上がらねえ爺じゃからな」

松吉は鼻の下を伸ばし、だらしない顔で笑う。
「へっへっへ 今もアヤはぁ、剥き卵のような尻を突き出してぇ ワシの帰りを待ってるんじゃあ。アソコをたあっぷり濡らしてな」
「やめろっ! これ以上アヤちゃんの悪口言うと 只じゃおかんぞ!」
男の一人が、松吉の胸ぐらを掴む。

松吉は男達の怒りに触れたことにたじろぎ、ひるみながらも話し続ける。
「ひいっ! わ 悪口だなんて・・せっかく皆さんにも いい話を持ってきたのにのう」
570まぞが島物語 99:2009/03/21(土) 00:42:53 ID:ivFNamDE
繋がれた女(2)

「いい話だと?言うてみろ!」
忌々しそうに男は、掴んだ手を突き離す。
「実はな アヤはワシが貧乏しとるのを助けると、言うとるんですじゃ」
「助けるって? おい!勿体ぶらずにさっさと喋れ!松吉!」
「つまり 島の男衆のお相手をして、いくらかのお金をもらえれば、と言うとりましてな」

他の男がまたもや、松吉の胸ぐらをきつく締め上げる。
「おいっ!アヤちゃんを売ろうって言うのか?!」
「く 苦しい・・離しとくれ!これじゃ 話すことも・・」
「おい、手を離してやれ。戯れ言でも聞いてみよう」

「げほっ・・げほっ!! おいやなら 無理にとは申しませんでな」
松吉は自分の首をさすりながら、意味ありげに笑う。
「ワシを信用して、アヤを抱いてみたい、と思う旦那さんだけでいいですのじゃ」

「どうも爺の話は信用できねえな」
「なんてったって、未だに嫁のきてもいねえ松吉爺の話じゃからな」
男達はそっぽを向く。

「疑り深い旦那さん達じゃのう」
「証拠がねえからな」
「じゃ、これはどうじゃな よおく見てくだされ」
松吉はズボンのポケットから丸めた白布を取り出す。
「これは アヤちゃんの・・!」
男達がその白布に見入り一斉に叫ぶ。

それは、アヤの褌だった。
薄い小さな白生地と麻縄の褌。
島中の海女を探しても、この褌を纏っている女はアヤだけだ。

「ほおれっ!」
さらに松吉は、その丸めた白布を拡げる。
その三角布の中には、黒々と縮れた陰毛が数十本入っていた。
571まぞが島物語 100:2009/03/21(土) 00:46:52 ID:ivFNamDE
繋がれた女(3)

「さあ! とくと見てくだされ。なんなら酒のお代に差し上げてもよいぞ!」
松吉はその数本を摘み、一本ずつ男達に手渡す。
「そうそう手に入る物ではありませんぞ!そうじゃ。これはアヤの毛じゃ。アヤのアソコから刈り取った毛じゃ!」

男達はそれぞれ、アヤの陰毛を手にとって見つめ、口々に叫ぶ。
「そういえば、昨日、アヤちゃんに浜辺で会うたが、確かに変じゃった!」
「いつもは褌の下に、黒々と毛が透けとったのに・・昨日は恥ずかしそうに片手で隠しとったぞ!」
「わしは わしは見た!確かに毛がなかった。割れ目が透けておった!」
「いつもと違うて、俺が話しかけると、走って逃げおった。そうか!剃り落とされたのを知られたくなかったのか!」

男達は松吉を囲んで嬌声を上げる。
「と ということは爺の話、本当の話か!」
「お 俺は買う!一度は抱いてみたかったんじゃ!」
「俺が先だ!いくらだ!」
「わしの方が先じゃ!みんなの倍の値、払っても惜しくはない!」

「へっへっへ まあ減るもんじゃなし。皆で仲良く買うて下され。ただし、安売りはしませんがな」
松吉は笑いながら、なみなみと注がれた酒を一息にあおった。


松吉が居酒屋で酔い始めた頃。
アヤは自宅の裏庭の物干しに繋がれていた。

(アヤ、ワシはこれから港へ行って、欲深い客どもを探してくるでな)
(縄を 縄を解いてください!)
(どうしたんじゃ 青い顔をして?)
(で そ う なんです)
(何がじゃ?)
(・・・)
(黙っておれば わ か ら ん で は な  い  か   ア  ヤ )
(・・・)
(さあて ワシは出かけるか)
(まって! うん う  う ん ち  うんちです!)
(おお よし よし よく言えたのう)
(は はやく 解いて!)
(どれ どれ ほう この穴か ここから出るんじゃな この穴から)
(いやあ みちゃ いや)
(どれ 味見をしてやろう)
(な なめちゃだめ  でそうなんだからっ! おなかが いたいい あついいっ!)
(そうか こんなものを 着とるからじゃろうて)
(服 やぶかないでえ)
(アヤ、ワシを裏切ろうとした罰じゃ。このままたっぷりと苦しむがええ!)
(お な か が)
(ワシは出かけるで。アヤ。 ぶざまに 糞をひりだして 撒き散らすんじゃ)
(まって!いかないで!ほどいてえ! ま つ よ し さ  ん)
572まぞが島物語 101:2009/03/21(土) 12:51:30 ID:ivFNamDE
繋がれた女(4)

アヤは太腿を擦り合わせて、強烈な便意に耐えていた。
便意は断続的に襲い、幾度目かの波が来ていた。

アヤはきつく瞼を閉じて、精神を集中し、肛門の括約筋を締める。
歯がガチガチと小刻みに震える。
裸身の汗が引き、悪寒を感じ始める。
「だめっ!こんなところで おもらしなんて・・だめえっ!」
アヤの中では、理性と生理が戦っている。

「この鎖と縄さえなければ・・」
どうにか便意の波は引き、アヤは恨めしげに物干し竿を見上げる。
そこは、首輪に繋げられた鎖と、手首を縛った荒縄が複雑に絡み合い、物干し竿に巻き付けられている。
アヤ一人の力で外すことは到底叶わない。

しかし、ここで排泄をしてしまえばどうなるのか。
「松吉さんが帰ってくる。男の人たちを 大勢引き連れて」
アヤはその恐ろしさに怯えていた。
「みんなに見られちゃう 毛のないアソコも うんちを撒き散らした後も」

アヤはこの数日間、松吉と暮らしてその冷酷さを、身をもって感じていた。
「松吉さんは必ず私を売る。私が抱かれて苦しむのを 平然と ううん むしろ 喜んでるんだ」

またもや便意の波が、腹の底から湧いてくる。
今まで以上の猛烈な大波が。
「だめえええ! だれか! たすけて! ま まさ あきくん・・!」
だが腹の中の猛獣はグルグルと唸り、体外への開放を求めている。
意識が遠のく。
生理が勝ちどきを上げ、理性が屈するのは時間の問題だった。

「アヤちゃん!」
突然、背後から聞き覚えのある若い男の声がした。
アヤは朦朧とした眼差しでその方向を振り向いた。

「あなたは   瞭さん!?」
アヤは、消え入りそうな声で小さく叫んだ。
「た す けてっ!」
573まぞが島物語:2009/03/21(土) 12:53:56 ID:ivFNamDE
いにしえより紺碧の海に浮かぶ忘れ島
この島は 愛欲に絡み合う淫魔たちが棲む地獄
まぞが島の世界へ また どうぞ
次回 まぞが島物語 第24話  「裏切りの愛」 
574名無しさん@ピンキー:2009/03/21(土) 13:03:22 ID:V6AETmoE
はい。
575名無しさん@ピンキー:2009/03/21(土) 14:28:16 ID:qFigoxBx
>>573
トリ付けてくれ
ワード登録したいから
576名無しさん@ピンキー:2009/03/21(土) 19:53:52 ID:DnkAxJ3W
まぞが島物語で登録すればおk
577名無しさん@ピンキー:2009/03/21(土) 23:03:33 ID:lv3D7ARM
もっとまとめて欲しいな……
578名無しさん@ピンキー:2009/03/21(土) 23:53:48 ID:o38jYrXi
まとめて読みたいのならNG処理してまとめサイトに行けばいいと思うが、島物語の独壇場になってるのはスレとしてまずいな
579名無しさん@ピンキー:2009/03/22(日) 07:05:29 ID:zbX0hY98
どうしたらいいんでしょうか
580名無しさん@ピンキー:2009/03/28(土) 02:44:38 ID:GDeIun8H
zipで固めてうpすればおk
581名無しさん@ピンキー:2009/04/07(火) 23:33:12 ID:K2A7TLEk
たしかに島物語の独壇場はだめです。
もっと他の人の作品も見たいです。

だって・・ごめんなさい。
島物語はまだまだ続くんですから。
582名無しさん@ピンキー:2009/04/08(水) 00:01:24 ID:6LgMJPTH
埋もれないように一応大長編のプロット作ってみたが、どう考えても完結しそうにねぇ…!
583名無しさん@ピンキー:2009/04/12(日) 10:03:21 ID:bnAorF2P
>>582
ちょっとずつうpしていくんだ
584名無しさん@ピンキー:2009/04/16(木) 23:03:48 ID:kEXffwGb
>>582
島物語の独壇場を崩す為にまずはうp
585名無しさん@ピンキー:2009/04/17(金) 14:54:59 ID:GOVdUAnq
プロットだけ晒したところで意味ないんで、とりあえず暇を見つけて書き起こしてる。
まぁ一応もうちょっとで一区切りつくと思うぜ!
586名無しさん@ピンキー:2009/04/18(土) 10:09:55 ID:nes2cNsU
【隔離】場外乱闘専用スレ【施設】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1239770078/
587名無しさん@ピンキー:2009/04/20(月) 09:17:25 ID:5JQvGaLy
いつになったら終わるんだよw
久しぶりに見に着たが
588名無しさん@ピンキー:2009/04/21(火) 20:10:49 ID:rh+8RTDd
とりあえず、ZIP投下を薦める。

または自身のBLOGに連載して
更新の度にURLを貼ってくれたら
見に行く。
589名無しさん@ピンキー:2009/04/21(火) 20:57:33 ID:GHrgyImt
>>1からログ追えば如何に投下が有り難いかが分かるよ
過疎で投下も被らないんだから自サイト勧めることもないと思うよ
もっととんでもない私物化スレも存在する事だしさ
590名無しさん@ピンキー:2009/04/29(水) 22:52:39 ID:eAg3EmFu
待ち…。
591名無しさん@ピンキー:2009/05/14(木) 00:16:01 ID:XMOoAQgZ
勢いで書いてしまった小ネタですが、保守代わりに投下させていただきます。
 午前中の授業が終わり、お昼休みになると、クラスの皆は各々鞄からお弁当を出したり、
学食めがけ、走り出したりしている。
でも僕は、机に座ったまま、ある人が尋ねてくるのを待っているんだ。
高校に入学してから毎日続いている事なんだけど、いつまで経っても慣れないや。
だって、僕を尋ねてくる人は、この学校で一番の……

「林原栄一くんはいらっしゃいます?」

 その人のことを思い浮かべていると、僕の名前を呼ぶ女性の声が。
クラスの皆は、毎日来ると知っているはずなのに、その人が来ると、一瞬静まり返っちゃう。
ビックリしている、って訳じゃないんだよ。全員その人に見とれているんだよね。
だってその人は、この学校で一番の……ううん、僕たちが住む地域で一番の美貌を持つ、お嬢様なんだから。

「亜理紗お姉さん、こんにちは」

 皆が見とれているその人に僕は挨拶をする。
僕が挨拶をすると、僕のほうを見てニコリと微笑み、近づいてきた。
 
「栄一くん、こんにちは。さ、お昼御飯にしましょうか?」

 亜理紗さんのその両手には、小さなお弁当箱と、一回り大きいお弁当箱が持たれている。
そして、大きいほうのお弁当箱を僕に差し出し、ニコリとほほ笑む。
僕はその光り輝くような笑顔に、顔を赤く染めながら、お弁当を受け取る。
亜理紗さん、毎日僕とお昼御飯を食べるために、早起きして作ってきてくれるんだ。
亜理紗さん……花京院亜理紗さん、は僕の家の隣に住む超がつくほどのお嬢様。
隣といっても、表現上は隣なだけで、僕の家から亜理紗さんの家は全く見えない。
それほど広い敷地を持つお屋敷に住んでいる亜理紗さんだけど、
小さい頃からずっと、僕のことを弟のように可愛がってくれているんだ。
一人っ子の僕たちは、お互いを姉と弟のように思い、今まで過ごしてきた。
でも、最近僕にはそれが重荷になってきている。
だって、小さい頃は思いもしなかったけど、僕と亜理紗さんは、立場が違いすぎるんだ。
超名家の生まれで、成績優秀、超がつくほどの美貌とスタイルの持ち主の亜理紗お姉さんと、
平凡なサラリーマン一家に生まれた、何のとりえもない僕とが、こんな親しくしてもらっててもいいのかなって。
クラスメートや学校の皆からの視線も痛いし、そして何より、僕と亜理紗さんの立場の違いが僕の胸を痛ませる。
この痛みの原因は、分かっているんだ。でも、僕のような平凡な男が、亜理紗さんのような素敵な人の事を……

「あ、うん、亜理紗お姉さん、いつもありがとう」
「うふふふ、急にお礼を言うなんて、どうしたのかしら?熱でもあるのかな?」

 少し暗い気持ちになって、お弁当を受け取る。
普段は照れて言えないお礼を言った事が珍しかったのか、輝くような笑顔で、熱でもあるのかなと、僕の額に手を当ててきた。
わ!わわわ!亜理紗さんの手が!白くて細い指の手が僕のおでこに!

「わわ!ね、熱なんてないです!そ、それより早く御飯を食べましょう!」
「そんなに焦って、どうしたの?そんなにお腹が空いてるの?うふふ、実はわたしもお腹ぺこぺこなの」

 亜理紗さんの思ったよりも冷たい手の感触に驚いて、慌てて立ち上がる僕。
そんな僕の様子に、お腹が空いていると勘違いしてくれた亜理紗さんは、
私もお腹が空いているのと、その細いお腹に手を当ててほほ笑む。
そんな僕に向けてくれた笑顔に見とれながら、いつも二人で御飯を食べる屋上へと肩を並べて向かう。
……好きな人と過ごせる、幸せでいて残酷な、こんな贅沢な時がいつまでも続いてほしい、そう願いながら。
「林原栄一くんはいらっしゃいます?」

 午前のつまらない授業を終えて、毎朝作っているお弁当2個を持ち、一年生の教室へと向かう。
……はぁはぁはぁ、今日もカワイイ顔を見せてくれるのかしら?
萌えさせてくれるのかしら?……今日こそは、気づかれちゃったりして?あぁん!気づかれちゃったらどうしましょ?
期待と萌えにはぁはぁしながら、目的地の教室のドアを開ける。
ドアを開けると、いつもの席に、いつものように少し暗い表情で彼は座っていましたわ。
……そのちょっと暗い表情に萌えですわ!

「あ、亜理紗お姉さん、こんにちは」

 さきほどまでの暗い表情とは打って変わって、明るい笑顔で挨拶をしてくれる栄一くん。
……あぁん、表情のギャップに萌えますわ。毎度のことながら、キュンキュンしちゃいますわ。

「栄一くん、こんにちは。さ、お昼御飯にしましょうか?」

 キュンキュンしながら私も笑顔で挨拶をする。
そして、今日の朝、栄一くんのためだけに作ったお弁当を手渡す。……今日こそは気づいてくれるのかしら?
気づかれちゃったらどうしましょ?嫌われたりしちゃったりして?この素直で優しい栄一くんに嫌われる?
……あぁぁん!もう考えるだけでキュンキュンが萌え萌えでたまりませんわ!

「あ、うん、亜理紗お姉さん、いつもありがとう」

 照れながらお弁当を受け取る栄一くん。
毎日の事なのに、まだ照れているんですわね?……でも、そこが萌えですわ!
いつもありがとうだなんて……それはこちらの台詞ですわ。
いつも美味しい物を見せてくださって、ありがとう、ですわ。

「うふふふ、急にお礼を言うなんて、どうしたのかしら?熱でもあるのかしら?」

 少し頬を赤く染め、お礼を言ってきた素直な栄一くんに悪戯をしたくなり、そのおでこに手を当てて、熱を測るフリをする。
さぁ栄一くん、今日はどんなリアクションで萌えさせて下さるのかしら?キュンキュンさせてくださいな? 

「わわ!ね、熱なんてないです!そ、それより早く御飯を食べましょう!」

 急におでこを触られて驚いたのか、慌てて立ち上がる栄一くん。
あぁん、教科書どおりのリアクションも、可愛くていいですわ!今日の萌え、いただきました!

「そんなに焦って、どうしたのかしら?お腹が空いてるの?うふふ、実はわたしもお腹ぺこぺこなの」

 そう、ぺこぺこなんですの。萌えに餓えちゃってますの。
今日も栄一くんの萌えでこの飢えを満たせてくださいな?
うふふふふふふ、ドキドキしちゃいますわ。今日こそ気づかれちゃうのかと思うと、ドキドキでワクワクですわ!
「ではいただきましょうか?」

 屋上に着くと、いつものベンチに並んで座り、お弁当箱のふたを開ける。
そこには色とりどりの数種類のおかずと、ちょっと形が崩れているおにぎりが数個並んでいた。
亜理紗さん、おにぎりは作るのが苦手みたいなんだよね。でも味は最高なんだ!
その美味しそうなお弁当がこの中身にゴクリと唾を飲み込んでしまう。

「うん、いただきま〜す」

 両手をあわせ、いつもお弁当を作ってくれる亜理紗さんに感謝しながらおかずを口に運ぶ。
……うん、美味しい!お母さんには悪いけど、亜理紗さんの作った料理が一番美味しいよ!

「今日のお弁当はどうかしら?栄一くんのために身体を張って作ったの。美味しく食べてね?」
「すっごく美味しいよ!亜理紗お姉さん、いつもありがとう!」

 あまりの美味しさに夢中で箸を進めてパクパクと食べ進める。
そんな僕を嬉しそうな優しい表情で見つめてくれる亜理紗さん。
大好きな亜理紗さんに、見つめられていると思うと……恥ずかしくなり、がっつくようにお弁当を食べ進めてしまう。

「うふふふふ、そんなに美味しく食べてもらうと、作ったかいがありますわね。
食後のデザートにバナナも持ってきてますから一緒に食べましょうね」

 口いっぱいに御飯をほうりこんだまま、うんと頷く。
亜里沙さん、お嬢様なのにバナナが大好きなんだよね。意外と庶民派なのかな?
亜理紗さんの視線に顔を赤く染めながら、一気に美味しいお弁当を食べ終える。 

「ふぅ〜、美味しかったです、ご馳走様でした!」
「お粗末さまでした。はい、バナナ。私、皮を剥くのが大好きなの。だから栄一くんのも剥かせてね?」

 ニコリとほほ笑んでくれた亜理紗さんは、デザートのバナナの皮を剥いて手渡してくれた。
僕はその光り輝くような笑顔から視線を逸らしながらバナナを受け取る。
こ、こんな間近でそんな笑顔を見せられたら、恥ずかしくなって視線逸らしちゃうよ。
僕がバナナを黙々と口に運んでいると、亜里沙さんもお弁当を食べ終えて、バナナを食べはじめた。
丁寧にバナナの皮を剥き、ぱくりとパクつく亜里沙さん。
亜里沙さんってバナナ大好きだよね。大きな口を開けてぱくりと食べちゃうんだから。
バナナを大きな口で、ぱくりと。……バナナを、ぱくりと。
バナナってさ、よくアレに例えられるよね?そのバナナを、パクリと……
……だ、ダメだ!なにヘンなことを考えているんだよ!亜里沙さんでそんな事を考えるなんて、僕って最低だ!
最低だと分かっていながらも、最低な妄想を止められない僕。
亜里沙さんがバナナを食べ終わるまで、その妄想を続けちゃった。
バナナを食べ終えた亜里沙さんは、両手を合わせてご馳走様と微笑んだ。
その微笑みに、僕はさっきまでの妄想を忘れ、見惚れてしまった。

「栄一くん、今日も一緒に帰りましょうね?じゃ、また放課後にね」

 亜里沙さんの笑顔に見惚れている僕に、また放課後にねと言葉を残し、
お弁当箱2つを持って教室へと帰っていった亜里沙さん。
素敵な笑顔を残して去っていった亜里沙さん。
僕は素敵な笑顔に、自分の思いが痛いほど強くなるのを感じてしまった。
「ではいただきましょうか?」

 お弁当の蓋を開け、目を輝かす栄一くん。
毎日食べているのに、何故毎回毎回可愛いリアクションをしてくれるのかしら?……萌えますわね。

「うん、いただきま〜す」

 両手を合わせ、いただきますと声をあげ、箸をハンバーグに向ける。
はぁはぁはぁ、そのハンバーグ、どこで形を整えたと思っているのかしら?
胸の谷間で形を整えたとは思いもしないでしょうね。
うふふふふふふふふふふ、栄一くん、君は私が胸で挟んで形を整えたハンバーグをパクパクと食べているのよ?

「今日のお弁当はどうかしら?栄一くんのために身体を張って作ったの。美味しく食べてね?」

 そう、身体を張って作りましたのよ?
おにぎりは両足で、足コキの要領でニギニギと握りましたの。君は毎日足で握られたオニギリを食べているのよ?
……梅干を入れる穴を乳首で開けようとしたのは失敗でしたわ。
乳首を立ててオニギリを押し当てたまではよかったのですが、熱くて胸を火傷するかと思いましたわ。
……まるで栄一くんにロウソクを垂らされたように感じちゃいましたわ。

「すっごく美味しいよ!亜理紗お姉さん、いつもありがとう!」

 うふふふふふふ、君はいつになったら気づいてくれるのかしら?
毎日作っているお弁当、実は裸で作っているのよ?エプロンも着けずに裸で作っているの。
でもね、今日は趣向を変えて靴下を履いて作っちゃったの。
身に着けている衣服は靴下だけ。そんな恥ずかしい姿で作ったお弁当を、君は美味しく食べちゃってるのよ?
はぁはぁはぁ、何も知らずに食べてる栄一くんに萌えますわ!キュンキュンなんですわぁ!

「うふふふふ、そんなに美味しく食べてもらうと、作ったかいがありますわね。
食後のデザートにバナナも持ってきてますから一緒に食べましょうね」

 そう、作ったかいがあるというものですわ。
こんなキュンキュンする食べ方をしてくれるなんて、もう、萌え萌えなんですわ!

「ふぅ〜、美味しかったです、ご馳走様でした!」

 私が裸に靴下だけと言う姿で作ったお弁当を、何も知らずに御飯粒一粒残さす食べきった栄一くん。
その御飯を炊く時も、足でお米を洗っているなんて思いもしないでしょうね。
……はぁはぁですわ!萌え萌えなんですわ!何も知らずに美味しく食べてくれる栄一くんにキュンキュンなんですわ!

「お粗末さまでした。はい、バナナ。私、皮を剥くのが大好きなの。だから栄一くんのも剥かせてね?」

 栄一くんの笑顔にキュンキュンしながらカバンからバナナを取り出し、見せ付けるように皮を剥く。
うふふふふふ、栄一くんのバナナはこんなに大きく育っちゃってるのかしら?
幼い頃に見た栄一くんのはポークビッツでしたわ。今ではどう成長してるんでしょ?
ウインナーくらいかしら?それともバナナになっちゃったのかしら?
あぁん!栄一くんのバナナの皮をむきむきしてあげたいですわ!
栄一くんに見せ付けるようにバナナを皮をむきむきして、栄一くんに渡す。
そして、私の分のバナナをやはり見せ付けるようにして口に運ぶ。
喉の奥まで飲み込むように口にいれ、しゃぶるようにしながらぱくりと食べる。
あぁん、栄一くんに見られてますわ!えっちな食べ方をしてるところ、しっかりと見られちゃってるんですわ!
赤い顔して見ている栄一くん。その赤い顔に萌えですわ!キュンキュンしちゃいますわぁ!

「栄一くん、今日も一緒に帰りましょうね?じゃ、また放課後にね」

 キュンキュンしながらもバナナを食べ終えお腹いっぱいになった私。
もう萌えでお腹いっぱいですわぁ……放課後はお部屋で萌え萌えしちゃいましょ。
可愛い栄一くんのせいで濡れてしまった下着をはきかえる為にお弁当箱を受け取り急いでトイレへと向かう。
あぁん、放課後は下着をはかずに帰っちゃおうかしら?
栄一くんに気づかれたらどうしましょ?もし気づかれたらと考えるだけで……キュンキュンが萌え萌えで濡れ濡れですわぁ!
596名無しさん@ピンキー:2009/05/14(木) 00:19:00 ID:XMOoAQgZ
以上です。
597名無しさん@ピンキー:2009/05/14(木) 00:36:09 ID:RioYDYdE
>>596
ダメだこの姉。はやくなんとかしないと・・・www
598名無しさん@ピンキー:2009/05/14(木) 06:49:52 ID:rv9cBF84
>>596
GJ!
光景を想像してフイタw
599名無しさん@ピンキー:2009/05/14(木) 19:28:05 ID:xLBGs2dJ
こ、こ、こ、怖えぇ〜w
600名無しさん@ピンキー:2009/05/16(土) 14:12:24 ID:ED22D7kq
gj
601名無しさん@ピンキー:2009/05/16(土) 22:45:52 ID:1FKkLjX+
GJ!
602名無しさん@ピンキー:2009/05/26(火) 01:46:21 ID:5ey2AQmJ
俺、このスレの住人になる
603名無しさん@ピンキー:2009/06/06(土) 09:43:35 ID:0MsU6j76
>>596
GJ
続きが気になる
604名無しさん@ピンキー:2009/06/10(水) 22:20:35 ID:T3Mk9L/h
>>596
GJ!
ワロタw
605名無しさん@ピンキー:2009/06/11(木) 03:35:59 ID:kV33Aqco
面白かった!
606名無しさん@ピンキー:2009/06/14(日) 03:49:05 ID:BQK/zOiD
保守。
607名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 13:59:49 ID:3/NaPcip
不倫をしているのを目撃
脅して関係をとか

酒が入ったら人格が変わってとか
そういうSSを期待したのに・・・
608名無しさん@ピンキー:2009/06/30(火) 17:52:26 ID:/9X+X9WD
あげ
609名無しさん@ピンキー:2009/06/30(火) 19:06:02 ID:Zo0ickka
>>607
ババァ確定じゃないっすかそのネタ
610名無しさん@ピンキー:2009/06/30(火) 21:46:37 ID:k1Y7vQq+
年増良いよ年増
30代とか間違いなく良い体してる筈
611名無しさん@ピンキー:2009/07/01(水) 16:33:26 ID:ONZfT43W
でも年増で清楚とか言うと本気でオバサン臭い変なのしか出てこないんだよなぁ。
612名無しさん@ピンキー:2009/07/02(木) 00:25:07 ID:+nlNQJvp
普段は清楚ならそれなりいるよw
まぁ普段はだしwww
613名無しさん@ピンキー:2009/07/02(木) 20:41:57 ID:XWTiCcPY
楽しそうだな
614名無しさん@ピンキー:2009/07/11(土) 00:51:43 ID:/gHwRJ9U
そうでもない
615名無しさん@ピンキー:2009/07/24(金) 01:52:29 ID:4YRZvhX8
保守。
616名無しさん@ピンキー:2009/08/02(日) 21:49:44 ID:u8S0Txhf
普段は清楚でベッドでど変態、ど淫乱な女が良い
617名無しさん@ピンキー:2009/08/10(月) 19:16:32 ID:ES4H3o1X
酒井のりことかどうなの?
618名無しさん@ピンキー:2009/08/13(木) 18:58:42 ID:U1iiVD5Q
>>617
619名無しさん@ピンキー:2009/08/22(土) 12:18:37 ID:5lcboMY6
保守あげ
620名無しさん@ピンキー:2009/08/31(月) 16:23:05 ID:foqGDr0h
のりぴー好き
621名無しさん@ピンキー:2009/09/08(火) 10:25:58 ID:seuSgy2u
俺は柿ピーが好き
622名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 01:50:59 ID:DNdE4wTm
美味しいよね
623名無しさん@ピンキー:2009/09/17(木) 17:15:50 ID:o1ne2fPf
のりぴー、すっぴんでも綺麗だな
624まぞが島物語:2009/09/22(火) 21:10:39 ID:jyiZ7wLY
ちかぢか再開させていただきたいと思います。
ずいぶん書いていないので、おさらいも含めて、これまでの登場人物紹介です。↓
625まぞが島物語:2009/09/22(火) 21:14:25 ID:jyiZ7wLY
※登場人物紹介@

○アヤ
この物語の主人公。
22年前、15才の夏、両親を事故でなくし、まぞが島にやってきて祖母と暮らし始める。
17才の夏、島の掟により、網元・源三に処女を奪われる。
その時、掟を破り逃亡を企てたことで、1年の間、源三に肉体を弄ばれる生活を強いられる。
18才の夏、ようやく源三から解放されるが、好色な老人・松吉の罠にはまり、異常な性欲の深みへと堕ちていく。

母の遺言を守り、逆境に負けず、強く生きていくことを誓う少女。
そのため、自分の素直な感情が出せず、やせ我慢をして幸福を逃すはめに。
同級生で初恋の少年・将晃をずっと想い続けているが、冷酷な運命は二人の愛を引き裂き続ける。
美女揃いのまぞが島でも、飛び抜けた美貌とモデル並みの肢体を持つ少女。


○将晃
アヤの恋人。
中学卒業後、漁師となる。
16才の夏、アヤとの仲を源三に嫉まれて、島を追放される。
1年後、島へ戻るも、そこは1400年頃のまぞが島だった。
そこで刀鍛冶の娘・みさと知り合うが、みさは6代目の頭領・源助に命を奪われる。
みさから「守護の剣」を託されて、アヤを守ろうとするが・・。

時の試練に翻弄され続ける少年。
愛する人を救う機会を幾度も逃すが、そのため強い精神力と逞しさを養って成長していく。


○クミ
アヤの親友。
体を張って、アヤを島の掟から守ろうとする少女。
クミの母は源三とその父親に陵辱された過去を持つ。
瞭という恋人がいる。

感情が豊かで、正義感が強く行動的。
華やかなアイドルのような容姿を持つ美少女。


○瞭
クミの恋人。
クミとともにアヤ救出を手伝う。
庭先に繋がれたアヤを発見するが・・(ここで中断)。

気弱だが、頼りになる少年。
クミに恋して付き従う存在だが、アヤに出会った際、一目惚れした過去がある。
626まぞが島物語:2009/09/22(火) 21:21:45 ID:jyiZ7wLY
※登場人物紹介A


○アヤの祖母
まぞが島の海女。
源三に逆らえず、アヤを海女にしたが、後に心を改めて掟を破りアヤを逃がそうとする。
アヤ18歳の時、他界。


○源三
まぞが島の網元であり絶対的な権力者。
旺盛な性欲と自尊心のみで生きているような存在。
少女を我が物にするためには、卑劣な小細工を労する策士。
風貌は、弛んだ顔に口髭をたくわえ小太り。


○トメ
源三の姥。
網元の命令を忠実に実行する老婆。
年齢は定かでなく謎に包まれていて、妖怪と噂される武力の達人。
白い着物を身につけ、無垢な少女を生け贄の祭壇に上げる鬼女。


○松吉
港の雑役で細々と暮らしている老人。
アヤの家の隣に住み、罠を仕掛けてアヤを手に入れる。
アヤに変態的な性欲を植え付けて、商売に利用しようと画策する。
類い希な巨根の持ち主。加虐性変態性欲者。
暴力や権力には媚びへつらう信用できない老人。


○みさ
1400年頃に生きた美少女。
刀鍛冶である父と母、兄と航海中に、源助に襲撃され、まぞが島に連れてこられる。
娘であることを隠し、小汚い男の子の姿で成長する。
タイムスリップした将晃に好意を持ち娘の姿に戻るが、不運にも6代目頭領、源助に知られることになる。
果敢にも宝剣「守護の剣」で源助に立ち向かうが、敵わず捕らえられ、一夜の餌食となる。
二日後、源助に再び斬りつけたことで、家族は磔になり、みさは犯されて皮肉にも自らの宝剣によって命を絶たれる。
命が尽きるとき、「守護の剣」と一つとなり将晃の大切な人を守ると、言い残す。


○源助
6代目頭領。
1400年頃の統治者。
島の治安が安定した時代の中で、女達を陵辱し続けた暴君。
みさたち家族の命を奪ったことで、島人たちの反乱を恐れて、後世につながる儀式を考案していく。
627まぞが島物語:2009/09/22(火) 21:29:10 ID:jyiZ7wLY
※登場人物紹介B

○源鎮
4代目頭領。
1300年頃の統治者。
当時、小さな暴動があり、屋敷の井戸を島人に開放し、社を建立したという伝説の人物。
実像は海賊の頭領であるとともに、まぞが島を楽園にしようとした理想主義者。
公家の姫、巴に惚れて島への永住を求める。


○巴
この物語のもうひとりの主人公。
1300年頃の都の公家の娘。西国への嫁入りの途中、源鎮に捕まり、まぞが島へ。
源鎮の優しさと逞しさに惹かれ、まぞが島に永住を決意する。
ただ、源鎮の曾祖母ユキには、島に災いをもたらす者と、恐れられる。


○ユキ
島の食堂に勤める色白の美少女。
アヤと将晃の相談相手だったが、源三に処女を奪われて島を出る。

その後、1200年頃へタイムスリップ。
海賊の初代頭領・源左と夫婦となり、百年を超えて生き続けた。
「子孫が忌まわしい歴史を繰り返せば、七百年先の娘が罰を下す」と言い残して世を去った。
遺骸は屋敷の庭に埋葬され、楠になって見守っている、と伝えられる。


○ミサ
父を事故で失い、病気の母と暮らす海女の美少女。
母親おもいで、人を疑わない純真無垢な心を持つ。
駐在・克彦に密かに恋しているが、源三の餌食にされようとしている。


○克彦
まぞが島に赴任したての青年警官。
純真なミサを気に掛けている。
628名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 22:25:54 ID:np990pgq
支援
629名無しさん@ピンキー:2009/09/25(金) 00:49:27 ID:yIMV9wE4
待ってました!楽しみにしてます。
630名無しさん@ピンキー:2009/09/25(金) 19:31:28 ID:PrbTZYTp
乙です
631名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 14:40:11 ID:WDXcNYid
また来るの?(´ヘ`;)
632名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 22:24:52 ID:acSjx5kD
保守
633名無しさん@ピンキー:2009/10/03(土) 18:17:10 ID:yBM9CcWV
待ち…。
634名無しさん@ピンキー:2009/10/03(土) 19:24:11 ID:9U+3LJ8d
スレタイに騙された
何じゃこのスレ・・・
635名無しさん@ピンキー:2009/10/03(土) 19:56:23 ID:dSwvN0o4
>>57
GJ
636名無しさん@ピンキー:2009/10/05(月) 09:41:18 ID:8VO56WjJ
いつ再開するの?
いつ終わるの?この壮大物語・・・・・・・・
エロパロ界のこち亀?
637名無しさん@ピンキー:2009/10/05(月) 21:27:56 ID:dV+2U5G6
神よ・・・。
638名無しさん@ピンキー:2009/10/06(火) 01:49:16 ID:nVKgWCK7
もう別にスレ立てろよ
639名無しさん@ピンキー:2009/10/07(水) 12:05:45 ID:8W/v59Gd
書くって言っといて書かないのかよ。
さっさとこの糞スレ終わらせろよ
話が支離滅裂〜
640名無しさん@ピンキー:2009/10/22(木) 18:57:04 ID:vG73x4E/
いいかげんさっさと続き書いて終わらせろよ orz
641まぞが島物語:2009/10/26(月) 00:30:12 ID:rDjFdOIm
「支離滅裂」「長い」「遅筆」
申しわけありません。苦手な部分で手間取ってしまい、現在さぼっています…
でもラストシーンは出来ているので最後まで、書かせてもらえたら嬉しいです。

ところで保守代わりに、物語のサイドストーリーを作ってみました。
本編のイメージを崩しそうでこわいのですが、発表してみます。
本編とひと味違った物語をお楽しみ下さい。
642まぞが島物語 忌まわしき記憶の序(1):2009/10/26(月) 00:32:14 ID:rDjFdOIm
今から29年前、アヤが9才の時の出来事。

当時、アヤは両親と家族3人で、本土の地方都市に暮らしていた。
父は大企業の優秀な会社員で、仕事のため単身赴任を繰り返し、1年のほとんどを留守にしていた。
母は、アヤの通う小学校で教職に就き、優しく美しい女教師として、誰からも尊敬される女性だった。
幼いアヤは、そんな両親を誇りに思い、尊敬していた。
経済的に恵まれたアヤの家族は、郊外に瀟洒な家を建て、幸福な生活を送っていた。
…そう、表面上は幸福に―


その日、一日の授業が終わり、アヤが校舎を出ると、母が校庭で待っていた。
「アヤちゃん 一緒に帰ろうか」
「あっ! ママ! 今日はもう帰れるの?」
アヤは思わぬ出来事に喜び、母にかけよった。
「ええ 今日はご用があるからね」
母の顔は心なしか上気して、白い顔が薄くピンク色に染まって見える。

アヤの母は美しい。
年齢は29才だが若々しく、20代の前半に見える。
腰まで伸ばした艶のある黒髪は、サラサラしていて、風に揺れるとキラキラ輝く。
透きとおる白い肌は、日本人形のように繊細で、シミ一つ無い。
唇はピンク色に染まり、健康さと可愛らしさを、際だたせている。
黒く大きな瞳は、潤んだ宝石のようだ。
そして均整の取れた肉感的な肢体は、美の神が創りあげた一級の芸術品だ。

母は学生時代に知り合った父と結婚し、20才でアヤを産んだ。
母はその美貌に似合わぬ努力家で、子育てをしながら学業を続け、教職に就いた。
熱心な教育者でもあり、上司、同僚、保護者から厚い信頼を得ている。
誰にも平等に接する真摯な態度は、教え子達になつかれて人気がある。
校内外でその美貌と人柄は知れ渡り、憧れの美人教師と噂されている存在だ。

「アヤちゃん その ご本はなあに? 図書館で借りたの?」
母はアヤが大事そうに抱えた1冊の本に目をとめる。
「うん! 悲しい物語なんだ」
「どんなお話?」
「あのね 小さい女の子が おかあさん達に死なれちゃって ひとりで苦労しながら 生きていくお話なの」
母はアヤの顔を愛しげに見つめ、優しく笑って問いかける。
「ふうん 結末は どうなるの?」
「まだ わからないよ。 今夜 読むんだよ。ママ読んでくれる?」

「ううん 今夜はダメよ。 お客様があるの」
母は少し戸惑った顔で応える。
「お客さま?」
「ほら 先月もいらしたでしょ。 あの 拓男おにいさん」
母の笑顔は変わらないが、かすかに慌てた様子だ。

「ええぇ! あのおにいちゃん また来るのぉ…」
アヤの表情が突然曇る。
「あらぁ どうしたの?」
「だってぇ…」
643まぞが島物語 忌まわしき記憶の序章(2):2009/10/26(月) 00:36:13 ID:rDjFdOIm
アヤは拓男が嫌いだった。
拓男は母が大学を出て教職に就いたときの、最初の教え子である。
拓男は小学校を卒業しても、母を訪ねて数ヶ月に一度、家を訪れていた。
それはアヤが物心ついた頃から、ずっと続いている。
しかし最近はその間隔が短くなり、月に1度程度に増えている。
拓男が家に来ると、母は決まってアヤを早く寝かしつける。
3人で一緒に食事をとった後、母は急かすようにアヤに言う。
「さあ アヤちゃんはもう寝なさい。おにいちゃんとママはこれからお勉強なの」
そのたびアヤは自分の部屋に入って、いつもより早い時間に眠らされるのだ。

アヤは拓男を思い出し、憂鬱になった。
拓男は不潔を絵に描いたような男だ。
いつ体を洗うのかと思えるほど、常に不快な体臭を放っている。
ボサボサの髪はフケだらけ。
ニキビ顔に無精ひげ、そして銀縁のメガネ。
メガネの奥には陰湿そうな目が光っている。
身長は低いが、豚のようにまるまると肥え太っている。
今年19才という年齢だが、むさ苦しい中年に見える。

しかし母はそんな拓男になぜか優しい。
ガツガツと行儀悪く食事をしても窘めない。
テーブルに落ちたご飯粒を、黙って取り、自分の口に運ぶのだ。

拓男の態度は横柄だ。
拓男が来る日は、決まって父のいない日だ。
女と子供しかいない他人の家の中を、我が物顔で歩き回る。
誰もいない母達の寝室に入り込み、ベッドの上でくつろぐこともある。
ときおりアヤの前で、母を見下した態度をとる。
それでも母は、唇を噛みしめて困惑の表情をするだけだ。

母は、拓男が家に来るときには、普段よりお洒落になる。
学校での母は、うっすらと化粧をして清楚な服装をしている。
もちろん、それでも十分、母は美しいのだが。
拓男の来る日の化粧は、なぜか念入りになる。
真っ赤なルージュに、太めのアイライン。
服装も薄手のブラウスに黒い超ミニスカート。
白く長い足に真っ赤な網タイツ。
ブラウスの下にはブラジャーが透けて見える。
ブラは深紅やピンク、濃紺など派手な物が多い。
アヤは一度だけ着替えている母の姿を、偶然覗いたことがある。
母は透きとおった白い裸身に、尻が丸出しの真っ赤なパンティを穿いていた。
644まぞが島物語 忌まわしき記憶の序章(3):2009/10/26(月) 00:50:29 ID:rDjFdOIm
その夜、アヤは早い時間に床についていた。
「アヤちゃん 拓男おにいさんはこれから受験勉強なの。 早く寝ましょうね」
「まだ7時だよぉ。明日はお休みなんだし…」
「だめよ おにいさんの邪魔になるでしょ」
そう言われ仕方なく、アヤはベッドの中で数時間、眠りに落ちていた。

アヤはふと、深い眠りから目覚めた。
「何時かなあ」
枕元の時計を見て、あくびをする。
「午前1時…もう拓男おにいちゃん 帰ったかな」

アヤはベッドを抜け出し、廊下に出る。
長い廊下の先にリビングルームがある。
アヤはリビングの前まで歩き、廊下の床に赤い布が落ちているのに気づく。
(なあに これ?)
それはいつか見た、母の小さな小さなパンティだ。
(ママのパンティ なんでこんなとこにおちてるの)

アヤはリビングの中が気になり、耳を扉にあてて、聞き耳をたてる。
話し声も物音も聞こえず、しんと静まりかえっている。
(だれも いないのかなあ)

アヤは扉を少しだけ開けて、そっと室内を覗き込んだ。
(わあっ!…)
部屋中の照明が点けられて、深夜なのに昼のように明るい。
20畳ほどもあるフローリングのリビングルームの様子がいつもと変わっている。
部屋一面に青いビニールシートが敷かれ、テーブルなどの家具は部屋の隅へ移されている。
(なにかの 作業があるのかな)

アヤは扉を開けてリビングに入る。
(ママ!)
アヤはその室内に、母の姿を見つけ息をのんだ。

部屋の中央、ブルーシートの上で、ポツンと母は正座していた。
それもなぜか丸裸で、乳房の上下に沿って赤いロープが巻かれ、両手を後で縛られている。
だが母は抗うそぶりも見せず、神妙に正座を続けている。
母の横顔は、新学期の教壇に立つときと同じように唇をキッと噛みしめて、少し緊張している。
その視線は自分の縛られた乳房に落とされている。
乳房はロープによって大きく張り出し、乳首がピンと起っている。
645まぞが島物語 忌まわしき記憶の序章(4):2009/10/26(月) 00:56:25 ID:rDjFdOIm
「ママ どうしたの?」
アヤは母の姿に心配して声をかける。
「アヤちゃん!」
アヤに気づき、驚きあわてた様子だ。
「アヤ ちゃ ん 眠ったん じゃ なかったの?」
あきらかにうろたえている。

「ママ…拓男おにいちゃん 帰ったの?」
「おにいさん まだ勉強中なの だから眠りなさい お部屋に戻って!」
「でもお ママ なぜ はだかなの ロープでなぜ まかれてるの?」
「それはね…それは…」 
母は返答に困り、口ごもる。

「それはね アヤちゃん。 ママはおにいちゃんの奴隷だからだよ」
母の言葉を続けるように、拓男が扉を開けてリビングに入ってきた。

「拓男おにいちゃん!」
拓男も、白いブリーフだけの半裸になっていた。
その両手に銀の皿を持ち、その上にはトイレットペーパーと、見慣れぬガラスの筒が載っている。
ガラスの筒はその丸い表面全体に水滴が滴り、冷たく光っている。
「どれい?」
アヤは聞き慣れぬ言葉に首をかしげる。

「やめてください! こんな子供の前で」
母は裸身を振るわせて懇願する。
「いいじゃないか。 いずれ わかることだし」
「許してください  この子はまだ9才なんです」
「オレがお前と最初にやったのは、12才 小6のときだったな。先生」
「あれはあの時 あなたが無理矢理に…」
母は正座を崩さず、頭を垂れる。

「アヤちゃん 今夜はこの部屋でママと一緒に居たいかい?」
拓男は母に目もくれず、アヤの肩をたたく。
「うん!」
「だめよ! アヤちゃん 自分のお部屋に戻るのよ!」

「よし!いいだろう 今夜はアヤちゃんの知らないママを見せてあげようね」
「わたしの知らないママ?」
「そう 優しくてきれいなだけじゃない いやらしい本当のママをね」
拓男はニヤリと笑う。
646まぞが島物語 忌まわしき記憶の序章(5):2009/10/26(月) 01:00:06 ID:rDjFdOIm
「ああ こんな年端もいかない娘に秘密を知られて、もし あの人にも知られたら 私 破滅だわ」
母は唇を噛んで、辛そうに呟く。
「大丈夫だ この子は誰にも言わない 言うことができないよ。 お前の血を継いだ娘だからな マゾ女の血をな」

拓男はアヤを抱き上げて、話しかける。
「アヤちゃんは いつもママとお風呂にはいるのかい?」
「うん いつも一緒だよ」
「じゃ 昨夜と比べて ママはどこか変わってないかい」
「…おまたに おけけが ない」
アヤは母の股間を指さす。
「そう よく気づいたねえ」
「ねえママ どうしたの? いつもと ぜんぜんちがう」
アヤは拓男を見て、さっきから気に掛かっていた疑問を口にする。
「ママが自分で剃っちゃったんだよ!おにいちゃんの命令でね」
「わたしと おんなじになってる」
「そうだよ アヤちゃんのおまたと一緒でツルツルだね。ママはおにいちゃんの前では子供みたいな物だ」

「ママはね おにいちゃんの命令は何でも聞くんだよ」
「おにいちゃん ママより えらいの?」
「そうだよ! だから おにいちゃんが来るときには お洒落をするだろ?」
「うん おけしょうだってこいし、それにヘンなパンティはいてた」
「それはもちろん おにいちゃんの命令だからさ おにいちゃんが これを着ろって言えば着るし、脱げって言えば このとおり真っ裸になるのさ」
拓男は愉快そうに饒舌に続ける。
「それにねママはあ おにいちゃんの前でウンチもするし 食べたりも するんだよ」

「やめてくださいっ! そんなことまで」
たまらず母が言葉をさえぎる。
「ウンチ食べちゃうの ママぁ」
アヤは不思議そうに母の顔を見つめる。
「アヤちゃん ママを見ないで!」
母は首を振り叫ぶ。

だが、拓男の言葉は続く。
「そうだよ ママのだけじゃない おにいちゃんのウンチも食べちゃうんだ!」
「ウソだよ! ママはウンチはきたないって 教えてくれたよ」
「そうだよね ウンチって汚いよね!臭いよね! でも ママは食べちゃうんだ! 残さずに舐め尽くすんだよ」
「パパのも食べるの?」
「いや パパのは食べないさ おにいちゃんのだけだ」
「なぜなの?」
「アヤちゃんはパパのことが好きかい?」
「うん! 大好き!」
「ママもきっとパパのことが大好きさ でもね パパのウンチは食べない」
「なぜ…なぜなの?」
「ふふふ なぜなら ママはおにいちゃん専用の奴隷だからさ」
647まぞが島物語 忌まわしき記憶の序章(6):2009/10/26(月) 01:05:38 ID:rDjFdOIm
「あああっ!」
母は悔しそうに肩を振るわせる。

「ママが 泣いてる おにいちゃん ママをいじめないで!」
拓男はその言葉を無視して問いかける。
「アヤちゃん ママがウンチ食べるとこ 見たいかい」
「見たくない!」
「そうかい じゃ 自分の部屋にもどって おにいちゃんとママを二人だけにするのかい」
「そんなの いやっ!」
「じゃ 行儀よくして最後まで見なさい ママをしっかり見て 大人になる勉強だからね」


数分後、母に巻かれたロープは取り払われていた。
母は部屋の中央で、四つん這いになっている。
観念したのか母は従順になり、拓男の言葉に無抵抗に従う。
その後方でアヤと拓男が、母の尻を見つめている。

「ほら 綺麗だろ ママのお尻の穴だよ。 アヤちゃんは見たことあるかい?」
「ううん はじめて」
「そうだろ でも おにいちゃんには いつも見られてるんだよ」
拓男は母の尻の肉を拡げて、肛門を明るい照明の下にさらけだす。
「それだけじゃないよ。 おにいちゃんはママのお尻の穴を好き勝手にできるんだ」
「すきかって?」
「きゅうりだって鰻だって なんでも入れさせてくれるのさ。 そうだ!先月、一緒に鰻を食べたよね」
「おぼえてる」
「おいしかったよね あの鰻は、ママのお尻の中で泳いでたんだよ」
「ウソだっ!」
アヤは怒って、首を振る。

だが拓男の嬲りは終わらない。
「でもね 食べ物だけじゃない」
母の肛門に人差し指の先をゆっくりと沈める。
「アヤちゃん 音楽で使うリコーダー持ってるよね」
「持ってる」
アヤは母の肛門に出し入れされる指先を見つめる。
母は肩を小刻みに震るわせて、じっと耐える。
「ママは おにいちゃんに それを貸してくれたんだ」
「そんなの 聞いてないよ」
「おにいちゃんは リコーダーを このお尻の中に突っ込んで吹いたのさ」
指先は第2関節まで入り込んだ。
「へんだよ ママ そんなことしないよぉ」
「いい音色だったよ ママのお腹の中から笛の音が聞こえて ママはそれに合わせて歌ったんだ」
「うそだぁ ぜったいうそだよ!アヤ信じないっ!」
648まぞが島物語 忌まわしき記憶の序章(7):2009/10/26(月) 01:09:22 ID:rDjFdOIm
「じゃ これから ママを喜ばせてあげようね」
拓男は銀の皿の上のガラスの筒を手に取る。
「なにするの?」
それは妖しく光る、30センチほどもあるガラスの円筒だ。
中に透明の液体が満杯に入っている。
先端は細くなっていて巨大な注射器のようだ。

「これでね。ママのおなかの中を綺麗にするんだよ」
「ママ きれいになるの?」
「そうだよ! もっともっと綺麗になるんだ。 だからママは喜ぶんだ」
「ほんと?」
「じゃ アヤちゃん ママを綺麗にしちゃおうか」
「わたしが?」
「簡単だよ。おにいちゃんと一緒にママを綺麗にしようよ」

拓男はしばらく母の肛門を揉み上げると、ガラスの筒の先端を、グッとそこに差し込む。
「ひいっ!」
母の美しい顔が一瞬歪み、眉間に皺を寄せる。
「ママ いたそうだよ」
心配してアヤが拓男に話しかける。
「大丈夫さ いつものことだよ」
拓男は構わず、アヤの手をガラスの筒の底部に持っていく。
「さあ アヤちゃん ここを押すんだ ゆっくりとね」
「中のお水が ママのおなかに 入っちゃうよ」
「そうだよ ぜーんぶ そのお水を お尻から飲ませてあげるんだ」
「ママ おしりから お水のむの?」
「そうだよ  ママはこれが大好物なんだ」

おそるおそるアヤは筒の底を押し始める。
少しずつ中の液体が、母の体内に消えていく。
母の白い裸身が艶めかしく揺れて悶える。
「ああっ! いいっ! いいわあっ!」

「アヤちゃん 全部 飲ませちゃったね」
「うん! すごく簡単だった」
「よおし じゃこれからは ママから少し離れていようか」
拓男はアヤの手を取って、部屋の隅のソファに腰掛けさせる。
649まぞが島物語 忌まわしき記憶の序章(8):2009/10/26(月) 01:13:22 ID:rDjFdOIm
母の白い裸体が震えて、汗が噴き出している。
便意にさいなまれる表情が険しくなる。
両手両足の指先に力が入っている。
息づかいが荒い。
「ママ 苦しそうだよ」
アヤは心配して、拓男に話しかける。
「そうだね でも おまたを見てごらん」
「ぬれてる おもらしみたい」
「これはね ママは喜んでるんだ」
「ウソ!」

「アヤちゃん よく見るんだよ」
拓男はそう言うと母に近寄り、起たせて背後に回る。
そして乳房を鷲づかみにして揉みし抱き始めた。
母の息づかいが、いっそう荒くなる。
母は横を向き、拓男の舌を求め、必死で舌を出してくねらす。
「ご主人さまぁっ! くださいぃ! 舌が欲しいっ!」
拓男は母の白い頬をベットリと舐め上げ、その舌を呑み込む。
舌と舌の絡まる音が部屋中に響く。

(ママぁっ! パパ以外の男の人とチュウしちゃだめ)

「御主人さまっ 出ちゃうっ 出ちゃいますう!」
母は恥も外聞も捨てて叫ぶ。
「よし! 出せ!全部 ひり出すんだ!」
拓男は母から離れ、アヤの元へ後ずさりする。

「あああっっ!! ああっああああ!!」
母は両足を拡げて立ちすくんだまま、絶叫する。
間をおかず、シャアーッと勢いよく放尿を始める。
同時に肛門からは、薬液の混じった大量の大便をボタボタとひり出す。
解き放たれた汚物達が堰を切って母の足下に落下する。
たちまち部屋中が汚臭につつまれる。

なぜだか母の表情は安らかで満足げで微笑んでいる。
母の瞳は妖しく淫靡に潤んでいる。
母は自分の糞尿と薬液がおびただしく散乱している、ブルーシートの上に静かに横たわる。
白い裸身に茶褐色の便が付着し、黒く長い髪の1本1本に絡みつく。
しかし母はむしろ自分からその汚物に染まろうと、白い肉体をブルーシートの上で滑らせる。
ピチャッ ピチャッ…水音をたてて 体をくねらせる。
アヤの目には、浅いプールで水浴びを楽しんでいるように見える。
だんだんと、白い裸身が茶色い便に塗れて、体中から異臭を放ちだす。
そして拓男の次の行為をを誘うように、仰臥して両手を拡げる。
650まぞが島物語 忌まわしき記憶の序章(9):2009/10/26(月) 01:17:12 ID:rDjFdOIm
「アヤちゃん よおく見てるんだよ。ママの姿を」
そう言うと拓男は、ふたたびアヤをソファに残し、母に歩み寄る。

拓男はブルーシートを踏みしめて、母にゆっくりと近寄る。
足の裏が、母の大便に浸って汚れるが、拓男も母と同様、一向に気にとめる様子はない。

拓男は、仰向けになった母の顔を両足でまたいで、立ち止まる。

拓男は母を冷徹に見下ろし、母は期待の眼差しで見上げる。
そのまま、母と拓男がしばし、見つめ合う。

母は黒く長い睫を閉じて、妖しく笑う。
「頂戴いたします 御主人様」
母の目尻に一筋の涙が伝って、糞尿の みなもに落ちる。

拓男は沈黙したまま、白いブリーフを膝下まで降ろし、ゆっくりと尻を落とす。
まるで和式の便器で用を足す行為そのものだ。
美しい母は、自らの黄色い糞尿に塗れた、白い陶器の大便器と化している。
アヤの目には生きながら便器となった、母の姿が映った。
もはやそれはアヤのよく知る、美しく優しい母ではない。

(やめてえ ママのお顔に ウンチしちゃ だめ おねがいっ)

しかし、それは凄惨なショーの始まりにすぎない。
あろうことか、母は舌を伸ばし、肥満した醜男の肛門を舐め始める。
真っ赤なルージュをひいた唇からのぞくピンクの濡れた舌が蠢く。
愛しげに肛門の皺一つ一つを舐め上げる。
舌先をとがらして、肛門の中心をつつく。
拓男の体がわずかに震える。
それを待っていたかのように、母は大きく口を開ける。
拓男の尻の穴が広がり、焦げ茶色の固形の大便が、ゆっくりと降りていく。
より以上の強烈な便臭が加わり、部屋中に漂う。

(くさい くさいよう ママぁ…)

母はその大便を、自分の体内に取り込もうとさらに大きく口を拡げる。
重さの限界を越えた巨大なその固形便はちぎれ、ボトリと母の口中に収まる。
目を閉じて母はそれをゆっくりと噛んで味わう。
クチャクチャと便を噛み続ける音が続き、ゴクンと呑み込む。
舌を出して口の縁に付いた便を残さず舐め取る。

(食べちゃった! ほんとにママが…おにいちゃんのウンチを ごはんみたいに!)
さらに拓男は、母の顔の上にボトボトと、排便を続ける。
口中に入りきらない大便が、唇を汚し頬を茶色に染めてゆく。
母は両手でその大便を掬い取り、口へ持っていく。
華奢な喉が大きく波打ち、拓男の大便が母の胃の中へ運ばれていくのがわかる。

(ウンチが ママの おなかの なか に)

だがそれでも男の排便は終わらない。
直腸の奥に潜んだ軟便がブリブリ、と下品な音とともに落ちてくる。
凶悪な肛門は、母の口といわず、目といわず、辺り一面に軟便を撒き散らす。
芸術品と讃えられる母の美しい面影は、すでに無い。
顔一面を焦げ茶色の異臭漂う軟便で被われた、醜悪な物体。
巨大な便の塊と見まがう汚物に成り果てている。
それでもなお、母は口を拡げ舌を動かして、男の便を貪るのをやめない。

(ママ ママ…おねがい もうやめて いつものきれいな ママにもどって!)

母の肉体に変化が現れる。
母の全身が小刻みに震えだし、だんだん大きく震えていく。
そして突然、母の股間から透明の液体が、プッシャアーッと音を立てて噴出する。
二度 三度 四度と、陰部から潮を吹き続ける。
粘着した液体を激しく四方に飛び散らせ、ブルーシートを水浸しにする。
ついには弛緩した体中の穴という穴から、体液と糞尿を垂れ流す。

母の肉体は ピタリと 律動が止まり 失神した。

軟便に被われた茶色の顔面にぽっかりと口が開いて、ピンクの舌先だけがピクピクと震え続けている。
いつのまにか、ブルーシートの一面に母の噴出した潮のたまりが広がり、便と交わり溶けあっていた。

(ママが おトイレになっちゃった ウンチを たべる おトイレに…)

排便を終えた拓男が、ようやく立ちあがる。
片足を上げてブリーフを脱ぐ。
トイレットペーパーで自分の尻を念入りに拭く。
ベットリと大便が付着したその紙を、ポイッと母の口の中に放り込む。
紙の白い部分がたちまち黄色く染まり、母の口の中に溶けて消えていく。

「アヤちゃん 弟か妹 欲しいかい?」
拓男はニヤリと笑い、目を光らせて問いかける。
ぐったりとした母の足の間にひざまずき、両足を持ち上げて、自分の両肩に掛ける。
拓男の肉体もまた、便に塗れていく。
拓男はそのまま母の肉体に覆い被さる。
拓男は下半身の突起物に手を添えて、母のピンクのワレメにあてがう。
ズブッと、それをねじこむ。
「ううっ! いい ぐあいだ」
母の体内に満足して低い声でうなる。
腰を振って、その赤黒い突起物の出し入れを開始する。
意識を失った母の肉体が、腰の動きに合わせて揺れている。

(ママに なに してるの ? やめて へんなこと やめて)

拓男は口をだらしなく開けて、涎を垂らしている。
銀縁めがねの奥の目は虚ろで、焦点が定まっていない。
便に塗れたニキビ顔が、ニタニタと笑っている。

アヤは拓男の表情を見て、たまらない嫌悪感を覚える。
アヤは生きてきた中で、もっとも醜い物を見たのだ。

拓男の腰の動きが加速する。
付着した便が、汗とともに飛び散る。
「うおおおおっ!」
獣の咆哮とともにピタリと動きが止む。

「妹 できたら いいよね」
拓男はアヤを振り向き笑った。
「…」
アヤの視線は母の肉体に釘付けになり、その言葉に応える思考は停止している。
拓男はニタニタ笑い続けながら、部屋を出てバスルームに消えた。

後には使用済みとなった人間の形をした便の塊が残った。
便に塗れたブルーシートの海に、便そのものとなった母の肉体が転がっている。
顔面に積み重なる大便は固まりつつある。
全身の力は抜け、両足は蛙のように開いている。
その中心部、ピンクのワレメの中から白濁の液体が、ドロリと垂れ落ちている。

アヤは、未知の出来事を目の当たりにして、微動だにできない。
やがてアヤも、失神してソファの上にバタリと倒れ落ちた。
翌朝 アヤは自分の部屋で目を覚ました。
朝のまぶしい光が、大きな窓から、部屋に差し込んでいる。
柔らかな布団が心地よい。
小さな手で目を擦ると、大きく伸びをした。
「へんなゆめ みたみたい」
昨夜見た光景を、アヤは夢だと思いこもうとした。
「ゆめだ ゆめなんだ…」

アヤは部屋を出て、おそるおそるリビングルームを覗き込む。
いつもと変わらない、掃除の行き届いた清潔で明るいリビングだ。
大きなサッシは開かれて、朝のそよ風が吹き込んでいる。
上品な香水が香っている。
(やっぱり ゆめだよね!)
アヤは安堵して、胸をなで下ろす。

キッチンルームから、まな板をトントンとリズミカルに叩く音が聞こえてくる。
みそ汁の香りが流れてくる。
母の口ずさむ楽しげなハミングが聞こえる。
(ママごきげんだ!)
アヤは母の気分を察知する。
(ゆめだ! 昨夜 あんなことされてたら けさ 楽しいわけないし)

「ママぁ…」
アヤはキッチンに入り、甘えて母の袖にまとわりつく。
「あら アヤちゃん おはよう 早起きね えらいわよ」
母はニッコリと優しく微笑みかける。

「ママ…わたし ヘンな夢見たの」
「そう どんな夢みたのぉ?」
母は腰を落とし、アヤの黒髪を撫でる。
「あのね…ううん おぼえてない」
アヤは昨夜のことを言おうとしたが、思いとどまる。

「もう ヘンな子ねえ ほら 朝ご飯食べなさいね」
母はテーブルにアヤの朝食を用意する。
「ママは食べないの?」
「え? そうね ママは今朝はいいわ おなかが一杯なの」
「ヘンなのはママの方だよ。いつも 朝ご飯はきちんと食べなさいって言ってるくせに」
アヤは小さな口を大きく開けて、ご飯を頬張ろうとする。
「だめよ。ゆっくりと噛んで味合わなきゃ。アヤちゃんの栄養にならないわよ」
母はアヤの顔を覗き込み、白い歯を見せて笑った。
「今日は パパを迎えに駅にいくわよ」
朝食の後片付けを終えて、母はいたずらっぽくアヤの頬にキスをして見つめる。
甘い香水の香りがアヤの鼻をくすぐる。

「ええっ! パパ 帰ってくるの?」
アヤは驚いて母を見つめ返す。
「そうよ ついさっき 電話があったの!」
母の顔はほころび、声は弾んでいる。

(こんな すてきなママがウンチ食べるわけない ぜったい ぜったい 夢だったんだ)

「ねえ アヤちゃん 弟か妹 欲しい?」
アヤの外出着を選びながら、母はうれしそうに問いかける。

(あれ? どっかで聞いたような… でも 思い出したくない)
「…わかんない」
アヤは小声で応える。
「そう? きっと かわいいわよ!」
しかし母は、はち切れんばかりの笑顔だ。


母は化粧台の前に座り、ピンクのルージュを塗りながらアヤに話しかける。
「お出かけ前におトイレ済ませるんですよ」
「はーいっ」
アヤはトイレに駆け込み、便座に腰掛ける。
「パパが帰ってくる! おみやげ なにかなあ」

アヤは何気なく天井を見上げた。
棚の上に見覚えのない黒い革の箱を見つける。
「なんだろ?」

便座の上に立って、その箱を降ろす。
「なに これ?」
ふたを取って、中を見る。

そこには、ガラスの管が冷たく光っていた。


アヤがその後、両親を失うまで6年。
アヤが幼い心の深みに沈めた、一夜の出来事である。

                                    (完)
655名無しさん@ピンキー:2009/10/26(月) 01:50:02 ID:ALTJtv1C
スカトロ・汚物注意くらい冒頭に書いてください

執筆スタイルや姿勢、スピードに文句をつけるつもりはありませんが、
基本ルールや投稿マナーは守って欲しいです
656名無しさん@ピンキー:2009/10/26(月) 10:37:06 ID:2B/vISIk
>>642 >>654
なんだ orz 本編じゃないのか orz
657名無しさん@ピンキー:2009/10/26(月) 11:55:50 ID:2B/vISIk
でも面白かったw
658名無しさん@ピンキー:2009/10/26(月) 20:14:52 ID:n9C6klq5
>>655

上から目線やかましい
659名無しさん@ピンキー:2009/10/26(月) 21:33:06 ID:Gab3rlpR
まぞが島はもうどうでもいいんだよ
それより上の百合物の続き来ないの?
もし作者さんが許すんなら勝手に続き書こうか?
660まぞが島物語:2009/10/27(火) 23:25:52 ID:KNLIVtxf
マナー違反、申しわけありません。

脱線ついでに、アヤの母が、小学生の教え子と関係を持ち
スカ奴隷に堕ちていった過程を書いてみたい、などと思っています。
661名無しさん@ピンキー:2009/10/28(水) 00:30:09 ID:RYTJaDZB
続きを書くなとは言わないけど、別スレ建てた方が無難じゃない?
このスレの枠を越える作品になってると思うから
662名無しさん@ピンキー:2009/11/08(日) 10:12:20 ID:S9wEhQnW
>>まぞが島の作者さん

今、最初から最後までぶっ通しで読みました。
大変、お話面白いです。
しかし最新作のスカについては、タイトルや作品冒頭でNG予告をすべきだと思います。
それはこの板に投稿する方々の一般的なルールになっているかと思いますので。

あと他の方々の意見にもありますが、作品内容はこの板の趣旨にあってはいても、ここまで長編だとそろそろ別スレを立ち上げて、そちらに集中投下していった方がよろしくはないでしょうか?
いい意味でこの作品は、独立したものになっているかと思いますよ。

お節介ですが。
ROMに戻ります。
663まぞが島物語:2009/11/08(日) 20:39:26 ID:ieEIIFKm
みなさま ありがとうございます。
スカについては本当に申しわけありません。
今後は細心の注意をはらっていきたいと思います。

それと、スレを独り占めしたくはありませんが、不快に感じられる方がいらっしゃる以上、移転も考えています。
ただ、私のような素人の専用スレをたててもいいものなんでしょうか?
664名無しさん@ピンキー:2009/11/10(火) 07:21:26 ID:rS7eg7bi
知らんがな。とりあえずサイトでも作るのが無難なんじゃないの
私はそれひとつしか読んでないけど
665名無しさん@ピンキー:2009/11/14(土) 21:48:02 ID:aRW1g+8X
専用スレッドがない作品を投稿するためのスレがあった気がする
666名無しさん@ピンキー:2009/11/15(日) 15:53:41 ID:1GTtBUR1
>>663
新に立てれば?
667名無しさん@ピンキー:2009/11/16(月) 13:44:40 ID:OZjcmxz5
>>663
現状はここのスレのまま良いかなと思う
他のSS作者が多いわけでもないし

ただ長編すぎてついていきにくい作品になっているので
一度、まぞか島は終わらせて別作品を名無しで投下してみてはどうかと
668名無しさん@ピンキー:2009/11/17(火) 21:21:46 ID:1MU8Iafg
>>663
HNは変えないでね、専ブラ使ってるんで
669まぞが島物語:2009/11/18(水) 01:22:14 ID:5ROImPh8
みなさんありがとうございます。
レス嬉しいです。
励みになります。

まぞが島物語は今後、エロ度も純愛度もup。
支離滅裂と思われた部分も氷解して、ちりばめた伏線があきらかに!
感動の最終話を目指して執筆中!


それは少し先のこと…・実は作者にもまだ不明  orz

でも次の連休明けまでに一区切り、あくまでも一区切り(最終話じゃないよ)つけたいです。
670名無しさん@ピンキー:2009/11/22(日) 12:14:28 ID:xe8IMCGZ
頑張って下さい
671名無しさん@ピンキー:2009/11/22(日) 18:41:25 ID:+XGd0LjP
>>669みたいなアピールとか、次回予告とかキャラクター設定とか投下するから、
スレの私物化とか別スレ立てろとか言われるんじゃん
気に入ったら保管庫読むし、自サイト作ってURL貼ったら読みたい人は着いていくよ

>>663で意見聞いて、>>664-668まで「まぞが島」肯定レスなんか一つもないじゃないか
「励みになります」じゃねーよ、図々しい
672名無しさん@ピンキー:2009/11/24(火) 00:25:33 ID:4J3j8I1I
普段は清楚だが…緊縛願望のある女子高生
673名無しさん@ピンキー:2009/11/24(火) 22:07:22 ID:sucUg/Rx
もうこのスレは限界だね
荒れるだけ
違うところで続けなさい
674名無しさん@ピンキー:2009/12/02(水) 01:32:24 ID:jilEQf0h
ある意味彼は功労者、やじ馬だろうと人を集めてる
他にこの頃書いてるのは小数だろ
自信をもってココで終わらせばおk
675名無しさん@ピンキー:2009/12/15(火) 22:19:29 ID:clXngOIP
最後までやり遂げて下さい
676名無しさん@ピンキー:2009/12/23(水) 08:18:14 ID:t2Tft5rZ
hosyu
677名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 23:07:47 ID:P+6hcxFA
結局、追い出してほしゅスレになるのか
678名無しさん@ピンキー:2010/01/20(水) 19:17:38 ID:7rzCEAAi
まぞが島物語おもしれぇ
679名無しさん@ピンキー:2010/01/25(月) 14:46:59 ID:/pbEz6lS
本人、乙
680春の日向:2010/01/26(火) 21:05:21 ID:SVFi0ZLY
投下します。
短編で清楚な女性を表現するのが想像以上に難しく、スレ違いだと感じるかもしれません
ですが、自分としましては清楚な女性を書いているつもりです、もっと精進します。すみません
不快に思われるかもしれません、その時はスクロールで飛ばすかNGお願いします
以下本編
681春の日向:2010/01/26(火) 21:06:20 ID:SVFi0ZLY
 神埼伊万里が通る道では、妖精が踊る。
 背筋を伸ばし優雅に歩くさまは、凛として、けれど何処か儚く。
 ざぁ、と春風が吹く。
 校門から学生たちの学び舎まで続く道の両脇に植えられた桜が、花弁を散らし女神を祝福するかのように戯れる。
 風に揺れる鴉の濡れ羽の様なしっとりと艶やかな長髪を、白魚の様な手で押さえながら、伊万里が空を見上げた。
 桃色の妖精の踊りになのか、うっとりと黒目がちな大きな瞳を蕩けさせた。
 ひそひそと周囲の学生たちが、その美しい様子を見て囁き合う。
 モラルに欠ける行為ではあるが、それも仕方ない。
 少し丸みを帯びた面、上質な黒曜石をはめた眼、小さいがすっと筋の通った鼻梁、何時だって弧を描いている小さな唇。
 地上を遍く照らす太陽の様な派手さはないが、湖面に映る月の様な静かな美しさを伊万里は持っていた。
 その幻想的な容姿だけでも目を置かれる存在足りえるが、それ以上に洗練された一つ一つの動作が、周囲の少年少女たちとは一線を画していた。
 このまるで、やんごとなき血筋の令嬢ばかりが通う私立学園に居る様な伊万里が通うこの高校は、しかしお嬢様学校ではなく。
 県立鴻池高校。県内有数の進学校でも、スポーツで全国常連の強豪校でもない、どの県にも一つは必ずある何の特徴もない高校。
 この至って平凡な普通校には場違いなまでのお嬢様然とした出で立ちの伊万里は、校内何処へ居ても他の生徒達の注目の的だった。
 不思議なもので、伊万里が身に纏うと何処にでもあるようなセーラー服が、まるで天女の羽衣のように高貴なものに見えてしまう。
 辺りを何時ものように魅了しながら、伊万里は校舎内へと入っていく。
 下駄箱の前で靴を上履きに履き替えて、足音も立てず静々とリノリウムの廊下を征く。
 彼女が通ると、廊下を歩いていた生徒たちは皆自然と脇によけ、まるでモーゼが海を割ったかのような光景が現れる。
「……神埼先輩……こ、こんにちは!」
 脇によけた生徒達の中の勇気ある一人の少女が、伊万里へと声をかけた。
 伊万里が彼女を見て、首を軽く傾けながら微笑む。
「こんにちは」
 ――さすがに、ごきげんよう、とか言ったりはしないらしい。
 しかし、返事をもらえた後輩らしき少女は顔を赤くして、けれど嬉しそうに笑う。
 すると、堰を切ったかのように周囲から、伊万里へと声がかけられる。
 その一つ一つに確りと返答しながら、伊万里は廊下の角を曲がり、階段を1つ、2つ、3つ登り終える。
 普通の高校では珍しいかもしれないが、ここ鴻池高校では屋上が終日解放されている。
 その屋上へと続く扉のある6畳くらいの小さな踊り場で立ち止まり、伊万里はきょろきょろとあたりを窺う。
 右、左、階段の頂上から下を覗き込み、誰も屋上へ上ってきていないことを確認して。
 伊万里は、黒く少し錆びついて重くなった鉄扉を、その細腕でゆっくりと押した。
 ギィィと耳障りな音と共にドアが開き、伊万里が屋上へと一歩踏み出す。
 礼儀正しく、両手でドアノブを握ったまま極力静かに扉を閉めた。
 伊万里はあたりを見回しながら、屋上を2〜3歩進む。
 中央付近にある木のベンチと申し訳程度のプランターを除けば何もない、広い空間。
 普段から雨ざらしで綺麗とは言えない屋上は意外と人気が無く、昼休みといえども生徒の姿はなかった。
 しかし、伊万里は誰もいないはずのだだっ広い空間を、何かを探すように首をせわしなく動かす。
 その動作は、ここに来るまでの洗練された挙動ではなく、何処か焦ったような、慌てたような仕草だった。
「大和君……?」
 小鳥の様な美しい声も、不安の色が濃い。
 伊万里は形のよい柳眉を、きゅっと困惑に顰めながら、大きな瞳を潤ませる。
 良く見ると、微かに体を震わせているようだ。
「大和、君!」
 彼女にしては珍しく、大きな声をあげた。
「ん〜」
 すると、背後の屋上の出入り口のある建物の影から少年の声。
 伊万里はぱっと振り向くと、建物の裏に回りこんだ。
682春の日向:2010/01/26(火) 21:06:51 ID:SVFi0ZLY
 覗きこむと、建物に寄りかかるように座った少年がいた。成程、ここならば屋上に入って来た人が探そうとしない限りは見えない。
 少年の脇には、男物とは思えない可愛らしい弁当箱。
 伊万里が彼のために作って来た弁当だった。昼食の後、きっと昼寝をしていたのだろう。
 眠そうな顔で顔をあげた少年と目が合うと、さっきまで色濃かった不安そうな表情が一瞬ほっと安堵したものに変わり、しかし直ぐに焦燥に歪められた。
「大和君……もう、わたし……!」
「ああ、伊万里か。結構速かったな……」
 切羽詰まったような伊万里の声。
 対する少年、松浦大和の表情と声は面倒くさそうな、というか面倒くせぇオーラがびんびん出ている。
「走って来たのか?」
「そ、そんな事……廊下は走ったらいけないんだよ」
「こんな時まで律儀だねぇ、まあ、それも快感なんだから仕方ない、か」
 大和の呟きに、伊万里が顔を俯けた。
 気のせいか、その頬も若干桜色に染まっている。
 そして、ちらちらと窺うように大和へ視線を送る。
 何か言いたげな視線。
「え、ええ、と。大和、君」
 もじもじと、膝よりも長い丈のスカートの端を弄りながら。
 ぱくぱくと、口を開いてはまた閉じる。
 その頬はもう見間違いではなく、桜色に染まっている。
「あうう……」
 暫く口をパクパクさせた後、やがて、諦めたかのように鳴いた。
 そして、大和へと何かを期待するかのような眼差しを向ける。
 その視線を受けて、ったく、と大和はだるそうにため息をついた。
「あのな、何時もお前から呼び出してきておいて、俺が切り出すのを待つのやめろよ。まるで俺が、愉しんでるみたいじゃねえか」
「う、うぅ、ごめんなさい……」
 泣き出しそうな声。
 だから、そうじゃなくって、と大和の声が少し苛立つ。
 けれど、何時もの事か、と諦めてもう一つ、今度は特大の溜息をつく。
 ――これは、本当は、俺の意思じゃないんだからな。
 そう思わせるかのように。
「ほら、スカートめくってみろよ。もう、我慢できないんだろ?」
「う、うん!」
 伊万里の嬉しそうな声。
 そして、今まで両手で弄んでいたスカートをおもむろに捲りあげた。
 純白のフリルつきパンツ。何とも、彼女らしい清楚なパンツではあるが、少し違和感がある。
 一つは、そのパンツがじっとりと濡れ、大きなシミが出来ていること。
 そして、何よりパンツがもっこりと膨らんでいた。
「もう、わたし、我慢できない……」
 苦しそうに、伊万里が呻く。
 そして、びくびくと、小刻みに震えだした
 不定期に漏れる吐息は、妙に艶めかしい。
 大和から切り出したお陰で何かが吹っ切れたのか、伊万里はもう大和の指示を待つことなく、自らの意思でスカートのフックを外した。
 ぱさ、とスカートがコンクリートの地面に落ちた。
 しわ一つなかった、スカートにしわがつくのも気にせず、伊万里は、今度はパンツを勢いよく引きずり下ろした。 
 それと同時に、パンツの中で蠢いていた物も、万有引力に従い地に落ちる。
 ぼとっと間抜けな音。
 太いゴム製の棒が春の麗らかな日差しを浴びて、怪しく光る。
 それを見て、伊万里が、はあ、と色付いた息を漏らす。
 対照的に、大和はげんなりとした顔でその様子を眺めていた。
 屋上は、それなりに風が強く二人の間を涼やかな風が通り抜ける。
 その中に、先刻の春の妖精も混じっている。もしかすると、女神が恋しくて追って来たのかもしれない。
 しかし、妖精の目に映った女神は、つい数分前の凛とした、けれど儚い浮世離れした少女ではなく。
 ただ、こみ上げる快感に身悶えして、感情を昂らせている牝の姿だった。






春の日向
683春の日向:2010/01/26(火) 21:07:54 ID:SVFi0ZLY
 俺、松浦大和には幼馴染がいる。
 幼馴染、と言っても家が隣同士と言う事はなく斜向かいの、そしてお互いの両親の中が良いという事もなく、何の交流もなかった。
 それもそのはず、我が家の両親は何処にでも居る様な普通の両親で。
 幼馴染である神埼伊万里のところは、まあ、所謂堅気の家ではなかった。
 と言っても、決して父親がヤーさんや親分と言う訳ではなく、ある企業の社長さんだ。……まあ、噂によるとその経営方法は限りなく黒に近いグレーらしいけれど。
 とにかく、そんな住む世界がまるで違う俺と伊万里ではあったが、幼いころ出自のせいで敬遠され友達の居なかった伊万里を、
 当時伊万里の家のことなんてほとんど知らなかった俺が、何時も一人で寂しそうとかくだらない理由で構ってやるようになり、それ以来すっかり懐かれてしまった。
 それは、10何年の時が流れた今も変わらず、伊万里は親の説得を珍しく突っぱね、俺と同じ平凡な公立校へと進学してしまった。
 何処に行っても家の事で友人の出来ない伊万里は、この高校でも相変わらず俺以外に一緒に遊べるような存在はおらず、何時も付きまとってくるのだが、
 正直俺は、辟易としていた。
 ……コイツのせいで、恋人も未だできたことないしな。
 それでも、こんな生活は高校卒業まで、と自らに言い聞かせ何とか耐えている。
 伊万里は、俺に高校卒業後の進路を時々訪ねてくるが、今のところ白を通し切っている。
 そんな、俺以外に気軽に話せる人間の居ない伊万里ではあるが、別にコイツ自身は、他人が思っているようなやつではない。
 寧ろ、あの強面の伊万里の父親から、よくこんな娘が生まれたなと生命の神秘を感じてしまうくらいだった。
 温厚で、怒った所は俺も余り見た事がなく、生来多くの人と接することができなかったせいか、引っ込み思案な所がある普通の女の子。
 まあ、周囲の人間も伊万里の事を、暴力的だとか怖い奴だとか思っている者はいないだろうと思う。
 しかし、彼女の家の教育方針のせいか、お嬢様然とした、俺たち庶民と隔絶した立ち振る舞いのせいで、また別の意味で敬遠されてしまっている哀しい子なのだ。
 
 しんと、痛いくらいに静まり返った屋上。
 俺は、最近慢性的になった頭痛をこらえながら、地に落ちたゴム製の棒を手に取った。
 薄い肌色のような奇妙な色をしたそれは、てらてらと何かに濡れて煌めいている。
 この突起の一杯ついた柄の所で枝別れした卑猥な形をしたものは、まあ、所謂大人の玩具、つまりはバイブだった。
 そんなモノが、今まで伊万里の中に入っていたのだと思うと、もう何回目か分からない実物を目にしても夢と見紛う。
 ここで、声を大にして弁明する必要があるだろう、これは決して、けっっっして、俺の私物ではない。
 そして、これを挿入しろと俺が伊万里に言ったわけでもない。
 このバイブは、完璧に伊万里の私物で、完全無欠に伊万里の意思でこのバイブを自らの膣内に侵入させたのだ。
 視線を感じて、伊万里を見ると、期待に満ちた瞳。わくわくとかいう効果音が聞こえてきそうだ。
 俺は頭を軽く押さえながら、
「何回イッたんだ」
 当たり障りのない事を聞く。
 伊万里は、
「4回、かな」
 と即答。
 さっきまでの羞恥はどこへやら、快感に脳を侵され理性のタガが外れているようだった。
「4!?たった、校舎を一回りしただけだろ?バイブも動かさないで入れてるだけだったし、いくらなんでも多くないか?」
「だって、感じてる自分が恥ずかしくって、それも気持ちよかったんだもん」
 そう言う伊万里の表情は、とろんと蕩けている
 今までの経験上、伊万里がこの表情になる時は、4〜5回くらいイッた時だと推察できる。
 どうやら、伊万里が言っている事は本当のようだ。
「お前な、いくらなんでも……」
 淫乱すぎる。
 そう言おうとしてやめた。
 そう言う卑猥な言葉は、今の伊万里を悦ばせ、さらにアクセルをふかせるだけで俺には何の得もない。
 伊万里も言葉責めを期待していたらしく、不満顔になる。
「大和君……何か、乗り気じゃない」
「俺がいつ、乗り気になったよ」
「えと……一番初めにエッチした時」
「……」
 ち、と思わず小さく舌打ち。
 確かにあの時は、伊万里を抱けることに昂奮していた。
 ――だって、そうだろ。伊万里は、胸は小さいけれど、可愛いし、普通の男なら昂奮するはずだ!
 言い訳がましく、心の中で叫ぶ
684春の日向:2010/01/26(火) 21:09:05 ID:SVFi0ZLY
「ん、んな訳あるかよ」
 そして強がって見せると、
「嘘だ」
 伊万里がジトっとした目で非難してくる。
「本当だっつうの!深夜いきなり、家に忍び込んできたかと思ったら、バイブで処女膜破っちゃった〜とか言って泣きついてきた奴に、昂奮出来るわけないだろ」
 いや、あれは本当にビビった。
 伊万里がオナニーやSEXなどの性知識を持っていた事もそうだが、何より伊万里の手にあった凶悪な形をした赤く染まったバイブに。
 何故か一瞬、掘られる!?と尻の穴がキュッと閉じてしまったくらいに。
 泣きついてきた伊万里に理由を聞くと、ある切欠でオナニーの快感に虜になった伊万里は、こっそりバイブを取り寄せ、一日何度もオナニーにふけっていたのだという。
 そして、快感を求めるあまり勢い余って、バイブを置く深くに突き刺してしまったのだそうだ。
 何と間抜けなやつなんだろう、と思う。
 男の童貞なんか比べ物にならないほど、女の貞操ってのは書くが高い物じゃないのか。
 ……否、ただ単に俺が幻想を持ち過ぎているだけで、現実には処女なんてそんな価値のあるものでもないのか?
「でもその後、わたしと何回もした癖に」
「それは!……お前、あれだろ。男の本能というか、何というか……」
 そう、ぼそぼそと呟くと、伊万里は満面の笑み。
 ほらやっぱり、とか言って得意げだ。
 まぁ、確かに伊万里の言うとおり、ほぼ半裸の伊万里の姿にムラッときて、襲ってしまったのは事実だ。
「……あの時は、悪かったな」
「へ?」
「だから、初めての時だよ!……否、処女ではないから初めてではないのか?まあ、どっちにしろ襲っちまったのは事実だしな。悪かった」
 伊万里は、きょとんとした顔。
 そして自らの頬に右手を当てて、数秒間考えるそぶりを見せた後、
「謝る必要なんて、ないよ。だって、わたしは、自分でするのも勿論好きだけど、やっぱり大和君にしてもらうのが一番だから」
 だから、こうやって何時も呼び出しているんだよ、と伊万里。
 確かに、あの日伊万里を襲ってから、度々伊万里にあらゆる場所に呼び出され、求められるまま体を合わせてきた。
 俺としては、あの日の罪悪感があるし、見返りとして伊万里手製の豪華な弁当も食えたから断ることはしなかった。
 ……それに、まあ、伊万里とSEXできるのはかなり魅力的な事だし、な。
 とはいえ、そんな関係が一年近くたち、正直最近は面倒くさくなってきたのもまた事実だった。
 そして、春休み明けで暫く会えない日々が続いて欲求不満だったのか、今日は何でもSMプレイの片鱗を味わってみたいとかで、俺に態々、
「バイブを入れて、校舎を一周して来い」
 と命令させやがったのだ。
 全く、こんな顔してどんだけ淫乱なんだ、と思う。
「ね、ねえ、それで、大和、君……」
 伊万里が三度、何かを期待するかのような眼差しを向けてきた。
 何を望んでいるのかありありと分かるが、
「何を期待してるのか手に取るように分かるが、もう直ぐ昼休み終わるし無理だからな。それに4回もイッたんならさすがに満足しろよ」
 自分の時計を見せながら言う。
 足元の弁当箱を屈んで拾い、伊万里に手渡す。
 そして、伊万里の横を通り抜けようとして、
「嫌っ!」
 と、伊万里にしては珍しく大声で、スピアーをかましてきた。
 予想以上のタックルの衝撃に、ぐふっと声にならない声が漏れた。
 そのままコンクリートに倒れこみ、強か頭を床に打ち付け、その拍子に舌まで噛んだ。
 口の中に鉄っぽい味が、じわりと染み込んでくる。
 ――あ、俺死んだ。
 一瞬意識が遠くなる。
 が、死ぬという事はなく、妙に下半身がスースーする感覚で意識を取り戻した。
 そのまま、痛む頭を僅かに持ち上げると、
「何してんだ、お前……」
 掠れた声が漏れる。
 倒れこんだ俺の下半身の上にしゃがみ込んだ伊万里は、きょとんとした顔で俺を見上げた。
 その手に、俺の逸物をもったまま。
685春の日向:2010/01/26(火) 21:10:41 ID:SVFi0ZLY
「え、何って……ナニするんだよ?」
「うわ、ソレ、すっごい使い古されたボケな」
 痛む頭が、更に痛くなった気がする。
 頭を手でさすってみる。まだたんこぶは出来ていないようだが、しばらくすれば腫れあがることだろう。
「大和君の、勃ってない」
「殺されかけたっつうのに、勃起させるほど俺は酔狂じゃねえよ」
 至って正論だと思うのだが、伊万里は不服そうな顔。
 むう、と頬を膨らませる。
 恥ずかしがりやな気質のある伊万里は、普段ならこんな仕草、俺にだって滅多に見せない。
 がちがちのお嬢様教育で培われた、大和撫子然とした立ち振る舞いが他人と接するにおいての壁となってきた伊万里だが、それは彼女の意思によるものでもある。
 つまり、普段は盛大な猫を被っている状態に近く、この猫被りがなくなるのは、俺が知る限りSEXの時のみだと思う。
「いいもん。勃ってないなら勃たせれば良いんだもん」
 そう言って伊万里がゆっくりと、逸物を上下に扱き始めた。
 きめ細やかなすべすべした指の感触が、はっきりと伝わってくる。
 じんじんと痛む頭よりも、逸物に対して集まり始めた快感の方が強くなってくる。
 そのまま数秒間、伊万里の白く長い指で弄ばれただけで、あっという間に俺の愚息は天を衝いた。
 全く、男ってやつは……と自分にほとほと呆れかえってしまう。
 対照的に、伊万里は破顔。
 そのまま、何の躊躇もてらいもなく俺の剛直を、自分の膣内へ挿入した。
「んんんっ」
 愛液が潤滑油となっているが、伊万里の膣内は相変わらずきつい。
 ず、ず、ず、と剛直が伊万里の秘唇を裂きながら、奥へ奥へと突き進む。
 温かく、柔らかな伊万里の膣が肉棒をぱっくりと包み込み、きゅうと締め付けてくる。
 やがて、逸物を僅か残した所で、伊万里の奥に当たる感触があった。
「ふうぅぅ」
 伊万里が俺の胸に手を衝いて、ゆっくりと深く息を吐いた。
 俺と目が合うと、既に蕩け始めた表情で笑いかけてきた。
「どんなバイブよりも、やっぱり、大和君のが一番だよぉ」
 何故だろう。全然嬉しくない。
 バイブと比べられた所で、全くキュンとこない。
 そんな俺にも気付かず、伊万里がゆっくりと腰を動かし始めた。
「んっ……あっ……うぅ……んぅ」
 伊万里が腰を振る度に卑猥な水音が、静まり返った屋上に響く。
 伊万里の声も、次第に色付き、荒くなっていく。
 彼女の腰使いは素人のそれとは明らかに違う。
 ただ上下に揺するだけでなく、円を描いたり上下左右の動きを駆使して、自らの性感帯を刺激している。
 下半身からこみ上げてくる快感と上から下りてくる痛みとに頭がぼやけ、視界がかすむ。
 霞む視界の中、俺は半ば無意識に腰を突き上げた。
「ひぅんっ!?」
 想定外の快感に、伊万里が一際大きく喘いだ。
「ううぅ……んんっ」
 自分の出した喘ぎ声に、伊万里は顔を羞恥に染める。
 しかし、彼女の腰の動きが止まる事はない。
「ん、あぁっ、やまと、くん……」
 甘く呻きながら、伊万里が体を屈め、俺にキスの雨を降らせる。
 啄ばむように、何度かノックをした後、ぐっと唇を押しつけてきた。
「ん、んむ、れろ……」
 舌を押しつけ俺の唇をこじ開けたかと思うと、自分と舌と俺の舌を絡めてくる。
 ぴちゃぴちゃ、じゅるじゅると俺の唾液を一心に吸い始める。
「ん、じゅ、じゅじゅ……ちゅるっ!」
 数分、否、数十秒にも満たないだろうか。俺の口内を蹂躙した後、伊万里が唇を離し体を起こした。
「ぷはっ……ふふ……」
 伊万里が妖艶に笑みながら、自らの唇に付いた、どちらのものとも取れない唾液を舐め取った。
「ふふ、大和君の味だった……大和君、口の中切ってるよ、大丈夫?」
「っは、誰の、せいだと……」
 答える俺の息は、荒い。
 ねっとりとした、深い口付けの間も伊万里の腰は小刻みに動き続け、伊万里の膣も精液を絞り取ろうと絶え間なく締めあげてきている。
 まるで、伊万里の膣自体に意思があるかのような動き。俺に絡みついて離そうとしない。
 ふと、世界の果てかと思うほど遠くでチャイムの音が聞こえる。
686春の日向:2010/01/26(火) 21:11:24 ID:SVFi0ZLY
「ふっ、ふふ……授業始まっちゃったね。あっ、ん、言い訳どうしようか」
 そう言いながらも、伊万里は腰の動きを緩めようとはしない。
 自分で自分の気持ちのいいところを、俺の肉棒を使って執拗に責め続けてくる。 
 俺も感情が昂ぶって来るのを感じる。更なる快感を求めて、肉棒で伊万里を突く。
 ぼーっと、脳が快感と痛みに甘酸っぱく痺れる。
 血流が下半身へと濁流となって、流れていく。
「あぅん、ふふ、大和君のびくびくってしたよ。もう、射精そうなんだ?」
 伊万里の声が、どこか遠い所から聞こえてくる。
「わ、わたし、も。イッちゃいそう……大和君、一緒に、一緒に、イこう?」
 伊万里の膣が逸物を更に深く、強く絡め取る。
 まるで、伊万里の膣から精液を抜き取る引力が働いているかのように、射精感がこみ上げてきた。
「ん、あっ……ん、あんっ、んんっ……あ、む、んんんんんっっっ――――!!」
 絶頂の寸前に、伊万里が自分の制服の裾を噛んだのは、僅かながらに理性が残っていたからだろう。
 俺も、きゅうと噛みついてきた伊万里の膣に耐えきれず、肉棒を抜く間もなく伊万里の中へと精を吐きだした。
 その刺激で、更に伊万里の膣が痙攣し、その快感に更に精が花火のように弾ける。
 その全てを奥で受け止めながら、伊万里がよろりと俺の胸に倒れこんでくる。
 ぴくぴくと小刻みにその体が震えている。
「ふ、はっ、はぁ、ふうぅっ、ふふ、一杯でたね、大和君」
 伊万里は、荒い呼吸と共に肩を大きく揺らしている。
 俺は射精後特有の倦怠感を感じながら、快感がなくなったことで一種の麻酔状態が切れ、激しい頭痛に襲われ意識を手放した。

「――君、大和君」
 ぼんやりと、伊万里の声が遠くから聞こえてくる。
 海の深くから、意識が浮かび上がってくる。
 目をゆっくりと開ける。ぼんやりと、視界が朧気ながらも戻ってくる。
 心配そうな表情で伊万里が俺を見下ろしていた。
 どうやら、伊万里に膝枕されている状態のようだった。
「ん、いま、り……っつつ!」
 体を起こそうとして、鈍い頭痛に顔を顰めた。
「ダメだよ、まだ、動いちゃ。大きなたんこぶ出来ていたから」
 伊万里が、俺の肩をやんわりと抑えた。
 手で触ってみると、成程大きなたんこぶが出来ていた。
「つつ、ったく、勘弁してくれ……」
「あぅ、ごめんなさい……わたし、夢中になっていて」
 伊万里が黒目がちな瞳を潤ませて、しゅんとする。
 どうやら性欲を満たし、完全に理性を取り戻したようだ。
 ったく。心の中で、舌打ち。こんな顔されたら、責められないじゃないか。
 ごめんなさいと伊万里は謝るが、どうせまた数日後には同じような事が起こるのが分かり切っていた。
「今、何時だ?」
「え、と。もうすぐ6時間目の授業が終わるころかな」
「あー、授業2つ丸々サボっちまったか。言い訳考えなきゃな」
「うう、ごめんなさい……」
 伊万里の眼には、ぶわと涙が溜まっている。
 ダムが決壊するのも、時間の問題のように思える。
 俺は何となく手を伸ばし、伊万里の頭をなでた。
「ふぇ?」
 伊万里がぱちくりとした瞳で見返してくる。
「頭も痛いし、もうしばらくしたら保健室に行くか。伊万里も付いてきてくれよ、たんこぶの応急処置してくれ」
「う、うん!」
 伊万里が嬉しそうに頷く。
 その拍子に、つうと一筋涙がこぼれた。
 この時の彼女の中に過っている感情が、悲しみじゃなければいい。
 伊万里の膝に頭を載せたまま、空を眺める。
 もう、夕方と言っても良い時間だが、まだ空は赤く染まっていない。
 夕焼けに全てが染まるまで、もう少しだけ、このままで。
687春の日向:2010/01/26(火) 21:12:55 ID:SVFi0ZLY
以上です。
スレ消化失礼しました。
688名無しさん@ピンキー:2010/01/27(水) 00:26:33 ID:BlfMYWIu
一気に読ませて貰いました。
ありがとう。
いきなりの変貌に驚きです。
まぁ、ちょっとハードすぎるかな。。。と思ったりだけど、美女だからってエッチと無縁ではないし。
また読みたい文章です。
ありがとう。
689名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 16:20:09 ID:5/+Mype3
これはいい。GJ!
690名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 09:37:23 ID:ynLjQ/Fg
清楚だね
GJ
691名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 22:15:46 ID:8rywxUqP
   (  ´)`Д) )) < ハァハァ こんな所でダメェ
  /  つ つ  < 大丈夫だって,こんな糞スレ誰も来ねえよ
(( (_(_  ノ ノ
  し∪ ∪

 Σ( ゚д゚ )゚д゚)
  /  つ つ
  (_(_  ノ ノ
  し∪ ∪
692名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 23:35:17 ID:swQpIIwG
どうぞ続けてください
693名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 20:42:54 ID:jpqEv5aA
ごゆっくりどうぞ
694名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 07:03:47 ID:ptcHaM/M
待ち。
695名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 06:50:08 ID:eyZdMuEQ
まだ待ち。
696名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 01:11:48 ID:xrNF383A
神様・・・!

どうか職人さんを・・・!

セシリィーーー!
697名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 01:13:12 ID:xrNF383A
ごめん

誤爆した
698名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 03:38:06 ID:ODSClwdc
つくづく>>696は悪い子だ
関係ないスレに誤爆するのは良くないな
699名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 03:49:35 ID:Fe22kCpU
舞妓さんみたいなおしとやかな女性が理想
700名無しさん@ピンキー:2010/03/30(火) 20:58:15 ID:SKKs0F3m
清楚な女性が好きな男の前でだけ淫乱になるって良いよね
701名無しさん@ピンキー:2010/03/31(水) 04:47:35 ID:AWw5js8Q
うむう、舞妓さんの場合はお仕事でおしとやかさを演出しているのか
それとも本当に素でおしとやかなのか
どっちでも萌えるけどね うなじ! うなじ!
702名無しさん@ピンキー:2010/05/09(日) 03:22:35 ID:xyqYn2lA
保守
703名無しさん@ピンキー:2010/05/20(木) 10:39:27 ID:7fm+FWMw
清楚で綺麗な女性が好きな男の前では淫乱、変態になり、
人には言えない恥ずかしい事やアブノーマルな事をやってたら
イイよね
704名無しさん@ピンキー:2010/06/01(火) 14:01:14 ID:cP7I8MmM
まぞが島終わりなの?
705名無しさん@ピンキー:2010/06/04(金) 08:57:50 ID:3EoTqRuI
終わりだろ
706名無しさん@ピンキー:2010/06/05(土) 16:35:52 ID:nr2Xe4Xh
終わらない
707名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 09:03:18 ID:Bt/V7mdR
>>703
それがこのスレッドの趣旨だろ
しかし、マゾヶ島っていつ終わるの?
708名無しさん@ピンキー:2010/07/31(土) 09:17:09 ID:gIV8VoZt
よかまん音頭でぐぐれ
709名無しさん@ピンキー:2010/09/07(火) 00:27:40 ID:SkLXIsPD
立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花
710名無しさん@ピンキー:2010/09/15(水) 09:05:07 ID:Qr3mpdc8
駅を出たとき、そこに綺麗な妊婦さんがいた
少し気になったので声をかけてみた

(あとは>>711が書いてくれ)
711名無しさん@ピンキー:2010/09/15(水) 21:13:20 ID:UYxrlj7m
「なんか用か>>710?
何?綺麗な妊婦かと思っただと?
ワハハ、残念だな俺は見ての通り男で
この腹は脂肪だワハハ」
712名無しさん@ピンキー:2010/10/03(日) 01:33:44 ID:Kyu/JMm+
保守。
713名無しさん@ピンキー:2010/10/25(月) 22:07:27 ID:H/o6APvz
つまり妊婦のオッサンてことか
714名無しさん@ピンキー:2010/10/27(水) 13:13:57 ID:tIr5jCXE
複雑だな
715名無しさん@ピンキー:2010/10/27(水) 15:48:49 ID:RjwXRZ1K
男でも想像妊娠ってするの?
716名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 21:54:13 ID:ZA/UHdnw
age
717名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 23:41:18 ID:ZA/UHdnw
「お、おはようございますっ、愛華先輩!」
「ふふ、おはようございます」
愛華先輩はとっても綺麗で、優しくて、その仕草一つ一つが上品で…私の憧れの先輩だ。
弓道部に所属していて、大会でも優勝するぐらいの実力だ。私も愛華さんに憧れて、弓道部に入部した。

私は、愛華先輩が服を脱いでいるところを見たことがない。私だけじゃなく、誰も見たことがない。
女同士なんだから、弓道着に着替えるところぐらい見せてもいいのに…と思うけど。
「愛華は許婚にしか肌を見せないんだってさ」
3年間同じ学校に通ってる先輩でも裸を見たことがないらしい。
そこまで隠されてると見たくなってしまう…いや、私がレズっ気があるとかそんなんじゃなくって!


機会は意外と早くやってきた。遠征のために泊まったホテルで 偶 然 、愛華先輩がシャワーを浴びているところに出くわしてしまったの。
初めてみる先輩の体…
「えっ…」
たぶん、その時の私の顔は、空いた口が塞がらなくてとても間抜けだったと思う。

「貴方は私の体を見たがってましたね、存分にどうぞ」
愛華先輩は言葉が出ない私に裸を見せつける。
胸にはピアスが1つずつ…クリトリスにまでついている。性器は私のとは全然違い…黒ずんで、醜く変形していた。
「そんな…先輩…一体、誰に…その、許婚の人ですか!?」
「ええ、そうですよ 私は虎太郎様の妻ですから 虎太郎様の命令全てに従う、それが私の使命です」
先輩はお尻に手をやり、
「お尻も使えるようになりましたのよ ほら、この通り」
近くにあったペンが先輩のお尻を出入りする。
「お前のおまんこは見た目は最低だが、使い心地は最高だと褒めてもらいました」
とても嬉しそうな表情で、いつもの先輩では考えられない卑猥な言葉を放ち続ける。
「んっ…」
ペットボトルが先輩の性器に吸い込まれていく、信じられない光景に私は言葉も出ない。
なんと500mlペットボトルの半分以上が先輩の膣に埋まってしまった。
「私のおまんこは拡張されたガバガバまんこです。ふふ、汚いでしょう。でも、殿方のおちんちんを受け入れればぎゅっと搾り取るように締め付けるのですよ」

「私は家に帰ると服を全て脱ぎ捨てます。それが虎太郎様の命令だからです。
まずは虎太郎様のちんぽを舐めて、チンカス掃除をします。
それが終われば次は散歩、首輪をつけて、乳首やクリトリスについたピアスを糸で結び、虎太郎様に引っ張られます。」
「や、やめて、やめて!やめてぇ!!」
もう聞きたくない!
「ふふっ、まだまだお話はこれからですよ…」
718名無しさん@ピンキー:2010/11/10(水) 15:40:26 ID:0TvEuHGE
女同士か
719名無しさん@ピンキー:2010/11/10(水) 21:46:02 ID:r+fyw3P5
二次元清楚キャラ名の定番は綾とか綾乃だが、リアルだとやたらヤンキーに多いのは何故だー
720名無しさん@ピンキー:2010/11/26(金) 23:49:16 ID:eghw3LAi
>>539-553

亀だが、「復讐」すげえ、文章のキレと描写がまじすげえ。
721名無しさん@ピンキー:2010/11/27(土) 23:43:20 ID:FFnO7pJV
自演乙
722名無しさん@ピンキー:2011/01/05(水) 16:51:02 ID:G7MTdH5o
普段は清楚な女性が実はサンバダンサーだった!!!!!!!!!!!
723名無しさん@ピンキー:2011/01/18(火) 23:26:19 ID:avPVv9B8
エロパろ初登校とマゾヶ島はまた何か投稿してくれ
724名無しさん@ピンキー:2011/02/24(木) 17:45:05 ID:r6etkl5h
保守
725名無しさん@ピンキー:2011/04/17(日) 12:54:40.47 ID:e5UM6lle
保守
726名無しさん@ピンキー:2011/04/19(火) 04:43:06.29 ID:thKtkNeq
保守
727名無しさん@ピンキー:2011/04/20(水) 08:41:27.25 ID:T66U9gZw
728名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 14:49:00.63 ID:P+Uwlk7C
hosyu
729 忍法帖【Lv=9,xxxP】 【東電 55.1 %】 :2011/06/30(木) 06:54:51.53 ID:9Bw6XlPN
保守
730 【東電 50.9 %】 :2011/07/19(火) 06:57:15.72 ID:xydPMXHt
保守
731 忍法帖【Lv=12,xxxPT】
保守