モンスターハンターでエロパロ 2匹目

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1名無しさん@ピンキー
ここはモンハンのエロパロです。
擬人化・龍姦なんでも来い!
基本的にsage進行で。

MHでエロパロ!
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1141488219/
2名無しさん@ピンキー:2007/02/15(木) 23:15:31 ID:BlBaQuxh
2外道
3名無しさん@ピンキー:2007/02/15(木) 23:19:04 ID:UHoOJG9/
>>1
スレ立て乙
4名無しさん@ピンキー:2007/02/15(木) 23:20:44 ID:USyhfiLd
いっちょつ

ぬー、擬人化難しいね…
5名無しさん@ピンキー:2007/02/15(木) 23:22:12 ID:P/hCuk/m
超乙一門
6名無しさん@ピンキー:2007/02/15(木) 23:22:38 ID:7gKvwBZc
>>1
乙です。さて、絵の続き仕上げなきゃ…
7名無しさん@ピンキー:2007/02/15(木) 23:23:15 ID:NbES31G7
おらおら、WWF(World Wide Fund for Nature:世界自然保護基金)の
愛くるしいパンダ様が>>2ゲットだぜ! 頭が高いんだよ、ボケ!

.         ,:::-、       __     >1 クソスレ建ててんじゃねーよ。ビンスみてーに裁判で潰しちまうぞ。
    ,,r   〈:::::::::)    ィ::::::ヽ    >3 >>2ゲットも満足にできねーお前は、俺の着ぐるみ着てプラカード持ってろ(プ
  〃   ,::::;r‐'´       ヽ::ノ     >4 お前はカキフライのAAでも貼ってりゃいいんだよ、リア厨ヒッキー(プ
  ,'::;'   /::/  __            >5 汗臭いキモヲタデブは2ちゃんと一緒に人生終了させろ、バーカ。
.  l:::l   l::::l /:::::)   ,:::::、  ji     >6 いまさら>>2ゲット狙ってんじゃねーよ、タコ。すっトロいんだよ。
  |::::ヽ j::::l、ゝ‐′  ゙:;;:ノ ,j:l     >7 ラッキーセブンついでに教えてやるが、俺はストーンコールドが好きだぜ。
  }:::::::ヽ!::::::::ゝ、 <:::.ァ __ノ::;!     >8 知性のねーカキコだが、お前の人生の中で精一杯の自己表現かもな(プ
.  {::::::::::::::::::::::::::::`='=‐'´:::::::::/      >9 つーか、自作自演でこのスレ盛り上げて何が楽しいんだ?
  ';::::::::::::ト、::::::::::::::i^i::::::::::::/      >10-999 WWEなんか見てるヒマがあったら、俺に募金しろカスども。
.   `ー--' ヽ:::::::::::l l;;;;::::ノ       >1000 1000ゲットしたって、WWF時代の映像物に販売許可は出さねーよ。
        `ー-"
8名無しさん@ピンキー:2007/02/15(木) 23:23:24 ID:O5lQk5yA
>>1
9名無しさん@ピンキー:2007/02/15(木) 23:40:03 ID:Q2FMf8KG
>>1乙。
前スレ>>949
岩山竜=シャロ 、または岩山竜=ロリババァという決めつけがなければ問題ないと思うよ。
書く人がそれを気にしなきゃいいだけで、後はスレ内でそれ以外嫌だって雰囲気がなけりゃいいんだし。
マターリいこうや。

前スレの話題引っ張ってきてごめんよ。
10名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 00:12:52 ID:x364C90g
>>9
いや特にそんな決め付けはないよ。
ネタ振りとそれを受けたニーズへ答えた結果さー。
実際その効果は大きかったしな、初期の頃の過疎っぷりといったらもう……

ただやっぱ前スレで埋めも兼ねて出すべき話題だったな。
そいじゃss書き作業にもどりまさ
11名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 00:15:44 ID:cLM5IYqe
>>1

>>9
おk。把握した。
ただ、その危険性もあるって事を自覚して欲しかったってだけだ。
今は新スレを盛り上げよう
12どうでしょう?:2007/02/16(金) 01:24:37 ID:CF16F3fq
……今は何時だろう。
ふいに目が覚め窓の外を眺めると、うっすらと白い空が拡がり始めていた。どうやら朝まで眠ってしまったようだ。外には雪が降り始めていた。
その景色を眺めながら、今自分は病院のベッドの上にいる。
『いつの間にか寒冷期になってしまったのか』
そんな事を考えながらベッドから降りて背筋を伸ばした。オレは自分の肩から背中にかけて[彼女]につけられた傷アトをなぞった。もう痛くはない。
オレが彼女と戦ったのは2週間前。村に突然きた
「あるモンスターを撃退して欲しい。」という依頼を受けて行った雪山での出来事だった。
13名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 01:54:56 ID:CF16F3fq
>>12
> ……今は何時だろう。
> ふいに目が覚め窓の外を眺めると、うっすらと白い空が拡がり始めていた。どうやら朝まで眠ってしまったようだ。外には雪が降り始めていた。
> その景色を眺めながら、今自分は病院のベッドの上にいる。
> 『いつの間にか寒冷期になってしまったのか』
> そんな事を考えながらベッドから降りて背筋を伸ばした。オレは自分の肩から背中にかけて[彼女]につけられた傷アトをなぞった。もう痛くはない。
> オレが彼女と戦ったのは2週間前。村に突然きた
> 「あるモンスターを撃退して欲しい。」という依頼を受けて行った雪山での出来事だった。
14どうでしょう?:2007/02/16(金) 01:59:23 ID:CF16F3fq
>>13
すいません。間違えて二回書き込んでしまいました。
いまいちやり方が分からなくて…
長文はどうすれば省略されるんでしょう?
15名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 02:09:59 ID:AqgGrjVC
携帯さん?
何処の板でも改行数が一定値を超過すると省略されるよ。
逆に改行を最小限にしてダラダラ書けば省略されずに全部読めるけど
PCでの見た目がすこぶる悪いのでオススメしない。
書き込み文字数も機種依存でさほど多くなかったりする(俺のは全角1024文字だ)から
携帯から投下するならメモ帳あたりで推敲して完結してからが蝶オススメ。
16名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 02:20:24 ID:CF16F3fq
>>15さん
ありがとうございますm(_ _)m
頑張ってみます。
17どうでしょう?2:2007/02/16(金) 02:25:57 ID:CF16F3fq
オレは自分で言うのもなんだが、結構な実力を持っているつもりだった。
両親が共にハンター稼業を営んでいたせいか、小さな頃から剣を振る為の鍛練もしっかり積んできたし、この地方へ来て[太刀]という武器に出会った瞬間から、正直どんなモンスターにも負ける気がしなかった。
だから相手があの[クシャルダオラ]だと知った時にもそれほどビビる事もなく、むしろ
「丁度いい力試しの相手が現れた」
と喜々として狩りに挑んだ。
結果、そのうぬぼれが原因でオレは今、こうして病院にいる訳だ。


18名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 09:55:00 ID:MTh1pTnP
ぬあー!
またいいとこ切れてるな。続きをwktk
19名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 19:48:06 ID:IvUVwE7v
エロ以外の話って重要性皆無?
20名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 19:50:00 ID:qH4An5Q7
>>19
むしろ俺は重要だと思う
2119:2007/02/16(金) 19:59:48 ID:IvUVwE7v
あげてしまったorz
22名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 20:20:42 ID:5PAC33En
こっちじゃ初投下か。気に入らなかったら、流してね
勝手なイメージ メラルー娘
ttp://imepita.jp/20070216/730510


今見ると腕が少しおかしいかな、あと下半身
23名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 20:46:25 ID:cLM5IYqe
ウホッ! いい猫娘!
24名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 21:25:09 ID:CF16F3fq
>>17の続きを考えていたら、とんでもなく話が大きくなってしまったのですが………
25どうでしょう?3:2007/02/16(金) 21:57:14 ID:CF16F3fq
…オレは再びベッドに戻り、この傷を負ったあの日の事を思い出していた……
「…タ…スケテ…グレ…」
村の酒場で飲んでいたオレ[ゼノン・シャイニング]と相棒[ロイ・クラウド]は目の前に突然現れた傷だらけの商人の姿に驚きを隠せなかった。
この村に名はまだ無い。
つい最近できたばかりで、この村にハンターはオレと相棒を含み7人しかいない。
たいした娯楽施設も無く、
小さな市場と小さな工房、小さな酒場にハンター達の為の小さな寮、
そして申し訳なさそうに一軒小さな病院が建っているだけの、
本当に小さな村である。
そんな村に突然ボロボロの姿で人が飛び込んできのだ。
驚くなという方が無理である。
「何があったんだ!?おい、大丈夫か!しっかりしろ!」
ロイは倒れている商人を抱きかかえて声をかけた。
彼は今にも死んでしまうのではないかと思う程、弱りきっていた。
「おい、ボケッとしてんなゼノン!この人病院に運ぶぞ!お前も手伝え!」
「あ、あぁ。うん。」
ロイに怒鳴られ、少し戸惑いながらも何とか病院に彼を運んだ。
この村の病院にはしわくちゃな顔をしたドクターが一人とその助手の娘[スミレ・タカミヤ]が一人いるだけだ。
26名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 21:59:23 ID:CfknW5Hq
ハンター「あのースンマセン」
ハート 「何でしょうか?」
ハンター「いや、何でしょうかじゃなく」
ハート 「はい?」
ハンター「何我が物顔でアイルーキッチンで料理してんですか?」
ハート 「あら?料理をするのは妻の務めではないのですか?」
ハンター「妻って、、、俺たちまだ」
ハート 「あぁ、まだ初夜をしていないと言うわけですね」
ハンター「いやそう言う訳じゃな」
ハート 「フフ、、シャイなのですね私がリードしてあげましょうか?」
ハンター「だから違うと」
ハート 「そうと決まれば善は急げですね!」
ハンター「あ、いやそのアーッ!!」

ゴメンなんか氏んで来る('A`)
27名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 22:03:50 ID:IvUVwE7v
注:エロないです。

 森と丘のフィールドに、一人の男性ハンターが居た。
 その男性ハンターの名前は、サリギラ。
 別に、大層な二つ名を持っている訳でもないし
 装備が素晴らしい! と、褒められる訳でもない。
 防具は平凡。ココット村で売っているレザーライト系列に
 スキンライトベルトにグリーンジャージ。
 ただ、武器だけはデスパライズと言う麻痺効果を持つ武器を装備していた。
 デスパライズに関しては、サリギラが何十万回と死に掛けて素材を集め

 採取の仕事などでコツコツとお金をためてようやく作り出した片手剣だ。
 元は、ハンター成り立ての頃大変お世話になる片手剣ハンターナイフである。
 サリギラは、そのハンターナイフに愛着を持ち。
 ハンターになって三年の月日が流れた今もそのハンターナイフを使っている。
 そう、開発と言う形でハンターナイフをデスパライズと言う形に強化させて。
 話が逸れたので戻そう。
 サリギラは、ハンター成り立ての頃ハンターナイフと同じく大変お世話になった森と丘のフィールドへ足を運んでいた。
 別に、なにか用事があった訳でもないが……
 ココット村の村長に「安全かつ平和的で暴力が無い仕事はないか?」とハンターらしからぬ注文をした結果。
 キノコの採取というクエストをサリギラに、任せたのだった。

 まぁそんな訳で、サリギラは今森と丘のフィールドに居ると言う訳だ。
 個々最近、デスパライズを作る為にゲネボスやドスゲネボスと壮大な戦いをずっと繰り広げて来ていたサリギラにとって
 森と丘のフィールドは、まったくもって平和で安全な場所と目に映る。
 が、森と丘のフィールドにも危険は多々あるのだが……
 そんな事は、今のサリギラには関係ないらしく……サリギラは、鼻歌なぞ歌いながらキャンプ地を後にした。
 もてる限りの回復薬に薬草、閃光玉に煙幕玉を持って。
 さて、この事から分かる様にサリギラは、戦う事をあんまり良しとしない。
 良しとしないと言うより……嫌いである。
28名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 22:04:37 ID:IvUVwE7v
>>27
 じゃぁ、今装備しているデスパライズを作る為に戦ったのは何故だ? と、聞かれればサリギラはこう答えるだろう。
「相棒とも言って過言で無い武器の為に、一肌脱ぐってのが漢の心意気だ」
 非常に、阿呆な答えを返してくれるだろう。
 余談として、戦う事を嫌いなのに……その答えはなんだ? と、サリギラの友人は呆れたのは言うまでも無い。
 サリギラは、鼻歌を歌いながらまずキャンプが設置されている場所から洞窟(と、言っても余りに短い)を抜ける。
 サリギラの目に広がったのは、青い空に流れる白い雲。風によって小さな葉がすれる音のする草原。
 そして………

「……重症のアプトノスが居りました……」

 そう、ランポスにでも襲われたのか知らないが、其処には重症を負ったアプトノスが居たのだった。
 さて、どうしたものか? とサリギラは思う。
 重症のアプトノスの周囲では、他のアプトノスが呑気に草などを食んでいる。
 少しぐらい心配してやれよ! と、サリギラは思う。
 私が大怪我をした時も私の友人は………あぁ、ありゃ心配ってより馬鹿にしてたか。
 と、どうでも良い事を思い出し、今この場に居ない友人に対してフツフツと怒りを湧かせていた。

 って、そんな事を考えている場合ではない! と、サリギラは首を激しく横に振り邪念を振り払うと
 一目散に重症のアプトノスへ走って近づいたのだった。
 重症のアプトノスは、横たわっており体のあちこちに傷を作り血を流していた。
 そのアプトノスは、サリギラを目だけでチラリと見た後小さく鳴く。
 まるで「あぁ、この人間が私へ止めを刺してくれるのか」と言ってるみたいだった。
 実際は、別の言葉を呟いていたのかもしれないが……

 アプトノスの言葉など人間であるサリギラに分かる訳も無く。
 サリギラは、重症のアプトノスを触れれる位に近づくや否や。
 道具袋から、ありったけの回復薬を取り出し……重症のアプトノスにぶっかけた。
 威勢良く思いっきり、躊躇無し。
 何してんだお前は! と、他のハンターが見たらそう叫ぶ事が容易に見て取れる行動だが……
 サリギラとしては、んなの関係あるかと言った感じである。
29名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 22:05:45 ID:jOGVlPO+
>>22
前スレ乙&GJです。
黒ぬこ娘か…○パンじゃないが"大事なモノ"を盗まれた(;´Д`)ハァハァ

さて、仕上げを続けるか…
30名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 22:05:54 ID:IvUVwE7v
>>29
 回復薬が総て無くなったら今度は、薬草を強引に重症のアプトノスに飲み込ませた。
 それもまた、強引にアプトノスの口を開けて……飲み込ませたと言うよりも
 突っ込んだ。と、言った方が正しい気がするが、気にしないでいただきたい。
 一通りの行動を終了したサリギラは、満面の笑みを浮かべて一仕事終えたぜ! 見たいに額の汗をぬぐった。
 汗なんぞ出ても居ないのに……
 その後、数分ぐらいサリギラは、そのアプトノスを見ていたがクエストの事を思い出し慌てた様にキノコ採取へ向かう。



「あ〜……ブルファンゴさん? 私はキノコを採取しに来ただけでだね?
 そ、そうなんだ! だから、そう威嚇しないで欲しい! いやいや! なんで突撃の準備始めるかな!
 こ、ココは穏便にだね!! うひゃぁあああああああ!!!」

 森の置くから情けない悲鳴が聞こえたとか聞こえないとか。
 結局この後、サリギラはデスパライズでブルファンゴを麻痺させキノコを採取。
 途中、採取した薬草をまた、重症のアプトノスの口の中に強引に飲み込ませた後クエストを終了したのだった。
 そして、そのクエストが終了してから七日経過したある日の事。
 サリギラが拠点としている家をノックする存在が居たのだった。

「は〜い? 誰ですか?」

 サリギラが、扉を開けてノックした存在を見た。
 ノックした存在は、女性であった。
 瞳の色は緑色。肌の色は褐色に近い肌色をした長髪の女性。

「何か御用ですか?」
「……オレイ」
「おれい?」
「アナタハ、ワタシヲ、タスケタ。オレイ、イイタイ」
「へ?」

 まったく心当たりの無いサリギラに対し、その女性は淡々と言葉を紡ぐ。

「ダカラ、ワタシ、アナタノツガイニ、ナル。ソレガ、オレイ」
「はぃい!?」

 一体何!? ナニカの罰ゲームか?! あ、なるほど! この女性もかわいそうに……
 こんなブ男の所に告白して来いだなんて罰ゲームをやらされて!
 などと、思考が暴走し始めるサリギラ。
 そんなサリギラを見て、女性は首をかしげた。

「ワタシハ、アプトノス。アナタタチハ、ワタシタチヲ、ソウ、ヨブ」
「そうかぁアプトノスさんかぁ……ご苦労様。いやー嫌な罰ゲームだねー。誰だい? そんな事……」

 いま、彼女はなんていった? アプトノス? 貴方達は私たちをそう呼ぶ?

「フツツカモノダガ、ヨロシク」
「え? 此方こそ……」

 さらに思考が混乱し始めたサリギラに、彼女はそう言うとサリギラは頷いてしまった。
 気づいた時は後の祭り。ニコニコと笑う女性をどうやって追い出せと言うんだ……とサリギラは頭を抱えてしまった。
 そもそも、アプトノスってあのアプトノス? お礼ってなに?
 サリギラが、七日前に森と丘で見かけた重症のアプトノスにした行為を思い出すのはしばらく後である。
 こうして、なんの二つ名も無い平凡なハンターの元に、
 変わった女性が、突然嫁いできたのだった。
31名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 22:07:00 ID:IvUVwE7v
うは、安価ミス……>>30 の安価>>29=>>28
32名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 22:12:05 ID:IvUVwE7v
>>30
誤り「アナタ、ワタシヲ、タスケタ。オレイ、イイタイ」

訂正「アナタ、ワタシヲ、タスケタ。オレイ、シタイ」

orz
33名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 22:14:32 ID:IvUVwE7v
色々ダメダ……半年ROMるわ
34名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 22:19:27 ID:7O3KZBXi
イイネ

飛竜に気取られてて見逃してたわw
ナイス!小型モンスターもいいもんだ!
35名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 22:20:53 ID:jOGVlPO+
>>31
ゴメン。オレってなんて間が悪いんだ。あんたは何も悪くない。

オレこそツタの葉で今から吊ってくる…orz
36名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 22:45:43 ID:4G/utcMi
ランポス娘は群丸ごと一つ来て逆レリンカーン…

ナニイテンダオレ
とりあえずレイアの口に頭入れて来る
37名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 23:02:20 ID:lBItqpEx
>>1さんスレ立て乙彼サマです
そしてみなさん、さっそくGJ。

ところでこのスレ的にBLネタは需要…はないとして、容認はされるのでしょうか?
竜たちのねぐらのレウスとソウルは、繁殖期に古塔(≒人目につかない場所)で
ツガイも持たずにナニをしているのかと、そういう電波を受信してしまったのですが…
38名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 23:13:52 ID:MTh1pTnP
まあテンプレとかにもあるように
なんでもバッチこーいなわけだから
BL要素もおk
ただあんまハードなのは勘弁な。
39どうでしょう?4:2007/02/16(金) 23:36:10 ID:CF16F3fq
スミレはここから遥か東の地に位置する小さな島国の出身らしい。
そのせいか彼女の瞳はとても澄んだ黒色をしており、
更に彼女の髪もまた艶やかな黒色をしている。
また、その髪は長さをきれいに切り揃えてあり、
この髪型はオカッパヘアーとか言うらしい。
年齢は18でオレ達と一緒、背丈はとても低く、160cmもないだろう。
スタイルはスレンダーというか、まぁ悪い言い方をすれば貧乳だ。
また顔つきも随分と幼いことからガキだと言ってよく酒場でからかって遊んだりもした。そのたびに
「子供じゃないもん!」
と言っては酒をのみまくって酒場をメチャクチャにした事が何回もある。
オレはこの村に来て1年が経つが、心を許した人間はロイとスミレの2人だけだった。
この2人とは何の遠慮もなくはなしあえて、気が付けば親友と呼べる間柄になっていた。


回想に浸っていたオレはロイに話しかけられて一気に現実に引き戻された。
「おい!何またボーッとしてんだお前は。話聞いてたか?」
いつの間に治療を終えたのか、少し生気をとりもどして落ち着いた様子の商人を視界の端に捉えながらオレはロイに聞き返した。
「え〜えっと、何だっけ?」
「何だっけじゃねえよ!本当に話聞いて無かったのかお前は!」
ロイは少しキレ気味だ。
「悪かったよ。それであの〜あんた何の話?」
オレはロイを無視して商人を指差しながらたずねた。
「実は…クシャルダオラを撃退、出来れば討伐して欲しいのです。」
「!!!!」
驚かずにはいられなかった。
クシャルダオラ…武勇伝や伝記によく登場する古龍だ。
風翔龍や鋼龍とも呼ばれている。そんなモンスターがこの村の近くに!
ハンターになったからにはいずれ戦うことになるだろうと思っていたが、まさかこんなに早くチャンスがくるとは!
考えただけでオレのテンションは一気にMAXになった。
「おい!マジでクシャルダオラがこんな所に来てるのか?」
「ハイ…私たちの商隊は…ここから遥か離れた街[ミナガルデ]から…この村を目指して旅をして来ました…」
「私たちは…数十日に及ぶ旅の末にやっと雪山まで辿り着きました…あとは山を超えるだけ。そんな思いで山を登っていたその時…ヤツは現れました。」
40名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 00:00:57 ID:VS6golH3
>>22
いいにゃん娘。GJです。アイテムとられたらその体で返してもr(ry

>>37
書くのは自由だが、回避のため予告&NGワードよろ。俺はそっち系萎えるから。
41名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 00:03:23 ID:4TkFf8kJ
書きながらの投下はおすすめしない
メモ帳に書いてコピーで持ってくると吉
あと基本sage進行だから気を付けて
42名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 00:39:43 ID:yj0fjUh5
BLか…。いつか来るだろうとは思っていたが…。

とりあえず投下するなら、今書きながら投下してる人の後でな
43どうでしょう?5:2007/02/17(土) 00:55:21 ID:rarDMUPS
「ヤツが現れた瞬間…周囲は瞬く間に猛烈な吹雪にみまわれ、私は空高く弾き飛ばされました。薄れていく意識の中私が見たものは…地獄でした。」
「その身に吹雪を纏ったヤツは、そのすさまじいまでの破壊力で私の仲間達を次つぎに殺していきました…」
「そこで私の意識は途切れ、気付いたら私はベースキャンプに居ました。おそらくアイルーが運んでくれたのでしょう。しかし他の仲間達は誰一人帰っては来ませんでした…」
「そして私は最後の力をふり絞って下山して、この村に辿り着いたのです。」
一気に喋って疲れたのか、商人は大きなタメイキをついた。
オレはいきなり商人に手を掴まれた。
「お願いします。どうか、ヤツを討ち取ってください。このままでは仲間達が無念でなりません。お願いします。」
オレは話を聞いてますますクシャルダオラへの興味が強くなっていた。
今のオレに倒せるだろうか…
いや、出来る!
今のオレなら例え相手が古龍であっても!
しかし、狩りに行くからには相棒の許可も得なくてはならない。
オレはチラッとロイを見た。ロイは目が合った瞬間にタメイキを洩らした。どうやら目を見ただけでオレの考えが分かったらしい。
「どうせ駄目だっていっても聞かないんだろ。」
「さすが相棒♪よくわかってんじゃん♪」
こうしてオレ達はこの依頼を引き受けた。
オレの全身はレイアシリーズで固められている。
ただし[兜]はピアスを付けている。レイアヘルムは視界が悪いから嫌いだ。
そしてオレの武器は[鬼斬破]。かなりの苦労をして手に入れた自慢の名刀だ。
一方ロイの方は全身バサルシリーズで固められている。ロイの武器は[ヴァルキリーファイア]。レイアの素材でできているライトボウガンだ。
こうして準備を終えたオレ達は、いつも通りにスミレに
「死なないように気をつなよー」
と見送られながら村を後にした。
精一杯に手を振り返しながら。
このあと自分達の身に何が起こるのかも知らずに………
44名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 01:14:53 ID:Q/JTpGGO
『どうでしょう』シリーズ投下して下さってる職人さん。
レスみるに、どうやら携帯で書き込みしてるようですが
携帯でもメ欄に半角小文字で、sageといれればサゲられますよー。
次回あたりで試してみてくださいな。
45どうでしょう?6:2007/02/17(土) 01:29:01 ID:rarDMUPS
雪山についたオレ達はベースキャンプで作戦を考えた。(主に作戦を考えるのはロイの仕事である。)
ただ突っ込んでいくだけでは勝てるハズもない。
いつもならオレはまじめにロイの話を聞くのだが、今日のオレは話の半分も聞いていなかった。
今からクシャルダオラを倒すんだ。
そう思うと心の底から熱い何かが沸き立ち、周りが全く見えなくなっていたのだ。
そんな状態でオレ達は[彼女]と出会った。
いや、きっとロイはただのモンスターとしてみていたのだろう。
しかしオレは一目見た瞬間にクシャルダオラの事を[彼女]と認識したのだ。
何故かは分からない。
ただ頭の中でそう感じたのだ。
彼女はオレ達に気付いた瞬間に耳をつんざくような咆哮をあげた。
オレの身体が。筋肉が。神経が。固まってしまう感覚。
何度経験を積んでも慣れる事の無い感覚だ。
そして彼女はその身に風を纏った。これが噂に聞いたあの『風の鎧』。
文字通り風を鎧のように身体に装着させたとでもいえばいいのだろうか。
全身から冷や汗が吹き出した。
自分の身を持って初めて知る「恐怖」。
後ろから銃声が聞こえる。
おそらくロイが銃を放ったのだろう。
46どうでしょう?7:2007/02/17(土) 02:55:48 ID:rarDMUPS
ところが、ロイの放った銃弾は当たる直前に軌道がそれた。
彼女の鎧はとてつもない風圧と風速を持っているようで、銃弾が全く当たらないのだ。
「チックショオ何だよあれはよぉ。本気出すからな。」
ロイは何かを呟き始めた。
そしてその呟きがやんだ瞬間、
「ボォオォォン!!」
「ギィィヤァァァェェア!!!!!」
爆発音と悲鳴。さすがはロイだ。
鎧の継ぎ目とでも言えば言いのだろうか。
風の弱くなった部分を的確に狙って徹甲榴弾を当てていく。彼女の体中の至るところが爆発している。
オレは集中モードに入った。
彼女の風の鎧はロイが必ず剥してくれる。そう信じてオレは目を閉じた。
風の音が止まる瞬間を。彼女が無防備になる一瞬を。
必死に彼女の攻撃を肌で感じながらただ必死に避け続けた。
その時、
風がやんだ。
彼女の悲鳴と爆発音が聞こえる。
オレは目を見開いて彼女めがけて全力で走った。
そして彼女の背中のど真ん中へ刀を振り下ろした。
全ての力を込めて。
切り裂いた傷からは鬼斬破による電撃と大量の血が飛び散った。
彼女は悲痛な叫びをあげながら倒れた。

勝った。
オレ達は勝ったんだ!
「おい!やったぞ!ロイ!」


47どうでしょう?8:2007/02/17(土) 03:14:43 ID:rarDMUPS
ロイの方へオレは振り向いた。その瞬間、
オレは背中に激痛を感じた。
ロイが何か叫んでいる。
オレはゆっくりと雪の積もった地面に倒れた。
まだ生きてるのかよ。
どうやらオレは彼女に切り裂かれたらしい。
防具ごと。あの鋭い爪で。
ヤベぇ。血がとまんねえ。
コレ死ぬかもな…
ロイが泣きながら彼女に向けて銃を乱れ撃ちしてる。
やめろよロイ。
早く逃げろよ。
オレがどれだけ願っても言葉が出ない。
オレの願いに反してロイは逃げようとしない。
後ろで彼女が立ち上がったようだ。
彼女の目は完全にロイを狙っている。
逃げろよ。早く逃げろよ。頼むから。逃げろよ!
つぎの瞬間、彼女はロイめがけて渾身の力で体当たりをした。
鈍い音が聞こえた。
骨が折れる音だ。ロイが地面に倒れた。
彼女はロイを倒したあと、ボロボロになったツバサを広げた。
逃げる気だ。
畜生。オレ達の負けかよ。
その考えに至った瞬間にオレは大声で叫んだ。今にも飛びそうな意識の中でしっかりと。
「おいクシャル!次は勝つからな!絶対にだ!それまで誰かに狩られんじゃねーぞ!」
彼女はまるで返事をするかのように頷いて飛び立った。
そして彼女が飛び立ったのを見送った直後に、オレの目の前は真っ暗になり何もみえなくなった。


このあとオレ達はアイルーの手によって村まで運ばれたらしい。
そこで緊急に手術を行い、オレ達は一命を取り留めたそうだ。



そして今日であの日から丁度2週間。
あの日の悪夢をオレは毎晩見ている。
オレはベッドから起き上がると隣りのベッドとの間にある仕切り役のカーテンを開いた。
48664:2007/02/17(土) 09:13:04 ID:jxsUclxU
えっと、一区切りついたのかな?
>>12
GJ!続きが気になるぜぃ。

ちと聞きたいんですが
前スレでちょろっとシャロssを書いてたんだけど、まだ需要ある?
一応最後まで書けたから、完結させたいなとは思ってるんだけど。

上の方に書かれてるみたいに、ちと空気マズくなりそうなら止めときます。
名無しにもどって次ネタ考えますわ。

ガノ子さん潮吹きマヂ水ブレス アッ―――   とか。
49名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 09:28:57 ID:qvpcsCNW
>ガノ子さん潮吹きマヂ水ブレス アッ―――
ちんちん切断の危機だww
50名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 11:13:36 ID:SNVG3k+1
>>48
(;´Д`)ノシ ノベルスクリプトの続き作ってますよ〜w
是非完結させてください。こっちも完結させてうpしますから。

むしろ聞きたいんだけど、前スレで中途半端にうpったシャロの絵なんだけど、
ようやく完成したんでうpろうかと思ったら、なんかご新規さんがえらくイイ仕事(笑)
してくれるおかげでなんか気まずい…。需要あるかな?
51名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 12:01:24 ID:yVv1G/kS
ご両人共に需要はありまくりですYo!
是非、完成させてほしいです。
続きwktkして待ってます。
52名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 15:38:58 ID:yj0fjUh5
つーか「ガノ子」とか「バサ子」って名前として如何なもんかねwwwww
53名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 15:44:30 ID:5OHIj9VP
バサ子は前スレでルーサという名前が提起されたジャマイカ
ガノ子はまだ何も無いが。
54名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 16:29:51 ID:yVv1G/kS
基本自由かな。
バサ子でもルーサでも他の名前でも、好きに付けておkかと。
ただまあバサ子とかガノ子だとかじゃ呼びにくいわな。
55664:2007/02/17(土) 16:38:00 ID:/rZ5+ubf
>>50
うおお!超・楽しみにしてます。
絵も完成したようで、よかったっすー。

では、完結まで投下していくことにします。
新たな職人さん方が増えてきたんで、他ss、絵の圧迫防止のため
何個かに区切って、日を開けて投下してくようにしますわ。
んー、構成は 「エロ前」「エロス」「エロ後」 かな?間は二、三日開けて。
また寸止めになるだろうけどゴメンよー。
それじゃ明日の夜くらいにエロ前を。
56どうでしょう?9:2007/02/17(土) 18:08:11 ID:rarDMUPS
そこには蒼白い顔で静かに眠るロイの姿があった。
ロイはあの日から一回も目覚めてはいない。
ドクターの話によると、生きてる事が奇跡的なくらいの重傷らしい。
もう目覚める事はないかもしれない。
もし目覚めても、2度とハンターとしてはやっていけない。
とも言われた。
くやしかった。
あの時、浮かれずに彼女の生死をオレがしっかり確かめていればこんなことにはならなかった。
「オレのせいだ。」
そう思うと涙がとめどなく込み上げてきた。
その時、ドアが開く音がした。
「もう起きてたの?早いわねぇ。まだ日ものぼりきってないわよ。」
そういいながら病室にスミレが入ってきた。
オレは慌てて手の甲で涙を拭った。
「別にいいだろ。何時にオレが起きようが。」
「何言ってんの。あんた全治6週間よ?いくらバカでも安静にしてなきゃならないことくらい分かるでしょ?それから勝手に包帯とるな!死にたいの?」
「うるせえなぁ。もう大丈夫だからいいんだよ。」
「大丈夫かどうかは医者がきめるの!大人しく寝てなさい!」
「分かったよ!分かったから怒鳴るなよ!朝からうるせえなぁ。」
オレはスミレに言われた通りに再びベッドに戻った。
57名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 18:09:13 ID:zJ5rgEP4
新規の人達に気を使いすぎるあまり、今まで精力的にスレを盛り上げてくれてた人達の
書き込む機会が減ってしまうのは、何か違う気がするんだけど俺だけかな?
新規さんも常連さんも気にせずガシガシ書き込んでくれるのが生産能力のない者としては嬉しいんだけど
58どうでしょう?10:2007/02/17(土) 18:13:50 ID:rarDMUPS
今でこそこんなに元気だが、オレ達が運ばれてきた時のスミレの取り乱し様といったらひどかったらしい。
そんなことを考えながらロイの包帯を取り換えているスミレを眺めていた。
「何見つめてんのよ。気持ち悪いなぁ。」
視線に気付いたスミレがオレにそう悪態をついた。
「たまたまそこ見てただけだよ。なんでそうつっかかるんだよ。」
確かにここ数日のスミレは機嫌が悪かった。何故かイライラしてる気がした。
「オレ何かお前にしたか!?」
オレがそう尋ねると、作業を終えて病室を出ようとしていたスミレは言った。
「別に〜?ただ随分と美人のお知り合いがいるのねぇ?」
そう言ってスミレは病室を出た。
美人のお知り合い?
オレはスミレのあとを追いかけて尋ねた。
「何のことだよ!?誰のことだよ!?」
「何しらばっくれてんの。何回も来たわよ。あんたが目を覚ますまで。」
そう言い残してスミレは行ってしまった。
とりあえず病室に戻りオレは考えた。
一体誰のことだろう?
だが考えても全く答えはでなかった。
それから2日たったある日、オレの病室に一人の女性が訪れた。
59名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 19:47:47 ID:yj0fjUh5
>>57
お前も書いてみればいいだろ。話はそれからだ
60名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 20:50:20 ID:4YZt7zEZ
>>59
まて、その指摘はおかしい
61名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 21:45:28 ID:yj0fjUh5
>>60
すまん。書き込んでから自分も思った。
62名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 22:51:54 ID:XTs1e7lo
>>39
スミレ・タカミヤの
想像画(顔周辺だけ)を
描いてみたんですが、
貼ってもよろしいでしょうか?
63どうでしょう?11:2007/02/17(土) 23:33:39 ID:rarDMUPS
その女性はとてつもない美人だった。
きれいに整った顔立ちに美しく輝いている大きな蒼い目。
腰のあたりまで伸びた長い黒髪。
スタイルもとても素晴らしくて、大きめの胸に細くくびれた腰とそこから伸びる美しいヒップライン。
目のやり場に困る体をしている。
そして寒冷期であるのにも関わらず着ているものは薄手の黒いワンピースに白と黒の縞模様のニーソックスというとても寒そうな格好をしていて、思わず見入ってしまった。
「あのぅ…ゼノン・シャイニングさん…ですよね?」
話しかけられてオレは我に返った。
「あ、あぁ。そうだけど…」
そう答えるとその女性は安心したようにほほ笑んだ。
オレはその笑顔に一気に引き込まれた。
「君すごくかわいいね。」
彼女の顔は一気に真っ赤になった。
思わず言ってしまい後悔した。
会って数秒で「かわいいね」なんて軽い男だと思われるだろう。
こんなことは今まで一度も無かった。
オレは慌てて訂正した。
「ち、違うんだ!その〜あの〜やましい意味じゃなくて〜あの〜つい口に出ちゃって!あの〜ごめんね!」
何故か謝ってしまった。
すると彼女も
「いぇ。こちらこそあのぉ…すいません。」
と何故か彼女も謝って頭を何度か下げた。
きまづくしちまったなぁ…
その後数分の沈黙が続いた。先に口を開いたのは彼女だった。
「…れしかったです。」
「え?」
オレは聞き返した。
「そのぉ…かわいいって言ってくれて…ぅれしかったです。」
また沈黙が続いた。
またも先に彼女が口を開いた。
「あのぉ…私のこと…知ってますか?」
そう聞かれてオレは戸惑った。
いきなり何を言い出すんだこの娘は。
今日が初対面のハズだ。
知ってる訳がない。だけど…
オレは考えた。どこかで…この雰囲気は味わったことがある。そんなに昔ではない。
どこでだろう…
64名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 23:38:46 ID:rarDMUPS
>>62さん
ぜひお願いします。
65名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 23:52:27 ID:XTs1e7lo
>>64
畏まりました。
ttp://imepita.jp/20070217/845480
(鉛筆絵の上画質悪いですが…)
66名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 00:20:46 ID:Qxr8LxA7
>>65さん
イメージ通りです!
ありがとうございました。
67名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 00:40:12 ID:6FwEbFgM
そう言って頂けると幸いです。
…精進します。
68名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 01:04:34 ID:xiNZ4ipu
注:エロくない。のと、>>33で言った事の撤回。

 背にクリムゾンサイスを背負った男が居た。
 その男の名は、アインセル・カラルド。
 身長も高く、スラッとした身体つきに加え万人を魅了して病まないフェイスを持ち
 装備も、モノブロスシリーズとイーオスグリーヴで固めている。
 二つ名もあり「ブロス狩人」と、良くわからん二つ名を持つ。
 そんな彼が、ココット村にやってきた。

 用事は、アインセルの友人である男に会う為だ。
 詳しい内容としては、ただの装備自慢の為である。
 アインセルは、少しばかり口元に笑みを浮かべながら友人の悔しがる姿を思い浮かべていた。
 どうせ、アイツはまだレザーライト系列の防具しか持っていないし……
 武器だってこの前あった時はサーペントバイトだった。
 自分の血と汗と涙の結晶たるクリムゾンサイスを見て、どんな顔をするかが非常に楽しみだった。

 ココット村に入り一目散に友人の家を目指す。
 そして、ドアをノックして友人が出てくるのを待った。
 しばらくしてから、ドアが開かれる。
 ドアを開いたのは……友人ではなく女性だった。

「ン? ドチラサマ、ダ? サリギラ、ナラ、キノコトリ、ダ」

 誰? この女性? え? サリギラの彼女??
 嘘だ……アイツに彼女? え? 嘘?
 と、アインセルは思考をループさせながらその場に石が如く固まってしまった。
 そんなアインセルを見て、一度首をかしげる女性。
 変なヤツだ。と、思いつつドアを閉めてしまった。
 そして、それから数十分後。
69名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 01:05:09 ID:xiNZ4ipu
>>68
「嘘だぁあああああああああ!!!!」

 アインセルの絶叫が、ココット村に響き渡った。
 迷惑極まり無いの一言である。
 数時間後、アインセルの友人ことサリギラがキノコ採りから帰ってくる。
 村長に話しかけ、森と丘のフィールドの状況などを報告する。
 報告が終わったら終わったで、さっさと自分の住処に帰ろうとした瞬間。
 後ろから襟首を掴まれサリギラの首が絞まる。

「サリギラァ!!! テメェ……何時の間に! 何時の間にぃい!!」

 と、後ろからサリギラが聞きなれた声が、やたらオドロオドロしく聞こえてきた。
 それと同時に、襟首から手が放される。

「ウゲェ……アインセルかぁ? 手洗い歓迎だなぁ……ってソレなによ?」

 あー苦しかった。と、サリギラは喉に手を当てながら後ろを振り向いた後で
 ソレことモノブロスシリーズを指差して言う。
 アインセルは、そんな事はどうでもいい!! さっさとはけ!! と、サリギラに詰め寄る。
 何の事さ? と、サリギラは首をかしげたが……直ぐに思い当たった事があったのか苦笑をもらした。
 その事なら、住処で話すよ。と、サリギラが告げると本当だな? と、アインセルがさらに詰め寄る。
 サリギラは、苦笑をもらす事で答えた。
70名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 01:06:01 ID:xiNZ4ipu
>>69
「んな話あるかぁ!」

 とりあえず、事情を話して彼女ことアプトノスが嫁だと伝えたが、やっぱりな反応である。
 そりゃ、アプトノスが人になるなんて聞いた事も無い。
 昔、リオハートと心を交わせたハンターの話だって聞いた時は、与太話として聞いていたアインセル。
 モンスターと心を交わせるのは、まだしも……
 人となって尋ねてきて尚且つ嫁になるなんて話あってたまるか! と言う感じである。
 まぁ普通そうだろう? 十人のハンターに聞いて返って答えも全部「嘘だ」で終わる。

「キリザラノ、イッタコトハ、ジジツ、ダ。キャクジン」
「アプノス。駄目駄目。アインセルは自分でちゃんと見た物しか認めないから」
「おう! 認めん! 認めんぞぉ!! 俺だって彼女欲しいのに! 彼女すっ飛ばして嫁か!」

 ガーッと吼えながらアインセルは、ビシッとサリギラと彼女ことアプノスを指差した。
 そんなアインセルを見て、しょうがないなぁとサリギラは苦笑を零し、アプノスは賑やかな人間と認識する。
 その後、アインセルは突然立ち上がると……「今に見てろ!」と、サリギラを睨んで出て行った。
 そんなアインセルを、また来いよ。などと言って見送るサリギラ。
 どうやら、アインセルとサリギラの間では、こんな事が普通らしい。
 そして夜が更けて朝を迎えた。

「村長! なんかクエスト無いか!!! 希望としては! 血汗握る戦いを希望する!!」
「お、お前のぅ……朝っぱらからいきなりなんじゃい!」
「いいから、クエストねぇのかってきいてんの!!! 暴れんと気が晴れん!!!」
「そうじゃのぉ……ランポスを十匹討伐してきてくれと言う依頼が」
「受けた!!!」
「お前のぉ〜……」

 アインセルの行動に、呆れる村長。はぁっとため息を一つついた後で
 村長は、すぐ側に居た女性に声をかけ書類を持ってきて欲しいと頼んだ。

「そうそう、ランポスの討伐に当たってなんじゃが」
「なんだよ!」
「ドスランポスも居る様でな……ドスランポスも出来れば討伐してくれと言う事じゃ」
「やってやらぁ!!!」

 女性が書類を持って戻ってくる。
 女性は、村長に書類を手渡し村長は、アインセルに書類を差し出し必要事項書け。と言う。
 アインセルは、素早く書類に自分の名前等を書き込んだ後さっさとココット村を後にしたのだった。
71名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 01:06:47 ID:xiNZ4ipu
>>70
「アナタの若い頃そっくりですね? アインセルの坊や」
「まぁ若い頃のハンターは、皆そんなもんじゃてな……さて、グラウ今日の朝はなにかの?」
「アプトノスの玉子焼きと同じくアプトノスの肉詰めとパンです」
「ほむほむ……にしても……イャンクック討伐もあったんじゃがなぁ……」

 村長の呟きが、その場に解けて消えた。



 森と丘のフィールド。
 キャンプ場に着くや否や、アインセルは道具袋に乱雑に今回の任務で支給される支給品と
 肉焼き器に、持てるだけの砥石を持ってさっさとキャンプ場を後にした。
 今のアインセルにしたら、待ってろランポスども! 狩ってやる! と、言う感じである。
 と、その前に、キャンプ場から出て直ぐのエリアでアプトノスを三匹ほど狩りさっさと生肉を焼く。
 突撃してきた割には、随分と悠長した行動であるが……
 半場、頭に血の上っているアインセルにはそんな事も分かっていない。

 そして、数十分のちランポスが主に活動するエリアへと足を運んだ。
 運んだのだが……ランポスの姿が一切無い。
 興奮していたアインセルは、一度周囲を見回す。やっぱりランポスの姿は無い。
 念のためもう一度周囲を見渡す。ランポスの姿は……無い……
 他のエリアに居るのか? と、アインセルは息を荒くして次のエリアへと走るが……
 ふと、視界の中に蒼と赤のなにかが目に入る。

 ピタッと走るのをやめてアインセルは、背のクリムゾンサイスを構える。
 なんだ、いるじゃないか! と、ジリジリとその草原に隠れているランポスであろうなにかに近づいてく。
 アインセルが、近づいているのにランポスであろうなにかは、まったく反応しない。
 一応、ゆらゆらとランポスであろうなにかは、揺れるので死んでいないのが分かる。
 そして、クリムゾンサイスの攻撃範囲に入った時。
 目に入ったのは……
72名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 01:07:31 ID:xiNZ4ipu
>>71
「……痩せこけたドスランポスとランポスの子ども?」

 そう、骨と皮だけと言って過言で無いドスランポスとそのドスランポスの子どもであろうランポスが、横たわっていた。
 一気にやる気とかその他色々が萎えるアインセル。
 俺、痩せこけたドスランポスなんて始めてみた……と、アインセルは額に手を当てて空を仰ぎ見た。
 どうやら、そのドスランポスは、右足を失っており……狩りをする事が出来ない為にこの様な状態に陥ったようだった。
 そして、子ランポスも良く見かけるサイズのランポスではなく、アインセルの腰ぐらいの身長。(アインセルの身長は189cm)
 アプトノスを相手に狩りをしても、アプトノスが暴れれば直ぐに引き剥がされ、悪ければ潰されることがアリアリと見て取れる。

 どうしたもんだ。コイツラ……と、アインセルはまた額に手を当てて空を仰ぎ見た。
 その直ぐ後、友人たるサリギラの話を思い出す。
 ……さて、今のアインセルの荷物の中に、焼きたての肉がある。コゲても生でもない。
 ……ま、まぁいいか? どーせ他のエリアにランポスいるから……コイツラ狩ら無くてもOK?
 ……け、決して、サリギラのヤツみたいな展開になったらなぁ〜なんて考えてない! そう考えてないさ!!
 と、自分に言い聞かせアインセルは、クリムゾンサイスを背に担ぎなおした後、

 道具袋から、焼きたての肉を取り出す。
 そして、倒れているドスランポスの口をモノブロスアームで、こじ開けこんがり肉を一つ放り込む。
 続いて、同じく倒れている子ランポスの口もモノブロスアームで、こじ開ける前に……
 こんがり肉を子ランポスの口に入るサイズにしてから、改めて子ランポスの口をこじ開けちぎったこんがり肉を放り込んだ。
 とりあえず、ゆっくりとだがドスランポスと子ランポスの口が動いているのが分かると
 アインセルは、ドスランポスの口が直ぐ届く場所に、こんがり肉を三つ置いた後
 子ランポスの為に、こんがり肉を千切った物を同じくすぐ口が届く場所においておく。

 その後、アインセルは一応と呟きながら、支給品にあった回復薬をドスランポスとランポスにあるだけぶっかけた後
 さっさと、そのエリアから出て行く。丁度、次のエリアでランポスが居たのでさっさと十匹狩るとクエストを終了した。
 なんか、気分が晴れねぇ……と、ボヤキながらアインセルは頭を掻いたのだった。
 クエスト終了後、村長と話をして……イャンクック討伐あったんじゃぞ?
 と、告げらアインセルは、ココット村で二度目の叫び声を上げたのだった。
73名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 01:08:56 ID:xiNZ4ipu
>>72
 それから数日後。アインセルは街に戻らずココット村に居た。
 どうやら、街で組んでるパーティーメンバー全員が帰郷中と言う訳で、一ヶ月ぐらい暇らしい。
 それに、ココット村でのんびり過ごすのもわるかぁねぇな……と、自分の住処の窓から見える蒼い空を見てそう思うアインセル。
 ふと、ドアをノックする音が聞こえる。
 サリギラの野郎か? と、ドアを開けると……
 其処に居たのは、片足が無く杖を持ち、目つきが鋭く青地の上に赤のラメが入った。
 ボサボサ頭の長身の女性と同じく目つきが鋭い女の子だった。
 そして、アインセルの顔を見るとその女性は、ニンマリと笑みを浮かべる。

「見つけたぞ。人間」
「みつけたぞー。にんげーん」

 女性の言葉を、鸚鵡返しで言う女の子。
 誰だよ……と、アインセルは額に手を当てて空を仰ぎ見た。
 それからしばらくした後、ココット村三度目のアインセルの叫びが、響き渡ったのだった。

「アインセル。煩いぞ」
「うるさい」
「うるせぇ………」

 ガックリと地面に項垂れるアインセルだった。
 まさか、本当にこうなるとは思ってもいなかった……
 アインセルが、サリギラに会いに行って一番最初に呟いた一言がコレだったりする。
 かくして、アインセルの元にドスランポスが人化した女性スラスと
 子ランポスが人化した女の子ランが、アインセルの元に嫁ぎにきたのだった……
 一夜にして、アインセルは子持ちとなったのだった。

「今後ともによろしくな? アナタ」
「よろしくー! おとーさん!」
「勘弁してくれ……」
74名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 01:10:23 ID:xiNZ4ipu
75名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 01:24:55 ID:2XNfOalI
保管庫欲しいよな・・・
76どうでしょう?12:2007/02/18(日) 01:35:44 ID:Qxr8LxA7
「君の名前は?」
オレは尋ねた。名前が分かれば思い出すかもしれない。
彼女は少し顔を下に向けながら答えた。
「…多分…シャオラだと思うんですけど…」
「え?」
自分の名前なのに[多分]というのはどういうことだろう。
「覚えていないんです…」
オレの考えを読んだかのように彼女は話始めた。
「名前も…歳も…どこから来たのかも…自分が誰なのかも…分からないんです…」
「記憶喪失ってこと?じゃあ[シャオラ]っていうのは?それに何でオレのことを?」
オレは立て続けに質問した。
「少しお話させてもらってもよろしいですか?」
オレは頷いて彼女の目を見つめた。
彼女のことがもっと知りたかった。
「私の記憶があるのは…いまから2週間と2日前からです…」
2週間と2日前。あの忌々しい出来事があった日と一緒だ。
そう思い出してオレの顔が自然に歪んだ。それを見て彼女は声をかけてきた。
「あのぅ…大丈夫ですか?」
「あぁ。大丈夫。大丈夫だよ。話を続けて。」
「あ、ハイ…その日、私は気付いたらある街の入口にいました…一体何がおきたのだろうと思っていたら空から何かが降って来ました。
それはペンダントと手紙でした。これがそうです。」
77どうでしょう?13:2007/02/18(日) 01:43:39 ID:Qxr8LxA7
そういうと彼女は身に着けていたペンダントをオレに渡した。
それは金でできたチェーンに龍の装飾がされていて、その目には小さな蒼い宝石が埋め込まれていた。
オレには宝石は分からないがそれでもとても価値ある物だろうとは感じた。
オレは彼女にペンダントを返した。
「話を続けますね。」「その手紙にはこの村への地図と便せんが一枚入っていました。便せんにはこう書かれていました…」
『お前は今日からシャルダだ。
そのペンダントは壊れる日まで身に着けていろ。
お前の主の名はゼノン・シャイニングだ。
会いたければ地図にある村へ行け。ここから歩けば半日でつく。』「その手紙を読んだ私はこの村を訪れました。
村の人にあなたのことを尋ねたら入院していると聞きました…
私は何度かココに通いましたがあなたは目覚める気配がありませんでした…
宿にいられるお金が無くなったので私はしばらく酒場で働いていました…
そして昨日、偶然酒場にいらしたココの看護婦の方があなたが目覚めたと教えてくたので今日ココに来たわけです…」
またしばらくの沈黙がながれた…
オレが彼女の主?
どういう意味だろう。
78名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 01:53:09 ID:gdGsku4o
ttp://imepita.jp/20070218/064210

流れぶった切ってシャロ下手くそなのは仕様です

需要無くてもシャロ好きなんだもん
79名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 01:58:17 ID:gdGsku4o
上げちまった/(^o^)\
改行も出来て無いしもう寝るか
80名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 02:02:40 ID:BZUp9nhe
お前らちょっと落ち着け
81名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 02:21:12 ID:0TjbdUHe
>>74
乙&GJ!

そういやノーマルモンスターは盲点だった。
んー、他にも色々とできそうだな。
82どうでしょう?14:2007/02/18(日) 02:54:08 ID:Qxr8LxA7
オレは混乱している頭を抱えながらシャルダのことを見た。
じっと彼女もオレのことを見た。
何かを期待するような目で。
オレは口を開いた。
「悪いけどオレは君が誰かは分からない。」
それを聞いた瞬間の彼女の顔には落胆の色が拡がっていった。
「そう…ですか…」
彼女は少し涙目になった。
オレは少し罪悪感を覚えた。
彼女にはオレ以外に頼れる物が無かったのだ。
だからこそこんな村まで来たのだ。
よくみたら彼女の指には傷がたくさんあった。おそらく酒場での水仕事でついた傷だろう。
オレが目覚めるまでこの村にいる為につけた傷。
オレのせいでできたようなものだ。
しばらく考えてからオレはシャルダに尋ねた。
「今はどこに住んでるの?」
彼女は少し戸惑いながら答えた。
「えっと…はたらくかわりに酒場に居候させてもらっています。」
オレはある決心をした。
「あのさ、もしだけど…住む所無かったらさ、オレの家使っていいよ。ココと酒場の間くらいにある小さい家なんだけど…」
そういったと同時に彼女の顔に笑みがこぼれた。
「本当によろしいのですか?」
「あぁ。オレがあと一週間弱くらいで退院するんだけど…そしたら二人で一緒に住まない?オレと君で。ダメかな?」
シャルダは少し興奮した様子で首を横に振った。
「いぇ、あの、全然ダメじゃないです!
その〜えっと、よろしくお願いします!」

それから9日後、退院したオレはシャルダと一緒に約一月ぶりに家に帰って来た。
武器と防具に満足していたオレは金がとても貯まっていた。
そんな時に建てた家だ。
いつまでもあんな小さな寮の部屋にいるのは嫌だ。
という理由で。
「悪いね。なんか小さな家でさ。」
オレがそういうと彼女は反論してきた。
「何言ってるんですか!すごくかわいいおうちじゃないですか!私はこのおうち大好きですよ!」
こうしてオレ達は二人で暮らし始めた。
83名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 03:46:24 ID:Qxr8LxA7
すいません!
今気付いたんですけど………どうでしょう?12でシャルダの名前をシャオラにしてしまいました。しかも最初に名乗るシーンで。
本当にすいません!
84どうでしょう?15:2007/02/18(日) 03:54:57 ID:Qxr8LxA7
シャルダはまず掃除を始めた。
散らかりまくってたオレの部屋を数十分できれいにしてしまった。
そしてオレの為に料理も作ってくれた。
「うまい!」
「お口に合いましたか?」
「あぁ。かなりうまいよコレ!」
「それはよかったです。」
オレは入院中ろくなものを食べてなかったせいもあり、かなりの量を食べた。
食事の後でオレは尋ねた。
「でもさぁ。どうやって料理なんか作ったの?昔のこと覚えてないんだろ?」
「酒場で働いてる時にカレンさんに教えてもらったんです。」
「へぇ〜あのカレンが!」
オレは少し驚いた。
カレン・ジェイミー。この村唯一の酒場の看板娘だ。
翠の瞳に栗色のショートヘアーで似合わないメイド服が目印。
大人しくしてればきれいなのだが、男みたいな性格をしていてやたらとうるさい。
いつも大声で怒鳴っていて、オレ達(ほとんどオレ)としょっちゅうケンカしていた。
そんなカレンが人に何かを教えたとうことが珍しかったのだ。
「あいつがねぇー。」
まだ少し信じられなかった。
「そんな言い方しないで下さい。カレンさんはいい人ですよ?」
そんなたわいもない会話を楽しんでいたその時、スミレが慌てて家に尋ねてきた。走って来たのだろう。
息をきらしている。
「どうしたんだよお前!いきなり飛び込んできて。」
スミレは息を整えるように大きく深呼吸をして答えた。
「ロイが…」
「えっ!?何だって!?ロイがどうしたって!?」
「ロイが…ロイが意識を取り戻したのよ!」
その報せを聞いたオレ達は急いで病院に戻り病室のドアを開けた。
「おぃロイ!大丈夫か!?」
そこにはベッドから起き上がったロイの姿があった。
ロイはオレに向かって皮肉を込めて言った。
「いつでも元気だなぁお前は。」
オレも返した。皮肉をたっぷり込めて。
「お前が元気なさすぎるんだよバカヤロウ。」
その日の夜、酒場で盛大にお祝いをあげた。
スミレが車イスでロイを連れて来た。
幹事は何故かカレンが引き受けた。
「ハイ〜それでは〜ロイの復活と!ついでにシャルダちゃんの歓迎会も含めて!乾杯!」
「乾杯!!」
夜はふけていった。
85名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 04:27:39 ID:nV/rPgdE
もうgdgdだな。
普通投下する前に確認ぐらいするだろ…常識的に考えて…
86名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 05:16:44 ID:U1nsgRtW
いつエロくなるの?
87名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 06:00:47 ID:txduAed2
>>85
お前みたいな奴がいるから職人が書きづらくなるんだ。見てる立場としては完結しないで終わるのが
一番歯痒い
88名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 07:42:28 ID:q/7Jun6X
あー、何であんな事しちまったんだろうな、俺。
ボウという名の駆け出し弓使いハンターは自室のベッドに大の字に倒れて天井を見ながら、己の行動を深く悔いていた。
今は壁にかけられているハンターボウTを強化しようと、ドスファンゴ討伐クエストを受けたのは良かった。
だが、戦う前から傷付いていたからってクエスト時間ギリギリまでドスファンゴを治療する馬鹿がどこに居るってんだ。
ああここに居ますかそうですかー、と軽く不貞腐れて眠ろうとした。その時だった。
いきなり扉が吹っ飛び、もうもうとたちこめる煙の中から白髪の女が突っ込んで来た。

「見つけたゾ、人間ッ!」

女がベッドに突っ込む。ボウはどうにか転がり落ちて難を逃れたが、ベッドは粉砕されてしまった。

「ちょwwおまww誰だよww」

「トボケるナ! オマエ、わたしをタスケテくれタ! わたし、オマエのヨメになル! オマエ、カンシャしろよナ?」

立派な胸を主張するようにふんぞりかえる女に、いやまじ訳わかんねえ、とばかりボウは首を振る。
ヨメ? 嫁になるだって?
ああ、ここんとこ人間に助けられたモンスターが助けた人間に嫁ぎに来るだなんて眉唾な噂があったっけ。
あれ本当だったのか。

「ン? どうしタ? カンシャしすぎてコトバもでないカ?」

しかしどこからこの自信はわいてくるんだろう…
そんな考えにまた耽りそうになり、ボウは頭を振ってその思考を追い出す。

「いや、考え事をしてた。 …ところで君の名前は?」

「ナマエなんかないゾ! オマエはわたしをドスファンゴって呼んでたかラ、それでもイイけどナ!」

それもそうか。モンスターが名前を必要とする理屈が無い。

「さすがにそのままはちょっとな…。 俺が名前をつけてやろうか?」

嬉しそうに表情を輝かせるファン子(仮)。

「イイのカ!? たのむ、ナマエをつけてくレ!」

うっわー、すっげー期待されてら。どーしよー。
うーん、としばし悩むボウ。五秒ごとに「まだカ?」と急かすファン子(仮)。

「…よし、決めた。」

とてもwktkしているファン子(仮)。

「君の名前は…シロだ。」

「シロ? …何だか犬みたいなナマエだナ。」

「文句があるなら止めとけ。」

「いいヤ、オマエがくれたナマエ。タイセツにすル。」

シロ、わたしはシロ、と嬉しそうに繰返すファン子(仮)。

「じゃア、これからシロをよろしくナ!」
89名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 07:47:14 ID:q/7Jun6X
ドスランのGJ加減に触発されてついドスファンゴなんか書いちまった。
だが続かないし、私はあやまらない。

「えー!? せっかくボウとのアツアツシンコンセイカツをみせつけようとおもったのニ! かけよこのボンクラ!」

続かないったら続かない!
90名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 08:02:48 ID:vpgaKzhw
空気も読まず許可もなしに
ttp://tune.ache-bang.com/~vg/outitem/up/img/13931.jpg

みつけたぞー、にんげーん
91名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 09:10:43 ID:ukEoo19s
>>89
G J!!

ドスファン子キター!
肝っ玉母ちゃんになりそうだな。
92どうでしょう?16:2007/02/18(日) 09:11:16 ID:Qxr8LxA7
酒場で宴会を開いた日から一週間が経過していた。
オレの傷は跡は残ったもののもう治った。
ロイのほうも自分で立てるレベルまで順調に回復していき、いいことずくしだった。
ただ問題が1つだけあった。
オレとシャルダだ。
オレも一応は健全な男だ。同じ屋根の下であんな美人と一週間も一緒にいたら我慢出来るハズもない。
だが手を出してはいけない。
そんなつもりで一緒に暮らそうと言った訳じゃないと必死に自分にブレーキをかけてきたのだが。
それももう限界に近い。
オレは病院に入ってロイに相談した。
「どうすればいいって言われてもなぁ。そりゃあもう告白するしかないだろ。」
ロイはきっぱり言った。
「オレはそんな…」
反論しようとしたが遮られた。
「好きなんだろ?シャルダちゃんのことが。
だったらウジウジ悩んで無いで ドーンと行けよ。お前それでも男か?」
「だってオレ…そんなことしたことねぇもん。」
「関係ねぇよ。告・白・しろ!今日中にだ!分かったか!」
言われるだけ言われてオレは病室から追い出された。
一方その頃酒場でも似た様なことが起きていた。
シャルダはゼノンに仕事は辞めて良いよと言われたが、酒場の仕事を辞めなかった。
この仕事が好きになってきたからだ。
厨房で皿を洗いながらシャルダもカレンに相談していた。
「ゼノンのことが好きぃぃぃぃ!?」
店中にカレンの声が響いた。
「カ、カレンさん!こ、声が大きいです!」
慌ててシャルダがカレンを抑えつけた。顔が真っ赤だ。
幸い店には誰もいなかった。
「いや〜ゴメンゴメンつい驚いちまってさぁ」
笑いながらカレンはシャルダに謝った。
「しっかしまぁ〜あんた物好きだねぇ〜あいつのどこがいいの?ガキだしバカだし。」
シャルダはすぐに反論した。
「そんなことないですよ!ゼノンさんはとても優しいですし、そのーえーとーそのー」
「その何よ?」
「そのー………とても素敵な人ですし。」
言ってまたシャルダの顔は真っ赤になった。
「あんた完全にあいつに惚れてんのねぇ」
カレンに聞かれて無言でうなづいた。
「ヨッシャア!もう告白しかないね!それは!私も応援するからさ!頑張んなよ!」
「……ハィ。」
「声小さいなぁ。大丈夫だって!今のタイミングなら絶対うまくいくからさ!」
93名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 11:34:46 ID:FMH3Wtww
元気に跳び回ってるランポスは平気で殺す癖に瀕死で手当しても助かるかどうかわからんドスランを半端に助ける
>>72にはとても嫌悪感を拭いきれない
94名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 11:46:28 ID:5C7oSGPX
いや、完全に下心あっての行動だったから。
その報いは受けたようだし。

子持ちかー。
95名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 12:28:18 ID:O1FZbOJW
個人的には飛竜が親モンスターを捕食中にハンターが奇襲して
脚がおぼつかなくて動けなかった子モンスターを結果的に助けちゃってて
「おとうさん(おかあさん)の仇を討ってくれてありがとう」くらいがいいかなぁ。

弱肉強食、喰うか喰われるかの自然界で情けは不要よ。
96664:2007/02/18(日) 13:03:07 ID:3HqRwY2r
>>95
つまりはロリっ娘上等、と?
フフフ御主達も好きよのぅ。

と、いうことで昨日予告した通り夜頃に投下します。
また寸止めチックだけど。ごめん。
97名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 13:11:12 ID:gtJ76/47
>>65 >>78 >>90
各絵師さん方、GJ!&乙
新スレから職人も増え、絵師の援護射撃もだんだん充実してきた感じがする。
これからも麻痺2のようなシビレル絵を期待してますw

>>96
じゃあ、こっちもその時間帯に後方支援はじめますねw

>>68
ナイスガッツ、いろいろあるがよく帰ってきてくれた。
おかげで>>88のような跡を継ぐモノが現れたじゃないか。
今後も投下を楽しみにしてる。
98名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 15:32:42 ID:f3oFnDHS
ほいだば、俺も恥を晒すか
気に入らなかったら流してね、勝手なイメージ
ドスファン子ttp://imepita.jp/20070218/557030


怒ってないよ、単に馬鹿力なだけ
猪突猛進だから逆毛なイメージだったのよ
99名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 16:27:52 ID:zlhicMQJ
熱風と落雷




いや、なんでもナイデス
100名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 17:22:12 ID:fXcLJWaA
キリン姉妹と火山で3Pとな?
101名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 17:24:00 ID:+wvwdm63
むむっ、今夜は祭りの予感ですね。wkwkしながら待ってます

>>38>>40>>42
回答どうもです。私もあまりにハードなのは、
引いてしまうのでその点は大丈夫かと思います。
NGワードはとりあえず全角で『BL』の予定です。
本当に出来るかどうかは別としてw


ナナ様、おっとり系? 例によってエロなしグダグダなので閲覧注意です
ttp://www.geocities.jp/idemoso/yaneura/nana.jpg
彼女の尻尾振りは誘ってるとしか思えません
102名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 19:22:16 ID:q/7Jun6X
>>98
ぅぁあああっ!?
そんな燃料貰って書かなかったら俺が悪者じゃん!
















俺、悪者だから書かないかも。
103名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 21:02:06 ID:5C7oSGPX
この悪人めw
気が向いたら、ぜひ続きを書いてほしい。
104664:2007/02/18(日) 22:51:29 ID:nnj3xIby

『ロリババアな岩山龍―その4なのじゃ!』


 ――――――瞼が、開く。
 眼前には見慣れた風景。ここは、自宅の寝室。
 俺は何故ここにいるんだろう……?
 未だ寝惚けているのだろうか?思考に霞が懸かったようで、
 昨日の記憶、ベッドに入ったという意識がまるでない。
 ゆっくりと深呼吸して、順に思い出すことにする。
 体に鈍痛が奔る――――――


 始まりは、最近シャロの様子がどうにもおかしいと気づいた頃からか。 
 突然に胸を押さえて蹲り、動けなくなるという事が多々あるようになったのだ。
 急いで手を貸そうと近づくと、『触るなっ』とピシャリと跳ね除けられる。そんなことが何回か続いた。
 決まってその後は、心底申し訳ないような、泣きそうな顔をして謝罪をするのだが……
 正直、そんな痛々しい顔は見ていられなかった。
 
 彼女の体調不良の原因は予想が付いていた。恐らくは―――『ヤツ』のせいだ。
 理解していたというのに、あの"眼"が恐ろしくて、極力意識することを避けていた。
 その結果、どのような仕組みになっているのか理解はできないが、彼女に負担をかけていたのか。
 考えたくも無かったが、最悪の未来を想像してしまう。このままでは彼女は――――――

 妻の苦しみは、良人である自分の責任だ。
 己がすべきことを正しく理解し、決戦に向け着々と準備を始めることにした。
105664:2007/02/18(日) 22:53:02 ID:nnj3xIby

 ――――――あくる朝、人知れず村を抜け出した。
 シャロにはもちろん、相棒にだって何も知らせてはいなかった。
 ただ、行かねばならない。そんな脅迫観念に突き動かされていたのだと思う。
 目指すは、あの黒い影が飛び去った方向。千里を見渡せるほどの眼を持てるという薬を飲みつつ追跡を開始する。

 鋭敏化された感覚は、半日ほどの探索で『ヤツ』の存在を感知した。
 此処に、いる。朽ち果てた古城を見上げ、覚悟と共に足を踏み入れた。
 さあ、狩りの時間だ。


 ………そこから先は、正直ほとんど覚えていない。
 記憶にあるのは、一心不乱に太刀を振るっている己と、眼前を覆う黒い鱗。
 咆哮―――閃光―――砕け散った鎧―――お守りの爪がひび割れる音。
 村長―――村を出て行った幼馴染―――相棒―――顔も覚えていない両親。
 今までの人生が、コマ送りのように脳裏に流れていく。
 まるで走馬灯のようだった。いや、実際にソレだったのだろう。
 だって最後の記憶が、愛する彼女の笑顔だったなんて、最高だと思わないか?
 シャロ、君は今も笑って――――――
 意識が真っ黒に塗りつぶされていく。
 俺の意識は、そこで途絶えた。 


 ぼんやりと天井を見つめる。
 何かをしようとする気力が起きない。それどころか、何故か指一つ動かせないでいた。
 なにか深刻な負傷でもしたのだろうか。
  
「お、おお!婿殿、起きたのか!?」
「シ―――ャ―――?」

 突然にシャロが廊下奥から顔を出してきた。
 彼女の名を呼ぼうとしたが、喉が痺れて声が出ない。

「ああ、いかんぞ。まだ無理をしては。ささ、大人しく横になるのじゃ」

 肩をやんわりと押され、そのままベッドに寝かしつけられる。
 ぺちん!と、ついでだと言わんばかりに、額を叩かれた。

「ふん。ワシが思っておることは、何も言わずとも判っておるだろうな?」
「ご―――め―――」
「あやまるくらいなら、初めからやるな!馬鹿者!!大馬鹿者!!……本当に、バカ……なのじゃ。……ばか」

 頭を俺の胸に押し付けて、肩を震わせる彼女。
 抱きしめてやりたいのに、両腕が動かないことがもどかしい。
106664:2007/02/18(日) 22:54:00 ID:nnj3xIby

「……身体、動かんじゃろ?黒き龍の呪いのせいなのじゃ。命があっただけ僥倖じゃろうて」
「の―――ろ、い?」
「そう、呪いじゃ。ワシが渡した守りの爪が、呪いを和らげたのじゃろう。
 森に倒れていた婿殿を、早くに発見できたおかげで助かったのじゃ。アイルー達に礼をいわねばのぅ」

 意識が混濁する。
 ああ、そうか。思い出した。俺は負けたんだ。そうして無様に逃げ出した。 
 悔しくて、情けなくて、奥歯を砕けんばかりに噛み締める。
 ごめん。ごめんよ、シャロ。

「……婿殿……ん。……ちゅ、む……あむ……」

 彼女が口付けてくる。そのまま柔らかな舌で噛み締めていた奥歯をなぞられ、込めた力が抜けた。
 寝たきりの身体を、胸の内に暖かく抱きしめられる。 

「大丈夫、大丈夫なのじゃ。何があっても、必ずワシが婿殿を、守ってやるからな」

 頭をゆっくりと撫でつつ、彼女は耳元で、いつか聞いた言葉を囁いた――――――


 そうして暫く抱きしめられ、どれだけの時間がたっただろうか?

「ん……しょっ、と。むー……脱がせ難いのぅ」

 気が付けばカチャカチャと、何かを弄くる音が聞こえてくる。
何故か、ズボンを下ろそうとしているようだ。

「な―――に、を―――?」
「うん?婿殿の中に残った呪いを搾り出そうとしておるのじゃ。直ぐに苦しみを取り去ってやるからの?
 安心して楽にしておれ。ワシに全てを委ねるのじゃ」
 
 この身体の不調は呪いのせいであると彼女は言う。
 呪いを搾り出す、とは……まさか……。
 考えているうちに、下半身に外気の冷たさを感じる。

「おぉ、やっと取り出せたのじゃ。……むー?何やらちっこいぞ?この前は、あんなに逞しかったのにのぅ」

 そりゃあ、刺激しなければ勃つものも勃たないだろう。
 そう言いたかったが、喉が動かない。
 そんな俺の様子を見て、彼女は、にぃとしたり顔で笑った。

「ふふっ。いったであろう?楽にしておれ、と。ワシもあれから多くを学んだのじゃぞ?その成果、今こそ見せてやろう。
 ……えと、確かこう……んしょ、んしょっと……」

 先日の意趣返しのつもりなのだろうか?やけに嬉しそうだ。
 外に露出させた俺の自身を、柔らかな両手の平で挟み込み、上下に擦り上げる。
 初めての奉仕で、ぎこちないその動きがいっそう情欲を駆り立てた。
 我ながら現金なものだ。先ほどまであんなに悔しい思いをしていたというのに、今は彼女との睦み事しか考えられない。
 徐々に俺の一物は首をもたげ、硬度を増していく。
107664:2007/02/18(日) 22:55:46 ID:nnj3xIby
「んしょ、んしょっ……ぁ……だんだんと大っきくなってきたのじゃ。ふふっ、こうしてみると凶暴な形をしているが、
 可愛らしく思えてしまうのだから、不思議じゃのぅ」

 慈愛の表情を浮かべつつ、なでなでと自身を撫でられる。
 プーギーの気持ちがよくわかる。なるほど、これは気持ちがいい。

「ふむ。もうそろそろかの……?あー、ん……はむっ」 
「――――――っ!?」

 急な刺激の追加で、一瞬果てそうになる。
 シャロがその小さな口を精一杯開け、俺を咥え込んでいた。
 形を確かめるかのように動く舌が、更なる快感を送り込んでくる。

「ちゅ――む。ん……ちゅぷっ、あむ。ぷは……どう、じゃ?婿殿。気持ち良いか?」

 そそり立った一物に舌を這わせながら、その手はやわやわと袋を揉み解している。
 自身の痛いぐらいに怒張したその様は、さながら"バベル"か"マテンロウ"か。
 とにかく、長い間耐えられるものではなさそうだ。
 こうしている間も再び咥えられ、その頭が上下運動を始める。
 彼女の口元から、断続的に唾液が泡立つ艶めかしい音がする。

「んっ――んっ―――じゅ、ぷ―――ちゅ、ぷぁ――――あむ、ちゅっ―――」
「あ――――――っぐ!!」
「んんっ!?―――んっく!んくっ、んっぐ……んく……ぷあっ!!はあっ!はぁ……はぁっ……はー」
 
 強く吸い上げられ、やはり耐え切れずに果ててしまった。そのまま彼女の口内へと精を吐き出す。
 シャロは一瞬驚いたように目を見開いたが、すぐに微笑みを浮かべ、喉に溜まった精をこくこくと飲み込んでいった。
 精を吐き出すに合わせ跳ねる自身は、小さな口に収まりきらず外に飛び出し、彼女の顔を白く染めていく。

「ん……あふっ……ふぅ。ふふっ、いっぱい出た、のじゃー。どうじゃ?少しは、体が動くようになったじゃろ?」
「え?あ……うん。動くよ、シャロ。ありがとう」 

 声が、出る。名を呼ばれた彼女は、その顔に精を滴らせながら、また幸せそうに笑った。
 呪いを搾り出すと言った彼女の言葉通り、精を吐き出した俺の体は、幾分か自由を取り戻せたようだった。
 だが未だ呪いは、体の中に留まっているようだ。この気だるさは、果てた後の余韻ではないだろう。
 
「そうか……安心したのじゃ。うん?不思議そうな顔をしておるの?ふむ、ワシかて"古龍"じゃからの。 
 この身で穢れを清める、呪い封じの術も心得ておるのじゃ。……さあ、婿殿。続きを、するぞ?」

 交わることで呪いを打ち消す方法があるらしい。
 だが、交わるということは、彼女に多大な負担を強いることになるだろう。
 先日の行為によって、それは証明されていたはずだ。

「まって、シャロ。それは無理だ―――」
「ふん、だ。勝手に出て行った婿殿の言うことなど聞かんのじゃ。ワシも勝手にさせてもらう」

 制止の言葉を掛けた俺を後目に、徐に自らの衣服に手を掛け、脱ぎ去り、裸体を晒した。 
 いつ見ても美しい白磁の肌が、月明かりの下に露になる。 

「では、これよりワシの純潔を持ってして、婿殿の穢れを清めるのじゃ。……覚悟、しろよ?」

 そういってまた、にぃとしたり顔で彼女は笑う。
 多分、それは強がりだ。気遣ってやれない己の不甲斐なさを情けなく思う。
 ゆっくりと彼女が、俺の身体の上に、跨っていく。
108664:2007/02/18(日) 23:08:14 ID:nnj3xIby

以上。今回はここまで。
やー、ここからってとこで区切っちゃってるよね。
ゴメン、反省している。
しかしこの一レスの長さはどうしたもんじゃろかい。
「 」のセリフの上下空白を削ってもいいですかね?

新スレになってss職人さんや絵師さんも増えてきて、イイですよねー。
就活のダメージが癒されますわ。

それでは、おそらくあと二回ほどの投下で最終回を迎えられそうです。
次は三・四日後ぐらいになるかと。P2発売日の前後じゃん……orz
109名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 23:14:39 ID:q/7Jun6X
>>104-108
ぬあぁぁ…!
また寸止めかyp orz
とりあえずGJ!



不意にMHP2が買いたくなった。これはアレか、ディノレックス擬人化フラ(不用意な発言のため削除)
110名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 23:17:28 ID:naDD1++f
G J !

大丈夫、このスレにすん止めが多いのは分かってる。





ってことでチンコ出して待ってるぜ
111名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 23:22:15 ID:UivNs6GH
>>108
モンスターハンターをやった事ない身←(無論、俺…)にとっても 内容が最高すぎるって事は伝わってきた。以上。
112664:2007/02/18(日) 23:29:23 ID:nnj3xIby
返レスもれ、ゴメ

>>97
支援楽しみにしてますー。
それこそがss職人さんが増える切欠になるんでしょうね。
いいスレだ。
113名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 23:32:27 ID:q/7Jun6X
>>111
ウホッ、いいハンター候補

(モンハンを)
や ら な い か ?

物欲センサーに泣かされたり物欲センサーに泣かされたり物欲センサーに(略)するゲームだが、面白いよ?
114名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 23:35:33 ID:5C7oSGPX
最終的に脳内で擬人化した飛龍たちを アッ−−−
とさせるゲームになるのですよ。

フフフ、さあ目眩くモンハンの世界へ!
115名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 23:41:10 ID:q/7Jun6X
そーいや今なら三万ゼニーもあればPSPとMHP2が揃えれた希ガス。

初回予約特典だけだっけか?
素買いでも行けるんだっけ…?
116名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 23:49:04 ID:5C7oSGPX
三万のPSP付きのは予約特典じゃなく限定受注で数量決まってたかと思う。
だから、たぶん限定版予約しないと手に入らないかと。もう遅いポイけど。
素売りじゃ無理なんじゃないかな?
117名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 23:53:30 ID:nV/rPgdE
>>87
書きづらいもクソも無いだろ。事実なんだから。
俺も完結しないのは歯痒いけど、それ以上に投下した後に「すいません、間違えました」とか言ってる奴を見るのがウザい。
仮にも書き手の端くれなら、やるべき事はやれと言っているんだ。
118名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 23:58:27 ID:naDD1++f
さぁみんなスルーの時間だ

119名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 00:03:19 ID:q/7Jun6X
>>116
レスd
するとPSP本体とバッテリーパックとメモカとMHP2で…だいたい五万ゼニーか?
貧乏人が自腹でモンハン買うのは地獄だぜフゥーハハァー…ハァー…
120名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 01:21:47 ID:UOPFkaMT
多分買わないと思う俺
前作の序盤の序盤(レイアの卵奪取)で挫けた身分だし
121名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 01:31:10 ID:fj3s1k90
>>120
卵奪取したらロリレイアがついてくると思えば出来るはずさ。

くじけてる間にガチムチのレウスの兄貴が突進してくると考えたら…。
122名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 01:42:45 ID:T+ek9heC
注:エロくないです。
 スラスの膣をアインセルの剛直が容赦なく突く。
 スラスは、歯を食いしばり声を出さぬ様に努めているが……
 アインセルの容赦ない突きの連続に、口の隙間からくぐもった声が漏れる。
 アインセルの魔の手が、スラスの豊満な乳房に伸び荒く揉まれる。
 時折、乳首を強く潰されスラスは、唐突に来る歓喜に軽く仰け反った。
 アインセルとスラスが、行為をしている横にはすやすやと眠るラン。

 寝ているランを起さんが為にスラスは、ギリリと更に強く歯を噛締める。
 しかし、隙間からくぐもった声が漏れる。
 一度寝に入ったランは、安易に目覚めない事がスラスにとっては救いだった。
 容易に目を覚ましはしないが……やはり、今にでも起きるのでは? と、不安になる。
 まだ幼いランに、スラスとアインセルが行なっている夜の行為は早すぎる。
 唐突に、スラスはアインセルに唇を奪われた。

 歯を噛締めている為、アインセルの舌はスラスの口腔内に完全に入る事は無理だが……
 歯茎を舌で嬲る、歯を一本一本丁寧に舌で撫でる。
 変態的に取れるこの行為だが……
 膣を剛直で突かれ、乳房を荒く揉まれ時折乳首を強く潰され捏ねられる。
 それに加えて、アインセルの舌による蹂躙。
 次第にスラスの顎に力が入らなくなってくる。

 少しの隙間。そう、ほんの少しの隙間が歯と歯の間に出来てしまった。
 アインセルは、それを見逃す訳も無く……その隙間に、舌を捻り込みスラスの口腔内を舌で容赦なく犯す。
 上と下、ソレに加え乳房と乳首から来る快楽にスラスは、くぐもった喘ぎ声を上げた。
 そして、アインセルの剛直がスラスの膣で、一際大きくそして硬くなる。
 目にしている訳ではないが……スラスには、それがはっきりと認識してとれた。
 そしてアインセルの剛直から勢い良く吐き出される熱。

 それは、スラスの子宮の奥をその勢いと熱で激しく叩きつける。
 それと同時にアインセルとスラスの唇が離れた。
 甲高い声を上げスラスは、全身を震わしたのだった。
 孕むかな? と、スラスは虚ろな瞳をして天井を見ていた。
 アインセルは、そんなスラスの頭を一度撫で頬に口付けを落としたのだった。
123名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 01:43:56 ID:T+ek9heC
>>122
「ランが起きたらどうするんだ……えぇ? アインセル」
「その時は……対人格闘の練習とでも誤魔化せばいいんじゃねぇか?」
「馬鹿かお前は」
「うるせぇ」

 行為が終わった後、同じベットの上でアインセルとスラスはそんな話をしていた。
 ふと、スラスが上半身を起こす。

「そう言えば……私たちに肉と良くわからん水を掛けた後……一族の者を狩った様だな?」
「しょうがねぇだろ? 依頼はこなさねぇといけねぇし……」

 スラスの言葉に、渋い表情を浮かべながらアインセルはそう言う。
 スラスは目を細めてアインセルを見る。
 ゾクッとした。
 アインセルは、スラスの瞳に薄ら寒いものを感じる。

「ならば、何故私たちを狩らなかった? 同じだろう?」
「…………」
「なぁ……アインセル……何故私たちを狩らなかった? 此処の長に聞いた所だと
 私の討伐も検討されていたのだろう?」

 何故狩らなかった? んなの……と、アインセルはスラスの言葉に一人反芻する。
 サリギラの話を聞いた後だからの行為といって過言でない。
 下心があったからと言えばそれまでだ……
 もし、サリギラの話を聞いていなければ……多分、俺は狩った。
 クリムゾンサイスを、躊躇無く振り下ろして狩っただろう……
124名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 01:44:41 ID:T+ek9heC
>>123
「何故だ?」
「……興味本位と下心だ」

 アインセルは、渋い表情しながら事情を話す。
 スラスは、アプトノスが自分と同じ状況で今の自分と同じ事をしている事実に少々の驚きを見せたが
 アインセルの話が、進むにつれ段々と険しい表情になる。
 アインセルの話が終わったと同時に、スラスの手が自然な動作でアインセルの首に伸びる。
 突然の事に、アインセルは何を! と、言葉を紡ごうとしたが、其の前にスラスの手がアインセルの首を握り締める。

「…………」

 スラスの握り締める力が、段々と強くなっていく。
 呼吸が出来ない。パクパクと口を開いて酸素を取り込もうとしても取り込めない。
 意識が遠くなる。視界が狭くなる。息が、酸素が、苦しい。
 最後に見たのは、スラスの悲哀に満ちた瞳と悲しげに顰めた眉。
 それを最後にアインセルの意識は、完全に落ちた。
125名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 01:45:14 ID:T+ek9heC
続(多分
126名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 02:00:12 ID:JdYNFdWP
>>125
投下乙
バッドエンドまっしぐらな感じですね、手に取ったチンコをとりあえず放置しながら続きを待ちますね。

>>119
PSP本体とMH2でよくね?
メモカ付いてるしバッテリーパックの需要もあまり無いような・・・・
PSP本体とMH2合わせて25000ゼニーで買えるぞ(本体の色が黒か白なら)

>>90
超GJ、俺妄想してたイメージと合いすぎて活力剤飲んだ状態になった
12797:2007/02/19(月) 02:17:36 ID:igrrI1Ks
>>104
遅くなってスマン。支援はじめる。
なんか絵を眺めてたらふと思いついたのでだらだらと文をつけた。
ウザかったらスルーしてほしい。

スレの住人方々、よろし?
128名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 02:20:48 ID:T+ek9heC
wktk
12997:2007/02/19(月) 02:26:56 ID:igrrI1Ks
初めての夜の夫婦生活を迎えて以来、シャロには自分が満足に婿殿の相手をつとめられなかった事が気がかりでならなかった。
そんなある日、婿殿の留守中にシャロはそんなモヤモヤを、傍にいる給仕ネコにそれとなく打ち明けてみる。
正直恥ずかしくないワケないのだが、こんなことを相談できる相手など他にいない。

「……というわけなのじゃ」

給仕ネコはというと、別段冷やかすこともなく、最後までシャロの悩みを聞いていた。聞き終えると何かを思い出したように相槌を打つ。

「若奥様、それならボク、イイ物持ってるニャ」

そうしてキッチンの裏手に回ると、給仕ネコはなにやら怪しげなマカ漬けの壷を持ってきた。
封を解いて、皮手袋をはめながら給仕ネコは中のモノを引き出す…それは、

「キノコ?」
「そうニャ、これは今や数少ない"厳選オニマツタケ"と呼ばれるものニャ」
「これがワシの話と何の関係があるのじゃ?」
「これをご主人様のアレに見立てて練習するとイイニャ」

一瞬にしてシャロの顔が真っ赤になる。

「ば、ばかものっ!こ、こここ、こんなモノを婿殿のと一緒にするでないっ」

握りこぶしを振り上げるシャロ。ひぃっと思わず身をかがめる給仕ネコ。

「ま、待つニャッ!話は最後まで聞くニャッ!!」
「今更何を言っても無駄じ――――」

振り上げたこぶしが振り下ろされるその瞬間、今まではわからなかったが、不思議な香りが部屋中を包んでいたことにシャロは気が付く。

「なんじゃ?この甘ったるい香りは?」
「気が付いたニャ?そう、これが厳選オニマツタケの香りニャ」
「このキノコのか?」

シャロは振り上げたこぶしを収め、給仕ネコがとっさに落とした厳選オニマツタケを拾い上げる。

「アーッ!素手で触っちゃ駄目ニャ!それには超強力な催淫効果がぁ――――」

――――ドクンッ

立ちくらみに似た感覚がシャロの体を襲う。
すると何かが疼きだす。カラダの内側から燃えるような何かが。
アツイ。火照りが止まらない。
そして次に視界が歪み始めた。やっぱりこのキノコのせいだろうか…。

「給仕ネコの顔がヘンになって見え――――」

シャロが理性を保てていたのはここまでだった。

…………
13097:2007/02/19(月) 02:31:43 ID:igrrI1Ks
…………

給仕ネコは頭を抱えていた。明らかに自分の想定の範囲外。
それが今、自分の目の前にある光景…

ttp://zetubou.mine.nu/timer/upload.cgi
[bomber36177_h24.gif] (コメ欄に"狩ります"が目印)

「ぬこ〜、せふぃにんとれぇ〜」
「…コレをご主人様が見たらボク、きっと八つ裂きにされるニャ…」

潤んだ双眸で、呂律の回らない舌で、給仕ネコを誘うシャロ。給仕ネコの肉球にじっとりとイヤな汗が出てくる。

「……んふっ……はむ……んちゅっ……」
「…………」
「はっ、はっ、あ、くぅっ……ひぅぅぅっ――――」
「……骨も残らないかもニャ…」

ギィィィィ…

焦る給仕ネコの背後で不意に扉が開く。

「シャロ、ただい――――」
「ご、ごごご主人様!?、こ、こここ、これには海よりも深〜いワケがありまして…」
「ふぁ!?むころのかぁ〜?おふぁえり〜」

あやしげなキノコを抱きながら裸で痴態を晒すシャロ。
それを見て心身共に固まるナナシ。
事態が収拾つかずにテンぱる給仕ネコ。
部屋に漂うのは甘ったるい不思議な香り…。

「おしっ、そこのクソネコ、ちょっと表へ出ろ」
「アーーッ!ごめんなさいニャ!!ごめんなさいニャ!!ごめ――――」

思考の回復したナナシに首根っこ引っつかまれて部屋を後にする給仕ネコ。

バタンッ

しばらくして怪鳥の叫びともつかぬ断末魔が村中に響き渡ったという…。
131名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 02:49:55 ID:T+ek9heC
97の人 GJ!!!
ん? ……んん? 目、目う語彙取る?!
132名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 06:20:12 ID:k+05BbeL
黒以外の色には興味無いから…多分買えるな。
買ったら何か書くよ。全裸で。
133名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 06:41:57 ID:zMUORfcu
>>97
うおお!?動いてる!?
超G J!!

ssも書けるのですか。
すごいっすわー。
134664:2007/02/19(月) 10:19:27 ID:1TnZruOw
>>97
おおお!う、動いてる!?
超G Jですよ!
ssに挿絵を入れるという手法。見事。


さて、近日中に続きを投下すると言いましたが、
ちと事情があって、携帯による投下になるやもしれません。
とりあえず今も携帯で送ってみるテストを。大丈夫ですかね?
他にも規制とか注意点があったらよろ。
もちろん、文章構成等は崩れないよう気をつけます。
135名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 10:26:17 ID:k+05BbeL
>>129-130
今更になってから見たよ。

GodJob!















うわー、こらワシも猪子ことシロまじでがんばらなあかんかねー。
忙しいけど、暇見てちょこちょこ書いてくわ。気が向いたら。

とりあえずツタの葉で吊って来る。
136名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 19:04:23 ID:T+ek9heC
ドスランポスの擬人化の話書いてるヴァカだけど、
アインセルの話の続き。死亡エンドとハッピー(?)エンドのどっちがいいだろうか?
137名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 19:32:21 ID:Wii24JIu
>>136
できればハッピー希望
138名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 19:38:13 ID:Wii24JIu
IDが見事にWiiだぜ
139名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 19:38:20 ID:T+ek9heC
こじ付けみたいなハッピーになると思うが書いてみる。
それと……>>137 ID がWiiだな。
モンハン Wiiででたら面白そうだな。
140名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 19:39:40 ID:igrrI1Ks
>>136
半被沿道希望 ノ゛
141名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 21:18:23 ID:cYHddHj3
>>97
くっ、なんて破壊力だ…!SSまで付いて、ただもうGJとしかいえないじゃないか!!

激しくスレ違いだが
>>126>>132
PSP本体だとMSは付いてこないぞ?ってかバッテリー無いとPSP起動しn(ry
まぁMHPしかしないならセーブデキナイのとDLクエ&連動無理なだけで問題はないが。
まぁ、金がないならPSPとMHPBest版でもいいんじゃないか?
ここを楽しむには充分だと思うし。

>>139
PS3でモンハン3が確定してるから、よっぽどの事が無いとWiiは無理そうだなぁ…
142名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 21:38:35 ID:T+ek9heC
>>141
 Wiiだったら、自分で武器振り回せて面白そうだけどなw
143名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 21:40:39 ID:igrrI1Ks
>>142
ということは、ムロフシだとズバリ…

部屋の家具を粉砕しかねんw
144名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 21:43:28 ID:k+05BbeL
次はPS3かよ。
こうなっちゃ貧乏人はMHP2我慢するっきゃねぇやorz

×箱なら…
×箱なら、きっと何かやってくれるはず…
145名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 21:44:18 ID:T+ek9heC
wiiで、自分の部屋で大剣振り回して「棚が壊れました。修理費3000没収」
とか、でたりしてw
146名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 23:09:10 ID:yp0jRycg
パソが逝っちまった
シャロやら何やら連れたまま…oTL
小説のかわりに駄絵を、冷やかし程度に見てくれ

モノ子・突撃3秒前
http://imepita.jp/20070219/827720
147名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 23:10:28 ID:T+ek9heC
パッピーエンド書いてるのに・・・今度はスラスに死亡フラグ・・・・・・
148名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 23:30:23 ID:UOPFkaMT
暇つぶしに何か描こうかな…
149名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 23:33:25 ID:T+ek9heC
頭の中が死亡フラグ一杯に・・・なんとか明日の夜までに書きかげます。
今日はもうねますわ。。。(´A`)ノシ
150名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 23:39:14 ID:vNuet5xl
>>149
おつ。wktk
楽しみにしてる。
151名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 23:45:42 ID:yp0jRycg
何かグロそうな小説ができそう

俺的シャロ
http://imepita.jp/20070219/853190
152名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 00:06:45 ID:e7vbDLeq
>>151
G J!!

あんまりハードなのはアレだけど
微グロは許容範囲だと思うがどうだろか
153名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 00:26:41 ID:80+q6bvr
>>151
久しぶりに絵で感動させられたぜ!
どうやったらそんなに上手くかけるんだ?
154名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 14:13:23 ID:PMq1jQu7
自分で言うのもなんだが、俺はそこそこ名の知れたハンターだ
レオスやレイアは勿論、強敵ディアブロスだって何体も倒している
ハンターの中のハンターと言っても過言ではない
しかし、ある時から俺は強敵を倒せば倒すほど心に虚しさを感じていた
何故だかわからない
ただ、いつの間にか飛竜を人間のように感じていた、のかもしれない
だから、ってのはおかしな理由かもしれないが
俺は先日の狩りでモンスターに情けをかけて逃がしてしまった
翼が千切れ死にかけたレイアを懸命に守ろうとするレオスに
不覚にも同情を覚え、家で俺の帰りを待つ妻とダブってしまったのだ

それが3日前の話しだ
あの二匹はどうなっただろう
レイアは翼が根本から千切れるように切れていた
さしもの飛竜の回復力といえど助からないだろう
レオスも傷だらけで瀕死、しかも毒をくらっていた
どちらにしても長くはない
結局俺は死にゆく二匹を無駄に長く苦しめてしまっただけだ…
「何やってんだろ…俺」
戦場で死にかけたモノがいたなら、命を絶ってやることこそ情けではないか…
155名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 14:17:08 ID:PMq1jQu7
そんな事を考えながら馬車に揺られること数時間
まわりにポツリポツリと見慣れた風景が見え始め
憂鬱な気分に浸っていた俺は頬を両手で叩いた
今更過去の事を悔やんでも仕方がない
今回は彼等はそうなる運命で、俺は生き残った
それだけだ
深く考えるのは俺には似合わない、家族の前で憂鬱顔なんか論外だ
馬車が村の入り口で止まると、装備を担いで飛び降りる
馬車の主に手を上げて挨拶すると家に向かって歩き出した

6日ぶりの我が家は、さてとくに様変わりするわけでもなく
いつもの面構えで俺の帰りを待っていた
中からいい匂いがする、俺の好きなモス肉スープを妻が作っているのだろう
「ただいま〜」
そういいながら扉を開くと、扉の横にある箱へ装備をいれつつ家の中を見回した
おかしい、人の気がない
いつも「パパ〜」といいながら突撃をかけてくる娘も見当たらない
156名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 16:10:13 ID:1AW26+SA
>>146
イ`
きっと保管庫なら…
保管庫なら、きっと何かやってくれるはず…

>>149
鬱になりそなエンディングは書き辛そうだが、ガンガレ

>>151
GJ
色んなシャロ見るのも…イイw

>>154
一応言っとくか…

「しむら〜っ、レウス、レウス〜っ」

でも、続きにwktk
157名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 18:33:55 ID:ailtzb27
保管庫の需要があるようなら、
がっつり作るよ
158名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 19:17:35 ID:Od5Sgh3S
≫157
是非頼む
159名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 19:37:13 ID:J+pisMTe
>>157
 wktk

(´・ω・`)モキュ……
 なんか……アインセルとスラス両方死亡フラグたっちゃった……
160名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 19:39:17 ID:5GGce0A/
>>159
そんな駄フラグは
叩き折れば良い。
161名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 22:14:47 ID:boYs37Nc
>>157
お願いしやす!
162名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 23:51:42 ID:iMULpyDU
>>159
大丈夫だ。この世には全てのフラグを
「ごめん、覚えてない」
で叩き折る猛者もいる。
軽〜くムロフシしてやれ。
163名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 23:58:06 ID:J+pisMTe
注:エロくない。変な設定がある。馬鹿みたいに話が長いです。

 誰かが、呼んでいる。

「お……! ………セル!! ……ろ!!」

 誰だよ? そもそも何で俺は……
 アインセルの頭に、夜の出来事がフラッシュバックする。
 スラスとの行為。助けた事の事実を話した事。
 頭痛がする。首が痛い。
 スラスの手が、俺の首を絞めた事。
 その時に見せた……スラスの瞳の色……

「スラス!!!?」
「うぉぁ?!」

 総てを思い出し、アインセルは自分の首を絞めた存在の名前を大声で呼びながら
 上半身を勢い良く起こした。
 と、同時にゴツンと鈍い音が部屋に響いた。

「うぐぉおお……」
「いてててて……アインセル酷くないかい?」

 額を押さえながらサリギラが、上半身を起こしたアインセルに言う。
 何で、此処にサリギラが居るんだよ? と、ふと疑問に思ったが……今はそんな暇はない。
 慌てて部屋を見渡す。スラスの姿は無い。

「おい! サリギラ! スラスを見てねぇか!?」
「知らないよ〜」
「ランは!!」
「あ、ランちゃんならアプノスが面倒みてるさ」

 ランは居るのか……スラスは何処だ? サリギラは知らないと言う。
 ちっ……と、アインセルは舌打ちをした。
 ランは? ランなら知っているか?
 アインセルは、寝床から急いで降りると同時にサリギラの胸倉を掴む。

「ランは何処に居やがる!?」
「ちょっ! アインセル落ち着いて!」

 落ち着いてられるか! アインセルは苛立ちを隠せなかった。

「おとーさん起きた!」
「ノ、ヨウダナ」

 奥の部屋から、ランとアプノスがやってくる。
 ランを見たアインセルは、サリギラの胸倉を乱雑に離す。
 そして、すぐさまランの元へ歩むアインセル。
 アインセルは、ランの肩を掴む。
164名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 00:00:23 ID:dwWHegyO
>>163
「ラン! スラスは何処に行きやがった!」
「きゃっ! おとーさん痛い!」
「何処だ!! 言え!!」

 暴走するアインセルに、ランの訴えは意味の無いモノだったが……
 そんなアインセルの後ろから、スパンッ! と小気味良い音が鳴る。
 後ろにいたのはサリギラ。何故か手にはハリセン。
 サリギラの顔には、少々の怒りが見て取れた。

「何しやがる!」
「何しやがるじゃないよ! ランちゃん脅えてるじゃないか! それでも君は、お父さんなの?!」

 その言葉に、ハッとしてアインセルはランを見る。
 ランの瞳には、恐怖の色が浮かんでいる。それを見てアインセルは苦虫を潰した時の顔になった。
 そして、ランの肩から手を外し改めてアインセルはランに尋ねた。
 すると、ランは一枚の手紙をアインセルに手渡した。
 その手紙は、スラスがランに持たせたもので、アインセルは慌てた様に手紙の中身を読む。

 手紙を読んだ後、アインセルは手紙を握りつぶし急いで装備を整え始めた。
 モノブロスシリーズを装備しイーオスグリーヴを装備する。
 そして、相棒のクリムゾンサイスを背負うアインセル。
 その後、もう一度ランに歩み寄ると、クシャリとランの頭を撫でた。
 サリギラとアプノスに、ランを頼むと言うや否やアインセルは、住処を後にした。


 森と丘のフィールド。
 スラスは、其処に居る。
 アインセルは、キャンプ場に着くとアイテムの確認など一切せずさっさと其処を後にした。
 キャンプ場を出れば、アプトノス達が居るエリアに出るが、のんきに草を食むアプトノスを素通りする。
 ランポスが出現するエリアも、ランポス達が騒ぐが無視して突き進む。

 アイルー達の集落があるエリアの手前。
 池があり木々が生い茂るエリアで、アインセルはスラスを見つけた。
 スラスは、切り株に腰かけており傍らには、杖が置いてある。
 アインセルは、モノブロスヘルムを外しスラスに近づく。
 すると、スラスは杖を手に持ちアインセルに向けて突き出す。

「来るな」

 冷たい声が、アインセルの耳に響く。
 その声に、その場に立ち止まってしまうアインセル。

「私は、ここで死ぬ」

 スラスは、言葉を紡ぐ。杖をアインセルに突き出したまま。

「ランは真実を知らない。だから、残した」
「あぁ、手紙に書いてあったから分かってるさ」
「なら、帰れ。私は此処で朽ち果てる」
「なんでだよ!」

 スラスの言葉に、アインセルは吼えた。
 しんと静まるそのエリアにアインセルの声は良く響く。
165名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 00:02:38 ID:dwWHegyO
>>164
「確かに、お前を助けた動機は不純だけどよ!」
「そうだ。あの時いっそうの事……狩ってくれれば良かった」
「うるせぇ!! 動機も不純で下心もあった!!
 お前ら狩らねぇで、他のランポスを狩った!!
 だけどよ!! お前達が来て一緒に過して嬉しかったんだよ!」
「……私の考えは変わらん……だから、帰れ」
「断る!!」

 アインセルは、足を進める。
 スラスが突き出している杖を払いさらに近づき、スラスの顔がはっきり見える位置まで近づく。
 そして、アインセルはスラスを強引に抱き上げた。

「放せ」
「嫌だ」
「私なぞ放っておいて、他のモンスターを助ければいいだろう? 私みたいに来ると思うぞ?」
「うるせぇ……お前じゃなきゃ駄目なんだよ……」

 スラスの侮蔑の含んだ言葉に、アインセルは力なく呟いた。
 アインセルは、力を込めてスラスを抱きしめる。
 それにスラスは、少しばかり苦悶の声を漏らした。

「お前の言う事ならなんでもする。だから……戻ってきてくれよ……」

 アインセルの力の無い言葉に、スラスは相変わらずの無表情で答えた。
 そのまま、時間が無情にすぎてゆく。
 静か過ぎるそのエリア。
 そよそよと風が流れ、小さな葉擦れの音と二人の小さな呼吸音のみが其処にあった。
 どれだけ時間が経過しただろうか? 

 そのエリアに、凄まじい突風が巻き起こる。
 その原因は、空。はっ、としてアインセルは空を見上げた。
 アインセルの目に映るのは、巨大な飛竜の姿。
 リオレウスだった。
 そんな馬鹿な……リオレウスの姿を見てアインセルは、呟いた。

 つい最近キノコ採取から帰ってきたサリギラからも……飛竜は居ないと話を聞いていた。
 なのに、今、目の前に飛竜リオレウスが居る。
 アインセル一人だけだったら「追い払う事」が出来た。
 しかし、この場には人間たるスラスが居る。
 ハンターであるアインセルと元ドスランポスだがただの人と変わりないスラス。

 スラスが、ハンターであったなら……いや、それ以前にスラスは片足を失っている。
 故に、五体満足ならば……アインセルもスラスもリオレウスから逃れられた。
 モノブロスならば、何十と狩ったモノブロスならアインセルも色々と策を考えられただろう。
 しかし、相手はリオレウスである。
 確かに、アインセルはリオレウスを狩った事はあるが……それは「道具が揃って」の話。

 それに狩った回数も一桁である。
 今のアインセルは、何時もの装備だけであり……回復薬も何も所持していない状態。
 状況は絶望的。
 ふと、アインセルの心に「スラスを置き去りにすれば良い」と言う思いが溢れる。
 五体満足ならまだよかった……しかし、スラスは片足が無い。

 アインセルの全身に鳥肌が立つ。嫌な汗が頬を伝った。
 スラスを抱きしめる腕に更に力が篭る。
 そうしている間にも、リオレウスはその空から降りて来る。
 置き去りにしてしまえ。そうすれば……そうすれば……
 そうすれば何になる? と、アインセルは凄まじい形相と共に下唇を噛締めた。
166名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 00:03:41 ID:dwWHegyO
>>165
 リオレウスが、そのエリアに降り立つとギロリとした瞳でアインセルとスラスを見据える。
 どうすればいい? 置き去り? 煩い黙れ! 俺は何をしに此処に来た!
 と、自分の心に浮かぶ思いに叱咤するアインセル。
 轟音に近い唸り声を上げるリオレウスを見据えながらアインセルは下唇を更に噛締めた。
 そんなアインセルに対してスラスは、非常に冷静だった。

「おい。私を置いていけ」

 それは、無碍に私は足手まといであり邪魔な存在だと言っている。
 そんな事は出来る訳が無い。此処でスラスを置き去りにしてしまえばアインセルは何の為に此処に来たのか。

「うるせぇ……」

 アインセルは、相変わらずリオレウスを見据えたままスラスの言葉に却下を下した。
 それと同時に、リオレウスは咆哮をあげる。
 ビリビリと周囲の空気が振るえる。
 と、同時にリオレウスは、その有り余る巨体でアインセルとスラスの元へと体当たりと言う名の突撃してきた。
 押し潰すつもりだ。アインセルは、すぐさま回避しようとするが……

 それは、スラスをその場に置き去りする事と等しい。
 元々ハンターが行なう回避は、一人だけの回避であり……
 複数のハンター……抱き抱えているままの回避なぞ知らない。
 くそが!! と、アインセルは心の中で大声を上げる。
 しかし、リオレウスの突撃はもうすぐアインセルとスラスへと辿りつく。

「るぅぉあぁあ!!!」

 アインセルは、そんな大声と共に抱き抱えていたスラスを一番草が生い茂る場所へと放り投げた。
 そして、轟音と共に何かが壁にぶつかる鈍い音。
 スラスを放り投げたアインセルに、背に背負うクリムゾンサイスでその突撃をガードする時間なぞなく。
 その結果……アインセルに、リオレウスの体当たりが直撃しその体当たりされた勢いをそのままに
 アインセルは、岩に叩きつけられたのだった。
 まぁ太刀に分類されるクリムゾンサイスでカードする事は、クリムゾンサイスを破壊するに等しい行為だが……

 全身に激痛が奔る。口の中が鉄錆の味しかしない。
 肋骨が数本持っていかれた。右腕も動く貸せば激痛が奔る……
 折れたな……と、アインセルは冷静に思った。
 乾いた音と湿った音と共に、アインセルは岩から地へ落ちる。
 スラスは? と、視線だけを動かしスラスの姿を探す。

 居た。丁度、リオレウスの右後ろ。次のエリアへ移動するに最適の場所。
 ならば、リオレウスの気を俺に集中させれば……
 そう、そうだ……俺に集中させれば……いや、このまま追い払えば……
 スラスは、大丈夫だ……
 朦朧としてきた頭で、アインセルはそう考える。
 先ほどのスラスとのやり取りを忘れてしまったかの様に

 アインセルは、起き上がる。
 そして、背のクリムゾンサイスを構える。
 腕に激痛が奔る。知るか。
 全身が痛い。無視しろ。
 呼吸が辛い。ならば最低限の呼吸をしろ。
167名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 00:05:16 ID:dwWHegyO
>>166
 歯を食いしばり凄まじい形相と禍々しい光を瞳に宿しアインセルは、リオレウスと対峙する。
 ヘルムを脱いでいた為か、頭も打ちつけ血が流れる。
 大量の血が、額を伝いアインセルの眼に流れ込む。
 総てが紅い。呼吸をすれば血が気管に入り咽る。
 口の中の血を、吐き捨てる。

 リオレウスは、相変わらずの咆哮を上げた後。
 リオレウスにとって、危険な感覚を与えるアインセルに対し体当たりを繰り出す。
 遅いな……なんで、あんなにゆっくりなんだ?
 アインセルは、リオレウスの体当たりを見てそう思いながら体を動かし……
 リオレウスの巨体と擦違い様にクリムゾンサイスで斬り付ける。

 現在アインセルが陥っている状態は、双剣使いが使う「鬼人化」と呼ばれる現象と酷似していた。
 しかし、それは双剣と言う武器にのみ備わっている「特性能力」であり……
 太刀に分類されるクリムゾンサイスには、そんな特性能力は無い。
 言うなれば……「鬼神化」だろうか?
 双剣が使う「鬼人化」は、スタミナを消費する。

 しかし「鬼神化」は、。
 相変わらず全身に激痛が奔る。折れた右腕が言う事を聴かない。呼吸が酸素が足りない。
 それでも……やらなきゃいけない。
 アインセルは、もう言語と呼べない咆哮を昇げる。
 大地を力強く踏みしめアインセルは、疾しる。

 眼を見開き、モンスターの様に歯を鋭く噛締める。駆ける抜ける。
 先ほどのアインセルに付けられた傷など掠り傷程度だと言わんばかりに吼えるリオレウスを目指して。
 リオレウスは、その顎に燃え盛る焔を煌かせる。
 その焔の温度により、リオレウスの顎が陽炎により揺らめいた。
 そして吐き出される焔は、真直ぐにアインセルを襲う。

 アインセルは、それを避ける事無くクリムゾンサイスを出鱈目に振り回して焔の中に突っ込んだ。
 リオレウスは、そんな行動に出たアインセルに気を殺がれたのか視線をスラスが投げ出された場所へ移そうと……
 したが、直ぐに己が吐いた焔の方を向き直した。
 焔が、四散する。焔からまるで生まれ出るかの様にアインセルは、焔を突き抜けた。
 髪の大半が焦げ、顔の皮膚も焼け爛れている。

 呼吸により、焼ける空気を吸い込んだ為に肺すらも焼けている。
 クリムゾンサイスも少しばかり融解している。
 それでも尚、アインセルは疾しる。
 リオレウスは、そんなアインセルに恐怖を覚えた。
 自分よりも小さい、小さすぎるアインセルに恐怖を覚えた。

 知らない。こんな存在を知らない。
 小さい頃、親からも聞いた覚えなどない。
 知らない。知らない。知らない。なんなんだ? コレは? コレはなんだ?
 なんなんだこれは!?
 己は、何を相手にしている?!

 いつの間にかリオレウスの眼前まで移動していたアインセルが、咆哮を上げてクリムゾンサイスを振り下ろす。
 それは、リオレウスの強固な鱗を貫き厚い肉を抉る。
 しかし、そのクリムゾンサイスが貫き抉った部位は、致命打を与える場所ではない。
 だが……リオレウスは、その激痛に痛みの悲鳴を上げると同時に、その顎から焔を吐き出しアインセルを吹き飛ばす。
 焔を吐き、クリムゾンサイスが突き刺さったままその巨大な翼を広げ空へと飛ぶ。
 そして、リオレウスは血の雨を降らせながらそのエリアから去った。
168名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 00:06:22 ID:dwWHegyO
>>167
 残されたのは、焔で焦げた樹に岩。そして、人の焼け焦げる鼻に突く臭い。
 戻ってきたのは、痛いまでの静寂。
 小さなうめき声を上げてアインセルは、手を空に向けて伸ばす。
 髪は総て焼け、鎧が覆っていない肌が露出している部分はケロイド状に爛れている。
 鎧も、リオレウスの体当たりと岩に打ち付けられた事にあわせ二回も受けた燃え盛る焔により殆ど原型を止めていない。

 そんな、アインセルにゆっくりと近づくスラス。
 スラスは、あの時アインセルに放り投げられた後その場を動かずにアインセルとリオレウスの死闘を見ていた。
 何故逃げなかったのか? と、疑問に思うが……
 スラスは、アインセルとリオレウスの死闘に魅入られていたのだ。
 その場から動くことすらできないまでに。

 それに、スラスはこの場で朽ち果てるという強固な思いがあった為。
 アインセルとリオレウスの死闘に巻き込まれる事も異としなかった。
 故に、その場から動かず魅入られた。

「おい。生きてるか?」
「………ぁ? ………リオレウスは………?」

 融解してると言っても過言でない口を開きアインセルは、スラスに尋ねる。

「今しがた、お前が追い払った」
「……なぁ……スラス……」
「なんだ?」
「俺よぉ……嬉しかったンだよ……なぁ……下心あってよぉ……やって……スラスとラン来てよぉ」
「…………」

 スラスは、アインセルの言葉を無言で聴いている。
 痛いくらいの静寂の中、アインセルの声だけが響く。

「賑やかでよぉ……住処帰っても、あったけぇのってよぉ……ランに……本当の事言ったら……どうなっかなぁ?」
「安心しろ。真実を話してお前の心を言えば……拒絶はしない。アレは純真だからな」
「お前は……駄目か? どうしても……よぉ……」
「………私が死ぬ前に、今お前が死にそうだが?」
「あぁ……そう、だなぁ……」

 アインセルは、咳き込み口から血を吐く。その血が、スラスの肌を汚すがスラスにはどうでも良い事だった。

「んじゃぁ……俺死んだら……戻ってきてくれっか?」
「知らん」
「俺が、元凶……だからよぉ……俺居なくなったら……お前、村もどってよぉ……ランと……さぁ……」
「…………」
「……ねみぃ……猛烈にねみぃや……」
「寝ろ」
「……そぉすらぁ……起きたらよ……答えてくれ……よ」
「…………答えか? 出たよ」
169名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 00:07:16 ID:dwWHegyO
>>168

 ココット村の畑の一角。

「おーい、アインセル」
「ぁ? おーサリギラか」

 結局あの後、サリギラがアインセルとスラスを保護した。
 アインセルは、サリギラが持ってきていた活力剤に秘薬を使い一命を取り止めた。
 その後、村では十分な治療が出来ない為、街へと急遽搬送された。
 五ヶ月後に無事……とは、言えないがアインセルは日常生活に支障ないまでに回復した。
 ただ、右腕は失った。骨折と骨折時に無理やりクリムゾンサイスを振った反動で
 筋肉の断裂と共に、元々折れていた骨が更に細かく折れ血管や断裂した筋肉に突き刺さりもはや
 「つみれ」と言う状態だった。其の為、右腕の切断。

 さらには、左目が焼き潰れて居た為もう二度と左目を使用する事は不可能となった。
 もう一つ付け加えれば……アインセルは、二度とハンターをする事は出来ない。
 右腕と左目もそうだが……日常生活に支障ないまでに回復した訳であり……
 これ以上の回復は見込めないとの事だった。

「ほれ、今回受けたクエストの土産!」
「……はじけマグロ? てめぇ……」
「絶命したら爆発するからさ! 生きたまま持ってきたぞ!」
「持ってきたぞじゃねぇ!!」

 現在、アインセルはココット村で畑を耕し野菜などを育て生計を立てていた。
 モノブロスシリーズは、ヘルム以外はもう二度と使えないまでに壊れ
 クリムゾンサイスは、あのリオレウスと共に消えた。
 イーオスグリーヴも同じ末路。

「サリギラ、オマエ、マッサキニ、アインノトコロ、トハ、チョット、ムカツクゾ?」
「いやーごめんごめん! コレばかりは、直ぐわたさないとさぁ〜」
「いらねぇ! 持って帰れぇええ!」

 なお、モノブロスヘルムはサリギラに渡した。
 其の為、サリギラはモノブロスヘルムにレザーライト系列という変な装備になっている。

「おとーさん。これなーに?」
「ん? コレはなぁ……はじけマグロって言ってなぁ……死ぬと爆発すんだ」
「へー……美味しいの?」
「そんなもの食さんでいいぞ。ラン」
「あ、おかーさん」

 そして、スラスは戻ってきた。
 本人曰く有り余るほどの代償を貰った。
 が……そう簡単に許すつもりは無い。との事だ。

「なぁ……サリギラ」
「なんだい?」
「俺の目が間違ってなかったらなんだがな?」
「うん」
「なんか、はじけマグロ……死にそうじゃねぇか?」
「へ?」

 アインセルとサリギラが、はじけマグロを見た瞬間。
 はじけマグロは、文字通りはじけた。
 その直撃を受けたアインセルとサリギラは、その場にひっくり返ったのだった。

「この馬鹿野郎!」
「はっはっは! ごめ〜ん!」
170名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 00:09:50 ID:dwWHegyO
>>167
の【しかし「鬼神化」は、。】
【しかし「鬼神化」は、生命力を消費する。】

あとで、修正しようと思ってたの忘れた。。。
やっと書き終わったことで舞い上がってたヨ。
精進しなければ……
171名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 04:30:12 ID:662XDUY8
>>169
ttp://tune.ache-bang.com/~vg/outitem/up/img/13992.jpg

またまた投下、許可は勿論無い!
172名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 04:37:31 ID:dwWHegyO
>>171
 絵を描いてもらえると嬉しい。本当にありがとう。
173名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 11:02:37 ID:6F5equth
>>170
G J!!& 乙!!

これは良いssだった。
今後の次回作や外伝等も期待してる。
174名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 11:54:59 ID:Wo8ycKID
>>170
>>27から始まった物語もとうとう終結かぁ…。寂しい気もするが超GJだった。
エロ要素なしでここまで引っ張れるとは…感動したっ

…ってサリギラ、いつの間に脇役キャラに馴染んじまったんだ?w

>>171
うはw仕事速すぎwww
でも、GJ! もっといろんな絵見てみたいなぁ…
175名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 12:26:26 ID:hmGx5PTr
MHP2が店に届いたそうな。
約束を守って(とりあえずフラゲしてから)書(ry
176ラージャン娘話 1:2007/02/21(水) 15:15:02 ID:Hh4wCSjQ
あーぁ…

これはもう駄目かもしれんね…
まったく、馬鹿だなぁ…俺
なんで、こんなことしようとしたんだか…

谷間から見える遠くの空も白に覆われている。
雪の冷たさと体中に走る痛みを感じながら、溜め息を吐く。

―――
腕に覚えがある狩人達が集まる街、ドンドルマ。
この俺もそんな腕に覚えがあると思っていた狩人の一人だった。
この依頼、
雪山付近で【ラージャン】と呼ばれる化け物が姿を現しているらしく、討伐してくれ。
という依頼を受けるまでは。

今に思えば、俺このとき天狗になっていたのだろう。
今まで何百匹と飛竜狩って来たこと。
古龍呼ばれる、常人なら逃げて隠れる存在から街を守り抜いたこと。
そして、
それを自分一人の力で行ったと勘違いしてしまっていたこと。
依頼契約のとき、受け付け嬢も仲間を連れていった方が…と促してくれたが、
俺は聞く耳を持たず、一人でここに来た。

一人で化け物を倒せば、更に名を上げられる。

そんな、今にしたら馬鹿だ思えうことを本気で考えていたのだ。

奴、ラージャンの強さは圧倒的だった。
大きな巨体からは想像できない、俊敏な動き。
全てを薙ぎ払う二本の豪椀。
当たったものを全てを打ち壊す雷撃。
そして、
ラージャンは興奮すると、普段は隠れている金色の体毛が一気に逆立つのである。俗に言う怒りの状態というやつだ。

まったく、御伽話の超人じゃあるまいし……とそのときは思ったが、
ここで体中に走る痛みが、ソレが本当にあったんだ主張している。

結局、差し違える覚悟で戦ったが、悲しいかな、
奴の角を折ったところで相手の一撃をまとも受け、弾き飛ばされて崖下へ・・・

で今に至るってことだ。
体中が痛む。
薬や道具の入った袋も飛ばされた拍子に落としたようで、応急措置すらままならい状態だ。
猫の連中もこんな崖下じゃ、俺を見つけることはできないだろうな…
考えたくはないが、もうだめかもしれんなー…


いしき がとおのく
ザッ

「・・い。・・きて・か・?」
くっ、ぁ もう・・めだ・・
177ラージャン娘話 2:2007/02/21(水) 15:16:46 ID:Hh4wCSjQ
―――

「・い!・・ろ!」
ピク…
あれ、体が動く…
「起きろ!」
女…の声がする。
目を開ける。

まず始めに見えたのは女。
次に見えたのは一面に広がる花畑。
となるとここは…

「…天国か」
嗚呼、狩人になったころから死については覚悟していたがこんなに呆気ないとは父上母上妹者先立つ不幸をお許しを(ry
「おっ、起きたようだな。」
っと回想に耽ってしまっていたようだ。
声の主人の目の前にいる女性改めて見る。
黒い髪に、黒い服、黒い尻尾、そして赤い眼…
天使というか悪魔と言ったほうがしっくりくる容姿を…って、

「俺地獄落ちかよ……」
「?」
何を言ってるんだ、コイツ?な表情を浮かべている悪魔(?)をよそに落ち込む俺。

まぁ、たしかに腹立ち紛れケルビやモスを殺ったことは何度もあったし、散弾を仲間に誤射したこともあったけれども………

「……フンッ!」
バゴッ!
殴られた。
首から先がなくなるかと思うほど痛い。
「私の話を聞け」
「ハイ…」
調教されたアプトノスの気持ちが今なら判る気がする。
逆らったら間違いなく殺られるだろう…

………

「私をこんなふうにした責任をとってもらうからな?」
というのが彼女の言い分だ。
聞けば、崖下に落ちた俺をここまで連れてきて、介抱し、
トンデモ発言をした、目の前にいる人物があの激闘を繰り広げたラージャンだと言うのだが…
はっきり言うが、モンスターが人間になるなど聞いたこともない。
聞いたこともないが…
目の前にいる女性から、
俺が一人でラージャンと戦ったこと、角を折ったこと、俺が崖下に落ちたこと、
あの場にいた者しか、知ることができないことを、口に出されては、信じる他ないだろう……
178ラージャン娘話 3:2007/02/21(水) 15:25:59 ID:Hh4wCSjQ

「それで、責任を取れと言われても身に覚えがないのだが。」
「ほぅ…今更言い逃れをする気か?」
「だから、なんでお前が人間になったことが俺と…」
「角」
「ん?」
「お前は私の角を折っただろ?」
たしかに、折ったな俺。
「ふふっ、思い出したようだな。あのときはなぁー、痛かったぞー」
獲物を追い詰めていく狩人ような、そんな目をこちらに向けてくる。
「た、たしかに、角は折った。
しかし、それだけで人間になったとでも言うのか…?」
食い下がる俺。
が、
「お前に角を折られた後、体が燃えるように熱くなってな…
気がついたらこんなだ。
さて…私がこんな姿になった原因は誰にある?」
「………」
認めたくはないが、俺が原因らしかった。


「で、具体的に俺に何をしろというんだ?」
「なに、簡単なことだ。
私を娶ればいいだけのことだ。」

179ラージャン娘話 4:2007/02/21(水) 15:28:02 ID:Hh4wCSjQ

何を言ってるだ、コイツは。

「…娶れって、すげー大変なこと言ってるって分かってるか?」
「なんだ、不服か?
敗者が勝者のモノになるのは当然のことだろう?」


「勝者って…、俺は、お前に負けたはずじゃ…
崖下に落とされて、動けないまま死を待つだった俺が勝者だって言うのか?」
「私たちの種族は、相手を屈伏させることで自分のモノへし、私たちの種は番いを作っていくのだ。」
「それが…」
「いいから私の話を最後まで聞け。
お前は私の強さの象徴でもある角を折った。
つまり、お前には私を従える資格がある。
私を組み敷き、犯す資格をな。
それに、私自身お前に興味があるのだ。
私に、たった一人で挑んできた馬鹿な人間にな。」
「……」
クスリと笑いながら奴は
言ってくるが、
あれだけの戦いをやらかした相手が人の姿をして現われて、いきなり「娶れ」と言われても、
そんなことをすんなり受け入れられる程、俺は夢見がちな性格じゃない。

それに、相手は…元獣。つまり獣婚ってことじゃないかよ…
それに、俺には狩人を止めたら、故郷のあの子に告白して平凡且つ幸せな生活を営むという計画があって(ry

「言い忘れたが、」

「ん?」

「お前に拒否権は無いからな?」

素敵な笑顔を浮かべながら、凄いことをサラっと言いやがった。

「……断ると言ったら?」
「お前が『お前は俺の嫁』と言うまで山から帰さないぞ?」

………
「逃げようとしたら…?」
怖いものに、好奇心が駆り立てられる人間の性の如く、
聞きたくはないと思っても、聞き返してしまうのは悲しい人間の性なのだと思う。うん。

「ふふっ…逃げられると思うか?
人の身とはいえ、病み上がりのお前を捕まえることなぞ、容易いことだぞ?」
顔は笑っているのに、眼は野性の獣のソレだった。
・・・・
聞かなきゃよかった。


結局、奴の要求を呑み、前代未聞の異種間結婚する羽目になった俺。
流石に、独り身で一生雪山で暮らすなんて、真っ平ごめんだしな。

別に、こいつがよく見れば、
こいつは美人の部類に入る顔立ちをしているとか、
グラマーな体形ハァハァとかに惹かれて訳ではないはずだ。うん。
180名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 15:33:29 ID:Hh4wCSjQ
あまり需要がないラージャンっ子を投下してみた。

ラージャン?そんなの知るかよな人にはすまないネタでごめんなさい。
181名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 15:36:53 ID:FKe+CIhY
dosやってないから又聞きの内容だが
いわゆる「スーパーサイヤ人」になるお猿さんだっけか。

牙獣種はそのままでも女ハンター相手にエロくできるので評判だが
女体化することでさらに男ハンターすらもトリコにするというのか…!
182名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 16:45:39 ID:zi08eARl
ラージャン……恐ろしい娘…………
さて、モンスターハンターシリーズのエロパロなのに主人公がハンターじゃない話を書いているのだが、某スレの影響で主人公がどんどん古泉になってゆく…………
なんとしてでも今日中に書き上げねば
183名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 17:24:54 ID:Wo8ycKID
今日はP2前夜祭だなw
きっと夜からあんなSSやこんなSSが読めるに違いない。……多分。

文才ないオレにはSSでは協力できないので、なんか絵でも描いて盛り上げたいと思う。
が、元来遅筆なので、明日以降に仕上がると思うけど、あたたかい目で見てほしい。

でだ、某スレのように、
>>186にどのモンスターを擬人化(とりあえず一匹な)してほしいか
>>189にそのモンスターにどんなシチュエーションを望むのか

…というリクエストを未来アンカーに託したいと思う。大丈夫、きっと泣かない。描き上げてみせる。
というわけで勝手に"一人ロシアンルーレット"はじめるので、住人方々ヨロ ノシ
184名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 17:30:37 ID:rkdXvDTH
>>170
GJ&乙!!
おお……最高でした。

>>180
どうか、続きを……!
ラージャン娘がこんなにいいとは。


今夜はP2発売の前夜祭になりそうですね。
自分も今夜、シャロssを投下できそうです。
それではー。
185名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 18:15:48 ID:hmGx5PTr
>前夜祭
俺はもうプレイしてるよ?

最初からガンス使えるってイイね。
使ってるとガンスが地味に強化されてるのが分かるし。
186名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 18:29:07 ID:W5JRop2U
>>183
ばばこんg…いや、せっかくだからティガレックスとかダメかな?
無理なようならキリンをキボン
187名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 19:04:25 ID:cuAmCQ74
ティガレックスwktk
188名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 19:05:06 ID:cuAmCQ74
ついでに安価ドゾー↓
189名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 19:10:20 ID:hmGx5PTr
逆レ調教
190どうでしょう?17:2007/02/21(水) 19:12:53 ID:SuZ/JLek
「はぁ」
シャルダはカレンの言った意味が分からなかった。
このタイミングとは?カレンは話を続けた。
「いい?シャルダちゃん。男っていうのはねぇあんたみたいなかわいい娘と一緒に住んでたら普通我慢できないの!」
「なにをですか?」
「なにをってあんたは。アレに決まってんでしょうが!」
シャルダには本当に何のことだか分からない。
思わず聞き返してしまった。
「アレってなんですか?」
「SEXに決まってるでしょ。」
またもシャルダには何のことだか分からなかった。
「すみません…SEXって…なんですか?」
カレンは思いがけない質問に驚いた。
だが無理もない。シャルダは本当に何も知らないのだから。
「そっかぁ〜記憶喪失だっけか?」
それからカレンはシャルダにいろいろなことを教えた。
「いい?シャルダちゃん。SEXっていうのはねぇ…………」

その日の夜。
「ただいま」
オレが帰ってくるとシャルダは先に帰ってきていた。
「今日は早いね、いつもオレより遅くなるのに。」
「カレンさんに早く帰っていいよと言われたので…」
「へぇ〜」
「ご飯、食べますよね?」
「あ、あぁ。うん。」
それからメシを喰いながら話をした。

「…それでさぁ〜結局狩りに行かせねぇって村長がさぁ。病み上がりだからって。どう思う?」
「…………………」
「シャルダ?聞いてる?」
「エッ?あっ!えっと…すいません…」
「大丈夫?ずっとボーッとしてるけど。顔も赤いし。…もしかして風邪でもひいた?」
「いぇ。あの…大丈夫です。」
「そう。ならいいけど…」
そして食後…
「お風呂どうする?先に入っていいよ。」
「いぇ。ゼノンさんお先にどうぞ。」
「そぅ?じゃあお先に。」
そう言ってオレは風呂場に向かった。
191183こと、IDがKID:2007/02/21(水) 19:27:40 ID:Wo8ycKID
>>183
把握した。
まぁ、初モノだし、とりあえず資料探して頭の中で練ってみる。

>>189
>逆レ調教
…ってヲィwいきなりハードル上げてどうするっ!









…把握したorz
"新米ハンターを手玉に取るティガレックス"っていうイメージで…。
192名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 20:18:42 ID:dwWHegyO
アインセルとかスラスとかサリギラとかアプノスとかランとか出てるSS書いてるヴァカだけど。
もともと、この話サリギラ主人公で進むはずだったんだ……
気がついたらアインセルが主人公で進んでたよ(ノД`*)
193名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 21:14:31 ID:dwWHegyO
右からアプノス、サリギラ、アインセル、スラス、ラン
http://tune.ache-bang.com/~vg/outitem/up/img/14015.jpg
194名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 23:34:21 ID:+KJkO8mJ
G J!

対比立ち絵とかいいよね。
195名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 23:39:26 ID:sxgJJYDG
>>193
おお、GJ!
アインセルの失った腕が右腕じゃなくて左腕になってるのはミスかね。
196名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 23:44:18 ID:sxgJJYDG
sage忘れスマソ・・・
197名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 23:51:57 ID:dwWHegyO
>>195
 ぁ………自分から見て右が、絵の方だと左だもんな……
 ミスです(大爆笑
198664:2007/02/22(木) 00:08:08 ID:IcReVpMd
『ロリババアな岩山龍―その4続き えちちのち〜なのじゃ!』


 俺の上に跨ったシャロは、ちょうど俺のモノを自身の股間で押しつぶすよう、位置を取る。

「ん……ワシのほうも受け入れる準備をせんと、いかんからの。もう少し、辛抱するのじゃぞ?」

「つっ―――く!」

 そう言って己の亀裂に、縦に俺のモノを挟み込み、腰を前後に揺り動かす。
 未だ挿入してもいないというのに、彼女の尻と亀裂の柔肉の感触、それだけで再び果てそうになる。

「ふぅっ……ぁ!はっ!あぁ!……んぅっ!ど、どうじゃ婿殿?気持ち、よいか?わ、ワシは……気持いい、ぞ?」

 彼女の腰の動きが速くなる。
 亀裂からは蜜が溢れ、擦り付けられるたびに泡立ち、粘着質な音を立て始める。
 糸を引くような音が、また情念を誘う。
 彼女もこの行為が気に入ったようで、瞳を伏せ、夢中で腰を動かしていた。
 そう、彼女は俺のモノで自慰を行っているのだ。

「ふぁっ!あぁっ!?……む、こどの?婿殿ぉっ!?ま、また、ひゃん!!や、やめる、のじゃっ!」

 彼女に擦り上げられ、俺が自身の先端から先走って溢れさせる毎に、体の自由が戻っていく。
 なるほど、文字通り呪いが搾り出されているのだろう。いや、搾り出されるのはこの後なのだが。
 そのための準備を、彼女一人に任せきりにするのは少々忍びない。
 漸く自由になった手を、彼女の背後に回し、後ろの門を指先でいぢめることにする。
 
「む、こどの、や、やめるの……じゃ。はっ…はぁ、ぁ、はっ!はぅー……っぁ!!んんんんっ!!」
 
 当然抗議の声が上がったが、暫くいぢめていると、それも甘い色を帯びてくる。
 シャロは、自ら腰を動かす余裕もなくなったのか、いつしか動きを止めていた。
 空いたもう片方の手で、もう十分に濡れていた秘所を撫で上げる。
 前後を同時に責め立てられ、送り込まれる快楽に為す術の無い彼女は、肉芽を弾くごとに嬌声を奏でる楽器と化していた。

「ぅゃああっ!ゃあぁっ!はぅぅ……あぁっ!……ひぃっ!んぁああああっっ!!」

 一瞬、彼女の体が硬直したかと思うと、そのまま力無く俺の胸に崩れ落ちてきた。
 達してしまったようだ。秘所から熱い飛沫が迸り、俺の自身に降り注ぐのを感じる。
 痙攣する彼女の体を自由になった両手で抱きしめ、落ち着くまで背を撫でることにした。
199664:2007/02/22(木) 00:09:02 ID:Lhy+ldjA

「落ち着いたかい?シャロ」

「う゛〜〜〜〜……ワシが奉仕すると言っておるのに…ずるい、のじゃー……」

 荒い息をついていたが落ち着いたのか、睨まれてしまったが、頬が赤いままでは凄みなどまるで無かった。
 彼女はきっと無意識なのだろうが、達した後も小刻みに腰を動かし続けている。昂ぶったままなのだろうと思う。 

「婿殿……そろそろ」

「ん。でも、本当に大丈夫か?」

「ああ、もちろんじゃとも。それで、頼みがあるんじゃが……ワシが痛がっても、途中で止めんでくれんか?
 どうか、最後まで……」

 先日の交わりから、そう日にちは経っていない。
 この試みが、自身にどれほどの苦痛を強いるか、彼女は理解しているはず。
 それでも、俺のために身を捧げようとしている彼女の健気さに、答えてやらなければならない。

「ああ。解った。約束、するよ」

 ―――だからずっと側にいてほしい―――
 今にも消えそうな、儚げな彼女の笑顔を見て
 何故か浮かんだその言葉を、口にすることは出来なかった。

 腰の位置を動かし、自身に手を添え、彼女の入り口にあてがう。
 一度達した秘所は、もう蕩けるほどに熱く濡れそぼっていた。
 未だ下半身に満足に力が戻らないので、彼女を上に跨らせたままに任せることにする。

「で、では、いくぞ?……ふぅ――――――くっ!!」

 呼吸に合わせて力を込め、体を沈めていく。  
200664:2007/02/22(木) 00:11:05 ID:IcReVpMd

「いっ―――あ!ぐぅぅっ!ぅああああっ!」

 体内に先端部がのめり込む。
 だが、やはりその行為は苦痛を与えるのみなのか、瞳の端からぽろぽろと涙が零れている。

「シャロ、やっぱり―――」

「つっ!や、止めんぞ!約束、した、じゃろう!?…っぁ、だ、大丈夫、なのじゃ。
 これは、嬉し涙、じゃからの?……っ!!」

 その言葉を聞き、つい先ほど交わした約束も忘れてしまった自分を恥じた。 
 彼女が覚悟を持ってして望んでくれているのならば、自分は黙って頷くしかないのだ。

「は―――ふぅ―――くっ!んんんんん!!!!」
 
 大きく深呼吸をし、一気に腰を下ろす。
 最奥への到達は一瞬。
 余剰分を多く残した自身は、彼女を深々と貫いていた。
 結合部から純潔の証が流れ落ち、シーツに赤い華を咲かせる。

「はぁ!はぁっ!!…いっ!……は、ふ、ふふふっ。と、とうとう、一つに、なれたのじゃ。
 …嬉しい、のじゃ。婿殿……」

 息も絶え々えに涙を流し、しかし幸せそうに微笑む彼女。
 その姿をみて自身が更に怒張し、膣内を圧迫していくのを感じる。
 気を抜くと、すぐにでも果ててしまいそうな快感だ。  
 呪いを取り除くには、そのほうがいいはずだった。
 しかし彼女との初めての行為を、それを理由に疎かにしてしまいたくはなかった。
 きっと、彼女も同じ気持なのだろう。苦痛を耐え腰を上下に揺らし始める。
201664:2007/02/22(木) 00:12:51 ID:FOedkkE/

「ふぅっ!はぁ、はーっ、はー……ぐぅっ!うぁっ!」

 揺らゆらと、月明かりの中、彼女が踊る。
 光に照らされた肌は白く、しかし紅が差している。 
 彼女の膣内は腰を動かす毎に複雑に絡まり、俺の自身は与えられた快感で融けてしまいそうだ。

「んんっ!ふぅっ……ああっ!!」

 迎え入れられる限界を超えたソレが、胎内を出入りする苦痛に顔を歪める彼女。
 やはり早くに終わらせるべきか、そう思ったとたん腰の動きが止まった。

「どうした、シャロ?……シャロ!?」

「つぅっ……な、なんでもないのじゃ!」

 無理な交わりの苦痛は、いつしか別の苦痛にすり替わっていたようだ。
 いつもの、発作。胸を押さえて苦しそうに俯いている。
 暫くして痛みが治まったのか、再び腰を上下し始める。
 シャロ、俺は――――――

「ひゃ!?や、だ、だめ……なのじゃぁ」

 押さえられていた彼女の胸に、手を宛がう。
 そのままゆっくりと揉み解し、もう一方の手は結合部へ。
 少しでも彼女の苦痛が和らぐように、優しく快楽を送り込む。
 その甲斐あってか、抽出の度に上げていた苦悶の声は、しだいに喘ぎへと変わっていった。
 
「はっ、はぁっ……!くうぅん、や、はぁっ、ぁん!ああっ、ぁんん!!
 そんなにつ、強いのは、もう駄目なのじゃっ!だめ、ひゃっ!ひゃめぇ!!」

 自然と腰の動きが早くなる。
 柔らかな尻と、腰がぶつかり小気味良い音を立てる。
 遠慮がちだった動きは、猛烈な突きこみに変わり、お互いもう限界だ。
 彼女の膣内が先ほどまでとは変わり、搾り取るように蠢く。

「もぅ、もう!達して……イ、ク!イってしまうのじゃっ……!
 婿殿ぉっ!いっしょ、いっしょにぃぃっ!!……ひゃうっ!はぁぁぁっ!!」

 それまでで彼女の膣中が一番強く、自身を締め上げられる。
 それにあわせ、最奥に突き差し、止めていた精を放った。
 
 やがて精を放ち終え、自らを引き抜いた箇所からは、
 どろりと紅い、破瓜の証が混じった精液が流れ落ちた。
 
 あ互いに暫く抱き合い、余韻に浸る。  
 すぐに睡魔が襲い、もう眼を開けていられなかった。
202664:2007/02/22(木) 00:14:27 ID:FOedkkE/

 なあ、シャロ? 

『うん?なんじゃ婿殿?』

 俺達、これからも、ずっと一緒だよな?

『ふふっ、当然じゃろうて。可笑しなことを聞く婿殿なのじゃ』

 ん。よかった……何だか、すごく眠いなぁ

『ああ、ゆっくり眠るといい。おやすみ、なのじゃ婿殿』

 うん。おやすみ、シャロ

『うむ。ではまた、な。きっと、眼が覚めた時に、側にワシは――――――
 なに、大丈夫なのじゃ。またすぐに合える。いつでもワシは婿殿と共におるぞ?……婿殿、愛しておる、のじゃ』

 俺も……愛してるよ…… 
203664:2007/02/22(木) 00:21:21 ID:mD2wLQup

「愛してるよ……じゃねぇ!さっさと起きろやボケェ!!」

「おわぁあ!?」

 ベッドごと蹴り上げられ、一瞬で意識が覚醒する。 
 目の前には、怒りの形相を浮かべた相棒がいた。

「……手前ぇ、スタンドプレーかました挙句にやられたんだってな?」
 
「あ、や……ごめん……」

「ちっ……リベンジマッチ、するんだろ?準備は出来てるのか?……今度は俺も連れて行けよ。
 それで、体の調子は……良さそうだな」

 相棒に言われて、体に活力が漲っていることに気付いた。 
 指、腕、足、首、全身の間接を解すように稼動させる。
 何の問題も無い。

「……シャロの嬢ちゃんは、いないのか?」

「……」
 
 無言の肯定。
 そうか、と相棒は一言だけ呟き、玄関から外に出て行った。
 彼らしい、その不器用な気遣いに感謝する。

 俺一人となった家を見渡し、ふと思う。
 こんなにこの家は広かっただろうか……? 
『じょうずに焼けたのじゃ〜♪』
 毎朝聞こえてきた鼻歌も、今朝は聞こえない。
 いつもキッチンから追い出されていた給仕ネコたちが、所在なさげにふらふらとしている。

 テーブルの上には、道具一式が丁寧に整えられていた。 
 さすがハンターの仕事も学んでいた彼女は、よい仕事をしている。完璧だった。
 鎧立てには、砕け散ったはずの鎧が完全に修復され鎮座している。
 "蒼い"―――。
 そのどこまでも"蒼い"拵えは、彼女の髪色を想わせるものだった。

 突然に現れた彼女は、きっと消えるときも突然に――――――
 そんなことは、初めから予期していたことだ。
 無言で鎧を身に着けていく。
 俺のためだけに造られたであろうその鎧は、ぴったりと体に吸い付いていく。
 まるで、彼女に抱きしめられているようだった。

「あ……ははっ、シャロのヤツ……」

 此処まで完璧に仕事をこなした彼女の、些細なミスを見つけ苦笑する。
 どうやら鎧の胴回りの採寸を、間違えたようだ。
 胸が締め付けられる。
 痛い。

「は、ははっ……は――――――ぁ――――――っ」

 締め付けられる痛みに耐え切れず、
 少しだけ、泣いた――――――
204664:2007/02/22(木) 00:28:34 ID:mD2wLQup

以上ですー。
相変わらず長くてゴメン。
しかもネタ丸被り……orz

さて、途中で切らなければ、次回が最終回になりそうです。
P2効果もあってかw、一寸だけ間が空きそうですが宜しく。

やーしかしホント職人さんが増えてきて良いですよね。
ここのとこ毎日、絵師さんss書きさん方の作品で癒される自分がいます。
205名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 00:46:03 ID:B+HRk6Z7
GJ! 最終回にwktk
206名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 01:00:38 ID:/VKLj52a
GJ。
じわっと涙腺が緩んだ。
207名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 01:30:06 ID:Kip4yguA
SS読んで泣けたのは初めてだな
最終回マジwktk
208どうでしょう?18:2007/02/22(木) 02:41:59 ID:qXk7q2IK
この家は建てる時に、
「和風にしなさい!うん!そうすべきよ!」
とか何とかいってスミレがだいたいの事を決めてしまった。
相談したオレが悪いのだが。
だから風呂場も和風というやつである。
なんでもヒノキとかいう高い木材を使ってるらしい。
まぁ、オレにとっては何でも一緒だ。
そんなことを思いながら服をぬぎ、オレは風呂に入った。
「告白なんかできないよなぁ…」
入りながらオレはぼやいた。
正直オレはビビってる。
下手に告白なんかしたら今の関係が壊れてしまう。
それがこわかった。
「オレ駄目だなぁ…」

その時だった。
浴室のドアが開いて、なんとシャルダが入ってきたのだ!
タオル一枚に龍のペンダントを身に着けて。
「お背中お流しいたします。」
「いい、いやいや。だ、だ大丈夫だからそその〜」
「私では駄目ですか?」
「いや、全然!!!
むしろすごく嬉しいけど…」
「けど…何ですか?」
オレは自分自身に目線を下げた。
あられもない姿のシャルダを見たせいで、今までにないくらいに大きくなっている。
それを見てシャルダはみるみる顔が赤くなっていった。
「オレ一応男だし…多分我慢できないよ。だからさぁ…」
「これが…ぉ…ちんちん…なんですよね…」
そういうとシャルダはなんとオレ自身を手で掴んで上下に動かし始めたのだ!
「えっ!ちょっとシャルダ?」
オレの声が聞こえてないかのように作業を続ける。
そして次の瞬間、さらにそれをなめ始めたのだ!
「うっ…」
まるでキャンディのようにそれを丁寧になめまくる。
上から下へ。
そして下から上へ。
何度も何度も。
そして今度は口にくわえた。
209どうでしょう?19:2007/02/22(木) 03:09:03 ID:qXk7q2IK
シャルダは自分の頭を前後させながら、オレに質問してくる。
「ひもひひいへふは?」
「…くっ…」
答えてる余裕がない。
序々に早く動かしてくる。
そのたびに柔らかい舌と歯が当たって、とてつもない刺激を感じる。
オレはもう我慢できなかった。
「シャルダ…オレ…、もう…で、出る!!」
次の瞬間、オレは自分の精を彼女の口内にブチまけた。
「ひゃぁっ!…う…むん……ン…は……ゴホッ…ゴホッ」
一度離したそれをまたくわえて彼女はオレの精液を飲んでいる。
だが、もう顔が精液まみれだ。
むせたせいでか口の端から精液が少し垂れて糸を引いている。
「えっと…その…ゴメン!我慢できなくて…」
「…気持ちよかったですか?」
「えっ?」
「…私下手でしたか?」
「いや全然そんな…スッゲー気持ちよかったよ!」
「ならよかったです。」
そういうと彼女は安堵の笑みをこぼした。
それを見てついにオレの理性は消し飛んだ。
「キャ!」
オレは彼女を押し倒した。
「次はオレがシャルダを気持ちよくしてあげる番だね。」
オレは彼女の胸に手を伸ばした。
大きくて形のいい乳房を掴む。
「アッ…」
「シャルダは敏感だね。」
「……………」
無言だが顔は真っ赤になっている。
よっぽど恥ずかしいのだろう。
こうなったら声をだすまで苛めてやろう。
そんな気持ちがオレの中に芽生えた。
オレはいきなり彼女の乳首をひねってみた。
「アァッ!!」
背中をのけ反らせてビクンと彼女の体が震えた。
本当にすごく敏感だ。
片手で乳首を弄りながら彼女の秘部に目を移した。
体毛が全く生えていないそこには真っ赤に充血した突起と淡い桜色をした女性器があった。
しかもすでに愛液で溢れんばかりに濡れている。
210名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 03:12:02 ID:09j2/zrO
いい加減コピペ覚えろよ
211どうでしょう?20:2007/02/22(木) 04:10:50 ID:qXk7q2IK
これならもう大丈夫だな…
そう判断したオレはいきなり彼女の秘部に指を3本突っ込んだ。
「ひぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!????」
彼女が叫び声をあげた。
気にせず指を激しく出し入れする。
「アッ…ヤッ…アッ…ンッ…ダ…メ…でッ…す……アン…イッ…アッ…」
愛液が滝のように出て来る。
乳首との同時責めに彼女はもう限界らしかった。
ズリュッ
「ンアッ…」
オレは指を抜いた。
指が糸を引いている。
それを彼女に見せた。
「こんなに愛液ビチャビチャなんて、シャルダはエロい娘だねぇ。」
「…そんな…だって…」
彼女の口に指を突っ込んだ。
「!?ン……ンーム…ンン…!?」
「シャルダ。自分の味 っておいしい?ちゃんときれいにしてね。」
そう言って指をなめさせる。
シャルダは大人しく従った。
そろそろ羞恥心とか無くなってきたかな?
「シャルダ」
「ハィ…何…ですか?」
「やっぱりベッドでしようよこういうことは。」
「そう…ですね…」
こうして裸のまま風呂場を出てベッドに移った。そして試してみたくなったのであるお願いをしてみた。
「シャルダ自分で気持ちよくなってみてよ。オレに見えるようにさ。」
「え!?…ハイ…わかりました…」
すると彼女は本当にオナニーを始めた。
オレに秘部が見えるように足をあげて。
激しく指を動かしながら。
「アッアッ…アン…ンアッ…アッアッ…アッアッアッ…アン…イッアッ…イッ…ク…アッ…」
「ハ〜イストップ。」
いきそうなところで止めさせた。
「本当にエロい娘だねぇ。シャルダは。」
オレがそういった瞬間に彼女は哀願してきた。
「そうです…私は…すごくエッチなんです…だから…もう…いかせて下さい…あなたの…そのおちんちんで…」
よっぽど耐えられなかったのだろう。
「分かったよ。じゃあ…後ろ向いて。」
「?…ハイ…」
オレは後ろから一気に貫いた。
「ヒッ!ああああああ!!!!!!」
彼女の秘部から血がでた。
けれど彼女は痛そうにしない。痛みより快感の方が勝っているようだ。
彼女の中はオレをキツく締め付けて離そうとしない。
だが大量の愛液のおかげでなんとかうごけそうだ。
212名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 09:38:07 ID:HPTt493h
重要な事を忘れてた。
俺ら前スレ埋めてなくね?
213名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 10:03:32 ID:2i0tGcKJ
>>179の続き、
文が稚拙なのはご愛敬ってことで(ry

―――

 「で、だ。」

 「うん?」

 「何で俺は、お前に押し倒されているんだ?」

状況説明
責任を取ると言った瞬間、押し倒された。
以上
 「なに、お前の気が変わらんうちに既成事実をな…」
何を言ってるんだこの元獣は。
と言うかなんでそんな言葉をお前が知ってるのかと、小一時間ほど問い詰めたい。
が、
相手はそんな時間をくれそうにもなかった。
 「ふふふ……人のわりに、良い体をしてる。
 これなら私も満足できそうだ…」
艶が籠もった溜め息を出しながら、胸板に頬を摺り寄せて来る。
最近ご無沙汰であるため、息子は即座に戦闘開始可能だったが……

どうにもこの流れに俺は納得できない。
さっきは流れで、『責任を取る』と言ったが、
俺が強いだって?馬鹿で、無鉄砲で、強がりな俺がこいつより強い訳がない…
そもそもこいつが介抱してくれなければ、生きていたかさえも怪しいのに。

 「なぁ……本当に俺なんかでいいのか?」
胸に顔を埋めているせいで、相手の表情は伺えない。
 「言ってはなんだが、俺は、お前に勝ったとは思っていないし、
お前の角を折ったのもマグレだと思ってる。

それなのに、…
 「フンッ!」
バゴッ!
また、殴られた。
流石元ラージャン、凄く痛い。
214名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 10:08:05 ID:2i0tGcKJ
 「まったく、雄のくせにウジウジと…
お前は角を折った。
経緯はどうあれ、私は人の身になり、お前の前にこうしている。
そして、私はそれを認めている。
それでいいではないか。
さっきの言葉は嘘だったのか?

殴られた痛みでそれどころではない俺に向かって、睨み付けながら言ってくる。
 「それとも、
お前は私を獣の身に戻して、再び戦いたいとでも言うのか?」
 「それは…」
痛い指摘をされて、言葉も無い。

沈黙と、殴られた頭が痛い…

 「……まぁ、できたとして私は断るがな。
せっかく、こうしてお前と同じ人の身でいられのだ。
そんな機会をみすみす捨てるなんて、私は嫌だからな。」
 「お前…」

 「……そういえば、お前の名前は?」
 「私の名か?
…獣だった私に、名など無い。」
 「……ならさ、ファン、なんていうのはどうだ…?

その、何時までも、自分の相棒を『お前』呼ばわりじゃ、変、だしな」
キョトンとした顔でこちらを見つめてくる。
自分でも顔が真っ赤になっていくのが分かる。

 「ふむ……ファン、か。いい名だな。気に入ったぞ。
これから、私の名はファンだな」
笑いながら自分の名前を反芻するファン。
あそこまで言われては、俺も応えなければ、男が廃ってしまうしな……

それに、こうして笑っているファンを見ていると、
さっきまでの考えが阿呆らしく感じるから不思議だ。

 「これから、よろしくな、ファン」

 「あぁ、よろしく頼むぞ……


オマケ
 「さて、私の名も決まったことだ、
 続 き を や ら ない か」
………エっ?
 「ちょ、おま、やめ……
 アッー!、服やぶくな…(ry

たぶん終わり
215名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 10:10:37 ID:2i0tGcKJ
エロに期待した人とごめんね。

>>212
まだ埋まってなかったのか。
話の流れに出ないからてっきり埋まってたと思ってたよ。
216名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 12:41:12 ID:BBiLqK/m
たった今ソロ槍で灰ラオ討伐してきた。これで心置きなく2nd行けそう
…なんだが、このスレ読んでたら黒龍も倒さにゃならん気がしてきた
217名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 13:27:00 ID:TPgO6yqN
未だにおくりゅう見たことないし2も買えない貧乏な俺も居るから大丈夫
安心して黒龍倒して2に行くといい
218名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 16:58:02 ID:HZEcqyFL
ティガのガシガシタックルの力でおにゃのこをひいひい言わせる・・・
だめだ俺には書けない・・・
219183:2007/02/22(木) 17:12:38 ID:0Xzq8ZmI
>>204
GJ!
最終回の展開が読めねぇw
今、スクリプトの件は"その3"まで作ってるんだけど、どうにも
音声ファイルがデカ過ぎてファイルを分割しないといけないみたいです。
それでもイイですかね?

>>218
そんなオレは、ティガをおにゃのこに擬人化させた上、"逆レ調教"
している絵を完成させよという試練が昨日下ったワケだが…orz
220664:2007/02/22(木) 18:22:54 ID:nTRPUHxH
>>183
おkですよー。
ファイルを一つにするのを解りやすいよう、
操作手順のtxtを入れてくれればよいかと思います。

って無茶リク受付は絵師さんでしたか。
超楽しみにしてまさぁ。
221名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 18:49:49 ID:un59392m
>>215
これまた良いお話を書きなさって…GJ。
222名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 21:00:29 ID:B+HRk6Z7
 さて、村長の家にアプノスとスラスが居る。
 何故いるか? と、言われれば村長の妻であるグラウに呼ばれたからだ。
 村長の妻と言うなれば老婆だろ? と思われがちなのだが……
 グラウの容姿は、若々しく二十代後半としか見えない。
 まぁそれはともかくアプノスとスラスが呼ばれた。

 共通する点とあげては……その出身(?)だろうか?
 アプノスは、草食竜であるアプトノス。
 スラスは、肉食竜であるドスランポス。
 元は、竜である二人。
 それ以外は……二人の夫が親友と言う点だろうか?
 
「スラス。ナンデ、ヨバレタカ、ワカルカ?」
「知らん」

 アプノスは、ボヤッと窓の外の風景を見ながら、腕を組んで目を瞑っていたスラスに話しかける。
 スラスは、短い言葉で答え目を開くとアプノスと同じように窓から見える景色を眺めた。
 遠くにアインセルが居る。片手で鍬を持ち畑を耕している姿が見える。
 ランは、そんなアインセルの後ろで、アインセルの真似事などをしている。

「お待たせ」

 そう言って、グラウが御茶を三つもって部屋に入ってきた。
 それぞれの前に御茶を置くと、自分も椅子に座った。
 そして、グラウは優しく微笑むと二人を見てから口を開いた。

「アプノスさんがアプトノス。スラスさんがドスランポスね?」
「ソノトオリ、ダ」
「何故知っている?」

 頷くアプノスとグラウを睨みつけるスラス。
 そんな二人を見て、グラウは笑みを浮かべたまま二人に問う。

「人間としての生活はどうかしら?」
「タノシイナ、アイツモ、オモシロイ、シ」
「ふん……知らん」
「今確認するだけで、竜から人になったのは三人」

 二人の答えを聞いた後でグラウは、そう言う。
 三人。アプノスとスラスで二人。
 あと一人は? と、二人はグラウを見る。
 そんな二人を見て、やっぱり微笑むグラウ。
223名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 21:01:56 ID:B+HRk6Z7
>>222
「グラビモスって聴いた事あるかしら? んー森と丘出身なら聴いた事ないかな?」

 アプノスは首をかしげ、スラスは怪訝な表情になる。
 グラビモス……竜盤目 獣脚亜目 重殻竜下目 鎧竜上科 グラビモス科
 バサルモスの成体でありほぼ全身が強固な甲羅で護られており、全身から睡眠ガスだす。
 燃石炭を食し、ビーム状の炎を吐く。
 また、強固な甲羅は耐熱に優れており短時間なら溶岩に潜行しても大丈夫である。

 さらに、過熱した体は新陳代謝により爆炎を体外に吐き出す能力を持っている。
 ハンターが狩るにあたって、手こずる相手である。
 また生息場所が、活火山なのでハンターは常にクーラードリンクの所持が必須である。
 また、ビーム状の炎を喰い運悪ければ骨も残らず燃え尽きる。
 アプトノスやドスランポスとは比べ物にならない竜である。

「で、ソレから人となったのが私」
「ホー」
「で? それがどうした?」

 感心するアプノスを余所にスラスは、その鋭い眼光でグラウを見据える。

「んー特に何もないのよ? ただ、何か相談事があればいらっしゃい。
 一応、貴女達より人間である時間が長いから色々と答えれるわ」
「ソウカ」
「お人よしというヤツか?」

 うんうん。と頷くアプノス。と、何処か間違ってる言葉を吐くスラス。
 そんな二人を見て何が面白いのかグラウは、クスクスと笑った。

「あと、村の一番はずれの森に、モノブロスから人になった先代村長の妻。
 スロー様が居るわ。先代村長が死去してから一人で過ごしているから……
 私より物知りね。私がわからない事は、スロー様に聴けば大概わかるわ」

 グラウは、窓の外を指差してそう言う。
 まぁ、私が伝えたかったのはそれだけなのよ。と、微笑むと御茶を一口飲んだ。
 アプノスとスラスも、つられた様に御茶を一口飲む。
 少しばかりマッタリとした時間が流れた。
 その時間をぶち壊したのはアプノスの質問である。
224名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 21:02:56 ID:B+HRk6Z7
>>223
「サリギラ、ト、コ、ヲナセル、ノカ?」

 いきなりな言葉である。
 グラウは、ちょっと咳き込むしスラスにいたっては、頬をポリポリと掻いてそっぽなぞ向いている。
 グラウは、少しばかり引きつった笑みを浮かべるとアプノスの質問の答えを言うのだった。

「出来るわ。ただ、確率は低いわね。一応私も子を成してるわ」
「タマゴ、カラウマレル、ノカ?」
「それはないわね。人と同じ様に生まれるわ」
「ホー……オナジッテ、ドンナノダ?」
「………貴女の旦那に聞きなさい」
「ワカッタ!」

 まだ、サリギラがクエスト(例によって例の如くキノコ狩り)から帰っていないのに……
 アプノスは、立ち上がると勢い良く【窓】から出て行った。
 そんなアプノスを、唖然として見送るグラウとスラス。

「面白い子ね……うん」
「そうだな……で? お前の子は?」
「ん? あの子は、今ハンターとして働いてるわ。人と竜のハーフ……に、なるのだろうけど
 特に、何か変な能力を持ってる訳でもないし……そうね、他の人より熱に強いかしら?
 砂漠とか活火山でクーラードリンクを必要としないぐらいに」

 それはそれで、十分な能力だと思うのだが……

「ふむ……」
「あら? 貴女も欲しいの?」

 と、グラウの言葉にスラスは、慌てた様に首を横に振るうが……赤面していれば説得力が無い。

「あ、アイツとは……その……」
「色々あるのね? まぁ、気長に行くといいわよ?」
「う、まぁ……そうだが……」

 グラウの微笑みに、スラスは頬を軽く掻くことで答えたのだった。
 そして、アプノスが窓から去り、スラスは普通に玄関から去った後……
 グラウは、再び部屋に戻り椅子に腰掛ける。

「……竜から人になったモノは、人間よりも寿命が長い……
 あの子たちは……愛しい人が時の流れにより老いて死に行く様を直視できるかしら?」
「さぁのぅ……スロー様は、ちゃんと先代の死に行く様を受け止めたがの〜?」

 いつの間にか居た、村長がグラウの後ろからそう言う。

「私は……怖い。アナタの死をちゃんと受け止めれるかしら?」
「怖ければ怖い。だが、それを乗り越えねば生きて行けんよ? グラウ」
225名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 21:04:32 ID:B+HRk6Z7
>>224
 おまけ。
 サリギラ帰宅後の住処。

「ト、イウワケデ、サリギラ」
「ど、どう言う訳かな? アプノス?」

 ジリジリと詰め寄ってくるアプノスに、身の危険を感じサリギラはジリジリと壁際に追い詰められてゆく。 
 ニンマリと笑みを浮かべるアプノス。額に汗なぞ流しながら壁際に追い詰められるサリギラ。
 ハッとサリギラが気づいた時、サリギラは完璧に壁を背にしていた。

「カクゴー!!」
「いやぁあああああ!!!」

 ココット村にサリギラの悲鳴が響き渡ったのだった。
226名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 21:48:23 ID:B+HRk6Z7
>>225
……ラージャン娘のSS書いてる人のパクリじゃんorz
227名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 00:58:41 ID:N71wzXRN
>>226
GJ

ちと出入りが少なくなったな。
みんなP2中かな?
228名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 01:39:14 ID:xANBbhVt

>>226
べリグッド!



さっき俺の女キャラがティガに押し倒されたw
速攻で文字通りイッちまったwwwwww
229名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 02:03:30 ID:SgKy9W/f
PSしか持ってない俺が居ますよ……
モンハンやったの友人の家以来さ!
230名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 02:06:14 ID:xi7HM4nt
なんか、最初に出会ったときに押し倒されてそれ以降努力して狩ろうと付けねらうってそれなんてエロゲな妄想が・・・
>ティガ&ハンター
231名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 02:34:58 ID:t9jlXaC7
需要も資料も一切無いけど妄想だけで描いてみた
噂の黒龍、人間ver

勝手なイメージ
ttp://imepita.jp/20070223/089530
ttp://imepita.jp/20070223/089780

イメージはラスボス、魔女
232名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 04:54:05 ID:R3Tjapt4
>>231
GJ、おまいは頑張った
こんなおくるーたんを待っていた気がする
233名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 05:28:57 ID:frjh1JhB
GJ
さすがにスレタイをモンスターハンターにすると人が集まり易いなwww
234ジーグXエルメリア、とか1:2007/02/23(金) 09:09:27 ID:2LcNx2Ai
それは三日前のことで、今でも鮮明に思い出せる。
ジーグはエルメリア、ガノン、フラディオと共に砂漠地帯へ双角竜ディアブロスの討伐に向かった。
順調な滑り出しだった。
エルメリアのハンマーは奴の足間接を砕き、ガノンのランスは胸殻を貫き、フラディオの弾丸が眼球を抉った。
そして、エルメリアが奴の頭めがけてハンマーを振り下ろし、角を折ることに成功。
奴が砂に潜り、みんなは引きずりこまれないよう離れるが、エルメリアは体制を立て直せていない。
「お嬢様!!」と、ガノンが助けに向かった。武装タブレットに角を引っ掛け、自分の後ろにかばう。
そのとき奴が下から突き上げた。残った一本角がディアブロメイルを着たガノンの腹に突き刺さり、投げ飛ばす。
「ガノン!!」とジーグが駆け寄ろうとしたそのとき、目を焼くほどの光がほとばしる。
フラディオの使った閃光玉だ。
「引き上げますよ。お嬢さんをお願いします。」と言われ見てみると、ガノンをただ見つめるエルメリアがいた。
「分かった」と返事をして、エルメリアを肩に担ぐ。

そして今、町にいるわけだ。
あれからガノンは目を覚ましてはいない。エルメリアも、心なしか食が減った気がする。
「ガノンならきっと、大丈夫だろ」と、ジーグは言うがエルメリアは一言も発せず、ガノンにつっききりだ。
「では、私は一旦王都へ戻らなくてはいけませんので」とフラディオがいい、部屋を出てる。
「ガノン・・・」
エルメリアがそれだけ言った。
何か言ってやらないと、とジーグが思い顔を覗くと、エルメリアは涙を流していた。
いつも勝気な彼女が泣くところなど、見たことがなかった。
ジーグだってガノンの様態が気になるが、エルメリアはガノンとずっと一緒にいたのだ。気になるどころではないのだろう。
「エルメリア、、その、、」言葉にならない。それだけ今のエルメリアは悲しそうだ。
そして、二人は自分の部屋に戻り各々の時間を過ごす。
235ジーグXエルメリア、とか2:2007/02/23(金) 09:46:03 ID:2LcNx2Ai
すいません。。sage忘れました。。。

「くそっ!、、」とジーグは壁を殴った。何も言えない自分に腹が立ってしょうがない。
そして食事をしようと、酒場に行こうとすると、エルメリアの部屋から微かな泣き声が聞こえる。
ジーグはエルメリアを慰めることはできないか、と思い部屋のドアをノックした。
「く、、ひっく、、誰?」とまだしゃくりの残る声で返事が来た。
「エルメリア、、その、少し話し、、できないか?、、な」
途切れ途切れにジーグが言うと、ガチャ、と音がした。
「入って、、」エルメリアが鍵を開けたのだろう。ジーグは言われたとおりに中に入る。

情けない、、、ジーグは思っていた。自分から部屋に来たのにまだ一言も話せていない。
彼女に目は赤くなっていて、パジャマも涙で濡れている。何かないか、と探していると
「ねぇ、ジーグ、、」エルメリアのほうから声がかかった。
「ガノンがあんな風になったのはあたしのせいだよね・・・」
ジーグは驚いた。エルメリアはこの三日間、おそらくずっと悩んでいたのだろう。
「そんなことは・・・」ない、と言う前にエルメリアが
「あたしがもっとしっかりして、気をつけていればガノンは刺されなきゃったわ!」
また、少し涙声になっている。
「俺だって、何もできなかったよ!」つい声を荒げてしまう。
「フラディオが閃光玉を使ったけど、俺は何もできなかった。俺も閃光玉はもってたのに・・・」
また、沈黙。
エルメリアは、ものすごく辛いだろう。ガノンは親のようなものだ。誰も変わりなんていない、大切な存在。
「エルメリア、俺、お前を慰めたいんだけど、、」と言うとエルメリアが睨んできた。
「慰める?馬鹿なこと言わないで!!」エルメリアは激しく頭を振る。
「あんたなんか、あんたなんかねぇ、ただ任されただけなんだから!!」
ジーグはカチン、ときた。もう結構パーティーを組んでいるのにそれはないだろう。余裕がないのは分かるが。
「なんだよ!慰めたいっておもっちゃいけねえのかよ!もう帰るよ!!」ジーグは立ち上がり、自分にも腹をたてた。
「あっ、、」とエルメリアの声がしたが、気のせいだろう。と思ったとき、ジーグは固まった。
エルメリアはジーグに後ろから抱き付いていたから。
「ごめん、、言い過ぎたわ・・」声が震えている。彼女が謝るのも驚きだが、、
ジーグは振り向いて、
「いや、俺もついムキになっちゃって・・・悪い」なぜか素直に謝れたことに安心する。
「ジーグ、、まだ、慰めて、くれる?」
「あぁ、もちろんさ」ジーグは微笑む。

そして、永遠に似た短いキスをした、、
236ジーグXエルメリア、とか3:2007/02/23(金) 10:04:19 ID:2LcNx2Ai
長くなりすぎた、、すません・・。

二人はベッドにいた。小動物のように小さくなり、慰めあっている。
「ん、ふぁ、、あ、、」今度のキスはさっきのよりも長い。口を離すといやらしい糸が互いの舌を結ぶ。
「ぬ、脱がすぞ・・」と言って、ジーグはエルメリアの服のボタンを外した。
二つの豊満な果実があらわになる。16の彼女にしては十分すぎる大きさだ。
両手でジーグはそれを揉む。とても、やわらかい。見たところ体には大きな傷もなく、見惚れるほど、綺麗だった。
「あっ、、」短い喘ぎ声が漏れる。恥ずかしいのか顔を赤くしている。
「すげえ、やわらかいよ」ジーグはからかう様に言った。
そして、微かに自己主張をしている胸の頂を口に含み、吸い、舌でこねる。
「んあぁ!ふ、うん、、」喘ぎ声が大きくなり、それと共に突起が大きくなる。
「気持ちいいのか?」と聞くとエルメリアは、
「そんなこと、はぁ、、聞かないでよ、んん!馬鹿、、あぁぁ、、」
顔はすでに真っ赤になって声もかなり出てきている。
そしてジーグは下半身へと手を下ろしてゆく
237ジーグXエルメリア、とか4:2007/02/23(金) 10:28:28 ID:2LcNx2Ai
エルメリアの秘所は下着の上からでも分かるほど濡れている。
「すげぇ、濡れてるよ、、」といいながら全体を大きく撫でる様に刺激する。
「ふぁぁ、、くぅんぅ、、はん!」くちゅくちゅと音をたて、蜜が増える。
ジーグはエルメリアの秘所に小さな膨らみがあることに気がつき『なんだ?』と思いながら指で押す。
「あ、ああ、はぁぁぁぁ!!!」といちだんと大きな声が上がり蜜が吹き出る。
ジーグも驚き、「大丈夫か?」と声をかけた。
「はぁ、はぁ、うん、、大丈夫、、続けて、、」エルメリアが息を荒げながらもこう言ったので続行する。
そして、エルメリアの下着を下ろすと、思わず
「すげぇ綺麗だ、」という言葉が出てしまう。
事実そのとおりでエルメリアのそこは薄い金色の毛が微かにあって、白い肌によく映えていた。
エルメリアが恥ずかしい、と顔を手で覆ったとき、激しい快感に声を上げる。
「くはぁぁ!んぅふ、、」ぺちゃぺちゃとジーグが秘所を舐める。
「だ、めぇぇん!き。汚いよぉぉ!」普段の彼女からは想像もつかない甘い声が出る。
その声にジーグも興奮を覚えていた。
そして、ジーグは、
「そろそろ、、その、、いい・・かな?」と恐る恐る聞いてみる。
「うん、、いいよ、ジーグ」エルメリアは頷く。
ジーグは自分のものを入り口にあてがい、ゆっくりと入れていく。
「ふっく、、い、痛、、あ、」エルメリアが苦痛の声を漏らす。
全部入りきると、痛みも和らいだ様で、動かしても大丈夫そうだった。
そしてジーグはゆっくりと、確かめるようにエルメリアを突きはじめた。
238ジーグXエルメリア、とか5:2007/02/23(金) 10:50:02 ID:2LcNx2Ai
「ふあ、、あ、ふぅぅん、、」突くたびに口から声が出る。
エルメリアの中はとてもキツく、きつく締め付けてくる。
「くは、はぁはぁ、」ジーグも息を荒くしながら突いていく。
そして慣れてきたころ突く速度を上げる。
「はぁはぁ、あぅん!ひや、」エルメリアの喘ぎ声も間隔が短くなっていく。
ずちゅ、ずちゅ、といやらしい音をたてながら突くたびにエルメリアの胸も大きく揺れ、よけいに興奮する。
突きながらも、ジーグは胸を片手でもむ。
「はぁぁん!ジ、ジーグぅ、き、気持ちいいよ、くぁぁ!」
身をよじりながら喘ぐエルメリアのこの言葉にジーグはとても嬉しい気持ちがあふれた。
「く、あ、はん!ひう!あぁぁん!」胸が弱いのかエルメリアは一緒に刺激をおくると声が大きくなる。
「エルメリア!もう、限界かも、しれない!」ジーグは絶頂が近いのを感じた。
「あたし、もぉぉん!ジーグ、い、一緒にぃぃ!」エルメリアはジーグに抱きつき、共にイクことを望んだ。
「あぁ!エルメリア!で、出る!ぅあ!」「ジーッグ、、んぁぁぁ!!」
声が重なり、二人は共に果てた。

「ジーグ、、ありがと、、う」また、エルメリアの目から涙が流れる。
「エルメリア、その・・」ジーグは身なりを整え、あの嬉しかった気持ちに気がついたジーグは伝えようとしていた。
「順番がおかしいけど、俺、お前が好きだ!」恥ずかしさに目をきつく結ぶジーグ。
すると唇に軟らかいものが触れ、目を開けると、
「あたしも、あんたが、えっと、好き」目の端に涙は残っていたが、笑顔のエルメリアだった。
239ジーグXエルメリア、とかの余談:2007/02/23(金) 11:03:38 ID:2LcNx2Ai
フラディオは、と言えば、あの日の翌日に帰ってきてエルメリアの笑顔が戻っていることに驚き、
「なにがあったのですか?」とジーグに聞いていたが「いろいろ」としか返ってこないので、不思議な目をしている。
と、思うことなかれ。二人の様子をみたフラディオは、
「そうですか、そうですか、クックック、、なるほど・・」と、怪しい笑いをしていた。

ガノンはその二日後回復し、ジーグにエルメリアの様子を聞かされあの岩のような顔にわずかな涙を浮かべ、
「心配をお掛けして、まことに申し訳ございません!お嬢様」と頭を下げていたが、
エルメリアは回復したガノンに抱きつき、
「もう、あんなへまはしないわ。もっと強くなってガノンに安心してもらうの」と、泣きながら笑っていた

ジーグはといえば、エルメリアとは喧嘩が絶えないが、あのエルメリアよりずっといい、と思っていた。


久々すぎて、文体が変だ・・・
最後まで読んでくれた方がいたらとっても感謝感謝です。
240ハート(ジーグXエルメリアとか、作):2007/02/23(金) 13:03:10 ID:2LcNx2Ai
ちょっとデレすぎたな・・・
まぁ初体験と言うことでちょっとウブな感じで書かせてもらいました。
次回作もある、かも
241名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 13:24:13 ID:kq56IH62
ティガレックス逆レwktk

>>234-239
人×人は久しぶりかも。ハンター同士もいいですね


時代は2ndだと言うのにPSPを持っていない私は今日もdosでシングルモード。
ちっさい(≒ショタっ子?)ソウルが出ない…orz

ガルルガ「私を飼いたいんだろう?」みたいなカンジ
ttp://www.geocities.jp/idemoso/yaneura/chohatsu.jpg
たぶん、この後は前スレの部位破壊プレイに続きます
242名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 14:11:42 ID:R3Tjapt4
MHP2しながらで悪いが…

集会所で帰らぬ主人を待つアイルーを強制人化&強姦という鬼畜にも程がある電波が届いた。
誰か具現化してくれないかと言ってみるテスト
243名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 17:37:16 ID:4/DLTt0Q
>>226
エロくないのに、なんか読まずにいられないw GJ!

>>228
ノシ 1分ともたずにイかされたwwwww
"逆レ"ティガ描いてるモンだけど…まさに"逆レイプ魔"的凶悪さだった…orz
てか、そっちは♀ハンターだったってことは、ティガは双剣(両刀)使いなワケか?w

>>241
せんせー、何度もトライしてますが、どうしても"擬人化した女の子の"ガルルガが捕獲できませーんw

連作とは!?…やりますなw
244名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 20:32:35 ID:z4lzkeEs
>>243
>ティガは双剣(両刀)使い
きっと>>228のティガはオスで>>243のティガはメスだったんだよ

これで2バージョン書けるぜ
245名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 20:43:51 ID:SgKy9W/f
>>244
wktk
246名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 21:01:04 ID:aqqD8nhT
ティガレックス

轟龍

トドロキさん(ry
247名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 21:06:56 ID:SgKy9W/f
注:エロない。そして、また擬人化

 痛い……痛い……
 アレから受けた傷が癒えない……
 アレが持っていた牙が抜けない……
 痛い……痛い……
 アレの牙が抜けないから傷が癒えない……
 痛い……痛いよ……



 さて、森と丘のフィールドに一人の女性ハンターが居る。
 武器は、双剣 封龍剣【超絶一門】を装備し
 防具は、レイアシリーズで固めている。
 そして、今亡き両親の形見である【桜色の欠片】を装飾品として装備していた。
 女性ハンターの名前は、リァン・ルフィナード。
 訳あってこのフィールドにわざわざ街からやって来たのだ。

 訳とは、個々最近見る夢。
 周囲は、岩に囲まれ天上から日の灯りが差す場所で、周囲に年月がたった為に茶褐色になっている骨が転がっていた。
 ソコに、一人の少年が居て、痛い痛いと自分に訴えるのだ。
 自分と少年の繋がりが、一切不鮮明。
 何故? と、考えてもしょうがないと夢で見た場所と唯一一致する場所がある森と丘のフィールドへ来たのだった。
 それに、もうハンターをやめてしまったパーティー仲間が、ココット村に居るのもあり

 夢の原因追求を終えた後、パーティー仲間に顔見せに行くかな? と、考えても居た。
 個々最近結婚したらしいので、お祝いにと珍しい物も持ってきていたリァン。
 さて、それはさておき……リァンは、自分の頬を撫でる風を少しばかりくすぐったく思いながら森と丘のフィールドを進む。
 草を食むアプトノスを見て平和な光景だな……と、アプトノスたちの横を横切りながら思う。
 アプトノスたちが居るエリアを抜けて、夢の場所と一致するエリアに行く為にランポス達が居るエリアへと足を運ぶ。

 ランポス達は、リァンの姿を見るや否やけたましい鳴き声をあげるが……
 リァンは、それを無視してさっさとそのエリアを抜ける事にした。
 時折飛び掛ってくるランポスが居るが……封龍剣【超絶一門】を使う事なく……
 足蹴にしてランポスを吹き飛ばす。
 リオレイアを多く倒し、モノブロス、グラビモス等の巨大な竜を倒して来たリァンにとってランポスは
 アプトノスとそう変わらないモノに見えるようだ。ただ、アプトノスと違って飛び掛ってくるが……
248名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 21:07:37 ID:SgKy9W/f
>>247
 ランポス達が居るエリアを抜ければ、ソコは山々を一望できるエリア。
 此処にもアプトノスが居り、のんびりと草を食んでいる。
 そんなアプトノス達を横に、夢と同じエリアに続く道を黙々と進んでいくリァン。
 次のフロアには、アプトノスやランポス、モスも居らずランゴスタがフヨフヨと空を飛んでいる。
 リァンを見つけたのかランゴスタは、リァンの側へと飛んでくるが……リァンは、ランゴスタを無視してさっさと進む。
 リァンの後ろを取ったランゴスタが、一動作後、リァンめがけて突撃してくるが……リァンは、軽い回避行動で回避。

 うるさい羽音を無視して、夢と同じエリアに行く為に小さな崖をよじ登る。
 夢と同じエリア。それは森と丘のフィールドにおいてリオレウス等の巨大飛竜が住処にする場所。
 ソコには、巨大飛竜が餌にしたアプトノスやランポス等の骨が転がっており……
 相当古い骨なぞ、風化してその形も何とか残っていると言うのが多いのである。
 本当に、ランゴスタの羽音がうるさいな……と、思いながらリァンはそのエリアへ足を踏み入れた。
 此処に、個々最近見た夢の原因があるに違いない……と、リァンは意気込む。

 そして……其のエリアにいたのは、リオレウス。
 ただ、寝ているのかリァンが来た事が分からないらしくその巨体をジッとしていた。
 リァンは、そのジッとしているリオレウスの周囲をゆっくりと歩く。
 一応念の為、封龍剣【超絶一門】を抜刀してあるが……
 ふと、リオレウスの翼の付け根付近に、見慣れたモノが突き刺さっているのがわかる。
 パーティー仲間の一人が、使用していた太刀。

 クリムゾンサイス。
 ただ、所々溶けた後固まったのか、クリムゾンサイスの出来損ない見たいな形になっているが……
 確かに、それはクリムゾンサイスだった。
 夢の中に出てきた少年が言っていた【アレの牙】とは、クリムゾンサイスの事だな。と……
 リァンは、クリムゾンサイスが突き刺さっている付近を見た後、いまだジッとして動かないリオレウスを見る。
 夢の原因が判明。

 次は、解決させねばならないとリァンは、封龍剣【超絶一門】を収め
 クリムゾンサイスの持ち手と思われる部分を両手で握る。
 少々、痛みが走ったのかリオレウスが少しばかり動くが……
 そんなのお構いなしでリァンは、両手に力を込めてクリムゾンサイスを強引に引き抜いた。
 流石に、この行為でリオレウスが凄まじい咆哮をあげて体を大きく揺らす。
 そして、この行為を行なった原因であるリァンの方へと首を向けた。
249名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 21:08:33 ID:SgKy9W/f
>>248
 懐かしい匂い。
 お母さんの匂い。
 でも、その姿は人間……でも、アレの牙を抜いてくれた。
 やっぱり……お母さんだ……

 リオレウスは、リァンをジッと見た後攻撃する訳でも焔を吐く訳でもなく。
 その長い舌を出して、リァンの頬を舐めた。
 リオレウスのその行為に、リァンは少々驚いた表情をしたが、クックックと口元に手を当てて小さく笑った。
 どうやら、リオレウスから警戒はされてないが感謝はされたのだろう……と、リァンは思う。
 まぁ、リオレウスがリァンの事を、自分を産んだ母親と勘違いしてるとは思ってもいないだろう。
 リオレウスが、リァンを母親と間違ったのは、リァンの装備しているレイアシリーズの匂いが原因だと思われるが……

 詳しい事はわからない。
 そして、リァンが装飾品として装備している桜色の欠片は……
 昔、リオハートと心を通わせたハンターが、その証として所持していたモノである。
 何処をどうやって、リァンの両親の元へその桜色の欠片が来たのかは知らないが……
 それを持っているだけでも、このリオレウスの心を落ち着かせたのだろう。
 そんなこんなで、本当の事などわからないが……このリオレウスは、リァンを母親と勘違いしたのだった。

「よし……コレで、もう大丈夫だろう……もう私の夢に出てくるのではないぞ?」

 と、リァンはポンポンとリオレウスの肌を軽く叩いた後、所持していた戻り玉を使い森と丘のフィールドを後にしたのだった。
 いきなり目の前から消えた、リァンにリオレウスは訳が分からずキョロキョロと辺りを見回すがリァンの姿が無い。
 何処? お母さん何処? と、リオレウスは、相変わらずキョロキョロと探す。
 此処にいないのなら、別の場所に行ったの? と、その巨大な翼を広げ森と丘のフィールドを飛び回り
 リァンの姿を探し始めたリオレウス。
 幾度も幾度も探してもリァンの姿は見当たらない。

 まぁ、先にも記した通り、リァンは戻り玉でさっさと村に帰っている。
 幾ら森と丘のフィールドを探そうとも、リァンの姿は無い訳である。
 リオレウスは、自分の寝床に戻り考えた……
 お母さんは、人間の姿をしていた。そういえば、この場所に来る時……アレと出会う前に、人間達が集まっていた場所があった。
 もしかしたら、ソコにお母さんが居るかもしれない。
 でも……このままで行けばきっと……アレが出てくる……

 アレとは会いたくない。また、牙を打ち込まれるのは嫌だ……
 ならばどうすればいいのだろう? お母さんは人間の姿だった……
 人間達が集まってる場所には……人間の姿で行けばいいのだろうか?
 でも、人間の姿になる術を知らない。
 どうすれば? どうすればいい?
 リオレウスは、そんな事を考えいつの間にか眠りに入ってしまったのだった。
250名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 21:09:22 ID:SgKy9W/f
>>249

 ココット村 アインセルの住処

「アインセル。久しいな」
「……お前、いきなり扉蹴破って来るか? 普通」

 蹴破られ無残な姿になっている扉を指差してリァンにそう言うアインセル。

「ソレが、私だ」

 と、胸を張って言うリァンにアインセルは「威張んな!!」と、大声を張り上げた。
 丁度ソコに居たランは、興味津々な瞳をしてリァンを見ていた。

「ラン。初めての人には挨拶」
「こ、こんにちわー」
「うむ。こんにちわお嬢さん……………おい、アインセル。お前結婚したのついこの前のはずじゃなかったのか?」
「連れ子だ。妻の」
「そうかそうか、お嬢さんのお名前はなにかな?」

 と、リァンは身をかがめてランに尋ねる。
 ランは、少しばかり恥ずかしいのかアインセルの後ろから顔だけを覗かせ「ラン」と、小さくリァンに答える。
 ふむ。と、リァンは道具袋から何かを取り出す。

「よし、ランちゃんにはコレを差し上げよう……はじけマグロ」
「んなもん渡すな! お前もサリギラと一緒か!」

 そう、道具袋から取り出されたのは絶命したら弾ける魚……はじけマグロだった。
 ちゃんと生きている辺り、道具袋の不思議さが見て取れる。
 アインセルは、うんざりした表情をしながらこの前、同じようにはじけマグロをお土産と称し持ってきた親友を思い出す。
 ランは、ランでいらないと、首を小さく横に振る。

「ならば……」
「スラス! ランとちょっと出かけて来い!」

 と、また道具袋から何か怪しいモノを取り出しそうなリァンを見かねて
 奥の台所に居たスラスに大声で声をかけて、ランと共にちょっと出かけてきてくれと言う。
 台所から、やれやれといった表情で歩いてきたスラスは、ランの頭を一度撫でた後。
 「晩御飯の材料を買ってくるぞ? ラン」と、ランに言った後
 蹴破られた扉を尻目にランと共に住処を後にした。
251名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 21:11:17 ID:SgKy9W/f
>>250
「何の用で来たんだよお前は!」
「なぁに、ちょっとした野暮用と君の結婚祝いに決まっているじゃないかね」
「……うさんくせぇ」
「クックック……まぁ祝いとして、コレをあげよう」

 と、取り出したのは、リオレウスから抜き取ったクリムゾンサイス。

「…………」

 とりあえず、それを受け取ったアインセルは、クリムゾンサイスを壁に立てかける。

「それと、今日は泊めてくれ」
「お前なぁああ!!!」
「いいじゃないかね! 久しく会った元ハンター仲間なのだから!」
「知るかぁあああああああああ!!!!!」

 結局、リァンは強引にアインセルの住処に泊まる事となったのだった。
 其の夜、リァンは人の気の無いココット村の広場にある椅子に座って空を眺めていた。
 街とは違う空の見え方。
 高い建物に遮られず、大きく見える夜空にリァンは気分が良かった。
 ふと、誰かが近づいてくる。アインセルかね? と、思ったがどうやら違うようだ。
 近づいてきたのは、少年。

 燃え盛る様な紅の髪に、綺麗なブルーの瞳をした少年。
 ただ、素っ裸と言う少年の状態に、少々リァンは顔を顰めた。

「どうした? 少年。服ぐらい着たら……」

 どうだね? と、言いたかったのだが素っ裸の少年はリァンに突然抱きついた来た為、リァンはその場で固まってしまう。

「お母さん……」

 それが、少年がリァンに向けて言った最初の言葉だった。
 だれが、君のお母さんかね? と、言いたかったのだが……どうやら、その少年は眠ってしまったらしくリァンは
 困ったように顔を顰めたのだった。
 このまま放置しておく訳にも行くまいと思い、とりあえずアインセルの住処へと運んだのだった。
 そして……

「何連れ込んで来てんだぁ!!! この馬鹿女ーーーーー!!!!」

 リァンを起こしに来たアインセルが、ベットの上で眠るリァンと
 素っ裸の少年を見て、プチンと頭の中から何か切れる音と共に放った
 アインセルの怒声が、朝のココット村に響き渡ったのだった。
252名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 21:13:29 ID:SgKy9W/f
擬人化。女の子は多々アルが……男の子の擬人化前スレのフルフルの人のだけだよなぁ〜と思いながら書いて見た。
結果……強引すぎた(ノw`)
253名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 21:41:13 ID:t9jlXaC7
現在、勝手なイメージでティガレッ娘を描いてる

無論、四つん這い

ついでに発情期
254名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 22:51:08 ID:ZPJPbG6q
>>252
いやいや面白いよGJ

レウスは実はまだ幼少なのか・・・
255名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 23:24:55 ID:9bZUcXxW
これはいいショタレウス
256名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 23:57:16 ID:R3Tjapt4
>>253
wktk
257名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 02:14:40 ID:GOEKPXQq
皆の衆、ティガ娘の髪型はどないなイメージかな?
此方は当初獰猛なイメージ(&ディア娘と被らん様に)男っぽいショートだったが、バイなイメージ在る様なのでロングにすべきか迷ってる
258名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 02:18:59 ID:ZVKqsFbq
>>257
俺はロングがいいと思うがどうだろう
259名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 02:42:51 ID:hWjLDKV4
真夜中にブラウン管から出てきてドタドタと駆け寄ってくるんですね
四つん這いで夜這いとはにくいねぇ
260名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 02:59:43 ID:GOEKPXQq
勝手なイメージ
現段階のショートverttp://imepita.jp/20070224/106580


いい加減でスマソ
261183:2007/02/24(土) 14:13:44 ID:sXbkBWft
>>252
GJ!
超絶♀勇者さまX焔髪碧眼のショタレウスくんwktk

>>257
ショートなら"ドスシャギー"、ロングなら"ナナストレート(P2初出)"かな、オレは。

にしてもだ、
今、女性キャラで(P2)作り直したんだが、
黄色人系の顔と、"ザザミ結び"にしてR:125G:70B:50にした組み合わせ…。

…アレだな、"狩人"ってよりも"人型決戦兵器"のパイロットって感じだなw
262名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 15:12:59 ID:/+2KaEKx
いつぞやの続き
携帯は打ちにくいなぁ

調理場を覗く
鍋が火にかけられているが妻の姿はない
居間にもやはり誰もいない
明らかに異常だ
火をかけたまま出かけるはずがない
削ぎ取り用のナイフを腰にさし
ゆっくりと寝室の扉を開く
ベッドの上に誰か寝ている
妻ではない、布団からはみ出ている髪は緑色をしているからだ
「誰だ!」
俺の声に布団の主はピクッと体を振るわせると
ゆったりと動きで起き上がった
ナイフの柄を握る手に力が籠もる、が直ぐにぬけた
緑色の長髪を無造作に垂らしながら俺を見つめる濃いサファイアの目に敵意がないことがわかったからだ
俺が溜め息をつくと、彼女はやや作りめいた笑みでニコリと微笑んだ

「えっと、君の名前は?」
俺は居間のテーブルにお茶の湯のみを起きつつ
椅子に眠そうに座っている、年齢不詳の着物美人に聞いた
整った顔に癖毛一つない綺麗な長髪、透き通るように白く喜捨な体
それを強調するかのようにやや大きめの胸が着物の隙間からのぞいている
263名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 15:15:08 ID:/+2KaEKx
彼女は左手で湯のみを受け取ると、一口味わうように飲んで
「私はレイ」
それだけ言うと彼女はお茶を口に運び続けている
もう言うことはない、とでもいいたげな態度に俺は頭をかきつつ
「あ〜…レイさん?何故君はここにいるのかな?妻達はどこだ?」
「さん、はいらないわ」
一拍おいて
「彼女たちは今出かけてるの」
そう言いながらレイは、やはり作りめいた笑みを俺に向けた
レイの話しをまとめるとこうなる
彼女はケガをして行き倒れていた
そこに偶然妻達が出くわし、家まで連れて帰って看病してくれた
妻達は彼女を寝室に寝かせると薬を買いに出かけた
っということらしい
言われてみれば、なるほど足や手に包帯を巻いている
薬売りの店は家から片道20分ほどの街にある
俺がいつ頃出発したのか聞こうとレイを見ると
考えを読んだように5分ほど前と呟いた
264名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 15:17:03 ID:/+2KaEKx
それから俺はレイとたわいのない話しを続けた
レイの生まれ故郷は東の方で、ここらに来たのは最近なのだとか
実はいいとこのお嬢様で、婚約者がいたらしい等々
初めボソボソ喋る無口な子なんだなぁ〜と思っていたが
話すにつれて手を振って説明したり、大きな声でケラケラと笑ったりしはじめた
俺に無口癖を治す天性の才能がある、なんてことはないわけで
何のことはない、さっきまで眠かっただけのようだ

そんなこんなで20分ほど話していただろうか
空が夕闇に染まりはじめた、俗に夕食時と言われる時間だ
案の定、俺の体内腹時計は催促するように鳴り始めた
客の前で何ちゅーことを、と俺が腹時計に激を飛ばしていると
レイはクスクスと可笑しそうなに笑い、ちょっとまっててと言い残すと席を立った
265名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 21:19:02 ID:26MuW6SM
>>250
を、下手な漫画化してみた。
http://tune.ache-bang.com/~vg/outitem/up/img/14104.jpg
266名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 23:43:33 ID:7ITYVjKi
>>265
GJ!
職人さんたちのコラボ。
ホントいい仕事してらっしゃる。
267名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 23:53:14 ID:o5eLy4Tv
>>243
たぶん、色欲センサーが原因ですよ。
はっ、だから私のトコにもショタソウルが出ないの!?
それと称号『夜のビーストマスター』は必須です。
…このスレの住人さんはみんな持ってそうですがw

>>247-252
シ ョ タ レ ウ ス !
大タル爆弾G並みの威力ですよ。私にくださ(ry

>>265
ついにこのスレに漫画まで! GJです


おしかけナナ様純情派
ttp://www.geocities.jp/idemoso/yaneura/shuraba.jpg

ナナ(世間知らずのお嬢様)
「あの方は突然、私の寝所(古塔頂上)に踏み込むと
 有無も言わさず私を引き倒されて……(角破壊で)
 私、初めてでしたのに……(人間に会うのが)」

修行中ハンター(ツンデレ)
「ねぇ、ちょっとキミ! これって、どういう事! あの娘、誰なの!?」

お姉さま(大人のお姉さん)
「あなたも案外、隅に置けないのね」

看板娘(ヤンデレ)
「ふ……ふふふふふ、不潔です、ハンターさん!!」
268名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 23:59:28 ID:nFnMfJMC
>>267
少し自分の痛さを自覚したほうがいい
269名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 00:08:09 ID:+69aLtwl
↑褒め言葉だな。
妄想を持て余すモンハン病なのよ。
270名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 00:14:26 ID:pNxjWx8g
>>267
ナナ様だとかってよく聞くけど見たことないからわかんない。
古龍種なの?

P2にも古龍は登場しますかね?
271名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 00:16:03 ID:vuzv08D3
さて、ショタレウスの続きかくかな
272名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 00:40:21 ID:vuzv08D3
>>251の続き
 注:エロなし。短いのは絵つきと言う事で勘弁

http://tune.ache-bang.com/~vg/outitem/up/img/14106.jpg

 さて、ココット村の朝に壮絶な大声があがった訳だが……
 もう、ココット村の住民は、日常茶飯事の事なのか気にしていない。
 それは置いておいて……

「リァン! お前どっから攫って来た!!」

 ビシッと、相変わらず素っ裸の少年を指差してアインセルが問う。
 リァンは、少々顰め面をした後、飄々とした表情で知らん。と言う。
 この野郎……と、額に血管を浮かせるアインセル。

「お母さん……」

 と、少年がまだ眠いのか瞼を擦りながら起き上がるや否やリァンに抱きついた。

「私も正直困っているのだよ。アインセル」
「……ソイツの名前は?」
「知らん」

 困った表情で言うリァンに、アインセルはポリポリと頬を掻きながら尋ねたが
 リァンは、少年の名前など聞いていないので知らん。とそっけなく答えた。
 其処で、昨日の出来事をアインセルは思い出す。
 真っ先に思い出したのが、はじけマグロだったりするが……
 そういえば、リァンはハンターであった自分の相棒であるクリムゾンサイスを持ってきていた。
 あのリオレウスを追い払った時に半分ぐらい溶けたクリムゾンサイスをだ……

「リァン……昨日、俺の所に来る前に何かしなかったか? 例えば……リオレウスからクリムゾンサイスを抜いたとか」
「おお! アインセル! 君は超能力者かね?! 実にその通りだ!」
「わぁった……ソイツの正体がわかった……」
「ほう?」

 自分もドスランポスを下心やらなんやらで助けた結果。スラスとランが来た。
 つまりそう言う事だ……
 その少年は、あのリオレウス。あの時追い払ったリオレウスだ……と、アインセルは肩を落としてため息をついた。
273名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 00:41:09 ID:vuzv08D3
「ソイツの正体な」
「うむ」
「リオレウスだ」

 アインセルの言葉に、は? 頭大丈夫かね? と、変な表情を浮かべながらアインセルに言うリァン。
 アインセルは、その言葉に、そりゃぁ信じれねぇよなぁ……と、ため息をつく。
 ため息をついた後、アインセルはリァンを見て真剣な眼差しで口を開いた。

「嘘じゃねぇ。お前は、もう竜から人になった存在を見てる。
 ドスランポスとその子どものランポス。それがスラスとランだ。
 スラスとランに聴いてもらっても良いぞ?」
「ふむ……君がその様な面持ちで言うならば本当であろう……しかし、何故私をお母さんなぞと……」

 竜から人になった点については、まだまだ疑問点が残るが良しとしよう……
 しかし、何故私をお母さんと言うのかが分からない。

「お前の装備は、レイアシリーズだろ? まだ巣立ってそう時間の経ってないリオレウスだったんじゃねぇか?」

 それならば、あの時森と丘のフィールドにリオレウスの存在が確認されてないのに、飛来してきたのも納得できる。
 と、アインセルは一人あの時の事を思い出し、少々顔を顰めた。

「なるほど……しかし、解せぬな。まだ私は二十歳だ!」
「知るか!」

 そんな二人を余所に、リオレウスから人になったであろう少年は、小さな笑みを浮かべてリァンにじゃれ付いていたのだった。


 レウス擬人話終了。以下外伝(?)で!
274ハート:2007/02/25(日) 01:45:17 ID:+y27ZX/z
お久しぶり。でもないか。 今回もやはり需要の少ない人×人だったりする。

『乾杯っ!!!』 ガチンッ!という音が響く。
ここはミナガルデの酒場。ジーグ達が飛竜の討伐を終え祝杯を挙げている。
周りのものも乾杯!と祝福の言葉を送り、ジョッキに注がれたビールがこぼれるが、誰も気にしない。
「ぷはぁ〜、やっぱり狩りの後はビールね!」
と、親父くさい言葉を発したのはエルメリア・フランポート。若干16にしてこのパーティーのリーダーである。
「何親父くさいこといってんだよ」
笑いながらジーグが言う。本名はジーグ・グランエスト。17歳でなかなかのHRである少年だ。
「あんたこそ、髭ついてるわよ」
言われ、ジーグはあわてて口をぬぐう。
「クックック・・やはり青春ですね〜」
と、怪しく笑うのは死刑執行人・・・ではなく、フラディオ・ハート。ゲリョスをこよなく愛するガンナー。
「フラディオ・・・」
重々しく言ったのはディアブロシリーズに身を固めたガノン・ドノン。エルメリアの師匠的存在で、ランスつかいである。
「これは失礼」と、ガノンに頭を下げ、ストローでビールを飲む。
「なぁ、フラディオ。前から思ってたんだけどそんな飲み方でうまいか?」
もともとビールが好きではないジーグが聞くと、フラディオは、
「味は一緒ですよ」
と、答える。ジーグからしたら、余計まずそうだ・・・
「まったくあんたはお子ちゃまね〜」
こんなことを言うのは一人しかいない。エルメリアだ。
「なんだよ!」
つい、声を荒げてしまう。しかし手は出さない。いや、出せない。ガノンが睨みを利かしているからだ。
「は〜い、お待たせ。ブルファンゴの香草焼きよ♪」
いつも明るく、人気者の彼女。ベッキーが笑顔でテーブルに来た。
「お、うまそ〜。ありがと〜ベッキーさん」
ジーグは早速肉を切り分け、食す。
「ベッキー、あたしには黄金魚の餡かけを頂戴。それとビールのおかわり」
「はいはい。他にビールのおかわりが欲しい人は?」各テーブルで一斉に手が挙がり、他の働き手である女性も出てくる。
相変わらずピッチの早いエルメリア。ガノンとフラディオは無言でステーキを食べている。
「あんた、今日の狩りはちょっと荒々しかったわよ。あやうく斬られそうになったじゃない」
「は?あれのおかげで尻尾を切り落とせたんだろ?」
「尻尾と仲間とどっちが大事よ」
「そりゃあ仲間だけどさ、作戦の時点で俺が尻尾を狙うことになってただろ!」
「なによ!」「なんだよ!」互いに酒が入ってるためか熱くなっている。大人二人は、我関せずといったところだ。

そして数時間が流れた。
275ハート:2007/02/25(日) 02:01:09 ID:+y27ZX/z
「あ〜、もう限界だ、もう食えない」
ゴクッゴク、と持っていたジョッキのビールを一気に飲み干したエルメリアが、
「にゃにいっちぇんの〜、にゃだにゃだよりゅはつじゅくのよ〜」テーブルに顎をついて言う
あれだけのピッチで飲んでいるのだ。酔っていて当然だが、顔は真っ赤、呂律も回っていない。
「お嬢様、そのような姿を曝すのは・・・」
同じくらい飲んでいるはずのガノンだが、まだまだ余裕なのか静かに注意をする。
「さてと、私は明日に備えて先に失礼しますね」
フラディオが席を立ち、皆に挨拶をする。
「あぁ、また明日な〜」
「ふちゅかよいにきをちゅけてにぇ〜」
微かな笑いをのこし、フラディオはゲストハウスへ帰った。
「それはお前だろ?」と、ジーグは言う。
「にゃによ〜、まだまだいきぇるわよ!きょの!きょの!」
「うわ!やめろって!」
空のジョッキを振り回すエルメリア。ジーグは何とか避ける。
「じゃ。じゃあ俺ももう戻るわ。ガノン、後よろしくな」もうたまらない。といったようすで席を立つ。
「あぁ・・・」
返事は短いが、ガノンなら大丈夫だろ、とジーグは思っていた。
「ちょっと!みゃちなしゃいよ!はなしきぇっての!ての!」
何か叫んでいるが聞こえないふりをして自室に戻った。

「あぁ〜、気持ち悪・・・」
ジーグは匂いのせいもあり、気分が悪くなっていた。
『早く寝よ・・・』と思いベッドに倒れこむ。すぐに闇が迫ってきた。
276ハート:2007/02/25(日) 02:18:38 ID:+y27ZX/z
しかし、数分もしないうちに目が覚めたジーグ。ふと、ある考え事をしていた。
『なんかな〜、一応告白したんだけど。大して変わってないな〜』
あれは夢だったのか?とさえ思い始めていたジーグであるが、あの日のエルメリアの笑顔は今でも思い出せる。
『それともあいつが忘れてるのか?泣き疲れてすぐ寝てたしな〜』
そんな考えも頭をよぎったそのとき、ドンドン!と、ドアをノックする音が響く。
誰だ?と思い、「は〜い?」と返事してあけてみると、思いもよらない人物がいた。
エルメリア、である。
「どうしたんだ?こんな時間に?」
ジーグが聞くとエルメリアは
「あたしのこと好きなんでしょ?なら部屋にくらい誘いなさいよ!」
顔はまだ赤いが呂律は回るようになっていた。
「あそこでそんなこといえるか!ガノンに殺されるっつーの!!」
「もう、意気地なしね!じゃあ、あたしを部屋に入れるの?入れないの?」
確かに今となっては相思相愛(?)なのだが、それらしい素振りも無かったので聞かずにいた。
「わ、判ったよ。入れば良いだろ・・・」
嬉しいとは思うが素直になれない。
「忘れたかとおもっちゃったじゃないの!」
「俺の台詞だって!」
部屋に入っての第一声がこれだった。
「じゃあ、今日はあたしがしてあげるわ!」
はい?と思ったときにはもう、唇が塞がれていた。
エルメリアからしてくるなど、驚きはしたが、ちゃんと舌を絡める。

あの日以来だが、今夜は長くなりそうだ・・・

277ハート:2007/02/25(日) 02:52:32 ID:+y27ZX/z
「ふうん、はぁ、ふむ・・・」
ちゅくちゅく、と互いの唾液が音をたて、舌は互いを離さぬようにと、絡めあう。
「はぁ、ふぁ・・んん・・・ぷはぁ・・・」
永いキスを終えて、エルメリアはジーグの服を脱がす。今夜の彼女は酒のせいか、かなり積極的だ。
「それくらい自分でやるって」
ジーグは言うがエルメリアは止めず、ズボンまで下ろしてしまい、パンツ一枚になってしまった。
「ふふ、すっかり大きくなってるじゃないの」
微笑みながら、エルメリアは言う。ジーグはなんだか気恥ずかしかった。
そしてパンツも下ろし、ジーグのモノを露にする。外気に触れたそれが反応した。
「始めるわよ」
「うわ!エ、エルメリア!?」
エルメリアはジーグのアレを上下にこすり始めた。狩りをしてるとは思えない、白く、滑らかでとても綺麗な手が、だ。
「どう?きもち、いいかな?」
エルメリアが聞いてきたがジーグは言葉を出せず、頷くことしかできない。それだけ、彼女が上手いのだ。
ニチュニチュ、と、男根の先から出る透明な液体がすべりを良くして、刺激が強まる。
「ちょっと、、エルメリア。ま、まってくれ・・くぁ!」
ジーグの膝が踊っているのに気がつき、エルメリアが、
「ベッドに寝そべってやろ」
「じゃあそろそろ、次にいこうか」
「え?次って・・・」
答えの前に、手コキとは違う快感が襲う。エルメリアがジーグの男根を咥えていた。
「んっ、、ふぅん、、あはぁ、、う、んん、、」
「はぅん、、んっんっ、、くぅ、はぁ、、あむ」
最初は亀頭だけだったが、茎のほうも、しっかりと口に入れ、舌で嬲る。
「うく、、はぁ!エルメリア!駄目だって!も、もう出る!」
と、ジーグが言った瞬間、ピタッとエルメリアはフェラを止めてしまった。
「ど、どうかしたか?なんでやめるんだ?」
ジーグはわけがわからないといった様子で聞く。
「ふふ、最後は〜、おっぱいでいかせてあげようかな、って思って。んっしょっと」
エルメリアは自分の上着を脱ぎ捨てて、豊満な胸でジーグの男根を挟み、上下させる。
「うわ!エルメリア!それ、や、やばい!」
「まだ先っぽが出てるね。舐めてあげようか」
そういってエルメリアはわずかに出ている亀頭を舌の先でチロチロと舐める。
「くぅ!で、出るぞ!出る!」
「きゃ!」
ビュル、と音が聞こえそうなくらい勢いよく精液が飛び出し、エルメリアの胸を、顔を、髪を汚した。
「はぁ、はぁ、、わ、悪い、エルメリア・・・気持ちよすぎて・・・」
ジーグは謝っているがエルメリアは別に気にした様子も無く、
「さっ、今度は、下のほうで気持ちよくしてあげるよ、ジーグ」
と微笑を浮かべていた。
278ハート:2007/02/25(日) 03:10:35 ID:+y27ZX/z
エルメリアは自分の下着と、ズボンを下ろすとジーグにまたがり、入り口に男根をあてがった。
「じゃ、じゃあ行くよ・・・ん、くふ、、んあぁぁ!」
「うっく!」
全部入りきるとエルメリアは声を上げ、動くよ、といった。
「ふぁん、、あん!くあぁ、、ひぅん!」
「え、エルメリア、激しいって、、うあ!」
ズチュズチュ、と音を立てて出入りするジーグの男根。亀頭が奥まで届くたびエルメリアは甘い声を上げる。
「あん、あぁ!ジーグ、いいよぉ!お、奥まで、、届いて、、るぅぅん!」
パチュパチュとエルメリアの愛液が溢れ、腰が触れ合うたび、部屋に響いた。
「ジーグ、、あうん!あくふ、、くひん!き、きもちいい、、?」
「あ、あぁ、とっても、うあ!気持ち良いよ」
大きく揺れる胸を眺めながらジーグは悶える。その言葉が嬉しかったのかエルメリアの腰の動きが激しくなる。
「あ!あはん!ジ、ジーグ、、も、もう、いきそう、、ひゃうん!」
「俺も、また出そう、、う、くぁ、、、」
「ジーグ!あ、あぁ――!!」
エルメリアがイキ、中が一段ときつくしまる。
「で、でる!うぁぁ、、」
一発目に劣らない勢いでジーグはエルメリアの中にぶちまけた。
「はぁ、、はぁ、、ねぇ、ジーグ」
「な、何?」
中に出したことを怒っているのではないか?と思ったが、エルメリアの口から出た言葉は、
「また、今度しようね」
「あ、あぁ、もちろん!」
そして最後にキスをして、エルメリアは部屋に戻った。


279ハート:2007/02/25(日) 03:22:57 ID:+y27ZX/z
「頭いた〜い・・・」
翌日、エルメリアは酷い二日酔いで、水を飲んでいた。
「お嬢様、大丈夫ですか?」
「あんまり、だいじょぶじゃないかも・・・」
普段のエルメリアと比べ、明らかに覇気が無い。
「あんなに飲むからだろ?ほどほどにしろよ?」
「なぁに?心配してくれちゃってるの?」
からかう様な微笑を浮かべエルメリアが言う。
「バッカ。どうでもいいけど、吐くなよ?」
「なによ!ジーグのば・・・・」
「お、、おい、、ま、まさか!」
「自主規制」
「ギャ―――――!!」
ジーグはモロにエルメリアの嘔吐物を浴びてしまった。
「おやおや、大変ですね〜」
人事だからと、フラディオが笑っている。
そして、近寄ってくると
「ジーグくん、昨日は大変でしたね。お疲れ様。それとも楽しんでましたか?」
ギクッ!!としてジーグが口をパクパクさせている横を通り、ガノンに袋を手渡した。
「すまないな・・・」
ガノンには聞こえていないようで、ジーグはほっとした。
「ガノ〜ン・・・」
泣き声でエルメリアが何か言っているが、昨日のことではないようだ。
「気楽な奴・・・」
と、言い残して風呂場に向かった。


さて、また長くなりましたが、読んでくださった方がいたら光栄です。
今回はエルメリアを攻めに回したのですが、やはりこっちのほうがしっくり来る気も・・・
前回の続編として書きましたが前回のを覚えている人がいるのかな・・・
では、またお会いしましょう!(え?もういい?まぁそういわずに。。ね?)
280名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 03:42:25 ID:vuzv08D3
>>279
 GJ! 人×人の重要性は低くないぜ!
 久しぶりにモンハンの小説ヨミタクナッテキタ……買ってくッかな……

>人×人
 モンハンって小説の数少ないからねぇ……
 其の為、擬人化に奔る(+エロなし)私が居ますよ。
 エロなんてかけません。書ける人が偉いのですよ!(意味不明
281名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 06:09:21 ID:bAYcbezC
>>279 GJ!! 次回があるなら期待してる!
282名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 11:06:58 ID:nwFWxBAW
最近下火だけどあえてシャロを
http://imepita.jp/20070225/397860
283名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 11:15:21 ID:nwFWxBAW
「あら、ハンター坊や、お疲れ様」
「ふん、別にあんたを心配してたわけじゃないからね」
「ハンターさん、お疲れ様です(=^▽^=)」
「むぅ〜…」
「ん、どうしたシャロ?」
「なんでもない、早く帰るのじゃ!」
「お、おい」
「むぅ〜!」
「わかったから引っ張るなって」
http://imepita.jp/20070225/398160

そんなイメージ
ホントは左に笑ってる竜人のお姉さんがいたけど入りきらなかったよ
284ハート:2007/02/25(日) 14:01:34 ID:+y27ZX/z
この時間って結構暇してる・・・と、言うわけで何か書いてみよう。

ここは、火山地帯。死の川と灰色の大地がどこまでも続く灼熱の地だ。
ジーグたちはここに岩竜・バサルモスの討伐に来ていた。四人でかかれば、そこまで手こずる様な相手ではない。
しかし、今日のジーグは不調だった。何度かガノンに助けられ、エルメリアに叱咤された。
不調の原因は気になることがあるからである。それは、最近のエルメリアの素っ気無さ。
何を言っても、「そう」や「ふ〜ん」しか言わない。何か、嫌われることでもしただろうか?
そしてジーグは、エルメリアに呼ばれていることに気がつく。
「ちょっとジーグ!聞いてるの?」
「え!?あ、何だったっけ?」
正直、聞いていなかった。頭はさっきのことでいっぱいである。
「なんだっけじゃないわよ!このエリアに追い込んだんだから!気を引き締めなさい!」
「あ、あぁ。わかってるよ・・・」
エルメリアが訝しげな目で見ている。
「あんた、最近変よ?なにかあったの?」
「べつになんにもねぇよ・・・」
原因が自分だと知らない彼女に少し頭にくる。
「お嬢様。居ました」
ガノンの思い声が響き、戦闘準備に入る。
「では、始めますか」
と、フラディオは弾丸を愛用のへヴィボウガン、タンクメイジ改に装填し撃つ。
パッ!と赤い液体がはじけ、独特のにおいが漂う。バサルモスもこちらに気がついたようだ。
「ガノン!ジーグ!いくわよ!!」
エルメリアから指示が出る。ジーグは、『まずい!切り替えろ!』悩みを遠ざけるように頭を振る。狩場では一瞬の気の迷いが、死を招く。
ブオォ〜〜!あたりに角笛の音が鳴り響き、ガノンは角槍ディアブロスを構える。
そう、これが彼の役目。囮となりジーグとエルメリアに攻撃の隙を与える。
「ぐおぅおお〜〜!」
一つ、咆哮を上げ、ガノンに突進していくバサルモスを後ろから追う。
ガノンの盾から火花が散り、バサルモスの動きが止まる。
「せ〜の!!」
エルメリアがハンマー、ブレス・コアを奴の腹めがけて振るう。
ズドン!!と鈍い音がして奴の甲殻が僅かだが剥がれた。そして奴は痛みか衝撃に声を上げて仰け反る。
その隙をガノンが見逃さず、剥がれたところにある、微かな肉めがけて槍を突き出す。
「ぐおぉぉ!!」
その槍は正確にそこを貫き、大量の血を噴出させる。バサルモスは倒れ、もがいている。
バシュゥ!銃声が響き、目に弾が飛び込む。数秒後それは爆発した。
そして、ジーグの大剣、まるで飛竜の牙を模したかのようなブレイズブレイド改がバサルモスの翼膜を引き裂く。もう、飛べないだろう。
「止めよ!」
エルメリアは奴の頭めがけためを作ったハンマーを躊躇無く振り下ろした。
ブルブル・・・と僅かに震えたが、その後息を引き取る。
「やったわね!」
エルメリアが声を上げ、剥ぎ取りにかかる。ジーグはそれを無言で見つめていた。
そのとき、微かだが地面が揺れる。この揺れは、、まずい!ジーグはとっさに剣を盾にする。
「ギオォォォォン!!」長い咆哮と共にバサルモスが、もう一頭現れた。
「ジーグ!!」「ジーグ君!」みんなの声が聞こえたが、意識が遠のく。
ジーグは意識が途絶える前に、無残に折れたブレイズブレイド改を視界の端に見た。
285ハート:2007/02/25(日) 14:18:23 ID:+y27ZX/z
「・・・・グ・・」
『何だ?』
ジーグはまどろむ意識の中、その声を聞いた。
「ジ・・・・しっか・・・・」
『なんだよ・・・きこえねぇよ・・・』
しかしジーグは、その声のするほうへ向かっていた。
「ジーグ!」
はっきり聞こえたその声、それは・・・
『エル・・・メリ・・・ア?・・』
ふっ、と視界が明るくなると、青い空が見えた。
「ジーグ!大丈夫?生きてる?」
「お・・きてる・・・だろ・・・」
「よかった・・・」
どうやら、火山地帯のBCだ。運んでくれたらしい。
「一時はどうなることかと思ったぞ・・」
ガノン、だ。あまり感情はこもっていないが、嘘をつく男ではない。
「おや?目が覚めましたか?ジーグ君」
あぁ、最初にこいつの顔を見たら死神が来た、と思うだろう。それだけの面妖だ。
「お嬢さん。とりあえず薬草を採取してきました。迎えの船もあと2時間ほどできます」
「まったく・・・心配させないでよ・・・」
どうやら、回復薬を全部使って、なんとか息を吹き返したらしい。空き瓶が転がっている。
「ごめ・・・ん。みんな・・・心配・・させて・・・」
口を動かすだけでも電気が走るような痛みに襲われる。まったく。直撃を喰らったようだ。
「喋らなくていいわ。それより、安静にしてて。そこらじゅうの骨が折れてるみたいだから」
「あ、あぁ・・・」
そして、顔に冷たいものが当たり、見てみるとエルメリアの涙だった。みんなにばれないように声は抑えているが、肩が震えている。
「どうやら、迎えが来たようです」
船がきたのだろう。ジーグは回復を早めるため、眠った・・・
286ハート:2007/02/25(日) 14:41:30 ID:+y27ZX/z
「ジーグ、どう?動ける?」
「あぁ、回復はした。ハンターも続けられそうだ・・・けど・・な〜」
エルメリアは病院に来ていた。そしてジーグは動けるようになり、ほぼ回復している。
五日間、目を覚まさなかったそうで、エルメリアを、みんなをまた心配させてしまった。
「けど・・・何?恐くなった?」
からかっているのだろうか?いや、元々恐いもんは恐い。しかし、そんな理由ではない。
「馬鹿。大剣だよ。折れてただろ?苦労したのによ〜・・・」
そう、あれは狩りを始めてからずっと使っていたのだ。もちろん、最初はアイアンソードだったが。
「ジーグ、それなんだけどね・・・」
エルメリアはなんだか恥ずかしそうにしている。
「なんだ?どうかしたのか?」
やはり、この男は鈍い。とエルメリアは思ったようで軽く睨まれた。
「あんたの折れた大剣を、素材出して戻してあげたのよ!」
「え、お前が?本当か?」
疑ってはいるが、すごく嬉しい。最初から作らなくてすむ、などという理由ではない。
エルメリアが気を使ってくれたのが嬉しかったのだ。
「あ、あたしだけじゃないわよ!フラディオもガノンもみんなで素材とお金出したんだからね!お礼言っときなさいよ?」
「あぁ、サンキューな。エルメリア」
「べ、別にいいわよ・・・」
照れているのか、顔が少し赤い。ジーグはあのことについて聞いてみた。
「あれさ、この前まで妙に素っ気無くなかったか?きになってたんだけど・・・」
「そ、それは・・・ガノンたちにばれない様に・・・」
なるほど、そういうことか。ジーグは納得した。フラディオにはばれてるが・・・
「あと少しで退院だからさ。待っててくれよ?」
「あたりまえでしょ!しっかり治しなさいよ」
最後に笑顔を残し、エルメリアは帰った。
287ハート:2007/02/25(日) 14:58:57 ID:+y27ZX/z
「それじゃ、この前の成功とジーグの退院を祝って、乾杯!」
「乾杯!」
ジーグはその二日後に退院し、酒場で祝杯を挙げているのだ。
「みんな、心配させてわるかったな。それと大剣。サンキュー!」
「気にしなくていいですよ、ジーグ君わたしはゲリョス以外興味ないですし。それに」
「それに?」
死神・・・基。フラディオが中途半端なところで切ったので聞いてみる。
「言い出したのはお嬢さんですし、素材の大半もお嬢さんが出したものですから」
え?ジーグは嬉しい気持ちでいっぱいだ。まさかそこまでしてくれたいたとは。
「ぶ!!ゴホ!ふ、フラディオ!それは言わないでって言ってたでしょう!!」
ビールを噴き出し、顔を赤くして怒鳴った。
「おや?そうでしたっけ?失礼しました・・・クックック・・・」
まったくこの男は、なにをしでかすかわからない。まぁ、わざとだと思うが。
「どっちにしろ、もうこんなことにはならないように気をつけろよ・・・」
ガノンが静かに言う。これでも心配してくれているのだろう。
「あぁ、これからはもっと気をつけていくよ」
素直に返事をし、ビールを飲む。やっと、本当にやっと、旨いと思えるようになってきた。

みんな酔いが回ってきたころ、ジーグは自室に戻った。やはり、エルメリアやガノンには勝てない。
そして、エルメリアの部屋にもう一度礼を言いにいくか、と思い水を飲む。
288ハート:2007/02/25(日) 15:13:22 ID:+y27ZX/z
コンコン。エルメリアの部屋のドアをノックし、返事を待つ。
・・・・・・・・・
返事は、無い。もう寝ているのか?と思い呼んでみる。
「エルメリア〜?もう寝たのか?」
・・・・・・・・・
やはり返事が無い。また、明日にするか、と向きを変えたそのときドアが開いた。
「なに?ジーグ?どうしたの?ふぁぁ〜〜あ・・・」
パジャマ姿で、谷間が少し見えている状態でエルメリアは出てきた。
どうやら起こしてしまったようだ。目を擦り、欠伸をしている。
「あ、起こしちゃったか?ごめんな。えっとその・・・」
無防備なエルメリアに、ジーグは慌てている。
「な〜に?恐い夢でも見たの?」
「か、か、からかうなよ!大剣のお礼を、その・・もう一度しようかなって・・・」
クスクス、と笑うエルメリアが少しかわいく見えて、言葉がつっかえる。
「それならもういいって。本当は襲いに来たんじゃないの?」
確かに、こんな時間にきたら襲いに来た、と思われても文句は言えないが、16の少女が言うか?普通。
「ち、違うって!何考えてんだよ!」
慌てて否定するジーグ。やましい気持ちから来たのでは、決して無い。
「なんだ〜、違うのか。ちょっと残念だな〜」
「えっ!?」
「たまにはあんたが攻めてもいいんだよ〜?ね?ほんとに違うの?」
ここまで好きな相手に言われ、我慢できる奴が居るのだろうか?ジーグはエルメリアを抱え、ベッドに寝かせた。
289ハート:2007/02/25(日) 15:42:18 ID:+y27ZX/z
ジーグはエルメリアのパジャマを脱がし、キスをする。
「ん、、んふぁ、、、う、ん・・・」
「ちゅ、、ぺちゃ、、ふぅん、、」
時には短いキスも入れ、吸い付くようにキスをする。
キスを終えて、ジーグはエルメリアの耳にもキスをする。
「あ、、、はぁ〜、、」
チロチロと耳たぶをなめたり、甘噛みをする。
「あぅん、、くはぁ〜、、いやぅん、、、」
「嫌か?」
そんなことはないだろうと思いつつ、わざと聞いてみる。
「う〜うん。いいよ、、ジーグ、、」
そしてジーグは首に舌を這わせ、鎖骨にキスをする。
「あぁぁ、、あやん、、ふぁ〜、、」
くすぐったいのか気持ちいいのかはわからないが、どっちにせよジーグを魅了する甘い声だ。
今度は大きな二つの果実を攻める。揉む手の力に強弱を付け、ゆっくりと刺激する。
「うぅん、、はぁ、、ジーグ、、もっと、、、」
エルメリアは堪らず懇願の声を出す。
ジーグはその声に応えるように弱点である乳首を人差し指と中指ではさみ、胸を揉む。
「ふあぁん!あふぅん、、」
ジーグの攻めに声が大きくなり、乳首も大きくなっていく。
ジーグは大きくなった乳首に舌を伸ばし、周りを円を書くように舐める。
「はぁぁ、、ひ、うん、、」
続けて、甘噛みをして、チュウチュウ、と音をたてながら吸う。
「くはぁぁぁん!ひや!ぅん、、、あはぁ!」
エルメリアはされるがままで、身をよじっている。
「ジーグ、、はぁ、その、、上だけじゃなくて、、うぁう!下も、、、」
「わかったよ」
エルメリアの反応を楽しんでいたジーグはそういわれて片手を伸ばして、パンツの上から秘所に触れる。
すでにそこは濡ていて、クリトリスも大きくなっている。
「うん、、ふあ、、くぅうん、、」
反応は、良い。ジーグは体を起こし、エルメリアのパンツを下げ、小指を中に入れる。
チュクチュクと本当に微かな音をたてながら出入りする小指にエルメリアは我慢できなくなっていた。
「ちょ、ちょっと、うぅあ、小指って、あは、焦らさないでよぉぉん!!」
最後まで聞き取りにくかったが、それはジーグがエルメリアのクリトリスを舐めたからである。
「え?なに?エルメリア」
わざと、もういちど聞こうとする。いじめているのか?
「だからぁぁん!!小指なんかで、、あうっ!じ、じらさぁぁ!ないでぇぇん!お、おねが、、いぅん!!」
「わかったよ。じゃあ向こう向いて、四つん這いになってくれ」
エルメリアはもう我慢できないといった様子で何をするのか?とおもったが言われたとおりにする。
足を伝って、愛液がシーツにシミを作っていた。
「じゃ、行くぜ?エルメリア」
「う、うん、きてぇ、ジーグ、、」
ジーグはエルメリアの腰をつかみ、自分のモノを入り口にあてがった。
290ハート:2007/02/25(日) 16:04:55 ID:+y27ZX/z
「う、ふあぁぁ―――ん!!!」
「くあ、し、しまるな、、」
ぬっぷ、とエルメリアの秘所はジーグの男根を難なく受け入れ、いやらしい音をたてる。
軽くイッテしまい、中がキュンキュン男根を締め付ける。
そしてジーグはエルメリアを突き始めた。
「あうん!ひや、、やぁん!んひぃ!」
パチュパチュと湿った音が響き、エルメリアが満足げな声を上げる。
ジーグは一旦亀頭の先端まで抜いた。
「あ、なんで、、抜くの、、あ!やぁぁん!!くひぃぃん!」
一気に子宮の入り口までつく。ジーグはこれを繰り返し、エルメリアの声を楽しんだ。
「ふくぁ、、はぁはぁ、エルメリア、、お前も動いてくれ、、」
「あぅ、、やぁ〜ん、、う、うん、、くひ、」
ジーグの欲求に何とか応えようと必死に腰を振ろうとするが、快感のあまりうまくいかない。
「じ、ジーグ、、もうイキそ、、あひゃぁっあ、あぁぅ!」
「俺も、そろそろ、はぁ、で、でるぞ、、」
エルメリアは軽くイク程度ならもう何回もイッテいる。そのたびにジーグの男根をきつく締め付け、ジーグももう限界だった。
「あ、い、イクよぉぉ〜!んぁぁぁ〜いや、はぁぁ!」
「くあ、出る!」
ジーグはエルメリアの中にすべてを出し切り、エルメリアとベッドに崩れ落ちた。
「これでいいわよ」
「え?なにが?」
突然いうので何を言ってるかジーグは理解できない。
「だから、剣のお礼よ!これでチャラにしてあげるわ」
「そっか、でも俺もいっちゃたからな。やっぱ言いたい。ありがとな」
「はぁ、あんたほんっと鈍いわ・・・」
「な、なにがだよ?」
もぅわけがわからない、と言った様子のジーグに、エルメリアは声を荒げた。
「一緒にイッテほしかったに決まってるでしょ!!この馬鹿!こんなこと言わせんじゃないわよ!」
エルメリアは顔を真っ赤にして枕で顔を隠した。ジーグも同じくらい赤くなっている。
「え、え〜と、、ごめん。その、や、やっぱ俺が鈍いだけだよな。ごめん」
「もういいわよ。ほら、そろそろ帰りなさいよ?ガノンにばれるかもしれないから」
「そ、そうだな。またな」
そうなったときのことなど、考えるのも無理だ。こんどは戻って来れないだろう。
「またね」
「あぁ」
ジーグは部屋を後にした。
291ハート:2007/02/25(日) 16:42:18 ID:+y27ZX/z
ここは森岡地帯。温暖な気候のためさまざまなモンスターが生息している。
ジーグはリハビリもかねて、エルメリア、ガノンと共にドスランポスを狩りにやってきた。
(フラディオはゲリョス捕獲の依頼が入ったのでそっちにいっている)
「なぁ、エルメリア」
「ん?何、どうかした?」
「この剣なんだけど、少し・・・いやかなり軽くなってないか?」
「そ、そう?そんなこと無いはずだけど・・・」
「お嬢様、ドスランポスが現れました」
「わ、わかったわ。ほらジーグいくわよ!」
「おう!」
ジーグは背に背負った大剣を大上段に振り下ろす。
ドスランポスは偶然だと思うが横に避けた。
「ちっ!」
次は横に・・・と思っていると、何かが折れる手ごたえ。
折れたものは、、ブレイズブレイド改・・・?折れた面からは木が見えている。表面は薄い鉄板に覆われていて、気がつかなかった。
「お、おい・・エルメリア・・・?これは・・どういう・・・こと?」
ジーグは震えている。
「い、いやね。最初はただのドッキリで、今日くらいにバラそうと思ってたのに、昨日あんたがあんなことを・・・」
「お前が・・・なおしてくれったって・・・」
「いや、だからね・・・そんなに怖い顔しないでって。ほ、ほらちょっとしたいたずらでね。」
「俺がどんだけ嬉しかったと・・・」
「ガ、ガノン・・・」
エルメリアはガノンのほうをむく。いつもなら助けてくれるだろう。しかし、
「お嬢様、そのような悪戯はいけません。ハンター以前に人間として恥ずべきことです」
「そ、そんな・・・」

その日、エルメリアはげっそりとしていた。
292ハート:2007/02/25(日) 16:47:30 ID:+y27ZX/z
連続投稿みたいな形になってしまいましたが、お許しを。
今回は三作目となりますが、我ながら相変わらず、前フリ長・・・
ただエロいだけってのは嫌いなので、ストーリーを書こうとすると、どうしてもこんな感じに・・;
最近擬人化が多いので人×人を書きたいな、と思い書かせてもらっています。

では、またおあいしましょう!
293名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 17:16:51 ID:vuzv08D3
>>292
 GJ!
 wktkして待ってる!
294名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 19:32:26 ID:186uCMfn
>>292
楽しみにしてるよ
295エロかけない人:2007/02/25(日) 20:35:31 ID:vuzv08D3
注:エロくない。

 その男アラルカノ・ウェルディエゴは、砂漠の大地を踏みしめていた。
 砂漠に来た目的は、クエスト【砂の中を泳ぐ竜】を果たす為だ。
 クエスト内容は、砂の中を泳ぐ竜こと……ドスガレオス一頭の討伐と
 ガレオス四頭の討伐、そして、ガレオスから得る事ができるキモを三つ納品する事だ。

 アラルカノは、今回のクエストにあたって必需品になるだろう音爆玉のストックと
 念の為に持ってきた、音爆玉を作る為の素材を確認する。
 不備があっては困るからな。と、アラルカノは一人そう思った。
 音爆玉等のアイテム確認が終わった後は、自分の装備の確認を始めた。
 いざ、ドスガレオスと戦う事になって武器が、鈍ら状態になっていては意味が無い。
 一応、クエストが終わった後ちゃんと砥石をかけては居るが……

 忘れている事もあるだろう。と、言う事で己の武器を抜くアラルカノ。
 アラルカノの武器は、ブレス・コアと呼ばれるハンマー。
 アラルカノは、じっくりとブレス・コアを見る。
 不備な所は無い。一応念の為砥石をかけておくか……と、アラルカノは砥石を取り出した。
 ブレス・コアに砥石をかけながら、アラルカノはとある女性ハンターを思い出した。
 同じハンマー使いであるその女性が、所持していたブレス・コア。

 まだアラルカノが駆け出しの頃、酒場で見たその女性が、装備していたブレス・コアに憬れた。
 その後アラルカノは、文字通り身を粉にしてクエストなどをこなしてブレス・コアの元となる
 凄く錆びた槌を発掘し、大地の結晶を集め研磨。
 かなりの数の対置の結晶を集め消費し……
 ブレス・コアとして、凄く錆びた槌を復活させたのである。

 そんなブレス・コアの砥石掛けを終わらせると、よし。と、アラルカノは小さく呟き立ち上がる。
 そしてブレス・コアの後で、防具の点検も念入りにしはじめた。
 グラビトシリーズに、不備な点も見られず……武器・防具共に不備無しと頷くアラルカノ。
 さて、クエストを終わらせて街に帰って……特産キノコキムチ鍋を食べよう……
 などと、アラルカノは暢気に思いながらキャンプ場を後にした。

 ガレオスが、泳ぐ砂漠を目の前にしてアラルカノは、やっぱり日差しが強いな……などと、考える。
 他のハンターならば、その強烈な日差しに体力を奪われる為、クーラードリンクと言う
 一定時間、体温を冷ますドリンクを飲むのだが……アラルカノは、ソレを必要としかなった。
 グラビトシリーズの特性能力もあるが……アラルカノ自身、この世に生を受けた時から
 熱に対しては、酷く耐性があったのだ……活火山の地域でもクーラードリンクを必要としないぐらいに。
 まぁ、其のおかげで支給品のクーラードリンク持ち帰って売り払っていたりするのは、完全な余興である。
296エロかけない人:2007/02/25(日) 20:36:22 ID:vuzv08D3
>>295
 アラルカノの目の前に広がる砂漠に、チラチラとガレオスの鰭が見え隠れする。
 まずは、ガレオス四匹の討伐とキモ三つの納品を済ませるか……と、
 アラルカノは、ガレオスが泳いでいるルートを割り出す。
 割り出したら割り出したで、ガレオスが其処を通過した後でその場に立ち、ブレス・コアを構えた。
 そして、ガレオスがグルッと一周して来る。
 このタイミングで振り下ろせば、ガレオスに当ると言うタイミングで、アラルカノはブレス・コアを振り下ろした。

 ジャストミート。振り下ろしたブレス・コアは、迫り来るガレオスに直撃した。
 突然の攻撃に、ガレオスは砂の中から飛び上がり何度か跳ねる。
 当然、アラルカノはそのガレオスの跳ねに巻き込まれない距離に構え、跳ねが終わったと同時に接近し
 躊躇なくブレス・コアを振り下ろした。
 ガレオスは、そのブレス・コアの衝撃に一度身を沈めたが、直ぐにアラルカノの方へと向き直る。
 が、その向き直ると言う行動が……ガオレスに強烈なハンマーの一撃を与える事となった。

 アラルカノは、ブレス・コアを腰辺りに構え、全身を使ってブレス・コアごと横回転しガレオスへ凄まじい横からの一撃を与える。
 吹き飛ぶ……とはいかないが、ガレオスの体が一瞬浮き横にわずかにずれた。
 余りの衝撃に、怯むガレオス。そんなガレオスにアラルカノは、容赦なくブレス・コアを振り下ろした。
 ガレオスが、最後に見たのは……自分の頭上にブレス・コアを振り下ろす人間。
 その後、ガレオスはガレオスにとって最悪な場面と共に息絶えた。
 息絶えたガレオスから、アラルカノは剥ぎ取り専用のナイフを取り出し淡々とガレオスから剥ぐのだった。

 こうして、四匹のガレオスとキモ三つを納品し終わったアラルカノは、ブレス・コアを砥ながら
 次は、ドスガレオスか……特産キノコキムチ鍋に激辛ガレオスのキモ炒め……と、少々の涎をたらして思う。
 うーいかんいかん……と、首を小さく横に振り雑念を払うが……
 やっぱり、ファンゴの香草包み焼きもつけるか? と、瞬時に浮かんでしまいあんまり意味がなかったようだ。
 それは兎も角、アラルカノはブレス・コアを磨き終えると、今居るエリアより更に奥のエリアへと足を進める。
 音爆玉を何時でも取り出せる様に、片手に持ち奔るアラルカノ。

 思う事は一つ。
 特産キノコキムチ鍋!
 非常にしょうもない思いである。
 そして、アラルカノは、砂の中を泳ぐガレオスの中で、一際大きな鰭を見せて泳ぐガレオス……ドスガレオスを発見する。
 まず、ガレオスと同じ様に泳ぐルートを見極めるアラルカノ。
 ルートを見極めた後、アラルカノは片手に持っていた音爆玉をタイミングよく投げた。

 凄まじい金属が擦れる音の様な……耳障りな大音量が、周囲に響き渡る。
 音爆玉の影響範囲は広く、ドスガレオスの他にもガレオス数匹が、砂の中から飛び出る。
 それに、アラルカノは少々顔を顰めたが……直ぐに音爆玉のせいで飛び跳ねているドスガレオスへと走りよる。
 そして、ブレス・コアを抜き強烈な上からの一撃を喰らわせた。
 思うことは一つ!
 特 産 キ ノ コ キ ム チ 鍋!!!!!
297エロかけない人:2007/02/25(日) 20:37:13 ID:vuzv08D3
>>296
 ドスガレオスは、自分の頭上で起きた凄まじい身を凍らせるほどにおぞましい爆音に、砂から飛び出てその身を暴れさせた。
 音は既に無いが……あの、頭の奥にまで響く嫌な音をその身を暴れさせる事で忘れ去ろうとしていた。
 一頻り、身を暴れさせ落ち着いたな……と、ドスガレオスが思った瞬間。
 上から襲ってきた凄まじい衝撃に、その身を更に暴れさせる。
 何だ! 何なのだ! と、ドスガレオスはその衝撃の発生元を探す為、その体を旋回させた。
 そして、発見する。ハンマー【ブレス・コア】を構えた人間を

 ただ、ドスガレオスはその人間を見た時、なんだコイツは! と、瞬時に思った。
 良くドスガレオスを狩りに来る人間ことハンターは、様々な竜にとって嫌な【臭い】を放っている。
 しかし、この人間が放っている臭いは……【食べ物】……なんだコイツ……と、ドスガレオスは本当にそう思ってしまった。
 此処に来る人間が、良く放っている臭いは……【冨】【名誉】【権力】【己の誇示】……と、一番嫌いな臭いだった。
 だが、この人間が放ってるのは……強烈な【食べ物】への臭い。
 訳がわからん。と、ドスガレオスはブレス・コアを構えているアラルカノに向けて吼えながら思った。



 その良くわからん臭いを発生させているアラルカノは、ドスガレオスの思いなど分かる訳も無く……
 鼻息荒くブレス・コアを横からドスガレオス目掛けて叩きつける。
 無論、ドスガレオスもただ殴りつけられている訳ではない。
 その顎(アギト)から、圧縮した砂の弾丸をアラルカノに向けて凄まじい速度で打ち出す。
 しかし、その砂の弾丸をアラルカノは、ブレス・コアを盾にする事で防いだ。

「特産! キノコ! キムチ! 鍋ぇえ!!!!」

 とうとう、アラルカノの思いは口から漏れた。
 さらには、「激辛ガレオスのキモ炒め!」などともう、クエスト終わらせて食べる事しか考えていないアラルカノ。
 ブレス・コアを腰の位置に構え、全身を一捻りしてドスガレオス目掛けて強烈な一撃を見舞う。
 追撃の様に、下からドスガレオスの腹目掛けてハンマーを振り上げ……振り下ろす。
 「ブルファンゴの香草包み焼きぃいいい!!」
 お前ふざけてんのか? と、もし他のハンターが居たなら絶対にそう言うだろう……

 しかし、アラルカノに至っては、真剣そのもの。
 アラルカノとパーティーを組んでいるハンターならば、またか……などと呆れるだろう。
 まぁ、アラルカノは良いとして……堪らないのはドスガレオスの方だ。
 口々に良くわからない事を叫びながら、ハンマーを振り下ろすアラルカノ。
 そのアラルカノが発する臭いは【食い物】の臭いばかり。
 冨・権力・名誉・己の誇示……そんな臭いが一切しない人間。
298183:2007/02/25(日) 20:40:59 ID:yruzZbRC
>>265
ぅお!?漫画か?GJっ
>>282
みんなP2ndで忙しいから気にしないでw
1週間はこんなだろうから、その分盛り上げてください。GJ!
>>292
連作GJ!&乙
人X人の需要は十分あると思う。
って、オレ小説版まったく読んだ事なかったので、明日買って読んでみるわ ノシ

あ、P2ndにハマリ過ぎてお題の"逆レ"ティガが手につか(ry
299エロかけない人:2007/02/25(日) 20:41:20 ID:vuzv08D3
>>267
 そんな人間から、強烈な一撃を完全にその身に受けるドスガレオス。
 一撃一撃が強烈な衝撃としてドスガレオスの体を小さく揺らす。
 ドスガレオスの体当たりを意図も簡単に回避し、さらに追撃を加えるアラルカノ。
 砂の弾丸を、ブレス・コアを盾に防ぐアラルカノ。
 そんな戦いの最中、ドスガレオスはそんな不可思議すぎる人間に酷く興味を覚えたと共に意識を暗転させ……息絶えた。
 ドスガレオスが、息絶えたのを確認したアラルカノは、ガレオス達と同じように剥ぎ取り専用のナイフで
 鼻歌なぞ歌いながらドスガレオスから、素材を剥ぎ取り始めた。

「億千万〜億千万〜♪」

 まぁ、鼻歌で謳っているのが、某岩男2のアレだったりするのは謎である。
 ドスガレオスから、素材を剥ぎ取り終わった後、一度伸びをして
 さて、さっさと帰って……特産キノコキムチ鍋……と、ニヤニヤと口元に笑みを浮かべるアラルカノだった。

 アラルカノが去り……その場には、ドスガレオスの骸が転がっている。
 砂が混じった風が吹きすさぶ中、ドスガレオスの骸に変化がみられた。
 光……と、言えばいいだろうか? 色の無い光。白とも無色とも見える光。
 その光が、ドスガレオスの骸から発せられている。
 そして、ドスガレオスの骸が、その光のせいなのか分からないが……
 体の端から、溶け込む様に消えてゆく。

 儚げな光は、細い細い柱となり空へと昇ってゆく。

【興味深い……人間……不可思議な臭い……嫌いではない臭い……
 何の為に来て……何の為に去ったのか? ……興味深い……】

 何処か儚げな声が、砂漠の風に流され消えた。
300エロかけない人:2007/02/25(日) 20:41:56 ID:vuzv08D3
続く……と、思うよ?
301名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 21:35:12 ID:OM7zuiDh
>>300
GJ
ぜひ続けて欲しい。

>>183
wktk!!
302名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 22:50:59 ID:tYtxnM0y
>>298
私がティガ子を押し倒し返す前に逆レを完成させるんだ。さもなくば、貴様を犯す。
ちなみにもうティガ緊急クエまで進んだから、もってあと数日かな。
というかおまい最後の一行が言いたかったんちゃうのかと。

と、逆レカキコした本人が言っt(ry
303名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 22:54:46 ID:jqzsazUC
>>300
これは前に話だけ出てたグラビモスの息子さんかな
しかしドスガレまで擬人化するとは・・そのうち色違いまで含めた全てのモンスターが擬人化しそうだ
304エロかけない人:2007/02/25(日) 23:12:48 ID:vuzv08D3
>>301
 多分、明日の夜に続き投下できると思う。
>>303
 アラルカノは、その通りです。
 あと、アラルカノが駆け出しの頃、ブレス・コアを装備していた女性は
 モンハンの小説のキャラ。エルメリアだったりします。

 最後に、エロ書ける人が偉いのです。偉い人にはそれが……
 あれ?
305267:2007/02/26(月) 12:59:05 ID:0vav0Fbw
>>268
毎度イタいヘボ絵でごめんなさい。
このスレは居心地がいいので少し調子に乗ってたかも知れません。
それでもまだ、ここでやりたい事もあるので、
どうしても見苦しい様でしたら、お手数ですがyaneura辺りを
NGワードに設定してもらえればと思います
306名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 14:59:54 ID:P2g8LnmG
需要無いけどナナ娘描くかな
BGMが炎国の王妃だからロールの女王にしたろ
307名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 15:40:20 ID:0vav0Fbw
工房の婆ちゃん、5、60年くらい前
ttp://www.geocities.jp/idemoso/yaneura/baccha.jpg
308ハート:2007/02/26(月) 16:04:25 ID:MwGks3kU
4回目ですが、また人×人。
いつもの舞台、ゲストハウスからはなれて、今回は狩場を舞台にしたいと思う。
まぁ、エルメリアとジーグってのはかわらないけど・・・
309ハート:2007/02/26(月) 16:27:29 ID:MwGks3kU
さて、今回はリオレウス、リオレイアの番の討伐が依頼内容で、ジーグ達は沼地に来ていた。
ここはほとんどのエリアが暗く、霧が出ていて熟練のハンターでも気を抜けない場所である。
また、洞窟もあり、この中は気温がとても低い。
そして、やや背の高い草が生い茂る広大な草原。ここでリオレウスと戦っていた。
「グォォォォ!!」
リオレウスが吼える。全身の筋肉が硬直し、身動きが取れない。何匹狩ろうとどうすることもできない衝動だ。
しかし、優勢なのはジーグたちである。リオレウスは尻尾が切り落とされ、片目は潰れ、翼膜もボロボロだった。
「一気に畳み掛けるわよ!」
動けなくなっていたジーグに激がとび、エルメリアとジーグが攻撃へ転じる。
「喰らえ!」
最初の攻撃は左足を狙ったジーグの攻撃。しかし、かわされる。リオレウスは空へ逃げた。
そこに、一つの銃声が響く。
「ギュガァォオゥ!!」
叫びを上げ、空高くからまっさかさまに落ちる。そして動かなくなった。
「とりあえず、片方は終わりましたね」
やや楽しげな声が聞こえ、振り返るとそこにいたのはすでに銃をしまったフラディオだった。
そう、リオレウスを打ち落とした凄腕のガンナーである。
「えぇ。なかなか上出来だわ」
リオレウスの甲殻を剥ぎ取りながらエルメリアがいう。
「で、どうする?このままレイアもいくか?」
「そうね・・・ガノン、どう思う?」
ガノンは空を少し見て、
「今日はキャンプで休息をとるべきだとおもいます。そろそろ日も暮れるので」
「そっか。じゃあキャンプに戻りましょう。ここで野宿は危険だわ」
「わかった」「わかりました」
たしかに、ここは小型・・といっても2mはあるイーオスや巨大昆虫ランゴスタが出現する。
下手をすればリオレイアにも見つかってしまい、危険だ。
エルメリアは剥ぎ取りも終わったようで、ガノンと共に荷物をまとめる。そこに、
「グォォォォォ!!」
一つの叫び声が轟く。みんなの頭上にいるのは、陸の女王リオレイア。
「うわっ!」
強い風圧に吹き飛ばされ、リオレイアと目が合った。
『しまっ・・・』
と、思ったがジーグはガノンの吹く、角笛の音を聞いた。
310ハート:2007/02/26(月) 16:44:22 ID:MwGks3kU
「早くお逃げください!」
エルメリアが頷き、一番近い洞窟に向かう。
ジーグも逃げようとしたが、フラディオがボウガンを構えていたので、
「おい、逃げるんだろ!」
「えぇ、逃げてください。私はこいつを眠らせて、ガノンさんと共に引きますから」
どうやら、睡眠弾でリオレイアを眠らせるらしい。
「わ、わかった!気をつけてくれよ!」
ジーグは、エリア1に向かう。あそこは飛竜が降りられるほどの広さは無い。そしてBCにも近いからだ。

『おっせぇなぁ・・・』
何時間、経っただろう?BCでジーグは皆を待っていたが、誰も戻ってこない。
不安が頭をよぎる。ガノンとフラディオは確かに凄腕だ。しかし狩りに絶対はない。
エルメリアは最初に逃げたはずだが、どうしたのだろう?
洞窟でイーオスとでも戦っているのだろうか?
さらに不安になる。いくらエルメリアでも数が多ければやられる可能性もある。
「くそっ!探しにいってみるか・・・」
立ち上がり、ブレイズブレイド改を背負う。(ちゃんと作り直した)
まずは、ガノン達だ。洞窟に向かうのも、あそこを経由するのが早い。
微かに日が暮れていたが、ジーグは走り出した。
先ほどのエリアには到着した。しかし、二人の姿は無い。あるのは焼け焦げた草木と火竜のブレス独特の硫黄臭だけ。
だが、足跡を見つけた。ほかのエリアに向かって。
ジーグはそれを辿って、沼地を一周したが二人は見つからない。どこに身を潜めたのやら・・・
そしてエルメリアを探しに洞窟に入っていった。
311ハート:2007/02/26(月) 16:58:54 ID:MwGks3kU
ピチョン。という、水滴のたれる音だけが響く。幸いイーオスはいない。
声を出すのは危険なので洞窟を見て回ろうとした、そのとき。
ズドン!!見えない何かが鼻を掠めた。フルフルか!?とも思ったがあまりにも小さい。
「じ、ジーグ?」
「エルメリア!」
そこにいたのはエルメリアだった。すると、落ちてきたこれは・・・案の定ハンマーのブレス・コア。
「あんたねぇ!イーオスかと思ったじゃない!」
「だからっていきなりハンマーを振るな!死ぬとこだったぞ!」
そう、飛竜だったら圧死していたが、ハンマーでも変わらない。頭が潰れて死ぬ。
「うっ・・・それは・・・」
エルメリアが黙る。しかし、
「けど、こんなところでなにしてるの?逃げてきた、って時間じゃないわよね?」
「探しに来たんだよ。他の二人はどっかに隠れてるのか、見つかんないし」
ジャリ・・・ジーグの後ろで音がして、二人かと思い振り返ろうとすると・・・
その途端、右足に鋭い激痛が走った。そして体が痺れる。
「ジーグ!この、また入り込んできて!」
どうやら、ゲネポスだ。奴は神経性の麻痺毒を持っている。しかし、エルメリアによってすぐに倒された。
「ちょっと、だいじょぶ?ほら、ひとまず洞穴に行くわよ」
エルメリアに肩を担がれ、隠れていた洞穴に入れられる。
やや狭いが、もうキャンプには戻れないだろうし、入り口も狭いのでモンスターは入れない。
312ハート:2007/02/26(月) 17:14:44 ID:MwGks3kU
「とりあえず薬草もあるし、足にはっときなさい?」
「あぁ、わかった。」
布に薬草を磨り潰して塗り、傷口に貼る。すこし沁みるが、化膿させるよりはマシだ。
「とりあえず夕食用に肉を焼くけど、食べる?」
「あ、それくらい俺が・・・」
「あんたは肉焼き歌歌うでしょ!モンスターにバレルかも知れないから駄目!」
確かに、そうだ。ジーグは肉を焼くとき決まって歌を歌う。
「わ、わかったよ。頼む。」
あまりの覇気に、文句も出ない。やがてこんがり肉のいいにおいが漂う。
「はい、あんたの分。香草も何も無いけど、我慢しなさいよ?」
「サンキュ。別に香草なんて無くてもいいさ。」
エルメリアの焼いてくれた肉だから、なんて恥ずかしくて言えない。
「骨埋めるから、貸して」
「あぁ、よろしく」
そのままにしておくと匂いにつられていろいろやってくるから骨は土に埋める。
さて、あとは寝るだけだが、やはり狭い。二人が壁に寄りかかり、体操座りしているのがやっとだ。
二人の距離は肩が触れ合うか、触れ合わないかの距離である。エルメリアはすでにまぶたを閉じていた。
313ハート:2007/02/26(月) 17:32:14 ID:MwGks3kU
『眠れない・・・』
ジーグはまだ眠れていない。ガノンとフラディオが気になるのもあるが、洞窟の中は寒い。体が振るえ、息が白くなる。
『よく平気な顔でねてられるよな、こいつは・・・』
横を見るとエルメリアが静かに眠っていて、自分との違いに嫌になってくる。
『まぁこうして、こいつの寝顔を見てるのもいいけどさ・・・』
と思っていると、エルメリアの目が微かに開き、
「くしゅん!」
一つくしゃみをした。
「大丈夫か?寒い?」
「あ、起こしちゃった?ごめん・・・くしゅ!」
やはり、彼女も寒かったのだろう。鼻をすすっている。
「いや、まだ寝てなかったから。その辺でブルファンゴでも狩って・・いっ!」
動こうとしたが、やはり足が痛い。微かに声が漏れてしまった。
「動いちゃ駄目だって。寒いのくらい我慢できるからさ」
「けど、どうするよ?このままじゃ寒いだろ?狭いからこの中じゃ火も焚けないし」
そう、この中で火なんて焚いたら火傷するし、その上酸欠になってもおかしくない。
「そうね〜・・・あ、そうだ!」
エルメリアは何か思いついたようで、暗くてよく見えないが体の向きを変えている。
「何して・・んむっ!」
何しているのか聞こうとすると突然口を塞がれてしまった。
「ちょ、何するんだって!」
「だから、あったまるんでしょ?形振りかまってられないじゃない」
だからといってこんな所で・・・とも思ったが、理性でブレーキを掛けることができない。
このまま、行ってしまおう。ジーグはそう決断し、自らも舌を出していった。
314ハート:2007/02/26(月) 19:30:40 ID:MwGks3kU
「ふむ、、はぁ、、やうん、、」
キスの音のほかに防具がカチャカチャと音をたてるが、寒いので取るわけにはいかない。
「ぁぁ、はぅん、、はぁ、、んむ、、」
体が火照ってきたころ、エルメリアが少し離れ、
「ジーグ、あたしがあんたの上に乗るから、ちょっとまってくれる・・・」
と、言った。
「あ、あぁ。そうだな」
正直、横向きではやりにくい。本番中に皮膚を壁でこすることにもなる。
エルメリアは防具の下に履いている短パンを下ろすとジーグの上に座った。
「よいしょ、、っと。重いなんていったら殴るからね!」
防具を着けているとはいえ、エルメリアは胸以外細身だ。
「大丈夫だって。けど、こうせまいと、その、胸が目の前に来るな・・・」
「なにいってんの〜、嬉しいくせに」
笑いながらエルメリアは言う。何回か裸を見ていたとしても、ジーグは目のやり場に困った。
「それより、続きしよ?」
「あぁ、そうだな」
そして、ジーグはエルメリアの胸を揉み始める。武装タブレットも取りたいところだが、寒いだろう。
「あ、、ぅん、、やぁん、、、」
「意外と、軟らかいんだな・・・これ」
ジーグも着ているが注意して触ったことは無かった。まぁ、エルメリアノ胸が柔らかいだけかもしれないが。
「そ、そぉ?ひう、、あひ、、あぅん、、」
武装タブレットの上からでもわかる大きくなった乳首を親指の腹で押すと、エルメリアが震える。
「やぁぁん、、あふ、、ジーグ、もっと、、」
エルメリアはジーグに抱きつき、自分の秘所をジーグの足にこすりつける。
「ふぅん!あはぁ、、やぅぅ、、」
「ちょ、エルメリア!防具で傷がつくだろ?手でしてやるって」
ジーグの防具はレウスシリーズで、強く擦ると擦り傷くらいにはなる。
「じ、ジーグ、そろそろ、、入れて?」
「わかった、ちょっと待って・・・」
ジーグは自分のズボンを少しずらして自分の一物を出し、エルメリアの中に入れる。
「く、、あぅん、、はぁぁ・・・」
「う、いつもより絞まるな・・・」
寒いからか、いつもよりさらにエルメリアの中はきつい。そして、エルメリアが動き出した。
「あう、、くふぅぅ!ひやん!あくぅ、、」
洞穴が狭いので、激しくは動いていないが体が密着するのでいつもと違う快感に声を上げる。
「ジーグ、、んふぁぁ、、温かい、、、よ、くひ!」
「俺も、すげぇ温かい、、ぅく!」
二人から薄い湯気が立ち始め、洞穴の中に靄がかかる。
「あぅん!はう、、かはぁ!、、ジーグ、、も、もうイキ、、そ、あふん!」
「あぁ、俺もあと少しで出る、、くは、、」
絶頂が近いためか、動きが少し速くなる。
「出る!うあぁぁ・・・」
「あうん!熱っ、、熱いぃぃ!!」
ジーグはエルメリアの中に出し、眠りについた。
315ハート:2007/02/26(月) 21:16:04 ID:MwGks3kU
翌日、キャンプに戻ってみるとそこにはガノンとフラディオがいた。
「お嬢様!ご無事でしたか」
ガノンが駆け寄り声をかける。
「大丈夫よ。日が暮れたから洞窟で隠れてただけ」
「二人がいなかったからいろいろと心配したんですよ?」
フラディオはキャンプから出てきてそういった。
「俺はキャンプに誰も戻ってこないから探しに行ってたんだよ」
少し、ドキッ、とした。ガノンにばれていたら、今日が人生で最後の日になるだろう。
「そうでしたか。私達はリオレイアを眠らせてからキャンプに向かったのですが、」
「何時間しても戻ってこなかっただろ?どうかしたのか?」
「情けないことに左足を折ってしまいましてね。エリア1の木の陰で治療していたのですよ」
みると、確かに足を引きずっている。しかしそこまで大したことは無いのか、普通に立っていた。
「ジーグ君はどこにいたんですか?」
フラディオが聞き、エルメリアが
「あぁ、こいつはね洞窟にみんなを探しに来たとき、ゲネポスに足を咬まれたからあたしが保護したの」
ジーグの顔が白くなる。ガノンに怪しまれたらどうしてくれるのだ・・・
「そうでしたか。無事で何よりです」
しかし、ガノンは何も気にすることなくそういった。
「ところで、リオレイアはどうしますか?ジーグくんは回復しているようですが私も負傷してますし」
「そうね・・・ガノン、二人でもやれそう?」
「えぇ、回復はしているでしょうがそれなりに深手は負わせましたので、注意していけば問題ありません」
「じゃあ、あたし達は討伐に向かうから、ジーグはフラディオをお願い」
エルメリアはそのまま行ってしまった。
「ジーグ君。本当に何もありませんでしたか?」
ぬっ、とマスクを着けた顔が近くまで来てジーグは驚いた。
「な、なにいってんだよ!俺は昨日痺れてたんだって!」
声が上ずっているのが自分でもわかる。痺れは途中で消えたが。まぁ、誤魔化すための嘘だ。
「おや?そうでしたか?ならいいんですよ。クックック・・・」
やはり、侮れない。とジーグは思った。いつか、いつか必ず弱みを握ってやろうと決意し、ベッドに横になる。
『素顔を写真で・・・いや、殺されるな・・・』
それにこっちのほうが弱みを握られているのだ。ガノンに言われたら・・・
『やっぱ、やめとこ・・・』
と、思い目をつぶったそのとき、
「ギャオオォォォ・・・」
遠くから叫び声が聞こえた。おそらく狩りが終わったのだろう。
『ずっと、こんな日が続けばいいんだけどな・・・』
そしてジーグは浅い眠りにつく。
316ハート:2007/02/26(月) 21:20:15 ID:MwGks3kU
ちょっと最後の書き込みに時間が空きましたが気にしないでください。
結局続編って感じですがまだ続く予定です。たまにはエルメリアを怪我させたりしてみても・・・

フラディオ×ヴィヴィーも面白そうだけど、フレディオは書きにくいだろうなぁ・・・
それように口も空いたマスクがあるって勝手に設定変えてみようか・・・

では、また会いましょう。
317名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 22:18:06 ID:0OHLfhPD
>>316
wktk
318名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 22:46:32 ID:zhaposyr
ラージャン娘って姉御なイメージがある
尊大な言葉遣いではなく粗暴な感じ
319名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 22:59:02 ID:0OHLfhPD
>>318
ラージャン「オイ! テメェ何してんだ! 其処はちげぇって言ってんだろ!
 馬鹿野郎!! なんで、そこで洗剤入れんだよ! そんぐれぇの汚れなら水か温水で揉み洗いすりゃぁ!
 ぁあ! もういい! かせ! 私がやる! テメェは、もう見てろ!」

みたいな?
320エロかけない人:2007/02/26(月) 23:51:09 ID:0OHLfhPD
>>299 続き

 街の酒場で、アラルカノは特産キノコキムチ鍋を食べている時だった。
 酒場に珍しく吟遊詩人が居り、リュートを静かに弾きながら語っている。
 それは、他愛の無い伝記だったり、実際の話を魅力ある語りで語る吟遊詩人。
 そんな吟遊詩人の語りを、片隅にアラルカノは特産キノコキムチ鍋を平らげた。
 まだ、足りないのか酒場のカウンターに居た女性ベッキーに
 ブルファンゴの香草焼きを頼むアラルカノ。
 ブルファンゴの香草焼きが来るまで、アラルカノは吟遊詩人の語りを聴く事にした。

「昔、遥か昔……創造の神は、広大なる大地を創り其処へ一つの雫を落とした。
 しかし、一つの雫は、落ちる過程で分かれた。片方の雫は人となり……片方の雫は竜となった。
 元は、一つの雫である人と竜は共存し、大地をより豊かにしてゆく。
 人は竜となり。竜は人となり。子を成す。
 しかし、その共存関係も小さな亀裂を生じさせ、その小さな亀裂は一瞬にして崩壊を招いた……」

 吟遊詩人のオリジナルなのか、色々と伝記や昔物語を聞いてきたアラルカノは
 その吟遊詩人の語りに、興味を覚えた。

「竜と共に行く人は、竜となり……
 人と共に行く竜は、人となり……
 幾世に渡り、大地を廻る壮絶なる戦いが続く……
 何時しか、竜は人に成る事を忘れ……人は竜に成る事を忘れた……」

 ベッキーが、アラルカノの座るテーブルに出来上がったブルファルゴの香草焼きを置くが
 アラルカノは、其の事に気づいた様子は無く唯々吟遊詩人の語りに耳を傾ける。
321エロかけない人:2007/02/26(月) 23:51:53 ID:0OHLfhPD
>>320

「そして、何時しか壮絶なる戦いは……人と竜の疲弊により消えて行く……
 何時しか……竜は竜として、人は人として平穏な生活を送るようになった……
 かくして、今の世がある。
 竜が居て。人が居る。
 竜を狩る者が居て……竜に狩られる者が居る。
 そう……モンスターハンターの世界である」

 吟遊詩人は、語りを終えるとまた次の語りを始めた。
 アラルカノは、その吟遊詩人を一度目を細めて見た後、
 先ほどベッキーがおいていったブルファンゴの香草焼きの攻略にかかった。

 特産キノコキムチ鍋とブルファンゴの香草焼きを食べた後、
 更に、激辛ガレオスのキモ炒めに、激辛アプトノスの肉詰めを食べたアラルカノは、金を払い酒場を後にした。
 それにしても……と、先ほどの吟遊詩人の語りを思い出す。
 やっぱり聞いた事のない語り……あの吟遊詩人のオリジナルだろうなぁ……と、頭を掻きながら思う。
 しかし、もしあの語りが真実なら……竜が人となり人が竜となるならば……
 それは、面白い世界なんだろうなぁ……と、口元に小さな笑みを浮かべてそう思った。

「みつけ……た………」

 と、アラルカノの後ろからか細い声がかけられる。
 アラルカノは、瞬時に後ろを見る。
 其処に居たのは、褐色肌に金色の瞳をした少女。
 後ろに居る事なぞまったく気づかなかったアラルカノは、表情には出さなかったが酷く驚いていた。

「えっとぉ〜……僕に何かようかなぁ〜? お嬢さん?」
「……アナタは、私を狩った……その時の臭い……不可思議……嫌じゃない……でもわからない」

 アラルカノの言葉に、要領を得ない言葉で返す少女。

「だから……私は……アナタを知りたい……不可思議……嫌じゃない……嫌悪の臭いがしない……不思議」
「えー……えーっと……お母さんは? お父さんとかいないのかい?」

 ジッとアラルカノを見て、そう呟く少女にどうしたものかと、アラルカノはあたふたとしながら少女に尋ねる。
 そんなアラルカノを相変わらず少女はジッと見ている。
322エロかけない人:2007/02/26(月) 23:54:17 ID:0OHLfhPD
>>321

「親……すでに……狩られ居ない……」
「んな……じゃ、じゃぁお嬢さんの名前はなにかなぁ?」

 すでに狩られって、死んでるの!? と、アラルカノはそんな事を思うが、流石に少女に聞く事はせず
 とりあえず、少女の名前を尋ねる。もしかしたら親戚の類がいるかもしれないし……と、思ったためだ。

「……人は……私達を……ガレオスと呼ぶ……私は……ドスガレオス」
「はぇ?」
「…………アナタの名前…………」
「え? あ、アラルカノ………」
「そう……アラルカノ………アナタと………共に生きたい………答えを知りたい」
「え? ちょ?」
「よろし……く」

 あ、はい……と、答えてしまったアラルカノ。
 其の直ぐ後気づいても、後の祭りである。

「……私の名前……アナタにつけて……欲しい」
「えー……と、いいの?」
「………お願……い」
「………スミレでいいかな?」
「………うん………」

 こうして、良くわからないうちに元ドスガレオスの少女スミレが、アラルカノと共に過ごす事になったのだった。



「何しておるのじゃ? と、言うか珍しいのぉ? 祖龍たるお主が人の街に居るなぞ」
「なぁに、吾はただ語りをしていただけ。昔の語りを」
「竜が人となり人が竜となり……かのぅ?」
「そ、いい例が君に……あの青年とあの少女じゃないかな?」
「まぁ……そうじゃがの?」
「んーまぁ……ぶっちゃけると……暇」
「……ぶっちゃけすぎじゃぞ?」
「いいじゃないか。あの古びれた城でやる事なんてないのだから」
「まぁ……そうじゃろな」
「それより、コッチをずーっとみてる男の人が居るんだけど?」
「あ! 然らばごめん!」

 東方の服たる着物を着た女性が、慌てた様に走り去って行く。
 それを見送った吟遊詩人は、空を見上げながら思う。
 また、真の意味での竜と人が共存できる世界が来るのかもしれない……と

 アラルカノとドスガレオス 終了
323名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 00:00:58 ID:zhaposyr
>>319
そんな感じ
324名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 09:57:07 ID:T4NGLMZw
なんか擬人化のことばかり考えててバイトに身が入らない…………
今までの人とは違うけど構想がまとまったら
俺も書いて投下してみたいんだが……………

文才ないからたぶんエロは無理だけど
325名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 13:39:39 ID:ziMUXaRC
>>324
是非に!

楽しみにしてる
326名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 16:32:17 ID:scSj4cEz
俺も何か書いてみるかな…。
>>324と同じくエロは無理だが
327ハート:2007/02/27(火) 16:58:15 ID:TFOZjZh9
MHP2ndが発売されて、ちょっと人口減ったような気もするな、と思いつつ今日もツラツラと何か書こう。
でもちょっと内容が上手く出てこないな・・・最近非エロも多いし、エロ無くても・・・それはそれでな〜。
やはりエロは要るだろうか?
328名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 17:10:41 ID:ZSuW4o1G
風邪引いた&2ndの勢いで>>324の流れに便乗した。エロ無いけど投下させて下さい。
あ、後防具は確証なしで書いてるところあるので間違ってても気にしないでね。
329名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 17:11:46 ID:ZSuW4o1G
「…この装備、雪山にはきついなあ」

キャンプに入り、一言悪態を吐いた。
面白がって作った全身ギアノス装備(ギアノスフェイクとギアノスーツセット)だが、寒さに強いわけではないらしい。
雪山の頂上付近で元気に飛び跳ねているギアノスを思い出して憂鬱になったが、とりあえず今はドスファンゴだ。
背負ったギアノスバルーンは強い武器とは言えないが、ギアノスで統一したいという無駄な神経質さが俺に握らせた。

「…まあドスファンゴくらい倒せるだろ」

俺はいつものように山を登り始めた。いつも、とは当然この装備のためのギアノス狩りの日々である。
一際大きなドスギアノスから頭を剥ぎ取ったあの日は忘れようにも忘れられない。
と、思い出に浸っているうちに三匹のギアノスを見つけた。よおっしゃー、と声を上げて笛を振りかぶるが――
狩りの対象が猪だと思い出し踏みとどまった。この寒さで道草を食うのは得策とは言えない。
また、不謹慎だが彼らを狩って得たこの装備を身に着けることで、彼らに親近感を得たことも理由の一つといえよう。
だから、強烈な笛の一撃の代わりに馬鹿馬鹿しく

「よっ!」

と声を掛けてみた。気付いたギアノスが飛びかかってきたところでかわして逃げようなどと考えていたのだが。
三匹のギアノスは

「ギャアッ!」

と一声鳴いて逃げてしまった。声を掛けた俺は結局その場で悩みスタミナを消耗する羽目に陥った。
まずいまずい、早く猪狩らないと。
洞窟を潜り抜け、吹雪の中に猪を見つけた俺はもう一度笛を吹き鳴らす。
見つかるだろうが、ドスファンゴのダッシュ力なら間に合うハズだ。

『ギャアアアッ!』

ゆっくりと、頭をこちらに向けるドスファンゴ。いつの狩りでもこの瞬間は緊張する。
見つかる前、でも獲物は明らかにこっちの存在に気付いている、この瞬間が。
もう一度肺に力を入れる。

『ギャアアアッ!』

体に力がみなぎった。猪が俺を見つける。俺は笛を担ぎなおす。猪が、走り出す。
その時だった。雪の影から、崖の上から、洞窟の穴から、ギアノスたちが集まりだしたのは。
軽く舌打ち。一対一の状況なら勝てるだろうが、ギアノスに邪魔されて勝てるか…?
330名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 17:12:29 ID:ZSuW4o1G
「よっ…と!」

とりあえず猪のタックルを回避し、一撃を打ち込む。
猪が多少ぐらついた。――チャンスだ!
第二撃、渾身の力を込めたその一撃は狙い通りに猪を気絶させた。
ひっくり返った猪を夢中で叩く。つか殴り、右ぶん回し、左ぶん回し、叩きつけ。
ふと気付くと、ギアノスたちが俺と同じように猪を攻撃していた。
俺のことを仲間とでも思ったか、共闘態勢をとってくれているのだ。

ギアノスたちが上手くかく乱してくれたおかげで、予想よりずっと早く猪は血の海に沈んだ。
牙と頭を剥ぎ取って残りの肉をギアノスに渡す。今日の狩りはとても面白かったので、礼のつもりだ。
友人に話したら信じてくれるだろうか?「ギアノスと仲間になった」などという話は。
…まあ、俺の装備もあいまって、笑い話が関の山だな。
そんなことを考えながら帰ろうとする俺を、呼び止めるものがあった。

「あ…ちょっと待って!」

可愛らしい女の子の声だ。町に居た頃は女の子でハンターも居たが、村には居ないんだよなあ。
久しぶりに華のある声を聞いたので嬉しくなり振り返りかけて――止まった。
…女の子?

「猪の肉、いらないの?」

そう、女の子だった。
俺と同じように体をギアノスの素材で包み、俺と同じようにギアノスの頭部及び上顎をかたどった頭飾りをした、女の子だった。
俺の物との相違点は、偽物かどうか。俺は余りの衝撃に生臭い猪の頭を落とし、言葉とブルファンゴフェイクの妄想を失った。
…思えば俺を見て襲わなかったり、共闘態勢をとったりと、今日のギアノスたちは不審な点が多かった。
だがしかし、これは、人間になるなどというのは――しかも凄く可愛い――信じられない。
ぽかんと口を開けて突っ立つ俺。「ドッキリ」って書いてある看板を掲げるなら今ですよー。

「君は…」

と追求しようとしたが、その女の子(ギアノスなんだろうが)は大きな目を俺に向けると、

「まさか本当に大猪が狩れるなんて思わなかったよ!」

と憧れが混じった視線を向けてきた。ただ当惑するしかないが、ちょっと今の俺の状況って結構美味しいんじゃ?
第一、こんな可愛い娘に会えたことだけでも今までのハンター人生じゃ無かったし。
この娘も俺が人間だとは思ってないみたいだ。警戒することなく屈託の無い笑みを俺に向けて話しかけてくれる。
331名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 17:14:21 ID:ZSuW4o1G
「物は相談なんだけどさ…私たちの群れに入ってくれないかな?こないだ一番強かった兄さんが死んじゃって…」

その代わりを務めろと。群れの皆も人型の姿で俺に期待のこもった視線を浴びせてきて、しかも群れの女性は総じて美しい。
これを断って何が男だ、と気軽に大きく頷きを見せた俺。
皆喜んでくれて、もうハンター稼業も終わりだな、と思っていると、ふと恐ろしい考えが浮かんできた。
『一番強かった兄さんが死んで?』
この地のドスギアノスを狩ったのは俺で、頭を剥ぎ取ったのも俺で。あまつさえ防具に仕立て上げたのも俺で。
そして気付いたのは、「若い男性の少なさ」だ。思い出されるのは、ギアノス狩りの日々。
もし――この娘の兄を殺したのが俺で、この地のギアノスを狩りまくったのも俺だとばれたら――
女の子は視点を俺のギアノスフェイクに移した。

「…あなた、私の兄さんに似てるね」

隠し通せるか、ばれて狩るか狩られるか。毎日スリリングな生活ニャ。
――そんなことを考えつつ、とりあえず俺はギアノスフェイクをより深く被るのだった。
332名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 17:15:58 ID:ZSuW4o1G
こんな感じでした。腹立たしいから来るな、とか言う人は言ってくれれば消えますので。
ありがとうございましたー。
333名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 17:20:17 ID:Q5TzKmjL
刺すか刺されるかのハーレムktkr
背後から爪と牙でバッサリやられる恐怖と戦いながら
目の前のギアノス娘とギシアンってわけだな!
334名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 17:37:44 ID:LPnSfmrp
逆レをカキコしたヴァカだが…

さっき訓練所でティガレックスに押し倒された時に気付いた。
こいつ角竜と同じで、岩に牙がめり込んでもがいたり落とし物したりしやがんのな。

うは、夢が(ry
335名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 18:19:48 ID:scSj4cEz
>>332
GJだぜ。
さて、俺も投下させてもらうんだぜ
336名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 18:20:27 ID:scSj4cEz
今、密林で一人の若いハンターが巨大なモンスターと合間見えている。
茶色の短髪をした、双剣リュウノツガイを装備しているハンターの名はジュリオ。ジャンボ村のハンターだ。
防具はレウスシリーズで固めてあり、なかなかの実力者のようだ。
対するモンスターは、水竜ガノドトスの亜種。
最近になって発見された翠色のガノドトスだ。その強さは通常のものとは比べ物にならない。
ガノドトスは大きく息を吸い込むと、超高圧の水を吐き出した。
この水は現代で言うウォーターカッターに近い性質を持っている。当たればひとたまりもない。
ジュリオは素早く攻撃を避け、ガノドトスの足元に回りこんで双剣で切りつけた。
それに反撃しようとガノドトスがタックルしようと姿勢を屈める。
が、それを先読みしたジュリオはそのままローリングしてタックルを避け、双剣を天にかざした。
すると、いきなりジュリオの気配が変わった。双剣使いだけが使いこなせる【鬼人化】だ。
そのままジュリオが猛ダッシュしていくと、ガノドトスが再び高圧の水を吐いた。
しかし一度避けられた攻撃が鬼人化しているジュリオに当たる筈もなく、そのまま首筋に猛烈な斬りの嵐、【乱舞】を受けてしまった。
その猛烈な攻撃にガノドトスが大きくよろめく。
「よし…あと一息だ!」
そう言ってジュリオが再びガノドトスに攻撃しようとした瞬間、ガノドトスは近くの川に飛び込んで逃げてしまった。
「!! しまった!」
どうにかして川から引きずり出そうと思った刹那、彼はキャンプの方から青色の煙が上がっているのに気づいた。
クエストの時間切れの合図だ。
「…しまった…間に合わなかったか………」
ジュリオは残念そうな顔でガノドトスの血がこびりついた双剣をしまうと、キャンプに戻って行った。


「油断しちゃったなぁ、クエスト失敗するなんて…」
馬車を使ってほぼ2日でジャンボ村の自宅に帰り、ジュリオはその日の反省をしていた。
「やっぱりあんなに警戒せずにもっと攻撃した方がよかったかなぁ…。でもそれで返り討ちになってたら命はなかったわけだし…まあ、いいか!」
このジュリオというハンター、年こそもうすぐ20を迎えるが性格はどこか幼く、楽天家である。
しかしハンターとして性の才能を秘めており、初めて怪鳥イャンクックと戦った時も相手を圧倒した。
彼は手数が多いからという理由で双剣を使っている。非常にシンプルな理由だ。
また、リオレウスやリオレイアといった火竜の素材を好んでいる為、武器も防具は全てその類のものになっている。
「まあいいや、もう寝ようかな…」
337名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 18:24:10 ID:scSj4cEz
ジュリオはすぐに寝巻きに着替えると、そのままベッドに入った。ベッドの傍ではペットの子豚の【ブタヒレ】がすやすやと寝息を立てている。
…一応言っておくと、子豚の名前からもわかる通り、ジュリオは恐ろしいまでにネーミングセンスが無い。
そしてジュリオが目を閉じ、今にも夢の世界へと誘われんとしたその時。

コンコン

ドアをノックする音が聞こえた。
「……? せっかくもうすぐ寝れるとこだったのに…。誰だろう、こんな時間に……」
ジュリオへ眠そうにベッドから出て、ドアを開けるとそこに立っていたのは…
「………どちら様でしょうか?」
見たことも無い女性だった。
髪の毛は鮮やかな翠のセミロング、美しい顔立ちをしており、年はジュリオと同じか、もしくは少し年上に見える。
「…ようやく見つけたぞ……」
女性が言う。
「…見つけたって…僕はあなたを知らないのですが、僕に何の用でしょうか?」
「とぼけるな! …とはいってもこの姿では無理もないか…」
「…はい?」
じと、女性は首にかかっている髪をどけて見せた。すると、どうしたことだろう。いくつもの大きな切り傷がついている。
「うわ…どうしたんですかその傷!? 大丈夫なんですか!?」
傷を見て驚いたらしく、ジュリオがあわてた口調で言う。
それを見て、女性は拳を握り締めた。
「これを見てもわからないのか!? 私は昨日お前と戦ったガノドトスだっ!!」
その瞬間、場が凍りついた。
ジュリオはしばらく黙り込むと、首をかしげながら言った。
「すみません、確かに僕は昨日ガノドトスの亜種と戦いましたが、あなたの仰ってる事の意味がわからないのですが…」
「だああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」
ついに切れたのか、女性が叫ぶ。ジュリオがびくりとしたが、そんなことなどお構いなしに女性は大声で話し出した。
「私は! 昨日お前と戦った翠のガノドトスだ! そしてお前との戦いの後に川の中に帰った! そしたら、仲間は私の傷を見てお前に私が負けたとみなした!
私達の掟で雌は自分に勝てた雄とつがいになることになっている! そのせいで私は密林を追い出されてようやくここを探し当てたのだ!! 
だがよく聞け! 私はお前とつがいになる気など一切ない! お前に負けたなどと私は認めない! いいか!? 私はこれからこの村に住んで常にお前の隙をうかがってやる! 
少しでも隙を見せようものなら殺してやるから覚悟しておけ! おっと、これから寝ようなどと考えるなよ!? 文字通り寝首をかかれる事になるからな! 
せいぜい毎日怯えて暮らすがいい!! フハハハハハハハハハハハ!!! ……ハァ…ハァ…。…そういうわけだ! それじゃあな!」
女性は半ばヒステリック気味に言い終わると、自分で思いっきり大声を出しておきながら疲れたらしく、息をつきながらその場を去っていった……。
そして一方、ジュリオは。

「世の中には変な人がいるんだなぁ」
と一言だけ言ってそのまま床についてしまった。

かくして、その日からジュリオとガノドトスを名乗る女性の奇妙な生活が幕を上げるのであった。
338名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 18:25:32 ID:scSj4cEz
なんか色々とスマンorz
短い上に色々と意味不明だな…。
一応次の話で色々と説明はするつもりだが…苦情とかあったらご自由にどうぞ
339名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 19:07:08 ID:T4NGLMZw
出来たから一応投下。
文が変だの展開すっとびすぎだのファンタジーだの其処らの苦情はいくらでもうけつける。
なんか注意点あったら指摘してくれ。
あと感想。
じゃあ投下
340名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 19:08:05 ID:T4NGLMZw
俺はその日も狩りに出かけた。マフモフシリーズに母の形見のペンダントをつけて。
目的はドスギアノスだ。流石にいつまでも同じ防具というわけにもいかないので
少しでもましな物を作ろうと思ったのだ。
341名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 19:10:13 ID:T4NGLMZw
雪山につき頂上に向かう。
「ふぅ………」
頂上に目標はおらず少しがっかりしているとギアノスが目に止まった。
「素材でも集めとくか………」
そう思い俺は一匹のギアノスに走り寄る。
ギアノスはこっちに気付いて攻撃を仕掛けてくる。
俺はそれを前転で潜り、後ろから太刀を振り下ろしそのギアノスを倒した。

そうして倒したギアノスの素材を剥ぎ取るため近付こうとした時――――
その間に一匹のギアノスが飛込んできた
342名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 19:11:15 ID:T4NGLMZw
「何…………?」
そう思った瞬間、少し低い鳴き声が聞こえた。
鳴き声の方をみると、其処には一匹のドスギアノスがいた。
そいつは俺がその姿を見た直後に山を降りていく。
「待て!」
そう行って俺は追い掛けた。


その後、特に問題なく討伐完了した俺は、疲れから直ぐにベッドに倒れこんでしまった。
343名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 19:12:16 ID:T4NGLMZw


ふと気付くと一面白銀の世界にいた。
―――――…………ここは、雪山?
そう思った直後、異変に気付いた。
―――――俺は今どうなっている!?なんだこの手は!?
まさか…………ギアノス!?
そう、自分がギアノスになってしまっていた。
そう解った直後一つの人影を見つけた。
―――――ハンターか!?クソッなんでこんなタイミングで!?
そう思い近付いてくるハンターを見た。そして確認できたのは……………
―――――あれは……………俺!?
もうなにがなんだか分からずに俺は必死の思いでとびかかった。
344名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 19:13:02 ID:T4NGLMZw
だが、そのとびつきはくぐられてしまい着地して振り向こうとした刹那……………

後ろから鋭い痛みが走った。
その痛みに耐えきれずにうめき声をあげて俺は倒れた。
―――――俺は、死ぬのか。
ハンターが近付いてくる。このままナイフを入れられ皮を剥ぎ取られるのか。
嫌だ。死にたくない。
そう思った直後、目の前に一つの影が飛込んできた………………
345名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 19:14:01 ID:T4NGLMZw

俺は飛び起きた
息が荒れており、異常なまでに汗もかいている。
「今のは…………夢?」
だがあの痛みは本物だった。しかもあの状況は…………
直後、俺はまた雪山に向かっていた。

「はぁ………」
俺は深いため息をついた。
頂上にたどり着いた俺は暫く立ち尽くしていた。
そこに一匹のギアノスが現れた。
俺はそのギアノスに向かって歩き始めた。
「ごめんな…………」
俺はそう言いながら近づく。ギアノスは必死に威嚇をしている。
「お前等だって、大切なものだってあるよな……………」
346名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 19:15:01 ID:T4NGLMZw
さらに歩みを進める。
「好きな奴だっているよな……………」
ギアノスはこっちのおかしさに気づき戸惑っている
「死にたく……………ないよな…………」
そういう俺の頬には涙が伝っていた。もうギアノスは目の前だ。
「俺は何も知らなかった…………!お前等の事を考えたこともなかった!」
そして俺はギアノスを抱きしめた。
「本当にごめん…………………!」
そういって俺は泣いた。あの『夢』で自分が何をしたのか解ったのだ。
生き物の命を軽々しく奪ってしまった。そのことに気付いたのだ。
347名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 19:15:55 ID:T4NGLMZw
直後、自分の胸元が光だしていた。
「――――――!?」
光っていたのは……………ペンダント。
その光は徐々に辺りを包んでいった。
目の前が見えなくなり、暫く目を閉じて光が収まった頃に目を開けると…………………


そこには水色の髪をした少女が立っていた。

その少女は俺が姿を確認した直後、倒れてしまった。
「おい!しっかりしろ!クソッ!」
俺はそう言いながら少女を背負い、雪山を駆け降りていった。
348ハート:2007/02/27(火) 19:16:19 ID:TFOZjZh9
ガサガサ・・・ガサガサ・・・ゴソゴソ・・・ゴソゴソ・・・ガサガ・・・・
「あ〜〜〜!!もうっ!!何でいまさらキノコ集めなわけ!?」
「仕方ないだろ?どっかの貴族様が大量に要るつってんだから・・・お、あった」
「それでも、よ!50本も特産きのこを何に使うっての!」
正直、そうだ。意外と特産きのこは色々なところで見つかるが、50本は相当な数だろう。
「なんでも、パーティーで使うそうですよ?キノコのフルコースで。それに、たまにはのんびりするのもいいですよ」
フラディオはそう言っているが、やはり声がやや低めだ。イライラはしているだろう。
「お嬢様、キノコ狩りはハンターの基本ですが依頼は依頼です」
「う〜〜〜・・・」
エルメリアは恨めしそうな声を上げる。まぁ、手はしっかり動かしているが。
「さて、そろそろ時間ですが、何本集まりましたか?」
「あたしは13本でガノンと合わせて27本。ジーグは?」
一つの狩場で見つかる特産キノコは少ない。生態系の問題もある。
「10本だな」
「私は12本です」
「一本足りないわね・・・」
合計して49本。一本足りないだけでも依頼は失敗になる。引継ぎは、できない。
「けど、キノコはこれ以上とると問題なんじゃないか?モスの食料なわけだし」
モスが減ればランポスの餌も減り、アプトノスが狩られる頭数は増える。モスから取ることもできるが、それは命の無駄だ。
「そうね・・・もう一度全員散って探してみましょう」
「わかった」「わかりました」
ガノンは返事の変わりに少し頷き走っていった。ジーグとエルメリア、フラディオもバラバラになって探す。
飛竜の目撃情報はないから、大丈夫だろう。
349名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 19:16:55 ID:T4NGLMZw
――――お兄ちゃんにお父さん、両方ともハンターに殺されちゃった。
――――あたしはどうしたらいいの?
――――あのハンターだ…………あたしも殺しに来たのね…………
――――え?何を言っているの?なんで…………泣いてるの?
――――あたしは…………………。



350ハート:2007/02/27(火) 19:17:48 ID:TFOZjZh9
重なってしまいましたね、すいません。
ちと間を空けてから続きかくことにします。
351名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 19:17:49 ID:T4NGLMZw
「う…………ん」
「お、目を覚ましたか。」
「!?」
「あれから大変だったんだぞ。意識がないから猛ダッシュで村までおりて」
「あなたは……………」
「俺?俺はマルク。君は?」
「そういうことじゃなくて………どうして貴方はあたしを殺さなかったの?それに、なんであたしがヒトになってるの?」
「俺は、もう無駄に命を奪いたくないんだ。その姿は俺にもわからない。
光に包まれて気づいたらその姿だった。」
「あたしは…………どうしたらいいの?」
「解らない。少なくとも俺が決められた事じゃない。お前はどうしたい?」
「あたしは………………」


「ヒトとして、ここに住んでみたい。そして、ヒトがどういうものなのか見てみたい」
「よし!そうと決まったら家探しだな!村長にかけあって空いてる所を………」
「何言ってるの?ここに住むのよ?」
352名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 19:18:51 ID:T4NGLMZw
「……………は?それはつまりこの家に住むと?」
「当たり前じゃない!だってあたし貴方以外はのヒト知らなくて不安なんだもん」
「そうは言ってもなぁ……………」
「ここに住まわせてくれないならこのまま雪山にでてのたれ死んでやる!!」
「だーっ!わかったわかった!わかったからそれはやめろ!」
「わかればよろしい!」
「ったく急に元気になりやがって………そういえばお前は名前は?」
「あたし?あたしの名前はアノ!宜しくね!」


こうしてハチャメチャな生活が幕を開けたのであった……………

続くかも。
353名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 19:20:02 ID:scSj4cEz
GJ。
俺よか全然いいな
354名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 19:20:34 ID:T4NGLMZw
一応続くかも
期待しないでまっといてくれ

じゃあハートさんドゾー
355名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 19:50:10 ID:VbPq0oTK
とりあえず「ガノトトス」な。
「ガノドトス」でも「ガノトドス」でもないぞ。

レオスとかガガルガとか微妙な間違いがたまにあるから
みんな気をつけような。
356名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 20:14:50 ID:scSj4cEz
>>355
まじで!?
今までずっとガノドトスだと思ってたわ…。
このヘッポコへの助言ありがとうなんだぜ
357ハート:2007/02/27(火) 20:24:35 ID:TFOZjZh9
>>354 GJ。エロは無くても次回も期待しています。

>>348
「ない・・・よなぁ・・・」
ジーグはキャンプで途方にくれている。みんなより少し早くキャンプに戻り三人の帰りを待っていると、まずガノン。そのすぐ後にフラディオが戻ってきた。
「お、どうだった?」
「だめですね・・・見つかりません」
「こっちもだ。後は、お嬢様だな」
「そっか、そろそろあいつも戻ってくるだろ」
すると、足音がしたので振り返ってみると居たのはエルメリアだ。しかし、
「っ!?」
「ど、どうした!?ボロボロじゃないか!」
「お嬢様!」
エルメリアは傷だらけで、綺麗なブロンドのロングヘアーが変な風に波打っている。
「ごめ・・・ん。しくった・・・」
それだけ言って、エルメリアは地べたに倒れこんだ。
「お嬢様!!」「エルメリア!?」「お嬢さん!」
エルメリアはボロボロになっていたが、手には特産キノコをしっかりと持っていた。

ここはジーグたちが狩りの拠点としている街のゲストハウス。あれから二日ほど経過して、エルメリアは回復していて、起き上がれるようになっていた。手や足には包帯を巻いているが。
あの依頼はエルメリアのおかげで何とか完遂した。
「で、どうしたんだよ?飛竜の目撃情報は無かったぜ?」
「それがさ、崖を上ってやっとキノコ見つけたら、突然リオレウスが来て、ブレスを撃ってきたわけ」
「それで?直撃は食らってないんでしょう?飛び降りたのですか?」
そう、直撃なんて喰らったら皮膚は焼け爛れ、髪なんて燃え尽きるだろう。タダでさえエルメリアはヘルムと胴鎧はつけていない。
「ギリギリでかわして、崖から落ちたの。それで、この様よ」
にが虫を噛み潰したような顔をしてエルメリアは言った。
「お嬢様そろそろ時間なので部屋に戻ります。ゆっくり休んでください」
「悪いわね、ガノン。何かあったら呼ぶから」
「じゃ、私達も戻りますか、ジーグ君」
「・・・・・・・」
「どうかした?ジーグ」
肩をエルメリアに叩かれてジーグはハッ、とした。
「あ、うん。そうだな。安静にしてろよ?」
そしてジーグは部屋に戻った。
『無事でよかったよ・・・心配させやがって』
部屋で一人、そんなことを考えながら着替えていると、ショルダーのバンドに紙が挟まっていた。
『夜になったらあたしのところに来て。ちょっと話をしたい』
と、書かれていて、話?と思いながら夜まで自室で時間を潰した。
358ハート:2007/02/27(火) 20:47:23 ID:TFOZjZh9
「エルメリア、俺だけど?」
部屋の前で声をかけ、返事を待っているとすぐに「入って」と返事が来た。
「早く寝ろって言われてただろ?話って何だよ?」
近くにあった椅子に腰掛け、聞いてみる。
「心配、させちゃった?・・・よね」
思いもよらない質問が来た。何か頼まれるものだと思っていたのだが。
「そりゃ、心配しないわけ無いだろ?」
「そっか、ごめんね。時間とらせちゃって」
「それだけか?」
ただそれだけならあの場でもよかったのではないか?とジーグは思っていた。返答はない。
「えっと・・・ごめん。俺鈍いから・・・ちゃんと言って欲しい」
「じゃぁ、さ。何か、特別な感情は出てこなかった?」
エルメリアは、きっとジーグの本当の気持ちを聞いているのだろう。好きな人が死にかけのときの気持ちを。
「・・・何か、胸が張り裂けそうだった。恐かったよ・・・」
正直な気持ちだ。ジーグは理屈で考えるのが苦手なので間違いない。
「そっか、嬉しいな・・・ありがと」
その時の微笑みはとても、可愛かった。純粋で、普段の彼女からは想像もできない、笑顔。
「エルメリア・・・」
ジーグはエルメリアの頭に手を伸ばして近づき、唇を合わせる。髪はサラサラに戻っていた。
「ご、ごめん!エルメリア!」
やったあとで我に返り、あわてて謝罪するが、エルメリアは拒んではいなかった。
「だいしょぶだよ。あたしは動けないけど、ジーグがしてくれるなら、その・・・いいよ」
「え!?・・・うん、がんばるよ」
驚いたがエルメリアは拒む様子は無い。そして、元気付けたい、ともおもった。
359ハート:2007/02/27(火) 21:23:14 ID:TFOZjZh9
「はぁ・・ひぅ、ぁはぁ・・・」
ジーグは傷口に触れないように気をつけながら、胸を弄る。
大きくなってきている乳首を寄せて両方同時に口で攻める。先端をなめ、吸い付き、甘噛みもする。
「ひ!やうん、、いや、ぁあ!一緒なんて、、くひ!強すぎるよぉ!」
エルメリアは胸が弱い。可愛い声を上げるのでついいじりたくなってしまう。
「ちょ、ちょっと、ぅん、、いつもより、長くない?あひゃぅん!」
「じゃあ、下に行くけど、傷はだいじょぶか?」
「う、うん。だいじょぶ。はぁぁ、、お願い、、」
「わかったよ」
足にも包帯が巻かれているので、触らないように下がって下着の上から指を入れる。
「え!?ちょ、ちょっと、んぁ!あ、ザラザラしてて、、気持ちいい、、かも、、あふぅ、、」
第一関節ほどまで沈み込み、溢れる蜜がすべりをよくする。
「けど、足怪我してて脱がしにいだろ?」
「け、けど・・きゃ!あまり汚しちゃいや、、ふぁぁ、、」
たしかに、あまり汚すと翌日から辛いかもしれないな、とも思う。
「じゃ、ずらして挿入れるか?」
「う、うん。そうして、、あふん」
ずらしてみると、すでに糸を引くほどに濡れている。いやらしい匂いがする。
「あ、あふあぁ!あ、痛!」
「え、どっか触った!?悪い・・・」
傷口にはふれないように気をつけていたが、触ってしまったらしい。
「いいよ、、あう、、続けて、、ひゃう!」
「じゃ、じゃあ行くぞ」
ゆっくりと、突き始める。エルメリアはほんのりと汗ばんでいて、かなり興奮する。
「あっあっあっ、はあんっ!…いっやっはっ、くふんっ!」
だんだんと、速度を上げ激しくしていく。
「んっんあ!ひゃん、、きゃあ!あぅぅ、、」
エルメリアの顔に綺麗な髪がまとわりついている。汗でついているんだろう。
ジーグは手を伸ばし、退かしてやる。
「あ、ジーグ・・んっん!イキっそ、、キ、キスして、、あうん!!」
「ん、あぅむ、、ちゅ、、んぁん」
くぐもった声が漏れ、中が絞まり絶頂が近いことを感じさせる。
「イック、、ぅぅああ!!」
「あ、出る!」
「ふやぁぁぁ!!」
共に果て、余韻に浸っていると、エルメリアが
「こんなことさせちゃってごめんね。でも、嬉しかったよ。心配してくれて」
「そんな、当たり前だろ?好きなんだからさ。俺のほうが心配かけてるし・・・」
そんなことを言われるとは、ジーグは思ってもいなかったが、素直に返事することができた。
「なんだか、眠くなってきたな・・・」
「ちょっと!こんなとこで寝ないでよ、馬鹿!」
「いって!わかった、わかったって!!」
怪我をしていない左手で殴られた。あわてて立ち退き、帰ろうとする。
「ジーグ、バイバイ」
「うん。じゃな〜」
微笑みながらエルメリアは手を振り、ベッドに寝ころんだ。
360ハート:2007/02/27(火) 21:33:42 ID:TFOZjZh9
エルメリアが回復したのはそれから15日後のことで、今はいままでのようにあの小柄な体でブレス・コアを振るっている。
あれから、本音を言ってしまったので目を合わせるのがなんだか気恥ずかしい。
「さて、今日は依頼どうする?」
「そうですね、フルフル以外ならなんでもいいですよ」
フラディオが世界で一番嫌っているもの、それがフルフルだ。
「じゃあ、ガノトトスは?ちょうど依頼あったけど。どう?ジーグ」
「え、あぁ、うん。いいんじゃないか?」
やはり気恥ずかしいが、エルメリアは気にしてないようだ。
「私もかまいません」
「じゃあ決まりね。いくわよ!」
「あぁ!」
普通に接してきているのだから気にする必要は無い。
エルメリアをいつか、守れるようになって見せる。これがジーグのいまの目標。


区切れがいいところが無いので長くなりましたが、5作目です。
フラディオ×ヴィヴィーは今構想中です。今度の(俺の)休日にでも投下しようかと思っています。
期待せずに居てくださいね〜
361名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 21:37:53 ID:TFOZjZh9
^
362ハート:2007/02/27(火) 21:41:21 ID:TFOZjZh9
すいません、完璧にミスです。。。
エルメリア×ジーグもまだ続ける予定です。
(もういい加減にしろ!っていわないでくださいね)
文句も何かあったら書いてくださればがんばって力にしていきます。
363名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 21:50:47 ID:kiBc8InT
>>362
文句なし 楽しみ
364エロかけない人:2007/02/27(火) 22:37:05 ID:3a7wOVkg
 濃厚な口付け。
 絡まる舌と舌。
 漏れる吐息。
 男は、その合間に女性の豊満な胸を揉み捏ねる。
 女性は、男の行為を甘んじて受け身を小さく動かす。
 長い濃厚な口付けが、終わりを告げ離れる唇と唇。

 窓から射す月明かりに煌めく唇と唇を繋ぐ透明な橋は、その重さに耐え切れず下へと落ちる。
 男の手が、段々と下へと向かい行く。
 その間、男は女性の乳首を口に含みその舌で転がし舐(ねぶ)る。
 最終的に、男の手が女性の恥丘を超え陰門へと移動した。
 男の厳つい指が、優しげに女性の陰門を開き愛撫する。
 既に湿り気を帯びた其処は熱く……男の指に、ネチャリとした愛液が絡む。

 陰門に触れられ愛撫された事により、女性の身体に甘美な快楽が奔る。
 女性の口から、甘い声が漏れる。
 男は、陰門を愛撫していた指を奥へと進める。
 女性の膣は、男の指を緩やかに締め付け男の指を更に愛液塗れにする。
 男の指が、膣の中に進入した事により先ほどよりも大きな快楽が女性の身体に奔った。
 男は、指を小さく動かしながら膣の中を更に進入し何かを探す様に膣の中を指で撫でる。
 アァ……と、女性の口からはっきりとした甘い声が漏れ男の耳を撫でる。

 そして、男の指が探していたみつけたのか……クイッと、指を曲げる。
 曲げた指が、其の場所を急に押した為か、女性の身体今まで異常に大きく揺れる。
 その女性の様子を見て、男は柔らかな笑みを浮かべた後、止めとばかりに女性の陰核を親指で押しつぶした。
 アァアアァ!! と、甲高い声と共に女性の身体は大きく大きく振るえ、生暖かい液体が男の腕を容赦なくずぶ濡れにする。
 男が、その様子を見て満足気な表情を浮かべた後、膣から指をゆっくりと抜いた。
 抜く際に、女性の身体が小さく震えた。

 男は、再度女性の唇に一度口付けを落とした後、既に臍までそそり返っている剛直を、女性の陰門に添えた。
 その後、男は女性の耳元で良いかい? と、囁くと……女性は潤んだ瞳で男を見た後、小さく頷いた。
 次の瞬間、男の剛直は女性を陰門をこじ開け奥まで一気に貫いた。
 女性の甲高い声が、部屋一杯に響き渡る。
 男の剛直は、女性の子宮口まで届き尚その身を持て余していた。
 目尻に涙を浮かべる女性。男は、その目尻に口付けを落とした後ゆっくりと剛直を動かし始めた。

 しばらく、ゆっくりと動かしていたが……段々とその動きは早く……そして荒くなってゆく。
 そんな男の剛直を、女性の膣は柔らかく包み込み締め付ける。
 愛液が尽きる事無く湧き出て膣内の滑りを更に良くし……男の動きにより愛液は泡立ち淫猥な音を立てる。
 男は、腰を荒々しく動かし剛直の出し入れをしながら、また女性の唇に口付けを落とし……
 そのまま舌を女性の口腔内に侵入させ……女性の舌や上顎を撫で蹂躙する。
 ゴリュッと言う音が、男と女性の連結部からした。

 その音と同時に、女性は目を見開き声を上げるが……口は男の口で塞がれており声ならざる声が、部屋に響いた。
 男の剛直は、子宮口をこじ開け子宮内へ侵入していたのだった。
 ソレにより、女性はビクンと何度か身体を跳ねさせる。
 男が、口を放し女性の口と男の口を結ぶ唾液の橋が出来る……
 女性の瞳は虚ろになり、淫靡な呼吸音が男の耳に入る。
 そんな女性を尻目に、男は更に激しく腰を動かし完全に女性の膣・子宮を剛直で貫く。

 そして……男は、短い声と共に子宮口を剛直でこじ開け子宮の奥底の壁に、その熱く濃い白濁を剛直から吐き出し叩き付けた。
 女性が、何度目か分からないオーガズムに達し、完全に身体から力が抜けクタッとしてしまう。
 男は、そんな女性に口付けを一度落とした後、その剛直を女性の中からゆっくりと引き抜いた。
 ゴボリッと、鈍い音と共に子宮に収まりきらなかった男の白濁が、女性の中から大量に漏れシーツに広がったのだった。
365エロかけない人:2007/02/27(火) 22:37:51 ID:3a7wOVkg
>>364

「サリギラ……オマエ、ヨルニナル、ト……カワリスギ……ダ」
「そうかなぁ?」
「マッタク……ナンド、イッタ、ノカ………アッ……マタ……アフレテ……」
「……アプノス!」
「ウワッ! モ、モウ、カン、ベンシテ、クレッ!」
「無理」
「ンァアア!!!」
366エロかけない人:2007/02/27(火) 22:40:03 ID:3a7wOVkg
エロくないだろうエロを書いて見た。
サリギラとアプノスってだれよ? って方は
>>27->>30 参照おね。
367名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 23:34:08 ID:9/rI6wqz
ss職人さんの数が増えてきたから
やっぱり保管庫ほしいところ。
368名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 23:34:47 ID:scSj4cEz
読んでいる人がいるかどうか自体わからんが、>>336に間違いがあったので訂正。
ジャンボ村って書いてあるが、ポッケ村の間違いだ
369名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 23:45:01 ID:3a7wOVkg
>>367

>>157の人に期待してまってようぜ!
370157:2007/02/28(水) 01:50:29 ID:30Tm0GUV
>>369
暫く音信不通でごめんなさい
毎日深夜残業+休日出勤で構築が大幅に遅れてます
前スレのまとめがある程度出来たら、URI貼りますので
もう少しだけ待って下さい
371名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 02:34:23 ID:qxqvIpF8
夫婦の営みお願いします
372名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 04:21:48 ID:2YfTaswU
今日(と言うか昨日)も良いSSが一杯。やっぱりここは良いスレですね

>>329-331
>「…あなた、私の兄さんに似てるね」
にやられました。是非とも続きを!

>>370
お忙しい中、ご苦労様です。SS保管庫、楽しみにしてます


たぶん二重の意味で頭がキレるザザ美
ttp://www.geocities.jp/idemoso/yaneura/kamagani.jpg
…『ショウグン』の要素が何処にもありません
373664:2007/02/28(水) 10:30:03 ID:OMQapl/8
おお!?
ちょっと空けていた間にGJssで一杯に!
P2効果はすごいね
旅先でゲームが出来るのがちょっと感動ですよ。

さて、では予告していた最終編を投下。
ただやっぱり長いので3分割します。

>>370
作業お疲れ様。
無理せずゆっくり進めていってください。
374664:2007/02/28(水) 10:30:35 ID:OMQapl/8
『ロリババアな岩山龍―その5 またね!なのじゃ!!』


 ―――シャロが消えて数日。
 あれから、何かを振り払うかのように、依頼をこなすことに没頭した。
 体調は完全に回復したようで、今では以前よりも切れのある動きが出来るようになった程だ。
 生まれ変った蒼い鎧は、牙も爪も通さぬ、想像を超える堅牢さを誇っていた。 
 この鎧を身に付け戦いに赴くたびに、彼女と共に在るのだと感じる。 
 突然に現れ、俺の妻となり、そして突然消えてしまったシャロ。
 たぶんもう彼女はこの世には――――――
 
 頭を振って思考を中断させる。
 やめよう。来るべき時が来てしまっただけの話しじゃないか。
 空虚さを感じるのは、俺の覚悟が足りなかっただけだ。
 今は、『ヤツ』との再戦に向けて、備えをすることのみを考えるべきだ。
 今度は相棒も一緒だ。長年組んできたコンビに敵う者はいないだろう。
 
 彼女の分身ともいえる蒼鎧を手に取り、もう一度道具の点検をする。
 道具も、装備も、体調も、万全の状態を整えた。何の問題も無い。
 あえて問題を挙げるとするならば、唯一つ。
 胴紐をいくら緩めても、胸の痛みが消えないことだけ――――――
375664:2007/02/28(水) 10:31:21 ID:OMQapl/8

「よう、準備はいいか?」

「ああ。いこう」 

 明朝、相棒と待ち合わせて村を出た。
 今回の狩りは、ギルドや村長から依頼を受けたわけでもない。
 誰にも知られず、認められない。そんな、名誉も金も、何も得られない戦いだ。
 俺には個人的に戦わなければならない理由があったが、相棒にはそんなものは無かった。
 だが、それでも往くのかと、今更に確認を取るだなんて野暮なことはしない。
 意地と怒りと、そして己がハンターとして果たすべき責務、ずっとそれだけを胸に狩りに出ていたからだ。
 つまりは今回も、ただそれだけなのだということだ。

 目指すは、古城。  
 今度こそ狩ってみせるのだと、決意を新たに歩みを進める。

 ―――愚■■■■■■―――ァ―――怨■■■―――ォォ■■■――――――ォ■■■■■■―――ッ!!

「……ははっ、すっげぇなコレ。やばい空気がビリビリ来るぜ?」

 聞くものを戦慄させる、禍々しい咆哮が轟く。
 愚かにも、自らの縄張りへと足を踏み入れた侵入者を嘲笑っているかのようだ。
 恐らく、こちらの存在はすでに気付かれてしまったはずだ。奇襲は通用しないだろう。
 未だその姿を視界に入れてはいないというのに、眼に見えぬ圧迫感で押しつぶされそうになる。
 いくら二度目であったとしても、そうそうに慣れるものではない。
 勇猛であることを信条とする相棒も、見れば少し顔色が悪かった。
 しかし怯えの色は無く、むしろ、ある種の悲壮感を漂わせた闘志を宿しているようだった。
 理解したのだ。全身全霊、己の全てを掛けて打ち倒さなければならない相手なのだと。
 この先に待ち構える存在が、龍も人も分け隔て無く、この世に遍く全ての命へと
 平等に死と呪いをもたらす存在であるということを。
 
 無言で眼を合わせ、頷きあう。 
 さあ狩りの時間だ――――――
376664:2007/02/28(水) 10:32:13 ID:OMQapl/8

 先ず視界に入ったのは、黒い巨体。
 ―――黒龍。
 黒く、唯黒く、これまでに確認された全ての龍に該当しないその龍は、その外見からそう呼ぶしかないだろう。
 忌み名と共に語り継がれる黒き龍と、自分は今、対峙している。

 黒龍の口内から、ちらちらと炎が漏れている。
 その身が死の顕現であるというならば、吐き出す炎は呪いの塊りか。
 飛龍たちの火炎息吹とは訳が違う。あの炎に少しでも触れたならば命は無いだろう。
 シャロが残した蒼鎧ですら気休めにしかならないだろうか?近づくだけでも脳髄が痺れるような、恐怖と圧迫感を感じる。
 黒龍の眼がこちらを捕捉する。

 愚■■■―――ォォ■■■――――――■■■■■■!!

 ―――再び咆哮。すさまじい圧力が体に圧し掛かる。
 体がすくんだが、悪寒と共に無理やり飲み込むしかない。
 先手必勝、こちらから仕掛ける!!
 助走を付け、踏み込みから一閃。気を練りつつ太刀を振るう。
 切り上げ、切り下ろし、突き、これまで培ってきた剣技の全てを吐き出していく。
 しかし黒龍は、こちらはまるで意に介さず、遠方からの射撃が鬱陶しいと感じたのか相棒の方向へ向き直った。
 そのまま地を這いずるように突進、襲い掛かって行く。 
 
「ちぃぃっ!!マジかよっ!?」

 相棒が頭から飛び込むように回避したことを確認する。 
 彼は根っからのガンナーだったため、近接されてしまってはお終いだ。

「お前の相手はこっちだ!!」

 こちらに意識を向けさせるため、練りあげた気を一気に解放する。
 左右からの連撃、疾風怒濤の如く切りつける。
 しかし父の遺産の一つであった練気の技法を持ってしても、まるで効き目が無いかのように錯覚してしまう。
 
 こんな化け物……本当に倒せるのか?
 一瞬、心に迷いが生じる。
 剣筋が乱れ、その黒い外皮に太刀が弾かれた衝撃に、たたらを踏む。
 致命的な隙だ、と自覚する前に振り上げられた黒い尾が視界に映る。
 体が動かない。これまでか……っ!!
 ごめんよ、シャロ――――――


「――――――婿殿ぉっ!!」

 絶望と共に最後の時を迎えようとした、その瞬間、懐かしい声が耳に届く。
 体をふわりと、暖かな何かに抱え込まれたと感じた途端、猛スピードで視界が横に流れていった。
377664:2007/02/28(水) 10:37:36 ID:OMQapl/8

 突然の出来事に、脳の処理が追いつかない。
 とにかく現状確認だ。
 自分は今、何者かに抱え込まれ、猛スピードで爆走するネコタクの上にいる。
 物陰にまで退避し急ブレーキを掛けるネコタク。
 漸くそこで、俺を救ったであろう何者かを確認する。
 
「婿殿っ!無事だったか!?」

「―――は……?しゃ、ろ?」

「うむ。遅れてすまんかったの?ちと里帰りをしておっての。
 本当は日帰りのはずだったんじゃが……ネコのヤツが方向音痴でのぅ」

 これは、幻なんじゃないだろうか?もしや、また走馬灯なのか?
 消えたはずの彼女が語りかけてくる。
 
「うううっ……ボクは給仕専門なのに……若奥様はネコ使いが荒いニャ。
 それに道に迷ったのは、若奥様が近道をしようだなんて言ったからで……」

「ええい!黙らんか!!この!ネコが!ネコめが!!」

「二ャーーッ!ごめんなさいニャ!!ごめんなさいニャ!!」

 痛いところを突かれたのか、顔を赤くしながら給仕ネコの後頭部をげしげしと蹴るシャロ。
 そう、シャロだ。
 彼女が、目の前に、いる。

「シャ……ロ……」

「む?少しやつれておるの、婿殿。ワシが居らんかった間、飯はちゃんと食べておったのか?」

「シャロっ!!」

「わぷっ!?む、婿殿!?」

 力の限り彼女を抱きしめる。
 堅い鎧が頬に当たり苦しそうにしているが、かまうものか。
 人を心配させた罰だ。

「は、ははっ、夢じゃない、よな?……良かった。
 急に消えたもんだから、てっきり死んで……」

「むかっ!なんじゃそれは!勝手に人を死なすな!!
 まったく、もう……心配性な婿殿なのじゃ」

 本当に……良かった……

「お帰り、シャロ」

「ただいま、なのじゃ。婿殿」

 俺の両腕の中へと帰ってきた、愛しい妻。
 微笑む彼女へと、戦場で口付けを交わした――――――
378664:2007/02/28(水) 10:38:31 ID:OMQapl/8

「あのぅ、ご主人様?お楽しみのところ悪いです二ャ。その、相棒さんは放っておいていいのです二ャ?」

「「……あ」」

 しまった。再会の喜びですっかり忘れてしまっていた。
 えっと……まだ死んでないよな?

「ぅうおおおおお!!死んでたまるくぁぁああああああ!!」

 一心不乱に駆けずり回る相棒の姿が見える。
 黒龍と追いかけっこを続行中だった。
  
「まずい、すぐ助けに行かないと」

「まあ待て、婿殿。渡すものがあるのじゃ。……よし、給仕ネコ、時間を稼げ。タル爆弾を抱えて特攻しろ」

「ええええええ!?二ャンですとぉお!?ちょ、ま、あの龍、遠目に見てもヤバイです二ャ!無理です二ャ!
 っていうか、こんな大きい爆弾なんか抱えたら普通に死ぬ二ャ!死んでしまう二ャ!!」

「……特別『ぼーなす』でマタタビ3個出そうかの」

「ぬおおおおおお!!黒龍がなんぼのもん二ャーーーー!!吹けよネコ神の風!特攻二ャーーーー!!」

 ああ、ネコよ。
 マタタビ3個に、己の命を投げ出すほどの価値があるというのか。
 体の倍以上はあるかというタル爆弾を抱え上げ、黒龍に向け駆けていくその後姿に、哀愁を感じずにはいられない。
 正しく、哀戦士の爆誕であった。
「ギ二ャーーーー!!」
 あ……爆死した。
 ぴくぴく痙攣してるから、多分大丈夫だろう。


「さて、婿殿。ワシが里帰りしておった理由はの、これを婿殿に渡すためだったのじゃ」

「これは……?」
 
 シャロから、両手に抱える程の布包みを手渡される。
 布包みを解いた中には、双振りの剣が収まっていた。
 剣を手に取る。―――軽い、まるで羽のようだ。

「かつて龍族を悉く打ち滅ぼし、ワシのご先祖様がその命と引き換えに封印した、双振りの剣。
 遠い昔、人間達が龍に対抗するために、龍を屠るために創りだした古代の超兵器。
 その名も、封龍剣『超絶一門』なのじゃ!!」

 億千万の時を越え、再び人の手に渡った龍殺しの双剣。
 新たな主人に巡り合えた喜びに打ち震えるかのように、その刀身に幾何学的な文様が奔り、淡い光を放つ。
379664:2007/02/28(水) 10:45:30 ID:OMQapl/8

3分の一完了。
死にフラグorz展開から強引に修正したため
ちょっとおかしいかも?
では続きはもう少し日を開けた後日、ということで。

クシャルダオラさんにハンター弓Vで挑んだら瞬殺され……
380名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 16:22:21 ID:o+pQ72Ev
>>379
GJ。ぬこと相棒ワラタw
クシャは地面に降りてるときだけ攻撃して、飛んだら閃光で叩き落すといいらしい
俺ガンナーだしクシャとははまだ会ってないから正しいかはわからんが…
381ハート:2007/02/28(水) 16:55:09 ID:5TWpnf/c
さて、フラディオ×ヴィヴィーをとりあえず書いたので投下してみる。
因みに小説第四巻、狩りの追憶のネタバレ(?)的なことも少しあるので、気になる人は読まないほうが・・・
(って言っても、4巻で何をしていたかが少し出てくるだけです)
では、
382ハート:2007/02/28(水) 16:55:38 ID:5TWpnf/c
ここは、ミナガルデの酒場。ジーグ達の狩りの拠点で、今は祝杯を挙げていたところだ。
テーブルの中心に置かれた・・・残骸にも等しい料理、ドラゴンテールとキングトリュフのグリル、シモフリトマトとロイヤルチーズのソースだ。
そして、各々の思い出の狩りの話をしているとき、奴は帰ってきた。(小説四巻、狩りの追憶参照。台詞は変えてあります)
「あんな変態に情けを掛けられたと思うとそれだけで怒りがこみ上げてきますわ!」
そう言ったのは、ヴィヴィアン・シャロン。プライベートシリーズを身につけダークフリルパラソルの使い手。
仲間内ではヴィヴィーと呼ばれている。
「は、はは・・・」
ジーグは乾いた笑いしか出ない。おそれく、いや、間違いなくヴィヴィーの話の中に登場した謎のガンナーは奴だ。
「ああ、やはりここでしたか」
「!?」
現れたのは、どこぞの悪魔信仰者だ!と言われてもおかしくないゲリョスシリーズを身にまとったガンナー、フラディオだ。
「か、帰ってきたんだな。フラディオ・・・」
「えぇ、用事も済みましたしね。」
席に着き、ビールを注文する。ヴィヴィーの話の中に出てきたのは、おそらくこのフラディオだ。
「ところで、皆さんはここで何を?」
「思い出の狩りの話をしてたんだ」
「それは有意義ですね。私も何か話しても良いのですが、あいにく彼女との想い出は私だけのものですので」
別に、聞かなくてもわかる。ゲリョスとかゲリョスとかゲリョスとかだろう。
ヴィヴィーはフラディオがそのガンナーだと気づいていないようなので黙っておくことにした。
『平和のためだ・・・』
ジーグはミルクを飲み、ふとヴィヴィーを見ると彼女はフラディオを一瞥し、瞳に微かな怒りを宿した。
『気づいた、のか?』
フラディオを呼んでヴィヴィーのことを話そうと思ったとき、先にフラディオは席を立ち、疲れたから、と行ってしまった。
『た、助かった・・・』
ジーグの気持ちとは裏腹に、ヴィヴィーはフラディオの背中をずっと睨んでいた。
383ハート:2007/02/28(水) 16:56:41 ID:5TWpnf/c
ヴィヴィーはフラディオの部屋の前にいた。手には、ダークフリルパラソルがあり、銃口は開いている。
そして、ドアノブに手を掛けた。
「・・・・・」
銃を構え、部屋を見渡したが誰もいない。奥に行くと背後に何かの気配を感じた。
「いけませんねぇ。人の部屋に勝手に入っては」
「!?」
振り向くが、遅い。両腕をとられ、動くことができない。
「くっ・・・離しなさい!」
精一杯抵抗するが、意外とフラディオは力が強い。
「それはできません。何しに来たのですか?」
冷たい声にヴィヴィーは冷や汗をかいた。答えによっては殺されるかもしれない。
「憶えてないのですか?砂漠で一度会ったでしょう?そのときの屈辱を晴らす為にきました」
「砂漠で・・・?あぁ、あの時のお嬢さんですか。屈辱とは?」
思い出したようだが、心当たりは無いらしい。声は普通に戻っていたが、腕は開放されない。
「飛竜と人間を比べるような変態に情けを掛けられるのは屈辱でしたわ!」
そう、彼はあの時、こんなもの彼女の足元にも及ばない。と言っていた。
「飛竜と、人間を?彼女とはゲリョスのことですよ?」
「え?」
「私は彼女を愛しているのですよ。彼女の吐息に息がつまり、輝きに私の目は眩み・・・(以下略)」
ヴィヴィーはもうわけがわからない。彼の顔は見えないが、どことなくうっとりしている気がする。
「で、それだけですか?」
「それだけです・・・」
すると、フラディオはヴィヴィーの腕を離した。
「くっ!」
咄嗟に銃口を向け、放つ。しかしかわされ、距離を一気に詰められてしまった。
「何をするんですか?」
そして、つき飛ばされる。
「くっあ・・・」
壁に背中をぶつけ、苦痛の声が漏れる。視界がボヤケるが、フラディオの手が伸ばされるのが見える。
右手を掴まれ、持ち上げられてしまう。
「これは、軽いお仕置きが必要ですか?」
そういって、フラディオはヴィヴィーの服に手を掛けようとしたが、
ヒュンッ。と、何かが目の前を通り、ゲリョスキャップに切れ目が入る。ヴィヴィーの左手には剥ぎ取り用のナイフが握られていた。
「あなた・・・」
静かな怒りがフラディオに生まれる。しかし、
「キスの一つもないのは失礼で無くって?」
ヴィヴィーの口元は微かに笑っている。こんな状態でも冷静さを失ってはいないようだ。
「そうですか・・・では」
「あっ・・・」
唇が触れ、舌が入り込んでくる。そのまま、床に倒されてしまった。
384ハート:2007/02/28(水) 16:57:30 ID:5TWpnf/c
「これでよろしいですか?続けますよ」
フラディオはヴィヴィーのプライベートシリーズのボタンを外し、胸を露にする。なかなかの大きさで、形は綺麗に整っている。
「んっ・・・ふ・・ぁ」
胸を揉み始めると微かな喘ぎ声が聞こえた。そして、桃色の綺麗な乳首を指で弾く。
「ひゃう・・・あ、くっ・・・」
今度は乳首を舌で上下になめ、噛み付く。
「あふ!くはぁ・・・やう・・・」
フラディオはそのまま手を下におろし、スカートの中に手を入れる。
「濡れてますね。感じてしまいましたか?」
「んふぁ・・あ、あなたなんかに・・あふ・・感じるわけない、でしょ、うぁ!」
とは言っているが、普段の彼女とは違い顔は赤くなり、体は小刻みに震えている。
フラディオは人差し指と親指でクリトリスを挟み、軽く引っ張る。
「ひやぁぁ!やだ、だめです!」
この期に及んでも喋り方が変わらないのはすごいが、声は大きくなる。
フラディオは気にせず、もう少し強く引っ張っる。
「あ!や、あぁぁ!だ、め、、イッチャい、、ます!」
そう言って、ヴィヴィーは果てた。大量の愛液が噴き出し、下着は透けるほど濡れてしまった。
「はぁ・・・はぁ。ふぁ・・・」
「ではお嬢さん。舐めてください」
余韻に浸っているヴィヴィーにフラディオは自分の一物を出して言った。
「くっ・・・あ、んむぅ・・・んんっ、、んはぁ・・・」
少し躊躇したが、ヴィヴィーはそれを咥え、丁寧に舐め始めた。性格もメイドっぽいヴィヴィーは舐め残しが無い様に、全体を舐める。
「意外とお上手ですね〜。気持ちいいですよ」
「んは、んちゅ・・んっんっん・・・はふ」
ヴィヴィーは速度を上げ、手でも擦り始める。
「出ますよ。しっかり受け止めてください!」
「ん・・あ。はぁふ・・・きゃぁ!」
勢い良く吹き出た白濁液はヴィヴィーにかかり、メガネや髪にもかかった。
「では、そろそろ挿入れますか?」
「あ、あなたがそうしたいのなら・・・そうすればいいでしょう・・・」
「素直じゃありませんね〜。では、向こうを向いてください」
ヴィヴィーが向こうを向くと、フラディオは下着を下げ、一気に貫いた。
385ハート:2007/02/28(水) 16:58:14 ID:5TWpnf/c
「あく・・ひやぅ・・・んあぁ・・・」
互いの腰がぶつかり合い、パチュパチュと音をたてる。ヴィヴィーはあまり声を出していないが、ズブ濡れである。
「ふ、ぅん・・・はぁあ!やぁ・・・」
プライベートシリーズのスカートのフリルと胸を揺らしながらヴィヴィーは自らも腰を動かしていた。
「どうですかお嬢さん。変態だと思う人に犯されるのは気持ちいいですか?」
「べ、別に、気持ちよくんあぁ!なんか、ないですわ・・ひゃうぅ」
まだ強がるヴィヴィー。しかし、体は正直だ。
「そうです、か!」
「ひゃう!あああ!んはぁ!」
フラディオは思いっきり腰を前に出した。するとヴィヴィーの背中が反り返り、声が大きくなる。
ヴィヴィーの腕は支えきれなくなり、顔を床に付けている状態になったいる。それでもなだ強がることができるのは大したものかもしれない。
「そろそろ出しますよ。どこに出してほしいですか?」
「あう・・・ひぅん!あ、そのま、ま・・出して、んんっ!構いませんわ・・んは・・」
ヴィヴィーはもう床にうつ伏せになるように、上体が低くなっている。
「そうですか。出しますよ!」
「ん、、んぁぁ!出てる・・・あ!あぁぁ―――――!!!」
ヴィヴィーは乱れた服のまま糸が切れたように床にふしてしまった。
「く、今度こそ、、勝って見せますわよ!」
それだけいって、息を整え始める。

さて、ここで覗いていた人物がいる。フラディオの弱みを握れないか、とヴィヴィーの様子を見に来たジーグだ。
『これは、なかなか使える!』
と、ばれない内に退散するため後歩きを始めると、
ズダーン!!ズダーン!!タターン!!ターン!!
二種類の銃声が響き、ジーグの頬をかすめた。
「ジーグ君、覗き見はいけませんねぇ。部屋に入りなさい・・・」
「ジーグ様、大丈夫ですわよ?ちょっと的になっていただくだけですわ・・・」
言葉は平坦だが恐い、正直逃げたくなるジーグだが、逃げ切るのは不可能だろう。
観念して、恐怖の渦巻く部屋に入った・・・
翌日のジーグが傷だらけで、子犬のように震えていたのは言うまでも無いかもしれない
386ハート:2007/02/28(水) 17:01:10 ID:5TWpnf/c
正直・・・難しすぎる・・・
フラディオはキツイかったか、やはり。
書きにくいにもほどがあるキャラでした。
では、またなにか書けたら投下します。
(フラディオはもうないかも・・・)
387名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 18:09:58 ID:QEl6dDmu
やはりゲリョスLOVEなフラディオだったから書くのは難しかったろうな。
お疲れさん。
個人的に次はジーグ×フリーダを望む
388いろいろしてる人:2007/02/28(水) 19:14:24 ID:zcKhcW6E
うぉ!?すげぇー!!
しばらくPC離れていたら、スレの中がSS祭りじゃないかw
これじゃ次をwktkしないワケにはいかないだろう?
よしっ!燃料補給が無事済んだから"逆レティガさん"仕上げるぞっ!!
そのあと664氏の作品をノベゲ化だっ!

>>302
っ!? リアル貞操の危機かよっ!w
こっちはウホる気もウホられる気もないぞっ


…すいません。描いてないワケじゃないんです、描ける時間がないんです。
でもちゃんと経過はうpるんで許してくだせぇ…orz

あ、あとP2発売時からSS祭りを盛り上げてくださった職人様、絵師様ぐっじょぶっ!!
389ハート:2007/02/28(水) 21:13:07 ID:5TWpnf/c
フリーダですか・・・
個人的にそこまで好きなキャラではないのですが、需要があるなら書かせていただきますね〜
フリーダはフリーダで書きにくいような気もしますが・・
390名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 22:54:00 ID:SMWHuprr
じゃまたな
391名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 09:17:32 ID:lbuQBjdD
>>379
前ので最終回だと思ってた。wktk
とりあえずクシャたんに弓で挑むならワイルドボウなんかの貫通矢がオヌヌメ。隙あらば頭から貫け。

>>388
岩盤に牙がめり込んだティガ犯しながらwktkして待ってる。
392名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 09:51:42 ID:qb3gZxki
やっぱり最近人口減ったきがするな。
代わりに職人さんが増えてきた気もするけどやはり保管庫が欲しいね
393名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 09:59:08 ID:qb3gZxki
今更だが
>>240 >>279 >>292 >>314 >>386
全作品GJ&お疲れ様。個人的にあなたの作品は好きなので続けていって欲しい。
なんか、小説読みたくなってきたな・・・買ってみるかな〜
それとエロが無くてもSS書いてる人たちもいい感じ。
またいい作品を期待しながら眠りにつきます。
394名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 11:00:10 ID:W8yQeRQz
>>392
お前の目は節穴か?
それとも>>370への当て付けか?
395名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 13:11:45 ID:U8fL9IQB
>>392
この時間帯に人いないだけさねー。

保管庫作業は大変だろうからあんませかしなさんな。
ゆったり待とうぜー
396名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 15:43:11 ID:rumBHTpw
>>389
確かに…結構書きにくいな。
あくまでも希望なんで、あんまり書く気がしないなら別のでもいい。
ハートさんの作品は好きだかららな。
あとお呼びじゃないかもしれんが>>336->>337の続きをおそらく今日中に投下する
397名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 15:47:40 ID:U8fL9IQB
ガノ子さんwktk!!
398名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 16:06:29 ID:ieiElNv8
過去ログ読んでたらこんな絵ができたよ
どのコマも別人に見えるね、仕様だから気にしないで

ttp://secret.jpn.ph/up/img_/nu_0074.jpg
399名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 18:26:18 ID:k+ueH46J
>>398
はれ?
みえないんですが……
消えちゃいましたか?
400名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 19:00:14 ID:rumBHTpw
そんじゃ、今から>>396に書いたとおり続き投下するわ。
尚、後悔するなら今のうちだ
401名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 19:00:40 ID:rumBHTpw
今日も窓から差し込む朝日とともに、爽やかな目覚めが訪れる。
ジュリオは暖かな日の光を肌に感じながら、目を覚ました。この暖かな朝日は気温の低いポッケ村では実にありがたい。
…しかし、彼が目を覚ました時に彼の目の前にあったのは…

昨夜のガノトトスを名乗る翠色の髪の女性の顔だった。
「!!??」
女性の顔がそのままゆっくりと近づいてくる。ジュリオは状況を全く理解できずにいた。
そして、次の瞬間。

何かがジュリオの肌を掠め、彼の顔の真隣に綺麗に細く、鋭い穴が開いた。
「いぃ!?」
ジュリオが驚いてベッドから飛び出す。
「ちっ! 失敗したか! まあいい、今ここで仕留める!!」
女性がベッドから飛び出したジュリオに向き直る。ジュリオはとりあえず女性に向かって身構えた。
その女性があからさまに殺気を放っているからだ。じっとしていたら間違いなく殺される。
(何がどうなってるんだ…!? 何で昨日の夜の女の人が……!?)
「はぁ!!」
そんな事を考えていると、再びジュリオの肌を何かが掠める。しかし、先ほどよりも少し深く食らってしまった。
顔からは血が垂れている。
「ちぃっ! また外したか! だがまだまだだ!!」
そしてジュリオは気づいた。
先ほどから自分の肌を掠めているのはあの女性が吐いている高圧の水だと。
(あの攻撃は……!?)
しかし、そんなことを考えている間にまた次の攻撃が来た。
なんとか避ける事はできたが、このままでは防戦一方で何も出来ない。
その上、どう対抗しようか考えている間に次の攻撃が来るのだから、反撃も出来ない。
このペースが続けば、やがてジュリオの方の体力が切れてしまう。
「ハハハハハ!! 抵抗のしようがあるまい! さあ、おとなしく私に…!?」
女性が喋っていると、彼女はいきなりその場でよろけて膝をついてしまった。
「!? い、一体何が…」
その答えはすぐに出た。彼女の足元にカンカンに腹を立てている子豚がいる。
そう、さっきからの騒音でブタヒレが睡眠を妨げられ、その怒りで彼女に体当たりをしたのだ。
「ナイスだ、ブタヒレ!」
「くっ、しまった…」
体制を立て直そうとする女性だが、ジュリオの方が速かった。
素早く女性の方にダッシュし、彼女を押し倒すと、首を鷲掴みにして身動きを取れなくした。
「…さて…どういうことか説明してほしいのですが?」
「ふ…不覚……!!」
402名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 19:01:17 ID:rumBHTpw
とりあえずまた攻撃されるのは御免だが、ずっとあんな体制でいるわけにもいかないので、武器をつきつけながら話を聞く事にした。
これなら攻撃されつこともあるまい。
ブタヒレはさっきまでの怒りもおさまり、また気持ちよさそうに寝息を立てている。
「…つまり、あなたは僕が取り逃がしたガノトトスが人間になった姿だ、と?」
「昨日も言ったはずだが…そうだ」
「…そんなファンタスティックな事がこの世にあるものか…。…でもさっきの攻撃を見たらそれを信じざるを得なくなりましたよ…」
「だから何度も言っているだろうが!」
だが、やはり先ほどの攻撃などを見たとはいえ、いきなりそんな事を信じるのは難しかった。
モンスターが人間になるなど、ファンタジー小説でも読んだことが無い。
「…それで、何で僕を殺そうと?」
「だからそれも昨日言っただろうが!!」
「それじゃあ、改めて説明をお願いしたいのですが…」
ジュリオが言うと、女性はしぶしぶ説明し始めた。

彼女の話によると、様々なモンスター達の中でも、彼女の仲間達は古いしきたりを大事にしていたらしい。
そして、そのしきたりの一つが『雌は戦って負けた雄とつがいになる』というもの。
そのしきたりの『負けた雄』というのが、人間でも例外ではなかったらしい。
信じられない話だが、モンスターは古来より人間に転生することができるらしく、彼女は転生して人間の姿になったとのこと。
しかし、彼女は(理由は不明だが)人間が嫌いなので人間の姿になどなりたくなかった上に、ジュリオに対して負けを認めていない。
その恨みで、彼を殺そうとしたのだと述べた。
「…無茶苦茶な話だなぁ…。モンスターが人間に転生だなんて…」
「無茶苦茶なものか。お前達人間が知らないだけで、この世界には数多くの元モンスターの人間が暮らしているぞ」
…彼女の目が嘘をついているようにも見えない。
が、だとすると自分が今まで会った人間の中にもモンスターがいたのかもしれないのか?
それを考えて、ジュリオはただ一言、発した。

「ま、いっか!」
モンスターが転生などと、最初に聞いた時は衝撃を受けたが、
ある意味馬鹿とも呼べるほどのポジティブ思考の持ち主であるジュリオはたった一言で疑問を解消してしまった。
「…いいのか? そんなに簡単に信じて……」
「信じがたい話ではありますが、別にそれが本当だとしても嘘だとしても何も迷惑しませんし。
ただ、殺されるのは勘弁してほしいですが」
そう言いながらジュリオは武器をしまった。
それを見て女性がぽかん、とする。
「お前…私はお前を殺すと言ったはずだぞ? なぜ武器をしまう?」
「う〜ん…何というか…あなた、あんまり悪い人に見えないんですよねぇ…。それだけかな?」
「…後悔するぞ?」
「ふーん。そんなことより、あなたの事どう呼べばいいですか?」
今度は女性がガクリとずっこけかける。
ジュリオが自分の生死に関わる問題をたった三文字で解決させ、そのまま全く関係ない話題を持ち出したのだから。
「そんな事って…」
「いや、だからどう呼べばいいんですか?」
あっさりと言葉を遮られ、彼女は少し怒り気味に言った。
「殺すべき敵に名乗る名など無い! 好きに呼べばいい!」
「それじゃあ、スポポビッチさんとお呼ばせさせ」
「前言撤回だ」
403名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 19:02:14 ID:rumBHTpw
その後もひたすらしつこく問い詰め、ジュリオは彼女の名前が『エメラ』という名前だと知った。
「エメラさんかぁ…いい名前ですね」
「何なんだこいつは……」
エメラはあきれ果ててため息すらついていた。
名前を教えないとおそらく永遠に問い詰められ続けるだろうと思い、仕方なく名前を教えたものの、
内心まだ本当にこれでよかったのかと思っていた。
「…今日のところはこれで帰ってやる。だが次こそはお前の息の根を……」
エメラはそう言いかけて、自分の腹の虫が鳴くの音に言葉を遮られた。
「…………」
「…何か食べていきます?」
他人の前で腹の虫が鳴ってしまって恥ずかしいのか、エメラは顔を紅潮させている。
今自分に食事を勧めているのは敵だ。
しかしながら、腹が空いたという事実に逆らう事ができず、彼女は小さく頷いてしまった。
「それじゃあ、うちで雇ってるアイルーに作らせますね」
「…すまんが、私は人間が食べるようなものは食えんぞ」
「え? …あ、そっか!」
ジュリオは思い出したよいうに言うと、部屋にあるアイテムボックスを漁り始めた。
そして、何かを取り出してアイテムボックスを閉じると、それをエメラに突きつけた。

…ジュリオが突きつけた物体…実によく肥えた釣りカエルを見て、エメラが危うくよだれを垂らしそうになる。
人間になったとはいえ、元はガノトトス。本能通りのことなのだが、それが妙に恥ずかしく、あわててそれを我慢した。
これが人間の精神というものか…と彼女は思った。
とはいえ、やはりモンスターから人間になったばかりの彼女は本能に逆らうなどということは到底出来なかった。
「よこせっ!!」
エメラはジュリオの手から釣りカエルを奪い取ると、ものすごい勢いで食べ始めた。
…人間がカエルを食べている姿は少々グロテスクであったが、これを見てジュリオは彼女が元ガノトトスであることを確信した。
「…敵の情けを受けるとは、我ながら情けない…。だが、覚えてお」
「エメラさん」
カエルを食べ終えたエメラが突然大声で喋りだしたが、またもジュリオに遮られる。
「…今度は何だ?」
「僕は礼の品を出せとかそういう事は言いません。…ですが、お礼の言葉の一つもないのは少々不快です」
「な」
「やはり礼儀としてお礼の言葉ぐらいは言ってほしいわけで…」
「………」
言い返そうとしたが、もはやエメラは、完全にジュリオのペースに飲まれていた。
そのまま彼の話は5分ほど続き、それを聞き続けていた。
「…わかりましたか?」
「ああ…。…あ…ありが…とう…」
「よし! それでいいんです!」
ようやくジュリオの呪縛から開放されたエメラは、外に駆け出しながら叫んだ。
「いいか! 次に会う時、お前の命はないからな!!」
「あ、今日はまだ屋根の雪下ろししてないからそんな大声出したら危な…あ、雪が頭の上に…。
痛そうだなぁ…。でもそのまま走ってるし大丈夫みたいだし、よかった…」



「くそ、散々な目に会った……。……待てよ……。よくよく考えてみたら、さっき話してた時、隙だらけだったんじゃ………」


〜続く〜
404名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 19:03:06 ID:rumBHTpw
では、苦情をどうぞ。
ちなみにエメラの名前の由来はエメラルドからだ。どうでもいいか
405名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 19:03:09 ID:ieiElNv8
>>399
UPロダ自体が開けないみたいです…oTL
携帯で撮った文字入れ前の画像ですが
http://imepita.jp/20070301/683350
406名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 19:13:03 ID:7yXHWXT3
>>404
 wktkしながら、続編待ってるよ。
 スポポビッチにわらタ。
407名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 19:15:46 ID:k+ueH46J
>>398
見れました。
どうやら開けたり開けなかったりと不安定なようです。
GJでした。

>>404
ガノ子さんGJ!
凶暴な彼女。エメラさんですかー。
高圧水を吐いたり、かえるを食ったりと微グ(ry
続きを期待。
408名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 20:29:50 ID:pwQj2I7R
>>372
鎌蟹はギザミだね。髪でしてもらったら、ちょん切られるとw

>>373
GJ。燃える展開ですな

>>388
パンフのティガ見てwktkしながら待ってます

>>404
>「ナイスだ、ブタヒレ!」
そのネーミングセンスがナイスだw sageると、もっとステキかな
409名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 20:35:17 ID:rumBHTpw
色々と感想ありがたい限りだ

>>408
すまん、sageるの忘れてたorz
410名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 20:59:23 ID:7yXHWXT3
sage
411名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 22:09:34 ID:7yXHWXT3
412名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 23:48:09 ID:rumBHTpw
>>411
うおおおおおおおおお……GJ!
自分の書いた話のキャラを絵にしてもらえるってこんなに嬉しいモンなんだなぁ…
413名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 00:53:48 ID:4PuroC6g
>>412
sageワスレテルゼ
414ことごとくsage忘れる人:2007/03/02(金) 08:07:31 ID:SIiMc2h0
>>413
/(^o^)\ナンテコッタイ
415ハート:2007/03/02(金) 10:02:20 ID:xUPLBB9M
>>393 >>396
ありがとうございます。書いてる立場としてそういう言葉は嬉しいです。
フリーダ×ジーグですが、只今構想中です。
なにかしら今までの話にリンクを持たせたいんだけど、どうしたもんかな・・・
4162-332:2007/03/02(金) 23:30:56 ID:bTgcddjl
今更ですが>>331とかへ感想くれた人有り難う。
最近忙しいけどいつか暇ができたら続きを書きたいんだけど良いですか?
417名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 23:54:54 ID:G6x+Ie+s
>>416
是非に!

しかし今日は人が少ないですね。みなさん明日の祭りのために充電中かな?
418ことごとくsage忘れる人:2007/03/02(金) 23:55:40 ID:gbCZOyOj
>>416
続きを書くのは本人の意思なんだから俺達にどうこう言う事はできん。
でも、楽しみにしてるぞ
419名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 00:10:52 ID:1dOCzUWX
>>352の続きが一応書けたから投下
もう矛盾とか文法とかわかんねぇ……………
変な所とか指摘してくれると嬉しい
420名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 00:11:44 ID:1dOCzUWX
「それで今回はのう………」
「わかりました。何とかしてみます。」
俺は村長との話を終え、自宅に向かっていた。
内容は簡単、家畜などを荒らすモンスターをどうにかしてほいしとのこと。
だが、俺は以前の事であまりモンスターと戦いたくなくなっていた。
だが今回はある策を持って依頼を受けた。これが上手くいけばどうにか殺さずに
「きゃーーーーーー!」
「ニャーーーーー!」
ボン、という重低音と共に二つの悲鳴がこだました。
「おいおい……………」
俺はハァ、と深い溜め息をつきながら自宅へ走った。
421名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 00:13:44 ID:1dOCzUWX
見れば、自宅の奥から煙が吹き出していた。
「おーい大丈夫かー」
俺はそう投げやりに問うと
「もう!なんなのよこれは!」
そういった返事と共に奥から水色セミロングの髪をした少女が姿を表した。
彼女の名前はアノ。本当はギアノスだったはずだが、何故かいきなりヒトになってしまった。
その理由は俺の持っているペンダントにありそうなんだが………
「何で爆発するのよ!ワケわかんない!」
そう叫んでいるアノを横目に、俺はうなだれているアイルーに近寄った。
「どうだジンジャー。あいつは料理の一つでも出来そうか。」
「お言葉ですがご主人、僕はかなり無理があると思いますニャ。
僕の言うことも全然聞いてくれないし、さらに言うなら自分はどうやったら鍋が爆発するのかわかりませんニャ。」
そういうアイルーに凍るような鋭い眼差しが刺さった。その視線にアイルーら何も言えなくなってしまう。
「あーもうなんでこんなに面倒くさいのよー!!!」
「自分がやるっていったんだから文句を言うな」
「でも…………」
「でもじゃない。自分が言い出した事は最後まで貫き通せ。」
「うぅ………わかったよ………」
そういうとアノはしょんぼりとベッドに腰かける。
422名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 00:14:51 ID:1dOCzUWX
その間に俺は装備を整える。ギアノスシリーズを着て、鉄刀【禊】を背負う。
その姿をみてアノが少し表情を暗くして
「狩りに………行くの?」
そう聞いてきた。俺はその問いにああ、と少しぶっきらぼうに答えた。そしたら
「また、殺しちゃうの…………?」
と言ってきた。俺は、自分が考えていることをすべて話した。

「今度は…………殺さない。絶対に。」
「そんなこと出来るの?貴方はハンターなんだよ………?」
「絶対に成してみせる…………そのためには、お前が必要だ。」
「私が……………?」
「そうだ。人間はモンスターと意思疎通が出来ないだから何も知らずに殺してしまうんだ。
だが、お前なら、元々ギアノスだったお前なら意思疎通できるはずだ。」
「…………。」
「それで説得して、これ以上危害を加えないようにしてもらう。勿論向こう側の都合に合うように条件を出して。」
423名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 00:16:02 ID:1dOCzUWX
「あとはお前次第だ。………やって、くれるか?」

沈黙がその場を流れた。外からは、村の水車の音が少し聞こえてくる。

数分後、アノは口を開いた。
「それで……………それだ私みたいな子達が少なくなるなら、やる。絶対に死なせない。」
「決定だな。なら直ぐに支度をしろ。モタモタして他のハンターにやられてたら元も子もないからな。」
「うん!」
そう言ってアノは自室に飛び込んでいった。
424名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 00:17:11 ID:1dOCzUWX
そして辿りついた密林。今回の目的は、ドスランポスの説得。



「暑〜い…………」
「そうか?別に普通だと思うが」
「なんでこの暑さでそんな平然としていられるのよ……………」
「それは元々俺達がこういう気候ですごしてるからだ。お前は雪山に住んでいたんだから暑く感じるのも無理はない。我慢するんだな」
「そんな事いっても暑いものは暑いよ…………」

そんな会話を繰り返しているうちに、洞窟に入った。

「暗くて涼しいね!」
「はしゃぐな。そろそろ目標が…………おいでなすった。」

二人は、少し離れた位置にドスランポスを確認した。無意識に男は太刀に手をかけ、そこで止めた。
「……………頼んだぞ。」
「うん…………」
アノは、ドスランポスに一歩づつ近づく。その度に、心の中に声が響いて来るのを感じた。
(なんだお前は!今すぐ離れろ!)
間違いない。これはドスランポスの声だ。そう確信したアノは相手に問いかけた。
(私の声が聞こえますか?)
(………………!なんだこれは!お前がやっているのか!)
(その様子だとちゃんと聞こえてますね。ならば率直に申しあげます。もう人里の家畜を荒さないでください。)
425名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 00:18:32 ID:1dOCzUWX
(いきなり来て何を言うかと思えばそんなことか。それは出来ない。お前等ハンターのせいでどれだけの同胞が死んでいったか)
(その気持ちは解ります!だからこそもうやめ欲しいと………)
(人間なんぞにこの気持が解るものか!)
(解ります!…………私も、同じだから。)
ドスランポスが怪訝そうな目でアノを見た。
(同じ………だと?)
(はい。私はもともとギアノスで私の家族みハンターに殺されました。だからこそ、貴方にお願いしているんです。もう同じ事は繰り返さないように)
(……………見返りは、あるんだろうな。)

(はい。条件をだしてくれればそれに従うつもりです。)
(ならば、食料を貰いたい。我々がヒトの物を襲わなくて済むように。)


「食料をくれれば、もう家畜とかは襲わないって…………!」
「本当か………よくやった!アノ!」

(全く不思議な奴らだ。モンスターを殺さないハンターなど)
(もう無駄な死は見たくないんです。私も、彼も)

交渉は上手くいった。あとは条件に見合うだけの食料を用意すればいい。安堵したその時―――――


頭上の穴から差し込む光が突然影に遮られた。
426名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 00:19:53 ID:1dOCzUWX
「な……………!」
男は頭上を見上げた。そこに確認できたのは、ボロボロの耳、嘴にトゲトゲしい甲殻、
毒のある尻尾を持った飛竜……………イャンガルルガだ。
「アノ!逃げろ!」
そう叫ぶもアノもドスランポスも恐怖で身がすくんで動けないようだった。

そんなことはお構いなしに、イャンガルルガは突進をしてきた。男はそれを太刀で受け止めた。
しかし、イャンガルルガの力は強く、徐々に押されていってしまう。
男は精一杯の力をだし止めようとした。
「止まれぇぇぇぇぇぇぇ!」
そう叫んだ瞬間…………男の胸元から光が輝きだした。
427名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 00:21:34 ID:1dOCzUWX
「これは、あの時の……………!」
瞬間、男は弾きとばされていた。光がイャンガルルガの体を包む。
そして光が収まり。その中からあらわれたのは―――――


濃い紫のオオカミヘアをした少年がそこに立っていた。

身長は約170程度で腰には二本の扇子が見える。
少年は自分の手を見て、体を見て、足を見て、その後顔を上に向け
「クク………アハハ…………アーッハッハッハッハ!」
笑った。とても楽しそうに、嬉しそうに。
「お前は……………」
何だ、と問おうとした瞬間、少年は信じられないスピードで走り出した。

そしてあっという間にドスランポスの元までたどり着き、扇子によって一瞬で首を切り裂いた。
「え……………?」
「何……………?」
アノはまだ何がおきたのかわからず、男は信じられないといった表情で走り出した。
そして太刀をイャンガルルガであった少年に向けて言う。
「何で殺した?」
「何で…………だって?」
少年は答えた
「俺はいつも思ってたんだよ………何で人間じゃないんだって。人間だったらなんの遠慮もなく目障りな奴らぶっ殺せるってなぁ!
そしたら何がおこったか解らねーがこれだよ!俺はヒトになった!つまり正当な理由で奴らを殺せる!狩られる側から
428名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 00:22:26 ID:1dOCzUWX
その日の夜。男は依頼を果たしたということで村長から報酬を貰い、自宅に帰った。
部屋に入ると、アノが片隅で小さく震えていた。
「おい、そんな所で何してる。」
「あたしが…………」
「ん?」
「あたしが弱かったから………あの人死んじゃった……………!」泣きながらアノは言った。
「お前のせいじゃない………俺がアイツを止められなかったのが悪いんだ」
「でも私だって止められなかった………!」
「お前は気にしなくていい。だから今はゆっくり休め。」
「うん…………」
そういってアノは自分の部屋に入っていった。
429名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 00:23:27 ID:1dOCzUWX
男は考えた。このペンダントはなんなのか。何故モンスターを人に変えるのか。
何か基準があるわけでもない。突発的に起こる奇跡。一体何が起きているのか。
そんな事を考えているとガタン、という物音が聞こえた。
見ると、そこには寝巻きを着て枕を抱えたアノが立っていた。
アノは枕に顔を埋めて少し赤面しながら
「一人じゃ不安だから、一緒に寝たいんだけど……………ダメ?」
そう言った。男は苦笑しながらも承諾し、やがてアノは睡眠に着いた。


一方男は、そんな状況で寝られる筈もなく、暫く目が冴えてしまっていたとさ。
430名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 00:25:25 ID:1dOCzUWX
続くかもしれない

よく見たら誤字脱字多すぎorz
もっと精進しよう……………
431名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 00:31:02 ID:tf9uD0Eb
保管庫って無いんだっけ?
432名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 00:36:52 ID:zmLQ0ToO
気のせいかもしれないが
>>427>>428の間に投下ミスない?
433ことごとくsage忘れる人:2007/03/03(土) 00:45:36 ID:Ajw2Sy6J
ペンダントの秘密とかが気になるな。
ガルルガボウイは再登場しそうだな。

>>432
それは思った。なんか>>427が中途半端に切れてるな
434名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 01:32:46 ID:xZ9LRFwV
遅レスだけど
>>398
シャローーー!
いや、もうGJ。イメージそっくりだわ、このシャロとハンターw
それに漫画風にするとまた違った感じがするねぇ。

さて、2ndばっかやってないでero書かなきゃなーっと。
435名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 05:38:43 ID:1dOCzUWX
>>427はご指摘の通り投下ミスだorz
携帯はやりづらいなぁ
というわけで間を投下
436>>427の最後のセリフから:2007/03/03(土) 05:42:09 ID:1dOCzUWX
「俺はいつも思ってたんだよ………何で人間じゃないんだって。人間だったらなんの遠慮もなく目障りな奴らぶっ殺せるってなぁ!
そしたら何がおこったか解らねーがこれだよ!
俺はヒトになった!つまり正当な理由で奴らを殺せる!狩られる側から狩る側になったんだ!
俺はこれからは自由に生きる!誰にも指図をうけずに敵を倒す!」
そういって少年は後ろを向いて歩き出す。
「待て…………!」
男はそう叫ぶが、少年は歩みをとめない。
「俺の名前はロウ………黒狼鳥の狼、だ。縁があったらまた会おうぜ。“同業者”さん。」
そう言って少年はその場から立ち去った。
4372-332:2007/03/03(土) 10:36:42 ID:W8D7HS15
ついさっきドスファンゴからファンゴの頭を三個剥ぎ取りました。
何かの啓示かと思ったのと、>>417さんと>>418さんが優しかったのを燃料に書きました。
急いで書いたのでミスがあるかもしれないのとストーリ的に進展無いのは謝っておきます。
ごめんね。
4382-332:2007/03/03(土) 10:37:17 ID:W8D7HS15
良心が痛い。ここで過ごすことは、俺には苦痛が大きかった。
知り合い、恋人、夫、兄、父その他の関係を持っていたオスを俺が狩っちまったせいで、群れは沈んでいた。
皆よくため息を吐き、悲しげに眼を伏せる。それでも俺には精一杯明るく振舞ってくれる。
全ての元凶たる俺がこの場に居るのは、余りにも辛く苦しかった。
本当は無責任だと罵られようが――といっても罵るような存在は居ないが――逃げ出してしまいたかった。
だが、俺がこの群れから居なくなれば間違いなくこのギアノスたちは全滅してしまうだろう。男手が足りず、狩りも出来そうに無い。
だから、逃げられない。それがわがままでも、力を持つ者の傲慢でも。救えるものなら救いたかった。
まあ、ちやほやされるということに歓びを見出していたというのもあったのだが。

「何してるの?…何か、思い出した?」

「いや、特に何も」

この状況下でばれずに生き、そしてこの群れを養うためにも記憶喪失という設定は実に便利だ。
ギアノスの姿になれないということやなぜ人間の武器を持っているのかという彼らの疑問を一気に霧消してくれる。
卑怯だし卑劣だし臆病だが、この群れを養うなら事実を知られないことが最重要だ。
多少危ない芝居だったが、ギアノスたちは疑うことなく村へ俺を招き入れてくれた。
――村と、彼ら自身は自分たちが作った集落を呼んでいたが、正にそこは村だった。
テント状の建物が規則的に建てられた姿は人間の作ったものにしか見えない。と、そうだそうだ訊きたいことがあったんだっけ。
丘の上から村を見下ろす俺の様子を見に来た同居者――現在俺は最初に会った女の子の家に間借りしているのだが――に訊いてみた。

「どうしてこの村の住人は人を襲うんだ?」

「…は?」

不思議そうな顔で尋ね返された。
この娘の家に入れてもらったときもそうだったが(男の俺をあっさり受け入れやがったのだが)、やはり人間ではないのを感じる。
顕著に現れるのがこういう文化というか道徳意識だ。彼らは動物らしく敵と味方の区別がきっちりしている。
味方で無い限り――或いは『同種』でない限り――まず他を助けるということをしない。人の捕食も、そこからなのだろうか。

「これだけ頭が良かったら人間と暮らすことも出来るんじゃないのか?」

「どういうこと?どうして私達が人と暮らさなきゃならないの?」

「うーん、その方が楽に生きられると思うんだけど」

「何それ?」

心底不思議そうだ。これ以上の質問は余計な疑問を招くか。
多少微妙な雰囲気を何とかしようと彼女のギアノスフェイク(では、無いか)の下に覗く頬までの栗色の髪を梳いてやった。
4392-332:2007/03/03(土) 10:38:15 ID:W8D7HS15
彼女は多少くすぐったそうにしながら、そのまま俺に身を任せてくる。って俺どれだけ信用されてんの!?
びっくりした反応を期待したのに、ますます微妙な空気になってしまった。

「ふふ…昔、兄さんもよくこうしてくれた…」

精神攻撃。負い目もあって、茶化すことは出来そうに無い。結局十分近くこうして撫で続けた――

「あ、そろそろ狩りの時間じゃないかな?」

――突然彼女が眼を開き、そんなことを言い出すまで。動物の体内時間は正確だ。それから数秒で向かいの綺麗なお姉さんが迎えに来た。

「ちょっと良いかしら?昨日の猪、皆がっついて食べたからもう無いのよ。だから今、もう一度狩りに行くんだけど」

「あ、はい。俺も行けってことですね?」

「まあ、そういうコト。ポポで良いって。他の皆はもう出発したから追いかけて。狩場にはその娘が案内してくれるから」

「えっ?私が行くの?」

彼女が素っ頓狂な声を上げた。まあ、女の子の殆どは狩りには出ないそうだし、当然といえば当然だが。

「あそこ竜が出るのにー。女の子送り込まないでよ」

「仕方ないでしょ?男連中は『新入りの手なんか借りるか』とか言って出て行っちゃうし…あ、ごめんね?」

男には歓迎されて無いらしい。まあ、ちょっと感じ取ってはいたが。

「それに、この人と一番仲良いのアンタなんだから。ほら、さっさと準備する!」

彼女はちら、と俺の方を覗き見ると、心無しか嬉しそうに「はーい」と返事した。
家のほうに走って行く彼女の後姿を見送っていると、お姉さんが話しかけてくる。

「男連中はあんなこといってるけど、私たちとしては大助かりだから、安心してね」

「それなら良いですけど」

「それにあの娘、お兄さんが亡くなってから随分落ち込んでたから、励ましてやってくれると嬉しい」

ここでも精神攻撃か、悪いのは俺だけれど。でも、殺した張本人である俺でも、それがばれなければ彼女の心の支えにもなれるだろう。
お姉さんが焼いたのを取っておいた肉と俺のギアノスバルーンを抱えて走ってくる彼女を眼で捉え、俺は大きく頷いて、お姉さんに返事した。
4402-332:2007/03/03(土) 10:40:39 ID:W8D7HS15
以上でした。感想とかあったら聞かせてくれると嬉しい。
あと、遅ればせながら他のSS作家の方々GJです。私はまだまだですので、精進します。
441ことごとくsage忘れる人:2007/03/03(土) 11:51:48 ID:Ajw2Sy6J
GJ!
ガルルガBOYの行く末が激しく気になるな。
今んとこ二人は兄妹みたいな関係だな。
というわけで続き楽しみにしてるぞ
442ことごとくsage忘れる人:2007/03/03(土) 13:39:51 ID:I0Qt7w5+
さて、ここらで俺も>>401-403の続きでも投下するか。
苦情は後から受け付ける
443ことごとくsage忘れる人:2007/03/03(土) 13:40:47 ID:I0Qt7w5+
朝。
ポッケ村のハンターであるジュリオが管理しているポッケ農場に一隻の小船が近づいてくる。
「ニャニャー、大漁だニャー!」
そう言いながら小船を漕いでいる猫の名はトレニャー。
ジュリオがスポンサーになって、ポッケ農場を拠点に様々なアイテムを集めてくるアイルーだ。
どうやら今回は収穫が多かったらしく、船に荷物が山積みになっている。
「ニャー、陸地が見えてきたニャ! もうすぐ上り…ニャニャ!?」
ポッケ農場のトレニャーが小船をとめている地点が見えてきたと思うと、突然大きく小船が揺れた。
「な…何が起こったニャ!?」
トレニャーが慌てて水面を覗き込んだその時。
突如、何かが飛び出してきた。
「!?」
何とか避ける事は出来たものの、その何かはまだ水中を泳ぎまわっている。
そして、再び何かが水中から飛び出し…

ギニャアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!

トレニャーの悲鳴が農場に響き渡った…。
444ことごとくsage忘れる人:2007/03/03(土) 13:41:20 ID:I0Qt7w5+
朝食を済ませて家を出、農場前のトレジィの弟子と話していたジュリオの耳にも、その悲鳴は届いた。
「…!?」
「な…何スか、今のは!?」
トレジィの弟子はものすごい怯えようだ。
「僕が見てきます!」
まさかついて来るとも思えないが、念のためジュリオは弟子を手でけん制すると、農場に入って行った。

農場に入ると、いつもトレニャーの小船が停泊している場所に他のアイルーが集まっていた。
駆け寄ってみると、トレニャーが倒れている。体のところどころに傷がある。
「どうしたんだ!? 大丈夫!?」
「う、うう…。アイテムは…無事ニャ…」
何と見上げた精神。
船の荷物を見ると、アイテムには傷一つついていないようだ。
…じゃなく
「一体何があったの?」
「そ、それが…」

「いきなり水中から緑色の髪の女が……ニャ……」

トレニャーはそう言うと、そのまま気絶した。
他のアイルー達がトレニャーを治療が出来る場所に運んでいく。
そして、ジュリオは…
445ことごとくsage忘れる人:2007/03/03(土) 13:42:17 ID:I0Qt7w5+
小型アイテムボックスから釣りカエルを取り出すと、それを釣竿の先につけて釣りを始めた。
10秒ぐらい経ったろうか。突如、強い引きが来る。
思いっきり引っ張ってみると…案の定、翠色の髪の女性…エメラが釣れた。
「ぐはっ! こ、これは一体…。今、カエルを捕まえたはずなのに…。………!! お前は…!」
「…何してるんですかこんなとこで……」
「黙れ! お前には」
エメラが言い返す。
しかし、その先には前と同じ展開が待っていた。
「だから何してるんですか?」
こうなるとエメラはもう質問に答えるしかない。
「……魚を取っていた」
「へえ…。ガノトトスってカエル以外も食べるのか…」
その言葉にエメラがぴくりと反応する。
「当たり前だろう! 確かにカエルは好物だ! だがそれしか食べないわけではない! そもそも私達は肉食だ!
お前は【ガノトトスの生態】のムービーを見たことがないのか!?」
「…なるほど、それでトレニャーを襲ったのか…。というか、後の方は何の話ですか?」
と、エメラは自分の服がびしょ濡れになっていることに気づいた。
そして、何を思ったか服を脱ぎ始めたのだ。
「!? ちょ…何してるんですか!?」
「ん? この服が濡れてて邪魔なのでな」
「ちょっとそこで待っててください!」
そう言ってジュリオは一度自宅に戻っていった。
戻る途中に後ろから物凄い殺気を感じたり、真横を高圧の水が掠めたりしたが、
気のせいだということにしておいた。

数分後、ジュリオが自宅にあった適当な服を持ってきてエメラに渡した。
「…なぜ服を着ていないといけないのだ?」
「寒いし恥ずかしいからです。そういうの何にも感じないんですか…?」
「まあ…少しは感じたがな」
そんな事を言いながら、エメラは堂々と着替えを開始している。
あ、絶対恥ずかしいとか思ってないな、などと思いながらジュリオが慌てて後ろを向くが、
その瞬間に待ってましたとばかりに殺気が漂う。
「どうすればいいんだ…」
446ことごとくsage忘れる人:2007/03/03(土) 13:43:19 ID:I0Qt7w5+
しばらくの間、横を向いては後ろを向き、また横を向いては後ろを向くという動作を繰り返して、
ようやくエメラの着替えが終わった。
「ちッ! 仕留め損ねたか…」
エメラが舌打ちする。
服まで持ってきたのにそれはないだろうとジュリオは思い、それで思い出した。
「あ、エメラさん」
「…今度は何だ?」
「僕は見返りを求めて服を渡したわけではありませんが、やはりお礼の言葉の一つも(略」
本日二度目のジュリオラッシュ(仮称)。
「…あ…あり…がとう…」
その一言を言うのがそんなに恥ずかしいのか、エメラは顔を赤らめながら言う。
…というよりも、彼女は自分にとっての【敵】に礼を言うのが恥ずかしいというか悔しいというか…な心境なのだろう。
「よし! それじゃあ次の質問。何で農場に?」
いつの間にか自分が質問攻めに会っている事に気づいた時には、もう完全に
ジュリオペース(仮称)になっていた。
「ここにしか泳ぎまわれるような場所がないからだ…」
「なるほど。もっともな答えですね。それじゃあ次に…」

それから10分ほどの間質問攻めが続き、ようやくエメラはジュリオペース(仮称)から開放された。
「さて、と…。…エメラさん、この村のことあんまり知らないですよね?」
「? …ああ……」
「それじゃあ僕が色々と案内しましょう! ついて来てください!」
いきなり手を引っ張られ、エメラは驚いた。
「な…お前…私は敵だぞ!?」
「ん? 僕はそうは思ってませんけど? それじゃあ行きましょう!」
そして、ジュリオの(半ば無理矢理な)ポッケ村の案内が始まった。

447ことごとくsage忘れる人:2007/03/03(土) 13:44:13 ID:I0Qt7w5+
「ここは武器・防具屋と加工屋。それで向こうが色々なものを売ってるお店で…」
ジュリオが次々とポッケ村の各所をエメラに案内していく。
内心、なぜ敵に案内をされなければいけないのかと思っていたエメラだが、これを利用して隙をうかがうことにした。
「それで、この人が行商ばあちゃん」
その老婆…行商ばあちゃんを三見て、エメラは衝撃を受けた。
自分の数倍はある荷物を軽々と持ち上げているのだ。しかもさっきからずっと。
(こいつ……できる!)
「おんやあ? かわいい女の子だねぇ。彼女かい?」
ばあちゃんがジュリオに話しかける。
エメラは全力でそれを否定したが、ばあちゃんは聞こえていなかった。
「ああ、違いますよ。この人ここに住むことになったらしくて、村を案内してるんです」
「待て、私は別にここに住むつもりはない! お前を殺したらすぐにで」
「そうかい、そうかい。これからよろしくねぇ。お名前はなんて言うんだい?」
その一言でエメラは察した。
この行商ばあちゃんが、ジュリオと同じ人種だと(ばあちゃんはボケているだけかもしれないが)
「…エメラだ」
「いい名前だねぇ。それじゃあ、頑張るんだよ〜」

ポッケ村の案内は大体20分ぐらいで終わった。
あの後訓練所を案内した時に教官が「女にうつつをぬかすな!」と勝手に勘違いして怒ったりと
エメラは振り回されっぱなしだった。
結局、なんだかんだでジュリオに隙を見出すことはできなかった(というか邪魔が入りすぎた)。
「これで案内は終わりです。…ところでエメラさんは、どこに住むつもりなんですか?」
「お前には関係ないだろう!」
「…まあ小さな村だし、どこに住んでるかは嫌でもわかりますよね。それじゃあ、これからよろしくお願いしますね」
そう言ってジュリオは手を差し出した。
握手を求めているようだが、エメラはそれを拒んだ。ジュリオの手を払いのけると、
「いいか! 明日こそは貴様の息の根を止めてやるからな!!」
という前にも聞いたような気がするセリフを残しながら走り去っていった。
「う〜ん…複雑な人だなぁ…。……あ、エメラさんその辺氷が張ってるから危け…あ、転んだ」


「くそ…またも散々な目に会ってしまった! しかし、敵に甘いのが奴の弱点と見た…。次こそは必ず……!」
と、言いつつもジュリオに友好的に接されたのが不思議と嫌ではなかったのが彼女の中で不可解だった。

448ことごとくsage忘れる人:2007/03/03(土) 13:45:18 ID:I0Qt7w5+
苦情ドゾー
もっと文章力と構成力がほしいもんだ…。この軟弱者にアドバイスとかあったら頼む
449名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 14:03:59 ID:13n8eWem
>>448
かなり面白いと思うw
貴方のお陰で行商ばあちゃんを見る目が変わった。サンクス(?)www
450名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 14:10:16 ID:0uHK49fU
今日は桃の節句だから、きっとババコンガが大活躍ですね。
無論、性的な意味で。

>>437-440
ああ、いい…ギアノスの女の子、セリフの一つ一つがツボです。可愛い。
一点だけ気になった点をあげさせていただくと、
>「それに、この人と一番仲良いの〜
の部分は「彼と」の方が自然な気がします。
人じゃない(と、彼女たちは思ってる)ワケですから。
私の個人的な感覚ですので、その様な考え方もある、程度に思っていただければ

>>441
ロウくんは、別な方のお話ではありませんか?
451名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 14:44:34 ID:W8D7HS15
あちゃー。
申し訳ありません、私のミスです。
感想&訂正どうもありがとう。
4522-332:2007/03/03(土) 15:57:31 ID:W8D7HS15
うああsage忘れ&名前忘れすいません。
>>451は私です。
453いろいろしてる人:2007/03/03(土) 17:08:40 ID:Iod7MYsK
今日は“女の子の日”でしたね、そういえば。
とりあえずナニも投下出来ないのも寂しいので、『ロリババァな岩山龍(1〜3)』
をノベゲ風にアレンジしたモノをうpろうかと思うんだけど…いかがか?

>>452
長編乙&GJです。
…ところでエメラさんの"デレ"はいつになったらうわなにするや(ry
454ことごとくsage忘れる人:2007/03/03(土) 17:31:59 ID:I0Qt7w5+
>>453
デレがいつになるかは自分でもよくわからん(何
ただ一つ言える事は、今はコメディっぽいが…
いや、これ以上はやめておこう
455名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 17:53:18 ID:cGdu1EZM
別に何投下しても文句言わないから、
馴れ合うのだけはもういい加減にしてくれ
456ことごとくsage忘れる人:2007/03/03(土) 18:54:41 ID:ynOEZ6i3
>>455
ただひたすらに話を投下してくだけってのはつまらないことこの上ない気がするんだが
457名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 19:26:13 ID:UIxrzUP+
絡むな。
458名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 19:44:06 ID:YMZ7/JZ9
おーけー>>455>>457。18歳以上なら気に入らない部分を脳内あぼーんくらい出来るはずだ。そしてここには18歳未満はいない筈だ。
雑談が嫌ならスルーすれば良い。それが出来ないなら半年ROMしてろ。

まあ、反応してる俺も俺だがな。
459名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 19:44:16 ID:xbAG1zKS
>>453
ノベゲすか!?
ぜひともupよろ!wktk
460名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 19:47:42 ID:UIxrzUP+
絡まずにスルーしろって言ってるだけなんだが
461名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 19:52:33 ID:bFvl2g0r
>>460
たぶんタイプミス。
あー…たまに感じ悪いのが出没してるね。
たぶん攻略板とかあの辺から流れてきてるんだろうな。
みんなでスルー推奨。よろー。

>>453
超楽しみにしてますぜ旦那ァ!
462ことごとくsage忘れる人:2007/03/03(土) 20:03:44 ID:ynOEZ6i3
>>460
>>461
正直スマンカッタ
>>453
上に同じ!
463いろいろしてる人:2007/03/03(土) 20:48:31 ID:Iod7MYsK
>ノベゲ
じゃあ、23時にいつもの所(コメ欄"狩ります"が目印)でうpっときます。
絵が全くと言っていいくらい、張り込んでないので画面真っ黒が続きますが、
そこは各々の想像力で補完して頂くということで…。

あ、コレ読んで“挿絵うpしてやったぞ”って奇特な方、大歓迎w
ゲム内に貼り付けて再度うpしつつ、完成度無駄に上げようかと…。
(640picx480pic相当、あるいは横3:縦2の比率でヨロ)

描いてくれるヒト増えたらスタッフロールでも作るかねぇ…。
あー、664氏の書くラストが気になる…。
464名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 20:56:35 ID:5Rwd99DD
>>463
カラーでかけないがそれでもいいなら……描くよ。
465名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 21:01:29 ID:5Rwd99DD
>>464
 追記……アナログでしかかけないが……
466いろいろしてる人:2007/03/03(土) 21:18:38 ID:Iod7MYsK
>挿絵
モノクロ、アナログなんでもおk。
最終的に上に書いた定義の中に納まっていれば大丈夫です。
あと、携帯のカメラ等で実物を写す場合、よく暗く写ってることがあるので注意してください。
(あまりに暗いと、こちらで補正させてもらうかもしれません)
467名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 21:21:59 ID:5Rwd99DD
>>466
 了解。
 640×480 か 横3縦2 ね。
468名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 22:31:59 ID:Bm/1FQod
>>453
wktk
楽しみにしてる

前の続きみたいなもの
http://secret.jpn.ph/up/img_/nu_0113.jpg
469いろいろしてる人:2007/03/03(土) 23:27:39 ID:Iod7MYsK
いつものところが使えなかったので、ろだ変えました。
ttp://a-ware.ddo.jp/index.php(awr_102.lzh "お狩りします"が目印)
鍵は"monhan"
明日の11時半ごろには落とせなくなるのでお早めに。
470名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 00:21:34 ID:gXHwjc54
>>469
 お疲れさん。
 早速やってみた……
 BGMとか違和感ないし……すごいわ……
 664氏のSS。スレで読むより感情移入しやすい……
 コレが、ノベライズの力か……
 本当、お疲れさん。
 GJ
471ことごとくsage忘れる人:2007/03/04(日) 01:42:46 ID:/UCYsx1d
>>469
ページに飛べないorz
悔しいから話の続きでも書くか………
472名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 01:45:00 ID:tY/9WiuD
>>471
URLのコピー区切ると間違えてない?
〜phpまでだよ。
(awr_102.lzh  はファイル名だから余計。
473名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 02:03:51 ID:XM+MouPB
>>469
乙&G J!!

すごい・・・
引き込まれる。
本当いろいろしてる、というよりできる人で。
むー、完結が待ち遠しい。
474664:2007/03/04(日) 02:56:51 ID:gZUepjWV
>>469
おお!?
またすごいことになってはる!?
いやはや、GJ!そしてお疲れ様でした。
細かいところも手直ししてもらってるようで、すみません。
すばらしかったです。
ティガ逆レも楽しみにしてまっせw

では完結に向けて、3分の2が清書できましたので、
昼頃に投下しますー。
475名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 03:26:45 ID:gXHwjc54
ロリババァSSinノベゲ風>
挿絵ある程度描いたら圧縮して、うpっとくわ。
476ことごとくsage忘れる人:2007/03/04(日) 10:01:09 ID:v8E6nAT9
>>472
おお、できた! つくづく俺は機械オンチである…。サンクス!
>>469
クオリティ高いな…。こいつはすげぇ。音楽もぴったりだし。
また、次も期待してるぞ!
477664:2007/03/04(日) 14:19:46 ID:8P0IJ/sZ


 気付けば、今まであれほど無関心であった黒龍が、こちらを凝視していた。
 その眼には、明らかに警戒の色が浮かんでいる。
 理解したのか。この剣がお前の『天敵』であるということを。

「さあ!婿殿!!ガツンとかましてやるのじゃ!!」

「応ともさ!!」

 シャロの声援を背中に受け止め、黒龍の元へ駆けていく。

「おっせぇえよ!!死ぬかと思ったろうが!!」

「悪い!すまん!ごめん!!」

「だから、あやまんなっつーの!」

「ニャー……ボクはもう死にそうだニャー…… 
 綺麗なマタタビ畑がみえるニャー……ニャフフフー……」

 こらえきれず、口元につい笑みが浮かぶ。
 まったく、俺は今まで何にビクついていたのだろう。
 目の前にいるのは、ただの羽が生えた黒いヘビではないか。
 恐れる必要などあるものか。

「さあ、『はんたぁ』達よ!今こそその本懐を果たすとき!敵を狩るのじゃっ!!」

 聞こえる爆音―――黒龍の咆哮の中でさえ、シャロのよく通る声が聞こえる。
 この声が届く限り、俺は負けない。負ける気がしない。
 龍殺しの双剣を構え、飛び掛る。


 さあ――――――狩りの時間だ――――――!!
478664:2007/03/04(日) 14:20:48 ID:8P0IJ/sZ

 黒龍の一撃を前転しつつ回避。懐に潜り込む。
 触れるだけで死に至らしめるであろう瘴気を感じるが、もはや恐怖は無い。

「ぉおおおおあああああっ!!」

 左右両手の剣による怒涛の連撃を繰り出す。 
 斬り付ける度に、剣の表面に奔る紋様が波打ち、空間に漆黒の輝きを放つ。
 その破壊力の、何という凄まじさか。
 鉄刀では効き目の無かった黒い鱗は、瞬く間に裂かれ血で染まっていく。 
 後衛からも、相棒の援護射撃とシャロの声援、そして給仕ネコのタル爆弾による特攻が続き
 じわじわと黒龍を壁際へと追い詰めていく。
 
 しかし、決定打に欠けている。 
 このままでは、ずるずると続く泥試合となってしまう。
 向こうも同じ思考に至ったのだろう。ジリ貧の状態を打破するつもりか、火気を口内に溜めている。
 拙い―――背中を冷や汗が流れ落ちる。
 いくら恐怖を克服したとて、あの呪いの塊である炎を喰らえば一溜まりもないだろう。
 黒龍が肺胞に空気を溜め込む前に、奴の弱点を見つけ出し攻撃を仕掛け、速攻で片を付けるしかない。 
 若干の焦りを感じつつ視線を巡らせる。

「奴の『泣き所』は何処だ―――!?」

「……見つけた!胸だ!婿殿!!奴の胸を狙え!!」

「胸にキズが……そうか!ありがとな、シャロ!!」

「よっしゃあ!援護する!走れぇっ!!」

 相棒が黒龍の足元に拡散弾を打ち込む。
 ばら撒かれた榴弾により、小規模の連鎖爆発が発生する。
 たまらず体制を崩し、低くなった胸元へと駆け入り、狙いを定める。
 その胸元には、古い傷跡があった。

 恐らくは、十年以上前に受けた傷。
 この傷は、癒えを遅らせる独特の技法によって付けられたのだと、一目で理解した。
 なぜならばこの切り口は、鉄刀によってできる見慣れた傷跡だったからだ。
 そして其処に込められていたであろう技は、己が修めた技と同じ。
 俺と同じ太刀筋、この傷を与えた者は――――――




「――――――父さん……」

 隣で、いるはずのない誰かが鉄刀を手に持ち、共に戦っている白昼夢を見た。
 不思議と、覚えているはずのない父の顔が、心に浮かんだ。
479664:2007/03/04(日) 14:22:39 ID:8P0IJ/sZ

『練気の極意。其は唯敵を斬り捨てるだけの殺意に非ず。ならば極意とは何ぞや。
 其は死地に赴く覚悟であり、これより先へは一歩も通さぬという気魄であり、
 守るべき者の元へ再び還るのだという決意である。
 世には、決して斬れぬ物があることを知れ。
 即ち、"絆"という其れを知ることこそが、練気の極意也。
 我が愛すべき息子へと、この訓えを遺す―――』
 
 父の遺産であった剣術指南書の一文を思い出す。
 剣術は理論派志向であった父の、最後の訓えは精神論であったため、終ぞ極めることはできないと諦めていたのだが……。
 ……ああ、そうか。そういうことか。

「ぼさっとするな!やれぇぇぇっ!!」

 相棒の怒声が聞こえる――――――

「ええええ!?また爆弾追加ですニャ!?もう無理で……え?マタタビもう二個追加ですってニャ?
 うおおおお!!給仕ネコは死すともマタタビは死せずギニャーーーー!!」

 ネコの叫び声が聞こえる――――――

「今じゃああああ!!婿殿おおおおっ!!」

 シャロの声が。
 愛しい彼女が、俺を呼ぶ声が聞こえる――――――!! 

 ――――――練気の奥義、我ここに窮めり。

    
 我阿■■■―――ァァ■■■――――――怨■■■■■■!!

「いいかげん、やかましいんだよ!!この蛇野郎がああああっ!!」

 裂拍の気合と共に、内に溜めた力を爆発させる。
 これまでの技術としての練気とは違い、
 体から闘気が立ち昇るほど、力が漲っていくのを感じる。
 体が、軽い!
  
 舞う―――
 舞う―――!
 舞い踊るように―――斬る!!

 そう、我が名は"鬼人"斬りのナナシ故に。
 乱れ舞うかのように刃を振るうその姿は、宛ら鬼人の如く、斬り刻む。
 
 龍の爪による、現地調合の拡散弾連射と、タル爆弾の爆風で
 身動きの取れない黒龍への、追撃の手を休めない。
 黒龍の血飛沫を浴びて尚、鎧は蒼い輝きを保っている。
 その光景をシャロはその眼に焼き付けるように、じっと見つめていた。
 

 駕阿■■■―――ァ――――――■■■ァァ――――――!!
 
 業、と空気が膨らみ地鳴りが響く。
 一際大きな咆哮を轟かせ、とうとう黒龍はその黒く巨大な体躯を、
 地に横たわらせた。 
480664:2007/03/04(日) 14:26:56 ID:8P0IJ/sZ
 ■■―――ァ――――――■■■ァァ――――――
 
 風を切るような音が、黒龍の口から漏れる。
 なんという生命力だろう。未だ、息があった。

「……さっさと止めを刺せよ」

 相棒に急かされ、双剣を黒龍の眉間に当てた。 
 近寄ってきたシャロに、視線を投げかける。
 
「――――――婿殿の、思うがままにするとよい」

 彼女は“あの時”と同じ瞳で俺を見つめ、そう言った。
 このまま一突きで、この恐るべき呪いの申し子は、息絶えるだろう。
 多分こいつにとっても、それが幸せだ。
 呪いを振りまくだけの存在だなんて、悲しすぎるじゃないか。
 だから俺は、苦しまぬよう一思いに、剣を突き降ろすことを――――――
 ――――――止めた。

「……っだあああああ!!此処まできて結局それかい!いい加減にしろよお前は!!」
「うん。いやホント、正直すまんかった」
「すまんかった、で済むかボケェ!!まったく、ホンッット面倒くさい相棒を持っちまったよ俺ァ!!」

 また怒らせてしまった。
 勝手にしろと、出口まで歩いていってしまう相棒。
 でもその口元には、苦笑が浮かんでいたことを俺は見逃さなかった。   
 そう、俺たちは村を守るため、大切な誰かを守るためにハンターになったんだ。 
 “こいつ”は何もしていないじゃないか。
 黒龍の影響で、いくら『色違い』の龍たちが凶暴化したからといっても
 それは俺達ハンターで、十分に対処できるほどでしかなかった。
 つまり、狩る理由など無かったんだ。
 だから“狩らない”
 それこそがハンターの本懐。

「ふふっ……それでこそワシの婿殿なのじゃ」

 静かにシャロが寄り添ってくる。
 ……狩る理由が無い訳ではなかった。
 シャロの発作、体の不調のことを忘れてなどいない。
 でも俺にはもう、この悲しい龍に向ける殺意など、無いんだ。
 
「ごめんよ……シャロ……君の体を治してやりたかったけれど……俺には、もう……」
「む、身体?なんのことじゃ?ワシは何処も悪くしてなどいないぞ?」
「……え?でも、いつも胸を押さえて蹲って……」
「……ぷっ、あっはははははは!なんじゃ、それが闘う理由じゃったか!
 ならばなおさら、止めを刺すわけにはいかんのう!くくっ、笑いすぎて、は、腹が痛い……っ!」
 
 急に豪快に笑いだすシャロ。
 訳がわからない。
 体に問題はないのだろうか?

「えーっと……それ、どういう意味?」
「うむ。あれはの、ただの成長痛だったのじゃ。婿殿に揉まれたからかのぅ?最近、乳が膨らんできてな。
 確かに“こ奴”が近づいてくる恐怖は感じておったが、もはや人の身となったワシには関係のないこと。
 だからいつも何でもない、と言っておったじゃろう?くくくっ、そそっかしい婿殿なのじゃー」

 ……ああ、つまりは俺の勘違いってことね。
 体にどっと疲れがのしかかる。
 でもまあ、よかった。本当に。
481664:2007/03/04(日) 14:28:07 ID:8P0IJ/sZ

「……お前には、悪いことしたな。ゴメンな」

 効き目があるかは定かではなかったが、黒龍の胸の傷跡に回復薬を塗りこんでおく。
 傷ついているからか、いまは触れても平気のようだ。
 あれほどの呪い権化であったにも係らず、今はこんなにも弱々しい姿を晒していた。
 眉間を、謝罪の意を込めて優しく撫でてやる。
 憎しみの色を宿している黒龍の瞳に、それだけではない、何か驚愕の色が混ざっているのが解った。
 なんというか、可愛らしくも感じてしまうのだから、不思議なものだ。

「……ほう。妻の目の前で浮気か?いい度胸じゃのぅ……」

「は?え?これは違いますよ?ちょ、ま、シャロさん?何でそんなに歯をガチガチ鳴らしてらっしゃるので……
 アダダダダダダダッ!!アッ――――――!!」

 問答無用ー!と兜の無い、露出している頭をがぶりと噛み付かれる。
 これも懐かしいやりとりだが、ちょっと勘弁して欲しい。
 
「あたた……はぁ、酷い目にあった」

 ふんっ、と鼻をならしそっぽを向くシャロを横目に、懐を探る。
 目当てのものを見つけ出し、そっと黒龍の傍らに置いた。

「これさ、幸せのお守りなんだ。二つ合わせると願いが叶うんだぜ?
 もう片側しかないけど、いつかきっとお前の前に、もう片側をもった奴があらわれるよ」

「うむ!ご利益はワシが保障するのじゃ!それでは、すまんかったの?」

 最後に、シャロと黒龍の鼻先を一撫でし、古城から立ち去ることにする。
 黒龍に幸あれ。
 純粋な気持で祈りを捧げられた。
 シャロの手を取り歩き出す。
 やっぱり彼女は、幸せそうに笑っていた。

「お、おいてかないでくださいニャ〜……しくしくしく」

「「あ」」

 すっかりと、給仕ネコは忘れられていた。 
482664:2007/03/04(日) 14:28:44 ID:8P0IJ/sZ

 射■■―――――――――■■■ァァ――――――

 道中、黒龍の嘶きが聞こえ天を仰ぐ。
 遠くで、黒龍が羽ばたき翼をはためかせ、空に消えていくのが見えた。
 多分この先暫くは、黒龍は姿をみせないだろうという確信があった。 
 大丈夫、再びアイツが現れて、もし暴れたとしても、きっとそこにいるハンター達が解決してくれるさ。
 なぜならば、“それ”こそがハンターの在り方なのだから。

「なぁ、シャロ?」

「うん?何じゃ、婿殿?」

「もう少し落ち着いたらさ、一緒に俺の両親の故郷、東方の国へ行ってみないか?」

「おお!それは『でぇと』の誘いなわけじゃな!?ふふっ、楽しみなのじゃ〜」

「二……ニャー……道中のお供に、給仕ネコもご一緒に……いかがですか、ニャー?」 

「えー……やじゃ」

「そんニャ、若奥様……殺生ニャ……がくり」


 傍らには彼女が、そして肩には黒コゲてメラルー色になった給仕ネコが。
 二人と一匹で我が家への帰路に着く。 
 うん。クエストクリア、だな!
483664:2007/03/04(日) 14:30:15 ID:8P0IJ/sZ

以上。3分の2終わり。
次はエピローグ。
今度こそ完結でっせー。

ではまた次回は数日間をあけて。
484ことごとくsage忘れる人:2007/03/04(日) 14:32:53 ID:v8E6nAT9
GJ!
もう次で終わりか…。なんか残念。
黒竜が生き残るとは予想外だったぜ。
…もしかして黒竜も人間になったりしうわなにをするやめ(ry
485いろいろしてる人:2007/03/04(日) 18:19:32 ID:gWyxkqIE
>>483
つい、エロパロ板ということを忘れてしまうくらい面白かった。
話に引き込まれるとはこのこと。664氏、超グッジョブ&乙!!
次で感動のフィナーレ(?)を迎えるわけだが、今からもうwktkしてる…。
いや、ノベゲ作るのが楽しくなりそうだわw

…ってやっぱ酷龍ステージの音楽は、無いとサマにならない?…戦闘シーン…。

>逆レティガさん
今少しお待ちを…いや、ホント描いてるんですって。
486名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 22:49:07 ID:XM+MouPB
ちょっと見ない間にGJなssが増えてて驚いた。

ギアノスさんや小説キャラたちの今後の展開が超気になる。
個人的にはガノトトスさんがいつデレるのかが楽しみ。
487エロかけない人:2007/03/04(日) 23:21:22 ID:gXHwjc54
 やぁ……私は、ドリトル。ドリトル・グラウディだ。
 私の職業は、ハンター……だった。
 そう、ハンターだった。と過去形になる。
 今では、なんだろうか? モンスター専門の医師……だろうか?
 なんでそんな事しているかって?
 実は私はね……モンスターの言葉が分かるんだよ。
 ははは。そんな怪訝な表情をしないで欲しい。

 まぁ信じろと言うのが無理かもしれないが……
 私はその為に、ハンターをやめた。
 何故って? 君は、悲鳴を上げる人間を殺せるかい?
 そ、そう言うこと……言葉を理解できるって事は、時に残酷なモノだね。
 それで、私はハンターをやめ……モンスター専門の医師になったのさ。
 元々、私はモンスターの声が聞ける訳じゃなかった。
 そうじゃないと、ハンターなんてやってないだろ?

 どうして言葉を理解出来る様になったのかは不明。
 実際、突然の事でね……何が原因でそうなったのか……理解できない。
 とりあえず……そんなこんなで私は、モンスター専門の医者になった訳だ。
 と、いっても人間が飼うモンスターなんて早々いないし……
 もっぱら、食料用のアプトノスとか給仕ネコやってるアイルーとかの看病とかだね。
 モンスターの言葉を聞けると直ぐに何が原因なのかわかるから簡単。
 アイルーは、普通に人語しゃべるから別として食料用アプトノスなんてそうだね。

 何故元気が無いのか? と、尋ねれば「先生。ここ狭すぎてストレスたまります」だもの。
 笑えるだろ? っと……失礼。呼ばれたから行かなくちゃね。
 え? 誰も呼んでないだろうって? あぁ、ちょっと遠くの方から呼びかけられたからね。
 誰を見に行くんだって? んー……レイアさんかなぁ〜個々最近、旦那と喧嘩してるって言ってたからねぇ〜
 仲裁に行くのも一苦労さ。ん? あぁ……まぁ死なない程度にがんばってくるよ。
 リン。一応回復薬とか用意してー。え? 回復薬グレートじゃなくていいのかって?
 まぁ、夫婦喧嘩ったって掠り傷でしょー。
 じゃ! また今度!
488エロかけない人:2007/03/04(日) 23:22:55 ID:gXHwjc54
今日放送していた映画がアレだったので、カッとなって書いた。
今は、反省している。
だが、謝るつもりは無い。
489名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 23:25:49 ID:5htNRQNu
>>488
ドリ取る先生噴いた。

パロディも面白いな。
490名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 00:18:05 ID:PxLhhqsc
>>488
スープはるさめ噴いちまったじゃないかw
やっぱアレか、キャラメイク画面はまんまエディー=マー○ィでガチだろう。

あ、設定が面白そうなので、出来たらシリーズ化の方向でお願いしますw
491名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 02:28:50 ID:G3BEDsXT
ティガレックスこそ姉御肌だと思うんだな
492名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 04:37:44 ID:67meko+4
カメレオン×女ハンターとかやったらさ
膣内まるみえなんzy
493ことごとくsage忘れる人:2007/03/05(月) 11:34:53 ID:lL1y4X9+
>>488
夫婦喧嘩にワロタw
こりゃあシリーズ化すべきだろうw
494名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 15:13:09 ID:3WHdQihF
>>492
それだと他から見たら一人でアンアンよがってるだけみたいだ。
495ことごとくsage忘れる人:2007/03/05(月) 16:45:30 ID:IAyQRzP8
というわけで(どういうわけかは不明)続き投下。
いきなりシリアスモード突入とかその辺はまあ後から苦情をどうぞ
496ことごとくsage忘れる人:2007/03/05(月) 16:46:48 ID:IAyQRzP8
「…全然見つからないな……」
そう呟きながら雪山を歩き回っているのは、茶髪のショートヘアのハンター…ジュリオである。
まず、なぜ彼がこんなところを歩き回っているのか説明しなければならないだろう。


話は数時間前に遡る。
その日、ジュリオが何かいいクエストがないか村長の所まで行くと、何やら慌しい様子だった。
何があったのか気になり、村長に話しかけた。
「おお、ヌシか! 聞いとくれ。実は最近になって、不穏な事件が起きているんじゃ…」
「不穏な?」

話を聞くと、どうやら最近、雪山で不可解な事件が起きているとのこと。
どういう事件かというと、ポポやガウシカなどの惨殺死体が雪山のあちこちで発見されているらしい。
しかも、そのような弱い草食獣などだけでなく、ドスギアノスやドドブランゴなどの凶暴なモンスターの惨殺死体まで確認されているとか。
そして極めつけは、数日前にそれの原因を探りに行った四人組のハンターがいたらしいが、生きて帰ったのは一人の男のハンターだけ。
男はひどく怯えた様子で「見たことも無い化け物に襲われた」と言っており、無事に生きて帰ってはこれたものの、
未だに精神が不安定な状態らしい。
噂によると、雪山付近でかの【黒狼鳥】とおぼしき影が飛行していたとの情報もあるとのことで、それの仕業ではないかとされている。

…というのが村長の語った【事件】のあらましである。
「…危険な頼みじゃから、強要はせん。…じゃが…もしヌシさえ構わなければ、わしからの依頼で雪山の調査に行ってほしいのじゃ…」
ジュリオは少しの間考え込んだが、すぐに返事を出した。
「やってみます。雪山といえば、ポッケ村の近く…。…放っておくとここにも被害が及ぶかもしれませんからね」


そして、それからクエストに出発したジュリオは、小1時間ほど馬車に揺られて、ポッケ村の近くにある、
雪山に到着したのだった。
雪山にベースキャンプを張り、いざクエストを開始すると、ジュリオはすぐに異変に気づいた。
異様なまでに静かだった。
その原因もまた、すぐにわかった。
村長の話どおり、あちこちにポポやガウシカの惨殺死体が転がっている。
そのほとんどが、鋭い爪か何かで深くえぐられた痕があったが、中には炎によって体が焼け焦がされている死体もあった。
…爪痕の形といえ、炎で焦げているということといえ、本で見た【黒狼鳥】の特徴と完全に一致していた。
だがわからない点が一つあった。
なぜこんなにモンスターが殺されているのかというのは当然ながら、どうしても納得のいかない疑問があったのだ。
どこにも足跡が残っていないのだ。
イャンクックほどの大きさで小型の飛竜の【黒狼鳥】だが、十分な重さは持っている。少し固めの土でも足跡はくっきりと残るはずだ。
ここ数日間、雨は降っていないし、殺されてからそう時間の経っていない死体があるのを見ると、
足跡が残っていないのはどう考えてもおかしい。
497ことごとくsage忘れる人:2007/03/05(月) 16:47:28 ID:IAyQRzP8
そうして彼は雪山の奥へ進んで行き、話は冒頭に戻る。
雪山のどこを探しても【黒狼鳥】もその手がかりも何一つ見つからない。
「…どうしたことかなぁ……」
そんなことを言いながら雪山を探索していると、突然、雨が降ってきた。
「あれ? 雨…雪山にしては珍し……!?」
ジュリオは上空から降ってきた大量の水滴を見て驚いた。
その雨はただの雨ではなかった。
………赤い。
それは、文字通り『血の雨』だった。
何があったのかと思い、上空を見上げると、いきなり何かの振動が起こった。
彼のすぐ隣に、白い飛竜…フルフルの死体が落ちてきたのだ。
「!?」
フルフルの死体は、先ほど見かけたモンスター達の死体と同じく、あちこちが鋭い爪でえぐられ、ところどころが焼け焦げていた。
何があったのかと思い、再び上空を見上げると…

物凄い速さで何かが空中を横切っていった。
それは異常なまでの速さだった。
ジュリオは今まで空を飛ぶ飛竜とは数多く対峙してきたが、あんな速さで飛ぶものは初めてだ。
「…今のが…【黒狼鳥】……?」
急いでジュリオが後を追おうと駆け出した瞬間…
彼の着ているレウスメイルを、何かが掠めた。
…もしやと思い、振り向いてみるとそこに居たのは………

「ちっ! また失敗したか!」

エメラだった。
「エメラさん!? な…何でここに!?」
「…お前の乗っている馬車にこっそり忍び込んで来たのだ。狩りの途中なら、お前も油断するだろうと思ってな…」
エメラはもうジュリオに対する隠し事は無駄だとわかっているらしく、正直に話した。
「しかし…どうなっている、ここは? あちこち死体だらけだ…。お前達ハンターはこんなところで狩りをするのか?
その上やたらと寒……ん? どうした?」
エメラがジュリオを見ると、どこか様子がおかしかった。
震えている。
何事かと思ってしばらく様子を見たが、相変わらず震えている。
(…これは…隙だらけだ!)
そう思ったエメラが攻撃しようとしたその時。
「今すぐに! 村に戻ってください!!」
ジュリオが叫んだ。
いきなりあのジュリオが大声を出したものだから、エメラは驚いて攻撃に失敗してしまった。
「な…!?」
「帰ってください! 今すぐに! いいですか! 絶対に僕について来ないでください!!」
そう叫ぶと、ジュリオは【黒狼鳥】らしき影が飛んでいった方へと走り出した。
「な!? ま…待て!」
498ことごとくsage忘れる人:2007/03/05(月) 16:48:54 ID:IAyQRzP8
【黒狼鳥】らしき影が飛んでいった先は、山頂だった。
…が、やはりここにも見当たらない。
「…一体、どういう……」
「おい、私を無視するとはいい度胸だな!」
ジュリオが困惑していると、後ろからエメラが追いかけてきた。
「!? 村に帰るように言ったはずです! なぜここに!?」
そう言っているジュリオは明らかにいつものジュリオとは違った。
その目には恐怖にも近い感情が伺える。
「黙れ! 殺すべき相手をそう簡単に見逃せるか! …それにしても、えらい焦り様だな?
もしや私に何か弱点を知られるのが…」
「だから! 今すぐに! 帰ってくださいっ!!」
ジュリオはもはや完全に気が動転しているらしく、エメラの胸倉をつかんで叫んだ。
「ぐっ! くそ…隙を見せてしまったのが間違いか…。…だが、甘い!!」
エメラがそのまま攻撃をしようとしたが、いきなりジュリオが胸倉をつかむ力を緩めたために、エメラはバランスを崩して倒れてしまった。
冷たい雪が肌に沁み、エメラが慌てて起き上がる。
「がはっ! ゆ…雪というのはかくも恐ろしく冷たいものなのか……。…よくもやってくれたな!」
「…ごめんなさい」
「え?」
「少し我を忘れて乱暴にしてしまいました…。本当にごめんなさい…。……でも…僕といると、エメラさんまで……」
そう言うジュリオは、実に辛そうな顔をしうつむいてていた。
「……? お前……」

「ハッハハハ! 雪山にまで来て痴話ゲンカかい、お二人さん?」
突如、誰かの声が聞こえた。
「!?」
「誰だ!?」
うつむいていたジュリオも、その突然の声に顔を上げた。
声のしたほうを見ると、山頂にある古龍の抜け殻の上に、誰かが立っているのが見えた。
「…ボクかい?」
声の主は、いきなり抜け殻の上から飛び降りると、そのままジュリオとエメラの前に着地した。
その抜け殻から飛び降りてきた声の主は…

「……ボクは…アンタら人間からは【黒狼鳥】って呼ばれてるよ…」
その声の主は、少し紫がかった黒髪の少年だった。
黄色い瞳をしており、見た目は14歳ほどに見える。ごく普通の少年だ。
……背中に、【黒狼鳥】のものとおぼしき、巨大な翼と鋭い爪を生やしているところ意外は。
499ことごとくsage忘れる人:2007/03/05(月) 16:50:56 ID:IAyQRzP8
一旦ここで終了。とりあえず苦情をどうぞ。
ってか
村長の喋り方がよくわからないorz
ってか(2度目
少年ガルルガってもろにパクリじゃんorz
>>443さん、大変申し訳ない…
500ことごとくsage忘れる人:2007/03/05(月) 16:52:22 ID:IAyQRzP8
しまった、上の>>443って俺じゃん…。
>>440の間違いだった…。
2重に申し訳ない…
501名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 20:14:09 ID:nvY3cz/e
今書いているのでどっちを優先すべきか困っているんだがDQNハンター×擬人化ガルルガと商人×擬人化古龍だったらとっちがいい?
502名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 20:25:35 ID:XBsLsk+h
携帯から投稿は非難されるだろうか?


と、物語を思い付いた携帯から見てる奴が通ります
503名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 21:01:29 ID:9fPpN5ml
携帯からでもいいじゃない
ただメモ帳か何かに書いてからスレに貼り付けてくれるとうれしいです^o^
504名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 21:04:26 ID:uIRFEmJ6
>>501
商人のほうは古龍の種類によるのでは?
505名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 21:14:25 ID:XBsLsk+h

「はぁっ…はぁっ…」
雪山でポポを今日のおかず用に狩っていた筈が、とんだ客人に出くわした。


ゴォォォオッ!!


「くっ…!」
俺の目の前にはジュラ期の恐竜から進化したのか?という感じのティガレックスがいた。しかもかなりでかい、金冠ついてるなこりゃ


「うわぁ!!」


やはり体格がデカイためか、体当たりで雪山の山頂から吹っ飛ばされてそのまま落ちるところまで落ちていく。


「ゲホッゲホッ!」


血の混じった咳が出る。こりゃ…俺、死ぬのか?
506名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 21:17:21 ID:XBsLsk+h

そんな時、ティガレックスが追い付いて来た。俺なんか食うよりポポ食えばいいものを…


そんな時救いの手が現れた。


ヒュ! ズドン!!


どこかから飛んで来た矢がティガレックスの胸を貫き、そのままティガレックスは何も判らずにもがきながら絶命した。


「…!?」


俺は咄嗟に矢が飛んで来た方を見た。


バサッバサッ


山頂の手前―


そこには通常より大きいカブラスに乗った―


弓を持った『人』がいた―







まずここまで書いてみる
507名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 21:40:49 ID:uIRFEmJ6
ガブラスか。
いや乗ってるってことは違うのか。
なんにしても期待

しかし考えてみたら中生代ってアレだな。
まんまモンハンみたいな生態だったんだな。人間がいないだけで
しかも大型が割りと普通にいたり群れてたりという世界
508名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 21:57:22 ID:1zxB5ZDY
ID変わってるが本人
>>504
その「何か」を文脈から読みとらせるのも面白いと思うのであえて出さない
まぁ風纏ったり透明になったりするヤツではないことは確か
一応PC復帰したら書いてるところまで投下するわ
509名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 22:03:11 ID:XBsLsk+h
俺は意識が朦朧としている中、必死に頭の中を整理しようとしていた。


ガブラスに人が乗ってる?なんで?どして?


そんな中、ガブラスはこっちにやってきた。なんてこったい、俺はポポの肉を今晩のおかずにする前にガブラスのおかずにされちまうのか。


と、あれこれ考えていると意外な答えが待っていた。


「生きてるか?人間」


驚いた事に口を聞いたのはガブラスに乗ったハンターではなくガブラスだった。


「え?…まぁ…一応」


えーっと…貴方に乗ってる方は喋らないの?
510名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 22:15:27 ID:XBsLsk+h
よく見るとハンターの防具はあちこちがへこんでいたり破損したりしていて、なによりも付けている人のサイズがあってないらしく、ブカブカな感じだった。


「もうじきこの山に古龍がやってくる、その前に家に帰るがよい。」


何とも親切なガブラスだろうか、とりあえず起き上がろうとした瞬間、体に激痛が走った。


「痛…ゲホッゲホッ」


無理もない、先程グラビモス級のティガレックスに体当たりを喰らったんだ。直ぐには動けまい。ネコタクも流石にここには来れるとは限らない。


「私に乗るか?」


なんて優しいガブラスだろうか。
511名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 22:27:47 ID:XBsLsk+h
俺は今、ガブラスに乗っている。


いや、乗ってるんじゃないな。胴をガブラスの足に掴まれて運ばれている。ちょうどリオレウスがアプケロスを巣に運ぶように。


「…このまま巣に持ち去るとかないよな?」

「安心しろ、私は人は襲わん。」

「そういやあんたの背中に乗っているのは?」


それを言うとハンターはこちらを見た。


「こいつは…お前には関係ない。」

「いや…せめてなんでガブラスに人が乗ってるのか聞きたい。てか聞かせてください。」


ガブラスはまぁ、いいかという風に言った


「こいつは…私の娘だ。」
512名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 22:41:38 ID:XBsLsk+h
…へ?娘?

ハンターは兜を外した。


すると中から銀髪を延ばした、ガブラスの様に黒い瞳の少女が現れた。


「…。」


「もうすぐ村だ、降ろすぞ。」

見取れていた俺を呼び戻すようにガブラスが言った。下を見るとポッケ村への道が見えた。


「なぁ…また会えるか?」


ガブラスに興味を持った俺はそんなことを言っていた。


「…さあな、会えたら話の続きをしてやる。」


そしてガブラスは落ちても死なない高さで俺を落とした。


「うわっ!?」


蛇竜に乗った少女が手を振った。


それが目に焼き付いた時、俺は地面に落ちた。
513名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 22:44:25 ID:XBsLsk+h
とりあえず今日はここまで。


最初ガブラスをカブラスって言ってた…orz


続きはまた今度。
514名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 00:10:54 ID:QqLRMkxW
ふんっ…GJなんて言ってあげないんだからね!



乙なら言ってもいいけど…


そしてオオナヅチで見えない相手の舌になぶられる女ハンターを妄想したが、書けないのが悔しいorz
515名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 00:22:32 ID:WJ9/5cCO
ナヅチと戦ってれば喜んで書きたいネタではあるんだが
ホントごめん、俺まだドス系古龍種とほとんど戦ったことないわ。

折角買ったP2ndも村☆2か3あたりで止まってる。
516名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 00:40:05 ID:QqLRMkxW
いやいやおまいさんが謝ることじゃないよ書けない俺が悪い

ちなみにナヅチは見た目でかいカメレオンで色は紫、姿を消すとうっすら見えるとかは無くて本当に全然見えない、攻撃は舌伸ばしたり口から体液やガスだしたりするから媚薬で放置プレイや舌を触手みたいにするのも(ry
妄想ばっか膨らんでしょうがないぜw
517名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 02:36:40 ID:l08eakxr
透明な状態ではカタイというのも入れておいてくれw
518いろいろしてる人:2007/03/06(火) 19:26:16 ID:EKj0jTgl
>>488
あまりにも設定がアレだったので、ついカッとなって作った。
今は、反省している。
だが、謝るつもりは無い。

ttp://zetubou.mine.nu/timer/upload.cgi [bomber36837_h12.lzh]

(コメ欄"お狩りします"が目印)
519ハート:2007/03/06(火) 20:30:23 ID:qI2aZypl
お久し。
ジーグ×フリーダを製作中でしたがデータ消えたのでおじゃんになりました・・・
また作り直そうか考えてますが違う作品を投下するかも。(久しぶりにオリジナルでも)
520名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 20:40:51 ID:UGAsZuMp
>>518
 ぶははははははひゃはひゃはは!!!!!
 激しく涙でるぐらいに笑った!!!
521名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 20:50:41 ID:7sqGLUlD
>>518
噴いた。
エデyーーー!!
何だこのインパクトは
は、腹が痛い。
522エロかけない人:2007/03/06(火) 21:04:28 ID:UGAsZuMp
ドリトルシリーズ
 変更点 ドリトル→ドリトノレ
     リン→パティ

 やぁ、私はドリトノレ・クラウディ……え? そんなの前も聞いたし出だしも一緒?
 まぁそう言わないで欲しいな。そう、何事も出だしが肝心だと言うじゃないか。
 はっはっは、呆れた表情しないで欲しいな。
 さて、今回は……そう、この前夫婦喧嘩の仲裁に言ったんだよ。
 食料用アプトノス達みたいに穏やかな性格じゃなぁ〜い相手だから、むずっかしいのなんのって……
 え? なんのモンスターの夫婦喧嘩仲裁かって?
 そりゃぁ……

 リオレウスとリオレイア

 の夫婦さぁ〜いやぁ〜骨折れるね。
 パティに用意してもらった回復薬。レウスとレイアに使うんじゃなくて私に使用しちゃうぐらい激しかったよ。
 結局、激しい夫婦喧嘩の末に両者とも私の提案を受け入れてくれた訳。
 レイアは、レウスが狩りを怠けるし子どもの面倒も見ない事にご立腹。
 原因は、レウスな訳なんだけど……レウスもレウスでコレがまたのんびりした性格なんだよ。
 ハンターとしては嘘だろ? って思っちゃうだろ?
 それが、違う違う! 何でも、青年期……? のレウスは気性が荒いらしいんだけどね?
 こうやって結婚する頃には、こんな風にのんびりになるって言うのさ。
 まぁハンターに襲われた時は別。死にたくないからね。

 おっと話が逸れた。
 まぁ兎も角、私はレウスに狩りでの食事の充実と子どもの面倒を見る事の提案と共に
 レイアに、レウスが子どもの面倒を見ている時はレイアが狩りをするという……
 根本的な人間夫婦の関係を参考にした提案を述べたんだ。
 概ね、その提案は受けいられて夫婦喧嘩終了。
 子ども達も笑顔さ。
 報酬……? か、分からないけど夫婦喧嘩仲裁の代償として、これまた夫婦喧嘩で落ちたりした
 リオレウスとリオレイアの鱗を貰った。
 結構素材として価値あるから、これで回復薬とかの代金になるね。
 あと、元々用意してたらしいマカライト鉱石を貰ってきた。
523エロかけない人:2007/03/06(火) 21:07:11 ID:UGAsZuMp
 ただ、マカライト鉱石を山の様に詰まれてさぁ持ってってくれなんていわれて困ったね。
 持てる訳が無いじゃないか……私の身長よりあるマカライト鉱石の山を……
 まぁ、今回はそんな夫婦喧嘩仲裁の話をした訳だけど……
 え? やっぱりモンスターと話せる事が信じられない?
 そう言われてもなぁ……まぁ、信じる信じないは君の好きな様にするのが一番だと思うね。
 だから、私の話を冗談半分に聞いて楽しむのも良いと思う。
 おや、お帰りかい? あぁそうだマカライト鉱石10個ほど要らないかい?
 御代? 御代はいらないよ。文字通りというヤツで腐るほどあるんだ。
 そ、だから遠慮しないで持っていって頂戴さ。

 パティ! 今日の晩御飯は何かな!?
 ……!? そ、そんな今日は私の好物のガレオスのキモ炒めって!
 わかった。わかりました! 特産キノコキムチとアプトノスのバラ肉炒めで我慢します!
 ……おっと恥ずかしい所を見せてしまったね。モンスターよりも私はパティが怖いな。うん。
 じゃ! また今度!
524名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 23:25:25 ID:94jbOgKj
勉強の合間にサラサラっとね
これ結構いいストレス発散方法かも

続きみたいなもの
http://up-sv.ath.cx/up/1/source3/No_0175.jpg
525名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 01:08:25 ID:6qvPSjPZ
>>518
ワラタ
なんじゃこりゃぁあ!!

>>524
受験かぁ。お疲れ
そういう時は合間合間に絵を書くんだ。
やっぱり絵がつくと違うな。GJでした。
526ハート:2007/03/07(水) 10:13:32 ID:STxOSvXT
ダッシュで再度書きました・・・
正直、いい作品とは到底いえないと思うから、文句もちゃんと受けようと思う・・・
では、

は?村に帰る?どして?」
ミナガルデの酒場でエルメリアは素っ頓狂な声を上げた。
「いや、あれ以来行ってないから挨拶にでも行こうかと思ったんだけど、だめか?」
「別にいいわよ?昔はあんなに嫌がってたからちょっとね〜」
「いいんだよ。今は認めてもらえたから」
前は昔の自分自身が恥ずかしく、行くのを嫌がったが今は認めてもらえてるので行き易い。
「どのくらい抜けるのですか?」
「往復入れて一週間くらいだよ。一泊して帰ってくるつもりだし」
フラディオの質問に答え、ジーグは自分のビールを飲んだ。
「大丈夫かな?」
「全然問題ないわよ。今日出るの?」
「あぁ。もうすぐ馬車がでるらしいから、行くわ」
駄目、と言われても行くつもりだったのだろう。荷物もチャッカリと持っていた。
「いってらさ〜い」
「気をつけてくださいね」
ジーグは三人の仲間に手を振り、ミナガルデを後にした。
527ハート:2007/03/07(水) 10:14:14 ID:STxOSvXT
「腰痛て〜・・・」
ココット村に到着したときの第一声がそれだった。三日も馬車に揺られていれば当然だろう。
『さて、村長はいつもんとこか?』
行ってみると、案の定彼はそこに居た。差した影を見上げて、村長は目を細めた。
「おぉ、ジーグか。久しぶりじゃの」
「久しぶり、村長」
そう、確かに久しぶりなのだ。なのにこの村長はまったく変わらない。
『どうなってんだか・・・』
思いつつも口には出さない。聞いても教えてくれないのはわかっている。
「うむ、ジーグ。お主腹減っとんの」
「相変わらずだな。でも今日は空いてないよ」
笑いながらジーグはそう言った。ジーグは朝食を食べたばかりだ。
「そうかの?して、今日はどうしたんじゃ?」
「挨拶でもしようかと思ってきたんだ。泊まれる場所あるか?あそこは誰か使ってるんだろ?」
あそこ、というのはジーグが前に住んでいた緑色の屋根の家である。
「うむ。あそこにはフリーダが住んでおる」
「フリーダが?そうだったのか」
「頼んでみるかの?ちょうど戻ってきたようじゃ」
村長はジーグの後ろを見るようにしてそう言った。
「依頼は完了しました。村長」
澄んだ声が辺りに響きジーグが振り返ると、そこにいたのは
「フリーダ!久しぶりだな」
「ジーグ、久しぶり」
彼女の名前はフリーダ・エスグランド。フルフルシリーズに身を包んだ少女だ。商人の娘だったが、ドスガレオスに両親を殺されハンターになったそうだ。(ネタばれになるので詳しくは書かない)
相変わらず左目には眼帯をしていて、もう片方の赤い瞳はジーグをまっすぐ見つめている。
「ご苦労じゃったな、フリーダ。ちと頼みなんじゃがジーグを一晩泊めてやってくれんかの?」
「ちょ、村長!いくらなんでもまずくないか?」
ある少女が関係しているかどうかは不明だが、一緒の家に泊まるのはまずいと思ったのだろうか?
「構わないわ。来て、ジーグ」
そう言うと、フリーダは歩いていってしまった。ジーグは慌てて後を追う。
528ハート:2007/03/07(水) 10:14:59 ID:STxOSvXT
『いいのかな・・・』
と、思いつつも夕食までご馳走になってしまった。
「悪かったな、突然泊めてくれなんて」
「別に気にしてないわ」
いつもの彼女と一緒で言葉は短い。しかし今日はなんだか苛立ちを感じられる。
『何かしたかな・・・?』
思い当たることは、無い。考えるのはそもそも苦手だ。
「な、なぁフリーダ。何か、怒ってる?」
「怒ってなんかいないわ。・・・ただ」
短い沈黙の後、珍しくフリーダが言いよどんだ。
「ただ?」
「あの娘と上手くいってるみたいだから・・・」
ジーグは、漫画なら頭の上に?マークがでてるような顔をしている。
『あの娘?エルメリアのことか?』
「エルメリアのことか?確かにあいつはフリーダの事嫌ってるけど・・・」
「そんなことじゃない。気にしないでいいから」
「そ、そうか?じゃあもう寝ることにするよ。変なこと聞いて悪かったな」
鈍い男だ・・・ってのは置いといて。ジーグは借りた布団を敷き、潜り込んだ。

『ん・・・?何だ・・・?』
ジーグは違和感を感じていた。寝ていたのにも関わらず意識はしっかりとあった。そして、それは覚醒へ向かう。
「フリーダ!?な、何してっ・・・!」
口を手でふさがれてしまい、声が出ない。フリーダは一糸纏わぬ姿でジーグの体の上に居た。眼帯は取っていないが・・・
「ごめんなさい。でも、動けないでしょう?」
「くっ!な、なんで・・・」
確かに、動くのは首から上だけだ。(某アニメに首から上だけで三人殺したのもいるが、そんなことは普通できない)
「特製の痺れ薬。ちょっとだけ投与させてもらったの」
そう言うとフリーダはジーグの男根を挿入れようとする。
529ハート:2007/03/07(水) 10:15:39 ID:STxOSvXT
「ちょ、ちょっと!?こんな状態じゃフリーダにも悪いし、それにこういうのはちゃんと好きな人と!??」
自分のことは棚に上げている。情けないがフリーダのことを見て準備はできている状態だった。
「私は別に構わない。ジーグなら・・・」
そういうとフリーダは腰を落とした。何もしていないのに簡単に入ったので、初めてではないようだ。
「フ、フリーダ!こんなの駄目だって!うぁ!」
口ではそういっているが、フリーダの中はよく絞まり、声を出している。
「ふぅ・・・ん・・・はふ・・・」
こんな時でもフリーダは声をあまりださない。段々と速度を上げ、ジーグを締め付ける。
「くあ!・・・ちょ、待ってって、うっ!」
ジーグのことを気にする様子も無くフリーダは続けている。ジーグは、声を出さないように歯を食いしばった。
ちゅちゅちゅっ、ずぬっ!…くちくちゅ、ずちゅっ!
二人ともあまり声を出さないので、淫らな音だけが響く。そして、頭で拒絶していたとしても絶頂は来るものだ。ジーグはもう耐えられそうに無い。
『中に出すのはまずいよな・・・どうする?体はまだ動かないし』
ジーグは考えをめぐらせていた。すると、体が少し動くようになっていた。
「はぁふ・・・もう・・・だめ・・ひう!」
フリーダも限界が近いようだ。
『フリーダには悪いが、タイミングを合わせて横に退かす事にしよう。』
「くあ、出る!フリーダ、ごめん・・・!」
「きゃっ!?痛・・・」
ジーグは体を捻り、フリーダを横に落とした。その瞬間出してしまい、フリーダの腹の辺りにかけてしまった。
530ハート:2007/03/07(水) 10:16:27 ID:STxOSvXT
「あの、フリーダ・・・ごめ」
「ごめんなさい・・・」
言おうとしたことを言われてしまい、どうしたものか、と思っていると
「許してくれなくてもいいわ。忘れてくれれば嬉しいけど・・・ごめんね」
「・・・フリーダ」
「「・・・・・・」」
二人の沈黙が続き、ジーグが口を開いた。
「忘れるよ。また会ったら普通に話してほしいし、どこかでまた会いたい」
このくらいしか出てこなかったのか、それ以上は続かない。
「ジーグ、ありがとう・・・」
残った太陽のように紅い目から一筋の、流れ星のような涙が落ちた。

「やぁ、ジーグ君。お帰りなさい」
街に帰って最初に会ったのはフラディオだったのだが、エルメリアとガノンがいない。
「おう、ただいま・・・ガノンと、エルメリアは?」
「お嬢さんは、おそらく二日酔いで部屋でしょう。ガノンさんは看病をしていると思いますよ」
「今日戻るって手紙も出したんだけどな・・・前日くらい酒控えろよな〜」
そんな愚痴をこぼすと、フラディオは、
「手紙?来ていませんよ、ジーグ君」
「えっ!?嘘だろ!だって三日前には出した・・・」
あの日の翌日、手紙は出した。馬車より遅いとは考えにくい。すると、
「この街には辺境の村などの手紙は依頼以外届かないのですよ。連絡無くてお嬢さんはご立腹でしたよ?」
「嘘だ――――!!!」
叫びながらエルメリアの部屋に走り、慌ててドアを開ける。
「エルメリア!ごめん!手紙、と・どか・・・なく・・・て・・・・」
ジーグは口が引きつっていた。ジーグの前にいたエルメリアは着替え中だったようで、下着姿で鬼のような顔をしている。
「あんた・・・帰ってきたと思ったら・・・いい度胸してるわね!!!覚悟しなさい!」
ズドン!!バギャ!!バゴン!!
「ギャ――――――――――――!!!」
容赦なくブレス・コアを振り下ろし。ジーグを追いかけまわすエルメリア。
家具を破壊し、床に穴を開け、柱を砕く。
「待て、この〜〜!!」
「許して―――!!」

その後、ジーグはルームキングの修理代を払い、許してもらったそうだ。
531名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 12:07:49 ID:QZOB6MQo
上げて投下する根性だけは認める
532名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 13:02:06 ID:RWh2jhI4
GJ
フリーダいいね。
小説読みたくなってきたよ。買ってくるか
533名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 13:18:31 ID:J0kXuJt6
>>524
サラサラっとチンカス以下のゴミ絵乙
ここはお前の落書き帳じゃねーんだよ
公園のトイレにでも落書きしてろ低脳リア厨のグズ糞女が
通報しますた

>>525
自演乙
ほうほう脳味噌腐ったゴミ糞虫はわざわざ自分からリア厨だと告白したかね
ここ21禁板だし通報しといたから、数日後が楽しみでつねw
ついでに言えば受験の時にこんなとこ見てるようじゃ結果も見えてるな
それとも21歳過ぎて受験と言い張るなら、社会の底辺ゴミニート君は大変だねぇw
534名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 14:01:16 ID:hnVpCGJj
いまだに18禁になったのを知らない奴がいたのか
535名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 15:06:02 ID:Xp4utTz/
>>518が恐ろしく気になる…何だったんだ?
536ことごとくsage忘れる人:2007/03/07(水) 17:31:00 ID:LQ3EUg4B
GJ
ハートさんは相変わらず上手いなぁ…。ただ感心するばかり…。

>>518
>>522-523
笑い殺す気ッスかwwwwwwwww
537ことごとくsage忘れる人:2007/03/07(水) 17:32:40 ID:LQ3EUg4B
はいそんなわけで(これまたどんなわけかは不明)続き投下。
やっぱシリアスはむずい…。
538ことごとくsage忘れる人:2007/03/07(水) 17:34:31 ID:LQ3EUg4B
>>498の続き

「その翼…君は一体何者だ!?」
「今言ったばかりだよ? アンタら人間から【黒狼鳥】と呼ばれてる存在…。それ以上答える義理はないよ」
少年はそう吐き捨てると、翼を広げ、ただ一言、こう言った。
「死ね!」
そう言うと同時に、翼が羽ばたき、風圧が発生する。
「うわっ!」
「く…何がどうなっている!?」
ジュリオ達が風圧に怯んでいると、少年はそのまま地面スレスレを飛行し、ジュリオの肌を鎧ごと引き裂こうとした。
が、ジュリオは間一髪でそれを避けると、少年の方に向き直った。
…つもりだったが、振り向いた時、そこには既に少年の姿はなかった。
「おい、上だ!!」
エメラが叫ぶ。
それに反応し、ジュリオがバックステップを取った。
と、同時にたった今までジュリオが立っていた場所に少年が急降下してきた。
そのあまりの衝撃に、大量の雪が飛び散る。
さらにその弾みで、ジュリオは持っていた回復薬などを近くのが崖下に落としてしまった。
「あ、荷物が…。…でも、危なかった…」
自分の目の前にぽっかりと空いている深い穴を見てジュリオが言う。
「だ…大丈夫か?」
エメラが心配そうな顔をしてジュリオに歩み寄る。
「ええ…。でも、何だかんだで心配してくれるんですね…」
「お前は私が殺すのだ! 他の奴になど殺させるか!」
「ははは…。…なんて笑ってる場合じゃないですね。…エメラさん、今すぐ逃げてください」
「だから私は…」
エメラが言葉を発しかけたが、その瞬間、穴から少年が飛び出してきた。
少年は軽く舌打ちをすると、言った。
「…なるほど、前に来たハンターどもよりは骨があるみたいだ…。…おもしろい…!」
再びジュリオに向かって飛んでくる少年。それを避けようと思えば、距離的にさほど難しくはなかった。
…が。
ジュリオの後ろには、エメラがいた。
これを避ければ、間違いなくエメラが攻撃を受ける。鎧など身に着けていないエメラが攻撃を受けたら、その先は言わずもがなだ。
その事を一瞬で判断したジュリオは、双剣を構え、少年を迎え撃とうとした。
「エメラさん、下がってください!」
ジュリオが叫び、エメラがその突然の叫びに少し驚きながらも後ろに下がる。
539ことごとくsage忘れる人:2007/03/07(水) 17:35:05 ID:LQ3EUg4B
「だぁぁぁぁ!!」
双振りの剣で飛んでくる少年を受け止めようとしたが、なにぶん防御力のない武器だ。
受け止められたのは一瞬だけ。
少年はすぐに剣を払い、軽く後ろに下がった。
…ジュリオは気づいていた。その時、少年に僅かながらも隙が生じていた事に。
だが、彼には出来なかったのだ。
自分達を攻撃してきているとはいえ、まだあどけない少年の姿をしている、その敵を。
「…オマエ、今ボクに情けをかけたな? …クククッ! …その甘さが、命取りだッ!!」
そのまま少年は大きく口を開いた。
少年の口に何やら赤い気体のようなものが漂い始める。
まさか、とジュリオが思ったときにはもう遅かった。
少年はその小さな口からは想像もできない大きさの火球を吐き出し、一瞬反応が遅れたジュリオはそれをもろに食らってしまった。
「っ――!!」
火に耐性のあるレウスシリーズを装備していたのにもかかわらず、ジュリオの体中に熱がほとばしる。
「おい! …間抜けが! あんな攻撃も避けられないでどうする! ここでお前が死んだら私がお前を殺せないではないか!」
「…だから…早く…逃げてくださいと…何度言えばわかるんですか……!!」
火球のあまりの威力に、ジュリオは言葉を発するのも辛くなっていたようだ。
…そして、少年は…
「…そこの女…アンタ今、そっちのハンターを殺すとかどうとか言ったか?」
いきなり、エメラに問いかけてきた。
「…? …ああ、こいつは私の敵だ。だから殺すと言ったがそれがどうかしたか?」
「ククク…。それなら、いい提案がある…。…アンタ、今からソイツにトドメを刺してよ」
唐突な発言に、エメラはしばらくぽかん、としていた。
ジュリオはダメージがかなり大きいため、その場に座り込んでいる。
今なら隙だらけだ。確実に殺せる。
「…………」
「どうした? 早くしなよ?」
「…断る」
「は?」
少年にとって、エメラの返事は意外なものだった。
「…アンタ、ソイツを殺したいんじゃなかったのか?」
「ああ、そうだ。…だが、誰かの手を借りるつもりはない!」
「エメラさん……」
少年は一瞬つまらなさそうな顔をしたかと思うと、そのまま大きく翼を広げ、エメラに急接近した。
そして、耳元に囁く。ただ一言
「アンタ、消えな」
と。
エメラが。その身を鋭き爪で貫かれる。
白銀の世界に紅が混じる。
紅を身に纏いながら、崩れ落ちる翠。
「………あ…………」
ジュリオは何が何だかわからなくなっていた。
だが、少年の次の一言で何が起きたか察することになる。
「…哀れなヤツ。自分の敵の所為で死ぬ事になるなんて…」
…死?
エメラさんが……
死?
僕の所為で?
また……僕の…所為で……

ボクノセイデ………
540ことごとくsage忘れる人:2007/03/07(水) 17:36:45 ID:LQ3EUg4B
「ハハハ、まあいいや! 今からオマエも殺してやるからあの世で……!?」
少年の言葉は途中で途切れる事となった。
彼が瞬きする間に、目の前に双つの切っ先が向けられていたのだから。
「!?」
「ああああああああああああああああ!!!!!!!」
叫びながらに少年に斬撃を与えた双振りの剣と、その持ち主の茶髪の狩人…ジュリオ。
ジュリオの瞳に宿った感情は、怒りに近かった。
されど、怒りではない。
悲しみにも近かった。
されど、悲しみでもない。
「くっ…な…何だ、オマエ…!? まだ、そんなに動け……」
「だああああああああああああああ!!!!」
「がはぁ!!」
口から血を吐く少年。
先ほどまでのジュリオの劣勢が嘘の様だ。
だが、今この時を傍から眺めている者がいても、決して快進撃だとか大逆転だとかいう言葉を使うものはいないだろう。
ジュリオは無我夢中で剣を振り回していた。
その瞳に写る、怒りとも、悲しみとも、わからぬ感情をその刃に込めて。
「ぜあああああああああああああああ!!!!!」
ジュリオの振った刃が、少年の肉を切り裂く。
「………く……まずいな…。…ここは…退かないと…。このままじゃ…間違いなく、殺される……!!」
身の危険を感じた少年は、その場で大きく飛び上がった。
体の節々に痛みを感じながらも、その翼を広げて。
「…名前も知らない人間だけど…次に会う時は、要注意、だな…。
…どうやら『ここじゃない』みたいだし、丁度いい引き際だったかもな…。…それじゃあね、名も知らぬハンター…。

この傷の恨みは…遠くないうちに返してやる………!!」


少年が飛び立って行き、数分が経った。
しばらく呆然とその場に立ち尽くしていたジュリオだったが、今の事はほとんど覚えていなかった。
一瞬の感情の爆発という奴だろう。ようやく正気に戻った彼は、体にとてつもない痛みを感じた。
大きなダメージを受けていたのにも関わらず激しく動き回ったせいだろう。
「…そう…だ…。エメラ…さん……。…僕は、また…。……いや…どうか……生きて……」
真っ白な雪を紅く染めながら倒れている翠の髪の女性、エメラ。
…ジュリオは彼女のほうへと歩み寄ると、天にもすがる思いで彼女の呼吸を確かめた。
……………
奇跡というものは実際にあるものなのだろう。

ほんの僅かながら、彼女は呼吸をしていた。

が、実に弱々しい呼吸だ。
この雪山の冷気もある。放っておけば、間違いなく息絶えるだろう。
「…生きて…る…。…どうか…無事で……」
もはや声にもならないほどの小さな声で呟きながら、ジュリオがエメラの口に何かを流し込む。
ホットドリンクだ。
先ほど荷物を落としたものの、1本だけこれが残っていたらしい。
この雪山の冷気に耐えるには、これが必要だ。
…が、ジュリオが雪山に入るときに飲んだホットドリンクの効果も、既に切れている。
それに、彼もまた深い傷を負っている。
それでも、エメラにそれを飲ませた。
…最後まで飲ませると、ジュリオはエメラを持ち上げ、自分の背に乗せた。
「っ………!!!」
体中に激痛が走る。
だが、今彼の頭にはこの今にも命の灯火が消えてしまいそうな翠の髪の女性を無事に連れて帰ることしか頭になかった。
541ことごとくsage忘れる人:2007/03/07(水) 17:38:08 ID:LQ3EUg4B
「……?」
エメラが目を覚ますと、そこは見覚えのある家の中だった。
彼女はジュリオのベッドで横になっていた。
暗い……今は夜らしい。
正直、エメラは今の自分の状況がいまいち理解できなかった。
とりあえず頭の中を整理してみる。

―……そうだ。確か、私はあの羽の生えた不気味な餓鬼に………

そしてまたふと思い出す。
その後に、誰かの背の温もりを感じたことを。
…あの場にいた他の者といえば……
「…そうだ、アイツは……」
エメラが慌てて起き上がる。
傷はほとんど完治していた。どうやらだいぶ長い間寝ていたらしい。
起き上がると、エメラは気づいた。
ジュリオが、ベッドの側で寝息をたてていることに。彼の周りには様々な薬などが四散しており、
暗い中でも、まだあちこちに傷が残っているのが見える。
エメラは自分が攻撃を受けたと思われる場所を確かめた。
…腕の傷などに、誰かが治療した痕がある。
それを見て、エメラはジュリオの周りに散らばっている薬が自分に使われたものだと知った。
そして、ジュリオが大怪我をしていることから、長い時間が経ったから傷が治ったのではなく、彼が傷を治すための薬を、
全て自分に使ったためだと。
いつも彼を殺そうとしている、自分に。
「………………」
今ならジュリオは完全に油断している。
寝ているのだから、殺そうと思えば簡単だ。今度はあの少年の力を借りるわけでもなく。

…が、エメラは改めて自分の傷の治療された痕を見ると、ジュリオに対して殺意を抱けなかった。
「……今回は、勘弁しておいてやろう………」
エメラは眠気を感じ、そのまま布団を被った。


「…………ありがとう」
542ことごとくsage忘れる人:2007/03/07(水) 17:38:58 ID:LQ3EUg4B
アレだね。シリアスって難しい…。
とりあえずここで一旦シリアスモード終了。
次回はまたコメディ路線になる予定。
なんか最後のほうえらい省かれてる感があるけど詳しい事は次回にでも出す予定。
まあとりあえず苦情とか苦情とか文句とかあったらどうぞ。
…ってかシリアスホント難しい…。どうしよう、少年再登場フラグモロに立てちゃってるよ……。
なんか伏線張っちゃってるし…。
…ま、どうにかなるさ!(楽観的
543ハート:2007/03/07(水) 19:32:08 ID:STxOSvXT
GJ
いいと思う。
少年が邪魔なら逃げた先で金火竜とか銀火竜とかを一部視点変えて登場させて、虫けらの如く消してしまうのもあり。とか思う

人に何か言えるほど自分も上手くないのにすいません・・
544名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 19:59:09 ID:JFFLd+G1
乙です、GJ!

>>543
「ガルルガBoyのヘタレ珍道中」などという電波がw
黒グラに挑んだら勢い余ってマグマに突っ込んだり
金火竜に挑んだら間男と勘違いした銀火竜に燃やされた揚句壮絶な夫婦喧嘩に巻き込まれたり
ガブラス虐めてたらボレアス母さんが来ちゃって(゚д゚)ってなったり
打倒ボレアスの山篭りでバルカンに遭遇しちゃったり


書けないけど。
545いろいろしてる人:2007/03/07(水) 20:40:37 ID:mumsJ6i2
>>530 >>542

いつものことながらイイ仕事してますね。GJ!
いつか両氏のSSもノベゲ化してみたいな…

というわけで、>>522-523の続きを含めたヤツ作ってみた。
あいかわらず、反省はしているが、誤るつもりは毛頭ない。

ttp://zetubou.mine.nu/timer/upload.cgi 

[bomber36931_h24.lzh] (コメ欄"お狩りします"が目印)
546エロかけない人:2007/03/07(水) 21:21:46 ID:+3VXv+nR
>>545
 爆笑wwww
 ノベライズ化と文章変更感謝。
547ハート:2007/03/07(水) 21:32:38 ID:STxOSvXT
本日二作目。
データ消える前のジーグ×フリーダを書きおわって書いていたジーグ×エルメリア。
>>530の続きみたいな感じで、帰省後のお話。
では、
548ハート:2007/03/07(水) 21:34:02 ID:STxOSvXT
その日の夜、エルメリアの部屋。
「まったく・・・女の子の部屋覗くなんて何考えてんの!」
「だからごめんって・・・」
「謝ればいいってもんじゃないわよ!!」
じゃあどうすれば・・・と思いながらジーグはエルメリアの部屋で説教を受けていた。
「それに、いまさら恥ずかしがるような中でもないだろ・・・へぶっ!!」
バシン!と高い音が響き、ジーグの頬に赤い紅葉ができる。
「しかたないわね・・・それで許してあげるわ」
「ひでぇ・・・」
睨まれたのでもう止めた。これ以上赤くなりたくない。
「あんたが悪いんでしょう!手紙も出さなかったくせに―!」
「だから出したって!ここには届かないって知らなかったんだよ・・・叩くなよな〜」
「うるさいわね!」
腕を振り上げたのでまた打たれると思い顔を守ろうとしたが、今度は頬に軟らかい物が触れた。
「えっ!?」
「これでいいでしょ!あたしも悪かったわ」
キスをされた様だ。エルメリアは顔を少し朱色に染めてそっぽを向いてしまった。
「エルメリア、あやまるからさ〜。機嫌直してくれって」
「あんたもあたしに何かしなさいよ?機嫌直してあげるから・・・」
すると、エルメリアは振り向きそう言った。こういうところはやはり可愛いと思う。
「わかったよ・・・」
549ハート:2007/03/07(水) 21:34:57 ID:STxOSvXT
今度はジーグからエルメリアにキスをして、手を回して武装タブレットを上げ、豊満な胸をゆっくり揉む。
「あっ・・・うむ、ちゅ・・・はふ・・」
「ちょ・・服くらい脱ぐから・・・・んむ・・・待ちなさいよ・・・」
そういうとエルメリアは武装タブレットを脱ぎ捨て、レウスフォールドなども脱ぐ。
「あんまジロジロ見ないでよ、ジーグ」
こういうときのエルメリアは柄にも無くしおらしい。普段の彼女とのギャップがまた可愛い。
エルメリアが服を脱ぎ終わるとエルメリアが一番敏感に反応する乳首に舌を伸ばす。
「ふあ・・ひゃ・・・やあ・・くっ」
他の場所は攻めず、そこだけを攻める。舐めるだけでなく弾くようにも舌を使い、押したりもする。
「ひゃあ!んぁ・・・」
大きくなってきたところで、今度は吸い付き、軽く噛む。
「ふあはぁ!いいよ・・・ジーグぅん!」
『そろそろかな・・・?』
頃合を見計らってジーグは腹に舌を這わして、秘所に向かおうとすると、
「ちょっと、はぁあ・・・あんたばっかりずるいんじゃないの?」
「なにが?お前だろしてくれっていったのは?」
「そうだけど・・・やられっぱなしなのは嫌なの。それに二人で気持ちよくなたほうがいいでしょ」
すると、エルメリアは何を思ったかジーグを突き飛ばした。
「痛っ!なにすんだよ?」
「い、いいから!寝てなさいよ・・・」
エルメリアは恥ずかしそうにジーグをまたぎ、秘所を押し付けるようにしてジーグにのしかかった。
「これで二人でできるでしょ?あむ・・んっんっ・・・ちゅく・・・」
ジーグの男根を舐め始め、所謂69の体制でジーグはエルメリアのすでに濡れた秘所を攻める。
550ハート:2007/03/07(水) 21:36:06 ID:STxOSvXT
「んふっ、あはぁ、、んぅ、はふぅ・・・んっ・・ひやぁ!」
「かなり濡れてるな。もういいか?」
「その前に、一発抜いてあげるわ」
エルメリアは胸で男根を挟み、捏ね繰り回す。
「ふふっ、ジーグはこれ好きだもんね。出したいときに出していいよ」
「うあっ!、くぅぁあ、、」
鈴口から透明な液体がでたり、エルメリアの唾液などですべりが良くなり、より激しく擦る。
「ほら、出しちゃいなよ〜。もうすぐでしょ?」
「くあぁ、出るぞ!!」
「んっ!」
ジーグの精液がエルメリアの胸や顔、髪にかかり、怪しい感じがする。
「どう?気持ちよかったでしょ。んふ、苦い」
エルメリアはそれを指ですくうようにして舐めている。とても官能的ではあるが、苦味にはまだ慣れていないようだ。
「あ、あぁ。すごくよかった・・・」
ジーグが脱力していると、エルメリアがまだまだといった感じで向きを変え、自分の中へとジーグを導く。
「じゃあ、このまま挿入しちゃうけど、平気?」
「おう。余裕だよ。」
「ん・・・ふあぁぁ・・・ひう!」
全部入りきるとエルメリアは薄い微笑を浮かべて動き出した。いままで様々な体位でやってきたがエルメリアは上になるのが一番好きらしい。
「んぁっ、んん、んっ、あ、やっ、あんっ!」
「奥、当たっ、て・・・あんっ!い、いいよ・・・」
エルメリアが動くたびに揺れている胸にも手を伸ばし乳首をつねる。
「はぁ!ひうん!一緒なんて・・・そんな、ああぁ!!」
「気持ちいいだろ?俺も気持ちいいし、くっ・・」
乳首をつねった瞬間、きつく締め付けてくるのがたまらなく気持ちいい。エルメリアのはそれで無くともきついが。
「あぁ、もうイキ、っそ・・あっ、もう・・・っ、だめぇっ!ジーグゥ!」
「そ、そんなにされたっら・・・出すぞ!」
これまでに無いくらいきつく絞まり、ジーグもすべてを吐き出した。
「ああぁ!熱っ・・・ん、ふぅ・・・」
エルメリアはそのまま眠ってしまったので、そっとしておき、ジーグは自室へと戻った。
551ハート:2007/03/07(水) 21:36:58 ID:STxOSvXT
ドンドン!・・・・
「エルメリア〜?」
「お嬢様、いかかがなされました?」
翌日、エルメリアが起きてこないのでガノンと一緒にエルメリアの部屋の前にいるのだが返事は無い。
フラディオは、『やな予感がするので遠慮しておきますよ』といってきてない。
『なにもおこるわけないだろ・・・』
「失礼します」
ガノンが断りを入れてドアを開けた。するとエルメリアはまだ寝ている。しかも、昨日の格好のままだろう・・・
『服着せるの忘れてた・・・・』
「お嬢様?大丈夫でございますか?」
ガノンがエルメリアを揺するとエルメリアは目を覚まし、起き上げろうとした。
『逃げっ!・・・・』
「キャ――――――――!!な、なんでなにも着てないの!?」
『覚えてないわけ無いからばれない様にしてるんだろうけど・・・また説教だな・・・』
「お嬢様、お着替えです」
こんなときでもガノンは慌てず、服を渡した。親代わりだからどうってことは無いのかもしれない。
「ありがと、、ってジーグ!なんで居るのよ!出ってって!!」
「グハッッ!!!・・・・」
ジーグに飛んできたのはルーム・キングにある金属製のグラスや皿だった。しかも顔面を直撃。
『あのままのエルメリアでいいよ・・・』
そんな馬鹿なことを思いながらフラディオの勘を信じていればよかったと、気絶したジーグだった。
552ハート:2007/03/07(水) 21:47:21 ID:STxOSvXT
さて、苦情などどうぞ
やはり一番書きやすい組み合わせなきがするな〜
7作目?ですがあまり成長しないな……

次からはオリジナルに走ろうと思いますが、相変わらず小説のキャラは所々に登場させます。
エロはいるかな〜。入れる予定ではあるのだけど……
並立して小説キャラのSSも続けていきます。

ではでは、またお会いしましょう
553名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 22:13:36 ID:Yfh5cvSH
>>545
ちょ
ドリトノレ先生ーーー!?
笑いすぎては、腹が痛い……っ!!

554名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 22:46:07 ID:+Ft4U75I
途中まで何か考えて制作してみたんですけど・・・・・。
このスレは文才が無い男の馬鹿な文章を投下しても良いんですか?
一応考えたのが「ハンター×擬人化リオレイア」(しかもネタ被りまくりそうですけど)
555名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 22:58:11 ID:+3VXv+nR
>>554
wktk
556名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 00:25:14 ID:KuraWCJM
商人×古龍投下します。
予定では3レス、今のところエロなし、時系列はジャンボ村最大発展後〜2ndあたり
557cloud 9 〜旅人〜 1/3:2007/03/08(木) 00:26:33 ID:KuraWCJM
 そこは暗い洞窟だった。
どこに何があるのかも判らず、灯りは小さいランタンと微かにきらめく氷の結晶のみ。
それが辛うじて闇を押しのける、正に漆黒。
 灯りに寄り添うようにして一組の男女がいた。
いや、正確には少年少女といったほうが正しいかもしれない。
お互いまだ十にも達していないように見える少年も、少女も、裸だった。
  産まれたままの姿で、お互いの顔から目を離さず見つめあっていた。
やがて少年のほうがゆっくりと、視線を下に逸らしささやかな少女の胸元に目を落とす。
そして、これまたゆっくりと少女の胸に手を当て撫でる。
緊張か、興奮か、おそらく両方であろう息遣いが洞窟の闇に消えていく。
 少女のほうは自らを少年に差し出すかのように背筋を張る。
緊張で顔を微かに強張らせながら少年に身を委ねる。瞳は微かに濡れていた。
 少年は己が知りゆる最大限の愛撫を、その少女に与えてゆく。
まだ乳房とも呼べぬような膨らみをそっと撫で、微かな「女性」を、震える手でゆっくりと、だがしっかりと、愛してゆく。
 少年の愛撫とも呼べぬような手つきに少女の中で何かが起きているのだろう。
眼は微かに開き、瞳孔が縦に開いた眼が僅かに確認できる。
少女も、微かに漏れ出る息遣いは同じくらい小さく艶を帯びはじめていた。
脇の下に少年の手が差し込まれる。少女がぴくりと震える。
まだ少女の方が身長が高いのだろう、少年は少女を見上げ、その薄く、微かに震える唇に自分の唇を重ねる。
少年は竜を優しく抱きしめる。
竜は少年を優しく抱きしめる。
少年から、骨が軋む音がする。
灯りに寄り添うようにして一組のつがいがいた。
558cloud 9 〜旅人〜 2/3:2007/03/08(木) 00:27:41 ID:KuraWCJM
大空を飛び回り、大地を駆け、食物連鎖の頂点に立つはずの存在「飛竜」を狩るハンター達。
ある者は富を、またある者は名声を、平和を。様々なもののために彼らは飛竜に挑む。
今や月刊誌までできるほどの巨大ビジネスはまた、多くの希望を孕む
雪山のふもとで商隊の馬車の荷物を整理するジョージ・アダーニャもその1人だ。
幻獣と呼ばれる古龍種、キリンの素材を存分に使ったファー付きの白いロングコート。
鮮やかな蒼色の、至る所に派手な装飾の施されたジャケット。
足の細さを強調するようなデザインのズボン。
それと組み合わせるようにこれまた派手な装飾のブーツ。
服の持つ実用性を全て棄て、自分を飾ることのみに特化した中身の無い服装。
それに合せるように金色の髪をレウスレイヤーという髪型にセットしている。
有名貴族の御曹司。それが今のジョージの第一印象であろう。
そう思った人の考えはは当たらずとも遠からず。といったところか。
まず彼は有名な所の出ではあるが貴族ではない。
部下に指示を与えながら自らも馬車の荷物を整理する姿からも解るように彼は商人だ。
ミナガルデ、ココット村その他諸々。
ハンターなら一度は聞いたことのある街や村の商業発展に尽力してきた行商人最大手「アダーニャ商会」の将来を担う青年だ。
今はハンター達の新たな拠点となる村「ポッケ村」の商業マネージメントのためにこの雪山に来ていた。
この装飾過剰な衣裳も、自分の財力を示す象徴としてジョージ自身がミナガルデの有名デザイナーに作らせたものだ。
「「いよっこらせっ」」
やけにジジ臭い掛け声とともに部下と数人で運んでいた建材を馬車に積み込む。
「これで全部ですか?」
キャラバンの頂点に立つものとしては腰の低すぎる態度で部下に残りの仕事を聞く。
「坊ちゃん!!」
野太い声が隣の馬車から聞こえる。ジョージはまたか、とばかりにため息を漏らし、声のしたほうを見やる。
慌てたように駆け寄る筋肉ダルマがいた
「どうしました? ヴラド」
この巨漢――ヴラドはジョージが母親の腹の中にいる前からアダーニャ商会で働いている人間だ。
田舎の遠い所の産まれらしく、訛りでジョージがゲオルクとしか発音できないらしい。
「お坊ちゃん、あんな重いもの運んではお身体に差し支えます!!
お怪我はありませんか? 指が痛みませんか? お坊ちゃんに何か……」
ジョージは再びため息を吐く。
こいつの性格はいつになったら治るのだろうと考えながら。
悪気や嫌味は全く無く、ただ産まれた頃から知ってる間柄なだけに更にたちが悪い。
「大丈夫ですよヴラド、怪我もないし指も痛みません。
自分の身体は自分が一番良く知っているのです」
「しかしですね坊ちゃん…坊ちゃんにとってこの山はとても辛いものでしょう、何せ……」
「それを言われると……辛いですねぇ」
ジョージは頭を掻きながら、どこか憂いをこめた声で言う
「でもその件は大丈夫です、何せ今回はハンターを雇っているのですから」
「あ、そうそう、その依頼していたハンター達が着ましたよ」
「そうですか、すぐ向かいます」
559cloud 9 〜旅人〜 3/3:2007/03/08(木) 00:29:19 ID:KuraWCJM
ジョージが雇ったハンターは全部で4人。
いずれも、若いとはいえそれなりにハンターを見てきたジョージでも「只者ではない」と感じ取れる精鋭たちだ。
「やぁれやれ、こんなに強そうな兄ちゃん呼んじまって。
こんな雪山で戦争でも始める気かいねぇ?」
ヴラドの後ろから付いてきた老婆――ポッケ村の村長はあきれたような口ぶりだ。
「戦争なんてとんでもない、あくまで護衛ですよ。
『四足』のためです」

四足

最近この雪山に姿を現し始めた謎の飛竜。
地を這いずり回るオレンジ色の重戦車。
今まで姿すら確認されていなかったどころか、あまりにも奇抜な体系から存在すら否定されている正体不明の怪物。


「あたしゃ今まで何年もこのあたりに住んではいるけど、そんなのあんたの話以外聞いたこともなかったんだけどねぇ」
「この雪山にはポポを食べにきているだけみたいですからそれ程長くはいないようです」
村長のつぶやきに答えるようにしてジョージが観測所から仕入れた知識を披露する。
「でも、『人を襲う』みたいだねぇ」
村長の言葉に幾分か緊張が混ざる。
ジョージの右手の指の付け根が、幾分か白くなっていた。
「まぁ、なんにしてもここを超えなきゃ村には着けなんだ。
後のことは若いもんにまかせるよ」
村長はひらひらと手を振り、給仕ネコ達の輪の中へ入っていく。
「明日の朝一番に出発しますから、何か用事かあれば言ってください」
あいよ、という声が飯盒のかかった焚き火のそばから聞こえてきた。
560名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 00:30:49 ID:KuraWCJM
投下 糸冬
こんな感じのヤツ書いたことないからすっげぇ不安
ハンターが影薄い……
561ガルルガBOYの珍道中:2007/03/08(木) 00:57:31 ID:ll/E9ycv
「だ〜ら……あちぃってのココ!」
腹立ち紛れにそこらの岩に尻尾を叩き付けると……

どっかん。

「おぎょぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!?」
次の瞬間、ボクの身体は普段飛んでいる高さくらいまでぶっ飛ばされていた。


ガルルガBOYの珍道中 火山受難編
(只今都合により飛龍モードでお送りしております)


「いってぇ〜……」
身体の上に被さった土砂岩石を落として、どうにか立ち上がる
あ〜もう、大したケガが無くて良かったけど打ち所が悪かったら本格的に飛べなくなってたよ?更に痺れてるから今は飛べそうにないし。
「あ〜もう、火薬岩多すぎ!歩くのに邪魔だしぶつかるといてーし、ハンターの使う爆弾かっつの!」
取り敢えず休めそうな場所を探して火山の中をうろうろする、邪魔されないところならキャンプの近くか山頂だよな……どうせだし山頂にするか。
「………お?」
そんな時にゴッツイ奴を見付けた、こっちの事なんか知らんって感じで………あれ何喰ってんだ?もしかして岩?
ごりごりごくんと岩を飲み下し、そいつはん〜?とボクの方を見る。
「なんじゃい、坊主、迷子かい?」
……かちーん
「ボクはガルルガだ!坊主じゃない!」
「おっと、こりゃすまんな、坊主」
むがーーーーーーーーー!また言いやがったなこの仮称岩石じじーーーー!
ボクは坊主と言われるのがシビレ罠にかかるのと同じくらい嫌いなんだ!あれ一度かかると暫く無抵抗で殴られるし!
「はったおすーーーーーーー!」
「はっはっは、元気のいい坊主じゃな、武者修行か、ワシも若い頃はよくヤンチャしたもんじゃて」
ぢぢぃの昔話なんか聞いてねぇぇぇぇぇぇぇっ!
決めた、このぢぢぃ起きあがれなくなるまで張り倒す!
「おおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
ボクは勢いを付けてぢぢぃに向けて突進し……
「間合いがなっとらんの」
ひょい
………あれ?
ぢぢぃは見た目から想像出来ないほど身軽にステップを踏んでボクの突進を回避、その向こうには……あれって……
「マグマーーーーーーーーーーーーっ!?」
どっぷん。
勢い余ったボクの身体は、そのまンまマグマの中に突っ込んだ。
「………あ〜、あれじゃ、三回くらい口笛でも吹いたら復活するかのぅ?」
ぢぢぃ……ほーけてないで助けてくださいお願いします orz
562ガルルガBOYの珍道中:2007/03/08(木) 00:59:13 ID:ll/E9ycv
え〜、ガルルガBOYに関わってた全ての皆様に御免なさい orz
良いネタをくださった>>544氏には特に感謝を
563名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 01:40:54 ID:txZAUUyw
このスレも大分堕ちたもんだな
564名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 03:16:36 ID:E8HJo1BW
もともと厨ゲーだからしょうがない
565名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 03:42:41 ID:c9HWJKw2
スレの傾向がライトノベルからケータイ小説に進化したと考えるんだ!
566名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 10:02:43 ID:crnj3Cj/
>563-565の純文学作品期待あげ
567名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 12:13:25 ID:zVHb6y0V
>>566
空気嫁
568名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 13:15:46 ID:wxHM/7SW
2スレ目になって見つけやすくなったからかもしらんが
どうも荒そう荒そうとしてるやつがスレ始めからいるな。
一桁くらいの人数だろうけど。攻略スレとかあの辺の殺伐としたとこから流れてきてるんだろね。
エロパロなんだからあんまつっこんで考えなくていいのに。
というわけでみんな、スルーだ。
569名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 15:57:07 ID:0WOdFObM
>>568

YES、DADY
570名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 17:04:04 ID:CIrb9gKo
>>560
冒頭の部分がすごく気になる…。
出来れば続きを書いてほしいな。

>>554
無問題。ここ何日か職人の数も減ってるし、いんでない?
571664:2007/03/08(木) 17:24:26 ID:GlRASNNi
ぬふぅ。
連続面接とかマヂ勘弁。
うーん、ホントに日本の景気事情って明るくなってきてるのかなぁ……

と、いうわけで最終部3/3が清書終わったんで
深夜ごろに書き込みますー。
572664:2007/03/09(金) 00:48:44 ID:0BhmWUwe

『ロリババアな岩山龍―えぴろおぐ・なのじゃ!!』

 
「――――――♪」

 ふと、我に返れば、台所から食欲を誘う香りが漂って来る。
 その香りを鼻腔に感じながら暖かな陽気にまどろみ、黒龍との死闘を思いだしていた。
 

 あの戦いが終わり、奇跡的にも無事に俺たちは全員生還することができた。
 その後、いちおうギルドに報告に行ったのだが、依頼を受けての狩りではなく
 剥ぎ取りもしていなかったため、やはりというべきか、誰にも黒龍の存在を信じてはもらえなかった。
 それで良かったのだと思う。あの龍はそっとしておいてやるべきだ。
 きっとアイツはそんなに悪い奴じゃない。

 人里近くに現れたのは……寂しかったからじゃないかな?

 ふと浮かんだ考えに、妙に納得し、苦笑してしまう。 
 相棒も同じ考えに至ったのか、今では酒の席での笑い話だ。

 うん、これでいい。そっとしておいてやろう。  
 いつか、“死を撒き散らす黒き龍”が現れ、皆がハンターを必要とするその時まで――――――
573664:2007/03/09(金) 00:50:48 ID:2s0GPm7R

「ご主人様ー、手紙が届いてますニャー」

「ん。こっちに持ってきてくれ」

 給仕ネコの声に相槌をうちながら、風通しの良い窓辺に腰掛けている。
 ――――――あれから五つほどの季節が廻っただろうか。

 その後もハンター業は順調で、時には王都の依頼を受けることもあった。
 それらの功績が認められ、ギルド内で一定業績を上げたハンターに与えられる称号に、
 俺を“ちなんだ”名を付けられるほどには、まあ活躍したと思う。
 ちなみにその称号は『サムライ』なんだそうだ。
 村ハンターだった俺は、ギルドからの依頼は余り受けていなかったため、
 当の本人としてはあまり自覚のない話ではあったのだが。
 そんなこんなでハンターとして名を挙げ、貯蓄も増えて生活に余裕もできたので、
 兼ねてより計画していた、両親の故郷である東国へと旅にでた。
 もちろん『でぇとじゃ、でぇとじゃ〜』とはしゃぐ、愛すべき妻と一緒に、だ。
 
「はいですニャ。村長からですニャー」

 おっと忘れるところだった、ついでにネコも一緒だ。
 
 東国へと辿り着いた俺たちは、そこで手厚い歓迎を受けた。
 父が東国で名のあるハンターであったことは知っていたが、十年以上たった今でも
 その名が廃れていないことに驚いた。
 その息子もハンターである、と聞きつけた人々があっという間に集まり、
 いつのまにやらここでハンターをすることになってしまった。
 そうしてそのまま、此処に住まうことになったのだ。
 もともと東方は龍が多数出没する地域であり、頻繁に町へと襲撃が繰り返されるため、
 万年ハンター不足の状態にあったらしい。
 何となく嵌められた気もしなくはないが……まあいいさ。
 俺がハンターになった理由は、正に『その』ためなんだから。

「ありがとな。っと、分厚いな。どれどれ……」

 この国に居つくことになり、村長とはお互いの近況を報告しあうために、定期的に手紙を出し合うようになった。 
 相棒とは旅に出る朝に会った、其れきりだ。
 結果的にみると、勝手に村を飛び出していった俺に腹を立てているのかもしれない。
 ただ、この未来をあのとき相棒は予想していたのかもしれない。
 旅立つその時、『アバヨ。達者でな』と、そう言葉を送られたのだから。
 たぶん意地っ張りな相棒のことだ。手紙を出すのを照れて、ためらっているのだろう。
 あるいは……別の理由からか……。

 此処に住むことになってすぐ、村長からの手紙で相棒の不幸が訪れた事を知った。
 それまでの狩りで、もはや伝説と謳われるほどのガンナーとなった相棒は、ギルド内で新人教育に勤しんでいたらしい。
 そんなある日、砂漠にて白一角龍が現れ多数の被害を出し誰にも手が付けられないとのことから、相棒へと依頼が舞い込んできたそうだ。

 結果は……敗北。
 相棒は足に深い傷を負い、ハンター生命を絶たれてしまったのだ。
 それからの相棒の荒れ具合は酷いもので、酒に溺れる毎日を過ごしていると、手紙にはそう書かれてあった。
 相棒として、その場で共に戦えなかったことに、強く自責の念を感じる。
 ……しかし必ず立ち直ると、そう信じている。
 なぜならアイツは、俺の幼馴染であり、相棒なのだから。
574664:2007/03/09(金) 00:52:32 ID:2s0GPm7R

「へぇ……ほぉ……ふぅ……んっ!?」

 ネコから手渡された手紙を、ざっと流し読みする。
 『異常なし』と、いつも書かれていたその内容とは今回の報告は違っていた。
 その分厚さから、何かあったのだとは思っていたが……
 
「……ははっ!!やっぱりか!!」

 そこに書かれていた朗報に、自然と笑みが浮かぶ。
 手紙には、相棒が立ち直った旨が綴られていた。
 俺達が旅立った後、長らく空き家となっていた住居に、新しく新人ハンターが住み着いたらしい。
 その新人がこれまたえらく腕の立つハンターであったらしく、毎日快進撃を続けていたるそうだ。
 そしてついに白一角龍を狩り、それに触発されてか、相棒にかつての活気が戻ったのだと。そう記されていた。
 
 やっぱり、信じていた通りだった。
 相棒の毒舌が復活したことに苦笑してしまうが、こんなにも喜ばしいことはない。
 続けて、手紙には相棒がまた新人教育に精を入れ始めたとも書かれていた。
 しかも驚くことに、俺の元の住居に住み着いたその新人、裏庭に突き刺さっていた村長の剣を引き抜いたそうだ。
 渾身の力を込めても、ピクリともしなかったあの剣を抜いたのか。
 あの剣を持つには、何か天性の資格のようなものが必要だったのかもしれないな?
 未だ見ぬ、英雄の再来が予感されると、そう手紙は締めくくられている。

「よっしゃ!ネコ君!マタタビをやろうじゃないか!」

「ニャニャ!?ご主人様、急にどうしたんですニャ?……ふ、ふおおおおお!!
 MATATABI!!ありがとうございますニャ!!ハニャ〜〜、この一齧りのために生きてるニャ〜〜」

 機嫌が良くなって、つい給仕ネコにマタタビをくれてやってしまった。
 にゃんにゃんと、腰砕けになっているネコを横目で見つつ、笑みが止まらない。
 何はともあれ、俺の仲間達はみんなして幸せになったのだ。
 所謂ハッピーエンド、めでたしめでたし、ってやつさ。

 
 ……え?彼女はどうしたって?それはもちろん――――――
575664:2007/03/09(金) 00:53:40 ID:2s0GPm7R


 たん・たたん・たらら
 たん・たたん・たらら
 たららん・たららん・たららん・たららん
 たんた・たんたんたん♪
 たん♪

 じょうずに焼けたのじゃ〜♪

 たんた・たんたたんたん
 たん♪

  
 ―――台所から軽快な歌声が聞こえる。
 
 料理場に立っているのは、灰が掛かった蒼い髪色をした少女、いや幼女か?とにかく幼子であり、その彼女が自ら包丁を振るっている。
 足りない背丈を補うために台座の上に立っているわけだが、どうにも足元がふらついているため見ていて危なっかしい。

 そんな彼女の姿を横目で見つつ、キッチンから追い出されたアイルーたちをモフモフしながら料理が出来上がるのを持っている。
 彼女とこの家に住み着いて暫くたつが、幼いといっても女性は女性。未だにいろいろと驚かされることばかりだ。

 さあ、できたぞ婿殿。料理は愛情だ。ワシの愛をたんと喰らうがいい
 
 ん。ありがとうシャロ。今日のご飯も美味そうだね

 そ、そうか?にふふふふ

 褒められたことがそんなにも嬉しいのか、満面の笑みを浮かべつつ、対面の席に座る幼女―――もとい"シャロ"。
 彼女は名前を呼ぶだけで、幸せそうに笑う。

 二人して「「いただきます」」と手を合わせ、料理を頬張る。
 あぐあぐと、こんがりと焼けた肉にかぶりつく姿が可愛らしい。

 ほら婿殿。あーんしてやるぞ?

 いや、自分で食べるから……

 んぅ?そうか、なるほど。ワシにあーんしたいということだな?むぅ、照れるのぅ
  
 あーんと、小さな口を精一杯開けるシャロ。あーんから離れる気は無いらしい。

 未だに信じ難いことなのだが、彼女は"岩山龍"の化身だという。
 このちっこい体から、あの視界に納まらないほどの巨体など誰が想像できようか?
576664:2007/03/09(金) 00:55:02 ID:2s0GPm7R


 ……なあ、シャロ?

 うん?何じゃ、婿殿
 
 いままで、いろいろあったけどさ。たぶんこれからも、もっといろいろとあるんだと思う。
 その……なんだ?俺のトコに来たことさ、後悔して、ないか? 

 ふふん。ワシを侮るでないぞ?後悔なんぞしておらんわ。
 ずっと一緒だと、そう誓い合うたじゃろう?
 これまでずっと、これからもずっと。
 ワシは幸せなのじゃ。
 なぜなら、ワシはの――――――





 ――――――『御主に嫁ぎにきたのじゃ』――――――





 ―おわり―   なのじゃ!
577664:2007/03/09(金) 01:11:10 ID:2s0GPm7R

ほい、以上で664のロリババアな岩山龍は終わりで。
前スレで神掛かったGJ設定を考えてくれた>630さん、
素敵シャロ絵を描いてくださった絵師さん達、
ノベ化してくださった、“いろいろしてる人”さん方に感謝を。
皆さん方サンクっした!!

これからもシャロがこのスレ内で愛されるといいですね。
誰か続きや番外編を書いてくれないかな……?マヂ希望。

そいでは、また名無しに戻って創作を続けることにします。
578名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 01:11:32 ID:xLXh5Y9I
GJ!!
579名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 01:15:51 ID:tlogCOkd
なんと言うGJ
この作品は間違いなく(ry
580名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 01:16:06 ID:Oxt5dIuh
超絶GJ
581ハート:2007/03/09(金) 01:19:37 ID:RwXmPKRV
GJ!それと長編、乙。
俺もがんばって書かないとな〜、未だに小説キャラ借りてるわけだし・・・
オリジナルも今日中に一部書き上げられるようにがんばるとしよう。

       次の作品もあるのなら期待してます。
582名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 01:38:49 ID:6RorVqBk
GJ!664氏長編乙
583名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 01:45:39 ID:RVQkThwy
前スレからに渡る長編乙、GJでした。
なるほど!正直相棒の存在が疑問でしたが
ココット村の出口にいた落ちぶれたガンナーと絡めたのですね!
つまりは無印、MHPに続くと。
これは良いエロパロでした。
584名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 02:33:32 ID:w2RbJm9l
あ…エロパロだっけ
すっかり普通の読み物として読んでたわ
585いろいろしてる人:2007/03/09(金) 15:08:28 ID:xs1hjNqd
664センセ、お疲れ様でした&超GJ!!

なにげに私の給仕ネコネタも盛り込んでくださってありがとうございました。
まさか本編で登場するとは…。次回作も大変楽しみにしてます。

…あ、個人的には相棒ガンナーの話も読んでみたい気がする。
全く女っ気ないキャラだったし、あまりにも扱いが不憫すぎて…なにか救いがないとw

それと、今、この最後の話も編集にかけてますゆえ、今しばらくノベゲはお待ちを…。
あと、思う所あって、ストーリーの方ですが、最後の方を若干変更をさせていただくかもしれません。
我侭勝手言ってゴメンなさい。

あと一つ、これはまだ未定ですが、もしかしたら“サプライズ”がお届け出来るかもしれません。
かなり先の話になりそうですが…(汗


あー、絵に手がつかんわ…ダメだオレ……orz
586664:2007/03/09(金) 19:24:29 ID:J/N5nX52
>>585
はい、了解しました。
改良の点がありましたら存分にいじってやってください。
サプライズもあるようで、楽しみにしてます。
もちろんティガさんもwktk

実はゲーム本編の過去話でしたー、というオチをつけたいがためだけに
相棒をだしたんですよね。
むぅ、何か救済案を取るべきか。
ゲーム主人公によって救われることが確定しているので下手にいじれないというか、
ネタがない……っ。orz

考えてみますが、これは書ける……かな?
ホント誰か続き書いてくれないもんでしょうかー……
587ハート:2007/03/09(金) 20:45:52 ID:RwXmPKRV
オリジナルのお話。第1話
自分でも旨くいかなかった点が多いとは思っているが、気にしないでほしい・・・

・・・トクン・・・トクン・・・トクン・・・
規則正しく打たれる心音。息を潜めている時の微かな吐息。風が運ぶ、木々の葉が擦れる音色。
この場はそれで支配されていた。それ以外の音は存在しない。
「あんなのに・・・勝てるのか・・・俺が・・・」
そう呟いたのは草むらに隠れている少年・・・名は、ルイス・ハーべント。淡い水色の髪をレウスレイヤーのような髪型にしている。
手にしている得物はランパートと呼ばれる鉱石を元に作られる重槍だ。
防具はバトルシリーズ。駆け出しにしては十分な装備である。しかし、今回の相手には心もとない。
ターゲットは、空の王・リオレウス!赤と黒の甲殻に身を包み、火球を吐き、毒爪で空中から襲い掛かるのを得意とする飛竜だ。
「いや、勝つんだ!勝ってあいつらを見返してやる」
その時、轟音が轟く。奴が、木々をへし折り、着地する。
「先手必勝!!くらえぇ!」
槍の柄に手を回し、レウスの腹部めがけて突き出す。が、次の瞬間には尾で弾かれ自分の体が飛んでいた。
「かっ……!くそ、が……まだだ!!」
太い尾をかわし、今度は足を狙う。
ガギンッ!
「な、んだと!……」
火花が散り、自分が急所を露にする形になってしまう。そして、レウスは後ろに飛んだ。
ぶわっ!熱風が頬をかすめ、振り返ると火球が迫っている。かわす暇は無い。防ぐことのできる体制ではない。
直撃、だ。
「がはぁ!?…あづ……」
熱いなんてものじゃない。もう指を動かすだけで激痛が走るほどの火傷だ。だが、逃げるわけにはいかない。逃げれば恥をかくことになる。
「ちくしょ・・・・・・せっかくのチャンスなんだ……」
槍を杖のようにしてなんとか立ち上がる。まどろむ視界にうつるのは胸を反らすリオレウス。火球が飛ぶ。いや、死、そのものが形を持って迫ってくる。
「だ……めか……へ、むか…つくぜ……」
ルイスは倒れた、死を覚悟して。
ズボンっ!!
火球が四散する。熱風が過ぎ去り、死体なんか残らない。はずだった・・・
「「「ギュガァァァァァァァ!!!」」」
ルイスには奴の叫び声が聞こえた。辛うじて生きている。そこには人影があった。
「だれ……?」
ルイスの意識はそこで途絶えた。もう何も見えはしないし聞こえない。
588ハート:2007/03/09(金) 20:49:17 ID:RwXmPKRV
「おい、生きているか?」
「ん、誰だ・・・?リオレウスは!?ぐっ……痛ぅ・・・」
見れば、ここはBCだ。声が聞こえ、記憶がつながり跳ね起きた瞬間、肉が裂けるような痛みがした。
「動くんじゃない。リオレウスは私がもらった。悪く思わないでくれ、これでも貴様の命を救ってやったんだ」
「な、んだと……俺はギルドから依頼うけてる……あんたは、流れのハンターか?」
声からして、相手は女だ。しかし、姿は見えない。見えるのは空だけだ。
「ギルド?あんたは町の人間か・・・私は辺境の村の村長からの依頼だ。文句は言わせん」
「くそ・・・せっかくのチャンスを・・・」
俺を散々馬鹿にしてきた奴等にあっと言わせるためにこの依頼を受けた。結果は返り討ち。報酬はない。帰ればまた馬鹿にされるだろう。
「チャンス?そんなのまた巡ってくるだろう。命が有ることに安心しろ。もう馬車が来た」
すると、誰かに抱きかかえられ、馬車に乗せられた。おそらくあの女だろう。
「体は痛むか?それと、拠点の街はどこだ?」
「体は動かなければ大丈夫。街はミナガルデだ・・・」
声が上ずる。涙が止まらない。女に負けた・・・只、その気持ちだけがつのる。
「ふぅ・・・・・・」
女は溜息をつくと荷物に寄りかかり、街までを寝てすごした。と、思う。包帯のせいでよく見えない。
『包帯・・・?治療してくれたのか?』
そもそも、何故BCにいたかといえば彼女が運んでくれたのだろう。そして、レウスから救ってくれた。
「ありがとな・・・ハンターさん・・・」
ルイスは、聞こえるか聞こえないかの声で言って、目を閉じた。

あれから、3ヶ月ほど経っただろうか?ルイスの傷は大体治り、もう狩りにもいけるようになっていた。
『あの女、いったい何処にいるんだろうな・・・』
彼女は街に着き、ルイスのことを医者に任せると、
『私もこの街にしばらく滞在するつもりだ。また会おうな、ひよっこ』
と言ってどこかへ行ってしまった。
『今度会ったら俺が勝つ!』
何てことを思いながら酒場に入ると、中心に人がたかっている。席についてるのはカウンター近くにいる四人だけだ。
589ハート:2007/03/09(金) 20:51:30 ID:RwXmPKRV
「なにやってんの?」
ルイスがそう聞くと近くにいた野次馬の一人が、
「腕相撲だってよ。あの男まじで強いぜ。すでに十五人抜きだ」
背伸びをして、目に入ったのは二mはある巨漢で、腕が異様なほど太いスキンヘッドの男だ。
「なんだ、この酒場には雑魚しかいねぇな!ちょっとはワクワクさせてくれよ!」
その男はそういって腕を振り回し、回りを睨む。辺りが騒がしくなり、皆が弱気に下がり始める。
「ふぅ。こんな腰抜けしかいない街じゃ、依頼主も大変・・・・」
「私がやってやるよ。文句無いだろ?」
声が響き、一人のハンターが名乗り出た。コートを着ていて、顔や姿は判らない。しかしその声は、あの時の女だ!
「いいぜ。手加減しねぇぞ?」
レディ、ゴー!
審判が手を上げ、開始の合図がなる。
「ふんっ!」
ズゴゴン!!
もの凄い音がして台のタルが割れた。負けたのは、巨漢のハンターで手が変な方向に曲がっている。
「弱いな、あんた。出ていきな!いますぐ!」
「ひあぁぁぁ!!」
男は形振り構わず逃げ出し、野次馬はあまりの出来事に声も出ない様子だ。
「おい、お前!あんときの借りを返しに来たぜ!」
ルイスは指を突きつけ、宣戦布告をする。女から返ってきた言葉は、
「いやだね。この中で強いのは・・・そうだな、あそこのテーブルにいる四人位さ」
「なんだと!!このクソッ・・・!?」
腹が立ち、殴ろうとした瞬間、天地がひっくり返った。投げ飛ばされたようだ。
「ふう。またな、ひよっこ」
「待ちなさい」
第三者の声が響き、女が振り返ると、そこにいたのはテーブルの四人のうちのひとりだった。
590ハート:2007/03/09(金) 20:55:09 ID:RwXmPKRV
「あたしとも一回お願いできる?」
ブロンドの、ロングヘアーの女の子。装備がレウスシリーズなので、相当な技量の持ち主だろう。
「えぇ、勿論。ひよっこ、審判やってくれる?それで借りはいい」
「ひよっこじゃねえ!ルイス・ハーペントだ!」
反論したが、女に軽く睨まれ、借りも返せる利益と秤に掛けて受けることにした。
「いくぜ?レディ、ゴ!」
「ふん!」「くっ!」
二人とも動かない。両者は互角で右にも左にも行かない。新しいタルに亀裂が走り、砕ける。
「うわっ!」
破片が飛んだので少し下がると、二人は見合っていた。
「やるじゃないの、また今度決着を付けましょう」
「ああ、勿論そのつもりさ」
そして、金髪の女の子は元のテーブルに戻り、あの女は酒場の外へ向かっている。
「おい、待てって!」
「なんだ?用があるのか?」
鬱陶しそうに女が答え、振り向かずに返事をする。
「俺と狩りにいかないか?俺の実力を見せてやる!」
「断る。あんたの実力なんかに興味は無い。それに・・・」
女は初めて顔を見せた。その顔にはとくに表情は無く、冷たい視線を送られる。
「あんたは弱いからな。引き際も見極められない奴と一緒に狩りなどできん!」
引き際?この女は何を言っているのだ?と思っていると、
「この前のリオレウス戦。なぜ最初の尾で飛ばされたとき引かなかった?」
「引くだって!?そんな恥ずかしいことできるか!!逃げ出すのは一番恥ずかしい行為だ!」
正直な返答だ嘘は無い。逃げるのは恥だ。
「死を恐れることの何が恥だ!!生きていれば当然、死への恐怖は拭えない!そこから逃げ出そうと恥でもないし悪でもないだろう!!」
「ぐ・・・確かに・・・そうだが・・・」
言い返すことはできない。言葉が浮かばない。それだけ、彼女の顔が真実だと語っている。
「ものわかりがいいな、嫌いじゃないぞ」
「じゃあ、パーティーを組まないか?俺にいろいろ教えてほしい」
確かにレウスを一人で落とせるほどの実力者と組むことができれば、学べることも多いはずだろう。彼女の返答は意外なものだった。
「では、一つ問いを出す。正直に答えろ」
「あ、あぁ」
「飛竜が空から降りてくる。さぁどうする?」
ルイスはあまりに短い質問に少々唖然としたが、すぐに答えは出た。
「先手必勝・・・今までならこう答えた。けど、あんたの話を聞いて考えは変わった」
591ハート:2007/03/09(金) 20:57:52 ID:RwXmPKRV
「ほう。では、答えは?」
「ペイントボールを投げて、常に相手の位置を知るようにする。これなら不意打ちは喰らわない」
マーキングすれば、臭いで何処に居るかわかる。彼女の顔は笑顔へと変わった。
「正解。といいたいところだが、この問題に正解は無い。ハンターの数だけ答えがある」
「どういうことだよ?じゃあ何の問題なんだ?」
騙したわけではないだろう。真剣に聞いてみると、
「答えは正直に答えることだ。気に入った。一緒にパーティーを組むことにしよう」
「じゃ、これから宜しくな、えっと・・・名前は?それとコート取ってほしいんだけど」
まだ名前もきいていなかったし、顔も見ていない。知らないと接しにくいだろう。
「そうか、まだいってなかったな。私の名前は、フレイア・エフリートだ」
コートを脱ぎながら彼女、フレイアは名乗った。
コートの下の彼女は、ハンターとしては疑うほどの細身で褐色の肌に、腰まである黒髪のロングヘアー。
顔立ちは大人びていて、綺麗だ。
しかし、一番異様なのは彼女の目の色。薄い水色と、薄い赤の目。オッド・アイと呼ばれる左右で色の違う瞳である。
20歳前後だろうか?

「よろしくな、ルイス!」
「こ、こちらこそ。よろしく!」
一瞬、彼女の目に吸い込まれるような錯覚を起こしたが、握手を交わし仲間となった。

彼女には、また驚かされることになるのはまた、次回に・・・
592ハート:2007/03/09(金) 21:00:12 ID:RwXmPKRV
一旦切ります。
苦情とか苦情とか文句とかどうぞ。
我ながら、不出来な作品だと思うが続く
593名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 21:22:25 ID:RVQkThwy
ハートさんの生産力の高さはドス級か。
続きが気になる
594513:2007/03/09(金) 21:58:08 ID:vlWG6xyc
ガブラス編の続きを書いてみる。



携帯でしか投稿する方法がないのが何とも申し訳ない
595513:2007/03/09(金) 22:07:27 ID:vlWG6xyc
「ほう、大きなガブラスとその娘と言われる少女とな?」


俺が雪山で出会ったガブラスと少女の事を村長に話してみた。


「寒さで頭がいかれたようじゃな。暫く寝ておれ。」

「いや、嘘じゃないって」

「古龍が来ると言ったのは認めよう。しかしどうも信じがたい話しじゃ。」

「あんたの小ささ程信じられないもんはねぇよ。」

「何じゃと!?私が二十代のころはボンキュッボンでそこらの男どもを寝かさずに精を搾り取るくらいのナイスバディだったんじゃぞ!?」

「知るか。想像できねぇな」

「…そこまでガブラスに食われたいなら塔に行け。」
596513:2007/03/09(金) 22:19:17 ID:vlWG6xyc

何のために作られたのか全く不明の塔。そこはガブラスの住家として一般常識とされている。

「おう、ありがとな。じゃ、行ってくる」

「おまえさん、何も持たずに塔に行くのかい?」

「別にほしい素材があるわけじゃないしな。狩る理由がない。」

「そうか、では存分にガブラスに食われてきなさい。」

(あのクソババァ…)

そんな事を思いつつ、俺は塔に向かった。



塔内部


「本当、何のために作られたんだろうな…」
今や古龍やガブラスの住居である危険なこの塔は至る所が破損して、普通に進むには難しくなっていた。
597513:2007/03/09(金) 22:30:03 ID:vlWG6xyc
塔屋上


「ふぅ…到着!」


漸く最上階に着き、一休みをする。

「綺麗だな…」

雲と雲の間に最上階はあり、上から差し込む光の柱は何とも言えぬ美しさがあった。


ガラッ…

「誰だ!?」
ふと後ろの方で物音がし、振り返る。


「キィーッ!」


後ろにはチャチャブーの大群がいた。

「嘘だろ…」

一匹相手なら何とかなるが群れを成すと非常に厄介だ。


「うぉぉお!!」


俺は全速力で出口に逃げた。

チャチャブーも追い掛ける様に着いてくる。


塔の出入口まで来て後ろを振り返る。


さっきより数が増えていた。
598513:2007/03/09(金) 22:38:08 ID:vlWG6xyc
「嘘だろ…」

気付けば周りを囲まれていた。

「何だよ何だよ!?何だってんだよ!そんなに俺はお前らに好かれてんのか!?」

「キィーッ♪」


好かれているらしい。なんてこった


その時、横の壁が崩れて咆哮が聞こえた。

「キィッ!?」

チャチャブーはその咆哮に怯え、一目散に逃げ出した。

そして俺はその穴をじっと見ていた。中から出て来たのは―


「なんだ、あの時の小僧か」

雪山で会ったガブラスだった。






「こんなところで武器も持たずに無用心だな」

「誰もチャチャブーの大群が来るとは予想しないぞ。」
599513:2007/03/09(金) 22:48:29 ID:vlWG6xyc
「今日はあんたの話しを聞きに来た。」


「そうか、いいだろう。」


そういうとガブラスは穴に入って行った。


「ついてこい。」


塔の内部をガブラスに着いてくること約10分

そして一際大きな部屋に来た。

「ここが住家だ」

周りを見渡すとガブラスが沢山いて、敵意の無い、興味深々のような目で見て来た。こちらも人の事が言えないのだが。

そしてその部屋の奥にあの時の少女がいた。

「今戻った。」

ガブラスそう言うと少女はガブラスの鳴き声で答えた。

「まず、あんたがなんで言葉を話してる事なんだが…」
600513:2007/03/09(金) 23:02:31 ID:vlWG6xyc
「そうだな…いまから一年ぐらい前だろうか…私が言葉を話し、こいつが人の姿になったのは。」


ガブラスは適当な岩に乗り、話した。


「一年ほど前、古龍と人間が最上階で戦っておってな。その時はまだ私達は普通のガブラスだった。古龍と人の戦いは激しく、私達の同胞も多少巻き添えを喰らった。そういえばあの時の古龍は少し妙だったな」


「妙、だって?」

「ああ、なぜかあの時の古龍は、人を食っていた。」

「え…?食っ…た?」

「戦いの中、他の人間なんぞどうでもいいように一人ずつ倒しては食らっていた。」

「えげつないな…」
601513:2007/03/09(金) 23:14:25 ID:vlWG6xyc
「まぁ結局は古龍と人間は共に死んだがな。辛うじて生き残ったが私達親子は出血が酷くてな、その古龍から血を吸い取ったのだ。それからだろうか、私は言葉が話せる様になり、こいつが人の姿になったのは。」


「古龍の血を…ねぇ…」


古龍の血は未知の成分が含まれていて、武具の素材には使えるものの、飲んだ者は誰ひとりいない。


「そうか…解らなくも無い話しだな。」


その時遠くから咆哮が聞こえた。


「おや…古龍が来たか、どうする?帰るなら送ってやるぞ?炎妃龍に消し炭にされても知らんが」


「今日泊めてください」
602513:2007/03/09(金) 23:24:19 ID:vlWG6xyc
「そうか、ならそこら辺で寝とけ。」


「…飯は食わないのか?」


「腹が空いた時に食べる。それが我々の食習慣だ。」


「わかった、そこら辺からなんか適当なもん探す。」





とは言ったものの、見つかったのは解毒草ぐらいしか見つからなかった。

「うへぇ…これ苦いから嫌なんだよなぁ…」


「智恵を貸してやろうか?」


「どんな智恵だ?」


「任せておけ」


ガブラスは少女に何かを言った。


少女は納得したように頷くと急に俺にキスをしてきた


「!!?」


ただのキスではなく、ディープキス。
603名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 23:24:48 ID:LNo6kNNT
sage
604513:2007/03/09(金) 23:31:05 ID:vlWG6xyc
そして口に何かが流しこまれ、飲まされた。


「…何を飲ませた!?」


「我々の使う毒液を飲ませた。そうすれば嫌でも解毒草を飲むだろう?」


「うぉぉぉぉおいっ!?何飲ませんだよ!!」


おれは一心不乱に持ってきた解毒草を全て胃に流し込んだ。


「ぜーはー…ぜーはー…」


「小僧、まだ腹は空いてるか?」


「いやもう満腹だから!ちょっとそこの女の子にじり寄らないで!」


「そうか、ならさっさと寝るんだな」



かくして俺は冷たい床の上で寝る事になった。
605513:2007/03/09(金) 23:32:49 ID:vlWG6xyc
と、この辺で終了


続きはまたこんど
606名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 01:14:52 ID:gAZUXnIl
じーじぇい!しかしエロにもってくとしたら少女の方だろうが親父に見つかったら殺されそうだなw


いやむしろ親父とry



アッー
607名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 02:19:15 ID:sBt6Sh7T
他の職人の執筆スピードに唖然。
忘れられないためにもcloud 9投下
今回は溜めてないので書きながらの投下になるが許してくれ
608cloud 9 〜旅人〜:2007/03/10(土) 02:20:26 ID:sBt6Sh7T
辺りを闇が、冷気が包み込む夜。
馬車の周りには大小さまざまな芋虫のようなものが転がっている。
いや、芋虫に見えたのは人だ。寒冷地用の寝袋に入った人、人、人。
護衛のハンター達も交代で寝ながら見張りをしている。
一つ一つ寝息の音を数える、月明かりと雪のせいで見晴らしがいい。
やがてハンターと自分を除いて全員が眠りについたのを確認すると、ジョージは足音をたてないように静かに馬車の一つに乗り込む。
脇に置いてあったランタンに火をつける。
この馬車は商会の人間の私物や着替えを収納するものであったのだろう。
行商生活を送る上で必要がなさそうなぬいぐるみやアクセサリー等が雑多に散らばっている。
ジョージはその奥から長方形の木箱を取り出すと、音を立てないように蓋を開け、中身を取り出す。
デザートストーム ガレオス種のヒレや鱗から作る極地対応型ボウガンの初期型。
威力には期待できないがボウガンの中で最も使用頻度の高い通常弾、散弾、貫通弾の装填数の多さとマガジンの装入しやすさから今なお人気が高い。
頑丈な布のストラップがついたそれのバレルにパッチでクリーニングし、マガジンを叩き込んでコッキングを行う。
一連の動作は普段の彼の性格からは想像できない程荒々しいが心の荒みは見られない。
長年連れ添ったが故に、それが自分の道具に対する信頼でもあるかのように彼はボウガンを振るう。
昼に羽織っていた装飾過多なキリンのコートに腕を通し、黒い目出し帽を被り、更にフードを被る。
ガブラスの皮製の薄い手袋で手が悴むのを防ぎ、コートのポケットにマガジンを三個、無造作に突っ込む。
ストラップを右肩に通してボウガンを背負うと、左手でランタンを持ち。馬車から飛び降りる。
「いょう隊長さん。朝から精が出るねぇ」
「!!!!!!!!」
突然話しかけられ、少々オーバーリアクションに驚いたジョージの後ろには、その皺だらけの顔をニヤニヤ歪めて杖を突くポッケ村の村長がいた。
609cloud 9 〜旅人〜:2007/03/10(土) 02:38:23 ID:sBt6Sh7T
「どうぞ、お茶です」
「あぁどうも」
焚き木の前で手を解す村長に鉄製のカップを渡し、隣に座る。
「いやしかし、アンタのそれを見るのも久しぶりだねぇ」
村長はジョージが渡したお茶を啜りながらデザートストームを見やる。
ジョージは目出し帽を脱ぎ、微妙に逆立った毛を整えながら答える。
「何故か……捨てられないんですよね」
「捨てられるわけねぇさ。『命の恩人』じゃないのかい?」
「確かに、これが無ければ自分は生きていなかったんですから、当然なのかもしれません」
ジョージの目に憂いと迷いが宿るのを見て、村長は問いかける。
「ハンターに、なりたいのかい?」
「なれませんよ」
即答。それもはっきりと
「ほぅ?」
「ジャンボ村って知っていますか?」
ジョージは一呼吸置いて、続ける。
「いえ、この場合ジャンボ村それ自体はあまり関係ありません。
あの村へのルートを開拓した老婆『行商ババア』は知っているでしょう?
あのババアのせいで私たちは大きく遅れをとり、結果アダーニャ商会の有能な人間28人の首を切りざるを得なくなりました」
「……」
「俺は……このまま終わりたくはないんです。
協力してください、村長。私は貴方の村に賭けます」
しばらくの間、沈黙が2人の空間を支配する。
「ナンパのつもりかい? 嬉しいねぇ」
村長から先に口を開いた。
「ありがとうございます」
キャラバンの頂点に立つものとしては腰の低すぎる態度で、ジョージは感謝の意を示す。
「20も生きてない若造の何処に下げるツラがあるってんだい。
ほら上げた上げた」
村長は持っていた杖の持ち手の部分でジョージのおでこを小突く。
おでこを摩りながら正面を向くジョージの顔には、僅かに笑みが零れていた。
「思えば、10年くらい前に会ったときからこんな感じですよね」
「そうかい? あたしゃ村に血塗れの肉塊が入ってくるわ
そいつが妙なボウガン持ってるわ
しかも捕まえてみたらブランゴの皮被ったアンタだわで愉快な3日しか覚えてないねぇ」
村長はその内容とは裏腹に、楽しそうな口調で言う
「ご迷惑をおかけしました」
ちっとも謝る気のなさそうなジョージの声
「おまけに『お姉ちゃんに教えてもらった』と来たもんだ」
カッカッカと笑う村長のよこで
「もうその話でイジるのやめてくれませんか?」
610名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 02:40:05 ID:sBt6Sh7T
ごめ、これで精魂尽きた。
充電しつつまた今度続き書くわ。
未だにヒロイン登場せずorz
611ことごとくsage忘れる人:2007/03/10(土) 09:38:34 ID:8z4BBN9o
GJ!
ヒロイン登場たのしみにしてるぞ

>>577
遅ればせながらGJ!
俺もそんなに上手い作品が書けるようになりたい…
612名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 17:15:12 ID:kJb2iOvW
GJ!
613名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 17:45:37 ID:kJb2iOvW

昔、東国のある地方に孤高の怪鳥がいた
怪鳥はたくさん生まれた仲間達の中で一匹だけ紫色をしていた
それだけの理由で怪鳥は群れを飛び出した
―ここは自分の居場所ではない―
そう言って

昔、ある塔に孤高の蛇竜がいた
蛇竜はたくさん生まれた仲間達の中で一匹だけ赤色をしていた
それだけの理由で蛇竜は群れを飛び出した
―ここに自分の居場所はない―
そう言って

東の丘陵地帯に
ある時から奇妙な飛竜達がいると噂になった
片目を失い羽もボロボロの怪鳥と、それを追うように飛ぶ赤い蛇竜
二匹は決して交わらない
けれどいつも寄り添っていた

その奇っ怪な飛竜達に興味を持った学者達は
それから何ヶ月も調査を続けた
いかし、ある日彼らは姿を消した
別の地方に移動したとか隠れたとかそんなレベルではない
正真正銘、消えたのだ
614名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 17:47:07 ID:kJb2iOvW

目の前を虫が通りすぎた
突然吹き上げた毒霧に落ちていくのが視界の端に見える
地面から腕をつたってあがってきた沼地特有の紫色の虫が
胸甲の隙間へ潜り込んだのがサポーターの上からわかる
チクリと脇腹に痛みを感じた
(糞虫が)
心の中で毒づくが今は無視だ
愛用の神ヶ島のスコープをのぞき込む
その先にゲリョスが見える、左足と両翼が千切れ飛んでいるが
僅かに胸あたりが上下しているから死んではいないのだろう
(もっとも、死んでもらっちゃ困るんだけどね)
今日の獲物はゲリョスのつがいだ
獲物といっても討伐でも捕獲でもなく、鶏冠の破壊が目標のクエストである
数日後、沼地で国王を迎えての新武器お披露目演習があるらしく
その日のために厄介なゲリョスの鶏冠を破壊しておいて欲しいと知り合いの元ハンターに頼まれたのだ
いつもならこんな面倒なクエスト
「死ね」
と一言で終わりなのだが、如何せんその元ハンターには神ヶ島を譲ってもらった恩があり
渋々、よりによって糞虫フィーバーの温暖期間近にこんな所で狙撃する羽目になってしまった
しかし……
(出てこねぇな…)
さっきまでこのエリア8に二匹ともいた
一匹目を狙撃した時にどこかに隠れたようだが
(この草むらの何処か…か、やれやれ)
アタシャ我慢くらべが大嫌い〜♪、と鼻歌交じりに徹甲榴弾を装填する
倒れたゲリョスの右足に照準をあわせ―― 撃つ!
発砲音、硝煙の香り、肩に響く心地よい反動、コンマ数秒遅れて獲物の叫び声―― 爆発音
「ひゅ〜」
すぐさま次弾を装填し、今度は尻尾に、千切れた翼に、鶏冠の砕けた顔に
次々と徹甲榴弾を撃ち込んでいく
615名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 17:47:47 ID:kJb2iOvW

ゲリョスは倒れたままのたうち回っているがお構いなしだ
殺すつもりは無い、依頼内容もあるが別の意味で
一緒にいたつがいを見捨てずエリア移動しないゲリョスだ
おそらくアタシがここを離れるまで姿を現さないだろう
一端ここを離れて出てくるのを待つのもよいが、そんなまどろっこしい事やってられない
だったら出てこさせりゃいいんだよ
こうやって片方を撃ってりゃ――ほら飛び出してきやがった
「そんなに奥さんが心配かぃ?おとーさん」
くっくっく、と笑いながら榴弾を装填する
かなり頭にきているのか、のっけから怒り状態で飛び出してきた紫ゲリョスの額に照準をあわせた
「ま、悪く思わないでね」
発射――鶏冠に命中
発射音にこちらを見つけたゲリョスが走り出そうとした瞬間、顔が爆発し鶏冠が砕け散る
爆発の衝撃に倒れ込みそうになったが途中で持ち直すとこちらにむかって猛然と突撃を始めた
「おんや、根性あるねぇ」
足下に緑色の玉を投げつける
地面に軽くバウンドし、勢いよく煙を吹き出した
「お詫びにこれあげるわ。じゃ、バイバイ」
突撃してくるゲリョスを煙の中から見つつ、アタシは手前に余った徹甲榴弾を放りだした
アタシが作った髑髏マーク入りの特注品、ギルド公認の徹甲榴弾とは威力も射程も別物の一品さ

次の瞬間には、アタシはベースキャンプに立っていた
相変わらずこのモドリ玉の仕組みは理解できねーな、とぼやきながらベットに寝ころぶ
寝ころんだまま胸甲を脱ぐと神ヶ島を胸に抱いて布団をかぶった
馬車が来るまで後8時間……さて何をしようかしら
616名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 17:48:18 ID:kJb2iOvW

「おつかれさん」
アタシが酒場で酒をあおっていると
手を挙げながら紫色の髪をした男が近づいてきた
こいつはソイル
アタシが神ヶ島を譲ってもらった元ハンターで、今は情報屋として働いている
新人ハンターに飛竜の情報を教えたり既出の資料に新しい情報を追加するのが仕事だ
胡散臭い野郎だが持ってくる情報は確かで顔も広い
「二度とあんなクエやんねーからな」
「バーロー、そんなこと言ってたら依頼来なくなるぞ?爆弾狂」
クククッと笑いながらアタシの前に座る
「うるせぇ」
爆弾狂、ってのはアタシのあだ名だ
アタシは徹甲榴弾しか使わない
ほかの弾なんて糞面白くもない、反動も弱いし威力もない
爆発もしないし、なにより獲物を撃った気がしない
獲物に弾が当たるとそこが爆発して肉片やら血やらが飛び散って叫び声が聞こえる
それがガンナーたる者の醍醐味じゃないか
拡散弾もいいが、ありゃ美しくない
「それより例の飛竜の件はどうなったよ?」
「あぁ、だいぶ目星はついてる。奴は近日中に現れる…」
その言葉にゾクリと鳥肌が立った
やっと奴に会える
手に持っていたジョッキを一気にあおる
「……あいつは強ぇぞ」
珍しく真面目な顔に一瞥すると空になったジョッキを叩きつけるように置いて立ち上がる
「誰に言ってんだ、アタシャ爆弾狂ニーナ様だよ?」
不敵にくっくっくと笑うとニーナは酒場をあとにした
席に座ったままニーナの後ろ姿を見送っていたソイルはため息混じりに呟いた
「だからこそ、だろーが…」
617名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 17:49:04 ID:kJb2iOvW

「さって、暇になったな…」
特に急ぎの依頼はない
食料もアイテムも買い込んである
銃の手入れでもしますかねぇ〜、とぼやいていると
トントン
ドアがノックされた
アタシの家に来る奴っていえば…ソイルか?
そう思いながらドアを開ける
「誰だテメェ……」
ドアを開けるとニヤケ顔の男が立っていた
「はじめまして、ゲリョスと申します」
バタン
アホの相手しているやるほど暇ではない
いや実際は暇なのだが、あんなのを相手するぐらいなら暇な方がなんぼかましだ
「あの、すいません。僕なにか失礼したでしょうか?」
ドアの向こうからトンチキな台詞が聞こえる
真性のアホ野郎だ
失礼もヘチマも、初対面で「私ゲリョスです」なんて自己紹介されて
そんな奴と話をしたいと思う人間がこの世に存在するなら是非会ってみたい
「あの〜」
ドアを少し開けニヤケ顔が半分覗いている
(うぜぇ…)
勢いよくドアを開けると野郎の右頬を神ヶ島のストックでぶん殴ってやった
ぶるぁ!と漫画のような効果音?を響かせながら自称ゲリョスは吹き飛んでいく
ため息をついてドアを閉めると
トントン
「ぁあ?また来やがったか」
今度は殺す、と本気で榴弾を装填するとドアを蹴り開けた
「てめぇコラ!いい加減にしn――――っ!」
ドアの先にいたのは自称ゲリョスではなく、そいつを担いだ紫色の悪趣味な髪のソイルだった
ソイルはわざとらしく構えた銃に驚くと
「おっと、ずいぶん荒れてるじゃないか、ニーナよ」
「別にそんなんじゃねーよ、そいつが自分はゲリョスだとか寝ぼけやがるからイライラしてただけだ」
その言葉にソイルは感心したようにニ自称ゲリョスを見、アタシを見て「ほ〜」と意味ありげに笑った
「あんだよ」
「……なんでもねぇさ、類は友を呼ぶ、って東の国の言葉思い出しただけだ」
「……ケッ」
618名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 17:51:58 ID:kJb2iOvW
「それよりコイツどうすんだ?完全にのびてるけど」
担いだ自称ゲリョスを顎でしめす
「は?その辺に捨てとけばいいだろ」
「バッカ野郎、お前が殴った相手だろ、最後まで面倒見てやれ」
「そいつがどうなろうが知ったことか」
アタシが吐き捨てるように言うと
ソイルはニヤリと笑い部屋の中に自称ゲリョスを放り投げた
「じゃ、その辺に捨てとくわ」
「テメェ」
「まぁまぁ、そんなに怒らずに面倒見てやれって」
「こんな精神障害者の相手なんかできっか!」
アタシの言葉にソイルは一瞬耄けた表情になると、大声で笑い始めた
「あっはっはっは、精神障害者?ぎゃはははは」
「な…!何笑ってやがるコラ!!」
「ははは、怒んなって。馬鹿なこと言うお前が悪いんだよ」
「……」
「コイツが精神障害者ならお前もそうだろ。なぁ、元カブラスさんよ?」
ソイルがアタシの頭をガシガシと撫でる
その手を払いのけながら
「……ケッ、元ガルルガさんは言うことが違うね」
「まーな。で、コイツどうすんだ?」
「……しばらく面倒見てやるよ、元飛竜のよしみでな」
「そうかい、ほら」
ソイルが何か放り投げた
あわてて受け取るとそれは徹甲榴弾だった、髑髏マーク付きの
「コイツが持ってたぜ?」
「……ゲリョス確定かよ」
ソイルが帰った後さっさと家から追い出すつもりだったけど……
徹甲榴弾を見つめながら、アタシは深々とため息をついた
619名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 17:54:10 ID:kJb2iOvW
ちょっと強引な展開だったかな
つづく│Д`)ノシ 
620名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 18:02:11 ID:Z29cEj5g
>>619
GJ!! 楽しみにしてますよ
621513:2007/03/10(土) 18:36:58 ID:0LEjupMP
さて、ガブラス編の続きを投稿


決して>>619の対抗では(ry
622名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 18:46:23 ID:gAZUXnIl
対抗心を燃やす>>621に萌えた
623513:2007/03/10(土) 18:49:20 ID:0LEjupMP
塔内部・ガブラスの巣


「ふぁ〜、よく寝…」


ふにゅ


起き上がって右手に妙に柔らかく生暖かい感触が


「………?」


俺の右手は見事に隣で寝ている裸で寝ているガブラスの少女の胸を捉えていた。そしてゆっくり気付かれない様に手を引こうとした。


「…故意じゃないからバレる前に…って痛てぇ!!?噛んだぁ!!?」


少女は寝ぼけているのか、俺の手を餌と間違い噛み付いてきた。


「痛い痛い痛いって!ぎゃあああ!」


「何だ騒がしい。五月蝿いぞ」


俺の絶叫に大ガブラスが起きた。
624513:2007/03/10(土) 19:02:58 ID:0LEjupMP
「ちょっ!助けろ!」


「こら起きろ、もう朝だぞ。」
大ガブラスの呼び掛けに少女は気が付き大きな欠伸をした。


「これでいいか?」


大ガブラスはそういうと巣から出ていこうとする。


「何処に行くんだ?」


「腹が減った、餌を取りに行く。」


「俺も行く。所で気になったんだが…」


「どうした?」


今聞きたかった、純粋な疑問。それは―


「あの娘の武具はどこから持ってきたんだ?」


「そんな事か、それならあそこの部屋にあるぞ。」


大ガブラスの目線の先を見ると小さな穴があった。
625513:2007/03/10(土) 19:38:18 ID:0LEjupMP
俺はその穴を潜ると驚愕した。


今までに古龍に挑んで敗れた者達なのだろうか、武具を着けた白骨遺体が至る所に転がっていた。

そこから適当に装備を取り、壁に刺さった錆びた剣を取って穴から出た。


「準備はできたか?」

「ああ。」

「背中に乗れ。」

大ガブラスは俺を背に乗せると出口に繋がる穴に向かった。


塔周辺


「こんなものか…」

大ガブラスは二、三匹のアプケロスの肉を平らげた。

「〜♪」


「…何をしている?」


「何って…肉を焼いてんの。」


大ガブラスはたまたま持ってきた肉焼きセットに興味があるようだ
626513:2007/03/10(土) 20:19:10 ID:0LEjupMP
「肉を焼くだと!?馬鹿な!?まずくなるだろう!」

「はっはっは、肉とは焼けば美味くなるのさ。最も焦がしたらまずくなるけどな。」

俺は肉を幾つか焼き終わるとポーチに納めた。何故あの質量が入るのかは知らない。


「さて、行こうか。」

「ああ。」

俺は大ガブラスの背中に乗ると塔に向かって飛び出した。


塔内部


塔に戻ると防具を着込んだ少女が入口で待っていた。


「どうした?」


大ガブラスは少女に話し掛けた。すると少女は塔の真ん中辺りを指差した。


「ほう、古龍と人が?」


「一体どうしたんだ?」
627513:2007/03/10(土) 21:01:10 ID:0LEjupMP
「古龍と人間が上で戦ってるそうだ。」


「ふーん…」


その時塔から轟音が響いた。


「ん?なんか落ちて着たぞ?」


空から落ちて来た物―


ガブラスの頭だった。


「これは…」


大ガブラスは驚いた。


「あやつ…同報を…」


「ひでぇな…」


そして大ガブラスは中に入って行き、俺も後を追った。


塔内部・ガブラスの巣


そこは無惨な後継だった。

炎妃龍が腹を空かせたのか、食い散らかされたガブラスの死体が転がっていた。


「なんということだ…」


「…。」
628513:2007/03/10(土) 21:11:53 ID:0LEjupMP
至る所に血が散乱し、所々では焼け死んだガブラスもいた。少し酷だがこれが弱肉強食の理であることは嫌でもわかる。


「あやつ…」

それだけを言いその場から出ようとする。


「おい…何処に行く気だ?」

「あの古龍を殺す。同胞の敵討ちだ。」


俺は少し考え、大ガブラスには予想しなかった事を言った


「俺も行く。」


「これは蛇竜と古龍の戦いだ。小僧には関係ない。」


「いんや、手伝う。あんたには一宿一飯の恩義があるからな。」


「…何だそれは?」


「あんたが昨日俺をここに泊めなかったら今頃古龍の腹の中だ。その恩だな」
629513:2007/03/10(土) 21:23:46 ID:0LEjupMP
「ふん…好きにしろ…」


大ガブラスは吐き捨てるように言った。


「ちょっと待ってろ。」


俺は今朝見つけた穴から有るだけの防具や武器を引っ張りだし、その中から女性用の防具を少女に着せた。


着せたのはレイア一式。とりあえず女性用で使えるのがそれしかなかった。武器はパワーハンターボウを持たせた。


俺はリオソウル一式を選び、武器はアッパータバルジンを腰に納めた。


「行こう」


いざ、古龍討伐へ―
630513:2007/03/10(土) 21:37:10 ID:0LEjupMP
塔・最上階


そこに先程の戦いで敗れた人間を貧る炎妃龍がいた。

そして俺達の気配に気付いたのか、咆哮をあげた。


「いくぞ小僧!」


「おうさ!」


少女は大ガブラスに乗り、上からの狙撃を任せ、俺は正面から切り込みを仕掛けた。


炎妃龍がこちらに突進し、それを盾で防ぎながら切り付ける。


「熱っ!」


炎妃龍の特性なのか、身体からは異常な程の熱出て、俺を襲う。


「このぉ!」


俺は顔面を切り付け、怯んだ所をすかさず少女やガブラスが遠距離から攻撃をする。


そして炎妃龍は標的を少女に切り替えた。
631513:2007/03/10(土) 21:51:11 ID:0LEjupMP
(まずい!)


炎妃龍は大ガブラスに飛び掛かり地面に落とした。


「ぐぁあっ!」


大ガブラスが羽を噛み付かれ、悲鳴をあげた。


「キサマァァァ!」


大ガブラスは牙を剥き出し、炎妃龍の喉に噛み付いた。

そして少女は弓を弾き、炎妃龍の眼を貫いた。


炎妃龍が絶叫をあげ、後ろに飛びのき悶えた。


「うぉぉぉお!」


俺は大ガブラスが噛み付いた炎妃龍の喉辺りに剣を差し込んだ。


(やったか!?)


炎妃龍はそのまま倒れ、やがて動かなくなった。


「…はっ!ざまぁみろ…」

そして俺も大ガブラスの横で腰を降ろした
632513:2007/03/10(土) 22:01:14 ID:0LEjupMP
「あんた…大丈夫か?」


「出血が酷いな…」


羽の根本を噛まれ、牙の一本が胴体に刺さったのか、異常なまでに出血していた。


「おいおい…死んじまうのか?」


「心配するな。」


大ガブラスは起き上がると炎妃龍に近寄り、血を啜り始めた。


やがて大ガブラスは飛べないものの、満足に歩ける程度に回復した。


「あんた、これからどうすんだ?」

「さぁな…仲間も全て殺された。他の群れに居座る気もないからな…」

「何なら俺の所に来るか?」

「…何?」

「俺も仲間はいないし、ちょうど相棒がほしかったんだよ。」
633513:2007/03/10(土) 22:13:32 ID:0LEjupMP
「ふん…好きにしろ」

「それじゃあ決まり!帰ったら回復薬作らないとな…」

そして俺達はポッケ村に向かった。村に着く頃には既に日が暮れていた。


自宅

「ご主人遅いニャー…まさか塔で古龍に食べられて…」

「おーい、今帰ったぞ。」

「ニャー!?ご、ご主人!!って後のお方はぁー!?」

帰宅するとアイルーが大ガブラスを見て仰天した。

「世話になる。」

「はっ!これはこれは…私はここで家事をさせていただいているアイルーですニャ。今後ともよろしくニャ」
何とも騒がしい猫だ。
634513:2007/03/10(土) 22:20:50 ID:0LEjupMP
「んじゃ俺は奥の部屋で寝るから。嬢ちゃんはそこのベッドで寝てあんたはその猫に手当てして貰ってくれ。」

そして俺は奥のアイルーキッチンのテーブルで寝ることにした。


翌日


(…ん?)

朝になって身体に違和感を覚えた。起き上がろうとすると体が動かない。

「ご主人、おはようございますニャ」

「おい馬鹿猫、なんで俺は縛られてる?」

俺は見事にテーブルに張り付けにされていた。

「あの〜、居間で何とも申し上げにくい事がありましてニャ〜…少しそのままで待ってくださいニャ」

「三つ数える、解け。」

俺は殺意を込めて言った。
635513:2007/03/10(土) 22:27:40 ID:0LEjupMP
「どうか!どうか今暫く待ってくださいニャ!」

「わかった。居間に行かないからこの縄を解いてくれないか?食い込んで痛いんだ。」

「はっ!そうでしたのかニャ?ならいま直ちに…」

アイルーはナイフで縄を切り、漸く起き上がれた。

「ふー、やれやれ」

そして俺は椅子に座る。

「準備が出来ましたニャー。もう居間に行けますニャ」

俺が落ち着いた時に他のアイルーが居間からやってきた。

そして俺は居間に向かった。


「…!?」


そこにはベッドに寝ている少女と―


―見知らぬ女性が立っていた。
636513:2007/03/10(土) 22:35:14 ID:0LEjupMP
「あんた、誰だ?」


俺は素直な疑問を女に言った。

「解らないか?まぁ無理もないだろうな…」

女性はやれやれといった表情で見てくる。

「悪い、記憶にない…」

少女と同じ銀髪に黒い瞳―

そして女は呆れたように言った

「小僧、私だ」

それを聞いた瞬間、大ガブラスを探した。が、何処にもいなかった。

「そんな…まじかよ…」

「やはりあの時血を飲んだせいか?全く不思議な事だ…」

「あんた…男だった筈じゃ!?」

「私は一言も自分を雄とは言っておらんよ。そちらの思い込みだろう?」

「ってことは…あんた女かよ!!」
637513:2007/03/10(土) 22:44:24 ID:0LEjupMP
間違いない。この女性は大ガブラスだった。

「あの方が人間になっていた時は全裸だったのですニャ。だから加工屋さんに頼んで大急ぎで服を取り寄せたのですニャ」

「だから居間に行けなかったのか…」

「さーて、翼を失った私は戦う術を持たないからな。ここで住まわせて貰う。」

「んな!?」

「勿論、こいつもな。」

大ガブラスは少女を見た。少女は満足そうに眠っていた。

やれやれ、家の食費が二人も増えた。今日から頑張らないとな…


そんなことを窓から見える空を見ながら俺はそう思っていた。


終わり
638名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 22:45:49 ID:VaXWY4Jj
GJです!
639513:2007/03/10(土) 22:47:15 ID:0LEjupMP
一応これで完結


ってエロが入ってNEEEE!!?


とりあえずエロは自分で書くか他の作者さんに任せるか妄想に任せるかっつーことで
640名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 23:48:56 ID:gAZUXnIl
>>639 G J 俺はてっきりガブラスは雄でエロは少女だと思ってたぜw

ただ自分で書けないくせにケチをつけるのも悪いが、古龍が弱すぎる気がする
641名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 00:14:33 ID:XcW0cJEx
先のハンターとの戦いでかなり弱っていたのでは?
642名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 00:15:11 ID:XcW0cJEx
先のハンターとの戦いでかなり弱っていたのでは?
643名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 00:36:37 ID:XcW0cJEx
二重カキコスマン
644名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 03:24:09 ID:9d6U4yvD
GJ!そして是非とも続編希望!
大ガブラスとのエロがみたい!
645名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 03:29:29 ID:EB+tf2md
エロ部分を他力本願…
それってエロパロでやらなくても(ry

最近の無駄に長いだけでエロ皆無の擬人化ラッシュなんて
それこそチラシの裏にでも(ry

文章がヘタクソでも構わない。
俺はパッションあふれるエロスなSSが読みたいんだ……
646名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 06:09:33 ID:kbV+SK6j
>>645
ここは前スレから割とエロなしSSもOKな流れ。
確かにエロは読みたいけど、エロなし禁止にしたら、
このスレ相当廃れるよ。
「文章ヘタクソでも構わない」くらいの気持ちがあるなら、
まず自分で書いて投稿しる!
あと真ん中2行はSS職人さん減らす事にも繋がりかねんから、
それこそチラシの裏に(ry

とりあえず次スレがあるならテンプレには、
エロなし、ケータイ投稿、どんと来い!くらい書くといいんでないかな
647名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 06:26:31 ID:ge1mUd+n
前スレで人があんまりにもいなかったの思い出すな。
やっぱスレタイがMHだけじゃな・・・
それに比べりゃエロパロでパロ部が多いってのはむしろ歓迎。
しかしエロスを求める心は共感する。それを忘れちゃいかんですよ。
648名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 07:31:15 ID:YAtFRirh
いつも心にエロスをということですね。
アンタらホンマの漢やでぇ !!
649名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 07:36:57 ID:TAPdkP6L
職人さんが頑張ってくれることが重要なのです

エロい人はそれを忘れとるのですよ
650名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 11:27:33 ID:uKRYlUtw
うちの家で早起きできる奴ガノ子だけだ
シャロやバサ子は…語るまでもあるまい
俺もそこそこ早起きだと自負しているのだが、ガノ子より早く起きたことはない
今日もベットから起きるとガノ子が台所で忙しそうに動き回っているのが見えた

「何してるんだ、ガノ子」
俺は先ほどから何やら緑色の筒みたいな物から葉っぱを出してお湯を沸かしているガノ子に声をかけた
「ん?ああ、これか?これはお茶という飲み物でな、東の国の特産品だ」
そんな物があるのか、お茶とやらを飲ませて頂きたいね
「まぁまて、すぐにできる。ハンターさんにはおいしいお茶ご馳走しよう」
「たのむぜ」
「そうだ、さっきつくったのがある。飲んでみる?」
そういいながら湯飲みを差し出すガノ子
「かわった匂いだな」
「どうぞ」
どうぞって…。これ、うまいのか?
「…」
無言で頷くガノ子
いや、そんな真剣な顔で見んでも……
お茶は少し冷めていた
「いらないの?」
「いや、もらう」
だから鞄もって出て行こうとするな
その家出癖治しなさい
ガノ子から湯飲みを受け取り、とりあえず一口飲む
なかなかうまい
こう、渋みというか何というか、とにかくうまい
「うまかった。サンキュー」
こんなうまいもんを飲ませてくれたことに心から感謝しないとな
ガノ子に湯飲みを返す
黙ってお茶を入れなおすガノ子

「婿殿〜お腹減ったのじゃー」
「おはようございますぅ……」
む、もうこいつらが起きてくる時間か
お茶を入れなおした湯飲みを一口飲んでガノ子が一言
あの褐色の頬を、ほんの少し、本当にほんの少し紅く染めながら、

「これが、間接キス…」

顔が引きつっているのがわかる
いや、決してガノ子と間接キスしたのが嫌なわけじゃないぞ
むしろ大歓迎だ、って何言ってるんだ俺
ギギギ、っと首を軋ませながら横を向く
バサ子が顔を真っ赤にして口をパクパクさせているのが見える
そして、顔に狂気の笑みを浮かべているシャロが見える

俺は一体、どうすればいいんだ?

おわり
651名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 16:07:46 ID:ge1mUd+n
バサガノシャロ、ハーレムルート書きさんか。
お久し。
そんなに間が開いてないのになんかそんな感じがする。
652513:2007/03/11(日) 20:42:22 ID:TGYikHPK
>>620を見て唐突に何かが頭をよぎった。


つーわけで風呂入った後に少しアイデアを練って投稿させていただきます。


毎度の事携帯からの投稿で
653513:2007/03/11(日) 20:43:27 ID:TGYikHPK
>>620ではなく>>650だた


申し訳ない
654名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 21:05:12 ID:zMTeBPej
>>653
wktk
655513:2007/03/11(日) 21:47:33 ID:TGYikHPK
ガブラス編〜俺の名前を言ってみろ〜



元ガブラスの親子が家に住み着き、家の食費が二人分増えて早三週間。少女は少しずつだが言葉を覚えるが、

「めしー、にくー、こんがりー。」

…今はこれしか言わない。

女の方はこんがり肉の味に感動して自分で肉を焼くが肉を必ずといって良いほど焦がし、揚げ句の果てには

「もういい、生で食べる」

と言い、拗ねて生肉を食べようとする。勿論人が食べれば腹を壊し兼ねないので必死に止めて猫か俺が焼いて食べさせている。
656513:2007/03/11(日) 21:55:28 ID:TGYikHPK
見た目こそ美という単語が付いてもいいくらいの少女と女。
そんなある日、とある質問が飛んできた。

「時に小僧、名は何と言う?」

「…名前?」

あれ?俺…なんて名前だっけ?

今思えば自分の名前なんて久しく言ってないし聞いてない。猫は「ご主人」。加工屋は俺の事を「兄ちゃん」としか言わないし村長は「ハンター」以外に呼ばれた事が無い。ならば直接聞いてみるか…


アイルーキッチン


「ニャ?どうしましたニャご主人?」

「なぁ、俺の名前を言ってみろ。」

「え〜と、う〜んと…忘れましたニャ!」

ほう、自信満々に言いやがったぞこの猫。
657513:2007/03/11(日) 22:04:53 ID:TGYikHPK
「ニ"ャ"ァ"ァ"ァ"ア"ー!!」

ムカついたので肉焼きセットに縛り付けてあぶってみる。

「こんがりー?」

横から少女が聞いてきた。

「まだだな。お前がやるか?」

と、聞いたら少女は嬉しそうな表情で

「こんがりー!」

と叫んだ。猫よ、せいぜい生焼け程度に焼かれてしまえ。

「ご、ご主人ー!!」

猫の悲鳴を無視し、そのまま外へ出る。


加工屋


「なぁ、親父。」

「ん?何だい兄ちゃん?」

「俺の名前を言ってみろ」

「そりゃあオメェ…何だっけ?」

「そうか、ならいい」

別に弄ってもつまらなそうだからそのままスルーしよう
658513:2007/03/11(日) 22:14:18 ID:TGYikHPK
集会所付近

「おーいババァ。」

「オヌシ、年寄りは労るもんじゃよ?」

「そんなことはどうでもいい。それより俺の名前を言ってみろ。」

「知らん。」

このババァ…雪山の頂上まで雪だるまにしてやろうか…

「まずオヌシ、人に教えてなかろうに。」

「…そうだっけ?」

「そうじゃよ。一度も名乗ってはおらん。」

「そうか…邪魔したな。」

「ちなみにわたしが抱いた男の名前は全て覚えておるぞ?最初は…」

次の単語は耳に入る前に猛ダッシュで家に戻った。

自宅

「要するに俺に名前は無い。」

「ならこの三人は名無しか。」
659513:2007/03/11(日) 22:29:17 ID:TGYikHPK
「さーて、自分の名前を考えるか」

「小僧、私が考えてやろうか?」

「んじゃ任せた。狩り行くから後よろしく」

そして俺はハンター一式を着てオデッセイを腰に付けた。

「代わりに私の名前を考えといてくれ。あとこいつのも。」

「なんで俺がそこまで…」

「寝てる間に口移しで毒を入れてやろうか?」

「よし、考えといてやる。だからそれだけは勘弁してください」

塔でやられた事はひそかにトラウマになっている。もう解毒草を飲むなんて嫌だ。

「いい名前を期待してるぞ」

女は小悪魔っぽく笑った。
660513:2007/03/11(日) 22:38:11 ID:TGYikHPK
雪山

俺は野性のポポの肉を焼きながら親子の名前を考えた。

「カトリーヌ…は柄じゃ無いな、ゴンザレス…殺されるな。確実に…はい、上手に焼けました。」

例え他の事を考えても絶対に焦がさない。それが俺のひそかな自慢。

なんかいい名前は無いかねぇ…と考えると

「あ…これならいいかな…?って焦げたぁ!!」

肉焼きに関して無敗の王者である俺が始めて肉を焦がした。

「埋めたらバレないよな…よし、今のは無かったことに…」

そして残りの肉を全て焼き、村に戻った。
661513:2007/03/11(日) 22:45:58 ID:TGYikHPK
自宅

「今帰ったぞー」

肉を焼き終え、狩りも終わらせ、自宅に戻った。

「お帰り。名前は考えたか?」

「ああ。そっちは?」

「ああ、考えたさ。私から言って良いか?」

「いいぞ」

さて、どんな名前が来るのやら、ゴンザレスか?それともベン?ポチョムキン?
「…お前の名前はカルだ」

「はは、"狩る"からか?その名前」

「そうさ。シンプルだがいいだろう?」

「さて俺の番だな。」

心なしか、バースデープレゼントを楽しみにしてる子供のような感じがした。
662513:2007/03/11(日) 22:54:33 ID:TGYikHPK
「…あんたの名前はカーラ。その娘はクー」

「ぷっ…なんだそれ…」

「笑うんじゃねぇよ、これでも考えたんだぞ?」

「ああ、ありがとう。」

「くー!」

「おやおや、この娘も気にいったようだな。」

「じゃ、改めてよろしくな。カーラ」

「こちらこそ、カル」


何かと子に名前を付ける感じだったが…まぁ名前が無いよりかはいいかな?






「めでたしめでたしですニャー」

部屋の奥で一匹だけ黒焦げのアイルー達がそんな事を言っていた。
663513:2007/03/11(日) 22:57:54 ID:TGYikHPK
つーわけで頭によぎったネタを書いた霧S…ゲフンゲフン、513でした。


またしてもエロでは無かったけど楽しんでいただけたらそれで嬉しいです
664名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 23:04:15 ID:PbTWQn56
エロじゃないけどGJ!! 
なんか和むねw
665名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 23:05:41 ID:zMTeBPej
>>663
乙。

三人合わせてKKK…。
白い覆面でもかぶってるのか?w
666名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 23:17:12 ID:ENTuw/pZ
>>665
ワラw
三人揃って盛大に焚き火か
667名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 00:08:21 ID:sBrHsKgP
>>666

きっと三人で肉焼きセットで肉を焼くはず
668名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 15:48:11 ID:uFuSYxH9
>>667猫のかい?
669ハート:2007/03/12(月) 17:11:49 ID:jVnu2rFt
>>591 の続き。

「・・・・・・・・」
駆け出しのハンターであるルイスは待ち合わせの場所へと向かっていた。
「悪い、遅れた!」
到着してみると、やはり彼女はすでに来ていた。相変わらずローブを着ているが、今日はフードはつけていない。
「貴様、誘っておいて遅れるとはどういうことだ?」
「新しい装備ができるのが遅れたんだよ」
ルイスは以前バトルシリーズだったがリオレウスとの戦いで使い物にならなくなっていた。
「それで、ゲネポスか?武器はどうした?」
くすんだ黄色と緑が入り混じった鱗を持ち、砂漠に多く出現するゲネポスの防具はいま作れる中ではいいほうだ。武器はといえば
「まだ作り直してない。フレイアに何が合ってるか相談にきたんだけど、なにがいいと思う?」
フレイア・エフリート。これが彼女の名だ。フレイアは微かに考え、口を開いた。
「前は・・・ランスだったな?正直、お前にランスは向いていない」
「なんでだ?今までは余裕だったぞ?」
クックやゲリョス、フルフルなどはランスで狩ってきた。それが、向いていないのだろうか?
「なぜ、ランスを使っていた?それと、このまえはガードをしなかったな?なぜだ」
「当然リーチが長いからだ。ガードよりかわすほうが安全だろ?」
そう答えるとフレイアはどうしようもない、と言ったように肩を竦めた。
「ランスは回避には向いていない。むしろ攻撃を受けてから反撃に移るのを得意とする武器だ」
「じゃあ何がいいと思うんだ?」
まずそんなことを人に聞くのはどうかと思うだろうが、フレイアは真面目に考えている。
「大剣でどうだ?リーチはランスよりほんの少し短いが、回避もしやすいしガードも剣でできる」
「ハンマーとか双剣は?どう思う?」
「ハンマーはリーチが短すぎる。ランスを使っていたのなら距離感を掴むのに時間がかかるだろう。
 双剣は足場を固めて戦うのを得意とする武器だ。そんな防具では体がもたん」
「じゃあ大剣をつくってみるかな。武具工房に行って来るから少し待っててくれ」
大剣に決めたルイスはフレイアにそういって工房に向かおうとしたとき、後ろからフレイアが、
「終わったらゲストハウスへ来い。ルーム・クイーンだ」
そう聞こえたが、返事をするには遠くなっていたので止めておいた。
670ハート:2007/03/12(月) 17:14:40 ID:jVnu2rFt
武器を作り、フレイアの部屋で出された紅茶を飲んでいると、部屋の奥からフレイアが出てきた。
「鉄刀【神楽】か。十分戦えるな」
そう。作ったのは鉄刀【神楽】。日本の刀を巨大にしたもので、鋭い切れ味を持つ。
「斬破刀には電気袋が足りなかった。ところで、部屋でもローブ着てるのか?」
フレイアは相変わらずローブを着ている。この前は私服だったので彼女の防具を武器も、ルイスは知らない。
「あぁ、脱ぐのを忘れていた。外では防具を見せたくないから着ているだけだ」
フレイアはローブを脱ぎ、壁にかけると髪を振りほどいた。
「これでいいだろう。どうかしたか?」
ルイスは我が目を疑った。見た目は、レウスシリーズだ。しかし色が違う。彼女の防具は、
「銀・・・色?レウスシリーズ・・・だろ?」
彼女の防具は冷たい銀色だ。燃えるような赤のレウスシリーズではない。
「街で見せると騒ぎが起こるからローブを着ているんだ。この防具の名称はシルバーソルと呼ばれる」
「シルバーソル?銀のレウスなんかみたことないぜ?」
銀の太陽という意味である防具の名称。最近は蒼いレウスの目撃もあるが、銀など初めてだ。
「こちらでは見ないな。太陽までたどり着いたリオレウスがなると言われる伝説の銀火竜だ」
「すげぇな・・・ヘルムは無いのか?それと武器は?」
彼女はヘルムを着けていない。街に居るにしても腰に下げておくのが普通だ。
「ヘルムは嫌いだ。視界が狭まる。武器はこれだ」
そういうとフレイアはベッドの横にある武器掛けから武器を取り、ルイスに見せた。
「蒼いリオレウスから採れる素材で作られる火槍。ブループロミネンスだ」
「蒼火竜だって!?あいつも目撃例は僅かなはずだ。いったいどうやって作ったんだ?」
ルイスの頭はパニックだ。無理も無いのだが、亜種はそんなに出現するものではない。武具の全てが、異質だった。
「私の村では亜種の目撃例は多い。街での狩りが全てではない」
「その村は?俺も行ってみたい!」
「滅んだ・・・二年ほど前にな」
フレイアから帰ってきたのは思いもよらない言葉だった。聞いてはいけなかったかもしれない。
「老山龍に潰されたんだ。私は奴を狩るために街でハンターをしている」
「そ、そうか。ごめんな、嫌なこと思い出させて・・・」
老山龍はラオシャンロンと呼ばれる飛竜とは異なった種類の龍だ。災厄にも等しい。
「何、気にすることはない。酒場に依頼でも探しに行こう」
「あ、あぁ。そうだな!」
ローブを着て、フレイアは部屋を出た。気のせいかも知れないが、彼女の目が揺れていた気がする。
671ハート:2007/03/12(月) 17:15:26 ID:jVnu2rFt
酒場についてみるとなんだかいつもより騒がしく、マスターの周りに数人のハンターが居た。
「なんの騒ぎだ?」
フレイアが近くに居たハンターに声をかけ、聞いてみると
「火竜の番が近くに住み着いたらしい。しかも、どちらとも亜種だそうだ」
「ほう、肩慣らしには丁度いい相手ではないか。またチャンスは来ただろう?」
フレイアは微かに微笑みながらルイスに言ったが、ルイスの表情は硬かった。
「肩慣らしって・・・亜種の番だろ?二人で手に負えるのか?」
ルイスは、リオレウスに勝ったことはなかった。前回の戦いが初めてだったのだろう。
「殺ろうと思えば私一人でも十分だ。どうする?受けないか?」
フレイアの目はルイスをしっかりと見ていた。安心しろと語っている。
「わかった。受けよう!」
「よし。マスター、その依頼は私達が・・・」
「ちょっと、あなた」
依頼を受ける直前に声を掛けられ、振り返るとそこにいたのは先日の腕相撲でフレイアと引き分けた少女だった。
「何?言っとくが緊急の依頼は早い者勝ちだろう?」
「えぇ、分かってるわ。そこで、一緒に行かない?今は二人抜けてるの」
「・・・名前は?それと、履歴書をみせてくれる?」
その少女の後ろに居るのはディアブロシリーズのランスを持った男だった。
「あたしはエルメリア・フランポート。こっちはガノンよ。履歴書はこれ。あなた達の名前は?」
その履歴書は、ハンターとして凄腕であると簡単に分かるほどの討伐数を誇っていた。
「俺は構わないよ。どうする?」
「そうだな、お前の防具の問題もあるし組むか」
そういってフレイアは自らの履歴書を相手に見せた。少女はかなり驚いているようだ。
「私はフレイア・エフリード。ランス使いだ」
「俺はルイス・ハーペントだ」
一回きりのパーティーだが、二人の仲間が入り、安心しているとフレイアが依頼書を持ってきた。
「名前を書いてくれ。それと、すぐに出れる?」
「あたりまえでしょ?」
少女はそう答えて、依頼書をフレイアに渡し、四人は狩猟の地へとむかった。
672ハート:2007/03/12(月) 17:19:44 ID:jVnu2rFt
一旦切り。
土日は忙しくて書けなかった。
次回は狩りと少しエロでも入れてみようかな、と。
小説キャラのSSはオリジナル終わってから投下予定。
673名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 20:34:17 ID:z9JzjpOs
>>672
wktk

その創作意欲に脱帽…。期待してるw
6742-332:2007/03/12(月) 23:57:33 ID:IJY98Gcv
たくさんの良SS、GJです。

しばらく時間に追われていましたが、また書き始めようと思いますので、出来たら投下します。
その時は、よろしく。
675ハート:2007/03/13(火) 15:44:42 ID:33QrToQW
>>671 の続き。

馬車に揺られ、数日が過ぎた。エルメリア達も銀火竜の装備は見たことが無いのでフレイアにいろいろと聞いていた。

ここは森と丘。さまざまなモンスターが生息する場所で、先日ルイスがリオレウスに敗れた場所。
「いる・・・」
「行くぞ!」
フレイアの命令が跳び、洞窟の中に入る。そこに居たのはリオレウス。しかし、それは亜種のなかでも特に異質。
「銀火竜!?」
ルイスが驚きの声を上げる。フレイアは立ち会ったことがあり、驚きはしなかった。
「しまった!それじゃあリオレイアは・・・」
フレイアは踵を返し、エルメリアたちのもとへ向かった。

「これは、珍しい相手だこと・・・」
その頃、エルメリアとガノンが対峙しているのは金色に輝くリオレイアの亜種、金火竜。フレイアがそこに到着する。
「無事か!?今すぐ退くぞ!」
「フレイア!?どうかしたの?」
エルメリアは納得はせずとも安全な場所に移るために走りながら聞いた。
「金銀の番は敵を見つけると必ず合流する。組んだばかりの私達じゃ手に負えない」
敵の入って来れない狭い崖の裂け目の中でフレイアは三人に説明をした。
「・・・あんた、あいつらと何回戦ったことある?」
「番の討伐は三回くらいだ。どれもギリギリの勝利だがな」
「そう、それじゃあ退きましょう。初めてのあたし達より対峙してるほうの意見をとるべきだと思う」
エルメリアとガノンは納得したようで、荷物を担ぎBCへの帰り道を覗いている。
「ほんとに無理なのか?一人でも狩れたんだろ?」
ルイスはフレイアに聞いた。確かに一人で狩れるのなら四人で狩れない事は無いだろう。
「連携も成立しきっていないパーティーだ。それに、お前の装備では尻尾の一撃で死ぬか瀕死の重傷だ」
「そうか、わかったよ」
そう言って、ルイスも帰路についた。
676ハート:2007/03/13(火) 15:48:06 ID:33QrToQW
ミナガルデに戻ってきた翌日、ルイスは街中を走り回っていた。その原因は、
「エルメリア、ガノン!フレイア見なかったか?!」
「見てないわ。どうかした?」
「いや、見てないならいい。悪かった」
フレイアがいなくなっていた。悪い予感が頭をよぎり始めた頃、
「どうしたんじゃ、小僧」
「マスター!フレイアを知らないか?!コートを着たハンターだ!」
ギルドマスターの肩を掴み、聞く。すると、
「あの嬢ちゃんならリオ夫婦の依頼を受けて狩りに行きおったぞ?」
「やっぱり・・・」
悪い予感は的中した。一人で倒しに行ったのではないか、と。
「マスター!馬車を貸してくれ!今すぐだ!!」

そして、ルイスは森と丘に到着し、ペイントの実の臭いがするほうへ走っていた。
「はぁ・・・ここか!?」
辿り着いたのはエリア5。飛竜の巣になることが多い場所だ。そこでは、
「ハッ!せい!・・・・・・」
フレイアの声が聞こえ、覗き込んでみるとコートを着たフレイアが居た。すでに金火竜は地に伏し、銀火竜と戦っていた。
フレイアの戦いは凄まじかった。大きく胸を反らし吐き出される火球を盾で弾き、突進を受け流しながら反撃を加える。
「すげぇ・・・!?」
見惚れていると、銀火竜と目が合った。
フレイアの目を見たときと同じように、瞳に吸い込まれる感覚。全身の筋肉が硬直する。そして銀火竜が火球を飛ばす。
『しまった!?・・・避けろ!動け・・・足を動かせ!』
しかし、体は言うことを聞かない。死が迫り、覚悟を決めたその時。白いものが目の前に飛び込み、吹き飛ぶ。
「ああぁぁっ!!・・・ぐっ・・・」
「フレイア!!おい!しっかりしてくれ!」
コートは一瞬で消え、体が壁に叩きつけられたフレイアは動かない。銀火竜は姿勢を低くし、突進を始めた。
「・・・邪魔だ・・・」
「フ、レイア・・・?」
フレイアの上体が起き上がり、ルイスを押し飛ばすと槍を構えた。
彼女はいつもと違っていた。体中から殺気が迸り、瞳の光がかげる。
「はああぁぁぁぁ!!」
タイミングを合わせ、リオレウスの口内にブループロミネンスを突き刺す。
槍は全て刺さり、喉の途中で大量の炎が吹き出る。おそらく骨髄にも引火したのだろう。辺りに焦げ臭さが漂い、銀火竜が倒れる。
677ハート:2007/03/13(火) 15:49:31 ID:33QrToQW
「フレイア?だいじょう・・・」
パァン!
甲高い音が響く。左頬が痺れ、ビンタされたことに気づく。
「何すんだよ!・・・ぶっ!」
パァン!
今度は逆から叩かれる。フレイアは無言だ。
「お、おい、、うっ!」
パァン!パァン!パァン!・・・・・・・
頬の感覚がなくなってきた頃、ビンタは止まった。ルイスがフレイアを見ると、フレイアは涙を流していた。
「貴様は馬鹿か!!あの火球に当たっていれば死んでたんだぞ!私が何のために一人できたと・・・」
「でも、心配で・・・何も言わないのも悪いだろ!」
「言えば付いてきただろう!?あの時退いた理由は勝てないからではない!貴様を守りきる自信が無かったからだ!!」
「?!・・・ごめん・・・何も考えてなかった・・・」
フレイアにそんなことを言われ、言い返すことはできなかった。そんなに心配してくれているとは思わなかったからだ。
「次にこんなことがあったらもうお前とパーティーを組むつもりはない。手を上げて、すまなかった・・・」
「いや、俺が馬鹿だっただけで、またパーティーも組みたいし!剥ぎ取りを済まして帰ろう」
フレイアは頷くと、ナイフを抜くルイスを手で制し、銀火竜の鱗を一枚取り、髪を二、三本切り、何かしている。
「これをやる。戒めとして持っておけ。素材はお前にもやるがな」
「あ、あぁ、わかった。サンキュ」
「礼を言われるようなものではない。気にするな」
渡されたものは銀火竜の鱗に穴を開け、そこに髪を通したアクセサリーのようなものだった。少ない光の中で微かに輝いている。
そして、二人は街に帰り盛大な祝いを挙げて、各自の部屋に戻った。
ルーム・ルークという下から二番目の部屋のベッドの上でルイスはさっきのアクセサリーを眺めていた。
『素材より、これのほうが俺にとっては価値があるものになりそうだけどな・・・』
そして、それを首に掛けなおし、眠りについた。
678ハート:2007/03/13(火) 15:51:57 ID:33QrToQW
疲れたのでここまでにします・・・
エロは次回に回して起きます。
ではでは、またお会いしましょう・・・
679513:2007/03/13(火) 20:20:38 ID:0Hs1bHA1
乙です


そのうち自分も釣られて投稿を(ry
680名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 23:17:05 ID:clpMJxlf
そうやって期待させといて書かなかったら―わかるな?



ハァ…ハァ…お前の貞操…ハァ ハァ ハァ
681名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 03:49:16 ID:qiyITGR6
682名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 05:40:19 ID:ZxO3Rtfl
最近、気になる人がいます。


いつ頃からか、村を歩いていると誰かに尾行されている気がする。
いや、されている。

農場にいる時も、武具屋にいる時も必ず、だ。
信じられない事だが、家の中でも視線を感じる事がある。

狩りに行って帰ってくると必ずいるのだ。
そのせいか、視線を感じた次の日の朝は必ず体がダルい。ストレスから来る疲労だろう。

一度村長に相談した事もある。

「村長、どうやら俺は何者かに常に見られてるようなんですが…」
「ハンター殿、龍の霊に憑かれておるのか?」

これだ。どうやら、この村には腕のいいハンターよりも、警察とボケてない村長が必要だと思う。

683名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 05:42:25 ID:ZxO3Rtfl
さて、また狩りが終わって帰ってきたワケだが。

キテます。

ビンビンと背中に視線が突き刺さる。
これなら、ギアノスくらいは射殺せるね。

さて、俺がこのまま黙って視線を浴び続けるか、と言われると答えはNOだ。
そう、今日こそは犯人を捕らえるつもりだ。

やはり精神的にそろそろアレだし、もし「ギルドから来た暗殺者でしたっ☆ 死んでねっ!」なんて事になっても困る。

しかし、実は一回だけ捕まえそうになった事がある…と言っても、袋小路に追い詰めたと思ったら誰もいなかった、なんて事だったが。


そこで今回、俺は一計を案じる事にした。


――夜

俺は、今までの考えをまとめながら、布団に潜って寝た振りをしている。

今までは狩りから帰ると、疲れていてすぐに寝るので気付かなかったが、恐らく寝ている間にも、奴は来ているはずだ。
つまり、油断してる俺を殺すのは容易いのに、まだ俺は生きている。…と言うワケで暗殺者ではないらしい。

逆に考えると、『暗殺者でも無いのに俺を見つめ続けている奴がいる。』

それはそれで、気になる。

と、言うわけでいつも通り寝ている俺に近づいた所をゲッチューする。題して『猿蛇作戦』。
ネーミングに意味は無いが、俺って天才かも。

……と、天才らしからぬ事を考えていると突然、その時は来た。

684名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 05:45:00 ID:ZxO3Rtfl


ギシ……ギシ……


いつから居たのか、ゆっくりと、確実に近づいてくる『ソレ』。


ギシ……ギシ……


左側を向いて寝ている俺の背後から、足跡と共に気配は大きくなってくる。


ギシ……ギシ……


大丈夫、俺は対人戦闘も一通りこなせるじゃないか。…なら、どうして冷や汗が額を流れるんだ…?


ギシ……



足跡が止まった。ベッドの前に着いたらしい。

――モシ、ソレガ、『ヒト』ジャナカッタラ…?

ふと、変な想像が頭をよぎったが、それは『ソレ』が手を伸ばして来た気配に、掻き消された。






伸ばされた手を掴み、引き寄せる。

そのまま一気にベッドに投げて、ナイフをあてがい上にのしかかる。

そして決めゼリフに「俺が上!貴様は下だッ!」と言い放つ。



―これが予定だった。

実際、掴んだ手はふに、と柔らかく、引き寄せると思った以上に軽くて、『ソレ』は「きゃっ」と小さく可愛らしい悲鳴を上げた。

そして、予想GUYな出来事が重なり、俺に一瞬の戸惑いが生まれた。
その結果、俺はソレともつれるように倒れこんだ。

685名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 05:51:35 ID:ZxO3Rtfl
とりあえず、先に動いたのは俺だった。
ジタバタとするソレの上に四苦八苦しながら跨がり、両手を掴んで動きを封じる。

やがて、窓から差す月明かりが俺達を照らし出した。

そこで俺は絶句する。
何故なら、我が両手は何も無い空間を掴んでいたからだ。

――嗚呼…教官、自分はもはやこれまでであります…こんな透明人間みたいな…

と、トリップしかけた所で強烈な概視感に捕らわれた。

確か、俺は以前にもこんな事があった…!
そう、姿が見えない、敵。


「オオナズチ!!」

俺は思わず声を上げた。
まさかとは思ったが、何故か確信があった。

「あ…バレちゃった…」

鈴の鳴るような、綺麗な声が聞こえた。それと共に、何も無かった空間に人の姿が浮かび上がる。

俺が求めていた答えが、そこにあった。

声からして女性だろう。彼女は、ふわふわとしたアイスシルバーの髪に、あどげなさを残す可愛らしい顔。
それに紫の奇抜なセンスの服を身に纏っている。

…確か、あの古龍も紫色だったよな。それでか?

「あ…あのぅ…」

「うむ?」

目の前の美少女を観察していると、情けない声が掛けられた。
686名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 05:54:31 ID:ZxO3Rtfl
「ど、どけてくれませんか…?」

ちょっと涙目になっている。グッド。

「だが断る。」

「え?」

「まず、君が何を目的に俺をつけていたのか聞かせて貰おう」

「え…と…あの…」

何故か顔を真っ赤にしてうつ向く彼女。それにしても三点リーダが多い子だな。

「俺を殺そうとしたのか?」

「ちっ、違います!!」

敢えて聞いてみたが、どうやら本気で違うようだ。
少し安心。

「なら…どうして?」

「そのぅ……ふ、ふ、ふぇっ…」

笛?

「何?」

良く聞こえないので彼女の顔に近づいて…

「ふぇっくしょん!!!」

俺は、彼女のクシャミをモロに喰らった。


あ、ありのまま今起きた事を話すぜ!
『俺は彼女のクシャミを浴びたと思ったら倒れこんでいた』

そう、俺は何故か力が入らず彼女に覆い被さるように倒れた。

彼女は俺の背中に手を回して力を込め……何?

何かがおかしい。普通の女性は、初めて話す男に覆い被さられたりしたら、悲鳴を上げるか突き飛ばすか、そのどちらかするだろう。

「な…なにを…」

口にも力が入らず思うように喋れない…

「ごめんなさい…いつか、離れようと…思ってたのに…」

彼女はロクに力の入らない俺を抱き締めたまま、体制を逆転させた。と言うか転がった。

「私、あなたが好き…です」

一瞬の後、彼女の口から出た言葉が理解出来なかった。

なんとか理解しようと思った瞬間、彼女の顔が目の前…いや、口づけをされた。
頭で理解する前に伝わってきた、彼女の気持ち。
それに遅れて唇に柔らかい、心地よい感触が一瞬遅れてきた。
687名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 05:58:41 ID:ZxO3Rtfl
触れるだけのキスをされた後、女性特有の甘い香りを残し、彼女の顔が離れた。

「ごめんなさい…」

再び謝る彼女。俺はやっと、喋れるくらいの力が入るようになってきた。

「なんで…」

やはり、まだ力が入りきらないようだ。…言葉が、出ない。

「私…あなたと初めて闘った時、あなたに傷を負わされて、悔しかった…」

俺は、彼女の独白に黙って耳を傾ける。

「その次に闘った時は、あなたは私に話しかけた。それが…なんだか、嬉しかった」

確かに、時々喋りながら闘う癖がある。

「三回目は、早くあなたに会いたかった。そして、一緒にいたかったから、動けないようにしようと思った」

けど、と彼女は続ける。

「あなたはうまく避けて、私に近づいてきた。」

そうだ。そして、俺は…

「そして、あなたに殺された」


688名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 06:00:44 ID:ZxO3Rtfl
俺が、殺した。
初めて、その言葉の重みに気がついた…。

と、俺が呆然としているとおもむろに彼女は服を脱ぎたした。

「な! なにをしてるん…」

再び口を塞がれる。今度はもっと深い、舌を絡ませるディープなキス。

「ん…んぅ、んんっ…」

淫らな水音と、彼女の口から漏れる悩ましい声が部屋に響く。


「ぷはっ!」

数十秒はそうしていただろうか、軽く目眩がした。
俺と彼女の口元から銀のアーチが繋がる。

いつの間にか、彼女は一糸纏わぬ姿になっていた。
その美しい裸身に、思わず目が釘付けになる。

「でも…」

不意に、彼女は口を開いた。

「私…あなたになら、殺されてもいいって思った」

「馬鹿な…」

おいおい、自殺は人間しかしない心理だって言うのは嘘じゃないか…

「そうして、気づいたら私は人間になってた…です」

「それで、俺を見つけたって事か…」

彼女は頷く。

彼女は…俺に恋愛感情を持っている。
だが、俺は彼女を殺した。

それでも、彼女は俺を好いていてくれた。そして、きっと上手く説明する自信が無くて、ただ遠くから見つめていた……ってワケか。
689名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 06:02:36 ID:ZxO3Rtfl
そこで、彼女はうつ向いた。


「でも…やっぱり我慢出来なくて…」

ん?

「あなたに…よ、夜這いを…」

「へ?」

「今まで、何回か…」


――だから、ダルかったのか!?

「よ…よばい……?」

彼女は黙ったまま、コクリと頷いた。
今、俺は動けない。しかも彼女は発情中で、俺に思いを告げた。


(これはマズイぜ…)

彼女の目は、獲物を狙う獣の瞳だ!

「もう…我慢は、できないです!」

「待て!早まるな!」

一気に寝巻きのズボンを脱がされる。

さっきの情熱的なキスに、反応してしまっている愚息とご対面だ。


しなやかな指が、触れた。

「くっ…」

思わずピクッと動いてしまう。

「気持ち…いいですか?」


やわやわと揉みしだきながら、耳元で囁いてくる彼女の声にさえ反応してしまう。


やがて手による刺激が止まったと思うと、彼女は俺の股間に顔を埋める。

つまり…フェラチオ。

「や…やめ―」

だが、時既に遅し。


「うあ……」

なんとも言えない柔らかさが、射精感を駆り立てる。
690名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 06:06:27 ID:ZxO3Rtfl
顔を上下に動かし、上目遣いでストロークを続ける彼女は時々何かを聞いてきてるようだが、それすら快感となって襲ってくる。


「くっ…やめ……出るっ!」

「あっ…」

遂に俺の砦は崩され、最悪な事に、彼女の顔に欲望の固まりをブチ撒けてしまった。


「はぁ…はぁ…」


息を切らしている俺の顔に掛かっていた、月の明かりがふと遮られた。


彼女が、俺に跨がっている。

肉棒のすぐ先には、既に濡れた秘所が、太ももを伝う程愛液を出している。


「今度は…わたしも…」

止める間もない、いや止める気すら無かった。


「ん…あ、あああっ!!!」

「く……はッ…!」

一気に彼女を貫き、柔らかい肉壁に締め付けられる。

抗がう事など、忘れてしまう程の快楽。

彼女に目をやると、軽く達したのか小刻みに痙攣して、恍惚とした表情を浮かべている。


その表情に、昂ったモノは更に固く、肥大化してしまう。

「あ…また、中で、大きくなって…きました…!」

彼女が息も絶えだえに呟き、やがてゆっくりと腰を動かし出した。


「あっ、あっ、ああっ、あんっ!」

691名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 06:11:20 ID:ZxO3Rtfl
月を後ろに彼女は跳ね、汗が月光に照らされて輝く。
次第に早くなる動きに、口からは喘ぎ声が漏れる。

「う…ぐっ…ま、また…」
「出して下さいっ! わたしの中にっ! たくさん、あなたのを…ああああああっ!!!」


頭の中が真っ白になるくらい激しく絶頂を迎え、彼女の中に全てを解き放った。





情事が終わった後、俺はすぐ眠りに落ちてしまった。

目を醒ますと、隣には彼女が俺の腕枕で寝ていた。
周りの静けさが心地よい。
しばらく彼女の顔を見ていると、やがて目を醒ましたので俺は謝った。

「…すまん」

「なんで…謝るんですか…?」

「いや、その…中に…」

ほぼ強姦されてたような物とは言え、こっちも最後は動いていたので文句など言えない…。
それどころか中出しまでしてしまった。

「気にしないで下さい…私は嬉しかった…です…」

俺は急に起き上がる。

「なんで…俺の事が好きなんだ?」


彼女は一瞬キョトンとしたが、すぐにこう答えた。

「よく分かりません…。でも多分、一目惚れ…です」

「そっか…ありがとう。」

こんな一途な子を突き放すような事、俺には出来ないさ。
『償い』でも『義理』でもない。本当の気持ちを伝える。

「俺と、一緒に暮らさないか?」

自然と出た言葉だった。
たぶん、俺は真っ赤だ。

「お、俺も…一目惚れだ!」

慌てて取り繕う俺に、彼女は…静かに開く、花のように笑って答えた。

「はい。」





END
692名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 09:06:22 ID:RXqaBEZd
一番槍GJ
ナズチにこんなに萌えるとは…
693名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 12:46:37 ID:AvBSErrS
よし、実はまだ行ってなかったナズチ狩ってくる。弓で。
大丈夫、横でオレの無敵BGMが流れてるからな。夕飯までには戻るさ
694名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 12:47:33 ID:W2udSNeG
その後>>693を見たものはいなかった……
695名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 13:16:21 ID:2o/MHz8k
このナズチなら許せる…

ただし沼のナズチ
てめーだけは許せねぇ
696名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 13:23:35 ID:qiOpnx2w
>>691
乙〜、アンドGJ
697名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 13:24:20 ID:qiOpnx2w
>>678
相変わらずGJ。がんばれ〜
698名無しさん@ピンキー
アカムトルムの突進が「うぐぅ〜」に見える


これは擬人化ふら(ry