【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合12

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1名無しさん@ピンキー
1 :名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 21:47:27 ID:rFkARTbk
     _      ここは「ゼロの使い魔」「グリーングリーン」に代表される
    〃 ` ヽ    ヤマグチノボル氏の作品のエロパロを書くスレよ。
    l lf小从} l  / 荒らし、それに反応する輩はあたしの虚無で一発なんだから!
   ノハ{*゚ヮ゚ノハ /  ご・・・ご主人様が好きならSSを書いてみなさい!
  ((/} )犬({つ′  あと、次スレは480KBか、970レスを過ぎたら立ててね。
   / '"/_jl〉` j    立てないとお仕置きだかんね!
.  ヽ_/ノヘ.)〜′   分かったら返事するのよっ!犬!

前スレ
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合11
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1169642847/

過去スレ
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合10
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1167223501/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合9
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1165455703/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合8
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1164035310/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合7
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1162705335/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合6
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1160901342/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合5
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1159793943/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合4
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1158503087/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合3
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1157554499/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合2
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1156100259/
【グリグリ】ヤマグチノボル総合【ゼロの使い魔】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1141803280/

まとめサイト ゼロの保管庫wiki
http://wikiwiki.jp/zero/
2205:2007/02/18(日) 18:12:40 ID:mec6YmQU
しまった、間違って前スレの日付まで入れてしまった! まあいいか。
3名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 18:26:13 ID:eP6uXzc3
>>1
乙〜

このスレも良作で溢れかえりますように
4名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 19:32:08 ID:qwXDjWDk
>>1
乙フリンガー
5名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 19:42:12 ID:yzW55WD4
>>1
乙エスタ
6名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 21:33:16 ID:bkOuxU8V
乙ァニア
7名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 21:54:10 ID:IMZAP5l9
乙エス
8名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 22:48:51 ID:o/uYPF8t
乙ベール
9名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 22:52:23 ID:19D8XtAf
乙の使い魔
10名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 23:12:30 ID:zurrPhWs
乙バサ
11名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 01:02:13 ID:ASbMfYft
乙コルヌ
12名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 01:12:32 ID:qo0T6NOm
>>1
乙ュイ
13名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 01:50:11 ID:ntZIAcVY
乙ダンデ
14せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/02/19(月) 01:57:06 ID:UyRHELNr
>>1
前スレ557氏
俺が関わってたら「ツンデレシステム」なんていうあんぽんたんなシステムは企画段階でボツにします
ていうか
俺がゼロ魔のゲーム作ったら格ゲーかアクションゲーになります(何

ってなわけでタバサ編いっくよー
15聖女の日〜タバサの場合 ◆mQKcT9WQPM :2007/02/19(月) 01:59:00 ID:UyRHELNr
部屋で本を読みながら気を紛らわせていると、ドアをノックする音が聞こえた。
期待に胸を膨らませ、私はドアに駆け寄る。
ドアを開けると、そこには私の予想通りのひとが、満面の笑顔で立っていた。
その首には、私が一生懸命編んだ…マフラーが。
そのマフラーは飾りも何も入れていない、ただ毛糸を編んだだけのものだった。
だって、時間がなかったし。私は基本的な編み方しか知らなくて、模様なんて入れられないし。
それを、なんの変哲もない紙袋に入れて、彼の部屋の前に置いてきた。
誰からの贈り物かなんて、とてもじゃないけどわかりっこない。
…だけど。
だけど、彼には伝わったんだ。
これを贈ったのが私だって。
私は嬉しくて、何も言えなくなる。
そんな私を、彼は優しく抱きしめてくれて…。

「おねーさまー、いい加減起きるのねー」

そこで夢は醒めた。

タバサは生まれて初めて、『聖女の日』に贈り物をしようと決心した。
相手はもちろん才人。
タバサが贈り物に選んだのは、マフラー。
決心してから聖女の日まで日がなかったし、他にいいアイデアが思い浮かばなかったから。
そして、前日までに、なんとか半分までは編み上げた。
残りの半分は、徹夜で仕上げて、当日の午前中に才人に届ける予定だった。
のだが。
慣れない作業と緊張から、タバサはつい居眠りをしてしまい…。
マフラーは未完成のまま、聖女の日はすでに半分が過ぎ去っていた。

タバサは慌てて窓の外を見る。
外はバケツをひっくり返したような大雨。当然日は指していない。
窓の近くで居眠りしていたのにもかかわらず、タバサが夜明けに気づかなかったのはこの厚い雲のせいだろう。
タバサは慌てて手元を確認する。
三分の二程度は完成しているマフラー。
しかし寝ぼけながら編み進めたために、最後の三分の一は編み目もめちゃくちゃ、幅もだんだん広がっている。
どうしよう。
タバサは青ざめる。
このままだと、生まれて初めての聖女の日の贈り物が、台無しになってしまう。
どうしよう。
タバサは手の中のマフラーの出来損ないを持て余したまま、呆然とする。
どうしよう。
今から完成させたとして、できるのは夕刻以降。それから、才人が贈り物の正解を出せる確率は極めて低い。
それどころか、他の女からの贈り物が才人の下に届く可能性のほうが高い。
タバサの中の冷静な部分は、以上の結果から、結論を導き出した。
諦めよう。…また、来年もあるし。
でも。
来年も…彼はここに、いるのだろうか。
来年も…自分はここに、いられるのだろうか。
そんな不安が、タバサを揺り動かす。
そして、タバサは。
出来損ないのマフラーを抱えて、聖女の日のタブーを犯す決心をした。
16聖女の日〜タバサの場合 ◆mQKcT9WQPM :2007/02/19(月) 01:59:45 ID:UyRHELNr
部屋でボーっとしていると、ドアをノックする音が聞こえた。
…ルイズか?昨日言ってた届け物がどーとかって。
聖女の日の曰くをギーシュ達に聞いていた俺は、期待半分、不安半分でドアを開ける。
ドアを開けると、そこには俺の予想外の人物が、俯いて立っていた。
…シャルロットだ。
って、まさかシャルロットも聖女の日のイベントってやつかー!?
ん?まてよ?聖女の日の贈り物は贈り主をわかんないよーにするのが本命の証だって言ってたような?
…じゃあまさか、シャルロットは俺に義理渡しにきたわけ?
ちょっと俺ががっかりしていると、突然。
シャルロットが泣き出した。
え、ええええええええーーーー??
ま、まてまて、こんなとこでシャルロット泣いてたら、まるで俺が泣かしたみたいじゃん!
俺は慌ててシャルロットを部屋の中に引き込むと、ドアを閉じて鍵をかけた。
部屋の中に入っても、シャルロットは泣き止まない。
どーしたんだ一体…?
俺はそんなシャルロットの前に屈むと、泣き続けるシャルロットの顔を覗き込み、尋ねた。

「なあシャルロット、どうしたんだよ?」

そんな俺に、嗚咽交じりの声でシャルロットは答えた。

「…聖女の日の贈り物…」

言ってシャルロットが差し出してきたのは、扁平な毛糸の塊。
…よく見るとマフラーに見える。編みかけの。
なんでかっていうと、マフラーとして使うには短いし、その半分から先はほつれたようになっていたからだ。
…ひょっとしてこれが?

「これ、俺にプレゼントしてくれるつもりだったのか?」

そう尋ねた俺に、ふるふるとシャルロットは頭を振った。

「…まだ、途中…」

言って、また目じりに大粒の涙を溜める。
わ、まてまてまて!

「ちょ、なんで泣くんだよっ!?」

俺の問いかけに、シャルロットは泣くのを止めて、とつとつと話し始めた。
俺のために聖女の日の贈り物をしようと決心したこと。
その贈り物にマフラーを選んだこと。
そして、昨日徹夜で仕上げようとして、眠り込んでしまったこと…。
そっか、そういうことかぁ…。
17聖女の日〜タバサの場合 ◆mQKcT9WQPM :2007/02/19(月) 02:01:08 ID:UyRHELNr
「ありがとうな、シャルロット」

俺はそう言って、シャルロットの手からマフラーもどきを奪い取った。
シャルロットは驚いた顔をして、俺を見つめた。

「俺のために一生懸命編んでくれたんだろ?
 聖女の日とかそんなの関係なしに、嬉しいよ」

そう言った俺に、しかしシャルロットは顔を曇らせた。

「…だめなの」

え?

「…贈り物をして…。
 …ちゃんと贈り主を当ててもらわないと…意味がない…」

言って、また泣きそうになる。
…ったくしょーがねえなあ、女の子って生き物はー。
俺は泣きそうになっているシャルロットを優しく抱きしめた。
俺の腕の中で、シャルロットが驚いた顔をする。

「『真実の愛』だっけ?
 じゃあ代わりに、こういうのはどうだ?俺からも何か、贈り物をする。それでどう?」

俺の言葉に、シャルロットはまだ不満げだ。
…もう一押し、してみるか。

「俺の故郷じゃ、こういう日の贈り物には贈り物で返すのが基本なんだよ。
 もちろん、贈り主はわかるようにして。それでお互いの愛を確かめ合うって寸法だ。
 まあ、今俺に贈れる物なんてないけど…。
 そうだ、シャルロットの言うことなんでも聞く、ってのはどうだ?」

まあシャルロットならムチャ言わないだろうしな。
そう言った俺を、シャルロットは驚いた顔で見つめ…。
そして、泣きそうな顔のまま、聞いてきた。

「それがサイトの愛、なの…?」

すいませんねえ安っぽい愛で。

「モノがよければそうするけど?」

しかし俺のその提案に、シャルロットは首を振った。

「それでいい…」

そして、俺の胸板に顔を埋めてきた。
…ふう、ようやくご機嫌が直ったかぁ。

「じゃあ、まずどうすればいいかな?お姫様」

俺の質問に。

「…キス、して…」

シャルロットは、小声でそう応えた。
そして、とんでもない台詞を続けたのだ。

「…押し倒して…」
18せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/02/19(月) 02:02:18 ID:UyRHELNr
すまんな!明日も夜勤なんでここで「つづく」だ!(爆死
恨むなら月に夜勤が6回もある俺の職場を恨め!(何
ではではーノシ
19名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 02:02:52 ID:dT7/OQq7
だあああああああああああああああああ
20名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 02:05:34 ID:RJnl7/59
だーかーらー
どーしてそーUー事するのかな?へんたいさんは(w
取り合えずGJ
21名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 02:22:07 ID:pVRf+np4
にゃあああああああああん!!!
そりゃないよへんたいさん。僕たちのトキメキスティックに
放置プレイをかますなんて。
やはりへんたいさんは比類なきへんたいさんだった!
GJ。
22名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 02:35:29 ID:NrKkVTCv
夜勤ご苦労さまです。いつもがんばっていますね





なんていうと思ったかゴラアアアアアアア!!!!!!
なんという寸止め。まさに外道!
GJですよw
23名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 03:30:47 ID:MBouvF8k
ちきしょおおおおお!!
なんて・・・なんてことしやがるっ!
GJ!GJだが・・・またかよぉぉぉ


続き楽しみにしてます。
24205:2007/02/19(月) 05:13:46 ID:VoyBM42P

 それじゃあ調子に乗って自分も続くとしますです。
25不幸せな友人たち:2007/02/19(月) 05:14:52 ID:VoyBM42P

 かすかな寝息を立てるルイズを、雲間から静かに注ぐ月明かりが薄らと包み込んでいる。
 蒼ざめた光は痩せこけた頬により深い影を落とし、彼女の死が迫りつつあることを告げているよう
でもあった。
 にも関わらず、ルイズの寝顔は無垢な赤子のように穏やかで、安らぎに満ちている。
 まるで死を受け入れたかのようなその姿を間近で見て、ティファニアは小さく身震いした。
「ティファニアさん」
 呼びかけに振り返れば、部屋の戸口にシエスタの姿がある。
「時間がありません」
 淡白な声に押されるように、ティファニアは再び前方の寝台に向き直る。
 狭い寝台には、二人の人間が寄り添うようにして横たわっている。
 いや、二人の人間という表現は正しくないかもしれない。そのうちの一人は、もう物言わぬ亡骸と
成り果てているのだから。
(サイト)
 心の中で彼の名を呼びながら、ティファニアは痛む胸を軽く押さえた。
 才人の死体はモンモランシーの手で完全に修復され、いつもの服を身にまとって横たわっている。
 顔は青白さを除けば至って平静であり、今目の前で呻きながら起き出してきても何の不思議もない
ほどであった。
 だが、それは実際にはあり得ないことだ。彼は間違いなく死んでいるのだから。
 ここにあるのは修復された上で腐敗しないように魔法で処理がかけられた平賀才人の死体なのだ。
 その隣で、ルイズは才人の首にしがみつくようにして眠っている。
 彼女にしても全身から死の臭いを感じ取れるような状態で、胸がかすかに上下していなければ二つ
の死体が抱き合って眠っていると勘違いしてもおかしくないほどだ。
 ティファニアは小さく息を吸った。じっとりと滲む汗で服が体に張り付き、こらえようもないほど
の不快感がこみ上げてくる。
 しかし、これから自分が成そうとしている行為から考えれば、その感情とて単なる入り口に過ぎな
いはずであった。
「何をしているんですか。早く」
 背後から、シエスタが静かに急かしてくる。
 ティファニアは目を閉じて一瞬だけ闇の中に逃避した後、覚悟を決めて杖を取り出した。
 いっそ呪文自体を忘れてしまっていればと願ったが、皮肉にもルイズの記憶を消すための呪文は今
までにないぐらいはっきりと頭の中に浮かんでいた。
 ティファニアはゆっくりと杖を振り上げ、詠唱を始めた。緊張によるものか恐怖によるものか、声
が震えているのが自分でも分かった。
 いつもよりも必要とする詠唱が長い。どうやら、奪う記憶の量によって呪文の長さも変わってくる
ようだった。
 長い長い詠唱を、ティファニアは震える声で淀みなく紡ぎ出していく。いっそ途中で駄目になって
くれと願いながら。
 それでも呪文は途切れず、ティファニアの願いとは裏腹に呪文は完成した。後はルイズに向けて杖
を振り下ろし、魔法を解き放つだけだ。
26不幸せな友人たち:2007/02/19(月) 05:15:33 ID:VoyBM42P

 ティファニアは、身じろぎもせずにルイズを見た。
 自身の荒い呼吸が耳障りなほどに大きく感じる。心の中でいくつもの疑問と問いが渦を巻き始めた。
シエスタが突きつけた二択が頭に浮かぶ。正しい道と共にルイズの死を見過ごすか、間違った道と引
き換えにルイズの生を取り戻すか。
 ティファニアはこのときになってようやく、自分が未だこの問いかけに対する答えを選択しきれて
いないことに気がついた。
(ここまで来ておいて、何を今更)
 だが、今ならばまだ引き返せるというのも、やはり事実だった。
 記憶を消す魔法は知っていても、消した記憶を再び蘇らせる魔法は知らないのだから。
「何をしているんですか、早く」
 急かすシエスタの声にも少しずつ焦りが混じり始めた。
 それでもティファニアは動かない。問いに対する答えがどうしても出せない。
 生か死か。現実か理想か。逃避か受容か。
 どちらを選ぶべきなのか、決定的な要素が胸の中に存在しないのだ。これではどちらも選べない。
 嵐のように胸の中で荒れ狂う問いと答えにティファニアの精神が限界を迎えようとしたそのとき、
変化は唐突に訪れた。
 寝台の中のルイズが、眠ったまま喜びに満ちた笑みを浮かべたのである。
「ああ、サイト、迎えに来てくれたのね」
 ティファニアはほとんど反射的に杖を振り下ろしていた。
 小さく叫び声を上げたときには、もう遅かった。解き放たれた魔法が、寝台の周囲の闇を歪めている。
 その光景を呆然と見守るティファニアの前で、闇はゆっくりと己の形を取り戻し、部屋の中に再び
静寂が戻ってきた。
 見た目には、何ら変化はない。相変わらず才人の死体は物を言わず、ルイズも先ほどの笑みを浮か
べたまま眠りこけている。
 果たして本当にルイズが記憶を失ったのかどうか。それは、彼女が目を覚ましてみなければ分からない。
「皆さん、お願いします」
 背後から、シエスタが廊下に向かって呼びかけるのが聞こえてきた。それに応じて、ギーシュとコ
ルベールが忍び足で部屋の中に入ってくる。
 彼らはシエスタと頷きあったあとでゆっくりと寝台に近寄り、才人の亡骸を慎重にルイズから引き離した。
 抵抗は、ない。才人の体はするりとルイズの手を離れ、ギーシュとコルベールによって持ち上げられた。
 彼らはそのまま無言で部屋から出ていき、才人の亡骸は何の問題もなく運び去られた。
 そのわずかな時間の間ルイズは全く反応せずに、健やかに眠りこけていた。その事実がかえって薄
ら寒く感じられて、ティファニアは体を震わせた。
27不幸せな友人たち:2007/02/19(月) 05:16:26 ID:VoyBM42P

「さあ、早く次の仕事に取り掛かりましょう」
 シエスタが純白の婚礼衣装を持って、ルイズの眠る寝台に近づいた。
 ティファニアもそれに従い、眠るルイズの腋の下に腕を入れて、彼女の小柄な体を持ち上げる。
 ルイズの体は予想以上に軽く、それ故にティファニアの細腕でも何とか持ち上げることができた。
 顔を上げると、無表情のシエスタと目が合った。彼女と一つ頷き合って、次の仕事に移る。
 シエスタは手早くルイズの服を脱がせ、純白の婚礼衣装に着せ替えた。
 ティファニアはシエスタが作業をしやすいように、ルイズの体の向きを変えたりさらに持ち上げたりする。
 その間ルイズはずっと眠ったままで、起き出す気配は全くなかった。よほど深く眠り込んでいるのだろう。
(疲れていたから、だけじゃないよね)
 おそらく頭から心配事が消えてしまったせいだろう、とティファニアは思った。
 そうでなければ、ルイズはとっくに起き出して大騒ぎしているはずである。
 だが、実際は服を着せ替えられているというのに眠り込んだままだ。
 結局、問題など何一つ起きないまま、作業は完了した。
 ルイズは清楚な純白の婚礼衣装に身を包み、シエスタが整え直した寝台にひっそりと横たわっている。
 あとは彼女が起き出すのを待ち、自分たちがうまくやるだけだ。
 ティファニアが大きく息を吐き出したとき、不意に遠くの方から音が聞こえてきた。
 それはたくさんの木々が同時に揺れ動く音であり、寝ていた鳥の群が何かに驚いて目を覚まし、一
斉に飛び立つ音でもあった。
(コルベールさんたちが出発したんだわ。サイトの遺体と一緒に)
 ティファニアは窓辺によって目を細めた。ここからでは、昇りかけた朝日にぼんやりと浮かび上が
る木々の姿が見えるだけで、飛び立つ船の姿は確認できない。
 サイトの死を知らせる船は、西の地でも幾人かの人々に大きな悲しみをもたらすことだろう。それ
を思うと胸が痛む。
 しかし、沈んでいる暇もないのが現実である。ティファニアは振り返った。
 寝台のそばの椅子に座ったシエスタが、眠り続けるルイズの顔をじっと見つめている。
 ティファニアは寝台を挟んでちょうど向かい側となる場所に椅子を置き、それに座ってシエスタと
向き合った。
 ルイズ同様、もしかしたらそれ以上に疲労の影が濃いシエスタの顔には、やはり何の表情も浮かんでいない。
 ただひたすら、静かにルイズの目覚めを待っているようだ。
 本当はいろいろと問いかけてみたいことがあったが、今のシエスタはそれを許さない雰囲気を身に
纏っていて、話しかけるのは躊躇われた。
 そうしてお互いに何も話さないまま、ただ時間だけが過ぎ去っていく。
 その間にも、ティファニアの頭の中で様々な疑問が浮かんでは消えていった。
 本当に魔法は成功したのだろうか。ルイズは才人の死を忘れ去ってしまったのだろうか。
 果たして自分がどちらの結果を望んでいるのだろう。忘れていてほしいのか、覚えていてほしいのか。
 どの問いにも、やはり答えは出ない。ティファニアはため息を吐いて、ふと顔を上げた。
28不幸せな友人たち:2007/02/19(月) 05:17:01 ID:VoyBM42P

 家の中は静まり返っていた。モンモランシーは目覚めた後のルイズの体力回復を手助けするために
自室で薬を作ると言っていたし、キュルケはコルベールら帰還メンバーの見送りをすると言っていた。
この部屋に来ない辺り、まだ見送りから戻ってきていないのだろう。
 最後までこの計画に反対していたタバサは、あれ以来部屋に篭りきりで、一度も顔を見せていない。
(寂しくなってしまったわね、ここも)
 胸に穴が開いたような寂寥感があった。
(サイトが死んでしまったからなのね。たくさんのものが悲しみの渦に巻き込まれて、歪にひしゃげ
 ていくみたい)
 改めて、寝台の向こうのシエスタを見やる。相変わらず、静かな表情でルイズの寝顔を見つめていた。
 だが、伏目がちの目蓋の下から覗く黒い瞳は、薄暗く底光りしているようだった。
(こんな顔をする人だったかしら)
 ティファニアの知るシエスタは、穏やかで献身的な少女だった。ルイズと才人の奪い合いになって
喧嘩することこそあったものの、それ以外では他人を傷つけるようなことは絶対にしない、性根の優
しい人間だったはずである。少なくとも、ティファニアはそう思っていた。
 しかし、今のシエスタにはその面影はない。
 己の目標を達成するためならば他人の気持ちなど微塵も考えない様は、以前の彼女とはまるで間逆
の人間に変貌してしまったかのようですらある。
 そのとき、何の前触れもなくシエスタが顔を上げて、目線を合わせてきた。
 ティファニアは突然のことに驚き、固まってしまう。しかしシエスタは眉一つ動かさなかった。
「ティファニアさん。この後のこと、大丈夫ですね」
 確認するような声と共に、冷たい視線を押し込んでくる。ティファニアは気圧されながらも何とか
頷き返した。
 シエスタが眠るルイズに視線を戻す。つられるように、ティファニアもルイズを見た。
 弱弱しい朝日の中、穏やかな寝顔は魔法をかける前と変わらず痩せこけてはいたものの、そこには
確かな生の気配がある。昨日、降りしきる雨の中で才人の亡骸に語りかけていたルイズの姿と比べる
と、いっそ健康的ですらあった。
 おそらく、魔法は成功したのだ。その結果が、このルイズの姿なのだろう。
 そのとき、不意にルイズが顔をしかめて低く呻いた。
 ティファニアは目を見開き、慌ててシエスタを見る。彼女は冷静に頷き返してきた。ついに、目覚
めのときがやってきたのだ。
 緊張と冷静。それぞれの表情で見守る二人の前で、ルイズはゆっくりと目を開けた。
29不幸せな友人たち:2007/02/19(月) 05:17:32 ID:VoyBM42P

 起き抜けのために頭が覚醒しきらないらしい。薄目を開けたまましばらくぼんやりしていたが、や
がて大きな欠伸を一つして、気だるげに聞いてきた。
「どうしたのテファ、そんな難しい顔して。何かあったの」
 のんびりとした口調からは、昨日のような狂気じみた悲しみの気配など微塵も感じられない。
 固唾を呑んで見守るティファニアの前で、ルイズは眠たげな半眼のまま周囲を見回し、ティファニ
アと同じように自分を見ているシエスタを発見した。
「シエスタまで。なに、いったいどうしたのよ。まだ起こしにくるような時間じゃないでしょう」
 窓から差し込む弱々しい朝日に顔をしかめながら、ルイズが再び大きく欠伸をする。
「なんかすっごい疲れてんのよね、わたし。よく分かんないんだけど。何があったか知らないけど、
 もうちょっと寝かしておいてくれない。話なら後で聞くから。じゃ、お休み」
 のん気な声で挨拶して、ルイズは再びベッドに潜り込もうとする。
 一連の動作を見て、ティファニアは確信した。間違いなく、ルイズは才人の死に関する記憶を失っている。
 ティファニアがほっと息を吐いたとき、シエスタがおもむろにルイズに声をかけた。
「サイトさんがいなくなりました」
 ティファニアは目を見開いた。ともすれば才人の死を喚起しかねない言葉をかけるなど、シエスタ
は何を考えているのか。
 しかし、口から出てしまったものを消すことはできない。案の定、ルイズは先ほどまでの寝惚け振
りが嘘だったかのような勢いで跳ね起きた。
「何ですって。ちょっと、どういうことよそれ」
「言葉の通りですよ。サイトさんが、いなくなっちゃったんです」
 ティファニアが割って入る暇を与えないほどに、シエスタは淡々と答えを返す。
 その言葉を聞いたルイズはしばらくの間衝撃を受けた様子で固まっていたが、やがて何かに気付い
たように眉をひそめた。
「っていうか、あれ。ちょっと待って」
「どうしたんですか、ミス・ヴァリエール」
 穏やかに微笑んで問いかけるシエスタに、ルイズは右手の平を向けた。
「なんか、頭が混乱してるっていうか。ちょっと、事態がよく飲み込めないんだけど」
「ですから、サイトさんが」
「いや、そうじゃなくて。おかしいわね」
 苦しげに呟きながら、顔をしかめたルイズが痛みを押さえるように頭に左手をやる。
「なにかしら。変な感じがするのよ」
「変な感じと仰いますと」
「そんなの、言葉に出来るわけないでしょ。とにかく、変な感じ。なにこれ、なんなのよ、もう」
 ルイズは癇癪を起こしたように激しく頭を振る。シエスタはそんなルイズをなだめるように、そっ
と背中に手を添えた。
「どうしたんですか、ミス・ヴァリエール。何がそんなにおかしいんです」
「だから言葉じゃどうとも」
 苛立たしげに答えかけたルイズは、ふと何か思いついた様子で、シエスタに訊いた。
「ねえ、今日って何日」
「今日ですか。今日は」
 シエスタの答えを聞いたルイズが、目を見開く。それから、引きつった笑いを浮かべて首を傾げた。
「おかしいわね。わたし、ここ三日ぐらいの記憶が全然ないみたいなんだけど」
30不幸せな友人たち:2007/02/19(月) 05:18:01 ID:VoyBM42P

 その言葉を聞いたとき、ティファニアの鼓動が一つ跳ね上がった。
 記憶がなくなっているという事実から、ルイズがティファニアの魔法に思い至るのではないかと危
惧したのだ。
 だが、悩むルイズが何らかの答えを出す前に、シエスタが驚いたように叫んだので、その危険は一
時的とは言え回避された。
「まあミス・ヴァリエールったら、まさか昨日のこと覚えていらっしゃらないんですか」
「昨日?」
 ルイズの眉間に皺が寄る。今のシエスタの発言にしても、ティファニアにとっては十分に危険な発
言に思えた。
 もしもルイズが昨日自分が自殺しかけたことを思い出してしまったら、と気が気ではない。
 だがルイズは結局何も思い出せなかったようで、降参するように深くため息を吐いた。
「駄目だわ。全然思い出せない。どうしちゃったのかしらわたし」
「ミス・ヴァリエール」
 突然シエスタの声が硬くなった。そのあまりに唐突な変化に、ルイズが驚いたようにシエスタを見る。
 驚いているのはティファニアも同様で、事情を知っているというのにシエスタが何を狙っているの
か少しも見当がつかない。
 シエスタは俯き、肩を震わせていた。前髪で隠れているために表情はよく見えないが、唇を噛んで
いる様はいかにも怒りを堪えかねている様子である。
 ルイズは困惑しきった様子だったが、やがて持ち前の強気さが頭をもたげてきたようだ。
「何なのよ一体。昨日わたしがなんかしたって言うの。怒らないからはっきり言ってみなさいよ」
 眉を吊り上げ、明らかに怒っている様子で怒鳴りつける。しかし、シエスタはそれ以上の勢いで怒
鳴り返してきた。
「なんかした? なんかしたって仰いましたか今。あれだけのことをしでかしておいて、なんかした
 ですって。呆れました。前から愚かな人愚かな人と思ってはいましたけど、まさかここまでだった
 なんて」
 シエスタはため息混じりに首を振る。ルイズは顔を引きつらせた。
「あんた、誰に向かってそんな」
「もちろんあなたですわミス・ヴァリエール。今のあなたを見たら誰もが言うでしょうよ。ルイズ・
 ド・ラ・ヴァリエールは世界で一番愚かな女だってね」
 怒りに震えながらもこの上なく冷淡という矛盾したその声音に対して、ルイズは実に分かりやすい
反応を見せた。
 歪んだ顔を真っ赤に染めて、歯を剥きながらシエスタよりも大きな声で怒鳴り返す。
「頭にきた。いろんな部分が気に入らない女だと思ってたけど、今度という今度は本気で堪忍袋の尾
 が切れたわ」
「それはこっちの台詞です。わたしの目の前であんなことをしておきながら、よくも抜け抜けと忘れ
 ただなんて」
「実際思い出せないんだから仕方がないでしょうが。いったいわたしが何をしたって言うのよ。聞い
 てあげるから言ってごらんなさいよ」
 ルイズは挑発的な声を叩きつけて、鼻息を荒く寝台の上でふんぞり返る。
 何がどうなってこんなことになっているのか理解できないティファニアの前で、二人は怒り心頭で
にらみ合っている。
31不幸せな友人たち:2007/02/19(月) 05:19:26 ID:VoyBM42P

 だが、その状態も長くは続かなかった。やがて、眉を吊り上げてルイズを睨みつけるシエスタの瞳
から、一筋の涙が零れ落ちたのである。
 これには怒り心頭だったルイズも驚かされたようで、慌ててシエスタに声をかけた。
「どうしたのよ、何でいきなり泣き出すわけ」
「ひどいです、ミス・ヴァリエール」
 シエスタは俯いてしゃくり上げ始めた。零れ落ちた涙が木の床に跳ね返って鈍い音を立てる。
 顔を覆って泣き続けるシエスタを前にして、寝台の上のルイズは呆然としていた。ティファニアも
同様である。
 そんな二人の前で、シエスタはやがて顔を上げた。鼻を啜り上げながら、涙に濡れて赤くなった目
で恨めしげにルイズを睨む。
「どうしてそんなひどいことが言えるんですか。わたしが今どんな気持ちでいるか、分かってやって
 るんですか。ええきっとそうなんでしょうね、さぞかし楽しいでしょうね、こんな惨めな女を弄ぶ
 のは。いっそ声を上げてお笑いになったらいかがですか。わたしとしてもそんな風に扱われた方が
 かえって気が楽です。さ、どうぞお笑いください。何なら道化のように踊ってみせましょうか」
 地獄の底から響いてくるような暗澹とした恨み言は、ルイズの気勢を削ぐには十分な効果を発揮し
たらしい。
 ルイズは気味悪げにシエスタを眺めながら、ティファニアに助けを求めてきた。
「ねえ、なんでわたし悪役にされてるの。なんかもう、いろいろと訳が分かんないんだけど」
「それはその、わたしからはなんとも」
 ティファニアは迷った挙句に結局そう返してお茶を濁した。下手に「分かりません」ということは
出来なかった。
 シエスタの考えは分からないが、おそらくこれもルイズの記憶を塗り替えるための準備なのだろう。
 後から矛盾が生まれるような言動は極力慎むべきだ。ティファニアはそう判断した。
 ティファニアから答えが得られないことを判断したらしく、ルイズは諦めたように深々とため息を
吐いた。
「本当にもう。一体全体どういうことなのよ。昨日のことは思い出せないしなんか体はだるいしよく
 分かんないことで責められるし。そろそろちゃんとした説明が欲しいところなんだけど。それとも
 なに、皆してわたしをからかってるわけ。窓の外でにやにやしてるサイトとかギーシュとかが『と、
 ここでネタばらし』とか笑いながら入ってくるんじゃないでしょうね」
 不満げに呟くルイズの声を、シエスタは涙に歪んだ顔で黙って聞いていたが、やがて我慢できなく
なったように叫んだ。
「もういい加減にしてください。どうしてこんなひどいことをなさるんですか。哀れな女を嬲って気
 晴らしなんかするまでもなく、あなたはもう十分幸せでしょうに」
「だから、訳が分かんないって何度も何度も言ってるでしょうが。はっきり言ってみなさいよ昨日わ
 たしが何をしたのか」
「ええ、ええ、言ってあげますとも。あなたがどうしてもわたしの口から敗北宣言を聞きたいと仰る
 のでしたら、何度だって言ってあげますわ」
「敗北宣言って、一体なんの」
 眉をひそめるルイズの声を遮って、シエスタは家中に響く声で絶叫した。
「結婚したんでしょう、サイトさんと」
32不幸せな友人たち:2007/02/19(月) 05:28:18 ID:VoyBM42P

 一瞬にして場が静まり返った。絶叫を叩きつけられたルイズ自身はもちろんのこと、ティファニア
もまた目を瞬くばかりで何も言えない。
 聞こえる音は木の葉のざわめきと雨垂れが地面に落ちる音とシエスタの荒い呼吸のみである。
 その奇妙な静寂の中、ルイズは目を丸くして硬直していた。肩で息をするシエスタを呆然とした様
子で見つめて数十秒間も黙り込んだ後、
「は」
 と、間抜けに口を開く。その反応に、シエスタはまた眉を吊り上げた。
「なんですか陸に打ち上げられた魚みたいな顔して」
「え、いや、ええと、ちょっと待って」
 ルイズは理解が追いつかない様子で数度も頭を振ったあとで、まじまじとシエスタを見つめた。
「もう一回言ってくれない」
「なんてひどい。二度もわたしに敗北宣言を」
「違うってば。いや、何が違うんだかもよく分からないんだけど。誰と誰が、なにをしたって?」
 そのときになってようやく気付いたとでも言うかのように、シエスタは怪訝そうにルイズを見つめ返した。
 そして、躊躇うような口調で問う。
「もしかして、本当に覚えてないんですか。ミス・ヴァリエール」
「何度も何度もそう言ってるじゃないの」
「だって、そんな。あんなこと忘れるだなんて。どう考えてもおかしいじゃないですか」
「そりゃわたしだっておかしいとは思うけど、実際に覚えていないものは」
 うんざりした様子で言いかけたルイズは、そこで不意に言葉を切った。
 頭の奥に痛みを感じたかのように、右目をぎゅっと瞑って頭を押さえる。
「待って。そう言えば、何か、あったような」
 苦しげに呟きながら、寝台の上で身を丸める。ティファニアは一瞬シエスタと視線を交し合った。
何か、よくないことが起きようとしている気がする。
 二人の見守る前で、ルイズは苦しげな声を絞り出し始めた。
「何だっけ。サイトに関係のあることで、凄く大事なことが、あったような」
 途切れ途切れの呟きを聞いたとき、ティファニアの体が大きく震えた。
(まさか、思い出しかけているの)
 どうしたらいいのか、咄嗟には判断できなかった。ちらりとシエスタを見ると、彼女もまた手を出
しかねる様子で眉をひそめている。
「なんで。どうして思い出せないの」
 ルイズの額に脂汗が浮き始めた。さすがにこのまま放っておくことはできないと判断したものか、
シエスタが口を開きかける。
 だが、彼女が何かを言う前に、別の声が場に割って入った。それは完全に人を馬鹿にした高笑いだった。
 振り向くといつの間にやら戸口にキュルケが立っていた。口元に手を添えて弾けるような高い笑い
声を上げている。
33不幸せな友人たち:2007/02/19(月) 05:29:05 ID:VoyBM42P

「おはようルイズ。わたし、前々からあなたの頭の中身を疑ってたんだけど、どうやらそれは間違い
 じゃなかったみたいね」
「どういう意味よ」
 噛み付くような口調でルイズが聞き返す。どうやら興味がキュルケに引きつけられて、先ほど頭に
浮かんだ疑念が飛んでしまったようである。
 キュルケは呆れ返った様子で肩を竦めると、シエスタを見てほんの少しだけ申し訳なさそうな笑み
を浮かべてみせた。
「この子、本当に忘れてるみたいよ。まさかそこまで頭の中がすっからかんだとは思わなかったけど」
「だから、どういう意味かって聞いてんのよ」
「ルイズ、あなた頭蓋骨に穴が開いてるんじゃなくて。きっとそこからいろいろと大切なものが垂れ
 流しになってるのよ。それにしても馬鹿な子ねえ。あれだけ大喜びしといて全部すっぱり忘れてる
 んだもの。これじゃ旦那様が可哀想だわね」
「旦那様って、一体なんのことよ」
 困惑して問うルイズに、キュルケはただため息を吐いた。再びシエスタを見て、首を傾げる。
「どうするの。わたしが説明した方がいいかしら。あなたの口からって言うのは、さすがに辛いでし
 ょう」
 シエスタは少しの間考え込む様子を見せたが、やがて覚悟を決めたような表情で一つ頷いた。
「いいえ、それはわたしの役目です。このどうしようもないお馬鹿さんがもう二度と忘れないように、
 昨日のことを嫌というほど思い出させてあげますから」
「あらあら。進んで針の莚に座ろうって言うのね、あなた。ま、いいわ。好きになさいな。わたしは
 ここで見物させてもらうから」
 キュルケはそう言って、戸口の枠に背をつけて悠然と腕を組んだ。
 その間にシエスタは椅子に座り直し、非難するような視線でじっとりとルイズを睨み出す。
「さて、それじゃ説明しますけど。ミス・ヴァリエール、本当に覚えていないんでしょうね」
「しつこいわねあんたも」
「だって、信じられないんですもの。あんなこと忘れるだなんて」
「そのことなんだけど」
 ルイズは不意に薄らと頬を染めた。誰が聞いている訳でもないのに、耳打ちするように声を落とす。
「本当なの。わたしが、その、サイトと」
 ルイズはそこで口ごもってしまう。シエスタは呆れた様子で首を振った。
「ここまで来るともう怒る気にもなりませんわね。分かりました。思い出させてあげましょう。とこ
 ろで、今思い出せるのは何日前までですか」
「えっと。コルベール先生が聖地を見つけて、準備が終わり次第出発するって話になったのよね。
 でもサイトったらなんかコソコソやってるだけで全然手伝わなくって。いい加減な奴よね、聖地に
 行くのは半分あいつのためみたいなもんだってのに。結局出発の前の日になっても手伝わないもん
 だから一発怒鳴りつけた後にイライラしたまんま布団に入って」
 そこまで言ったあと、ルイズは難しい顔で数秒も唸ったあと、諦めたようにため息を吐いた。
「駄目だわ、ここから先はどうしても思い出せない」
 ティファニアは内心胸を撫で下ろした。計画どおり、聖地に出発してからの記憶はルイズの頭の中
には残っていないらしい。
 シエスタは何やら納得したように頷いて、ルイズに問いかけた。
「では、聖地の門を使えば元の世界に帰れるって分かったのに、それでもサイトさんが自分の世界に
 帰らないと言い出したのも覚えていないんですね」
 ルイズは目を見開いた。
34不幸せな友人たち:2007/02/19(月) 05:30:22 ID:VoyBM42P
「あいつ、そんなこと言ったの。どうして」
「どうしてって、あのときもそう言いましたよねミス・ヴァリエール。それでサイトさんが答えたん
 じゃないですか」
「なんて」
「『俺は元の世界よりも大切なものができた。だから帰るのは止めにして、ずっとこの世界で生きて
 いくことにする』」
「なによ、大切なものって。自分の家に帰れるっていうのに、それ以上に大切なものなんてある訳が
 ないでしょう」
 苛立ち紛れの声を聞いたとき、ティファニアの胸が小さく痛んだ。
 それは、もしもあんなことにならなければ、実際に聖地で交わされていたはずの会話なのだ。
「教えて、シエスタ。あいつ、なんでそんなことを言い出したの」
「ここまで聞いてもまだ分かりませんか、ミス・ヴァリエール」
 シエスタは静かな瞳でルイズを見据えた。その視線に押されるかのように、ルイズは黙ってしまう。
 落ち着かない様子で周囲に視線をさ迷わせながら、おそるおそる問い返す。
「だって、そんなの。信じられないわ」
「信じられなくたって、事実なんです。教えてあげましょうか、同じように問われたサイトさんが、
 どう答えたのか」
 ルイズは少しの間迷ったあと、決心したように頷いた。シエスタは一瞬目を閉じたあと、静かな口
調で言った。
「『お前だよ、ルイズ。お前と一緒に生きていたいから、俺はこの世界に残るんだ。この意味、分か
 るよな』そう言ったんです、サイトさんは」
「それって、つまり」
「結婚してほしいってことですよ」
 しばらくの間、部屋に静寂が満ちた。
 ティファニアは胸が痛いほどに高鳴るのを自覚しながら、ルイズの言葉を待った。
(もしもこれで、ルイズさんが信じてくれなかったら)
 ルイズは他の三人の視線を浴びながら、長いこと黙り込んでいた。
 俯いていたために表情は見えなかったが、引き結ばれた唇が彼女の苦悩を伝えてきている。
 やがて、ルイズは疲れたように大きく息を吐き出した。
「駄目だわ。どうしても思い出せない。そんなことがあったのなら、忘れるはずがないのに」
 暗い声で呟いてから、ぎこちない笑みを浮かべてシエスタを見る。
「ねえ、本当なのそれ。やっぱり、皆でわたしのことからかってるんじゃ」
「ミス・ヴァリエール」
 真剣な声音でシエスタが言うと、ルイズは怯えるように肩を震わせた。シエスタはそんなルイズの
手を取り、顔を寄せて囁いた。
「自信を持ってください。あなたはサイトさんに選ばれたんです。サイトさんは、元の世界とあなた
 とを天秤にかけて、その結果あなたを選んだんです。それだけ、あなたを愛しているということで
 すよ」
「でも」
「それとも、先ほどのわたしの涙が偽物だとでも仰るのですか。どうか、これ以上わたしの心を傷つ
 けるのは止めてください。こうして恋に破れた瞬間のことを語るだけでも、わたしの胸は張り裂け
 そうなほどに痛んでいるのですよ」
「だけど、わたし」
 ルイズは自信なさげな声で呟き、恐る恐るティファニアの方を見てきた。
「本当ですよ。サイトは、元の世界に帰ることよりも、ルイズさんと一緒に生きていくことを選んだ
 んです」
 ティファニアは強く頷き、断言した。嘘ではなく本当のことだったから、揺るぎなく断言すること
ができた。
 だからこそ、悲しかった。今は、その真実ですらも嘘を構成する一要素に過ぎないのだから。
 ルイズはキュルケの方も見たが、やはり彼女にもシエスタの言っていることが真実であると保証さ
れて、再び黙り込んでしまった。
35不幸せな友人たち:2007/02/19(月) 05:31:01 ID:VoyBM42P

「どうです、思い出せましたか」
 問い詰めるような口調で、シエスタが問う。ルイズはまたしばらく無言を保っていたが、やがて自
信なさげな声で呟いた。
「そうだった、ような気もしてきた、けど」
 ティファニアは目を見開いた。ルイズはまだ確信が持てないながらも、この嘘を信じ始めているの
だ。驚くべきことだった。
 シエスタはそんなルイズを見つめて優しげな微笑を浮かべ、励ますように囁いた。
「大丈夫ですよ。きっと、嬉しいことが続きすぎて混乱しているんです。記憶が曖昧なのも、そのせ
 いですよ。実際、少しは思い出せたんでしょう」
「そんなにはっきりしたものじゃないわ。ただ、そうだったような気もしてきたってだけで」
「それが真実なんですよ。その証拠に、ほら。ご自分の着ている物をご覧なさいな」
「え」
 ルイズは驚いた様子で自分の姿を見下ろした。
「これは、なに」
 自分が見慣れぬ純白の服に身を包んでいることに初めて気付いたらしい。服を見下ろしたまま呆然
と呟いた。
 シエスタはやはり優しい微笑を浮かべたまま、ルイズの婚礼衣装の裾をつまんでみせる。
「サイトさんがミス・ヴァリエールのために用意した、婚礼衣装ですよ」
「婚礼衣装って、それじゃ」
 信じられない口調で叫びかけるルイズに、シエスタはにっこりと笑って頷いた。
「ええ。昨日、サイトさんとミス・ヴァリエールは結婚式を挙げたんです。二人は結ばれたんですよ」
 ルイズは呆然と自分が着ている服を見下ろして、またティファニアの方を見てきた。
 先ほどと同様に、ティファニアは無言の頷きによって肯定する。
 今度は本当のことではなかったから、ほんの少しだけ頷くのが遅れてしまったが。
 ルイズはまだ納得しかねる様子だった。しかし、自分が婚礼衣装を着ているのは紛れもない事実で
あり、周囲の人間もシエスタの言っていることを肯定しているため、次第に訳が分からなくなってき
た様子であった。
 顔を歪めて何度も頭を振っているルイズに、シエスタは包み込むような口調で囁きかける。
「どうしたんですか、ミス・ヴァリエール。昨日はあんなに嬉しそうにしてたのに」
「だって、何も思い出せないのよ。こんなの変じゃない」
 ティファニアの背中を冷たい汗が流れ落ちる。ルイズが事の真相に気付かないかと危惧しながら、
少しだけ後悔した。自分が記憶を消せる魔法を使える、という記憶も一緒に消しておけばよかっただ
ろうか、と。そして、そんなことを平気で考えている自分に気付いてぞっとした。
 一方、ルイズは当然ながら何も思い出せずに苛立っていたが、傍らのシエスタはそれをなだめるよ
うにそっと彼女の肩を抱いた。
「さっきも言ったでしょう。きっと頭が混乱しているんですわ。実際、ちょっとは思い出せるように
 なってきたんでしょう」
「それは、だけど」
「大丈夫。ゆっくり、落ち着いて思い出していきましょう。そうだ」
 と、シエスタはいかにもたった今名案を思いついたという風に顔を輝かせた。
「確か、ミス・ヴァリエールの魔法に幻を作るものがありましたよね。あれを使いましょう」
「どうするのよ」
「昨日の結婚式を、思い出しながら再現してみてください。わたしもお手伝いしますから」
「でも、思い出せないのよ」
「大丈夫ですよ。分かることからでいいですから」
 ルイズはしばらく迷ったあと、枕元に置いてあった杖を手に取った。躊躇いがちに詠唱を始め、ま
ずは小さな自分の姿を作り出す。もちろん、小さなルイズは婚礼衣装を着ていた。それを微笑ましげ
に見ながら、シエスタが幻のルイズの隣を指差す。
「隣にはもちろんサイトさんがいらっしゃいましたよね」
「うん。それはそう、よね」
 ルイズは曖昧に頷いてまた詠唱を始めようとしたが、口を開きかけたところで眉根を寄せた。
「どうしたんですか」
「サイト、どんな服を着てたっけ。まさかいつものあの服じゃないだろうし」
「思い出してみてください。大丈夫、ゆっくりやればいいんですから」
 シエスタは落ち着かせるように言って、ルイズに存在しない記憶の再生を促した。
36不幸せな友人たち:2007/02/19(月) 05:31:42 ID:VoyBM42P

 二人が話し合いながら徐々に幻を構築していく横をそっとすり抜けて、ティファニアは戸口にいる
キュルケに歩み寄った。
 無表情にルイズとシエスタを見つめている彼女に向かって、小さな声で問いかける。
「ご存知だったんですか、シエスタさんの考え」
「ううん。だけど、あの子が結婚とか叫んでた辺りで、大体は推測できたから」
「だけど、どうしてこんな複雑な嘘をついたんでしょう。単に、サイトは元の世界に帰ってしまった
 って言うだけで十分なんじゃないんですか」
 ティファニアの疑問に、キュルケは悲しげに眉をひそめた。
「多分、こだわりなんでしょうね、あの子の」
「こだわり、ですか」
 キュルケはそれ以上は何も言わなかった。その内沈黙に耐えられなくなり、ティファニアはまた訊いた。
「こんなのが、本当にうまくいくんでしょうか」
「そうね、わたしも最初は無理なんじゃないかと思ってたんだけど。あれ、見てみなさいよ」
 ティファニアは再びルイズとシエスタの方に視線を戻してみて、驚いた。
 幻の構築は、驚異的な速さで進められていた。しかも、シエスタはほとんど口を出していない。
 ルイズが一人、楽しそうな顔で幻の中に様々なものを付け加えていっているのだ。
 最初は旅の仲間たちを、次に村のエルフたちを。晴れ上がった空、飾り付けられた広場、設えられ
たテーブルの上には料理と酒がずらりと並ぶ。今や列席している者たちの衣服や、楽しそうな表情ま
でもが明確に形作られていた。そして、その風景の中心には、幸せそうに笑う新郎新婦の姿が。
 他ならぬルイズ自身の手によって次々と組み立てられていく偽りの記憶を前に、ティファニアは言
葉を失っていた。
「これは、一体」
「失われた記憶を取り戻したいっていう欲求のなせる業、ってところじゃないかしら」
 隣を見ると、キュルケが感心した様子でルイズとシエスタを眺めている。
「中核に偽物の事実を放り込んでやってそれを信じさせれば、後は本人が勝手に想像で補ってくれる
 って訳ね」
「そんな風にうまくいくものなんですか」
「実際そうなっているじゃないの。それに、あの子のやり方も上手かったのよ。派手に泣いてみせた
 り、ルイズに実際に婚礼衣装を着せておくことによって、結婚式があったっていう嘘に現実味を持
 たせたのね。それでも、ここまでうまくいくのは出来すぎている気がしないでもないけれど。ある
 いは、ルイズの本能がシエスタの嘘を信じ込みたがっているのかも、ね」
 キュルケはどことなく憂鬱そうに言ったあとで、廊下に出て行った。
 彼女としても、こういった手段をあまり好ましくは思っていないのだろう。それはティファニアと
て同じである。
 しかし、ティファニアはその場に残って、ルイズが幻を構築していく様を見守り続けた。
 その光景がどれだけ耐え難いものであっても、自分にはそうする義務があると思っていた。
 やがて、ルイズは作業を終えた。今や幻は一抱えほどもある大きさの鮮明な像となって、ルイズの
目の前に浮かんでいる。
「そうそう、こんな感じだったわよね。やっと思い出したわ」
 ルイズは寝台の上で腕を組み、満足げな表情で頷いている。
 ルイズ自身は思い出した、と言っているが、実際には彼女が作り出した虚像の記憶である。
 それを知るティファニアは、拭い難い違和感を感じて身じろぎした。
37不幸せな友人たち:2007/02/19(月) 05:32:36 ID:VoyBM42P

 そんな彼女には気付かぬ様子で、ルイズは幻を指差しながらおかしそうに笑う。
「ギーシュったら飲んだくれてサイトに絡んだ挙句、調子に乗って自分もモンモランシーに告白する
 とか言い出したのよね。だけどそのすぐ後でエルフの女の子口説き始めちゃったもんだから、モン
 モランシーがかんかんになっちゃって」
 と、存在するはずのない思い出を楽しそうに語り始める。やはり楽しげな表情で聞いていたシエス
タが、目を細めてルイズに言い聞かせた。
「これで大丈夫ですね、ミス・ヴァリエール。こんな幸せな日のこと、絶対に忘れちゃいけませんよ」
「もちろんよ。それにしても、どうして忘れてたのかしらねえ」
 幻を前に、ルイズは不思議そうに首を傾げている。その隣で、シエスタがおかしそうに笑った。
「ミス・ヴァリエールだって、浮かれてたくさんお酒を飲んでたじゃありませんか。それで服も着替
 えずに寝込んじゃったんですよ。きっとそのせいもありますよ」
「あ、そうそう、そうだったわね。だけどあんただってひどいもんだったじゃない。サイトに絡み出
 したときはもうどうしようかと」
 と、ルイズは今やシエスタの言葉を疑う様子すら見せず、すんなりと己の記憶の中に取り込んでいく。
 あまりにもあっさりと記憶のすり替えが行われている現実に、ティファニアは薄ら寒さを覚えた。
 今ルイズが目の前で作り出した結婚式の記憶は、シエスタの言うとおり二度と消えることなくルイ
ズの脳に定着することだろう。
 そのとき、本当はサイトの死体を抱いて湖に向かっていたことなど、絶対に思い出しはしないのだ。
 じょじょに気分が悪くなってくるのが分かったが、それでもティファニアはその場に留まり続けた。
まだ、自分がしてしまったことを全て見届けたことにはなっていないと思ったからだ。
「そう言えば」
 そのとき、ルイズが不意に何かに気付いた様子で言った。
「さっき、シエスタ変なこと言ってなかった。サイトが消えたとかなんとか」
「ああ、そうそう」
 シエスタも、いかにも今思い出したという風に手を打ち合わせる。
「サイトさん、一足先に西に帰っちゃったんです」
「どうして」
 驚いたルイズの叫びに、シエスタは苦笑で返した。
「ほら、ミス・ヴァリエールとも結婚して、東方にも用事がなくなったんですから、西に帰らなくち
 ゃならないでしょう。でもわたしたち、逃げるように西を後にしてきたから、ただ帰ったらいろい
 ろと面倒じゃないですか。だから、一足先に西へ戻って、新生活を始める準備をすっかり済ませて
 しまってから迎えに来るって言ってましたよ」
 シエスタは淀みなく偽りを口にする。ルイズは怒りを露わにした。
「なによそれ。新婚早々花嫁をほったらかしにするだなんて、どういう神経してるのあいつ。一緒に
 帰ったって面倒は同じじゃないの」
「まあまあ」
 シエスタが苦笑混じりにルイズをなだめる。
「考えてもみてください。ミス・ヴァリエールのご家族のこととか、女王陛下のこととか。ミス・ヴ
 ァリエール本人を連れて帰ったら面倒が倍になるんですよ。サイトさんは優しいから、そういうこ
 とにミス・ヴァリエールを巻き込みたくなかったんじゃないですか」
「それは、いかにもあいつの考えそうなことだけど」
 ルイズはまだ納得のいかない様子で少しの間唸っていたが、やがて諦めたようにため息を吐き出した。
「ま、仕方ないか。あいつがご主人様のことほったらかしにしてどっかに行っちゃうなんて、いつも
 のことだし。それにまあ」
 ルイズは恥らうように、頬を赤らめた。
38不幸せな友人たち:2007/02/19(月) 05:33:22 ID:VoyBM42P
「わたしのこと考えてそういうことしたっていうんなら、まあ、許してあげなくもない、かな」
「そんなこと言って、本当は凄く嬉しいんじゃないですか」
 からかうようにシエスタが言うと、ルイズは「そんなことない」と叫びかけて、口を噤んだ。
 それから、少しだけ居心地悪そうにもじもじして、目線を逸らしながら恥ずかしげに言った。 
「そりゃまあ、ちょっとは、嬉しいけど」
「ちょっと、ですか」
 意地悪げにシエスタが言う。ルイズはむずがゆそうな表情で押し黙ったが、やがて表情を隠すよう
に俯き、ぽつりと言った。
「嘘よ」
「え、なんですって」
 シエスタが耳に手を当てて問い返す。ルイズはしばらく無言で肩を震わせていたが、やがて耐え切
れなくなったように喚き出した。
「嘘よ嘘、全部嘘。本当はすっごく嬉しいわ。それこそ体が弾けちゃうんじゃないかって心配になる
 ぐらいにね」
 ヤケになったように叫ぶルイズの顔は真っ赤に染まり、満面の笑みを浮かべていた。
 それはティファニアが今まで見たこともないぐらいに、幸福感に満ち溢れた表情だった。
「やだなあもうサイトったら、そんなに急がなくったって、もう少しこっちでゆっくりしてから行け
 ばいいのに。そんなに早くわたしと二人っきりになりたかったのかしら。こんなんじゃ、ゆっくり
 お互いの気持ちを確かめ合う暇もないじゃない、ねえ」
 激しく身をよじりながら問うルイズに、シエスタは呆れ交じりの笑みを返した。
「なんですかもう。やっぱり嬉しいんじゃないですか」
「そりゃそうよ嬉しいに決まってるじゃない。ああどうしてかしら。こんなにも素直な気持ちになれ
 るなんて嘘みたい。あんまり幸せすぎて、今にも空に飛んでっちゃいそうだわ。頭がどうにかなっ
 ちゃったみたい」
「ええ、多分皆がそう言うでしょうね」
 シエスタの冷ややかな言葉も、今のルイズには通用しないようだ。ルイズは緩みきった顔で自分の
婚礼衣装を見下ろして、白い布地をつまんだりしながらさらに顔をとろけさせた。
「そっか。わたし、お嫁さんなんだ。サイトのお嫁さん」
 ティファニアは吐き気がこみ上げてくるのを自覚した。ルイズが幸せそうに笑えば笑うほど、どん
どん気分が悪くなってくる。
 そのとき不意に、寝台の上のルイズの体がふらりと傾いた。シエスタが素早く横から手を出して、
その背中を支える。
「どうしたんですか、ミス・ヴァリエール」
 そのときになってようやく自分が倒れかけたことに気付いたらしい。
 ルイズははっとして、しかし体は起こせずに困惑した笑みを浮かべてシエスタを見上げた。
「分かんない。なんか、急に体に力が入らなくなって。変ね、なんだか何日も物を食べてなかったみ
 たい」
 またティファニアの心臓が高鳴ったが、今度は前ほど焦りはしなかった。
 もうルイズが記憶を取り戻す危険性はほとんどないということが、よく分かっていたからだ。
 ただ、自分がそれを喜ぶべきなのかどうかは分からなかった。
「疲れてるんですよ、きっと。いろいろなことがありすぎて。だから記憶が混乱したりするんです。
 さ、横になって少し休んでください」
 シエスタがそっとルイズの体を支え、彼女の体を寝台に横たえた。ルイズは素直に従って、布団を
被った。
「うん、そうする。サイトが帰ってきたとき、疲れた顔は見せられないものね」
 そう言って笑ったあと、ふと気付いたように慌てて起き上がろうとした。
「どうしたんですか、ミス・ヴァリエール」
「着替えなくちゃ。折角サイトが用意してくれた服に皺はつけられないもの」
「ああ、そうですね。それじゃ、今着替えを持ってきますから、ちょっと待っててくださいね」
 シエスタが一礼して踵を返し、戸口の方に向かってくる。ティファニアは慌てて体をずらした。
 廊下に出て行く直前、二人の視線が交差した。シエスタは、先ほどルイズに語りかけていたときと
は比べ物にならないほど冷たい目をしていた。
39不幸せな友人たち:2007/02/19(月) 05:34:08 ID:VoyBM42P
 彼女を見送ったあと、ティファニアは迷いながらも寝台の方に目をやった。
 布団の中に収まったルイズは、相変わらず幸せそうに目を細めながら、空中に浮かぶ幻を眺めている。
 ティファニアは数瞬迷ったあと、覚悟を決めて寝台に歩み寄った。先ほどまでシエスタが座ってい
た椅子に腰を下ろしながら、問いかける。
「大丈夫ですか、ルイズさん」
「うん。ありがとう、ティファニア。駄目ねわたし、サイトが頑張ってくれてるのに、体壊しちゃう
 なんて」
 こみ上げる不快感が顔に出てこないよう苦労しながら、ティファニアは無理矢理笑みを返す。
 ルイズはそれからしばらく黙っていたが、やがて静かに語り出した。
「ねえ、ティファニア」
「なんですか」
 ルイズは横になったまま、目を細めて夢見るように語った。
「わたし、サイトのお嫁さんなのよね」
「そうですね」
「もうご主人様と使い魔じゃなくて、妻と夫なのよね」
「そう、ですね」
「そっか。そうなんだ。なんだか夢みたい。わたし、サイトはきっと元の世界に帰って、会えなくな
 っちゃうと思ってたから。でも、そうじゃないのね。これからは、ずっと一緒」
 ティファニアは何も言えなかった。もはや笑みを作ることすらできず、ただ黙ってルイズの声に耳
を傾けるしかない。
「今までひどいことしてきた分、これからはたくさんサイトに優しくしてあげるわ。本当よ、世界一
 のお嫁さんになるの。だってわたし、サイトのこと愛してるんだもの」
「それは、とても素晴らしいですね」
 ティファニアは無理矢理言葉を吐き出した。全身が悪寒に震え、背中に気持ち悪い汗が浮かんでい
るのを感じる。
 これ以上ルイズの穏やかな声を聞いていると、気が狂ってしまいそうだった。
「あーあ、早くサイトに会いたいなあ」
 ルイズがゆっくりと手を伸ばして、空中に浮かぶ幻の中のサイトを指でつつく。すると、幻はぱっ
と消えてしまった。魔法の効力が切れたらしい。一瞬、ルイズの顔を深い悲しみが過ぎった。
 彼女は無理に笑った。
「いけないいけない、我慢しなくちゃ。サイトだって、わたしのために寂しいのを我慢してるだろう
 し。それに、黙って夫を待つのも妻の務めだものね」
 ティファニアは立ち上がった。振り返り、出来るだけ足取りが乱れないように注意しながら歩き出す。
 ちょうど着替えを持って部屋に入ってきたシエスタとぶつかりそうになったが、声どころか視線す
ら交わさなかった。
 ひたすら早足で歩き、家を出る。それから駆け出し、一本の木の根元まで辿りつくと、そこにへた
りこんだ。
 後悔と罪悪感が、凄まじい勢いで全身の力を奪い去っていくのが分かる。もはや立ち上がる気力す
ら残っていなかった。
(わたしは、なんてことを)
 ルイズの幸せそうな笑顔が頭から離れない。ティファニアは口に手を当てて吐き気をこらえた。
 そうしてしばらく経ったとき、ティファニアはすぐ近くに人の気配を感じて顔を上げた。
 タバサがいた。木に背中を預けて、自分たちが滞在している家の方をじっと見つめている。
 強い風が吹き抜けた。木の葉に溜まっていた昨日の雨露が、一斉に飛散して大気を濡らす。その冷
たさに、ティファニアは身震いした。
「こんなことが許されるはずがない」
 不意に、タバサが静かに呟いた。ティファニアは、はっとしてタバサを見る。タバサはこちらを見
ないまま、淡々と予言を下した。
「わたしたちは、いつかこの罪にふさわしい罰を受けることになる」
 再び風が吹きつける。ティファニアはタバサの視線を追って、家の方に目を向けた。
 ずっと向こうの空に、分厚く黒い雲が広がっている。今度の雨は長そうだな、とティファニアは思った。
40205:2007/02/19(月) 05:36:03 ID:VoyBM42P

 ここまでで。つか既に容量が「魔王」を越えますたorz
 それでもまだまだ長くなりそうな現状に自分の計画性のなさを思い知らされますね。
 ではまた。
41名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 05:46:35 ID:gsKaunAt
重い…重いな……

普通にゼロの世界観も損なっていないどころか、キャラが皆最大限動いてるのがすげえ。




神々よ、競演を有難う。
いや、正に『有るに難き狂宴』とでも言うべきか。
GJ
42名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 09:29:08 ID:ntZIAcVY
205氏が神すぎる件について。
43名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 11:17:41 ID:WVP7VXIZ
ツンデレDickやダイアリー聞いて幸せに浸ってる所から一気にどん底に落とされた気分だ…_| ̄|○

205氏に謝罪と賠償を要求するニダ!!・・・嘘です・・・普通に上手いですね。
44名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 12:18:53 ID:TreE1MHT
205氏ネ申だよ。パラレルでこんなストーリーもあるだろうな。
俺視点ではもう原作超えてるよ。泣けてくる…GJ。
45名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 18:11:02 ID:D4IfZ3I/
PS2版ってここの住人的には何点?
46名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 18:49:02 ID:jjWzRoe7
30点じゃ!ツンデレディスクがなければね。
205さん、もうあなたゼロの使い魔かいていいですよww
すげええとしか言いようがない。GJ!
47名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 19:39:17 ID:babpUUr3
>>43
>ツンデレDickや
ごめん、dickって隠語でペニスって意味があるからどんなアレなんだろうとか一瞬だけでも想像しようとしてしまった私を叱ってくださいorz
48名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 20:09:37 ID:ntZIAcVY
>>47
とりあえず明日の朝食は抜こうか。
これ絶対。例外無し。
49名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 20:11:13 ID:ntZIAcVY
ageちまった…。
こんな俺を誰か叱(ry
50名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 20:14:42 ID:Tlq+jSj7
このスレ、トップバッターがせんたいさん氏で2番手が205氏って……
凄まじいスタートダッシュだなあ。
後に続く人はたいへんそう。

両氏ともにGJ。
51名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 21:27:17 ID:l8jVI6V+
やべっ・・・この歳になって泣きそうだよ・・・・・orz
52名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 21:46:27 ID:BibhyZYR
せんたいさんって獣姦苦手だからきゅいきゅいモノは書かないって本当?
俺はサイトとタバサときゅいきゅいの3PSSがいつか投下されるものだと楽しみにしていたのだが……。
53名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 22:57:17 ID:Tlq+jSj7
>>52
イエス
6スレの498でそう言ってる
54名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 23:32:32 ID:BibhyZYR
そうか……。本当はせんたいさんのSSを読んでみたかったのだが……。

駄目ならば仕方が無い。少し頑張ってみよう。
55名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 11:23:25 ID:BR/IM4FU
とりあえずおまいら、落ち着いて前スレ消化汁。
56名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 23:15:01 ID:c+bNma+q
205氏の作品が神掛かっている件

GJ!!!
57名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 23:26:59 ID:DnP16+oA
>>54
逆に考えるんだ。
獣姦×→獣は駄目、だが…きゅいきゅいは竜→獣じゃない→SSおk!!
58名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 00:04:40 ID:am/o/TpW
獣姦×=獣は駄目
だがよく考えてみて欲しい

・・・先住魔法で人間の姿になってれば問題なくねー?
59名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 00:35:39 ID:fUoFxgAx
SS作者の書く物をこっちが勝手に指定するのは止めないか?

ただでさえあのクオリティで書くのは大変だろうに、内容まで指定されるのは間違っても良い気分にはならんぞ
60191の者:2007/02/21(水) 01:01:57 ID:YKhp7rzR
さて、僭越ながら三番手は私めが……
少々読み辛いかもしれませんが良ければご一読のほど…
予定5レスです。
61E慣らし幕間 4:2007/02/21(水) 01:03:05 ID:YKhp7rzR
……
 それから暫く、アニエスが解説を交えつつ手本を見せる。
サイトに実演させアンリエッタが評定を下す、という流れが続いた。
ようやく一通りを済ませ、アニエスさんが最後の項目に目を向け
「後は…、御手を許された時のものぐらいか。
 これは以前にもやっているし省略しても構わ………」
何故かそこで声は途切れてしまった。
「でしたら手本も解説も要りませんわよね、私を相手に実演してくださいまし。
 それからお茶に致しましょう、アニエス用意をお願いね」
代わって姫様の声がした。顔を上げてみると姫様がアニエスさんの前に割り込んできていた。
アニエスさんは何か言いたげだったが結局二言三言ぼやくとお茶の用意に席を外していった。

 執務室に二人っきりになってしまいどことなくぎこちない空気が漂い始める
「さ、さぁ、サイト様、戻ってきた彼女にとやかく言われる前に復習を済ませてしまいましょう?」
呼びつけたときのように頬を染めつつ軽く手を差し出して来る。
復習といっても以前は馬車の小窓に騎乗したままという状況だったのだが、この様子では気にしていないらしい。
以前、ギーシュが気絶して転がった時の姿勢を思い浮かべ片膝をつき、差し出された手に右手を添え
接吻の形をとる。瞬間、薄い生地越しに感じる姫様の体温が上がったように感じた。
先までと同様に評定を聞こうと顔を上げるとアンリエッタの視線は半ば夢見るように宙を泳いでいた。

 このままじゃ、間が持たねぇ……
なにか話題になるものは…と室内に視線をめぐらせるが戦争後に王城の家財も処分されてしまい
これとなりそうなものも見当たらない。が、そんな中でふと違和感とも既視感ともつかない感覚を覚える。
壁の色の違いからみて家財の陰になっていたのだろう。
「姫様、あの壁の紋様だけ違う気がするんですけど……」
「…ぇ? あぁ、あれは…アルビオン王家の意匠ですわね」
その言葉にはたと我に返ったのか少し慌てたようにアンリエッタが答えてくれる。

 あぁ、それでかと納得する。姫様の密使として赴いた陥落前夜のニューカッスル城の宴の場に
掲げられていたものと精緻さは違えど同じ意匠だった。
そうなると何故ここだけ違うのか…異世界出身者としてはこういう時に試してみたくなるものである。
「サイト殿?」
けげんそうなアンリエッタをさしおき件の壁に近付き意匠に手をかざしながら小さく呟く。
「…エク メトテ ロエス…」が何も変化は見受けられなかった。
そうそう都合良くはいかないよなぁ、と思い直しかけてもう一つ思いつく。
どうせ何も無いなら少し遊んでみてもいいだろう、そんな思いから不思議そうにこちらを見ている
アンリエッタに手招きをする。
「どうされました、何か気になることでもありましたか?」
「えぇ、少し確認したいことが出来たのでちょっと手を貸してください」
いまいち状況がわからないといったアンリエッタの手をとりその指に光る風のルビーを壁に近づける。
「これから俺の後に続いて同じように唱えてください」
「え、えぇ、構いませんが、何ですの?」
「ちょっとしたおまじないですよ、上手くいけば面白いことが起きるかもしれません」
悪戯っぽい笑みを浮かべると、彼女も笑みを返してくる。
「じゃぁ、いきますよ。リーテ…」
 「リーテ」
「ラトバリタ…ウルス…」 「アリアロス…ヴァル…」
 「ラトバリタ…ウルス…」 「アリアロス…ヴァル…」
「ネトリール」 「ネトリール」
姫様の復唱が終わったとき壁の意匠が薄く光り家具の跡に見えた線に光が走った。
62名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 01:03:59 ID:YBSHHwJh
個人的には指定した時のタイミング(SSの流れ)から言ってモグラは駄目…
と言いたかったんだと解釈してたんだが……
63E慣らし幕間 5:2007/02/21(水) 01:04:03 ID:YKhp7rzR
「こ、これは!?」
横で驚きの声を上げるアンリエッタ以上に自分自身も驚いていた。
「試してみるもんだなぁ」

光の走った枠を輪郭とした壁面に触れてみると、先程までの固い感触は感じられず
触れた手を中心に水面に波紋が広がるように波打っていく。
『こんな時に限って、俺を呼ぶなんて相棒ひでぇよ…』
用心の為に半分ほどデルフを潜り込ませてから引き抜くがこれといって害もなさそうだった。
「で、どうよ。この先の様子は」
聞き慣れた愚痴を聞き流し偵察結果を尋ねる。
『ちょっとした通路とその先に扉の無い小部屋が見えたがね』

「なんだろう、非常時の避難口だったのかな?」
「面白そうですわね、行ってみませんか」
「まぁ、行ってみれば判るか。一応用心してくださいね、姫様」
好奇心猫を殺すという言葉もある、背負い直したデルフの柄に手を掛け、一方の手でアンリエッタの
手をひきつつ壁をくぐるとデルフの言葉どおりに人が三人ほど並べる幅の通路と先の小部屋が目に入ってきた。
誰が通るともしれない通路をひたすら照らしていたのかと思われる明かりの中を進み小部屋へと入る。
「避難所というか脱出の機を窺う為の一時待機所、兼倉庫ってとこかな」
「でしょうか…色々な物が置かれていますわね。あら、こんな仮面まで…」
アンリエッタが仮面を手に取って脇の説明書きを読み始める。
「反転と再誕の仮面=A両王家の友好を象徴するべくこの仮面を贈る。
 この仮面を被せられる者、心の仮面を外されん。されど貴族にかような非礼あるまじき。
 なればこの仮面の効をメイジならざる者に限定す……
 まるで自白の魔法が込められたアイテムのようですわね」
その時遠くから声が響いてきた。
「陛下ー!」 「陛下ーどちらに居られるのですか!」

「まずっ、アニエスさんが戻ってきたみたいです」
「それにあの声は枢機卿も来ていますわね、すぐに戻りませんと!」
急いで壁のところまで戻ると室内の様子は見えるのに、中からこちらに気付く様子はない。

「様子を見るための仕掛けですかね、ともかく二人が向こうを向いてる時に戻りましょう」
そういって壁に飛び込もうとしたときに姫様が何かを押し付けてきた。
「思わず持ってきてしまいましたが二人に見つかると面倒そうですわ。
 次の機会までサイト殿が預かっていてくださいまし」
――――

「ってわけさ」
『成る程ね、でその仮面がこれってわけか』
「平民というか非メイジ限定だけど一時的に性格とか振る舞いを変化させられるし
 その効果は人それぞれって代物らしい」
『で、相棒の隠された性格がアレってわけだ』
「なんだよ?」
『うんにゃ、一途なようでいて案外黒かったんだな、と』
「ほっとけ」
64E慣らし幕間 6:2007/02/21(水) 01:05:01 ID:YKhp7rzR
 一方、イザベラはグラン・トロワ謁見の間にて父にして主たるジョゼフの前に跪いていた。

「で、使用人悉くを昏倒させられた上、警備ガーゴイルにも少なからず被害を出し
 あまつさえ王女たるお前の寝所にまで賊の侵入を許したというのだな。
 ガリア北花壇警護騎士団長イザベラよ」
「申し訳ありません、お父さ……いえ、国王陛下」
ジョゼフの声音は娘にかけるものというよりも家臣に対するそれであることは
非公式ながらも官職名をつけてきたことからも感じ取れた。
「賊はその後、お前を罵倒し昏倒させ、再度の襲撃を予告したメモまで残して逃走。
 追撃をすることもかなわずおめおめと捕り逃した、まるでいい所無しだな。
 わが国を影から支えるべき騎士団の長がこうも易々と襲撃されるようでは……
 お前の器を見誤った私の裁量違いだったか」
「お、お父様!」
「それともその賊に手篭めにでもされたか」
その言葉にイザベラの顔色が青くなる。
「そんなことは御座いません!我が身の純潔は守り通して御座います!」
「なれば何故、このような失態となるのかな?」

「そ、それは……使用人達は元より警備のガーゴイルにしても戦力として数えられるような
 ものでも御座いません。騎士団員にしても任務の都度召集するものたちですので常駐してはおりません」
「ふむ…しかしその北花壇騎士にしてもどうであろうな?任務に乗じて七号≠消せ、と命じたが実際はどうだ。
 逆にあやつの勲功を重ねさせ、亡霊どもに活気を与えてしまっている。
 あやつを目立たせまいと他の者を差し向ければ失敗し、後始末をあやつにされる体たらく」
「そ、それは騎士個人の資質によるもので…」
個人の資質≠ニいう言葉にジョゼフは吼えた。
「任務に合った資質の者を選定できぬお前に言えた事か!
 …良かろう、お前の望むままの警備陣を敷くがいい。そして賊を仕留めて見せろ。
 但し、騎士を使うことはならん。お前とガーゴイルのみでやり遂げるのだ、よいな」
父王の気炎にすくみあがりながらもイザベラは首肯する。
「七号を監視せよと命じたエルフを破った輩が居る。お前を襲った賊がその一人ならば成功の暁には
 皆もお前の才を認めよう。私の娘が後継者に足る、とな。
 準備に必要があれば私の名を出せばよい、理解したなら下がれ」
「御意」
65E慣らし幕間 7:2007/02/21(水) 01:06:14 ID:YKhp7rzR
「随分と不機嫌なのだな」
退出していく娘を見ていたジョゼフに声をかけるものがあった。

「ビダーシャルか、呼びつけた覚えは無いが何用だ」
「なに、以前お前が退屈だとぼやいていたではないか。
 チェスの相手すら満足につとまる相手もいないなど、な」
ジョゼフの視線は続きを促していた。
「蛮人のゲームで満足できぬのなら我らの競技はどうだろう、思ってな。
 定石も固定概念も無い全くの新規格であれば話は別だろう」
「ほう、お前達エルフでも机上とはいえ争うことがあるのだな」
「嫌っているだけで禁止しているわけではない。必要があればその限りではないさ」
「参考までに聞いておこう、その必要とはどのような時生じる?」
「精霊との契約に臨む交渉者の優先順位だな。
 我らは精霊との契約には常に個で向き合うことが大いなる意思への敬意と考えるからだ」

「ふん、その程度か…想い人をかけてとでもいえば親しみを持てたのだがな」
「次からはそう答えることにしよう。それで競技は受けるのか?」
「まぁ退屈しのぎにはなるかもしれんな、でどんなものだ」
「この場は少し向かんな。対局しやすい場に移るとしよう」
謁見の間から場を移すことを提案され、チェスに使われていた一室に入る。
「いきなり我らの様式では準備がまだ揃っていないからな、お前達のものを流用してみた。
 台座の形が違うモノが複数合って助かった」
小脇に抱えていた羊皮紙を広げるとそこには9×9に区切られた無地のマスと同色のチェスの駒が
2セット(というよりは2セット分から同色だけを抜き出したものが)転がる。
「正直2セットでは足りぬので3セット崩させてもらった。
 まず手前から3列目にポーンを並べる、2列目は縦の2筋と8筋に、向かって右にルーク、左にクイーンを並べ
 最後一番手前には中央からキング、色違いのポーン、ビショップ、ナイト、色違いのキングを置く……
その後しばし駒の動きの差異やルールを解説しおえたのち対局が始まり何順かが過ぎた頃ビダーシャルが口を開いた。
「そういえば先刻は随分と寛大な処置だったな。部下とはいえ実の娘はやはり可愛いか?」
その問いに対するジョゼフの表情はやはり変わらない。
「娘であろうとエルフであろうと同じだ、全てはこの将棋と同じガリアの駒に過ぎん」
「そういうものか」
口調だけなく中身までもが淡々としたやりとりとともに両者の時間は流れていった……
66E慣らし幕間 8:2007/02/21(水) 01:06:56 ID:YKhp7rzR
 グラン・トロワを辞した自らの本陣、プチ・トロワに戻るや宝物庫へと使いを走らせた。
あの忌まわしい記憶を引き起こした元凶のあれ≠ヘ朽ちるまで封印しておくつもりだったが
北花壇騎士を使えぬ以上保険はかけておきたかった。
お父様は怒られはしたものの処罰はされなかった、最後には期待の言葉も下さった。

使いに出す前によくよく言い聞かせたとおり侍女はあれ≠ノ直接ふれることなく小ぶりの箱を大事そうに抱えてきた。
「またお前を使わなければならないなんて癪だけれどね」
侍女を下がらせ、悪態をつきながら眼前の小箱の蓋を開く。
『姫殿下、私は昨年お暇を願ったはずですが』
「長年、ガリアの影の仕事を受けてきた上に依頼者にあのような反逆をするモノを野放しに出来るわけが無いでしょう。
 けど、この仕事を首尾よくやりおおせればお父様に私からもお願いしてあげるし
 好きな付き人の一人でも選ばせてあげるわ」

箱の中から返ってきた言葉に被せるように命令を下す。
「だから、今夜襲ってくる賊を確実に仕留めなさい。いいわね?地下水=v
67191の者:2007/02/21(水) 01:11:45 ID:YKhp7rzR
と今回はなんとかここまでです。
どうにか書きたかったことが匂わせられるところまで…
だが、しかし、迫るISP解約の期日、引越準備
クライマックスとそれ以上に構想が固まってしまったオマケは書けるのか?
という状況ですが、努力したいと思います。
68名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 01:15:30 ID:YBSHHwJh
………狙ったかのように挟まっちまったorz
しょうじきスマンかった。
69191の者:2007/02/21(水) 01:25:07 ID:YKhp7rzR
>68さん
いえ、自分は投稿作業であたふたしてましたし
一応レス分ごとに区切れは付くかな、というつもりで書いてるので
そこまで気にされることも無いですよ。

あ、あと書き忘れてたこととしてようやく幕間終わりっす(汗
70名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 02:32:05 ID:u1u/VZcs
>>67
及ばずながら応援してるw
71名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 02:39:31 ID:bE8iwnSs
>>67
ちょっとまて、その呪文は……!?
そうか、風石って飛行石の事だったのか!

バルス、もといGJ!
72せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/02/21(水) 03:48:25 ID:+r65gcO1
夜勤明けはツライわあ。眠れないんだもの

そうそう、ちょうどよい電波みつけたんで置いていきますね
ttp://www.youtube.com/watch?v=uaBnKrmuOWM

ちなみに俺がきゅいきゅいモノを書かない理由は。
どう考えても才人と絡められないからですっ!
っていうか「タバサの使い魔」でカンベンしてくれえorz

じゃあ続きいくぜー
73聖女の日〜タバサの場合 ◆mQKcT9WQPM :2007/02/21(水) 03:50:40 ID:+r65gcO1
才人は固まった。
…キスまではいい。
当たり前ではあるが、いきなり押し倒すことをリクエストされるとは思わなかったのである。

「あのねシャルロット?」

才人の言葉にしかし、タバサは下から才人を上目遣いに見上げるだけだ。

「…なんでも言うこと聞くって言った」

不満そうに眉をへの字に曲げて、そう言い放った。
…いやまあたしかにそうだけどもさ。

「…ホント、えっち好きだなあ、シャルロットは?」

才人は、人差し指をタバサで額をこつんと小突くと、わざと意地悪に言ってみる。
するとタバサは赤くなって一瞬顔を背けたが、すぐにもう一度上目遣いに才人を見つめて、言った。

「…えっちが好きなんじゃない」

言って、一瞬の早業で才人にぎゅうっ、っと抱きつく。

「…サイトが、すきなの…」

思わぬカウンターパンチであった。
その一撃は才人のテンプルを見事直撃し、彼の貧弱な理性をTKOした。
才人は即座にタバサを床に押し倒すと、乱暴にその小さな唇を奪った。

「サイト…」

唇を開放されたタバサは、とろけた視線で、才人をじっと見つめる。
すでに、心も身体もすっかりできあがっていた。
覆いかぶさる才人の首にそっと手を回して、彼の目に映りこんだ自分が見えるほど、顔を近づける。
お互いの吐息が頬を焦がす。タバサの理性も、徐々に獣に支配されていった。
しかし、才人の吐息は、すぐに言の葉に変わった。

「シャルロット、で、次は?」

…え。
甘い痺れにとろけかけていたタバサの意識が、少し、覚醒する。

「次にして欲しいこと言ってくれなきゃ?」

にやにやとイヤらしい笑顔を貼り付けて、才人はタバサの上でそう言った。
つまり、才人はこう言いたいのだ。

して欲しいこと全部言わなきゃ、してあげないよ?

…うー、いじわる…。
タバサは非難を込めて半眼で才人にガンを飛ばしたが。

「シャルロットがしたくないんならしょうがないなあ」

言って、首に絡みついたタバサの腕を解いて立ち上がろうとする。
74聖女の日〜タバサの場合 ◆mQKcT9WQPM :2007/02/21(水) 03:51:17 ID:+r65gcO1
「あ、やっ…!」

タバサは慌てて腕に力を込めて、才人に抱きつく。
そんなタバサを満足そうに見つめると、才人は勝ち誇ったように言った。

「さ、シャルロットのして欲しいこと、言ってごらん?」

…この、へんたい…。
泣きそうな顔で才人に抱きついたまま、タバサは非難の視線を才人に浴びせる。
しかし、才人の言葉に抗えるだけの力は今のタバサにはなく。

「服、脱がせて…」

真っ赤になって顔を逸らしながら、才人に要求を告げるしかなかった。

サイトは私の言うがまま、私の服を脱がせ始めた…。
左手で私を抱えたまま、器用に右手でスカートのホックに手をかけると、私の足からあっという間にスカートを抜き去ってしまう。
無防備になった私の下半身はそのままで…。今度は、上着のボタンを、外し始めた。
ひとつ、ひとつ、ボタンが外されていくたびに、私の鼓動が跳ね上がる。
…ボタンがぜんぶ、外れた…。
少し冷たい外気に、肌が直接触れる。
でも、大丈夫…。
今から、サイトが、いっぱいあっためてくれるから…。
でも。
そこで才人の動きが止まった。

「全部、脱がせなくてもいいよな?」

え?どういう意味…?
サイトは私の服を前だけはだけさせて、そこで動きを止めている。
全部脱がせてって、言わなきゃダメなのかな…。
はやくサイトに弄って欲しい私は、それを言葉にしようとした。
でもその言葉は、サイトの言葉で打ち消された。

「…このままでも、いじれるしな?」

…もう、えっちなんだから…。
私は彼のその言葉に、無言で頷いた。
75聖女の日〜タバサの場合 ◆mQKcT9WQPM :2007/02/21(水) 03:52:22 ID:+r65gcO1
うむ。やはり半脱ぎは正義である。
頬を染めて、シャルロットが俺の下から俺を見つめている。
はだけたYシャツの下からのぞく白い肌とかわいらしい桜色のポッチ。
その下には、薄い水色のショーツと、そこから伸びる白いニーソックスに包まれた細い脚。
正直たまりません。
しかし、俺は今にも襲い掛かりそうになる自分をかろうじて押し留めると、俺の下で俺を見つめるシャルロットに言った。

「ほら、シャルロット。
 して欲しいこと、言ってごらん?」

俺の言葉に、シャルロットは赤くなって視線を逸らす。
まだ吹っ切れてないかー?
でも。
そ れ が ま た い い。
シャルロットは、視線を逸らしたまま、小声で言った。

「…いじって…」

うんうん、俺だって早くいじりたいよ?でもね?

「もうちょっと、わかりやすく、具体的に言って欲しいなあ?」

シャルロットは俺の台詞に、ぐっ、と一瞬何かが詰まったような顔をしたが、すぐに。

「私の感じるところ…いじって…」

言ってきた。
…んーまあ、もう少しダイレクトにエロ語で言って欲しかったんだけど。
まあ、及第点ってことにしときますか?

「よくできました♪」

俺はそう言って、もうすでに硬くなっているシャルロットの小さなさくらんぼを優しく噛んだ。

「あんっ」

可愛い声を上げて、俺の頭を抱えるシャルロット。
…正直、動きにくいデス。
…あそっか、手が自由だから邪魔されんのか。
そこで俺は。

「…あっ…」

頭に回されたシャルロットの手を引き剥がし、その両手の指に俺の指を絡ませた。
シャルロットの顔が、嬉しそうに綻ぶ。
…ま、女の子がこういうの嬉しいのは分かってるけど。
なんかちょっと気に病めるな。
拘束するためだしなー。
なんて俺が考えていると、シャルロットが次の要求を口にしようとしていた。
…少し、サービスしてやるかな。
俺はシャルロットがそれを口にする前に、シャルロットの唇を優しく塞いだ。
76聖女の日〜タバサの場合 ◆mQKcT9WQPM :2007/02/21(水) 03:53:21 ID:+r65gcO1
才人のキスと、優しく絡められた指に、タバサの心は完全に溶けた。
素直になろう。
ここにいるのは、今、二人だけ…。
そう思った瞬間、タバサの喉から自然に声が転がり出た。

「ぱんつ…脱がせて…」

その要求に、才人は絡ませていた指を解くと、タバサの腰に手を伸ばす。
薄い布の上からタバサの細い腰に才人の指が触れたとき、タバサは自ら腰を浮かせ、ショーツを脱がせやすくした。
才人はそのままその湿った薄い布をタバサの脚から抜き取る。
そして、もう一度タバサに覆いかぶさる。

「それじゃ…?」

言おうとした才人の唇を、タバサが人差し指で塞ぐ。
そして、自ら眼鏡を外し、素顔で才人をじっと見つめて、言った。

「サイトのおちんちんで…私を奥まで、犯して…」

その言葉に、才人は。
自らをズボンの前から引き出し、タバサの秘裂を一気に奥まで貫き。
互いの両手の指を絡めると、タバサの唇を乱暴に塞いだ。
77聖女の日〜タバサの場合 ◆mQKcT9WQPM :2007/02/21(水) 03:54:12 ID:+r65gcO1
聖女の日の次の日、タバサに会いに行った。
うまくいったかしらあの娘?
彼女の部屋の前に着き、私はドアをノックする。

「はーい、誰なのー?」

あれ、この声は。
タバサの使い魔、シルフィードの声。

「私よ。キュルケ」

私の声に、シルフィードは扉を開けてくれて…。
いきなり抱きついてきた。

「よかったのねー!お姉さまが壊れちゃったのねー!」

へ?タバサが壊れた???
ま、まさか…!サイトにふられれてっ…!?
私は慌てて部屋の中に駆け込む。
すると。

…これダレ?

寝巻きのまま、枕を抱えてもんのすごい満面の笑みをたたえたタバサがそこにいた。

「…タバサ?」

私が名前を呼ぶと。
もんのすごいキモいにやにや顔でタバサがこっちを向く。
…私の背中をイヤな汗が流れ落ちる…。

「ねーねー聞いて聞いてキュルケーっ!」

枕を放したタバサがおもいっきり飛びついてきた。
…壊れたってこういうことかーっ!!
そして私は目線でシルフィードに疑問をぶつける。

「し、しらないのねー!お祝いだってお酒飲んだらこうなっちゃったのねー!」

な、なるほどうまくはいったわけね?
で、でもこんなになるくらい飲むなんて…。
よく見ると、ベッドサイドには私でもめったに飲まない強い銘柄のお酒のビンがころがっている。
これが原因か!

「あのねあのねあのね、昨日、サイトがねっ」
「ああもうわかったから落ち着きなさいな!聞いてあげるからっ!」

しかし、私の声はタバサには届いていなかったみたいで。
そして、そのあと小一時間、私は雨あられとおのろけを喋りまくるタバサという信じられないものを目にしたのだった。〜fin
78せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/02/21(水) 03:58:34 ID:+r65gcO1
ほら、きゅいきゅい出してやったぞな!
これでカンベンしてつかぁさいや(何

今回は純愛(?)系でいきたかったので少しエロ薄くしてみました(どこがだ

まあそういうわけですんで、今後俺がきゅいきゅいモノを書くことはナッシングなので他の職人さんにまかしますw
ではではノシ

あ、関係ないけどコードギアスの第3期OP見つけたんで置いていきますね(嘘
ttp://www.youtube.com/watch?v=sEJfmlHD8CE
79名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 04:03:40 ID:BMNSIqN6
>>78
電光超人並の速さで一番槍ィィィGJ!
相変わらずのハイクォリティに乾杯!
80名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 05:46:19 ID:m4FbFyOc
OK、これで今日一日頑張れる。GJ
81名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 10:16:31 ID:IBXs84c7
つうか皆何時まで起きてるんだよ…せんたいさん仕事仕事!(リアルの方の)
>>67の191さんも>>78せんたいさんもGJ!
前スレでも言ったんだけど
シルフィードはエロ無しの方が引き立つと思う。
タバサの信じられない光景、ね。ん〜イィ♪
82名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 10:17:43 ID:7FpV9pIq
タバサ×才人の時のいやらしさは半端じゃない、さすがへんたいさんGJ!
83名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 12:53:17 ID:85p2CML2
>>78
流石はへんたいさん、GJ!!
で、次は誰を布団の中で強姦だ?
84名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 13:43:52 ID:e/ERwgks
順番的に六芒星GJ!
電波ソング聴いたら頭から離れなく…へんたいさん、この男…できる!
85名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 14:25:31 ID:1OQx1nyI
「エッチがすきなんじゃない」
「サイトがすきなの」

うおおおおおおおおおおお!!!!!!
これは来たぜえww
相変わらずいい仕事してますね。GJ!
86名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 14:49:41 ID:MM0RAQiP
へんたいさんのタバサ愛は異常w
87せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/02/21(水) 16:04:12 ID:+r65gcO1
ふと思いついたネタを投下。
電波にのりつつ30分で書いたんでアレな内容ですがw
88ある吟遊詩人の手記 ◆mQKcT9WQPM :2007/02/21(水) 16:05:18 ID:+r65gcO1
これは、ある男の、悲劇の物語。
己を犠牲にし、世界を守った、ある男の、悲劇の物語−−−−。




…そうして、世界は平和になりましたとさ。オシマイ。
え?各国が常時睨みあってる今の世界のどこが平和だ、って?
アナタなかなか皮肉家ねえ。
たしかににらみ合ってるけど。
アナタその原因知ってる?
…ふむふむ。版図拡大に経済侵略、民族対立ときたか。
ぜーんぶハズレ。
じゃあお姉さんがいいことおしえたげる。
各国がにらみ合いしてるのは、とある男を手に入れるため。
…んな馬鹿な、って…。
ホントだからしょうがないじゃない?
じゃあもう一個おしえたげる。
列強各国の第一王位継承者、実は全員兄弟だって知ってた?
目が点になったね。あはは、大ボラもたいがいにしろ、って?
ホントよ?
トリステインの第一王子が長男かな?一番年上だし。
そそ、その魔法騎士。彼が剣を修めたのは、実の父に喧嘩売るためだってもっぱらの噂よ。
次が、ガリアの三つ子姫たち。有名でしょ?
そ、水と風と火の巫女。こっちはちょっと違って、すっごいファザコンらしいんだわ。母親の教育らしいけど。
そんで次が、エルフの統領の息子。
…エルフの統領がなんで?って顔ね。まあ、今の統領は半分人間らしいし。そのへん絡んでるんじゃない?
ゲルマニアはガリアに統治されちゃったし、このアルビオンも今はトリステインのものになっちゃったし。
この三国が、ある男を血眼になって捜してんのよ。
…っていうか、各国の王様が、よね。みんな女王だけど。
…やっとわかった?
そ。そういうこと。
三人の女王に手を出した命知らずの馬鹿がいるのね。
しかも、ご丁寧に全員に種つけちゃったわけ。笑える話よね。
で。なんで逃げてるのかって?
理由は簡単よ。彼、ある女性に『飼われて』んの。
何?文字通りよ?含みもなーんもなしで。
その女性に頭が上がらないから、逃げてるわけ。
まあ、もしどこかの国が彼を手に入れたりしたら…。間違いなく全面戦争ね。
ほら、あんたも衛視の詰め所かなんかで見たことあるでしょ?
『黒髪の男』の賞金首。アレよアレ。
…はは、ものすごい金額だから冗談だろうって思ってたって?
そーねー、確かにすごい額よねアレ。あの金額あったら、軍隊編成できるもんね。
でも、あんた見たところ剣士みたいだけど…。
彼に喧嘩売るのだけは止めたほうがいいわよ?
あの賞金が冗談じゃないってわかるから。
彼はかつて、たった一人で七万の軍勢を一人で止めて、一人で三万の軍を敗走させて、一万の軍隊を率いて戦った英雄よ。
…そ。かつての『トリステインの盾』。
今じゃ『最強の種馬』なんて呼ばれてるけどね。
89ある吟遊詩人の手記 ◆mQKcT9WQPM :2007/02/21(水) 16:07:26 ID:+r65gcO1
…あ、いらっしゃーい。ってお兄ちゃん。
…何?また嫁と喧嘩?はいはい、馬小屋なら開いてるから自由にどうぞ?
ん?今の?昔世話になった人。今はこっちが世話してんだけど。
時々夫婦喧嘩してここに逃げてくるの。まー、嫁に頭が上がらない典型的なダメ夫ね。
で、なんだっけ。
ああ、なんで行方がわからないのかって?魔法で探せないか、ってか。
それは無理。その飼い主の女性が実は、『虚無の担い手』でね。魔法の追尾を虚無の魔法で切っちゃうのよ。
…いらっしゃーい。あらルイズさん。
…来てないですよー、馬小屋も空ですからねー。
そ、今のがさっきの人の妻。…ひどいんじゃないかって?
…宿屋ごと魔法で消し飛ばされるよかマシだって…。被害は最小限に留めたいじゃない?
…おー、今日もよく響く断末魔だこと。
…ん?結構こういうことあるのかって?…そーねー、半年に2回はあるかな?
あんたも気をつけなさい。気の強い女を嫁にすると大変よ?
あー、あなたー?町にいくなら仕入れもお願いねー?あと娘の誕生日プレゼント忘れないでね?
忘れたらくびり殺すから♪
…あ、ごめんなさいねー。あの宿六、釘さしとかないとすーぐ忘れるのよ。
で、なんだっけ。
ああそうそう、宿帳だったっけね。はいこれ。
ん?この宿屋の名前の由来?
あはは、そんなのないない。元は旦那の持ち物でね、『鹿角亭』っていったんだけど。今風じゃないじゃない?
だから、私の名前で、『タニアズ・イン』にしたの。洒落てるでしょ?
…はい、まいどー。一泊ね?も少し泊ってけばいいのに。
え?急ぎなの?そりゃあ仕方ないわねえ。
一週間も泊ってけば、ウエストウッド名物の天下分け目の痴話げんかが見られるのに。
…疲れた顔してどーしたの?若いのにだらしないわねえ〜。

〜放浪の吟遊詩人・ヒースクリフ記す〜

後に、彼のこの体験を記した著書のタイトルは、ハルケギニアの歴史に刻まれることになる。
『気の強い女に手を出すな』
90せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/02/21(水) 16:08:15 ID:+r65gcO1
以上。
うん、なんかイマイチだねw
まあ華麗にスルー推奨(ぁ
ではではノシ
91名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 16:10:35 ID:sWFgJS+Q
いや、最高ですwwwwwww
92せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/02/21(水) 16:12:38 ID:+r65gcO1
あ、しまった、文中の「剣士」を「旅人」あたりに変換しといてくだせえorz
93名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 17:56:37 ID:EXvdRRE7
>>92
せんたいさんに聞きたいんだけど
モンモンとかジェシカとかイザベラとか書けますか?
まだせんたいさんが書いたことのない
キャラの作品が見たいんだけど
94名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 17:57:48 ID:am/o/TpW
つづきものシリーズの後日談の一つの可能性・・・ってことでいいのかな?
95名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 19:39:43 ID:z8/X4dML
>>90
そして自分は冒険仲間の神官とできちまうわけか!
…え?そっちじゃない?
96名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 22:48:06 ID:u1u/VZcs
>>90
GJ!だけど・・・・
トリステイン・・・アン様と才人の子供
ガリア・・・タバサと才人の・・(略
エルフ・・・テファと・・・(略

なのはわかるが語ってるのは誰なんだろ?あーなんかせんたいさんの作風が
205氏調に(笑)
97名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 22:54:54 ID:sWFgJS+Q
語り手はジェシカ(名前うろ覚え)じゃないの?
98名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 23:05:27 ID:Jb8bGke1
>>96
89に 私の名前で、『タニアズ・イン』

ってあるからタニア(へんたいさんの中ではウエストウッド村の子供の名前)
のはずですよ。
ただ7巻での子供の名前はジャック、サム、ジム、エマ、サマンサ
しかでてないからオリジナルキャラでしょうね。
99名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 23:25:29 ID:suUjQ9bT
タニアって普通に原作で出てきてると思ってた
他にもギトーがやる気出したらタバサに吹き飛ばされて〜〜とか色々汚染されてる・・・
コノスレマジキケン!
100名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 23:38:54 ID:K5fTzXs4
せんたいさんGJです!

それではこちらも負けずに投下します!

才人×シルフィードです!
獣(竜?)姦が苦手な方はスルーして下さい!

それでは、いきます!
101名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 23:39:48 ID:K5fTzXs4
とある虚無の曜日。才人は部屋の掃除をしていた。
ご主人様であるルイズは買い物に出かけている。シェスタ・キュルケ・タバサらと一緒だ。
普段は何やかやと言い合っているが、一緒に出かけるようになるとは仲良くなったもんだよなぁ、と才人は感慨にふける。

と、コンコン、とドアがノックされた。才人がドアを開けると、そこには人間の姿になったシルフィードが立っていた。
「サイト! きゅいきゅい!」
そう言いながらシルフィードはひょこひょこと才人の部屋に入ってきた。
「おい、シルフィードどうしたんだ?」
才人は彼女に椅子を勧めながら訊いた。シルフィードは椅子に座るのも一苦労で、結局ベッドに腰かけながら答えた。
「お姉さまがお友達と一緒にお買い物に行っちゃって暇だったのね。だから、サイトに逢いに来たのね。」

「俺に?」
才人は自分を指差しながら聞き返す。シルフィードとは特に親しくしてる訳ではない。大体竜だし。
まぁ広場なんかで見かけた時には撫でてやったりしてやるが、そんな程度の付き合いだ。

シルフィードは嬉しそうにきゅいきゅい言いながら答える。
「そうなのね! 実は前からサイトにお願いしたいことがあったのね!」
才人は自分の分とシルフィードの分のお茶を淹れながら答える。
「ふーん、俺にねぇ。何よ? 無茶なことじゃなかったら別に構わないぜ。」
暇だし。お茶を啜りながら才人は言った。

才人にそう言われ、シルフィードは嬉しそうに答えた。
「ありがとうなのね! 大丈夫! サイトがいつもやってることなのね!」
俺がいつもやってることねぇ。才人はまたお茶をすすりながら考える。
剣の稽古だろうか? まさか掃除洗濯という訳は無いだろうけど……。

そんな才人の思考はシルフィードの一言によって吹き飛ばされた。
「あのね? シルフィとエッチして欲しいのね!」
ぶ─────ッと才人は飲んでいたお茶を吹き出した。

「ちょ! お前なぁ……!」
才人は激しくむせこんでいる。そんな才人を無視してシルフィードは続ける。
「シルフィいつも窓から見てたのね! ミス・ヴァリエールもメイドもお姉さまもみんな気持ちよくって幸せそうだったのね!
 シルフィもあんな風に気持ちよくなってみたいのね! きゅいきゅい!」
102名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 23:40:53 ID:K5fTzXs4
才人は目頭を押さえてうめいた。っつーか、お前、覗いていやがったのか……。
小一時間問い詰めたい気持ちを抑えて才人は立ち上がり、ベッドに腰掛けるシルフィードに近づく。
きゅい? と見上げるシルフィードの両肩に手を乗せ、才人は語り始めた。

「いいかシルフィード? ああいうことは……その、本当に好きあった者同士でないとやっちゃいけないんだよ。
 興味本位でやるものじゃあないんだ。分かるか?」

「シルフィ、サイトのこと好きよ? きゅいきゅい!」
「いや、そういう好きじゃなくってな? その……。」
「それとも……サイトはシルフィのこと、嫌い?」
きゅいぃ、とシルフィードは潤んだ瞳で才人を見上げてきた。その仕草に才人は思わずグッときてしまう。
しかもよくよく見てみれば、シルフィードはかなり大胆な服を着ていた。胸元が大きく開いている。

才人の視線に気づいたシルフィードが嬉しそうに言う。
「あ、この服? キュルケのお部屋からちょっと借りてきたのね! シルフィ服着るの嫌いだけど、
 サイトのために頑張ったのね! きゅいきゅい!」

こ、こいつ意外と健気じゃねぇか……。流されやすい才人は、だんだんとその本領を発揮し始めた。
確かにこいつは竜だけど、今は人間の格好してるしな。それに、む、むむむ胸もでっかいし。
本人が良いってんだから、このままやっちゃっても良いんじゃないかな……?

しかし、そう考えた才人の心に桃色の髪をした少女の姿がよぎった。才人ははっとする。
そうだ、俺には愛しいご主人様がいるじゃあないか。彼女を裏切ることなんて……!

そう考えた才人は、真剣な顔でシルフィードに告げる。
「いいかシルフィード。俺はお前とそういうことをする気は無いんだ。俺はお前のこと嫌いじゃないけど、
 でもそういう対象とは見られないんだ。分かってくれ。」

真剣な態度と声で才人は言った。……しかし。
「……でもサイトのアソコはすっごく元気になってるのね! きゅいきゅい!」
そうなのである。頭では一生懸命冷静になったつもりでも、大胆な格好をした美少女を前に本能までは抑え切れなかったのである。

あ─────ッもう! 俺のバカ! 犬─────ッ!!
才人は立派に猛ってしまってクライマックスになった息子を感じながら己を罵倒した。
そして、今まで抑えてきた理性がだんだんとろけるのを感じた。
……ゴメンなさい、ご主人様。才人は犬です。駄目な犬です。色ボケ犬です。もう欲望を抑え切れません。
でも犬の一番はご主人様です。それだけは信じてください……。
103名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 23:41:52 ID:K5fTzXs4
そんなことを考えていた才人に、シルフィードがトドメを刺す。
「サイト、我慢しなくていいよ? シルフィのこと、いっぱい気持ちよくして? きゅいきゅい!」
それを聞いた瞬間、才人の理性は完全に瓦解した。
頭の中では「いーじゃん! いーじゃん! すげーじゃん!」という謎のフレーズがリフレインしている。
そして。
「シ、シルフィードーッ!!」
「きゃー!きゅいきゅい!」
才人はシルフィードを押し倒した。

「あっ……サイト……そんないきなり……。」
才人はまずシルフィードの豊かな胸にむしゃぶりついた。
シルフィードは下着を着けておらず、布地の上からでも先端の存在がはっきりと分かった。
「お前……下着を着けないなんて凄いな……。」
「……え? だ、だって下着の着け方って分からなくて……。」
きゅいい、とシルフィードは恥ずかしそうに答える。そういやこの服ってキュルケの物だっけ、汚しちゃまずいよな。
そういう所だけ妙に冷静な才人は、シルフィードの服を脱がした。
「きゅいい……。な、なんか恥ずかしい……。」
シルフィードの裸体は美しかった。
滑らかな肌。すらりと伸びた手足とほどよくくびれた腰。そして胸。桃りんごほどではないが、適度なバランスを保った上で大きく実った胸。
才人は改めて胸にむしゃぶりつく。片手で胸を揉み、片方の胸の乳首を吸い上げる。
「ひゃあんっ! 何か凄いっ! シルフィ、こんなのはじめてぇっ!!」
シルフィードは快感に身をよじらせる。その仕草に興奮した才人はシルフィードをさらに責め立てる。

首筋から二の腕、脇の下、腰へとまんべんなく愛撫を加えていく。どうせ竜に戻ればわからんだろうとキスマークもつけまくった。
「ああんっ! サイト! シルフィ気持ち良いよぉっ! もっと、もっと気持ちよくしてぇっ!!」
シルフィードは与えられ続ける快感に酔いしれていた。才人はそんな彼女の様子を伺いながら、そっと秘所に手を伸ばす。
「うおっ!? お前、凄いな……。」
シルフィードの秘所は、既に濡れ濡れであった。大洪水である。
「ふぇっ!? シ、シルフィ、お漏らししちゃったの!?」
シルフィードが自分の股間の状態に気づいて声をあげる。才人はそんな彼女がおかしくて、愛しくて、そっと口付けをした。
「……あ? サ、サイト……。」
「大丈夫、シルフィードが俺を受け入れる準備が整った証さ。」

そう言うと、才人は自らの分身をシルフィードの秘裂にあてがう。
不安な顔をみせるシルフィードに才人は小さく笑いかける。
「大丈夫、優しくするから。」
「うん……。来て……サイト。」
その言葉を聞き届けて、才人はシルフィードを貫いた。
「ぐううっ……!」
「あああっ……!」
二人は同時に声をあげる。才人はシルフィードに声をかける。
「シ、シルフィード……。大丈夫か……?」
「うん……。ちょっと苦しいけど、痛くはないのね……。」
その言葉に才人は安堵する。そういえば犬には処女膜が無いというが、ひょっとしたら竜にも無いんじゃなかろうか。
そんな事を考えながらも才人はゆっくりと動きだした。
104名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 23:42:38 ID:K5fTzXs4
「あっ! あっ! サイト凄い! 凄いよぅっ!!」
才人に突かれながらシルフィードは喘ぐ。普段の天然ぶりからは想像できないほど激しく、いやらしく乱れる。
才人は才人で必死だった。
シルフィードの膣は締め付けが強力で、さらに複数の箇所で才人を締め付ける。
流石に伝説の風韻竜なだけあって、アソコも伝説級の名器であると言えた。
しかしこちらも伝説の使い魔だ。そう簡単に轟沈してしまっては伝説の名が廃る。
才人は歯を食いしばりながら、シルフィードを責め立てた。

しかし、徐々に射精感がこみ上げてくる。
このままではマズい、と判断した才人は、シルフィードのクリトリスに手を伸ばした。
「ひ、ひゃあああっ!!」
その瞬間、シルフィードの背中は弓なりに反り、膣も急激に才人を締め付けた。
どうやらそこが急所だと判断した才人は勝負に出る。クリトリスを刺激しながら激しく腰を打ちつけ始めた。
「あああ! サイト! そ、そんなに激しくしちゃらめぇぇぇっ! シルフィ壊れちゃううううっっっ!!」
シルフィードも限界が近いらしく、才人の背中に回した手に力が込められる。そして。
「ああっ! サイト! 何かくる! こわい! こわいよぅっ!!」
「大丈夫だシルフィード! 俺がいる! 安心してイッちまえ!」
「いいの!? いいの!? シルフィイクよ!? あっ……ああ─────ッッッ!!」
一際大きい叫び声を上げた瞬間、シルフィードの体がびくん! と跳ね上がり、痙攣し始めた。それと同時に膣も激しく収縮する。
「っくううっ!?」
その刺激に耐えかねた才人も、シルフィードの中に己の欲望を吐き出した。大量に注ぎ込む。
「あっ……サイトの……凄く熱い……。」
才人の射精を受け、シルフィードはまた上り詰め、失神した。

「まったく……可愛い寝顔だな。」
才人はそう言いながら、シルフィードの髪をなでる。シルフィードは初めての性交と絶頂を経験したせいか、すやすやと寝入ってしまっている。
「けど、このままじゃあヤバいよな……。こんなとこ見つかっちまったらどうなるか……。」
才人はぶるり、と身を震わせると、シルフィードを起こそうとした。
しかし。

がちゃり、とドアが開いた。
硬直した才人とベッドですやすやと眠るシルフィードをルイズ・シェスタ・タバサ・キュルケが見つめる。
「あちゃー……。何かこれから揉めそうだから、私は部屋に戻るわね。」
キュルケはそう言うと、そそくさとその場を離れる。
残った三人は無表情のまま部屋に入り、ドアに鍵をかける。
三人からは、ドス黒いオーラが噴出している。
「いや……その……これは……。」
何とか言い訳をしようとする才人だが、上手く言葉が出てこない。
「うう…ん。」
その時、シルフィードが寝返りを打った。その拍子に布団がめくれ、裸体があらわになる。
その体にはキスマークが沢山つけられており……。

『……』

それを見た三人のオーラはさらにドス黒さと勢いを増した。そして三人は、思い思いの準備運動を開始する。
その光景を見た才人は、絶望しきった声で三人に尋ねる。
「えっと……。今日は三人だから、お仕置きは通常の三倍でしょうか……?」

『ううん。』

三人は全く同じ動作で首を振り、同じような笑みを浮かべてこう言った。

『九倍。』

この世のものとは思えない程の折檻が行なわれている部屋で、シルフィードは幸せそうに眠りながら寝言を呟いた。
「むにゃ……サイト大好き……。またシルフィードとエッチしてね……きゅいきゅい……。」

105名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 23:48:00 ID:IBXs84c7
タニアはオリキャラだったのか。気がつかなかった…
せんたいさんの電波はどこ原産なんだろう?
語るカンジの形式好きだな。
106名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 23:48:26 ID:K5fTzXs4
以上です。

52、54でせんたいさんのSSを希望した者ですが、竜姦ものは無理とのことでしたので、自分で書いてみました。

反省はしていますが、後悔はしておりません。

時間が出来たらタバサも絡めた3Pモノも書いてみたいですー。エロももっと増やして!
しかし自分は何でいつもマイナーというか異端なカップリングに走ってしまうのか……。
とにかく、自分以外のきゅいきゅいが好きな同志の存在を信じて頑張りますー。ではー。
107名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 23:52:44 ID:z/+XVdD5
>>106 GJ!

そのうち有るとは思ってたけど、三次創作か……
原作の二次創作じゃないよな。
108名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 23:56:22 ID:IBXs84c7
>>106割ってスマン。GJ!
(゚∀゚)人(゚∀゚)ナカーマ
きゅいきゅいは非エロって言った俺だけど、アリだな。
>>102の「小一時間問い詰めたい気持ちを抑えて…」の部分がキョンを想起させた。
109名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 00:04:43 ID:z0+XKxzy
もうここのスレのサイトを見ていると犬じゃなくて馬って呼んだほうがいいような気がしてきた
110名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 00:05:08 ID:25TyZ4M2
とりあえず前スレ埋めたぜ。
111名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 00:23:18 ID:Mev+F1Sq
>>106
その姿勢は気に入った!これからも頑張ってくれ。3PSSは期待してる

>>110
任務、乙。
112名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 00:39:35 ID:dwy2NGGM
>>106が電王を知っていることがわかって親近感が沸いた。
113名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 00:42:38 ID:/66gIN9m
>>106
俺はあんたのような人を待ってたぜ!!GJ!!
114無知で愚かな374:2007/02/22(木) 01:10:32 ID:1n17NEQ0
皆さん
いま現在
私の家では家族みんながぐっすり寝てます。
チャンスと言えばチャンスです。
が・・・
途中までで
焦らし、寸止めのたぐいになります。
そんな私が投下シテも良いでしょうか?
115名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 01:22:29 ID:cp338Hk/
>>114
カモン! カモン!!
116261のひと:2007/02/22(木) 01:50:58 ID:3vzC0qwc
最近にぎやかで幸せ。
>>114 あと1分ほど待ってレスが無かったら自分の分投下初めても良いでしょうか?
文面からすると打ってる途中だと思うのですがどうでしょう?

あ、あと名前、そろそろ止めませんか?


エロくないので恐縮なのですが、では暫し後に。
1171/11:2007/02/22(木) 01:52:24 ID:3vzC0qwc
 しまったな……サイトは困り果てていた。
「サイト……お話して?」
 どこか印象が幼く感じるようになったタバサに、気まぐれで地球産の童話を話したのが間違いだった。

「始めて聞く」

 それはそうだろう。
 聞いたことある方がびっくりだ。

 タバサの驚く顔が面白くて、サイトはついつい頑張った。
 うろ覚えのシンデレラは姉の数が少なかったし、
 一寸法師におじいさんは出ない。
 メーテルリンクの青い鳥に至ってはオチしか覚えていなかった。
 それでも……
「すごい……すごい、もっと……もっとお話して」
 いつも無表情だと思っていたタバサの、子供の様な笑顔にサイトは覚えている限りの話を語った。

 ……が、限界は結構直ぐに来た。
「ごめん……タバサ……ん〜、これ以上は思い出せないな」
「お話……おしまい?」
 ね、捏造するか? 一瞬だけ悩むが、話を作るのに自信の無かったサイトは諦めた。
「ごめんな……」
 タバサの残念そうな顔に、悪い事をしたかのような罪悪感がわく。
 ペットのエサを買い忘れたまま帰宅したのに、
 当のペットは『待ってました〜』と、玄関先で迎えてくれた時のような。

「……ご、ごめん……本当に、悪い」
 サイトは一切悪くないのだが、怒られるのならルイズで慣れているサイトも、
 しょんぼりする女の子には勝てなかった。

 岩よりも重い沈黙にサイトが逃げ出す寸前、
 今にも泣き出しそうな顔でサイトの足元を見ていたタバサが、勢い良く顔を上げる。
「……じゃ、じゃあ……ね」
「お、おう」
「も、もう一度……一度聞いたお話でいいから……」

 ここで喜んで了解したのが間違いの元だった。

「あのね、今のお話……もう一度」
「じゃあ……前の前のお話……ダメ?」

 実は既に俺より覚えてないか?
 サイトがそんな疑いを覚えても、話を止めようとする度に……

「……おしまい?」

 サイトの目には、へちゃりとつぶれた犬耳と、きゅーんとうなだれた尻尾が見える気がした。

「……あー、もうちょっとだけな?」
「うん♪」

 いつの間にかサイトの膝の上で『おはなし』を楽しむタバサ。
 サイトは目じりを下げながら、タバサを楽しませることに集中していたため……

 ――――三日後、ルイズがグレた。
1182/11:2007/02/22(木) 01:52:57 ID:3vzC0qwc
「ろーなってんにょよー」
「ル、ルイズ、落ち着きなさいって、昼間っからお酒なんてっ」
 仮にもガリア王からの逃避行の最中。
 モンモランシーはルイズの豪胆さに驚きながらも、同級生の深酒を何とかして止めようとしていた。
「ほら、ね? タバサこの間まで大変だったんだから……ねぇ?」
「ら、らからぁ、みっかもがまんしたじゃにゃいっ」
 
 キュルケから聞いたタバサの境遇に同情したルイズは、
『す、少しくらいなら……仕方ないわね』
 
 渋々サイトを『貸し出す』事を黙認していた。

 が、
「にゃんで、あんにゃに、べたべたするかぁぁぁ」
 我慢も限界に達しているようだった。
 サイトがタバサに構っている間、ルイズはサイトの側にいることが出来ない。
 一度一緒に話を聞こうとしたが……数分で見ているのが嫌に成った。

 そうなって来ると、ルイズがサイトといる時間が激減し、
 その不満を素直に口に出来ないルイズは、着々とストレスを溜めていた。

「あー、ほら、もうちょっとの間だけ……ね?」
「わひゃってるわぉう」
 ちっとも分かっていない様子のルイズを宥めながら、モンモランシーは溜息を吐いた。
 ルイズもタバサも大切な友達。
 モンモランシーの立場で出来ることは少ない。

 ここ最近のルイズの様子は知っているし、
 タバサだって物語のように自分を助けてくれた男の子に懐くのは当然だろう。

 別人のように笑うタバサを守りたいし、
 こんなに追い詰められたルイズは見たくない。

「わたしも人の事言えないわね……」
 モンモランシーはギーシュの気分が少しだけ分かった気がした。
 それぞれの理由があって、両方守ってあげたいのだろう。

 ……まぁ、ギーシュの浮気性と同一視するのは少し乱暴だけれども。

 ルイズの火照った顔を見ながら、モンモランシーは思索に耽る。
 多分まったく気がついていないサイトに、警告くらいはしておくか。
 おせっかいを自覚しながらも、三人に笑っていて欲しいと自分の我侭さに少し笑う。

「もんもん〜」
「なーに? ルイズ」
「はく」
 …………
「ちょっ、待ちなさいっ、こっち来なさいっ」

 一行の中で比較的常識人なため、
 この旅の間中、貧乏くじを引き続けている少女は、
 今日もまた、他人の世話に明け暮れる。
1193/11:2007/02/22(木) 01:53:38 ID:3vzC0qwc
「そーゆーわけだから、少しルイズに優しくしなさい」
 珍しく部屋の外でサイトを見つけたモンモランシーが、この時とばかりに詰め寄る。
 サイトに一言も喋らせず、一息に言いたい事を言い尽くして満足したモンモランシーに対して、
 話を聞くサイトの背中には、冷や汗が大量に流れていた。
「え……と、モンモン……あの……さ……」
「言い訳無用!! いい? タバサの相手もいいけど、ルイズを泣かさないようにね」
 二股幇助としか取れないような言葉を残して、モンモランシーが立ち去ると、
 
 ガサリと言う音共に、近くの茂みからタバサが現れた。
「……ごめんなさい」
「い、いや、タバサは悪くないって……俺が鈍いんだ」

 久々に外に出たのは、タバサとの話の途中で話題になった『鬼ごっこ』や『隠れんぼ』の為だった。
 地球に興味が無い様子のルイズと違い、サイトの話をうれしそうに聞くタバサに、
 サイトは様々なことを話し始めていた。

「……どうするかなぁ」
 サイトにとって昔の事を楽しく思い返す、思いのほか楽しい時間だったが、
 ルイズを悲しませているのなら、サイトにとっては選択の余地はなかった。

「その……タバサ……あの……」
 話を止めようとした時のタバサの様子を思い出し、サイトはぼそぼそとタバサに話しかける。
「ダメ」
 
 やっぱりダメですか。
 ルイズと、どうやって話すか悩み始めるサイトにとって、意外な言葉をタバサは続けた。
「ルイズと仲良くしなきゃ、ダメ」
「え?」
「ごめんなさい」

 責任を感じたらしいタバサが、ペコリと頭を下げると後ろもみずに走り出した。
「ちょっ……タバサ?」
「待ってて」

 色恋沙汰が苦手……そもそも上手く理解できないタバサは、頼りに成る親友に相談する。
 殺そうとしても自分よりわたしを優先した人を、
 自分を助けてくれたサイトを、
 力の及ぶ限り助けたい。

 そして、適うならば、魔法を使えない彼の杖になりたい。

 そんなタバサにとって、自分がサイトの邪魔をしてしまった事は、
 サイトやモンモランシーが思う以上にタバサを困らせていた。

「で、タバサはどうしたいの?」
 そんなの胸の内を悟っている様子の親友は、タバサの単語を連ねた様な説明で容易く状況を把握する。
 感謝しているとはいえ、心情的にはタバサの味方をしたいキュルケは、あえてタバサに意思を確認する。
 言いよどむ様ならば、丸め込んでしまうつもりだった。

「二人に笑って欲しい」
 
 サイトに惹かれている事を自覚し始めた少女の微笑みは、キュルケを黙らせるのには十分だった。
1204/11:2007/02/22(木) 01:54:10 ID:3vzC0qwc
「で、ヴァリエールの事をどれだけ知ってるの?」
 酒場の片隅で顔に向かって灯りを向けられたサイトが目を細める。
 ルイズのところに向かおうとするサイトを、キュルケが力づくでここまで引っ張って来たのだ。
「キュルケ、何の真似だよ?」
「いいから、きりきり喋りなさいっ!!」
 右手がテーブルに叩きつけられる音に、酒場中の客がサイトに視線を集中させる。

「あなたがやったのよね?」
「って、何を?」
 キュルケの射すくめる様な眼光に身を縮めるサイトを見て、キュルケはますます調子に乗った。
「あの子をあんなに女の子っぽくしたのは、だぁれ?」
「う……っ……いや……そのっ……」

 実はキュルケは憂さを晴らしたいだけだった。
 せっかく自分の得意分野で親友の役に立てると思ったのに。
 タバサの望みは、自分ではなくルイズとサイトの仲を取り持つこと。
「どーして、そうなるのよっ」
「な、何がだよっ?」
 キュルケの脈絡の掴みにくい行動に、サイトは非常に居心地が悪かった。
 店に入った時は、店中の男達の羨望の眼差しに得意に成っていたが……

 今向けられるのは好奇の視線だけだった。
 店の片隅で美人に詰め寄られる少年。

 ――どう見ても浮気の釈明中です。

 苦笑と冷やかしの視線が痛い。もっとも半分は
『なんでこんなのが、こんな美人捕まえて、しかも浮気? 何か間違えてないか?』
 そんな視線だったが。

 散々迷走した挙句に、少しだけ冷静さを取り戻したキュルケが、サイトに質問をぶつけ始めた。
「ヴァリエールの機嫌を取りたいのよね?」
「はい……」
「で、あの子の喜ぶこと何か知ってるの?」

 ……あれ?
 サイトは少し悩んだ後、真っ白になった。
 ルイズの為とか、ルイズが好きだから……
 そんな事を言いながら、自分はさっぱりルイズを喜ばせることを知らない。
 側に居るだけでルイズが喜んでくれる等と言い切る自信はサイトには無かった。

 ルイズに自分は何か返せているのだろうか? サイトはキュルケの問いに返事が出来ない自分を恥じた。
「ご、ごめんなしゃい」
「プレゼントの一つもしたことないわけ?」
「あ、それは有ります」
 すっかり小さくなったサイトは、ついつい敬語で答えてしまう。

「で、あの子は何を喜ぶの?」
「……分かりません」
「なってないわね」
「申し訳ございません」

 タバサの事を一から仕込みたい!
 キュルケが誘惑に耐えながら、サイトのダメなところを挙げていく。

 冷やかしていた周りの客が、あまりの落ち込みようにサイトに同情を始めた頃。
『ルイズの為に何でもさせていただきます』
 サイトはキュルケに絶対服従を誓っていた。
1215/11:2007/02/22(木) 01:54:53 ID:3vzC0qwc
「お願い」
 キュルケがサイトを躾ける間、タバサの方でルイズの足止めをするように。
 そう指示されたタバサは、しばらく途方に暮れた後、

「はぁーい、おねえさま、シルフィにおまかせっ」
 最悪の選択をしていた。
 何を頼まれていたのか既に忘れていそうなテンションでサイトを探し始めるシルフィードをタバサは心配そうに見つめるが、
「わたしはルイズに会えない」

 言われるまで気付かなかったとはいえ、ルイズが自分を優先してくれたのがうれしかった。
 サイトとの楽しい時間はとても大切だったから……
 それを気遣い、守ってくれたルイズにどれほど感謝すればよいのか分からない。
 そして、だからこそ……

「今……会えない」

 涙で視界が滲む。

 ルイズの優しさが痛かった。
 妬いてしまうとはいえ、サイトの側に人が居ても許せる自信が悲しかった。

「あなたになりたい」

 サイトに想われる彼女に、今会うのは辛すぎる。
 感情を押し殺した表情の下で、見えない何かが荒れ狂う。
 
 ほんの少し前まで、何が有ろうと怯まなかった少女が、
 自分の奥に芽生え始めているものに怯え、

「ごめんなさい」

 復讐に燃えていたときには決してとらなかった道を進む。
 
 胸の疼きを押さえながら、タバサはルイズから逃げていく。
1226/11:2007/02/22(木) 01:55:30 ID:3vzC0qwc
「じっかん〜、じっかん〜、時間を稼ぐのー、きゅいきゅいっ」
 シルフィードはご機嫌だった。
 タバサと合流して気がかりの無くなった彼女は、純粋に話が出来るのが楽しかった。

 風韻竜はその長寿と引き換えに出生率が低い。
 個体数が少なくとも生き延びることが出来る生命力と、生まれた子供が成竜になる割合が高いからだが、

「お話、おっはなっし、た〜のし〜の〜」

 長い時を一人で生きるのは寂しい。
 同世代の同種すら希少な彼女にとって、タバサと知り合ってからの毎日は楽園だった。
「お姉さまも楽しそうだし、シルフィもうれしいのっ。
 人の身体は窮屈だけど、こんな毎日なら別に少しくらいは我慢するのー」

 タバサの側に長く居たシルフィードは、タバサの心が癒えていくのを無意識に悟り、
 それがまた彼女の喜びになった。
 タバサの事をタバサ本人よりも気にかけている使い魔にとって、
 この一年で始めて全てがうまく行っている……
 そんな実感に溢れていた。

「あー、ギーシュさまだ、やほー」
「元気が良いな、シルフィード」
 ギーシュはシルフィードのことを知っても、『面白いじゃないか』の一言で全てを済ませていたし、
 他の者が辟易して逃げ出すシルフィードとの会話も、我慢強く付き合った。
 実は女の子と話をするのが好きなだけだが、聞き上手と言うのは得がたい資質だ。

 同じく女の子が好きなマリコルヌは、シルフィードの話に付いていけないのを誤魔化そうと頑張って喋り……
 
 早々に話し相手失格の烙印を押されていた。
 シルフィは話を聞くより話すほうが好きなのだ。

「どうしたんだい?」
「内緒〜、内緒だよ、ギーシュさま」

 ついつい喋りそうになる自分の口を、両手で可愛らしく隠すシルフィードをギーシュは深追いしなかった。
「そうか、それじゃ仕方ないね。何か出来ることはないかな?」
「ん〜〜〜、んっ? あっ、ギーシュさま、ギーシュさまっ、しつもん、しつもん、しっつもーんっ」

 シルフィードはルイズとの会話にギーシュの知恵を借りて……

「きゅい?」

 『ルイズが動かなくなるようなお話』に、不思議そうに耳を傾ける。
1237/11:2007/02/22(木) 01:56:03 ID:3vzC0qwc
「うーっ、頭痛い……」
 宿の自室で水を飲みながら、ルイズは頭痛に耐えていた。

 ひとまずタバサをゲルマニアに逃がすため、最も足が付きにくく、
 最も効率が良い方法で、ガリア国内を移動していた。

 シルフィードがバテるまで、風韻竜に出せる限りのスピードで移動し、
 手近な宿で休む。
 
 この繰り返しだった。
 
 通常の移動手段を想定している包囲網に、この方法だと掛からない上に、
 騎竜を探す役人も、まさか人間に成っているとは思わない為、全員でのんびり出来る
 役人が探しているのは、数人の少年少女と竜であって、
 保護者(キュルケとシルフィード)付きの旅行者ではないからだ。

 高速移動と人化はそれなりに疲労するらしく、シルフィードがこの広めの宿で数日の休憩を要求したため、
 彼女に負担をかけていることを自覚している一団が、しばらく休むことにしたのだが。
「のんびりしすぎたわ……」

 実際、見つかってもどうと言うことは無い。
 今のこの一団を地方の官憲程度で抑えられる筈は無いのだ。
 恐ろしいのは、虚無の使い手そのものとエルフ程度だが、
 ビダーシャルが出てきても、今回は逃げの一手が打てる。

 虚無の使い手にしても、王族である公算が高いため、こんな辺境にほいほい出てくるとは思えない。

 それでも気を緩めすぎだ。
 ルイズは気を引き締めることにする。

「よしっ」

 勢い良くベットから立ち上がり……暫し頭を抱える。
 二日酔いは辛い。

「ま、負けない……」

 よろよろと立ち上がり、コクコクと水を飲む。
 アルコールで少しだけ鬱憤を吐き出したルイズは、もうしばらくだけ我慢するか、
 それとも外聞を捨ててでもサイトに甘えるか悩む。

「……いたたたた」

 二日酔いに考え事は向かない。
 
「サイトのバカ……なんでわたしばっかりこんなに苦しいのよぅ……」
 考えるのを止めて、ぽつぽつと胸のうちを吐き出す。

「わたしにも甘えさせなさいよ……」
「タバサばっかりズルイ……」
「あんた大きい胸が好きなんじゃなかったの?」
「…………寂しい……ょぅ」

 段々小さくなる声と、段々大きく成る想い。
 膝を抱えて丸くなるルイズが、サイトに会いに行く決心をする寸前、

「ルイズ〜、ルイズ〜元気かなっ? きゅいきゅいっ」
 二日酔いには最悪の来客が訪れた。
1248/11:2007/02/22(木) 01:56:35 ID:3vzC0qwc
 にゅぉぉぉぉ、頭がキンキンするぅぅぅぅ。
 のたうつルイズを余所に、シルフィードは元気にご挨拶。

「あ、おっはようっ、ルイズ、元気かなぁ?」
「だ、黙りなさいよ……って、なんでタバサがお姉さまで、わたしはルイズなのよ」
 余計なことを言ってしまったことを、ルイズは海よりも深く後悔した。

「えー、だってだって、ルイズはルイズって感じなんだもん。
 ほらっ、ル・イ・ズって感じでしょ?」
 
 弾むように大きくなる『ル・イ・ズ』が頭に響く。

「もう、ルイズで良いから、でてってー」
「え? 本当? わーい、ルイズでいいんだ、ルイズでいいんだー、きゅいきゅい」
「にゃぁぁぁ」
 何を言ってもシルフィードの口は止まらない。

 
「あ、ルイズ、ルイズ、質問があるのっ、答えて、答えてっ」
「もー、分かったわよっ、答えるから、答えたら出て行きなさいよっ」

 この言葉を、ほんの数秒後に後悔する事になる。

「ねぇ、ルイズ、『赤ちゃんてどこから来るの?』」
「え?」
「ねぇねぇ、ルイズっ、『赤ちゃんて……』」
「っっだ、黙んなさぁぁぁいっ!」

 あまりのバカな質問に、二日酔いのことを忘れてルイズはシルフィードにたたみ掛ける。

「お、女の子がそんなこと言えるはずないじゃないっ」
「そうなの?」
「そうよっ!!」

 釈然としない表情のシルフィードは、ギーシュに聞いた話と違う。
 そう悩み始めるが、シルフィードも『赤ちゃんの作り方』に興味が出てきた。

「女の子には聞いちゃダメなの?」
「そうよっ、そんな事言える筈無いじゃない!」
 
 フムフムと頷いたシルフィードは、おもむろに立ち上がると、
「ん、わかったー、サイトに聞いてくるね」

 ――――――――――――――――――――――――
「サイトー、赤ちゃんの作り方教えてー」
「よしっ、OKだ、シルフィード!! さぁっ、おいでっ!!」
 ……妙に爽やかなサイトがシルフィードを抱きしめる様子が、一瞬でルイズの脳内で構築される。
 ――――――――――――――――――――――――

「だ、だめぇぇぇぇぇ」
「きゅい?
「そ、それくらいなら、わたしが教えるわよぉぉぉ」
1259/11:2007/02/22(木) 01:57:44 ID:3vzC0qwc
「えっと、だから……その……ね?」
「きゅい?」

 話はまったく進んでいなかったが、ルイズの様子を見たシルフィードはじっと話が始まるのを待っていた。

「あの……やっぱり無しってのは?」
 耐え切れなくなったルイズが、シルフィードに降参してみた。

「ひっ、ひどいのっ、ひどいのっ。
 シルフィ、楽しみにしてたのにっ。
 騙されたっ。シルフィ、ルイズに騙されたっ!」
 
  暴れるシルフィードの次の台詞は、ルイズの顔を真っ青にするのに十分だった。

「ルイズが赤ちゃんの作り方教えてくれるって、シルフィの事もてあそんだぁぁぁ」

 ひたすら人聞きの悪いことを絶叫しながら、部屋の外に駆け出そうとするシルフィードをルイズは命がけで取り押さえる。
「ま、待ちなさぁぁぁあああいっ、人に聞かれたら誤解されるでしょうがぁっ
 言うからっ、説明するからっ」
「ならいいの、はやく、はやく〜、きゅいきゅい」

 こいつ分かってやってないか?
 ルイズはそんな疑いを持つが、
「楽しみなの、楽しみなの、きゅいきゅい」

 シルフィードはまだ子供だった。

 世のお母さん、お父さんの苦悩をルイズはたっぷりと味わっていた。
(あぁ、ごめんなさい、ちぃねぇさま。ルイズは悪い子でした)
 幼い頃、しつこく聞いてカトレアを困らせていた事を思い出す。

「あ、そうだっ」
「きゅい?」
「そうっ、コウノトリよっ、コウノトリが運んでくるのよ」

 ありがとう、ちぃねぇさま。
 ルイズは姉に無上の感謝を……

「むー、嘘なの、ルイズはシルフィを騙そうとしているのっ」
「うっ」
「シルフィ、風韻竜ですもの、ルイズの産まれる前から空飛んでるもの。
 でもでもっ、赤ちゃん運ぶ鳥なんていないの知ってるもの」

 ……なんて厄介な。ルイズが賢いのかバカなのかわからないシルフィードをどう騙すのか考える。

「……ルイズ……嘘吐いた。
 ルイズ、シルフィの事騙そうとした」

 こ、この展開はっ、ルイズが嫌な予感に慄くと、

「ルイズが『赤ちゃんの作り方』で、シルフィを騙そうとしたっ。
 シルフィ、ルイズにおもちゃにされたぁぁぁぁ」
「ちょっ、だからそんな事喚きながら、外に向かうなぁぁぁぁっ」

 ルイズが力づくでシルフィードを取り押さえる。

「……シルフィ、『赤ちゃんの作り方』聞いただけなのに、ルイズがシルフィに馬乗りになって荒い息上げてるのっ、きゅいきゅい」
「っっっ、わ、わざとじゃないでしょうねぇぇぇぇ」
12610/11:2007/02/22(木) 01:58:17 ID:3vzC0qwc
「ふむふむー、なの」
「うぅ……お、お嫁に行けない」
 シルフィードの精神攻撃に負けたルイズは、知っている限りの知識をシルフィードに公開した。

「ん〜、でも、本当なの? きゅいきゅい」
「……本当よ」
「でも、ルイズのっ……赤ちゃんが出てくるようには見えなかったの」
「っ! わ、忘れなさいっ、忘れる約束でしょうがぁぁぁぁ」

 乱れた着衣を整えながら、ルイズはシルフィードに掴みかかる。
 正確に話しても信じようとしないシルフィードに、オンナノコまで覗かせたルイズはシルフィードの記憶を消せるものなら消したかった。
(あぁぁぁぁ、ティファニアに呪文聞いとけば良かった)

 ここに始祖の魔道書が有れば、確実に読めるだろうに。
 ビダーシャルと戦った時の百倍ほど、自分の不手際を呪っていた。

「んとんと、ルイズ」
「なによっ」
 すっかりルイズに懐いたシルフィードが新たな質問を切り出した。

「赤ちゃんていいもの?」
「ま……まあ……ね」
「何人ほしいの?」
「へ?」
「サイトの赤ちゃん欲しいの?」
「ふえっ」
「サイトと赤ちゃん作りたいのっ?」
「い、いやぁぁぁぁぁぁ」

 シルフィードの質問は止まる事は無く……

「ルイズが教えてくれないのなら、サイトに聞くねっ。
 あ、さっき見たの、サイトに教えてあげても良い? 良い?
 サイトが知らなかったら困るしっ」
「だ、だめぇぇぇぇ、わ、わたしが説明するからぁぁぁぁ」

 シルフィードの質問から逃げることすら出来なくなったルイズは、

「……も、許して……」
「きゅいきゅい」

 ルイズは精神が崩壊するまでシルフィードの質問に付き合った。
12711/11:2007/02/22(木) 01:59:03 ID:3vzC0qwc
「いいわね?」
「はっ、ルイズの望みの物を聞き出し、早急にプレゼントする所存であります」
 サイトはキュルケに連れられて、ルイズの部屋の前に来ていた。

「手伝う」
「ありがと、タバサ」
 感謝の印とばかりに髪をくしゃりと撫でるサイトを、眩しそうにタバサが見つめている。
 サイトと一緒になら……ルイズの前に立って、まずお礼を言おう。
 そう決心したタバサは今ここに居た。

「いくぜ」
 小さくノックしてから、ルイズの部屋に踏み込む。
 サイトとキュルケに隠れるようにタバサが続く。

「ルイズ……寝てるのか?」
 サイトの問いかけに答えるように、ゆらりとルイズが起き上がった。

 ――シルフィードとの問答の途中に、いつの間にか意識を失ったルイズは、
 鉛のように重く感じる体を起こした。

 ……これは……夢?
 サイトが何か言ってる……
 サイト……
 サイト

 寝惚けているルイズはサイトの顔を見ているだけで、シルフィードとの問答がリピートされていた。

 ――ルイズの様子がおかしい気がしたが、サイトは予定通り行動を進めた。
 アドリブで行動を変更できるほど、サイトは器用な少年ではない。
「い、今まで、俺ルイズの事……よく知ってるつもりだったけど……
 良く考えたら、俺ルイズの欲しい物もわからないんだ……

 こ、これから頑張るからさ、
 今日も、何かプレゼントするつもりなんだ……

 手に入るようにがんばるからっ……

 ルイズっ『欲しい物』教えてくれっ!!」

 ん――――と、空中を眺めていたルイズが、ふわりと笑って呟いた。

「赤ちゃん♪」
「「「は?」」」
 ルイズの衝撃のおねだりに、三人そろって間抜けな声を上げる。

「赤ちゃん♪ かわいーの♪」

「が、頑張るんだっけ?」
「え……と……ルイズ?」
 あまりの展開にキュルケとサイトが取り乱す。
「え……と……て、手伝う?」
 タバサも変だ。

「赤ちゃん♪ 赤ちゃん♪ 赤ちゃん♪」
「「「…………ぅ……」」」

 正気に返ったルイズが窓から飛び降りようとするまで、三人の硬直は解けなかったとか……
128名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 02:00:28 ID:3vzC0qwc
全力で書くとさらに長く取りとめがなくなりそうなのでこの辺りで。
……変な意味で纏ってしまった気もしますが。

精進しますね。ではっ
129名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 02:04:03 ID:RVZiLbW5
GJ!
こうなったら是非子作りに励む才人とルイズ、そしてお手伝いする他の面々という大乱交SSを書いて頂きたいです!!
130名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 02:07:25 ID:25TyZ4M2
ルイズカワイソウだ…きゅいきゅいが良い味出してるな。
GJ。
131無知で愚かな374:2007/02/22(木) 02:54:30 ID:1n17NEQ0
GJ!です
こう立派なSSが出ると
『無知で愚かな374』の名が光り輝き出しますよ。
やっぱり金曜か土曜にキリの良いところまで書いて投下します。
シエスタを徹底的に泣かせ、苛め、嬲りますので
>>115
どうか許して下さい!!
132名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 03:12:10 ID:9w0n1wY1
>>131
楽しみに待ってるよ!
名前もそのままでいいからいっちょぶちかましてくれ!
133名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 03:12:34 ID:9w0n1wY1
>>128
GJ!


で、子作り編は?
134名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 10:13:57 ID:N+ZhwOk1
昼前から死ぬほどワロタw
>>205氏GJ!
きゅいきゅい良い味出してるなぁ…w
135名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 10:17:38 ID:N+ZhwOk1
orz
205氏じゃないよ261氏だよ…ごめんなさい
λ......吊って来ます
136名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 03:40:57 ID:Z7cvi2m9
スレ違いを承知で言わせてくれ。
 
ツンデレDISCYABEEeeeeeeeeeeeeeeeee!!!!!
Ya―ha―っ!!!
137名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 08:25:43 ID:ghCQ25k0
1日で1レスというおまいらの統率の取れっぷりに感動した
138名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 11:51:19 ID:Rf+g8rKk
>>137 ごばく?

139名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 21:04:29 ID:ygNJtTDj
>>135>>136の間が17時間もあるとは…SS投下がないと過疎るもんだな。
多分皆投下を待ってるんだろう。俺も含めて。
140ゼロ厨:2007/02/23(金) 21:27:26 ID:BXu7dkVq
本当ですね。SS投下期待!
141名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 21:37:31 ID:VApsAPSj
ssって何?
サービスショット?
142名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 21:43:13 ID:37uXkG9j
SS
「サイト・シエスタ」の略だよ。
143名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 21:48:23 ID:VApsAPSj
>>142
了解しました。
144名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 21:50:16 ID:Mk3/ZU5M
そうかSSSだとサイトシエスタシャルロットになるわけですな
SSS!SSS!SSS!
145名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 21:54:25 ID:ygNJtTDj
SeんたいさんがSaイコーにへんたいさん

SideStoryが正答ではあるがそれを無視するのが正答。
146名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 22:22:27 ID:5Ub5CzAt
>>145
SSってSideStoryのことだったのか
オリジナルなShortStoryだと思ってたw
147名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 22:26:08 ID:ygNJtTDj
まぁ実際そっちも正解だと思うよ。
あとShort×Shortってのもあるな。
略語だし、解釈は何でもいいんだろうよ。
148名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 22:33:48 ID:VeYkfIjK
初めてSSを書いてみたんですが、投下してもいいでしょうか?
149名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 22:34:41 ID:aGPjWmRF
SEXSHIたい……っててごめんなしゃい何でもないでしゅモグラ許してくだしゃい。
150名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 22:38:11 ID:zDyd3mmm
>>148
承認!
151純愛センター:2007/02/23(金) 22:39:45 ID:cLZc4Rpf
「私はアナタが許せない」
タバサが私に言った。
「アナタはあの人に何もしない。ただ彼を縛ってるだけ…」
「使い魔なんだから当然じゃない!!」
ウソ…これはただの建て前。
「私はアナタが許せない」
ヤダ…
「アナタはあの人を縛って、戦わせ、傷つける」
ヤメテ…
「あの人はいつか、アナタを守るために死ぬかもしれない」
ヤメテッテバ…
「なのにアナタは何もあの人に与えない」
ワカッテルカラ…
「私はアナタが許せない」
シッテルカラ…
「なぜアナタだけがあの人の好意を受けられるの?」
「傷つけられても…なんでアナタが好きなの?」
「アナタはあの人に何もしない。与えない。返さない」
「だから私はアナタが嫌い」
そう言ってタバサはどこかに行った。

「どうした?ルイズ??」
サイトが私に話しかける。
(どうしてアナタがあの人の好意を受けられるの?)
「ねぇサイト…」
(アナタはどう思ってるの??)
「ん?どうした?」
「……なんでもない」
アナタはなんで私を守るの?
152純愛センター:2007/02/23(金) 22:42:15 ID:cLZc4Rpf
お久しぶりですm(_ _)m

とりあえず受験が一段落したんで投下しましたが…
やっぱり3分クッキングはダメですな…
今度はちゃんと書いて投下しますね

では…
153女王アンリエッタの優雅な一日:2007/02/23(金) 22:57:21 ID:VeYkfIjK
「はぁ……」

アンリエッタは何回目かもわからない溜め息をついた。
サイトやルイズ達が衛兵を倒し脱獄してから既に二週間が経とうとしている。アニエスにもサイト達を捕縛するように命じたが、巧く逃げられたようだった。
「はふぅ……」
「陛下、そのように溜め息ばかりついていては御身に障ります。」
アニエスはアンリエッタに呼び出されてから初めて口を開いた。呼ばれたのはいいが、アンリエッタが窓の外を見ながら溜め息ばかりしているので見るに見かねてのことだった。
実はアンリエッタの命令を守れなかったことでお咎めがあるのかと内心ヒヤヒヤしていたのだが、アンリエッタの様子を見るにそうではないようだ。
ではなんで呼び出されたのだろうか?そんなことを考えていたら
「ねぇアニエス…何か気分が紛れるようなものはないかしら?信頼していた親友も勇者も私の前からいなくなってしまって、最近夜も眠れなくて。」

アニエスは気付いた。なるほどアンリエッタはルイズ達がいなくなっても普段通り女王としての職務を果たしている。が、やはり親友がいることはアンリエッタにとって心の支えでもあったのだろう。
しかもどうやら、その親友の使い魔にも何やらありそうなのをアニエスは長いこと側にいるのでわかっていた。
「そうね、本がいいわ。アニエス、面白そうな本を探してきて頂戴」
「御意」
154女王アンリエッタの優雅な一日:2007/02/23(金) 22:58:39 ID:VeYkfIjK
というわけで本をさがす事になったアニエスだが、すでに後悔していた。
(これは難題を引き受けてしまった。陛下のことだから教養として『イーヴァルディの勇者』などの本は既に読んでいるに違いない。さてどうしたものか……)
など考えを巡らしていると
「あら、アニエスさんじゃないですか。どうしたんですか?」
「お前は確か……サイトのメイドの」
シエスタだった
「いや、本を探しているんだがな……」
シエスタは元は学院でメイドをやっていたので、流行の本を知っているのではないかと思い、相談してみることにした。もちろん”陛下のため”とは言わなかったが

「そうですか、じゃあこの本はどうですか?今、人気なんですよ」
と、ある本を渡された
「すまん、助かった」
「いえいえ〜♪あとこれ、二章がすごいんですよ。是非読んでみて下さい。」
と渡された本のタイトルは

『バタフライ伯爵夫人の優雅な一日』だった
155女王アンリエッタの優雅な一日:2007/02/23(金) 23:01:44 ID:VeYkfIjK
本を買ったアニエスは”内容を確認せずに”急いでアンリエッタのもとに向かった

「へぇ、これが今の流行りですか…」
「そのようで」
ふ〜ん、といった感じで本の表紙をまじまじと見ていたアンリエッタだったが、ふっとアニエスに本を渡すと言った
「では、読んで下さいまし。」
アンリエッタ程の身分にもなれば、本とは自分で読むものではなく、人に読んでもらうものなのだ
「え?……あ、わかりました」

と、読み始めたのはいいのだが、如何せん、内容が途中からぼかーんなわけで。アニエスも一通りの知識はあったが女王の前で読むとなると話はべつだ。
「陛下、本を変えてきます」
するとアンリエッタは今までの話で顔を真っ赤にしながら
「いえ、続けて下さい。国の様子を知るのは女王の勤めですから。わたくし女王ですから!胸も女王ですから!胸も女王ですから!」
とかもう無茶苦茶である。
「いや、しかし」
「アニエスも私のもとから去っていってしまうのですか?」
アンリエッタが顔を赤くして涙目で、しかも上目づかいに見ているのである
(泣き落としなんて何処でならったんですか!!)
と泣きそうなアニエスだったが、その後も読み続け、
「そ、そんなとこを殿方が…いやんいやん」
「そんな……むにゅっちゃうなんて…」と、とにかくぼかーんな内容にテンションが雲の上なアンリエッタと、アニエスの
「もう、今日は終わりに……」
「二章は勘弁して下さ〜い!!」という悲鳴とが止むことはなかった。



次の日アニエスが銃士隊を休んだ理由は誰も知らない。
156女王アンリエッタの優雅な一日:2007/02/23(金) 23:04:00 ID:VeYkfIjK
これで終わりです。何かネタになってしまった…orz
この後にアンリエッタ×サイトのSSを考えてたんですが需要があれば、ということで
(´∀`)ノシ
157名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 23:16:58 ID:ahLy4uxL
>>156
GJ! ていうかシエスタなにやってんだww
エロ本を人に貸すのは中学生男子だけの特権ですよ。

需要? ありまくりですよ。超ありまくり。
期待しつつ待ってます。
158名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 23:29:20 ID:5Ub5CzAt
>>156
かなりGJ!初めてなのにクオリティ高いなw
ってかアニエスはシエスタから本を「買った」のか?

>>152
長い間待っていた…君が来るのを…
あ、それと保管庫にまだ途中の作品ありましたよ
159名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 23:37:31 ID:5IuZQ1/L
>>156
GJです!アンリエッタ×サイトも需要ありまくりw
160名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 23:56:55 ID:ygNJtTDj
たわわな乳が好きな俺。
>>156GJ。需要アリ、です。
161名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 00:19:11 ID:AqNYDPiR
>>156
GJ!ハイテンションなアン様にチンコが反応しまくりだぜ!
162名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 02:18:36 ID:uZy1FH4t
>>152
おお、復帰待ってました。
あなたの作風が大好きなのでがんばってください。

やっぱり最近はルイズのサイト依存症にスポットが当たってるな。
シャナ、絢子みたいな主人公への依存度が馬鹿高いキャラがすごい好きだ。
163せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/02/24(土) 02:52:07 ID:+abDjoo7
あーのピーカラ☆ホイっが〜キラメキはじ〜める〜♪う〜っ!(エンドレス

というわけで新たな電波を得て元気全開なせんたいさんですこんばんわ。

さて君ら忘れてないか?
『聖女の日』はあと一人残りがあるんじゃぜ?

そんなわけでテファ編いっくよー
164聖女の日〜ティファニアの場合 ◆mQKcT9WQPM :2007/02/24(土) 02:53:48 ID:+abDjoo7
「おはよー、お姉ちゃん」
「あ、おはようタニア」

朝もやに煙る水場で、二人はいつものように挨拶を交わす。
ウエストウッドの村では、この二人が一番の早起きだ。
家事を一手に担うティファニアと、それを手伝うタニア。
ずいぶん前から、水場で朝一番に顔を洗うのは、この二人になっていた。
しかし。

「今日は遅刻しなかったねー?」

タニアの言葉に、ティファニアの身体がぎしっ!と音をたてて動きを止める。
顔も耳まで真っ赤になる。
そう、最近ティファニアは朝一番に水場にこないことがある。

「やややややーねタニア、この前のはたまたまよたまたま」

ぎこちない動きで水場に置いてあるコップに水を注ぎ、赤い顔でそう言うティファニア。
しかしタニアは容赦しない。

「五回続いたらたまたまって言わないんじゃなーい?」

ばしゃっ!
勢い余って、ティファニアは手にしたコップに溜まった水を自分の顔にぶちまけてしまう。

「あ、ああああああれは疲れてたからっ」
「お兄ちゃんとこで寝るようになってからだよねー?遅刻するようになったの」

ぼんっ!
タニアの指摘に、ティファニアの顔面が火を噴く。

「いやあのでもそれはえっとあのそのっ」

まるで伝承の巨人・ヘカトンケイルのように腕をあっちこっちに伸ばして、慌てて言い訳の言葉を捜すティファニアだったが、うまい言葉が見つからない。
そんな自称保護者にタニアはにやりと笑って言った。

「なんならもうちょっとゆっくりしててもいいよ?
 朝の準備はしとくからさ」
「いいっ!ちゃんと起きられるからっ!」

どちらが保護者かわからないやり取りである。
しかしティファニアの台詞はこの先、あまり守られることなく終わる。
そう遠くない未来、ウエストウッドの朝餉の準備は、結局タニアの仕事になるのである。
165205:2007/02/24(土) 02:54:19 ID:DUoBUGtB

お帰りなさい&これからよろしくお願いしますと声をかけつつ……

ちょっと個人的に相談したいことがございますので、
時間のある方は↓をご覧になって頂けるとありがたいです。

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/7927/1162204142/
166聖女の日〜ティファニアの場合 ◆mQKcT9WQPM :2007/02/24(土) 02:55:27 ID:+abDjoo7
たくさんの人数分の料理を作るのは、大変な仕事…というわけでもない。
汁物は前日に仕込んでおけばいいだけだし、サラダの類も野菜を切ればいいだけなので問題はない。
あとは、適当に切り分けたパンを各自の皿に盛り分けるだけだ。
とどのつまり、朝餉の準備はパンを切り分けることとスープを温めること、そしてサラダを盛り付けることである。
タニアはサラダを担当し、スープとパンはティファニアが担当する。

「ねえお姉ちゃん、今日はどうするの?」

サラダの野菜を細かく切り分けながら、唐突にタニアが聞いてきた。
今日?なんかあったっけ?

「今日?なんのこと?」

ティファニアは記憶を探ってみる。
誰かの誕生日?それとも何かの記念日だっけ?
どうやら思い当たっていないらしい保護者に、タニアは深いため息をつく。

「今日は『聖女の日』だよ?
 お兄ちゃんに贈り物しなくていいわけ?」

タニアの言葉に。

「あーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!?」

ティファニアは思わず叫んでしまった。
忘れてた。完全に。
当然贈り物など用意してあるはずもなく、ティファニアは慌てる。
でも。

「で、でもあれって告白してない女の子のイベントだしっ」

とりあえず言い訳してみる。
だがタニアには通じない。

「…お兄ちゃん可哀そう」
「あ」
「楽しみにしてただろうなー。『聖女の日』にお姉ちゃんから贈り物されるの〜」
「う」
「最近は、恋人同士になってからのほうが『聖女の日』は大事だっていうのに〜」
「あうあうあうあうあうあうあうあう」
「お姉ちゃん嫌われちゃうかもよ〜?」
「ど、どうしようタニアっ!?どうしよ〜〜〜〜〜??」

泣きそうな顔で、自称保護者はタニアにすがりつく。
言動だけなら、どっちが保護者か分からない。
ホントに、どーしょーもない保護者だこと…。
半分呆れて、タニアは言った。

「どうするもこうするも、今から準備して間に合う贈り物を用意するしかないんじゃない?」

タニアの指摘は的確であった。
もとよりそうするしか他に道はない。
167聖女の日〜ティファニアの場合 ◆mQKcT9WQPM :2007/02/24(土) 02:56:03 ID:+abDjoo7
「そ、そうよね…。
 うん、頑張ってみる」

とりあえず思い直し、ティファニアは贈り物を思案する。
しかし。

「考えるのはいいけどさ。
 スープ焦げるよお姉ちゃん」

冷静なタニアの突っ込みに、ティファニアは慌ててスープをかけていた火を消したのだった。
その日の朝食のスープは、ほんの少し焦げ臭かった。

結局半日考えて。
どーしよー!
思いつかないよー!
すぐに用意できるもので、サイトが喜びそうなもので、しかも贈り主書かなくても私だってわかるものなんて!
用意できるわけないじゃないのっ!
私はお昼の用意をしがてら、台所でぐるぐる回る。
すぐ準備できるものの候補って言ったら。
お料理…くらいしかない。
でもでも、料理が贈り物だって気づいてくれるかなサイトは?
…あれで結構鈍感だし…。
そうこうしていると。

「おねえちゃーん、おなかすいたあー」

エマが、台所の入り口からそう声をかけてきた。
外を見ると、日はすでに傾き始めている。
あ、まずい、お昼出さなきゃ!

「はいはい待っててね、すぐ準備するから」

私は慌ててお昼のシチューをお皿に取り分ける。
うー、こんな事してる場合じゃないのにっ!
結局お昼の後片付けが済むまで、サイトへの贈り物を考える暇は、私にはなかった。

なるほど、こっちのバレンタインみたいなものなのか。
俺は、タニアが口にした『聖女の日』の解説を、タニア自身から受けていた。

「ほーんと、なんにも知らないんだねお兄ちゃんてば」

呆れたようにタニアがそう言う。
…そりゃそうだ。俺元々こっちの世界の人間じゃないんだし。
そんなタニアに俺はいつもの言い訳をする。

「俺の故郷じゃそんなイベントなかったしなあ」

とりあえず万能の言い訳だ。
でも、今日のタニアは何か不満そうだ。

「…知らなかったらスルーするとこだったね?」

顔は笑ってるが目が笑ってない。
…まあ、知らなかったら贈り物が目の前にあっても、その贈り主を当てようなんて思いもしないわな。
まあいいや、とりあえず。

「そうだな。教えてくれてありがとな、タニア」

俺はタニアのブルネットの髪をくしゃくしゃと撫でると、薪割りの仕事に戻ることにした。
タニアはまだ何か言いたそうだったが、俺が鉈を手にして薪割りを始めると、ふてた様な顔をしてどこかに行ってしまった。
168聖女の日〜ティファニアの場合 ◆mQKcT9WQPM :2007/02/24(土) 02:57:34 ID:+abDjoo7
その夜。
才人が仕事を済ませ、部屋に戻ると。
寝室の円卓の上に、小さな紙が置いてあった。
この数ヶ月の間、才人はティファニアに、読み書きを教えてもらっていた。
ロサイスに買い物に行く際、読み書きができなくては何かと不便だからだ。

「ん?どれどれ」

そこにはこう書いてあった。

『贈り物があるから、寝ないで待ってて』

差出人の名前はないが…。

「思いっきりテファの字じゃん…」

このウエストウッドでまともに読み書きができるのは、ティファニアとタニアくらいだ。
そして、この丁寧な字は、間違いなくティファニアのもの。
字を習いたての才人でも、それくらいはわかる。
夕食の後にでも、贈り物を渡すつもりなのか。
しかしそれでは。

「…聖女の日の贈り物って、贈り主が直接渡したらたらダメなんじゃ…?」

昼間タニアに聞いた聖女の日のルールを思い出す。
…ひょっとして。
才人の頭脳は一つの可能性を導き出す。

「この手紙が、贈り物の代わり、ってイミかなぁ?」

呟きながら才人が手紙を手にしていると。
ドアをコンコンとノックする音が聞こえた。
この時間にこの部屋のドアをノックする人物は一人しかいない。
ティファニアだ。
才人はいつものようにドアを開けて、ティファニアを部屋に招き入れる。

「あ、あの、サイト」

ティファニアは料理をテーブルの上に置くと、急にもじもじし始める。
あ、そうか。
才人は聖女の日のルールを思い出す。
贈り主を当てないと、いけないんだっけ。

「この手紙、テファが?」

才人のその言葉に、それまで俯いていたティファニアは顔を上げ、笑顔になる。

「う、うん」

そして頷いた。
しかしその直後、少し申し訳なさそうな顔をして。

「でも、ごめんね。時間なくて、大した贈り物、用意できてないの」

謝った。
169聖女の日〜ティファニアの場合 ◆mQKcT9WQPM :2007/02/24(土) 02:59:12 ID:+abDjoo7
しかし才人は、そんなティファニアの様子を気にすることもなく。

「いいよ、テファが贈り物してくれるってだけで嬉しいし」

にっこりとティファニアに笑いかける。
優しいね、サイト…。
ティファニアはそんな才人の態度に、ティファニアは想い人への愛しさを募らせる。
そして二人は、いつものように夕食を採り…。

「ごちそうさま」
「お粗末様でした」

夕食が終わり、ティファニアは夕食以外に持ってきていた、陶器の小瓶を持ち出す。
ティファニアはその小瓶を持ったまま、ベッドの方へ歩いていき、そして腰掛ける。
ランプの明かりに照らされたその頬は、少し赤くなっていた。

「サイト、贈り物渡すから…こっちきて」

才人は言われるまま、ティファニアの前に立つ。
ティファニアは陶器の小瓶を両手で持ったまま、赤い頬で才人を見つめている。
…なんだろう?あの小瓶がプレゼントなんだろうか?
疑問に思う才人を尻目に、ティファニアはその小瓶の蓋を開ける。
その口から香る、甘い香り。

「これ…チョコレート?」

才人は驚いたように言う。
カカオの実を焙煎して作るチョコレートは、ハルケギニアでは高級食材だ。
日本ではポピュラーなおやつだが、栽培技術も流通経路も発達していないこの世界では、高級な食材だった。
才人はそれを、ロサイスへの何度かの買出しによって、知りえたのだ。

「これね…私が自分で作ったの…。
 ほんとは、自分でこっそり食べるつもりだったんだよ」

言って、いたずらっぽく舌をぺろりと出す。

「そんな、悪いよ…テファも楽しみにしてたんだろ?」

しかし才人の心配をよそに。
ティファニアはとんでもない行動に出た。
いきなり夜着の前をはだけ、規格外に大きな胸を晒すと。
小瓶に溜まった茶色い液体を、その白い柔肉の双球に、まんべんなくふりかけたのだ。
息を呑む才人に、ティファニアは言った。

「これ、全部、サイトが…。
 サイトが、食べて、いいから…」
170せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/02/24(土) 02:59:51 ID:+abDjoo7
ごみん「つづく」なんだわ。
恨むなら夜勤が(ry

じゃあねゆーノシ
171205:2007/02/24(土) 03:00:34 ID:DUoBUGtB
うわ、リロードし忘れorz
せんたいさん、割り込み失礼いたしました。
172名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 03:40:07 ID:MGktZRk1
も…悶える
続きみて〜
とにかくGJ
173名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 04:12:46 ID:xb5feJcv
>170
おまいは
おれを
萌えコロス気か!

続き読むまで死ねないッ
174ゼロ厨:2007/02/24(土) 04:45:43 ID:fUL5OdtS
せんたいサンもったいぶらないでくだせぇ、萌え死ぬー
175名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 11:13:30 ID:7bZHQVT7
さて、明日は前期入試なわけだが…。

続きが気になって集中できません。謝罪と賠(ry
176名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 11:58:05 ID:f8wyjMuw
せんたいさん、相変わらずGJです。

>>175
(・∀・)人(・∀・)ナカーマ
と、昨日SSを投下した奴が言ってみる……。

>>158
シエスタ「55スゥもしたんですよ。」

すいません。ミスですね。『貰った』もしくは『薦めてもらった本を本屋で買った』辺りでしょうか。


需要があるようなので頑張って書いてみます。期待せずに待ってて。
177名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 14:28:03 ID:2YeCnctp
>>175
(・∀・)人(・∀・)ナカーマ。しかし1ヶ月数学やってないorz

せんたいさんGJGJ!女体に食べ物を塗りたくるシチュはたまらんわ。
178名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 16:52:24 ID:i3JKcQbs
>>175
(・∀・)人(・∀・)ナカーマ
俺も数学ずっとやってないわ

それなのに悶々として勉強どころじゃない
せんたいさんGJ!!
179名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 18:15:05 ID:E80pbGX4
いやいやいや受験生は勉強しろよw
  _  ∩
( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
 ⊂彡
180名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 19:53:39 ID:7bZHQVT7
受験生多すぎw自分だけかと思ったらこんなに…。
よ〜し、続きが来るまで寝ないぞ。

あと俺、受験が終わったらここから卒業しようと思ってるんだ。
181名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 20:00:03 ID:/thR4I2b
>>180〜!
それ受験失敗フラグ!!
182名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 20:09:32 ID:LOqUg6cz
ふっ無理すんなよ…
お前には残してきた物があるだろ?
そういう役はオレに任せて行けよ!

もし受かったら…一緒に酒でも飲もうぜ
183名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 22:22:14 ID:2YeCnctp
俺を含め、国立前期受けるのがここに4人いるのか。
頑張ろうぜ同志よ。
184名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 22:51:38 ID:CdxBg02K
>>183
さらに俺を含めて5人だw
185名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 23:08:39 ID:/thR4I2b
つくづくせんたいさんは受験生の敵だな(´・ω・`)
186名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 23:11:46 ID:2YeCnctp
我が種子と共に知識が抜けていく気がするのは否めないわな…orz
187名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 00:58:34 ID:lFKMNTbe
おかあさんそんなお下劣なこと言う子はキライです!

ドピュッ
188284 ◆yJjGBLHXE6 :2007/02/25(日) 01:56:26 ID:Nb3TIG0V
深夜にこっそり、受験生へのプレゼンツ。
皆さん合格しますように。
189試験目前 ◆yJjGBLHXE6 :2007/02/25(日) 01:57:54 ID:Nb3TIG0V
「お〜い、ルイズ? 寝ないのか?」
「別に、いいわよ? 先に寝てて」
 ルイズは真っ暗な部屋の中、ぽつんとランプが照らしている机で必死に本をめくっていた。
「・・・つか、さっきから何やってんの?」
 才人が布団をめくり上げて、ルイズの後ろに歩み寄る。
 ルイズはペンと溜息を一緒に机に置くと、才人の方に椅子ごと振り向いた。
「明日試験があるの、結構重要な試験なんだから邪魔しないで」
「ああ、そういえばモンモンやギーシュたちが教科書めくってうんうん言ってたな」
「ああって・・・そういえば、アンタいっつも授業中寝てるわね・・・」
「まあ、聞いてても何言ってるか分かんねぇし」
 才人があはは、と頭を掻くと、そのまま机の上を覗き込んだ。
「で? これはなんの教科書なの?」
「魔法の属性の合成による現象への干渉と効果についてなんだけど・・・結構難しいのよ」
 才人は前半分を受け流しつつ、もっともらしくうんうんと頷いた。
「数学VCとか物理化学みたいなもんかな、レベルとしては・・・」
「・・・? 何か言った?」
「いやいや、こっちの話。まぁ無理しないように頑張ってな」
 そういうと、才人はさっさと布団へと戻っていく。

 ・・・ちょっとお!ご主人様が寝ないで頑張ってるってのに、さっさと寝ちゃうわけえ!!つ、つつつ、つ、使い魔の癖にっ!

・・・・・・先に寝てていいって言ったのはあなたです。
190試験目前 ◆yJjGBLHXE6 :2007/02/25(日) 01:58:57 ID:Nb3TIG0V
 ルイズは向こうを向いて布団にもぐった使い魔を見ながら肩を震わせていたが一息つくと再び机に向き直った。

 ・・・
 ・・・・・・
 ・・・・・・・・・
 ――――――――――
「・・・ん・・・あれ、あたしもしかして寝ちゃって・・・」
 慌てて顔を起こすが、まだ暗い窓に、ひとまず安堵の溜息を得る。
 と、ぱさっとルイズの肩から何かが落ちた。
「え?・・・これ、才人のパーカー・・・」
 振り向くと、さっき今でそれを着ていたはずの才人は、Tシャツ一枚で布団の上で寝息を立てていた。
「なによお・・・起きてたんなら言いなさいよっ」
ルイズはふと机に視線を落としてある程度まとまっているノートを見て、暫し考え込む。
「・・・ま、何とかなるわよね・・・」
 ポツリと独り言を落としてルイズは服を脱ぎ捨て、才人の寝ている布団へと歩を進めた。
 もぞもぞと才人の横に潜り込むと、寝ていたはずの才人がすっと目をあけた。
「おやご主人様、勉強はもう宜しいので?」
 才人がわざとらしく微笑むと、ルイズは不機嫌そうに視線をそらす。
「うるさいわね。もうこんなだし、寝不足でテストで出来なかったら嫌だし・・・」
 ぶつぶつとつぶやくルイズを見て才人は再び笑みを濃くすると、枕にされている腕を畳んで、
ルイズを引き寄せた。
「きゃっ・・・な、なな、なにすんのよっ」
 突然抱きしめられるという行為に反射的に声を上げるが、こちらを見て笑っているサイトと目が合うと、
口を閉じて才人の背中に腕を回して抱き枕のように抱きしめ返す。
「・・・あのね・・・パーカー・・・ありがと・・・」
 才人の胸の辺りから聞こえてくる声に才人は聞き返す。
「パーカー?何のこと?」
「な、何よっ白切るつもりっ」
ルイズが顔を上げると才人の顔には意地悪そうな笑みが張り付いていた。
 ルイズはそんな才人を見てうーっと唸り、頬を膨らませる。が、すぐに顔を真っ赤にして視線をそらした。
191試験目前 ◆yJjGBLHXE6 :2007/02/25(日) 02:00:11 ID:Nb3TIG0V
「ま、まぁ使い魔がご主人様に奉仕するのは当然よねっ」
「へいへい」
「でも・・・寝ていいって言ったのに起きていた忠誠心に対してはご褒美が必要よね」
 言うと、ルイズは才人が何か言おうとするために軽くあけた口に自分のそれを重ねた。
 音一つ無い空間を静かな時間がすぎていく。
 自然とにどちらからとも無く互いを求め合い、舌で互いを探っていく。
 息の続かなくなったルイズが唇を離すと二人の間に透明な橋がかかる。
「・・・っは・・・いい?これ、ご褒美なんだからね?」
「へいへい」
才人は苦い笑みを貼り付けてルイズを見て、また互いを重ねあった。
「んっ・・・はっ・・・あっ」
隙間から二人の吐息がこぼれる。
才人がゆっくりとルイズの裾から手を入れるとルイズは一瞬震えたが、
受け入れるように才人の首に手を回す。

「いっぱいは・・・ダメなんだからね・・・」



―――――――長い夜はまだ明けない―――――――

・・・ちなみに次の日
「ちょっと、ミス・ヴァリエール? 使い魔との仲がいいのは構わないけど、試験前日は無いんじゃない?」
「な、なな、ななななな、何のことかしら?ツェルプストー?」
「・・・ま、いいわ。お楽しみでテストできませんでした、なんてない様にね」
「〜〜〜〜〜っっ!!」
 テスト終了後、ルイズの部屋からは地獄の叫びが聞こえたとか聞こえないとか。
                              <おしまい>
192284 ◆yJjGBLHXE6 :2007/02/25(日) 02:01:45 ID:Nb3TIG0V
と、言うわけで皆さん受験ガンガッテ!!

テストなんてここ数年見たこともありませんがww
では、ぐっばい
193名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 02:10:44 ID:dWejo3Kf
284さんGJです。
受験生の皆さんがんばってください。
194名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 07:32:05 ID:7ML8JrSG
284さんGJ…というかありがとう!

ちょっと前期テストボコボコにしてくる。
195名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 12:26:09 ID:altnd3mi
284さんGJ!!
そしてありがとうございます
さっき試験前に読んで
テスト中妄想が止まらなくて焦ったww
196無知で愚かな374:2007/02/25(日) 14:59:34 ID:h+hIeIFp
>>284 さんGJです
ところで皆さん
受験生に捧げる様なネタじゃない上に完結していない
シエスタの駄作SSなんですけれど
そんな私がSS投下などをしてよろしいのでしょうか?
それとも来週までに完成させてから投下すべきでしょうか?
皆さんの意見を聞かせてください。
よろしくお願いします。
197名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 15:00:46 ID:JJzS1PPy
>196
とっとと投下しやがれです
遠慮はいらん
ただ、必ず完結させやがりなさいです
198無知で愚かな374:2007/02/25(日) 15:02:53 ID:h+hIeIFp
は・・・はやい・・・
じゃあ、その・・・
投下します。
ちょっと待ってて下さい。


はやいなぁ
199無知で愚かな374:2007/02/25(日) 15:05:11 ID:h+hIeIFp

 ルイズとサイトの衝撃的な光景を見てしまった次の日の朝。
その日は休日だった事もあってか、シエスタは随分と遅くに目覚めた。
 シエスタは小さな欠伸混じりの伸びをしながらも、昨日の夜のことを思い出す。
 結局あの後シエスタはどうやってここまで戻って来たのかをほとんど覚えていない。
もはや夢か現実かもはっきりしない。そんなことを考えていると
「よう、随分遅いな〜。メイドの嬢ちゃん」
サイトから預かったデルフリンガーがシエスタの思考を中断させた。
「あ・・・おはようございます。デルフさん」
とりあえず、デルフリンガーをサイトに返しに行こうと思いシエスタは身仕度を整えた。

 デルフリンガーを携えて、シエスタはルイズの部屋の前に立っていた。
昨夜の情事を覗いてしまったシエスタの手がノックをためらう。
「どうしたよ、嬢ちゃん」
「い・・・いえ、何でもないです・・・」
 意を決して、扉をノックする。しかし、部屋から返事がなかった
「サイトさん、入りますよ・・・」
扉を開けてみると、部屋には誰もいなかった。シエスタはちょっとだけ安心した。
「サイトさん達・・・・・・いませんね」
「とりあえず部屋に置いといてくれよ。どうせすぐ戻ってくるだろうし」
デルフリンガーがそう言うのでシエスタはデルフリンガーを置いて部屋を出ようとした。
そのとき
「あれ、シエスタ」
「さささ、サイトさん!!」
 丁度帰ってきたらしいサイトがシエスタの後ろに立っていた。
「お〜相棒。ただいまー」
「おかえり。ゴメンね、シエスタこんな事頼んで」
「い、いえ。大したことじゃありませんから」
 気まずくなって目をそらしたシエスタは、ルイズが居ないことに気づいた。
「あの、ミス・ヴァリエールは?」
「さっき王宮から馬車で迎えが来てさ。王都に出かけてる。それよりさ、シエスタ」
 サイトがポケットにそっと手を突っ込んだ。
「これ、シエスタのだよね」
「っ・・・・・・!!」
サイトがポケットからシエスタのハンカチを取り出して、それを広げた。
200無知で愚かな374:2007/02/25(日) 15:05:53 ID:h+hIeIFp
 夕食後の夜。
 サイトは水精霊騎士隊の連中とゼロ戦を格納した小屋にいた。
いつもならば馬鹿話をしている場所だったが、今日は珍しく騎士隊の話をしている。
 水精霊騎士隊の隊長のギーシュが本日の真面目な議題を発表した。
「諸君、我々水精霊騎士隊と銃士隊で来週から3日間、合同演習をすることになった。」
 そして、少し勿体ぶりながらこほんと咳をしてもう一言。
「なんと、女王陛下も視察に参られるとのことだ!」
「「おおーー!」」
 その一言で一気に場が沸いた。
「陛下に良いとこ見せるチャンスだ!」とか「銃士隊相手なら楽勝だよ!」とか「所詮
相手は平民だ!」等々・・・
騎士隊の全員がシュバリエ・アニエス率いる銃士隊をナメきっていた。
 サディスト・アニエスの性格を知っているサイトは、隊員達の態度に呆れて口を開いた。
「おまえら、アニエスさんを知らんからそんなことが言えんだよ。あの人結構手強いぞ」
その言葉で、沸き上がってた雰囲気が一気にしらけた。
 ギーシュが立ち上がり、不機嫌そうな顔をサイトに向けた。
「なんだね君は!せっかく盛り上がってるというのに!」
他の隊員もギーシュに続いた。
「そうだそうだ」
「こっちはメイジ、むこうは鉄砲と剣、こっちの方が有利だ」
「アニエス殿以外はみんな平民で、しかも女だ。負けやしないだろ」
――――だめだ、こいつらまるで分かってない。
サイトがそんなことを考えてたときに、隊員の誰かがそこそこ非道い提案をした。
「じゃあ、明日からの訓練は剣士であるサイトとの組み手を中心に全員で模擬戦だ!」
「なにぃーーーー!」
 抗議の声を上げようとしたサイトだが・・・・・・
「それはいいアイディアだ。素晴らしい」
「よし決定だ。明日から頑張れよ?サイト」
「頼むぞ!シュバリエ・サイト。我らが副隊長殿」
 まるで聞いて貰えなかった。
「ここ2,3日付き合い悪かったし、埋め合わせだと思って諦めろよ。サイト」
 レイナールがサイトの肩に手をのせて慰めるように言った。

「やれやれ、やっと終わったか」
 水精霊騎士隊の会議が終わり、格納小屋にサイト一人が残された。
「さてと・・・」
 サイトはゼロ戦の操縦席に向かった。風防を開けて中を覗き、笑みを浮かべる。
「お待たせシエスタ」
 そこにいたのはロープと目隠しと猿轡で自由を奪われたシエスタだった。
201無知で愚かな374:2007/02/25(日) 15:06:47 ID:h+hIeIFp
 夕食前にゼロ戦の格納小屋へ来るように言われてやってきたシエスタは、サイトに下着姿にされて、自由を奪われ、2日前から用意していた媚薬を飲まされて、ゼロ戦の中でロープで縛られていた。
「待たせてゴメンね、シエスタ」
 そう言いながらシエスタの肌に触れる。
「ッーーーーー」
媚薬が十分まわり、長時間焦らされ興奮した身体は敏感に震えた。
「ふっ・・・ふっ・・・ふっ・・・ふぅ」
 猿轡の隙間からシエスタのくぐもった吐息が漏れる。
それを眺めながらサイトはシエスタから目隠しと猿轡を剥ぎとった。
サイトの姿を見つけたシエスタは、安堵に瞳を潤わせた。
「・・・サイト・・・さん・・・」
何も言わずにサイトは縛られて下着姿のままのシエスタを抱き上げ、ゼロ戦から降ろした。
 シエスタはもうサイトが許してくれたのだと思っていた。
しかし、サイトは未だにシエスタの自由を奪っているロープを解いてやっていなかった。
 サイトは天井に付けられているフックにロープを引っかけて何かの準備をしている。
「サイトさん?」
シエスタは怖くなってサイトに呼びかけた。
「それじゃあ始めよっか」
その一言はシエスタの胸中を僅かに恐怖が支配した。
「・・・え・・・あの・・・何を・・・始めるんですか?」
シエスタの震える声に意地悪そうな笑みを浮かべてサイトは応えた。
「勿論、お仕置きの続きだよ。夜は長いんだし、たっぷり可愛がってあげるよ」
その言葉でシエスタの胸中は完全に恐怖に支配された。

 シエスタは天井から垂れ下がったロープに手足を縛られて吊されていた。
両手首は後ろ手に身体ごと縛られて、大きい乳房がいびつに変形している。
両足は閉じられないようにロープでガッチリと縛られていた。
 そんなシエスタの汗に濡れて固くなった乳首をサイトの指先が弾いた。
「ひうぅぅぅ!」
媚薬の所為ですっかり興奮した身体は快感に打ち震えた。
「すごく敏感になってるね。シエスタ」
おもしろそうにサイトが嗤った。
 そして今度はその大きめの乳房を両手でゆっくりと捏ね回してゆく。
「ふあぁ・・・サイトさん・・・やめて・・・はあぁぁ・・・」
シエスタの口から悦楽の混じった吐息が漏れる。
 乳房がサイトの手の中でグニグニと形を変える。汗に濡れた肌は手のひらに
ぴったりと吸い付いた。
「縛られてるのに感じてるなんて、シエスタってはしたない子だね?」
シエスタの耳に息が掛かるくらい位の距離でサイトはささやいた。
「そ、そんな・・・ひゃんっ!」
サイトの左手が固くなった乳首を指の腹で押し潰した。
「ここをこんなにカチカチにして」
そう言いながら右手で固くなったそこを軽くコリコリ転がす。
「や・・・はぁん・・・やめ・・・ひうぅぅぅん」
「すごくいやらしいよ、シエスタ」
そう言ってサイトはそこを一気に吸い上げた。
「はひゃあああぁぁーーーー!!」
それだけでシエスタの身体を絶頂にビクビクと震えた。
「・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
「もうイッちゃったの?シエスタ」
そんなサイトの問い掛けにシエスタは答えられず、ただ荒い息を吐き出していた。
 媚薬に汚染された頭は、ただサイトを見つめ返した。そんなシエスタにサイトはさらなる追い打ちをかける。
「夜はまだまだ長いんだ。次はもっと激しくいくよ?」
 そのセリフにシエスタは絶望に突き堕とされた。
202無知で愚かな374:2007/02/25(日) 15:10:42 ID:h+hIeIFp
まだまだ長い夜はこれから書きます。
なにか意見があれば聞きますので
お願いします。
それと
パパにPINK2chを見てた事がばれました。
もう怖いモノなしです。
私って何なんだろ・・・
203名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 15:24:40 ID:n9+5SqOC
大丈夫だ。俺なんかゼロの使い魔の同人誌パソコンで見ててトイレに行って帰って来たら
椅子にまだ10才の従兄弟が座っていたさ(泣
204205:2007/02/25(日) 15:29:22 ID:jnbos18M
 そんな流れに横入り失礼。
 雑談掲示板をご覧の方はご存知でしょうが、叩き専用のスレッドを立ててみました。
 SSの欠点を指摘してもらいたい作者の皆様、読んだSSがつまらんと思っても
 口に出さずに我慢していらっしゃる皆様は、定められたルールの範囲内でどうぞご利用ください。

 http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/7927/1172383140/l50

 次のテンプレに加えてくださるとありがたいです。

>>374
 見た目の話ですが、(・・・)ではなく三点リーダ(……)使うことと改行した後は
台詞の行以外は必ず一段下げることをお勧めします。
 今のままだとちょっと全体的にガクガクしてて微妙に読みにくい印象がありますので。
 三点リーダの方は何というか小説のお約束みたいなもんですが、こっち使ってないと
読みたくないって方も時々いますので、使っておいて損はないと思いますよ?

 親バレはいやですねえ。ここでSSなんか書いてること知られたら軽く死ねる。
 まあ俺なんかオナってるとこに兄貴が入ってきたことが(ry
205名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 15:58:58 ID:fM4DcuUd
>204
後半の指摘はここじゃなく自分で立てたスレでやってくれ

206名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 16:09:51 ID:Nb3TIG0V
>>374氏GJ
黒才人も中々・・・

よーしパパ空気読まずに書きこんじゃうぞー

今ゼロのゲームしてたんですけど、シエスタがえっらい黒い・・・
顔が変わったときなんかもう・・・ねぇ?
207名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 17:10:42 ID:em8895qw
374氏GJなのですよ〜〜。

しかしリアルタイムで読んでたら試験官が来て中断させられた……orz
お陰で国語の時間に妄想が止まらなかったよ……
208名無し@ピンキー:2007/02/25(日) 17:19:30 ID:lNEZecUl
>>202
ネットカフェに行って,投下したら?
それならばれないと思うぞ
209名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 19:13:03 ID:23sq/dHE
確かにバレないが、わざわざ金払って投下ってのもアレだな。
210せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/02/26(月) 02:00:42 ID:eGt1Dt65
ごめん遅くなっちゃった
テファ編>>164-169の続きいくよん
211聖女の日〜ティファニアの場合 ◆mQKcT9WQPM :2007/02/26(月) 02:01:29 ID:eGt1Dt65
こ。
これがホントの。
チョコパイってやつですかーーーーーーーーーーーーーーー!?
俺の視線はチョコ塗れのテファの胸に釘付けになる。
鼻息の勢いがマックスになり、俺のホームランバーがズボンが邪魔だと言わんばかりに起き上がる。
やばい限界。もう辛抱たまらん。
俺はそのまま一気にテファを押し倒

「まって、サイト」

?テファの両肩を掴んだ俺の手を、テファ自身が掴んだ。

「ちゃんと、贈り物、食べてから…ね?」

言って、恥ずかしそうに胸の下に両手を入れて、俺のほうに大きなチョコパイを差し出してきた。
すいません私がわるうございました。

「まずはそのけしからんチョコパイを成敗してからですネー!?」

あ、いかん声が。
思わず叫んだ俺を、テファが変な目で見てる。
…ヤベ。やっちゃった。
しかしテファは、くすりと笑うと。

「けしからんかどうかはわかんないけど…。
 成敗して♪」

言っていたずらっぽく舌をぺろりと出してみせる。
その仕草に、俺は即座にクライマックスに達した。

「テファーっ!」

俺はチョコ塗れのテファの胸にむしゃぶりついた。
しかし流石は胸革命。一口では収まりません。
するってえと、口に入る範囲を順番に舐め取っていくしかないわけで。
最初は理性がぶっ飛んでいきなり右のてっぺんにいっちゃったけど…。
やっぱここはアレですね。
周りから攻めるべきデスネ!
212聖女の日〜ティファニアの場合 ◆mQKcT9WQPM :2007/02/26(月) 02:02:06 ID:eGt1Dt65
な、なんでサイトっていっつもこうなの…?
私は、いつまでたっても終わらないサイトのねちっこい責めに、辟易していた。

「さ、サイトぉ…」

サイトは私の胸についたチョコを、舌で舐めたり、吸い付いて吸い取ったりして、食べてるんだけど…。
最初の一回以外、一度も、その、一番敏感なところを責めてこない…。
私はたまらなくなって、サイトの頭を捕まえて、一番感じるところに導こうとする…。
でも。
サイトはそんな私の思惑を見越してか、私の両手をがっしり握って、両手を封じてきた。

「酷いよぉ…サイト…」

涙が出てくる。
じわじわ感じさせられ続けて、私の身体はもう限界だった。
胸の先端で、乳首が千切れそうなくらいはれ上がってる。
股間はもう、お漏らししたみたいにべとべとで…。

「じらさないでよぉ…もう、つらいの…」

私は必死に訴えるけど…。

「テファ、じらされるの好きだろ?」

イヤらしい笑顔でサイトがそんなこと言ってくる。
そ、そんなことないもん…。
私は否定の言葉の代わりに、俯いて頭をふるふると振る。
そんな私の顎を、サイトが軽くつまんで上を向かせた。

「そう?いきなりするより、じっくりじらしたほうが…」

言って、両手で胸を挟み込んで、揉んでくる。
やだぁ…こんな、地味な刺激じゃやぁ…。
そしてサイトは続ける。

「スゴい逝き方してるみたいだけど?」

その台詞に、私の顔は真っ赤になる。
…た、たしかにそうだけど!
で、でもそれはじらされた反動なんだもん…。
じらされるのが好きなんじゃないもん…。
私の中で、何かがキレた。
そんな、意地悪言うんだったら…!
私は油断しきっているサイトの両腕を掴みかえして、無理やりベッドに押し倒した。

「サイトのいじわるっ!」
「えっ!?」

一瞬の早業に、サイトが驚いた顔をする。
ふんだ。もう許さないんだから!
私は膨らんだサイトの股間に目をつけると、一気にズボンを引き摺り下ろして彼を引っ張り出した。

「サイトも、じらされてみればいいのよっ!」

そして私は。
まだチョコの残っている胸の谷間で、彼を包み込んだ。
213聖女の日〜ティファニアの場合 ◆mQKcT9WQPM :2007/02/26(月) 02:02:52 ID:eGt1Dt65
うひょおおおおおおお?
こ、コレは正直たまりません!
チョコがローションの代わりになって、テファの胸の谷間を出入りする俺の息子を包み込む。
ぬるぬるとした感触と、テファの柔らかい胸の感触に、愚息は一気に頂点に…。
行かなかった。

「…おしおきなんだから」

ちょっとまってええええええええええええ!そこで止めないでえええええええ!
テファは俺の息子が限界に近いと見るや、胸の谷間を全開にして、刺激を止める。
チョコに完全にコーティングされた俺のホームランバーは、テファの前で切なそうに震えている。
う、うわ、こ、腰が勝手に動いて…。
テファの胸に吸い寄せられるううううううううう。
しかしテファは身体を引いて、ホームランバーから遠ざかる。

「少しは身をもって反省しなさい!」

半眼でそんなこと言ってくる。
イヤちょっと待ってマジでツラいんですけどこれっ!
か、かと言って自分でコスるわけにもいかないしっ!
しょ、しょうがないここは…。

「ご、ごめんテファ!もうしないから!じらしたりしないからっ!」

情けないけど、謝るしかない。

「ホントにぃ?」

テファは俺の脚の間から、不信の視線を向けてくる。
…うっわ俺信用されてねー。

「ホント、ホントだからっ!」

…ちゃんと逝かせてください。マジつらいっす。

「…しょうがないなあ」

テファはそう言って、にっこり笑うと。
また胸の谷間で、いまかいまかと待ち構える俺のホームランバーを包み込んだ。
おおう…なんか一旦間を置かれると…。
さらにキモチイイですネ!
そして、テファはいつものように俺の愚息を胸の谷間でしごきはじめる。

「くぅっ…テファっ…」

そして俺はすぐに限界を迎え…。
なかった。
俺の限界を悟ったテファは、またしても俺のブラックバスをキャッチ&リリースしやがったのだ。

「て、テファぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁ」
「…おしおきですっ」

結局、テファの『お仕置き』は、4回ほど続いた。
…情けないことに、4回目のお仕置きで、俺は空中で逝ってしまったのだった。
214聖女の日〜ティファニアの場合 ◆mQKcT9WQPM :2007/02/26(月) 02:03:32 ID:eGt1Dt65
「たーしーかーに、じらしたほうがスゴいのは認めますっ」
「ふぁい」

行為のあと。
ベッドの上で、裸のまま、珍しく才人はティファニアに叱られていた。
あのあと、才人はさんざん焦らされた後、特濃のミルクチョコをティファニアの中にぶちまけたのだった。
そして今、才人はいままでの事をさんざんティファニアに叱られているのである。

「でも、焦らされるのはすっごいつらいの。わかる?」
「わ、わかりましたぁ…」

それはもう身をもって思い知らされた。
自分がティファニアにどんなことをしてきたのか、才人は理解したのだった。

「今度から、『焦らさないで』って言ったらじらしちゃダメよ?」

まるで出来の悪い生徒をしかる女教師のように、ティファニアは才人をしかりつけた。

「…でも、言わなかったときは焦らしていいんだよな?」

才人はそんなティファニアの言葉尻を捕らえる。
ティファニアは一瞬考えた後、赤くなりながら応えた。

「…いいけど…」

ちょ、ちょっとは、ほんのちょっとは焦らされるの好きだし…。
そんなことを考えながら、ティファニアは目の前で無闇に頷いている恋人を見つめる。
そして思い出した。
もう一つ、贈り物があったことを。

「…あのね、サイト。
 もう一つ、贈り物があるの」

ティファニアは優しい声でそう言った。
その言葉に、才人は驚いた顔をする。
この上何をプレゼントしてくれるというのだろう。
ティファニアは、そっと下腹部に手を沿えると、言った。

「あのね。
 今月、女の子の日が来てないの」

それはつまり。
種の入っていない卵が、排出されていないという意味で。

「え?それってテファ…」

驚く才人に、ティファニアは続ける。

「…名前、どうしよっか?」

母親の優しい笑顔を湛えるティファニアを、才人は優しく抱きしめたのだった。
215聖女の日〜ティファニアの場合 ◆mQKcT9WQPM :2007/02/26(月) 02:04:38 ID:eGt1Dt65

そこは、才人が薪割りをしている場所だった。
タニアはそこで、星空を見上げて、手にした毛糸の手袋を広げていた。
それは、ウエストウッドの村で、一番大きな手の持ち主に合うように編まれたものだった。

「ま、最初の『聖女の日』はうまくいかないっていうのが普通みたいだしね」

そう言ってタニアは、空を見上げたまま、その手袋を才人が普段薪を割っている切り株の上に置いた。

「ほんと、貧乏籤よね、私ってば」

言いながら、空を見上げたまま、家のほうへ歩いていく。

「そろそろ寝ようかな。
 …明日早起きしないと、テファお姉ちゃん完全に遅刻だろうし」

空を見上げたまま、タニアはそう呟いた。〜fin
216せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/02/26(月) 02:06:18 ID:eGt1Dt65
フーオワタオワタ
ほんとは日付変わる前に投下したかったんだけど。
ほんとに遅れてすんまそん。

そして来月の夜勤は7回。マジオワットルorz
そういうわけでねますーノシ
217名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 02:17:44 ID:2yyvKh7O
一番槍GJ

次は一番冒頭で話題振ったルイズさんの出番ですね。
え?3人だけ?そんな殺生な。
218名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 02:27:55 ID:5zxUcZ/X
>>216
く・・・これはへんたいさんの姿をした神だ!ラリーバードもそう言ってる!
GJGJGJ!!!
2199-669『チクトンネ街の女王』:2007/02/26(月) 02:59:09 ID:5zxUcZ/X
週一ペースで投下する、とか言いつつ全然書けてません。
とりあえず書き進んだ分を投下します。神なへんたいさんの後でハズカチイけど、どうかご笑覧ください。


【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合11
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1169642847/n360-364
の続きー
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 風が止んで、スカートがまくれるという恐れは無くなった。
 アンリエッタの腰の裏側あたりを撫でていた妖しいざわめきも薄くなった。
 ふくよかな胸の内側で暴れていた動悸も「今にも破裂しそうな速さ」から「息苦しい」
程度に若干遅くなる。
 震えていた膝に力が戻ったアンリエッタはほっと息をつき、また歩き始める。

 それでも、浅い一呼吸のたびに、このはしたない格好をさせられている女王さまの
胸の高まりはいや増すばかりだ。
 露出度の高い格好で歩かされている女王陛下の胸のなかに、少しづつ黒い疼きが
高まっていく。
 相変わらず色街を歩く男たちの視線に晒されていたからだ。

――見られてますっ……
――あんな……野卑な……イヤらしい目で、見られてます……
 街の酔漢たちが、アンリエッタのむき出しの太ももを見ている。
 すれ違う男たちが、セーラー服の胸元を突き上げる膨らみにじろじろと視線を投げかける。
 その視線をアンリエッタは痛いほど感じてしまう。

 いやらしい視線。品定めするような、ケダモノの目の色。
 そんなものを思い切り浴びてしまうと、アンリエッタの背筋には恐怖が走る。
 今まで感じたことのない、生き物としての恐怖。
 生まれてはじめて感じる、心細い感覚。
 ずっと守られてきていた王族の美少女にとって、その感覚は言ってみれば
「純粋なナマの恐怖」だった。
 狼の群れに放り込まれた羊のように、アンリエッタはその野獣どもの注意を惹かないよう
ゆっくりと歩くほかなかった。……もちろん、そんな美少女を見逃すほどこの色街の群集は
甘くはない。
 遠巻きにアンリエッタを追うように何人かの男たちが後をつけていく。

 下着をつけていないおっぱいが恥ずかしすぎる。
 何も履いていないスカートの中が頼りなさすぎて怖い。

 そんな姿の美少女を、遠巻きに視姦しながら狼どもはこの美少女に近づいてくる。

――怖い
――怖い…
――怖いです……サイトさん……サイトさん…

 恐ろしさにふるふるという震えが止まらないアンリエッタ。
 しかし、アンリエッタが震えているのは恐怖だけではなかった。
 その恐怖の中にアンリエッタはどこか妖しい、黒い疼きのようなものを感じてしまう。

 汚い男たちの視線が自分の胸元にぶつけられると、その胸の膨らみの中に甘痒い熱が
生まれてきてしまう。
 野卑な酔漢どもに足元から舐め上げるようにじろじろと眺められるたびに、
何も履いていないスカートの内側で何か熱い液体を感じてしまう。

 こんな下賎な街中で、こんなイヤらしい格好をして、下卑た視線を浴びているという事実。
その事実は、アンリエッタの腰の裏側辺りにぐるぐるとした熱の渦のようなものを発生させる。
2209-669『チクトンネ街の女王』:2007/02/26(月) 03:01:03 ID:5zxUcZ/X
 すれ違う男たちが、自分の胸の頂を見ているような気がする。
 固く尖った乳首を見透かされているような感じが息苦しさを増していく。

 好色な目が、ミニスカートの布を透かして自分の恥ずかしい陰部を見つめているような気がして。 
アンリエッタの心の中に、まるで全裸でいるような感覚を生み出してしまう。

 いまや紺色のミニスカートの下では、恥ずかしい雫がアンリエッタの女の子の部分を
濡らしている。
 ひく、ひく、と収縮する媚粘膜がとろりと液をこぼしながら、そこに強い一撃を待ち望んでしまっている。
男の剥き身の衝撃を受け入れる準備ができてしまっている。

 そんな状態でアンリエッタは熱に浮かされたように、全身をブルブルと震わせながら
ゆっくりと歩を進める。
 一歩、また一歩と足を動かすたびに、狭いセーラー服の中ではアンリエッタの柔らかい乳肉が
ぷるん、と揺れてしまう。
 そしてその鋭敏な薄桜色の乳首が、セーラー服の裏側に擦れてしまう。
 アンリエッタは思わず漏れそうになる甘い声を必死にこらえる。

 足の裏側からじわじわと上ってくる、暗くて妖しい快感。
 ストラップのついた黒い革靴の底は、地面についているのかどうか曖昧になっていく。
 胸の中でアンリエッタの心臓が暴れている。そしてその鼓動は全身に伝わり、
スカートの内側に熱を生じさせていく。
 擦りあわせるような内腿の一番奥に、どうしようもない熱い衝動を生んでいく。

――熱い
――熱いです…サイトさん…み、見てて…くださってますか?

 破廉恥な格好で街中に晒されている惨めな自分の姿を思い浮かべながら、
アンリエッタは胸の中で叫んでいた。

――罰。
――これは罰なのです。
――女王として、多くの兵を死なせてしまったことへの罰なのです。
――わたくしは、罪深い女なのです。

――そんな女が、普通にサイトさんに愛されて良いわけがないのです。
――だから。そんな罪深い女に、サイトさんは罰を与えてくださるのです。

――慈悲深い、優しい、神様みたいな、素晴らしいサイトさん……
――そんなサイトさんは、私を罰して、私の罪を贖ってくださっているのです……
――ただの女のアンとして、わたくしを……愛してくださる……世界でただ一人の、素敵なひと……
 そんな内なる声を胸の中に抱きながら、歩を進めるアンリエッタ。
 全身の皮膚から分泌される汗がじっとりと身体にまとわりつく。

 通りを吹き渡る風に、肌寒さを感じる。アンリエッタの汗で塗れた身体は、
――汗……こんなに……汗、かいて…しまったら…
 アンリエッタは身体の底が抜けてしまったような恐怖とともに、自分のセーラー服の
胸元に目をやる。
 うっすらと汗を吸収したセーラー服の上衣は、透明感を増したような気がする。
 木綿の白の中に、自分の興奮して上気している肌色が透けて見えるような気がしてならない。
 固くしこりきった乳首の色が、どう見ても汗に塗れたセーラー服の白の中に
浮き出てしまっている。
2219-669『チクトンネ街の女王』:2007/02/26(月) 03:01:32 ID:5zxUcZ/X
 その瞬間、アンリエッタの胸の中に激しい恐怖が渦巻く。
――こ、こんな……裸みたいな、胸を……み、みられ、見られて……見られて、しまいます……
サイトさん……サイトさん……アンを……アンを、お助けください……! サイトさん……

 胸肌を見られてしまうという恐怖。
 固く尖った乳首を見られてしまうという怖さ。

 しかし、その恐怖の中に妖しい快楽の欠片が篭っていることに
アンリエッタは自分自身気づいていない。


―――――――――――――――――――――――――
今日はここまでです。続きを近いうちに投下できるようガンガリまつ。
222名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 04:23:05 ID:drzksQ/i
>>221
久しぶりの本格エロなので期待してるぜw

あと前partの参照とか次回投下告知はSSと一緒にするより別個に書いた方が
良いと思われ
223 ◆manko/yek. :2007/02/26(月) 09:45:39 ID:qAumnfyn
>>221
ヤラシイーー
GJ!!!

今夜、物語を投下する。
224名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 09:46:08 ID:vwccutaR
>>221
gj!!

職人さん増えてきて嬉しいな。
manko氏の降臨はまだか?
225 ◆manko/yek. :2007/02/26(月) 09:48:02 ID:qAumnfyn
おーい、志村〜後ろ、後ろ〜
226名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 09:50:54 ID:dHJXRavj
227名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 09:53:21 ID:vwccutaR
>>225
はわわわっすいませ〜んww
裸で待ってます。
228 ◆manko/yek. :2007/02/26(月) 10:04:02 ID:qAumnfyn
意外と人がいるみたいなので……

投下してみようかな。
裸で待ってる人いるしw
229サイトの変身 ◆manko/yek. :2007/02/26(月) 10:06:04 ID:qAumnfyn
 騎士隊の訓練を見てルイズが溜め息をつく。
「どうしたの?溜め息なんかついて」
 モンモランシーは元気のないルイズに声をかける。
「次の虚無の曜日にサイトを一日貸すってシエスタと約束しちゃったのよ」
 ルイズはモンモランシーにすべて話した。
「で、サイトはなんて言ってるの?」
「何にも言ってないわ」
 モンモランシーは少し考え、うん、使えるかも、と一人で頷く。
「サイトにこれを飲ませて」
 モンモランシーの手には赤い液体の入った小瓶があった。
「男の人がおとなしくなる薬、ギーシュに飲ませようと思ったけど、あなたにあげる」
 モンモランシーの薬を受け取り、ルイズはありがとうと礼を言う。
 ――その夜、怖い顔をしたルイズが赤い液体の入った小瓶を突きつけて才人に詰め寄る。
「犬ッ、次の虚無の曜日は誰と過ごすのかはっきりしなさい」
「……シエスタと約束してきたけど?」
 ルイズの蹴りが才人の股間を襲った。
「一応聞いてあげるわ、シエスタと何をするの?犬」
「し、芝居の練習です、ご主人様。ところでその小瓶はなんでしょうか?」
「おとなしくなる薬よ。」
「ご主人様が飲むんでしょうか?」
 ルイズは満面の笑みで股間を踏み潰す。
「そんなわけないでしょう?薬飲む前に死んどく?」
 才人は逃げようとするがルイズに踏み潰されて動けない。
「飲め」
 ルイズは才人の口の中に赤い液体を無理やり流し込んだ。
 才人は目を白黒させて咳き込むが、体に変化はなかった。
 才人はおとなしくなる所か、ますます落ち着かなくなっていった。
「薬、本当に効いてないの?」
「見りゃ分かるだろうがっ、あんなもん効かねえ……え?」
 才人の体の中からどくんと何かがこみ上げる。
「あ……え?」
 才人の服が膨らむ。
「ルイズッなんだよ、これはっ」
 才人の腕がほっそりとしなやかになり、胸が たゆんと揺れた。
「し、知らないわよッモンモランシーはおとなしくなる薬だって……」
 才人の腰のラインがくびれ始め、お尻から足のラインが変わってゆく。
「サイト?」
「……」
 才人は慌てて鏡を見た。
「うああああああ」
 才人は顔も体も声も女の子になっていた。
「俺…女になっちまったよ!!」
 鏡の前には健康的でボーイッシュな女の子が ふわりと黒髪を揺らしていた。
230名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 10:06:15 ID:dHJXRavj
カモーン
231サイトの変身 ◆manko/yek. :2007/02/26(月) 10:07:03 ID:qAumnfyn
 才人が服を捲ると たゆんたゆんと胸を揺らす女の子が鏡に映る。
「ええええええ?」
 おそるおそるスボンを下ろすと、あるべきモノはどこにもなく、黒い茂みだけが ふさふさと頼りなさそうにくっついていた。
「うそだろ? おいっ!!」
 ルイズが気まずそうな顔で才人を見る。
「サイト……大丈夫?」
 鏡の前に立つ才人はルイズの目から見ても女の子だった。
「ルイズ……」
 才人は涙目になっていた。
「モ、モンモランシーを呼んでくるから」
 ルイズが部屋を出た後、才人はそっと股間に手を伸ばして確認してみた。
「うひゃっ」
 決定的なモノが手に触れた。
オンナノコの証だった。
「気持ち悪い……」
 自分の手から伝わる感触はナメクジの大群を触ったように むにゅむにゅしていた。
「なんて格好してんのよ」
 モンモランシーが入ってきた。
「モ、モンモンッ!! 今すぐ元に戻せ」
 才人はまるだしのままモンモランシーに詰め寄る。
「とにかく服をちゃんと着なさい。薬がちょっと効きすぎただけだから」
「おとなしくなる薬じゃなかったのかよっ」
「……」
「正直に言え、臭い飯喰いたいか?モンモン」
 モンモランシーは逃げようと扉に目をやるとルイズが扉の前で杖を持っていた。
「うぅ…わかったわよっ正直に言えばいいんでしょッ正直に言えばっ」
 モンモランシーはまるだしの才人に気圧されてがっくり肩を落とす。
「あの薬は体を騙す薬よ。男だったら女に、女だったら男に……」
「元に戻す薬はないの?」
 ルイズが心配そうに聞く。
 モンモランシーは首を降って無いわと返す。
「薬で騙しているだけだから自然に治るはずよ」
 才人は鏡に映ったボーイッシュな女の子を見てがっくりと肩を落として溜め息をつく。
「そのうちって……いつだよ」
 鏡の前でいろんな角度から自分を見ているとルイズが才人を睨む。
「な、なに?」
 ルイズは才人の体を上から下まで睨みつけてから才人の胸をガシッと掴む。
「何よこれ」
 才人は胸から伝わる未知の感触に ひゃうと声をあげる。
「……胸」
 ルイズの目つきが鋭くなり、胸を掴む力が強くなる。
「いてて……痛てぇよッ」
「不公平じゃないのッ薬で騙されているからってはしゃぎすぎよ」
「いや、はしゃいでなんか……」
「犬のくせになんであたしより胸が大きいのよッ」
232サイトの変身 ◆manko/yek. :2007/02/26(月) 10:07:50 ID:qAumnfyn
 才人はルイズの胸と自分の胸を交互に見た。ルイズの平原は服の上からでも平原で才人のたゆんたゆんは服の上からでもたゆんたゆんだった。
 胸って面白いなと思いながらルイズの平原をじっと見つめていると、ルイズの手が才人のお尻をつねりあげた。
「あ、あんた今どこ見て笑ったのよッ」
 痛みで飛び上がるたびに才人の胸が揺れるので更にルイズはつねりあげる手に力を込めた。
「笑ってなんかいません、ご主人様、ぬれぎぬです」
 ルイズが凄い形相で才人の胸を睨みつけているとモンモランシーが間に入ってルイズをなだめた。
「ケンカしてる場合じゃないでしょう、解除薬が出来る前に元に戻ると思うけど、それまで大人しくしてくれなきゃ戻るものも戻らなくなるわよ?」
 戻らなくなるという言葉で二人の動きが止まった。
「冗談よ、そんなに強い薬じゃないからすぐに戻るはずよ」
 二人がほっと肩をなでおろしている隙にモンモランシーは逃げるように部屋を出ていった。
「……明日からどうしよ、騎士隊の訓練とか……」
 才人はデルフリンガーを掴み、持ち上げようとしてよろけた。
「あぶねぇよ、相棒、そんな細っこい腕で剣を振るなんて自殺行為だぜ?」
「やってみなきゃわかんねぇだろ」
 デルフリンガーをなんとか上段に構え、いつも訓練の時に振っているように、えいっと振り下ろす。
 バキッと大きな音を立てて床に穴が開いた。
「気持ちはわかるがね、足を斬る前にやめときな。今の相棒はメイドの娘ッ子よりも非力だと思うぜ?」
「……」
 細い腕と穴の開いた床が才人につらい現実を突きつける。
『このままではルイズを守れない』
 両手を広げてみればデルフリンガーを振り下ろした衝撃で手が痺れたままになっている。
『左手が光っても弱いままに……なってる?』
 才人は女になったことよりも弱くなってルイズを守れない自分に絶望していた。
「サイト」
「な、なに」
「モンモランシーが解除薬を作るまでボロ剣は持っちゃだめ。」
「なんでだよっデルフを振れなきゃお前を守れないだろっ」
「あたしを守る前にケガするわよ? とにかく、しばらくおとなしくしていること。わかった?」
「……」
「サイトッ!」
 返事もせずに無言のまま才人は部屋を出ていった。
233サイトの変身 ◆manko/yek. :2007/02/26(月) 10:08:41 ID:qAumnfyn
 ヴェストリ広場で才人は剣を振る。ショートソードなら振ることができるかもと思い突きや斬りを試みるが、振るだけでバランスを崩す有り様になおさらつらくなるだけだった。
「あれぇ? サイトじゃないか?」
マリコルヌがふらふらと近づいてきた。
「よう、マリコルヌ」
マリコルヌは酔っ払っているらしく、才人が女になったいきさつを黙って聞いてくれた。
「……なるほど、サイトは今は女ってことはわかった」
 マリコルヌの酔って濁った目が才人の体を舐めるように見つめ始めた。
「サイト」
「な、なんだよっ気持ち悪い目でみるなっ」
「やらないか?」
「あほか」
 酔っ払い相手に相談してしまった自分の馬鹿馬鹿しさに嫌気がさして才人は部屋に帰るべく立ち上がると、マリコルヌがぐいっと腕を引っ張った。
「いてぇな、なにすんだよ!!」
「なぁ、サイト……ボクは本気なんだよ?」
 酒臭いマリコルヌの息が鼻と耳を犯す。
「俺は男だっての」
「じゃあこれはなんだい?」
 マリコルヌの手が才人の胸を揉みしだき、おぞましい感触が胸に広がる。
「サイトッああっサイトッ……もう、ガマンデキナイ」
 マリコルヌが才人を押し倒し、才人の首筋にマリコルヌの鼻息と涎が べたりとかかる。
 マリコルヌの腕を払い退ける為に力いっぱい腕を動かそうにもマリコルヌの腕はびくりとも動かなかった。
 体をずらして逃げようしたがマリコルヌの重さに息ができなくなり、疲労感だけが才人を襲った。
 マリコルヌの股間が才人にぐいぐい押しつけられ、首筋にはふがふがと不快な鼻息がかかる。
 マリコルヌの腕一本どけられない無力感が水面に広がる黒い油のように才人を支配する。
 力が抜けてもう駄目かもと、思い始めた時、マリコルヌの体が水に包まれた。
「な、なな、息がッッがばごぼっ」
「だからしばらくおとなしくしていることって言ったのに」
 モンモランシーが杖を持って側にいた。
「ボロ剣が振れなかったからってなによっ女だろうが男だろうがサイトはサイトでしょッ」
 ルイズが杖を振ると爆発と共に水に包まれたマリコルヌの体がヴェストリ広場の端に吹き飛んだ。
「ルイズ……」
「か、体、治してあげるわよ」
 なぜかルイズは頬を赤らめている。
「へ?」
「な、治してあげるから部屋に帰りましょっていったのよッバカ犬ッ」
234サイトの変身 ◆manko/yek. :2007/02/26(月) 10:10:55 ID:qAumnfyn
 怒鳴られた理由が分からないまま才人はルイズの後を追う。
 部屋につくとルイズがモンモランシーに自分が説明するといって帰らせた。
「サイト、こっちきて座りなさい」
 ルイズの命令に従いベッドに座る。
「今すぐ治す方法を説明するわ」
 ルイズの顔がなぜか赤い。
「……」
「な、なに」
「やっぱり言えない」
 ルイズはぷいっと顔を背けてしまった。
「……もしかして、恥ずかしいこと?」
 ルイズは顔を背けたまま頷いた。
「脱ぐとか?」
「どっちでもいい」
「触るとか?」
 ルイズが頷く。
「今すぐ治るの?」
 ルイズがまた頷く。
「と、とと、とにかく使い魔の体を治すのは、ご、ご主人様のぎ、義務だから……義務なんだからおとなしく星になりなさいよね」
「ええぇ? 星?」
 真っ赤になったルイズが才人を睨む。
 ルイズの迫力に気圧されて才人は毛布の中で服を脱いだ。
 才人が毛布から恥ずかしそうに顔を出して視線で抗議する。
「あんた一生このままでもいいの?」
「いや、よくないけどさ……」
「じゃあ、つべこべ言わずに横になりなさい。あたしも脱げば恥ずかしくないでしょう?」
「……うん」
 横になった才人の体にルイズの手が伸びる。
「わひゃっ」
「へ、変な声出さないでよッ」
「い、いま、電気が走ったみたいに……はひゃっっ」
「お、女の子のカラダはそういうふうにできてるのっ、だから我慢しなさいっ」
 ルイズの手が肩、腕、脇腹、腰を軽く撫でると才人の体も一つ一つ反応した。
 ルイズの手が才人の胸をそっと包み、やさしく揺らす。
「ま、まってルイズ、胸はやめてくれ、変な声とか出ちゃうし……何だか恥ずかしいし」
「は、恥ずかしくても我慢しなさいっ」
 ルイズの手が胸の先端をやわやわと撫でる。才人は毛布を噛み締めて声を出さないようにして耐える。
 しばらく胸を揉んでいた手が下に降りると毛布を噛み締める才人が んうぅと呻き声をあげる。
 ルイズの指先が才人のオンナノコの証に触れていた。
「んんッ」
 毛布を噛み締めて、びくんと跳ねる才人のカラダは抑え切れない声を絞りだし、ルイズの指先が刻む快感を受け入れる。
 才人の呼吸が少しづつ荒くなるのを察したルイズは指先をクレバスの形をなぞるように滑り込ませた。
「ちょ、ちょっとまってくれ……んっ……ルイズッ」
「なによ」
235サイトの変身 ◆manko/yek. :2007/02/26(月) 10:13:39 ID:qAumnfyn
「何だか……怖くなってきた」
「大丈夫、死んだりしないから」
 ルイズの唇が才人の唇を塞ぎ、才人の恐怖心をとる。
 唇を重ねたまま指先は小突起にビブラートを刻むと才人の吐息が唇から漏れ始る。 たまらずルイズを抱きしめるとルイズの指先はオンナノコの証の中に滑り込みスタッカートを刻む。
「あッッ」
 いくら抑えようとしても次々と出ていく嬌声は更に大きくなり、這いまわる指先にキモチイイトコロを教える。
「ッッ……ルイズ」
 ルイズを抱きしめる腕が震えて、腰が浮きあがる。
「大丈夫よサイト」
 才人の限界を感じとったルイズの指先はオンナノコの証を強く擦りあげ、唇は才人の首筋を吸って才人を逃がさないように追い詰める。
「ルイ……んッああああッ」
 のけぞった才人にとどめのビブラートを刻むとシーツをぎゅっと握り締めてオンナノコの瞬間を迎えた。
 ルイズの指先がオンナノコの瞬間が終わったことを確認すると、才人の腰も糸が切れたように とさりと落ちた。
 耐えきれず気絶した才人から指を抜くとオンナノコの成分が とろりと出て光の道を作り、やすらぎの時間を二人に与えていた。
 ――しばらくして才人が目覚めるとルイズは顔を真っ赤にして才人を見つめていた。
「気が付いた? 気分はどう?」
「なんだかだるい」
 才人が起き上がろうとするとルイズが毛布を引っ張って才人を止めた。
「な、なに?」
「起きちゃだめ」
 どうして? と聞こうと体を向けるとルイズは更に真っ赤になった。
「こ、こっち向かないで」
 才人はやっと理解できた。才人の体はもとに戻り、しかも裸だった。隣のルイズも毛布の下は裸で、一枚の毛布を二人でくるまっていた。
 裸の男女が一枚の毛布にくるまっている状況に二人は動くことができないでいた。「え……と、ルイズ」
「な、なぁに?」
「ありがとう、体を元に戻してくれて…それと…ごめん」
「なんでサイトが謝るのよ」
「いや、俺なんかと…するのはつらかったと思うし…何より、好きでもない奴とこんなことするのはルイズも嫌だったと思うし……」
 しばらく黙っていたルイズが赤くなった顔を毛布で半分隠して才人を見ないで答える。
「サイトのこと嫌いなんて思ったことないわよ」
 才人も顔を毛布で半分隠して天井を見つめて答える。
236サイトの変身 ◆manko/yek. :2007/02/26(月) 10:15:15 ID:qAumnfyn
「俺はルイズに好きって言ったことあるけど、ルイズから好きって言われたことはない。だからルイズは俺のこと好きじゃないのかなって思ってたんだけどな」
「……」
 二人とも顔を半分隠したまま黙っている時間がしばらく続き、妙な空気に耐えられなかったルイズがもそりと動き才人に顔だけ向ける。
「気にしてたの?」
 才人は天井を見つめたまま、こくりと頷く。
「サイトのことは好き……なんだけどね、好きって言ったらあんたがもとの世界に戻る時にその言葉が足枷になる気がして言えなかっただけよ」
「……ルイズ」
「な、なによっ」
「大好き」
 毛布の中で才人の手がルイズの手をぎゅっと握るとルイズの手もぎゅっと握り返してきた。
 ルイズは顔を真っ赤に染めてふんとにほんとに、などとお互いに告白してしまった照れをごまかしているが、毛布の中の手は才人の手に絡みつくように握っていた。
 そんなルイズが愛おしくて可愛いくて、とにかくたまらなくなって、才人はキスしたいと思った。いや、体が勝手に動いてルイズの唇を奪っていた。
「んっ……むぐっ」
 唇を奪ってしまった才人はルイズの蹴りが来るのを覚悟していたが、来たのは背中にまわるルイズの細くて柔らかい腕だった。
「んっ……んんっ」
 お互いに腕と舌が絡み合い、呼吸する時間ももどかしいくらいに唇を合わせ、唾液を送りあっていると、才人のソコが素直に反応した。
 欲情してしまった自分が少し恥ずかしくなって才人が腰を引くと、ルイズの腕が腰に降りてきて絡みついた。
 才人のソコがルイズの脚に当たるとルイズは才人を見てこくりと頷いた。
 頷いたルイズに導かれるように才人のソコがルイズの脚に押し付けられて、再び唇と唇が絡み合う。
「んふっ……んっ」
 ルイズの脚に力いっぱい当たってくるソコの熱さがルイズを高め、ルイズの体の奥からも熱い何かが溢れ始める。
 ルイズの唇は雨のように才人の顔、首筋胸に降り続けて才人を高め、才人の手もルイズの柔らかい肌を慈しむように撫で続ける。
「やんっ」
 脇腹から登ってきた才人の手がルイズの胸のポッチに触れるとルイズの体が跳ねた。
「痛かった?」
 ルイズはふるふると首を振って痛み以外の感覚が声を出させたことを伝えた。
237サイトの変身 ◆manko/yek. :2007/02/26(月) 10:17:12 ID:qAumnfyn
 才人の手はルイズの背中をなぜながら、唇は首筋から胸のポッチへ進路を変えた。
「だ、だめっ」
 薄くて形の整ったルイズの胸に唇が触れると背中を曲げて抵抗された。
 背中と腰に唇を這わせて脇腹を通り、再び胸のポッチを目指すと今度は抵抗がなかった。
 唇がちゅっと胸のポッチに挨拶するとルイズの体がふるっと震えて吐息が漏れた。
 ちゅっちゅっと左右の硬くなったポッチを舐めて吸うと体をもじもじ動かして荒い吐息が出てきた。
 上に向かって生えた柔らかな茂みを指先でかき回すとぴくんと震えてルイズの唇から抑えきれない声が漏れた。
 スリットに指先を滑り込ませると熱いメスの成分が指先を歓迎していた。
 オンナノコの証を開いて指先を這わすと熱い吐息とメスの成分が同時に出てきた。
 毛布の中がメスの匂いでいっぱいになり、才人が手を動かすたびに甘い匂いが才人の鼻腔をくすぐった。
 メスの匂いを直接嗅ぎたくなった才人が毛布の中に頭を潜り込ませると、ルイズは脚をぴたりと閉じて熱くなったオンナノコの証を隠した。
「だめぇっ」
 閉じられた脚を開かせる為にスリットの中に舌をこじ入れると腰がかくんと曲がり、後ろに手をまわしてお尻からオンナノコの証を撫でるとのけぞった姿勢になった。
 目の前に突き出されたスリットに舌を尖らせて小突起をつつくとやっと脚が開き始めた。
 小突起のフードを舌で押しながらオンナノコの証に指先を つぷりつぷりと沈み込ませると、もうたまらないといった表情になり、 オンナノコの証は才人の指先をせがむように絞めあげ、メスの成分を出し続ける。
「サイト……」
 切ない声がルイズのオンナノコの瞬間が迫っていることを伝える。
 達した時の声と表情と熱さを感じたくなり才人の手はのフードを剥き直接舌を小突起に当ててピチカートを弾き、指先をオンナノコの奥へ挿入して激しいビブラートを刻むとルイズの奥が熱くなった。
「だ、だめっだめだめぇ……らめぇらめぇ」
 挿入した指先がぎゅっと絞めつけられて奥から くしゅっと空気が出てくる。
 腰が浮いたルイズの小突起を強く吸って促すと才人の髪を掴み顔を脚で挟み腰をくねらせてオンナノコの瞬間を迎えた。
238サイトの変身 ◆manko/yek. :2007/02/26(月) 10:21:07 ID:qAumnfyn
 指先を締めあげる力が緩くなるとメスの成分が溢れてきた。指を抜いてちゅっと吸い取ると濃いメスの味がして才人に火をつける。
 才人のソコをオンナノコの証にあてがい、ルイズを見つめると んっと頷き、膝を曲げてソコを導く。
 オンナノコの奥にゆっくりとソコを沈めていき、一番奥にソコが触れると はふぅっと吐息が漏れてきた。
 ルイズが痛がらないようにやさしく、ゆっくりと動かすと細い腕がぎゅっと絡みついてきた。
「痛い?」
「ううん、大丈夫」
 ストロークを短くしてオンナノコの証をほぐすようにゆるゆると動かすたびにルイズの喉は甘い声を奏でる。
「サイトの……んっ……好きなように動いて」
 思いっきり動かしたくて、もどかしそうにソコを押し付けるサイトの表情を見てルイズが脚を絡ませる。
 才人のソコがオンナノコの奥にある小部屋の入り口を叩くとルイズの吐息が大きくなった。
 胸のポッチをつまみながら唇重ねてソコを動かすとルイズの体がふるっと震えた。
「サイト…サイト、サイト…」
 唇が離れると切なそうな吐息で耳元をくすぐる。
「ルイズッ……大好き」
 才人の囁きがココロとカラダを温めて押し上げる。
  ルイズのカラダがソコを求めるように浮き上がり、ココロが精の温もりを求めてオンナノコの証を動かす。
「ふああぁッサイト、サイトッッ」
「んんっル、ルイズっ」
 もうたまらないといった表情のルイズがカラダを反らせて震える。昇り詰めたルイズは可愛くて愛おしくて、綺麗だった。
 昇り詰めたルイズに追いつく為に才人は深いストロークを何度も何度もぶつける。
「んっっルイズっルイズっ……」
 才人が精を打ち込む体制になるとルイズの脚が深く絡みつく。
「ああッルイズッッ」
 ルイズのカラダとココロに追いつき、真っ白に溶けて、混ざって、才人の精がルイズの奥を目指して飛び散る。
「好き…好き…スキ……大好き」
 才人の精が奥にぶつかる律動に合わせてルイズが耳元で想いを囁く。律動と重なる告白を聞きながら、もっと奥へと精を打ち込む。
 二人の律動が収まると、どちらからともなく唇を重ねてココロとカラダを与えあった悦びを確かめる。
 二つの荒い息はやがて穏やかな寝息へと変わり、部屋を平和にしていた。
239サイトの変身 ◆manko/yek. :2007/02/26(月) 10:22:12 ID:qAumnfyn
 ――シエスタに才人を一日貸す約束した虚無の曜日が来た。
「シエスタに変なことしたら一生ごはん抜きだかんねッ」
 律儀で真面目なルイズは黒いオーラをだしながら約束は約束と自分に何度も呟いたあと、才人に釘を刺して部屋を出る準備を始める。
「ルイズ」
「あによ」
「シエスタとの約束なんだけどさ……俺、断ってきちまった」
 少し赤くなって頬を掻く才人をルイズが驚いた顔で見上げる。
「なんで断ったのよっ」
「なんでって言われてもなぁ……」
 横を向いて誤魔化す才人がぶっきらぼうに答える。
「ルイズと一緒に居たかっただけだよ」
「……」
 赤い顔を見られまいと二人とも違う方向に顔を向けて、誤魔化しきれない照れは沈黙することでなんとか保ち、しばらく部屋が静かになった。
「あたしと……?」
 一生懸命威厳のある顔をしようとして、思いっきりにやけた顔になるルイズ。才人も耐えられなくなって えへへとにやける。
「な、何よっ、に、にやけた顔してっ、い、犬のくせにっ」
「犬ごめん」
 同じようににやけたルイズが少し背伸びをして才人の唇とルイズの唇が重る。
「サイト」
「なに」
「あんたが浮気したら今度はあたしが薬飲んで男になるから、その時は覚悟してよね」
 もう一度唇が重なる。
「こ、これは約束のキ、キスよ」
「うへぇ」
 オヤジみたいな溜め息をつきながらルイズにはかなわないなと思うサイトだった。


おしまい
240サイトの変身 ◆manko/yek. :2007/02/26(月) 10:23:14 ID:qAumnfyn
サイトの変身

この物語はこれでおしまい。
次の物語は、またいづれ。


それではっ
241名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 10:27:30 ID:dHJXRavj
途中で割っちゃってすまん
GJGJGJGJ!!
242名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 10:32:52 ID:IHif0gXD
>>240
一瞬マリコルヌかと思ってヒヤヒヤしたぜ。GJ!!
243 ◆manko/yek. :2007/02/26(月) 10:33:26 ID:qAumnfyn
orz...
昨年末にエロパート書いて、そのあとまわりの人が亡くなったり生まれたりして書く暇なかった〜
導入部とエロのつなぎ目が苦しいのはマリコルヌに掘られた才人が黒化してモンモン・ギーシュ・ルイズを噴水になるまで(ry

婦女子向けの観測気球になるはずだったのにMP切れになりました。
244志村:2007/02/26(月) 10:40:20 ID:vwccutaR
すげぇww
スレ史上最もエロい職人さん降臨ktkr
sgj!!!!1
245名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 11:43:39 ID:bKgfE347
GJ!!
一気投下で毎回ジャンルとシチュが変わるあなたはステキです。
次回作も待ってます。
246名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 14:05:48 ID:0pbXxIwZ
ふぅ、サイトの処女膜がマリコルヌに破られるのかとオモタ
247名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 16:25:29 ID:BKRak2jA
やれやれだぜ・・・・
248名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 19:29:45 ID:qma7/zxS
GJ!!
>婦女子向けの観測気球
ちょWWW
アッー
249名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 01:46:16 ID:bMCwgffe
しかし女体化サイトは最高に萌えるかも試練
250名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 09:39:56 ID:ryOZABIP
サイトで勃った・・・・・・
o...rz
251名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 10:41:32 ID:B98HCZ0Q
これは新しい…
252名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 16:47:09 ID:C49FrJju
その姿をシエさんに見せるべきだと思うんだ
253名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 17:43:51 ID:UnE+lw0i
それはかなりすごい事になると予想していいか?
254名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 07:20:37 ID:RUhhhldA
シエ「サイトさん・・・わたしのほうがイイのにっ」
サイ「シエシエ?」
ギー「なんだねきみは」
シエ「わたしもまぜてくださいっ」

こうですか?わかりません(>_<)
255名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 09:18:55 ID:E5zFTHSv
>>249
でも声は日野な
256名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 11:06:07 ID:1vKkTqVy
むしろ日野ちゃまで。
257名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 20:27:18 ID:OxQWrOmx
ゼロの使い魔のクロスオーバー作品が読みたいんだけど、
http://mai-net.ath.cx/bbs/ss_t_bbs/tree.php?bbs=etc
このサイトとwikiは大体読み尽くしちゃったからどこか良い所無いかなぁ?
258名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 21:50:26 ID:X3W1Gf/8
そこで聞けばいいじゃん
259名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 22:00:17 ID:hNsvQ/yS
>>257
そこ初めて見たからいくつかゼロ魔の見てみたんだけど
テンプレでもあるのか?って思うぐらい似てるのばっかだなー
260名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 22:15:55 ID:7MF+ztka
>>259
すべてはU-1SSのクロスから始まった・・・・
261名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 23:16:32 ID:A8hwHzMg
クロスオーSSは9割くらいどーしようもない出来
262名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 00:13:11 ID:OXhZCgNl
そこのアーチャー呼ぶやつはよかったぞ
263名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 01:17:13 ID:ijsz+L1Y
>>257
バトロワタイプの聖杯戦争にもゼロ出てるぞ。
才人がバーサーカー(fate)相手に圧倒する超展開と一部キャラ蔑ろで壮絶に叩かれまくってるが。
264名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 01:20:57 ID:P35kj4bd
殆ど1話で終わってるじゃねーかwwwwwwww
265名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 09:03:10 ID:qmMCWJtL
しかたなかんべ、そこのはワルドの正体ばれまでどころか下手するとフーケの正体ばれシーンまですらネタを練らずに書き殴るのばっかりだし。
思いつくのはかまわんがその思いつきで話がどう変化するかくらいきちんとプロット立ててから書けよと……

で、ゼロ魔ものの中では一番最初のアーチャー呼ぶ奴が一番まし、と言うのがまた何というかねえ……
266名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 15:29:32 ID:o7X27eXg
空気読まずにSS投下するのね。きゅいきゅい

>>155 の続きです。
267女王アンリエッタの可憐な一日:2007/03/01(木) 15:31:44 ID:o7X27eXg
サイト達が出頭してきた。という一報はすぐにアンリエッタの耳に入った。これには王宮中が大騒ぎとなり、すぐに女王直々による裁判(といっても下した判断を伝えるだけだが)が行われる運びになった。
サイトやルイズの無事に一安心したアンリエッタだが、宰相のマザリーニからの
「如何に陛下とヴァリエール嬢が親しき仲といえど、全員不問にしてはなりませぬぞ。一度でも情であやふやにした場合、民衆への示しがつきませんからな」
という言葉もあり、自室で一人悩んでいた。
どうしましょう、と思案に暮れていると、とある本がアンリエッタの目についた。『バタフライ伯爵夫人の優雅な一日』である。


実は読んでもらった翌々日にまたアニエスにお願いしてみたのだが、
「それだけは勘弁して下さい。」
と、先日のことを思い出してか、死んだ魚のような目で訴えられ
「本は陛下へ差し上げますから。お願いします」
とフラフラしながらもアニエスは銃士隊の訓練に逃げてしまったので、残念ながらアニエスの羞恥プレイ(?)はお預けとなってしまった。
アンリエッタも堂々と机の上に置く訳にもいかず、『バタフライ伯爵夫人の優雅な一日』はベッドの下に隠してある。
毎日部屋の掃除に来るメイドに本が見つかってしまわないか、初めてエロ本を買った男子中学生のような心境であった。

そんなこんなで、既に第一章は一言一句覚えるまでに読み直し、復習もバッチリなアンリエッタは名案を思いついた。
(そうだわ、これなら誰も嫌な思いをしなくてすむわ。しかも……)
このあとの事を想像(妄想とも言うか)して、ポッと頬を染めるアンリエッタだった。


裁判当日

「ヒラガサイトは王命に背き、友人をそそのかし、ガリアに独断で潜入した罪により禁固30年の刑に処す。その他の者は、ヒラガサイトにそそのかされての行動とみなし、この度は不問とする」

これがアンリエッタの下した判断だった。ルイズは驚き
「姫様、サイトは私の使い魔です。その罰は私が」
と言ったが
「残念ですがこうするしかないのです。ルイズ、これ以上私の友人を傷つけたくない」
と聞かない。ルイズはまだ何か言いたかったが、サイトの
「大丈夫だよルイズ。きっと姫様だって何か考えがあるはずさ」
と言うので何も言えず王宮を後にした。まぁ実際考えはあったのだが……
268女王アンリエッタの可憐な一日:2007/03/01(木) 15:37:08 ID:o7X27eXg
夜、地下牢
(あんなこと言っちまったけど、どうするかなぁ)
前回同様、何も考えてないサイトである。
衛兵も倍の数になっており、簡単にはいきそうにない。
が、しばらくして、ガチャと魔法の鍵が開いた
「へ?」
「サイト、陛下がお呼びだ。ついてこい。」
アニエスさん?出してくれるんですか?
「な……何度も言わせるな!!とにかく、ついてこい!」
アニエスさん機嫌悪いのか?……あれ?
「どうしたんですが?疲れてるみたいだし、……何か顔も赤いですよ?」
「うっ……うるさい!!なんでもない!」
アニエスの脳裏には先程の事が浮かんでいた

「アニエス、お願いが」
「な……なんでしょうか」
アニエスがサイトを呼びに行く前、三度目のお願いを受けていた
「あの、例の本で少し解らない言葉があって、
第三章に書いてあるこの”口淫”って具体的にどういう事をするんですか?」
ぐはっ!!な、何を言い出すんですかこのお方は?
「いや、あの……」
「どうすれば殿方は感じて下さるのでしょうか?」
「かはぁ……」
アニエスはこの後前戯から何から小一時間ほどアンリエッタに問いつめられたが、これはまた別のお話。


そんなことがあった後なので、誰でも(ま、まさか陛下はサイトとコトに及ぶつもりじゃ……!)と思うのは必然的と言ってもよかった。
そんなことを考えていたのでアニエスは動揺を悟られたのではないかとサイトを横目でちらっと見たが、サイトは別の事を考えているようだった。
さて、本当にどうなることやら…
269女王アンリエッタの可憐な一日:2007/03/01(木) 15:39:17 ID:o7X27eXg
一方、自室で待つアンリエッタは先程の事を思い出し、笑いを堪えていた
(ふふ、あの時のアニエスの顔。面白かったなぁ。顔も真っ赤だったし)
既に魔性の女である。
(ちょっと、からかってみただけなのに……。私がそんなに無知に見えたのかしら)
幼少の頃から女のたしなみについての教育を受けていたアンリエッタは一通りの知識は持っていた。
実はこの間もアニエスの反応を楽しんでいただけなのであった。
マダムバタフライまで味方につけたアンリエッタにもはや知識において敵などいなかった。

コンコン
「失礼します。サイトを連れてきました」
サイト達が来たようだ
「ありがとうアニエス。もうさがっていいわ」
アニエスが退出する
「あの…姫様?」
「サイト殿、申し訳ありませんでした。罰したりはしたくなかったのですが、やはり私も女王なのです。」
以前より一層王としてのオーラを纏ったアンリエッタにサイトはたじろいだ。
「ですが、安宿からの仲です。貴方にチャンスを与えましょう」
「チャン……ス?」
「貴方の望むように、この私に奉仕しなさい。」
へ?ちょっ……姫様!?
「もぉ……二度も言わせるなんて、サイトさんのエッチ♪」
ぐはぁっ……!!
アンリエッタのセリフはサイトの想像力を遥かに超えていた。(シエスタにはど真ん中だったが……。)
あとひと押し……!
「私の願いを聞いてくださらないのですか?」
サイトを犬にするには十分すぎる流れだった。
270女王アンリエッタの可憐な一日:2007/03/01(木) 15:41:18 ID:o7X27eXg
「ふ……ふふふ…………やぁぁああってやるぜ!!!!」
サイトはアンリエッタのたわわに実った二つの果実を鷲掴みにした。
「やん♪」
「あれぇ?姫様、もう先っぽが自己主張してますよ?」
アンリエッタの果実を揉みながら、耳元で囁く
「あん……こういう時はアンとお呼びに……ひゃっ」
「ん〜?何か言ったかい、アン」
「もぉ、やりましたね!?」
アンリエッタは素早くしゃがみこむとサイトのズボンを手際良くおろしてしまった。サイトが普段はいているズボンならまだしも、この時は囚人用だったので難なく下ろすことが出来たのだ。
「あららサイトさんの、もうこんなに大きくなっているではありませんか」
既にガンダールヴの槍は準備万端だったのである。アンリエッタはサイトのそれを口にふくんだ。
「はわわ………ちょっとアン……そんな、」
「すぐにイッテしまってはいけませんよ、サイトさん。これは命令です。」
「そんなこと言われたって……」
サイトにとって女性に口でしてもらうなんて初体験である。アンリエッタの口の温かさだけでもイッテしまいそうだった
アンの攻撃は留まることを知らない。自らの果実を取り出すとサイトの槍を挟んだ。
「サイトさんはどこまで耐えられるかなぁ?」
むにゅむにゅ
「く……気持ち……良すぎ」
サイトに限界が近づいてきた。なにせ、タバサを助けに行ってからというもの、そっち方面は我慢していた訳であるからして。
(それにしても、姫様の胸柔けぇ〜〜)
「ふふっ♪」
アンリエッタは自分の果実からサイトの槍の先っぽを出すとトドメとばかりに舌で舐めた
サイトの背筋に寒気に似たものが走る
271女王アンリエッタの可憐な一日:2007/03/01(木) 15:43:51 ID:o7X27eXg
「うっ……!!」
ついに耐えられなくなったサイトの槍が噴火し、アンリエッタの顔や果実を汚す。サイトはガクリと座りこんでしまった。
「ふふ……駄犬の分際で女王の命令に逆らうなんて。去勢するところですわ、この早漏」
言葉責めも忘れない。
(犬キタよ、犬。やっぱり俺は女のコ一人満足させられない犬だったのか……。いや待て、犬でも雌犬を満足させているわけだから……ボルボックスか俺は。)
サイトはすっかり自虐モードに入ってしまった。そこへ
「何をしているのですか?まさか先程ので終わりという訳ではないでしょう?」
「へ?」
見ればアンリエッタ、ベッドであられもない恰好をしているではないか。
「私を満足させてくれるまで、帰しませんよ。犬」
通常時には侮辱にしかならない言葉も、今のサイトには神の恵みだった。
「姫様バンザ―――――――イ!!」
サイトは半身をアンリエッタの割れ目にあてがう
くちゅ……
「それでは、精一杯奉仕させていただきま〜す」
サイトは半身をアンリエッタの中にいれてゆく
「ふぁ……ひゃぁぁ〜ぅ〜〜!!」
あれ?今のは……?
「アン……もしかして……初めて?」
まぁ考えてみれば、一国の姫様がそんなむにゅったりなんか出来た訳がないのだが……
「そ、そんなこと気にしなくていいのです!好きなように……動きなさい!」
実はアンリエッタはこの時のために自分で痛み止めなどを調合していたのである。
それじゃ、お言葉に甘えて……
サイトは快楽に身をまかせ、腰を振る。
「くあぁう……ひゃっ……!!」
アンリエッタの部屋がアンの甘い声とサイトの槍をくわえる淫らな音で満たされる
しかしアンリエッタも負けてはいない。サイトの半身を極上の締め付けで限界へと誘う
「サイトさん…はぁ…もう限界ですか?私より先に絶頂ったら……ふぅ」
「たら?」
ま……まさか
「処刑しますわ」
……マジですか!?
そんなこと言われても、限界は来るべきときに来るものである。
(どうする……姫様に先にイッテもらわないと、オレ死ぬぞ……。どうする……どうする……?
考えろ!俺の武器は槍だけだ……だとすれば……)
272女王アンリエッタの可憐な一日:2007/03/01(木) 15:45:39 ID:o7X27eXg
「ふふ、サイトさんもまだまだ……え!?」
アンリエッタが驚きの声を上げる。それもその筈、いきなりサイトの腰の使い方が変わりアンリエッタの弱いところを的確に攻めているのだ
「身をもって教えて差し上げます。虚無の……恐ろしさをね」
槍を持った左手の紋章が輝いている。サイトの頭に武器の使い方が次々と入ってきた。 「いや、あぁ……すごい……こんな」
わかる……わかるぞ姫様の弱点が!
「んぁ……そんな、しゅごしゅぎるぅ!!」
アンリエッタは最早ろれつがまわっていないようだ。サイトは自身の限界にむけてラストスパートをかける。
「あぁっ!そんなっ!らめぇぇっ!!」
部屋中にパンパンと派手な音が響き、アンリエッタは愉悦の波に翻弄される。
(くそっ、俺ももう限界だ……早くしないと……)
限界も近いサイトはアンリエッタの果実の先端を指で弾いた。
「ひっ!あっ!だめぇ。頭が真っ白になっちゃう。あぁぁぁぁぁっ!!」
アンリエッタが達するのと同時に、アンリエッタの中がキュウッと締め付けサイトも達してしまった。

とりあえず、サイトよりアンリエッタが先に達してしまったので、処刑はなくなり、ホッとするサイトである。
「姫様、ご満足……していただけたでしょうか……」
「そうですね」
「それじゃあ……」
「ん?何を言っているのですか?」
え?だって奉仕したら……
「今ので1年分ですよ?あと29年分、頑張って下さいね♪」
「いゃぁぁぁ――――――!!!!」

はたして、サイトは無事に元の世界へ戻れるのだろうか?
273女王アンリエッタの可憐な一日:2007/03/01(木) 15:50:04 ID:o7X27eXg
これで終了です……。
他の作品が凄すぎて、なんかもう……出直してきます。

|-`)ノシ
274名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 16:12:24 ID:/s/qp9ht
>>273
GJ!女体化に付いていけず暇してたから良かったよ!
275名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 16:16:17 ID:ydaBefiQ
>>273
アンタも神の仲間なんだ、胸を張るといいさ
276名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 18:37:08 ID:WyA+GrLK
>>273
あなたの作品もとてもすばらしいと思いますよ。
ただ問題なのは・・・・・



























作者名が無いことだ・・・・
277名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 19:43:25 ID:yZfT2g53
ペンネームなんて後でつければいいじゃないか!
>>273GJ!!!!アン様きたよアン様
278せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/03/01(木) 20:56:37 ID:8+SSmoek
さーて、投下いきまっせ?
どこぞの誰かが予想していたとおりルイズ編です。

…喪前らも勝手だよな、メインヒロインの名前は出さなかったクセにwww
279聖女の日EX〜ルイズの場合 ◆mQKcT9WQPM :2007/03/01(木) 20:58:43 ID:8+SSmoek
「…雨かあ」

降りしきる雨を見ながら、才人は暇を持て余していた。
今日は愛しいご主人様は外出。
でもって、水精霊騎士団の連中はといえば。
ギーシュを筆頭に、レイナールまで贈られた贈り物を手に朝からいそいそと贈り主探しをしている。
もっとも、ギーシュは探しているというよりも、探している振りをしている、という感じだったが。

「…マリコルヌ、大丈夫かなあ…」

昨日散々荒れたマリコルヌは、騎士団の溜まり場で、まるで魂の抜けた人形のようになっていた。

『聖女の日に…破滅と混乱をぉ…』

そんな物騒な寝言をぼやいていたが、酒の飲みすぎで潰れているので、大した害はないだろう。
騎士団全員でおだめ、なだめ、すかし、大量の酒を飲ませたのが原因である。

「ま、学院が荒れるよかいいよな」

言いながら、才人は昨日のご主人様の台詞を思い出す。

『いい?明日は絶対部屋から出ちゃダメなんだからね!?
 それと、何か届いたら必ず受け取ること!
 ご主人様は今日明日いないけど、明日の夕方には帰ってくるからね!
 ちゃ、ちゃんといなさいよ!わかった?』

たぶん、ルイズは俺に贈り物をくれるつもりなんだろうなあ…。
才人はちらりと扉を見る。
今朝から扉は開けていない。明け方近くから気にはしているのだが、扉の外で何かが動くような気配はなかった。
まさか、夜のうちに置いてあったりしないよなあ…。
ちらりと扉を見る。

コト…。

扉の外で、音がした。
才人は弾かれたように立ち上がると、扉に走りよって扉を開けた。
そこには。
大き目の紙袋が無造作に置かれていた。
慌てて周囲を見渡すが、人影はない。
…たぶん、今の、ルイズかな?
才人は紙袋を手にとると、部屋に戻った。
はやる気持ちを抑え、テーブルに紙袋を置く。
…そ、そういえば俺、こういう日に女の子からプレゼントもらうのって生まれてはじめてかも…。
もちろん母親は除きます。
才人はどきどきしながら、そっとその紙袋を開いてみた。
その中には…。

「これ、セーター?」

中から出てきたのは…予想と裏腹にちゃんとした形のセーターだった。
ってことは、ルイズじゃない?
失礼な話だが、才人はルイズがまともに編み物を成功させるとは露ほども思っていなかったのであった。
280聖女の日EX〜ルイズの場合 ◆mQKcT9WQPM :2007/03/01(木) 21:01:09 ID:8+SSmoek
…ややややややややや、やっちゃった…!
ルイズは廊下の角で、物凄い勢いで脈打つ自分の心臓を宥めていた。
聖女の日に贈り物をするのは、実は初めてだったりする。
小さなころ、ワルドに贈り物をしようとしたことはあるが、そのときはワルドの家の前に山積みされた贈り物とその各々の完成度に、結局断念したのだった。
それに、小さなころのアレは、愛ではなく憧れだった。そう思う。
でも今回のは違う。

サイトが好き。

そのありったけの想いを込めて、セーターを編んだ。
絶対に成功させるために、絶対に下げたくない頭をシエスタに下げてまで、編み方を教わった。
そのお陰もあってか、セーターはちゃんと今朝までに完成し。
そして紙袋につめられて、無事才人の下に届いたのである。
だ、大丈夫よね、ちゃんとカタチになってたし!
そ、それに昨日あんだけ言ったんだもん。
私の贈り物だって、分かるはずよね…。
ようやく静まった心臓の鼓動とは逆に、ルイズの中で期待が膨らんでいく。
もし、才人があの贈り物をルイズからのものと見抜いたら…。
二人は、『真実の愛』で結ばれる。
真実の愛!真実の愛だって!
ルイズは真っ赤になりながら、廊下の壁をばしばし叩いた。
その後ろを不審な目で後輩が通っていったが、ルイズはそんなもの目にも入っていなかった。
結局手形が残るまで、ルイズは廊下の壁を叩き続けたのであった。
281聖女の日EX〜ルイズの場合 ◆mQKcT9WQPM :2007/03/01(木) 21:01:38 ID:8+SSmoek
結局夕方までガマンできなくて。

「ちょ、ちょっと用事が早めに終わったから、帰ってきたのよ!わ、悪い!?」

…部屋に、帰ってきちゃった…。
サイトはそんな私に、いつもみたいに、

「うん、わかってるよ。お疲れ様ルイズ」

そう言ってくれた。
私はサイトの方を気にしながらマントをクローゼットに仕舞い、椅子に腰掛ける。
う、うわあ、なんか落ち着かない…。
私がそんな風にそわそわしていると。

「…あのさ、ルイズ」

サイトが、紙袋を手に、私の目の前に立った。
あ、な、なんかマズイ。ものすごい勢いで心臓がばくばく言い出した…。
見つめてくるサイトの視線から、目が離せなくなって…。
サイトが、口を開く。

「…このセーターさ」

き、きたきたきた!
やばいまずいどうしよう心臓破裂しちゃうかも!
た、たぶん今顔もまっかっかだと思うんだけど!
サイトの視線から逃げられない。
つ、次のサイトの台詞次第じゃ私ヤバいかもしれない…!

「…ルイズがくれたんじゃないよな?」

………………………………………………………。
はい?
破裂しそうな勢いで脈打っていた心臓の鼓動が一瞬で止まった。
…なんだって?

「ご、ごめんサイト、よく聞き取れなかったわ?」

私はサイトにさっきのやり直しを要求する。
いやまさかね?あそこまでお膳立てしておいてわからないとかありえないし?

「いやだからさ。
 こんだけちゃんとしたカタチのセーター、ルイズ編めないだろ?」

………………………………………………………。
席を立つ。
サイトが不審げな顔をしてこっちを見てる。
無視して箪笥の前に行く。
一言も発さずに、箪笥を開けて、乗馬用の鞭を取り出す。
にっこり笑って振り返ると、サイトが青い顔をして震えていた。
心の中でどう結論付けたか知らないけど、いまさら後悔しても遅いんだからね?

「で?もう一度言ってごらん?

     犬    」
282聖女の日EX〜ルイズの場合 ◆mQKcT9WQPM :2007/03/01(木) 21:02:11 ID:8+SSmoek
そして。
聖女の日だというのに、ルイズの部屋からは才人の切ない悲鳴が響き渡ったのだった。

「さて。
 鈍感もいい加減にしないと、そのうち天罰が下るからね?」

もう既にバッチリ下っている気もするが、ルイズのお尻の下で敷物になっている才人には反論の余地はない。

「すいましぇん…」

素直に謝っておく。
鞭打ちも服の上からだったのでそんなに痛みはなかったが、後が怖いから大げさに痛がっておいた。
ご主人様も途中で聖女の日の目的を思い出したのか、十分ほどで折檻の手が緩まり、結局才人を下に組み敷いた移転で手を止めた。
そして、才人は下に組み敷かれながら、己の間抜けさを悔やんでいた。
…ほんとに、間抜けやっちゃったなあ…。
そんな才人に、ルイズはこほん、とわざとらしく咳ばらいをすると、言った。

「さ、さて。
 犬はご主人様に対して、謝る他にもすることがあるはずよね?」

言ってから、才人の上でもじもじし始める。
才人はなんのこっちゃ、と疑問を口にしそうになったが、慌てて思い直す。
さすがに、そこまで間抜けではないらしい。
とりあえず頭の中で台詞を整え、言葉にして発する。

「えっと。
 ステキなセーターありがとう、ルイズ」

その言葉に、ルイズは才人の上から退くと、無理やり才人を立たせて、床に正座させた。
そして、その前に立てひざで立つと。

「もっかい言って」

赤い顔をしてそう言った。
なんでまた言わなきゃいけないんだよ、という突っ込みを喉元でかろうじて飲み込み、才人はご主人様のリクエストに応えた。

「ステキなセーターをありがとう」

その言葉と同時に、ルイズはいきなりがばっ!と才人に抱きついた。

「え、ルイズ?」
「ばか、最初っからそう言えばいいのよ、もう!」

そしてそのまま、才人の首筋をぎゅうー、っと抱きしめる。
視線を合わさないのは、みっともないくらい崩れた笑顔を見せたくないから。
才人はそんなルイズを抱きしめ返す。
満面の笑顔から微笑みになると、ルイズは才人から少し離れて、才人と視線を合わせる。
そして。
そのまま才人の頬を両手で挟み込むと、一瞬の早業で唇を奪った。
しばらくの間唇を合わせていたが、息苦しくなる手前で唇を離し、とろけそうな視線で才人を見つめる。

「サイト…だいすき」

そして再び、ルイズは才人に抱きついた。
283聖女の日EX〜ルイズの場合 ◆mQKcT9WQPM :2007/03/01(木) 21:03:55 ID:8+SSmoek
聖女の日、マンセー!
俺は椅子の上で、腕の中で俺にしなだれかかっているルイズの髪を撫でながら、そう思った。
いや、ていうか今のルイズめっちゃ可愛いし!
普段からこんなカンジなら言うことないんだけど…。
なんて俺が思っていると。

「ねえ」

ルイズが俺の腕の中から、俺を見上げて声をかけてきた。
ひょ、ひょっとして今の心の声がバレタ…?
いやまさかね?

「な、何?」

ちょっとどもったのは焦りのせい。
でもルイズはそんなことは気にしない様子で、続けた。

「あの…その…。
 セーター、着てみて…?」

もじもじしながらそんなこと言ってくる。
ハイ。平賀才人二等兵、謹んでセーター着させていただきます。
俺はルイズを床に降ろすと、紙袋からセーターを出した。
しかし、見れば見るほど…。
ルイズが編んだとは思えないデキだな。
ちゃんと形になってるし、袖の絞りもちゃんと…。
袖を引き出してきて、俺は違和感を覚えた。
あれ?

「あ、あれ?」

ルイズも思ったらしい。
…袖、長くね?
しかも太い?
さらに俺は紙袋からセーターを出す。
そして、全貌を現したVネックのそのちゃんとした形のセーターは。
ふた周りばかり、サイズが大きかった。
284聖女の日EX〜ルイズの場合 ◆mQKcT9WQPM :2007/03/01(木) 21:04:33 ID:8+SSmoek
「あ、あはは。
 大きいねこれ?」

才人はそんな風に笑って見せるが。
当のルイズはといえば、真っ赤になって俯いている。
自信満々才人に渡したのに、しかもお仕置きまでしたのに、結局失敗作だったのである。
自分の行動に、恥じ入るのも当然と言えた。

「わ、悪かったわね…」

それでも素直に謝れないルイズであった。
そんなルイズを見た才人は。
何を思ったのか、そのセーターを着込みはじめた。

「…サイト?」

とつぜんの才人の行動に、ルイズは驚く。
あれよあれよという間に才人はセーターを着終わってしまう。
そのサイズはやっぱり大きく、まるで子供が無理やり大人のセーターを着込んでいるように見えた。

「…うん、やっぱ大きいな」

そう言って動いてサイズを確かめる才人。
それを見たルイズは、真っ赤になって怒って見せた。

「わ、悪かったわね!そんなに着たくないなら着なきゃいいじゃないのよっ!」
「ちょ、なにすんだよルイズ!?」

言って、才人の着こんだセーターを捲り上げて、脱がそうとする。
捲くれあがってできた隙間が、ルイズの目に入った。
ルイズの動きが止まった。

「…?どうしたんだ?」

不意に動きを止めたルイズに、才人が尋ねる。
ルイズの目は、セーターの隙間に釘付けになっている。
その隙間は、小柄な女の子がちょうど一人入るくらいの空間があった。

「そ、そうよ。
 こうするために、大きく編んだのよ…!」

ルイズは赤い顔のまま、その隙間に潜り込んだ。

「ちょ、わ、なにすんだよルイズっ?」

慌てて足のもつれた才人はふらふらとよろめき…。
うまい具合に、二人はベッドにもつれながら転がった。
285聖女の日EX〜ルイズの場合 ◆mQKcT9WQPM :2007/03/01(木) 21:05:24 ID:8+SSmoek
下敷きになった俺の上で、ルイズがもごもごと動いている。
少しすると、セーターの襟元から、ぴょこんとルイズの頭が出てきた。
うはー。いい匂い〜。
お互いに正面を向いているので、ルイズは俺を見上げる形になる。
そのまま、赤い顔でルイズは言った。

「ほ、ほら、こうすれば暖かいじゃない…」

た、確かにあったかいけどさ。

「う、動きにくくない?」

俺は腕を動かしてみる。

「う、動きにくいわよ…」

ルイズはセーターのお腹の部分で、両手を俺の胸板に当てて丸まっているので、身動きが取れない。
ん?
マテヨ?
ルイズハミウゴキガトレナイ?
俺は自由に動く手で、身動きの取れないルイズのお尻をもみもみしてみた。

「ひゃんっ!」

だーいせーかーい。
俺の胸の上で、ルイズが可愛い声を上げる。

「ちょ、ちょっと、どこ触って…やんっ!」

スカートを捲り上げ、ダイレクトに絹のショーツの上からルイズの小さなお尻を揉む。
揉みまくる。

「や、やだぁ、サイトのすけべぇ」

口ではそう抵抗するルイズだけど、身体は一切抵抗していない。
手を動かすどころか、脚を閉じることもしない。

「イヤならやめるけど?」

俺はわざと手を離してルイズに言ってみる。
まあ、ご主人様がイヤっていうなら止めないといけませんねー?
でも、ルイズは俺の期待どおりに。
赤い顔をして、甘えるような視線で。

「や、やめていいって誰が言ったのよ…」

怒ったような声でそう言ってきた。
了解、ご主人様♪
286聖女の日EX〜ルイズの場合 ◆mQKcT9WQPM :2007/03/01(木) 21:06:00 ID:8+SSmoek
才人はルイズのショーツに左手をかけると、絹の柔らかさを利用して布を引き伸ばす。
晒された桜色の割れ目を見ることなく、才人はルイズの裂け目を右の人差し指と薬指で割り開き、中指をその湿った洞穴に差し込む。
くちゅくちゅと湿った音をたて、ルイズのそこは快感を分泌させていることを才人に伝えた。
そんな才人の行為を受けて、胸の上でルイズは切ない声を漏らす。

「あっ…サイトぉ…きもちいい…」

獣欲に曇った表情で喘ぎながら、ルイズは目の前にある才人の首筋に目をつけた。
ルイズはその首筋に唇を寄せると、軽く吸い上げた。

「っ…ルイズ…」

才人は、その刺激に、思わず声を上げてしまう。

「サイトがきもちよくしてくれるから…お礼よ…」

にっこり笑ってそう言い、ルイズは何度も才人の首筋を吸い上げる。
それに負けじと、才人はルイズを責める指の数を増やした。
指で裂け目を開くのをやめ、十分に湿ったルイズを、中指と薬指のナイフで突き刺したのだ。

「やっ…二本も…はいってるっ…」

その刺激にルイズは才人への口撃を止め、喘ぐ。
それに気をよくした才人は、そのまま指を前後に激しく動かし、ルイズを犯した。

「やっ!あっ!だめっ、はげしっ、ふぁっ」

才人の上で、上と下から涎を垂らし、ルイズは囀る。
やがてその快感は頂点に達した。

「あ、だめ、いく、いくぅっ…!」

才人の指をぎゅっと締め付け、才人の上で丸まって、ルイズは達した。
ルイズの身体から力が抜け、才人の胸板に身を預ける。
そんなルイズに、才人は意地悪に言った。

「あれえ?ルイズだけ逝っちゃうなんてズルいなあ」

その言葉に、絶頂の余韻に浸っていたルイズの意識が目覚める。

「あっ…ご、ごめんなさい…!」

ルイズは慌てて身体を動かそうとするが、うまくいかない。
そんなルイズに、才人は微笑むと、言った。

「ルイズはそのままでいいよ。
 勝手に使わせてもらうから」
「…え?」

才人の言葉に顔に疑問符を浮かべるルイズ。
すると才人はルイズを抱きかかえ、そのまま上下を反転する。
ちょうど、ルイズが才人に組み敷かれている形になった。
そして、才人はジッパーを開けて一物を取り出し、ルイズのショーツをずらすと。
一気に彼女の中を貫いた。
287聖女の日EX〜ルイズの場合 ◆mQKcT9WQPM :2007/03/01(木) 21:07:00 ID:8+SSmoek
気が付くと、サイトのセーターの中で寝ていた。
あのまま私は、サイトに何度も逝かされて…。
寝ちゃった。
サイトはといえば…。
幸せそうな顔して、寝てる。

「…ご主人様ほっといて寝てるなんて、最低な使い魔ね」

そう口に出してみるけど、心の中はぜんぜんそんなこと思ってない。
だいすき。
でも、サイトが寝てても、そんなの口にだすのは恥ずかしくて。
私はサイトの匂いに包まれたまま、彼の胸板に顔を埋める。
裸じゃないから、そんなでもないけど、やっぱりコトの後だから匂いがする。
サイトの、匂い…。
私は鼻から感じる彼のにおいと、お腹の中で鼓動に合わせて波打つ彼自身を感じて、幸せに包まれる。

「うーん…」

サイトが寝苦しそうに唸る。
あ、そっか。私が上にいるから…。
で、でも。

「ちょっとくらいガマンしなさいよ。
 ご主人様より遅く起きた罰なんだから…」

言って私は、もう一度サイトの胸板に顔を埋める。
そして、考えてみた。
…なんでセーター、失敗したのかな…?
シエスタに教わって、ちゃんと編んだのに…。
ん?
マテヨ?
シエスタニオソワッテ?
私があることに気づくのと、扉がバタンと乱暴に開かれるのが同時だった。
288聖女の日EX〜ルイズの場合 ◆mQKcT9WQPM :2007/03/01(木) 21:09:01 ID:8+SSmoek
「あーーーーーー!」

扉の方からシエスタの声がした。
私は慌ててセーターの中から抜け出すと、シエスタに掴みかかった。

「ちょっとシエスター!
 ムチャクチャなサイズ教えでしょあなたー!」
「そんなことはどうでもいいですっ!
 ミス・ヴァリエールこそ何やってんですかっ!」

そう言ってシエスタは掴み返してくる。
ふん、とぼける気?いい根性してるじゃない。
でもいいわ、結果から言って。

「まあ、アナタの企みは私とサイトの真実の愛によって阻まれたわけね!
 ざまあないわね平民風情が!」
「なぁにが真実の愛ですかっ!そんな爛れた愛は認めませんっ!
 貴族だからっていい気にならないでくださいっ!」

私とシエスタの間に、見えない火花が飛び散る。

「あっそう。どうしてもヤル気なわけね?」
「当然です。サイトさんは渡しませんよ…?」

そして、二人の戦いが幕を開けた。〜fin

追伸:巻き込まれた才人は、全治一週間の怪我を負ったらしい。
289せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/03/01(木) 21:10:41 ID:8+SSmoek
珍しく一発投稿(ぁ
ついに今月の夜勤が7回になりました。
さらに分割投下が増えそうな勢いです!w

誰かいい電波ソングを紹介してくれえorz

んなわけで明日も夜勤なんでこのへんでノシ
290名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 21:19:44 ID:6EzUgW1o
>> 289
一番槍 GJ!!
リクエスト時には間に合わなかったけど、絶対ルイズを書いてくれるって信じてた
いつもかわいいルイズをありがとー
291名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 21:19:53 ID:o7X27eXg
何だかんだでしっかり一番槍かな?
メインヒロインまで書いちゃってる……。せんたいさんGJです。
292名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 21:20:56 ID:o7X27eXg
一番槍じゃなかった……。スマソm(__)m
293 ◆manko/yek. :2007/03/01(木) 21:25:38 ID:iKvYOrzo
おおお!!
せんたいさんの一気投下初めて見た。
GGJJです。
やっぱりせんたいさんスゲーなw

俺も見習って投下。
294撃墜王(エース) ◆manko/yek. :2007/03/01(木) 21:27:13 ID:iKvYOrzo
「……くしゅん」
 毛布を何枚も重ねた山に埋もれて穴拭智子はくしゃみをする。
 スオムスの寒さは智子の風邪をこじらせるには十分すぎるほど乾燥と冷気を隙間風を通して伝えていた。
「先輩、入りますよ」
 声がした後、遠慮がちにドアがノックされて智子はドアの向こうにいる少女が誰だか分かった。
「開いてるわよ、ハルカ」
 ドアが開きハルカが顔をのぞかせた。
「あの……卵酒を作ってきたんですけど、……」
「ありがとう、入って」
 と智子はハルカに促した。
「具合はどうですか?」
 智子は卵酒を啜りながら首を振る。
「すいません、わたしのせいで……」
 ハルカは風邪気味だった智子を飛行訓練に誘ったことを思い出してどんより一人沈んだ。
「ハルカのせいじゃないわ、体調管理を怠ったわたしの責任よ」
 卵酒をぐいっと飲みほし湯呑みを机に置く。
「ごちそうさま。卵酒なんて扶桑皇国に帰らなきゃ飲めないって諦めてたのよ? ありがとね、ハルカ」
 智子の言葉に早鐘を打つ心臓を聞かれないように手をぶんぶん振って、どういたしましてとハルカは返す。
「智子先輩の風邪を治す為にいろいろ調べたんです。先輩の風邪、すぐに治す方法……やってみていいですか?」
 切りそろった前髪の下がなぜか赤くなっているが智子は頷いた。
「やってみるって……何かするの?」
 智子の疑問にハルカはピクンと震えた。
「扶桑皇国のことわざには『風邪は人にうつせば治る』ってのがありますよね」
 智子は頷く。ことわざかどうかは覚えてないが扶桑皇国では風邪ひきをからかう時に使う言葉だった。
「その……ですね、智子先輩の風邪をですね、わたしに……わたしにうつして下さいっ!!」
 まるで告白するような勢いのハルカに智子はやっぱりと溜め息をつく。
「あなたにうつしてどうするのよっ、風邪なんて寝てれば治るのよ」
 もう帰りなさいと部屋から追い出そうとする智子を無視してハルカが服を脱ぎ始めた。
「ね、粘膜感染は飛沫感染より感染率が高いって本に書いてありました。と、智子先輩……卵酒の後は、わ、わたしを食べて下さいっ」
「食べるって……まだ諦めてなかったの?」
 ハルカは最後に残った下着を するするっと降ろして裸になると頬を染めて頷いた。
295撃墜王(エース) ◆manko/yek. :2007/03/01(木) 21:27:50 ID:iKvYOrzo
「この前はアホネン大尉とすり替わって逃げられちゃいましたけど……」
 裸のハルカが毛布の中に入ってくる。
「風邪で身体が動かない上に卵酒を飲んで酔ってるんですから……今度は逃がしませんっ」
 毛布の中に潜り込んだハルカが智子の側にぴたりと寄り添う。
「智子先輩、何度も言いますけど…わたし智子先輩のこと好きです…もちろん、ライクじゃなくてラブの方ですよ?」
「わたしにそっちのけはないわよ。風邪がうつるから部屋に帰りなさい」
 ハルカがもぞりと動き智子の唇を奪った。
「智子先輩だって気に入るかも知れませんよ? 試しです。試し」
 智子が身体を離そうと力を込めてもハルカはかまわずしがみついて唇を吸い続ける。
「んっ……むぐっ」
「智子先輩、お酒弱いってわたし知ってるんですよ? ほら、力が入らないでしょ?」
 ハルカの指先が器用に智子の綿入れを脱がしていく。
「やめなさいっハルカ」
「智子先輩って綺麗な身体してますね、それにいい匂いがしますぅ」
 ハルカの手が智子の腕を抑えつけて、唇が首筋のラインを確かめるように這いまわる。
「やっやめなさいっハルカっ怒るわよッ」
「……じゃあ、二度と怒られないようになるまで智子先輩を満足させますっ」
 ハルカの指先が智子の胸の膨らみを目指して つつっと動く。
「やめなさいって言ってるでしょっ」
 首筋をペロリと舐めながら指先が胸の膨らみを蹂躙すると智子の身体がピクンと震えた。
「智子先輩かわいいです」
「んっ……やめなさいよ、ハルカ」
 ハルカの指先が胸の膨らみの先端をつねりあげると智子の身体がくねり出した。
「智子先輩は動かなくてもいいんですよ」
 ハルカの身体が毛布の中に隠れた。
「だ、だめよっ女の子同士でこんなこと」
 ハルカの唇が胸の先端をチュッと吸うと智子の身体がまた反応した。
「智子先輩のココはそんなこと言ってないですよ?」
 ハルカの手が智子の大切な部分に触れる。
「ほら、もうこんなに……智子先輩ってビンカンなんですねぇ」
 手についたオンナノコの成分をペロリと舐めながらハルカの唇はソコを目指して移動を始める。
「もうやめてッそんな汚いトコロ触らないでッ」
「智子先輩のなら汚くないですよ。それにいい匂いがして美味しいですぅ」
 ハルカの顔が脚の間にぐいぐいと侵入してくる。
「そこは……だめ……」
296撃墜王(エース) ◆manko/yek. :2007/03/01(木) 21:28:22 ID:iKvYOrzo
 ハルカの舌がオンナノコの証をぬろんと舐めあげると智子の喉から吐息が漏れた。「智子先輩のおちんちんみーつけたっ♪」
ハルカの舌がフードに隠れた小突起をやさしくほじくる。
「やめ…ああっ…やめなさいっ」
 脚をがっちり掴んでハルカの尖った舌先がオンナノコの証の中に ずぷぷっと潜り込む。
「だめったらだめぇ……はひっ」
「わかります? 智子先輩、処女膜が舌で広げられる感じ」
 ハルカの舌がオンナノコの入り口を丹念に押し広げる。
「……やっ……やぁぁ」
 舌によって広げられた入り口からメスの成分が染み出す。
 ハルカの唇が ぢゅぢゅっと大きな音を立てて啜るとだらしない顔になった智子が蚊の鳴くような声で吸わないでと訴えた。
 智子の脚の間から離れないハルカがもぞもぞ動いた後、智子の胎内に何かが侵入してきた。
「ハルカ……今、何をしたの?」
「指、いれちゃいました。痛かったですか?」
 智子が首を振るとハルカの指がまた侵入してきた。自分でも触ったことのない場所をハルカの指が襞の一つ一つを慈しむようにゆっくりとなぞる。
「あッ……やんッ」
 智子の喉が艶を含んだ音色を奏で出す。
「智子先輩、かわいいっ」
 ハルカの指がやさしくリズムを刻み、舌がフードと小突起を弾くと智子の吐息が大きくなった。
「あひっっ…だめっ…なんか、変な感じ……」
「ぽわわんってしてきましたか?」
 一定のリズムで中をこすりあげる指がオンナノコの中の一点を集中的にこすり始める。
「だ、だめよッあああッハルカっいやっいやッッやあぁぁ」
 ハルカの指がスタッカートを刻みだす。
「ほんとにだめぇぇッ」
 智子の呼吸と腰のうねりが強くなるのを確認したハルカは指をスタッカートからマルテラートへと激しく震わせ、小突起を吸い起こしながらビブラートを刻んだ。
「だめぇぇぇぇっッふあああああん」
 智子の喉が一オクターブ高い音色を奏で出し、小突起に吸い付いた口に熱い何かが ピュッとあたる。ハルカは零さないように口を開けてオンナノコの証から噴き出す迸りをこくんこくんと飲みほした。
 オンナノコのどうしようもない瞬間を迎えた智子の律動は激しく強くハルカの指を絡めて離さない。ハルカも智子の律動に答えるように指先にあたる柔らかい襞を撫で続けた。
297撃墜王(エース) ◆manko/yek. :2007/03/01(木) 21:28:56 ID:iKvYOrzo
 歓喜のリズムが引き潮のようにゆっくりと引いてゆくとハルカのリズムもゆっくりと小さくなる。
「……」
 智子はハルカの指でここまで乱れたことが恥ずかしくなり無言で毛布を被り直す。
「智子先輩、とても綺麗でしたよ」
 ハルカの指で絶頂どころか失禁までしてしまった智子は毛布の中から ううぅとどうにもならない呻きを漏らす。
「え……と、おもらしのことは気にしないでください。寧ろ、そこまで感じてもらって嬉しいというか、美味しいというか……」
 智子はすまなそうに毛布の中でごめんと呟いた。
「智子先輩、横浜航空隊にいた時のわたしのあだ名を知ってますか?」
「味方撃ちの……迫水?」
 ハルカは頬を膨らませる。
「それは上官がつけたあだ名ですぅ」
「船の仲間内のあだ名?」
 ハルカは嬉しそうに頷いて毛布の下あたりでごそごそやっている。
「知らないわ、どんなあだ名だったの?」
「撃墜王」
「撃墜王?」
 智子はぷっと笑い出す。
「笑わないで下さいよぅ、別にネウロイを撃墜したわけじゃないんですから」
「じゃあ、何を撃墜したの?」
 ハルカは頬をぽっぽっと染めて手に握ったモノを智子に見せて答える。
「女の子」
「へ?」
「ですから……このキュウリを使って横浜航空隊の女の子をほとんど堕としちゃったんです。で、ついたあだ名が撃墜王」
 智子はキュウリでなぜ女の子が墜ちるのかしら、と見当違いなことを考えていた。
「智子先輩っ…わたしの勲章の一つに…なってくださいっ」
 智子はハルカの勢いよりも気になることがあった。
「キュウリはどこから出したの?」
 ハルカの顔がぼっと赤くなる。
「女の子の秘密ですっ」
 ハルカが智子の上に移動する。
「扶桑海の巴御前と呼ばれた智子先輩の処女を奪えるなんて光栄です」
 智子が毛布の中を見るとハルカの股間からキュウリが生えていた。
「ま、まさかっ」
 智子が腰をよじって逃げようとするが松葉が組み合ったような格好になったいたのでキュウリが生えたハルカの腰から逃げられなかった。
「やッいやッやめてぇぇっ」
 キュウリの先端が智子の股間をつつく。
「大丈夫ですよ、さっきので十分に潤ってますし、ほぐれてますから」
「いやよッキュウリに奪われるなんてっ」
 ハルカが智子の脚をぐぐっと引っ張る。
「い、痛い、痛い、痛い……もう入らないわよっ」
298撃墜王(エース) ◆manko/yek. :2007/03/01(木) 21:30:20 ID:iKvYOrzo
 ハルカの股間から生えたキュウリが智子のオンナノコにメリメリっと肉を押し広げて侵入してきた。
「う、動かさないでっ」
 ハルカがオンナノコの中をぐっと締め付けてキュウリを動かしていた。
 ハルカのオンナノコが智子のオンナノコにぷちゅっと挨拶する。
「奥まで入っちゃいましたね」
 智子がキュウリから逃れる為に腰を引くとハルカが脚をつかんで深くくわえ込み直す。
「やぁッ……んッ」
「普通のキュウリじゃないんですよ? 智子先輩の中にフィットするようにちゃんと切れこみが入れてあって、しかも、さっきまでわたしの中に入ってて温まってるはずなんです」
「なまあったかくて痛いだけよッ」
「ハルカのおちんちんだと思ってください。それに、初めては誰でも痛いものなんです」
 ハルカのおちんちんがにゅっと押し出されて智子の中に むにゅっと深く侵入する。
「痛いっ」
 腰が重なりおちんちんをくわえたまま小突起と小突起がぶつかる。
「「あッ」」
 大切な部分同士がおちんちんをくわえ合ってこすり合う。ハルカも智子も同じ快感を共有して同じ声を出す。
「はひっ…だいぶ…ああっ智子先輩もほぐれて、んッ」
 オンナノコの中で微妙な柔らかさで曲がる切れこみが、指では届かない襞を隅々まで擦り回す。
「ハルカっキュウリがっ…キュウリが奥で…ふやああんッ」
「智子先輩……はぁんッッ動きますよっ」
 ハルカの腰がおちんちんを押し付けながらぐるんとバレルロールを始める。
「「あひっ」」
 組み合った松葉の付け根はお互いにおちんちんを押し出し合いながらグラインドに揺すられて擦れ合う。
「だめぇぇッ」
 智子の奥がおちんちんに掻き回されてぽわわんとなった。
 腰を引いて逃げる智子の脚をがっちりつかんでハルカの腰が下から上に突き上げるように振る。
「「あああッ」」
 智子の中でおちんちんがインメルマンターンを繰り返し、入り口と小突起がぽわわんとなった。
「もう…動かさないでッ…やはぁん」
 智子の腰がふるふると震えておちんちんが強く押し出される。
 ハルカの腰がおちんちんを押し返しながら上から下にぶつかってくる。
「「ああッあああッ」」
 智子の中で力強いスプリットSを描くおちんちんが一番キモチイイトコロから的を外さなくなった。
「やあぁぁッもうだめぇぇッ」
299名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 21:31:47 ID:yZfT2g53
正統派キタ――!せんたいさんGJです!
セーターの中でやっちゃうとはねぇ…良いシチュだわ
300撃墜王(エース) ◆manko/yek. :2007/03/01(木) 21:31:51 ID:iKvYOrzo
 ハルカの股間から生えたキュウリが智子のオンナノコにメリメリっと肉を押し広げて侵入してきた。
「う、動かさないでっ」
 ハルカがオンナノコの中をぐっと締め付けてキュウリを動かしていた。
 ハルカのオンナノコが智子のオンナノコにぷちゅっと挨拶する。
「奥まで入っちゃいましたね」
 智子がキュウリから逃れる為に腰を引くとハルカが脚をつかんで深くくわえ込み直す。
「やぁッ……んッ」
「普通のキュウリじゃないんですよ? 智子先輩の中にフィットするようにちゃんと切れこみが入れてあって、しかも、さっきまでわたしの中に入ってて温まってるはずなんです」
「なまあったかくて痛いだけよッ」
「ハルカのおちんちんだと思ってください。それに、初めては誰でも痛いものなんです」
 ハルカのおちんちんがにゅっと押し出されて智子の中に むにゅっと深く侵入する。
「痛いっ」
 腰が重なりおちんちんをくわえたまま小突起と小突起がぶつかる。
「「あッ」」
 大切な部分同士がおちんちんをくわえ合ってこすり合う。ハルカも智子も同じ快感を共有して同じ声を出す。
「はひっ…だいぶ…ああっ智子先輩もほぐれて、んッ」
301撃墜王(エース) ◆manko/yek. :2007/03/01(木) 21:32:39 ID:iKvYOrzo
 ハルカの股間から生えたキュウリが智子のオンナノコにメリメリっと肉を押し広げて侵入してきた。
「う、動かさないでっ」
 ハルカがオンナノコの中をぐっと締め付けてキュウリを動かしていた。
 ハルカのオンナノコが智子のオンナノコにぷちゅっと挨拶する。
「奥まで入っちゃいましたね」
 智子がキュウリから逃れる為に腰を引くとハルカが脚をつかんで深くくわえ込み直す。
「やぁッ……んッ」
「普通のキュウリじゃないんですよ? 智子先輩の中にフィットするようにちゃんと切れこみが入れてあって、しかも、さっきまでわたしの中に入ってて温まってるはずなんです」
「なまあったかくて痛いだけよッ」
「ハルカのおちんちんだと思ってください。それに、初めては誰でも痛いものなんです」
 ハルカのおちんちんがにゅっと押し出されて智子の中に むにゅっと深く侵入する。
「痛いっ」
 腰が重なりおちんちんをくわえたまま小突起と小突起がぶつかる。
「「あッ」」
 大切な部分同士がおちんちんをくわえ合ってこすり合う。ハルカも智子も同じ快感を共有して同じ声を出す。
「はひっ…だいぶ…ああっ智子先輩もほぐれて、んッ」
302撃墜王(エース) ◆manko/yek. :2007/03/01(木) 21:40:24 ID:iKvYOrzo
 オンナノコの中で微妙な柔らかさで曲がる切れこみが、指では届かない襞を隅々まで擦り回す。
「ハルカっキュウリがっ…キュウリが奥で…ふやああんッ」
「智子先輩……はぁんッッ動きますよっ」
 ハルカの腰がおちんちんを押し付けながらぐるんとバレルロールを始める。
「「あひっ」」
 組み合った松葉の付け根はお互いにおちんちんを押し出し合いながらグラインドに揺すられて擦れ合う。
「だめぇぇッ」
 智子の奥がおちんちんに掻き回されてぽわわんとなった。
 腰を引いて逃げる智子の脚をがっちりつかんでハルカの腰が下から上に突き上げるように振る。
「「あああッ」」
 智子の中でおちんちんがインメルマンターンを繰り返し、入り口と小突起がぽわわんとなった。
「もう…動かさないでッ…やはぁん」
 智子の腰がふるふると震えておちんちんが強く押し出される。
 ハルカの腰がおちんちんを押し返しながら上から下にぶつかってくる。
「「ああッあああッ」」
 智子の中で力強いスプリットSを描くおちんちんが一番キモチイイトコロから的を外さなくなった。
「やあぁぁッもうだめぇぇッ」
 反らした背中と表情が智子の限界が近づいていることをハルカに教える。
 腰と腰が重なり ぷじゅっと音をたてる。
 松葉の付け根から奏でられる水音の源にハルカの指先が伸びた。
「だめッそこはだめぇぇッ」
 ハルカの指先が小突起にクルビットを描いていた。複雑な円運動にフードから小突起が摘み出され、しごかれるように揺すられる。
「やあぁッ……はひぃぃぃんっだめだめだめぇぇッ」
 こすりあげられた智子のオンナノコはおちんちんが動く度に全体をぽわわんとさせていく。
「ああああッもう…だめぇ…」
 智子の中からおちんちんが にゅっと押し出されて腰が小刻みに震えた。
 腰からオンナノコの瞬間がじわっと広がり、智子の身体が跳ねる。
 ハルカの中に押し出されたおちんちんが力強く奥を震わせて智子が昇り詰めたことを知らせる。
「智子先輩、かわいいっ」
 昇り詰めた智子の表情、しぐさ、力強さ、腰つき、しどけなさがハルカの胸をきゅんとさせる。
「あああッ智子先輩ッわたしもっ……」
 乱れた智子から押し出されたおちんちんがハルカの中で暴れる。
「智子先輩ッ智子先輩ッ智子先輩ッ……わ、わたしもッはあぁぁぁぁん」
303撃墜王(エース) ◆manko/yek. :2007/03/01(木) 21:41:57 ID:iKvYOrzo
 ハルカの中で暴れるおちんちんが律動を刻みながら押し出され、智子の中に律動を伝える。
 ハルカのオンナノコの瞬間が刻む律動はおちんちんに伝わり智子の中を再びぽわわんとさせる。
「ハルカっ動かさないでっわたし…また…」
 オンナノコのどうしようもない瞬間に浸るハルカは押し出すおちんちんの強さも腰のうねりも止められない。
「だめぇっ…また…きちゃう」
 智子の腰が びくくんと震えてさっきよりも強いオンナノコの瞬間が身体を駆ける。
「ふあああああッも、もうだめぇ…許してぇ…」
 ハルカは智子のだらしない顔を見ながら腰を押し付け、オンナノコの瞬間を迎えた智子を煽る。
「女の子同士の繋がりは終わりがないんですっ」
 ハルカは貪るようにおちんちんを押し出したり飲み込んだりさせる。
「あひぃぃぃんっそれだめぇぇ」
 二人の秘め事は智子とハルカが疲れ果てて寝るまで続いた。
 ――翌日、二人は仲良く同時にくしゅんとくしゃみをする。
「何が『風邪は他人にうつすと治る』よっ」
「すみま……くしゅんッッすみませぇん」
「二人とも寝込んじゃってるじゃないのッ」
「……てへっ」
「てへっじゃなぁぁぁいっ」
 胸がきゅんと熱くなっているのが風邪のせいなのか昨夜の秘め事のせいなのかわからなくなり、智子はとりあえずハルカにキスして胸の先端をつまむ。
「んぐっ智子先輩?」
「あたしがあんなので堕ちると思ったら大間違いなんだからねっハルカ」
「智子お姉さま……」
 二人の身体が重なり毛布の中で再び秘密のドッグファイトが始まる。
 その後、風邪の治った二人が撃墜数を競い合いウルスラ曹長、エルマ中尉、ビューリング少尉、キャサリン少尉を堕とし、カウハバ空軍基地の女の子をほとんど『いもうと』にするのはまた別の話である。



おしまい
304あとがき ◆manko/yek. :2007/03/01(木) 21:43:12 ID:iKvYOrzo
撃墜王(エース)

この物語はこれでおしまい。
次の物語は、またいづれ。


それではっ
305名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 21:44:29 ID:yZfT2g53
割り込んでしまってごめんなさいorz
306 ◆manko/yek. :2007/03/01(木) 21:45:28 ID:iKvYOrzo
ストライクウィッチーズの物語を初めて書いてみたけど、楽しいなコレ。
まだ未読の人が 「さて、SWでも買ってくるか・・・」 なんて思ってくれたら俺も嬉しい。

投下失敗してごめんなさい。
アプリの通信制限らしいです。
307名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 21:55:06 ID:gcZPxSdo
SWかっ
勇者だな。
gj!!!!

さて、キュウリも買ってくるかWW
308名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 21:57:56 ID:1o7Rs34b
二人ともGJ!!

さて、キュウリも買ってくるか
309名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 23:19:00 ID:WyA+GrLK
オリキャラ?
と言うか、そもそもゼロの使い魔なのか?


・・・・・・ゲームですか?
310名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 23:22:21 ID:nnDpd2UT
性器を全部オンナノコって表現するのがアレだな…
311名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 23:23:39 ID:R+IxUOgN
>>309

ストライクウィッチーズって言うヤマグチノボル氏の作品・・・・・・・・・・
312名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 23:35:31 ID:yZfT2g53
一応スレタイが【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合だからね。
ゼロ以外のノボル氏の作品が投下されてもおかしくはない。
ただメインSSがゼロってだけなんじゃなかろうか?

しかし俺もその作品を知らない。残念だ。
313名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 23:36:01 ID:Nr3wRdio
だいぶ前からこのスレ見てるけど、ゼロ以外のSS見たの初めてかもw
そして激しくGJ!

>>310
まぁそれが個性というものだよ
314名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 23:40:21 ID:HLarsBMC
4日ぶりにここにきたぜ。
このスレはおれがロムると
なんで新作多めに投下されるんだ?w
みんなGJです
315名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 23:40:25 ID:TJ/KSK9s
ヤマグチノボル氏の作品がゼロの使い魔しか知らないのはどうかと。
他にも結構面白い作品書いているのに。

でも……確かにスレタイがちょっとなぁ。w
316名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 00:08:48 ID:fuTOwO+5
スレタイは難しいな。個人的にはヤマグチノボル総合でよいとは思うが、でもゼロの使い魔で検索する人も多いだろうし……。


>>289
ダブル・アクションは? あ、でもまだ発売前か……。主役二人が歌っていて、良い曲だと思いますが。
317名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 00:11:03 ID:xTogIrt/
せんたいさんのSSはそろそろマンネリ&ワンパターン化に移行する時期だから
ストライクウィッチネタを書いてもいいと思うんだ。
ウルスラ曹長とかせんたいさん好みなキャラいるし・・・
>>306
観測気球GJ!!
良かったよ。またストライクウィッチネタ書いて欲しいな。
318名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 00:43:32 ID:wXXiTUPk
>>316
現状維持で良いと思う。
ヤマグチノボルの代表作がゼロの使い魔なのは事実だし。
下手するとゼロの使い魔は知っててもヤマグチノボルを知らない人もいるだろうし、
そういう人の誘導を考えれば、どっちも外すわけにはいかないだろ。
319名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 00:58:51 ID:zIXe37+s
>「ハルカっキュウリがっ…キュウリが奥で…ふやああんッ」
俺の2人の嫁になんてことしやがるwww
ぐっっっじょぶ!!!
つかったキュウリは俺が(ry
320名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 01:35:09 ID:siUbrUud
>>319
これがホントの穴キュウってやつだな。
321名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 02:05:06 ID:BQPKvV5n
>>318
同意。mannko氏も
>まだ未読の人が 「さて、SWでも買ってくるか・・・」 なんて思ってくれたら・・・
なんてコメントしてるから知らない人が多いってわかってて投下したんだろうね。
確信犯っぽいってゆうか思想犯??に近い観測気球だよな。
SWを読んだ俺はなんの抵抗もなく自然にGJって出てくるけどな。
322名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 03:00:38 ID:7yskMM3a
>>306
GJGJGJ!!
ストライクウィッチーズの弐ノ巻ちょうど読み終わったところなんだよ〜
ノボル神の作品はゼロの使い魔だけじゃないってこのスレじゃ言いにくかったから
嬉しいよ。
>>320
誰(ry
323名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 14:11:37 ID:OckbDFYq
>>306
いらん子中隊キタコレw GJ!! そういや2巻出てるんだよね。確保しなければ。
あとSW知らない人もいるようなので、以下関連URL。
ttp://s-witch.cute.or.jp/index.html  アニメ版
ttp://s-witch.cute.or.jp/novel.html  小説版

登場キャラのイメージ補完はこちら。
ttp://s-witch.cute.or.jp/tomo.html
ttp://s-witch.cute.or.jp/haru.html
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%82%A6%E3%83%AA

そして>>317がせんたいさんにオススメのウルスラ。まんまですなw
ttp://s-witch.cute.or.jp/urs.html
324名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 15:44:42 ID:KGwqJi1Q
wikipedia不覚にもワロタw
どうでも良いけどSWの公式サイトめちゃ見難いなぁ…
325名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 15:51:04 ID:aCqTEYSP
苺ましまろに出てきそうなキャラがいますね
326テンポレ:2007/03/02(金) 22:47:50 ID:9RwNKpW3
ストライクウィッチーズ
「あのね、あなた女の子でしょう? 女の子同士で、そんな、ねぇ……。いくらなんでもねぇ……」

ストライクウィッチーズ弐ノ巻
「な、なな、ひう、んなななな、なんでこんなに、上手なの?」
327名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 22:00:36 ID:KmZHwlYG
最初は知らない作品きてビビったwwwww
シャナスレでキミキスのSSが荒らしで投下されたの
思い出してしまったサw
328名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 22:04:29 ID:IKXvvyH1
>>326

これマジ?
329名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 22:33:21 ID:/9nwdK4U
マジ
330名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 23:54:20 ID:PHp0aSwt
最近過疎気味だな…
そろそろゼロのSSもネタが尽きてきたか?
だいたい3〜4ヶ月で新刊でてるからそろそろ11巻でてもいいんじゃないのか?
まぁ気長に待ちますか
331名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 00:05:17 ID:KQdS7atx
>>330
オレも実感した。最近投下ないな  11巻もでないし・・・。
332名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 00:14:43 ID:mH//KY1Z
おぃおぃ、向こうでじらすなじらすな言ったから、
職人さん達は今、まさに焦らさないssを書いている最中だと思うぜ?
一気投下は時間がかかるんだよ。
俺たち読者はじらすなと言ったんだから静かに投下を待つのが仕事なんだと思うよ。
とりあえずSWとか読んで待ってようぜ。
333名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 01:14:30 ID:fiONTQ+K
保管庫にSWの項目ができてる。。。
334名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 01:35:38 ID:wMPQWbfs
ホントだw
せんたいさんがいつでもウルスラssを投下してもいいように準備してるんだなww
ムッツリロリチビメカネダイスキーって項目作ったらいいのにね〜
335名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 01:47:34 ID:fiONTQ+K
>>334
ちょWWW
336名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 02:12:46 ID:QghX6gFh
このすれって過疎気味かな?とおもえば
潜んでる人数多いんだよなw
337無知で愚かな374:2007/03/04(日) 02:51:42 ID:rSmSMKi0
投下したいんだけど
妹が後ろでゲームしてて…
338名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 03:45:34 ID:U9JUVt9e
妹夜型人間ワロタ
339名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 07:19:11 ID:wMPQWbfs
だからこのスレは日記じゃないと(ry

あばばばばばばばばば
340名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 12:05:35 ID:1amKw74d
皆が潜んでいるだけだとわかって
安心したw 一気投下に期待w
341284 ◆yJjGBLHXE6 :2007/03/04(日) 12:32:09 ID:0Y54Sk2j
書けるものなら書いている・・・・・・
皆、少しでいい!おらにデムパを分けてくれっ
最近受信アンテナの調子が悪くて・・・
342名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 12:38:15 ID:hO5VQge4
今日〜は楽しいひな祭り〜
って過ぎてるっ、過ぎてるよっ
343無知で厨房の愚かな374:2007/03/04(日) 13:06:45 ID:rSmSMKi0
7時ちょっと前まで書いてたんですが纏まらなかったです。
投下したくても
妹が後ろでゲームしてて…
現代文の成績「2」の私がここまでやれたんですから
皆さんもSS書いてみたらどうでしょうか?
344名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 13:50:07 ID:wMPQWbfs
>>343
その名前、いい加減うざく感じるようになってきた。

#=O8&]A0K


これ使え、さっき拾ってきたトリップだ。
君の一気投下を楽しみに待ってる。
345名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 13:56:19 ID:8bzMzEj9
ちょwwwwそれ無意味wwwwww

名前に関しては別に何でもいいんでない?
うざいから名前変えろって何様というか…
346名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 14:05:07 ID:gY40CHI9
>343
別にいいんじゃないの
みんな生暖かく見まもってる訳だし
347名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 14:08:46 ID:GX05kbqL
>>345
職人の変な卑下は場が荒れるし、遜ってるから手を抜いても良いと思ってると取られたり、
実際ろくな事にならないかと。

確かに名前はどうでも良いけどね、元々付いてなかったし、
sage忘れの後付き始めて、ずっとそのままなのはちょっと・・・・

確か上の方で他の人も注意してるしね、特に理由がないなら、
そこまで自虐するなって事で。
348名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 14:11:38 ID:U9JUVt9e
モグラ&語尾にしゃいサイトみたいにキモいということだな
349名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 14:46:58 ID:NFsXjlKN
しゃいしゃい
350名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 16:19:07 ID:erjI7Efl
サイト×(実は純潔だった)ジェシカという訳の分からぬ電波を受信したんで投下しま。

>>276
名前はそのうち……
351乙女の作り方:2007/03/04(日) 16:21:07 ID:erjI7Efl
「あら〜、サイト君お久しぶり〜。どうしたの?」
「お久しぶりです、スカロンさん。実は……………」
サイトは数ヶ月ぶりに『魅惑の妖精』亭を訪れていた(というより逃げ込んできた)。
理由はというとまぁ、いつもどおり、シエスタの胸を正確にホーミングして、(やん♪サイトさんったら♪)
いつもどおり、それを見たご主人様がキレて、(何処見てんのよ!!犬ぅぅっ!!)
いつもどおり、準備運動を始めたから。ということであった。
「……というわけでして、一日位匿ってくれませんか?」
「う〜ん、空き部屋もないしね〜」
実は今日の『魅惑の妖精』亭はいつもより更に繁盛していて、予約等で既に満室となっていた。
「そこをなんとか……!」
サイトも粘るが
「ルイズちゃんもいないし〜」
「ダメですか……?」
そこへジェシカが通りかかった。「あれ?サイトじゃない、どうしたの?」
「いやぁ……実はさ、ルイズに……」
サイトは経緯を語る。
……数分後、
「へぇぇ。いいじゃん、泊めてあげようよ。何やら面白そうだし!」
いや……オレの半身の死活問題なんですけど……
「まぁ、あんたがそう言うならいいけど……それにしても」
……それにしても?
「ルイズちゃんだけじゃなくて、シエスタちゃんまで虜にするなんて……貴方の何処にそんな魅力があるのかしら?」
「へ?」
そう言いながらスカロンはサイトのことを舐めるように隅々まで見ている
「あのぉ……スカロンさん!?」
「ん〜。顔もそこまでいいわけじゃないし〜」
ぐはぁ……
「体格も至って普通……、ちょっと珍しい身なりをしてるけど……それじゃあねぇ〜」
そ…そんな、スカロンさん気にしてるのにぃ……
スカロンの槍がサイトの心に刺さる。サイトの心は七万の軍隊に突貫した後の身体よりもボロボロになった
「う〜ん……」
スカロンの視線がとある一点で止まる
「やっぱり……ここ?」
352乙女の作り方:2007/03/04(日) 16:22:55 ID:erjI7Efl
「ふぇ?」
既に心が死にかけているサイトはスカロンの言葉に一抹の希望を託す
「おち〇ち〇」
「はい…?」
今なんて言いました?
「おちんちんよ!やっぱりあのシエスタちゃんを惚れさせるには相応の逸物をもってないと♪」
スカロンはそんなこと言いながら、サイトのズボンを下ろしていく。
「や……やめて……」
「味見、味見〜〜♪」
サイトの半身が今にも現れそうになる……が、
ガンッ!!
「パパァ?何してんのよ!!」
ジェシカがフライパンで殴ったようだ。
「何って、ナニよ」
「そうじゃなくて!!娘の前でそんなことするな〜!」
スカロンが娘の空中コンボをもろにうけて、吹っ飛ぶ。
数分後、
「……そ、そういうわけで」
(どんなわけだ!?)
「泊めてもいいけど……空き部屋がないから、アンタの部屋に泊めてあげてね♪」
「「え!?」」
二人の声がハモる。
「仕方ないじゃない。部屋ないし。じゃあ、よろしくね〜♪」
スカロンはそう言うと腰をくねくねさせながら去っていった
「ちょ……ちょっと〜!」
ジェシカが抗議しようとしたが、既にスカロンは店へ出てしまっていた。
(どうしよう……男の子を部屋に泊めるなんて)
なんたって同年代の男と一夜をともにするのである。いかにジェシカがタニアっ子だからといって、そういう経験があるわけもない。
以前サイトに『女のコのこと教えてあげる♪』と言ったのも、酒飲まして、胸を触らせりゃあ大抵の男は白状すると思ったからである。
別にナニしようというわけでもなかった。
353乙女の作り方:2007/03/04(日) 16:24:42 ID:erjI7Efl
「で、あんたはどうなのよ?」
「え……オレ?オレは……」
一方のサイトは、ジェシカほど深く悩んではいなかった。
何故ならいつもご主人様とベッドをともにしているし、最近はシエスタも一緒である。なんら日常と変わりはないのである。
「オレは別に……ジェシカがいいなら」
「そっ、そう!」
(な……なんか私、負けてる?)
ジェシカはサイトの余裕っぷりに劣等感を感じた
(こんな田舎のヤツに負ける訳には……!!)
負けてはタニアっ子の名が泣くというものだ
「い……いいわよ、泊めてあげる」
「ホントか?ありがとう!!」
「べっ、別にいいわよ、お礼なんて!」
そんなこんなで、一夜限りの同居が始まった。


「は〜い、サイト君お皿追加ね〜♪」
「うぃ〜っす」
昼間は二人とも『魅惑の妖精』亭で仕事である。
「あら?サイト君皿洗い速くなったわね〜♪」
前回の教訓から、洗い方のコツを覚えたサイトはテキパキとこなせるようになった。一方、
「きゃっ!!」
パリンッ
「すいません。すぐ片付けます!」
慌てて、ちり取りと箒を持ってくる
「珍しいわね、ジェシカがあんな失敗するなんて」
「そうね〜、何かあったのかしら?」
同僚からもわかるほどにジェシカの調子はよろしくないようだ
「うぅぅ〜〜」
(サイトのことが頭から離れない〜〜!)
「どうしたんだ、ジェシカ?調子悪いの?」
(あんたのせいでしょ〜〜〜〜!)
ジェシカはさっきからサイトと一緒に寝るということしか考えられず、仕事に集中できないのである
しかしサイトにはさっぱり解らない。このての主人公は総じて鈍感なのであるからして。
「熱でもあるんじゃないか?」
コツ……
「え!?」
サイトはおでこ同士をくっつけ体温を計る。
……つまり今ジェシカとサイトはキスが出来るほど近くにいることになる
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
自分でもわかるほどに顔が熱くなる
「少し熱があるんじゃないか?」
「なっ!!……ないわよ!大丈夫だから!」
急いで仕事に戻る。照れて赤くなっているのをサイトに見られたくなかった。

この日ジェシカはあと4枚皿を割ることになる。
354乙女の作り方:2007/03/04(日) 16:27:53 ID:erjI7Efl

夜、夕食も終わり(残念ながら風呂はないので)後は寝るだけとなった。
(ど………ど、どどどどうしよ〜?)
結局全然対策を考えられなかったジェシカはテンパっていた
(体は洗ったよね?爪は切ったし、トイレは済ましたし……)
人が聞いたら「どうしたの?」と呆れるようなことを考えながらジェシカは必死に落ち着こうとする。
(でも、男の子と同じベッドでねるなんて〜〜〜!)
すると、
「じゃあオレ……床で寝るから。おやすみ」
(へ?)
ジェシカは軽く拍子抜けするのと同時に怒りが芽生えてきた
(あんたって人は。私がこうやって悩んでいる時にぬけぬけと!)
それは全く理不尽な怒りだったがジェシカには関係ない
「だ、大丈夫よ!床は寒いから……こっちに来なさい」
「へ?」
「だから〜、一緒に寝ようって言ってるの!」
(私のかいた恥を、倍にして返してやるんだから……)
「いいよ、部屋にいるだけでも迷惑なのに……」
「そんなとこで寝て、風邪をひかれた方が迷惑よ。誰もあんたを夜這いしようなんて思わないから。」
ジェシカにも少し余裕がでてきた。
「それじゃあ、失礼します」
サイトが布団に入ってくる
「実はちょっと寒かったんだよね」
「そう、どうてもいいけど……」
「ん?」
そして……
「襲ってこないでね♪」
「ふぁい?」
「でも、田舎者にはそんな大それたこと出来ないか〜」
調子にのりすぎた
(な……なに〜〜!!)
「じゃ〜、おやすみ〜♪」
(江戸っ子をナメんなよ!!!)
サイトの逆襲が始まった。
355乙女の作り方:2007/03/04(日) 16:29:33 ID:erjI7Efl
手始めにジェシカの胸を後ろから揉んで差し上げる
もみもみ……
「ひゃぁっ!サ…サイト?」
「僕は田舎者ですから、ジェシカのおっぱいに触れることなんてできましぇんよ〜」
「いゃぁ……あんっ!」
とっさにジェシカは脇をしめた。しかし結果的にサイトの腕を挟みこむことになる
「なんだ〜。そんなに揉んでほしかったの〜〜♪」
「ちっ、ちが……っ!!」
サイトの息が首筋を抜けていく
「ひぅっ!このくらいで〜〜〜〜〜!!」
「いや〜、ジェシカちゃんのは育ちがいいですね〜〜」
むにゅむにゅ
流石にシエスタの従姉妹だけあってそっちの発育もよい
「あれ〜〜なんかあるぞ〜〜。ジェシカちゃん、このおっぱいの先にあるのは何かな〜?」
「そ、そんな……言えない!」
「言うまでこのままだけど?」
サイトは首筋から耳までを舌でいったりきたりしながら、やんわりと胸を揉み続ける。
ジェシカの背筋にじわりじわりと快感が押し寄せてくる
「ん……んんっ!」
「何かな、何かな〜♪」
(もう…だめ〜〜〜!!)
「ち……ちく」
「ん〜〜?聞こえないよ♪もっとハッキリ」
「む〜〜〜〜〜!!ち、乳首です。」
「よく言えました〜〜〜♪」
ご褒美とばかりにサイトは頂点を摘んだ
「ひぁっ。いっちゃうぅぅ〜〜〜〜!!!」
ジェシカは盛大に達してしまった。
356乙女の作り方:2007/03/04(日) 16:31:23 ID:erjI7Efl
「どう?気持ち良かった?」
傍目から見ても明らかなのだがわざと聞く
(そんなこと聞かないでよ…)
既にジェシカの心は折れる寸前だったが、最後のあがきとして
「ぜ、全然っ!!」
と反論してみる
「じゃあ下のお口に聞いてみよっ!」
いやぁぁぁぁっ!!!!!
サイトの手が下りてくる、ジェシカは反射的に足を閉じる。……そしてまた挟みこんでしまった。
しまった………!!
「もぉ。ホントにエッチなんだから♪」
(ち、ちがっ!!)
くちゅっ
サイトの指がついにジェシカの秘処へと触れた
「ひぅんっ!」
「やっぱり濡れてるじゃん、嘘つきはお仕置きだな♪」
しばらく秘処のまわりを撫でまわしていたサイトの指が中に入ってくる。
(はいってきた〜〜〜!!)
サイトの指が入口付近を蹂躪していく。
通常時ならおぞましい感覚も、今のジェシカには快楽にしかならない
「はぁ……はぁ、ふぅ」
ジェシカの両足は無意識に開いていく。
それを見たサイトは笑みを溢すと、ジェシカを仰向けにし、自分はその上をとった。
お預けかと思ったジェシカは、
「もっと……気持ちよく…して?」
最早、ジェシカは快楽に溺れていた
「じゃあ、いくよ」
サイトはズボンをおろし、いきりたった自らの逸物を割れ目へとあてがい、ゆっくりと腰を進めていった。
ぷちっ
「えっ?」
サイトに処女膜を破ったかのような感覚があり驚く
「まさか……ジェシカ、初めて?」
ジェシカの顔がこれ以上ないくらい赤くなる
357乙女の作り方:2007/03/04(日) 16:33:02 ID:erjI7Efl
「う、うん。その……優しくして?」
「わかった……」
そう言うとサイトはジェシカにキスをした。脳がとろけるような熱いキスを……
(なんだか、ふわふわして。気持ちいい)
「それじゃ、動くよ」
言うとサイトは出来るだけゆっくりと腰を動かし始めた
「ふぅぅ……ひぅ……はぁ……」
ちゅぷ……ちゅぷ……
サイトは挿入を繰り返しながらもジェシカの胸を刺激したり耳を舐めたりして、なるたけ痛みをかんじないようにした。
そのおかげか
「ふぁ……あ……なんか気持ち良くなってきた……はぁん」
サイトも我慢の限界だったのか、スピードが速くなっていく
「んんぁぁ……いいよぉ……」
「ジェシカの中も……気持ち…いいよ」
ぢゅぷぢゅぷ……
部屋が淫らな音で満たされる
「ジェシカ……そろそろ……いくよ」
「きてぇ!サイトォ!私も一緒にぃぃっ!!」
「うっ!」
「ひゃぁぁぁっ〜〜!!!!」
ジェシカもサイトのを最奥へと注がれて達し、そのまま眠りについた。


次の日。

「じゃあスカロンさん、お世話になりました。」
「また何時でも来てね♪」
いや、正直キモイです
一方ジェシカの脳裏には、昨晩のことがよぎる。
(サイトって……結構イイかも)
「ジェシカも…、またな!」
「もっ!もう来ないでいいわよ!」
顔を赤らめ照れ隠しに強い口調で言うしかなかった。
そっぽを向くと同僚のジャンヌが目にとまった。
「あなた、どうしたの?眠そうだけど」
「いっ……いや別に……」
実はジャンヌの部屋はジェシカの隣で、昨日はお隣さんの音が筒抜けだったのである。
(あなたたちのお陰で眠れなかったんですぅ〜〜〜〜!)


むにゅってる時は音に気をつけてね♪
358乙女の作り方:2007/03/04(日) 16:35:30 ID:erjI7Efl
終わりです〜〜!

こんなもの書いてしまって……反省してます。が後悔は(ry

それではまた会える日を(´∀`)ノシ
359名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 16:39:15 ID:P5NZq5nV
リアルタイムで読ませていただきました。
激しくGJ!!
360名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 16:45:22 ID:0Y54Sk2j
ふむ・・・こんなジェシカたんも乙なものですな・・・
龍が如くGJ!!!
361名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 16:53:44 ID:wMPQWbfs
GJ!!
ジェシカ イイー
362名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 17:49:08 ID:KnaJwLNV
ジェシカもの始めてみたwww
乙&GJ!
363名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 18:27:49 ID:zG+hevnU
シエスタって黒化がすごく似合いそう
364せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/03/04(日) 22:19:48 ID:sloCef+W
>>334
>>ムッツリロリチビメカネダイスキーって項目作ったらいいのにね〜
だからお兄さんはロリコンじゃないとあれほど(何


さて、唐突に思いついたモンモンもの投下いくよー
365青銅と香水と聖女の日 ◆mQKcT9WQPM :2007/03/04(日) 22:20:51 ID:sloCef+W
その日の明け方近く、とある人物の部屋の前には、贈り物がいくつか置いてあった。
上りかけの朝日の薄明かりに照らされたその扉の前に、ゆらりと影が立つ。

「ふん…日が上る前からこれか…。全く、何人に唾つけてるのよあの節操なしわぁ…」

影はそう呟くと、贈り物どもを手に持っていたズダ袋に放り込む。
そして、その代わりに、小さな箱を懐から取り出した。

「…ちゃんと、気づきなさいよ…」

そして、箱に軽く口付けすると、それを扉の前にそっと置いたのだった。


ギーシュは目を覚ました瞬間、がばぁっ!とシーツを跳ね上げると、寝巻きを着替えもせずに扉に駆け寄った。
そして、扉の前で深呼吸。
大丈夫だギーシュ。今年は確実じゃないか。
ケティにマリエラにルーシアにファビオラにメリッサに…。あと何人いたっけ?
大丈夫、絶対大丈夫だ!待っていてくれよレディたち!
そして、そっと扉を開ける。
するとそこにあったのは。
小さな箱が一つだけ。

「…え?一個だけ?」

それも小さい。
ギーシュはその箱を手に取ってしげしげと眺めてみるが、当然その表面には贈り主の特定できるようなものはない。
恐る恐る箱を開け、中身を確認する。
そこに入っていたのは、青い液体を満たした小瓶。
その瓶の口には、噴霧用の押し袋が付いていた。
つまりこれは香水。
で、今のギーシュに香水をプレゼントする女性といえば、一人しかいない。
のだが。

「ケティ?マリエラ?ルーシア?ファビオラ?メリッサ?それともハルナかっ?」

思い当たる数が多すぎて、逆に特定できないギーシュだった。

モンモランシーは一人で中庭で朝早くからお茶をしていた。
なぜかというと、とある人物が自分の前に現れるのを、公然と見せ付けてやりたかったから。
そうでもしないとあの節操なしは、いつまでたっても自分の、自分だけのものにならないだろう。
すっかり冷えた紅茶を流し込んで、また女子寮の方を見る。
あのバカは、今朝、ものすごい勢いで女子寮に吶喊していった。
たぶん、私を探しに行ってるのよね、とモンモランシーはため息をつく。
こんな、目に付くところにいるのに。
これはギーシュの悪い癖で、一つのことが気になると他のものが目に入らなくなる。物事に没頭しやすいのだ。
だから、あんな芝居ががった台詞を平然と放つのだ。
女子寮の出入り口を観察していたモンモランシーに、不意に悪寒が走る。

「…トイレ行ってこよ…」

朝から飲んだ紅茶は既に十杯を越えていた。
366青銅と香水と聖女の日 ◆mQKcT9WQPM :2007/03/04(日) 22:22:25 ID:sloCef+W
モンモランシーが一階にある女子寮の共用トイレから出てくると。

「ああケティ!君だね!君こそがこの香水を僕にぃぃぃぃぃ」

ギーシュがモンモランシーのあげた香水の箱を握り締めて、後輩の女の子の腰に抱きついていた。
そして振りほどかれていた。
乱暴に振りほどかれ、ギーシュは床にみっともなく転がる。

「ひどいですわギーシュさま!私が贈ったのは手作りのケーキでしたのに!
 そんな、他の女の贈り物を持ってくるなんて!」

言って、立ち上がってきたギーシュの前で、大きく右手を振りかぶると。

「最っっっっっ低!!」

ばっしぃぃぃん、と大きな音を立て、ケティの平手がギーシュを再び床にノックダウンさせた。

「ああ、待っておくれ、ケティぃぃぃぃぃぃぃぃ」

情けない声をあげてケティを制止するギーシュだったが、もはやケティの耳には届いていない。
すたすたと振り向きもせず、女子寮の奥へと消えていった。
そんなギーシュを、モンモランシーは背中から踏み潰した。

「ぐぎゅっ」

潰れた蛙のような声をあげ、ギーシュは再び床に突っ伏した。
モンモランシーはギーシュの背中に乗せた足にぐりぐりとひねりを入れながら、話し始めた。

「ああらせっかくの聖女の日を邪魔してごめんなさいミスタ・グラモン?
 どうやら残念なことにあなたに贈られたものは彼女のものじゃなかったみたいね?
 さて、ここでミスタ・グラモンに問題を出します」

背中を踏み潰されてぐりぐりされていたため、呼吸困難に陥っていたギーシュだったが、その言葉とともにモンモランシーが少しだけ足の力を緩めてくれたので、なんとか呼吸が戻ってきた。

「も、モンモランシー。その問題に正解したら何かいいことでもあるのかい?」
「足をどけてあげます」
「も、もし不正解だったら…?」
「息が止まるまでフミグリします」

モンモランシーの声音からは本気しか伝わってこなかった。
息が止まるまでフミグリは正直勘弁願いたいので、ギーシュは絶対正解してやろうと心に決めた。 

「よ、よし言ってみたまえ」
「メイジには二つ名があります。あなたは『青銅』のギーシュ。
 さて、私の二つ名はなんでしょう?」

あまりにも簡単だ。簡単すぎて、逆に引っ掛け問題なんじゃないか、と疑いたくなる。
367青銅と香水と聖女の日 ◆mQKcT9WQPM :2007/03/04(日) 22:23:26 ID:sloCef+W
「も、もちろん『香水』だよ、モンモランシー」
「正解です。
 さてもう一つ問題です」

まだあるのか、とギーシュは反論しようとしたが、そんな間もなくモンモランシーは次の問題を出してきた。

「あなたに贈られたものは香水でしたね?
 この意味するところを答えなさい」
「それはもちろん」

なんだ簡単じゃないか、とギーシュは心の中で胸をなでおろしていた。
それと同時に、なぜモンモランシーはこんな意味のないことをするのだろう、と思ったのだった。

「も、もちろん…?」

ちょっとだけ、ホントにちょっとだけドキドキしながら、モンモランシーは彼の言葉を促す。
そして後悔した。

「もちろん、僕を愛しているどこかのレディが僕に贈ったものさ!
 そうだ、誰か心当たりはないかいモンモランシー!?」
「…死ねっ、死んでしまえっ!」

今度こそ、本当に、遠慮なく。
ギーシュの息が止まるまで、モンモランシーは彼をフミグリしたのだった。〜fin


愛は空気のようなもの。普段は気づかないけれど、それがないと、人は死んでしまうもの。
〜聖女の言葉より〜
368せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/03/04(日) 22:25:18 ID:sloCef+W
はいおわり、思いつきなのでエロ抜きさね!(ぁ
だがはっきり言おう!
ギーシュはどう転んでも濡れ場にもっていけません!(ぁ
だってあんなおいしいキャラ、ボケさせずにどうやってエロに持っていけって言うのさ(何

まあそんなわけで明日仕事なんでそろそろねゆノシ
369名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 22:30:35 ID:HrvDAyiN
乙です
370名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 23:35:05 ID:1VXPhCar
乙です 最近オリジナルとss とが頭んなかでごちゃ混ぜだぜ
371名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 23:40:04 ID:Q7Q+KBSf
GJ
やっぱりギーシュとモンモンはいいなぁ。
372名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 23:42:24 ID:UNrdzPBP
乙です。ワラタww
373名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 23:50:38 ID:nxy2ASp5
ギーシュアホ過ぎるwwwwwwwww
乙かれさまです
374名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 02:12:51 ID:VChmJDkI
黒才人がルイズをはじめ、シェスタ達も調教し全員が才人の子供を身籠るというネタでの、ネ申降臨希望
375名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 02:20:14 ID:55TCNOOl
どさくさに紛れてハルナの名前がw
ギーシュめハルナにまでモーションかけてたのか!!
376名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 02:47:48 ID:+bQkfh5S
>>374
それネ申すぎるからwwww
377名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 06:13:09 ID:AlWrPSxn
ルイズに電気責めしたい
378名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 07:16:31 ID:+TaQwawZ
サド神の光臨希望 拘束系がいいな
379名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 11:11:15 ID:Y0bE/GH5
その男にとって、嘘のような状況だった。なんの変哲も無い、どこにでもいる平民の自分の手の中には、一国の女王がいる。
国への忠誠心など、その男には無かった。先の戦いで男は代々の家や、家畜を失っていた。今は街、どころか村外れでひっそりと、外との接触を絶って暮らしている。
最近はむしろ、絶つ必要が出来た。男の手の中には隠さなければならないモノがある。
家の地下室、当初は物置として使っていた場所に、最近はよく出入りする様になった。扉の向こうには唯一の楽しみがあるからだ。

「おはようございます。陛下」
空間の中には、美しい娘が一人。村娘などとは圧倒的に何かが違う、高貴さを持った女性が居た。
ただしその自由は天井から提げられた手枷によって奪われ、女性は、アンリエッタは女性の部分を隠せずにいた。
引き裂かれたドレスから覗く豊かな乳房も、美しい乳首も、最近は男を受け入れるだけとなった性器も、どちらも隠すことは出来なかった。
それをどれだけ羞恥に感じても、アンリエッタは男にその全てを晒すしかないのだ。
「どうも溜まってしまって…抜いてもらえますか?」
薄暗い部屋の中で、そう言いながら男は性器を取り出し、アンリエッタの口に向ける。
「…」
「おや、最近の教育が応えたと思ったのに…いいでしょう」
唇を引き締めたままアンリエッタは動かない。女王としての誇りを最後まで失わない意思の現れだった。
しかし、抵抗や反論する体力も削られており、激しい拒否をはっきり示す事も無かった。
男はふざけたような口調で、恐怖の一言を述べる。
「もう一つの…本当に挿れるべき所で抜かせてもらいましょう」
アンリエッタは顔色をさっと変え、先ほどまで閉じていた口を開く。
「ま、待って下さい!」
「仕方無いでしょう。私も自分の処理をしないと仕事が手に着かない時もあるのです」
「い、いや…」
「勿論、外に出す気など…ね?」
アンリエッタの体は軽い。手枷のぶつかる音を鳴り、アンリエッタは抵抗を見せるが、男は簡単にアンリエッタを持ち上げ、開脚させる。
「もうココは私のモノです」
「や、止めてください…」
唇と同じ様に閉じることは出来ない、拒否する事の無いアンリエッタの性器は、男を受け入れる為のいやらしい動きを見せていた。
380名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 12:47:13 ID:sCXztfB9
うおっ!?アン様陵辱モノ!続きは…?
待ってます。
381名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 13:36:05 ID:dBY9KuAi
     _      
    〃 ` ヽ   
    l lf小从} l  / ...?
   ノハ{*゚ヮ゚ノハ /  
  ((/} )犬({つ
   / '"/_jl〉` j
.  ヽ_/ノヘ.)〜′
382名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 13:38:25 ID:VtJ73oW8
陵辱物なら注意書きとタイトルくらいはつけて欲しい
383名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 18:47:40 ID:DYoI86JG
>>368
ではぜひサイト×モンモンで
384名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 19:41:00 ID:QEUtzKas
>377

ちょうど牧場スレにルイズ電気責めが・・・・・・・
385名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 19:47:47 ID:Hy64Q0Pv
牧場スレ?
386無知で愚かな方の374:2007/03/05(月) 20:14:18 ID:At80TyuB
<<374 のネタやってみようと思います。
「私は御主人様のドレイです」と言わせてみようかと・・・
                   1年計画で・・・

あと私、自虐癖があるのでどんどん酷くなると思うんです。名前。
だれかこの豚に立派な名前を付けてやってください。
387無知で愚かな方の374:2007/03/05(月) 20:16:42 ID:At80TyuB
sage忘れました
誰か殺して
388名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 20:21:35 ID:+K/ZkJSy
勝手にハンドル変えて別人のフリして投稿すりゃいいのに
389名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 20:41:10 ID:QEUtzKas
>>385

「二次元キャラを牧場で飼い慣らす妄想スレ」だったかな?
390名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 20:45:22 ID:AlWrPSxn
>>379
ワクテカして続き待ってる

>>384
知ってるからこのスレでさらに鬼畜なのを期待したかったんだ
電気でなくても木馬責めでも鞭でも構わない

>>385
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1167820448/l50
二次元キャラを牧場で飼い慣らす妄想スレ
純愛好きは見ない方がいいだろうな
391名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 21:49:30 ID:Hy64Q0Pv
>>389>>390
ありがと
つーかそんなスレあったんだwwwきっと需要高いんだろうなぁ
俺みたいな(ry
392名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 02:15:23 ID:xhUQN1OL
>>386
変なキャラ作りしなくていいよ。次からは普通に「374」で投下してくれ。
393名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 08:25:12 ID:rr4reoi0
ミナヨ
394名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 20:28:08 ID:WLvWwXYg
この速さなら言える
30分レスがなかったらタニアの婿は俺
395名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 20:45:55 ID:GxzqGKNP
三十分待とうかと思ったが病で疲れてて寝落ちしそうなので今のうちに言っておくか…

                 だ が 断 る ! ! ! !
396名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 20:51:30 ID:DVIQm6ul
ひょっとして…才人ってガンダールヴじゃね?!
397名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 20:59:48 ID:RTarHZUw
>>396
       _____
   riff7//////〃〃∠ヽ
   レ"⌒''ー''"´  `ヾニ三|
    l  ニ_ー‐'_ニ   |ニ三|     残念ながら・・・
.   レヘ\ ̄、/,へ  }ニ三! 
    } ==,=> _=,==  |r=、 |     質問には一切お答えできません・・・
.    | 二/    二´   |.6.| |\
    |  |_, -` ヽ   k‐':ニ|  |`''ー-
_, -‐''| l⊂ニニ⊃ l   | \│ :|
     ヽ!  ---  l , ‐'  /|  |
     /` r、-‐ ' ´   /  :|.  |
     /   | \  ./    |   |
398名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 22:20:13 ID:9pvakGZC
>>393
こっちミンナヨwwww
399一抹の希望:2007/03/07(水) 00:32:16 ID:VBjdzdFW
この流れなら投下できる!!

SS投下(´∀`)つ
《注意》
この作品は鬼畜な表現を含みます。
陵辱系が苦手な方や
「シエスタが傷つくのを見たくない」という方はスルーして下さい。
400一抹の希望:2007/03/07(水) 00:34:19 ID:VBjdzdFW
ひゅー…ひゅー…

部屋には何やら不気味な風の音がしていた。しかしこの薄暗い部屋には窓が一つもない

ひゅー…ひゅー…

部屋に一つしかない扉も、今はその口を閉ざしている

ひゅー…ひゅー…

家具などが一才見当たらず、部屋には生活感というものが感じられない

「ひゅー…ふぃ…ふぅー…」

そんな所にシエスタはいた。
両手を縛られ天井から吊され、両足もそれぞれ閉じられないように拘束されている。
いつも着ているメイド服はその前を破られ、自慢の胸もちらりと顔をのぞかせている。
口には猿轡が施され、下半身に至っては何も着けていない。
それどころか身体中に鞭でうたれたような痣すらあった。
そんな中でもシエスタは時が止まればと思う。
何故なら……

ガチャッ
「おはよう。シエスタ……話してくれる気にはなったかね?」
宰相のマザリーニだった

「ひぃー……ひゅーー」

「おっと、すまないねぇ、そんなのしてたら話せないか」

マザリーニはくくくっと笑うと、呪文を唱えてシエスタの猿轡を外した。

「はぁ…はぁ…。サイトさん達が何処に行ったかなんて知りませんし、知ってても貴方になんか……」
シエスタは睨みつける

「おやおや…。昨日あれだけのことをされて、まだ知らないふりですか…」


先日、サイト達はガリアへと出発した。(正確には脱獄だが)
そんなことは知らないシエスタは何時ものようにご主人様(サイト)とそのオマケ(ルイズ)を待っていた。
しかし、やって来たのは役人であった。
王宮へと連れていかれたシエスタは取り調べをうけたが、全く喋らない。
それを見たマザリーニが自室に連れてきて独自の取り調べをしているのである。
401一抹の希望:2007/03/07(水) 00:35:54 ID:VBjdzdFW
(まぁ、ここで喋ってもらっても興ざめですが……)
マザリーニはいやらしい笑みをうかべる。

「仕方がありませんねぇ、それでは取り調べを続けますか」

マザリーニは呪文を唱えシエスタの足元に解放する
すると地面がみるみる内に形を変えていく。そしてシエスタは自分の体重を秘処で支えることになった。
要するに地面が俗にいう三角木馬となってしまったのだ

「ふぁ?」

「今日は趣向を変えていきましょう。鞭でうつのは可哀想になったんで」

(昨日まであれだけ喜んでたくせに……)

「くぅ…………」

シエスタは足を閉じて踏ん張ろうとするが両足を拘束され思うように体が動かない。

くちゅっ……くちゅ…

代りにシエスタの割れ目は三角木馬の刺激により濡れ始めていた。
(うぅぅ……サイトさん……助けて!!)
もう何度目かも分からない心の叫びだった。

「おやぁ?もう感じてしまっているんですか?」

「そんなことありません!!」

マザリーニの笑みに寒気すらするシエスタ
しかし彼女の秘処は休むことなく快感の証拠を出し続ける

くちゅり……

「嘘つきですねぇ…あそこからそれだけ愛液を垂らしといて」

「くぅ………負け…ません」

心の中でいくら思っても、体は反応してしまう。シエスタはこの時ほど自分の体を呪った日はなかった。

(サイトさん……)

快感に体をよじらせると秘処が擦れる。擦れると快感を生み体が動いてしまう。

「ふぁ〜〜!」

くちゅくちゅ……

(助けて……!!)
402一抹の希望:2007/03/07(水) 00:37:41 ID:VBjdzdFW
しかし当然終わるわけがない

「ふぅ。仕方ありませんね、手伝ってあげましょう。」

そう言うとマザリーニは自らにレビテーションをかけシエスタの背後へとまわる

(み…見えない、何するの!!)
むにゅ

「いやぁ、やめて……!」

脇から手を出すと果実をいじり始めた。

(手が動かないから……防げない!?)

「いやぁ、両手を挙げてもこのボリューム……スバラシイですね」
むにゅ、むにゅ

マザリーニの手の中でシエスタの果実が変幻自在に形を変える。

「はぁん……ふぁ……」

シエスタはじっと堪えようとする
しかし、我慢すると自然と自分の胸が形を変える様子が目に入り、更に淫らな気持ちになってしまう。

むにむに

揉み方も強くなく、純粋な快楽の波がシエスタを襲う

「ふふふ♪先端が起ってきましたよ。どうしたんですかねぇ」

(くぅぅうう……)

シエスタはマザリーニの手から逃れようとするが

「はぁん!」

その動きすらも秘処には快楽となってしまう。

むにゅむにゅ……

くちゅり…くちゅり……

シエスタは最も酷い快楽への蟻地獄へと嵌ってしまっていた。


「はぁ……ふぁん!……ふぅ、くうぅぅ!!」

(何時間……たったんでしょうか……?)
シエスタにとっては永遠とも思える時間。

「まだ喋ってくれませんか……それでは」
マザリーニはシエスタの胸から名残惜しそうに手を離す

(やっと……解放される?)

しかし淡い期待は破られる
マザリーニはポソっと短く呪文を唱え三角木馬を消した。しかし、
403一抹の希望:2007/03/07(水) 00:41:19 ID:VBjdzdFW
「次は此方に聞いてみましょうか」

と言うと、いつの間に出しただろうか、自らの肉棒を
シエスタの既に男を待ちきれずにいる秘処へと埋めていった。

ぢゅぷ

「はぁぁぁぁぁぁあああ!!!!」

「あれぇ?挿れただけでイッてしまったんですか?」

(嫌なのに、いやなのにぃぃ!!)
哀しきは女の性か、シエスタのそこはオトコをくわえ込むと嬉しそうに締め付けた

「昨日の今日なのでっ……ゆるゆるかとっ……思いましたがっ
……私のモノを掴んで離しませんよっ!!」

ぐちゅっ…ぐちゅっ

オトコをくわえ込む音とパンパンという肉と肉がぶつかる音がシエスタの心を更に汚していく

「いやなのに……感じちゃダメなのにぃ……はぁぁ〜ん!」

ぢゅぷ、ぢゅぷ
シエスタの胸も痛いのではと思う程に上下に揺れる

「おっぱいも……こんなに揺れていると、むしゃぶりつきたくなりますなぁ!」

マザリーニの口がシエスタの胸に吸い込まれていく。

ちゅ〜ちゅ〜

「あぁんっ!だめっ!吸わないでぇぇぇぇ!!」

シエスタのおっぱいは昨日の魔法の後遺症か、母乳がでるようになっていた。

「ん〜〜♪なかなかよいお味で…」
無駄に敬語を使いながら、空いた方の胸も搾りとるような勢いでもんでいく

「いやぁ!でちゃうぅぅ〜!」

びゅっ!びゅっ!
自らが出したミルクにより胸やお腹が汚れていく…
404一抹の希望:2007/03/07(水) 00:43:11 ID:VBjdzdFW
ぢゅぽ…ぢゅぽ

「ひゃっ!!あっ!!ふぁぁ!」
シエスタは両方の胸からミルクを出しながらイキつづけた。

下のお口はその度に貪欲に収縮をくりかえす

びゅぷ…ぢゅぽ…じゅぶ…ぢゃぷん!

「さぁて……そろそろ貴方にも濃いミルクを飲ませてあげますよ!」

「ひぁっ、ら、らめぇ!いゃっ!出さないれぇ!!」

「たくさん飲んで下さいっ!!イキますよぉ!」

びゅっ、びゅ〜〜!!

「くっ、あぁあああぁぁっ!!!」
多量な灼熱の白濁駅がシエスタの奥を打ち付け、絶頂ってしまった。
びくんびくんと何度も痙攣を繰り返すシエスタの中は、まるで美味しそうに子種を飲んでいるかのようだ。

暫く快楽の余韻に浸っていたマザリーニは、にゅぷっと自らの半身を取り出す
シエスタの中からは白濁駅が溢れてきた

「喋ってくれないとは、残念です。また明日会いましょう」
マザリーニは部屋を出ていった。


また、シエスタは独りで犯されるのを待つことになる
だがそんなシエスタの目にも僅かに光があった

(サイトさん……ゴメンナサイ…私、こんなに汚れてしまいました……。)

シエスタの目から想いが溢れる

(こんなになっても……私、貴方のことが忘れられないんですよ……。
笑っちゃいますよね。)

(こんなに汚れてしまった私でも……
サイトさんなら抱きしめてくれるんじゃないかって)

(私の常識を変えてくれた貴方なら、私を助けてくれる……。)

(汚された私も……綺麗にしてくれるって……信じてます)

(だから、もう少しだけ…頑張ってみますね)

「サイトさん……大好きです」
そう言うと疲れていたのか、シエスタは眠りについた。
405一抹の希望:2007/03/07(水) 00:45:54 ID:VBjdzdFW
終わりです。楽しんで頂けたでしょうか?


間違って読んでしまった皆様、申し訳ありません。
心より御詫び申し上げますm(__)m

それでは、また
406名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 00:46:25 ID:RtoERxE8
リアルタイムGJ!
ドSな自分には良かたSSでした。
407名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 01:47:03 ID:ha2pKRaq
ナイス、場の空気変えw
408名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 02:18:05 ID:Zt8z1oaE
GJ それでは続きのシエスタの希望通りの話を書いてくれたまえ
4099-669『チクトンネ街の女王』:2007/03/07(水) 02:21:05 ID:/AsHOlTF
>405
エロイよシェス子エローイよ!!!
ハァハァしますた!
410名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 02:21:54 ID:/AsHOlTF
名前消し忘れた……orz



ちゃんと続き書いてます。今週末あたりに投下できる予定なんで・・・許して。
411名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 13:48:47 ID:BfdHbMkV
君もぎゃんばれwwwww
412名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 15:56:44 ID:yRMlP9cU
べべべべべ別に無理にとは言わないんだからねっ!!!!!
413名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 00:22:17 ID:nvDWJ9Ph
飼い主「使い魔の癖にナマイキ!」
使い魔「二股かけるの!?これ、二股かけるの!?ねぇ!シエスタと!シエスタと二股かける!?」
飼い主「親同士が決めた結婚。幼い日の約束。でも、何かがひっかかる…」
使い魔「本当!?大丈夫なの!?ツンじゃない!?」
飼い主「ご主人様を蔑ろにして、メイドに手を出すなんて最低!キキキ、キスしたくせに!!」
使い魔「そうかぁ!僕使い魔だから!使い魔だからツンデレわかんないから!」
飼い主「わたしにも(キスマークを)つけて。つけてくんないと、ねむらないんだから」
使い魔「うん!でもデレなんだ!そうなんだぁ!じゃぁ二股かけていいんだよね!」
飼い主「初めてのデートなのに、エスコートしないわ、眠っちゃうわで最低ね!でも、あのメイドがいないから幸せ…」
使い魔「よかったぁ!じゃぁ渡ろうね!シエスタと渡ろう!」
飼い主「あんたの忠誠に報いるところが必要ね!ごご、ご主人様の体、一箇所だけ、好きなとこ、ささ、触ってもいいわ!」
使い魔「あぁ!シエスタ青だからシエスタと二股かけれるね!ね、ご主人様!」
飼い主「これなら押し倒してくれるよね?きょきょきょ、きょ、今日はあなたがご主人様にゃんっ!」
使い魔「あぁーご主人様と僕は今シエスタ挟んで修羅場っているよー!気をつけようねぇー!」
飼い主「キスして!私にも舌を入れて!誰と浮気してもいいからそばに居て!!」
414名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 00:36:13 ID:v6iC2egP
犬ww
ってかその犬そんなに御主人様一筋じゃないだろww
415せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/03/08(木) 01:27:38 ID:uPUX5pgY
さてそれでは、ひさびさの選択肢モノ投下いきます。
準備はいいかおまいら?
416サクラ前線異常アリ ◆mQKcT9WQPM :2007/03/08(木) 01:28:48 ID:uPUX5pgY
「ふああ」

窓際でルイズが居眠りから目を覚まし、伸びをする。
右手をんー、と思い切り伸ばし、小さな涙の粒が目の端に光る。
その仕草は、子猫を連想させた。
春眠、暁を覚えず。
才人の脳裏を、そんな言葉がよぎった。
ルイズはじっと見つめるそんな才人の視線に気づくと、頬を染める。

「な、何見てんのよ!」

寝起きを見られた気恥ずかしさを隠すために、ルイズは思わず怒鳴ってしまう。
そんな仕草も愛らしく、怒鳴られてもなお才人は笑顔のままだ。

「いや、欠伸するルイズ可愛いなー、って」

思わず本音が出る。
才人のその台詞にルイズの顔面が火を噴く。

「なななななな、何言って」

照れるルイズが面白くて、才人は続ける。

「ルイズ可愛いな、って言ったんだよ」

赤くなったまま俯いて、ルイズはちらりと才人の方を伺って、言った。

「ほ、ほんとう…?」
「ほんとほんと」

二人の間に流れる、妙に甘い甘い空気。
昼間だというのにそのままコトに及びそうな雰囲気を、扉が開け放たれる音が蹂躙した。

ばたんっ!

勢いよく扉を開けて現れたのは、シエスタだった。
そして彼女はなんの脈絡もなく言い放った。

「『オハナミ』行きましょう!『オハナミ』!」
417サクラ前線異常アリ ◆mQKcT9WQPM :2007/03/08(木) 01:29:58 ID:uPUX5pgY
荒れ狂うルイズをなんとかなだめると、話を聞く雰囲気になった。

「で、何よ『オハナミ』って!」

私とサイトのストロベリータイムを邪魔するだけの価値はあるんでしょうね、と心の中だけで突っ込みながらルイズはシエスタに尋ねる。
荒れ狂ったルイズの飛ばした枕やら机やらシーツやらを元の位置に戻しながら、シエスタはにこやかに言った。

「『オハナミ』っていうのは、タルブの春の行事なんですよ。
 って言っても、ひいおじいちゃんが植えた、『サクラ』の樹の花を囲んで宴をする、っていうものなんですけど」

そしてちらりと才人を見る。
才人は、案の定懐かしそうな顔をしていた。

「花見かあ…」

たしかにシエスタの曾祖父は才人と同じ日本人だ。
彼が望郷の念に駆られてこのハルケギニアで桜を探し出し、タルブに植えたとしてもなんの不思議もない。
それが実際行事となっていて、シエスタの故郷タルブでは、花が見ごろになると必ず催されるという。

「行きたくないですか?『オハナミ』」

シエスタのその質問は、この部屋にいる全員に投げかけられたものだったが、その主なターゲットはほかでもない才人だった。
そしてその才人は、一も二もなく頷く。

「行くよもちろん!」

そうすると、残りの一人もこうなるわけで。

「しょ、しょうがないわね、犬が行きたいっていうなら行ってあげてもいいわよ」

ミス・ヴァリエールはさそってないんですけどぉー、と心の中だけで突っ込み、シエスタは微笑んだ。

「じゃあ、早速準備しますね!」
418サクラ前線異常アリ ◆mQKcT9WQPM :2007/03/08(木) 01:30:45 ID:uPUX5pgY
そして、仕立てられたタルブ行きの馬車の中には。
タバサとシルフィードがすでに乗っていた。

「ちょっと、アンタがなんでここにいるのよチビっこ」

半眼で黙々と本を読み続けるタバサを睨みつけ、ルイズは言う。
タバサは本から目を離さず、応えた。

「…サイトが行くなら私も一緒に行く」

そしてぱたん、と本を閉じると。
ルイズと同じように半眼で、殺気のこもった視線を、ルイズに返す。
その視線はこう語っていた。

出先でサイトといい雰囲気になろうったって、そうは行かないんだから。

ちなみにタバサの今読んでいる本は、『素直になれない女主人 〜史上最強の執事〜 第3巻『明けの海は嫉妬に燃えて』』である。
つい弾みで執事を追い出してしまった女主人が、執事に絡んでくる女どもを見てやきもきする、というあらすじである。

「…なによ、喧嘩売ろうっての?」

今にも一触即発な雰囲気に二人をなだめたのは、当の才人だった。

「まあまあ落ち着けよ二人とも。みんなで仲良く行けばいいだろ?」
「そうなのねー。みんな仲良くすればごはんもおいしいの!きゅいきゅい」

才人の台詞に続けたシルフィードの声が、その場に満ちた闘争の気配を打ち消した。
…しょうがない、ここは。
…サイトに免じて、許してあげる…!
二人で全く同じことを考え、最後に視線で火花を飛ばし、その二人は馬車の席の対角線上に座ったのだった。
419サクラ前線異常アリ ◆mQKcT9WQPM :2007/03/08(木) 01:31:16 ID:uPUX5pgY
そして、一行の到着したタルブは。
なぜか、大騒ぎだった。
実家に着いたシエスタをまず襲ったのは、女王来訪の知らせ。

「えっ!?女王陛下が『オハナミ』にいらっしゃるんですかっ?」

シエスタは驚いて、自分も準備しなきゃ、と慌てて女王来訪に備える村の面々に加わった。
逆にルイズは冷静だった。

…やるわねあのわたあめ女王…!タルブの行事がサイト絡みだと踏んで、網を張ってきたか…!

ルイズは、アンリエッタがタルブの『オハナミ』が才人の世界に関連する行事だと見るや、そこに才人が来るようなら自分も出かけるように網を張ったのだと予想していた。
そうなると、このタルブは戦場と化すだろう。
才人をめぐって、血で血を洗う争いが展開されるのは目に見えていた。
そして。
ルイズの視界に、同じように顔をしかめるタバサの姿が目に入った。
…シエスタはあんなだし。姫様に対抗するためには…。
そしてルイズは、そんなタバサに近寄る。
近寄ってきたルイズに、タバサは反射的に杖を構える。
そんなタバサに、ルイズはすっ、と手を差し伸べる。

「…気に食わないけど、休戦といきましょう」

そんなルイズに、タバサは満面に不審を露にしてルイズを見つめる。
ルイズははぁ、とため息をついて、タバサに語りかける。

「アンタも聞いたでしょ?
 もうすぐここには、サイトを狙ってアンリエッタ女王陛下がやってくるわ。
 …悔しいけど、私一人の力じゃ、サイトを守りきれそうにない」

この村の状況を見るに、アンリエッタはその権力の全てを使って、才人と『オハナミ』する気だろう。
彼女の『相応の覚悟』は、王族だけあってとんでもないものだ。
タバサはその答えに納得し、その手を握り返した。

「…サイトを想うのは、私も一緒」

こうして、雪風と虚無の二人は、手を組んだのである。
420サクラ前線異常アリ ◆mQKcT9WQPM :2007/03/08(木) 01:33:09 ID:uPUX5pgY
シエスタはなんと、タルブの入り口で女王陛下のお出迎えをするという役目を申し付けられた。
それは、唯一肉眼で女王陛下を見た者であるという、至極真っ当な理由からだった。

「どどどど、どうしよう…!」

しかしいくら生で見たことがあるとはいえ、シエスタにとってアンリエッタは天上の人である。
才人を狙っているとはいえ、仕えるべき人であることに変わりはない。
ないのだが。

「…サイトさん独り占めしようとされたりしたら、私手ぇ出しちゃうかも」

心配事はそっちであった。
恋愛の前に全ての人々は対等となる。恋する資格に変わりはなく、愛する想いが全てを決める。
たとえ女王陛下とはいえ、才人の前では対等な女と女。
もし理不尽に権力を行使されたりしたら、サイトさんを連れて逃げよう、とシエスタは考えていた。
そうしてシエスタがタルブの入り口で待ち構えていると。
護衛の騎士を従えたトリステインの旗を閃かせた六頭立ての馬車が、村の入り口にやってきた。
間違いない。女王の馬車だ。
シエスタは深々と頭を垂れ、その一団を迎える。
すると、女王の馬車が彼女の前に止まり、その馬車の扉が開いた。
そして降りてきたのは…他でもない、アンリエッタ女王その人だった。
あまりの展開にシエスタが驚いていると。

「やっぱり!あなたシエスタさんね!」

アンリエッタはそう言って笑うと、シエスタの手をとった。
シエスタの身体が緊張に強張る。強気なことを考えてはいたものの、やはりいざ本物を目の前にすると萎縮してしまうシエスタだった。
アンリエッタはそのままシエスタを馬車の中へ引っ張っていく。

「あなたには、聞きたいことがたくさんあるんです。
 『オハナミ』のこと、タルブのこと。
 そして、サイト様のこと」

最後の一言とともにウインクし、アンリエッタはシエスタを馬車に載せてしまう。
御者はそれを確認すると馬に活を入れ、馬車を進ませる。
421サクラ前線異常アリ ◆mQKcT9WQPM :2007/03/08(木) 01:34:30 ID:uPUX5pgY
馬車の椅子の上で固まるシエスタに、アンリエッタは微笑む。

「ここは今、あなたと私の二人きりです。そんな硬くならなくてもよろしいですわ」

しかしそんなこと言っても。

「恋愛の前に全ての人は対等、ですもの」

その言葉に、シエスタははっとなる。

「そう、あなたも私も、サイト様を想う女同士。
 でも、今彼の傍には、ルイズがいる」

そしてアンリエッタの目がぎらりと光る。
それは、トリステインを統べる慈愛に満ちた女王の顔ではなく。
嫉妬に狂う、アンリエッタという、ただ一人の女の顔であった。
シエスタは急に、この女王に親近感が沸いてきた。

「私にできることでしたら、なんなりと」

…正直私も、そろそろミス・ヴァリエールとは決着をつけたいと思っていましたし。
そして二人は、視線を合わせる。

「…あなたとは、いいお友達になれそうですわ…」

女王アンリエッタは、そう言って手を差し出す。
シエスタはその手を、しっかりと握り返した。
ここに、女王とメイドのタッグが誕生した。
422せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/03/08(木) 01:36:14 ID:uPUX5pgY
はいここまで。
今回選んでもらうのは
「どちらのタッグが才人とお花見をしたか」です。
先に10票集めたほうのみで書きます。

…にゃんかアン様がえらいアグレッシヴですがそのへんはきにしないでくれると(何

ではいっせーのでー どん!
423名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 01:37:31 ID:GwRfRp4b
ルイズタバサ
まあどっちも書いてくれるんだろうけど
424名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 01:43:13 ID:ccU0Px/c
アンシエスタ
まあどっちも書いてくれるんだろうけど
425名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 01:45:43 ID:n9GkbTxg
アンシエだろ!
426名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 01:48:03 ID:0H7eyn/z
アンシエに一票
427名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 01:49:05 ID:IEcudaHs
ルイズタバサ
まあどっちも書いてくれるんだろうけど
428名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 01:49:10 ID:o1sXv9ZT
ルイズ&タバサにいっぴょ―う!
429名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 01:50:54 ID:K2ITrDxk
アンシエ一丁
430名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 01:51:12 ID:Yac6sbhs
アンシエ〜
431名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 01:52:24 ID:MAq0oKTz
アンシエに
4329-669『チクトンネ街の女王』:2007/03/08(木) 01:55:39 ID:GJJ2XwSt
アンリエッタ女王とシエス子のコンビに決まってます!
433名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 01:56:33 ID:Tylp7MCg
アンシエだろう、常識的に考えて…
434名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 02:02:15 ID:BO/3Dnbu
ルイズタバサに一票。
435名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 02:03:13 ID:uG//TsIy
アンシエ!!アンシエ!!
436名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 02:08:53 ID:3nzzB/XH
トンボとトビウオで
437名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 02:09:26 ID:pGVev2lQ
せっかくだから俺はこのアンシエを選ぶぜ
438名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 02:13:14 ID:6U/79waV
間に合わなかったか!?ルイズアン様の幼馴染

ってかせんたいさんが来ただけでこの活気wwwせんたいさん恐ろしい子!
昨日までのダラダラした流れが嘘のようだw
439名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 02:14:27 ID:6U/79waV
↑って勘違いしたーorz でも意表をついてルイズアン様の幼馴染コンビは
ダメっすか??
440名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 02:16:15 ID:s+mv1v7p
シルフィードが漁夫の利。
441名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 02:32:19 ID:n9GkbTxg
この時点でアンシエ確定みたいだな。
442名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 03:18:39 ID:pGVev2lQ
アンシエ決まったようなので落書きして寝る
ttp://up.rgr.jp/src/up9027.jpg
443名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 03:26:48 ID:cqAusML/
 
「ななな、何でわたしというご主人さまがいながら、姫さまとあのメイドが犬と
『オハナミ』決定なのよ!」
 ルイズは、アンリエッタとシエスタが『オハナミ』をする事になったと聞いて愕然とした。

「ふざけないで! ふざけないで! ふざけないで!」
 ルイズは地団駄を踏んで悔しがるが、これは既に決定事項のようだった。
「一瞬でもあのメイドを信用したわたしが馬鹿だったわ。何が≪女王様に取られないように≫よ!
結局、ころころと寝返ってんじゃないの!」
 アンリエッタとシエスタの胸を張って得意気な姿が頭に浮かぶ。ことさらに胸を強調している
二人の姿が憎憎しかった。

「結局、胸? 胸なの? 乳が大きくないと『オハナミ』すら一緒にしたくないって事?」
「そんな事ないのね。これには深い事情があるの……っぎゃん!」
 慰めようとしたシルフィードのみぞおちに、八つ当たりの膝蹴りが食い込んだのはその
0.8秒後であった。シルフィードはイルククゥの姿で隣にいたことが不幸だった。
「あぅぅ……ひどいのね。物凄く痛いのね」
 涙目で抗議をするが、ルイズは意に介さない。

「わたしたち人気無い」
 ぽつりとタバサが呟く。その姿はうつむき加減で、明らかに元気が無い様子だ。幼児体型で
言うなら、タバサもルイズと同等かそれ以下である。胸を自身でぺたぺたと確認するが、凹凸の
無いのは明らかであった。

「使い魔が休養でオハナミをする……使い魔にも休養が必要だわ。それは許しましょう。でも、
春の陽気に当てられて、犬が発情した。それはいけないわ。飼い主として発情した犬が悪さを
しないようしつけるのも主人の務め。そうじゃない?」
 同意を求められたタバサは、じっとルイズを見つめる。そして暫くして、コクリと頷いた。
「なら、飼い犬が悪さをする前にしつけをしたって何の問題もないわけよ」

 ルイズが不敵に笑う。だが、目は全く笑っていない。傍らに置いてあった鞭を取ると、ギュウっと
しならせる。
「手伝う」
 その様子を黙ってみていたタバサがさっと立ち上がる。その時、隣にいたシルフィードは、
タバサの目を見て≪きゅいっっ!≫と尻餅をついた。ガタガタと震え、小さく身をすくめる。

 胸の無い二人が胸のある二人に復讐の炎を燃やす。だが、その時才人と胸のある二人はこの事を
知る良しもなかった。


>>442グッジョブ。可愛いねぇ。
という訳で遅れてルイズ&タバサに1票。だが、時既に遅し。残念です。
444名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 03:41:26 ID:dPVD7naO
ルイズ・タバサーっと…
無駄な抵抗か

しかしここの皆様は洗濯板の良さをちっとも分かっていない!
胸なんて飾りです、偉い人にはそれg
445名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 04:13:33 ID:Fgkm1JUo
アンシエの方がいいだろ。やっぱ飾りがあった方が・・・


まぁ結局せんたいさんはみんなの要望に応えて両方を書いてくれるさ。
446名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 04:30:31 ID:lCcwC3et
折角だから俺は、このティフアニを選ぶぜ!!
 
と、無いものねだりしてみる。
447名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 04:40:10 ID:BcPe0fLR
>>444
洗濯板いうな
76もあれば十分マシュマロだ





タバサは擁護のしようがないがw
448名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 04:49:50 ID:OXpx7oUh
うぉぉーーー!!遂に遂にへんt・・・げふんげふん
せんたいさんがぁ!!GJですへんたいさん

もう結果は決まってるみたいですけど悪あがきで
テファアニが自分的にはいい!!え・・・!?今回は居ないんですか(´・ω・`)
449名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 06:14:56 ID:On7w4iNt
ふ、やはり予想通りティフアニまで出てきたか……
ここでオレは全てに反逆!
「シエスタの祖父が見つけて持ってきた桜の森に一人迷い込んで故郷の幼馴染みと妹(誰)を幻視する」
と言ってみるぜぇ
450名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 06:27:23 ID:+Vp9Isk5
>>446
アニシエコンビの元に酒に惹かれて来るシルフィード、そして何故か現れるテファ
バストカーニバル始まったな
451191の者:2007/03/08(木) 08:09:21 ID:XNF8jpMm
空気読めてないかもしれないけど引越便まであと1時間も無いので失礼して。
書けた分だけですが以後は374氏と似た状況になるので…。
452E慣らし:2007/03/08(木) 08:10:23 ID:XNF8jpMm
『あまり気乗りはしませんが、陛下からのご依頼という形なら努力しましょう』
「お前が納得するならなんでもいいわ、好きなように建前なりなんなりお付け。
 その代わりしくじったら三ヶ月はガリア一天候の悪い地方の一番高い建物の先に括りつけてやるから覚悟おし」

覇気の薄い地下水に憤慨しつつイザベラはスキルニルの準備にかかる。
―あの夜、賊は魔法らしい魔法は直接使ってこなかった。
 メイジでないなら当然だけど、そんな平民に突破されるほどプチ・トロワの警備は緩くない。
 なら、あいつは…自らの得意系統を明かさずにそこまでやってのけられる程のメイジなのかもしれない―

そう考えるとイザベラは何故か少し嬉しかった。
利用されようとしているだけかもしれないが、それにも増して、それほどの相手が
自分を評価し、交渉に応じるか否かの選択権も寄越してくれたのである。

「随分と嬉しそうですわね、姫殿下。
 落ち込んでいるのではとのジョゼフさまのご配慮も無用だったのかしら」
「ミューズ……いくらお父様の信あつい貴女でも王族にはそれなりの礼があるんじゃない?」

思考に割って入ってきた声の主に向き直る。
相変わらず目深に被ったフードから黒髪を覗かせ不遜な気配をまとった女性が目に入る。
脇に控えた侍女は訪問者の可否を仰げず、主の不興を買ったのではないかと怯えていたが
イザベラの下がれという仕草に逃げるように扉の向うへ消えた。

「それで、今日は何の用?私はお父様から直々に賜った任務で忙しいのよ」
「私もジョゼフさま直々のおいいつけで伺ったのです。
 でなければわざわざこちらまで出向いて殿下の貴重なお時間を邪魔したりは致しませんわ」
いやみなやつ、とでもいわんばかりに睨みつけて来るイザベラを軽くいなし女は言葉を続ける。
「殿下のお役に立つものを届けよ、とのことでコレをお持ちしました」
言いながら持っていた小箱を差し出してくる。獣の牙よりも幾分青みがかった牙が数本入っている。
「地に撒けば並のガーゴイルなど比べ物にならない駒となります。
 添え付けのルーンを唱えれば差し違えてでも相手を仕留めますわ」
453E慣らし:2007/03/08(木) 08:11:01 ID:XNF8jpMm
「それを使って勝ったとしても私の功績にならないんじゃない」
「あくまで保険ですわ。もし使われたとしても、彼我の力量を見定め機を逃さぬ才のうち、と
 ジョゼフさまも申されておりました」
 気に入らない相手からの助力の申し出に不満はあったが父からの配慮となれば無碍にもできない。

「いいわ、保険として預かっておく。これで貴女の顔もたつでしょ」
「ありがとうございます、ついでといってはなんですが一つ謎掛けなどさせていただきたいのですがお付き合いいただけますか?」
「なによ?」
「チェスで最も強い駒はなんでございましょう?そしてその強弱はどこで決められるのでしょう?」

 ようやく追い払えるかと思えばまだ居座るつもりらしい。半ばうんざりしつつ答える。
「クィーンとでも答えると思ったの?駒に強弱なんて無いわ、あるとすれば活きてるか死んでるか。
 それだけよ。使えない駒なんて無いのと同じよ」
「流石ですわ。ジョゼフさまも同じ事を申されていました」
 ミューズはそういい残し退室していく。
その後姿を見送りながらも内心に薄ら寒いものを感じずにはいられなかった。
父からの助力の品を届けに来た場で、わざわざする話題ではない。それは、つまり……

 ガーゴイルへの指示と配置を終えると、日没には起こすよう侍女に伝え寝所に入る。
言いつけどおりに起こされ、軽い食事を取る。使用人たちには今夜一晩は部屋から出ないように命じ
自らは庭園―今夜の舞台とする場所―が見渡せる部屋に移った。

 庭には剣、矛、ダガーを携えたガーゴイル、プチ・トロワの屋上にも弓や槍で武装した有翼のガーゴイルが控えている。
そしてプチ・トロワ正面に切り札を待機させ完成した布陣を見下ろしつつ一人呟く。
「さぁ、歓迎してあげるわ。この前のお礼も兼ねてね……そして私が認められるために」
454E慣らし:2007/03/08(木) 08:11:52 ID:XNF8jpMm
『あ〜なんか向うさんもはりきってるみたいだねぇ』
「だな」
『前庭丸ごと戦場にしますっていわんばかりにガーゴイルがいるねぇ』
「いるな」
『なんか屋根のも飾りじゃない感じがするし』
「そうだな」
『それでも相棒は突っ込むんだろう?』

 背負いの大剣が相手の力の入れようを確認した上で、呆れ半分楽しみ半分に問いかけてくるが答えは決まっていた。
「当然。レディを待たせるのは紳士の流儀に反するからな」
『らしくねぇ…そんなセリフ、らしくねぇよ、ってもう着けてたのかソレ。
 じゃぁ一つだけ頼むわ』
「なんだよ?」
『あいつらの武器ふんだくって使ってもいいけど俺を忘れないでくれよ?』
「努力する」
『こういうときは普通、確約するもんだぜ…』

 抗議を聞き流し門の前へと進むと脇に控えていた一対のゴーレムが早速反応する。
だがゴーレム達は只門を開くだけで襲ってくる気配もない。
「戦場はこの先、って事か」
武装した仮面の訪問者が門をくぐり、ゴーレム達の横を過ぎ数歩といった所、背後から門扉の閉まる音がした。
振り返ると先程のゴーレム達は青白い燐光を放ちながら崩れ落ちていく。と、同時に庭園内の随所に
しつらえられたかがり火が点火されていく。
『ようやく開幕らしいぜ、相棒』
だが返事は無かった。代わりに自分を掴む手とその甲に輝くルーンを察知…できたかどうかと表現したくなるような移動の勢いがデルフを襲う。
矢、ではなく投擲槍が数本、門とサイトを分断するかのように地面に突き立っていた。
感知範囲に入ったのか近接系の武装ガーゴイルが動き始める。
「懐に入って来いってさ。あんまりわめくと舌噛むぞ!」
『俺に舌なんてねぇ!』
「そうかい!」
最後の軽口とばかりのやりとりとともに一人と一本は突風となって切り込んだ。
455E慣らし:2007/03/08(木) 08:12:33 ID:XNF8jpMm
「始まったようね」
 灯りを落とした室内から庭園を見ていたイザベラは、門に配置したゴーレム達が狼煙代わりの燐光をあげるのを目にし、一人呟いた。
まだ遠目にガーゴイル達が集結していくのがわかる程度だがそれで止まるような相手ではないだろう。
遠距離・間接系のものたちで賊の行動範囲を制限し、近距離型で誘導する、それが第一陣。
第一波が庭園中程まで押し込まれる頃合で合流しはじめるのが第二陣である。

「やっぱり、魔法は使ってないみたいね。となるとメイジではないのかしら?」
『であれば、私が出るまでも無く次で終わりでありましょうな』
 観察を続けるイザベラに傍らの影が応える。
「騎士殺しの霞=c随分と大層な名前だったからいくつか仕掛けておいたけどどれほどのものかしら」
『じきに判るでしょう』
「そうね、でもココでの観戦時間はこれで終わりよ、霞が効かなければ後は私たちなのだから。
 いいこと?止めを刺すのは私、お前はあくまで動きを封じるだけよ」
『それはもう何度も打ち合わせたじゃない。いい加減耳にたこが出来そうよ』
「いきなり切り替えられてもね…」
口調を豹変させた相手に軽くため息をこぼす。
「まぁいいわ、じゃぁ持ち場に付くとしましょう」
『そうね』
そう、隣の人影は一点を除いてイザベラと瓜二つであった。
一方が小箱を持ち、もう一方がナイフを持っている、ただそれだけの相違。
二人とも杖を持ってはいるが影のそれはダミーでしかなかった。

イザベラとスキルニルに携えられた地下水は階下へと降りると二手に別れる。
地下水は正面へ、イザベラは普段は衛士の詰め所へと。
456E慣らし:2007/03/08(木) 08:13:05 ID:XNF8jpMm
 宮殿の主達が戦況を語る間も一人と一本は動いていた。

 初撃の後、向かってきたガーゴイルは二体、左側の一体の頭部を狙うようにデルフを振り下ろす。
当然受けてくる所で、接点を軸に刃を滑らせ受けている腕の下へもぐりこむ様に切り抜ける。
武器を持つ腕を損傷してもガーゴイルは残るバックラーで縦に殴りつけようとする動きを見せた。
『このくらいじゃ止まってくれんぜ!』
「ならこうするさ!」
潜り抜けた勢いを相殺せんとばかりにデルフを振りつつ反転、反撃せんとした相手の脚に叩きつける。
ガシャンという音とともに崩れ落ちる陰から残る一体が迫っていた。
先に損傷させて取り落とされた敵の剣を掴み迫る敵の足元に横薙ぎに投げつけ転倒させる。
ガーゴイルが起き上がろうとした次の瞬間、追い討ちを喰らわせる。
切り付け際に魔力を吸われたか、擬似意識の伝達が困難になったのか、ともかく無力化していく。
続けて横薙ぎのダガー、繰り出される槍、打ちつけられるフレイル……だがアニエスに受けた訓練と
ガンダールヴの力があわさった今のサイトが遅れを取るはずも無い。

 一通りを片付け振り返った視界に、遠く出口を封鎖する一団が見えた。
「これまたあからさまに奥に来い、って感じだな」
『けど前方の連中のいくつかからおかしな気配がするぜ』
確かに庭園中央付近、円状に開けたエリアに布陣する一団がある。
その中の幾体かはあちこちの間接から煙のようなものを漂わせていた。
『バーストメイル…にしちゃぁ火系統は感じられねぇ』
「なら斬ってもいいよな」
返事を待たずに手近の一体を切り倒したその時

ボワッ!

鎧に封じられていた霞が一挙に噴き出す。同様に霞を漂わせていたものたちも噴出した霞に触れ
内蔵していた霞を解放するや、一帯はたちまち濃霧に包まれてしまう。
わざわざ仕込まれていただけあり、ただ視界をさえぎるだけではないらしい。
「っ!」
咄嗟に跳び退る。
457E慣らし:2007/03/08(木) 08:13:35 ID:XNF8jpMm
――今のはなんだ…?正面からの刺突だったはずなのに、直後に横からに――

『相棒、どうしたよ? ギリギリまで引き付けるにしたって向きがてんで見当違いだぜ』
「なぁデルフ、この霧はやっぱやばいよな」
『俺はともかく相棒の様子だと軽く幻惑の効果はあるようだな。
 的が絞れんとなると数で押し込まれるぜ』
アドバイスを再現するように、視覚で捉えきれない攻撃が続く。
かろうじてかわしはするが守勢である限り勝機は遠のいてしまう。
「このままじゃ埒があかねぇ、デルフ建物の正面はわかるか?」
『あぁ、左後方8時、ご丁寧にあの姫さん直々に待ち受けてるぜ』
「よし、次の攻撃で一気に抜ける」

 霞を切り裂くように振り下ろされる戦斧を半身で避けつつ方向転換、数歩駆け出したところで
繰り出されるポールウェポンの柄をバネにさらに跳躍を試みる。

 囲いを強行突破となれば矢ぶすまの一つもあるかと思ったが予測は外された。
ラグーズ・ウォータル・イス・イーサ・ウィンデ
舞踏会の晩、泣きながら走り去ったルイズを探していたときにも受けた魔法…
デルフを振り上げ、反動で身体をツララの群れの射線からずらし着地する。
「器用に避けたものね、でもこれはどうかしら!?」

円柱状に立ち込めた霞から飛び出してきたサイトにウィンディ・アイシクルを射掛けたイザベラは
続けざまに詠唱を組み上げ発動させる。
イル・ウィンデ……ラナ・デル・ウインデ!
エア・カッターを囮にエア・ハンマーで叩き落そうというのだろう。
だがサイトは止まらない。
眼前に迫る空気の塊をデルフに任せ、その向うに歪んで映る目標に向け疾走する。
杖兼用らしきナイフから次々と魔法を繰り出してくるイザベラだが、速さではこちらに分があるらしい。
懐に飛び込むと、床に組み伏せナイフをもぎとる。
「これでようやく王手だな」
「えぇ、但しかけられたのは私ではなくお前の方だけれどね」
背後から聞こえてきたのは真下に組み伏せたはずの相手の声だった。
458191の者:2007/03/08(木) 08:17:23 ID:KTR/bVol
と、ここまでです。
オチはもう読まれてるかと思いますが…あと2,3回のうちには完結できるよう
努力したいと思います。
459名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 08:59:08 ID:Z7AITvmp
一番槍!GJ!
460名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 10:51:41 ID:+h/+N+wd
ラノベ全部読まない間はss見ないほうがいいな
461名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 12:26:37 ID:n9GkbTxg
おぉ〜戦闘シーンか!上手く描写出来ててすごく臨場感があります。
GJ!続き待ってます!
462名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 14:06:02 ID:iprLSPGU
も守
463名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 15:21:08 ID:6U/79waV
>>442
アン様うめぇ・・・・。

>>458
イザベラの調教にwktkしちまうぜ。
464名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 16:26:30 ID:t9M2/aAf
>>442
タバサの読んでる本が…w
465名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 20:35:51 ID:dPVD7naO
三次にも萌えられる人はメイドや姫様好きで、虹に浸かっちゃってるのはルイズタバサな感はあるな。
もちろん俺は点と線の妖精さんだ!!
466名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 23:01:11 ID:On7w4iNt
……先生。
どちらも大好きな私は一体どう考えたらよかとですか?
467名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 23:18:54 ID:V84dJ2gD
468220 1/2:2007/03/08(木) 23:25:55 ID:/2+La5QE
そうよ。私のモノに決まってるじゃない。
私の使い魔、私の犬、私の…何かしら?

「サイトさんは良い人ですよ。誰にでも優しくって…」
サイトが良い人?あんな見境の無いのが良い人な訳ないじゃない。メイド、アンタにはそう見えるかも知れないわ。でも所詮犬なの。首輪とかもしとかなきゃいけないの。

「シュヴァリエの称号を与えるに相応しい働きですわ。それに…それ以外も素敵な方だと思います。…出来れば私の…」
姫、いいえ、陛下までもサイトを?…陛下の命令でもそれはダメ。サイトは私の使い魔なんです。それにすぐ他の者を好きになったり…一人の者を愛するなんて、サイトに出来るわけありません。

…そうよ…一人だけなんて…

「サイト…助けてくれた…」
最近、私の使い魔が気になってるみたいだけどね、タバサ。
サイトは誰にでもそうなの。少し知り合いってだけで、サイトは自分の命を賭けるの。それは良いことかも知れないわ。でも、あなたが特別な存在って訳じゃないの。誰にでもそうなの。

誰にでも…よ


「なかなか有望な者だ。男しても…な」
買いかぶり過ぎです。アニエス殿。サイトはただ馬鹿なだけ。男らしいトコなんて一つも無くって、私の前じゃモグラだもの。何かオドオドして、コソコソして。ガンダールヴなんて言う力があるからそう見えて、本当ならとっくに死んでる筈だわ。
だから、アニエス殿の言うようなヤツじゃないの。

「始めての友達で…それだけじゃないの。とても心があったかくなるの」
ティファニア…かしら?確かにあなたには感謝してるわ。あなたが居なかったら本当にサイトは…。
だけどね、あなたの気持ちはサイトだからじゃないのよ?優しくしてくれた、同じ年頃の、男の子。それだけなの。サイトみたいなのは何処にでもいるわ。だからあんな馬鹿を調子づかせちゃダメ。



サイトは誰にでもそう。優しいの。良い顔して、ちょっとナイトみたいな事して、そのために命を賭けて。
びっくりする位迷わなくって…自分のやったら良いって思う事をするの。
469220 2/2 :2007/03/08(木) 23:28:29 ID:/2+La5QE
私だってそうだもの。ただサイトがそう言う人間だから、サイトは私を守って、サイトが私の使い魔だから、いつも私に付きっきりで。
それ以外なんて…有るわけ無いじゃない…

それ以外なんて…



「嫌よ!」
「…ルイズ?」
「それだけなんて思いたくないのよ!」
「え…」
「一緒に旅したり!一緒に生活したり!一緒戦ったり!」
「…」
「キスしたり…それ以上の事したいって思ったり…」
「ル、ルイズ?」
「いいじゃない!アンタが好きなのよ!ずっと側に居て欲しいのよ!全部あげても良いって思うの!」
「ルイズ!」
「…ほ、本当はちゃんと言って欲しいの…い、いつもドキドキしてるのよ?女の子と話してる時とか…怖いの…サ、サイトが他の娘のトコに行っちゃうと思ってぇ…ばかぁ…ぐすっ…」

本当はアンタの気持ち…いつも欲しいなって思ってて…

だから…

「…ごめん。言う」
「……え?」
「一番だ。ルイズ。好き。大好き」
「え、え?」
「お前、一番。俺、あげる。これで良い?」
「…サイトぉ…」



「だからさ…」
「…ふぇ?」
「…ルイズの全部、頂戴?」
「…ばかいぬ」
「…やっぱりダメ?」



「…ありがたく頂きなさい」



470220:2007/03/08(木) 23:29:49 ID:/2+La5QE
久々に書くので…シチュエーションは浮かばない、エロは無い。結局この二人だし…orz
471名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 23:40:08 ID:OJ19iJ7C
(*´Д`)ハァーン
472名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 23:41:35 ID:V84dJ2gD
久しぶりのデレルイズ、ごちそうさまです。
473名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 23:44:05 ID:o1sXv9ZT
隊長!!
鼻と息子から液体が止まりません!GJであります!
474名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 23:49:10 ID:OXpx7oUh
俺の右手に持った慎ましい槍はどうすればいいんだ!!
だがGJでございます
475名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 02:00:10 ID:8cmapwlY
最初ヤンデレかと思った。
乙&GJ!
476284 ◆yJjGBLHXE6 :2007/03/09(金) 02:08:52 ID:NBpHFfkv
そ、それじゃあ僭越ながら自分が
タバサ分を…
つるぺたじゃなくなってるけど(何
477野宿万歳 ◆yJjGBLHXE6 :2007/03/09(金) 02:09:58 ID:NBpHFfkv
「…今日はこの辺で野宿になりそうね」
「そうだな、そろそろ暗くなってきたし、この辺りなら追っ手もそうそう来ないだろ」
 タバサを救出しトリスタニアへと帰る途中、ルイズたち一行は月明かりすら届くかどうか
という密林の中で野宿をすることにしたらしい。
「それじゃあ、薪を集めなければいけませんね」
「あ、じゃあ俺が行くよ」
 そういうとさっさとデルフリンガーを掴んで森の中へと歩み始める。
「おい相棒また俺っちを鉈や斧扱いするつもりじゃねぇだろーな?」
「なんだ、分かってんじゃん。ほらとっとといくぞ〜完全に日が落ちちまう」
「もう、薪割りはいやだ〜!! ちきしょうっ手も足も出ないとはこのことかっ」
 ……誰が上手いことを言えと

「…待って」
 一つの影がふいに立ち上がった。
「…私も行く」
「いや、タバサ疲れてるだろ?いいから休んでなって」
 タバサはふるふると首をふる。
「…大丈夫、問題ない」
 同時に才人を抜いて先に森に入っていく。
「お、おいちょっと待てって」
 才人も慌てて森の中へと消えていった。
 そんな一連の流れを呆気に取られて見ていた一行だったが、キュルケが不意に溜息をつくと我を取り戻した。
「まぁ、ダーリンとタバサなら大丈夫だわ。何せ、強いもの」
 再び溜息を放つが、それは呆れと言うより笑みを含むものだ。
「そ、そうだけど。で、でも…」
「まぁまぁ、いいじゃありませんかミス・ヴァリエール。私たちは寝るところと食事の準備
でもしていましょう」
 未だ合点の言っていない顔のルイズをなだめ、シエスタは荷物の中から野菜を取り出し
ていく。
「それじゃあモンモランシー、僕たちは星空の下で愛を語りあ…」
「あんたも働きなさいっ!この役立たず!」
 そんないつもと変わらぬ皆を見ていたキュルケは三度目の溜息を漏らす。
「…しっかりやりなさいよ、タバサ」
 自分しか聞こえないような呟きを置いて、キュルケは皆に呼ばれて行く。
478野宿万歳 ◆yJjGBLHXE6 :2007/03/09(金) 02:10:45 ID:NBpHFfkv
 あ、皆さんの出番これだけですよ?
 …。
 ……。
 ………。
「「「ええ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」」」
 お約束♪

 所変わって。ここは森も深く、明かりもまともに届かないようなところ。
 才人とタバサの二人は薪拾いを終え、何か食料になるものは無いかと物色している最中だった。
「うっうっ、もうお嫁にいけない…」
「だ〜うるせぇぞデルフ。何を切ろうと一緒じゃねえか」
「伝説だぞおいらは!その辺の刃物と一緒にすんなや!!」
 手にぶら下げている剣と漫才を繰り広げる才人を横目で見ているタバサ。
 その顔は心なしか赤く染まっているように見える。
「ところで…大丈夫かタバサ?疲れたら言えよ?」
「……大丈夫」
 頷いて、前を見たタバサが不意に立ち止まった。
「ん?どうしたタバサ?」
「…キノコ?」
「キノコ?」
 才人はタバサの見たほうを覗きこむと同時にタバサが疑問符をつけたことに思い至る。
「キノコなんてその辺に生えて…」
 それを視界に捕らえた才人ですらも固まり、暫し沈黙の時間が過ぎる。

 そこに生えていたものは確かにキノコだった。
 但し…赤地に白の斑点のついた石突の太いものであったが。

 これ…日本で、というか画面の中で見たことがあるなぁ…

 恐らく任○堂製です。音楽はありません。
479野宿万歳 ◆yJjGBLHXE6 :2007/03/09(金) 02:11:56 ID:NBpHFfkv
「どう見ても『アレ』だよな」
 才人がそんな想像してると、タバサがそれを地面から引き抜いた。
「……食べれる?」
「やめといた方がいいと思うよ」
「…そう」
 あからさまに落ち込んだ様子で地面に置こうとする。
 そんな隣で才人は懐かしむように独り言を始めた。
「懐かしいな…確か結構散らばってるんだけど最初にとったら後のは邪魔に…」
 何のことだか分かっていないタバサは不思議そうに首を傾げる。
 しかし、才人がもらした一言を聞き漏らさなかった。
「…とりあえずブロック探し…マリ○が…大きく…」
「…大きく」
 タバサはその一言に敏感に反応し、目を輝かせると手に持っていたキノコを丸呑みした。
「えぇっ!ちょ、何してんのタバ…」
「…おいしくない」
 だろうよ。
「だ、大丈夫かタバサ!?へんな所とかないか!?」
「うん…大じょ…」
 そこまで言うとタバサは再び歩き…出せなかった。
 一歩目を踏み出そうとして、不意に倒れたのだ。
「タ、タバサッ!大丈夫か!しっかりしろ!」
 手を伸ばそうとすると、タバサの身体を霧のようなもやが包みこんだ。
 それは瞬きを要する時間で次の瞬間には…
「タ、タバ…サ?」
 そこには青い髪を肩口辺りまで伸ばした、才人ほどの身長を持った女性が横たわっていた。
「本当に大きくなるんだあのキノコ…」
 突っ込むところはそこじゃない。
480野宿万歳 ◆yJjGBLHXE6 :2007/03/09(金) 02:12:53 ID:NBpHFfkv
「ん…んん…」
 とりあえず木に寄りかからせておくとタバサはゆっくりと目を開けた。
「あ、起きたか」
「…サイ…ト?」
 まだぼんやりとしているのか、現在の状況は分かっていないようだった。
 やがて視界の高さに違和感を覚えたらしいタバサは、辺りと自分の身体を交互に見回す。
 数秒をかけた後、ようやく理解できたのか目を見開いて才人を見る。
「これ…大きく…」
「あぁ、さっきのキノコのせいだと思うんだけど。どうしたもんかなあ」
 才人は目の前に座り込んで気まずそうに頭を掻く。
「…何か…肩が重い」
「う、うん。えっと…」
 ちらりと顔を赤らめながら才人は改めてタバサに視線を向ける。
 タバサの、胸元に。
 そこには桃りんごとまでは行かないが、シエスタ以上キュルケ未満の果実がたわわに実っていた。
 着ているシャツを苦しそうに押し上げているそれを見て、タバサは恥ずかしそうに顔を赤らめる。
「さてと…どうしようか。このまま戻るわけにもいかないしな」
「…………」
 タバサは俯いたままこくんと頷く。
 その姿はどこと無く救い出したタバサの母に似ている…様な気がした。
「…サイト?」
「ん?あ、ああ、ごめん。なんでもない」
 はは。と苦笑いを返すと、話すことが尽きたらしく沈黙が広がった。

「…あの」
「ん?どうしたタバサ?」
 沈黙していたところへの突然の問いかけにサイトはふと顔を上げる。
「…ありがとう」
「え?」
「…助けてくれて」
 そんなことか。とサイトが言おうとして、しかしそれは叶えられなかった。
 タバサがしだれかかってきて、才人の開きかけた口に自分の口を重ねたのだ。
 それは触れるだけのような拙いものだったが、急な出来事に才人は呆気に取られる。
「…お礼」
 そういってタバサは才人の胸に顔を埋め、抱き締めるようにして地面に押し倒した。
「いや、お礼って…」
「…嫌?」
「嫌…じゃ、ないけど…」
 潤んだ目で見つめられるとたまらない気持ちになってくる。
「…じゃあ、サイトが良かったらでいいから…」
 タバサが掴んでいる腕に更に力をこめる。逃がさないとでも言うように。
「…今の間だけ…好きにして、お兄ちゃん」
 言葉をつむぎ終わって、再びタバサは唇を重ねた。
「タバ…サ…」
 才人も返事をするかのようにタバサに腕を絡ませる。
 
 …才人が『お兄ちゃん』の一言で理性を投げ捨てたのは明らかに余談である。
481野宿万歳 ◆yJjGBLHXE6 :2007/03/09(金) 02:13:40 ID:NBpHFfkv
「んっ…ちゅ…んんっ…ふあぁ…あ…ちゅくっ…」
 重ねた唇の端からは二人の交じり合う吐息と涎が溢れている。
「…ん…ふぅ…あ…はぁ…はぁ…」
 ゆっくりと口を離すと二人の間には一筋の糸が垂れて、途切れた。
「ほんとに、いいの?」
 才人がそう問いかけると、タバサはこくんと小さく頷く。
 それを確認して、シャツの下からいつもは無い豊満な果実に手を這わせた。
 才人が軽く力を入れて揉み解すたびに手の中で形を変えていく。
「ふあっ…そこ…すごい…」
「これだけで感じるんだ…ほら、ここもうこんなになってる」
 才人は苦しそうに主張している先端を軽く指ではじく。
 それだけでタバサは電気が通ったかのように小さく痙攣する。
 更に才人はタバサのシャツをたくし上げて、たわわな果実にむしゃぶりつく。
「きゃあぁん!?やぁっ…おにいちゃっ、すっちゃだめぇ…な、なんか、びりびりするのぉ…」
「へぇ…タバサって結構やらしい子なんだ」
「そっそんなこと…ふゃぁああぁあんっっ」
 言い切る前に才人は含んでいる先端を軽く甘噛みしつつ、空いている方を指で抓り上げた。
 左右同時に襲ってくる痺れるような快感にタバサは身体をのけぞらせる。
「やあぁっ…すごいのぉっ!だめえっ…来ちゃうっ何か来ちゃうううぅううっ」
 二、三回跳ねるように痙攣すると、タバサは才人の上に力なく倒れこむ。
「はは、イっちゃったかな?」
「…い、いじわるっ」
 肩で息をしながらタバサは才人を睨み付ける。
 が、全く意に介さずに、才人は軽々とタバサと体を入れ替える。
 そのまま胸に置いていた手を造形を確かめるように這わせ、すぐにタバサの大事な場所へと到達させた。
 下着越しでも分かるぐらいにそこは湿りきっていた。
「ほらタバサ…こっちも、すごいことにになってるの分かる?」
 才人はわざと淫らな音が立つように布越しにこすり上げる。
「ふっ…ん…やあっ…い、言わない…で…」
聞きたくないとでも言うようにタバサはいやいやをする。
 それでも口からは艶を含んだ吐息が漏れる。
 が、絶頂に達するには足りない程度の刺激でしかなかった。
「あっ、やっあぁっ…いじわる…しないでよう…おにいちゃん…」
「じゃあ、どうして欲しい?言ってご覧?」
「ふえ?そ、そんなぁ…」
「それじゃあ、ずっとこのままだけど…いいの?」
「………」
 う〜。おにいちゃんてこんなに意地悪だっけ…この変態っ!
 む〜、と唸って下腹部から来る刺激に耐えつつ抵抗の意志を見せるが、才人は全く気にしない。
 それどころか止まりそうな位に手の動きを緩めて、じんわりと責め続ける。
「ふえぇ?…そ、そんな…いやあ…」
「言ってくれないし、止めちゃおうかなあ…」
 才人は溜息をついて不意に指の動きを止めて身体を起こした。
「やっだめっ」
「え?」
 才人はいけしゃあしゃあとした顔で覗き込んでくる。
 その顔はどこと無く嬉々としていた。
482野宿万歳 ◆yJjGBLHXE6 :2007/03/09(金) 02:14:27 ID:NBpHFfkv
 は、はめられたぁ…。
 タバサは顔を赤くして少しの間葛藤していたが、観念したのか口を開いた。
「もっと…いっぱい…気持ちよくして…」
「どこを?」
「――――――!」
 そ、そこまでいわせるのぉ!?このへんたいへんたいへんた(ry
 が、抵抗しても余計疼きがひどくなるのを悟ったのか、すぐに二の句を紡いだ。
「わ、私の大事なところ…」
 一息を吸い肺に言葉を溜める。
「お兄ちゃんので……め、めちゃくちゃにして!!」
 目を瞑って叫んだ言葉は、才人の予想の斜め上を駆け抜けていった。
 こ、ここまで言わせるつもりは無かったんだけどな…。
 林檎のように真っ赤になっているタバサを少し見詰めて、頭を撫でる。
 すると、タバサが恐る恐る目を開けた。
「ごめんごめん、ちょっと意地悪しすぎたかな」
「…おそい」
 はは。と苦い笑いを浮かべ、誤魔化す様に唇を触れ合わせる。
「それじゃあ…いい、かな?」
 才人がズボンを下げると先を濡らした怒張がビクビクと波打っていた。
「…うん…きて…おにいちゃん…」
 才人がタバサの下着を横にずらすと、そこはすでに糸を引いて蠢いていた。
 タバサは才人の首にゆっくりと手を回す。
「可愛いよ、タバサ」
「………ばか」
 才人が腰をタバサにあてがい、ゆっくりと沈めていくと、内壁が絡みつくように才人を受け入れる。
 成長したタバサのそこは、図ったように才人の怒張で埋め尽くされた。
「んっ…んんっくうっうん…すごい…おにいちゃんで…いっぱい…」
 自らを落ち着かせるように、才人がタバサに口付けを交わす。
 そんな才人の意思を感じ取ったのか、タバサは目を見て小さく頷く。
「大丈夫…うごいて、いいよ」
 始めはゆっくりと、そして徐々に速度を上げて腰を打ちつける。
 二人が快楽の中に身を投じるのにそう時間はかからなかった。
483野宿万歳 ◆yJjGBLHXE6 :2007/03/09(金) 02:15:16 ID:NBpHFfkv
 漆黒の森の中には、三つ音が響いている。

 一つは粘液をかき混ぜるような音、

 一つは肉同士を叩き合わせるような音、

 一つは艶を含んだ人の口から漏れる喘ぎ声という音、だ。

 それらの音は三重奏となって妖艶とも呼べる空間を作り出していた。
「…んんっはあっあんっ…やぁっ…おくっおくにとどいてるよぉっ」
「タバサッすげえ中っ狭くて…気持ち、いいっ」
「おにいちゃんもっ…なか、ごりごりってしてるっ」
 才人が腰を引くたびにタバサの肉壁が名残惜しそうに絡みつき、突き入れると、柔らかく押し広げられて才人を迎え入れる。
 硬く反り返った怒張はひだを削り、一番奥、最も大切な入り口をコツコツとノックする。
「いいのおっ…背中っびりびり来てっ…頭…おかしくなっちゃいそうっ」
 タバサは引かれるたびに身を震わせ、奥を叩かれるのに合わせて背を弓のようにそらせて快感を才人に伝えた。
「やあっ、は、はあぁあんっ…そんな、に…やあっ…たたいちゃっ」
 ほ、ほんとに変になっちゃいそうだよう…
 タバサは電気を通したような刺激に耐えるかのように才人の頭を抱えなおす。
 才人はその手を振りほどこうともせずに、腰を動かして、胸に吸い付く。
「かわいいよ…タバサ…」
 囁きかけると自分を包む空間が更に狭く収縮する。
 それを感じ、今にも暴発しそうになるのをこらえて、打ち付ける速度を上げた。
「ふあああ!?やっだめっ!そんなのっはげしすぎてっ」
 タバサはその長い青髪を振り乱して絶頂に昇っていく。
 いつしか才人に合わせてタバサも身体を前後させる。
 それはよりストロークを大きくし、結果として二人が達する時間を早めていく。
「ふっやっひあっ…ふあぅん…おにいちゃっ…私、も、だめっ」
「ああ、おれもっそろそろッ…ぽい」
「い、一緒に、一緒にイってええぇ」
 タバサはかき寄せるように才人を抱きしめる。
 才人もそれに答えるように抱きしめている腕に力をこめる。
「お、おれっもうっ」
 言って引き抜こうとする才人の腰をタバサの足が抑えた。
「タ、タバサ?」
「抜いちゃやだっ…お兄ちゃんのっなかにいっぱい…いっぱい頂戴っ」
484野宿万歳 ◆yJjGBLHXE6 :2007/03/09(金) 02:16:02 ID:NBpHFfkv
 タバサが更に下腹部に力を入れると、才人も限界を迎えた。
「だ、ダメだっ…い、イくよっタバサッ」
「私もっイっちゃっ…やっあぁぁあああぁあんんっっ!!」
 才人が強く奥に打ち付けると張り詰めた怒張が更に膨らみ、溜まっていた欲望をタバサの子宮に打ち込んでいく。
 熱い迸りが叩きつけられる快感に、タバサもほぼ同時に絶頂を迎えていた。
 あ…おにいちゃんの…おなかのなかにいっぱいでてる…。
「おにいちゃん…あったかい…」
 律動を終えた怒張を引き抜くと、入りきらなかった白濁液が溢れてくる。
 心地よい脱力感に包まれて二人の意識は闇に落ちていった…。

 ――三十分ほど後
「…ん?わっやべぇっ戻んなきゃ皆に怒られるっ」
 目を覚ました才人が、隣で寝ているはずのタバサのほうを向く。
「タバサ〜…あれ?…おいっタバサ、起きろって」
「…んん…ん?あれ?…戻ってる」
「そうなんだよ、あれって一時的なもん見たい…ってそんな問題じゃなくて、早くみんなの所戻んなくちゃっ!」
「…あ」
 事の重大さに気付いた二人は慌てて立ち上がる。
「ええと、薪持って…」
 才人は持ってきていた薪を背負うと、タバサを抱きかかえた。
 それは横に抱きかかえるいわゆる『お姫様抱っこ』だった。
「…え?…え?」
「時間がねぇからな行くぞっ」
 才人は一目散に走り出す。皆が待っている方へと。
 今だけは…幸せでもいいよね?…お母さま。
「お兄ちゃん…大好き」
 ポツリと呟くと、タバサはぎゅっと才人にしがみついた。

 この後の修羅場は忘れたことにして……。

 ……あれ?
「お〜い相棒?置いてかないで〜お〜い」
 ………これもまた、お約束ということで。
                             <おしまい>
485284 ◆yJjGBLHXE6 :2007/03/09(金) 02:17:42 ID:NBpHFfkv
これなんてエロg(だまれ
すいません、まったくタバサとかけ離れてます。
むだに長いし・・・
なんだかなぁな作品ですねぇ


ちょっと首つってきます。どうも有り難う御座いました。
486名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 02:20:36 ID:CMFidJJE
GJ!てっきり殺さないと元に戻らない設定かと思ったぜ…
デルフカワイソスwww
487名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 02:49:15 ID:l8KtZw/l
>>284さん
GJ!!!!!!!!!
488名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 03:30:23 ID:e3koqd5S
ルイズタバサしか無いだろ・・・
489名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 03:49:16 ID:6iMpLsCr
>>485
GJ!!
490名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 03:56:27 ID:HjCkY+fH
ルイズがきのこ食べたらカトレアさんに瓜二つになるんだろうな。
そのバージョンも見てみたいぜ
491名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 04:25:29 ID:IegtaMFr
>>490
いいところに気が付いたな
492名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 08:57:27 ID:kCrTn3Tx
シエスタもタバサ救出を手伝ってたのか
493名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 09:24:46 ID:1Pk1BUTE
>>492
いいところに気が付いたな
494名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 14:05:32 ID:CMFidJJE
>>490-493の流れに吹いたwwww
495名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 15:07:08 ID:nvZlHXGh
>>494
いいところに気が付いたな
496名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 15:42:11 ID:XIRZ8TV4
>>490-495
お前ら全員結婚してくれ!!!!!
497名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 16:56:49 ID:hyl/fw2d
>>496
待て!これは孔明の罠だ
498名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 17:26:26 ID:iC5IX9Rd
唐突に赤いキャンディと青いキャンディを思い出した。
むしろアニエスさんとかカトレアさんに赤いキャンディを(ry
499名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 18:54:31 ID:MuowD4Go
この場合は緑色だったか?
何かあったよな、ちっちゃくなるキノコ
500名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 19:37:35 ID:XIRZ8TV4
ク○パ倒したら桃姫ではなくアン様が出てくるというオチ
501名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 19:57:14 ID:HCKyCQFy
>>500 !!!謎はすべて解けた!

奴は何巻かで おひいさま と呼ばれていた。
つまり桃姫!!
このスレの住人なら、某コミック誌を思い出すだろうが、それは置いて!

つまりルイズにはスーパー○男が居る!!

ヒロイン=姫さま!!

こうですねっ

な、なんだ?貴様裸なんのようd
502284 ◆yJjGBLHXE6 :2007/03/09(金) 19:58:41 ID:NBpHFfkv
あんたら…楽しそうですね

兎に角、言われて気付いた。シエスタ同行してねぇじゃん!!
あ〜あ
タバサのことばっかり考えてたせいd(黙れキモヲタ

すいません。シエスタは荷物の中にでも居たということで(何を言って
次は精進します。許してください。
503名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 20:07:04 ID:XIRZ8TV4
>>502
そのおっきいちんこみせてくれたらゆるしてあげてもよい


>>503が言ってました
504名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 20:09:02 ID:XIRZ8TV4
あ、俺も間違えた>>503じゃなくて>>504だ・・・
というわけで284氏、いっしょにあやまりましょうか orz
505名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 20:15:02 ID:/0RP2G/I
まあ全部俺の自作自演ってやつなんだけどな。        ∧_∧
           ∧_∧                   (´<_` ;) ・・さ、流石だな、兄者
           ( ´_ゝ`)                  /   ⌒i
          /   \                 / ィ   | |
     / ̄ ̄ ̄ ̄// ̄ ̄ ̄ ̄// ̄ ̄ ̄ ̄// ̄ ̄ ̄ ̄// ̄ ̄ ̄ ̄/
__ _/  Prius  //  FMV  //  VAIO // Mebius // LaVie  /____
   \/_/ ̄ ̄ ̄ ̄// ̄ ̄ ̄ ̄// ̄ ̄ ̄ ̄// ̄ ̄ ̄ ̄// ̄ ̄ ̄ ̄/
   _ /ThinkPad //WinBook//DynaBook//Libretto // Presario/
   \/_/ ̄ ̄ ̄ ̄// ̄ ̄ ̄ ̄// ̄ ̄ ̄ ̄// ̄ ̄ ̄ ̄// ̄ ̄ ̄ ̄/
   _ / Inspiron //Endeavor//InterLink //  Evo  //Let'sNote/
   \/____//____//____//____//____/
         │        │        │        │        │          ┌─┐
         └────┴────┴────┴────┴───────コ.│
506名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 20:41:08 ID:W65/9GEr
>>505
いいところに気が付いたな
507名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 21:18:15 ID:qxlCaMY1
皆のテンションの高さに乗じたネタを投下
スルー推薦かも
508名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 21:19:21 ID:qxlCaMY1
 よっ! 俺才人、突然だけどさ。
 俺ってイケてる!


「顔は普通なのに、ルイズやシエスタを虜にしてるなんて……魅惑の妖精亭でのルイズに邪魔された一夜、熱かったわね」

「とても真面目で責任感があって、ミス・ヴァリエールの横暴にも耐えて……アルビオンの宿屋に二人きりで泊まった一夜、熱かったですね」

「不良に囲まれてると足を震わせながら助けてくれたの……風で寝込んで看病してくれたときの一夜、熱かったね」


 俺ってやっぱり、イ! ケ! テ! ル!
 というわけで早速あれいくぞ。
 
『かわいい乙女を掴み取るさっちんアーム!』

 どうしてだ、何も掴めない、何も掴めないんだ!

「ご、ごごご主人様に、なな、なんてことしてるのかしら」
 才人が目を覚ますと、身の毛もよだつほどの恐ろしいルイズの顔。そして手は胸に……
「犬ーーー!!!!!」
 
 いくらルイズと初にゃんにゃんしたからって、調子に乗っちゃダメだよね〜。
509名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 21:22:03 ID:qxlCaMY1
TAKE2

よっ! 俺才人、突然だけどさ。
俺ってイケてる!


「私の勇者様……トリステインに帰るとき、野宿での一夜、熱かった」

「言葉遣い、行動は平凡なんだけど、いきなりかっこよくなるのよね……ぺリッソンやステ(以下省略)に邪魔された学院での一夜、熱かったわ〜」

「悲しみが故に間違いを犯そうとする私を止めてくださいました。許して助けてくださいました……城下町での宿屋の一夜、熱かったですわ」


 俺ってすっごく、イ! ケ! テ! ル!
 というわけで皆いくぞ。

『サイトキネシス!』

 なんでだ、なんで世の乙女達が寄ってこないんだ!

「かわいそうだから、私が忌めてあ・げ・る」
 才人が目を覚ますとルイズを押し倒していた。魔王を彷彿とさせるするどい眼つきが……
「犬ーーー!!!!!」

 いくらルイズに前回のこと許してもらえたからって、反省しなきゃダメだよね〜。
510名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 21:23:43 ID:qxlCaMY1
以上

この板に合ってなくて失礼した
511名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 21:25:15 ID:DL179G6v
>>505
正直一度はこういう自演をやってみたい気がするw
512名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 21:58:12 ID:/3mgoy3Z
回線一本だからIDは全部同じって突っ込みは野暮かな
513220 1/2:2007/03/09(金) 22:14:56 ID:RzAAER0g
実はすげぇドキドキしてたんだ。俺の前じゃあんな風だけどルイズは、俺のご主人様は

可愛い。
実は優しい。
貴族。

正直言って、モテて良いと思う。この世界じゃ貴族って言うのは、一般市民からは手の届かない存在なんだろ?
それってなんか神秘的だし、実はその子は女の子で、同じ年頃で、美人だった何て聞くと、健全な男なら黙っちゃいねえよ。
おまけに、そういう連中(貴族)ってのは子供を、同じ貴族とかそれ以上の身分、言ってみりゃ相応しい相手ってのと結婚させようとして、んでまたその次の世代にもおんなじような教育をする。
ルイズのお母さんもそう言う教育をしたんなら、ルイズは婚約者がいて、その相手と結婚するのが当たり前と思ってた筈だ。

…でもなんか違うみたいなんだよな…

…とにかく…

俺に勝ち目が有るわけがねーじゃねぇか!確かにワルドは婚約者じゃ無くなった。
使い魔だからって、ルイズが他の男の嫁さんになってるのに側に居なきゃならなかったんだぜ?
あの時俺はイラついて…だけどどうしようも無くってさ、本気で帰りたくなってた。
今は違うけど、それでも貴族ってのは色男が多いみたいで、その中にルイズの気に入る様な奴がいてもおかしくはない。

幾ら俺が良いトコを見せても、勝てないような奴ら。

そう言う奴の所にルイズが行く可能性も十分あるだろ?心配にもなるさ。
出会った時から俺の気持ちがそうなってたかは…今じゃわかんねぇ。よくある、いつの間にかって感じ。真剣なアイツの横顔を見て、何か頑張ってるアイツを見て、案外そんなモンだったかもな。
普段優しく無い分、優しくしてくれた時にはドキッとした。なんか、ルイズの表も裏も、良いとこも悪いとこも両方見せてくれてる気がして…だから信頼してくれてるのかなって…

だからルイズは…俺の事を嫌いじゃないと思う。多分。

多分…な…


でも、はっきり好きって言ってくれた事ってあったかな…





………ああもう!
514220 2/3:2007/03/09(金) 22:19:07 ID:RzAAER0g
わかんねぇんだよ!俺は…ルイズが好きだからそう思いたく無いんだ!誓いの…契約の時のキスとか、わざわざ踊ってくれたりした時とか、小舟の上で俺が告白した時とか、結婚式の真似事をした時とか…
その時の一つ一つのお前の反応が、ルイズの反応が、ただご主人様だからって、俺が使い魔だからってだけじゃ無かったような気がしたんだ!
アイツに良いとこ見せようとして俺は馬鹿をする。無謀って言われても頑張る。
俺の名前をルイズが呼んでくれた時、俺は嬉しかったんだ。ルイズの中で、少しは大きな存在になれたんだってな。
これからもっともっと大きな存在になれたら、そしたらルイズも俺の方を向いてくれるんじゃないかって馬鹿な期待して、それだけの為に命を張って…

なあ、馬鹿だろ?

…それでも好きなんだよ…望みが薄くても、望みが無かったとしても、俺はルイズが好きだ。

こんだけ想っても…言いたい事少ししか言えてねぇんだ。それもノリみたいな感じでしか…な。


んで、俺がこれだけ悩んでたのに…


なんで「それ」関係で…


ルイズが泣いてるんだ?
515220 3/3:2007/03/09(金) 22:20:07 ID:RzAAER0g
「ごめん」
「馬鹿…最低よ…」
「俺じゃ釣り合わないって思ってた」
「悩み損じゃない…私だって…嫌いじゃなかったのに…」
「…あの…さ…」
「好き」
「え?」
「これを言って欲しかったんでしょ?好きよ。サイト。大好き」
「あ、ああ」
「だって…言ってあげないとアンタすぐ他の女の子のトコ言っちゃうじゃない。そしたら私またドキドキするもの」
「…うん」
「…もう」


「…」
「…お、お返しはないの?」
「え?」
「わ、私がここまで言ってあげたのに、何も無いの?」
「…えっと」
「い、今なら…」
「い、今なら?」
「な、何かして良い…かも…」
「そ、それはもしかして…」
「ほ、ほら、キスもしちゃってるし…なんかもう、アンタとは色々やっちゃてるでしょ…」
「と、とりあえず」
「?」
「い、いつ?」
「じゃ、じゃあ…今晩…」

こういう時はなんか…わかっちゃうよな…


って、えぇ?!


お、俺も答えたけどさ!


「こ、今晩?」
「う、うん…」
「な、なにするの?」「え?」
「…」
「…ばかいぬー!」


これ位がちょうど良いよな…ハァ。


516220:2007/03/09(金) 22:22:47 ID:RzAAER0g
ごめん。最初よりレスが増えてしまった。>>469のサイトヴァージョン…とりあえずorz
この二人って実は精神的にドMだと思う。

ネタもひねりは無い、シチュも特に無い。エロも無い。男の方の回想録…場違いゴメンナサイ(ry。
金曜日だし、せめてこの後の為に場が温まってくれればと思いつつ…
エロシーンは…書くとしてもサイト主観かルイズ主観かで悩んで…アアユウジュウフダン

ウジウジすまない。とりあえず大量投下を願って…失礼orz
517名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 22:25:22 ID:1Pk1BUTE
一番槍GJ!!
518名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 22:42:18 ID:9cGsJ50g
(*´Д`)ハァーンハァーン
519名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 22:49:57 ID:Gug15tcm
おちんちん痛い…
520名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 23:00:25 ID:lZvjuIk4
220氏GJです。王道いいよなぁ王道。
ルイズがどうデレるか妄想するだけで何杯でも(ry

くそぅ、週明けまでIP Unreachableなところに行くからスレがチェックできなくてつらいぜ…

行ってきますノシ
521名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 02:17:56 ID:V0MokSpP
>>516
GJ!!そしてIDがそれなんてエロゲ?
522せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/03/10(土) 02:28:10 ID:HhDlCW0h
みんなアンシエ好きネエ。
というわけで投票結果どおりアンシエいきますよー

でも途中までなのはナイショだ!(何
523サクラ前線異常アリ ◆mQKcT9WQPM :2007/03/10(土) 02:30:25 ID:HhDlCW0h
女王の馬車はまっすぐ、タルブの外れにある『サクラ』の樹が咲く丘へと向かった。
アンリエッタはシエスタから伝え聞いた『オハナミ』の作法に則り、まずは『サクラ』の木の下に、宴席が設けられるのを待つことにした。
準備が整い次第お呼びいたしますので、と騎士の一人が馬車の中のアンリエッタに告げる。

「さて、それでは…」

アンリエッタはそう呟くと、馬車の中から外界と通じる窓の鎧戸を閉め、目の前に座るシエスタに視線を移した。

「ご存知のとおり…今、サイト様の傍らには、ルイズがいます。
 彼女がいたのでは…サイト様と一緒に、ゆっくり『オハナミ』を楽しむこともできません…」

そのアンリエッタの言葉に、シエスタが付け加える。

「いいえ、女王陛下。まだ一人、厄介な者がおりますわ」

シエスタの言葉に、アンリエッタははて、と首をかしげる。
ルイズとこの娘以外に、サイト様に執心な女性がいたのかしら?

「それは?」

促すアンリエッタに、シエスタは応える。

「タバサとかいう、青い髪の小さな女の子です」
「あの、ガリアの騎士ですか…」

幼いながらにして騎士の称号を持つあの娘。ルイズと同等か、それ以上に厄介な相手だ。
どうしたものか、とアンリエッタは思索する。
そしてすぐに、ある作戦を思いついた。

「ありがとうシエスタさん。あなたの『オハナミ』の情報、さっそく役に立つ時がきましてよ」

そう言って、アンリエッタは微笑む。
その笑顔は、勝利を確信した者のそれだった。
524サクラ前線異常アリ ◆mQKcT9WQPM :2007/03/10(土) 02:31:00 ID:HhDlCW0h
「…何か、釈然としないわね…」

『オハナミ』の宴の席で、ルイズは憮然としていた。
おかしい。何かが変だ。
アンリエッタの計らいにより、『オハナミ』の席は華やかに設けられていた。
見事に咲き誇る『サクラ』の樹を囲んで、アンリエッタ一行の持ち込んだ酒やご馳走が振舞われている。
そして、平民も貴族も関係なく、同じく宴に興じている。
ルイズの指摘するのはそこではない。
これは、『オハナミ』特有の『ブレイコー』とかいう習慣で、『オハナミ』の宴に参加するものは、身分や齢に関係なく、対等に宴を楽しむ権利がある。
だから、アンリエッタお付の騎士がそのへんのおっちゃんに複雑怪奇な関節技をかけられていても、お付のメイドが村の男どもに女王のような扱いを受けていても、ぜんぜん問題ないわけで。
ルイズの感じている違和感はそこではない。

「どうしたんだルイズ?」

彼女の目の前には、才人がいる。
そう、才人が『単独で』そこにいる。
当然絡んでくるはずのアンリエッタが、そこにはいなかった。
それこそがルイズの感じる違和感の原因であった。
当のアンリエッタといえば、離れた場所でまるで給仕がごとく、あちこちのグラスに酒を注ぎまくっている。
それもまた、ルイズの違和感を加速させる原因となっていた。
ルイズはせっかくの才人の語りかけも無視し、アンリエッタをじっと見つめる。
…何を企んでいるの、姫様…!?
そんなルイズの視線に気付いたのか、アンリエッタはにっこりと笑うと、人ごみを縫ってルイズの方へやってくる。
…な、なに…?

「あらー?ルイズ・フランソワーズ?グラスが空いてましてよー?」

みょーに高いテンションでアンリエッタがルイズの持つ空のグラスに酒を注ぐ。
頬がほんのりと赤い。
酔ってる。この女王酔ってやがる。

「酔ってますね姫様」

呆れたようにルイズは言い、アンリエッタの酌を受ける。
そんなルイズに、アンリエッタは半眼で反論する。

「女王が酔っちゃいけないっていう法律でもあるんですかー?
 ええー?答えなさいよルイズ・フランソワーズぅー!」

しかも絡み酒だ。
ルイズが飲むはしから、グラスに酒を注ぐ。
ルイズは仕方なしにその酒を飲み干す。
そしてまた、アンリエッタが問答無用で酌をする。
何度かそれを繰り返すと。

「も、もう飲めない…」

ルイズは酔いつぶれて、バタンと倒れると、眠ってしまった。
アンリエッタはゆらりと揺らめくと、今度はすぐそばにあった空のグラスに目をつけた。
つまり、才人のグラスに。

「グラスが空いてましてよぉぉぉぉぉサイトさまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

問答無用で酌をした。
525サクラ前線異常アリ ◆mQKcT9WQPM :2007/03/10(土) 02:31:59 ID:HhDlCW0h
そして、その反対側では。

「さあ村長、覚悟なさぁぁぁぁぁぁぁぁい」
「や、やめてくれシエスタ、これ以上はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

逃げようとする村長の首根っこをむんずと掴み、酔ったシエスタは黒光りするワインの瓶を構え。
村長の口に突っ込み、問答無用で流し込んだ。

「もう飲めっ、ごぼぉおぉぉぉぉぉぉ?」

瓶が空になったのを確認すると、シエスタは村長の亡骸(酔いつぶれ)を地面に放り投げる。
その周囲には、同じようにシエスタに酔い潰された屍の山が。

「任務…完了」

酔った振りのシエスタはそう呟くと、屍の山を後にした。

アンリエッタの計画はこうだ。
まず、火のつくような強さの酒を用意する。
それを、アンリエッタの水魔法でもって、飲みやすい味に加工する。
そしてそれを、『オハナミ』の席で問答無用で振舞う…。
片や、女王による絡み酌。
片や、メイドによる強襲酌。
これに抵抗できる者が、この宴にいるだろうか。いや、トリステイン広しといえどいないであろう。
そして、計画は実行に移され…。
アンリエッタとシエスタを除く全ての『オハナミ』参加者が、酔いつぶれて『サクラ』の木の下に倒れることになった。
余談ではあるが、これが後世に伝わり、『タルブのサクラの伝説』となるのである。
526せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/03/10(土) 02:33:19 ID:HhDlCW0h
以上、導入終わり。
明日も仕事なんで、このへんで。

…妙にキャラが壊れている希ガス(何

ノシ
527名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 02:34:41 ID:V0MokSpP
わほーい!
リアルタイムGJ!!
あんたの脳味噌は桜色だぜ!
528名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 03:21:11 ID:/LQDd0np
へんたいさんキター――(゚∀゚)――ー!!GJ!!
一つ気になる事があったが、それは続きで明かされるんだろう、多分
それはさておき巨乳3Pwktk
529名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 08:27:28 ID:FP6//35Z
…(これは伏線だ…きっと最後に青い髪のチビッコが、膝枕される権利をGETしてしまうんだ…)、へんたいさんGJ!
530名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 11:30:50 ID:zfa5/MX4
2人とも酒癖悪いイメージあるからなぁ…そういや原作でも2人の酒癖について言及あったっけ?
SSではそれが定着してるから自然と受け入れてるけど…まぁいいか。
せんたいさん続き待ってますよぅ〜GJ!
531名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 11:41:15 ID:Dflz6oig
GJです

それにしても可哀想な村長・・・(´・ω・`)
532名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 11:52:32 ID:N2lGgnYt
桃色おっぱい桜祭りwktk
533名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 13:52:24 ID:Sa7/cqcX
テファ「桃りんごはいかがですか?」
534名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 14:16:53 ID:sm+0u6gZ
このスレはつるぺた好きが多いと信じている。

というわけで投下開始
535過去現在未来:2007/03/10(土) 14:25:09 ID:sm+0u6gZ
 寝る頃になって突然降り始めた雨。
 本などにあるお話では、人が死んだりすると悲しみを洗い流すかのように降っていた。
 無事にタバサとタバサのお母さんを助け出したというのに、やけに悲しく感じてしまう。
 流さずに貯めていく憂鬱な雨。
 それは雲が夜空を隠しているからなのか。
 すがすがしく、穢れの無い綺麗な星空を望んでいたからなのか。
「お母様……」
 馬車の中、かすかに声がしたほうにルイズは顔を向けた。
 今日、この行為が何度目になるかわからなかい。
 タバサ救出という大仕事を終わらせた後、馬車に乗り込んでひとまず森に身を潜めることになった。
 皆が疲れて眠りこける中、一人だけ起きてある思いに馳せていたから。
 それは家族のことだった。誰にとっても言葉では表せないほどの大事な人。

 タバサは自分の母親に寄り添って眠っていた。
 目を覚ましているときには近づけないから、あの母親の娘は今大事そうに抱えている人形だから。
 近づけるのはこの時間帯だけ、寝ている今だけが唯一甘えられる。
 一方的で返事すらも返ってこない、まるで死人と触れ合っているかのようだ。
 それがどんなに悲しいことなのか。どんなに辛いことなのか。
 胸が痛んでしかたない。
 考えるたびに涙が出てきてしまうのだった。
 立ち上がり、わずかに見える夜目を駆使してタバサに近づいていく。
 徐々に見えてくるタバサの顔。
 それは嬉しさが溢れていて、見た人すべてに幸せを分け与えるような表情だった。
 その表情に吸い込まれていき、目の前が見慣れた光景に変化していった。
536過去現在未来:2007/03/10(土) 14:26:06 ID:sm+0u6gZ
「ここは……」
 太陽の光が暖かく迎え入れてくれる。
 そこはもう帰れるかどうかわからないトリステイン国、ゲルマニア沿いの国境にあるお城。
 馬車にでも乗っているかのように、自動的に目の前の景色が進んでいった。
 やさしい日差しとやわらかい風が 髪を撫でていく。
 綺麗な植物が地面を埋め尽くしていて、小鳥達が楽しく歌っている。
 病弱で、自然を愛するちい姉さまが作り上げたお庭。私も大好きな大きなお庭。
 小さい頃に何度も歩いたから決して忘れることは無い。
 召使いとよく遊んだ原っぱ、お姉さまと一緒にお茶会をした広場。
 そして噴水。中央には父親に作ってもらった小さな小船。
 怒られたて悲しいときはここに隠れていつも泣き、そのまま小船の揺れに慰められて眠りについていた。
 そのうち……ここにちい姉さまかワルドが心配してやってくる。
 この小船にいることを知っている、私以外の人物だから。
 景色が噴水にある小船に差し掛かった頃、景色は動かなくなった。
「うっ、ひっく」
 ふいに聞こえてくるさみしそうな泣き声。この声には聞き覚えがあった。
 正体は小船の陰、とても悲しそうな顔をして、体を丸めて涙を流している。
「これは、私?」
 一人で泣いている……一人?
 弱弱しく、どこまでも無力に見える幼い頃の自分の姿。
 どうして? いつからなの?
「な、んで」
 どうして私はこんなにも孤独だったの?
「魔法、でないの」
 胸が痛み始める。
「がんばってるのに」
 魔法がでない……だから私は。
 物心が付き始めた年齢、記憶も途切れ途切れできっかけが無ければ思い出さないような幼少。
 その頃は楽しい思い出しかなかった。
 私も周りにいる両親、お姉さま、メイド、皆笑ってた。
 それじゃあ物心付いてからはどうだったのか。
 徐々に、年齢を重ねるほどに皆の表情が険しくなっていくのがわかる。
 年をとっていつまでも呑気にしていられないということもあるだろう、でもそれだけじゃないのは明白だった。
 さきほど幼い自分が告白していたこと「魔法、でないの」
「ルイズ」
 ふと後方から聞きなれた声がして思考を止めた。
 声の主を確かめたくて振り向こうとする。けれども目線が動くことはない。
「何なの? 今更こんなことを見て何になるというの?」
 自分は変わった。強くなった。
 それなのに、こんなにも惑わされている。
 情けなくて仕方なくて、動けなけないから思いのたけを叫んだ。
「わ、私は……ゼロじゃない! 魔法だって、虚無の使い手なの! それに一人じゃない! 学院の皆が、才人がいるから!」
「ルイズ」
 二度目に呼ばれた自分の名前、それを合図に世界が突如として捻れ始めた。
 すべてが曲がりくねり、一点へと収縮されていく。
 そのすさまじいさまをただ見つめていた。
 世界は潰れていき……やがて夜に戻った。

537過去現在未来:2007/03/10(土) 14:26:48 ID:sm+0u6gZ
「ハッ、ハァ」
 ふとルイズは、上から冷たい何かが襲ってくるのを感じた。
 手のひらを上にして顔の前に出す。たくさんの水滴が落ちてきていた。
「雨……」
 そこは森のなかにある小さな野原だった。
 馬車を止めてあるところの近く、偶然見つけたこの場所は木で空が途切れていなかった。
 そういうこともあり星空を調味料にしてここで夕食を食べていた。
 記憶を思い起こしたルイズは天を仰いだものの、そこは雲に覆われていた。
「空、何もない。ゼロ……」
「どうしたの」
「体が重たい」
 衣服に水が染み込んだからなのか、気持ちが沈んでいるだけなのか。
「泣いて、いるの?」
「泣いてなんかない」
「大丈夫?」
「私は、成長したの。だから」
 ルイズは途中で言葉を失った。それは何か暖かい感触が体を包み込んだからだ。
 さらに視界の中には徐々に人が写りこんできた。その人物はルイズの良く知っている人。
 タバサはルイズを抱きしめていた。
「落ち着いて」
 ルイズの内にやすらぎが広がっていく。
 このやすらぎがなんだか幸せに感じられて、しばらく固まったままだった。
「タバ、サ」
「私の使い魔に教えてもらった。大切な人が不安がっていたり落ち込んでいたりしたらこうすればいい」
「そう」
 雨はいつの間にか止んでいた。
538過去現在未来:2007/03/10(土) 14:27:27 ID:sm+0u6gZ
「声が届いていなかった」
「だから私のこと抱きしめたの?」
 タバサはうなずいた。
 
 あれからしばらく経ち、ルイズは冷静さを取り戻した。
 まず、二人はびしょ濡れの服を着替えることにした。
 馬車にこっそり戻って、忍び足で衣類を物色した。
 残念なことに踊り子の服しかなくてルイズは渋っていたが、濡れた服よりはいいだろうというタバサの助言もあり、ルイズは渋々と着替えることにした。
 この姿を万が一目を覚ました男連中(特に才人)に見られたらどうなるかわからない。
 ということで馬車の外、衣服を枝にかけた木のすぐ近くに布を敷いた。
 そして寒くないように二人で肩を寄せ合って、そこに座り込んでいるのであった。

「それにしたっていきなり……肩を叩くとかしなかったの?」
 タバサはまたうなずく。
「ん〜」
 ルイズは得体の知れない恥ずかしさを感じていたのだった。
「嫌、だった?」
「そんなことはないわよ。むしろ嬉しかった」
 なんでこんなことを言っているのかわからなかった。
 考えてみれば自分の為にしてくれたタバサの行為は感謝すべきことである。
 今更拒んで怒るほどのことでもない。ただ何かが引っかかっている気がしていた。
 それが気になって、ついタバサに抱きしめたことを突っ込んでしまうのだった。
 いつまでも同じ質問してても仕方ない。
 ルイズはしゃべるのをやめようとした、そのとき。
「あなたも、一人だったの?」
「えっ?」
 ルイズは突然の問いに思わず体を離してタバサを見た。
「忘れて」
「でも「忘れて」
「む〜う」
539過去現在未来:2007/03/10(土) 14:28:16 ID:sm+0u6gZ
 いつからか二人の停滞していた時間。
 近いうちに動き出すのかもしれない。
 理解者とともに、支えてくれる使い魔とともに。

作者「ボン! キュッ! ボン! になってしまう日が!!!」
540名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 14:30:49 ID:sm+0u6gZ
投下してる最中に気付いたんだが全然見直してなかった。
文章がおかしくてもスルーしてくれ。

続くかどうか気分次第です
541名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 14:57:13 ID:n490qrN3
この組み合わせってめずらしいね。
おつかれ。なんか不思議な感じだった
542名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 16:06:08 ID:dts6Cf5n
へんたいさんの後にこういう話が入るとへんたいさんが頭沸いてる人に見えてしょうがないww
543名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 23:50:21 ID:S2HJ1C2E
へんたいさんは、へんたいだからね。

俺達に出来ない事を平然とやってのける! そこにシビれるゥ!あこがれるゥゥゥ!!
544名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 00:14:35 ID:AAC/CrQo
>>543
いいところに気が付いたな。
545名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 02:43:27 ID:AYP+ZMAb
すまないが保管庫のアドレスを教えてくれ

昔のへんたいさんの作品を見たいのだが何故か表示されない
546名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 03:11:42 ID:PAQ7yk1n
>>1以外の保管庫があるのか?
547名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 03:11:50 ID:0MAQw+Pp
たっぷり堪能してくれ
http://wikiwiki.jp/zero/
548名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 20:22:43 ID:IZitUS1Q
いまならいける・・・
30分タバサ
549名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 20:26:15 ID:00al3V0s
30分?
550名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 20:27:26 ID:1GbYvMTG
そし
551名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 20:29:51 ID:jd8ECuTA
タバサ「あなたみたいな気が利かない男が二股なんて、
十年早い」
552名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 20:34:00 ID:IZitUS1Q
おまえらどこにかくれてたWWW
553名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 20:35:17 ID:sG+y2fGR
俺はタバサの僕
554名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 20:48:07 ID:PbZ4wBes
じゃあ、俺は10分シルフィード(擬人化)
555名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 20:55:36 ID:R+ot5xF6
>>548>>554
そういう遊びはキャラスレでやってろ


罰として>>548はタバサの、>>554はシルフのエロSSを書くように。
556名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 20:58:02 ID:m9mciF5a
>>554
 だ  が  断  る  !
10分シルフィード(獣姦) 
557名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 21:01:51 ID:g7fnGVRn
みんな、556さんの邪魔をするんじゃねえぞ
558ぺとるーしゅか:2007/03/11(日) 21:43:47 ID:jd8ECuTA
>>548>>554>>556
書いてくれる人増えてうれしいなぁ(o^∇^)o


せんたいさんのSSがないと暴れだしてしまう人達のために
暇つぶしのSS投下しまふ
559サイトの教え:2007/03/11(日) 21:48:51 ID:jd8ECuTA
最近アンリエッタは毎日サイトと会っている。
サイトに異世界の話をしてもらう為だ。寝巻きを着ているが。別に他意はない……ない……はず。今日も………

コンコン
「陛下。シュバリエ・サイト殿が参られました」

「通して下さい。」

ガチャ
「失礼します。姫様」
「サイト殿!お待ちしておりました。またお話をして下さいませんか?」

「姫様の頼みであれば、喜んで」
サイトの話はアンリエッタにとって娯楽であると同時に教科書でもあった。

「俺のいた世界ではね………」

ここ、ハルケギニアには始祖ブリミルの時代から王国は3つしか存在しない。

「民衆からなる下院があったり………」

政治の仕方を学ぶにはあまりにも前例が無すぎた。

「意見を聞くために目安箱を………」

しかしサイトが来た世界では、入れ替わり立ち代わり、数えきれない程の国が存在した。

「税金は………………………」

現在は民主主義が多いとはいえ、過去に遡れば星の数ほど王制をしいていた国が見つかる。

「科挙なんていうのもあって…………」

サイトも姫様の手助けになるならと、自分の覚えている範囲で教えていった。

「…………………こんな感じかな」

「ありがとうございます。とても勉強になりますわ!」

「こんなので良ければ……」

「あの……それでは……」
途端にアンリエッタの頬が染まってゆく

「ん?何かな?」
サイトはわかっていて聞き返す

この授業は毎日二時限で行われる。
一時限目は社会科。二時限目は……

「あの……男女の……ぃ…」
照れで末尾がしどろもどろになってしまう
560サイトの教え:2007/03/11(日) 21:50:27 ID:jd8ECuTA
「もっとハッキリ言わないと分からないなぁ」
わざと言わせるサイトもはっきり言って外道である。

「あの……その……ぇ……」
サイトはニコニコしながら見ている
「ん?」

(もぉ!サイトさんの意地悪!!)

「だから…その…えっちなコト……教えて?」

もうアン様サイコー!!

だが、ここで只むにゅるだけでは教えたとは言わない
「じゃあ、昨日何について教えたか、覚えてる?」

「女性の体の各部の呼び名でしたわ」
(そうそう、姫様自身の体を使って覚えたんだよね)

「全部覚えたかい?」

「はい!もちろん!!」
(いやぁ、姫様は勉強熱心で教えがいがあるよ)

「じゃあ今日の授業に移ろう。今日は視覚と感じやすさの相関性についてだ。」
サイトはアンリエッタの手をとり
ドアのそばまで連れていった
アンリエッタを扉に向かって立たせ、サイトはその後ろにつく

「あ…あの……サイト殿?」

「なんですか?姫様」

(他の者に聞かれてしまいます!!)
アンリエッタは眼で訴える、しかしサイトは満面の笑みで見つめるのみ……ある種の圧力でもあった
(サイトさん……ううぅ……)

アンリエッタの表情を承諾と受け取ったサイトは行動を開始した。
「それじゃ始めようか!」
言う間もなくアンリエッタの後ろから手が伸びてきたと思うと視界が真っ暗になってしまった。

(ふぇっ!?) 「な……なにを……?」

「授業だよ♪さぁ姫様、これからあなたは目隠しをされたまますっごくエッチなことをされるんだ」

(そ……そんな!………………え!?何!?)
アンリエッタの体が意思に反して熱くなる
視界が暗くなり不安な中、これからのコトを告げられ想像してしまったのだ。

「ひゃっ……ひぅ………はぅっ………」
見えない手がアンリエッタの体を触れるか触れないかのタッチでなぞっていく
561サイトの教え:2007/03/11(日) 21:51:50 ID:jd8ECuTA
さわさわ……
「ひぁぁ………ぅぅ」
(な、なんで?何時もより敏感に……!)
戸惑うアンリエッタ。手は次第にアンリエッタのたわわに実った果実をせめ始める

むにむに……
「ひゃん……はうぅ……あぁん!」
先端は既に自身の存在を目一杯主張していた
(いゃぁ……こんな……こんなに感じるなんてぇ)

「女王様のくせして、こんなエロい胸しちゃってぇ、本当はこういうコト好きなんでしょ」

「ち、違います!私は!」

「胸の谷間も汗でヌラヌラ光ってますよ。この姿、他の人にも見せてあげたいなぁ♪」
サイトの言葉が脳内に響き渡る。
暗い視界には今の姿を民衆に見られてるという想像が映像化されていた

「そんなの……あぁ……らめぇ!」
拒否しつつも自身の想像で一層体は上気していく

「ふあ………うん……ひあっ!」
見えない手がするすると這いながらアンリエッタの下の口に到達する

くちゅ……
「ひぁぁっ!!」
(何今の!?電気が走ったみたいに……!!)
目隠しによりいつもの数倍の刺激、アンリエッタが戸惑うのも無理はない

くちゅくちゅ……
もみゅもみゅ……
「ら、らめぇ……」

最早拒否の言葉にも力がない

サイトの追い討ちは続く
「アン、今度は今の状況を昨日覚えた言葉で表してみて」
「え!?」

「昨日の復習だよ。エッチなコトを言いながらいじられるのは気持ちいいよぉ♪」
(そんな……!)

イヤだと思いながらも、快感を求める体は動いてしまう

「わ、私、サイトさんに胸を……むにむに揉まれて…ふぁ……気持ちいいのぉ
……おま〇こもぐちゅぐちゅってぇ!!」
アンリエッタの体は絶頂の一歩前だった………が、

「陛下にこんな趣味があったとは……」

え!?今の声は……枢機卿?
562サイトの教え:2007/03/11(日) 21:54:56 ID:jd8ECuTA
アンリエッタは驚きを隠せない

「幼き頃より見ておりましたが、まさかこれほどまでに淫らに成長なされるとは……」
また、見えない手に果実がもてあそばれる……
しかし先程とは違う、ねっとりとした手つきで

「嘘……本当に……枢機卿!?」

「陛下、真実は何時も一つ、と常々申しておりましょう」
確かにマザリーニの声である
(こんな姿を見られてたなんて…)

「しかし、私の手などでも感じるとは淫らですなぁ」

「どうして……」
感じてしまう体を抑えつつどうにか聞く

「訳なんていりますかな?」

「え!?」
何時ものマザリーニの諭すような声
「男が女を抱くのに…訳なんて必要ですかな?」
言うと同時に異物が入ってくる感触

ま、まさか……!!
「やっ…やめて下さいぃ……ふぁぁぁっ!!」
異物の主は嘲笑うかのように腰の動きを開始する
「やめてと言っても、貴方のここはキュッと締め付けて、私のモノを離しませんがね?」

「そんなこと言っちゃっ!だめぇ」

「清楚なはずの女王が自室でこんなコトしてるなんて、民衆も真っ青ですなぁ!」
「ひぅっ!うぅっ!はぁん!」
(頭の中がいやらしいことで……いっぱいにぃ)
こんな状況でもアンリエッタはあえぐばかりだった
563サイトの教え:2007/03/11(日) 21:56:45 ID:jd8ECuTA
「こんなにくわえ込んで……私の肉棒はそんなに美味しいですかな?」
マザリーニの声がアンリエッタの脳髄を汚していく

「ひぐぅ!ふわっ!ひゃん!」
視覚を封じられたアンリエッタにマザリーニの声と自らの水音は刺激が強すぎる

「大きすぎれぇ!奥まれぇ!あたってるぅぅっ!!」
アンリエッタの頭の中が快感で満たされる

「こんな年老いた男の肉棒をくわえて喜ぶとは、へんたいですな陛下は」
アンリエッタは自分を蔑む言葉で一層発情していった

「ううぅ……いやぁ……いやぁ」

「そんなへんたいさんには中出しの刑がふさわしいですな」
腰を打ち付けられる速度が上がってきた。

(中に……出される?好きでもない人のを?)
「いやっ!!中はだめぇっ!!」
パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!

「うっ、出しますよ……………!!」

肉棒が子種を吐き出しアンリエッタの奥を打ち付ける

「いやああぁぁぁぁ!!!!」



達すると同時に緩んでいた目隠しがハラリと落ちた



「ぁ………さぃと……さん?」
(どうして…………………?)

失神してしまったアンリエッタを腕で受け止める
「バーロォ……こんなに素敵な姫様を………他の人に見せるなんて……」

サイトはアンリエッタを抱きかかえてベッドへと連れていく

「そんな勿体無いこと、できませんよ」

その首もとには服に合わない蝶ネクタイがついていた
564ぺとるーしゅか:2007/03/11(日) 22:00:25 ID:jd8ECuTA
こんな感じで、終了します。
次のSSへの起爆材となれば幸いです









(ネタを知らなかった人へ、
あの蝶ネクタイは変声機となっております。あしからず)
565名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 22:10:00 ID:gb83jC+Q
あれか……
GJじゃねーか。バーロー。
566名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 22:14:25 ID:PbZ4wBes
バーローwwwwwwww枢機卿になんの恨みがあるんだwwwwwww
567名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 22:40:21 ID:VhLPtUPR
>>566
>>400 
じっちゃんの名に掛けて!!
こんな恨みがあるシエスタスキーの犯行だ
568せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/03/11(日) 23:54:19 ID:pRs/OsHa
さておまたせ。アンシエの続きいっくよー
569せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/03/11(日) 23:55:12 ID:pRs/OsHa
「…起きて、ルイズ」

酔い潰れて寝ているルイズを、ゆさゆさと揺り起こす者がいた。
その者は、酔い潰れた己の使い魔を介抱するために宴から離れていて、女王とメイドの魔手から逃れていた。
しかし、揺すられたルイズは。

「う、うぅ〜ん…」

眉をしかめて、唸るだけで起きようとしない。
どうやらまだ、酒が残っているようだ。
声をかけた主はルーンを唱える。
呪が完成すると、ルイズを青い光が包む。
『水』系統の呪文、『解毒』だ。
呪文の効果で、ルイズの体内のアルコールが毒物とみなされ、分解されていく。

「…っ!?何っ!?」

アルコールの抜けたルイズは、がばっ!と起き上がった。
その拍子に。

ごっちぃん!

顔を覗き込んでいたタバサにまともに頭突きをかましていた。
ルイズの目の前に火花が散り、地面に逆戻りする。
タバサは不自然な角度で仰け反り、倒れるのを堪えている。

「いった〜〜〜〜い!」

ぶつけたおでこをさすり、ルイズの意識は完全に目覚める。
そういえば私、姫様に無理やり酌されて…。
酔って寝てしまったんだ。
そしてルイズは、不自然な角度で上を向いているタバサに語りかける。

「チビっこ…アンタが助けてくれたのね…」

ルイズとてメイジの端くれである。この状況をみれば、自分が魔法で気付けされたことくらいは分かる。
タバサはルイズの声にゆっくりと体を立てる。
その赤くなった鼻から、つつー、と赤い筋が垂れた。
…あ。

「ご、ごめん!」

ルイズは慌てて懐からハンカチを取り出し、タバサの鼻血を拭く。
タバサはその手からハンカチを奪い取り、憮然とした顔で鼻を拭いて、言った。

「…一個貸し」

それが頭突きの貸しなのか、魔法による解毒の貸しなのかは分からなかったが。
ルイズはぽりぽりと頬を掻いて視線を逸らす。
そして気付く。

「サイト!サイトはどこっ!?」

見渡す周囲には、ルイズの求める姿はなかった。
570サクラ前線異常アリ ◆mQKcT9WQPM :2007/03/11(日) 23:55:55 ID:pRs/OsHa
「アンタっ!サイトどこ行ったか知らないのっ!?」

頼みの綱は酒の席から逃れていたであろうタバサであった、が。
自分の両肩を乱暴に掴んだルイズの手を振り払い、タバサは首を振る。

「知らない」

タバサがここにやってきたとき、既に才人はおらず、累々と横たわるお付の者たちと村人たち、そしてルイズがいただけだった。
ルイズは悔しさに親指の爪を噛む。
やられた…!
酔った振りで、酒を盛って…!
わたあめのクセに!乳牛のクセに!
やるじゃないの…っ!
悔しがるだけのルイズに対し、タバサは冷静だった。
累々と横たわる酔っ払いどもの上から、周囲を見渡す。
そしてすぐに、目的のものを発見する。
タバサは杖を手にして、すっくと立ち上がった。

「…見つけた…!」

その瞳はその二つ名のごとく冷たく澄み、目標を捕らえる。
タバサの視線の先には。仲よさそうに寄り添って、腕を組んで森の入り口に入っていく、アンリエッタと才人がいた。
タバサの異変に気付いたルイズも、その視線を追う。

「あっ…!」

ルイズも慌てて立ち上がり、そして。

「こら犬、何やってんのよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

ものすごい勢いで、タバサを置いて走り出した。

「…静かにしないと気付かれる…」

タバサの忠告も虚しく、ルイズは土煙をあげて二人の消えた森へとかっとんでいった。
そしてタバサも、その後を追う。
愛する人を、取り戻すために。
571サクラ前線異常アリ ◆mQKcT9WQPM :2007/03/11(日) 23:56:54 ID:pRs/OsHa
「…うまくいったわね」
「はい、大成功です」

二人の消えた森の入り口の見える村の外れの空き家で。
横たわる才人を脇目に、女王とメイドの二人は、お互いの手を合わせて作戦の成功を祝った。
そう、森に消えた才人とアンリエッタは、スキルニルである。
そのスキルニルには、しばらく逃げ回った後、適当な木陰で元の人形に戻れと命令してある。
ルイズとタバサは森の中を散々連れ回された挙句、二人を見失う、という算段だ。
タバサが酒を飲まないであろうことを見越した、二人の作戦であった。

「さて、それじゃあ…」

アンリエッタが、酔って眠る才人を一瞥する。

「ええ」

同じようにシエスタも、才人を見つめる。
二人の瞳は、すでに獣欲に曇っていた。

「楽しみましょうか、シエスタさん…」
「ええ、女王陛下…」
572サクラ前線異常アリ ◆mQKcT9WQPM :2007/03/11(日) 23:57:46 ID:pRs/OsHa
目を覚ますと。
俺は全裸で椅子に縛り付けられていた。
え?コレどういう状況??
辺りを見渡す。
どうやらここはどこかの部屋の中みたいだ。
窓から差し込む光の加減から、お花見開始からけっこう時間がたってるみたいだ。
そういえば俺、姫様の注いだ酒のんで酔っ払って、寝ちゃったんだっけか。
…で、なんで裸か?
とりあえず記憶を探ってみるけど。
何も出てくるはずはずがなく…。
と、とりあえずこの縄外さないと。逃げることもできやしない。
で、俺ががたごと暴れていると。
いきなり背後から白いものが伸びてきた。
でもって、それは俺の首に絡みつくと。

むにゅ。

後頭部にやーらかいものが押し当てられる。
この。耳の後ろに当たってる突起物と、目の前の白い手から察するに。
生おっぱいぱ-------------------------------!?

「え、なにこれどういうことこれっ!?」

俺は後ろから俺を抱きしめているであろう人に疑問をぶつける。
その人は、俺のよく知った声で答えた。

「無駄な抵抗はおやめなさい♪サイトさん」
「え?シエスタ?」

その声はシエスタだった。
シエスタは楽しそうにそう言うと、おっぱいを俺のアタマに押し付けたまま、上から俺の顔を覗き込んできた。
柔らかく歪むおっぱいの向こうから、笑顔のシエスタが俺を見下ろしている。
そして心底楽しそうに説明する。

「サイトさんは今、囚われの身なんです。
 私とある人を満足させないと、解放してあげません♪」

え?なにそれどういうこと?
いやまあこのおっぱい帽子は重きもちいいんですけど。
ってかある人ってダレ!?
とか思っていると。
俺から見える扉が開いて、とんでもないものが姿を現した。
573サクラ前線異常アリ ◆mQKcT9WQPM :2007/03/11(日) 23:58:15 ID:pRs/OsHa
そこから現れたのは、真っ白な、下着姿の姫様。

「って何やってんすか姫様ーーーーーーーーーーーっ!?」

思わず叫ぶ俺。
そんな俺に、姫様はにっこり笑って近寄ってきた。
そして俺の顎をそっと指でなぞると。
いきなりキスしてきた。
そしてすぐに身体を離すと。

「まだ、立場というものがお分かりでないようですね?サイト様…?」

へ?立場?立場ってナニ?
俺が混乱していると、姫様はガーターベルトに吊るされた、白いストッキングに包まれた脚を持ち上げて…。
シエスタのアタックですでにクライマックスの俺の電撃イライラ棒を踏みつけた。
ちょ、ちょっとまてちょっとまって!
うらがわあしのゆびでこすらないでええええええええ!

「ちょ、ひめさまっ」

俺の必死の呼びかけに、姫様は。

「そうじゃないでしょう?サイト様…?」

なんかものすんごいいやらしい笑顔で、俺を見つめて。
コスっていた脚を、椅子に引っ掛けて止めた。
ちょ、そこで止めないでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!

「女王様と、お呼びくださいまし♪」

ギンギンになった俺のきかん棒に支配された俺の理性は、即時降伏の道を選んだ。

「じょ、女王様っ」

そんな俺に、姫様は一瞬身体を震わせると。

「よくできました…。ご褒美を、さしあげてよ。サイト様」

後ろに控えるシエスタに、目配せした。
574サクラ前線異常アリ ◆mQKcT9WQPM :2007/03/11(日) 23:59:22 ID:pRs/OsHa
シエスタはアンリエッタの指示に、才人の前に立つ。
彼女はアンリエッタとは違い、全裸だった。ただ、頭にだけ、いつものカチューシャを付けている。
アンリエッタはそっとシエスタの背中から押しながら言った。

「まずは、メイドを差し上げますわ…。
 さ、シエスタ」
「はい」

シエスタは頷くと、身動きの取れない才人の首筋にそっと手を絡ませ、身体を密着させる。
才人のモノと腹の間に腰を落として、言った。

「サイトさん、どうして欲しいですか?」

淫靡に笑いシエスタは、才人に発言を促す。
才人はちょっと考えていたが、股間で飢えを訴える己の分身の欲望を、そのまま口にした。

「シエスタの中に…入れたい」

その言葉に、シエスタは嬉しそうに微笑むと、応えた。

「わかりました…旦那様」

シエスタは腰を浮かせ、才人の肉棒にそっと白魚のような指を絡ませると、ひくひくと蠢いて牡を待ち構える己の裂け目に、才人を導いた。
くちゅっ
湿った音をたて、シエスタの秘唇が才人の先端に当たる。

「それでは…失礼します、サイトさん…」

ぐにゅっ

柔らかい弾力をもって、シエスタは才人を根元まで飲み込んだ。

「ああっ!サイトさんのがっ、奥までぇ…!」
「くっ、キモチいいよ、シエスタっ…!」
575サクラ前線異常アリ ◆mQKcT9WQPM :2007/03/12(月) 00:00:45 ID:pRs/OsHa
そんな二人の接合を後ろで見ていたアンリエッタは、おもむろに後ろからシエスタの胸を揉みしだいた。

「あっ、へいかぁっ、なにすっ」

シエスタの言葉に、アンリエッタは応える。

「女王を放っておいて、自分だけ気持ちよくなろうなんて、いけないメイドですわね」

言って、その手に力を込める。
シエスタの胸が歪にゆがみ、その喉から苦痛を伴った喘ぎが漏れる。

「へいかぁっ…いたいっ…」
「うふふ…痛がっている割に…」

アンリエッタはシエスタの耳元でそう囁くと、右手を胸から離し、才人とつながっている股間へと伸ばした。

ぐちゅ…

シエスタのそこは、感じている証である淫らな水音をたてた。

「この潤いようといったら。とんでもない淫乱メイドね」

言ってシエスタの耳の中に舌を差込み、嘗め回し始めた。

「やぁっ、らめっ、へいかぁっ、らめれすぅっ!」

アンリエッタの責めに、シエスタは動いてもいないのに高みへと持っていかれる。
そして才人もまた、目の前で繰り広げられる淫靡なショーに、内なる獣を抑えられずにいた。

「あ、ひ、らめ、いく、いくのぉっ」
「シエスタ、俺もっ…!」

二人は軽く痙攣し、絶頂に達する。
繋がったままの二人の間から、溢れた才人の子種が零れた。
零れた才人の液体を見たアンリエッタは、ぐったりと才人にもたれかかるシエスタを、いつの間にか持っていた杖で魔法をかけ、宙に浮かせる。
そのまま脇の床に横たわらせると、言った。

「主人のお情けをこぼすなんて、躾のなっていないメイドですわね…。
 失礼いたしましたサイト様。お詫びといってはなんですが」

言ってアンリエッタは、ルーンを唱える。
そして現れた小さな氷の刃が、才人を椅子に縛り付ける縄を切り裂き、自由にする。

「あなたに、自由を授けましょう…」
576サクラ前線異常アリ ◆mQKcT9WQPM :2007/03/12(月) 00:02:35 ID:pRs/OsHa
才人は、縛られていた両腕をさすり、椅子から立ち上がった。

「ふう、酷い目にあった…」

口ではそんなことを言うが、そんなことは毛頭思っていない。
アンリエッタは、そんな才人の前に立ち、そっとその胸板に身を預けた。
才人は慌ててアンリエッタに問う。

「で、でで、今度はナニをすればいいんで?」

才人のその素っ頓狂な質問に、アンリエッタはくすりと笑うと。
シエスタに教わった、ある台詞を口にした。

「あなたの思うやり方で、この私に…奉仕、なさい」

そして才人は、その言葉を受けて。
アンリエッタを抱きしめ、その唇を奪った。


サイト様は、私の言葉に、優しくキスをしてくださった。
してださったんだけど。
その後、いきなり、私を後ろ向きにさせると。
後ろから、押し倒してきた…。
私は慌てて両手をつく。
すると。
私はいつのまにか四つんばいにされていた。

「え…?」

驚く私のお尻を、サイトさまの、サイトさまの手がぁっ!

「じゃあ、たぁっぷり『奉仕』させていただきますね、女王様?」

ショーツの中まで入り込んで、お尻を撫で回してきた…!
まるで形を確かめるみたいに、ショーツの中をサイト様の手が這い回る。
でも。
肝心な所には、一切、その、触ってくださらない…。
わ、私が命令してるのにぃ…!

「あれえ、おかしいなあ。こんなに奉仕してるのに、女王陛下は濡れてらっしゃらないぞぉ?」

だ、だって、そこは、濡れるようなところじゃあっ…!
私はサイト様に抗議する。

「そんなところっ…。濡れませんっ…!」

私の言葉に、しかしサイト様は。

「では、濡れている場所を仰ってください、女王陛下」

…うー…!いじわるぅ…!
私は恥ずかしいのを必死で堪えて…言った。

「お、おま…です」

しかし、サイト様は意地悪に返してきた。

「声が小さくて聞こえませんでした。もう一度、大きな声でお願いできますか?」

…サイト様のっ…へんたいっ…!
577サクラ前線異常アリ ◆mQKcT9WQPM :2007/03/12(月) 00:03:44 ID:fMr/JWmC
「おまた…です…」

その言葉に、何故かサイト様は驚いたような顔をしたけど。

「承りました、女王様♪」

やっと、いじってくれるんだ…。
私が期待に胸を膨らませていると。
サイト様は、私の履いていたショーツの横の結び目を解いて、脱がせると…。

ちゅっ

直に、いきなり口付けてきた…!
や、だめ、ゆびでひろげないでっっ!

じゅるるるるるるっ!

「やぁっ!だめぇっ!」

響いた淫らな水音に、思わず私は叫んでしまう。すると。
サイトさまが、止まった…。

「…え…?」

思わず呆ける私に、サイト様が信じられないことを言ってきた。

「女王陛下がダメと仰るなら、ここでやめるしかないなあ」

振り返ると、サイト様はいやらしい笑顔を貼り付けていた。
…うー、もう、この人わぁ…。
私は必死に恥ずかしいのを堪え、サイト様に、『お願い』した。

「命令です、やめないで…。
 私が何を言ったとしても、奉仕を止めては、な、なりません…」

そして、サイト様は。

「承りました、女王様♪」

満面の笑顔で、そう応えた。
578サクラ前線異常アリ ◆mQKcT9WQPM :2007/03/12(月) 00:04:17 ID:fMr/JWmC
才人に後ろから獣のように貫かれ、アンリエッタは歓喜の言葉を囀っていた。

「あっあっあっあっ、いいですっ、いいですぅっ」

その表情は淫らに崩れ、口の端からは女王にあるまじきだらしなさで、涎を垂らしている。

「サイトさまのっ、サイトさまがぁっ、いいのぉっ」

リズミカルに叩きつけられる腰からは、清貧女王のイメージからは程遠い、溢れんばかりの淫汁が飛び散っている。
才人を受け入れているその裂け目は、まるで娼婦のように才人を咥え込み、快楽を才人に送り込んでいた。

「サイトさまのぉっ、おちんちんがぁっ、おくにぃっ、あたってるのぉ!」

奥の奥まで犯され、アンリエッタはもう、完全に雌の本能に支配されていた。
喉が淫らに囀り、胸が卑猥に揺れ、腰が貪欲に牡を貪る。
やがて、その淫行は限界に達する。

「あ、あ、あ、あ、あ、あ、いく、いく、いっちゃう、サイトさまぁっ、いっちゃうのぉ!」
「だ、出しますよ女王様っ!」

二人はほぼ同時にビクビクと痙攣し。
才人は、ぎゅうぎゅうと最後の締め付けを行うアンリエッタの淫壷の中に、己の欲望をぶちまけた。

「あ、ひ、ひぁ…」

熱い熱い迸りで意識までも灼かれ、アンリエッタは床に崩れ落ちた。
579サクラ前線異常アリ ◆mQKcT9WQPM :2007/03/12(月) 00:04:53 ID:fMr/JWmC
さて、と。
俺はゆっくりと立つと、目の前で満足しきって眠っている二人の女性を見下ろした。
さーて、ここまで好き勝手やられてましたけど。
こっからが本番さね?
俺はゆくりと眠るシエスタに歩み寄って、近くにあった細いロープでその両手を後ろで縛った。
そこまですると、さすがにシエスタは目を覚ました。

「あっ…な、なにしてるんですかサイトさんっ?」

なにってー?し・か・え・し♪

「まぁだ立場ってもんがわかってないみたいだね?シエスタ?」
「え?」

俺は呆けるシエスタの股間の小さなお豆を、指でつまんだ。

「やぁんっ!」
「シエスタは捕まったんだよ?つまり、俺のされるがまま」

俺は言って、シエスタのあそこを、指でこれでもかと蹂躙した。

「やぁっ、あんっ、そんなっ、かきまわさないでぇっ、あっ…?」

そして、シエスタからおつゆが垂れ始めてきたころを見計らって手を止める。

「え、なんで…?」

途中で放置されたシエスタは、抗議を込めた視線を俺に向ける。
まあ当然だけど。
でも俺の逆襲は始まったばっかりで。

「さてシエスタ。きちんと『お願い』できたら、続きしてあげるよ?」

俺の言葉に、シエスタは恥ずかしそうに俯く。
そして言った。

「お、お願いします…。
 だ、旦那様のお情けを、お情けを、シエスタにください…」

よく出来ました♪
580サクラ前線異常アリ ◆mQKcT9WQPM :2007/03/12(月) 00:05:29 ID:fMr/JWmC
「今はアナタは女王陛下じゃないんですよ?わかってます?」
「あっ、わかりましたぁっ、アンリエッタは、アンリエッタは、サイトさまのぉっ」
「俺の、何?」
「サイトさまのぉっ、ドレイですぅっ」
「よくできました♪」

……。
アンリエッタ女王とサイトを見失ってから、私たちは村に戻ってきたんだけど。
聞きなれた声に誘われて、私たちは『サクラ』の丘のそばにあった家の扉の前にいた
扉の向こうからとんでもない声が聞こえる。
隣では、ルイズが拳を握り締めて震えてる。

めき…。

樫の樹でできたとんでもなく硬いはずの私の杖が、悲鳴を上げる。
…たぶん、私も震えてる。
ていうか、なんでこんなに落ち着いてるんだろ?私?
目の前でサイトが、他の女とアレしてるのに。
でも、心とは裏腹に、喉は勝手にルーンを唱え…。

どかぁん!

全力の『エア・ハンマー』が、その家の壁をきれいに吹き飛ばした。
そこには、両手両足を拘束された裸のアンリエッタ女王と繋がっているサイトがいた。
……。
………………。
………………………………………………………………。

「いっぺん、死んでみる?
        犬         」

ルイズが私の心情を代弁して。
逃げようとしたサイトを、私とルイズの魔法が吹っ飛ばした。〜fin
581せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/03/12(月) 00:07:39 ID:fMr/JWmC
はい終わりました。
教艦ASTRO読んでたら遅くなっちゃったゴメソ。
なんかgdgdなオチですねー相変わらず。

まあみんな出たしおっけいでしょ(何
そんじゃあねますーノシ
582名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 00:08:20 ID:NF4d6T8f
さすがせんたいさん!
だがもっとおっぱいを活用してダブルパイズリとかして
もっと才人をいじめても良かったんじゃないかと思うんだがどうだろう?

せんたいさんはそういうタイプじゃないか。
583名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 00:08:32 ID:ngDxEMzO
>>581
一番槍!

GJ!!
すてきなアンシエでした
でも、ルイズタンもみたいよー
584名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 00:09:04 ID:ngDxEMzO
あー、負けたーorz
585名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 00:09:37 ID:3pS5+xei
GGGGJ!
一番槍ィィィイイ!
586名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 00:14:09 ID:DPFTbgbk
オチがお約束すぎて笑えるww
せんたいさん最高なんだぜぃ!
587名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 00:15:02 ID:uVFlEy4Q
>>580
>「あっ、わかりましたぁっ、アンリエッタは、アンリエッタは、サイトさまのぉっ」
>「俺の、何?」
>「サイトさまのぉっ、ドレイですぅっ」

あいかわらず
へんたいさんは
エロい・・・な・・・(ガクッ)
588名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 00:30:41 ID:ciHWk6ce
アンリエッタ二連投に感動した
虐められて良し虐めて良しの女王様最高
589名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 00:44:44 ID:/Ni7NnT4
やほーい!せんたいさんGJすぎ
そしてタバサルイズ編も書き上がってること間違いなし
590名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 02:36:42 ID:87vBZFvu
何だよこれ、俺を殺すつもりなんだろ!
G、GJなんて死んでも言わないんだから!
591名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 14:40:03 ID:Lwkud8aP
サイトはなんでこんなにおいしい思いをしてるんだろうw
うぜええええwwwwwwへんたいさんGJw
592名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 19:07:24 ID:4FECQAb1
>「サイトさまのぉっ、ドレイですぅっ」

これだけで生きていて良かったと思える。
GJ
593名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 07:09:45 ID:XoPoiXEJ
へんたいさんの作品中に「へんたい」って言葉を見つけると笑ってしまうwww
GJ!!
594名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 10:34:21 ID:XHXFg9I2
ルイズ虐めもみたいですぅ
595名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 15:31:11 ID:ai32s2qu
なんかもうこのスレ見てると
ゼロ魔キャラは全員マゾな感じがして素晴らしいなw
なお、マゾとサドは両方備えることも多々ある
596名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 15:44:45 ID:gBfWJKXW
まぁなんだ。AVとかないハルケギニアでは地球産のテクを持つ才人が女を
手篭めにするという・・・・
597名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 16:31:54 ID:gvepIbXh
道程にテクも糞も・・・
598名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 17:41:07 ID:Bh5QPIAF
へんたいさんばんざーーーーーい!!
GッJOOOOOOOB!!
というかですね、へんたいさんのせいで
オリジナルとここの設定の区別がつかなくなりました!どうしてく(ry
599名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 20:25:33 ID:J4aCm/4D
くそ、大学卒業をいい機会にオナ禁すると誓ったはずのこの俺がここまでダメージを食らうなんて・・・・・
600名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 21:13:29 ID:SW6I9EPV
地球産のテクよりも地球産の妄想力(エロ知識)を持ってそうだな
601名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 06:08:57 ID:pY1mHtXc
>>597
テクというよりも知識というか体位というか・・・・

それにしても平日は人が少ないな
602名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 09:29:10 ID:dBBjZZti
仕方ないんじゃない?
昼夜を問わずヒマなのは俺みたいな卒業生くらいだし。
電波を受信すれば俺もSS書いてみたいけどあいにく妄想力が足りないようでorz
603名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 10:03:11 ID:nNsWLBGd
電波は受信するし妄想力は無料で配ってもいいくらい有り余ってるんだけど、文才がなあ……
無駄に長くて萎える文章になって困るorz
604名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 11:43:47 ID:OgrCvWz1
>>603
是非配ってくれ。

>>602
貴方も頑張って下さいorz
605名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 18:56:22 ID:6TGX8Ax8
サイト「ああ〜〜」
ルイズ「ちょっと!変な声出さないでよねッ!かかか、勘違いされたらどど、どうすんのよッ」
もみもみ
何故かルイズが俺をマッサージしてくれている。
もちろん性的な意味で。ではなく、普通のマッサージだが。
ルイズ「ずいぶん凝ってるわね〜」
サイト「毎日誰かさんのパンツを洗ってるせいだな」
ごき
サイト「ぐあああッ!!!!」
ルイズ「せせ、せっかくご主人様がマッサージしてあげてるのにッなんて言いぐさよッ!!」
ごきき
サイト「いぎぃ」
ルイズ「そんな犬には罰を与えるわ」
(ま、まさか・・・またご飯抜き・・・?)
ルイズ「ば、罰として、ごごご主人様にマッサージをすることッ」
サイト「へ?」
606名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 18:57:12 ID:6TGX8Ax8
サイト「ま、マッサージって」
言うやいなや、ルイズはベッドに寝ころんでしまった。
ルイズ「は、早くしなさいよ」
ベッドでマッサージ・・・ま、まさか・・・そっちのマッサージをご所望か!
サイト「よよよ、喜んでえ〜〜!!」
居酒屋の店員が如き雄叫びを上げ、俺はルイズの上に飛びかかった。
ルイズ「あぐ。ちょ、ちょっと犬!何してんのよお!!」
サイト「マッサージだよ。ほら」
そう言いながら、ルイズの平たい胸に手を伸ばす。
607名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 19:06:19 ID:6TGX8Ax8
ルイズ「ちょッ犬っ」
こりこり
サイト「ずいぶん凝ってますね〜ご主人様あ。カチカチじゃないですかあ〜」
せっかく俺が凝りをほぐしてあげようと思っても、揉めば揉むほど硬くなってしまふ。
サイト「ふーむ困った」
ルイズ「いいい、いい加減にッはぐぅッ!」
サイト「乳首だけじゃなくて身体全体が凝ってるようですな。どんどん背中が反ってきてる」
ルイズ「それはッ・・・あんたがッ・・・あんッ」
フヒヒ。面白くなってきた。さあて、そろそろ下のほうに・・・って
サイト「る、ルイズ何やってんだよ」
ルイズ「あんたも・・・カチンコチンに凝ってるじゃない・・・」
ルイズが俺のナニを足で挟み込んでいた。
608名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 19:14:52 ID:6TGX8Ax8
ルイズ「ごご主人様がほぐしてあげるんだからッ、感謝しなさい!」
そう言うとルイズは足先で俺の何を擦ってきた。
サイト「あッ・・・ルイズッ・・・ハァハァそれ、刺激強すぎッ・・・」
どぴゅ
結局、瞬く間に逝かされてしまう俺。
それを見て、ルイズが勝ち誇ったように笑う。
ルイズ「どうやらマッサージは私のほうが上手かったみたいねッ」
サイト「いや・・・まだ凝ってるみたいだ・・・」
ルイズ「へ?」
言って、ルイズの両足を持ち上げる。
ルイズ「きゃッちょっとサイト!」
サイト「だから・・・」
サイト「今度はルイズの中で、ほぐしてほしいなあ」
ルイズ「う〜」

おわり なんじゃこりゃ
609名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 19:35:07 ID:nuecg8MG
書くんならあらかじめメモ帳か何かに書いてから貼れと(ry
610名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 20:23:37 ID:SMYDhqzx
ワラタw
馬鹿っぽくてGJ!
611名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 20:35:47 ID:2RLlQeLK
その気持ちが大切なんだ。
上手い下手じゃない。GJ。
612せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/03/14(水) 22:00:51 ID:vy19vyKW
>>594 ナイス電波b

というわけで受信したものを勢いに任せて書いてみた。
613才人の逆襲 ◆mQKcT9WQPM :2007/03/14(水) 22:01:28 ID:vy19vyKW
その日、才人はトリスタニアに呼び出されていた。
前に働いていたよしみということで、『魅惑の妖精亭』のジェシカにシエスタを通じてヘルプの要請があったのである。
大口の団体予約が入ったはいいが、シフトの関係で厨房の手が足りなくなりそうだというのだ。
その日ヒマをしていた才人は、前の恩もあるし、ということで気安く請け負った。
そして仕事自体はつつがなく終わり、今、才人は朝日を浴びながら『魅惑の妖精亭』を後にしようとしていた。

「お疲れ様、サイト。いい仕事っぷりだったよ」

才人のために入り口の扉を開けながら、ジェシカはウインクした。

「全く、人遣い荒いんだからジェシカもスカロンさんも…」

さんざんこき使われた才人はヘトヘトだった。

「うふふ。騎士様じゃなかったら、ウチで雇いたいくらいのいい働きっぷりだったよ」
「冗談でも勘弁してください…」

入り口をくぐり、朝靄に煙る通りに出ながら、げんなりした顔で才人は言った。
さんざんこき使われ、身も心もヘトヘトになっている。正直こんな生活は勘弁願いたかった。
そんな才人の腕を取って以外にある胸を押し付けながら、冗談めかしてジェシカは言った。

「あそっかぁ、私がサイトのお嫁さんになれば働き手も増えるし一石二鳥?」
「…そーですね、そりゃちょうどいいやははは…」

もう冗談に反論する気力もない。
才人がそうやってされるがままになっていると。

「…ちょっと」

ものすごくよく聞きなれた声が、前方ゼロ時方向から聞こえてきた。
ドス黒いオーラで朝靄を切り裂いて、そこに立っていたのは。
ルイズ・フランソワーズル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。
またの名を『ゼロ』のルイズ。
才人のご主人様にして恋人。
そしてそのひくつく笑顔からは、いつものドス黒いオーラが立ち昇っていた。

「…疲れているだろうから馬車で迎えに来てやれば?
 どういうことなのか説明してもらいましょうかバカ犬?」

いやちょっとまって。
激しく誤解だからそれ。
才人は慌ててルイズに尋ねる。

「え、えっと、参考までに聞きますけど、どのへんから聞いておいででしたか…?」

ルイズはにっこり笑って。

「『私がサイトのお嫁さんになれば』のくだりからかしら!
 って何説明させてんのよバカ犬ぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!」

問答無用の全力キックが才人を通りに転がし。
魔法の連打が、これでもかと才人を滅多打ちにした。
ちなみに危機を察知したジェシカはとうの昔に店に逃げ込んでいたという。
614才人の逆襲 ◆mQKcT9WQPM :2007/03/14(水) 22:02:03 ID:vy19vyKW
「…ごめんなさい」

事情を説明されたルイズは、かつて使っていた『魅惑の妖精亭』の屋根裏部屋の、才人の前で小さくなっていた。

「ったく、ちゃんと話くらい聞けよなあ」

あれだけ魔法と蹴りを食らったのに才人はぴんぴんしていた。
まあ普段からあれだけフルボッコにされていれば回復力もつこうというもの。
慣れとは恐ろしいものである。
呆れたように肩をすくめて、目の前の椅子の上で小さくなるルイズを見下ろしていた。

「…ごめんなさい…」

ルイズは謝るばかりだ。
才人を完膚なきまで叩きのめした挙句、それが勘違いだったのだから当然といえば当然だ。

「毎回毎回、ボコられるこっちの身にもなれっての」

ここぞとばかりに、才人は反撃する。
こういう機会でもなければ、ルイズを見下すことなどほぼありえないからだ。
しかし相手は彼のルイズである。
使い魔ごときにいつまでもやられているわけにはいかないのである。

「それは、アンタが浮気するからでしょぉ」

言って、半眼で下から睨みつけてくる。
ところが今日の才人は一味違っていた。
なんと、そのルイズの視線にも一切怯まなかったのである。
それどころか、そんなルイズを可愛いなあ、なんて思う余裕まであったのである。
それは、ほぼ徹夜明けでナチュラル・ハイっていたのもあるだろうが。
そして才人は反撃に出る。

「それは関係ないだろ?
 今は、一仕事終えた使い魔に、魔法と蹴りを叩き込むのが正しいご主人様のあり方なのか、ってコトだろ?」
「…うぅ…」

自分の非を一旦認めているだけに、ルイズには反論のしようがなかった。
こうなったらもう、開き直るしかないわけで。
俎上の鯉となったルイズは、自棄になって言った。

「わかったわよ!私が悪うございました!
 アンタの気の済むようにしたらいいでしょうが!もう!」

んー、今のはちょっと可愛くないぞお、と思いながら、才人はご主人様の顎をつまむと、くいっ、と持ち上げて見せた。
そして、ルイズの鳶色の瞳を、じーっと、覗き込む。
そんな才人に、ルイズは思わず赤くなってしまう。

「あ、あによ」

あ、ちょっと目がウルウルしてきた。
いつもなら才人の手を跳ね除けるところだが、罪悪の念がルイズにそれをさせない。
ひょ、ひょっとしてこのままキス…なんて期待しはじめて、ちょっと瞼が落ち始めたルイズを、才人のとんでもない台詞が襲った。

「じゃあ、たまにはルイズがお仕置きされてみようか?」
「へ?」

ルイズがその言葉を完全に飲み込むのに、きっかり三十秒を要した。
615せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/03/14(水) 22:02:40 ID:vy19vyKW
勢いに乗って書いたのはここまでデス
続きは明日以降なー
ってわけでねゆノシ
616名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 22:06:06 ID:2LS90YFz
なんでさあ……いつもいつも次回続くな
展開なのさww生殺しめwww
期待してるぜ!
617名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 22:29:32 ID:SMYDhqzx
焦れに焦らされた後のほうが…
ほら、分かるだろ?
618名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 22:43:08 ID:fjZd9IDv
ちょ、おま、寸止め、よつんばいになれば続きを書いてくれアッー、裸で待、むしろ裸侍、こんなところで、ピエールとカトリーヌ、




続きを待つ
619名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 23:34:17 ID:RXqaBEZd
>>618
超カオスw
620名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 23:53:09 ID:gLC0jfS5
>>618
あぁ、春の陽気に殺られたな・・・
621名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 00:21:54 ID:2/aEFHBp
>>618早く夢から覚めろ
>>615せんたいさん待ってます
622名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 01:07:55 ID:fV568dRM
保管庫がショックな事に成ってるな……
623名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 02:16:01 ID:MeqcjF6/
>>622
どういう事?
624220 1/3:2007/03/15(木) 02:24:59 ID:/lIoOHLc
いつもと違う夜明け…ってのはガラじゃねぇよな。ルイズと一緒に寝てる事自体は変わりないんだし。ただ体がちょっとだるいだけだ。

でも…
やっぱり、何か違うよな。なんか愛しいって言うか…いや、今までも好きだったけど。
いきなり抱き締めてみたいとか、そんなのを思う。

さっきまでか?時間感覚がずれてるからわかんねーけど、ルイズの体は温かかった。それに柔らかかった。俺とは違う、女の子の肌。ふにふにしてて、なんか抱き締めてるのはこっちなのに、包み込まれた感じ。
いつも胸が無いって言ってたけど、しっかり抱いてみると俺の胸になんか柔らかいのが当たって、ルイズはやっぱり女の子なんだなって…それと、ずっと恥ずかしがってた。

「ちいちゃいの嫌でしょ?」
「触ってもいい…けど…」

あの時のルイズはすごく自信なさそうで。
それでも最後は色々許してくれた。どっちもリードなんて出来る訳が無いだろ?だから俺が聞いて、ルイズが許して。
そうやって…進めていった。

「見ちゃダメ…ソコ、汚いもの…」
「でも、ここで繋がるんだろ?」
「う〜」
「多分痛いんだから…少しでも痛くないようにしたいんだよ…」
「…うん」

地球にいた時の知識で舐めてみたり、ルイズの反応が凄い所を探してみて。

それで…
625220 2/3:2007/03/15(木) 02:27:53 ID:/lIoOHLc
その時は…俺は全部気持ちよかった。ルイズと一つになれたんだって。俺「だけ」満足してたんだ。

でも…ルイズは泣いてた。しかもそれを気付かれないように、耐えてた。

「サイト…私…気持ち良い?…」
「ア、アンタの好きにしたらいいの…」

…好きになんか出来るかよ…俺は俺なりに…気遣いたかった。

「俺はソッチが繋がってる事より、コッチ(キス)の方がいい」
「サイト…」
「だから無理するなよな…キスして欲しいならするし…抜いて欲しいんなら言えよ。…俺、馬鹿だから、お前が言ってくれねぇとわかんねぇんだよ…」
「でも…だったら続けて。すぐに慣れると思うから…」
「ああ…」

射精の寸前の頃には、ルイズの涙は逆に増えてたと思う。でも俺の目を最後まで見つめて、絡めた腕がキツくなって、ずっと甘い声あげてて、それで…抜こうとしなかったんだ。
流石にそんな事をしたらどうなるか、ルイズも分かってた。それでも。

「ヤバい…ルイズ、離せ…」
「はっ…ん」
「ルイズ?」
「…いや」
「?」
「サイトの赤ちゃん…出来ても良いの…」
「な…なん」
「好きな人だから!アンタがどうしようもないくらい好きだから!出来ても良いの!」
「ま、待てって…」
「私にちょうだい…サイトのを、私の中に…」

ルイズの一言一言が、俺の理性を吹っ飛ばした。あの時は俺もルイズもお互いしか見えなかった。
俺の理性も、完全に吹き飛んじまってた。

「俺が…ルイズの中に…」
「離さないんだから…だから」
「良い…んだよな?」
「…うん」


気が付いたときには朦朧としてる俺と、寝息を立て始めたルイズがいた。汗でビショビショになったシーツに、ルイズの破瓜の痕と、その血と俺のが混じり合って桃色となった液体を残して。

それから、今。
626220 3/3:2007/03/15(木) 02:28:44 ID:/lIoOHLc
腕の中にいる、俺の大切な人。俺のずっと想ってた人で、実はずっと想ってくれてた人。
使い魔とご主人様の関係がなくても、本当に守りたい人。
…俺が泣かせちまった人。
桃色の髪の、意地っ張りの、控えめな胸の、実は誰よりも優しい女の子。
…ルイズ…

「ん…」
「起きたか?」
「…サイトよ。サイトよね…」
「な、なに?」
「私の全部、あげちゃった人」
「!」
「怒らないわよ。私だって…ずっと待ってたんだもの…」
「あ、ああ」
「…もう少し寝るから…」
「?」
「私を…ぎゅっとしてなさい…たまに…キス…も…」

寝ぼけていたのか、ルイズはそのまま眠っていった…それでも結構欲張りな命令だと思う。
ルイズが昨日の事をもう一回思い出した時は…


なんとなく俺がまた理不尽な思いをすると思った。


627220:2007/03/15(木) 02:29:59 ID:/lIoOHLc
エロは苦手でしたorz
純愛は…自分の中でネタが被ってしまって、反省してます。

それでもまたどこかで…書くとしたら後日談的な物を(rz
628名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 02:43:29 ID:lo235TRL
>>627
やーいいですね。王道シチュですがいいものはいい。
後日談が楽しみですね。はい。

>>622
削除荒らしされてる?
629名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 04:37:16 ID:e0YQk6Yq
こういうの好きだわ。
素朴なかんじっつーかリアルなところがいいね。
おつかれさん
630名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 08:26:49 ID:fV568dRM
>>623,628 荒らしじゃなくて、本人が消したっぽい。
ショックっつーか、悲しい。
631名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 11:50:19 ID:2/aEFHBp
>>627こういうの大好きだよぅ〜ルイズ可愛いすぎ(*´Д`)アハァ
GJGJ
632名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 16:45:12 ID:MeqcjF6/
>>630
205さんの「不幸せな友人たち」以外に消えたのってあります?
633名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 16:53:01 ID:MeqcjF6/
「少女の苦悩、少年の怒り」も消えた   OTL
634名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 19:13:34 ID:2/aEFHBp
>>633マジデ!?続きが投下されることなく消えるのか…(´・ω・`)ショボン
635名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 22:56:03 ID:LXVvG18g
保守
636名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 01:41:52 ID:71KWsAp5
シエスタの先祖の話ってどうだろう
637名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 02:50:33 ID:NsQ+uWCC
「海軍少尉・佐々木武雄」と言うのが有りますよ。
638名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 10:05:13 ID:ULbT1RTj
このスレ以外にWIKIってそんなにみるものあるの?
639名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 12:26:21 ID:OEYhPLJE
保管庫に直接投稿されてるものや、アニメ関係のスレからもSSがあります。
量は多くはありませんが……
640名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 13:13:26 ID:gxsvIpJx
>>639
「アニメ関係のスレからもSS」 アドレスください
641せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/03/17(土) 01:35:42 ID:+7BJ4daz
すまん遅くなった。
…なんか人減った?

というわけで続き投下いきまっす
642才人の逆襲 ◆mQKcT9WQPM :2007/03/17(土) 01:36:41 ID:+7BJ4daz
才人は、「ちょっと準備があるから」と屋根裏部屋から出て行って、すぐに戻ってきた。

「…な、何するつもりなのよ…?」

ベッドの上で赤くなりながら、長い間待たされた(実際は十分とちょっと)ルイズは、才人に尋ねる。
しかし才人はその問いには直接答えず、

「じゃあ、コレに着替えて」

と、白い服を差し出してきた。
それは、忘れもしない。
ここ『魅惑の妖精亭』で身分を隠して働いていたときに、ルイズの着ていた、白いビスチェ。
忌まわしい思い出がルイズの脳裏をよぎる。

「ちょ、なんでこんな」

反論しようとしたルイズの唇を、才人の人差し指が塞いだ。

「反論はナシ。お仕置きだからね?」

言ってニヤリと笑う。
ルイズはビスチェを抱えて才人を睨んで、一回うーっ、っと唸ったが、

「分かったわよ!着替えるからあっち向いててっ!」

自棄気味にそう叫んだ。
才人はやれやれと肩をすくめると、大人しく反対側を向いた。
そしてしばらくすると。

「…こっち向いていいわよ」

着替え終わったらしいルイズがそう言ってきた。
才人が振り向くと、刺激的な格好のルイズがそこにいた。
真っ白なビスチェに、白いフリルのついたカチューシャ。
申し訳程度のスカートからは、ガーターベルトに吊るされた白いニーソックスが見える。
かわええ。

「…な、なによ」

思わず見とれていると、ルイズが真っ赤になって身体を隠す。
その照れる仕草が可愛くて、才人の胸をきゅんきゅんさせた。
…おっといかん、肝心のお仕置きを忘れる所だった。
それじゃあ。

「ちょっとルイズ、後ろ向いてみて?」

才人はにっこり笑ってそう言う。
その笑顔には、言外に「お仕置きだから拒否は一切認められません」と語っていた。
生意気な才人を蹴りたい衝動を必死にこらえ、ルイズは自分に言い聞かせる。
…しょ、しょうがないわよ、ガマンしなきゃ。悪いの私なんだし…。
生来の生真面目さから、ルイズは自分自身に必死になってお仕置きを許容させようとしていた。
そして、二律背反を制した、『悪いのは私』ルイズが、才人の言うとおりに背を向けさせる。
643才人の逆襲 ◆mQKcT9WQPM :2007/03/17(土) 01:37:20 ID:+7BJ4daz
次の瞬間。
ルイズの視界が闇に染まった。

「えっ、何っ!?」

才人が後ろから目隠しをしたのである。

「ちょっと、何すんのよっ」

思わず怒鳴って、目隠しを解こうとするルイズ。
しかし、その手を才人はがっしりと握った。

「ダメだよルイズ。これはお仕置きなんだから」
「うー…」

一度罪を認めてしまったルイズは『お仕置き』という単語に反応して、渋々手をひっこめる。
才人はその手を。
あっという間に絡め取ると、ルイズの背中で、いつの間にか手にしていた麻縄で、ぎゅっと縛ってしまった。

「えっ」

驚くヒマもなかった。
ルイズはそのままベッドにころんとうつ伏せに転がされた。

「ちょっと犬、なにしてんのよっ」

怒ってルイズは立ち上がろうとするが、才人が背中を押してそれをさせない。

「抵抗も却下。お仕置きだって言ってるでしょ」
「だ、だからって好き勝手していいって誰も」
「却下です」

暴れるルイズの、暴れたせいで露になった大きく開いたビスチェの背筋を、才人は指先で削るようになで上げた。

「ひゃぁっ!?」

ルイズの背中を、電気が走り抜ける。
それと同時に背筋から力が抜け、ベッドに逆戻りしてしまう。

「さーて」

才人は、舌なめずりしそうな勢いで、ルイズの耳元で囁いた。

「ここからが本番だからね?ルイズ」
644才人の逆襲 ◆mQKcT9WQPM :2007/03/17(土) 01:38:18 ID:+7BJ4daz
視覚を奪われたルイズは、何をされるのか不安で仕方がなかった。
でも、才人はあの『本番』の一言から、何もしてこない。

「さ、サイト?」

不安になって、才人を呼んでみる。
しかし返事はない。
ひょっとしてどっかいっちゃったのかしら、なんて考えていると。

なでなで。

「やんっ」

膝を立てているせいで突き出している、お尻を撫で回された。
お、お仕置きって、お仕置きって。
こういうことかー!
半分呆れたルイズだったが、才人の責めにその思考に一瞬でピンクの靄がかかってしまう。
才人は、撫で回す範囲を白い双丘から、前方の小さな膨らみまで伸ばしてきた。

「やぁっ、だめっ」

もじもじと腰をくねらし、抵抗の姿勢を見せるルイズ。
しかし身体はむずがゆい快感を得始めており、すでに胎内からは牡を受け入れるための潤滑油が溢れてきていた。
才人は執拗にルイズの臀部を撫で回し、その隙間から前方に手を伸ばし、潤い始めた恥丘を揉みしだく。

「あっ…はっ…やぁっ…」

ルイズの声はやがて、艶を含み始める。
最初は抵抗するために硬く張り詰めていた太ももも、今はすっかり解れ、今にも砕けそうな腰を支えるだけになっている。
横になった顔には涎が垂れ、ベッドのシーツを濡らしていた。
じわじわと嬲るような行為に、ルイズの喉から屈服の声が漏れそうになったとき。
不意に才人の手が止まった。

「…えっ…?」

快楽の渦から一転、ルイズの身体を、冷たい部屋の空気だけが包む。
火照り始めた身体を持て余し、ルイズは呆然とする。

「さ、サイト…?どうしたの…?」

しかし、また才人は応えなかった。
ルイズは身体を動かし、ベッドの上で、才人のいるであろう方向にころんと転がる。
ルイズの身体は何にも触れず、そのまま仰向けになった。
サイトがいない…?
確かめたくても、今のルイズは視覚を奪われている。
ルイズがもう一度声を上げようとしたその時。

ちゅうっ

「やぁっ」

今度は、才人がビスチェの胸をいきなりまくり、ルイズの少しだけ膨らんだ胸を吸い上げたのだ。
そして、空いた手で、再び下半身への責めを再開する。

「やだぁっ、すっちゃ、ひあ、だめえっ」

先ほどに倍する快感に、ルイズの喉が淫らに踊る。
見えないことに対する不安が、さらにルイズの快感を煽る。
才人はそんなルイズを容赦なく責める。
乳首を甘噛みし、乳房を吸い上げ、秘裂を削り、ルイズの核を押しつぶす。
645才人の逆襲 ◆mQKcT9WQPM :2007/03/17(土) 01:39:55 ID:+7BJ4daz
白いビスチェに包まれ、両腕を縛られたルイズの身体が、淫らにくねり、才人の送り込む快感に応えていた。

「ひ、あ、だめ、い、いく、いっちゃ、わたし、いっちゃ」

ルイズの腰がかくかくと痙攣し、浮き上がる。
あと一撫でで、ルイズは最後の階段を登りきる。
しかし。
そこで、才人の責めが再びやんだ。

「ひぁ…あう…」

涙と涎でべとべとの顔を必死に振って、ルイズは冷めていく身体に、かつてない不快感を覚えた。
イかせてほしい。
その単語で、頭の中がいっぱいになる。
腰の奥で淫らに蠢く肉襞が、才人を求めてやまない。

「さい、とぉ…」

ルイズの喉が、ついに屈服の証を搾り出す。

「おね、がい…いかせ、てぇ…。
 いじわる、しなでぇ…」

必死に搾り出したその声に。

「ルイズ、違うだろ?
 人にお願いするときは、『お願いします』ってつけなきゃ」

初めて才人は応えた。
もう、どうでもいい。
キモチヨクなれるなら、なんだって、する…。

「おねがいします…いかせて、おねがいぃ…」

こぼれる涙とともに、ルイズは懇願した。

「よくできました」

才人はそう言うと、ルイズを覆うビスチェの要の布をずらして。
己が分身を、そこにつき立てた。

びくんっ!

「あっ…か…はっ…」

最奥まで貫かれた瞬間、ルイズの身体は大きく震え、才人の肉棒を容赦なく締め付けた。
しかし、何の快感も与えられていない才人は、ビクともしない。

「あれ?入れただけで逝っちゃった?」
「は…ふぁ…はぁっ…」

荒い息をつくだけのルイズは、才人の問いに応えられない。

「…ダメだなあルイズ。お仕置きなのに先に逝っちゃ?」

そして才人は、乱暴にルイズの中を往復しはじめた。
646才人の逆襲 ◆mQKcT9WQPM :2007/03/17(土) 01:40:49 ID:+7BJ4daz
そして才人は、乱暴にルイズの中を往復しはじめた。

「…やっ、だめっ、きもちいいよぉっ、サイトぉっ」

ぎゅうぎゅうと才人を締め付けながら、ルイズの声が踊る。
いつのまにか、ルイズは、脚で才人の腰を抱え込んでいた。

「いいよぉっ、もっとぉ、もっとしてぇ」

もう、ルイズは才人を貪ることしか考えられなくなっていた。

「だめでしょ、ルイズ、人に、お願いするときは?」
「お、おねが、おねがいします、もっと、ルイズを、おかしてぇっ」

叩きつけられる快感とともに降ってくる才人の声にも、もう従うしかなかった。
そして、絡み合う二人は限界を迎える。

「だ、出すよ、ルイズっ!」
「だ、だして、サイトのあついの、だしてぇっ」

最後の一突きを差し込んだ才人の腰を、限界を迎えたルイズの脚が、きつくきつく締め上げた。

目を覚ますと、既に目隠しと縄は外されていて、隣で全裸の才人が満足そうに寝息をたてていた。

「…コラ犬」

ルイズは半眼で、眠る才人の頬を指で小突いた。

「…ん、んー?」

寝ぼけ眼をこすり、才人が目覚める。
その才人の顔を、ルイズは怒った顔で覗き込む。

「…アンタ、お仕置きの仕方がなってないわよ」
「…へ」

そんな台詞を吐くルイズに、才人は何か嫌な予感を覚えた。
し か え し さ れ る。
今までの経験則から、それを予想していたのだが。
647才人の逆襲 ◆mQKcT9WQPM :2007/03/17(土) 01:42:18 ID:+7BJ4daz
ルイズはなんと、才人の下半身に手を伸ばし、しぼんでいる才人の竿を握った。
そしてにっこりと笑った。
…よ、よかったぁ、怒ってないんだ。

「ルイズ、ンな事言いながらどこ握ってんだよ」

怒ってないのを確認したので、ちょっと軽口を叩いて見る。
ルイズは元気を取り戻し始めた才人を掌の中に感じて、淫靡に笑うと、言った。

「お仕置きの仕方がなってないって言ってんの。
 いい?お仕置きってのは、『もう勘弁』って思わせて、反省させないとダメなのよ」
「…で、俺のちんこ握るのと何の関係が」

もうすでに臨戦態勢になった才人の息子を、今度はしごき始めた。
そして、言った。

「『もう勘弁』って思うくらい、搾り取ってあげるから、覚悟しなさい…♪」
「え、おま、ちょっとま、それはいくらなんでも、アッー」

そして、才人に惚れた相手の送り込む快感に耐えられるだけの節操は元からなく。

次の日、『魅惑の妖精亭』から帰ったルイズは、やけに肌がツヤツヤで、才人は急に何歳も老け込んだように見えたという。〜fin

*しばらくの、才人の浮気が収まったのは言うまでもない*
648せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/03/17(土) 01:43:55 ID:+7BJ4daz
以上デス。
鬼畜ENDでいってみました(どこがだ

さて明日も夜勤〜泣けるわ

というわけでねましゅノシ
649名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 01:48:16 ID:jwJLb5S9
へんたいさんktkrGJ!!
鬼畜だなぁww
650名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 06:20:04 ID:5lIQGP+R
さすがへんたいさんだ、鬼畜すぎて恐いくらいだぜwww
651カラシ:2007/03/17(土) 11:28:35 ID:yY1rVKNj
なんだかパソコンから書き込みできなくなったので保管庫に直接書き込みました
X00-02です
題名は『ルイズの夢』です
エロなくてすいません
652名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 12:26:07 ID:uviP0r1z
サイト「キスするの!?これ、キスするの!?ねぇ!キスする!?」
ルイズ「え、ええ、キスするわよ!」
サイト「本当!?大丈夫なの!?怒らない!?」
ルイズ「ええ、忠誠に報いるから大丈夫なんだからッ!」
サイト「そうかぁ!僕犬だから!犬だからわかんないから!」
ルイズ「わわわ、分かりなさいよ!!」
サイト「うん!でもキスしていいんだ!そうなんだぁ!じゃぁ舌入れてもいいんだよね!」
ルイズ「そそ、そうよ。舌入れてもいいのよ!」
サイト「よかったぁ!じゃあキスしようね!舌入れよう!」
ルイズ「うん・・・」
サイト「あぁ!忠誠に報いてるからキスできるね!ね、ご主人様!」
ルイズ「うん・・・。もっと・・・」
サイト「あぁーご主人様と僕は今キスをしているよー!舌入れようねぇー!」
653名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 12:42:57 ID:etP5z44n
地球では出会い系サイトにこっそりカキコするぐらいしか能のなかったサイトが
どこでこのような鬼畜性技を身につけたのか、まったくけしからん。
654名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 16:33:22 ID:5R+XZkm3
>>651
あま━(゜∀゜)━い!!
GJです。
655名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 18:58:43 ID:aKQ3EtY9
へんたいさん。。もうあんたって人は。。。。!!
GJ!!!!
656名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 19:06:38 ID:+NHzFADd
>>651いやもうなんていうか…GJとしか言えないのが悔しい…
この悶えるような感覚のするSS大好きです!続け!
657名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 23:22:00 ID:n13bCwLs
あまーい純愛作品ラッシュな流れを無視して投下。
悪堕ちと虫さんが嫌いな人はスルーしてくださいな。
エロは下手なんで期待しないでくれ。
658アニエス堕ちる。:2007/03/17(土) 23:23:03 ID:n13bCwLs
「かかってこい、化け物どもっ!」
鋼の刃が鳥の羽ばたきのように舞い踊る。
袈裟懸けに斬り下ろしたかと思うと、次の瞬間には真一文字に薙ぎ払う。
予想外の戦闘力に触手たちはザァっと震えた。
前、横、後ろと、うねる触手が女剣士に迫る。
しかし、鋭い意志を秘めた瞳は、諦めの感情を浮かべてはいなかった。
あるのは勝利への使命感と、自らの剣に対する自信。そして騎士としての誇りだ。
 ドンッッ!
女剣士の放った一撃が、触手もろとも魔法生物の体を両断する。
敵を打ち倒したことを確認すると、剣を下ろし静かに鞘に収めた。
「・・・ふぅ、一件落着だな。」
戦闘中とは違う、女らしい可憐な声でアニエスは呟いた。
659アニエス堕ちる。:2007/03/17(土) 23:24:01 ID:n13bCwLs
ハルケギニアに謎の魔法生物が出現するようになったのが数ヶ月前。
夜になるとどこからともなく出現し、人々を襲う。
そのため各国は貴族による警邏隊を組織してこれに対抗し、
ここトリステインでは貴族の不足のために銃士隊も魔法生物退治に参加していた。
城への帰り道、アニエスは思う。
自分が剣を持つ理由は、もはや復讐のためではない。大好きな、守りたい人たちがいるから持つのだ。
そして、たくさんの人を守ることに全力を尽くそう、と。
「きゃぁぁぁっっ!」
響いた女の悲鳴に、踏みだそうとした足を止め、全神経を声のした方へと集中させる。
考えるより体の方が先に反応した。声の方へ体を返し、走り出す。
息を切らせて現場に到着したアニエスは、そこからわずかに奥へと入った林の中に女を見つけた。
そして、見知った艶やかな桃色の髪を持ちマントを羽織っているその女を囲むようにして数匹の魔法生物が見えた。
「ルイズ、こんなところでなにをしている!?今すぐこの場から逃げろ!」
660アニエス堕ちる。:2007/03/17(土) 23:25:12 ID:n13bCwLs
降り注ぐ二つの月の光を反射しながら、鋭い爪が、真っ直ぐ頭上へと迫り来る。
アニエスは一切怯まなかった。
湿った空気を軽く吸い込み、剣を持つ両手に力を込める。
目の前ギリギリまで迫っていた魔法生物の腕を斬り落とす。
「はあぁぁっっ!」
確かな手応えが両手を駆け抜け、
袈裟懸けに斬り下ろした刃は、その場の魔法生物を一刀の下に両断していた。
「もう大丈夫だ。立てるか?」
ルイズの腕をそっと掴んで立つのを手伝う。
「もしよければ学園まで送るが?」
「いえ、結構ですわ」
返ってきた答えに少し残念そうな表情を浮かべる。
「そうか、だが夜に一人で出歩いてはだめだ。危ないからな」
ルイズは微笑んだように見えた。ホッとするアニエスの顔は、次の瞬間、驚きのものへと変わった。
「そうね。一人で出歩くなんて・・・・・・危ないわねっ!」
661アニエス堕ちる。:2007/03/17(土) 23:26:25 ID:n13bCwLs
ルイズの足下から伸びた触手が迫る。
突然の出来事に避けることすら叶わなかったアニエスの体は、あっという間に捕らえられてしまう。
「まったく、役に立たない連中だこと。グズねぇ」
目の前のルイズは以前出会ったときとは明らかに違っていた。
「ル、ルイズ。どうして!?それよりその魔力は一体・・・」
漏れ出る魔力はトライアングルクラスのメイジの比ではない。
「本当はあいつらに始末させるつもりだったんだけど・・・まぁいいわ。
あんたもあのままやられていれば何も知らずに済んだのに、運が悪いわね」
妖しく微笑みルイズは言った。
背筋に冷たいものが走った。どうして気づかなかったのだろう。
絞められた左手をなんとか動かし、そのまま鞘から剣を引き出すと
その刃で締め付けていた触手を断ち切った。
ルイズはあらかじめ予想していたように平静を保っている。
自由になったアニエスは剣の切っ先を艶やかに微笑むルイズに向けた。
662アニエス堕ちる。:2007/03/17(土) 23:27:41 ID:n13bCwLs
「魔法生物・・・あれはお前の仕業だったんだな!おまえの目的はなんだ、言え!」
「ふふ、『教えてください』でしょ?話せば話すほど、サイトから聞いていた通りの性格ねぇ。
いいわ、教えてあげる。サイトのいない世界になんてもう興味がないの、だから壊して遊んでいるだけよ!」
アニエスもサイトが聖地で殉死したということは知っていた。
聖地を守護するエルフの攻撃からルイズを守った上での名誉の死であった、ということも。
「ゾクゾクしちゃう。あなたみたいな真っ直ぐな女が欲しかったのよね」
だがこんなことが許されるはずがない。
「うるさいっ!力に溺れたか。ルイズ、お前を斬る!」
「いいわよ。かかってらっしゃい。あなたのかわいらしい声で『ご主人様』って呼ばせてあげる。
わたしに足蹴にされながら、それでも嬉しそうに答えるの。ああ、想像しただけで感じちゃいそう」
「黙れっ!今のお前に示す敬意などない!」
閃光が走る。アニエスはひと跳びでルイズの懐に攻め入ると、
微笑を浮かべるルイズに向けて高速の刃を放った。
663アニエス堕ちる。:2007/03/17(土) 23:29:09 ID:n13bCwLs
ルイズのゆらりとした回避行動で刃は空を切ったが、アニエスの攻撃が止まることはない。
続けざまに二回、三回と斬りつけていく。
「うふふ、怒った表情も素敵だわ」
アニエスの攻撃にルイズも杖を取り出して応える。
 ガキィィン!
魔法障壁がアニエスの剣を受け流す。
「意気込んでいるところ残念だけど・・・わたしの前にこの子たちの相手をお願いね」
ルイズの言葉と同時にアニエスの立つ地面に変化が生じた。
地面の中からちょうどヒルとナメクジを足して割ったような虫が現れる。
ネバネバとした皮膚、口とおぼしき場所には小さな牙なのか吸盤なのかよくわからないものがびっしりとついている。
虫たちが這った後は、糸を引いてネバついていた。
「う・・・気持ち悪い・・・」
正直な気持ちだった。胃の中のものが戻りそうになる。
ルイズが杖を振ると、虫たちが一斉に飛び掛かってきた。
664アニエス堕ちる。:2007/03/17(土) 23:30:21 ID:n13bCwLs
「くっ、ふざけるのもいい加減にしろっ!」
「口だけじゃこの子たちは防げないわよ」
冷笑を浮かべるルイズに言葉を返す暇などなかった。
軽く百や二百はいるだろうか。無数の虫たちが黒い巨大な塊となってアニエスの下へと迫ってきた。
「ふざけるな。こいつらが終われば次はお前の番だ。ルイズっ!」
一匹一匹の戦闘力は皆無に等しい虫たちだったがとにかく数が圧倒的だ。
いつ終わるとも知れない虫たちとの戦いは、アニエスの体力を確実に削ぎ取っていった。
「勝負あり、かしら。おとなしくわたしの奴隷になるなら命だけは・・・人としての心くらいは残してあげるわよ?」
闇の奥から優越感に浸るルイズの声が響く。
体力は限界を迎えていた。ルイズに一撃を与えるどころか、立っているだけで精一杯だ。
気づいたときには、鎧の内側、足首から太股に向けて、数匹の虫たちがジュルリジュルリと這い上がってきていた。
「い・・・やぁ・・・。離れろ・・・この・・・くぅぅっ」
なんとかしようと懸命に虫たちを取り除こうとするが、肌に食いついた虫たちは、どんどん上へ上へと昇っていく。
665アニエス堕ちる。:2007/03/17(土) 23:31:41 ID:n13bCwLs
「ひっ、いぃ・・・っ。や、お尻なんて・・・な、ぁぁあっ!?入ってく・・・虫がわたしのお尻に・・・そん、ふあぁ・・・やぁぁ」
(う・・・お尻で動いて、る・・・。気持ちが悪い・・・でも、ここで負けるわけには・・・っ)
虫が尻穴に入り込むたびに、背筋がピクピクと跳ねた。
「どうしたのかしら?苦しそうねぇ。少し待っててあげましょうか?」
「くっ、あ・・・誰が・・・っ。この程度で勝ったと思う・・・なぁっ」
額に汗を浮かべながら剣を構えて駆けた。
気合いを込めた一撃にはまるでキレがない。魔法障壁に受け止められてしまう。
「ひ、ひぅぅっっ!」
(噛まれ、たぁ・・・!?あ、ああ・・・お尻、おかしく。これくら・・・いあぅぅっ)
思わずかわいらしい声を漏らした。頭は痺れて、お尻がキュッと締め付けられる。
「なぁに、そのいやらしい腰つきは。騎士がはしたないにもほどがあるわね」
ルイズに言い返してやりたくて口を開くと、
「はぁ・・・あぁ・・・」という自分でも思いがけない甘い声が漏れだした。
(おかしい・・・こん、んぁ・・・感覚・・・はぁ、噛まれるたびにお尻が跳ねて・・・なんで熱い、のぉ)
「足がガタガタいってるわよ。腰もそんなにくねらせて。虫にお尻を弄られるのが、そんなに気持ちいいのかしら?」
「ふわぁ・・・もうらめ、れぇ・・・っ」
熱い刺激が全身を駆け抜けて、今にも剣を手放してしまいそうになった。
666名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 23:32:09 ID:WP8+xr7J
saikou

667アニエス堕ちる。:2007/03/17(土) 23:33:11 ID:n13bCwLs
「ほらわかる?アニエス、目がトロンとしてるわよ。そろそろいい頃かしら」
ルイズが杖を振ると直腸に詰まった虫がブチブチと一斉に潰れだし、
アニエスの身体に虫の体液が染み込んでいく。
「ふぁ・・・っあ!ひぅぅぅっっ」
甲高い声を上げながら、背中が一気に仰け反る。
お尻から頭のてっぺんにまで、甘く鋭い閃光が駆け抜けた。
(か、あはぁぅっ・・・なに、今の・・・頭が真っ白になっ・・・くひぃぃっっ!)
直腸内で甘噛みを開始した虫が、アニエスの白い肌を汗まみれにしていく。
「うーん、これだけ動いて媚毒まで出してるのに。まだお尻だけじゃ無理みたいねぇ」
なにが無理なのか、そんなことを考える余裕すらなかった。
ひっきりなしに訪れる快感に思考回路はズタズタにされている。
今はただ発情期の犬のようにハッハッと舌を出し続けることくらいしかできない。
「まぁ、どうせそのつもりだったし・・・いいかしらね」
身体が痺れて思うように動かないアニエスを、新たな虫たちが襲う。
668アニエス堕ちる。:2007/03/17(土) 23:34:19 ID:n13bCwLs
「ひ・・・くぅ、こいつら、また・・・。え、な!?そこは・・・こないでっ!」
キュッっと内股を締めて無駄な時間稼ぎをする。
恐怖で心臓がバクバクいっている。
「い、や・・・いやぁぁっっ!入ってくるなっ!」
思わず叫んでしまった。
「あぐっ、こいつら・・・しつこ、いぃっ。くるな、もうやめてぇぇっっ!」
股間にジュルジュルと虫の感触がする。
「ほーら。かわいい虫がアニエスのアソコに入っていくわよ」
ゾワゾワとした鳥肌が全身を駆け抜ける。
(あぁ、入る・・・入って・・・)
虫たちが体をくねらせながらアニエスの中に進入した。
「ふ、ふぁぁぁっっ!あぐぅ、ひはぁぁぅっ!」
お尻同様に虫が甘噛みを開始する。
熱病にかかったように視界がぼやけ、時間の感覚すらもなくなっていった。
669アニエス堕ちる。:2007/03/17(土) 23:35:31 ID:n13bCwLs
「聞いてもいいかしら?気持ちいい?」
もう逆らえなかった。思わずコクンと頷いてしまう。頷く義理などないというのに。
瞳の焦点は薄れ、ハキハキとした声を発していた口は涎を垂れ流しながら
「気持ちいい、狂っちゃう」
を連呼していた。
痙攣しているアニエスの腰にルイズの手が伸びる。
「んんっっ!らめぇぇっっ!そこ摘んじゃ・・・わらひ、ひんじゃうよぉぉぉっっ!」
「そう。それならわたしの奴隷になってくれるかしら?」
「な、なる・・・なり、なりますからっっ!そ、それだけは許してくださ・・・いぃぃっっ!」
意味を解す間もなく、アニエスは叫んだ。
答えに満足したのかルイズは微笑みながら言った。
「じゃあ最初の命令をするわね。おとなしく摘まれてイっちゃいなさい」
アニエスの鉄の理性が完全に吹き飛ぶ。
「あああっっ!きちゃうっっ!気持ちいいっっ!虫、動いて・・・激しっ、食べられちゃうぅぅっっ!」
肉という肉が収縮し、痙攣し、そして弾けた。
670名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 23:38:16 ID:n13bCwLs
以上です。予想以上に長くなってしまった。
悪堕ちなSSがしばらく出てなかったので書いてみました。
需要があるなら、つづく・・・かも?
671名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 23:41:08 ID:5R+XZkm3
ルイズ、ちょっ、いつの間にそんなエロくなった!
少々設定にびっくりしたが、良かった。GJ!!
672名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 23:46:29 ID:uzY4ZlXu
サイトが死んだらルイズはこうなるかはわからないけど、壊れるだろうな
673名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 23:51:30 ID:+NHzFADd
うわ…キてるなルイズ…
サイトが聖地で殉死ってのはあのSSからの引用か?
ともあれ今後に期待してます!GJ!
674名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 01:28:57 ID:fhf38ih5
>>673
そのSS読んでない。
だれに殉じたの?
675名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 02:27:38 ID:CDWuADK6
ルイズがあまりにドSで勃起した。
こんなに様になるとは。乙&GJ!
676名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 04:04:24 ID:YMSGBvQv
>>674
保管庫キャラ別のルイズのとこにある「幸せな男爵様」のことかと
677名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 08:46:27 ID:fhf38ih5
>>676
ありがとです。
読んできました。

「不幸せな友人達」もう続き書かないんですかね?
678名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 00:54:39 ID:T21nKIBc
第2期放映か11巻発売まで過疎が続くのかなぁ
679名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 01:18:45 ID:Dt5aXfLm
新刊も当分出ないしな・・・
680名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 01:26:04 ID:Z2eHIcRR
何かドカーンと面白いことないかな。
エロじゃないけど、大規模クロスオーバーリレーssもゼロ魔全滅(良い所皆無)で終わったし、
ゼロ魔停滞期ってところか。
二期放映すれば風向きは変わると信じてるが。
681名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 02:23:37 ID:OPu4IeMz
休閑期があってもいいじゃないか。
新刊とか出てくるまでエネルギーを蓄えておくんだ!
682せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/03/19(月) 03:12:45 ID:H+m5JEqd
過疎なのはネタがないせいと思われ。

ここで一句

「鳴かぬなら 諦めましょう ほととぎす」 あれ?

ってなわけでひさびさにパラレルものの続編いくよー
683才人の受難 ◆mQKcT9WQPM :2007/03/19(月) 03:14:48 ID:H+m5JEqd
「そのくらいにしてあげたら?ルイズ」

カトレアの声に、ルイズは動きを止めた。
しかし既に才人はボロ雑巾で、ルイズのネックハンギングツリーで目を回している。
すでに顔は原型を留めておらず、わずかに聞こえる呼気が才人の生存を告げていた。

「…仮にも婚約者でしょう?その扱いはないと思うの」

カトレアの指摘に、ルイズは才人を床に放り投げた。
才人は乱暴に放り出され、床でビクビクと痙攣する。

「…浮気するこの犬が悪いのよ」

泣いているような、怒っているような声で、ルイズはそう言い放つ。
そして、カトレアを見てあることを思い出す。
ルイズは、普通なら実の姉にはけして向けない、殺気のこもった視線で、カトレアを射抜く。

「…そういえばちいねえさまにも聞くことがあるのよねぇ…?」

どういう理由でもって、才人のアレを咥えるコトになったのか。
ソレを聞かなきゃ気がすまない。
…ていうか事と次第によってはちいねえさまでもタダじゃすまさないわよ…?
ルイズの眼光が鋭く光り、虚無のオーラが周囲を包む。

「…そうねえ、どこから話そうかしら」

カトレアはとぼけた振りで宙を仰ぐ。
…ちゃんと言葉を選ばないと、本気で喧嘩売ってきそうねえこの娘…。
カトレアの、一世一代の大芝居が始まった。
684才人の受難 ◆mQKcT9WQPM :2007/03/19(月) 03:15:38 ID:H+m5JEqd
「なーーんーーで!先にそれを言わないのよー!?」

私は床で伸びているサイトを揺すった。
サイトは揺られるたんびに、『むぎゅ』だの『もぎゅ』だの呻くだけで、返事が返ってこない。
…ガンダールヴの精液に、滋養強壮の効果があるって…。
確かに、話だけ聞くとまるっきり眉唾もんだけど…。
その話の出所は、姉様、エレオノールの蔵書。
『ガンダールヴ』に関する研究の、集大成からだって話。
そ、それに、その、えと…。
私も、心当たり、あるし…。
サイトとシた後は、その…。なんていうか…。
肌の張りも、ツヤも、違う気がするし。
…すごいスッキリして、気分もいいし。
それに、今のちいねえさまを見ると、それが本当だって分かる。
長い話なのに、一回も咳き込まないし、それに。

「あらあら、返事もできないみたいねえ」

ちいねえさまは虫の息のサイトに歩み寄ると、ルーンを唱えた。
サイトの体が青く輝き、私のつけた傷がどんどん癒えていく。
こんな高度な『治癒』の魔法を使っても。

「これで、大丈夫かしら?」

ちいねえさまはにっこり笑う余裕まである。
…本当、みたいね…。
私は元に戻ったサイトをちらりと横目で見る。
ちょっとは悪かったって思う。
でも。

「ちいねえさまもちいねえさまだわ。
 ちゃんと私に言ってくれれば、サイト、貸してあげたのに」

ちゃんと、事情言ってくれれば。

「あら、それなら借りていくわよちびルイズ」

突然聞こえたその声とともに、見る間に気絶するサイトが宙に浮いて、開いたドアから外へと運ばれていった。
…って今の声!?
姉様っ?
開いた扉の向こうには、腰に手を当ててこっちを見下す姉様がいた。

「ちょっと、姉さまっ?勝手に人の婚約者持って行かないでっ!」
「ちょっと研究材料として借りるだけだから♪
 大丈夫、ちゃんと元通りにして返すから♪」

…かつて、そう言って私の大事にしてたお人形をツギハギだらけにしてつき返してきたのどこの誰だっけ…?
しかし、反論する間もなく。
姉様は、魔法でサイトをひきずって、去っていく。
慌てて追いすがろうとしたとたん。
ばたん!と勢いよく扉が閉じた。
685才人の受難 ◆mQKcT9WQPM :2007/03/19(月) 03:16:14 ID:H+m5JEqd
押しても引いても、扉はびくともしない。まさか!

「あらあら、『ロック』の上に『錬金』で扉が鉛になっちゃってるわ。
 これじゃあ重くて開けられないわねえ」

まるで『材料が足りないからお昼のメニューが作れない』といったような口調で、呑気にちいねえさまはそう言うけど。

「言ってないでっ!なんとかしないとっ!
 ほら、手伝ってちいねえさまっ!」

正直私一人じゃあ、姉様のかけた『ロック』を解いて、『錬金』で鉛になったこの扉を開けることはできない。
今のちいねえさまなら、簡単に…。
って、なんで?

「ちょっとちいねえさま、なんでベッドに横になってんのっ!?」
「ごめんなさいルイズちゃん、お姉ちゃん力の使いすぎですっごく眠いのぉ…」

言ってふあぁ、と欠伸をして。
『おやすみなさーい』と一方的に言い放つと。
枕を抱えて寝てしまった。
要するに、さっきサイトを回復させた『治癒』のせいで疲れちゃったと。で、眠いと。
…。
いやまあ確かに。今までならここで喀血とかして大騒ぎになってたけど。
けどでもっ!

「今はそんな事言ってる場合じゃないでしょおがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

私が首根っこをひっつかんでがっくんがっくん揺すっても。
ちいねえさまは目を開くことすらしなかった。
686才人の受難 ◆mQKcT9WQPM :2007/03/19(月) 03:17:01 ID:H+m5JEqd
でもって俺は例のごとく裸で椅子に縛り付けられているわけで。
…ってここどこっすか!?
気がつくと俺は『謎の研究室』にいた。
そこは安っぽい特撮に出てくる、悪の科学者の研究室よろしく、謎の実験器具が所狭しと並べられていた。

「むー!むむー!」

しかもなんかさるぐつわまでされてるし!ダレの趣味だこれ?

「あらあら、イキのいい被験体ねえ」

言いながら俺の前に出てきた白衣のキッツイ感じの金髪美人は。
えーと、たしか、あのほら、ダレだっけ、たしか6巻目くらいに出てた、

「…エレオノールよ、平民」

そうそう。ルイズのお姉さんのエレオノールさん!
ってなんで俺の考えてることが分かるんだっ?

「『目は口ほどにものを』ってね。
 …っていうか失礼にもほどがあるわよ。仮にも自分の婚約者の姉の名くらい覚えておきなさい平民」

…だって登場回数がすくな

げしっ!

いっでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!
いきなりのエレオノールさんの回し蹴りが、俺の側頭部を蹴っ飛ばした。
しかし椅子はどうやら床に固定されているらしく、揺れたのは俺の頭だけだった。

「…今なんかものすっごく失礼なこと考えてたでしょ」

ものすごく冷めた目で、エレオノールさんが俺を見下す。
…いやまあ確かに考えてたけど。
しっかし、この人も足癖悪いなあ。
ひょっとしてルイズの足癖悪いのも、この人見て育ったからなんじゃ

「…またなんか失礼なこと考えられてる気がする」

…なんてことありませんぜんっぜんありません!

「…まあいいわ。とりあえず本題に入りましょう」
687才人の受難 ◆mQKcT9WQPM :2007/03/19(月) 03:18:10 ID:H+m5JEqd
とりあえず命拾いしたぁ。
俺はほっと胸をなでおろす。って言っても手は後ろで縛られててできないんだけど。
エレオノールさんは、そんな俺に指を突きつけて言った。

「アナタは伝説の使い魔、『ガンダールヴ』ね?」

…なんでここの姉妹はこんなに俺のことに詳しいんだ。
まあ、否定しても始まらないし、左手のルーン見れば一発だろうし。
俺は頷く。

「ふむなるほど。伝承のとおり、虚無の担い手は人間を使い魔とするわけか」

言ってエレオノールさんは、脇の机の上の書類に何か書き込んでいる。
そして、ちらりと俺を見る。
そして上から下まで観察すると。

「顔立ちはいたってフツー。身体は筋肉質だけどフツー。
 …召喚者が対象を選べるわけじゃないってのは、サモン・サーヴァントの範疇からは外れてない、か」

悪かったなどノーマルで!
…まったく、失礼なのはどっちなんだか…。

「何か言った?」

すいませんごめんなさい何も考えてません!
…ホントなにもんだこの人。
エレオノールさんは思い直したように書類を手に取ると、それをぱらぱらと繰って中身を確認する。

「身体的スペックは記録から言って伝承の通りみたいね。
 戦闘能力に関してはズバ抜けてるわね。まあこのへんの検証はあとにしましょう」

言って、書類の束を元通りに机に戻した。

「さてと、それじゃあ、マユツバ系の事象の確認からいきましょうか」

言って、エレオノールさんの目が俺のある一点に注がれる。
俺の息子。
…って、まさか、この展開は。

「とりあえず、滋養強壮の効果があるっていう、精液の採取からはじめるわよ?」

やっぱりそーきたかーーーーーー!
そして、抵抗できない俺の息子を。
エレオノールさんの、細い指がきゅっと握った。
688せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/03/19(月) 03:20:05 ID:H+m5JEqd
事前に
http://wikiwiki.jp/zero/?9-487

http://wikiwiki.jp/zero/?10-502
を読んでおくと幸せになれます(ぁ

っていうか今日も途中なんだわ。
一気書く時間が欲しいわマジで…。
つーわけで余裕があったら明日にでも
でわノシ
689名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 04:48:59 ID:EXv3m4xh
へんt・・・せんたいさんあいかわらずGOD JOB!!!
ところでお花見のルイタバ編はまだですか?あれからずっと裸でまっているんですが。(((・_・;)))サムイヨ
690名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 08:25:38 ID:OOZ0L2RF
ここまできたら、せんたいさんには全女性キャラ制覇してほしいな。
まだ出てきてないのは
サイト×ジェシカ
サイト×モンモン
サイト×イザベラ
サイト×フーケ
サイト×ケティくらいかな。
ぜひお願いします、せんたいさん!
691名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 09:59:19 ID:lF9Iq9P5
サイト×シュブルーズ (´∀`)
692名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 11:09:28 ID:OPu4IeMz
>>691バロスwww
693名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 12:56:26 ID:Q504e+85
>>690
サイト×ジャンヌも足してくれ
694名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 13:06:42 ID:EnCNL5D8
サイトXギーシュ
695名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 14:11:29 ID:LIwbK4dL
サイト×キュルケ
サイトVSオスマン
を追加希望
696名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 17:25:19 ID:NLKhQTTM
>>694
アッー!
697名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 05:24:13 ID:Ar1lmD0w
>>689
たしか先に10個上がった組「だけ」を書くと言っていた筈だから・・・
・・・まぁ・・・うん・・・元気出せ
698名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 07:10:15 ID:jwdEpigB
それでも…それでもへんたいさんならやってくれる…
そう信じてるぜ。
だから裸でティファニエス待ち。
699名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 14:30:51 ID:5KBpS83/
>>698選択肢にないもをねだるなって…せんたいさんも大変なんだ
700名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 14:31:27 ID:5KBpS83/
>>699
×ないもを
○ないものを
701せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/03/20(火) 19:21:50 ID:JB+LXsg1
すまんなみなの衆またせた。
あねさま編続き投下DADADA!

>>689
残念ながら、ルイズ・タバサ派のスピードが足らなかったようだ。
君はこのまま諦めてもいいし、妄想を文章の形にして発表してもいい。
702才人の受難 ◆mQKcT9WQPM :2007/03/20(火) 19:23:13 ID:JB+LXsg1
「それじゃあ、出してもらいましょうか」

言ってエレオノールさんは俺のしぼんだ息子をきゅっと握って、上を向かせる。
く、た、確かにキモチイイけど!
負けてなるものかぁ!
なんとなくだけど、ここで立っちゃったら負けな気がする。
耐える!
うん、ていうか。
ぶっちゃけルイズやカトレアさんほど巧くないし。

「え?なんで立たないのっ!?」

俺の息子がふにゃふにゃなのを見て、エレオノールさんは驚く。

「まさか…不能なのっ!?」

まてーーーーーーーーーーーーーい!

「…違うわね。だったらルイズとできないはずだし」

そうそうその通り。
ちゃんと立つってば。全く失礼な。

「…待てよ?ひょっとしてアナタ…ロリコンっ!?」

エレオノールさんはそう言って後ずさる。
さらにマテーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!

「あ、ありえる!あのぺったんこのルイズで立つんだし!
 ひょ、ひょっとして洗濯板じゃないと立たないとかっ」

おいこらまてちょっとまて!
節操がないのは認めてやるがロリコンだけは認めんっ!
ちょっと守備範囲が年下方面に広いだけだっ!

「…違うわね。カトレアで立ててたのも事実だし」

ちょっとまって。
なんでアナタそれ知ってるとですか。

「カトレアが、元気になってたのがその証拠でしょーが」

…なるほどなっとく。
ってまた人の思考を読むしこのひとは。

「んー、手じゃだめ、となると…。
 口かしら」

…やばまずい危険がアブない。
エレオノールさん手は下手だったけど、正直お口は耐えられる自信がありません。

「…平民のを咥えるのかぁ…」

エレオノールさんは気が進まないカンジで俺の股間を凝視したまま、眉をしかめている。
よーしこのまま諦めてくれれば…。
703才人の受難 ◆mQKcT9WQPM :2007/03/20(火) 19:24:50 ID:JB+LXsg1
「研究のためだ、それも致し方なし」

まってーーーーーーーーーー!致し方なくないってーーーーーーーーー!
貴族の子女がそんな安売りするなんて!お父さん許しませんよっ!

「…誰が誰のお父さんだ」

半眼で俺を脚の間から見上げて、エレオノールさんはそう言う。
…ひょっとしてこの人エスパーか何か?

「まあいいわ。じゃ、いくわよ」

そう言ってエレオノールさんは。
ぱっくりと根元まで、俺の息子を咥え込んだ。
うわあったけえええええええええええええええ!
唇やーーーーらけーーーーーーーーーーー!
舌が!舌が!ぴたぴたって!
ま、まずい立つ!立っちゃう!
よしこうなったらアレだ、奥義!
知り合いの♂の顔を思い浮かべて萎えさせよう作戦っ!
ギーシュ召喚!
…。
……。
……………。
やばいまずいなんで元気になるわが息子!
よぉしこうなったらっ!
このエレオノールさんはマリコルヌが(以下略)
…。
……。
…………。
やっぱだめぇぇぇぇぇぇぇ!見えてるのエレオノールさんだしっ!
なんて俺が激しく苦闘していると、ふと。
さっきの、怒っているような泣いているようなルイズの顔が脳裏に浮かんだ。
俺の息子が急激にしぼんでいく。

「えっ、どうしてっ?」

イイカンジに立ち上がっていたのがしぼんじゃったんで、エレオノールさんは俺の息子を口から開放して驚く。
ふっ…!これが愛の力よっ!
…正直ルイズのお仕置きが怖かったってのはヒミツでしゅ。
704才人の受難 ◆mQKcT9WQPM :2007/03/20(火) 19:26:25 ID:JB+LXsg1
すると、急にエレオノールさんが怒ったように俺に指を突きつけてきた。

「ちょっとアナタいい加減にしないさよっ!」

そして俺の猿ぐつわをむしり取って、

「何が気に食わないのよっ!ここまでしてあげてるっていうのにっ!言ってみなさいよっ!」

それはエレオノールさんがあんまり上手じゃないからです。
…なんて言ったら間違いなく踏み潰されるな。息子を。

「えっと、それはその、ですねえ」

俺が言いよどんでいると、エレオノールさんはいきなり俺に胸を押し付けてきた。
で。
でかい。
サイズから言ってキュルケぐらいあるんじゃねえかっ!?
白衣に隠れてわからんかったけど、この人もそーとーミサイルおっぱいだ!

「ほらっ!ルイズなんかよりずっと胸もあるしっ…って」

エレオノールさんがあることに気付いて後ずさる。すると。
…。
……。
…………。
俺の息子は完全におっきっきしていたワケで。

「…なるほど」

エレオノールさんが勝ち誇ったようににっこりと笑う。

「巨乳好きってわけね」

…大正解でございますとも。ええ。

エレオノールは少しの間躊躇していたが、研究のため、と自分に言い聞かせると。
服の胸元を開いて、その大きな乳房を放り出した。

「さあて、覚悟はいいかしら平民?」

そしてその乳房を見せ付けるように、才人めがけてゆっくりと歩み寄る。

「や、優しくしてね…」

などと小ネタをかましてみるものの、完全に屹立した自分自身を誤魔化しきれるはずもない。
エレオノールは拘束された才人の足の間に跪くと、そのたわわな乳房で、彼の一物を挟み込んだ。

「くぅっ」

必死に快楽に耐える才人。
それを見たエレオノールは気をよくして、その胸を両側から手で挟みこみ、上下にグラインドしはじめた。
しかし。
濡れてもいない肉棒をこすっても、そこには摩擦が生まれるだけ。
よっしゃ、これならしぼみはせんけど耐えれるっ!
才人は勝利を確信する。
一方、いくら刺激しても一向に限界を迎える様子のない才人に、エレオノールが痺れを切らした。

「なかなか我慢強いわね…じゃあこういうのはどうかしら」

言ってすっくと立ち上がり、近くの薬品棚へ歩いていき、一本の青い薬瓶を取り出した。
705才人の受難 ◆mQKcT9WQPM :2007/03/20(火) 19:27:25 ID:JB+LXsg1
まさかあれは。

「これは、『夢魔の洗礼』って言ってね。
 肌から吸収される、特別強力な媚薬よ」
「ま、まさか…!」
「そ、そのま・さ・か」

エレオノールはにやりと笑うと、薬瓶の蓋を開け、才人の一物の上に垂らした。

「う、うわっ!?」

その液体は酷く冷たかったが、肌に触れて少しすると、その部分がとんでもない熱さを持ち始めた。
才人の分身はびくびくと脈打ち、先端から先走りをこぼし始めた。

「く、くぅっ…こんなっ…!」

才人は必死に抑えようとするが、そこはまるで別の意思を持つように、どくんどくんと熱く脈打つ。
エレオノールは刺激する必要はないと考えたのか、ただ見下ろすだけだ。
そんなエレオノールに、才人は強がりを言ってみせる。

「し、刺激もしないで逝くほど俺は甘くないですよ…!」

そして、ぐっと唇をかみ締め、下半身に力を込める。
そんな才人に、エレオノールが応える。

「そう。刺激して欲しいってわけね?」

そう言って、もう一度才人の足の間に跪く。
そして才人をじっくりと観察する。
表面に付着した媚薬は、もうすっかり肌にしみ込んだようで、濡れているのは先端の先走りだけだ。
これなら、自分が媚薬に侵されることはない。

「…私も媚薬に侵させようって魂胆かしら?」

エレオノールは優越の笑みを才人に向ける。
図星を突かれた才人は言葉に詰まる。

「でも残念ね?もうすっかり媚薬はアナタの中に染み込んでて、私には効かないの。
 だから、こういうことしても平気」

そして再び、白い谷間で才人を挟みこんだ。
先走りに滑った先端がスムーズにその谷間を上下する。
706才人の受難 ◆mQKcT9WQPM :2007/03/20(火) 19:28:04 ID:JB+LXsg1
次の瞬間。

「う、うあぁっ!」

どくどくどくどくっ!

限界に達していた才人は、大量の精液を、エレオノールの髪に、顔に、開いた口に、大量の白濁をぶちまけた。

「うぁっ…こんなに出るの…?」

エレオノールはその量に驚き、顔に付いたそれを手近にあった布で拭き取り、口に入ったそれは飲み干した。

「うぇ…まっず」

それは濃縮したたんぱく質そのもので、今までエレオノールが口にしたどんな薬品よりも異質な味がした。
そして改めて才人を見下ろす。
その股間では才人の分身が、あの量を放ったにも拘らず、赤黒く脈打っていた。

「…さて、ちょっとこぼしちゃったけど、この分なら大丈夫そうね」

エレオノールはそう言って、机の上からビーカーを一つ手に取ると、再び才人の足の間に腰を下ろした。

「もう一度、搾り取ってあげる。今度はちゃんと、コレで受け止めてあげるから」

そして、もう一度自分の谷間に、才人を埋め込んだ。

…エレオノールさんの様子がおかしい。
俺はそう感じた。
一回ビーカーに出したっていうのに、熱に浮かされたみたいにまた俺のモノをおっぱいで挟んで刺激し始めた。
さすがに三回目なんで、いくら媚薬で敏感になっていても、今回は結構もちそうだ。
その間に、俺はエレオノールさんを観察する。
エレオノールさんは、俺の脚の間で、胸で俺の息子を挟みながら、膝をすり合わせている。
たぶんえっちな気分になってるんだろうけど、どうして指でしないんだ?
ちょっと、聞いてみよう。

「どうしたんですか?」

すると…。
エレオノールさんは、顔を上げた。
その目は、ものすごくエッチに潤んで、頬は上気していた。
…え…?

「あついのぉ…からだ、熱いの…。
 でも、どうしたらいいか、わからないのぉ…」

ひょ、ひょっとして、エレオノールさんって。

「あ、あの。失礼な事聞きますけど。
 こういう事したこと、ありませんので…?」

すると。
エレオノールさんは急に照れたようにそっぽを向いて。

「う、うん…」

頷いた。
その仕草はなんかアレのときのルイズをほーふつとさせて。
いかん、かわええとか思ってしまった。
707才人の受難 ◆mQKcT9WQPM :2007/03/20(火) 19:28:51 ID:JB+LXsg1
「ね、ねえ…」

そして、なんと、俺の身体をよじ登るように、身体を密着させて、顔を近づけてきた。
うわやめそれおっぱいがいっぱいであっちこっちあたってうわうわうわうわっ!?
しかし、俺の混乱をよそに、エレオノールさんは続ける。

「ほどいて、あげるから…。
 この熱いの、なんとかして…お願い…」

そしてエレオノールさんは、暴走し始めた俺の理性と身体の戒めを解いてしまった。

完全にエレオノールの計算外であった。
才人に吸収された『夢魔の洗礼』は、才人の精液に変化を与え、それをさらに強力な媚薬へと変えていたのだ。
ものの本でそういった知識を得ていただけの、処女のエレオノールすら、淫乱に変えてしまうほどの。
そして、才人は解かれた手でもって、エレオノールの胸を優しくこね回していた。

「胸は、いじったことないんすか?」

才人の問いに。

「本、読みながら、とかなら、ある…。あっ…それきもちいいっ…」

エレオノールの言う『それ』とは、硬くなった乳首を指で挟みながらこね回す事らしい。
才人はその言葉どおりに、エレオノールの乳首を挟み、乳房をこね回す。

「こうです?」
「うん、いい…じょうず…でもっ…、なんでぇ、たりないカンジぃ…」

エレオノールはその美麗な眉を歪め、逝けない不快感を『たりないカンジ』と表現する。
才人は、さらに強い刺激をこの女性は欲していると感じた。
そして、エレオノールに尋ねる。

「もっと気持ちよくなりたいですか?」
「う、うん…して、もっときもちよくして…」
「じゃあ…」

才人はエレオノールに、近くの机に両手を置いて、自分に尻を突き出してみせるように言った。

「え…そんなの…」

その姿勢はエレオノールに、昔父から受けたお尻たたきの折檻を思い起こさせた。

「大丈夫、絶対気持ちいいですから」

このひとなら、気持ちよくしてくれる。
今までの行為で思考のとろけたエレオノールは、才人の言葉に従った。
エレオノールの、長い巻きスカートに包まれた形のいいヒップが、才人に向かって突き出される。
才人はそのスカートを彼女の腰まで捲り上げる。
するとそこでは。
絹の薄いショーツが、本来の色を失い、桜色に地肌を透けさせるほどに濡れていた。
くっきりと浮き出たその柔肉の双丘は、ひくひくと蠢いて今か今かと才人の愛撫を待ち構えていた。

「じゃ、いきますよ?」
「うん…」

羞恥に顔を腕に埋めていたエレオノールは、そう応える。
身体と頭の芯が熱く熱く疼き、もう何も考えられなかった。
才人はその言葉を受け、ショーツの布をずらす。
こぼれ出た雌のローションに塗り固められたエレオノールの秘唇が、そこから現れた。
才人はあくまで優しく、その濡れた溝を上下に擦った。
708才人の受難 ◆mQKcT9WQPM :2007/03/20(火) 19:31:51 ID:JB+LXsg1
「ひ!あっぁぁぁぁぁぁぁーっ!?」
「えっ!?」

ぷしっ!ぷしゃぁぁぁぁぁぁぁーっ!

その瞬間、エレオノールの膝ががくがくと震え、尿道から薄黄色い液体が迸り出た。
エレオノールはひと撫で絶頂に達し、失禁してしまったのだ。

「あ、あひ、あ、ひぁっ…」

膝が崩れ、エレオノールはぺたんと床に腰を落としてしまう。

「だ、大丈夫ですか?」

絶頂の余韻で、才人の呼びかけにも応えられないエレオノール。
才人はそんなエレオノールを優しく抱き上げ、机の上の空いた場所に横たわらせた。
エレオノールは激しく息をつき、はだけた胸を上下させている。
才人のきかん棒も、そろそろ限界になってきた。

「エレオノールさん、それじゃあ本番といきましょうか」

言って才人は、エレオノールの身体をずらし、床に足をつけさせる。
その脱力した足の間に、自分の身体を滑り込ませると。
才人の後頭部を、細い指が音を立てて締め上げた。
ギンギンだった才人の分身は、その声を聞いて、媚薬の効果を打ち消され、一気にしぼむ。

「何が本番なのかしら?犬?」

そこにいたのは、才人のご主人様にして婚約者。
ルイズ・フランソワーズル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールその人であった。
ルイズはめきめきと音をたてるほどに才人の頭をアイアンクローで締め上げ、エレオノールから引き剥がす。

「あ、あのですねえこれはっ」
「必死になってちいねえさまの部屋から脱出して?
 姉様から助けてやろうときてみれば?
 ナ ニ を や っ て い る の か し ら 
 この犬わぁ?」

ルイズはそのまま才人を床にひきずりこかし、馬乗りになった。
その手には、近くの机に置いてあったらしい太い鉄の棒が。

「ちょ、おま、それ死ぬ、やばいってルイズその前に話しをぉぉぉぉぉっ!?」
「ダレが聞くかバカ犬ぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!」

そして才人は血の海に沈んだのだった。〜fin
709せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2007/03/20(火) 19:33:12 ID:JB+LXsg1
はいおしまい。
でもオハナシ的にはまだ「つづく」でございます。
ついに三姉妹全員にテを出してしまった才人の運命やいかに!べんべん!

ではこのへんでノシ
710名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 20:03:08 ID:sXtPSogG
さすがせんたいさん。
うぶなエレオノールが今までで一番ツボです。GOD JOB!!!!
711名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 21:32:59 ID:0hQhBKIi
>>せんたいさん
くおりてぃ高っ!
激しくGJ!
712名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 21:39:39 ID:BeLvd/wi
つまり3人いっぺんに
「いただきます」ってことですかー!?
続きに激しく期待
713名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 21:57:50 ID:Zu3e96h7
>>712
むしろ3人がいっぺんに「いただきます」のが萌える俺はM。
714名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 23:47:28 ID:5KBpS83/
あふぅ…ヴァリエール3姉妹を…あぁダメだ死にそうだ
エレオノールに目覚めたかもしれん。
GJだへんたいさん!
715名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 00:24:50 ID:lMsZGU2V
実は今日包茎手術してきたんだよ
だから勃起させんなよ!絶対勃起させんなよ!


って言ってる側から!!へんたいさんめ!GJ!
716名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 00:37:28 ID:yU4J5QEs
>>715サイトみたく落ち着いて萎えさせとけよwww
717名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 02:33:13 ID:g+FZJxtx
ヴァリエール3姉妹全部か…
間違いなくパパに殺されるなサイト
718名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 03:27:58 ID:OBj5RVO0
せんたいさんいつもとかわらぬ激ハイクオリティー万歳GJ!

そっかルイタバは無しか・・・。だがずっと全裸だったから服きるのめんどい。




なにが言いたいかって?せんたいさん風エロタバサ来るまでずっと全裸でいるってこと。寒いけど
719ぺとるーしゅか:2007/03/21(水) 07:39:28 ID:22/Lr3nR
いつの間にか純愛物の流れじゃなくなってたけど、いいや
投下します。
720別離:2007/03/21(水) 07:42:34 ID:22/Lr3nR
それは突然のコトでした。

「シエスタ、話が……あるんだ」

サイトさんの元の世界への、帰還

「元の世界に帰れるみたいなんだ」

いつかは来ること。確かにわかってはいたはずでした。

「いつ……ですか?」

でも心のどこかで、帰らないんじゃないかと期待もしていたんです

「明日には出発しようと思う。道中エルフとかに攻撃されると危ないから、
シエスタとは…………今日で…………」

一緒に行けないことは、『サイトさんと別れる。』という事実の裏に隠れて気にならなかった

「ぃゃ………イヤですっ!!そんな……!」

サイトさんが何か言いかけたが無視しました

「私はっ!ミス・ヴァリエールは!……どうするんです!?」

サイトさんを傷つけるとわかっていても出てくる台詞

「ホントに……ゴメン」

募る想いが大好きな人を傷つける
「ティファニアさんも、貴方に会うのを楽しみに待ってます。」

「わかってる……」

「女王様だって!!シャルロット様も!……みんなサイトさんのことが!!」

サイトさんが辛いのはわかってる筈なのに

「俺だって!出来ればこの世界で暮らしたいよ!」

「だったらなんでっ!!」

こんな言葉でサイトさんを引き留めようなんて
私は最低の女です

「俺の産まれた所は向こうの世界だ。両親だって、心配してる」

「そんな!そんなっ!!んっ!?」

そんな私に、サイトさんは優しくキスをしてくれた。抱きしめてくれた。
初めてのサイトさんからのキス。
「ん……んんっ………」

死んじゃうくらい、気持ちよかったです。

「それでも………帰らなきゃいけないんだ」

サイトさんの温もりが私の熱すぎる心を冷やしていく。
代わりに純粋な想いが溢れてきました。
721別離:2007/03/21(水) 07:44:40 ID:22/Lr3nR
「ううっ……ごめんなさい。うっ…サイトさんも辛いのに……ひっく」

「いや、俺の方こそ悪かった。」

サイトさんはやっぱり優しい。
だからもうちょっとだけ、サイトさんの腕の中で甘えることにしました。


サイトさんは私が泣き止むまで、ずっとそのままでいてくれました。

「シエスタ、落ち着いた?」

「はい、すみません。取り乱しちゃって。」

「いいって、いいって。誰だって知り合いが居なくなるって言われたらそうなるでしょ?」

ただの知り合いじゃありませんけど、というツッコミは心の中にしまっておきます。

「それでね?シエスタ……」

サイトさんは私と話しに来た本来の理由を語ってくれたんです。

「最後に、君に何かしてあげたいんだ。……この世界で最初の友達である、シエスタに」

「え……?」

「何がいいかな?」

嬉しかった。何かしてくれるというのも勿論だけど
それよりも初めての友達ということが

「そーですね……」

その嬉しさに便乗して、また我が侭を言いたくなってしまいました。

「……ぃて…下さい。」

モノじゃなくてもいい……。
サイトさんがこの世界にいた証を下さい。

「私を、抱いて下さい。」

「………………わかった」
サイトさんも暫く迷ったようだったけど、OKしてくれた。
やっぱりサイトさんは、優しい。

「何か改めて見ると、照れるな…」

ベッドで私たちは生まれたままの姿になった

「そんな……あんまり、見ないでください」

「お風呂の時は、見せてあげるって言ったじゃん」

「あれはっ、その、なんと言うか…」
「キレイだよ。シエスタ」

サイトさんの手が私の胸に触れる。
722別離:2007/03/21(水) 07:47:58 ID:22/Lr3nR
甘い刺激が広がってきました。

「ふぁ……ぁ……ぁん」

やんわりと胸を揉まれる
その度に私は甘い声を洩らしました。

「胸、感じやすいね」

「それはっ!サイトさんだから!」

「そうなの?嬉しいな」

サイトさんが私の胸に口づけをする
「ひゃぁっ!」

初めての感覚に私は戸惑うばかりで
「こっちはどうかな……?」

くちゅ…
わたしのお口は既に自身の液で潤っていました。

サイトさんの指が……!私の中にぃ!
「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」
ふわふわして、気持ちいい…でも
「私ばっかりじゃあ、ずるいです!」

私はサイトさんのモノをくわえました
「うっ!シエスタ……?」

「はいほはんの、おおきいれふぅ」
ホントに大きい……!!
口全体を使ってサイトさんに奉仕する

「う……いいよシエスタ。おっぱいも使って?」

「ふぁい」
言われた通りに胸で挟む。
男の人のここって、こんなに暖かいんだぁ

「ひもひいいれふか?」

「うん。とっても!」
よかった。知識はあったけど気持ちよくなかったらどうしようかと……

「シエスタ、そろそろイクよ!……うっ!!」

サイトさんの子種が私の胸を、顔を汚していく
723別離:2007/03/21(水) 07:49:07 ID:22/Lr3nR
試しに一口舐めてみた
「ん…………苦いです」
サイトさんも笑ってる

「それじゃ、次はこっちかな?」

「は、はい!」

サイトさんのおちんちんが私の中へと入ってくる

「う……痛っ!」

ついに膜を破ってきました

「大丈夫?」
胸や首、耳などをせめることで痛みを和らげようと頑張るサイトさん。

「だ、だいじょうぶです。動いて……いいですよ」
私も少しぐらい頑張らなきゃ

サイトさんの腰がゆっくりと動き始める
「ふぁぁ…………くぅう」
ちょっと痛いけどサイトさんをお腹一杯に感じられる。
今だけは私だけを見てくれる。それが幸せだった。

「やばっ……シエスタの中、きつくてもう出ちゃいそう」

「へ?」

「うっ!!」

サイトさん、もう出ちゃったの?

サイトさんが恥ずかしそうに頷く

ちょっと残念だけど、私を感じてくれた証拠ですよね
「じゃあ、もう一回。しませんか?」

それから2回ほど私たちは互いを感じあった。
724別離:2007/03/21(水) 07:54:48 ID:22/Lr3nR
いよいよお別れの時

明日からもう、サイトさんには会えない。
「それじゃ、シエスタ、さよ「あ、あの!」

でも、『さよなら』なんて言われたくなかった。

「あの!私、待ってますから!」

「え?」

「サイトさんが元の世界でやることやったら……
きっと戻ってきてくれるって……信じてますから」

サイトさんの手を握る。
嘘でもいい。約束して欲しい

「……でも」

もう二度と会えないなんて、辛すぎるから

「一緒に見た草原が一望できる丘に家を建てて、待ってますから」

それが私の望み。
私は大好きなサイトさんを待っていたい

「わたしがっ!あなたの!この世界での居場所になりますっ!!」

また想いは溢れる。
想いはサイトさんの顔を滲ませてしまった。

「だから、だからっ!さよならなんて……言わないで下さい……!!」

まだ、まだもう少し、サイトさんの姿を見ていたいのに。想いは止まらない。

「私、忘ればぜんから……きょうのこと……貴方のこと」

せめて言葉だけでも、伝えないと

「でも、いいの?俺、帰れないかもしれないし……」

これから言うのが私が二番目に言いたかった言葉

「いいんです。だって私は…………」
725別離:2007/03/21(水) 07:55:40 ID:22/Lr3nR
サイトさん。………………大好きです。

「サイトさん専属の、メイドですから!」


「…………………………ありがとう」

繋いでた指がほどけてゆく

想いの間に僅かに見えた、最後に見たサイトさんの顔には、微笑みが見えたと思います。

「じゃあ、『いってきます』だね!」

サイトさんの声が胸に響く

私も、言わなきゃ

精一杯、明るく、元気よく、これが私の取り柄だから

最後の挨拶も

「行ってらっしゃいませ!!」

最後のサイトさんの後ろ姿は、見れなかったけど

とっても素敵だったことでしょう
726ぺとるーしゅか:2007/03/21(水) 07:56:50 ID:22/Lr3nR
ここまでです。
それでは皆さん
「行ってらっしゃいませ」
727名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 08:00:40 ID:05eQ+TLj
乙!泣けるわ…
728名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 09:58:44 ID:lvbHSndB
うぁ。泣けるぜ
725レスの最初の1,2行目できちまったよ。そしてGJ
729名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 18:52:01 ID:yU4J5QEs
(´;ω;`)ブワッ
さよならも辛いけど、
帰ってこないの分かってて「いってきます」とか「いってらっしゃい」って言うのも辛いよなぁ…
俺も>>725の1,2行目で泣いた。>>726GJより感動をありがとうと言いたい
730名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 00:06:31 ID:VQ3OmtiL
たまに・・・ここがエロパロ板というのを忘れてしまうよ。

感動しました。
731名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 00:52:23 ID:wxJgCnR2
ザーメンとかアクメとかアヘ顔とかいう単語見ると萎える
ただキャラの名前だしてエロさせてるだけだと激しく萎える
だから俺にはここは神スレ

732名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 02:57:09 ID:b9oaWXo5
ウイルスでパソコン逝って約一月ぶりに
きたぜ。作品の質がさがってないことにあらためて
驚愕。
733名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 04:39:05 ID:irRpWMo4
>>732
「732さんが元の世界でやることやったら……
きっと戻ってきてくれるって……信じてますから」

よかったな、居場所があってw
734名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 18:36:20 ID:UZiMSK3o
ここには潜在的ROMが数百人居るな
735名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 20:39:03 ID:wxJgCnR2
なあ聖女の日って原作の何巻にあったっけ?
736名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 20:51:34 ID:M7cNKGBK
せんたいさんオリジナルじゃないの?
737名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 22:52:56 ID:Nnntxk9d
日本もまだ。。捨てたモンじゃないな。。。。
738名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 23:34:56 ID:2cj2T8bK
>>726
オレこういうのすきだな。泣かせてくれてありがとう
GJだ!
739名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 00:27:48 ID:5briyR5n
>>726
GJ!こういうの好きだわ〜
740名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 01:38:16 ID:Mc7cOB55
>>735オリジナル
741名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 18:05:42 ID:/G+C4RSF
違和感無くって気づかなかった。
どうりで7巻まで探しても無いわけだ。
742名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 19:41:54 ID:6ctlinj5
なんかGyaOで放送されてるから二期前にまた盛り上がりそうだな
743名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 19:47:36 ID:OdkGH+im
>>194ですが。
前期試験にはボコボコにされたけど、後期試験合格しました。

関係無い話スマソ。一応報告を…。
744名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 20:44:17 ID:WOPXmNDo
おめでとう。俺は大学は受かったが金なくて
就職だぜ!ついでに新作期待保守〜
745名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 20:55:55 ID:ffts6Ou3
オレは国公立落ちたんで、浪人です……orz

そろそろ次のスレかな?誰かお願い。
746名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 21:27:27 ID:WWTQHjFk
唐突に申し訳ないんだが・・・
今月新刊は出ないのか?
747名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 22:30:33 ID:sh3E6bEj
>>746
今月どころか来月も出ない。しばらくネタ不足が続きそうだ
748名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 22:49:59 ID:DvR6oLSm
だが、それがいい
749名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 22:51:55 ID:AKpcQzDH
きみはぐ書く暇あったらゼロ魔書いてよノボルさん
750名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 23:11:30 ID:frVNaPjJ
ノボルさんのHPを見れないのは俺だけか?w
スレ違いスマソ
751名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 00:08:30 ID:WAk8Phid
そろそろ次スレかな?
今回は結構進んだねえ800行きそうだ。


容量オーバーがデフォのこのスレつかまえて、過疎過疎言った奴は他の・・・・

俺の常駐スレ・・・とかっ・・・・・・


見てこいよぉっ・・・・・うぇぇぇぇぇぇ
752284 ◆yJjGBLHXE6 :2007/03/24(土) 00:40:24 ID:YPGH1C59
まだいけるかな?
つーわけで、皆さんへの慰めとお祝いで(何様

タバサモノ、完璧捏造です。どうぞ。
753未成年の希望 ◆yJjGBLHXE6 :2007/03/24(土) 00:41:35 ID:YPGH1C59
 ―――風も少なき、よく晴れたとある日の午後―――

「………」
「らっしぇ〜い。掘り出しもんっすよ〜」
 トリステインの城下町、タバサは久々に本の物色に来ていたのだった。
 その手には布に包まれた数冊の本が抱えられている。
「お姉さま、どうしたのね〜?きゅいきゅい」
 タバサの後ろから変身したシルフィードが覗き込んできた。
 彼女はタバサの持つ袋の数倍もある風呂敷包みを背負っている。
 どうやら買った本のほとんどをシルフィードに持たせているらしい。まあ、タバサの細腕では仕方ない事だろう。 
 因みにその袋から覗くタイトルには魔法関連の物はもちろん…
 『気になるあの人を振り向かせるには!?』
 『さりげないアピールの仕方全集』
 『メイドたちのいけない昼下がり』 等々
 ………おやおや。

 当のタバサは先ほどから道端の露天商の広げている品物に釘付けになっていた。
「…これ」
「ああ、この前のアルビオンとの戦争での売れ残りでさあ。前に仕入れたときは、何か黒髪の剣士さんが根こそぎ
 買っていったもんでまた仕入れたんだけど…あれ以来さっぱりでね」
「あー!それ前ルイズ達が着てたやつなのね〜!きゅいきゅい」
 いつもシルフィードは学院上空を飛び回っているため色々と楽しいことを目撃しているらしい。
たまに窓の中までしっかり観察している。
 …さて、勘の良い人はご承知だろう。タバサが釘付けになっているのは…セーラー服である。
 タバサ自身も以前モンモランシーが教室に着てきたのをしっかりとチェックしていた。
「なんだったら、もう一回り小さいのもありやすぜ?」
 タバサはしばらく無言だったが、ポケットを探って数枚の金貨を取り出した。
「……買う」
「へい、毎度!!」
「あー!お姉さま!また私に本持たせる気なのね〜きゅい!!」
 タバサはシルフィードの背中の風呂敷に、持っていた本を押し込む。
 最高の武器を詰めた袋を受け取ったタバサの背中は、どこと無くうきうきしていたように見えた。
 …これを…これを使えばっ…
「お姉さま〜待ってなのね〜きゅいきゅい」
754未成年の希望 ◆yJjGBLHXE6 :2007/03/24(土) 00:42:32 ID:YPGH1C59
 えっと…買ってきたのは、良かったとして…
 タバサは自室のベッドの上でセーラー服を睨んでいた。
「どうやって、サイトに見せよう…」
 教室に着て行ったらとんでもないことになるだろう。それに才人の隣にはルイズも居るのだ、
上手く才人にアピール出来ても何をされるか分かったもんじゃない……才人が。
「とりあえず…」
 し、試着してみよう!変だったら笑われちゃうし!
 すでにタバサの頭の中では才人とのラブロマンスが展開中である…
 が、ややこしくなるのでここでは割愛しておく。悪しからず。
 
 おもむろにシャツを脱ぎ捨てると、セーラー服にもぐり始めた。
 …。
 ……。
 ………。
 ち、小さいのって言ってたのにっ!!
「う、うそだあ……」
 ベッドの上には、セーラー服を着たタバサが座っていた。
 …いや、『着た』というより『着られた』の方が正しいだろう。
 座っているせいもあるのだろうが、裾はプリーツのスカートをほぼ完全に隠し、
袖は頑張って指が見えるかどうかという程の長さだった。
 傍目には、セーラー服のみ。という風にしか見えない姿だった。
「おっきすぎたあ…」
 服が大きいというより君が小さいのだよ、タバサ君。
 というか、買ったときに気付かなかったのか。
 それともわざとなのか?店の主人よ。
 まぁいい。

 そんなわけで、裾上げを誰かに頼むわけにもいかないためにタバサは途方に暮れていた。
 と、そんなことを知ってか知らずか…
「お姉さま〜面白いもの拾ってきたのね〜!!きゅいきゅい!」
 バタン!と外れるんじゃないかと思うほどドアを大げさに開けて入ってきたのは、シルフィードだ。
 しかし、ドアを開けるのと同時にシルフィードの頭にタバサの杖がめり込んだ。
「……勝手になんでも拾ってこない」
「いったいのね〜!せっかくお姉さまも喜びそうなの拾ってきたのに〜!きゅい」
 シルフィードは頭をさすりながら、手に持っていたものを部屋に引きずり込む。
「中庭に半分近く埋められてたのね〜」
「………え?」
 …な、なんでぇ!?
 そこには見るも無残な……元才人の姿があった。
 また粗相でもしたのか。
755未成年の希望 ◆yJjGBLHXE6 :2007/03/24(土) 00:43:18 ID:YPGH1C59
 …と、とにかく助けないとっ
「サ、サイト!サイト!だ、大丈夫?」
 タバサが才人に駆け寄ると、才人は小さく身じろぎした。
 …よかった、大丈夫みたい。
「じゃあ、私は遊んでくるのね〜きゅい」
 飽きたのか、シルフィードはとっととどこかに行ってしまった。
「う、ううん…」
 シルフィードが去ったとほぼ同時に、才人が薄っすらと目を開けた。
「…ん、こ、ここは?」
「…大丈夫?」
「わあっ…あれ?タ、タバサ?どうしてここに?」
 サイトはだいぶ混乱しているらしく、きょろきょろと辺りを見回す。
「…どうしてって…ここ私の部屋」
「あ、そうか。じゃあ…どうして俺はタバサの部屋に?」
「…シルフィードが、拾ってきた」
「うーん、なるほど」
 そこまで話してようやく頭が落ち着いたのか、才人は現在の最大の違和感に気付く。
「…えっと…タバサ、どうしたのその格好?」
「―――――!!」
 雪のように白いタバサの肌が一瞬にして真っ赤になる。
「こ、これは…その…」
 タバサは顔を真っ赤にしたままで言いよどんだ。
「えと…」
 セーラーの裾をぎゅっと握り締めて顔を上げる。
「サイトに…見せたくて…買っちゃった…」
「え?えっと…こ、これは…」
 えへへ、とタバサははにかんだように笑う。
「……似合う?」

 もぉおおおおおぉちろぉおおおんですよぉおおおおお!!
 才人の脳内では一瞬にしてビッグフェスティバルが開催された。
「…か、神だ…俺は今!ここに!神を見ているぅぅうう!!」
 鼻の奥に熱いものを感じてこぼれないように下を向く才人。
「あ、えと、サ、サイ…ト?」
 タバサはいきなりテンパリ出した才人を見てどうしていいか分からず戸惑っている。
「はぁ、はぁ、はぁ…ご、ごめんタバサ。ちょっと興奮しちゃって」
 才人は鼻を押さえたまま、タバサを不安がらせまいと笑う。
「…はは」
「は、はは」
 数秒の間なんとも言えない微妙な空気が二人を包む。
 が、タバサが不意にそのいたたまれない空気を打ち破った。
「…もし、本当にサイトが似合ってると思うんだったら…」
 話しながらタバサはコテンとベッドに横たわる。
「その証拠に……好きにして、いいよ?…サイト」
 その瞬間、獲物を見つけた獣のように才人はタバサに飛び掛っていた。
 先ほどまで居た所を血の海にしておいて。
756未成年の希望 ◆yJjGBLHXE6 :2007/03/24(土) 00:44:05 ID:YPGH1C59
 外は漆黒の闇とそれを照らす二つの光で包まれつつあった。
「んっ…ふぅっ…サ、サイトぉ…」
 ベッドの上で二人は貪るように唇を重ねあう。
 既にタバサはスカートとソックスを脱がされ、本当にセーラー服一枚の状態になっていた。
「…んっ…ちゅっ…はっ…よく…似合ってるよ、タバサ」
「ほ、本当?」
「ああ、とても可愛いよ」
「んっ…うれ、しいっ」
 重ねては離し、離しては重ねて、互いを啄み合う。
 才人が大きすぎるセーラー服の裾から手を入れて、決して大きいとは言えない双丘へと手を伸ばすと、
ぴくんとタバサの身体が小さく跳ねた。
 そのまま手を進めて、徐々に主張を始めている蕾を弄ぶと、タバサの口から甘い吐息が漏れ始める。
「やっあ、く、うんっ…あ、ふうっ…んんっ」
「これだけで感じちゃうんだ…やらしい子だね、タバサは」
「やっそんなこと、なっ…やぁあああんんっ!?」
 タバサが言い切る前に、才人は空いていたほうの手で湿り気を帯び始めている秘裂をなぞり上げる。
「そう?でも…ここも、もうこんなになっちゃってるよ…?」
 タバサは擦るたびに蜜の量を増やしていく。
 才人はそれを逃さずに、わざとぐちゅぐちゅと音を立てて更に激しく責め立てる。
「やあぁ…言わな、い、でぇええっっ」
 タバサは首をいやいやと横に振るが、執拗なほどの才人の責めに喘ぎを大きくしていく。
「やっ、も、だめえっ…いっちゃ…」
 才人の身体を抱き寄せて、タバサが絶頂に達しようと目を閉じた。
 が、不意に才人がタバサへの責めをぴたっと止めた。
「………え?」
「いけないなぁ、誰が勝手にいっていいって言ったかな?」
 予想していなかった言葉にタバサは衝撃の色を隠せなかった。
 そんなタバサの顔を見て、才人は意地悪そうに顔を歪ませる。
「何かして欲しいんだったら…おねだりしなきゃ、ね?」
757未成年の希望 ◆yJjGBLHXE6 :2007/03/24(土) 00:44:52 ID:YPGH1C59
 うわぁああん!やっぱりぃいいい!!

 タバサは言葉にしなければならないという羞恥に顔を赤く染め上げる。
 しかし、才人は、ん?という顔を崩そうとしない。
「…っ!……んん〜…」
 そんな中、先に折れたのはやはりタバサの方だった。
 元々限界ギリギリだったところで止められたために、既に耐え切れなくなっていた。
 こ、この変態めぇぇええ…
「…お願いです…」
 タバサは目を瞑ってゆっくりと口を開く。
「サ、サイトので…いっぱい、いかせて…ください…」
「はい、よく言えました♪」
 才人がいつの間にか取り出していた怒張でタバサを一気に貫いた。
「んああっ…は、あぁああ」
 才人が奥まで進み終わると、タバサは小さく身体を震わせた。
 タバサの乱れた前髪を掻き揚げて、開けたおでこに才人は軽くキスをする。
「動くけど…大丈夫?」
 才人が耳元で囁くと、先ほどと同じようにタバサは小さく頷く。
 もう一度優しく頭を撫でると、才人は運動を開始する。
「んっあっひゃっ…おく、あたってっ…」
 才人の怒張に比べて、タバサの膣内は小さすぎた。
 だから、とでも言うように才人が突き上げるたびにタバサの最奥をノックしていく。
「やぁぁっサイトのでぇっ、おなかっいっぱいになってるっ」
 タバサの口の端から喘ぎと共に一筋の涎が流れていく。
「サイトっサイトぉ!!」
 全身を駆け抜ける快感に半ば目を虚ろに曇らせて、タバサは才人の唇を求める。
 それに答えるように才人はタバサに唇を重ね合わせる。
 
「サイトぉ…も、らめぇええええ…」
 タバサは限界を知らせるように才人を抱きしめなおす。
「ああ、お、俺もっ…」
 才人が腰を打ち付ける速度を上げていく。
「いくよっタバサッ」
「うんっサイトぉ…中に来てぇええええ!!」

 才人が大きく腰を打ちつけると、濃い白濁液がタバサの狭い中へとぶちまけられていく。
 その熱い快感にタバサも共に絶頂へと昇っていった。
 …サイトの、すごくあったかい…
 二人はしっかりとつながったまま、深い眠りへと落ちていった。
 繋がっている隙間からこぼれた二つの液体で、ベッドに染みを作って…

「まったく、お姉さまはまだるっこしいのね〜きゅいきゅい」
 ドアの向こうで一人溜息をつくシルフィードがいた。
「引っ張ってこなきゃなんにもしないのね〜きゅい」
 ポツリと言い残してシルフィードはどこかへ消えていった。

 っていうか…いたのか。         
                            <おしまい>
758284 ◆yJjGBLHXE6 :2007/03/24(土) 00:47:36 ID:YPGH1C59
以上おおおおお!!無駄だらけだぁああ!!

…え?どこがタバサだ?
そんなもんは俺が一番分かって(ry

すんませんね、こんなんで。
梅代わりということで、ではまた次回 ノシ
759名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 00:54:31 ID:tDfV59ls
タバサ分キタ━(゜∀゜)━!!

ていうかここの職人たちの『おねだり』好きさは異常www
760名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 01:10:13 ID:FupQAxi9
Oh! such a pretty Tabitha!!
I like Tabitha very much! :-)
761名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 01:16:54 ID:qSk51y9h
>>760のIDが惜しい?所でファ○クを逃している件

>>758
さあ、貴方から新スレの流れを作るんだ。
762名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 02:26:38 ID:hoihSKP3
>>758超GJの一言に尽きる。
さてオナったし服着るか・・・




あれっ!?ぶかぶかのセーラー服しかないじゃんか( ̄口 ̄)
763名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 10:11:32 ID:zWL5tDB0
ttp://ranobe.com/up/src/up180852.jpg
二期だとこの二人もでるのか
期待期待
764名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 10:56:46 ID:JwVDMpzk
>>763
おぉおぉぉぉ
てかあねさまの絵、オフィシャルじゃ初じゃね?
765名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 11:08:53 ID:3BgxGq6b
>>763
!!!やべぇ…エレオノール可愛いじゃないか…
そういや、ちい姉さまは挿絵でもあったがエレオノール姉さまは初めてだよなぁ。
こんなに可愛いのに嫁の貰いてがないのはやはり性格か…
766名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 11:49:06 ID:KfatlxnS
エレオノールはマージョリーみたいなの想像してたんだが・・・
767名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 12:26:16 ID:KVXmmuFh
ルイズとちいねえさまの表情が発情してるようにしか見えねえw
なんかちいねえさまルイズに胸押し付けて興奮してるみてえだ
768名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 13:37:22 ID:2OIrmncP
そろそろ次スレの季節デスジャ
769名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 13:42:21 ID:2OIrmncP
次スレ立てました
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1174711221/

確認せずに立ててしまった・・・orz 
770名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 14:27:49 ID:tDfV59ls
>>769
よくやった乙。
まあ数字は……ドンマイだ。
771名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 14:28:29 ID:tDfV59ls
>>769
よくやった!
まあ数字は……ドンマイです。
772名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 15:12:13 ID:XFM4AOHA
>>769
よくやったな
まあ数字は……ドンマイだな。
773名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 16:16:16 ID:YDoFhQVj
GJ!
数字は…ドンマイ。
774名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 17:01:21 ID:zWL5tDB0
13は不吉な数字だから気にすることはない
よくやった
775名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 18:26:23 ID:cvqycnD0
アニメ派の俺は変身したシルフィードが分からないんだが……
どこ行けば見れる?
776名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 18:55:29 ID:hTMmgkmB
>>775
つ タバサの冒険
777名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 19:30:53 ID:cvqycnD0
原作読んでないんだけど
いきなりタバサの冒険買っても大丈夫かな?
778名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 19:37:25 ID:tDfV59ls
>>777
問題はないかと。
アニメを見てれば普通に楽しめるはず。
779名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 20:04:18 ID:cvqycnD0
ちょっと本屋行ってくるノシ
780名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 22:58:38 ID:3z5n3Nhx
>>769
スレ立て乙です。
数字は・・・
使ってる専ブラが同じスレッド名があると閲覧できないので
ちょびっとだけ困ってますが……ドンマイ!
781名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 12:16:36 ID:hN/OP291
>>763
エレオノール姉さんが想像よりも子供っぽいな。小説「7年前」のカトレア
さんは最高だったが・・・・。
782名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 15:15:20 ID:y3jMsQQP
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783名無しさん@ピンキー
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 |   .:.丁7゙'\_\    \:!.:.:.:.:/ _, -ー'/__     |/        \     次スレよ。スレ番が同じって事は気にしちゃいけないわ
 |   .:.ト,!  _`二≧ュー'゙ } X≦弋:: ̄:::ノ ̄/           ヽ
. ∧   ∧´ ̄ヽ:::::::::ノ  ノ/    ゝ一'   |  /              l
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