嫉妬・三角関係・修羅場系総合SSスレ 修羅場の28

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303名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 21:30:37 ID:vNNnHOPO
病んでなくても修羅場は発生するし
ライバルがいなくても病むヒロインはいるね

確かに重なることが多いけど
304名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 21:44:59 ID:33HOjKfA
日本語おかしいお化けの彼は、まさか本気で効果があると思って毎日毎日やっているんだろうか
視野狭搾とかマジヤンデレだわ
305名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 22:03:33 ID:twywMdbe
>>304
デレってない、デレってないってば!(汗
あれはただの病気。
306名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 22:21:06 ID:13yW4C4n
アク禁って出来ないんですか?
307名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 22:24:16 ID:33HOjKfA
愉快犯のつもりなんだろうね、きっと
愉快そうな脳みそ持ってるみたいだし
308名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 22:46:58 ID:QXeHTgT5
リアルで頭がおかしくなった男の事なんて考えたくない。
恋愛で頭がおかしくなった女の事を考えていたい。
309名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 23:00:58 ID:t4S60V2H
RedPepperまだかな・・・
310名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 23:06:28 ID:M508eJsI
二月の中頃ぐらいに投下出来るかもって最近言ってたろ
週末に投下することが多いから気持ちはわかるが
311名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 23:07:22 ID:YssC75FR
俺は気づいた。いつもいつもトライデント氏やら誰やらを誹謗中傷し、嫉妬スレから追い出そうとしているヤツの目的を。

あれだ。いつだったか、嫉妬スレじゃなくて、ヤンデレスレに投下すればいい、なんてことを言っていた。

つまり――

彼、あるいは彼女、あるいはナニカは、嫉妬スレに嫉妬するヤンデレスレの住人、あるいはヤンデレスレそのものだったんだよ!




やべ、俺天才じゃね? これはもう、正か……む、誰か、き
312名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 23:12:26 ID:6L6iLFF5
>>311
正解に近いけどハズレだよ……クス

私はナナシ君のことがずぅっとずぅっと好きでいつも後ろから見てるのに…
ナナシ君たら修羅場ちゃんやヤンデレちゃんばかり見てるんだもの……
だから2人にはちょっとお仕置きを……ね。
313309:2007/02/10(土) 23:27:42 ID:t4S60V2H
>>310
マジか!!こりゃ二月中旬までは死んでも氏に切れんな!
3142月10日:2007/02/10(土) 23:31:54 ID:9lvngL9x
>>313
何で2月中盤じゃなきゃ駄目なの?何で私じゃ駄目なの?
みんなそう…2月14日は特別な日とか言って私なんか目にも留めない。
だけど、あなたは違うと思ったのに…私を愛してくれると思ってたのに…
愛してくれないなら、私を貴方にとって一番「特別な日」にしてあげる…。
315名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 23:52:44 ID:fnst4lAS
その換算で行くと365人のヒロインと付き合うことになるな。
ちなみに2月10日ちゃんは左利きで、ニット帽が目印。好きな食べ物はふきのとうで、
趣味はキタノタケシ監督作品の観覧と、布団にもぐる事。海の安全を常に祈っているらしい。
316名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 00:11:41 ID:fR7UUWKX
365人・・・、命がいくつ有っても足りないぜ!(366個?) 
317名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 00:15:49 ID:IYPqd3Tq
2月29日ちゃんは、恐ろしいまでのレアキャラであり、むしろ全てにおいて頂点にたつ、嫉妬キャラの原点とも呼ぶべき存在――すなわち、神。
318名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 00:23:50 ID:8zNxwdFy
>>317
うおぉぉぉおおお!!
2月29日萌え!!!!!
319名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 00:32:37 ID:OK0aifsd
>>316
つまり4年に一度、最強の嫉妬少女366日が現れるんですね!?
320名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 00:36:53 ID:lO8FfN+d
逆に1月1日は、常に他の日付少女よりも前に出て彼のハートを掻っ攫うまさに泥棒猫的な存在。
321名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 00:36:59 ID:RNmvTYb9
2月29日ちゃんも2月14日ちゃんも気になるけども、
4月1日ちゃんや12月24日ちゃんや、俺の誕生日の11月27日ちゃんの方が気になる。
しまった一人に選べてn
322名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 00:45:35 ID:lO8FfN+d
しかし、そんな366人もの少女を引き連れるに相応しい真の猛者は何者だろう。
きっと日付の神だ!各日付各日付に行事を決める日付の神様だ!


4月29日「ねえ、日付の神様・・・、どういうこと・・・!?
       なんで私、みどりの日なんて名前になってるわけ?
       私のこと、いつも天皇誕生日って呼んでくれたじゃない!
       何で12月23日の事を天皇誕生日って呼ぶのよ!
       その呼び方はずっと、ずぅぅぅっっっと私だけのものなのよ!!
       殺してやる・・・。12月23日の泥棒猫!コロシテヤル!!

駄文すまね。
323名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 00:47:07 ID:OK0aifsd
>>322
カレンダーだろ、常識的に考えて・・・
324名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 00:47:46 ID:lO8FfN+d
>>323
まあ、そうともいう。別名カレンダーの神という事で。うん、間をとろう。
325名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 00:48:58 ID:Y6fxQTxR
>>315
泥棒猫には手を滑らせてハシリドコロを……
326名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 01:00:24 ID:RNmvTYb9
日めくりカレンダーだと伝説の間違えて多くめくるというものが・・・
327名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 01:38:02 ID:cTVOpEhn
そんなSSがあった場合、主人公の誕生日の女の子は最強だなwww
328やや地獄な彼女:2007/02/11(日) 01:38:45 ID:MW95vwI+
あの……皆様お楽しみのところ、流れブチ切って申し訳ないんですが、投稿します。

 一応、時系列順に言うと

ヤマグチ編:山口と柴リョウとの出会い〜告白
柴リョウ編:告白、交際開始〜静香による拉致監禁
静ちゃん編:監禁、調教〜その後もろもろ

 という順番になります。
 混乱されたらゴメンナサイ。
329やや地獄な彼女:2007/02/11(日) 01:40:47 ID:MW95vwI+

 山口さんに告白された。
「好きです。私と付き合って下さい」と。
 学校の帰りに寄ったファミレスで。

 最初は、またドッキリかと思った。
 こんな地味な顔して、頬を赤らめて、それでいて、またドッキリ?
 おいおいオマエら、何度同じ手口を使うつもりだよ。
 もう、中等部時代から数えて2回目…あ、いや、これで3回目、かな?
 まあ、んな事はどっちだっていい。
 ってことは、あそこのカウンターで、さりげにメシ食ってるアイツもギャラリー? あっちのボックス席の窓から外を見てる、あのOLも野次馬?

 いやいや、そういう事じゃないんだ。
 問題はそこじゃない。

 何で君なんだ。

 他の奴らなら、まだ分かる。
 でも、でも……、何でよりによって、君なんだ。
 オレは、オレは、……結構、かなり、割と、大分、君のことが……。
 そんな君まで、あいつらと一緒になって、オレをからかうのか……!!
 そう思ったら、涙が出そうになった。
 無論、屈辱と憤怒と、悲哀でだ。

330やや地獄な彼女:2007/02/11(日) 01:42:28 ID:MW95vwI+

 いや、被害妄想なんかじゃない。
 実際問題、オレはこの手のドッキリに関しちゃあ、ベテランだ。
 勿論、騙す方じゃなくて、騙される側なんだが。

 2度目の時のドッキリ(当時中三)なんか、そりゃあひどいもんだった。
 有頂天になってラブレターに返事を書き、指定の場所に置いて、その手紙を取りに来る子を今か今かと張り込んでいる姿を、迂闊にも4台ものデジカメで同時に撮影されてしまっていたのだ。
 さらに、女の子の1分後に現れたインタヴュアーに“マイク・パフォーマンス”ならぬ“負け犬パフォーマンス”を要求され、ブチ切れたあまり、そいつをブン殴ったら停学になってしまった。
 とどめに、停学中に、オレの女の子張り込み映像(編集バージョン)がネットで公開され、停学明けにまたそのインタヴュアー野郎をブチのめしたら、今度は高等部進学がやばいぞと、担任に釘を刺され、急ぎ頭を丸めて八方謝罪に回らされる始末。
 当然、怒りに震えるコブシを握り締めながら、である。

 いや、話がそれたが、実際何が言いたいかといえば要するに、“女は信用できん”という事なんだ。
 レイプ被害者の女性が、男性不信から立ち直れないというのは、オレにとっては他人事じゃない。
 力ずくでプライドを蹂躙された人間が、他者に対して、どれだけ臆病にならざるを得ないか、オレにはハッキリと実感できる。

 とにかく、オレは、これ以上付き合っていられるかという気分だったので、きっぱり断って、立ち去ろうと思ったのだが、
(――はて?)
 どうも、様子がおかしい。
 彼女の緊張が、どうやらリアル過ぎるのだ。
 そうだ、考えてみれば、おかしな話だ。
 これが、本当にドッキリなら、下級生なり、先輩なり、高等部以来の編入生なり、オレと面識の無い“面の割れてない奴”を使うべきなのに、この彼女は……、
 周囲を見渡す。
 周りの客が、とりたててこっちを窺っている様子もない。
331やや地獄な彼女:2007/02/11(日) 01:43:59 ID:MW95vwI+

「山口さん」
「はっ、はいっ!?」
 緊張の余り、声が上ずってやがる。
「これ、マジでドッキリじゃないの」
「ドッ……、ドッキリっ!??」

 きょとんとしてやがる。
 そうだ。
 そうだよ。
 おれはこの子を、山口さんを知ってる。
 この子は、そんなキャラじゃない。
 人の思いを踏みにじって、くすくす笑えるような、そんな人外外道であるはずがない。
 という事は、山口さんは本当に、本当の本当に、このオレの事を……?
 そう思ったら、オレはまたまた涙が出そうになった。
 無論、今度はさっきとは違う。
 喜悦と感動でだ。

 しかし、だからといって、その感動を支えている情報が希望的観測である事は否めない。
 オレは、彼女を試してみる事にした。
「山口さん」
「はっ……は、い、……」
 今度は、上ずるどころか震えちゃってる。
(これが演技だったら、オスカー賞モンだな)
 オレはひたすらクールになろうとした。
 慎重であるに越した事は無い。
 何故ならこの手のドッキリは、標的にとって、告白者に対する思い入れが、あればあるほど効果を発揮するからだ。
 オレがさっき、ドッキリならば面が割れていない奴を使うべきだといったが、あくまで作戦自体の成功率を高めたいならば、標的の意中の人物を使った方がいいに決まっている。
 オレは、希望的観測を心底から願いつつ、あくまでクールを装い、背筋を正した。

「山口さんの気持ちは、すごく、すごく嬉しいです」
「……あの、じゃあ!?」
「でも、その、あの、……オレ」
「……」
「オレ……好きな人がいるんです」
332やや地獄な彼女:2007/02/11(日) 01:46:52 ID:MW95vwI+
 
 たっぷり1分は沈黙があった、と思う。
 山口さんは、みるみるうちに茫然自失な顔になったが、その表情をキュッと無理やり引き締め、そのまま俯き、さらに顔を上げるまで、の所要時間。
 彼女は笑っていた。
 勿論、可笑しくて笑っていたワケではないだろう。
 何故なら、その明らかに無理に作ったであろう笑顔には、大粒の涙が光っており、肩も小刻みに震え、何より全身から発散される絶望のオーラが、いかに彼女の失望が巨大なものであったかを、如実に示していたからだ。

「そうですか」 
「……」
「柴田君、好きな人がいたんですか」
「……」
「そうですよね。やっぱり、そうですよね?」
 そう言うと、ハンカチを取り出して涙を拭き、ついでに鼻をすすり、その笑顔をさらに無理やり明るくさせて、
「やっぱり、あれですか? あの人ですか? 落合さん。ですよね? 幼馴染みですし、妹さんですし、同居人ですし、同級生ですし、あれ? スゴイ! 萌え要素4冠王ですよ!ここまで来たら、くっついちゃうしかないですよね? 
そうですよね? うん、こうなったら、私も応援しますよ。是非とも頑張ってくださいね!」
「……」
「あれ、……ぐすっ……どうしたんだろ……? かっ、覚悟は、ふられる覚悟は充分できてたはずなのに……、何で、何でこんなに、……震えが……あ、あれぇ……おかしいなぁ……なんでこんなに、……な、み、だ、が……」

 もう充分だった。
 もうこれ以上見たくは無かった。
 彼女は、泣きながら笑っていた。
 笑いながら、泣いていた。
 人はこんなにも哀しい顔ができるのか。
 人はこんなにも切ない表情が可能なのか。
 オレは、自分を絞め殺してやりたくなった。
 彼女にそんな顔をさせたのは、オレのせいなのだ。
 オレの不誠実極まりない返答が、この少女をここまでの悲しみの淵に蹴りこんだのだ。
333やや地獄な彼女:2007/02/11(日) 01:48:11 ID:MW95vwI+

 山口さんは伝票を握り締めると、
「あ、あの……ぐすっ……ごめん、私行きますね? ――ははっ、うん、すみませんっ、明日にはいつもの、いつもの山口さんに戻ってますから、ですから、ですから気まずくなったりとかは、うん、無しにしましょう! ねっ! そうですよ、その方がいいですよね?」
 そう言いながら、足早に立ち去ろうとする彼女の肩を、オレは思わず掴んだ。 
「待ってっ、待ってよっ!」
「離してくださいっ!」
「最後まで、聞いてよっ!」
「聞きたくありませんっ!!」
「オレはまだ、ノーって言ってないだろっ!!」

 山口さんが凍りついたようにオレの方を見ている。
 その顔には、もはや微塵の笑みも無く、涙と鼻水でぐしゃぐしゃに歪んでいたが、オレはちっとも、彼女を醜いとは思わなかった。
「オレには、確かに、好きな人がいる」
「……」
「その人は、その、いつも静かで、上品で、優しくて、けど本当はとても情熱的で、だから、その、――」
「……」
「君なんだ」
「……」
「オレが好きなのは、その、山口さん――」
「……」
「君なんだ」
「……」

 山口さんの瞳から、再び大粒の涙がこぼれおちた。
 一滴、二滴。
「山口……さん?」
 その瞬間だった。
 彼女がオレの胸に、いきなり飛び込んできたのは。
「ぐすっ……ぁぁぁぁ……あぁぁぁ……!!」

 そこから先は大号泣だった。
 もはや人語すら話そうとせず、そのくせオレの服を離そうともせず、彼女はたっぷり3分は泣き喚いた。
 オレは、そんな彼女を、とてもとても愛しいと思った。
334やや地獄な彼女:2007/02/11(日) 01:53:23 ID:MW95vwI+
柴リョウ編、今日はここまでです。
明日以降に静ちゃん編を投稿します。
教室で、柴リョウがバイブかまされて、いぢられて泣かされた続きからか、
それとも、監禁初日から改めて書くか、今まだ迷ってますが。
335名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 02:12:08 ID:Y6+ltdZ3
いじめられっこだった経緯が、M気質への階段になってしまったのだろうか。
悲しい主人公になりそうです。
336名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 02:21:42 ID:etisY+4Q
GJ!
だが1ヵ月後には柴遼は調教されてしまう罠
337 ◆y5NFvYuES6 :2007/02/11(日) 02:26:15 ID:oJareO5R
>334氏
GJです!
どういった過程で遼が調教されていくのか楽しみにしています。


では投下させていただきます。
338 ◆y5NFvYuES6 :2007/02/11(日) 02:26:53 ID:oJareO5R
「どうしましょう。…お勧め……う〜ん……。」
葵さんは腰を屈めて、難しそうな本が詰め込まれた本棚と睨めっこをしている。
「ああ…別にそんな真剣に選ばなくても……。」
「気にしないでください。 こうして選んでる時間も楽しいですから。」

人気の少ない図書館で2人で本を探す。なんて幸せな状況なんだ…。
5分程前、普段本なんか読まない俺はどんな本を借りればいいのか解らず、図書館をウロウロしていた。
もちろん葵さんが見える場所で。
葵さんはそんな俺を見かねて、「お勧めの一冊を見つけてあげる」と受付を同僚の人に任せてわざわざ来てくれたのだ。

「あの、葵さん。」
「何ですか?」
腰を屈めたまま俺を見、眼鏡から覗く瞳に心を射抜かれる。
葵さんの上目遣い……なんて可愛いんだ……。
「七原さん…?」
「えっ、あ、ごめんなさい!」
「どうかしたんですか?変ですよ?」
クスッと笑う。
「すみません………。 えっと、葵さんは俺の相手なんかしててもいいんですか…?」
「と、いいますと?」
「仕事中なのに……何だか申し訳なくて…。」
確かにこの状況は物凄く嬉しい。
だが葵さんは仕事中だ。俺に構っていて上司に叱られるなんて事があったら……、俺は葵さんに顔向けできなくなってしまう。
そんな俺の心を知ってか知らずか、ふふっと笑った後。
「心配には及びません。 この図書館ってあまり人来ないし、それに案内するのも仕事の1つなんですよ。」
柔らかく微笑み、本棚に視線を戻した。
「…ありがとうございます。」
優しい人だ。 好きになって良かった、心からそう思う。
339名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 02:27:38 ID:vqS7tJRT
リョウ…、お前は俺かW
340赤い瞳と栗色の髪 ◆y5NFvYuES6 :2007/02/11(日) 02:28:02 ID:oJareO5R
「で、七原さんはどういう本が好きなんですか?」
「え?」
「本ですよ。 このまま闇雲に探していたら日が暮れちゃいます。」
俺としては葵さんと一緒に居られればそれでもいいのだが。
「実は俺、本はあまり読まないんです。 だから葵さんが好きな本を読んでみたいなと…。」
「私の好きな本ですか?」
「葵さんはどういったものが好きなんですか?」
「そうですね…。」
人差し指を口元に当てて、少し間を置いて続ける。
「一番好きなものっていうと、色々あって難しいけど。
思い入れのある本なら…ありますよ。」
「あ、そういうの良いですね! どんな本なんですか?」
「七原さんのお気にめすようなものじゃないかもしれないですよ?」
「いや!俺は葵さんの好きなものが見たいんです!」
葵さんが好きなものなら例え官能小説でも経済本でも何だっていい!
真剣な俺の言葉を聞き、葵さんはどう受け取っていいのか困った様子で頬を軽く染めて目を逸らし。
「じゃ、じゃあ…。」
コホンと咳払いし、気を取り直して続ける。
「私、元々山鈴村の人間じゃないんです。小学生の頃に引越ししてきて、最初は全然馴染めなかったんです。
あの村じゃ私は余所者だったし、遊んでくれる子も居なくて…。」
懐かしそうにぽつぽつ言葉を続けて。
「でもそんな時に、輪と若菜が私に話しかけてくれて…。」
その時の事を思い出したのだろう、嬉しそうに微笑む
「でね、私が本が好きだって聞くと、輪が絵本をプレゼントしてくれたの。」
「絵本ですか。」
「山鈴村に伝わる神様のお話なんです。 私にとってその本は宝物。今も大事にとってあるんですよ。」
「へぇ…。それ、是非見てみたいです。」
「良いんですか?」
「はい、葵さんの思い出の本なんですから文句なんて全然ありません!」
「そ、そうですか…。 じゃあ絵本コーナーに行きましょうか。」
葵さんは困惑と恥ずかしさが混じった複雑な顔で微笑み、絵本コーナーへと足早に歩き出す。
341赤い瞳と栗色の髪 ◆y5NFvYuES6 :2007/02/11(日) 02:29:36 ID:oJareO5R
絵本コーナーだというのに子供の姿はあまりなく、葵さんの言った「人があまり来ない」という言葉は気を遣ったわけではなく、本当の事だったようだ。
本がある場所を熟知しているのだろう、葵さんはある本棚の前で腰を屈めて目当ての本を探す。
だがその顔は見る見る内に沈んだものになっていった。
「…うーん…?」
「どうしたんですか?」
「無い…みたいです。借りられちゃったのかな…。」
残念そうな表情で「ごめんなさい。」と言った後、すぐに何かに気づいたかのような顔に変わり。
「もしかしたら…。」
「?」
不思議顔の俺ににっこり微笑み。
「ちょっとこちらに来てください。」
「あ、はい。」
言われるまま、俺は葵さんの後についていく。

本棚には古そうな本が並び、窓際だというのに薄暗い。
葵さんは何かを探している様子でキョロキョロ周りを見渡している。
と、薄暗い場所だというのに窓際に図書館でお馴染みの机が。
それだけなら別に普通の図書館の風景なのだが、その机の上には本が散乱し、1人の男が机に突っ伏して眠っている。
「あ、居た!」
葵さんはその男に駆け寄り、体を揺さぶって起こそうとする。
…う、羨ましい…! 葵さんに起こしてもらえるなんて幸せ過ぎる!!
俺だってあんな風に可愛らしく起こされてみたい!
『朝ですよ、起きてください。』
とか言いながら可愛い手で俺を揺さぶるんだろうな…。そして中々起きない俺に痺れを切らして。
『起きないんでしたら……こうですよ。』
とか言いながら俺の唇にその柔らかい唇を…………。
「七原さん? どうしました?」
甘い妄想に浸っていた俺は葵さんの声で現実に引き戻される。
顔を覗き込まれ、今まで浸っていた妄想を誤魔化すかのように慌てて目を逸らす。
「ご、ごめんなさい!」
「はい?」
こんな可愛い葵さんを妄想の道具に使ってしまうとは…俺はなんて罰当たりなんだ!!
「とにかくごめん!!」
「えっと……、何が…?」
なにがなんだかといった様子で困った笑みを浮かべている。
そんな葵さんの様子に気づいて、やっと俺は我に返った。
342赤い瞳と栗色の髪 ◆y5NFvYuES6 :2007/02/11(日) 02:30:49 ID:oJareO5R
「あ……すみません……少し取り乱しました…。」
「い、いえいえ、気にしてませんから…。 大丈夫ですか?」
「はい…、大丈夫です…。」
「それならいいんですけど。」

「…あのさ、人の事起こしておいて放置はないんじゃないか?」

葵さんの背後から不機嫌そうな男の声が聞こえた。
先程葵さんに起こされていた羨ましい男が起きたようだ。
歳は同じ位だと思うが不健康そうな顔に不機嫌なオーラを身に纏い、背が高いのも相まって他人を寄せ付けないかのような男だ。
メガネを指でかけ直して俺達…主に俺をジロジロ見ている。
「寝てたのにごめんねぇ…。」
「あっ…すみません。」
その男の雰囲気にのまれ、俺もつい謝ってしまう。
男は口元をニヤッと緩め、意味深な目で葵さんを見つめ。
「ふーん……、やっと彼氏が出来たみたいだな。」

「「はぁ!?」」

男のとんでもない発言に俺と葵さんは揃って声を上げ、顔を真っ赤にする。
いきなり何だこの男は!?
い、いや、葵さんとそう見えたのは物凄く嬉しいが…。
「こら!人をからかって遊ばないの!」
真っ赤になりながらも葵さんはその男に反論する。
「違ったか?」
俺達の反応を見て解るだろうに、男はわざとらしく言う。
「あ、当たり前でしょ!私達はただのお友達なんだから!」
…お友達………わかってはいたが、そうハッキリ言われると…へこむなぁ…。
「友達ねぇ…、見ない顔だけど…。」
「村の外から来た人だから。」
「ふーん、君も物好きだねぇ。あんな何も無い所に来るなんてさ。」
物珍しそうに俺をジロジロ見ている。
女の子に見られるのなら良いが、男にジロジロ見られるのは複雑な気分だ。
「親戚の家に遊びに来たんですよ。 物好きで結構です。」
男の態度に、つい棘のある言い方をしてしまったが、気にしないようにしよう。
「あーはいはい、悪かったよ。別に悪い意味で言ったんじゃねぇから。」
「桃くんが誤解されるような言い方するからいけないんだよ。」
葵さんは男に指を突きたてて釘を刺す。
343赤い瞳と栗色の髪 ◆y5NFvYuES6 :2007/02/11(日) 02:31:52 ID:oJareO5R
「七原くん、ごめんね。」
「いいえ!葵さんが謝る事では…。」
「ありがとう。この人も悪気があるわけじゃないから。 ただこういう人なだけで…。」
困ったような顔をして微笑みながら「だからあまり怒らないであげてくださいね。」と、付け加える。
「おいおい、黙って聞いてれば散々な言われ様だな。」
「本当の事でしょ? 桃くんはいつもいっつもそうなんだから。」
男に注意する葵さんはまるでお母さんのようだ。

「ふぅ…。 じゃあ改めて紹介するね。 この人は『須館桃太』くん。一応これでも山鈴村の村長の息子さんなんだけど……。」
とても村長の息子とは思えない。
「けどって何だ、けどって。」
不満そうか声で言うが、事実その通りだ。
「えっと、よろしく…。七原ちかです。」
と、俺の名前を聞くと須館はなにやら怪訝そうな顔をする。
「七原ちか…。」
俺の名前を呟きながら何かを考えているようだ。
「俺が何か?」
「…君さ、以前山鈴村に来なかった?」
「? 昔…遊びに行った事はある。あまり覚えてないけど。」
「やっぱり…そうか…!」
そう言うと須館は嬉しそうな顔でいきなり俺に抱きついてきた。
「!!?!??!?」
男に抱きつかれるなんて気持ち悪い!しかも葵さんの前で…。
葵さんを見ると、頬を染め目を見開いて驚きながら固まっている。
ああ…葵さんに誤解されてしまう!
「元気だったかチカ!! 立派になったなぁ!」
「は、はぁ!? わけわかんない事言ってないでさっさと離れろーー!」
肩を掴んでぐいーっと離そうとするが、須館はがっしりしがみ付いて離れない。
「おいおい、折角親友と再開出来たっていうのにつれないじゃないか。」
「誰が親友だ!俺はお前なんか知らないぞ!」
須館は「はぁ。」と溜息をついてやっと離れてくれた。
「記憶が無いっていうのは本当だったんだな。」
「な、何でそんな事知って…!?」
「これでも一応村長の息子だからな。それにお前とはよく遊んでたし、俺も色々調べたんだよ。」
どうやらふざけているわけでも、からかっているわけでもなさそうだ。
須館が俺の過去を知っている事に若干の驚きを覚える。だが次の言葉で俺は更に驚く事になる。
344赤い瞳と栗色の髪 ◆y5NFvYuES6 :2007/02/11(日) 02:33:30 ID:oJareO5R

「赤い瞳のせい、なんだろ? 記憶がないの。」

何故…そんな事を…!?
俺は驚きのあまり言葉を発する事が出来なかった。
だってその事は誰にも言っていない筈。
昔村の大人達やおばさん、母親に何があったのか聞かれたが、俺はあの赤い瞳の事は何も言わなかった。
言葉にするのが恐ろしかったから…だから誰にも言っていない筈…。
それなのに何故こいつは知っているんだ?
何も言えずに固まっている俺を見て、須館は確信したように頷き。
「図星、みたいだな。」
「な、何で……。」
「ん?」
「何でお前がそんな事………誰にも言ってない筈なのに…。」
「極少数の奴等なら知ってる事だ。 お前、発見された時「赤い瞳…。」って何度も呟いてたらしいぞ。」
そうだったのか…。それなら知っていてもおかしくはない。
「だからお前の記憶が無い事は『山神様の仕業だ。』って、年寄り連中は言ってたな。 まあそう考えるのも無理は無いけどな。」
「山神様? 何だそれ?」
「山鈴村の神様みたいなもんだよ。 村の神社で祀ってるのが山神様だ。」
あいつが…神様だっていうのか…?
毎晩来るあいつはとてもじゃないが神様には見えない。
「でも山神様っていうのと赤い瞳、何の関係があるって言うんだよ…。」
「山神様はな、赤い瞳をしていて、村に災いをもたらす者を祟るって言い伝えられてるんだよ。」
「赤い…瞳……なのか…?」
「ああ、村にあった文献を読んでも、年寄り連中の話を聞いても、必ず山神様は赤い瞳なんだ。」
ただの偶然にしては出来すぎているし…、須館の言う事は正しい…のか?
でも俺には解らない。神様だとしたら何で俺にあんなストーカー紛いの事をしたり、俺の記憶を奪ったりしたのだろうか。
言い伝え通りに俺が村に災いをもたらすからなのか?
でも最初に被害に合ったのは7歳の頃だ。ただの子供に災いなんて起こせる筈ない。
「まあ…あまり1人で考え込むなよ。 何なら俺が調べるの手伝ってやるから。」
そう言って肩に手を置き、不健康そうな顔とは不釣合いな力強い瞳で頷く。
その姿に懐かしさを覚え、考え込んでいた心が軽くなったような気がした。
「…須館…、頼む。ありがとう…。」
「気にすんなって。俺も個人的に調べてた事でもあるし、ついでってやつだ。」
感謝の言葉が照れくさかったのだろうか。はにかみながら笑う。
「それと、俺の事は須館じゃなくて昔みたいに『桃太』って呼んでくれよ。」
「あ、ああ。解った。」
「よしっ、それでこそ俺の親友だ。」
満足そうに頷く。
345赤い瞳と栗色の髪 ◆y5NFvYuES6 :2007/02/11(日) 02:34:54 ID:oJareO5R
「―――あのぉ……、話が見えてこないんですけど…。」
俺達の話をずっと黙って聞いていた葵さんが申し訳なそうに口を開く。
俺は話に夢中になって葵さんの事をすっかり忘れていたのだ。
「ご、ごめんなさい!」
とりあえず謝るしかない。
「あ、気にしないでください。 私こそ話の腰を折っちゃって…ごめんなさい。」
「そんな事ありません!話はもう終わりました!」
「そ、そう?」
「はい! だから葵さんにもちゃんと説明します!」
葵さんになら言ってもいいだろう。別に隠すような事でもないしな。

俺達は葵さんに事情を説明した。
俺が7歳の頃村に来て記憶を失った事。
その時に覚えていたのが赤い瞳だけだった事。

―――今現在起こっている事を除いて、全てを…。

今起こっている事を話してしまったら2人にも危害が及ぶかもしれない。
相手は神様と呼ばれるような奴だ。何をするか解らない。
目的は俺なのだし…、出来る限り、自分で何とかしないといけないんだと思う。

「そっかぁ……七原くん、そんな事があったんだね。」
「はい。でも気にしないでください。 別に今困っているとか、そういうんじゃないんで。」
葵さんを安心させる為に笑う。巻き込むわけにはいかない…、そう思いながら。
「とにかく、何でお前がそんな目に合ったのか調べないとな。」
桃太は顎手を当てて。
「記憶が無いんだから、もちろん何も覚えてない…。となると……まず調べるべき事は、山神様の事だよな。」
「桃太、頼めるか?」
「もちろん。良い機会だから徹底的に調べてやる。」
「でも俺山神様がどういう神様なのかよく知らないんだよな。」
「あ、それなら…。」
葵さんは本が散乱している机を探して、一冊の本を俺に手渡した。
「これ、私がお勧めした本。子供用だから解りやすいと思う。」
『やまがみさまのぞう』
可愛らしい絵が表紙の絵本だ。
346赤い瞳と栗色の髪 ◆y5NFvYuES6 :2007/02/11(日) 02:36:25 ID:oJareO5R
「桃くん、本は読んだらちゃんと元の場所に戻してね。」
「悪い悪い、すっかり忘れてた。」
あははっと笑う桃太を、葵さんはしょうがないなといった表情で見つめて溜息をつき。
「これは子供向けだから、あまり役に立ちそうなものは書いてないと思うけど…。」
「いえ!例えそうだとしてもちゃんと読みます!葵さんが薦めてくれたものですから!」
「う、うん…。」
困ったような顔で頬を染める葵さん。
そんな葵さんに見惚れながら本を受け取ろうと手を伸ばし、本を掴んだのはいいのだが……葵さんの手と俺の手が触れた。
触れた瞬間、俺達は茹蛸のように真っ赤になって急いで手を離す。
だが2人同時に手を離せば当然本は下に落ちる。
「「あ…。」」
「そこ、いちゃつくなら他でやれよ。」
「いちゃついてなんかいないわよ!」
「いちゃついてない!」
声を重ね、真っ赤な顔で俺たちは反論する。
桃太はニヤっと笑い。
「はいはい、わかったわかった。 じゃあストロベリってる、に変えてやる。」
俺と葵さんはは更に顔を赤くし、何度も反論する。
俺達はそんなやりとりを葵さんが仕事に戻るまで何度も続けていた。

がらんとしたバスには俺と葵さんと桃太しか乗っていない。
乗った時はそれなりに人はいたのだが、すぐに皆降りてしまった。
だが寂しくはない。
葵さんと桃太が居る…。
あいつの事も…1人ではない。毎晩来ている事は言えないが、今までのように1人というわけではない。
そう思うと夜も怖くはない。改めて2人には感謝したい。
そんな事を考えながら、バスは止まった。
俺達はバスを降り、オレンジ色に染まった世界に足を踏み入れる。
「2人とも、今日はありがとな。」
「ううん、こっちこそ図書館に来てくれてありがとう。またお話しようね。」
「親友の頼みを聞くのが男だからな。当然の事だ。」
「うん…。」
「明日も俺は図書館に行くが、お前はどうする?」
答えは決まっている。あいつの事も知りたいし…なにより葵さんがいるのなら。
「行く。必ず。」
「よしっ、じゃあ頑張って調べてくるか!」
「ああ、頼むな。」
「任せとけ。 じゃあな、2人とも。」
「うん、じゃあまた明日。」
「また明日な。」
俺と葵さんに手を振り、桃太は帰っていった。
347赤い瞳と栗色の髪 ◆y5NFvYuES6 :2007/02/11(日) 02:38:09 ID:oJareO5R
「じゃあ…私はこれで。また明日。」
葵さんはそう言って微笑み、歩き出す。
「あ………、葵さん!!」
突然大きな声で呼び止める俺に驚きながら振り返り。
「どうしたんですか?」
同じ図書館に行くのなら………。
「あの……、明日、一緒に行きませんか!」
「え?」
「明日、一緒に図書館に行きましょう!」
「あ……えっと………。」
このオレンジ色の世界でもわかる程、葵さんの顔は赤く染まっている。
何やら挙動不審に「えっと…えっと…。」という言葉を繰り替えす。
「も、もし嫌なら…別にいいので…。」
「あっ、いえ、そういうわけじゃ…。」
葵さんは俯いて、そして顔をあげて。
「…わ、わかりました。 明日、一緒に行きましょう。」
その言葉で俺の心と体は一気に軽くなる。
「は、はい!!!是非!!」
「待ち合わせは…ここに8時でいいですか? 私、その位の時間にここに着くので。」
「わかりました!絶対遅れないようにします!」
「じゃ、じゃあ……また明日、ここで…。」
「はい!おやすみなさい!」
小さく手を振って、葵さんは今度こそ帰っていった。

俺は1人、幸せを噛み締めていた。
だってあの葵さんとあんなに仲良くなれて…お勧めの本まで貸してもらえて…しかも明日は一緒に図書館に行く約束まで!
幸せすぎる……。頬を抓ってみる。
…痛い。これは現実だ。夢でも妄想でもない。
「葵さん…。」
俺は愛しい人の名前を呟いた。

その時、背後から視線を感じて俺は現実へと引き戻された。

348赤い瞳と栗色の髪 ◆y5NFvYuES6 :2007/02/11(日) 02:39:30 ID:oJareO5R


「ちーちゃん………こんな時間まで何してたの…。」


思わずぞっとするような冷たい声に驚き、俺は後ろを振り返る。
夕日の逆行で表情はよく見えないが。
綺麗な栗色の髪はぼさぼさで、よく見ると右の拳からは血が滲み、それを気にする様子もなく立ち尽くす若菜が居た。

「わ、若菜か。驚かすなよ…。」

若菜だという事に安堵するが、若菜の様子に違和感を感じる。
靴を…履いていないのだ。

「お、おい、靴忘れてるぞ。 もしかして裸足でここまで来たのか!?」

だが若菜は答えない。

「若菜…?」

沈黙が過ぎ、やっと若菜が口を開いた。


「どこに…行ってたの?」



どこまでも冷ややかで冷たい声がオレンジ色の世界に響き渡った。


349 ◆y5NFvYuES6 :2007/02/11(日) 02:40:51 ID:oJareO5R
最初の投下で題名入れるのを忘れてしまいました…申し訳ありません。

それにしても、やはり投下に一週間はかかってしまいますね。
筆が早く、それでいてクオリティの高いトライデント氏や赤いパパ氏には尊敬の念を抱いてしまいます。

という事で次は若菜の問い詰めが始まります。
もしかしたらしばらく赤い瞳の子は影が薄いかもしれませんが、その分若菜が頑張ります。
350名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 03:04:13 ID:Uz6i9cK7
これからの問い詰めにwktk
351名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 03:04:19 ID:E3IT/tRM
おっしゃああ若菜キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
352名無しさん@ピンキー
GJ!
ボキャ貧でこの賛美しか言えない俺を許してくれ!