カオスウォーズでエロパロ 第二章

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651性職者リーエ・ウェレス編:2007/11/01(木) 20:39:53 ID:avkP5eiQ
第7回
「脳内ではいろいろ考えてたみたいだけど、現実世界では51秒よ」
「そんなことはない…証拠はない…ぞ…」
「あるわよ?…ミュウちゃ〜ん♪」
リューンエルバに呼ばれ、木の裏からミュウが出て来た。手にはストップウォッチを持っている。
「51秒だったよね?」
「違うよ先生」
ウェレスの目に輝きが戻ってきた。
「当然だっ!俺様が秒殺などあるハズがない!俺を馬鹿にした罰だ。教え子の前で犯し尽くしてやる!!」
ウェレス・サドモード発動であった。目の前の女をどのように辱めようか妄想がスパークしていた。
そして…
「49秒だよ先生」
クリティカルヒット!!
「あらん♪アタシも少し興奮してたから数え間違えちゃったみたいね☆」
「先生、もうこーゆーのは止めてよ!僕にはまだ早いよぉ〜」
「そんなことないわよ?これも教育なんだから。ミュウちゃんには後でまた協力してもらうけれど今日の授業はこれで終わりよ」
うなだれるウェレスをよそにミュウは元気に去って行った。
「…でウェレスクン?どうする?」
「……………」
「別に無理強いする気はないけどぉ…」
「……………」
「ガンガンピストンセックスに憧れるでしょ?」
652性職者リーエ・ウェレス編:2007/11/01(木) 20:40:58 ID:avkP5eiQ
第8回
「………勝てるか?」
ゼペットに、である。
「それどころかカーマインクンレベルは確実よん」

これが決定打だった。



「さ〜て、これからはアタシを「リーエ先生」って呼ぶのよ!教え子なんだからとーぜんよね!!」

ちなみにオチを言ってしまえばリューンエルバの目的はエロテクマシンを育てあげ毎日セックスをしまくろうというものだった。ぶっちゃけ誰でもよかったのだ。

マァ、とりあえずこの日からリューンエルバによるウェレスのエロエロ試練の日々が始まったとさ。

※お詫び

1・文章下手でマジすいません!読むのと書くのは全然違いました。少しでも上達するようがんばります。
2・性格違くてごめんなさい。ウェレスって見た目は好きなんですがキャラを知らないので勝手な想像で書いちゃいました。ウェレスファンの方々申し訳ありません。微妙にゼロス入ってますね。

3・エロくなくてごめんなさい。エロって本当に難しいですね。皆様の偉大さが身に染みてわかりました。ちょっと自分にはエロは無理そうなんでギャグ路線にしたいと思います。勝手な言い分、申し訳ありません。

4・改行間違えてごめんなさい。
653名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 06:43:01 ID:EASM6Oke
何故かな…

エロより何よりグレイヴの日常を見たくなってきてる俺が居るんだが…

これが萌えってヤツか?
654ココロノナイテンシ:2007/11/02(金) 23:01:08 ID:Co7/KwJF
ティピをさんざん犯し尽くしたディアーナは今度はティピを人質に
コリンに性交を強要した。無論、はなからそのつもりであったのだろう。
 薬の効果が切れ、ホムンルクス本来の背丈に戻ったティピを片手に
迫ってきたのだ。
 そして妖精の純血は奪われ、悲鳴と涙が森にこだました。

シルヴァネールが消えてから数日後、汚された事をひた隠しにし、アジトへと帰ったティピと
コリン。気丈に振る舞うティピであったが、コリンにはある変化が訪れていた。
「はっ…ん……あっあ…」
ここはゼオンシルとコリンの部屋。
「う…うう…や、や…」
 タイツを盛り上げそそり立っている肉の棒。
 ビクンビクンと波打ち、先端から透明な液が垂れ落ちている。
 シルヴァネールのソレとは違うことはそれが肥大化したクリトリスだと言うこと。
 そしてそのクリトリスが魔に犯された女騎士から受けた精により変化したという事だ。
 こんな事は誰にも相談できない。妖精が犯され、肉棒が生えた…などとゼオンシルトに
知られようものなら、捨てられる。最悪の場合は殺される。
 メルヴィナといい仲になっている今のゼオンには自分は不要だ。
寧ろ、邪魔な存在と思われているのではないか?
役立たずのいらない妖精、いるだけ邪魔な存在、お荷物…コリンの脳裏に巡る悲観的な思想。
が、ぎちぎちに勃起した肉棒は耐え難い。
655ココロノナイテンシ:2007/11/02(金) 23:02:23 ID:Co7/KwJF
下腹部にわだかまる何かがコリンの手を自然と肉棒に添えられた。
「は…は…はぁ…はああ…」
コリンがスカートの下からスパッツの仲に指を差しむと股間部はじゅく…と濡れそぼって
濡れた陰毛がコリンの指に絡みついた。
「こ、こんな……いけない…事なのに…」
コリンは自分のスカートをたくし上げ、脇に手を入れてタイツをずり降ろし、先走り汁で
濡れた下着の脇に指を入れ引き抜いた。反動で押さえつけられていた肉棒がブルンと反り返り
コリンの口から甘く苦しげな吐息が漏れる。
「あ…あ…ん、んん…あふ…」
そして肉棒に手を添え、ゆっくりと上下にさすり、徐々に刺激を与えていく。
服に擦れる乳首はピンと勃ち、扱き、感じる度にふるふると震える妖精の幼い尻は淫靡であった。
「はぁ…ん…あ…あ、あんん…あ、あれを…」
コリンが取りだしたのはゴムで出来た小さなチューブ。ガイザンの処でゴミにだされた導線を覆う
断熱用のゴムチューブであった。
それは妖精の背丈に見合う、擬似オナホールであった。
「ん…ん…ああっ!き、きつい、んん…んううっ!」
ぐちゅぶちゅううぐにゅうううとコリンが擬似オナホールに肉棒を埋めていく度に
先端からピュピュと先走り汁が飛び出す。
手だけで扱くことに満足できなくなったコリンが選択した『答え』であった。
「ああ…抜き差し…ふ…ン…も、もう出ちゃ…ンはっ…はっ…。」
腰を振りつつ、両手でオナホールを掴み肉棒を前後させている妖精。
その頬を紅潮させ、眉を潜める表情は普段のソレではなく、官能に支配された淫婦のソレ。
 妖精が想像するのはゼオンシルトに犯される自分、ゼオンシルトの肉棒、メルヴィナの豊満な胸、
くびれた腰、歩く度に揺れる官能的な尻、うなじ、裾から覗くすらりとした脚……そしてその
奧にある膣…女の膣、いや、それより締まりのいい、尻…左右からよった尻肉の谷間にある
菊門にこの猛り狂ったチンポをねじ込みたい。そして盛大に射精したい。
「ん、んん…ダメ……出ちゃ…こ、こんなの…こんな事ダメなの…ん、んん、ん!あっ、あああ!」
 コリンは膝立ちの状態からベッドに倒れ、背を丸めながら悶え狂った。
「手が…手が…んん、手が止まらな…い、や、んくッ…ふッんんん!」
必死に腰を振りたくり、オナホールで扱きあげるコリンは精液が根元から迫り上がってくる感覚に絶叫した。
「んあああ、あはあああっ出る出る出ちゃう!チ、チンポから出―――んあああ!」
どぴゅ、ぶりゅううばどばどびゅるるるるる―――――
「ん、んぐうう…止まってぇ!ダメ!で、出るのダメなの!止まっ…あんんんううくうう!」
 肉棒の鈴口に手の平を押しつけ、射精を止めようとするコリン。
が、迫り上がり放出される絶頂感は抗えない。男が自慰をしたい理由がコリンには理解できた。
 気持ちよすぎる。
このわだかまったドロドロの白濁液を一気に放出させる快感は気が狂う程、
気持ちいい。これが女性の膣内なら……女の尻穴なら
「チ…チンポ…入れたい………誰でも…オんナ…」
コリンは両手でオナホールを握りしめ、腰を、お尻を壊れるこらいに振りたくり、
壮絶な絶頂に達した後、力が抜けぐったりとした。部屋に聞こえるのは荒い息づかいだけだ。
「わたシ……ワたシ…」
コリンは指についた特濃ミルクを眺め、それを口に運び、愛おしそうに舐め取り、飲み込んだ。



濃厚エロ神、GJ&ありがとう。
尻の描写スゴすぎ。アマゾネス→褐色半裸娘→ウルゼルで
ウルゼルの尻とかもいいかもと思った。
656名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 08:30:54 ID:3sF22tyn
何故…生尻へ入れてあげられなかった…
されど抜きもうしたGJ
657名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 05:14:24 ID:0NH4dqbh
突然で恐縮ですが、以前リーエとオーヴィアを作ると言った者です。
最初の方が書けたので投下させていただきます。
ゼロス×エミリーの設定を少々お借りいたしました。


夜も更けホステスや客も自室へと引き揚げた酒場。
無人となったカウンターに独り頬杖をついたリューンエルバの姿があった。
「若さよねぇ・・・」
空になったグラスを手の中で転がしながら、リューンエルバは先刻のエミリーを思い出し笑みを浮かべる。
「先生だって充分若いじゃない」
彼女の隣の席にゆるりと腰掛けたオーヴィアは封の切ったボトルを差し出し艶やかに微笑む。
その微笑みに釣られる様ににリューンエルバはグラスを持つ手を彼女へと差し出した。
「いくら私でもアレは出来ないわよぉ〜」
勝負服に身を包みゼロスの部屋へと特攻するエミリーの姿が浮かんだのか、リューンエルバの表情は苦笑いの形に変化する。
こぼさぬように注意しながらボトルの中身をグラスへ注いでいたオーヴィアは、彼女の言葉に僅かに首を傾げ言葉を続けた。
「それでも元の世界には特別な貴女を見てもらいたい相手も居るのでしょう?」
オーヴィアの口から発せられた言葉にリューンエルバはゆっくりとグラスを持ち上げる。
「昔は・・・居たけどね・・・・・・もうだいぶ前に死んじゃった・・・」
目の高さまで持ち上げたグラスを覗き込みながら、彼女は何処か遠い目で溜め息混じりに呟く。
琥珀色の液体に満たされたグラスに映る表情は、一抹の寂しさをたたえ微かに歪んで見える。
「あら・・・失言だったわ。ごめんなさいね」
オーヴィアは自分のグラスにブランデーを注ぎながらも、僅かに目を伏せ自らの非礼を詫びる。
言葉とは裏腹に真剣な表情で詫びる彼女を横目で見やり、リューンエルバはグラスを傾け唇を湿らせる。
「ん・・・良いのよ。遠い昔の事だもの・・・自分なりの決着もつけたし、今の私は生徒達が居るしね・・・言うなれば生徒達が恋人かなー?」
ミュウ辺りが聞けば複雑な表情を浮かべそうな台詞を吐きつつ、リューンエルバはアハハ・・・と乾いた笑い声を上げた。
「そう・・・・・」
暗い部屋に響く笑い声の中に一抹の憂いを感じとったオーヴィアは、自らのグラスを傾け口内を熱い液体で満たす。
そのままリューンエルバの首をかき抱くと、彼女の形の良い唇に己の濡れた唇を重ね合わせた。
「んっ!?・・・・・・・んむ・・・んぅ・・・」
突然の行動にリューンエルバの瞳が驚きに見開かれるも、酒と共に侵入してきた舌に口内を舐め回されるたび、次第に霞みがかったように蕩け始める。
好きな様に自分の口内を蹂躙するオーヴィアに答えるかの如く、リューンエルバも自ら舌を絡ませ彼女の柔らかい舌の感触を楽しむ。
二人の舌が絡み合うたびにクチュクチュと濡れた音が室内に響き、重ねあう唇の間からは熱い吐息が漏れ続けた。
「んふ・・・・ちゅ・・・ふぁ・・・・んむぅ・・・ふはぁ〜」
長い続いたディープキスの後、二人が身を離すと互いの舌から白く光る唾液が糸を引いて滴り落ちた。
「オーヴィア・・・」
「辛いのでしょう?吐き出しても良いのよ・・・・悲しさも寂しさも胸の内に溜めておく物ではないわ」
熱に浮かされた様なリューンエルバの瞳を、オーヴィアの穏やかな瞳が覗き込む。
その吸い込まれそうになる視線に、リューンエルバの口から「ほぅ・・・」と熱い溜め息が漏れる。
「ねぇ先生?今から私の部屋に・・・んっ?」
遊びに来ない?と誘いの台詞を遮るかの様にリューンエルバの唇が押し付けられた。
それまでの意趣返しの様に滑り込んだ彼女の舌は、たっぷりと時間をかけオーヴィアの口内を堪能する。
「ん・・・ふっ・・・ふむぅ・・・んはぁぁぁ・・・・もう、困った先生ね・・・」
「ふふ・・・じゃあ、お言葉に甘えてお邪魔させていただこうかしら」


とりあえずこんな感じですが続けてもよろしいでしょうか?
658性職者リーエ・ウェレス編:2007/11/06(火) 16:08:21 ID:A1mfN6os
第9回
「MAKOちゃんよ」
リューンエルバの部屋である。
「…で?」
「今からMAKOちゃんとえっちするのよ。さあっ、やって」
「貴様…俺に人形遊びでもしろと言うのか?ふざけるのも…」

ガスッ!

「ぐわっ!」
リューンエルバのローキックがウェレスの「すね」に入る。これは地味に痛い。
「言ったわよね?アタシの事は…」
「くっ……リーエ…先生」
「そうそう。ちゃ〜んと覚えてるじゃない♪忘れちゃダメよ?」とウィンクしてみせる。普通の男なら一発で撃沈される程魅力的であったが、ウェレスにとっては魔女のそれにしか見えなかった。
「それにMAKOちゃんは人形じゃなくて超高級ダッチワイフなのよ」
余計酷くなってるぞ。
「大丈夫だって!私も試してみたんだけど、本物と全然変わらないから☆」
何を試してみたんだ、こいつは…
「ウェレスさん。あなたの事はよく知ってます。見た目はクールで女に不自由してなく手慣れたテクニシャンに見えるけれど実際は…」
「言わんでいい!」
とりあえずベットに押し倒した。リューンエルバの視線が気になったが、とやかく言っても仕方がない。
MAKOは服こそ着ていたが下着は着用していない。
659性職者リーエ・ウェレス編:2007/11/06(火) 19:45:50 ID:A1mfN6os
第10回
MAKOの秘部はどう見ても作り物には見えない。触れてみると既に大洪水状態であった。
「MAKOちゃんは自分の意志で自由に濡らす事が出来るのよ!羨ましいわね」
(つまり、面倒な前戯無し。挿入あるのみって事か…)
「もちろん妊娠の心配はないから安心して中出ししちゃっていいわよ」
ウェレスは言われるがままに肉棒をMAKOの秘部へと挿入した。すると…
(な…なんだこの穴は!本物どころか、それ以上なんじゃないか!?)
MAKOの中はウェレスの肉棒を優しく包み込み、しかしきつく締め付けてきた。本物ではなく作られた彼女だからこその名器と呼べた。そして、そんな名器にウェレスが耐えられるハズもなく、入れた途端に果ててしまった…
…のだが!!
ビリビリビリッ!!
「ぐわぁぁぁっ!」
快感の真っ只中にいたウェレスを現実へ引き戻したのは体中に走る電撃であった。
「MAKOちゃんもね、エクスタシーを感じる子なのよ?だから人間で言う「イク」を感じてない時に中出しされると…」
今みたいなペナルティーがあるらしい。
660性職者リーエ・ウェレス編:2007/11/06(火) 19:50:01 ID:A1mfN6os
第11回
「…アタシがそーゆー仕様に改造したのよ♪ふふふ」
やはり魔女だこの女。なにが安心だ!
「ウェレスクンって死が紙一重じゃないと強くなれなそうだし、ピッタリの特訓じゃないかな?」
「ふ…ざけるなリー…リーエ先生っ!早漏で死んでたまるか!」
「あっ!自分で認めたわね。…早漏…」
「あ…いや……違うぞ!今のはだな……そう、そうだ!リーエ先生だ!アンタの視線が気になって集中しきれなかったんだ!だからいつもより早かったんだ!」
「アタシの視線?…意外ね…そーゆーの気にするタイプなんだ……それはちょっとマズイかな…」
自分の最終目的にである。
(ん?なんか…流れが妙な方向に…)
「わかったわ。それじゃあアナタ達、今からアオカンしてきなさい」
ぶっ!
「野外プレイに慣れちゃえば精神的に図太くなれるしね。いいわよねMAKOちゃん?」
「わたしはかまいません」
いいのかよ!
「ば…馬鹿!誰かに見られたらどーすんだよ!」
「それがまた燃えるのよ!見られるかもしれないドキドキ感!見られてはいけない背徳感!それが全てミックスするとも〜病み付きになっちゃうんだから」
「いや…しかし…」
ヘタレ街道まっしぐらであった。
661性職者リーエ・ウェレス編:2007/11/06(火) 19:50:48 ID:A1mfN6os
第12回
「あっ、そうそう!ヤッてる時に…そうねぇ…おとなしそうな女の子が来たら見せびらかしてきなさい」
なんでやねんっ!
「小雪ちゃんやアリスちゃんなんかオススメね♪いいかなMAKOちゃん?」
「わたしはかまいません」
お前は何でもアリかよ!
「さぁ、行きましょうウェレスさん」
「ちょっと待て!ちょっと待てぇ〜っ!…」
抵抗も虚しく引きずられてくウェレスであった。
「どこでしましょうか」
「飯を食う場所を選ぶみたいに言うな!」
「……………」
「……なんだ?」
突如足を止め、じっとウェレスを見つめるMAKO。そのあまりにも真っ直ぐな視線に少しドキドキする。
「ウェレスさんはわたしとするのは嫌ですか?」
「は!?…いや…そうゆうワケでもないが…」
予想だにしなかった質問にうろたえてしまう。
「さっきの…アレ…」
秒殺発射の「アレ」か?
「ほんの一瞬でしたけど、気持ち良かったですよ」
(!!!なっ…なぁっ!)
MAKOは確かに人間ではない。だが、そこらにいる人間の女の子など比較にならない程かわいかった。 そんな子にそのような事を言われたら…

662名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 05:42:29 ID:2bP/dp5Y
ネバーランドシリーズは未経験だが、
ウェレスのキャラが壊れてきたのは理解できたw
663グレイヴネタ4:2007/11/07(水) 07:44:57 ID:Aft7bN5X
 新たな書き手さんに負けぬよう投下。
 要望があるみたいなので久しぶりにグレイヴネタ。ただしちょっといつもとは違う風味に。ネタも前より勢いやペースが落ちてきたし、もう一回カオスやり始めるか……

「…………」
「にゃー、にゃー」
「どうしたのグレイヴ?ああ、ニャーちゃんの口が指から離れてくれなくて困ってるのね」
「…………」
「任せて、ちょうどこの子用に鰹節持っているから、これで……ほらほら、こっちおいで〜」
「にゃー、なー」
「あれ?鰹節よりグレイヴの指がいいの?こっちのほうが美味しいわよ」
「にゃー」
「…………」
「ふう、ようやく離れてくれたわね。それにしても……ニャーちゃん、グレイヴの指がそんなに美味しかったのかしら?」
「…………」
「くんくん……別においしそうな匂いがするって訳でも無いわね。別に今日手づかみで食べたものがあるわけでも無いし……あっ」
「…………」
「えっ?あっ、いや、なんでもないのよグレイヴ?ただちょっと、えっと……」
「…………」
「その……変なこととは思うけど……指、ちょっと舐めてみていい?」
「…………」
「べっ!別にたいした意味は無いのよ!?ただもしかしてグレイヴの指が美味しいからニャーちゃんが寄って来るのかなって。ほら、その味がわかれば、他の人にも懐いてくれるかもしれないし」
「…………」
「いっ、いいの……?じゃ、じゃあその……んっ」
「…………」
「んぅ……ぺろ……ちゅ、んあっ……」
「…………」
「はぁ……んふっ……ん〜、はっ、あんっ……」
「…………」
「んいっ……え?あっ、どうかって?ええと……うん、普通の味よ。いたって……その、普通の」
「…………」
「えあっ?か、顔が赤いのは別に何ともないよの?うん、グレイヴの気のせいだって。あと、その……どうだった?」
「…………」
「えっ?何についてかって?いやその、ムラムラとか……あっ、別に何とも無いならいいの!何とも無いなら!じゃあ私晩御飯当番だから!」
「…………」
「なぁ兄貴、流石にそういうことは人がいる場所ですることじゃねえと思うんだが」
「…………」
「……いや、兄貴。どうしてだって聞かれてもな。その……舐められてどうだったんだ?」
「…………」
「少しくすぐったかっただけか……いや、何でもねぇよ兄貴(あの嬢ちゃんも苦労するな、これじゃ)」
664名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 10:49:35 ID:KyMK9+7M
グレイヴ・・・榊さんですかアンタはw
ウェレスはどうなるんだろうねぇ・・・絶倫になったらなったで、オールド帰還時にレアに殺されるな
665名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 20:02:26 ID:2TtyxplS
こんばんわ。うん、これはイエスだね! リーエ×オーヴィアですが、どうぞ続けてください。
ニヤニヤしながら読ませていただきました。堕ちたコリンから伝染してゆくのは誰だろう? 役に立ったのなら書いたかいもありました。勝手にしたことなので、ちょっと不安でしたが。
原作でもウェレスはね、義妹と親友の婚約者と上司に囲まれているますからね。こういった経験は必要でしょう! 
みんないい仕事しているなあ。うんうん。
666性職者リーエ・ウェレス編:2007/11/09(金) 13:15:15 ID:gEL9QB9t
第13回
(落ち着け俺!落ち着け!俺はそんなキャラじゃなかっただろーが)
動揺しまくりのウェレス。そして何事もなかったかのように再びウェレスの腕を引き始めるMAKO。そうこうしてる間に庭へと到着した。
「あの木の裏などいかがでしょうか」
「へっ…?」
ウェレス、ようやく覚醒。
「いや、あそこはマズイ。いつもカーマインが昼寝をしている場所だからな」
「ではあちらの木にしましょう」
(また木か…しかもあそこは…)
さっきリューンエルバにフェラチオされた時にミュウが隠れていた木であった。
(大丈夫か…あの時俺は全く気付かなかったが…)
念のために木の裏を覗いたが誰もいない。他にめぼしい場所もないのでそこでする事にした。
MAKOは木に両手をつき、尻を高めに上げた。後ろから突けとの意志表示であろう。
「どうぞ。入れて下さい」
MAKOの秘部はもちろん濡れている。リューンエルバが言っていた通りだ。だが先程よりも多く濡れているようだ。その証拠に溢れ出した愛液がポタポタと滴り落ちている。
(本当にすごいな…)
ウェレスは挿入する事も忘れ、しばらくその様子を眺めていた。
667性職者リーエ・ウェレス編:2007/11/09(金) 13:16:56 ID:gEL9QB9t
第14回
「あの…あんまり見ないでもらえますか」
MAKOが少し俯きながら言う。
「あ、すまん…」と言いつつもウェレスの視線はMAKOの秘部を射している。もしかしたら…との考えからだった。
「だ…だから…」
(間違いない!こいつ…恥ずかしがってやがる!)
MAKOの頬が赤く染まるなんて事はなかったが、声や落ち着きのない目そして…
「おいおい、ちょっと濡らし過ぎじゃないか?また溢れて来てるぞ!」
「う……」
MAKOは言葉は失う。そしてウェレスは確信した。MAKOは真性のマゾであると。
先程まで無表情で冷静な態度を崩さなかったMAKOの豹変ぶりにウェレスの血が騒いだ。
(こいつは面白くなってきたぞ。サドモード発動しちまうかぁ?)
ウェレスは血走った目でMAKOの顔を覗き込んだ。
(…………あっ…)
MAKOは今にも泣き出しそうな表情をしていた。
(お…俺は何を…こんな可愛らしい子になんて…鬼畜な…)

可愛いらしい。

戦闘時に敵を片っ端から撃ちまくるMAKOの姿など記憶から無くなっているウェレスであった。
668性職者リーエ・ウェレス編:2007/11/09(金) 22:19:23 ID:gEL9QB9t
第15回
しかし、基本的にウェレスはサドなので心が痛もうがなんだろうが、立つモノは立っていた。
(くっ…こいつはたまらん)
男だもん。仕方ないよね。
「ウェレスさん…」
「焦らして悪かったな。すぐ入れてやる。」
ウェレスはMAKOの濡れ過ぎた秘部へ一気に進入した。
「はぁぁっ…」
「くっ…」
(やはりとんでもない穴だ…3発出してなければ即アウトだったな…)
さすがのウェレスも4発目となればそれなりの耐久力はあるワケで…
(少し激しくしてみるか)
冒険もしてみたくなる。
「はあっ、はあっ…あんっ」
(おっ…感じてるか?)
控え目だが確実に聞こえるMAKOの喘ぎ声。

(なんて可愛い声を出しやがる…)
めちゃくちゃにしてやりたい。もっと感じさせて叫び声を上げさせたい。ウェレスの欲望は徐々に大きくなっていく。

だがその時!!

「ぷーは女の子に興味ないの〜っ?」
「んなことあらへんがな!」
雫と疾風丸だった。しかも一直線に近付いてくる。
(よりによってあいつらか!)
「ウェレスさん…んっ…リーエ先生が言って…はんっ…ましたよね…」
ちょっと待てちょっと待てえぃっ!
669性職者リーエ・ウェレス編:2007/11/09(金) 22:20:03 ID:gEL9QB9t
第16回
「お前は何を聞いてた!」
「…おとなしそうな…」
「あいつらのドコがおとなしいんだオイッ!」
「では…」
「スルーだスルー!」
「それではあちらの方はいかがですか」

騎士ラル

「……………」
「おとなしいと思います」
うん。何も言わずに斬り殺されるだろうね。

「だったらあちらは…」

ヨアヒム君

「……………」
ツッコまなきゃダメか?
「いえ、ウェレスさんは既に私の擬似生殖器に…」
「くだらんボケをかますなぁっ!」そしてピストン。
「あっ…あっ…」
「いないか?いないのか?おとなしそうな女は!」
「あ…アリスさん…いました」
「何?」
ウェレスは木の陰からそっと覗いてみる。確かにいた。アリスがいた。

アリス登場。でもウル付き。

「かまいません。見せ付けましょう」
「黙れっ!切れたウルが何するかわからん」
「…………」
妙な沈黙。
「ウェレスさんってヘタレなんですね」

……パリーン………

ウェレスの中で「何か」が割れた。

(この女…言いたい放題…もう…もう宿題なんて知るか!)

ウェレス・サドモード発動
670名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 06:39:13 ID:cGeFmImm
ウェレスがどんどん壊れていく…w

そういやウェレスの親友の婚約者って誰だっけ?

男気の人?
671性職者リーエ・ウェレス編:2007/11/10(土) 19:30:51 ID:mno4fs5C
第17回
「ウェ…ウェレスさん?」
ウェレスの腰使いが突然激しくなった。
「あ…あの…はんっ…はんっ…」
「覚悟しろや!この生意気娘がぁっ!そらっ!そらあっ!」
と強気で責め立てるものの、そこは早漏ウェレスであり
(チッ…もう限界か?…だが今出したらまた電撃…だよな)
MAKOは確かに感じてはいるが、まだまだ余裕がありそうだ。
(仕方がない。またあの手を使うか)

あの手=脳内戦闘

チャ〜ラ〜♪チャチャチャッチャ〜ン♪
(むっ?聞き慣れたこのBGMは…)
ウェレスが戦場に出るといつもどこからともなく流れてくるBGMだった。
(フッ…このテンポの良いBGM…いいぞ!)
リズミカルに早く激しく腰を振る…のだが…
(くっ…ヤバイ…限界が…近い!)
テンポの良いBGMに乗った結果である。
もともと発射寸前だったにもかかわらずピストンを激しくしたのだから当然であった。

ウェレスのBGMは射精を促す自滅曲であった!

(ならば他の奴の曲を使うまでよ。誰かいないか?スローテンポな曲のやつ)

………………………

顔が浮かぶ

ゼペット
672性職者リーエ・ウェレス編:2007/11/10(土) 19:31:44 ID:mno4fs5C
第18回
(あいつの曲は…暗いというかミステリアスというか…)
どちらにしろ少しスローテンポな曲である。
(気に食わないが仕方ない。ゼペットを使うぞ!)
ウェレスは頭にゼペットの顔を思い浮かべた。スローテンポな曲が流れ始める。
(いいぞ!これならもう少し持ちこたえられそうだ!)
ゆっくりと曲に合わせて腰を振る。そう、腰の動きを止めては本末転倒なのだ。
「ウェレスさん…き…気持ち良いで…す…」
どうやらMAKOはハードよりソフトの方が好みらしい。
(なるほど、激しけりゃいいってもんじゃないのか)
先程よりも腰使いは緩やかなのだがMAKOはよがりまくってる。
(う〜む、奥が深いな。勉強になったぞ)
このままのペースで行けば電撃は避けられそうだ。
(コツさえ掴めば楽勝だな、ふふん)と、ウェレスは何気なくMAKOを見てみた。
(なぁっ!…なんて可愛い顔しやがる!反則だろ!)
喘ぎまくるMAKOの表情を見た瞬間、ウェレスの腰が激しくなった。
(なっ!止まれ!止まりやがれぇっ!)
MAKOの喘ぎ顔に興奮した体が意志とは無関係に動く。
673性職者リーエ・ウェレス編:2007/11/10(土) 19:32:45 ID:mno4fs5C
第19回
迫り来る射精感にウェレスは焦りまくる。
(こいつの可愛いさをナメてた!油断した!)
ウェレスは耐えた。耐えまくった。
(ゼペット!ゼペット!ゼペェーットォォッ!)
必死にゼペットの顔を思い浮かべる。
(ゼペット!ゼペット!ゼペット!ゼペット!)
脳内に浮かぶ笑うゼペット。怒るゼペット。泣くゼペット。困るゼペット……
………………………

(って俺はアホかっ!なんで女とヤッてる時にじじぃの顔を想像してんだ!)
ウェレス、セーフ。脳内ゼペットに顔射という最悪の事態は回避した。
「ウェレスさん…わたし…もう…ダメです…」
「イケッ!イッちまえ!俺も…う…おおっ!!」
MAKOの中にドクドクと注ぎ込まれて行く。
(す…ごい量だな…)
自分でも驚いてしまう程だった。かつてここまでの量を出した事があったろうか…
「は…入りきりません…溢れちゃいます…」
MAKOがようやく発した言葉だった。
「ウェレスさん、わたし…しばらく歩けそうもありません…」
(本当に最後まで可愛いやつだな)
ウェレスは思った。でもこれで最後じゃなかったんだな!
674名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 00:45:10 ID:zJlvYnLt
怒涛の連続投下GJです。最後まで頑張って下さい
あれ?でもこれって早漏そのものに対する特訓になっていないような……リーエ先生の目論見的にはいいかもしれませんが。
675名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 03:40:01 ID:mQxSKVpA
そうなんですよ〜
書いてる内に方向変わっちゃってますね。
一応、最終話でそれなりの結論を出す予定です。
676名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 07:51:18 ID:SA+JVkR1
期待あげ
677名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 07:54:35 ID:SA+JVkR1
あがってねぇ…
678性職者リーエ・ウェレス編:2007/11/11(日) 11:15:51 ID:mQxSKVpA
第20回
「ウェレスクン失格〜っ♪」
リューンエルバは予想外の言葉を投げ付けてきた。
「なぜだリーエ先生!俺はちゃんとアオカンしたし、電撃もくらわなかったぞ!」
「…宿題は?」
「………」
「どうだったのMAKOちゃん?」
「ウェレスさんがヘタレだったので未遂に終わりました」
(こいつ!さっきまでの可愛さはどこ行った!?)
「アタシの宿題をシカトするなんて、いい度胸してるじゃない♪」
「いや、これは…」
「補習けってぇ〜い♪」
リーエ先生の決定は絶対である。
「MAKOちゃんとクエストよ!」
「…へっ?それでいいのか?結構普通じゃないか」
「モンスターと戦闘しながらえっちしてきなさい!」
「はぁっ?…ちょ…アンタ…アホだろ?マジ、アホだろ!」
ガシッ!
再びローキックが炸裂
「もう決定!反論は許しませ〜ん♪いいわよねMAKOちゃん?」
「わたしはかまいません」
…なんつーか、もうツッコむのもなぁ…
「ツッコミは無いのですか?」
やっぱりわざとだったか。
「…なるほど。これからわたしの擬似生殖器に…」
「それはもういいっ!」

679性職者リーエ・ウェレス編:2007/11/11(日) 11:16:36 ID:mQxSKVpA
第21回
だだっ広い草原の真ん中にウェレスとMAKOが居た。
「ヒヨコ虫が大量発生しているとの事です」
だが、どこを見ても姿はなかった。
「どっかで寝てるんだろ。なら今の内にやることがある」
さすがに何の策も無しに挑むほどウェレスは馬鹿ではない。
「お前、フェラチオは出来るか?」
「はい、大得意です」
大得意ときたか…
一晩寝た今となっては、昨日のアオカンの時みたいな耐久力は期待出来ない。
ぱくっ♪
ならば一発だけでも抜いておいて少しでも耐久力を持たそうという作戦だった。
(戦闘中に電撃くらって気絶でもしたら目も当てられんからな…)
そして体位も重要だった。体位によっては戦闘不可能になるからだ。
(やっぱり駅弁スタイルがベストだな。首にしがみつかせれば両手が使える)
完璧じゃないか。自然と笑みが浮かぶウェレス。
(そういえばあいつ、何も喋らないな…)
MAKOの姿を確認した。MAKOはウェレスの肉棒をくわえていた!
「なっ!?いつの間に!」
「けっこう前からです。多分、読者さんも気付いてましたよ」
680性職者リーエ・ウェレス編:2007/11/11(日) 11:17:19 ID:mQxSKVpA
第22回
「ちなみにウェレスさんはもう3回出してます」
気付かねー内に3回かよ!奇しくも昨日と全く同じ状況であった。
「しかし…お前…本当にうまいな…」
リューンエルバと同レベル、もしくはそれ以上である。
「得意というより好きなんです。このまま一晩中し続けてもかまいませんよ」
この娘はまた…
(可愛い事を言いやがる…しかしこれも計算しての事なのか?)
リューンエルバが超高級ダッチワイフと言ってたがこういう意味も含むのだろう。
(てことは、今までもいろんな男とやってきたのか?)
想像してみる。
ウェレスの知らない男の肉棒をくわえるMAKO。
ウェレスの知らない男の肉棒に貫かれるMAKO。
(…なんか面白くないな…イライラする…)
それが何故なのかウェレスにはわからなかった。たかが機械人形に…
「くっ…お前…そろそろいいぞ…出し過ぎで立たなくなったら意味がない」
「…………」
しかしMAKOは止める気配がなかった。
「止めろって!」
「…………」
MAKOはウェレスの顔を見て言った。
「ウェレスさん、わたしの名前は「お前」ではありません」
681ラブラブディアーナさん(6):2007/11/12(月) 07:34:11 ID:/psh++gz
 ちょっと色々迷走しちゃっている本作品。とりあえずエロに向かって頑張っていきたいです。

(注:ネタを無駄に満載しているので暫く会話のみでお送りします)
『すっ……スキマから声が!?』
『別にいいじゃない。あらゆる世界から可能性を取り込むこのエンディア。その気になればスキマ屋だろうがスキマ妖怪だろうがスキマ産業だろうが出し放題なんだから』
『…………まあ、そうなのかな?』
『それよりも貴女、さっきの男の人との関係で悩んでいるでしょ?一歩踏み出して関係を深めたものの、それから何をするべきなのかわからない……そんな顔してるわ』
『うっ、確かに。カーマイン君は好きだし、恋人のような関係になったのは嬉しいけど……』
『私が見たところ、彼からは【ただの人間には興味ありません。この中で宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら(以下略)】とか【わかるけど!君の言いたい事もわかるけど!けど(以下略)】など言い出す人間と同じフリーダムさを感じるわ』
『ふ、ふりーだむ?』
『そう、いろんな意味で普通じゃ満足できない存在よ。嗜好も生活も異性に対してもね』
『た、確かにカーマイン君性格とか嗜好とか、あと周りの女性もなんと言うか……かなり個性的かな』
『でしょ。そして胸が大きい女軍人程度じゃ、普通の範疇から出られないわ。ただでさえ【貧乳はステータスだ、希少価値だ】といわれるこの時世、ただ何気なく胸を押し付けた程度じゃ意味無いのよ!』
『うぐっ、では私はどうすれば……』
『ならば勇気で補えばいいのよ!』
……
…………
………………
「あっ……かっ、カーマイン、君……その、お帰り」
「ああ、待たせ――」
 服の買い物を済ませ店の奥から戻ってきたカーマインは、ピタリと硬直した。
「……ディアーナ、その姿は?」
 勿論、今カーマインの前にいる女性は紛れもなくディアーナ・シルヴァネール本人である。偽者とか、幻影とかでは一切ない。ただ……
「えっとね。その……アクセサリ、買ってみたんだ」
 頭と首に付けた飾りを触りながら、真っ赤な顔でシルヴァネールは言う。
「その……犬さんの、飾りを」
 そう、シルヴァネールの頭に付いているのは犬耳の飾り。首についているのはラバーバンド。アクセサリ装備欄の三つのうち二つを使い、シルヴァネールは犬グッツを装備していた。
 ちなみに服装は変わらず赤い軍服だが、止め具の一部を外しているのか、胸元が大きく開き普段見えない白いシャツが見えている。
「ど、どうかな……?」
 勿論これらの道具は先ほど話していた『スキマ屋』から買ったものの(三つのアクセサリーで500ディア)である。
(し、死ぬ……死ぬほど恥ずかしい。し、しかしそれでも……!)
「わっ……ワンワン」
 小さく、鳴き声を出す。勿論これも差し金である。
 ――もしここで偶然シルヴァネールの元の世界の知り合いが現れたら、恐らく声を掛けることなく黙って後ろに回り立ち去るだろう。またグレイヴあたりならヒロの時同様、なかったことにして一気に逃げ出すしかないほど、いろんな意味で『痛い』姿である。
 そんなシルヴァネールをカーマインはじっと見て、そして……
「そうか、可愛い姿だな」
 微笑を浮かべ、嘘偽りも無い本音を口から出した。
682性職者リーエ・ウェレス編:2007/11/13(火) 20:59:52 ID:alIKKsgV
第23回
(な…もしかして怒ってるのか?)
肉棒をくわえるMAKOは相変わらず無表情だが、動きが少し乱暴になっている気がする。
(気のせい……じゃないな)
言われてみて初めて気付いた。ウェレスは一度たりとも「MAKO」と呼んだ事がなかったのだ。
(……………)
今更だが恥ずかしい気がする。実際はもっと恥ずかしい事をしているのだが…
(しかしそうも言ってられんな)
ウェレスは声が裏返らないように注意深く伝えた。
「あ〜…その…なんだ……もう止めていい…ぞ…ま…MAKO…」
「!……はい」
素直だった。
(笑った!?)
本当に一瞬だったのだがウェレスは気付いた。例えるならば「ニッコリ」だろうか。
(………やっぱり可愛いよな)
「ウェレスさん」
「えっ!?…いや…なんでもない!!」
「しっかりして下さい。もう来てますよ」
MAKOが指差す先。ヒヨコ虫がいた…というか…
「なんじゃありゃ!?」
広い草原の約半分がオレンジ色に塗り潰されていた。
「すげっ!てゆーか気持ちわるっ!」
683性職者リーエ・ウェレス編:2007/11/13(火) 21:00:34 ID:alIKKsgV
第24回
「よし!行くぞMAKO!」
一度言ってしまえばなんてことはない。
「フォーメーションγだ!」
「なんですかそれは」
「……………」
やっぱりノリはイマイチだった。
「あ〜…つまり…えき…うっ…」
発言を躊躇ってしまった。
(そうだよな…女の子にあからさまに体位を言うのも…なんつーか…)
デリカシーに欠けるよな。

「駅弁ファックですね」
そーゆー娘だった!
「駅弁ファックですよね。ウェレスさんはわたしと駅弁ファックがしたいのですね。駅弁ファック」
絶対わざとだろ?
「あ…あぁ…まあな」
「それではさっさと入れてしまいましょう。失礼します」
MAKOは両手をウェレスの首にかけてから軽く跳び上がった。ウェレスはMAKOの尻を両手で支える。
ウェレスの肉棒はそのままの勢いでMAKOの淫裂にスルリと入っていった。
MAKOは一瞬だけ目を細めたが、すぐいつもの無表情へ戻る。
「これからどうするのですか」
「言うまでもねーな。この剣で…」
ウェレスは剣を抜こうと両手を離した。だが、支えを無くしたMAKOの身体が落ちかけたので慌てて尻を支える。
684名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 03:47:18 ID:BxbzFr+L
誰か保管庫作って
685名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 06:05:44 ID:epWAZt7S
スキマ妖怪www
686ラブラブディアーナさん(7):2007/11/15(木) 07:37:33 ID:5yYwGkdV
「んっ、んんっ」
「ディアーナ……」
 服を買い、再び町を歩くカーマインとシルヴァネール。あとはシルヴァネールの用事である紅茶の葉を買うだけなのだが……その足取りは、かなり遅い。
「はぁ、あっ……どうしたん……だい、カーマイン君?」
 熱に犯されたように上気した顔、トロンと緩んでいる瞳、口から出るのは甘い声、いつもの凛とした表情とは真逆な表情を浮かべ、シルヴァネールはカーマインに訊ねる。
「くっつきすぎて少し歩きにくいのだが」
 カーマインが指摘するように、シルヴァネールは今カーマインにくっついて歩いている。いや、くっつくだけなら服屋に入るまでもそうだったのだが……今回は、レベルが違う。
 まず、腕に対する胸の密着の差が決定的に違う。少し前は腕に軍服ごしで押し付けるように当てていたのだが……今は、挟まっている。カーマインの上腕辺りを、止め具を外し硬い軍服から解放された豊満な胸が左右から、挟みこむように押し付けられている。
 しかも、カーマインが少しでも腕を動かすと、やけにその胸がグニグニと歪む。勿論シルヴァネールの胸が大きさと柔らかさを兼ねそろえているからだろうが、それ以上に本来型を整えるために胸につける下着、即ちブラジャーも外しているからだろう。
「ひゃ……私はあんっ。もっ、もっとカーマイン君、にっ、くっついて、んっ、いたいんだ……」
 それだけ密着しているのだから歩きにくいのは当然なのだが、原因はそれだけではない。胸に挟まれているカーマインの腕、その下には当然、手が存在するのだが……こちらも、挟まれている。
「んあっ、カーマイン君っ、ゆびぃ……ひぃうっ」
 カーマインは上腕はシルヴァネールの胸に挟まれ、そして手は内股に挟まれている。互いにゆっくりではあるが歩いているので、シルヴァネールの足も動いているのだが……グニグニと内太股でカーマインの手を離すことなく捕らえている。
「疲れないのか?」
「んっ、大じょ、はぁ、ぶっ。ぁ……カーマイン君は、嫌かな?」
 途端目を潤ませ、泣きそうな顔をするシルヴァネール。
「ディアーナがいいなら、これでいい」
 そうは言うが流石のカーマインも少し恥ずかしいのだろう、シルヴァネールから目線を逸らし言ったその声は、いつもより小さい。
 ――ところで、それを聞いて妖艶な笑みを見せるシルヴァネールの心の内は……
(ううっ!恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい〜〜!)
 途轍もなく悶えていた。悶えに悶え、音速の速さで転がりまわっていた。
(あの女性のアドバイスどおりにしているんだが、これでは痴女と変わらないじゃないのか?)
 というか、どう見ても痴女です。本当にありがとうございました。娼婦ですら白昼堂々街中ではこんな真似はしまい。
(しかし、さっきとは違いカーマイン君も平然とはしていないし、効果があるのは間違いは無い……でも!この恥ずかしさは!しかも、なんだか周りからも見られているし)
 事実、現在二人は多くの皆からいろんな視線で見られている。
「ねえママ〜。あのお姉ちゃんお犬さんみたいだよね〜」
「しっ!見てはいけません!」
 もとより美青年と美女で人目には付くのだが、今は更に女性のほうは胸元が若干肌蹴ていて、更にその頭には犬耳が、首には首輪が付いて、更に更になにやらいやらしく抱きついているのだ。これで目につかないほうがおかしい。
(し、しかしここで終わるわけには!まだ、まだするべきことが!)
「はあ、はあ、はあ……カーマイン君」
「どうした、ディアーナ?」
「ちょっと、寄り道しないかな?」
 シルヴァネールはそう言って、道の外れの暗がりを指差した。
687ココロノナイテンシ:2007/11/15(木) 13:21:57 ID:WKHauHQD
はぁはぁああ…ラ、ラブラブ…ん…デ、ディアーナ…あふうう…み、み…
見てる…んんんぅぅ…コ、コリンの…勃起チンポ…射精しちゃうのォ!
あ、あああっ出る出る出るううう!
688名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 16:54:47 ID:BxbzFr+L
ディアーナその調子でがんばってカーマイン誘惑しろ
689名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 20:27:19 ID:2DfIp4nr
SS投下率高くて毎日ウハウハですわ
690性職者リーエ・ウェレス編:2007/11/15(木) 23:06:03 ID:AxLATEC/
第25回
「腕の力だけじゃ無理か?」
「残念ながら長時間は不可能です」
(どうしようか…片手で戦うか?)
しかし、たかがヒヨコ虫とはいえあれだけの数だ。まともに戦ってはこちらの体力がもたない。
(やはり、双剣が必要だな)
仕方ないのでウェレスは空気イスの体制を取った。
「くぅっ…これなら…どうだ?」
「問題ありません」
「…………」
「どうかしましたか」
「…………」
(やべぇ…想像以上にきついぞコレは…)
ウェレスの額には早くも脂汗が流れ出していた。
そんなウェレスを見ながらMAKOがポツリ…
「わたし、重いですか」
「なっ!」
ヤバイ!女の子に恥をかかせるワケにはいかない!
「そんなことねーって!んな事考える暇があるならいっぱい感じとけ!」
ウェレスはごまかすように軽く腰を振った。
「はぅんっ…なら…よいのですが…」

ウェレスは両手に剣を装備しヒヨコ虫を睨みつける…が、事態は最悪であった。
「いつの間にか囲まれてやがる…」
360゜視界には全てヒヨコ虫ヒヨコ虫ヒヨコ虫!
(なるようにしかならねぇか!)
ヒヨコ虫の一匹が飛び掛かってきた。
691性職者リーエ・ウェレス編:2007/11/15(木) 23:08:14 ID:AxLATEC/
第26回
まともに歩けないウェレスの事情など当然ヒヨコ虫達は知ったこっちゃなかった。
一匹目の攻撃を合図に二匹目、三匹目と次々と飛び掛かってくる。
「なめんじゃねぇぞ!最弱ザコがぁっ!」
ウェレスは右の剣、左の剣を巧みに操りヒヨコ虫を撃退していく。歩けない事などそれほど大きなハンデではなかった。
「ハアッ…ハアッ…」
だが慣れない体制での戦闘はウェレスの体力を非情なまでに削ってゆく。
(まずいな…このままじゃ数に押し込まれちまう…)
ならば大技で一気に数を減らすのみ!!

「くらえっ!ダークバロンッ!!」

右剣と左剣の柄を合わせる……のだが…

ガチンッ!!

「……んっ?」

…合わせられない…

…何か挟まった…

「…ウェレスさん…痛いです」

MAKOの頭だった!

「なあっ…なんでそこにいるんだよ!」
「ひどいです。わたしの頭はずっとこのポジションにありました」
MAKOは恨めしそうな目で睨む。
「あ〜、わるい!悪かった!とにかく顔をもっと寄せてくれ!」
「こうですか」
MAKOの頬とウェレスの頬が密着した。
692名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 02:03:54 ID:ZgLFIF5D
 一晩をはした金で買った娼婦が、事の後にしたくだらない話だったか、紫煙のたゆたう場末の酒場で安酒を飲んでいた時にバーテンが口にしたのかは覚えていない。ただ、何を言われたのかは覚えている。

 “サックスは人間の声帯を模して造られた。だから音に色気がある”

 だから、馴染みの酒場で、あるサックス吹きが言ったのを覚えているのだろう。

 “怯える小さな魂を音にしたのがブルースだ。わからなければ、何かに心から怯えてみろ。女でもやくざでも殺し屋で麻薬でも借金でもいい。小さな子供のように、そのひとつに心底怯えきって、夜明けを乞い願えば、ブルースがわかる”

 そのサックス吹きの、密やかなファンだった。そして、彼の奏でるブルースが楽しみだった。いつから、自分はブルースが分かるようになったのか。自分は何に怯えるようになり、ブルースが分かるようになったのか。
 口に咥えていただけだった煙草を吐き捨てる。砂粒が、ぼろぼろのコートと風に舞う包帯に叩きつけられる。焼け付く陽射しに熱せられた砂の上にぽとりと落ちた煙草を踏み消す。
 来た。待ち焦がれていた男が。その背後に何人もの仲間を連れている。だが、誰も男の前に出ようとはしない。分っているのだ。今、この場所は、男とおれだけの世界であると。
 狗畜生と蔑まれても良い。
 地獄に落ち無限の苦痛に苛まれてもいい。
 この据えた匂いを放つ腐った魂の渇きを、衝動を満たす為に、沈める為ならば、世界のすべてから悪意を向けられても良い。
 懐――腋に吊るしたホルスターからグリップに『悪』『滅』と刻印したオートマグVを抜く。そのまま掌に吸いつくような感触。鬼畜に堕ちた自分が相棒と恃む鋼。
 異世界などという、死人兵士だとかいうSFの世界の産物そのものになったおれからしてもふざけた環境に呼び込まれ、魔法だの太陽が無いだの並行世界だの聞かされても、結局のところ、おれが望んだ事は元いた世界と変わらなかった。

「来てくれたか。ビヨンド・ザ・グレイヴ」
「……」

 おれの前に立つ二メートルを超える大男は無言。喋らないのではない。喋れないのだ。
日に焼けたのよりも深く濃い褐色の肌。右目にだけ黒いガラスをはめ込んだサングラスの向こうからおれを見つめる左眼は、過去の記憶の中にあるブランドン・ヒートのモノと同じだ。
 ビヨンド・ザ・グレイヴ。かつてブランドン・ヒートの名で、おれがアニキと呼んでいた男。親友に殺され、死人となって蘇った男。おれを二度倒した男。おれが、何を引き換えにしても超えたい男。
 エンディアとかいうこの世界では、元いた世界での身体的な不具合が調整される。この世界の連中がナイツと呼ぶ、おれやグレイヴの様な異世界からの招かれ人に施される優遇処置だ。
 グレイヴは超人の領域の身体能力と凄まじい再生能力を持つ。その能力と肉体を維持するために、定期的に全身の血液を交換しなければならないはずだが、おそらく今はその欠点も無いようにこの世界に処置されているだろう。
 正真正銘、弱点がなくなり、つけ込む隙がなくなった事でグレイヴはより強敵となった。
 両腕に巻いた鎖で背中に吊下げた、髑髏に抱かれたような鉄の棺桶の側面が真中から開き、開かれた装甲の内側に備え付けられた大人の二の腕ほどもある巨大で武骨な拳銃を、グレイヴが抜く。

「あんたを超える為に、魂を売って来た。狗畜生でもいい。鬼畜でもいい。外道でもいい。おれは、あんたを超えたい。動かなくなった心臓が、腐った脳みそが、青いクソッタレな血の流れる血管が、分けのわからないもんに変わった肉が、あんたを超えろとうるせえんだ」
「……」
693名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 02:05:07 ID:ZgLFIF5D
 グレイヴがだらりと下げた巨大拳銃――ライトヘッドとレフトヘッドの銃口は砂粒の地面を向いている。屈強な男共でも、片腕では扱えない、人間の使用を考慮に入れていない馬鹿げた銃だ。アレは、人間以外の連中が使う事を前提としたバケモノだ。
 グレイヴの後ろで、頭頂は黒く、他の髪は灰色の少女が心配と信頼を混ぜた視線をグレイヴの背に向けていた。浅葱ミカ。三年で随分と逞しくなっている。アレが、グレイヴの戦う理由だ。
 だが、そんな事はどうでもいい。今この時だけは、おれとグレイヴだけの時間だ。そうでなければいけねえ。おれの全てを賭けるのはこの男を超える為の、この時間だけだ。
 闘いの始まりの合図はない。もうおれ達は銃を抜いた。戦いは始まっているのだ。
 風は変わらず砂粒をわずかに飛ばして、おれのコートとグレイヴのジャケットに叩きつける。びょう、とおれ達の対峙に耐えられなかった何かが、風を強く吹かせた。
 おれの腕が跳ね上がる。グレイヴの腕が跳ね上がる。
 おれの胸にめり込む鉛玉の感触。グレイヴの、大地にしっかりと根を張ったような巨体が、胸に集中したオートマグの大口径弾に揺らされる。
 並の人間ならそこから体がちぎれるだけ撃ちこんだが、ネクロライズによって強化された死人兵士の肉体には、わずかな射入孔を穿つ程度だ。
 それはおれも同じ。おれは砂を高く蹴りあげて走り出す。グレイヴに用いられた技術の発展形だか別系統だかは知らんが、おれ自身ももはやまっとうな人間の血肉は備えていない。
 今のおれの速力は、常人の域を越えている。グレイヴの瞳はおれを追い、両手に握ったバケモノ拳銃の弾丸がおれの駆け抜けた後を過ぎ去ってゆく。走りながらおれもオートマグ二丁の照準をグレイヴに向ける。
 グレイヴの上半身が傾いだ。その態勢のままグレイヴは両腕に握った魔犬の首の牙をおれに撃ち込んでくる。鳩尾、脇腹、左太ももに着弾。そこから青くなったおれの血が噴き出す。
 痛みはねえ。そういう体に望んでおれはなった。後悔もねえ。ただ、グレイヴとの決着をつけられなければ、おれはかつてない未練を抱えたまま地獄に堕ちるだろう。それだけは認める事は出来ない。この男との決着だけは付けなければならない。
 狗畜生と自らを苛み、自嘲し、蔑んでも、それだけはおれの胸の中で熱を持ちながら疼くのだ。目の前の男を! ブランドン・ヒートだった男との決着を! 未練という名のドブ泥に漬かり、腐ったおれの魂が、この男の前ではかつてミレニオンに居た時の様に輝くのだ。
 ……馬鹿が。新たなミレニオンのボスとなったハリー・マクドゥエルに尻尾を振っておきながら、かつてを懐かしむとは。かくも女々しいおれの性根に吐き気がする。
 あんたは死に、そして蘇ってさえも変わらぬままだというのに。だから、そんなに眩しく見えるのか? その答えをおれは知りたいのかもしれなかった。
 グレイヴの右頬をオートマグの咆哮が掠め、皮膚を剥いで赤黒い肉が覗いた。返礼はおれの喉を穿った鉛玉だ。喉と口の中に青い血液が溢れる。
 何故か、ブランドン・ヒートと飲んだ酒の味を思い出した。あれは美味かった。これ以上ない位に。
 回想に浸ったのは一瞬だ。イカレた科学者の処置を受けたおれの肉体は喉に盛大に開いた穴をあっという間に塞ぐ。もっともそれはグレイヴも同じだ。脳髄を吹き飛ばすか再生が不可能なほどの肉塊に変えるか。おれ達の戦いで決着をつけるにはそうするしかない。
 おれとグレイヴが一瞬互いを真正面に捉える。おれは足を止めた。グレイヴも止めていた。銃口を向けあったのはまったく同時。鏡合わせの様にお互いの体の同じ場所に大口径の弾丸を撃ち込み続ける。
 チェンバーに一発弾丸を残した状態でマガジンをリリースし、腰のベルトのギミックに挟みこんだ予備のマガジンを空になったグリップの中に叩き込み、心地よい手応えと音が聞こえた。
 グレイヴの持つライトヘッドとレフトヘッドの特徴は大口径弾の破壊力と、十億発という装填数だ。ふざけるにもほどがある数字だが、ガリーノの野郎は宇宙人どもの空間操作技術の応用だとか言ってやがった。学のねえおれには縁の無い話だ。
 おれの腹部に鉛玉が集中する。着弾の衝撃にコートが火を噴いていた。オートマグを握る手から力を抜く事はしなかった。こいつはおれの一部だ。こいつを戦場で放す時はおれがこの世からおさらばする時だろう。
 真正面から駆け抜け、グレイヴの懐に飛び込む。風を千切っておれの回し蹴りがグレイヴの顎先を捉える。ぐらついたグレイヴの上半身に、反対の足の爪先がめり込む。
694名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 02:12:14 ID:ZgLFIF5D
 帰ってきたのは巨木か岩を思い切り蹴った時のような感触だった。爪先から脳まで痺れが走る。
 グレイヴの隻眼とおれの眼が交差する。グレイヴの瞳の奥に、ブランドンだった頃と変らぬ熱いモノを認めて、おれは密かに喜びを噛み締めた。自分でもわからない心の動きだった。
 おれの胸に固い感触が当たる。グレイヴの腕に握られたライトヘッド。それを認めた瞬間、がくんとおれの体はくの字に曲がり吹き飛ばされた。至近距離でケルべロスシリーズの直撃を食らったのだ。
 しかし、宙を飛ぶおれの体は、硬い何かに巻き取られそれ以上飛ぶ事はなかった。グレイヴが背に負う武装棺桶“デス・ホーラー”を繋ぐ鎖だった。鈍い軋みの音を挙げて、太い鎖はおれの体に巻きついていた。
 巻きついたモノをひしゃぎ、砕き、潰すほどの力が込められている。こうなる前のおれだったなら、巻きつかれた瞬間に全身の骨が砕け、血に濡れた肉袋に変わっていただろう。
 かはっとおれのヤニまみれの肺に残っていた空気が零れる。
 体勢を立て直したグレイヴの両手の銃口がおれを捉えていた。次の瞬間、数多の鉛玉がおれの体を貫く。常に揺れ続ける視界と脳は、まともに機能しない。
 めまぐるしく魔犬共の手綱を捌くグレイヴは、更にデス・ホーラーの一端に装備された大口径重機関砲の砲口をおれに向け、躊躇なくトリガーを引き絞った。
 ライトヘッド・レフトヘッドを上回る重機関砲のバカでかい弾丸に、おれの体は瞬く間に拳大の穴があいてゆく。
 口だけじゃない。全身から青い血が零れ出し、おれの視界も青に染まる。急速におれの肉体から力が抜けてゆく。ここまでか? ここまでなのか? おれは?
 いいや、指の一本でも動く限り、おれは負けを認めるわけには行かねえ。この膝を折るわけにはゆかねえ。だってそうだろう? おれは、九頭文治は、ブランドン・ヒートの――

「ぬあああああ!!」
「っ!」

 グレイヴの指がトリガーを引く一瞬に、おれは全ての神経を研ぎ澄ませた。奴の指がトリガーを引くよりも早く、反撃の一撃をぶち込むしかねえ。
 集中力の全てを注ぐおれの叫びに応えるように、青白い炎で造られたような狼共がおれの体から何頭も群れをなして現れ、グレイヴの喉に、腕に、足に食らいつく。
 狗畜生と己を蔑むおれに、シードとかいう宇宙人の技術が反応したものらしい。なるほど、人間を止めたおれに相応しい。鎖の拘束が弛む。オートマグの銃口は流れるようにグレイヴの眉間を狙っていた。
 青い血を口から零しながら、おれは吼えた。どうしようもなく猛っていた。血が滾っていた。細胞が震えていた。魂が熱を取り戻していた。おれは、今、ブランドン・ヒートと闘っている!

「グレエエェェエイブ!!」
「……!!」

 シードウルフどもに食らいつかれたまま、グレイヴはライトヘッドとレフトヘッドの銃口をおれの眉間に向ける。おれの手の中で、相棒――オートマグVが跳ねた。真紅と白銀の十字の装飾が施されたライトヘッドとレフトヘッドが、グレイヴの手の中は吼えた。
 焼けた砂を運ぶ熱い風は、いつの間にか止んでいた。
 グレイヴもおれも、時が凍てついたように銃を突きつけ合った姿勢で固まっていた。

「へっ、やっぱりアニキは強えなあ」

 おれの眉間に穿たれた銃痕から、青い血が流れ出し、鼻筋にそって二つの流れに分かれた。
 ああ、そうか。おれは、もう一度アンタを、アンタと一緒に――。何に心底怯えていたのか、今、ようやく分かった。
 おれが、ブルースが分かるようになった理由。そして、おれはもう怯えなくてよいのだ。ブランドン・ヒートとはどこまでいっても、死んでさえもブランドン・ヒートなのだと、分かったから。
 アニキと、もう一度だけ、噛み締める様に呟き、おれの意識は真っ暗な闇の中へと落ちていった。


 ウルVSニコルが終わっていないのに、つい、思いつきに負けてしまい……。
 最初は文治を死なせてしまったっけ。この後、文治が>>370>>447の様になるか果てるかは、貴方のお好きなようにお考えください。
 よし、次でウルとニコル終わらせるぞ!
 それと遅ればせながら、性職者リーエ・ウェレス編作者様、怒涛の投下乙&GJ! ウェレス編ということは別のキャラでもやるのかな? 楽しみにしています。
695名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 02:54:37 ID:vyWnZXrE
とりあえず前回仲間に出来なかったRBや十二、MAKOやシェリーを仲間にすることに成功。私もMAKO気に入ったし、ディアーナさん終わったら書くか。

>>691
ウェレス頑張れ、ちょー頑張れ。三回した後とはいえ耐久力はあがっているみたいだし。

>>694
やっぱりそちらの書く戦闘や描写は凄まじいですね。今回もいい仕事です。

あと、容量残り10KB切ったみたいなので新スレ誰かよろしく。今回も単純に「カオスウォーズでエロパロ 第三章」でいいかな。
696名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 00:40:45 ID:dRDkW3Mq
やってみたけど立てれなかった。誰か頼む。
697名無しさん@ピンキー:2007/11/19(月) 07:31:59 ID:wypx+PFz
新スレ
カオスウォーズでエロパロ第三章
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1195425039/
698名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 12:14:58 ID:Oayjt+1s
699続々・ルインの愉快なナイツ達1:2007/11/26(月) 07:33:17 ID:1rFZWNxd
ライゲン「さて、今回も埋めとして我らが登場したわけだが(『作者代行』書かれた腕章をつけている)」
ヨイチ「こういう機会じゃないとボクやボスは登場できないからね。シェリーはいつか向こうで登場するだろうけど」
ライゲン「まあ、その場合は我らは死んでいる状態だがな」
ヨイチ「……それ以前にボス。向こうに既に魔女がいる状態なら、ストーリー進行的にボクはとっくの昔に死んでるんじゃ?」
ライゲン「ヨイチ、少し鏡で自分の頭の上を見てみろ」
ヨイチ「――て、天使の輪が付いている!?いつの間に!?」
ライゲン「そういうわけだ。安心しろ、姫が向こうに行った場合は私にも付く」
ヨイチ「とほほ……そういえばボス、なんで進行が第9章の1幕でずっと止まっているのだろうね?」
ライゲン「簡単なことだ。ただ単に作者が姫やエンディア少年を前プレイで仲間に出来なかったから、それ以上進行を進める必要はなかったからだ」
ヨイチ「ああ、そうなんだ。でも作者この前二人とも仲間にしたから問題ないかもしれないけどさ」
ライゲン「あとネタばれになるが、私の持つタワーキー以外を認識させた場合と10章開始時に兵真少年とゲートマスターの告白に近いイベントがあるからな。今のあの二人であれが起きるとは思えん」
ヨイチ「……やったとしたら、確実にヤバイフラグが立つだろうね」
ライゲン「ちなみに作者が二回目をした時『あれ?リィンってこんなに白かったっけ?』『雫アホな子過ぎねえ?』『スルクいつデレるんだ?』など思っていたらしい。それは兎も角……『らぶらぶ』が終わったあと、機械少女かもしくは姫を出すエロをするようだ」
ヨイチ「あれ?次スレでMAKOやるって言っていなかったっけ?」
ライゲン「……リクエストが少ないから後でもいいかも知れんと思っているらしい」
ヨイチ「感想や意見が欲しいのは書き手共通の願望だしね……ところでボス、シェリーはどこにいるのさ?今回は登場しないのかい?」
ライゲン「姫は属性の修行中だ」
ヨイチ「……属性?」
ライゲン「うむ。作者的には姫と絡ませるなら普通に兵真少年と考えているのだが……既に兵真少年との絡みは出ている。しかも相手はエロや戦闘などの描写ではこのスレ最高の書き手だと言ってもいいだろう。逆に作者は、そのあたりはさほど得意では無い」
ヨイチ「確かに、前スレで書かれているね」
ライゲン「投手の直球で例えるなら150キロと165キロ+ジャイロボール位の差があると言ってもいいだろう。故に、どうしても張り合うなら変化球が必要というわけだ。という訳で、今姫には属性の特訓をしてもらっている。これがその記録だ」
ヨイチ「へぇ、どれどれ……」

シェリー「ねえジョセフーヌ。最近兵真様が冷たいの。わたくしの相手をまったくしてくれないんですのよ」
ジョセフィーヌ(ただし実際は声色を変えたシェリー)「そうなんだ、可哀想なシェリー。兵真がいないとシェリーは悲しいよね」
シェリー「そうですわ。それなのにわたくしの大好きな兵真様は、あのはしたない雫や口が悪いスルクと夜な夜な抱き合って……わたくしだって、兵真様が望めばいくらだってして差し上げますのに」
ジョセフィーヌ(ただし実際は声色以下略)「そうだよね。兵真が大好きなシェリーは何でもしてあげることが出来るものね。でも、今の兵真はシェリーを求めてこないよね。雫やスルクがいなくならない限りは」
シェリー「それが問題ですわ……そうですわ!あの二人がいる限り兵真様が求めてこないなら、あの二人がいなくなっちゃえばいいのですわ!あの二人さえ居なくなっちゃえば!」
ジョセフィーヌ(ただし以下略)「そうだよねシェリー。あの二人は兵真にふさわしくないもの。いなくなったほうが兵真のためにもなるよ」
シェリー「そうですわよね!そうですわよね!あの二人を消しちゃえば、兵真様はきっとわたくしだけの兵真様になってくださりますよね?」
ジョセフィーヌ(以下略)「勿論、だから頑張らなくっちゃ。二人を消しちゃって、シェリーは兵真を手に入れるんだから」
700続々・ルインの愉快なナイツ達2
ライゲン「…………」
ヨイチ「…………」
ライゲン「と、このように頑張っている」
ヨイチ「いやちょっとボス!?何だかシェリーが物凄くヤンデレっているんだけど!?」
ライゲン「ヤンデレも属性の一つだぞ。事実ゲートマスターの時はおおむね好評だっただろう。もとより姫はヤンデレ属性の素質があるからな」
ヨイチ「というか、『楽園』関連でそういう風に吹き込んだのはボスじゃないか。と、とりあえず他には……」

シェリー「どうしましょジョセフィーヌ。折角兵真様のためにあの二人を消したのに、兵真様はわたくしを好きになってくれないの。それどころか、誰も来ないでくれって。わたくし一人で寂しいですわ」
ジョセフィーヌ(声はシェリー)「それは困ったよね。でも大丈夫、シェリーには僕や他のお人形達もがついているから、一人で寂しいとかならないよ」
シェリー「ありがとうジョセフィーヌ。わたくしのお人形さんはみんな私に優しいから大好きですわ。兵真様もそうなってくれればいいのに……」
ジョセフィーヌ(声はシェリー)「じゃあシェリー。兵真も『お人形』にしちゃおうよ。そうすれば兵真もすぐにシェリーを好きになってくれるし。僕達も仲間が増えると思ったらとっても嬉しいよ」
シェリー「それはいい案ですわジョセフィーヌ!兵真様がわたくしの、わたくしだけのお人形……ああっ、考えただけでぞくぞくしちゃいますわぁ……それじゃあ、早速準備をしないと」

ヨイチ「これもヤンデレー!?しかも何だか続きっぽいし!というかボス!流石にこれはちょっとまずいんじゃないかな!?」
ライゲン「そうだな。流石にメインヒロイン枠だけでなくヤンデレ枠まで奪われては、ゲートマスターが不憫ではあるな。ヤンデレ属性はやめて置くか」
ヨイチ「そっちの問題!?」
シェリー「ただいまですわ、お父様にヨイチ」
ライゲン「お帰りなさい、姫。特訓は頑張っているようだね」
ヨイチ「しぇ!しぇシェしぇシェシェリー!?」
シェリー「どうしましたのヨイチ?顔色が悪いみたいですけど」
ライゲン「気にする事は無い。ヨイチはただ特訓に根を詰める姫のことを心配しているだけだ」
シェリー「そうでしたの。大丈夫ですわヨイチ、わたくしは全然平気ですわよ」
ヨイチ「そ、そうなんだ……ところでシェリー。どんな属性の勉強はしているのかな?いや、血生臭いものは言わなくていいから、というか言わないでマジで」
シェリー「そうですわね……『お兄様〜』とか言ったりする妹属性とか、『ご主人様〜』とか言ったりするメイド属性、『べっ、別に兵真様の為にやったのではないですわ!』とかツンデレ属性、ぐらいですわね」
ヨイチ「そ、そうか……とにかく、シェリーはその三つを重点的に特訓してくれ、うん。ほかのはしなくていいから」
シェリー「でもヨイチ、つい昨日特訓したヤンデレとか言うものも刺激的でいいかも――」
ヨイチ「いやそれはしなくていいから!しないでくださいお願いします!」
シェリー「ヨイチがそこまで言うなら……あっ、でも他にも面白い属性があれば試してみたいですわ」
ライゲン「まあ姫の話はよほどの事が無い限り機械少女のあとになるだろうから、当分先にはなるだろうな。属性に対して何か希望があればやってみても良いと作者は考えているようだがな」